Libo

六壬粹言

清 · 刘赤江(慕农)

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

八卦の書は伏羲の画卦に始まり、周文王の手で六十四卦の体系へと推演された;六壬の術は黄帝に受け継がれ、姜太公の手で世に伝えられた。両家は旗鼓相…

大六壬典籍

まず起課と三伝を発する機械的な流れを確実にしてから、課体と神煞に入る。起課を飛ばして断語だけ読んでも、書中の例を自分で再現できない。

六壬粹言・自序

八卦書自伏羲,而文王演之。六壬受於黃帝,而太公傳之。旗鼓相當,功力悉敵也。自各秘其術,言人人殊,世所行者惟《大全》中之《畢法》,《指南》中之《會篡》,如車之有軌。然《畢法》則隨手拈來,意盡而止。《會篡》則引而不發,未放厥詞。餘殫精竭慮,寒暑不輟者七載,見前人一詞之善,一簡之合,即捃摭焉而納之於其中,分匯推移,理其部署。時有稍露隙明,暢申微義,亦不過引而伸之,觸類而長之,以求斯理之明徹而止,而不敢以自用自專者忝其間也。稿凡三易,始成是編。噫!餘之用心亦苦矣。

八卦の書は伏羲の画卦に始まり、周文王の手で六十四卦の体系へと推演された;六壬の術は黄帝に受け継がれ、姜太公の手で世に伝えられた。両家は旗鼓相当、功力に優劣がない。ところが後世の各家はそれぞれ自家の法門を秘し、言うことが人それぞれ異なり、世に行われているのは《六壬大全》に収められた《畢法賦》と《六壬指南》に収められた《会篡》の二つだけで、車に轍があるようなものだ。しかし《畢法賦》は手当たり次第に拾い上げ、意味が尽きたところで打ち止め、それ以上は語り尽くそうとしない;《会篡》は「引而発かず」――弓を満々と引き絞りながら矢を放たず、ついに言葉を明かさなかった。私はこのために心を砕き、七年の間寒暑を問わず中断しなかった。前人に一句でも善い言葉、一条でも理に合うものがあれば、採集して書中に納め、分類して集め配し、その位次を条理立てた。その間、折々に私自身がわずかに隙間の明かりを見出し、幽微な義理を暢やかに申し述べたところも、ただ前人の言葉を「引いて之を伸ばし、類に触れて之を長ず」に過ぎず、ただこの理を明徹に説き尽くすことを求めるだけで、自用自専のものを敢えてその間に加えようとはしなかった。稿を前後三度改めて、ようやくこの編が成った。ああ、私のこの苦心もまた並大抵ではなかった。

獨是斷一事,而求之義例,或有未及載者,則所謂書不盡言,言不盡意也。斷一事而執前人之成法以繩之,或有不相吻合者,則所謂學我者拙,似我者死也。輪扁以古人之書為糟粕,而自言其得心應手之妙,臣不能傳之臣之子,臣之子亦不得受之於臣。《易》曰,神而明之,存乎其人。是固非三折肱九轉丹者,不足以語斯也。余觀陳公獻先生所傳《占驗》一卷,心之靈,齒之慧,皆為印板書中之所無。郭御青先生所存數條,如老吏折獄,周折如意,斯可謂獨出心裁,而善談元理者矣。我夫子言,學有適道與立與權之分。《畢法補談》,則適道之書也。《指南匯箋》,則與立之書也。陳郭兩先生之占驗,則與權之書也。六壬之術,不外乎此矣。剞劂既成,爰舉其大略,以弁簡端。

ただ、一事を断ずるにあたり義例に依拠を求めても、書に載っていない場合に必ず出くわす――これが《周易・繋辞》のいう「書は言を尽くさず、言は意を尽くさず」である。一事を断ずるにあたり前人の成法に固執して照らし合わせても、符合しない場合に必ず出くわす――これがいわゆる「我に学ぶ者は拙、我に似る者は死」で、そっくり写す者は拙くなるだけ、一途に似せようとする者は行き詰まるしかない。《荘子・天道》の車輪を斫る輪扁は、古人の遺した書を糟粕と呼び、自らの斫輪の得心応手の妙は、臣たる者がその子に伝えることもできず、子もまた父から受けることができないと語った。《周易・繋辞》に「神にして明らかにするは、その人に存す」とある。つまりこの道理は、良医の「肱を三たび折る」ように幾度も練り、丹家の「九転」のように長く功を積んだ人でなければ、語り合えない。私は陳公献先生の伝えた《占験》一巻を見るに、心の霊妙、口の叡慧は、いずれも板に刻んだ書物の中にはないものであり;郭御青先生の残した数条は、老練な獄吏の判事のように周旋曲折して意のままで、まさに独創の才で玄理を善く語る人といえよう(清人は康熙帝玄燁の諱を避けたので「玄」を「元」と作る)。孔夫子は、学に「適道」「与立」「与権」の三層の区別があると言った。《畢法補談》は「適道」の層の書で、人を正道に導く;《指南匯箋》は「与立」の層の書で、人を立たしめる;陳・郭両先生の占験は「与権」の層の書で、事に臨んで変通させる。六壬という術数は、この三層を出ない。刻版がすでに完成したので、その大略を挙げて巻首に記す。

道光六年歲次丙戌夏至前三日,蛟門劉赤江慕農甫書於荊門之知止小舍。

道光六年、干支の紀年が丙戌のこの年、夏至の三日前、蛟門の人劉赤江、字は慕農、荊門の任地の「知止小舎」にて書す。道光六年はすなわち西暦一八二六年;蛟門は著者の籍貫、荊門は今の湖北にあり、「知止小舎」はその書斎の号で、《大学》の「止るを知りて而後定まる」の意を取っている。

巻一・辨非十則

月将第一

用月將之法,諸書皆以每月中氣為過宮。每月中氣者,即太陽過宮所躔之辰也。其法至精至確。乃有用月令合神者,未免自我作古,似是而非。至姚廣孝用河圖生成之數,陽從生數,陰從成數,因其數而超之,創為異說,更屬荒唐,斷不可從。

「月将」を配する方法は、諸家の書いずれも毎月の中気を太陽過宮の期とする。いわゆる毎月の中気とは、太陽が黄道十二宮を越える際に躔するあの一つの地支のこと:たとえば雨水の後に太陽が亥宮に入れば「登明」亥将を用い、春分の後に戌宮に入れば「河魁」戌将を用い、以下もこれに準ずる。この方法は最も精密で最も確かで、取りうる。ところが「月令合神」を月将に充てる者がある――すなわち当月の月建の六合の神を取り、正月建寅なら亥を、二月建卯なら戌を用いる――これはみずから新法を立て己意で風気を開くに等しく、見た目はもっともらしいが実は違う。明初の姚広孝が《河図》の生数成数で推したことについては:陽干陽支は一二三四五の生数に従い、陰干陰支は六七八九十の成数に従い、その数にしたがって幾位かを超えて、別に異説を創ったが、さらに荒唐であり、断じて従うべからず。月将を取るには太陽の実際の躔次の一条を認めるだけで、他に法はない。

十干貴人第二

十干貴神,《通龜》、《訂訛》諸書,皆甲戊庚用丑未,六辛用寅午。而《曾門》、《金匱》等書,甲戊用丑未,庚辛用寅午,相為互異。查《協紀》一書,雖與此又異,而甲戊庚俱用丑未,則同。子平中天乙貴人,亦甲戊庚同用丑未,可知《通龜》所用,確乎其不可易矣。

十天干はそれぞれ自己の「天乙貴神」を配する。《六壬通亀》《六壬訂訛》系の書は、いずれも甲・戊・庚の三干に丑未を用い、辛の六日には寅午を用いるとする;一方《曽門》《金匱》系の書は、甲・戊に丑未を用い、庚・辛をともに寅午に用いるとし、両家はまさに「庚」の一干で相違している。《協紀辨方書》の所載を査すれば、上の二家とはまた出入りがあるが、甲・戊・庚をともに丑未に用いる点は同じである。さらに子平命理の天乙貴人を見ても、甲・戊・庚がともに丑未を用いる。よって《通亀》の取った一套は、確かで改め難い。凡そ「貴人」を起つには、甲・戊・庚を一律に丑未の両宮に安じ、「庚辛がともに寅午を用いる」という説に迷わされてはならない。

旦暮貴人第三

旦暮貴人即陰陽貴人也,如得卯辰巳午未申六時,則用陽貴,得酉戌亥子丑寅六時,則用陰貴。此法極為妥當,乃有日占即得夜時,亦用日貴;夜占即得日時,亦用夜貴。如此則日占者多,夜占者少,未免偏而不全。又有謂晝夜有長短,晨昏有早晚,以日出日入之時,定旦暮貴人者,更屬刻舟求劍矣。

「旦暮貴人」とは陽貴人と陰貴人のことである。占時が卯・辰・巳・午・未・申の昼に属する六時に落ちれば陽貴を用い、酉・戌・亥・子・丑・寅の夜に属する六時に落ちれば陰貴を用いる。この方法は極めて妥当である。ところがある人は、昼に占いに来れば、たとえ得たのが夜時でも一律に昼貴を用い、夜に占いに来れば、たとえ得たのが昼時でも一律に夜貴を用いると主張する。こうすれば、昼に占う者はもともと多く夜に占う者はもともと少ないので、昼貴を用いる機会が夜貴を圧倒し、一方に偏して周到でない。また白昼黑夜に長短があり、明け暮れに早晩があるから、当地の日出入の実際の時刻で旦暮貴人を定めるべきだという者もいるが、それはさらに「刻舟求剣」である――貴人の昼夜の分は、十二時辰の定分を認めるのであって、節気に従って伸縮する日影ではない。

五行十干生墓第四

起長生日墓之法,有五行十干之別。五行則不論陰陽,一例順行。十干則分陰陽順逆,陽之死地,即陰之生地。如此用則十二神中之臨官,即係日之祿神。日祿不錯,不知此法乃子平家所用,六壬向無此類。查陳公獻郭御青二先生所存占驗之課,俱用五行生墓,而不用十干生墓,其應如響,即此以觀,可以知所適從矣。

「長生」を起し日の「墓」を定める法には、五行で推すものと十干で推すものの二種の区別がある。五行で推せば陰陽を分かたず、一律に順行する:木は亥に長生し、火は寅に長生し、金は巳に長生し、水と土は申に長生し、陰陽は同じ路を歩む。十干で推せば陰陽を分かち順逆を別つ:陽干は順行、陰干は逆行し、陽干の死地はまさに陰干の生地である――たとえば甲は午に死し乙は午に長生する。後の用法によれば、十二運の「臨官」一位はちょうど本日の禄神に落ち、日禄は確かに誤りなく算される。しかし知るべきは、これは子平命家の用いるもので、六壬には従来この種の用法がないということだ。陳公献・郭御青両先生の残した占験課例を査すれば、いずれも五行生墓を用い十干生墓を用いず、而して応験は回声の答えるが如し。この一点をもって見れば、どちらの家に従うべきか、自ずと明らかである。

土墓従火第五

戊己墓神,有從水用辰者,有從火用戌者,各執一是,莫適其歸。不知六壬一書,丙戊同巳,丁己同未,旺祿等神,土即從火為用,而絕墓等神,反從水為用,不亦自相矛盾耶?故戊己斷以用戌作墓,方得其真。

戊・己の二つの土干の「墓」神をどこに安ずべきかについて、水に随って辰を用いると主張する者がある――水の墓は辰にあり、土は水と同宮だから;火に随って戌を用いると主張する者もある――火の墓は戌にあり、土は火位に寄るから。両家各々一説を執り、帰依する所がない。ところが六壬の学では、従来丙と戊はともに巳に寄り、丁と己はともに未に寄る:「旺」「禄」の類を論ずれば土は火に随って走る;もし「絶」「墓」の類を論ずるに至って土がかえって水に随うとすれば、自ら矛楯するではないか。故に戊・己の両干は断じて「戌」をもって墓とすべく、これで初めて真法を得たといえる。

渉害第六

涉害一課,取克賊之神。從地盤曆數歸於本家,以受克深者為用。經云“涉害行來本家止,多克便將用為起”是也。如涉害俱深,則取孟位上神為用,如孟位上無取,則取仲位上神為用。此古法也。近來諸家,均未用之者,然其原委,不可不知也。至擇比一法,涉於趨避,斷不可從。

「渉害」の課は、四課のうち相克相賊の神を取る。その法はこの神を天盤の臨む位置から起こし、地盤に沿って一路その本家宮位まで数え戻り、途中経る幾重の己を克する五行を見て、克を受けること深きを発用に取る。経文のいう「渉害行き来たり本家に止る、克多きは将に用て起と為す」は、まさにこの意である。もし諸神の渉害の深浅が同じなら、四孟――寅・申・巳・亥――の上に落ちる神を発用に取り改める;孟位に取るべきなければ、四仲――子・午・卯・酉――の上に落ちる神を発用に取る。これは古法である。近来の諸家はみなもはやこれを用いないが、その来龍去脈は知らないわけにはいかない。別に「擇比」の法――渉害の深浅を問わず、ただ日干と陰陽の同じ神を発用に挑む――は、すでに趨吉避凶の私意に堕ちたもので、断じて従うべからず。

別責第七

別責一課,或云皆常用天上神作初傳。剛日既取干合上神為用,柔日亦宜取支三合前位上神為用。如酉日取地盤丑位上神,非用丑也。其說似是,不知剛日主動,柔日主靜,陰陽攸分,故用亦有異,仍以古法為是。

「別責」の課は、ある人が剛日柔日を論ぜず、いずれも天盤の神を初伝に取るべきだという:剛日は日干の五合の神の寄る宮位上の神を発用に取るのだから、柔日も日支の三合の前一位の所在宮位上の神を発用に取るべきだと。たとえば酉日は柔日に属し、酉の三合の前一位は丑だから、地盤の丑位に乗ずる天盤の神を取るべきで、「丑」の字をそのまま用いるのではない。この説は一見理があるようだ。ところが剛日は動を主り柔日は静を主り、陰陽はもともと二路に分かれるので、取用の法もこれに従って別がある:剛日は天盤を取り柔日は地盤を取るは、まさに動静の異なりの現れである。やはり古法を正とする。

八専第八

八專一課,《訂訛》亦取遙克,不知伏吟干支只有二神,八專干支同處一位,伏吟課既無遙克之例,而八專何獨有取於遙克耶?且既取遙克,則古來當不設獨足一課矣。有克賊者,照舊用克賊比涉之法。如無克賊者,則用順逆三神之法為合雲。

「八専」の課について、《六壬訂訛》も「遥克」を取りうると主張する。ところが伏吟課では干支が二つの神しか残らず、八専課では干支が一宮に同処してやはり二つの神しか残らず、情形は全く同じである;伏吟課に遥克を取る成例がないのだから、八専は何をもって単独で遥克を取ろうとするのか。まして一旦遥克を許せば、古来わざわざ「独足」の課を立てるべきではなかったはずだ――独足課はまさに八専に克なく三伝が一神に帰る格局で、遥克を取りうればここに至らない。故に:八専課に克あれば、旧来通り「克賊」「比用」「渉害」の老法で取用し;克がなければ、剛日は順に三神を数え柔日は逆に三神を数える法を用いる、これが式に合う。

行年第九

行年之法,男起丙寅,女起壬申,此正法也。乃有謂男從生年旬首前三位起一歲,女從生年旬首後五位起一歲,如甲戌旬年生人,男起丙子,女起壬午。甲申旬年生人,男起丙戌,女起壬辰,六甲不同。似乎有理,細按之,全是似是而非,夫人生於寅,為歲月之首建,是以男從寅起,申者寅之對也,是以女人申起。陳公獻先生尊用此法,無不應驗,予用之亦驗,則六甲異用之說,可以置之不論矣。

「行年」を推す法は、男命は丙寅より一歳を起して順行し、女命は壬申より一歳を起して逆行する、これが正法である。ところがある人は、男命は生年の属する旬の旬首から前へ三位を数えて一歳を起し、女命は旬首から後へ五位を数えて一歳を起すと主張する。この説によれば、甲戌旬に生まれた人は男は丙子に起こり女は壬午に起こり、甲申旬に生まれた人は男は丙戌に起こり女は壬辰に起こり、六甲旬ごとに異なる。見た目は理があるようだが、詳しく按ずれば全て似是而非である。知るべきは「人は寅に生ず」――寅は一年十二月のうち最も先に建つ月であるから、男命は寅に起る;申は寅の对冲の位であるから、女命は申に起る。陳公献先生は従来この正法を遵用して験ならざるがなく、私もこれを用いて験あり。ならば「六甲各旬に起点を別に換える」の説は、置いて論ぜずともよい。

列宿分野第十

二十八宿分野,今古不同。考列宿之行,積七十年有奇,而差一度,二千一百十餘年而移一宮。堯時冬至日在虛,周在牛,漢唐宋在斗,元明在箕,至我朝嘉慶年間在箕一度,是列宿之行較堯時已經移二宮矣。

二十八宿を十二宮に配する分野は、古今同じではない。列宿の移行を考究すれば、およそ七十有余年ごとに一度を差し、二千一百十数年で一宮を挪し渡る――天文上これを「歳差」と称す。尭の時、冬至の日太陽は虚宿にあった;周代には牛宿に移り;漢・唐・宋の三代は斗宿にあり;元・明の二代は箕宿にあり;本朝嘉慶年間に至っては、すでに箕宿一度の上にある。こう算すれば、列宿の移行は尭の時に比べすでに二宮を挪し渡った。故に旧書の分野で方位・地界を断ずれば、必ず今の天象に合わず、校定し直さずにはいられない。

查《大全》所載女虛危列子宮,斗牛列丑宮云云。此乃宋代星躔,非今時躔度也。考《曆象考成》之法,分周天為三百六十度,六十分為一度。丑宮:箕一至八。子宮:斗二十二至二十三度、牛七、女十一、虛四。亥宮:虛八至九、危二十二、室七。戌宮:室八至十五、壁十三、室七。酉宮:奎十至十一、婁十二、胃十二、昴十一。申宮:昴三至八、觜О、參六。未宮:參七至十、井二十六。午:井二十七至三十、鬼四、柳十六、星四。巳宮:星五至八、張十八、翌七。辰宮;翌八至十六、軫十三、角七。卯宮:角八至十、亢十、氐十六。寅宮:氐十七、房四、心八、尾十五、箕О。共三百六十度。

《六壬大全》の所載を査すれば、女・虚・危の三宿を子宮に列し、斗・牛の二宿を丑宮に列する、等々。あれは宋代の星躔であって、当今の躔度ではない。《暦象考成》の算法によれば、周天を三百六十度に分け、毎度を六十分とし、各宮の占める宿度は以下の通り。丑宮:箕宿一度から八度。子宮:斗宿二十二度から二十三度、牛宿七度、女宿十一度、虚宿四度。亥宮:虚宿八度から九度、危宿二十二度、室宿七度。戌宮:室宿八度から十五度、壁宿十三度、また「室七」(底本は戌宮に「室」の字が再見するが、次の「室」は当に「奎」の譌、今は照録して改めず)。酉宮:奎宿十度から十一度、婁宿十二度、胃宿十二度、昴宿十一度。申宮:昴宿三度から八度、觜宿零度、参宿六度。未宮:参宿七度から十度、井宿二十六度。午宮:井宿二十七度から三十度、鬼宿四度、柳宿十六度、星宿四度。巳宮:星宿五度から八度、張宿十八度、翼宿七度(底本は「翼」を「翌」と作る)。辰宮:翼宿八度から十六度、軫宿十三度、角宿七度。卯宮:角宿八度から十度、亢宿十度、氐宿十六度。寅宮:氐宿十七度、房宿四度、心宿八度、尾宿十五度、箕宿零度。十二宮合計三百六十度。占課に「星宮分野」を論ずるには、この表に照らして取れば、本朝実測の天象に合う。

羅洪烈云,西洋曆法周天之數三百六十年餘。而太陽行度,每歲循環一周,但為至日所限,周天之度未畢,而冬至之日既至,此歲差之法所由來,是以太陽行度,始於冬至之日,終於大雪之末。每歲所躔,計差五十一秒,積至七十年間方差一度。黃道過宮,由此而異,星垣度分,今古相殊云云。但遵用新法,則經中所謂牛女乘常,斗牛相加,風伯會箕,雨師會畢諸法,均不可用矣。故仍錄古法於圖考中,而備載新法於此,以見古今之異如此而已,不可以不知也。

羅洪烈は言う:西洋暦法は周天を三百六十度有余と定める(底本は「度」を「年」と譌る);太陽の行度は毎年一周を循環するが、冬至という定点の制限を受ける――周天の度数がまだ満ちないうちに冬至の日がすでに至り、「歳差」の算法はこれに由って来る。故に太陽行度を推すには、冬至の日を起算とし、大雪の末を終わりとする。毎年の躔する位置は五十一秒を差し、七十年に積って初めて一度を差し満たす。黄道の過宮はこれによって移動し、星宿の占める度分も今古異なる、等々。ただし一概に新法を遵用すれば、経書にいう「牛女乗常」「斗牛相加」「風伯会箕」「雨師会畢」の類の取象断法は全て用いられなくなる――あの断語はみな宋代の宿度で宮に配して立てたものだから。故に本書は依然として古法を図考に録し、同時に新法をここに完整に載せ、人に古今の異なりはただこれだけと見させる。両套とも知るべく、偏廃してはならない。

巻二・畢法補談一 立課

両儀陰陽有真銓

兩儀陰陽有真銓。兩儀謂干支取課之法。先以亥子丑列北方,寅卯辰列東方,巳午未列南方,申酉戌列西方,次第布定,謂之地盤。再用月將加於占人所得之時。月將即太陽也。冬至日,日躔星紀,大吉丑將。大寒日,日躔元枵,神后子將。雨水日,日躔諏訾,登明亥將。春分日,日躔降婁,河魁戌將。穀雨日,日躔大梁,從魁酉將。小滿日,日躔實沈,傳送申將。夏至日,日躔鶉首,小吉未將。大暑日,日躔鶉火,勝光午將。處暑日,日躔鶉尾,太乙巳將。秋分日,日躔壽星,天罡辰將。霜降日,日躔大火,太沖卯將。小雪日,日躔析木,功曹寅將。

「両儀」とは、干・支で四課を起つ法のことで、一陰一陽、各々二課を出す。起課はまず定盤を布く:十二地支を方位に照らして一圏に排し、亥・子・丑を北方に列し、寅・卯・辰を東方に列し、巳・午・未を南方に列し、申・酉・戌を西方に列し、順に排定する。この一圏を「地盤」と呼び、固定して動かない。さらに当令の「月将」を求占人の占う時辰の上に加える。月将とは太陽のこと――太陽がどの宮に躔するかで、その宮の将神を取る。冬至以後、太陽は「星紀」の次に躔り、「大吉」丑将を用い;大寒以後、「玄枵」の次に躔り、「神后」子将を用い(底本は清帝の諱を避け「玄」を「元」と作る);雨水以後、「諏訿」の次に躔り、「登明」亥将を用い;春分以後、「降婁」の次に躔り、「河魁」戌将を用い;穀雨以後、「大梁」の次に躔り、「従魁」酉将を用い;小満以後、「実沈」の次に躔り、「伝送」申将を用い;夏至以後、「鶉首」の次に躔り、「小吉」未将を用い;大暑以後、「鶉火」の次に躔り、「勝光」午将を用い;処暑以後、「鶉尾」の次に躔り、「太乙」巳将を用い;秋分以後、「寿星」の次に躔り、「天罡」辰将を用い;霜降以後、「大火」の次に躔り、「太冲」卯将を用い;小雪以後、「析木」の次に躔り、「功曹」寅将を用い。十二中気は各々一将を管し、月に従って更替する。将を取るには中気過宮の一条だけを認める。

以此值月之將,加於地盤正時之上,順布十二宮,謂之天盤。再視本日之干支,甲寄寅,乙寄辰,丙戊寄巳,丁己寄未,庚寄申,辛寄戌,壬寄亥,癸寄丑。取日干寄宮上所得神為第一課,名干上陽神。再取干陽上所得之神為第二課,名干上陰神。取日支本宮上所得神為第三課,名支上陽神。再取支陽上所得神為第四課,名支上陰神。而四課於是備矣。

起課の手続きは:この当直の月将を地盤上の占時の所在する宮に圧し加え、さらに時計回りに十二支を順に一圏に敷き詰める。この活動する一層の盤を「天盤」と呼ぶ。天盤が一転定まれば、十二宮上下相圧の格局が出る。続いて本日の日干がどの宮に寄るかを見る:甲は寅に寄り、乙は辰に寄り、丙と戊はともに巳に寄り、丁と己はともに未に寄り、庚は申に寄り、辛は戌に寄り、壬は亥に寄り、癸は丑に寄る。日干の寄る宮の地盤の上に天盤の落ちる神を取って第一課とし、「干上陽神」と名づけ;さらにこの神を地盤位としてその頭上に天盤の落ちる神を取って第二課とし、「干上陰神」と名づける。転じて日支の本宮地盤の上に天盤の落ちる神を取って第三課とし、「支上陽神」と名づけ;さらに支陽神の頭上に落ちる神を取って第四課とし、「支上陰神」と名づける。ここに至って日干が二課を出し日支が二課を出し、「四課」が揃う。四課は全局の根基で、三伝はみなここから出る。

三伝初中立法推

三傳初中立法推。四課既布,則三傳宜立矣。立傳之法有九。一克賊,二比用,三涉害,四遙克,五昴星,六別責,七八專,八伏吟,九返吟。諸法俱詳後文。四課既立,則取克賊之神,立為初傳,名曰發用。取初傳位上神為中傳,中傳位上神為末傳。而三傳備矣。初傳為發端,中傳為轉移,末傳為歸結。得德祿和合等神則吉,得刑害墓克沖絕等神則凶。初吉終凶,終歸於凶,初凶終吉,終歸於吉。其旨多端,詳占法門。

四課がすでに排布されたら、続いて「三伝」を立てる。立伝の門路は全部で九種ある:一は「克賊」、二は「比用」、三は「渉害」、四は「遥克」、五は「昴星」、六は「別責」、七は「八専」、八は「伏吟」、九は「返吟」。この九法各々の条件と取法は、後文にみな詳説がある。四課が立ち定まった後、四課のうち相克相賊のあの神を挑んで「初伝」に立て、また「発用」ともいう;さらに初伝の臨む宮位の頭上に天盤の落ちる神を取って「中伝」とし、中伝の頭上に落ちる神を取って「末伝」とし、三伝はここに揃う。三伝は各々分業がある:初伝は事の発端、中伝は中途の転移、末伝は最後の帰結である。三伝上に「徳」「禄」「和」「合」の類の神を得れば吉と断じ、「刑」「害」「墓」「克」「冲」「絶」の類の神を得れば凶と断ず。起頭が吉で收尾が凶なら、ついに凶に帰す;起頭が凶で收尾が吉なら、ついに吉に帰す――落点は末伝を見る。そのうちの意旨は頭緒が多く、詳しくは後の「占法」一門を見よ。

上克下賊先重審

上克下賊先重審。上克下謂之克,下克上為之賊。蓋陰陽生合比和,吉凶之端倪不露,惟於相剋處,一逗殺機,而吉凶遂爾見形也。立課之法,先取一下克上為用,雖有二三課之上克下,亦所不計,名曰重審。以下克上,事須重複審詳也。如四課並無下克,惟一上克下,則取一上克為用,名曰元首。元首者,別無下克,亭亭然有首出庶物之象也。俱以所得克賊之神為初傳,以初傳所乘神為中傳,以中傳所乘神為末傳。一云,四課取克賊為用,惟元首重審,決事有準。經云,入不入,事最急。蓋課以克賊發用為入,無克賊為不入也。

四課のうち、上の天盤の神が下の地盤の神を克するを「克」といい;下の地盤の神が上の天盤の神を克するを「賊」という。大凡そ陰陽の間が相生・相合・相比和の時は、吉凶の苗头は顕れない;ただ相克の処においてのみ、殺機が一透し吉凶が形跡を現すので、立課はまず克の処から手を下す。立課の法:まず一つの「下賊上」の課を取って発用とし、たとえほかに二三課の上克下があっても、一概に計に入れない。この種の課を「重審」と名づける――下が上を犯すので、事は反復審詳を要し、故にこの名を取る。もし四課に下賊上がなく、ただ一課の上克下だけあれば、この一つの上克を取って発用とし、「元首」と名づける――元首とは、別に下克がそれと争うことなく、亭亭として《周易・乾卦》の「首出庶物」の気象がある。両者ともに取った克賊の神を初伝とし、初伝の乗ずる神を中伝とし、中伝の乗ずる神を末伝とする。もう一説:四課に克賊を取って発用する諸課のうち、ただ元首・重審の二課の断事が最も准確である。経文に「入るか入らざるか、事最も急なり」――課に克賊の発用あるを「入」といい、全く克賊なきを「不入」といい、凡そ入課は占する事が皆緊急である。

重審課。謂課得一下賊上為用,曰重審。計二百五十六課,以下克上,必須再三詳審,然後可行。仍以神將斷其吉凶。如丙寅日,干上午,三課無克,取四課下克上為用,三傳辰巳午。干支各乘旺神,三傳遞相引進,中末又為旺祿,主人宅俱泰,凡事有成。惟以靜守為吉,如欲動用,則變為羅網煞而有凶矣。

「重審課」:四課のうちただ一課だけ下賊上があれば、それを取って発用とし、この課を重審と名づけ、全局共二百五十六課がこれに属す。下が上を犯すものだから、事は必ず再三審詳して然る後行動すべし。吉凶を断ずるには依然として天将と合わせて見る。例:丙寅日に占い、日干は巳に寄り干上に午を乗せ、前三課はいずれも克なく、ただ第四課のみが下克上であれば、それを取って発用とし、三伝は辰・巳・午。日干上・日支上に各々旺相の神を乗せ、三伝は辰が巳を生じ巳が午を生じ、一路遞相に引進する;中伝の巳は丙火の禄で末伝の午は丙火の旺地、禄旺俱全で、人身と家宅がともに安泰、凡事成すべし。ただこの課は静守するにのみ宜しく吉;もし動いて求進しようとすれば、辰・巳・午が順行して転じて「羅網煞」となる――羅網は拘系牽絆を主り、一動すれば制を受け、かえって凶あり。

元首課。謂課得一下克下為用,曰元首。計一百二十課。以上克下,大順之徵,凡事順利。仍以神將斷其吉凶。如壬戌日干上申,三課無克,取第二課上克下為用,三傳巳寅亥。安傳為日財,末為德祿,又要三傳遞互相生,日占,巳為貴人,干貴求財,無不亨利。

「元首課」:四課のうちただ一課だけ上克下があれば、それを取って発用とし、この課を元首と名づけ(底本は「一下克下」と作るが、上の「下」の字は当に「上」の譌)、全局共一百二十課がこれに属す。上が下を克するは、尊が卑に臨み大順の徴で、凡事順利。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:壬戌日に占い、日干は亥に寄り干上に申を乗せ、其余の三課に克なし、第二課の上克下を取って発用とし、三伝は巳・寅・亥。初伝の巳火は壬水の財爻(底本の「安伝」は当に「初伝」)、末伝の亥は壬の禄であると同時に壬の日徳でもある;さらに三伝の巳・寅・亥が遞相に生じ、一路気を通ず。もし昼に占いに来れば、巳上に貴人を乗せ、日干が貴を得てかつ財に逢うので、財を求めて亨通し利を得ないことはない。

克多取用比方知

克多取用比方知。謂課有二三下克上,或二三上克下,擇課之陰陽與日比者為用,其中末亦如克賊相因。曰比用。計九十五課。占主事有兩歧,須擇其近於己者為和。乃能有所得也。乃以神將斷其吉凶。

四課に二三課とも下賊上、あるいは二三課とも上克下があれば、克の頭緒が多くなるので、この幾つかの克神のうち日干と陰陽属性の同じあの一つを挑んで発用とする――陽日は陽神を取り、陰日は陰神を取り、同類相親しむを「比」と呼ぶ。中伝末伝は依然として克賊の法に照らし層々相因して取って来る。この格を「比用」と名づけ、共九十五課がこれに属す。比用を占えば、事に二つの岔路があり両下相持を主り、必ず自己に近い・自己と同類のあの路を挑んで往かねば得る所がない;もし両頭とも欲すれば、かえって落空する。吉凶を断ずるには依然として天将を以て参看する。

陽日陽比課格。如甲戌日量課未申,二課子未,三課卯戌,四課申卯。除上克不用,外餘二課,皆下賊上,甲為陽日,取子之與日比者為用,三傳子巳戌。初為敗氣,中為脫氣,末傳雖為日財,奈墓覆日干,所為不通,凡占不吉。

「陽日陽比格」:たとえば甲戌日に占い、第一課は未が申に加わり、第二課は子が未に加わり、第三課は卯が戌に加わり、第四課は申が卯に加わる(底本の「量課」はすなわち「一課」の譌)。そのうち上克下に属する一課を除去して用いず、残る二課はいずれも下賊上;甲は陽日なので、この二つの下賊上の神のうち「子」を取る――子は陽に属し陽日と比す――発用とし、三伝は子・巳・戌。初伝の子水は甲木の沐浴敗気、中伝の巳火は甲木の脱気(木は火を生じ我が気を泄す)、末伝の戌土は甲日の財爻だが、無奈く戌はまたまさに甲の墓神で、墓が日干の頭上に覆うので、所作所為はいずれも通暢でない。この課は凡そ占して吉ならず。

陰日陰比格。如辛卯日,一課午辛,四課未亥。二上克下,辛為陰日,取未之與日比者為用。三傳未卯亥,合局作財,奈初中空陷,僅存末傳亥為脫氣,且遁丁神而作暗鬼,如取其財,必有禍出,日占,將乘白虎尤凶。

「陰日陰比格」:たとえば辛卯日に占い、第一課は午が辛に加わる(辛は戌に寄る)、第四課は未が亥に加わり、二課とも上克下;辛は陰日なので「未」を取る――未は陰に属し陰日と比す――発用とし、三伝は未・卯・亥。未・卯・亥は三合して木局を成し、木は辛金の財で、一見財局を結んだよう;無奈く初伝の未・中伝の卯はともに旬空に陥り虚して実ならず、ただ末伝の亥水の一つだけが実で、しかも亥はまた辛金の脱気(金は水を生じ我が気を泄す)、亥上に遁する天干はさらに日干の暗鬼を化す。こうして財を求めれば、必ず禍を招いて出る。もし昼に占いに来れば、末伝の亥上にさらに白虎を乗せるので、それは格別に凶だ。

見機在孟察微仲

見機在孟察微仲。謂陽日上用一陽,今則二陽三陽俱比矣。陰日止用一陰,今則二陰三陰俱比矣。則以涉害之法取之。涉者渡也,害者克也。先取孟位上乘神為和,曰見機。如孟位無以,則取仲位上乘神為用,曰察微(無取季位上神)。其中末亦如克賊之相因。占主凡事艱辛,必須歷盡風霜而後能得,乃苦盡甘來之象,仍以神將斷其吉凶。

前の格「比用」は、陽日にただ一つの陽神のみ比しうるか、陰日にただ一つの陰神のみ比しうる場合;今は陽日に二つ三つの陽神が出ていずれも日と比し、陰日も二つ三つの陰神が出ていずれも日と比し、比ぶべき選択がなくなれば、「渉害」の法に改めて取らねばならない。「渉」は渡る、「害」は克:この幾つかの克神を各々天盤の臨む処から本家地盤に渡り戻らせ、沿路に受ける克が幾重かを見て、深きを取用とする。もし深浅が相等しければ、まず四孟――寅・申・巳・亥――の上に落ちる乗ずる神を発用に取り、これを「見機」と呼ぶ;孟位に取るべきなければ、四仲――子・午・卯・酉――の上に落ちる乗ずる神を発用に取り、これを「察微」と呼ぶ(四季の位の辰・戌・丑・未上の神は取らない)。中伝末伝は依然として克賊の例に照らし相因して下る。渉害を占えば、凡事艱辛を主り、必ず風霜を歴尽して然る後に手に到る、苦尽きて甘来たるの象である。吉凶を断ずるには依然として天将と合わせて見る。

見機課。謂涉害取四孟上神為用,曰見機。計五十三課。蓋有害者,不可不見其機也。如癸未日,一課巳癸,二課酉巳,三課亥未,三下克上,俱與日比,則取孟位上酉為用,三傳酉丑巳。干乘日財,支見旺神,三傳又合局生干,嫌初中空亡,如日占天將皆貴常勾,土神助傳之生,無不亨快。

「見機課」:渉害に四孟上の神を取って発用とするを見機と名づけ、共五十三課がこれに属す。すでに害を身に有する以上、まずその機を見て先んじて転機の所在を察し出さざるべからず。例:癸未日に占い、第一課は巳が癸に加わる(癸は丑に寄る)、第二課は酉が巳に加わり、第三課は亥が未に加わり、この三課はいずれも下賊上、三つの神はまたいずれも陰日と比し、擇比は手を下す処なく、そこで渉害によって孟位上に落ちる酉を取って発用とし、三伝は酉・丑・巳。日干上に巳火を乗せ、癸水の財である;日支上に旺相の神を見る;三伝の巳・酉・丑は三合金局を成し、また回頭して日干の癸水を生ず、格局はもともと好い。嫌う所は初伝の酉・中伝の丑が旬空に落ちること。もし昼に占いに来れば、天将は貴人・太常・勾陳の一路の属土の神を得、土は金を生じ三伝の生気を助け起すので、亨通し暢快しないことはない。

察微課。謂涉害取四仲上神為用,曰察微。計二十六課。蓋有害者,不可不察其微也。如庚辰日,二課子戌,四課申午,二下克上,俱與日比,孟位無取,則取仲位上申為用,三傳申戌子。初傳德祿空亡,末傳脫氣,幸干支互受上神之生,尚有所益,但以靜守為定,如欲動用,即為支上之午火所克,而有凶矣。

「察微課」:渉害に四仲上の神を取って発用とするを察微と名づけ、共二十六課がこれに属す。すでに害を身に有する以上、その微を細察してあの一点の隠伏した苗头を看清さざるべからず。例:庚辰日に占い、第二課は子が戌に加わり、第四課は申が午に加わり、二課とも下賊上(戌土は子水を克し、午火は申金を克す)、二つの神はまたいずれも陽日と比し;四孟上に取るべきなく、そこで仲位の午上に落ちる申を取って発用とし、三伝は申・戌・子。初伝の申は庚の禄でありまた庚の日徳でもあるが、可惜にも空亡に落ち;末伝の子水は庚金の脱気。幸い日干と日支は各々自己の上神の生を受け、まだ幾らかの補益がある。しかしこの課は静守するにのみ宜しく定まり得;もし動いて施為しようとすれば、申は日支上の午火に克され、かえって凶あり。

復等課。謂涉害有與日俱比,俱在孟位上,取時之先見者為用。名曰復等。計三課。主兩雄相爭,惟在前者,乃有得也。如戊辰日,一課子戊,四課午亥,皆與日比,又俱在孟位上,取先見之子為用,三傳子未寅,干支俱乘財爻,似宜求財,但子遁甲,亥遁乙,作干支之暗鬼,又三傳遞互相剋,如求財必有禍出,此外又有戊辰、戊戌日返吟兩課。

「復等課」:渉害の神がすでにいずれも日干と比し、また同じく四孟上に落ち、深浅位次が全然相等しければ、時辰上に先ず見えるあの一つを取って発用とし、復等と名づけ、ただ三課のみこれに属す。両雄相争い、ただ前頭を抢した者のみ得る所有るを主る。例:戊辰日に占い、第一課は子が戊に加わる(戊は巳に寄る)、第四課は午が亥に加わり、二つの神はいずれも陽日と比し、またいずれも孟位(巳・亥はいずれも孟)上に落ち、そこで先ず見える子を取って発用とし、三伝は子・未・寅。日干上・日支上にいずれも財爻を乗せ、一見財を求めるに宜しきよう;しかし子上に甲を遁得し亥上に乙を遁得し、甲乙木はまさに戊土の鬼で、干支の暗鬼を成す;さらに三伝の子・未・寅が遞相に克しあえば、もし真に財を求めれば、必ず禍を招いて出る。なお、戊辰・戊戌の両日の返吟課も、同じく復等の例に属す。

按涉害之法,取克賊之神,從地盤曆數歸於本家,以受克深者為用。如丁卯日蛄課丑加卯,四課亥加丑,兩下克上,俱於陰日比,丑加卯,前行歷乙木一重,歸地盤本家丑位。亥加丑前行歷辰戊己未戌土五重,歸地盤本家亥閏,五重者較一重為深。則取亥為用。如上神克下,亦準此推。經云,“涉害行來本家止,多克便將為用起”是也。如涉害俱深,則取孟位上神為用,孟位無以,則取仲位上神為用,則古法也,近來諸家皆無用之,附近志於此,以見其原委如此云。

按:渉害の法は、四課のうち相克相賊の神を、その天盤の臨む宮位から起こし、地盤に沿って順行して自己の本家宮位に数え戻り、沿途に幾重の己を克する五行を経るかを見て、克を受けること深きを発用に取る。たとえば丁卯日に占い、第一課は丑が卯に加わり、第四課は亥が丑に加わり、二課とも下賊上、二つの神はまたいずれも陰日と比す。丑は卯上に加わり、卯から前行して本家の丑位に到るまで、乙木の一重のみ経て土を克す;亥は丑上に加わり、丑から前行して本家の亥位に到るまで、沿途に辰・未・戌等の土位共五重を経て水を克す。五重は一重より深いので、亥を取って発用とする。もし上神が下神を克すときも、この法に照らして推す。経文のいう「渉害行き来たり本家に止る、克多きは将に用て起と為す」は、まさにこの意である。假如して両神の渉害が同じく深ければ、孟位上の神を取って発用とし;孟位に取るべきなければ、仲位上の神を取って発用とする――これは古法で、近来の諸家はみな用いず、ここに附記して、その原委がかくの如きを見せる(底本はこの段の「一課」を「蛄課」と譌り、「亥位」を「亥閏」と譌り、暦数土位の字にもまた譌奪あり、今は悉く照録して改めず)。

蒿矢無取弾射宜

蒿矢無取彈射宜。謂四課上下剋剋,則以日干為主,與二三四課較對。若有一上神遙剋日干,取以為用,曰蒿矢。如無上神遙克,則取日干遙克上神為用,曰彈射。如有二克或克二者,則取日之相比者為用,中末亦如克賊之相因。占主虛而不實,禍福俱輕,帶土金煞,則能克人。蓋蒿矢見金為有鏃,彈射見土為有丸也。主凡事驀然而成。仍以神將斷其吉凶。二課有近射,有遠射。如二課發用,乃日之二課自戰,其勢略大,三課發用,乃辰陽與日干相競,尚覺有力。若四課更遠而無力矣。或兩神剋日,或日克兩神,尤主多心多意。

四課の上下にいずれも相克を見ず(底本は「無克」を「克克」と譌る)、日干を主として、それを第二・第三・第四課の上神と逐一比較対照する。もし一つの上神が位を隔てて遥かに日干を克すれば、それを取って発用とし、「蒿矢」と呼ぶ;上神の遥かに日干を克するがなければ、日干の遥かに克するあの上神を取って発用とし、「弾射」と呼ぶ。もし二神が斉しく日を克し、あるいは日が斉しく二神を克すれば、日干と陰陽の比するあの一つを取って発用とする。中伝末伝は依然として克賊の例に照らし相因して取って来る。この格は占えば虚して実ならざるを主り、禍も福もともに軽し;しかし土・金の類の煞神を帯びれば、真に人を傷つけ得る――蒿矢はもともと蒿杆で作った箭で、金に見えれば箭鏃を安じたと算えられ;弾射はもともと空張りの弓で、土に見えれば泥丸を有したと算えられるので、虚器は一旦実物を有すれば人を傷つけ得る。凡事が意外より出て驀然として成るを主る。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。遥克はまた近射遠射に分かる:第二課の発用は、日干自家の両課の交戦で、勢頭はやや大きい;第三課の発用は、日支の陽神が日干と争うもので、なお力あり;第四課の発用に至っては、さらに遠く離れて力量なし。またもし二神が斉しく日を克し、あるいは日が斉しく二神を克すれば、特に人心の紛雑して主意の定まらぬを主る。

蒿矢課。謂四課無克,取上神遙剋日干為用,曰蒿矢。計四十課。蓋神遙剋日,緩而且輕,若折蒿為矢,力弱難傷。主憂喜無實,事多虛謀。仍以神將斷其吉凶。如丙戌日,干上寅,二課亥,遙剋日神,則取亥為為用,三傳亥申巳,初作日鬼,中傳申財,又入鬼鄉,幸得末傳之日祿,尚有可守,如日占,亥乘貴人尤妙。

「蒿矢課」:四課に克なく、あの遥かに日干を克する上神を取って発用とし、蒿矢と名づけ、共四十課がこれに属す。神が位を隔てて遥かに日を克するは、来勢がすでに緩くかつ軽く、蒿杆を折って箭とするが如く、力弱く人を傷つけ難し。憂も喜も実処に落ちず、事は多く虚謀を主る。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:丙戌日に占い、日干は巳に寄り干上に寅を乗せ、第二課の上神は亥、亥水は遥かに丙火を克すので、亥を取って発用とし、三伝は亥・申・巳。初伝の亥は丙日の官鬼;中伝の申金はもと丙の財だが、また亥の鬼郷に落ち入る;幸い末伝の巳は丙の禄で、なお守るべき処あり。もし昼に占いに来れば、亥上に貴人を乗せ、それは格別に妙――鬼が貴に化し、かえって提携を成す。

彈射課。謂四課無上神遙剋日干,則取日干克上神為用。曰彈射。計二十五課。蓋我去克他,如彈丸當向量,射物難中。縱有虛名虛利,不可實用。仍以神將斷其吉凶。如癸未日,干上子,三課午,四課巳,日干遙克兩上神,則取巳之與日比者為用。三傳巳辰卯,自第四課財爻發用,為力雖輕,幸得末傳助之,且支上陰陽復見日見,占求財最吉,但不免往來奔波,多心多意耳。

「弾射課」:四課のうち上神が遥かに日干を克するものがなければ、日干の遥かに克するあの上神を取って発用とし、弾射と名づけ、共二十五課がこれに属す。これは我が往きて彼を克するので、弾丸を空に向かって発射するが如く、目標に射中て難し;たとい幾らかの虚名虚利があっても、真に用いるべからず。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:癸未日に占い、日干は丑に寄り干上に子を乗せ、第三課の上神は午、第四課の上神は巳で、癸水は遥かに午・巳の二つの火神を克するので、「巳」を取る――巳は陰に属し陰日と比す――発用とし、三伝は巳・辰・卯。第四課の財爻上より発用するは力量こそ軽いが、幸い末伝の卯木が来たりて相助ける(木は火を生じ財爻を助け起す)、さらに日支上の陰陽両神がまた重ねて財を見るので、財を求める占に最も吉;ただ往来奔走を免れず、心も多く定まらず(底本の「当向量」「復見日見」等の数字に譌あり、今は照録して補わず)。

陰陽昴星観俯仰

陰陽昴星觀俯仰。謂四課無克,又無遙克,取酉將上下祥為用,曰卯星。昴星者酉中昴宿也。酉位西方,義司決斷。故取以立傳,陽日取地盤酉上神為用為仰視格。陰日取天盤酉下神為用,為府視格。俯視者憂近,仰視者憂遠。二課大端皆凶,如蛇虎入傳更甚。分敘於左。

四課に相克もなく遥克もなく、発用する処なければ、酉宮上下の神を取って発用とし、この格を「昴星課」と呼ぶ(底本は「昴」を「卯」と譌り、「上下神」を「上下祥」と譌る)。いわゆる昴星とは、酉宮の中の昴宿を指す。酉位は西方にあり、義において刑殺決断を主るので、これを取って伝を立てる。陽日は地盤酉位の上に天盤の落ちる神を取って発用とし、「仰視格」と呼ぶ;陰日は天盤の酉字の下に地盤の圧された神を取って発用とし、「俯視格」と呼ぶ。俯視するものは憂患が眼前に近く、仰視するものは憂患がなお遠くにある。この二課は大体いずれも凶を主り、さらに螣蛇・白虎が伝に入ればより凶。それぞれ以下に叙述する。

昴星仰神格。謂剛日昴星,取地盤酉上神為用,中用辰上神,末用日上辰,為仰視格。計四課,主事多驚危險則宜靜守,仍以神將斷其吉凶。如戊寅日,三傳丑午酉,初末皆空,獨存中傳之午,日占乘虎而居支上。諺云,雙拳不敵四手,何況逢兩虎乎?凡占不吉。

「昴星仰神格」:剛日(甲・丙・戊・庚・壬)が昴星課に遇えば、地盤酉位の上の神を取って発用とし、中伝は日支上神を取り、末伝は日干上神を取る(底本の末句「日上辰」は当に「日上神」)、これを仰視格と呼び、共四課がこれに属す。事は多く惊恐危険を主り、ただ静守するに宜し。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:戊寅日に占い、三伝は丑・午・酉。初伝の丑・末伝の酉はいずれも旬空に落ち、ただ中伝の午一つだけが実;昼に占いに来れば、午上に白虎を乗せ、またまさに日支の上に踞る。俗に「双拳は四手に敵せず」という、まして二匹の虎に遇う――支上に虎を乗せ、伝中にまた虎を見るとは?この課は凡そ占して吉ならず。

昴星俯視格。謂柔日昴星,取天盤酉下神為用,中用日上神,末用辰上神,為俯視格。計一十二課。主事多蔽慝,惟潛藏為宜,仍以神將論其吉凶。如己巳,三傳申申午,雖無蛇虎入傳,但申為虎之本家,課傳三見此神,災驚有所不免。又如癸未日,三傳申寅申,往來綿在干支上,又初中皆空,主往來效能下稍全無一事。如晝占,將乘合元合肥市陰私萬狀,尤不可言又辛未日,三傳申亥申,中傳旬空,夜占,申乘天空。辛卯日三傳子未子,中傳旬空,晝占,子乘天空,其例亦同。

「昴星俯視格」:柔日(乙・丁・己・辛・癸)が昴星課に遇えば、天盤の酉字の下に圧された神を取って発用とし、中伝は日干上神を取り、末伝は日支上神を取る、これを俯視格と呼び、共十二課がこれに属す。事は多く遮蔽隠匿を主り、ただ潜蔵して動かざるに宜し。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:己巳日に占い、三伝は申・申・午、螣蛇・白虎が伝に入らぬといえども、申はもともと白虎の本家の位で、課と伝中に三度この神を見るので、災惊はついに免れられない。またたとえば癸未日に占い、三伝は申・寅・申、一往一来して干支の上に牽纏し、初伝中伝はまたいずれも空に落ち、奔走往来してとうとう一事も成らぬを主る;もし昼に占いに来れば、天将は六合・元武を乗せ、陰私の事が万状で、特に言うに堪えず(底本はこの句に譌衍の字あり、語意は推すべしも字は臆補すべからず)。またたとえば辛未日に占い、三伝は申・亥・申、中伝は旬空に落ち、夜占なら申上に天空を乗せ;辛卯日に占い、三伝は子・未・子、中伝は旬空に落ち、昼占なら子上に天空を乗せる:これらの例の道理はみな同じ――伝中すでに空亡に落ち、また天空の将に逢えば、事は必ず虚詐にして成るなし。

不備三五合神依

不備三五合神依。謂課有一課與四課相同,或二課與三課相同,則干支之陰陽二神,缺一課矣。陽課缺一,曰陽不備,陰課缺一,曰陰不備。不備者,以干支之陰陽言,非以奇偶陰陽言也。有克賊,照常以克賊等論。中末亦如克賊之相因。如無克無遙,陽日取干五合上神為用,陰日最支三合前位神為用,中末俱有干上神,曰別責。分列於左。

いわゆる「不備」とは、四課のうち第一課と第四課が同じであるか、あるいは第二課と第三課が同じで、一課が重なり、よって干支の陰陽二神が一課不足する。陽位の課が一課短かるを「陽不備」と呼び;陰位の課が一課短かるを「陰不備」と呼ぶ。留意すべきは、ここにいう不備とは、日干・日支各々の陽神陰神に欠があることを指し、奇数偶数で陰陽を分けるのではない。この類の課に克賊あれば、旧来通り克賊諸法で取用し、中末両伝も克賊の例に依り相因する。もし克賊なく遥克もなければ、陽日は日干の五合の神の寄る宮位上の神を取って発用とし、陰日は日支の三合前一位上の神を取って発用とし、中伝末伝はいずれも日干上神を取る、この格を「別責」と呼ぶ(底本は「取」を「最」と譌り、「倶取」を「倶有」と譌る)。以下に分列する。

陽不備課。謂干支之陽神不備,曰陽不備。如庚午日干上午,干陰辰,支陽辰,支陰寅,剛日先盡干神,辰既為干陰所占,則支陽缺一課矣。又辛未日,干陽丑,干陰辰,支陽戌,支陰丑,柔日先盡支神,丑既為支陰所占,則干陽缺一課矣。故曰陽不備。占主事不成全,必有缺憾。干陽不備,主外事不足。支陽不備,主內事不足。仍以神將驗其吉凶。如乙亥日,干上酉,一課缺一干之陽神,酉為官鬼,且繫旬空,有官者占之,主求官事必有缺憾。如常人占,則日鬼空亡,反為吉也。

「陽不備課」:干支の陽神に欠あれば、陽不備と呼ぶ。たとえば庚午日に占い、干上は午、干陰は辰、支陽は辰、支陰は寅――剛日はまず日干のこちら側の神を尽くすので、辰がすでに干陰に占められれば、支陽のこの課が短かる。またたとえば辛未日に占い、干陽は丑、干陰は辰、支陽は戌、支陰は丑――柔日はまず日支のこちら側の神を尽くすので、丑がすでに支陰に占められれば、干陽のこの課が短かる。故に陽不備と呼ぶ。占えば事が成全せず常に缺憾を留めるを主る。日干上の陽神が不備なら外の事の不足を主り;日支上の陽神が不備なら家内の事の不足を主る。吉凶を断ずるには依然として天将に験す。例:乙亥日に占い、干上は酉、四課のうち日干の陽神が一つ短かる;酉金は乙木の官鬼で、しかも旬空に落ちる。官職ある人が占えば、官事を謀るに必ず缺憾を留めるを主り;平常の百姓が占えば、日鬼が空に落ち鬼は祟りを為し得ず、かえって吉。

陰不備課。謂干到之陰神不備,曰陰不備。如甲午日,干陽戌,干陰午,支陽寅,支陰戌,剛日先盡干神,戌既為干陽所占,則支陰缺一課矣。又如乙未日,干陽未,干陰戌,支陽戌,支陰丑,柔日先盡支神,戌既為支陽所占,則干陰缺一課參。故曰陰不備。占同前例。如壬辰日,干上午,一課缺一支之陰神,午為妻財,又係旬空,日占乘後,主妻財有不足之憾。夜占乘元,空財被竊,必有失竊事。

「陰不備課」:干支の陰神に欠あれば、陰不備と呼ぶ(底本は「干支」を「干到」と譌る)。たとえば甲午日に占い、干陽は戌、干陰は午、支陽は寅、支陰は戌――剛日はまず日干のこちら側の神を尽くすので、戌がすでに干陽に占められれば、支陰のこの課が短かる。またたとえば乙未日に占い、干陽は未、干陰は戌、支陽は戌、支陰は丑――柔日はまず日支のこちら側の神を尽くすので、戌がすでに支陽に占められれば、干陰のこの課が短かる。故に陰不備と呼ぶ。占断は前の格の例に照らす。例:壬辰日に占い、干上は午、四課のうち日支の陰神が一つ短かる;午火は壬水の妻財で、また旬空に落ちる。昼に占いに来れば、午上に天后を乗せ、妻室と銭財にいずれも不足の憾みあるを主り;夜に占いに来れば、午上に元武を乗せ、落空の財がさらに人に盗まれ、必ず失窃の事が出る。

剛日別責課。謂剛日不備,無克無遙,取干五合上神為用,澡末末取干上神,為剛日別責。計三課。如丙合辛,辛寄戌,取戌上神為用,如丙辰日,干上午,一課戌上亥,三傳亥午午是也。戊合癸,癸寄予丑,取導丰神為用,如戊辰、戊午日,干上午,兩課丑上寅,三專寅午午是也。主凡事倚仗於人,方能有成。或吉凶多係他人,不干於己之事。仍以神將論其吉凶。如戊辰日,三傳寅午午,寅為長生災民星,午為日之旺神,有官者占之最吉。但事必須借徑而行,方能成就,如日占初蛇終龍,大事可成,認占初蛇終龍,不過小就而已。

「剛日別責課」:剛日が不備の課に遇い、また克なく遥克もなければ、日干の五合の神の寄る宮位上の神を取って発用とし、中伝末伝はいずれも日干上神を取る、これを剛日別責と呼び、共三課がこれに属す。たとえば丙と辛が相合し、辛は戌に寄るので、戌位上の神を取って発用とする:丙辰日に占い、干上は午、第一課は戌上に亥を乗せ、三伝はすなわち亥・午・午。またたとえば戊と癸が相合し、癸は丑に寄るので、丑位上の神を取って発用とする:戊辰・戊午の両日、干上は午、第二課は丑上に寅を乗せ、三伝はすなわち寅・午・午。この格は凡事他人に倚仗して乃ち成るを主り、あるいは吉凶が多く他人の身に係り、もともと自己の事に干らず。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:戊辰日に占い、三伝は寅・午・午、寅は戊土の長生の地にしてまた官星、午は戊日の旺神で、官職ある人が占えば最も吉。但し事は必ず他人の路を借りて行いて乃ち成就す。もし昼に占いに来れば、初伝に螣蛇を乗せ末伝に青龍を乗せ、大事は成すべし;夜に占いに来て同じく初蛇末龍なら、ただ小成あるのみ。(底本は「中末倶取」を「澡末末取」と譌り、「丑上神」を「導豊神」と譌り、「夜占」を「認占」と譌る、今は照録して改めず。)

柔日別責。謂柔日不備。無克無遙,取支三合前位神為用,中末俱取干上神。為柔日別責。計六課,如酉日取丑為用,如丁酉日,干上巳,三傳丑巳巳。辛酉日,干上酉,三傳丑酉酉。是也。丑日取巳為用,如辛丑日干上丑,三傳巳丑丑。又干上未,三傳亥丑丑是也。主異方求合,遠而無力。謀為不正,事多留連。仍以神將論其吉凶。如辛未日三傳亥丑丑,脫氣發用,三傳全空,中末又為日墓,主凡事仍其費力。終無成就。如夜占亥乘玄武為用,主有失脫,事末乘後,占夫婦必有淫亂事。

「柔日別責」:柔日が不備の課に遇い、また克なく遥克もなければ、日支の三合前一位上の神を取って発用とし、中伝末伝はいずれも日干上神を取る、これを柔日別責と呼び、共六課がこれに属す。たとえば酉日は丑を取って発用とする:丁酉日に占い、干上は巳、三伝はすなわち丑・巳・巳;辛酉日に占い、干上は酉、三伝はすなわち丑・酉・酉。丑日は巳を取って発用とする:辛丑日に占い、干上は丑、三伝はすなわち巳・丑・丑;もし干上が未なら、三伝はすなわち亥・丑・丑。この格は異路他方に向かいて合を求めるを主り、路は遠く力は及ばず、謀る所は正道を出ず、事は多く牽纏し拖延する。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:辛未日に占い、三伝は亥・丑・丑、脱気の神を以て発用とす(金は水を生じ、亥は辛金の気を泄す)、三伝はまた全て旬空に落ち、中末両伝の丑はまた辛金の墓神で、凡事気力を費やして終に成就なきを主る。もし夜に占いに来れば、初伝の亥上に元武を乗せ、失落走脱の事あるを主り;末伝上に天后を乗せ、夫婦の事を占えば必ず淫乱の情節あり。(底本は「事末乘後」の句に奪字あり、今は照録して補わず。)

八専無克順逆布

八專無克順逆布。謂四課缺二,僅有兩課,如丁未、癸丑、甲寅、己未、庚申五日干支同處一位,如人家同井者然,故名八專。有克照常以克賊比涉論,如無克賊比涉,不復取遙克矣。(伏吟不取遙克,其理亦同)剛日從干陽連根順數三神為用,曰順數三神格。柔日從支陰連根逆數三神為用,曰逆數三神可知。分列於左。

いわゆる「八専」とは、四課が二課を缺いて二課のみ残るもの。丁未・癸丑・甲寅・己未・庚申の五つの日の如く、日干の寄る宮位と日支とが同一処に在り、一家が一口の井を合用するが如く、故に八専と呼ぶ。この類の課に克あれば、常に照らして克賊・比用・渉害で論じ;克賊なく比渉も取るべからざれば、さらに遥克を取りに行かない(伏吟課が遥克を取らぬは、道理これと同じ)。剛日は日干上の陽神より起こし、本位を併せ算えて、順に三位を数えて発用に取り、「順数三神格」と呼ぶ;柔日は日支上の陰神より起こし、本位を併せ算えて、逆に三位を数えて発用に取り、「逆数三神格」と呼ぶ。以下に分列する。

八專有克例。謂八專課有克賊比涉,照常以克賊比涉用,中末亦如克賊之相因,主二人同心,重輕易舉,凡憂喜事,俱重迭而至。但不免有人宅不分,尊卑無別之事。仍以神將論其吉凶。如癸丑日,三傳酉丑巳,合局生干,干支上巳,又為日財,晝將乘貴人,如占求財必獲,且有眾人扶助而成之喜。

「八専有克例」:八専課のうち克賊あり比用渉害の取るべきあれば、常に照らして克賊比渉の法で取用し、中伝末伝も克賊の例に依り相因する。両人が同心協力するを主り、重き担もまた抬げ易し;凡そ憂事も喜事も、重畳して到来す。ただ人と宅と分かたず尊卑の分別なきの情形を免れず――干支が一宮に同処する故。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:癸丑日に占い、三伝は酉・丑・巳、巳酉丑の三合金局が回頭して日干の癸水を生じ;干支の上にまた巳を見る、巳火はまさに癸水の財爻。昼に占いに来れば、天将は貴人を乗せ。こうして財を求める占は必ず手に到り、しかも衆人扶助促成の喜あり。

順數三神格。謂陽日無克,取干陽順數三神為用,中末俱取干上神通為順靈敏三神格。計六課。剛日用陽,義主超進,故用干之陽神順布也。主任意而行,不循規矩。功成異路,事倚他人,仍以神將論其吉凶。如甲寅日,干陽亥,順數三神得丑,則以丑為用,三傳丑亥亥。財爻發用,雖空,幸干支中末俱乘長生、交車、六合、四上生下,凡事風氣成。如靜守必得生我之益,重迭而至。夜占,亥作太常,亦宜婚姻、生計事。

「順数三神格」:陽日の八専に克なければ、干上陽神より起こり順に三位を数えて得る神を取って発用とし、中伝末伝はいずれも日干上神を取る、これを順数三神格と呼び、共六課がこれに属す。剛日は陽を用い、義において向前超越を主るので、日干の陽神を取り順に布く。任意に行い規矩に循わぬを主り、功名は旁門別路より成就し、事を辦するに他人に頼るを要す。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:甲寅日に占い、干上陽神は亥、亥より順に三位を数えて丑を得、丑を以て発用とし、三伝は丑・亥・亥。丑土は甲木の財爻で、財を以て発用とす、旬空に落ちるといえども、幸い干支と中末両伝とがいずれも長生の神を乗せ、また交車相合・六合の勢を結び、四課はみな上が下を生ず、凡事成就し易し。もし静守し得れば、我を生ずるの好処は必ず重畳して来る。夜に占いに来れば、亥上に太常を乗せ、婚姻・家計の類の事にも宜し。(底本は「為順数三神格」の句に衍譌あり、今は照録して改めず。)

逆數三神格。謂陰日無克,取支陰逆數三神為用,中末俱用干上神,為逆數三神格。計十課,柔日用陰,義主退縮,故用支之陰神逆行也。主不由正道,凡事苟且,仍以神將論其吉凶。如丁未日,支陰丑,逆數三神得亥,則以亥為用,三傳亥戌戌是也。發用雖是財爻,奈干支中末,皆乘墓神,且滿盤脫氣,主昏昧脫耗事,不一而足。如日占亥為貴人,必為官貴所脫耗。又如己未日,三傳酉酉酉,干支上又俱乘酉,課傳回歸一神,名曰獨足。既止一足,焉可行乎?主凡事不能動移,極是費力,且多脫耗,諸占不吉,占病死。

「逆数三神格」:陰日の八専に克なければ、支上陰神より起こり逆に三位を数えて得る神を取って発用とし、中伝末伝はいずれも日干上神を取る、これを逆数三神格と呼び、共十課がこれに属す。柔日は陰を用い、義において退縮を主るので、日支の陰神を取り逆に行く。正道を走らず凡事苟且敷衍を主る。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。例:丁未日に占い、支上陰神は丑、丑より逆に三位を数えて亥を得、亥を以て発用とし、三伝は亥・戌・戌。発用の亥水は丁火の財爻だが、無奈く干支と中末両伝とがいずれも墓神を乗せ、満盤また尽く脱気の神で、昏昧糊塗・走脱耗損の事が一件接一件と来るを主る。もし昼に占いに来れば、亥上に貴人を乗せ、それは必ず官貴の人物に耗される。またたとえば己未日に占い、三伝は酉・酉・酉、干支の上にもみな酉を乗せ、課と伝とが一つの神に回帰する、これを「独足」と呼ぶ――ただ一只の足を残すのみ、どうして歩き動けよう?凡事移動し得ず極めて力を費やし、しかも多く脱耗あり、諸事占えばいずれも吉ならず;もし疾病を占えば、死を主る。

伏卦還将杜伝披

伏卦還將杜傳披。謂十二課各居本位,神煞不動,三傳自相刑剋,曰伏吟。主藏慝隱伏,屈不能伸,或靜中求動終是靜,或動中求靜終是動,以諸神不易故也。有克者,惟乙癸兩干,癸日用克為初傳,中末俱取刑。乙日用克為初傳,中末用杜傳例。餘八干無克,剛日用日上神柔日用支上神,中末二傳有刑者取刑,如值自刑,用杜傳例。杜傳者,傳行杜塞也,如發用為干自刑,則中傳取支發用,為支自刑則中傳取干。中傳有刑,以刑為末傳,中傳復自刑,取沖為末傳,占主居者將移,合者將離,事有中止,改圖乃可成也。仍以神將論其吉凶。

月将がちょうど本時の上に加わり、天盤十二神が各々地盤の本位に圧して動かず、神煞もみな移易せず、三伝はただ自相刑克の上より取るほかなく、これを「伏吟」と呼ぶ(歌訣の「伏卦」はすなわち伏吟の課)。隠匿蔵伏し委屈して伸展し得ぬを主る;静の中に動を求めんと欲すれど、到頭はやはり静;動の中に静を求めんと欲すれど、到頭はやはり動――諸神が原封のまま動かぬが故。伏吟にして克の取るべきあるは、ただ乙・癸の両干のみ:癸日は克を取って初伝とし、中末両伝はいずれも刑を取る;乙日は克を取って初伝とし、中末両伝は「杜伝」の例を用いる。其余の八干はいずれも克の取るべきなく、剛日は日干上神を以て発用とし、柔日は日支上神を以て発用とす;中末両伝に刑の取るべきあれば刑を取り、もし自刑に逢えば、杜伝の例を用いる。いわゆる杜伝とは、伝路が塞がれたること:発用するものが日干の自刑ならば、中伝は改めて日支上神を取り;発用するものが日支の自刑ならば、中伝は改めて日干上神を取る。中伝に刑あれば、刑を以て末伝とし;中伝がまた自刑ならば、冲を取って末伝とす。伏吟を占えば、住むものは将に遷移せんとし、聚合するものは将に分離せんとし、事は中途に擱置し、図謀を改換して乃ち辦し得るを主る。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。

伏吟課如三傳干支見旬內丁神及天驛二馬,主靜而求動,不可以伏匿言。如壬辰日歸用亥,遁丁神。甲申日,發用寅,為驛馬。六庚日,發用申,二八月占,為天馬。凡占訪人外出,求事必先許而後變,如課內無丁馬,占人年命上乘丁馬,亦可用。一云,命上乘魁罡,亦主動。

伏吟課にもし三伝と干支の上に本旬の丁神および天馬・駅馬の二種の馬星を見れば、それは静中に動を求めるを主り、更に伏匿として断ずべからず。たとえば壬辰日に占い、発用は亥、亥上に丁を遁得す(底本は「発用」を「帰用」と譌る);甲申日に占い、発用は寅、寅はまさに申の駅馬;六つの庚日に占い、発用は申、もし二月あるいは八月に占いに来れば、申はすなわち天馬。凡そ人を訪う占・外出の占は、事は必ず先ず応諾して後また変卦す。假如して課に丁神馬星なく、而求占人の本命あるいは行年の上に丁馬を乗せれば、同じく動として断じて可なり。また一説:本命上に河魁戌・天罡辰を乗せるも、また動を主る。

伏吟有克例。伏吟有克,惟乙癸二干,六乙日為自刑,杜傳詳見後文。六癸日用克作初傳,中末俱取刑。三傳丑戌未。春占木旺能克土,冬占水旺不畏土克,俱吉。夏占土乘相氣,秋占則鬼為祟,俱凶。仍視其神將以為斷。如癸卯日三傳丑戌未,皆鬼,幸支上卯木為救,必得家中人求解。如夜占,卯作貴人,必得貴人力。

「伏吟有克例」:伏吟課のうち克の取るべきあるは、ただ乙・癸の二つの日干。六つの乙日は自刑に属し、杜伝の例を取る、詳しくは後文に見る。六つの癸日は克を取って初伝とし、中末両伝はいずれも刑を取り、三伝は丑・戌・未。この一串の土神、もし春に占えば、木旺して土を克し得、鬼は制せられ;冬に占えば、水旺して土の克を畏れず:いずれも吉。もし夏に占えば、土は相気を乗じ気勢まさに盛ん;秋に占えば、土鬼祟りを為す:いずれも凶。依然として天将を見て断ずべし。例:癸卯日に占い、三伝は丑・戌・未、全て癸水の官鬼、幸い日支上に卯木を乗せ、木は土を克し得、これ救神で、必ず家里人の出面して解を求むるを得るを主る。もし夜に占いに来れば、卯上に貴人を乗せ、それは必ず貴人の力を得る。

自任課。謂陽日伏吟無克,取干上神為用,中末俱取刑,曰自任。如六甲日三傳寅巳申,六丙六戊日,三傳巳申寅,六庚日三傳申寅巳,主自任其剛,干進於時,必有否塞。惟靜守為宜,如甲日克占,丙戊日夏占,庚日秋占,三刑有氣(三刑輔吉則吉,輔凶則凶)。傳逢驛馬劫煞,亦動而有成。仍視神將論其吉凶。如六丙日三傳巳申寅,遞互相剋,全無和氣,幸末傳生其干神,於艱難困苦中,尚得有益。如夜占乘蛇虎凶將,仍不免有咎也。

「自任課」:陽日の伏吟に克なければ、日干上神を取って発用とし、中末両伝はいずれも刑を取る、これを自任と呼ぶ。六つの甲日の如く、三伝は寅・巳・申;六つの丙日・六つの戊日は、三伝は巳・申・寅;六つの庚日は、三伝は申・寅・巳。自ら恃み剛強にして冒然として求進するを主り、時勢と相抵し、必ず阻塞不通の処あり、ただ静守に宜し。もし甲日は春に占い、丙戊日は夏に占い、庚日は秋に占えば、寅巳申のこの一組の三刑に気あり(三刑は吉神を幇けば吉、凶神を幇けば凶);伝中さらに駅馬・劫煞に逢えば、動きて成ることも能くす。依然として天将を見て吉凶を断ず。例:六つの丙日の三伝巳・申・寅は、一路遞相に克し、全く和気なく、幸い末伝の寅木が日干の丙火を生じ、艱難困苦の中になお幾らかの補益を得。もし夜に占いに来れば、伝上に螣蛇・白虎これらの凶将を乗せ、依然として災咎を免れず。(底本は「春占」を「克占」と譌る、今は照録す。)

自信課。謂陰日伏吟阮克,取支上神為用,中末俱取刑。曰自信。如丁巳、己巳、辛巳日三傳巳申寅。丁丑、己丑、辛丑日,三傳丑戌未。丁未、己未、辛未日,三傳未丑戌。占主自信其柔,匿隱潛藏,諸事退縮。如三刑有氣,將逢天馬旬丁,主不得已而動,亦動中有成。仍視神將論其吉凶。如丁丑日三傳丑戌未,遞互相刑,又交車相沖,主兄弟不和,用一火生九土,凡憂事不止一件,如占人年命上得寅卯龍合制之,庶可少解。

「自信課」:陰日の伏吟に克なければ、日支上神を取って発用とし、中末両伝はいずれも刑を取る、これを自信と呼ぶ(底本は「無克」を「阮克」と譌る)。丁巳・己巳・辛巳の三日の如く、三伝は巳・申・寅;丁丑・己丑・辛丑の三日は、三伝は丑・戌・未;丁未・己未・辛未の三日は、三伝は未・丑・戌。占えば自ら恃み柔順にして隠匿潜蔵し、諸事退縮して前せぬを主る。もし三刑に気あり、天将また天馬・旬中の丁神に逢えば、人の已むを得ずして動くを主り、動中にも成ること能し。依然として天将を見て吉凶を断ず。例:丁丑日に占い、三伝は丑・戌・未、遞相に刑し、また両々交車相冲し、兄弟不和を主る;日干の丁はただ一点の火に過ぎぬも、却ってこの一片の土を生ぜんとす、泄気太だ甚し、凡そ憂患の事は一件に止まらず。もし求占人の本命あるいは行年上に寅・卯木を得、また青龍・六合を乗せて土を制するに来れば、稍々解くことを得ん。

干刑杜傳例。謂用起干之自刑,中傳取支,末傳取刑。為干刑杜傳,如乙丑日辰丑戌,乙未日辰未丑,乙巳辰巳申,乙卯日辰卯子,壬申日亥申寅,壬寅日亥寅巳,壬子日亥子卯,壬戌日亥戌未,主外事必有中止,欲知何事中止,則以干前一位神決之。如壬寅日三傳亥寅巳,干前一位子,子為干之旺神,日占乘龍,主有財帛喜太之事也。餘例推。

「干刑杜伝例」:発用の神が日干の自刑より起こり、伝路が塞がれば、中伝は改めて日支上神を取り、末伝は刑を取る、これを干刑杜伝と呼ぶ。乙丑日の如く、三伝は辰・丑・戌;乙未日は、三伝は辰・未・丑;乙巳日は、三伝は辰・巳・申;乙卯日は、三伝は辰・卯・子;壬申日は、三伝は亥・申・寅;壬寅日は、三伝は亥・寅・巳;壬子日は、三伝は亥・子・卯;壬戌日は、三伝は亥・戌・未。外の事は必ず中途に擱置するを主る。どの一件の事が中止するかを知らんには、日干の前一位の神を見て決断するを要す。たとえば壬寅日に占い、三伝は亥・寅・巳、壬干の前一位は子、子は壬水の旺神;昼に占いに来れば、子上に青龍を乗せ、財帛方面の喜事の中途擱浅するを主る。其余の各例はこれに照らし類推せよ。

支刑杜傳例。謂用起支之自刑,中傳取干,末傳取刑,為支刑杜傳。如丁酉、己酉日,酉未丑。辛酉日酉戌未,丁亥己亥日亥未丑,辛亥日亥戌未,主內事必有中止,欲知何事,則以支前一位神推之,如丁酉日,三傳酉未丑,支前一位戌,戌為日之墓神,晝夜將俱乘太陰,主有陰人在內間阻也,餘例推。

「支刑杜伝例」:発用の神が日支の自刑より起これば、中伝は改めて日干上神を取り、末伝は刑を取る、これを支刑杜伝と呼ぶ。丁酉・己酉の両日の如く、三伝は酉・未・丑;辛酉日は、三伝は酉・戌・未;丁亥・己亥の両日は、三伝は亥・未・丑;辛亥日は、三伝は亥・戌・未。家内の事は必ず中途に擱置するを主る。どの一件かを知らんには、日支の前一位の神を見て推すを要す。たとえば丁酉日に占い、三伝は酉・未・丑、酉支の前一位は戌、戌は丁日の墓神;昼占夜占、戌上にいずれも太陰を乗せ、女子が家内にて其の間を阻隔するを主る。其余の各例はこれに照らし類推せよ。

初中二傳杜傳格。謂用起干之逢刑,中傳取支,復值自刑。則取沖為末傳。如乙亥日辰亥巳,乙酉日辰子卯,壬辰日亥辰戌,壬午日亥午子是也,主事有兩次中止,到底被人沖散,不能成事。如壬辰日三傳亥辰戌,初傳雖為日祿,乃自刑杜傳,中末又為日鬼,自相刑沖,晝夜天將乘蛇虎勾陰,主祿不可守,凡事艱難,且多變更,卒無一成。

「初中二伝杜伝格」:発用が日干の自刑より起こり、中伝は改めて日支上神を取るに、誰知る支上また自刑に碰着し、已むを得ず冲を取って末伝とす。乙亥日の如く、三伝は辰・亥・巳;乙酉日は、三伝は辰・子・卯;壬辰日は、三伝は亥・辰・戌;壬午日は、三伝は亥・午・子。事に両回の中止あり、末に至りてなお人に冲散され、事を成さざるを主る。例:壬辰日に占い、三伝は亥・辰・戌、初伝の亥は壬の禄神なれど自刑杜伝に属し;中末両伝の辰・戌はまたいずれも壬水の官鬼で、彼此また刑しまた冲す。昼夜の天将上にさらに螣蛇・白虎・勾陳・太陰これらの凶将を乗せれば、禄は守り得ず、凡事艱難、しかも変わりに変わり、到頭は一件も辦成せぬを主る。

中傳杜傳格。謂用起支之刑神,中傳值二字刑,不復再傳,則取仲為末傳,如丁卯己卯辛卯日,初傳卯,中傳子,子卯兩刑,不復再傳,則末傳取沖,三傳卯子午。主作事之初,雖有謀為,至日後不免間斷沖散,終於不成。如丁卯日三傳卯子午,初傳為日之敗氣,中傳又為日鬼,末傳雖係日祿,緣與中傳相沖,祿亦難得,如晝占將乘蛇虎凶煞,更為不事。

「中伝杜伝格」:発用が日支の刑神より起こり、中伝は両字互刑に碰着す――子卯相刑はただこの両位のみ、刑は第三位を出でず――伝わり得ず、冲を取って末伝とす(底本は「取冲」を「取仲」と譌り、「不吉」を「不事」と譌る)。たとえば丁卯・己卯・辛卯の三日、初伝は卯、中伝は子、子卯両相に刑し、さらに下に伝わり得ず、末伝は已むを得ず冲を取り、三伝はすなわち卯・子・午。事を為すの初めには謀劃あれど、日后に至り中斷して人に冲散され、終に辦成せざるを主る。例:丁卯日に占い、三伝は卯・子・午、初伝の卯木は丁日の沐浴敗気、中伝の子水はまた丁火の官鬼、末伝の午は丁の禄神なれど中伝の子と正相冲し、禄もまた手に到り難し。もし昼に占いに来れば、天将は螣蛇・白虎の類の凶煞を乗せ、さらに不吉なり。

往来兼取支駅馬

往來兼取支驛馬。往來者,謂三傳四課反覆往來也,故曰返吟。克少者重審、元首取之,克多者比用、涉害取之,中末皆用沖神主來者思去,舍者將離,得失無一定,親情無終始,病亦兩症相侵,惟反舊事為宜,仍以神將論其吉凶。大抵此課多主動,如來去空亡,則又不以動論。如己酉日三傳卯酉卯,鬼空可以解禍,乙丑日三專戌辰戌,財空不利求財,戊戌日三傳巳亥巳,祿空不宜占食祿事,餘例推。

いわゆる「往来」とは、三伝四課が来たり往きて反復し彼此对冲するもの、故に「返吟」と呼ぶ――月将が時に加わり正しく本位に対し、天地両盤の六冲が相加わりて成る。克少なきは、重審・元首に照らし取用し;克多きは、比用・渉害に照らし取用し;中末両伝はいずれも冲神を用いる。来る人は心に走るを想い、合するものは将に分離せんとし、得失に定準なく、親情は始ありて終なし;もし病を占えば、両種の症候が交相侵擾すを主る。この時ただ回頭して旧事を為すのみ相宜し。吉凶を断ずるには依然として天将を参す。大抵返吟課は多く動を主る;但し来去両頭とも空亡に落ちれば、また動として断じ得ず。たとえば己酉日に占い、三伝は卯・酉・卯、卯は己土の官鬼、鬼は空に落ちてかえって禍を解くべし;乙丑日に占い、三伝は戌・辰・戌、辰戌は乙木の財、財は空に落ちて財を求めんに利あらず;戊戌日に占い、三伝は巳・亥・巳、巳は戊土の禄、禄は空に落ちて食禄の事を占うに宜しからず。其余はこれに照らし類推せよ。

返吟有克例。謂反吟課取克賊比涉為用,為返吟有克,如丁亥日取克為用,三傳巳亥巳,巳為日之比肩,又為驛馬,晝占乘天空,如欲求事,徒多奔波之勞,全不能成也。

「返吟有克例」:返吟課のうち克賊・比用・渉害の取るべきあれば、常に照らし取って発用とし、これを返吟有克と呼ぶ。たとえば丁亥日に占い、克を取って発用とし、三伝は巳・亥・巳。巳は丁火の比肩で、またまさに亥日の駅馬;昼に占いに来れば、巳上に天空を乗せ。すでに馬の催動ありまた空詐に逢えば、往きて事を辦さんと欲すも、ただ一路奔波労碌の落を得るのみ、一件も成らず。

無親課。謂返吟無克,取支之驛馬為用,中用支上神,末用干上神,曰無親。計六課。丁丑、己丑日三傳亥未丑,辛丑日三傳亥未辰,丁未己未日三傳巳丑丑,辛未日三傳巳丑辰,主搖動不寧,事難成而易破。雖為吉神,亦是半遂。如己丑日三傳亥未丑,初傳雖為日財,但全無剋制之力,且滿盤比肩,其財難得,又中末四課皆空,毫無實意,諸占不吉。

「無親課」:返吟にして克の取るべきなければ、日支の駅馬を取って発用とし、中伝は日支上神を取り、末伝は日干上神を取る、これを無親と呼び、共六課がこれに属す。丁丑・己丑の両日、三伝は亥・未・丑;辛丑日は、三伝は亥・未・辰;丁未・己未の両日は、三伝は巳・丑・丑;辛未日は、三伝は巳・丑・辰。揺盪不安を主り、事は成り難く破れ易く、たとい吉神に遇うとも、ただ半称心を得るのみ。例:己丑日に占い、三伝は亥・未・丑、初伝の亥水は己土の財爻なれど、四課三伝のうち一処もこれを克制し得る所なく、手に収め入れ得ず;満盤またみな比肩の神で、比肩は財を奪い、この財さらに手に到り難し;中末両伝と四課はまたいずれも旬空に落ち、毫も実在の意思なし。諸事占えばいずれも吉ならず。

十二天将旦暮治

十二天將旦暮治。十二天將乃貴人、螣蛇、朱雀、六合、勾神、青龍、天后、太陰、玄武、太常、白虎、天空也,分列於左。

六壬盤上に共に十二位の天将あり、みな貴人に随って起例し、昼夜を按じて順逆に排布するので、「旦暮治」と言う。それらは:貴人・螣蛇・朱雀・六合・勾陳(底本は「勾陳」を「勾神」と作る)・青龍・天后・太陰・元武・太常・白虎・天空。十二将は各々五行の属性を有し、各々一類の人事を主り、吉凶性情を判定する一層の関鍵である――地支は占する何事を定め、天将はこの事の情状と来路を定める。以下に分条して列す。

貴人丑未土神,甲戊庚日晝貴丑,夜貴未,乙己日晝貴子,夜貴申,丙丁日晝貴亥,夜貴酉,六辛日晝貴午,夜貴寅,壬癸日晝貴巳,夜貴卯。得卯辰巳午未申六時,用晝貴,得酉戌亥子丑寅六時,用夜貴。天乙貴人居紫微垣,統馭十二神,居天門之前,地戶之後,天門者,亥也,地戶者巳也,如臨亥子丑寅卯辰六宮,則順行,臨巳午未申酉戌六宮則逆行。其神無處不臨,不乘辰戌,主官爵、詔命、田土、財帛之事。貴人順治,與日干相生則吉,逆行又剋日干則凶。凡十二神固喜生日,亦要與乘神相生,不要戰克,如丑寅乘火神則喜,乘木神則戰,餘準此推。

貴人は丑未の土神に属し、十二将の首。起例は:甲・戊・庚日は、昼貴は丑・夜貴は未;乙・己日は、昼貴は子・夜貴は申;丙・丁日は、昼貴は亥・夜貴は酉;六つの辛日は、昼貴は午・夜貴は寅;壬・癸日は、昼貴は巳・夜貴は卯。占時が卯・辰・巳・午・未・申のこの六時辰に落ちれば昼貴を用い;酉・戌・亥・子・丑・寅のこの六時辰に落ちれば夜貴を用いる。天乙貴人の星位は紫微垣の中にあり、其余の十一将を統領し、天門の前・地戸の後に居る――天門は亥を指し、地戸は巳を指す。故に貴人が亥・子・丑・寅・卯・辰の六宮に臨めば、十二将は時計回りに排布し;巳・午・未・申・酉・戌の六宮に臨めば、逆時計回りに排布する。この神はどの支上にも臨み得るも、ただ辰・戌には乗らず(辰戌は天羅地網で、貴人は入らず)。それが主るは官爵・詔命・田土・財帛の類の事。貴人が順行しまた日干と相生すれば吉と断じ;逆行しまた日干を克すれば凶と断ず。凡そ十二将はもとより日干を生ずるを喜ぶも、なお自己の乗ずる地支と相生することを要し、交戦相克せざるを要す:たとえば貴人が丑・寅の上に臨み、乗ずるものが火神ならば相喜し(火は土を生ず)、木神ならば相戦す(木は土を克す)。其余の各将はこの道理に照らし推せ。

螣蛇丁巳火神,在貴前一位,主火燭、血光、驚恐、怪異之事。蓋凶將也,無神不乘,不臨辰戌,旺相相生則吉,休囚刑剋則凶,披刑帶煞。災害立至。

螣蛇は丁巳の火神に属し、貴人の前一位に排す。火燭の災・血光の傷・惊恐の情・怪異の象を主る。これはもともと一位の凶将。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ辰・戌に臨まず。もし旺相の気を得また所乗の支と相生すれば、凶中にも吉に転じ得;もし休囚死気に逢いまた刑を受け克を受ければ、凶と断ず。倘しさらに刑を披き煞を帯びれば、災害は立刻に至る。病を占いて螣蛇を見れば、多く惊悸虚怯・夜夢不寧を主り;家宅を占いて螣蛇を見れば、多く怪異火燭を主る。

朱雀丙午火神,在貴前二位,主文書、敕命、信息、口舌、詞訟之事。無神不乘,不臨酉戌亥子,旺相相生,主有文書、敕命之喜,休囚刑剋,主口舌詞訟,披刑帶煞為害必深

朱雀は丙午の火神に属し、貴人の前二位に排す。文書・敕命・音信・口舌・詞訟の類の事を主る。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ酉・戌・亥・子に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、文書・敕命の喜信あるを主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、口舌詞訟を主る。倘しさらに刑を披き煞を帯びれば、為害は必ず甚だ深し。朱雀はもともと火性の舌:気を得れば文章詔命を成し、気を失えば訐訟是非を成す、試を占い・信息を占うにいずれもこれを主とす。

六合乙卯木神,在貴前三位,主和合、交易、婚姻、子孫、朋友之事。不乘丑未,不臨申酉戌亥子丑,旺相相生,則婚成財就,休囚刑剋則財物失散,作事難成。

六合は乙卯の木神に属し、貴人の前三位に排す。和合・交易・婚姻・子孫・朋友の類の事を主る。それは丑・未の両位に乗らず、また申・酉・戌・亥・子・丑に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、婚姻成就・財物到手を主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、財物失散・作事難成を主る。婚を占いて六合を見るは最も喜ばし;失物を占いて六合を見れば、多く相熟の人に隠蔵さるるを主る。

勾陳戊辰土神,在貴前四位,主戰鬥、詞訟、爭論、勾留、田土之事。無神不乘,不臨酉戌亥子,旺相相生,主有威權之柄,休囚刑剋,主有爭鬥詞訟之事。

勾陳は戊辰の土神に属し、貴人の前四位に排す。争闘・詞訟・争論・勾連滞留・田土の類の事を主る。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ酉・戌・亥・子に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、人の手に威権を握るを主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、争闘詞訟の事あるを主る。勾陳は性が遅鈍にして牽纏を好み、凡事これに逢えば多く拖延受制を主り、田土の争界・官司の纏訟を占うに尤も応験す。

青龍甲寅木神,在貴前五位,主官府、升遷、書契、財帛、穀米、婚姻、喜慶之事。十二神中惟此神增福解禍,無神不乘,不臨戌亥,旺相相生,主富貴尊榮,休囚相剋,主財物外耗。

青龍は甲寅の木神に属し、貴人の前五位に排す。官府・升遷・契約文書・財帛・穀米・婚姻・喜慶の類の事を主る。十二将の中、ただこの一位のみ能く福を添え禍を解す。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ戌・亥に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、富貴尊栄を主り;休囚に逢いまた克を受ければ、財物が外に耗散するを主る。財を占い官を占うに青龍が旺相の支を乗ずるを得れば、最上乘の吉将なり。

天后壬子水神,在貴後一位,主廷闈、恩澤、陰私之事,無神不乘,不臨辰巳,旺相相生,主有恩澤之命,休囚刑剋,主陰私不明。

天后は壬子の水神に属し、貴人の後一位に排す。宮闈内廷・恩沢・陰私の類の事を主る。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ辰・巳に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、恩沢詔命の下るあるを主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、陰私暧昧・事不分明を主る。凡そ婚姻を占い・婦人の事を占うに、天后はまず看るべき一将なり。

太陰辛酉金神,在貴後二位,主婦女、奴婢、財帛、嫁娶、陰私之事,無神不乘,不臨卯辰巳午,旺相相生,主陰人財喜,休囚刑剋,主陰小病患。

太陰は辛酉の金神に属し、貴人の後二位に排す。婦女・奴婢・財帛・嫁娶・陰私の類の事を主る。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ卯・辰・巳・午に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、女子のあちらより来る財喜を主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、婦女と小口に疾患あるを主る。太陰は蔽蔵遮掩を主り、逃亡を占い・隠匿を占うに、太陰を見れば多く暗処に躲れて尋ね得難きを主る。

元武癸亥水神,在貴後三位,主盜賊、走失、爭鬥、奸詐之事,不乘丑未,不臨寅卯辰巳午未,旺相相生,主市井交易,休囚刑剋,主有奸盜之事。

元武は癸亥の水神に属し、貴人の後三位に排す(清人は康熙帝玄燁の諱を避け、「玄武」を「元武」と書く)。盗賊・走失・争闘・奸詐の類の事を主る。それは丑・未に乗らず、また寅・卯・辰・巳・午・未に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、市井交易の利を主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、奸盗の事あるを主る。失窃を占えば、元武の乗ずる支と臨ずる方は、すなわち賊人の踪迹去向なり。

太常己未土神,在貴後四位,主印綬、冠裳、酒食、婚姻、財物、五穀之事。無神不乘,不臨卯辰巳午,旺相相生,有遷官獲財之喜,休囚刑剋,則財帛不足。

太常は己未の土神に属し、貴人の後四位に排す。印綬・冠帯衣裳・酒食・婚姻・財物・五穀の類の事を主る。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ卯・辰・巳・午に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、升官得財の喜あり;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、財帛不足を主る。太常は性情和緩にして、もっぱら衣禄宴飲を主り、請託を占い・酒食の約を占うに最も応験す。

白虎庚申金神,在貴後五位,主道路、殺伐、疾病、刑戮、血光之事。至凶之神也。無神不乘,不臨辰巳,旺相則氣雄威猛,休囚則狼狽而凶,附近德神者吉,與日相生則不害人,如披刑帶煞其凶立至。

白虎は庚申の金神に属し、貴人の後五位に排す。道路・殺伐・疾病・刑戮・血光の類の事を主り、十二将中最も凶の一位。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ辰・巳に臨まず。旺相の気を得れば気勢雄猛;休囚に逢えば狼狽にして凶。もし徳神に挨着すれば、かえって吉に転じ得;もし日干と相生すれば、人を害するに至らず;倘し刑を披き煞を帯びれば、凶禍は立刻に至る。疾病を占い・行人在途を占うに、白虎は第一に看るべき将なり。

天空戊戌土神,在貴人前六位,主市井、契約、奴僕、虛詐之事。亦主奏書之神。以其正對天乙,有時執書以奏也。無神不乘,不臨辰戌,旺相相生,主言語不虛,休囚刑剋主脫空無實。

天空は戊戌の土神に属し、貴人の前六位に排し、ちょうど貴人と相対す。市井売買・契約・奴僕・虚詐の類の事を主り、同時にまた奏書を主る神でもある――それが正しく天乙貴人に対するが故に、時に文書を執りて人に代わり上奏す。それは十二支上にいずれも乗り得るも、ただ辰・戌に臨まず。旺相の気を得また相生すれば、言語虚ならず説話算数を主り;休囚に逢い刑を受け克を受ければ、脱空无実・許して与えざるを主る。凡そ事を占いて天空に逢えば、まず相手の口恵にして実至らざるを防ぐべし。

巻三・畢法補談二 経課

順茹引進成就易

順茹引進成就易。謂三傳之神俱在一方,順行而進,曰進茹。蓋相連遞進,如拔茅之連其茹也。亥子丑曰龍潛,子為一陽初生,未離乎亥,如龍之潛而勿用。然此課又為三奇,如神將吉,其飛騰正不可測。又此課亦名潤下,以其為北方一氣也。丑寅卯曰將泰,寅為三陽,自丑而進,有上下交泰之象。寅卯辰曰正和,蓋寅卯辰於時屬春,正和氣聚會之時。又此課亦名曲直,以其為東方一氣也。辰巳午曰升階,午有臺階之象,從辰巳而進之,正向明而治之會。

三伝の三つの神がみな同一方位に落ち、一位挨一位に順に往きて前行するを、これを「進茹」と呼ぶ。茹は草根で、一根が一根を牽く、まさに《周易・泰卦》のいう「茅を拔くに茹にして其の匯を以てす」――一株の茅草を拔き起せば、下の根鬚が串を成して帯び出る、故にこの名を取る。各様の進茹はまた各々名目あり。亥・子・丑を「龍潜」と呼ぶ:子は一陽初生にして、まだ亥の範囲を離れず、《乾卦》初九の龍の水底に潜んで用い得ざるが如く;ただこの課はまた「三奇」に属し、もし天将の吉を得れば、それの騰躍して起る気勢も測度し得ず;この課にまた一名ありて「潤下」と呼ぶ、三伝が北方水の一気なるが故。丑・寅・卯を「将泰」と呼ぶ:寅は三陽開泰の月にして、丑より往きて進めば、上下交泰の象あり。寅・卯・辰を「正和」と呼ぶ:寅卯辰は時令上春に属し、まさに和気聚会の時;この課はまた「曲直」と呼ばる、三伝が東方木の一気なるが故。辰・巳・午を「升階」と呼ぶ:午は階を登り殿に上るの象あり、辰・巳より一路進み上れば、まさに《周易・離卦》「明に向かいて治む」の時会に合す。

