六壬神课金口诀古本
これは全書の総目で、上・中・下の三巻に従って篇題を順に列記している。上巻は《金口訣》の法則の総綱で、おおよそ六つの組に分かれる。第一組は綱領…
金口訣典籍
四位の起法が全内容の基礎である。まず地分の取り方をはっきりさせれば、残りは自然に進む。
目錄。卷之上:消息妙論、入式歌解、十干所屬、十二支所屬、十二將神所屬、十二貴神所屬、貴神治旦暮、貴神起例、五子元遁起例、四象所屬圖、陰陽次第五用、五動爻誦、干類、神類、將類、方類、三動、五合、三合全身、虛一待用、三奇德秀、一類朝元、四位俱比、五比同類、乾元類、五行氣化、陰陽相生、四位相生、四位相剋、四爻生克頌、應期合德、貴神休旺、五行休旺、五行聚管、五行例斷、四位內見五行、貴神臨劫煞、貴神值人元、貴神臨神煞、魁罡所臨、傳送所臨、飛符加年月日、喪門加年月日、天鬼加年月日、天羅地網加年月日、關隔鎖、旬中空亡、四大空亡、四絕、四敗、月建旺相、月破休囚、歲君建破、論歲神、合用神煞、五鬼歌、四象五行圖、十干生克所主、十二支生克所主、貴神休旺所主、將神源會所主、十二貴神臨本位所主、十二貴神見五行所主、十二將神見五行所主、神將同用所主、神將所屬圖、次客法、推行年法、論人行年吉凶、行年災福歌、四課假令、被頭星。
これは全書の総目で、上・中・下の三巻に従って篇題を順に列記している。上巻は《金口訣》の法則の総綱で、おおよそ六つの組に分かれる。第一組は綱領と起課である。《消息妙論》は占断の総綱を提挈し、《入式歌解》は起課と断課の根本口訣を逐句解説する。第二組は基本属性を説く。《十干所属》《十二支所属》は天干地支の五行・方位を説き、《十二将神所属》は十二の「将神」(月に随って輪値する十二の神名で、亥を登明、戌を河魁とするなど)がそれぞれどの月に配され、どの五行に属するかを説き、《十二貴神所属》は天乙貴神を筆頭とする十二の天将を説く。第三組は起例である。《貴神治旦暮》《貴神起例》は天乙貴神の昼夜の分治と順行・逆行の起法を説き、《五子元遁起例》は日干から時辰の天干を推して「人元」を定める方法を説き、《四象所属図》は四位が主る人事の類別を図表に列記する。第四組は取用と格局である。《陰陽次第五用》《五動爻誦》は取用の爻を定め、《干類》《神類》《将類》《方類》はそれぞれ人元・貴神・将神・地分の四位の相互の生克の断語を列記し、《三動》以下《干元類》まで種々の成局を挙げる。第五組は生克・旺衰と神煞である。《五行気化》から《応期合徳》まで化気・相生と応期の推法を説き、《貴神休旺》から《四位内見五行》まで旺衰と五行の組み合わせの吉凶を説き、《貴神臨劫煞》から《合用神煞》まで神煞を逐条列挙する。第六組は類象と実例である。《五鬼歌》《四象五行図》以下、十干・十二支・貴神・将神の類象の主を順に列記し、《次客法》は同一時刻・同一方位に複数の人が占いを求めたときの換将取課の法を説き、《推行年法》《論人行年吉凶》《行年災福歌》は「行年」(年歳に随って推し進める小運の位次)の推法と吉凶を説き、《四課仮令》は実例を挙げて全断法を演示し、《被頭星》で締めくくる。目録中の「伝送所臨」と「飛符加年月日」の二つの篇題は、底本では誤って一行に連ねられているが、ここでは正文に従って分けた。
卷之中:十二將神所主歌、十二神將歌解、十二貴神所主歌、十二地支並貴神所主、人元吉凶所主、四位五行所主、四位雜斷歌、上局論災福歌、中局論婦女、下局論生產、貴神臨十二位所主、騰蛇臨十二位所主、朱雀臨十二位所主、六合臨十二位所主、勾陳臨十二位所主、青龍臨十二位所主、天空臨十二位所主、白虎臨十二位所主、太常臨十二位所主、玄武臨十二位所主、太陰臨十二位所主、天后臨十二位所主、功曹臨十二位所主、太沖臨十二位所主、天罡臨十二位所主、太乙臨十二位所主、勝廣臨十二位所主、小吉臨十二位所主、傳送臨十二位所主、從魁臨十二位所主、河魁臨十二位所主、登明臨十二位所主、神后臨十二位所主、大吉臨十二位所主、重付貴神斷例、六十甲子鈐、六十四課鈐、雲霄賦、三才賦、金蘭略、玉華略、定壽經、興明經、金鏡歌、玉鑑歌。
中巻は断辞の主体で、まず総論し次に分論する。冒頭の数篇は歌訣の総断である。《十二将神所主歌》《十二神将歌解》は十二将神を専門に断じ、《十二貴神所主歌》は十二貴神を専門に断じ、《十二地支並貴神所主》は地支と貴神を合わせて見、《人元吉凶所主》は人元十干を断じ、《四位五行所主》《四位雑断歌》は四位を合わせて断じる。《上局論災福歌》《中局論婦女》《下局論生産》の三篇は一般の災福・婦女の事・生産の事を分論する。その後は全書で最も分量の大きい一組である。十二貴神(貴神・螣蛇・朱雀・六合・勾陳・青竜・天空・白虎・太常・玄武・太陰・天后)がそれぞれ「十二位に臨む」断辞で、その神が十二地支のどの位に落ちるかで何を主るかを逐一説明する。続いて十二将神(功曹・太冲・天罡・太乙・勝光・小吉・伝送・従魁・河魁・登明・神后・大吉)が十二位に臨む断辞である。目録中の「勝広」は正文の「勝光」であり、「重付貴神断例」は正文の「重附貴神断類」で、同一篇の異写である。末尾の《六十甲子鈐》は六十甲子ごとに人元・貴神・地分の三者が配する成例を列記し、《六十四課鈐》はよく見られる課体を六十四の課名に帰納してそれぞれ卦名を配する。目録では《六十四課鈐》以後に《雲霄賦》《三才賦》《金蘭略》《玉華略》《定寿経》《興明経》《金鏡歌》《玉鑑歌》の八篇も列記されているが、この底本の正文は《六十四課鈐》で止まっており、以下の諸篇は脱文がある。
卷之下:射覆門、四法須知、射覆歌、十干顏色、支干數目、五行數目、射物所在、射人身上衣物、占來意歌、都解歌、占來意例、天時門、占風雨、五行所主、地理門、占天禾、占穿井、人事門、占人形貌、占人貴賤、占陰人貴賤、占陰陽貴賤、占陰陽老小、貴人受克傷陽人老小、貴人受克傷陰人老小、占年中吉凶、占月下吉凶、占日時下吉凶、占婚姻、十干形貌、占人身上、占人物好與不好、占孕育、占官祿、占官高下、占官職位、佔有無出身、占文武官職、占文書動用、占詞訟、占對訟、占級貴人、占見貴求財、占向何方吉、占出門見驗、占出門應侯、占出行、占遠行、占出行乘舟、占行人、占交易、占求事、占求財、占買賣求財、占搏戲、占失脫、占逃亡、占奴婢走失、占捕逃亡、占疾病。
下巻は占事の門類ごとに部を分け、上・中の二巻の法則を具体的な占例に落とし込んでいる。まず「射覆門」がある。射覆とは物を隠して占者に推し当てさせるもので、この門の下の《四法須知》《射覆歌》は通則を説き、《十干顔色》《支干数目》《五行数目》は干支・五行から隠された物の色と数を推す方法を教え、《射物所在》は物の在処を推し、《射人身上衣物》は来た人の身に付けている物を推す。《占来意歌》《都解歌》《占来意例》は来た人が口を開く前に彼が何のために来たかを推し断じる。次に「天時門」は風雨・陰晴を占い、「地理門」は稲禾と井戸掘りを占う。分量が最も大きいのは「人事門」である。まず人の形貌・貴賤・男女・老少を占い、次に流年・月・日時の吉凶を占い、それから順に婚姻・身体・孕育・官禄職位・文書詞訟・謁貴求財・出行遠行・行人往来・交易求財・賭博・失物・逃亡・追捕を占い、最後に疾病に帰する。この一巻全体はこの底本には写されておらず、脱文に属する。ここでは目録によってその篇目を存するのみである。
占五臟症候、占病症候、占得病因由、占病歌、占病癒不愈、占病除、占病有祟無祟、占病都解歌、占求醫、占夢吉凶、賊盜們、占臨敵、占游都魯都、占失盜、鳥獸門、占禽噪吉凶、占失牛馬、占失六畜、飲食門、占飲食、占菜蔬、占食器、宅舍門、玄女射宅歌、占宅外景、占宅外景入式、占宅內景、占宅內景入式、占宅外景歌、將神入宅內景、貴神入宅內景、占宅吉凶、將神入宅吉凶、貴神入宅吉凶、占宅內興耗、占家中百怪、占修宅舍吉凶、占接屋粱柱、占移居吉凶、營地門、占墳地景、占墓外景入式、占墓吉凶、占塋內災福、占開墓見景、占墓外景、占別墓及死因、占墓內是陰人陽人。附:神樞經、璧玉經。
これは下巻後半の篇目である。占病の部分は非常に細かく分かれている。《占五臓症候》《占病症候》は病がどの臓のどこにあるかを断じ、《占得病因由》《占病歌》は病因を推し、《占病愈不愈》《占病除》は全治できるかどうかを断じ、《占病有祟無祟》は鬼神の祟りかどうかを辨じ、《占病都解歌》は総断を行い、《占求医》は医を求める方向と成否を断じ、《占夢吉凶》はその後に附されている。「賊盗們」の「們」は「門」の形近の誤りであろう。この門の下の《占臨敵》は兵事を占い、《占遊都魯都》は六壬旧法において賊人の往来を推す一種の術語であり、《占失盗》は失窃を占う。「鳥獣門」は禽鳥の鳴き騒ぐことの吉凶と牛馬・六畜の走失を占い、「飲食門」は飲食・菜蔬と食器を占う。「宅舎門」は篇目が最も多く、《玄女射宅歌》から始まり、内景・外景の二路に分かれて宅の形勢を推断し、次に将神・貴神が宅に入ることで吉凶・盛衰を断じ、家中の怪異・修造・接梁換柱・移居などの事に及ぶ。「営地門」は専ら墳塋を占う。墳地の形勢・墓外の景・墓中の吉凶災福・開墓して見たもの・死者の死因に至り、墓に葬られたのが男か女かを分別するまでである。巻末には《神枢経》《璧玉経》の二種を附す。以上の篇目も本底本では同様に目はあっても文がない。
巻之上
消息妙論
凡占課,入式歌言其大象,五動爻觀其大意,以格局看其事體,憑驛馬神煞定其吉凶,以空亡月破支干三合六合驗其成敗,潛心推測,無不神妙。
およそ課を立てて占断するときは、まず《入式歌》を読み、歌訣から全課の大格局を把握する。次に「五動爻」、すなわち妻動・官動・賊動・財動・鬼動という四位の相克から生じる五つの動象を見て、その中から問われた事の大意を領会する。そして成局によって類別し、その事がどの類の事体に属するかを判定する。さらに驛馬と種々の神煞によって吉凶の方向を定め、最後に「旬空」(その旬で欠けた二つの地支、空に落ちれば事は虚となる)・月破、および天干地支の三合・六合で、事が究竟に成るかどうかを検証する。占者が心を沈めて層層推し求めれば、霊験しないことはない。
入式歌解
入式之法妙通玄,月將加時方上傳。更看何神同何位,日干須用五子元。解曰:凡課有四位:一地分,二月將,三貴神,四人元。一地分是問課人所立之方或所坐之方是也。二月將是正月登明從亥逆周十二位,以定十二月也;三貴神是天乙貴神也。照甲戊庚日牛羊之例,其用牛羊二位,取晝夜以行順逆之義。四人元是五子元遁,甲己還生甲也。以所占之日依例而取。
起課の方法は奥妙で玄理に通じている。当月の「月将」を占問の時辰に加え、順に数えて求占人のいる方位まで至り、その方位に落ちた支の将神がその方位に伝わる。さらにその方位に配されたのがどの貴神か、落ちたのがどの地支かを見る。日干の層では「五子元遁」の口訣で時辰の天干を推し出す。原文の解釈によれば、すべての課には四つの位次がある。第一は「地分」、第二は「月将」、第三は「貴神」、第四は「人元」である。地分とは、課を問う人が立っている方位あるいは座っている方位で、全課の最も下の層である。月将とは、正月の登明(亥)から起こり、十二地支に沿って逆行して一周し、十二箇月を配定するもので、二月は戌、三月は酉というように順次類推する。貴神とは天乙貴神で、「甲戊庚日牛羊」という類の口訣で取用する。牛は丑、羊は未で、二位が昼・夜を分掌し、これによって順行と逆行を分ける。人元とは五子元遁、すなわち「甲己還生甲」という口訣によって、占うその日の日干に従って時辰の天干を例に拠って推し出すものである。
假令二月戌將,丙寅日午時,以申地占之加於午上,數至申地,得子將神后。乃起貴神,丙丁豬雞位,將貴字加亥上,順數至申,得玄武;就五子元遁丙辛生戊子,於子上數至申,亦得丙字屬火,地支申字屬金,貴神將神屬水。以其生剋制化而定吉凶,餘例仿此。
例を挙げよう。二月は戌将(河魁)を用い、丙寅日の午時に課を占う。来た人が申方に立っていれば、戌将を午時の上に加え、午から順に数えて申まで至ると、申位に得られるのは子であり、子の将神は「神后」である。続いて貴神を起こす。丙丁日の口訣は「猪鶏位」で、昼は亥(猪)を用いるので、「貴」の字を亥の上に安ずけ、順に数えて申まで至ると、申位に得られるのは玄武である。さらに五子元遁を用い、丙辛日は戊子時から起こり、子から順に数えて申まで至ると、丙の字を得る。これで四位が揃う。人元の丙は火に属し、地分の申は金に属し、貴神の玄武と将神の神后はともに水に属する。この四者間の相生・相克・制化の関係によって吉凶を判定し、残りの各課もこの例に準じて推す。
金口訣選取地分圖解
克者為無從旺斷。解曰:為無者,是四位內俱無克,只取旺神為用,故曰從旺斷。五行之內細推元。解曰:只四位內辨五行有克無克,以見吉凶。
「克する者は無きを以て旺に従って断ず」:「無」とは、四位の内で互いに相克する者がないことを指す。克に取るべきものがなければ、当令して最も旺な一位を「用爻」として取るだけであり、これが全課の吉凶を定める着眼点となる。だから「旺に従って断ず」と言う。「五行の内で細かく元を推す」:占断はただ四位が属する五行の内で、克ありか克なしかを辨明する。克があれば受克の位に依って断じ、克がなければ最も旺な位に依って断じる。吉凶の根源はすべてここから推し尋ね出される。
更將神將詳凶吉。解曰:以貴神為主,主者尊神也。以月將為相,相者取事也。以十分災福為率,有七分在此二神分辯。兼有首尾,首尾者,人元地分也。以其始事故為首,以其成事故為尾。至於論一課之首尾,則人元為首地分為尾矣,是以貴神與人元分其賓主,將神與地分分其財宅,又神與將各定善惡,以斷休咎。將也神也人元也,分下中上為初中末,及其斷災福,亦並地分取之。
「更に神将を将りて凶吉を詳らかにす」:課を断ずるには貴神を「主」とする。主とは一課中の尊神である。月将(将神)を「相」とする。相とは尊神のために事務を取り仕切る一位である。一課の災福を十分に換算すれば、そのうち七分は貴神と将神の二位で分弁しなければならない。この二位のほかに首尾があり、首尾とは人元と地分を指す。人元は最上に居り事の発端なので首と称し、地分は最下に居り事の落ち着くところなので尾と称する。一課の首尾について言えば、人元を首とし地分を尾とする。したがって貴神と人元とが相対して賓主の両方を分け、将神と地分とが相対して財と宅の二項を分け、貴神と将神がまたそれぞれその善悪を定めて休咎を断ずる。将神・貴神・人元の三位は、下から上へ初・中・末の三節に分かれ、災福を断ずる際には地分をも併せて合わせて見る。
方察來人見的端。解曰:察來人方位,問從何方來為發課目,十二地分上有十二將神,又有十二貴神,上有人元,宜於四位內察之。若從吉神上來,主有財帛之喜,遷進之事,乃詳旺則成,合則就,百事無凶。若從凶神凶位上來,多主死亡、走失、爭鬥、獄訟、官災、疾病之事。又以方位知來意;以坐位知災福,以來人命上知成敗,用日辰定之後,取時立成四位,消息推詳,無不神驗。
「方を察して来人の端を見る」:来た人のいる方位を察し、彼がどの方向から来たかを問い明らかにして、これを発課の着眼点とする。十二の地分の上にはそれぞれ十二将神があり、将神の上にはさらに十二貴神があり、貴神の上にはさらに人元が落ちる。占断するときはこの四位の内で察すべきである。もし来た人が吉神のいる方位から来たなら、財帛の喜びと遷進の事を主る。さらに旺衰を詳しく辨じ、旺ならば事が成り、合に逢えば事が就き、百事に凶はない。もし凶神・凶位から来たなら、多くは死亡・走失・争闘・牢獄訴訟・官非・疾病の類の事を主る。また、来た人の方位からその来意を知り、彼の座る位から災福を知り、彼の「命上神」(本命の地支が臨むその一位の神)から成敗を知る。まず「日辰」(占問当日の干支)で根本を定め、次に時辰を取って四位を立て成し、繰り返し消息を推し詳らかにすれば、霊験しないことはない。
二木為爻求難得。解曰:占課時須審四位,如四位內見二木不宜求望,或難成也。假令地分在寅,上遁得太沖是二木也。若貴神是水,水下生二木,卯為門戶,應財在門。地分為寅,寅為財帛。此二木得水化為生氣,亦有喜事七里應之。更人元見土神,又以財帛課論之,土為我身,更克貴神天后水,主客旺也,二木化為財帛,更遙克人元,必有大喜應之,雖有二木,又何難求?審而用之,慎無執一。
「二木は爻となりて求めて得難し」:課を占うときは四位を審視しなければならない。もし四位の内に二重の木が現れたなら、求望するに宜しくなく、求めても成就し難い。例を言えば、地分が寅にあり、寅の上に遁して太冲(卯)を得れば、これが二重の木である。もし貴神が水に属すれば、水が下でこの二重の木を生じ、卯はまた門戸の位なので、財が門に応じることを主る。地分が寅なら、寅はそれ自体で財帛を主る。この二重の木が水の潤沢を得て生気に化すれば、喜びの事もあり、七里の内に応ずる。もし人元に再び土神が現れれば、財帛課として論ずる。土は我身であり、土はまた反って貴神の天后水を克する。主客がともに旺であり、二重の木が財帛に化して、また位を隔てて遥かに人元を克すれば、必ず大いなる喜びが応ずる。したがって二重の木があっても、何ら求め難いことはない。つねに情勢を審明して柔軟に取用し、断語一条に固執してはならない。
二土比和遲晚看。解曰:四位內見二土,主客作事遲晚,縱雖有成而主遲也。假令其家求財,或爭財帛。於四位內見二土,或地分是土,或人元是水,卻有喜事兩重也。更得貴神是木,木為主人,主自克財,上皆無氣,財反遙克人元,主客又相生,故家財必得矣。雖有二土主遲滯,然求之立有大喜兩重應之。
「二土は比和して遅晚を看る」:四位の内に二重の土が現れたなら、主客双方とも事を行うのが遅く、たとえ成っても必ず遅れる。例を言えば、ある家が財を求め、あるいは人と財帛を争うとき、四位の内に二重の土が現れ、あるいは地分が土に属し、あるいは人元が水に属すれば、かえって二重の喜びの事がある。もし貴神がさらに木に属すれば、木は主人の方を代表し、主自身が財を克し、上の各位がみな気勢なければ、財は反って位を隔てて遥かに人元を克し、主客の間はまた相生するので、この家の財は必ず手に入る。だから二重の土は遅滞を主るとはいえ、求めればたちどころに二重の大いなる喜びが応ずる。
二金刑剋都無順。解曰:四位內見二金,主凶,又主不順。假令人元是金,貴神亦是金,月將是木,更相刑殺,故凶,故主亡妻,為二金克陰木故也。後取二金,上克貴神,亦主破財,蠶絲不成。假令將神是金,貴神是金,人元是木,上克人元亦為二金克之,須主官事災厄。更嫌惡煞交加,然客受刑責,占訟之用我獲吉矣。又加二金在兩頭,上下見水及土,主有喜事。又如水在中心,主家產女子。如土在中心,主子孫出外為商旅。如上下比和,必有進財添土之喜,不然移宅應之。
「二金は刑克してことごとく順ならず」:四位の内に二重の金が現れたなら、凶を主り、また諸事順調でないことを主る。例を言えば、人元が金に属し、貴神も金に属し、月将が木に属して、互いにさらに相刑・相殺すれば、凶となる。妻を亡くすことを主るのは、二重の金が陰木を克する故である。別の場合を取ると、二重の金が上で貴神を克すれば、破財を主り、蚕糸が収まらない。また将神が金・貴神が金・人元が木で、上の二重の金が人元を克すれば、必ず官司・災厄を主る。さらに悪煞が交加すれば、刑責を受けるのは客の方であり、我が方が訴訟を占えばかえって吉を得る。このほか、二重の金が上下の両頭に分かれて処るとき、上下に水と土が見えれば喜びの事を主り、水が中間に居れば家中に女子を産むことを主り、土が中間に居れば子孫が外出して商売を営むことを主る。上下が互いに比和すれば、必ず財を進め田土を添える喜びがあり、そうでなければ移宅に応ずる。
二火為災百事殘。解曰:謂四位見二火為凶,二火雖凶,卻不知見之殊有喜者。假令南方午地為一火,更得伏吟勝光火見臨午地,若又得朱雀在上臨其家,其人元又得土化為我身,其家必大富也。若二火二水百無一好,亦主大凶。水上主失財,水下家不和。若二水在兩頭,主婦人產生災厄。若二水在上,主夫妻不睦,須分離也。
「二火は災となりて百事残なり」:四位の内に二重の火が現れたなら凶となる。二重の火は凶を主るとはいえ、その中に喜びを主る場合もあることを知らなければならない。たとえば南方の午地はそれ自体で一重の火であり、さらに「伏吟」(将神と地分が同じ位に落ちること)に遇い、勝光火がちょうど午地に臨み、朱雀がさらに上でこの家に臨み、人元がまた土を得て我身に化すれば、この家は必ず大いに富む。二火と二水が並んで現れたなら、百に一つも良いことがなく、大凶をも主る。水が上にあれば失財を主り、水が下にあれば家宅不和を主る。二重の水が上下の両頭に分かれて居れば、婦人の生産が災厄に遭うことを主る。二重の水がともに上にあれば、夫妻不睦を主り、終には分離せねばならない。
二水皆為大吉象。解曰:見二水不必便以喜用,不必便以凶斷,須明神將以定吉凶。四位之中見二水,或比和,或間隔,或沖刑;或被殺,或生或克,亦無體也。假令伏位是子,內為二水,上見二土,必傷人二口,又須破財;賊盜相謀害也。又如二火在上,必有官事分離之憂。如二木在上,出外求財大喜也。見二木,內有青龍主財帛,如見六合,只主成合婚姻,及和會交關役吏。如見火在木上,主有女嫁出,占宅主南面展出。又如二火在上,二水在下,必出勞病死者。二水在上,二火在下,出產死鬼,主婦嫌夫之象,更主火驚兩三次也。
「二水はみな大いなる吉の象なり」:二重の水を見ても、ただちに喜びとして用いてはならず、ただちに凶と断じてもならない。まず貴神と将神を辨明してから吉凶を定めねばならない。四位の中に二重の水が現れたとき、時に互いに比和し、時に別の位に間隔され、時に相冲・相刑し、時に煞に傷られ、時に相生し、時に相克し、もともと一定の体がない。例を言えば、伏位が子であれば、それ自体で二重の水となり、上にさらに二重の土が見えれば、必ず二口の人を傷り、さらに財を破り、盗賊が謀りて害を加える。また上に二重の火が見えれば、必ず官司と骨肉分離の憂いがある。上に二重の木が見えれば、外に出て財を求め大いに喜ぶ。二重の木を見たとき、その中に青竜があれば財帛を得ることを主り、六合が見えれば婚姻の成合と和会・交関・吏人を役使する事のみを主る。火が木の上に落ちれば、嫁ぎ出る娘があることを主り、宅を占えば宅が南面に展び広がることを主る。また二火が上に、二水が下にあれば、家中に労病で死ぬ人が必ず出る。二水が上に、二火が下にあれば、産死の鬼を出し、主婦が夫を嫌う象であり、さらに火驚が二三度あることを主る。
水來入火婦難安。解曰:水來克火,以巳火為將,立於四季土上,是火無根蒂,更被水來上克,而人元不救,主婦人心痛死也。假令貴神帶休衰氣而亥子來克,占身主父母死亡。三水上克下,火不能生其家,必主死三口,二水上克下,主死二口。一水克二火,只主官事為災。以上二說,更要詳旺相休囚而決。
「水來りて火に入れば婦安からず」:水が来て火を克すること。たとえば巳火を将神として、辰戌丑未の四季土の上に立てば、火は根蒂を失い、さらに水に上から克され、人元が救援できなければ、婦人が心痛で死ぬことを主る。また貴神が休衰の気を帯び、亥子の水が前から来て相克すれば、身を占えば父母の死亡を主る。三重の水が上から下を克すれば、火がその家を生養できず、必ず三口の死を主る。二重の水が上から下を克すれば、二口の死を主る。一重の水が二重の火を克するだけなら、官司が災となることのみを主る。以上の二つの説は、いずれもさらに旺・相・休・囚の気勢を詳しく辨じて決断しなければならない。
金入木鄉憂口舌。解曰:金入木鄉,以申酉加臨寅卯,內有沖刑,更上見朱雀、滕蛇,主口舌鬥爭。或見辰戌發用,無不爭訟也。火臨金位有迍邅。解曰:謂巳午火臨申酉也。如上更見玄武,主賊謀文狀,論訟,或見官事,爭田土而必失理。若更見貴神,主許了口願。若更見青龍,亦主官事為憂,或爭財帛金銀也。若更見六合,主官事門上追呼。若更見巳午火,主憂怪血光。
「金木の郷に入れば口舌を憂う」:金が木の郷に入るとは、申酉が寅卯の上に加わり臨むことで、その中に相冲・相刑を帯び、上にさらに朱雀・螣蛇が見えれば、口舌・争闘を主る。あるいは辰戌が発用するのを見れば、争訟にならないことはない。「火金の位に臨めば迍邅あり」:巳午の火が申酉の上に臨むことを言う。上にさらに玄武が見えれば、文書・状紙で賊謀を行い、訟事を起こす者がいることを主り、あるいは官非に遇い、田土を争って必ず理に負ける。さらに貴神が見えれば、かつて口願を許してまだ返していないことを主る。さらに青竜が見えれば、官司を憂えることを主り、あるいは財帛・金銀を争う。さらに六合が見えれば、官府の差人が門に追呼することを主る。さらに巳午の火が見えれば、怪異と血光の災を憂えることを主る。
木來入土為刑獄。解曰:木入土者,謂辰戌二神在巳亥上,上又見青龍、六合,是為木入土也。更上見金其罪不輕,主斬殺厄。土在上主徒刑,又主爭財帛。見火主血光。土行水上競莊田。解曰:謂辰戌丑未加臨亥子也,主爭田莊。如不見四季土,只勾陳臨月將亥子上同,或玄武臨大吉亦同。又取朱雀臨未,騰蛇臨亥子,亦主爭鬥之事。
「木來りて土に入れば刑獄となる」:木が土に入るとは、辰・戌の二神が巳・亥の上に落ち、上にさらに青竜・六合という木に属する二神が見えることで、これで木入土となる。上にさらに金が見えれば、その罪は軽くなく、斬殺の厄を主る。土が上にあれば徒刑を主り、また財帛を争う。火が見えれば血光を主る。「土水の上を行けば莊田を競う」:辰戌丑未が亥子の上に加わり臨むことを言い、田莊を争うことを主る。課の中に四季土が見えなくても、勾陳が月将の亥子の上に臨むだけで応効は同じであり、玄武が大吉(丑)に臨んでも同じである。また朱雀が未に臨み、あるいは螣蛇が亥子に臨んでも、同じく争闘の事を主る。
上克下兮從外入,下克上兮向外遷。解曰:事有從外起者,有從內起者。凡人元克貴神,貴神克將神,或重重自上克下,皆主事從外入也。凡將神克貴神,貴神克人元,或重重自下克上,皆主事從內起也。
「上は下を克すれば外より入り、下は上を克すれば外へ遷る」:事には外から来る者もあれば、家の内から生ずる者もある。およそ人元が貴神を克し、貴神が将神を克し、あるいは四位が層層上から下へ相克すれば、いずれもその事が外から入ってくることを主る。およそ将神が貴神を克し、貴神が人元を克し、あるいは層層下から上へ相克すれば、いずれもその事が内部から生じ、かつ外へ向かって発展することを主る。四位の上下の分は、すなわち内外の分である。人元が最上で外来の一方を代表し、地分が最下で自家の根基を代表する。
客克主兮來索物,主克客兮客空還。解曰:此以占身言之,貴神為己。以求財言之,即以貴神為財,人元為主。以主怒客,故來索物,以客傷主,故主畏避而客空還。凡有求索,皆詳主客,主客不睦,又何得之。
「客主を克すれば來りて物を索め、主客を克すれば客空しく還る」:この二句は身を占することについて言えば、貴神が自己を代表する。財を求めることについて言えば、貴神を財とし、人元を主とする。人元の方が客に怒るので、相手が来て索取する。客の方が主の方を傷つけるので、主は畏れ避け、客は空しく帰るしかない。およそ求索のある占問は、すべて主客双方の強弱・相生か相克かを詳しく辨じねばならない。主客が互いに睦まずければ、どうして物を得ることができようか。
四位相生百事吉,內有刑剋憂患纏。解曰:凡四位相生,占無不吉。相剋則無不凶,更看何位受克。克人元,主官事;克貴神,傷尊長;克將神,傷妻財;克地分,傷小口。凶神有生,凶中獲吉;吉神有克,吉中隱凶。
「四位相生すれば百事吉、内に刑克あれば憂患纏わる」:およそ四位が互いに相生すれば、占って吉ならざることはない。相克すれば凶ならざることはなく、さらにどの位が克を受けるかを見る。人元を克すれば官事を主り、貴神を克すれば尊長を傷り、将神を克すれば妻子と財を損じ、地分を克すれば家中の幼小を傷る。これに反して、凶神に別の位から生ずる者があれば、凶の中にも吉を得る。吉神が別の位に克されれば、吉の中に凶が潜む。
但取寅申為貴客,子午卯酉吃食言;巳亥常為乞索物,小吉婦女酒食言。解曰:寅為天吏,申為天城,故為貴客。小吉主婦女酒食宴會,亦可以邀候用也。子午卯酉為吃食果物之類。巳亥為乞索之物,亦可以為射覆,用此課災福亦準此。
「ただ寅申を取りて貴客となし、子午卯酉は喫食を言い、巳亥は常に乞索の物となし、小吉は婦女の酒食を言う」:この四句は地支から人と物を類推する。寅は天吏の位、申は天城の位なので、寅申の二支は貴客の臨門を主る。小吉は未で、婦女と酒食・宴会を主り、また途中でどんな人に遇うか(邀候、すなわち出かけて迎え候する途中の見聞)を推断するのにも用いられる。子午卯酉の四正の支は、喫食・果物の類を主る。巳亥の二支は乞い索める物を主る。これらはみな「射覆」(隠された物を推し当てること)にも用いられ、この課で災福を断ずるときも同様にこの象を取る。
水土金火為窯灶。解曰:四位內各依所屬,主爭田土。如占宅,必周而有窯灶。占懷中所藏是瓦器。庚辛碓磨及門窗。解曰:月將加正時,行到本位,上見庚為磨碓;見庚為門,見辛為窗。亦為水道也。
「水土金火は窯竈となる」:四位は各々その五行の所属に依って象を取り、水土金火の四者が揃ったときは田土を争うことを主る。宅舎を占えば、宅の周囲に必ず窯竈がある。射覆で人の懐中に蔵する物を推せば、瓦器の類である。「庚辛は碓磨および門窓」:月将を占う正時に加えて本位に推し行くと、本位の上に庚が見えれば石磨と碓臼であり、庚が見えれば門をも主り、辛が見えれば窓を主る。庚辛はまた水道の象をも取れる。
庚午改門並接屋。解曰:如人元見庚,加於午必是改門。主南面展掇,不然接其門,或西南一根柱曾接來也。如見二金,更主曾接椽也。如下克上其家石頭必側。四孟相生有草房。解曰:四孟者,寅申巳亥也。假令行五子元遁戊申、乙巳、辛亥,是為相生,其家必有草房。
「庚午は門を改め屋を接ぐ」:もし人元に庚が見え、庚がまた午の上に加われば、この家は必ず門を改めたことがある。宅が南面に展び広がることを主り、そうでなければ門を接ぎ長くしたか、あるいは西南に後から接いだ柱が一本ある。課中にさらに二重の金が見えれば、椽木を接いだことも主る。下克上であれば、この家の石は必ず斜めになっている。「四孟相生すれば草房あり」:四孟とは寅・申・巳・亥の四つの孟月の支である。例を言えば、五子元遁で戊申・乙巳・辛亥を推し得れば、土生金・木生火・金生水でまさに相生であり、この家に必ず草房がある。
丙丁旺處人最惡。解曰:凡課宅,更看何神乘旺,如火旺,不惟在高崗上住,主其家人必凶惡而狠戾也。水主沉溺,木主仁義,火主賊謀,金主不順,依此為類推之。與姓相生子孫昌。解曰:即旺辰與本姓相生,主子孫昌盛。假令課內見火旺,又是角徵宮姓人占之,是宅有氣,又相生也。
「丙丁の旺処は人最も悪なり」:およそ宅舎を占うには、さらにどの神が旺に乗るかを見る。もし火旺であれば、その家が高岡の上に住むことを主るばかりか、家中の人が性悪で狠戾であることも主る。以下はこれに類推する。水旺は沉溺の事を主り、木旺は人が仁義を講ずることを主り、火旺は人に賊謀多きことを主り、金旺は諸事順調でないことを主る。「姓と相生すれば子孫昌なり」:課の中で最も旺な支が来た人の本姓の五行と相生すれば、子孫の繁昌を主る。例を言えば、課内に火旺が見え、占いに来たのが角音・徵音・宮音の姓の人であれば、木生火・火は本気・火生土で、宅に気があるうえ姓とも相生し、自然に栄える。
四位相刑主有克,上下相生福滿堂。解曰:凡課人,命前五辰為宅,命後三辰為莊。
「四位相刑すれば主として克あり、上下相生すれば福堂に満つ」:四位が互いに相刑すれば、克傷があることを主る。上下が層層相生すれば、門に福慶が満ちることを主る。人事を占うときにはもう一条の取位の法がある。来た人の本命の地支から前に数えて第五の支が彼の「宅」の位、本命から後に数えて第三の支が彼の「荘」の位である。宅は住居の房屋を指し、荘は田荘の産業を指す。宅や産業を占うときにはこの二位に課を立てる。
假令卯生人問課,即申是宅。便於宅上做方位,立成四課,相生吉,相剋凶。如四位內三下克上,主破了天窗,三上克下,主屋舍必塌,又主破財,亦主子孫獨弱不均,其後主有後婦也。三下克上,此課主官事重重,多有患頭目之人最凶。若四位內二下克上,亦主官事病患。二上克下主殺妻男。故云:上克下兮宅必下,下克上兮嶺頭莊。此宅亦主蓋起破財也。
例を挙げよう。卯年の生まれの人が課を問いに来たなら、卯から前に五位を数えて申まで至り、申が彼の宅位となる。そこで申を地分として四課を立て、四位が相生すれば吉、相克すれば凶である。もし四位の内に三重の下克上があれば、天窗の破損を主る。三重の上克下があれば、屋舎が必ず倒壊することを主り、また破財を主り、さらに子孫が単弱で家産の分配が均ならず、後日に家に継娶の後妻があることを主る。三重の下克上の課はまた官事が重々することを主り、家に头目の疾を患う人が多く、最も凶である。もし四位の内に二重の下克下だけであれば、官事と病患をも主る。二重の上克下は、妻あるいは男丁を克死させることを主る。だから言う。上克下の宅は必ず低い所に位置し、下克上の荘は必ず山嶺の上にある。このような宅はまた家を建てれば財を破ることを主る。
上克下兮宅必下。假令十月將是寅,甲子日寅時,以辰為位,上見天罡伏吟。辰為崗嶺之神,又上見六合木,木克兩頭,其家不和,更無祖父,為木克天罡。又人元是戊;其與辰皆為一家,上克之主兄弟分張,更,木在中心,土在兩頭,大者主會爭官事,小者適途必主其莊在東西側下住也。
「上克下なれば宅必ず下なり」の例:十月は寅将(功曹)を用い、甲子日の寅時に課を占い、辰を地分に取ると、辰の上に天罡(辰)が自ら臨むのを正に見る。これが「伏吟」である。辰はもともと崗嶺の神で、上にさらに六合の木が見え、木が中間で上下両頭の土を克する。この家は不和で、祖父が堂にいないことを主る。木が天罡の辰土を克するからである。人元は戊で、戊土と辰土は同じ一家に属し、中間の木に上から克されるので、兄弟の分家を主る。木が中心に居り、土が両頭に居るとき、大きな応験は官司で相争うこと、小さな応験はこの家の荘が必ず東あるいは西の低い所に位置していることである。
下克上兮嶺頭莊。假令十月將甲子日,亥時巳位,見傳送申臨巳,亦為下克上,又得勾陳在上,其莊在南山側下門而西關也,不然西去,其婦人爭張。
「下克上なれば嶺頭の荘」の例:十月の寅将、甲子日の亥時に課を占い、巳を地分に取ると、巳位の上に伝送(申)が巳に臨むのを見る。申金が反って巳火を克するので、これも下克上である。上にさらに勾陳が落ちていれば、この家の荘は南山の側の下にあり、門は西に開く。そうでなければ西の方へ行く。勾陳は争闘を主るので、家中の婦人が争い騒ぐことも主る。
凡占宅,四位內見火旺,其宅在高崗上。其宅與姓相生有氣,主大喜。如姓旺氣在丙,卻克於下,主家內有分張事,其家雖有旺氣,主家人必凶惡也。四位內見土旺,主宅必重崗上住也。其家必有墳墓,或近丘墓住。若土上見木,必主疾病痛苦死之人。
およそ宅舎を占うとき、四位の内に火旺が見えれば、この宅は高岡の上に建つ。宅の気が来た人の姓と相生して気勢があれば、大いなる喜びを主る。しかし姓の旺気が丙火にあり、火が下向かって下の位次を制すれば、家中に分家・析産の事があることを主る。この家に旺気があっても、家の人は必ず性悪である。四位の内に土旺が見えれば、この宅は重なる岡阜の上に建ち、家中に必ず墳墓があるか、あるいは丘陵・墓地に近く住むことを主る。もし土の上にさらに木が来て土を克すれば、必ず疾病・痛苦で死ぬ人がいることを主る。
四位內見木旺,有官事,其家新蓋屋舍,必林木蔚茂,兄弟仁義。如木上見金,亦主鬥訟。木上見水,主財帛之喜。木上見火,主家內生女子。如火上見火,主家中陰人患病。
四位の内に木旺が見えれば、官事があることを主るが、同時にこの家が新しく屋舎を建てたことも主り、宅の傍らに林木が茂り、兄弟間が仁義を講ずる。木の上に金が見え、金が来て木を克すれば、争闘訴訟をも主る。木の上に水が見え、水が来て木を生ずれば、財帛の喜びを主る。木の上に火が見え、木が気を泄らして火を生ずれば、家中に女子を生むことを主る。火の上にさらに火が見え、二火が重なれば、家中の女眷が病を患うことを主る。
四位內見金旺者,金為刑剋之神,主其家鬥訟,兄弟不義,合出軍人,入廟出武貴,亦主人凶惡也。如旺金上見土神,主多般災厄。比和,合主先凶後吉也。金上見木主傷六畜,見火大凶,又主官事,患病者愈凶。如金上見水主大吉。若是玄武水,主作竊盜之人。
四位の内に金旺が見えるとき、金は刑克を主る五行なので、この家が争闘訴訟することを主り、兄弟間が情義を講ぜず、家中に軍人が出る。金が旺地に入り力を得れば、武職の顕貴が出るが、同時に人の性悪をも主る。旺金の上にさらに土神が来てそれを生ずれば、金気がますます盛んになり、種々の災厄を主る。上下が比和すれば、先に凶後に吉を主る。金の上に木が見え、金が木を克すれば、六畜を損傷することを主る。金の上に火が見え、火が来て金を克すれば大凶で、また官事を主り、病ある者はなおさら凶である。金の上に水が見え、金が水を生じて気が泄れれば、大吉を主る。ただしこの水が玄武の水であれば、家中に窃盗をする人が出ることを主る。
四位內見水旺,主出做賊人。其宅當近河,有水災,更出丑貌子孫,亦常為賊侵害也。火在下主產厄,在上夫妻不和。木上有財帛之喜,見金亦喜,上見土不利產婦,或水氣殘死也。
四位の内に水旺が見えれば、家中に賊を為す人が出ることを主る。この宅は河辺に近いはずで、水災があり、さらに容貌醜い子孫を生み、家が常に盗賊に侵されてもいる。水旺のときにはさらに火がどこに落ちるかを見る。火が下にあれば、婦人の生産が危険に遇うことを主る。火が上にあれば、夫妻不和を主る。水の上に木が見え、水が木を生ずれば、財帛の喜びを主る。金が見え、金が水を生ずれば、これも喜びを主る。水の上に土が見え、土が来て水を克すれば、産婦に不利で、あるいは水気の疾に引きずられて死ぬ人がいる。
甲乙為林單見樹。解曰:只人元元遁上見甲乙行到本位,必為林木。如單見或為雙樹子或為單樹子。如甲乙臨水,其家必有菜園,內有小樹子一棵。如甲乙行土上,其樹必有枯枝。如甲乙臨火,主有火樹子,亦焦乾,必然有溪。如臨金,亦主有樹木,其樹上空虛,多是槐樹也。
「甲乙は林となり、単に見れば樹なり」:人元が元遁で甲乙を推し出し、甲乙がまた本位に行き至れば、必ず林となった木に応ずる。ただ一つの甲あるいは一つの乙だけが見えれば、一二本の樹で、双株あるいは単株である。甲乙が水の上に臨めば、この家に必ず菜園があり、園中に小さな樹が一本ある。甲乙が土の上に行けば、土が木を生ぜず、この樹に必ず枯枝がある。甲乙が火の上に臨めば、木が火に泄されて、樹木が焦げ乾くことを主り、近くに必ず溪流がある。甲乙が金の上に臨めば、金が来て木を克するも樹があることを主るが、樹身は中空で、多くは槐樹である。
見金枝損及皮傷。解曰:行人元兩遍,只以人元上取之。如甲乙對沖庚辛,被庚辛遙克,其樹必無枝與皮也。見陽克枝,見陰克皮。丙丁旺處為高嶺。解曰:亦行人元兩遍。如見丙丁旺處,為有高嶺橫崗。臨午未為東西橫,若臨子丑亦同,臨寅卯辰巳申酉戌亥為南北橫。更水沖道,亦為水溝穿之,上有克為高崗。如丙丁臨寅卯木位,必有山林也。
「金に見れば枝を損じ皮を傷る」:この層は人元を二度遁行し、人元のこの一位の上で象を取る。甲乙が庚辛と相対冲し、庚辛に位を隔てて遥かに克されれば、この樹は枝も皮もない。庚は陽金で、克するのは枝である。辛は陰金で、克するのは皮である。「丙丁の旺処は高嶺となす」:同じく人元を二度遁行し、丙丁が旺地に落ちるのを見れば、近くに高嶺・横岡があることを主る。丙丁が午未に臨めば、岡の勢いは東西に横たわる。子丑に臨んでも東西に横たわる。寅卯辰巳申酉戌亥に臨めば、南北に横たわる。さらに水がこの道を冲すれば、水溝が横切って流れる。上に相克があれば、それは一座の高岡である。丙丁が寅卯の木位に臨めば、木火相生で、必ず山林がある。
庚辛為斜道亦詳。解曰:亦行人元兩遍,其東西南北亦依前法。在四孟上見庚辛其道必斜,又云干為大道,支為小道,如火對沖為岔,必分頭去也。如臨本位,必為大道,若別方位上見之為小道也。
「庚辛は斜道なりて亦詳なり」:同じく人元を二度遁行し、東西南北の分辨は前条の法に準じる。庚辛が寅申巳亥の四孟の上に落ちれば、この道は必ず斜めである。また一説に、天干は大道を代表し、地支は小道を代表する。火が来て対冲すれば、岔路となり、道は必ず分かれて行く。庚辛が申酉の本位に臨めば必ず大道で、別の方位の上で庚辛を見れば小道にすぎない。
戊己為墳看旺處。解曰:亦行人元兩遍為法,若臨旺處無克,必有山墓。墓內死者患何病而死,亦以後法斷之。若要見著何色衣服,再以人元兩度遁之,只用納音推其顏色也。土為墳壠痛苦殃。解曰:如戊己在卯或寅木位上,其墳痛災,或主墓穴倒塌,必曾展來。如見六合青龍,墓上必有花樹子。
「戊己は墳となりて旺処を看る」:やはり人元を二度遁行するのを法とし、戊己が旺地に臨んで克を受けなければ、近くに必ず山中の墳墓がある。墓中の死者が何の病で死んだかは、後文の断法で推し求める。死者が何色の衣服を着ているかを断じたければ、さらに人元を二度遁して、「納音」(六十甲子に各々一つの五行を配する推法)だけを用いて顔色を推す。「土は墳壟にして痛苦の殃なり」:もし戊己が卯または寅という二つの木位の上に落ちれば、木が土を克するので、この墳に災患があり、あるいは墓穴がかつて倒壊し、人に拡修されたことを主る。六合・青竜という木に属する二神が見えれば、墳の上に必ず花咲く樹が生えている。
壬癸長河及溝澗。解曰:人元見壬癸為河澗,納音見水必有水。若被戊己對沖,見虎為道,又云河與道交過。如見大吉必有土橋,見太沖必有船及橋,亦必有車。灣環曲折見刑傷。解曰:壬癸為河澗,如見壬寅癸卯,其河南北長,水向南流,為南見丙丁在前也。故旺處刑剋即止。卻前見辰暗克水,必向東西,故主南去,須向北入乾,為下克上故也。
「壬癸は長河および溝澗なり」:人元に壬癸が見えれば、河流・溝澗の象を取る。納音も水に属すれば、そこに必ず水がある。戊己の土に対冲され、さらに白虎が見えれば(白虎は道路を主る)、河と道路が交差して過ぎる。大吉(丑、土に属す)が見えれば、必ず土橋がある。太冲(卯、木に属し、また車船を主る)が見えれば、必ず船と橋があり、また必ず車がある。「湾環曲折は刑傷に見る」:壬癸はすでに河澗の象を取っているので、壬寅・癸卯のような組み合わせが見えれば、この河は南北に走る長い河で、水は南に流れる。南方に丙丁が前にあるからである。水が旺処に流れて刑克に遇えば止まる。前にまた辰土が暗に水を克するのを見れば、河道は必ず東西に転じる。だから水はもともと南へ行き、さらに北へ折れて乾位に入る。これは下克上の故である。
大樹死時家長死,水上來穿近澗旁。貴神神祠並宅道,太陰碓磨共相連。前一騰蛇為窯灶,朱雀窩巢有克傷。六合樹木看生死,勾陳渠澗土堆灘。青龍神樹並槍刃,天后池溏澗水泉。玄武鬼神並圖畫,太常酒食五穀昌。白虎道路及刀劍,天空廟宇道僧仙。此是孫臏真甲子,天地移來掌內觀。
この一段は十二貴神それぞれの宅象を歌に帰納したものである。大樹が枯死するときは、家長の身が亡くなることを主る。水が上から穿って来れば、住まいが溪澗に近いことを説明する。貴神の臨むところは、神祠と宅に通ずる道路である。太陰は碓臼・石磨の類を主り、これに相連なる。貴神の前一位の螣蛇は窯竈を主る。朱雀は鳥の巣・巢穴を主り、克を受ければ傷損がある。六合は樹木を主り、樹の生死を見る。勾陳は水渠・山澗と土堆・沙灘を主る。青竜は神樹と槍刃の兵器を主る。天后は池塘・澗水と泉眼を主る。玄武は鬼神と図画を主る。太常は酒食を主り、また五穀の豊昌を主る。白虎は道路と刀剣を主る。天空は廟宇と僧道の類を主る。以上は孫臏に仮託して伝わる真甲子の法で、天地間の物象をすべて掌上に移して観るものである。
十干所属
甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸。甲乙東方木,丙丁南方火,庚辛西方金,壬癸北方水。戊東西土,陽。己南北土,陰。
十天干は順に甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸である。その五行の方位は、甲乙は東方の木に属し、丙丁は南方の火に属し、庚辛は西方の金に属し、壬癸は北方の水に属する。戊・己の二干はともに土に属し、本書では戊を東西に横貫する土と定め、性は陽とし、己を南北に縦貫する土と定め、性は陰とする。課を占うとき人元のこの位に取るのがこの十干であり、まずその五行と陰陽を認めてからでなければ、下の三位と生克を論じることができない。
十二支所属
子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。寅卯木,巳午火,申酉金,亥子水,辰戌丑未土。
十二地支は順に子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥である。その五行の帰属は、寅卯は木に属し、巳午は火に属し、申酉は金に属し、亥子は水に属し、辰戌丑未の四つの季月の支はみな土に属する。地分と将神はともに十二支の上に落ちるので、この表は全書の生克推断の底子である。
十二将神所属
亥為癸明,正月將,諏訾,陰水;戌為河魁,二月將,降婁,陽土;酉為從魁,三月將,大梁,陰金;申為傳送,四月將,實沈,陽金;未為小吉,五月將,鶉首,陰土;午為勝光,六月將,鶉火,陽火巳為太乙,七月將,鶉尾,陰火;辰為天罡,八月將,壽星,陽土;卯為太沖,九月將,大火,陰木;寅為功曹,十月將,析木,陽木;丑為大吉,十一月將,星紀,陰土子為神后,十二月將,玄枵,陽水。
この表は亥・戌・酉と逆行する順序で、十二地支に将神名・主る月份・十二星次と五行陰陽を配したもので、読むときは各行が「支—将名—月将—星次—五行」の五項対照となる。亥は登明(底本は「癸明」)と呼ばれ、正月将で、星次は諏訾、陰水に属す。戌は河魁と呼ばれ、二月将で、星次は降婁、陽土に属す。酉は従魁と呼ばれ、三月将で、星次は大梁、陰金に属す。申は伝送と呼ばれ、四月将で、星次は実沈、陽金に属す。未は小吉と呼ばれ、五月将で、星次は鶉首、陰土に属す。午は勝光と呼ばれ、六月将で、星次は鶉火、陽火に属す。巳は太乙と呼ばれ、七月将で、星次は鶉尾、陰火に属す。辰は天罡と呼ばれ、八月将で、星次は寿星、陽土に属す。卯は太冲と呼ばれ、九月将で、星次は大火、陰木に属す。寅は功曹と呼ばれ、十月将で、星次は析木、陽木に属す。丑は大吉と呼ばれ、十一月将で、星次は星紀、陰土に属す。子は神后と呼ばれ、十二月将で、星次は玄枵、陽水に属す。課を起こすときの「月将加时」に用いるのがこの対照で、まず占問の月份によって用いるべき将を査出し、それを時辰に加える。
十二貴神所属
天乙貴神,己丑陰土;前一螣蛇,丁巳陰火;前二朱雀,丙午陽火;前三六合,乙卯陰木;前四勾陳,戊辰陽土;前五青龍,甲寅陽木;後一天后,癸亥陰水;後二太陰,辛酉陰金;後三玄武,壬子陽水;後四太常,己未陰土;後五白虎,庚申陽金;後六天空,戊戌陽土。
十二貴神は天乙貴神を首とし、残りの十一位は「前何位」「後何位」で順序を定め、各位に一組の干支と五行を配する。天乙貴神は己丑を配し、陰土に属す。前に数えて、前一位の螣蛇は丁巳を配し陰火、前二位の朱雀は丙午を配し陽火、前三位の六合は乙卯を配し陰木、前四位の勾陳は戊辰を配し陽土、前五位の青竜は甲寅を配し陽木。後に数えて、後一位の天后は癸亥を配し陰水、後二位の太陰は辛酉を配し陰金、後三位の玄武は壬子を配し陽水、後四位の太常は己未を配し陰土、後五位の白虎は庚申を配し陽金、後六位の天空は戊戌を配し陽土。占断のときに某神が「旺に乗る」「気なし」と言うのは、ここに配された五行を見るのであり、「前一の螣蛇」「後五の白虎」と言うのは、それが天乙から何位離れているかを指す。
貴神治旦暮
經曰:天乙貴人在紫微宮門外,乃天皇大帝下游十二辰位,家居己丑,於斗牛之次執玉衡,均同天人之事。不居魁罡者,以河魁主獄,天罡主牢故也。甲戊庚日旦治大吉,暮治小吉;乙己日旦治神后,暮治傳送;丙丁日旦治登明,暮治從魁;六辛日旦治勝光,暮治功曹;壬癸日旦治太乙,暮治太沖。
経に曰く、天乙貴人は紫微宮門の外にあり、天皇大帝が十二辰位に下遊した化身で、本宅は己丑に安ずけ、斗宿・牛宿の間で玉衡を執り、天上・人間の事務を均しく掌る。それが河魁(戌)と天罡(辰)に居らないのは、河魁が牢獄を主管し、天罡が囚牢を主管するからであり、貴人は牢獄の地に居るに宜しくない。貴人の昼夜の分治の口訣は、甲・戊・庚の日は昼は大吉(丑)に治し、夜は小吉(未)に治す。乙・己の日は昼は神后(子)に治し、夜は伝送(申)に治す。丙・丁の日は昼は登明(亥)に治し、夜は従魁(酉)に治す。辛の日は昼は勝光(午)に治し、夜は功曹(寅)に治す。壬・癸の日は昼は太乙(巳)に治し、夜は太冲(卯)に治す。課を起こすときはまず日干と昼夜によって天乙がどの支に落ちるかを査出し、そうしてはじめて残りの十一位の貴神を順次配列できる。
天乙在東,南前北後;天乙在南,東前西後。天乙在西,南前北後;天乙在北,東前西後。當向地戶背天門,以天門地戶為界。晝夜有長短,晨昏有早晚。故以星沒為旦,星出為暮,則旦暮所臨可知。
貴神の順行・逆行を分辨するには、まず「前」「後」の方向を定めなければならない。天乙が東方に落ちるときは南を前、北を後とする。南方に落ちるときは東を前、西を後とする。西方に落ちるときは南を前、北を後とする。北方に落ちるときは東を前、西を後とする。総じて原則は地戸に向かい、天門に背を向け、天門と地戸のこの線を順逆の分界とする。昼夜の区分については、四季の昼夜に長短があり、早晚に先後がある。だから固定的な鐘点に拘泥せず、星辰が没するのを「旦」(昼の始まり)とし、星辰が出るのを「暮」(夜の始まり)とする。こうすれば、ある時刻に旦の貴を用いるべきか暮の貴を用いるべきか、自然と明らかになる。
貴神起例
甲戊庚牛(日順行,其它書以甲戊兼牛羊,庚辛逢馬虎之例,非也。神術非它術,其用甲戊庚乃天上三奇,故不可行也)羊(夜逆行),乙己鼠(日順行)猴(日夜逆行)鄉,丙丁豬(日順行)雞(夜逆行)位,壬癸蛇(日逆行)兔(夜順行)藏,六辛逢馬(日逆行)虎(夜順行),此是貴人方。
貴人起例の口訣は、甲・戊・庚の日は牛(丑)と羊(未)を用い、昼は丑から起こり順行し、夜は未から起こり逆行する。乙・己の日は鼠(子)と猴(申)を用い、昼は子から順行し、夜は申から逆行する。丙・丁の日は猪(亥)と鶏(酉)を用い、昼は亥から順行し、夜は酉から逆行する。壬・癸の日は蛇(巳)と兎(卯)を用い、昼は巳から逆行し、夜は卯から順行する。辛の日は馬(午)と虎(寅)を用い、昼は午から逆行し、夜は寅から順行する。これが貴人の居する方位である。原書は口訣の中に夾注で辨明している。別の書が甲戊を牛羊に配し、庚辛を馬虎に配するのは誤りである。金口訣のこの術数は他の術数と異なり、甲・戊・庚を天上の三奇として牛羊に合用するので、別の書のように改めてはならない。
訣曰:月將加時順究,只尋天神等候;從戌至巳逆行,以辰到亥順就,貴螣朱六勾青,空白常玄陰後。右法就以所值某官貴字順逆數至用位是也。
口訣に曰く、十二貴神を配列する順序について。まず月将を時辰に加えて順に推し、天乙貴人の落ちた天神の位を尋ねて待つ。貴人が戌から巳までの一段に落ちれば、十二神は逆行に配列し、辰から亥までの一段に落ちれば、順行に配列する。配列の順序は天乙貴人・螣蛇・朱雀・六合・勾陳・青竜・天空・白虎・太常・玄武・太陰・天后である。上のこの法は、貴人が値するその位から「貴」の字を起こし、順行または逆行に依って用いようとする位まで数え、落ちるのがどの神かを見るものである。
五子元遁起例
甲己還生甲,乙庚丙作初,丙辛生戊子,丁壬庚子居,戊癸是壬子,時元從子推。
これは「人元」を推す口訣で、日干から時辰の天干を求める方法である。甲日と己日は子時を甲子に起こし、乙日と庚日は子時を丙子に起こし、丙日と辛日は子時を戊子に起こし、丁日と壬日は子時を庚子に起こし、戊日と癸日は子時を壬子に起こす。子時の天干を定めてから、子時から六十甲子に依って順に求めるその時辰まで数え、得た天干が人元である。全套の推法はすべて子時から起算するので、「五子元遁」と呼ぶ。
四象所属圖
四、人元:客 天 君 祖 外。三、貴神:主 宰相 臣 父 官祿。二、月將:己身 妻 財 親戚 內。一、地分:田宅 子孫 奴僕 鞍馬 六畜。
この図は上から下へ四位と人事の類別を対応させたもので、読み方は各行まず位次と位名を見、その後の五項はすべてこの位が主る人と事である。第四位の人元は最上に居り、客方・天・君主・祖輩、および一切の外来の人事を主る。第三位の貴神は自家のこの方の主人を主り、また宰相・臣子・父親と官禄を主る。第二位の月将(将神)は自身・妻子・金銭・親戚、および一切の内部の人事を主る。第一位の地分は最下に居り、田宅・子孫・奴僕・鞍馬と六畜を主る。何事を占うかで対応するその位の上で生克・旺衰を見る。たとえば官禄を占うなら貴神を見、妻財を占うなら将神を見、田宅・六畜を占うなら地分を見、外来の人を占うなら人元を見る。
陰陽次第五用
訣曰:凡將陽,用取陽為由;將陰,用取陰為由。陰陽之用值空亡、克煞為用之虛。三陰一陽,以陽為用,取相少陽,事在男子。三陽一陰,以陰為用,取相少陰,事在女子。二陰二陽,以將為用,隨將陰陽辨之。
この一篇は四位の中から「発用」、すなわち吉凶を決定する那一位をどう選ぶかを説く。口訣に曰く、およそ将神が陽に属すれば、四位の中で陽に属する一位を発用の由頭として取る。将神が陰に属すれば、陰に属する一位を由頭として取る。取ったこの一位がちょうど「旬空」(その旬に欠けたあの二支)に落ち、あるいは克煞に傷られていれば、この用は虚である。事を断ずるときは割り引いて見なければならない。もし四位の中が三陰一陽なら、その孤立した陽の位を以て用とし、その相を少陽として取る。問う所の事は男子に応ずる。もし三陽一陰なら、その孤立した陰の位を以て用とし、その相を少陰として取る。事は女子に応ずる。もし両陰両陽なら、陰陽が各々半ばで孤を取ることができないので、将神を以て用とし、将神自体の陰陽に随って事の男に属するか女に属するかを辨别する。
純陰反陽,以將為用,方內之物。解曰:宜主不宜客,利內不利外,城郭內藏之物,陽人出外,舊暗新明。純陽反陰,以神為用,方外之物。解曰:宜客不宜主,和外不和內,四遠所藏之物,陰人還家,舊明新暗。
四位がすべて陰支であるとき、陰極まって陽に反り、将神を以て用とする。主る所は本地方の内の物件である。このような課は主の方に宜しく、客の方に宜しくなく、内に利して外に利さない。射覆であれば、蔵する物は城郭の内にある。人事上は男子の外出を主る。事の勢いは旧い一程が昏暗で、新しい一程が明に転ずる。四位がすべて陽支であるとき、陽極まって陰に反り、貴神を以て用とする。主る所は本地方以外の物件である。このような課は客の方に宜しく、主の方に宜しくなく、外と和して内と和さない。射覆であれば、蔵する物は四方の遠方にある。人事上は女子の帰家を主る。事の勢いは旧い一程が明朗で、新しい一程が暗に転ずる。
訣曰:發用空亡,事多虛假;五動空亡,事多不成。凡課以發用為由,五動乃發用之門,為萬物本體,作課者不識動用之門,如虛實將半無能決也。
口訣にまた曰く、発用の那一位が「旬空」に落ちれば、問う所の事は多くは虚假で実ならず、下文に説く五種の動爻が旬空に落ちれば、事は多くは成らない。およそ一課を起こすには、すべて発用を事を断ずる由頭とし、五動はまさに発用に通ずる門径で、万事万物の本体の所在である。課を作る者が動用の門を識らなければ、半虚半実が眼前に陳べられているのに決断する術がないのと同じである。
五動爻誦
干克方為妻動,歌曰:妻動於妻妾(占事主於妻妾),官財防損折(有官求財不利,而有損折),占人人在家(上克下,尋人在家),訪人人不悅(上隔克下,行必有阻,訪人在家,主不悅),外邊來索取(外來克內,必有人來取索,或干預於我),卑下有口舌(卑下受克,須防口舌外來),論物多翻正(射覆,上克下,論物以翻為正),下旁或有缺(下受克,物器一旁有缺或無足)。
人元が地分を克するのを「妻動」と呼ぶ。歌訣と原注を併せて言う。妻動の課は、問う所の事が妻妾に応ずる。官を為す人が財を求めれば利なく、金銭に損折を防がねばならない。人を尋ねるを占えば、上克下なので、人はなお家中にいる。人を訪うて行けば、上位が一層を隔てて下位を克するので、途上に必ず阻害があり、人は家にいても顔に不悦を帯びている。外から人が来て物を索取する。これは外が来て内を克するので、必ず人が門に上って乞い求めるか、我の事に干渉する。地位卑下な人が克を受ければ、外来の口舌・是非を防がねばならない。射覆で物を推すとき、上克下なので、物は転倒させた面を正面とする。下位が克を受けるので、器物の一傍に残缺があるか、あるいは脚を欠いている。
神克干為官動,歌曰:官動利求官(官祿爻動,官職大利,若逢驛馬,必然遷官轉職),相逢祿位遷(謂逢二馬,占官有遷擢之兆),常人公府事(官爻克干,故常人有公府中事),有官望財難(有官不宜求財,財動傷官,返克故也),合得官中物(官動而逢合,官中財物可得),休從外處干(人元受克,事在自己,不宜外求),得財防暗損(我克外,財須防密失),問病在喉咽(上受克,病在喉咽)。
貴神が人元を克するのを「官動」と呼ぶ。歌訣と原注を併せて言う。官動の課は官を求めるに利あり、官禄の爻が発動して官職に大いに利あり、さらに驛馬に逢えば、必ず昇進・調職する。二重の驛馬に逢えば、官を占って擢升の兆がある。平常の民が官動に遇えば、官爻が来て人元を克するので、官府・衙門の中の事があることを主る。すでに官職ある人がさらに財を求めるに宜しくない。財爻が一動すれば官を傷り、反って官星を克制するからである。官動でかつ干支の相合に逢えば、官府の中の財物を得ることができる。人元がすでに克を受ければ、事は自己身上に落ち、外に向かって干求するに宜しくない。我が外を克すれば、財は得られるが暗中の損失を防がねばならない。病を占うとき、上位が克を受ければ、病は喉の咽の間にある。
神克將為賊動,歌曰:賊動內賊生(內財受克,主陰謀賊生,而盜財物),勾連詐不明(外勾裡連,空詐不明),損財卑幼病(妻位受傷,卑幼災患),謀望必無成(神將直克,內之不知,謀望無成),架媾奸私意(妻財受克,必有奸私架媾之事),偷攘宛轉名(妻財受克,或生淫蕩宛轉偷攘,必有損失),卦爻終闇昧(內爻受克,事主暗味不明),病恐亦非輕(內不協遂,陰小災病,亦主非輕)。
貴神が将神を克するのを「賊動」と呼ぶ。歌訣と原注を併せて言う。賊動の課は、賊は内部から生ずる。内の財位が克を受けるので、人が暗中で図謀して財物を盗むことを主る。外で勾結し、内で串連し、虚偽欺詐で分明でない。妻位が傷られるので、財を損じ、卑幼の人にも災病がある。貴神と将神が直接相克するので、内の人はまだ鼕里に蒙されており、謀る事は必ず成らない。妻財が克を受けるので、勾搭・奸私の事が必ずある。あるいは淫蕩・輾転・偷窃の名を生ずることもあり、帰するところ損失を免れない。内爻が克を受けるので、全課象は終に暗昧で明らかでない。内部が協調して順遂でなければ、婦女・幼小の災病もまた軽くない。
將克神為財動,歌曰:財動利求財(內克外,謂之財動,求財必得),占官定不諧(官爻受克,求官有失,定主不順),家中人出外(內克外,主人出外),妻妾並身災(病非妻妾,亦自身有災),疾病憂難瘥(神受克,病在心胸,無藥可治,故主難好),營求喜自來(內克外,營求有喜),財物終有損(神受克,其物必有損),職位恐多乖(官爻受克,故主退失不利)。
将神が貴神を克するのを「財動」と呼ぶ。歌訣と原注を併せて言う。財動の課は財を求めるに利あり、内が外を克するのを財動と呼び、財を求めれば必ず得られる。ただし官を占えば必ず順調でない。官爻が克を受け、官を求めて失があるからである。内が外を克するので、家中の人が外に出る。妻妾が病まなければ、自身にも災がある。疾病を占うと、貴神が克を受けるので、病は心胸の間にあり、薬で治せない。だから全治し難い。内が外を克するので、営み求めることはみな喜びがある。貴神が克を受けるので、財物は終に損耗がある。官爻が克を受けるので、職位の上で多くの乖違があり、退職・失位で不利を主る。
方克干為鬼動,歌曰:鬼動憂災怪(占主災怪及人),官亨人出外(下克上,主仕途亨通,人慾出外),爭訟帶他人(隔位克外,必主訟連他人),乖戾因間外(下犯上,卑逾尊,故曰乖戾),口舌共喧爭(人元受克,事從外起,必因口舌致事),冤仇皆損害(因冤仇而損害),痊病物仰合(方克干,病在目之頜上,故曰仰合),家宅未安泰(宅舍不寧,人口不安)。
地分が人元を克するのを「鬼動」と呼ぶ。歌訣と原注を併せて言う。鬼動の課は災殃・怪異を憂え、占う事が人に連なる。下が上を克するので、官を為す人はかえって仕途が亨通し、家中の人が外に出たがる。地分が二位を隔てて最も外の人元を克するので、争訟は必ず他人に連累する。下位が上位を犯し、卑者が尊者を踰えるので、これを乖戾と呼ぶ。人元が克を受け、事が外から起こり、必ず口舌によって是非を招き、人と喧嘩争う。冤仇を結んだことで損害を受ける。病を占うと、地分が人元を克するので、病は眼目と下頷の一帯にあり、仰面してはじめて合する。だから「仰合」と言う。要するに家宅が安寧を得ず、人口が安からない。
干類
干克神:外來取索,若臨門,主人謀害自己,常人損財,仕人失位,不宜求干,官事主散,官爻受克故耳。干克將:求財不得,常人破財,憂病。將陽主本身,將陰主妻室。干生神:外生助我物帛,或親友相訪,占家主富而有生意,乃外生內也。欲訟者官府中事。干生將:內外和順,人將物來送我,或有人干預於我。
この門は専ら人元(干)とその他の三位との関係を見る。人元が貴神を克する。外から人が来て索取することを主る。もしこの位が門戸の支に臨めば、人が図謀して自己を加害することを主る。平常の人は財を損じ、官を為す人は位を失い、いずれもさらに干求するに宜しくない。ただし官司はかえって消散を主る。官爻が克を受ける故である。人元が将神を克する。財を求めても得られず、平常の人は財を破り、さらに疾病を憂える。将神が陽支なら自身に応じ、陰支なら妻室に応じることを主る。人元が貴神を生ずる。外から人が財物を送って助けに来ることを主り、あるいは親友の来訪がある。家宅を占えば家が富んで生計あることを主る。これは外が来て内を生ずる象である。訴訟を起こしたい人は、事は官府の中にある。人元が将神を生ずる。内外が和順し、人が物を持って来て我に贈るか、あるいは人が我の事に干渉する。
神類
神生方:宛轉和合,貴人有憐小人之意,更得貴人之力。神克方:隔手求財雖難得,事主晚成。神生將:所謀順遂,內外和諧,人將財物助我,行人將至。神生干:仕人論官,或有相托,常人有官府事,人將物求我,或自己將財求事於人,事求必得,尋必見。
この門は専ら貴神とその他の三位との関係を見る。貴神が地分を生ずる。事は輾転して終に和合し、貴人に卑下の人を怜恤する心があり、さらに貴人の力を得られる。貴神が地分を克する。一層を隔てて財を求めるのは得難いが、事は遅れて成ることを主る。貴神が将神を生ずる。謀る所が順遂で、内外が和諧し、人が財物を持って我を助け、行って出た人がまもなく帰って来る。貴神が人元を生ずる。官を為す人は官職の事を議論できるか、あるいは人が相托に来る。平常の人には官府の中の事がある。また、人が物を持って我に求めるか、あるいは自己が金銭を持って人に事を求めることをも主る。このような課は事を求めれば必ず得られ、人を尋ねれば必ず見える。
将類
將生干:自己將財與貴人,內外和暢,父子親,夫婦順,富貴之兆,百事有成。將克干:喜事重重,求財必得,求名必遂,科舉上榜,宜遠行。將生方:名曰天覆,家人內合,有人助我,主親人分別遠行,財帛有喜,子孫興榮。將克方:鬥訟官事,小口不安,自身有傷,六畜損失,家宅不寧,財帛破散。
この門は専ら将神とその他の三位との関係を見る。将神が人元を生ずる。自己が金銭を持って貴人に贈ることを主り、内外が和暢し、父子が親愛し、夫婦が和順する。富貴の兆で、百事すべて成し得られる。将神が人元を克する。喜びの事が重々し、財を求めれば必ず得られ、名を求めれば必ず遂げ、科挙に赴けば上げられ、遠行に宜しい。将神が地分を生ずる。これを「天覆」と呼ぶ。家人が内部で和合し、人が我を助けることを主り、また親しき人が別れて遠行することをも主る。財帛の上に喜びがあり、子孫が興隆して栄盛する。将神が地分を克する。争闘・訴訟・官府の事を主り、家中の幼小が安からず、自身に傷があり、六畜が損失し、家宅が寧まらず、財帛が破散する。
