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六壬存验

清 · 吴师青

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

重審課・占六甲(丁丑年四月・乙酉日)

大六壬典籍

まず起課と三伝を発する機械的な流れを確実にしてから、課体と神煞に入る。起課を飛ばして断語だけ読んでも、書中の例を自分で再現できない。

六壬存験

一、断例

陽宅主吉凶

一,卯為門,酉為戶,須妨官訟盜神侵。未為井,巳為灶,宜吉神臨。

陽宅を占う:地盤の「卯」位は大門を代表し、「酉」位は内室の門戸を代表す。この両処がもし凶神・悪将に占め住まれれば、官司に纏われ、盗賊が門に登るを防ぐを要す。「未」位は水井を代表し、「巳」位は鍋竈を代表す。この両処は吉神の宮に臨む有るに宜しく、初めて一家の飲食に着きあり、居処の安寧を主る。

陰宅主吉凶

一,玄武為風水,若臨地盤某支,則知某方。如臨地盤子位,則是風水在北矣,餘可類推。

陰宅を占う:十二天将の裡の「玄武」は水に属す、就ちそれを用いてこの墳塋の風水の来水を代表せしむ。玄武が天盤の上に於いて地盤のいずれの支に落つるかに、風水はすなわちいずれの方に在り。たとえば玄武が地盤の「子」位に落つれば、子は正北に属す、便ちこの処の風水は北面に在りと断ず。其余の各支はこの類に依りて推す。

一,來龍:春令辰為來龍,夏令未為來龍,秋令戌為來龍,冬令丑為來龍。螣蛇為穴。勾陳值天盤陽神為內明堂,值天簽署陰神為外明堂。朱雀為對案山。貴人逆旋是逆水局,貴人順旋是順水局。太陰、天后為水口。甲乙木為樹,丙火為岡巒。庚午為路,甲是寅,乙是辰,丁是未,丙是巳,庚是申,辛是戌。數者俱忌刑空。

さらに来龍と穴場を看る。来龍は四季に随いて輪換す:春は「辰」を以て来龍と為し、夏は「未」を以て来龍と為し、秋は「戌」を以て来龍と為し、冬は「丑」を以て来龍と為す。「騰蛇」の臨む所が便ち穴位なり。「勾陳」はもし天盤の陽神に値れば、彼れは内明堂なり。もし陰神に値れば、彼れは外明堂なり(原文の「天簽署」はまさに「天盤」の訛ならん)。「朱雀」の臨む所は就ち正対するの案山なり。「貴人」の逆行して旋転するは、是れ逆水の局。順行して旋転するは、是れ順水の局。「太陰」「天后」の両将は水口の所在を主る。天干の甲・乙は木に属し、林木と看做す。丙は火に属し、岡峦と看做す。「庚」と「午」とは道路を代表す。十干の各々寄居する支位に至りては:甲は寅に在り、乙は辰に在り、丁は未に在り、丙は巳に在り、庚は申に在り、辛は戌に在り。以上のこれらの項は、最も刑を受くるの地あるいは旬空の中に落つるを忌む。

一,日干日支受克,主沙水去。一,青龍無空陷,主吉。一,白虎無刑破,主吉。一,龍神逢旺主吉。龍神:春辰,夏未,秋戌,冬丑。一,玄武臨盤地壬亥上,主水之玄。

日干・日支が上神に克傷せられるは、墳前の砂水の走失・流泄するを主る。「青竜」が旬空に落ちず、凶位に陥らざるは、吉を主る。「白虎」が刑を受けず、冲破に遭わざるは、吉を主る。龍神が旺相の気に逢うも、もまた吉利を主る。所谓の龍神とは、春は「辰」を取り、夏は「未」を取り、秋は「戌」を取り、冬は「丑」を取る。「玄武」が地盤の壬・亥の方位の上に臨めば、この地の水流の曲折にして深幽なるを主る。

占遷移主吉凶

一,初傳生末傳,無破,不主遷移。一,白虎入傳,不主遷移。一,墓刃臨干支,不主遷移。一,丙蛇夾墓,無沖破,不主遷移。一,旺祿不空,不主遷移。一,返吟、空劫,不主遷移。

搬遷を占う:初伝が末伝を生じて而も当中に並べて破壊なきは、家を搬さず。「白虎」が三伝に入るは、家を搬さず。墓神・羊刃が日干・日支の上に臨むは、家を搬さず。丙と「騰蛇」とが両辺より墓神を夹住して而も冲なく破なきは、家を搬さず。旺気と禄神とがともに旬空に落ちざるは、家を搬さず。課が「反吟」を成して而もまた旬空・劫煞に逢うも、もまた家を搬さず。

一,昴星如遇三傳蛇虎,舊宅平常,更新亦不宜。一,干支乘旺,不主遷移。一,兩儀乘死絕氣,主遷移。兩儀,即干支也。一,伏吟丁馬,主遷移。一,九丑主遷移。一,斬關發用,主遠移近。

課が「昴星」を成して而も三伝にまた「騰蛇」「白虎」を見るは、旧居は本より平々たり、別に新宅を換うるもまた好処を討ることを得ず。日干・日支が旺気を乗ずるは、家を搬さず。「両儀」が死気・絶気を乗ずるは、搬家を主る。所谓の両儀とは、就ち日干と日支と。「伏吟」を成して而もまた丁神・駅馬を見るは、搬家を主る。課が「九丑」を犯すは、搬家を主る。「斬関」を以て発用と為すは、遠処より近処へ遷り往くを主る。

占婚姻主吉

一,傳送生合,主百年諧配。一,財官值旺,主夫婦皆吉。

婚姻を占いて吉を得る:「伝送」(申)と日干とが生合するは、夫妻の百年に和諧し、白首に相配するを主る。妻を代表するの財爻と夫を代表するの官星とがともに旺相の気に値するは、男女の両方ともに吉慶を得るを主る。

占婚姻

一,夫卜妻而財成旬空,主不成。一,河魁渡亥,主風波動。一,妻卜夫而官坐旬空,主不成。一,財乘暗鬼,主官訟。一,干支刑剋,主不和。一,三傳內,初末二虛而中不虛,主受冰人脫騙兩欺。一,末傳生合處,主驗成期。一,傳內財生鬼,主女貪淫,有背翁姑之意。

男方が妻のために占問して而も妻を代表するの財爻が旬空に落ち入るは、この門の親事は成らず。「河魁」(戌)が「亥」位に渡るは、中途に風波を生出ずるを主る。女方が夫のために占問して而も夫を代表するの官星が旬空に坐するは、この門の親事もまた成らず。財爻が暗鬼を乗ずるは、婚事のために官司に惹き上るを主る。日干と日支とが互いに刑克するは、成婚の後に夫妻の睦まざるを主る。三伝の中に初伝・末伝ともに空に落ちて而も中伝が空ならざるは、媒人に両頭を哄騙せらるを主る。末伝と日辰とが生合するのあの支は、就ち応験して成婚するの日子なり。三伝の内に財爻が反って官鬼を生助するに往くは、女方の貞ならざるを主り、しかも公婆に違逆するの心思あり。

一,財克生爻,主夫命傾。一,女貌妍媸尋天后陰神。一,日支逢刃,主兩不良。一,男才高下,看青龍陰神。一,天后六合臨干支,主丑揚。一,四課無遙,婚必舛。一,青龍傷日支,主婦先捐。

財爻が反って我を生ずるの爻を克するは、丈夫の寿命の傾折するを主る。女子の容貌の美醜を看んと要せば、就ち「天后」の陰神のいずれの処に落つるかを査せよ。日支の上に羊刃に逢うは、男女の両方ともに品行ともに佳からざるを主る。男子の才具の高低を看んと要せば、就ち「青竜」の陰神を査せよ。「天后」と「六合」とが同じく日干・日支に臨むは、醜聞の外に張揚するを主る。四課の間に既に上下の相克なく、また遥克もなきは、この門の親事は必定して乖違にして成り難し。「青竜」が反って日支を傷るは、妻子の先に亡するを主る。

一,九丑有克,定深憂。一,天后剋日干,主夫早亡。一,陰課不備,男爭女。一,三傳內子爻刑空,主艱嗣息。一,陽課不備,女爭夫。一,傳逆見妻復入空,主中年繼弦。一,財乘太常,或太常加日,主來意皆占姻。

課が「九丑」を犯して而もまた剋を帯ぶは、婚後に必ず深憂あり。「天后」が日干を克するは、丈夫の早く亡するを主る。陰課の斉備せざるは、数男の一女を争娶するを主る。三伝の内に子孫爻が刑を受けてまた空に落つるは、子嗣の艱難を主る。陽課の斉備せざるは、数女の一夫に争嫁するを主る。三伝が逆行して而も妻子を代表するの財爻がさらに旬空に落つるは、中年に偶を喪いて弦を続ぐを主る。財爻が「太常」を乗ずるか、あるいは「太常」が日干の上に加臨するは、来人の心事は多くは半ば就ち婚姻を問うなり。

占孕産主吉

一,受胎之期,以婦命之年支所乘之神長生看之。如婦命之年支是子,課中看子上所加之上神是卯,假如卯木為胎神,看地盤木之長生在亥,而胎在酉,即是八月受胎。又看地盤酉月之長生在巳,而胎在卯,即是卯日受胎;又看卯日地盤之在亥,而胎在酉,即是酉時受脫。

受孕の時日を推算するは、孕婦の本命年支の上に乗ずる所の神を看るを要し、さらにその長生宮に按じて以て推す。たとえば孕婦の本命年支が「子」なれば、課中に子位の上に加わる上神が「卯」なるを査し、就ち卯木を以て胎神と作す:木の長生は「亥」に在り、亥より順に推して、胎位は「酉」に落ち、酉は八月に配す、便ち是れ八月に懐きたりと断ず。さらに酉を以て一層を起す:酉金の長生は「巳」に在り、巳より順に推して、胎位は「卯」に落つ、便ち是れ卯日に懐きたりと断ず。さらに卯を以てまた一層を起す:卯木の長生は「亥」に在り、亥より順に推して、胎位は「酉」に落つ、便ち是れ酉時に孕を成したりと断ず。これは層層に套推し、月より日に及び、日より時に及ぶの办法なり(末句の「受脱」は即ち「受胎」、原文は此の如し)。

一,陽日干而乘上神又是陽支神,主男。一,三傳合亥卯未曰曲真,寅午戌曰炎上者,為弄璋主男。一,三傳內二陰包陽主男。一,課傳純陰主男。一,天罡比日主男。一,日月建重逢,主雙胎,陽建主男。一,卦象如卯子寅為胎,主男。

日干が陽に属し、それが乗ずる上神もまた陽支のは、男を生ずるを主る。三伝が会して亥卯未の木局と成るを「曲直」と叫び(原文は「曲真」と作る)、会して寅午戌の火局と成るを「炎上」と叫ぶ、この両種はみな璋を弄るの兆で、男を生ずるを主る。三伝の中に両箇の陰支が一箇の陽支を夹着するは、男を生ずるを主る。全課と三伝とが純に陰支のは、物は極まれば必ず反る、男を生ずるを主る。「天罡」(辰)と日干とが同類にして比和するは、男を生ずるを主る。日建と月建とが重ね重ね相逢うは、双胎を懐くを主る。もし重逢するが陽建なれば、男を生ずるを主る。卦象の上に卯・子・寅のこの一類の陽支を以て胎神と為すは、男を生ずるを主る。

占孕産女

一,陽日干而乘上神又是陰支神,主女。即陽支而乘陰支神,亦主女。一,三傳合巳酉丑曰從革,申子辰曰潤下,二者為弄瓦,主女。一,三傳內二陽包陰,主女。一,純陽之課多主女。一,日月建重逢陽,主雙胎,若陰建主女。一,卦象巳午示為胎,主女。

日干が陽に属して而も乗ずる上神が却って陰支のは、女を生ずるを主る。日支が陽に属して而も乗ずる上神が陰支のは、同じく女を生ずるを主る。三伝が会して巳酉丑の金局と成るを「従革」と叫び、会して申子辰の水局と成るを「潤下」と叫ぶ、この両種はみな瓦を弄るの兆で、女を生ずるを主る。三伝の中に両箇の陽支が一箇の陰支を夹着するは、女を生ずるを主る。全課が純に陽支のは、陽は極まれば陰を生じ、多くは女を生ずるを主る。日建と月建とが重逢するは双胎を主り、もし重逢するが陰建なれば、女を生ずるを主る。卦象の上に巳・午の一類を以て胎神と為すは、女を生ずるを主る(原文の「示」はまさに「未」と作るべし)。

占孕産主吉

一,胎神臨地盤而得地盤之支生旺比和,又無刑害克絕,主吉。一,支干無傷,生子母全吉。一,天乙發傳,主佳兒吉。天乙,即貴人也。一,貴人、三傳順行,主易生。

胎神が地盤の某支の上に落ちて、而もこの地支の生扶・旺気あるいは比和の力を得、また刑・害・克・絶を受けざるは、母子の平安を主る。日干と日支とがともに傷を受けざるは、孩子の生まれ下りて母子ともに俱全し、災なく病なきを主る。「天乙」が伝に入りて発用するは、佳児を生み下すを主り、是れ吉兆なり。天乙は就ち十二天将の中の貴人なり。貴人が順行し、三伝もまた順行するは、臨盆の順利、生産の容易なるを主る。

占孕産主凶

一,胎乘鬼,主胎死墮凶。一,日支被傷損母,日干被傷損男。一,六合受下克,主傷兒;下賊天后,主危母。一,胎加生方,主生子難。一,貴人、三傳逆行,主生難。一,河魁度天門,主阻滯。一,卯加戌上,主手先出;戌加卯上,主足先來。一,干加支上,子戀母;支歸干位,速生兒。

胎神が官鬼を乗ずるは、胎が腹中に死するか小産するを主る。日支の傷を受くるは母に損及し、日干の傷を受くるは生ずる所の男孩に損及す。「六合」が下神に克せらるるは、嬰児を傷るを主る。下神が賊克して「天后」に及ぶは、産婦に危及るを主る。胎神が長生の方に加臨するは、反って生産の艱難を主る。貴人と三伝とがともに逆行するは、難産を主る。「河魁」(戌)が天門(亥)位を越過するは、臨産の阻滞して下らざるを主る。天盤の卯が地盤の戌の上に加われば、胎児は手先に出ず。戌が卯の上に加われば、胎児は脚先に出ず。日干が日支の上に加わるは、子女が母に恋いて遅遅として下らざるを主る。日支が日干の本位に帰るは、孩子は很く快く生まる。

一,寅加亥上主家祿利。亥卯未木局,若臨子為敗絕,巳為病,臨申為墓絕。此論玄胎,寅豈加亥,非一概而論也。一,干支胎位逢沖,是產期。一,勝光加地盤之支,如加子則子日是期也。一,地盤沖著胎之支,可產。一,為胎之養位,可究產期。

天盤の寅が地盤の亥の上に加わるは、寅亥は相合す、一家の禄位に利あるを主る。亥卯未は合して木局と成り、木はもし「子」に臨めば敗絶の地と為り、「巳」に臨めば病の地と為り、「申」に臨めば墓絶の郷と為る。ただしこの一条は「玄胎」の課を講ずるで、並びに凡そ寅の亥に加わるを見て一概に此の如しとはせず、須く課に随いて変通せよ。日干・日支の胎位が冲动に遇上るは、あの一天が就ち産期なり。「勝光」(午)が地盤の某支の上に加われば、たとえば「子」の上に加われば、就ち子日に臨盆すと断ず。地盤の上に胎神の所在する支を冲动するの日子も、もまた以て生産すべし。このほか、胎神の「養」位より推し去るも、同じく産期を定出すること能わし。

占疾病主吉

一,子孫爻加臨,主解厄。一,貴人醫神臨,主病癒。一,羅網日墓加支干,有吉神沖剋,危反安。一,自墓傳生,危反化安。一,三傳內初傳為虎頭,末傳是蛇尾,主重還輕。一,三傳內虎為初,龍為末,主凶變吉。一,貴臨子孫爻,主禍轉福。

疾病を占いて吉を見る:子孫爻が日辰に加臨するは、子孫は官鬼を制すること能く、災厄の解散するを主る。貴人と天医の神とが身に臨むは、病体の痊愈するを主る。「羅網」と日墓とが日干・日支の上に加わるは、本は凶象なり、ただしもし別に吉神ありて来たりて冲開し、それを克破せば、反って危を転じて安と為すこと能わし。三伝が墓地より転出して而も後に生に逢うも、もまた危を転じて安と為すなり。三伝の中に初伝が「白虎」の頭、末伝が「騰蛇」の尾のは、病勢の重より転じて軽と為るを主る。三伝の中に「白虎」が初に在り、「青竜」が末に在るは、凶より転じて吉と為るを主る。貴人が子孫爻の上に臨むは、禍事の化して福慶と為るを主る。

占疾病主凶

一,身尸入棺主凶。如庚日身居申,若申加卯是也。卯為床、為棺。一,三傳內兩蛇夾墓,主疾難除。一,歲墓、日干墓並蛇虎,如臨卯酉,犯重喪。一,三傳內初生末墓,主多憂。一,周遍循環二課,主病反覆。一,德祿臨絕位,主病凶。一,子臨巳位主死亡。子巳相加,合成死字樣。一,喪門、弔客、病符、亡神加臨干支,主凶。

疾病を占いて凶を見る:所谓の「身尸入棺」は最も凶なり、たとえば庚日は「申」を以て身と為し、もし申が「卯」の上に加われば便ち是れなり。卯は床榻を象り、また棺木を象る、人身が卯に入る、故にこの名あり。三伝の内に两条の「騰蛇」が墓神を夹着するは、病根の除き難きを主る。太歳の墓・日干の墓にさらに「騰蛇」「白虎」を并せ、また卯・酉の上に落つるは、一家に連なりて喪事に遭うを主る。三伝の中に初伝が生に逢いて末伝が墓に入るは、憂患の重ね重ねなるを主る。課が「周遍」を成して而も四課が循環して往復するは、病情の反覆して定まらざるを主る。日徳・日禄が絶位に落つるは、病情の凶険を主る。「子」が「巳」位に臨むは死亡を主る、子・巳の両字は相疊して、まさに一箇の「死」字の形狀を合成すればにて。「喪門」「弔客」「病符」「亡神」が日干・日支に加臨するは、みな凶を主る。

亡神:寅午戌日巳,巳酉丑日申,申子辰日亥,亥卯未日寅。喪門:太歲後隔一位是也。如子為太歲,後隔一位是寅,則寅為喪門也。已往為膠,將來為後。後隔一位即由太歲起順行第三位是也。弔客:太歲膠二位是也。如子為太歲,前二位是戌,戌為弔客也。已往為前,曰前二位,即由太歲起逆行,逆至第三位是也。以“順、逆”二字代“前、後”二字,更明。病符:太歲前一位是也。如子為太歲,前一位是亥,為病符也。已往為前,曰前一位,即由太歲起逆行至第二位是也。

以上の幾種の凶神の取法は下の如し。亡神:寅午戌日は巳に在り、巳酉丑日は申に在り、申子辰日は亥に在り、亥卯未日は寅に在り。喪門:太歳の後に一位を隔てたるに在り、たとえば太歳が子なれば、その後の一位を隔てたるは寅、寅は就ち喪門なり。已に過去するを「前」と叫び(原文は誤りて「膠」と作る)、まさに到来せんとするを「後」と叫ぶ、所谓の後の一位を隔てたるとは、就ち太歳より起りて順に数えて第三位に到るなり。弔客:太歳の前の二位に在り、たとえば太歳が子なれば、その前の二位は戌、戌は就ち弔客なり。已に過去するを前と叫び、所谓の前の二位とは、就ち太歳より起りて逆に数えて第三位に到るなり。「順」「逆」の両字を用いて「前」「後」の両字に代替すれば、意思はさらに清楚なり。病符:太歳の前の一位に在り、たとえば太歳が子なれば、その前の一位は亥、亥は就ち病符なり。所谓の前の一位とは、就ち太歳より起りて逆に数えて第二位に到るなり。

日支天醫。日支:寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑。天醫:辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯。月家天醫。月家:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二。天醫:戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉。日干日醫訣:甲與己兮卯作之,乙庚之日亥為師,丙辛在丑丁壬未,戊癸巳來是日醫。

医を求め薬を問うに別に三套の「天医」の取法あり。第一套は日支に按じて起す:日支の寅は天医の辰に対し、卯は巳に対し、辰は午に対し、巳は未に対し、午は申に対し、未は酉に対し、申は戌に対し、酉は亥に対し、戌は子に対し、亥は丑に対し、子は寅に対し、丑は卯に対し、みな日支より順に数えて第三位なり。第二套は月份に按じて起す:正月の天医は戌に在り、二月は亥に在り、三月は子に在り、四月は丑に在り、五月は寅に在り、六月は卯に在り、七月は辰に在り、八月は巳に在り、九月は午に在り、十月は未に在り、十一月は申に在り、十二月は酉に在り。第三套は日干に按じて起し、歌訣ありて曰く:甲日・己日は卯を以て天医と為し、乙日・庚日は亥を以て天医と為し、丙日・辛日は丑に在り、丁日・壬日は未に在り、戊日・癸日は則ち巳を以て天医と為す。病を占いて天医が課に入るを見れば、医を請して薬を服するに初めて効を見ること容易し。

占出行吉凶

一,三傳內初中空陷,末傳助,主先塞後通。一,日干逢生旺,主行陸路。一,日支無傷,主行水路。一,登明將加辰戌丑未,宜行水路。一,驛馬居夜,主待天明出行。一,干乘凶將而支乘吉神,主行有益。一,初傳囚死,末傳旺,主出行吉。一,馬加辰戌丑未,主奔走吉。一,三傳陽,宜動。

門を出るを占う:三伝の中に初伝・中伝がともに空陥に落ちて而も末伝が来たりて帮扶するは、起初は處處に阻まれ、後來は自然に通達するを主る。日干が生旺の気に逢うは、陸路を走るに宜し。日支が傷克を受けざるは、水路を走るに宜し。「登明」(亥)のこの位の月将が辰・戌・丑・未の四墓の上に加わるも、もまた水路を走るに宜し。駅馬が夜半の宮位の上に落つれば、門を出るは天亮を待ちて初めて身を動かすを要す。日干が凶将を乗じて日支が吉神を乗ずるは、この行は反って益あり。初伝が囚死の地に処して末伝が却って旺気を得るは、出行に吉を得る。駅馬が辰戌丑未の上に加わるは、一路に奔走して順利なり。三伝がみな陽支のは、動くに宜しく静なるに宜しからず。

一,貴登天門,主出行大吉。一,三傳內中末傳是干支之刑沖剋害空墓絕,主出行凶。一,三傳內中末逢空而初不空,主遊人半路欲回蹤。一,天罡加子午卯酉,主道路阻塞。一,河魁加干支,不可往。一,太歲逢子中有虛宿,宜避之。一,干乘劫煞、玄武克命年,主陸路提防盜賊劫。

貴人が天門(亥位)に登上るは、出行は大吉なり。三伝の裡の中伝・末伝が日干・日支の刑・冲・克・害を犯すか、あるいは旬空・入墓・臨絶に落つるは、出行は凶険なり。中伝・末伝が空に落ちて初伝が空ならざるは、行人が半路に走り至りて便ち折り返らんと想うを主る。「天罡」(辰)が子・午・卯・酉の四仲の上に加わるは、道路の阻塞して行き難きを主る。「河魁」(戌)が日干・日支に加臨するは、この趙の路は往くべからず。太歳が子位に行き至りて、その中にまた虚宿に値するは、まさに回避すべし。日干が劫煞を乗じ、また「玄武」ありて本命年支を克するは、陸路を走るは盗賊の劫掠に遇うを提防するを要す。

一,白虎臨干克命年,主途中抱病。一,丑加酉,未加寅,主出行有風雨。一,羅網張時,宜急避。一,初傳旺相,末傳否,主出行不偶。一,三傳陰宜靜守。一,干支死絕臨,主路中死亡。一,干支值墓空亡,主出行雲霧遮。

「白虎」が日干の上に臨みてまた本命年支を克するは、途中に病に染むを主る。天盤の丑が地盤の酉に加わり、天盤の未が地盤の寅に加わるは、路上に風雨に遇うを要す。課が「羅網」を犯して而もまさに張設の時に当たるは、まさに急いで躲避して、路に上ることなかれ。初伝が旺相して末伝が衰敗するは、出行はその時に遇わず、諸事は合わず。三伝がみな陰支のは、安居して静守するに宜し。日干・日支が死地・絶地に臨むは、途中に客死するを主る。日干・日支が既に墓に入りてまた旬空に値するは、出行は雲霧に遮住せられたるがごとく、前路は一片の迷茫なり。

占出行人主回来

一,支傳干上,並干傳支上,主人來。一,貴人入干支,主會行人。一,巳贏餘臨日支,主近日歸。一,行人年命支臨日支之二課,主歸期速。一,行人年命支臨日干之二課,主歸期遲。一,行人本命支加寅申巳亥,主歸期緩;加子午卯酉,主中途;加辰戌丑未,主歸期速。一,用神墓絕日主來,陽日尋墓絕之支來,陰日尋絕臨之支來。如甲陽日,墓在未。又如未臨地盤午位,則斷午日而來。餘可類推。

門を出でて外に在る人が帰るか帰らざるかを占う:日支が伝わりて日干の上に至り、日干がまた伝わりて日支の上に至るは、主人の帰らんとするを主る。貴人が日干・日支に入るは、行人と相会するを主る。「巳」のこの一位の赢余の神が日支の上に臨むは、近日に就ち帰るを主る。行人の本命年支が日支のあの両課に落つるは、帰期は快し。日干のあの両課に落つるは、帰期は遲し。行人の本命支が寅申巳亥の四孟の上に加わるは帰期は緩く、子午卯酉の四仲の上に加わるは人はなお半路に在り、辰戌丑未の四季の上に加わるは帰期は快し。用神の臨む所の墓日・絶日は就ち行人の家に到るの日なり:陽日はそれが墓に入り絶に入るのあの支を找し、陰日は絶神の臨む所のあの支を找す。たとえば甲は陽日で、甲木は「未」に墓す。さらに未が地盤の「午」位の上に落つるを看、便ち午日に家に到ると断ず。其余はこの類に依りて推す。

一,游神加四孟寅申巳亥,主歸期遠;加子午卯酉,在中途;加辰戌丑未,主歸期速。一,二馬生日之加神主回程。一,末傳與日支會日干,主歸期在早晚之間。一,魁罡乘二馬總不入傳,亦主回。一,天罡加在日辰前,主千里亦回;加在日辰後,主咫尺不回。一,初克末兮主已還。一,朱雀天雞信神,課傳乘馬,主有音信。若逢空陷,主無音。倘剋日生合,主書必來。一,剛日伏吟逢馬,主人速來。柔日馬逢刑戰,路總遠而亦主還鄉。剛是陽日,柔日陰日。

游神が寅申巳亥の四孟の上に加わるは帰期はなお遠く、子午卯酉の四仲の上に加わるは人は途中に在り、辰戌丑未の四季の上に加わるは很く快く到る。天馬・駅馬のこの両馬の生ずるの日子の上神は、就ち行人が身を動かして回程するの時なり。末伝と日支とが会合して日干に到るは、帰期は就ち早晚の間に在り。「河魁」「天罡」が両馬を乗じて而も始終に三伝に入らざるも、同じく主人の帰らんとするを主る。「天罡」(辰)が日辰の前に加わるは、人は千里の外に在りてもまた帰り来ることを得。日辰の後に加わるは、人は咫尺の内に在りてもまた帰り来ること能わず。初伝が末伝を克するは、主人は已に帰途に在り。「朱雀」は天鶏にして、伝信の神なり、課伝の中にそれがまた駅馬を乗ずれば、音信の到来あるを主る。もし空陥に落つれば、則ち杳として音訊なし。倘若それが日干を克して而もまた日辰と生合せば、書信は必定して送り到る。陽日(剛日)に課が伏吟を成してまた駅馬に逢うは、人は很く快く到る。陰日(柔日)に駅馬が刑克・戦闘に遇上るは、路は遠しといえども、もまた終に郷に還らんと要す。所谓の剛は就ち陽日、柔は就ち陰日なり。

一,玄武臨辰戌丑未四季,宜將地盤三合六合,以用神合處斷歸期。遠用三合,近用六合。若玄加辰戌丑未入傳,更尋日支而可知也。一、初傳逢空陷,主行有阻。一、中傳空亡,主中途阻。一、天上行年遇空陷,主染患。天上行年,是以天盤之上神支論行人之年支也。一、行年加寅申巳亥,主他鄉吉;加子午卯酉、辰戌丑未主凶。一、行年居生旺比合,主喜;若刑剋墓絕,主悲哀。

「玄武」が辰戌丑未の四季の上に臨むの時は、まさに地盤の三合・六合を拿りて以て推すべく、用神のそれと相合する処を以て帰期を定む:路の遠きは三合を用い、路の近きは六合を用う。もし玄武が四季の上に加わりてまた三伝に入れば、さらに日支を参看し、帰期は就ちさらに清楚なり。初伝が空陥に落つるは、行程に阻あり。中伝が旬空に落つるは、半路に阻を受くるを主る。天上の行年が空陥に遇うは、行人が外に在りて病に染むを主る。所谓の天上行年とは、天盤の上神の臨む所の支を用いて行人の本命年支を看るを謂う。行年が寅申巳亥の上に加わるは、他郷に客居して反って順遂なり。子午卯酉あるいは辰戌丑未の上に加わるは、凶を主る。行年が我を生じ、我を旺し、比和するの処に落つるは喜慶を主る。もし刑克・墓絶の地に落つれば、悲哀を主る。

一、寅申臨日支,主無歸期。一、玄劫、河魁臨干支,主禍事重。一、發用不臨日支而加他處,主未動。一、卯酉為隔,子午為關。若魁罡加臨,主未得還。一、末傳克初傳,主未得還。一、干支上乘羅網,主淹留他鄉。一、三傳月將逢三合、六合,主留戀他鄉。

寅・申が日支の上に臨むは、行人の帰期に着なし。「玄武」が劫煞を帯び、「河魁」が日干・日支に加臨するは、外に在りて禍事の重ね重ねなるを主る。発用の神が日支に落ちずして別処に加わるは、主人はなお啓程せず。卯・酉は両道の屏隔にして、子・午は両重の關口なり、もし「河魁」「天罡」がその上に加臨せば、人はなお帰り来ること能わず。末伝が反って初伝を克するも、人もまた帰り来ること能わず。日干・日支の上に「羅網」を乗ずるは、異郷に淹留して帰り難きを主る。三伝の中の月将がまた三合・六合に逢うは、行人が他郷に留恋して、楽しみて帰るを思わざるを主る。

占選挙

一、魁罡加臨,主青雲客。一、斗鬼臨干,主中魁。一、從魁生扶,主亞魁。一、辰未來臨,主解元。一、二貴拱夾,主榮名遂。一、德入天門,主高中。亥為天門,此亥是地盤也。一、四上生下,主高中無慮。一、墓神臨日,主文理差。一、河魁度亥,主失登庸。

科挙の応試を占う:「河魁」「天罡」が日辰に加臨するは、此人は必ず青雲に直上するの客なり。斗宿の神と官鬼とが同じく日干に臨むは、頭名に考中するを主る。「従魁」(酉)が来たりて日干を生扶するは、第二名に中るを主る。「辰」と「未」の両位が一斉に来臨するは、解元に中るを主る。両位の貴人が一前に一後に日辰を拱夹するは、功名の栄顕し、心願の遂うるを得るを主る。日徳が天門に進入するは、高中を主る。天門は就ち亥位で、ここに曰うの亥は地盤の亥を指す。四課がみな上神の下神を生ずるは、高中は憂うるに及ばず。墓神が日干の上に臨むは、文章の義理の欠佳なるを主る。「河魁」(戌)が亥位に越渡するは、録用と之に交わりて失するを主る。

干德訣:甲己寅兮乙庚申,丙辛戊癸巳同群。丁壬二位何為德,亥也為名正可觀。支德:日支:子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥。支德:巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰。

上文の説く所の「徳」は、取法に両套あり。天干の徳の歌訣は:甲日・己日の徳神は寅に在り、乙日・庚日は申に在り、丙日・辛日と戊日・癸日とは同属して一類にして、徳神はみな巳に在り、丁日・壬日の徳神はいずれに在るに至りては?亥に在り、まさに取用すべし。地支の徳は則ち依次に相配す:日支の子の支徳は巳に在り、丑は午に在り、寅は未に在り、卯は申に在り、辰は酉に在り、巳は戌に在り、午は亥に在り、未は子に在り、申は丑に在り、酉は寅に在り、戌は卯に在り、亥は辰に在り、みな本支より順に数えて第六位なり。

占武挙

一、四課配四矢,若四課中有旺相休囚。如一課旺相,主一矢中,二課旺相主二矢中。若休囚則主不中,三四矢可推矣。一、子午卯酉為中垛,寅申巳亥為角花。

武科の考試を占う:四課を用いて四支の箭に配し、四課の各々旺相に処するか休囚に処するかを看る。一課の旺相なるは、一箭を射中るを主る。両課の旺相なるは、両箭を射中るを主る。休囚に処するのあの一課は、あの一箭は就ち中らず。第三箭・第四箭はこの類に照らして推す。箭の落つる処はいずれなるかに至りては:子午卯酉の四仲は正中して靶垛に当たるを主り、寅申巳亥の四孟は角花に偏在するを主る。

占仕宦主吉

一、帝旺、臨官加干支,主爵祿崢嶸。一、課傳遞生,主聲名顯。一、德祿入天門,主名顯。一、鬼曜逢虎,號催官。一、貴人臨鬼戶,主蛇化龍。一、臨官、帝旺加日支上,主仕昌。一、武怕太常逢空,文怕青龍逢空。一、龍常克下,主吉;下克龍常主凶。

官を做るを占いて吉を得る:帝旺・臨官の両位が日干・日支の上に加わるは、爵位・俸禄の歩歩に高升するを主る。四課・三伝が層層に相生するは、声名の顕達するを主る。日徳・日禄が天門(亥)に進入するは、名声の顕揚するを主る。官鬼の曜がさらに「白虎」を乗せ上ぐるは、名づけて「催官」と曰い、升遷は極めて快し。貴人が鬼戸の上に臨むは、名づけて「蛇化竜」と曰い、微より顕と為るを主る。臨官・帝旺が日支の上に加わるは、仕途の昌盛を主る。武官は最も「太常」の旬空に落つるを怕れ、文官は最も「青竜」の旬空に落つるを怕る。「青竜」「太常」が下神を克するは吉を主り、反って下神に克せらるるは凶を主る。

主仕宦主凶

一、傳神互克,妨諍章。一、祿神臨支,當替役。一、河魁度天門,主龍化蛇。一、羅網臨支,返遭遲。一、貴人臨卯酉,號蹉微。一、朱雀值鬼,防黜退。一、干支乘墓絕,主虧官爵。一、太常逢空,主武凶。一、青龍逢空,主文凶。一、遷期以干年支月推。龍常生日、比日、剋日遷在內,日生龍常、日克龍常遷在外。

官を做るを占いて凶を見る:三伝の諸神が互いに克戦するは、人に章を上げて彈劾・争訟せらるるを防ぐを要す。禄神が日支の上に臨むは、主として人に替わりて当差・応役せんと要す。「河魁」(戌)が天門を渡るは、名づけて「竜化蛇」と曰い、顕より転じて微と為る。「羅網」が日支の上に臨むは、反って處處に遲滞す。貴人が卯・酉の上に臨むは、名づけて「蹉跌」と曰い、仕途は蹭蹬多し。「朱雀」が官鬼に値するは、罷黜・贬退を防ぐを要す。日干・日支が墓を乗じ絶を乗ずるは、官爵に虧あるを主る。「太常」が空に落つるは、武職は凶。「青竜」が空に落つるは、文職は凶。升遷の時日に至りては、日干を用いて年に配し、日支を用いて月に配して以て推す:「青竜」「太常」が日干を生じ、日干と比和するか、あるいは日干を克するは、是れ京内に於いて遷転す。日干が往きて「青竜」「太常」を生ずるか、あるいは日干が往きてそれらを克するは、是れ外に放たれて官と為るなり。