午未申曰日昃,蓋由午而入未申,乃日中則昃之候。未申酉曰回陰,蓋申酉乃秋之煞氣,由未入之,生氣己盡,事無可為矣。申酉戌曰鑄刃,三傳俱金,其氣肅殺,何險如之?又此課亦名從革,以其為西方一氣也。酉戌亥為革故,酉有從革之義,由酉而入戌亥,舊事俱革矣。占病者死,占試者中。以上八課,陰陽夾拱,奇偶各有所主,吉則重重,凶亦累累,仍視其神將以為斷。

午・未・申を「日昃」と呼ぶ:午より未・申に走り入れば、まさに《周易・豊卦》のいう「日中すれば則ち昃く」の時で、日頭は西に偏り盛極まりて衰う。未・申・酉を「回陰」と呼ぶ:申・酉は秋の肅殺の気にして、未より走り入れば、生気はすでに用い尽くし、事は為す可きなし(底本は「已」を「己」と譌る)。申・酉・戌を「鋳刃」と呼ぶ:三伝全て金に属し、気象は肅殺して刀の如し、これより険しきあらんや?この課はまた「従革」と呼ばる、三伝が西方金の一気なるが故。酉・戌・亥を「革故」と呼ぶ:酉はもと「従革」の義あり、酉より戌・亥に進み入れば、旧の一切はみな革除し尽くされ;故に疾病を占えば死を主り、試験を占えばかえって考中を主る――旧我が一革せられ、まさに脱骨換胎なり。以上の八課、陰陽互相に夾拱し、奇数偶数は各々一路を主り、吉くなれば一重に一重を接し、凶くなれば一層に一層を圧す。依然として天将を見て断ずべし。

宜進格。如己卯日,干上申,三傳辰巳午,申為脫氣空亡,初傳又為比肩,皆無所得,不免進而投中末生我之神,且午又為日祿,迤邐而進,必有所得也。

「宜進格」:たとえば己卯日に占い、日干上に申を乗せ、三伝は辰・巳・午。申金は己土の脱気(土は金を生じ我が気を泄す)にして、また旬空に落ち;初伝の辰土は己の比肩で、既に我を生ぜず、また我が用と為さず:この両処はいずれも物を得ず、そこで已むを得ず一路中伝・末伝に進み入りて、あの我を生ずる火神に投ず。まして末伝の午はまた己日の禄神。こうして迤逦として向前すれば、必ず得る所有り。謀望を占い・進取を占いてこの格に遇えば、進むに宜しく守るに宜しからず。

不宜進格。如壬午日,干上子,三傳丑寅卯,子為日之旺神,然靜守盡有其益,如欲妄進,即為初傳丑土所克,再進又為寅卯所脫,必有相連耗費之事,不吉。

「不宜進格」:たとえば壬午日に占い、日干上に子を乗せ、三伝は丑・寅・卯。子は壬水の旺神にして、安々と静かに守れば、好処はすでに尽くるほど足る;もし妄りに動きて前進せば、一進すれば初伝の丑土に克され、再進すればまた寅・卯木に泄されて(水は木を生じ、我が気を脱す)、必ず連続して耗費の事を出す、故に不吉。見るべし、進茹の課は必ずしも皆進むに宜しからず――なお干上の乗ずる所が已に足れるか否か、伝中の遇う所が克か脱かを看るべし。

逆退回帰静守宜

逆退回歸靜守宜。謂三傳之神,俱在一方,逆行而退,曰退茹,戌酉申曰返駕,戌為地獄,人至於此,宜返駕而回。昔孫臏占此,刖足而歸,故名戌為獄也。申未午曰就明,午為離明,而申未入至,是就乎明也。未午巳當陽,蓋三傳正當離明之會也。午巳辰曰發生,蓋時當初夏,正萬物生發之時。巳辰卯曰拱斗,蓋辰為斗罡,而巳卯拱之也。

三伝の三つの神がみな同一方位に落ち、一位挨一位に逆さに後ろへ退くを、これを「退茹」と呼ぶ。各様の退茹もまた各々名目あり。戌・酉・申を「返駕」と呼ぶ:戌は地獄の位にして、人ここに走り至れば、車頭を掉して帰るべし;昔孫臏がこの課を占い得て、果たして刖足の刑に遭うて帰り、故に戌を獄と称す。申・未・午を「就明」と呼ぶ:午は離卦の光明の位にして、申・未より退き入るは、光明に趨き就くなり。未・午・巳を「当陽」と呼ぶ:三伝はまさに離明の時会に当たる。午・巳・辰を「発生」と呼ぶ:時は初夏に当たり、まさに万物生発の時。巳・辰・卯を「拱斗」と呼ぶ:辰は天罡斗柄の位にして、巳と卯とが両辺よりこれを拱す。

卯寅丑曰聯芳,丑為貴人,而卯寅歸之,是聯芳也。丑子亥曰收藏,自丑而入子亥,有百事收藏之象。然此課又為三奇,如神將吉,亦有逢凶化吉之角。子亥戌曰重陰,三時俱屬夜方,重陰無陽,事可知矣。以上八課,止宜退步,靜守乃可,仍以神將斷其吉凶。

卯・寅・丑を「聯芳」と呼ぶ:丑は貴人の居る所の位にして、卯・寅が一路帰りてその上に至るは、あたかも並蒂聯芳の如し。丑・子・亥を「収蔵」と呼ぶ:丑より子・亥に退き入れば、百事収斂蔵伏の象あり;ただこの課はまた「三奇」に属し、もし天将の吉を得れば、凶に逢うて吉に化するの機もあり。子・亥・戌を「重陰」と呼ぶ:この三つの時位はいずれも夜方に属し、陰の上に陰を加えて全く陽気なく、事はいかばかりか推して知るべし。以上の八課、一概にただ一歩を退譲し静かに守るのみ宜し。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。

宜退格。如癸亥日,干上子,為日之旺神,奈屬旬空,初傳戌為日鬼,中傳酉為敗氣,又坐鬼鄉,迤邐至末傳申,始逢長生。凡占須於艱難中退一步,方得如意。

「宜退格」:たとえば癸亥日に占い、日干上に子を乗せ、子は癸水の旺神なれど、无奈く旬空に落ちて虚して実ならず。初伝の戌土は癸水の官鬼;中伝の酉は水の沐浴敗気にして、また戌の鬼郷の上に坐す;一路末伝の申に退き至りて、初めて水の長生の地に碰う。見るべし、凡そこの格を占い得れば、必ず艱難の中に一歩を退譲して乃ち称心し得;強いて干上のあの落空の旺神に撐え凭るは、靠るに足らぬ。

不宜退格。如乙卯日,干上卯,三傳丑子亥,初傳為財,中末為生,乃相引而入於空鄉,全無所得,不如靜守干上之祿,不退為妙。誠所謂“到處去來,不如在此”之語也。

「不宜退格」:たとえば乙卯日に占い、日干上に卯を乗せ、卯はまさに乙木の禄神;三伝は丑・子・亥で、初伝の丑土は乙木の財、中伝の子・末伝の亥はいずれも水で、水は木を生ずるは我を生ずるの神:見た目は財と印と俱全す。无奈くこの一串は一路牽引して空亡の郷に退き入り、到頭は何も得ず、いっそ安かに干上の現成のこの禄を守りて、退かざるを妙とす。これはまさにあの「到処去来するは、此に在るに如かず」の老話に応えたり。

進間陰陽分動静

進間陰陽分動靜。凡課得間一位作三傳,順行而進,曰進間。三傳俱陽,計四課,子寅辰曰向陽,寅辰為日出之方,由子而進之,自暗投明,先凶後吉。寅辰午曰觀光,陽光方盛,正君子觀光上國之時。辰午申曰登天,午為先天乾位,由辰入之,有登天之角。龍登天則行雨,官登天則遷轉。忌空亡。申戌子曰涉淵,水生於申,旺於子,有涉淵之象。主謀望不成,病訟危險。

凡そ三伝が一位を隔てて取出され順に往きて進むを「進間」と呼ぶ。三伝が全て陽支なるは、共四課。子・寅・辰を「向陽」と呼ぶ:寅・辰は日出の方位にして、子より往きて進むは、暗処より光明に投ず、故に先ず凶にして後に吉。寅・辰・午を「観光」と呼ぶ:陽光まさに盛んにして、ちょうど《周易・観卦》のいう君子の「国の光を観る」、京に入りて礼を観て仕を求むるの時。辰・午・申を「登天」と呼ぶ:午は先天卦位上乾に当たり、辰より午に進めば、天に登るの象あり;龍が天に登れば能く雨を行い、官が天に登れば遷転を得、ただ空亡に落ちるを忌む。申・戌・子を「渉淵」と呼ぶ:水は申に長生し子に帝旺し、申より子に走れば、水を渉りて深淵に入るの象あり、謀望成らずを主り、病を占い訟を占えばいずれも危険。

三傳俱陰,計六課。丑卯巳曰出戶,巳為地戶,自丑傳巳,有出戶之象。卯巳未曰回輪,由卯入未,物極而返,事當即為,遲則有咎。巳未酉曰勢衰,酉為日落之時,由巳未而入至,勢過人衰,物滿必缺也。未酉亥曰入冥,酉亥前入冥矣,自晝傳夜,盡入昏迷,有愈入愈深之象。酉亥丑曰凝陰,三傳俱在西北方,陰氣凝結,有履霜堅冰之象。亥丑卯曰啟蒙,自亥傳卯,其蒙昧之氣已開也。以上下課,陽進間,利於公干;陰進間,利於私謀。但舉動之間,不免有間隔之處,仍以神將論其吉凶。

三伝が全て陰支なるは、共六課。丑・卯・巳を「出戸」と呼ぶ:巳は地戸にして、丑より一路巳に伝えば、門戸を走出るの象あり。卯・巳・未を「回輪」と呼ぶ:卯より未に進めば、物は極まりて返る、事は応に立刻に辦すべし、遅れれば咎あり。巳・未・酉を「勢衰」と呼ぶ:酉は日落の時にして、巳・未より酉に進めば、勢頭はすでに過ぎ人もまた随いて衰う、器物が装満すれば必ず缺けるが如し。未・酉・亥を「入冥」と呼ぶ:酉・亥に進めば幽冥に入り、白昼より黒夜に伝わり、全く昏迷に落ち入り、走るほど深きに入るの象あり。酉・亥・丑を「凝陰」と呼ぶ:三伝みな西北方に在り、陰気凝結し、まさに《坤卦》「霜を履めば堅氷至る」の光景。亥・丑・卯を「啓蒙」と呼ぶ:亥より卯に伝われば、あの一団の蒙昧の気はすでに打開せり。以上のこの十課、陽進間は公家の事を辦するに利あり、陰進間は私下の事を謀るに利あり;ただ挙動の間、総て間隔阻碍の処を免れず。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。(底本は「以上十課」を「以上下課」と譌る。)

陽進間格。如丙寅日,干上未,三傳辰午申,皆屬陽神,相引而進,有動達高尊之角。初傳雖屬脫氣,幸中傳為旺神,末傳為日財,迤邐而進,必有所得也。惟占訟轉深,占病者死。

「陽進間格」:たとえば丙寅日に占い、日干上に未を乗せ、三伝は辰・午・申で、いずれも陽支に属し、一路牽引して向前すれば、騰達して高位に至るの象あり。初伝の辰土は丙火の脱気なれど(火は土を生じ我が気を泄す)、幸い中伝の午は丙の旺神、末伝の申金はまた丙の財爻、こうして迤逦として進めば、必ず得る所有り。ただこの格は官司を占えば纏まるほど深くなるを主り、疾病を占えば死を主る――進ありて退なしは、病と訟とが最も一味の向前を忌む。

陰進間格。如癸酉日,干上卯,初傳丑為日鬼,中傳卯,又加干而脫干,未免大有消耗,迄邐至末傳,始逢日財,始雖艱苦,而後亦有得也。

「陰進間格」:たとえば癸酉日に占い、日干上に卯を乗せ、三伝は丑・卯・巳。初伝の丑土は癸水の官鬼;中伝の卯木はまたまさに日干の頭上に加わり、木は水気を泄し、泄すこと甚だしく、大いに消耗を免れず;一路迤逦として末伝に至りて、初めて巳火のこの癸日の財爻に碰う。見るべし、開頭は艱苦なれど、後来に至りては終に得る所有るを。

退間奇偶別公私

退間奇偶別公私。謂課得間一位作三傳,逆行而退,曰退間。三傳俱陽,計三課。戌申午曰負暄,蓋午為日中,而戌申向之,是負暄之象也。午辰寅曰顧祖,午為寅之子孫,自午退寅,如子回顧母,返其室廬,止宜舊守,進退不能。寅子戌曰投暗,自寅退戌,由明而入於暗,宜防暗損。

三伝が一位を隔てて取出され逆さに後ろへ退くを「退間」と呼ぶ。三伝が全て陽支なるは、共三課。戌・申・午を「負暄」と呼ぶ:午は日中にして、戌・申はそれに背き向かい、太陽に背を向けて暖を晒すが如し。午・辰・寅を「顧祖」と呼ぶ:午は寅木の生ずる所の子孫にして、午より寅に退き返るは、子が回頭して母を顧み自家の屋宇に返るが如く、この時ただ旧局を守住するに宜しく、進も成らず退も成らず。寅・子・戌を「投暗」と呼ぶ:寅より戌に退けば、明処より暗処に走り入り、暗中に損を受くるを提防すべし。

三傳俱陰,計六課。亥酉未曰就隱,酉為太陰,未為玉女,利於隱遁潛形。由亥入未,是時當隱遁也;行人不來,捕盜難獲。酉未巳曰勵明,巳為陽明之地,從酉未入至,有由暗嚮明之角。未巳卯曰趨正,巳為六陽之極,卯為日出之時,由未入之,是趨於正道也。巳卯丑曰歸邪,由巳而入丑,避明就暗,有棄正歸邪之象。卯丑亥曰斷澗,亥為水,丑中有癸水,由卯入至,漸入深澗,君子退職,小人有凶事。丑亥酉曰極陰,三神皆夜方,以陰入陰,必有酒色淫佚之事;蓋亥主淫亂,酉主酒色也;訟者深,病者死。以上九課,如自夜傳晝,事尚明白;或自晝傳夜,則盡入於昏迷矣。仍以神將論其吉凶。

三伝が全て陰支なるは、共六課。亥・酉・未を「就隠」と呼ぶ:酉は太陰の位、未は玉女の位、いずれも隠遁蔵形に利あり;亥より未に退き入るは、まさに隠居すべきの時;行人を占えば人は来らず、捕盗を占えば盗は獲られ難し。酉・未・巳を「励明」と呼ぶ:巳は陽明の地にして、酉・未より退き入れば、暗より明に向かうの象あり。未・巳・卯を「趨正」と呼ぶ:巳は六陽の極、卯は日出の時、未より退き入るは、正道に奔り赴くなり。巳・卯・丑を「帰邪」と呼ぶ:巳より丑に退けば、光明を避けて昏暗に就く、正を棄てて邪に帰るの象あり。卯・丑・亥を「断澗」と呼ぶ:亥はもと水に属し、丑中にも癸水を蔵し、卯より退き入れば、走るほど深く、断崖深澗に臨むが如し;君子が占えば退職を主り、小人が占えば凶事あるを主る。丑・亥・酉を「極陰」と呼ぶ:三つの神はみな夜方に在り、陰を以て陰に入れば、必ず酒色淫佚の事あり――亥は淫乱を主り、酉は酒色を主る;訟を占えば纏まるほど深く、病を占えば死す。以上の九課、もし夜方より昼方に伝われば、事はなお明白と算うべし;もし昼方より夜方に伝われば、全く昏迷に落ち入る。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。

陰間退格。如癸卯日,干上亥,三傳丑亥酉,初作日鬼,中傳日祿,又入鬼鄉,末傳又作敗氣,用相引而入於極陰之地,日就昏沉,全無興發氣也。

「陰間退格」:たとえば癸卯日に占い、日干上に亥を乗せ、三伝は丑・亥・酉。初伝の丑土は癸水の官鬼;中伝の亥は癸日の禄神なれど、また丑の鬼郷に落ち入る;末伝の酉は水の沐浴敗気。発用が一路牽引して極陰の地に退き入り、人事は日に日に昏沉し、全く一点の興発の気象なし。事を占いてこれに遇えば、ただ韜晦し拙を守るに宜しく、振作を指望すべからず。

木名曲直春占吉

木名曲直春占吉。謂三傳之神,合成木局,曰曲直。蓋木性本直,又復曲折也。木生於亥,旺於卯,墓於未。火日為生氣,水日為盜用氣,順合者兩課:一、亥卯未。一、未亥卯。逆合者三課:未卯亥,卯亥未,亥未卯。順者理勢自然,逆者事有曲折。春占取利於求財,諸事皆吉。緣木至春夏而枝葉茂盛也,仍以神將斷其吉凶。

三伝の三つの神が合して木の三合局を成せば、「曲直」と呼ぶ――《尚書・洪範》に「木を曲直と曰う」、木の性はもと直なれど、また曲る能し。木は亥に長生し、卯に帝旺し、未に入墓す。もし日干が火に属せば、この木局は我を生ずるの気;もし日干が水に属せば、木局は我が気を盗泄するの物。順に合するの二課:一は亥・卯・未、一は未・亥・卯。逆に合するの三課:未・卯・亥;卯・亥・未;亥・未・卯。順合するは、事理形勢ともに自ずから然り;逆合するは、事は一番の曲折を経る。春にこの局を占い得れば財を求むるに最も利あり、諸事みな吉、木は春夏に至りて枝葉まさに茂るが故。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。

木局順合例。如乙亥日,三傳未亥卯,初為日財,中為長生,末為日祿,占主作事之初,雖有昏昧,日後終得如意,如廢官占之,必得起復。

「木局順合例」:たとえば乙亥日に占い、三伝は未・亥・卯。初伝の未土は乙木の財爻、中伝の亥は木の長生の地、末伝の卯は乙木の禄神。占えば事を為すの初めにはやや昏昧不明なるも、日后に至りて終に称心如意を主る。もし罷黜せられたる官員がこの課を占えば、必ず原職に起復し得――長生が中に居り禄神が尾を収むは、まさに廃より興に転ずるの象。

木局逆合例。如辛未日三傳卯亥未,似宜求財,但木空則折,財何能有?初傳遁丁作暗鬼,又助其干之上之午火克干,必因妻財而致禍,惟以財求官為宜。

「木局逆合例」:たとえば辛未日に占い、三伝は卯・亥・未、木局は辛金に対してまさに財爻、一見財を求むるに宜しきが如し;但し木は一空に落ちれば折れんとし、財はどこより来る?初伝の卯上に丁火を遁得し、丁火は辛金の官鬼、暗伏して伝中にあり、また往きて日干上の乗ずる午火を幇して辛金を克さんとす、必ず妻室銭財の縁故の為に禍を招き出さん。この課はただ財を以て官を謀るにのみ――財を以て官を生じ鬼を貴に化す――相宜しと算う。

炎上還須値夏時

炎上還須值夏時。謂三傳之神合成火局,曰炎上。蓋炎上乃火之性也。火生於寅,旺於午,墓於戌,土日為生氣,木日為盜氣。順合者一課:寅午戌。逆合者三課:戌午寅、午寅戌、寅戌午。順合者凡事光明,逆合者凡事猛烈,主事成急速,虛多實少。蓋火性焰焰,不久成灰也。順則明,逆則暗,仍以神將論其吉凶。

三伝の三つの神が合して火の三合局を成せば、「炎上」と呼ぶ――《尚書・洪範》に「火を炎上と曰う」、上に向かいて騰焼するはまさに火の本性。火は寅に長生し、午に帝旺し、戌に入墓す。もし日干が土に属せば、この火局は我を生ずるの気;もし日干が木に属せば、火局は我が気を盗泄するの物。順に合するの一課:寅・午・戌。逆に合するの三課:戌・午・寅;午・寅・戌;寅・戌・午。順合するは凡事光明磊落、逆合するは凡事の来勢猛烈。総て事の成ること快くして急なるを主る、然れど虚多く実少なし――火焔熊熊たれど、燒くる久しからずして灰燼と為る。順なれば明、逆なれば暗。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。要緊はこの一局は夏令に占い得るを須ちとす、乃ち時を得気を得たりと算う。

火局順合例。如辛酉日三傳寅午戌作鬼,且與支上丑六害,主有人謀害,幸晝夜天將皆貴勾常土神,脫氣之氣,生其干神,逢凶化吉,尚可無忌。

「火局順合例」:たとえば辛酉日に占い、三伝寅・午・戌が合して火局を成し、火は金を克す、まさに辛日の官鬼;この火局はまた日支上の乗ずる丑と六害を構成す(午丑相害)、人の其の中より謀害するあるを主る。幸い昼夜の天将はいずれも貴人・勾陳・太常の一路の属土の神――火は土を生じ土は再び金を生じ、火の凶気を泄し開き、転じて来たりて日干の辛金を生ず、そこで凶に逢うて吉に化し、なお無妨とすべし。

火局逆合例。如丙寅日三傳戌午寅,干上丑與午六害,又戌加寅發用,墓臨生地,返明為暗。蓋火以明為體,遇墓則暗矣,中傳午又坐空,火已成灰,凡占不吉。

「火局逆合例」:たとえば丙寅日に占い、三伝は戌・午・寅。日干上に丑を乗せ、丑と午とは正に相為害し;初伝はまた戌が寅上に加わりて発用し、墓神が長生の地を圧し、光明を反転して昏暗と為す――火はもと明亮を以て体とす、一たび墓庫に遇えば暗くなる。中伝の午はさらに旬空に坐し、この一炉の火はすでに灰燼に燒成せり。故に凡そ占して吉ならず。

金主肅殺多変革

金主肅殺多變革。謂三傳之神合作金局,曰從革。以金須煅煉而成,有改革之意也。金生於巳,旺於酉,墓於丑,水日為生氣,土日為盜氣,順合一課:酉丑巳;逆合兩課:酉巳丑、巳丑酉。順則有鼎新之象,逆則有肅殺之威。有氣又得吉神,則革而進,無氣又值凶神,則革而退。仍以神將論其吉凶。此課占婚大忌,以其為煞神故也。

三伝の三つの神が合して金の三合局を成せば、「従革」と呼ぶ――《尚書・洪範》に「金を従革と曰う」、金は煅錬を経て乃ち器を成すを須す、故に改革の意あり。金は巳に長生し、酉に帝旺し、丑に入墓す。もし日干が水に属せば、この金局は我を生ずるの気;もし日干が土に属せば、金局は我が気を盗泄するの物。順に合するの一課:酉・丑・巳。逆に合するの二課:酉・巳・丑;巳・丑・酉。順合するは鼎新革故の象あり、逆合するは肅殺威厳の勢あり。金局にもし気ありてまた吉神に逢えば、革にして向前なり;気なくまた凶神に値えば、革にして退敗なり。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。この課は婚姻を占うに最も忌諱とす、金局はもと煞神にして刑克割断を主るが故。

金局順合例。如癸酉日三傳酉丑巳,合局生干,干上巳又為財神,如日占,三傳天將皆土神,助傳之生,必有人明暗相助而成事。

「金局順合例」:たとえば癸酉日に占い、三伝酉・丑・巳が合して金局を成し、金は水を生じ、回頭して日干の癸水を生ず;日干上にまた巳火を乗せ、巳はまさに癸水の財神。もし昼に占いに来れば、三伝上の天将はみな土に属し、土は金を生じ金は水を生じ、三伝の生気を一層々助け上げ、必ず人の或いは明に或いは暗に相幇して事を辦成するあり。

金局逆合例。如乙丑日,三傳巳丑酉,合局作鬼,雖為己身之憂,不知反助其干上子水,育其日干,且三六相呼,事必成合,如晝占子作貴人更吉。

「金局逆合例」:たとえば乙丑日に占い、三伝巳・丑・酉が合して金局を成し、金は木を克す、まさに乙日の官鬼、看れば自身の憂患の如し;知らざりき、この金局はかえって日干上の乗ずる子水を生じ、子水はまた日干の乙木を滋養す――鬼は印に化し、克を転じて生と為す。加うるに三合と六合とが彼此呼応し、事は必ず成合す。もし昼に占いに来れば、子上に貴人を乗せ、それはさらに吉なり。

水性悠游潤下司

水性悠遊潤下司。謂三傳之神合作水局,曰潤下,蓋就下者,水之性也。水生於申,旺於子,墓於辰,木日為後氣,金日為盜氣。順合三課:申子辰、子辰申、辰申子。逆合二課:子申辰、申辰子。主悠遊長久,事不迫促,然終不能靜也。三傳宜順,逆非水性也。順則凡事舒暢,逆則凡事遲緩,占文書不利,為其克雀也。仍以神將斷其吉凶。

三伝の三つの神が合して水の三合局を成せば、「潤下」と呼ぶ――《尚書・洪範》に「水を潤下と曰う」、下に就きて流るるはまさに水の本性。水は申に長生し、子に帝旺し、辰に入墓す。もし日干が木に属せば、この水局は我を生ずるの気(底本は「生気」を「後気」と譌る);もし日干が金に属せば、水局は我が気を盗泄するの物。順に合するの三課:申・子・辰;子・辰・申;辰・申・子。逆に合するの二課:子・申・辰;申・辰・子。事の悠游長久・急がず迫らざるを主る、然れど終に安静し得ず――水はつねに流るべし。三伝は順行に宜しく、逆行すれば水性に合わず。順なれば凡事舒暢、逆なれば凡事遅緩。この一局は文書を占うに不利、水は火を克して文書を主る朱雀を克住するが故。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。

水局順合例。如甲申日三傳辰申子,合局生干,則三傳遞生,主有隔三隔四,在內幫扶之事。雖干上午為合中犯煞,幸值旬空,可以無忌。

「水局順合例」:たとえば甲申日に占い、三伝辰・申・子が合して水局を成し、水は木を生じ、回頭して日干の甲木を生じ、三伝はまた一路遞相に生ず。隔てて三層四層の関係の人が内里に幇扶するあるを主る。日干上は午火を乗ずるも、局中の神と相合して暗に煞気を犯す、幸い午は旬空に落ち、煞は作用を起さず、顧忌せずとも可なり。

水局逆合例。丙子日,三傳申辰子,初中空亡,獨存末傳之鬼,殊為可怖。幸干上有丑土,可敵末傳之水,且又為三六相呼,亦可轉禍而為福也。

「水局逆合例」:たとえば丙子日に占い、三伝は申・辰・子。初伝の申・中伝の辰はいずれも空亡に落ち、ただ末伝の子水一つだけが実、而して子水はまさに丙火の官鬼、孤鬼独存して甚だ可怖。幸い日干上に丑土を乗せ、土は能く水を制し、末伝のこの一点の水に抵住し得;加うるに三合と六合とが両下に呼応し(子と丑と合す)、能く禍を転じて福と為す。

生胎順行病胎逆

生胎順行病胎逆。凡孟神相加作三傳,曰元胎。蓋寅申巳亥,乃五行受生之地,木生於亥,火干受氣;水生於申,木干受氣;火土生於寅,金干受氣;金生於巳,水干受氣;此元中有胎,故曰元胎。順行者四課:寅巳申、巳申亥、申亥寅、亥寅巳。順行而進,下生上神,身臨長生之鄉,故又曰生胎,主日盛月新,凡事皆有生意,與胎產、婚姻、官祿、財利事俱吉,病訟淹延,行人不來,以戀生故也。

凡そ四孟の神が彼此相加わりて三伝を成せば、「元胎」と呼ぶ。寅・申・巳・亥は五行の受生の所:木は亥に長生し火干は亥に受気し;水は申に長生し木干は申に受気し;火と土は寅に長生し金干は寅に受気し;金は巳に長生し水干は巳に受気す。本元の中にすでに胎気を含む、故に元胎と呼ぶ。順行するは四課あり:寅・巳・申;巳・申・亥;申・亥・寅;亥・寅・巳。順行して進むは、下の地盤の神が上の天盤の神を生ずる、自身は長生の郷に臨む、故にまた「生胎」と呼ぶ。日々興盛・月々更新を主り、凡事みな生機を帯び;胎産・婚姻・官禄・財利を占えばいずれも吉;疾病と官司を占えば拖延して了結せず、行人を占えば人は肯んじて来らず――みな生地に恋着して挪動を願わぬが故。

凡事主遲,逆行者四課:亥申巳、申巳寅、巳寅亥、寅亥申,逆行而退上生下神,臨五行之病鄉,故又曰病胎,懷胎有憂,凡事主遠,占病死,主有別處投胎之象。仍以神將論其吉凶。

故に元胎の課は凡事みな遅緩を主る。逆行するは四課あり:亥・申・巳;申・巳・寅;巳・寅・亥;寅・亥・申。逆行して退くは、上の天盤の神が下の地盤の神を生ずる、自身は五行の病郷に臨む、故にまた「病胎」と呼ぶ。懐胎を占えば憂あり、凡事みな遥遠にして及び難きを主り;疾病を占えば死を主り、また別処に投胎し往くの意を帯び。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。

順元胎格。如甲申日三傳申亥寅,申為日鬼,幸坐巳上,鬼自受制,不能害人,中傳長生,末傳德祿,三傳遞生交車、長生、六合,諸占俱吉。

「順元胎格」:たとえば甲申日に占い、三伝は申・亥・寅。初伝の申金は甲木の官鬼、幸いそれは巳火の上に坐し、巳火は金を克し、鬼は自身先ず制を受け、人を害し得ず。中伝の亥は木の長生、末伝の寅は甲の禄でありまた甲の日徳。三伝は一路遞相に生じ、また交車相合・長生・六合の勢を結ぶ。故に諸事占えばいずれも吉。

逆元胎格。如丙寅日亥申巳,初作日鬼,幸蒿矢空亡發用,鬼力至微,中傳申財坐空,又入鬼鄉,求財亦不可得,幸末傳作日之德祿,干支各受上神之生,如靜守亦盡有其所益也。

「逆元胎格」:たとえば丙寅日に占い、三伝は亥・申・巳。初伝の亥水は丙火の官鬼、幸いこれは蒿矢の遥克にして、発用の神また空亡に落ち、鬼の力量は極めて微弱。中伝の申金はもと丙の財、可惜空に坐し、また亥の鬼郷に落ち入り、財を求めても手に到らず。幸い末伝の巳は丙の日徳でありまた丙の禄、日干と日支とが各々其の上神の生を受く。こう見れば、ただ静守さえすれば、好処もまた尽くるほど足る。

四仲相加関隔推

四仲相加關隔推。謂四仲相加作三傳,曰關格。蓋子午為關,卯酉為格。且四課各刑互沖,前無孟之可隱,後無季之可逃,主事有關格,欲避不能,順行者四課:子卯午、卯午酉、午酉子、酉子卯。逆行者二課:子酉午、午卯子。順行而進,皆臨於敗地,以木敗於子,火敗於卯,金敗於午,水敗於酉也。逆行而退,皆臨於死地,以金死於子,水死於卯,木死於午,火死於酉也。此課大端不吉,如遇旺相吉神,亦不拘此例。

四仲の神が彼此相加わりて三伝を成せば、「関格」と呼ぶ。子と午と相対するを「関」とし、卯と酉と相対するを「格」とす;四課の間また互刑互冲し、前頭には四孟の躲蔵すべきなく、後頭には四季の逃避すべきなし、故に事に関卡阻隔あるを主り、躲けんと欲すも躲け開かず。順行の四課:子・卯・午;卯・午・酉;午・酉・子;酉・子・卯。逆行の二課:子・酉・午;午・卯・子。順行して進むは、いずれも沐浴敗地に臨む――木は子に敗れ、火は卯に敗れ、金は午に敗れ、水は酉に敗る;逆行して退くは、いずれも死地に臨む――金は子に死し、水は卯に死し、木は午に死し、火は酉に死す。この課は大体不吉;ただ旺相の気と吉神とに遇えば、またこの通例に拘執せずとも可なり。

順關隔格。如丁卯日三傳酉子卯,財作閉口發用,求財既不可得,中傳日鬼,末傳敗氣,本屬不吉;幸交車六合,支上又見日祿,占交關食祿事,亦盡有所得也。

「順関隔格」:たとえば丁卯日に占い、三伝は酉・子・卯。初伝の酉金は丁火の財、却って「閉口」の象を成して発用す、財を求めても手に到らず;中伝の子水は丁火の官鬼;末伝の卯は火の沐浴敗気:もともと不吉の格。幸い課中に交車相合と六合とを結び、日支上にまた丁日の禄神を見る。こうして交易関説を占い・食禄の事を占えば、なお得る所有り。

逆關隔可知。如丁卯日三傳子酉午,初作日鬼,中傳財爻,又作閉口,僅存末傳之祿,又交車六害,必有交相刑害之患難,凡占不吉。

「逆関隔」の道理は上の一格に照らせば推知すべし。たとえば丁卯日に占い、三伝は子・酉・午。初伝の子水は丁火の官鬼;中伝の酉金は財爻なれど、また閉口を成して取出し得ず;ただ末伝の午のこの一つの禄神を残すのみ。偏や課中に交車六害を結び、必ず彼此刑害交攻の患難あり。故に凡そ占して吉ならず。

季神会聚号稼穡

季神會聚號稼穡。謂季神相加作三傳,曰稼穡。以土有生物之義也,順行三課:辰未戌、未戌丑、戌丑辰。逆行二課:丑戌未、戌未辰。蓋季乃墓神,凡事沉滯,託人費力,獨辰戌對沖則緊,蓋辰為更新,戌為故舊也。丑未相沖,主兄弟不和,蓋丑未乃貴人本家也。春占得木為疏通,冬占水旺,亦不畏其為鬼。仍以神將論其吉凶。

辰・戌・丑・未のこの四季の神が彼此相加わりて三伝を成せば、「稼穡」と呼ぶ、《尚書・洪範》「土は稼穡を爰にす」の義を取る、土に万物を生養する功用あるが故。順行の三課:辰・未・戌;未・戌・丑;戌・丑・辰。逆行の二課:丑・戌・未;戌・未・辰。四季はもと四墓の神、故に凡事沈滞して暢ならず、人に托して事を辦すれば格別に力を費やす。ただ辰と戌とが对冲する時はかえって緊要――辰は更新を主り、戌は故旧を主り、一冲はまさに除旧布新。丑と未と相冲するは、兄弟不和を主る、丑・未はまさに貴人の本家の位にして、両貴相冲すれば自家人先ず争端を起すが故。春にこの局を占い得れば、木は能く土気を疏通し;冬に占い得れば、水旺して土の鬼を作るを畏れず。依然として天将を見て吉凶を断ずべし。

順稼穡格。如壬辰日,三傳戌丑辰皆鬼,誠為凶課。幸蒿矢坐空發用,鬼力至輕,且有干上寅木為救,不能為禍,夜占初乘白虎,尚屬可畏。日占乘龍,可以無忌矣。

「順稼穡格」:たとえば壬辰日に占い、三伝戌・丑・辰は全て土、土は水を克し、みな壬日の官鬼、実に凶課。幸いこれは蒿矢の遥克にして、発用の神また空亡に坐し、鬼の力量は極めて軽し;日干上にまた寅木ありて救神を作し、木は能く土を克し、鬼は禍を闖出し得ず。もし夜に占いに来れば、初伝上に白虎を乗せ、それは依然として可怖;もし昼に占いに来れば、乗ずるは青龍、顧忌せずとも可なり。

逆稼穡格。如乙亥日,三傳丑戌未,財神遁丁臨干發用,必主財物。奈三傳全財,反助其支上之申金剋日,禍患必自宅中而發,惟用財求官為宜。

「逆稼穡格」:たとえば乙亥日に占い、三伝は丑・戌・未、土は乙木の財、財神上にまた丁を遁得し日干の頭上に臨んで発用す、見れば必ず財物の手に到るあり。无奈く三伝満盤みな財、財多ければかえって日支上の乗ずる申金を生助し、申金はまさに乙木の官鬼、鬼は財の滋養を得て来たりて日を克す、禍患は必ず家宅の裏頭より発出す。この課はただ財を以て官を謀るにのみ――財を勢に順わせて官を生ぜしめて我を傷らしめざる――相宜しと算う。

四絶陰干禄絶期

四絕陰干祿絕期。謂陰日祿神臨於絕地,曰四絕。如乙祿在卯,加申為木絕。丁己在午,加亥為火絕。辛祿在酉,加寅為金絕。癸祿在子,加巳為水絕。是陰干之祿,皆臨絕地也。主止宜結絕舊事,占食祿不宜,空亡更凶。如丁亥日,三傳午丑申,午為日祿,豈宜臨絕空亡?末傳申金為財神,又為初傳所克,中傳所墓,交車雖作六合,又係空亡,占交關求財事,俱不吉。

陰日の禄神が五行の絶地に落つるを、「四絶」と呼ぶ。乙の禄は卯にあり、卯が申上に加われば、すなわち木は申に絶つ;丁・己の禄は午にあり、午が亥上に加われば、すなわち火は亥に絶つ;辛の禄は酉にあり、酉が寅上に加われば、すなわち金は寅に絶つ;癸の禄は子にあり、子が巳上に加われば、すなわち水は巳に絶つ。五つの陰干の禄は、みな絶地に臨み到る。この格はただ旧事を了結するに宜しきを主り、食禄の事を占うに相宜しからず;禄がさらに空亡に落ちれば、さらに凶。例:丁亥日に占い、三伝は午・丑・申。午は丁日の禄神、豈に絶に臨みまた空に落ちんや?末伝の申金は丁火の財神なれど、初伝の午火に克され、また中伝の丑土に墓に収め入れられ(金墓は丑に在り)。課中は交車六合を結ぶも、空亡を係る。故に交易関説を占い・財を求むる事を占えば、一概に吉ならず。

墓覆干頭陽日忌

墓覆干頭陽日忌。謂陽日干上神乘日墓,曰四墓。如六甲日,干上未。六丙、六戊日干上戌。六庚日干上丑,六壬日干上辰是也。主作事昏昧,如在雲霧中行;惟六處有神沖之者,可解。如壬午日,三傳辰酉寅,初為鬼墓,自干上發用,末傳寅坐空,不能為救,且干支乘鬼墓,作事昏沉,遭冤莫白,如年命上乘戌沖之,庶可少解。

陽日の日干上神がちょうど本日の墓神なるを、「四墓」と呼び、また墓覆干頭とも呼ぶ。六つの甲日、干上に未を乗せ(木墓は未に在り);六つの丙日・六つの戊日、干上に戌を乗せ(火土墓は戌に在り);六つの庚日、干上に丑を乗せ(金墓は丑に在り);六つの壬日、干上に辰を乗せ(水墓は辰に在り)。この格は事を為すに昏昧不明を主り、雲霧の裏を行走するが如し;ただ四課三伝と年命のこの六処の中に神ありて来たりてこの墓を冲開せば、乃ち解くべし。例:壬午日に占い、三伝は辰・酉・寅。初伝の辰は壬の官鬼でありまた壬の墓、日干上より発用す;末伝の寅木はもと土を泄し水を救うべきも、可惜空亡に坐し、救い上げ得ず。加うるに日干日支ともに鬼墓を乗せ、事を作し為すに昏沈して清からず、冤屈を受けても辯い明かせず。もし求占人の本命あるいは行年上に戌を乗せれば、戌は来たりて辰を冲し、乃ち稍々解くことを得ん。

十二地盤無漏遺

十二地盤無漏遺。謂十二地盤中丑加子為進茹,亥加子為退茹,寅加子為進間,戌加子為退間,辰加子為順三合,申加子為逆三合,卯加子為順三交、順關隔、順稼穡,酉加子為逆三交、逆關隔、逆稼穡。巳加子為四墓,未加子為四絕。(按:四絕四墓兩課,未盡全體之義。因備十二課之數,故聊舉二端,以見一斑雲),合之返吟伏吟兩課,而十二盤中之課,已無遺漏矣。

十二支を逐一子位に加えて見れば、前に講じた各種の経課は全てその裏に在る:丑が子に加わるは「進茹」、亥が子に加わるは「退茹」、寅が子に加わるは「進間」、戌が子に加わるは「退間」、辰が子に加わるは順行三合、申が子に加わるは逆行三合、卯が子に加わるは兼ねて順三交・順関隔・順稼穡、酉が子に加わるは兼ねて逆三交・逆関隔・逆稼穡、巳が子に加わるは「四墓」、未が子に加わるは「四絶」。(原注:四絶・四墓のこの二課、全部の体例を講じ尽くしたにはあらず;ただ十二課の数を凑足せんが為に、姑くこの両端を挙げ、一斑を見ん。)さらに返吟・伏吟の両課を加えれば、天盤が地盤に加臨して生じ得る課体は、一様も漏らさざるなり。これは一巻の経課を総べて一つの盤上に収むるの検査法、起課の後これに照らし対勘せば、本課のどの体に属するかを知る。

巻四・畢法補談三 要将

太陽月将乃主宰

太陽月將乃主宰。月將即太陽,乃一課主宰之神。乘吉將發用則吉,如壬辰日申時巳將占,三傳巳寅亥,月將乘貴人作財爻發用是也。乘凶將發用則凶,如丙寅日巳時子將占,三傳子未寅,月將乘蛇作日鬼加干發用是也。

月将とはすなわち太陽で、一課の中で主宰を作るあの神である。それがもし吉将を乗せて発用すれば、吉と断ず:たとえば壬辰日申時に巳将を用いて占えば、三伝は巳・寅・亥、月将の巳上に貴人を乗せ、巳火はまた壬水の財爻、ここから発用するはまさに吉例。それがもし凶将を乗せて発用すれば、凶と断ず:たとえば丙寅日巳時に子将を用いて占えば、三伝は子・未・寅、月将の子上に螣蛇を乗せ、子水はまた丙火の官鬼、日干の頭上に加わりて発用するはまさに凶例。故に一課を看るには、まず太陽の何処に落ちるか・何の将を乗せるかを看るべし。

太陽臨身格。身謂干也。如戊辰日巳時午將占,午為太陽加干,名太陽臨身,且將乘青龍,作生我之神,有官者主升遷,常人亦獲財利之喜,如值空亡亦可用,緣太陽本懸空之神也。又如壬午日亥時戌將占,戌為太陽加干,乘虎作鬼,主病危相侵,且時昏暮,太陽無光,諸占不吉。

「太陽臨身格」:いわゆる「身」とは、日干を指す。たとえば戊辰日巳時に午将を用いて占えば、午は太陽にして、まさに日干の寄宮の上に加わる、名づけて太陽臨身;午上にまた青龍を乗せ、火は土を生ずるは我を生ずるの神。官職ある人が占えば升遷を主り、平常人が占えばまた財を獲得利を得るの喜あり。この格はたとい空亡に落ちるとも照らして用い得、太陽はもともと空中に懸かる神で、落空を怕れぬが故。反対に言えば、たとえば壬午日亥時に戌将を用いて占えば、戌は太陽にして日干の上に加わり、戌上に白虎を乗せ、戌土はまた壬水の官鬼、疾病危険の交相侵逼するを主る;まして占時はすでに昏暮に届き、太陽は光を没し、故に諸事占えばいずれも吉ならず。

太陽射宅格。宅謂支也,如乙卯日卯時子將占,子為太陽加支名太陽射宅。且乘貴人而生支,如占宅,必有寶藏,或值子年占,為太歲貴人入宅,其年必產貴子。又如戊辰日辰時寅將占,寅為太陽加支,乘蛇克宅,主其家必多怪異之事。

「太陽射宅格」:いわゆる「宅」とは、日支を指す。たとえば乙卯日卯時に子将を用いて占えば、子は太陽にして、まさに日支の上に加わる、名づけて太陽射宅;子上にまた貴人を乗せ、水は木を生じ、回頭して来たりて日支を生ず。こうして家宅を占えば、宅中に必ず埋蔵の財宝あり;もしちょうど子年に占い得れば、それは太歳と貴人とが一同に宅に入り、この年の家に必ず貴子を生ず。反対に、たとえば戊辰日辰時に寅将を用いて占えば、寅は太陽にして日支の上に加わり、寅上に螣蛇を乗せ、木は土を克して来たりて宅を克するもの、この一家は必ず怪異の事多きを主る。

時作先鋒已泄機

時作先鋒已洩機。先鋒謂正時,古人未得課傳,先視正時,而事之原委已知。如壬癸日得午時,午為胎神,即知為六甲而占。丙丁日得申時,申為日財,即知為求財而占。如遇驛馬,主遷動,遇空亡主侵欺。與日干生合則吉,與日干沖剋則凶。如刑剋年命,尤為大忌。時用生日可知。謂占時發用,生其日干,如乙未日亥時卯將占,三傳亥卯未是也。蓋時為目前,用為事始。今並生日干,動得生機,凡有謀為,無不遂意,生支者亦同。

いわゆる「先鋒」とは、占事の正時を指す。古人はまだ課伝を排し出さざる先に、この正時を見て、事の来龍去脈はすでに大半を泄露せり。たとえば壬日・癸日に占いて午時を得れば、午は水日の胎神、来たる人は懐孕生子の為に占うと暁る;丙日・丁日に占いて申時を得れば、申金は火日の財爻、来たる人は財を求めんが為に占うと暁る。占時がもし駅馬に碰えば、遷移走動を主り;空亡に碰えば、人に侵占欺瞞されるを主る。占時が日干と相生相合すれば吉、日干と相冲相克すれば凶;もし求占人の本命行年に刑克至れば、特に大忌。「時用生日」の道理はこれに照らしても知るべし:占時の神が発用して来たりて日干を生ず、たとえば乙未日亥時に卯将を用いて占えば、三伝は亥・卯・未、すなわちこの格。時辰は眼前の光景、発用は事の開端、今両者が斉しく日干を生ずれば、一動すれば生機を得、凡そ謀劃あれば称心せざるなし。発用が日支を生ずるも、道理は同じ。

時用剋日格。謂占時發用,克其日干,如庚辰日午時辰將占,三傳午辰寅是也。時用同剋日干,則至近之地,先有所阻,諸事艱難。凡占不吉。如末傳及年命上神,有子孫為救可解,此課惟追逃捕盜為宜。

「時用克日格」:占時の神が発用して来たりて日干を克す、たとえば庚辰日午時に辰将を用いて占えば、三伝は午・辰・寅、すなわちこの格。占時と発用とが一同に日干を克すれば、それは最も近き地方に先ず阻碍あり、諸事艱難、凡そ占して吉ならず。もし末伝あるいは求占人の本命行年の上に子孫爻あり――子孫は能く官鬼を制す――救神を作せば、乃ち解くべし。この課はただ追逃捕盗にのみ宜し:我を克するはまさに拿ふべきあの人、克し住み得ればかえって擒獲の兆を成す。

歳主一年分禍福

歲主一年分禍福。歲謂太歲,甲年見甲,乙年見乙,謂之歲君。子年見子,丑年見丑,謂之太歲。太歲如天子,月建如諸候,掌太歲月內之事。其權最重。如值太歲發用,主遠大之事,干於朝廷。乘吉將生合則吉,乘凶將刑剋則凶。分敘於左(一雲太歲臨干支年命,君子則吉,常人則有官事)。

「歳」とは太歳を指す。甲年の課中に甲を見、乙年の課中に乙を見るを、これを「歳君」と呼び、天干に就いて言うなり;子年の課中に子を見、丑年の課中に丑を見るを、これを「太歳」と呼び、地支に就いて言うなり。太歳は天子の如く、月建は諸侯の如く、各々一年一月の内の事を掌るも、而して太歳の権は最も重し。もし課中に正しく太歳の発用に値えば、占するは関係遠大の事、甚だしきは朝廷に干連す。太歳が吉将を乗せて日干と相生相合すれば吉;凶将を乗せて来たりて刑克すれば凶。分条して以下に叙述す。(原注一説:太歳が日干・日支あるいは本命行年の上に臨むは、君子が占えば吉、平常人が占えばかえって官非あり――位尊の神は常人の担い得る所にあらず。)

天恩課。謂太歲發用,乘吉將生合日干、年命上神,曰天恩。如壬寅日三傳申亥寅,夜將申年占,為太歲乘龍生日,主前程遠大,名利兩全。如乘龍常有官者遷轉。乘朱空,主有朝信動,乘天后主有恩澤至。

「天恩課」:太歳が発用し、また吉将を乗せて来たりて日干あるいは本命行年上神を生合するを、これを天恩と呼ぶ。たとえば壬寅日に占い、三伝は申・亥・寅、夜将を用い申年に占えば、申はまさに太歳、上に青龍を乗せまた日干の壬水を生ず、前程遠大・名利双全を主る。太歳上にもし青龍あるいは太常を乗せれば、官職ある人が占えば遷調升転を主り;朱雀あるいは天空を乗せれば、朝廷の信息伝動あるを主り;天后を乗せれば、恩沢の降下あるを主る。

天禍課。謂太歲發用乘凶將刑剋日干及年命上神,曰天禍。如己未日,三傳卯亥未,夜將卯年占,為太歲乘虎加干支作鬼,主事起至大,罪干朝廷,凡占皆凶。

「天禍課」:太歳が発用するも、却って凶将を乗せて来たりて日干あるいは本命行年上神を刑克するを、これを天禍と呼ぶ。たとえば己未日に占い、三伝は卯・亥・未、夜将を用い卯年に占えば、卯はまさに太歳、上に白虎を乗せ、また日干日支の上に加わりて己土の官鬼を為す。事の鬧ること極めて大にして罪責は朝廷に干連するを主り、凡そ占して凶。

月司一月別安危

月司一月別安危。謂課值月建發用,乘吉神生合則吉,乘凶將刑剋則凶。分敘於左。

課中にもし正しく当月の月建の発用に値えば、それが吉神を乗せて日干と相生相合すれば吉、凶将を乗せて来たりて刑克すれば凶。月建は一月の内の安危を管し、権柄は太歳に及ばぬも、最も眼前の時運に貼り近し、故に起課の後は本月の月建の何処に落ちるかを留心すべし。分条して以下に叙述す。

時泰課。謂月建發和,乘吉神生合日干年命上神,曰時泰。凡占以時運亨泰論。如正月庚子日戌時亥將占,三傳寅卯辰,寅為月建,將乘青龍,作干之財神,諸占俱吉。

「時泰課」:月建が発用し(底本は「発用」を「発和」と譌る)、吉神を乗せて来たりて日干あるいは本命行年上神を生合するを、これを時泰と呼ぶ。凡そ占してみな時運の亨通順泰に按じて断ず。たとえば正月庚子日戌時に亥将をいて占えば、三伝は寅・卯・辰、寅はまさに正月の月建、上に青龍を乗せ、寅木はまた庚金の財神、故に諸事占えばいずれも吉。

時否課。謂月建發用,乘凶神刑剋日干年命上神,曰時否課。凡占以時運否塞論,如七月甲午日申時巳將占,三傳申巳寅,申為月建,乘虎克日干支,末傳又無神,凶禍難免。

「時否課」:月建が発用するも、却って凶神を乗せて来たりて日干あるいは本命行年上神を刑克するを、これを時否と呼ぶ。凡そ占してみな時運の阻塞不通に按じて断ず。たとえば七月甲午日申時に巳将を用いて占えば、三伝は申・巳・寅、申はまさに七月の月建、上に白虎を乗せ、申金はまた日干の甲木を克し并びに日支を克す;末伝上にさらに一つの救神もなければ、凶禍は免れ難し。

丁作動神両岐断

丁作動神兩歧斷。謂丁為動神,如庚辛壬癸四干,課傳年命見旬丁,水日主財動,金日主凶動。分敘於左。

旬中の「丁」は動を主る神、丁を見れば事は必ず動く。庚・辛・壬・癸のこの四つの日干に就いて論ずれば:もし四課・三伝・本命・行年の中に本旬の丁神を見れば、水日(壬・癸)は財物の走動を主り、金日(庚・辛)は凶事の発動を主る。同じ一つの丁なれど、吉凶は二路に分かる、故に「両岐断」と言う。分条して以下に叙述す。

水日逢丁例。謂壬癸日,六處逢旬內丁神主財動。惟畏占人行年上神克去六丁乘神則不吉。壬申癸酉日見卯,則因子息而財動。壬午癸未日見丑,壬子癸丑日見未,則因官事而財動。內癸丑癸未日,有三傳皆鬼者,不用。壬辰癸巳日見亥,則因兄弟而財動。壬寅癸卯日見酉,則因長上而財動。壬戌癸亥日見巳,則因妻妾而財動。內癸巳癸亥日為丁馬交加,其財動更速。或有娶妻之喜。如已娶則有別妻之憂。

「水日逢丁例」:壬日・癸日は四課・三伝・本命・行年のこの六処に本旬の丁神に遇えば、財物の走動を主る;唯一怕るは求占人の行年上の神が丁の乗ずる神を克掉すること、それはすなわち不吉。分かちて言えば:壬申・癸酉の両日は卯を見て(甲子旬中の丁卯)、子女の縁故によりて財動を主り;壬午・癸未の両日は丑を見て(甲戌旬中の丁丑)、壬子・癸丑の両日は未を見て(甲辰旬中の丁未)、官事の縁故によりて財動を主る――そのうち癸丑・癸未の両日はもし三伝全て官鬼ならば、これに照らして論ぜず;壬辰・癸巳の両日は亥を見て(甲申旬中の丁亥)、兄弟の縁故によりて財動を主り;壬寅・癸卯の両日は酉を見て(甲午旬中の丁酉)、尊長の縁故によりて財動を主り;壬戌・癸亥の両日は巳を見て(甲寅旬中の丁巳)、妻妾の縁故によりて財動を主る。そのうち癸巳・癸亥の両日は丁と駅馬とが交加に属し、財動はさらに快く、あるいはまた妻を娶るの喜あり;もしすでに娶りたるは、それは別妻の憂あり。

金日逢丁例。謂庚辛二干,六處見旬內丁神,主凶動。庚午辛未日見卯,則因妻妾而凶動。或取財而禍至。庚辰辛巳日見丑,庚與辛亥日見未,則因長上而凶動。庚寅辛卯見亥,則因子孫而凶動。庚申辛酉日見巳則因官事而凶動。如將乘白虎,其凶動尤速。要占人年命上神克去六丁所乘神可解。如有官人占赴任則極速,反不宜六處有神制之。

「金日逢丁例」:庚・辛の両干は四課・三伝・本命・行年のこの六処に本旬の丁神を見れば、凶事の発動を主る。庚午・辛未の両日は卯を見て(甲子旬中の丁卯)、妻妾の縁故によりて凶動を主り、あるいは財を取るが為に禍事を招き;庚辰・辛巳の両日は丑を見て(甲戌旬中の丁丑)、庚戌・辛亥の両日は未を見て(甲辰旬中の丁未;底本は「庚戌」脱譌して「庚与」と作る)、尊長の縁故によりて凶動を主り;庚寅・辛卯の両日は亥を見て(甲申旬中の丁亥)、子孫の縁故によりて凶動を主り;庚申・辛酉の両日は巳を見て(甲寅旬中の丁巳)、官事の縁故によりて凶動を主る。丁上にもし白虎を乗せれば、凶動の来ること特に快し。求占人の本命行年上の神に頼りて丁の乗ずる神を克掉せば、乃ち解くべし。ただもし已に官職ある人が赴任を占えば、それはちょうど好し――丁馬の催動にて到任極めて速く、この時はかえって六処に神ありてこれを制住せざるを宜しとす。

遁丁助財格。謂干上神作財,而支上神又遁丁作財,如六壬日,干上午,丁神加支,明暗作財,其妻財必非細之動,六癸日無此例。

「遁丁助財格」:日干上神はもともとすでに財爻、日支上神はまた丁を遁得して亦財を作す、明処に一重の財・暗処に一重の財。たとえば六つの壬日、干上に午を乗せ(午火は壬水の財)、丁神はまた日支の上に加わる:明暗ともに財、ならば妻室銭財の変動は必ず小数目にあらず。六つの癸日にこの格なし。

遁丁助鬼格。謂干上神剋日,而支上神又乘丁克日,如六庚日,干上巳,丁神加支,六辛日干上午,丁神加支,主人罹禍而宅動搖。惟有官者占赴任極速,六辛日晝占午作貴人更妙。

「遁丁助鬼格」:日干上神はもともとすでに日を克し、日支上神はまた丁を乗せて来たりて日を克す、鬼の上に鬼を添う。たとえば六つの庚日、干上に巳を乗せ(巳火は庚金を克す)、丁神は日支の上に加わる;六つの辛日、干上に午を乗せ、丁神は日支の上に加わる:人身は禍に遭い家宅は動揺するを主る。ただ官職ある人が赴任を占えば好事、到任極めて快し;六つの辛日は昼に占いに来れば、午上にまさに貴人を乗せ、それはさらに妙――鬼は貴に化し、官を催して上任す。

癸為閉口各般推

癸為閉口各般推。謂癸為閉口,凡旬尾加旬首發用,名閉口。蓋課水性潤下,加於旬首,如人在水中,不能開口。如甲申日三傳巳寅亥,乙巳日三傳丑戌未是也。此例甚多,不及詳載。占主求人說事,人總閉口而不言。如乘貴人告貴不允,乘朱雀文書不通,乘勾神訟必枉屈,乘六合則氣不能伸,占病不納食,占產必是啞兒,惟捕盜追逃為宜。

天干の裏の「癸」は閉口の神:凡そ本旬最末の癸日の値する支が、本旬第一位の甲日の値する支の上に加わりて発用すれば、「閉口」と呼ぶ。癸は水に属し水性は潤下、旬首の上に圧すれば、人の水中に浸りて口を張き得ざるが如し。たとえば甲申日、三伝は巳・寅・亥――巳上に癸を遁し申上に甲を遁す、まさに癸の甲に加わる;乙巳日の三伝丑・戌・未も、またこの例。この様の例は甚だ多く、一々詳載し得ず。閉口を占い得れば、人に托して事を説くも人はつねに口を閉じて言わざるを主る。閉口の神上にもし貴人を乗せれば、往きて貴人に告求するも准を獲ず;朱雀を乗せれば、文書は通ぜず;勾陳を乗せれば、官司は必ず冤屈を受け;六合を乗せれば、気悶して伸び出づべからず;疾病を占えば、物を喫し下がらぬを主り;生産を占えば、生まれ来るは哑児を主る。ただ捕盗追逃を占うにのみ宜し――賊人は口を封ぜられ、走脱し得ず。

祿作閉口格。如辛未日,酉加寅,丙戌戊子日,巳加亥,乙未日卯加申,壬戌日亥加巳,祿作閉口,又居日之絕鄉,占食祿必不可得,占病必絕食而死。

「禄作閉口格」:たとえば辛未日、酉は寅上に加わる――酉は辛の禄、寅は金の絶地;丙戌・戊子の両日、巳は亥上に加わる――巳は丙・戊の禄、亥は火の絶地;乙未日、卯は申上に加わる――卯は乙の禄、申は木の絶地;壬戌日、亥は巳上に加わる――亥は壬の禄、巳は水の絶地。禄神すでに閉口を成し、また本日の絶郷に坐す、食禄の事を占えば必ず得ず;疾病を占えば、飲食を絶ちて死するを主る。

財作閉口。如丙寅丁卯日見酉,甲戌乙亥日見未,壬辰癸巳日見巳,庚子辛丑日見卯,甲辰乙巳日見丑,戊午己未日見亥。財作閉口占求財皆不可得,如坐空尤甚。

「財作閉口」:たとえば丙寅・丁卯の両日は酉を見、甲戌・乙亥の両日は未を見、壬辰・癸巳の両日は巳を見、庚子・辛丑の両日は卯を見、甲辰・乙巳の両日は丑を見、戊午・己未の両日は亥を見――これらはみな本日の財爻がちょうど閉口の位に落ちる。財すでに口を閉じたれば、財を求むるを占えば一概に手に到らず;この財がさらに空亡に坐入れば、さらに取出し得ず。

罡填鬼戸凡謀遂

罡填鬼戶凡謀遂。謂辰為天罡,寅為鬼戶,辰加寅發用,名罡塞鬼戶。如六甲日,三傳辰午申是也。蓋天罡之氣,鼓萬物而出,雖有眾鬼,不能為阻。凡占無不亨利。如不見於課傳,占人年命上乘之,亦可用。如己丑日,三傳卯巳未,初為日鬼,中傳又入鬼鄉,誠為凶課。如占人年命在寅亦賴罡塞鬼戶,可化凶為吉也。凡天罡加臨年命,靜者主動,動者主靜,占凶者卻吉,占吉者卻凶,占訟如已入獄者,即有出獄之應。

辰は天罡、寅は鬼戸;辰が寅上に加わりて発用するを、名づけて「罡塞鬼戸」。たとえば六つの甲日、三伝は辰・午・申、すなわちこの格。天罡の気は能く万物を鼓動して出だし、衆鬼は多きと雖もこれを攔住し得ず、故に凡そ占して亨通し利を得ざるなし。この格はもし四課三伝に出現せず、而求占人の本命行年上に乗ずるも、同じく用い得。例:己丑日に占い、三伝は卯・巳・未、初伝の卯木は己土の官鬼、中伝の巳はまた鬼郷に落ち入る、もとは凶課;仮使求占人の行年がまさに寅上にあれば、この一つの罡塞鬼戸に靠りて、能く凶を吉に化す。凡そ天罡が本命行年に加臨すれば、静の人は動を主り、動の人は静を主る;凶事を占えばかえって吉、吉事を占えばかえって凶;もし官司を占えば、已に下獄せる人は、立刻に出獄の応験あり。

魁度天門事莫為

魁度天門事莫為。謂戌為河魁,亥為天門,戌加亥發用,名魁度天門。如壬申日,三傳戌酉申是也。主凡事不免關格,訪人不見,占盜難獲,占病多是隔氣。如將乘白虎,其關格尤甚。又如丙子日戊子日,剛日比用,主干連眾人之事。以魁為眾故也。又天罡這氣,鼓萬物而出,天魁之氣,收萬物而入。為四時羅網煞,一網無餘也。在日辰前是靜位,用上是動機,須分別以觀。

戌は河魁、亥は天門;戌が亥上に加わりて発用するを、名づけて「魁度天門」。たとえば壬申日に占い、三伝は戌・酉・申、すなわちこの格。凡事に関卡阻隔を免れざるを主る:人を訪えば見えず、盗を占えば拿獲し難く、病を占えば多くは気機隔塞不通。戌上にもしさらに白虎を乗せれば、あの阻隔はさらに甚し。またたとえば丙子・戊子のこの二つの剛日は比用を取って発用とす、事は一大批の人に干連するを主る――「魁」に首を為し衆を為すの義あるが故。さらに、天罡の気は万物を鼓動して出だし、河魁の気は万物を収斂して入る、それは四季通行の羅網の煞、一網を撒き下せば一個も残さず。留意すべきは:戌が日干日支の前に落つるは、あれは静位;発用上に落つるは、あれこそ動機、両者は分かちて看るを須す。

天乙旺相干貴吉

天乙旺相干貴吉。謂課得貴人乘旺相氣發用,臨占人年命上,主名利兩全。如辛巳日,寅加巳發用,夜將寅乘貴人,春占寅巳為旺相氣是也。餘例推。

課中にもし貴人が旺相の気を乗せて発用し、また求占人の本命行年上に臨めば、名利双全を主り、往きて貴人に干求すれば必ず済を得。いわゆる「干貴」とは、貴人を求見し貴人に托して事を辦すること。たとえば辛巳日に占い、寅は巳上に加わりて発用す、夜将を用い、寅上にまさに貴人を乗せ;もし春に占いに来れば、寅木は旺に当たり巳火は相と為す、まさに旺相の気。其余はこれに照らし類推せよ。

貴覆干支可知。謂干支皆乘晝夜貴人。如甲申日,干上丑,支上未。庚寅日,干上未,支上丑。主得兩貴人周旋而成事。此例餘八專五日之外,復有甲申庚寅己卯己亥癸卯癸亥六課。

「貴覆干支」の道理は上の一格に照らせば知るべし:日干と日支の上に分かちて昼貴と夜貴とを乗ず。たとえば甲申日、干上に丑を乗せ(甲日の昼貴)、支上に未を乗せ(甲日の夜貴);庚寅日、干上に未を乗せ、支上に丑を乗せ。両位の貴人を得て其の中より周旋して事を辦成するを主る。この様の課例は、八専のあの五日を除くほかに、また甲申・庚寅・己卯・己亥・癸卯・癸亥のこの六課あり。

二貴相加格。謂晝夜二貴相加,見於課傳。如六丁日,三傳酉亥丑相加發用。六丙日三傳丑亥酉相加入傳。六乙日干陽子干陰申,相加入傳,主告貴求事,必得兩貴人成就,如夜貴晝貴上,求關節必得。

「二貴相加格」:昼貴と夜貴の両位の貴人が上下相加わり、四課三伝の中に出現す。たとえば六つの丁日、三伝酉・亥・丑は相加わりて発用す;六つの丙日、三伝丑・亥・酉は相加わりて伝に入る;六つの乙日、干陽は子・干陰は申、両貴相加わりて伝に入る。貴人に禀告し貴人に托して事を辦せば、必ず両位の貴人が一同に玉成するを主る。もし夜貴が昼貴の上に圧すれば、門路を走り関節を通ずるも、一定に辦成し得。

遍地貴人格。如丁酉日,一課酉,二課亥,三課亥酉相加,三傳酉亥丑,共得五貴,名遍地貴人,貴多不貴,占主事不歸一,反無無依,在任多差使,占訟經多官。如用夜貴更凶。此外如丁巳日,三傳酉亥丑,癸亥日三傳丑卯巳,皆五貴人。丁未日三傳酉亥丑,癸丑日三傳卯巳未,皆六貴人,餘無例。

「遍地貴人格」:たとえば丁酉日に占い、第一課は酉、第二課は亥、第三課はまた亥・酉相加わり、三伝は酉・亥・丑、合わせて共に五つの貴人を得、名づけて遍地貴人。貴人は多ければかえって貴ならず:事は一処に帰し得ず、かえって依無く拠なきを主る;官を為るは多く差遣奔走せられ、官司を打つは幾重の衙門を経過せらる。もし夜貴を用ゐれば、さらに凶。なほたとえば丁巳日の三伝酉・亥・丑、癸亥日の三伝丑・卯・巳は、いずれも五つの貴人;丁未日の三伝酉・亥・丑、癸丑日の三伝卯・巳・未は、いずれも六つの貴人。これ以外に別の例なし。(底本は「反無所依」を「反無无依」と譌る。)

幕貴臨干格。如六甲日晝占,干上未,六乙日晝占干上申,幕貴臨身,有官者得之,為休官之象。惟占試者中,常人占此,主有林下官扶持,如作日鬼加干支,占病必是神祗為害。

「幕貴臨干格」:たとえば六つの甲日は昼に占いに来て、干上に未を乗せ;六つの乙日は昼に占いに来て、干上に申を乗せ――白昼なれど夜貴を用い上げたる、これを「幕貴」と呼ぶ(幕はすなわち暮、夜貴の身に臨む)。官職ある人が占えば、罷官休致の象;ただ試験を占えばかえって考中を主る。平常人が占えば、已に林下に退隠せる旧官の出面扶持あるを主る。もしこの幕貴がまた本日の官鬼にして日干日支上に加われば、疾病を占いて神祇の祟りて為害するを主る。

順逆分行凶吉岐

順逆分行凶吉歧。謂貴人順治諸將皆從而順行,雖遇凶煞,降災亦輕。貴人逆行,諸將皆從而逆行,即遇吉神,施惠亦薄,此例每日各有六課。又如巳為月將,甲戊庚三干,一日內全無逆貴,亥為月將,甲戊庚三干一日內全無順貴,更的。(此例亦不可拘,總以神將吉凶為斷。)

貴人が順行する時、其余の十一将はみな随いて順行し、この時たとい凶煞に遇うとも、降る災は軽し;貴人が逆行する時、諸将はみな随いて逆行し、この時たとい吉神に遇うとも、施予の恩恵は薄し。この体例は、毎一日に各々六課が順に属し六課が逆に属す。またたとえば巳を月将とするあの一段の時令は、甲・戊・庚の三つの日干は一整天の内全く逆貴なく;亥を月将とする時令は、甲・戊・庚の三干は一整天の内全く順貴なし、この一条は特に応験す。(原注:この例もまた死執すべからず、総帰して神将本身の吉凶を拿て断ずべし。)

立門入獄宜私祷

立門入獄宜私禱。謂貴人立卯酉上,名貴立私門,立辰戌上,名天乙入獄。分列於左。

貴人が卯位あるいは酉位上に落つるを、「貴立私門」と呼び;辰位あるいは戌位上に落つるを、「天乙入獄」と呼ぶ。この両種の情形は、貴人いずれも正位に在らず:一つは私門の裏に躲れ、一つは羅網の中に陥る。故に公開の求告は霊ならず、ただ暗中私下の祷請・旁よりの轉圜に宜し。分条して以下に列す。

貴立私門格。謂卯為外門,酉為內門,如貴人立卯酉上,各貴立私門,主貴人有私。不宜干貴,惟陰謀私禱為宜,又如六甲日晝占,丑立酉上乃夜方,夜占未立卯上乃晝方,名貴人蹉跌。如戊辰日晝占,丑貴坐辰加支,甲戌日夜占,未貴坐戌加支是也。

「貴立私門格」:卯は外門、酉は内門;貴人がもし卯あるいは酉上に落ちれば、貴立私門と呼び、この貴人は別に私心私事あるを主る。この時は公開して彼に干求するに宜しからず、ただ暗中に謀劃し私下に祷請するに宜し。またたとえば六つの甲日は昼に占いに来て、昼貴の丑は却って酉上に落つ――酉は夜方に属す;夜に占いに来て、夜貴の未は却って卯上に落つ――卯は昼方に属す:昼夜の錯位、これを「貴人蹉跌」と呼び、事は必ず顛倒差錯す。天乙入獄に至りては、たとえば戊辰日は昼に占いに来て、丑貴は辰上に坐しまた日支に加臨し;甲戌日は夜に占いに来て、未貴は戌上に坐しまた日支に加臨す:いずれも貴人の羅網に陥り進むの例。

貴塞鬼門。凶化為吉,此外尚有壬戌癸酉癸未癸丑癸亥日五課,如巳貴不在四課上,占人年命上乘之,亦可用。

「貴塞鬼門」:貴人がちょうど鬼門の位を堵住すれば、凶は化して吉と為る。前に挙げたる所のほかに、また壬戌・癸酉・癸未・癸丑・癸亥のこの五日の課もこの例に属す。もし巳上の貴人が四課の中に出現せず、而求占人の本命行年上に乗ずるも、同じく取用し得。(底本はこの条にただ断語を存して起例の正文を缺く、当に脱文あるべし、今は源文に按じて実収し、臆補を作さず。)

貴登天門格。謂甲戊庚三干,丑未兩貴人,加地盤亥位上,名貴登天門,四煞沒而六神藏。諸占均吉。六神藏者,蛇臨子名墜水,雀臨丑名投江,勾臨卯名受制,空臨巳名入化,虎臨午名燒身,元臨身名現形,此六神藏也。四煞沒者,辰戌丑未五墓,煞陷於四維而沒也。但不見於課傳,如占人年命值之最吉。

「貴登天門格」:甲・戊・庚の三つの日干の丑貴・未貴、もし地盤の亥位の上に加われば、「貴登天門」と呼ぶ――亥は天門、貴人は天門に登り、四煞埋没・六神蔵伏し、諸事占えばいずれも吉。いわゆる「六神蔵」:螣蛇が子に臨むを「墜水」と呼び、朱雀が丑に臨むを「投江」と呼び、勾陳が卯に臨むを「受制」と呼び、天空が巳に臨むを「入化」と呼び、白虎が午に臨むを「燒身」と呼び、元武が申に臨むを「現形」と呼ぶ(底本は「申」を「身」と譌る)――この六位の凶将は各々制せられて蔵れたり。いわゆる「四煞没」:辰・戌・丑・未のこれらの墓神は、みな四維の位上に陥りて埋没して作用を起さず。この格はたとい四課三伝に見えぬとも、ただ求占人の本命行年上にこれに値うれば、もっとも吉。

貴登天門者二。謂貴人臨亥位上發用者,如丁亥日夜占酉貴加亥發用。辛亥日晝占午貴加亥發用是也。占功名最利。又如丁亥日伏吟晝占貴德又帶驛馬加亥發用,占官必得升遷,占試者中。其餘不入課傳,如占人年命入之,亦可用。

「貴登天門」の第二種の情形:貴人が亥位の上に臨みて発用す。たとえば丁亥日は夜に占いに来て、酉貴は亥上に加わりて発用し;辛亥日は昼に占いに来て、午貴は亥上に加わりて発用、いずれもこの例に属す。こうして功名を占えば最も有利。またたとえば丁亥日が伏吟に遇い昼に占いに来れば、貴人は兼ねて日徳を作し、また駅馬を帯び、亥上に加わりて発用す、官を占えば必ず升遷を得、試験を占えば考中を主る。其余の情形はもし課伝に入らぬとも、ただ求占人の本命行年上にこれが落ちれば、同じく用い得。

貴徳臨身消万禍

貴德臨身消萬禍。謂貴作日德加臨日干,如六乙日干上申,夜占。六丁日干上亥晝占。六癸日干上巳盡占。貴人作日德臨身,雖遇惡煞,亦可免禍。如乙丑日三傳酉丑巳,合局傷干,誠為凶課,如用夜將,初乘蛇鬼,為上下夾克,無力傷干,干上申乃日德貴人,能伏諸煞,可以弭禍也。餘準此推,

貴人がちょうどまた本日の日徳にして、日干の上に加臨すれば、貴徳臨身と呼ぶ。たとえば六つの乙日は夜に占いに来て、干上に申を乗せ;六つの丁日は昼に占いに来て、干上に亥を乗せ;六つの癸日は昼に占いに来て、干上に巳を乗せ(底本は「昼占」を「尽占」と譌る)。貴人は兼ねて日徳を作して自身の上に臨めば、たとい悪煞に遇うとも、禍を免れ得。例:乙丑日に占い、三伝酉・丑・巳は合して金局を成して来たりて日干の乙木を傷らんとす、実に凶課;但し夜将を用ゐれば、初伝上の螣蛇の鬼を乗せ、それは自身上下に夹克を受け、力量は日干を傷るに足らず;而して日干上の申はまさに日徳兼ねる貴人、能く諸煞を鎮伏す、そこで禍は消解す。其余はこれに照らし類推せよ。

貴生日干格。如六乙日干上子,晝占貴生日干。六庚日干上未,夜占貴生日干。凡占必得貴人之力。如又作太歲更吉,庚日丑貴不用,以其為墓神也。

「貴生日干格」:たとえば六つの乙日は昼に占いに来て、干上に子を乗せ――子は乙日の昼貴、水は木を生じ、まさに貴人の来たりて日干を生ず;六つの庚日は夜に占いに来て、干上に未を乗せ――未は庚日の夜貴、土は金を生じ、また貴人の日干を生ず。凡そ占して必ず貴人の力を得。この貴人がもしまたちょうど当年の太歳ならば、さらに吉。庚日の丑貴に至りては、此処に取らず、丑はまさに金の墓神にして、貴にして墓に入り、我が用と為し得ぬが故。

貴逢空克事難期

貴逢空克事難期。謂晝夜兩貴,或作空陷,或被剋制,皆不能成。分開於左。

昼貴と夜貴のこの両位の貴人、あるいは空亡に落ち、あるいは別の神に克制せらるれば、彼らに托して辦する事はみな成らず。人を求めて事を辦するは全く貴人の得力に靠る、貴人すでに空に落ちまた克を受ければ、指望は自ずと空に落つ。分条して以下に列す。

兩貴空陷格。謂兩貴皆空者,凡干貴求事,必先允而後無實惠。如丁丑日三傳酉亥丑,酉為夜貴旬空,亥為日鬼,又坐空鄉是也。如欲事成,須換旬填實,始為有望。貴人空亡,亦名閒貴人,如占病,必是神祗為害。

「両貴空陥格」:両位の貴人ともに空亡に落つ。凡そ往きて貴人に干求し事を辦せば、人は必ず先ず一口に応承し、事後には実在の好処なし。たとえば丁丑日に占い、三伝は酉・亥・丑、酉は丁日の夜貴なれど旬空に落ち、亥は丁火の官鬼にしてまた空郷に坐す、すなわちこの格。もし事を辦成せんと欲せば、一旬を換え空亡填実したる後を須ちとして、乃ち指望あり。貴人が空亡に落つるを、また「閑貴人」と呼ぶ――名を挂けて事を管せず;もし疾病を占えば、神祇の祟りて為害するを主る。

兩貴受克格。謂貴人臨干支,被用神遙克者。如乙亥晝占,三傳未卯亥,干上子為貴人,被用神所克是也。凡占不吉。

「両貴受克格」:貴人が日干あるいは日支の上に臨むも、却って発用の神に位を隔てて遥かに克住せらる。たとえば乙亥日は昼に占いに来て、三伝は未・卯・亥、日干上に子を乗せ、子はまさに乙日の昼貴、偏に初伝の未土に克され(土は水を克す)、すなわちこの格。貴人は自身なお制を受け、なお誰をか幇けん?凡そ占して吉ならず。

貴作墓克脫格。如六甲日干上未,夜占,貴人作墓臨干,必為貴人所欺矇。六丙日干上亥,晝占貴人作鬼臨干,必為貴人所剋制。六己日干申,夜占貴人作脫氣加干,必為貴人所脫賺。

「貴作墓克脱格」:貴人は干上に在ると雖も、却って墓・鬼・脱気のこの三様の悪い名色を兼ね着る。たとえば六つの甲日は夜に占いに来て、干上に未を乗せ――未は甲の夜貴にして、同時にまた木の墓神、貴人は墓を作して干に臨めば、必ず貴人に蒙蔽欺瞞され;六つの丙日は昼に占いに来て、干上に亥を乗せ――亥は丙の昼貴にして、同時にまた丙火の官鬼、貴人は鬼を作して干に臨めば、必ず貴人に克制圧伏され;六つの己日は夜に占いに来て、干上に申を乗せ――申は己の夜貴にして、同時にまた己土の気を泄す、貴人は脱気を作して干に加われば、必ず貴人に財物を騙し去られ。見ゆ、貴人を見てもなおそれの兼ね着る何ぞを看るを須す、一見貴人を見れば直ちに吉と断ずべからず。

龍乗生気尊栄日

龍乘生氣尊榮日。謂龍乘月內生氣,生其支干,主功名顯示達,家道榮昌。分列於左。

青龍がもし当月の「生気」を乗せ、また回頭して来たりて日干あるいは日支を生ずれば、功名顕達・家道栄昌を主る(底本は「顕達」に一「示」字を衍す)。いわゆる月内の生気とは、毎月各々一つの方位が生気に当たる:正月は子に在り、二月は丑に在り、月を逐って順行一位、取るは一陽の生ずる所の処。青龍はもともと十二将の裏に唯一の能く福を添え禍を解くの吉将、さらに生気の位に騎り、また転じて来たりて我を生ずれば、あれはすなわち最も興旺の象。分条して以下に列す。

龍生加干格。謂龍乘月內生氣,生其干神。如六丙六丁日干上寅,夜將三月占,。六戊日干上午晝將七月占。六己日干上巳六月晝將占是也。忌空亡。餘無例。

「龍生加干格」:青龍が当月の生気を乗せて、来たりて日干上神を生ず。たとえば六つの丙日・六つの丁日、干上に寅を乗せ、夜将を用い三月に占し;六つの戊日、干上に午を乗せ、昼将を用い七月に占し;六つの己日、干上に巳を乗せ、六月に昼将を用ゐて占す――みなこの格。最も忌むは空亡に落つる、龍生は一空すれば、恩沢は実処に落ち得ず。これ以外に別の例なし。

龍生加支格。謂龍乘月內生氣,生其支神。如甲辰戊辰庚辰日支上午,晝將七月占是餘無例。

「龍生加支格」:青龍が当月の生気を乗せて、来たりて日支上神を生ず。たとえば甲辰・戊辰・庚辰のこの三日、支上に午を乗せ、昼将を用い七月に占えば、すなわちこの格;これ以外に別の例なし。青龍が日干を生ずれば、自身の栄顕を主り;日支を生ずれば、則ち家宅の興旺を主る:両者の応ずる処は同じからず、断ずる時は是れ人か是れ宅かを分清するを須す。

常作長生興発期

常作長生興發期。謂太常作長生,加臨干支,占主家道興隆,財利如意。如六甲日干上亥為長生,夜占乘太常。甲子甲戌甲寅日支上亥為長生,夜占乘常是也。此三課,又是交車合,如合本營生,無不亨利。

太常がもし正しく本日の長生の神を作して、日干あるいは日支上に加臨すれば、占えば家道興隆・財利称心を主る。たとえば六つの甲日、干上に亥を乗せ――亥は木の長生――夜に占いに来れば、亥上に太常を乗せ;またたとえば甲子・甲戌・甲寅のこの三日、支上に亥を乗せて長生と為し、夜占もまた太常を乗ず、みなこの格。この三課は同時にまた交車相合を結ぶ、もしこれを拿て自家の経営する生業を占えば、亨通し利を得ざるなし。太常はもともと衣食財禄を主り、長生の上に坐すれば、まさに財源の方に興りて未だ艾がらざるの象。

虎鬼載馬凶為甚

虎鬼載馬凶為甚。謂虎乘驛克干者。如六甲日三傳辰午申,晝占申乘虎鬼,又為驛馬是也,主凶禍最速,占訟必得罪於遠方。惟旬空可免。如有官者占赴任極速,反不宜空。

白虎が駅馬を乗せてまた来たりて日干を克すれば、凶は極処に到る。たとえば六つの甲日、三伝は辰・午・申、昼に占いに来て、申上に白虎を乗せ、申金はまさに甲木の官鬼、申はまたちょうど甲日の駅馬:白虎は最凶の将、官鬼は身を傷るの神、駅馬は催動の力、三様が一処に湊れば、凶禍の来ること最も快きを主る;官司を占えば必ず遠方に於て罪を獲。ただ申が旬空に落つのみ乃ち免れ得。ただもし官職ある人が赴任を占えば、あれはかえって好事を成す――虎馬は官を催し、到任極めて速く、この時は却って空に落ちざるを宜しとす。

昴星乘虎例。謂昴星課中,將乘拆卸工者,凶禍難免。如辛未日干上亥,晝占乘虎,雖屬旬空,緣在干上乃白虎臨身,中傳又是虎,支上初末皆是申,又是虎之本家,干支三傳乘其五虎,凡占值此,必驚天動地而有凶也。

「昴星乗虎例」:昴星課の裏にもし天将がまた白虎を乗ずれば(底本は「白虎」の二字譌脱して「拆卸工」と作る)、凶禍は免れ難し。たとえば辛未日に占い、日干上に亥を乗せ、昼に占いに来て、亥上に白虎を乗せ;亥は旬空に落つと雖も、それは就くに日干の頭上に在り、まさに白虎の身に臨む。中伝はまた白虎;日支上と初伝・末伝はみな申、申はなお白虎の本家の位。こうして干・支・三伝の前後に共に五重の白虎を乗せ、凡そ占いて碰えば、必定に鬧りて驚天動地にして大凶あり。

両蛇夾墓吝地疑

兩蛇夾墓吝地疑。謂六丁日干上戌為墓神覆日,兼晝夜天將比皆乘蛇,地盤巳又為蛇位,名兩蛇夾墓,難免凶禍,占訟被囚,占病必因積塊而死。內丙戌日,支乘墓日尤凶。如占人年命在亥上乘天罡,用辰虎沖之,名為破墓,庶可少延。

六つの丁日、干上に戌を乗せ――戌は火の墓神にして、まさに日干の頭上に覆圧す;昼将夜将はまたみな螣蛇を乗せ;地盤の巳位はもともと螣蛇の本家。こうして上下二条の蛇が一つの墓を夾むを、「両蛇夾墓」と呼ぶ、凶禍は免れ難し:官司を占えば囚禁されるを主り、疾病を占えば必定に体内の積塊結聚によりて死す。そのうち丙戌日は日支上にまた墓神を乗ず、特に凶。もし求占人の本命行年が亥上に落ち、亥上に天罡の辰を乗ずれば、すなわちこの辰を用いて往きて戌墓を沖開す、「破墓」と呼ばれ、乃ち稍々延緩し得。

巻五・畢法補談四 吉神

徳神会聚休祥集

德神會聚休祥集。謂干德、支天德、月德見於課傳,為德慶課。干德者,甲己在寅,乙庚在申,丙辛戊癸在巳,丁壬在亥。蓋陽德自處,陰德附陽也。是支前五位為支德,如子日用巳,丑日用午是也。四德交會,逢凶化吉。如九月戊子日占,干上丙戌,支上癸巳,三傳巳戌卯,巳為干德,又為支德,丙為天德,又為月德,是也。忌空亡。

日干の徳・日支の徳・天徳・月徳、もし斉しく四課三伝の中に出現すれば、「徳慶課」を成す。干徳の取法は:甲・己日は寅に在り、乙・庚日は申に在り、丙・辛・戊・癸日は巳に在り、丁・壬日は亥に在り――陽干は自ら本位に据り、陰干はそれと相合する陽干に附す。支徳の取法は:日支より前に第五位を数う、たとえば子日は巳を取り丑日は午を取る。四種の徳神が交会して一処にあれば、便ち凶に逢うも吉に化し得。例:九月戊子日に占い、日干上は丙戌、日支上は癸巳、三伝は巳・戌・卯。此処の巳は戊日の干徳たると同時に、また子日の支徳;戌上に遁得する丙は天徳たると同時に、また九月の月徳:四徳倶備。この格は最も空亡を忌む――徳神は一空に落ちれば、庇護して住められず。

德神化鬼格。如六局日,干上申,六丁日干上亥,六己日干上寅,六辛日干上巳,德神作鬼,仍以吉斷。以德能化鬼為善也。如乘吉將,占功名大利,如乘凶將,君子變為小人,凶煞不免。

「徳神化鬼格」:たとえば六つの乙日、干上に申を乗せ(申は乙の干徳、金はまた木を克して鬼と為る);六つの丁日、干上に亥を乗せ(亥は丁の干徳、水はまた火を克して鬼と為る);六つの己日、干上に寅を乗せ(寅は己の干徳、木はまた土を克して鬼と為る);六つの辛日、干上に巳を乗せ(巳は辛の干徳、火はまた金を克して鬼と為る)。徳神は同時にまた官鬼、照らして仍ほ吉を以て断ず、徳に鬼を化して善と為すの力量あるが故。この徳鬼がもし吉将を乗ずれば、功名を占えば大いに有利――鬼は官に化し、まさに禄位;もし凶将を乗ずれば、あれは君子が変じて小人と為り、凶煞は終に免れ難し。(底本は「六乙日」を「六局日」と譌る。)

德入天門格。謂日德加亥發用,為德入天門。德者得也,有官者主升遷,占試者中,惟六壬日伏吟,亥發用為最的。又丁亥日伏吟,亥發用。丙戊辛癸四干返吟,內有發用者,凡占亦同。

「徳入天門格」:日徳が亥上に加わりて発用すれば、徳入天門と呼ぶ。「徳」はすなわち「得」、得てまた天門に登るは、官職ある人は升遷を主り、試験を占えば考中を主る。そのうち六つの壬日が伏吟に遇い亥が発用とするを以て最も准と為す――壬の干徳はまさに亥に在り、伏吟の時は亥は自ら亥位に居る、ちょうど徳の天門に登るが如し。またたとえば丁亥日が伏吟に遇い亥が発用す;丙・戊・辛・癸のこの四干が返吟に遇いて徳神がその中に発用する:占断もまた皆同じ。

文德格。謂德作災民星,將乘朱雀,為文德格。如丁酉日,三傳亥午丑,亥為日德官星,夜占乘朱發用是也。主應舉得中。在官得薦。又六己日晝占,寅乘朱雀亦同,餘無例。

「文徳格」:日徳が同時にまた官星にして、上にさらに朱雀を乗ずれば、文徳格と呼ぶ(底本は「官星」を「災民星」と譌る)。たとえば丁酉日に占い、三伝は亥・午・丑、亥は丁の日徳たると同時に、また丁火の官星、夜に占いに来て、亥上に朱雀を乗せて発用すれば、すなわちこの格。応試して得中するを主り;已に官に在るは、人の保薦を得るを主る。またたとえば六つの己日は昼に占いに来て、寅上に朱雀を乗ずも、亦同じ。これ以外に別の例なし。朱雀は文書を主り、徳と官とにさらに文書の神を加うれば、まさに科名の象。

滅徳参商事願違

滅德參商事願違。謂日之德神,受上下夾克,為滅德格。如甲子日反吟,三傳寅申寅,寅居申之上,夜占乘虎是也。主事與願違,不能如意。

本日の徳神がもし上下両頭ともに克を受ければ、「滅徳格」と呼ぶ――徳は滅せられ、参星と商星とが此れ出で彼れ没して永く相見えざるが如し、故に事事願と相違す。たとえば甲子日が返吟に遇えば、三伝は寅・申・寅、寅は甲の干徳なれど、申上に圧して金は来たりて木を克し;夜に占いに来れば、申上にまた白虎を乗せ、上下の夾攻。占えば求むる所と願う所とが背馳するを主り、一件も如意なる能わず。

鬼德格。謂日德發用,又同下神剋日,名鬼德格。如乙酉日,申加酉發用,辛未日,巳加午發用,德為鬼所挾,德化為鬼,占主邪正同途,不利有為。

「鬼徳格」:日徳が発用す、けれどもそれは下の地盤の神と連なりて斉しく来たりて日干を克す、これを鬼徳格と呼ぶ。たとえば乙酉日、申は酉上に加わりて発用す――申は乙の干徳、申と酉はみな金、両重の金は来たりて乙木を克す;辛未日、巳は午上に加わりて発用す――巳は辛の干徳、巳と午はみな火、両重の火は来たりて辛金を克す。徳は鬼に挟持せられて、徳もまた化して鬼と為る。占えば邪と正とが一路を同走するを主り、好壊混雑し、有為たるに利あらず。

日禄盈虚宜細稔

日祿盈虛宜細稔。謂甲丙戊庚壬五陽干,以寅巳申亥為祿;乙相己辛癸五陰干,以卯午酉子為祿,祿與財相似而不同,財者外來之財,必要我有力以在之,然後能得。祿者,本家之祿,如為官之俸薪,士庶之有產業,無待外求。所謂一祿敵千財是也。要生旺,不要休囚,如臨於干上,不須動作,靜守盡有其益,如臨於支上,主止宜食宅中之神,不能屈伸。有官者得之,主權攝不正,或遙受職祿而已。

甲・丙・戊・庚・壬の五つの陽干は、寅・巳・申・亥を以て禄と為し;乙・丁・己・辛・癸の五つの陰干は、卯・午・酉・子を以て禄と為す(底本は「丁」を「相」と譌る)。禄と財とは看るに相像るも、其の実は同じからず:財は外来の物、必ず我自身に力量ありて担当し住むを得て、然る後に手に拿り到るを得;禄は本家自有の物、官を為るに俸薪あり士人百姓に産業あるが如く、外に向かいて求むるを必とせず。故に「一禄は千財に敵す」の説あり。禄は生旺の気を得るを要とし、休囚上に落つるを要とせず。禄がもし日干の上に臨めば、動作を必とせず、静かに守りて好処は尽くこと足る;禄がもし日支の上に臨めば、あれはただ家宅裏の現成の一份の食禄を喫するにのみ宜しく、伸展して開けず。官職ある人が占て後の一様を得れば、代理署事・名分不正を主るか、あるいはただ遥かに一份の職俸を領するのみ。

日祿空亡格。謂祿神空亡,不可盡說不好,當詳其三傳,以定吉凶。如辛巳日干上酉旬空,旺祿既空,不宜坐用,須要棄祿而就三傳卯寅丑之財,別謀改業,以至興旺為妙,餘例推。

「日禄空亡格」:禄神が空亡に落つるは、一概に悪しと説くべからず、当に三伝を細看して以て吉凶を定むべし。たとえば辛巳日に占い、干上に酉を乗せ、酉は辛の禄なれど、却って旬空の裏に落つ;旺禄すでに空に落ちたれば、死守してこれに執すべからず、須くこの禄を舎開き、転じて三伝卯・寅・丑のあの一路の財上に向かうべし――別に謀りて別業を改行し、かえって興旺に到るを得。其余はこれに照らし類推せよ。禄空は路の走る無きにあらず、ただ路は旧処に在らざるのみ。

旺禄主客須詳推

旺祿主客須詳推。旺神甲乙在卯,丙丁戊己在午,庚辛在酉,壬癸在子。如甲申日,干上卯,支上酉,干支俱乘旺神,主人我各自興旺,但只宜靜聽遷轉,自於無心中得人照扶。如有意外之求,即變為羅網煞,而有凶矣。又如甲申日,干上酉,支上卯,干支互乘旺神,主彼此兩相投奔,各有興旺。

旺神の取法は:甲・乙日は卯に在り、丙・丁・戊・己日は午に在り、庚・辛日は酉に在り、壬・癸日は子に在り――各々本身五行の帝旺の地を以て旺神と為す。「主」は日干を指し己を指し、「客」は日支を指し対方を指し、両辺の旺衰は分かちて細推するを須す。たとえば甲申日に占い、干上に卯を乗せ(甲木は卯に旺り)、支上に酉を乗せ(申金は酉に旺る)、日干日支は各々自家の旺神を乗ず、自己と対方とが各々興旺するを主る;ただこの時はただ安静に等候して遷転するに宜しく、無心の中に自ずと人ありて照応扶持し、倘し別に意外の妄求を生意れば、転じて「羅網煞」を成して凶あり。またたとえば同じ甲申日、干上に酉を乗せ、支上に卯を乗せ、両辺の旺神は位子を互換せれば、あれは彼此の両々相投奔するを主り、各々其の興旺あり。

倶生互生彼此益

俱生互生彼此益。生謂長生,甲乙日用亥,丙丁戊己日和寅,庚辛日用巳,壬癸日用申是也。有干支如受上神之生,有交車相生,有往來相一,有四課生下,名亨通課,分列於左。

此処に説く「生」とは、長生を指す:甲・乙日は亥を取り、丙・丁・戊・己日は寅を取り、庚・辛日は巳を取り、壬・癸日は申を取る(底本は「用寅」を「和寅」と譌る)。相生の格局は几種かあり:日干日支が各々自己の上神の生を受くるあり、干支の交車にて彼此相生するあり、一来一往相生するあり、四課みな上が下を生ずるあり――これらの几種を統名して「亨通課」と呼び、両辺ともに益処を得るを主る。分条して以下に列す。

俱生格。謂干支各受上神之生,如丙寅日,干上寅,支上亥是也。主各有生意,彼此和順。又如乙卯日,干上子,雖生支而敗其支,支上亥,卻為長生,乃利宅而不利人。丙子日,干上寅為長生,支上酉雖生支而敗支,乃利己不利人也。

「倶生格」:日干と日支とが各々各自の上神の生を受く。たとえば丙寅日に占い、干上に寅を乗せ(寅木は丙火を生ず)、支上に亥を乗せ(亥水は寅木を生ず)、すなわちこの格、両辺ともに生機ありて彼此和順を主る。またたとえば乙卯日に占い、干上に子を乗せ、子水は来たりて相生すと雖も、子は卯に対してはまさに沐浴敗地、生の裏に敗を夾む;支上に亥を乗せ、亥は却って木の長生:これはすなわち家宅に利あって人身に利なきを成す。さらにたとえば丙子日に占い、干上に寅を乗せるは丙火の長生、支上に酉を乗せ、酉金は子水を生ずと雖も、却ってまた子の沐浴敗地:これはすなわち自己に利あって対方に利なきを成す。見ゆ、同じ一つの「生」の字なれど、なお生処に敗気を夾むや否やを看るを要す。