方類
方克神:損外財,隔位克,下犯上,民告官。方克將:錢財散失,又主傷妻,人慾出外失財。方生神:內外和合,人廣財豐,求事不隔手。方生將:名曰地載,家人和合,喜慶富貴,協順之兆,婚姻喜美,謀望有成。
この門は専ら地分とその他の三位との関係を見る。地分が貴神を克する。外の財を損失することを主る。これは一位を隔てて克するので、下が上を犯すことに属し、人事上は民が官を告げることである。地分が将神を克する。金銭が散失し、また妻を傷ることを主る。人が外に出たがれば、出れば財を失う。地分が貴神を生ずる。内外が和合し、人丁が多く財物が豊かで、事を求めるに他人の手を借りなくてよい。地分が将神を生ずる。これを「地載」と呼ぶ。家人が和合し、喜慶して富貴となり、協調して順遂の兆で、婚姻が美満で、謀る事がすべて成就する。
三動
此不受克,故不入正動數。方生干為父母動:為印綬,凡占,小干尊,大吉。干生方為子孫動:凡占,主干子孫之事,小吉。干方同為兄弟動:凡占,事在比肩朋友,小凶。
以下の三種の動象は相克に関わらないので、前の五種の正動の数には算入しない。地分が人元を生ずるのを「父母動」と呼び、象を印綬(官印と綬帯で、文書・庇蔭を主る)に取る。およそこの象を占えば、卑幼の方が長上を尊敬し、小吉を主る。人元が地分を生ずるのを「子孫動」と呼ぶ。およそこの象を占えば、事が子孫に関わり、これも小吉を主る。人元と地分の五行が同じなのを「兄弟動」と呼ぶ。およそこの象を占えば、事は同輩の兄弟・朋友に落ち、小凶を主る。同類が相並ぶと争い易いからである。
五合
神與干合為官合:仕人得之榮祿,亦利求官,常人官事。將與神合為正合:歡美婚姻,會合親友。不宜占病,求事有成,互相依輔,共為家室。將與干合為隔合:內外相望,有人接引,位因阻隔,事體遲留。將與方合為進合:主人共同上於道路,以卑動尊,以小致大,事成遲緩。方與干合為鬼合:求官得祿,仕人升遷,親俗不和,又主憂患,占病不宜。
四位が互いに相合するのは、位次の違いによって五種に分かれる。貴神と人元が相合するのを「官合」と呼ぶ。官を為す人が遇えば栄禄を享け、また官を求めるに利あり。平常の人が遇えば官司の事となる。将神と貴神が相合するのを「正合」と呼ぶ。婚姻が歓美で、親友が会聚することを主る。ただし病を占うに宜しくない。事を求めれば成り、双方が互いに依靠・扶助し、共に一つの家室を組成する。将神と人元が相合するのを「隔合」と呼ぶ。内外が互いに張望し、人が中から接引するが、位次が一層隔たっているので、事は遅滞して進まない。将神と地分が相合するのを「進合」と呼ぶ。主人が他人と共に途に上り、卑下の力を以て尊長を打動し、小事から大事を引き出す。事は成るが成るのが緩慢である。地分と人元が相合するのを「鬼合」と呼ぶ。官を求めれば禄を得、官を為す人は昇遷する。ただし親戚・鄰里が和せず、また憂患を主り、病を占うに宜しくない。
解曰:凡干支相合,乃天地陰陽配合之義,萬物生成,吉凶全備。且如甲己之日五子元遁起甲子時,則丙寅與辛未合,丁卯與壬申合,戊辰與癸酉合,己巳與甲戌合,庚午與乙亥合,辛未與丙子合。然干支在一旬之內相合者,謂之君臣慶會共旬。支干相合者,乃天地德合也。五合之用,事體共為,謀望有成。支干具合,其物圓類,合中值空,占物圓而中空,求事望而難成,合而不合,鬱而不發,分而不分,合中反分,親人反疏,先合後離,親而不親,義而不義。
原文の解釈に曰く、およそ干支が相合するのは、天地陰陽の配対の義を取るもので、万物はこれによって生成し、吉凶もこれによって備わる。たとえば甲日・己日は五子元遁で甲子時から起こすので、丙寅と辛未が合し、丁卯と壬申が合し、戊辰と癸酉が合し、己巳と甲戌が合し、庚午と乙亥が合し、辛未と丙子が合する。もし相合する二組の干支が同一旬の内にあれば、これを「君臣慶會共旬」と呼ぶ。天干と地支が各々成合するのは、「天地徳合」と呼ぶ。五合が作用するとき、事は双方が共に促成するもので、謀る所の事は結果を得られる。天干地支がともに合すれば、射る物の形は円整である。もし合の中に旬空に逢えば、物件は円いが中が空であり、事を求めれば望めるが成り難い。これが合して合せず、鬱結して発せられず、分かれて分かれず、合の中にかえって分離を生じ、親しい者がかえって疎遠となり、先に合して後に離れ、親しいようで親しくなく、義ありそうで義なし、である。
三合全身
寅午戌:名炎上課,為財帛文書喜美之合。忌亥子水為壞局,凡事望而不成。如人元是丙,則為火局全耳。如人元是庚,則為鬼動克身,或人元是甲,則為相生。亥卯未:名曲直課,為交易婚姻和會之合。忌申酉金為壞局,凡事望而有阻。如人元是乙,則為木局全耳;如人元是戊,則為官鬼動論之。或人元是癸,則為相生。
四位の中に三合局が揃ったら、これを「三合全身」と呼ぶ。寅午戌の三支が会して火局を成すのを「炎上課」と呼び、財帛・文書の類の喜慶して美満な合である。最も亥子の水が来て冲破するのを忌み、壊局となれば凡事望めるが成らない。もし人元が丙火なら、火局が完全に配される。もし人元が庚金なら、火が金を克して官鬼動となりて身を克す。もし人元が甲木なら、木が火を生じて相生となる。亥卯未の三支が会して木局を成すのを「曲直課」と呼び、交易・婚姻・和会の類の合である。最も申酉の金が来て冲破するのを忌み、壊局となれば凡事望めるが阻害がある。もし人元が乙木なら、木局が完全に配される。もし人元が戊土なら、木が土を克して官鬼動として論ずる。もし人元が癸水なら、水が木を生じて相生となる。
申子辰:名潤下課,為行移幹蠱爭戰之合。忌辰戌土為壞局,凡事望而有變。如人元是壬,則為水局全耳;如人元是丙,則為官鬼動論之。或人元是庚,則為相生。巳酉丑:名從革課,為陰陽淫濫輕薄之合。忌巳午火為壞局,凡事望而間隔。如人元是辛,則為金局全耳;如人元是乙,則為官鬼動論之。或人元是己,則為相生。
申子辰の三支が会して水局を成すのを「潤下課」と呼び、奔走・遷移、積弊の整治と争闘・征戦の類の事を主る。最も辰戌の土が来て冲破するのを忌み、壊局となれば凡事望めるが変化がある。もし人元が壬水なら、水局が完全に配される。もし人元が丙火なら、水が火を克して官鬼動として論ずる。もし人元が庚金なら、金が水を生じて相生となる。巳酉丑の三支が会して金局を成すのを「従革課」と呼び、男女の淫濫・軽薄の類の事を主る。最も巳午の火が来て冲破するのを忌み、壊局となれば凡事望めるが中間に阻害がある。もし人元が辛金なら、金局が完全に配される。もし人元が乙木なら、金が木を克して官鬼動として論ずる。もし人元が己土なら、土が金を生じて相生となる。
解曰:凡壞局下克上為迅速,上克下為阻隔,中間為之壞局,求事一半成也。凡課三合須待體式全備,吉凶禍福方可言之,克合生合亦以例推。如寅午戌火局全,若神將干帶壬癸水為克合,凡事順中有阻,合而不合,易而不易也。其他三課,以為官為鬼者,論四時休旺及空亡所值斷之。凡課三合因變化而全體切詳,日沖、月破、空亡、妒合,未可一概照合局全身論之。
原文の解釈に曰く、およそ壊局で、局を破る神が下にありて上を克すれば、事は迅速に来る。上にありて下を克すれば、事は阻隔を受ける。局を破る神が中間に挟まれば、事は半分しか成らない。およそ課中の三合は、体式が揃うのを待ってはじめて吉凶禍福を論ずることができる。克合と生合もこの例に準じて推す。たとえば寅午戌の火局がすでに全しで、貴神・将神・人元の上に壬癸の水を帯びて来て克すれば、克合となる。凡事は順調の中に阻害があり、合するようで実は合せず、易いようで実は易くない。その他の三種の合局で、官星または鬼煞を構成する者は、すべて四時の休旺および空に落ちるかどうかを参看して判断する。要するに課中の三合は種々の変化を併せて通盤に詳審し、日冲・月破・旬空・妬合(二支が争って一支に合すること)のような情形に遇えば、一概に合局全身として論ずることはできない。
虚一待用
寅午戌合為炎上課,虛一位為炎上破體課。亥卯未合為曲直課,虛一位為曲直破體課。申子辰合為潤下課,虛一位為炎上破體課。巳酉丑合為從革課,虛一位為從革破體課。
三合局がただ二支だけ揃って一支を欠くのを「虚一」と呼び、課名は「破体」と改称しなければならない。寅午戌が合して炎上課となり、一支を欠けば炎上破体課。亥卯未が合して曲直課となり、一支を欠けば曲直破体課。申子辰が合して潤下課となり、一支を欠けば破体課(底本はここを「炎上破体課」と誤る。例により潤下破体課とすべき)。巳酉丑が合して従革課となり、一支を欠けば従革破体課。破体の課は力量が全くなく、欠けたその一支が透けて出るのを待ってはじめて局が円満となる。
解曰:凡課之合從化謂之全身。有二字,如虛一字謂之破體。如凡課有戌午而無寅,取寅年、月、日、時為應期。有申、子無辰,或有卯、未無亥,或有酉丑無巳。凡占人望事,需驗遠近。如遠則年,次則月,近則日、時,必待此虛一字透出,共成三合,則行人至,謀望成。此為虛一待用也。最為課中之要論,不可不察,若有日沖月破,空亡受制,又當詳論。
原文の解釈に曰く、一課の中で合して従化するのを「全身」と呼ぶ。二字だけあって一字を欠くのを「破体」と呼ぶ。たとえば課中に戌と午があって寅がなければ、寅年・寅月・寅日・寅時を「応期」(事が兌現する時間)として取る。同様に、申と子があって辰を欠き、卯と未があって亥を欠き、酉と丑があって巳を欠くときも、すべてこれに準じて取る。およそ人の事を望むを占えば、まず事の遠近を估量しなければならない。遠ければ年に応じ、その次は月に応じ、近ければ日・時に応ずる。必ず欠けたその一字が透けて出て、もとの二字と凑って三合を成すのを待ち、そうしてはじめて行って出た人が帰って来て、謀る事が成し得られる。これが「虚一待用」で、課中の最も緊要な一条の道理であり、察しないわけにはいかない。もしこの虚位の上にさらに日冲・月破・旬空あるいは受制に逢えば、また別に詳論しなければならない。
三奇徳秀
甲戊庚,此為之德全課。乙丙丁,此為之奇全課。人奇:壬癸辛。解曰:凡占課見三奇全,利見大人,百事吉昌,支辰和協,上下有輔。三奇德秀,此皆多喜慶,孕則生貴子。
三奇には三組ある。甲・戊・庚の三干が揃ったのを「徳全課」と呼び、乙・丙・丁の三干が揃ったのを「奇全課」と呼び、壬・癸・辛の三干が揃ったのを「人奇」と称する。原文の解釈に曰く、およそ課を占って三奇が揃うのを見れば、大人物に謁見するに利あり、百事が吉利・昌盛し、地支間が和諧して相協し、上下が互いに扶助する。三奇と徳秀のこの類の課象はみな喜慶多きことを主り、婦人が懐孕してこれに遇えば、貴い子を生むことを主る。
一類朝元
經曰:一類朝元者,是一干見本屬三支也。如天乙貴人占得此課,朝覲召對則出。常人不宜,無發用生克故耳。凡十二位神將朝元,如甲見三寅,乙見三卯,丙見三午,丁見三巳,戊見三辰、三戌,己見三丑三未,庚見三申,辛見三酉,壬見三子,癸見三亥,皆為之一類朝元也,占主事體重迭,閉伏不動,無榮無譽,阻隔淹滯,蓋有比肩之類,而無父母、官鬼、妻財、子孫,無生克發用故也。若純金純火不可以此例論。水木土亦然。
経に曰く、「一類朝元」とは、一つの天干の下にそれと同類に属する三つの地支を見ることである。もし天乙貴人が当値してこのような課を占得すれば、君王に朝見し、召しに応じて対する事がありて出仕できることを主る。平常の人には宜しくない。課の中に発用がなく、生克も言うべきでないからである。およそ十二位の神将はいずれも朝元の象を成し得る。たとえば甲が三つの寅に見、乙が三つの卯に見、丙が三つの午に見、丁が三つの巳に見、戊が三つの辰あるいは三つの戌に見、己が三つの丑あるいは三つの未に見、庚が三つの申に見、辛が三つの酉に見、壬が三つの子に見、癸が三つの亥に見れば、すべて一類朝元と呼ぶ。この課を占得すれば、事が層層重畳し、閉塞・潜伏して発動できず、栄顕も声譽もなく、阻隔して淹滞することを主る。これは四位の中に同類の比肩だけがあり、父母・官鬼・妻財・子孫という別類の爻がなく、生克と発用がないからである。もし純金・純火の課であれば、この条に照らして論ずることはできない。純水・純木・純土の課も同じである。
四位倶比
庚辛申酉金比,西方白虎、太陰之象。值之主兵喪訟邪淫奸私,人口死亡,六親刑剋,家宅不寧,百事罔吉。丙丁巳午火比,南方朱雀、騰蛇之象。值之主有是非官司,災禍傷殘,釜鳴火克,怪憂驚恐,六親刑剋,居處不詳。
四位の五行が完全に同じなのを「倶比」と呼び、五行によって五種に分かれる。庚辛申酉がすべて金に属して互いに比和するのは、西方の白虎・太陰の象である。この課を占得すれば、兵戈・喪事、訴訟・邪淫・奸私を主り、人口が死亡し、六親の間が互いに刑克し、家宅が寧まらず、百事すべて吉ならない。丙丁巳午がすべて火に属して互いに比和するのは、南方の朱雀・螣蛇の象である。この課を占得すれば、是非・官司、災禍・傷残を主り、鍋釜が自ら鳴り、火が来て相克するといった類の怪異があり、人を憂懼・惊恐させ、六親の間が互いに刑克し、居処が安寧を得ない。
壬癸亥子水比,北方玄武、天后之象。蓋水性氾濫,值之主家計流移,奸私淫邪,蠱病水厄,寡婦孤兒,盜侵人害。甲乙寅卯木比,東方青龍、六合之象。值之雖吉而無生,主仁而無恩,有兄弟而無父母,重婚姻而絕嗣續;求望難成,無譽無榮,艱難之用,凡百事蹇滯也。
壬癸亥子がすべて水に属して互いに比和するのは、北方の玄武・天后の象である。水性は泛濫して定まりがなく、この課を占得すれば、家業が漂泊・遷移し、奸私・淫邪、蠱毒の病と水厄を主り、家中に寡婦・孤児が出て、盗賊が侵扰し、人為の禍害がある。甲乙寅卯がすべて木に属して互いに比和するのは、東方の青竜・六合の象である。この課を占得すれば、吉神に属するが生扶がなく、人の為に仁徳あって恩沢なく、兄弟あって父母なく、婚姻を重んじて子嗣を絶つことを主る。求望の事は成り難く、声譽も栄顕もなく、取用が艱難で、およそ百事すべて蹇滞して通じない。
戊己辰戌丑未土比,中央勾陳、天空、魁罡之象。值之主事體重迭,無父母、官鬼、妻財、子孫,亦無相生相剋故也。是土無生育萬物之功,凡事淹延阻滯,望用難成,重迭牽連,事體不一。
戊己と辰戌丑未がすべて土に属して互いに比和するのは、中央の勾陳・天空および魁罡(河魁の戌と天罡の辰)の象である。この課を占得すれば、事が層層重畳することを主る。四位の中に父母・官鬼・妻財・子孫という幾類の爻がなく、相生相克も言うべきでないからである。このような土は万物を生育する功用を失い、凡事は拖延・阻滞し、取用を指望するも成就し難く、頭緒が重畳して牽連し、事体は一端に止まらない。
五比同類
干方比為正比,事在比肩,多有不成。干神比為近比,事在外干自己。方將比為遠比,事在朋友同類。神將比為次比,事在門戶親屬。四位比為合比,事在親屬,重迭牽連。
両位の間で五行が同じなのを「比」と呼び、どの両位が比するかによって五種に分かれる。人元と地分とが比するのを「正比」と呼び、事は同輩の比肩に落ち、多くは成らない。人元と貴神とが比するのを「近比」と呼び、事は外にあっても自己に牽連する。地分と将神とが比するのを「遠比」と呼び、事は朋友・同類に落ちる。貴神と将神とが比するのを「次比」と呼び、事は門戸の内の親属に落ちる。四位がすべて比するのを「合比」と呼び、事は親属の間にあり、頭緒が重畳して牽連する。
干元類
神干生將干,喜從外入。將干生神干,喜從內出。神將二干分局,相生有喜不成。神將二干合局,相生喜慶重迭。神干克將干,禍從外來,與賊動同類。將干克神干,事從內起,與財動同類。
貴神と将神は各々天干をも帯び(元遁で推し出す)、この門は専らこの二つの天干の間の生克を見る。貴神の干が将神の干を生ずれば、喜びは外から入る。将神の干が貴神の干を生ずれば、喜びは内から出る。この二つの干が異なる局に分属して相生すれば、喜びはあっても事が成らない。もし両干が同一局にありて相生すれば、喜慶が重畳する。貴神の干が将神の干を克すれば、禍は外から来る。前に説いた「賊動」と同類である。将神の干が貴神の干を克すれば、事は内から起こる。「財動」と同類である。
解曰:神將二干隨支辰互相生克,主事交關往來、重迭。神將若是庚辛金而克身,主家宅怪異,災訟,凶喪,以金有白虎氣故也。凡神將上所帶之干,如六乙日見卯將,起五子元遁得己卯,神是朱雀,位是壬午。遇有克比合,亦依前式而推來情。
原文の解釈に曰く、貴神と将神のこの二つの天干は、各々配する地支に随って互いに生克し、事の往来・交渉、層層の重畳を主る。もしこの両位が帯びるのが庚辛の金で来て我が身を克すれば、家宅に怪異が現れ、災禍・訴訟と凶喪の事があることを主る。金が白虎の肅殺の気を帯びている故である。貴神・将神の上に帯びる天干の求め方は、たとえば乙日に卯将を見れば、五子元遁で己卯を推得し、貴神は朱雀、地分は壬午となる。これらの干支の間に克・比・合があれば、また前の格式に照らして来人の情由を推断する。
五行気化
甲己化土,乙庚化金,丙辛化水,丁壬化木,戊癸化火。
天干が両々相合した後に別の一種の五行に変ずるのを「化気」と呼ぶ。甲と己が合して土に化し、乙と庚が合して金に化し、丙と辛が合して水に化し、丁と壬が合して木に化し、戊と癸が合して火に化す。課中の四位にこのような干合が現れれば、本来の五行属性は化して出たその一行に照らして取用しなければならない。
解曰:凡課中雖不見土,若神將上遁得甲與已者,元氣運化為土,當做土用,射覆則是土類,或物出於土中,占事則以為土,亦為有氣,至土旺日時為應期。假令丁壬課,甲巳戌辰,以五子元遁至方位之辰。人元是甲,且甲木下生巳火,火又生戌辰土,只見土初旺矣。又起神干見乙,將干見庚,則乙庚合而氣化金,生於土。且以人元甲木被金之傷又當詳論。占官用以鬼論之,凡占仕則吉,官事則凶。餘皆以此為法推之,再加日辰月令用也,假令甲己見乙庚,乙庚見丙辛,丙辛見丁壬,丁壬見戊癸,戊癸見甲己,名曰受制不化,妒合不化,非時不化,逢空不化,非其所不化,此係五行奧旨,不可不詳。
原文の解釈に曰く、一課の中でたとえ四位すべてに土が見えなくとも、貴神・将神の上に遁出した天干が甲と己を凑えれば、元気は运化して土となり、土として取用すべきである。射覆であれば蔵する物は土類、あるいは物は土中から取り出したものである。事を占えばすべて土として見、しかも気あるものと算し、土旺の日・時が応期となる。たとえば丁壬日の課で、四位に甲・巳・戌・辰を得、五子元遁で地分のあの辰に推す。人元は甲で、甲木が下にありて巳火を生じ、巳火がまた戌辰の土を生ずれば、土がちょうど旺に転じたと見える。また起して貴神の干に乙を見、将神の干に庚を見れば、乙庚が合して化気して金となり、金はまた土より生ず。ただし人元の甲木がこの化出の金に傷られるので、また別に詳論しなければならない。官を占うときはこの金を官鬼として論じ、官を為す人が占えば吉、平常の人が官司に遭えば凶である。その余はすべてこの法に照らして推し、さらに日辰と月令を参合して定める。別に合して化しない幾種かの情形がある。甲己がまた乙庚に見、乙庚がまた丙辛に見、丙辛がまた丁壬に見、丁壬がまた戊癸に見、戊癸がまた甲己に見れば、これらを受制不化・妬合不化と呼ぶ。その時に当たらざるを非時不化と呼び、旬空に落ちるを逢空不化と呼び、その在るべき所にあらざるを非其所不化と呼ぶ。これは五行中の深奥の義理で、詳辨しないわけにはいかない。
陰陽相生
經曰:假令甲木、乙草、丙火、丁煙。甲陽木而燥,故能生丁煙,乙陰草能生陽火,產於陰,陽為父。陰產於陽,陰為母。若陽見陽,陰見陰,則是陰陽偏枯,造化危脆,似木盛而花繁狀,密雲而不雨。四維之寅申巳亥,四正之子午卯酉,於五行之相沖,於陰陽而不育。占此者順中有隔,吉中有危。
経に曰く、象を取って見れば、甲は大木、乙は小草、丙は明火、丁は煙火である。甲は陽木に属して性が燥なので、丁のような煙火を生ずることができる。乙は陰草に属し、柔潤にして丙のような陽火を生ずることができる。陽は陰の中から産出し、陽はすなわち父。陰は陽の中から産出し、陰はすなわち母。これが一陰一陽の配合であってはじめて生育できるのである。もし陽干に陽干が逢い、陰干に陰干が逢えば、陰陽偏枯となり、造化が危脆で、木が盛んで花が繁いのに果を結ばないのに似て、また密雲が布くのに雨が降らないのに似る。寅申巳亥の四維の支と子午卯酉の四正の支は、五行上互いに相冲し、陰陽上は孕育できない。このような課を占得すれば、順当の中に阻隔があり、吉利の中に危険が蔵れている。
易曰:天地氤氳,萬物化醇,男女媾精,萬物化生。且如寅午戌、巳酉丑、申子辰、亥卯未之類,此為陰陽合而後能化也。凡五行生我者為父母,陰生陽陽生陰,德合配偶,化育生成,乃吉福萬全之課。
《周易・繋辞下》に曰く、天地の気が交融・縕繀して、万物はこれによって醇化し、男女が精を媾じて、万物はこれによって化生する。寅午戌・巳酉丑・申子辰・亥卯未のような三合は、まさに陰陽が合して後に化生し得る例である。およそ五行で我を生ずる那一位がすなわち父母であり、陰が陽を生じ、陽が陰を生じて、互いに徳合して配偶のごとく、化育・生成する。これが吉福万全の課である。
凡課之四位上生下,下生上,內生外,外生內,或三位生一位,或一位生三位,及往來或相合相恩者,此發用之美端,謀為之吉兆。占干則成,望事則就。又曰:四位相生,萬事吉昌。凡課五行相生,雖內有白虎、朱雀,兼劫煞魁罡之類,而外雖有暴惡之形,皆入相生和氣之中,則革面順從,遇惡而逢善也。殊不知克則為仇敵,生則為親恩。如乘合辰,為福愈厚。
およそ一課の四位の間で、上が下を生じ、下が上を生じ、内が外を生じ、外が内を生じ、あるいは三位が共に一位を生じ、一位が分かれて三位を生じ、および往来して相生し、互いに相合・相恩する者は、すべて発用の好い始まりであり、事を謀る吉兆である。干求に行けば成り、指望の事は就く。だからまた曰く、四位が相生すれば、万事が吉昌である、と。およそ課中の五行が相生すれば、たとえ内に白虎・朱雀のような凶神があり、また劫煞・魁罡の類を帯びていても、外に暴悪の形はあれど、いったん相生の和気の中に落ち込めば、容を革めて順従し、悪神に遇うてかえって善果を得る。知らないのである、相克すれば即ち仇敵となり、相生すれば即ち親恩となることを。もしさらに相合の辰に乗れば、福はいっそう深厚となる。
四位相生
經曰:假令人元生貴神,地分生月將,名曰合局。主家富貴,亦主內外和順。如將生地分,主親戚遠行,占身及財帛當主稱遂,亦主子孫興旺。人元生貴神,主有親戚來借物,或朋友來相訪。如貴神生人元,主自己欲尋人,訪之必見。如地分生月將,主婚姻事,謀望有就。如月將生貴神,主妻賢子孝,富貴榮華。如四位自上次第相生於下,主有外人進納財物,添進人口,六親俱來相訪,有非常之喜也。如四位自下重重生上,主商途有喜。
経に曰く、たとえば人元が貴神を生じ、地分が将神を生じ、上下二組が各々生を成すのを「合局」と呼ぶ。家道の富貴を主り、また内外の和順をも主る。もし将神が地分を生ずれば、親戚が遠行することを主る。自身と財帛を占えばすべて称心・如意で、また子孫の興旺をも主る。人元が貴神を生ずれば、親戚が訪ねて来て物を借りることを主り、あるいは朋友が来訪する。貴神が人元を生ずれば、自己が人を尋ねに行きたがることを主り、訪えば必ず見える。地分が将神を生ずれば、婚姻の事があることを主り、謀る所は成就する。将神が貴神を生ずれば、妻が賢恵で子が孝順し、富貴・栄華である。もし四位が上より下へ一層一層相生すれば、外の人が財物を送り入れ、人口が添増し、六親が皆来て相訪ぎ、非同尋常の喜びあることを主る。もし四位が下より上へ重々相生すれば、商途(商いの途)に喜びあることを主る。
四位相克
經曰:假令人元克貴神,主有人謀害自己。貴神克人元,主自己欲謀害他人,皆主官事。如將與地分同克貴神,主卑犯尊。如人元與貴神同克將神,主傷妻損財。如將是陽支主傷男子,將是陰支主傷妻妾。將克地分主傷小口,看陰陽所屬斷之。
経に曰く、たとえば人元が貴神を克すれば、人が図謀して自己を加害することを主る。貴神が人元を克すれば、自己が他人を加害しようとすることを主る。この二種はいずれも官司に罹ることを主る。もし将神と地分がともに来て貴神を克すれば、下位が上位を犯し、卑幼が尊長を冒犯することを主る。もし人元と貴神がともに来て将神を克すれば、妻を傷り財を損ずることを主る。このときさらに将神の陰陽を見る。将神が陽支なら男子を傷ることを主り、陰支なら妻妾を傷ることを主る。将神が地分を克すれば、家中の幼小を傷ることを主り、これも陰陽の所属によって男か女かを分辨する。
大抵人元是客,貴神是主。客為姓,主為家長。如陽貴人是陽人家長主事,如陰貴人是陰人家長主事。推休旺老少,如貴神克人元,旺主主得理。人元克貴神,旺客,客得理。
大たい言えば、人元は客方を代表し、貴神は主方を代表する。客は来人の姓氏を象として取り、主は一家の長を象として取る。もし当値するのが陽貴人なら、男性の家長が事を主る。陰貴人なら、女性の家長が事を主る。断ずるときは双方の休旺と老少を推究しなければならない。貴神が人元を克して主方が旺なら、主方が理を得る。人元が貴神を克して客方が旺なら、客方が理を得る。
四爻生克頌
解曰:上克下為外入,官事起家內。下克上為內出,破財當向外。上生下,他人干預或牽扯自己。下生上,自己干預或牽扯他人。三上克下,家事之課,三下克上,出行之象。主用旺相,吉凶力旺;主用休囚,吉凶力弱。
原文の解釈に曰く、上位が下位を克するのは、外の事が内に入って来るので、官司が家内で起こる。下位が上位を克するのは、内の事が外に向かって発するので、財を破るのは外にあるべきだ。上位が下位を生ずるのは、他人が来て自己に干渉あるいは牽連すること。下位が上位を生ずるのは、自己が他人に干渉あるいは牽連しに行くこと。三重の上克下は家務の課、三重の下克上は出行の象である。さらに主を為すあの用神が旺かどうかを見なければならない。用神が旺相なら吉凶の力は大きく、用神が休囚なら吉凶の力は弱い。
頌曰:吉能克凶事將空,凶能克吉事難成。方來生將錢財聚,將若傷方鬥訟生。位來生客己尋人,干若生方人謁已。二上生下子孫興,二下生上財滿筐。
頌に曰く、吉神が凶神を克し得れば、凶事はまもなく空しくなる。凶神が吉神を克し得れば、好事は成し難い。地分が来て将神を生ずれば、金銭が聚まる。将神がかえって地分を傷れば、争闘・訴訟がまさに生ずる。地分が来て人元という客位を生ずれば、自己が人を尋ねることを主る。人元がもし地分を生ずれば、人が来て自己を謁することを主る。二重の上位が下位を生ずれば、子孫の興隆を主る。二重の下位が上位を生ずれば、財貨が箱筐に満つる。
凶神受克,憂患消滅。吉神無傷,福慶繁昌。人元不傷,爭訟理長。人元受制,爭訟無氣。主休客旺,我短彼長。位強身弱,我憂他樂。四位相生百事吉,四位相剋百事凶。陰多陽少為男事,陰少陽多女子因。
凶神が克されれば、憂患は自ずから消除する。吉神が傷を受けなければ、福慶は自ずから繁盛する。人元が傷を受けなければ、官司を打って理気が壮んである。人元が制されれば、官司に底気がない。主方が休囚で客方が旺相なら、我方は理が短く彼方は理が長い。地分が強く自身が弱ければ、我は憂えて彼は楽しむ。四位が互いに相生すれば百事すべて吉、四位が互いに相克すれば百事すべて凶。課中に陰支が多く陽支が少なければ、事は男子に応じる。陰支が少なく陽支が多ければ、事は女子より起こる。
如求財最要詳主客和合,則終無疑阻也。客若克主,是干克神也,求事難成,爭而得之或出不得已也。若主克客,是神克干也,求事不遂,當空手還之。入式歌云:客克主兮來索物,主克客兮客空還。二說相同,皆主爭訟也。
たとえば財を求めるには、主客双方が和合するかどうかを詳辨するのが最も緊要である。主客が和合すれば、終に疑慮も阻害もない。客方がもし主方を克すれば、即ち人元が貴神を克するので、事を求めて成り難く、争って手に入れても出不得已である。主方がもし客方を克すれば、即ち貴神が人元を克するので、事を求めて思うに任せず、空手で帰るほかない。《入式歌》に「客が主を克すれば、来て物を索る。主が客を克すれば、客は空しく還る」とあるのは、ここに説くところと同じ意で、両種の情形とも官司を打つことを主る。
人元與貴神相剋,謂之外戰,月將與地分相剋,謂之內戰。凡外因外事,內因內事,皆主口舌是非、災患傷財也。如四位從下次第克於上,主其家裡勾外連,搬運財物,亦主家人不和、官事口舌、傷財刑獄之事,或出殘害之人。如四位從上次第克下,主其家不義,多饒疾病官事,外人來謀害家中人也,或家道不稱,人口贏弱,鬥訟傷財。
人元と貴神とが相克するのを「外戦」と呼び、将神と地分とが相克するのを「内戦」と呼ぶ。外戦は外の事に因りて起こり、内戦は家の事に因りて起こり、いずれも口舌・是非、災患と破財を主る。もし四位が下より上へ一層一層相克すれば、この家が裏応外合し、財物を搬出することを主り、また家人の不和、官司・口舌、財を傷り獄に下る事をも主る。あるいは家中に他人を残害する人が出る。もし四位が上より下へ一層一層相克すれば、この家の行いが義ならず、疾病と官非とが多く、外人が来て家中の人を加害することを主る。あるいは家道が称心せず、人口が衰弱し、争闘・訴訟して財を傷る。
応期合徳
訣曰:凡課應期,最難推測,惟取合處為妙,其合有五:其一,天地合德者。如甲子日課得戊辰將,順取癸酉月日時為應期。又如甲戌將得己卯合,庚子將得乙丑合之例。
口訣に曰く、およそ「応期」、即ち事が兌現する時間を推すのは、最も難しい一歩で、ただ「合」の上に着眼するのが最も巧みである。合は全部で五種ある。第一は天地合徳で、天干と地支が各々成合するあの一組の干支が即ち応期である。たとえば甲子日の課で戊辰将を得れば、戊と癸が合し、辰と酉が合するので、そのまま癸酉の月・日・時を応期として取る。同様に、甲戌将が己卯と合し、庚子将が乙丑と合するのも、すべてこの例に照らして取る。
其二,取將干近合為應期。如六乙日得戊寅將,即以癸日時為應期,不必待天地干支全合也。又如甲子日占得丙寅將,近取辛未日時為應期可也。干合者,甲己、乙庚、丙辛、丁壬、戊癸,蓋以將干取合也。
第二は将神が帯びる天干の近合を取って応期とする。たとえば乙日に戊寅将を得れば、戊と癸が合するので、癸日・癸時を以て応期とし、天干地支がすべて相合するのを待たなくてよい。また甲子日に丙寅将を占得すれば、丙と辛が合し、寅と未が近いので、近く辛未の日・時を取って応期とすればよい。言う所の干合とは、甲と己、乙と庚、丙と辛、丁と壬、戊と癸のこの五組で、取るのは将神の干が誰と相合するかである。
其三,取奇合為應期。三奇甲戊庚、乙丙丁、壬癸辛。若課得將干有甲戊而無庚,而庚日必應。有丙丁而無乙,於乙日必應。此三合,如命家虛拱暗位之說同。
第三は三奇の合を取って応期とする。三奇は三組に分かれる。甲戊庚、乙丙丁、壬癸辛である。もし課中の将神の干にすでに甲と戊があって庚を欠けば、庚日に至って必ず応験する。丙と丁があって乙を欠けば、乙日において必ず応験する。この取り方は、算命家の言う「虚拱暗位」(欠けた那一位が虚位より遥かに拱して局を成す)と同じ道理である。
其四:取三合為應期。三合者,寅午戌,巳酉丑,申子辰,亥卯未。若課中有寅午而無戌,在戌月日時必應。有巳酉而無丑,於五月日時必應。有子辰而無申,於申月日時必應,有亥未而無卯,於卯月日時必應。待其虛字透出為應期也。
第四は三合を取って応期とする。三合とは寅午戌・巳酉丑・申子辰・亥卯未のこの四組である。もし課中に寅と午があって戌を欠けば、戌月・戌日・戌時に至って必ず応験する。巳と酉があって丑を欠けば、丑月・丑日・丑時に至って必ず応験する(底本の「五月」は「丑月」とすべき)。子と辰があって申を欠けば、申月・申日・申時に至って必ず応験する。亥と未があって卯を欠けば、卯月・卯日・卯時に至って必ず応験する。要するに欠けたあの虚字が透けて出るのを待ち、その時が即ち応期である。
其五,取六合為應期。六合者,子與丑合,寅與亥合,卯與戌合,辰與酉合,巳與申合,午與未合。如月將是寅,取亥月日時為應。如卯將,取戌月日時為應。如辰將,取酉月日時為應。如占人望事,若旺相見劫煞及見天驛馬者,逢合即至。如遠則年月,如近則日時,取合為應期也。
第五は六合を取って応期とする。六合とは、子と丑が合し、寅と亥が合し、卯と戌が合し、辰と酉が合し、巳と申が合し、午と未が合することである。たとえば月将が寅なら、亥月・亥日・亥時を取って応とする。月将が卯なら、戌月・戌日・戌時を取る。月将が辰なら、酉月・酉日・酉時を取る。もし人事の所望を占って、旺相に遇いかつ劫煞を見、あるいは天馬・驛馬を見れば、相合の時に逢って事は即ち至る。遠ければ年・月に応じ、近ければ日・時に応じ、総じて相合の時を以て応期とする。
解曰:應期取三合、三奇、六合、干合,蓋取用於所占之課月將與神也。神若得日不出日,得時不出時。只取近合,不必干支俱合也。
原文の解釈に曰く、応期に三合・三奇・六合・干合というこの幾種かの法を取るのは、みな占うあの一課の月将と貴神とに就いて取用するのである。貴神がもし日上の合を得れば、事はこの日を出ない。時上の合を得れば、事はこの時を出ない。取るときはただ最近の一重の合を取れば足りて、干支がすべて相合するのを必ず待たなくてよい。
又法:課得前一辰遇丁甲者;三旬以內逢本日將為應期。課得後一辰逢丁甲者,三旬以外逢本日將為應期。是丁甲者,取甲子周數以外逢本日將為應期。如本位上見丁甲者,取近日遇本日將為應期。
また一法ある。課中の貴神の前一辰に丁または甲に遇う者は、三旬(三十日)以内に本日の月将に逢うのを応期とする。課中の後一辰に丁または甲に逢う者は、三旬以外に本日の月将に逢うのを応期とする。この丁甲が別の所に落ちれば、六十甲子が一周して外れて本日の将に逢うのを応期として取る。もし丁甲がちょうど本位の上に落ちれば、最近の日に本日の将に逢うのを応期として取る。
假令:十一月下旬丑將、乙卯日、巳時、未位。癸水、申金、卯木,未土,此課前一辰見甲,三旬內逢本日將為應期,本課以乙卯上日起五子元遁,己卯將上白虎帶甲木,將與神干甲與己合,只取近日遇本日將為應期,不須待三旬也。
例えば言う、十一月の下旬に丑将を用い、乙卯日巳時に課を占い、未を取って地分とし、四位に癸水・申金・卯木・未土を得る。この課は貴神の前一辰に甲を見るので、本ならば三旬以内に本日の将に逢うのを応期とすべきである。ただし細かく見れば、乙卯日は五子元遁で己卯を推得し、卯将の上は白虎に乗じて甲木を帯び、将神の干の甲と貴神の干の己とがちょうど相合する。近く取れる合がある以上、ただ最近の日に本日の将に逢うのを応期として取ればよく、三旬が満ちるのを待たなくてよい。
貴神休旺
六合青龍木為主,絕在申酉並子午。騰蛇朱雀火之精,卯酉亥上無氣處。太陰白虎是金神,禍敗須防子午寅。玄武天后藏於水,卯酉巳上不堪論。更有天空及勾陳,太常與貴相為鄰。四神是土同所斷,天官休旺得其真。
この歌は十二貴神を五行によって五組に分け、各組の気を失う地を指し示す。六合と青竜は木を本とし、木は申酉に絶え、また子午を忌むので、この両位が申・酉・子・午の上に落ちれば力なし。螣蛇と朱雀は火の精で、卯・酉・亥の上に落ちれば即ち無気の処。太陰と白虎は金に属し、子・午・寅の上に落ちれば禍敗を防がねばならない。玄武と天后は水に蔵身し、卯・酉・巳の上に落ちれば用に堪えない。このほか天空・勾陳、加うるに太常と天乙貴神が互いに相隣る。この四位は同じく土に属し、休旺はともに断ず。この休旺の道理を正確に得れば、十二天官の強弱は一目で瞭然である。
五行休旺
春:木旺、火相、土死、金囚、水休。木墓在未,角姓忌。夏:火旺、土相、金死、水囚、木休。火墓在戌,徵姓忌。四季:土旺、金相、水死、木囚、火休。土墓在辰,宮姓忌。秋:金旺、水相、木死、火囚、土休。金墓在丑,商姓忌。冬:水旺、木相、火死、土囚、金休。水墓在辰,羽姓忌。
この表は四季によって五行の旺・相・死・囚・休の五種の気勢を列べ、各行の末にその季の墓庫と忌む姓音を附する。春は木旺・火相・土死・金囚・水休。木の墓庫は未にあり、角音の姓がこれを忌む。夏は火旺・土相・金死・水囚・木休。火の墓庫は戌にあり、徵音の姓がこれを忌む。辰戌丑未の四季月は土旺・金相・水死・木囚・火休。土の墓庫は辰にあり、宮音の姓がこれを忌む。秋は金旺・水相・木死・火囚・土休。金の墓庫は丑にあり、商音の姓がこれを忌む。冬は水旺・木相・火死・土囚・金休。水の墓庫は辰にあり(常法に依れば辰にあるべき、底本もかくのごとし)、羽音の姓がこれを忌む。課を断ずるときはまず占う時がどの季に属するかを査べれば、四位中の各支の気勢の強弱がわかる。
五行聚管
緣五行生剋,寓乎盛衰,乃自然之理也。謂此似淪於固執,但原道今人不取,故並集以俟高明者鑑之。
五行間の生と克は、もともと盛衰の道理を寄寓し、これは自然の理である。以下のこの一組の歌訣は、四位の五行の数目を配搭して種々の定式を成す。見るところ拘泥・固執に淪りかからんとするが、しかし源を推せば今の人はすでに取用しなくなったので、いっしょに集めてここに置き、高明の人の鑑別・取舍を俟つ。この門を読むには記憶すべきである。言う所の「三水一金」「二木二土」とは、四位(人元・貴神・将神・地分)の中で各五行の占める数目を言うのである。
三水一金主文章,蟾宮折桂意揚揚。禹門浪穩風雷發,不日拖紳上玉堂。解曰:三水一金,此課主文章之土,不久得官,不然主大富也,遇丙丁在上,主發祿或遷官應之。遇水在上,主有爭訟,外人謀害。若發祿必非丙丁也。
四位の中で三重の水一重の金は、文才あることを主り、蟾宮に桂を折る(科挙に登第する)ことができて意気揚々。ちょうど鯉魚が禹門に躍るとき浪が穏やかで風雷が大作するがごとく、ほどなく大帯を束ねて玉堂(翰林院)に登ることができる。原文の解釈に曰く、三水一金のこの課は読書の士を出すことを主り、ほどなく官を得、さもなくば大いに富むことを主る。もし丙丁の火が上頭に落ちれば、禄を発するか昇遷することを主る。水が上頭に落ちれば、争訟あることを主り、外人が図謀して加害する。このときもしなお禄を発し得れば、それは必ず丙丁の火によらない。
三水一木主榮華,田莊浩大足絲麻。子孫定是身端美,興旺家門福壽加。解曰:三水一木,此課主家道榮旺,子孫孝順;莊田浩大,子孫丰標,兼有文章。三水一火家屢貧,慘傷惡死損其人。久患風勞身不遂,終朝何苦告天神。解曰:三水一火主家貧,莊田破散,子孫作賊,多行兇惡,及有刺面三人在外死也。又曰:二說孰是孰非尤當詳辯。
三重の水一重の木は、水が木を生じて気が暢び、家道の栄華を主り、田荘が広大で糸麻が足らく、子孫の相貌が端正で俊美、門庭が興旺して福と寿とを添える。原文の解釈に曰く、三水一木は家道の栄盛を主り、子孫は孝順し、荘田は浩大で、子孫は儀表抜群で、文才を兼ねる。三重の水一重の火は、水多く火を克し、家中が屡々貧困し、人が惨傷を遭うか凶死し、長く風病・労疾を患って半身不随となり、終日天神に訴えても済まない。原文の解釈に曰く、三水一火は家の貧を主り、荘田が破散し、子孫は賊を為し、凶悪を多く行い、さらに刺面・流配された三人の者が外郷で死ぬことがある。別に一説あってこれと相反す。両説の孰れが是で孰れが非か、特に詳しく弁別しなければならない。
三水一火不為災,局成既濟又和諧。田宅六畜多富厚,主有黑衣人間災。解曰:三水一火主不為災,然三水克一火合主凶,卻無災,又云水火既濟,故主夫婦和諧,子孫興旺,田蠶財帛、六畜興盛。來意為陰人淫亂。(以上二說誰是誰非尚未定論,待高明者鑑別之)
別の一説は、三重の水一重の火は災を為さないとする。水火が相配して《既済》の局を成し、かえって和諧で、田宅・六畜がともに富厚だが、ただ黒衣を着た人が中から少しの災をもたらすことがある。原文の解釈に曰く、三水一火は本来災を為さない。理によれば三水が一火を克して凶を主るべきだが、偏に災がない。これは水火既済の故で、だから夫婦の和諧、子孫の興旺、田蚕・財帛と六畜の興盛を主る。来人の来意は多くは婦女の淫乱の事のためである。以上の両説は究竟どちらが正しいか、いまだ定論なく、高明の人の鑑別を俟つ。
三水一土破家門,人亡惡死不堪論。莊田破敗難拘管,縱有兒孫貧苦存。解曰:三水一土主家破人亡、惡死,及田莊破敗,或有子孫亦貧苦也。三火一木家破財,人多殘疾絕後代。家中哭泣不曾住,三女生來多禍害。
三重の水一重の土は、土少なく水多く、堤防が潰決して、家門を破り、家人が死亡するか凶死に遭い、惨くして言うに堪えず、荘田が破敗して収管する術なく、たとえ児孫があっても貧苦の中に日を過ごすのみ。原文の解釈に曰く、三水一土は家破・人亡、悪死に遭うことを主り、田荘が破敗し、たとえ子孫があっても貧苦である。三重の火一重の木は、木が三火に焼き尽くされ、家中が財を破り、人は多く残疾で后代を絶ち、家の中で哭く声が断えず、三人の娘を生んで禍害を多く招く。
解曰:三火一木主家貧破敗,出殘疾之人,常有哭泣之聲,家中只有三女,並無兒孫,出一房絕後。此雖相生,卻為凶禍,何也?經曰:二火為災百事殘,今見三火,一木又生之,故其禍轉深,即以凶斷。生三女者,以一木生三火,然三火為純陰也。來意只為陰人有殘患。
原文の解釈に曰く、三火一木は家の貧と破敗を主り、家中に残疾の人が出て、常に哭泣の声が聞こえ、ただ三人の娘があるだけで児孫がなく、その中の一房は後を絶つ。木が火を生ずるはもともと相生だが、なぜかえって凶禍を成すか。経に「二火は災を為して百事残す」と言ったからである。今すでに三重の火があり、また一重の木がこれを生ずれば、火勢はいっそう熾り、禍患もまたいっそう深い。だから凶に照らして断ず。三人の娘を生むことを主るのは、一木が三火を生じて、この三重の火がここでは純陰の象として取られるからである。来人の来意はただ家中の女眷に残疾の患あるためである。
三火一土破家財,家中人口現多災。田莊破盡無分寸,縱有兒孫事轉乖。解曰:此課中若見天罡土旺,主家道不和,六畜損傷,走失死亡人口,必患沉痾。來意為官訟。三火一金受災屯,疾病瘡痍不離身。日夜呻吟床枕上,縱需扁鵲治無因。
三重の火一重の土は、火多く土が焦げ、家財を破り尽くし、家中の人口は眼前に災殃が多く、田荘は敗れて一寸一分も残らず、たとえ児孫があっても、事は一件一件乖違に転ずる。原文の解釈に曰く、この課の中でもし天罡(辰土)が旺に当たれば、家道の不和、六畜の損傷、人口の走失あるいは死亡を主り、家人は必ず沈重の疾病を患う。来人の来意は官司・訴訟のためである。三重の火一重の金は、火が孤金を煉り、災難・困屯を受け、疾病・瘡痍が身を離れず、日夜牀枕の上で呻吟し、たとえ扁鵲のような名医を請うても治せない。
解曰:三火一金主有大災,人口病患,瘡痍不休。床蓆有呻吟之苦,藥不能治,又主死傷人口,此課百事大凶。來意為傷了人口。三火一水主不良,母行淫亂失田莊。竊盜敗來凶惡露,應需刺面配他鄉。解曰:此課主家貧破敗,子孫多行兇惡,作賊刺配他方。
原文の解釈に曰く、三火一金は大災あることを主り、家人が病患し、瘡傷が断えず、牀席に呻吟の苦しみがあり、薬石の効なく、また人口の死傷をも主る。この課は百事大凶である。来人の来意は家にすでに人口を傷ったためである。三重の火一重の水は、孤水が衆火に煎り乾かされ、家風の不良を主り、母が淫乱を行って田荘を失う。偷盗の事が敗露し、凶悪の状が人前に露れ、終に刺面されて他郷に流配される。原文の解釈に曰く、この課は家の貧と破敗を主り、子孫が多く凶悪を行い、賊を為して他方に刺配される。
三木一土家又貧,室中多行不良人。豈憑媒婦相成就,邸店梳妝是立身。解曰:三木一土主家破貧乏,兼婦人淫亂。故曰:不憑媒婦相成就,邸店梳粒是立身。三木一水人少亡,兒郎作事不謀長。又有遠行仍無信,虛詐多端取禍殃。
三重の木一重の土は、木多く土崩れて、家中にまた貧困を添え、屋の内に品行不良の人を多く出し、婚配は媒人の取り持ちによらず、旅店に梳粧して笑いを売って日を過ごす。原文の解釈に曰く、三木一土は家の破と貧乏を主り、兼ねて婦人の淫乱がある。だから歌に媒人に凭らずに婚事を成就せず、邸店に梳粧して以て身を立てると言う(底本の「梳粒」は「梳粧」とすべき)。三重の木一重の水は、一水では三木を養い難く、家中の人が短命で早く亡ぶことを主り、児郎は事を為すに長久の打算がなく、また人が遠行して在って全く音信がなく、行事は虚偽・欺詐で自ら禍殃を取る。
解曰:三木一水主家中兄弟子孫消亡;更為事多無遠見,全無信約,動作虛詐,主命促也,更家不和。來意只為失財,後主死人官事應之。三木一火乏資糧,家財破散失田莊。竊盜敗來凶惡露,應需刺面配他鄉。解曰:三木一火主家貧,莊田破敗,子孫作亂,多行兇惡。
原文の解釈に曰く、三木一水は家中の兄弟・子孫が相次いで亡ぶことを主る。さらに事を為すに遠見がなく、信約を全く講じず、動作が虚詐で、寿命の短促を主り、さらに家が和さない。来人の来意はただ財を失ったためで、後には死人と官司とに応験する。三重の木一重の火は、木多く火が塞がり、銭糧を乏しくすることを主り、家財が破散して田荘を失う。偷盗の事が敗露し、凶悪が露れ、終に刺面されて他郷に流される。原文の解釈に曰く、三木一火は家の貧を主り、荘田が破敗し、子孫が乱を為し、凶悪を多く行う。
三金一水最不強,家中多是惡傷亡。縱有兒郎須夭折,丙丁歲內定悽惶。解曰:三金一水最不嘉,其家主惡傷死者,又主一房遇丙丁歲內定有災病。田產不遂,饒官事鬥訟。來意只為官事爭訟也。
三重の金一重の水は、金多く水が濁り、最も強健でなく、家中に凶悪・傷亡の事が多いことを主り、たとえ児郎を生んでも夭折し、丙丁の年内にはさらに凄凉・惶恐する。原文の解釈に曰く、三金一水は最も吉利でなく、その家は人の凶死・傷亡を主り、またその中の一房が丙丁の年内に必ず災病あることを主る。田産は称心せず、官司・争闘を多く招く。来人の来意はただ官司・争訟のためである。
三金一火主家昌,福祿資財轉富強。屢有貴人來接引,不惟豐富有兒郎。解曰:三金一火主家業富貴,頻有貴人接引,又主子孫興盛。火克三金,合主大凶,卻為大喜,以凶中取吉也。法曰:凶中取吉,吉中取凶,此課中深旨也。來意只為爭訟,弟兄不義。
三重の金一重の火は、家道の昌盛を主り、福禄・資財が転じて富強となり、屢々貴人が前に来て接引し、家中が豊足するのみならず、よい児郎をも生む。原文の解釈に曰く、三金一火は家業の富貴を主り、頻りに貴人の接引があり、また子孫の興盛を主る。理によれば一火が三金を克して大凶を主るべきだが、ここではかえって大喜となる。凶中より吉を見る道理を取るのである。法に曰く、凶中に吉を取り、吉中にも凶を取り得る。これは課法中の深い旨である。来人の来意はただ争訟のため、兄弟の間で情義を講じない。
三金一木多軟弱,兒孫生下還無目。眷屬陰人頻死傷,丙丁之年災更速。解曰:三金一木主子孫羸弱,多有患頭目之人,陰人頗有傷。此課尤忌丙丁之歲,主大凶。來意只為望遠信,求財帛。或做三水一火。
三重の金一重の木は、木が衆金に伐られ、子孫の軟弱を主り、生まれて眼目に病を帯びる。家中の女眷が屢々死傷し、丙丁の年に至れば災禍の来ることいっそう速い。原文の解釈に曰く、三金一木は子孫の羸弱を主り、家に头目の疾を患う人が多く、女眷にかなり傷損がある。この課は特に丙丁の歳を忌み、大凶を主る。来人の来意はただ遠方の消息を望み、財帛を求めるためである。この種の課象はときに三水一火として見ることもできる。
三土一水出剛強,膽硬心雄甚勇張。或遇丙丁來發旺,分符還用守邊防。解曰:三土一水此課合主剛強之人,膽硬心雄。雖破敗,若遇丙丁在上,主發旺也。三土一木太乖張,兒孫刺面配他鄉。家中破財無田產,更有兒孫赴法場。
三重の土一重の水は、土厚く水が塞がり、剛強の人を出すことを主り、胆気が堅硬で心志が豪雄、事に任ずるに勇んでなる。もしさらに丙丁の火が来て土を生じて発旺せば、符節を持って辺防を鎮守しに行くこともできる。原文の解釈に曰く、三土一水のこの課は剛強の人を主り、胆が硬く心が雄ぶ。家道は破敗するが、もし丙丁の火が上頭に落ちれば、なお発達・興旺を主る。三重の土一重の木は、孤木が衆土に困まれ、諸事が甚だしく乖違することを主り、児孫は刺面されて他郷に流配され、家中は財を破って田産なく、さらには児孫が法場に押し赴かれることさえある。
解曰:三土一木主事乖張,子孫必有徒配。家貧破財,亦無田莊,兄弟不義,更有赴法場之人。此課主君不君、臣不臣,父不父,子不子,法無綱紀也。三土一金出英俊,子孫聰慧有名聲。教詩閱禮多淵博,科甲巍峨錦繡迎。
原文の解釈に曰く、三土一木は事々が乖違することを主り、子孫は必ず徒刑・流配を判される。家が貧しく財を破り、田荘もなく、兄弟の間は情義を講じず、さらに法場に赴く人がある。この課は君が君にあらず、臣が臣にあらず、父が父にあらず、子が子にあらず、綱紀・法度が蕩然として存しないことを主る。三重の土一重の金は、土厚く金を生じ、家中に英俊の才を出すことを主り、子孫が聡慧で名声あり、《詩》を教習し《礼》を研読して学問が淵博で、科挙に高く挙げられ、一路に錦繍が人を迎える。
解曰:三土一金主出英俊子孫,聰慧而有文章,出文武官,不然家大富也。來意只為問遠行,主吉慶,或做三水一金。二水二金子孫多,有妻端美若嫦娥。此課有家得富貴,錢財粟帛有綾羅。解曰:二金二水主子孫榮旺,妻有姿質,其家大富,此課最吉。
原文の解釈に曰く、三土一金は英俊の子孫を出すことを主り、聡慧で文才があり、家中に文官・武将を出し、さもなくば大いに富む家である。来人の来意はただ遠行の事を問うためで、吉慶を主る。この種の課象はときに三水一金として見ることもできる。二重の水二重の金は、金水が相生して平衡し、子孫の衆多を主り、妻が端正で美しく嫦娥のごとし。この課は家を成して富貴を得ることを主り、銭銭・粟帛から綾羅に至るまで欠けない。原文の解釈に曰く、二金二水は子孫の栄旺を主り、妻は姿色・資質あり、その家は大いに富み、最も吉の課である。
二木二土克刑傷,尤多癆病面痿黃。子孫官事何嘗絕,牢獄加臨有禍殃。解曰:二木二土主有人口傷害,勞病,子孫官事牢獄,爭訟不絕,此課大凶。來意只為患病,死亡,主患風疾,子孫惡疾也。
二重の木二重の土は、木土が相克し、刑傷あることを主り、殊に労病を多く生じて面色が枯黄する。子孫の官司はかつて断えたことがなく、いったん牢獄の象が加臨すれば禍殃がある。原文の解釈に曰く、二木二土は家中の人口が傷害を受け、労病を患い、子孫に官司・牢獄の事があり、争訟が絶えず、この課は大凶。来人の来意はただ患病と死亡の事で、家人が風疾を患い、子孫が悪疾を生ずることを主る。
二水一木一土當,性強還恐少兒郎。豈得外姓為兒女,日久年深改趙張。解曰:此課為剛強之人,亦後嗣不興,主絕嗣也。外姓為子,或招婿接腳。休則主官事,出殘害陰人。
二重の水・一重の木・一重の土が相配し、人の性情が剛強であることを主り、ただ息子の稀少を恐れる。やむを得ず外姓の人を児女として認め、日が久しく年が深まると、家中の姓氏は趙から張に改まる。原文の解釈に曰く、この課は剛強の人を為すが、しかし後嗣が興らず、絶嗣を主る。外姓を以て子と為すか、あるいは婿を招いて入贅させて門戸を接続するしかない。もし課気が休囚なら、官司あることを主り、家中に女眷を残害する人を出す。
二土一水一木傷,有人患害自關防。時常疾病災無已,死喪年年有禍殃。解曰:二土一水一木主傷人口,多饒病患,年年死喪,官事不絕。此課大凶,來意只為他人謀害自己,人口患病。
二重の土・一重の水・一重の木が相配して傷克があり、人が図謀して加害し、自己は小心して提防しなければならない。時々疾病に罹り、災禍に結びがなく、年年に死喪の禍殃がある。原文の解釈に曰く、二土一水一木は人口を傷ることを主り、病患が甚だ多く、年年に死喪あり、官司が絶えず、この課は大凶。来人の来意はただ他人が図謀して自己を加害することと、家人の患病である。
二金一水一木強,家中和會喜非常。更主兒孫多俊麗,絲蠶每歲進田莊。解曰:二金一水一木,主家喜慶,子孫聰慧,田蠶興旺,家中和順,來意只為外人爭訟,然二金亦為爭訟不順之神。
二重の金・一重の水・一重の木が相配し、金が水を生じ、水が木を生じて、一路に順生して気が強く、家中が和睦して会聚し、喜気が非常であることを主る。また児孫が多く俊秀であることを主り、蚕糸の利が年年に田荘を添置する。原文の解釈に曰く、二金一水一木は家に喜慶あることを主り、子孫が聡慧で、田蚕が興旺し、家中が和順する。来人の来意はただ外人と争訟するためである。二重の金はもともと争訟して順ならざるを主る神だからである。
二木一水一土崩,家中常是有相爭。更知後代多淫亂,亦有兒孫向外行。解曰:二木一水一土主婦女淫亂,出不良之人。或子孫出外求財不利。故曰:二木為爻求難得,以一水不能生二木,又被土克,生我無氣,而生氣絕矣。來意為求財不遂,家內不和。
二重の木・一重の水・一重の土が相配して土が崩れ、家中に常に相争があることを主り、さらに后代が多く淫乱で、児孫が外に向かって奔ることもある。原文の解釈に曰く、二木一水一土は婦女の淫乱を主り、家に品行不良の人を出す。あるいは子孫が外に出て財を求めて順調でない。だから《入式歌》に「二木を爻と為せば求めて得難し」と言う。一重の水では二重の木を養えず、この水はまた土に克されて、我を生ずる那一位が無気で、生気が絶えるからである。来人の来意は財を求めて遂わず、家内の不和である。
二水一土一木強,此人應是有田莊。子孫驍俊飛聲潤,更得絲蠶歲歲昌。解曰:二水一土一木家道榮昌,子孫興盛,資財進益。此課雖有刑剋,以克我者反為木克,即以吉斷也。來意為賊偷了財物,主先憂後喜也。
二重の水・一重の土・一重の木が相配して気勢が強く、この人は田荘を擁すべきことを主り、子孫が驍健で俊秀、声名が遠くに播れ、蚕糸の利が年年に興旺する。原文の解釈に曰く、二水一土一木は家道の栄昌を主り、子孫が興盛で、資財が日に増す。この課は刑克はあるが、我を克する那一位の土がかえって木に克され、克神自身が制されるので、吉に照らして断ずる。来人の来意は賊に財物を偷まれたことで、先に憂え後に喜ぶことを主る。
二木一水一金行,子孫稟性各聰明。田蠶興旺無災難,仍有資財喜慶生。解曰:二木一水一金,此課自下重重生上,故主子孫聰慧,田宅興旺,資財喜美,來意為出外求財也。二火一金一木傷,有人災病患頭瘡。子孫惡逆難調治,人口凋殘屢死亡。解曰:此課來意只為兩個陰人患病,又官司牽惹。
二重の木・一重の水・一重の金が相配し、子孫の禀性が皆聡明であることを主り、田蚕が興旺して災難なく、さらに資財と喜慶が生じる。原文の解釈に曰く、二木一水一金のこの課は、金が水を生じ、水が木を生じて、下より上に向かって層層相生するので、子孫の聡慧、田宅の興旺、資財の喜美を主る。来人の来意は外に出て財を求めることである。二重の火・一重の金・一重の木が相配して傷があり、人が災に遭い病み、頭瘡を患うことを主る。子孫が凶悪で忤逆して調教・治め難く、人口が凋零・残缺して屢々死亡する。原文の解釈に曰く、この課の来人の来意はただ二人の女眷が患病し、また官司に牽累されたためである。
二金一水一火殃,兒孫多病患頭瘡。間有一人能好善,也須睜眼外來昌。解曰:二金一水一火主有患頭目之人,其間有好善者,又有顛狂亂性之人,此課大凶,來意如上。
二重の金・一重の水・一重の火が相配して殃を成し、児孫が多く病み、頭瘡を患うことを主る。その中にたまに一人善行を肯んずる者がいても、眼を大きく見開いて外の機縁に頼ってはじめて興隆できる。原文の解釈に曰く、二金一水一火は家に头目の疾を患う人あることを主り、その間に好善の者はあるが、また顛狂して性を乱す人もあり、この課は大凶。来人の来意は上の条と同じく、依然として病患と官司である。
二火一水一土傷,家中淫亂事非常。此課有克家母喪,資財破敗落人行。解曰:二火一水一土,主有刑傷之人,又是陰人不良亦主傷母。來意為爭田莊,官事病患。
二重の火・一重の水・一重の土が相配して傷があり、家中に淫乱の事が甚だ尋常でないことを主る。この課にもし克があれば、家中の母が喪亡し、資財が破敗して他人の手に流落することを主る。原文の解釈に曰く、二火一水一土は家に刑傷を遭う人あることを主り、また女眷の品行不良を主り、同時に母を傷ることをも主る。来人の来意は田荘を争うことと、官司および病患である。
二木一火一土昌,子孫豐骨貌堂堂。田蠶進旺人昌盛,還有官榮耀故鄉。解曰:二木一火一土主家榮昌,人多好善,進益田宅,子孫興旺。又主求官有喜。來意只為生一女子。
二重の木・一重の火・一重の土が相配し、木が火を生じ、火が土を生じて、一路に相生して昌盛し、子孫が骨相豊満で儀容堂々たることを主る。田蚕が日に進んで興旺し、人丁が昌盛し、さらに官を為して故郷を栄えることができる。原文の解釈に曰く、二木一火一土は家道の栄昌を主り、人は多く善行を肯んじ、田宅が日に増し、子孫が興旺し、また官を求めて喜びあることを主る。来人の来意はただ家に一人の娘が生まれたためである。
四孟值課為遺失,四仲來人問交易。四季攻激為婚姻,進身或然求信息。解曰:課直四孟必為遺失,四仲必為交易,四季非問婚姻而問出身也。
最後の一条は五行の数目を論じず、地支の孟・仲・季の分類によって来意を断ずる。課が寅申巳亥の四孟に値すれば、来人は遺失の事のため。課が子午卯酉の四仲に値すれば、来人は交易を問う。課が辰戌丑未の四季に値して気勢が相激すれば、来人は婚姻を問い、あるいは出身を謀り、消息を訊きに来るのである。原文の解釈に曰く、課が四孟に直れば必ず遺失のため、四仲なら必ず交易のため、四季なら婚姻を問うかでなければ出身を問うのである。
五行例断
一水
水夾木,買賣交關婚事足。水夾金,文書遠信酒食迎。水夾火,驚恐官災心痛禍。水夾土,妨妻破財害田土。
この門はある一行が中に居り、別の一行に上下両頭で挟まれるときの主る事を説く。読み方は「甲が乙を挟む」即ち甲が中にあって乙が両頭にあるということである。水が木を挟めば、水木が相生して、売買・交易が順調で、婚事もまた円満に成し遂げられることを主る。水が金を挟めば、金が来て水を生じ、文書の往来・遠方の書信があり、また酒食の歓迎があることを主る。水が火を挟めば、水火が交戦して、惊恐と官非・災禍、心痛の疾を主る。水が土を挟めば、土が来て水を克し、妻を妨害し、金銭を破耗し、田産の上にも損を受けることを主る。
二火
火夾土,爭競財氣因婦女。火夾木,朋友酒食遠相迎。火夾金,病死傷亡官事侵。火夾水,傷妻損財官事起。
火が土を挟めば、火が土を生じて気が洩れ、財気のため人と争競し、事は婦女より起こることを主る。火が木を挟めば、木が来て火を生じ、朋友が酒食を設けて遠道より迎えに来ることを主る。火が金を挟めば、火が来て金を克し、疾病・死亡、人口の傷損、および官司の侵扰を主る。火が水を挟めば、水火が相激して、妻を傷り財を損じ、官司がこれに随って起こることを主る。
三木
木夾火,多為子孫失小口。木夾土,牢獄爭財競田土。木夾金,自家財物被人侵。木夾水,益進資財事事喜。
木が火を挟めば、木が火を生じて気を洩らし、多くは子孫の事のためで、家中の幼小を損失することを主る。木が土を挟めば、木が来て土を克し、牢獄の災があり、金銭のために争奪し、田土のために相競することを主る。木が金を挟めば、金が来て木を克し、自家の財物が人に侵占されることを主る。木が水を挟めば、水が来て木を生じ、資財が日に増し、事々に歓喜することを主る。
四金
金夾火,喪卻妻兒家痛苦。金夾木,分散家財損六畜。金夾土,土中金寶藏難聚。金夾水,子孫喜事從行起。
金が火を挟めば、火が来て金を克し、妻子・児女を喪失し、一家が痛苦することを主る。金が木を挟めば、金が来て木を克し、家財が分散し、六畜が損を受けることを主る。金が土を挟めば、土が来て金を生じ、象は金宝が土中に埋藏するがごとく、財はあっても聚めることが難しいことを主る。金が水を挟めば、金が水を生じて気が暢び、子孫に喜びの事あり、事は出行の中より生ずることを主る。
五土
土夾水,遺忘田土官不喜。土夾木,賣卻田園分產屋。土夾金,競界爭田墳墓侵。土夾火,信息田園和會我。
土が水を挟めば、土が来て水を克し、田土が人に遺忘・侵占され、官府のほうも歓喜しないことを主る。土が木を挟めば、木が来て土を克し、田園を売り却し、房产を分割することを主る。土が金を挟めば、土が金を生じて気を洩らし、地界のため相競し、田畝のため相争い、墳墓にまで人に侵占されることを主る。土が火を挟めば、火が来て土を生じ、音信の伝わることあり、田園の事が人と和会して我に帰することを主る。
四位内に五行を見る
入式云:四位內見二木,諸事難成。又云:如見二木,或見水,卻為大喜。問見三木如何?曰:主官事纏身。又兄弟三人,並無父母。其兄弟三人俱各再娶,更無子孫。問見四木如何?曰:主官事。其家合主新蓋舍屋,家中缺費,惟四壁而已,主貧乏艱難也。
《入式歌》に曰く、四位の内に二重の木を見れば、諸事成り難し。又曰く、もし二重の木を見て、同時に水が来て相生するを見れば、かえって大喜となる、と。問う、三重の木を見ればどうか。曰く、官司が身に纏うことを主る。また兄弟三人あって父母なく、その兄弟三人が俱に各々再娶し、さらに子孫なし。問う、四重の木を見ればどうか。曰く、これも官司を主る。その家は新たに屋舍を蓋ったべく、そのために家の費が短缺して、ただ四壁あるのみで、貧乏・艱難を主る。
入式云:二土比和遲晚看,言諸事求雖有成而遲也。如見二土苟無傷克,但得比和,安得有滯?若受刑剋,亦主淹留。問四位內見三土如何?曰:主合有配婦凶惡,諸求不成。又主其家姊妹三人,亦無父母也。蓋同類者為兄弟,生我者為父母,我生者為子孫,克我者為官鬼,我克者為妻財。合四位內無相生克,只有同類,乃是勾陳太常,以上言姊妹三人也。問見四土如何?主無凶也。故曰:三土四土,丑婦凶惡,其災福與上同斷。
《入式歌》に「二土は比和して遅晚を看る」と言うのは、諸事は成り得るが成るのが遅いという意である。実のところ二重の土がもし傷克を受けず、ただ互いに比和するのみなら、どうして淹滞があろうか。ただ刑克を受けてはじめて、拖延を主るのである。問う、四位の内に三重の土を見ればどうか。曰く、凶悪の妻を娶ることを主り、求むる諸事が成らず、またその家に姉妹三人あって父母なきことを主る。これは五行の中で同類なる者を兄弟と為し、我を生ずる者を父母と為し、我が生ずる者を子孫と為し、我を克する者を官鬼と為し、我が克する者を妻財と為すからである。四位内に相生も相克もなく、ただ同類があるのみなら、配する所はまさに勾陳・太常のこの二つの土神で、だから姉妹三人と断ずるのである。問う、四重の土を見ればどうか。曰く、大凶なし。だから三土・四土は妻の相貌が醜陋で性情が凶悪を主ると言い、その余の災福は上に断ずるところと同じである。
入式云:二金刑剋都無順,二金皆凶神也,亦是白虎之位,兼主不順。故其家饒鬥訟,兄弟不義,妯娌不和更金上見火,主家死亡人口。問見三金如何?曰:主陰人淫亂,家宅不寧,合主門師禳鎮其宅,亦死亡人口,又主官事,其災福亦與二金同斷。問見四金如何?曰:此四位為純金,其象主君不君,臣不臣。父不父,子不子,亂綱紀,其父母兄弟骨肉皆主不順,最為大凶。
《入式歌》に「二金は刑克して順なることなし」と言う。二重の金はいずれも凶神に属し、また白虎の居る位で、兼ねて諸事の不順を主る。だからその家は争闘・訴訟が多く、兄弟の間で情義を講じず、妯娌の間が和さない。金の上にさらに火が来て克するを見れば、家に人が死ぬことを主る。問う、三重の金を見ればどうか。曰く、女眷の淫乱を主り、家宅が寧まらず、法師を請じて来て禳解・鎮宅すべきことを主る。同様に人が死ぬことをも主り、また官司をも主り、災福は二重の金と同じく断ず。問う、四重の金を見ればどうか。曰く、四位が純粋に金なら、その象は君が君にあらず、臣が臣にあらず、父が父にあらず、子が子にあらず、綱紀が紊乱し、父母・兄弟・骨肉の間が皆和順せず、最も大凶を主る。
入式云:二火為災百事殘,主其家有陰人殘患,更主家內火光焚燒。若火上見二水,主有婦人產死。如二火見二水之上,主夫妻不和,休離應之。問見三火如何?曰:主陰人官事也,更主陰人殘害。此課亦主婦女主家,為純陰之課,陰旺陽衰也。其家多生女。亦主外人主家,更釜鳴數次,見火光應也。問四火如何?曰:二火為災百事殘,其三火以為甚,何況四火乎?