占求財

一、日干受傳助,號還魂。一、末助初財,主暗助多。一、干支相加,彼我益。一、貴人坐生合,主求財吉。一、龍生值喜,主有收。一、財逢空墓,主求財。一、玄武加日,妨失脫事。一、昴星之課,主不成。一、成期宜將末傳合處的成期。如末傳是子,子與丑合,則丑日成期。

財を求むるを占う:日干が三伝の帮扶を得るは、名づけて「還魂」と曰い、絶処に生に逢う。末伝が初伝の財を生助するは、暗中に相助くる人の多きを主る。日干と日支とが互いに加臨するは、彼此ともに利益を得る。貴人が日干と生合するの地に坐するは、財を求むるに吉利なり。「青竜」が生に逢いてまた天喜に値するは、必ず収穫あるを主る。財爻が空亡に落ち、墓庫に入るは、財ありといえども須くさらに求めよ。「玄武」が日干に加臨するは、失窃・走脱を防ぐを要す。課が「昴星」を成すは、財を求むるも成らず。事を成すの日期は、末伝のそれと相合するのあの支を取る:たとえば末伝が「子」なれば、子は丑と相合す、就ち丑日に財の到ると断ず。

天喜:月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二。喜:戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉。

上文の提起せし天喜の神は月に按じて輪転す:正月は戌に在り、二月は亥に在り、三月は子に在り、四月は丑に在り、五月は寅に在り、六月は卯に在り、七月は辰に在り、八月は巳に在り、九月は午に在り、十月は未に在り、十一月は申に在り、十二月は酉に在り。事を占いて天喜が課に入るに逢えば、多くは喜慶の応あるを主る。

占買賣

一、初中空而末不空,要財德長生。一、病符遇長生,宜舊更新。一、兩貴拱夾,主生涯遂意。一、青龍生氣,主財迭迭。一、太常乘財官,主喜。一、天心、周遍之課,主財如意。一、財爻空絕,主財衰。

買賣の生意を占う:初伝・中伝が空に落ちて末伝が空ならざるは、なお須く財神・徳神が長生の地に落ちて、生意は初めて作り起すことを得。 「病符」が長生に遇上るは、旧業を翻新して改作するに宜し。両位の貴人が日辰を拱夹するは、一生の営生が心に称い意に如くを主る。「青竜」が生気を乗ずるは、財源の滾滾として来たるを主る。「太常」が財爻・官星を乗ずるは、喜慶の進項あるを主る。課が「天心」あるいは「周遍」を成すは、財を求むるに意に如くを主る。財爻が空に落ちてまた絶地に臨むは、財運の衰敗を主る。

占訟

一、占訟以日干為客,日支為主,先動為客,後應為主。一、日干上有鬼,主客不利。一、發用剋日干,主客輸。一、日干之上神受克,主客輸。一、朱雀剋日干,主莫訟;勾陳剋日,亦主莫訟。一、日支上有鬼,主不利。一、發用剋日支,主主輸。一、日支之上神受克,主主輸。一、日支之上神剋日支,主主輸。

官司を占う:日干を以て原告の一方(客)を代表し、日支を以て被告の一方(主)を代表す。先に難を発するは客にして、後に訴に応ずるは主なり。日干の上に官鬼を乗ずるは、原告に利あらず。発用の神が日干を克するは、原告は輸せんと要す。日干の上神が克を受くるは、原告もまた輸せんと要す。「朱雀」が日干を克するは、彼に勧めてこの一場の官司を打つことなかれ。「勾陳」が日干を克するは、同じく訟を興すことなかれ。日支の上に官鬼を乗ずるは、被告に利あらず。発用の神が日支を克するは、被告は輸せんと要す。日支の上神が克を受くるは、被告は輸せんと要す。日支の上神が反って日支を克するは、被告は一様に輸せんと要す。

一、末傳生初傳鬼,主凶。一、朱雀克太歲主凶。一、朱雀入勾陳主事情重大。即午火入辰土也。一、螣蛇夾墓,主小反大。一、勾陳、白虎同剋日,主犯法之人必遭刑戮。一、決罪以五行決之,如木主笞杖,火主流,金主刺刃,土主徒,水主流。一、卯干加戌,防弔拷。一、酉巳發用,定成徒。

末伝が往きて初伝の官鬼を生ずるは、凶を主る。「朱雀」が太歳を克するは、凶を主る。「朱雀」が「勾陳」の位に進入するは、案情の重大を主り、即ち午火が辰土の裡に落ち入るの意思なり。「騰蛇」が両頭に墓神を夹住するは、小案は反って大案と成る。「勾陳」と「白虎」とが一同に日干を克するは、法を犯すの人は必ず刑戮に遭う。何の罪を判ずるかは、五行に按じて以て定む:木は笞杖の刑を主り、火は流放を主り、金は刀刃の刑を主り、土は徒刑を主り、水もまた流放を主る。天盤の卯が地盤の戌の上に加わるは、吊り起されて拷問せらるるを防ぐを要す。「酉」「巳」を以て発用と為すは、定めて徒刑を判ず。

一、太歲貴人作恩星,主解輕重罪。恩星,即太歲貴人生日也。一、初傳白虎,末傳螣蛇,主禍中不凶。一、子孫爻制鬼,主患中有救。一、父母爻化鬼,主禍中無傷。一、格凶以凶斷,課吉以吉推。一、結訟之期,在魁賊絕處定期。如火為官鬼,長生在寅,絕在亥,以亥日斷結訟之期也,餘可類推。一、散訟之期,在末傳沖處定期。如子為末傳,午是沖位,以午日斷散期也。餘可類推。

太歳の上の貴人が化して恩星と為るは、罪の軽きを問わず重きを問わずみな開脱すること能わし。所谓の恩星とは、就ち太歳の貴人の来たりて日干を生ずるなり。初伝が「白虎」にして末伝が「騰蛇」なるは、禍事の中に並びて大凶なし。子孫爻が官鬼を制伏するは、患難の中に別に救援あり。父母爻が化して官鬼と為るは、禍事の中に傷を受くるに至らず。総じて格局が凶なれば就ち凶に按じて断じ、課体が吉なれば就ち吉に照らして推す。案子の了結するの日期は、官鬼の長生の神が絶地に走り到るのあの一天を取る:たとえば火を官鬼と為せば、火は寅に長生し、亥に絶す、就ち亥日に案を結ぶと断ず、其余は類推せよ。案子の撤散するの日期は、末伝の冲せらるるの処を取る:たとえば末伝が子なれば、子を冲するは午、就ち午日に訟を散ずと断ず、其余は類推せよ。

一、天赦、皇恩生干支,主解凶。天赦:春戊寅日,夏甲午日,秋戊申日,冬甲子日。皇恩:正七月未,二八月酉,三九月亥,四十月丑,五十一月卯,六十二朋丑也。

「天赦」「皇恩」の両神が日干・日支を生扶するは、凶事の化解するを主る。天赦の取法:春は戊寅日、夏は甲午日、秋は戊申日、冬は甲子日。皇恩の取法:正月・七月は未に在り、二月・八月は酉に在り、三月・九月は亥に在り、四月・十月は丑に在り、五月・十一月は卯に在り、六月・十二月は巳に在り(原文の「六十二朋丑」はまさに「六十二月巳」の伝写の誤ならん、本書の別処は正しく巳と作る)。

占隠遁

一、日干上之支神作子孫,總傳內有官鬼,主患中有救。一、虎鬼臨身,主急禍。一、暗鬼剋日,主災患。一、暗鬼剋日,主災患。一、明犬當門,主禍深。即天盤戌加地盤亥也。一、斬關、遊子,主天涯去。一、斷遠近看發用,旺相在近,休囚在遠。

禍を避け身を隠すを占う:日干の上の支神が子孫爻を作すは、たとい三伝の内に官鬼の出現するあれども、もまた患難の中に救あるを主る。「白虎」が官鬼を乗じて身に臨むは、眼前に急禍あるを主る。暗中の鬼が来たりて日干を克するは、災患を主る(この条は原文に重ねて両度出づ)。所谓の「明犬当門」は禍の深きを主るとは、就ち天盤の戌が地盤の亥の上に加わるを謂う。課が「斬關」「游子」を犯すは、天涯に遠走して禍を避くるを主る。身を藏する処の遠近を断ぜんと要せば、就ち発用の神を看よ:旺相の気は藏るること近く、休囚の気は躲るること遠し。

占逃亡

一、追尋達士及六親,捕捉奴婢並下人,宜日德克刑神,主易獲。刑神剋日德,主難尋。日干:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸。德神:寅 申 巳 亥 巳 寅 申 巳 亥 巳。日支:子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥。支德:巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰。

逃亡を占う:走失したる名士・親族を尋訪するを論ぜず、逃げ走りたる奴婢・僕役を緝捕するを問わず、みな日徳の往きて刑神を克するに宜しく、あの樣なれば見出だすこと容易なり。反って刑神が日徳を克するは、就ち蹤跡を尋ぬること難し。日干の徳神は依次に:甲は寅に在り、乙は申に在り、丙は巳に在り、丁は亥に在り、戊は巳に在り、己は寅に在り、庚は申に在り、辛は巳に在り、壬は亥に在り、癸は巳に在り。日支の支徳は依次に:子は巳に在り、丑は午に在り、寅は未に在り、卯は申に在り、辰は酉に在り、巳は戌に在り、午は亥に在り、未は子に在り、申は丑に在り、酉は寅に在り、戌は卯に在り、亥は辰に在り。

一、測婢奴之姓,看兩魁落何宮。如從魁落在地盤亥子上,則婢姓近水,如江洪之類。何為婢姓,酉為婢,酉月將為從魁是也。戌為奴,戌月將為河魁,若測其姓同上類推。

逃げ走りたる奴婢の姓は何なるかを推測せんと要せば、就ち「従魁」「河魁」の両位の月将のいずれの宮に落つるかを看よ。たとえば「従魁」が地盤の亥・子の上に落つれば、亥子は水に属す、あの婢女の姓は就ち水を帯び、江・洪の類のごとし。何を以てそれを用いて婢女の姓を定むるや?酉が婢を代表すればにして、酉のこの月将の正名は「従魁」と叫ぶ。戌は奴僕を代表し、戌のこの月将の名は「河魁」と叫ぶ、奴僕の姓を推さんと要せば、上面の办法に照らして類推すれば便ち可なり。

一、測盜竊姦淫之蹤,伏吟主近。若裡數多少,看戌加何宮,以上下數計之。如戌加地盤戌宮,是伏吟,主近。若戌加子,由戌逆行至子位,則從酉起逆數至子位,即有十位;又由子而從亥起逆數至戌位,則有二位。其斷以裡,以酉至子十位作百,以亥至戌之二位作二里。

盗窃・奸淫の事の行蹤を追查せんと要せば、課が「伏吟」を成すは、人は就ち近処に在り。相距ること多少の里なるかに至りては、「戌」のいずれの宮に加わるかを看、上下の両層の相数するの办法を用いて計算す。たとえば戌がなお地盤の戌宮に加われば、彼れは伏吟で、人は附近に在り。もし戌が子の上に加われば、就ち戌より起りて逆に数えて子に到る:戌の本位を撇き開けて算せず、酉より起りて逆に数えて子に到る、共に十位。さらに子のあの一頭より起り、子を撇き開けて算せず、亥より起りて逆に数えて戌に到る、共に二位。この両箇の数を折りて里程と為す:酉より子への十位を以て一百と作し、亥より戌への二位を以て二里と作し、合わせ起こして就ち一百零二里と断作す。

占賊盗

一、占賊行藏,須視鬼。一、失贓以賊斷,若財爻空陷,贓物難追。一、欲知賊去何方,看玄武所臨地盤之支斷之。如玄武臨子宮,則賊往北方;臨亥宮,則是西北方。餘可類推。一、懸索臨干支,或玄武所加,是穿窗越牖。懸索煞,正五九月卯,二六十月子,三七十一月酉,四八十二月午。

盗賊を占う:賊人のいずれの処に藏るるかを推さんと要せば、須く官鬼のいずこに落つるかを看よ。失物・赃款もまた賊の身上より断ず、もし財爻が空陥に落ちれば、贓物は就ち追回し難し。賊のいずれの方向へ逃げ往くかを知らんと要せば、「玄武」の臨む所の地盤の支を看よ:たとえば玄武が子宮に臨めば、子は北に属す、賊は北方へ往き去り。亥宮に臨めば、亥は西北に属す、就ち西北へ往き去り、其余は類推せよ。「懸索煞」が日干・日支の上に臨むか、あるいは「玄武」が懸索の上に加わるは、この賊は窗を穿ち戸を跳びて入り来たるなり。懸索煞の取法:正月・五月・九月は卯に在り、二月・六月・十月は子に在り、三月・七月・十一月は酉に在り、四月・八月・十二月は午に在り。

一、玄乘驛馬,是鑿壁逾牆。馬,申子辰日寅,寅午戌日占,亥卯未日巳,巳酉丑日亥。一、玄居夜地,賊越關梁。夜地,即酉戌亥子丑寅之宮;白晝即卯辰巳午未申之宮。一、玄在白晝,賊身莫藏。一、丁馬交加,遁必遠。一、太陽照武,捉還鄉。

「玄武」が駅馬を乗ずるは、この賊は牆を鑿ち牆を翻して入り来たるなり。駅馬の取法:申子辰日は寅に在り、寅午戌日は申に在り(原文は誤りて「占」と作る)、亥卯未日は巳に在り、巳酉丑日は亥に在り。玄武が夜半の宮位の上に落つれば、賊は已に關卡・橋梁を越えて遠く遁す。所谓の夜地とは、酉・戌・亥・子・丑・寅の六宮を指し、白昼は則ち卯・辰・巳・午・未・申の六宮を指す。玄武が白昼の宮位の上に落つれば、賊は身を藏るること住まらず、很く快く形を現す。丁神と駅馬とが交疊して并見するは、賊は必定して逃げること很く遠し。太陽が「玄武」に照臨するは、賊は捉拿して案に帰すること能わし。

太陽:月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二。亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子。太陽節:水春谷滿夏大,處秋霜二冬寒,值明夏芒暑秋,白露冬雪寒春。

太陽の所在は月に按じて逆行す:正月は亥に在り、二月は戌に在り、三月は酉に在り、四月は申に在り、五月は未に在り、六月は午に在り、七月は巳に在り、八月は辰に在り、九月は卯に在り、十月は寅に在り、十一月は丑に在り、十二月は子に在り。後面の一句は太陽の宮を過ぐる節気を記るの口訣で、字句は已に訛脱あり、大意は各月の太陽の宮を換うるはみな中気を以て界と為し、雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪・冬至・大寒のごとく依次に相配す、読むにまさに上表と対看すべし。

一、勾陳克武主獲賊。一、旬首乘玄賊度四獲。一、河魁度玄賊難捕。一、訪賊人宜在游都之下。游都:日:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸。丑 子 寅 巳 申 丑 子 寅 巳 申。

「勾陳」が「玄武」を克するは、賊を捉え得るを主る。旬首の神が玄武を乗ずるは、賊は四方を兜轉し、終に擒せらる。「河魁」(戌)が玄武を渡るは、この賊は緝捕し難し。賊人を訪拿せんと要せば、まさに「游都」の臨む所の方位の下に到りて找すべし。游都は日干に按じて起す:甲日は丑に在り、乙日は子に在り、丙日は寅に在り、丁日は巳に在り、戊日は申に在り、己日は丑に在り、庚日は子に在り、辛日は寅に在り、壬日は巳に在り、癸日は申に在り。

一、鬼乘生氣,主賊去又來。一、子孫出現,為趕賊。一、鬼遇刑沖,自敗擒。一、發用為偷,是賊身;中傳為贓,末傳為捕。一、歲月克玄彌年月,日傷武在日時。一、六處無武難妄擬。一、貴順玄藏賊難追。一、年乘玄武室人偷。一、官鬼乘玄逢盜竊。

官鬼が生気を乗ずるは、賊はこの回は走り去りてまた再来たらん。子孫爻の出現するは、賊を趕い去ること能わし。官鬼が刑冲に遇上るは、賊は自ら敗露して擒せらる。発用の神は偷児を代表し、就ち賊の本身なり。中伝は贓物を代表し、末伝は捕役を代表す。太歳・月建が「玄武」を克するは、賊を捉うるは年内・月内に拖到せんと要す。日辰が玄武を傷るは、当日・当時に就ち了結すること能わし。四課・三伝の共に六処にいずれも玄武を見ざるは、胡乱に臆断すべからず。貴人が順行して而も玄武が潜藏するは、賊は追尋し難し。本命年支が玄武を乗ずるは、是れ自家の人の倫いしなり。官鬼が玄武を乗ずるは、窃案に遭うを主る。

一、伏吟貴代 順行,支前一位捕;貴人逆行,支後一位尋。一、返吟賊在玄武對沖處也。一、初傳與玄比和,賊安處。一、玄神內戰爭分贓。一、三傳內玄加干支上,賊人還歸。一、三傳內有玄武,是賊居之處。一、行年上之支神克武盜,主追求早獲。一、盜神與朱虎勾蛇合,主被官吏所拿。一、三傳內玄武被上克下賊,即敗旋。一、貴人順行逃走,貴人逆行賊難瞞。

課が「伏吟」を成して而も貴人が順行するは、日支の前の一位に到りて捉えよ。貴人が逆行するは、日支の後の一位に到りて尋ねよ。課が「反吟」を成すは、賊は玄武の对冲するのあの一方に在り。初伝と玄武とが比和するは、賊はまさに安穏に待ちて動かず。玄武の神が内部に於いて相戦するは、是れ同伙の贓物を争分するなり。三伝の内に玄武が日干・日支に加わるは、賊はまた再び回り来たらん。三伝の中に玄武の所在するのあの一支は、就ち賊の住処なり。本命・行年の上の支神が玄武のこの盗神を克するは、追捕は久しからずして便ち手を得ることを能わし。盗神と「朱雀」「白虎」「勾陳」「騰蛇」とが相合するは、官府の差役に拿獲せらるるを主る。三伝の内に玄武が上神に克せられ、また下神を賊克するは、賊は很く快く敗露す。貴人が順行するは、賊はなお逃げ在り。貴人が逆行するは、賊は瞞し過ぐること能わず、必ず原形を現さん。

一、測裡數以玄武之支與所臨地盤之支數之。如玄武之支是子,臨地盤之支是辰。由子數至辰,則有四數,以四里、四十里斷之,餘類推。如斷裡數,由上下相乘數之,如此玄武是子,加地盤是辰,則由子逆數而子位不算,從亥起,逆數至辰位,有八位。由辰不算,自卯逆數至子,有四位,註明下文。亡神:正五九月巳,二六十月寅,三七十一月亥,四八十二月申。天目:春辰夏未秋戌冬丑。

賊の逃げ出だすこと多少の里なるかを推算するは、就ち玄武の値する所の支とそれが臨む所の地盤の支とを相数す。たとえば玄武が「子」に値して、地盤の「辰」の上に臨めば、子より数えて辰に到るは四位、就ち四里あるいは四十里と断ず、其余は類推せよ。もし上下相乘の算法を用いれば:玄武は子にして地盤の辰の上に加わり、先ず子より起りて逆に数えて而も子の本位は算せず、亥より数えて辰に到る、八位を得。さらに辰のあの一頭より起り、辰の本位は算せず、卯より逆に数えて子に到る、四位を得、この両箇の数の用法は下条を見よ。別に両神を附す:亡神は、正・五・九月は巳に在り、二・六・十月は寅に在り、三・七・十一月は亥に在り、四・八・十二月は申に在り。天目は、春は辰に在り、夏は未に在り、秋は戌に在り、冬は丑に在り。

一、測裡數多少,以玄武所值之支與加臨地盤之支上下相乘數之。如玄武所值之支是子,加臨城盤之支是辰,則由子逆數至辰,除一位不算,內有八位;又由子順數至辰,除子一位不算,內有四位,其數則當以八十四里斷之,抑或四十八里斷之。若斷方位,其辰在東南,則當以東南方斷之。若斷賊居之地為何樣,宜看玄武所加地盤之支是何支。如玄加亥子,則近水;加寅卯,則近樹;加巳午,則近火;加申酉,則近金;加辰戌丑未,則近土近山。

さらに里程の算法を説く:玄武の値する所の支とそれが加わる所の地盤の支とを上下に相乘して以て数う。たとえば玄武が子に値して地盤の辰の上に加われば、先ず子より逆に数えて辰に到る、本位を除きて算せず八位を得。さらに子より順に数えて辰に到る、子の本位を除きて算せず四位を得。是に於いて八十四里と断ずべく、もまた四十八里と断ずべく、事に随いて取舍せよ。もし方位を断ぜんと要せば、辰は東南に在り、就ち東南方に照らして找し往け。賊の藏身するの地は如何の模様なるかに至りては、玄武の加わる所の地盤はいずれの一支なるかを看るを要す:亥・子の上に加われば就ち水辺に臨近し、寅・卯の上に加われば就ち樹林に靠着し、巳・午の上に加われば就ち炉火に近于り、申・酉の上に加われば就ち金鉄に近于り、辰・戌・丑・未の上に加われば、就ち土坡・山岡の一帯に在り。

若賊地有禽畜之物,則各以十二支所配之畜斷之。如丑牛未羊之類。此亦不過詳細言之,不可盡拘於禽畜也。何也?蓋牛羊豬犬可易應而龍虎恐有不得,或者龍虎之名、龍虎之形,亦可作算。此中判斷,須當變通。其次又宜看官鬼在何宮以斷賊居之何樣。如鬼值申支加辰位,則申為金而辰為山,又以金山之處,其金山或地名,或山名,或圭觀名,或人名,有此金山皆是,餘可類推。

もし賊の窩の一帯に何の禽畜あるかを看んと要せば、就ち十二支の各々配する所の牲畜に按じて断ず、丑は牛に配し未は羊に配するの類のごとし。ただしこれはただ話を細やかに説くのみ、死死として禽畜の両字に拘泥すべからず。何を以てせん?牛・羊・猪・犬のこれらは応験すること容易く、龍・虎は却って必ずしも真有らず、龍虎に遇うや、あるいは龍虎の字様を帯びたる名号・形状を拿りて比附せんと要す。此の中の判斷は、全く変通に在り。其次はまた官鬼のいずれの宮に落つるかを看るべく、これに據りて賊の居る所は如何の樣の地方なるかを推す。たとえば官鬼が「申」に値して「辰」位に加われば、申は金に属し辰は山を象る、合わせ起こせば就ち「金山」の処:あるいは地名、あるいは山名、あるいは寺觀の名、あるいは人名、およそ金山の両字を帯び得るはみな算す、其余はこの類に依りて推す。

占田蚕

一、儘早以三傳分別,如三傳內有旺相在初,宜早;在中宜中;在末宜遲。若空亡刑害,不可取也。金旺宜二麥,水旺宜稻禾,火旺宜防亢旱宜黍豆,土旺宜萬物。

農事・蚕事を占う:種を下すの早晚は、三伝を用いて分別す——旺相の気が初伝に在れば早く種るに宜しく、中伝に在れば中間の時節に種るに宜しく、末伝に在れば遲く種るに宜し。もしあの一伝が空亡に落ちるかあるいは刑害を帯ぶれば、就ち取用すべからず。さらに五行に按じて何を種るに宜しいかを看る:金気の旺なれば大麦・小麦を種るに宜しく、水気の旺なれば稲禾を種るに宜しく、火気の旺なれば天旱を防ぐを要し黍と豆とを種るに宜しく、土気の旺なれば則ち百物ともに宜し。

占六畜

一、子鼠,丑牛,寅虎貓,卯兔狐,辰龍,巳蛇魚,午馬鹿,未羊鷹,申猴,酉雞雉,戌犬狼,亥豬熊。丑牛未羊喜逢龍,卯騾亥豬怕見虎,旺相為吉絕墓凶,六畜繁生可目觀。

六畜を占う:十二支は各々所属の物に配す——子は鼠と為し、丑は牛と為し、寅は虎と為し猫と為し、卯は兎と為し狐と為し、辰は龍と為し、巳は蛇と為し魚と為し、午は馬と為し鹿と為し、未は羊と為し鷹と為し、申は猴と為し、酉は鶏と為し雉と為し、戌は犬と為し狼と為し、亥は猪と為し熊と為す。歌訣に曰く:丑牛・未羊は最も「青竜」に遇上るを喜び、卯騾・亥猪は最も「白虎」に撞見するを怕る。乗ずる所の気の旺相なるを吉と為し、絶地・墓地に落つるを凶と為す。これに照らして推し去れば、六畜の興旺して繁衍するや否やは、一たび看れば便ち知る。

二、六壬式訣

凡起六壬,先立定地盤十二支。次取月令,如正月雨水,則雨水用亥加起用事日之時。如用事之日是丑時,則將地盤丑支位乘起天盤亥,順行十二支,俱無陽陰順逆之分。後取用事之日干,如用事是甲日,陽貴在丑,自卯至申為日間時,用陽貴在丑;甲日陰貴在未,自酉至寅為夜間時,用陰貴在未。如用事之日是甲日卯時,用陽貴在丑;甲日酉時,用陰貴在未。

およそ六壬課を起すに、先ず地盤の十二支を擺定するを要し、この一層は固定して動かざるなり。第二步は当令の月将を取る:たとえば正月に雨水を過ぎれば、月将は就ち「登明」亥なり、便ち亥を課を起すのあの一刻の時辰の上に加う。仮に事を占うの時が丑時なれば、就ち地盤の丑位の上に天盤の亥を安放し、其余の十一支は順に排し下り去り、天盤は一律に順行して、陰陽の順逆を分たず。第三步は事を占うのあの一天の日干を取りて以て貴人を定む:たとえば甲日は、陽貴は丑に在り、卯時より申時に到るを白昼と算し、白天に事を占えば就ち丑の上の陽貴を用う。甲日の陰貴は未に在り、酉時より寅時に到るを夜間と算し、夜裡に事を占えば就ち未の上の陰貴を用う。甲日の卯時に占うは、陽貴の丑に在るを用う所以なり。甲日の酉時に占うは、陰貴の未に在るを用う。

若取貴人之十二神之行程,以天門地盤亥位、地戶地盤巳位為界。貴臨地盤亥子丑寅卯辰六位順行十二神,貴臨巳午未申酉戌六位逆行十二神。曰貴在地盤者,是以天盤之貴而臨地盤之六位,非貴在地盤也。曰貴人之順行逆行者,是十二支掌中分順逆,非是十二神中有順逆也。曰用事者,是占事也。

十二天将の貴人に随いて排布するの走向に至りては、天門(地盤の亥位)と地戸(地盤の巳位)とを以て分界と為す:貴人が地盤の亥・子・丑・寅・卯・辰のこの六位に落つれば、十二天将は就ち順に行きて排列す。貴人が巳・午・未・申・酉・戌のこの六位に落つれば、十二天将は就ち逆に行きて排列す。ここに「貴は地盤に在り」と曰うは、天盤の上の貴人が地盤の某六位に臨み到るを指すで、並びに貴人の本身が地盤に属するを説くに非ず。貴人の「順行・逆行」を説くは、掌上の十二支の排布の方向に於いて順逆を分つを指すで、並びに十二天将の本身に順あり逆あるを説くに非ず。文中の説く所の「用事」に至りては、就ち事を占うの意思なり。

次起四課,先以占事之日干立起初柱,次尋干支同處圖。如甲日甲與寅支同處,以地盤寅載上神是何支。如寅載子支為上神,則以子加日干上。次以子支立起二柱,而尋地盤子位所乘何支。如乘丑,以丑加子上乘此支,此支加上也。後又以晶以立起三柱,如子日以子立起三柱,而尋地盤子位所乘何支乘此支,此支加子上也。次又以日支所加之支立起四柱,而尋四柱上所加之支神,即同二柱三柱之起例也。又次起三傳法式詳在下文圖局。

接きて四課を起す。第一課は事を占うの日干を以て根と為し、「干支同処図」を査して日干の寄居する支位を定出す:たとえば甲日は、甲は寅に寄す、就ち地盤の寅位の上に載するはいずれの一支なるかを看る。仮に寅の上に載するが子なれば、便ち子を日干の上に加う、これは第一課なり。さらにこの子の支を以て第二課を立て、地盤の子位の上に乗ずるはいずれの一支なるかを査す。仮に乗ずるが丑なれば、就ち丑を子の上に加う、これは第二課なり。第三課は日支を以て起す:たとえば子日は、就ち子を用いて第三課を立て、地盤の子位の上に乗ずるはいずれの一支なるかを査し、それを子の上に加う。第四課は則ち日支の上に加わる所の支を以て根と為し、さらにその上面に加わる所の支神を査す、起法は第二課・第三課と相同じ。四課の立定したる後に、さらに三伝を起す、その法式の詳細は下文の各図・各局を見よ。

十二將 大寒 立春 子 神后 冬至 小寒 丑 大吉 小雪 大雪 寅 功曹 霜降 立冬 卯 太沖 秋分 寒露 辰 天罡 處暑 白露 巳 太乙 大暑 立秋 午 勝光 夏至 小暑 未 小吉 小滿 芒種 申 傳送 穀雨 立夏 酉 從魁 春分 清明 戌 河魁 雨水 京直 亥 登明

これは十二月将と節気・地支との対応表で、毎一将は両箇の節気を管し、太陽が一宮を過ぐれば便ち一将を換う:大寒・立春の間は「神后」子将を用い、冬至・小寒の間は「大吉」丑将を用い、小雪・大雪の間は「功曹」寅将を用い、霜降・立冬の間は「太冲」卯将を用い、秋分・寒露の間は「天罡」辰将を用い、処暑・白露の間は「太乙」巳将を用い、大暑・立秋の間は「勝光」午将を用い、夏至・小暑の間は「小吉」未将を用い、小満・芒種の間は「伝送」申将を用い、穀雨・立夏の間は「従魁」酉将を用い、春分・清明の間は「河魁」戌将を用い、雨水・驚蟄(原文は「京直」と作る)の間は「登明」亥将を用う。

十二神 貴人土 螣蛇火 朱雀火 六合木 勾陳土 青龍木 天空土 白虎金 太常土 玄武水 太陰金 天后水 陰陽貴人 陽貴:甲丑,己子,乙子,庚丑,丙亥,辛午,丁亥,壬巳,戊丑,癸巳。 陰貴:甲未,己申,乙申,庚未,丙酉,辛寅,丁酉,壬卯,戊未,癸卯。

これは十二天将の各々の五行属性なり:「貴人」は土に属し、「騰蛇」は火に属し、「朱雀」は火に属し、「六合」は木に属し、「勾陳」は土に属し、「青竜」は木に属し、「天空」は土に属し、「白虎」は金に属し、「太常」は土に属し、「玄武」は水に属し、「太陰」は金に属し、「天后」は水に属す。課を断ずるに天将の吉凶・生克は、みなこの一層の五行に凭りて推すを要す。下面は昼夜の両位の貴人の定位なり:陽貴(白天に用う)は甲日は丑に在り、己日は子に在り、乙日は子に在り、庚日は丑に在り、丙日は亥に在り、辛日は午に在り、丁日は亥に在り、壬日は巳に在り、戊日は丑に在り、癸日は巳に在り。陰貴(夜間に用う)は甲日は未に在り、己日は申に在り、乙日は申に在り、庚日は未に在り、丙日は酉に在り、辛日は寅に在り、丁日は酉に在り、壬日は卯に在り、戊日は未に在り、癸日は卯に在り。

丙戊巳 午 未丁己 申庚 乙辰 干支同 酉 卯 處圖式 戌辛 甲寅 丑癸 子 亥壬 此圖用之以起日干之二課也。如甲干日處在寅支位,起課則以寅乘天盤之支加甲干上。如寅乘子加甲,上乘丑,丑加甲上乘寅,寅加甲上,餘仿此。

これは「干支同処図」で、十天干の各々いずれの地支の宮に寄居するかを標明す:丙・戊は巳に寄し、丁・己は未に寄し、庚は申に寄し、辛は戌に寄し、壬は亥に寄し、癸は丑に寄し、甲は寅に寄し、乙は辰に寄す。此の図は専ら日干のあの一課を起すに用う。たとえば甲日は、甲は寅位に寄す、課を起すの時に就ち地盤の寅の上に乗ずるは天盤のいずれの一支なるかを看、それを甲干の上に加え到る:仮に寅の上に乗ずるが子なれば、就ち子を以て甲に加え、若し乗ずるが丑なれば、就ち丑を以て甲に加え、若し乗ずるが寅なれば、就ち寅を以て甲に加う。其余の各干はこれに依りて仿行せよ。

三、重審課

重審者,主先迷而後利。重審者,課中有一下直賊其上神,曰重審。鄧或有二三四克下,勿論。又或下一位而賊上神二三位,亦以直賊之神為用。若有二三四下賊其上,謂之謂上紛紛,非審矣。如干繫乙上神臨干係辰,是下直賊上,則以辰為發用。或上有二辰並,或有丑未戌,俱土,亦以直賊上加臨之支為用。又或有上側神克下乙干者,亦勿論。重審以受克之支神為用。

「重審課」は起初の迷惘、後來の利を得るを主る。その課を成すの条件は:四課の中にただ一処の下神が直接にその上神を賊克する、これを就ち重審と叫ぶ。たとい別に両処・三処の上神の下神を克するあれども、もまた一概に管せず。あるいはまた同一の下神が両三箇の上神を賊克するも、なお旧にそれが直接に賊克するのあの一神を以て取りて発用と為す。若し是れ両処・三処以上の下の上を賊することあらば、彼れは就ち「上下紛紛」と叫び、重審を成さず。例を挙げて説く:日干は乙、乙の寄する宮の上に「辰」を乗ず、乙木は辰土を克す、まさに下の上を賊するなり、就ち辰を以て発用と為す。もし上面に両箇の辰を并列するか、あるいは丑・未・戌のこれら同じく土に属する支あれども、もまた様に照らしてあの下神に直接に賊克せられ、加臨してその上に在る支を取りて用と為す。傍らに別に上神ありて来たりて下面の乙干を克するに至りては、同じく理會するに及ばず。総じて、重審課は就ちあの克を受くるの支神を取りて発用と作すなり。

重審課・占六甲(丁丑年四月・乙酉日)

丁丑年四月立夏酉將,乙酉日乙酉時,甲申旬,占六甲,重審、斬關、伏吟。 朱蛇 六 巳午未申 貴 后后 勾勾 財 壬辰 勾 勾 辰 酉 后 酉酉 辰辰 鬼 乙酉 后 青 卯 戌 陰 酉酉 辰乙 兄 辛卯 青 空 寅丑子亥 玄 虎常

丁丑年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。乙酉日・乙酉時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は午・未に在り)。来人の問う所は「六甲」で、即ち婦人の懐孕の事なり。課体は「重審」「斬關」「伏吟」と定まる——月将の酉はまさに占時の酉の上に加わり、天盤と地盤とが同位にして動かず、故に伏吟を成す。四課は:日干の乙は辰宮に寄し、辰の上はなお辰、第一課と為る。辰の上はまた辰、第二課と為る。日支の酉の上はなお酉、第三・第四課と為る。乙木は辰土を克す、是れ下の上を賊するなり、重審の法に依りて辰を取りて発用す。三伝は初伝の辰(遁干は壬、「勾陳」を乗じ、乙日に於いては妻財)、中伝の酉(遁干は乙、「天后」を乗じ、日鬼と為る)、末伝の卯(遁干は辛、「青竜」を乗じ、兄弟と為る)。此の時に貴人は申に臨み、十二天将は逆に布し、故に辰の上は勾陳、酉の上は天后、卯の上は青竜なり。

斷曰:產必雙胎,一男一女,男必生而女必死。何也?酉為日之胎鬼死氣,偏房婢室之孕不言矣。但末傳卯作支之胎神生氣,中傳酉兌為少陰,末傳卯震為長男;其男子生者,胎財生氣也;女子死者,作死氣日鬼也。