互生格。謂干支交車互生。如辛卯日,干上亥生支,支上辰生干是也。主兩相投奔,各有其益。又如庚子日干上酉生支,而反敗其支,支上丑生干,而反墓其干,雖有互生之名,卻作交敗之實,不惟無益,反有所損也。

「互生格」:日干と日支とが交叉して互相いに生と為る。たとえば辛卯日に占い、干上に亥を乗せ、亥水は往きて卯支を生じ;支上に辰を乗せ、辰土は回って来たりて辛干を生ず:これはすなわち交車互生、両辺の互相投奔するを主り、各々其の益処あり。またたとえば庚子日に占い、干上に酉を乗せ、酉金は子支を生ずと雖も、酉はまさに子の沐浴敗地;支上に丑を乗せ、丑土は庚干を生ずと雖も、丑はまさに金の墓神:互生の名目を挂くと雖も、実際は却って交相敗壊、益無きのみならず、かえって損傷あり。

往來相生格。此可知有二等。一,支來生干。如乙亥日干上亥加干而生干,主上門助我。自在受生,不勞其力。二,干就支生,如庚辰日,支上申,干加支而受生,主就彼受生,亦盡有所益也。

「往来相生格」:両等に分かつ。一は日支が来たりて日干を生ず:たとえば乙亥日に占い、干上に亥を乗せ、亥はもともと日支なれど、今は日干の頭上に加わりて来たりて乙木を生ず、対方の上門して我を幇くるを主り、我は安坐して生を受け、自己の気力を費やさず。二は日干が日支のあの辺に走到して生を受く:たとえば庚辰日に占い、支上に申を乗せ、庚の寄する所の申は日支の辰上に加わりて辰土の生を受く、対方のあの処に到るを須ちとして乃ち生を受け得るを主り、好処もまた尽く有る、ただ自己が身を動し前往するを得るのみ。

雨露潤澤格。謂四課各受上神之生。如甲午日,一課甲,二課申亥,三課卯午,四課子卯,干支陰陽俱受上神之生,如天降雨露者然,主人宅內外各有生意,惟旬空不用。

「雨露潤沢格」:四課は一律に上神来たりて下神を生ず。たとえば甲午日に占い、第一課は甲上に在り、第二課は申が亥に加わり、第三課は卯が午に加わり、第四課は子が卯に加わる――日干日支の陽神陰神はみな上神の生を受け、天上の雨露を降ずるが如く、沾らざる処なし。人身と家宅と・裏裏外外みな生機あるを主る。ただ旬空の裏に落つるあの一課は算せず。(底本の第一課はただ一「甲」の字を存す、当に脱文あるべし、今は源文に照らし実録し、補綴を作さず。)

逓生助生挙動宜

遞生助生舉動宜。謂課有三傳遞生日干,有支神助干生日,有天將助傳生日,凡事亨通。分列於左。

課裏にもし三伝が一層々逓にして日干に生じ到り、あるいは日支の神が干上の神を幇けて来たりて日干を生じ、あるいは天将が三伝を幇けて来たりて日干を生ずれば、ならば凡事みな亨通し、まさに挙動あるに宜しく、さらに等つを必とせず。この三様はみな外力の接続して断えず送り上ぐる、自己が独力で硬撑するに同じからず。分条して以下に列す。

遞生格。謂三傳遞互相生,生其日干。其格有二,如六丙日三傳申亥寅,初生中,中生末,末生其日干,主隔三隔四,有人在中幫扶。其事必得始終成就。又如庚午日三傳戌午寅,末生中,中生初,初生其日干,凡占亦同。以上二格。如值空亡,亦為閒話多而赤心少,如得年月填實,亦可成事。

「逓生格」:三伝は一層々逓相して生と為り、最後に日干に生じ到る。この格は両様あり。一様は六つの丙日の如く、三伝は申・亥・寅:初伝の申金は中伝の亥水を生じ、亥水は末伝の寅木を生じ、寅木はまた日干の丙火を生ず。三層四層の関係を隔てて、人ありて其の中より幇扶し、事は必定に自始至終みな成就するを主る。另の一様は庚午日の如く、三伝は戌・午・寅:末伝の寅木は中伝の午火を生じ、午火は初伝の戌土を生じ、戌土はまた日干の庚金を生ず、占断は前と同じ。この両格はもし空亡に碰えば、閑話多く真心少なきを成し;年・月を等ちて空を填実せしめたる後に、事もなお辦成し得。

助生格。此格有二,有支助干生,如壬戌日,干上申,支上未,且其干上之申,生日是也。有天將助傳之生,如六癸日三傳酉丑巳,合局生干,晝占天將貴勾常土神助傳之生是也。以上二等,必得人明暗幫扶。

「助生格」:また両様に分かつ。一様は日支が日干を幇けて来たりて生ず:たとえば壬戌日に占い、干上に申を乗せ、支上に未を乗せ、未土は往きて干上の申金を生じ、申金はまた日干の壬水を生ず、日支は後頭にて一把の力を添うに等し。另の一様は天将が三伝を幇けて来たりて生ず:たとえば六つの癸日、三伝酉・丑・巳は三合金局を成して来たりて日干の癸水を生じ、昼に占いに来て、天将は貴人・勾陳・太常のあの一路の土に属するの神、土は金を生じ、三伝の生気をさらに一層托高す。この両様はみな必ず人ありて或いは明に或いは暗に幇扶するを主る。

自墓伝生終有慶

自墓傳生終有慶。謂初墓末生,名自墓傳生。如丙寅日三傳戌午寅,初傳為日之墓,末傳為日之長生,以墓加生發用,主舊事再發,官廢又起。初雖艱難,後卻有成。如自生傳墓,如乙未日三傳亥卯未,初為長生,末為日墓,主起初之時,雖如花似錦,後來卻無成合也。

初伝は墓にして末伝は長生、これを「自墓伝生」と呼ぶ。たとえば丙寅日に占い、三伝は戌・午・寅:初伝の戌は丙火の墓、末伝の寅は丙火の長生、墓上より発用して生上に落つ。旧日に搁下せし事の重新に発動するを主り、官を罷めらるるもまた能く起復し;起頭は艱難なれど、後来には成就あり。反対にもし「自生伝墓」――たとえば乙未日に占い、三伝は亥・卯・未、初伝の亥は木の長生、末伝の未は木の墓――ならばあれは起初は花錦の如く、到後来にかえって合攏せず事を成さざるを主る。一課の終始を看るは、全て初末両伝の生墓の上に在り。

明生暗克最支離

明生暗克最支離。謂明雖生我,暗實克我,主凡事不吉。如庚寅日干上巳,支上亥,各乘長生之氣及交互參之。認干被亥所脫,寅支被巳火脫,卻是兩邊脫盜。又如庚子日干上巳為長生,似屬吉占。如用夜將,初乘蛇,財受夾克而無用。末傳長生,又乘遁鬼白虎凶將,變出許多不美,以上三格。皆化吉為凶之例也。

表面上は来たりて我を生ずるを看るも、暗地裏は其の実は我を克し我を泄す、これを明生暗克と呼び、凡事に不吉を主る。たとえば庚寅日に占い、干上に巳を乗せ支上に亥を乗せ、巳は金の長生・亥は木の長生、両辺は各々長生の気を乗ず、看るに皆好し;交叉して一参すれば明白ら:日干の庚金はかえって亥水に泄し去られ(金は水を生じて脱気と為す)、日支の寅木はまた巳火に泄し去らる、両頭ともに人に盗泄せられ、何処か生ならん?またたとえば庚子日に占い、干上に巳を乗せて長生と為す、似たるか吉占;もし夜将を用ゐれば、初伝上に螣蛇を乗せ、財爻は上下に夹克を受けて使い出づべからず、末伝は長生なれど、又は遁干の化する所の鬼と白虎凶将とを乗ず、そこで変じて許多の不美を出ず。以上のこれらの格は、みな吉を化して凶と為るの例。課を看るはただ名目を認むる能わず、実際の生克の去向を看るを要す。

干支和合情歓悦

干支和合情歡悅。謂干支發和見合神為合歡課。一干合,即五合也;二支合,即六合也;三行合,即三合也。干合為上,支合次之,行合又次之。如合神入於課傳,主人情歡悅,相助成事。求名干貴皆宜。交易婚姻俱吉。惟孕產遲生,病難愈,訟宜和,盜難獲。如刑破二合發用(寅亥申巳也)主內吉外凶,事須費力,如吉神入傳,亦終有濟,如合神剋日,主合中有害,不可託人謀事。

日干日支が発用して合神を見れば、「合歓課」を成す。合は三等あり:第一は干合、すなわち甲と己・乙と庚の一類の天干五合;第二は支合、すなわち子と丑・寅と亥の一類の地支六合;第三は行合、すなわち申子辰・寅午戌の一類の三合局。干合を上と為し、支合は之に次ぎ、行合はまた之に次ぐ。合神がもし四課三伝に進めば、人情の歓悦・彼此の相助けて事を成すを主る:功名を求め貴人に干求するにみな相宜し、交易を為し婚姻を議するも皆吉。ただ懐孕生産を占えば遅生を主り、疾病を占えば難愈を主り、官司を占えば和解に宜しく、捕盗を占えば則ち拿獲し難し――合は粘連不断を主る、故にあの断すべき事はかえって不利。もし既に相合しまた相刑相破するあの両対が発用すれば(すなわち寅と亥・申と巳)、裏頭は吉にして外頭は凶を主り、事は一番の気力を費やす;この時にもし吉神が伝に入れば、終にまた辦成し得。倘し合神が反対に来たりて日干を克せば、あれは合中に害を蔵す、人に托して自己の為に事を謀らすべからず。

干支內外俱合例。謂干支上神六合,干支又自作六合,如乙酉日伏吟,辰與酉合,丙申戊申日伏吟,巳與申合。辛卯日伏吟,卯與戌合。壬寅日伏吟,寅與亥合,主上下同心,內外協力。惟不宜占失脫逃匿事。(此例以伏吟為的)

「干支内外倶合例」:日干上神と日支上神とが六合を成し、日干の寄する所の宮と日支本身とがまた自ら六合を成す、裏も外も合す。たとえば乙酉日が伏吟に遇えば、乙は辰に寄り辰は酉と合し;丙申・戊申の両日が伏吟に遇えば、丙・戊は巳に寄り巳は申と合し;辛卯日が伏吟に遇えば、辛は戌に寄り戌は卯と合し;壬寅日が伏吟に遇えば、壬は亥に寄り亥は寅と合す。上下同心・内外協力するを主り、辦事は順当。ただ失物走脱・逃亡藏匿の一類の事を占うに宜しからず――合すれば粘住して散ぜず、尋ね出し難し。(原注:この例は伏吟課を以て最も准と為す。)

干支上下相合格。謂干支與上神六合,如甲申日干上亥,支上巳,丁丑日干上午,支上子是也,占同前例。

「干支上下相合格」:日干は自己の上神と相合し、日支もまた自己の上神と相合す。たとえば甲申日に占い、干上に亥を乗せ――甲は寅に寄り、寅は亥と合し;支上に巳を乗せ――申は巳と合す。またたとえば丁丑日に占い、干上に午を乗せ――丁は未に寄り、未は午と合し;支上に子を乗せ――丑は子と合す。占断は上の一例と同じく、また内外の相得るを主る。

干支上神相合格。謂干支上神作六合。如戊辰日干上丑支上子,辛未日干上寅支上亥,亦同前例。

「干支上神相合格」:ただ日干上神と日支上神との両者の相合するのみ。たとえば戊辰日に占い、干上に丑を乗せ支上に子を乗せ、子は丑と合し;辛未日に占い、干上に寅を乗せ支上に亥を乗せ、寅は亥と合す。占断もまた前の一例と同じ。この格の合は上頭に在り、居間にて説合する人が先ず談得攏め、然る後に事は乃ち成るを主る。

干支相合六合格。謂干支相會作六合。如乙酉丙申戊申辛卯壬寅五日,或干加支,或支加干是也。以上諸例,俱忌空亡。

「干支相合六合格」:日干の寄する所の宮と日支本身とが相会して六合を成す。たとえば乙酉・丙申・戊申・辛卯・壬寅のこの五日、あるいは干寄の神が日支上に加わり、あるいは日支が干寄の宮上に加わる、みなこの格と算す。以上に講ずるこれらの几種の合は、一概に空亡に落つるを忌む――合して空に落つれば、ただ空歓喜の一場。

干支鄰近相合格。說服力干支相會上神作六合。又與干神一氣者。如壬子日干上子支上丑,支加於干,又與干神亥一氣。丙午戊午日干上午支上未,支加於干,又要與干神巳為一氣,主神合道合,事得速成,餘無例。

「干支隣近相合格」:日干の寄する所の宮と日支とが相会し、上神がまた六合を成し、しかもこの神が日干の寄する所の神と同一気に属す。たとえば壬子日に占い、干上に子を乗せ支上に丑を乗せ、子丑は相合し;日支の子は日干の寄宮上に加わり、子はまた壬の寄する所の亥と同じく北方水の一気に属す。丙午・戊午の両日に占い、干上に午を乗せ支上に未を乗せ、午未は相合し;日支の午は日干の寄宮上に加わり、午はまた丙・戊の寄する所の巳と同じく南方火の一気に属す。こうして神と神と相合し気と気と相通ずれば、事は能く很く快く辦成す。これ以外に別の例なし。(底本のこの条の開頭の一「謂」の字を三字に譌る、今は照録して改めず。)

外好裡槎砑格。謂干支上神六合,地盤反作六害,如辛酉日干上未,與支上午為六合,辛干與酉支卻作六害是也,主外面雖好,裡百卻有槎砑,如合作旬空,害反實在,尤為可畏。

「外好裏槎砑格」:日干上神と日支上神とが六合を成すと雖も、それらの底下の地盤は正しく相為害す。たとえば辛酉日に占い、干上に未を乗せ支上に午を乗せ、午と未は六合;けれども辛の寄する所の戌と日支の酉とは、地盤上にちょうど酉戌の相害。「槎砑」は参差して斉しからず・互相牴牾するの意:外面は和好を看るも裏頭は其の実に疙疙瘩瘩するを主る。あの合がもしさらに旬空の裏に落てば、合は虚にして害は実、就中畏るべし。

交車互合共維持

交車互合共維持。謂干支交車六合,如甲子日,干上丑,支上亥;庚午日干上未,支上巳,主交關交易而成合。惟恐不宜占病訟失脫等事。此例餘八專五日外,每日一課,其吉凶分列於左。

日干上神と日支とが相合し、日支上神と日干とが相合する、両下交叉して六合を成すを、これを「交車六合」と呼ぶ。たとえば甲子日に占い、干上に丑を乗せ――丑は日支の子と合し;支上に亥を乗せ――亥は甲の寄する所の寅と合す。またたとえば庚午日に占い、干上に未を乗せ――未は日支の午と合し;支上に巳を乗せ――巳は庚の寄する所の申と合す。交関買売の一類の事みな談得攏むを主る。ただ疾病・官司・失物走脱のこれらの事を占うに宜しからず――粘住して散ぜず、反って断難し。この体例は、八専のあの五日を除くほか、毎一日に各々一課あり、その中の吉凶は分列して以下に在り。

交車喜格。一生合。如甲申日,干上巳,為支之長生,支上亥,為干之長生,宜合本營生。二財合,如辛丑日,干上子,為支之南,支上卯,為干之財,宜交關取財。

「交車喜格」は両様あり。第一様は生合:たとえば甲申日に占い、干上に巳を乗せ、巳はまさに申金の長生;支上に亥を乗せ、亥はまさに甲木の長生。両辺は交車にしてまたみな長生の気を帯ぶ、最も合夥して本行の生意を経営するに宜し。第二様は財合:たとえば辛丑日に占い、干上に子を乗せ、子水は丑土の財;支上に卯を乗せ、卯木は辛金の財。両辺は交車にしてまたみな財を帯ぶ、最も買売を為して利を取るに宜し。(底本は「為支之財」を「為支之南」と譌る。)

交車忌格。一刑合,如癸卯日,干上戌,支上子,交車雖作六合,卻自刑其干支。主和美中必有爭競。二害合,如丁丑日干上子,支上午,交車雖作六合,卻自害其干支。主合謀中有暗害。三沖合,如甲申日,干上巳,支上亥,交車作六合,然上神巳亥相沖,主先合而後離。四克全,如庚子日,干上丑克支,支上巳克干,主交涉中必有爭論。五空合,如辛亥日,干上寅,支上卯,皆屬旬空,主有始無終

「交車忌格」は五様あり。第一は刑合:たとえば癸卯日に占い、干上に戌を乗せ支上に子を乗せ、交車は六合を成すと雖も、この両神は却って各々日干日支を刑ずる、和美の中に必ず争競あるを主る。第二は害合:たとえば丁丑日に占い、干上に子を乗せ支上に午を乗せ、交車は六合を成すと雖も、両神は却って各々日干日支を害す、同謀の中に暗害を蔵するを主る。第三は沖合:たとえば甲申日に占い、干上に巳を乗せ支上に亥を乗せ、交車は六合を成すと雖も、巳と亥とは正しく相冲す、先ず合して後に離るるを主る。第四は克合:たとえば庚子日に占い、干上に丑を乗せ却って往きて日支を克し、支上に巳を乗せ却って来たりて日干を克す、交渉の中に必ず争論を起すを主る。第五は空合:たとえば辛亥日に占い、干上に寅を乗せ支上に卯を乗せ、両箇ともに旬空に落つ、始あって終なきを主る。

脫合,如戊辰日,干上酉脫支,支上申脫干。主相交中各懷相脫之意。

なお一様ありて「脱合」と呼ぶ:たとえば戊辰日に占い、干上に酉を乗せ、酉金は日支の辰土の気を泄し;支上に申を乗せ、申金は日干の戊土の気を泄す。両辺は交合すると雖も、実際は却って各々対方の気を泄しおる、往来交結の中に、彼此ともに対方を掏空し人の便宜を占めんとの心思を存するを主る。

交車六合中,干神與干上神遁五合格。干支交車六合,干上遁干,又與干上神五合。如甲戌日,干上卯,卯與戌合。甲與己又為五合。丙辰日,干上酉,酉與辰六合。辛與丙又為一合是也。主人情歡悅,名利咸宜。(此外尚有十課,不備載)

「交車六合の中に、干神と干上神とがまた遁干五合を成す格」:干支はすでに交車六合を成し、日干上神の遁出する天干が、また日干本身と天干五合を構成す。たとえば甲戌日に占い、干上に卯を乗せ、卯は日支の戌と六合を成し;卯上に己を遁得し、甲と己はまさに五合。またたとえば丙辰日に占い、干上に酉を乗せ、酉は日支の辰と六合を成し;酉上に辛を遁得し、辛と丙はまさに五合。こうして合の上に合を加うれば、人情の歓悦を主り、名と利とみな相宜し。(なほこれ以外に十課あり、一一に載出せず。)

交車六合中,二陰神又合格。謂干支交車六合,兩陰神又作六合,如乙丑日干上子,支上酉,干陰申,又與支陰巳相合是也,主內外俱合,求婚大利。

「交車六合の中に、両陰神また相成る合格」:干支は已に交車六合を成し、両箇の陰神は彼此また六合を成す。たとえば乙丑日に占い、干上に子を乗せ支上に酉を乗せ、これは交車の合;さらに看れば干上の陰神は申、支上の陰神は巳、申と巳はまた正しく相合す。陽位陰位の両層ともに合すれば、内外斉しく合攏するを主り、以て婚を求むるに最も有利。

三六相呼声相応

三六相呼聲相應。謂課得三合入傳,乃是生旺墓之神,各處一方,幹事而成合,占主日久方能了結,以事關於眾也。如干支上有一神與神將六合,名三六相呼,或干支又交車六合,名三六相會,占成合事最吉。分列於左。

課中にもし三合局が三伝に進めば、あれはすなわち長生・帝旺・墓庫の三箇の神が各々一方に据りて一体に合成せる、辦事は総て一処に湊り得;ただ占えば日を拖すること久しくして後に了結するを主る、牽連の人多きが故。もし日干あるいは日支上に別に一つの神ありて局中の某一神と六合を構成すれば、「三六相呼」と呼び;もし干支さらに交車六合を成せば、「三六相会」と呼ぶ。合伙の談成・縁の締結の一類の事を占うに最も吉。分条して以下に列す。

三六相呼格。謂三傳合局,干支上有一神與將神六合,名三六相呼。如丙子日,三傳申辰子,與干上丑六合,壬午日,三傳未亥卯,與支上戌六合是也。(此外尚有壬午壬寅日,干上未,丙申丙辰戊申戊辰日,干上丑,乙酉日支上丑,七課)主凡事謀皆遂,全無障礙。經云:三六相呼見喜忻,縱然帶惡不成嗔。帶惡雲者,謂或作日鬼,或作脫氣,亦不為害。況為日財與生日之神乎?(如值空亡,得年命歲月填實,即可用)惟不宜解釋憂疑事。占病凶。

「三六相呼格」:三伝は一局に合成し、日干あるいは日支上に別に一神ありて局中の神と六合を成すを、これを三六相呼と呼ぶ。たとえば丙子日に占い、三伝申・辰・子は水局に合成し、日干上の丑と六合を成し(子丑合);壬午日に占い、三伝未・亥・卯は木局に合成し、日支上の戌と六合を成し(卯戌合)。(なほこれ以外に壬午・壬寅日の干上に未を乗ずる、丙申・丙辰・戊申・戊辰日の干上に丑を乗ずる、乙酉日の支上に丑を乗ずる、共に七課。)凡そ謀劃あればみな願を遂げ毫も障碍なきを主る。経文に曰く:「三六相呼喜忻を見る、縦え悪を帯ぶとも嗔を成さず。」いわゆる「帯悪」とは、この合神が或いは本日の官鬼、或いは我を脱するの気なれど、此の如くと雖もまた人を害し得ず;ましてそれがもしもともと日財あるいは我を生ずるの神ならば、あれはすなわちさらに好し。(もし空亡に碰えば、本命行年あるいは流年流月の空を填実するを等ちて、同じく用い得。)ただ憂疑を消解するの事を占うに宜しからず;疾病を占えば則ち凶――合住して散ぜず、病もまた纏住して去らず。

三六交會格。謂三合為傳,干支又交車相合,名三六交會。如丙子日,三傳申辰子,干上丑與支合,支上申與干合是也。主內外相助而成合事。如傳中遇有遁干作鬼,後必齟齬。如始見齟齬,後即和合也。

「三六交会格」:三合して伝を成し、日干日支はまた交車相合を成すを、これを三六交会と呼ぶ。たとえば丙子日に占い、三伝申・辰・子は水局に合成し;日干上の丑は日支の子と相合し、日支上の申はまた日干の寄宮と相合す。裏外両頭ともに人ありて相助け、合作の事を談成するを主る。もし三伝の中に遁干の化成する官鬼に遇上れば、ならば日后に必ず齟齬を生ず;反対にもし一開頭に齟齬あれば、後来には却って和合し得。

日辰湊合格。謂三合入傳,內缺一神,。得干支上神湊足之,名湊合格。主有意外相合之事。得吉神則吉,得凶神則凶。如癸卯日三傳未酉亥,缺一卯字,得干上卯湊足,夜占乘貴,主有貴人提攜。己巳日三傳亥丑卯,缺一未字,得支上未湊足,夜占乘蛇,主有憂恐事。

「日辰湊合格」:三伝はもと一局に合成すべく、偏に一箇の神を缺き、ちょうど日干あるいは日支上の神によりて以て補足せらるるを、これを湊合格と呼ぶ。意外の湊巧撮合の事あるを主る。補い上げるがもし吉神ならば吉、凶神ならば凶。たとえば癸卯日に占い、三伝未・酉・亥、一箇の卯の字を缺いて局を湊成せず、ちょうど日干上に卯を乗せて来たりて補足す;夜に占いに来て、卯上に貴人を乗ず、貴人の提携あるを主る。またたとえば己巳日に占い、三伝亥・丑・卯、一箇の未の字を缺き、ちょうど日支上に未を乗せて来たりて補足す;夜に占いに来て、未上に螣蛇を乗ず、憂疑驚恐の事あるを主る。

合中犯煞蜜中砒

合中犯煞蜜中砒。謂三合課干支上有一神,與將神作刑害沖者。名合中犯煞。其中必有阻隔。如乙亥日,三傳未卯亥,干上子為三刑,丙寅日三傳戌午寅,干上丑為六害,甲子日三傳辰申子,干上午為六沖,主恩中變冤,合中有破。經云,三合犯煞少人知,惟防好裡定相欺,笑裡有刀誰會得,事將成合失便宜。如欲成事,要待犯煞沖去之日,方能有成。或犯煞空亡,或占人年命上神有神剋制其犯煞者,亦可用。

三合課の裏に、日干あるいは日支上に一箇の神ありて局中の神と刑・害・沖を構成するを、「合中犯煞」と呼び、蜜裏に砒霜を下せるが如く、その中に必定に阻隔あり。たとえば乙亥日に占い、三伝未・卯・亥は木局に合成し、日干上に子を乗せ、子と卯はまさに相刑;丙寅日に占い、三伝戌・午・寅は火局に合成し、日干上に丑を乗せ、丑と午はまさに六害;甲子日に占い、三伝辰・申・子は水局に合成し、日干上に午を乗せ、午と子はまさに六沖。恩情は変じて冤仇と為り、合裏に破綻を蔵するを主る。経文に曰く:「三合犯煞は人知ること少なし、ただ防ぐべし好裏に定めて相欺かんことを、笑裏に刀あるは誰か得ん、事は将に成合せんとして便宜を失う。」もし事を辦成せんと欲せば、あの犯煞の神の冲去せらるるの日を等つを須ちとして、乃ち成り得;あるいはあの犯煞の神が本身に空亡に落ち、あるいは求占人の本命行年上に神ありて能くそれを克制せば、同じく用い得。

外合中離格。謂三合入傳,干支交車,卻作刑沖剋害者,名外合中離。如甲子日三傳戌午寅,干上戌,支上申,交車相剋。辛丑日三傳巳丑酉,干上午,支上酉,交車六害,主外貌雖合,而心中各懷疑忌,餘例推。

「外合中離格」:三合は已に伝に入り、日干日支もまた交車を成すも、交車の両箇の神は却って互相刑沖克害す、これを外合中離と呼ぶ。たとえば甲子日に占い、三伝戌・午・寅は火局に合成し、日干上に戌を乗せ日支上に申を乗せ、交車の処はまさに相克;辛丑日に占い、三伝巳・丑・酉は金局に合成し、日干上に午を乗せ日支上に酉を乗せ、交車の処はまさに午酉相害。外貌上は合い得ると雖も、心裏は各々疑忌を存するを主る。其余はこれに照らし類推せよ。

財休財旺因時断

財休財旺因時斷。財不宜旺,旺則不能為我作財,故以休囚為吉。如丁巳日三傳申酉戌,夏占,其財卻有,緣干強之故。如於秋時占之,則財自貪其生旺,丁炎休囚,無力克金,財何能得?所謂生金不畏死火,生水不畏死土者此也。

財爻は太旺するを宜しとせず:太旺すればそれは自ら門戸を立て、便ち我が為に財を為すを肯ぜず、故にかえって休囚を以て吉と為す――我が克し動かし得るのち算して我が財と為す。たとえば丁巳日に占い、三伝申・酉・戌はみな丁火の財;もし夏に占いに来れば、この財は拿り得る、日干の丁火は当令にして強く、金を克し住し得るが故。もし秋に換えて占いに来れば、金はまさに旺に当たり、財はただ自己の生旺を顧り、而して丁火は秋に休囚して力無く、金を克し動かし得ず、この財は何ぞ手に到るを得ん?いわゆる「生金は死火を畏れず、生水は死土を畏れず」、講ずるはまさにこの道理:令を得る物は令を失せる物の来たりて克するを怕れず。故に財を断ずるには先ず時令を看るを要し、一見財爻を見れば直ちに財ありと説くべからず。

三財格。三財謂干財、支財、命財也。如甲戌日,午命人占,干上辰,支上子,命上申。戊申日亥命人占,干上子,支上卯,命上午,更值旺相氣,求財必然大獲。

「三財格」:いわゆる三財とは、日干の財・日支の財・本命の財の三様斉備すること。たとえば甲戌日、本命が午に在る人が来て占えば、日干上に辰を乗せ――辰土は甲木の財;日支上に子を乗せ――子水は戌土の財;本命上に申を乗せ――申金は午火の財。またたとえば戊申日、本命が亥に在る人が来て占えば、日干上に子を乗せ――水は戊土の財;日支上に卯を乗せ――木は申金の財;本命上に午を乗せ――午火は亥水の財。三処ともに財を見、もしさらに旺相の気に趕けば、財を求めば必定に大いに獲る所有り。

外財入內格。謂日財臨支二課,為外財入內,主獲財。占經營,必得貨物大旺。如丙戌日,支陽酉,支陰申是也。(此外有戊戌己丑庚辰辛丑壬辰癸未日六課)支財臨日干課,主出財。如己巳日干陽申,干陰酉是也,(此外又有辛巳癸丑丁巳辛丑辛未癸未己酉癸酉乙亥丁亥己亥十一課)。然其中亦有吉凶之別,如辛巳日,干上酉為旺祿,丁巳日干上申又為干財,己亥日干午為生我之神俱吉。癸酉日干上寅為脫氣則不吉也。內辛丑日干二課是亥子,支二課見寅卯,三傳寅卯辰,主入者多而出者少。癸未日二課見子亥,支二課見午巳,三傳巳辰卯,初雖作財,奈中為鬼墓,末為脫氣,則所入不敷出也。

「外財入内格」:日干の財爻が日支のあの両課上に落つるを、これを外財入内と呼び、財を得るを主り;経営買売を占えば、必定に貨物大いに暢旺す。たとえば丙戌日に占い、日支上の陽神は酉・陰神は申、酉申はみな丙火の財、正しく宅位上に落つ。(なほこれ以外に戊戌・己丑・庚辰・辛丑・壬辰・癸未のこの六日の課。)反対に、日支の財爻が日干のあの両課上に落つれば、外へ財を出すを主る。たとえば己巳日に占い、干上の陽神は申・陰神は酉、申酉は巳火の財なれど、却って人位上に落つ。(なほこれ以外に辛巳・癸丑・丁巳・辛丑・辛未・癸未・己酉・癸酉・乙亥・丁亥・己亥の十一課。)ただ出財の中にもまた吉凶の別あり:辛巳日の干上に酉を乗ずるは、酉は辛の旺禄;丁巳日の干上に申を乗ずるは、申はまた丁の財;己亥日の干上に午を乗ずるは、午は我を生ずるの神:この三様はみな吉。癸酉日の干上に寅を乗ずるは、寅木は癸水の気を泄す、便ち不吉。その中の辛丑日は、日干両課に亥・子を見、日支両課に寅・卯を見、三伝は寅・卯・辰、進み来る者多く出で去る者少なきを主る;癸未日は、日干両課に子・亥を見、日支両課に午・巳を見、三伝は巳・辰・卯、初伝は財を作すと雖も、奈何ともせんや中伝の辰は癸の鬼たると同時にまた水の墓、末伝の卯はまた脱気、あれはすなわち入は出に敷かず。

生鬼化財仔細推

生鬼化財仔細推。謂有三合作財,生起干支之鬼者。有二合作鬼,兩課俱空,獨存一字財者。分列於後。

この一条は財と鬼との糾纏する両種の局面を講ず:一種は三合局が財を作すも、この財が反対に生起して日干日支上の官鬼と為す;一種は三伝が官鬼を作し、その中の両課はみな空亡に落ち、ただ一字の財のみ剩る。両様ともに仔細に分辨するを要し、一見財爻を見れば歓喜すべからず。分条して後に列す。

傳財生鬼格。謂三傳作財,生起干支上之鬼者。如辛亥日三傳未卯亥,生其干上之午火,傷其日干。乙亥日三專丑戌未為財,生其支上之申金傷其日干。以上二例,必因取財而致禍。要占人年命上有制鬼之神。方得無咎。惟納粟求官為宜。

「伝財生鬼格」:三伝は財を作すも、却って往きて生起して日干あるいは日支上の官鬼と為す。たとえば辛亥日に占い、三伝未・卯・亥は木局に合成し、木は辛金の財、けれどもこの木は往きて日干上の午火を生ず、午火はまさに辛金の鬼、鬼は滋養を得て反対に来たりて日干を傷る。またたとえば乙亥日に占い、三伝丑・戌・未みな土、土は乙木の財、けれどもこの土は往きて日支上の申金を生ず、申金はまさに乙木の鬼。以上の両例は、みな必定に財を取るに因りて禍を招くを主る。求占人の本命行年上に能く鬼を制する神あるを要して、乃ち咎無かるべし。この種の課はただ捐納して官を買うにのみ宜し――ちょうど財を拿て以て官と換え、財をして勢に順いて官を生じて我を傷り来らざらしむ。

傳鬼化財格。謂三傳作鬼,兩課俱空,獨存一字為財者。如丙申日三傳子申辰,初末空陷,獨存中傳申金為財,其財繫危險中出,縱得之亦不安穩,如占人年命上又乘日鬼,即有禍發,不為財也。

「伝鬼化財格」:三伝はもと官鬼、その中の両箇は空亡に落ち、ただ一字の財のみ剩る。たとえば丙申日に占い、三伝子・申・辰、初伝の子と末伝の辰はみな丙火の官鬼にしてまた空亡の裏に陥り、ただ中伝の申金一箇の財のみ剩る。この様の財は危険の裏より掙出せしもの、縦え手に到るとも安穏ならず。もし求占人の本命行年上にまた日鬼を乗ずれば、就中禍事を出だす、根本より財を得るを談ぜず。

丁馬入伝招財速

丁馬入傳招財速。謂財爻乘丁神,或乘驛馬發用。主財動最速,如庚午辛未日見卯,甲戌乙亥日見丑,戊子己丑日見亥,丙申丁酉日見酉,甲辰乙巳日見未,壬戌癸亥日見巳,皆丁神臨財。內己丑癸亥日,又為驛馬,其財動更速。又壬癸兩干,見丁馬入傳者亦同。詳要將門。

財爻の上に丁神を乗せ、あるいは駅馬を乗せて発用すれば、財の動くこと最も快きを主る。たとえば庚午・辛未日は卯を見て(甲子旬中の丁卯、木は金日の財)、甲戌・乙亥日は丑を見て(甲戌旬中の丁丑、土は木日の財)、戊子・己丑日は亥を見て(甲申旬中の丁亥、水は土日の財)、丙申・丁酉日は酉を見て(甲午旬中の丁酉、金は火日の財)、甲辰・乙巳日は未を見て(甲辰旬中の丁未、土は木日の財)、壬戌・癸亥日は巳を見て(甲寅旬中の丁巳、火は水日の財)――これらはみな丁神がちょうど財爻上に落つる。その中の己丑日・癸亥日は、あの財神は同時にまた駅馬、財動はさらに快し。なお壬・癸の両干はもし丁と馬とが一同に伝に入るを見れば、情形もまた同じ、詳しくは前の「要將」の一門に見よ。

伝将助生獲利益

傳將助生獲利益。謂三傳合局,生其干支之財者,為傳將助生。如己丑日,干上亥,三傳酉丑巳,生其亥水之財。壬戌日,三傳未卯亥,生其支之午財,大宜求財。勿作脫氣看。即財爻空亡亦可用。

三伝は一局に合成し、回頭して往きて日干あるいは日支上の財爻を生ずを、これを「伝将助生」と呼ぶ。たとえば己丑日に占い、干上に亥を乗せ、亥水は己土の財;三伝酉・丑・巳は金局に合成し、金は水を生じ、ちょうどこの一点の財を助起す。またたとえば壬戌日に占い、三伝未・卯・亥は木局に合成し、木は火を生じ、往きて日支上の午火を生ず――午火はまさに戌土の財。この両様はみな大いに財を求むるに宜し。要するはそれを拿て脱気と作して看るべからず:気は外に泄ると雖も、財上に泄れば便ち聚財、徒らに脱耗するに同じからず。たとい財爻が空亡の裏に落つとも、この一格も照らして用い得。

支神助財可知。謂干上見財,支上神生其財爻者,如丁卯日干上申,支上辰是也。凡占亦同。

「支神助財」の道理は上の一格に照らせば知るべし:日干上に財爻を見、日支上の神はまた往きてこの財爻を生ず。たとえば丁卯日に占い、干上に申を乗せ、申金は丁火の財;支上に辰を乗せ、辰土は来たりて申金を生ず、家裏の我が為に財を添うるに等し。凡そ占してもまた上の一格に照らして断ず、財を求むるに宜し。

天將助財格。謂三傳作財,天將又生其三傳上者,如六丙日,三傳酉丑巳為財,夜占得貴勾常土神助之,大宜求財,如占病,大凶。

「天将助財格」:三伝は財を作し、天将はまた来たりてこの三伝を生ず。たとえば六つの丙日に占い、三伝酉・丑・巳は金局に合成し、金はまさに丙火の財;夜に占いに来て、貴人・勾陳・太常のこの一路の土に属するの神を得、土は金を生じ、財局をさらに一層托高す。この様は大いに財を求むるに宜し。ただもし疾病を占えば、大凶――財旺れば則ち印を克し身を傷る、病人は担い当うべからず。

巻六・畢法補談五 凶煞

干支乗鬼有災禍

干支乘鬼有災禍。鬼者賊害之神。甲乙日用金,丙丁日用水,戊己日用木庚辛日用火,壬癸日用土,課見鬼賊,而六處有生我之審以化之,則為官。課見鬼賊,而六處無生我之神,則為鬼。舊說陽克陽干,陰克陰干為鬼,陰克陽干,陽克陰干為官,尚未的。日鬼在干支上發用,占事多凶。或有德合旺氣,亦凶中有吉。德合者,謂乙日見申,丁日見亥,己日見寅,辛日見巳既為日德,又為干之五合,是也。旺氣者,如戊辰日,三傳卯寅丑,春占為旺氣,蓋鬼自旺則不害人故也。如值夏秋冬占,仍凶。

「鬼」とは我が身を賊害するの神:甲・乙日は金を以て鬼と為し、丙・丁日は水を以て鬼と為し、戊・己日は木を以て鬼と為し、庚・辛日は火を以て鬼と為し、壬・癸日は土を以て鬼と為す。課裏に鬼賊を見るも、もし四課・三伝・年命のこの六処に我を生ずるの神ありて能くそれを転化して来たらば、ならばこの鬼は便ち「官」を成す;もし六処に我を生ずるの神なければ、あれは実実在在の鬼。旧説は陽が陽干を克し陰が陰干を克するを以て鬼と為し、陰が陽干を克し陽が陰干を克するを以て官と為すも、あれはなお確当ならず(底本は「生我之神」を「生我之審」と譌る)。日鬼がもし日干あるいは日支上に発用すれば、事を占えば多くは凶;ただこの鬼がもし日徳・五合あるいは旺気を兼ね着れば、能く凶中に吉あり。いわゆる「徳合」とは、乙日の申を見、丁日の亥を見、己日の寅を見、辛日の巳を見る――それらは本日の日徳たると同時に、また日干と天干五合を構成す。いわゆる「旺気」とは、たとえば戊辰日に占い、三伝卯・寅・丑、もし春に占いに来れば、木鬼は旺に当たる;鬼は自己旺足すれば、反って人を害せず。もし夏・秋・冬の三季に換えて占いに来れば、あれは照らして仍ほ凶。

干支乘鬼格。如戊辰日,干上卯,支上寅,丙午日干上亥,支上子,干支各乘日鬼,占身被傷,占宅被損,占訟兩家被責,如空亡無忌,然亦宜制之為妙。

「干支乗鬼格」:たとえば戊辰日に占い、干上に卯を乗せ支上に寅を乗せ、卯寅はみな戊土の鬼;丙午日に占い、干上に亥を乗せ支上に子を乗せ、亥子はみな丙火の鬼。日干日支は各々日鬼を乗ず、人身を占えば則ち身は傷られ、家宅を占えば則ち宅は損せられ、官司を占えば則ち両造は一同に責を受く。これらの鬼がもし空亡の裏に落てば、顧忌するを必とせず;ただ総て神ありて能くそれを制住するを以て妙と為す。

干支互克格。如癸卯日,干上申,支上戌,壬午日干上子,支上未,主互相傷克,各懷是非。

「干支互克格」:日干上神は反って往きて日支を克し、日支上神は反って来たりて日干を克す、両下交叉して相克す。たとえば癸卯日に占い、干上に申を乗せ、申金は日支の卯木を克し;支上に戌を乗せ、戌土は日干の癸水を克す。またたとえば壬午日に占い、干上に子を乗せ、子水は日支の午火を克し;支上に未を乗せ、未土は日干の壬水を克す。人と宅・我と彼とが互相傷克するを主り、各々心裏に是非を存す。

上門亂首格。謂支臨干克干發用,名上門亂首。如庚午日,支神午加干上發用是也。主卑來犯尊,家門悖逆,不可舉事。如六處有神克之,為患門有救,尚可無害。又干加支為支所克,名自取亂首,如庚午日,干神申加支發用是也。主上自失禮,為下所犯,凡占亦同。

「上門乱首格」:日支の神が日干の頭上に跑到して来たりて日干を克して発用すれば、これを上門乱首と呼ぶ。たとえば庚午日に占い、日支の午は日干の寄する所の申上に加わりて発用す、午火は庚金を克す。卑幼の尊長を冒犯し、家門の内は悖逆不順を主り、挙動あるべからず。もし六処の中に神ありて能くそれを克住せば、あれはすなわち「患門有救」、なお害無かるべし。反対に、日干の神が日支上に加わりて日支に克せらるを、「自取乱首」と呼ぶ:たとえば庚午日に占い、日干の寄する所の申は日支の午上に加わりて発用す、午火は下に在りて上なる申金を克す。上頭が自己先ず礼数を失い、始めて下頭の冒犯を招来するを主る。占断は前と同じ。

支神助克格。如乙亥日,干上酉克干,支上辰又生其日鬼,主有家人相助作惡,其凶更甚。

「支神助克格」:たとえば乙亥日に占い、干上に酉を乗せ、酉金は日干の乙木を克し;日支上にまた辰を乗せ、辰土は往きて酉金を生ず、鬼の為に力を添うに等し。自家人の反って外人を幇けて悪を為すあるを主り、あの凶はさらに加わる。鬼を看るはただ鬼本身を看るのみならず、なお旁辺に人ありてそれを助くるや否やを看るを要す。

三傳遞克格。此可知有二:一,自下遞克,如丙子日,三傳子未寅,末克中,中克初,初剋日干,主有人遞互相害,眾口欺凌,有官者必被參劾。二,自上遞克,如丙辰日,三傳寅未子,初克中,中克末,末克其日干,凡占亦同。

「三伝逓克格」は両様に分かつ。一様は下より上に逓克する:たとえば丙子日に占い、三伝子・未・寅、末伝の寅木は中伝の未土を克し、未土は初伝の子水を克し、子水はまた日干の丙火を克す、一層は一層を圧す。人ありて挨次に相害し衆口の欺凌するを主り;官職ある人が占えば、必ず参劾せらる。另の一様は上より下に逓克する:たとえば丙辰日に占い、三伝寅・未・子、初伝の寅木は中伝の未土を克し、未土は末伝の子水を克し、子水はまた日干の丙火を克す。占断は前と同じ。

滿盤皆鬼格。如癸未日伏吟,四課三傳皆是鬼賊,九土克一水,全無一點生氣,其凶已極。此例要占人年命上神得寅卯制之可解。此格惟癸未癸丑日八課。

「満盤皆鬼格」:たとえば癸未日が伏吟に遇えば、四課三伝は全て土、すなわち全て癸水の鬼賊、一大片の土が一点の水を囲り、一絲の生気なし、凶は極処に到る。この格は求占人の本命行年上に寅・卯木を得て来たりて土を克制するに靠りて、乃ち解くべし。この格に属するは、ただ癸未・癸丑の両日の八課。

克賊無傷頼護持

克賊無傷賴護持。謂傳見鬼賊,課上如有神為,亦不為害。如壬辰日,三傳戌丑辰作鬼,賴干上先有寅木,可以敵之。兼是蒿矢,擇比為用,又會空鄉,鬼力至輕,始雖有驚,終不為禍。

三伝の裏に鬼賊を出ずと雖も、ただ四課の上に神ありて能く出でて救護すれば、害を成さず。たとえば壬辰日に占い、三伝戌・丑・辰はみな壬水の官鬼;幸うに日干上に先ず寅木あり――木は能く土を克す、ちょうどそれと相抗す。ましてこの課はもと蒿矢遥克・按擇比取用、鬼はまた空亡の郷に落つ、鬼の力量は極めて軽し。故に起頭は一場の虚驚あると雖も、終に禍を鬧り出さず。(底本は「如有神救」を「如有神為」と譌る。)

又如己丑日,三傳寅卯辰,日鬼自支上發用,末傳又歸鬼鄉,此家鬼為禍,賴干上申自解其禍,終不為害。如夜占,必得貴人之力。又如癸亥日,三傳辰未戌,日鬼自干上發用,主凶自外來,幸支上寅木敵之,必得宅中人解禍也。

またたとえば己丑日に占い、三伝寅・卯・辰、木は己土の鬼、この鬼は日支上より発用し、末伝はまた鬼郷に帰回す;鬼は宅位より起り、見ゆ禍は家裏より生じ出ずる。幸うに日干上に申を乗せ、申金は木を克す、自己にて禍を解開し、終に害を受くるに至らず;もし夜に占いに来れば、あれはなお必定に貴人の力を得。さらにたとえば癸亥日に占い、三伝辰・未・戌、土は癸水の鬼、この鬼は日干上より発用す、凶事の外頭より来るを主る;幸うに日支上に寅木を乗せ、木は能く土を克してそれと相抗す、必定に家里人の出面して禍を解くを得。鬼の干上より起るか支上より起るかを看れば、禍は外来なるか内生なるかを知り;救神の干に在るか支に在るかを看れば、禍を解くは外人なるか自家人なるかを知る。

引鬼為生格。謂初作日鬼,反生起末傳育其干神者。如丙子日,三傳子未寅,初傳作鬼,卻生其末傳之寅木,作丙火之長生,且又有支上未土為不許,不為害也。

「引鬼為生格」:初伝は日鬼なれど、却って反対に生起して末伝と為し、末伝はまた回来して我が日干を養う。たとえば丙子日に占い、三伝子・未・寅、初伝の子水はもともと丙火の鬼;けれども子水は往きて末伝の寅木を生ず、寅木はまさに丙火の長生。日支上にまた未土ありて能く子水を制住するを加え、この鬼は便ち人を害し得ず。鬼は一転手して印に化成し、反って我が根源と為る。(底本のこの句の「為不許」の三字に譌あり、語意は当に未土の子水を制伏するを謂うべし。)

傳鬼為生格。謂三傳皆鬼,反生起干上之神,來育日干者。如庚午日,三傳戌午寅,雖傷日干,殊不知反生起干上之辰土,育其庚金,反為吉占。

「伝鬼為生格」:三伝は全て官鬼、却って反対に生起して日干上の神と為し、由るにこの神を以て我が日干を養う。たとえば庚午日に占い、三伝戌・午・寅は火局に合成し、火は金を克し、もと日干を傷らんとする;殊に知らずこの一片の火は反って往きて日干上の辰土を生じ、辰土はまた庚金を生ず、鬼は便ち転じて我が印綬を成す。故にこの課は反って吉占。

天將為救格。如辛巳日三傳午寅戌,全局克干,殊為凶課。乃觀晝夜天將皆是貴常勾土神,竊其火氣,生其日干,亦可免禍。

「天将为救格」:たとえば辛巳日に占い、三伝午・寅・戌は火局に合成し、斉しく来たりて日干の辛金を克す、看去は極凶の課。けれどもさらに昼夜の天将を看れば、みな貴人・太常・勾陳のこの一路の土に属するの神:土は能く火気を盗泄し、また転じて来たりて日干の辛金を生ず。この一層の斡旋あれば、また免れて禍を得。見ゆ、救神はただ地盤上に於て尋ぬるを要せず、天将もまた能く救を作す。

初遭夾克不由己

初遭夾克不由己。謂初傳坐於克方,又被天將所傷為夾克。如為財則財不由己費用。為同類則身不由己動作,惟鬼受夾克,可以返凶為吉。如六壬日,午加亥發用,晝夜天將乘元后,主財不由己費用。或妻常有病。如乙丑日酉加巳發用,夜占乘蛇,為鬼受夾克,可以當憂而不憂矣。

初伝がそれを克する地盤の上に坐し、頭上はまた天将に傷られ、上下両頭の夾攻、これを「夾克」と呼ぶ。夾克せらるるがもし財爻ならば、銭財は己に由らずして人に花掉せらる;夾克せらるるがもし比肩同類ならば、自身は己に由らずして人に駆使せらる。ただ官鬼が夾克を受くるのみ、反って凶を転じて吉と為し得。たとえば六つの壬日、午は亥上に加わりて発用す:午火は壬水の財、底下の亥水はそれを克し、頭上の昼夜天将はまた元武・天后のこの両位の水に属するの将を乗せて来たりてそれを克す、銭財は己に由らずして破費し、あるいは妻子は常に病ありを主る。またたとえば乙丑日、酉は巳上に加わりて発用す:酉金は乙木の鬼、底下の巳火はそれを克し;夜に占いに来て、酉上にまた螣蛇の火を乗ず。これはすなわち鬼の夾克を受くる、本応に憂うべき事は反って憂うるを必とせず。

三傳夾克格。如乙丑日,三傳寅未子,晝占寅坐酉上乘太陰,未坐寅上乘龍,子坐未上乘貴,三傳皆受夾克,大受束縛,欲舉動而不能,諸占不吉。

「三伝夾克格」:たとえば乙丑日に占い、三伝寅・未・子。昼に占いに来て:初伝の寅は酉上に坐し、頭上に太陰を乗せ、酉と太陰はみな金に属し、上下は寅木を夾克す;中伝の未は寅上に坐し、頭上に青龍を乗せ、寅と青龍はみな木に属し、上下は未土を夾克す;末伝の子は未上に坐し、頭上に貴人を乗せ、未と貴人はみな土に属し、上下は子水を夾克す。三伝は一箇も漏れず全て夾克を受け、処処人の束縛を受け、動かんと欲するも動くを得ず。諸事占えばいずれも吉ならず。

俯仰丘仇格。此可知有二等。其一,如甲子日寅加未發用,夜占乘虎,寅以未為墓,是俯見其丘也。上為虎所克,是仰見其仇也。內為人欺,外受人制,其凶可知。其二,如局丑日三傳寅未子,寅加酉發用,是俯見其仇也。寅上乘未,是仰見其丘也。凡占亦同。

「俯仰丘仇格」もまた両等に分かつ。いわゆる「丘」とは、自家の墳墓を指し;いわゆる「仇」とは、我を克するの神を指す。第一等:たとえば甲子日に占い、寅は未上に加わりて発用す、夜に占いに来て、寅上に白虎を乗ず。寅木は未を以て墓と為し、頭を低えて下を看れば自家の墳丘;頭を擡げて上を看れば、白虎の金気に克せられ、あれは自己の仇家。裏は人に欺かれ外は人に制せられ、凶は想い知るべし。第二等:たとえば乙丑日に占い、三伝寅・未・子、寅は酉上に加わりて発用す、酉金は寅木を克す、頭を低えて下を看ればまさに仇家;寅上にさらに未を乗せ、未は木墓、頭を擡げて上を看ればまさに墳丘。占断は前と同じ。(底本は「乙丑日」を「局丑日」と譌る。)

将逢内戦所謀危

將逢內戰所謀危。謂方克神,神克將,為內戰。如六癸日,卯加申發用,夜占乘貴,貴人為卯木所克,卯木又為申金所克,為貴人內戰。主因貴人以致不靖。壬午日,申加午發用,晝占乘合,為六合內虞,主事半成而又敗。丁卯日,戌加卯發用,晝占乘後,為天后內占,主妻常作鬧不靜。或多疾病。其餘諸將,皆仿此推,惟元武無內戰例。

天将とそれの乗ずる所の地支とが互相克す――或いは将の神を克し、或いは神の将を克す――これをすなわち「内戦」と呼ぶ;自家人が先ず打ち起れば、謀る所の事は自然危険。たとえば六つの癸日、卯は申上に加わりて発用す、夜に占いに来て、卯上に貴人を乗ず:貴人は土に属し、卯木に克せられ、而して卯木は自身また底下の申金に克せらる、これは貴人内戦、貴人の縁故に因りて不安寧の事を生出すを主る。またたとえば壬午日、申は午上に加わりて発用す、昼に占いに来て、申上に六合を乗ず:六合は木に属し、申金と相戦す、これは六合内戦、事を辦して半ばにしてまた敗るを主る。さらにたとえば丁卯日、戌は卯上に加わりて発用す、昼に占いに来て、戌上に天后を乗ず:天后は水に属し、戌土と相戦す、これは天后内戦、妻子は常に吵闹して寧ならず、あるいは多病を主る。其余の各将はみなこれに照らし類推せよ、ただ元武は内戦の例なし。(底本は「六合内戦」「天后内戦」の二語に譌字あり。)

干支三傳內戰格。謂干支三傳,皆下克上,主皆是家法不正。以起爭端。如癸酉日,午加干,寅加支,初傳未加中傳子加未,末傳巳加子,皆是下所賊,占訟被披,占病死,占官則有迄邐遷轉之喜。

「干支三伝内戦格」:日干・日支と三伝とは一律にみな下が上を克す。家法正しからず・上下序を失うを主り、因りて争端を鬧り出す。たとえば癸酉日に占い、午は日干の寄宮上に加わり、寅は日支上に加わり;初伝は未、中伝の子は未上に加わり、末伝の巳は子上に加わる――処処みな底下の神の上頭の神を賊害す。こうして官司を占えば責罰を受くるを主り、疾病を占えば死を主る;ただ官職を占うに反って一路の迤邐升遷の喜あり――以下が上を犯すは、ちょうど節節向上の象。

明傷暗伐禍益烈

明傷暗伐禍益烈。謂干上神作明鬼,支上遁干作暗鬼,主明暗相攻,其禍最烈。如六甲日,申加干,庚加支。六局日,酉加干,庚加支,此可知每日一查,惟六癸日無此例。

日干上の神は明らかに擺すは官鬼、日支上の遁出する天干はまた暗地裏に鬼を作し、明の暗の斉しく来たりて攻むれば、禍は格外に惨烈。たとえば六つの甲日、申は日干上に加わる――申金は甲木の明鬼;日支上に庚を遁出す――庚金はまた暗鬼。六つの乙日、酉は日干上に加わりて明鬼、日支上に庚を遁出すは暗鬼。この体例に照らせば、毎一日に各々一課あり、ただ六つの癸日にはこの例なし。(底本は「六乙日」を「六局日」と譌り、「每日一課」を「毎日一查」と譌る。)

鬼來助鬼格。謂鬼臨鬼鄉發用,為鬼來助鬼格。如庚辰日,午加巳發用,癸未日戌加丑發用,主有兩重不美,即遇救神惟解其一。

「鬼来助鬼格」:官鬼がまた鬼郷の上に落ちて発用すれば、これを鬼来助鬼と呼ぶ。たとえば庚辰日に占い、午は巳上に加わりて発用す――午と巳はみな庚金の鬼;癸未日に占い、戌は丑上に加わりて発用す――戌と丑はみな癸水の鬼。両重の不美の事の接続して来るを主る;たとい救神に遇うとも、ただその中の一重を解き開くのみ。

遇虎逢蛇害更滋

遇虎逢蛇害更滋。謂日干之鬼,乘蛇虎二將,加干支上,凶不可言。分列於左。

日干の官鬼がもしまた螣蛇・白虎のこの両位の凶将を乗せ、日干あるいは日支の上に加臨すれば、凶なること説き得なし。鬼はもともと已に身を傷る、さらに凶将に騎れば、害処は便ち一層々滋長して起る。分条して以下に列す。

虎鬼格。謂拆卸工作鬼加干,如六己日,干上卯,夜占。壬癸日,干上戌,晝占。主禍不可逃。病必危,訟必受刑。如值死氣更凶。因虎值死囚之神,則為餓虎,定主傷人故也。更課傳年命上有神制可免,如虎鬼加支,主家宅不安。

「虎鬼格」:白虎が官鬼を作して日干上に加わる(底本は「白虎」の二字を「拆卸工」と譌る)。たとえば六つの己日、干上に卯を乗せ、夜に占いに来る;壬・癸日、干上に戌を乗せ、昼に占いに来る。禍事は躲え得ざるを主る:病を占えば必ず危く、訟を占えば必ず刑責を受く。この鬼がもしまた死気上に落てば、さらに凶――白虎は死囚の神上に坐すれば便ち餓虎を成し、餓虎は必定に人を傷る。課・伝・年命上に神ありて能くそれを制住するに非ざれば、乃ち免れ得。もし虎鬼が日支上に加われば、あれは家宅の安からざるを主る。

蛇鬼格。謂蛇作鬼加干,如六戊日干上寅,晝占。六庚日干上午,夜占。主有驚危之事。惟六處有神沖剋之可解。如蛇虎加支,主家中必有怪異。

「蛇鬼格」:螣蛇が官鬼を作して日干上に加わる。たとえば六つの戊日、干上に寅を乗せ、昼に占いに来る;六つの庚日、干上に午を乗せ、夜に占いに来る。驚恐危険の事あるを主る。ただ六処の中に神ありて能くそれを沖しそれを克すのみ、始めて解き開き得。もし螣蛇・白虎が日支上に加われば、あれは家裏に必ず怪異の事あるを主る。

蛇虎乘遁鬼格。如六甲日,遁旬內之庚乘虎在六處。如甲子日晝貴逆行見午,甲寅日晝貴順行見申。甲午日夜貴逆行見子。甲申日夜貴逆行見寅。皆遁庚乘虎克日例。

「蛇虎乗遁鬼格」:六つの甲日、本旬の遁出する庚金がまた白虎を乗じ、四課・三伝・年命のこの六処に出現す。たとえば甲子日、昼貴逆行して午を見;甲寅日、昼貴順行して申を見;甲午日、夜貴逆行して子を見;甲申日、夜貴逆行して寅を見。これらはみな遁出する庚金が白虎を乗じて来たりて日干を克するの例――明処の地支に鬼を見ず、暗処の遁干は却って鬼、しかも最凶の将上に騎る。

六辛日遁旬仙丁乘蛇在六處。如辛未日夜貴順行見卯,辛巳日夜貴逆行見丑,辛亥日晝貴順行見未,辛酉日晝貴逆行見巳,皆遁丁乘蛇剋日者例。以上二可知。皆至凶至怪。縱空亡不能解救。蓋庚為虎之本家,丁為蛇之本家,故甲辛二干忌之。乙庚日則無此例。

六つの辛日、本旬の遁出する丁火がまた螣蛇を乗じ、この六処に出現す。たとえば辛未日、夜貴順行して卯を見;辛巳日、夜貴逆行して丑を見;辛亥日、昼貴順行して未を見;辛酉日、昼貴逆行して巳を見。これらはみな遁出する丁火が螣蛇を乗じて来たりて日干を克するの例。以上の両種の情形は、みな凶は極処に到り怪は極処に到り、縦え空亡に落つとも解救し来たらず。庚はまさに白虎の本家・丁はまさに螣蛇の本家、本家の気と本将と相合すれば、力量は最も足る、故に甲・辛のこの両日干は最もそれを忌む。乙日・庚日には則ちこの一例なし。(底本は「遁旬内丁」を「遁旬仙丁」と譌る。)

蛇虎乘丁鬼格。如己巳日,干上卯,夜占乘虎遁丁而克干,乙亥日,支上丑夜占乘虎遁丁而克支,克干者身災,克支者宅傷。

「蛇虎乗丁鬼格」:たとえば己巳日に占い、干上に卯を乗せ、夜に占いに来て、卯上に白虎を乗せ、卯はまた丁を遁得し、而して卯木はまさに日干の己土を克す;乙亥日に占い、支上に丑を乗せ、夜に占いに来て、丑上に白虎を乗せ、丑は丁を遁得し、而して丑土は往きて日支を克す。凶将・丁神・官鬼の三様湊斉す:日干を克するは人身に災あるを主り、日支を克するは家宅の損を受くるを主る。

干墓支墓各昏晦

干墓支墓各昏晦。墓者,昧沒之神。未為木墓,戌為火土墓。丑為金墓,辰為水墓。六壬所用,丙戊同巳,丁己同未,旺祿等神。土皆從火為用,則墓絕等神,不宜從水為用矣。故戊己斷以從火墓為是,辰戌墓主剛遠,丑未墓主遲緩,墓神發用,要日干有旺相氣則可。如無則凶。中傳見墓,進退有悔,末傳見墓,事終無成,詳列於左。

「墓」とは昏昧埋没の神:未は木墓、戌は火と土の墓、丑は金墓、辰は水墓。六壬の用法は向來丙と戊とが同じく巳に寄り丁と己とが同じく未に寄るを以てし、旺を講じ禄を講ずる時は土はみな火に随いて走る;ならば墓を講じ絶を講ずる時は、反って水に随いて走るべからず。故に戊・己の両干は断然として火に従いて戌に墓するを以て是と為す。辰墓戌墓は剛硬にして事は遠処に在るを主り、丑墓未墓は遅滞緩慢を主る。墓神が発用するは、日干自身に旺相の気あるを要して始めて頂き住み得、若く無ければ便ち凶。墓が中伝に落つれば、進退両難にして悔を生ずるを主り;墓が末伝に落つれば、事は到頭辦成らざるを主る。詳細に分列して以下に在り。

干支乘墓格。如壬申日,干上辰,支上丑。丙寅日,干上戌,支上未。干支皆乘墓神。經云,墓覆日辰,人宅昏沉。又云,干支墓全逢,所為皆不通。如六處有神沖救,或值空亡,可以無忌。

「干支乗墓格」:たとえば壬申日に占い、干上に辰を乗せ(辰は水墓)、支上に丑を乗せ(丑は申金の墓);丙寅日に占い、干上に戌を乗せ(戌は火墓)、支上に未を乗せ(未は寅木の墓)。日干日支はともに墓神を乗ず。経文に曰く「墓は日辰に覆う、人宅昏沉」と、また曰く「干支墓全く逢えば、為す所皆通ぜず」と。もし六処の中に神ありて来たりてそれを沖開して救を作し、あるいはあの墓が空亡の裏に落てば、就以て顧忌するを必とせず。

干支互墓格。如甲申日干上丑為支墓,支上未為干墓,主交涉之際,我欲蒙昧他,他亦來蒙昧我也。

「干支互墓格」:たとえば甲申日に占い、干上に丑を乗せ、丑は日支の申金の墓;支上に未を乗せ、未は日干の甲木の墓――各人の墓はちょうど対方の頭上に圧す。彼此の交渉する時、我は彼を蒙騙せんと思い、彼もまた正しく来たりて我を蒙騙す、両辺ともに底細を亮出すること肯ぜざるを主る。

人宅坐墓可知。如壬寅日,干加辰,支加未,干支皆坐地盤墓上,此乃心肯意肯,情願受人之闇昧,且將家宅為人作踐而不辭也。

「人宅坐墓」の意思は上の一格に照らせば知るべし:たとえば壬寅日に占い、日干の寄する所の神は辰上に加わる――辰は水墓;日支は未上に加わる――未は寅木の墓:日干日支はみな自己地盤の墓裏に坐し進めり。上の一格は墓の圧し下る、あの一格は自己の鑽り入る、故に心甘情願して人の蒙蔽を受け、家宅もまた人家の糟蹋に任せて推辞せざるを主る。

伝墓入墓別忻悲

傳墓入墓別忻悲。謂發用之神,為中傳所墓,末傳又入墓鄉,為傳墓入墓。主自明投暗,如人下井,一腳深於一腳,須觀初傳是何類神以定其吉凶。如庚子日,三傳巳戌卯,巳為干之長生,豈宜傳墓入墓?如占生計尊長等事,俱不利。又巳為官星,有災民者亦不宜。庚戌日,三傳申丑午,為日祿傳墓入墓,占食祿難得。庚辰日三傳寅未子,為財神傳墓入墓,不利求財。戊辰日三傳寅未子,為日鬼傳墓入墓,常人占最吉,惟有官者不宜。

発用の神が中伝に収められて墓裏に入り、末伝はまた墓郷に落ち進むを、これを「伝墓入墓」と呼ぶ。明処より暗処に投向するを主り、人の井裏に下去するが如く、一脚は一脚よりも深し。該に喜ぶべきか悲しむべきかに至りては、初伝は那一類の神なるかを看て以て定むるを須す。たとえば庚子日に占い、三伝巳・戌・卯、巳は庚金の長生、長生は豈一路に墓に入るを宜しとせんや?生計を占い尊長の事を占うもいずれも不利;巳は同時にまた庚金の官星、故に官職ある人が占てもまた相宜からず。庚戌日に占い、三伝申・丑・午、申は庚の禄、これは日禄伝墓入墓、食禄を占えば得難し。庚辰日に占い、三伝寅・未・子、寅は庚の財、これは財神伝墓入墓、財を求むるに利あらず。戊辰日に占い、三伝寅・未、子、寅は戊土の鬼、これは日鬼伝墓入墓――鬼は自己墓裏に鑽り進み去れり、平常人が占て最も吉;ただ官職ある人は宜しからず、官星もまた一併に埋掉せらるるが故。

逢陽逢生憂変喜

逢陽逢生憂變喜。陽,太陽,生,生氣。分列於左。墓作太陽格。如甲乙日,干上未為墓神覆日。如未作月將,名太陽臨身,主處難中必得上人提攜。又如丙午日,支上戌,為墓神覆支,占宅誠為不快,如戌為月將,名太陽射宅,其屋必向陽而明光。

いわゆる「陽」とは、太陽を指し、すなわち当令の月将;いわゆる「生」とは、当月の生気を指す。墓神はもと昏昧の物、けれどもそれがもし同時にまた太陽あるいは生気ならば、憂は能く変じて喜と為る。分条して以下に列す。「墓作太陽格」:たとえば甲日・乙日に占い、干上に未を乗せ、未は木墓、墓神は日干の頭上に覆う、もと不吉;けれどもこの未がもしちょうど当令の月将ならば、「太陽臨身」と呼ばれ、人の患難の中に必ず上頭の人の提携を得るを主る。またたとえば丙午日に占い、日支上に戌を乗せ、戌は火墓、墓神は宅位上に覆う、家宅を占えば実に痛快ならず;けれども戌がもしちょうど当令の月将ならば、「太陽射宅」と呼ばれ、この所の房子は必定に朝陽にして明亮なり。

墓作生氣格。如庚辛日干上導灰墓神覆日,二月占為生氣,占庫務差遣必得。甲乙日干上未,八月占;丙丁日干上戌,十一月占。

「墓作生気格」:たとえば庚日・辛日に占い、干上に丑を乗せ、丑は金墓、墓神は日干上に覆う(底本は「丑為」の二字を「導灰」と譌る);もし二月に占いに来れば、丑はまさにあの月の生気に当たる、便ち倉庫銭糧の一類の差事を謀求すれば必定に手に得るを主る。同じく、甲日・乙日の干上に未を乗せて八月に占い、丙日・丁日の干上に戌を乗せて十一月に占うは、みな墓の化して生気と為るの例。墓は一生気を得れば、埋没より転じて収蔵と為り、蔵して能く出ず、故に庫蔵の職務を掌管するに宜し。

墓作庫神格。如甲乙日干上未六月占,丙丁戊己日干上與九月占,庚辛日干上丑十二月占各值本季旺氣,墓化為庫。占同前二格,壬癸日俱不作,以其作日鬼故也。

「墓作庫神格」:たとえば甲日・乙日の干上に未を乗せて六月に占いに来る;丙・丁・戊・己日の干上に戌を乗せて九月に占いに来る(底本は「戌」を「与」と譌る);庚日・辛日の干上に丑を乗せて十二月に占いに来る――各々本季土旺の時令に趕えば、墓は便ち化して庫と為る。占断は上面の両格と同じ。ただ壬・癸の両日は一概にこれに照らして論ぜず、辰墓は水日に対してはもともと官鬼、庫に化成し得ぬが故。墓と庫とはただ一線を隔てるのみ:時を失えば便ち墳塋、時を得れば便ち倉廩。

死遇鬼凶且危

死遇鬼凶且危。死者,死囚之氣也。鬼者,日鬼。分列於左。墓乘死囚格。謂土囚於冬,死於春,如日乘死囚氣發用,斗罡又係日本(日本者,日干長生之神),不能扶助其日干,以致日本益弱,不能動作有為,凶禍難免。如乙酉日三傳未子巳,春占,未為死墓,又辰加亥上是也。如年命上有沖剋救神,方可解免。

いわゆる「死」とは、死気と囚気とを指し;いわゆる「鬼」とは、本日の官鬼を指す。両様が一処に湊れば、便ち凶にして且つ危し。分条して以下に列す。「墓乗死囚格」:土は冬に囚と為し春に死と為す。もし本日の墓神が死囚の気を乗せて発用し、天罡の辰はまた正しく「日本」の上に圧す――いわゆる日本とは、日干の長生の神――それをして日干を扶助し得ざらしむれば、日干の根本は便ち愈々衰弱し、動弾し得ず有為成らず、凶禍は免れ難し。たとえば乙酉日に占い、三伝未・子・巳、春に占いに来て:未土は春に死気と為し、また木の墓、まさに死墓;同時に辰は亥上に加わり、亥はもともと乙木の長生、天罡に圧住せらる。この様の課は、求占人の本命行年上に能くあの墓を沖克する救神あるを要して、乃ち解免し得。

鬼墓格。此可知有二,其一,如壬癸日,發用辰,辰為日墓,又為日鬼,既為鬼傷,又受墓閉,凶可知矣。其二,如丙申日,子加戌發用,子為日鬼,戌為日墓,鬼臨墓則得地,有引類呼朋之象,其凶尤甚。

「鬼墓格」は両様あり。第一様:たとえば壬日・癸日、発用は辰――辰は水の墓たると同時に、また水日の官鬼;既に鬼に傷られ、また墓に閉せられ、凶は想い知るべし。第二様:たとえば丙申日に占い、子は戌上に加わりて発用す――子水は丙火の官鬼、戌土は丙火の墓;鬼が墓上に騎れば便ち地盤を占住するに等しく、同類を招引し朋を呼び伴を結ぶの気象あり、あの凶はさらに加わる。

墓乗蛇虎多傷損

墓乘蛇虎多傷損。謂墓乘蛇虎二將,加臨干支,至凶至危,分列於左。蛇虎乘墓臨干格。如六辛日,干上丑晝占乘虎,主其人昏晦,且防捶楚。如帶死神死氣,名虎銜尸,更凶。六丁日,干上戌,晝占乘蛇,主有驚恐事,以上二例,如值旺時稍輕。

墓神上にさらに螣蛇・白虎のこの両位の凶将を乗せ、而して日干あるいは日支上に加臨すれば、凶険は極点に到る。分条して以下に列す。「蛇虎乗墓臨干格」:たとえば六つの辛日、干上に丑を乗せ――丑は金墓――昼に占いに来て、丑上に白虎を乗ず、この人は昏昧糊涂にして、なお防ぐべし打たれ刑を受くるを;もしさらに死神死気を帯ぶれば、あれは「虎銜尸」と呼ばれ、さらに凶。またたとえば六つの丁日、干上に戌を乗せ――戌は火墓――昼に占いに来て、戌上に螣蛇を乗ず、驚恐の事あるを主る。以上の両例は、もし日干当旺の時令に碰えば、凶は稍々軽し。

蛇虎乘墓臨支格。如丙子日,支上辰,晝占乘虎克支,主家中有孝服動。壬子日支上辰,夜占乘蛇克支,主宅內必有怪異如不克支稍輕。

「蛇虎乗墓臨支格」:たとえば丙子日に占い、日支上に辰を乗せ、昼に占いに来て、辰上に白虎を乗せ、辰土はまた日支の子水を克す、家裏に孝服の事の発動あるを主る。またたとえば壬子日に占い、日支上に辰を乗せ、夜に占いに来て、辰上に螣蛇を乗せ、辰土は日支を克す、宅内に必ず怪異あるを主る。倘しあの墓神が并せて日支を克せざれば、凶は稍々軽し。

墓門開格。謂日墓乘蛇虎二煞,臨卯酉加支,名冢墓門開。主有死喪之事。如丁卯日,支上戌夜占乘蛇。辛酉日,支上丑,晝占乘虎,占人年命又乘之者,必死。如干墓又作歲後五墓,主有重喪。歲墓者,子年在未,午年在丑,酉年在辰,卯年在戌。

「墓門開格」:本日の墓神が螣蛇・白虎の両箇の凶煞を乗せ、卯位あるいは酉位上に臨みて而して日支に加臨すれば、これを「塚墓門開」と呼ぶ――卯は外門・酉は内門、墳墓の門は開けり、死喪の事あるを主る。たとえば丁卯日に占い、日支上に戌を乗せ、夜に占いに来て、戌上に螣蛇を乗ず;辛酉日に占い、日支上に丑を乗せ、昼に占いに来て、丑上に白虎を乗ず。もし求占人の本命行年上にもまたそれを乗ずれば、あれは必死。倘若日干の墓がまた兼ねて太歳の後の五墓を作せば、重喪を辦ずるを主る。歳墓の取法は:子年は未に在り、午年は丑に在り、酉年は辰に在り、卯年は戌に在り。

墓作華関更執迷

墓作華關更執迷。華謂華蓋,申子辰日用辰之類。關謂關神,春丑順四季。化蓋華墓格。謂辰之華蓋,作干墓臨日發用,如壬申日干上辰,三傳辰酉寅是也。主人多昏晦,遭冤莫訴,如占行人,盡在外不如意也。

「華」とは華蓋を指し、取法は申子辰日は辰を用い、其余の三合局はこれに照らし類推す。「関」とは関神を指し、春は丑に在り、此の後は辰・未・戌のこの四季の位に順って輪転す。墓神がもしまた兼ねて華蓋あるいは関神を作せば、人は愈々執迷して悟らず。「華蓋作墓格」:辰のこの華蓋は同時にまた日干の墓、日干上に臨みて発用す。たとえば壬申日に占い、干上に辰を乗せ、三伝辰・酉・寅、すなわちこの格。人は多く昏昧糊涂、冤屈を受くるも訴え申す処なきを主り;もし外出の行人を占えば、あれは一直に外頭に在りて称心せず。華蓋はもと遮蔽の義あり、墓と合して一処となれば、遮ることさらに厳し。(底本は「華蓋作墓格」を「化蓋華墓格」と譌る。)

關神作墓格。謂日墓作四季之關神發用,如乙丑日,干上未,三傳未戌丑,秋占是也。主人口災衰,如關墓碑臨支發用,主屋宅棄廢。

「関神作墓格」:本日の墓神は同時にまた四季輪転の関神、此処より発用す。たとえば乙丑日に占い、干上に未を乗せ、三伝未・戌・丑、秋に占いに来れば、すなわちこの格。家中の人口に災あり家道の衰敗するを主る。もしこの関墓が日支上に臨みて発用すれば、あれは房屋宅院の廃棄して用いざるに至るを主る。関神は関鎖阻隔を主り、墓神は埋没昏昧を主る、両者は合成して一処と為り、まさに閉門落鎖の象。

杜伝不行論発用

杜傳不行論發用。杜傳不行,謂初實而中末空亡也。中末既空,只以初傳為斷。如甲子日三傳申亥寅,初為日鬼,中末為長生德祿,吉神皆空,凶神獨在,必好事無而惡事有也。如為遙克別責等事課,則為力已微,好惡皆無矣。凡值空亡,憂喜皆不成。近事出旬可圖,遠事終難成就。中末空推初傳,初中空推末傳,以不空者為斷。中傳空,為斷橋,主事中止難成。如神將吉,亦不必過拘。(一雲中末俱空,為轉遠就近,動中不動,尋人卻在近處。)

いわゆる「杜伝不行」とは、初伝は実に落ちて中伝末伝はみな空亡に落つる。中末すでに空なれば、ただ初伝を拿て以て断ず。たとえば甲子日に占い、三伝申・亥・寅、初伝の申金は甲木の官鬼、中伝の亥は長生・末伝の寅は徳たると同時にまた禄;偏に吉神は全て空に落ち、ただ凶神の実在を剩すのみ:あれは必定に好事なくして壊事は有り。もしこの課がもと遥克・別責の一類に属し、発用の力は原來微弱なれば、あれは好事壊事ともに談じ得ず。凡そ空亡に碰えば、憂とするも喜とするもみな成らず:近処の事は本旬を出づるを等ちてなお図るべく、遠処の事は終に成り難し。中末が空に落ちれば初伝を推し、初中が空に落ちれば末伝を推し、総て空ならざるあの一伝を以て断と為す。中伝の空に落つるを「断橋」と呼ばれ、事の中途にて中断して成り難きを主る;ただもし天将吉なれば、また拘りて太死せしむるを必とせず。(また一説:中末の両伝ともに空に落つるは、「転遠就近」、看るに動くに似て其の実動かず;もし人を尋ぬるを占えば、人は反って就くに近処に在り。)

獨足難行格。如庚申日,干上導磕上丑,三傳卯丑丑,丑屬空亡,僅存發用之卯,主一足難行,極其費力。又己未日返吟,三傳巳丑丑,亦同。又如己未日伏吟,三傳未丑戌,中傳乃是旬空,中傳既空,豈能刑其末傳乎?既不能刑,惟干支初傳,皆在未上,與獨足何異?凡謀皆不能成。

「独足難行格」:たとえば庚申日に占い、日干日支上はみな丑、三伝卯・丑・丑、両箇の丑はみな空亡に落ち、ただ発用の卯一箇が実:ただ一只の脚あるが如く、一步を邁ぐも極めて費力。またたとえば己未日が返吟に遇えば、三伝巳・丑・丑、情形は一様。さらにたとえば己未日が伏吟に遇えば、三伝未・丑・戌、中伝の丑はまさに旬空に落つ;中伝すでに空、なお何を以て末伝を刑せん?刑し動かさざれば、ならば日干・日支・初伝は全て未のこの一字上に圧す、独足と何ぞ両樣あらん?凡そ謀むる所有ればみな辦成らず。(底本は「干支上丑」の四字に譌あり。)

伝課皆空事莫追

傳課皆空事莫追。謂課有四課全空,有三傳全空,有日干空亡,有上下俱空,分列於左。

空亡は好幾種の局面あり:四課全て空に落つるあり、三伝全て空に落つるあり、日干本身が空に落つるあり、天盤地盤の上下が一斉に空に落つるあり。これらの几種に碰えば、占する所の事は便ちさらに追求するを必とせず――満盤に実無し、追うも追い着かず。分条して以下に列す。

四課全空格。如乙巳日,一課寅空,二課子坐空,三課卯空,四課丑又坐空,經云,“四課無形,事不出名,縱然出也,也是虛聲”。又如年命上乘空亡,俱不成事。或替人代占。又遙克、別責等課,初傳空亡,或坐空鄉,皆無力。

「四課全空格」:たとえば乙巳日に占い、第一課の寅は空に落ち、第二課の子は空上に坐し、第三課の卯は空に落ち、第四課の丑はまた空上に坐す。経文に曰く:「四課形無し、事は名を出さず、縦え出ずるも、亦是れ虚声。」またたとえば求占人の本命行年上に空亡を乗ずれば、事もまたみな成らず;あるいはこの課は根本より別人の為に代占する。さらに遥克・別責のこの一類の課、もし初伝が空亡に落ち、あるいは空郷の上に坐すれば、発用もまた全く力量無し。

三傳皆空格。謂三傳皆空,惟進退連茹與返吟課中多有連茹空亡。詳見後文。若返吟逢空。如乙未日,三傳戌辰盛開,己亥日三傳巳亥巳,三傳皆空,主指空話空,全無實意。占病訟憂疑事則吉,如求望事,須改旬再謀方可。如占病,久病者死,新病者安。外有三合課,兩傳空亡,獨存一傳,將乘天空者亦是。

「三伝皆空格」:三伝は一斉に空に落つ、多くは進茹・退茹のこの類の連茹課と返吟課の裏に出づ、連茹の空に落つるの情形は詳しく後文に見よ。もし返吟が空に逢えば、たとえば乙未日に占い、三伝戌・辰・戌;己亥日に占い、三伝巳・亥・巳、三伝全て空:指す所は空処・説く所は空話を主り、全く実在の意思なし。こうして疾病・官司・憂疑の一類の事を占えば反って吉――凶事は空に落ちて便ち散ず;もし求め謀り事を望まば、一旬を換過するを等ちて再び図るを須す。疾病を占えば、久病の人は死を主り、新病の人は安を主る。なほこれ以外に三合課の裏に両伝の空に落ち、ただ一伝を剩して而してこの一伝がまた天空を乗ずるあり、また三伝皆空の一類に算す。(底本は「三伝戌辰戌」に譌字あり。)

日干逢空格。日干逢空,謂日干空亡,非干上見空亡也。如辛未日辛空,壬申日壬空,庚辰日庚空,乙未日乙空,丁亥己丑日丁己空,丙申戊戌日丙戊空,甲辰日甲空,癸亥日癸空,此十日干神值空,干上神坐空,空而又空,占身主赤貧,占病死。

「日干逢空格」:此処に説くは日干本身の空亡に落つる、日干上頭の神の空に落つるにあらず。たとえば辛未日は辛が空に落ち、壬申日は壬が空に落ち、庚辰日は庚が空に落ち、乙未日は乙が空に落ち、丁亥日は丁が空に落ち己丑日は己が空に落ち、丙申日は丙が空に落ち戊戌日は戊が空に落ち、甲辰日は甲が空に落ち、癸亥日は癸が空に落つ。この十箇の日子は、日干本身は空に値い、日干上の神はまた空上に坐す、空にしてまた空。人身を占えば赤貧如洗を主り、疾病を占えば死を主る――連なる自身のこの根本もみな空、なお何を拿て以て承当せん?