《入式歌》に「二火は災を為して百事残す」と言う。その家に女眷の残疾・病患あることを主り、さらに家内に火光が焚焼することを主る。もし火の上に二重の水が来て克するを見れば、婦人の産死あることを主る。もし二重の火が二重の水の上に落ちれば、夫妻の不和を主り、妻を休め離別する上に応ずる。問う、三重の火を見ればどうか。曰く、女眷が官司に罹ることを主り、さらに女眷が残害に遭うことを主る。このような課はまた婦女が家を主ることをも主る。それは純陰の課で、陰が旺んで陽が衰えるから、その家は娘を多く生む。外姓の人が家を主ることをも主り、さらに鍋釜が数次自ら鳴り、火光を見る応験がある。問う、四重の火はどうか。曰く、二重の火ですら百事残缺なのに、三重の火はそれを甚だしくする。まして四重の火をや。
入式云:二水皆順為大吉。謂見二水為之大喜,亦不為災。如上見二土,主傷陽人兩口,破財賊傷。如上見二火,必有官事傷人。如上見二木,其家出外求財大吉。如上見六合木,合主婚姻成合,交關爭役吏也。青龍則為財矣。問見三水如何?曰,其家必有痔痛男童,及有外賊傷財物數次,其家亦主水災,此課大凶。問見四水如何?亦與三水同斷,皆主大凶。
《入式歌》に「二水は皆順にして大吉を為す」と言う。二重の水を見るのは大喜の象で、災をも為さない。ただし上に二重の土が来て克するを見れば、男丁二口を傷り、財を破りて賊に傷られることを主る。上に二重の火を見れば、必ず官司ありて人を傷る。上に二重の木を見れば、その家が外に出て財を求めるに大吉である。上に六合に属する木を見れば、婚姻の成合を主り、および交易・往来、差役・吏を争う事がある。もし上が青竜に属する木なら、即ち財を得るである。問う、三重の水を見ればどうか。曰く、その家は必ず痔の痛みを患う男童あり、および外来の盗賊が数次にわたり財物を傷損し、その家はまた水災をも主り、この課は大凶。問う、四重の水を見ればどうか。曰く、三重の水と同じく断じ、皆大凶を主る。
貴神の劫煞に臨む
天乙被煞主災同,貴人厄難有何通;神被將克家長損,神克妻兒鬼哭凶。劫煞騰蛇火見凶,鬼怪顛邪兆宅宮;更主婦人心痛病,門椽屋爆影光紅。劫煞朱雀鬥爭張,文字凶來官事傷;若見火光還應得,爭妻競婦女身亡。
この門は十二貴神が劫煞に遇うたときの応験を位ごとに説く。天乙貴神が煞に傷られれば、同じく災を主り、貴人自身が難に遭うて、なんの通達があらんや。貴神が将神に克されれば、家長の損を主る。貴神がかえって将神を克すれば、妻子・児女に凶ありて、家中に鬼が哭く。螣蛇が劫煞に遇い火を帯びれば、これを見て凶とし、宅の中に鬼怪・癲邪の兆を顕し、また婦人に心痛の病あることを主り、門椽・屋梁が爆裂して響き、夜に紅い影光がある。朱雀が劫煞に遇えば争闘・喧鬧を主り、文書によって凶事を招き、官司が人を傷る。もし火光を見ればそれは応ずべき事で、また妻妾を争奪し、婦人を競逐するがために女子が身を亡ぶことを主る。
劫煞六合事急忙,公私牽惹鬥爭張;自家無事人欺辱,看取人元定禍殃。劫煞勾陳入課排,上門子午必然災;更主爭訟三五度,死亡人口犯神來。劫煞青龍莫上門,火光流血或成屯;驚憂賊盜傷人物,獄訟紛紜死喪頻。
六合が劫煞に遇えば、事が来ること急迫で、公事・私事が一緒に牽惹し、争闘・喧擾する。自家はもともと事なくて人に欺辱され、さらに人元と六合とが相合するか否かを見てはじめて、禍殃の軽重を定めることができる。勾陳が劫煞に遇いて課中に排入し、もし子午という「上門」の位に臨めば、必然に災がある。さらに争訟が三五回ありて、家に人が死ぬことを主る。凶神を犯した故である。青竜が劫煞に遇うは、それが門に臨むを最も忌む。火光・流血を主り、あるいは事が屯滞して行き難い。また驚憂・盗賊が人を傷り物を損じ、牢獄・訴訟が紛紜して断えず、死喪が頻々とすることを主る。
劫煞天后女人連,申酉臨之事並然;況當奴婢私逃走,人元克將破財錢。劫煞太陰不可當,婦人計謀事難防;不明暗昧臨小口,將與人元莫犯傷。劫煞玄武凶事重,賊來謀害入家中;臨申防賊臨酉走,賊神見虎殺傷凶。
天后が劫煞に遇えば、事は女人に牽連する。もし申・酉の上に臨めば、応験も同じである。このほか奴婢が私に逃走することをも主る。もし人元がまた来て将神を克すれば、金銭を破耗する。太陰が劫煞に遇うは、その勢い当たり難く、婦人が計謀を施すことを主り、事は防ぎ難い。暗昧・不明の事が家中の幼小の身に臨む。このとき将神と人元は決して再び犯傷に来てはならない。玄武が劫煞に遇えば、凶事はいっそう重く、盗賊が図謀して加害し、家中に闖入することを主る。玄武が申に臨めば賊を防ぎ、酉に臨めば賊はすでに走り脱した。もし賊神の玄武がまた白虎に遇えば、殺傷の凶あることを主る。
劫煞災煞遇太常,財帛散失兩三場;更主酒宴毒藥害,如在魁罡主此殃。白虎行年災劫關,必須喪事有重重;兩虎當旺魁罡上,人元是木有深凶。劫煞災煞合天空,驚恐相爭分外凶;若更人元來克將,望成求就盡胸中。
太常が劫煞・災煞に遇えば、財帛が二三回散失することを主り、また酒宴の上で人に毒薬を下されて害せられることをも主る。もし太常が河魁(戌)・天罡(辰)の上に落ちれば、いっそうこの殃に応ずる。白虎が行年の上で災煞・劫煞のこの関に遇えば、必ず喪事が重々ある。もし二重の白虎が旺に当たって魁罡の上に落ち、人元がまた木に属して金に克されれば、凶險はいっそう深い。劫煞・災煞が天空と合すれば、惊恐と争いとを主り、格別に凶險である。もし人元がまた来て将神を克すれば、望んで成就せんとする事は、すべて胸中に空しく存するだけである。
解曰:勾陳言上門者,子午卯酉是也。子午為天門,卯酉為人門。前云六合逢劫煞主因公事損其身,更看人元與六合和不和,若更克人元必凶。又太陰法言:克將主破財,人元受克主殺夫。又曰:玄武之見白虎者,為臨申是也。臨酉主妻走也。
原文の解釈に曰く、勾陳の条に言う「上門」とは、子午卯酉の四正の位で、その中で子午を天門と呼び、卯酉を人門と呼ぶ。前に六合が劫煞に逢えば公事によってその身を損ずることを主ると言ったが、さらに人元と六合とが和するか否かを見なければならない。もし六合がさらに人元を克すれば必ず凶である。また太陰の法に曰く、太陰が将神を克すれば財を破ることを主り、人元が克を受ければ夫を克することを主る。また曰く、玄武が白虎に遇うとするのは、玄武が申位に臨む(申は白虎の郷に属す)が故である。酉位に臨めば妻が走り出ることを主る。
貴神の人元に値る
人元克神爭官訟,更兼父子不相同。神臨魁罡墓上病,與土同鄉見死凶。神到甲乙休會客,必然席上有紛爭。水上見神陰小損,若居火位喜還生。
この門は貴神と人元とが相配する吉凶を説く。人元が来て貴神を克すれば、争闘と官司を主り、また父子の間で意見が合わないことをも主る。貴神が魁罡(辰戌)あるいは墓庫の上に臨めば、病あることを主る。もし土と同郷に処して墓に入れば、死亡の凶を見る。貴神が甲乙の木の上に落ちれば、賓客を宴するに宜しくなく、席上に必ず紛争が起こる。貴神が水位の上にあれば、家中の女眷・幼小が損を受けることを主る。もし火位の上に落ちれば、火が来て土を生じ、喜びの事がかえってこれによって生ずる。
神臨驛馬添官職,定知官事損得理。合是青龍居寶位,全必逢之多見喜。貴神克將陰小損,貴神受克定災同。下克上兮子孫逆,上克下兮妻財凶。日上見神當日事,月逢月內年歲中。常取相生皆主喜,如逢相剋必然凶。
貴神が驛馬に臨めば、官を加え職を進めることを主り、たとえ官司があっても必ず理を占めて相手方が損ずる。もしちょうど青竜が宝位に居るに合すれば、およそこのような配合に逢えば、多くは喜びを見る。貴神が将神を克すれば、女眷と幼小とが損を受けることを主る。貴神自身が克を受ければ、同じく災ありと断ず。下位が上位を克すれば、子孫の忤逆を主る。上位が下位を克すれば、妻と銭財とに凶あることを主る。貴神が日辰の上に落ちれば、事は当日に応じ、月建の上に落ちれば当月に応じ、太歳の上に落ちれば当年に応ずる。総じての原則は、およそ相生はすべて喜びを主り、相克に逢えば必ず凶である。
貴神の神煞に臨む
貴神上見災煞、劫煞主貴人有厄難,諸事不和,文字凶,貴神受克主傷家長。若貴神克將神主妻哭泣,大凶。若人元克貴神,主有官事爭訟,更兼父子不睦。若貴神臨魁罡,據此課不得會客,宴上必有爭張,兄弟鬥訟也。故曰:神到甲乙……,今言魁罡者,甲乙木來克貴神,亦有不和爭鬥。今魁罡乃鬥訟之神,故有不和鬥爭之理。二說皆通,宜從魁罡也。
貴神の上に災煞・劫煞を見れば、貴人が厄難に遭い、諸事が和せず、文書の上に凶ありて、貴神が克を受ければ家長を傷ることを主る。もし貴神が将神を克すれば、妻が哭泣することを主り、大凶。もし人元が貴神を克すれば、官司・争訟あることを主り、兼ねて父子の不和がある。もし貴神が魁罡(辰戌)の上に臨めば、この課に照らして賓客を会せず、宴上に必ず争張があり、兄弟の間も斗訟する。だから歌訣に「神が甲乙に至れば客を会するを休め」と言い、しかるにここでは魁罡を言う。甲乙の木が来て貴神の土を克するも、固より不和・争闘あり。魁罡はもともと斗訟を主る神なので、同様に不和・争闘の理がある。二説とも通ずるが、魁罡の一説に従うのがよい。
若水上見貴神,主陰人小口有災也。若火上見貴神主喜慶之事。或有官司災難,必主消散得理通和。若貴臨驛馬,必加官進祿,更主得珍寶之物,有大吉之喜。驛馬亦依後排也。故貴神主有二凶,若下克上主子孫逆黨,若上克下主妻子財帛之凶。若臨年太歲大凶,日月亦然,若四位相生有大喜,相剋大凶。
もし水の位の上に貴神が落ちれば、土が水を克して、女眷と幼小とに災あることを主る。もし火の位の上に貴神が落ちれば、火が土を生じて、喜慶の事あることを主る。たとえ官司・災難があっても、必ず消散し、理を占めて和順に帰する。もし貴神が驛馬に臨めば、必ず官を加え禄を進め、さらに珍宝の物を得ることを主り、大吉の喜びである。驛馬の排法は後文の列する所に依る。貴神自身にも二種の凶象がある。下位が上位を克すれば、子孫が忤逆して結党することを主る。上位が下位を克すれば、妻子と財帛とに凶あることを主る。もし貴神が流年・太歳の上に臨んで克を受ければ大凶、日に臨むも月に臨むも同じである。要するに四位が相生すれば即ち大喜あり、相克すれば即ち大凶である。
魁罡の臨む所
天罡爭鬥決雌雄,本與河魁一例同。兩將更加諸位上,必然鬥訟入官凶。解曰:凡行將上下見辰戌臨諸方位及臨辰戌上,主有斗打見於頃刻間也。又曰:凡兩神臨諸方位上無不鬥訟,為是天之牢獄煞,鬥訟之神,如課內見之,定主鬥訟之凶。
天罡(辰)は争闘を主り、勝敗を分けずにはおかない。河魁(戌)はこれと同例である。この両位の将神がいったん他の各位の上に加臨すれば、必ず殴闘・訴訟を引き起こし、官府にまで鬧して凶を成す。原文の解釈に曰く、およそ将神を推すとき、上下に辰・戌が各方位に臨むを見るか、あるいは別の神が辰・戌の上に臨むのを見れば、頃刻の間に殴闘の発生することを主る。又曰く、この両位の神がいずれの方位に臨んでも斗訟を免れない。それらは上天の牢獄の煞で、斗訟を主る神だからである。課内にこれらを見れば、定めて斗訟の凶を主る。
伝送の臨む所
傳送臨辰喪事多,到戌爭競官病魔。更主鬼神遠喪怪,占病為凶怎奈何?傳送臨巳火中衰,到木口舌必官災。更主逃亡因事走,釜破門傷大損財。傳送奔騰入火中,官災口舌有重重。遊行況是多屯蹇,車碾喉瘡道路凶。
伝送とは申金で、もともと奔走・行移を主る将神である。伝送が辰に臨めば、喪事が多いことを主る。戌位に至れば、争競・官非と病魔が身に纏うことを主り、さらに鬼神が祟を為し、遠方に喪事の怪異あることをも主る。病を占えば自ずから凶で、如何ともし難い。伝送が巳に臨めば、金は火中で衰敗し、もしさらに寅卯の木位に至れば、口舌を主り、必ず官災がある。さらに人が事に因って逃亡・出走することをも主り、鍋釜が破裂し門戸が損傷して大いに財を破る。伝送が奔騰して火中に落ちれば、官災・口舌が重々あることを主る。出て行くにさらに屯難が重畳し、車輪に碾傷され、喉部に瘡を生ずるといった類の道路の凶がある。
傳送臨金變化多,無刑無克事消磨。雖然喪孝重重過,卻與兄弟兩相和。解曰:申行處便為行移神。若臨寅卯上主傷翁姑及破財,蓋傳送為行移神,車馬號白虎,主遠喪尊長,故寅為翁克,卯為姑克。此定知田蠶不成,與破財同。若病主死,百無一吉。
伝送が金の位の上に臨めば、変化が多端で、あるいは喜びあるいは怒る。もし刑もなく克もなければ、事は自ずから消解して磨き平らぐ。喪服の事が重々経過しても、最終には兄弟と両々和することができる。原文の解釈に曰く、申の行く処は即ち行移の神である。もし寅卯の上に臨めば、公婆を傷りかつ財を破ることを主る。伝送はもともと行移の神で、また車馬・白虎と同類で、遠方の尊長の喪事を主る。だから寅位は公を克することに応じ、卯位は婆を克することに応ずる。このような課はまた田蚕の成らぬことを断じ、財を破ると同じである。もし病を占えば死を主り、百に一つも吉なし。
申到辰主喪事、路行凶,主鬥訟。申到戌主鬼怪邪惡、官事、病患死亡之兆。又曰:傳送臨金上亦主變化多般,或喜或怒也。若傳送無刑無克,主諸事皆喜,縱有凶禍,主消磨了。此課主先凶後吉。雖有死亡,卻有不死之理。雖主重重禍來,其後卻主兄弟和同,若更見天罡,主有鬥訟凶。
申が辰位に至れば、喪事を主り、出て行路に凶あり、また斗訟を主る。申が戌位に至れば、鬼怪・邪悪、官司、および病患・死亡の兆を主る。また一説に曰く、伝送が金の位の上に臨むも、変化が多般で、あるいは喜びあるいは怒ることを主る。もし伝送に刑もなく克もなければ、諸事すべて喜ぶべきことを主り、たとえ凶禍あっても終に消磨し尽くすことを主る。このような課は先に凶にして後に吉を主る。死亡の象はあれど、死に至らぬ理がある。禍事が一重接一重に来るといえども、後にはかえって兄弟が和睦して心を同じくする。ただし課中にさらに天罡(辰)を見れば、依然として斗訟の凶を主る。
飛符の年月日に加わる
若說飛符日上推,便於甲巳乙辰知。丁寅丙卯須當起,戊丑己午庚未期。壬酉辛申癸戌上,其神一干上居之。倘遇斯辰同一位,居然橫禍有危疑。
飛符という煞は日干の上から推し起こす。甲日は巳にあり、乙日は辰にあり。丁日は寅にあり、丙日は卯にあり。戊日は丑にあり、己日は午にあり、庚日は未にあり。壬日は酉にあり、辛日は申にあり、癸日は戌にあり。この一位の煞神は日干と相配するあの一支の上に居る。課を占うに、もし太歳・月建あるいは日辰がちょうど飛符と同じ位に落ちれば、横りに禍事を生じ、危険・可疑の憂いあることを主る。
喪門の年月日に加わる
正五九當未,二六十辰推。三七十一丑,四八臘戌知。寅午戌在未,亥卯未在辰;申子辰在丑,巳酉丑在戌。
喪門という煞には月による査法と支による査法とがある。月に依れば、正月・五月・九月は未にあり、二月・六月・十月は辰にあり、三月・七月・十一月は丑にあり、四月・八月・十二月は戌にあり。三合局に依れば、寅午戌の月日は未にあり、亥卯未の月日は辰にあり、申子辰の月日は丑にあり、巳酉丑の月日は戌にあり。両法の得る所は実は同じで、いずれも四季の支を以て喪門の居る所とする。
天鬼の年月日に加わる
得春從酉起,三夏午方期。卯上逢秋位,言冬子位推。
天鬼という煞は四季によって位を定める。春季は酉にあり、夏季の三ヶ月は午にあり、秋季は卯にあり、冬季は子にあり。この四位はいずれも四正の支で、天鬼の臨む所は、鬼祟・怪異の事を主る。
天羅地網の年月日に加わる
日前一辰為天羅,對沖地網更無他。若加年月日辰上,囚訟災殃病必多。
天羅は日辰から前へ一位を数えて取り、それと相対冲する那一位が即ち地網である。このほか別法なし。天羅・地網がもし太歳・月建あるいは日辰の上に加臨すれば、牢獄・訴訟、災殃と疾病とがいずれも格別に多いことを主る。羅網の象はもともと拘束して通ぜざるを主るからである。
関隔鎖
酉上見木為關,卯上見土為隔,卯上見金為鎖。寅加酉為關,戌加卯為隔,申加卯為鎖。占此行人不通,遠人不至,囚禁難脫,病孕阻隔,訪人不見,逃亡不還,占物有隔,百事有阻,百事遲留。關上見金為斬關,申卯酉;土上見木為毀隔,寅辰卯。鎖上見火為破鎖,午申卯。
関・隔・鎖は三種の阻滞の象である。酉位の上に木を見るを「関」と呼び、卯位の上に土を見るを「隔」と呼び、卯位の上に金を見るを「鎖」と呼ぶ。具体的に言えば、寅が酉の上に加わるが即ち関、戌が卯の上に加わるが即ち隔、申が卯の上に加わるが即ち鎖である。この三種の象を占得すれば、出行が通ぜず、遠人が来らず、囚禁された者は脱し難く、病人と孕婦とに阻隔があり、人を訪うて見えず、逃亡した人が帰らず、物を射るに遮隔があり、百事が阻まれ、百事が遅延することを主る。逆に、関の上にさらに金が来て木を克するを見るを「斬関」と呼び、申・卯・酉の組合せのごとし。隔の上にさらに木が来て土を克するを見るを「毀隔」と呼び、寅・辰・卯の組合せのごとし。鎖の上にさらに火が来て金を克するを見るを「破鎖」と呼び、午・申・卯の組合せのごとし。
前以酉上見木為關,金又克木為斬關。卯上見土為隔,木又克土為毀隔。卯上見金為鎖,火克金為破鎖。斷曰:囚禁得脫,病孕安,逃亡避罪,關節開通,因事出行,皆為順利。
上文に言った道理はこうである。酉上に木を見て関を成し、もしさらに金が来てこの木を克すれば、関は斬り断たれる。だから斬関と呼ぶ。卯上に土を見て隔を成し、もしさらに木が来てこの土を克すれば、隔は毀り去られる。だから毀隔と呼ぶ。卯上に金を見て鎖を成し、もし火が来てこの金を克すれば、鎖は打破される。だから破鎖と呼ぶ。この三種の象を占得すれば次のように断ずる。囚禁された者は脱し得、病人と孕婦は安に転じ、逃亡した者は罪を避け得、関節・門路はすべて打通し、事に因って出行するに一切順利である。
愚謂:用關隔鎖小吉而不宜,若用斬關毀隔,破鎖而不吉,是賊上加賊,兵上加兵,何傷之甚也。有若取意詳事,而不用五行生剋制化,是舍頭目而取毫芒,宜詳察之。
作者自らの見解では、もし関・隔・鎖を取って用と為せば、もともとただ小吉と算するのに偏に不宜と言い、もし斬関・毀隔・破鎖を取って用と為せば、もともと開通の象なのに偏に不吉と言う。それは即ち賊の上に賊を加え、兵の上に兵を加えるのであって、どうして傷害をこうまで重く言う必要があろうか。ただ名目に照らして意を取って事を論じ、五行の生克・制化を用いて推らなければ、頭目を捨てて毫毛の尖端を把うのであって、本末の倒置である。仔細に省察すべきである。
旬中空亡
甲子旬中戌亥為空亡,甲戌旬中申酉為空亡,甲申旬中午未為空亡,甲午旬中辰巳為空亡,甲辰旬中寅卯為空亡,甲寅旬中子丑為空亡。
六十甲子は十日ごとを一旬とし、毎旬の十干が十支を配し、常に二支が天干に配せられない。この二支が即ち本旬の「旬空」で、空亡とも呼ぶ。甲子旬中は戌・亥を空亡とし、甲戌旬中は申・酉を空亡とし、甲申旬中は午・未を空亡とし、甲午旬中は辰・巳を空亡とし、甲辰旬中は寅・卯を空亡とし、甲寅旬中は子・丑を空亡とする。課を起こすときはまず占日がどの旬に属するかを見れば、課中のどの二支が空に落ちるかがわかる。
所主人情虛假,事不盡誠,聞憂不憂,聞喜不喜,求謀不就,望用無成,行人虛信,病訟無危,逃亡未獲,失物難尋。又曰:凶神落空,凶事消溶;吉神落空,喜信難逢;諸合落空,喜未扶同;旺相落空,過旬始通;財官落空,進取無功;鬼賊落空,雖凶不凶。
空亡に落ちることの主る所は、人情が虚假で、事を為すに誠実を尽くさず、憂いの消息を聞いても実は憂うるに及ばず、喜びの消息を聞いても実は喜ぶに及ばない。謀を求めて成らず、取用を指望して結果なく、外に行った人は偽りの消息を伝えて来る。病と訟とはあっても大きな危なし。逃亡した者は捕えられず、失物は尋ね難い。また一説はさらに詳しい。凶神が空に落ちれば、凶事は自ずから消融する。吉神が空に落ちれば、喜信に逢い難い。諸種の合局が空に落ちれば、喜事は相扶し得ない。旺相の神が空に落ちれば、この旬を過ぎてはじめて通達する。財爻・官爻が空に落ちれば、進取して功なし。鬼煞・賊神が空に落ちれば、凶といえども凶を成さない。
四大空亡
子午旬無水,寅申不見金。假令甲子旬戊辰日課:壬子、癸亥。甲子,甲午旬課干神將方有水是也。謂之四大空亡。寅申不見金,亦同此義。凡有謀用,吉凶不成。
四大空亡は旬空と異なり、ある旬中に某の一行が欠けることを言う。甲子旬と甲午旬の中には水を配する干支がなく、甲寅旬と甲申旬の中には金を配する干支が見えない。例えば言う、甲子旬の戊辰日に課を起こし、課中に壬子・癸亥のような水を帯びる干支が現れる。およそ甲子旬・甲午旬の課で、人元・貴神・将神・地分の四位の上に水が現れるのが、即ち四大空亡に落ちたのである。寅旬・申旬に金を見ないのも同じ道理である。この象を占得すれば、およそ謀る取用あること、吉も凶も成らない。
四絶
寅酉為金絕,主事於文書道路。卯申為木絕,主事於財帛車馬。午亥為水絕,主事因口舌取索。子巳為火絕,主事婦女男子道路。
四絶は四種の五行絶気の支位の組合せで、各々一類の事を主る。寅と酉とが相配して金絶と為し、主る所の事は文書と道路とにある。卯と申とが相配して木絶と為し、主る所の事は財帛と車馬とにある。午と亥とが相配して水絶と為し、事は口舌・争索に因りて起こる。子と巳とが相配して火絶と為し、主る所の事は婦女・男子と道路とに関わる。およそ絶に遇うは、いずれも気数が尽きんとして事体が続き難い象である。
將與神相遇為正絕,主事體盡畢,人會而散,夫妻離別,求事不成,占病必死。將與日相遇為遙絕,主貴人不喜,官職退散。將與時相遇為次絕,主坐著時官人說斷分散之事物損壞。將與命相遇為大絕,主非常驚恐、災禍,破散財帛事占動,進退不寧,占病必死。將與位絕,位與神絕名正絕,與次絕同斷。
さらに相遇する両位の違いによって、絶はまた幾等かに分かれる。将神と貴神とが相遇して絶を成すを「正絶」と呼び、事体がこれに至りて完結し、人は聚まりてまた散じ、夫妻が離別し、事を求めて成らず、病を占えば必ず死す。将神と日辰とが相遇して絶を成すを「遥絶」と呼び、貴人の不悦、官職の退落を主る。将神と時辰とが相遇して絶を成すを「次絶」と呼び、当場に官人が来て分散の事を説合し、器物が損を受けることを主る。将神と本命とが相遇して絶を成すを「大絶」と呼び、異常の惊恐・災禍、財帛の破散を主り、占う事が動盪し、進退して安寧を得ず、病を占えば必ず死す。将神と地分とが相絶し、地分と貴神とが相絶するもまた正絶と呼び、断法は次絶と同じである。
此五絕指事體斷絕,人情離散,器物損壞,占病大凶。如卯中午亥合,名合中有絕。然卯申為木絕,午亥為水絕,凡課中有金與水土未嘗絕也。若有午卯為用,主聚而復散,成而復敗。若申亥為用,則主斷而復續,失而復得。
この五絶はいずれも事体の断絶、人情の離散、器物の損壊を指し、病を占えば大凶である。もし卯と申、午と亥のように、絶すると同時にまた相合を帯びれば、これを「合中に絶あり」と呼ぶ。ただし注意すべきは、卯申はただ木の絶、午亥はただ水の絶で、その中の金と水土とはもともと絶していない。だからもし午・卯を取って用と為せば、聚まりてまた散じ、成りてまた敗ることを主る。もし申・亥を取って用と為せば、かえって断えてまた続き、失いてまた復び得ることを主る。
四敗
水土遇酉,火遇卯,木遇子,金遇午為四敗。凡四敗如乘車,體則似囚繫拘縛之象。主口舌、憂危、官事、刑訟,惟宜捕捉,不宜占病。
水と土とが酉に遇い、火が卯に遇い、木が子に遇い、金が午に遇うを「四敗」と呼び、即ち五行の沐浴・敗地である。四敗の象は人が車に乗って載せられ行くに譬え、身は己に由らず、被囚禁・拘縛の形を成す。主る所は口舌、憂懼・危難、官司・刑訟である。ただ逃亡犯を捕捉するを占うにこれに遇うを宜しくし、疾病を占うには宜しくない。
月建旺相
建者,正月建寅,二月建卯等例是也。入占,旺為事旺相久遠,吉凶力壯,或並立初新之事,亦主月內初新事。凡月建出現謂之龍德,謁望動為,吉凶立應。
言う所の「建」とは、即ち月建で、正月は寅を建て、二月は卯を建て、順にこれに類推する。月建が課に入れば、事が旺盛にして長久なることを主り、吉凶の力量はいずれも強い。あるいは幾件かの新たに起こる事が並び立つことをも主り、また本月内に新たに発生する事をも主る。およそ月建が課中に現れるのを「龍徳」と呼び、貴人を謁し、事を望みて為し、挙動あれば、吉凶ともに即ち応験する。
凡神將建旺者,物則盛大數多,人則健壯少貌,吉則為福愈後,凶則為禍尤深,謀為可望可成,置立淵遠。吉課逢生逢合,有初新財祿喜協之因。凶兆相傷相伐,有初新訟病喪破之事。又曰:吉有建關方顯吉,凶逢生旺轉為災。
およそ貴神・将神が月建に落ちて旺に当たれば、物を射れば物件が盛大で数目が多く、人を占えば人の身が強健で容貌が年少い。吉はいっそう吉で、福気が後まで延び続き、凶はいっそう凶で、禍患が格別に深重である。事を謀れば望み成るべく、創立する基業も永く遠く及び得る。吉課がもしさらに生に逢い合に逢えば、新たに起こる財禄・喜慶の事がある。凶兆がもしさらに相傷・相伐すれば、新たに起こる訴訟・疾病・喪亡・破敗の事がある。だからまた曰く、吉神は月建のこの関を過ぎてはじめて真の吉を顕し、凶神はいったん生に逢い旺に逢えばかえって災禍に転ずる、と。
旺者,生旺,凡旺有三:一曰四時旺,春木,夏火,秋金,冬水。二曰相生旺,如寅卯得亥子水生,亥子得申酉金生,申酉得四季土生,辰戌丑未得巳午火生,巳午火得寅卯木生。三曰隨日辰旺,如將神是寅卯木得亥子日,將神是亥子水得申酉日,將神是巳午火得寅卯日。此名長生合旺也,此日辰透出,所以旺也。
言う所の「旺」とは生旺のことで、およそ旺は三種ある。第一は四時旺で、春は木旺、夏は火旺、秋は金旺、冬は水旺。第二は相生旺で、寅卯の木が亥子の水に生を得、亥子の水が申酉の金に生を得、申酉の金が辰戌丑未の土に生を得、辰戌丑未の土が巳午の火に生を得、巳午の火が寅卯の木に生を得るのごとし。第三は日辰に随う旺で、将神が寅卯の木で亥子の日に占し、将神が亥子の水で申酉の日に占し、将神が巳午の火で寅卯の日に占するのごとし。この一種を長生合旺と名づけ、日辰の上に我を生ずる気が透けて出るから旺と為すのである。
相者,如寅月得卯辰將,卯月得辰巳將,辰月得巳午將,巳月得午未將,仿此將來有氣而相也。所主將來巳動望成,未就初新之事。又曰:吉兆集福於將來,凶應禍隨於旋踵,八節建旺尤宜細詳。
言う所の「相」とは、気勢がいまだ当令せずしてまさに至らんとする状態で、寅月に卯将・辰将を得、卯月に辰将・巳将を得、辰月に巳将・午将を得、巳月に午将・未将を得、これに準じて類推して、いずれも将来に気あって「相」の状態にあるのである。その主る所は将来の事がすでに発動して成就を望めるが、眼下にはいまだ成らず、起こったばかりの新事に属する。だからまた曰く、吉兆は福を将来に積聚し、凶応は禍が踵に隨いて至る。立春・春分など八節の前後の建旺の変化は、特に細かく分辨すべきである。
假令巳月課得辰將,午月課得巳將,原夫盛則繼衰,旺則漸廢。所占殃須危而漸瘥,事須凶而漸退,或因病而重發,或以殘事而再來,占財須吉而凶,占事已過而復起。
逆に、たとえば巳月の課で辰将を得、午月の課で巳将を得れば、それはすでに当令の時を過ぎたのである。事物はもともと盛り極まってこれに衰えが続き、旺ん極まって漸く廃弛する。だからこの類の課の占する災殃は危険といえども漸く好転し、事は凶といえども漸く退く。また旧病によって復発するか、あるいは未了の残事によって再び来ることもある。財を占えば先に吉にして後に凶、事を占えば本より已に過ぎたのに再び起こる。
月破休囚
謂之天解,解散憂疑之事。月破者,正申、二酉、三戌、四亥、五子、六丑、七寅、八卯、九辰、十巳、十一午、十二未。申破巳,戌破未,亥破寅,丑破辰,午破卯,酉破子,入課主器物破壞。憂者散,病者死,事不成,財無氣,妊娠孕育,囚禁脫離,蓋用神被月建沖破謂之解神,又曰四時空亡。
月破はまた「天解」と呼び、憂疑の事を解散し得る。月破の位置は、正月は申にあり、二月は酉にあり、三月は戌にあり、四月は亥にあり、五月は子にあり、六月は丑にあり、七月は寅にあり、八月は卯にあり、九月は辰にあり、十月は巳にあり、十一月は午にあり、十二月は未にあり、いずれもその月の月建と相冲するあの一支である。だから申が巳を破り、戌が未を破り、亥が寅を破り、丑が辰を破り、午が卯を破り、酉が子を破る。月破が課に入れば、器物の破壊を主る。憂う者は消散し得、病む者は死し、事は成らず、財に気勢なく、孕婦は臨産し、囚禁された者は脱し得る。要するに用神が月建に冲破されるを「解神」と呼び、また「四時空亡」とも呼ぶ。
休囚者,春土、夏金、秋木、冬火。入占主吉神值之未能吉,凶神值之未能凶。病訟憂危,凶不為咎,謀望喜而不成。財淺薄而無多,物數少而細微。蓋有心而無力,事欲速而宜遲。月厭者,正戌,二酉,是也,入課主詛咒、冤仇、禳厭不明之事,占病連綿不康。
休囚とは五行が時を失いて気なきを指し、春の土、夏の金、秋の木、冬の火はいずれも休囚に属す。課に入るとき、吉神が休囚に落ちても真の吉とはならず、凶神が休囚に落ちてもまた凶を為さない。疾病・訴訟は憂危はあれど大咎を成さず、謀る事は喜ぶべきも成り難い。財物は浅薄にして多くなく、物件は数目が少なく細微である。これは心あって力なき象で、事は速かならんと欲すといえども、徐々にするに宜しい。月厭という煞は、正月は戌にあり、二月は酉にあり、順に逆に行く。課に入れば人の詛咒、冤仇を結ぶこと、および禳解・厭勝といった類の曖昧・不明の事を主り、病を占えば纏綿して愈えない。
歳君建破
歲君,年中天子之象,統攝諸位神煞。入占為尊長部官之事,占官有進爵面君之喜,受克主尊長災厄。凡神將與太歲同,主當年見理事。日建者,將神與日辰同,所主一日內之事。又曰:將與日辰同,災祥百刻中。凡神將方位值犯休囚,若出現值日辰,吉則助無吉,凶則助無凶。
歳君とは即ち太歳で、一年の中の天子の象徴で、各位の神煞を統摂する。課に入れば尊長と上級の官長との事を主る。官を為す人が占えば、爵を加えて君王に面見する喜びあり。太歳が克を受ければ尊長が災厄に遭うことを主る。およそ貴神・将神が太歳と同位なら、当年に即ち此事を処理することを主る。日建とは将神が日辰と同支なるを指し、主る所は一日の内の事である。だから「将が日辰と同じなら、災祥は百刻の中」と言い、一昼夜の百刻の内に即ち分けて見える。およそ貴神・将神の臨む方位がまさに休囚を犯すとき、もしまたちょうど日辰の上に現れれば、吉は助力を得ずしてその吉を成さず、凶も助力を得ずしてその凶を成さない。
日沖者,蓋課中被日辰沖破是也。入課主器物破壞,望事難成,人情不和,出入動搖。聞憂不憂,聞喜不喜,官事不決。又曰:格局沖而不成,生合破而不用,旺相逢沖即發,凶亦無危;休囚,犯破即空,吉而不吉。
日冲とは、課中のある一位が日辰に冲破されることである。課に入れば器物の破壊を主り、望む事は成り難く、人情が和せず、出入が動盪して定まらない。憂事を聞いても真に憂うるに及ばず、喜事を聞いても真に喜ぶに及ばず、官司は遅遅として決断できない。また曰く、格局は冲せられて局を成さず、生と合とは破られて取用できない。ただし旺相の神は冲に逢えばかえって即ち発動し、たとえ凶あっても危険なし。休囚の神はいったん破を犯せば即ち空に落ち、吉も吉と算すに足らない。
卯酉為門戶,若受克或相加者,主家宅變更不寧,或修造改換門戶。若見鬼賊發動,家居不和也。又曰:凶伐臨門而災禍侵,吉合臨門而喜事至。
卯と酉とは門戸の位で、もし克を受けるか、あるいは二支が互いに加臨すれば、家宅の変動・不安を主り、あるいは門戸を修造・改換する。もし課中にさらに鬼煞・賊神が発動するを見れば、家居の不和を主る。だからまた曰く、凶神が征伐の気を帯びて門戸の位に臨めば、災禍がまさに侵入し、吉神が相合の気を帯びて門戸の位に臨めば、喜事がまさに到来する。
歳神を論ず
論神者,太歲也。如子年見子之類。若遇年干同者,為真太歲也,主人君、大臣、大師、頭領、家長。若人遇之利見大人。常人遇之,主有干於朝廷、官府之事。若臨門戶、日辰、年命上者,受克主尊長凶,若在功曹傳送,此年課主雲六月以前。見去年太歲,舊年事。七月以後見來年太歲,來年事。
ここに論ずる神は即ち太歳で、たとえば子年の課に子を見れば、即ち太歳に遇うたのである。もし年干に至るまで同じなら、即ち「真太歳」で、人君・大臣・大師・首領と一家の長とを主る。官を為す人がこれに遇えば、大人物に謁見するに利あり。平常の人が遇えば、朝廷・官府に牽渉する事あることを主る。太歳がもし門戸・日辰あるいは本命年の上に臨んで克を受ければ、尊長に凶あることを主る。もし太歳が功曹(寅)・伝送(申)の上に落ちれば、この年の課は六月を以て界とする。六月以前に去年の太歳を見れば、旧年の事を言う。七月以後に来年の太歳を見れば、来年の事を言う。
歲沖,又名歲破,又名大耗,與太歲相對是也。入課主道路音信不通,財物破散,家宅損耗。上半年間,歲之半也,主貴人不喜,求望難成,又主喪亡。歲宅者,歲前五辰是也。入占,主爭訟田宅之事。若宅神受制,主人口災禍驚憂。
歳冲はまた歳破と呼び、また大耗と呼び、太歳と正相対冲するあの一支である。課に入れば道路が阻塞して音信が通ぜず、財物が破散し、家宅が損耗することを主る。それが上半年の内に現れるのは、ちょうど一歳の半に当たり、貴人の不悦を主り、求むる所が成り難く、また喪亡をも主る。歳宅とは、太歳より前へ数えて第五の支である。課に入れば田宅を争訟する事を主る。もしこの宅神が克制を受ければ、家中の人口に災禍・驚憂あることを主る。
合用の神煞
天德:正丁,二申(庚),三壬,四辛,五亥(壬),六甲,七癸,八寅(甲),九丙,十乙,十一巳(丙),十二庚。入課主解百禍,凶變吉,又主尊長貴人喜。月德:正丙,二甲,三壬,四庚,五丙,六甲,七壬,八庚,九丙,十甲,十一壬,十二庚。入課主尊長貴人和合,亦解百禍。
以下は課を占うに合看すべき各種の神煞を條ごとに列べ、每条にまず査法を説き、後に課に入って主る所を説く。天徳は月に依って取る。正月は丁にあり、二月は申にあり(一に庚と作す)、三月は壬にあり、四月は辛にあり、五月は亥にあり(一に壬と作す)、六月は甲にあり、七月は癸にあり、八月は寅にあり(一に甲と作す)、九月は丙にあり、十月は乙にあり、十一月は巳にあり(一に丙と作す)、十二月は庚にあり。天徳が課に入れば百般の禍事を化解することを主り、凶も吉に変じ、また尊長・貴人に喜びあることを主る。月徳は月に依って取る。正月は丙にあり、二月は甲にあり、三月は壬にあり、四月は庚にあり、五月は丙にあり、六月は甲にあり、七月は壬にあり、八月は庚にあり、九月は丙にあり、十月は甲にあり、十一月は壬にあり、十二月は庚にあり。月徳が課に入れば尊長・貴人の和合を主り、同様に百禍を化解し得る。
月合:正辛,二己,三丁,四乙,五辛,六己,七丁,八乙,九辛,十己,十一丁,十二乙。入課亦主尊長喜慶和合,併為憂危之解。天赦:春戊寅,夏甲午,秋戊申,冬甲子。入課主解刑禁憂危之苦,修造,婚姻,出入皆利。天喜:春戌亥子,夏丑寅卯,秋辰巳午,冬未申酉。入課主占官得理,百事皆成,危得安,憂得喜。
月合は月に依って取る。正月は辛にあり、二月は己にあり、三月は丁にあり、四月は乙にあり、五月は辛にあり、六月は己にあり、七月は丁にあり、八月は乙にあり、九月は辛にあり、十月は己にあり、十一月は丁にあり、十二月は乙にあり、まさに月徳の干と相合するあの一干である。月合が課に入れば、また尊長の喜慶・和合を主り、ならびに憂危を解くことを為し得る。天赦は季に依って取る。春季は戊寅日を用い、夏季は甲午日を用い、秋季は戊申日を用い、冬季は甲子日を用いる。天赦が課に入れば刑禁・憂危の苦しみを解除することを主り、屋を修造し、婚事を弁理し、出入・行走するにいずれも順利である。天喜は季に依って取る。春季は戌・亥・子にあり、夏季は丑・寅・卯にあり、秋季は辰・巳・午にあり、冬季は未・申・酉にあり。天喜が課に入れば官を占って理を占めることを主り、百事すべて成り、危険は安に転じ、憂愁は喜びに変ずる。
天馬:正月在午,順行六陽辰。正七午,二八申,三九戌,四十子,五十一寅,六十二辰;入課主求事迫切,望行速至,遊行皆利,逃避遠去,走失難尋,他皆吉。驛馬:申子辰月日在寅,亥卯未月日在巳,寅午戌月日在申。巳酉丑月日在亥。若驛馬入占,求官、望事、出入、遷移,行人書信迅速可得,但逃亡走失去遠難獲,又主移動出入之事,占官尤喜,捕捉難獲。
天馬は正月を午に起こし、六つの陽支に沿って順行する。正月と七月は午にあり、二月と八月は申にあり、三月と九月は戌にあり、四月と十月は子にあり、五月と十一月は寅にあり、六月と十二月は辰にあり。天馬が課に入れば、事を求めること急切で、望む行程がまもなく到着し、出游はいずれも順利であることを主る。ただし逃避する人は遠くまで走り、走失した物は尋ね難い。その余は皆吉である。驛馬は三合局に依って取る。申子辰の月・日は寅にあり、亥卯未の月・日は巳にあり、寅午戌の月・日は申にあり、巳酉丑の月・日は亥にあり。驛馬が課に入れば、官を求め、事を望み、出入し、遷移するにいずれもよく、行人と書信はいずれも迅速に得られる。ただし逃亡・走失の人は遠く走って捕え難い。また移動・出入の事を主り、官を占うに特に喜ばれ、ただ捕捉を占えば獲難い。
喪門:歲前二辰是也。入課上克下主孝子憂疑,占病大凶。弔客:歲後二辰是也。入課主驚憂、陰私、災患之事,占病凶。喪車:春酉,夏子,秋卯,冬午。入課不宜占病,若喪車克人元必死。
喪門は太歳から前へ二支を数えたあの位を取る。課に入るとき上位が下位を克すれば、家に孝子があって憂疑することを主り、病を占えば大凶。弔客は太歳から後へ二支を数えたあの位を取る。課に入れば惊恐・憂愁、暗昧・私隠と災患の事を主り、病を占えば凶。喪車は季に依って取る。春季は酉にあり、夏季は子にあり、秋季は卯にあり、冬季は午にあり。喪車が課に入れば病を占うに宜しくなく、もし喪車がまた来て人元を克すれば、病人は必ず死す。
截命災殺:甲己申酉最為愁,乙庚午未不易求,丙辛辰巳何勞問,丁壬寅卯一場憂,戊癸子丑莫追求。入課主求事阻截,婦人生產空撓、遲延,不宜占病及六畜。三丘:春丑,夏辰,秋未,冬戌。入課不宜占病,主論訟墳塋之事。四墓:春未,夏戌,秋丑,冬辰。入課亦主論訟墳塋,占病即凶。
截命災煞は日干に依って取り、口訣はこうである。甲日・己日は申酉が最も人を愁えさせ、乙日・庚日は午未で、事を求めて易くなく、丙日・辛日は辰巳で、多く問うに及ばず、丁日・壬日は寅卯で、一場の憂愁であり、戊日・癸日は子丑で、さらに追求するなかれ。それが課に入れば、求める事が中途で截たれ、婦人が生産するに空しく忙乱して遅延し、病と六畜を占うに宜しくない。三丘は季に依って取る。春季は丑、夏季は辰、秋季は未、冬季は戌。課に入れば病を占うに宜しくなく、墳塋に関する訴訟あることを主る。四墓は季に依って取る。春季は未、夏季は戌、秋季は丑、冬季は辰。課に入れば同様に墳塋の訴訟を主り、病を占えば即ち凶。
病符:歲後一辰是也。入課主災病。官符:天乙相沖之將是也,又名無私使者入課必惡,占病主凶。六丁:人元見丁是也。入課主門戶不康寧,驚恐憂疑之事。六甲:人元見甲是也。入課主和合喜慶事。
病符は太歳から後へ一支を数えたあの位を取り、課に入れば災病を主る。官符は天乙貴神と正相冲するあの一将を取り、また「無私使者」と呼ばれ、課に入れば必ず善からず、病を占えば凶を主る。六丁とは人元の上に丁を見ることで、課に入れば門戸が康寧せず、惊恐・憂疑の事あることを主る。六甲とは人元の上に甲を見ることで、課に入れば和合・喜慶の事を主る。この二条はいずれも人元という位の上の天干に就いて説を立てたものである。
飛廉:正戌,二巳,三午,四未,五申,六酉,七辰,八亥,九子,十丑,十一寅,十二卯。人課主求事迅速,占行人立至,及主非常驚駭不測之事。劫煞:申子辰日在巳,亥卯未日在申,寅午戌日在亥,巳酉丑日在寅。入課,君子得之吉,小人得之凶。
飛廉は月に依って取る。正月は戌、二月は巳、三月は午、四月は未、五月は申、六月は酉、七月は辰、八月は亥、九月は子、十月は丑、十一月は寅、十二月は卯にある。飛廉が課に入れば、事を求めることが迅速に来ることを主り、行人を占えば即ち至り、および異常の驚駭・不測の事を主る。劫煞は日の三合局に依って取る。申子辰の日は巳にあり、亥卯未の日は申にあり、寅午戌の日は亥にあり、巳酉丑の日は寅にあり。劫煞が課に入れば、君子がこれを得れば吉、小人がこれを得れば凶である。
地煞:劫煞前五辰是也。入課不宜占走失行人,主阻隔不通也。望門:劫煞相沖是也。入課主憂疑、妄想姦淫妻妾之事。滅門:陰月前三位,陽月後三位是也。入課不宜占移居、嫁娶、妊孕、官事,主大凶。天盜:克將是也,據前法以子將為天盜,此法以玄武為癸亥。入課主阻隔,走失不利。
地煞は劫煞から前へ第五支を数えて取り、課に入れば走失と行人を占うに宜しくなく、阻隔して通ぜざることを主る。望門は劫煞と正相冲するあの一支を取り、課に入れば憂疑、および妄想・妻妾を姦淫するといった類の事を主る。滅門の取り方は、陰月は前へ三位を数え、陽月は後へ三位を数える。課に入れば移居・嫁娶・懷孕・官司を占うに宜しくなく、大凶を主る。天盗とは来て将神を克する那一位を指す。前の一種の取り方では子将を以て天盗とし、本書のこの法は玄武(癸亥)を以て天盗とする。課に入れば阻隔を主り、走失を占えば不利である。
往亡:立春後七日,驚蟄後十四日,清明後二十一日。立夏後八日,芒種後十六日.小暑後二十四日。立秋後九日,白露後十八日,寒露後二十七日。立冬後十日,大雪後二十日,小寒後三十日。往亡者,去而亡也。入課忌拜官上任、遠出、嫁娶、占病。
往亡は二十四節気によって推算する。立春の後の第七日、驚蟄の後の第十四日、清明の後の第二十一日。立夏の後の第八日、芒種の後の第十六日、小暑の後の第二十四日。立秋の後の第九日、白露の後の第十八日、寒露の後の第二七日。立冬の後の第十日、大雪の後の第二十日、小寒の後の第三十日。言う所の往亡とは、去って還らないという意である。課に入れば官を拝して任に就くこと、遠く出て行くこと、嫁娶と病を占うことを忌む。
三刑:巳刑寅,寅刑巳,巳刑申,無恩之刑;子刑卯,卯刑子,無禮之刑。丑刑戌,戌刑未,未刑丑,恃勢之刑。午酉辰亥為自刑。入課輔吉則吉,輔凶則凶。旺則如乘車得馬。休囚主囚禁、口舌、憂撓,刑訟,憂疑,惟宜捕捉,不宜占病。若官動仕人遷名,常人占家則凶。
三刑は三類に分かれる。巳が寅を刑し、寅が巳を刑し、巳が申を刑するのは「無恩の刑」。子が卯を刑し、卯が子を刑するのは「無礼の刑」。丑が戌を刑し、戌が未を刑し、未が丑を刑するのは「恃勢の刑」。このほか午・酉・辰・亥の四支が各々相刑するのは「自刑」。三刑が課に入るのは、それ自体に吉凶の定まりなく、吉神を輔佐すれば吉、凶神を輔佐すれば凶である。旺相の時は車に乗りてまた良馬を得るがごとく、行動に力あり。休囚の時は囚禁・口舌・憂擾・刑訟と疑慮を主り、ただ捕捉を占うに宜しく、疾病を占うに宜しくない。もし三刑が官爻とともに動けば、官を為す人は昇遷して名を揚げることができる。平常の人が家宅を占えば凶である。
六害:子害未,丑害午,寅害巳,卯害辰,申害亥,酉害戌。入課主有人謀害及官中事,占病亦凶。生氣:每月開日是也。正七子午,二八丑未,三九寅申,四十卯酉,五十一辰戌,六十二巳亥。記憶捷法:正月為子,二月為丑……十二為亥。入課蹇中有順,絕處逢生,所為皆美。生氣對沖是死氣。
六害は六組ある。子が未を害し、丑が午を害し、寅が巳を害し、卯が辰を害し、申が亥を害し、酉が戌を害する。課に入れば人が図謀して加害すること、および官府の中の事を主り、病を占うもまた凶である。生気は毎月の「開日」を取る。正月と七月は子午にあり、二月と八月は丑未にあり、三月と九月は寅申にあり、四月と十月は卯酉にあり、五月と十一月は辰戌にあり、六月と十二月は巳亥にある。記誦の捷径は、正月を子に配し、二月を丑に配し……数えて十二月を亥に配する。生気が課に入れば、困蹇の中に順遂あり、絶えた処に生に逢うことができ、為す所が皆美であることを主る。生気と正相冲する那一位が即ち死気である。
祿倒:甲年卯限,乙年辰限,丙年午限,丁年未限,戊年午限,己年未限,庚年酉限,辛年戌限,壬年子限,癸年丑限。入課主祿位有損,病者大凶。
禄倒は生年の天干に依って行く所の限位を取る。ここに言う「年」は本人の出生の年を指す。甲年生の人は卯限に行き、乙年は辰限に至り、丙年は午限に至り、丁年は未限に至り、戊年は午限に至り、己年は未限に至り、庚年は酉限に至り、辛年は戌限に至り、壬年は子限に至り、癸年は丑限に至る。禄倒が課に入れば禄位の損あることを主り、福禄が傾覆し、病を占えば病人は大凶である。
馬倒:寅午戌酉限,申子辰卯限,巳酉丑子限,亥卯未午限。假令子生人,限到卯宮是馬倒,入課病者大忌,亦主不利官中。
馬倒は生年の三合局に依って行く所の限位を取る。寅午戌年生の人は酉限に行き、申子辰年生の人は卯限に行き、巳酉丑年生の人は子限に行き、亥卯未年生の人は午限に行く。取る所はいずれも本局の驛馬が冲せられて倒れる地である。例えば言う、子年生の人は限が卯宮に至れば即ち馬倒である。馬倒が課に入れば、病人が最も忌み、また官府の中で諸事が利ならざることをも主る。
天醫:月建後五辰為天醫。正戌,二亥,三子,四丑,五寅,六卯,七辰,八巳,九午,十未,十一申,十二酉。入課主病者得愈。地醫:天醫對沖是地醫。如,三月天醫在子,地醫為午。作用主事同天醫。
天医は月建から後へ第五支を数えて取る。正月は戌、二月は亥、三月は子、四月は丑、五月は寅、六月は卯、七月は辰、八月は巳、九月は午、十月は未、十一月は申、十二月は酉にある。天医が課に入れば病人が全愈し得ることを主る。地医は天医と正相冲するあの一支を取る。たとえば三月は天医が子にあれば、地医は午にある。地医の起こす作用と主る事とはいずれも天医と同じである。
五鬼歌
甲己巳午癸未存,乙庚寅卯守黃昏。丙辛子丑來沖位,丁壬戌亥墓臨門。戊鬼忌占申酉位,建逢辰土做公卿。此辰若遇干支上,專主行人道路冤。
五鬼という煞は日干に地支を配する。甲日・己日は巳午にあり、また癸未に存す。乙日・庚日は寅卯にあり、黄昏の位を守る。丙日・辛日は子丑にあり、本位を冲しに来る。丁日・壬日は戌亥にあり、墓庫が門に臨む。戊日の鬼は申酉の两位を占むるを忌み、もし月建がまた辰土に逢えば、かえって公卿たり得る。この幾支がもし課中の干支の上に現れれば、専ら行路の人が道路上で冤屈を蒙ることを主る。
四象五行圖
干:天干。神:貴神。將:將神。位:地分。天時:金鳴,木風,水雨,火晴,土雲。地理:金道路,木林野,水河道,火高山,土平地。人事:金凶惡,木奢華,水漂流,火急性,土淳厚。病源:金肺,木肝,水腎,火心,土脾。
この図はまず四位に略称を定める。干は天干(人元)を指し、神は貴神を指し、将は将神を指し、位は地分を指す。下文およそ「干」「神」「将」「位」と言うは、皆これに照らして認めよ。図の後半は五行に照らして四類の取象を列べ、読むときは每の行が一類で、行の内の五項は金・木・水・火・土に依って排す。天時の一類。金は雷鳴を主り、木は起風を主り、水は降雨を主り、火は天晴を主り、土は陰雲を主る。地理の一類。金は道路を主り、木は林野を主り、水は河道を主り、火は高山を主り、土は平地を主る。人事の一類。金は人性の凶悪を主り、木は奢華を主り、水は漂泊・流蕩を主り、火は性情の急躁を主り、土は淳厚を主る。病源の一類。金の病は肺にあり、木の病は肝にあり、水の病は腎にあり、火の病は心にあり、土の病は脾にある。
十干の生克の主る所
甲:喜慶婚姻官祿發,生神方也。乙:財帛就親書信喜,生神方也。丙:家宅不寧文字損,克神方也。丁:驚恐災憂哭泣聲,克神方也。戊:墳墓詞訟爭兢篤,克神方也。
この門は人元の十天干に照らして各々何事を主るかを説き、每条にまず断語を出し、後にそれが貴神・地分とは生か克かを注記する。甲は喜慶・婚姻と官禄の発達を主り、それは貴神と地分とを生ず。乙は財帛・就親と書信の喜びを主り、これも貴神と地分とを生ず。丙は家宅の不寧・文書の損を主り、それは貴神と地分とを克す。丁は惊恐・災禍・憂愁と哭泣の声を主り、これも貴神と地分とを克す。戊は墳墓と詞訟を主り、争執が甚だはげしく、同様に貴神と地分とを克す。
己:酒食田園婚姻喜,生神方也。庚:六畜道路死亡凶,克神方也。辛:外喪凶事有虛驚,克神方也。壬:祭祀不行災患生,克神方也。癸:四足家中驚怪起,克神方也。
己は酒食・田園と婚姻の喜びを主り、それは貴神と地分とを生ず。庚は六畜・道路と死亡の凶を主り、それは貴神と地分とを克す。辛は外面の喪事・凶事を主り、併せて虚驚があり、これも貴神と地分とを克す。壬は行うべき祭祀が行われず、これによって災患を生ずることを主り、同様に貴神と地分とを克す。癸は家中が牛馬猪羊のこれら四足の牲畜によって驚怪を起こすことを主り、これも貴神と地分とを克す。
十二地支の生克の主る所
子:財帛動用時得已,不克。丑:陰財田產宜富有,不克。寅:官吏文書勾陳值,不克。卯:出入飲食文書耗,不克。辰:時有小人爭訟頻,因克。巳:婦女迎邪因舊事,因合。
この門は地支に照らして各々何事を主るかを説き、每条の末に克に因って応ずるか合に因って応ずるかを注記する。子は財帛を動用することを主り、その時が来れば得手に入れられ、克に因らず。丑は陰私の財と田産を主り、富有に宜しく、これも克に因らず。寅は官吏と文書の事を主り、勾陳が位に値するときはさらに験あり、克に因らず。卯は出入・飲食と文書上の耗損を主り、克に因らず。辰は時々に小人が来て争訟して止まないことを主り、これは相克に因って応ず。巳は婦女が邪祟を招惹することを主り、事は旧事に由りて起こり、これは相合に因って応ず。
午:血光驚恐時時睹,因克。未:婦人酒食論情意,因合。申:親朋遠來道路凶,因克。酉:出入相逢吃好酒,因生。戌:小人驚恐時時出,因克。亥:家中病人身未產,因克。
午は時々に血光と惊恐を見ることを主り、相克に因って応ず。未は婦人が酒食を設けて情意を談ずることを主り、相合に因って応ず。申は親友が遠方より来ることを主り、路上に凶あり、相克に因って応ず。酉は出入の間に人と相逢い、好い酒を食らうべきことを主り、相生に因って応ず。戌は小人が断えず頭を出して惊恐を惹起することを主り、相克に因って応ず。亥は家中に病人ありて、孕婦がいまだ生産せぬことを主り、相克に因って応ず。
貴神の休旺の主る所
凡四位內皆以貴神為主,但看四位相生、相剋、比和,或隔位生克,乃詳何神最旺,最旺之神見之,即知貴神在旺相死囚地也。有位內之旺神,有四季之旺神,有日下之旺神,相死休囚皆如此參校取之。
この門は貴神を以て課を断ずる主脳とする。およそ四位の内では、まずそれらが互いに相生か、相克か、比和かを見、また一位を隔てて相生相克するか否かをも見、これによってどの位が最も旺かを詳察する。最も旺の那一位がいったん露れ出れば、貴神が目下いずれの旺・相・死・囚の地に処するかがわかる。旺神はまた三層に分かれる。本課の四位の内の旺神、四季当令の旺神、占日の下の旺神がある。相・死・休・囚もまたこの三層に照らして参照・比校して取る。下文の每一条はまず一組の四位の例を列べ、次序は人元・貴神・将神・地分で、これに拠ってその貴神の旺衰を推す。
天乙貴神:土、貴神、火、水。此見土旺。火為水克,水為土克,火又來生土,則天乙土旺矣。大抵天乙主貴人之事。上生下貴人有喜,下生上主貴人遷位。不然,大有喜慶。上克下主貴人離散,遠遊主凶。下克上,主其人憂遠信,及有官事。
例を挙ぐ。人元は土に属し、貴神は天乙(土に属す)、将神は火に属し、地分は水に属す。この一組は土の旺を見るべし。火は水に克され、水はまた土に克され、火はかえって来て土を生ず。だから天乙の土が最も旺である。大たい天乙は貴人の事を主る。上位が下位を生ずれば、貴人に喜びあることを主る。下位が上位を生ずれば、貴人が昇遷・調任することを主る。さもなくば大いなる喜慶がある。上位が下位を克すれば、貴人の離散を主り、遠く行遊すれば凶。下位が上位を克すれば、その人が遠方の音信を憂え、および官司あることを主る。