呉師青が断じて曰く:この一胎は必ず双生、一男一女、男孩は養い住むことを得、女孩は却って保つことを得ず。何を凭りてこのように説くや?中伝の「酉」は乙日の胎神にして、偏偏としてまた日鬼にして、また死気を帯ぶ、この一頭の孕育は已に細説するに及ばず、本是偏房・婢妾の懐く所なり。而るに末伝の「卯」は日支の酉金の胎神にして、乗ずるは却って生気なり:酉は八卦に於いて兌に属し、兌は少女と為る。卯は八卦に於いて震に属し、震は長男と為る。男孩の生を得る所以は、彼の居る所の卯位が既に胎神にしてまた妻財の生気なればにて。女孩の夭折する所以は、彼女の居る所の酉位が既に死気を帯びてまた日鬼なればにて。

解曰:酉為日之胎者,何也?乙木長生在亥而胎在酉。何為死氣?四月夏火長生在寅而死在酉,此酉胎死氣之謂也。又曰末傳卯作日支之胎何也?日支是酉金,長生在巳而胎在卯。何為生氣?蓋卯木生夏火也。曰一女,以中傳酉兌為少女。曰一男者,以末傳卯震屬長男也。

随後にまた解釈を作す:何を以て酉を乙日の胎神と曰うや?乙は木に属し、木は亥に長生し、亥より推し去るに、胎位はまさに酉に落つ。何を以てそれが死気を帯ぶと曰うや?四月に当令するは夏火にして、火は寅に長生し、順に推して十二運は酉に至りて恰も是れ死地なり、故に酉は既に胎神にして、また死気なり。何を以て末伝の卯を日支の胎神と曰うや?日支の酉は金に属し、金は巳に長生し、巳より推し去るに、胎位は卯に落つ。何を以て卯を生気と曰うや?卯木は夏月の火を生ずること能く、まさに生発の気に当たればにて。一女あると断ずるは、中伝の酉が八卦に於いて兌に属し、兌は少女を主るを取ればにて。一男あると断ずるは、末伝の卯が八卦に於いて震に属し、震は長男を主るを取ればにて。

重審課・劉退斎太史索占(丁丑年八月・壬寅日)

丁丑八月白露巳將,壬寅日癸卯時,甲午旬,有浣中劉退齋太史索占:汝看此是何如人?重審、斬關。 六勾 朱 未申酉戌 龍 蛇后 陰常 鬼 辰 后 蛇 午 亥 空 午辰 卯丑 財 午 蛇 貴 巳 子 虎 辰寅 丑壬 印 申 六 后 辰卯寅丑 常 陰玄

丁丑年の八月、白露の後、月将は「太乙」巳を用う。壬寅日・癸卯時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。浣中の人たる劉退斎太史が前に来たりて占を求む、出だしたる題目は:「你が看よ、我は是れ如何の樣の人なるかを」。課体は「重審」「斬關」と為る。月将の巳は占時の卯の上に加わり、是に於いて天盤の巳は地盤の卯を壓し、其余の各支は此に順いて排布す。四課は:壬は亥宮に寄し、亥の上に丑を乗じ、第一課と為る。丑の上に卯を乗じ、第二課と為る。日支の寅の上に辰を乗じ、第三課と為る。辰の上に午を乗じ、第四課と為る。三伝は初伝の辰(「天后」を乗じ、土は水を克す、是れ壬日の官鬼)、中伝の午(「騰蛇」を乗じ、妻財と為る)、末伝の申(「六合」を乗じ、金は水を生ず、印綬と為る)。此の課は貴人が天盤の巳を乗じて地盤の卯に臨み、十二天将は順行して布列す、故に丑の上は太常、卯の上は太陰、辰の上は天后、午の上は騰蛇、申の上は六合なり。

斷曰:此近君陰貴人也,太歲常官臨日,陰見夜貴,太陰又加丑之歲位,此必近君陰貴人也。曰:“此公主也。然有何事?曷一決之。”曰:此必請封蔭子之事。蓋末傳皇詔長生,六合為孩兒,是以知之。曰:“旨諭允否?”余曰:傳將六合登天,必事達天廷至尊。但嫌初中空亡,必須兩次方許封蔭。果如其占。

呉師青が断じて曰く:これは一位の君王に親近する「陰貴人」なり。太歳の丑の上に「太常」のこの一の官星を乗じて而も日干に臨み、陰神の上にまた夜貴を見、「太陰」はさらに太歳の丑位の上に加わる、故に必ず常に君側に在るの貴婦と断ず。対方曰く:「この位はまさに公主なり。然らば彼女の為す所は何事なるか?请う、一たび決せよ」と。呉氏曰く:これは必ず兒子のために封蔭を請求するの事なり——末伝の申は既に皇詔の神にして、また壬水の長生なり。「六合」のこの一天将は孩児を主り、両下相合せば、故に子のために封を請うを知る。対方また問う:「聖旨は準許せんや?」と。呉氏答う:三伝の天将の中に「六合」が天門に登上る、事情は必ず朝廷の至尊に直達すること能わし。ただ惜しむらくは初伝・中伝がともに旬空に落ち、須く奏請を両度して、初めてこの一道の封蔭を准ず。後來に果して彼の占する所の如くなりき。

陰見夜貴何也?即卯為陰神而地盤卯位載巳為壬日之陰貴,故曰陰見夜貴也。

所谓の「陰は夜貴を見る」とは何の意思ぞや?就ち卯のこの一位は本身は陰神にして、而も地盤の卯位の上にまさに天盤の巳を載す、巳は壬日の貴人にして、夜間に事を用うるの時に它は便ち夜貴なり。陰神の位の上にまた夜貴を坐す、故に名づけて「陰は夜貴を見る」と曰う。

重審課・死囚求占(丙子年三月・乙未日)

丙子三月清明戌將,乙未日己卯時,甲午旬,占罪已重闢,求占。重審。 后陰 貴 子丑寅卯 玄 六陰 空蛇 子 甲午 空 蛇 亥 辰 常 酉寅 午亥 財 辛丑 后 朱 戌 巳 虎 寅未 亥乙 官 丙申 勾 六 酉申未午 空 勾龍

丙子年の三月、清明の後、月将は「河魁」戌を用う。乙未日・己卯時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。占問する人は已に死罪を判せられ、特に来たりて生死を求占す。課体は「重審」と為る。月将の戌は占時の卯の上に加わり、天盤は依次に布き開く。四課は:乙は辰宮に寄し、地盤の辰の上に亥を乗じ、第一課と為る。亥の上に午を乗じ、第二課と為る。日支の未の上に寅を乗じ、第三課と為る。寅の上に酉を乗じ、第四課と為る。三伝は初伝の午(遁干は甲午、「天空」を乗じ、乙日に於いては子孫)、中伝の丑(遁干は辛丑、「天后」を乗じ、妻財と為る)、末伝の申(遁干は丙申、「勾陳」を乗じ、官鬼と為る)。此の課は貴人が天盤の子を乗じて而も地盤の巳に臨み、十二天将は逆行して布列す、故に亥の上は騰蛇、寅の上は太陰、酉の上は六合、午の上は天空なり。

斷曰:此課必遇恩宥,仍拔重用之兆。蓋以日上加皇恩,支上加天赦。又子為太歲貴人生乙日,罪雖至重,亦能轉凶為吉。傳將遞生,初末引從子命,定主推薦。後追剿有功復職。

呉師青が断じて曰く:この一課は必定して朝廷の恩赦に遇い、而もしかもさらに再び拔擢して重用せらるるの徴兆あり。何を凭りてせん?日干の上に乗ずる「亥」はまさに三月の皇恩の神にして、日支の上に乗ずる「寅」はまさに春季の天赦の神なり。何况や「子」は既に丙子年の太歳にして、また乙日の貴人なり、子水は来たりて乙木を生じ、成して救命の恩星と為る。罪名は重きこと極刑に到るといえども、もまた凶を転じて吉と為すこと能わし。さらに三伝の天将の層層に相生するを看、初伝と末伝とがまた暗々裡に牽引し、護從して此人の本命の子年を衛す、日後に必ず人ありて出面して保荐するを断ず。後來に彼は果して賊寇を追剿して功を立てるに因りて、官は原職に復せり。

皇恩:正七月未,二八月酉,三九月亥,四十月丑,五十一月卯,六十二月巳。天赦:春寅,夏午,秋申,冬子。

此の課の用うる所の両位の吉神の取法は下の如し。皇恩:正月と七月は未に在り、二月と八月は酉に在り、三月と九月は亥に在り、四月と十月は丑に在り、五月と十一月は卯に在り、六月と十二月は巳に在り。天赦:春季は寅に在り、夏季は午に在り、秋季は申に在り、冬季は子に在り。本課は三月に占う、故に皇恩は亥に在り。時は春令に当たる、故に天赦は寅に在り、両神は恰好として分かれて日干・日支の上に落つ。

重審課・在官占功名(癸酉年四月・癸亥日)

癸酉四月立夏酉將,癸亥丙辰時,甲寅旬,在官占功名。 空虎 龍 戌亥子丑 常 勾后 空蛇 財 戊午 蛇 勾 酉 寅 玄 酉辰 亥午 兄 癸亥 空 六 申 卯 陰 辰亥 午癸 官 丙辰 后 朱 未午巳辰 后 蛇貴

癸酉年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。癸亥日・丙辰時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。占者は本人はまさに任上に在り、自己の功名の前程を問う。月将の酉は占時の辰の上に加わり、天盤は順次に排き開く。四課は:癸は丑宮に寄し、地盤の丑の上に午を乗じ、第一課と為る。午の上に亥を乗じ、第二課と為る。日支の亥の上に辰を乗じ、第三課と為る。辰の上に酉を乗じ、第四課と為る。三伝は初伝の午(遁干は戊午、「騰蛇」を乗じ、癸日に於いては妻財)、中伝の亥(遁干は癸亥、「天空」を乗じ、兄弟と為る)、末伝の辰(遁干は丙辰、「天后」を乗じ、官鬼と為る)。此の課は貴人が天盤の巳を乗じて而も地盤の子に臨み、十二天将は順行して布列す、故に午の上は騰蛇、亥の上は天空、辰の上は天后、酉の上は勾陳なり。

斷:朝官占此,必主去位。蓋因傳將遞克,德不勝刑,主小人進用而君子退位。且貴祿財馬俱逢空陷,豈能善後乎。又夜貴行年即不仕閒官也。六月後,年上日祿天馬沖動身命,是其行期矣。喜四墓覆生,仍有復起之兆。果六月準辭,馳驛回里。

呉師青が断じて曰く:朝に在りて官と為る人がこの一課を占得れば、必ず職を去らんと要す。何を以てせん?三伝の天将は層層に相克し、日徳は刑神を壓すること能わず、小人の重用を受けて君子の退居するを主る。さらに貴人・禄神・財爻・駅馬は統べて旬空・陥地に落ち、さらに何の善終あるを得んや。加うるに夜貴が此人の行年の上に落つるは、彼れは閑散にして事を任ぜざるの象なり。六月の後に到りて、行年の上の日禄と天馬とが一斉に彼の身命を冲动すれば、彼れは就ち彼の身を動かして任を離るるの時なり。幸なるかな四墓が反覆して長生の上に在り、將來になお東山に再起するの兆頭あり。後來に果して六月に於いて官を辞するを獲准して、駅馬に乗じて鄉に回り去りき。

貴祿財馬逢空者何也?蓋因巳為貴人而加子位,是落甲寅旬空。子為癸祿而甲寅旬中空子丑,是為空位。巳為癸德而加臨子宮,是落陷。巳為亥日之馬,而加子位,豈非祿與貴德馬俱逢空陷乎?四墓覆生何也?蓋亥卯未日長生在亥,而癸日之四生在申,墓在辰,以辰加亥,是癸日之辰墓而覆亥支,日之長生也。

何を以て貴人・禄神・財爻・駅馬がみな空に落ちたと曰うや?「巳」は癸日の貴人にして、それが「子」位の上に加わり、而も本課は甲寅旬に属し、旬空はまさに子・丑なれば、貴人は便ち空に坐せり。「子」はまた癸日の禄神にして、子は既に旬空の内に在れば、禄もまた空位と成れり。「巳」はさらに癸日の日徳にして、それが子宮に臨み、同じく陥に落つ。「巳」はさらに亥日の駅馬にして、もまた子の上に加わる——このようの如くにして、禄・貴・徳・馬は豈にみな空に逢い陥に落ちざらんや。所谓の「四墓覆生」に至りては:亥卯未日の長生は亥に在り、而も癸日の長生は申に在り、墓庫は辰に在り。如今、辰が亥の上に加わるは、まさに癸日の辰墓が反って日支の亥のこの長生の位の上に盖わるなり、故に名づけて四墓覆生と曰い、敗るといえども復た起つこと能わしを主る。

重審課・重闢定罪占吉凶(丙子年二月・乙未日)

丙子二月春分戌將,乙未日乙卯時,甲午旬,因罪已定重闢占吉凶若何。 后陰 貴 子丑寅卯 玄 六陰 空蛇 子 甲午 空 蛇 亥 辰 常 酉寅 午亥 財 辛丑 后 朱 戌 巳 虎 寅未 亥乙 官 丙申 勾 六 酉申未午 空 勾龍

丙子年の二月、春分の後、月将は「河魁」戌を用う。乙未日・乙卯時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。死罪が已に定讞せられたればにて、特に来たりて吉凶の如何を占問す。月将の戌はなお占時の卯の上に加わり、排する所の天盤は前面のあの一課と完全相同なり。四課は:乙は辰に寄し、辰の上に亥を乗じて第一課と為る。亥の上に午を乗じて第二課と為る。日支の未の上に寅を乗じて第三課と為る。寅の上に酉を乗じて第四課と為る。三伝は初伝の午(「天空」を乗じ、子孫と為る)、中伝の丑(「天后」を乗じ、妻財と為る)、末伝の申(「勾陳」を乗じ、官鬼と為る)。貴人は天盤の子を乗じて地盤の巳に臨み、十二天将は逆行して布列す。

斷曰:六月遇赦,轉凶為吉。緣長生臨身,天赦加支,況太歲貴人作恩星,罪雖重,亦減輕矣。尤可喜者,傳將遞生,初末暗拱未命,他日出仕之兆也。果六月發京營立功處贖,後辛巳年升甘肅中軍參將。

呉師青が断じて曰く:六月に到れば便ち大赦に遇い、凶事はまさに転じて吉事と為らんと要す。原因是、日干の長生たる「亥」がまさに身の上に臨み、春季の天赦たる「寅」がまた日支の上に加わればにて。何况や太歳の「子」は兼ねて乙日の貴人と為り、化して恩星と為りて来たりて日主を生ず、罪名は重しといえども、もまた軽きに従りて発落せんと要す。さらに喜ぶべきは三伝の天将の層層に相生し、初伝と末伝とがまた暗々裡に此人の本命たる「未」を拱夹し住める是れ、これ日後にさらに出仕せんとするの兆頭なり。後來に果して六月に於いて京営に発往せられ、功を立てて罪を贖い、辛巳年に到りてさらに甘肅中軍參将に升任せり。

亥為乙日長生,春令寅為天赦,子水太歲生乙日之木為恩星。六月遇赦者,以寅為天赦,而加未位。蓋未為六月也。

幾処の取象を補釋す:亥は乙木の長生の地にして、春季の天赦は寅に落ち、太歳の子水が乙日の木を生ぜば便ち恩星と成れり。何を以て六月に赦に遇うと断定せしやに至りては?天赦の神たる寅がまさに「未」位の上に加わればにて、而も未は十二月建の中に於いて六月に当たる、故に六月に応ず。

重審課・占問訟事(丁丑年七月・丁亥日)

丁丑七月處暑巳將,丁亥日甲辰時,占問訟事,重審、進茹。 勾六 龍 午未申酉 朱 空 巳 戌 蛇 陰后朱六 財 甲申 六 虎 辰 亥 貴 丑子酉申 財 乙酉 朱 常 卯寅丑子 后 子亥申丁 子 丙戌 蛇 陰后

丁丑年の七月、処暑の後、月将は「太乙」巳を用う。丁亥日・甲辰時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。問う所は一桩の訟事なり。課体は「重審」「進茹」と為る——三伝の申・酉・戌は順に連なりて下る、故に名づけて進茹と曰う。月将の巳は占時の辰の上に加わり、天盤は順次に排列す。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に申を乗じ、第一課と為る(申は「六合」を乗ず)。申の上に酉を乗じ、第二課と為る(酉は「朱雀」を乗ず)。日支の亥の上に子を乗じ、第三課と為る(子は「天后」を乗ず)。子の上に丑を乗じ、第四課と為る(丑は「太陰」を乗ず)。三伝は初伝の申(遁干は甲申、「六合」を乗じ、丁日に於いては妻財)、中伝の酉(遁干は乙酉、「朱雀」を乗じ、もまた妻財と為る)、末伝の戌(遁干は丙戌、「騰蛇」を乗じ、子孫と為る)。

斷曰:占訟最凶,全無救解。蓋因發用皇詔坐空,又蛇虎二墓加臨卯酉,此為冢墓門開,必主重重死喪也。又傳將純中劫殺,丁火病死墓絕俱見,原何有救?且年上勾刃帶木,是用刑人執杖,定遭凶死。後來果枷杖死三人。

呉師青が断じて曰く:この一場の官司は凶なること極處に至り、全く解救の路なし。何を以て見得せんや?発用の「申」は本は七月の皇詔の神にして、偏偏として旬空の上に落つ。また「騰蛇」「白虎」の両位の乗ずる所の墓神ありて分かれて卯・酉の上に加わる、これを「塚墓門開」と叫び、必ず二に接ぎ三に連ねて人を死なせんを主る。さらに三伝の天将を看れば、通体はみな劫煞に貫穿せられ、丁火の病・死・墓・絶の地は一一として課中に現ず、いずれの処にかなお救あらん。加うるに行年の上の「勾陳」は羊刃を帯びてまた木に属す、まさに杖を執りて刑を行うの人の象なり、この案は定めて鬧り出して人命を致さん。後來に果して三箇の人有りて枷号・杖責せられて死せり。

皇詔:即皇書也,春寅夏巳秋申冬亥。皇詔坐空者,因秋令七月申為皇詔落空也。而未與甲旬之空亡,以申而加未位,是皇詔落空也。 劫煞: 月支 劫煞 子辰申 巳 丑巳酉 寅 寅午戌 亥 卯未亥 申

皇詔は就ち皇書なり、四季に按じて取る:春は寅に在り、夏は巳に在り、秋は申に在り、冬は亥に在り。本課は七月に占う、秋令に属す、故に皇詔は申に在り。所谓の「皇詔は空に坐す」とは、本旬が甲申旬と為り、旬空は午・未に在ればにて。申は如今まさに未位の上に加わり、脚下に空亡を踏めば、故に皇詔は空に落つと説く。劫煞の取法は則ち三合局に按ず:申子辰の局の劫煞は巳に在り、巳酉丑の局は寅に在り、寅午戌の局は亥に在り、亥卯未の局は申に在り。

螣蛇屬火,值戌曰入冢,而戌乃火墓地也。有蛇入墓之象。白虎居卯酉曰守門,而人一出彼為之噬。曰蛇虎二墓加卯酉,是冢墓門開,因蛇值戌加酉位,白虎值辰加卯位也。

さらに「塚墓門開」の四字を解す。「騰蛇」の五行は火に属し、それが戌を乗ずれば便ち「入塚」と叫ぶ、戌はまさに火の墓庫にして、蛇の墳墓に鑽り入るの象あるが故なり。「白虎」が卯・酉の両位の上に蹲るを「守門」と作す、人は一たび門を出でれば便ちそれに咬住せらる。故に蛇・虎の両箇の墓神が卯酉の上に加われば便ち塚墓門開と曰う——本課は騰蛇が戌を乗じて而も戌が酉位に加わり、白虎が辰を乗じて而も辰が卯位に加わる、墳門と戸門とが一斉に洞開す、故に喪亡の重ね重ねを主る。

重審課・守西門占戦守(乙酉年四月・丁丑日)

乙酉年四月立夏酉將丁丑日甲辰時,甲戌旬,因大兵攻城,將士守西門索占吉凶,重審、鑄印。 蛇貴 朱 戌亥子丑 后 貴青 空后 兄 辛巳 空 六 酉 寅 陰 亥午 巳子 子 甲戌 蛇 勾 申 卯 玄 午丑 子丁 父 己卯 常 青 未午巳辰 常 空虎

乙酉年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。丁丑日・甲辰時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。当時は大軍が城を攻め、西門を守るの将士が前に来たりて吉凶を占問す。課体は「重審」「鋳印」と為る。月将の酉は占時の辰の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「天后」を乗ず)。子の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「天空」を乗ず)。日支の丑の上に午を乗じ、第三課と為る(午は「青竜」を乗ず)。午の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「貴人」を乗ず)。三伝は初伝の巳(遁干は辛巳、「天空」を乗じ、丁日に於いては兄弟)、中伝の戌(遁干は甲戌、「騰蛇」を乗じ、子孫と為る)、末伝の卯(遁干は己卯、「太常」を乗じ、父母と為る)。所谓の鋳印とは、就ち戌が巳の上に加わりて発用する、形は官印を鋳就成すの象のごとし。

斷曰:游都建旺發用,忌臨畏地,主敵人迫於不得已而死戰也。今日干支雖旺相,然旺相之氣在外,休囚之地在於內,城安能保乎?嫌中傳被支所刑,辰時又來沖破鑄印,見刑沖則為破印矣。且戌為州城牢獄,勾陳又剋日上神,屠城放獄,應在咫尺。飯後步入舊城,而城已破。

呉師青が断じて曰く:盗賊・兵戈を主るの「游都」はまさに月建の旺に当たりて発用し、またそれが畏懼の地に落つるを忌む、これは敵人の逼られて走るに路なく、ただ死を拼して一戦するのみの象なり。眼下は日干・日支は旺相の気を乗ずるといえども、惜しむらくは旺相の気はみな城外に在り、休囚の気は反って城内に在り、この城はいずくんぞ守り得んや。さらに嫌うは中伝の戌が日支に刑せられ、占時の辰がまた来たりてあの一枚の「鋳印」を冲破す——印は一たび刑冲を見れば、就ち破印と成る。何况や戌は本は州城・牢獄を主り、「勾陳」がまた日干の上神を克すれば、屠城・破獄の事は就ち眼前に在り。説き罷めて飯後に信歩して旧城に走り入れば、あの城は果して已に攻破せられて在りき。

游都: 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 丑 子 寅 巳 申丑 子 寅 巳 申 曰游都建旺發用,因四月建巳,而丁日巳為游都。此游都而值建也。鑄印是戌加巳發用,為鑄印。

游都は日干に按じて取る:甲日は丑に在り、乙日は子に在り、丙日は寅に在り、丁日は巳に在り、戊日は申に在り、己日は丑に在り、庚日は子に在り、辛日は寅に在り、壬日は巳に在り、癸日は申に在り。何を以て本課に「游都は建旺して発用す」と曰うや?四月の月建は巳にして、而も丁日の游都は恰好としてまた巳に在り、游都と月建とが一処に疊なり、まさに旺気に当たり、また取られて発用と為されたればにて。何を以て鋳印と叫ぶや?天盤の戌が地盤の巳の上に加わりて而も巳を以て発用と為し、戌土は巳火を覆うこと、范土に印を鋳るの状のごとくするが故に、鋳印課と称す所以なり。

重審課・慮金兵東下(戊子年二月・乙亥日)

戊子年二月京直亥將,乙亥日癸未時,甲戌旬,興占慮金兵東下,重審、曲直。 朱蛇 六 酉戌亥子 貴 龍玄貴勾 財 癸未 貴 勾 申 丑 后 未卯子申 父 乙亥 蛇 青 未 寅 陰 卯亥申乙 兄 己卯 空 空 午巳辰卯 玄 虎常

戊子年の二月、驚蟄の後(原文の「京直」は即ち驚蟄なり)、月将は「登明」亥を用う。乙亥日・癸未時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。占者は金兵のまさに南下して東進せんとするを憂慮し、故にこの課を起す。課体は「重審」「曲直」と為る——三伝の亥卯未は会して木局と成る、故に名づけて曲直と曰う。月将の亥は占時の未の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に申を乗じ、第一課と為る(申は「勾陳」を乗ず)。申の上に子を乗じ、第二課と為る(子は「貴人」を乗ず)。日支の亥の上に卯を乗じ、第三課と為る(卯は「玄武」を乗ず)。卯の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は癸未、「貴人」を乗じ、乙日に於いては妻財)、中伝の亥(遁干は乙亥、「騰蛇」を乗じ、父母と為る)、末伝の卯(遁干は己卯、「天空」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:金兵不但不能東下,且不能待久。游都子為游都加申金而戀金生,居西南戀生,且離日辰遠。賊符臨干支,水陸布有伏兵。然乘死絕之氣,且初傳休囚夾克,末傳健旺制劫,是守堅敵弱,故知必不能東下而又不能持久也。但太歲合木局以生春令之木,只今頗能堅守,一交丑年,巳酉丑金局破壞傳中之木,即難支吾矣。次年正月果驗。

呉師青が断じて曰く:金兵はただ東下するも成らずのみならず、眼下の相持するもまた支撑すること久しからず。乙日の游都は子に在り、如今、子は申金の上に加わり、金の来たりて水を生ずるを貪恋し、また西南の方向に停在し、しかも日辰に離るること甚だ遠し、敵勢は並びて迫近せずを説明す。賊符は日干・日支に臨着す、是れ水路・陸路の両路ともに伏兵を布くなり。然るにそれが乗ずるは死絶の気にして、加うるに初伝は休囚にして而も夹克せられ、末伝は却って健旺にして力ありて劫煞を制住するに足る、まさに我の守りは堅くして敵勢は弱しなり、故に対方は既に下り来ることを得ず、もまた耗するに堪えざるを知る。ただ太歳と三伝とが会して木局と成り、来たりて春月の木を生ず、眼前はなお堅守するを能わし。一たび丑年に到れば、巳酉丑は会して金局と成り、三伝の中の木局を冲破せば、あの時は就ち支撑すること難し。第二年の正月に到りて、果して応験せり。

重審課・賊兵攻武昌占城池(己丑年・丁亥日)

己丑年月寅將,丁亥日庚子時,甲申旬,佔有有賊兵攻城武昌,看城池安危,重審、極陰。 蛇貴 朱 未申酉戌 后 空常陰貴 財 乙酉 貴 六 午 亥 陰 卯丑亥酉 鬼 亥丁 陰 勾 巳 子 玄 丑亥酉丁 子 己丑 常 青 辰卯寅丑 常 空虎

己丑年、月将は「功曹」寅を用う(原文の月份は脱字あり)。丁亥日・庚子時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。当時に賊兵ありて武昌を進攻す、城池の安危を占問す。課体は「重審」「極陰」と為る。月将の寅は占時の子の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に酉を乗じ、第一課と為る(酉は「貴人」を乗ず)。酉の上に亥を乗じ、第二課と為る(亥は「太陰」を乗ず)。日支の亥の上に丑を乗じ、第三課と為る(丑は「太常」を乗ず)。丑の上に卯を乗じ、第四課と為る(卯は「天空」を乗ず)。三伝は初伝の酉(遁干は乙酉、「貴人」を乗じ、丁日に於いては妻財)、中伝の亥(遁干は丁亥、「太陰」を乗じ、官鬼と為る)、末伝の丑(遁干は己丑、「太常」を乗じ、子孫と為る)。

斷:賊自西南而來,城必無虞。曰:游都離日辰甚遠,何以知賊之必來?曰:酉貴臨干發用,故知其來而自西南也。曰:有眾幾何?曰:游都臨日辰遠,干上貴又空。曰:城無虞者何?蓋貴臨干受克,故知賊不攻城而退也。但課是純陰,干上之陰神魯都亥為魯都剋日,主賊有埋伏。又亥支為城,上神克之,而上神又被陰神所克,主居守不仁且欲自相攻擊。又末傳生合初貴,主內有暗降之人也

呉師青が断じて曰く:賊兵は西南の方向より自りて来たり、城池は必然として恙なし。人ありて問う:游都の日辰に離るることあのように遠き、いずくんぞ賊の必ず来たるを知るや?答う:「酉」が貴人を乗じて日干の上に臨みて而も取られて発用と為されればにて、酉は西方に居りて南に偏す、故にそれが西南より来たると断ず。また問う:賊は多少の人馬あるや?答う:游都は日辰に離るること遠く、日干の上の貴人はまた空に落つ、人数は有限なり。また問う:城池に憂なしと説くは、何を凭りてせん?答う:貴人は日干に臨みて而も克を受く、故に賊は真に城を攻めざるを知り、来たるもまた退かんと要す。ただこの一課は通体に純陰にして、日干の上の陰神たる「亥」はまさに魯都なり、魯都は来たりて日干を克す、賊中に埋伏を設くるを主る。日支の亥は城池を代表し、上神に克せらる、而もこの上神はまた自己の陰神に克せらる、城を守る人は相安んずること能わずを主り、甚至として自ら相攻撃せんと要す。末伝はまた初伝の貴人を生合す、城中に人ありて暗々裡に投降を打算するを主る。

游都: 甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 丑 子 寅 巳 申 丑 子 寅 巳 申 魯都:是游都所沖之支。 陰神:即地盤之支巳為上神而上神又載天盤之支是也。如此曰干上之陰神,即臨日干之酉,而酉載天盤之亥,而為陰神魯都民。又如亥支,日之上神是丑,而丑所載天盤之卯是陰神也。

さらに本課の幾箇の名目を釋す。游都は日干に按じて取る:甲日は丑、乙日は子、丙日は寅、丁日は巳、戊日は申、己日は丑、庚日は子、辛日は寅、壬日は巳、癸日は申。魯都とは、就ち游都の冲する所のあの一支なり。陰神に至りては、地盤の某支の上に先ず一箇の上神を載せ、あの上神の身上にまた一支を載するを指し、この第二層を初めて陰神と叫ぶ。故に本課の説く所の「日干の上の陰神」は、就ち日干の上に臨むの酉にして、酉の上にまた天盤の亥を載す、この亥は便ち陰神にして、もまたまさに魯都なり。同じく、日支の亥の上の上神は丑にして、丑の上の載する所の卯は、就ち日支の陰神なり。

重審課・夜半鴉鳴占吉凶(己丑年三月・乙丑日)

己丑年三月清明戌將,乙丑日丁亥時,甲子旬,因半夜鴉鳴,占何吉凶,重審、退茹。 六朱 勾 辰巳午未 蛇 玄常空青 父 甲子 常 青 卯 申 貴 亥子寅卯 父 乙亥 玄 空 寅 酉 后 子丑卯乙 財 甲戌 陰 虎 丑子亥戌 陰 常玄

己丑年の三月、清明の後、月将は「河魁」戌を用う。乙丑日・丁亥時に来たりて占う、甲子旬に属す(旬空は戌・亥に在り)。起因は半夜に烏鴉の叫ぶを聴きたるにて、何の吉凶を主るかを占問す。課体は「重審」「退茹」と為る——三伝の子・亥・戌は逆に連なりて下る、故に名づけて退茹と曰う。月将の戌は占時の亥の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に卯を乗じ、第一課と為る(卯は「青竜」を乗ず)。卯の上に寅を乗じ、第二課と為る(寅は「天空」を乗ず)。日支の丑の上に子を乗じ、第三課と為る(子は「太常」を乗ず)。子の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の子(「太常」を乗じ、乙日に於いては父母)、中伝の亥(「玄武」を乗じ、もまた父母と為る)、末伝の戌(「太陰」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:主有賊八九人,自東北來劫鄰人衣物銀錢,遂渡河而去,汝庵無妨也。曰:亥時右鄰木客被劫。蓋因游都賊符臨干支,右見驛馬亥為驛馬玄武,左見劫煞寅為劫煞賊符,故此象,提防復至,然五日後獲。但子發用,賊必東北而來,因子加丑乃八九之數。五日獲者,因勾陳居支前五辰,遙克玄武,又魁渡玄陰,賊何所逃乎?果次日北關門外行劫,遂獲二名。

呉師青が断じて曰く:まさに八九箇の賊人ありて東北方より来たらんとし、隣家の衣物・銀銭を劫掠し、手を得て後に河を渡りて逃げ走らん、你のこの処の庵舍は倒って妨事なし。果して当夜の亥時に、右隣の木材商人が劫せられたり。此のように断ずる所以は、游都と賊符とが一斉に日干・日支の上に臨めばにて:右辺に「亥」を見れば、亥は既に駅馬にしてまた「玄武」を坐す。左辺に「寅」を見れば、寅は既に劫煞にしてまた賊符に値す——まさに盗劫の象なり、なお須く彼らの再来たらんを提防せよ、ただし五天の内に擒獲すべし。賊の東北より来たるに至りては、「子」を以て発用と為し、子は丑の上に加わり、子丑を合わせ起こせばまさに八九の数なればにて、人数もまた此より得たり。五日に獲るべしと説くは、「勾陳」がまさに日支の前の第五位の辰の上に居りて、位を隔てて遥かに「玄武」を克すればにて。また「河魁」ありて玄武・太陰を渡る、賊はいずこへ逃げ往かん。後來に第二天に就ち北關門外に於いてまた一度行劫して、当場に両名を拿獲せり。

解曰:何為游都?乙日游都在子。因日支上加子是也。何為賊符臨干,因卯日加干而卯為春令之賊神也。何為右見驛馬玄武?因丑日巳酉丑局馬在亥。又因玄武在亥,而右邊亥為驛馬玄武也。何為左見劫煞賊符?因丑日劫煞在寅,三月春令賊神在卯是也。何為左右?因丑位右邊見亥,左邊見寅卯也。何為子發用而賊自東北來?因子丑加日,乃八九之數也。何為五日獲者?因勾陳居日支前五位辰支。照貴人十二神行程已過日支為後,未過日支為前。此得辰位勾陳而遙克玄武水也。又河魁度玄武太陰,何謂也?因地盤亥為玄武,天盤戌為太陰,為河以戌臨亥位是也。

逐条に解釈するは下の如し。何を游都と謂うや?乙日の游都は子に在り、本課の日支の上にまさに子を加えたり。何を以て賊符の日干に臨むと曰うや?卯が日干の上に加わり、而も卯はまさに春季の賊神なればにて。何を以て右辺に駅馬と玄武とを見ると曰うや?丑日は巳酉丑の局に属し、この一局の駅馬は亥に在ればにて。玄武はまた恰好として亥の上に乗じ、日支の丑の右首は便ちこの是れ駅馬にしてまた玄武なる亥なり。何を以て左辺に劫煞と賊符とを見ると曰うや?丑日の劫煞は寅に在り、而も三月の春令の賊神は卯に在り、丑の左首はまさに寅卯なり。所谓の左右とは、就ち丑位より看て往けば、右辺は亥にして左辺は寅卯なり。何を以て子を以て発用と為せば便ち賊の東北より来たると断ずや?子が日支の丑の上に加わればにて、東北はまさに丑寅の方にして、而も子丑の両数を合わせ起こせば是れ八九の数なり。何を以て五日の内に擒獲すと断ずや?「勾陳」が日支の前の第五位の辰の上に居ればにて:貴人・十二神の行走する方向に按じて、已に日支を過ぐるを「後」と算し、なお日支に走り到らざるを「前」と算す、此の課は勾陳が辰位を得て而も隔てて遥かに玄武の水を克す。「河魁は玄武・太陰を渡る」に至りては、地盤の亥の上は玄武にして、天盤の戌は太陰、戌は河魁と為り、如今、戌が亥位に臨むは、まさに河魁が玄武と太陰とを渡り過ぐるなりと説く。

游都:主逢盜賊。魯都,即游都所沖之支是也。歌訣:甲己丑兮戊癸申,乙庚在子丙辛寅。丁壬居巳無差錯,欲識游都在此尋。若問魯都何處是?游都沖位是其身。

游都のこの一顆の星は盗賊に遇上るを主る。魯都は就ち游都の冲する所のあの一支なり。取法に歌訣ありて曰く:甲日・己日の游都は丑に在り、戊日・癸日は申に在り、乙日・庚日は子に在り、丙日・辛日は寅に在り、丁日・壬日は巳に在り、一点も差えず、游都を找さんと要せば就ち此に照らして推尋せよ。もし魯都はいずこに在るかを問わば、ただ游都の对冲するのあの一位を取れば便ち是れなり。