發用上下皆空格。謂發用旬空,又坐空鄉,如癸酉日三傳亥子丑,甲寅日三傳子亥戌,天地盤俱值空亡,主有兩重空缺,終不濟事。

「発用上下皆空格」:発用の神は自身に旬空に落ち、それの坐する所の地盤の位はまた正しく空郷。たとえば癸酉日に占い、三伝亥・子・丑;甲寅日に占い、三伝子・亥・戌:天盤地盤は一斉に空に落つ。両重の空缺あるを主り、事は到頭済えず。

声伝空谷須退步

聲傳空谷須退步。謂進茹三傳皆空,名聲傳空谷,如壬子日,干上子,支上丑,三傳寅卯辰,皆空。既向前值空,即宜退後一步,以就支之合神,庶可以安身。又如甲午日,干上卯,支上未,三傳辰巳午皆空,亦宜退步,庶不至於全脫,奈干支前後夾定,脫氣在內,盡被脫空,而無窮也。如遇丑為年命,始可退步,以就寅之祿神。

進茹課にして三伝全て空に落つるを、「声伝空谷」と呼ぶ――空谷の裏に向かいて一声を喊せば、回来るはただ回声、实物なし。たとえば壬子日に占い、干上に子を乗せ支上に丑を乗せ、三伝寅・卯・辰は全て空に落つ。前へ往けば全て空なれば、就くに後ろへ退一步して、往きて日支上のあの相合の神に就くべし(子は丑と合す)、乃ち身を安下し得。またたとえば甲午日に占い、干上に卯を乗せ支上に未を乗せ、三伝辰・巳・午は全て空に落つ、また退步すべし、始めて泄し精光せらるるに至らず;奈何ともせんや日干日支は前後にて人を夾住し、脱気はまさに当中に在り、泄るること没個了。晴て丑がちょうど求占人の本命行年なれば、乃ち一步を退けて往きて寅のこの甲日の禄神に就くべし。

前後逼迫格。如壬寅日干上子,三傳辰巳午,皆空而不可進,欲退一步,逢寅卯為盜氣。又退一步,逢丑為日鬼,乃前不可進,後不可退,以此推之,惟宜守干上之旺而已,如謀動用,則虛耗百出也。

「前後逼迫格」:たとえば壬寅日に占い、日干上に子を乗せ、三伝辰・巳・午は全て空に落つ、前へ往くを得ず;一步を退けんと思えば、寅・卯に碰う、木は水気を泄す、我を盗するの神;さらに一步を退けば、丑に碰う、丑土はまた壬水の官鬼。前は進む能わず、後は退く能わず。この様に照らして推せば、ただ日干上のあの旺神の子水を守住するに宜しきのみ;もしなお謀動施為せんと欲せば、虚耗は必定に百出せん。

脚蹋空亡進用宜

腳踏空亡進用宜。謂退茹人值空亡,如背後有三阱坑,一退則腳註下踏空,故名腳踏空亡。既退後遇空,自宜進而不宜退也。如戊申日,干上辰,在傳卯寅丑皆鬼,幸空亡,可以無咎。惟不宜守舊,須於三傳日干之外,向前一步,以就巳之祿神,方可安身。又如丙午日三傳卯寅丑,生日,豈宜再空?占病死。父母病更的。占訟,必官不主張。緣生我者空亡故也。

退茹課にして空亡に落つるは、背後に三箇の陷坑を横たうるが如く、一退脚すれば便ち下へ踏空す、故に「脚蹋空亡」と呼ぶ。退後すれば処処是れ空なれば、自然進を宜として退を宜とせず。たとえば戊申日に占い、干上に辰を乗せ、三伝卯・寅・丑は全て戊土の官鬼、幸うに空亡に落ちたれば、以て咎無かるべし;ただ旧局を守るに宜しからず、三伝と日干との外より、前へ向かいて一步を跨ぎ、往きて巳のこの戊日の禄神に就くを須ちとして、乃ち身を安下し得。またたとえば丙午日に占い、三伝卯・寅・丑、寅卯木はもと日干を生ずるの印綬、豈に再び空亡に落つべからんや?疾病を占えば死を主り、父母の病を占えば特に応験す;官司を占えば、必定に官長の肯じて汝の為に作主せざる――我を生ずるあの一路は全て空に落ちたればなり。(底本は「三伝」を「在伝」と譌る。)

賓主傷伐刑在上

賓主傷伐刑在上。謂三刑加干支發用,為刑傷課。刑干,男傷,身不利;刑支,女傷,家不昌。如乘吉將乃能刑于他人,主先阻而後成,詳列於左。

「主」は日干を指し自己を指し、「賓」は日支を指し対方を指す。三刑の神が日干あるいは日支上に加わりて発用すれば、この課をすなわち「刑傷課」と呼ぶ。日干に刑するは、男子の傷つく・自身の利ならざるを主り;日支に刑するは、女子の傷つく・家道の昌ならざるを主る。もしこの刑神の乗ずるが吉将なれば、あれは反って我の往きて別人を刑ずる、事の先ず受阻して後に能く成るを主る。詳細に分列して以下に在り。

自刑格。謂午刑午之類。如乙亥日伏吟,干支上皆自刑,三傳辰亥巳,又重刑其干支。乙酉日伏吟,干支上皆自刑,三傳辰酉卯,又重刑其干支。又六乙日伏吟,辰加干,六壬日伏吟,亥加干,為干自刑。午酉辰亥月伏吟,支上見午酉辰亥為支自刑,支內有見於三傳者,為重逢自刑,占主自逞自作,以致刑傷,非干他人之故也。

「自刑格」:午が午を刑するの一類の如く、辰・午・酉・亥のこの四支は各々自己を刑す。たとえば乙亥日が伏吟に遇えば、日干日支上はみな自刑、三伝辰・亥・巳はまた重重に干支を刑し;乙酉日が伏吟に遇えば、干支上はみな自刑、三伝辰・酉・卯もまた重重に干支を刑す。またたとえば六つの乙日が伏吟に遇えば、辰は日干の寄宮上に加わり;六つの壬日が伏吟に遇えば、亥は日干の寄宮上に加わる:これは日干の自刑。午・酉・辰・亥のこれらの日子が伏吟に遇えば、日支上にまた午・酉・辰・亥を見る:これは日支の自刑。もし日支の自刑する所のあの字がまた三伝の裏に出現すれば、「重逢自刑」と呼ぶ。占えば自己の逞強妄為して、以て刑傷を招来するを主り、旁人に怪むべからず。(底本は「日伏吟」を「月伏吟」と譌る。)

互刑格。謂子刑卯,卯刑子,為互刑。如甲子日,支上卯刑子。乙卯日,支上子刑卯,如子母相傷。無禮無義,惟干無此例。

「互刑格」:子は卯を刑し、卯はまた子を刑す、両下の対刑、これを互刑と呼ぶ。たとえば甲子日に占い、日支上に卯を乗せて来たりて日支の子を刑し;乙卯日に占い、日支上に子を乗せて来たりて日支の卯を刑す。子水はもと卯木を生ず、母と子との関係、今母子は互相傷害す、故に古人は子卯の刑を「無礼之刑」と呼ぶ、無礼にしてまた無義。この格はただ日支上にあり、日干上にこの例なし。

朋刑格。謂寅巳申、丑戌未之刑也。如六甲日干上申刑寅。六丙六戊日干上寅刑情懷。六庚日干上巳刑申。此干之相刑也。丑日支上未,戌日支上丑,未日支上戌,此支之相刑也。如值寅巳申三刑,如父子相傷,恩中致怨。如值丑戌未三刑,如兄弟相傷,恃勢凌弱。內六甲日,寅申雙相沖,五丑日,丑未又相沖。刑而兼沖,更為不吉。

「朋刑格」:寅・巳・申と丑・戌・未とのこの両組の三刑を指す。たとえば六つの甲日、干上に申を乗せて来たりて甲の寄する所の寅を刑し;六つの丙日・六つの戊日、干上に寅を乗せて来たりて丙・戊の寄する所の巳を刑し;六つの庚日、干上に巳を乗せて来たりて庚の寄する所の申を刑す:これは日干上の相刑。丑日支上に未を乗せ、戌日支上に丑を乗せ、未日支上に戌を乗ず:これは日支上の相刑。もし寅巳申のこの一組の三刑に碰えば、父子の相傷するが如く、恩情の中に怨恨を生ず;もし丑戌未のこの一組の三刑に碰えば、兄弟の相傷するが如く、勢を仗りて弱小を欺凌す。その中の六つの甲日は、寅と申とは既に相刑しまた相冲し;丑日の丑と未もまた既に刑しまた沖す:刑の上に沖を加えれば、就中不吉。(底本は「寅刑巳」の三字に譌あり。)

交車刑格。如丙寅辛丑日伏吟,交車相刑,主交涉時,必有爭競。

「交車刑格」:たとえば丙寅日・辛丑日が伏吟に遇えば、日干上神と日支・日支上神と日干とが交叉して互相いに刑と為る。両下の交渉する時、必定に争執較量を起すを主る――刑は交車の処に落つ、まさに双方の対面にて頂撞するの象。

彼此猜忌害相随

彼此猜忌害相隨。謂子與未害之類。凡六害加干支發用,為侵害課,如乘凶將,主事多侵害,六親失靠,如神將吉,主始雖有阻,後亦得成。

六害とはすなわち子と未との相害するこの一類、共に六対あり:子未・丑午・寅巳・卯辰・申亥・酉戌。凡そ六害の神が日干日支上に加わりて発用すれば、この課をすなわち「侵害課」と呼ぶ。もし乗ずるが凶将なれば、事の処処に人の侵害を受け、六亲に至るも靠るべからざるを主り;もし神と将とみな吉なれば、あれは起初に阻碍あると雖も、後来にもまた辦成し得るを主る。害と刑とは同じからず:刑は明らかに相傷し、害は暗地に猜忌す。

干支上下六害可知。如甲申日干上巳,與寅六害,支上亥與申六害,占主兩意相謀,各有戾害。

「干支上下六害」の意思は上の一条に照らせば知るべし:たとえば甲申日に占い、干上に巳を乗せ、巳は甲の寄する所の寅と正しく相害し;支上に亥を乗せ、亥は日支の申と正しく相害す。占えば両辺各々一番の心思を存して対方を謀算せんとするを主り、彼此ともに乖戾傷害の意を懐く。

干支上神相害格。如辛卯日干勁沖天未,支上子,干支上神作六達。占同前例。又有內外皆作六害者,如辛酉日返吟,上神卯辰六害,干支戌酉又為六達,是也。主彼此戾害尤甚。

「干支上神相害格」:たとえば辛卯日に占い、干上に未を乗せ支上に子を乗せ、未と子はまさに六害、両箇の上神は彼此相害す。占断は上の一例と同じ。なお裏外ともに六害を成すあり、たとえば辛酉日が返吟に遇えば、両箇の上神の卯と辰とは相害し、而して辛の寄する所の戌と日支の酉とはまた相害す。これはすなわち彼此の乖戾傷害する格外に甚しきを主る。(底本は「干上未」の三字を四字に譌り、「六害」の両処を「六達」と譌る。)

交車六害格。如丁丑日,干上午支上子,干支雖作六合,交車卻作六害,此例惟靜守為吉,如涉相交,彼此必有謀害。

「交車六害格」:たとえば丁丑日に占い、干上に午を乗せ支上に子を乗せ。丁の寄する所の未は午と相合し、日支の丑は子と相合し、看るに交車六合;けれども交叉して一看すれば、午と丑は相害し、子と未は相害す、交車の処は偏に六害を成せり。この格はただ静かに守るのみ吉を宜しとす;もし真に往きて人と交往し事を共にせば、彼此必定に暗中に謀害するの事あり。

人宅受脱多失耗

人宅受脫多失耗。謂甲乙脫於巳午,丙丁脫於四季,四季脫於申酉,庚辛脫於亥子,壬癸脫於寅卯,干支上乘脫氣發用,主人被脫賺,家被盜竊,凶咎難免。或三傳又合局脫之,其凶尤甚。如甲午日,干上篝以上戌,三傳寅午戌,並來盜干是也,凡脫氣入課,有官者最為不宜,以其為傷官煞也。如常人占,課傳中有鬼,則又宜見,以其為救神也。

いわゆる「脱気」とは、我の生ずるあの一路:甲・乙木は巳・午火に脱し、丙・丁火は辰戌丑未の四季土に脱し、戊・己土は申・酉金に脱し、庚・辛金は亥・子水に脱し、壬・癸水は寅・卯木に脱す。日干日支上に脱気を乗せて発用すれば、人は人に財物を騙し去られ、家は人に偷盗せらるを主り、凶咎は免れ難し。もし三伝がまた一局に合成して来たりて我を泄さば、あれはさらに凶。たとえば甲午日に占い、干上に午を乗せ支上に戌を乗せ、三伝寅・午・戌は火局に合成し、斉しく日干の甲木の気を盗泄す、便ち是の如し。凡そ脱気が課に入るは、官職ある人は最も相宜からず、それはまさに傷官の煞にして、専ら官星を克するが故。もし平常人の来て占うは、課伝の中にもし官鬼あれば、反って脱気を見るに宜し――脱気は能く官鬼を制す、ちょうど拿て以て救神を作す。(底本は「干上午,支上戌」の六字に譌あり。)

交車相脫格。如如壬午日,干上未,支上寅,交車相脫,主交涉時,各懷脫耗之意。

「交車相脱格」:たとえば壬午日に占い、干上に未を乗せ支上に寅を乗せ。未土は日支の午火の気を泄し、寅木はまた日干の壬水の気を泄す、両下交叉して互相いに盗泄す。両辺の交渉する時、各自ともに対方を掏空せんとの心思を存するを主る。(底本は「如」の字重出す。)

滿盤脫氣格。如丁丑丁未日伏吟,三傳四課,皆是季神,一火生九土,滿盤皆是脫氣,如憂事不止一件。

「満盤脱気格」:たとえば丁丑日・丁未日が伏吟に遇えば、三伝四課は全て辰戌丑未のこれらの季土の神。日干は一点の丁火に過ぎざるも、却ってこの一大片の土を生ぜんとして、泄し乾浄に尽くし、満盤みな脱気。憂患の事は一件に止まらず、一樁接一樁として人を耗すを主る。

脫上逢脫可知。謂日干生上神,上神又生天將,名脫上脫。如六庚日,干上子,夜占乘龍,更三傳水局,並來盜日干,凡占盡被盜耗而無窮也。內庚子日,子加庚,乃支上門脫干,其脫耗尤甚。

「脱上逢脱」の意思は上の一格に照らせば知るべし:日干はそれの上頭の神を生じ、この上神はまた往きて天将を生ず、一層は一層を泄す、これを脱上加脱と呼ぶ。たとえば六つの庚日、干上に子を乗せ――金は水を生ず、已に一重を泄し;夜に占いに来て、子上に青龍を乗せ――水はまた木を生ず、再び一重を泄す;もし三伝がさらに水局に合成して、斉しく来たりて日干を盗泄せば、あれは何事を占うもみな盗耗せられて没個了。其中の庚子日は、子はまさに日支、日干の寄宮上に加わりて来たりて日干を泄す、脱耗は特に甚し――自家人が先ず自家の底を掏く。(底本は「支上神」を「支上門」と譌る。)

干支皆敗勢傾頽

干支皆敗勢傾頹。謂甲乙敗於子之類。敗神加於干支,主事多敗壞,如甲申日干上子,支上午,干支皆乘敗氣,占身則氣血衰敗,占宅則屋宅崩頹,或告訐事體,必致彼此同敗。

「敗」とはすなわち十二運の裏の沐浴の位:甲・乙木は子に敗れ、丙・丁火は卯に敗れ、庚・辛金は午に敗れ、壬・癸水は酉に敗る、各々本身五行の沐浴の地を取って敗神と為す。敗神が日干日支の上に加われば、事の多く敗壊するを主る。たとえば甲申日に占い、干上に子を乗せ(甲木は子に敗る)、支上に午を乗せ(申金は午に敗る)、日干日支はともに敗気を乗ず:人身を占えば則ち気血の衰敗し、家宅を占えば則ち房屋の崩塌傾頽す;もし彼此の攻訐して告状するの事なれば、必定に鬧りて両敗倶傷に到る。

破敗神臨宅格。破者破孟日用酉,仲日用巳,季日用丑。如支上乘干支之敗氣,又為支之破碎,主其家必有人破敗,以致衰敗,如壬申壬寅癸巳癸亥日,支上酉,必因長上而破敗。

「破敗神臨宅格」:いわゆる「破」とは、破碎煞を指し、取法は四孟日(寅申巳亥)は酉を用い、四仲日(子午卯酉)は巳を用い、四季日(辰戌丑未)は丑を用いる。もし日支上の乗ずる神が日干日支の敗気たると同時に、また日支の破碎煞なれば、あれはこの一家に必ず人ありて家を敗し、以て門戸衰落に致るを主る。たとえば壬申・壬寅・癸巳・癸亥のこれらの日、日支上に酉を乗せ――酉は水日の沐浴敗地たると同時に、また孟日の破碎――あれは必定に尊長の縁故の為に敗落す。

干支値絶凡謀決

干支值絕凡謀決。謂甲乙絕於申之類,絕神加於干支之上,主宜結絕事。如丙寅日返吟,鬼作絕神,止宜結絕凶事。占病痊,占訟解。戊申日返吟,財作絕神,止宜結絕財物,不宜占妻病。丙辰壬戌日返吟,日占,貴作絕神,亦宜告貴結絕吉凶二事。以下例占,結絕事最速。緣絕神投絕鄉故也。亦不宜占食祿事,緣祿神投於絕鄉,占行人必來,占病死。

「絶」とはすなわち十二運の裏の絶位:甲・乙木は申に絶え、丙・丁火は亥に絶え、庚・辛金は寅に絶え、壬・癸水は巳に絶ゆ。絶神が日干日支の上に加われば、ただ了断了結の一類の事にのみ宜しきを主る。たとえば丙寅日が返吟に遇えば、官鬼はちょうど絶神、あれはただ凶事を了結するにのみ宜し:疾病を占えば痊愈を主り、官司を占えば消解を主る。戊申日が返吟に遇えば、財爻はちょうど絶神、あれはただ銭財上の事を了結するにのみ宜しく、妻子の病を占うに宜しからず。丙辰・壬戌の両日が返吟に遇え、昼に占いに来て、貴人はちょうど絶神、また貴人に禀告して吉凶両方面の事を了断するに宜し。これらの例に照らして占えば、凡そ了断の事はみな辦ること最も快し、絶神はまた絶郷に投進せしが故。ただこの類の課は食禄の事を占うに宜しからず――禄神もまた絶郷に投じ去れり;行人を占えば則ち人は必ず回来し、疾病を占えば則ち死を主る。

互作絕神格。如甲申日伏吟,干上寅,支上申,干支交互作絕,占兌換屋宇,或替代差遣、交代職任等事俱宜。

「互作絶神格」:たとえば甲申日が伏吟に遇えば、干上に寅を乗せ支上に申を乗せ。申は甲木の絶地、寅は申金の絶地、日干日支は交叉して互相いに絶を作す。こうして房屋を兌換し差事を頂替し職任を交卸するの一類の事を占えばみな相宜し――両辺ともに尽頭に走到し、ちょうど各自手を換るに好し。

絕神加生格。謂日之絕審,加長生之上發用,如六甲日申加巳發用,庚辰日寅加亥發用,壬申日巳加寅發用,戊辰日亥加申發用。如占結絕事,卒未了結,必止了又興,絕了又續,如廢官占之,必得起用,或已遭失而欲復舊事,得此絕妙。緣絕神坐長生之上,雖絕而不絕也。

「絶神加生格」:本日の絶神が長生の位上に加わりて発用す。たとえば六つの甲日、申は巳上に加わりて発用し;庚辰日、寅は亥上に加わりて発用し;壬申日、巳は寅上に加わりて発用し;戊辰日、亥は申上に加わりて発用す。この様はもし了断の事を占えば、終に了断し得ず、必定に停了してまた起り斷了してまた接ぐ。反対に、もし罷黜せられたる官員が占えば、必定に能く起用せられ;あるいは已に失掉して旧業を恢復せんと思うは、この一課を得て妙極まれり。絶神は長生の上に坐すれば、看るに絶に似て而其の実絶せざるが故。(底本は「絶神」を「絶審」と譌る。)

人宅皆死各衰蠃

人宅皆死各衰蠃。謂甲乙死於午之類,如干支上各乘死神,主有死喪等事。如庚寅日干上子,支上午,是也。主諸事止宜後退,不利有為,占病死。

「死」とは十二運の裏の死位:甲・乙木は午に死し、丙・丁火は酉に死し、庚・辛金は子に死し、壬・癸水は卯に死す。日干日支上に各々死神を乗ずれば、死喪の一類の事あるを主る。たとえば庚寅日に占い、干上に子を乗せ(庚金は子に死す)、支上に午を乗せ(寅木は午に死す)。諸事にただ後退するのみ宜しく、有為に利あらざるを主り;疾病を占えば死を主る。人と宅との両頭はともに死地に走到せり、故に「各衰羸」と曰う。

互乘死神可知。如甲申日干上子,支上午,干支互乘死神,占同前例。

「互乗死神」の意思は上の一条に照らせば知るべし:たとえば甲申日に占い、干上に子を乗せ――子は日支の申金の死地;支上に午を乗せ――午は日干の甲木の死地:両辺の死神は交叉して対方の頭上に圧す。占断は上の一例と同じく、また衰敗無為を主る。

死絕格。謂日之死神,加絕地發用,為死絕可知。如甲辰日,午加亥發用,甲木死於午,午火又臨絕地,主百事衰敗,莫能為救,占病死。

「死絶格」:本日の死神がまた絶地の上に加わりて発用す。たとえば甲辰日に占い、午は亥上に加わりて発用す――甲木は午に死し、而して午火は自身また亥のこの火の絶地に臨む。死の上に絶を加え、百事衰敗して救い起す従なきを主り;疾病を占えば死を主る。

所謀多拙逢羅網

所謀多拙逢羅網。謂干前一位為天羅,支前一位為地網。羅網發用,動見阻滯,如乙卯日干上巳,支上辰,三傳辰巳午。凡占止宜靜守,不利有為。如占人年命上有神沖破,或遇空亡,謂破羅破網,可以無咎。(上格與干支乘旺不同,如丙寅日,干上午,支上卯則為干支乘旺,如此課則為干支乘羅網,須細稔之,方無誤也。)

日干の前一位を「天羅」と呼び、日支の前一位を「地網」と呼ぶ。羅網の神が発用すれば、一動すれば便ち阻滞を見る。たとえば乙卯日に占い、干上に巳を乗せ(乙は辰に寄り、辰の前一位はまさに巳)、支上に辰を乗せ(卯の前一位はまさに辰)、三伝辰・巳・午。凡そ占してただ静守するにのみ宜しく、有為に利あらず。もし求占人の本命行年上に神ありて来たりてそれを沖破し、あるいはそれがちょうど空亡に落てば、あれを「破羅破網」と呼び、以て咎無かるべし。(原注:この格は「干支乗旺」と同じからず。たとえば丙寅日、干上に午を乗せ支上に卯を乗せるは、あれは干支各々自家の旺神を乗ずる;本条の如きの課こそ乃ち干支の羅網を乗ずる。須く細々に体察して、始めて錯うに至らざるべし。)

互乘歲風格。如癸未日,干上申,為支之網,支上寅為干之網,主互相欺詐,如我欲羅網人,人已羅網我也。此例四絕體中多有。

「互乗羅網格」:たとえば癸未日に占い、干上に申を乗せ――申は日支の未の前一位、まさに支の網;支上に寅を乗せ――寅は癸の寄する所の丑の前一位、まさに干の網:両辺の網は交叉して対方を罩住す。彼此の互相欺詐するを主る:我は正しく人を羅網せんと思うも、別人は早已に我を羅網し住めり。この例は「四絶」の一類の課体の中に多く見ゆ。(底本は「羅網」を「歳風」と譌る。)

凶吉逢沖即散之

凶吉逢沖即散之。謂發用得吉神,逢沖則敗;發用得凶神,逢沖則消。蓋凶宜沖,吉不宜沖。我衰宜沖,沖則散。凶旺不腚沖,沖則動。吉空宜沖,沖則暗動。凶空不宜沖,沖則反實也。

発用の神がもし吉神なれば、一沖に逢えば便ち敗れ;もし凶神なれば、一沖に逢えば便ち消ゆ。総じて言えば:凶神は沖を宜とし、吉神は沖を宜とせず。凶神の衰弱するは沖を宜とし、一沖すれば便ち散ず;凶神の正に旺なるは沖を宜とせず、一沖すれば反ってそれを驚動して起す。吉神の空に落つるは沖を宜とし、一沖すれば反って能く暗中に発動す;凶神の空に落つるは沖を宜とせず、一沖すれば倒れて空を填めて実と為す。故に「沖」は究竟是れ散なるか是れ動なるか、被沖するの是れ吉か是れ凶か・是れ旺か是れ衰か・是れ空か是れ実かを看るを要し、一概に論ずべからず。(底本は「不宜沖」を「不腚沖」と譌る。)

四破煞。四破謂歲月日時之沖神也。歲破如宰輔,主半年之事。月破主半月之事。日破時破,則更速矣。皆主破壞離散,憂喜不成。如值相加發用,更凶。如巳年正月己未日占,亥加申發用,亥為歲破,申為月破。經云,“歲破加臨月破中,上下相加財物空”是也。餘準此推。

「四破煞」とは、太歳・月建・日辰・占時のこの四者の各自の対沖の神を指す。歳破の分量は宰輔の如く、半年の内の事を主り;月破は半月の内の事を主り;日破・時破は応ずること就中快し。それらはみな破壊離散を主り、憂事喜事は一概に辦成らず。もし両箇の破煞が上下相加わりて発用すれば、就中凶。たとえば巳年正月己未日に占い、亥は申上に加わりて発用す:巳年は亥を以て歳破と為し、正月は寅を建て申を以て月破と為す。経文に曰く「歳破は月破の中に加臨す、上下相加われば財物空し」と、まさにこの例。其余はこれに照らし類推せよ。

沖破格。謂課見沖破二神入傳。名沖破可知。支破者,陽日後三辰,陰日前三辰,如子日以酉為破,丑日以胡為破也。如沖破合而入傳,主凶事可散,吉事難成。如子年庚子日占,三傳午酉子,午為歲沖日沖,酉為歲破日破是也。

「沖破格」:課中に「沖」と「破」のこの両種の神が一斉に伝に入るを見れば、すなわち沖破と呼ぶ。地支の破は、取法は陽日は後ろへ三辰を数え、陰日は前へ三辰を数う:たとえば子日は酉を以て破と為し、丑日は辰を以て破と為す(底本は「辰」を「胡」と譌る)。もし沖と破とが合して一緒に伝に入れば、凶事は消散し得るも吉事は却って成就し難きを主る。たとえば子年庚子日に占い、三伝午・酉・子:午は太歳の子を沖すると同時に、また日支の子を沖し;酉は子年の歳破たると同時に、また子日の日破、すなわちこの格。

巻七・畢法補談之六 格例

前後引従升遷吉

前後引從升遷吉。謂課有初居干支之前為引,末居干支之後為從者,名引從課。分列於左:

初伝が日干あるいは日支の前一位に落つるは、あれは前頭にて路を引く;末伝が日干あるいは日支の後一位に落つるは、あれは後頭にて随従す:この様の課をすなわち「引従課」と呼び、貴人の出行して前に導引あり後に扈従あるが如し。占えば官職の升遷・名位の上進するを主る。分条して以下に列す。

引從干神格。謂癸酉日,干上午,初傳未為引,末傳巳為從。如貴人出行,有引有從,主官職升遷,士子高中。又庚辰日,干上丑,初傳寅為引,末傳子為從。日占,丑作貴人,又名拱貴格,更吉。夜占乃墓神覆日,亦無忌。緣中傳未作貴人,沖破丑墓故也。又壬子日,干上辰,初傳巳為引,末傳卯為從,又係晝夜兩貴,雖是墓神覆日,亦賴中傳之戌沖之,可不忌也。只此三課,餘無例。

「引従干神格」:たとえば癸酉日に占い、干上に午を乗せ、初伝の未は午の前に在りて引と為し、末伝の巳は午の後に在りて従と為す。貴人の出行に前有引導後有随従あるが如く、官職の升遷・読書人の高中するを主る。またたとえば庚辰日に占い、干上に丑を乗せ、初伝の寅は引と為し末伝の子は従と為し;昼に占いに来て、丑はまさに庚日の昼貴、これをまた「拱貴格」と呼び、さらに吉。もし夜に占いに来れば、丑は便ち金の墓神を成して日干上に覆うも、また顧忌するを必とせず――中伝の未上に夜貴を乗じ、未はまた正しく丑のこの墓を沖開するが故。さらにたとえば壬子日に占い、干上に辰を乗せ、初伝の巳は引と為し末伝の卯は従と為し、巳と卯はちょうど壬日の昼貴夜貴。辰は水墓にして日干の頭上に覆ると雖も、全く中伝の戌に頼りて来たりてそれを沖開す、故にまた顧忌するを必とせず。ただこの三課、別に他例なし。

引從支神格,謂甲子日,支上亥,初傳子,末傳戌。己亥日,支上辰,初傳巳,末傳卯。壬戌日,支上卯,初辰末寅,皆引從支神,遷修家宅最吉。內壬戌日,夜占,卯作貴人,又名拱貴格,更吉。又如丁亥日,支上辰,初巳末卯,晝夜天將皆乘虎,豈不可懼?不知亦賴中傳戌蛇沖之,亦無害也。如占人年命,又居巳位更妙。只此四課,餘無例。

「引従支神格」:たとえば甲子日に占い、日支上に亥を乗せ、初伝の子は引と為し末伝の戌は従と為し;己亥日に占い、支上に辰を乗せ、初伝の巳・末伝の卯;壬戌日に占い、支上に卯を乗せ、初伝の辰・末伝の寅:これらはみな引従の日支上に落つる、遷居・家宅の修造を占えば最も吉。その中の壬戌日は夜に占いに来て、卯はまさに壬日の夜貴、また拱貴格と呼ばれ、さらに吉。またたとえば丁亥日に占い、支上に辰を乗せ、初伝の巳・末伝の卯、昼夜の天将はみな白虎を乗ず、豈に怕るべからざらんや?殊に知らずまた全く中伝の戌上に螣蛇を乗じて来たりてそれを沖開するに頼る、故に并せて妨害なし;もし求占人の本命行年がまた巳位上に落てば、あれはさらに妙。ただこの四課、別に他例なし。

干支夾拱利名遂

干支夾拱利名遂。此格有拱貴、拱祿、兩貴臨干支拱年命、兩貴臨三傳拱年命四等,亦名引從課,分列於左。

日干日支が両辺より或る吉神を当中に夾むを、これを「夾拱」と呼び、名と利とはみな心を遂ぐ。の格は共に四等あり:一は貴人を拱る、二は日禄を拱る、三は両位の貴人が日干日支に分臨して本命行年を中間に拱る、四は両位の貴人が三伝上に落ちて本命行年を中間に拱る。この四等もまた一併に引従課の一類に帰す。分条して以下に列す。

干支拱貴人格。如甲子日,干上寅,支上子,晝占,拱貴人之丑。庚午日,干上申,支上午,夜占,拱貴人之未。己酉日,干上未,支上酉,夜占,拱貴人之申,皆宜告貴成事。

「干支拱貴人格」:たとえば甲子日に占い、干上に寅を乗せ支上に子を乗せ、昼に占いに来て、寅と子はちょうど甲日の昼貴の丑を当中に夾む。庚午日に占い、干上に申を乗せ支上に午を乗せ、夜に占いに来て、申と午は庚日の夜貴の未を夾住す。己酉日に占い、干上に未を乗せ支上に酉を乗せ、夜に占いに来て、未と酉は己日の夜貴の申を夾住す。これらの几様はみな貴人に禀告し貴人に托して事を辦するに宜し。貴人は形を現ぜざると雖も、却って牢牢と中間に拱せられ、まさに求めて得るべきの象。

干支拱日祿格。如丁巳、己巳日,干上未,支上巳,拱日祿之午。癸亥日干上丑,支上亥,拱日祿之子,皆宜占食祿事,惟癸亥日嫌祿空。以上二例,俱以伏吟為的。

「干支拱日禄格」:たとえば丁巳・己巳の両日、干上に未を乗せ支上に巳を乗せ、未と巳はちょうど丁・己の禄神の午を当中に夾む;癸亥日、干上に丑を乗せ支上に亥を乗せ、丑と亥は癸の禄神の子を夾住す。これらはみな食禄の事を占うに宜し、ただ癸亥日はあの禄神の空亡の裏に落つるを嫌う。以上の両例は、みな伏吟課を以て最も応験と為す。

兩貴臨干支拱年命格。如丁巳日干上亥,支上酉,占人年命在午。唯癸亥日干上巳,支上亥;癸卯日干上卯,支上巳兩課,丙壬日無例。

「両貴臨干支拱年命格」:昼貴と夜貴の両位の貴人は分かちて日干上と日支上に落ち、求占人の本命行年を中間に夾む。たとえば丁巳日に占い、干上に亥を乗せ(丁日の昼貴)、支上に酉を乗せ(丁日の夜貴)、而して求占人の行年は午に在り。なほこれ以外にただ癸亥日の干上に巳を乗せ支上に亥を乗ずる、癸卯日の干上に卯を乗せ支上に巳を乗ずるのこの両課あり;丙日・壬日にこの例なし。

兩貴臨三傳拱年命格。如壬子、癸未日,初傳巳末傳卯,占人年命在亥,主宜告貴成事。且末傳助初,又為以貴助貴也。此外又有丙申日,三傳酉戌亥,丁未、丁巳日三傳酉辰亥,六癸日三傳卯戌巳九課。

「両貴臨三伝拱年命格」:昼貴と夜貴は三伝の首尾に落ち、求占人の本命行年を中間に拱る。たとえば壬子・癸未の両日、初伝は巳・末伝は卯、而して求占人の行年は亥に在り。貴人に禀告して事を辦するに宜しきを主る;しかも末伝の卯木は初伝の巳火を生ず、末伝の来たりて初伝を幇くる、貴を以て貴を助くるに等しく、力量は加倍す。なほこれ以外に丙申日の三伝酉・戌・亥、丁未・丁巳日の三伝酉・辰・亥、及び六つの癸日の三伝卯・戌・巳あり、合計九課。

四建全逢天作合

四建全逢天作合。謂課有歲月日時,俱在課傳之中。若天作之合者。名天心課。分列於左:

太歳・月建・日辰・占時のこの四様の「建」が、一斉に四課三伝の中に出現するは、上天の意ありて撮合するが如く、この様の課をすなわち「天心課」と呼ぶ。四建斉聚すれば、力量は非常にして、応ずる所の事もまた小可にあらざるなり。分条して以下に列す。

四建全在四課中例。如甲子年壬申月乙巳日酉時,巳將占,一課子乙,二課申子,三課丑巳,四課酉丑,年月日時俱在四課之內,主非常之事,即日而成。或事干朝廷,定然成就。惟不宜占病訟、生產、憂疑等事,或神將凶,更不可解。

「四建全く四課の中に在り」の例:たとえば甲子年・壬申月・乙巳日・酉時、巳将を用ゐて起課す。第一課は子が乙に加わり、第二課は申が子に加わり、第三課は丑が巳に加わり、第四課は酉が丑に加わる――太歳の子・月建の申・日支の巳・占時の酉、四様は全て四課の内。非常の事は当日に辦成し得るを主り;もし事が朝廷に干連すれば、また一定に成就す。ただ疾病・官司・生産・憂疑のこれらの事を占うに宜しからず――非常の力を凶事上に用ゐれば、凶もまた非常なり。倘し神と将とがさらに凶なれば、あれはさらに解く法なし。

四建全在三傳中例。如己巳年丁丑月癸酉日巳時丑將占,三傳巳丑酉,年月日時俱在三傳之中,又歲月日時順去,主移遠就近,緩事得速;如天空、朱雀乘歲發用,主朝信動,更的。

「四建全く三伝の中に在り」の例:たとえば己巳年・丁丑月・癸酉日・巳時、丑将を用ゐて起課し、三伝は巳・丑・酉――太歳の巳・月建の丑・日支の酉・占時の巳、四様は全て三伝の裏;しかも歳・月・日・時は依次に順行して下去る。遠きを挪めて近処に来るを主り、もと遅緩の事もまた辦ること快し。もし天空あるいは朱雀が太歳を乗せて発用すれば、朝廷の消息伝動あるを主り、特に応験す。

一旬周遍始終宜

一旬周遍始終宜。謂干上乘旬首,支上乘旬尾,為一旬周遍格。如乙丑辛未壬申日干上子,支上酉之類。占事不脫,所謀皆成。如相交用事,必有始終。惟不宜占憂疑釋散事。又上乘旬尾,支上乘旬首,如乙未、丙申、辛丑、壬寅日,干上卯支上午,戊申日干上丑,支上辰,凡占亦同。

日干上に本旬の頭一位を乗せ、日支上に本旬の末一位を乗ずれば、一旬は頭より尾に至るまでみな盤上に周遍せり、これを「一旬周遍格」と呼ぶ。たとえば乙丑・辛未・壬申のこれらの日、干上に子を乗せ(甲子旬の首)、支上に酉を乗ずる(甲子旬の尾の癸酉)の類。事を占えば脱空に至らず、謀る所はみな辦成し得;人と交往して事を共にせば、必定に始あり終あり。ただ憂疑を消解するの事を占うに宜しからず――首尾倶に全ければ、反って了断し開かず。反対にもし干上に旬尾を乗せ支上に旬首を乗ずれば、たとえば乙未・丙申・辛丑・壬寅のこれらの日の干上に卯を乗せ支上に午を乗ずる、戊申日の干上に丑を乗せ支上に辰を乗ずる、占断もまた一様なり。

奇神要値珠聯貫

奇神要值珠聯貫。謂三奇課,有二格。一旬奇,丑為日奇,子為月奇,亥為星奇是也。二,干奇,乙丙丁為天上三奇,甲戊庚為地下三奇,是也。而干奇復有二,有遁旬中之干者,有遁五元建之法。占主士有奇遇,官以異政超擢,婚成,孕貴,病訟俱消。如奇作空亡,其力減半。

「三奇課」は両格に分かつ。第一は旬奇:丑を日奇と為し、子を月奇と為し、亥を星奇と為す。第二は干奇:乙・丙・丁は合して「天上三奇」と呼び、甲・戊・庚は合して「地下三奇」と呼ぶ。干奇はまた両路の取法あり:一路は本旬の遁干に按じて取り、一路は五子元建の遁法に按じて取る。三奇を占い得れば、読書人に奇遇あり・官を為るは政績の特出に因りて破格の提拔あり・婚事は能く成し・孕婦は貴子を生み・疾病と官司はみな消解し得るを主る。もしこの奇神が空亡の裏に落てば、力量は便ち一半を減ず。

旬奇格。謂甲子甲戌旬中丑發用,甲申甲午旬中子發用,甲辰甲寅旬中亥發用,名為旬三奇。蓋為日精,子為月精,亥為星精,三者為旬中之奇,故曰三奇。如傳中三神全入,名為連珠三奇,更吉。順行者酉戌兩日,共九課。逆行者卯日五課。

「旬奇格」:甲子旬・甲戌旬の裏は丑を以て発用と為し、甲申旬・甲午旬の裏は子を以て発用と為し、甲辰旬・甲寅旬の裏は亥を以て発用と為す、これを「旬三奇」と呼ぶ。丑は日の精、子は月の精、亥は星の精、この三様は一旬の当中の最も奇特の神、故に三奇と呼ぶ(底本は「丑為日精」に一「丑」の字を脱す)。もし亥・子・丑の三箇の神が一斉に三伝に進めば、「連珠三奇」と呼ばれ、さらに吉。順行は酉日・戌日の両種に見え、共に九課;逆行は卯日に見え、共に五課。

干奇格。(用旬遁之干)如戊辰、己巳日,三傳卯寅丑。壬申日,三傳丑寅卯。己卯日,三傳丑子亥,皆遁干乙丙丁俱全。為天上三奇,內己卯日,又合聯珠三奇尤吉。只此四課,地下三奇無例。

「干奇格」(本旬の遁干に按じて取る):たとえば戊辰・己巳の両日、三伝卯・寅・丑;壬申日、三伝丑・寅・卯;己卯日、三伝丑・子・亥――これらの課は三伝上に遁出する天干がちょうど乙・丙・丁倶に全し、まさに「天上三奇」。其中の己卯日はまた上に連珠三奇を合せり、特に吉。ただこの四課;地下三奇の甲・戊・庚に至りては、旬遁に按じて取れば例の挙ぐべきなし。

干奇格。二。以五子元遁之法例。如癸未日三傳巳辰卯,乙未日三傳酉戌亥,己亥日三傳丑寅卯,己巳日三傳卯寅丑,皆遁五子元建。乙丙丁俱全,謂天上三奇。又丙寅、丙午日,三傳戌午寅,辛巳三傳午寅戌,辛酉日三傳寅午戌,皆遁五子元建甲戊庚全,為地下三奇,只此八課,餘無例。

「干奇格」の第二種は、五子元遁の法に按じて取る、すなわち日干を以て時干を起こすあの一套の遁法。たとえば癸未日の三伝巳・辰・卯、乙未日の三伝酉・戌・亥、己亥日の三伝丑・寅・卯、己巳日の三伝卯・寅・丑――五子元建に照らして遁出する天干はみな乙・丙・丁斉全、これを天上三奇と呼ぶ。またたとえば丙寅・丙午の両日の三伝戌・午・寅、辛巳日の三伝午・寅・戌、辛酉日の三伝寅・午・戌――五子元建に照らして遁出する甲・戊・庚は斉全、これを地下三奇と呼ぶ。ただこの八課、別に他例なし。

旬首還須貴作儀

旬首還須貴作儀。謂課得旬首發用,曰六儀。如甲子旬用子、甲戌旬用戌是也。旬首為星官之長,有禮儀之尊,占主凡事皆吉。不忌刑煞。即遇魁罡,亦化凶為吉。惟儀克行年者凶。如旬首又作貴人,名為富貴六儀,更吉。如乙丑、己巳日,干上子,晝占;乙酉、己丑日干上申,夜占;辛丑日干上午,晝占;辛酉干上寅,夜占;有官者主升遷,占試者中。只此六日,餘無例。

課中にもし本旬の頭一位を以て発用とせば、「六儀」と呼ぶ。たとえば甲子旬は子を用ゐ、甲戌旬は戌を用ゐる。旬首は衆星官の長、礼儀尊厳の気象あり、占えば凡事みな吉、刑煞を怕れず;たとい河魁・天罡に遇うとも、能く凶を化して吉と為す。ただ六儀が反って求占人の行年を克するのみ、それは乃ち凶。もしこの旬首が同時にまた貴人なれば、「富貴六儀」と呼ばれ、さらに吉。たとえば乙丑・己巳の両日は干上に子を乗せて昼に占いに来る;乙酉・己丑の両日は干上に申を乗せて夜に占いに来る;辛丑日は干上に午を乗せて昼に占いに来る;辛酉日は干上に寅を乗せて夜に占いに来る。官職ある人は升遷を主り、試験を占うは考中を主る。ただこの六日、別に他例なし。

土加火煆鑄印

土加火煅鑄印。謂巳戌卯為三傳,名鑄印。丙子、戊子、庚子、壬子、乙未、辛未、癸未、五丁、五己日,共十七課。蓋戌為印,巳為爐,卯為印模,又戌中辛金與巳中丙火作合,有鑄成符印之象。占主官爵升遷,財利如意。如驛馬入傳,名馬載印綬,值占時為辰沖破戌印,則為破印,主先成而後破,事終不濟。此課占訟愈深,占病死。

三伝が巳・戌・卯なれば、これを「鑄印課」と呼ぶ。この格に属するは丙子・戊子・庚子・壬子・乙未・辛未・癸未あり、加うるに五つの丁日・五つの己日、共に十七課。戌は印、巳は熔炉、卯は印模;戌中の蔵する辛金はまた巳中の蔵する丙火と相合す、正しく金を熔化して符印に鑄成するの気象あり。占えば官爵の升遷・財利の称心を主る。もし駅馬もまた伝に進めば、「馬載印綬」と呼ばれ、さらに好し。倘若占時がまさに辰なれば、辰は来たりて戌のこの印を沖破す、あれは便ち「破印」を成し、先ず成して後に破るを主り、事は到頭済えず。この課は官司を占えば纏りて愈々深きに入るを主り、疾病を占えば死を主る。(訣句は底本に六字を作す、当に脱字あるべし、今は照録す。)

木被斤施輪可馳

木被斤施輪可馳。謂卯戌巳為一傳,名斫輪。蓋卯為車輪,申為斧斤,又卯中乙木,與申中庚金作合成器,故名斫輪。主求官求財必先歷艱難,然後得成。如初傳空陷,則凡謀難遂。宜改科易業,別作營生為宜。此課占孕產獄訟等事,皆凶。或曰:寅亦是木,如何不作斫輪?曰:寅為天梁,臨金則有折損之象。卯為林木,故須雕斫而成器也。

三伝が「斫輪」の象を成せば、この課をすなわち斫輪課と呼ぶ(底本の列する所の三伝は「卯戌巳」を作し、下文の申を以て斧斤と為すの説と合せず、疑うに譌字あるか、今は照録して改めず)。卯は車輪、申は斧斤;卯中の蔵する乙木はまた申中の蔵する庚金と相合して器を成す、故に斫輪と呼ぶ――木は斧削を経て乃ち車輪を成し、車輪成りて乃ち跑り起り得。官を求め財を求むれば必ず先ず一番の艱難を經歴し、然る後に乃ち成るを主る。もし初伝が空陥に落てば、あれは凡そ謀劃あればみな遂い難く、行を改め業を換え別に生計を作すに宜し。この課は懐孕生産・牢獄官司の一類の事を占えばみな凶。或る人問う:寅もまた木、何ぞ斫輪と算せざる?答えて曰く:寅は天梁の木、金に遇えばただ折損せらるるの份あり;卯は林木、正しく雕削斫治して器物を成すべし。

有車有蓋定遷移

有車有蓋定遷移。謂午卯子為三傳,名軒蓋。蓋午為馬,卯為車,子為華蓋。三神並遇,有乘馬登車,高張華蓋之象。主官職榮顯,求財獲,行人來。如正七月占,午為天馬,更的。如值酉時午將占,則變為三交而不吉矣。

三伝が午・卯・子なれば、これを「軒蓋課」と呼ぶ。午は馬、卯は車、子は華蓋;三様は一処に湊り、馬に騎り車に登り華蓋を高張して出行するの気象あり。官職の栄顕を主り、財を求めれば財を得、行人を占えば則ち人は来る。もし正月あるいは七月に占いに来れば、午はちょうど天馬、就中応験す。ただ倘し酉時に午将を以て占ゐば、午・卯・子はみな四仲、あれは便ち変じて「三交課」と為りて不吉――同じこの三箇の字、時と将とに因りて同じからず、吉凶は便ち箇箇を翻せり。

逢禄逢馬是栄期

逢祿逢馬是榮期。謂干上乘支之馬,支上乘干之祿,名富貴課。蓋祿乃臨官之神,馬主前程浩大,有祿有馬,富而且貴也。如丙寅、戊寅日,干上申,支上巳,丙申、戊申日,干上寅,支上巳;壬申日干上寅,支上亥;壬寅日干上申,支上亥;主加官進祿,常人亦經營得利。如年命上乘之,亦可用。

日干上に日支の駅馬を乗せ、日支上に日干の禄神を乗ずれば、これを「富貴課」と呼ぶ。禄は臨官の神、実実在在の俸給産業を主り;馬は前程遠大・動いて有為を主る:禄ありてまた馬あれば、便ち富にして且つ貴し。たとえば丙寅・戊寅の両日、干上に申を乗せ(寅日の駅馬は申に在り)、支上に巳を乗ず(丙・戊の禄は巳に在り);丙申・戊申の両日、干上に寅を乗せ(申日の駅馬は寅に在り)、支上に巳を乗ず;壬申日は干上に寅を乗せ、支上に亥を乗ず(壬の禄は亥に在り);壬寅日は干上に申を乗せ、支上に亥を乗ず。官を加え禄を進むるを主り;平常人が占ても、能く経営して利を得。この両様はもし求占人の本命行年上に落てば、一様に取用し得。

四路驛馬格。如庚辰年甲申月丙子日辰時巳將占,三傳寅卯辰,歲月日時俱以寅為馬,名四路驛馬,主仕宦遷官,應舉得中,如六處見合神,更妙。如占人年命上見沖破驛馬,則不吉。又如占人年命上神更得申子辰等神,為六路驛馬,尤妙。

「四路駅馬格」:たとえば庚辰年・甲申月・丙子日・辰時、巳将を用ゐて起課し、三伝寅・卯・辰。申子辰のこの一路の駅馬はみな寅に在り、而してこの課の太歳の辰・月建の申・日支の子・占時の辰、四様の各自の駅馬は恰もみな寅、故に四路駅馬と呼ぶ。官を為るは遷転升調し、挙に応ずるは考中するを主り;もし四課三伝年命の六処にさらに合神を見れば、就中妙。もし求占人の本命行年上に神ありて来たりて駅馬を沖破せば、あれは便ち不吉。反対に、求占人の本命行年上にもしまた申・子・辰のこの一路の神を得れば、便ち六路駅馬を成し、特に妙。

魁罡発用斬関云

魁罡發用斬關雲。謂魁罡加日辰發用,曰斬關。蓋日辰人也,魁罡關也;魁罡加日辰上,猶人遇關難度,必須斬關開門,然後可行。如傳見寅卯未子,將乘龍合陰貴,為天地獨通之時,萬里可行。蓋寅為天梁,卯為私門,子為華蓋,天乙為神光,青龍為萬里翼,六合為私門,太陰為地戶,得此數神庇佑,最利出行逃亡。捕捉難獲,或傳中見傳送白虎亦吉。蓋二神皆道路之神也。如六甲日,三傳辰午申,晝占,辰乘六合,午乘青龍,申乘白虎,是也。凡欲逃亡伏匿,當視陰合所臨之日、趨陰合所臨之鄉為吉。或中末空亡,為動中不動,尋遠卻在近處。此課專為出行逃亡而設,常占得之,主不能安居而奔波也。

河魁の戌・天罡の辰が日干日支上に加わりて発用すれば、これを「斬関」と呼ぶ。日干日支は人を代表し、魁罡は関隘を代表す;魁罡が日干日支上に圧すれば、人が関口に碰到して過ぎ得ざるが如く、必ず関を砍開き門を打開きて、然る後に乃ち行き通るを得。もし三伝中に寅・卯・未・子を見、天将がまた青龍・六合・太陰・貴人を乗ずれば、あれは便ち天地間の独独通行の時、万里も往き得。寅は天梁、卯は私門、子は華蓋なるが故;天乙貴人は神光、青龍は万里の翼、六合は私門、太陰は地戸――この几位の神の庇佑を得れば、最も出行と逃亡とに利あり、人家が捉えんと欲するも捉え得ず。あるいは伝中に伝送の申と白虎とを見るもまた吉、この両位はみな道路を主るの神なるが故。たとえば六つの甲日、三伝辰・午・申、昼に占いに来て、辰上に六合を乗せ午上に青龍を乗せ申上に白虎を乗ず、便ち是の如し。凡そ逃亡藏匿せんと思うは、当に太陰と六合とが何の日に臨むかを看て、それらの臨む所の方位に奔去して乃ち吉。もし中末の両伝が空亡に落つれば、あれは動中の不動、看るに遠く跑るに似て其の実は就くに近処。あの課はもとは専ら出行逃亡の為に設けり;平常人が占てば、便ち安居を得ずして四処に奔波するを主る。

季馬丁神游子時

季馬丁神遊子時。謂三傳皆季神,或見旬丁,或見天馬,為遊子時。如乙巳日,三傳未戌丑,未遁丁馬,發用。如值三九月占,戌又為天馬,是也。主游移不定,蹤跡無憑,不利靜守,病訟俱凶。凡陰將傳陽,主在家欲出,如前課未戌丑順行是也。陽將傳陰,主在外慾歸,如乙巳日,三傳丑戌未是也。

三伝は全て辰・戌・丑・未のこの四季の神、また本旬の丁神あるいは天馬を見れば、これをすなわち「游子時」と呼ぶ――游子の外に在りて、帰るべき定所なきが如し。たとえば乙巳日に占い、三伝未・戌・丑、未上に丁を遁得し、また駅馬、此処より発用す;もし三月あるいは九月に占いに来れば、戌は恰好にまた天馬。人の游移不定・蹤跡の憑なきを主り、静守に宜しからず;疾病を占い官司を占うもみな凶。凡そ陰将より陽将に伝向するは、人の家裏に在りて出で去らんと欲するを主る、上面の未・戌・丑の順行するこの一課の如し;陽将より陰将に伝向するは、人の外頭に在りて回来らんと欲するを主る、乙巳日の三伝丑・戌・未のこの一課の如し。

四絶吉神皆墓絶

四絕吉神皆墓絕。謂德祿財馬,乃一課吉凶所關。居生旺地則吉,居墓絕地則凶。四絕體一課,德祿財馬,皆居絕地,如何能好?如六辛日以巳為德,居於戌上,是日德入墓也。以酉為祿,居於寅上,是祿居絕地也。以寅卯為財,寅坐未上,卯坐申上,是財爻墓絕也。以巳亥為馬,坐於辰戌上,是馬入墓鄉也。主止宜結絕財物等事,餘皆不宜。

日徳・日禄・財爻・駅馬のこの四様は、一課の吉凶の関鍵の在る所:長生帝旺の地に坐すれば便ち吉、墓庫絶地に坐すれば便ち凶。「四絶」のこの課体は、偏に徳・禄・財・馬が一斉に絶地上に落つ、何ぞ好からん?たとえば六つの辛日:巳は辛の日徳、却って戌上に坐す、これは日徳の墓に入る;酉は辛の禄、却って寅上に坐す、寅は金の絶地、これは禄の絶地に居る;寅・卯は辛金の財、寅は未上に坐し卯は申上に坐す、これは財爻の既に墓に入りまた絶に逢う;巳・亥は駅馬、却って辰・戌上に坐す、これは馬の墓郷に入る。この様の課はただ銭財の一類の旧事を了結するにのみ宜しく、其余は一概に宜しからず。

三交挙動主災禍

三交舉動主災禍。謂四仲日占,值四仲時為一交,值四仲作月將為二交,又四仲發用為三交。蓋子午卯酉為天地不正之氣,為太陽所忌臨,且天罡凶課,又居丑未之位,使貴人不得理事。此時德氣在內,刑氣在外,最可煩憂。諸占不吉。春酉將八課,夏午將十課,秋卯將三課,冬子將四課,如三月己卯日,子時酉將占,三傳子酉午,時將用俱是仲神,主交加連累,進退兩難,求財難得,如占人年命又值之,主有犯法之凶,雖遇吉神,不救。

四仲日(子・午・卯・酉日)に占いに来て、また四仲の時辰に碰上するを、これは一交と算し;月将もまた四仲、これは二交と算し;発用の神はまた四仲、これは三交と算す:合わせて「三交課」と呼ぶ。子・午・卯・酉は天地間の不正の気、太陽はこれらの位上に臨到するを忌諱す;ましてこの時は天罡凶神がまた丑・未の両宮を占住して、貴人をして理事し得ざらしむ。徳気は裏頭に関せられ、刑気は外頭に露る、最も人をして煩憂せしめ、諸事占えばいずれも吉ならず。春に酉将を用ゐるは八課あり、夏に午将を用ゐるは十課あり、秋に卯将を用ゐるは三課あり、冬に子将を用ゐるは四課あり。たとえば三月己卯日、子時に酉将を用ゐて占えば、三伝子・酉・午――占時・月将・発用は全て仲神。事の交叉牽連・進退両難を主り、財を求めて得難し;もし求占人の本命行年上にまたこれに値えば、あれは刑法に触犯するの凶険あるを主り、縦え吉神に遇うも救い得ず。

絶嗣無禄長幼苦

絕嗣無祿長幼苦。謂課有四上克下者,名無祿;四下賊上者,名絕嗣,分列於左:

四課全て上が下を克するは一種、四課全て下が上を賊するはまた一種。上下は一辺倒、尊卑の分際は便ち断え絶ゆ、故に長幼ともに苦しむと曰う。(底本の此処の両箇の名目は下文の挙ぐる所と互いに易う:下文は四上克下を以て絶嗣と為し四下賊上を以て無禄と為す、今は照録して改めず。)分条して以下に列す。

絕嗣課。謂四上克下名曰絕嗣。如辛未日,一課巳辛,二課子巳,三課寅未,四課酉寅,四上克下,主官爵降黜,庶人不祿,如有救神,亦能免禍,求救神者,三傳年命有一處生其干神是也。

「絶嗣課」:四課全て上が下を克すを、絶嗣と呼ぶ。たとえば辛未日に占い、第一課は巳が辛に加わり(辛は戌に寄る)、第二課は子が巳に加わり、第三課は寅が未に加わり、第四課は酉が寅に加わる、四課はみな上頭の神の下頭の神を克す。官を為るは爵位の貶黜に遭い、百姓は則ち衣食の資を失うを主る。もし救神あれば、能く禍を免れ;いわゆる救神とは、三伝あるいは本命行年の中に一処ありて能く日干を生ずるを謂う。

無祿課。如庚辰日干上卯,四下賊上,主小人無禮,尊長見災,神將吉,則分財異居,神將凶則骨肉離散。

「無禄課」:たとえば庚辰日に占い、干上に卯を乗せ、四課全て下が上を賊す。小人の無礼にして上を犯し、尊長は因此に災を受くるを主る。もし神と将と吉なれば、不過は分家析産し各々別住する;もし神と将と凶なれば、就中骨肉の離散せん。

根断源消勢莫支

根斷源消勢莫支。謂四下生其上神,為根斷源消。如辛卯日干上子,三傳巳未酉,干支三傳,皆下生上神,迤邐脫去,占病必緣不攝而致,諸占皆脫耗;其法如神。如為六陰課,則脫耗尤甚。又如甲辰日,干上午,一課皆下生上神,喜得三傳申子辰生干,尚不致於脫盡,不可不知。

四課はみな下面の神の往きて上面の神を生ずるを、これを「根断源消」と呼ぶ――底下の根は抽空せられ源頭は耗尽せられ、勢はさらに撑持し得ず。たとえば辛卯日に占い、干上に子を乗せ、三伝巳・未・酉、日干日支と三伝とは全て下が上を生じ、一路迤邐として泄し将去る。疾病を占えば、必ず是れ節制を知らず精気の外泄に因る所致;別の事を占うも一概に是れ脱耗、この一条の断法は霊験すること神の如し。もしこの課がまた「六陰課」に属せば、脱耗は就中甚し。ただもまた情形を看るを要す:たとえば甲辰日に占い、干上に午を乗せ、四課はみな下が上を生ず、喜ぶべし三伝申・子・辰は水局に合成して回って来たりて日干の甲木を生ず、泄し精光せらるるに至らず。この一層は知らざるべからず。

巻八・畢法補談之七 占法

旺体分処災祥別

旺體分處災祥別。謂干支發用,當觀時令之旺相休囚,以為推測,斯吉凶有準。如得旺相氣,居旺相鄉則吉,得休囚氣,居休囚則凶。如吉氣休囚,則吉不甚吉,凶神旺相亦凶不大凶也。蓋干為人為夫,支為宅為妻,發用為日用動作,三處旺相有氣,則人宅安泰,動作有成。三處休囚無力,則人宅晦滯,凡事塞礙。

日干・日支と発用のこの三処を看るに、みな当令の旺・相・休・囚・死に参照して以て推測するを要し、吉凶は乃ち准頭あり。旺相の気を得てまた旺相の郷に坐すれば便ち吉;休囚の気を得てまた休囚の地に坐すれば便ち凶。もし吉神にして却って休囚に処れば、あの吉もまた吉なること有限;凶神は旺相に在ると雖も、未だ必ずしも凶は極処に到らず。大抵日干は人を代表し丈夫を代表し、日支は家宅を代表し妻子を代表し、発用は日常の動作行事を代表す。この三処がもしみな旺相にして気あれば、人と宅とは便ち安泰し、手を動して事を為すも成あり;この三処がもしみな休囚にして力無ければ、人と宅とは便ち昏晦遅滞し、凡事みな阻碍を受く。

如丁丑日,子時申將占,巳加酉發用,巳為旺火,酉為死金,上強下弱,則凡事易為。又如甲寅日辰時亥將占,酉加寅發用,酉為囚氣,甲寅乃是月建,支神又是德祿,下既得勢,必不受制,又何力之能為?大抵生金不畏死火是也,切在參詳,不可執一而論。(一雲凡占臨小事,於時令無氣,須神其遁干加臨,而重在旺休,如寅卯本木,上建丙丁,又臨木火地,即以旺相論。巳午本火,上建壬癸,又臨金水鄉,即以休囚論)。

たとえば丁丑日子時に申将を用ゐて占い、巳は酉上に加わりて発用す:巳は当旺の火、酉は已死の金、上頭は強く下頭は弱し、あれは凡事みな辦り易し。またたとえば甲寅日辰時に亥将を用ゐて占い、酉は寅上に加わりて発用す:酉はこの時に囚気;而して甲寅はまさに当月の月建、日支上の神はまた兼ねて日徳日禄、底下はすでに勢を占尽せり、必定に上頭の制服を受けず、あの囚気の酉はなお何の力量あって施さんや?大抵「生金は死火を畏れず」は便ちこの道理――令を得るの一方は令を失せるの一方の来たりて克するを怕れず。この一層は仔細に参詳するを要し、一端に死執すべからず。(原注一説:凡そ小事を占うは、某神がもし時令上に本來気無ければ、すなわちそれの上頭の遁する所の天干と臨む所の宮位とを看て、而して着重して旺と休との上に於て定む。たとえば寅・卯はもと木に属し、上頭に丙・丁を遁じ、また木火の地に臨めば、旺相に照らして論じ;巳・午はもと火に属し、上頭に壬・癸を遁じ、また金水の郷に臨めば、休囚に照らして論ず。)

得進格。謂木旺於春之類是也。如干支發用,或三傳合局得旺氣,名曰得旺。主事起當時,無不亨泰。如乙丑日,春占,干上巳,支上寅,寅為旺氣,巳為相氣,又三傳寅卯辰,皆乘進氣是也。如空亡稍減。

「得進格」:木の春に当旺するのこの一類の如し。日干・日支・発用、あるいは三伝の合する所の局が、正しく当令の旺気に当たるを、これを得旺と呼ぶ。事の就くに眼下にて発動するを主り、亨通順泰せざるなし。たとえば乙丑日は春に占いに来て、干上に巳を乗せ支上に寅を乗せ:寅木は春に当たり正しく旺り、巳火は相と為す;三伝はまた寅・卯・辰、一路みな前に向かうの進気を乗ず。もし空亡に落てば、好処は稍々減ず。

失時格。謂木囚於季,死於秋之類是也。如干支發用,或三傳合局,得死囚氣,名曰失時,主事已過,舉動費力。如丙申日春占,干上申,支上亥,發用申,申為囚氣,亥為休氣是也。

「失時格」:木の四季の月に囚と為り秋に死と為るのこの一類の如し。日干・日支・発用、あるいは三伝の合する所の局が、得るは死気囚気を、これを失時と呼ぶ。事の時機は已に過去せるを主り、再び手を動かせば格外に費力。たとえば丙申日は春に占いに来て、干上に申を乗せ支上に亥を乗せ、発用もまた申:申金は春に囚と為し、亥水は春に休と為す。

時來格。謂木相於冬之類是也。如干支發用,或三傳合局,得相氣,曰將來。主事有新機,指日可待,如壬子日秋占,干上亥,支上子,發用亥是也。

「時来格」:木の冬に相と為るのこの一類の如し――水旺れば則ち木は将に生ぜんとす、気は未だ到らずして已に路上に在り。日干・日支・発用、あるいは三伝の合する所の局が、得るは相気を、これを将来と呼ぶ。事に新たなる転機あるを主り、指して日を計り待つべし。たとえば壬子日は秋に占いに来て、干上に亥を乗せ支上に子を乗せ、発用もまた亥:秋金は水を生ず、水は正しく相に当たる。

既往格。謂木化於夏之類是也。干支發用,或三傳合局,得休氣,名曰既往。主事屬已往,不可有為。如辛未日夏占,干上寅支上亥,三傳亥卯未,合作木局是也。

「既往格」:木の夏に休と為るのこの一類の如し――木は火を生じ、自身の気は已に交し出せり(底本は「休」を「化」と譌る)。日干・日支・発用、あるいは三伝の合する所の局が、得るは休気を、これを既往と呼ぶ。事は過去に属するを主り、再び作為あるべからず。たとえば辛未日は夏に占いに来て、干上に寅を乗せ支上に亥を乗せ、三伝亥・卯・未は木局に合成す:夏令は木は休す、この一局は結成すると雖も、気は却って已に過去せり。

前後行来遅速知

前後行來遲速知。謂欲觀克應,須以發用干支與貴人較其前後,而事遲速乃知。分列於左。

事の応験の遅速を看んと欲せば、発用の神と日干日支とを、貴人の在る所の処と比して前後を一比すれば、快慢は便ち知るべし。大体、貴人が順行する時は貴人の前に落つるは快を主り、貴人が逆行する時は貴人の後に落つるは慢を主る。分条して以下に列す。

干上發用在貴前行例。謂干神二課發用,貴人順行,用在貴前,主事速。如戊子日,三傳申亥寅,日占,丑作貴人,加辰順行,寅加巳,自干上第一課發用,居貴人前一位是也。凡事速成,如第二課發用亦同。

「干上発用して貴人の前に在り」の例:日干のあの両課が発用し、貴人はまた順行し、発用の神は貴人の前頭に落つ、事の快きを主る。たとえば戊子日に占い、三伝申・亥・寅;昼に占いに来て、丑上に貴人を乗せ、丑は辰上に加わり、貴人は順行す;寅は巳上に加わり、まさに日干の第一課より発用し、而してそれはちょうど貴人の前一位に在り。この様は凡事みな成ること快し。もし第二課が発用すれば、道理もまた一様。

支上發用在貴後行例。支神二課發用,貴人逆行,用在貴後,主事遲。丙戌日三傳子寅辰,日占亥作貴人,加酉逆行,子加戌自支第一課發用,居貴人後一位是也。(貴人逆行,十二神亦從而逆行。此云後者,以後於貴人之行而論。與他占丑在子前亥在子後不同。)主凡事稽遲,如第四課發用為驀逢,主事偶然而驀成也。

「支上発用して貴人の後に在り」の例:日支のあの両課が発用し、貴人はまた逆行し、発用の神は貴人の後頭に落つ、事の慢きを主る。たとえば丙戌日に占い、三伝子・寅・辰;昼に占いに来て、亥上に貴人を乗せ、亥は酉上に加わり、貴人は逆行す;子は戌上に加わり、まさに日支の第一課より発用し、而してそれはちょうど貴人の後一位に在り。(原注:貴人が逆行する時、十二将もまた随いて逆行す;此処に説く「後」とは、貴人の行走する方向に按じて先後を論ず、平常の丑は子の前・亥は子の後と説くに同じからず。)凡事の拖延を主る。もし第四課が発用すれば、あれを「驀逢」と呼び、事の偶然の間に忽然として成るを主る。

日用俱在貴人前行例。貴順行,日用俱在貴前,主事速。如甲寅日三傳辰巳午,日占丑貴加子順行,干支上卯在貴關二位發用,辰在貴前三位,又要三傳引進,主凡事速成。

「日と用とみな貴人の前に在り」の例:貴人は順行し、日干日支と発用の神とはみな貴人の前頭に落つ、事の快きを主る。たとえば甲寅日に占い、三伝辰・巳・午;昼に占いに来て、丑上に貴人を乗せて子上に加わり、貴人は順行す;日干日支上の卯は貴人の前二位に在り、発用の辰は貴人の前三位に在り;三伝辰・巳・午はまた一路に引進す。凡事みな成ること快きを主る。(底本は「貴前二位」を「貴関二位」と譌る。)

日用俱在貴人後行例。貴人逆行,日用俱在其後。主事遲。壬子日三傳午丑申,日占巳貴加戌逆行,干神與發用午,俱在貴後一位,支神未在貴後兩位,且三傳逆行,主凡事遲滯。

「日と用とみな貴人の後に在り」の例:貴人は逆行し、日干日支と発用とがみな貴人の後頭に落つ、事の慢きを主る。たとえば壬子日に占い、三伝午・丑・申;昼に占いに来て、巳上に貴人を乗せて戌上に加わり、貴人は逆行す;日干上の神と発用の午とはみな貴人の後一位に在り、日支上の未は貴人の後二位に在り;三伝はまた逆行。凡事の遅滞不前を主る。

撞干撞支分緩急

撞干撞支分緩急。謂干前一位為關,支前一位為事。如三傳通連日干,或初末傳撞日之關,為撞干格。三傳通連支神,或初末傳撞支之關,為撞支格。

日干の前一位を日干の「関」と呼び、日支の前一位を日支の「関」と呼ぶ(底本は後の一「関」を「事」と譌る)。もし三伝が日干と連なりて一気を成し、あるいは初伝末伝が正しく日干の関上に撞当せば、すなわち「撞干格」;もし三伝が日支と連なりて一気を成し、あるいは初伝末伝が日支の関上に撞当せば、すなわち「撞支格」。関は一撞開かれば、事は便ち緩より転じて急と為る。

撞干格。如甲申日干上丑,三傳子亥戌,本是退茹,凡事偃蹇,緣被初傳撞干之關,又是通連干神,所以先緩後急也。又如辛卯日,干上申,三傳丑亥酉,末傳撞其干神,凡占亦同。

「撞干格」:たとえば甲申日に占い、干上に丑を乗せ、三伝子・亥・戌。これはもと退茹の課、凡事は偃蹇にして行い難し;ただ初伝が日干の関位上に撞当するに因り、之を加うるに三伝は日干と連なりて一気を成すを以て、故に事は起先は遅緩にして後来に忽然として転じて急と為る。またたとえば辛卯日に占い、干上に申を乗せ、三伝丑・亥・酉、末伝は日干の神に撞着す、占断もまた一様。

撞支格。丁卯日支上寅,三傳丑子亥,本是退茹,末傳又空,緣被初傳撞支之隔,又要是通連支神,所以事起當前,即宜急為也。又如乙未日,支上酉三傳申戌子,初傳撞支神,占同前例。

「撞支格」:たとえば丁卯日に占い、日支上に寅を乗せ、三伝丑・子・亥、もとは退茹、末伝はまた空に落つ;ただ初伝が日支の関隔上に撞当するに因り、之を加うるに三伝は日支と連なりて一気を成すを以て、故に事は就くに眼前にて発動す、まさに緊赶紧辦すべし。またたとえば乙未日に占い、日支上に酉を乗せ、三伝申・戌・子、初伝は日支の神に撞着す、占断は前の一例と同じ。

傳出傳入格。三傳自干支內發用,傳出四課之外 ,主事雖急而終慢。如庚午日干上巳,三傳巳寅亥是也,或自干支外發用,傳入日辰之內,主事先緩而後急,如辛未日別責,干上未,三傳亥未未是也。

「伝出伝入格」:三伝は日干日支の内より発用し、一路に四課の外へ伝て去る、事は看るに急にして、到頭に反って慢なるを主る。たとえば庚午日に占い、干上に巳を乗せ、三伝巳・寅・亥、すなわち伝出。反対に、もし日干日支の外より発用し、一路に日干日支の内に伝進せば、事は起先は緩にして後来は急なるを主る。たとえば辛未日が別責課に遇えば、干上に未を乗せ、三伝亥・未・未、すなわち伝入。

朝干朝支別尊卑

朝干朝支別尊卑。謂三傳有支神發用,朝其干神,為朝干格。有干神發用,朝其支神,為朝支格。

三伝がもし日支上より発用し、一路に日干に朝着して去れば、これを「朝干格」と呼び;もし日干上より発用し、一路に日支に朝着して去れば、これを「朝支格」と呼ぶ。日干を尊と為し日支を卑と為す:朝干は下が上に朝し、朝支は上が下に就く、尊卑の向背は此に由りて分別す。

支神朝干格,如丁酉日干上午,支上申,三傳申未午,自支上發用傳歸干勁沖天是也。如神將葉,主成吉事,不求而至。或於無意中可得,如神將凶,禍生不測。

「支神朝干格」:たとえば丁酉日に占い、干上に午を乗せ支上に申を乗せ、三伝申・未・午、これは日支上より発用して一路に日干の上に伝帰する(底本は「伝帰干上」の四字に譌あり)。もし神と将とみな和順なれば、吉事の自成するを主り、求めずして自ら来り、あるいは無意の中に得著す;もし神と将と凶なれば、あの禍もまた人の意の外に来る。

干神朝支格。如丁亥日干上酉,支上丑,三傳酉亥丑,自干上發用,傳歸支上是也。主問事不免俯就於人,難自屈伸,旺相猶可,休囚更凶。又有自支上發用歸支,如癸未昴星,支上申,三傳申寅申是也,又有自他處發用歸支,如己酉日昴星,支上申,三傳戌午申是也。主利卑不利尊,利人不利己。

「干神朝支格」:たとえば丁亥日に占い、干上に酉を乗せ支上に丑を乗せ、三伝酉・亥・丑、これは日干上より発用して一路に日支の上に伝帰する。問う所の事は免れず別人に遷就するを要すを主り、自己は伸展して開けず;日干がもし旺相の気を得ればなお好し、もし休囚に逢えば就中凶。なほこれ以外に日支より発用して仍ほ日支に帰るあり、たとえば癸未日の昴星課、支上に申を乗せ、三伝申・寅・申;また別処より発用して日支に帰るあり、たとえば己酉日の昴星課、支上に申を乗せ、三伝戌・午・申。これらはみな卑者に利あって尊者に利ならざるを主り、別人に利あって自己に利ならず。

三伝夾定成合格

三傳夾定成合格。夾定三傳格。日辰前後夾定三傳在內,主凡事進退,皆不由人,以其夾定故也。占成合事則吉,占解除事則凶,如內有空陷,仍以不空斷之。如庚子日干上未,支上亥,三傳戌酉申。

「夾定三伝格」:日干と日支とは一前一後にして、三伝を当中に夾む。凡事の進退はみな己に由らざるを主る、両頭に夾住せられたればなり。撮合・成就の一類の事を占えば便ち吉;解除・了断の一類の事を占えば便ち凶。三伝の裏にもし空陥に落つるあれば、照らして仍ほ空ならざるあの几箇に依りて断ず。たとえば庚子日に占い、干上に未を乗せ支上に亥を乗せ、三伝戌・酉・申、正しく未と亥とに中間に夾まれり。

夾定虛一格。日辰前後夾定三傳在內,又虛一位,主小節不完,或前虛一,主起初稍阻,後虛一主將成稍阻。虛一位是財,主妻財不足。虛一位是長生,主生計不足。戊子日干上午、支上丑,三傳寅卯辰,欠一巳字,巳為日祿,主食祿不足。夜占乘朱,主名譽已足。如年命上有神填實,不在此限。

「夾定虚一格」:日干日支が前後に三伝を夾住すれども、当中にまた一位を空きて填満せず。小処の周全ならざるを主る:空けるがもし前頭に在れば、起初に略々阻碍あり;空けるがもし後頭に在れば、成らんとする時に略々阻碍あり。空けるあの一位がもし財爻なれば、妻室銭財の足らざるを主り;もし長生なれば、生計の足らざるを主る。たとえば戊子日に占い、干上に午を乗せ支上に丑を乗せ、三伝寅・卯・辰、中間に一箇の巳の字を缺き、而して巳はまさに戊日の禄、便ち食禄の足らざるを主る;もし夜に占いに来れば、あの一位上に朱雀を乗ず、倒れて名誉は足るを主る。もし求占人の本命行年上に神ありてこの一位を填実せば、此の例に在らず。

夾不住格。三傳透出干支之外。進透出者,因進之太過;退透出者,因退之不及。如財透出,南有破耗。鬼透出,有禍患災。如甲子日干上丑,支上亥,三傳子亥戌,支神亥透出在外,亥為長生,又值旬空,是因退之不及,以致生計不足也。又如丙寅日,干上午,支上卯,三傳辰巳午,干神午透出在外,午為日之旺所晝占乘龍,是因進之太過,以致財物耗費也。

「夾不住格」:三伝が透出して日干日支の範囲の外に到り、夾住し得ず。前へ透出し去るは、進得ること太過;後へ透出し去るは、退得ること不及。透出し去るがもし財爻なれば、破耗あり;もし官鬼なれば、禍患災殃あり。たとえば甲子日に占い、干上に丑を乗せ支上に亥を乗せ、三伝子・亥・戌、日支上の亥は透出して外に在り、亥はもと木の長生、また旬空に落つ:これは退得ること不及にして、以て生計の足らざるに致る。またたとえば丙寅日に占い、干上に午を乗せ支上に卯を乗せ、三伝辰・巳・午、日干上の午は透出して外に在り、午は丙の旺神、昼に占いに来てまた青龍を乗ず:これは進得ること太過にして、以て財物の耗費に致る。

三伝回環守旧宜

三傳回環守舊宜。三傳全在四課之中,曰迴環。辛亥日一課酉,二課申,三課戌,四課酉,三傳戌酉申,三傳不離四課。殊少變化。主往而又返,去而復來,占凶凶成,占吉吉就,凡事止宜守舊,不能動作。

三伝の三箇の神が全て四課の内より出づるを、これを「回環」と呼ぶ。たとえば辛亥日に占い、第一課酉・第二課申・第三課戌・第四課酉、三伝戌・酉・申、一步も四課を走出せず。この様の課は極めて変化少なく、去りて復た返り・行きてまた回来るを主り;凶事を占えば凶事は便ち成り、吉事を占えば吉事は便ち就く;凡事ただ旧局を守るにのみ宜しく、動弾し得ず。

干支相會格。謂不備課中,干支迴環,自作三合,名干支相會。如丁卯日,一課卯,二三課皆亥,四課未。三傳未亥卯,主吉則吉成,凶則凶就,如占婚姻必成。

「干支相会格」:不備課の裏に、日干日支の几箇の神が回環して相顧み、自ら一箇の三合局を湊成するを、これを干支相会と呼ぶ。たとえば丁卯日に占い、第一課は卯、第二・第三課はみな亥、第四課は未、三伝未・亥・卯、正しく木局に合成す。吉を主るは吉に到底し、凶を主るは凶に到底するを主る;もし婚姻を占えば、必定に能く成す。

干神歸支格。不備課中,干神臨於支上,丙戌日巳加戌,庚子日申加子,主以動就靜,居者不出,行人必歸。

「干神帰支格」:不備課の裏に、日干の寄する所の神が日支の上頭に臨到す。たとえば丙戌日、巳は戌上に加わり(丙は巳に寄る);庚子日、申は子上に加わる(庚は申に寄る)。動の一方を以て静の一方に就くを主る:家に在る人は出門せず、出門して外に在る人は必定に回来る。

末助初伝分三種

末助初傳分三種。末助初生格。辛酉日三傳未子巳,末傳助初傳生干,主有人暗地幫助,以致亨旺。忌空亡。此可知末傳助初生干,亦能克干,又要名成敗蕭何,仍以神將斷之。

末伝が回頭して来たりて初伝を幇襯するは、共に三種の情形あり。第一種は「末助初生格」:たとえば辛酉日に占い、三伝未・子・巳、末伝の巳火は来たりて初伝の未土を生じ、未土はまた日干の辛金を生ず、これは末伝の初伝を幇けて日干を生ずる。人ありて暗地裏に相助けるを主り、因りて亨通興旺す;ただ空亡に落つるを忌む。末伝は能く初伝を幇けて日干を生ずるも、同じくまた能く初伝を幇けて日干を克するを知るべし、正にいわゆる「成るも蕭何、敗るるも蕭何」、照らして仍ほ神将を看て以て断ずべし。

末助初財格。甲辰日三傳戌午申,末傳午火,且初傳戌土作財,主暗地有人以財相助,如占婚姻尤的。

第二種は「末助初財格」:たとえば甲辰日に占い、三伝戌・午・申、その中の午火は往きて初伝の戌土を生じ、而して戌土はまさに甲木の財爻。暗地裏に人ありて銭財を拿て相助けるを主る;もし婚姻を占えば、特に応験す。(底本は「末伝午火」、位次に按ずれば午は中伝、語意の指す所は午が戌を生ずるの義、今は照録して改めず。)

末助初鬼格。庚午三傳午辰寅,末雖日財,實則助鬼克干,如占人年命有神剋制末傳,始可無害。亦不宜求財,如取財必有禍出。如初傳空不能為害,或末傳空,亦不能且初為害。

第三種は「末助初鬼格」:たとえば庚午日に占い、三伝午・辰・寅。末伝の寅木は庚金の財爻なれど、実際は却って往きて初伝の午火を生じ、而して午火はまさに庚金の官鬼――財を拿て鬼を養いて来たりて我を克するに等し。求占人の本命行年上に神ありて能く末伝を克制するを須ちとして、乃ち害無かるべし。この様の課はまた財を求むるに宜しからず:真に往きて財を取れば、必定に禍を招き出ず。もし初伝が空に落てば、鬼は便ち害を成さず;あるいは末伝が空に落てば、また初伝を幇けて害を作すに能わず。(底本は「助初」を「且初」と譌る。)

患門有救事両岐

患門有救事兩歧。凶將發用,得干支上神為救,其力尚緩。己丑日,三傳卯巳未,初為日鬼,日占乘虎,中末俱不能救,幸干上酉克之,此日辰上神為救也。但其力尚緩。如傳中有救神,其功乃速也。如乙酉日三傳未巳卯,初為日墓,夜占乘蛇,幸得末傳卯克之,化凶為吉。其功乃速也。

凶将が発用して別に救神あれば、事は便ち分かれて両条の路を出ず、関鍵は救神の何処に落つるかに在り。もし救神がただ日干日支の上神上にのみ在れば、力量はなお慢し。たとえば己丑日に占い、三伝卯・巳・未、初伝の卯木は己土の官鬼、昼に占いに来てまた白虎を乗ず;中伝末伝はみな救い得ず、幸うに日干上に酉を乗せ、酉金は能く卯木を克す――これは日干日支上の神に靠りて救う、ただ来ること稍々遅し。もし救神が就くに三伝の中に在れば、功效は始めて快し。たとえば乙酉日に占い、三伝未・巳・卯、初伝の未は乙木の墓、夜に占いに来てまた螣蛇を乗ず;幸うに末伝の卯木は能く未土を克し、凶を化して吉と為す、これはすなわち効を見ること快し。

別処発用為不入

別處發用為不入。發用不在四課之上,為他處發用。如昴星十六課,別責九課,八專十六課。無依六課,皆在四課之外發用,名曰不入。蓋課以克賊發和者為入,作事方有力,如遙克等,力已微矣。況全無克賊者乎?占主或借他人之力而成,或見端於此,而成就於彼。或其事為他人所成,仍以神將斷之。如丙辰日別責,三傳亥午午,亥為官鬼,日占乘貴人,有官者得之,必有遷升之喜。又如己未日八專,三傳丑巳巳,丑為日比,又係旬空,其事必為他人所成,於己無干也。不可執一。

発用の神が四課の上に在らず、而して別処より取り来るを、これを「他処発用」と呼ぶ。昴星課の十六課・別責課の九課・八専課の十六課・無親課の六課の如きは、みな四課の外に於て発用する、統名して「不入」と呼ぶ。課は克賊の発用あるを以て「入」と為すればなり、入りて乃ち辦事に力量あり;遥克の一類に至りては、力量は已に微弱、まして全く克賊の取るべきなきを何ぞや?占えばあるいは別人の力量を借りて乃ち成るか、あるいは事端はこちらに起りて成就はかちらに在るか、あるいはこの事は竟に別人の辦成せし成せしを主る。照らして仍ほ神将を看て以て断ずべし。たとえば丙辰日の別責課、三伝亥・午・午、亥は丙火の官鬼、昼に占いに来てまた貴人を乗ず、官職ある人が占てば必ず升遷の喜あり。またたとえば己未日の八専課、三伝丑・巳・巳、丑は己日の比肩、また旬空に落つ、あの事は必定に別人の辦成せしせし、自己と相干らず。総じて一説に執定すべからず。(底本は「発用」を「発和」と譌り、「無親」を「無依」と譌る。)

上下乱動号狐疑

上下亂動號狐疑。課取克賊發用,要以純一不雜為準。如或二三四課克戰,其義難明,故曰狐疑辛酉日一課卯辛,下賊上,二課申卯上克下,三課寅酉下賊上,四課未寅上克下,上下互磔,莫適所從,占主尊惡卑,少凌長,彼此不和,事無一定,如神將葉,主事先難後易。

克賊を取りて発用とするは、純一にして雑ならざるを以て准と為すを要す。もし両課三課四課ともに交戦中に在れば、取用の義理は説き清め難し、故に「狐疑」と呼ぶ。たとえば辛酉日に占う:第一課は卯が辛に加わり(辛は戌に寄る)、是れ下の上を賊す;第二課は申が卯に加わり、是れ上の下を克す;第三課は寅が酉に加わり、是れ下の上を賊す;第四課は未が寅に加わり、是れ上の下を克す。上下は彼此撕扯し、何れに依るべきかを知らず。占えば尊長の卑幼を厭悪し年少の年長を欺凌するを主り、彼此和せず、事に定准なし。もし神と将と和順なれば、あれは事の先ず難くして後に易きを主る。

吉凶変化神将易

吉凶變化神將易。吉將變凶,謂吉將克我也。凶將化吉反是。經云,煞雖惡,生我則其喜終至。將雖吉,克我則憂難不已。乙未日三傳亥卯未,晝占亥乘蛇,是凶將為長生,繫生我之神,不為凶。丙寅日三傳子巳戌,夜占子乘合是吉神克我也,不為吉也。又如庚子日,三傳午卯子,夜占午乘蛇,末傳子乘虎為救,主驚恐不實。庚戌日三傳申丑午,晝占申乘龍末午虎為克,主喜事不定。

吉将は変じて凶と為り、凶将は化して吉と為る、全てそれの我に対する是れ生か是れ克かを看る。吉将の凶に変ずるは、この吉将の反って我を克する;凶将の吉に化するは、正しく相反す。経文に曰く:「煞は悪と雖も、我を生ずれば則ち其の喜終に至る;将は吉と雖も、我を克すれば則ち憂難已まず。」たとえば乙未日に占い、三伝亥・卯・未、昼に占いに来て、亥上に螣蛇を乗ず――螣蛇はもと凶将、けれども亥はまさに乙木の長生・是れ我を生ずるの神、便ち凶と算せず。またたとえば丙寅日に占い、三伝子・巳・戌、夜に占いに来て、子上に六合を乗ず――六合はもと吉将、けれども子水はまさに丙火を克す、あれは便ち吉と算せず。さらにたとえば庚子日に占い、三伝午・卯・子、夜に占いに来て、午上に螣蛇を乗せ、末伝の子上に白虎を乗ず;子水は能く午火を克す、反って救神を成し、驚恐あると雖も実処に落ちざるを主る。庚戌日に占い、三伝申・丑・午、昼に占いに来て、申上に青龍を乗せ、末伝の午上に白虎を乗せて来たりて申を克す、喜事の忽有忽無・定まり得ざるを主る。

十二神加臨吉凶例

十二神加臨吉凶例。謂十二神將,順逆相加,繫課中吉凶轉關。最宜詳審。如乙丑日干上申,三傳酉丑巳,全局克干,如用晝將虎入末傳,其凶最甚,如用夜將,初傳酉為蛇克,中傳丑為龍克,末傳巳為元克,金局無力傷干,干上申為貴人,能伏諸煞,與日占迥然不同。故須視加臨之神將。以分吉凶。切勿見克言凶,見生言吉也。

十二天将の順行逆行して各支上に加わるは、まさに一課の吉凶の転関の在る所、最も細々に審察すべし。たとえば乙丑日に占い、干上に申を乗せ、三伝酉・丑・巳は金局に合成し、斉しく来たりて日干の乙木を克す。もし昼将を用ゐれば、白虎は末伝に進み、あの凶は就中重し;もし夜将を用ゐれば、情形は全く変ず:初伝の酉上に螣蛇を乗せ、蛇は火に属し、酉金を克住し;中伝の丑上に青龍を乗せ、龍は木に属し、丑土を克住し;末伝の巳上に元武を乗せ、元武は水に属し、巳火を克住す――整个の金局は便ち力無くして日干を傷る能わず;而して日干上の申はまた正しく貴人、能く衆煞を鎮伏す。同じ一箇の課、昼占夜占は迥然として同じからず。故に必ず加臨するは何の神・何の将なるかを看清して、好しとこそ吉凶を分つべく、切に一見克を見れば則ち凶と説き一見生を見れば則ち吉と説くべからず。

比肩直用化神知

比肩直用化神知。化神者所乘天將也。如課得比肩發用,須觀所乘之將。如化日鬼,則克我,化父母則生我。甲辰日三專寅未子,日將寅乘天后,則有兄弟生我之喜,夜將乘白虎,則有兄弟克我之憂。

いわゆる「化神」とは、あの神の乗ずる所の天将。課中にもし比肩を以て発用とせば、必ずそれの乗ずるは何の将なるかを看るを須す:この将がもし化して日干の官鬼と成れば、すなわち来たりて我を克す;化して父母印綬と成れば、すなわち来たりて我を生ず。たとえば甲辰日に占い、三伝寅・未・子、初伝の寅はまさに甲木の比肩。もし昼将を用ゐれば、寅上に天后を乗ず――天后は水に属し、水は木を生ず、ならば兄弟輩の来たりて我を幇くるの喜あり;もし夜将を用ゐれば、寅上に白虎を乗ず――白虎は金に属し、金は木を克す、ならば兄弟輩の来たりて我を克するの憂患あり。同じ一箇の比肩、乗ずる所の将は一換すれば、吉凶は便ち翻り過ぐ。

遁干加処細詳察

遁干加處細詳察。課傳有遁干,吉凶禍福,皆伏藏其中。最要兼看。一、旬干,二,五子元干。用遁干加於課傳年命上,看其生克如何,斯吉凶有準矣。甲戌日,干上辰為財,乃遁庚作暗鬼,求財必有禍出。甲子日,干上申為鬼,得遁壬化之,禍亦輕矣。

四課三伝上に各々遁出する天干あり、吉凶禍福はみな其の裏頭に潜伏す、最も一併に看るを要す。遁干は両套あり:一は本旬に按じて遁じ、二は五子元遁に按ず。遁出する天干を四課・三伝・本命行年上に加えて、それの日干との生克如何を看れば、吉凶は便ち准頭あり。たとえば甲戌日に占い、干上に辰を乗せ、辰土はもと甲木の財;けれども辰上に庚を遁出し、庚金はまさに甲木の暗鬼、ならば往きて財を求めば必定に禍を招き出ず。またたとえば甲子日に占い、干上に申を乗せ、申金はもと甲木の官鬼;けれども申上に壬を遁出し、壬水は金気を引き来たりて木を生ず、鬼は便ち転じて印を成し、禍もまた軽し。

遁干補空亡格長生、妻財、官鬼、子孫等神,值空,如課傳年命六處有見遁干者,亦可以為用也。丙子日干上戌,申酉空,財何能有?不知支上乘巳遁辛,又作發用,其家中仍有暗財可用也。如年命上乘之亦然。

「遁干補空亡格」:長生・妻財・官鬼・子孫のこれらの神がもし空亡に落つるも、ただ四課・三伝・本命行年のこの六処の裏に相応の遁干の出現あらば、一様に取り来たりて使用し得。たとえば丙子日に占い、干上に戌を乗せ、申・酉はみな空亡に落つ;申酉はもと丙火の財、財すでに空に落ちたれば、何処にかなお財あらん?殊に知らず日支上に巳を乗せ、而して巳上に辛を遁出す、辛は正しく金に属し正しく丙の財、また恰好此処より発用す――ならば家中に仍ほ一筆の暗財ありて用い得。この遁干がもし本命行年上に出現せば、道理もまた一様。

陰神落地務参稽

陰神落地務參稽。神之陽者見於象,然有陽不能無陰,所當參觀者也。天乙貴人,旦暮互為陰陽,其餘十一將,各以本家所乘神為陰神。如占文書視朱雀。甲寅日,干上亥,晝卯乘朱,與干神不相生克,卯上乘子,為朱之陰神,又係旬空,主文書不成。占盜賊視勾陰,如乙亥日,干上戌,夜占,子乘勾陳,雖克巳之玄武,奈勾陰乘午,反為元陰所克,是陽雖捕捉,陰則釋放也。或始雖獲,而終為所縱也。

明処に顕るは陽神、けれども陽あれば必ず陰あり、陰神もまた参看せざるべからず。天乙貴人は昼貴夜貴が互いに陰陽と為す;其余の十一将は、各々自己の乗ずる所の神の頭上にさらに乗ずるあの神を以て陰神を作す。たとえば文書を占うは、朱雀を看る:甲寅日に占い、干上に亥を乗せ、昼に占いに来て、卯上に朱雀を乗ず、卯は日干の甲木と同気にして相生克せず;さらに卯上に子を乗ずるを看れば、子は便ち朱雀の陰神、偏にまた旬空に落つ――あれはすなわち文書の辦成らざるを主る。またたとえば盗賊を占うは、勾陳と太陰とを看る:乙亥日に占い、干上に戌を乗せ、夜に占いに来て、子上に勾陳を乗ず、子水は能く巳上の元武を克住すと雖も(元武は盗を主る);奈何ともせんや勾陳の陰神の乗ずるは午、午火は反って元武の陰神に克せらる。これは便ち明面上は捕捉中に在ると雖も、暗地裏は已に放走せしめたり;あるいは起初は拿住せしと雖も、到頭は仍ほ放脱せらる。

災祥応験観年月

災祥應驗觀年月。欲知應驗。須以發用之神,如太歲發用,吉凶應在一年之內之類。又舊太歲發用,為已往事。新太歲發用,為將來事。

災祥の何時に応ずるかを知らんと欲せば、発用するは何の神なるかを看るを須す。たとえば太歳が発用すれば、吉凶は便ちこの一年の内に応じ;月建が発用すれば、この一月の内に応ず、これに依りて類推す。また、発用するがもし去年の太歳なれば、占するは便ち已に過去せしの事;もし明年の太歳なれば、あれはすなわち将来の事。

視太歲加臨月建法,謂太歲如過月建,則事屬已往,未過月建,則事屬將來。正值月建,則事在當時。如子年正月占,寅為月建,子加卯,是已過月建也。子加丑,是未過月建也。子加寅,是正值月建也。

太歳の月建に加臨するを看るの弁法:太歳がもし已に月建を越過せば、事は便ち過去に属す;未だ月建を越過せざれば、事は便ち将来に属す;正しく月建上に圧すれば、事は就くに眼下に在り。たとえば子年正月に占いに来て、正月は寅を建つ:もし子が卯上に加われば、卯は已に寅の後に在り、是れ月建を越過せし、事は已往に属す;もし子が丑上に加われば、丑はなお寅の前に在り、是れ月建を越過せざる、事は将来に属す;もし子が正しく寅上に加われば、あれはすなわち事は当時に在り。

視天罡加臨日干法。謂天罡在日之前,主事已過。在日之後,事未過。正臨日干,事在目前。如六甲日占,辰臨卯,是在日前,辰加丑是在日後也。辰加寅是在本日也。

天罡の日干に加臨するを看るの弁法:天罡の辰がもし日干の前に落てば、事は已に過去せるを主り;日干の後に落てば、事はなお過ぎざる;正しく日干の上に圧すれば、事は就くに眼前に在り。たとえば六つの甲日に占いに来て、甲は寅に寄る:辰が卯上に臨めば、卯は寅の前に在り、すなわち日前に在り;辰が丑上に加われば、丑は寅の後に在り、すなわち日后に在り;辰が寅上に加われば、あれはすなわち本日に応ずべし。

数目増減在臨時

數目增減在臨時。數目者,子午甲己九之類,此大衍數也。水一火二者,河圖數也。少者以河圖數取之,多者以先天數取之,仍以旺相休囚為之增減。而其數可知。如用旺氣神則乘其地盤而進加之,如寅加辰為用,寅七辰五,五七三十五,進一位為三百五十,或三千五百也。用相氣神,則就其數更倍之,如巳加申發用,巳四,申七,四七二十八,更倍之,得五十六數。用休氣神,只言本數,如午為戌為用。午九戌五,是十四也。用死囚氣神,則減其數而折半言之。如酉加巳為用,酉六巳四,合為十,折半是五數也。

数目の多少を断じ出さんと欲するの取法は両套あり:一套は大衍数、子・午・甲・己はみな九を作し、其余は依次に逓減す;一套は《河図》数、水は一・火は二・木は三・金は四・土は五。数目の小なるは《河図》数を用ゐて取り、数目の大なるは先天大衍数を用ゐて取り、さらに当時の旺・相・休・囚に照らして増減すれば、数目は便ち出づ。発用の神がもし旺気を得れば、それを所臨の地盤の神の数と相乘じ、さらに上へ一位を進む:たとえば寅が辰上に加わりて発用すれば、寅は七・辰は五、五七は三十五、一位を進めば便ち三百五十を作し、あるいは三千五百。発用の神がもし相気を得れば、乘得の数を把ってさらに一倍を加う:たとえば巳が申上に加わりて発用すれば、巳は四・申は七、四七は二十八、加倍して五十六を得。発用の神がもし休気を得れば、ただ本数の相加わるを用ゐるのみ:たとえば午が戌上に加わりて発用すれば、午は九・戌は五、合わせて是れ十四。発用の神がもし死気囚気を得れば、数を把って半減して説く:たとえば酉が巳上に加わりて発用すれば、酉は六・巳は四、合して十と為し、折半すれば便ち是れ五。

星宮分野盤中考

星宮分野盤中考。分野者,謂一十二宮所屬分野也。子宮女虛危之宿屬齊分青州之類。如占行人,則神行年加臨何宮,即可知其人之所在。占仕則視祿馬加臨何宮,即可知其官之何方也。各省府州縣詳載圖考。

いわゆる分野とは、十二宮が各々一片の地面を分管すること。たとえば子宮は女・虚・危の三宿に値い、古の分野上は斉地・青州に属し、其余の各宮はこれに依りて類推す。外出の行人を占うは、すなわちあの人の行年の神の何れの宮に加臨するかを看て、便ち人の何の地方に在るかを知り;官を為るの去向を占うは、すなわち禄神駅馬の何れの宮に加臨するかを看て、便ち官の何の方に在るかを知る。各省・府・州・県の何れの宮に分属するかは、詳しく本書の図考の裏に載す。

神将占時各類推

神將占時各類推。十二神將,各有所司。占婚姻視財官龍后,占孕產視胎養二血生氣后合,占考試視朱雀幕貴魁罡驛馬,占仕宦視官貴祿馬龍常,占求財經商視財龍二耗奇儀,占出行之人視二馬遊戲,占趨謁視貴人,占疾病視虎鬼病符墓絕生死二氣天地二醫,占公訟視官鬼朱勾,占盜賊視鬼脫勾元,如不入課傳,仍可執式中之類神而尋討其義也。

十二天将は各々其の職司あり、何事を占うかに就いて何の神を看るかす。婚姻を占うは、財爻・官鬼・青龍・天后を看;懐孕生産を占うは、胎神・養神・血支血忌・生気・天后・六合を看;試験を占うは、朱雀・幕貴・河魁天罡・駅馬を看;官を為るを占うは、官星・貴人・禄神・駅馬・青龍・太常を看;財を求め商いするを占うは、財爻・青龍・大耗小耗・三奇・六儀を看;外出の人を占うは、天馬駅馬と游神とを看;拝訪求見を占うは、貴人を看;疾病を占うは、白虎・官鬼・病符・墓神絶神・生気死気・天医地医を看;官司を占うは、官鬼・朱雀・勾陳を看;盗賊を占うは、官鬼・脱気・勾陳・元武を看る。これらの神がもし四課三伝に進入せざるも、照らして仍ほ盤式の裏に於て相応の類神を找出し、それの身上より義理を推尋すべし。

課同占異因年命

課同占異因年命。論課之法,須將占人年命細參。而吉凶乃準。命者本命,如本命寅,須看地盤寅位上神通與天盤上神生克何如。如得吉神吉將則吉,凶神凶將則否。行者行年,行年之法,從地盤起,男一歲起丙寅順行,女一歲起壬申逆行。如行年在子,須觀地盤子上之神,與天盤上神生克何如。廣陵陳公獻為盛順白周相國占訟於丁未日未時辰將,三傳亥辰辰,三奇發用,中末干支為月將青龍,本屬吉課,乃盛得脫罪,而相國不免。以盛命寅上乘亥為貴德長生,周命丑上乘戌為日墓,行年申上乘巳為三刑也。即以此推,其思過半矣。

同じ一箇の課にして占出するは両様の結果、分別は就くに求占人の本命行年の上に在り。課を論ずるは必ず本命・行年を細々に参じ入るるを須ちとして、吉凶は乃ち准たり。「命」は本命を指し、すなわち出生のあの年の地支:たとえば本命が寅に在れば、すなわち地盤の寅位上頭に天盤の落つる所の神と本命とは是れ生か是れ克かを看て、吉神吉将を得れば便ち吉、凶神凶将を得れば便ち不吉。「年」は行年を指し、地盤上より起す:男子は一歳に丙寅より起りて順行し、女子は一歳に壬申より起りて逆行す;たとえば行年が子に在れば、地盤の子位上頭の天盤の神とそれとの生克を看る。広陵の陳公献先生は曾て盛順白と周相国との両人に替りて同じ一樁の官司を占いたり:あの日は丁未日未時、辰将を用ゐて起課し、三伝亥・辰・辰、三奇を以て発用と為し、中伝末伝は日干日支の上に落ち、また月将青龍、もともとは吉課。結果は盛順白は罪を脱し、周相国は却って免れ得ず。縁故は全く両人の年命に在り:盛の本命は寅に在り、寅上に亥を乗せ、亥は丁の日徳たると同時に、また木の長生、また貴気を帯ぶ;周の本命は丑に在り、丑上に戌を乗せ、戌はまさに丁日の墓神、彼の行年は申に在り、申上に巳を乗せ、巳と申とはまた三刑を成す。この法子に照らして推せば、一課両断の道理もまた明白に大半なり。

貴人臨命格。晝夜貴人臨占人本命上,凡事皆吉。乙巳日夜占,本命在丑,上乘申貴是也。如不臨本命,要貴人與命上神生合則吉。如六甲日晝夜占,命上乘申丑未作貴人,為生我之神。六戊日晝占,命上乘子,丑作貴人,為六合,或命上乘巳,酉與丑作三合也。如值刑沖破害則凶,如六辛日晝占,命上申,為午貴所克,六己日晝占命上卯與子貴相刑是也。

「貴人臨命格」:昼貴あるいは夜貴が正しく求占人の本命上に落つれば、凡事みな吉。たとえば乙巳日は夜に占いに来て、求占人の本命は丑に在り、丑上に申を乗せ、申はまさに乙日の夜貴。貴人がもし本命上に落ちざれば、すなわち貴人と本命上神と相生相合するを要して乃ち吉。たとえば六つの甲日は昼夜に占いに来て、本命上に申を乗せ、而して丑・未は甲の貴人、申金は丑未の土を生ず、是れ我を生ずるの神;六つの戊日は昼に占いに来て、本命上に子を乗せ、而して丑は戊の昼貴、子と丑とは正しく六合、あるいは本命上に巳を乗せ、巳は酉・丑と三合す。もし刑・沖・破・害に碰上すれば便ち凶:たとえば六つの辛日は昼に占いに来て、本命上に申を乗せ、而して午は辛の昼貴、午火は申金を克し;六つの己日は昼に占いに来て、本命上に卯を乗せ、而して子は己の昼貴、子と卯とは正しく相刑す。

行年解禍格。占得凶課,天將又乘蛇虎凶將,俱不為救,得行年上神救之,即可化凶為吉。如癸未日三傳戌未辰,皆來克干晝占又乘蛇虎凶將,俱不為救,如占人行年在巳,上乘寅為六合,遙克三傳之鬼,即為救神,或行年在申,上乘巳為貴人,又為日德,亦可為救也。

「行年解禍格」:凶課を占い得て、天将はまた螣蛇・白虎のこれらの凶将を乗ず、課中に救神を找出し得ず;この時にもし求占人の行年上の神が能く来たりて相救せば、また凶を化して吉と為す。たとえば癸未日に占い、三伝戌・未・辰は全て土、斉しく来たりて日干の癸水を克し、昼に占いに来てまた螣蛇・白虎を乗ず、課裏に一処も能く救うなし。仮使求占人の行年が巳に在り、巳上に寅を乗せ、寅木は能く遥かに三伝の土鬼を克す、これは便ち救神;あるいは行年が申に在り、申上に巳を乗せ、巳は癸日の貴人たると同時に、また癸の日徳、また救を作し得。

十件詳参莫漏遺

十件詳參莫漏遺。十件者,初中末三傳,干支上神,行年本命、占時、月將、歲建也。內初終干支年命六處,尤為要緊,須要視何神生我,何神克我,還是生我者多克我者多,助其生者多,助其克者多。或生我者得地,或克我者得地,逐細參詳,而吉凶乃可知也。

いわゆる「十件」とは、初伝・中伝・末伝、日干上神・日支上神、行年・本命、及び占時・月将・太歳、一共に十様、一様を缺くも漏看すべからず。その中の初伝・末伝・日干上神・日支上神・行年・本命のこの六処は特に要緊。逐一に看清するを要す:何れの神が我を生ずるか、何れの神が我を克するか;我を生ずるは多きか我を克するは多きか;生を幇くるは多きか克を幇くるは多きか;我を生ずるあの箇が勢を得るの地を占むるか、それとも我を克するあの箇が勢を得るの地を占むるか。一件件を細々に参詳して、吉凶は始めて断じ出し得。

巻九・指南彙箋

婚姻第一

夫卜妻姻成不成,財居旬後總無情。女推夫婿憑何斷,鬼坐天中同此評。財為妻,官鬼為夫,旬後天中,俱謂空亡也。

男子が妻室を占い婚事の成る能否かを占うは、先ず財爻を看る:財がもし「旬後」に落てば、あれは総帰して情無く、成らず。女子が自己の夫婿を推るは何に憑りて断ずる?官鬼を看る:官鬼がもし「天中」に坐せば、断法は上面と一様。原注の説明:財爻は妻子を代表し、官鬼は丈夫を代表す;「旬後」と「天中」とはみな空亡の別名。財が空なれば則ち妻縁は空に落ち、鬼が空なれば則ち夫縁は空に落つ、縦え眼下は熱鬧なりとも、到頭一家を成さず。

傳將生合百年配,干支刑剋朝夕背,男女年命孰相加,欲其事遂兩法對。生,長生。合,六合。刑,三刑。害,六害。如甲申日,干上巳,為支之長生,支上亥為干之之長生。癸酉日干上辰,與支六合。支上子與干六合,則吉。丙寅伏吟,干上巳為支所刑,支上寅又刑其干神。丁丑日,干上午與支六害,支上子與干六害,則凶。此外,如交克、交沖、俱不例推。年者行年,命者本命。

三伝と天将とがもし相生相合を成せば、あれは便ち百年の良配;日干日支がもし相刑相克せば、あれは便ち朝夕の反目。さらに男女両方の行年本命が各々何の神上に加わるかを看て、両下相対に参看して、始めて事の遂うや遂わざるやを知る。原注:「生」は長生を指し、「合」は六合を指し、「刑」は三刑を指し、「害」は六害を指す。たとえば甲申日に占い、干上に巳を乗せ、巳はまさに日支の申金の長生;支上に亥を乗せ、亥はまさに日干の甲木の長生。またたとえば癸酉日に占い、干上に辰を乗せ、辰は日支の酉と相合し;支上に子を乗せ、子は癸の寄する所の丑と相合す:これらはみな吉。反対に、丙寅日が伏吟に遇えば、干上に巳を乗せ、巳は日支の寅に刑せられ;支上に寅を乗せ、寅はまた丙の寄する所の巳を刑す。丁丑日に占い、干上に午を乗せ、午は日支の丑と相害し;支上に子を乗せ、子は丁の寄する所の未と相害す:これらはみな凶。なほこのほか交互に相克し交互に相冲するの如きは、みなこの例に照らして推す。「年」は行年を指し、「命」は本命を指す。

推者,觀男女年命上神,生合刑剋何如,以論其吉凶也。如辛丑日占,干上亥,支上寅,寅與亥為六合,男女乙丑十七歲行年在午,上乘未為六合,女命丙寅十六歲行年在巳,上乘午為旺氣,而午未又為六合,則吉也。又如辛丑日占干上未,支上戌,戌與未為三刑,男命丙寅十九歲,行年在申,上乘巳為三刑,女命丁卯十八歲行年在卯,上乘子亦為三刑,而子水克巳火,則凶也。且男年旬空亦不能成事也。