旺主貴人增福慶,遷職品,相主貴人得大財喜。死主貴人死喪,更無尊長,囚主貴人官訟無理,休主貴人家內人口疾病難安。來意只為貴人尊長遷改之事。
さらに天乙の五種の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、貴人が福慶を增添し、職級を昇遷することを主る。相地に処すれば、貴人が大財の喜びを得ることを主る。死地に処すれば、貴人に死喪の事ありて、家中にさらに尊長なし。囚地に処すれば、貴人が官司を打って理を占め得ぬことを主る。休地に処すれば、貴人の家中の人口に疾病ありて安寧し難いことを主る。来人の来意は、ただ貴人・尊長の昇遷・改任の類の事のためである。
前一騰蛇:水、騰蛇、金、土。此見土旺。以水克火,火克金,土克水,火又來生土。今土旺則騰蛇休矣。大抵騰蛇主災怪,或見火光焚燒,又主虛驚也。上生下主驚恐在後,下生上主驚恐在前及婦人殘害。相主鬥訟爭酒食驚恐。死主陰人死喪,驚恐。囚主牢獄枷樞驚恐。休主疾病驚恐。來意只為婦人爭張,其蛇本身是婦人也,縱不是婦人,其爭張必因婦人身起也。騰蛇亦是凶神。
例を挙ぐ。人元は水に属し、貴神は螣蛇(火に属す)、将神は金に属し、地分は土に属す。この一組は土の旺を見る。水は螣蛇の火を克し、火は金を克し、土は水を克し、火はまた土を生ず。今土が旺なれば、螣蛇の火は休の位に処す。大たい螣蛇は災異・怪事を主り、あるいは火光の焚焼を見、また虚驚をも主る。上位が下位を生ずれば、惊恐が後に発生することを主る。下位が上位を生ずれば、惊恐が前に発生し、併せて婦人が残害を受けることを主る。螣蛇が相地に処すれば、争闘・訴訟、酒食を争奪するがために惊恐することを主る。死地に処すれば、女眷が死喪して惊恐することを主る。囚地に処すれば、牢獄・枷杻の類の惊恐を主る。休地に処すれば、疾病によって惊恐することを主る。来人の来意はただ婦人の争張のためである。螣蛇はもともと婦人を象として取るから、たとえ当事者が婦人でなくとも、この争張は必ず婦人の身上より起こる。螣蛇は終竟凶神である。
前二朱雀:水、朱雀、土、木。此見木旺。以水克火,土克水,木克土,水又來生木,今木旺則朱雀火相也。大抵朱雀主文字口舌。比和主印信之事,及主信息。上生下主文字闇昧不明,必主先憂後喜。下生上,有口舌、鬥訟,不成官事。外戰口舌外至,內戰奸邪內生,亦主家不和,破財應之。
例を挙ぐ。人元は水に属し、貴神は朱雀(火に属す)、将神は土に属し、地分は木に属す。この一組は木の旺を見る。水は朱雀の火を克し、土は水を克し、木は土を克し、水はまた木を生ず。今木が旺なれば、木は火を生じ得る。だから朱雀の火は相の位に処す。大たい朱雀は文書と口舌とを主る。四位が比和すれば、印信の事を主り、また消息の伝わることをも主る。上位が下位を生ずれば、文書が曖昧・不明を主り、必ず先に憂えて後に喜ぶ。下位が上位を生ずれば、口舌と争闘・訴訟とがあるが、官司と成らない。人元と貴神とが相克するを外戦と呼び、口舌が外面より来ることを主る。将神と地分とが相克するを内戦と呼び、奸邪が内部より生ずることを主り、また家中の不和をも主り、破財の上に応ずる。
旺主官事口舌,相主爭錢財口舌,死主凶禍口舌,囚主囚禁口舌,牢獄事。休主姦夫口舌,鬥爭欲至。來意為官事,或見血光,因文字上發動官事。其課主凶,亦不宜問病,大凶。
さらに朱雀の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、官司・口舌を主る。相地に処すれば、銭財を争奪するがための口舌を主る。死地に処すれば、凶禍の口舌を主る。囚地に処すれば、囚禁によって口舌を生じ、牢獄の事あることを主る。休地に処すれば、奸夫によって口舌を起こし、争闘がまさに至らんとすることを主る。来人の来意は官司で、あるいは血光を見、文書の事によって引き起こされた官司である。この課は凶を主り、また病を問うに宜しくなく、問えば大凶である。
前三六合:火、六合、金、火。此見火旺。以金克木,火克金,木又來生火,今火旺則六合木休矣。大抵六合主議論財物、交易榮繁事。又主陰人喜美事,或婦人私情和合之事。比和,主論訟寄財物,上生下主出入,家人心肝零落,先凶後吉。下生上,主有宴會及有遠行人。外戰,宜變作,圖經營即吉。內戰,有陰人財物破財,不能聚管。
例を挙ぐ。人元は火に属し、貴神は六合(木に属す)、将神は金に属し、地分は火に属す。この一組は火の旺を見る。金は六合の木を克し、火は金を克し、木はまた火を生ず。今火が旺なれば、六合の木は気を洩らして休の位に処す。大たい六合は財物を商議し、交易の栄繁の事を主り、また女眷の喜美の事、あるいは婦人の私情・和合の事をも主る。四位が比和すれば、訴訟と財物の寄存とを主る。上位が下位を生ずれば、出入の事あることを主り、家人の心肝が零落し、先に凶にして後に吉。下位が上位を生ずれば、宴会あることを主り、併せて遠行する人あり。外戦(人元と貴神とが相克)のときは、改弦・更張するに宜しく、経営を図謀すれば即ち吉。内戦(将神と地分とが相克)のときは、女眷の財物に損ありて、聚め得ず管め得ない。
旺主成合婚姻,相主官事昏昧爭張,死主報死臨門,囚主牢獄官事即至。休主病患,亦主爭競錢財昏昧之事。來意為官事追捉,更主尋一個陰人也。
さらに六合の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、婚姻の成合を主る。相地に処すれば、官司が曖昧・不明にして争張を起こすことを主る。死地に処すれば、喪を報ずる人が門に臨むことを主る。囚地に処すれば、牢獄・官司が即ち至ることを主る。休地に処すれば、病患を主り、また銭財を争競して事の昏昧なることをも主る。来人の来意は官府の追捕の事で、さらに一人の女子を尋ねんとすることをも主る。
前四勾陳:金、勾陳、水、火。此見土旺。以水克火,火克金,土克水,火又來生土。此勾陳土即旺也。大抵勾陳主勾留之事。凶主爭訟,比和主自己欲謀害他人,爭競田宅。上生下主論訟有理,下生上主爭訟田宅。外戰外爭張,內戰主在家爭張。亦主家中不和,及人口病患。
例を挙ぐ。人元は金に属し、貴神は勾陳(土に属す)、将神は水に属し、地分は火に属す。この一組は土の旺を見る。水は火を克し、火は金を克し、勾陳の土は水を克し、火はまた来て土を生ず。だから勾陳の土は旺に当たる。大たい勾陳は勾連・滞留の事を主る。凶に逢えば争訟を主る。四位が比和すれば、自己が他人を謀害せんと欲し、田宅のために相争することを主る。上位が下位を生ずれば、官司を打って理を占めることを主る。下位が上位を生ずれば、田宅のために争訟することを主る。外戦は外に在って争張することを主り、内戦は家に在って争張することを主り、また家中の不和および人口に病患あることをも主る。
旺主貴人爭張,死亡六畜,相主爭張錢物,死主墳墓爭張,囚主囚繫獄訟爭張,休主六畜上爭張。來意為鬥訟共外人爭張,主不得理,亦無喜事,更主陰人病患。
さらに勾陳の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、貴人と争張し、六畜が死亡することを主る。相地に処すれば、銭物のために争張することを主る。死地に処すれば、墳墓のために争張することを主る。囚地に処すれば、囚禁と獄訟とに因りて争張することを主る。休地に処すれば、六畜の事のために争張することを主る。来人の来意は外人と争闘・訴訟するためで、自己が理を占め得ず、喜びの事もなく、さらに女眷に病患あることをも主る。
前五青龍:水、青龍、土、金。此見金旺。以木克土,土克水,金克木,土又來生金,金旺則青龍木死矣。大抵青龍主財帛喜慶。比和主文字信息,財帛之喜。上生下主印信,受財物及珍異物。下生上主貴人獲福,及酒食歡悅。外戰主外失耗財物,內戰主內失耗財物。
例を挙ぐ。人元は水に属し、貴神は青竜(木に属す)、将神は土に属し、地分は金に属す。この一組は金の旺を見る。青竜の木は土を克し、土は水を克し、金はまた木を克し、土はかえって来て金を生ず。金がすでに旺に当たれば、青竜の木は死の地に処す。大たい青竜は財帛と喜慶とを主る。四位が比和すれば、文書・消息と財帛の喜びを主る。上位が下位を生ずれば、印信を得、財物を収受し、および珍奇・異物を得ることを主る。下位が上位を生ずれば、貴人が福を獲得し、併せて酒食の歓悦あることを主る。外戦は外に在って財物を損耗することを主り、内戦は内に在って財物を損耗することを主る。
旺主貴人喜慶,相主求得財物,死主失了舊來橫財,囚主破財,休主人亡失財。來意為求財及遠信,吉事也。此先主失財,後卻求財必有喜也。
さらに青竜の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、貴人に喜慶あることを主る。相地に処すれば、財物を求めて得られることを主る。死地に処すれば、往日に得た横財を失うことを主る。囚地に処すれば、財を破ることを主る。休地に処すれば、人が亡びてまた財を失うことを主る。来人の来意は財を求めることと遠方の消息を訊くことで、吉事に属する。このような課は先に財を失うことを主るが、随後にまた財を求めれば必ず喜びがある。
後一天后:土、天后、火、金。此見土旺,以水克火,火克金,土克水,火又來生土。今土旺則天后水死矣。大抵天后主陰私喜美。比和主與陰人宴會之事,必主有喜。上生下主有婦人做念,顒望喜。下生上主故友知交相見喜;上克下主婦人奸詐,下克上主有官事相爭。外戰與外爭張官事,內戰婦人逃亡。
例を挙ぐ。人元は土に属し、貴神は天后(水に属す)、将神は火に属し、地分は金に属す。この一組は土の旺を見る。天后の水は火を克し、火は金を克し、土はまた水を克し、火はかえって来て土を生ず。土がすでに旺に当たれば、天后の水は死の地に処す。大たい天后は陰私・喜美の事を主る。四位が比和すれば、女子と宴会することを主り、必ず喜びあるべし。上位が下位を生ずれば、婦人が自己を挂念し、首を翹げて望む喜びあることを主る。下位が上位を生ずれば、故友・知交と相見る喜びを主る。上位が下位を克すれば、婦人の奸詐を主る。下位が上位を克すれば、官司の相争あることを主る。外戦は外人と争張・官司することを主り、内戦は婦人の逃亡を主る。
旺主婦人宴會喜美,相主婦人有喜事至,死主婦人有喪亡之事。囚主婦人官事囚禁,休主婦人病。來意為家內陰人病患,或婦女被神纏,或婦女私情事也。
さらに天后の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、婦人が宴会して喜美することを主る。相地に処すれば、婦人に喜事の到来することを主る。死地に処すれば、婦人に喪亡の事あることを主る。囚地に処すれば、婦人が官司によって囚禁せられることを主る。休地に処すれば、婦人が病むことを主る。来人の来意は家内の女眷の病患で、あるいは婦女が鬼神に纏われ、あるいは婦女の私情の事である。
後二太陰:火、太陰、水、土。此見土旺。以火克金,水克火,土克水,火又來生土。今土旺則太陰金相矣。大抵太陰主陰私、蔽匿、闇昧之事。比和主隱匿陰人之事。上生下主陰私喜慶,下生上主姦淫內至。外戰主婦人因奸而逃亡,內戰主內鬥訟,陰人謀害。
例を挙ぐ。人元は火に属し、貴神は太陰(金に属す)、将神は水に属し、地分は土に属す。この一組は土の旺を見る。火は太陰の金を克し、水は火を克し、土は水を克し、火はまた来て土を生ず。土がすでに旺に当たれば、土は金を生じ得る。太陰は即ち相の地に処す。大たい太陰は陰私・隠蔽・曖昧の事を主る。四位が比和すれば、女子を隠匿する事を主る。上位が下位を生ずれば、陰私の中に喜慶あることを主る。下位が上位を生ずれば、奸淫の事が内部より生ずることを主る。外戦は婦人が通奸に因りて逃亡することを主り、内戦は家内の争闘・訴訟を主り、女眷が中より図謀して加害する。
旺主婦人外情陰私,相主與婦女酒食相迎事,死主死喪六畜,囚主死亡失財、盜賊謀害事,休主婦人病患,又主婦人勞咳自縊死事,亦主爭田莊。來意為陰人闇昧不明主事,或是夫妻不和,索離休也。
さらに太陰の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、婦人が外に私情あることを主る。相地に処すれば、婦女と酒食を往還し相迎える事を主る。死地に処すれば、死喪と六畜の損とを主る。囚地に処すれば、死亡・失財、盗賊が図謀して加害する事を主る。休地に処すれば、婦人の病患を主り、また婦人が労嗽を患うか縊れて死する事をも主り、田荘を争奪することをも主る。来人の来意は女眷に曖昧・不明の事あるか、あるいは夫妻が不和で離異・休棄を索めるかである。
後三玄武:火、玄武、土、火。此見土旺,以水克火,土克水,火又來生土。今土旺則玄武水死矣。大抵玄武主盜賊遠伏,上克下主盜賊家內生。下克上主盜賊從外來,盜卻陰人財物。外戰主盜賊遠行,內戰內憂賊發。
例を挙ぐ。人元は火に属し、貴神は玄武(水に属す)、将神は土に属し、地分は火に属す。この一組は土の旺を見る。玄武の水は火を克し、土は水を克し、火はまた来て土を生ず。土がすでに旺に当たれば、玄武の水は死の地に処す。大たい玄武は盗賊が遠くに潜伏することを主る。上位が下位を克すれば、盗賊が家の内より生ずることを主る。下位が上位を克すれば、盗賊が外より来て、女眷の財物を盗み去ることを主る。外戦は盗賊が他方へ遠く走ることを主り、内戦は内部に憂いあって賊が発作することを主る。
旺主盜賊動合得財物,相主有夢,見鬼怪動,被賊傷財,死主盜賊死傷,囚主有賊犯官司囚獄,休主失財,或損四足,主賊神動。來意為官事失財。
さらに玄武の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、盗賊が行動して得手になり、財物を取り去ることを主る。相地に処すれば、夢を見、鬼怪が動作するを見、賊に財を傷られることを主る。死地に処すれば、盗賊自身が死傷することを主る。囚地に処すれば、賊人が案を犯して官司・牢獄に入ることを主る。休地に処すれば、財を失い、あるいは牛馬猪羊などの牲畜を損ずることを主る。いずれも賊神の発動の象である。来人の来意は官司と失財である。
後四太常:木、太常、金、火。此見火旺。以木克土,金克木,火克金,木又生火,今火旺則太常土相矣。大抵太常主衣服、冠帶、酒食。比和主帶花、歡悅、美麗之事,上生下主貴人賜衣及酒食,下生上主遠人信息,納財物來。外戰外有口舌,女人為災。內戰內有口舌,並死亡,人離、財散,亦主妻亡。
例を挙ぐ。人元は木に属し、貴神は太常(土に属す)、将神は金に属し、地分は火に属す。この一組は火の旺を見る。木は太常の土を克し、金は木を克し、火は金を克し、木はまた火を生ず。火がすでに旺に当たれば、火は土を生じ得る。太常は即ち相の位に処す。大たい太常は衣服・冠帯と酒食とを主る。四位が比和すれば、花を帯び、歓悦し、美麗の事を主る。上位が下位を生ずれば、貴人が衣物と酒食を賞賜することを主る。下位が上位を生ずれば、遠方よりの消息と、人が財物を納めに来ることを主る。外戦は外に口舌あり、女人が禍端となることを主る。内戦は内に口舌あり、併せて死亡あり、人が離れ財が散ずることを主り、また妻の亡ぶことをも主る。
旺主陰人財帛喜,相主陰人酒食和會之事,死主陰人小口死。休主得陰人財帛。
さらに太常の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、女眷の方面より財帛の喜びを得ることを主る。相地に処すれば、女眷と酒食して聚会・和好する事を主る。死地に処すれば、女眷あるいは家中の幼小が死亡することを主る。休地に処すれば、女眷の財帛を得られることを主る。原文は太常の条に囚地の断を列べず、前例に依ってこれを推すべし。
後五白虎:火、白虎、土、水。此見土旺,以火克金,水克火,土克水,火又來生土。今土旺則白虎金相矣。大抵白虎主道路事動,及有出入人在外,上生下主盜賊;下生上主自己出行。上克下主有人殘疾,下克上主有車傷人。凡見白虎當旺相剋死囚休,皆主大凶。來意為死傷小口及傷財也。
例を挙ぐ。人元は火に属し、貴神は白虎(金に属す)、将神は土に属し、地分は水に属す。この一組は土の旺を見る。火は白虎の金を克し、水は火を克し、土は水を克し、火はまた来て土を生ず。土がすでに旺に当たれば、土は金を生じ得る。白虎は即ち相の位に処す。大たい白虎は道路上の事が発動し、および人が門を出て外に在ることを主る。上位が下位を生ずれば、盗賊あることを主る。下位が上位を生ずれば、自己が出行することを主る。上位が下位を克すれば、人が残疾に落ちることを主る。下位が上位を克すれば、車馬が人を傷ることを主る。およそ白虎を見るは、それが旺・相・克・死・囚・休のいずれの地に処するを問わず、皆大凶を主る。来人の来意は家中の幼小の死傷および財を損ずることである。
後六天空:水、天空、金、木。此見金旺。以木克土,金克木,土克水,土又來生金。今金旺則天空土休矣。大抵天空主虛詐不實之事,亦主鬥訟,出僧道。上生下主有僧道在家,下生上主有僧在外,上克下主門鳴屋爆,下克上主僧病在外。
例を挙ぐ。人元は水に属し、貴神は天空(土に属す)、将神は金に属し、地分は木に属す。この一組は金の旺を見る。木は天空の土を克し、金は木を克し、土は水を克し、土はまた来て金を生ず。金がすでに旺に当たれば、天空の土は気を洩らして休の位に処す。大たい天空は虚假・欺詐・不実の事を主り、また争闘・訴訟をも主り、家中に僧道を出す。上位が下位を生ずれば、僧道が家の中に在ることを主る。下位が上位を生ずれば、僧が外に在ることを主る。上位が下位を克すれば、門戸が鳴り響き、屋宇が爆裂することを主る。下位が上位を克すれば、僧が外に在って病むことを主る。
旺出紫衣人,相主福上增福,死主僧在外死,休主被惡人欺,如更有克,主宅鳴屋爆,因僧道失事,囚主官事。來意為鬥訟及門鳴屋爆,後婦人之類。
さらに天空の気勢に照らして分断する。旺地に処すれば、家中に紫衣を着る顕貴の人を出すことを主る。相地に処すれば、福の上に福を添えることを主る。死地に処すれば、僧が外に在って死することを主る。休地に処すれば、悪人に欺凌されることを主り、もしさらに克あれば、住宅が鳴り響き屋宇が爆裂し、僧道によって失事することを主る。囚地に処すれば、官司あることを主る。来人の来意は争闘・訴訟および門戸が鳴り屋宇が爆る事で、その後にまた婦人の類に牽連する。
将神源會の主る所
功曹者,古之太史。宋國人,姓孟,字仲賢,欺客印死於十月寅日,除為功曹。知人官事、口舌、文字、信息。天乙加臨,主印信之喜。騰蛇主驚憂,後喜生女也,朱雀遠信、火光,六合婚姻不成,勾陳婦女爭訟,青龍本位大吉,天后婦女婚姻,太陰同天后,玄武財喜不失,太常陰財破,白虎入家凶,天空鬥訟虛詐。
この門はまず每位の将神の来歴を説き、ついで十二貴神がその上に加臨するとき各々何事を主るかを列べる。功曹(寅)はもとは古代の太史で、宋国の人、姓は孟、字は仲賢、賓客を欺瞞して官印を盗用したがために十月の寅日に死し、死して後に功曹に任ぜられた。だから人間の官司・口舌・文書と消息とを主管する。天乙が功曹に加臨すれば、印信を得る喜びを主る。螣蛇が加臨すれば、惊恐・憂疑を主り、その後に女を生む喜びあり。朱雀が加臨すれば、遠方よりの信と火光を主る。六合が加臨すれば、婚姻が成らぬことを主る。勾陳が加臨すれば、婦女の争訟を主る。青竜が本位に加臨すれば、大吉。天后が加臨すれば、婦女の婚姻を主る。太陰が加臨するは天后と同じ。玄武が加臨すれば、財の喜びは失うに至らぬことを主る。太常が加臨すれば、陰私の財が損を受けることを主る。白虎が加臨すれば、家に入るは凶である。天空が加臨すれば、争闘・訴訟と虚詐とを主る。
太沖者,古之盜人也。本秦國人,姓姜,字漢陽,撓擾村邑,為盜門戶死九月卯日,除為太沖。知人本命盜賊,門戶分張事。天乙臨門,貴人得財吉。騰蛇火光文字、官事,朱雀同騰蛇,六合主成就婚姻,勾陳陰訟田宅,青龍臨門立有喜至。天后主婚姻,百事成。太陰同天后,玄武盜財,發動得財之喜。太常外得陰財,須主孝順。白虎傷人凶,外出失財及訟也。天空求事不成,外事勾連。
太冲(卯)はもとは古代の盗賊で、秦国の人、姓は姜、字は漢陽、村邑を擾乱し、門戸の間で窃を行ったがために九月の卯日に死し、死して後に太冲に任ぜられた。だから人の本命・盗賊と門戸の分張の事とを主管する。天乙が門に臨めば、貴人が財を得ることを主り、吉。螣蛇が加臨すれば、火光・文書と官司を主る。朱雀が加臨するは螣蛇と同じ。六合が加臨すれば、婚姻の成就を主る。勾陳が加臨すれば、暗に田宅のために訟を興すことを主る。青竜が門に臨めば、即ち喜びの至ることあり。天后が加臨すれば、婚姻を主り、百事すべて成る。太陰が加臨するは天后と同じ。玄武が加臨すれば、銭財を盗窃することを主るが、いったん発動すればかえって財を得る喜びあり。太常が加臨すれば、外に在って女眷の財を得ることを主り、さらに家人が孝順することをも主る。白虎が加臨すれば、人を傷るのは凶で、外に出て財を失い併せて訴訟あり。天空が加臨すれば、事を求めて成らず、外の事が牽連して清まらぬことを主る。
從魁,古之亡徒也。本燕國人,姓孟,字仲任。逃亡客死三月酉日,除為從魁。知人年命、陰私、囚死之事。天乙臨,因人得貴立至喜。騰蛇悲泣臨門凶,朱雀遠信臨門凶,六合婚姻成就,勾陳娼婦臨門凶,青龍財帛臨門喜。天后臨,婦人生產,陰人主家。太陰同天后。玄武盜賊失財,男盜女奸,徒刑為兵。太常陰人常處財喜。白虎凶喪臨門立至。天空臨門為骸骨神,主大葬。
従魁(酉)はもとは古代の逃亡の徒で、燕国の人、姓は孟、字は仲任、逃亡して外に在りて三月の酉日に客死し、死して後に従魁に任ぜられた。だから人の年命・陰私と囚禁・死亡の事とを主管する。天乙が加臨すれば、人の挙薦によって貴を得、喜びの事が即ち至ることを主る。螣蛇が門に臨めば、悲泣を主り、凶。朱雀が門に臨めば、遠方よりの凶信を主る。六合が加臨すれば、婚姻の成就を主る。勾陳が加臨すれば、娼婦が門に臨むを主り、凶。青竜が加臨すれば、財帛が門に臨む喜びを主る。天后が加臨すれば、婦人が生産し、女子が家を主ることを主る。太陰が加臨するは天后と同じ。玄武が加臨すれば、盗賊が財を失わせることを主り、男は盗を行い、女は奸を行い、徒刑を判されて軍に充てられる。太常が加臨すれば、女眷の平常の得る財に喜びあることを主る。白虎が加臨すれば、凶喪が即ち門に臨むことを主る。天空が門に臨むは骸骨の神で、大きな喪葬あることを主る。
河魁者,古之亡奴也。本晉國人,姓郭字太宅,病死二月戌日,除為河魁。知人田宅骸骨事也。天乙加臨犯煞凶,騰蛇朱雀陰訟為盜凶。六合爭骸骨,或爭墳墓。勾陳奴僕殺害,亦主訟。青龍貴人帶犬入家凶,天后主悲泣,太陰陰葬喜,玄武盜賊軍兵訟凶,常陰財凶。白虎刀兵斬殺重喪凶,天空鬥訟凶。
河魁(戌)はもとは古代の逃亡した奴僕で、晋国の人、姓は郭、字は太宅、病んで二月の戌日に死し、死して後に河魁に任ぜられた。だから人の田宅と骸骨の事とを主管する。天乙が加臨してまた煞を犯すは凶。螣蛇・朱雀が加臨すれば、暗に訟を興し、盗まるるを主り、凶。六合が加臨すれば、骸骨を争奪し、あるいは墳墓を争奪することを主る。勾陳が加臨すれば、奴僕が殺害せられることを主り、また訴訟をも主る。青竜が加臨すれば、貴人が犬を帯びて宅に入るを主り、凶。天后が加臨すれば、悲泣を主る。太陰が加臨すれば、暗に安葬して喜びあることを主る。玄武が加臨すれば、盗賊・軍兵と訴訟を主り、凶。太常が加臨すれば、陰私の財は凶。白虎が加臨すれば、刀兵の斬殺と相次ぐ喪事を主り、凶。天空が加臨すれば、争闘・訴訟を主り、凶。
登明者,古之獄吏也。本魯國人,姓韓字燕,七坐賊獄,死正月亥日,除為登明。知人縣官、田宅、徵召事。天乙臨,貴人田宅訟。騰蛇信息患病事,朱雀同騰蛇。六合交易喜,及婚姻求就吉。勾陳陰人爭訟田土。青龍得財,望貴人。天后陰權婚成,百事大吉。太陰同天后。玄武鬼怪、盜賊不害。太常悲泣,白虎道路、病符皆無害。天空牢獄凶。
登明(亥)はもとは古代の獄吏で、魯国の人、姓は韓、字は燕、七たび盗案によって獄に坐し、正月の亥日に死し、死して後に登明に任ぜられた。だから人の県官・田宅と徴召の事とを主管する。天乙が加臨すれば、田宅のために貴人と官司を打つことを主る。螣蛇が加臨すれば、消息と患病の事を主る。朱雀が加臨するは螣蛇と同じ。六合が加臨すれば、交易の喜びを主り、婚姻を求めて成るも吉。勾陳が加臨すれば、女眷が田土のために争訟することを主る。青竜が加臨すれば、財を得、貴人に見えるを望むべし。天后が加臨すれば、女子が権を掌り、婚姻が成就して、百事大吉。太陰が加臨するは天后と同じ。玄武が加臨すれば、鬼怪・盗賊はあれど害を為さず。太常が加臨すれば、悲泣を主る。白虎が加臨すれば、道路の事と病符ともに妨害を成さない。天空が加臨すれば、牢獄を主り、凶。
神后者,古之媒氏也。本齊國人,姓賈,字仲獄,欺詐取財而死於十二月子日,除為神后。知人婚姻陰私事。天乙臨,主貴人接引之喜。騰蛇婦女悲泣,朱雀凶喪信息,六合主成合交易,勾陳絕嗣鬥訟。青龍望貴求財喜。天后婚姻成,百事吉。太陰同,玄武文狀怪現。太常失財,先凶後吉。白虎望遠信到家喜。天空主田土凶,多虛少實。
神后(子)はもとは古代の媒官で、斉国の人、姓は賈、字は仲獄、欺詐して財を取ったがために十二月の子日に死し、死して後に神后に任ぜられた。だから人の婚姻と陰私の事とを主管する。天乙が加臨すれば、貴人の接引を得る喜びを主る。螣蛇が加臨すれば、婦女の悲泣を主る。朱雀が加臨すれば、凶喪の消息を主る。六合が加臨すれば、交易の成合を主る。勾陳が加臨すれば、絶嗣と争闘・訴訟を主る。青竜が加臨すれば、貴人に謁し、財を求めて喜びあることを主る。天后が加臨すれば、婚姻が成就し、百事吉。太陰が加臨するは同じ。玄武が加臨すれば、文書・状紙の上に怪異が現れることを主る。太常が加臨すれば、財を失うことを主るが、先に凶にして後に吉。白虎が加臨すれば、望んでいた遠方の書信が家に到ることを主り、喜びあり。天空が加臨すれば、田土の事は凶で、虚多く実少ないことを主る。
大吉者,古之牛圈也。本鄭國人,姓鄭,字季賢,病死十一月丑日,除為大吉。知人年命憂喜、六畜、田宅、口舌事。天乙臨求貴,祿直至,百事吉。騰蛇臨之百事喜,朱雀亦然,六合爭訟凶。勾陳男盜女奸,凶。青龍求晉官及財喜。天后陰病闇昧凶,太陰陰權財帛進人口。玄武陰謀鬥訟凶。太常陰財喜,白虎盜賊失財及四足。天空臨之,主四季相會,主殺害之凶,亦主鬥訟。
大吉(丑)はもとは古代の牛の圈を管する人で、鄭国の人、姓は鄭、字は季賢、病んで十一月の丑日に死し、死して後に大吉に任ぜられた。だから人の年命・憂喜、六畜・田宅と口舌の事とを主管する。天乙が加臨すれば、貴人を求めて俸禄が即ち至ることを主り、百事吉。螣蛇が加臨すれば、百事に喜びあり。朱雀が加臨するもまた然り。六合が加臨すれば、争訟を主り、凶。勾陳が加臨すれば、男盗・女奸を主り、凶。青竜が加臨すれば、官を求めて升進と財を得る喜びを主る。天后が加臨すれば、女眷が病み、事が曖昧なることを主り、凶。太陰が加臨すれば、女子が権を掌り、財帛を得て併せて人口を添えることを主る。玄武が加臨すれば、陰謀と争闘・訴訟を主り、凶。太常が加臨すれば、陰私の財に喜びあることを主る。白虎が加臨すれば、盗賊が財を失わせ、併せて牲畜を傷損することを主る。天空が加臨すれば、辰戌丑未の四季の支が相会することを主り、殺害の凶あり、また争闘・訴訟をも主る。この篇の底本は功曹・太冲・従魁・河魁・登明・神后・大吉の七将のみ存し、その余の五将は脱文あり。
十二貴神の本位に臨むの主る所
貴神臨丑,主加官進祿,不然主家大富,其家必許心願。騰蛇臨巳,其家饒殘害之人,亦主火光釜鳴,主招入舍女婿,其家專望書信,尋人。亦主先凶後吉。朱雀臨午,主婦人邪淫,鬥訟,若遇火旺,須主官事。若臨水上須主死亡患病事。
この門は十二貴神が各々本家の位に帰るときの主る事を説く。天乙貴神が丑に臨む(本家は己丑)、官を加え禄を進めることを主り、さもなくば家が大いに富むことを主る。その家は必ずかつて心願を許したことがある。螣蛇が巳に臨む(本家は丁巳)、その家に他人を残害する人が多いことを主り、また火光と鍋釜の自鳴を主り、女婿を招いて門に入れることを主り、その家はひたすら書信を盼み、親しい人を尋ね、帰する所は先に凶にして後に吉。朱雀が午に臨む(本家は丙午)、婦人の邪淫・争闘・訴訟を主る。もしまた火旺に遇えば、必ず官司を主る。もし水の位の上に臨んで水に克されれば、必ず死亡と患病の事を主る。
六合臨卯,主有妻家鞍馬到宅,其家主喜慶,往來頻頻,常做吏人,興盛和交易。勾陳臨辰,主爭張闇昧之事,其家主賊人盜財物出去,又主宅中合有虛驚,在門亦主鬥訟。青龍臨寅,主有財帛,大喜。如旺相,主爭財寶,須得理;其家必主田產,商途有喜,亦主富貴,得此無凶有吉。
六合が卯に臨む(本家は乙卯)、妻家が鞍馬を備えて宅上に到ることを主り、この家は喜慶あり、往来が頻繁で、常に人が吏員を為し、家道が興盛して交易が和順である。勾陳が辰に臨む(本家は戊辰)、曖昧の事のために争張を起こすことを主り、この家は賊人が財物を盗んで出し、また宅中に一場の虚驚あるべきことを主る。もし門戸の位に落ちれば、また争闘・訴訟を主る。青竜が寅に臨む(本家は甲寅)、財帛あることを主り、大喜である。もしさらに旺相に当たれば、財宝を争奪して必ず理を占めることを主る。その家は必ず田産あり、商途に喜びあり、また富貴をも主り、この課を得れば吉あって凶なし。
天后臨亥,主酒食,或見婚姻事,旺相主居家大吉,富貴之事。大陰臨酉,主有陰人爭鬥訟也,此為不順,以見二金故也。玄武臨子,主有盜賊直入房盜卻衣物,如臨下是陽必是男子,如是陰必是婦人為賊也。
天后が亥に臨む(本家は癸亥)、酒食あることを主り、あるいは婚姻の事を見る。もし旺相に当たれば、居家は大吉で、富貴の事あり。太陰が酉に臨む(本家は辛酉)、女眷の間の争闘・訴訟を主る。これは不順の象で、太陰が金に属して酉もまた金に属し、二重の金が相並ぶが故である。玄武が子に臨む(本家は壬子)、盗賊が径りに房に闖入して衣物を盗み去ることを主る。もし下に臨む地支が陽に属すれば賊は必ず男子、もし陰に属すれば賊は必ず婦人である。
太常臨未,主有孝婦之人或遇鬥爭,人逢歡樂而有喜,又主婦人財帛之喜。白虎臨申,主子孫在外,卒難尋覓,其家主有官事、傷財及傷六畜,更主有產死婦人,大凶,無有一吉之事。天空臨戌,主有孤子之人及瘋魔人在家,主其家破散,子孫殘病,陰人口舌,官事鬥訟,亦主有虛詐不實之事也。
太常が未に臨む(本家は己未)、家中に孝を守る婦人あることを主り、あるいは争闘に遇う。また人が歓楽に逢い喜びあることを主り、さらに婦人の処より財帛の喜びを得ることをも主る。白虎が申に臨む(本家は庚申)、子孫が外に流落して、一時に尋ね覓め難いことを主る。この家は官司あり、財を損じ併せて六畜を傷り、さらに婦人が生産に死することをも主り、大凶で、一件の吉事もなし。天空が戌に臨む(本家は戊戌)、家中に孤児および瘋癲・失常の人あることを主り、この家が破敗・離散し、子孫が残疾で多く病み、女眷が口舌し、官司・争訟することを主り、また虚假・欺詐・不実の事あることをも主る。
十二貴神が五行に見るの主る所
天乙貴神:吉主人君大臣、賢士、大夫,為人厚重。相生為之美慶、印信、文書,遇金火主遷官晉職,逢水主爭競,逢木主去官職,入辰戌,主貴人病困不和。騰蛇:吉主文書喜美,信息夢寐。為女子主輕薄,遇未好飲酒,逢申金隨人走失。逢克主娼淫,落亥宮有水厄,主驚恐。見土木則吉,見水金主婦女患病不利。
この門は十二貴神が異なる五行に遇うときの吉凶を説く。天乙貴神。吉の一面は君主・大臣、賢士・大夫を主り、人として厚重である。四位と相生すれば、美満・喜慶、印信・文書を主る。金と火に遇えば、昇遷・進職を主る。水に逢えば、争競を主る。木に遇えば(木は土を克す)、官職を失うことを主る。辰・戌に落ちれば、貴人が病困して和せざることを主る。螣蛇。吉の一面は文書の美満、消息と夢境とを主る。女子を象として取れば軽薄を主る。未に遇えば、酒を好むことを主る。申金に逢えば、人に隨いて走失することを主る。克を受ければ娼妓・淫乱を主る。亥宮に落ちれば水厄ありて、惊恐を主る。螣蛇は土・木を見れば吉、水・金を見れば婦女が病を患って不利を主る。
朱雀:吉主敕書、天恩,文書,鞍馬、服色。有克主口舌、驚恐、官訟,見其血光。逢金主病,遇水主女人產難,男子痔漏,水下主吐血,投井,自縊而死。六合:吉主買賣、交易、婚姻喜美。為男子做公吏,為經紀、亦主媒人。見克主有官追捉,逢水火為之有氣,遇土官司文狀,遇金口舌,破財。
朱雀。吉の一面は詔敕の文書、天子の恩沢、文書、鞍馬と服飾の色とを主る。もし克を受ければ、口舌・惊恐、官司・訴訟を主り、さらに血光を見る。朱雀は金に遇えば病を主り、水に遇えば女人が難産し、男子が痔・下血を患うことを主る。水が朱雀の下にあれば、吐血し、井に投げ入るか縊れて死することを主る。六合。吉の一面は売買・交易と婚姻の美満を主る。男子に象を取れば公門の吏員・経紀人で、また媒人をも主る。六合が克を受ければ、官府が追捕することを主る。水と火に遇えばかえって気あり。土に遇えば、官司・文状を主る。金に遇えば、口舌と破財を主る。
勾陳:吉主官職、田土,陽用主貧薄。陰用為丑婦、貧婆,有文狀動,克主奴婢走失。見金火則吉,逢水主爭競田土,遇木官事牢獄,為勾惹牽引之人也。青龍:吉主文書、財帛,為人清貴,有官職。生主遷官吉慶,克主官事急速,見水火則吉,逢金主口舌,失文書、破財。遇土有官司,辰戌為牢獄,丑未為笞杖。
勾陳。吉の一面は官職と田土を主る。陽支を取って用と為せば貧薄を主り、陰支を取って用と為せば丑婦・貧婆を象として取り、併せて文状の発動あり。克を受ければ奴婢が走失することを主る。勾陳は金・火を見れば吉、水に遇えば田土のために争競することを主り、木に遇えば(木は土を克す)官司・牢獄を主り、勾連・牽引の人を象として取る。青竜。吉の一面は文書・財帛を主り、人として清高・顕貴で官職あり。青竜が生を得れば、昇遷・吉慶を主る。克を受ければ、官司の来ること急速を主る。青竜は水・火を見れば吉、金に遇えば口舌・文書の遺失・破財を主る。土に遇えば官司あることを主り、その中で辰戌は牢獄を主り、丑未は笞杖の刑を受けることを主る。
天空:吉為僧道、骸骨,凶主詐騙不實,為奴僕。見金火則吉,遇水主爭競,逢木主官司、牢獄。白虎:凶主人凶惡,眼黃項短。為凶喪、孝服、道路、驚恐、刀劍、遷移。見水則無事,逢木口舌凶惡。遇火主死喪、災病,下克上凶在外,上克下凶在內。
天空。吉の一面は僧道と骸骨を象として取り、凶の一面は欺詐・不実を主り、また奴僕を象としても取る。天空は金・火を見れば吉。水に遇えば、争競を主る。木に遇えば(木は土を克す)、官司・牢獄を主る。白虎。凶の一面は人性の凶悪を主り、眼が黄色く頚が短い。凶喪・孝服、道路、惊恐、刀剣と遷移とを象として取る。白虎は水を見れば(金が水を生じて気が洩れる)事なし。木に遇えば、口舌・凶悪を主る。火に遇えば、死喪と災病を主る。下位が上位を克すれば、凶は外に応じ、上位が下位を克すれば、凶は内に応ずる。
太常:吉主女人能言語,作媒婆、婚姻、酒食、買賣。見火金二合上吉,見水爭競,遇木官事不利。玄武:吉為軍人,或謁貴人。凶為盜,主陰謀,見火則偷,克將主失財,見金木財吉,遇火婦人災,逢土男子競。
太常。吉の一面は女人が言辞に善いことを主り、媒婆を為し、婚姻・酒食と売買を主る。太常は火を見、金を見て両相配合すれば、最も上吉。水を見れば、争競を主る。木に遇えば(木は土を克す)、官司を主りて不利。玄武。吉の一面は軍人を象として取り、あるいは貴人を謁する。凶の一面は盗賊を象として取り、陰謀を主る。玄武は火を見れば行窃を主る。玄武が将神を克すれば、財を失うことを主る。金・木を見れば、財の吉を主る。火に遇えば、婦人に災あることを主る。土に遇えば、男子が相争うことを主る。
太陰:吉主女人沉靜,為金銀首飾。逢合主有陰人淫亂,見水土則吉,遇木口舌是非,逢火主災病不利。天后:吉主賞賜,為女人主良善。逢合主婚姻,有求索,遇土主田土事見,入火主婦人病不利,見木上吉。
太陰。吉の一面は女人の性情が沈静なることを主り、金銀の首飾を象として取る。太陰が合に逢えば、女眷に淫乱の事あることを主る。水・土を見れば吉。木に遇えば、口舌・是非を主る。火に遇えば(火は金を克す)、災病を主りて不利。天后。吉の一面は賞賜を得ることを主り、女人に象を取れば良善を主る。天后が合に逢えば、婚姻を主り、併せて人が来て求索する。土に遇えば(土は水を克す)、田土の事が顕現することを主る。火の中に落ちれば、婦人が病んで不利を主る。木を見れば(水が木を生じて気が暢びる)上吉。
十二将神が五行に見るの主る所
天罡:吉為醫人、藥物,主人好鬥,爭文狀。凶主無徒,為屠牢。見金火則吉,見水主爭競田宅,見木主官司、牢獄不利。太乙:主文書夢寐,為陰人主輕薄,好淫亂。為驚恐,主乞索。為火,主窯灶。見土木則吉。見水主婦人病,見金主疾病屯蹇。
この門は十二将神が異なる五行に遇うときの取象と吉凶を説く。天罡(辰)。吉の一面は医人と薬物を象として取り、人として争闘を好み、官司の状紙を争うことを主る。凶の一面は無頼の徒を主り、屠戸と牢獄を象として取る。天罡は金・火を見れば吉。水を見れば、田宅のために争競することを主る。木を見れば(木は土を克す)、官司・牢獄を主りて不利。太乙(巳)。文書と夢境を主る。女子に象を取れば軽薄で淫乱を好む。また惊恐を主り、乞い索めることを主る。自体は火に属し、窯竈を象として取る。太乙は土・木を見れば吉。水を見れば(水は火を克す)、婦人が病むことを主る。金を見れば、疾病と困頓・不通を主る。
勝光:吉主文書、財帛、信息、鞍馬。為人好利祿,主富貴,見土木則吉,見水主失財、婦病、馬死、貧迫,見金不足、災病,驚恐不利。小吉:主婦人,為酒食、宴會,婚姻喜美。見金火大吉,見水主爭競,見木官事破財,妻病不利。
勝光(午)。吉の一面は文書・財帛、消息と鞍馬を主る。人に象を取れば利禄を好み求め、富貴を主る。勝光は土・木を見れば吉。水を見れば(水は火を克す)、財を失い、婦人が病み、馬匹が死し、貧困・窘迫することを主る。金を見れば、用度が足らず、災病と惊恐を主り、いずれも不利。小吉(未)。婦人を主り、酒食・宴会を象として取り、婚姻の美満を主る。小吉は金・火を見れば大吉。水を見れば、争競を主る。木を見れば(木は土を克す)、官司・破財を主り、妻が病んで不利。
傳送:吉為行移、奔走之神,主出外移動,為人主官貴,剛果。見水土則吉,見卯木主口舌,見火車碾、道路損失。見火主人不足,災病死,不利走失。從魁:吉主陰人清標,恬靜,釵釧、酒食,見金主陰私,遇土主口舌,見火主失財,病患,卯酉相沖,主休妻離別。見水土大吉。
伝送(申)。吉の一面は行移・奔走を主る神で、外に出て移動することを主る。人に象を取れば官貴の人で、性情が剛強・果決。伝送は水・土を見れば吉。卯木を見れば、口舌を主る。火を見れば、車輪に碾傷され、道路の上に損失あることを主り、また人口が足らず、災病によって死することをも主り、走失を占えば不利。従魁(酉)。吉の一面は女子が儀表清秀で性情が恬静なることを主り、釵鈿の首飾と酒食を象として取る。従魁は金を見れば、陰私を主る。土に遇えば、口舌を主る。火を見れば(火は金を克す)、財を失うことと病患を主る。卯酉が相冲すれば、妻を休め離別することを主る。従魁は水・土を見れば大吉。
河魁:吉為僧道孤寡,凶主詐騙不實,亦為骸骨,克方主失六畜。見金火稍吉,見水爭田宅,見木官事牢獄。登明:吉主陰人婚姻,為乞索物耳。見金木則吉,見土爭鬥,水火婦人病患,水上產難,水下吐血、自縊。
河魁(戌)。吉の一面は僧道と孤寡の人を象として取る。凶の一面は欺詐・不実を主り、また骸骨を象としても取る。河魁が地分を克すれば、六畜を損失することを主る。河魁は金・火を見れば稍々吉。水を見れば、田宅を争うことを主る。木を見れば(木は土を克す)、官司・牢獄を主る。登明(亥)。吉の一面は女子の婚姻を主り、乞い索める物を象として取る。登明は金・木を見れば吉。土を見れば(土は水を克す)、争闘を主る。水火が交雑すれば、婦人の病患を主る。水が上にあれば、難産を主る。水が下にあれば、吐血するか縊死することを主る。
神后:為男子好淫幸,主妄想,亦主隨波逐流,見木金則吉,見土爭競,見火婦人患病。大吉:主人直蠢,咀咒,冤仇者,見金火則吉,見水主爭競田土,見木官事陰病。
神后(子)。男子に象を取れば色を好み歡を貪ることを主り、胡思・妄想を主り、また波に随い流れて主見なきことをも主る。神后は木・金を見れば吉。土を見れば(土は水を克す)、争競を主る。火を見れば、婦人が病を患うことを主る。大吉(丑)。人として性情が直率で愚鈍なることを主り、詛咒と怨を結ぶ者を象として取る。大吉は金・火を見れば吉。水を見れば、田土のために争競することを主る。木を見れば(木は土を克す)、官司と暗に病を生ずることを主る。
功曹:吉主文書、財帛、官貴,吏人、老叟、醫士。見水火清高,上見金主口舌、失財、人病。見土官事是非。太沖:為劫賊凶惡、門戶、車船、無徒之人也。見水火則無事,見金口舌失財,見土官事牢獄,有克門破,追呼,見寅主兄弟各居。
功曹(寅)。吉の一面は文書・財帛と官貴を主り、吏員・老翁と医士を象として取る。功曹は水・火を見れば、人として清高を主る。上に金を見れば(金は木を克す)、口舌・失財と人が病むことを主る。土を見れば、官司・是非を主る。太冲(卯)。劫賊・凶悪の徒、門戸、車船および無頼の人を象として取る。太冲は水・火を見れば事なし。金を見れば、口舌・失財を主る。土を見れば、官司・牢獄を主る。もし克を受ければ、門戸が破損し、官府が追呼することを主る。寅を見れば(同じく木で二つの位に分居すれば)、兄弟が各々分居することを主る。
神将同用の主る所
貴神:吉主人君、大臣、賢土、大夫,上下相生,美慶遷官得財。相剋憂離遠行事,囚主獄訟,休主貴人病。大吉同用:主橋樑、道路、僧尼、田宅之事。凶主詛咒、蠱魅、冤仇、女婚、尊長。
この門は毎位の貴神とそれと同じく属する将神を一箇所に併せて象を取り、読み方はまず貴神の主る所を出し、ついで将神が「同用」するときに補充する主る所を出す。天乙貴神。吉の一面は君主・大臣、賢士・大夫を主る。上下が相生すれば、美満・喜慶、官を遷して財を得ることを主る。相克すれば、憂愁・離別と遠く行く事を主る。囚地に処すれば獄訟を主り、休地に処すれば貴人が病むことを主る。大吉(丑)はこれと同用する。橋梁・道路、僧尼、田宅の事を主る。凶の一面は詛咒・蠱毒・魅惑、冤仇、女子の婚事と尊長の事を主る。
騰蛇:吉主文章喜美、公信、財物、酒食,凶主娟婦、鞍馬、虛驚、病患,憂疑。比和主驚憂,上生下驚憂在後,內戰內憂,外戰外憂,主官事獄訟、文狀。下生上,驚恐在前,手足不完。太乙同用:嫁娶、小兒,財物、眼目,陰人為害,凶怪災非。
螣蛇。吉の一面は文章の美満、公家の信函、財物と酒食を主る。凶の一面は娼婦・鞍馬、虚驚・病患と憂疑を主る。四位が比和すれば、驚憂を主る。上位が下位を生ずれば、驚憂は後に発生する。内戦なれば憂は内にあり、外戦なれば憂は外にあり、いずれも官司・牢獄と文書・状紙を主る。下位が上位を生ずれば、惊恐は前に発生し、さらに手足が完全ならざることを主る。太乙(巳)はこれと同用する。嫁娶・小児、財物と眼目の疾を主り、女眷が害を為すこと、および凶怪・災禍・是非を主る。
朱雀:吉主敕書、慶會、公候、文書、鞍馬、服色。凶主口舌,驚疑、官訟、虛詐,損財、失畜,疾病、血光之事。逢水自縊,井亡。勝光同用:主遠信、文書、朝信、火光、文字、憂恐驚怪。
朱雀。吉の一面は詔敕の文書、慶賀の聚会、公侯の貴、文書、鞍馬と服飾の色を主る。凶の一面は口舌・驚疑、官司・訴訟、虚假・欺詐、財を損じ畜を失い、疾病と血光の事を主る。朱雀は火に属して水に逢えば来て克せられ、縊死するか井に投じて亡ぶことを主る。勝光(午)はこれと同用する。遠方の書信、文書、朝廷の音信、火光、文字、および憂恐・驚怪の事を主る。
六合:吉主門戶、婚姻、求財、交易、取信、成合、陰私喜美、慶會。凶主官事、媒人、役吏、小兒、不明女子、損財、過失、產事。太沖同用:主船車、缸甕、門戶事,盜賊臨門,慈母喪亡,盜徒劫物,鬥爭,傷損財帛,亦為梳、門、窗、橋、杆也。
六合。吉の一面は門戸・婚姻、財を求め、交易し、信約を取り、事が成合し、陰私の中の喜美と慶賀の聚会を主る。凶の一面は官司、媒人、差役の吏員、小児、来歴の明らかならぬ女子、損財・過失と生産の事を主る。太冲(卯)はこれと同用する。船車・缸瓮、門戸の事を主り、盗賊が門に臨み、慈母が喪亡し、盗徒が財物を劫し、争闘し、財帛を傷損することを主る。取象の上ではまた梳・門・窓・橋梁と竿杆をも主る。
勾陳:吉主官職、印信、公權、田宅事。凶主官災、病患、爭田土、文狀、勾連、走失。兩土主官事,受克口舌身亡。天罡同用:屠獄、媒牙、魚龍、寺觀、田土事,爭鬥之徒,文狀、墳墓、主磁缸甕,堅硬、盆、麻衣、高岡、澗泉、爭陵墓、麥地也。
勾陳。吉の一面は官職・印信、公家の権柄と田宅の事を主る。凶の一面は官災・病患、田土を争奪し、文書・状紙、勾連・牽扯と走失を主る。もし課の中に二重の土が現れれば、官司を主る。勾陳が克を受ければ、口舌よりして身亡ぶに至ることを主る。天罡(辰)はこれと同用する。屠戸・牢獄、媒人・牙行、魚竜、寺観と田土の事を主り、争闘を好む徒、文書・状紙と墳墓を象として取る。器物の上では瓷器・缸瓮、堅硬の物、盆、麻衣を主る。地理の上では高岡・澗泉を主り、事情の上では陵墓と麦地を争奪することを主る。
青龍:吉主文書,財帛、船車、園林、官職、喜慶;公信、酒食、婚姻、財寶。凶主哭泣、疾病、損失、見怪、六畜、私情、死氣青龍累世貧也。功曹同用,主公吏、文書、衙院、老樹、老叟、多髯、因爭外財官事追取,木器、文書、火爐、醫藥、大樹、勇猛、患眼、墳土,林木。
青竜。吉の一面は文書・財帛、船車・園林、官職と喜慶を主り、また公家の信函、酒食、婚姻と財宝をも主る。凶の一面は哭泣・疾病、損失、怪異を見、六畜の事と男女の私情を主る。もし青竜が死気の地に落ちれば、累世に貧窮することを主る。功曹(寅)はこれと同用する。公門の吏員、文書、官衙の院落を主り、老樹・老翁、鬚の多い人を象として取る。事情の上では外財を争奪したがために官府に追取されることを主る。器物の上では木器・文書・火爐・医薬を主る。また大樹、勇猛の人、眼の疾を患い、墳地の土と林木をも主る。
天空:主詐騙不實、奴僕、公吏、僧道,小人、市井、財物、私吃骸骨。河魁同用:主墳墓、田土、不明之事、獄訟、六畜、墳墓死尸。
天空。欺詐・不実を主り、奴僕、公門の吏員、僧道、小人と市井の徒を象として取る。また財物が人に私に呑没されること、および骸骨の事をも主る。河魁(戌)はこれと同用する。墳墓・田土、来歴の明らかならぬ事、牢獄・訴訟、六畜、および墳の中の死屍を主る。この两位は同じく戊土に属す。だから取象は大抵墳墓・田土と虚妄・不実に集中する。
白虎:主道路、動用信息,公牒。凶主孝服、疾病、哭泣、怪異、災害、血光、軍兵逃移、喪亡、災事臨門,有人外出,凶喪之事。傳送同用,主內、遠客車碾、凶事、流移、走失女子、奔隨姦夫、行程信息。
白虎。道路、挙動と消息、および官府の公文を主る。凶の一面は孝服・疾病、哭泣・怪異、災害・血光、軍兵と逃亡・遷移、喪亡、および災事が門に臨むことを主る。また人が外に出て、家に凶喪の事あることをも主る。伝送(申)はこれと同用する。家内の事と遠方より来る客を主り、車輪に碾傷され、凶事、流離・遷移、女子が走失し、女子が奔りて奸夫に隨うこと、および行程の上の消息を主る。
太常:吉主冠裳、問行人、財帛、官職、爵祿、酒食、婚姻、買賣、和合、宴會、賞賜衣服事。逢劫主毒藥,更兼嘔吐見血光事。小吉同用:主孝服,做七百日口願,祭祀,藥物等。
太常。吉の一面は衣冠・服飾、行人を問い、財帛、官職・爵禄、酒食、婚姻、売買、和合、宴会および衣類を賞賜する事を主る。もし劫煞に遇えば、毒薬に中ることを主り、さらに兼ねて嘔吐して血光を見る事あり。小吉(未)はこれと同用する。孝服を主り、七七と百日の法事を做し、許した口願を還し、祭祀と薬物の類を主る。
玄武:吉主謁望貴人財物。凶主盜賊陰謀、奸盜、亡失、死喪、傷財事。受克眼斜盼,路亡、惡死。神后同用:主溝渠、小兒、僧尼;婦女奸私淫亂及水溺等事。
玄武。吉の一面は貴人に謁して望み、財物を求め取ることを主る。凶の一面は盗賊・陰謀、奸盗、亡失、死喪と財を損ずる事を主る。玄武が克を受ければ、人の眼が斜視することを主り、あるいは路に死し、悪死に遭う。神后(子)はこれと同用する。溝渠・小児と僧尼を主り、また婦女の奸私・淫乱および水に溺るる類の事を主る。
太陰:吉主陰小財物,金銀、綢緞、錢物、陰私喜美。凶主開篋、姦淫、逃亡、失財、遲滯。從魁同用:吉主陰人、釵釧、酒器,陰私之事,及婦女分離索休。如被丙丁火克,主逃亡奴婢,憂悶、金銀傷損事。
太陰。吉の一面は女眷と幼小の財物を主り、金銀・綢緞と銭物を象として取り、また陰私の中の喜美の事を主る。凶の一面は箱箧が人に撬開され、奸淫、逃亡、失財と拖延・遅滞を主る。従魁(酉)はこれと同用する。吉の一面は女子、釵鈿の首飾と酒器を主り、陰私の事を主り、また婦女が分離して休書を索めることをも主る。もし丙丁の火に克されれば、奴婢が逃亡し、心の中が憂悶し、および金銀が損を受ける事を主る。
天后:吉主賞賜、陰私喜美、宴會、婚姻、姦淫婦女。凶主幃幕不明、走失奴婢、臟腑生災、師婆、奸詐、私淫、失望、暗味不明之事。登明同用:主陰人疾病,腰腳、走失,凶事成訟,渡河水溺。吉主徵召文書。
天后。吉の一面は人の賞賜を受け、陰私の中の喜美、宴会、婚姻を主り、また婦女との私情をも主る。凶の一面は内室の帷幕の間で事が明らかならざること、奴婢が走失し、臓腑が病を生ずることを主り、巫婆を象として取り、また奸詐・私通、失望および曖昧・不明の事を主る。登明(亥)はこれと同用する。女眷の疾病を主り、病は腰と脚に在り、また走失し、凶事が閙りて訴訟と成り、河を渡りて水に溺るることを主る。吉の一面は朝廷が徴召する文書を主る。
神將所屬圖
戊勾陳、天罡辰土:屬商音姓,麥地、崗嶺、寺觀、丑婢、碾碓、磁器、僧道、侯人、土堆、氐護、鬥訟、爭競、流血、屠宰、凶惡殺伐、葷腥、堅硬、玉尺、田園、皮毛、缸甕、破皮、灰盆、糖甕、甘味、墳墓、鄭地、兗州、星角亢。
この図は每の行が同じ格式に照らして排される。まず天干と同じく属する貴神・将神・地支・五行を出し、次に配する姓音を出し、さらに順次それが取る種種の物象・人象と事象を開列し、最後の三項は固定して分野の古国・州名と二十八宿である。表を読むときはまず頭の一段の干支・神将を認め、ついで後の清単の中より占む所の事と相類する取象を選べ。戊土は勾陳と天罡(辰土)に配し、姓音は商に属す。主る所は麦地・岡嶺・寺観、面貌の醜い婢女、碾子・石碓、瓷器、僧道、等候する人、土堆、根柢の護衛。事情の上では争闘・訴訟、争競、流血、屠宰、凶悪・殺伐を主る。物象の上では葷腥の食、堅硬の物、玉尺、田園、皮毛、缸瓮、破皮、灰盆、糖瓮と甘味を主る。また墳墓をも主る。分野は古鄭国の地・兗州に在り、角宿と亢宿に対応する。
戊天空、河魁戌土:屬商音姓,五穀、磁盆、磚瓦、虛堂、僧道、善人、下賤、詐偽、欺凌、不實、牢獄、鎖鑰、數珠鞋履、枷樞、田絲、瓦器、堆、驢犬、孤寒、朝服、胡蘆、獄吏、墳墓、天羅、寺觀、崗嶺、屠兒、魯地、徐州、星奎婁。
戊土はまた天空と河魁(戌土)に配し、姓音は同じく商に属す。主る所は五穀、瓷盆、瓦磚、空屋。人物の上では僧道・善人と地位の下賤なる人を主る。事情の上では欺詐・虚偽、欺凌、不実、牢獄を主る。物象の上では鎖鑰、念珠・鞋履、枷鎖の刑具、田中の絲麻、瓦器、土堆、驢と狗、孤苦・貧寒、朝服、葫蘆を主る。人物の上ではまた獄吏と屠夫を主る。地理の上では墳墓・天羅、寺観、岡嶺を主る。分野は古魯国の地・徐州に在り、奎宿と婁宿に対応する。辰・戌は同じく戊土に属す。だからこの二行の取象は大半相通じ、いずれも墳墓・寺観・岡嶺と牢獄を離れない。
己貴神、大吉丑土:屬徵音姓,人君、貴人、尊長、珍寶、器物、鎖鑰、鱉龜、珍珠、喜慶、解斗、鞋履、首飾、車輪、牆筐、紫皂、牛驢、風伯、雨師、神佛、宮殿、冤仇、墳墓、頭禿、眼病、桑園、橋樑、吳地、楊州、星斗牛。