賊神奸盜,主奸私賊盜。春令乙卯,夏令丙午,秋令辛酉,冬令壬子。卯屬正東木,春亦屬木。午屬正南火,夏亦屬火。酉屬正西金,秋亦屬金。子屬正北水,冬亦屬水。觀此即兄弟比劫之意也。劫煞,即三絕位是也。 日支:子 丑 寅 卯 辰 巳 卯 未 申 酉 戌 亥 劫煞:巳 寅 亥 申 巳 寅 亥 申 巳 寅 亥 申 申子辰在巳,巳酉丑在寅,寅午戌在亥,亥卯未在申。

賊神はまた奸盗の神と叫び、奸私と盗窃とを主る。それは四季に按じて取る:春令は乙卯に在り、夏令は丙午に在り、秋令は辛酉に在り、冬令は壬子に在り。卯は正東に居りて木に属し、春天もまた木に属す。午は正南に居りて火に属し、夏天もまた火に属す。酉は正西に居りて金に属し、秋天もまた金に属す。子は正北に居りて水に属し、冬天もまた水に属す。見べし、賊神は就ち当令の気と同類にして相并び、まさに兄弟・比劫の我が財を劫奪するの意思に合す。劫煞は則ち三合局の絶位なり:日支の子は劫煞の巳に対し、丑は寅に対し、寅は亥に対し、卯は申に対し、辰は巳に対し、巳は寅に対し、午は亥に対し、未は申に対し、申は巳に対し、酉は寅に対し、戌は亥に対し、亥は申に対す。帰納し起こせば就ち:申子辰の局は劫煞は巳に在り、巳酉丑の局は寅に在り、寅午戌の局は亥に在り、亥卯未の局は申に在り。

重審課・占府院試能否入泮(庚寅年七月・甲申日)

庚寅年七月處暑巳將甲申日丙寅時,甲申旬,占府院試可入泮否,交車、重審、玄胎 勾六 龍 申酉戌亥 朱 后朱 龍常 鬼 甲申 龍 空 未 子 蛇 寅亥 申巳 父 丁亥 朱 虎 午 丑 貴 亥申 巳甲 兄 庚寅 后 常 巳辰卯寅 后 玄陰

庚寅年の七月、処暑の後、月将は「太乙」巳を用う。甲申日・丙寅時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。問う所は府試・院試の考中して入学すること能わしや否やなり。課体は「交車」「重審」「玄胎」と為る。月将の巳は占時の寅の上に加わる。四課は:甲は寅宮に寄し、寅の上に巳を乗じ、第一課と為る(巳は「太常」を乗ず)。巳の上に申を乗じ、第二課と為る(申は「青竜」を乗ず)。日支の申の上に亥を乗じ、第三課と為る(亥は「朱雀」を乗ず)。亥の上に寅を乗じ、第四課と為る(寅は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の申(遁干は甲申、「青竜」を乗じ、甲日に於いては官鬼)、中伝の亥(遁干は丁亥、「朱雀」を乗じ、父母と為る)、末伝の寅(遁干は庚寅、「天后」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:不但府試高取,院考定然首薦。蓋因七月申建發用,龍朱乘旺相現於初中,末傳寅為德祿驛馬。又干支交車生合,傳將進引,斗罡天喜加行年,朱雀乘丁神進氣,文字必貼主司之意。且格合天心,主非常喜慶也,是以首薦。

呉師青が断じて曰く:ただ府試が前列に取ること能わしのみならず、院試もまた一定して第一に名列せん。何を以て見得せんや?七月の月建はまさに申にして、如今、申を以て発用と為す。「青竜」「朱雀」の両位の文星はみな旺相の気を乗じて初伝・中伝に現ず。末伝の寅はまた日徳・日禄と駅馬とを一身に兼ぬ。さらに日干・日支の交車して相生・相合するを看、三伝の天将は節節に引進し、斗宿・天罡と天喜とが同じく此人の行年の上に加わり、「朱雀」はまた丁神を乗じ、進気を乗ず——文章は必定して考官の心意に合せん。何况や格局は暗く「天心」に合し、非常の喜慶を主る、故に彼が頭名に中るを断ず。

天喜: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉

上文の用うる所の天喜の神は、月に按じて輪転す:正月は戌に在り、二月は亥に在り、三月は子に在り、四月は丑に在り、五月は寅に在り、六月は卯に在り、七月は辰に在り、八月は巳に在り、九月は午に在り、十月は未に在り、十一月は申に在り、十二月は酉に在り。本課は七月に占う、故に天喜は辰の上に落ち、恰好として斗罡と同じく行年に加わる、故に科名の喜を主る。

重審課・占病吉凶(辛巳年九月・丁亥日)

辛巳九月寒露辰將,丁亥辛丑時,甲申旬,占病吉凶。重審、鑄印。 貴后 蛇 戌亥子丑 陰 朱白空后 比 癸巳 空 朱 酉 寅 玄 酉辰巳子 子 丙戌 蛇 六 申 卯 常 辰亥子丁 印 辛卯 常 勾 未午巳辰 虎 龍空

辛巳年の九月、寒露の後、月将は「天罡」辰を用う。丁亥日・辛丑時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。問う所は病情の吉凶なり。課体は「重審」「鋳印」と為る。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「天后」を乗ず)。子の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「天空」を乗ず)。日支の亥の上に辰を乗じ、第三課と為る(辰は「白虎」を乗ず)。辰の上に酉を乗じ、第四課と為る(酉は「朱雀」を乗ず)。三伝は初伝の巳(遁干は癸巳、「天空」を乗じ、丁日に於いては比肩)、中伝の戌(遁干は丙戌、「騰蛇」を乗じ、子孫と為る)、末伝の卯(遁干は辛卯、「太常」を乗じ、印綬と為る)。戌が巳の上に加わりて而も巳を以て発用と為す、まさに鋳印の象なり。

斷曰:課得鑄印,占病不吉,三日必死。不久,又一人代他復占,占得未亥卯三傳,白虎發用,喪吊全逢,用木空則折,病主風寒後三日內果如其應。

呉師青が断じて曰く:この一一課は「鋳印」を成すといえども、用いて病を占えば却って吉利ならず、三日の内に必ず死せん。過ぎること久しからずして、別に一人ありて彼のために再び一課を占す、得る所は未・亥・卯の三伝にして、「白虎」が発用し、喪門・弔客は一斉に湊斉す。発用の木はまた旬空に落ち、空なれば則ち折斷す、病は風寒の侵襲に属す。両課の指す所は相同じく、果して三天の内に就ち応験せり。

重審課・占病吉凶(乙酉年正月・己亥日)

乙酉正月立春子將,己亥己巳時,甲午旬,占病吉凶,重審、交車。 后陰 貴 子丑寅卯 玄 后空六陰 父 庚子 空 蛇 亥 辰 常 丑午酉寅 兄 辛丑 后 朱 戌 巳 虎 午亥寅己 子 丙申 勾 六 酉申未午 空 勾青

乙酉年の正月、立春の後、月将は「神后」子を用う。己亥日・己巳時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。問う所は病情の吉凶なり。課体は「重審」「交車」と為る。月将の子は占時の巳の上に加わる。四課は:己は未宮に寄し、未の上に寅を乗じ、第一課と為る(寅は「太陰」を乗ず)。寅の上に酉を乗じ、第二課と為る(酉は「六合」を乗ず)。日支の亥の上に午を乗じ、第三課と為る(午は「天空」を乗ず)。午の上に丑を乗じ、第四課と為る(丑は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の子(遁干は庚子、「天空」を乗じ、注して父母と為る)、中伝の丑(遁干は辛丑、「天后」を乗じ、兄弟と為る)、末伝の申(遁干は丙申、「勾陳」を乗じ、子孫と為る)。

斷曰:脾土受症,目今無慮。蓋木為官鬼,則脾土受克矣,必以平脾清心為上,切勿健脾理肺,七月恐有不測之憂。蓋祿臨絕地,馬入墓鄉巳加戌墓,且子巳相加子巳合成死字為陽臨陽絕,又卯臨申位是木被金雕,病人非宜,且年帶二死剋日,故斷其七月必死。果如其應。

呉師青が断じて曰く:病は脾土に在り、眼下はなお緊要ならず。木は己土の官鬼にして、木旺なれば則ち脾土は克を受く、薬を用うるはまさに肝を平し脾を安んじ、心を清くし火を降すを以て上と為すべく、千万に一味に脾を健し肺を理すべからず。七月に到ればただ意外の憂あるを怕るのみ。何を以てせん?日禄は絶地に落ち、駅馬はまた墓郷に進み入る——巳が戌のこの墓の上に加わればにて。さらに子・巳の両字は相疊して、まさに一箇の「死」字を合成す、是れ陽神の陽絶の地に臨むなり。また卯は申位に臨み、木は金に削せらる、病人に対して最も宜しからず。何况や行年の上は両重の死気を帯びて来たりて日干を克す。およそ此の種種なれば、七月に必ず死すると断定する所以なり。後來に果して応験せり。

四、元首課

元首者,象天,主先喜而後憂。元首課四課中並無下賊上,惟一上神克下者,曰元首。若課中有二三四上神克下,非首矣。或上神有二三四同克下一位,勿論。總以直克下為用,旁側勿論。元首以為克之支神為用。

「元首課」は象を天に取る、起初の歓喜、後來の憂を生ずるを主る。その課を成すの条件は:四課の中に並びて一処の下神の上神を賊克するなく、ただ一処の上神の下神を克するのみ、これを就ち元首と叫ぶ。若し課中に両処・三処の上神の下神を克することあらば、便ち元首を成さず。あるいはまた両三箇の上神ありて同じく一箇の下神を克しに往くも、もまた管するに及ばず。総じてただあの直接に下を克するの上神を取りて発用と為し、傍らに斜出するは一概に論ぜず。元首課とは、就ちあの克を施すの上神を以て取りて発用と作すなり。

元首課・見日暈占祥瑞(甲申年五月・己丑日)

甲申年五月芒種申將,己丑日庚午時,甲申旬,因偶見有大暈圍繞,占此祥瑞否,元首、迎陽。 勾六 青 未申酉戌 朱 白玄 蛇六 鬼 辛卯 玄 空 午 亥 蛇 巳卯 亥酉 父 癸巳 白 虎 巳 子 貴 卯丑 酉己 兄 乙未 龍 常 辰卯寅丑 后 玄陰

甲申年の五月、芒種の後、月将は「伝送」申を用う。己丑日・庚午時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。起因は偶然に天上に一圏の大暈ありて日輪を囲繞するを見たるにて、これは祥瑞なるかを占問す。課体は「元首」「迎陽」と為る。月将の申は占時の午の上に加わる。四課は:己は未宮に寄し、未の上に酉を乗じ、第一課と為る(酉は「六合」を乗ず)。酉の上に亥を乗じ、第二課と為る(亥は「騰蛇」を乗ず)。日支の丑の上に卯を乗じ、第三課と為る(卯は「玄武」を乗ず)。卯の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「白虎」を乗ず)。三伝は初伝の卯(遁干は辛卯、「玄武」を乗じ、己日に於いては官鬼)、中伝の巳(遁干は癸巳、「白虎」を乗じ、父母と為る)、末伝の未(遁干は乙未、「青竜」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:發用玄武賊符,克干克支,蓋干為天位而乘敗氣酉為沐浴是敗,支為社稷而見死神卯為己日之死,且歲君臨滅沒之方,貴人又不得地,中州吳越必失封疆,君國敗亡之象也。後果如其應。

呉師青が断じて曰く:発用の卯の上に「玄武」を乗じ、また賊符に値し、既に日干を克しまた日支を克す。日干は天位を代表し、如今、それが上面に乗ずるの酉は沐浴・敗気なり。日支は社稷を代表し、如今、それが上面に見るの卯はまさに己日の死神なり。加うるに太歳は滅没の方に落ち、貴人はまたその地を得ず。中州と呉越の一帯は必定して疆土を丟失せん、これは君王と国家との敗亡の象で、決して祥瑞に非ず。後來に果して彼の断ずる所の如くなりき。

元首課・占出師(丙子年二月・辛巳日)

丙子二月雨水亥將,辛巳日辛卯時,甲戌旬,占出師,元首、炎上。 勾六 青 丑寅卯辰 朱 玄青 勾貴 官 壬午 貴 空 子 巳 蛇 酉丑 寅午 財 戊寅 勾 虎 亥 午 貴 丑巳 午辛 印 甲戌 常 常 戌酉申未 后 玄陰

丙子年の二月、雨水の後、月将は「登明」亥を用う。辛巳日・辛卯時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。問う所は兵を出でて征討するの事なり。課体は「元首」「炎上」と為る——三伝の寅午戌は会して火局と成る、故に名づけて炎上と曰う。月将の亥は占時の卯の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に午を乗じ、第一課と為る(午は「貴人」を乗ず)。午の上に寅を乗じ、第二課と為る(寅は「勾陳」を乗ず)。日支の巳の上に丑を乗じ、第三課と為る(丑は「青竜」を乗ず)。丑の上に酉を乗じ、第四課と為る(酉は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の午(遁干は壬午、「貴人」を乗じ、辛日に於いては官星)、中伝の寅(遁干は戊寅、「勾陳」を乗じ、妻財と為る)、末伝の戌(遁干は甲戌、「太常」を乗じ、印綬と為る)。

斷曰:春得炎上,氣進,又合元首三奇,高爵宰官不復言矣。但日干敗在午,日支墓在丑,且日干乘火鬼,剋日干,不惟興師無濟,且有他虞。即官至卯年亦不見利。蓋卯上所加之亥是白虎驛馬,名為回馬。雖是剝官之煞,幸結成木局生起初傳午火官星,故僅撤回剿賊。庚辰年太歲受克,子水司令制傷火局退位俱驗。

呉師青が断じて曰く:春天に「炎上」の局を得れば、気勢はまさに前に向かいて進む。又元首と三奇とに合わせば、高爵・宰輔を做り到るは本は多く説くに及ばず。惜しむらくは辛日の敗地はまさに午に在り、日支の巳の墓庫はまさに丑に在り、而も日干の上にまた火鬼を乗じて来たりて身を克す。この一たび来たれば、ただ兵を出だすに功なきのみならず、さらに別に別個の憂患あり、たとい官運が卯年に撑到するもまた必ずしも利あるを見ず。何を以てせん?卯の上に加わる所の亥は「白虎」を乗じてまた駅馬なり、名づけて「回馬」と曰い、本是官職を剥奪するの凶煞なり。幸なるかなそれが木局を結成して、反って往きて初伝の午火のこの一顆の官星を生起す、故にただ兵を撤し回りて賊を剿るのみに止まる。庚辰年に到りて、太歳は克を受け、子水は令に当たりて火局を制傷せば、彼は便ち位を退く——後來に一一としてみな応験せり。

元首課・占太史能否入相(癸酉年七月・甲寅日)

癸酉七月立秋午將,甲寅日壬申時,甲寅旬,占太史可能入相否,元首。 六勾 朱 卯辰巳午 青 玄后 玄后 財 壬戌 玄 蛇 寅 未 空 戌子 戌子 鬼 庚申 虎 貴 丑 申 虎 子寅 子甲 子 戊午 龍 后 子亥戌酉 常 陰玄

癸酉年の七月、立秋の後、月将は「勝光」午を用う。甲寅日・壬申時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。問う所は某位の太史の閣に入りて相を拝すること能わしや否やなり。課体は「元首」と為る。月将の午は占時の申の上に加わる。四課は:甲は寅宮に寄し、寅の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「天后」を乗ず)。子の上に戌を乗じ、第二課と為る(戌は「玄武」を乗ず)。日支の寅の上はなお子を乗ず、第三課は第一課と相同じ。戌は子を乗ず、第四課は第二課と相同じ、四課は実はただ両課を成すのみ。三伝は初伝の戌(遁干は壬戌、「玄武」を乗じ、甲日に於いては妻財)、中伝の申(遁干は庚申、「白虎」を乗じ、官鬼と為る)、末伝の午(遁干は戊午、「青竜」を乗じ、子孫と為る)。

斷:發用干支乘敗子為沐浴,而子又值旬空,本不許入相。然餘以入相許之。何也?因中傳寅日之驛馬皇詔申為驛馬皇詔,末傳月將青龍午為青龍,又歲建酉為太常作官星加臨年命。經曰;太常入官鄉當朝執政太常值酉為官,月將乘青龍片言入相傳送載青龍。但嫌龍神午火克歲君歲君是酉,將來未必不獲意於君上而退位。後如其占。

呉師青が断じて曰く:発用の神と日干・日支とはみな敗気を乗ず——子は沐浴の地にして、子はまたまさに旬空に落つ、理に照らせば是れ入相を許さざるなり。しかれども我は偏偏として彼の入相を許す、何を以てせん?中伝の申は既に寅日の駅馬にして、また秋令の皇詔なればにて。末伝の午は当令の月将にして、さらに「青竜」を乗ず。再加ふるに太歳の酉の上は「太常」を乗じて而も化して官星と為り、加臨して此人の本命年の上に在り。古経に説きて曰く:「太常が官郷に入れば、当朝に執政す」と、本課の太常は酉に値してまさに官星と為る。又曰く:「月将が青竜を乗ずれば、片言に相に入る」と、本課の伝送の位はまさに青竜を載す。ただ惜しむらくは龍神の午火は反って太歳の酉金を克す、將來は君上に歡を失わずして位を退かざるを保し難し。後來に果して占う所の如くなりき。

皇詔,即皇書也,春寅、夏巳、秋申、冬亥。

ここに説く所の皇詔は就ち皇書なり、四季に按じて取用す:春季は寅に在り、夏季は巳に在り、秋季は申に在り、冬季は亥に在り。本課は七月の秋令に占う、故に皇詔は申の上に落ち、恰好として寅日の駅馬と同じく一位に処す、故に詔命の召用あるの応を断ず。

元首課・僧人偕衆索占(壬午年九月・丁亥日)

壬午九月寒露辰將,丁亥日丁未時,甲申旬,有一僧人偕同十餘人相顧,丙午命人索占,元首、玄胎。 勾青 六 寅卯辰巳 空 空玄 朱龍 比 癸巳 空 朱 丑 午 虎 巳申 丑辰 父 庚寅 六 蛇 子 未 常 申亥 辰丁 鬼 丁亥 貴 貴 亥戌酉申 玄 后陰

壬午年の九月、寒露の後、月将は「天罡」辰を用う。丁亥日・丁未時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。当時に一位の僧人ありて十幾箇の人を帶て一同に来訪し、その中の一位の丙午年生の客人が彼に課を起すを請う。課体は「元首」「玄胎」と為る。月将の辰は占時の未の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に辰を乗じ、第一課と為る(辰は「青竜」を乗ず)。辰の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「朱雀」を乗ず)。日支の亥の上に申を乗じ、第三課と為る(申は「玄武」を乗ず)。申の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「天空」を乗ず)。三伝は初伝の巳(遁干は癸巳、「天空」を乗じ、丁日に於いては比肩)、中伝の寅(遁干は庚寅、「六合」を乗じ、父母と為る)、末伝の亥(遁干は丁亥、「貴人」を乗じ、官鬼と為る)。

斷:來意必為功名,公乃未年甲榜。曰是。蓋因貴德官星臨年丁德在亥,官在亥,月將青龍居丁辰為龍,且羊角相加,故應未年高第。歲居干後午在未後,日生青龍丁火生辰龍,理宜先京城而後外任;嫌身祿不得地午祿臨丁之死位。此去身不安而祿不養,況歲君臨嗔怒之所,此番為國家起見耳。後知為錢大鶴。李賊破京遂歸。

呉師青が断じて曰く:来意は一定して功名を問うなり、先生は未年に考中したる進士なり。客人曰く:まさに是なり。何を以てこのように断ずや?貴人・日徳と官星とが一斉に彼の本命年の上に臨めばにて——丁日の徳は亥に在り、官星もまた亥に在り。当令の月将はまた「青竜」を乗じて日干の上に坐し、再加ふるに羊角の象の相疊せるあり、故に未年に高中するに応ず。太歳の午は日干の寄宮たる未の後に居り、日干の丁火はまた往きて青竜の乗ずる所の辰土を生ず、理に照らせばまさに先に京城に於いて職を任じ、後に外に放たれて任に就くべし。惜しむらくは彼の身禄はその地を得ず:午は是れ丁の禄なりといえども、却って丁火の死位の上に落つ、この一たび往けば身は安からず、禄は養わず。何况や太歳は嗔怒の方に臨む、この一趙は不過に国家のために力を出すのみ。後來に初めてこの位の客人は就ち銭大鶴なるを知る、李自成が京城を攻破して後に彼は便ち鄉に回りき。

曰:未年甲榜者,以青龍臨地盤未位也。

何を以て彼が未年に中りたる進士なるを断定せしや?課中の「青竜」の乗ずる所の辰がまさに地盤の未位の上に臨めばにて、青竜は科名・文書を主り、それがいずれの一支に落つるかに、就ちいずれの一年に応ず、故に未年に甲榜に登ると断作す。

元首課・占升遷(庚辰年正月・丁丑日)

庚辰正月雨水亥將,丁丑日癸卯時,甲戌旬,占升遷,元首、從革。 六勾 朱 丑寅卯辰 龍 空陰 貴勾 比 辛巳 空 蛇 子 巳 空 巳酉 亥卯 子 丁丑 朱 貴 亥 午 虎 酉丑 卯丁 財 乙酉 陰 后 戌酉申未 常 陰玄

庚辰年の正月、雨水の後、月将は「登明」亥を用う。丁丑日・癸卯時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。問う所は升遷すること能わしや否やなり。課体は「元首」「従革」と為る——三伝の巳酉丑は会して金局と成る、故に名づけて従革と曰う。月将の亥は占時の卯の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に卯を乗じ、第一課と為る(卯は「勾陳」を乗ず)。卯の上に亥を乗じ、第二課と為る(亥は「貴人」を乗ず)。日支の丑の上に酉を乗じ、第三課と為る(酉は「太陰」を乗ず)。酉の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「天空」を乗ず)。三伝は初伝の巳(遁干は辛巳、「天空」を乗じ、丁日に於いては比肩)、中伝の丑(遁干は丁丑、「朱雀」を乗じ、子孫と為る)、末伝の酉(遁干は乙酉、「太陰」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:不惟難以遷轉,且當請退。蓋傳送空亡申酉為空,太歲龍神落陷辰加申,互乘死氣,諸事只宜休息。況春得金局,為四時返本,定然官難滿任。一交巳年即宜請告。巳年果被參劾而回。

呉師青が断じて曰く:ただ官に升ることを得ざるのみならず、さらに早めに去るを求むべし。何を以てせん?本旬の空亡はまさに申・酉に在り、「伝送」の一位は空に落ちたり。太歳の辰の上の龍神はまた申の上に加わりて而も陥に落ち、両下は互いに死気を乗ず、諸事はただ安歇するに宜し。何况や春天に金局を得たる、金は春に於いては本に返り元に還りて、気は当時ならず、この一任の官は必定して満ち做ることを得ず。一たび巳年に到れば、就ち疏を上げて告退すべし。巳年に到りて、彼は果して參劾せられ官を罷めて帰りき。

丁丑日是甲戌旬,空亡在申酉。蓋酉為傳送之月將,今逢甲戌旬,乃是空亡。辰為太歲,此課青龍在辰,但辰加申位,而申為旬空,辰加申位,而辰為陷也。

補釋す:丁丑日は甲戌旬に属し、この一句の空亡は就ち申・酉の両位に在り。酉は本是「伝送」のこの一月将の居る所の地にして、如今、まさに旬空に落つ、故に伝送は空亡すと説く。辰は庚辰年の太歳にして、本課の「青竜」は就ち辰の上に乗ず。可ならずや辰はまた申位に加わり、申は既に旬空にして、辰は空位の上に踏めば、自然として陥に落ちて力なきなり。

元首課・占兒子逃往何方(庚寅年四月・乙酉日)

庚寅四月立夏酉將,乙酉辛巳時,甲申旬,占子逃往何方找尋、何日得見,元首、九丑。 朱蛇 六 酉戌亥子 貴 虎后 貴勾 官 甲申 勾 勾 申 丑 后 巳丑 子申 父 戊子 貴 龍 未 寅 陰 丑酉 申乙 財 壬辰 常 空 午巳辰卯 玄 虎常

庚寅年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。乙酉日・辛巳時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。占者の兒子が出走し、彼がいずれの方向へ逃げ往き、いずれの一天に找し到ることを得るかを問う。課体は「元首」「九丑」と為る。月将の酉は占時の巳の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に申を乗じ、第一課と為る(申は「勾陳」を乗ず)。申の上に子を乗じ、第二課と為る(子は「貴人」を乗ず)。日支の酉の上に丑を乗じ、第三課と為る(丑は「天后」を乗ず)。丑の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「白虎」を乗ず)。三伝は初伝の申(遁干は甲申、「勾陳」を乗じ、乙日に於いては官鬼)、中伝の子(遁干は戊子、「貴人」を乗じ、父母と為る)、末伝の辰(遁干は壬辰、「太常」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:此子逃於西南四十八里親戚之家,其家近水樓房,門前有羊二隻,柳數株,爾子與金山僧往來,尋之兩丁日可見。蓋申為金,加辰為山又水局申子辰圍繞,豈非金山乎?玄為逃亡之子,玄卯加亥屬水,即即近水樓房。而天盤亥支加地盤未宮,由戌逆數至未有四位,由子順數至未有八宮,所謂四十八里也。何謂西南?未居西南也?何以有羊?因未加著地盤卯之位也。何以有柳,因未值鬼柳二宿也。後四日,其子自金山回。

呉師青が断じて曰く:この孩子は西南の方の四十八里の外の一戸の親戚の家裡に逃げ、あの家は水に靠れたる樓房にして、門前に両隻の羊を拴ぎ、幾株の柳樹を種う。你の兒子は金山寺の僧人と来往あり、さらに両箇の丁日を過ぎて便ち見着くことを得ん。何を凭りてこのように説くや?申は金に属し、辰の上に加わりて而も辰は山を象り、三伝はまた申子辰の水局の環繞する、合わせ起こせば豈にまさに「金山」の両字ならざらんや。「玄武」は逃げ走る人を代表し、玄武の乗ずる所の卯は亥の上に加わり、亥は水に属す、故に水に臨める樓房と説く。天盤の亥は地盤の未宮に加わり、戌より逆に数えて未に到るに四位を得、子より順に数えて未に到るに八宮を得、合せて四十八里と成る。何を以て西南と曰うや?未がまさに西南に居ればにて。何を以て羊あると曰うや?未が本は羊に属し、而もそれが地盤の卯位の上に加わればにて。何を以て柳あると曰うや?未のこの一宮は鬼宿と柳宿とに値ればにて。四天の後に、彼の兒子は果して金山より回り来たりき。

九丑卦主災。其法如乙、己、戊、辛、壬五日干,而逢子、午、卯、酉為日支,又丑加酉支上,曰九丑。推之即乙己戊辛壬五日而見丑加四仲日是也。

「九丑」のこの一課は災禍を主る。その取法は:日干が乙・己・戊・辛・壬のこの五箇の一にして、日支はまた子・午・卯・酉の四仲の一にして、而も天盤の丑がまさに日支の酉の上に加わるを、便ち九丑と叫ぶ。推して之を広げれば、就ち乙・己・戊・辛・壬の五日に丑の四仲の支に加わるを見るはみな算す。

元首課・占兵乱吉凶(己丑年正月・辛巳日)

己丑正月雨水亥將,辛巳日辛卯時,甲戌旬,占兵亂吉凶,元首、炎上。 勾六 青 丑寅卯辰 朱 玄青勾貴 官 壬午 貴 空 子 巳 蛇 酉丑寅午 財 戊寅 勾 虎 亥 午 貴 丑巳午辛 印 甲戌 常 常 戌酉申未 后 玄陰

己丑年の正月、雨水の後、月将は「登明」亥を用う。辛巳日・辛卯時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。当時は兵乱が四起し、吉凶を占問す。課体は「元首」「炎上」と為る。月将の亥は占時の卯の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に午を乗じ、第一課と為る(午は「貴人」を乗ず)。午の上に寅を乗じ、第二課と為る(寅は「勾陳」を乗ず)。日支の巳の上に丑を乗じ、第三課と為る(丑は「青竜」を乗ず)。丑の上に酉を乗じ、第四課と為る(酉は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の午(遁干は壬午、「貴人」を乗じ、辛日に於いては官星)、中伝の寅(遁干は戊寅、「勾陳」を乗じ、妻財と為る)、末伝の戌(遁干は甲戌、「太常」を乗じ、印綬と為る)。

斷曰:游都居支前寅在巳日之前,賊符侵酉位,且貴人克干發用午火為貴人加臨西北,西北兵動據城無疑。初傳旺相生合寅之游都末傳,定主內外奸人勾連,中傳寅月建克末傳,必然破城殺將。但游都臨合,雖火局旺相於春夏,而死絕於秋冬,又日墓臨支,是主受客愚而墜客計,交秋事敗歸降。

呉師青が断じて曰く:游都の寅は日支の巳の前に居り、賊符はまた酉位に侵し到り、加うるに貴人の乗ずる所の午火が日干を克して而も取られて発用と為され、午火は西北の一帯に落つ——西北方の兵馬は已に動き、城に據りて乱を作すは疑いなきなり。初伝は旺相の気を乗じて往きて寅のこの游都を生合し、また末伝と相合す、内外の奸人の互いに勾連するを断ず。中伝の寅はまさに月建に当たりて而も末伝を克す、城を破り将を殺すもまた勢いの免がれざる所なり。ただし游都は三合に臨むといえども、火局は春夏に於いて旺なりといえども、秋冬に到れば便ち死絶す。日墓はまた日支に臨む、本方が敵人に愚弄せられ、対方の圈套に落ち入るを主る。秋に交りて後に、この事は便ち敗降を以て收場せん。

游都:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 丑 子 寅 巳 申 丑 子 寅 巳 申

文中に屢次用うる所の游都は、なお日干に按じて取る:甲日は丑に在り、乙日は子に在り、丙日は寅に在り、丁日は巳に在り、戊日は申に在り、己日は丑に在り、庚日は子に在り、辛日は寅に在り、壬日は巳に在り、癸日は申に在り。本課は辛日なり、故に游都は寅に在り、恰好として日支の巳の前の一歩に居る、故に兵動の応あり。

元首課・因妻病索占(乙丑年十月・辛亥日)

乙丑十月立冬卯將,辛亥甲午時,甲辰旬,因妻病索占,元首、玄胎。 六朱 勾 寅卯辰巳 蛇 蛇陰朱后 鬼 乙巳 蛇 龍 丑 午 貴 巳申辰未 財 甲寅 勾 空 子 未 后 申亥未辛 子 辛亥 白 虎 亥戌酉申 陰 常玄

乙丑年の十月、立冬の後、月将は「太冲」卯を用う。辛亥日・甲午時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。占者は妻子の病を生ずるに因りて来たりて課を求む。課体は「元首」「玄胎」と為る。月将の卯は占時の午の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に未を乗じ、第一課と為る(未は「天后」を乗ず)。未の上に辰を乗じ、第二課と為る(辰は「朱雀」を乗ず)。日支の亥の上に申を乗じ、第三課と為る(申は「太陰」を乗ず)。申の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「騰蛇」を乗ず)。三伝は初伝の巳(遁干は乙巳、「騰蛇」を乗じ、辛日に於いては官鬼)、中伝の寅(「勾陳」を乗じ、妻財と為り、まさに旬空に落つ)、末伝の亥(遁干は辛亥、「白虎」を乗じ、子孫と為る)。

斷曰:公為陰人占病。主胸膈不寬,飲食少進。曰:果婦病,其症若何?曰:官鬼發用,巳作閉口,食神落陷,依知病在胸膈,不能飲食。且辛祿在酉而臨於子位為死地,何以養生?今子爻制鬼無妨亥水子爻克巳鬼,恐來年丙寅歲初夏,太歲生鬼,可慮。況占妻不可見財爻落空甲辰旬中空寅卯,主半路斷絃。且辛日亦不宜占病,因辛作亡神故也。

呉師青が断じて曰く:您は是れ一位の婦人のために病を占うなり。病象は胸口・膈間に発悶して、物を喫し下ることを得ず。占者曰く:果して内人に病あり、究竟して何の症候ぞや?呉氏答う:官鬼が発用し、巳のこの一位はまた閉口を主り、食神は陥地に落つ、故に病は胸膈の間に在りて、飲食は進まざるを知る。何况や辛の禄は酉に在り、如今、酉は子位に臨みて而も死地を成す、何を靠みて身を養わんや。眼下は幸いに子孫爻の官鬼を制すること能く、亥水の往きて巳火の鬼を克するを虧りて、暫時は妨げなし。ただ明年の丙寅を怕る、太歳は転じて来たりて鬼を生ぜば、彼れは就ち慮るべし。さらに説かん、妻子に替わりて病を占うは最も財爻の空に落つるを忌む、本旬の甲辰はまさに寅・卯に空し、財爻は恰好としてその中に在り、中道に偶を喪うを主る。加うるに辛日は本は病を占うに宜しからず、辛はここに於いてまさに亡神と作ればにて。

元首課・占病兼防盗(辛未年正月・戊申日)

辛未正月雨水亥將,戊申己未時,甲辰旬,占病,元首、潤下。 六朱 勾 酉戌亥子 蛇 玄蛇貴勾 兄 甲辰 玄 龍 申 丑 貴 辰子丑酉 子 戊申 龍 空 未 寅 后 子申酉戊 財 壬子 蛇 虎 午巳辰卯 陰 常玄

辛未年の正月、雨水の後、月将は「登明」亥を用う。戊申日・己未時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。問う所は病なり。課体は「元首」「潤下」と為る——三伝の申子辰は会して水局と成る、故に名づけて潤下と曰う。月将の亥は占時の未の上に加わる。四課は:戊は巳宮に寄し、巳の上に酉を乗じ、第一課と為る(酉は「勾陳」を乗ず)。酉の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「貴人」を乗ず)。日支の申の上に子を乗じ、第三課と為る(子は「騰蛇」を乗ず)。子の上に辰を乗じ、第四課と為る(辰は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の辰(遁干は甲辰、「玄武」を乗じ、戊日に於いては兄弟)、中伝の申(遁干は戊申、「青竜」を乗じ、子孫と為る)、末伝の子(遁干は壬子、「騰蛇」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:病起少陰目今無慮,但纏綿難脫體耳。不惟病也,且防賊至。病起少陰者何?蓋酉之從魁臨干為日之敗氣,此因少陰火克酉之肺金也。病難脫體者何?蓋傳送合成敗局,生起日之官鬼也。占病而言賊至者何?玄武發用傳送歸支上初傳辰為玄武,主賊入內室也。

呉師青が断じて曰く:この病は少陰の経に起これり、眼下は緊要ならず、ただ纏綿として根を断つこと難し。しかもただ病のみならず、さらに盗賊の上門するを防ぐべし。何を以て病は少陰に起これると曰うや?「従魁」の酉が日干の上に臨むは、まさに戊日の敗気にして、少陰の火が来たりて酉のこの一位の主る所の肺金を克すればにて。何を以て体を脱すること難しと曰うや?伝送の一位が合せて敗局を成し、反って往きて日干の官鬼を生起すればにて。病を占うに却って賊の来たらんと説くは、また何の故ぞや?「玄武」が初伝の辰を乗じて発用し、伝送の神はまた日支の上に帰り到ればにて、これは盗賊の直に内室に入るの象なり。

醫當如何?曰:木為官鬼,火作白虎,肺脾二經受症,不可請東方之醫,理肝清心,切勿健脾補肺。何時當愈?甲戌流年方且不保,遑問愈乎?緣戊日玄墓發用初傳玄辰為日墓,是為收魂殺。又財生卯木子水為財為戊之死氣而剋日,至年冬宜慮?