いわゆる「推」とは、男女両方の本命行年上の神を看て、彼此は是れ生か是れ合か・是れ刑か是れ克か、此に據りて吉凶を断ず。たとえば辛丑日に占う:干上に亥を乗せ支上に寅を乗せ、寅と亥はまさに六合、課体は先ず已に吉。男方は乙丑年生・十七歳、行年は午に在り、午上に未を乗せ、午と未はまた六合;女方は丙寅年生・十六歳、行年は巳に在り、巳上に午を乗せ、午は巳に対してはまさに旺気、而して午と未もまた相合す。両辺ともに是れ合、故に吉と断ず。またたとえば同じ辛丑日に占う:干上に未を乗せ支上に戌を乗せ、戌と未は相刑す。男方は丙寅年生・十九歳、行年は申に在り、申上に巳を乗せ、巳と申は相刑し;女方は丁卯年生・十八歳、行年は卯に在り、卯上に子を乗せ、子と卯もまた相刑す;まして子水はまた巳火を克す、両辺の年命は交攻す。故に凶と断ず。之を加うるに男方の行年がもし旬空の裏に落てば、事もまた一様に辦成らず。

中不虛兮初末虛,水火脫騙兩相欺。遞生干兮傍人贊,末傳合處驗成期。遞生干神,主隔三隔四,必有人吹噓而成其事。末傳合處者,如末傳為亥,亥與寅合,主寅日成事也。

中伝は実にして初伝末伝ともに空に落つれば、あれはすなわち水と火との互相脱騙・両下の相欺――一頭は虚にして一頭は実、誰も誰を信じ得ず、この門の親事は多くは空談。もし三伝が一層々逓に日干を生ずれば、あれはすなわち旁人ありて中間に吹嘘撮合す。何時に辦成するかを知らんと欲せば、すなわち末伝の合する所のあの一箇の字を看る。原注:三伝が逓に日干を生ずれば、三層四層の関係を隔てるを主り、必ず人ありて其の中より吹嘘して事を辦成す。いわゆる「末伝合処」とは、たとえば末伝が亥なれば、亥は寅と相合す、あれはすなわち寅日に事を成すを主る。

財常日本必占姻(財乘太常或常加日本,來意占婚),水逢丁馬吉實新。河魁度亥風波動,牛女乘常晉合秦。常財日本,即常或乘長生,或乘日財,加臨干支也。六甲日干上亥為長生,夜占乘常。甲戌日,支上亥為長生,夜占乘常。庚午日干上卯為財夜占乘常。辛未日,支上寅為財,日占乘常是也。水逢丁馬,謂壬癸二干,六處見丁神驛馬也。如癸巳日干上亥,遁丁。壬與日支上巳遁丁。內癸巳日亥,又為驛馬,其妻財之動尤速。成神巳申亥寅三輪,天喜春戌順四季。二課入課,占婚姻必成,牛女乘常,丑中有牛宿,子中有女宿,子丑相加,上乘太常加臨支上者,占婚姻必成。如乙丑己丑日,支上子,夜占。丙子日,支上丑夜占。壬子日支上丑日占,俱乘常是也。內壬子日,缺一支之陽神,成後必有他虞。

財爻が太常を乗じ、あるいは太常が「日本」の上に圧すれば、来たる人は必定に婚姻の為に占う(原注:財が太常を乗じ、あるいは太常が日本上に加われば、来意はすなわち婚を問う)。水日がもし丁神駅馬に逢えば、是れ吉事にして且つ新たに添ゆるの喜。河魁の戌が亥位を度過すれば、便ち風波を起さん;牛宿女宿の位が太常を乗ずれば、便ち秦晋の結好の象。原注:いわゆる「常財日本」とは、太常が或いは長生を乗じ或いは日財を乗じて日干日支上に加臨する――「日本」はすなわち日干の長生の神。たとえば六つの甲日、干上に亥を乗せて木の長生と為し、夜占は太常を乗じ;甲戌日、支上に亥を乗せて長生と為し、夜占は太常を乗じ;庚午日、干上に卯を乗せて庚金の財と為し、夜占は太常を乗じ;辛未日、支上に寅を乗せて辛金の財と為し、昼占は太常を乗ず。いわゆる「水逢丁馬」とは、壬・癸の両干が四課三伝年命の六処に丁神と駅馬とを見る:たとえば癸巳日、干上に亥を乗せて亥上に丁を遁じ;壬日は日支上に巳を乗せて巳上に丁を遁ず。其中の癸巳日の亥はまた正しく駅馬、ならば妻財の変動は特に快し。また、成神の取法は巳・申・亥・寅の四位を輪転し、天喜の取法は春に戌に在り、此の後に四季の位に順って走る;この両神がもし課に進めば、婚姻を占えば必ず成す。いわゆる「牛女乗常」とは、丑宮中に牛宿あり、子宮中に女宿あり、子と丑と相加わり、上頭にさらに太常を乗じて日支上に加臨すれば、婚姻を占えば必定に成就す。たとえば乙丑・己丑の両日は支上に子を乗せて夜占、丙子日は支上に丑を乗せて夜占、壬子日は支上に丑を乗せて昼占、みな是れ太常を乗ず。其中の壬子日は一箇の日支の陽神を缺き、陽不備に属し、婚は成せども、日后に必ず別に意外あり。

日辰逢引兩不良,后合干支丑行揚。龍傷支兮婦先損,后克干命夫早亡。引,前引後從之引。癸酉日干上午,初未末巳,是引人其日干也。主男有不良之行。丁亥日,支上辰,初巳末卯,是引從其支辰也。主女有不良之行。門即卯酉也,為陰私之門,后合乃淫亂之將,如后合乘卯酉入課,必有私合之事。乙未日,三傳卯亥未,夜占,亥乘合臨卯,未乘后臨亥是也。其它卦雖有后合不是。(一云,用起天后,傳見元武,主婦女逃亡)。

日干日支上にもし「引従」を見れば、男女両方に各々不良の行あるを主る;天后と六合とが卯酉のこの両扇の私門上に乗在れば、醜悪の形跡は便ち張揚し出づ。青龍が日支を傷れば、婦人は先ず受損し;天后が日干と本命とを克すれば、丈夫は早亡す。原注:いわゆる「引」とは、前引後従の引。たとえば癸酉日に占い、干上に午を乗せ、初伝の未は午の前に在り末伝の巳は午の後に在り、これは引従の日干上に落つる、男方に不良の行あるを主る;丁亥日に占い、支上に辰を乗せ、初伝の巳・末伝の卯、これは引従の日支上に落つる、女方に不良の行あるを主る。いわゆる「門」とは、卯と酉、是れ陰私出入の門;天后と六合はもと淫乱を主る将。もし天后・六合が卯・酉上に乗在して課に進めば、必定に私相苟合の事あり。たとえば乙未日に占い、三伝卯・亥・未、夜に占いに来て、亥上に六合を乗せて卯に臨み、未上に天后を乗せて亥に臨む、まさにこの象;別の課は后・合を見ると雖も、却ってこの格に合せず。(又一説:発用が天后より起り、而して伝中に元武を見れば、婦女の逃亡を主る。)

干為夫,支為婦,龍為夫,后為婦,支忌大傷,干忌后克。六丁日晝占,子為天后加干。戊辰日夜占,寅為青龍加支是也。(一雲凡占婚姻,如天后乘神與日生合必成。如后克子,主男不願。干克后,主女不願。如課傳吉,主先阻後成也。)

日干は丈夫を代表し、日支は妻子を代表す;天将の裏に、青龍もまた丈夫を代表し、天后もまた妻子を代表す。故に日支は最も青龍の来たりて傷るを忌み、日干は最も天后の来たりて克するを忌む。たとえば六つの丁日は昼に占いに来て、子上に天后を乗せて日干上に加わり、子水は丁火を克し;戊辰日は夜に占いに来て、寅上に青龍を乗せて日支上に加わり、寅木は辰土を克す:前の一様は夫の婦を傷るるを主り、後の一様は婦の先ず損ずるを主る。(又一説:凡そ婚姻を占うは、天后の乗ずる所の神がもし日干と相生相合せば、婚は必ず成し;もし天后が来たりて日干を克すれば、男方の願わざるを主り;もし日干が反って往きて天后を克すれば、女方の願わざるを主る。倘し課伝の本身が吉なれば、あれは先ず阻を受けて後に能く成るを主る。)(底本は「支忌龍傷」を「支忌大傷」と譌り、「后克干」を「后克子」と譌る。)

印綬公姑安可犯?子孫嗣息忌刑臨。女貌妍醜尋後次,男才修短看龍陰。印綬子孫皆不宜為女之年命上神所刑剋也。六壬日以申為印綬,寅卯為子孫,如女之年命上見巳午,是刑剋父母也。或見辰申,是刑害其子孫也。俱不吉。後閃,天后陰神。龍陰,青龍陰神,十二神形貌,龍身長玉立,眉眼分明。陰風雅宜人,兼工音律。後窈窕閒雅。貴人莊重不佻。合神清骨秀。常豐滿端好。蛇頭尖面赤,性急身輕。勾身精形丑。空面冷單寒。虎額闊軀肥,或身帶疾病。元身微丑黑,或行有姦淫。其大略如此而已。

印綬は公婆を代表す、何ぞ冒犯すべからんや?子孫は後嗣を代表し、最も刑の臨む所を忌む。女方の相貌の美醜を知らんと欲せば、すなわち天后の陰神を找出し;男方の才具の高下を知らんと欲せば、便ち青龍の陰神を看る。原注:印綬と子孫とは、みな女方の年命上の神に刑克せらるるに宜しからず。たとえば六つの壬日、申を以て印綬と為し寅卯を以て子孫と為す;女方の年命上にもし巳・午を見れば、巳は申を刑し午は申を克す、あれは便ち公婆を刑克す;もし辰・申を見れば、辰は卯を害し申は寅を沖す、あれは便ち子孫を刑害す:みな不吉。いわゆる「后陰」とは、天后の陰神;「龍陰」とは、青龍の陰神(底本は「后陰」を「后閃」と譌る)。十二天将は各々一種の相貌を主る:青龍は身材の颀長にして挺秀し眉目の分明を主り;太陰は風雅宜人にして兼ねて音律に通ずるを主り;天后は窈窕閑雅を主り;貴人は荘重にして軽佻ならざるを主り;六合は神清骨秀を主り;太常は豊満端正を主り;螣蛇は頭尖面赤・性急身軽を主り;勾陳は身粗形醜を主り;天空は面色冷淡・形容単寒を主り;白虎は額濶身肥・あるいは身上に病を帯ぶるを主り;元武は身形微小・面色醜黒、あるいは行為に奸淫あるを主る。大略是の如くのみ。

如庚辰日,干上午,晝占,子為天后,陰神戌乘元,其女必身微丑黑,或有奸盜等行。丙子日干上丑,晝占,戌為天后,陰神午乘虎,必貌醜凶惡。或有疾病在身。朗才修短,亦如是推。又一法,欲知女之吉凶,須看女之年命上神。如乘貴常等神,及日德支德等,正。如乘元陰等神及桃花奸門等邪。(桃花卯子酉午三輪,奸門申亥寅巳三輪。)

たとえば庚辰日に占い、干上に午を乗せ、昼に占いに来て、子上に天后を乗せ、天后の陰神は戌にして戌上に元武を乗ず――ならばこの女子は必定に身形微小・面色醜黒、あるいは奸盗の一類の行徑あり。またたとえば丙子日に占い、干上に丑を乗せ、昼に占いに来て、戌上に天后を乗せ、天后の陰神は午にして午上に白虎を乗ず――ならば必定に相貌の丑陋凶悪、あるいは身上に疾病を帯ぶ。男方の才具の高低もまた、この様に照らして青龍の陰神上より推す(底本は「男才」を「朗才」と譌る)。別に一法あり:女方の好歹を知らんと欲せば、すなわち女方の年命上の神を看る――もし貴人・太常のこれらの神、及び日徳・支徳の一類を乗ずれば、あれは正派の人;もし元武・太陰のこれらの神、及び桃花・奸門の一類を乗ずれば、あれは邪なり。(桃花の取法は卯・子・酉・午の四位を輪転し、奸門の取法は申・亥・寅・巳の四位を輪転す。)

傳財生鬼必貪淫,財克生爻悍侮情。財乘暗鬼官訟起,財克陽生夫命傾。傳南生鬼,辛未日干上午,三傳卯亥未為財生其干鬼是也。傳鬼為財,如丙申日三傳子申辰為鬼,初末空陷,獨存中傳申金之財。財自凶惡中出,其女必性情悍潑也。暗鬼者,遁干之鬼也。壬申日支上巳,為日之妻財,巳遁己鬼,主成後有訟。財克生爻,謂財乘惡將,克干上之生爻也。如庚午日干上丑,末傳寅為妻財,夜占乘虎克其陽神,必被妻而傷其命,或不孝於其父母。

三伝の財爻が反って往きて官鬼を生ずれば、この女子は必ず貪淫なるを主る;財爻が往きて我を生ずるの爻を克すれば、彼女の性情の強悍無礼を主る。財爻上に暗鬼を帯ぶれば、婚成の後に必ず官司を起さん;財爻が日干上の陽生の神を克すれば、丈夫の性命の傾危を主る。原注:いわゆる「伝財生鬼」とは、たとえば辛未日に占い、干上に午を乗せ、三伝卯・亥・未は木局に合成して辛金の財、この財は却って往きて日干上の午火を生ず――午火はまさに辛の官鬼(底本は「伝財」を「伝南」と譌る)。いわゆる伝鬼の中に財を生出するは、たとえば丙申日に占い、三伝子・申・辰、子・辰は丙火の官鬼、初伝末伝はみな空亡に陥り、ただ中伝の申金一箇のみ是れ財:財は凶悪の裏より掙出せし、あの女子は必定に性情の悍潑。いわゆる「暗鬼」とは、遁干の化する所の鬼:たとえば壬申日に占い、支上に巳を乗せ、巳火は壬水の妻財、けれども巳上に己を遁得し、己土はまさに壬水の鬼――婚成の後に官司を打つを主る。いわゆる「財克生爻」とは、財爻が悪将を乗せて往きて日干上の我を生ずるあの神を克する:たとえば庚午日に占い、干上に丑を乗せ、末伝の寅木は庚金の妻財、夜に占いに来て、寅上に白虎を乗せて往きて干上の陽神を克す――必定に妻子に因りて自身の性命を傷り、あるいは父母に対して不孝。

傳將見妻復入空,中年絃斷無續嫗。空於其妻又見妻,妻雖有傷後再娶。辛亥日三傳丑寅卯,寅卯為干之妻財,皆屬旬空,主斷絃無續。乙卯日三傳丑戌未,初中空陷,末傳不空,故初傳後再娶也。

三伝と天将上に妻財を見るも、この財はまた空亡に落進せば、中年に偶を喪い續娶の成らざるを主る――琴絃すでに断え、再接び上ぐべからず。もし一箇の妻財が空に落ちたる後にまた別に一箇の妻財を見れば、あれは妻は傷損あると雖も日后にまた能く娶るを主る。原注:辛亥日に占い、三伝丑・寅・卯、寅卯木は辛金の妻財、両箇ともに旬空に落つ、故に断絃に續無きを主る。乙卯日に占い、三伝丑・戌・未、初伝中伝はみな空に陥り、末伝は却って空ならず、故に先妻去りて後に能く再娶するを主る。

陽課不足女爭夫。陰課不備男競女。合中犯煞有齟齬,三六相呼朱陳許。陽課不足謂干支之陽神不德也,二陰一陽,故主女爭夫。陰課不足,謂干支之陰課不備也,二陽一陰,故主男競女。詳見畢法補談。合中犯煞,謂三合課,干支上一字與將神刑沖害者,名合中犯煞。主事阻隔而難成。如癸卯日三傳未卯亥,干上酉為沖,壬申日三傳未亥卯,支上子為刑。壬子日三傳未亥卯,支上辰為害是也。三六相呼,謂三合課,干支上有一字與將神六合者是也。謀事必成。如乙酉日三傳申子辰,支上丑與子六合是也。又三合課,如二陰神又作六合,亦吉。如戊辰日,三傳子辰申,干陰丑與支陰子六合是也。如二陰神作刑害沖剋則不吉。如壬寅日,三傳未亥卯,干陰未與支陰戌為三刑是也。

陽課に缺あれば、両箇の女子が一箇の丈夫を争うを主り;陰課が不備なれば、両箇の男子が一箇の女子を争うを主る。合の裏にもし煞を犯せば、中間に必ず齟齬を生ず;三合と六合とが彼此呼応せば、あれは便ち朱陳の聯姻・両姓の許親の象。原注:いわゆる陽課の不足とは、日干日支の陽神に缺ある(底本は「不備」を「不徳」と譌る)、両陰一陽を成す、故に女の夫を争うを主る;陰課の不足とは、日干日支の陰課の不備、両陽一陰を成す、故に男の女を競うを主る、詳しくは前の《畢法補談》に見ゆ。いわゆる「合中犯煞」とは、三合課の裏に日干日支上に一箇の字ありて局中の神と相刑相冲相害する、事の阻を受けて成り難きを主る:たとえば癸卯日に占い、三伝未・卯・亥、干上に酉を乗せ、酉は卯と相冲し;壬申日に占い、三伝未・亥・卯、支上に子を乗せ、子は卯と相刑し;壬子日に占い、三伝未・亥・卯、支上に辰を乗せ、辰は卯と相害す。いわゆる「三六相呼」とは、三合課の裏に日干日支上に一箇の字ありて局中の神と六合を成す、事を謀れば必ず成す:たとえば乙酉日に占い、三伝申・子・辰、支上に丑を乗せ、丑は子と相合す。また三合課の裏にもし両箇の陰神もまた六合を成せば、同じく吉:たとえば戊辰日に占い、三伝子・辰・申、干上の陰神丑と支上の陰神子と相合す。もし両箇の陰神の成すは刑・害・沖・克なれば、あれは不吉:たとえば壬寅日に占い、三伝未・亥・卯、干上の陰神未と支上の陰神戌と相刑す。

四課無遙婚姻必舛,專無克定多淫。蕪淫解離心腹禍,孤辰寡宿怨愁深。四課無遙,取昴星上下神為用,故婚姻必舛。八專無克,取干支上神順逆三神為用。故行多淫。蕪淫課,上神互克其干支。如甲子日,干上戌,支上申,是也。解離課,干支互克其上神。如甲子日,干上午支上辰是也。孤辰春巳順四孟。寡宿春丑順四季。再值旬空,為空孤空寡更凶。如丙子日,三傳申辰子,夏占,申為孤神,辰為寡宿,又初中空陷是也。此課俱在返本煞中。

四課に克無くまた遥克無ければ、好し昴星を取りて発用と為す、こういう婚姻は必定に乖舛;八専課は克の取るべき無ければ、便ち行為の多淫を主る。蕪淫課と解離課とは、みな心腹の間に生出するの禍患;孤辰寡宿が課に入れば、怨恨愁苦は便ち深し。原注:四課に遥克無く、酉宮の上下の神を取りて発用と為す、是れ昴星を為す、故に婚姻は必ず舛。八専は克無く、日干日支の上神を取りて順数逆数の三位に発用と為す、故に行為は多淫。いわゆる「蕪淫課」とは、両箇の上神が交叉して日干日支を克する:たとえば甲子日に占い、干上に戌を乗せ支上に申を乗ず。いわゆる「解離課」とは、日干日支が反って交叉して両箇の上神を克する:たとえば甲子日に占い、干上に午を乗せ支上に辰を乗ず。孤辰の取法は春に巳に在り、此の後に四孟の位に順って走り;寡宿の取法は春に丑に在り、此の後に四季の位に順って走る。この両箇がもしさらに旬空に落てば、「空孤空寡」と呼ばれ、さらに凶。たとえば丙子日に占い、三伝申・辰・子、夏に占いに来て:申は孤神、辰は寡宿、初伝中伝はまた空亡に陥る。この几様の課はみな「返本煞」の一類の裏に帰す。(訣句は底本に六字を作す、当に一「八」の字を脱すか。)

孕産第二

懷胎吉凶古今難,全憑落處地盤看。生旺比和實可知,刑害克絕凶立驗。胎者。五行之胎神是也。如胎神生氣子爻等神發用,及見年命上,主有孕。而胎神加臨之地,尤宜細玩。如與地盤生旺比和則吉,刑害克絕則凶。如六戊日,子為胎神,子加申,是胎臨長生也。子加亥,是臨旺地也。子加巳,是臨絕地也。子加四季,是受剋制之地。

懐胎の吉凶を占うは、古今みな難事と算す、全く胎神の地盤の何れの位上に落つるかを看るに憑る。もし地盤の神と相生し当旺し比和せば、あれは実実在在の好;もし相刑・相害・相克し逢絶せば、凶応は立刻に便ち験す。原注:いわゆる「胎」とは、五行の胎神。もし胎神・生気・子孫爻のこの一路の神が発用し、あるいは本命行年上に出現せば、すなわち已に孕あるを主る。而して胎神の加臨する所のあの一位は、特に細々に体会するを要す:地盤の神と相生し当旺し比和せば便ち吉、相刑相害相克逢絶すれば便ち凶。たとえば六つの戊日、子は胎神:子が申上に加われば、是れ胎の長生に臨む;子が亥上に加われば、是れ胎の帝旺に臨む;子が巳上に加われば、是れ胎の絶地に臨む;子が辰・戌・丑・未のこの四季位上に加われば、便ち克制を受くるの処に落進せり。

剛干陽比知為男,柔日陰比定為女。不比陰陽兩處巡,獨陽為男獨陰女。陰陽兩回事處巡者,謂干神二陰一陽,以一陽為主。如丙寅日,陽神導顧及神酉,是二陰一陽也,主男。干神二陰一陰,如丙寅日,陽神子,陰神未,是二陽一陰也,主女。

剛日にして陽神が日と相比すれば、便ち男を生ずるを知り;柔日にして陰神が日と相比すれば、便ち女を生ずると断定す。もし陰陽が并せて相比せざれば、すなわち両処に於て来回に察看す:ただ一箇の陽あるは男、ただ一箇の陰あるは女。原注:いわゆる「陰陽両処巡」とは、日干の上下の神が二陰一陽を説くを、すなわちあの独一箇の陽を以て主と為す。たとえば丙寅日に占い、陽神は一位・陰神は酉、二陰一陽を成し、男を生ずるを主る。反対にもし二陽一陰なれば、たとえば丙寅日に陽神は子・陰神は未、二陽一陰を成し、女を生ずるを主る。(底本の此の段は譌奪あり:「陽神某、陰神酉」の一句は字を奪い、「二陽一陰」を「二陰一陰」と譌る、今は照録して補せず。)

純陽之課多生女,課傳陰極復生男,昴星陰陽觀俯仰,不備何能十月全。純陽者,六陽課也,陽極陰生,故主女。陰極者反是。昴星課,剛日生女,所仰而生之義。柔日反是。不備果,主不能足月,又陰不備,主生男,陽不備,主生女。

満盤の純陽の課は、多半に女を生じ;課伝の陰の極処に到るは、反って男を生ず。昴星課はそれの仰視格なるか俯視格なるかを分つを要す。不備の課に至りては、何ぞ能く足足と十月を懐満せんや?原注:いわゆる純陽とは、すなわち六陽課;陽は極処に到れば則ち陰生ず、故に女を生ずるを主り、陰の極処に到るは正しく相反す。昴星課の裏に、剛日は女を生ずるを主り、「仰」を取りて生ずるの意思;柔日は則ち相反す。不備の課は能く月を足さざるを主る(底本は「課」を「果」と譌る);其中の陰不備は男を生ずるを主り、陽不備は女を生ずるを主る――何を缺くか反って何を出す。

貴傳俱逆生頗難,貴傳俱順生最易。與加卯位足朝天,卯加戌上手指地。卯手戌足,戌加卯上主順生,如丙申日三傳戌巳子,戌加卯發用是也。卯加戌主逆生,如辛丑日三傳卯申丑,卯加戌發用是也。

貴人と三伝とがともに逆行するは、生産は頗る難し;貴人と三伝とがともに順行するは、生産は最も容易し。戌が卯位上に加われば、是れ脚が先ず天に朝す――順いて出ず;卯が戌上に加われば、是れ手が先ず地を指す――倒れて出ず。原注:卯は手を代表し、戌は脚を代表す。戌が卯上に加われば、順産を主る:たとえば丙申日に占い、三伝戌・巳・子、戌は卯上に加わりて発用す。卯が戌上に加われば、逆産を主る:たとえば辛丑日に占い、三伝卯・申・丑、卯は戌上に加わりて発用す。(底本は「戌加卯位」を「与加卯位」と譌る。)

支途中損母干損兒,兩處無傷母子笑。又審盤中后合神,剋制死生細參照。支為女,干為兒,支受傷則損母,干受傷則損兒。支干俱傷,母子俱亡。又六合為兒,天后為女,後受下克主母凶,合受下克主子凶。如乘月之死氣更的。如六月六甲日夜占,午為天后加亥,六月死氣在亥是月之死氣克天后也。主母凶。正月六辛日晝占,酉為六合加午,午為正月死氣,是月之死氣克六合也,主子凶,餘例推。

日支が傷を受ければ便ち母親を損し、日干が傷を受ければ便ち胎儿を損す;両処ともに傷を受けざれば、母子ともに平安にして歡笑す。なお盘中の天后と六合のこの両位を審看するを要し、それらの克を受け制を受け・生に逢い死に逢うは、みな細々に参照するを得。原注:日支は産婦を代表し、日干は胎儿を代表す;日支が傷を受ければ便ち母を損し、日干が傷を受ければ便ち児を損し、干支ともに傷を受ければ母子倶に亡ぶ。また六合は胎儿を代表し、天后は産婦を代表す:天后が下面の地盤の神に克せらるれば、母の凶を主り;六合が下面に克せらるれば、子の凶を主る。もしあのそれを克する神がまた当月の死気を乗ずれば、特に応験す。たとえば六月の裏の六つの甲日の夜占、午上に天后を乗せて亥上に加わり、六月の死気は正しく亥に在り、これはすなわち月死気の天后を克する、母の凶を主る。またたとえば正月の裏の六つの辛日の昼占、酉上に六合を乗せて午上に加わり、午は正月の死気、これはすなわち月死気の六合を克する、子の凶を主る。其余はこれに照らし類推せよ。

干加支上子戀母,支臨干位兒生速。羅網纏身殃禍來,兩儀夾傳產門塞。干加支上,謂干加支而相生者。如丙寅日支上巳,受寅木之生是也,主子戀母。支臨干位,謂支加干而克干者。如庚午日,干上午,克其日干是也,主兒生速。又支加干上,即不克干亦速,蓋支為母,俯首已見其子也。干前一位為天羅,支前一位為地網,干支上乘羅網,主難產。如值空亡,或年命上有神沖破者,名破羅破網,可免。

日干が日支上に加われば、是れ孩子の母親に恋着して出で去らんと肯んぜず;日支が日干の位上に臨めば、是れ孩子の生るること快し。羅網が己身を纏住すれば、災殃は便ち来る;日干日支が三伝を夾住すれば、産門は便ち堵塞せり。原注:いわゆる「干加支上」とは、日干の寄する所の神が日支上に加わりて両下相生する。たとえば丙寅日に占い、日支上に巳を乗せ、巳火は日支の寅木の生を受く、孩子の母に恋するを主る。いわゆる「支臨干位」とは、日支が日干上に加わりて来たりて日干を克する:たとえば庚午日に占い、干上に午を乗せ、午火は日干の庚金を克す、孩子の生るること快きを主る。其の実日支が日干上に加わるは、たとい日干を克せざるもまた快を主る、日支は是れ母、母親は已に頭を低れて自己の孩子を見たればなり。日干の前一位は天羅、日支の前一位は地網;日干日支上に羅網を乗ずれば、難産を主る。もしあの羅網が空亡の裏に落ち、あるいは本命行年上に神ありて来たりてそれを沖破すれば、「破羅破網」と呼ばれ、以て免るべし。

兩儀即干支也,兩儀夾傳,謂連茹課中干支上神夾定三傳者,如庚子日三傳戌酉申,干上未,支上亥是也,占主氣塞於中,母子不保,如母之年命透出干支之外,可免。(謂在子丑寅卯辰巳午未七宮也。)

いわゆる「両儀」とは、すなわち日干と日支。両儀が伝を夾むとは、連茹課の裏に日干上神と日支上神とが三伝を当中に夾むを指す。たとえば庚子日に占い、三伝戌・酉・申、干上に未を乗せ支上に亥を乗せ、未と亥はちょうど三伝を夾住す。占えば気機の中間に堵塞して出で来らざるを主り、母子ともに保全し難し。もし産婦の本命行年が日干日支の範囲の外に透出せば、以て免るべし。(原注:すなわち行年が子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未のこれらの宮に落つる、夾まるるの内に在らず。)

胎作生財母子安,胎乘死鬼墮胎必。胎臨本日當日生,胎受克絕多不吉。胎神作日財乘月內生氣,主母子清吉。如庚辛日,卯為胎財,四月占,壬癸日午為胎財七月占,戊己日子為胎財正月占是也。土神歌曰:戊己當絕在亥懷,明知子上有胞胎。是土干之胎與火干同也。胎神作日鬼乘月內死氣,主孕產不育。如甲乙日酉為胎鬼四月占,丙子日子為胎鬼七月占是也。如胎鬼作生氣,所生之子必不良。

胎神がもし兼ねて生気と財爻とを作せば、母子ともに安し;胎神がもし死気と官鬼とを乗ずれば、必定に堕胎す。胎神が本日の上に臨めば、当日に便ち生ず;胎神が克を受け絶に逢えば、多半に不吉。原注:胎神が兼ねて日干の財爻を作し、また当月の生気を乗ずれば、母子の清吉を主る。たとえば庚・辛日は卯を以て胎財と為して四月に占い、壬・癸日は午を以て胎財と為して七月に占い、戊・己日は子を以て胎財と為して正月に占う。土神歌に曰く:「戊己は当に絶べし亥に懐り、明らかに知る子上に胞胎有ることを。」見るべし土干の胎神は火干と相同ずるを。反対に、胎神が兼ねて日干の官鬼を作し、また当月の死気を乗ずれば、孕産の成活し得ざるを主る。たとえば甲・乙日は酉を以て胎鬼と為して四月に占い、丙・丁日は子を以て胎鬼と為して七月に占う。この胎鬼がもしまた兼ねて生気を作せば、ならば生み下したる孩子は必定に成材せず。

胎臨本日者,六壬日午加亥,六庚日卯加申,胎神雖居克絕之鄉,乃是、胎臨本日,上產主當日生,占孕則有損。胎受克絕者,六癸日午加亥,六辛日卯加申,乃胎神臨受克,占孕點頭俱不吉。又如甲乙日酉加寅,丙丁戊己日子加巳,臨絕而不受克,可以無忌。

いわゆる「胎臨本日」とは、六つの壬日は午が亥上に加わり、六つの庚日は卯が申上に加わる:胎神は克絶の郷に落つると雖も、それは正しく本日の上に圧す、生産を占えば当日に便ち生ずるを主る;もし是れ懐孕を占うなれば、あれはすなわち損あるを主る。いわゆる「胎受克絶」とは、六つの癸日は午が亥上に加わり、六つの辛日は卯が申上に加わる:胎神はすでに絶地に臨みまた克を受く、懐孕を占い生産を占うもみな不吉。甲・乙日の酉が寅上に加わる、丙・丁・戊・己日の子が巳上に加わるに至りては、あれは絶に臨みて而して克を受けず、便ち以て顧忌するを必とせず。(底本は「占孕占産」を「占孕点頭」と譌る。)

胎藏腹中婦懷孕,胎受血克產已定,胎加長生子生艱,胎逢元鬼私娠論。腹謂丑也,如甲乙日丑加酉,丙丁戊己日丑加子,庚辛日丑加卯,壬癸日丑加午,腹加胎神之上,主有孕,如丑作空亡,占產則速生,占孕則有損。忌支血忌血支也,如忌支乘養神克胎,占產則速生,占孕則有損。以二煞為破胎神也。如空亡無忌。胎加長生,主難產。如戊己日子加申之長生是也。胎乘元鬼,如六乙日,酉為胎鬼晝占乘元是也。

胎神が「腹」の下に蔵するは、是れ婦人の孕を懐けり;胎神が血支血忌に克せらるれば、産期は已に定めり;胎神が長生上に加われば、孩子の生るること艱難;胎神が元武の鬼に逢上すれば、あれは便ち私孕と作して論ず。原注:「腹」は丑を指す。たとえば甲・乙日は丑が酉上に加わり、丙・丁・戊・己日は丑が子上に加わり、庚・辛日は丑が卯上に加わり、壬・癸日は丑が午上に加わる――腹が胎神の上に圧す、已に孕あるを主る。もしこの丑が空亡に落てば、生産を占えば快生を主り、懐孕を占えば則ち損あるを主る。いわゆる「血」とは、血忌と血支の両箇の煞を指す;もしそれらが養神を乗せて来たりて胎神を克せば、生産を占えば快生を主り、懐孕を占えば則ち損あるを主る、この両箇の煞は正しく胎を破るの神なるが故;もし空亡に落てば、便ち顧忌するを必とせず。胎神が長生上に加われば、難産を主る:たとえば戊・己日は子が申のこの長生位上に加わる。胎神が元武の鬼を乗ずれば、たとえば六つの乙日、酉は乙木の胎鬼、昼に占いに来て酉上に元武を乗ずれば、便ち私孕と作して断ず。

一乳二子理甚約,年命課傳須審確。重逢建將是雙胎,男女陰陽再思索。重逢建將,謂月建日建重迭作胎神也。如二月辛卯日占卯為胎神,五月壬午占午為胎神,八月乙酉日占,十一月丙子戊子日占是也。只此五日,餘無例。又歲建日建重迭作胎神亦可用。男婦再思索之語見後文。

一胎に両箇の孩子を生み下すは、道理は極めて精微、本命行年と四課三伝とをみな審めて確切ならざるべからず。もし月建と日建とが重畳して胎神を作せば、あれはすなわち双胎;両箇の孩子の是れ男か是れ女かに至りては、なお陰陽に照らして再び下へ思量す。原注:いわゆる「重逢建将」とは、月建と日建とが重畳してともに胎神を作す。たとえば二月の辛卯日に占い、卯はまさに胎神;五月の壬午日に占い、午はまさに胎神;八月の乙酉日に占い;十一月の丙子・戊子日に占う。ただこの五日、別に他例なし。なほこのほか太歳と日建とが重畳して胎神を作するも、一様に用い得。男女を如何せん再び思量するに至りては、下の一条に見ゆ。

建陰為女建陽男,卦象陰陽仔細參。更有一法何處玩?干支胎位兩重探。此言陰陽者,謂卦象之陰陽也,非干支之陰陽也。建陰謂酉午,離中女而兌少女也。建陽謂子卯,坎中男而辰長男也。然干上乘神,亦宜細玩,如乘戌亥干宮所屬,乘丑寅艮宮所屬,則男,乘辰巳巽未申坤則生婦。須將胎神與干上乘神兩兩相較,而所生者皆為男、皆為女、為一男一女,可以知矣。

建の陰たるは女を生じ、建の陽たるは男を生ず、卦象の陰陽に按じて仔細に参詳するを要す。なほこのほか一法ありて何処よりか之を看る?日干と日支の胎位の両頭より探る。原注:此処に説く陰陽とは、後天八卦の卦象の陰陽、干支の陰陽にあらず。いわゆる「建陰」とは、酉と午とを指す:午は離に属し中女と為し、酉は兌に属し少女と為す。いわゆる「建陽」とは、子と卯とを指す:子は坎に属し中男と為し、卯は震に属し長男と為す(底本は「震」を「辰」と譌る)。ただ日干上の乗ずる神もまた細看するを要す:戌・亥を乗ずるは乾宮に属し、丑・寅を乗ずるは艮宮に属し、みな男を主り;辰・巳を乗ずるは巽宮に属し、未・申を乗ずるは坤宮に属し、みな女を主る。胎神と日干上神とを両相比対して、是れ両箇ともに男か・両箇ともに女か・それとも一男一女か、便ちみな知るべし。

如二月辛卯日伏吟,發用卯為胎神辰宮所屬為長男,干上戌,干宮所屬為男,主兩男也。五月壬午日返吟發用午為胎神為中女,干上巳巽宮所屬為長女,主兩女也。十一月戊子日伏吟,支上子作胎神,坎宮所屬,得中男,干勁沖天巳巽宮所屬為長女,主一男一女也。干支胎位,謂干得支之胎神,支得干之胎神也。惟乙丑日干上子支上酉,癸未日干上子支上午,甲申日干上卯支上酉,庚寅日干上酉支上卯,辛丑日干上子支上卯五課。其男女亦準前法而推。

たとえば二月の辛卯日が伏吟に遇えば、発用の卯はまさに胎神、卯は震宮に属し長男と為す;干上に戌を乗せ、戌は乾宮に属しまた男:あれはすなわち両箇ともに男を主る。五月の壬午日が返吟に遇えば、発用の午はまさに胎神、午は離宮に属し中女と為す;干上に巳を乗せ、巳は巽宮に属し長女と為す:あれはすなわち両箇ともに女を主る。十一月の戊子日が伏吟に遇えば、日支上の子は胎神を作し、子は坎宮に属し中男と為す;干上に巳を乗せ、巳は巽宮に属し長女と為す:あれはすなわち一男一女を主る。いわゆる「干支胎位」とは、日干が日支の胎神を得着し日支が日干の胎神を得着す。この様の課はただ五箇あり:乙丑日は干上に子を乗せ支上に酉を乗せ、癸未日は干上に子を乗せ支上に午を乗せ、甲申日は干上に卯を乗せ支上に酉を乗せ、庚寅日は干上に酉を乗せ支上に卯を乗せ、辛丑日は干上に子を乗せ支上に卯を乗ず。生ずる所の男女もまた、前の法子に照らして推す。(底本は「干上巳」の三字に譌あり。)

欲識產期何法善,勝光所臨最為便,又有沖胎一法看,此中日月分明見。勝光午也,如勝光入於課傳,即觀其地盤所得便知為何日生也。沖胎者,如子為胎神,主午日生也。

産期を知らんと欲するは、何れの弁法が最も好きか?「勝光」の臨む所の位置を看るが最も便當;なおまた「沖胎」を看るの一法あり、日子月份は便ち分明に見るべし。原注:勝光はすなわち午。もし午が四課三伝に進めば、すなわちそれの地盤の何れの位上に落つるかを看て、便ち何れの日に生ずるかを知る。いわゆる沖胎とは、あの胎神を沖開するの字を取る:たとえば子が胎神なれば、子は午と相冲す、便ち午日に生ずるを主る。

生養之下究產期,生氣天喜亦可推,年命沖剋胎神者,生兒不育令人悲。生者長生,生氣見前章,天喜見婚姻門。蓋天喜者,乃四季之養神也,以上諸神,俱以見於課傳為的,年命謂母子年命上神,如沖剋其胎神,必是小產。

長生・養神のこの両位の底下より産期を推究す;生気と天喜もまた拿て以て推るべし。もし本命行年上の神が胎神を沖克せば、あの生み下したる孩子は養い活かさず、人をして傷悲せしむ。原注:「生」は長生を指す;生気は前の一章に見ゆ;天喜は婚姻の一門に見ゆ――天喜は其の実は四季の養神。以上のこの几箇の神は、みな四課三伝の裏に出現して乃ち准と算すべし。「年命」は母親と胎儿の本命行年上神を指す;それらがもし胎神を沖克せば、必定に小産す。

天獄無沖母多憂,死氣月厭亦同求,浴盆有水生方易,產煞臨年子可收。天獄無沖,謂日墓乘死囚氣發用,又值斗罡繫日本者。如乙酉日三傳未子巳,未為日墓,春占為死囚氣,又斗罡繫亥,不能扶其日干,故難產。如母之年命上有神沖破其墓者可解。月厭乘死氣加母之年命上主難產。如三月申加母年命上,九月占寅加母年命上是也。如作生氣,則速生。又蛇夾月厭,加母之年命上亦同。如六壬日午加巳晝占乘蛇五月占,又為月厭是也。浴盆有水則易生,無水則難生。產煞寅巳申亥三輪,如臨年命將產,乘後陰立應,乘勾虎難產。

「天獄」に沖すべき処無ければ、母親は憂多し;死気と月厭もまた、この道理に照らして求む。「浴盆」の裏に水ありて始めて生み易し;産煞が行年上に臨到れば、孩子は便ち収め下すべし。原注:いわゆる「天獄無沖」とは、本日の墓神が死囚の気を乗せて発用し、また天罡の辰に碰上して「日本」を圧住す。たとえば乙酉日に占い、三伝未・子・巳、未は乙木の墓、春に占いてまた死囚の気に値い;同時に天罡は亥を圧住し、而して亥はもと乙木の長生、日干を扶え起す能わず、故に難産。もし産婦の本命行年上に神ありて能くあの墓を沖破せば、以て解すべし。月厭が死気を乗せて産婦の行年上に加われば、難産を主る:たとえば三月の裏に申が産婦の年命上に加わり、九月の裏に寅が産婦の年命上に加わる。この神がもし兼ねて生気を作せば、反って快生を主る。また螣蛇が月厭を夾みて産婦の年命上に加われば、情形もまた一様:たとえば六つの壬日、午は巳上に加わり、昼に占いに来て午上に螣蛇を乗ず、もし五月に在れば、午はまた正しく月厭。いわゆる「浴盆」とは、すなわち沐浴の位:盆裏に水ありて始めて生み易く、水無ければ便ち生み難し。産煞の取法は寅・巳・申・亥の四位を輪転す;産煞がもし行年上に臨到れば、すなわち快生なり:この時に天后・太陰を乗ずるは立刻に便ち応じ、勾陳・白虎を乗ずるはすなわち難産。

元胎順逆詳宜忌,合局陰陽男女推,魁度天門多阻礙,罡臨鬼戶吉無疑。生元胎母子清吉,病元胎母子多病。如得潤下、從革二課,主生女,和曲直炎上二課,主生男。戌為河魁,亥為天門,戌加亥發用,名魁度天門。如丙子日,三傳戌酉申,是也。辰天罡,寅為鬼戶,辰加寅發用,名罡塞鬼戶,如六甲日三傳辰午申是也。

元胎課の順行逆行は、それの宜と忌とを詳辨するを要し;三合局の属陰属陽は、此に據りて男を推し女を推す。河魁が天門を度過すれば、阻碍多し;天罡が鬼戸を圧住すれば、吉にして疑うべきなし。原注:順行の生胎は、母子の清吉を主り;逆行の病胎は、母子の多病を主る。もし潤下水局・従革金局のこの両課を得れば、女を生ずるを主り;曲直木局・炎上火局のこの両課を得れば、男を生ずるを主る。戌は河魁、亥は天門、戌が亥上に加わりて発用すれば、魁度天門と呼ぶ:たとえば丙子日に占い、三伝戌・酉・申。辰は天罡、寅は鬼戸、辰が寅上に加わりて発用すれば、罡塞鬼戸と呼ぶ:たとえば六つの甲日、三伝辰・午・申。

考試第三

科名一課若何占,朱雀文章仔細研。若逢生歲登高選,如遇三凶黜落看。朱雀主文章,凡占科目,專視此將,如生太歲,或生幕官,或生日干,見課傳年命上,其文必貼試官之意。如六乙日,干上寅,晝將乘朱,於巳午年占,為朱生太歲。六甲日夜貴逆行,朱乘巳生幕官。六辛日夜貴逆行順行,朱乘辰生日干。如朱乘午,生太歲日干,尤吉不可方。以朱乘午為真朱雀也。惟六己日於四季年占,用夜貴逆布有之,餘無例。如俱不如式,或乘太歲、月建、月將等神亦吉。不然,與太歲日干相合帶德祿臨生旺之地,亦可用。三凶者,一克太歲,二克幕迷惘,三榜將出乘丁馬也,如課體吉,亦不必過拘。

科名功名のこの課を占うは当に如何に看るべき?主なる文章の「朱雀」を仔細に研究するを要す。朱雀がもし往きて太歳を生ぜば、便ち能く高第に登る;もし三様の凶象に遇着せば、便ち落榜に照らして看るを得。原注:朱雀は文章を主管するの天将、凡そ科挙功名を占うは、専らこの一将を看る。それが往きて太歳を生じ「幕官」(すなわち簾幕貴人)を生じあるいは日干を生じ、また四課三伝あるいは本命行年上に出現せば、作る所の文章は必定に主考官の心意に合す。たとえば六つの乙日、日干上に寅を乗せ、昼に占いて寅上に朱雀を乗せ、また巳年・午年に占いに来れば、これはすなわち朱雀の太歳を生ず。六つの甲日は夜貴逆行して、朱雀は巳を乗じ、巳火は丑未土の幕貴を生ず。六つの辛日は朱雀は辰を乗じ、辰土は辛金の日干を生ず(底本の此処「夜貴逆行順行」の六字は衍誤あり)。もし朱雀が午を乗じ、また往きて太歳と日干とを生ぜば、あれは吉にして比すべき無し――午は朱雀の本家、午を乗じて始めて真の朱雀と算す。この格はただ六つの己日が辰戌丑未の年・夜貴を用ゐて逆布する時にのみあり、別処に例子なし。もしみな上面のこれらの式様に合せざれば、朱雀が太歳・月建・月将の一類の神を乗ずるもまた吉と算し;さらに然らざれば、それが太歳・日干と相合し、日徳日禄を帯びて長生帝旺の地に落つるも、一様に用い得。いわゆる三凶:一は朱雀が太歳を克し、二は幕貴を克し、三は発榜将に出でんとするの時に朱雀が丁神駅馬を乗ずる。もし整个の課体がもとは吉なれば、この三条もまた拘りて太死すべからず。(底本は「二克幕貴」を「二克幕迷惘」と譌り、「尤吉不可方」の下は疑うに脱字あるか、今は照録して補せず。)

上下遞生格合闈,干支生合詞源沛,墓神覆日文理差,羅網纏身書旨晦。上下遞生,干支生合,俱見婚姻門。墓神覆日,如甲乙日干勁沖天未,丙丁日干上戌是也。

四課の上下が輾転して相生すれば、この格局は科場に合す;日干日支が彼此生合すれば、文思は便ち泉水の如く充沛す。墓神が日干の頭上に圧すれば、文理は便ち通順を説く能わず;羅網が己身を纏住すれば、写し出す文章の旨意もまた昏晦不明。原注:いわゆる「上下逓生」と「干支生合」とは、みな已に婚姻の一門に見ゆ。いわゆる「墓神覆日」とは、日干の墓神が日干の上に圧す:たとえば甲・乙木日は日干上に未を乗せ(木墓は未に在り)、丙・丁火日は日干上に戌を乗ず(火墓は戌に在り)。(底本は「干上未」を「干勁冲天未」と譌る。)

簾幕貴逢黃榜策,魁罡將遇青雲客。從魁梧生扶魁可掄,斗鬼臨干名必得。簾幕貴者,日占用夜貴,夜占用晝貴是也。如得此神加臨日干年命之上,必中。如六甲日夜占丑加干,六庚日晝占未加干是也。如遇空克墓,則不吉。如六甲日用未,六庚日用丑則為墓,甲寅日用丑,庚寅日和未則為空。六丙日用亥,六辛日用午則為克。內空亡猶忌,主試官置卷不閱。

「簾幕貴人」に遇上すれば、黄榜上に便ち汝の対策あり;天罡河魁に碰着せば、将来は必ず青雲の客。従魁が河魁を生扶すれば、以て入選すべし;斗宿鬼宿が日干に臨到れば、功名は必定に手に到る。原注:いわゆる簾幕貴人とは、昼に占いて反って夜貴を用ゐ、夜に占いて反って昼貴を用ゐる。この位の貴人が日干あるいは本命行年の上に加臨せば、必ず中る。たとえば六つの甲日は夜占に丑が日干に加わり、六つの庚日は昼占に未が日干に加わる。もしこの貴人が空亡に遇上し克せられ墓に入れば、便ち不吉:六つの甲日は未を用ゐ六つの庚日は丑を用ゐるは、是れ入墓;甲寅日は丑を用ゐ庚寅日は未を用ゐるは、是れ落空;六つの丙日は亥を用ゐ六つの辛日は午を用ゐるは、是れ受克。この几様の裏頭に特に空亡を忌諱す、主考官は巻子を把って一辺に擱き看ざらん。(底本は「庚寅日用未」を「庚寅日和未」と譌る。)

罡謂斗罡,魁謂河魁,天罡為領袖之神,河魁乃文明之宿,如甲辰甲戌旬中,辰戌加臨日干處命者必中。從魁酉也,北斗第一星抵於戌,第二星抵於酉,故戌為河魁,酉為從魁也。如此神加臨日干,作生合吉將,亦必中。丑中有斗宿,未中有鬼宿,丑未相加合而成魁。如加日干年命上,必中。如六丁六己日返吟,干上丑,六癸日返吟,干上未是也。又甲戊庚日返吟,丑土作日夜貴人,但不見於課傳,如占人年命得之,亦必中。

いわゆる「罡」とは、天罡の辰を指し;「魁」とは、河魁の戌を指す。天罡は衆神の領袖、河魁は文明を主るの星宿;甲辰・甲戌の両旬の中に、辰・戌が日干あるいは本命行年上に加臨するは、必ず中る。「従魁」は酉:北斗の第一星は戌を指向し、第二星は酉を指向す、故に戌を河魁と呼び酉を従魁と呼ぶ。従魁が日干に加臨し、日干と相生相合を作し、また吉将を乗ずれば、一様に必ず中る。丑宮の裏は斗宿を含み、未宮の裏は鬼宿を含み、丑未の両位は相加わり、合わせて正しく一箇の「魁」を湊成す;この両位が日干あるいは本命行年上に加われば、必ず中る。たとえば六つの丁日・六つの己日が返吟に遇えば、日干上に丑を乗せ;六つの癸日が返吟に遇えば、日干上に未を乗ず。なほこのほか甲・戊・庚の三干の日が返吟に遇えば、丑土は正しく昼夜貴人を作し、たとい四課三伝の裏に出現せざるも、ただ占者の本命行年上にそれを得着せば、一様に必ず中る。(底本は「年命」を「処命」と譌る。)

太陽入課功名顯,劫煞臨辰科目逢。萬里風雲看龍奮,一生泉石有蛇封。太陽即月將,如此神加臨日干年命上,必中。以六陽將為的。劫煞占試者得之亦必中。龍奮者,初蛇末龍也。蛇封者,初龍末蛇也。

太陽が四課に進めば、功名は顕達し;劫煞が日支に臨到れば、科挙に分あり。万里の風雲・一飛沖天を看んと欲せば、あれは「龍奮」;一生はただ泉石に情を寄せ林下に老ゆるに合す、あれは「蛇封」。原注:太陽はすなわち当月の月将。この位の神が日干あるいは本命行年の上に加臨せば、必ず中る、而して且つ子・寅・辰・午・申・戌の六つの陽将を以て最も准と為す。劫煞はもと凶煞、考試を占う人は反ってそれを得着して必ず中る。いわゆる「龍奮」とは、初伝に螣蛇を乗せ末伝に青龍を乗ず――蛇より龍に化す、自然に騰達す。いわゆる「蛇封」とは、初伝に青龍を乗せ末伝に螣蛇を乗ず――龍より退いて蛇を成す、好し泉石の間に終老せん。

德入天門中必崇,格逢四閉雲路窮。旬首臨干多士首,貴人生日吉人逢。日德加亥發用德入天門上,以六壬日伏吟最的。此外有日德加亥發用者亦是。如丙辰日反吟,丁亥日伏吟是也。四閉格謂用神遙克貴人也。如乙亥晝占,三傳未卯亥干上子,乃貴人為用神所克是也。旬首即儀神,加臨日干年命上必中。如又作幕貴更吉。如乙丑己巳日夜占用子,乙酉己丑日晝占用申,辛丑日夜占用午,辛酉日晝占用寅是也。餘無例。

日徳が天門に進めば、中式の後に地位は必定に崇高;課格がもし「四閉」に碰上せば、青雲の路は便ち行き通らず。旬首が日干上に臨めば、多半是れ士子の裏の頭名;貴人が来たりて日干を生ぜば、便ち是れ自己を提携するの吉人に遇着せり。原注:日徳が亥上に加わりて発用すれば、「徳入天門」と呼ぶ、六つの壬日の伏吟課を以て最も准と為す――壬の日徳は正しく亥、伏吟の時は亥は自ら亥に加わる。なほこのほか凡そ日徳が亥上に加わりて発用するはみな算す、たとえば丙辰日の返吟・丁亥日の伏吟。いわゆる「四閉格」とは、発用の神が遥遥として貴人を克住す。たとえば乙亥日に昼占、三伝未・卯・亥、日干上に子を乗せ、子水はまさに乙日の昼貴、反って発用の未土に克せらる。「旬首」はすなわち六儀の神、日干あるいは本命行年上に加臨せば必ず中る;もしそれが同時にまた簾幕貴人を作せば、あれはさらに吉。たとえば乙丑日・己巳日は夜占に子を用ゐ、乙酉日・己丑日は昼占に申を用ゐ、辛丑日は夜占に午を用ゐ、辛酉日は昼占に寅を用ゐる、ただこの几箇の例子、別処になし。

貴人生日,如六乙日干上子,晝占。六庚日干上未。主有恩主薦舉。如貴人又作太歲更吉。其餘入干,遇有貴人生其年命上神亦可用。又貴人作長生,生其年命上神亦吉。

いわゆる「貴人生日」とは、たとえば六つの乙日は昼に占いに来て、日干上に子を乗せ、子水は乙木を生じ;またたとえば六つの庚日は日干上に未を乗せ、未土は庚金を生ず。この一格を得着せば、恩主ありて提拔挙薦するを主る。この位の貴人がもし同時にまた太歳を作せば、あれはさらに吉。なほこのほか貴人は日干上に加わらずと雖も、ただそれが往きて占者の本命行年上の神を生ぜば、一様に用い得;貴人の本身が正しく長生の位に坐して、また往きて本命行年上神を生ずるも、同じく是れ吉。

引從喜得三般吉,驛馬忻逢六路來。朱幕作官准必獲,歲後卯酉驥呈材。三般,即三傳引從果。如庚辰日干上丑,初傳寅為引,末傳子為從是也。又有引從其年命上神者亦可用。六路驛馬,年月日時年命六處之馬也,如壬子年戊申月庚辰日申時巳將占,三傳巳寅亥,寅為歲月日時四路驛馬。又占人年命上更得申子辰等神為六路驛馬。下傳郭御青為張公亮占會試,馬至五重。因無幕貴,斷為十名以外之魁。為蔣畹仙占,幕貴作生氣覆日,為本房所極賞,以馬少中而不高。俱驗。即以此推,其思過半矣。

前に引あり後に従ありて、三般俱に吉を得るを喜ぶ;駅馬が六路より一斉に趕来る、最も是れ欣ぶべし。朱雀と簾幕貴人とが官星を作せば、準定に手に到る;太歳の後の卯酉門戸上に、良馬は便ち材具を呈出す。原注:いわゆる「三般」とは、すなわち三伝の引従課。たとえば庚辰日に占い、日干上に丑を乗せ、初伝の寅は丑の前に在りて是れ「引」、末伝の子は丑の後に在りて是れ「従」。また引従するは本命行年上神なるもあり、同じく用い得。いわゆる「六路駅馬」とは、太歳・月建・日建・占時及び本命・行年のこの六処の馬が一処に湊る。たとえば壬子年・戊申月・庚辰日・申時・巳将にて占いに来て、三伝巳・寅・亥、その中の寅は同時に歳馬・月馬・日馬・時馬の四路の駅馬;占者の本命行年上にもしさらに申・子・辰のこれらの字を得着せば、便ち六路駅馬を湊足す。前輩の郭御青は曾て張公亮に為に会試を占い、馬は五重に湊り、ただ課中に簾幕貴人無きに因り、彼を十名以外の頭一名と断じ、果たして応験し;また蔣畹仙に為に占い、簾幕貴人は兼ねて生気を作して日干上に圧す、故に極めて本房考官の賞識を得、而して駅馬の少なきに因り、中りは中れども名次は高からず、もまた一様に応験せり。この路子に照らして推せば、道理は便ち一大半を懂る。(底本は「三伝引従課」を「引従果」と譌る。)

朱德作官星,名文德格。如丁巳日三傳亥申巳,亥為官德,夜占乘朱是也。卯酉為門,如天后乘太歲臨門戶,加干支發用,必中。如未年乙卯日,三傳未亥卯,夜占朱乘天后臨卯發用,午年壬子日三傳午卯子,晝占午乘天后臨酉發用是也。

朱雀と日徳とが一同に官星を作すを、これを「文徳格」と呼ぶ。たとえば丁巳日に占い、三伝亥・申・巳、亥は丁の官鬼たると同時にまた丁の日徳、夜に占いて亥上に朱雀を乗ず、まさにこの格。卯と酉は天地の門戸;天后が太歳を乗せて門戸の上に臨み、また日干日支上に加わりて発用すれば、必ず中る。たとえば未年乙卯日に占い、三伝未・亥・卯、夜占は太歳の未上に朱雀を乗せて而して天后は卯上に臨みて発用す;またたとえば午年壬子日に占い、三伝午・卯・子、昼に占いて太歳の午上に天后を乗せて酉上に臨みて発用す、みな是れこの格。

格見天心吉異常。兩貴夾拱姓名香。雨露潤澤中何慮?根斷源消棄置防。歲月日時俱見三傳之中或在四課之上者為天心課。如辛巳年戊戌月己卯日戌時卯將占,三傳巳戌卯,巳為太歲,戌為月建正時,卯為日辰,全在三傳之中。甲子年壬申月乙巳日酉時巳將占,一課子乙,二課申子,三課丑巳,四課酉丑,歲月日時全在四課之中是也。

課格にもし「天心」を見れば、吉にして尋常に異なり;両位の貴人が干神を夾拱住せば、姓名は自然に芬芳。もし「雨露潤沢」を得れば、中ると中らざるとまた憂慮を用いんや?「根断源消」に碰上せば、便ち巻子の擱置棄取せらるるを防ぐを得。原注:太歳・月建・日建・占時の四者がみな三伝の中に出現し、あるいはみな四課の上に在るを、これを天心課と呼ぶ。たとえば辛巳年・戊戌月・己卯日・戌時・卯将にて占いに来て、三伝是れ巳・戌・卯:巳は太歳、戌は月建たると同時にまた正時、卯は日辰、四者は全く三伝の裏。またたとえば甲子年・壬申月・乙巳日・酉時・巳将にて占いに来て、第一課は子が乙に加わり、第二課は申が子に加わり、第三課は丑が巳に加わり、第四課は酉が丑に加わる、歳月日時の四者は全く四課の中。

兩貴夾拱,謂初末傳乘晝夜貴人,拱其干神,或初末干支乘日夜貴人拱占人之年命是也。如壬子日干上辰,初傳巳,末傳卯,為兩貴夾拱干神。六癸日三傳卯戌巳,占人年命在酉,乃初末兩貴拱年命。丁巳日干上亥,支上酉,占人年命在午,乃干支兩貴拱年命也。(此格惟丁癸日有,丙壬日無也。)雨露潤澤,謂四上生其四下也。如甲午日,一課亥甲,二課申亥,三課卯午,四課子卯是也。根斷源消,謂四下生其四上也。如庚子日,一課亥庚,二課寅亥,三課卯子,四課午卯是也。

いわゆる「両貴夾拱」とは、初伝と末伝とが分かちて昼貴・夜貴を乗せ、日干上神を当中に夾む;あるいは初末伝・日干日支上に昼夜の二貴を乗せ、占者の本命行年を当中に夾む。たとえば壬子日に占い、日干上に辰を乗せ、初伝巳・末伝卯、巳と卯はまさに壬日の昼夜二貴、辰を中間に夾む。またたとえば六つの癸日に占い、三伝卯・戌・巳、占者の行年は酉に在り、初末の両貴は行年を夾住す。さらにたとえば丁巳日に占い、日干上に亥を乗せ日支上に酉を乗せ、占者の行年は午に在り、是れ干支の両貴の行年を夾拱す。(原注:この格はただ丁日・癸日のみ有り、丙日・壬日は無し。)いわゆる「雨露潤沢」とは、四課の上神がみなそれの下面の神を生ず:たとえば甲午日に占い、第一課は亥が甲に加わり第二課は申が亥に加わり第三課は卯が午に加わり第四課は子が卯に加わる、処処に上が下を生ず。いわゆる「根断源消」とは、四課の下神が反って往きてそれの上面の神を生ず――根は抽干せられ源は耗尽せらる:たとえば庚子日に占い、第一課は亥が庚に加わり第二課は寅が亥に加わり第三課は卯が子に加わり第四課は午が卯に加わる。

昴星兩課逢蛇虎,伏吟六癸遇皇恩。文場得意貴登絳,試卷遺珠魁度門。昴星陰陽二課,如傳見魁罡,將乘龍虎者必中。以從魁上下神發用故也。六癸日伏吟,得皇恩天喜天馬等最利科目。如正七月未為皇恩,春占戌為天喜,夏占丑為天喜,冬占未為天喜,三九月戌為天馬是也。絳者,謂亥也。甲戊庚三干,丑未二貴加地盤亥上,名貴登天門,但不見於課傳,如占人年命值之最吉。又有貴人加亥發用者,如丁亥日伏吟晝占。癸亥日返吟晝占是也。河魁度亥見孕產門。

昴星課の陰陽両式がもし螣蛇白虎に碰上し、六つの癸日の伏吟がもし皇恩に碰上せば、文場上に便ち意を得るべし――あれは貴人の絳宮に登りし;反対に河魁が天門を度過すれば、巻子は便ち遺落の明珠を成す。原注:昴星課は陰日・陽日の両式に分かち、三伝の裏にもし河魁の戌・天罡の辰を見、天将がまた青龍白虎を乗ずれば、必ず中る、昴星課はもと就きて従魁の酉の上下神を取りて発用と為すればなり。六つの癸日の伏吟課は、皇恩・天喜・天馬のこれらの神を得着して、最も科名に利あり:正月・七月は未を以て皇恩と為し;春に占いては戌を以て天喜と為し、夏に占いては丑を以て天喜と為し、冬に占いては未を以て天喜と為し;三月・九月は戌を以て天馬と為す。「絳」は亥宮を指す。甲・戊・庚の三干は、丑未の両位の貴人が地盤の亥上に加わるを、「貴登天門」と呼ぶ;たといそれが四課三伝に出現せざるも、ただ占者の本命行年が碰上すれば最も吉。また貴人が亥に加わりて発用するあり、たとえば丁亥日の伏吟の昼占・癸亥日の返吟の昼占。河魁度天門に至りては、孕産の一門に見ゆ。

蛇翼象弓空最忌,猿參屬矢要如意。星為日馬午宮詳,三合頭沖亦可擬。翼為火蛇,巳宮之宿,參為水猿,申宮之宿,星為月馬,午宮之宿,三合頭沖謂驛馬也。如申子辰馬在寅之類。

翼宿は火蛇に属し、象を取りて弓と為し、最もそれの空に落つるを忌む;参宿は水猿に属し、象を取りて箭と為し、総じてそれの称心如意なるを要す。星宿は日馬、午宮を細看せよ;三合局の頭一字の沖する所の位もまた、拿て以て比擬すべし。原注:翼宿は是れ火蛇、巳宮に属するの星宿;参宿は是れ水猿、申宮に属するの星宿;星宿は是れ月馬、午宮に属するの星宿。いわゆる「三合頭沖」とは、すなわち駅馬――三合局の第一箇の字の沖するあの一位を取る:たとえば申子辰局の頭一字は申、申は寅を沖す、馬は便ち寅に在り、其余はこれに照らし類推せよ。

沖為中垛孟角花,午乃正鵠季落地。箭數發用課中祥,旺相休囚須咸記。占武試之法,以巳為弓,以申為矢,如甲加午為箭中紅心。四仲為中垛,四孟為角花,四墓為落地。箭數課中詳者,謂以發用之神,言其箭中之數,一課為一矢,二課為二矢也。仍以旺休定之,不可執一。

四仲の位は靶心外の中垛、四孟の位は靶角の花辺、午は始めて正当の中の紅心、四季墓位は便ち箭の地に落つる。中りし箭は几たるか、発用の神より詳推す;この神の当令するや否や・是れ旺相かそれとも休囚かもまた、みな一併に記住するを要す。原注:武科考試を占うの法子は、巳を以て弓と為し、申を以て箭と為す:申が午上に加われば、すなわち箭の紅心に中る。子午卯酉の四仲は中垛、寅申巳亥の四孟は角花、辰戌丑未の四墓は落地。いわゆる「箭数課中詳」とは、発用の神を拿て以て中箭の数目を定む:発用が第一課に在ればすなわち一箭と算し、第二課に在ればすなわち両箭と算す。照らして仍ほ当令の旺相休囚に按じて加減し、一条に死執すべからず。(底本は「申加午」を「甲加午」と譌る。)

仕宦第四

欲識前程有與無,日辰休旺定榮枯,用神有氣干先貴,爵祿崢嶸仕帝都。旺謂旺相,休謂休囚,如甲乙日春占,得木火神為旺相,得金水神為休囚。如發用與干支神得旺相氣則吉,得休囚氣則凶。有氣即旺相氣,干先貴者謂干神居貴人之前也。干居貴前,主事速。如甲午日,干上卯,晝占丑貴加子順行,干神加卯,寅在貴前二位是也。干丑貴後,主事遲。如庚午日,干上酉,夜占未貴加午逆行,干神酉加申在貴後二位也。此謂前後以貴人須逆行而論,與常占子以丑為前,以亥為後者不同。

前程に着落あるか否かを知らんと欲せば、すなわち日干日支の是れ休囚か是れ旺相かを看る、栄枯は此に由りて定まる;発用の神に気あり日干がまた貴人の前頭に走れば、あれは便ち爵禄峥嶸・帝都に出仕するの命。原注:「旺」は旺相を指し、「休」は休囚を指す。たとえば甲・乙日は春に占いて、木神火神を得ればすなわち旺相、金神水神を得ればすなわち休囚。発用の神と日干日支上神とが旺相の気を得れば便ち吉、休囚の気を得れば便ち凶。いわゆる「有気」とは、すなわち旺相の気。いわゆる「干先貴」とは、日干の寄する所の神が貴人の前面に走る;貴人の前に走れば、事の来ること快きを主る。たとえば甲午日に占い、日干上に卯を乗せ、昼に占いて丑貴は子上に加わりて順行し、日干の寄宮の寅は貴人の前の両位に在り。反対に日干が貴人の後に落てば、事の来ること慢きを主る:たとえば庚午日に占い、日干上に酉を乗せ、夜に占いて未貴は午上に加わりて逆行し、日干の寄宮の申は貴人の後の両位に在り。此処に説く前後とは、貴人の順逆の方向に随いて論ず、平常の課を占うに丑を以て子の前と為し亥を以て子の後と為すの算法と同じからず。(底本は「干居貴後」を「干丑貴後」と譌る。)

文階須看青龍將,武職還宜視太常。旺相相生多轉職,克賊空亡大不祥。占文官視青龍,占武將視太常。如逢旺相之氣,生合日干,年命上神則吉。上克下為克,下克上為賊,如六庚日晝占,得救乘龍加申,是上克下也。六甲日晝占申乘龍加巳,是下賊上也。上克下為外爭,其凶淺。下賊上為內爭,其害深。

文職の階級を占うは青龍のこの一将を看るを要し、武職を占うは則ち太常を看るべし。二将が旺相の気を得てまた相生し来れば、多くは職務を升転するを主る;もし克下・下賊上あるいは空亡に落つるに遇上せば、あれは大いに不吉利。原注:文官を占うは青龍を看、武将を占うは太常を看る。この二将がもし旺相の気に逢い、また日干と本命行年上神とを生合せば、便ち吉。上神の下神を克するを「克」と呼び、下神の上神を克するを「賊」と呼ぶ:たとえば六つの庚日の昼占、午火が青龍を乗せて申上に加われば、是れ上が下を克す;六つの甲日の昼占、申金が青龍を乗せて巳上に加われば、是れ下が上を賊す。上が下を克するを「外争」と呼び、凶はなお浅し;下が上を賊するを「内争」と呼び、害は便ち深し。(底本は「午乗龍加申」を「得救乗龍加申」と譌る。)

財官祿馬視前程,最喜加臨生旺地。如逢墓絕與空亡,應知筮仕最為忌。財官祿馬為筮仕第一關頭。要臨生合旺相之鄉為吉。如俱空亡墓絕則凶。如甲子日干上巳一課,甲干以申酉為官,申加巳是官得長生六合也。以寅為祿馬,寅加亥,是祿馬得長生也。以辰戌丑未為財,皆居四季之上,是財不受傷也。豈非吉占?如辛未日,干上巳一課,辛干以卯寅為財,寅加未,卯加申,是財爻墓絕也。以巳午為官,巳加戌,午加亥,是官星墓絕也。以酉為祿,酉為寅,是祿居絕地也。以巳為馬,巳加與,是馬入墓鄉也。如值空亡更凶。餘例推。

官を為るの前程を看るは、財爻・官星・禄神・駅馬のこの四位を察するを要し、最もそれらの長生帝旺の地方に落つるを喜ぶ;一旦入墓・逢絶あるいは空亡に落つるに碰上せば、あれは仕途を問う時の最も忌諱する所。原注:財官禄馬は仕宦を占うの頭一道の関口、相生・比合・旺相の郷に落ちて乃ち吉なるを須し、もしみな空亡墓絶に落進せば便ち凶。たとえば甲子日に占い、日干上に巳を乗せて第一課を成す:甲は申・酉を以て官星と為し、申は巳上に加わり、申の長生は正しく巳に在り、巳申はまた六合、これは官星の長生を得また合を得;甲は寅を以て禄と為し寅はまた馬、寅は亥上に加わり、寅の長生は亥に在り、これは禄馬の長生を得;甲は辰戌丑未を以て財と為し、四土はみな各々四季の本位に居り、財爻は傷を受けず――これ豈に吉占ならざらんや?反対に辛未日に占い、日干上に巳を乗せて第一課を成す:辛は卯・寅を以て財と為し、寅は未上に加わり(木は未に墓す)卯は申上に加わる(木は申に絶ゆ)、これは財爻の墓に入り絶に逢う;辛は巳・午を以て官と為し、巳は戌上に加わり午は亥上に加わる、これは官星の墓に入り絶に逢う;辛は酉を以て禄と為し、酉は寅上に加わり、禄は絶地に落つ;辛未日は巳を以て馬と為し、巳は丑上に加わり、馬は墓郷に入る。もしさらに空亡に逢えば就中凶、其余はこれに照らし類推せよ。(底本は「酉加寅」を「酉為寅」と譌り、「巳加丑」を「巳加与」と譌る。)

日官生命必升遷,官遇長生任久延。干受貴生恩主薦,貴為用克位難安。日官生命即日鬼發用生年命上神也。如庚辛日以巳午為官,占人年命上見四季之土神是也。官遇長生,謂長生之神作官星是也。如庚辛日干上巳為官,乃金之長生。戊己日干上寅為官,乃火土之長生也。又貴人作官長生,生其年命上神亦可用。干受貴生,與貴為用克二例,見考試門。

日干の官星が往きて本命行年を生ぜば、必定に升遷す;官星の本身がまた長生上に坐せば、任期は便ち長久。日干が貴人の生を受くるは、是れ恩主ありて挙薦す;貴人が反って発用の神に克せらるれば、あの官位は便ち坐して安穩ならず。原注:いわゆる「日官生命」とは、日干の官鬼が発用して往きて本命行年上神を生ず。たとえば庚・辛金日は巳・午火を以て官星と為し、占者の本命行年上に辰戌丑未の土神を見れば、火は土を生ず便ち是れ。いわゆる「官遇長生」とは、あの官星を作す神が恰好にまた日干の長生:たとえば庚・辛日は干上に巳を乗せ、巳は官星たると同時に、また金の長生;戊・己日は干上に寅を乗せ、寅は官星たると同時に、また火土の長生。なほこのほか貴人が兼ねて官星を作し兼ねて長生を作し、而して往きて本命行年上神を生ずるも、一様に用い得。「干受貴生」と「貴為用克」のこの両条の例に至りては、已に考試の一門に見ゆ。

六陽月將功名顯,前後引從卿相薦。傳神互克防彈章,課將遞生聲譽遍。六陽月將與前後引從,俱見考試門。傳神互克,一自上遞克。如丙辰日三傳寅未子,初克中,中克末,末克干。二,自下遞克,如丙子日三傳子未寅,末克中,中克初,初克干是也。傳將遞生,詳婚姻門。

月将が六つの陽位上に落てば、功名は便ち顕し;三伝に前に引あり後に従あれば、公卿宰相の薦挙を得るべし。三伝の神が彼此相克すれば、弾劾の奏章を防ぐを要し;四課の天将が輾転相生すれば、声譽は便ち四方に伝遍す。原注:六陽月将と前後引従の両条は、みな考試の一門に見ゆ。いわゆる「伝神互克」には両種あり:一は自ら上より下へ逓に克する、たとえば丙辰日に占い、三伝寅・未・子、初伝の寅木は中伝の未土を克し、中伝の未土は末伝の子水を克し、末伝の子水はまた丙火の日干を克す;二は自ら下より上へ逓に克する、たとえば丙子日に占い、三伝子・未・寅、末伝の寅木は中伝の未土を克し、中伝の未土は初伝の子水を克し、初伝の子水はまた日干を克す。三伝の天将の輾転相生するに至りては、詳しくは婚姻の一門に見ゆ。

三傳間退蛇倒拔,三傳引進龍飛天。鬼爻逢虎官催速,德祿登門名顯傳。間退者,謂退間傳。如顧祖等課是也。引進者,謂進間連茹,如登天升階等課是也。鬼爻逢虎,謂虎作日干之鬼,名催官使者。主赴任極速。如六甲日三傳辰午申,晝占,申作虎鬼,是也。凡占官得虎入傳,為有權威,帶煞尤美。所謂不刑則不發也。

三伝が位を隔てて後退するは、蛇の倒れて抜出せらるるが如し;三伝が位を隔てて前進するは、龍の天に騰上するが如し。官鬼爻上に白虎を乗ずれば、是れ催官使者、催すること極めて急;日徳日禄が門に登れば、名声は便ち伝揚し開ゆ。原注:いわゆる「間退」とは、位を隔てて後退するの三伝、たとえば顧祖の一類の課。いわゆる「引進」とは、位を隔てて前進するの連茹三伝、たとえば登天・升階の一類の課。いわゆる「鬼爻逢虎」とは、白虎が日干の官鬼を乗ずる、これを「催官使者」と呼び、赴任の極めて快きを主る:たとえば六つの甲日に占い、三伝辰・午・申、昼に占いて申金上に白虎を乗ず、申はまさに甲木の官鬼。凡そ官職を占いて白虎が三伝に入れば、是れ権威あるの象徴、さらに凶煞を帯びれば就中妙――いわゆる刑克を経ざれば便ち能く発跡せざるなり。

將逢內戰遞遷官,日祿臨支當替職。凶喪羅網課遭屯,富貴祿馬升遷疾。內戰,謂下克上也。如戊辰日三傳寅未子,寅加酉,未加寅,子加未。皆下賊上神是也。祿神臨支,謂日祿加支上。如庚午子日,支上申。辛亥日支上酉,是也。主權威不正。或遙授職祿而已。羅網課,主有丁艱之事。如值干之天羅發用,主丁父服。值支之地網發用,主丁母服。干支互乘祿馬,名富貴課。如丙寅日,干上申,為支馬,支上巳為干祿。此例止有六課。

天将が内戦に遇上すれば、官職は便ち一層々に調換せられ;日禄が日支上に臨到れば、多半是れ人に替りて缺を補う。凶喪・羅網の課体は、仕途に屯難に遭遇す;日干日支が互いに禄馬を乗ずるの富貴課は、升遷は便ち甚だ快し。原注:いわゆる「内戦」とは、すなわち下神の上神を克する。たとえば戊辰日に占い、三伝寅・未・子:寅は酉上に加わり未は寅上に加わり子は未上に加わる、処処みな是れ下が上を賊す。いわゆる「禄神臨支」とは、日干の禄が日支上に加わる:たとえば庚午日・庚子日は支上に申を乗せ、辛亥日は支上に酉を乗ず。これは権威の正ならざるを主り、あるいはただ遥かに一箇の虚銜俸禄を授くるのみ。羅網課は丁憂の事あるを主る:日干の前一位の天羅が発用すれば、父の為に服喪するを主り;日支の前一位の地網が発用すれば、母の為に服喪するを主る。日干日支が互相いに対方の禄と馬とを乗ずるを、「富貴課」と呼ぶ:たとえば丙寅日に占い、日干上に申を乗せ、申は寅支の駅馬;日支上に巳を乗せ、巳は丙干の禄。この格は総じて六課のみあり。

兩貴夾拱身命上,城吏相逢仕途暢。遷期干年支月推,內外日用生克量。身謂日干,兩貴夾拱,見考試門。寅為天吏,申為天城,有城有吏,乃居官之象。以旺相相生為吉,干年支月,謂干神離龍常幾位推年,支神離龍常幾位推月也。如丙寅日,干上丑,晝占,辰為龍神加申,離干三位,主越三年。戊辰日,支上丑,晝占,午為龍神加酉,離支四位,主越四月也。

両位の貴人が日干と本命とを中間に夾拱し、天城天吏がまた一処に湊れば、仕途は自然に通暢す。遷転の期限は、日干上は年を算し日支上は月を算す;是れ内遷か是れ外放かは、日干と用神との生克を用ゐて衡量す。原注:「身」は日干を指す;両貴夾拱の一条は考試の一門に見ゆ。寅は天吏、申は天城、城あり吏あり、まさに官に居るの象;旺相相生を得て乃ち吉なるを要す。いわゆる「干年支月」とは、日干の青龍・太常を離るるは几位を数えて便ち几年を推し、日支の青龍・太常を離るるは几位を数えて便ち几月を推す。たとえば丙寅日に占い、日干上に丑を乗せ、昼に占いて辰上に青龍を乗せて申上に加わり、辰は日干の寄宮の巳を離るること三位あり、三年を過ぐを主る;またたとえば戊辰日に占い、日支上に丑を乗せ、昼に占いて午上に青龍を乗せて酉上に加わり、午は日支の辰を離るること四位あり、四箇月を過ぐを主る。

日用生克,謂龍常剋日生日比日,主遷在內。日生龍常克龍常,主升在外。如六甲日夜貴順行,子為龍,是龍生日也。晝貴逆行,申為龍,是龍剋日也。夜貴逆行,寅為青龍,是龍與日比也。六庚日夜貴逆行,寅為龍,是日克龍也。夜貴順行,子為龍,是日生龍也。一云,干在歲前主外任,干在歲後主內任。

いわゆる「日用生克」とは、青龍・太常の両将が往きて日干を克し日干を生じ日干と比和するは、内遷を主り;反対に日干が往きてこの両将を生じあるいは往きてこの両将を克するは、外放を主る。たとえば六つの甲日は夜貴が順行し、子上に青龍を乗せ、子水は甲木を生ず、是れ龍の日を生ず;昼貴が逆行し、申上に青龍を乗せ、申金は甲木を克す、是れ龍の日を克す;夜貴が逆行し、寅上に青龍を乗せ、寅は甲と同じく木に属す、是れ龍と日との比和。またたとえば六つの庚日は夜貴が逆行し、寅上に青龍を乗せ、庚金は寅木を克す、是れ日の龍を克す;夜貴が順行し、子上に青龍を乗せ、庚金は子水を生ず、是れ日の龍を生ず。別に一説あり:日干が太歳の前に走れば外任を主り、太歳の後に走れば内任を主る。

貴遇頭沖官顯職,官乘天馬得新恩。學堂居命詞林重,勾刃臨身將私門。頭沖驛馬也。如貴人帶馬,見於課傳,主徵召。如丁巳日干上亥為馬,晝占乘貴是也。癸亥日返吟,貴人帶驛馬入天門發用,更吉。天馬主朝廷信息也。如六甲日申為官星,二八月中又為天馬是也。學堂,甲乙用己亥,丙丁用丙寅,戊己用戊午,庚辛用辛巳,壬癸用甲申。如見於日干年命之上,主翰苑之貴。如空陷,則為空祿。勾主戰鬥,羊刃為血光之煞。如干支上乘此二神主兵權。

貴人が駅馬に碰上すれば、官職は便ち顕要;官星が天馬を乗ずれば、新たなる恩命を得るべし。学堂の神が本命上に落つれば、是れ翰林院の裏に看重せらるるの人;勾陳と羊刃とが身に臨めば、則ち是れ兵権を掌り私門を開くの将帥。原注:「頭沖」はすなわち駅馬。貴人が駅馬を帯びて四課三伝の裏に出現せば、征召あるを主る:たとえば丁巳日に占い、日干上に亥を乗せ、亥は巳日の駅馬、昼に占いて亥上にまた貴人を乗ず。癸亥日の返吟は、貴人が駅馬を帯びて天門に進みて発用す、さらに吉。天馬は朝廷の消息を主る:たとえば六つの甲日は申を以て官星と為し、二月・八月の裏は申はまた正しく天馬。学堂の神の取法は:甲・乙は己亥を用ゐ、丙・丁は丙寅を用ゐ、戊・己は戊午を用ゐ、庚・辛は辛巳を用ゐ、壬・癸は甲申を用ゐる;それが日干あるいは本命行年の上に出現せば、翰苑清貴の選あるを主り、もし空陥に落てば、あれは便ち空禄を成す。勾陳は争闘を主り、羊刃は血光の煞;日干日支上にこの両位を乗ずれば、兵権を執掌するを主る。

元胎驛馬四重臨,求官占差是學臣。朱虎威權推御史,如逢四季職親民。四路見考試門。四馬入傳,有行移之象。故為學臣。朱主口舌,虎掌生殺,故為御史。四季以其有守土之責,故為牧民之官。

元胎課上に駅馬が四重に畳臨すれば、官を求め差事を問うは、あれは多半是れ学政の一類の差使。朱雀と白虎とが威権を合成すれば、推し出すは御史;もし辰戌丑未の四季の神に碰上せば、便ち是れ民に親しむの官。原注:四路駅馬の一条は考試の一門に見ゆ。四重の駅馬が三伝に進めば、公文の往来あり四処を巡行するの象あり、故に提督学政と断ず。朱雀は口舌文書を主り、白虎は生殺刑威を掌る、両者合さって正しく是れ言官御史。辰戌丑未の四土は土を守るの責あり、故に民を牧するの地方官と断ず。

貴常最喜入官鄉,月將乘龍入廟堂。更值年命逢太歲,平章國事佐君王。常貴入官鄉者,如庚子日三傳巳戌卯,晝占巳乘常作官星。丙戌日三傳亥申巳,晝占亥乘貴作官星是也。月將乘龍,如甲子日巳時申將占,發用申乘龍,又作月將是也。命年逢太歲者,如丑年甲子日辰時丑將占,丑貴作月將,又為太歲,占人年命在辰,主有代君行政之權。

貴人と太常とは最も官星の位に落進するを喜び、月将が青龍を乗ずれば便ち能く廟堂に進入す;もしさらに本命行年が正しく太歳に逢うに碰上せば、あれはすなわち国政を参議し君王を輔佐するの人。原注:いわゆる「常貴入官郷」とは、たとえば庚子日に占い、三伝巳・戌・卯、昼に占いて巳上に太常を乗ず、巳火はまさに庚金の官星;またたとえば丙戌日に占い、三伝亥・申・巳、昼に占いて亥上に貴人を乗ず、亥水はまさに丙火の官星。いわゆる「月将乗龍」とは、たとえば甲子日の巳時・申将にて占いに来て、発用の申上に青龍を乗ず、申はまた正しく当月の月将。いわゆる「命年逢太歳」とは、たとえば丑年甲子日の辰時・丑将にて占いに来て、丑は貴人を作すと同時に、また月将、また太歳、而して占者の本命行年は正しく辰上に在り、君主に代わりて政令を執掌するの権柄あるを主る。

卯加午位軒車駕,成為符印忌辰沖。四建全逢天作合,三奇入傳有奇功。軒蓋課,午為馬,卯為車,子為華蓋,三神並遇,如乘駟馬軒車主張華蓋者然。如正七月占,午為天馬更吉。鑄印課為鑄成符印之象,占時為辰沖破其戌,為破印則不吉。四建全逢詳考試門。

卯が午位上に加われば、是れ軒車を駕して出行す;符印を鑄成せば、最も辰の来たりて沖破するを忌む。歳月日時の四建が湊斉すれば、是れ上天の作合;三奇が三伝に進めば、必ず奇特の功業あり。原注:軒蓋課は午を以て馬と為し卯を以て車と為し子を以て華蓋と為し、三神并び見ゆ、駟馬の軒車に坐り上に華蓋を張るが如し。もし正月・七月に占えば、午はまた正しく天馬、あれはさらに吉。鑄印課は符印を鑄成するの象を取る;もし占うの時辰が辰なれば、辰は戌を沖破す、あれは便ち破印と呼ばれ、便ち不吉なり。四建斉全の一条は、詳しくは考試の一門に見ゆ。

三奇入傳,謂甲子甲戌旬丑為奇之類是也。更三傳亥子丑為聯珠。三奇乙丙丁為天上三奇,甲戊庚為地下三奇也。如值此神入傳,主有異政超擢。

いわゆる「三奇入伝」とは、甲子旬・甲戌旬はみな丑を以て奇と為し、この一類の字が三伝に進む。もし三伝が恰も亥・子・丑の相連なれば、あれはまた「聯珠」と呼ぶ。天干の三奇に至りては、乙・丙・丁は天上三奇、甲・戊・庚は地下三奇。これらの神が三伝に進むに碰上せば、政績の特異・格を超えての提拔を主る。

斫輪百斧方成器,顧祖空傳歸里門,絕處逢生休可復,迴環入傳降旋升。斫輪課,卯為車輪,申為斧斤,以卯加申,有斫輪之象,名利俱得成就。如初傳空陷則不吉。顧祖課有子回顧母之象,占主只宜守舊,不能動作。如值空亡,更凶。絕處逢生,如六甲日申加巳發用,申為日之絕神,加巳之長生上,雖絕而不絕也。三傳四課相同為迴環課,如庚子日,干上辰,三傳子申辰是也。主往而又返,去而復來。故升者占之反降,降者占之反升也。

斫輪課は百斧の砍削を経て乃ち器を成すを要し;顧祖課は三伝が空に落つれば、好し郷里に帰り去るのみ。絶処に逢生すれば、休囚の気もまた能く恢復し;回環課が三伝に入れば、先ず降し後に升す。原注:斫輪課は卯を以て車輪と為し申を以て斧斤と為し、卯が申上に加われば、斧を用ゐて車輪を砍削するの象あり、功名利禄はみな成就し得;もし初伝が空に落てば、あれは不吉。顧祖課は兒子の回頭して母親を看るの象あり、占えばただ旧局面を守るにのみ宜しく、挙動ある能わず;もしまた空亡に逢えば、さらに凶。いわゆる「絶処逢生」とは、たとえば六つの甲日は申が巳上に加わりて発用す:申は甲木の絶神、却って巳のこの申金の長生位上に加わる、絶すと雖も絶せず。三伝と四課の字とが完全相同するを、回環課と呼ぶ、たとえば庚子日に占い、日干上に辰を乗せ、三伝子・申・辰;これは去りてまた回り行きてまた来るを主る、故に官を升る人が占てば反って降せられ、職を降せられたる人が占てば反って能く升る。

三合生官榮顯捷,四時返本赴官遲。伏吟丁馬防參劾,德喪真成祿絕期。三合生官,謂官星加干,三傳合局生之。名為催官符。如辛未日干上午三傳卯亥未是也。此外又有丁丑丁巳日,干上亥,辛卯辛亥日干上午,壬午壬寅日干上未六課。返本煞,春得金局,夏水秋木冬火局是也。占赴任極遲。伏吟課,見相馬入傳,主行動。如神將凶,必有參劾之事。陽日返吟,名德喪祿絕,以德祿驛馬,皆居絕地也。占官多不滿任。如神將吉,即升遷而不久。

三合局が来たりて官星を生ぜば、栄顕の来ること甚だ快し;四時に返本煞に逢着せば、赴任は便ち遅し。伏吟課の裏に丁神駅馬を見れば、参劾せらるるを防ぐを要し;徳喪禄絶の格は、真に是れ任期の告終するの期。原注:いわゆる「三合生官」とは、官星が日干上に加わり、三伝がまた合局を結成して来たりてそれを生ず、これを「催官符」と呼ぶ。たとえば辛未日に占い、日干上に午を乗せ、三伝卯・亥・未は木局を結成して午火の官星を生ず。なほこのほか丁丑・丁巳日は干上に亥を乗せ、辛卯・辛亥日は干上に午を乗せ、壬午・壬寅日は干上に未を乗ず、前に連ねて共に六課。返本煞は:春に金局を得、夏に水局を得、秋に木局を得、冬に火局を得;赴任を占えば極めて遅きを主る。伏吟課にもし駅馬の伝に入るを見れば、行動あるを主る;もし神将が凶悪なれば、必ず参劾の事あり。陽日の返吟を「徳喪禄絶」と呼ぶ、日徳・日禄・駅馬がみな絶地に落つればなり、官職を占えば多半に一任を満たさず;もし神将が吉なれば、升遷するを算すも長からず。

夜貴居命必歸田,龍傷太歲返林泉。盜立干支凶可解,鬼臨三四禍誰憐。幕貴臨年命,主休官。如六乙日晝占申加午,占人年命在午是也。太歲有人君之象,故不宜為龍神所傷。如六甲日晝貴順行,於申酉年占,午乘龍克其太歲是也。盜謂傷官,如丙寅日三傳子亥戌,子作官星為干上辰支上丑所克是也。日鬼加臨支兩課為鬼臨三四,辛未日干上酉,三課午,四課巳是也。

簾幕貴人が本命上に落つれば、官を辞して田に帰るを必とす;青龍が太歳を傷れば、好し林泉に退回るのみ。傷官の神が日干日支上に立てば、凶はなお化解し得;官鬼が第三第四課上に圧すれば、あの禍事は便ち人の憐れむなし。原注:簾幕貴人が本命行年に臨到れば、官を罷め休致するを主る:たとえば六つの乙日の昼占、申は午上に加わり、占者の本命行年は正しく午に在り。太歳は人君の象あり、故に青龍に傷せらるるに宜しからず:たとえば六つの甲日は昼貴が順行し、申年・酉年に占いに来て、午上に青龍を乗せて太歳を克す。いわゆる「盗」とは、傷官の神:たとえば丙寅日に占い、三伝子・亥・戌、子水はもと丙火の官星を作す、却って日干上の辰土・日支上の丑土に克せらる。日干の官鬼が第三・第四課上に加わるを、「鬼臨三四」と呼ぶ:たとえば辛未日に占い、日干上に酉を乗せ、第三課に午を乗せ第四課に巳を乗ず、巳午火はみな辛金の鬼。

天乙卯酉號蹉跎,赤鳥作鬼防黜落。朱空並歲詔命來,太陽西墜虧官爵。貴人立卯酉之上,卯酉為私門,貴人臨此,必有私心,或晝貴居夜方,如六甲日晝占丑臨酉,或夜貴居晝方,如六甲日夜占,未加卯,名貴人蹉跎,事不能成。又貴人臨辰上,為履天羅,臨戌上為必地獄,更凶。

天乙貴人が卯酉の上に立つを、「蹉跎」と呼ばれ;赤鳥が官鬼を作せば、黜落せらるるを防ぐを要し。朱雀・天空と太歳とが一処に并せば、是れ詔命の将に到らんとす;太陽が西に沈めば、則ち官爵に虧あり。原注:貴人が卯位あるいは酉位上に立つ――卯酉は是れ私門――貴人が私門に臨到れば、必定に私心を夾む;あるいは昼貴が反って夜方に落つ、たとえば六つの甲日の昼占は丑貴が酉上に臨み;あるいは夜貴が反って昼方に落つ、たとえば六つの甲日の夜占は未貴が卯上に加わる:これらをみな「貴人蹉跎」と呼ぶ、事は辦成らず。貴人がもし辰上に臨めば、是れ脚が天羅を踏み;戌上に臨めば、是れ身が地獄に陥る、あれは就中凶。(底本は「為陷地獄」を「為必地獄」と譌る。)

赤鳥者朱雀也,主文書口舌,如生太歲日干,在官必有名譽,上章亦得君上之心。如作鬼加干,必有彈章參劾也。六甲日干上酉,夜占雀作日鬼臨干上是也。如乘午而克太歲更凶。朱空乘太歲發有,主有詔到。又皇恩天詔乘太歲發用亦可用,如與二馬並更的。太陽西墜,謂月將臨酉戌亥子丑等宮也。

いわゆる「赤鳥」とは、すなわち朱雀、文書と口舌とを主る。それが往きて太歳を生じ日干を生ずれば、官を為るは必ず名誉あり、奏章を上るも能く君主の心意に合す;反対にそれが日干の官鬼を作してまた日干上に加われば、必ず弾劾の奏章あり:たとえば六つの甲日は日干上に酉を乗せ、夜に占いて酉上に朱雀を乗ず、酉金はまさに甲木の鬼。もし朱雀が午を乗せて往きて太歳を克せば、あれはさらに凶。朱雀と天空とが太歳を乗せて発用すれば、詔書の下来るあるを主る;皇恩・天詔が太歳を乗せて発用するも一様に用い得、もしさらに天馬駅馬と一処に并せば就中准たり。いわゆる「太陽西墜」とは、月将が酉・戌・亥・子・丑のこれらの宮に落つる。(底本は「発用」を「発有」と譌る。)

巻十・指南彙箋二

経商第五

欲卜經商何術善,交車相合吉無疑。貴坐生合求謀遂,墓作華關動不宜。交車相合,謂交互六合也。要得長生財爻為吉。如帶刑沖剋害墓脫,仍凶也。貴臨年命謂之坐,如六壬日晝占,巳乘貴人加申,占人年命在申是也。貴生年命謂之生,如六丙日晝占,占人年命乘寅卯,為夜貴所生是也。貴與年命作三六合謂之合。如六庚日晝占,占人年命處乘子,與丑貴六合,乘巳酉與丑三合是也。如貴人與年命上神刑剋沖達,則不吉。華蓋者,如丙寅丙午丙戌日干上戌為華蓋作墓也,關神春丑順四季,如庚辛日春占,干上丑為關神作墓也。

経商を占わんと欲するは、何れの一法が最も好きか?「交車相合」を得れば、吉は疑うを用ゐず。貴人が本命上に坐してまた本命と相生相合せば、求謀は便ち順し;華蓋・関神の一類の神が兼ねて墓を作せば、あれは妄動に宜しからず。原注:いわゆる「交車相合」とは、日干上神と日支・日支上神と日干とが交互に六合を結成す;なお財爻が長生上に坐して乃ち吉と算するを要し、もし刑・沖・克・害・入墓・脱気を帯びれば、照らして仍ほ凶。貴人が本命行年上に臨るを「坐」と呼ぶ:たとえば六つの壬日の昼占、巳上に貴人を乗せて申上に加わり、占者の本命行年は正しく申に在り。貴人が本命行年を生ずるを「生」と呼ぶ:たとえば六つの丙日の昼占、占者の行年上に寅卯木を乗せ、亥水の夜貴に生ぜらる。貴人と本命行年とが三合あるいは六合を結成するを「合」と呼ぶ:たとえば六つの庚日の昼占、占者の行年上に子を乗せ、子は丑貴と六合す;巳を乗じ酉を乗ずれば、則ち丑貴と巳酉丑の三合を成す。もし貴人と本命行年上神とに刑克沖害あれば、便ち不吉。いわゆる華蓋とは、たとえば丙寅・丙午・丙戌日は日干上に戌を乗せ、戌は華蓋たると同時にまた火墓;いわゆる関神とは、春に丑より起りて四季位に順って輪転す、たとえば庚・辛日は春に占いて日干上に丑を乗せ、丑は関神たると同時にまた金墓。(底本は「沖害」を「沖達」と譌る。)