己土は天乙貴神と大吉(丑土)に配し、姓音は徵に属す。人物の上では君主・貴人と尊長を主る。物象の上では珍宝・器物、鎖鑰、鼈と亀、珍珠を主る。事情の上では喜慶と争闘を調解することを主る。また鞋履・首飾、車輪、牆辺の筐篓、紫黒の色、牛と驢を主る。神靈の上では風伯・雨師、神佛と宮殿を主る。このほか冤仇・墳墓を主り、疾病の上では頭禿と眼病を主り、地理の上では桑園と橋梁を主る。分野は古呉国の地・揚州に在り、斗宿と牛宿に対応する。
己太常、小吉未土:屬微音姓,笙、宴會、庭院、牆垣、醮器、女人衣、酒食、印信、藥餌、父母、羊鷹、甘味、酒舍、白頭翁、寡婦、師巫、井、食物、黃色、墳墓、放羊人、茶房、歌樂、幡子、笛簾、道人、秦地、雍州、星井鬼。
己土はまた太常と小吉(未土)に配し、姓音は微に属す。主る所は笙の類の楽器、宴会、庭院、牆垣、斎醮に用いる法器、女人の衣裳、酒食、印信、薬物。人物の上では父母を主る。また羊と鷹、甘味、酒店を主る。人物の上ではさらに白髪の老翁、寡婦と巫師を主る。物象の上では水井・食物と黄色を主る。地理の上では墳墓を主る。人物の上ではまた放羊する人を主る。場所の上では茶房を主る。このほか歌楽、幡幢、笛と帘を主り、人物の上では道人を主る。分野は古秦国の地・雍州に在り、井宿と鬼宿に対応する。
庚白虎、傳送申金:屬徵音姓,仙堂、神堂、道路、公人、碓子、刀劍、貴客、產乳、城宇、死尸、田獵、經文、羽毛、鐵猿猴、姜蒜、祠廟、聲音、行人、遠近、獅子、湖池、絹帛、逃亡、大麥、甲象、疾病、死喪、軍徒、凶人、兵器、石頭、金銀、紙布、晉地、益州、星嘴參。
庚金は白虎と伝送(申金)に配し、姓音は徵に属す。主る所は仙堂・神堂、道路、公門の中の人、石碓、刀剣、貴客、生産・哺乳、城池・屋宇、死屍、田獵、経文、羽毛、鉄器と猿猴、姜蒜、祠廟、声音、行人、路途の遠近、獅子、湖池、絹帛、逃亡、大麦、甲冑の象、疾病、死喪、軍中の人、凶悪の徒、兵器、石頭、金銀と紙布。分野は古晋国の地・益州に在り、觜宿と参宿に対応する。この一行の取象はいずれも金気の肅殺と道路の奔走を離れない。
辛太陰、從魁酉金:屬羽音姓,金石、珍珠、銅器、果食、碑碣、外親、婢妾、婦女、門鎖、口竅、相貌、陰貴人、街巷、小麥、刀劍、耳門、刀鞘、皮毛、爪骨、鴿雉、碓磨、紙錢、白塔、勞瘵、釵釧、石仙、石柱、賣酒人、石頭、趙地、翌州、星嘴昴畢。
辛金は太陰と従魁(酉金)に配し、姓音は羽に属す。主る所は金石、珍珠、銅器、果品、碑碣。人物の上では外姓の親戚、婢妾と婦女を主る。また門鎖、口と孔竅、人の相貌、陰貴人、街巷、小麦、刀剣、耳門、刀鞘、皮毛、爪甲と骨、鴿と雉、碓と磨、紙銭、白塔を主る。疾病の上では労瘵を主る。物象の上では釵鈿、石雕の仙人、石柱を主る。人物の上では酒を売る人を主る。また石頭をも主る。分野は古趙国の地・冀州に在り(底本は「翌州」と作る)、昴宿と畢宿に対応する。
壬玄武、神后子水:屬宮音姓,河泉、水湘、地井、溝渠、盜賊、文墨、石灰、木匙、圖書、後宮、婦人、淫佚、梯具、布帛、鼠、燕蝠、水中物、大豆、乳婦、衣服、珠玉、聰明、胎產、瀉痢、索子、齊地、青州、星女虛危。
壬水は玄武と神后(子水)に配し、姓音は宮に属す。地理の上では河流・泉水、江湖、地下の井と溝渠を主る。人事の上では盗賊を主る。また文墨、石灰、木匙、図書を主る。人物の上では後宮の嬪妃と婦人を主る。事情の上では淫佚を主る。物象の上では梯子の器具、布帛を主り、動物の上では鼠、燕と蝙蝠、および一切の水中の物を主る。また大豆、哺乳する婦人、衣服、珠玉を主る。人品の上では聡明を主る。事情の上では懐胎・生産を主り、疾病の上では腹瀉・痢疾を主る。物象の上では索子を主る。分野は古斉国の地・青州に在り、女宿・虚宿と危宿に対応する。
癸天后、登明亥水:屬角音姓,梅花、帳幕、盜賊、亡失、取宜、小兒、乞丐、哭、牢獄、趕豬人、醉人、庭廨、廁坑、酢醬、傘笠、幞頭、鬼神、圖畫、毛髮、管鑰、筆墨、觀院、江河、樓臺、倉房、麻布、繡絹、衛地、幷州、星室壁。
癸水は天后と登明(亥水)に配し、姓音は角に属す。主る所は梅花、帳幕。人事の上では盗賊、亡失、取用の適宜を主る。人物の上では小児、乞丐を主る。また哭泣、牢獄、猪を趕る人、醉漢を主る。場所の上では官署の庭院と廁所・糞坑を主る。物象の上では醋と醤、傘と斗笠、幞頭を主る。また鬼神、図畫、毛髪、管鑰、筆墨を主る。場所の上では道觀・寺院、江河、楼臺、倉房を主る。物象の上では麻布と繍絹を主る。分野は古衛国の地・并州に在り、室宿と壁宿に対応する。
甲青龍、功曹寅木:屬徵音姓,寶刀、劍器、香爐、神像、四角、山林、花木、丞相、夫婿、道士、貴人、長大、細美、人馬,公吏、文書、炬、火、爐、財物、喜慶、賓客、酒食、信息、虎豹、貓兒、橋樑、神樹、織機、棺棉、公吏、家長、口願、燕地、幽州、星尾箕。
甲木は青竜と功曹(寅木)に配し、姓音は徵に属す。主る所は宝刀・剣器、香炉・神像、四角の地、山林・花木。人物の上では丞相・夫婿、道士と貴人を主る。形貌の上では高大を主り、また細致・美好をも主る。さらに人馬、公門の吏員、文書、火把、火と爐、財物、喜慶、賓客、酒食と消息を主る。動物の上では虎豹と猫を主る。地理・器物の上では橋梁、神樹、織機、棺木と棉を主る。人物の上ではまた公吏と一家の長を主る。事情の上では許した口願を主る。分野は古燕国の地・幽州に在り、尾宿と箕宿に対応する。
乙六合、太沖卯木:屬羽音姓,門窗、木勺、木梳、手作、為婦、男女、街上、草木、兄弟、舟車、雷、幡竿、香盒、盤盒、何姑、家母、竹床、宋地、豫州、星氐房心。
乙木は六合と太冲(卯木)に配し、姓音は羽に属す。主る所は門と窓、木匙、木梳、手工の制作の物。人事の上では人の妻室を為すことを主り、また男女・街市の上、草木、兄弟を主る。器物の上では舟車を主る。天象の上では雷を主る。さらに幡竿、香盒、盤盒を主る。人物の上では姑母の類と家中の母親を主る。器物の上では竹床を主る。分野は古宋国の地・豫州に在り、氐宿・房宿と心宿に対応する。この一行の取象は他の行より簡省で、大抵門戸・草木・舟車と兄弟の数類を出ない。
丙朱雀、勝光午火:屬宮音姓,詞訟、鴉雀、果食、窯灶,道路、城門、口舌、三河、騎馬人、婦女、文書、飛鳥、宮室、火燭、信息、血光、鴉鵲、旌旗、悶雷、衣架、書畫、苦味、官用神、僧、周地、雍州、星張柳。
丙火は朱雀と勝光(午火)に配し、姓音は宮に属す。主る所は詞訟、烏鴉と麻雀、果品、窯竈、道路、城門、口舌、三河の地。人物の上では馬に騎る人と婦女を主る。また文書、飛鳥、宮室、燈燭の火、消息、血光を主る。動物の上では烏鴉と喜鵲を主る。物象の上では旌旗、悶雷、衣架、書畫を主る。滋味の上では苦を主る。また官府の用いる神と僧人を主る。分野は古周の地・雍州に在り、張宿と柳宿に対応する。
丁騰蛇、太乙巳火:屬角音姓,驚怪、取索、畫、斑點、爐冶、熒、戶、毀罵、釜鳴、輕狂、婦人、螢、蛇蚓、蟬、飛蟲、乞丐、飛禽、磚、瓦、文字、盒、磁器、楚地、荊州、星翼軫。
丁火は螣蛇と太乙(巳火)に配し、姓音は角に属す。主る所は驚異・怪事、索取・討要、図畫、斑点、爐冶。また熒惑の光、門戸、毀謗・辱罵、鍋釜の自鳴を主る。性情の上では軽狂を主る。人物の上では婦人を主る。動物の上では蛍火虫、蛇と蚯蚓、蝉と飛虫を主る。人物の上ではまた乞丐を主る。さらに飛禽、磚、瓦、文字、盒子と瓷器を主る。分野は古楚国の地・荊州に在り、翼宿と軫宿に対応する。
次客法
解曰:其次客法,備一時內,數客並一方求占,故有此移神換將之說。或換將,或換日辰,或按大六壬依式造合,與其之法,皆一意也。愚意度之,似或未當。如月將之例,正月登明,按歷家交待之後方用某將,以此觀之此換將之法不可概取。莫若以來人或本命或行年上作課占,則一歲之內吉凶可見,其意尤遠,高明之士當詳而校。
原文の解釈に曰く。言う所の「次客法」とは、同じ一時辰の内に幾人かの客が同じく一つの方位に在って占を求める情形に応ずるため、ここに神を移し将を換えるという一套の説法があった。あるいは将神を換え、あるいは日辰を換え、あるいは大六壬の成式に按じて配合するか、幾種かの弁法の用意は実は同じである。著者自身が揣度するに、これらの弁法は必ずしも妥当ならざるがごとし。たとえば月将の定例では、正月は登明を用いるが、暦家の定めた交節・換将の後でやっとあの一将を用いるのである。これに由って観れば、将を換えるこの一法は一概に取り用いるべからず。むしろ来たる人の本命か行年の上に就いて課を立てて占うに如かず。さらば一歳の内の吉凶は皆見え、用意はさらに深遠である。この一点は、高明の士は仔細に校量すべきである。
法曰:陽將後三前五,陰將前三後五。課遇次客,換將不換神,更以人元上遁起,數至本位也。
次客法の規矩はこうである。本月の将神が陽に属すれば、第一回の換将はその後ろの第三位を取り、第二回はその前の第五位を取る。将神が陰に属すれば、第一回は前の第三位を取り、第二回は後ろの第五位を取る。課が次客に遇うは、将神のみを換えて貴神を換えず、人元は改めて元遁より起算し、数えて占を求める人の在る本位に至るまでとする。
假令十二月壬寅日午時申位,將功曹,神玄武,人元戊,設苟天客,又於申上坐,以十二月子為將,陽將合用後三,以酉,加午數至申,則將是登明,再以戊建即從甲寅起數至申上,則人元是庚。復有次客於申上坐,酉為將合用前五,便以寅將加午,數至申;則將是天罡,再以庚建即從戊寅數至申,則人元是甲,而貴神是玄武,未嘗易也。如是周而復始,一時可做十二課,至第十三卻為初矣。
例えば言う。十二月壬寅日午時、来たる人が申の位に坐し、頭の一課の将神は功曹(寅)、貴神は玄武、人元は戊とする。もしさらに一位の客が来て、また申の上に坐するを設けば、十二月はもと子を将と用い、子は陽に属し、陽将は後ろの三位を取るべく、即ち酉。酉を午に加えて数えて申に至れば、得る将神は登明(亥)。人元は戊より下へ遁る、即ち甲寅より起こして数えて申の上に至れば、得る人元は庚。もしさらに次の客が来て仍お申の上に坐すれば、今回は酉を以て将と為して前の五位を取るべく、便ち寅将を午に加え、数えて申に至る。得る将神は天罡(辰)。人元は庚より下へ遁る、即ち戊寅より起こして数えて申に至れば、得る人元は甲。而して貴神は始終玄武で、いまだ嘗て易えず。このようにして周して復た始めて推して下れば、一時辰の内に十二課を作るべく、第十三の人に至ればまた最初の那課に帰る。
行年を推する法
甲子旬生人,男一歲丙寅,女一歲壬申,十歲到亥,男順女逆。甲戌旬生人,男一歲起丙子,女一歲起壬午,十歲到酉。甲申旬生人,男一歲起丙戌,女一歲起壬辰,十歲到未。
「行年」とは年歳に按じて推行する小運の位次で、起こす法は出生の在る旬に依って定め、男は順行し、女は逆行する。甲子旬に生まれたる人は、男子の一歳は丙寅に起こり、女子の一歳は壬申に起こり、数えて十歳に至ればいずれも亥に落つ。甲戌旬に生まれたる人は、男子の一歳は丙子に起こり、女子の一歳は壬午に起こり、十歳は酉に至る。甲申旬に生まれたる人は、男子の一歳は丙戌に起こり、女子の一歳は壬辰に起こり、十歳は未に至る。規律が見えるべし。男子は本旬の第三位の丙干の支に起こり、女子は本旬の第九位の壬干の支に起こり、男は順に女は逆にして各々その道を行く。
甲午旬生人,男一歲起丙申,女一歲起壬寅,十歲到巳。甲辰旬生人,男一歲起丙午,女一歲起壬子,十歲到卯。甲寅旬生人,男一歲起丙辰,女一歲起壬戌,十歲到丑。
甲午旬に生まれたる人は、男子の一歳は丙申に起こり、女子の一歳は壬寅に起こり、十歳は巳に至る。甲辰旬に生まれたる人は、男子の一歳は丙午に起こり、女子の一歳は壬子に起こり、十歳は卯に至る。甲寅旬に生まれたる人は、男子の一歳は丙辰に起こり、女子の一歳は壬戌に起こり、十歳は丑に至る。六旬の起法が斉備して後、即ち年歳に按じて順数あるいは逆数して、ある歳の行年がどの支に落ちるかを求め得、さらにあの一支の上に課を立てて吉凶を断ずる。
假令甲午生男,一歲起丙申,順行二歲丁酉,十歲乙巳,二十乙卯,三十乙丑,四十乙亥,五十乙酉,六十乙未,六十一歲至丙申,六十二歲丁酉,六十三歲戊戌,六十四歲己亥,六十五歲庚子,六十六歲辛丑。其甲午生人屬金,至丑入墓,大運又在午,又是本命伏吟,丑午相害。見庚為人元,遞互相刑,故主己亥年三月二十八日申時死也。此乃六甲旬頭所起小運餘例,凡人起小運,皆以此推。
例えば言う。甲午年生の男子は、一歳は丙申に起こり、順行すれば二歳は丁酉、十歳は乙巳に至り、二十歳は乙卯、三十歳は乙丑、四十歳は乙亥、五十歳は乙酉、六十歳は乙未。六十一歳はまた丙申に帰り、六十二歳は丁酉、六十三歳は戊戌、六十四歳は己亥、六十五歳は庚子、六十六歳は辛丑。この人の生年甲午の納音は金に属し、行きて丑に至れば金は墓庫に入る。大運はまた午に落ち、本命の午と相同じくして「伏吟」(同じ位が相畳み伏して動かず)と成る。丑と午とはまた相害する。この時人元に庚を見れば、本命と遞相に刑克す。だから彼は己亥年三月二十八日申時に死すと断ず。このは六甲の旬頭に按じて小運を起こす一つの例で、およそ人が小運を起こすは、皆このように推す。
人の行年の吉凶を論ず
法曰:常於人行年上依例立成四課,以斷災福,若行年與課干相合最為吉,不合則否。若四位相生則吉,相剋則凶。又云:凶神凶將以凶斷之,吉神吉將以吉斷之。
断法はこうである。平常は来たる人の行年のあの一支の上に例に依りて四課を立て成し、これに拠って一年の災福を判断する。もし行年と課中の天干と相合せば、最も吉利。合せざれば吉とは言うに足らず。四位が互いに相生すれば吉、相克すれば凶。また曰く、課中にもし凶神・凶将あれば、凶に照らして断じ、もし吉神・吉将あれば、吉に照らして断ず。
假令行年己亥課,見人元是甲,故甲己合也。如無干合,以支三合亦喜用也,以行年支共課上將取三合也。假令行年亥課上見太沖,或六合小吉太常是也,如無三合,取六合亦為喜用,以行年支其課上將神六合。假令行年在亥課,見功曹或青龍是也。
例えば言う。行年は己亥、課中の人元は甲なれば、甲と己と相合す、これ即ち干合である。もし干合なくば、地支の三合を用うるもまた喜ぶべき用である。弁法は行年の支と課上の将神とを拿して三合を取る。たとえば行年が亥に在り、課上に太冲(卯)を見、あるいは六合・小吉(未)・太常を見れば、亥卯未が三合して局を成せば、これがそうである。もし三合さえもなくば、六合を取るも同様に喜ぶべき用である。弁法は行年の支と課上の将神とを拿して六合を取る。たとえば行年が亥に在り、課上に功曹(寅)あるいは青竜を見れば、寅と亥と相合すれば、これがそうである。
行年災福歌
寅:寅為元首號功曹,運限亨通位轉高。上士貴人相接引,親朋知友共相遇。男逢此運防吊臨,恐遇刑禍見天牢。此是運中災福歌,後人留意細推褒。卯:卯為小運太沖宮,此運居時魂不安。男子屯遷多疾病,須防官事橫來多。事饒心神多恍惚,運辰求財百事難。得病免災須禱謝,更恐心歸出路邊。
この一篇は行年の落つる所の十二支に照らし、各々一首歌訣を繋げて、その年の災福を断ず。行年が寅に在れば。寅は十二支の首で、名を功曹と曰い、この年は運限が亨通し、地位は歩歩に昇り高く、上等の賢士と貴人とが来りて接引し、親友・知交も皆相聚まるべし。ただし男子がこの一運に逢えば弔喪の門に臨むを防ぐべく、刑罰の禍事に遇って牢獄に入るを恐る。これ即ち運の中の災福歌で、後人は留意して細かに推すべし。行年が卯に在れば。卯は小運の中の太冲の宮で、この運に居るとき心神が安らかならず、男子は遷移・困頓と疾病多く、さらに官司が横に生ずる多きを防ぐべし。事が饒く心神が恍惚たり、この年は財を求めて百事艱難。病を生ぜば禱告・禳謝に依って災を免かるべきのみ、ただ最終に心思が門を出て遠く行く路の上に帰るを恐る。
辰:辰為猛將號天罡,此運推移事爭張。雖處巽宮為地網,諸邪鬼怪作災殃。龍神土地俱遞送,當家必定主重喪。修造遷移皆不利,急宜作法水中禳。巳:巳為太乙居斯地,多招疾病官災至。邪魅時時作禍來,釜鳴屋爆居遊逸。祭灶須祭血腥鬼,看看又恐陰災至。如離此運急須遷,合有相當財祿喜。
行年が辰に在れば。辰は一員の猛将で、名を天罡と曰い、この運は事が推移して定まらず争張多し。辰は巽宮に在るといえども、地網の在る所で、各種の邪祟・鬼怪が皆来て災を作す。竜神と土地神とを送らなければならず、さもなくば家に当たる人は必ず重喪に遭う。この年は修造と遷移とがいずれも不利で、速やかに法を作し、水辺で禳解すべし。行年が巳に在れば。巳は太乙の居する地で、この運は疾病と官災を多く招き、邪魅が時時に禍を作し、鍋釜が自鳴し屋宇が爆響し、人も安逸して居られない。竈を祭るときは血腥の鬼をも併せて祭らなければならず、情況を見ればまた女眷方面の災禍あるを恐る。もしこの運を離れて急いで遷り去ること能わば、相当の財禄の喜びあるべし。
午:午為離地勝光鄉,此運求財百事強。論訟人官須得理,參賢謁貴遇侯王。經求通達過前載,來歲又加大吉昌。修造切須宜大忌,除非作法水中禳。未:未為小吉多啾唧,此運田蠶可盈溢。百事經求宜避往,求財慎守防偷失。弔問尤增減省宜,凶災逸惹來相逼。後賢披閱細搜尋,此中災福不失一。
行年が午に在れば。午は離宮に属し、勝光の在る郷で、この運は財を求め百事いずれも強し。官司を打ち、官に見えて皆理を占め、賢者・貴人に参謁して侯王に遇うべし。経営・求取は往年より通達し、来歳はさらに大吉・昌盛を加う。ただし修造の事は切に大いに忌むべく、法を作して水辺で禳解するのでなければ不可。行年が未に在れば。未は小吉であるが、瑣碎・煩擾多く、この運は田蚕の利は満盈すべし。百事の経営は回避を知るべく、財を求むるは謹んで守成し、盗まるるを隄防せよ。喪を弔い疾を問うの類の応酬はさらに極力減省すべく、さもなくば凶災が安逸に招惹して門に上る。後来の賢者がこの歌訣を披閱するとき細かに捜尋せよ、その中の災福は一件も落空しない。
申:申為傳送在家中,此運官私並不通。出外求財宜且喜,居家惟恐病瘡癰。造幡送去東方吉,逢著生財喜客躬。修造遷移切宜忌,堪居甲乙壓青龍。酉:酉為白虎號從魁,鬼魅天罡終送殃。五鬼臨門財物散,更遭此運大屯災。運中須逢牛馬死,白虎時時災水來。二月八月宜慎守,必為喪事哭聲哀。
行年が申に在れば。申は伝送の神で家の中に落ち、この運は公事も私事も併せて通ぜず。外に出て財を求むればかえって喜ぶべし、家に安んじ居れば瘡癰の病を生ぜんことを恐る。幡を作して東方に送れば吉で、財を生ずる喜びの客の門に登るに遇うべし。修造と遷移は切に忌むべく、かえって甲乙の位に居って青竜を鎮圧するに宜し。行年が酉に在れば。酉は白虎で、名を従魁と曰い、鬼魅と天罡とが終竟に禍殃を送り来る。五鬼が門に臨めば財物が散失し、この運に行き当たればさらに大きな屯難・災厄に遭う。運の中に必ず牛馬の死亡あり、白虎はまた時時に水災を帯びて来る。二月と八月とは特に謹んで守持すべく、さもなくば必ず喪事ありて、家中の哭聲が哀切たらん。
戌:戌為天空號河魁,此運逢時亦有災。閉塞不通多蹇難,看看刑獄壓頭來。天羅遭遇身難解,地網沉迷未得回。男忌官災憂疾病,女防生產損娠胎。亥:亥為陰鬼號登明,此運經求不稱成。四足門前多作怪,更兼小口有災殃。暗被陰謀招口舌,時遭蹇難損資金。巳亥月日應須忌,弗問宜防惹禍臨。
行年が戌に在れば。戌は天空で、名を河魁と曰い、この運に逢うもまた災あり。諸事が閉塞して通ぜず困難が重なり、眼に見えて刑罰・牢獄が頭上に圧し来る。天羅に遭遇すれば自身は解脱し難く、地網に陥れば沈迷して頭を回らせられない。男子は官災を忌み併せて疾病を憂え、女子は生産に胎孕を損ずるを防ぐべし。行年が亥に在れば。亥は陰鬼に属し、名を登明と曰い、この運は経営・求取がいずれも心に称わず。牛馬猪羊の類の四足の牲畜が門前に多く怪異を作し、さらに兼ねて家中の幼小が災に遭う。暗に人に算計されて口舌を招き、時時に困頓に遭遇して資金を損ず。巳月巳日・亥月亥日は忌むべく、何事を問うずとも禍を招いて門に上るを隄防せよ。
子:子為神后太陰精,此運經求不稱情。多半到門多是怪,日中失脫必奸生。遷移修造宜多利,好事無謀主損困。子午卯酉休弔問,帶將鬼糶入門庭。丑:丑為大吉且安然,十二年中到丑天。此運田蠶多稱遂,今時福祿定高遷。天后男女逢必咎,四殺陰人遇有邅。丑未月中宜避忌,遭他本命禍連綿。
行年が子に在れば。子は神后で、太陰の精と為す。この運は経営・求取が心に称わず。門に来るものは大抵は怪異の事で、白昼に物を失い脱するは必ず人が中より奸を為すに由る。遷移と修造はかえって利多し、好事も早く謀を作さざればかえって損・困頓を受く。子午卯酉のこの四つの月日は喪を弔い疾を問うこと勿れ、鬼祟を併せて家の門に帯び入れるを免れんがためである。行年が丑に在れば。丑は大吉で安然として事なく、十二年に一輪してやっと丑のこの年に行く。この運は田蚕の事が多く心に称い、目下の福禄は定まって高く昇る。ただし天后が門に臨めば、男女が遇えば必ず咎あり。四煞に女眷の事を加えれば、遇うと屯難あり。丑月と未月の中は避忌すべく、さもなくば本命が冲を受くるがために禍事が連綿とする。
四課假令
夫課以人元、貴神、月將、地分為體,四位之內尤察五行休旺爭戰,取之課無不驗。其四課假令,以備占者,審而用之。
一課は人元・貴神・月将(将神)・地分の四者を以て本体と為し、この四位の内に在っては特に五行の休旺と互いの争戦を察看すべく、これに照らして断を取れば験あらざるなし。以下に幾つかの四課の実例を列べて、占う者の参照に供す。その道理を審かに明らかにしてから臨機に取り用いよ。每の実例はいずれもまず年月日時・地分と月将を出し、ついで人元・貴神・将神・地分の次序に照らして四位を列べ、然る後に層を逐うて断法を申説する。
假令:壬申歲二月初一甲寅日己巳時,酉位,登明將。癸水、太常土、太沖木、酉金。此課主其人在外,路上逢賊,盜劫陰人財物。何以知之?謂四位內見太沖,太沖是賊神。故云:太沖劫殺傷人物。太常是陰人;卻被太沖克之,其太常無氣。故云:太常陰人財帛喜。
第一の例。壬申年二月初一甲寅日己巳時、来たる人が酉の位に立ち、登明(亥)を月将と用いる。四位は人元の癸水、貴神の太常(土)、将神の太冲(木)、地分の酉金。この課はこの人が外に在りて、路上で盗賊に遇い、女眷の財物を強奪せられたことを主る。何を以てかこれを知る。四位の内に太冲を見るがために、太冲はもと賊神である。だから歌訣に「太冲は劫煞して人物を傷る」と云う。太常は女眷を象として取る。今太常の土が太冲の木に克されるに依って、太常は気なし。而して歌訣にまた「太常は陰人の財帛の喜び」と云う。財はすでに女眷に属し、賊神に克せられ去れば、まさに女眷の財物が劫されたるである。
問因何失財?云:其人必主外面酒宴上或中毒藥,迷悶不知,因此盜劫陰人財帛,以太常上見災煞、劫煞,太常又無氣。故云:劫煞災煞遇太常,財帛喪失兩三場,更主酒宴毒藥害,如在魁罡主此殃。
人問う、いずれの縁故によってか財を失う。答えて曰く。この人は必ず外面の酒宴の上で毒薬を下され、昏迷して人事を省かず、これによって人に女眷の財帛を劫せられたるなり。これは太常の上に災煞と劫煞とを見、太常自身はまた気なきがためである。だから前文の歌訣に曰く。劫煞・災煞が太常に遇えば、財帛は二三場喪失せんと要し、さらに酒宴の上で毒薬に害せらるるを主る。もし太常がまた魁罡(辰戌)の上に落ちれば、さらにこの殃に応ず。
孫臏云:未必然也。主其人因為賊盜上發用、動官,亦為過去事也。何以知之?以人元是水,水亦為姓;姓為外人,卻被太常土克人元,故云:姓克但知官事起。何以為過去?人元是癸,癸是亥之本身,今木旺則水休矣,又卯酉為門戶,亥又為門裡,主其人今見有官事,未得絕。
孫臏の名を托する一説はしかしながら尽くさざるを以てなりと為す。この課はこの人が盗賊の事によって発用して官府を驚動したことを主り、しかもすでに過去の事である。何を以てかこれを知る。人元は水に属し、水はまた来たる人の姓を象として取る。姓は外来の一方を代表し、今太常の土に克せられて人元を止めらる。だから「姓が克せられれば官司がすでに起こったを知る」と云う。何を以てか過去の事と言う。人元は癸で、癸は即ち亥の本気である。目下木が旺にして水は休の地に処し、気はすでに時を過ぐ。さらに卯酉は門戸で、亥はまた門の裏に在る。だからこの人が目下まさに官司に纏われて、いまだ了結せざることを主る。
今四位內見卯,卯為門戶,事亦在門也。主其人先凶後吉,雖傷財,卻得身無所害。今財帛雖為賊所盜,後復得,為地分反克將神故,失而還得也。何為不損身?以四位重重克於外,故云:太常臨卯是為財,盜賊口舌不為災,六里路邊逢羊兔,吃食花果在於懷。今以十二神煞排於課中,以俟高見發明,庶使後人校用。
今四位の内に卯を見、卯は門戸で、事もまた門に応ず。この人は先に凶にして後に吉を主り、財を損ずるといえども、自身は傷害を受けない。財帛は賊に盗まれたるといえども、後にまた得還ることを得。地分の酉金がかえって将神の卯木を克し止めるがため、失って復た得るである。何を謂いてか身を損せざると言う。四位が重々に外に向かって相克し、锋芒が皆外に向かうがためである。だから歌訣に曰く。太常が卯に臨むはまさに財のためで、盗賊・口舌は災禍を成さず、六里の路辺に羊と兔に遇い、懐の中に食う花果を揣む。ここにさらに十二の神煞を併せて課中に排し入れ、高明の士が加えて発明するを俟ち、後人に比對して取用せしめんことを庶几う。
假令:甲木、玄武水、傳送金、午火。此課主其家必有外出之人,亦主有病,更主家內有官事,凶也。何以知之?為見傳送,傳送是白虎之神,地分屬火,火性炎上,又能克金,故曰:白虎無氣,合主凶喪之事。蓋白虎神又主道路,亦合主有人外出,今既有克,所以主凶喪事。又有官災逃移之事,故曰:白虎當凶事不常,死喪道路見逃亡,臨於本位重重失,入木口舌入火傷。
第二の例。四位は人元の甲木、貴神の玄武(水)、将神の伝送(申金)、地分の午火。この課はこの家に必ず外出する人あることを主り、また病あることをも主り、さらに家内に官司あることをも主り、凶の課である。何を以てかこれを知る。課中に伝送を見るがためで、伝送は即ち白虎の神である。地分は火に属し、火性は上に炎りて能く金を克す。だから白虎は気なく、凶喪の事を主るべし。白虎はまた道路を主る。だからまた人が外に出ることを主るべし。今すでに克を受くれば、凶喪を主り、さらに官災と逃亡・遷移の事あり。だから歌訣に曰く。白虎が当値すれば、凶事は変化して定まらず、死喪・道路と逃亡を主る。自己の本位の上に臨めば重々の損失し、木に入れば口舌を主り、火に入れば傷害を主る。
又云:其家必有軍人出外,或患喉瘡,或是車碾以致傷命,為見將神是金,金陷於火位,無所救援,故主如此災也。且云:申臨巳午軍人輩,客途車碾患喉瘡,不止如此,亦主傷陽人小口也,以地分是火,是陽火,上見玄武,隔位遙克,又水性潤下,雖有援神,終不能救,故主傷陽人小口也。
また曰く。この家に必ず兵に当たる人が外出し、あるいは人が喉瘡を患い、あるいは車輪に碾圧されて性命を傷ることがある。これは将神が金に属し、金が火の位に陷って救援する所なきがためで、だからこのような災あり。歌訣にも曰く。申が巳午に臨むは兵を当たるの輩で、客途の中に車に碾され、喉瘡を患う。これのみならず、さらに男丁・幼小を傷ることをも主る。地分は午火で、陽火に属し、上に玄武の水を見て一位を隔てて遙かにこれを克す。水性は下に流れ潤う。別の神が救援に来るありといえども、終竟に救い上げられない。だから男丁・幼小を傷るを主る。
又主其家傷少小財物,更有帶破之人,或患在眼,身眇小,面貌醜惡,必好做賊,主其家位於河之側,或近河也。故云:玄武凶主家近河,水災鬼怪及妖魔,出得兒孫多醜惡,賊來三度火傷多。又曰:玄武陽凶兵仗軍,面小身微左眼昏,色惡唇盆形必丑,斜眼視物夜中人。
またこの家が幼小と財物を傷損することを主り、家の中にさらに残疾を帯ぶる人あり、あるいは眼に病を患い、身が矮小、面貌が醜悪で、この種の人は必ず賊を為すことを好む。またこの家が河の側に位することを主り、あるいは河流に近し。だから歌訣に曰く。玄武が凶を主るは家が河に近く、水災・鬼怪と妖魔あり、生み出す児孫は大抵醜悪、賊は三度来て火災の傷損も多し。また曰く。玄武は陽に属して凶、兵器・軍旅を主り、その人は面小さく身痩せ、左眼が昏花し、気色好からず唇が外翻し、形貌は必ず醜く、眼を斜めにして物を視るは、夜中に出没する人である。
又曰:玄武陽賊眼斜窺,有人謀害見逃移,被人泥賊妻女走,鬼動神來無不知。此雖是凶神,卻主先憂後喜,何以知之?為人元是甲,甲是青龍木,玄武是水,上生青龍木,青龍木生火,合主火旺,有不測之喜。
また曰く。玄武の主る所の陽賊は眼を斜めにして窺伺し、人が図謀して加害し逃亡・遷移を見、人に賊と誣指されて妻女が出走し、いったん鬼動・神来あれば知らざるなし。玄武は凶神なりといえども、この課は先に憂えて後に喜ぶことを主る。何を以てかこれを知る。人元は甲で、甲は即ち青竜の木。玄武は水に属し、水は下に在って青竜の木を生じ、青竜の木はまた地分の午火を生ず。火はこれによって転じて旺となる。だから意想に及ばざる喜事あるべし。
又假令:占來意,以何斷之?必是尋求一個陽人,應是做公人。為人元是甲,甲為功曹,青龍之形也。故曰:青龍官吏簿書司是也。大抵貴神生人元,合主尋覓人也。貴神克人元,便主官事,貴神克地分,便主傷小口及破財也。
またこの課に就いて来意を推す。何を以てかこれを断ず。必ず一人の男子を尋ね求めんとするもので、この人は官府に当たって差す者なるべし。人元が甲なるがためで、甲は功曹に配し、まさに青竜の形である。だから青竜は官吏と簿書を掌る人を主ると曰う。大体の原則は、貴神が人元を生ずれば、主として人を尋ね覓めることを主る。貴神が人元を克すれば、官司あることを主る。貴神が地分を克すれば、幼小を傷り併せて財を破ることを主る。
假令:占出門主見何物?云:必見凶孝之事。更見一陽人做賊,眉眼不正,又見一吏人,更主引帶一人,必是兄弟。何以見此?以白虎見於火位燒身,必主死亡哭泣。玄武賊人,人元為公吏,以水木相生,故為兄弟也。又曰:同類為兄弟。今見水生木,應是生己,更詳之為善也。
またこの課に就いて門を出て何物を見るかを占う。答えて曰く、必ず凶喪・孝服の事を見ん。さらに一人の賊を為す男子を見て、眉眼が端正ならず。また一人の吏員を見て、かつ彼が一人を引き帯び、その人は必ず兄弟ならん。何を以てかこのように見る。白虎が火の位に落ちて火に身を焼かるれば、必ず死亡・哭泣を主る。玄武は賊人を象として取り、人元は公門の吏員を象として取る。水と木とは相生す。だから兄弟と断ず。また同類を以て兄弟と為すと曰う。今見る所は水が木を生ずるであって同類にあらず。生みて我なる人と算すべく、この一点はなお細かに辨ずるを要してさらに穏当ならん。
假令:見一墓,墓下是陰人陽人?云:據此課必是陽人,為四課內只見貴神人元兩位旺相,故云從旺斷,以人元玄武皆陽位,故斷做陽人。問其人患甚死?云:是天行疾,主喘死也。為四位內只見金受克,故云克金即喘,但敘其梗概而已,其神妙者,更在人細詳云耳。
またこの課に就いて一座の墳墓を占い、墓中に葬らるるは女子か男子か。答えて曰く、この課に拠れば必ず男子なり。四課の内にはただ貴神と人元のこの两位のみが旺相なるがため、だから「旺に従いて断ず」の原則に照らしてそれらを取る。人元の甲と貴神の玄武とはいずれも陽の位に属す。だから男子と断ず。人また問う、この人は何の病に患いて死せしや。答えて曰く、流行の時疫で、喘ぎて死することを主る。四位の内にただ金のこの一行のみが克を受くるがためで、だから金に克が至れば喘を主ると曰う。以上は過ぎず梗概を叙するのみ、その精微・神妙の処は、さらに人の自ら細かに推詳するに在る。
假令:壬申日乙巳時,未地,丑將。丁火、太陰金、太沖木、未土。此課主其家破財,亦主傷陰人小口。何以知之?云:為地分是未土,屬陰,卻被太沖木來所克,以此故主傷陰人小口也。破財,為地分是財帛之神,被木克故也。
第三の例。壬申日乙巳時、来たる人が未の地に立ち、丑を将と用いる。四位は人元の丁火、貴神の太陰(金)、将神の太冲(木)、地分の未土。この課はこの家が財を破ることを主り、また女眷と幼小を傷ることをも主る。何を以てかこれを知る。地分は未土で、陰に属し、却って太冲の木に克せらる。これを以て女眷・幼小を傷ることを主る。財を破るに至っては、地分はもと財帛を主る位次で、今木に克し止めらるるがためである。
又主其家遭賊,亦主損缺門戶,故曰:改戶起移船車損、自知兄弟各分張,又云:太沖卻被太陰上克之,其家主有陰人患病事。此人必患喘嗽病,兼卒患多是自縊而亡。問何以見之?為太陰是陰人,屬陰金,被人元丁火自外克之,太陰無氣,又無救援之神,須當死矣;然必喘嗽及卒患自縊者,以將神是卯,卯是四仲之神。故云:四仲卒患痛苦病。
またこの家が賊に遭うことを主り、また門戸が損缺することをも主る。だから歌訣に曰く。門戸を改換し遷移して起造せば、船車が損を受け、自然に兄弟が各々家を分かつを知る。さらに太冲がかえって上頭の太陰に克せらるるを見れば、この家に女眷が病を患う事あることを主る。この人は必ず气喘・咳嗽の症を患い、急病を加えて、大抵は縊れて死す。何を以てか見出す。太陰は女子を象として取り、陰金に属し、人元の丁火に外より来て克せられ、太陰は気なく、また救援の神なし。自然に死すべし。喘嗽と急病の自縊と断ずる所以は、将神が卯なるがためで、卯は子午卯酉の四仲の神に属す。だから歌訣に「四仲は急病・痛苦の疾を主る」と曰う。
又主其婦人日常好淫邪之事。何者?為太陰當位,太陰主陰人闇昧不明之事,有克主夫婦不和,休離之象,陰人勞嗽、自縊死事也。其死者婦人更主好貌潔淨,故云:太陰閒雅好丰標,性緩聲清樂藝高,形瘦面方眉眼細,梳妝淺淡太妖嬈。此人須是豪家之人。故斷如此。
またこの家の婦人が日常に淫邪の事を好むことを主る。何となれば。太陰がその位に当たるがためで、太陰は女眷の曖昧・不明の事を主る。いったん克を受くれば、夫妻の不和・妻を休め離異するの象、および女眷が労嗽を患い縊れて死する事である。この死者の婦人はさらに容貌が姣好で潔淨を愛することを主る。だから歌訣に曰く。太陰の人は閑雅にして儀表衆に秀で、性情は緩やかで声は清亮、音楽・技芸に通じ、身形は瘦削して面龐は方正、眉眼は細長、梳妝は淡きといえども格外に妖嬈なり。このような人は必ず豪家に出でたる人なるべし。だからこのごとく断ず。
假令:亥將,辛酉日、癸巳時。午位。甲木、貴神、神后、午火。此課主兄弟數少,只宜孤獨也。蓋同類為兄弟,以四位內無同類也。主其家父母子孫俱無,以生我者為父母,我生者為子孫,今四位內並無相生。其妻卻主結髮,以克我者為官鬼,我克者為妻財,今四位重重相剋,合主妻結髮也。
第四の例。亥を将と用い、辛酉日癸巳時、来たる人が午の位に立つ。四位は人元の甲木、貴神の天乙、将神の神后(子水)、地分の午火。この課は兄弟の数少なく、ただ孤身一人なるに宜しきことを主る。同類を以て兄弟と為すがためで、而して四位の内に同類なし。またこの家に父母と子孫とが俱になきことを主る。我を生ずる者は父母、我が生ずる者は子孫。今四位の内に相生は併せてなし。妻は却って原配・結髮なることを主る。我を克する者は官鬼、我が克する者は妻財。今四位が重々に相克す。だから妻が結髮の妻なるを主る。
設如論災福,先以人元克貴神,亦是上克下,主有外人來相謀害自己,貴神克將神,主殺妻及傷財物,更主爭田土,又主官事牢獄;故云木來入土為刑獄,土行水上競莊田。更主有官司、獄訟詞狀動,只為水入土,又是神后水也,故主奸邪詞訟文狀事。此課主不得理,今以貴人為主,人元為客,四位內只見客旺主衰,所以不得理也。
さらにこの課の災福を論ずれば、まず人元の甲木が貴神の天乙の土を克するを見る。これは上の下を克すで、外人が来て図謀して自己に加害せんとすることを主る。貴神の土はまた将神の神后の水を克して、妻を克し併せて財物を傷損することを主り、さらに田土を争奪することを主り、また官司・牢獄をも主る。だから《入式歌》に「木の土に入り来るは刑獄と為り、土の水上に行くは庄田を競う」と曰う。このほかさらに官司・獄訟、状紙の発動することを主る。ただ水が土に克されるがためで、而してこの水はまたまさに神后である。だから奸邪・訴訟と文書・状紙の事を主る。この課は理を占め得ざることを主る。貴人を以て主方と為し、人元を以て客方と為し、四位の内にただ客方の旺にして主方の衰なるを見る。だから理は相手方に在る。
此課辨墓如何?雲是陽人也,何以知之?為四位內純陽,故以陽人斷之。據此課又主傷小口,故云:見陽為陽陰是陰。又主其家即今為傷犯也;卯酉為人門,子午為天門,今四位內只見子為天門。故云:天乙被煞主災同,貴人厄難有何通,神被將克家長損,神克妻兒哭泣凶。
この課を以て墳墓中に葬らるるが男か女かを辨ずればいかん。答えて曰く、男子である。何を以てかこれを知る。四位が純れに陽支なるがため、だから男子と断ず。この課に拠ってまた幼小を傷ることを主る。だから陽を見れば陽と断じ陰を見れば陰と断ずと曰う。またこの家が目下まさに傷犯に遭うことを主る。卯酉は人の門で、子午は天の門。今四位の内にただ子のこの一つの天門を見るのみ。だから歌訣に曰く。天乙が煞に傷られれば同じく災を主り、貴人に厄難あれば何の通達かあらん。貴神が将神に克されれば家長が損を受け、貴神が将神を克すれば妻子・児女に凶ありて哭泣す。
今有十二神煞同入課,為貴神上見災煞,今將神是子,故申子辰劫煞在巳,即災煞、歲煞、天煞、月煞、亡神、將星、攀鞍、驛馬,六厄、華蓋,依次排之。其中緊要者,亦不過劫煞、驛馬而已。宜詳而用之。
今また十二の神煞が同じく課に入る。貴神の上に災煞を見る。将神は子で、申子辰の一局に属し、この一局の劫煞は巳に在る。劫煞より起こり、次に依って災煞・歳煞・天煞・月煞・亡神・将星・攀鞍・驛馬・六厄・華蓋を排す。この十二位の中の最も緊要なるは、過ぎず劫煞と驛馬の二つのみ。詳かに辨じて後に取用すべし。
假令:甲木、白虎金、河魁土、子水。此課先以下克上,主官事發動,更主行人死在道路,為白虎臨戌,戌為骸骨之類。亦主有葬埋之事,主失了骸骨也。或四足走失,占怪亦是四足,占病大凶。何謂官事發動?以貴神克人元,故云克姓且知官事起。
第五の例。四位は人元の甲木、貴神の白虎(金)、将神の河魁(戌土)、地分の子水。この課はまず下の上を克するを見る。地分の子水は上位に克し及ばず、而して白虎の金は人元の甲木を克して、官司はこれに由りて発動する。さらに門を出て行く人が道路の上に死することを主る。白虎が戌の上に臨み、戌は骸骨の類に属するがためである。また埋葬の事あることをも主り、あるいは骸骨を失ったことをも主る。あるいは牛馬猪羊が走失することを主り、怪異を占うも同様に四足の牲畜に応じ、疾病を占えば大凶。謂う所の官司の発動とは、貴神が人元を克するがためで、だから姓に克が至れば官司が起こったを知ると曰う。
此課又主傷小口,破財。大凡神將克地分主傷小口、破財。又主凶喪之事。何為見此?為將神在戌,戌是骸骨之神,又上見白虎,亦是骸骨之神,今白虎臨戌,是見兩重骸骨之神也。故主重喪耳。
この課はまた幼小を傷り併せて財を破ることを主る。大凡そ貴神・将神が地分を克すれば、幼小を傷り財を破ることを主る。また凶喪の事あることをも主る。何を以てか見出す。将神が戌に在るがためで、戌は骸骨の神。上にまた白虎を見、白虎もまた骸骨の神。今白虎が戌の上に臨むは、二重の骸骨の神を見るに等し。だから相次いで二場の喪事を辦することを主る。
占墓如何?雲是陽人也。為四位內只見白虎旺,故為陽人而無疑也。此課亦主大凶,何以知之?為白虎上見劫煞以寅午戌劫煞在亥,故云:白虎行年災劫關,必須喪失兩重重,白虎當旺魁罡上,人元是木有深凶。
この課を以て墳墓中に葬らるる何人かを占えばいかん。答えて曰く、男子である。四位の内にただ白虎のみが旺に当たるがため、だから男子と断じて疑いなし。この課はまた大凶をも主る。何を以てかこれを知る。白虎の上に劫煞を見るがためである。戌は寅午戌の一局に属し、この一局の劫煞は亥に在る。だから歌訣に曰く。白虎が行年の上で災煞・劫煞のこの関に遇えば、必ず相次いで二重に喪失せん。白虎が旺に当たりて魁罡の上に落ち、人元がまた木に属して金に克されれば、凶険はさらに深し。
被頭星
從辰位起子逆數,如辰落子即被頭星也。
被頭星の求め方。辰のこの位より子を起こし、然る後に十二支の次序に逆らって数えて下る。もし数えて辰の位に正しく子に落ちれば、あの一位が即ち被頭星である。この一条は巻上の末に附し、前面の各種の神煞と同じく占断するときの参照と為す。
卷之中
十二將神の主る所の歌
寅為功曹號役人,臨於傳送必傷身;到亥便為貓入室,見戌還當犬出門。太沖本位後婦人,到於酉位必傷身;見臨子位主見怪,居於寅位兄弟分。天罡到戌家不和,臨於寅位畜傷多;見申奴婢須逃走,卯方病患腫瘡魔。太乙臨卯禽蛇現,亥上釜鳴光在樓;午位女家招外婿,子方幼婦女先休。
この一篇は十二将神が各々ある位に臨むの応験に照らして編成した歌訣で、每位に一首四句。功曹(寅)は差役の人を象として取り、伝送(申)の上に臨めば、申金が寅木を克して、必ず身を傷る。亥の位に到れば即ち猫が屋に入るがごとし。戌の位を見れば即ち狗が門を出て走るがごとし。太冲(卯)は本位に在れば家に續娶の後妻あることを主り、酉の位に到れば金が木を克して必ず身を傷る。子の位に臨めば怪異を見ることを主る。寅の位に居れば同類と相並び、兄弟が家を分かつことを主る。天罡(辰)が戌の位に到れば家中の不和を主る。寅の位に臨めば牲畜の損傷多きを主る。申の位を見れば奴婢が逃走することを主る。卯の方に到れば腫瘡の疾を患うことを主る。太乙(巳)が卯の位に臨めば飛禽と蛇の現わるることを主る。亥の上に到れば鍋釜の自鳴、楼上に光有ることを主る。午の位に在れば女方の家が外姓の女婿を招き入れることを主る。子の方に到れば年幼の婦人が先に亡ぶことを主る。
勝光本位足資財,臨寅必主名自來;申酉官災須見血,子方馬死產生災。小吉臨戌女守孤,臨寅還主病聲呼;有氣婚姻申酉午,只迎卯上出師巫。傳送到戌為旺方,臨子見武樂刀槍;見午必主軍人輩,到巳位上患喉瘡。從魁到午必因宅,子位陰私禍更多;巳上患勞兼自縊,到辰須是出師婆。
勝光(午)は本位に在れば資財の充足を主る。寅の位に臨めば木火相生して、名声は自ら至る。申酉に到れば官災を主りて血を見るべし。子の方に到れば水火が相戦して、馬匹が死し生産に災あることを主る。小吉(未)が戌の位に臨めば女子が寡を守ることを主る。寅の位に臨めば病人が呻吟して痛みを呼ぶことを主る。申・酉・午のこの幾位の上に在れば気ありて、婚姻の成るべきことを主る。ただ卯の位の上に到るのみ、家に巫師を出すことを主る。伝送(申)が戌の位に到ればその旺の方である。子の位に臨めば武人を見、刀槍を好むことを主る。午の位を見れば必ず兵を当たるの輩を主る。巳の位の上に到れば喉瘡を患うことを主る。従魁(酉)が午の位に到れば必ず宅舍の事に因りて起こる。子の位に在れば陰私の禍はさらに多し。巳の位に在れば労病を患い併せて縊死の事あることを主る。辰の位に到れば即ち家に巫婆を出すことを主る。
河魁到丑魔神藏,申上軍人妖壽郎;辰位宅邊枯骨犯,徒刑卯上痛傷亡。登明到丑病萎黃,到巳必主少陰亡;未上豬羊饒失散,戌方還出丑兒郎。神后臨酉見金神,到寅見主樂工文;戌上中央為病患,後婦辰方絕子孫。大吉到戌為旺方,丑上面丑肚脂囊;臨卯必須頭頂禿,青龍位上損牛羊。
河魁(戌)が丑の位に到れば魔神の潜蔵することを主る。申の上に到れば軍人と夭亡の少年を主る。辰の位に在れば宅の傍に枯骨の作犯あることを主る。卯の位に到れば徒刑を受け、痛苦・傷亡することを主る。登明(亥)が丑の位に到れば病人が面色・萎黄することを主る。巳の位に到れば必ず年少の女子の亡故を主る。未の上に在れば猪羊の走失多きを主る。戌の方に到れば即ち容貌の醜陋なる児郎を生み出すことを主る。神后(子)が酉の位に臨めば金神を見ることを主る。寅の位に到れば楽工と文書を見ることを主る。戌の上に居れば病患あることを主る。辰の方に到れば後妻を娶りて子孫を絶つことを主る。大吉(丑)が戌の位に到ればその旺の方である。丑の本位に在れば人の面が醜く腹大にして脂多きを主る。卯の位に臨めば必ず頭頂に禿を生ず。青竜の在る寅の位に到れば牛羊を損傷す。
十二將神歌の解
天罡戰鬥爭文狀,醫藥屠廚兇惡人;金火相生為小吉,木來舌事兄弟分;若逢水上爭田土,斗打官災寅卯刑。太乙言是凶怪動,夢寐虛驚鳥雀鳴;婦女輕薄淫亂事,陰私傳送走西東;若逢土木為文字,金水陰災病患沉;上克下兮為之產,下克上兮口吐紅。
この一篇は前の篇に対する申解で、每位の将神の主る所とそれが五行に遇うときの変化とを合わせて説く。天罡(辰)は争闘と官司の状紙を主り、医薬・屠戸・厨子と凶悪の人を象として取る。金・火に遇って相生すれば即ち小吉と算する。木が来て土を克すれば、口舌・是非、兄弟が家を分かつことを主る。もし水の上に落ちれば、田土を争奪することを主る。もし寅卯と相刑すれば、毆闘と官災を主る。太乙(巳)は凶怪が発動することを主り、夢の中の虚驚、鳥雀の乱鳴。また婦女の軽薄・淫乱の事を主り、陰私の消息が東西に乱れて伝わる。もし土・木に遇えば、文書の事を主る。金・水に遇えば、女眷に災ありて病患が沉重なことを主る。上位が下位を克すれば生産の事を主り、下位が上位を克すれば口より血を吐くことを主る。
勝光發用憂驚恐,財帛文書信息臨;富貴生和鞍馬事,宜居土木喜相逢;若逢金水屯遷病,馬亡財失血光生;水在上兮文書阻,水在下兮失公文。小吉酒食來合會,婚姻婦女並交易;相生五穀物錢文,相剋陰謀無不濟;火金旺處喜相逢,寅木官災百事凶;若臨水上競田園,克者為無旺者是。
勝光(午)が発用を作れば憂慮・惊恐を主るが、同時に財帛・文書と消息の到来をも主る。生を得合を得れば富貴と鞍馬の事を主り、土と木に遇うに宜しい。もし金・水に遇えば、困頓・遷移と疾病を主り、馬匹が死し、銭財を損失し併せて血光を生ず。水がその上頭に在れば文書が阻まれることを主り、水がその下頭に在れば公文を遺失することを主る。小吉(未)は酒食の聚会を主り、婚姻・婦女と交易を主る。相生すれば五穀・財物と銭鈔を主り、相克すれば陰謀は至らざるなし。火・金の旺処に遇えば最も喜ぶべし。寅木が土を克すれば、官災を主りて百事皆凶。もし水の上に臨めば、田園を争奪することを主る。この類の課を断ずるは、克なければ最も旺の一位を取って用と為す。
傳送有人奔走出,水土相生人富貴;見火人災病主沉,木來口舌凶晦至;道逢車碾寅卯沖,問覓軍人巳午是。從魁婦女索離休,火克陰私為此由;壯力婦女多厚重,釵釧金銀酒器求;木來口舌陰私禍,見火屯災損女憂。
伝送(申)は人が奔走して外に出ることを主る。水・土に遇って相生すれば、人は富貴。火を見て金を克されれば、人に災ありて病勢が沉重なことを主る。木が来れば、口舌と凶晦の事を主る。もし寅卯と相冲すれば、道路上で車に碾傷されることを主る。兵を当たる人を尋ね覓めんとすれば、巳午の两位を見よ。従魁(酉)は婦女が休書を索めて離異することを主り、起因は火が来て金を克して陰私を生ずるにある。それが象として取る婦女は体壮で力あり、挙止が厚重で、物象の上では釵鈿・金銀と酒器を主る。木が来れば、口舌と陰私の禍を主る。火を見れば、困頓・災厄を主り、女子を傷損して憂を生ず。
河魁獄訟畜亡遊,僧道奴僕貴賤搜;見墓尸骸逢水競,木遭刑苦主人憂;生合金火貧而富,若見刑沖定主愁。登明無事莫追求,乞索求財仔細搜;婦人無淫性情善,木生金旺美中收;若逢土上爭田地,見火陰災婦病休。
河魁(戌)は牢獄・訴訟、牲畜が死亡・走失することを主り、人物の上では僧道・奴僕および貴賤の人の中に求めよ。墓庫を見れば屍骸の事を主り、水に逢えば争競を主る。木が来て土を克せば、刑を受け苦しみを受けて主人が憂愁することを主る。もし金・火と相生・相合すれば、貧より富に転ずることを主る。もし刑冲を見れば、必ず愁う。登明(亥)は事なきときは強いて求むる勿れ、乞い索め財を求むるを占うは仔細に捜尋せよ。それが主る所の婦人は淫らずして性情は良善。木が水の生を得て金がまた旺に当たれば、美満の中に収穫あるべし。もし土の上に落ちれば、田地を争うことを主る。火を見れば、女眷に災ありて婦人が病むことを主る。
神后姦淫失望求,臨子隨波性逐流;若居金木重重吉,見土相爭田與疇;火入婦災陰病患,血光驚恐理中搜。大吉咀咒作冤仇,直蠢之人貴賤求;宜臨金火生合吉,見水相爭自有由;見木官災詳上下,五行生剋課中謀。
神后(子)は奸淫の事と求む所が落空することを主る。子の本位の上に臨めば、人として波に随い流れて定見なきことを主る。もし金・木と相配すれば、重々皆吉。土を見て水を克されれば、田地のために相争うことを主る。火がその中に入れば、婦人が災に遭い女眷が病を患うことを主り、血光と惊恐とは皆この道理の中より求めよ。大吉(丑)は詛咒と冤仇を結ぶことを主り、人物の上では直率・愚鈍の人を象として取り、貴賤もあり得べし。金・火に臨んで生を得合を得れば宜しく吉。水を見れば相争うが、自ずから其の缘由あり。木を見て土を克されれば官災あり、さらに上下の位次を詳かに辨ずべし。要するに一切は皆課中の五行の生克の上に推求する。
功曹官吏簿司書,貴重清高富貴奇;大樹老翁醫藥者,相生水火喜無疑;見金口舌錢財散,無貴無官文學遲;若逢土上遭官事,四位之中仔細推。太沖劫煞傷人物,門戶車船並橋木;見金口舌相鬥爭,入土傷財官事毒;若逢水上吉人來,斷此無凶乃有福。
功曹(寅)は官吏と簿書を掌る人を象として取り、人として貴重・清高で、富貴にして不凡を主る。物象・人象の上ではまた大樹・老翁と医を行い薬を売る人を主る。水・火と相生すれば、喜慶は疑いなし。金を見て木を克されれば、口舌と銭財の散失を主り、貴人もなく官位もなく、文運も遅滞する。もし土の上に落ちれば、官司に遭い、さらに四位の中に在って仔細に推求すべし。太冲(卯)は劫煞を帯びて、人を傷り物を損ずることを主り、門戸・車船と橋木を象として取る。金を見れば、口舌・争闘を主る。土に入れば財を傷り、官司は狠毒。もし水の上に落ちて水の生を得れば、吉人の到来あることを主り、このような課を断ずれば凶なきのみならずかえって福あり。
十二貴神の主る所の歌
天乙貴神喜慶多,投知參謁事皆和;須知接引來成就,旺相相生貴客多。騰蛇婦女應陰私,火旺光明鬼怪尸;驚恐憂疑人口病,失物官災須應之。朱雀南方是火精,女人鞍馬訟公庭;火光口舌須見血,飛鳥文書是此情。
この一篇は十二貴神に照らして各々一首四句の歌を編み、每位の主る所を説明する。天乙貴神は喜慶の多きを主り、書を投じて見を求め、貴人に参謁して事事和順。知るべし、全く貴人の接引に頼ってやっと成就する。もしさらに旺相・相生なれば、来る貴客は多し。螣蛇は婦女を象として取り、陰私の事に応ず。火が旺なれば光影・明亮を見、鬼怪と屍骸を主る。また惊恐・憂疑、家人の病、および失物と官災を主り、いずれもそれの身上に応ず。朱雀は南方の火の精で、女人・鞍馬と公堂の上の訴訟を主る。火光と口舌を主りてさらに血を見るべし。また飛鳥と文書を主り、いずれもこの一路の事情である。
六合公吏應陽人,門上追呼官事臨;成合婚姻事成就,若居囚死病呻吟。青龍富足貴人名,旺相資財喜自生;益祿官遷進人口,適逢百事盡歡榮。勾陳婦女愛爭張,應得田宅竟土桑;兩木上下來克緊,官災妻女小喪亡。
六合は公門の吏員を象として取り、男子の身上に応ず。官府の差人が門の上に追呼し、官司が頭に臨むことを主る。また婚姻の成合・事情の成就を主る。もし囚地・死地に落ちれば、病人の呻吟を主る。青竜は富足と貴人の名分を主る。旺相のときは資財・喜慶が自然に生ず。また俸禄の增添・官職の昇遷・人口の增益を主る。それに逢えば百事が歓暢・栄顕す。勾陳は婦女の争執を好むを主り、田宅を争い得、土地・桑園を争奪する上に応ず。もし上下に二重の木が緊く来てこの土を克すれば、官災を主り、妻女と幼小に喪亡あり。
天后良家婦女名,為人多喜應財興;婚姻嫁娶臨金上,得位重重祿漸生。太陰婦女應金星,或吉或凶未見情;立於水上多招吉,木火人謀闇昧生。玄武陽人斜眼窺,有人謀害見逃移;被人盜賊妻女走,鬼動神來無不知。