さらに薬を用うるの法を問う。答う:木は戊日の官鬼にして、火はまた化して「白虎」と為り、肺・脾の両経は同時に病を受く。東方より来たるの医師を請うべからず、治法はまさに肝を疏し心を清くするを以て主と為すべく、切に一味に脾を健し肺を補うべからず。また幾時にか好ならんやと問う。答う:甲戌の流年に到れば性命に連ねても保ち難し、さらに何の痊愈を問わんや。戊日の墓神たる辰の上に「玄武」を乗じて発用すればにて、これを「収魂殺」と叫ぶ。さらに財爻の子水は往きて卯木を生じ、而も子水はまさに戊土の死気にしてまた反って来たりて日を克す、あの年の冬天に到りて最も須く提防せよ。

果後三月一賊入室,復斷云:賊由北方,以其臨子宮也。其賊姓陳年少人也。作賊無伴。然必告官必獲。曰年少者,以地盤辰乘申金為相氣也。曰北方而來,以其玄辰加北方子位也。曰陳姓者,以辰與陳同音也。官鬼遙克玄武,命戌年戌,上加寅為上神可制玄辰之賊,必告官而後捕捉也。何日可獲?曰:告官三日即獲。果獲一賊,其名陳忠。

三箇月の後に果して賊ありて内室に闖入せり。呉師青が再び一課を起して断じて曰く:賊は北方より来たる、玄武の乗ずる所の神が子宮に臨めばにて。この賊は陳と姓し、是れ箇の年輕の人にして、独りで作案す、ただし官に報すれば便ち一定して拿住す。彼の年輕なるを説くは、地盤の辰の上に申金を乗じ、まさに相気に当たればにて。彼の北方より来たるを説くは、玄武の乗ずる所の辰が北方の子位に加わればにて。彼の陳と姓するを説くは、「辰」と「陳」とが同音なればにて。官鬼は位を隔てて遥かに玄武を克す、此人の本命は戌年にして、戌の上に寅を加えて上神と為り、寅木はまさに玄武の乗ずる所の辰土の賊を制住するを能わず、故に官に報して後に捉うるを得るを要す。幾時にか捉えんや。答う:官に報すれば三日に便ち獲れり。後來に果して一名の賊人を抓到す、名は陳忠と曰いき。

元首課・夜半人驚占之(己丑年六月・乙未日)

己丑六月小暑未將,乙未日丁亥時,甲午旬,因半夜人驚占之若何,元首、曲直。 空虎 青 丑寅卯辰 常 六白貴勾 鬼 癸卯 白 勾 子 巳 玄 亥卯申子 父 己亥 六 六 亥 午 陰 卯未子巳 財 乙未 后 朱 戌酉申未 后 蛇貴

己丑年の六月、小暑の後、月将は「小吉」未を用う。乙未日・丁亥時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。起因は半夜に衆人の驚を受けたるにて、是れ何の縁故ぞを占問す。課体は「元首」「曲直」と為る——三伝の亥卯未は会して木局と成る、故に名づけて曲直と曰う。月将の未は占時の亥の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「勾陳」を乗ず、原文の「巳」は「乙」の訛なり)。子の上に申を乗じ、第二課と為る(申は「貴人」を乗ず)。日支の未の上に卯を乗じ、第三課と為る(卯は「白虎」を乗ず)。卯の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「六合」を乗ず)。三伝は初伝の卯(遁干は癸卯、「白虎」を乗じ、乙日に於いては官鬼)、中伝の亥(遁干は己亥、「六合」を乗じ、父母と為る)、末伝の未(遁干は乙未、「天后」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:主有賊船東來,無亦攻城破邑之虞。蓋因游都賊符臨干支子為游都臨干,白虎發用,故主東有賊船至,以白虎是東方卯支也。初中二傳休囚,末傳太陽月建,故主城邑無虞。至己亥日報賊自東方來,官兵出而賊自退。 游都:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 丑 子 寅 巳 申 丑 子 寅 巳 申

呉師青が断じて曰く:まさに賊船ありて東辺より来たらんとす、ただし並びて城を攻め邑を破るの危険なし。何を以てせん?乙日の游都は子に在り、如今、子は賊符を帶て日干の上に臨み、また是れ「白虎」が発用す、故に東面に賊船の到るを断ず——白虎の乗ずる所の卯はまさに東方の支なればにて。可なり、初伝・中伝はみな休囚に処り、末伝は却って太陽と月建とに在り所、故に城邑は憂なし。己亥日に到りて、果して報じて賊は東方より自りて来たりと称し、官兵は一たび出づれば、賊は自ずから退きたり。游都はなお日干に按じて取る:甲日は丑、乙日は子、丙日は寅、丁日は巳、戊日は申、己日は丑、庚日は子、辛日は寅、壬日は巳、癸日は申。

五、比用課

比用者,因上克下,有多下賊上,不成重審,又不成元首,賊克紛紛,難以取用,則尋比用之法。如甲丙戊庚壬,以陽日而用一子、寅、辰、午、申、戌之陽支神陽與陽比,雖有二三四陰勿論也。如甲戌日戌屬陽土而上神有辰受直賊,以辰為比用。如乙丁己辛癸為陰日,而用一丑卯巳未酉之陰支神,陰與陰經,雖有二三四陽勿論也。如乙丑日屬陰土而上神有未,受直賊,以未土為比用。餘可類推。比用者,即克賊重重則尋比用之法。陽日用干比,陰日用支比。

「比用課」は是れ此のように来たるなり:課中に既に上神の下神を克するあり、また好幾処の下神の上神を賊克するあり、既に重審を成さず、もまた元首を成さず、克賊は紛紛として、取用するに従う無し、この時に便ち「比用」の法を用う。所谓の比用とは、就ち日干と陰陽の同類なるあの一支を取るなり。譬えば甲・丙・戊・庚・壬は是れ陽日にして、就ち単に子・寅・辰・午・申・戌のこれらの陽支の中の一箇を取り、陽は陽と相比ぶ、縱え別に両三箇の陰支の克を受くるあるも管せず。甲戌日の如く、戌は陽土に属し、その上神に辰ありて而も辰はまさに直賊を受く、便ち辰を以て比用と為す。又如の乙・丁・己・辛・癸は是れ陰日にして、就ち単に丑・卯・巳・未・酉のこれらの陰支の中の一箇を取り、陰は陰と相比ぶ、縱え両三箇の陽支の克を受くるあるも論ぜず。乙丑日の如くは陰土に属し、上神に未ありて而も未は直賊を受く、便ち未土を以て比用と為す。其余は此に照らして類推せよ。総じて克賊の重重なる時に便ち比用を尋ぬ、陽日は日干と相比ぶの陽支を取り、陰日は日支と相比ぶの陰支を取る。

比用課・亢旱問雨(庚寅年五月・甲戌日)

庚寅五月芒種申將,甲戌日辛未時,甲戌旬,因亢旱問何日有雨,口報未時,比用、連茹。 空虎 青 午未申酉 常 后陰 六朱 財 庚辰 六 勾 巳 戌 玄 子亥 辰卯 子 辛巳 勾 六 辰 亥 陰 亥戌 卯甲 子 壬午 龍 朱 卯寅丑子 后 蛇貴

庚寅年の五月、芒種の後、月将は「伝送」申を用う。甲戌日・辛未時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。当時は久しく旱して雨降らず、来人は口にて未時を報じ、幾時に初めて雨の下るを問う。課体は「比用」「連茹」と為る——三伝の辰・巳・午は順に連なり相接す、故に名づけて連茹と曰う。月将の申は占時の未の上に加わる。四課は:甲は寅宮に寄し、寅の上に卯を乗じ、第一課と為る(卯は「朱雀」を乗ず)。卯の上に辰を乗じ、第二課と為る(辰は「六合」を乗ず)。日支の戌の上に亥を乗じ、第三課と為る(亥は「太陰」を乗ず)。亥の上に子を乗じ、第四課と為る(子は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の辰(遁干は庚辰、「六合」を乗じ、甲日に於いては妻財)、中伝の巳(遁干は辛巳、「勾陳」を乗じ、子孫と為る)、末伝の午(遁干は壬午、「青竜」を乗じ、もまた子孫と為る)。

斷曰:明日亥日必雨,以其神后加亥子為神后臨地盤亥宮也。過六日後連雨,以其辛巳日居中傳,壬午日之午臨巳位,巳宮有一點丙火晴,與辛金作合化而為水。又辛壬上見天盤亥子,壬癸加臨巳午也,天罡加卯日居貴前,雖三傳火土亦主大雨。青龍居午加臨巳位為飛天,貴人在丑臨子宮皆行雨之象,果六日後連雨。

呉師青が断じて曰く:明天の亥日は必定して雨の下らん——「神后」の子がまさに地盤の亥宮の上に加わればにて。さらに六天を過ぎてさらに連日の雨の下らん——辛巳日は恰好として中伝に在り、壬午日の午はまた巳位に臨めばにて。巳宮は本は一点の丙火ありて放晴の意あるといえども、丙辛は相合して化して水と為り、晴意は反って雨意と成れり。さらに辛・壬の両干の上は天盤の亥・子を見る、壬癸の水を巳午の火に加臨するに等し。「天罡」の辰は卯の上に加わりて而も貴人の前に居る、縱え三伝はみな火土なりとも、もまた大雨を主る。加うるに「青竜」は午を乗じて巳位に加わる、是を「飛天」と為す。貴人は丑を乗じて子宮に臨む——これらはみな雨を行うの象なり。後來に果して六天の後に連日の大雨ありき。

知一

知一者,四課中賊有有二三,則尋知一之法也。其法:如陽日不論上下之支,四課內單用一直受克之陽支為用,陰日單用一直受賊之陰支為用。若中末亦如天地盤加乘之相因。若課中有二陽受克,抑二陰受克,又當用涉害之法以取用也。或有一陽支一陰支受克,抑有一陰支一陽支受賊,皆從知一之法也。陽日取陽支陰日取陰支,若上下有二陽支受克,或有二陰支受克,則從二支又分別其屬卦內中爻是陰是陽,如子寅二爻皆屬陽,但子屬坎卦,中爻屬陽,寅屬艮卦而艮卦中爻屬陰,則取子。

「知一」もまた是れ克賊の紛紜なる時の取用の法なり:四課の中に両三処の賊克あらば、就ち知一を尋ぬ。その法は:陽日は上神・下神を分かつに及ばず、ただ四課の裡に単にあの一箇の直接に克を受くるの陽支を取りて発用と為す。陰日は則ち単にあの一箇の直接に賊を受くるの陰支を取りて発用と為す。中伝・末伝はなお天盤・地盤の加乗するの常規に照らして相因じて得る。若し課中に恰好として両箇の陽支の克を受け、あるいは両箇の陰支の克を受くるあらば、彼れは就ち渉害の法を改用して取用すべし。若し是れ一陽・一陰にして各々一克を受くれば、なお知一の法に従う。総じての原則は陽日は陽支を取り、陰日は陰支を取る。万一に上下に両箇の陽支の同じく克を受け、あるいは両箇の陰支の同じく克を受くるあらば、就ちさらに一層に深く往き、これの両支の属する所の卦の中爻の是れ陰なるや是れ陽なるやを看て以て分かつ。譬えば子・寅の両支はみな陽に属すといえども、子は坎卦に属して而も坎の中爻は是れ陽にして、寅は艮卦に属して而も艮の中爻は是れ陰なり、彼れは就ち子を取る。

知一課・占考試兼問四事(壬午年五月・丙戌日)

壬午五月芒種申將,丙戌日己丑時,甲申旬,占考試,不備、知一、度厄。 朱六 蛇 子丑寅卯 勾 蛇空 常蛇 鬼 戊子 蛇 貴 亥 辰 龍 子巳 未子 兄 乙未 常 后 戌 巳 空 巳戌 子丙 父 庚寅 六 陰 酉申未午 虎 玄常

壬午年の五月、芒種の後、月将は「伝送」申を用う。丙戌日・己丑時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。問う所は考試なり。課体は「不備」「知一」「度厄」と為る。月将の申は占時の丑の上に加わる。四課は:丙は巳宮に寄し、巳の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「騰蛇」を乗ず)。子の上に未を乗じ、第二課と為る(未は「太常」を乗ず)。日支の戌の上に巳を乗じ、第三課と為る(巳は「天空」を乗ず)。巳の上にまた子を乗ず、第四課は第一課と相同じ、四課はただ三課を成すのみ、故に「不備」と叫ぶ。三伝は初伝の子(遁干は戊子、「騰蛇」を乗じ、丙日に於いては官鬼)、中伝の未(遁干は乙未、「太常」を乗じ、兄弟と為り、まさに旬空に落つ)、末伝の寅(遁干は庚寅、「六合」を乗じ、父母と為る)。

斷曰;院試必取,科舉省試未能遂志。問曰:史撫臺已升鳳督去否?余曰:必不能去。蓋因申為驛馬,雖不是本墓而亦是入丑為金之墓,干神歸支即是丙干居巳而巳臨戌位是也,二者俱屬靜象。

呉師青が断じて曰く:院試は一定して錄取せん、郷試・省試のこの一層に至りては、便ち未だ必ずしも称心ならず。来人は接ぎて問う:史撫台は已に鳳陽總督に升任して身を動かし了りしや?呉氏答う:彼は一定して走り成らず。何を以てせん?申是れ駅馬にして、それが自己の本墓とは算せざるといえども、可なりや如今、丑の上に加わり、丑はまさに金の墓庫にして、馬は墓に入れば便ち動くことを得ず。さらに日干の神が日支に帰り到るを看——丙は巳に寄し、而も巳は戌位の上に臨む、もまた帰伏の象なり。両条はみな静にして動かざるを主る、故に彼の去ることを得ざるを断ず。

又問女病,曰:胎鬼發用,即子為丙戌日之胎。血忌加支,即五月德卯為血忌,因戌臨卯位是也。又四課首尾同為一課,僅得三課,名曰不備,病主脈息虛弱,心胸不利,以致失血,必因胎產所致,冬月不保。

来人はまた女眷の病を問う。呉氏答う:胎神は官鬼を兼ねて一斉に発用す——子はまさに丙戌日の胎神なり。「血忌」はまた日支の上に加わる——五月の血忌は卯に在り、而も戌は恰好として卯位に臨む。加うるに四課は首尾に重同して、ただ三課を成す、名づけて「不備」と曰う。故にこの病は脉息は虚弱にして、心胸は暢ならず、以て失血に致る、病根は必ず胎産の落ちたる所なり、冬月に到ればただ保つを得ざるを怕るのみ。

又問:宿遷今歲安堵否?余曰:賊符加干支,冬月必有兵警,然日干日支之上神陰陽自攻,中傳未土刑初傳子水,來兵必怯敗而退。巳為丙午之神而生戌支丙居巳位,此巳為丙之神,居守保固,無破城之虞。四事皆驗。 賊符

来人はさらに問う:宿遷の一帯は今年は平安を保つべきや?呉氏答う:賊符は日干・日支の上に加わる、冬月に必ず兵警あらん。ただし日干と日支の上神とは陰陽に互いに攻撃し、中伝の未土はまた初伝の子水を刑す、来犯の兵は必然として戦を怯えて退かん。巳是れ丙火の寄居の神にして、それは往きて日支の戌土を生ず——丙は既に巳位に居る、この巳は便ち丙の本神なり、守御の堅固を主り、城を破るの虞なし。この一課は四事を連断し、後來に一一としてみな応験せり。

知一課・占升遷(戊子年三月・丙子日)

戊子年三月清明戌將,丙子日壬辰時,甲戌旬,占升遷,知一、反吟。 后陰 貴 亥子丑寅 玄 后龍 空貴 比 壬午 龍 蛇 戌 卯 常 子午 巳亥 鬼 丙子 后 朱 酉 辰 虎 午子 亥丙 比 壬午 龍 六 申未午巳 空 勾青

戊子年の三月、清明の後、月将は「河魁」戌を用う。丙子日・壬辰時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。問う所は升遷なり。課体は「知一」「反吟」と為る——月将の戌は占時の辰の上に加わり、天盤と地盤とは各々に相冲す、故に反吟と成れり。四課は:丙は巳宮に寄し、巳の上に亥を乗じ、第一課と為る(亥は「貴人」を乗ず)。亥の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「天空」を乗ず)。日支の子の上に午を乗じ、第三課と為る(午は「青竜」を乗ず)。午の上に子を乗じ、第四課と為る(子は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の午(遁干は壬午、「青竜」を乗じ、丙日に於いては比肩)、中伝の子(遁干は丙子、「天后」を乗じ、官鬼と為る)、末伝はなお是れ午(「青竜」を乗ず)。

斷:在仕者占得此課,不惟官難滿任,且有意外之憂。何言之?龍神乘旺氣發用,理應升遷,但惡太歲作鬼,沖剋龍神,恐有災患。且丙日申酉為財落空,巳為祿而臨亥宮為絕地,寅為馬而加申位為旬空,意外之虞必應。六月升遷,自謂不驗,未幾疽發於背死之。然後信其災之難逃也。

呉師青が断じて曰く:任に在るの官員がこの一課を占得れば、ただこの任の官は満ち做ることを得ざるのみならず、さらに意外の禍あるを要す。何を以てせん?「青竜」は旺気を乗じて発用し、理に照らせばまさに升遷に当たるべし。恨めしは太歳の子は化して官鬼と為り、頭を回し来たりて龍神を冲克す、ただ災患を出ださんと要するを怕る。さらに丙日は申・酉を以て財と為るを看、偏偏として旬空に落つ。巳是れ丙の禄神にして、却って亥宮のこの絶地に臨む。寅是れ駅馬にして、また申位に加わりて而も旬空に値す——意外の憂は必定して応験せん。後來に彼は六月に果して官に升り、自ずから占いの准ならずと為し了れども、過ぎること久しからずして背上に疽瘡を生じて死し、これに於いて初めてこの一場の災禍は躲れて掉れざるを信じき。

此課返吟,以知一取用。若中末仍照返吟取之,三傳初末相同而中傳繫初末相沖之支也。

この一課は是れ返吟なりといえども、発用を取るにはなお知一の法を用う。中伝・末伝に至りては、則ち返吟の常例に照らして来たりて取る、故に三伝の初伝と末伝とは是れ同一支にして、中伝は則ち初末と相冲するのあの一支なり。

知一課・鎮官占功名(甲申年十月・辛亥日)

甲申十月立冬卯將,辛亥日丁亥時,占功名,其人現居鎮官,知一、曲直。 勾六 青 酉戌亥子 朱 虎后 常貴 父 丁未 虎 空 申 丑 蛇 未卯 午寅 子 辛亥 六 虎 未 寅 貴 卯亥 寅辛 財 乙卯 后 常 午巳辰卯 后 玄陰

甲申年の十月、立冬の後、月将は「太冲」卯を用う。辛亥日・丁亥時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。占うは功名にして、此人は現に藩鎮の職を任ず。課体は「知一」「曲直」と為る——三伝の亥卯未は会して木局と成る、故に名づけて曲直と曰う。月将の卯は占時の亥の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に寅を乗じ、第一課と為る(寅は「貴人」を乗ず)。寅の上に午を乗じ、第二課と為る(午は「太常」を乗ず)。日支の亥の上に卯を乗じ、第三課と為る(卯は「天后」を乗ず)。卯の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「白虎」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は丁未、「白虎」を乗じ、辛日に於いては父母)、中伝の亥(遁干は辛亥、「六合」を乗じ、子孫と為る)、末伝の卯(遁干は乙卯、「天后」を乗じ、妻財と為り、まさに旬空に落つ)。

斷曰:雖登藩鎮,不得吉後也。蓋課中日干加寅為絕氣辛絕在寅,日支見寅為死神此日支是亥日之支,乃見辛干上之加寅,兩貴空亡辛日午為陽貴,寅為陰貴,空陷,祿神受制辛祿在酉而臨巳宮,是受巳火所制也,功名安得久長。且官得空矣,誰與居位辛日午為官星而臨寅位是空?財星空矣,誰與生官辛以寅卯為財,甲辰旬而空寅?營壘空矣,誰與禦侮?況太陽西墜卯為太陽而臨西北贏餘地,返照無多。冬木逢空寅卯為空,腐朽折傷。明歲乙酉,酉為自刑,破壞木局矣,果次年五月御敵自刎。

呉師青が断じて曰く:此人は已に藩鎮の大員を做り到るといえども、却って好き結局を得ず。何を以てせん?課中の日干の上に寅を加え、寅はまさに辛金の絶地なり。日支の亥の上に見る所の寅はまたそれが死神なり。両位の貴人は一斉に空に落つ——辛日の陽貴は午に在り、陰貴は寅に在り、如今、みな空陥せり。禄神もまた制を受く——辛禄は酉に在り、酉は巳宮に臨み、巳火に克せられんとす。功名はいずくんぞ長久せんや。さらに官星が空に落つるを看れば、誰か来たりてその位に居らん——辛は午を以て官星と為す、午は偏偏として寅位に臨みて而も寅は旬空なり。財星もまた空にして、誰か来たりて官を生ぜん——辛は寅卯を以て財と為す、本旬の甲辰はまさに寅卯に空し。営塁の位に連なりてもまた空にして、誰か来たりて外侮を抵御せん。何况や太陽は已に西墜せり——卯は太陽と為りて而も西北の贏余の地に臨む、回照する無多し。冬天の木はまた空に逢う、ただ腐朽・折斷の份あるのみ。明年は是れ乙酉にして、酉は自刑し、木局をも破壊す。後來に第二年の五月に到りて、彼は敵兵を抵御するに支えず、自刎して死せり。

死神 支:子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅

上文の説く所の死神は、日支に按じて取る、みな是れ本支より順に数えて第四位なり:子日支の死神は卯に在り、丑は辰に在り、寅は巳に在り、卯は午に在り、辰は未に在り、巳は申に在り、午は酉に在り、未は戌に在り、申は亥に在り、酉は子に在り、戌は丑に在り、亥は寅に在り。本課の日支は亥にして、死神はまさに寅に落ち、而も寅はまた日干の上に加わる、故に彼が終竟に功名・性命を保つことを得ざるを断ず。

知一課・塚宰之子下獄(戊寅年三月・丙寅日)

戊寅三月清明戌將,丙寅日辛卯時,甲子旬,索占,知一、涉害、周遍。 朱六 蛇 子丑寅卯 勾 青陰 常蛇 子 甲子 蛇 貴 亥 辰 青 辰酉 未子 父 辛未 常 后 戌 巳 空 酉寅 子丙 財 丙寅 六 陰 酉申未午 虎 玄常

戊寅年の三月、清明の後、月将は「河魁」戌を用う。丙寅日・辛卯時に来たりて占う、甲子旬に属す(旬空は戌・亥に在り)。来人はただ一課を起すを求むるのみ、問う所の何事かを説明せず。課体は「知一」「渉害」「周遍」と為る。月将の戌は占時の卯の上に加わる。四課は:丙は巳宮に寄し、巳の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「騰蛇」を乗ず)。子の上に未を乗じ、第二課と為る(未は「太常」を乗ず)。日支の寅の上に酉を乗じ、第三課と為る(酉は「太陰」を乗ず)。酉の上に辰を乗じ、第四課と為る(辰は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の子(遁干は甲子、「騰蛇」を乗じ、丙日に於いては子孫)、中伝の未(遁干は辛未、「太常」を乗じ、父母と為る)、末伝の寅(遁干は丙寅、「六合」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:在朝官占得此課,主有臺省參劾。蓋因亥為丙之官,為丙之貴而臨辰位為天羅之地。日祿在巳,而巳臨戌位為坐空。寅為支,日馬在申而申臨丑位為墓,且丙身居巳而巳臨戌位,是巳為丙身而入墓也。又丙宅干上神為宅是子而又載未墓之支,是子為丙宅而坐墓也,必自甘受人欺,終難解脫。又傳送逆行,仕途得此,理應請告而退。後知為田冢宰而占,伊子仍被逮下獄。

呉師青が断じて曰く:朝に於いて官を為す人がこの一課を占得れば、主として台諫・省部に彈劾せられん。何を以てせん?亥は既に丙の官星にして、また丙の貴人にして、如今、辰位のこの「天羅」の地に臨む。日禄は巳に在り、巳は却って戌位に臨みて而も空に坐す。日支の寅の属する所の駅馬は申に在り、申はまた丑の上に加わりて而も丑は墓庫なり。丙は巳に身を寄せ、巳は戌位に臨み、まさに身は墓中に入る。さらに丙の宅を看れば——日干の上神は就ち宅にして、如今、宅神は子にして、子の上にまた未のこの墓支を載す、宅が墓の上に坐するに等し。種種此の如くなれば、此人は必ず甘心して人の欺凌を受け、終竟に身を脱することを得ず。加うるに伝送は逆行す、仕途中の人が此を得れば、理のまさに老を告げ退き帰るべきなり。後來に初めてこれは田塚宰に替わりて占いし所なるを知る、彼の兒子はなお旧に逮捕せられて獄に下さる。

此課以知一取用。

この一課の発用の神は、是れ「知一」の法に照らして取り定めたるなり。

知一課・占失馬(庚寅年十月・癸卯日)

庚寅十月立冬卯將,癸卯庚申時,甲午旬,占失馬向何方找尋、何日可得,知一、削輪。 勾六 龍 子丑寅卯 朱 貴虎 朱玄 子 癸卯 朱 空 亥 辰 蛇 巳戌 卯申 官 戊戌 白 虎 戌 巳 貴 戌卯 申癸 財 乙巳 貴 常 酉申未午 后 玄陰

庚寅年の十月、立冬の後、月将は「太冲」卯を用う。癸卯日・庚申時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。占うは丟失したる馬のいずれの方向へ找し、幾時にか找回し得るかなり。課体は「知一」「削輪」と為る。月将の卯は占時の申の上に加わる。四課は:癸は丑宮に寄し、丑の上に申を乗じ、第一課と為る(申は「玄武」を乗ず)。申の上に卯を乗じ、第二課と為る(卯は「朱雀」を乗ず)。日支の卯の上に戌を乗じ、第三課と為る(戌は「白虎」を乗ず)。戌の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「貴人」を乗ず)。三伝は初伝の卯(遁干は癸卯、「朱雀」を乗じ、癸日に於いては子孫)、中伝の戌(遁干は戊戌、「白虎」を乗じ、官星と為る)、末伝の巳(遁干は乙巳、「貴人」を乗じ、妻財と為り、まさに旬空に落つ)。

斷:此馬墨青色,在西北山崗,三日必獲。曰:何以見之?蓋因末傳之巳為卯支日之馬,而坐旬中之空,必俟出旬乙巳日填實,方能得馬也。何以知其色之青墨?因馬陰神見子居青龍,故知之陰神子水即天盤之子也。何以知其在西北山崗也?因巳馬加戌位而戌在西北方也。果三日內在劉家集尋得。

呉師青が断じて曰く:この匹の馬は是れ墨青色にして、如今、西北方の山岡の上に在り、三天の内に一定して找し回るを得ん。人ありて問う:何を凭りてこのように説くや?答う:末伝の巳はまさに卯日の駅馬にして、可なりやそれが本旬の空亡の裡に坐す、この一旬を出でて乙巳日に到りて填実するを待ちて、初めて馬を得るを能わず。何を以て馬は青墨色なるを知るや?駅馬の陰神は子水を見て而も子の上に「青竜」を乗ずればにて、水色は黒にして竜色は青なり、故に墨青と断作す。ここに説く所の陰神の子水は、就ち天盤の上の子なり。何を以てそれが西北の山岡に在るを知るや?駅馬の巳が戌位の上に加わればにて、而も戌はまさに西北に居る。後來に果して三天の内に於いて劉家集に於いて馬を找し到りき。

知一課・被賊圍困占城池(甲申年三月・丙午日)

甲申三月穀雨酉將,丙午日甲午時,甲辰旬,因被賊圍困占城池安危,知一、玄胎。 朱蛇 六 申酉戌亥 貴 后朱貴六 財 戊申 六 勾 未 子 后 子酉亥申 官 辛亥 貴 青 午 丑 陰 酉午申丙 父 甲寅 玄 空 巳辰卯寅 玄 虎常

甲申年の三月、穀雨の後、月将は「従魁」酉を用う。丙午日・甲午時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。当時は賊兵に圍困せられ、城池の安危を占問す。課体は「知一」「玄胎」と為る。月将の酉は占時の午の上に加わる。四課は:丙は巳宮に寄し、巳の上に申を乗じ、第一課と為る(申は「六合」を乗ず)。申の上に亥を乗じ、第二課と為る(亥は「貴人」を乗ず)。日支の午の上に酉を乗じ、第三課と為る(酉は「朱雀」を乗ず)。酉の上に子を乗じ、第四課と為る(子は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の申(遁干は戊申、「六合」を乗じ、丙日に於いては妻財)、中伝の亥(遁干は辛亥、「貴人」を乗じ、官星と為る)、末伝の寅(遁干は甲寅、「玄武」を乗じ、父母と為り、まさに旬空に落つ)。

斷曰:不惟真定內變城破,即燕京亦有他虞。蓋因初傳財爻臨巳位而為內戰巳火克申金,末傳寅支坐空又被初傳申金沖剋,且又被干支上之陰神所傷干上申金,支上酉金,日支午火又克支上之酉臨神,主人民心散,兵馬為錢糧內變,左右獻城弒主之象。且末傳寅為幽燕之地,被初傳申馬沖剋,燕京安能無虞?即此日京城亦被賊所破,月餘聞報,後果如驗。

呉師青が断じて曰く:ただ真定が内変を以て城を破らるるのみならず、燕京に連なりてもまた別に大禍あらん。何を以てせん?初伝の財爻の申金は巳位の上に臨み、巳火は申金を克す、是れ自家の内部の相戦うなり。末伝の寅は本は已に空に坐す、また初伝の申金に冲克せられん。さらにそれはまた日干・日支の上の陰神に傷せられん——日干の上は申金にして、日支の上は酉金にして、而も日支の午火はまた反って支上の酉を克す。およそ此れはみな民心の渙散し、兵馬が銭糧のために内変を鬧り出だし、左右の近臣が城を献じて主を弑するの象を主る。加うるに末伝の寅は幽燕の地を代表し、初伝の駅馬の申に冲克せられん、燕京はいずくんぞなお恙ならんや。其実は就ち課を占うのこの一天に、京城は已に賊に攻破せられて在りき、一箇月余りの後に初めて消息を伝え来たり、後來に果して一一として応験せり。

知一課・大雪凍餒有感而占(辛巳年正月・乙酉日)

辛巳年正月立春子將,乙酉日癸未時,甲申旬,見寒雪極甚,人多凍餒,有感而占,知一、不備、亂首。 蛇貴 朱 戌亥子丑 后 青陰陰六 財 乙未 龍 六 酉 寅 陰 未寅寅酉 印 戊子 貴 勾 申 卯 玄 寅酉酉乙 子 癸巳 虎 龍 未午巳辰 常 空虎

辛巳年の正月、立春の後、月将は「神后」子を用う。乙酉日・癸未時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。当時は風雪は極めて大にして、人は多く凍餒に交加せられ、作者は感ありて而もこの課を起す。課体は「知一」「不備」「乱首」と為る。月将の子は占時の未の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に酉を乗じ、第一課と為る(酉は「六合」を乗ず)。酉の上に寅を乗じ、第二課と為る(寅は「太陰」を乗ず)。日支の酉の上はなお寅を乗ず、第三課は第二課と相同じ、四課はただ三課を成すのみ、故に不備と叫ぶ。寅の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は乙未、「青竜」を乗じ、乙日に於いては妻財、まさに旬空に落つ)、中伝の子(遁干は戊子、「貴人」を乗じ、印綬と為る)、末伝の巳(遁干は癸巳、「白虎」を乗じ、子孫と為る)。

斷曰:據此課象,今歲天氣亢旱,風大雨少,田禾欠熟,且有疫癘死亡之患。蓋因初傳未為風伯,中傳子為神后之將,而子加未位是風伯會神后,但未宮是旬空而子加臨亦是落陷,末傳巳為白虎克日支,而正月酉為天鬼剋日干。又因未為田園,子為稻穀亦空,俱落空陷,故知田禾欠熟,又酉為鬼支克干,此為上門亂首,種種凶象,而況寅為劫煞入加臨日支,三傳遞克,全無和氣,凶荒之征也。後果如占。

呉師青が断じて曰く:この課象を照らして看れば、今年は天時は亢旱にして、風は大にして雨は少なく、庄稼は歉収し、さらに瘟疫・死亡の患あるを要す。何を以てせん?初伝の未是れ風伯にして、中伝の子是れ「神后」の将にして、子は未位の上に加わり、まさに風伯が神后に会着す。可なりや未宮は旬空に落ち、子は加え往けばもまた随いて陥に落つ。末伝の巳は「白虎」を乗じて来たりて日支を克し、而も正月の天鬼は酉に在り、また来たりて日干を克す。さらに未は田園を代表し、子は稻谷を代表し、両者はみな空陥に落つ、故に庄稼の歉収を断ず。酉は鬼支と作して来たりて日干を克す、これを「上門乱首」と叫ぶ。種種の凶象の外に、さらに劫煞の寅ありて日支に加臨し、三伝は層層に相克し、全く一点の和気も無し、まさに凶年・饑荒の征なり。後來に果して応験せり。

劫煞: 日支:子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 巳 寅 亥 申 巳 寅 亥 申 巳 寅 亥 申 天鬼:正五九月酉,二六十月午,三七十一月卯,四八十二月子。

本課の用うる所の両顆の凶煞の取法:劫煞は日支に按じて起す、子日は巳に在り、丑日は寅に在り、寅日は亥に在り、卯日は申に在り、辰日は巳に在り、巳日は寅に在り、午日は亥に在り、未日は申に在り、申日は巳に在り、酉日は寅に在り、戌日は亥に在り、亥日は申に在り。天鬼は月に按じて起す:正月・五月・九月は酉に在り、二月・六月・十月は午に在り、三月・七月・十一月は卯に在り、四月・八月・十二月は子に在り。本課は正月に占う、故に天鬼は酉に在り、恰好として日干の上に在り。

六、渉害課

涉害者,因上克下有二三四,或下賊上有二三四,是賊克紛紛,不成重審、元首、經用,則尋涉害之法。其取用,先以寅申巳亥有直賊上神受賊之上神為用,其中末二傳亦照天地盤之相因。如寅申巳亥無賊上神,則尋下之寅申巳亥被上神直克之,或寅或申或巳或亥克干,或子午卯酉克干,亦尋取論。倘課內上無寅申巳亥直賊上,又無受克則以子午卯酉有直賊上神,以上神受賊之支神為用。

「渉害課」は是れ此のように定まるなり:課中に上神の下神を克すること両三処あり、あるいは下神の上神を賊すること両三処ありて、克賊は紛紜として、既に重審・元首を成さず、もまた比用を成さざれば、彼れは就ち渉害の法を用う。取用の次第は:先ず寅・申・巳・亥のこの四孟の支の中に直接に上神を賊克するあるや無しやを看、あの賊を受くるの上神を取りて発用と為す。中伝・末伝はなお天盤・地盤の加乗するの常規に照らして相因じて得る。若し四孟の支に上神を賊する無からば、就ち転じて來て地盤の上の寅申巳亥の上神に直接に克傷せらるるのあの一処を找し、あるいは寅・申・巳・亥の来たりて日干を克し、あるいは子・午・卯・酉の来たりて日干を克するも、もまたみな尋取の列に在り。倘若も課内に既に四孟の支の上神を直賊する無く、またそれらの克を受くる無からば、就ち子・午・卯・酉のこの四仲の支の中の上神を直賊するを改取し、あの賊を受くるの上神を以て発用と為す。

其法:上寅申巳亥受賊不取,用下寅申巳亥受克不取用,子午卯酉類推。首以寅申巳亥直賊上以受賊之上神為用。若寅申巳亥無賊上,則尋下之寅申巳亥有被上神直克以為克之上神者為用。倘課內下無寅申巳亥直賊上,又下無寅申巳亥受上克,則以子午卯酉直賊上神為用,以上神受賊之支為用。若子午卯酉無賊上神,則尋子午卯酉有被上神直克以來克之上神為用。此涉害取用,仍要論陰陽相配。如甲陽日則尋寅申巳亥四支所賊上神之陽支。若無陽支則尋下寅申巳亥被上神之陽支所克賊為用。又無受上神之陽支所克賊,則尋子午卯酉賊上神之陽支為用。如無陽支受下子午卯酉所賊,則尋子午卯酉被上之陽支所克為用。若無子有陽相配之支,轉尋寅申巳亥所載上神之克神為用。雖非陰陽相配,亦要細查一番,合知一則用知一之法,要論陰陽。若涉害有似不用論陰陽也。取用陰日類推。