干財支墓旅程苦,病符遇生舊更新。兩貴夾拱生涯遂,祿神乘旺莫紛更。干財支墓,如甲子日三傳辰午申,乙酉日三傳丑戌未,主販商失本,在路阻程。病符,如壬申日,干上申,酉年占為病符,作日干之長生,主舊事再新。兩貴夾拱,詳仕宦門。祿神乘旺,如六乙日干上卯為旺祿,春占又為旺氣,然只宜靜守為吉。如要動,則變為羅網煞而有凶也。

日干の財爻が日支の墓の裏に落進せば、旅途は便ち苦し;病符が長生に碰上せば、旧局面は反って能く翻新す。両位の貴人が干命を夾拱住せば、生計は順遂;禄神が正しく旺相に当たれば、便ち再び紛々として改動するなかれ。原注:いわゆる「干財支墓」とは、たとえば甲子日に占いて三伝辰・午・申、乙酉日に占いて三伝丑・戌・未、貨を販りて本を折り半路に阻まるるを主る。いわゆる病符とは、たとえば壬申日に占い、日干上に申を乗せ、酉年に占えば則ち申は旧太歳にして病符を作す、而して申はまた正しく壬水の長生、旧事の重新を主る。両貴夾拱の一条は詳しくは仕宦の一門に見ゆ。いわゆる「禄神乗旺」とは、たとえば六つの乙日は日干上に卯を乗せ、卯は乙の旺禄、春に占えば卯はまた旺気に当たる;ただこれはただ静守して乃ち吉なるのみ、もし一定に動かんと欲せば、卯は便ち変じて羅網の煞と為りて凶を生ず。

無處逃生最不吉。同類相爭難為力。末助初財暗助多,交車相加彼我益。無處逃生,如丁亥日昴星,三傳午戌寅,初祿旬空,中為日墓加干,末雖長生,奈日乘蛇而夜乘虎,驚危盜竊,無逃生之處也。同類謂干支,如戊辰日三傳亥寅巳,干支同爭一財,財何能有?末助初財,如甲辰日三傳戌申午,末傳午生戌財。交車相加,如辛丑日,干上子為支財,支上卯為干財是也。

「逃生の処無き」の局面に落つるは最も不吉;同類の相争は、また力を施し難し。末伝が往きて初伝の財を幇襯すれば、暗中の助力は便ち多し;日干日支が交車互加すれば、彼此ともに益を得。原注:いわゆる「無處逃生」とは、たとえば丁亥日に昴星課を得、三伝午・戌・寅:初伝の午は丁の禄なれど旬空に落ち、中伝の戌は丁の墓にしてまた日干上に圧し、末伝の寅は長生と雖も、奈何ともせんや昼に占えば寅上に螣蛇を乗せ夜に占えば白虎を乗ず、驚険と盗竊とが并せて至り、実に逃生の処無し。いわゆる「同類」とは、日干と日支とを指す:たとえば戊辰日に占い、三伝亥・寅・巳、干と支とが同じく一箇の財爻を争う、財は何処にかなお手に到らん?いわゆる「末助初財」とは、たとえば甲辰日に占い、三伝戌・申・午、末伝の午火は往きて初伝の戌土の財を生ず。いわゆる「交車相加」とは、たとえば辛丑日に占い、日干上に子を乗せ、子は丑支の財;日支上に卯を乗せ、卯は辛干の財。

日干逢空赤貧斷,絕財逢旺白手成。生氣青龍忻迭迭,常乘財印喜盈盈。干神空亡,如辛未日戌空,即辛空是也。絕財逢旺,謂財坐絕鄉,卻乘時令之旺氣,如辛丑日三傳卯戌巳,卯為日財,加於申之絕地。春占卯為旺氣,主白手成家。生氣青龍,謂龍乘生氣,加干支上也。如六丙日干上寅夜占乘龍,三月為生氣,乙未日支上巳,日占乘龍,六月為生氣是也。或龍乘天喜亦吉,常乘財印見婚姻門。

日干の本身が空亡に落てば、便ち赤貧と断作す;財爻は絶地に坐すと雖も旺気を乗ずれば、反って能く白手して家を起す。青龍がまた生気を乗ずれば、喜事は一重接一重;太常が財爻印綬を乗ずれば、さらに是れ満心の歡喜。原注:いわゆる「干神空亡」とは、たとえば辛未日は甲戌旬に属し、申酉は空亡、日干の辛は戌宮に寄り、戌が空なればすなわち辛が空なり。いわゆる「絶財逢旺」とは、財爻が絶郷に坐するも、却って当令の旺気を乗ず:たとえば辛丑日に占い、三伝卯・戌・巳、卯は辛金の財、申のこの木絶の地に加わる;けれども春に占えば卯は正しく旺に当たる、故に白手して家を成すを主る。いわゆる「生気青龍」とは、青龍が当月の生気を乗せて日干日支上に加わる:たとえば六つの丙日は日干上に寅を乗せ、夜に占いて寅上に青龍を乗ず、三月の生気は正しく寅に在り;またたとえば乙未日は日支上に巳を乗せ、昼に占いて巳上に青龍を乗ず、六月の生気は正しく巳に在り。青龍が天喜を乗ずるも一様に吉。太常の財爻印綬を乗ずるに至りては、已に婚姻の一門に見ゆ。

舍損就益方有獲,明生暗克最支離。恩多怨深無終局,人甘自苦復何為。舍損就益,如甲辰日干上丑為財,奈坐旬空,支上卯為旺祿,又與辰作六害。凡占即宜棄此而就三傳子亥之生戌土之財,方有所獲也。明生暗克,如庚寅日干上巳支上亥,各乘長生氣,乃交車反作脫氣,是明雖受生,暗卻有損也。恩多怨深,如乙未日三傳午丑申,干生安裝,是恩也。初生中,中生末,末剋日干,是反成仇怨也。主我去助人,人所傷我也。人甘自苦,如辛丑日干上酉與戌六害,支上子與丑卻作六合,甲戌日干上酉作日鬼,支上巳反生其支神,此為自身煎熬,他人逸樂也。

損するを舍てて益するに就くれば、乃ち獲る所有らん;明処に生を得て暗処に克を受くるは、事は最も是れ支離。恩を施すこと多ければ多いほど怨を結ぶこと深くして、終究に好结局なし;人家は甘心して自ら苦を討い食う、汝はまた何ぞ往きて之を管せんや。原注:いわゆる「舎損就益」とは、たとえば甲辰日に占い、日干上に丑を乗せもと是れ財、奈何ともせんや旬空に落進す;日支上に卯を乗せもと是れ旺禄、却ってまた辰と六害を作す。凡そこの種の課に遇えば、便ちこの両処を丢開き、転じて三伝中の子・亥の水に就きて往きて戌土の財を生じて、始めて能く収穫する所有らん。いわゆる「明生暗克」とは、たとえば庚寅日に占い、日干上に巳を乗せ日支上に亥を乗せ、各々長生の気に坐すと雖も、交車して一看すれば反って脱気を成す――明面上は生を受け、暗地裏は却って損耗あり。いわゆる「恩多怨深」とは、たとえば乙未日に占い、三伝午・丑・申、日干は往きて初伝を生ず、これは是れ恩を施す;而して初伝は中伝を生じ中伝は末伝を生じ末伝の申金は反って乙木の日干を克す、恩は反って仇を成す――我の往きて人を幇くるに、人は却って来たりて我を傷るを主る。いわゆる「人甘自苦」とは、たとえば辛丑日に占い、日干上に酉を乗せて戌と六害を作し、日支上に子を乗せるは却って丑と六合を作す;またたとえば甲戌日に占い、日干上に酉を乗せ正しく日鬼を作し、日支上に巳を乗せるは反って往きて日支の神を生ず:これらはみな是れ自身の煎熬にして別人は安逸。(底本は「干生初伝」を「干生安裝」と譌る。)

不受福德本折耗,空財遭劫更堪傷。暗財臨命宜居積,命被財傷爭鬥防。不受福德,如壬寅日干上申,支上亥,干神雖受申金之長生,卻加於支而為其所脫耗,主張本營生,必多虧折。劫煞見考試門。如財神空亡,更遭劫煞內戰,本必大虧。如丙子日,干上申,日財空亡,下臨巳,又為支之之劫煞所克,是也。暗財,遁干之財,如丁卯占人命上乘午,遁干見庚是也。財傷年命,如丙子日以申酉為財占人年命上乘寅卯為財神所傷。

この份の福徳を承受し得ざれば、本銭は反って折耗せん;財爻がすでに空にしてまた劫煞に遭えば、あれはさらに人をして傷心せしむ。暗財が本命上に臨めば、貨物を囤積するに宜し;本命が財爻に傷せらるれば、便ち銭の為に争闘するを防ぐを得。原注:いわゆる「不受福徳」とは、たとえば壬寅日に占い、日干上に申を乗せ日支上に亥を乗ず:日干の壬水は申金の長生の恩を受くると雖も、壬の寄する所の亥は却って寅支上に加わりて木に脱耗せらる、本銭を張羅して営生せんと往けば必ず多く亏折するを主る。劫煞の一条は考試の一門に見ゆ。財神がもし空亡に落ち、また劫煞の内戦に遭えば、本銭は必定に大いに亏す:たとえば丙子日に占い、日干上に申を乗せ、申は丙の財なれど空亡に落ち、下面は巳に臨み、巳はまた子支の劫煞にして来たりてそれを克す。いわゆる「暗財」とは、遁干上の財:たとえば丁卯日に占い、占者の本命上に午を乗せ、午上の遁する所の天干は庚、庚金はまさに丁火の財。いわゆる「財傷年命」とは、たとえば丙子日は申・酉を以て財と為し、占者の本命行年上に寅卯木を乗せ、申酉の金財に傷せらる。

日祿空亡改業宜,長生無氣鬼何忌。四課源消最不佳,一旬周遍多如意。日祿空亡,如辛巳日干上酉旬空,旺祿既空,不宜坐用。須要棄祿而就三傳卯寅丑之財。別謀改業,以致興旺為妙。長生無氣,如甲午日,干上亥為長生,夏占於月令無氣,得發用申金生其亥水。則鬼亦無忌也。四課源消,見考試門。一旬周遍,謂旬首旬尾俱見干支上者,如辛丑日,干上卯為旬尾也,干上午為旬首,乙丑日干上子為旬首,支上酉為旬尾是也。

日禄が空亡に落てば、行を改め別に做す乃ち好し;長生は気無しと雖も、官鬼もまたそれを忌むを用ゐず。四課の「根断源消」は最も佳ならず;一旬の頭尾がみな斉備せば、多半に称心如意。原注:いわゆる「日禄空亡」とは、たとえば辛巳日に占い、日干上に酉を乗せ、酉はもと辛の旺禄なれど旬空に落つ、便ち能くそれを守りて坐待する能わず;この禄を丢開きて、転じて三伝卯・寅・丑の中の財爻に就き、別に改業を謀り、興旺に做り到る乃ち上策。いわゆる「長生無気」とは、たとえば甲午日に占い、日干上に亥を乗せるは甲木の長生、夏に占えば亥水は月令上に気無し;幸うに発用の申金は来たりて亥水を生じ、源頭に継あり、ならば申金のこの官鬼もまた忌むを必とせず。四課源消の一条は考試の一門に見ゆ。いわゆる「一旬周遍」とは、一旬の首字と末字とがみな日干日支上に出現する:たとえば辛丑日は甲午旬に属し、日干上に卯を乗ずるは是れ旬尾(辰巳は空亡、卯は旬中の末位)、日支上に午を乗ずるは是れ旬首;またたとえば乙丑日は甲子旬に属し、日干上に子を乗ずるは是れ旬首、日支上に酉を乗ずるは是れ旬尾。(底本は「支上午為旬首」を「干上午為旬首」と譌る。)

天財臨命慶亨豐,二破相加財命物空。元武持刀遭劫盜,空亡脫氣益貧窮。天財,正月起辰順行六陽神,如加日干年命上最吉。二破者,歲破月破是也。經云,“歲破加臨月破中,上下相逢財物空”,如巳年寅月己未日申時亥將占,亥加申發用,亥為歲破,申為月破,是也。元武持刀,謂元武金煞克其干支也。如乙巳日三傳酉巳丑,晝占酉乘武克干是也。空亡脫氣,如癸丑日,干上寅,本是脫氣空亡,那更三傳寅卯辰,而癸水生其脫空,雖有千金,亦不周其所用,如日占乘元尤甚。

天財が本命上に臨到れば、是れ豊亨の喜慶;歳破月破が両下相加われば、財と命とはみな空を成す。元武が手裏に刀を提げれば、劫盗に遭わん;すでに空亡に落ちまた脱気を受くれば、ただ愈々貧窮なるのみ。原注:天財の起法は正月に辰より起り、六つの陽位に順って数え去る;それが日干あるいは本命行年上に加われば最も吉。いわゆる「二破」とは、すなわち歳破と月破。経文に説く:歳破が月破の中に加臨すれば、上下相い逢いて財物は空を成す。たとえば巳年・寅月・己未日・申時・亥将にて占いに来て、亥は申上に加わりて発用す:亥は巳年の歳破、申は寅月の月破。いわゆる「元武持刀」とは、元武が金煞を乗せて来たりて日干日支を克する:たとえば乙巳日に占い、三伝酉・巳・丑、昼に占いて酉上に元武を乗せて乙木の日干を克す。いわゆる「空亡脱気」とは、たとえば癸丑日に占い、日干上に寅を乗せ、寅はもと癸水の脱気にしてまた空亡に落ち、まして三伝はまた寅・卯・辰、癸水は一路に往きてこれらの既に脱してまた空の木を生ず――縦え千金あれども、また周転して開けず;もし昼に占いてそれがまた元武を乗ずれば、あれは就中甚し。

財乘旺蛇乃賤貨,元神生日有私財。天空並喜經營吉,常貴相逢得意來。蛇乘財神,加臨日辰得旺相氣。必因賤貨而獲財。元武作生干之神。旺相有氣,宜求財於陰私中,如剋日主失脫,更應防盜,或有小人脫賺之事。如不克日亦無妨。天空,主市井之神,更遇財星或天喜者,可營運經商,太常為財帛之神,如居貴人位上發用,必獲財。

財爻が当旺の螣蛇を乗ずれば、做るは賎価の貨色;元武が来たりて日干を生ぜば、会すに人に見るべからざるの偏財あり。天空と天喜とが并び見れば、経営は便ち吉;太常と貴人とが相逢すれば、正しく是れ得意の時。原注:螣蛇が財神を乗せて日干日支上に加わり、また旺相の気を得れば、必ず是れ低価の貨物に靠りて銭を賺る。元武が日干を生ずるの神を作し、旺相にして気あれば、暗処・私下に於て財を求むるに宜し;もしそれが反って来たりて日干を克せば、失脱あるを主り、さらに盗を防ぐを要し、あるいは小人に誆騙せられ、もし日干を克せざれば便ち妨げなし。天空は是れ市井交易を主るの神、さらに財星あるいは天喜に遇上せば、以て營運経商すべし。太常は是れ財帛を主るの神、それが貴人の位上に坐して発用すれば、必定に財を獲す。

日辰皆吉主客利,巳亥丁馬遠行藏。類神旺相貨宜制,龍為長生是客鄉。辰為主人,日為客,俱以旺相為吉。休囚為凶。亥為天頭。巳為地足。如課傳見巳亥乘丁馬,主求財遠方,如六處見游神更的。

日干日支ともに吉なれば、主人客人の両下に利あり;巳亥の両位にさらに丁神駅馬を乗ずれば、あれは便ち遠地に到りて経営すべし。類神が旺相の気を得れば、この一類の貨物は便ち置辦に宜し;青龍が長生上に坐すれば、指すは便ち客居して財を求むるの郷。原注:日支は主人を代表し、日干は客商を代表す、みな旺相を以て吉と為し休囚を以て凶と為す。亥は是れ天の頭、巳は是れ地の足;四課三伝の裏に巳・亥が丁神駅馬を乗ずるを見れば、遠方に到りて財を求むるを主り、もし太歳・月建・日・時・本命・行年のこの六処にさらに游神を見れば、就中准たり。

欲占制貨,須觀類神,如子為脂粉簪環,丑為穀米、斗斛,寅為醫藥、桌椅,卯為竹木、舟車,辰為藥材、網罟,巳為弓弩、爐冶,午為羽毛、鞍馬,未為衣服、食物,申為金銀絲絮,酉為珠玉、銅鏡,戌為紐械、瓦器,亥為絲繩、圖書,貴人為珍珠、釵釧,蛇為豆麥磚瓦,朱文收羽毛,合木匣盤盒,勾皮革瓦器,龍圖書文章,空壺瓶幡幢,虎銅鐵骨器,常絲帛酒谷,元鱗甲筆墨,陰布帛刀尺,後稻豆絲麻,餘例推心置腹。如類神與日辰生合,更得旺相吉神,或見成神,其貨可居。至交易所宜之方,則神龍長生驛馬等神加臨之地而往可也。

何の貨を置辦するかを占わんと欲せば、須く「類神」を看るべし。十二支の主る所:子は脂粉簪環、丑は穀米と量器、寅は医薬と桌椅、卯は竹木と舟車、辰は薬材と漁網、巳は弓弩と炉冶、午は羽毛と鞍馬、未は衣服と食物、申は金銀と絲絮、酉は珠玉と銅鏡、戌は鈕扣器械と瓦器、亥は絲繩と図書。十二天将の主る所:貴人は珍珠釵釧、螣蛇は豆麦磚瓦、朱雀は文書羽毛、六合は木匣盤盒、勾陳は皮革瓦器、青龍は図書文章、天空は壺瓶幡幢、白虎は銅鉄骨器、太常は絲帛酒穀、元武は鱗甲筆墨、太陰は布帛刀尺、天后は稲豆絲麻、其余はこれに照らし類推せよ。もし類神が日干日支と相生相合し、また旺相吉神を得、あるいは成神を見着れば、この類の貨は便ち囤ゆべし。交易は当に何れの方向へ往くべきかに至りては、便ち青龍・長生・駅馬のこれらの神の加臨する所の地盤の位を看て、あちらへ朝して往けば便ち是れ。(底本は「余例推」の下に「心置腹」の三字を衍す。)

傳進當進退間止,互相羅網致愁多。受生互生方有益,逢沖逢比必蹉跎。進行退止,得進茹進間則宜進,得退茹退間則宜止也。互相羅網,如癸未日,干上申為支網,支上寅為干羅,主我欲網羅人,人已網羅我也。受生者,如乙亥日,干上亥,支來生干,主占上門助我。不勞其力。就生干,如庚辰日,支上申,干加干而就生,主就彼受生。凡事有益。沖者,謂返吟課,俱是沖神是也。比謂比肩也。

三伝が前進すれば便ち進むべく、位を隔てて後退すれば便ち止まるべし;彼此の羅網が相罩すれば、ただ許多の愁煩を招来するのみ。人の生を受け・あるいは往きて人の生に就く乃ち益あり;一味に沖に逢い比に逢えば、必定に蹉跎す。原注:いわゆる「進行退止」とは、進茹・進間の三伝を得着すれば便ち前進に宜しく、退茹・退間の三伝を得着すれば便ち停住に宜し。いわゆる「互相羅網」とは、たとえば癸未日に占い、日干上に申を乗せ、申は未支の前一位の地網;日支上に寅を乗せ、寅は癸干の前一位の天羅:我の人を羅致せんと思うも、別人は早已に我を羅致し住めりを主る。いわゆる「受生」とは、たとえば乙亥日に占い、日干上に亥を乗せ、是れ日支の神の来たりて日干を生ずる、対方の上門して我を助くるを主り、我は力気を費さず。いわゆる「就生」とは、たとえば庚辰日に占い、日支上に申を乗せ、是れ日干が日支上に加わりて往きて相生に就く、我のあちらに到りて助力を承受するを主り、凡事に益あり。いわゆる「沖」とは、返吟課を指し、四課三伝は全て相冲の神。いわゆる「比」とは、すなわち比肩同類。(底本は「主彼上門助我」を「主占上門助我」と譌り、「干加支而就生」を「干加干而就生」と譌る。)

求財第六

求財最要視青龍,旺相相生在六宮。斯神入廟喜愈喜,折足逢時財帛空。龍為財帛之神,六宮,為初末干支年命也。如龍乘旺相氣,臨旺鄉,與日辰相生,或作三六合必獲財。如六戊日,干上午,晝將乘龍生干,夏占又為旺氣是也。又龍生本命,主獲財。如克本命,主破財。廟謂本愛,經云,吉神入課喜愈喜也。如六丙日,干上寅夜占乘龍是也。折足謂龍乘申酉為用也。如丙辰日三傳寅未子,夜占寅乘龍,加酉發用是也。

財を求むるの頭一件は青龍を看るに、それの六箇の位置上に於て旺相を得相生を得るを要す。この位の神が自己の廟に帰るは、是れ喜の上に喜を加う;一旦足を折れば、正しくあの時候に碰上し、財帛は便ち空を成す。原注:青龍は是れ財帛を主るの神;いわゆる「六宮」とは、初伝・末伝・日干上・日支上・本命上・行年上のこの六処を指す。青龍が旺相の気を乗じ旺郷に臨み、また日干日支と相生し、あるいは三合六合を結成せば、必定に財を獲す:たとえば六つの戊日は日干上に午を乗せ、昼に占いて午上に青龍を乗せて来たりて戊土を生じ、夏に占えば午はまた旺に当たる。青龍が往きて占者の本命を生ぜば、財を得るを主り;反って往きて本命を克せば、財を破るを主る。いわゆる「廟」とは、青龍の本家の寅を指す;経文に説く吉神が本家に帰るは、是れ喜の上に喜を加う:たとえば六つの丙日は日干上に寅を乗せ、夜に占いて寅上に青龍を乗ず。いわゆる「折足」とは、青龍が申あるいは酉を乗じて発用する――金は木を克す、龍は足を断てり:たとえば丙辰日に占い、三伝寅・未・子、夜に占いて寅上に青龍を乗せて酉上に加わりて発用す。(底本は「廟謂本家」を「廟謂本愛」と譌る。)

求財又要視三財,命上干支仔細排。合局生干彼此助,天心作合利名諧。三財,干財支財命財也。戊申日亥命人春占,干上子,支上卯,命上午是也。木火又為旺相氣,求財必然大獲。合局生干,如甲乙日得水局之類是也。天心作合,見考試門。

財を求むるはなお「三財」を看るを要し、本命上・日干上・日支上の三処を仔細に排開す。三合局が来たりて日干を生ずるは、是れ彼此の幇襯;さらに天心課と合上せば、名と利とはみな諧和す。原注:いわゆる「三財」とは、日干上の財・日支上の財・本命上の財。たとえば戊申日、亥年生の人が春に占いに来て、日干上に子を乗せ日支上に卯を乗せ本命上に午を乗ず――子水は戊土の財、卯木・午火は各々局を成し;木火はまたみな春の旺相の気、財を求めば必定に大いに獲る所有らん。いわゆる「合局生干」とは、たとえば甲・乙木日が申子辰の水局を得着して来たりて木を生ずる、この一類。天心課の作合する一条は、考試の一門に見ゆ。

財須分別外與內,最忌是與鬼耗會。日財臨命財可求,天將傷財財物退。日財臨支二課,為外財入內主獲財。如丙戌日三課酉四課申是也。支財臨日二課主出財。如己巳日,一課申,二課酉是也。又支財外出,亦有吉凶之分。如得旺祿子財與我生我之神,俱吉。如為脫氣則凶。

財は分かち清めて是れ外来か是れ内出かをせよ、最もそれの官鬼・耗神と一処に会するを忌む。日干の財が本命上に臨めば、財は便ち求むべし;天将が来たりて財爻を傷れば、財物は便ち退く。原注:日干の財が第三・第四課(日支に属す)上に落つるは、是れ外財の裏へ来る、財を獲るを主る:たとえば丙戌日に占い、第三課に酉を乗せ第四課に申を乗ず、申酉金はまさに丙火の財。反対に日支の財が第一・第二課(日干に属す)上に落つれば、往きて外へ財を出すを主る:たとえば己巳日に占い、第一課に申を乗せ第二課に酉を乗ず、申酉は巳支の財。ただ日支の財の外出もまたなお吉凶を分つ:もし旺禄・子孫・財爻及び我を生ずるの神を得着せば、みな吉;もし脱気を成せば、あれは便ち凶。

鬼者日鬼,耗者大耗小耗也。大耗即歲破,大耗後一位為小耗。如子年用午,巳年用亥是也。如丙子日三傳申辰子,申為日財,坐子水日支之上為脫耗。或於午年占,子為大耗,未年占,子為小耗。主財不可得,反有所費。日財臨命,如丙丁日,命上乘申酉之財是也。(日克命上神為財,命上神剋日凡事不順)。天將傷財,如六壬日,干上午為財,晝夜占上乘後武,為天將所傷是也。

いわゆる「鬼」とは、日干の官鬼を指し;いわゆる「耗」とは、大耗と小耗とを指す。大耗はすなわち歳破、大耗の後一位は小耗:たとえば子年は午を以て大耗と為し、巳年は亥を以て大耗と為す。例を挙げて説けば、丙子日に占い、三伝申・辰・子、申は丙火の財、却って日支の子水の上に坐して脱耗せらる;もしまた午年に占えば、子はまさに大耗、未年に占えば、子はまさに小耗――財は求めて手に到らず、反ってなお破費せんとすを主る。いわゆる「日財臨命」とは、たとえば丙・丁火日、占者の本命上に申・酉の財を乗ず。(原注:日干が往きて本命上神を克すればすなわち是れ財、本命上神が反って来たりて日干を克すれば則ち凡事順からず。)いわゆる「天将傷財」とは、たとえば六つの壬日、日干上に午を乗ずるは壬の財、昼占夜占を論ぜず、午上には天后あるいは元武を乗在す、あれは便ち天将に傷せらるるなり。

順克非凶遞生吉,支扶將助併為良,財來就人利最好,財乘遁鬼有災殃。順克者,如庚辰日三傳寅未子,干克初,初克中,中克末是也。主求財大獲,此外尚有乙酉日三傳未子巳,乙亥日伏吟三傳辰亥巳。兩課遞生者,如庚寅日三傳申亥寅,初生中,中末末之財爻是也。支扶者,如丙戌日干上申為財,得支上丑土助之是也將助者,如六丙日三傳酉丑巳為財,夜占得貴勾常土神助之是也。財來就人,如甲戌日,干上戌,支財加干,坐受其用是也。財乘遁鬼,詳婚姻門。

次序に順って相克するは并せて凶と算せず、輾転相生するはさらに吉;日支が来たりて扶え天将が来たりて助くれば、一併に好と算す。財が自ら門を送り来るは最も利あり;財爻が遁干の官鬼を乗ずれば、あれは便ち災殃あり。原注:いわゆる「順克」とは、たとえば庚辰日に占い、三伝寅・未・子:日干は初伝を克し初伝は中伝を克し中伝は末伝を克す、財を求めて大いに獲る所有るを主る;なほこのほか乙酉日の三伝未・子・巳、乙亥日の伏吟の三伝辰・亥・巳、共にこの几課。いわゆる「逓生」とは、たとえば庚寅日に占い、三伝申・亥・寅、初伝は中伝を生じ中伝は末伝を生じ、末伝の寅木はまさに庚金の財爻。いわゆる「支扶」とは、たとえば丙戌日に占い、日干上に申を乗ずるは是れ財、日支上の丑土を得て来たりてそれを生ず。いわゆる「将助」とは、たとえば六つの丙日に占い、三伝酉・丑・巳の中の酉丑は財と為り、夜に占いて貴人・勾陳・太常のこれらの土性の天将を得て来たりて幇襯す。いわゆる「財来就人」とは、たとえば甲戌日に占い、日干上に戌を乗せ、日支の財は自ら日干上に加わり来て、坐して便ち受用を受く。財爻の遁鬼を乗ずるに至りては、詳しくは婚姻の一門に見ゆ。(底本は「中生末」を「中末末」と譌る。)

財爻最喜逢丁馬,若乘斯神動異常。壬癸二干丁馬見,妻財子祿細參詳。財乘丁馬,如己丑日干上亥為財,又為丁神驛馬是也。壬癸二干六處見丁神,必財動。如己丑日亥為財,又為丁神驛馬是也。癸未日見未,壬午癸未日見丑,則因官事而得財。壬申癸酉日見卯,則因子息而得財。壬寅癸卯日見酉,則因父母而得財。壬辰癸巳日見亥,則因兄弟而得財也。內癸亥癸巳日為丁馬交加,其動更速。

財爻は最も丁神と駅馬とに碰上するを喜び、一たびこの両位に乗上すれば便ち尋常に異なりて動く。壬・癸の両干が丁馬を見着れば、是れ妻財・子孫・禄位、みな細々に参詳するを要す。原注:いわゆる「財乗丁馬」とは、たとえば己丑日に占い、日干上に亥を乗せ、亥は己土の財たると同時に、また正しく丑日の丁神駅馬。壬・癸の二干が六処に丁神を見着すれば、財は必ず動く:たとえば己丑日は亥を以て財と為して兼ねて丁馬;癸未日は未を見、壬午・癸未日は丑を見れば、官府の事に因りて財を得るを主り;壬申・癸酉日は卯を見れば、子女に因りて財を得るを主り;壬寅・癸卯日は酉を見れば、父母に因りて財を得るを主り;壬辰・癸巳日は亥を見れば、兄弟に因りて財を得るを主る。其中の癸亥・癸巳の両日は丁神駅馬が一処に交加す、動くことさらに快し。

財休財旺分宜忌,財得財失害合評。旺祿受脫名償債,干財傳助號還魂。財旺則不能為我作財,財休則我力乃足以克之。如庚辰日,三傳卯寅丑為財,秋占則吉,春占則否。合者六合,見孕產門。害者六害,如丁丑日干上午,與支六達,支上子與干六害也。旺祿受脫,如辛丑日干上酉為旺祿,奈三傳子亥戌,作干之脫氣,是以己財償債也。干財傳助,名取還魂債。如六甲日,干上戌為財。三傳戌午寅,合局生之是也。大宜求財。勿作脫氣看,即財神空亡,亦不忌。

財爻の是れ休か是れ旺かは、各々宜忌あり;財の能く得るか還是れ失うかは、六害六合を用ゐて評断す。旺禄が反って脱気を受くるは、あれを自己の銭を拿て往きて債を還すと呼ぶ;日干上の財が三伝の幇襯を得るは、あれを還魂債を討うと呼ぶ。原注:財爻が太旺なれば、我はそれを克して動かさず、便ち能く我に替りて財を作す能わず;財爻が休囚なれば、我の力量は始めてそれを克するに足る。たとえば庚辰日に占い、三伝卯・寅・丑、卯寅木は庚金の財:秋に占えば金旺木衰にして則ち吉、春に占えば木旺にして便ち行かず。いわゆる「合」とは、六合、孕産の一門に見ゆ;いわゆる「害」とは、六害:たとえば丁丑日に占い、日干上に午を乗せ、午は丑支と相害し、日支上に子を乗せ、子はまた丁干の寄宮の未と相害す。いわゆる「旺禄受脱」とは、たとえば辛丑日に占い、日干上に酉を乗ずるは辛の旺禄、奈何ともせんや三伝子・亥・戌は一路に辛金の気を泄す、これはすなわち自己の銭を拿て往きて債を償う。いわゆる「干財伝助」とは、「取還魂債」と呼ぶ:たとえば六つの甲日に占い、日干上に戌を乗ずるは甲の財、三伝戌・午・寅は火局を結成して来たりて戌土を生ず、大いに財を求むるに宜し;この時は当に脱気と看るべからず、縦え財神が空亡に落つるも、また忌むを必とせず。(底本は「六害」を「六達」と譌る。)

艱難全憑傳不吉,避難還看身下藏。用多生寡最為忌,粒米貪來反失糧。艱難者,謂初中空陷也。要末傳見財祿長生,所謂“進步艱難喜末吉”。如丙辰日,干上卯為敗氣,占主從艱難中更進一步,方得如意。避難格,謂傳中財祿長生空陷克絕,如此便看日干下坐財,所謂避難之財坐身下也。如壬午日,干上辰發用,如墓神覆日,中傳酉空,末寅又為脫氣,全無所得。細視之,其壬水之下,卻有午財,為可用也。

財を求むるの艱難は、全く三伝の不吉に在り;この難を避けんと欲すれば、還た日干の底下に何を蔵するかを看るを得。用神は多くして我を生ずるは少なきは、最も是れ忌諱;一粒の米を貪りて、反って半年の糧を把り尽く失す。原注:いわゆる「艱難」とは、初伝中伝がみな空陥に落つる。この時に要するに末伝に財爻・禄神あるいは長生を見着すること、いわゆる「進歩艱難にして末の吉を喜ぶ」。たとえば丙辰日に占い、日干上に卯を乗ずるは丙火の敗気、占えば須く艱難の中よりさらに一歩を進めて、始めて能く称心すべきを主る。いわゆる「避難格」とは、三伝の裏の財・禄・長生がみな空陥に落ちあるいは克せられ絶に逢う;この時に便ち日干の底下に何を坐するかを看る、いわゆる避難の財は就くに自己の身下に坐す。たとえば壬午日に占い、日干上に辰を乗せて発用し、辰は壬の墓神にして日干上に圧し、中伝の酉はまた空に落ち、末伝の寅はまた脱気、看去は一無所得;細看の下に、壬水の底下は却って午火の財に坐す、これが始めて是れ用い得べきなり。

用多生寡,謂財祿長生空亡,反見脫氣實在者,如壬午日,干上申為長生旬空,初巳財又坐空,中傳寅又與支上卯併力盜其日干,雖有末傳之日祿,不足為其所用也。貪米失糧,如六甲日干上卯為旺神,奈三傳辰巳午,相引而入於脫耗,不惟無益,反有所損。此為貪他一米米,失卻半年糧之說也。

いわゆる「用多生寡」とは、財爻・禄神・長生がみな空亡に落ち、反ってあれらの脱気の神が一箇箇実実在在に擺り在る。たとえば壬午日に占い、日干上に申を乗ずるはもと壬水の長生なれど旬空に落ち、初伝の巳は是れ財にしてまた空に坐し、中伝の寅はまた日支上の卯と力を合わせて壬水の日干を盗泄す;末伝に還た日禄の亥あると雖も、また彼の使用に足らず。いわゆる「貪米失糧」とは、たとえば六つの甲日に占い、日干上に卯を乗ずるはもと甲木の旺神、奈何ともせんや三伝辰・巳・午は一路に牽引し、全て脱気耗損の裏に落進す――好処あらざるのみならず、反って損失あり。これがすなわち「他の一粒の米を貪りて、半年の糧を失却す」の説法。(底本は「一粒米」を「一米米」と譌る。)

鬼財險出墓圖謀,傳財生鬼最堪憂。絕財也結入墓苦,初財末克復何求?鬼財險出,如丙申日三傳子辰申作鬼,初末空陷,獨存中傳申金為財,名傳鬼化財,其財繫從危險中出,即得亦不安穩。傳財生鬼,如辛未日干上午,三傳卯亥未生之是也。絕財也結,謂財坐絕鄉是也。如丙丁日,以申為財,加干寅上是也。主上宜結絕財物等事。財爻入墓,謂財爻坐於墓地,如戊己日亥子加於辰上是也。初財末克,如癸亥日三傳巳寅亥,巳為日財丁神,奈為末亥遁癸所克,即不能得之也。

官鬼の中より財を透出するは、是れ険処より図謀す;三伝の財が反って往きて官鬼を生ずるは、最も人をして憂心せしむ。財が絶地に坐すれば、ただ旧賬を了結するにのみ宜し;財爻が墓に入るも、また是れ苦し;初伝が是れ財にして末伝が来たりてそれを克すれば、還た何を求めんや?原注:いわゆる「鬼財険出」とは、たとえば丙申日に占い、三伝子・辰・申、子辰の水土は丙の鬼を作し、初末の両伝はまた空陥に落ち、単に中伝の申金の一位のみ余りて財と為る、これを「伝鬼化財」と呼ぶ――この筆の銭は危険の裏より掙出せし、たとい手に到るもまた安穩ならず。いわゆる「伝財生鬼」とは、たとえば辛未日に占い、日干上に午を乗せ(午火は辛を克して鬼と為す)、三伝卯・亥・未は木局を結成して往きてそれを生ず。いわゆる「絶財也結」とは、財爻が絶郷に坐する:たとえば丙・丁日は申を以て財と為し、申は丙丁の寄宮の巳の対面の寅上に加わり、了結・清算する旧の財物賬目に宜し。いわゆる「財爻入墓」とは、財が墓地に坐する:たとえば戊・己日は亥・子を以て財と為し、亥子は辰上に加わる(水は辰に墓す)。いわゆる「初財末克」とは、たとえば癸亥日に占い、三伝巳・寅・亥、巳は癸の財にしてまた丁神、奈何ともせんや末伝の亥上の遁する所の天干は癸、反って来たりてそれを克す、この銭は便ち拿て到る能わず。

羅網杜傳空費力,閉口昴星皆不成,三奇六儀榮枯木,成期須交末傳推。羅網詳孕產門。杜傳,謂自信課中,初中自刑,傳行杜塞者。財作閉口,求財難得。如丙寅丁卯日,以酉為財,酉遁干癸是也。昴星,見婚姻門。三奇見仕宦門。六儀,見考試門。成期末傳害合評者,謂要在末傳合處定其定期也。

羅網課と杜伝課とは、力気を白費す;閉口課・昴星課は、みな辦成らず。三奇・六儀は草木の如く栄あり枯あり;事の成るの日期は、末伝に交えて推さんを要す。原注:羅網の一条は詳しくは孕産の一門に見ゆ。いわゆる「杜伝」とは、自信課の裏に初伝中伝が自刑して、三伝があそこに走到すれば便ち堵死せらる。財爻がもし「閉口」を作せば、財を求めて得難し:たとえば丙寅・丁卯日は酉を以て財と為し、酉上の遁する所の天干は癸、癸は酉と合して口は閉ず。昴星課は婚姻の一門に見ゆ、三奇は仕宦の一門に見ゆ、六儀は考試の一門に見ゆ。いわゆる成期は要するに末伝の合処に於て評断するは、末伝の合する所のあの一位上に於て日期を定むるを説くなり。

凡占求財所得之數,以甲己子午九斷之,以財及相因乘除。旺則相因倍進,相則就上下本數計。休則但取盤之本數。死囚則減上盤成數之半。然究宜專用天盤為準,如甲子則九九八十一,此本數也。旺則加倍,雙大數旺,取於其另數如支。如甲子春占為九十兩九錢,雙件定取財爻五行斷之。水一火二也。生數為錠,成數為件。如水一錠六件。亦以衰旺加減。

凡そ財を求めて能く得ること多少の数目を占うは、太玄数を用ゐて起算す:甲・己・子・午はみな九を作し、財爻の数字を把りて彼此相乘じ相除す。当旺なれば便ち加倍して推進し、相気なれば便ち上下両盤の本数に按じて算し、休気はただ地盤の本数を取り、死囚気は則ち上盤の成数を把りて一半を減ず。ただ帰根到柢は還た専ら天盤を以て准と為す。たとえば甲が子に加われば、九は九を乗じて八十一を得、これは是れ本数;当旺なれば便ち加倍す。凡そ数の大にしてまた旺なるは、別に所臨の支数を取りて配合す。たとえば甲子は春に占えば、便ち九十両九銭を作す。件数に至りては、則ち財爻の五行に按じて断ず:水は是れ一・火は是れ二;生数は「錠」を作し、成数は「件」を作す、たとえば水は便ち一錠六件;同じく衰旺に按じて加減す。(底本の此の段は伝写に譌多し、「双大数旺,取于其另数如支」「双件定取」等の句は文義不完、今は照録して改めず。)

數目財爻支上測,旺多衰少半中看。年為萬數,月為千數,日百辰十。笄艮七數為一筒,四足八數為一獸,飛禽五數為一隻,算人十數為一人,旺相相乘相倍說,休之本數空愁半。死依本數還減半,孤神十分減空恨,刑沖破達十減七,支干定數本先天。

数目は財爻の臨む所の地支上より測る:旺なれば便ち多きを取り、衰なれば便ち少なきを取り、不旺不衰なれば便ち折半して看る。太歳上は万を算し、月建上は千を算し、日建上は百を算し、時辰上は十を算す。柄を帯ぶの器物は七数を以て一件と算し、四足のは八数を以て一頭と算し、飛禽は五数を以て一只と算し、人は則ち十数を以て一箇と算す。旺相なれば便ち相乘じて加倍し、休気はただ本数を取り空に落つるは再び半減し、死囚は本数に照らしてさらに対折を打ち;孤神に碰上せば、十成の裏に空数を減ずるを要し;刑沖破害あるは、十成の裏に七成を減掉す。干支の各自の定数は、もと先天の数より出づ。(底本は「破害」を「破達」と譌り、「減空恨」は当に「減空数」と作るべし、今は照録して補せず。)

凡財弱身強,以旺地之日月為得財。若財強身弱,以身旺之日月為得。凡財神無氣無傷,且見於三傳中者,其遲速以傳以次第為早晚。在初傳必速,旺則尤速。相稍遲,死囚休更遲。中末次之,若歸日干上,必主速。故曰速中有遲,遲中有速也。凡類神不入傳在間處者,則看發用。法以年月日時候分應也。又龍上所遁之干,若為年月日時克者為真財。三傳遞克為克己財,名網魚。干支俱取遞克,凡財爻及龍所乘,孟為新財,仲為半新,季為舊財也。又臨來年太歲為舊財,舊事來年已見。孟為四季之首,故主新,季則歸墓,則舊矣。

凡そ財弱にして我身強きは、便ち財爻の当旺するあの月日を以て財を得るの期と為し;もし財強にして我身弱ければ、便ち我身の当旺するあの月日を以て期と為す。凡そ財神がすでに気を失わずまた傷を受けず、而して且つ三伝の中に出現するは、財を得るの遅速は便ちそれの三伝の裏の次第に按じて定む:初伝に在れば必ず快く、当旺なればさらに快く、相気は稍々遅く、死囚休気はさらに遅し;中伝末伝に在れば便ち次一等;もし財が日干上に帰れば、必ず快を主る。故に快の裏に慢あり慢の裏に快ありと曰う。もし類神が三伝に入らずして夾縫の処に落てば、便ち発用の神を看て、太歳・月建・日・時に按じて分かちて応験す。また青龍上の遁する所の天干が、もし年・月・日・時に克せらるれば、あれが始めて是れ真財;三伝が輾転相克するは、「克己財」と呼び、また「網魚」と名づく、日干日支もまた一様にこの種の逓克を取る。凡そ財爻及び青龍の乗ずる所の字が、寅申巳亥の四孟に落つるは是れ新財、子午卯酉の四仲に落つるは是れ半新、辰戌丑未の四季に落つるは是れ旧財;また来年の太歳に臨むもまた旧財と算す、あれは旧事にして明年に到りて始めて分暁を見ればなり。四孟は四季の頭、故に新を主り;四季は墓庫の帰する所、故に旧を主る。

出行第七

出行先看天干蹤,五成為吉七戰凶。初末兩儀並細玩,或行或止定何從。天干蹤謂天盤日干所臨處也。五成,德合生旺相也。七戰,刑害沖剋空墓絕也。如天干臨地盤得五成則吉,得七戰則凶。如六丙日巳加定為長生,加申為六合,則吉。加子為克,加亥為沖,則凶也。兩義干支也,吉凶均以是推。

出行を占うは、先ず日干の蹤跡の何処に落つるかを看る:「五成」を得着すれば便ち吉、「七戦」に碰上すれば便ち凶。初伝末伝と日干日支の両儀とは、みな一併に細看するを要し、是れ走るか是れ留まるかを好しと決断すべし。原注:いわゆる「天干蹤」とは、天盤上の日干の寄する所の神が地盤の何れの位に臨むか。いわゆる「五成」とは、徳・合・生・旺・相の五様を指し;いわゆる「七戦」とは、刑・害・沖・克・空・墓・絶の七様を指す。日干が地盤上に臨到して五成を得れば便ち吉、七戦を得れば便ち凶。たとえば六つの丙日、丙は巳宮に寄る:巳が寅上に加われば是れ長生、申上に加われば是れ六合、みな吉;子上に加われば是れ克を被る、亥上に加われば是れ相冲、便ち凶。いわゆる「両儀」とは、すなわち日干と日支、吉凶はみなこの法子に照らして推す。(底本は「巳加寅」を「巳加定」と譌る。)

干凶支吉他鄉也,干吉支凶莫遠行。初旺終休往不遇,初休末旺客安寧。干為本地,支為異鄉。干凶支吉,則他鄉有益。干吉支凶則在家為宜。一云,支生日干年命者吉。干與年命者克支亦吉。支剋日干年命者凶。初旺終休,則所往不吉,初休終旺,為客當有機緣也。

日干が凶にして日支が吉なれば、あれは便ち他郷へ到れ;日干が吉にして日支が凶なれば、便ち遠門を出ずるなかれ。初伝が旺にして末伝が休なれば、往くもまた人に遇着せず;初伝が休にして末伝が旺なれば、客居して外に在るは反って安寧。原注:日干は本地を代表し、日支は異郷を代表す。日干が凶・日支が吉なれば、他郷へ往けば益あり;日干が吉・日支が凶なれば、還た家裏に待ち居るを好しと為す。別の一説:日支が往きて日干と本命行年とを生ずるは吉;日干と本命行年とが反って往きて日支を克するもまた吉;日支が来たりて日干と本命行年とを克するは凶。初伝が当旺にして末伝が休囚なれば、此れ往くは不吉;初伝が休囚にして末伝が当旺なれば、客居して外に在るは自ら当に機縁あるべし。

中末逢空初不空,行人半路欲回蹤。初中空陷末傳助,在此艱難在彼豐。助謂得長生財祿吉神也。如丙子日三傳申亥寅,初中空陷,末作干之長生是也。

中伝末伝が空に落ちて初伝が空ならざれば、門を出たる人は半路に走到して便ち回頭せんと思う。初伝中伝がみな空陥に落ち、末伝は却って幇襯あれば、あれはすなわち本地には艱難にしてかちらに到れば反って豊足。原注:いわゆる「助」とは、末伝が長生・財爻・禄神の一類の吉神を得着する。たとえば丙子日に占い、三伝申・亥・寅、初伝の申・中伝の亥はみな空陥に落ち、末伝の寅は正しく丙火日干の長生。

遠行誰不渡江河,發用干支要合和。干逢生旺宜行陸,支上臨財聽棹歌。干支和合,謂干上神與干生合,支上神與支生合,發用神與干支生合也。如交車相合,主不能行。日為陸路,支為水路,如干上見吉審吉將宜陸,支上見吉神吉將則宜舟。若支吉干傷,則宜舟而不宜陸。

遠門に出ずるは誰か能く江河を渡らざらんや?発用の神と日干日支とは総じて和洽するを要す。日干が長生帝旺に逢えば、陸路を走るに宜し;日支上に財爻に臨むれば、あれは便ち桨声を聴きて船に坐して往け。原注:いわゆる「干支和合」とは、日干上神と日干とが相生相合し、日支上神と日支とが相生相合し、発用の神がまた干支と相生相合す。もし交車相合を成せば、反って行き成らざるを主る。日干は陸路を代表し、日支は水路を代表す:日干上に吉神吉将を見れば陸路を走るに宜しく、日支上に吉神吉将を見れば則ち船に坐るに宜し;もし日支が吉にして日干が傷を受けば、あれは便ちただ舟を行ずるに宜しく陸を行ずるに宜しからず。(底本は「見吉神吉将」を「見吉審吉将」と譌る。)

河井相加不可往,舟車沖破凶不爽,歲遇神后宜避之,登明加季須放槳。壬癸子為天之三河,卯酉三月為地之三井,如三河有一河加井,舟不可地。如戊戌日三傳卯寅丑,卯上遁癸加辰發用,為天河地井相迫,主有沉溺之災。一云,卯為在河,未為地井,蓋卯為天漢之源,其下有河,未中有井宿,其下有泉也。卯加干為車,加支為舟,如被干支沖剋,主舟車破壞。惟庚辛日有之。餘無例。

天河と地井とが相加われば、路は便ち往き得ず;舟車が沖せられ破せらるれば、凶にして一点も差えず。太歳上に神后に遇着すれば、避くべし;登明が四季位上に加われば、便ち桨を放ちて船を行すべし。原注:壬・癸・子は是れ天上の三条の河、卯・酉と三月とは是れ地下の三口の井;三河の中に一河ありて井上に加われば、船は便ち行き得ず。たとえば戊戌日に占い、三伝卯・寅・丑、卯上の遁する所の天干は癸にして辰上に加わりて発用す、これはすなわち天河と地井との相逼す、淹溺の災あるを主る。別の一説:卯は是れ天河・未は是れ地井――卯は銀河の源頭、底下に河あり;未の中は井宿を含み、底下に泉あり。卯が日干上に加われば車を作し、日支上に加われば舟を作す;もし日干日支に沖克せらるれば、舟車の損壊を主る、この種の情形はただ庚・辛日のみ有り、別のは例子なし。(底本は「舟不可行」を「舟不可地」と譌る。)

神后子也。如神后加太歲位上發用,主有水患,蓋子宮虛宿內有哭泣二星故也。如丑年甲辰日占,丑加子發用是也。登明,亥也。亥加四季上發用,則水受土制,舟行為家,如癸丑日亥加丑發用是也。

「神后」はすなわち子。神后が太歳の位置上に加わりて発用すれば、水患あるを主る――子宮の裏の虚宿の中は「哭」「泣」の両顆の星を含めばなり。たとえば丑年甲辰日に占い、丑が子上に加わりて発用すれば便ち是れ。「登明」はすなわち亥。亥が辰戌丑未の四季位上に加わりて発用すれば、水は土に制せられ、船を行ずれば便ち平穏にして家中に在るが如し:たとえば癸丑日に占い、亥が丑上に加わりて発用す。(底本は「舟行為安」を「舟行為家」と譌る。)

干乘元劫克年命,陸路提防盜賊連。白虎臨干克年命,斷然抱病客中眠。元武劫煞加干,遙克占人年命上神,主有盜劫。如癸酉日,干上寅,日占乘元,又要為支之劫煞,占人年命上乘辰戌丑未,為元劫所克是也。又劫煞支上亦不宜見。經云,“劫煞入辰,蕭牆禍起”是也。白虎臨干克年命者,如六己日干上卯,夜占乘虎,占人年命上乘辰戌丑未,為干上卯所克是也。

日干上に元武と劫煞とを乗せて往きて本命行年を克すれば、陸路を走るは一路に盗賊を提防するを要し;白虎が日干上に臨みてまた本命行年を克すれば、あれは准た是れ病を抱きて客舍の裏に睡るべし。原注:元武と劫煞とが日干上に加わり、遥遥として占者の本命行年上神を克住すれば、盗劫あるを主る。たとえば癸酉日に占い、日干上に寅を乗せ、昼に占いて寅上に元武を乗ず、寅はまた正しく酉支の劫煞;占者の本命行年上に辰戌丑未の土を乗ずれば、是れ元武劫煞に克せらる。劫煞が日支上に落つるもまた見るに宜しからず、経文に説く:劫煞が日辰に進めば、禍事は便ち自家の牆内に起る。いわゆる「白虎臨干克年命」とは、たとえば六つの己日は日干上に卯を乗せ、夜に占いて卯上に白虎を乗ず、占者の本命行年上に辰戌丑未の土を乗ずれば、正しく日干上の卯木に克せらる。

年命加支三與六,吾愛吾廬樂潛伏,丁馬加季利奔波,傳陽思遊傳陰復。三者三合,六者六合。如占人年命加支作三六事,名本命戀宅,凡占值此,即二馬丁神發用,亦不能行也。如乙未日,支上午,占人年命在未,是六合也。癸巳日,支上丑,又支上酉,占人年命俱在巳,是三合也。

本命行年が日支上に加わりて三合あるいは六合を結成せば、あれは「我は我が屋子を愛す」、楽しんで家裏に躲れて動かず;丁神駅馬は四季位上に加わりて始めて奔波に利あり。三伝の陰より陽に入るは門を出でんと思い、陽より陰に入るは家に帰らんと思う。原注:「三」は三合を指し、「六」は六合を指す。占者の本命行年が日支上に加わりて三合六合を結成するを、「本命恋宅」と呼ぶ;凡そ占してこの箇に碰上すれば、たとい天馬駅馬・丁神が発用するも、また行き成らず。たとえば乙未日に占い、日支上に午を乗せ、占者の行年は未に在り、午未は六合;またたとえば癸巳日に占い、日支上に丑を乗せあるいは酉を乗ず、占者の行年はみな巳に在り、巳酉丑は三合。

甲子日干六,十二月占,辰為天馬,加丁卯位上發用,主有非常之動。如占人年命在子,即無動意是也。又驛馬加六丁位上,亦同此推心。稼穡課,或見丁神,或見天馬,為遊子,凡陰將陰陽,罰在家欲出,如乙巳日,三傳未戌丑,順行是也。陽將傳陰,主在外思歸。如乙亥日,三傳丑戌未逆行是也。

たとえば甲子日に十二月に占い、辰は正しく天馬、丁卯のこの一位上に加わりて発用すれば、非同尋常の挙動あるを主る;けれども占者の本命行年がもし子上に在れば、あれは便ち一点も動くの意思なし。駅馬が六つの丁位上に加わるもまた、この法子に照らして推す。稼穡課の裏にもし丁神を見あるいは天馬を見れば、便ち是れ游子の象。凡そ陰将より転じて陽将に至るは、人の家裏に在りて門を出でんと欲するを主る:たとえば乙巳日に占い、三伝未・戌・丑は順行す;陽将より転じて陰将に至るは、人の外面に在りて家に帰らんと欲するを主る:たとえば乙亥日に占い、三伝丑・戌・未は逆行す。(底本は「甲子日干六」の五字に譌あり、「亦同此推」の下に「心」の字を衍し、「凡陰将伝陽,主在家欲出」を「凡陰将陰陽,罰在家欲出」と譌る。)

干神歸支安居吉,太沖加子水行凶。斬關只為魁罡遇,時煞還憂抬士逢。干神歸支,謂不備課中,干神臨於支上者。中丙戌日巳加戌,庚子日申加子是也。主利靜而不利動。太沖卯也。如丙午日三傳子酉午,子加卯發用,則舟行不宜。蓋卯為舟楫,故忌水神加之也。

日干の神が日支上に帰到すれば、安居して乃ち吉;太沖の卯上に子水を加えれば、水路を走れば便ち凶。「斬関」はただ河魁天罡に遇上せばに因る;「時煞」は則ち擡士に碰上するを擔心するを要す。原注:いわゆる「干神帰支」とは、不備課の裏に日干の寄する所の神が日支上に臨る:たとえば丙戌日は巳が戌上に加わり、庚子日は申が子上に加わる、静にして動かざるに宜しきを主る。「太沖」はすなわち卯。たとえば丙午日に占い、三伝子・酉・午、子が卯上に加わりて発用すれば、あれは便ち船を行ずるに宜しからず――卯はもと是れ舟楫、故に水神のその上頭に圧するを忌む。(底本は「如丙戌日」を「中丙戌日」と譌る。)

辰戌加干支,曰斬關,如傳見寅卯未,子將乘貴龍陰合,為天地獨通。蓋寅為天梁,卯為六合,未為玉女,子為華蓋,天乙為神光,青龍萬里翼,六合為私門,太陰為地房,得此數神庇佑,最利出行。如得傳送白虎,亦吉。蓋二神皆道路之神也。如欲逃亡伏慝,當神陰合所臨之日,趨陰合所臨之方可也。抬士即月建,又名小時煞,如乘蛇虎加干支,主有驚恐。

辰・戌が日干日支上に加わるを、「斬関」と呼ぶ。もし三伝の裏に寅・卯・未を見、子将上にまた貴人・青龍・太陰・六合を乗ずれば、あれは便ち天地間の獨有の通路。寅は是れ天梁、卯は是れ六合の位、未は是れ玉女、子は是れ華蓋なればなり;天乙貴人は是れ神光、青龍は萬里の翼あり、六合は是れ私門、太陰は是れ地房――この几位の神の庇佑を得れば、最も出行に利あり。もし伝送の申と白虎とを得着せば、また吉、この両位はみな是れ道路を主るの神。倘若逃亡藏匿せんと思わば、便ち当に太陰・六合の臨む所の日子に於て、太陰六合の臨む所の方向へ朝して往くべし。「擡士」はすなわち月建、また小時煞と呼ぶ;それが螣蛇白虎を乗せて日干日支上に加われば、驚恐あるを主る。

斗繫日本利家棲,天網張時急避宜。墓空登路昏迷客,死絕加臨死絕期。斗繫日本詳孕產門。占時與用神同剋日干,名天網課,如癸巳日戌時未將占,三傳戌未辰,戌為正時發用,剋日是也。干支上神乘空墓,則人必昏迷,干支上乘死絕,必有死喪之禍,如壬寅日,干上卯,支上午,俱乘死神,丙寅日反吟,俱乘絕神,是也。

天罡が日干の根本を壓住すれば、還た家裏に待ち居るを好しとし;天網が張開するの時候は、趕緊に躲避するを宜しとす。墓神空亡にして登程上路すれば、是れ昏頭昏腦の旅客;死気絶気が加臨すれば、あれはすなわち死絶の期。原注:「斗系日本」の一条は詳しくは孕産の一門に見ゆ。占の時辰が発用の神と一同に来たりて日干を克するを、「天網課」と呼ぶ:たとえば癸巳日の戌時・未将にて占いに来て、三伝戌・未・辰、戌は正時たると同時にまた発用、戌土は来たりて癸水の日干を克す。日干日支上神が空亡と墓神とを乗ずれば、人は必ず昏昏沉沉;日干日支上に死気絶気を乗ずれば、必ず死喪の禍あり:たとえば壬寅日に占い、日干上に卯を乗せ日支上に午を乗ず、みな死神を乗ず;またたとえば丙寅日の返吟は、干支上にみな絶神を乗ず。

逼迫令人難進退,干前一位視何因。年神如被方神克,歧路淒涼不忍聞。逼迫難進退者,謂進茹三傳皆空者。如壬寅日三傳辰巳午皆空,不能前進,欲退一步,逢卯寅為盜氣。再退一步,逢丑又為日鬼,如此便觀干前一位之神,即知其所因。如用夜將,前一位丑乘太陰作鬼,主有陰人纏繞,用晝將前一位丑,乘太常作鬼,主有衣食缺憾等事也。年被方克,謂占人行年上神為所在之方神所克也。如占南行,占人年上乘四季,午位上乘寅卯是也。又如庚辛日占南行,丙丁日占北行,名為滅旺方,亦不吉。

「逼迫」の課は人をして進退両難ならしむ、便ち日干の前一位が何なるかを看て、便ち縁由を知る。行年上神がもし往く所の方位の神に克せらるれば、あれは是れ歧路凄凉、聞くに忍びず。原注:いわゆる「逼迫難進退」とは、進茹の三伝が全て空亡に落つる。たとえば壬寅日に占い、三伝辰・巳・午はみな空、前進し得ず;一歩を退かんと思えば、卯・寅に碰上しまた是れ壬水の気を盗泄す;さらに一歩を退けば、丑に碰上しまた是れ壬の官鬼。この時に便ち日干の前一位の神を看れば、便ち癥結の在る所を知る:夜将を用ゐる時は、前一位の丑上に太陰を乗せてまた官鬼を作す、女子の糾纏あるを主る;昼将を用ゐる時は、前一位の丑上に太常を乗せてまた官鬼を作す、衣食の缺欠あるを主る。いわゆる「年被方克」とは、占者の行年上神が往く所のあの方位の神に克せらるる:たとえば南へ走るを占えば、占者の行年上に辰戌丑未の土を乗せ、而して南方の午位上に寅卯木を乗ずれば、木の土を克するは便ち是れ。またたとえば庚・辛金日に南行を占い、丙・丁火日に北行を占うを、「滅旺方」と呼ぶ、また不吉。

行人第八

行人占法亥多門,學者還當仔細論。二馬、命年入課傳,類神臨處定歸程。二馬,天馬驛馬臨初傳,又逢生旺,主行人即對。中傳稍遲,末傳又稍遲。如乘傳送白虎則急,蓋二者皆門路之神也。如入墓夾克則不行,入墓者,亥馬加辰之類是也。夾克者,申馬加巳,午將乘蛇雀是也。類神見捕亡門。

行人を占うの法門は甚だ多く、学者は還た仔細に分辨するを要す。天馬駅馬・本命行年が四課三伝に進めば、さらに類神の何処に臨むかを看て、帰期は便ち定下し得。原注:いわゆる「二馬」とは、天馬と駅馬。それらが初伝に臨みてまた長生帝旺に逢えば、行人の立刻に到るを主り;中伝に臨めば稍々遅く、末伝に臨めばさらに遅し。もし伝送の申と白虎とを乗ずれば便ち急、この両位はみな是れ門路を主るの神。もし墓に入りあるいは夾克せらるれば、便ち走り得ず:入墓は、たとえば亥馬が辰上に加わる;夾克は、たとえば申馬が巳上に加わり、また午将ありて螣蛇朱雀を乗せて旁に在る。類神の一条は捕亡の一門に見ゆ。(底本は「主行人即到」を「主行人即對」と譌る。)

初中空陷先時阻,末傳空亡近地延。初克末兮車已駕,末克初兮人未旋。初傳空亡,先時有阻,中傳空亡,半途有阻。末傳空亡,鄰近有阻。欲知何事,即以課傳決之。如干支發用,見元武劫煞克年命上神,主有盜賊等事。見病符日鬼克年命上神嘛有疾病等事也。

初伝中伝が空陥に落つるは、是れ動身の以前に阻まる;末伝が空亡に落つるは、是れ跟前に快到りてまた拖延す。初伝が末伝を克すれば、車は已に套好し;末伝が初伝を克すれば、人は還た動身回轉せず。原注:初伝が空亡なれば、出発の前に阻あり;中伝が空亡なれば、半路上に阻あり;末伝が空亡なれば、近処に到りてなお阻あり。何の事に阻まるかを知らんと欲せば、便ち四課三伝を拿て来て判ず:日干日支あるいは発用上に元武・劫煞の来たりて本命行年上神を克するを見れば、是れ盗賊の一類の事を主り;病符・日鬼の来たりて本命行年上神を克するを見れば、便ち是れ疾病の一類の事。(底本は「主有疾病」を「嘛有疾病」と譌る。)

三傳逆行貴又逆,用在日前歸計迫。若逢末足抵干支,故園應見歸來客。凡人順則遊,逆則歸,自然之理也。故傳將皆以逆為妙。用在日前,謂發用在干支之前也。如甲午日卯發用,或末發用是也。末足好末傳,抵干支者,如丁巳日,干上卯三傳亥未卯,是抵干也。戊午日支上寅,三傳戌午寅,是抵支也。

三伝が逆行し貴人もまた逆行し、発用がまた日干日支の前に落つれば、家に帰るの打算は便ち急;もし末伝が恰好に日干あるいは日支に抵れば、故郷は便ち帰来の人を見るべし。原注:人は順行すれば則ち外出し逆行すれば則ち帰来す、これは自然の道理、故に三伝と天将とはみな逆行を以て妙と為す。いわゆる「用在日前」とは、発用の神が日干日支の前一位に落つる:たとえば甲午日は卯を以て発用しあるいは末伝を以て発用す。いわゆる「末足」はすなわち末伝;末伝が日干日支に抵るは、たとえば丁巳日に占い、日干上に卯を乗せ、三伝亥・未・卯、末伝の卯は正しく日干上神に抵る;またたとえば戊午日に占い、日支上に寅を乗せ、三伝戌・午・寅、末伝の寅は正しく日支上神に抵る。(底本は「末足即末伝」を「末足好末伝」と譌る。)

末傳與支會日干,三會歸時早晚間。撞干撞支人立至,傳神傳出不知還。末傳與支會日干者,謂末傳之神。互見干支之上,如癸丑日,干上酉,支上酉,三傳巳丑酉是也。此例惟八專日二十四課。

末伝と日支・日干との三処が一塊に会到すれば、帰期の早晚は便ち其中に在り;撞干・撞支の格局は、人は立刻に就到;三伝が外へ伝出し去るは、あれは便ち幾時に回るかを知らず。原注:いわゆる「末伝与支会日干」とは、末伝のあの字が同時にまた日干上と日支上とに出現する。たとえば癸丑日に占い、日干上に酉を乗せ日支上に酉を乗じ、三伝巳・丑・酉、末伝の酉は正しく干支の両処と相会す。この種の例子はただ八専日の二十四課にのみ有り。

三傳通連干神,為撞干格。如庚午日,干勁沖天未,三傳午巳辰是也。或末傳撞干神亦可用。三傳通連支神,為撞支格。如丁卯日支上寅,三傳丑子亥是也。或末傳撞干上神亦可用。又三傳自干上發用,傳也四課之外 ,為傳也格。如庚午日,午上巳,三傳巳寅亥是也。主行人不至。如三傳自干支外發用,傳入日辰之內,為傳入格。如辛未日,干上未,三傳亥未未是也。主行人速來,或由別處起程以發用不在四課上故也。

三伝の字が一路に接連して日干上神に到るを、「撞干格」と呼ぶ:たとえば庚午日に占い、日干上に未を乗せ、三伝午・巳・辰、一路に数え下去れば正しく未に撞着す。もしただ末伝が日干上神に撞着するも、一様に用い得。三伝の字が一路に接連して日支上神に到るを、「撞支格」と呼ぶ:たとえば丁卯日に占い、日支上に寅を乗せ、三伝丑・子・亥、一路に数え上去れば正しく寅に撞着す;末伝が撞着するも、また用い得。またもし三伝が日干上より発用するも、却って一路に四課の外へ伝到り去るを、「伝出格」と呼ぶ:たとえば庚午日に占い、午上に巳を乗せ、三伝巳・寅・亥、行人の来らざるを主る。反対に、三伝が日干日支の外より発用して、却って一路に日辰の内に伝進するを、「伝入格」と呼ぶ:たとえば辛未日に占い、日干上に未を乗せ、三伝亥・未・卯、行人の甚だ快く来るを主り、あるいは別処より動身す――発用の四課の上に在らざればなり。(底本は「干上未」を「干勁冲天未」と譌り、「伝出四課之外」「為伝出格」を「伝也」と譌り、三伝の末字にもまた譌あり。)

支上傳干人固來,干傳支上亦同測。干若克支離彼方,支若臨干歸未必。支上傳干,如庚辰日,支上子,干上辰,三傳子申辰是也。干上傳支,如丁亥日,干上酉,支上丑,三傳酉亥丑是也。干克支者,謂日干克其支上神,如庚寅日,支上卯是也。支合干支,謂支神與干上神作六合,如壬辰日,干上酉與支六合是也。

三伝が日支上より伝って日干上に到れば、人は固より回るを要し;日干上より伝って日支上に到るも、またこの法子に照らして測る。日干がもし往きて日支を克せば、人は已にあの一方を離れたり;日支がもし日干上に臨到れば、回るか回らざるか還た未必。原注:いわゆる「支上伝干」とは、たとえば庚辰日に占い、日支上に子を乗せ日干上に辰を乗じ、三伝子・申・辰、正しく是れ支上より起りて干上に止まる。いわゆる「干上伝支」とは、たとえば丁亥日に占い、日干上に酉を乗せ日支上に丑を乗じ、三伝酉・亥・丑。いわゆる「干克支」とは、日干が往きて日支上神を克する:たとえば庚寅日に占い、日支上に卯を乗せ、庚金は卯木を克す。いわゆる日支と日干上神とが相合するは、たとえば壬辰日に占い、日干上に酉を乗せ、酉は辰支と六合す。

孟遲仲中罡季速,用神墓絕日歸來。飛廉發傳車立至,遊戲齊臨轡並回。用見四孟則遲,四仲為中,四季為速。如乘天罡,則更速矣。墓絕歸來者,陽日以用神之墓日來,陰日以用神之絕日來。如丙戌為陽日,三傳亥申巳,亥墓於辰,主辰日至。己亥日為陰日,三傳卯丑亥,卯絕於申,主申日至也。飛廉加干發用,行人立至,以其為迅速之神也。游神春丑夏子秋亥冬戌,戲神春巳夏子秋酉冬辰,如二神同入課傳主必來。

発用が四孟に落つれば遅く、四仲に落つれば居中、天罡を乗じあるいは四季に落つれば快し;行人は発用の神が墓に入りあるいは絶に逢うのあの天に帰来す。飛廉が一たび發動すれば、車馬は立刻に就到;游神戯神が一斉に課に臨めば、あれは便ち馬頭を勒轉して一同に帰来せんとす。原注:発用に寅申巳亥の四孟を見れば遅を主り、子午卯酉の四仲を見れば居中、辰戌丑未の四季を見れば快を主り;もし天罡の辰を乗ずれば、あれは便ちさらに快し。いわゆる「墓絶帰来」とは、陽日は発用の神が墓に入るのあの天に按じて算し、陰日は発用の神が絶に逢うのあの天に按じて算す:たとえば丙戌は是れ陽日、三伝亥・申・巳、亥水は辰に墓す、辰日に到るを主り;己亥は是れ陰日、三伝卯・丑・亥、卯木は申に絶す、申日に到るを主る。飛廉が日干上に加わりて発用すれば、行人は立刻に就到、それは極めて迅速の神なればなり。游神の取法は春に丑・夏に子・秋に亥・冬に戌、戯神は春に巳・夏に子・秋に酉・冬に辰;この両位が一同に四課三伝に進めば、人は必ず来るを主る。

罡加命年車速駕,馬逢生處客留連。魁罡二將乘二馬,雖不入傳返故園。天罡為動神,如加占人年命上,則雖遠必行。馬逢生處,謂天驛二馬各居長生之地,則戀其生而不行。如寅馬加亥之類。魁罡乘二馬者謂天驛二馬加於辰戌位上也。如二月申子辰等日占,寅為驛馬,申為天馬,或寅加辰,申加戌,或寅加戌,申加辰,是也。又五十一月寅午戌日占,亦準此推。

天罡が本命行年上に加われば、車馬は甚だ快く動身せんとし;駅馬が長生の処に落つれば、客人は反って留連して走らず。河魁天罡の両位が天馬駅馬を承載すれば、たとい三伝に入らずとも、人は故園に回るを要す。原注:天罡は是れ動を主るの神、占者の本命行年上に加われば、路は再び遠きも必定に動身す。いわゆる「馬逢生處」とは、天馬駅馬が各々自己の長生の地に落つる、この份の生気に戀着して便ち走るを肯ぜず、たとえば寅馬が亥上に加わるの一類。いわゆる「魁罡乗二馬」とは、天馬駅馬が辰・戌の両位上に加わる:たとえば二月の裏に申子辰等の日に占いに来て、寅は是れ駅馬・申は是れ天馬、あるいは寅が辰に加わり申が戌に加わり、あるいは寅が戌に加わり申が辰に加わる。またたとえば五月・十一月の裏に寅午戌等の日に占いに来るも、またこの法子に照らして推す。

肱度門限與二至,未度保須望遠征。道里過遙觀歲月,三千里外卜將軍。門限,謂卯酉。二至謂子午。占東南行人,以地有酉為中途,子上神為至期。西北行人,以地盤卯變中途,午上神為至期。發發用之神,已逾卯酉二宮,則觀子午位上所得何神,便知為何日到也。道里近遙觀歲月者,謂五十里視時上神,百里視干上神,五百里視月建上神,千里視歲建上神是也。大交軍,亥子丑年用酉,寅卯辰年用子,巳午未年用卯,申酉戌年用午。如三千里以外,則視將軍位上神中也。

已に門限と二至とのこの几關を度過せしは、帰期は便ち近し;還た度過せざるは、便ち好し遠方を望んで待つのみ。路途の太遠は、太歳月建を看るを要し;三千里以外は、便ち大将軍の臨む所の位を占うを得。原注:「門限」は卯と酉とを指し、「二至」は子と午とを指す。東南の方向より来るの行人を占うは、地盤の酉位を以て中途と為し、子位上神を以て到達の期を定む;西北の方向より来るを占うは、地盤の卯位を以て中途と為し、午位上神を以て到達の期を定む。発用の神がもし已に卯酉の両宮を越過せば、便ち子午位上に何の神を得るかを看て、便ち何れの天に到るかを知る。いわゆる「道里遠近看歳月」とは、五十里は占時上神を看、一百里は日干上神を看、五百里は月建上神を看、一千里は太歳上神を看る。大将軍の取法:亥子丑年は酉に在り、寅卯辰年は子に在り、巳午未年は卯に在り、申酉戌年は午に在り;三千里以外は、便ち大将軍のあの一位上の神を看る。(底本は「已度」を「肱度」と譌り、「還須」を「保須」と譌り、「地盤酉」を「地有酉」と譌り、「為中途」を「變中途」と譌り、「大将軍」を「大交軍」と譌る。)

四季元臨法最奇,六三合用地盤宜。元神乘季傳末入,更在支神上位知。四季元臨,謂甲戊庚日三干,元武乘辰戌發用是也。凡占值此,則以用神合處斷其來期,近地則用六合,遠地則用三合。如甲寅日,三傳戌申午,晝夜占,戌乘元武奶,如近地則卯日可至,遠地則寅午日可至。如元乘辰戌,入於末傳,則觀支神下位所得神,便知其為保日也。如庚戌日,三傳子申辰,晝夜占,元武乘辰,入於末傳,支神戌,戌下得寅則寅日可至也。餘干仿之。

元武が四季の位に臨むは、この一法は最も奇;六合を用ゐるか還是れ三合かは、地盤を看て始めて合宜。元武が四季の字を乗じて末伝に落進せるは、便ちさらに日支の下面のあの一位より帰期を知るを要す。原注:いわゆる「四季元臨」とは、甲・戊・庚の三干の日、元武が辰あるいは戌を乗じて発用す。凡そ占してそれに碰上せば、便ち発用の神の合する所の字を拿て来て帰期を断ず:路近ければ六合を用ゐ、路遠ければ三合を用ゐる。たとえば甲寅日に占い、三伝戌・申・午、昼占夜占を論ぜず戌上に元武を乗ず:路近ければ便ち卯日に到ると断じ(卯戌は六合)、路遠ければ便ち寅日あるいは午日に到ると断ず(寅午戌は三合)。もし元武が辰戌を乗じて末伝に落つれば、便ち日支の底下の地盤のあの一位に何の神を得るかを看て、便ち何れの天に到るかを知る。たとえば庚戌日に占い、三伝子・申・辰、元武は辰を乗じて末伝に入り、日支は是れ戌、戌下は寅を得、あれは便ち寅日に到る可し。其余の各干はこれに照らし仿推せよ。(底本は「是也」を「奶」と譌り、「何日」を「保日」と譌る。)

下百天乙入支干,湖海行人會不難。久去不知蹤跡處,行人分野細推看。正時貴人同加干支之上,主行人即至。如丁丑日巳時酉將占,干上亥為貴人,支上巳為正時是也。分野,子為青州之類也。如不知行人何往,則看行人天上行年臨於何宮,便知其所在之處是也。

正時と天乙貴人とが一同に日干日支上に加われば、江湖海上の行人の相会するもまた難しとせず。もし人の去ること久しく蹤跡をも知らざれば、便ち分野に照らして細細に推看せよ。原注:占の正時と貴人とが一同に日干日支の上に加われば、行人の立刻に到るを主る。たとえば丁丑日の巳時・酉将にて占いに来て、日干上に亥を乗ずるは正しく丁日の貴人、日支上に巳を乗ずるは正しく占時。いわゆる「分野」とは、子は青州に対するのこの一類の配法。もし行人の何処へ往けるかを知らざれば、便ち彼の天盤上の行年の何れの宮に落つるかを看て、便ち人の何の地方に在るかを知る。(底本の首句は「正時天乙」を「下百天乙」と譌る。)

年居德合生旺喜,刑剋墓絕悲哀擬。遙遙年命離支神,異地停車舟不濟。以上三章,俱承上文而言,居者,謂行年所臨之地也。如逢德合生旺則吉,逢刑剋害絕則凶,如值空陷,主有疾病。年命離支神者,謂行年上神與支神相離三位以外也。如甲子日支上巳加子,行人行年在丑為前一位,在寅為前二位,在卯為前三位,皆不望其至。如居辰巳以前,則與支神遠矣,必不來矣。

行年が徳・合・生・旺の地に落つれば、喜ぶべし;刑・克・墓・絶の地に落つれば、好し悲哀と作して断ずるのみ。行年が日支より遠く遠く離れれば、人は便ち外地に於て車を停下しまた船にも上らず。原注:以上の三章はみな上文を承けて説く。いわゆる「居」とは、行年の臨む所のあの一位:徳・合・長生・帝旺に逢えば便ち吉、刑・克・害・絶に逢えば便ち凶、もし空陥に落てば、疾病あるを主る。いわゆる「年命離支神」とは、行年上神と日支の神とが三位以外に相隔たる。たとえば甲子日に占い、日支上に巳を乗せて子上に加わる:行人の行年が丑に在れば是れ前一位、寅に在れば是れ前二位、卯に在れば是れ前三位、この几様は還た彼の到るを指望し得;もし行年が辰・巳に落ちてさらに前へ往かば、あれは便ち日支を離るること太遠、必定に来らず。(底本は「皆可望其至」を「皆不望其至」と譌る。)

年臨三四來期速,日克一二至時遲。書信幾番人未至,支前四位上神知。干為人,支為宅。如年臨三四課之上,即人來宅中,故主速。日克干上神,主凡事抑塞。故主遲。支前四位,謂從地盤支神位上起,數至第四位上,觀其所乘之神,便知其位因也。如丙寅日,支上戌,連根順數至巳為第四位上乘丑,丑為日之益氣,晝占乘朱,必為文書阻滯。夜占乘勾,必為爭訟淹留也。餘例推。

行年が第三・第四課上に落つれば、来期は便ち快し;日干が第一・第二課上神を克住すれば、到るの時候は便ち遅し。書信は来ること好几回なれど人は還た到らざれば、便ち日支の前第四位の上神より縁故を知る。原注:日干は人を代表し、日支は家宅を代表す。行年が三・四の両課の上に落つれば、便ち是れ人已に宅中に到れり、故に快を主る。日干が往きて日干上神を克すれば、凡事の抑塞不通を主り、故に遅を主る。いわゆる「支前四位」とは、地盤の日支のあの一位より起り、順に第四位まで数え、それの何の神を乗ずるかを看て、便ち阻滞の原因を知る。たとえば丙寅日に占い、日支上に戌を乗せ、寅より順に数えて巳に至れば是れ第四位、巳上に丑を乗ず:丑は是れ丙火の泄気、昼に占えば丑上に朱雀を乗ず、必是れ文書上に受阻す;夜に占えば丑上に勾陳を乗ず、必是れ官司纏訟の耽搁。其余はこれに照らし類推せよ。(底本は「所因」を「位因」と譌る。)

不識行年何以云,天罡一將問殷勤。罡臨四孟他鄉吉,四仲為憂加季驚。如不知行年視天罡,以加孟為安,加仲憂,加季死。仍視所乘之將言之。

行人の行年を知らざれば、あれは当に何と説くべき?便ち殷勤に天罡のこの一将に問い往け。天罡が寅申巳亥の四孟上に臨めば、人は他郷に在りて是れ吉;四仲上に臨めば便ち憂あり、四季上に加われば便ち驚あり。原注:もし行人の行年を知らざれば、便ち天罡を看よ:四孟に加われば平安を主り、四仲に加われば憂を主り、四季に加われば凶死を主る。仍ほそれの乗ずる所の天将を連ねて一併に来て説くを要す。

傳墓入墓不須疑,征途攬轡歸心迫,間進間退兩課名,他鄉阻隔分明白。傳墓碑入墓,如甲辰日,三傳寅未子,未為初墓,子入墓鄉是也。間進則進有阻,間退則退有阻,仍神所間之神將而何因。如丁卯日,三傳酉亥丑,間一將為戌,戌為脫氣,晝占乘蛇,必有惡小纏繞事,夜占乘後,必有合戀女色事。

三伝の墓神がまた墓の裏に落進すれば、この一層は疑うを用ゐず――征途上に馬韁を勒住し、帰心は正しく急。「間進」「間退」は是れ両箇の課名、人の他郷に於て何の阻隔を受くるか、それを看て便ち明白。原注:いわゆる「伝墓入墓」とは、たとえば甲辰日に占い、三伝寅・未・子:未は是れ初伝の化する所の墓、而して子水はまた墓郷に落進す。間進の課は、前進に阻あり;間退の課は、後退に阻あり;仍ほ隔て去られたるあの一位の神と天将とを看るを要して、始めて何の事に阻まるかを知る。たとえば丁卯日に占い、三伝酉・亥・丑、隔て去られたる一位は是れ戌、戌は是れ丁火の脱気:昼に占えば戌上に螣蛇を乗ず、必ず小人惡少の糾纏あり;夜に占えば戌上に天后を乗ず、必是れ女色を貪戀するの事。(底本は「伝墓入墓」に一の「碑」の字を衍し、「仍視所間之神将而定何因」を「仍神所間之神将而何因」と譌る。)

傳將若合三六中,卷戀他鄉資斧豐,干支上逢羅網罩,淹留客舍嘆飄蓬。三六合,謂三六相呼一課也。羅網課主不能行。如課體吉,亦不拘。

三伝と天将とがもしみな三合六合の中に落つれば、人は便ち他郷を留戀し盤纏もまた豊足;日干日支上に天羅地網を罩うれば、便ち好し淹留して客舍に在り、自己の飄蓬の如きを嘆ずるのみ。原注:いわゆる「三六合」とは、三合と六合とが彼此呼応して一課の内に在る。羅網課は人の走り成らざるを主る;ただ課体がもと是れ吉なれば、また拘るを必とせず。

斬關順傳利遠行,若遇逆退歸舊處。遊子丁馬行不停,退則來兮時則去。凡得斬關課,如三傳順行,主居者必行,如六甲日,干上辰,三傳辰午申是也。三傳逆行,主行人立至,如癸未日,干勁沖天上戌,三傳戌未辰是也,遊子丁馬見出行門。

斬関課にして三伝が順行なれば、遠路を走るに利あり;もし逆行後退に遇上せば、人は便ち原処に回去す。游子の神と丁神駅馬とが一たび動けば、人は走ること停まず;三伝の後退するは人の回るを主り、順行するは人の出去を主る。原注:凡そ斬関課を得て、三伝が順行するは、家に在る人の必ず門を出づるを主る:たとえば六つの甲日、日干上に辰を乗せ、三伝辰・午・申。三伝が逆行するは、外に在る人の立刻に到るを主る:たとえば癸未日に占い、日干上に戌を乗せ、三伝戌・未・辰。游子と丁神駅馬との両条は、出行の一門に見ゆ。(底本は「干上戌」を「干勁冲天上戌」と譌る。)

卯酉為格子午關,魁罡加算計路途難。迴環周遍如相值,定見行人旦夕還。卯為天格,酉為地格。子為天關,酉為地關。如魁罡二神,加四仲發用,為天地關可知。關梁不通,行人有阻。如甲子日,辰加子臨支發用。乙卯日辰加卯臨支發和,戊申日戌加酉臨支發用是也。如年命有沖破吉神可解。迴環見仕宦門,周遍見經商門。

卯酉は是れ天地の「格」、子午は是れ天地の「関」;河魁天罡がさらに加わり上去れば、路途は便ち走り難し。もし回環・周遍のこの両箇の課体に碰上せば、行人は早晚に一定に回る。原注:卯は是れ天格、酉は是れ地格;子は是れ天関、午は是れ地関。河魁の戌・天罡の辰のこの両位の神が四仲の位上に加わりて発用すれば、天関地関は便ち想い知るべし――関梁は通ぜず、行人は便ち阻あり。たとえば甲子日に占い、辰は子上に加わりて日支に臨みて発用し;乙卯日に占い、辰は卯上に加わりて日支に臨みて発用し;戊申日に占い、戌は酉上に加わりて日支に臨みて発用す。もし本命行年上に吉神ありて来たりてそれを沖破せば、以て解くべし。回環の一条は仕宦門に見ゆ、周遍の一条は経商門に見ゆ。(底本は「午為地関」を「酉為地関」と譌り、「発用」を「発和」と譌る。)

伏吟信任見丁馬,立刻行人到草堂。反吟絕人必至,雖見天中亦不妨。剛日伏吟為自任,柔日伏吟為自信,自任難期,但柔日伏吟,如占人年命上乘丁馬,亦主動。反吟課,德喪祿絕,雖遇空亡,亦不忌。四絕,謂子加巳一課,柔日祿神皆臨絕地也,但驛馬入墓,俟沖神到日,方可行耳。

伏吟課の裏に自信に遇うてまた丁神駅馬を見れば、行人は立刻に草堂の前に到り;返吟課の「四絶」は、人もまた必ず到り、たとい空亡に碰上するも妨げなし。原注:剛日の伏吟を「自任」と呼び、柔日の伏吟を「自信」と呼ぶ;自任課は帰期は定め難し、ただ柔日の伏吟にもし占者の本命行年上に丁神駅馬を乗ずれば、一様に動身を主る。返吟課はもと是れ徳喪禄絶の格、たとい空亡に遇上するもまた忌むを必とせず。いわゆる「四絶」とは、子が巳上に加わるのこの一課を指し、柔日の禄神はみな絶地に落つ;ただこの時に駅馬は墓に入り、墓神を沖開するのあの天を待ちて、始めて走り成る。(底本は「反吟」の下に脱字あり、「四絶」の二字はただ其一を存す、今は照録して補せず。)

朱雀天雞及信神,傳課二馬信音頻。三神若或逢空陷,魚雁寥寥尺素淪。天雞酉逆十二,信神酉順十二,如朱雀等神。速二馬入於課傳主有信到。一云,朱與天喜六合相值,或與貴人日德相值,或與勝光相值,皆主有信至。如臨卯酉,為信至門。如朱乘凶將臨年命,作刑沖破害為凶信,其信到之期,以三神三馬等相臨處為斷。

朱雀・天鶏と信神とのこの三位、さらに天馬駅馬を加えて四課三伝に進めば、音信は便ち頻頻として来る;この三位がもし空陥に落てば、魚雁は寥落、一紙の書信もまた沈む。原注:天鶏は酉より起りて十二位を逆数し、信神は酉より起りて十二位を順数す。朱雀のこれらの几位の神が天馬駅馬を連ねて四課三伝に進めば、信の到る有るを主る。別の一説:朱雀が天喜・六合と相値し、あるいは貴人・日徳と相値し、あるいは勝光の午と相値すれば、みな信の来る有るを主る;もしそれが卯酉の両門上に臨めば、あれは是れ信が已に門に到れり。もし朱雀が凶将を乗せて本命行年上に臨み、また刑沖破害を作せば、あの来るは便ち是れ凶信。信の到るの日期に至りては、便ちこの三神と几重の駅馬との臨む所の処に按じて断ず。

剋日生合書必來,干克三神書不至,天耳臨時有便鴻,逐類求之職何事。承上章而方,朱等三神,如剋日生日,或與日六合,則書必來。如干克朱等三神,則書不至也。又干克用亦同。天耳即天喜,時謂正時,如天耳臨天上進,亦有信。逐類推之,職何事者,謂尋課傳神將,即可知其為何事也。如丙戌日,三傳亥申巳,夜將亥乘朱,正月占為天詔,有官者得之,主有詔命至,子年占為病符,主有疾病等事也,餘例推。

この几位の神が往きて日干を克し日干を生じあるいは日干と相合せば、書信は必ず来る;反対に日干が往きてそれらを克せば、書信は便ち来らず。天耳が占時上に臨めば、便りに信を捎ぶの鴻雁あるを会し;報ずる所の何事に至りては、類を逐うて求め往けば便ち是れ。原注:上の一章を承けて説く、朱雀・天鶏・信神のこの三位が、もし来たりて日干を克し日干を生じ、あるいは日干と六合を作せば、書信は必ず到り;もし是れ日干の往きてこの三位を克するなれば、書信は便ち来らず、日干の往きて発用の神を克するもまた一様。「天耳」はすなわち天喜、「時」は占の正時を指す;天耳が占時の上に臨到れば、また信あるを主る。いわゆる「類を逐うて之を推し、報ずる所の何事」とは、四課三伝の神と将との上より找えば、便ち是れ何事なるかを知る。たとえば丙戌日に占い、三伝亥・申・巳、夜将は亥上に朱雀を乗ず:正月に占えば亥は正しく是れ天詔、官を為る人がそれを得着すれば詔命の下来るあるを主り;子年に占えば亥はまた是れ病符、あれは便ち疾病の一類の事を主る。其余はこれに照らし類推せよ。(底本は「承上章而言」を「承上章而方」と譌り、「如天耳臨占時」の一句に譌あり。)

巻十一・指南彙箋三

趨謁第九

欲占趨謁用何術,彼此兩儀要相洽。干支會俁必亨通,日辰鄰近更親密。兩儀相洽,謂干支交車生合或上神生俁也。干支會合,如壬寅日,干上寅,支與干會,或支上亥,干與支全,是也。日辰鄰近,謂干支上神作六合,其神又相鄰近者,如壬子日,干上子,支上丑為六合,子丑又相鄰近,又干神亥,與四課之子丑寅為一氣也。此外又有丙午戊午日干上兩課。

前に往きて謁見せんと占わんと欲するは、何の法子を用ゐる?彼此の両儀は総じて相洽するを要す。日干日支が会合すれば、事情は必然に亨通し;日辰の上下が相隣れは、交情は便ちさらに親密。原注:いわゆる「両儀相洽」とは、日干日支が交車して相生相合し、あるいは上神が彼此相生相合す。いわゆる「干支会合」とは、たとえば壬寅日に占い、日干上に寅を乗せ、日支は便ち日干上神と相会す;あるいは日支上に亥を乗せ、日干の寄宮の亥はまた日支と相合す。いわゆる「日辰隣近」とは、日干上神と日支上神とが六合を作し、而してこの両字がまた恰好に挨着す:たとえば壬子日に占い、日干上に子を乗せ日支上に丑を乗じ、子丑は六合にしてまた相隣れり;さらに壬の寄する所の亥を加えれば、四課中の子・丑・寅と一気に連成す。なほこのほか丙午・戊午の両日の干上二課もまたこの如し。(底本は「合」の字は多く「俣」と譌り、「干与支合」を「干与支全」と譌る。)

三六交會聲相應,最習外好裡槎牙,朝干朝支分主客,成神最吉會神嘉。三六交會謂三合課交車,又作六合者。如乙丑日,三傳巳丑酉三合,干上子與支合,支上酉與干合是也。外好裡槎牙者,謂干支上神作六合,其地盤反作六害,如壬申日干上定與支上亥六俁,其壬干與申支卻作六達是也。朝干者,謂支上神發用,朝其干神,主人來見我。朝支者反是。二例見行人門。成神見婚姻門。會神十二月分為未戌寅亥酉子丑午巳卯申辰,如二神乘旺相氣入於傳課,必得相見而成事。

三合六合が交相會聚するは、是れ声気の相応ず;最も外面は看るに好くして裏頭は却って参差不合するを怕る。是れ日干を朝するか是れ日支を朝するか、誰が主で誰が客かを分出せよ;成神は最も吉、会神もまた嘉美。原注:いわゆる「三六交會」とは、三合課がまた交車六合を兼ぬる。たとえば乙丑日に占い、三伝巳・丑・酉は金局を結成し、日干上に子を乗せて日支の丑と相合し、日支上に酉を乗せてまた日干の寄宮の辰と相合す。いわゆる「外好裏槎牙」とは、日干日支の上神は六合を作すと雖も、底下の地盤は反って六害を成す:たとえば壬申日に占い、日干上に寅を乗せて日支上に亥を乗ずると六合を作すと雖も、壬の寄する所の亥は申支と却って正しく相害す。いわゆる「朝干」とは、日支上神が発用して日干上神に朝向する、対方の来たりて我を見るを主り;「朝支」は則ちそれに反す。この両例は行人の一門に見ゆ。成神の一条は婚姻の一門に見ゆ。会神は十二箇月に按じて順に未・戌・寅・亥・酉・子・丑・午・巳・卯・申・辰;成神会神の両位が旺相の気を乗じて四課三伝に進めば、必定に面を見得且つ事を辦成す。(底本は「干上寅」を「干上定」と譌り、「六合」を「六俣」と譌り、「六害」を「六達」と譌る。)

日辰來湊定和合,兩貴自會必難諧。貴人害合分損益,天罡孟中應推排。日辰湊合,謂三合課缺一課,得干支上神湊足之。主有意外和合之事。如癸卯日,三傳未酉亥,缺一卯字,得干上卯湊足是也。兩貴相會,謂六處有兩貴相加者,如乙酉日,子加申,三傳申子辰是也。占謁貴必不見。緣貴往見貴,或睚會貴客也。如同官占,則又得見,貴人害合詳經商門。又貴人所立之地,亦當審視,如貴被下克或臨六害,主貴人自有煩憂,亦不得見也。天罡孟仲,謂天罡加孟必見,加仲可待,加季則不見也。

日干日支が湊り来て合局を補斉するは、あれは是れ定りて成るの和合;両位の貴人が自ら一処に会到すれば、反って諧い難し。貴人の是れ害か是れ合かは、各々損益を分ち;天罡の四孟に落つるか還是れ四仲か、これに拠りて推排す。原注:いわゆる「日辰湊合」とは、三合課が一箇の字を缺き、恰好に日干上神あるいは日支上神に由りて補足せらる、意外の和合の事あるを主る。たとえば癸卯日に占い、三伝未・酉・亥、亥卯未局は一箇の卯を缺き、正好しく日干上に卯を乗せてそれを湊斉す。いわゆる「両貴相會」とは、六処の中に昼夜の両貴人ありて相加わる:たとえば乙酉日に占い、子は申上に加わり、三伝申・子・辰。謁見する貴人を占えば必定に見るを得ず――貴人は自ら往きて貴人を見、あるいは正しく別の貴客に陪して在ればなり。もし是れ同僚同官の来たりて占うなれば、あれはまた見るを得。貴人の害と合とは詳しくは経商の一門に見ゆ。なほこのほか貴人の立つ所の地盤の位もまた審看するを要す:貴人がもし下神に克せらるるか、あるいは六害の位に臨めば、貴人は自己に煩心の事あるを主り、また見るを成さず。いわゆる「天罡孟仲」とは、天罡が四孟に加われば必ず見え、四仲に加われば還た待つべし、四季に加われば便ち見えず。

日德陰神見蹤跡,尾加首上往不宜。類神發用方為益,末傳合處是成期。日德陰神,謂日德之陰神,即可知其蹤跡也。如壬午日,干上申一課,亥為日德,陰神見申,申為驛馬,夜占乘虎,其人必遠出也。尾加首上,謂閉口課也。如甲申日巳加申發用,巳遁干癸是也。類神見捕亡門,如類神發用必見。貴德發用亦必見,如初傳空亡,末得吉神,必肱再往,乃得見也。

日徳の陰神の上より以て対方の蹤跡を看出し得;尾が首上に加わるの閉口の課は、往くもまた不合适。類神が発用して乃ち益あり;末伝の合する所のあの一位は、便ち是れ事成の期。原注:いわゆる「日徳陰神」とは、日徳のあの一位の陰神を看る、便ち対方の行蹤を知る。たとえば壬午日に占い、日干上に申を乗せて第一課を成し、壬の日徳は是れ亥、亥の陰神は申を見、申はまた正しく午日の駅馬、夜に占えば申上に白虎を乗ず――この人は必定に遠く出去せり。いわゆる「尾加首上」とは、すなわち閉口課:たとえば甲申日に占い、巳は申上に加わりて発用し、巳上の遁する所の天干は是れ癸。類神の一条は捕亡の一門に見ゆ、類神が発用すれば必定に見るを得;貴人・日徳が発用するもまた必定に見るを得。もし初伝が空亡に落ちて末伝が吉神を得れば、あれは便ち須く再度一つの往きを要して、始めて見るを得。(底本は「必須」を「必肱」と譌る。)

