金輿
古典の原文
舆者,车也,金者,贵之义也……金舆常居禄前二辰……此煞乃禄命之旄旗,三才之节钺,主人性柔貌愿,举止温克,妇人逢之,不富即贵;男子得之,多妻妾,阴福相扶持。
解説
金輿は常に禄の前二辰に居り、貴人の車輿の義を取る。性質は温和で柔らかく、威儀ある容貌を表す。女命が得れば富まずとも貴く、男命は賢妻を得て暗に扶持を受け、家内は和楽で子孫が栄える。車馬・贈与・内助の福を象す吉神で、妻家の財や富貴の輿に乘るような恵みを主る。 実際の占断では、所在の宮位や同宮・対照する星曜、会照する吉凶の星、そして大限・流年の巡りを併せて総合的に判断する。単独で見れば傾向と方向性が分かるが、定説となる答えは盤全体の組み合わせの中から生まれる。 命式の中でどの宮に居り、どの星と同宮し或いは対照するかによって、その強弱と吉凶の働き方は変わる。伝統的な断法は、常に原文の取り象を基底に据えつつ、全局の生剋制化を合わせて見ることを旨とする。
関連項目
- 天乙貴人天乙貴人は紫微垣に座す天上の神で、太乙と並び天皇大帝に仕え、三辰に下り臨み、命式の中で最も尊く最も貴い吉神とされる。その
- 太極貴人太極貴人は五行の生・旺・終にその義を取る。甲乙の木は子に生じ午に終わり、丙丁の火は震(卯)に出て兌(酉)に蔵されるように
- 天印貴人天印貴人は日干から地支の宮位を照らして取る。甲日は寅中に天印があり、乙日は亥を天印とし、以下丁酉・戊申、丙戌・己は未、庚
- 天福貴人天福貴人は、日辰の貴人が臨む処が力を得て福星の扶持となるもので、貴人の引き立てと庇護を得る吉神である。「壬騎龍背」の格(
- 天廚貴人天厨貴人は食神が禄に逢うことを取る。「食神逢禄号天厨」と歌われるように、月柱に食神があり禄食に逢えば真の天厨である。衣食
- 天德貴人天徳は天の仁慈の徳で、周天の度を十二宮に分かつ配り、あらゆる天上・地下の凶殺を制し、凶を転じて善となす宮位である。一生安
- 月德貴人月徳は三合の照らす方・日月会合の辰から取り、壬・甲・丙・癸をその位とし、辰・未・戌・丑の四墓の月には天徳と重なる。天徳と
- 德秀貴人徳秀は月支の蔵する陰陽和気から成り、寅午戌月は丙丁が徳・戊癸が秀、申子辰月は壬癸戊己が徳・丙辛甲己が秀という具合に配され