さらに取法を説きて細かくせん:上層の寅申巳亥の賊を受くるは取らず、下層の寅申巳亥の克を受くるもまた暫く取らず、子午卯酉は此に照らして類推す。第一步は、先ず寅申巳亥を以て直接に上神を賊克し、あの賊を受くるの上神を取りて発用と為す。若し四孟の支に一の上を賊する無からば、第二步は就ち地盤の寅申巳亥の中の上神に直克せらるるを找し、あの来たりて克するの上神を取りて発用と為す。倘若も課内の下層に既に四孟の上を直賊する無く、もまた四孟の上克を受くる無からば、第三步は便ち子午卯酉の上神を直賊するのあの賊を受くるの支を取りて用と為す。若し四仲の支もまた上を賊せざらば、就ち四仲の中の上神に直克せらるるを找し、あの来たりて克するの上神を取りて用と為す。渉害の取用はさらに陰陽の相配を講ず:譬えば甲是れ陽日にして、就ち寅申巳亥の賊する所の上神の裡に陽支を找す。陽支無からば、就ち地盤の寅申巳亥の上神の陽支に克せらるるの裡頭に找す。さらに無からば、就ち子午卯酉の上神を賊するの陽支の裡に找す。また無からば、就ち子午卯酉の上層の陽支に克せらるるのあの一位を找す。若し始終として陽支を配出すこと能わざらば、初めて転じて往きて寅申巳亥の載する所の上神の克神を取りて用と為す。此のように已に陰陽の相配に合せざるといえども、もまたなお須く一番を細査せん:知一に合乎るは就ち知一の法を用う、なお須く陰陽を論ず。渉害の本身に至りては、則ち陰陽を拘わざるべきのごとし。陰日の取法は此に照らして類推せよ。

渉害課・占陰宅吉凶(庚寅年・乙酉日)

庚寅五月立夏未將,乙酉日戊寅時,甲申旬,占陰宅吉凶,亂首、涉害、不備。 蛇貴 朱 戌亥子丑 后 龍陰 陰六 財 乙未 龍 六 酉 寅 陰 未寅 寅酉 父 戊子 貴 勾 申 卯 玄 寅酉 酉乙 子 癸巳 虎 青 未午巳辰 常 空虎

庚寅年の五月、月将は「小吉」未を用う(原文の記する所の節気と月将とは少しく出入あり)。乙酉日・戊寅時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。占う所は一処の墳地の風水の吉凶なり。課体は「乱首」「渉害」「不備」と為る。月将の未は占時の寅の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に酉を乗じ、第一課と為る(酉は「六合」を乗ず)。酉の上に寅を乗じ、第二課と為る(寅は「太陰」を乗ず)。日支の酉の上はなお寅を乗ず、第三課は第二課と相同じ、四課はただ三課を成すのみ、故に名づけて不備と曰う。寅の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は乙未、「青竜」を乗じ、乙日に於いては妻財、まさに旬空に落つ)、中伝の子(遁干は戊子、「貴人」を乗じ、父母と為る)、末伝の巳(遁干は癸巳、「白虎」を乗じ、子孫と為る)。

斷曰;此風水在西山,無真龍正穴。然不備之中亦有好處。何以論之?玄武為風水,居卯臨戌位是西北山崗也。未為來龍,以五月居夏令。以未為來龍,但甲申旬午未坐空即以無真龍。螣蛇為穴,但居亥臨午落空即以無正穴,喜乘旬丁長生,主穴活潑有情。然美中不全,亦可取:喜貴人左旋,為逆水之局。四課下寅之對沖為對案是申,理合艮山坤向,兼丑未也。勾陳主明堂而勾陳居申位為內明堂,而對案山有朱雀河魁建丙臨巳,主出文明富貴,利於中房也。但嫌子爻空戰巳火為子孫爻而被中傳子水所克,定艱子息。酉為乙日之胎神,陰見寅木生巳火子爻,辰年十一月酉日主婢妾連生兩兒。因巳為雙義故也。辰年者,因酉胎加辰也。十一月者何?因子爻巳火加子也。酉日者何?因陰見寅木加酉也。

呉師青が断じて曰く:この処の風水は西山に在り、真竜・正穴なし、ただし「不備」の中に於いてもまた別に好き処あり。いずくんぞ講ぜんや?「玄武」は風水を主り、それが卯を乗じて而も戌位に臨み、戌は西北に居る、故に西北の山岡と説く。夏令の五月は未を以て來竜と為す、可なりや本旬の甲申はまさに午・未に空し、來竜は空に落つ、故に真竜なしと説く。「騰蛇」は穴を定む、可なりやそれが亥を乗じて午に臨みて而も空に落つ、故に正穴なしと説く。幸なるかな旬丁と長生とを乗じて、穴場はなお活潑にして情ありと算す。是れ美中に足らざるなりといえども、なお取るべきの処あり:貴人の左旋するを喜びて、逆水の局を成す。第四課の下神是れ寅にして、寅の对冲は申なり、彼れは便ち対面の案山にして、理に於いてまさに艮山・坤向にして而も丑未を兼ぬるに合す。「勾陳」は明堂を主り、勾陳は申位に居る、是を内明堂と為す。対案山の上に「朱雀」と「河魁」とあり、月建の丙火は巳に臨み、文明・富貴の人を出だすを主り、尤も中房に利あり。惜しむらくは子孫爻は空を受け戦を受く——巳火は子孫と為る、却って中伝の子水に克せらる、子嗣は必然として艱難せん。酉是れ乙日の胎神にして、陰神の寅木は来たりて巳火のこの一顆の子孫爻を生ず、故に辰年の十一月の酉日に、婢妾は相続きて両箇の兒子を生下せんと断ず、巳に成双の義あればにて。何を以て辰年と曰うや?胎神の酉が辰の上に加わればにて。何を以て十一月と曰うや?子孫爻の巳火が子の上に加わればにて。何を以て酉日と曰うや?陰神の寅木が酉の上に加わればにて。

但玄武臨辛戌之位為小路,主墳邊有小路克比,與兄弟宮有礙。龍神空陷,長房人財不旺。天后太陰為水口,主出水密。螣蛇作羅城落陷,主包抱不密。初中兩傳財貴空陷,一二代虛利虛名。末傳子爻巳火為日支之長生學堂,陰神河魁乃文明之宿,三代中房長房子孫必出青衿科甲之貴。文兼武權之職,存此一案,以俟後學依而斷之。 此課以寅所載之未為用。

さらに下へ往きて看ん:「玄武」は辛戌の位に臨む、彼れは一条の小路にして、墳の旁らに小径の穿ち過ぐるを主り、比劫を克傷し、兄弟の一房に於いて利ならず。竜神は空に落ち陥に落ち、長房の人丁・財帛はみな旺ならず。「天后」「太陰」の両将は水口を主り、水の出づる処は嚴密なり。「騰蛇」は羅城を作すといえども却って陥に落つ、外圍の包裹するの嚴実ならざるを主る。初伝・中伝の財爻と貴人とはみな空陥して、頭の一両代は不過虚名・虚利なり。末伝の子孫爻の巳火は、まさに日支の酉金の長生と学堂の位にして、その陰神はまた「河魁」のこの一顆の文明の宿なり、故に第三代より起こりて、中房と長房との子孫は必ず秀才・進士の一類の貴顯を出ださん、しかも是れ文武に兼資して、実権を握有するの職任なり。特にこの一案を存め下ろし、後学に留めて此に照らして推斷せしめんとす。この一課の取用は、是れ寅の上に載する所の未を取りて発用と為す。

渉害課・占科場(癸酉年七月・辛卯日)

癸酉七月立秋午將,辛卯日庚寅時,甲申旬,占科場事,報寅時。 勾龍 六 酉戌亥子 空 涉 龍蛇 貴常 父 乙未 蛇 朱 申 丑 白 害 亥未 午寅 子 丁亥 龍 蛇 未 寅 常 曲 未卯 寅辛 財 辛卯 玄 貴 午巳辰卯 玄 直 后 陰

癸酉年の七月、立秋の後、月将は「勝光」午を用う。辛卯日・庚寅時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。問う所は科場の事にして、来人は自ら寅時を報ず。課体は「渉害」「曲直」と為る——三伝の亥卯未は会して木局と成る。月将の午は占時の寅の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に寅を乗じ、第一課と為る(寅は「太常」を乗ず)。寅の上に午を乗じ、第二課と為る(午は「貴人」を乗ず)。日支の卯の上に未を乗じ、第三課と為る(未は「騰蛇」を乗ず)。未の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は乙未、「騰蛇」を乗じ、辛日に於いては父母、まさに旬空に落つ)、中伝の亥(遁干は丁亥、「青竜」を乗じ、子孫と為る)、末伝の卯(遁干は辛卯、「玄武」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰;公今中矣。曰:何以報一時即知其中。蓋因先鋒為幕貴,且臨日干上。月將午火為官貴又加寅命,是以必中無疑。然發用未作旬空,必俟未年太歲填實,方中甲榜。 此課以所載之未為用,七月立秋午為月將。

呉師青が断じて曰く:先生のこの一科は中れり。来人問う:ただ一箇の時辰を報するのみ、你はいずくんぞ我が中ること能わしを知るや?答う:先鋒の神はまさに幕貴にして、しかも日干の上に臨む。当令の月将の午火はまた官貴にして、さらに此人の本命の寅の上に加わる——故に彼が必ず中ること疑いなしと断ず。ただ発用の未は旬空に落ち、須く未年の太歳がこの空を填実するを待ちて、初めて進士に考中するを能わず。この一課の発用は、取るは載する所の未なり。七月は立秋を以て後、当令の月将は午なり。

渉害課・占会試(丁丑年二月・癸未日)

丁丑二月春分戌將,癸未日戊午時,甲戌旬,口報午時,占會試中否,涉害、從革。 青空 勾酉戌亥子 虎 陰空 勾青 印 乙酉 勾 六申 丑 常 卯亥 酉巳 官 丁丑 常 朱未貴后 寅 玄 亥未 巳癸 財 辛巳 貴 蛇午巳辰卯 陰

丁丑年の二月、春分の後、月将は「河魁」戌を用う。癸未日・戊午時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。来人は口にて午時を報じ、会試の中ることを得るや否やを問う。課体は「渉害」「従革」と為る——三伝の巳酉丑は会して金局と成る。月将の戌は占時の午の上に加わる。四課は:癸は丑宮に寄し、丑の上に巳を乗じ、第一課と為る(巳は「貴人」を乗ず)。巳の上に酉を乗じ、第二課と為る(酉は「勾陳」を乗ず)。日支の未の上に亥を乗じ、第三課と為る(亥は「天空」を乗ず)。亥の上に卯を乗じ、第四課と為る(卯は「太陰」を乗ず)。三伝は初伝の酉(遁干は乙酉、「勾陳」を乗じ、癸日に於いては印綬、まさに旬空に落つ)、中伝の丑(遁干は丁丑、「太常」を乗じ、官星と為る)、末伝の巳(遁干は辛巳、「貴人」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:貴德財馬臨身,且居太歲之丑位,必應今年甲榜。況年上月將青龍主片言入相,又甲戌旬首河魁為官,乃文明之宿,二者會於行年,定是今年甲榜。後果然。

呉師青が断じて曰く:貴人・日徳・財爻・駅馬は一斉に此人の身の上に臨み、しかも太歳の丑位に落つ、必定して今年に進士に考中するに応ぜん。何况や行年の上に当令の月将ありて「青竜」を乗ず、古語の所谓「月将が青竜を乗ずれば、片言に相に入る」。本旬の旬首は甲戌と為り、戌是れ「河魁」にして而もここに於いて官星と作し、また是れ文明を主るの星宿なり——両者は行年に於いて会合す、断定して就ち今年に甲榜に登らん。後來に果して此の如くなりき。

此課以巳所載之酉為用。癸日陰貴在巳,德在巳,癸水克巳火為財。亥卯未日馬在巳。臨身者,以日干為身。居太歲之位,即巳加丑位而丑為本年之太歲也。

この一課の発用は、取るは巳の上に載する所の酉なり。何を以て貴・徳・財・馬がみな巳に聚ると曰うや?癸日の陰貴は巳に在り、日徳もまた巳に在ればにて。癸水は巳火を克し、巳はまた財なり。亥卯未日の駅馬は同じく巳に在り。所谓の「身に臨む」とは、是れ日干を以て身と為す、巳はまさに癸の寄する所の神なり。所谓の「太歳の位に居る」とは、巳が丑位の上に加わるを説き、而も丑はまさに丁丑のこの一年の太歳なり。

渉害課・両客進坐索占(癸亥年正月・己亥日)

癸亥正月雨水亥將,己亥日辛未時,甲午旬,有兩客進坐索占,涉害、曲直、迴環。 朱蛇 六 酉戌亥子 貴 龍玄 玄蛇 比 乙未 青 勾 申 丑 后 未卯 卯亥 財 己亥 蛇 龍 未 寅 陰 卯亥 亥己 鬼 癸卯 玄 空 午巳辰卯 玄 虎常

癸亥年の正月、雨水の後、月将は「登明」亥を用う。己亥日・辛未時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。当時に両位の客人ありて門に進み坐りて占を求む。課体は「渉害」「曲直」「回環」と為る。月将の亥は占時の未の上に加わる。四課は:己は未宮に寄し、未の上に亥を乗じ、第一課と為る(亥は「騰蛇」を乗ず)。亥の上に卯を乗じ、第二課と為る(卯は「玄武」を乗ず)。日支の亥の上はなお卯を乗ず、第三課は第二課と相同じ。卯の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は乙未、「青竜」を乗じ、己日に於いては比肩)、中伝の亥(遁干は己亥、「騰蛇」を乗じ、妻財と為る)、末伝の卯(遁干は癸卯、「玄武」を乗じ、官鬼と為る)。

斷曰:龍神發用,傳課結成官局,來意必占今年功名事。繫在六月即有欽召之應。蓋春得進旺之木,遇夏則枝葉茂盛,將來事業遠大。曰:六月之說何也?未為正月之皇恩發用,中傳亥為正月之天詔,謂六月者,因亥加於未而未為六月也。後果六月如驗。 此課以卯所載之未為用。

呉師青が断じて曰く:「青竜」が発用し、四課・三伝はまた結して官局と成る、来意は一定して今年の功名を問うなり、しかも六月に到れば便ち朝廷の征召の応あらん。春天の木はまさに進気に当たりて而も旺なり、一たび夏に入れば便ち枝葉は繁茂す、將來の事業はなお遠大なり。客人問う:何を以て単に六月と説くや?答う:発用の未はまさに正月の皇恩の神にして、中伝の亥はまさに正月の天詔の神なり。六月に定むる所以は、亥が未の上に加わればにて、而も未は月建の中に於いて六月に当たる。後來に果して六月に応験せり。この一課の発用は、取るは卯の上に載する所の未なり。

天詔: 月:寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 詔:亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 皇恩: 正七月未,二八月酉,三九月亥,四十月丑,五十一月卯,六十二月巳。

天詔の神は月建に按じて取る、みな月建の前の三位に在り:寅月は亥に在り、卯月は子に在り、辰月は丑に在り、巳月は寅に在り、午月は卯に在り、未月は辰に在り、申月は巳に在り、酉月は午に在り、戌月は未に在り、亥月は申に在り、子月は酉に在り、丑月は戌に在り。皇恩の神は則ち是れ:正月と七月とは未に在り、二月と八月とは酉に在り、三月と九月とは亥に在り、四月と十月とは丑に在り、五月と十一月とは卯に在り、六月と十二月とは巳に在り。本課は正月に占う、故に皇恩は未に在りて而も天詔は亥に在り、両神は恰好として一は発用と為り、一は中伝と為る。

渉害課・重闢索占吉凶(丙子年二月・乙酉日)

丙子二月春分戌將,乙酉日辛巳時,甲申旬,因犯罪已定重闢,索占吉凶,涉害、天獄。 蛇貴 朱 戌亥子丑 后 龍陰 陰六 財 乙未 龍 六 酉 寅 陰 未寅 寅酉 父 戊子 貴 勾 申 卯 玄 寅酉 酉乙 子 癸巳 虎 青 未午巳辰 常 空虎

丙子年の二月、春分の後、月将は「河魁」戌を用う。乙酉日・辛巳時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。占者は已に死罪を判せられ、前に来たりて吉凶を求問す。課体は「渉害」「天獄」と為る。月将の戌は占時の巳の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に酉を乗じ、第一課と為る(酉は「六合」を乗ず)。酉の上に寅を乗じ、第二課と為る(寅は「太陰」を乗ず)。日支の酉の上はなお寅を乗ず、第二課と相同じ。寅の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「青竜」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は乙未、「青竜」を乗じ、乙日に於いては妻財、まさに旬空に落つ)、中伝の子(遁干は戊子、「貴人」を乗じ、父母と為る)、末伝の巳(遁干は癸巳、「白虎」を乗じ、子孫と為る)。

斷:目今必遇恩赦,六月便有出獄之徵。曰:何以言之?因皇恩臨干,天赦居支,又中傳太歲作貴人生日干,罪雖至重,亦能轉凶為吉。曰:六月出獄者何?因貴人加未也。 此課以寅所載之未為用。

呉師青が断じて曰く:眼下は必ず恩赦に遇い、六月に到れば便ち出獄の兆あらん。人ありて問う:何を凭りてこのように説くや?答う:皇恩の神は日干の上に臨み、天赦の神は日支の上に居り、中伝の子は既に本年の太歳にしてまた乙日の貴人にして、反って来たりて日干を生ず——罪名は重きこと極点に到るといえども、もまた凶を転じて吉と為すを能わず。また問う:何を以て六月に出獄すると定むや?答う:貴人の乗ずる所の神が未の上に加わればにて、未は月建の中に於いて六月に当たる。この一課の発用は、取るは寅の上に載する所の未なり。

皇恩: 正七月未,二八月酉,三九月亥,四十月丑,五十一月卯,六十二月巳。 天赦:春寅夏午秋申冬子。

両位の赦宥の神の取法:皇恩は、正月と七月とは未に在り、二月と八月とは酉に在り、三月と九月とは亥に在り、四月と十月とは丑に在り、五月と十一月とは卯に在り、六月と十二月とは巳に在り。天赦は、春季は寅に在り、夏季は午に在り、秋季は申に在り、冬季は子に在り。本課は二月の春令に占う、故に皇恩は酉に在りて而も天赦は寅に在り、一は日干に臨み、一は日支に居る、故に赦あるを断ず。

渉害課・來人不言所占(乙酉年七月・庚子日)

乙酉七月立秋午將,庚子日甲申時,甲午旬,來人占課,不言某事,涉害、顧祖。 六勾 朱 卯辰巳午 龍 白玄六龍 鬼 甲午 龍 蛇 寅 未 空 申戌辰午 父 甲辰 六 貴 丑 申 虎 戌子午庚 財 壬寅 蛇 后 子亥戌酉 常 陰玄

乙酉年の七月、立秋の後、月将は「勝光」午を用う。庚子日・甲申時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。來人はただ課を起すを求むるのみ、問う所の何事かを説かず。課体は「渉害」「顧祖」と為る。月将の午は占時の申の上に加わる。四課は:庚は申宮に寄し、申の上に午を乗じ、第一課と為る(午は「青竜」を乗ず)。午の上に辰を乗じ、第二課と為る(辰は「六合」を乗ず)。日支の子の上に戌を乗じ、第三課と為る(戌は「玄武」を乗ず)。戌の上に申を乗じ、第四課と為る(申は「白虎」を乗ず)。三伝は初伝の午(遁干は甲午、「青竜」を乗じ、庚日に於いては官鬼)、中伝の辰(「六合」を乗じ、父母と為り、まさに旬空に落つ)、末伝の寅(遁干は壬寅、「騰蛇」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:午為勝光,七月午為天馬,則且光天馬同午,來意必問行。訣斷曰:勝光同天馬,來意問行人,過月望赤龍,眷屬到門庭。曰:然。因中末空亡,是以月內不來,過月驛馬克辰,故應丙辰日。何曰望赦龍?因末寅為驛馬克著中傳辰龍,此斷辰日而到門庭也。

呉師青が断じて曰く:午は就ち「勝光」にして、七月の天馬もまた午に在り、勝光と天馬とが同じく一位に落つ、来意は必定して門外に出でて在るの人を問うなり。歌訣に説きて曰く:「勝光が天馬に同じくすれば、来意は行人を問う。月を過ぎて赤竜を望めば、眷属は門庭に到る。」來人曰く:まさに是なり。中伝・末伝はみな旬空に落つればにて、故に本月の内はなお回り来たることを得ず。この月を過ぎて、駅馬は往きて中伝の辰を克す、故に丙辰日に応ず。何を以て「赤竜を望む」と叫ぶや?末伝の寅是れ駅馬にして、それが往きて中伝の辰の上の青竜を克すればにて、此に據りて辰日に家眷が門に到ると断ず。

又曰:此課占功名能復舊缺否?余曰:顧祖中末空,有初必無終。龍化為蛇例,請告始得榮。蓋因初龍末蛇,龍神克下,上官不足,復任月餘,果被劾逮問。 此課以庚所載之午為用。此課獨論干上之支為用,想必以庚身在申載午,用午為用也,仍要參稽為宜。 天馬,正七月午,二八月申,三九月戌,四十月子,五十一月寅,六十二月辰。

來人はまた問う:この一課を拿して功名を看れば、元の職に復すること能わしや?呉師青答う:課は「顧祖」を成して而も中・末はみな空なり、頭あれば必定して尾なし。これは「竜の化して蛇と為る」の例にして、ただ自ら動きて辞を請するのみ体靣を保つを得ん。初伝は「青竜」を乗じて而も末伝は「騰蛇」を乗ずればにて、竜神はまた反って下神を克す、上司が彼を待るに厚からざるを説明す。後來に彼は職に復すること一箇月余りにして、果して彈劾せられ逮問せらる。この一課の発用は、取るは庚の寄する所の宮の上に載するの午なり。此の課は単に日干の上神を取りて用と為す、大概は庚が申に身を寄せ、而も申の上に午を載するが故に、午を用うるなり。究竟の如何は、なお須くさらに別例を參詳するを以て是とせん。天馬の取法:正月と七月とは午に在り、二月と八月とは申に在り、三月と九月とは戌に在り、四月と十月とは子に在り、五月と十一月とは寅に在り、六月と十二月とは辰に在り。

渉害課・猜袖中何物(丙寅年・甲申日)

丙寅年丑月夏至未將,甲申癸酉時,甲申旬,因一客袖藏一冊而他人不知何物,予從占之。涉害、顧祖。 朱六勾青 卯辰巳午 六龍玄后 子午龍 蛇 寅 未 空 辰午戌子 財辰六 貴 丑 申 白 午申子甲 兄寅蛇 子亥戌酉 后陰玄常

丙寅年、夏至の後、月将は「小吉」未を用う(原文は月份を丑月と記す、節気と合せず)。甲申日・癸酉時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。当時に位の客人ありて袖中に一册の東西を蔵し、旁人はみな是れ何なるかを知らず、作者は便ち課を起して來りて猜す。課体は「渉害」「顧祖」と為る。月将の未は占時の酉の上に加わる。四課は:甲は寅宮に寄し、寅の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「天后」を乗ず)。子の上に戌を乗じ、第二課と為る(戌は「玄武」を乗ず)。日支の申の上に午を乗じ、第三課と為る(午は「青竜」を乗ず)。午の上に辰を乗じ、第四課と為る(辰は「六合」を乗ず)。三伝は初伝の午(「青竜」を乗じ、甲日に於いては子孫、まさに旬空に落つ)、中伝の辰(「六合」を乗じ、妻財と為る)、末伝の寅(「騰蛇」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:此必文書之類。蓋青龍主文書為發用,而且午為子孫爻。又是文書。曰易書者,以子午為易氣,故以易斷之也。 此課以申所載之午為用。

呉師青が断じて曰く:袖の裡に蔵するは一定して文書の一類の東西なり。「青竜」は文書を主りて而もまさに発用に当たり、午はまた子孫爻にして、子孫は同じく文書を主ればにて。それが一部の《易》の書なるを断定するに至りては、子と午との両位が変易の気に属すればにて、故に「易」を拿りて断ず。この一課の発用は、取るは申の上に載する所の午なり。

七、遥克課

遙克者,力量不雄,主所卜難成。遙克者,繫四課上下全無克賊,不成重審、元首、比用、涉害諸格,則尋遙克之法。先以日干為主而與二三四上神較之。若有一上神剋日干,為神遙剋日,曰蒿矢課取此為用以為克之支神為用。若上神全無剋日干,則又論日干而克上神。若有一上神被日干克者,曰日遙克神,名為彈射課,取此為用以受克之上神為用。如或有二克,或克二者,亦照比用之法用之。若三傳相因,亦如天地盤乘加之例。如比用之法,何也?亦以日支之陽配陽,而陰用陽支神為用也。

「遥克課」は力量は雄厚ならず、占う所の事の成就し難きを主る。その課を成すの条件は:四課の上下に全く克賊無く、既に重審・元首を成さず、もまた比用・渉害を成さず、これに於いて初めて遥克の法を尋ぬ。先ず日干を以て主と為し、それを拿りて第二・三・四課の上神と比較す:若し一箇の上神ありて位を隔てて來たりて日干を克せば、これを「神遥克日」と叫び、課を「蒿矢」と名づけ、就ちこの來たりて克するの支神を取りて発用と為す。若し諸の上神がみな日干を克せざらば、就ち反って來て日干がいずれの上神を克するを往きて看る:若し一箇の上神ありて日干に克せらるれば、これを「日遥克神」と叫び、課を「弹射」と名づけ、就ちこの克を受くるの上神を取りて発用と為す。倘若も両処の克を出だし、あるいは一神の両処を克するを現ずれば、なお比用の法に照らして処置す。中・末の二伝は天盤・地盤の乗加するの常例に照らして相因じて得る。所谓の比用の法に照らすとは、就ちなお陽を以て陽に配し、陰を以て陰に配し、日と相比ぶの支神を取りて用と為す。

遥克課・為思宗祈雨(戊寅年三月・己巳日)

戊寅三月清明戌將,己巳日乙丑時天氣亢旱,萊陽臺中遲父師因思宗祈雨,占何日有雨,遙克、玄胎。 虎常 空 寅卯辰巳 玄 青 丑 午 陰 六空 青常 官 丙寅 空 勾 子 未 后 亥寅 丑辰 財 乙亥 六 六 亥戌酉申 貴 寅巳 辰己 子 壬申 貴 朱蛇

戊寅年の三月、清明の後、月将は「河魁」戌を用う。己巳日・乙丑時に来たりて占う、甲子旬に属す(旬空は戌・亥に在り)。当時は天は久しく雨降らず、莱陽の遅父師が思宗皇帝のために雨を祈りて、いずれの一天に雨の下るを占問す。課体は「遥克」「玄胎」と為る。月将の戌は占時の丑の上に加わる。四課は:己は未宮に寄し、未の上に辰を乗じ、第一課と為る(辰は「太常」を乗ず)。辰の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「青竜」を乗ず)。日支の巳の上に寅を乗じ、第三課と為る(寅は「天空」を乗ず)。寅の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「六合」を乗ず)。三伝は初伝の寅(遁干は丙寅、「天空」を乗じ、己日に於いては官星)、中伝の亥(遁干は乙亥、「六合」を乗じ、妻財と為り、まさに旬空に落つ)、末伝の申(遁干は壬申、「貴人」を乗じ、子孫と為る)。

斷曰:巳午之日先有狂風起,出旬甲戌日小雨,乙日大雨。蓋天罡辰加未位為風伯發用。寅為功曹,巳日寅為劫殺,功曹劫煞剋日,故主有狂風。又貴登天門天乙加亥為天門,龍神飛天青龍加午為飛天,皆行雨之象。因中末亥坐空亡,申臨陷位,故言出旬有驗。曰甲戌日小雨者,乘休氣空亡也。乙日大雨者,子卯相刑也。

呉師青が断じて曰く:巳日・午日は先ず狂風を起し、この一旬を出でて甲戌日に到りて小雨を下し、乙日に初めて大雨を下す。何を以てせん?「天罡」の辰は未位に加わり、未は風伯を主り、而もそれがまさに発用の列に在り。「功曹」の寅是れ巳日の劫煞にして、功曹は劫煞を帶て來たりて日干を克す、故に狂風を起すを主る。さらに貴人が天門に登上るを看れば——天乙は亥の上に加わり、亥は天門と為る。竜神はまた空を騰し天に飛ぶ——青竜は午の上に加わる、是を飛天と為す。これらはみな雨を行うの象なり。ただ中伝の亥は旬空に坐し、末伝の申は陥位に臨めばにて、故に本旬を出でて初めて応験すと説く。甲戌日はただ小雨あるのみと説くは、それが休気を乗じてまた空亡に値すればにて。乙日に必ず大雨あらんと説くは、あの天に子卯の相刑ありて、水木が激蕩すればにて。

原注乙日是子卯相刑,但查乙日是亥,丙日是子,有似丙焉。 劫煞:申子辰日巳,巳酉丑日寅,寅午戌日亥,亥卯未日申。

原注に説く:所谓の乙日の子卯相刑とは、本旬に於いて乙日は亥に配し、丙日に配するの初めて子是れるを査すべし、看るにここの「乙日」はまさに「丙日」と作るべきなり。別に劫煞の取法を附す:申子辰日の劫煞は巳に在り、巳酉丑日は寅に在り、寅午戌日は亥に在り、亥卯未日は申に在り。本課是れ巳日なり、故に劫煞は寅に在り、まさに功曹と位を同じくす。

遥克課・占續弦婚事(己丑年五月・癸酉日)

己丑五月芒種申將,癸酉日辛酉時,甲子旬,占續絃婚姻成否,遙克、蒿矢、退茹。 貴后 蛇 辰巳午未 陰 陰玄 空龍 鬼 辛未 陰 朱 卯 申 玄 未申 亥子 財 庚午 后 六 寅 酉 常 申酉 子癸 財 暗鬼己巳 貴 勾 丑子亥戌 白 青空

己丑年の五月、芒種の後、月将は「伝送」申を用う。癸酉日・辛酉時に来たりて占う、甲子旬に属す(旬空は戌・亥に在り)。問う所は續弦のこの門の親事の説き成ることを得るや否やなり。課体は「遥克」「蒿矢」「退茹」と為る——三伝の未・午・巳は逆に連なりて下る、故に名づけて退茹と曰う。月将の申は占時の酉の上に加わる。四課は:癸は丑宮に寄し、丑の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「青竜」を乗ず)。子の上に亥を乗じ、第二課と為る(亥は「天空」を乗ず)。日支の酉の上に申を乗じ、第三課と為る(申は「玄武」を乗ず)。申の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「太陰」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は辛未、「太陰」を乗じ、癸日に於いては官鬼)、中伝の午(遁干は庚午、「天后」を乗じ、妻財と為る)、末伝の巳(遁干は己巳、「貴人」を乗じ、妻財と為りて而も暗鬼を帶ぶ)。

斷曰:占婚必成,成後必有訟。蓋因干支上下相合子與丑合,而日支之上神申金又生日干癸水,女願與男連婚。喜財官旺相,而官為夫,財為婦,主夫婦偕老,有子之象也。有訟者何?中末生助初鬼,克害日上子龍神。又午火財加未鬼之位,必主因妻致訟。娶後月餘,前夫之弟告,費財百金;庚歲生佳兒。

呉師青が断じて曰く:この門の親事は一定して説き成ることを得ん、可なりや成りて以後に必ず官司あらん。何を以て成ると曰うや?日干・日支は上下に相合す——子は丑と合す。日支の上神の申金はまた來たりて日干の癸水を生ず、女方は男方と親を結ぶを情愿するを説明す。財爻・官星はみな旺相の気を得、官星は丈夫を代表し、財爻は妻子を代表す、夫妻の白頭に偕老するを主り、さらに子を得るの象あり。然らば官司はいずこより來たるや?中伝・末伝はみな往きて初伝の官鬼を生助し、頭を回し来たりて日干の上に乗ずる青竜の子水を克害す。さらに午火の財爻は未のこの鬼位の上に加わる——必定して妻子を因りて訟を惹かん。後來に彼は親を娶ること一箇月余りにして、女方の前夫の弟弟が便ち來たりて状を告げ、銀子百両を破費しき。庚年に到りて一箇の好き兒子を生みき。

蒿矢課・密請占課(甲子年四月・癸卯日)

甲子年四月立夏酉將,癸卯日戊午時,甲午旬,因來意未白而密請占課,蒿矢、不備。 六勾 朱 未申酉戌 青 朱貴 貴陰 鬼 乙未 朱 蛇 午 亥 空 未巳 巳卯 父 丁酉 勾 貴 巳 子 虎 巳卯 卯癸 兄 己亥 空 后 辰卯寅丑 常 陰玄

甲子年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。癸卯日・戊午時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。來人は肯んじて來意を説明せず、ただ密かに一課を占するを請う。課体は「蒿矢」「不備」と為る。四課は:癸は丑宮に寄し、丑の上に卯を乗じ、第一課と為る(卯は「貴人」を乗ず)。卯の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「太陰」を乗ず)。日支の卯の上はなお巳を乗ず、第二課と相同じ、四課はただ三課を成すのみ、故に不備と叫ぶ。巳の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「朱雀」を乗ず)。三伝は初伝の未(遁干は乙未、「朱雀」を乗じ、癸日に於いては官鬼)、中伝の酉(遁干は丁酉、「勾陳」を乗じ、父母と為る)、末伝の亥(遁干は己亥、「天空」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:必為六甲而占也。蓋午時為癸日之胎。曰:然,男乎?抑女也?曰:干上卯屬震,為長男之象。又是幕貴,三傳四課純陰極陽,生貴兒必矣。且日支加日干,仰首見子,生必順利。但四課不備,未曾足月。生於何時?曰:六月生。因六月未為養神發用也。子日寅時生,因子沖午之胎神而地盤子位上加寅故也。

呉師青が断じて曰く:您は一定して懐孕の事のために來たりて占うなり、午時はまさに癸日の胎神なればにて。來人曰く:まさに是なり、然らば男を生むか女を生むか?答う:日干の上の卯は八卦に於いて震に属し、是れ長男の象にして、また幕貴を兼ぬ。三伝・四課は純に是れ陰支にして、陰は極まりて而も陽を生ず、必定して一箇の貴子を生まん。加うるに日支は日干の上に加わり、頭を抬げれば便ち子孫を見る、生産は一定して順利せん。ただ四課は不備にして、月を足らざるに便ち生まんとするを怕る。また幾時に生むかを問う。答う:六月に生む、六月の未はまさに養神にして而も発用に当たればにて。さらに日時を定めれば、則ち是れ子日の寅時——子は來たりて午のこの胎神を冲し、而も地盤の子位の上にまた寅を加えたればにて。

斷六月生者,以未為養神發用,斷之無差。即不發用,亦多斷於養神也。

一句の断法を補う:六月に生むと断ずる所以は、是れ未を取りて養神と為して而も恰も発用に当たればにて、このように推斷すれば差あることなし。たとい養神は発用あらざるとも、産期を占う時にも多半は養神の在る所のあの一位の上に落つるを要す。

蒿矢課・占兄弟郷試(丁卯年八月・乙巳日)

丁卯年八月秋分辰將,乙巳日甲申時,甲辰旬,占兄弟鄉場中否?蒿矢、從革。 朱六 蛇 丑寅卯辰 勾 玄蛇 常貴 鬼 己酉 玄 貴 子 巳 青 酉丑 申子 子 乙巳 龍 后 亥 午 空 丑巳 子乙 財 癸丑 蛇 陰 戌酉申未 虎 玄常