天后は良家の婦女を象として取り、人として喜慶多く、財物の興旺する上に応ず。もし婚姻・嫁娶の事で天后が金の位に臨めば、金が水を生じて位を得ること重々、俸禄もまた漸々に生ず。太陰は婦女を象として取り、金星の上に応ず。それはあるいは吉あるいは凶で、一時には情実が見えない。水の上に立てば多く吉を招く。木・火に遇えば人が中より謀算し、曖昧の事はこれに由りて生ず。玄武が象として取る男子は眼を斜めにして窺伺す。人が図謀して加害し逃亡・遷移を見ることを主る。また人に盗賊と見做され、妻女が出走することを主る。いったん鬼動・神来あれば知らざるなし。
太常陰人財帛喜,此神上課主亨通;不憂上下臨金火,只怕木來重克凶。白虎當凶事不常,死喪道路見逃亡;臨於本位重重禍,入木口舌入火傷。天空驚恐主先憂,辰戌臨家主病憂;木克本神家長死,陰支受克婦人休。
太常は女眷の方面より財帛の喜びを得ることを主り、この一位が課に上れば諸事の亨通を主る。上下に金に臨み火に臨むも皆憂慮するに足らず、ただ木が来て重々に土を克するのみを怕れて凶とす。白虎が当値すれば凶を主り、事情は変化して定まらず、死喪・道路と逃亡を主る。自己の本位の上に臨めば禍事は重々。木に入れば口舌を主り、火に入れば傷害を主る。天空は惊恐を主りて先に一番の憂愁あり。辰戌が家に臨めば病憂を主る。もし木が来てこのもと土に属する神を克せば、家長の死亡を主る。もし克を受けるが陰支なれば、婦人が保たざることを主る。
其の二
天乙官私陳文狀,謁貴投知去賽神;有克尊親防病患,家中土地犯傷人。騰蛇神動主憂疑,失物光明鬼現之;水克病纏應小口,婦人爭竟斗閒詞。朱雀口舌鬥爭來,文狀人論火發災;焰影輝煌照堂內,飛禽為祟病為階。
これは十二貴神の主る所のもう一套の歌訣である。天乙は公私の事の上で文書・状紙を呈递し、貴人を謁見し書を投じて識を求め、併せて往きて願を還して神を賽すことを主る。もし克を受ければ、尊親は病患を防ぐべく、さらに家中の土地神が作犯して人を傷ることを主る。螣蛇が発動すれば憂疑を主る。物を失うとき光影を見るは鬼の形を現すなり。もし水に克されれば、疾病の纏綿して幼小の身上に応ずることを主り、また婦人が争執し、閑言をもって相闘うことをも主る。朱雀は口舌・争闘の到来を主り、文書・状紙によって人に議論されて火が起こりて災と成る。また火焰・光影が輝煌して堂の中に照るを主る。さらに飛禽が祟を為し、これに由りて疾病を引き出すことを主る。
六合堂內喜情歡,買賣交關和合安;成就婚姻需見水,被刑勾喚急趨官。勾陳官事競田莊,爭鬥家中婦族強;疑惑二心無定執,克來婦病怪財傷。青龍逆行事可藏,須損人財口舌詳;旺相貴人來接引,克來爭物被人傷。
六合は堂の中に喜慶・歓情あることを主り、売買・交易が和合して安穏す。婚姻を成就せむと欲せば水を見て木を生ずるを要す。もし刑克されれば、官府に勾喚されて急いで走りて差に応ずることを主る。勾陳は官司と田荘の争奪を主り、家中に争闘ありて妻族の一方が強勢なり。また心に疑惑を存し二意が定まり執ることなきを主る。もし克を受ければ、婦人が病み、怪異を見併せて財を損ずることを主る。青竜はもし逆行すれば、事情は蔵せられるべし。人口・銭財と口舌の損失あるかを細かに見るを要す。旺相のときは貴人が来て接引す。もし克を受ければ、物件を争奪して人に傷られることを主る。
天后比和喜和諧,若乘水上必招財;病災產厄須臨土,金上逢之嫁娶來。太陰同處丑未宮,婦女妻財必信通;火主災生木謀害,若臨辰戌病轉濃。玄武鬼賊二事同,人論官事狀難窮;更臨二水非為吉,金上逢之定不凶。
天后は別の位と比和すれば、喜慶・和諧を主る。もし水の上に乗じて気を得れば、必ず財を招く。もし土の上に臨んで土に克されれば、疾病・災厄と生産の厄を主る。もし金の位の上でそれに遇えば、金が水を生じて生を得、嫁娶の事の到来を主る。太陰は丑未と宮を同じくして、婦女と妻財の方面で音信が通達することを主る。火に遇えば災禍が生じ、木に遇えば人が中より謀害す。もし辰戌に臨めば、病勢が転じて濃くならん。玄武は鬼祟と盗賊の二事が同時に発生することを主る。人に官に告げられて状紙が纏綿して窮まらず。もしさらに二重の水に臨めば、吉兆にあらず。もし金の位の上でそれに遇えば、金は能く水を生じて気が順い、必ず凶ならず。
太常婦人酒食宴,婚姻口願兩相關;求就望成無不應,立於井灶犯中元。白虎聞喪道路中,亡人驚走失財凶;須憂邊境逢兵革,脫厄河梁被馬沖。天空驚恐失精魄,奴婢逃亡屋作聲;憂見驢騾曾見怪,主為凶事克虛驚。
太常は婦人が酒食・宴会を設くることを主り、婚姻と許した口願の二事が相関聯す。事を求め成功を望めば、応験せざるなし。ただもし井竈の位の上に立てば、中元の忌を犯す。白虎は道路上で喪の信を聞くことを主る。人の死亡あり、人が驚走し併せて財を失うは凶。さらに辺境の上に兵革の乱に遇うを憂慮すべし。身を脱して厄を避けんと欲すれど、河の上の橋梁の処にて馬に冲撞される。天空は惊恐して魂を失い魄を失うことを主る。奴婢が逃亡し、屋中が鳴り響く。また心を憂えて驢騾を見、かつて怪異を見たことを主る。帰する所は主る所が凶事で、克制した後にはただ一場の虚驚と成る。
十二地支併せて貴神の主る所
亥為高樓及嶺崗,胎傷賊盜小口亡;應在孟冬十月將,陰私鬼魅有逃亡。戌為妖魔宅為墳,須有官災及病人;玄元更逢秋季裡,神妖鬼怪笑聲頻。從魁財帛事不明,陰人媒保口舌生;財帛人離方始住,動在中秋辛與庚。
この一篇はまず十二地支に照らして各々一首四句の歌を断じ、兼ねて応期を指し出す。亥は高楼と嶺岡を主り、胎孕が傷を受け、盗賊に遭い、家中の幼小が亡故することを主る。応期は孟冬十月に亥を将と用うるの時に在り。また陰私・鬼魅と逃亡を主る。戌は妖魔を主り、宅子は墳墓の形を成し、必ず官災と病人あり。戌の本気がもしまた秋季に在れば、神妖・鬼怪が頻々と笑聲を発することを主る。従魁は即ち酉で、財帛の事の明らかならざるを主り、女眷と媒人・保人との間に口舌を生ず。財物が散じ尽き人も離れ去るを待って、事はやっと罷む。発動は中秋八月と庚辛の日に在る。
申為往還宅移動,喪服官病有呼招;吉神吉將相生喜,惡生臨申有禍殃。未主婚姻宴會娛,喪服口願有年餘;將到季夏看神斷,井院風窗枉守孤。午為文狀動官方,陰私信息定榮暢;卯到蕤賓丙丁日,婦人鞍馬血膿瘡。
申は往来・奔走、宅舍が遷動することを主り、また孝服・官司と疾病を主り、さらに人に呼喚・招引されることを主る。もし吉神・吉将がそれと相生すれば、喜びを主る。もし凶悪の神が申の上に落ちれば、禍殃あらん。未は婚姻と宴会の楽を主り、また孝服と許した口願が一年あまりを拖ることを主る。月将が季夏六月に行き到るときは貴神を見て断ずべし。また水井・庭院、風窗の間に在って、空しく孤单を守るを主る。午は文書・状紙が官府を驚動することを主り、陰私の消息は必ず順暢・通達す。もし卯が蕤賓(五月)に行き到り、および丙丁の日なれば、婦人・鞍馬および血膿の瘡疾を主る。
巳為憂慮失財驚,病臨陰小影光生;四月朱門才始旺,夢魂廚灶釜虛驚。辰為鬥訟惡人欺,家中不明妨財帛;動在季春辰戌日,死亡人口競田宅。卯主傷人賊盜財,陰私抗拒口舌災;動在春分卯酉裡,術人兄弟應時來。
巳は憂慮・失財と惊恐を主り、疾病が女眷・幼小の身上に落ち、さらに光影・怪異を生ずべし。四月の裏に朱雀の門がやっと旺に転ず。夢魂が寧らかならず、厨房・竈の下に鍋釜の自鳴する虚驚を主る。辰は争闘・訴訟、悪人に欺凌されることを主り、家中の事情が明らかならずして財帛を妨ぐ。発動は季春三月と辰日・戌日に在り、人口の死亡・田宅の争奪を主る。卯は人を傷り、盗賊が財を劫することを主り、陰私・抗拒と口舌の災を主る。発動は春分の前後と卯日・酉日に在り、術士と兄弟の時に応じて到来することを主る。
寅為文字動官私,口願神祗樹影移;應在孟春甲乙日,貴人家長及僧師。丑主比鄰橋樑間,上人進身小人閒;必是爭競田產事,季冬丑來日災殃。子主奸狡不明白,定主婚姻有暗隔;必是仲冬十一月,不然人死更遭賊。
寅は文書が公私の両面を驚動することを主り、また許した口願・神祇の事と樹影の移動を主る。応期は孟春正月と甲乙の日に在り。人物の上では貴人・一家の長と僧人・法師を主る。丑は隣里と橋梁の間の事を主り、上等の人は進身を得るに、小人は却って閑居して事なし。争う所は必ず田産で、季冬十二月と丑の来る日に災殃あらん。子は人の奸猾・狡詐、事情が明らかならざるを主り、必ず婚姻の中に暗中の阻隔あることを主る。仲冬十一月に応じ、さもなくば人が死してさらに賊に遭う。
天乙求財看謁人,錢財信息徵召君;文字賢人酒食至,寒熱頭目疼痛真。騰蛇驚恐夢多般,詞訟囚繫火異光;門戶不安有官事,血疾頭癰凶事多。朱雀口舌書信息,印綬女人兼怪異;錢財飛鳥入官門,血光詈罵驚憂至。
以下さらに十二貴神に照らして各々一首を断ず。天乙は財を求めることと来人を謁見することを主り、銭財・消息と朝廷の徴召を主る。また文書・賢人と酒食の到来を主る。疾病の上では寒熱の往来、頭部と眼目の疼痛を主り、いずれも応験甚だ著し。螣蛇は惊恐と種種の怪夢を主り、詞訟・囚禁と火光・異象を主る。また門戸が安ならず官司あることを主る。疾病の上では血症と頭の上に癰を生ずることを主り、凶事は甚だ多し。朱雀は口舌と書信・消息を主り、印綬・女人および怪異の事を主る。また銭財・飛鳥と官門に入ることを主る。さらに血光・人に辱罵せられ、惊恐・憂愁が隨いて至ることを主る。
六合婚姻賞賜財,酒食交易合和諧;婦女陰私求事物,全身會眾至親來。勾陳斗打主勾連,爭財入官為宅田;逃亡捕賊婦人事,血光癰腫及傷殘。青龍婚姻書信求,和合金玉及求財;酒食婦人及賞賜,寒熱不定吏使來。
六合は婚姻・賞賜と財物を主り、酒食・交易と和合・諧順を主る。また婦女の陰私・事物の求取を主る。三合して身を全うするの時は即ち衆人の聚会・至親の到来を主る。勾陳は毆闘と勾連・牽扯を主り、財を争いて官府に鬧ぐことを主り、争う所は宅舍・田地。また逃亡・賊を捕うことと婦人の事を主る。疾病の上では血光・癰腫と傷残を主る。青竜は婚姻と書信の求索を主り、和合・金玉と財を求むるを主る。また酒食・婦人と賞賜を主る。疾病の上では寒熱の定まらざるを主り、人事の上では吏員・差使の到来を主る。
天后婦人陰私多,衣服嫁娶不明過;酒食錢財水溺至,便利不定怎奈何。天空妖禍虛詐因,流遺虛耗走失陳;夫妻離散陰私事,怪精孤窮鬼亂人。太陰婦女主虛姻,陰私酒筵斗慝中;因奸訟禍絲絹嫁,不明女子哭聲頻。
天后は婦人を主り、陰私の事は甚だ多く、衣服と嫁娶を主り、その中に不明・不白の過失あり。また酒食・銭財、および水に溺るる事を主る。疾病の上では大小便の調わざるを主り、人をして奈何すべきなからしむ。天空は妖異・禍事を主り、起因は虚假・欺詐に在り、流失・遺散、虚耗と陈年の走失の事を主る。また夫妻の離散・陰私の事、および精怪が祟を為し、孤苦・貧窮と鬼魅の人を擾すを主る。太陰は婦女を主り、虚假の婚姻を主り、陰私・酒筵と暗中の相闘を主る。また通奸に因りて訟禍を招き、絲絹を以て嫁妝と為すを主る。さらに来歴の明らかならぬ女子が頻々に哭泣することを主る。
玄武盜賊遭亡由,夫妻離散走央求;口舌伏匿官事起,腸虛腰疼足不周。太常和合酒食筵,婚姻會眾徵召遷;衣服錢財賞賜得,天神送福吉神來。白虎喪門哀痛哀,財散道路口舌來;斗打哭聲剝爵事,官中見血謀我災。
玄武は盗賊を主り、損失を遭受する根由で、また夫妻の離散・四方に奔りて央求することを主る。さらに口舌と藏匿を主り、官司はこれに由りて起こる。疾病の上では腸中が空虚・腰痛・歩が便ならざるを主る。太常は和合と酒食・宴筵を主り、婚姻・衆人の聚会と朝廷の徴召・昇遷を主る。また衣服・銭財と賞賜を得ることを主る。さらに天神が福を降し吉神が到来することを主る。白虎は喪門と同類で、哀痛して已まざるを主り、財物の散失・道路上で口舌を招くを主る。また毆闘と哭聲、および爵位を削奪される事を主る。さらに官府の中に血を見、人が図謀して我に加害するを主る。
人元吉凶の主る所
甲為神樹天馬上,口願祈多未賽神。有克傷財及騾犬,兔貓為怪宅驚人。乙來旺相資財足,天干逢之有吉祥。有克門災窗牖破,下來克上馬頻瘴。丙逢旺相見煙光,必有禽蛇現灶傷。若見更逢玄武克,憂多口舌賊來傷。
この一篇は人元の十干に照らして各々一首四句の歌を断ず。甲は神樹と天馬の上に落ち、許した口願・祈求が多くしていまだ願を還して神を賽さざるを主る。もし克を受ければ、財を傷り併せて騾と犬を損ずることを主り、さらに兔と猫が怪を為して宅舍を驚動することを主る。乙が来て旺相に当たれば、資財の充足を主り、天干の上でそれに逢えば即ち吉祥あり。もし克を受ければ、門戸に災ありて窗櫺が破損することを主る。もし下位が上位を克すれば、馬匹が屡屡に瘴病に染まることを主る。丙が旺相に逢えば、烟光を見ることを主り、必ず飛禽と蛇が現われて竈の上が損を受けん。もしさらに玄武に逢えば来て克して、憂愁多く口舌多く、さらに盗賊が来て傷るを主る。
丁來本位貴賤殘,後嗣英雄武貴遷。有克畜傷並犬死,更兼子死病纏綿。戊己入課主家貧,外來官事被訟論。占宅定知家宅破,克來災禍損其身。庚為金牛臨朱雀,定見損傷有災亡。上克必應人口死,旺相還生馬越常。
丁が自己の本位に落ちれば、貴賤の間に残缺あることを主るが、後嗣の中に英雄を出して、武功に憑りて顕貴・昇遷す。もし克を受ければ、牲畜が傷を受け狗が死し、さらに兼ねて兒子が夭亡し疾病が纏綿す。戊・己が課に入れば家道の貧窮を主り、外面より来る官司は人に公堂に告げられん。宅を占えば必ず家宅がすでに破れたるを知る。もし克を受ければ、災禍がその身を傷損することを主る。庚は譬えば金牛にして朱雀の上に臨み、火が金を克して、必ず損傷を見て災亡あるべし。上位が下位を克すれば必ず人口の死亡に応ず。もし旺相にして生を得れば、かえって馬匹が尋常を超越するを主る。
辛來有克勞病多,自縊惡瘡無奈何。當旺自然家大吉,重重富貴主諧和。壬旺相重喜自新,臨金文雅越常人。木上見之皆有氣,克來刑破濫訛身。癸來入課怪神動,仍看將神並地分。相乘更得旺相爻,決定家中有愁悶。
辛はもし克を受ければ、労病多きことを主り、さらに縊死と悪瘡ありて、人をして奈何すべきなからしむ。辛はもし旺に当たれば、自然に家中は大吉で、富貴が重々にして人事が諧和す。壬は旺相に当たれば、喜慶が重々にして気象一新す。金の位の上に臨んで金の相生を得れば、人は文雅にして常人に勝る。木の上に落ちれば、木が水の生を得て、いずれも気ありと算す。もし克を受ければ、刑傷・破敗を主り、人に誣赖せられて身が訛詐に陥る。癸は課に入れば怪異の神の発動を主り、さらに将神と地分とを合わせて見よ。もし互いに相乗じてまた旺相の爻を得れば、必ず家中に愁悶の事あることを主る。
四位五行の主る所
人中災福最幽玄,四位相乘一處看。地分受克為六畜,更兼人死損財錢。將神受克為財帛,婦死經來已數年。貴神外被天干克,合災人口及傷殘。下克干兮人逃亡,死囚官事亦乖張。地分克干禍在外,干克地分器物當。
人事の中の災と福とは最も幽深・玄妙で、四位が互いに相乗ずる関係を合わせて一箇所に見るを要す。地分が克を受くれば、六畜の上に応じ、さらに兼ねて人が死亡し銭財を損失す。将神が克を受くれば、財帛の上に応じ、妻の亡故してすでに数年なるを主る。貴神が外より天干(人元)に克されれば、家人が災に遭い傷残に至るを主る。下位が人元を克すれば、人が逃亡することを主る。もし課気が死・囚の地に処すれば、官司もまた乖違・不順す。地分が人元を克すれば、禍事は外面に応じ、人元が地分を克すれば、器物の上に応ずる。
將克干兮應有喜,重重喜慶合榮昌。干若來克月將上,破家損財賊須防。二火見金財帛損,陰私訛濫外邊廂。火克二金雙女競,外來婦女家中藏。二水見金主文章,二金二水喜非常。二木忽來臨火內,火光口舌人災殃。二土二水爭田土,官事重重屢見凶。田蠶不遂財難聚,外來人口患家中。
将神が人元を克すれば、喜びあるべく、喜慶が重々にして栄昌の象に合す。人元がもしかえって将神を克せば、家を破り財を損ずるを主り、さらに盗賊を隄防すべし。二重の火が金を見れば、財帛が損を受けるを主り、外面に陰私・訛詐の事あり。一の火が二重の金を克すれば、二つの女子が相争うを主り、外来の婦女が家の中に藏る。二重の水が金を見れば、金水が相生して、文章あることを主る。二重の金二重の水なれば、さらに喜慶は非常なり。二重の木が忽ち火の中に落ちれば、火光・口舌と人口の災殃を主る。二重の土と二重の水とが相争えば、田土を争奪することを主り、官司が重々にして屡々凶険を見る。田蚕は順わず銭財は聚め難く、さらに外来の人口が家中に在って病む。
又推何神立何干?看其喜神重入臨。干若來克將上宿,災禍連綿定是深。宿又以前來克方,六畜死傷災更深。太陽太陰為喜曜,上和下睦皆同心。此是孫臏真妙訣,後人加意細推詳。
ついでさらにどの神がどの天干に配するかを推究し、喜ぶ所の神に重複して位に臨むものあるかを見よ。人元がもし来て将神の帯ぶる星宿を克せば、災禍は必ず連綿としてしかも深重なり。この星宿がもしさらに前へ往きて地分を克せば、六畜が死傷して、災禍はさらに深し。太陽と太陰とは喜ぶべき星曜で、それらに遇えば上下が和睦し互いに心を同じくす。以上は孫臏の伝うる所と托する真妙の口訣で、後人は格外に留意して細かに推詳すべし。
四位雜斷の歌
干克貴人人謀己,貴人克干己謀人。方將克干幼犯長,干克將神主妻凶。將克方兮傷小口,重重克上獨勾榮。重重克下多災病,內爭外戰亂紛紛。人元生神多富貴,方生神將事和平。
人元が貴人を克すれば、人が自己を図謀することを主る。貴人が人元を克すれば、自己が他人を図謀することを主る。地分・将神が来て人元を克すれば、卑幼が尊長を冒犯す。人元が将神を克すれば、妻に凶あることを主る。将神が地分を克すれば、幼小を傷ることを主る。層層に上に向かって相克すれば、ただ勾陳のみが榮顕を得る。層層に下に向かって相克すれば、災多病多し。内争・外戦、紛乱して休まず。人元が貴神を生ずれば、富貴を主ること多し。地分が貴神と将神を生ずれば、事情は和平・順遂す。
將生地分財帛喜,干生貴將友人臨。神生干兮尋人吉,將貴相生孝子孫。位生將主婚姻美,重重生上外人欽。四位相生百事吉,若逢刑剋事還凶。陽多陰少女人事,陰多陽少男子從。
将神が地分を生ずれば、財帛の喜びを主る。人元が貴神と将神を生ずれば、友人が門に上ることを主る。貴神が人元を生ずれば、人を尋ねるを占えば吉。将神と貴神とが互いに相生すれば、子孫が孝順を主る。地分が将神を生ずれば、婚姻の美満を主る。層層に上に向かって相生すれば、外人が欽敬することを主る。四位が相生すれば百事皆吉で、もし刑克に遇えば、事情は仍お凶と為る。課中に陽支が多く陰支が少なければ、事情は女人の身上に反応し、陰支が多く陽支が少なければ、事情はかえって男子の身上に落つ。
干來克貴失官階,庶者人謀害己財。若憂官事仍消散,胸肋生瘡自己災。人元克將將克位,求財不得反成衰。人元克將方克貴,所謀難得尊長怪。方生干兮添印綬,干若生方福自來。方刑月將妻財損,月將刑方官事該。干方同類兄弟動,明輩相逢事放懷。
人元が来て貴神を克すれば、官を為す人は官階を失い、平民は人が自分の銭財を図謀する。もし官司を憂慮すれば、かえって消散を得る。疾病の上では胸脇に瘡を生ずるを主り、自身の災である。人元が将神を克して将神がまた地分を克するは、層層に相克して、財を求めて得られざるのみならずかえってさらに衰う。人元が将神を克し、地分が貴神を克すれば、謀る所の事は成り難く、さらに尊長に責め怪されん。地分が人元を生ずれば、印綬を添え得るを主る。人元が地分を生ずれば、福気は自ら到来す。地分が将神を刑克すれば、妻と銭財が損を受けるを主る。将神が地分を刑克すれば、即ち官司あるべし。人元と地分とが同類なれば、兄弟が発動し、同輩に相逢えば、事情は心懐を寛く放つべし。
上局の災福を論ずる歌
混沌初分天與地,五行造化生萬類。陽多純陽定是男,陰多陰盛女人輩。二陽夾陰主女人,二陰夾陽男子真。木若無氣有刑剋,克上頭面下腰膝。墓絕之方主癱瘓,五行之內須消息。土來若逢死敗鄉,必主其人瘋脹疾。太沖克土必耳聾,墓絕克下必殘疾。
混沌が初めて分かれて天地あり、五行の造化が万類を生ず。課中に陽支が多く純れに陽なれば、断じて問う所は男子。陰支が多く陰気が盛んなれば、問う所は即ち女子。二つの陽が一陰を挟めば、女人を主る。二つの陰が一陽を挟めば、正しく男子を主る。木はもし気なくまた刑克を受ければ、克が上に在れば病は頭面に、克が下に在れば病は腰膝に在る。木が墓絶の方に落ちれば、癱瘓を主る。これらは皆五行の内に在って細かに消息して推求すべし。土はもし行きて死地・敗地に逢えば、必ずこの人が瘋癲・腫脹の疾を患うを主る。太冲(卯木)が土を克せば、必ず耳聾を主る。墓絶に落ちてまた下に向かって相克すれば、必ず残疾を主る。
下克之時鬼蠱氣,上克之時主水溺。上火下水頭目盲,下火上水必氣沖。火克金來咳嗽頻,下克金來新患得。白虎庚辛在外亡,若加火上必刀傷。丙午朱雀還逢水,自縊或投井裡亡。太常逢劫人毒藥,更兼嘔吐見血光。四孟火多天行病,太陰入墓婦人傷。或是惡疾多瘡苦,闇昧不明惡自當。
下位が来て克すれば、鬼祟・蠱毒の気に中ることを主る。上位が来て克すれば、水に溺るるを主る。上に火あり下に水なれば、頭目が明を失うを主る。下に火あり上に水なれば、必ず気が逆に上に冲るを主る。火が金を克すれば、咳嗽の頻々なるを主る。下より金を克すれば、則ち新たに得たる病である。白虎が庚辛の金を帯びれば、外郷にて死するを主る。もしまた火の上に加えれば、必ず刀傷を主る。丙午の朱雀がさらに水来るに逢えば克して、縊死するかあるいは井に投げて死するを主る。太常が劫煞に遇えば、人に毒薬を下されるを主り、さらに兼ねて嘔吐して血光を見る。寅申巳亥の四孟にして火多ければ、流行の時疫を主る。太陰が墓に入れば、婦人が傷を受けるを主り、あるいは悪疾を患いて瘡痛の苦を受け、事情は曖昧・不明にして悪果は自ら承当す。
玄武遭克眼斜盼,路亡惡死遭傷患。六合祖吏必受誅,騰蛇多災逢坎難。死氣青龍累世貧,勾陳受克財亡身。男子守鰥女守寡,更無衣祿一身貧。天后神后遭水溺,若遇天空財橫迍。
玄武が克に遭えば、人の眼が斜めに視るを主り、あるいは路上に死し、凶死と傷患に遭遇す。六合はもし世代の吏員を象として取れば、必ず刑誅に遭うべし。螣蛇は災多く、坎陷の難に遇うべし。青竜が死気の地に落ちれば、累世の貧窮を主る。勾陳が克を受ければ、財を破りて身を喪するに至るを主る。このような課は男子は鰥を守り女子は寡を守り、さらに衣食・俸禄なく、一身は貧寒。天后と神后とが同じく水に属して克に遭えば、水に溺るるを主る。もしまた天空に遇えば、銭財の上に屯難を横に生ずべし。
中局の婦女を論ず
婦女災禍克陰陽,水土多愁入墓鄉。產血之災頻過了,木敗風邪咳嗽傷。守寡水逢四季土,惡煞加之無疑語。將方克主須損夫,入墓之方水蠱疽。太陰入卯主自縊,太沖到酉事同占。後遭陰刑入死地,十中八九定不良。
この一篇は専ら婦女の事を断ず。婦女の災禍は陰陽の両方の相克を見、水と土とがもし墓郷に落ちれば、愁苦を主ること多し。生産に血を出す災難は屢々過ぐといえども、木がもし敗絶すれば、また風邪を感受して咳嗽して身を傷るを主る。水が辰戌丑未の四季の土に逢いて克されれば、寡を守るを主り、さらに惡煞を加えれば、この判斷は疑う可きなし。将神と地分とが主位を克すれば、必ず丈夫を傷損す。墓地の方に落ちれば、水蠱と瘡疽を主る。太陰(酉金)が卯に入れば、縊れて自ら死するを主る。太冲(卯木)が酉に到れば、卯酉の相冲して、占う所は同じ。天后がさらに陰刑に遭いて死地に落ちれば、十中八九は断じて良からず。
小吉太常臨巳午,木煞加之是噎傷。更逢劫煞臨其上,餓死之時難以當。辛酉其逢賊下火,血肉身亡無避方。庚辛見之道路死,陰虎同鄉亦有傷。如克寅方先死父,若還克卯母先亡。神將相剋結髮死,干神相剋不久長。
小吉(未)と太常とが巳午の上に臨み、さらに木煞を加えて克せば、噎食・傷中の疾を主る。もしまた劫煞に逢いてその上頭に臨めば、餓死するの時に至りて抵当し難し。辛酉の金はもし賊神が下に在ってまた火が来て克せば、血肉の身が亡故して、避るべき方なし。庚辛がこれを見れば、道路上に死するを主る。太陰と白虎とが一郷に同じく在れば、また傷損あり。もし克が寅方に在れば、父が先に死するを主る。もし克が卯方に在れば、母が先に亡ぶを主る。貴神と将神とが相克すれば、結髮の妻の死亡を主る。人元と貴神とが相克すれば、夫妻が長久ならざるを主る。
下局の生産を論ず
人稟陰陽父母精,兩和相感腹中生。懷胎十月人難辨,須定剛柔配五行。月將加臨十二位,一撮鬼鏡別陰陽。貴合蛇雀白玄空,又見青勾常后陰。日生男兒月生女,消息四位要加臨。
この一篇は専ら生産を断ず。人は陰陽と父母の精氣を稟受し、両に和して相感じて腹の中に胎を成す。懐胎十月の間、胎兒が男か女か辨じ難く、剛柔に照らして五行に配して推定するを要す。月將を十二位の上に加え臨ましめれば、恰も一面の鬼を照らす明鏡のごとく、陰陽・男女を辨出すべし。十二貴神の中に在って、天乙・六合・螣蛇・朱雀・白虎・玄武・天空は一類に属し、青竜・勾陳・太常・天后・太陰はまた一類。白昼に生まるるは男兒、夜間に生まるるは女兒。さらに四位の加え臨むの情形を反覆して消息・推詳すべし。
顏色只於時上定,五行辨之分富貴。臨旺之方色分明,若逢衰敗事不成。木青水黑金言白,火紫土黃定本因。旺處顯榮衰處賤,皆就陰陽可細分。金瘦土敦水主秀,衰逢醜陋旺聰明。若逢敗絕空亡劫,只恐生育難保身。
嬰兒の氣色はただ生時の時辰の上に定まり、五行を以て其の将来の富貴を分辨す。旺方に落ちれば氣色は分明で、もし衰敗の地に逢えば事情は成らず。五行に色を配するは、木は青・水は黑・金は白・火は紫・土は黄、これが色を定むるの本源である。旺処に落ちれば顯榮し、衰処に落ちれば卑賤で、いずれも陰陽に就いて細かに分辨すべし。形貌の上では金は瘦削を主り、土は敦厚を主り、水は清秀を主る。衰地に落ちれば容貌は醜陋し、旺地に落ちれば天資は聰明。もし敗絶・旬空と劫煞に逢えば、ただ恐らくは生産のときに性命さえ保ち難からん。
貴神の十二位に臨む主る所
天乙臨寅帝命恩,貴人文字犯宅神;射覆珍寶奇異物,路逢官鬼道遊人。天乙臨卯兄弟乖,官事傷財又到來;射覆水生須細碎,逢醫術士轂車推。天乙臨辰狀落空,奸邪文字鬥爭凶;邀候兵官牛倒死,懷藏圓物及銅鏡。
以下の十二篇は每位の貴神が十二地支の上に落つるに照らして分断し、每首四句の格式は大抵同じ。前の二句は人事の吉凶を断じ、後の二句は「射覆」(藏する所の物を推す)と「邀候」(門を出て途中に何の人物に遇うか)を断ず。天乙が寅に臨めば、帝王の詔命・恩澤を得るを主り、また貴人と文書の事を主るが、宅神を冲犯せん。射覆の藏する所は珍寶・奇異の物。路上では官吏・鬼卒と雲遊の人に遇うべし。天乙が卯に臨めば、兄弟の不和を主り、官司と財を損ずるとが相接して来る。射覆の物は水中に生じて形体が細碎なるもの。路上では醫生・術士に遇い、あるいは車輪の輾転して過ぐるあり。天乙が辰に臨めば、狀紙が落空することを主り、姦邪の人が文書を以て相争うは凶。途中では兵士・官員に遇い、あるいは牛の倒れ斃るるを見ん。藏する所は圓形の物と銅鏡。
天乙臨巳急書來,廚灶虛聲怪見災;射覆真言射寶器,牽牛騎馬次相摧。天乙臨午為徵召,進祿添財福有餘;占射寶珍神祀物,送迎官貴馬驅馳。天乙臨未投友知,喜事諸般見不遲;懷裡美香珍果物,路逢羊酒話婚期。
天乙が巳に臨めば、急ぎの信の送られ来ることを主り、厨房・竈の下に端なき聲響を発して怪を現し災と成す。射覆はまさに直言して其の寶器たるを當てべし。途中では牛を牽き馬に騎る人が相接して過ぐるに遇うべし。天乙が午に臨めば、朝廷の徴召を受くるを主り、俸禄を進め銭財を添えて、福氣は有餘。射覆の藏する所は珍寶と神を祭る物。途中では官貴を迎え送り、車馬の奔馳する場面に遇うべし。天乙が未に臨めば、書を投じて朋友・知己を結ぶを主り、各樣の喜事が疾くに分曉を見ん。藏する所は香料と珍貴の果品。路上では羊と酒とを備えて、正しく婚期を商談する人に遇うべし。
天乙臨申貴客期,遠鄉書信帶凶疑;路逢甲隊兵官過,珍寶金錢藥石資。天乙臨酉酒食排,商逢出入不為災;射覆刀錢及盞鏡,奴婢隨行自外來。天乙臨戌官事災,舊來沉滯再成乖;犬咬牛騾重接貴,懷藏藥物及錢火。
天乙が申に臨めば、貴客と約あるを主るが、遠鄕より来る書信は凶信を帯びて人をして疑慮せしむ。路上では甲を披ける隊伍と兵官の經過するに遇うべし。藏する所は珍寶・金銭と藥石の類。天乙が酉に臨めば、酒食を排設するを主り、商を經營し出入するも災と成らず。射覆の物は刀・銭および杯盞・銅鏡。奴婢の主人に隨い外面より来るあらん。天乙が戌に臨めば、官司の災を主り、舊日の沈滯せる事がまた乖違を生ず。途中では狗が牛・騾を咬むを見、また再度に相接して貴人に遇うべし。藏する所は藥物および銭と火種。
天乙臨亥競田莊,官事如何陰小迥;邀候花珍及幼婦,物為眼竅帶剛圓。天乙臨子甘神殃,貓鼠同行子必亡;射覆彩妝經婦手,逢人外死婦還傷。天乙伏位課占神,加官晉祿喜眉梢;若逢敗絕空亡卻,只恐生育難保身。
天乙が亥に臨めば、田莊を争奪するを主り、官司の結果如何なるかはさらに女眷・幼小の一方が遠く離るるかを見るを要す。途中では花朵・珍玩と年幼の婦人に遇うべし。藏する物は孔竅を帯びて形体が剛硬・圓整なり。天乙が子に臨めば、神靈の殃を降すを甘受するを主り、猫と鼠とが同行するを見れば、孩子は必ず亡ぶ。射覆の物は彩色の妝飾にして婦人の手を經たるもの。人が外にて死するに遇い、婦人もまた隨いて傷を受けん。天乙が自己の本位に落ちて伏吟の課と成れば、官を加え禄を進むを主り、喜びは眉梢に上る。ただもし敗絶と旬空に逢えば、ただ恐らくは生育のときに性命さえ保ち難からん。
螣蛇の十二位に臨む主る所
騰蛇臨寅文字憂,光影空中神樹求;射覆花錦衣赤白,鶻禽斗鬧吏人遊。騰蛇臨卯為開窗,盜賊驚憂女病殃;邀候小兒三五個,懷藏果實草花香。騰蛇臨辰官事興,六畜昏昧田土爭;射覆尾磁錢藥類,路逢婦女見喧聲。
螣蛇が寅に臨めば、文書のために憂慮するを主り、空中に光影を現じ、神樹に向かって祈求して禳解すべし。射覆の物は花紋の錦緞と赤白二色の衣裳。途中では鶻鳥の争闘・喧閙および吏人の往來を見ん。螣蛇が卯に臨めば、窗を開くの象を主り、また盗賊が驚擾し女子が病んで殃に遭うを主る。途中では三五の小兒に遇うべし。藏する所は果實と香氣ある草花。螣蛇が辰に臨めば、官司が興起するを主り、六畜が昏昧・不明にして田土のために相争う。射覆の物は瓷器の尾件と銭・藥の類。路上では婦女に遇いて喧聲を聞かん。
騰蛇伏位夢中驚,鬼怪飛蟲人病縈;蛇鵲空中爭散亂,射覆蠅蟲花木青。騰蛇臨午遠信附,官事火光憂驚懼;邀候禽鳴遊女逃,射覆緋紅吸翠羽。騰蛇臨未憂井灶,孤女財帛防失耗;路見婦女來迎人,射覆絲麻錢穀料。
螣蛇が巳のこの本位に落ちて伏吟と成れば、夢中に驚くるを主り、鬼怪と飛蟲とが祟を為して人は疾病に纏わる。途中では蛇と喜鵲とが空中に争い散亂するを見ん。射覆の物は蠅の小蟲と青色の花木。螣蛇が午に臨めば、遠方の書信が人に托して捎られ来ることを主り、官司と火光とが人をして憂懼せしむ。途中では禽鳥の鳴叫を聞き、遊蕩の女子の逃走するを見ん。射覆の物は緋紅の色と青翠の羽毛。螣蛇が未に臨めば、水井と竈台のために憂えるを主り、孤身の女子の財帛は失散・耗損を防ぐべし。路上では婦女の來て人を迎うるを見ん。射覆の物は絲麻と銭糧・穀料。
騰蛇臨申金器鳴,有人外病死縈縈;廚灶移斷軍人乞,懷中金石鐵銅名。騰蛇臨酉主陰私,奴婢逃亡闇昧疑;占射錢刀針鏡鈕,路逢女主發悲詞。騰蛇臨戌憂喪事,斗打冤仇何事急;邀候驢馱一小童,懷中磚瓦骨石覓。
螣蛇が申に臨めば、金属の器皿が自鳴するを主り、人が外に在って病を患いて死して、纏綿して絶えず。厨竈は遷移して改築すべく、途中では兵を當たる人が乞うに遇うべし。藏する所は金石・鐵銅の類。螣蛇が酉に臨めば、陰私の事を主り、奴婢が逃亡して事情は曖昧にして疑わし。射覆の物は銭・刀・針・鏡と鈕扣。路上では女主人に遇いて悲聲を發す。螣蛇が戌に臨めば、喪事を憂慮するを主り、毆闘して仇を結び、事情の來ること急迫なり。途中では驢が一の小童を駄するに遇うべし。藏する所は磚瓦・骨石の中に求めよ。
騰蛇臨亥賊盜憂,水火沖刑急訟愁;路逢乞丐並燕鼠,懷藏乞索匙鐵求。騰蛇臨子急閒門,蛇鼠堂中怪現頻;邀候同前依法定,懷藏尖細插花文。騰蛇臨丑防咒咀,火光燒宅鄰居仇;邀候園邊逢二女,射為五穀銅鐵求。
螣蛇が亥に臨めば、盗賊を憂慮するを主り、水火が相冲・相刑して急ぎ訴訟を起こして人をして愁えしむ。路上では乞かいおよび燕と鼠に遇うべし。藏する所は乞い索めたる物と匙・鐵の類に求めよ。螣蛇が子に臨めば、急いで門戸を閉鎖するを主り、蛇と鼠とが堂の中に頻々と怪を現す。途中の遇う所は前の一条の法則に照らして定めよ。藏する所は尖細にして插花纹樣を帶ぶるもの。螣蛇が丑に臨めば、人に詛咒されるを隄防するを主り、火光が宅舍を焚燒して鄰居と仇を結ぶ。途中では園の邊に二の女子に遇うべし。射覆の物は五穀と銅鐵の中に求取せよ。
朱雀の十二位に臨む主る所
朱雀臨寅文字信,官事追呼役吏因;邀候見人隨父母,射為花草赤衣新。朱雀臨卯信上門,火光口舌女災屯;路逢夯床刺繡女,懷中果食味何新?朱雀臨辰事紛紛,論切須防官事論;邀候逢人相鬥打,尖剛破瓦赤花盆。
朱雀が寅に臨めば、文書・信件の到来するを主り、官府の追呼は差役・吏員に因りて起こる。途中では人が父母に隨い同行するを見ん。射覆の物は花草と簇新の紅衣。朱雀が卯に臨めば、信件が門に送り上るを主り、また火光・口舌と女子が災に遭い困頓することを主る。路上では床を擡ぐ人と刺繡する女子に遇うべし。藏する所は果品・食物にして、滋味は格外に新鮮なり。朱雀が辰に臨めば、事情の紛紛・擾擾を主り、議論の急切する時は鬧がして官司と成るを防ぐべし。途中では人が互いに毆闘するに遇うべし。藏する所は尖硬の物・破瓦と紅花の瓷盆。
朱雀臨巳口舌事,廚中火發病縈縈;邀候飛禽及小女,懷中杖物似龍形。朱雀臨午火光驚,信因官災病纏縈;邀候倡優騎馬過,飛禽懷裡已成形。朱雀臨未爭婚姻,陰人財帛女婿分;路上急逢厄女過,懷藏甘果赤衣文。
朱雀が巳に臨めば、口舌の事を主り、厨房の裏に火が起こり、疾病は纏繞して去らず。途中では飛禽と小女孩に遇うべし。藏する所は杖狀にして形が龍のごときもの。朱雀が午に臨めば、火光の驚きを主り、來信は官災に因りて起こり、疾病は身に纏う。途中では歌伎・藝人の馬に騎りて經過するに遇うべし。藏する所はすでに形体を成したる飛禽の物。朱雀が未に臨めば、婚姻を争奪するを主り、女眷の財帛は女婿と分割すべし。路上では急ぎに一の厄に遭う女子の經過するに遇うべし。藏する所は甜果と花纹を帶ぶる紅衣。
朱雀臨申遠信行,人亡官事怪妖生;邀候道中鴉鵲鬧,懷中石鐵事推明。朱雀臨酉婦損胎,火起廚房官事災;口舌生瘡頭面腫,懷中書冊及資財。朱雀臨戌貴家名,小人多事主相爭;獸畜飛禽人怪恐,骨瓦文書是此情。
朱雀が申に臨めば、遠方の書信の傳遞するを主り、人の亡故あり、官司と怪異・妖祟とが一齊に生ず。途中では道上に烏鴉・喜鵲の喧閙するを聞かん。藏する所は石と鐵の類にして、これに據りて推明せよ。朱雀が酉に臨めば、婦人が胎孕を傷損するを主り、厨房に火が起こりて官司の災あり。疾病の上では口舌に瘡を生じ、頭面が腫脹するを主る。藏する所は書冊と銭財。朱雀が戌に臨めば、顯貴の人家の名聲を主り、小人が事多くして主人はそれと相争う。途中では牲畜・飛禽に因りて人をして驚怪せしむ。藏する所は骨・瓦と文書のこの一路のもの。
朱雀臨亥是非張,水火相刑夫婦傷;在路互逢禽打獸,懷藏尖細物非常。朱雀臨子主喧爭,求事無成心痛生;禽噪高枝獸引路,射言毛羽黑灰輕。朱雀臨丑競田莊,火燒屋舍厄橋樑;婦嫁擔盤及送櫃,射為毛羽鼠巢根。
朱雀が亥に臨めば、是非が張揚するを主り、水火が相刑して夫妻は俱に損傷を受く。路上では飛禽と走獸とが相闘うに遇うべし。藏する所は尖細にして尋常ならざる物件。朱雀が子に臨めば、喧閙・争執を主り、事を求めて成らずして心中に痛を生ず。途中では禽鳥が高枝の上に鳴噪し、走獸が前に路を引くを見ん。射覆の物は毛羽の類にして、色は黑くして灰を帶び、分量は輕し。朱雀が丑に臨めば、田莊を争奪するを主り、火が屋舍を燒きて橋梁が厄に遭う。途中では婦人が嫁ぎ、人が盤擔を挑き、箱柜を送るを見ん。射覆の物は毛羽と鼠巢の草根。
六合の十二位に臨む主る所
六合臨寅文契交,公私兄弟有呼招;更有上樑新蓋物,懷藏竹器把枝條。六合臨卯交鬥爭,成和來合已兩重;邀候擔盤床重迭,竹羅盛果青柳松。六合臨辰契約交,爭吏公私六畜逃;邀候只逢車載草,射為竹器把枯梢。
六合が寅に臨めば、文書・契約が往來・交割するを主り、公事・私事ともに兄弟が呼喚・招引されるあり。さらに梁を上げて新たに房屋を蓋える物あるを主る。藏する所は竹器と把を帶ぶる枝條。六合が卯に臨めば、交涉の中に争闘を起こすを主るが、和解と結合とはすでに二重あり。途中では盤擔を挑き、床榻を層層に堆疊せる人に遇うべし。藏する所は竹籮が果子を盛り、さらに青柳と松枝あり。六合が辰に臨めば、契約の交割を主り、吏員と争執して公私の兩面で六畜が走失す。途中ではただ車が草料を裝するに遇うべし。射覆の物は竹器と把を帶ぶる枯枝。
六合臨巳神宅廚,成就交關不義謀;見視攜瓶並挈甑,射為木器火燒爐。六合臨午有追呼,文字交和望信書;懷裡物紅並赤果,婦人擔水又推車。六合臨未和會親,酒宴錢穀聚賓臨;邀候樂聲祈賽社,懷中甘果帶青根。
六合が巳に臨めば、神位・宅舍と厨房の事を主り、交易は成就すべきといえども、その中に不義の圖謀あり。途中では人が瓶子を提げ、甑鍋を挈ぐるを見ん。射覆の物は木器と火を燒く爐子。六合が午に臨めば、官府の追呼あるを主り、文書の交涉は和順にして回信を盼望す。藏する所は紅色の物と紅果。途中では婦人が水を擔ぎ、また人が車を推すを見ん。六合が未に臨めば、親友の和睦・聚会を主り、酒宴を擺し銭糧を聚めて賓客が門に盈つ。途中では樂聲を聞き、人が祈り賽社するを見ん。藏する所は甜果併せて青色の根莖を帶ぶる。
六合臨申逃亡因,捕賊官司禁繫身;邀候群車軍伍過,釵環紙裹射如神。六合臨酉問易門,屋舍別遷更改新;來意只因爭役吏,路逢刀劍鏡釵論。六合臨戌鬥爭論,被人奸欺在四鄰;習射傷人邀候見,懷藏卵骨刻刀文。
六合が申に臨めば、事は逃亡に因りて起こるを主り、賊を捕い・官司以至身が拘禁せらる。途中では群を成したる車輛と軍隊の經過するに遇うべし。射覆の物は紙に包める釵環にして、断ずること神のごとし。六合が酉に臨めば、門戸を改換するの事を問うを主り、屋舍は別に遷移し改造して一新すべし。來人の來意はただ差役・吏員と相争うがため。路上の論ずる所は刀劍・鏡子と釵環の類。六合が戌に臨めば、争闘と争論を主り、四鄰の人に姦計を以て欺かる。途中では人が射を習いて人を傷るを見ん。藏する所は卵・骨と刻刀の類の花纹を帶ぶるもの。
六合臨亥產兒初,心在陰人慾見之;水上見木還是木,路逢豬兒擔瓦壺。六合臨子覓人難,求物參投事亦然;射覆花果及細軟,路逢竹籠招粘竿。六合臨丑求望情,咒咀爭論百事榮;櫃匣復隨擔籠擔,盤糧斛斗鐵銅名。
六合が亥に臨めば、剛に孩子を生みたるを主り、心中に或る女子を掛念して、彼女に見えんと欲す。亥水は下に在りて六合は木に屬し、水の上に木を見るは、断象は仍お木に歸す。路上では猪に遇い、また人が瓦壺を擔ぐを見ん。六合が子に臨めば、人を尋ねること困難を主り、物を求め書を投じ謁見するも同じく然り。射覆の物は花果と細軟の物。路上では竹籠と粘鳥の長竿に遇うべし。六合が丑に臨めば、求索・指望の情を主り、詛咒と争論あるといえども、百事は仍お榮顯に歸す。途中では柜と匣とが擔籠と一同に挑き去るを見ん。藏する所は盤中の糧食と斛斗、および鐵銅の器。
勾陳の十二位に臨む主る所
勾陳臨寅婦女亡,爭競田莊葉木桑;邀候婦女陳狀立,懷中有土圓及黃。勾陳臨卯家不和,婦人家事得沉痾;邀候鬼風飛鳥鬧,懷中瓦器筆多毛。勾陳臨辰主爭張,家宅不和田土殃;見畜屠家並血肉,射為磚瓦土園黃。
勾陳が寅に臨めば、婦女の亡故を主り、田莊と桑林・樹木のために相争う。途中では婦女が立ちて狀て狀紙を遞するに遇うべし。藏する所は土を帶ぶる圓形の黄色の物。勾陳が卯に臨めば、家中の不和を主り、婦人が家務を操持して沉重の病を得ん。途中では怪風・飛鳥の喧閙に遇うべし。藏する所は瓦器と毛頭の多き筆。勾陳が辰に臨めば、争執を主り、家宅が和せずして田土が殃に遭う。途中では牲畜・屠戸と血肉を見ん。射覆の物は磚瓦と園中の黄土。
勾陳臨巳宅灶凶,怪動憂疑夢賊沖;見視鳥鳴空散亂,土中爐冶物中紅。勾陳臨午文狀爭,爭田競土畜由行;路逢皮毛殺四足,器物包羅果食名。勾陳臨未子孫孤,嫁婦重婿妻失夫;狗隨群羊騾負米,射為甘果食瓦壺。
勾陳が巳に臨めば、宅舍と竈台とに凶あるを主り、怪異が發動して心に憂疑を生じ、盜賊の來て衝撞するを夢見ん。途中では鳥の鳴叫し四に散亂して飛ぶを見ん。藏する所は土中の爐冶の物にして、色は紅を帶ぶ。勾陳が午に臨めば、文書・狀紙のために相争うを主り、田を争い地を競いて牲畜もまた隨いて奔走す。路上では皮毛と牲畜を宰殺する場面に遇うべし。藏する所は包裹したる器物と果品・食物。勾陳が未に臨めば、子孫の孤单を主り、婦人が再嫁し女婿が續娶して妻は夫を失う。途中では狗が羊群に隨い、騾子が米を駄するを見ん。射覆の物は甜果・食物と瓦壺。
勾陳臨申必死傷,事占人口見逃亡;避罪不然爭戰事,車擔牛馱炭石藏。勾陳臨酉斗還爭,婦人作事不分明;懷中有物錢鏡器,門前獰狗見人鳴。勾陳臨戌戰鬥爭,墳墓迷亡子不興;見視雙龐奔入去,骨磁懷內土塵名。
勾陳が申に臨めば、必ず死傷を主り、占う所の事は人口の逃亡の上に應ず。罪を避るがために走るにあらざれば、即ち争戰の事に遇うなり。途中では車擔と牛駄とを見、藏する所は炭と石。勾陳が酉に臨めば、争闘して休まざるを主り、婦人が事を作すこと分明ならず。藏する所は銭・鏡と器皿。門前に獰悪の狗ありて人を見て狂い吠ゆ。勾陳が戌に臨めば、戰闘・争・争執を主り、墳墓が迷失し亡者が安んぜずして子孫が興らず。途中では二の龐然たる物が奔りて入るを見ん。藏する所は骨・瓷と塵土の類。
勾陳臨亥必爭論,鬥競莊田有病人;傷人絲蠶還耗散,逢崖還有石磁塵。勾陳臨子失財來,水道溝渠人損災;邀候兔狐並死鼠,懷中剛物破裂開。勾陳臨丑爭田園,分居新宅人不安;車牛載櫃人擔甕,磚石懷藏比類看。
勾陳が亥に臨めば、必ず争論を主り、田莊のために争闘して家中に病人あり。また人を傷るを主り、蚕絲もまた耗散す。途中に山崖の處に遇いてさらに石・瓷と塵土を見ん。勾陳が子に臨めば、財を失うを主り、水道・溝渠に因りて人をして損を受け災に遭わしむ。途中では兔・狐および死鼠に遇うべし。藏する所は堅硬にしてすでに破裂せるもの。勾陳が丑に臨めば、田園を争奪するを主り、家を分かち別に新宅に住みて人心が安んぜず。途中では牛車が柜子を裝し、人が瓮を擔ぐを見ん。藏する所は磚石の類にして、これに照らして比類して推せ。
青竜の十二位に臨む主る所
青龍臨寅為兄弟,喜悅文書財立興;邀候貴人乘馬去,懷中有物鐵衣青。青龍臨卯遠信來,憂財文狀後和諧;邀候草車逢術士,青紅花木做錢財。青龍臨辰官司動,桑田錢財值詞訟;懷中六畜文字爭,路上公吏爭迎送。
青竜が寅に臨めば、事情は兄弟の身上に應じ、文書が喜悅を帶びて財運が立ちどころに興旺するを主る。途中では貴人の馬に乘じて去るを見ん。藏する所は鐵器と青色の衣物。青竜が卯に臨めば、遠方より來信あるを主り、先に銭財と狀紙のために憂愁して後に和諧に歸す。途中では草を裝したる車と術士に遇うべし。藏する所は青紅兩色の花木にして、銭財に換作すべし。青竜が辰に臨めば、官司の發動を主り、桑田と銭財とが皆詞訟に碰上す。藏する所は六畜・文書の争に關係す。路上では公門の吏員が相争い迎送するを見ん。
青龍臨巳財憂損,光影飛蟲神樹死;邀候帶花二女去,射為椒果及花枝。青龍臨午書信情,文狀爭財役吏榮;邀候貴人發重婦,文章花果縷衣輕。青龍臨未欲求財,妻損求神會和諧;邀候蟲傷羊互病,懷中衣物食中來。
青竜が巳に臨めば、銭財が憂慮して損を受くるを主り、光影と飛蟲とを現じ、神樹が枯死す。途中では花を戴ける二の女子が走り過ぐるを見ん。射覆の物は椒果と花枝。青竜が午に臨めば、書信が情を傳うるを主り、文書・狀紙に因りて財を争い、差役・吏員がかえって榮顯を得る。途中では貴人が婦人を打發して重返せしむるを見ん。藏する所は文章・花果と輕薄の絲縷の衣裳。青竜が未に臨めば、財を求めんと欲することを主り、妻が損を受けて神を求めてやっと和諧なるべし。途中では蟲が傷ると羊の病を生ずるとを見ん。藏する所は衣物にして、食物の中より得來す。
青龍臨申欲爭財,出外商途賊盜來;邀候官員遠信急,懷中鐵石寶金灰。青龍臨酉客上門,來意謀求財物因;邀候軍樂及筵散,懷中錢寶與金銀。青龍臨戌貴人還,民庶占身財畜遷;邀候青黃貓犬過,射為印物小刀環。
青竜が申に臨めば、財を争わんと欲することを主り、外に出て商を經營する路上に盜賊に遇う。途中では官員に遇い、遠方の書信は來ること急なり。藏する所は鐵・石・寶物・金と灰。青竜が酉に臨めば、客人の門に上るを主り、來意は財物を謀求するがため。途中では軍中の鼓樂および宴席の散場に遇うべし。藏する所は銭財・珍寶と金銀。青竜が戌に臨めば、貴人の回還を主る。平民・百姓が自身を占えば、則ち銭財と牲畜とが遷移すべきを主る。途中では青黄の毛色の猫狗が經過するを見ん。射覆の物は印章・小刀と環佩。
青龍臨亥欲進行,財物須多官貴榮;生產或將財進納,路逢車馬水中生。青龍臨子喜重成,婦女婚席見產生;買馬辰中立神樹,懷中花果食堪烹。青龍臨丑爭名利,母亡官事財物滯;若言邀候與射占,圖畫神祗銅錢類。
青竜が亥に臨めば、出行を打算するを主り、財物は必ず多くして官位は顯榮す。あるいは生産に因りて財物の進項あるべし。路上では車馬に遇い、事情は水中より生ず。青竜が子に臨めば、喜事の重々に成就するを主り、婦女が婚宴の上に即ち生産の事あり。また辰の位に馬を買い、神樹を立つるを主る。藏する所は花果と烹煮すべき食物。青竜が丑に臨めば、名利を争奪するを主り、母が亡故し官司に纏われて財物が滯塞す。もし途中の遇う所と射覆の藏する所を論ぜば、則ち圖畫・神像と銅錢の類である。
天空の十二位に臨む主る所
天空臨寅怪懼多,文書鬼怪出顛魔;七里僧來忽騎馬,球瓶懷裡射無疑。天空臨卯賊盜驚,門戶開張屋爆鳴;六里逢車有破甕,懷中圓物眼刀成。天空臨辰四足傷,惡人奸詐惹官方;五里驢騾三五個,甕盆破損藥應方。
天空のこの一門の歌訣は「邀候」の一句にみな里数を標して、門を出て何里歩けば何に遇うかを指し出す。天空が寅に臨めば、怪異・驚懼の多きを主り、文書の事と鬼怪とが一同に現れ、甚だしきは癲狂の人あり。七里を走れば、僧が忽ち馬に騎りて来るを見ん。藏する所は球と瓶にして、断じて疑いなし。天空が卯に臨めば、盗賊に驚擾されるを主り、門戸が開き放ちて屋宇が爆鳴す。六里を走れば、車が破瓮を載するに遇うべし。藏する所は孔眼を帶ぶる圓形の物と刀。天空が辰に臨めば、四足の牲畜が傷を受けるを主り、惡人が姦詐にして官府を惹き起こす。五里を走れば、三五の驢騾に遇うべし。藏する所は破損の瓮盆と藥を配する方。
天空臨巳怪空驚,飛鳥毛蟲官病凶;四里甕盆擔已去,物因窯灶射分明。天空臨午不可當,驚怪文字官訟傷;虛詐不然見爭訟,懷中無物手虛藏。天空臨未孤獨郎,疾病官司物失亡;八里逢羊僧孝子,懷中有物未堪嘗。
天空が巳に臨めば、怪異はもとより一場の空驚。また飛鳥・毛蟲と官司・疾病の凶を主る。四里を走れば、瓮盆のすでに人に挑き去らるるを見ん。藏する物は窯竈に關係し、これに據りて即ち断明すべし。天空が午に臨めば、その勢い當たるべからず。驚怪・文書と官司・訴訟の傷を主る。虛假・欺詐にあらざれば、即ち争訟を見るなり。藏する所は實は空しく一物なく、ただ手の裏に藏物の状を虛に作すのみ。天空が未に臨めば、孤身の男子を主り、疾病・官司と物件の失亡を主る。八里を走れば、羊・僧人と孝を戴く子に遇うべし。藏する所はいまだ食うべからざるもの。
天空臨申道路乖,賊馬憂愁恐禍災;七里有車聲鬧響,懷中金器自然來。天空臨酉失驚忙,六畜分張口舌傷;六里有人將信過,如珠圓物鐵為光。天空臨戌力斗強,四足人亡獄訟傷;五里驢騾僧或見,射為枯骨及餱糧。
天空が申に臨めば、道路上に諸事が乖違するを主り、盗賊と馬匹のために憂愁し、ただ恐れて禍災を招く。七里を走れば、車聲の喧閙を聞かん。藏する所は自然に金属の器皿。天空が酉に臨めば、驚慌・失措を主り、六畜が離散して口舌が人を傷る。六里を走れば、人が信を將えて經過するに遇うべし。藏する所は形が珠子のごとき圓物にして、鐵の光澤を帶ぶ。天空が戌に臨めば、力を奮い争闘して氣勢が強横を主り、四足の牲畜と人とに死亡あり、さらに牢獄・訴訟の傷あり。五里を走れば、あるいは驢騾と僧人とを見ん。射覆の物は枯骨と乾糧。
天空臨亥產生凶,爭訟錢財亡失空;邀候伺期知邊塞,錢財乞索在懷中。天空臨子主奸訛,盜賊鬼神死亡多;九里空中見泉出,物圓如鏡似瓶鍋。天空臨丑驚恐顛,賊火驢騾殺害冤;八里逢車翻在路,轂出銅鐵隔衣言。
天空が亥に臨めば、生産に凶あるを主り、銭財のために争訟して終竟に亡失・落空す。途中に人を候う時に、消息が辺塞より来るを始めて知る。藏する所は乞い索めて得たる銭財。天空が子に臨めば、姦詐・訛騙を主り、盗賊・鬼神と死亡の事が多し。九里を走れば、空地に泉水の湧き出づるを見ん。藏する所は鏡のごとく圓く、瓶鍋に形似たるもの。天空が丑に臨めば、惊恐・癲狂を主り、盗賊・火災・驢騾および殺害の冤情あり。八里を走れば、車が路に翻るに遇い、車轂の裏に銅鐵を露し、衣物を隔てても言い當てうべし。
白虎の十二位に臨む主る所
白虎臨寅主殺傷,遠人凶死病須亡;孝子軍都逢七里,射為金寶及衣裳。白虎臨卯死傷起,人口不旺休問己;官事賊人殺害傷,孝子喪車金木裡。白虎臨辰必死亡,六畜相爭墳道桑;五里逢人相鬥訟,絲麻瓦布袖中藏。
白虎が寅に臨めば、殺傷を主り、遠方の人が凶死し、病人もまた終竟に治せず。七里を走れば、孝を戴く子と軍隊とに遇うべし。射覆の物は金寶と衣裳。白虎が卯に臨めば、死傷の事の発生するを主り、家中の人口が旺ならず、さらに自己の吉凶を問うを要せず。また官司・賊人が人を殺害し傷るを主る。途中では孝子と喪車とを見、藏する所は金木の中に在り。白虎が辰に臨めば、必ず死亡を主り、六畜が相争い、墳地・道路と桑林が皆牽連を受く。五里を走れば、人の争闘して訟を興すに遇うべし。藏する所は絲麻と瓦布にして、袖の中に藏る。
白虎臨巳甑灶鳴,血膿人亡痛叫聲;四里逢人夯鍋銚,砧刀金類事推明。白虎臨午凶孝餘,官災病患宅難居;九里路逢花馬過,懷中尖破物和梳。白虎臨未主孤單,競婚爭婦病怎痊?八里羊俎逢孝子,懷中有物解方圓;
白虎が巳に臨めば、甑鍋・竈台の自鳴するを主り、人が血を流し膿を成して亡び、痛く叫ぶ聲が絶えず。四里を走れば、人が鍋銚を擡ぐに遇うべし。藏する所は砧板・刀と金属の類にして、これに據りて推明せよ。白虎が午に臨めば、凶喪・孝服の餘波がいまだ了えざるを主り、官災・病患が宅子をして安居し難からしむ。九里を走れば、路上に花馬の經過するに遇うべし。藏する所は尖鋭・破損の物と梳子。白虎が未に臨めば、孤单を主り、婚事のために婦人を争奪し、病はまた何ぞ痊愈せんや。八里を走れば、羊肉の俎案と孝を戴く子に遇うべし。藏する物は方くもあり圓くもあり、自ら解するを要す。
白虎臨申武貴官,遠事兵凶逃出難;七里異獸逢兵隊,絲綿金石袖中看。白虎臨酉主死亡,不明暗昧有災殃;六里只逢人病死,懷裡石金或刀藏。白虎臨戌占骨肉,爭張多為信無期;五里內逢人斗打,懷中灰骨土燒之。
白虎が申に臨めば、武職・顯貴の官を主るが、遠方の事は兵禍の凶に牽連して、逃げんと欲するも逃げ得ず。七里を走れば、異獸と軍隊とに遇うべし。藏する所は絲綿と金石にして、袖の中より看取すべし。白虎が酉に臨めば、死亡を主り、事情は曖昧・不明にして災殃あり。六里を走れば、ただ病死の人に遇うのみ。藏する所は石・金あるいは刀。白虎が戌に臨めば、占う所は骨肉の至親に關涉し、争執は大抵は音信に期限なきがため。五里の内に人の毆闘するに遇うべし。藏する所は灰・骨と燒きたる土。
白虎臨亥為少錢,官事爭訟斷不偏;邀候登明無定執,懷藏察日看堪傳。白虎臨子主逃亡,占訟難安官訟長;日似火神須見死,水為賊上是爭張。白虎臨丑得外莊,外人咒咀起官方;金木神同東一位,定知痛死被人傷。