捕亡第十

追尋逃亡詳日德,捕捉逃奴年支刑。二德相剋必易獲,刑德不克別推尋。捕亡之法,尊貴則視日德,卑賤則視支刑,如占尊貴,刑剋則易獲,德克刑則難尋,如庚午日,干德在申,支刑在午,申加亥,君子於西北,午克申,為刑剋德,主易獲。癸巳日,干德在巳,支刑在申,巳加卯,君子隱於正東,巳克申為德克刑,主難尋。如占卑賤,德克刑則易獲,刑剋德則難尋。其法亦準此推。至尋獲之期,尊貴則以日德受生之日,卑賤則以支刑受克之日為斷。

逃走の人を追尋するは、日徳を細看するを要し;逃奴を捉拿するは、則ち日支の三刑を看る。徳と刑とが両下に相克すれば、便ち捉え易し;刑徳が互に相克せざれば、あれは便ち別に辦法を想得て找え往くを得。原注:捕亡の法子は、尋る所のは是れ尊貴の人なれば便ち日徳を看、尋る所のは是れ卑賤の人なれば便ち支刑を看る。尊貴の人を占うの時は、刑の往きて徳を克すれば便ち獲易く、徳の往きて刑を克すれば便ち尋難し。たとえば庚午日に占い、庚の日徳は申に在り、午日の三刑は午に在り;申は亥上に加わる、この位の君子は西北方に躲るを知り得、而して午火は申金を克す、是れ刑の徳を克す、捉え易きを主る。またたとえば癸巳日に占い、癸の日徳は巳に在り、巳日の三刑は申に在り;巳は卯上に加わる、君子の正東方に隠るるを知り得、而して巳火は申金を克す、是れ徳の刑を克す、尋難きを主る。もし占う所のは是れ卑賤の人なれば、あれは便ち反対なり:徳の刑を克すれば獲易く、刑の徳を克すれば尋難し、法子は照らして推す。何時に尋獲するかに至りては、尊貴の人は日徳の生を受くるのあの天を以て期と為し、卑賤の人は支刑の克を受くるのあの天を以て期と為す。

日行加支三與六,發端得此必歸來。斬關貴俁龍陰見,海角天涯定不回。日德發用,與支神作六合,主自來。如乙巳日三傳申戌子,發用申與支六俁。癸丑日三傳巳丑酉,發用巳與支三合是也,斬關見出行門。

日徳が日支上に加わりて三合六合を結成すれば、発端に便ちこの箇を得着し、人は必定に自ら回る;もし是れ斬関の課にして貴人・青龍・太陰が一斉に現身せば、あれはすなわち海角天涯に走到するも回頭せず。原注:日徳が発用して日支の神と六合を作すれば、人の自ら回るを主る:たとえば乙巳日に占い、三伝申・戌・子、発用の申は巳支と相合す;またたとえば癸丑日に占い、三伝巳・丑・酉、発用の巳は丑支と三合を結成す。斬関の一条は出行の一門に見ゆ。(底本は「六合」を「六俣」と譌る。)

六甲尋元度四獲,若非六甲看元陰。欲知捕獲在何日,陰神受剋日分明。此閉口課中度四之法。如六甲日以元武為陽神,以逆推度四位上所得神為終陰,元武陽神下可以捕女。蓋女走,求男之下也。終陰下可以捕男,蓋男走,求女之下也。如六甲日晝夜占,辰為元武陽神,加申,如女走,向西南方捕之可獲。丑為終陰,加巳,男走,向東南方捕之可獲。

六つの甲日は「尋元度四」の法子を用ゐて往きて捉う;六甲日にあらざれば、便ち元武の陰神を看る。何れの天に能く捉うるかを知らんと欲せば、陰神の克を受くるの日子を看て便ち分明。原注:これは是れ閉口課の裏の「度四」の法子。六つの甲日は元武を以て陽神と為し、元武より逆に四位を数え過ぎて得る所のあの神を以て「終陰」と為す。元武陽神の底下の地盤の位は以て女人を捉うべし――女子の出走は、總じて男子のあちらに投奔すればなり;終陰の底下の地盤の位は以て男人を捉うべし――男子の出走は、總じて女子のあちらに投奔すればなり。たとえば六つの甲日は昼夜を論ぜず占えば、辰上に元武を乗ずるは陽神と為り、辰は申上に加わる、もし走り去るは是れ女子なれば、便ち西南方へ往きて捉えば獲すべし;丑は是れ終陰、丑は巳上に加わる、もし走り去るは是れ男子なれば、便ち東南方へ往きて捉えば獲すべし。

非六甲日不不度四。以天盤元武為陽神吧元武位上所得神為陰神。陽神位下可以捕女,陰神位下可以捕男也。陰神受克,如申酉為元陰,則巳午日可獲,如三傳相剋,交得凶煞更的。

六甲日にあらざれば便ち「度四」を用ゐず、直に天盤上の元武を以て陽神と為し、元武の本位上の得る所のあの神を以て陰神と為す:陽神の底下の地盤の位は以て女を捉うべく、陰神の底下の地盤の位は以て男を捉うべし。いわゆる「陰神受克」とは、たとえば元武の陰神が是れ申あるいは酉なれば、あれは便ち巳日・午日に獲すべし(火は金を克す);もし三伝が彼此相克し、また凶煞に交れば、就中准たり。(底本は「不用度四」を「不不度四」と譌り、「以元武位上」を「吧元武位上」と譌る。)

尋覓三奸沖最嘉,伏吟主近無依遐。會神得兒亡神否,裡數河魁位上查。三奸謂天盤之亥子丑,有一神加於仲位之上。則對沖下即為三奸。如六甲日丑加午,午之對沖為子,則正北方可獲也。伏吟課尋人在近處,貴順用支左一位,貴逆右一位,如丙子日晝占,支左一位為丑,可向東方尋。夜占支右一位為亥,可向西北方尋也。

人を尋るは「三奸」を取り、相冲の位を以て最も好し;伏吟課は人の近処に在るを主り、返吟課は則ち対沖の遠方へ往くを要す。会神を得れば便ち尋着し得、亡神に逢えば便ち尋着せず;多少の里路に至りては、河魁のあの一位上より查す。原注:いわゆる「三奸」とは、天盤上の亥・子・丑の三位の中に一位ありて四仲の上に加われば、ならばそれの対沖する所の地盤の下は便ち三奸の在る所。たとえば六つの甲日は丑が午上に加わり、午の対沖は是れ子、あれは便ち正北方に獲すべし。伏吟課は人を尋るに近処に在り:貴人が順行すれば日支の左辺の一位を取り、貴人が逆行すれば右辺の一位を取る。たとえば丙子日の昼占は、日支の左辺の一位は是れ丑、東方へ往きて尋るべし;夜に占えば日支の右辺の一位を取るは是れ亥、西北方へ往きて尋るべし。

無依媽反吟,遐謂對沖處,會神見趨謁門。亡神巳寅亥申三輪。一云,六乙之外為亡神,如甲戌旬用亥,甲午旬用未是也。欲知裡婁管家多寡,則看河魁於何宮。以上下數乘之,數者,太元數。子午甲己九之類也。如戌臨寅,戌數五,寅數七,五七三十五里,為三十五里,此二句專指奴婢,與有竊而逃者而言。

いわゆる「無依」とは、返吟課を指し;「遐」は対沖の処を指す。会神の一条は趨謁の一門に見ゆ。亡神は巳・寅・亥・申の四位に按じて輪轉す。別の一説:旬中の六位の外のあの一位を亡神と為す、たとえば甲戌旬は亥を用ゐ、甲午旬は未を用ゐる。相隔たること多少の里を知らんと欲せば、便ち河魁の戌の何れの宮に落つるかを看て、上下両位の数目を把りて相乘ず――この「数」は太玄数を指す、子・午・甲・己がみな九を作すの類の如し。たとえば戌が寅上に臨めば、戌は是れ五数・寅は是れ七数、五七は三十五、便ち是れ三十五里。以上のこの両句は専ら奴婢を指し、及び東西を偷して逃走する人に就きて言う。(底本は「里数」を「里婁管家」と譌り、「太玄数」を「太元数」と譌る。)

父子夫妻屬六親,更須逐類擬何神。若逢奸盜用而逃者,元陰落處識其真。類謂類神,如太常類父,天后類母,亦類妻。青龍類夫,太陰類姐妹婢妾,六合類子孫朋友,天空奴僕,謂之將神。又長生為父母,比劫為兄弟,官鬼為夫財,為妻。墓碑為妾,盜氣為子孫,陽為子陰為孫。酉為婢,戌為奴,謂之兼神。取其入課傳者,視其所臨何方,即可知人之所在,如俱不入,則專責將神可也。如癸卯日占妻,干上辰,晝將乘後,支上午為妻財,午加卯,可往東方尋。辰屬旬空,俟辰日填實,即可獲也。元陰落處詳見前章。

父子夫妻は各々六親に属し、還た逐一に比擬して当に何れの一位の類神を用ゐべきかをせよ。もし是れ奸情あるいは盗竊に因りて逃走せしなれば、元武陰神の落つる所の処より便ち真情を識得す。原注:いわゆる「類」とは、すなわち類神。天将の一路:太常は父に比し、天后は母に比しまた妻に比し、青龍は夫に比し、太陰は姊妹婢妾に比し、六合は子孫朋友に比し、天空は奴僕に比す、これを「将神」と呼ぶ。爻位の一路:長生は父母と為り、比肩劫財は兄弟と為り、官鬼は夫と為り財爻は妻と為り、墓は妾と為り、盗泄の気は子孫と為り、其中の陽のは子と為り陰のは孫と為る;また酉は婢と為り戌は奴と為る、これを「兼神」と呼ぶ。あの四課三伝に進みしを取りて、それの何れの一方に臨むかを看て、便ち人の何の地方に在るかを知る;もし一箇も課伝に進まざれば、あれは便ち専ら天将を責めて断ず。たとえば癸卯日に妻子を占い、日干上に辰を乗せ、昼に占えば辰上に天后を乗ず;日支上に午を乗せ、午は是れ妻財、午は卯上に加わる、東方へ往きて尋るべし。辰は恰好に旬空に属し、辰日に到りて填実すれば、便ち找え到るを能くす。元武陰神の落つる所の処は、詳しくは前の一章に見ゆ。(底本は「官鬼為夫,財為妻」を「官鬼為夫財,為妻」と譌り、「墓為妾」に一の「碑」の字を衍す。)

更有一法占夫伴,詳覽勝光分明見。又有一法視正時,觀其克典範亦最便。占失伴之法,如午在日前,向前追必得,午在日後,則稍等立見也。如庚辰日,干上巳,午加酉為在日前,又干上未,為在日後也。神正時者,謂正時克月將,則其人必見。如月將克正時,則其人難覓也。

別に一法ありて専ら走失の同伴を占う:「勝光」の午の位置を細看すれば、便ち分明に見ゆべし。さらに一法ありては是れ正時を看る、それの克するや克せざるやを觀察すれば、また最も方便。原注:同伴の走失を占うの法子は、午がもし日干の前に走れば、前へ往きて追えば必定に追着し得;午がもし日干の後に落てば、稍々人を等侍すれば人は自ら出現す。たとえば庚辰日に占い、日干上に巳を乗せ、午は酉上に加わる、是れ午の日干の前に在る;もし日干上に未を乗ずれば、あれは便ち是れ午の日干の後に在る。いわゆる「正時を看る」とは、占の時辰が往きて月将を克すれば、あの人は必定に見着し;反対に月将が往きて正時を克せば、あの人は便ち找え難し。(底本は「觀其克與不克」を「觀其克典範」と譌り、「視正時者」を「神正時者」と譌る。)

疾病第十一

疾病之源尋虎鬼,沉屙之際看生龍。虎入喪車殃立至,鬼逢死氣即多凶。源尋虎鬼者,謂日干之鬼乘虎,在六處觀其所克何神,而病症可知。如乘金,主肝病,宜治肺。乘木主脾病,宜治肝。乘火主肺病,宜治心。乘土腎病,宜治脾。虎鬼無乘水者例。

病根は白虎と官鬼との上より找え、久病して沉重の時は則ち生気を乗ずるの青龍を看る。白虎が喪車に進めば、災殃は立刻に到り;官鬼が死気に碰上すれば、あれは便ち凶多し。原注:いわゆる「源尋虎鬼」とは、日干の官鬼の上に白虎を乗せ、六処に於てそれの往きて何れの箇の神を克するかを看て、病症は便ち知れり。それが金を乗ずれば、肝病を主り、肺を治すべし(金は木を克す);木を乗ずれば、脾病を主り、肝を治すべし(木は土を克す);火を乗ずれば、肺病を主り、心を治すべし(火は金を克す);土を乗ずれば、腎病を主り、脾を治すべし(土は水を克す)。虎鬼に水を乗ずるの例子なし。

虎鬼不寒而慄刑煞剋日干年命必死。如甲戌日三傳申巳寅,晝占申作虎是也。其死期以虎鬼所乘之神為斷招不帶刑煞,亦無妨。惟虎鬼年命上神剋制,不必治。或值空亡,必已、病而未痊。如僅見日鬼,不乘虎,亦以上法推。

虎鬼が刑煞を帶びて往きて日干と本命行年とを克すれば、必ず死す。たとえば甲戌日に占い、三伝申・巳・寅、昼に占えば申上に白虎を乗ず、申金はまさに甲木の鬼。死期は便ちこの虎鬼の乗ずる所の神に按じて断ず。もし刑煞を帶びざれば、また妨げなし;ただ本命行年上神の能くこの虎鬼を克制するを要すれば、便ち医治するを必とせず。もし虎鬼が空亡に落てば、あれは是れ病已に過りて未だ全好せず。もしただ日干の官鬼を見るのみにして并せて白虎を乗せざれば、また上面の法子に照らして推す。(底本の此の段は伝写に譌多し:「帶刑煞」を「不寒而栗刑煞」と譌り、「為断。如不帶刑煞」を「為断招不帶刑煞」と譌り、「必是病而未痊」の一句にもまた奪文あり、今は照録して補せず。)

生龍干,謂龍乘生氣,加日干年命上也。詳經商門。如龍乘長生亦可用。如癸巳日三傳申亥寅,夜占申乘龍是也。巳為喪車,申為虎之本家,如申加巳發用,為虎入喪車,主凶。如六丙日三傳申亥寅是也。死氣見孕產門。如死氣作鬼,加日干年命上必死。如生氣作鬼病尚可療。

いわゆる「生龍加干」とは、青龍が当月の生気を乗せて日干あるいは本命行年上に加わる、詳しくは経商の一門に見ゆ;青龍が長生を乗ずるもまた一様に用い得:たとえば癸巳日に占い、三伝申・亥・寅、夜に占えば申上に青龍を乗ず、申は正しく癸水の長生。巳は是れ喪車、申は是れ白虎の本家;申が巳上に加わりて発用するを、「虎入喪車」と呼ぶ、凶を主る:たとえば六つの丙日に占い、三伝申・亥・寅。死気の一条は孕産の一門に見ゆ:死気がもし兼ねて官鬼を作して日干あるいは本命行年上に加われば、必ず死す;もし是れ生気が官鬼を作せば、病は還た治すを得有り。

福德加臨名解厄,貴醫年命病全安。死氣乘常喪內外,病符生剋死生看。福德即子孫爻,見課傳年命上必愈。如丙申日三傳子申辰,子為日鬼,得干上丑,支上辰。為救是也。醫神天地二醫也。天醫辰順十二,對宮為地醫。如醫神加年命,生其年命,必愈。如庚子日,干上巳,與發用午作鬼,亥命人於五月占,亥上乘申,為天醫所生是也。又貴人加年命上,生其年命亦同。

福徳の神が加臨するを、「解厄」と呼ばれ;貴人と医神とが本命行年上に落つれば、病は便ち全好す。死気が太常を乗ずれば、孝服に内外の分あり;病符の是れ日干を生ずるか還是れ日干を克するかは、生死は便ちこの一点を看る。原注:いわゆる「福徳」とは、すなわち子孫爻、それが四課三伝あるいは本命行年上に出現せば、病は必ず痊愈す。たとえば丙申日に占い、三伝子・申・辰、子水は丙火の官鬼、幸うに日干上に丑を乗せ日支上に辰を乗ずるを得、両土は来たりて子水を克して主を救う。いわゆる「医神」とは、天医と地医との両位を指す:天医は辰より起りて十二位を順数し、それの対宮は便ち是れ地医。医神が本命行年上に加わりてまた往きて本命行年を生ぜば、病は必ず愈ゆ:たとえば庚子日に占い、日干上に巳を乗せ、発用の午と一同に庚金の鬼を作す;亥年生の人が五月に占いに来て、亥上に申を乗ず、申は正しく五月の天医にして来たりて亥水の本命を生ず。貴人が本命行年上に加わりてまた本命行年を生ずるも、情形は一様。

死氣乘常,謂鬼作死氣乘太常,加干,主有外孝服。如六壬日,干上未,夜占乘常,二月為死氣是也。鬼作死氣,乘常加支,主有內孝服。如乙未日,支上申,晝占乘常。三月為死氣是也。病符舊太歲也。如乘死氣克干,主死。乘生氣克干,則病而不死。

いわゆる「死気乗常」とは、官鬼が兼ねて死気を作して太常を乗せて日干上に加わる、外親の孝服あるを主る:たとえば六つの壬日、日干上に未を乗せ、夜に占えば未上に太常を乗ず、二月の死気は正しく未に在り。もしこの官鬼死気が太常を乗せて日支上に加われば、あれは便ち内親の孝服あるを主る:たとえば乙未日に占い、日支上に申を乗せ、昼に占えば申上に太常を乗ず、三月の死気は正しく申に在り。「病符」はすなわち去年の太歳;それが死気を乗せて来たりて日干を克すれば、死を主り;生気を乗せて来たりて日干を克せば、あれはすなわち病にして死せず。

鬼戶宜關人惡入,身尸入棺死不差。旬空退茹尋死格,遲痊多因倒拔蛇。鬼戶宜關,謂六庚日反吟,申為本命者,占病必死。蓋申者身也,鬼戶寅也,中加寅,是身入鬼門也。身尸入棺,謂六合乘申臨卯,又值月之死氣,如三月六丙日占,申加卯,晝將申乘六合是也。蓋申為身,上有六合,下有卯木是棺也。三月申為死怕陽死尸也。如乘生氣,主在床而示愈。空退茹為尋死格,逆間傳主病難痊,一雲涉害深者必久病。

鬼門は当に関緊すべく、最も人の反って裏へ走進するを怕る;身屍が棺に入れば、死は是れ差えず。旬空がまた退茹に逢うは、是れ「尋死格」;病の好ること慢きは、多半に「倒拔蛇」に因る。原注:いわゆる「鬼戸宜関」とは、六つの庚日が返吟に遇うて、而して占者の本命が正しく申上に在るは、病を占えば必ず死す――申は身を代表し、寅は是れ鬼戸、申が寅上に加われば、便ち是れ身の鬼門に進めり。いわゆる「身屍入棺」とは、六合が申を乗せて卯上に臨み、また正しく当月の死気に値う:たとえば三月の裏に六つの丙日に占いに来て、申は卯上に加わり、昼に占えば申上に六合を乗ず。申は身を代表し上に六合あり下に卯木あれば、あの卯木は便ち是れ棺材;三月の申はまた正しく是れ死気、故に是れ死屍の象。もしそれの乗ずるは是れ生気なれば、あれは便ちただ牀に臥して終に能く痊愈す。空亡に落ちてまた是れ退茹なるを、「尋死格」と呼ぶ;逆行の間伝は、病の好り難きを主る。別の一説:渉害の深きは必定に久病す。(底本は「三月申為死気,陽死屍也」の一句に譌あり、「主在牀而示愈」は当に「而後愈」と作るべし。)

元神乘墓號收魂,虎鬼乘騏死立待,脫耗全逢身衰蠃,兩蛇夾墓病積塊。元乘日墓名收魂煞。惟六戊一干有之,如戊申日昴星,三傳戌酉午,晝夜占,武乘日墓發用是也。騏謂驛馬也,虎鬼乘騏,見仁宦門。脫耗全逢,謂耗損消根斷課也。詳考試門。兩蛇夾墓,謂六丁日干上戌晝占乘蛇,巳又為蛇痊,占病必因積塊而亡,如虎乘日墓,加日干年命亦同。

元武が墓神を乗ずるを、「收魂煞」と呼ぶ;虎鬼が駅馬を乗ずれば、死は便ち立ち待つべし。脱気耗神が一斉に湊り上れば、人は便ち衰弱瘦損し;两条の蛇が墓神を中間に夾めば、病は是れ腹内の積塊。原注:元武が日干の墓神を乗ずるを、「收魂煞」と呼び、ただ戊のこの一干のみ有り:たとえば戊申日に昴星課を得、三伝戌・酉・午、昼夜を論ぜず占えば、元武はみな戊の墓神の戌を乗じて発用す。「騏」はすなわち駅馬、虎鬼の駅馬を乗ずるの一条は仕宦の一門に見ゆ。いわゆる「脱耗全逢」とは、すなわち耗損・根断源消のこの一類の課体、詳しくは考試の一門に見ゆ。いわゆる「両蛇夾墓」とは、六つの丁日は日干上に戌を乗せ、昼に占えば戌上に螣蛇を乗ず、而して巳はまた是れ螣蛇の本家、一前一後に墓を夾住す、病を占えば必ず腹中の積塊に因りて亡ぶ;もし白虎が日墓を乗せて日干あるいは本命行年上に加われば、情形はまた一様。(底本は「仕宦門」を「仁宦門」と譌り、「蛇之本家」を「蛇痊」と譌る。)

日祿閉口最為忌,重視克氣定多殘。干墓歲墓並蛇虎,加臨卯酉犯重傷。占病專視日之祿神,如作閉口,加臨絕鄉,必絕食而死。如乘六合更的,如辛未日,三傳酉辰亥,酉為日祿,遁癸作閉口加於寅之絕鄉。日占將乘六合是也,重神謂上下神同類者。氣者,日干長生之氣。如癸未日,巳加午發用,克其申金長生之氣也。

日禄が閉口の象を成すは、最も是れ忌諱;上下の重神がまた長生の気を克住すれば、必定に残多し。日干の墓・太歳の墓にさらに螣蛇白虎を加えて、卯酉上に落つれば、あれは便ち重傷を犯す。原注:病を占うは専ら日干の禄神を看る:それがもし閉口を作し、また絶郷に加われば、必定に水米を進めずして死す;もしさらに六合を乗ずれば、就中准たり。たとえば辛未日に占い、三伝酉・辰・亥、酉は是れ辛の禄、酉上の遁する所の天干は是れ癸、癸酉は相合して閉口を成し、而して酉はまた寅のこの金絶の地に加わり、昼に占えば酉上に還た六合を乗ず。いわゆる「重神」とは、上下の両神が同じく一類に属す。いわゆる「気」とは、日干の長生の気を指す:たとえば癸未日に占い、巳は午上に加わりて発用し、巳午火は申金を克住す――申は正しく癸水の長生の源。

歲墓者,歲後五墓也。子年在未,卯年在戌,午年在丑,酉年在辰。如干之墓神乘蛇虎臨卯酉,加干支年命上,為冢墓門開,不得生也。如六癸日夜占,辰墓乘蛇臨卯,六辛日晝占,丑墓乘虎臨酉,占人年命在卯酉,是也。如又值歲後五墓,主有生喪。

いわゆる「歳墓」とは、太歳の後の五墓:子年は未に在り、卯年は戌に在り、午年は丑に在り、酉年は辰に在り。日干の墓神が螣蛇白虎を乗せて卯酉の位に臨み、また日干・日支あるいは本命行年上に加わるを、これを「塚墓門開」と呼ぶ、人は活き成さず。たとえば六つの癸日の夜占、癸の墓の辰上に螣蛇を乗せて卯上に臨み;六つの辛日の昼占、辛の墓の丑上に白虎を乗せて酉上に臨み、占者の本命行年がまた正しく卯あるいは酉に在り。もし同時にまた歳後の五墓に碰上せば、家中に喪事あるを主る。

庸醫殺人災民鬼乘,先亡為祟絕嗣鬼。子父財官分六親,將神所司須細防。庸醫殺人,謂天地醫作日鬼也。如六壬日干上辰,正月占,為天醫作鬼是也。如醫神坐墓空亡,雖有醫亦與無醫等耳。絕嗣體乃四上克其四下也。主先亡為祟。將神謂類神,如子占父神長一,父占子視子爻,夫占妻視財爻,妻占夫視官鬼,兄弟相占視比肩,如類神入課傳,即可視其神將生克以言吉凶。

庸医の人の性命を誤るは、是れ災煞と官鬼とが医神上に乗在る;先亡の祖先の作祟は、則ち絶嗣の課に見ゆ。子孫・父母・妻財・官鬼は各々六親を分ち、天将は各々司る所有り、みな細細に提防するを要す。原注:いわゆる「庸医殺人」とは、天医あるいは地医が反って日干の官鬼を作す:たとえば六つの壬日は日干上に辰を乗せ、正月に占えば辰は正しく是れ天医、而して辰土はまた壬水を克して鬼を成す。医神がもし墓上に坐しあるいは空亡に落てば、あれはすなわち医ありて医無きに等し。「絶嗣」の課体は四課の上神がみなそれの下面の神を克する、先亡の祖先の作祟を主る。いわゆる「将神」はすなわち類神:兒子が父親を占えば長生を看、父親が兒子を占えば子孫爻を看、丈夫が妻子を占えば財爻を看、妻子が丈夫を占えば官鬼を看、兄弟の相占は比肩を看;類神が一たび四課三伝に進めば、便ちそれの神と将との生克を看て吉凶を断ず。(底本は「子占父視長生」を「子占父神長一」と譌る。)

如戊辰日三傳寅未子,放占,寅乘虎克日照和月寅為死氣,如妻占夫病必死。蓋寅為婦之夫星,豈宜乘虎死氣也?如辛亥日三傳巳寅亥,巳乘蛇作鬼,中傳寅財空亡,九月寅為死氣,如夫占妻病必死。蓋寅為妻財,豈宜乘此死氣空亡也。凡六新皆準此推。

たとえば戊辰日に占い、三伝寅・未・子、寅上に白虎を乗せて来たりて日干を克し、而して当月の死気はまた正しく寅に在り:もし是れ妻子の丈夫の病を占うなれば、必ず死す――寅は正しく婦人の夫星(官鬼)、豈にまた白虎を乗せまた死気に逢うを得んや?またたとえば辛亥日に占い、三伝巳・寅・亥、巳上に螣蛇を乗せて辛金の官鬼を作し、中伝の寅は是れ財爻にして却って空亡に落ち、九月の死気はまた寅に在り:もし是れ丈夫の妻子の病を占うなれば、必ず死す――寅は正しく妻財、豈にまた死気に逢いまた空亡に落つるを得んや?凡そ六親の各占は、みなこの法子に照らして推す。(底本の此の段は伝写に譌多し:「克日」の下に「照和」の二字を衍し、「凡六親」を「凡六新」と譌る。)

巳酉相加張喪榜,喪吊全逢掛縞衣。華蓋孝帛臨年命,妻占夫病必生離。巳為喪車,酉為孝服,巳酉相加主有喪。如己酉日三傳巳酉丑是也。歲前二位為喪門,歲後二位為弔客。如加干支發用,主身披孝服。如午年日占,干上辰,支上申,三傳子申辰是也。此格惟甲午丁亥己亥庚子癸巳五日,皆干上乘弔客支上乘喪門。甲戌丁卯己卯庚奪癸酉五日,皆干上乘喪門,支上乘弔客,餘無例。

巳酉が相加われば、是れ喪榜を張掛せんとす;喪門弔客が一斉に湊り上れば、便ち白を着け孝を戴くを得。華蓋と孝帛とが本命行年上に臨めば、妻子が丈夫の病を占うは、必定に生離。原注:巳は是れ喪車、酉は是れ孝服、巳酉が相加われば喪事あるを主る:たとえば己酉日に占い、三伝巳・酉・丑。太歳の前の両位は是れ喪門、後の両位は是れ弔客;それらが日干日支上に加わりて発用すれば、身が孝服を披くを主る:たとえば午年の某日に占い、日干上に辰を乗せ日支上に申を乗じ、三伝子・申・辰。この一格はただ甲午・丁亥・己亥・庚子・癸巳の五日のみあり、みな是れ日干上に弔客を乗せ日支上に喪門を乗ず;別に甲戌・丁卯・己卯・庚辰・癸酉の五日あり、みな是れ日干上に喪門を乗せ日支上に弔客を乗ず、なほこのほか別の例子なし。(底本の第二組の第四日は「庚辰」を「庚奪」と譌る。)

生加墓虎父母喪,浴盆有水孩兒忌。哭神下淚聞哭聲,大鬼逢時疫作厲。生加墓虎,謂長生坐於墓上,將乘白虎者,占父母病必死。如六壬日申加丑,夜占乘虎是也。浴盆煞,春辰夏未秋戌冬丑,如地盤見浴盆上,忌乘元后二將。如丙寅日三傳戌午寅,秋占戌為浴盆,晝占乘後是也。占小兒病必死。緣亥為孩子,為子,天后亦是子,元武亦是亥也。

長生が墓上に坐してまた白虎を乗ずれば、父母に喪あり;浴盆の裏に水あれば、小孩子は便ち危険。哭神が涙を落下せば、家裏に哭聲を聞くを要し;天鬼が時令に碰上せば、疫病は便ち災厲を成す。原注:いわゆる「生加墓虎」とは、長生の神が墓神の上に坐し、天将はまた白虎を乗ず、父母の病を占えば必ず死す:たとえば六つの壬日、申は丑上に加わり(申は壬の長生、丑は金墓)、夜に占えば申上に白虎を乗ず。浴盆煞の取法は春に辰・夏に未・秋に戌・冬に丑;地盤上に浴盆の位を見着れば、最も上面に元武・天后の両将を乗ずるを忌む:たとえば丙寅日に占い、三伝戌・午・寅、秋に占えば戌は正しく是れ浴盆、昼に占えば戌上に天后を乗ず、小児の病を占えば必ず死す――亥は水に属して孩子を為し子もまた是れ孩子、天后は子水に属し元武は亥水に属すればなり。

一云,子加四季上,將乘虎,小兒病必死哭神,春未夏戌秋丑冬辰加亥子為哭神下淚。如乘虎更的。天鬼,酉午卯子三輪。如天鬼作鬼,在六處必是疫痢。

別の一説:子が辰戌丑未の四季の上に加わり、天将はまた白虎を乗ずれば、小児の病を占えば必ず死す。哭神の取法は春に未・夏に戌・秋に丑・冬に辰;それが亥・子の上に加わるを、「哭神下淚」と呼ぶ、もしさらに白虎を乗ずれば就中准たり。天鬼は酉・午・卯・子の四位に按じて輪轉す;天鬼がもし兼ねて日干の官鬼を作して六処に出現せば、必是れ時疫痢疾の一類の病。

卯加戌逆主風搐,子臨巳位定死亡。忌支病虎多崩嘔,蛇虎認丁命不長。卯加戌逆詳孕產門,占病必主風顛發搐之症。子為一陽之生,巳為六陽之絕,子加巳發用,為陽生臨於陽絕,故主死。如六戊日三傳子未寅是也。忌血忌,支血支,病病符,如虎乘病符克干,年命上又乘血忌血支等煞,必有血症。婦占崩漏墮胎尤的。

卯が戌上に加わりて逆行すれば、中風抽搐を主り;子が巳位に臨到れば、あれは便ち定まりて死亡せんとす。血忌血支に病符白虎を加えれば、多くは是れ血崩嘔血;螣蛇白虎が丁神を認着すれば、寿命もまた便ち長からず。原注:卯が戌に加わりて逆行するの一条は、詳しくは孕産の一門に見ゆ、病を占えば必ず風疾癲癇・發搐の症を主る。子は是れ一陽の初生するの地、巳は是れ六陽の到頭して絶するの地;子が巳上に加わりて発用するは、剛く生じ出たる陽が陽絶の処に落進する、故に死を主る:たとえば六つの戊日に占い、三伝子・未・寅。いわゆる「忌」は血忌を指し、「支」は血支を指し、「病」は病符を指す:白虎が病符を乗せて来たりて日干を克し、本命行年上にまた血忌血支のこれらの煞を乗ずれば、必ず出血の症あり;婦人の崩漏・堕胎を占えば尤も准たり。

如六己日干上卯,夜占乘虎,辰年為病符,二月未為血忌,占人年命在亥。六月午為血支,占人年命在戌是也。蛇虎庚丁謂虎乘旬庚,蛇乘旬相。作日之暗鬼也。如甲子日晝貴逆行,午乘虎遁暗鬼。辛亥日晝貴順行,未乘蛇遁丁作暗鬼是也。

たとえば六つの己日に占い、日干上に卯を乗せ、夜に占えば卯上に白虎を乗ず;辰年に占えば、卯は正しく去年の病符;二月の血忌は未に在り、占者の本命行年は亥に在り;六月の血支は午に在り、占者の本命行年は戌に在り、みなこの一路に属す。いわゆる「蛇虎庚丁」とは、白虎が旬遁の庚を乗せ螣蛇が旬遁の丁を乗じて、日干の暗鬼を作す:たとえば甲子日は昼貴が逆行し、午上に白虎を乗せて遁して庚金を得て暗鬼と為し;辛亥日は昼貴が順行し、未上に螣蛇を乗せて遁して丁火を得て暗鬼と為す。(底本は「蛇乗旬丁」を「蛇乗旬相」と譌る。)

紙錢孝服人必亡,喪魄飛魂年命促。迴環周遍痊復生,鑄印斫輪死最速。紙錢孝服煞謂龍常乘二馬,加臨干支上也。如八月乙未日卯時辰將占,干上巳為驛馬,乘龍,支上申為天馬乘常是也。喪魄未辰丑戌三輪,飛魂亥順十二,二煞乘凶將臨日辰年命發用,必死。周遍見經商門,迴環、鑄印、斫輪見仕宦門。

紙銭孝服の煞が一たび現れれば、人は必ず亡故し;喪魄飛魂が本命行年上に落つれば、寿数は便ち促る。回環・周遍の両課は、病は好りても還た復發せん;鑄印・斫輪の両課は、死すること最も快し。原注:いわゆる「紙銭孝服煞」とは、青龍・太常が天馬駅馬を乗せて日干日支上に加わる:たとえば八月の乙未日の卯時・辰将にて占いに来て、日干上に巳を乗せ、巳は未日の駅馬にして上に青龍を乗ず;日支上に申を乗せ、申は八月の天馬にして上に太常を乗ず。喪魄は未・辰・丑・戌の四位に按じて輪轉し、飛魂は亥より起りて十二位を順数す;この両箇の煞が凶将を乗せて日干・日支・本命行年上に臨みて発用すれば、必ず死す。周遍の一条は経商門に見ゆ、回環・鑄印・斫輪の三条は仕宦門に見ゆ。

公訟第十二

占訟日辰分主客,課傳官鬼斷輸贏。雀入勾鄉官事起,真朱犯歲禍滿門。日為客,辰為主,支克干客輸,干克支主輸。先動為客,後應為主,初克末主輸,末克初客輸。雀入勾鄉,謂朱雀臨辰作鬼也。辰為勾陳本家。朱江試投之,必多是非。如戊辰日三傳卯寅丑,晝占卯乘朱加辰剋日是也。

官司を占うは、日干日支を用ゐて原告被告を分ち、四課三伝の裏の官鬼を看て輸贏を断ず。朱雀が勾陳の地界に進めば、官事は便ち起り;真朱雀が太歳を沖犯すれば、禍事は門に満つ。原注:日干は客(原告)を代表し、日支は主(被告)を代表す;日支が日干を克すれば則ち客は輸し、日干が日支を克すれば則ち主は輸す。先ず手を動かすは是れ客、後に応付するは是れ主;初伝が末伝を克すれば則ち主は輸し、末伝が初伝を克すれば則ち客は輸す。いわゆる「雀入勾郷」とは、朱雀が辰上に臨みてまた日干の官鬼を作す――辰は是れ勾陳の本家、朱雀があそこに投到れば、必定に是非を多生す。たとえば戊辰日に占い、三伝卯・寅・丑、昼に占えば卯上に朱雀を乗せて辰上に加わり、また戊土の日干を克す。(底本は「朱雀投之」の一句に譌あり。)

子孫制鬼患有救,父母化官禍無傷。害合區分看解結,仍觀休旺定災祥。子孫制鬼,如丙丁日以亥子為鬼,得子孫季神救之。為患門有救。父母化官,如丙丁日以亥子為鬼,得寅卯木神化之。則鬼不為害。解結者,逢合則事解。如六乙日以申為鬼。乙與庚作五合鬼,既合自不為患也。逢害則訟結。如子日以未為鬼,子未為六害,鬼為害,則訟愈結也。

子孫爻が官鬼を制住すれば、禍患は便ち救あり;父母爻が官鬼を把りて化掉せば、禍事もまた人を傷着せず。是れ害か還是れ合かを分かち清めれば便ち事情の是れ解か是れ結かを知り;さらにそれの休囚旺相を看れば、災と祥とは便ち定下る。原注:いわゆる「子孫制鬼」とは、たとえば丙・丁火日は亥・子水を以て官鬼と為し、辰戌丑未の子孫の土神を得て来たりてそれを克して相救う、禍患は便ち救あり。いわゆる「父母化官」とは、たとえば丙・丁日は亥・子を以て鬼と為し、寅・卯の木神を得て中より轉化す(水生木、木生火)、鬼は便ち人を害し着せず。いわゆる「解結」:合に逢えば則ち事情は化解す、たとえば六つの乙日は申を以て官鬼と為し、乙は申中の蔵する庚と五合を作す、すでに相合せり、自然に禍患と為らず;害に逢えば則ち官司は愈々結びて愈々緊し、たとえば子日は未を以て官鬼と為し、子未は正しく是れ六害、鬼はまた害を帶ぶ、官司は便ち愈々解け難し。

結,既俗語所謂冤仇宜解不宜結之結。旺衰有二義,鬼自旺則不害人,故為祥。鬼既衰則禍益烈,故為災。此一義也,又干自旺,則鬼不能害,太為祥,干既衰則自為鬼侵,故為災。此又要一義也。

この「結」の字は、すなわち俗話の「冤仇は宜しく解くべく結ぶべからず」の結。旺衰に至りては、両層の意思あり:一層は便ち官鬼に就きて説く――鬼の自己が太旺なれば、反って来たりて人を害せず、故に祥と為す;鬼が一たび衰すれば、禍は反ってさらに烈し、故に災と為す。もう一層は便ち日干に就きて説く――日干の自己が旺なれば、鬼は便ちそれを害し得ず、故に祥と為す;日干が一たび衰すれば、便ち鬼に侵犯せられんとす、故に災と為す。(底本は「故為祥」を「太為祥」と譌り、「此又一義也」に一の「要」の字を衍す。)

末助初鬼凶為甚,傳將間逆禍難伸。貴人履獄知殃退,虎鬼乘騏識禍頻。末助初鬼,如六庚日三傳午辰寅,寅為日財,助其初傳作鬼也。要占人年命上見申酉可解。傳將間逆謂逆間傳,貴又逆行者也。辰為天牢,戌為地獄,貴人臨辰戌之上,為履獄錄囚。事可解釋。如丙戌日三傳亥子丑,晝占,亥貴加戌發用,癸巳日三傳卯寅丑,夜占,卯貴加辰發用是也。

末伝が往きて初伝の官鬼を幇襯すれば、凶は最も厲害を得;三伝と天将とが位を隔てて逆行すれば、禍事は申雪し難し。貴人が牢獄に踏進すれば、便ち災殃の退くを知る;虎鬼が駅馬を乗ずれば、便ち禍事の頻頻を知る。原注:いわゆる「末助初鬼」とは、たとえば六つの庚日に占い、三伝午・辰・寅、寅木はもと庚金の財、却って反って往きて初伝の午火の官鬼を生ず;これは占者の本命行年上に申・酉金を見て来たりて日干を助くるを要して始めて解くべし。いわゆる「伝将間逆」とは、位を隔てて逆行するの間伝、貴人はまた逆行す。辰は是れ天牢、戌は是れ地獄;貴人が辰・戌の上に臨るを、「履獄錄囚」と呼ぶ、事情は以て化解すべし:たとえば丙戌日に占い、三伝亥・子・丑、昼に占えば亥上に貴人を乗せて戌上に加わりて発用し;またたとえば癸巳日に占い、三伝卯・寅・丑、夜に占えば卯上に貴人を乗せて辰上に加わりて発用す。

又如六乙日晝占,子貴臨辰加干,六辛日夜占,寅貴臨戌加干,名貴人臨身。戊辰日晝占,丑貴坐辰加。甲戌日夜占,未貴坐戌加支,名貴人入宅,必得貴人照扶,虎鬼乘騏,詳仕宦門。

さらにたとえば六つの乙日の昼占、子上に貴人を乗せて辰位に臨みて日干上に加わり;六つの辛日の夜占、寅上に貴人を乗せて戌位に臨みて日干上に加わる:これを「貴人臨身」と呼ぶ。またたとえば戊辰日の昼占、丑上に貴人を乗せて辰位に坐して日支上に加わり;甲戌日の夜占、未上に貴人を乗せて戌位に坐して日支上に加わる:これを「貴人入宅」と呼ぶ。この両格を得着せば、必ず貴人の照拂扶助を蒙る。虎鬼が駅馬を乗ずるの一条は、詳しくは仕宦の一門に見ゆ。

朱勾剋日莫興詞,妄動舉輕為自投死。二將若還生日干,勘官昭雪人忻喜。朱勾剋日,謂勾陳剋日,或朱雀剋日也。如六丙日返吟,夜占,亥乘雀剋日。六癸日伏吟,晝占,丑乘勾剋日是也。二將生日,如六戊日伏吟,晝占,巳乘雀生日。六乙日干上子,夜占,子乘勾生日是也。凡占訟,如朱勾剋日訟難伸雪。日克朱勾訟得理伸。又勾之陰神附近惡將帶煞剋日者最凶。如丁卯日,三傳子酉午,晝占,卯為勾陳陰神,子乘蛇剋日是也。如勾陰乘貴生日,必得貴人力。如乙酉日,三傳申子辰,晝占,申為勾,陰神子生日是也。

朱雀勾陳が来たりて日干を克せば、便ちこの場の官司を打つなかれ、軽挙妄動は自ら羅網に投ずるに等し;この両位の天将がもし反って日干を生ぜば、あれはすなわち審案の官が汝に替りて昭雪する、喜び賀すべし。原注:いわゆる「朱勾克日」とは、勾陳が日干を克しあるいは朱雀が日干を克す:たとえば六つの丙日の返吟、夜に占えば亥上に朱雀を乗せて丙火を克し;六つの癸日の伏吟、昼に占えば丑上に勾陳を乗せて癸水を克す。いわゆる「二将生日」とは、たとえば六つの戊日の伏吟、昼に占えば巳上に朱雀を乗せて戊土を生じ;六つの乙日は日干上に子を乗せ、夜に占えば子上に勾陳を乗せて乙木を生ず。凡そ官司を占うは、朱雀勾陳が日干を克せば、訟は伸雪し難し;日干が往きて朱雀勾陳を克せば、訟は便ち理を得。また勾陳の陰神の傍にもし惡将ありて煞を帶びて来たりて日干を克せば、最も凶:たとえば丁卯日に占い、三伝子・酉・午、昼に占えば卯上に勾陳を乗ず、勾陳の陰神は是れ子、子上に螣蛇を乗せて丁火を克す。もし勾陳の陰神の上に貴人を乗せてまた来たりて日干を生ぜば、必ず貴人の力を得:たとえば乙酉日に占い、三伝申・子・辰、昼に占えば申上に勾陳を乗ず、その陰神の子は来たりて乙木を生ず。

虎朱相會訟益深,墓夾兩蛇小翻大。勾陳帶木虎遁壬,庭訊須離罪不貸。虎朱相會,謂白虎加臨午上剋日也。蓋午為朱雀本家,白虎投之,必有訟禍。如六甲日三傳辰午申,晝占,申乘虎,加午克干是也。墓夾兩蛇,見疾病門。勾陳帶木,謂勾陳乘神遁甲乙二干也。如戊申日伏吟,晝占,勾陳乘巳遁乙。虎遁壬者,謂白虎帶遁干之壬是也。如甲子日,三傳辰午申,晝占乘虎遁壬是也。

白虎と朱雀とが一処に会到すれば、官司は愈々鬧ばして愈々深し;墓神が两条の蛇に夾住せられれば、小事もまた翻じて大事を成すを要す。勾陳が甲乙の木を帶び白虎が壬水を遁せば、あれは便ち堂に上りて訊を受け、罪責は免れ難し。原注:いわゆる「虎朱相會」とは、白虎が午上に加臨してまた来たりて日干を克す――午は是れ朱雀の本家、白虎があそこに投到れば、必ず訟禍あり:たとえば六つの甲日に占い、三伝辰・午・申、昼に占えば申上に白虎を乗せて午上に加わり、申金はまた甲木を克す。墓夾兩蛇の一条は疾病の一門に見ゆ。いわゆる「勾陳帶木」とは、勾陳の乗ずる所の神が遁して甲・乙の両干を得る:たとえば戊申日の伏吟、昼に占えば勾陳は巳を乗じて巳上に遁して乙木を得。いわゆる「虎遁壬」とは、白虎の乗ずる所の神が遁干の壬を帶ぶる:たとえば甲子日に占い、三伝辰・午・申、昼に占えば申上に白虎を乗せて遁して壬水を得。

丁動刃逢遭縲紲,龍陽臨日禍消時。五刑決罪明天將,二赦解凶看地支。祿前一位為羊刃,乃主血光之神。丁動刃逢,謂干支上見羊刃又乘遁旬之丁神也。如甲子日見丁卯,庚子日見丁酉,丁未己酉日見丁未,癸未日見丁丑是也。只此五日,餘無例。龍陽臨日,謂龍乘月將加臨日干也。如六丙日巳時辰將占,干上為辰為太陽是也。如龍乘生氣,亦同。

丁神が一たび動きてまた羊刃に碰上せば、便ち牢獄の苦を吃すを要し;青龍が太陽を乗じて日干に臨到れば、禍事は便ち消ゆ。五刑は何の罪を判ずか、天将の上より明白を看る;両種の赦神は能く凶を解す、便ちそれの何れの地支上に落つるかを看る。原注:日禄の前一位は是れ羊刃、是れ血光を主るの神。いわゆる「丁動刃逢」とは、日干日支上に羊刃を見着し、而してこの羊刃がまた正しく旬中の遁する所の丁神を乗ずる:たとえば甲子日は丁卯を見、庚子日は丁酉を見、丁未日・己酉日は丁未を見、癸未日は丁丑を見、ただこの五日のみ、別に他例なし。いわゆる「龍陽臨日」とは、青龍が月将を乗せて日干上に加わる:たとえば六つの丙日の巳時・辰将にて占いに来て、日干上に辰を乗せ、辰は正しく是れ太陽月将。青龍が生気を乗ずるも、情形は一様。

五刑者,木主笞杖,火主流血,金主刀刃,土主徒禁,水主流遣。觀五刑所乘之神,便知其所得何罪也。二赦,皇恩天赦也。皇恩見仕宦門,天赦者,春戊寅夏甲午之類。如二神見課傳年命上,必得解禍。如乙亥日干上未,正月占為皇恩,支上寅遁戊,為天赦是也。

いわゆる「五刑」:木は笞杖の刑を主り、火は流血を主り、金は刀刃を主り、土は監禁徒役を主り、水は流放發遣を主る。五刑の何れの一行の神上に落つるかを看て、便ち何の罪を判ぜらるるかを知る。いわゆる「二赦」とは、皇恩と天赦。皇恩の一条は仕宦の一門に見ゆ;天赦の取法は春天は戊寅日に在り夏天は甲午日に在りの類。ここの両位の神が四課三伝あるいは本命行年上に出現せば、必ず能く禍を解す:たとえば乙亥日に占い、日干上に未を乗せ、正月に占えば未は正しく是れ皇恩;日支上に寅を乗せ、寅上に遁して戊を得、戊寅は正しく春季の天赦。

關管持刑主囚繫,勾陳入獄定淹留。絞勾懸索繩頭項,支忌金神刃上頭。關神見經商門。管即關神。刑謂三刑。如關管持刑,乘虎勾凶將作鬼,主囚繫。如癸卯日,三傳未酉亥,未為三刑,夜將乘勾陳,秋占為關神是也。謂勾陳立辰戌上,加臨日干年命是也。如六乙日伏吟,晝夜占辰乘勾加干是也。

関神・管神がさらに三刑を帶びれば、主として坐牢す;勾陳が牢獄の位に進めば、官司は必定に拖延す。勾神絞神と懸索の煞とは、是れ繩索の頸脖に套上る;血支血忌に金神羊刃を加うるは、あれは是れ刀刃の頭上に懸る。原注:関神の一条は経商の一門に見ゆ、「管」はすなわち関神、「刑」は三刑を指す。関神管神が三刑を帶び、また白虎勾陳のこれらの凶将を乗せて日干の官鬼を作せば、囚禁を主る:たとえば癸卯日に占い、三伝未・酉・亥、未は卯戌と相い三刑を為し、夜将に占えば未上に勾陳を乗ず、秋に占えば未はまた正しく是れ関神。いわゆる「勾陳入獄」とは、勾陳が辰・戌の上に立ちて日干あるいは本命行年に加臨す:たとえば六つの乙日の伏吟、昼夜に占えば辰上に勾陳を乗せて日干上に加わる。

絞勾懸索,謂白虎克日,又值勾絞懸索長繩等煞在六處者,主絞死。勾神陽日起卯,隔日順行六陰神。陰月起戌,隔月順行六陽神。勾神對宮為絞神。懸索卯子酉午三輪。如八月壬子日,三傳戌申午,晝占,戌乘白虎,午為懸索,占人年命上見丑為死氣,見辰為勾神,見戌為絞神是也。支忌金神,謂白虎克日,更值金神、血支、血忌、羊刃死氣等煞,在六處者,主刀下身亡。金神即破碎,忌支死氣,俱見孕產門。如七月甲午日,三傳申巳寅,晝占,申乘虎,巳為金神,年命上見子為死氣,見辰為血忌,見未為血支,是也。

いわゆる「絞勾懸索」とは、白虎が来たりて日干を克し、六処にまた勾神・絞神・懸索・長繩のこれらの煞に碰上す、絞死せらるるを主る。勾神の取法:陽日は卯より起り、一位を隔てて順行して六つの陰神を経る;陰月は戌より起り、一位を隔てて順行して六つの陽神を経る;勾神の対宮はすなわち是れ絞神。懸索は卯・子・酉・午の四位に按じて輪轉す。たとえば八月の壬子日に占い、三伝戌・申・午、昼に占えば戌上に白虎を乗ず、午は正しく是れ懸索、占者の本命行年上に丑を見て死気と為し辰を見て勾神と為し戌を見て絞神と為す。いわゆる「支忌金神刃」とは、白虎が日干を克し、六処にまた金神・血支・血忌・羊刃・死気のこれらの煞に碰上す、刀の下に死するを主る。金神はすなわち破碎煞;血忌・血支と死気との三様は、みな孕産の一門に見ゆ。たとえば七月の甲午日に占い、三伝申・巳・寅、昼に占えば申上に白虎を乗ず、巳は正しく是れ金神、本命行年上に子を見て死気と為し辰を見て血忌と為し未を見て血支と為す。

兔犬相加防弔拷,雞蛇發用定成徒。迴環周遍日縲紲,根斷源消勢馨無。卯戌相加,手足合併,故主弔拷。巳酉相加,合為配字,故主徒。迴環見仕宦六。周遍見經商門。根斷源消見考試門。

卯の兔と戌の犬とが相加われば、吊起げて拷打するを防ぐを要し;酉の鶏と巳の蛇とが発用せば、定まりて徒刑を判ぜられん。回環・周遍の両課は、是れ牢獄の日;根断源消の課は、気勢は便ち蕩然として存せず。原注:卯は手を代表し戌は脚を代表す、卯戌が相加われば是れ手脚并び攅えて一処に捆る、故に吊拷を主る。巳と酉とが相加われば、両字の湊り合わさるは正しく是れ箇の「配」の字、故に徒流を判ずるを主る。回環の一条は仕宦の一門に見ゆ、周遍の一条は経商の一門に見ゆ、根断源消の一条は考試の一門に見ゆ。(底本は「仕宦門」を「仕宦六」と譌る。)

歲破作鬼有訟禍,天罡臨命脫幽囚。歲後門戶恩赦至,羅風乘勾羈不休。歲破加干支作鬼,主有訟災。天罡為動神,如臨占人年命上,主有出獄之慶。歲後門戶見考試門。如歲後但入課傳,不臨門戶稍緩。一云,天空發用,入末傳,主訟解。勾陳作羅網煞,主枷械,又太歲作天羅亦同。

歳破が官鬼を作せば、便ち訟禍あり;天罡が本命上に臨到れば、能く牢獄を脱出す。太歳の後のあの一位が卯酉の門戸上に落つれば、恩赦は便ち到り;羅網の煞が勾陳を乗ずれば、羈押は便ち完るなし。原注:歳破が日干日支上に加わりてまた官鬼を作せば、官司の災あるを主る。天罡は是れ動を主るの神、占者の本命行年上に臨めば、出獄の喜あるを主る。歳後門戸の一条は考試の一門に見ゆ;もし歳後の神がただ四課三伝に進みて卯酉の門戸上に臨到せざれば、あれは便ち緩め一些。別の一説:天空が発用して末伝に落進せば、官司の了結するを主る。勾陳が兼ねて羅網の煞を作せば、枷を上げ鎖を帶ぶるを主り;太歳が兼ねて天羅を作すも、また是れ一様。

初凶末吉終須吉,初吉終凶定是凶。日神為救其力緩,三傳來救立成功。日辰為救,如己丑日三傳寅卯辰為鬼,得干上申金克之。此日神為救也,其為力尚緩。三傳來救,如丙寅日三傳戌午寅,夜占初傳戌為蛇墓,得末傳龍木克之,其功乃速也。又如壬戌日,三傳辰未戌,夜占鬼墓乘蛇發用,得末傳成虎沖之,以凶制凶,其凶亦散。

起りは凶にして末は吉なれば、終究は是れ吉;起りは吉にして末は凶なれば、あれは便ち是れ凶と断定す。日干日支の上より来たりて救うは、力量は還た慢し;三伝の裏より来たりて救うは、立刻に功を見る。原注:いわゆる「日辰為救」とは、たとえば己丑日に占い、三伝寅・卯・辰の木は来たりて己土の官鬼を作す、幸うに日干上に申金を乗せてそれを克住すを得――これは是れ日干上神の来たりて救う、力量は還た緩し。いわゆる「三伝来救」とは、たとえば丙寅日に占い、三伝戌・午・寅、夜に占えば初伝の戌上に螣蛇を乗せてまた是れ火墓、幸うに末伝の寅木が青龍を乗せて来たりて戌土を克すを得、效を見ること便ち快し。またたとえば壬戌日に占い、三伝辰・未・戌、夜に占えば鬼墓は螣蛇を乗せて発用し、幸うに末伝の戌上に白虎を乗せて来たりてそれを沖開すを得、凶を以て凶を制す、凶もまた便ち散ず。

三傳皆鬼無一救,年逢吉將福來臨。貴塞鬼戶殃知退,天解臨年禍不侵。傳鬼無救,謂三傳皆鬼,天將又不救者,如年上乘吉神,亦可免禍。如癸未日,三傳戌未辰克干,夜占將乘蛇虎,如占人行年在申上,乘巳為貴人日德,亦可化凶為吉。貴填鬼戶,如壬辰日三傳戌丑辰人鬼,如用巳貴,亦可返凶為吉。經云,“貴人臨寅鬼門杜,鬼賊不出萬事真”。天解,申逆十二。如此神加干發用,則禍解,如得吉神亦可用。

三伝が全て是れ官鬼にして一点の救神もなしと雖も、ただ行年上に吉将に碰着すれば、福は還た来るを会す。貴人が鬼門を塞住すれば、災殃は便ち退くを知る;天解が行年上に落つれば、禍もまた侵着せず。原注:いわゆる「伝鬼無救」とは、三伝がみな是れ官鬼にして天将もまた来たりて相救わざる;この時に行年上にもし吉神を乗ずれば、また以て禍を免るべし。たとえば癸未日に占い、三伝戌・未・辰は全て来たりて癸水を克し、夜に占えばまた螣蛇白虎を乗ず;もし占者の行年が申上に在りて申上に巳を乗ずれば、巳は貴人たると同時にまた日徳、また能く凶を化して吉と為す。いわゆる「貴塞鬼戸」とは、たとえば壬辰日に占い、三伝戌・丑・辰はみな壬水の官鬼を作す、もし巳上の貴人を用ゐれば、また能く凶を反して吉と為す。経文に説く:貴人が寅上に臨めば、鬼門は便ち堵住し、鬼賊は出来ず、万事はみな真実にして虞なし。天解は申より起りて十二位を逆数す;この位の神が日干上に加わりて発用すれば、禍事は便ち解け、もしさらに吉神を得るも一様に用い得。(底本は「三伝戌丑辰作鬼」を「人鬼」と譌る。)

用神內戰空相犯,貴德臨身從墓欺。鬼賊絕處訟也結,末傳中處定散期。用神內戰,如六甲日晝占,龍乘申臨巳發用,巳火克申金。申金又克寅木是也。主有窩裡生非之事。貴德臨身,如乙丑日三傳酉丑巳合局作鬼,如用夜時,干上申為貴人,日德能伏諸煞,可以弭禍也。絕處訟結,要在官鬼絕處定絕期。如六己日占三傳申戌子,申為官鬼,申絕於寅,則寅日可結絕也。沖處訟散,要在末傳沖處定散期,如丙戌日三傳丑亥酉,卯酉沖,則卯日為散期也。

発用の神が内戦を起し、空亡がまた来たりて相犯す;貴人日徳が身に臨めば、便ち墓神の欺壓を怕れず。官鬼が絶に逢うの処に在れば、官司は便ち了結し;末伝の沖する所のあの一位は、便ち是れ事散の期。原注:いわゆる「用神内戦」とは、たとえば六つの甲日の昼占、青龍は申を乗じて巳上に臨みて発用す:巳火は申金を克し、申金はまた往きて甲木を克す――自家の窩裏より是非を生出するを主る。いわゆる「貴徳臨身」とは、たとえば乙丑日に占い、三伝酉・丑・巳は金局を結成して乙木の官鬼を作す;もし夜時を用ゐれば、日干上に申を乗ずるは正しく是れ貴人、日徳はまた能く諸煞を鎮伏す、禍事は便ち以て消弭すべし。いわゆる「絶處訟結」とは、官鬼の絶に逢うのあの一位上に於て了結の日子を定むる:たとえば六つの己日に占い、三伝申・戌・子、其中の申は官鬼と為り(此れは原注に依る)、申は寅に絶す、あれは便ち寅日に以て了結すべし。いわゆる「沖處訟散」とは、末伝の沖する所のあの一位上に於て消散の日子を定むる:たとえば丙戌日に占い、三伝丑・亥・酉、末伝の酉は卯と相冲す、あれは便ち卯日は是れ散期。

盗賊第十三

盜賊行年須視鬼,子孫休旺別追尋。勾陳最喜克元武,若遇相生莫問津。占盜賊,須看日鬼,如鬼遇刑沖剋害,乃可獲。又要子孫旺相,如休囚,則不能也。又勾神能制元武,則可獲。如六庚日夜貴逆行,卯乘勾陳,克戌之元武是也。又勾神作日德,或作羊刃或作天罡,或臨日干,俱可獲。相生者,謂勾陳生元武,如六庚日晝占,巳2和勾陳,生戌土之元武也。如元武反生勾陳,主捕受賊賄,亦不可獲。

盗賊と賊人の行年とを占うは、みな官鬼を看るを要し;子孫爻の是れ休か是れ旺かは、別に追寻を作す。勾陳は最も往きて元武を克するを喜び;もし両下に反って相生せば、この案子は便ち往きて問うなかれ。原注:盗賊を占うは須く日干の官鬼を看るべし――官鬼が刑・沖・克・害に遇えば、始めて捉え得;還た子孫爻の旺相するを要し、もし子孫が休囚なれば、便ち捉え成らず。勾陳の能く元武を制住するも、また獲すべし:たとえば六つの庚日は夜貴が逆行し、卯上に勾陳を乗せ、往きて戌上の元武を克す。勾陳がもし兼ねて日徳を作しあるいは羊刃を作しあるいは天罡を作しあるいは日干上に臨めば、みな獲すべし。いわゆる「相生」とは、勾陳が反って往きて元武を生ずる:たとえば六つの庚日の昼占、巳上に勾陳を乗せ、巳火は戌土の元武を生ず。もし元武が反って来たりて勾陳を生ぜば、あれは是れ捕役が賊の賄賂を收めたる、また捉え得ず。(底本は「巳乗勾陳」の一句に一の「2」の字を夾入す、是れ伝写の誤、今は照録す。)

元武來方看所貯,地支臨處知賊去。雨師風伯忌兼併,天目亡神尋賊處。來方謂元武所乘之方也。地支臨處,謂元武位下神所臨之處,如六辛日干申,晝占酉作元武加亥,則西北為元武來方。亥加丑則東北為賊去路也。武兼風伯雨師主有盜。風伯申逆十二,雨師子卯午酉三輪,如戊申日,三傳辰申子,晝將辰為元武,正月占,申為風伯,子為雨師是也。天目春辰順四季。亡神見捕亡門。欲捕大賊,於此二神位下求之可也。又游都占賊來路,亦同此推。

元武の来る所の方向は、すなわち是れ贓物の蔵放するの処;元武の下面の地支の臨む所の位置は、便ち賊の何処へ往くかを知る。風伯雨師が兼并して一処に在るは最も忌む;賊の下落を尋るは、天目と亡神とを看る。原注:いわゆる「来方」とは、元武の乗ずる所のあの一方。いわゆる「地支臨處」とは、元武の底下のあの神の臨む所の地方。たとえば六つの辛日、日干上に申を乗せ、昼に占えば酉上に元武を作して亥上に加わる、ならば西北は便ち是れ元武の来るの方向;亥はさらに丑上に加到れば、東北は便ち是れ賊の逃走するの路。元武がまた風伯・雨師を兼ぬれば、盗あるを主る。風伯は申より起りて十二位を逆数し、雨師は子・卯・午・酉の四位に按じて輪轉す:たとえば戊申日に占い、三伝辰・申・子、昼に占えば辰上に元武を乗ず、正月の裏は申は正しく是れ風伯・子は正しく是れ雨師。天目は春天の辰より起りて四季位に順って数ゆ。亡神の一条は捕亡の一門に見ゆ。大賊を捉えんと思わば、便ち天目・亡神のこの両位の底下に於て找え。「游都」が賊の来るの路を占うに及んでは、またこの法子に照らして推す。

元居夜地越關梁,武在晝方身莫藏。丁馬交加遁已遠。大陽照耀捉還鄉。夜地,謂酉戌亥子丑寅六位,晝方,謂卯辰巳午未申六位。元武不立寅卯辰巳午未六位,僅有一申為晝方耳。如元武所乘為晝時五神,亦可獲。丁馬交加,如己丑日夜占亥乘玄武,又為驛馬丁神是也。太陽即月將,如壬申日申時寅將占,寅為元武,祿作太陽,必主敗露。又元武本家上神乘太陽,亦可獲。

元武が夜の地界に落つれば、賊は已に関梁を越過せり;元武が昼の方位に落つれば、賊は便ち身を蔵し得ず。丁神駅馬が交加すれば、人は早く逃げ遠し;太陽が一たび照耀すれば、還た能く鄉に捉え回るべし。原注:いわゆる「夜地」とは、酉・戌・亥・子・丑・寅の六位を指し;「昼方」とは、卯・辰・巳・午・未・申の六位を指す。元武はもと寅・卯・辰・巳・午・未の六位上に立たず、昼方の裏はただ一箇の申のみあるのみ;元武の乗ずる所がもし是れ白昼のあの几位の神なれば、また捉え得。いわゆる「丁馬交加」とは、たとえば己丑日の夜占、亥上に元武を乗ず、而して亥はまた正しく丑日の駅馬にして丁神を兼ぬ。「太陽」はすなわち月将:たとえば壬申日の申時・寅将にて占いに来て、寅上に元武を乗ず、寅は同時にまた太陽を作す、賊は必定に敗露す。元武の本家上の神が太陽を乗ずるも、一様に捉え得。

旬首尋元度四獲,本家制賊自相捕。財爻空脫物難追,盜被擒時官克武。旬首度四,詳捕亡門。本家制賊,謂元武本家上神能制元武是也。如六辛日,干上午,晝占酉為元,酉上乘巳是也。財爻空脫,謂財爻空亡,或財爻脫氣,則物不可獲。如財物坐長生之上,乃不失脫也。官克武者,謂日之官星克其元武是也。如六癸日,干上辰,夜占子為元武,為辰之官星所克是也。

旬首より起りて元武を尋ね・四位を度過せば便ち能く捉獲す;元武の本家上の神がそれを制住するは、賊の自ら賊を捉うるに等し。財爻が空に落ちあるいは脱せられれば、贓物は便ち追回せず;官星が元武を克住するの時候は、盗賊は便ち擒せらる。原注:旬首度四の一条は、詳しくは捕亡の一門に見ゆ。いわゆる「本家制賊」とは、元武の本家(亥)の上面の神が能く元武を克制する:たとえば六つの辛日、日干上に午を乗せ、昼に占えば酉上に元武を作し、而して元武の本家の亥上に巳を乗ず、巳火は能くそれを克す。いわゆる「財爻空脱」とは、財爻が空亡に落ちあるいは財爻が脱気を成す、贓物は便ち找え回らず;もし財物が長生の上に坐せば、あれは便ち失脱せず。いわゆる「官克武」とは、日干の官星が往きて元武を克する:たとえば六つの癸日、日干上に辰を乗せ、夜に占えば子上に元武を乗ず、正しく辰土――癸水の官星――に克せらる。

支逢六合家人竊,鬼乘生氣去來頻。年命上神還克武,發使追尋必見擒。支逢六合,謂支之合神,作元武發用是也。主家人所竊,概嘆丁丑日,三傳子亥戌,夜占子乘元發用。與支神丑為六合是也。鬼乘生氣,謂元武作鬼,乘月內之生氣是也。如丙戌日,三傳子寅辰,夜將子為元鬼,正月占為生氣也。年命上神克武,其賊可獲,如日干上神克武者亦同。

日支が六合に碰上すれば、是れ自家人の偷する;官鬼が生気を乗ずれば、賊の来たり去るは甚だ頻繁。本命行年上神が反って元武を克住すれば、人を派して往きて追はしめば必定に擒獲す。原注:いわゆる「支逢六合」とは、日支と相合するのあの神の上に元武を乗せて発用する、自家人の竊する所を主る:たとえば丁丑日に占い、三伝子・亥・戌、夜に占えば子上に元武を乗せて発用し、子は正しく日支の丑と相合す。いわゆる「鬼乗生気」とは、元武が兼ねて日干の官鬼を作し、また当月の生気を乗ずる:たとえば丙戌日に占い、三伝子・寅・辰、夜将は子上に元武を乗せて子水は正しく丙火の鬼、正月に占えば子はまた是れ生気。本命行年上神の能く元武を克すれば、賊は便ち捉え得;日干上神の能く元武を克するも、また一様。(底本は「如丁丑日」を「概嘆丁丑日」と譌る。)

初將比和賊安寧,元武內戰分贓爭。武居末足臨辰日,賊人歸還莫告陳。初將比和,如亥子加申酉發用,或加寅卯發用是也。內戰下克上是也,武居末足臨辰日者,謂武在末傳又臨日辰之上也。如壬寅日,三傳申亥寅,晝占寅乘元加午,戊申日三傳子申辰,晝占辰乘元加支是也。又武附日德臨日辰上,亦主歸還。惟六辛日干上巳,辛丑辛亥辛酉日支上巳,夜占九課,餘無例。

初伝の天将が本位と比和すれば、賊は躲るること安安穩穩;元武が内戦を起せば、賊伙は便ち贓を分つ為めに争鬧せんとす。元武が末伝に落ちてまた日干日支に臨めば、賊は會して東西を送り回さん、往きて官に報ずるなかれ。原注:いわゆる「初将比和」とは、たとえば亥・子が申・酉上に加わりて発用し(金水は相生)、あるいは寅・卯上に加わりて発用す。いわゆる「内戦」とは、すなわち下神が上神を克す。いわゆる「武居末足臨辰日」とは、元武が末伝に落ち、また日干日支の上に臨る:たとえば壬寅日に占い、三伝申・亥・寅、昼に占えば寅上に元武を乗せて午上に加わり;またたとえば戊申日に占い、三伝子・申・辰、昼に占えば辰上に元武を乗せて日支上に加わる。なほこのほか元武が日徳に附着して日干日支上に臨るも、また帰還を主る、ただ六つの辛日の日干上に巳を乗ずる、及び辛丑・辛亥・辛酉の三日の日支上に巳を乗ずる、夜占は共に九課、別に他例なし。

武逢六合入連坐,貴順元藏自失憂。課見火蛇鄉邑寇,年乘元武室人偷。武逢六合,如壬癸日夜占子乘元加丑,子與丑合,其物必入連坐家。貴順元藏,謂貴順行,元不臨六處之上也。課見蛇,謂蛇作鬼見於課傳上也,年謂年命上神也。

元武が六合に碰上すれば、贓物は街房隣里の家に進入し;貴人が順行して元武が蔵れて現れざれば、あれは是れ自己の丢したる、憂心するを用ゐず。課の裏に火蛇を見れば、是れ郷里の盗寇;行年上に元武を乗ずれば、是れ家里人の偷する。原注:いわゆる「武逢六合」とは、たとえば壬・癸日の夜占、子上に元武を乗せて丑上に加わる、子は丑と相合す、東西は必ず相連れて坐落するの隣家に落進せん。いわゆる「貴順元蔵」とは、貴人が順行して元武が六処の上に臨らざる。いわゆる「課見蛇」とは、螣蛇が兼ねて官鬼を作して四課三伝上に出現す。いわゆる「年」とは、本命行年上神を指す。

迴環周遍去復來,昴星破敗失資財。鬼脫乘元遭竊盜,伏前支後反沖排。迴環見仕宦門。周遍見經商門。昴星見婚姻門。破者破碎,敗者敗氣。如癸巳日,支上酉為干之敗氣,又為支之破碎是也。鬼脫乘元,謂日鬼乘元,或脫氣乘元也。又空財乘元亦同,伏支前後,見捕亡門。

回環・周遍の両課は、東西は去りてまた回り来る;昴星課が破碎・敗気を帶びれば、便ち銭財を損失せんとす。官鬼あるいは脱気の上に元武を乗ずれば、あれは是れ窃盗に遭えり;伏吟は日支の前後一位を取り、返吟は便ち反対に対沖の位を取りて排算す。原注:回環の一条は仕宦の一門に見ゆ、周遍の一条は経商の一門に見ゆ、昴星の一条は婚姻の一門に見ゆ。「破」は破碎煞を指し、「敗」は敗気を指す:たとえば癸巳日に占い、日支上に酉を乗せ、酉は癸の敗気たると同時に、また是れ巳支の破碎。いわゆる「鬼脱乗元」とは、日干の官鬼の上に元武を乗じ、あるいは脱気の神の上に元武を乗ず;空亡の財爻の上に元武を乗ずるもまた一様。伏吟の日支の前後一位を取るの法子は、捕亡の一門に見ゆ。

須將歲月分明視,更把陰神仔細評。歲勾朱虎應自首,龍合陰丁無處尋。歲月分明,謂歲月克元。則稽延歲月。日時克元,則日時可獲。視陰神者,如元武陰神乘歲勾朱虎四神。主賊人自首。如六甲日晝占,辰兼武加亥,陰神酉乘勾陳,六乙日夜占,亥乘武加酉,陰神丑乘白虎。六丙日夜占,午乘武加丑,陰神亥乘朱雀是也。

太歳月建を分かち明めて看るを要し、還た陰神を仔細に評断するを得。太歳・勾陳・朱雀・白虎の四位は、賊の自ら首するを主り;青龍・六合・太陰・丁神は、あれは便ち尋る処なし。原注:いわゆる「歳月分明」とは、太歳月建が往きて元武を克せば、あれは便ち上年把月を拖えん;もし是れ日建・占時が往きて元武を克せば、あれは便ち当日当時に獲すべし。いわゆる「陰神を看る」とは、元武の陰神の上に太歳・勾陳・朱雀・白虎のこの四位を乗ずる、賊人の自首を主る:たとえば六つの甲日の昼占、辰上に元武を乗せて亥上に加わり、その陰神の酉上に勾陳を乗ず;六つの乙日の夜占、亥上に元武を乗せて酉上に加わり、その陰神の丑上に白虎を乗ず;六つの丙日の夜占、午上に元武を乗せて丑上に加わり、その陰神の亥上に朱雀を乗ず。

如乘龍合陰丁,則難獲。蓋龍為萬里翼,陰合為私門,旬丁為動神也。如六甲日晝占,辰乘武加子,陰神申乘青龍,六戊日夜占,辰乘武加戌,陰神戌乘六合,六壬日夜占,子乘武加亥,陰神丑乘太陰是也。

反対に、元武の陰神がもし青龍・六合・太陰あるいは丁神を乗ずれば、便ち捉え難し――青龍は萬里の翼あり、太陰六合は是れ私門、旬中の丁神はまた是れ動を主るの神なればなり。たとえば六つの甲日の昼占、辰上に元武を乗せて子上に加わり、その陰神の申上に青龍を乗ず;六つの戊日の夜占、辰上に元武を乗せて戌上に加わり、その陰神の戌上に六合を乗ず;六つの壬日の夜占、子上に元武を乗せて亥上に加わり、その陰神の丑上に太陰を乗ず。

發用為偷即賊身,中傳為贓末捕人。欲知賊物藏何處,五行生處視分明。五行生處,謂所失財物在元武陰神生處也。如陰神乘金,金生水,物在水法中。乘木,木生火,物在窯冶中。乘火,火生土,物在泥窯中。乘土,土生金,物在金石下。乘水,水生木,物在樹林,是也。其獲物之日,則以元陰受克之日為斷。

発用の神はすなわち是れ賊の本身、中伝は是れ贓物、末伝は是れ捕役。贓物の何処に蔵るるかを知らんと欲せば、五行の生ずる所の処より看て去れば便ち分明。原注:いわゆる「五行生處」とは、丢したるの東西は便ち元武陰神の生ずる所のあの一行の地方に在り。陰神が金を乗ずれば、金は水を生ず、東西は水辺に在り;木を乗ずれば、木は火を生ず、東西は窯炉冶坊に在り;火を乗ずれば、火は土を生ず、東西は泥窯の裏に在り;土を乗ずれば、土は金を生ず、東西は金石の底下に在り;水を乗ずれば、水は木を生ず、東西は樹林の中に在り。何れの天に找え回るかに至りては、便ち元武陰神の克を受くるのあの天に按じて断ず。

再布三傳元神看,克賊刑沖必捉獲。若遇勾蛇朱虎神,不死遭官定吏迫。三傳元神,又別是一法,其法以元武為初傳。次用元陰作中傳,謂之陰神。再用盜神之陰為末傳,合而觀之。如神將相生,其賊難獲。神將相剋,則其敗露。如欲捕獲,則視末傳所臨之處。

別にさらに一套の「三伝元神」を排して看る:能く賊を克住し、また刑あり沖あるは、必定に捉獲す;もし勾陳・螣蛇・朱雀・白虎のこれらの神に碰上せば、賊は死せずともまた官司を吃し差役の逼迫を受けん。原注:三伝元神は是れ別の一種の法子:元武を以て初伝と為し、さらに元武の陰神を取りて中伝と為し、さらにこの盗神陰神の陰神を取りて末伝と為し、合わせて看る。もしこの三伝の神と将とが彼此相生すれば、賊は便ち捉え難し;彼此相克せば、賊は便ち敗露す。もし往きて捉えんと欲せば、便ち末伝の臨む所のあの一位を看よ。

如六辛日晝占,卯乘元立戌,卯加申,申上丑,三傳卯申丑,初中相剋,又乘朱虎凶將,往西南方求之,其賊可獲。所謂初中有克末神尋也。又如六丙日夜占,午乘元立酉,午上卯,卯上子,三傳午卯子相生,又乘空合二將,即難獲也。

たとえば六つの辛日の昼占、卯上に元武を乗せて戌位に立ち、卯はまた申上に加わり、申上は是れ丑:卯・申・丑の三伝に排成し、初伝と中伝とが相克し、また朱雀白虎のこれらの凶将を乗ずれば、あれは便ち末伝の丑の主る所の西南方へ往きて找え、賊は捉うる可し――いわゆる初中の両伝に克あれば、便ち末伝の神上に到りて尋る。反対に、六つの丙日の夜占、午上に元武を乗せて酉位に立ち、午上は是れ卯、卯上は是れ子:午・卯・子の三伝に排成し、一路に相生し、また天空・六合の両将を乗ずれば、あれは便ち捉え難し。

巻十二・指南彙箋四

陽宅第十四

支來干上宅就人,干來支上人入宅。干支克害人宅傷,互相生旺方有益。干為人,支為宅,支來干上,求宅最不費力。緣宅來就人故也。干來支上,求宅必得。緣身已入宅故也。如干加支,被支克墓脫,目下雖得其屋,後總無益。如庚午日,申加午是也。壬辰日,亥加辰,是入墓也。甲午日寅加午,是受脫洩。又如有屋宅出兌者,值干支相加皆不能脫,或支生其干,後必有長進,切勿妄動棄。

日支が来たりて日干上に到れば、是れ宅子の人に就く;日干が来たりて日支上に到れば、是れ人の宅子に搬入す。干支が互に克害すれば、人と宅とはみな傷を受け;彼此相生相旺せば、始めて算して益あり。原注:日干は人を代表し、日支は宅を代表す。日支が来たりて日干上に到れば、房子を求むるは最も力気を費さず、宅子が自ら人を找え来ればなり;日干が来たりて日支上に到れば、房子を求めば必定に手を得、身子が已に宅門に進めればなり。ただ日干が日支上に加到せば、もし日支に克せられ・墓に入り・脱泄せられれば、眼下はこの屋を得着すと雖も、日後に總じて益なし:たとえば庚午日は申が午上に加わり(火は金を克す)、壬辰日は亥が辰上に加わり(水は墓に入る)、甲午日は寅が午上に加わる(木は火に泄す)。反対に、もし房産ありて出手せんと欲するに、干支相加に碰上してみな脱掉し得ざるか、あるいは日支が来たりて日干を生ぜば、日後に必ず長進あり、千万に軽易に脱手拋棄するなかれ。

三傳脫支生日干,人多屋少從此斷。三傳盜干生支辰,屋旺人衰何必算。脫支生干,謂三傳脫其支辰,生其日干,主人口多而屋宅狹窄。如甲申日三傳辰子申,是也。盜干生支,謂三傳盜其日干,生其支辰,主屋宅寬廣而人口衰微。如甲戌日三傳寅午戌是也。

三伝が日支の気を泄して往きて日干を生ぜば、人は多く屋は少なしとここより断ず;三伝が日干の気を盗泄して往きて日支を生ぜば、屋は旺にして人は衰う、還た算を用いんや?原注:いわゆる「脱支生干」とは、三伝が日支の気を泄して日干を生ず、人口多くして房屋は窄小を主る:たとえば甲申日に占い、三伝辰・子・申、申金は泄して水は甲木を生ず。いわゆる「盗干生支」とは、三伝が日干の気を盗泄して往きて日支を生ず、房屋は寬敞にして人丁は衰微を主る:たとえば甲戌日に占い、三伝寅・午・戌、木は火を生じ火は戌土を生ず。

三傳生支剋日干,賣屋償債免災晦。三傳生干克支辰,屋假他人棄家退。生支克干,主賣屋而償人之債。如癸酉日三傳辰未戌是也。生干克支,謂三傳生其日干,克其支神,主人雖旺而無己屋可居。如丁未日三傳亥卯未是也。

三伝が日支を生じて日干を克するは、あれは是れ房を賣りて債を還し、以て災晦を免る;三伝が日干を生じて日支を克するは、あれは是れ房子の別人に借りたる、好し家を棄てて退くのみ。原注:いわゆる「生支克干」とは、房子を賣掉して往きて別人の債を還すを主る:たとえば癸酉日に占い、三伝辰・未・戌、土は酉金の日支を生じて癸水の日干を克す。いわゆる「生干克支」とは、三伝が往きて日干を生ずるも、却って日支の神を克す、人丁は旺なると雖も自己の住むべき屋子なきを主る:たとえば丁未日に占い、三伝亥・卯・未、木は丁火を生じて未土の日支を克す。

三傳作財生兩鬼,官非疾病一時生。干支上神如互脫,防竊防偷日不寧。傳財生鬼,謂三傳作財,生其干支上之鬼。如壬寅日三傳戌午寅為財,生其干上之未與支上之戌為鬼是也。互脫謂交車脫氣也。如戊午日支上未脫支,干上申脫干是也。

三伝が財爻を作して却って往きて日干日支上の両重の官鬼を生ぜば、官司と疾病とが便ち一斉に發作す;日干日支上神が彼此脱気すれば、あれは便ち偷を防ぎ竊を防ぎ日日に安寧を得ざるを得。原注:いわゆる「伝財生鬼」とは、三伝が財爻を作して往きて日干日支上の官鬼を生ず:たとえば壬寅日に占い、三伝戌・午・寅はもと是れ壬水の財、却って往きて日干上の未土と日支上の戌土とを生ず――あの両土は正しく是れ壬水の官鬼。いわゆる「互脱」とは、交車の相脱す:たとえば戊午日に占い、日支上に未を乗せて午支の気を泄し、日干上に申を乗せて戊土の気を泄す。

日祿加支被脫克,造房修屋防耗厄。墓神臨支少歡欣,如逢月將高明宅。祿被克脫,如乙巳日支上卯,必因起屋而以祿償債。乙酉日支上卯,必因起屋而失其祿。辛丑日支上祿酉為支所墓,亦此此斷。墓神臨支,宅必昏晦,如甲午日,支上乘未干墓,乘戌支墓也。如墓為月將,則其宅必向陽而高明。

日禄が日支上に加わるも却って脱せられ克せられれば、房を造り屋を修むるは耗損の厄を防ぐを要し;墓神が日支上に臨めば、家裏に歡欣少なし;ただこの墓神がもし正しく是れ月将なれば、あれは反って一所の高爽にして陽に向うの宅子。原注:いわゆる「禄被克脱」とは、たとえば乙巳日に占い、日支上に卯を乗せ、卯は是れ乙の禄なれど巳火に気を泄す、必ず房子を蓋るに因りて禄を拿て往きて債に抵る;乙酉日に占い、日支上に卯を乗せ、卯は酉金に克せらる、必ず房子を蓋るに因りて俸禄を失掉す;辛丑日に占い、日支上に酉を乗ずるは是れ辛の禄、却って丑支に收められて金墓に進る、またこの様に照らして断ず。墓神が日支上に臨めば、宅子は必定に昏暗:たとえば甲午日に占い、日支上に未を乗ずるは是れ甲木の墓、戌を乗ずるは是れ午火の墓。もしこの墓神が恰好に当月の月将なれば、あの房子は反って陽に向い高敞なり。(底本は「亦如此断」を「亦此此断」と譌る。)

虎入宅凶蛇沖吉,龍乘生氣家日時。居金谷兮龍虎拱,臥陋巷兮鄰獸傷。虎入宅凶,如甲戌日野上申,晝占乘虎,得末傳寅蛇沖之,不為害也。龍乘生氣見經商門。龍虎拱者,謂初末傳乘龍虎,夾拱其支上神也。如戊午日,支上丑,夜占初傳子乘龍,末傳寅乘虎是也。主其屋廣大軒敞,有金谷之氣象。鄰獸傷者,謂白虎入於課傳,沖支上神也。如甲子日,支上寅,三傳辰午申,晝占申乘虎,沖剋其支上神也,主有對鄰獸吻沖其屋宅,以至家道衰微。

白虎が宅に進めば是れ凶、螣蛇を得て来たりてそれを沖せば反って吉;青龍が生気を乗ずれば、一家は日日に興旺す。青龍白虎が夾拱すれば、住むは金谷園の一般の好屋;隣家の獣頭に沖せらるれば、便ちただ陋巷の裏に臥するのみ。原注:いわゆる「虎入宅凶」とは、たとえば甲戌日に占い、日支上に申を乗せ、昼に占えば申上に白虎を乗ず;幸うに末伝の寅上に螣蛇を乗せて来たりてそれを沖するを得、便ち害を為さず。青龍の生気を乗ずるの一条は経商の一門に見ゆ。いわゆる「龍虎拱」とは、初伝末伝が分かちて青龍白虎を乗じて、日支上神を中間に夾む:たとえば戊午日に占い、日支上に丑を乗せ、夜に占えば初伝の子上に青龍を乗せ末伝の寅上に白虎を乗ず、房屋の廣大軒敞を主り、石崇の金谷園の気象あり。いわゆる「隣獣傷」とは、白虎が四課三伝に進みて往きて日支上神を沖す:たとえば甲子日に占い、日支上に寅を乗せ、三伝辰・午・申、昼に占えば申上に白虎を乗せて往きて寅を沖克す――対門の隣家の獣頭が正しく自己の屋宅を沖するを主り、以て家道は衰败に致る。(底本は「支上申」を「野上申」と譌る。)

初末引從以上神,肯堂肯構氣維新。貴陽生辰顯者至,寶藏麟兒吉慶並。初末引從,如甲午日支上亥,三傳子巳戌,初子為引,末戌為從是也。貴陽生辰,如乙卯日,支上子,晝占用子為月將,乃貴人作太陽生宅,其室內必有寶藏,或於子年占,其年必產貴子。

初伝末伝が一引一從して日支上神を夾むは、あれは是れ子が父業を承け家氣は一新す。貴人が兼ねて太陽を作して来たりて日支を生ぜば、顯貴の人は便ち到らんとし;屋裏に寶蔵あり、還た麟児を添え、吉慶は一斉に来る。原注:いわゆる「初末引從」とは、たとえば甲午日に占い、日支上に亥を乗せ、三伝子・巳・戌:初伝の子は亥の前に在りて是れ「引」、末伝の戌は亥の後に在りて是れ「從」。いわゆる「貴陽生辰」とは、たとえば乙卯日に占い、日支上に子を乗せ、昼に占えば子を以て発用し而して子はまた是れ月将――貴人が兼ねて太陽を作して来たりて宅を生ず、屋裏に必ず蔵着するの財寶あり;もし子年に占えば、あの一年は還た必ず貴子を生ず。

破財來臨家宅上,頹垣敗棟不堪停。火鬼帶丁防天火。若逢歲破少安寧。破財見盜賊門。火鬼春午順四孟。如乘蛇雀克支,必遭火災。值丁神尤凶。如庚辰日卯時寅將占,三傳卯寅丑,卯乘雀加支,又為火鬼,末傳丑又遁丁神是也。須以井底泥塗灶,鎮之可解。歲破臨支克支,主有訟禍。

破碎敗気が家宅上に臨めば、あれは是れ断牆殘梁、人を住む可からず;火鬼がさらに丁神を帶びれば、天の降す火災を防ぐを要し;もし歳破に碰上せば、家裏は便ち安寧を得ず。原注:破碎と敗気とは盗賊の一門に見ゆ。火鬼の取法は春天に午より起り、四孟の位に順って数ゆ;それが螣蛇朱雀を乗せて来たりて日支を克せば、必ず火災に遭い、もしまた丁神に碰上せば就中凶。たとえば庚辰日の卯時・寅将にて占いに来て、三伝卯・寅・丑、卯上に朱雀を乗せて日支上に加わり、卯はまた正しく是れ火鬼、末伝の丑上に還た遁して丁神を得。これは須く井底の泥を用ゐて竈上に塗りて鎮めて乃ち以て解くべし。歳破が日支上に臨みてまた日支を克せば、官司の禍あるを主る。

午克身凶忌見蛇,丁傷支動防虎白。舊歲若與天鬼逢,一家疾疫無休歇。午克身凶,如庚得也日干上午,夜占乘蛇是也。相傷支動,如乙亥日,支上丑遁丁神,夜占乘虎是也。天鬼見疾病門。如天鬼乘病符克支,主一家疾疫,如丙寅日,支上酉,戌年占為病符,正五九月為天鬼是也。

午火が来たりて本身を克するは是れ凶、就中それの上面に螣蛇を乗ずるを忌む;丁神が日支を傷して宅を動かせば、便ち白虎を防ぐを要す。去年の太歳がもし天鬼と一処に碰上せば、一家の疫病は便ち歇まるなし。原注:いわゆる「午克身凶」とは、たとえば庚日は日干上に午を乗せ、夜に占えば午上に螣蛇を乗ず。いわゆる「丁傷支動」とは、たとえば乙亥日に占い、日支上に丑を乗せて丑上に遁して丁神を得、夜に占えば丑上にまた白虎を乗ず。天鬼の一条は疾病の一門に見ゆ;天鬼が病符を乗せて往きて日支を克せば、一家の疫病を主る:たとえば丙寅日に占い、日支上に酉を乗せ、戌年に占えば酉は正しく是れ病符、而して正月・五月・九月の天鬼もまた酉に在り。(底本は「如庚日干上午」の一句に衍譌あり。)

干神乘旺宜守舊,支神得吉利新適。後盜前空內外戰,移居值此有憂煎。占新舊宅吉凶,以日上神為舊,支上神為新。如干乘吉神吉將,宜守舊。支乘吉神吉將,利新遷。後盜前空,謂初傳空陷,末傳脫氣也。如丙午日三傳卯寅丑是。內外戰克,謂三傳為上下夾克也。如乙丑日三傳寅未子,晝占初傳寅加酉乘太陰,中傳未加寅乘龍,末傳子加未乘貴是也。

日干上神が当旺なれば、旧宅を守るに宜し;日支上神が吉を得れば、新居に遷往するに利あり。もし是れ「後盗前空」にしてまた内外が交戦すれば、家を搬するにこの箇に碰上するは、ただ憂煎あるのみ。原注:新旧の両宅の吉凶を占うは、日干上神を以て旧宅を代表し、日支上神を以て新宅を代表す:日干上に吉神吉将を乗ずれば、旧を守るに宜し;日支上に吉神吉将を乗ずれば、新たに遷るに利あり。いわゆる「後盗前空」とは、初伝が空陥に落ち、末伝がまた是れ脱気:たとえば丙午日に占い、三伝卯・寅・丑。いわゆる「内外戦克」とは、三伝がみな上下に夾克せらるる:たとえば乙丑日に占い、三伝寅・未・子、昼に占えば初伝の寅は酉上に加わりて太陰を乗じ、中伝の未は寅上に加わりて青龍を乗じ、末伝の子は未上に加わりて貴人を乗ず、処処に上下相克す。

支之左右是旁鄰,支之正沖即對門。金見火蛇釜鳴怪,木逢白虎棟摧論。左右正沖,如己卯日支上午,干陰丑為左鄰,支陰酉為右鄰,中傳子為對鄰是也。金謂申也,如蛇乘申克宅,主有釜器鳴。如甲寅日反吟,寅乘虎克支是也。木謂寅也,如拆卸工臨寅加支發用,主屋樑摧折,如甲戌日夜占,申乘虎克以是也。

日支の左右の両辺は是れ旁隣、日支の正しく沖する所は便ち是れ対門。金が火蛇に遇上するは、是れ鍋釜の自ら鳴るの怪事;木が白虎に遇上すれば、便ち棟梁の摧折と断作す。原注:いわゆる「左右正沖」とは、たとえば己卯日に占い、日支上に午を乗せ、日干の陰神の丑は是れ左隣、日支の陰神の酉は是れ右隣、中伝の子は午と相冲すれば便ち是れ対門。いわゆる「金」は申を指す:螣蛇が申を乗せて来たりて宅を克せば、家裏の鍋釜の作響するを主る。いわゆる「木」は寅を指す:白虎が寅上に臨みて日支に加わりて発用すれば、屋梁の摧折を主る、たとえば甲戌日の夜占、申上に白虎を乗せて来たりて日支を克す。(底本の此の段は伝写に譌あり:「甲寅日反吟,寅乗虎克支」は当に木逢白虎の一条に属すべし、「如白虎臨寅」を「如拆卸工臨寅」と譌り、「克支」を「克以」と譌る。)

酉為戶兮卯為門,未為泉井巳推灶。寅為棟宇土牆垣,乘吉乘凶須細照。卯為外門,酉為內門,未中有井宿,故為井泉。巳加火為灶,丑未加寅為牆垣,寅卯加亥為樓臺。午為堂宇,辰為廊廡,又為田園,未為庭院,加辰為園,酉為倉廩,丑亦為倉稟,又為田園,申為湖池,子為溝渠。

酉は門戸を代表し卯は大門を代表し、未は是れ泉井・巳は竈と推さる、寅は是れ棟梁屋宇・土は是れ牆垣:それらの上面に吉神を乗ずるか還是れ凶神かは、みな細細に対照するを要す。原注:卯は是れ外門、酉は是れ内門;未宮の裏は井宿を含む、故に是れ井泉。巳が火位上に加われば是れ竈;丑・未が寅上に加われば是れ牆垣;寅・卯が亥上に加われば是れ楼台。午は是れ正堂屋宇、辰は是れ廊廡・また田園を作し、未は是れ庭院・辰上に加われば便ち是れ園圃、酉は是れ倉廩、丑もまた是れ倉廩・また田園を作し、申は是れ湖池、子是れ溝渠。

陰地第十五

辰陰主山看坐落,生合刑沖定吉凶。勾乘季神臨墓穴,佳城秀氣鬱蔥籠。辰陰支上陰神也,支之陽神為墓,陰神為穴。故以辰陰為主山,凡占陰地,最重主山如支之陰陽二神,作生合德祿等神,則吉。如值刑害沖破空陷則凶。如壬申日,支上巳將長生,支陰寅又巳之長生。癸巳日,支上午為進氣,支陰未與午為六合則吉。辛未日支上戌為三刑,支陰丑又為戌之三刑。癸巳日支上子為支鬼,支陰未與子為六害則凶。勾陳主墓宅之神,如乘季神,臨干支之陰陽,又乘旺相氣,主安久不移。

日支の陰神はすなわち是れ主山、それの何の方に坐落するかを看る;是れ生合か還是れ刑沖か、吉凶はこれに由りて判定す。勾陳が四季の神を乗せて墓穴上に臨めば、あの塊の佳城は便ち秀気葱蘢。原注:「辰陰」はすなわち日支上の陰神。日支の陽神は墳墓を代表し、陰神は穴場を代表す、故に辰陰を拿て主山に当つ。凡そ陰宅を占うは、最も主山を看重す:日支の陰陽二神がもし相生・相合・日徳・日禄のこれらの吉神を作せば、便ち吉;もし刑・害・沖・破・空陥に碰上せば、便ち凶。たとえば壬申日に占い、日支上に巳を乗ず(申の長生は巳に在り)、日支の陰神は是れ寅、寅はまた巳火の長生;またたとえば癸巳日に占い、日支上に午を乗ずるは是れ進気、日支の陰神の未は午と六合を作す、これらはみな是れ吉。反対に辛未日に占い、日支上に戌を乗せ、未戌は相刑し、日支の陰神の丑は戌とまた三刑を成し;またたとえば癸巳日に占い、日支上に子を乗せて巳支の鬼を作し、日支の陰神の未は子と相害す、これはすなわち是れ凶。勾陳は是れ墳塋宅兆を主管するの神:それが辰戌丑未の四季の神を乗せて、日干日支の陰陽の両位上に臨み、また旺相の気を乗ずれば、墳地の安穩長久にして遷改するを必とせざるを主る。