丁卯年の八月、秋分の後、月将は「天罡」辰を用う。乙巳日・甲申時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。占うは兄弟の郷試に考中すること能わしや否やなり。課体は「蒿矢」「従革」と為る——三伝の巳酉丑は会して金局と成る。月将の辰は占時の申の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「貴人」を乗ず)。子の上に申を乗じ、第二課と為る(申は「太常」を乗ず)。日支の巳の上に丑を乗じ、第三課と為る(丑は「騰蛇」を乗ず)。丑の上に酉を乗じ、第四課と為る(酉は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の酉(遁干は己酉、「玄武」を乗じ、乙日に於いては官鬼)、中伝の巳(遁干は乙巳、「青竜」を乗じ、子孫と為る)、末伝の丑(遁干は癸丑、「騰蛇」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:兄弟皆中,午命在前,亥命在後。因蒿矢見金,如箭有簇,自四發用,箭數合式。朱雀加巳為翱翔有氣,文事武備皆得之矣。且子為乙日之陽貴,申為乙日之陰貴,則子上加申,正是貴臨貴位,必得兩貴周旋特薦而中,後果如占。又問何以分前後,因三傳逆合,又午命甲寅在巳日之前,亥命丁未在巳日之後,即過為前,將來為後,故知之。

呉師青が断じて曰く:兄弟の両箇はみな中る、午年生の名次は前に在り、亥年生は後に在らん。何を以てせん?課は「蒿矢」を成して而もまた金を見る、譬えば箭の上に鉄鏃を装せるがごとし。第四課より発用す、箭数もまた規矩に合す。「朱雀」は巳の上に加わる、是れ鳥のその時を得て、翅を振りて翱翔す、文事・武備の両様はみな占め全うす。さらに子是れ乙日の陽貴にして、申是れ乙日の陰貴にして、如今、子の上に申を加うるは、まさに貴の貴位に臨むなり、必ず両位の貴人ありて中より周旋し、特に薦抜を加えて而も中るを得ん。後來に果して占う所の如くなりき。またいずくんぞ前後を分かつやと問う。三伝は逆行して相合すればにて、而も午年生の者は本命の甲寅は巳日の前に在り、亥年生の者は本命の丁未は巳日の後に在る。已に過ぎ去りたるは前と算し、まさに將來せんとするは後と算す、故にこのように分かつ。

蒿矢見金,有似見從革之金也。

所谓の「蒿矢に金を見る」とは、就ち本課は既に蒿矢を成し、三伝はまた会して巳酉丑の従革の金局と成り、蒿草の箭に金鏃を配上し、射出だして初めて力量あるを得る、故に中式を主る。

蒿矢課・代占会試(丁丑年二月・乙未日)

丁丑年二月雨水亥將,乙未日丙戌時,甲午旬,代占會試,蒿矢、連茹 蛇貴 朱 午未申酉 后 后常 朱六 鬼 丁酉 后 六 巳 戌 陰 酉申 午巳 財 戊戌 陰 勾 辰 亥 玄 申未 巳乙 父 己亥 玄 青 卯寅丑子 常 空虎

丁丑年の二月、雨水の後、月将は「登明」亥を用う。乙未日・丙戌時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。是れ人に替わりて会試を代占す。課体は「蒿矢」「連茹」と為る——三伝の酉・戌・亥は順に連なり相接す。月将の亥は占時の戌の上に加わる。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に巳を乗じ、第一課と為る(巳は「六合」を乗ず)。巳の上に午を乗じ、第二課と為る(午は「朱雀」を乗ず)。日支の未の上に申を乗じ、第三課と為る(申は「太常」を乗ず)。申の上に酉を乗じ、第四課と為る(酉は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の酉(遁干は丁酉、「天后」を乗じ、乙日に於いては官鬼)、中伝の戌(遁干は戊戌、「太陰」を乗じ、妻財と為る)、末伝の亥(遁干は己亥、「玄武」を乗じ、父母と為る)。

斷:為人代占,今年必中。蓋發用酉為日鬼皇恩,中傳戌為河魁,正月戌為天喜,末為乙日之長生,又為太陽,最利試場之象,日支上申金為貴人官星支見。又朱雀午火生太歲之丑土,文字華藻合時。課名革故從新,更鄉科而中甲榜必無疑矣。但嫌支上申金為干支之絕,居官未能遠大也。

呉師青が断じて曰く:これは人に替わりての代占にして、今年は一定して考中せん。何を以てせん?発用の酉は既に乙日の日鬼にして、また是れ皇恩の神なり。中伝の戌是れ「河魁」にして、正月の天喜もまた戌に在り。末伝の亥は則ち乙木の長生にして、また是れ太陽の在る所にして、最も考場に利あり。日支の上の申金は貴人を乗じて而も官星と作して支上に現ず。さらに「朱雀」の午火が往きて太歳の丑土を生ずるを看れば、文章・辞采はまさに当時の風尚に合す。課を「革故従新」と名づけ、郷科よりさらに一層を進めて而も進士に中る、必ず疑問なし。ただ惜しむらくは日支の上の申金是れ干支の絶地にして、將來に官を為すは恐らく長遠すること能わざらん。

日鬼: 日:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 鬼:申 酉 亥 子 寅 卯 巳 午 辰戌 丑未 皇恩:正七月未,二八月酉,三九月亥,四十月丑,五十一月卯,六十二月巳。 天喜: 正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉

本課の用うる所の三神の取法を附す。日鬼は日干に按じて取る:甲日は申に在り、乙日は酉に在り、丙日は亥に在り、丁日は子に在り、戊日は寅に在り、己日は卯に在り、庚日は巳に在り、辛日は午に在り、壬日は辰・戌に在り、癸日は丑・未に在り。皇恩は:正月と七月とは未に在り、二月と八月とは酉に在り、三月と九月とは亥に在り、四月と十月とは丑に在り、五月と十一月とは卯に在り、六月と十二月とは巳に在り。天喜は:正月は戌に在り、二月は亥に在り、三月は子に在り、四月は丑に在り、五月は寅に在り、六月は卯に在り、七月は辰に在り、八月は巳に在り、九月は午に在り、十月は未に在り、十一月は申に在り、十二月は酉に在り。本課は二月に占う、皇恩はまさに酉の上に落ち、日鬼と位を同じくして而も発用す、故に恩榮を得るを主る。

蒿矢課・占升遷(丁卯年正月・丁巳日)

丁卯年正月立春子將,丁巳日癸卯時,甲寅旬,占升遷,蒿矢、玄胎。 勾青 六 寅卯辰巳 空 貴六 常青 鬼 癸亥 貴 朱 丑 午 虎 亥寅 丑辰 財 庚申 玄 蛇 子 未 常 寅巳 辰丁 兄 丁巳 空 貴 亥戌酉申 玄 后陰

丁卯年の正月、立春の後、月将は「神后」子を用う。丁巳日・癸卯時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。問う所は升遷なり。課体は「蒿矢」「玄胎」と為る。月将の子は占時の卯の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に辰を乗じ、第一課と為る(辰は「青竜」を乗ず)。辰の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「太常」を乗ず)。日支の巳の上に寅を乗じ、第三課と為る(寅は「六合」を乗ず)。寅の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「貴人」を乗ず)。三伝は初伝の亥(遁干は癸亥、「貴人」を乗じ、丁日に於いては官鬼)、中伝の申(遁干は庚申、「玄武」を乗じ、妻財と為る)、末伝の巳(遁干は丁巳、「天空」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:太歲月建生日干丁火,目今必然遷擢,其地多是山環水繞之地。蓋支為任所,而日支上加寅,寅屬艮卦艮為山,則主山。而寅與亥水相合天地盤寅亥相合,故主水,故應山水之地。發用蒿矢建金,即箭之有簇,又亥為丁日貴人德,為丁日干德,為巳支驛馬入為初傳,財官城吏全逢,催官迅速之兆。但忌日之陰陽制官,須防陳王田三姓人為祟。果癸亥日隨授都司,未幾被田司馬罷之。

呉師青が断じて曰く:太歳と月建とがみな來たりて日干の丁火を生ず、眼下は必ず升遷を得ん、任する所の地方は多半は山環・水繞の処ならん。何を以てせん?日支は任所を代表し、如今、日支の上に寅を加え、寅は八卦に於いて艮に属し、艮は山と為る、故に山を主る。寅はまた亥水と相合す——天盤・地盤の寅亥は相合す——故に水を主る、合わせ起こせばまさに山水の郷なり。発用は蒿矢を成して而も金気を帶ぶ、譬えば箭の上に鉄鏃を装せるがごとし。亥は既に丁日の貴人にして、また丁日の日徳にして、さらに是れ巳支の駅馬にして、如今、初伝に入る、財・官・城・吏の諸神は斉備す、是れ官を催すこと迅速の兆頭なり。ただ日干の陰陽の両神が反って往きて官星を制住するを忌む、須く姓陳・姓王・姓田の三箇の人の中より梗を作すを防ぐべし。後來に彼は果して癸亥日に就ち都司に授せられ、久しからずして便ち田司馬に罷免せらる。

日上之陽神是辰,陰神是丑,而妨其所克者,則斷陳姓,以辰與陳同音也。又曰王田二姓,以丑字左邊添便是田,右邊去一便是王也。

何を以て三箇の姓を断出するを得るや?日干の上の陽神是れ辰にして、陰神是れ丑にして、此人を妨害するはまさにそれらの克する所の処なり。姓陳を断ずるは、是れ「辰」と「陳」との同音を取る。姓王・姓田を断ずるは、是れ「丑」の字より形を取る:丑の字の左辺に一笔を添え起こせば便ち「田」と成り、右辺の一笔を去り去れば便ち是れ「王」なり。

蒿矢課・占行人何日到(辛卯年九月・辛巳日)

辛卯年九月寒露辰將,辛巳日辛卯時,甲申旬,占行人何日到,蒿矢。 后陰 貴 午未申酉 玄 后貴空白 鬼 壬午 貴 蛇 巳 戌 常 未午子亥 印 癸未 后 朱 辰 亥 虎 午巳亥辛 兄 甲申 陰 六 卯寅丑子 空 勾龍

辛卯年の九月、寒露の後、月将は「天罡」辰を用う。辛巳日・辛卯時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。占うは門外に出でて在るの人のいずれの一天に家に到るかなり。課体は「蒿矢」と為る。月将の辰は占時の卯の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に亥を乗じ、第一課と為る(亥は「白虎」を乗ず)。亥の上に子を乗じ、第二課と為る(子は「天空」を乗ず)。日支の巳の上に午を乗じ、第三課と為る(午は「貴人」を乗ず)。午の上に未を乗じ、第四課と為る(未は「天后」を乗ず)。三伝は初伝の午(「貴人」を乗じ、辛日に於いては官鬼、まさに旬空に落つ)、中伝の未(「天后」を乗じ、印綬と為り、同じく旬空に落つ)、末伝の申(遁干は甲申、「太陰」を乗じ、兄弟と為る)。

斷曰:行人自宅中已起程矣,應於丙戌日到。蓋亥為巳日之驛馬而臨日干,午火貴人臨日支。又蒿矢為用,行人速來,故知其起程。曰丙戌到者,因亥為馬而臨戌地,又為發用之墓絕午以戌為墓,以亥為絕,且寅為本命,午為用神,與戌作三合也,後果丙戌日至。

呉師青が断じて曰く:門に出でる人は已に住処より身を動かし了れり、丙戌日に家に到るに応ずべし。何を以て彼が已に起程せるを知るや?亥是れ巳日の駅馬にして而もまさに日干の上に臨み、午火は貴人を乗じてまた日支の上に臨めばにて。加うるに課は蒿矢を成して而も発用す、行人の速やかに來るを主る。何を以て丙戌日に定むや?駅馬の亥は戌の地に臨み、戌はまた発用の神の墓絶の処なればにて——午は戌を以て墓と為し、亥を以て絶と為す。さらに此人の本命是れ寅にして、用神是れ午にして、寅・午と戌とが恰好として会して三合と成る。後來に果して丙戌日に家に到りき。

蒿矢課・占病与擇医(己卯年六月・己酉日)

己卯年六月小暑未將,己酉日戊辰時,甲辰旬,占病,蒿矢、三交。 六朱 勾 申酉戌亥 蛇 玄貴辰朱 鬼 乙卯 玄 龍 未 子 貴 卯子丑戌 父 丙午 空 空 午 丑 后 子酉戌己 子 己酉 六 虎 巳辰卯寅 陰 常玄

己卯年の六月、小暑の後、月将は「小吉」未を用う。己酉日・戊辰時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。問う所は病なり。課体は「蒿矢」「三交」と為る。月将の未は占時の辰の上に加わる。四課は:己は未宮に寄し、未の上に戌を乗じ、第一課と為る(戌は「朱雀」を乗ず)。戌の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「天后」を乗ず)。日支の酉の上に子を乗じ、第三課と為る(子は「貴人」を乗ず)。子の上に卯を乗じ、第四課と為る(卯は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の卯(「玄武」を乗じ、己日に於いては官鬼、まさに旬空に落つ)、中伝の午(遁干は丙午、「天空」を乗じ、父母と為る)、末伝の酉(遁干は己酉、「六合」を乗じ、子孫と為る)。

斷:當年病無妨,何須再三詳,黑馬自夷來,跨上往西方,早覓玄空徑,教爾接命長,宅上見胎神,一陰並兩陽。蓋太歲發用作日破旬空,目今無妨,但嫌巳日卯作醫神發用而剋日,主醫人用藥不當。蓋卯木為鬼,巳火為虎,主脾土肺金受症,未能脫體,須東南錢劉金姓之醫,平肝清心肝屬木,心屬火,其病漸愈。否則,壬午春必有他慮矣。

呉師青は先ず四句の韻語を以て断じて曰く:今年の病は妨事なし、何ぞ須らく再三に細問せん。一匹の黒馬は遠方より來たり、それに騎し上がりて西方へ往かん。早めに一箇の虚静の路を尋ねよ、你に教えて性命の長きを續がしめん。宅の上に胎神を現出す、一箇の陰支は両箇の陽支を并ぐ。接ぎ下りて解釋す:太歳は発用して而も日破を作し、また旬空に落つ、故に眼下は妨げなし。ただ嫌うは卯は医神と作して而も発用して來たりて日干を克す、医生の薬を用うるの当ならざるを説明す。卯木是れ官鬼にして、巳火は化して「白虎」と為り、脾土と肺金とが一同に病を受くるを主り、一時に身を脱することを得ず。須く東南方の姓銭・姓劉・姓金の医生を請すべし、肝を平らげ心を清くするの法を用いよ——肝は木に属し、心は火に属す——病は初めて漸漸に好転せん。否らば壬午年の春天に到りて、別に慮るべきの事あらん。

蒿矢課・占病断死期(己丑年八月・乙未日)

己丑年八月白露巳將,乙未日辛巳時,甲午旬,占病,蒿矢、連茹。 虎常 空 午未申酉 玄 玄常空龍 鬼 丁酉 玄 龍 巳 戌 陰 酉申午巳 財 戊戌 陰 勾 辰 亥 后 申未巳乙 父 己亥 后 六 卯寅丑子 貴 朱蛇

己丑年の八月、白露ののの後、月将は「太乙」巳を用う。乙未日・辛巳時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。問う所は病なり。課体は「蒿矢」「連茹」と為る——三伝の酉・戌・亥は順に連なり相接す。四課は:乙は辰宮に寄し、辰の上に巳を乗じ、第一課と為る(巳は「青竜」を乗ず)。巳の上に午を乗じ、第二課と為る(午は「天空」を乗ず)。日支の未の上に申を乗じ、第三課と為る(申は「太常」を乗ず)。申の上に酉を乗じ、第四課と為る(酉は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の酉(遁干は丁酉、「玄武」を乗じ、乙日に於いては官鬼)、中伝の戌(遁干は戊戌、「太陰」を乗じ、妻財と為る)、末伝の亥(遁干は己亥、「天后」を乗じ、父母と為る)。

斷曰:病已臨床不起,八九月之會是其死期乎?何以知其病之不起?干支互乘申之絕氣,課傳革故從新,且八月申為天馬加日支,巳為未日之驛馬臨日干,正是二馬臨身。乙日干之上神是巳,為宅,巳居青龍;日支之上神是申居太常,則巳宅乘青龍,申宅乘太常,謂之孝服紙錢煞也。病人見驛馬固非所宜。何以知其不起臨床?因乙身加臨卯位辰為乙身,而卯為為床為棺也。何以知其死期?三傳內二陰一陽,中傳戌加酉位,是八九交會之時戌為九月,酉為八月。果交九月節如占。

呉師青が断じて曰く:この病人は已に牀に臥して起くことを得ず、死期は就ち八九の月の交界するの時に在り。いずくんぞ彼が起き來ることを得ざるを知るや?日干・日支は互いに申の絶気を乗じ、課伝はまた革故従新を主る。八月の天馬は申に在りて而も日支の上に加わり、巳是れ未日の駅馬にしてまた日干の上に臨む、まさに両匹の馬が一斉に身に臨む。さらに乙の日干の上の上神是れ巳にして、巳は宅を代表し、而もそれは「青竜」を乗ず。日支の上の上神是れ申にして、申もまた宅を代表し、而もそれは「太常」を乗ず——巳宅は青竜を乗じ、申宅は太常を乗ず、これを「孝服・紙銭の煞」と叫ぶ。病人の駅馬を見るは本は宜しからず。いずくんぞ彼が牀に臥するを知るや?乙の寄する所の身位が卯の上に加臨すればにて——辰は乙の身と為り、而も卯は床を象り、棺を象る。いずくんぞ死期を定めんや?三伝の中は両陰・一陽にして、中伝の戌は酉位の上に加わり、戌は九月に当たり、酉は八月に当たる、まさに八九の交會するの時なり。後來に一たび九月節に交れば、果して占う所の如くなりき。

蒿矢課・夜半扣門(己巳年十一月・丁酉日)

己巳年十一月冬至丑將,丁酉日庚戌時,甲午旬,因夜有人扣門聲,隨占一課,蒿矢。 貴后 蛇 申酉戌亥 陰 空玄常后 官 庚子 玄 朱 未 子 玄 卯子丑戌 父 癸卯 空 六 午 丑 常 子酉戌丁 比 甲午 六 勾 巳辰卯寅 虎 青空

己巳年の十一月、冬至の後、月将は「大吉」丑を用う。丁酉日・庚戌時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。起因は夜裡に人ありて門を敲きたるにて、手に随いて一課を起せり。課体は「蒿矢」と為る。月将の丑は占時の戌の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に戌を乗じ、第一課と為る(戌は「天后」を乗ず)。戌の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「太常」を乗ず)。日支の酉の上に子を乗じ、第三課と為る(子は「玄武」を乗ず)。子の上に卯を乗じ、第四課と為る(卯は「天空」を乗ず)。三伝は初伝の子(遁干は庚子、「玄武」を乗じ、丁日に於いては官星)、中伝の卯(遁干は癸卯、「天空」を乗じ、父母と為る)、末伝の午(遁干は甲午、「六合」を乗じ、比肩と為る)。

斷曰:來扣門者必因盜賊之事。及開門時,他曰:彼鄉有一舉人做亂。予傳一課占之,指日敗擒,無煩過慮。蓋因日干上戌墓加臨日支上子臨為死神,且玄武子水臨於酉為敗地酉為沐浴,日干之上神戌土又制之,是以不能持久,一交土旺時自休息矣。

呉師青が断じて曰く:來たりて門を敲く人は一定して盗賊の事のためなり。門を開きて一たび問えば、來人曰く:あの郷里に一名の擧人ありて衆を聚めて乱を作すと。彼は便ちこの一課に就きて再び占して断じて曰く:日ならずして便ち敗露して擒せられん、過慮するに及ばず。何を以てせん?日干の上の戌是れ墓神にして、日支の上に加臨し、而も日支の上の子はまさに死神なり。「玄武」の乗ずる所の子水はまた酉のこの敗地に臨む——酉は沐浴と為る。日干の上の戌土はさらに頭を回し來たりてそれを制住す。故にこの一場の乱事は支撑すること久しからず、一たび土旺の時に交れば自然に平息せん。

弹射課・日食占応(庚寅年十月・辛巳日)

庚寅年十月立冬卯將,辛巳朔甲午時,甲戌旬,因日食占之何應,彈射、病胎、勵德。 六朱 勾 寅卯辰巳 蛇 白勾朱后 財寅勾 龍 丑 午 貴 亥寅辰未 子亥虎 空 子 未 后 寅巳未辛 兄申陰 白 亥戌酉申 陰 常玄

庚寅年の十月、立冬の後、月将は「太冲」卯を用う。辛巳日は恰も朔日に逢い、甲午時に来たりて占う、甲戌旬に属す(旬空は申・酉に在り)。起因は天上に日食を発生せるにて、何の応験を主るかを占問す。課体は「弹射」「病胎」「励徳」と為る。月将の卯は占時の午の上に加わる。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上に未を乗じ、第一課と為る(未は「天后」を乗ず)。未の上に辰を乗じ、第二課と為る(辰は「朱雀」を乗ず)。日支の巳の上に寅を乗じ、第三課と為る(寅は「勾陳」を乗ず)。寅の上に亥を乗じ、第四課と為る(亥は「白虎」を乗ず)。三伝は初伝の寅(「勾陳」を乗じ、辛日に於いては妻財)、中伝の亥(「白虎」を乗じ、子孫と為る)、末伝の申(「太陰」を乗じ、兄弟と為り、まさに旬空に落つ)。

遠斷曰:太歲寅為辛日之游都,臨翼軫發用,即臨巳位但是翼軫也。且寅為巳日之劫煞,正是乘披刑帶煞,東南楚地寅居巳居南當有戰爭之象。彈射有丸,憂驚必重,中傳亥為白虎,又為巳日之驛馬而沖剋巳日。末傳申為太陰而沖剋太歲,但申落旬空,陰謀必敗。又河覆井、玄入穴、虎出林、乘年,定主風多澇患,奈何雷公雷煞亥為雷公,申為雷煞並見,以作病胎,氣不收斂,民生多病之征也。越次日,雷電大作,次年水澇為災。餘占亦驗。

呉師青は遠断を作して説く:太歳の寅はまさに辛日の游都にして、如今、翼・軫の両宿の分野に臨みて発用す——それが巳位の上に加わればにて、巳の分野は便ち翼軫なり。寅はまた巳日の劫煞にして、まさに所谓の身は刑を披き、帯は煞を腰す。寅は東に居り、巳は南に居り、東南の楚地の一帯はまさに戦争の象あるべし。課は「弹射」を成すこと弹丸の手を出づるがごとく、憂驚は必ず重し。中伝の亥は「白虎」を乗じ、また巳日の駅馬にして、頭を回し來たりて巳日を冲克す。末伝の申は「太陰」を乗じて而も太歳を冲克す、ただ申は旬空に落つ、故に陰謀は終竟に敗せんと要す。さらに河の井に覆る、玄武の穴に入る、白虎の林を出でて而も本年を乗ずるを看れば——これらはみな風多く水涝のあるを主る。無奈に「雷公」は亥に在り、「雷煞」は申に在り、両者は并び見えて而も合せて病胎と成る、天地の気は収斂して住まず、まさに百姓の病多きの征なり。第二天に果して雷電は大作し、第二年に水涝は災を成せり。此の外に占う所の幾件の事も、もまたみな応験せり。

雷公,正五九月寅,二六十月亥,三七十一月申,四八十二月巳。雷煞,正五九月亥,二六十月申,三七十一月巳,四八十二月寅。

雷公の取法:正月・五月・九月は寅に在り、二月・六月・十月は亥に在り、三月・七月・十一月は申に在り、四月・八月・十二月は巳に在り。雷煞の取法:正月・五月・九月は亥に在り、二月・六月・十月は申に在り、三月・七月・十一月は巳に在り、四月・八月・十二月は寅に在り。本課は十月に占う、故に雷公は亥に在り、雷煞は申に在り、両者は恰好として三伝の中に於いて并び見えたり。

八、昴星課

昴星者,四課中無克賊而復無遙克,則為昴星矣。其法,則取天盤地盤之酉金作用。如陽日則天盤臨地盤酉位之支,如天盤申臨地盤酉位,則以申為發用初傳,若中傳陽日以日支上之加神為中,日干上之支神為末傳。又如陰日則取天盤之酉支臨地盤之支即地盤乘酉之支,如天盤酉加地盤戌位,則初傳以戌為用,陰日以日干上之支神為中,日支上之支神為末也。昴星卦有螣蛇發用曰冬蛇掩目,不能害人也。

「昴星課」是れ四課の中に既に上下の克賊無く、また遥克も無き時に立つるの一格なり。取用の法は専ら酉金に借る:陽日は地盤の酉位の上に臨むのあの天盤の支を取る——譬えば天盤の申が地盤の酉位に落つれば、便ち申を以て発用の初伝と為す。中伝は日支の上に加える所の神を取り、末伝は日干の上の支神を取る。陰日は則ち反って、天盤の酉の臨む所のあの地盤の支を取る——譬えば天盤の酉が地盤の戌位に加われば、便ち戌を以て初伝と為す。中伝は日干の上の支神を取り、末伝は日支の上の支神を取る。此の外に、昴星課は若し「騰蛇」に由りて発用せば、名づけて「冬蛇は目を掩う」と叫ぶ、蛇は冬天に於いて目を閉じ蟄伏して、人を傷ること能わず、その凶は自ずから解く。

昴星課・占歳内吉凶(甲申年正月・丁亥日)

甲申年正月立春子將,丁亥日己酉時,占歲內吉凶,昴星、炎上。 后陰 貴 申酉戌亥 玄 勾虎常后 兄 甲午 六 蛇 未 子 常 巳寅丑戌 子 丙戌 后 朱 午 丑 虎 寅亥戌丁 印 庚寅 虎 六 巳辰卯寅 空 勾青

甲申年の正月、立春の後、月将は「神后」子を用う。丁亥日・己酉時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。占う所はこの一年の内の吉凶なり。課体は「昴星」「炎上」と為る——三伝の寅午戌は会して火局と成る。月将の子は占時の酉の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に戌を乗じ、第一課と為る(戌は「天后」を乗ず)。戌の上に丑を乗じ、第二課と為る(丑は「太常」を乗ず)。日支の亥の上に寅を乗じ、第三課と為る(寅は「白虎」を乗ず)。寅の上に巳を乗じ、第四課と為る(巳は「勾陳」を乗ず)。三伝は初伝の午(「六合」を乗じ、丁日に於いては兄弟、まさに旬空に落つ)、中伝の戌(遁干は丙戌、「天后」を乗じ、子孫と為る)、末伝の寅(遁干は庚寅、「白虎」を乗じ、印綬と為る)。

斷曰:戌為墓神加日干,寅為白虎臨日支。又申歲戌為喪門,午為弔客入傳,末見寅為申歲之刑又為白虎,定有喪兵之虞。勾陳游都在巳而加地盤寅位,寅為日支之上神,而巳為日支之陰神也。辰陰者,即日支上之上神,為地盤所載之支也。幽燕之地是寅卯之位,又見寅為亥支之死神,巳為正月之陰煞,此地兵戈難免。且寅位加巳為游都刑剋太歲,主君不利。日干之神即臨干之戌位所載天盤之丑,為日陰神,又剋日支之亥,主西北有兵變,因戌居西北也。

呉師青が断じて曰く:戌是れ墓神にして却って日干の上に加わり、寅は「白虎」を乗じてまた日支の上に臨む。申年の喪門は戌に在り、弔客は午に在り、両者はみな三伝に進み入る。末伝の寅は既に申年の刑神にして、また白虎を乗ず——この一年は一定して兵敗・喪亡の憂あるを要す。「勾陳」と游都とはみな巳に在りて而も地盤の寅位に加わる:寅是れ日支の上神にして、巳は便ち日支の陰神なり。所谓の陰神とは、就ち日支の上神のさらに一層を上りて、地盤の載する所のあの支なり。幽燕の一帯はまさに寅卯の位に当たり、而も寅はまた亥支の死神にして、巳は則ち正月の陰煞なり、この一帯は兵禍は免れ難し。さらに寅位に巳を加えれば、游都は反って往きて太歳を刑克す、君主に於いて利ならず。日干の上の神——即ち日干に臨むの戌位の上の載する所の天盤の丑——是れ日干の陰神にして、それはまた日支の亥を克す、西北方に兵変あるを主る、戌がまさに西北に居ればにて。

喪門即太歲順行第三位,弔客即由太歲逆行第三位。 游都:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 丑 子 寅 巳 申 丑 子 寅 巳 申 陰煞: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 巳 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 辰

本課の用うる所の幾神の取法を附す。喪門は、是れ太歳より順行して第三位に数え到る。弔客は、是れ太歳より逆行して第三位に数え到る。游都はなお日干に按じて取る:甲日は丑、乙日は子、丙日は寅、丁日は巳、戊日は申、己日は丑、庚日は子、辛日は寅、壬日は巳、癸日は申。陰煞は月に按じて取る:正月は巳に在り、二月は卯に在り、三月は寅に在り、四月は丑に在り、五月は子に在り、六月は亥に在り、七月は戌に在り、八月は酉に在り、九月は申に在り、十月は未に在り、十一月は午に在り、十二月は辰に在り。本課は正月に占う、故に陰煞は巳に在り、まさに游都と位を同じくす。

九、別責課(また不備と曰う)

別責者,四課中有首尾同為三課,或二三同為三課,名曰不備。其不備之課,亦同昴星無賊克、無遙克,不成重審、元首、比用、涉害、知一、遙克者,其分別則在三課四課矣。四課全為昴星,三課名曰不備而為別責也。如陽日成課則以天干之合干同處之支所乘之上神為用。如戊陽日,戊與癸合,癸居地支丑位,則尋地盤丑位之加神為初傳。又如陰日成課,則以地支之三合膠一位用之,而不用加臨之神矣。三合前一位者,如巳酉丑、亥卯未,巳日用酉,酉日用丑,丑日用巳,亥日用卯,卯日用未,未日用亥。若中末二傳不論陽陰俱以日干上所加之神為之也。別責不備為無力之甚,凡占罔濟,不過利守矣。

「別責課」はまた「不備課」と叫ぶ。それ是れ四課の中に首尾の両課の相同じく、あるいは第二・第三課の相同じく、ただ三課を成すのみ、故に不備と称す。この種の課は昴星と一様に、既に賊克無く、もまた遥克無し、重審・元首・比用・渉害・知一・遥克の諸格を成さず。両者の分別はただ課数に在るのみ:四課の斉全するは昴星に帰し、ただ三課を成すは便ち不備と叫び、取用の法は別責と称す。陽日の成課は、日干と相合するの干の寄する所の支の上の上神を取りて発用と為す:譬えば戊是れ陽日にして、戊は癸と合し、癸は丑位に寄す、就ち地盤の丑位の上に加える所の神を找して初伝と作す。陰日の成課は、則ち日支の三合局の中の前の一位を取りて用と為し、而も加臨の神を看ず:巳酉丑・亥卯未の両局の如く、巳日は酉を用い、酉日は丑を用い、丑日は巳を用い、亥日は卯を用い、卯日は未を用い、未日は亥を用う。中伝・末伝は則ち陰陽を論ぜず、一律に日干の上に加える所の神を取る。別責・不備の課は力量は最も弱く、およそ占うには多半は事に済えず、ただ退守に利あり。

別責課・占明日有雪否(丁丑年十二月・丁酉日)

丁丑年十二月冬至丑將,丁酉日癸卯時,甲午旬,因雪後天氣昏沉,占明日雪否,別責。 青空 勾 卯辰巳午 虎 六 寅 未 常 空常 勾空 子 辛丑 朱 朱 丑 申 玄 巳未 卯巳 比 乙巳 空 蛇 子亥戌酉 陰 未酉 巳丁 比 乙巳 空 貴後

丁丑年の十二月、冬至の後、月将は「大吉」丑を用う。丁酉日・癸卯時に来たりて占う、甲午旬に属す(旬空は辰・巳に在り)。起因は雪の下り了りて後に天色が陰沉したるにて、明天にさらに雪を下すや否やを占問す。課体は「別責」と為る。月将の丑は占時の卯の上に加わる。四課は:丁は未宮に寄し、未の上に巳を乗じ、第一課と為る(巳は「天空」を乗ず)。巳の上に卯を乗じ、第二課と為る(卯は「勾陳」を乗ず)。日支の酉の上に未を乗じ、第三課と為る(未は「太常」を乗ず)。未の上にまた巳を乗ず、第四課は第一課と相同じ、首尾は重出して而もただ三課を成す、故に不備と叫び、別責を用いて取用す。三伝は初伝の丑(遁干は辛丑、「朱雀」を乗じ、丁日に於いては子孫)、中伝の巳(「天空」を乗じ、比肩と為り、まさに旬空に落つ)、末伝はなお是れ巳なり。

斷曰:明日無雪且有日色。太陽發用,乘朱雀乃南方火之精也。且三傳四課純陰,陰極陽生,必有日所;至庚日未時有暴風起,酉為風殺,未為風伯,酉與未會故也。又丁日祿在午而值白虎加在庚,上下克戰,故有此應。

呉師青が断じて曰く:明天はただ雪を下さざるのみならず、さらに太陽を出さん。太陽の在る所の神がまさに発用に当たり、また「朱雀」を乗ずればにて——朱雀是れ南方の火の精なり。加うるに三伝・四課は純に是れ陰支にして、陰は極處に到れば陽気は自ずから生ず、一定して晴れ放たん。庚日の未時に到れば一陣の大風を刮起せん、酉是れ風煞にして、未是れ風伯にして、酉と未との両神が會合するの縁故なり。さらに丁日の禄は午に在り、午の上はまた「白虎」に値して而も庚位に加わる、上下は相克して交戦す、故にこの一陣の風の応験あり。

上風殺之例有二,一以正月寅起逆行十二支,一以風伯之例在申起正月逆行十二支,大約以寅起正月逆行十二。冬至後太陽在丑而朱雀加丑,曰庚日未時有柔風起,因庚在酉,酉為風煞,未時者,未為風伯則酉與未會故也。

風煞に関しては、前人に両種の起例あり:一種は正月より寅を起して、十二支を逆行す。一種は風伯の例子に照らして正月より申を起して、十二支を逆行す。大抵はなお正月より寅を起して逆行するを以て常法と為す。本課に至りては:冬至の後に太陽は行きて丑に到り、而も「朱雀」は恰好として丑の上に加わる、故に庚日の未時に風を起すと断ず。庚日と説くは、庚が酉に寄すればにて、酉はまさに風煞なり。未時と説くは、未が風伯なればにて、酉と未との両神が相會せば、風は便ちあの時辰に応ずべきなり。

風伯: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 此風伯有三說,一專以未為風伯,一以此例為風伯,一以風煞之例起風伯,大約以未為多,次以正申逆行十二支。 風煞: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 巳 辰 卯 上風伯一例,觀此書有專用未為風伯而不照此例也。

風伯の月に按ずるの起例是れ:正月は申に在り、二月は未に在り、三月は午に在り、四月は巳に在り、五月は辰に在り、六月は卯に在り、七月は寅に在り、八月は丑に在り、九月は子に在り、十月は亥に在り、十一月は戌に在り、十二月は酉に在り。ただし風伯は共に三種の説法あり:一種は専ら未を以て風伯と為し、一種は上面のこの一張の表に照らし、一種は風煞の例子に照らして來りて起す。大抵は未を用うるが最も多く、其の次は初めて正月に申を起して十二支を逆行するなり。風煞の月に按ずるの起例是れ:正月は寅に在り、二月は丑に在り、三月は子に在り、四月は亥に在り、五月は戌に在り、六月は酉に在り、七月は申に在り、八月は未に在り、九月は午に在り、十月は巳に在り、十一月は辰に在り、十二月は卯に在り。上面の風伯のこの一例に就きて看れば、本書の課を断ずるは其実は専ら未を用いて風伯と作し、並びてこの張の表に照らさざるなり。