白虎が亥に臨めば、銭財が短少するを主り、官司・争訟は公平に断じて偏袒せず。途中の遇う所は登明(亥)がもと定象なきがために執定し難し。藏する所は日辰を察看してやっと推断し得べし。白虎が子に臨めば、逃亡を主り、訴訟を占えば安定し難くして官司が拖長す。日辰がもし火神のごとくにて来て克せば、必ず死を見ん。水はすでに賊と為る、上位に落ちれば即ち争執を主る。白虎が丑に臨めば、外面の田莊を得るを主るが、外人の詛咒に因りて官府の事を惹き起こす。もし金神と木神とが東方の一位に同じく在れば、必ず人の痛苦して死するを知るべく、これは人に傷られたるなり。
太常の十二位に臨む主る所
太常臨寅號得奇,萬事宜占只克妻;來意只因文契事,千般動用好形移。太常臨卯是為財,盜賊口舌不為災;六里路邊逢羊兔,果花吃食在於懷。太常臨辰財物交,惡人詆譭呈粗嚎;家中遲疑逢載用,藥錢食物射難逃。
太常が寅に臨めば、「得奇」と稱し、萬事は皆占問に宜しく、ただ妻を克すのみ。來人の來意はただ文書・契約の事のため。種種の舉動は皆遷移・變動に適す。太常が卯に臨めば、事情は財の上に落ち、盗賊と口舌あるといえども災と成らず。六里を走れば、路邊に羊と兔に遇うべし。藏する所は果品・花朵と喫食。太常が辰に臨めば、財物の交割を主り、惡人が言を出して詆毀し、聲を粗くして叫喚す。家中が遲疑・不決する際に裝載・運用の事に遇う。射覆の物は藥・銭と食物にして、この幾樣を逃れず。
太常臨巳婦人憂,井灶錢財散失愁;占病必除逢絹帛,錢財吃食果中求。太常臨午家吉昌,賞賜添買外田莊;家貧婦人道中見,女人頭面及衣裳。太常臨未到家來,酒食財帛婦人陪;邀候陰人求子息,占財還是自家財。
太常が巳に臨めば、婦人の憂愁を主り、水井・竈台と銭財の散失のために發愁す。病を占えば必ず愈ゆべく、途中では絹帛に遇うべし。藏する所は銭財・喫食と果品の中に求めよ。太常が午に臨めば、家道が吉慶・昌盛するを主り、賞賜を得併せて外地の田莊を添買す。途中では貧家の婦人が路の上に在るを見ん。藏する所は女人の頭面・首飾と衣裳。太常が未に臨んで本家に回れば、酒食・財帛は皆婦人の陪るあらんことを主る。途中では女子が子を求むるに遇うべし。財を占えば則ち仍お自家の財。
太常臨申必逃遊,適逢百事好圖謀;假令賊劫人財散,外面來欺莫自求。太常臨酉喜為財,陰人酒食婚會諧;六里出軍逢賞賜,射為頭面及金釵。太常臨戌貴家陪,爭奪名利五穀灰;邀候犬街破衣走,更看嬪婦禮墳來。
太常が申に臨めば、必ず逃走・遊蕩するを主るが、ちょうどこの時に逢えば百事は皆圖謀に好し。假令えば盗賊の搶劫に遇いて人と財とが兩に散ずるとも、それは外面より來る欺凌で、自ら招惹すること勿れ。太常が酉に臨めば、財のために喜ぶことを主り、女眷の酒食と婚事の聚会が皆和諧す。六里を走れば、出征の軍隊が賞を受くるに遇うべし。射覆の物は頭面・首飾と金釵。太常が戌に臨めば、顯貴の家に陪するを主り、名利を争奪して五穀が灰燼と化す。途中では狗が街上に在り、人が破衣を著て行走するを見ん。さらに婦人の來りて墳の前に禮するを見ん。
太常臨亥宅不安,爭田競土女傷殘;破財只為神克將,小吉加亥必孤單。太常臨子與前同,家中多出少亡凶;橫死傷財兼患眼,射為衣盞物須紅。太常臨丑家豐餘,爭訟孤兒外姓居;後婦強多鬥訟事,家舍應被別人圖。
太常が亥に臨めば、宅舍が安んぜざるを主り、田土のために相争いて女子が傷殘を受く。財を破る所以は、ただ貴神が将神を克したるがため。小吉(未)が亥の上に加えば、必ず孤单を主る。太常が子に臨めば前の一条と同じく、家中に多く少年の夭亡の凶を出すを主る。また横死・財を傷るを主り、兼ねて眼の疾あり。射覆の物は衣物と杯盞にして、色は必ず紅なり。太常が丑に臨めば、家道が豊足して有餘あるを主るが、争訟ありて、孤兒と外姓の人とが同住す。後に娶りたる妻が強勢にして闘訟の事多く、房屋はおそらく他人に圖謀されん。
玄武の十二位に臨む主る所
玄武臨寅文狀論,爭訟託付鬼著人;七里樹邊見黑馬,懷中竹木帛纏根。玄武臨卯盜賊來,求事難逢官訟災;患眼缺唇六里見,髮毛草木竹曾栽。玄武臨辰爭鬥急,惡人牽惹酒亡失;五里必逢持豬屠,射覆瓶壺盞藥覓。
玄武が寅に臨めば、文書・狀紙のために官司を打つを主り、争訟の際に托する所の人あらず、鬼魅の身に附けるがごとし。七里を走れば、樹の邊に黑馬を見ん。藏する所は竹木と根鬚を纏える布帛。玄武が卯に臨めば、盗賊が門に上るを主り、事を求めて成り難くして官司の災に遇う。六里を走れば、眼の疾を患い唇の缺けたる人を見ん。藏する所は毛髮・草木とかつて栽えたる竹。玄武が辰に臨めば、争闘の來ること急なるを主り、惡人に牽連せられて禍を惹き、酒に因りて亡失あり。五里を走れば、必ず猪を牽く屠戸に遇うべし。射覆は瓶・壺・杯盞と藥の中に求めよ。
玄武臨巳鬼怪動,死亡口舌及惡夢;四里乞丐及軍人,射物灰石禽獸弄。玄武臨午六畜亡,官事口舌人殘傷;九里逢馬及驚斗,懷中羽毛筆文章。玄武臨未井院墳,財帛失耗驚鬼神;八里師婆道路見,射為盒子果中存。
玄武が巳に臨めば、鬼怪の發動を主り、死亡・口舌および惡夢あり。四里を走れば、乞かいと軍人とに遇うべし。射覆の物は灰・石と禽獸が玩弄する物。玄武が午に臨めば、六畜の死亡を主り、官司・口舌にして人が殘傷を受く。九里を走れば、馬匹および驚きて争闘する場面に遇うべし。藏する所は羽毛にて製したる筆と文章。玄武が未に臨めば、水井・庭院と墳墓の事を主り、財帛が失散・耗損して鬼神を驚動す。八里を走れば、道路上に巫婆を見ん。射覆の物は盒子にして、果品はその中に存す。
玄武臨申主逃亡,官事因爭小道桑;邀候軍人並死賊,懷中石鐵炭中藏。玄武臨酉賊上門,死亡官事欲纏身;妻奴投井看應死,占射應藏鐵石盆。玄武臨戌占墓丘,爭訟賊傷死恨仇;五里有犬咬貧子,軍人爭戰射毛裘。
玄武が申に臨めば、逃亡を主り、官司の起因は小路と桑林を争奪するに在り。途中では軍人および打ち死せる賊に遇うべし。藏する所は石と鐵にして、炭の中に藏る。玄武が酉に臨めば、賊が門に上るを主り、死亡と官司とが身に纏わらんと欲す。妻あるいは奴僕が井に投げるは、見れば必ず死すべし。射覆の藏する所は鐵・石と盆なるべし。玄武が戌に臨めば、占う所は墓地・丘陵に關涉し、争訟・賊に傷られ、死に因りて深仇を結ぶを主る。五里を走れば、狗が貧家の孩子を咬むを見ん。また軍人の争戰を主り、射覆の物は毛皮の衣裘。
玄武臨亥死還生,虛驚後喜事還明;四里只見九人至,懷中有物黑兼青。玄武臨子到本方,鬼賊投井產婦亡;九里逢人來取火,堪食物鵲鼠懷藏。玄武臨丑文狀殃,賊謀咒咀爭橋樑;八里見人逢水害,水土度量更求長。
玄武が亥に臨めば、死の中に生を得るを主り、先ず虛驚ありて、此の後に喜事が分明なり。四里を走れば、ただ九人の到來を見るのみ。藏する物は色が黑くして兼ねて青なり。玄武が子に臨んで本方に到れば、鬼祟と盗賊・人が井に投ぐること・產婦の亡故を主る。九里を走れば、人の來て火を取るに遇うべし。藏する所は食うべき物、および喜鵲と老鼠の類。玄武が丑に臨めば、文書・狀紙に因りて殃に遭うを主り、盗賊が圖謀し人が詛咒して、橋梁のために相争う。八里を走れば、人の水害に遭うを見ん。物を断ずるは水と土とを以て量度し、さらにその長短を求めよ。
太陰の十二位に臨む主る所
太陰臨寅文字交,財帛虛耗有呼招;七里路邊逢伐樹,懷中金寶火金銷。太陰臨卯暗陰和,女子私通盜賊過;六里內逢車載粟,射為盞托竹絲多。太陰臨辰惡人欺,作事難成百事遲;五里內逢屠戶至,懷中金石物推之。
太陰が寅に臨めば、文書の往來・交割を主り、財帛が虛耗して人の呼喚・招引あり。七里を走れば、路邊に樹を伐る人に遇うべし。藏する所は金寶にして、火に銷熔せらる。太陰が卯に臨めば、暗中に陰私が和合するを主り、女子が私通して盗賊が旁より經過す。六里の内に車が粟米を裝するに遇うべし。射覆の物は杯盞の托子にして、多くは竹と絲とを以て製す。太陰が辰に臨めば、惡人に欺凌されるを主り、事を作して成り難く百事が遲滯す。五里の内に屠戸の到來に遇うべし。藏する所は金石の物にして、これに據りて推断せよ。
太陰臨巳主凶喪,悲泣沉痾火發光;門裡必逢喪孝子,射為錢鐵盞磁缸。太陰臨午主喧爭,官事陰私鬥訟生;九里內逢風迅急,懷中失物與金明。太陰臨未欲謀財,和合婚姻求祝媒;八里內逢三孝子,射為金帛在於懷。
太陰が巳に臨めば、凶喪を主り、悲泣して已まず久病・沉重にして、また火光の發生あり。門裏に必ず孝を戴く子に遇うべし。射覆の物は銭・鐵・杯盞と瓷缸。太陰が午に臨めば、喧閙・争執を主り、官司と陰私とが一同に闘訟を引き出す。九里の内に疾風に遇うべし。藏する所は失い去りたる物件と明亮の金器。太陰が未に臨めば、財物を謀取せんとするを主り、婚姻を和合して媒人を請うて説合す。八里の内に三の孝を戴く子に遇うべし。射覆の物は懷中の金帛。
太陰臨申遠行人,其家恐被賊兵驚;七里內逢軍隊過,凶死龍虎金石形。太陰臨酉落天星,占事死亡計謀成;六里內中逢二女,刀環錢物鏡中青。太陰臨戌主爭張,官事陰私婦人傷;五里內逢兵卒過,懷中錢鏡樂中王。
太陰が申に臨めば、人の遠行するを主り、この家は賊兵に驚擾せられんことを恐る。七里の内に軍隊の經過するに遇うべし。主る所は凶死の象にして、龍虎と金石に形を取る。太陰が酉に臨めば、天星の地に落つるがごとく、事を占えば死亡を主るが、計謀は成就を得べし。六里の内に二の女子に遇うべし。藏する所は刀環・銭物、および青色を帶ぶる鏡。太陰が戌に臨めば、争執を主り、官司と陰私とが婦人をして傷を受けしむ。五里の内に兵卒の經過するに遇うべし。藏する所は銭と鏡、および樂器の中の最も好き一件。
太陰臨亥人圖謀,陰宅小口外人居;四里途中逢一婦,手提衣物坐當途。太陰臨子憂胎失,盜賊臨欺文字匿;九里路逢一婦逃,懷中五穀文章覓。太陰臨丑咒詛己,闇昧人謀災禍起;八里婦女牽黃牛,銅鐵懷中見底覓。
太陰が亥に臨めば、人が圖謀するを主り、墳塋と家中の幼小とが外人に占住せらる。四里の内に途中に一の婦人に遇い、手に衣物を提げて路の當中に坐す。太陰が子に臨めば、胎孕の失落を憂慮するを主り、盗賊が欺凌して文書が藏匿せらる。九里を走れば、路上に一の婦人の逃走するに遇うべし。藏する所は五穀と文章の中に尋ねよ。太陰が丑に臨めば、人が自己を詛咒するを主り、暗中に人に謀算されて災禍が生起す。八里を走れば、婦女が黃牛を牽くを見ん。藏する所は銅鐵にして、底部を見てやっと尋ね得べし。
天后の十二位に臨む主る所
天后臨寅財物交,婚姻和會富家豪;七里路邊逢貴婦,射為草木彩花袍。天后臨卯婦外情,賊盜人亡官事興;外婦人家蠶繭好,純絲竹木帶鹽行。天后臨辰不可當,爭張產難婦人傷;園丘甕破遭水溺,木勺破罐刀具藏。
天后が寅に臨めば、財物の往來・交割を主り、婚姻が和合して富豪の家と親を結ぶ。七里を走れば、路邊に貴婦に遇うべし。射覆の物は草木と彩色の花袍。天后が卯に臨めば、婦人が外に私情あるを主り、また盗賊・人の亡故して官司の興起するを主る。外の婦人の家の蚕繭は生長好し。帶ぶる所は純絲・竹木と食鹽。天后が辰に臨めば、その勢い當たるべからず。争執・難產にして婦人が傷を受くるを主る。園中の土丘の上に瓮罐が破裂し、さらに水に溺るるに遭う。藏する所は木の勺・破罐と刀具。
天后臨巳宅血凶,水火相煎口舌重;婦人災病心氣痛,絲蠶減耗血財凶。天后臨午陰人災,文狀口舌事不諧;水克婦人心氣痛,出門又見婦悲哀。天后臨未家有井,後婦損兒許願成;邀候群女臨井畔,不然夯萊抱麻行。
天后が巳に臨めば、宅の中に血光の凶あるを主り、水火が相い煎じて口舌が沉重なり。婦人が災に遭い病みて、心氣の疼痛を患う。蚕絲は減産・耗損し、血光と財物と兩に凶なり。天后が午に臨めば、女眷に災あるを主り、文書・狀紙と口舌とが事情を和諧ならざらしむ。水が來て火を克すれば、婦人の心氣の疼痛を主る。門を出ればまた婦人の悲哀を見ん。天后が未に臨めば、家中に井あるを主り、後に娶りたる妻が子女を傷損して、願を許してやっと成就すべし。途中では一群の女子が井の畔に臨むを見、さもなくば人が菜を擡ぎ、麻を抱えて行走するを見ん。
天后臨申兒誕生,夫妻分離向外行;邀候婦人擔小女,懷藏金鏡及磁瓶。天后臨酉事不明,妻奴賊盜出遊行;婚姻喜慶占財吉,射候為情是此情。天后臨戌有爭呼,錢帛官職有外謀;邀候必逢擔瓦器,懷中紅礅藥銅錢。
天后が申に臨めば、孩子を生み下るを主るが、夫妻は却って分離して人が外に向かって遠行す。途中では婦人が小女孩を擔ぐに遇うべし。藏する所は金鏡と瓷瓶。天后が酉に臨めば、事情が明らかならざるを主り、妻・奴僕と盗賊とが皆外に出て遊蕩す。婚姻・喜慶と銭財を占えば則ち吉。射覆と途中の遇う所とは、皆この一路の情形を出でず。天后が戌に臨めば、争執・呼喝あるを主り、銭帛と官職とが皆外人に圖謀せらる。途中では必ず人が瓦器を擔ぐに遇うべし。藏する所は紅色の墩子・藥物と銅銭。
天后臨亥到本家,錢帛婚姻射是花。望喜求官應不失,見豬形黑更無差。天后臨子神喜和,萬事占之福必多。射覆定知青細碎,路逢酒器及師婆。天后臨丑後婦多,公私爭訟友沉痾。射覆只言神器物,路上逢見瞎眼婆。
天后が亥に臨んで本家に到れば、銭帛と婚姻の事を主り、射覆の藏する所は花。喜事を望み官を求むれば応えて失わず。途中では猪を見、形体の色が黑ければ、断ずること毫も差錯なし。天后が子に臨めば、この神は歡喜・和順にして、萬事を占えば福氣は必ず多し。射覆は定めて青色にして細碎なるものと断じ得べし。路上では酒器と巫婆に遇うべし。天后が丑に臨めば、家中に後に娶りたる妻の多きを主り、公私の兩面ともに争訟ありて、友人は病に臥して沉重なり。射覆はただ神像・器物と言う。路上では眼の瞎えたる老婆婆に遇見せん。
功曹の十二位に臨む主る所
臨辰戌:主官司文書動,爭競錢財、馬匹、奴婢之事。臨卯:主有同姓爭張、奸私。來意為修宅展奪事。臨巳:主遠信悲泣,亦主灶神動。臨午:及主有官事動及爭文字交加,亦主追攝之事。臨未:主人克妻,亦有後婦,又主有文契及錢財爭訟。
以下の十二篇は散文の條目の寫法に改め、逐一に十二将神が各支の上に落つるときに主る事を列べ、句首の「臨某」は即ちその将神の臨む所の地支である。功曹(寅)が辰あるいは戌に臨めば、官司と文書の發動を主り、銭財・馬匹・奴婢の事のために相争う。卯に臨めば、同姓の人の争執を主り、併せて姦私あり。來人の來意は宅を修め張を展すこと争奪のため。巳に臨めば、遠方より來信して人をして悲泣せしむるを主り、また竈神の發動を主る。午に臨めば、官司の發動を主り、文書のために交い相争い、また官府の追捕・拘拿の事を主る。未に臨めば、この人が妻を克するを主り、家中に別に續娶の後妻あり、また文書・契約と銭財のために官司を打つを主る。
臨申:主有婚姻,然媒人反覆爭張,損財,又牛馬累次有傷。臨酉:主家散亂,各爭役吏應之。臨亥子:主其家有入舍婿或外財,更宜六畜,又必大富。臨丑:主有患腳及頭目人,其家主破財及傷六畜。臨本位:主有神樹動,其家新修舍屋,出高名及役人。
功曹が申に臨めば、婚姻の事あるを主るが、媒人が反覆・無常にして争執を起こし、これに因りて財を損じ、牛馬も屢々傷を受く。酉に臨めば、家中が散亂するを主り、各人が争いて差役・吏員を當たるは、これに應ず。亥あるいは子に臨めば、水が來て木を生じ、この家に入り婿あるいは外來の財あるを主り、また六畜を養うに宜しく、必ず大富す。丑に臨めば、家中に脚の疾と頭目の疾を患う人あるを主り、さらに財を破り併せて六畜を傷損するを主る。寅のこの本位に臨めば、神樹の發動あるを主り、この家は新たに房屋を修えて、名望ある人と差役・吏員を出さん。
太冲の十二位に臨む主る所
臨辰:主巽宅牆根被車碾破,水盪出尸應之,來意為錢。臨巳:主其家為生小口,灶神動,憂人口,散亂或有光影。臨午:主有官事急速驚恐。臨未:主必有爭張,傷妻財,散婚姻。臨申:主有車翻傷人,牛折左角。臨酉:主爭門戶,家內反覆作聲,曾三年內失鎖子一具。
太冲(卯)が辰に臨めば、東南・巽方の宅子の牆根が車に碾壞せられるを主り、また水が尸首を蕩き出すを主りて、これに應ず。來人の來意は銭のため。巳に臨めば、この家に小孩を生むを主り、竈神が發動し、家中の人口のために憂心し、事情が散亂し、あるいは光影を現ず。午に臨めば、官司の來ること急速にして人をして惊恐せしむるを主る。未に臨めば、必ず争執ありて、妻と銭財を傷損し、婚事もまた散ず。申に臨めば、車が翻りて人を傷るを主り、牛が左角を折る。酉に臨めば、門戸のために相争うを主り、家の裏に反覆して聲響ありて、三年の内にかつて一具の鎖を失せり。
臨戌:主失了骨殖,或爭財更主枷獄,兼四足走失。臨亥:不宜占宅,弟兄不睦又破財。臨子:主有妻女逃亡,出外渡河有災,火子投井應之。臨丑:主父母患病、妻死,其家割賣,以分田土應之。臨寅、卯:主門戶作聲,賊動兩度,近東有枯井,生二女,破家。
太冲が戌に臨めば、骸骨を喪失するを主り、あるいは財を争いて枷を受け獄に入り、兼ねて四足の牲畜が走失す。亥に臨めば、宅舍を占うに宜しからず、兄弟が和睦せずしてまた財を破るを主る。子に臨めば、妻・女兒が逃亡するを主り、外に出て河を渡りて災あり、さらに人の井に投ぐるに應ず。丑に臨めば、父母が病を患い妻が死亡するを主り、この家は家産を割賣して、田土を分割するに應ず。寅あるいは卯に臨めば、本氣と相い倂びて、門戸が聲を作すを主り、盗賊が兩度發動し、東に倚りて一の枯井ありて、家中に二の女兒を生みて、家道は敗落す。
天罡の十二位に臨む主る所
臨巳:主有兵鬼作怪,因而為災,兼灶神動,人口有災,小女病。臨午:主有惡信來,主官事口舌。臨未主有損牛羊,及妻爭物也。臨申主外爭張,官司逃避,失盜、田土之事。臨酉:主雞鳴作怪,或火光發,有死喪及爭財與銅鐵。臨戌:主爭訟,買賣駝驢,其家主有死亡之事。
天罡(辰)が巳に臨めば、兵死の鬼の怪を為すあるを主り、因りて災と成り、兼ねて竈神が發動し、家中の人口が災に遭い、小女儿が病む。午に臨めば、凶信の到來あるを主り、官司と口舌を主る。未に臨めば、牛羊を傷損するを主り、および妻と物件を争奪す。申に臨めば、外に在りて争執するを主り、官司を躲避して逃走し、また失竊と田土の事あり。酉に臨めば、鷄鳴が怪を為すを主り、あるいは火を失い、死喪の事ありて、併せて銭財と銅鐵のために相争う。戌に臨めば、争訟を主り、駱駝と驢とを賣買し、この家に人の死亡の事あらん。
臨亥:主豬食其子,亦爭訟驚恐。臨子:主爭水道、井、池、或四足怪動。臨丑:主惡人仇恨,起官事,兄弟不和,主分張。臨寅:主有文狀,亦主貴客不和,或馬傷人亡。臨卯:主兄弟生分,同居各食,又主不測災禍,或爭奴馬。臨本位主有井,水道入墳墓,生女,亦主驚怪。
天罡が亥に臨めば、母の猪が自己の仔を食うを主り、また争訟と惊恐を主る。子に臨めば、水道・水井・池塘のために相争うを主り、あるいは四足の牲畜に怪異を現ず。丑に臨めば、惡人と仇を結ぶを主り、官司を惹き起こし、兄弟が和せずして家を分かつを主る。寅に臨めば、文書・狀紙あるを主り、また貴客と和せざるを主り、あるいは馬匹が人を傷りて人死に至らしむ。卯に臨めば、兄弟が生分するを主り、同じく一處に住むといえども各々火を起こし、また不測の災禍を主り、あるいは奴僕・馬匹を争奪す。辰のこの本位に臨めば、家中に井あるを主り、水道が墳墓に通じ、女兒を生み、また驚怪を見るを主る。
太乙の十二位に臨む主る所
太乙所臨各位吉凶與勝光同斷。
太乙(巳)が各位に落つる吉凶は、次の篇の勝光(午)が各位に臨むの断法と同じく、あの一篇に照らして推すべし。これは巳と午とが同じく火に屬し、兩位の将神の性情・類象が相近ければ、故に原書はさらに別の條目を立てざるなり。
勝光の十二位に臨む主る所
臨未:主爭婦女頭面上物,或爭婚。臨申:主有死傷及鋼鐵鳴。臨酉:主有官事之爭。臨戌:主文字信息動。臨亥:主有災,見官事帶血光,來意為心痛病。臨子:主有婦人產傷。
勝光(午)が未に臨めば、婦女の頭面の上の首飾を争奪するを主り、あるいは婚事を争奪す。申に臨めば、火が金を克して、死傷あるを主り、併せて鋼鐵の物が聲響を發す。酉に臨めば、官司の争あるを主る。戌に臨めば、文書・消息の發動を主る。亥に臨めば、水が火を克して、災あるを主り、官司に遇いてさらに血光を帶び、來人の來意は心痛の病である。子に臨めば、同じく水が來て火を克して、婦人の生産に傷を受くるを主る。
臨丑:主文字闇昧不明。臨寅:主有文字動,或因花樹爭張。臨卯:主有信息,更主移宅兩次也。臨辰:主有文字交加。臨巳:主廚灶內火發,宅內有破灶。
勝光が丑に臨めば、文書が曖昧・不明を主る。寅に臨めば、木が來て火を生じ、文書の發動を主り、あるいは花樹に因りて争執を起こす。卯に臨めば、同じく木火が相生して、消息の到來あるを主り、さらに二度家を移したるを主る。辰に臨めば、文書が交い加え臨んで事情が紛紜するを主る。巳に臨めば、兩火が相い倂びて、厨房・竈の内に火が起こるを主り、宅の中に破損せる竈台あり。原書の勝光の一篇は午の本位に臨むの一条を載せず、前の幾篇の體例と略々出入りあり。
小吉の十二位に臨む主る所
臨寅:主有口舌、願信、及樹神動。臨卯:主人邀飲,或失牛羊及四足物。亦主婦人病。臨辰:主爭田宅鄰財。臨巳:主得陰人財帛。更有小房富。臨午:主有孤寡婦人掌家事,其家主陰旺陽衰。臨本位:來意占羊及飛禽,主婚姻事。
小吉(未)が寅に臨めば、木が土を克して、口舌あるを主り、また願を還すの信約と樹神の發動を主る。卯に臨めば、同じく木が來て土を克して、人が飲に邀うを主り、あるいは牛羊等の四足の牲畜を失い、また婦人の病を主る。辰に臨めば、兩土が相い倂びて、田宅と鄰居の財産のために相争うを主る。巳に臨めば、火が來て土を生じ、女眷の財帛を得るを主り、さらに小房のこの一支が富裕なるを主る。午に臨めば、同じく火土が相生して、孤寡の婦人が家事を掌管するを主り、この家は陰氣が旺にして陽氣が衰う。未のこの本位に臨めば、來意は羊と飛禽を占い、婚姻の事を主る。
臨申:主家長生外心。因此破家,及走失、遠行、相送。臨酉:主爭錢財,更主喪事及有後婦出家。臨戌:主爭財,墓葬不利。絕卻子孫破家,因後婦入室。臨亥:主殺三小女,又主豬食其子。臨子:主有鬼怪,驚恐多病。臨丑:主移宅兩次,子孫少,亦多殘疾。
小吉が申に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、家長が外心を生ずるを主り、これに因りて家を破り、併せて走失・遠行と送別の事あり。酉に臨めば、同じく氣が泄れて、銭財を争奪するを主り、さらに喪事および續娶の妻の出家あるを主る。戌に臨めば、兩土が相い倂びて、財を争うを主り、墓を葬むること利あらず、子孫を斷絶し家道が敗落するに至り、起因は後妻を娶りて門に入れたるに在り。亥に臨めば、土が水を克して、三の小さな女兒を害死するを主り、また母の猪が自己の仔を食うを主る。子に臨めば、同じく土が來て水を克して、鬼怪あるを主り、惊恐して病多し。丑に臨めば、丑未の相冲して、二度家を移したるを主り、子孫が稀少にして、しかも多く残疾あり。
傳送の十二位に臨む主る所
臨寅:主尊長死亡,或無父母,遷移田宅凶。臨卯:主無子孫,出外自將財物去,又移門、失物、損車。臨辰:主有客死遠方,或劍下死,或是軍人。臨巳:主家中灶鳴,及兩度移灶,必主破漏。臨午:主其家出徒配刑人及避官事走失。臨未:主有口願未還,更主隨他人走出。
傳送(申)が寅に臨めば、金が木を克して、尊長の死亡を主り、あるいは父母が俱に亡く、田宅を遷移するは凶。卯に臨めば、同じく金が木を克して、子孫なきを主り、人が外に出て財物を併せて持ち去り、また門を遷し物を失い車輛を損壞するを主る。辰に臨めば、人が遠方に客死するを主り、あるいは刀劍の下に死し、あるいは兵を當たる人。巳に臨めば、火が金を克して、家中の竈台が自鳴するを主り、併せて兩度竈を遷し、必ず房屋の破漏を主る。午に臨めば、同じく火が來て金を克して、この家に徒刑・流配に判せらる人を出し、および官司を躲避して走失す。未に臨めば、許した口願がいまだ還さざるを主り、さらに他人に隨い走りて出づるを主る。
臨本位:主其家先祖得貴,或武貴死亡,又移宅破財。臨酉:必主男子婦人惡疾呼聲,死亡應之。臨戌:主翻移墳墓,家出惡子孫,身肥短,不廉潔。臨亥:主折傷六畜,流移、橫死,財物不聚。臨子:主小兒鬼祟在家,子孫孤獨外死之凶。臨丑:主偷牛,三年內曾銅鐵鷗;或四足怪,主殺害。
傳送が申のこの本位に臨めば、この家の先祖がかつて顯貴を得たるを主り、あるいは武職・顯貴の者が亡故し、また宅を遷して財を破るを主る。酉に臨めば、兩金が相い倂びて、必ず男女が惡疾を患いて痛みを呼ぶを主り、死亡に應ず。戌に臨めば、墳墓を翻動して遷移するを主り、家中に凶惡の子孫を出し、身材は肥えて矮く、行爲は廉潔ならず。亥に臨めば、金が水を生じて氣が泄れ、六畜を折傷するを主り、流離・遷徙して橫死し、財物が聚まらず。子に臨めば、同じく氣が泄れて、小兒が鬼祟に纏われて家に在るを主り、子孫が孤独にして外に客死するの凶。丑に臨めば、牛を偸むを主り、三年の内にかつて銅鐵の物が怪を出したり。あるいは四足の牲畜が怪を爲し、殺害の事あるを主る。
從魁の十二位に臨む主る所
臨寅:主其家被賊開後門盜財物,或出自縊陰人,惡傷死一人,家內有刀一口,曾傷人,其家必無尊長。臨卯:主有官事文字,外人暗害家口,夜間金聲,長現光彩。臨辰:主爭銅鐵器物,及文字動,文字爭張等事應之。臨巳:必主錢物破損,小人索惹生事,陰人災滯。
從魁(酉)が寅に臨めば、金が木を克して、この家が賊に後門を撬き開けられて財物を偸まるるを主り、あるいは縊死したる女子を出し、一人が凶死し、家の裏に一の刀ありてかつて人を傷り、この家は必ず尊長が堂に在らず。卯に臨めば、同じく金が木を克して、官司と文書あるを主り、外人が暗中に家人を加害し、夜裏に金属の聲を聞き、常に光彩を現ず。辰に臨めば、土が金を生じて、銅鐵の器物を争奪するを主り、併せて文書の發動あり、文書のために争執するの類の事は皆これに應ず。巳に臨めば、火が金を克して、必ず銭物が破損するを主り、小人が索め惹きて事を生じ、女眷に災ありて滞礙す。
臨午:占射白物,來意必為心痛,又主孝服喪亡。臨未:主有羊酒吃食,立應宴會之吉。臨申:主有兄弟遠出回家,或姊妹聚會,六畜吉。臨本位:主金聲暗鳴,夜間被賊開房門,姦婦女應之。臨戌:主有伏尸在酉地,其家不和,出惡徒傷人,男患頭目。
從魁が午に臨めば、射覆の藏する所は白色の物にして、來人の來意は必ず心痛の疾で、また孝服と喪亡を主る。未に臨めば、土が來て金を生じて、羊肉と酒食あるを主り、立ちどころに宴会の吉に應ず。申に臨めば、兩金が相い倂びて、兄弟が遠行して家に歸るを主り、あるいは姉妹が聚会し、六畜もまた吉。酉のこの本位に臨めば、金属の物が暗中に鳴り響くを主り、夜裏に賊に房門を撬き開けられ、婦女を姦污するに應ず。戌に臨めば、尸首が酉の地に埋伏するを主り、この家は和せず、凶惡の徒を出して人を傷り、男子は頭目の疾を患う。
臨亥:主婚姻成,生產女,妻欲生外心,淫逸。臨子:主夫妻分離,與亥同斷,求財必遂,更主葬埋事。臨丑:主與比鄰陰人相謀、盜賣他人土地,主立虛契。
從魁が亥に臨めば、金が水を生じて氣が暢び、婚姻の成就を主り、女兒を生み下るが、妻は外心を生ぜんと欲して行爲が淫逸す。子に臨めば、同じく金水が相生して、夫妻の分離を主り、断法は亥に臨むと同じ。財を求めれば必ず順遂し、さらに埋葬の事を主る。丑に臨めば、土が來て金を生じて、隣居の女眷と合謀して、他人の土地を盜賣するを主り、虛假の契約を立つるを主る。
河魁の十二位に臨む主る所
臨寅:主家有惡犬傷人,又有官事。臨卯:主怪起,或四足相繼入門,又主官事。臨辰:主有兩次鬥訟,又主兄弟分爭。臨巳:主灶神動,又主犬上屋作怪。臨午:主爭訟口舌,信來當汙,及有傷破血事。臨未:主犬咬羊,婦人病,貴人有祿,主後婦嫁,爭婚姻。
河魁(戌)が寅に臨めば、木が土を克して、家中に惡犬ありて人を傷るを主り、また官司あり。卯に臨めば、同じく木が來て土を克して、怪異の發生するを主り、あるいは四足の牲畜が相接して門に入り、また官司を主る。辰に臨めば、辰戌の相冲して、兩度の争闘・訴訟あるを主り、また兄弟が家を分かち相争うを主る。巳に臨めば、火が來て土を生じて、竈神の發動を主り、また狗が屋の上に爬りて怪を爲すを主る。午に臨めば、同じく火土が相生して、争訟・口舌を主り、來信の中に污穢の辭を帶び、併せて傷損して血を出す事あり。未に臨めば、兩土が相い倂びて、狗が羊を咬むを主り、婦人が病を生じ、貴人が祿を得、また後妻の改嫁・婚事のために相争うを主る。
臨申:主有遊子在外,亦主儒士。臨酉:主有不語人,亦主不明事。臨本位:四足走失,因爭人外出。臨亥:主小女私通,又傷小口。臨子:主有賊怪傷財。臨丑:主有賊怪,又主銅鐵器鳴。
河魁が申に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、遊子の外に在るあるを主り、また家中に讀書の人を出すを主る。酉に臨めば、同じく氣が泄れて、家中に語らざる人あるを主り、また事情が明らかならざるを主る。戌のこの本位に臨めば、四足の牲畜が走失するを主り、争執に因りて人が外に出づ。亥に臨めば、土が水を克して、小さな女兒が私通するを主り、また家中の幼小を傷るを主る。子に臨めば、同じく土が來て水を克して、盗賊・怪異ありて財を損ずるを主る。丑に臨めば、兩土が相い倂びて、盗賊・怪異あるを主り、また銅鐵の器皿が自鳴するを主る。
登明の十二位に臨む主る所
登明所臨無定,蓋與日辰相合,以人元、貴神、將神、地分定之。
登明(亥)の臨む所の各位に固定の断辭なし。それは常に占日の日辰と相配合し、人元・貴神・将神・地分のこの四位の生克・旺衰を以て臨時に判定するを要するがためである。故に原書はこの一条の下に條目を列べず、ただ断を取るの原則を交代するのみ。登明に遇えば、即ち四位の本身に回りて推し、成説に拘執すべからず。
神后の十二位に臨む主る所
臨寅:主財帛六畜旺,出高貴役吏人。臨卯:有賊神動,纏縛及死傷六畜。臨辰:主失四足;爭婚姻,及人死,堂中怪現。臨巳:主有口舌爭鬥,又主不祥。臨午:主傷馬損男,又主火光。臨未:主爭財帛及文字契書。
神后(子)が寅に臨めば、水が木を生じて氣が暢び、財帛と六畜の興旺を主り、家中に高貴の差役・吏員を出す。卯に臨めば、同じく水木が相生して、賊神の發動あるを主り、捆綁の事ありて併せて六畜を死傷す。辰に臨めば、土が來て水を克して、四足の牲畜を失うを主り、婚事のために相争い、併せて人の死亡ありて、堂の中に怪異を現ず。巳に臨めば、水火が相戰して、口舌・争闘あるを主り、また不祥を主る。午に臨めば、同じく水火が相冲して、馬を傷り男丁を損ずるを主り、また火光を主る。未に臨めば、土が來て水を克して、財帛および文書・契約を争奪するを主る。
臨申:主有遊子在外,及家中出儒生。臨酉:主有產生、分離、及夫妻不和。臨戌:主有水盆破,黑犬自死;三年內子絕。臨亥:主有賊神動,婦女姦淫,及有水穿破入注。臨子:主子孫水溺死,神在朱雀也。臨丑:主爭莊田,及有患眼之人。
神后が申に臨めば、金が來て水を生じて、遊子の外に在るあるを主り、家中に讀書の人を出す。酉に臨めば、同じく金水が相生して、生産の事・分離の事、および夫妻の不和あるを主る。戌に臨めば、土が水を克して、水盆が破裂し黑狗が自ら死するを主り、三年の内に子嗣が斷絶す。亥に臨めば、兩水が相い倂びて、賊神の發動を主り、婦女が姦淫し、併せて水が牆壁を冲き破りて灌注して入るあらん。子のこの本位に臨めば、子孫が水に溺れて死するを主り、これは朱雀の火と相激するが故である。丑に臨めば、土が來て水を克して、田莊を争奪するを主り、併せて眼の疾を患う人あり。
大吉の十二位に臨む主る所
臨寅卯:主母災或傷牛,亦主患目,或有外遊之人。臨辰戌:主爭張咒詛,及有仇怨,爭田土。臨巳:主爭小口及禽鳥口舌,或爭金銀。臨午:主驚恐,火發、親眷怨惡,卻宜田土也。
大吉(丑)が寅あるいは卯に臨めば、木が來て土を克して、母が災に遭うかあるいは牛を傷るを主り、また眼の疾を患うを主り、あるいは家中に外出・遊蕩の人あり。辰あるいは戌に臨めば、土と土とが相い倂びて刑冲を帶び、争執と詛咒を主り、併せて仇怨を結び、田土のために相争う。巳に臨めば、火が來て土を生じて、家中の幼小のために相争うを主り、併せて禽鳥に因りて口舌を起こし、あるいは金銀を争奪す。午に臨めば、同じく火土が相生して、惊恐・火を失し・親戚が怨恨するを主るが、田土の事は却って相宜しきなり。
臨未:主爭奪他人黍豆,因仇恨兄弟不和。臨申:主有遠行人,亦主爭道及銅鐵器物。臨酉:主家內不和,陰人怨恨,婦女分張。臨亥:主有賊盜傷財,或爭水堰、道、溝。臨子丑:主爭溝池,並小口災殃。
大吉が未に臨めば、丑未の相冲して、他人の黍と豆とを争奪するを主り、仇を結ぶに因りて兄弟が和せず。申に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、人の遠行あるを主り、また道路および銅鐵の器物を争奪するを主る。酉に臨めば、同じく氣が泄れて、家内の和せざるを主り、女眷が心に怨恨を懷き、婦女の間に鬧がして分裂す。亥に臨めば、土が水を克して、盗賊ありて銭財を傷損するを主り、あるいは水堰・道路・溝渠のために相争う。子あるいは丑に臨めば、同じく土水が相臨みて、溝渠・池塘を争奪するを主り、併せて家中の幼小が災に遭う。
重ねて附する貴神の斷類
貴神の十二位に臨む主る所
臨子:主昏濁不明。臨丑:主田園更改,見貴之事。臨寅:主怒。臨卯:受制不和。臨巳:主驚憂不決之事。臨午:主動用文書,宮中進步。臨未:主宴會酒食慶賀之事。臨申:清憲、傳送主吉之象。臨酉:主暗受私賄。臨亥:主有財帛事。臨辰、戌:名入獄,不主事。
以下は十二貴神が位に臨む斷辭のもう一套の簡本で、前文の歌訣よりもさらに扼要にして、前の篇と參看すべし。天乙貴神が子に臨めば、事情が昏濁・不明を主る。丑の本位に臨めば、田園の變更を主り、貴人を謁見するの事あり。寅に臨めば、木が土を克して、怒を發すを主る。卯に臨めば、同じく木に制せられて、不和を主る。巳に臨めば、惊恐・憂疑して事情が遲疑・不決するを主る。午に臨めば、文書の發動・取用を主り、官府の中に進益あるべし。未に臨めば、宴会・酒食と慶賀の事を主る。申に臨めば、清正の憲司・傳送の神と相應じて、吉利の象である。酉に臨めば、暗中に私下の賄賂を收受するを主る。亥に臨めば、財帛の事あるを主る。辰あるいは戌に臨めば、「入獄」と名づけ、貴人が位を失い事を主らず。
螣蛇の十二位に臨む主る所
臨亥、子:主婦人產事。臨辰、戌、丑、未:乃主埋投不明,主墳墓、田土有事。臨寅、卯:天喜,主產難事,及受財帛。臨卯:主小兒驚風。見壬癸臨巳為財帛事,官事起。臨午:主動用驚憂,文書破損。臨申、酉:人死、陰私、奴婢逃亡、闇昧爭撓之事。
螣蛇が亥あるいは子に臨めば、婦人の生産の事を主る。辰・戌・丑・未の四季の支に臨めば、埋藏・投放する事情が明らかならず、墳墓と田土の上に事あるを主る。寅あるいは卯に臨めば、天喜と宮を同じくして、難產の事、および財帛を收受するを主る。單に卯に臨むと就いて言えば、さらに小兒が驚風を患うを主る。もし壬癸の水を見て螣蛇が巳に臨めば、財帛の事を主り、官司はこれに由りて起こる。午に臨めば、兩火が相い倂びて、舉動の間に惊恐・憂疑ありて、文書が破損するを主る。申あるいは酉に臨めば、人の死・陰私・奴婢の逃亡、および曖昧・不清の争擾の事を主る。
朱雀の十二位に臨む主る所
臨亥:主文書受制,與臨空亡同。臨寅、卯:主文書旺相,動用間隔。臨辰、戌、丑、未:為信息。臨巳、午:翱翔文書動用,凡事吉。見財爻入課,必主有文約私契也。
朱雀が亥に臨めば、水が火を克して、文書が制せられて、落在旬空の上と效果が同じ。寅あるいは卯に臨めば、木が來て火を生じて、文書が旺相するを主るが、ただ取用の間に間隔あり。辰・戌・丑・未に臨めば、火が土を生じて氣が泄れ、消息を象として取る。巳あるいは午に臨めば、朱雀が地を得て鳥の翱翔するがごとく、文書の發動・取用を主り、凡事皆吉。もしさらに財爻の課に入るを見れば、必ず文書の約據と私下の契約あるを主る。
臨申、酉:主官中口舌,傷財不利。
朱雀が申あるいは酉に臨めば、火が金を克して金は財と爲り、官府の中に口舌を招惹し、銭財を傷損して諸事利あらざるを主る。この一条は上の一条と本是連排の條目で、中間に今人の加えたる名詞の解釋を挾み、ここに例に依りて剔除して録せず。
六合の十二位に臨む主る所
臨子:得局和美。臨丑、未:田園有損,器物有傷,主宴會酒食之事。臨寅:財物動用,買賣成就。臨卯:主門戶更遷,及占術士沙門之類。臨辰、戌:破財、墳瑩、田宅不寧。臨巳:門戶驚憂破損。
六合が子に臨めば、水が來て木を生じて、局を得て和美す。丑あるいは未に臨めば、木が土を克して、田園に損あり器物に傷あるを主り、同時に宴会・酒食の事をも主る。寅に臨めば、木氣が相助けて、財物の發動・取用を主り、賣買が成就を得べし。卯の本位に臨めば、門戸の變更・遷移を主り、術士と僧人の事を占うもここに在って断ず。辰あるいは戌に臨めば、財を破るを主り、墳塋と田宅とが皆寧らかならず。巳に臨めば、木が火を生じて氣が泄れ、門戸が驚憂を受けて破損するを主る。
臨午:主文書動用成就及文書往來之喜。臨酉:闇昧損財及財物不明。臨申:主動越關津,親人阻隔,遠人、小兒氣疾之災。臨亥:主私門不正,偷盜財物。
六合が午に臨めば、文書が發動・取用して成就を得るを主り、併せて文書の往來の喜あり。酉に臨めば、金が來て木を克して、事情が曖昧にして財を損じ、財物の去向が明らかならざるを主る。申に臨めば、同じく金が木を克して、行動が關卡・渡口を越えんと要し、親人が阻隔せられ、さらに遠方の人と小兒とに氣疾の災あるを主る。亥に臨めば、水が來て木を生じて本は氣あるべきに、却って私門の正ならざるを主り、人が財物を偸盜す。
勾陳の十二位に臨む主る所
臨亥、子:因財怪物侵害。臨辰、戌、丑、未:爭竟田土、破傷財物。臨寅、卯:受制不利。臨巳、午:爭競重重,文書、反覆口舌不利。臨申、酉:爭競官糧,損失財物。
勾陳が亥あるいは子に臨めば、土が水を克して、財物に因りて怪異の侵害に遭うを主る。辰・戌・丑・未に臨めば、同類が相い倂びて、田土を争奪し財物を破損するを主る。寅あるいは卯に臨めば、木が來て土を克して、勾陳は制を受けて利あらず。巳あるいは午に臨めば、火が來て土を生じて、かえって争競が重々なり、文書の往來が反覆して口舌が利あらざるを主る。申あるいは酉に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、官家の糧米を争奪し、財物を損失するを主る。
青竜の十二位に臨む主る所
臨亥、子、寅、卯:乃出名,木入水凡求財中有喜,動用俱吉。臨丑、未:買貨求財俱吉。臨巳、午:文書遷動改移之象。臨辰、戌:盜去財物不明之象。臨申、酉:求財反傷財,及折足。
青竜が亥・子・寅・卯に臨めば、水が木を生じて木が本氣を得て、名を揚ぐるを主る。木が水鄕に落ちて、凡そ財を求むるの中に皆喜あり、舉動・取用は俱に吉。丑あるいは未に臨めば、木が土を克して土は財と爲り、貨を買い財を求むるは俱に吉を主る。巳あるいは午に臨めば、木が火を生じて、文書が遷動・改移するの象である。辰あるいは戌に臨めば、財物が盗まれ去りて去向が明らかならざるの象を主る。申あるいは酉に臨めば、金が來て木を克して、財を求めてかえって財を傷るを主り、さらに足脛を折傷するを主る。
天空の十二位に臨む主る所
臨亥、子:主因財成事,但主不足。臨寅、卯:主盜失財物。臨辰、戌:虛詐不實,孤寡貧寒,凡事憂滯,損失財物。臨巳、午:虛詐文書不實。臨申、酉:主語。臨丑、未:亦主虛詐。
天空が亥あるいは子に臨めば、土が水を克して水は財と爲り、銭財に因りて事を成すを主るが、ただ終竟に足らざるを主る。寅あるいは卯に臨めば、木が來て土を克して、財物が盗まれ失せるを主る。辰あるいは戌に臨めば、同類が相い倂びて、虛假・欺詐にして實ならず、孤寡・貧寒にして凡事が憂愁・滞礙し、財物を損失するを主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て土を生じて、かえって虛假の文書・內容が實ならざるを主る。申あるいは酉に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、口舌・言語の事を主る。丑あるいは未に臨めば、また虛假・欺詐を主る。
白虎の十二位に臨む主る所
臨亥、子:動用吉。臨辰、戌、丑、未:破財、死喪、墳瑩、骨殖。臨巳、午:血光破耗損失之事。臨申、酉:動用關隔破耗。臨寅、卯:主損物,動用不利。
白虎が亥あるいは子に臨めば、金が水を生じて氣が宣泄を得て、舉動・取用を吉と爲すを主る。辰・戌・丑・未に臨めば、土が金を生じて凶氣は愈々盛んにして、財を破り・死喪・墳塋と骸骨の事を主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て金を克して、血光・破耗と損失の事を主る。申あるいは酉に臨めば、兩金が相い倂びて、舉動・取用が關隔を受けて破耗するを主る。寅あるいは卯に臨めば、金が木を克して、物件を損壞するを主り、舉動・取用は利あらず。
太常の十二位に臨む主る所
臨亥、子:遠動作商。臨丑、未:田園稼苗俱吉。臨寅:財物買賣遠動之事。臨卯:財物有傷。臨辰、戌:爭鬥田園。臨巳、午:遠動俱吉。臨申、酉:主爭競損失。
太常が亥あるいは子に臨めば、土が水を克して水は財と爲り、遠く行きて商を經營するを主る。丑あるいは未に臨めば、同類が相い倂びて本氣を得て、田園・莊稼・禾苗が皆吉を主る。寅に臨めば、木が土を克して、財物の賣買と遠行の事を主る。卯に臨めば、同じく木が來て土を克して、財物に傷あるを主る。辰あるいは戌に臨めば、田園のために争闘するを主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て土を生じて、遠行は皆吉を主る。申あるいは酉に臨めば、土が金を生じて氣が泄れ、争競して損失あるを主る。
玄武の十二位に臨む主る所
臨亥、子:機密、莊嚴不語,病者亦然。臨丑、未:賊盜自敗。臨寅、卯:主賊盜走失損財臨。臨辰戌:登雲,盜賊難獲。臨申:損力損財。臨巳、午:搬運財物,機謀狡猾,道路不明之事。臨酉:佩劍不利。臨辰:主盜人自敗。
玄武が亥あるいは子に臨めば、本氣を得て深沈にして、機密の事を主り、人は莊重にして多言せず、病者もまたこのごとく沈默す。丑あるいは未に臨めば、土が來て水を克して、盗賊が自ら敗露するを主る。寅あるいは卯に臨めば、水が木を生じて氣が泄れ、盗賊が走失し銭財を損失するを主る。辰あるいは戌に臨めば、かえって賊が雲に登るがごとく去るを主り、盗賊は獲がたし。申に臨めば、金が來て水を生じて、かえって氣力と銭財を耗損するを主る。巳あるいは午に臨めば、水が火を克して、財物を搬運し、心機が狡猾にして、道路の上に明らかならざる事あるを主る。酉に臨めば、刀劍を佩帶して利あらざるを主る。辰に臨めば、盗賊が自ら敗露するを主る。(この一条は前の「臨辰戌」の一条の断ずる所と相反し、底本は兩にその説を存す。)
太陰の十二位に臨む主る所
臨亥、子:陰私,遞財物,小人私語,不足,遮隱之神,凡是不明。臨丑、未:爭競田園,克戰破損。臨卯、酉:防私暗味。臨寅、申:動功用關隔,陰人隱惹,闇昧失財不足。臨辰、戌:異姓孤兒,奴婢損失不明之事。臨巳、午:血光、口舌、破財。
太陰が亥あるいは子に臨めば、金が水を生じて氣が泄れ、陰私の事を主り、暗中に財物を遞送し、小人が私下に議論し、用度が足らず。太陰はもと遮蔽・隱匿の神なれば、故に凡事は皆分明ならず。丑あるいは未に臨めば、土が來て金を生じて、かえって田園のために争競し、互いに克戰して破損あるを主る。卯あるいは酉に臨めば、私下の曖昧の事を隄防するを主る。寅あるいは申に臨めば、舉動・取用が關隔を受け、女眷が暗中には是非を招惹し、事情は曖昧にして財を失い足らざるを主る。辰あるいは戌に臨めば、異姓の孤兒・奴婢の損失の類の明らかならざる事を主る。巳あるいは午に臨めば、火が來て金を克して、血光・口舌と財を破るを主る。
天后の十二位に臨む主る所
臨巳:主產厄之事。臨子:動用房屋喜美。臨丑、未:酒食宴會田園尊貴人之喜,又主事迂恩赦文書。臨寅、卯:暗合婚姻之情,動用財鄉。臨辰、戌:破財孤寡。
天后が巳に臨めば、水火が相激して、生産の厄を主る。子に臨めば、本氣を得て安んじ、舉動・取用と房屋の事とが皆美満・可喜を主る。丑あるいは未に臨めば、土が來て水を克して、かえって酒食・宴會、田園と尊貴の人の喜事を主り、また事情が迂迴して恩赦の文書に遇うを主る。寅あるいは卯に臨めば、水が木を生じて、暗中に婚姻の情に合するを主り、舉動・取用は皆財鄕に落つ。辰あるいは戌に臨めば、財を破りて孤寡に致るを主る。
臨巳、午:主血光、產厄,災病。臨申:主血氣損傷之事。臨酉、戌:主闇昧、淫娠、奸亂。臨亥:主盜賊陰私損失之事。
天后が巳あるいは午に臨めば、水火が相戰して、血光・生産の厄と災病を主る。申に臨めば、金が來て水を生じて、かえって血氣が受損するの事を主る。酉あるいは戌に臨めば、事情が曖昧にして、淫亂して胎を懷き姦私の事あるを主る。亥に臨めば、兩水が相い倂びて本鄕に入り、盗賊・陰私と損失の事を主る。
六十甲子鈐
甲、貴神、子:上克下主有外人相謀害自己。克將神傷小口,亦主爭田土官事。乙、騰蛇、丑:上克下主有驚恐,亦主爭田土,文字,又咒咀、破財物,或傷老母牛。為陽見陰支,更克人元、地分也。
この一篇は六十甲子の次序に照らして、人元・貴神・地分の三者を配して六十の組例と成し、每条はまずこの三項を列べ、然る後に主る所を断ず。第一組、人元の甲・貴神の天乙・地分の子:甲木が貴神の土を克するは、上の下を克すで、外人ありて自己を圖謀し加害せんとするを主る。貴神がさらに将神を克すれば、則ち家中の幼小を傷り、また田土のために官司を打つを主る。第二組、人元の乙・貴神の螣蛇・地分の丑:乙木が螣蛇の火の生ずる土を克するは、上の下を克すで、惊恐あるを主り、また田土と文書を争い、また人に詛咒され財物を損壞し、あるいは老母牛を傷るを主る。これは陽干が陰支を見るの象で、さらに人元と地分とに克し及ぼすなり。
丙、朱雀、寅:下生上主文書動撓,發火光,有女嫁出門,為見下生上也。又主有人在外,故致憂也。丁、六合、卯:下生上主成合交易,使作公吏,亦有官司文狀動,更主移宅及更改門戶,自己欲尋人也。
第三組、人元の丙・貴神の朱雀・地分の寅:寅木が下に在りて朱雀の火を生ずるは、下の上を生ずで、文書が發動して擾攘・不安を主り、また火光を發し、家に女兒の嫁ぎて出づるあり。また人の外に在るあるを主り、これに因りて憂を生ず。第四組、人元の丁・貴神の六合・地分の卯:卯木が下に在りて丁火を生ずるは、同じく下の上を生ずで、交易の成合を主り、差使せられて公門の吏員を爲し、また官司・文狀の發動あり。さらに居を遷し門戸を改換し、および自己が人を尋ねんと欲するを主る。
戊、勾陳、辰:比和主兄弟相爭,其家無子孫,主孤獨,整理房宅、莊田。亦主後婦淫妒。射物是園,不宜問病主凶也。己、青龍、巳:神生將主文字動,貴神克人元,主官事、遠信、悲泣之撓,亦主自己欲謀害他人,占病在頭目,以人元受克故也。
第五組、人元の戊・貴神の勾陳・地分の辰:三者は同じく土に屬して比和し、兄弟の相争うを主り、この家に子孫なくして孤独を主り、ただ房宅・田莊を整治するのみ。また續娶の妻が淫蕩・妒忌するを主る。射覆の藏する所は園圃の物にして、病を問うに宜しからず、病を問えば凶を主る。第六組、人元の己・貴神の青竜・地分の巳:貴神が将神を生ずれば、文書の發動を主る。青竜の木が人元の己土を克するは、貴神が人元を克すで、官司・遠方の來信と悲泣の煩擾を主り、また自己が他人を加害せんと欲するを主る。病を占えば頭目に應ず、まさに人元が克を受くるが故である。
庚、天后、午:神克將主官事、血光、馬亡、妻死,人元生貴神,主婦人慾生外心。行移神動,主移門、展宅、接屋之象,地分遙克人元,主官事逃移。何以知之?水能潤下,火能炎上故也。
第七組、人元の庚・貴神の天后・地分の午:天后の水が午火の将神を克するは、貴神が将神を克すで、官司・血光・馬匹の死亡と妻の亡故を主る。庚金がまた天后の水を生ずるは、人元が貴神を生ずで、婦人が外心を生ぜんと欲するを主る。庚は行移の神にして發動すれば、門を遷し宅を展し屋を接ぐるの象である。地分の午火が位を隔てて遙かに人元の庚金を克すれば、官司に因りて逃亡・遷移するを主る。何を以てかこれを知る。水性は下に潤う能く、火性は上に炎る能く、兩者が各々一方に趨れば、故に走動の象あるなり。
辛、太陰、未:下生上主陰人財帛,闇昧之事。婦人慾生外心,庚辛亦為行移道路之神,未主孤寡婦人,下生上亦主出外,或有財帛隨他人,此課純陰,必主邪淫婦人也。
第八組、人元の辛・貴神の太陰・地分の未:未土が下に在りて太陰の金を生ずるは、下の上を生ずで、女眷の財帛および曖昧の事を主り、さらに婦人が外心を生ぜんと欲するを主る。庚辛もまた行移・道路の神を主り、未はまた孤寡の婦人を象として取る。下の上を生ずもまた外に出づるを主り、あるいは財帛が他人に隨い去るあり。この課の辛・太陰・未は三者が純れに陰なれば、必ず邪淫の婦人あるを主る。
壬、元武、申:下生上,主道路,有人走失,或是四足邀候,主見親人相隨,必帶財帛,或避官事走也。占怪:主光影。癸、太常、酉:神生將,主得陰人外財,因娶後婦得財致富,貴神克人元,主婦人爭財帛,發動官事。
第九組、人元の壬・貴神の玄武・地分の申:申金が下に在りて玄武の水を生ずるは、下の上を生ずで、道路の事を主り、人の走失あるを主り、あるいは四足の牲畜を見る。門を出て人を迎え候えば則ち親人の相隨うを見、必ず財帛を帶び、あるいは官司を避るがために走るなり。怪異を占えば光影を現ずるを主る。第十組、人元の癸・貴神の太常・地分の酉:太常の土が酉金の将神を生ずれば、女眷の帶び來たる外財を得るを主り、後妻を娶るに因りて財を得て富に致す。太常の土がまた人元の癸水を克するは、貴神が人元を克すで、婦人が財帛を争奪して官司を鬧がし出すを主る。
甲、白虎、戌,先以下克上主官事發動,有人在外死,以白虎臨戌,戌為骸骨之神也。白虎又為死亡道路、孝服之神,主其家必慾火墓,或遺失骨殖、走失四足。占怪同為四足。占病而主大凶。
第十一組、人元の甲・貴神の白虎・地分の戌:まず下の上を克するを見るに、白虎の金が甲木の人元を克して、官司の發動を主り、人が外に在りて死する。白虎がまた正しく戌の上に臨み、戌はもと骸骨の神である。白虎はまた死亡・道路と孝服の神を主るなれば、故にこの家が必ず火葬を行い、あるいは骸骨を遺失し四足の牲畜が走失するを主る。怪異を占うも同じく四足の牲畜に應じ、疾病を占えば則ち大凶を主る。
乙、天空、亥:上克下,先以神克將,主爭田土,傷小口女人。又人元克神,主有外人來相謀害,亦主爭田土事必見刑獄。何以知之?為乙為六合木,天空是戌,戌土本為入木,為刑獄,土行水上競莊田,所以見爭田地之象也。其家必無尊長,或出僧,主破敗之事。
第十二組、人元の乙・貴神の天空・地分の亥:上の下を克す。まず貴神の天空の土が将神を克するを見るに、田土を争奪し、家中の幼小と婦人を傷るを主る。乙木がまた天空の土を克するは、人元が貴神を克すで、外人の來て圖謀し加害するあるを主り、また田土を争う事が必ず刑獄に鬧ぐまで見えるを主る。何を以てかこれを知る。乙は即ち六合の木にして、天空の配する所は戌で、戌土が木の下に落ちるは即ち「木の土に入り來る」で、まさに刑獄に應ず。また「土の水上に行くは莊田を競う」ありて、故に田地を争奪するの象を見るなり。その家は必ず尊長が堂に在らず、あるいは出て僧と為り、家道の破敗する事を主る。
丙、天后、子:主病患事,家中有井凶,或外人來投井。下克上主官事,主婦人殺夫兩次,占事從內發,占病在頭目,占宅主散亂,占怪主空虛。丁、太陰、丑:先以人元克貴神,主其人患疼痛,為火在上。其人患心腹,卻為人將相生,自下來上,主婦人帶父母屋到夫家,移宅吉。