十、伏吟課

伏吟者,是諸神各歸本位,為伏吟,其課無克者,陽日用干上之支為發傳,以初傳所刑之支為中傳,以中傳所刑之支為末傳。如初傳繫子而子刑卯,以卯為中而卯又刑子以子為末也。又如初傳繫寅而寅刑巳,以巳為中,而巳刑申,以申為末也。此二者為二刑、為三刑之謂也。若初傳為自刑,則仍復照陽日用干上之支為中傳,陰日用支上之支為中傳,末傳亦是以中傳所刑之支為之。若中傳又為自刑,則末傳以中傳所沖之支為之也。此是無克之謂也。陰日同此類推。如丙辰陽日丙干上繫巳,是干支無克也。其法以丙上之巳為初傳,而巳刑申,以申為中,而申刑寅,以寅為末,此三刑之用也。如辛卯陰日,辛干上之支繫戌,亦是干支無克也,其法以日支之卯支為發傳而卯刑子,以子為中,而子刑卯,以卯為末,此二刑之用也以上為無克之例也。

「伏吟課」是れ月将が恰も本時に加わり、諸神は各々本位に帰り、天盤と地盤とが完全に重合するの課なり。課中に若し克無からば、陽日は就ち日干の上の支を取りて発用と為し、再以て初伝の刑する所の支を以て中伝と為し、中伝の刑する所の支を以て末伝と為す。譬えば初伝是れ子にして、子は卯を刑すれば、便ち卯を以て中伝と為す。卯はまた子を刑すれば、便ち子を以て末伝と為す。又如の初伝是れ寅にして、寅は巳を刑すれば、巳を以て中伝と為す。巳は申を刑すれば、申を以て末伝と為す。前者是れ「二刑」にして、後者は「三刑」なり。若し初伝の本身是れ自刑の支ならば、然らば中伝は陽日はなお日干の上の支を取り、陰日は日支の上の支を取り、末伝は旧に照りて中伝の刑する所の支を取る。若し中伝はまた是れ自刑ならば、末伝は便ち中伝と相冲するの支を取る。以上の説く所はみな是れ無克の例にして、陰日は此に照らして類推せよ。例を挙ぐ:丙辰是れ陽日にして、丙の干の上に巳を乗じ、干支の間は克無し、便ち丙の上の巳を以て初伝と為す。巳は申を刑すれば、申を以て中伝と為す。申は寅を刑すれば、寅を以て末伝と為す、これは三刑の用法なり。又如の辛卯是れ陰日にして、辛の干の上に戌を乗ず、もまた是れ干支に克無し、便ち日支の卯を以て発用と為す。卯は子を刑すれば、子を以て中伝と為す。子はまた卯を刑すれば、卯を以て末伝と為す、これは二刑の用法なり。

有克者何?其法仍以取受干克之支為發傳,而中末二傳亦照所刑而取也。若初為自刑,則中傳如陽日仍復照用干上之支為中,而末以中傳所刑之支為之也。如乙酉陰日,乙干上神繫辰,則辰受乙克,以辰為初傳,而中末亦照所刑而取也。但辰為自刑而中傳仍復照陰日用日支之酉為用,但中傳酉又是自刑,則以中傳酉支所沖之卯為末也,餘仿類推。伏吟卦占逃去之人及盜賊失物俱離不遠,貴人順行,支前一位尋;貴人逆行支後一位尋。已往為前,將來為後。

然らば克あるの伏吟はいずくんぞ取らんや?仍旧にあの日干の克する所を受くるの支を取りて発用と為し、中伝・末伝は旧に照りて刑に按じて取る。若し初伝是れ自刑ならば、中伝は陽日に於いてなお日干の上の支を取り、末伝は中伝の刑する所の支を取る。例を挙ぐ:乙酉是れ陰日にして、乙の干の上神是れ辰にして、辰は乙木の克する所を受く、便ち辰を以て初伝と為す。ただ辰は自刑に属すれば、中伝は便ち陰日の例に照らして改めて日支の酉を取る。可なりや中伝の酉もまた是れ自刑にして、末伝は就ち酉と相冲するの卯を取る。其余は此に倣いて類推せよ。伏吟課を用いて逃げ走る人・盗賊と失物とを占えば、みな離るること遠からざるを主る:貴人の順行するは、日支の前の一位に到りて找せ。貴人の逆行するは、日支の後の一位に到りて尋ねよ。已に過ぎ去りたるは前と算し、まさに將來せんとするは後と算す。

伏吟課・占六甲(庚辰年三月・辛卯日)

庚辰年三月清明戌將,辛卯日丙戌時,甲申旬,占六甲,伏吟、龍虎 勾青 六 巳午未申 空 蛇蛇 常常 財 辛卯 蛇 朱 辰 酉 虎 卯卯 戌戌 子 戊子 陰 蛇 卯 戌 常 卯卯 戌辛 財 辛卯 蛇 貴 寅丑子亥 玄 后陰

庚辰年の三月、清明の後、月将は「河魁」戌を用う。辛卯日・丙戌時に来たりて占う、甲申旬に属す(旬空は午・未に在り)。問う所は懐孕の事なり。課体は「伏吟」「竜虎」と為る——月将の戌はまさに占時の戌に加わり、天盤と地盤とは同位にして動かず、故に伏吟と成る。四課は:辛は戌宮に寄し、戌の上はなお是れ戌にして、第一課と為る(戌は「太常」を乗ず)。戌の上はまた是れ戌にして、第二課と為る。日支の卯の上はなお是れ卯にして、第三・第四課と為る(卯は「騰蛇」を乗ず)。三伝は初伝の卯(遁干は辛卯、「騰蛇」を乗じ、辛日に於いては妻財)、中伝の子(遁干は戊子、「太陰」を乗じ、子孫と為る)、末伝はなお是れ卯なり。

斷曰:此必雙胎,皆男子也,主八月戌日辰時生,母子清吉。何以知為雙胎?以卯為辛金之胎而得又卯為重胎,又乘春天旺氣,故知其為又胎而兼母子清吉也。何以知為兩男?蓋以卯屬震為長男,並日干上戌為河魁,干宮所屬,亦為男也。何以知八月生,因八月建酉而酉沖卯胎,戌日以戌為養神,辰日者,以辰乘來沖干之戌也。

呉師青が断じて曰く:これは一定して双胎にして、しかも両箇はみな是れ男孩にして、八月の戌日の辰時に於いて出生せん、母子はみな平安ならん。いずくんぞ双胎なるを知るや?卯是れ辛金の胎神にして、如今、伏吟は課を成し、卯の上はまた是れ卯、両重の胎神は相疊し、また春天の旺気を乗ずればにて、故に双胎にして而も母子は清吉なりと断ず。いずくんぞ両箇の男孩なるを知るや?卯は八卦に於いて震に属し、震は長男と為る。再加ふるに日干の上の戌是れ「河魁」にして、乾宮の象に属し、もまた男を主る。いずくんぞ八月に生ずるを知るや?八月の月建是れ酉にして、酉はまさに卯のこの胎神を冲すればにて。戌日と説くは、戌が養神なればにて。辰時と説くは、辰が來たりて日干の上の戌を冲すればにて。

養神在戌,不是辛日之養而是卯支日之養也。俟辰時沖干上之戌,在此則謂沖動卯支日之養是也。後學添解曰:辰即為卯沖動養神而亦可為辛日之養神取,斷辰時養也。

補釋す:ここに説く所の養神の戌に在るは、並びて辛日の養神に非ず、而も日支の卯の養神なり。須く辰時の來たりて日干の上の戌を冲するを待ちて、初めて卯支の養神を冲動したと算すを得る、故に辰時に定む。後学はまた一解を補う:辰は既に卯のために養神を冲動するを能わずば、もまた妨げず直接に看て辛日の養神と作して以て取る、同じく辰時と断作す。

伏吟課・占病(己丑年八月・庚戌日)

己丑年八月立秋午將,庚戌日壬午時,甲辰旬,占病,伏吟、玄胎。 龍空 勾 巳午未申 虎 玄玄蛇蛇 兄 戊申 虎 六 辰 酉 常 戌戌申申 財 甲寅 蛇 朱 卯 戌 玄 戌戌申庚 官 乙巳 勾 蛇 寅丑子亥 陰 貴後

己丑年の八月、立秋の後、月将は「勝光」午を用う。庚戌日・壬午時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。問う所は病なり。課体は「伏吟」「玄胎」と為る——月将の午はまさに占時の午に加わり、天地の二盤は重合して動かず。四課は:庚は申宮に寄し、申の上はなお是れ申にして、第一課と為る(申は「騰蛇」を乗ず)。申の上はまた是れ申にして、第二課と為る。日支の戌の上はなお是れ戌にして、第三・第四課と為る(戌は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の申(遁干は戊申、「白虎」を乗じ、庚日に於いては兄弟)、中伝の寅(「騰蛇」を乗じ、妻財と為り、まさに旬空に落つ)、末伝の巳(遁干は乙巳、「勾陳」を乗じ、官星と為る)。

斷:此課不利占病,丁巳日必死。蓋因申為庚之祿,又為戌日之馬,兩皆發用入傳,中傳寅為庚日之絕又為旬空,病人見驛馬乃神氣出遊象。三傳玄胎,主別處投胎之象。申為白虎臨日發用,巳為官鬼克干,而傳又無天醫,故以丁巳日決之。

呉師青が断じて曰く:この一課を用いて病を占うは最も利ならず、丁巳日に到れば必ず死せん。何を以てせん?申は既に庚の禄神にして、また是れ戌日の駅馬にして、両様はみな三伝に進み入りて而も発用す。中伝の寅はまさに庚日の絶地にして、また旬空に落つ。病人が駅馬を見るは、是れ神気の体を離れて出游するの象なり。三伝はまた「玄胎」を成す、主として別の処へ往きて投胎し往かんとす。申は「白虎」を乗じて日に臨み発用し、巳は官鬼と作して來たりて日干を克す、而も三伝の中は偏偏として天医無し——故に丁巳日に在りと断定す。

天巫: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯

ここに附出するは是れ天巫の神にして、亦即是ち医薬を主るの星なり、月に按じて順行す:正月は辰に在り、二月は巳に在り、三月は午に在り、四月は未に在り、五月は申に在り、六月は酉に在り、七月は戌に在り、八月は亥に在り、九月は子に在り、十月は丑に在り、十一月は寅に在り、十二月は卯に在り。本課は八月に占う、天巫は亥に応ずべし、而も三伝の申・寅・巳の裡にそれ無し、故に伝中に天医無く、病に救うべき無しと説く。

十一、返吟課

返吟者,乃子加午、卯加酉,諸神各加沖射之位也。課中克之少者,以重審、元首取用,克之多干,以知一、涉害取用。三傳初末相同而沖乎中傳也。若夫丁未、己示、辛未、丁丑、己丑、辛丑四課無克,乃名無依,以支神之井欄沖射上所得之神以為初傳,而日支所乘為中傳,日干所乘為末傳。夫井欄者,以丑沖巳,未沖亥也。返吟卦,主凡事不定,反覆不寧。

「返吟課」是れ子が午に加わり、卯が酉に加わりて、天盤の諸神は各々に自己と相冲するの位の上に加わるの課なり。課中の克処の少きは、なお重審・元首の法に按じて取用す。克処の多きは、則ち知一・渉害の法に按じて取用す。その三伝是れ初伝と末伝とが同一支にして、而も中伝は恰好として初末と相冲す。丁未・己未・辛未・丁丑・己丑・辛丑のこれらの干支が位を同じくするの日に至りては、四課は全く克無し、彼れは就ち「無依」と叫び、須く日支の「井欄」の冲射する所の上より得來るの神を取りて初伝と為し、日支の乗ずる所の神を以て中伝と為し、日干の乗ずる所の神を以て末伝と為すべし。所谓の井欄とは、就ち丑と巳、未と亥とのこの両組の相冲の位なり。返吟課はおよそ事の定まらず、反復して寧ならざるを主る。

返吟課・占功名(甲戌年二月・戊辰日)

甲戌年二月春分戌將,戊辰日丙辰時,甲子旬,占功名,反吟、玄胎。 蛇貴 朱 亥子丑寅 后 玄六 常朱 父 己巳 常 六 戌 卯 陰 辰戌 巳亥 財 乙亥 朱 勾 酉 辰 玄 戌辰 亥戊 父 己巳 常 青 申未午巳 常 空虎

甲戌年の二月、春分の後、月将は「河魁」戌を用う。戊辰日・丙辰時に来たりて占う、甲子旬に属す(旬空は戌・亥に在り)。占う所是れ功名なり。課体は「返吟」「玄胎」と為る——月将の戌は占時の辰の上に加わり、天地の二盤は各々に相冲す、故に返吟と成る。四課は:戊は巳宮に寄し、巳の上に亥を乗じ、第一課と為る(亥は「朱雀」を乗ず)。亥の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「太常」を乗ず)。日支の辰の上に戌を乗じ、第三課と為る(戌は「六合」を乗ず)。戌の上に辰を乗じ、第四課と為る(辰は「玄武」を乗ず)。三伝は初伝の巳(遁干は己巳、「太常」を乗じ、戊日に於いては父母)、中伝の亥(「朱雀」を乗じ、妻財と為り、まさに旬空に落つ)、末伝はなお是れ巳なり。

斷曰;素所占者皆不許中,惟此君必中高魁。曰:何也?蓋因戊日返吟,是巳為日德而加亥是德入天門,況且三傳又為發用,更兼丑為戊之陽貴,地盤未為陰貴,而丑加未位,是兩貴令合,辰為斗罡,又為二月之五鬼,而斗鬼合成魁字,是以必中高魁,不須疑慮沖剋生空,必荷聖恩之象。及發榜后王公祖三公子偕來相顧,乃長興周仲璉先生也。

呉師青が断じて曰く:向来に我が人に替わりて科名を占うは、多半は人の中るを許さず、惟独にこの一位は必ず高魁に中らん。人ありて問う:何を以てせん?戊日は返吟を成し、巳是れ戊の日徳にして而も亥の上に加わる、まさに「徳は天門に入る」なり。何况やそれはまた三伝の発用に当たる。さらに丑是れ戊の陽貴にして、地盤の未是れその陰貴にして、如今、丑は未位に加わり、両位の貴人は恰恰として會合す。辰是れ「斗罡」にして、また是れ二月の五鬼にして、斗と鬼との両字を合わせ起こせばまさに一箇の「魁」字を成す——故に彼が必ず高魁に中るを断ず。冲・克・生・空のこれらに至りては、疑慮するに及ばず、此の課は分明としてまさに聖恩を承受せんとするの象なり。榜を發するの後に到りて、王公祖の家の三位の公子が一同に來訪し、初めてこの一課は長興の周仲璉先生に替わりて占いし所なるを知りき。

此返吟涉害取用。 五鬼: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 午 辰 寅 酉 卯 申 丑 巳 子 亥 未 戌

この一課は是れ返吟なりといえども、取用はなお渉害の法に照らす。引く所の五鬼の神は月に按じて取る:正月は午に在り、二月は辰に在り、三月は寅に在り、四月は酉に在り、五月は卯に在り、六月は申に在り、七月は丑に在り、八月は巳に在り、九月は子に在り、十月は亥に在り、十一月は未に在り、十二月は戌に在り。本課は二月に占う、五鬼はまさに辰の上に在り、「斗罡」と位を同じくす、故に「魁」字の象を合成す。

十二、八専課

八專者,謂干支同處一位也。如丁未日,丁成未位,是干支同處一位也,則四課轉成二課,課內有克者,仍從賊克、比用、涉害三法取用。若無克干,則不復取遙克之法,因干支同位不遙也。即用八專之法,如陽日則順從干上陽神得三而止,陰日則逆從支上陰神得三而止,是為發用也。若中末二傳,概用日干上臨神為用也。八專卦主淫泆。

「八専課」是れ日干と日支とが同一の宮位に寄居するの課を指す。譬えば丁未日、丁はまさに未位に寄し、干支は同じく一宮に処す、此に於いて四課は并びて両課と成る。課内に若し克あらば、なお賊克・比用・渉害のこの三法に照らして取用す。若し神の来たりて日干を克する無からば、便ちさらに遥克の法を取らず、干支は位を同じくして、いわゆる「遥」ある無ければにて。この時に便ち八専の専法を用う:陽日は日干の上の陽神より起こりて、順に数えて第三位に到るを以て止めり。陰日は日支の上の陰神より起こりて、逆に数えて第三位に到るを以て止めり、得る所のは便ち発用なり。中伝・末伝に至りては、一概に日干の上に臨む所の神を取る。八専課は男女の淫佚・不正を主る。

何為陽日順從干上陽神得三而止?如庚陽日,庚上加丑,丑是庚上之陽神則從丑起順數至第三位是卯以為用也。何為陰日逆從支上陰神得三而止?如丁未陰日,未支上加辰,辰是未支上之陰神,如地盤辰位加丑,丑是未支上之陰神,則從丑之陰神起逆數至第三位是亥,以亥為用也。餘可推。

何を陽日は日干の上の陽神より順に数えて三位と叫ぶや?譬えば庚是れ陽日にして、庚の上に丑を加え、丑は就ち干上の陽神にして、丑より起こりて順に数えて第三位に到る是れ卯、便ち卯を以て発用と為す。何を陰日は日支の上の陰神より逆に数えて三位と叫ぶや?譬えば丁未是れ陰日にして、未支の上に辰を加え、辰の上にさらに丑を加え、この丑は初めて未支の陰神なり。此に於いて丑より起こりて逆に数えて第三位に到る是れ亥、便ち亥を以て発用と為す。其余は此に照らして類推せよ。

八専課・占功名(辛未年四月・己未日)

辛未年四月立夏酉將,己未日戊辰時,甲寅旬,占功名,八專、絕嗣、鑄印。 蛇貴 朱 戌亥子丑 后 白貴 虎貴 父 丁巳 虎 六 酉 寅 陰 巳子 巳子 兄 壬戌 朱 勾 申 卯 玄 子未 子己 鬼 乙卯 玄 龍 未午巳辰 常 空虎

辛未年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。己未日・戊辰時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。占う所是れ功名なり。課体は「八専」「絶嗣」「鋳印」と為る——己は未宮に寄して而も日支はまさに未、干支は同じく一位に処す、故に八専と成る。四課は:己は未に寄し、未の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「貴人」を乗ず)。子の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「白虎」を乗ず)。第三・第四課は前の両課と相同じ。三伝は初伝の巳(遁干は丁巳、「白虎」を乗じ、己日に於いては父母)、中伝の戌(遁干は壬戌、「朱雀」を乗じ、兄弟と為る)、末伝の卯(遁干は乙卯、「玄武」を乗じ、官鬼と為る)。

斷曰:居官主月內遷轉,但難以久任。蓋因月建巳為白虎,未日巳為驛馬,俱為發用,其力更見雄矣。又戌加巳位為鑄印,是鑄印乘軒其意即乘驛馬,定應遷轉。但嫌貴臨空害,故難以久任也。後果如占。 此八專以涉害為用。

呉師青が断じて曰く:官を做る人が此の課を占得れば、本月の内に便ち遷転あらん、ただこの一任は長く做るを得ず。何を以てせん?四月の月建は巳に在り、巳の上はまた「白虎」を乗じ、而も巳はさらに未日の駅馬にして、三様は一処に湊りて而も発用に当たる、力量は自然に雄厚なり。さらに戌は巳位に加わりて「鋳印」と成り、鋳印はまた軒車を乗ず——所谓の軒を乗ずるとは、就ち駅馬を乗ずるにして、一定して升遷の上に応ずべし。惜しむらくは貴人は空亡に臨みて而も害を受く、故に任を久しゅうすること難し。後來に果して占う所の如くなりき。この一課の八専は、取用は是れ渉害の法に照らす。

起祿例 甲祿到寅,乙祿到卯不居卯而居辰,丙戊祿到巳,丁己祿居午不居午而居未,庚祿到申,辛祿到酉不居酉而居戌,壬祿到亥,癸祿到子不居子而居丑。 祿也者,即五行之臨官也。陽干有力,陰干實無力。故陽干居寅申巳亥之臨官方,而陰干實居辰戌丑未之冠帶方也。 起驛馬例 申子辰馬居寅,寅午戌馬居申,亥卯未馬居巳,巳酉丑馬居亥。

禄神の起例を附す:甲禄は寅に在り。乙禄は本は卯に在るといえども、卯に居らずして而も辰に居る。丙・戊禄は巳に在り。丁・己禄は本は午に在る、却って午に居らずして而も未に居る。庚禄は申に在り。辛禄は本は酉に在る、酉に居らずして而も戌に居る。壬禄は亥に在り。癸禄は本は子に在る、子に居らずして而も丑に居る。所谓の禄とは、就ち五行の臨官の地なり。陽干は力あり、陰干は其実は力無し、故に陽干は寅申巳亥のこれらの臨官の方に占住し、陰干は実際はただ辰戌丑未の冠帯の方に落ちたるなり。さらに駅馬の起例を附す:申子辰の局は駅馬は寅に在り、寅午戌の局は申に在り、亥卯未の局は巳に在り、巳酉丑の局は亥に在り。

八専課・占功名(辛巳年十月・己未日)

辛巳年十月小雪寅將,己未日癸酉時,甲寅旬,占功名,八專、鑄印、絕嗣。 蛇貴 朱 戌亥子丑 后 虎貴 虎貴 父 丁巳 虎 六 酉 寅 陰 巳子 巳子 兄 壬戌 朱 勾 申 卯 玄 子未 子己 鬼 乙卯 陰 龍 未午巳辰 常 空虎

辛巳年の十月、小雪の後、月将は「功曹」寅を用う。己未日・癸酉時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。占う所是れ功名なり。課体は「八専」「鋳印」「絶嗣」と為る。四課は:己は未に寄して而も日支もまた是れ未、未の上に子を乗じ、第一課と為る(子は「貴人」を乗ず)。子の上に巳を乗じ、第二課と為る(巳は「白虎」を乗ず)。第三・第四課は前の両課と相同じ。三伝は初伝の巳(遁干は丁巳、「白虎」を乗じ、己日に於いては父母)、中伝の戌(遁干は壬戌、「朱雀」を乗じ、兄弟と為る)、末伝の卯(遁干は乙卯、「太陰」を乗じ、官鬼と為る)。

斷曰:仲冬月令必有起官之徵。曰:何以見之?干上貴人雖空,幸貴人屬土而臨未土為氣進,交仲冬子水司令,填實旬空矣。又喜為巳白虎,巳為未日之馬,發用作歲君生日干。又巳日丑為日墓而加申位,是己日之丑墓而覆己日之申長生也。未日辰為支墓而辰加亥位,是未日之辰墓而覆未日之亥長生也。主已廢復興之象。起官何疑?後果然。凡有官君子得此,定主遷官轉職,面君奏事。次年冬,推補兵部車駕司。

呉師青が断じて曰く:仲冬の時節に到れば、必ず復起して官を為るの兆あらん。人ありて問う:何を以て見得せんや?日干の上の貴人は空亡に落つといえども、好し、貴人は土に属して而も未土の上に臨み、まさに進気を得たり。一たび仲冬の子水が令に当たるに交れば、旬空は便ち填実せらるるを得ん。さらに巳の上に「白虎」を乗ずるを喜び、而も巳はまた未日の駅馬にして、発用の神はさらに兼ねて太歳と作して來たりて日干を生ず。また己日の墓は丑に在り、丑は申位の上に加わる、是れ己日の丑墓が己日の長生の申の上に反覆するなり。未日の支墓は辰に在り、辰は亥位の上に加わる、もまた是れ未日の辰墓が未日の長生の亥の上に反覆するなり——これらはみな已に廃して而も復興するの象なり、官を起すにさらに何の疑いかあらん。後來に果して此の如くなりき。およそ官身ある人がこの一課を得れば、一定して官を遷し職を轉じ、君に面して事を奏するを主る。第二年の冬天に、彼は就ち兵部車駕司の官に推補せらる。

此八專以涉害取用。 日墓: 日:甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 未 戌 戌 丑 戌 丑 丑 辰 辰 未 即十干陰陽順逆之墓也。 支墓: 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥

この一課の八専は、取用は同じく渉害の法に照らす。日墓の取法を附す:甲日の墓は未に在り、乙日は戌に在り、丙日は戌に在り、丁日は丑に在り、戊日は戌に在り、己日は丑に在り、庚日は丑に在り、辛日は辰に在り、壬日は辰に在り、癸日は未に在り——これは就ち十天干を陰陽・順逆に按じて推出したるの墓庫なり。支墓に至りては、原書はただ十二地支の一行を列出して而も相対応するの墓位を缺く、三合局に依りて取るべし:申子辰の水局は墓は辰に在り、亥卯未の木局は墓は未に在り、寅午戌の火局は墓は戌に在り、巳酉丑の金局は墓は丑に在り。

八専課・占城池安危(甲申年四月・庚申日)

甲申年四月立夏酉將,庚申日庚辰時,甲寅旬,占安危,八專。 朱蛇 六 戌亥子丑 貴 白貴 白貴 財 乙卯 陰 勾 酉 寅 后 午丑 午丑 父 乙丑 貴 青 申 卯 陰 丑申 丑庚 父 乙丑 貴 空 未午巳辰 玄 虎常

甲申年の四月、立夏の後、月将は「従魁」酉を用う。庚申日・庚辰時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。占う所是れ安危なり。課体は「八専」と為る——庚は申宮に寄して而も日支はまさに申、干支は同じく一位に処す。月将の酉は占時の辰の上に加わる。四課は:申の上に丑を乗じ、第一課と為る(丑は「貴人」を乗ず)。丑の上に午を乗じ、第二課と為る(午は「白虎」を乗ず)。第三・第四課は前の両課と相同じ。三伝は初伝の卯(遁干は乙卯、「太陰」を乗じ、庚日に於いては妻財)、中伝の丑(「貴人」を乗じ、父母と為り、まさに旬空に落つ)、末伝はなお是れ丑なり。

斷曰:賊自西山出奇,先攻西南後攻東北,且有凶變之虞。蓋因卯為賊符加戌發用,而克中末干支二貴人,且未為天空臨寅,此地疏虞,賊必乘空而入,陰神午為干支之陰神為白虎克干支。後果李賊攻城,內有開門出降,先帝自縊。

呉師青が断じて曰く:賊兵は西山より奇兵を出だして來たらん、先ず西南を攻め、後に東北を攻め、しかも凶変を出ださんと要す。何を以てせん?卯是れ賊符にして而も戌の上に加わりて発用し、頭を回し來たりて中伝・末伝の中の日干・日支の乗ずる所の両位の貴人を克す。未の上は「天空」を乗じて而も寅に臨む、この一帯は防守は空虚にして、賊人は必定して虚に乗じて入らん。日干・日支の陰神是れ午にして、午の上に「白虎」を乗じて來たりて干支を克す。後來に李自成は果して城を攻め、城裡に人ありて門を開きて投降し、先帝は自縊して国に殉じき。

此課以八專取用。先攻西南因未居西南而天空在未,後攻東北因未為空加寅而寅居東北也。

この一課は八専の法に依りて取用す。何を以て先ず西南を攻むと断ずや?未が西南に居り、而も「天空」はまさに未に落つればにて。何を以て後に東北を攻むと断ずや?未は既に空に落ちてまた寅の上に加わればにて、而も寅はまさに東北に居る。

八専課・携妻子遠行(庚寅年五月・庚申日)

庚寅年五月芒種申將,庚申日丁丑時,甲寅旬,占同妻子遠行吉凶若何,八專、絕嗣。 貴后 蛇 子丑寅卯 陰 六陰六陰 父戌六 朱 亥 辰 玄 戌卯戌卯 官巳常 六 戌 巳 常 卯申卯申 子子蛇 勾 酉申未午 虎 青空

庚寅年の五月、芒種の後、月将は「伝送」申を用う。庚申日・丁丑時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。占うは妻子児女を帶て遠行するの吉凶の如何なり。課体は「八専」「絶嗣」と為る。月将の申は占時の丑の上に加わる。四課は:庚は申に寄して而も日支もまた是れ申、申の上に卯を乗じ、第一課と為る(卯は「太陰」を乗ず)。卯の上に戌を乗じ、第二課と為る(戌は「六合」を乗ず)。第三・第四課は前の両課と相同じ。三伝は初伝の戌(「六合」を乗じ、庚日に於いては父母)、中伝の巳(「太常」を乗じ、官星と為る)、末伝の子(「騰蛇」を乗じ、子孫と為り、まさに旬空に落つ)。

斷:男女遠行俱不得意,中途被劫,死於他鄉,有沉溺破舟之虞。蓋因男干庚居申位為身而加丑宮,是庚身入丑,但丑為庚之墓,又為旬中之空。女支申加丑,亦是臨墓臨空,中傳巳,申日之劫煞刑剋日支,末傳子為庚之死,巳為庚之生,而子加巳位,是地盤生處而載天盤之死氣也。又子巳相加,合成死字。且戌加卯發用,是河井相加,卯受干克,主車船破壞,其禍必矣。近江西百餘里,男女五人被盜而死。

呉師青が断じて曰く:この一家の男女の遠行はみな称心ならず、途中に於いて劫せられ、異郷に於いて死し、さらに船を翻して水に落つるの危険あらん。何を以てせん?男方は日干の庚を以て主と為し、庚は申に寄して而も申を以て身と為す、如今、申は丑宮に加わる——庚の身は丑に入り、丑は既に庚の墓庫にして、またまさに旬空に落つ。女方は日支の申を以て主と為し、申は同じく丑の上に加わる、もまた是れ墓に臨みてまた空に臨むなり。中伝の巳是れ申日の劫煞にして、頭を回し來たりて日支を刑克す。末伝の子是れ庚の死地にして、而も巳是れ庚の長生にして、如今、子は巳位の上に加わる、まさに地盤の長生の処にして却って天盤の死気を載す。何况や子・巳の両字は相疊して、合せて一箇の「死」字を成す。さらに戌は卯に加わりて発用し、河魁と井欄とが相加わり、卯はまた日干に克せられん、車船の破壊するを主る——この一場の禍事は免れざらん。後來に江西を離るること一百余里の処に於いて、一行の五口の男女は強盗に殺害せらる。

此八專以知一取用。何為不取申上之卯?因申上之卯因庚日屬陽,所以不取申之卯而取卯上之戌也。 劫煞:申子辰日巳,巳酉丑日寅,寅午戌日亥,亥卯未日申。

この一課の八専は、取用は是れ知一の法に照らす。何を以て申の上の卯を取らざるや?庚日は陽に属し、須く陽支を取るべし、卯是れ陰支なり、故に申の上の卯を捨掉して而も卯の上の戌を取る。劫煞の取法を附す:申子辰日の劫煞は巳に在り、巳酉丑日は寅に在り、寅午戌日は亥に在り、亥卯未日は申に在り。本課是れ申日にして、劫煞はまさに巳に在り、恰好として中伝に落つ。

八専課・占病(辛卯年二月・丁未日)

辛卯年二月春分戌將,丁未癸卯時,甲辰旬,占病,八專。 朱六 蛇 子丑寅卯 勾 陰六陰六 財 己酉 陰 貴 亥 辰 龍 酉寅酉寅 子 甲辰 青 后 戌 巳 空 寅未寅丁 鬼 辛亥 貴 陰 酉申未午 虎 玄常

辛卯年の二月、春分の後、月将は「河魁」戌を用う。丁未日・癸卯時に来たりて占う、甲辰旬に属す(旬空は寅・卯に在り)。問う所是れ病なり。課体は「八専」と為る——丁は未宮に寄して而も日支はまさに未、干支は同じく一位に処す。月将の戌は占時の卯の上に加わる。四課は:未の上に寅を乗じ、第一課と為る(寅は「六合」を乗ず)。寅の上に酉を乗じ、第二課と為る(酉は「太陰」を乗ず)。第三・第四課は前の両課と相同じ。三伝は初伝の酉(遁干は己酉、「太陰」を乗じ、丁日に於いては妻財)、中伝の辰(遁干は甲辰、「青竜」を乗じ、子孫と為る)、末伝の亥(遁干は辛亥、「貴人」を乗じ、官鬼と為る)。

斷:此病主手足不舉,全無一點生氣,因午為丁之祿而臨亥,為丁火四大長生在寅,絕在亥,是丁之日祿而臨亥之絕地也,巳為未日之馬而加戌位,是巳馬入戌墓。又行年游魂,子加巳位,合成死字樣,三傳酉為丁火四長生之死。酉載辰為墓鄉,亥為丁之絕地,安能有救乎?何以病在手足?因卯加申、戌加卯,故知主風癲發搐之症。應在何日?久病應卯字,卯加申,是申日子時死矣。

呉師青が断じて曰く:この病人は手腳を舉げ來ることを得ず、身上に一点の生気も無し。午是れ丁の禄神にして、如今、亥の上に臨む——丁火の長生は寅に在り、絶地は亥に在り、日禄は偏偏として絶地に落ちたればにて。巳是れ未日の駅馬にして、却って戌位の上に加わる、是れ駅馬の墓庫に入るなり。さらに行年は「游魂」を成すを看れば、子は巳位に加わり、両字は合せて一箇の「死」字を成す。三伝の中の酉は、まさに丁火の十二運の裡の死地なり。酉の上はまた辰のこの墓郷を載し、亥は則ち丁の絶地なり——さらに何の救あるを得んや。何を以て病は手足に在ると曰うや?卯は申に加わり、戌は卯に加わればにて、故に是れ風癱・抽搐の一類の症候なるを知る。いずれの一天に応ずべきや?久病は須く「卯」の字の上に応ずべし、卯は申に加わる、故に申日の子時に身亡ると断ず。

此八專以涉害取用。

この一課の八専は、取用は是れ渉害の法に照らす。

八専課・聞鳩鳴占雨(庚寅年五月・甲寅日)

庚寅年五月甲寅日丁卯時,因天氣亢旱,聞鳩鳴,占一課,看有雨否,絕嗣、八專。 朱蛇 六 戌 亥 子 丑 貴 勾 酉 寅 后 蛇空蛇空 父 甲子 蛇 龍 申 卯 陰 子未子未 子 丁巳 虎 空 未 午 巳 辰 玄 未寅未甲 財 壬戌 六 虎常

庚寅年の五月、甲寅日・丁卯時に来たりて占う、甲寅旬に属す(旬空は子・丑に在り)。当時は天は久しく雨降らず、斑鳩の叫ぶを聴きて、便ち一課を起して雨の有りや無しやを看る。課体は「絶嗣」「八専」と為る——甲は寅宮に寄して而も日支はまさに寅、干支は同じく一位に処す。四課は:寅の上に未を乗じ、第一課と為る(未は「天空」を乗ず)。未の上に子を乗じ、第二課と為る(子は「騰蛇」を乗ず)。第三・第四課は前の両課と相同じ。三伝は初伝の子(遁干は甲子、「騰蛇」を乗じ、甲日に於いては父母、まさに旬空に落つ)、中伝の巳(遁干は丁巳、「白虎」を乗じ、子孫と為る)、末伝の戌(遁干は壬戌、「六合」を乗じ、妻財と為る)。

斷曰:鳩雖喚雨,此課乃風大雨小之象。蓋以子為神后發用旬空,中傳巳為白虎,四月巳為風殺旬丁,又未為風伯臨干,而未又臨日支會寅,寅中有箕宿好風。主今日有風?今夜子時填實旬空,主有微雨?因休廢空亡,故略灑塵而已。

呉師青が断じて曰く:斑鳩は雨を喚ぶといえども、この一課は却って風は大にして雨は小の象なり。発用の子是れ「神后」にして而も旬空に落つればにて。中伝の巳は「白虎」を乗じ、四月の風煞もまた巳に在り、さらに旬丁を帶ぶ。未是れ風伯にして而も日干の上に臨み、未はまた日支に臨みて寅に會着し、而も寅宮の裡には風を好むの箕宿あり。故に今天は必定して風を起さん。今夜の子時に到りて旬空を填実して、初めて一点の小雨あらん。ただ発用の気は休廃してまた空亡に値すればにて、あの点の雨は不過に些かの塵土を灑ぐるのみなり。

此課以知一取用。 風伯: 月:正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 申 未 午 巳 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 大六壬存驗卷終

この一課の取用は知一の法に照らす。末後にさらに風伯の月建の起例を附す:正月は申に在り、二月は未に在り、三月は午に在り、四月は巳に在り、五月は辰に在り、六月は卯に在り、七月は寅に在り、八月は丑に在り、九月は子に在り、十月は亥に在り、十一月は戌に在り、十二月は酉に在り。全書はここに至りて一段落を告ぐ、《大六壬存驗》の一卷は終る。

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