第十三組、人元の丙・貴神の天后・地分の子:疾病の事を主り、家中に井あるは凶にして、あるいは外人が來て井に投ぐ。子水が下に在りて丙火を克するは、下の上を克すで、官司を主り、また婦人が兩度夫を克するを主る。占う所の事は内部より發し、病を占えば頭目に應じ、宅を占えば家中が散亂することを主り、怪異を占えば空しく有ることなきを主る。第十四組、人元の丁・貴神の太陰・地分の丑:まず丁火が太陰の金を克するを見るに、人元が貴神を克すで、この人が疼痛を患うを主り、火が上頭に在るがためである。病は心腹の間に在り。ただ丑土と丁火との間は人元と将神とが相生して、氣は下より上に自らすれば、故にまた婦人が實家の房産を夫の家に帶び來たるを主り、居を遷すは吉。
戊、玄武、寅:神生將,寅為財帛;玄武為神頭,上生下主破財,人元克貴神主外來謀害逃走事也。占怪,光影形象,或是神祠為崇,亦主爭田土。
第十五組、人元の戊・貴神の玄武・地分の寅:玄武の水が寅木の将神を生ずるは、貴神が将神を生ずで、而して寅はもと財帛を主る。玄武は神位の首に居りて、上の下を生ずはかえって財を破るを主る。戊土がまた玄武の水を克するは、人元が貴神を克すで、外面より人が來て圖謀し加害して逃走するに至るを主る。怪異を占えば光影の形象を主り、あるいは神祠が祟を為す。また田土を争奪するを主る。
己、太常、卯:以下克上主陰人爭財帛。因此分居,其家先傷長婦,孝服在身,移居則吉。更主傷小口,陰人病患。占病在頭目,占家主失財、穿窗,或有孔竅失錢財也。庚、白虎、辰:下生上也,主凶喪動,人元與貴神同主凶兩次。亦主有兄弟出入往來,或走失奴婢並四足,及爭道陌也。
第十六組、人元の己・貴神の太常・地分の卯:卯木が下に在りて太常の土を克するは、下の上を克すで、女眷が財帛を争奪するを主り、これに因りて家を分かつ。この家はまず長の嫁を傷損して、身に孝服を帶び、居を移せば則ち吉。さらに幼小を傷り・女眷が病むを主る。病を占えば頭目に應じ、家宅を占えば財を失い・人が窗を穿りて入り、あるいは孔竅の處より銭財を失うを主る。第十七組、人元の庚・貴神の白虎・地分の辰:辰土が下に在りて白虎の金を生ずるは、下の上を生ずで、凶喪の發動を主る。人元の庚と貴神の白虎とが同じく金に屬するがため、凶事は兩度來るべし。また兄弟の往來・出入あるを主り、あるいは奴婢と四足の牲畜が走失し、および道路のために相争うを主る。
辛、天空、巳:下生上主錢財空詐,將神遙克人元,主財帛官事,或爭頭面上物,其人必遭官事逃失也。亦主爭道路,或四足遊行,又主灶廚驚恐。壬、貴神、午:先以下克上,主尊長發動官事,為貴神克人元,將在土下,主有女子昏昧。人元遙克將神,主破財,又常有盜賊傷財災及小口也。
第十八組、人元の辛・貴神の天空・地分の巳:巳火が下に在りて天空の土を生ずるは、下の上を生ずで、銭財の上に虛假・欺詐あるを主る。将神が位を隔てて遙かに人元の辛金を克すれば、財帛のために官司を惹くを主り、あるいは頭面・首飾を争奪し、この人は必ず官司に因りて逃亡・失所す。また道路のために相争い、あるいは四足の牲畜が四處に遊走するを主り、また竈の下・厨の中に惊恐あるを主る。第十九組、人元の壬・貴神の天乙・地分の午:まず下の上を克するを見るに、尊長が官司を惹き起こすを主り、これは貴神の土が人元の壬水を克するなり。将神が土の下に落ちれば、女子の行事が昏昧なるあるを主る。人元がまた位を隔てて遙かに将神を克すれば、財を破るを主り、さらに常に盗賊が財物を傷損して、災禍は家中の幼小に波及す。
癸、騰蛇、未:先以上克下,人元克貴神,騰蛇在土上,故主火無根蒂。更在外被人謀害,主傷產婦,應在六月。其家必無父母,亦出淫亂之人也。
第二十組、人元の癸・貴神の螣蛇・地分の未:まず上の下を克するを見るに、癸水が螣蛇の火を克するは、人元が貴神を克すなり。螣蛇の火がまた未土の上に落ちて、火は土に泄れて根蒂を失う。故に外に在りて人に圖謀・加害せられるを主り、また產婦を傷るを主りて、應期は六月(未月)に在り。この家は必ず父母が堂に在らず、また行爲の淫亂なる人を出さん。
甲、朱雀、申:先以貴神克將,主官事破財。又將克人元,亦主官事,或爭道,或爭婦人頭面飾物。乙、六合、酉:主官事急速臨門,或追捉親人。有奴婢走失應也。丙、勾陳、戌:主兩個親人相爭田宅,文字交差,為一火生二土,所以相爭而有交加也。其家主孤獨,人死不葬,占物是園,亦主移墳。
第二十一組、人元の甲・貴神の朱雀・地分の申:まず朱雀の火が申金の将神を克するを見るに、貴神が将神を克すで、官司・財を破るを主る。申金の将神がまた甲木の人元を克すれば、同じく官司を主り、あるいは道路のために争い、あるいは婦人の頭面・首飾を争奪す。第二十二組、人元の乙・貴神の六合・地分の酉:官司が急速に門に臨むを主り、あるいは官府が親人を追捕し、さらに奴婢の走失するに應ず。第二十三組、人元の丙・貴神の勾陳・地分の戌:兩位の親人が田宅を争奪するを主り、文書が交錯・紛雜す。これは一重の火が二重の土を生ずれば、故に相争うと交加とあり。この家は孤独を主り、人が死して葬らず。射覆の物は園圃にして、また墳墓を遷移するを主る。
丁、青龍、亥:下生上主新立了神樹。或移改舊宅,主神未安寧,其家見覓投吏人及得祖父母田宅,或父母曾作官。戊、太陰、子:神生將主子孫聰明。人元土生貴神酉金,主陰人有不明之事。又人元遙克將,主破財,蠶絲不成,家內產耗,主婦人外心,亦主有闇昧事也。
第二十四組、人元の丁・貴神の青竜・地分の亥:亥水が下に在りて青竜の木を生ずるは、下の上を生ずで、新たに神樹を立てたるを主り、あるいは舊宅を遷改して神位がいまだ安寧ならず。この家は正しく門路を尋ね覓めて吏員に投靠し、併せて祖父母の遺したる田宅を得、あるいは父母がかつて官を為したり。第二十五組、人元の戊・貴神の太陰・地分の子:太陰の金が子水の将神を生ずるは、貴神が将神を生ずで、子孫の聰明を主る。人元の戊土がまた太陰の酉金を生ずれば、女眷に明らかならざる事あるを主る。人元がさらに位を隔てて遙かに将神の水を克すれば、財を破り・蚕絲が成らず・家中の産業が耗損するを主り、また婦人が外心を生ずるを主り、また曖昧の事あるを主る。
己、玄武、丑:主兩家爭田土,是比鄰莊宅及失財。或被人偷了牛,傷小口,亦主兩次哭泣,為二土克一水也。庚、太常、寅:主破財,傷尊長父母。以人元反克將神主無翁,其家人死、財散不絕,為太常是孤獨之神,更得白虎在上、臨門,凡百事凶。
第二十六組、人元の己・貴神の玄武・地分の丑:兩家が田土を争奪するを主り、事は隣居の莊宅の上に在り、併せて財を失う。あるいは人に牛を偸まれ、幼小を傷り、また兩度哭泣するを主る、これは二重の土が一重の水を克するが故である。第二十七組、人元の庚・貴神の太常・地分の寅:財を破るを主り、尊長・父母を傷る。人元の庚金がかえって寅木の将神を克すれば、家中に翁なきを主る。この家は人が死し財が散じて絶えず、太常はもと孤独の神なるがためである。もしさらに白虎が上に在りて門に臨めば、即ち凡そ百事は凶。
辛、白虎、卯:二上克下,先主官事,後傷人口。為白虎臨門也,其家主移居、見怪及四足水聲。壬、天空、辰:主爭田土或鬥訟。四足走失,占怪主空虛,占病在目,占宅主散亂,有井主凶,占行路、疾病凶。癸、騰蛇、巳:驚恐火發,婦人爭訟,病患,為一水克皆主官災,或爭飛禽,或神不安。
第二十八組、人元の辛・貴神の白虎・地分の卯:辛金と白虎の二重の金が上に在りて卯木を克するは、まず官司を主り、後に人口を傷る。これは白虎の門に臨むの象で、この家は居を移し・怪異を見、併せて四足の牲畜と水の聲を聞くを主る。第二十九組、人元の壬・貴神の天空・地分の辰:田土を争うかあるいは争闘・訴訟を主り、四足の牲畜が走失す。怪異を占えば空しく有ることなきを主り、病を占えば眼目に應じ、宅を占えば家中が散亂することを主り、家に井あれば則ち凶、路を行くことと疾病とを占えば皆凶。第三十組、人元の癸・貴神の螣蛇・地分の巳:惊恐と火を失すること・婦人の争訟と病患とを主る。これは一重の水が來て火を克して、皆官災を主り、あるいは飛禽のために争い、あるいは神位が安んぜず。
甲、朱雀、午:主文字交差,為神將同家。上生下主婦人淫亂,其家與一親人爭官,發火光也。乙、六合、未:二上克下主妻死,再娶破財,銅器鳴,家中妓婦不絕,為六合臨門也。
第三十一組、人元の甲・貴神の朱雀・地分の午:文書が交錯・紛雜することを主り、貴神の朱雀と将神とが同じく火に屬して一家に在るがためである。甲木が上に在りて火を生ずるは、上の下を生ずで、婦人の淫亂を主り、この家は一の親人と官を争い、併せて火を失して火光を見ん。第三十二組、人元の乙・貴神の六合・地分の未:乙木と六合の二重の木が上に在りて未土を克するは、二つの上が下を克すで、妻の死亡を主り、再び娶りて財を破り、銅器が自鳴して、家中に娼妓が絶えず、これは六合の門に臨むが故である。
丙、勾陳、申:主官事勾連,丙是火,與申金遙相剋,主爭張金銀,或爭頭面物,或爭道,或婦人田宅之事。丁、青龍、酉:下克上有官事臨門,必遭殺劫,神樹所爭,役吏臨門,亦有病人,以人元克將神,所以內亂,陰人爭,亦主貴人私情事。
第三十三組、人元の丙・貴神の勾陳・地分の申:官司が勾連して清からざるを主る。丙は火に屬し、申金と位を隔てて相克して、金銀を争奪するを主り、あるいは頭面・首飾を争奪し、あるいは道路を争い、あるいは婦人と田宅の事。第三十四組、人元の丁・貴神の青竜・地分の酉:酉金が下に在りて青竜の木を克するは、下の上を克すで、官司が門に臨むを主り、必ず殺劫に遭遇す。争う所は神樹で、差役・吏員が門に上り、家中にまた病人あり。人元の丁火がまた酉金の将神を克すれば、故に内部に乱を生じ、女眷が相争い、また貴人の私情の事を主る。
戊、貴人、戌:兩兄弟一貴人,同姓爭田宅,或新葬了。占懷藏主圓物,占宅主無子孫,但三世孤獨。己、天后、亥:上克下主婦人病,亦有官事,見血光,人元返克,弟兄亦傷,小口患眼,主家不和,移宅吉。
第三十五組、人元の戊・貴神の天乙・地分の戌:戊土と戌土とは兩兄弟のごとく、さらに一位の貴人を加えて、同姓の間に田宅を争奪するを主り、あるいは剛に葬り了へり。射覆して懷中の藏する所を猜せば、圓形の物を主る。宅を占えば子孫なきを主り、ただ三世が孤独す。第三十六組、人元の己・貴神の天后・地分の亥:己土が上に在りて天后の水を克するは、上の下を克すで、婦人が病むを主り、また官司ありて血光を見る。人元がかえって下より克されるときは、兄弟もまた傷を受け、家中の幼小は眼の疾を患い、家宅が和せざるを主り、居を遷すは吉。
庚、朱雀、子:主婦人投井,以下克上故也。或爭河道,或火發驚恐,亦或廚灶破,又主女人患病,人元為朱雀所克,更主官事逃移。辛、六合、丑:上克下主傷母,亦主無妻,更主損牛,以金入木鄉憂口舌,木來入土為刑獄,主官事,大凶也。
第三十七組、人元の庚・貴神の朱雀・地分の子:婦人が井に投ぐるを主り、子水が下に在りて朱雀の火を克して、下の上を克すが故である。あるいは河道のために争い、あるいは火を失して惊恐し、あるいは厨竈が破損し、また女人が病を患うを主る。人元の庚金が朱雀の火に克されれば、さらに官司に因りて逃亡・遷移するを主る。第三十八組、人元の辛・貴神の六合・地分の丑:辛金が上に在りて六合の木を克するは、上の下を克すで、母を傷るを主り、また妻なきを主り、さらに牛を傷損するを主る。これはまさに「金の木郷に入るは口舌を憂う」と「木の土に入り來るは刑獄と爲る」の兩句に合して、官司あるを主り、大凶なり。
壬、勾陳、寅:下克上主官事,爭田土,婦人必傷,為土行水上。木入土中,故主官事或自縊而傷,及水溺,或破磁盆器所傷驚恐也,以玄武為賊水被克故主溺。
第三十九組、人元の壬・貴神の勾陳・地分の寅:寅木が下に在りて勾陳の土を克するは、下の上を克すで、官司・田土の争奪を主り、婦人は必ず傷を受け、これはまさに「土の水上に行くは莊田を競う」の象である。木が土の中に入る。故に官司を主り、あるいは縊れて傷を受け、および水に溺れ、あるいは打破したる瓷盆・器皿に傷られて驚を受くるを主る。溺るるを主る所以は、玄武の代表する所の賊水が土に克し止められたるがためである。
癸、青龍、卯:上生下主鬼怪動,有宅有樹影,及銅鐵鳴,主有殺害,以癸卯納音見金故也。其人無子孫、妻財,亦無歸著,更失財,或將財物出入,主鬼賊。
第四十組、人元の癸・貴神の青竜・地分の卯:癸水が上に在りて青竜の木を生ずるは、上の下を生ずで、鬼怪の發動を主り、宅の中に樹影を現じ、併せて銅鐵が自鳴して、殺害の事あるを主る、これは癸卯の納音が金に屬するが故である。この人に子孫なく、妻財もなく、歸着する所なく、さらに財を失い、あるいは財物を帶びて出たり入ったりするは、皆鬼祟と盗賊あるを主る。
甲、貴神、辰:上克下主尊長病,更主爭訟官事。又人元遙克將,亦主破財,或器物有傷;及有口願,又主家神臨之,無子孫。乙、天后、巳:上克下主傷小口;天后生人元,主婦人生外心。又主灶神動,宜慎火光或釜鳴;為見乙巳納音為火,以一水動克故如此。又主淫亂,外人謀害,主病昏昧死。
第四十一組、人元の甲・貴神の天乙・地分の辰:甲木が上に在りて天乙の土を克するは、上の下を克すで、尊長が病を生ずるを主り、さらに争訟・官司を主る。人元がまた位を隔てて遙かに将神を克すれば、同じく財を破るを主り、あるいは器物が損を受く。さらに口願を許していまだ還さざるを主り、また家神の臨み降るを主りて、子孫なし。第四十二組、人元の乙・貴神の天后・地分の巳:乙木が上に在りて天后の水の臨む所の位を克するは、上の下を克すで、幼小を傷るを主る。天后の水がまた乙木の人元を生ずれば、婦人が外心を生ずるを主る。さらに竈神の發動を主り、火と鍋釜の自鳴とを謹慎して防ぐべし、乙巳の納音が火に屬して、一重の水に冲動せられて來て克するがためにこのごとし。また淫亂・外人が圖謀して加害し、病人は昏迷して死するを主る。
丙、太陰、午:二火克一金,先傷陰人,內癆、嗽喘疾,死後主發火光,兩次哭泣。更害瘡,人亦主在外,死者應之。丁、玄武、未:下克上主官事賊盜,為未是井,又賊水臨之,主溺傷小口,或河傷也。又在外慾謀人,被人反謀害也。
第四十三組、人元の丙・貴神の太陰・地分の午:丙火と午火の二重の火が太陰の一重の金を克して、まず女眷を傷り、內癆と咳嗽・氣喘の疾を患う。死したる後にはさらに火光を發生するを主り、家中に兩度哭泣す。また瘡を害するを主り、人もまた外に在るを主りて、死する者はこれに應ず。第四十四組、人元の丁・貴神の玄武・地分の未:未土が下に在りて玄武の水を克するは、下の上を克すで、官司と盗賊を主る。未は井を象として取り、また賊水のこれに臨むあれば、水に溺れて幼小を傷り、あるいは河の中に險に遇うを主る。また本は外に在りて人を算計せんと欲すれど、かえって人に算計せらるるを主る。
戊、太常、申:上生下主行神動,有婦女帶財帛回家,更有親人相隨,亦主爭田土事也。己、白虎、酉:上生下,主親人出外,或有軍人同來家。以人元生白虎,白虎臨門,或入家,或主出外也。及走失人口,更主祖父母自將財帛出外見喜,占病凶。
第四十五組、人元の戊・貴神の太常・地分の申:戊土が上に在りて申金を生ずるは、上の下を生ずで、行移の神の發動を主り、婦女ありて財帛を帶びて家に歸り、さらに親人の相隨うあり、また田土を争う事を主る。第四十六組、人元の己・貴神の白虎・地分の酉:己土が上に在りて白虎の金を生ずるは、上の下を生ずで、親人の外に出づるを主り、あるいは兵を當たる人が一同に家に到る。人元がすでに白虎を生ずれば、白虎は便ち門に臨み、あるいは家に入り、あるいは外に出づるを主る。また人口の走失を主り、さらに祖父母が自ら財帛を帶びて外に出でて喜に遇うを主る。病を占えば則ち凶。
庚、天空、戌:下生上,庚是移動之神。須主兩次移宅,或移墳墓。其家主孤獨,或有僧道出遊。辛、騰蛇、亥:先以將克神主婦人病,後有官事,為人元受克,亦主婦人頭面上物色,又主婦人出外生產,以庚辛為道路事。
第四十七組、人元の庚・貴神の天空・地分の戌:戌土が下に在りて庚金を生ずるは、下の上を生ずなり。庚はもと移動を主るの神なれば、故に必ず兩度居を遷すを主り、あるいは墳墓を遷移す。この家は孤独を主り、あるいは僧道の外に出でて雲遊するあり。第四十八組、人元の辛・貴神の螣蛇・地分の亥:まず亥水の将神が螣蛇の火を克するを見るに、将神が貴神を克すで、婦人が病むを主り、その後に官司ありて、人元もまた克を受くるがためである。また婦人の頭面・首飾の上の事を主り、また婦人が外に在りて生産するを主る。これらは皆庚辛が道路を主るに由りて來る。
壬、朱雀、子:以二水克一火,主傷婦人兩口,或是投井死,以壬子為賊水。後有官事文狀。為朱雀是午,午為鞍馬,主爭鞍馬事。玄武亦主文狀勾連,或見血光死亡,傷四足及皮血。或遺失文字,皆以朱雀受克也。
第四十九組、人元の壬・貴神の朱雀・地分の子:壬水と子水の二重の水が朱雀の一重の火を克して、婦人を傷ること兩口を主り、あるいは井に投げて死す、壬子はまさに賊水なるがためである。此の後にまた官司・文狀あり。朱雀はもと午に配し、午は鞍馬を象として取れば、故に鞍馬の事を争奪するを主る。玄武もまた文書・狀紙の勾連して清からざるを主り、あるいは血光と死亡を見、四足の牲畜と皮肉の出血を傷る。あるいは文書を遺失す。皆これ朱雀が克を受くるがためである。
癸、六合、丑:先以上克下主有官事,或者偷了牛,為見壬癸水是賊神,六合是門戶,更將神反克人元,主爭比鄰田土。
第五十組、人元の癸・貴神の六合・地分の丑:まず上の下を克するを見るに、六合の木が丑土を克して、官司あるを主り、あるいは人に牛を偸まる。壬癸の水がまさに賊神なるに、六合は門戸を象として取るがためである。丑土の将神がまたかえって癸水の人元を克すれば、隣居と田土を争奪するを主る。
甲、白虎、寅:先以神克將,主口舌破財,又以貴神克人元,主官事。甲與寅為一家之木,金在中心間之,主兄弟分散,以無尊長也,又主爭殺了神樹,其家凶喪不絕,移宅則吉。
第五十一組、人元の甲・貴神の白虎・地分の寅:まず白虎の金が寅木の将神を克するを見るに、貴神が将神を克すで、口舌・財を破るを主る。白虎がまた甲木の人元を克するは、貴神が人元を克すで、官司を主る。甲と寅とは同じく一家の木に屬し、白虎の金が中間に挾まりてそれらを隔てれば、兄弟の分散するを主り、家中に尊長なきがためである。また争執の中に神樹を殺し了せるを主り、この家は凶喪が斷えず、居を移せば則ち吉。
乙、天空、卯:兩木克一土,主其家多有虛耗,死亡子孫,更主有僧外出,自縊而傷。或當門破了器物。亦主有官事,占怪見犬,或伏尸作祟。丙、天后、辰:先以下克上主婦人多病,又主爭田土,然辰主鬥訟故也。更土克水神,又以貴神克人元,主家內有兩次走失,更傷婦人也。
第五十二組、人元の乙・貴神の天空・地分の卯:乙木と卯木の二重の木が天空の一重の土を克して、この家に多く虛耗あるを主り、子孫が死亡し、さらに僧人の外に出づるあり・縊れて傷を受く、あるいは門口に當たりて器物を破る。また官司あるを主る。怪異を占えば狗を見、あるいは伏尸が祟を爲す。第五十三組、人元の丙・貴神の天后・地分の辰:まず下の上を克するを見るに、辰土が天后の水を克して、婦人が病多きを主り、また田土を争奪するを主る、辰はもと闘訟を主るが故である。土がすでに水神を克して、天后の水がまた丙火の人元を克するは、貴神が人元を克すで、家内に兩度の走失あるを主り、さらに婦人を傷るべし。
丁、玄武、巳:以兩火夾一水,主兩陰人小口爭鬥,先傷在下一口,在上者主於疾病。以水性潤下,即以在下者傷也。更主被人偷了鍋鐺釜灶之屬。又有眾禽入宅,主有傷害也。
第五十四組、人元の丁・貴神の玄武・地分の巳:丁火と巳火の二重の火が玄武の一重の水を挾みて、二つの女眷あるいは幼小が相争うを主り、まず下に在る一口を傷り、上に在る者は疾病を主る。水性は下に流れ潤うがため、即ち傷を受くるは下に在る者なり。さらに人に鍋・鐺・釜・竈の類を偸まるるを主る。また衆の禽鳥が宅に飛び入るありて、傷害あるを主る。
戊、勾陳、午:下生上主文狀立,爭田土,勾陳主有文狀或婦人行遊,更主移宅吉。己、青龍、未:主土在兩頭,一木間之,主其家分別。克將主妻亡財破,或婦人自縊死,更主鬼怪纏繳婦人,出師婆。貴神又克人元,亦主官事。
第五十五組、人元の戊・貴神の勾陳・地分の午:午火が下に在りて勾陳の土を生ずるは、下の上を生ずで、文書・狀紙の立ち上るを主り、田土のために相争う。勾陳はもと文狀を主り、あるいは婦人の出遊を主り、さらに居を移すは吉を主る。第五十六組、人元の己・貴神の青竜・地分の未:己土と未土とが兩頭に分居して、青竜の一重の木が中間に挾まれて、この家の分離するを主る。青竜の木が未土の将神を克すれば、妻の亡故・銭財の破損を主り、あるいは婦人が縊れて死し、さらに鬼怪が婦人に纏繞して、家中に巫婆を出す。青竜がまた己土の人元を克するは、貴神が人元を克すで、同じく官司を主る。
庚、朱雀、申:主兄弟有官事,或是婦人頭上物色。庚主道路,火氣為災,亦主婦人淫佚遊行,以在內迫,故走也。其家亦主子孫不和,二金為火所間。辛、騰蛇、酉:辛臨本家,火在中心間之,主頻頻破財,官事不絕,亦無子孫也。
第五十七組、人元の庚・貴神の朱雀・地分の申:兄弟が官司に惹かるるを主り、あるいは事は婦人の頭の上の首飾に在り。庚は道路を主り、朱雀の火氣は災と成りて、また婦人が淫蕩・出遊するを主る、家中に在りて逼迫せらるるがために、故に走り出づるなり。この家はまた子孫の和せざるを主る、庚と申の二重の金が朱雀の火に中間に隔てられればなり。第五十八組、人元の辛・貴神の螣蛇・地分の酉:辛金が酉のこの本家に臨み、螣蛇の火が中間に挾まれて、頻々に財を破るを主り、官司が絶えず、また子孫なし。
更傷母,為課中陰見陰也。凡為陽見陽,陰見陰皆為不比,故凶。亦有火光,主婦人頭面上物,銅錢作怪,欲移門戶應之即大吉。
この一組はさらに母を傷るを主る、課中に陰干が陰支を見ればなり。凡そ陽が陽を見、陰が陰を見るは、皆氣性が偏枯にして相い輔けざるに屬すれば、故に凶と爲す。このほかさらに火光あるを主り、事情は婦人の頭面・首飾の上に落ち、さらに銅錢が怪を爲すを主る。もし門戸を遷移せんと欲せば、この念頭に應ずれば即ち大吉。
壬、青龍、戌:先以上克下主刑獄事,又主盜賊入家,失了火,或器物傷也。蓋壬為賊神,青龍為財,戌為骸骨之神,其家或失了祖父母骨殖,主家中病患,常見怪也。
第五十九組、人元の壬・貴神の青竜・地分の戌:まず上の下を克するを見るに、青竜の木が戌土を克して、刑獄の事を主り、また盗賊が家に進み入り・火を失し、あるいは器物が損を受くるを主る。蓋し壬は賊神を象として取り、青竜は財を象として取り、戌は骸骨の神なれば、故にこの家あるいは祖父母の骸骨を喪失して、また家中に病患あるを主り、常に怪異を見ん。
癸、天空、亥:以兩水為一土間之,主官事,爭田土,土在中心,兩家爭鄰畔,或爭次鄰財,更主傷小口。夜裡出現,四足作怪。兄弟不義,分其家產,必無子孫,只有一僧應之。
第六十組、人元の癸・貴神の天空・地分の亥:癸水と亥水の二重の水が天空の一重の土に中間に隔てられて、官司と田土の争奪を主る。土が中心に居れば、即ち兩家が地界を争奪し、あるいは鄰家の財物を争い、さらに幼小を傷るを主る。夜裏に怪異を現じ、四足の牲畜が怪を爲す。この家は兄弟が情義を講ぜずして家産を分割し、必ず子孫なく、ただ一の出て僧と爲れる人がこれに應ず。
六十四課鈐
鬼合身課,陰害卦。官祿全身課,進達卦。全身課,從順卦。三合全,無官鬼,無劫煞,只財爻動是也。假令五月,甲子日,亥時,申位,壬水、天后水、天罡土、申金。主財,其為事吉。
この一篇は常見の課體を歸納して六十四の課名と成し、每条はまず課名と配する所の卦名を出し、ついで構成の條件を説明し、最後に一つの實例を擧ぐ。實例の寫法はまず月・日・時・地分を出し、然る後に人元・貴神・将神・地分の次序に依りて四位を列べる。開頭の兩条は名目のみを存す。鬼合身課、陰害の卦に配す。官祿全身課、進達の卦に配す。第三条の全身課は從順の卦に配す。その條件は三合が齊全にして、課中に官鬼なく劫煞なく、ただ財爻のみが發動するなり。例に假令せば、五月の甲子日・亥時、地分は申に在り、四位は壬水・天后水・天罡土・申金。この課は財を得るを主り、辦する所の事は吉。
奇全課,利進卦。神干、將干、人元兼三奇全是也。假令十二月,壬午日,寅時,巳位,乙木、朱雀火、小吉土、巳火。利求官祿,常人得財,乃大吉之課。朝元課,德載卦。四位本家事,假令四月,丙申日,丑時,丑位,己土、天乙土、大吉土、丑土。常人非吉,無生故也。
奇全課、利進の卦に配す。その條件は貴神の帶ぶる干・将神の帶ぶる干と人元との三者が湊りて三奇を全うするなり。例に假令せば、十二月の壬午日・寅時、地分は巳に在り、四位は乙木・朱雀火・小吉土・巳火。この課は官祿を求むるに利あり、平常の人は則ち財を得べく、これは大吉の課である。朝元課、德載の卦に配す。四位が皆同じく一家の本氣に落つるの事。例に假令せば、四月の丙申日・丑時、地分は丑に在り、四位は己土・天乙土・大吉土・丑土。平常の人がこの課を得れば併せて吉ならず、四位の間に相生なきが故である。
如朝觀詔對則吉,凡十二神將皆有朝元,各隨其神將吉凶斷之。土曰朝元,水曰朝宗,火曰重光,金曰滿贏,木曰會極。
ただもし君王朝觐して詔を奉じ應對せば、この課はかえって吉。十二の神将は皆各々自己の朝元の課ありて、その神将の本身の吉凶に隨いてこれを断ずべし。五行の不同に照らして、朝元の課はまた五つの名目あり。土は朝元と曰い、水は朝宗と曰い、火は重光と曰い、金は滿贏と曰い、木は會極と曰う。
俱比課,合元卦。四位皆比是也。假令十二月,戊戌日,卯時,未位,己土、天空土、河魁土、未土。比合為兄弟,主同類相爭,又主事體重疊,占病大凶。此為雜配,分而為水曰稽,火曰燎,木曰憂顛,金曰叢刃,土曰坯戶,更看神將性氣以類斷之。
俱比課、合元の卦に配す。その條件は四位の五行が全く相同じくするなり。例に假令せば、十二月の戊戌日・卯時、地分は未に在り、四位は己土・天空土・河魁土・未土。四位の比和は兄弟のごとくにして、同類の相争うを主り、また事體が層層に重疊するを主り、病を占えば大凶。この類はさらに五行に照らして分けて名を取る。水は稽と曰い、火は燎と曰い、木は憂顛と曰い、金は叢刃と曰い、土は坯戸と曰う。さらに貴神・将神の本身の性情・氣質を見て、類に照らして推断せよ。
正比課,首正卦。主客比是也。假令十二月,戊戌日,未時,寅位,甲木、騰蛇火、小吉土、寅木。主其為自己事,無親屬之事,求知結好多吉。近比課,為己卦。干神比是也。假令十二月,甲午日,巳時,寅位,丙火、騰蛇火、從魁金、寅木。主自己事及親屬,然二火為災百事殘,更看所比吉凶斷之。
正比課、首正の卦に配す。その條件は主方と客方とが相比するで、即ち人元と地分との五行が相同じくするなり。例に假令せば、十二月の戊戌日・未時、地分は寅に在り、四位は甲木・螣蛇火・小吉土・寅木。この課は辦する所が自己の事にして、親屬とは關係なきを主り、人に賞識を求め交友を結ぶは大抵吉利す。近比課、爲己の卦に配す。その條件は人元と貴神とが相比するなり。例に假令せば、十二月の甲午日・巳時、地分は寅に在り、四位は丙火・螣蛇火・從魁金・寅木。この課は自己と親屬の事を主るが、ただ二重の火は災と爲りて百事が殘缺し、さらに相比うる两位の本身の吉凶を見て之を断ずべし。
次比課,審認卦。神將比是也。假令十二月,庚子日,戌時,戌位,丙火、玄武水、神后水、戌土。主親屬之事,官動為官,妻動為妻,鬼動為鬼,以此類推。遠比課,寄託卦。將與位比是也。假令十二月,辛丑日,亥時,巳位,癸水、六合木、勝光火、巳火。主他人之事,六合主和合,仍以神斷之。
次比課、審認の卦に配す。その條件は貴神と将神とが相比するなり。例に假令せば、十二月の庚子日・戌時、地分は戌に在り、四位は丙火・玄武水・神后水・戌土。この課は親屬の事を主る。官爻が動けば即ち官に断じ、妻財が動けば即ち妻に断じ、鬼煞が動けば即ち鬼に断じ、これに依りて類推せよ。遠比課、寄托の卦に配す。その條件は将神と地分とが相比するなり。例に假令せば、十二月の辛丑日・亥時、地分は巳に在り、四位は癸水・六合木・勝光火・巳火。この課は他人の事を主る。六合はもと和合を主るが、仍お貴神を以て之を断ずべし。
將位伏吟課,鼠伏卦。將與位同是也。假令十二月,庚子日,子時,辰位,庚金、六合木、天罡土、辰土。主百事不動,望人即至,逃亡隱伏未至。神將伏吟課,猶豫卦。天干克將神,伏吟見克位是也。假令十二月,庚子日,丑時,辰位,庚金、六合木、太沖木、辰土。心欲動而身未動,心欲合而不合,疑惑不決。
将位伏吟課、鼠伏の卦に配す。その條件は将神と地分とが同じ支の上に落つるなり。例に假令せば、十二月の庚子日・子時、地分は辰に在り、四位は庚金・六合木・天罡土・辰土。この課は百事が皆發動せざるを主り、望む人は即ち至り、逃亡の人は隱伏して現われず。神将伏吟課、猶豫の卦に配す。その條件は天干が将神を克して、伏吟の中にまた克を受くる位を見るなり。例に假令せば、十二月の庚子日・丑時、地分は辰に在り、四位は庚金・六合木・太冲木・辰土。この課は心に動かんと欲して身はいまだ動かず、合せんと欲して合せず、疑惑・不決を主る。
反吟課,動搖卦。將位相沖是也。假令十二月,庚子日,午時,戌位,丙火、玄武水、天罡土、戌土。主事反覆,吉凶多不成,來去動搖,莫獲安定,矢亡則遠。神將反吟課,乖運課。神將相沖是也。假令十二月,庚子日,申時,酉位,乙、太常土、太吉土、酉金。此課主內外事多不和,事多迅速。
反吟課、動摇の卦に配す。その條件は将神と地分とが相冲するなり。例に假令せば、十二月の庚子日・午時、地分は戌に在り、四位は丙火・玄武水・天罡土・戌土。この課は事情が反覆し、吉凶は多く成らず、來去は動摇して安定を獲ず、遺失・走亡するは則ち去ること遠し。神将反吟課、乖運の卦に配す。その條件は貴神と将神とが相冲するなり。例に假令せば、十二月の庚子日・申時、地分は酉に在り、四位は乙・太常土・大吉土・酉金。この課は内外の事が多く和睦せず、事情の來ること迅速なるを主る。
反鬼入門課,飛禍卦。神將反吟,門戶相見是也。假令十二月,庚子日,申時,亥位,丁火、太陰金、太沖木、亥水。占事不成,病者無凶。關課,堵塞卦。酉上見木為關。假令十二月,己未日,未時,酉位,癸水、玄武水、功曹木、酉金。主出行不通,占行人不至,囚禁難出,病孕必有隔。
反鬼入門課、飛禍の卦に配す。その條件は貴神と将神とが相冲して、卯酉の門戸の位がまた互いに相見るなり。例に假令せば、十二月の庚子日・申時、地分は亥に在り、四位は丁火・太陰金・太冲木・亥水。この課は事を占えば成らず、病者は却って凶険なし。關課、堵塞の卦に配す。その條件は酉の位の上に木を見るは、即ち「關」と成るなり。例に假令せば、十二月の己未日・未時、地分は酉に在り、四位は癸水・玄武水・功曹木・酉金。この課は出行が通通ぜざるを主り、行人を占えば來らず、囚禁せられし者は出難く、病人と孕婦とは必ず阻隔あるべし。
隔課,乖越卦。卯上見土為隔。假令十二月,甲午日,巳時,卯位,丁火、朱雀火、河魁土、卯木。卯為門,以木土塞之,所以為隔也,主參投謁人不見,出行囚禁,病孕皆不利。鎖課,構囚卦。卯上見金為鎖。假令十二月,丁卯日,午時,卯位,癸水、勾陳土、從魁金、卯木。此課占囚禁行人病孕,皆主不利。
隔課、乖越の卦に配す。その條件は卯の位の上に土を見るは、即ち「隔」と成るなり。例に假令せば、十二月の甲午日・巳時、地分は卯に在り、四位は丁火・朱雀火・河魁土・卯木。卯はもと門戸にして、今木と土とに塞がれれば、故に隔と曰う。書を投じ謁見するも人の相見ざるを主り、出行・囚禁・病人と孕婦とは皆利あらず。鎖課、構囚の卦に配す。その條件は卯の位の上に金を見るは、即ち「鎖」と成るなり。例に假令せば、十二月の丁卯日・午時、地分は卯に在り、四位は癸水・勾陳土・從魁金・卯木。この課は囚禁・行人・病人と孕婦を占うに、皆利あらざるを主る。
斬關課,避罪卦。關上見金為斬關。假令六月,辛卯日,子時,酉位,丁火、白虎金、太沖木、酉金。主凶中得吉,避罪逃亡,尤利孕病,通達出行無阻隔。毀隔課,脫面卦。隔上見木為毀隔。假令十二月,己亥日,亥時,卯位,丁火、青龍木、天罡土、卯木,主凶中得吉,囚禁病孕,求事皆無阻。丁
斬關課、避罪の卦に配す。その條件は關の上にさらに金を見て木を克すれば、關は便ち斬斷せらるるなり。例に假令せば、六月の辛卯日・子時、地分は酉に在り、四位は丁火・白虎金・太冲木・酉金。この課は凶の中に吉を得るを主り、罪を避け逃亡するに利あり、孕婦・病人に對して殊に利ありて、出行は通達して阻隔なし。毁隔課、脱面の卦に配す。その條件は隔の上にさらに木を見て土を克すれば、隔は便ち毁し去らるるなり。例に假令せば、十二月の己亥日・亥時、地分は卯に在り、四位は丁火・青竜木・天罡土・卯木。この課は凶の中に吉を得るを主り、囚禁・病人・孕婦と事を求むるとに皆阻碍なし。(底本のこの条の末に別に一の孤立せる「丁」の字ありて、當に抄に抄寫の殘留なるべく、ここに照録して補はず。)
叩鍵課,天解卦。鎖上見火為叩鍵。假令十二月,庚子日,未時,卯位,己土、朱雀火、傳送金、卯木。主囚禁遇赦罪,然凶中得吉兆也。官合課,得祿卦。貴神與人元合是也。假令十二月,丙申日,辰時,巳位,癸水、天空土、大吉土、巳火。主官士得祿,常人進產,亦主官事動。
叩鍵課、天解の卦に配す。その條件は鎖の上にさらに火を見て金を克すれば、鎖は便ち叩き開かるるなり。例に假令せば、十二月の庚子日・未時、地分は卯に在り、四位は己土・朱雀火・傳送金・卯木。この課は囚禁せられし人が赦免に遇うを主り、これは凶の中に吉を得るの兆なり。官合課、得祿の卦に配す。その條件は貴神と人元とが相合するなり。例に假令せば、十二月の丙申日・辰時、地分は巳に在り、四位は癸水・天空土・大吉土・巳火。この課は官を爲す人が祿を得るを主り、平常の人は産業を增添し、また官司の發動を主る。
正合課,如蘭卦。神將支合,主客無克是也。假令十二月,甲午日,申時,巳位,己土、勾陳土、從魁金、巳火。此課主親屬和會,人財相慶之喜。鬼合課,鬼同卦。主客相刑,神將支合是也。假令十二月,庚子日,申時,巳位,辛金、勾陳土、從魁金、巳火。主人出外,占病即凶,占宅有怪祟。
正合課、如蘭の卦に配す。その條件は貴神と将神との地支が相合して、主客の兩方にまた相克なきなり。例に假令せば、十二月の甲午日・申時、地分は巳に在り、四位は己土・勾陳土・從魁金・巳火。この課は親屬の和睦・聚会を主り、人丁と財物とが兩に相慶賀するの喜び。鬼合課、鬼同の卦に配す。その條件は主客の兩方が相刑して、而して貴神と将神との地支が相合するなり。例に假令せば、十二月の庚子日・申時、地分は巳に在り、四位は辛金・勾陳土・從魁金・巳火。この課は人が外に出づるを主り、病を占えば即ち凶、宅を占えば怪祟あり。
日時比合課,結綬卦。將與干皆比是也。假令十二月,癸卯日,戌時,戌位,壬水、白虎金、神后水、戌土。主人有趨向貴人,有非常推擢之兆,然先背而後向也。空亡課,蒿目課。三位落空是也。假令十二月,丙申日,丑時,巳位,癸水、勾陳土、天罡土、巳火。主身心疑惑,求事皆不成。
日時比合課、結綬の卦に配す。その條件は将神と人元とが皆互いに相比するなり。例に假令せば、十二月の癸卯日・戌時、地分は戌に在り、四位は壬水・白虎金・神后水・戌土。この課は人が貴人に趨附するを主り、尋常ならざる提拔の兆ありて、ただ先に冷落を受けて後に親近を得るなり。空亡課、蒿目の卦に配す。その條件は四位の中に三位が旬空に落つるなり。例に假令せば、十二月の丙申日・丑時、地分は巳に在り、四位は癸水・勾陳土・天罡土・巳火。この課は身心が疑惑して定まらざるを主り、事を求めて皆辦し成らず。
鬼空課,稂莠卦。神將六合,位落空亡,鬼動是也。假令十二月,乙巳日,未時,寅位,戊土、朱雀火、小吉土、寅木。主求事有名無實,先憂危,終得吉。四大空亡課,病敗卦。甲子、甲午旬水絕,課中見水;甲申、甲寅旬金絕,課中見金。假令十二月戊戌日戌位,壬水、玄武水、神后水、戌土,主事吉凶皆不成。
鬼空課、稂莠の卦に配す。その條件は貴神と将神とが六合を成して、地分が旬空に落ち、而して鬼煞が發動するなり。例に假令せば、十二月の乙巳日・未時、地分は寅に在り、四位は戊土・朱雀火・小吉土・寅木。この課は事を求めて名ありて實なきを主り、先に憂危ありて終竟に吉を得る。四大空亡課、病敗の卦に配す。その條件は甲子旬・甲午旬に水氣が斷絶して課中に偏偏と水を見、甲申旬・甲寅旬に金氣が斷絶して課中に偏偏と金を見るなり。例に假令せば、十二月の戊戌日、地分は戌に在り、四位は壬水・玄武水・神后水・戌土。この課は吉凶を問わず皆成らず。
分局相生課,雙宜卦。神生干、將生位是也。假令十二月己亥日辰時午位,庚金、天空土、功曹木、午火。主一事分為二事,所趨各異而皆吉。分局相剋課,孤別卦。神克干、將克位是也。假令十二月己丑日午時巳位,己土、青龍木、登明水、巳火。主事一分為二,君子吉,小人凶。
分局相生課、雙宜の卦に配す。その條件は貴神が人元を生じ将神が地分を生じて、上下の兩組が各々生を成すなり。例に假令せば、十二月の己亥日・辰時、地分は午に在り、四位は庚金・天空土・功曹木・午火。この課は一つの事が分かれて二つの事と爲るを主り、趨向は各々異にするといえども皆吉。分局相克課、孤別の卦に配す。その條件は貴神が人元を克し将神が地分を克するなり。例に假令せば、十二月の己丑日・午時、地分は巳に在り、四位は己土・青竜木・登明水・巳火。この課も同じく一事が分かれて二事と爲るを主り、君子がこれを得れば吉、小人がこれを得れば凶。
合局相生課,同德卦。干生神、位生將是也。假令十二月庚子日巳時午位,壬水、青龍木、大吉土、午火。主兩事合為一事,又其為事吉,內外併力,合謀相與。合局相剋課,因潰卦。干克神、位克將是也。假令十二月乙未日申時巳位,辛金、青龍木、從魁金、巳火。主和中不和,其為事,先喜而後不和。
合局相生課、同德の卦に配す。その條件は人元が貴神を生じ地分が将神を生じて、上下の兩組の氣が皆中間に向かって聚攏するなり。例に假令せば、十二月の庚子日・巳時、地分は午に在り、四位は壬水・青竜木・大吉土・午火。この課は二つの事が合して一事と爲るを主り、また辦する所の事は吉にして、内外が力を併せ共同に謀劃して互いに相助く。合局相克課、因潰の卦に配す。その條件は人元が貴神を克し地分が将神を克するなり。例に假令せば、十二月の乙未日・申時、地分は巳に在り、四位は辛金・青竜木・從魁金・巳火。この課は和睦の中に暗中に不和を藏するを主り、辦する所の事は先に喜んで後に和を失う。
連茹課,匯升卦。即寅卯辰三位相連是也。假令十二月庚辰日酉時寅位,戊土、勾陳土、太沖木、寅木。主事體重疊不一,而此名順連茹,事體多順,主將來之事也。若方是午,將是巳,神是辰,則為逆連茹,事體多逆,主以往之事。
連茹課、匯升の卦に配す。その條件は寅・卯・辰のごとき三つの地支が次いで相連なりて、譬えば茅草を拔きて根鬚が相牽くがごときなり。例に假令せば、十二月の庚辰日・酉時、地分は寅に在り、四位は戊土・勾陳土・太冲木・寅木。この課は事情が重疊して一端に止まらざるを主る。かくのごとく下より上に順に數えて連なるを「順連茹」と稱し、事體は多く順遂にして、主る所は将来の事である。もし地分が午・将神が巳・貴神が辰なれば、あれは下より上に逆に數えて連なりて、「逆連茹」と稱し、事體は多く乖逆にして、主る所は以往の事である。
陛升相生課,雲騰卦。自下次第生上是也。假令十二月辛丑日酉時寅位,庚金、勾陳土、太乙火、寅木。主有人出外遠去,求事得喜慶也。陛升相剋課,促裝卦。自下次第克上是也。假令五月壬子日申時丑位,辛金、朱雀火、神后水、丑土,主逼迫出外之事,又主身有口舌官鬼之災,以次第克人元之故也。
陛升相生課、雲騰の卦に配す。その條件は四位が下より上に次第に相生して、階を拾い登るがごときなり。例に假令せば、十二月の辛丑日・酉時、地分は寅に在り、四位は庚金・勾陳土・太乙火・寅木。この課は人の外に出でて遠行するあるを主り、事を求めて喜慶を得べし。陛升相克課、促裝の卦に配す。その條件は四位が下より上に次第に相克するなり。例に假令せば、五月の壬子日・申時、地分は丑に在り、四位は辛金・朱雀火・神后水・丑土。この課は逼迫せられて匆匆として外に出づるの事を主り、また身に口舌と官鬼の災あるを主る、相克が層層に人元に逼るが故である。
覆盂相生課,兩降卦。自上次第生本位是也。假令六月乙卯日戌時子位,丙火、太常土、傳送金、子水。主自外添進人口、財帛,又主行人歸。覆盂相剋課,寇攘卦。自上次第克本位是也。假令十二月乙未日申時戌位,丙火、太陰金、功曹木、戌土。此主迫而還鄉,及求索以至口舌。
覆盂相生課、兩降の卦に配す。その條件は四位が上より下に次第に相生して地分に至る、倒扣せる盂盆が水を層層に澆き下すがごときなり。例に假令せば、六月の乙卯日・戌時、地分は子に在り、四位は丙火・太常土・傳送金・子水。この課は外より人口と財帛とを添進するを主り、また外に出で在る人の歸るを主る。覆盂相克課、寇攘の卦に配す。その條件は四位が上より下に次第に相克して地分に至るなり。例に假令せば、十二月の乙未日・申時、地分は戌に在り、四位は丙火・太陰金・功曹木・戌土。この課は逼迫せられて故郷に返回するを主り、および索取に因りて口舌を鬧がすに至る。
陰陽並比課,兼弱卦。上二比克下二比是也。假令十二月丁酉日酉時辰位,甲木、青龍木、小吉土、辰土。主小人鬥訟,君子竟斗撓攘之事。陰陽並克課,犯上卦。下二比克上二比是也。假令十二月戊戌日酉時戌位,壬水、玄武水、大吉土、戌土。主尊長怒,內外不和,亦松之兆也。
陰陽并比課、兼弱の卦に配す。その條件は上面の两位が互いに相比して、一同に下面の同じく相比する两位に往きて克するなり。例に假令せば、十二月の丁酉日・酉時、地分は辰に在り、四位は甲木・青竜木・小吉土・辰土。この課は小人の争闘・訴訟を主り、君子もまた争闘・擾攘の事に卷入せらる。陰陽并克課、犯上の卦に配す。その條件は下面の两位が互いに相比して、一同に上面の相比する两位に往きて克するなり。例に假令せば、十二月の戊戌日・酉時、地分は戌に在り、四位は壬水・玄武水・大吉土・戌土。この課は尊長が怒を發するを主り、内外が和せず、また家道の鬆弛するの兆なり。
並來克身課,沉深卦。三水克人元火是也。假令十二月乙未日亥時亥位,丁火、玄武水、神后水、亥水。並來生身課,眾附卦。三水生貴神是也。假令十二月癸酉日子時子位,壬水、青龍木、神后水、子水。主內外從順,遷官進財,隨神斷之。
并來克身課、沉深の卦に配す。その條件は三重の水が一同に來て火に屬する人元を克するなり。例に假令せば、十二月の乙未日・亥時、地分は亥に在り、四位は丁火・玄武水・神后水・亥水。原書はこの条に断辭を出さず、名に照らして自身が衆勢に壓せられて沉深の境に陷るを主ると知るべし。并來生身課、衆附の卦に配す。その條件は三重の水が一同に來て貴神を生ずるなり。例に假令せば、十二月の癸酉日・子時、地分は子に在り、四位は壬水・青竜木・神后水・子水。この課は内外が皆順從するを主り、官を遷し財を進め、さらに貴神の本身の吉凶に隨いて之を断ずべし。
並來克位課,泉涸卦。上三土並克位是也。假令十二月辛未日申時子位,戊土、天乙土、天罡土、子水。並來生位課,慈幼卦。三金來生位是也。假令三月丁卯日丑時子位,庚金、太陰金、傳送金、子水。主外來成內,卑幼優喜。
并來克位課、泉涸の卦に配す。その條件は上面の三位が皆土に屬して、一同に來て地分の水を克するなり。例に假令せば、十二月の辛未日・申時、地分は子に在り、四位は戊土・天乙土・天罡土・子水。原書はこの条に断辭を出さず、卦名の「泉涸」に照らして根基の水が壓し乾かされ、卑下の一方が害を受くるを主ると知るべし。并來生位課、慈幼の卦に配す。その條件は三重の金が一同に來て地分を生ずるなり。例に假令せば、三月の丁卯日・丑時、地分は子に在り、四位は庚金・太陰金・傳送金・子水。この課は外面の力量が内部を成全するを主り、卑幼の人は格外に歡喜す。
歸身相剋課,被劾卦。人元克三位是也。假令十二月丙申日酉時未位,乙木、太常土、河魁土、未土。此課主取索迫剝,外來克內故也。歸身相生課,家肥卦。人元生下三位是也。假令四月十五日申時寅位,壬水、六合木、功曹木、寅木。主外人添進財帛,訟官得理,有文字引薦吉。
歸身相克課、被劾の卦に配す。その條件は人元の一位が下面の三位に往きて克するなり。例に假令せば、十二月の丙申日・酉時、地分は未に在り、四位は乙木・太常土・河魁土・未土。この課は人に索取せられ逼迫して餘なく剥奪せらるるを主り、外來の力が内部を克制すればなり。歸身相生課、家肥の卦に配す。その條件は人元の一位が下面の三位に往きて生ずるなり。例に假令せば、四月の十五日・申時、地分は寅に在り、四位は壬水・六合木・功曹木・寅木。この課は外人が財帛を送り進むを主り、官司を打てば理を占め得べく、また文書の擧薦の吉あり。
進體相剋課,肇共卦。本位克上三位是也。假令十二月戊戌日戌時戌位,壬水、玄武水、神后水、戌土。主並立之事,將謀財祿和合之喜。進體相生課,培根卦。本位生上三位是也。假令二月癸巳日申時子位,甲木、青龍木、功曹木、子水。主謁貴人求財吉。
進體相克課、肇共の卦に配す。その條件は地分の一位が上面の三位に往きて克するなり。例に假令せば、十二月の戊戌日・戌時、地分は戌に在り、四位は壬水・玄武水・神后水・戌土。この課は幾つかの事が同時に併せて起こるを主り、まさに財祿を謀取せんとして和合の喜あるべし。進體相生課、培根の卦に配す。その條件は地分の一位が上面の三位に往きて生ずる、土を培い根を養うがごときなり。例に假令せば、二月の癸巳日・申時、地分は子に在り、四位は甲木・青竜木・功曹木・子水。この課は貴人を謁見し銭財を求取する皆吉を主る。
神將同源克主客課,內間卦。神將同克上下是也。假令六月癸亥日未時亥位,癸水、天空土、河魁土、亥水。主兄弟不和,人離財散,間諜言之。神將同源生主客課,內和卦。神將同生主客是也。假令六月戊午日申時亥位,癸水、太陰金、從魁金、亥水。主向外面,內雖志氣不同,皆成遂,卒於可否相濟也。
神将同源克主客課、内間の卦に配す。その條件は貴神と将神とが同氣にして、一同に上面の人元と下面の地分とに往きて克するなり。例に假令せば、六月の癸亥日・未時、地分は亥に在り、四位は癸水・天空土・河魁土・亥水。この課は兄弟の和せざるを主り、人が離れ財が散じ、中間にさらに人ありて挑撥・離間す。神将同源生主客課、内和の卦に配す。その條件は貴神と将神とが同氣にして、一同に主客の兩方に往きて生ずるなり。例に假令せば、六月の戊午日・申時、地分は亥に在り、四位は癸水・太陰金・從魁金・亥水。この課は外に向かって發展するを主り、内部は志趣同じからざるといえども、事情は皆成就し、終竟に可否の間に互いに調濟すべし。
主客同源克神將課,凌迫卦。上下二位克中二位是也。假令十二月癸亥日未時子位,壬水、騰蛇火、太乙火、子水。主上下凌迫,無所訴詞,囚禁難脫。主客同源生神將課,會神卦。上下二位生中二位是也。假令三月戊申日午時卯位,乙木、朱雀火、勝光火、卯木。此課主臣子同心同德以治國家。
主客同源克神将課、凌迫の卦に配す。その條件は上下の两位が同氣にして、一同に中間の貴神と将神とに往きて克するなり。例に假令せば、十二月の癸亥日・未時、地分は子に在り、四位は壬水・螣蛇火・太乙火・子水。この課は上下の兩頭が一齊に中間を欺壓して、申訴する所なく、囚禁せられし者は脫し難きを主る。主客同源生神将課、會神の卦に配す。その條件は上下の两位が同氣にして、一同に中間の两位に往きて生ずるなり。例に假令せば、三月の戊申日・午時、地分は卯に在り、四位は乙木・朱雀火・勝光火・卯木。この課は君臣・父子が心を同じくし德を同じくして、共同に國家を治理するを主る。
自內隔生課,匪棘卦。自下隔生於上是也。假令十二月甲申日酉時子位,甲木、天后水、太沖木、子水。主子孫出外交易求祿,和合之喜,凡是皆吉,隨所欲也。自外隔生課,利用卦。自上隔生於下是也。假令十二月丁丑日申時酉位,己土、太陰金、大吉土、酉金。主外遷進之喜。
自内隔生課、匪棘の卦に配す。その條件は下より一位を隔てて上位に往きて生ずるなり。例に假令せば、十二月の甲申日・酉時、地分は子に在り、四位は甲木・天后水・太冲木・子水。この課は子孫が外に出でて經商して祿を求め、和合の喜あるを主り、凡事は皆吉にして、欲する所に隨うべし。自外隔生課、利用の卦に配す。その條件は上より一位を隔てて下位に往きて生ずるなり。例に假令せば、十二月の丁丑日・申時、地分は酉に在り、四位は己土・太陰金・大吉土・酉金。この課は外に在りて昇遷・進益の喜を主る。
隔克課,點構卦。神克位,將克人元,人元克神是也。假令十二月庚申日戌時辰位,庚金、六合木、勝光火、辰土。主遞互相加乖違不明之事。天地並來克身課,死刑卦。晝位神克人元是也。假令十二月庚子日亥時未位,癸水、天乙土、傳送金、未土。主爭訟事,占病死亡。
隔克課、點構の卦に配す。その條件は貴神が位を隔てて地分を克し、将神が位を隔てて人元を克し、而して人元がまた貴神を克して、互いに交錯して相克するなり。例に假令せば、十二月の庚申日・戌時、地分は辰に在り、四位は庚金・六合木・勝光火・辰土。この課は幾方が遞い相い加害して、事情が乖違・不明なるを主る。天地并來克身課、死刑の卦に配す。その條件は白昼に用うる地分と貴神とが一同に來て人元を克するなり。例に假令せば、十二月の庚子日・亥時、地分は未に在り、四位は癸水・天乙土・傳送金・未土。この課は争訟の事を主り、病を占えば死亡を主る。
換神課,玄機卦。晝夜未分,貴神相交是也。假令十二月甲辰日寅時子位,丙火、天后水換得白虎金、天魁土、子水。主占凶得吉,占吉得凶,如凶神換得吉神則吉,如吉神換得凶神則凶。
換神課、玄機の卦に配す。その條件は占問の時が正しく晝夜の交界に在り、晝貴と夜貴とが未だ分かれず、两位の貴神が相い交替するなり。例に假令せば、十二月の甲辰日・寅時、地分は子に在り、四位は丙火・貴神はもと天后の水にして換えて白虎の金を得・将神の天魁土・地分の子水。この課は凶を占えばかえって吉を得、吉を占えばかえって凶を得るを主る。もしもと凶神にして吉神を換え得れば即ち吉、もしもと吉神にして凶神を換え得れば即ち凶。
向空課,谷響卦。晝將夜位,夜將晝位。假令十二月甲辰日巳時未位,辛金、天空土、功曹木、未土。此課主求事不成,吉而反凶之課也。背神課,違戾卦。位在天乙後或在天乙前位是也。假令十二月甲辰日申時亥位,乙木、朱雀火、太沖木、亥水。此課主昔親今蔬,尊卑不順之情。
向空課、谷響の卦に配す。その條件は白昼の将神が夜間の位次に落ち、あるいは夜間の将神が白昼の位次に落ちて、晝夜が錯位して空谷の響きのごとく、聲ありて實なきなり。例に假令せば、十二月の甲辰日・巳時、地分は未に在り、四位は辛金・天空土・功曹木・未土。この課は事を求めて成らざるを主り、吉にしてかえって凶なるの課なり。背神課、違戾の卦に配す。その條件は地分が天乙貴神の後の一位あるいは前の一位に落ちてそれと相背くなり。例に假令せば、十二月の甲辰日・申時、地分は亥に在り、四位は乙木・朱雀火・太冲木・亥水。この課は往日に親近にして如今疏遠なる、尊卑の間に情意の順ならざるを主る。
丁鬼入門課,傳尸卦。丁入酉作鬼是也。假令十二月戊辰日辰時酉位,辛金、太常土、太乙火、酉金。主刑來客。主來刑客課,梟鳴卦。神將比,鬼動克人元是也。假令十二月乙位日辰時巳位,辛金、青龍木、太沖木、巳火。主鬼怪官病,人畜財散之事。
丁鬼入門課、傳尸の卦に配す。その條件は丁が酉の上に落ちて鬼煞と成るなり。例に假令せば、十二月の戊辰日・辰時、地分は酉に在り、四位は辛金・太常土・太乙火・酉金。この課は主方が客方に刑克し來るを主る。主來刑客課、梟鳴の卦に配す。その條件は貴神と将神とが相比して、而して鬼煞が發動して來て人元を克するなり。例に假令せば、十二月の乙日・辰時(底本の「乙位日」は當に脱誤あるべし)、地分は巳に在り、四位は辛金・青竜木・太冲木・巳火。この課は鬼怪・官司と疾病、および人口・牲畜が死傷し銭財が離散するの事を主る。本書の底本はここに至りて止む。目録の中の《六十四課鈐》以後に列ぶる所の《雲霄賦》《三才賦》《金蘭略》《玉華略》《定壽經》《興明經》《金鏡歌》《玉鑑歌》の諸篇、および全卷の下と附録の《神樞經》《璧玉經》とは、ここにいずれも脱文ありて、敢えて臆補せず。