上下皆合風氣踞,干支受克沙不去。青龍左輔空陷憂,白虎右扶刑破慮。上下皆俁,如乙酉日伏吟,干支上神作六事,干支又自作六合是也。又干支上下相合,或干支交車相合,或干支上神相合皆是。干支受克,謂干支受上神之克,或干支交車相剋,或干支上神相剋是也。青龍為左砂,白虎為右砂,皆宜旺相生合,不宜刑沖破害也。

上下がみな相合すれば、風と気とは便ち盤踞して散ぜず;日干日支が克を受くれば、砂手は便ち護持し得ず。青龍は是れ左輔、空陥に落てば便ち憂あり;白虎は是れ右扶、刑破に逢うもまた慮るを要す。原注:いわゆる「上下皆合」とは、たとえば乙酉日の伏吟、日干日支上神が彼此六合を作し、日干日支の本身はまた自ら六合を成す。なほこのほか日干日支の上下相合・干支の交車相合・あるいは干支上神の相合は、みな算えり。いわゆる「干支受克」とは、日干日支が上神に克せらるるか、あるいは干支の交車相克し、あるいは干支上神が彼此相克す。青龍は是れ左辺の砂手、白虎は是れ右辺の砂手、みな当に旺相生合すべく、刑沖破害に宜しからず。(底本は「合」の字を「俣」と譌り、「作六合」を「作六事」と譌る。)

元武座山看風水,朱雀空刑山案差。龍神旺處地不錯,騰蛇落處穴應佳。元武為後山,故可觀風水。如元武乘旺相氣,入旺相鄉,臨支生支,則後山之來龍必佳。如癸亥日支上申晝占乘元,生其支神,秋為旺氣是也。朱為前案,故不宜空刑。龍神者春辰順四季,如龍神臨於墓穴,則其地必吉。如丁酉日,支上辰,春占得龍神是也。蛇有穴義,如臨於墓穴,則其地必佳。如乙酉日支上未,夜占乘蛇生支是也。

元武は是れ坐山、それより風水を看る;朱雀が空に落ちあるいは刑を受ければ、前面の案山は便ち差錯あり。龍神の当旺するの地方は、地は必ず錯ならず;螣蛇の落つる処は、穴もまた当に好かるべし。原注:元武は後山を代表す、故にそれより風水を看るべし。元武が旺相の気を乗じ、また旺相の郷に落進し、日支に臨みて来たりて日支を生ぜば、ならば後山の来龍は必ず佳なり:たとえば癸亥日に占い、日支上に申を乗せ、昼に占えば申上に元武を乗せて亥支を生じ、秋に占えば申金はまた旺に当たる。朱雀は前面の案山を代表す、故に空に落ち刑を受くるに宜しからず。「龍神」の取法は春天に辰より起り四季位に順って数ゆ;龍神が墳墓穴場上に臨めば、あの地は必ず吉:たとえば丁酉日に占い、日支上に辰を乗せ、春に占えば辰は正しく是れ龍神。螣蛇は穴の意思あり、それが墓穴上に臨めば、あの地もまた必ず佳なり:たとえば乙酉日に占い、日支上に未を乗せ、夜に占えば未上に螣蛇を乗せてまた来たりて酉支を生ず。

水神乘水水玄去,土宿臨山山勢抱。太陰水口蛇羅城,勾神明堂陰陽考。水神謂元后二將也,元玄謂水勢曲折,如元玄二字之形也。木地謂如元后臨壬癸亥子之上,則水勢必曲折有情。如乙丑日,支上亥,夜占乘元是也。土宿謂貴常勾空四將,如臨季神之上,其山形必回抱可觀。如乙卯日,支上辰,夜占乘勾是也。又如丁丑日,支上巳,三傳酉丑巳,夜占,將乘貴常勾,皆是土將。太陰為水口,蛇為羅城,勾陰陽神為內明堂,陰神為外明堂,俱要旺相生合,與墓有情。

水神がさらに水位を乗ずれば、水は便ち「之玄」の形を作して流れ去り;土宿が山位に臨めば、山勢は便ち回抱して情あり。太陰は是れ水口、螣蛇は是れ羅城、勾陳の陰陽二神は則ち内外明堂に按じて考究するを要す。原注:いわゆる「水神」とは、元武・天后の両将を指す。「之玄」は水勢の弯曲するを説く、「之」「玄」の両箇の字の形状の如し。元武天后が壬・癸・亥・子のこれらの水位の上に臨めば、水勢は必定に曲折して情あり:たとえば乙丑日に占い、日支上に亥を乗せ、夜に占えば亥上に元武を乗ず。いわゆる「土宿」とは、貴人・太常・勾陳・天空の四将を指す;それらが辰戌丑未の上に臨めば、山形は必定に回抱攏合して頗る観るべし:たとえば乙卯日に占い、日支上に辰を乗せ、夜に占えば辰上に勾陳を乗ず;またたとえば丁丑日に占い、日支上に巳を乗せ、三伝酉・丑・巳、夜に占えば天将はみな是れ貴人・太常・勾陳のこの一路の土将。太陰は水口を作し、螣蛇は羅城を作し、勾陳の陽神は内明堂を作し陰神は外明堂を作す、これらはみな旺相生合して墳墓と情あるを要して乃ち好し。(底本は「水地」を「木地」と譌る。)

甲乙木神樹株森,丙丁火宿崗巒迭。庚辛沖剋路歪斜,戊己古冢休旺別。甲乙旺則為林,休則為樹。丙丁旺處必有高崗橫嶺,臨四仲上為正橫,臨四孟四季為斜橫。庚辛臨四孟上,則其道必斜,臨干為大道,臨支為小道,臨本位為正道,被火克為岔道,戊己為古冢,旺則多,休則小。

遁して甲乙の木神を得れば、是れ林木森然;遁して丙丁の火宿を得れば、是れ崗巒重疊;庚辛が沖せられ克せらるれば、路は便ち歪斜;戊己は古墳を主り、多少大小は休旺を分かつを要す。原注:甲乙が当旺なれば便ち是れ成片の樹林、休囚なれば便ちただ几株の樹。丙丁の当旺するの処は、必ず高崗横嶺あり:四仲位上に臨めば是れ正横、四孟・四季位上に臨めば是れ斜横。庚辛が四孟位上に臨めば、あの路は必定に斜行す;日干上に臨めば是れ大路、日支上に臨めば是れ小路、自己本位上に臨めば是れ正路、火に克せらるれば便ち是れ岔路。戊己は古墳を代表す:旺なれば便ち墳多く、休なれば便ち墳小なり。

壬癸加臨水不謬,水局順逆天乙詳。青龍長房白虎季,朱雀前案是中房。壬為大水,癸為小水。如加臨亥子位上,則水勢不謬。如納音遇水,則水必長遠汪洋。如壬辰癸巳為長流水,壬戌癸亥為大海水是也。水局順逆天乙詳者,謂欲知水局之順逆,視貴人之左右旋,如順行為順水局,逆行反之。龍居左屬長房,虎居右屬季房,朱居前為中房,勾陰陽二神為內外明堂,亦屬中房。

遁して壬癸を得て水位に加臨せば、水は便ち錯えらず;水局の是れ順か是れ逆かは、天乙貴人の上より詳辨す。青龍は長房を管し、白虎は幼房を管し、朱雀は前に居りて案山を作し、管するは是れ中房。原注:壬は是れ大水、癸は是れ小水;亥・子位上に加臨せば、水勢は便ち差錯なし。もし納音がまた水に逢えば、あの水は必定に悠長汪洋:たとえば壬辰・癸巳の納音は是れ長流水、壬戌・癸亥の納音は是れ大海水。いわゆる「水局順逆看天乙」とは、水局の順流か逆流かを知らんと欲すれば、便ち貴人の是れ左旋か還是れ右旋かを看る:貴人が順行すれば便ち是れ順水局、逆行すれば便ちそれに反す。青龍は左に在りて長房に属し、白虎は右に在りて幼房に属し、朱雀は前に在りて中房に属す;勾陳の陰陽二神は内外明堂を作し、また中房に帰す。

財官須視龍朱貴,丁口還看子息爻。初中末傳分三代,為吉為凶課體昭。龍主財帛官爵,然須視所乘何神,如乘財為財,乘官為官。朱主文章,如遁丙乘午則吉,如入墓被克則凶。子息爻者,如乙酉日三傳巳丑酉,巳為子孫爻,又要為支神之長生也。初中末分三代者,亦大概言之。總要得吉神吉將,乘旺相所耿吉,如值休囚刑剋空則凶。

財と官とは青龍・朱雀・貴人を看るを要し;人丁の多寡は則ち子孫爻を看る。初・中・末の三伝は分かちて三代を主り、是れ吉か是れ凶かは、課体上に一目了然。原注:青龍は財帛と官爵とを主る、ただ還たそれの何の神を乗ずるかを看るを要す:財爻を乗ずれば便ち財に応じ、官星を乗ずれば便ち官に応ず。朱雀は文章を主る:遁して丙を得、また午を乗ずるは便ち吉、もし墓に入り克せらるれば便ち凶。いわゆる「子息爻」とは、たとえば乙酉日に占い、三伝巳・丑・酉、巳は是れ乙木の子孫爻、而して巳はまた正しく酉金支神の長生。初中末の三伝が分かちて三代を主るに至りては、またただ大概に言うのみ:総じて吉神吉将を得、また旺相の気を乗じて始めて吉、もし休囚・刑克・空亡に碰上せば便ち凶。(底本は「乗旺相則吉」を「乗旺相所耿吉」と譌る。)

晴雨第十六

天象先占蛟角星,指陰主雨指陽晴。貴登絳宮時雨沛,明堂位上亦同評。角為木蛟辰宮之宿,謂斗罡也。如加六陰位上,主雨。加六陽反之。絳宮亥也,明堂子也。貴人登亥子二宮,有行雨之象,主有雨。

天象を占うは、先ず角宿のこの顆の木蛟星を看る:それが陰位を指せば雨を主り、陽位を指せば晴を主る。貴人が絳宮に登れば、及時の雨は便ち充沛し;明堂位上に落つるも、またこの道理に照らして評断す。原注:角宿は是れ木蛟、辰宮に属するの星宿、すなわち是れ天罡の辰。それが六つの陰位上に加われば雨を主り、六つの陽位上に加われば便ちこれに反す。「絳宮」は亥を指し、「明堂」は子を指す;貴人が亥・子のこの両宮に登れば、行雲布雨の象あり、雨あるを主る。

龍入廟晴昇天雨,虎出山林有烈風。水升火降成霖日,退入江湖雨不逢。廟謂寅也。昇天謂加巳午未申四位也。龍生旺昇天,主大雨。乘申酉主雨。因申為水母,酉為兌澤也。臨子丑為遊樂江湖,則無雨。入墓則無雨。寅艮為山,卯木為林,虎在東方為出林,主風。乘小吉愈烈。因未為風伯故也。如更乘劫煞、飛廉,主大風暴起。水升火降,謂亥子加巳午位上也,主累日雨。加申酉大雨,乘勾陳入雨。退歸江湖,謂居北方位上也,則無雨。又臨土受制或空亡亦無雨。

青龍が自己の廟に帰れば晴を主り、天に升上すれば便ち雨を下し;白虎が山林を出れば、便ち烈風あり。水が升上し火が降下するは、是れ連日の陰雨;水が退きて江湖に帰れば、反って雨を見ず。原注:「廟」は寅宮を指し;「升天」は巳・午・未・申のこの四位上に加わるを指す。青龍が長生帝旺を得てまた升天すれば、大雨を主り;申・酉を乗ずるもまた雨を主る――申は是れ水の母親、酉は兌に属して澤と為ればなり。青龍が子・丑上に臨むは、是れ江湖を游樂し、反って雨無し;墓に入るもまた雨無し。寅は艮に属して山と為し、卯は木に属して林と為す;白虎が東方に落つるは是れ林を出づ、風の起るを主り、未(小吉)を乗ずれば風はさらに猛烈、未は是れ風伯なればなり;もしさらに劫煞・飛廉を乗ずれば、狂風の暴起するを主る。いわゆる「水升火降」とは、亥・子が巳・午位上に加わる、連日の下雨を主る;申・酉上に加われば是れ大雨;勾陳を乗ずるもまた雨を主る。いわゆる「退帰江湖」とは、水神が仍ほ北方本位上に待在する、あれは便ち雨無し;またもし土位上に臨みて制を受けあるいは空亡に落つるも、また雨無し。

風雨之方看龍虎,風雨之期尋羊鼠。火蛇朱雀加卯丁,雷電霹靂空中見。龍主雨,虎主風,如傳見之,乘有氣之神,加有氣之鄉,下賊上必有風雨。如上克下,即有風雨亦小,欲知風雨從何方來,看龍虎臨於保宮,如六戊日晝占,午乘龍加申則雨從西南方來。六丙日晝占,辰乘虎加丑,則風從東北方來也。未下為風起,子下為雨起,如六乙日未加寅,主甲乙日風,六丙日子加申,主庚辛日雨也。蛇丁巳之神,朱丙午之神,卯屬震宮,丁為玉女,故主雷電。

風雨の何れの一方より来るかは、青龍白虎を看る;風雨の何れの一天に到るかは、未羊・子鼠の上より找え。火蛇螣蛇・朱雀にさらに卯と丁神とを加うれば、空中に便ち雷電霹靂を見る。原注:青龍は雨を主り、白虎は風を主る。それらが三伝の裏に出現し、気あるの神を乗じ、また気あるの郷に加わり、而且して下神が上神を克すれば、必ず風雨あり;もし是れ上神が下神を克せば、たとい風雨あるもまた小なり。風雨の何れの一方より来るかを知らんと欲せば、便ち青龍白虎の何れの宮に臨むかを看よ:たとえば六つの戊日の昼占、午上に青龍を乗せて申上に加われば、雨は便ち西南方より来る;六つの丙日の昼占、辰上に白虎を乗せて丑上に加われば、風は便ち東北方より来る。未の底下は是れ風の起るの処、子の底下は是れ雨の起るの処:たとえば六つの乙日は未が寅上に加われば、甲日・乙日に風の刮るを主り;六つの丙日は子が申上に加われば、庚日・辛日に雨の下るを主る。螣蛇は是れ丁巳の神、朱雀は是れ丙午の神、卯は震宮に属して雷と為し、丁はまた是れ玉女、故に雷電を主る。(底本は「臨于何宮」を「臨于保宮」と譌る。)

壬癸亥臨寅卯,甲乙之日見淋漓。若見四季尋戊己,巳午酉申依例推。謂壬癸亥子臨地盤寅卯之上,主甲乙日雨。如丁巳日三傳亥申巳,亥水加寅發用,主甲乙日雨也,其餘八干仿此。

壬癸亥子が寅卯の上に臨めば、甲日乙日に便ち大雨淋漓を見;もし辰戌丑未の四季上に落てば、便ち戊己日に找え往け;巳午あるいは申酉上に落つるも、またこの例子に照らして推す。原注:これは是れ壬・癸・亥・子のこれらの水神が地盤の寅・卯の上に臨むを説く、甲日・乙日に下雨を主る。たとえば丁巳日に占い、三伝亥・申・巳、亥水は寅上に加わりて発用すれば、便ち甲乙日に雨を主る;其余の八箇の天干はこれに照らし仿推せよ。(底本の首句「壬癸亥子臨寅卯」は一の「子」の字を奪す、今は照録して補せず。)

衰旺刑生須細辨,剋日有氣滂沱見。休廢空亡微雨來,如呼應聲真足羨。有氣者,謂旺相氣敢。謂傳中見亥子等神旺相有氣,刑剋日干,或日上神,主有雨。如休廢空亡與日干相生,即有雨亦小。如丙辰日三傳亥申巳,癸亥發用剋日干,秋冬占水為旺相氣,主有雨。如甲寅日三傳子亥戌,壬子發用,奈與日干相生,雙屬空陷,春夏占為休囚氣,即有雨亦小也。

是れ衰か是れ旺か・是れ刑か是れ生かは、みな細辨するを要す:水神が気有りて来たりて日干を克せば、便ち是れ滂沱の大雨;休廃して空に落つるは、ただ一陣の微雨を来るのみ。応験の快なるは、真に一聲呼べば便ち答えるが如く、人をして羨慕せしむ。原注:いわゆる「有気」とは、すなわち旺相の気。三伝の裏に亥・子のこれらの水神が旺相にして気あるを見、また来たりて日干あるいは日干上神を刑克せば、雨あるを主る;もしそれが休廃して空に落ち、また日干と相生せば、たとい雨あるもまた小なり。たとえば丙辰日に占い、三伝亥・申・巳、亥上に遁して癸を得て発用して来たりて丙火の日干を克す、秋冬に占えば水は正しく旺相に当たり、雨あるを主る。反対に甲寅日に占い、三伝子・亥・戌、子上に遁して壬を得て発用す、奈何ともせんや水は甲木と相生し(水生木)、また空陥に落ち、春夏に占えば水は休囚に属す、あれは便ち算えども雨あるもまた小なり。(底本は「旺相気也」を「旺相気敢」と譌る。)

雨師會畢雨滿天,風伯會箕風滿谷。干在貴膠雨翻盆,干在貴後風拔木。雨師丑也,酉中有畢宿好雨,丑與酉合,為雨師會皆。如乙丑日三傳酉丑已是也。風伯未也,寅中有箕宿好風。未與寅會,為風伯會箕,如甲辰日三傳寅未子是也。貴干前後,詳仕宦門。干在貴前陽氣伸,故主雨。干在貴後陽氣不伸,故主風。一云,風雨諸煞,在貴人前主有風雨。

雨師と畢宿とが一処に会到すれば、雨は天に満ちて下り;風伯と箕宿とが一処に会到すれば、風は谷に灌ぎて満つ。日干が貴人の前に走れば、雨は盆を翻すが如き大なり;日干が貴人の後に走れば、風は樹を抜くを得るほど大なり。原注:雨師は是れ丑;酉宮の裏は畢宿を含み、畢宿は雨を好み、丑は酉と相合す、便ち「雨師会畢」と呼ぶ:たとえば乙丑日に占い、三伝酉・丑・巳(底本は「巳」を「已」と譌る)。風伯は是れ未;寅宮の裏は箕宿を含み、箕宿は風を好み、未は寅と相会す、便ち「風伯会箕」と呼ぶ:たとえば甲辰日に占い、三伝寅・未・子。日干の貴人の前後に在るの一条は、詳しくは仕宦の一門に見ゆ:日干が貴人の前に在れば、陽気は以て舒展するを得、故に雨を主り;貴人の後に在れば、陽気は伸びず、故に風を主る。別の一説:風雨を主るの各種の煞が貴人の前に落つれば、みな風雨あるを主る。(底本は「雨師会畢」を「雨師会皆」と譌り、「貴前」を「貴膠」と譌る。)

罡加四季天無雲,去日幾位是其舊。再向盤中仔細看,丙丁之下晴光透。罡加四季,謂斗罡臨辰戌丑未位上也,去日幾位,如六乙日辰加午,為去日丙位,主次日晴。又辰加未為去日三位,主第三日晴也。丙丁之下,指丙丁所臨之位而言。如庚午日返吟,寅遁丙加申,卯遁丁加酉,主申酉日晴也。

天罡が四季位上に加われば、天上は便ち雲なし;日干を離るること几位なれば、便ち是れ几天。さらに盤上に到りて仔細に看れば、丙・丁の臨む所のあの一位の底下に、晴光は便ち透出し来る。原注:いわゆる「罡加四季」とは、天罡の辰が辰・戌・丑・未の这几位上に臨る。いわゆる「去日几位」とは、たとえば六つの乙日は辰が午上に加わり、午は乙の寄する所の辰を離るること両位あり、第二天に晴るるを主り;辰が未上に加われば、三位を離れ、便ち第三天に晴るるを主る。いわゆる「丙丁之下」とは、遁干の丙・丁の臨む所のあの一位を指す:たとえば庚午日の返吟、寅上に遁して丙を得て申上に加わり、卯上に遁して丁を得て酉上に加われば、便ち申日・酉日に晴るるを主る。(底本は「為去日兩位」を「為去日丙位」と譌る。)

太陽月將為發用,或作先鋒在六爻。勾神臨日克玄武,定看雨止日旋高。太陽即月將,如發用又作蛇雀貴空等神,主晴。如丁酉日卯時丑將占,三傳丑巳巳,丑作太陽,將乘朱是也。先鋒即正時,如正時作月將,亦主晴。勾臨日辰剋制元武,亦主晴。如丙子日伏吟,夜占,干上勾陳發用,剋制支上之元后是也。

太陽月将が発用を成し、あるいは「先鋒」を作して六処に出現す;勾陳が日干日支に臨みて往きて元武を克す――あれは便ち一定に雨の歇み日の出づるを見得。原注:太陽はすなわち月将;発用の神がもしまた螣蛇・朱雀・貴人・天空のこれらの神を乗ずれば、晴を主る。たとえば丁酉日の卯時・丑将にて占いに来て、三伝丑・巳・巳、丑は太陽を作すと同時にまた上に朱雀を乗ず。「先鋒」はすなわち占の正時;正時が恰好にまた是れ月将なれば、また晴を主る。勾陳が日干日支上に臨みて元武を克制すれば、また晴を主る:たとえば丙子日の伏吟、夜に占えば日干上の勾陳が発用し、日支上の元武天后を克制す。

風雷煞動大風起,雲雨神加驟雨來。課見飛廉方迅速,將逢玉女勢猖狂。風伯申逆十二,又巳為風門,蓋巳屬巽宮,故主風。雷公寅亥申巳三輪。飛廉主非常迅速之神,玉女謂丁也。如此二神入傳,則風雨猛烈。

風煞雷煞が一たび動けば、大風は便ち起り;雲神雨神が一たび加われば、驟雨は便ち来る。課の裏に飛廉を見着れば、来ること極めて快し;天将が玉女に碰上すれば、声勢は便ち猖狂。原注:風伯は申より起りて十二位を逆数す;なほこのほか巳は是れ風門、巳は巽宮に属し巽は是れ風なればなり、故に風を主る。雷公は寅・亥・申・巳の四位に按じて輪轉す。飛廉は是れ極めて迅速を主るの神、玉女はすなわち丁神;この両位が三伝に進めば、風雨は便ち格外に猛烈。

朱雀居巢風烈烈,元武入穴雨淫淫。空加四季晴朗日,虎臨亥子風雨期。雀居巳午為入巢,蓋巳午火位,朱火神,火與火會,熱極生風,故主風。元武加亥子為入穴,主有雨。所謂巢居知風,穴居知雨也。天空主晴明之象,虎加亥子為白虎沉江,主有風雨。陽備明兮陰備雨,曲直生風炎上旱。從革主晦潤下雨,稼穡是土晴可斷。陽備者,陰不備也,故主晴。陰備反之。

朱雀が巣裏に帰れば、風は便ち猛烈;元武が穴中に進めば、雨は便ち綿綿。天空が四季位上に加われば是れ晴朗天;白虎が亥子上に臨めば、便ち是れ風雨の期。陽不備は晴を主り、陰不備は雨を主る;曲直木局は風を生じ、炎上火局は旱を主り、従革金局は陰晦を主り、潤下水局は雨を主り、稼穡土局は晴と断作すべし。原注:朱雀が巳・午に落つるを「入巣」と呼ぶ――巳午は是れ火位、朱雀はまた是れ火神、火と火と相会すれば、熱極まりて風を生ず、故に風を主る。元武が亥・子に加わるを「入穴」と呼ぶ、雨あるを主る。これはすなわちいわゆる「巣居のは風を知り、穴居のは雨を知る」。天空は晴明の象を主る;白虎が亥・子上に加わるを「白虎沈江」と呼ぶ、風雨あるを主る。いわゆる「陽備」は、実は是れ陰不備、故に晴を主る;「陰備」は則ちそれに反す。

上雪之法何以云,太陰寅卯值用神。戌未叵還逢虎合,此中有法可搜尋。太陰主霜雪之神,如乘寅卯發和,剋日有雪。如己亥日三傳寅巳申,晝交寅乘太陰發用是也。虎合二將,乘戌未發用,亦有雪。如壬子日三傳戌酉申,夜將戌乘白虎發用是也。

雪を占うの法子は何と説く?太陰が寅・卯を乗じて正しく発用に当たれば便ち是れ。戌と未との上にもしまた白虎・六合に碰上せば、ここの裏頭にもまた尋るべき法子あり。原注:太陰は是れ霜雪を主るの神;それが寅・卯を乗じて発用して来たりて日干を克せば、便ち雪あり:たとえば己亥日に占い、三伝寅・巳・申、昼に占えば寅上に太陰を乗せて発用す。白虎・六合の両将が戌あるいは未を乗じて発用するも、また雪あり:たとえば壬子日に占い、三伝戌・酉・申、夜将に占えば戌上に白虎を乗せて発用す。(底本は「発用」を「発和」と譌り、「昼将」を「昼交」と譌る。)

太乙螣蛇頭似雪,天干遁起丙辛加。雨水入傳無戰克,元后龍陰布六花。太乙巳也,冬至後主雪。如遁干見辛更的。蓋巳中有丙火,與辛作俁,化而為水也。蛇為丁巳之神,又其字如雪頭彎曲之形,故亦主雪。一云,亥子加傳送太乙勝光位上,將乘勾亦主雪。雨水入傳無克,又乘元后龍陰等神,如乘龍,則暫時,乘天后則久也。

太乙と螣蛇との字頭はみな雪の樣子に象り、遁干上にさらに箇の丙と辛とを加う;雨水の神が三伝に進みて戦克を受けざれば、元武・天后・青龍・太陰は便ち満天の六出の雪花を布下す。原注:「太乙」はすなわち巳、冬至以後は雪を主る;もし巳上に遁して辛を得れば就中准たり――巳の中は丙火を蔵し、丙は辛と相合して化して水と為ればなり。螣蛇は是れ丁巳の神、「蛇」のこの箇の字頭はまた雪の字頭の如く弯曲す、故にもまた雪を主る。別の一説:亥・子が申(伝送)・巳(太乙)・午(勝光)の这几位上に加わり、天将はまた勾陳を乗ずれば、また雪を主る。雨水の神が三伝に進みて克を受けず、また元武・天后・青龍・太陰のこれらの神を乗ずれば:青龍を乗ずるは下ること短暫、天后を乗ずるは下ること長久。(底本は「相合」を「作俣」と譌る。)

巻十三・慕農占験集全一

仕宦章第一

庚辰三月庚辰日子時戌將,鄉友陳立齋占胡省文庶常朝考可留館否。午、辰、寅。子寅辰午、寅辰午庚。此公不待散館而回,且有不測之憂。蓋因課得顧祖,有得其舊廬之象。且馬至四重,其行必疾,是以知其不待散館而回也。又干上神空亡,喪吊全逢,且作日辰之兩鬼,龍神下賊,官祿俱空,不測之憂,其能免乎?果回籍數月而逝。

庚辰年三月庚辰日子時に占い、戌将を用ゐる。同郷の朋友陳立斎が庶吉士胡省文に替りて朝考に能く館に留まるか否かを占う。課盤:三伝は上より下へ初伝午・中伝辰・末伝寅;四課の上一排の上神は子・寅・辰・午、下一排は寅・辰・午・庚、旧式に依りて右より左へ読み、第一課は庚上に午を乗せ、第二課は午上に辰を乗せ、第三課は日支の辰上に寅を乗せ、第四課は寅上に子を乗ず。断語:この位は散館を待たずして便ち郷に回らんとし、而且して意料之外の憂患あり。課は「顧祖」を得、旧居に回るの象あればなり;駅馬はまた四重に湊り、行程は必ず快し、故に彼の散館を待たずして便ち回るを知る。さらに言えば日干上神は空亡に落ち、喪門弔客は一斉に湊り上り、またみな日干日支の両重の官鬼を作し、青龍は下面の地盤の神に克せられ、官星と禄神とは一并に空に落つ――意外の憂は何処にか躲過し得んや?後に果して籍に回りて几个月にして去世せり。

庚辰十二月丁未日寅進子將,紹友蕭季思占施南府嵩菽圃太守能調首府否。丑、巳、巳。卯巳卯巳、巳未巳丁。首府必為吳越人所得,太尊未必能調。然卻有別缺署理。且不至一次。蓋因日比月建自別處發用,丑為揚分,是以知為吳越人所得也。中末干支行年得五驛馬,又係皇恩,命上貴登天門,太歲月建,又生其命上神,是以有署理別缺。不止一次也,後果署理鹽法及督糧道事。首府丁公兆祺,江蘇人。

庚辰年十二月丁未日寅時に占い、子将を用ゐる(底本は「寅時」を「寅進」と譌る)。紹興の朋友蕭季思が施南府知府嵩菽圃に替りて能く首府に調任するか否かを占う。課盤:三伝は初伝丑・中伝巳・末伝巳;四課の上排は卯・巳・卯・巳、下排は巳・未・巳・丁、右より左へ読み、第一課は丁の寄する所の未上に巳を乗せ、第二課は巳上に卯を乗せ、第三課は日支の未上に巳を乗せ、第四課は巳上に卯を乗ず。断語:首府の一缺は必ず呉越人に得去られん、この位の太尊は未必に調し成らざらん、ただ別に別の缺ありて以て署理すべく、而且して一回に止まらず。日建と月建とが比和して別処より発用し、丑はまた揚州の分野なればなり、故に呉越人に得去られんを知る。中末の両伝と日干日支・行年とが五重の駅馬を湊得し、また正しく是れ皇恩;本命上の貴人は天門に登り、太歳月建はまた来たりて本命上神を生ず、故に別缺を署理するの事あり、且つ一次に止まらず。後に果して塩法道と督糧道との事務を署理せり。首府の一缺は丁兆祺に得去られたり、正しく是れ江蘇人。

辛巳年正月丙辰日午時子將,紹友蕭季思占兩湖總督張筠圃制軍可升調否。巳、亥、巳。辰戌巳亥、戌辰亥丙。太歲乘天空發用,且遁丁神,生其年上神,中值貴人,天詔加臨日干,目一必有召之應。曰,還是內用,是外用?曰:龍神與日干相比是內用。果何官?曰:德神入天門發用,行年上乘白虎,主有威權生殺之柄,必刑部也。果奉詔入京,隨授刑部侍郎,次年轉倉場。

辛巳年正月丙辰日午時に占い、子将を用ゐる。紹興の朋友蕭季思が両湖総督張筠圃に替りて能く升調するか否かを占う。課盤:三伝は初伝巳・中伝亥・末伝巳;四課の上排は辰・戌・巳・亥、下排は戌・辰・亥・丙、右より左へ読み、第一課は丙の寄する所の巳上に亥を乗せ、第二課は亥上に巳を乗せ、第三課は日支の辰上に戌を乗せ、第四課は戌上に辰を乗ず。断語:太歳上に天空を乗せて発用し、また遁して丁神を得、往きて行年上神を生ず;中伝は正しく貴人に値い、天詔は日干に加臨す――日ならずして必ず征召の応験あらん。人の問う有り:是れ内用か還是れ外用か?答えて曰く:青龍と日干とが相比和す、是れ内用。又問うて究竟に何の官を做すや?答えて曰く:日徳が天門に進みて発用し、行年上に白虎を乗ず、威権生殺の柄を執掌するを主る、必是れ刑部。後に果して詔を奉じて京に進み、随て刑部侍郎を授けられ、第二年に倉場に轉任せり。(底本は「不日必有」を「目一必有」と譌る。)

以是歲行年上乘日祿故也。辛巳正月丁卯日卯時亥將,裘慎甫司馬占新任陳望坡制軍、溫會僑方伯、鄧解預廉訪三大憲法,尚有更調否。未、卯、亥。未亥亥卯、亥卯卯丁。制臺、臬臺皆到任,藩臺尚有更調。蓋陳為土間,屬未,鄧有刑形,溫則水旁,屬亥,未為干神發用,卯為支神加干,是以知二人皆蒞任也。

(上の条を承く)第二年に倉場に轉任せし所以は、あの一年の行年上が正しく日禄を乗在ればなり。辛巳年正月丁卯日卯時に占い、亥将を用ゐる。裘慎甫司馬が新任の総督陳望坡・布政使温会僑・按察使鄧解預のこの三位の大憲に、還た更調有るや無きやを占う。課盤:三伝は初伝未・中伝卯・末伝亥;四課の上排は未・亥・亥・卯、下排は亥・卯・卯・丁、右より左へ読み、第一課は丁の寄する所の未上に卯を乗せ、第二課は卯上に亥を乗せ、第三課は日支の卯上に亥を乗せ、第四課は亥上に未を乗ず。断語:総督と按察使とはみな任に到るを会し、布政使は還た更調せんとす。「陳」の字は土旁を帶びて未に属し、「鄧」の字は刀形を帶び、「温」の字は水旁を帶びて亥に属せばなり;未は日干上神を作して発用し、卯は是れ日支の神にして日干上に加到せり、故にこの両位のみな任に莅まんとするを知る。(底本は「三大憲」の下に一の「法」の字を衍す。)

亥貴旬空,又為干陰之缺神,空缺相併,則其缺空矣。且占其一而缺其一,是以知藩臺尚有更調節也。後制臺臬臺俱到任,溫藩臺左遷郎中,江西臬司廉敬升湖北藩臺。

温方伯に至りては:亥上は貴人を乗ずと雖も、却って旬空に落ち、而且して亥はまた日干陰神の主る所のあの「缺」;空と缺とが一処に并到せば、この缺は便ち懸空す。何を況んや三箇人を占うに恰恰に一箇を缺く、故に布政使の還た更調せんとするを知る。後に総督と按察使とはみな任に到り、温布政使は降調して郎中と為り、江西按察使廉敬は湖北布政使に升任せり。(底本は「更調也」に一の「節」の字を衍す。)

辛巳正月丙子日申時亥將,任淑渠刺史占今年可升遷否。午卯亥申、卯子申丙。申、亥、寅。今年未能,明年春定得升遷。蓋因財官驛馬遞互相生,中傳月將乘貴人,且繫天詔,必有遷轉之事。嫌初中空陷,是以今年未能,明歲行年在亥,乘皇書驛馬,生其日干、龍神,必得升遷。次年正月升安陸府知府。

辛巳年正月丙子日申時に占い、亥将を用ゐる。任淑渠知州が今年能く升遷するか否かを占う。課盤:先ず四課を列す、上排は午・卯・亥・申、下排は卯・子・申・丙、右より左へ読み、第一課は丙の寄する所の巳上に申を乗せ、第二課は申上に亥を乗せ、第三課は日支の子上に卯を乗せ、第四課は卯上に午を乗ず;再び三伝を列す、初伝申・中伝亥・末伝寅。断語:今年は還た成らず、明年の春天に一定に升遷せん。財爻・官星・駅馬が彼此逓相生し、中伝の月将上に貴人を乗せ、また正しく是れ天詔、必ず遷轉の事あらん;惜しむらくは初伝中伝がみな空陥に落つ、故に今年は成らず。明年の行年は亥に到り、亥上に皇書と駅馬とを乗せ、また来たりて日干と青龍とを生ず、必ず升遷を得ん。第二年の正月に果して安陸府知府に升任せり。

辛巳二月丁亥日午時亥將,任淑渠刺史占乃弟醴渠太守在京候選區,何日可以得缺。酉辰巳子、辰亥子丁。巳、戌、卯。課得鑄印,太常入傳,且太歲乘天空發用,生其年命上神,又為支馬,今年必得銓選。嫌年乘日墓,目下尚不能得,須俟戌月土旺,墓化為庫,得缺當在此時。龍祿居丑,其缺當在吳越之分。果九站臺遷寧波府知府。

辛巳年二月丁亥日午時に占い、亥将を用ゐる。任淑渠知州が彼の弟弟醴渠太守に替りて京に在りて候選し何時にか能く缺に補到するかを占う。課盤:先ず四課を列す、上排は酉・辰・巳・子、下排は辰・亥・子、丁、右より左へ読み、第一課は丁の寄する所の未上に子を乗せ、第二課は子上に巳を乗せ、第三課は日支の亥上に辰を乗せ、第四課は辰上に酉を乗ず;再び三伝を列す、初伝巳・中伝戌・末伝卯。断語:課は「鑄印」を得、太常はまた三伝に進み、加うるに太歳上に天空を乗せて発用し・往きて本命行年上神を生じ、太歳はまた正しく是れ日支の駅馬――今年は一定に選び得べし。ただ行年上に日干の墓を乗ずるを嫌めば、眼下は還た手に到る能わず;須く戌月の土の当旺するを待ちて、墓は便ち化じて庫と為り、缺に補するは便ちこの時候に在り。青龍と日禄とは丑上に落つ、あの缺は当に呉越の分野に在るべし。後に果して九月に寧波府知府に遷任せり。(底本は「候選」の下に一の「區」の字を衍し、「果九月」を「果九站台」と譌る。)

辛巳九月己卯日戌時戌將,遠安令祝行村明府奉調節鍾祥,占部復可準否。丑申巳子、申卯子己。巳、戌、卯。課得鑄印,格合天心,太歲發用生其日干,朱陰生太歲,部復必準。嫌太歲受上下夾克,是以今年未能,開正歲建月建與朱雀作三合,方得部文。便命上驛馬夾克,干上幕貴臨年,恐前程未能遠到耳。後部復,果旋有請告之事。

辛巳年九月己卯日戌時に占い、戌将を用ゐる。遠安県令祝行村が鍾祥に調を奉じ、部裏の批復の能く准するか否かを占う。課盤:先ず四課を列す、上排は丑・申・巳・子、下排は申・卯・子・己、右より左へ読み、第一課は己の寄する所の未上に子を乗せ、第二課は子上に巳を乗せ、第三課は日支の卯上に申を乗せ、第四課は申上に丑を乗ず;再び三伝を列す、初伝巳・中伝戌・末伝卯。断語:課は「鑄印」を得、格局はまた「天心」に合し、太歳は発用して来たりて日干を生じ、朱雀の陰神はまた太歳を生ず――部復は必ず准せん。ただ太歳の上下に夾克せらるるを嫌む、故に今年は還た成らず;明年の正月に到るを要し、太歳と月建とが朱雀と三合を結成し、始めて部文を拿到し得。けれども本命上の駅馬は夾克せられ、日干上にまた簾幕貴人ありて行年に臨む、ただ前程の走りて遠からざらんを怕るのみ。後に部復批准し、果して随て便ち病を告げ假を請うの事あり。(底本は「奉調鍾祥」に一の「節」の字を衍す。)

壬午二月甲辰日丑時戌將,任淑渠刺史申報祝行村明府疾痊,示覆鍾祥原缺。戌丑申亥、丑辰亥甲。申、巳、寅。官星乘天馬發用,惜為中傳所克,末傳德祿驛馬又屬旬空,又交車互克,主彼此不和,且日干空亡,太歲克命,貴履地網,朱陰又空,必不能允得所請也。後果如所占。

壬午年二月甲辰日丑時に占い、戌将を用ゐる。任淑渠知州が祝行村に替りて病已に痊愈せしを申報し、請示して鍾祥の原缺を恢復せんことを。課盤:先ず四課を列す、上排は戌・丑・申・亥、下排は丑・辰・亥・甲、右より左へ読み、第一課は甲の寄する所の寅上に亥を乗せ、第二課は亥上に申を乗せ、第三課は日支の辰上に丑を乗せ、第四課は丑上に戌を乗ず;再び三伝を列す、初伝申・中伝巳、末伝寅。断語:官星が天馬を乗せて発用す、惜しむらくは中伝に克せらる;末伝の日徳・日禄・駅馬はまたみな旬空に落つ;日干日支は交車互克す、彼此不和を主る。加うるに日干は空亡に落ち、太歳はまた本命を克し、貴人は脚に地網を踏み、朱雀の陰神もまた空なり――請する所の事は必定に批下来らず。後に果して占の如し。

癸未六月乙巳日亥時未將,穆子羽刺史因案為上司所劾,餘代占課寄之。酉丑申子、丑巳子乙。酉、巳、丑。合局克干,年上又乘蛇貴,應有一番風波,幸三傳俱為天將所制,金局無力克干,干上子水又能脫金生干,化凶為吉。雖嫌交車互克,幸干支上神作六合,始雖齟齬,後終和好也。後果如所占。

癸未年六月乙巳日亥時に占い、未将を用ゐる。穆子羽知州は案子に因りて上司に彈劾せられ、我は彼に代わりて一課を占いて寄せ去れり。課盤:先ず四課を列す、上排は酉・丑・申・子、下排は丑・巳・子・乙、右より左へ読み、第一課は乙の寄する所の辰上に子を乗せ、第二課は子上に申を乗せ、第三課は日支の巳上に丑を乗せ、第四課は丑上に酉を乗ず;再び三伝を列す、初伝酉・中伝巳・末伝丑。断語:三伝は巳酉丑の金局を結成して来たりて乙木の日干を克し、行年上にまた螣蛇と貴人とを乗ず、本当に一場の風波あるべし;幸いに三伝はみな天将に制住せられ、金局は力なくして日干を克せず、日干上の子水はまた能く金を泄して反って日干を生ず、是に於て凶を化して吉と為す。日干日支の交車互克するを嫌むと雖も、好いことに干支上神は六合を結成す――起初は龃龉あれども、末了は終帰に和好せん。後に果して占の如し。

癸未二月己亥日午時亥將,王叔臣刺史相晤索占。酉辰巳子、辰亥子己。巳、戌、卯。此課白虎驛馬發用空亡,中傳朱雀又入空鄉,獨存末傳之鬼,且太歲龍神不安,任內恐有不如意之事。曰:在何時?曰:十月。緣亥上凶辰,沖其空印故也。曰:此後如何。曰:明歲乘上乘日祿生其日干、龍神,可以穩坐中流矣。後果如所占。

癸未年二月己亥日午時に占い、亥将を用ゐる。王叔臣知州が見面の時に一課を占わんことを求む。課盤:先ず四課を列す、上排は酉・辰・巳・子、下排は辰・亥・子・己、右より左へ読み、第一課は己の寄する所の未上に子を乗せ、第二課は子上に巳を乗せ、第三課は日支の亥上に辰を乗せ、第四課は辰上に酉を乗ず;再び三伝を列す、初伝巳・中伝戌・末伝卯。断語:この一課は白虎と駅馬とが発用するも却って空亡に落ち、中伝の朱雀もまた空郷に進み、ただ末伝の一箇の官鬼を余すのみ;加うるに太歳と青龍とがみな安穩ならず、任内はただ不如意の事あらんを怕るのみ。問う:何時に在りてか?答えて曰く:十月。亥上は是れ凶辰、正しくあの空に落ちたる印綬を沖すればなり。又問う:此の後如何に?答えて曰く:明年の行年上に日禄を乗せ、往きて日干と青龍とを生ず、以て穩坐して中流すべし。後に果して占の如し。(底本は「明歳年上乗日禄」を「明歳乗上乗日禄」と譌る。)

乙酉四月丁巳日巳時酉將,郎牧雲刺史因廣西桂林府出缺,占乃兄靜谷太守可調否。丑酉卯亥、酉巳亥丁。酉、丑、巳。貴神帶驛馬作官星加干,三傳又俁局催之,朱雀乘太歲作月將加支發用,青龍日祿臨年,天喜臨命,皆榮調之征也。又馬至五重,丁神入傳,其慶甚速,。午月必有好音。後果如所占。

乙酉年四月丁巳日巳時に占い、酉将を用ゐる。郎牧雲知州は広西桂林府に缺出せしに因り、彼の哥哥静谷太守に替りて能くあそこに調過するか否かを占う。課盤:先ず四課を列す、上排は丑・酉・卯・亥、下排は酉・巳、亥・丁、右より左へ読み、第一課は丁の寄する所の未上に亥を乗せ、第二課は亥上に卯を乗せ、第三課は日支の巳上に酉を乗せ、第四課は酉上に丑を乗ず;再び三伝を列す、初伝酉・中伝丑・末伝巳。断語:貴人が駅馬を帶びてまた官星を作して日干上に加わり、三伝はさらに合局を結成して来たりてそれを催す;朱雀は太歳を乗せてまた月将を作し、日支上に加わりて発用し;青龍と日禄とは行年に臨み、天喜は本命に臨む――これらはみな是れ榮調の徵兆。加うるに駅馬は五重に湊り、丁神はまた三伝に進み、喜信の来ること極めて快く、五月の裏に必ず好消息あらん。後に果して占の如し。(底本は「合局」を「俣局」と譌る。)

丙戌正月癸未日申時子將,鄉友餘篆之占費新橋方伯官運。卯亥酉巳、亥未巳癸。酉、丑、巳。藩臺必有丁媽之事,當回籍也。蓋因發用雖為生我之神,而亥為干之敗氣,且屬旬空,中官星又坐空,命上乘旺相之財爻入於課傳,財爻旺則印爻被克矣,日祿陷空,驛馬加干,是是知有丁媽回籍之事。後果如所占。

丙戌年正月癸未日申時に占い、子将を用ゐる。同郷の朋友余篆之が布政使費新橋の官運を占う。課盤:先ず四課を列す、上排は卯・亥・酉・巳、下排は亥・未・巳・癸、右より左へ読み、第一課は癸の寄する所の丑上に巳を乗せ、第二課は巳上に酉を乗せ、第三課は日支の未上に亥を乗せ、第四課は亥上に卯を乗ず;再び三伝を列す、初伝酉・中伝丑・末伝巳。断語:この位の藩台は必ず丁憂の事あり、籍に回りて制を守るを要せん。発用の神は我を生ずるなれども、亥は却って是れ日干の敗気、而且して旬空に落ち;中伝の官星もまた空に坐し;本命上に旺相の財爻を乗せて課伝に入る――財爻が一たび旺なれば、印綬(父母)は便ち克せられ;さらに日禄の空に陥り・駅馬の日干上に圧するを加えれば、故に丁憂して籍に回るの事あるを知る。後に果して占の如し。(底本は「丁艱」の両処は并せて「丁媽」と譌り、「是以知」を「是是知」と譌る。)

考試章第二

庚辰四月庚子日酉時申將,鄉友陳立齋占本科狀元落於何生活上,且繫何姓。戌、酉、申。戌亥午未、亥子未庚。會元應落兩湖、廣西三省,非陳姓即王姓也。蓋因天罡加巳,居翼軫之分野,是以落在兩湖、廣西也。未作貴人臨干,是以知為陳王等姓也。及閱邸報,仍陳公繼昌,廣西桂林人。

庚辰年四月庚子日酉時に占い、申将を用ゐる。同郷の朋友陳立斎が本科の状元の何れの省に出で何を姓とするかを占う。課盤:三伝は上より下へ初伝戌・中伝酉・末伝申;四課の上排は戌・亥・午・未、下排は亥・子・未・庚、右より左へ読み、第一課は庚の寄する所の申上に未を乗せ、第二課は未上に午を乗せ、第三課は日支の子上に亥を乗せ、第四課は亥上に戌を乗ず。断語:会元は当に湖北・湖南・広西のこの三省に出ずべし、姓の陈ならざれば姓の王ならん。天罡の辰は巳上に加わり、巳は正しく翼・軫の両宿の分野に当たればなり、故に両湖と広西とに落つ。未上は貴人を作して日干に臨む、故に陈・王の一類の姓と断ず。後に邸報を看るに、果して是れ陳繼昌、広西桂林人。(底本は「落于何省」を「落于何生活上」と譌る。)

庚辰四月庚子日亥時申將,鄉友陳立齋占本科狀元落於何省,且繫何姓。午、卯、子。午酉寅巳、酉子巳庚。天罡加未,狀元應落三輔滇黔等處。必陳朱等姓也。及閱邸報,仍陳公繼昌,廣西桂林人。且繫三元。餘始疑其不驗。既而思之,旬首發用,即會元之象也。三奇入傳,非三元而何?且干上巳,正荊楚分野也。乃知課之奇妙,非鈍根人所能理會,附書以稔來者。

同じく庚辰年四月庚子日、改めて亥時に占い、申将を用ゐる。陳立斎がまた本科の状元の何れの省に出で何を姓とするかを占う。課盤:三伝は初伝午・中伝卯・末伝子;四課の上排は午・酉・寅・巳、下排は酉・子・巳・庚、右より左へ読み、第一課は庚の寄する所の申上に巳を乗せ、第二課は巳上に寅を乗せ、第三課は日支の子上に酉を乗せ、第四課は酉上に午を乗ず。断語:天罡は未上に加わる、状元は当に京畿三輔あるいは雲南・貴州の一帶に出ずべし、必是れ陳・朱の一類の姓。後に邸報を看るに、仍ほ是れ陳繼昌、広西桂林人、而且して連中して三元せり。我は起初にこの一課の験ならざるを疑い、後に細想す:旬首が発用するは、正しく是れ会元の象;三奇が三伝に進むは、三元ならざればまた何ぞ?何を況んや日干上に巳を乗せ、巳は正しく是れ荆楚の分野。これに於て始めて課体の奇妙は鈍根人の領会し能う所にあらざるを知る、特に附記して後来の人に看さしむ。(底本は「以詒来者」を「以稔来者」と譌る。)

庚辰十月辛亥日巳時寅將,王攝三明府占乃弟在陸院試。巳、寅、亥。巳申辰未、申亥未辛。月德驛馬長生作官星發用,天喜臨干,劫煞入辰,太歲朱雀與日相生,主文章高下咸宜,命上寅、年上戌,又與日貴之午作三合,必進無疑。干上未八數,發用巳四數,巳有雙義,重之亦為八也。後果入泮第八名。

庚辰年十月辛亥日巳時に占い、寅将を用ゐる。王摂三県令が彼の弟弟に替りて院試を占う。課盤:三伝は初伝巳・中伝寅・末伝亥;四課の上排は巳・申・辰・未、下排は申、亥・未・辛、右より左へ読み、第一課は辛の寄する所の戌上に未を乗せ、第二課は未上に辰を乗せ、第三課は日支の亥上に申を乗せ、第四課は申上に巳を乗ず。断語:月徳・駅馬・長生の三者は兼ねて官星を作して発用し、天喜は日干上に臨み、劫煞は日支に進み、太歳と朱雀とはまた日干と相生す、文章の写るや高きも低きもみな合式を論ぜざるを主る;本命上に寅を乗せ行年上に戌を乗じ、また日貴の午と寅午戌の三合を結成す――必定に入学す、疑問なし。さらに名次を看る:日干上の未は是れ八数、発用の巳は是れ四数、而して巳は両重の意思を兼ぬ、加倍すれば正しくも是れ八。後に果して学に進み、名は第八に列せり。

婚姻章第三

辛巳五月甲寅日子時申將,紹友陶永成占婚。戌、午、寅。午戌午戌、戌寅戌甲。用合干支,結成火局。但三傳逆合,事有不順。交車互克,格合解離,初期傳妻財,又受上下夾克,干支二陰神,復作自刑,其中有人間阻。且男女行年,合中有刑,又女年從空,空即不能成事也。後果如所占。

辛巳年五月甲寅日子時に占い、申将を用ゐる。紹興の朋友陶永成が婚事を占う。課盤:三伝は初伝戌・中伝午・末伝寅;四課の上排は午・戌・午・戌、下排は戌・寅・戌・甲、右より左へ読み、第一課は甲の寄する所の寅上に戌を乗せ、第二課は戌上に午を乗せ、第三課は日支の寅上に戌を乗せ、第四課は戌上に午を乗ず。断語:発用は日干日支と相合し、三伝はまた寅午戌の火局を結成す;けれども三伝は是れ逆して合する、事情は便ち順ならず。日干日支は交車互克し、格局は正しく「解離」に合し;初伝の妻財はまた上下に夾克せられ、日干日支の両箇の陰神は還た彼此自刑す――中間に必ず人ありて中より梗を作さん。加うるに男女の双方の行年は合すと雖も刑を帶び、女方の行年はまた空亡に落ち、一たび空に落てば、事は便ち成らず。後に果して占の如し。(底本は「初伝」に一の「期」の字を衍す。)

孕産章第四

庚辰九月甲子日寅時辰將,揚友吳益三占六甲。辰、午、申。辰寅午辰、寅子辰甲。所產必男,主十月辰日生產而不育。蓋罡加比日,其為生男必矣。甲午以亥水炎長生,故知十月。命上申、年上子,待干上辰之六合來會局,且辰又為勝光所臨,是以知為辰日也。嫌發用六合加於寅位,為月之死氣所克,恐生而難育也。後果於是日生,二載而殤,

庚辰年九月甲子日寅時に占い、辰将を用ゐる。揚州の朋友呉益三が懐孕生産を占う。課盤:三伝は初伝辰・中伝午・末伝申;四課の上排は辰・寅・午・辰、下排は寅・子・辰・甲、右より左へ読み、第一課は甲の寄する所の寅上に辰を乗せ、第二課は辰上に午を乗せ、第三課は日支の子上に寅を乗せ、第四課は寅上に辰を乗ず。断語:生下するは必是れ男孩、十月の辰日に生産するを主る、ただ養い活かさず。天罡の辰は日干と比和の位に加われば、男を生ずるは是れ定まれり;甲木は亥水を以て長生と為す、故に十月に断ず。本命上に申を乗せ行年上に子を乗ず、ただ日干上の辰の来たりて申子辰の合局を湊成するを待つ;辰はまた正しく勝光の午の臨む所の地、故に辰日と断ず。ただ発用の辰上に六合を乗せて寅位に加わり、当月の死気に克せらるるを嫌む、ただ生下して養い難からんを怕るのみ。後に果してこの日に生産し、两年後に夭折せり。

辛巳十月壬辰日巳時卯將,鄉友崔仲和占六甲。寅、子、戌。子寅未酉、寅辰酉壬。三傳俱陽,主男。干神一陽二陰,為男也。又三合缺一,格合虛一待用,主午月當產。干支交車六合,懷胎平安。干神上下相生,產亦順利。惟嫌行年上神克其空亡之胎財,恐生而不育耳。果年餘而殤。

辛巳年十月壬辰日巳時に占い、卯将を用ゐる。同郷の朋友崔仲和が懐孕生産を占う。課盤:三伝は初伝寅・中伝子・末伝戌;四課の上排は子・寅・未・酉、下排は寅・辰・酉・壬、右より左へ読み、第一課は壬の寄する所の亥上に酉を乗せ、第二課は酉上に未を乗せ、第三課は日支の辰上に寅を乗せ、第四課は寅上に子を乗ず。断語:三伝はみな是れ陽支、男を生ずるを主る;日干の上下は一陽二陰、あの一陽を以て主と為す、また是れ男。三合局は一位を缺き、格局は正しく「虚一待用」に合し、五月に当に産すべきを主る。日干日支は交車六合し、懐胎は平安;日干の上下は相生し、生産もまた順利。ただ行年上神の往きてあの空に落ちたる胎財を克するを嫌む、ただ生下して養い活かさざらんを怕るのみ。後に果して一年多にして夭折せり。

壬午三月乙酉日辰時酉將,鄉友崔仲和為謝為珉妻占六甲。未、子、巳。未寅寅酉、寅酉酉乙。其母必傷,子亦難育。蓋因日墓乘死囚之氣發用,又斗繫日本,不能扶其日干,且三傳遞克,初中空陷,支乘胎神六合加干克干,上門亂首。年命上神,又俱被夾克,是以知其母必傷也。又乙干以巳為子孫,乃乘虎受克,是以知子亦難育也。後產後母子俱亡。

壬午年三月乙酉日辰時に占い、酉将を用ゐる。同郷の朋友崔仲和が謝為珉の妻子に替りて懐孕生産を占う。課盤:三伝は初伝未・中伝子・末伝巳;四課の上排は未・寅・寅・酉、下排は寅・酉・酉・乙、右より左へ読み、第一課は乙の寄する所の辰上に酉を乗せ、第二課は酉上に寅を乗せ、第三課は日支の酉上に寅を乗せ、第四課は寅上に未を乗ず。断語:産婦は必ず傷を受け、孩子もまた養い難し。乙木の墓の未が死囚の気を乗せて発用し、天罡はまた日干の根本を壓住して乙木を扶起し得ず;三伝は輾転相克し、初伝中伝はみな空陥に落ち;日支上に胎神と六合とを乗せて日干上に加到して来たりて日干を克す、是れ登門して上を犯し首尾を亂す。本命行年上神はまたみな夾克せらる、故に産婦の必ず傷を受くると断定す。さらに言えば乙木は巳を以て子孫と為す、巳は却って白虎を乗せて克を受く、故に孩子のまた養い難きと断定す。後に産後に母子ともに亡故せり。

求財章第五

己卯正月辛酉日辰時亥將,遣人往鄉友宋占鰲處借銀,占可允否。亥、午、丑。亥辰子巳、辰酉巳辛。三傳逆行,干支沖剋,先時似無和洽之意,但月將乘龍發用,又作三奇,中傳貴登天門,天財臨命入辰,復作六合,太歲作財爻臨年,又乘進旺之氣,後必允許。後果如所占。

己卯年正月辛酉日辰時に占い、亥将を用ゐる。人を派して同郷の朋友宋占鰲の処に銀子を借りに遣り、能く応ずるか否かを占う。課盤:三伝は初伝亥・中伝午・末伝丑;四課の上排は亥・辰・子・巳、下排は辰・酉・巳・辛、右より左へ読み、第一課は辛の寄する所の戌上に巳を乗せ、第二課は巳上に子を乗せ、第三課は日支の酉上に辰を乗せ、第四課は辰上に亥を乗ず。断語:三伝は逆行し、日干日支はまた相冲相克す、起先は談の攏まらざるが如し;けれども月将が青龍を乗せて発用し、また兼ねて三奇を作し、中伝の貴人は天門に登り、天財は本命に臨みて日支に入り・また六合を結成し、太歳は兼ねて財爻を作して行年に臨み・還た漸進当旺の気を乗ず――後来に至りて必定に応ぜん。後に果して占の如し。

己卯五月丙辰日丑時申將,邵雲亭少府占財。午、丑、申。午亥未子、亥辰子丙。三傳遞生空亡,財爻又入墓地,財何能有?且干支上明暗二鬼剋日,末傳空財,復助其空鬼,又要元武發用,傳入勾陳,為干之脫氣,不惟所求難得。且恐有貪汙敗名,因財致禍之事。後果如所占。

己卯年五月丙辰日丑時に占い、申将を用ゐる。邵雲亭県丞が財を求めるを占う。課盤:三伝は初伝午・中伝丑・末伝申;四課の上排は午・亥・未・子、下排は亥・辰・子・丙、右より左へ読み、第一課は丙の寄する所の巳上に子を乗せ、第二課は子上に未を乗せ、第三課は日支の辰上に亥を乗せ、第四課は亥上に午を乗ず。断語:三伝は輾転相生すと雖も却ってみな空亡に落ち、財爻はまた墓地に進入し、財は何処にか来たり得ん?何を況んや日干日支上に明暗の両重の官鬼ありて来たりて日干を克す;末伝のあの空の財爻は、反ってまた往きてあの空の官鬼を幇襯し;さらに元武の発用して勾陳に伝入するを加え、日干の脱気を成せり――求める銭は得難きのみならず、還た貪汚に因りて名声を敗壊し・銭の為めに禍を惹くの事あらんを怕る。後に果して占の如し。

庚辰五月己未日酉時申將,杭友柳耘圃客楚負欠,央友挽江右金粹然擔保,占可允否。卯、午、午。巳午巳午、午未午己。其事必允。蓋因龍神乘官星發用,月將貴人加臨年命。又中末干支,乘建旺之朱雀,生其太歲日辰。又干支上下,交車俱作六合,巳乘六俁成神,作干支之陰神,主有人明暗吹噓,其事必成。後果如所占。

庚辰年五月己未日酉時に占い、申将を用ゐる。杭州の朋友柳耘圃が湖北に客居して債を欠き、人を托して江西の金粹然に保を作さしめ、対方の肯んじて応ぜんや否やを占う。課盤:三伝は初伝卯・中伝午・末伝午;四課の上排は巳・午・巳・午、下排は午・未・午・己、右より左へ読み、第一課は己の寄する所の未上に午を乗せ、第二課は午上に巳を乗せ、第三課は日支の未上に午を乗せ、第四課は午上に巳を乗ず。断語:この事は必定に応ず。青龍が官星を乗せて発用し、月将と貴人とが本命行年に加臨せばなり;中末の両伝と日干日支とが当令建旺の朱雀を乗せ、往きて太歳と日辰とを生じ;日干日支の上下は交車してみな六合を結成し;巳上に還た六合と成神とを乗せ、日干日支の陰神を作す――人ありて明らかに暗らかに彼に替りて吹噓し説項するを主り、事は必ず成すを辦す。後に果して占の如し。(底本は「六合」を「六俣」と譌る。)

庚辰九月丁巳日酉時辰將,餘友柳耘圃遣僕往州城借銀,中可允否。酉、辰、亥。未子酉寅、子巳寅丁。財爻乘貴人發用,又係正時,末傳亥作三奇。龍作長生加臨日干,必得允許。但以發用斷之,不過六數而已。惟嫌式中天財陷空,驛馬又入墓庫,使人必空手而回,其銀當後時寄來也。後果如所占。

庚辰年九月丁巳日酉時に占い、辰将を用ゐる。我の朋友柳耘圃が僕人を派して州城に銀子を借りに遣り、能く応ずるか否かを占う。課盤:三伝は初伝酉・中伝辰・末伝亥;四課の上排は未・子・酉・寅、下排は子・巳・寅・丁、右より左へ読み、第一課は丁の寄する所の未上に寅を乗せ、第二課は寅上に酉を乗せ、第三課は日支の巳上に子を乗せ、第四課は子上に未を乗ず。断語:財爻が貴人を乗せて発用し、また正しく是れ占の時辰;末伝の亥は兼ねて三奇を作し;青龍はまた長生を作して日干に加臨す――必定に応ず。ただ発用の神に按じて数目を算えば、また過ぎず六成のみ。ただ盤中の天財の空に落ち・駅馬のまた墓庫に進入するを嫌む、派し去りし人は必定に空手にして回り来り、銀子は当に些時を過ぎて別に寄せ来るべし。後に果して占の如し。

庚辰九月癸亥日未時辰將,紹友餘九如占財。巳、寅、亥。巳申未戌、申亥戌癸。巳作貴人,財爻發用,又乘丁馬,財已動極。嫌末亥遁旬癸,沖剋初傳之財,年命上雖乘午財,又為天將所傷,支上天財,雖為干之長生,又乘元武劫煞,且干支共爭一財,財何能有?後果驗。

庚辰年九月癸亥日未時に占い、辰将を用ゐる。紹興の朋友余九如が財を求めるを占う。課盤:三伝は初伝巳・中伝寅・末伝亥;四課の上排は巳・申・未・戌、下排は申・亥・戌・癸、右より左へ読み、第一課は癸の寄する所の丑上に戌を乗せ、第二課は戌上に未を乗せ、第三課は日支の亥上に申を乗せ、第四課は申上に巳を乗ず。断語:巳上は貴人を作し、財爻は発用し、また丁神駅馬を乗ず、財はもと已に極処まで動けり。惜しむべし末伝の亥は遁して本旬の癸を得、反って来たりて初伝のあの財を沖克す;本命行年上は午を乗せて財と為すと雖も、却って天将に傷せられ;日支上の天財は是れ日干の長生なれども、又して元武と劫煞とを乗ず;何を況んや日干日支が共にこの一箇の財を争う――財は豈に手に到るを得んや?後に果して応験せり。

辛巳四月己酉日戌時申將,湖友蔡光德遣僕州城討取銀兩,占可即付否。卯、丑、亥。巳未卯巳、未酉巳己。不能即付,當從別處兌交也。蓋因龍神乘災民星發用,奈屬旬空,迄邐至末傳,始逢財爻。又遙克為用,傳將間退,末傳亥為圖書,主使人持券而回,向別處交兌也。且三傳缺未,得支上神湊合,其銀必係兩次湊合,後果如所占。

辛巳年四月己酉日戌時に占い、申将を用ゐる。湖北の朋友蔡光徳が僕人を派して州城に銀子を討ちに遣り、対方の肯んじて当場に付けんや否やを占う。課盤:三伝は初伝卯・中伝丑・末伝亥;四課の上排は巳・未・卯・巳、下排は未・酉・巳・己、右より左へ読み、第一課は己の寄する所の未上に巳を乗せ、第二課は巳上に卯を乗せ、第三課は日支の酉上に未を乗せ、第四課は未上に巳を乗ず。断語:当場には付けず、別処より兌交するを得。青龍が官星を乗せて発用するも、偏偏として旬空の裏に落ち、一路に迤邐して末伝に到りて始めて財爻に碰上せばなり;また是れ遥克して用を取り、三伝と天将とはみな位を隔てて後退し;末伝の亥は図書契券を主る、故に派し去りし人はただ一紙の憑据を帶回し、別処へ往きて兌するを要すと断ず。何を況んや亥卯未の三合は一箇の未を缺き、日支上神に頼りて湊合して成る、あの筆の銀子は必是れ両回に分かちて湊斉する。後に果して占の如し。

出行章第六

辛巳正月己未日申時亥將,王叔臣刺史赴省,出門馬斃,因占水道平安否。亥、戌、戌。丑戌丑戌、戌未戌己。干支無傷,水陸平安。惟此行不免有意外之費耳。何以言之?蓋因歲破加月破發用,定主財物耗損費。且干支俱乘日墓,又作三刑,中末又重刑其干支,是以所為不通。以致意外之財重重耗費也。後果因公事未也,復赴省城,耗其多金。

辛巳年正月己未日申時に占い、亥将を用ゐる。王叔臣知州は省城に往かんとし、剛く門を出づれば馬は便ち死せり、因りて水路の平安なるか否かを占う。課盤:三伝は初伝亥・中伝戌・末伝戌;四課の上排は丑・戌・丑・戌、下排は戌・未・戌・己、右より左へ読み、第一課は己の寄する所の未上に戌を乗せ、第二課は戌上に丑を乗せ、第三課は日支の未上に戌を乗せ、第四課は戌上に丑を乗ず。断語:日干日支はみな傷を受けず、水路陸路ともに平安、ただこの一趟は意外の花費を免れず。何を以てかく説くや?歳破が月破上に加わりて発用すれば、財物の耗損を定主すればなり;日干日支はまたみな日干の墓神を乗せ、彼此は還た三刑を成し、中末の両伝はさらに重重に日干日支を刑す、故に事情は辦り通らず、以て意外の開銷は一層に一層を接ぐ。後に果して公事の未だ了せざるに因りて、また一趟省城を跑り、許多の銀子を花去せり。(底本は「公事未了」を「公事未也」と譌る。)

癸未七月戊戌日酉時巳將,祖拭之買舟赴省,占道上平安否。寅、戌、午。寅午酉丑、午戌丑戊。三傳合局,生干支神,上下相生,舟行平安。嫌發用白虎克日,又合中犯煞,支上午為自刑,且繫病符,加於行年,恐采薪之憂,有所不免耳。果主僕俱有疾而回。

癸未年七月戊戌日酉時に占い、巳将を用ゐる。祖拭之が船を雇して省城に往き、路上の平安なるか否かを占う。課盤:三伝は初伝寅・中伝戌・末伝午;四課の上排は寅・午・酉・丑、下排は午・戌・丑・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に丑を乗せ、第二課は丑上に酉を乗せ、第三課は日支の戌上に午を乗せ、第四課は午上に寅を乗ず。断語:三伝は寅午戌の火局を結成し、往きて日干日支の神を生じ、上下相生し、行船は平安。ただ発用の寅上に白虎を乗せて来たりて日干を克するを嫌み、合局の中にまた凶煞を犯す;日支上の午は自刑し、また正しく是れ病符、行年上に加到す――恐らく病を生ずるのこの一層は免れざらん。後に果して主僕ともに病を害して回り来れり。

巻十四・慕農占験集全二

行人章第七

庚辰十一月戊辰日酉時寅將,當陽裴正綱占省友袁子仁何日可到。寅、未、子。寅酉卯戌、酉辰戌戊。人已起程,午日可到。蓋因天驛二馬,白虎作官星發用,又係月將,其力甚雄。且寅加酉地,是已度門限也。故知起程,發用寅,干上戌,待午作三合,是以知為午日到也。後果於壬午日到。

庚辰年十一月戊辰日酉時に占い、寅将を用ゐる。当陽の裴正綱が省城の朋友袁子仁の何れの天にか能く到るかを占う。課盤:三伝は初伝寅・中伝未・末伝子;四課の上排は寅・酉・卯・戌、下排は酉・辰・戌・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に戌を乗せ、第二課は戌上に卯を乗せ、第三課は日支の辰上に酉を乗せ、第四課は酉上に寅を乗ず。断語:人は已に動身せり、午日に可到る。天馬・駅馬と白虎とがみなこの官星を作すの寅上に合して発用し、寅はまた正しく当月の月将、力量は極めて雄なればなり;而且して寅は酉地に加わり、已に門限を越過せり、故に已に起程せしを知る。発用は是れ寅・日干上は是れ戌、ただ一箇の午の来たりて寅午戌の三合を湊成するを待つ、故に午日に到ると断ず。後に果して壬午日に到れり。

辛巳十月戊戌日申時卯將,任淑渠刺史占乃弟醴渠公坡度寧波新任,可來荊門相晤否。且何日可有信到。子、未、寅。子巳未子、巳戌子戊。天馬臨行年發用,且加楚分,似有迂道而行之象。便坐旬空,則不來矣。干神歸支,此時業已回家,正時乘龍馬加臨丑地,主子月起程,即赴新任也。天馬帶天雞發用,因坐空,須也旬後方有信到。後果如所占。

辛巳年十月戊戌日申時に占い、卯将を用ゐる。任淑渠知州が彼の弟弟醴渠の寧波の新任に赴くや、會さずして先ず荊門に来りて相会し、また几時にか能く信の来る有るかを占う。課盤:三伝は初伝子・中伝未・末伝寅;四課の上排は子・巳・未・子、下排は巳・戌・子・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に子を乗せ、第二課は子上に未を乗せ、第三課は日支の戌上に巳を乗せ、第四課は巳上に子を乗ず。断語:天馬が行年に臨みて発用し、また楚地の分野上に加わる、道を繞れて行くの像あり;けれどもそれが偏偏として旬空の裏に坐す、あれは便ち来らず。日干の神が日支上に帰到すは、明らかにこの時に人已に家に回りたるを説く;占時上に青龍と駅馬とを乗せて丑地に加わる、子月に動身して径直に新任に赴き往くを主る。天馬はまた天鶏を帶びて発用す、ただ空に坐するに因りて、須くこの一旬を過ぎて始めて信の到る有らん。後に果して占の如し。(底本は「赴寧波新任」の一句に譌あり。)

壬午二月甲辰日申時戌將,李介庵少府占新任荊門州刺史郎牧云何日可到任。辰、午、申。申午午辰、午辰辰甲。斬關發用,又得龍合,白虎入傳,理應起程而來。嫌發用坐空,始有阻隔,辰前一位巳乘勾陳,必因案件稽留,又格合迴環,主來而又去,且用神離門限甚遠,一時豈能到任?問何日到?曰:末傳白虎,天馬加臨午位,必午月寅日到。果一一如占。

壬午年二月甲辰日申時に占い、戌将を用ゐる。李介庵県丞が新任荊門州知州郎牧雲の何れの天に任に到るかを占う。課盤:三伝は初伝辰・中伝午・末伝申;四課の上排は申・午・午・辰、下排は午・辰・辰・甲、右より左へ読み、第一課は甲の寄する所の寅上に辰を乗せ、第二課は辰上に午を乗せ、第三課は日支の辰上に午を乗せ、第四課は午上に申を乗ず。断語:斬関の神が発用し、また青龍・六合を得、白虎もまた三伝に進み、理に照らせば当に起程して前来すべし。ただ発用の空に坐するを嫌み、起頭より便ち阻隔あり;辰の前一位の巳上に勾陳を乗ず、必是れ案件の為めに擔擱せらる;課格はまた「回環」に合し、来たりてまた去るを主る;何を況んや発用の門限を離るること還た甚だ遠し、一時に豈に任に到るを得んや?何れの天に到るかを問う?答えて曰く:末伝は白虎を乗じ、天馬はまた午位に加臨す、必是れ午月の寅日に到る。後に一一に占の如し。

壬午三月戊寅日子時酉將,杭友柳耘圃占伊子果否來楚,何日可到省。寅、亥、申。申亥亥寅、亥寅寅戊。行人尚未起程,至五月方到,即旋歸也。蓋因發用未度門限,子爻驛馬旬空,是以尚未起程,但辰戌加臨年命,又乘天馬,必主也來。五月方到者何?發用寅、年上戌,待午作三合,且又為將軍加臨之地,因課體迴環,故知其來而復去耳。果如所占。

壬午年三月戊寅日子時に占い、酉将を用ゐる。杭州の朋友柳耘圃が彼の兒子の究竟に湖北に来るか否か・何れの天にか能く省城に到るかを占う。課盤:三伝は初伝寅・中伝亥・末伝申;四課の上排は申・亥・亥・寅、下排は亥・寅・寅・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に寅を乗せ、第二課は寅上に亥を乗せ、第三課は日支の寅上に亥を乗せ、第四課は亥上に申を乗ず。断語:行人は還た動身せず、五月に到るを要して乃ち到り、到れば便ちまた回去せん。発用が未だ門限を越過せず、子孫爻と駅馬とがまた旬空に落つれば、故に未だ起程せず;ただ辰・戌が本命行年に加臨し、また天馬を乗ずれば、人は必定に要して来らん。何を以て五月に乃ち到ると説くや?発用は是れ寅・行年上は是れ戌、ただ一箇の午に寅午戌の三合を湊成せしめ、而して午はまた正しく大将軍の臨む所の地。課体はすでに是れ「回環」、故に彼の来たりて還た走るを知る。後に果して占の如し。

辛巳六月乙巳日未時午將,楚省廉藩臺出京,由襄陽登舟赴任,道經沙洋,家人求占何日過境。卯、寅、丑。卯辰寅卯、辰巳卯乙。藩臺已由水道赴任,勿庸守候矣。蓋因退茹逢空,貴人驛馬均不見於課傳,日祿乘飛廉發用,天罡乘天馬加支,支為水道,又為任所且天罡臨巳,在日干之前,主其事已過,是以知其由水道赴任,不用守候。後果如所占。

辛巳年六月乙巳日未時に占い、午将を用ゐる。湖北の新任布政使廉某は京城より出發し、襄陽に由りて船に上りて任に赴き、途は沙洋を経る;家人は何れの天に境を過ぐるかを占わんことを求む。課盤:三伝は初伝卯・中伝寅・末伝丑;四課の上排は卯・辰、寅・卯、下排は辰・巳・卯・乙、右より左へ読み、第一課は乙の寄する所の辰上に卯を乗せ、第二課は卯上に寅を乗せ、第三課は日支の巳上に辰を乗せ、第四課は辰上に卯を乗ず。断語:藩台は已に水路を走りて任に赴き去れり、守候するを必とせず。三伝は是れ退茹にしてまた空に逢い、貴人と駅馬とはみな四課三伝に見えざればなり;日禄は飛廉を乗せて発用し、天罡は天馬を乗せて日支上に加わる――日支はすでに水道を主り、また是れ彼の任所;何を況んや天罡が巳上に臨みて日干の前を走る、この事已に過去せるを主る。故に彼の水路に由りて任に赴くを知り、さらに待つを用ゐず。後に果して占の如し。

辛巳十月戊午日辰時寅將,任淑渠刺史在沙洋,守候本道勘堤,占何日可到。丑、亥、酉。寅辰丑卯、辰午卯戊。道臺今日戌時可到,不勘堤即行也。蓋因貴人飛廉發用,正時天罡加支,白虎驛馬臨於戌地,且戌又為發用之墓神,是以知今日戌時可到也。天驛二馬不見課傳,丑貴旬空,又與明日之日建相沖,是以知其不勘堤而行也。後果如所占。

辛巳年十月戊午日辰時に占い、寅将を用ゐる。任淑渠知州は沙洋に在りて本道の来たりて堤工を查勘するを等候し、何れの天にか能く到るかを占う。課盤:三伝は初伝丑・中伝亥・末伝酉;四課の上排は寅・辰・丑・卯、下排は辰・午・卯・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に卯を乗せ、第二課は卯上に丑を乗せ、第三課は日支の午上に辰を乗せ、第四課は辰上に寅を乗ず。断語:道台は今天の戌時に可到り、而且して堤を勘せずして便ち走る。貴人と飛廉とが発用し、占時の天罡は日支上に加わり、白虎と駅馬とは戌地に落ち、戌はまた正しく是れ発用の神の墓なれば、故に今日の戌時に到ると断ず。天馬駅馬はみな四課三伝に見えず、丑上の貴人はまた旬空に落ち、還た明天の日建と相冲す、故に彼の堤を勘せずして動身するを知る。後に果して占の如し。

音訊章第八

辛巳十月壬寅日卯時寅將,鄉友戚耐庵占有銀兩寄家,可已到否。子、亥、戌。子丑酉戌、丑寅戌壬。銀信已到家矣。蓋因旺神乘青龍天雞發用,又作三奇,中傳日祿乘月建臨年,天南加干,日財臨命,皆銀信之征也。後果如所占。

辛巳年十月壬寅日卯時に占い、寅将を用ゐる。同郷の朋友戚耐庵が家に寄せたる銀子の到りたるか無きかを占う。課盤:三伝は初伝子・中伝亥・末伝戌;四課の上排は子・丑・酉・戌、下排は丑・寅・戌・壬、右より左へ読み、第一課は壬の寄する所の亥上に戌を乗せ、第二課は戌上に酉を乗せ、第三課は日支の寅上に丑を乗せ、第四課は丑上に子を乗ず。断語:銀子と信とは已にみな家に到れり。当旺の神が青龍と天鶏とを乗せて発用し、また兼ねて三奇を作せばなり;中伝の日禄は月建を乗せて行年上に臨み;天馬は日干上に加わり;日干の財爻はまた本命に臨む――これらはみな是れ銀信の家に到るの徵兆。後に果して占の如し。(底本は「天馬加干」を「天南加干」と譌る。)

癸未月戊辰日丑時午將,鄉友戚耐庵因半載未得家銀,占何日有信。寅、未、子。寅酉卯戌、酉辰戌戊。己卯日必有信到,且不止一函,蓋因白虎驛馬作位神發用,剋日朱雀,加支作六合,是以知必有信到。年上乘歲月建重迭之人,命上乘青龍,入於中末二傳,是以知不止一函,卯日者何?蓋二馬位神天雞等煞所夾拱之辰也。後己卯日果到二函。

癸未年某月戊辰日丑時に占い、午将を用ゐる(底本は此の処に月份を奪す、今は照録して補せず)。同郷の朋友戚耐庵は半年に家の銀子を收到せざるに因り、何れの天に信あるかを占う。課盤:三伝は初伝寅・中伝未・末伝子;四課の上排は寅・酉・卯・戌、下排は酉・辰・戌・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に戌を乗せ、第二課は戌上に卯を乗せ、第三課は日支の辰上に酉を乗せ、第四課は酉上に寅を乗ず。断語:己卯日に必ず信の到る有り、而且して一封に止まらず。白虎と駅馬とが兼ねて信神を作して発用し、日を克するの朱雀はまた日支上に加わりて六合を結成せば、故に信の必ず到るを知る。行年上に太歳月建の重疊するの神を乗せ、本命上に青龍を乗せて中末の両伝に進む、故に一封に止まらざるを知る。何を以てか卯日なるや?卯は正しく是れ天馬駅馬・信神・天鶏のこれらの神煞の夾拱する所のあの一位なればなり。後に己卯日に果して両封の信到れり。

趨謁章第九

辛巳正月乙卯日卯時子將,杭友柳耘圃占訪友。丑、戌、未。酉子戌丑、子卯丑乙。貴友蓋有出行之事,此去主半途相見而回。蓋因日德陰神見丁神驛馬,故知其出行之事。傳將乎尾相沖,初中干支空陷,且乙主半道言旋。干支乘空亡之六合,子午為天地之道路,故知為途中相見也。後果如所占。

辛巳年正月乙卯日卯時に占い、子将を用ゐる。杭州の朋友柳耘圃が往きて友人を拜訪するを占う。課盤:三伝は初伝丑・中伝戌・末伝未;四課の上排は酉・子・戌・丑、下排は子・卯・丑・乙、右より左へ読み、第一課は乙の寄する所の辰上に丑を乗せ、第二課は丑上に戌を乗せ、第三課は日支の卯上に子を乗せ、第四課は子上に酉を乗ず。断語:您のあの朋友は大概に出門の事あり、この一趟の往くに、半路上に於て彼に碰見して後に折回せん。日徳の陰神上に丁神と駅馬とを見れば、故に彼に出行の事あるを知る;三伝と天将とは首尾相冲し、初伝中伝と日干日支とがみな空陥に落つ、故に半道に折返るを主る。日干日支上に空に落ちたる六合を乗せ、而して子・午は正しく是れ天地間の大道路、故に路上に於て相見ると断ず。後に果して占の如し。(底本は「首尾相冲」を「乎尾相冲」と譌り、「且主半道言旋」の一句に衍字あり。)

癸未七月戊戌日辰時巳將,戚耐庵遣子赴省訪友求文稿,占能得否。亥、子、丑。子亥未午、亥戌午戊。訪友必見,文稿亦得。蓋因課得連珠三奇,成會二神全入課傳,末傳貴人又與命上神六合,必見無疑,朱雀與太歲發用作三合,文稿亦得,勿以克歲為嫌也。後果如所占。

癸未年七月戊戌日辰時に占い、巳将を用ゐる。戚耐庵が兒子を打發して省城に友人を訪して一篇の文稿を求めしめ、能く得るか否かを占う。課盤:三伝は初伝亥・中伝子・末伝丑;四課の上排は子・亥・未・午、下排は亥・戌・午・戊、右より左へ読み、第一課は戊の寄する所の巳上に午を乗せ、第二課は午上に未を乗せ、第三課は日支の戌上に亥を乗せ、第四課は亥上に子を乗ず。断語:友人を訪えば必定に見着し得、文稿もまた拿到し得。課は亥子丑の連珠を得、また是れ三奇、成神と会神との両位はみな四課三伝に進めばなり;末伝の貴人はまた本命上神と六合を結成す、見面するは是れ疑問なし。朱雀と太歳とが一同に発用して三合を結成す、文稿もまた拿到し得、それの太歳を克するを以てそれを嫌むなかれ。後に果して占の如し。

捕亡章第十

己卯五月乙亥日丑時未將,紹友祝慕宗有一僕逃逸,遣人追之,占可回否。巳、亥、巳。亥巳辰戌、巳亥戌辰。逃奴不復回矣。蓋因元武驛馬發用,又乘亡神故也。且德生日刑,天空落陷,定主人不可獲。勾陳雖克元武,而元陰實傷勾陰,是陽雖追呼,而陰實為其所制也。其不復回何疑,後果如所占。

己卯年五月乙亥日丑時に占い、未将を用ゐる。紹興の朋友祝慕宗に一箇の僕人ありて逃走し、人を派して往きて追はしむ、追うて回るを得るか否かを占う。課盤:三伝は初伝巳・中伝亥・末伝巳;四課の上排は亥・巳・辰・戌、下排は巳・亥・戌・辰(末位の「辰」はすなわち乙の寄宮)、右より左へ読み、第一課は乙の寄する所の辰上に戌を乗せ、第二課は戌上に辰を乗せ、第三課は日支の亥上に巳を乗せ、第四課は巳上に亥を乗ず。断語:この逃奴は回り来らざらん。元武と駅馬とが一同に発用し、また亡神を乗ずればなり;日徳は往きて日刑を生じ、天空はまた空陥に落つ、定まりて人を捉え得ざるを主る。勾陳は能く元武を克すと雖も、けれども元武の陰神は反って勾陳の陰神を傷し――明面上は追呼喝捕すると雖も、暗裏には却って彼に制住せらる。この人の回り来らざるは還た何の疑うべき有らん?後に果して占の如し。

壬午四月癸卯日午時酉將,沙洋一民婦攜子而逃,其夫挽人求占。酉、子、卯。酉午未辰、午卯辰癸。此婦逃往正東方,一十五里外尋之。辰日可獲。時為日之妻財,加臨卯上,是往正東方也。午數九,卯數六,是十五里也。酉作勾陳發用,遙克年上之元武,而勾陰克元陰,故尋之可獲也。干上辰,乘空亡之天后,與發用酉作六合,俟辰日填實,即可獲矣。後果如所占。

壬午年四月癸卯日午時に占い、酉将を用ゐる。沙洋に一箇の民婦ありて孩子を帶びて逃走し、彼女の丈夫は人を托して占わんことを求む。課盤:三伝は初伝酉・中伝子・末伝卯;四課の上排は酉・午・未・辰、下排は午・卯・辰・癸、右より左へ読み、第一課は癸の寄する所の丑上に辰を乗せ、第二課は辰上に未を乗せ、第三課は日支の卯上に午を乗せ、第四課は午上に酉を乗ず。断語:この婦人は正東方へ逃げ往き、十五里以外に到りて找え、辰日に以て捉え得。占時の午は正しく是れ日干の妻財、それは卯上に加臨す、故に正東へ往くと説く;午は是れ九数・卯は是れ六数、合わせて正しく是れ十五里。酉上は勾陳を作して発用し、遥遥として行年上の元武を克住し、勾陳の陰神はまた元武の陰神を克す、故に找え往けば便ち找え着く。日干上の辰は空に落ちたる天后を乗せ、発用の酉と六合を結成し、辰日に等到りて空亡を填實せば、便ち能く捉え得。後に果して占の如し。

疾病章第十一

庚辰十二月辛亥日寅子將,有一柏氏婦為夫占病。午、辰、寅。未酉午申、酉亥申辛。課得顧祖,喪吊全逢,又末傳生助初鬼,克其日干,其凶已極。況婦以官鬼為夫,乃午作喪車,巳乘驛馬,且繫死氣,又為來年之太歲,一交巳年死矣。果於開正卯日死,卯日者何?以琪夫行年在子,子卯相刑也。

庚辰年十二月辛亥日寅時に占い、子将を用いた(底本は「寅時」の「時」の字を脱している)。柏姓の婦人が夫の病を占った。課盤:三伝は初伝午、中伝辰、末伝寅;四課の上段は未・酉・午・申、下段は酉・亥・申・辛で、右から左へ読む。第一課は辛の寄る戌の上に申を乗せ、第二課は申の上に午、第三課は日支亥の上に酉、第四課は酉の上に未を乗せる。断語:課は「顧祖」を得、喪門・弔客が揃って臨んだ;末伝がまた初伝の官鬼を生助して日干を剋する、凶は極まった。さらに婦人は官鬼を夫とし、午はまさに喪車を成し、巳の上には駅馬を乗せ死気でもあり、巳はまた来年の太歳である――巳年に入れば人は亡くなる。後に果たして正月の卯日に亡くなった。なぜ卯日か?夫の行年が子にあり、子卯が相刑するからである。(底本は「以其夫行年」を「以琪夫行年」と誤っている。)

辛巳八月庚寅日酉時巳將,秦揆一為同鄉全鳳三占病。戌、午、寅。午戌子辰、戌寅辰庚。三傳合局作鬼,病甚沉重。且有曠日持久之患。天醫作鬼,主醫人用藥不當。幸午火空亡,年命上又得子孫救神,今冬水旺,可以無憂。但四墓覆生,主痊而復發,明春歲建填實旬空,救神無力,必不免矣。次年二月果死。

辛巳年八月庚寅日酉時に占い、巳将を用いた。秦揆一が同郷の全鳳三のために病を占った。課盤:三伝は初伝戌、中伝午、末伝寅;四課の上段は午・戌・子・辰、下段は戌・寅・辰・庚で、右から左へ読む。第一課は庚の寄る申の上に辰を乗せ、第二課は辰の上に子、第三課は日支寅の上に戌、第四課は戌の上に午を乗せる。断語:三伝が寅午戌の火局を結んで庚金の官鬼となる、病は重く、しかも長引くだろう。天医がまた官鬼となったのは、医者の用薬が症に合わないことを主る。幸い午火が空亡に落ち、本命・行年の上にまた子孫爻が救神となっているので、今年の冬は水が旺に当たり憂いはない。ただ四墓が長生の上に圧し、病は癒えても再発する;来年の春に太歳が旬空を塡めれば救神は力を失い、その時必ず免れない。第二年二月に果たして亡くなった。

辛巳十一月辛未日酉時寅將,鄉友吳可亨妻墮胎數日,腹中尚覺胎動,求占。巳、戌、卯。巳子申卯、子未卯辛。此乃積血所致,並非復有一胎也。蓋因卯之胎神,坐於日干之坐鄉,命上六合又空,是以知不臨行有胎也。太歲作日鬼發用,命上又乘血支,是以知有崩漏之症。喜貴人天醫臨處,命上神又制其日鬼,可以藥之而愈,後果如所占。

辛巳年十一月辛未日酉時に占い、寅将を用いた。同郷の友人呉可亨の妻が流産して数日、腹中にまだ胎動を覚えるというので占いを求めてきた。課盤:三伝は初伝巳、中伝戌、末伝卯;四課の上段は巳・子・申・卯、下段は子・未・卯・辛で、右から左へ読む。第一課は辛の寄る戌の上に卯を乗せ、第二課は卯の上に申、第三課は日支未の上に子、第四課は子の上に巳を乗せる。断語:これは瘀血が腹中に溜まったためで、別にもう一胎あるのではない。胎神となる卯が日干の寄る郷に坐し、本命の上の六合がまた空に落ちるので、別の胎がないと分かる。太歳が日干の官鬼を兼ねて発用し、本命の上にまた血支を乗せるので、血崩の症があると分かる。喜ばしいのは貴人と天医がいずれも紧要な処に臨み、本命の上神があの日鬼を制し得ることで、薬を用いれば治せる。後に果たして占の通りだった。(底本は「不另有胎」を「不臨行有胎」と誤っている。)

壬午二月辛卯寅時亥將,全鳳三病篤,令鄉友沈雲程求占。子、未、子。酉子辰未、子卯未辛。癸巳日必死。蓋因脫氣游魂,自支上發用,且入末傳,是反覆往來,無非游魂為變也。且白虎死氣臨於入傳,年命上又乘蛇墓,昴星逢蛇虎,凶不可解。癸巳日必登鬼錄矣。巳者者何,蓋病符日鬼驛馬會聚之辰也。果如所占。

壬午年二月辛卯日寅時に占い、亥将を用いた(底本は「辛卯」の下に「日」の字を脱している)。全鳳三の病が重く、同郷の沈雲程に託して占いを求めてきた。課盤:三伝は初伝子、中伝未、末伝子;四課の上段は酉・子・辰・未、下段は子・卯・未・辛で、右から左へ読む。第一課は辛の寄る戌の上に未を乗せ、第二課は未の上に辰、第三課は日支卯の上に子、第四課は子の上に酉を乗せる。断語:癸巳日に必ず死ぬ。脱気と飛魂が日支の上から発用し、また末伝に落ち込んで、往き来り反復し、すべて遊魂が変を成している。白虎と死気がまた伝中に臨み、本命・行年の上には螣蛇と墓神を乗せている;昴星課がさらに螣蛇・白虎に遭う、この凶は解けない。癸巳日に必ず鬼録に登る。なぜ巳日か?巳がまさに病符・日鬼・駅馬の会する一位だからである。後に果たして占の通りだった。

癸未七月癸未日子時午將,崔仲和幼子病篤求占。未、丑、未。未丑丑未、丑未未癸。據此課,明日必死。蓋因歲破、太歲剋日,全無一點救神,且命乘死氣,年乘喪魄,如何能生?況父母占子,豈宜子爻坐空,且被建旺之申虎劫煞所克,一交明日,旬空填實,其死必矣。後果如所占。

癸未年七月癸未日子時に占い、午将を用いた。崔仲和の幼子の病が重く、占いを求めてきた。課盤:三伝は初伝未、中伝丑、末伝未;四課の上段は未・丑・丑・未、下段は丑・未・未・癸で、右から左へ読む。第一課は癸の寄る丑の上に未を乗せ、第二課は未の上に丑、第三課は日支未の上に丑、第四課は丑の上に未を乗せる。断語:この課によれば、明日必ず死ぬ。歳破と太歳が揃って日干を剋し来たり、救神が少しもない;本命の上に死気を乗せ、行年の上に喪魄を乗せて、どうして生きられよう?さらに父母が子のために占うのは子孫爻の空に坐することを最も忌むのに、あえてそれが当令建旺し白虎を乗せ劫殺を帯びた申金に剋されている。明日になれば旬空が塡め実され、死は定まりである。後に果たして占の通りだった。

癸未九月庚辰日未時卯將,張站臺在沙得兄病信息,求占。子、申、辰。申子子辰、子辰辰庚。據此課,爾兄必死。蓋因蛇作暗鬼發用,又係日之死神,且日干中末年命俱入空陷之鄉。何以能生?況兄弟爻空亡,亦與占者不宜,恐此去不能相見矣。後果如所占。

癸未年九月庚辰日未時に占い、卯将を用いた。張站台が沙洋で兄の患病の知らせを得て占いを求めた。課盤:三伝は初伝子、中伝申、末伝辰;四課の上段は申・子・子・辰、下段は子・辰・辰・庚で、右から左へ読む。第一課は庚の寄る申の上に辰を乗せ、第二課は辰の上に子、第三課は日支辰の上に子、第四課は子の上に申を乗せる。断語:この課によれば、あなたの兄は必ず死ぬ。螣蛇が暗鬼を兼ねて発用し、それがまたまさに日干の死神である;日干の上神・中伝・末伝および本命・行年が、すべて空陷の郷に落ち込んで、どうして生きられよう?さらに兄弟爻が空亡に落ちるのは占う本人にも利がなく、おそらくこの行きは面会も叶わないだろう。後に果たして占の通りだった。

公訟章第十二

辛巳二月己酉日巳時戌將,王師祝行村占林崎江明府因案在省,吉凶如何。未、子、巳。未寅巳子、寅酉子己。三傳遞克,貴臨六害,其案已定。全無一點救解。又貴為用克,龍神坐空,且四下克上,名曰無祿,種種不吉。幸末傳白虎太歲生干,降罰之外,尚無大咎耳。後果降二級抵銷。

辛巳年二月己酉日巳時に占い、戌将を用いた。私の師祝行村が、林崎江の県令が案件で省に留められたことの吉凶を占った。課盤:三伝は初伝未、中伝子、末伝巳;四課の上段は未・寅・巳・子、下段は寅・酉・子・己で、右から左へ読む。第一課は己の寄る未の上に子を乗せ、第二課は子の上に巳、第三課は日支酉の上に寅、第四課は寅の上に未を乗せる。断語:三伝が輾転相剋し、貴人がまた六害の位に臨む、この案件はすでに定まり、回旋の余地は少しもない;貴人がかえって発用の神に剋され、青竜もまた空に坐し、加えて四課がいずれも下神が上神を剋する、名を「無禄」という――種々不吉である。幸い末伝の白虎が太歳を兼ねて来て日干を生ずるので、降級の処分のほかは、大禍には至らない。後に果たして二級降げられて相殺して済んだ。

壬午三月戊寅日卯時酉將,鄭支塘占同鄉韋東鄉明府因公被逮,何日可以出獄。寅、申、寅。寅申巳亥、申寅亥戊。七月當有出獄之徵。蓋因皇恩加於天赦發用,命上乘天罡動神,應有指日出獄之兆。嫌干支內外六害,交車又作六合,是以一時未能。至七月救神乘旺,填空旬空,方能脫身。且申繫日鬼之絕地,又為末傳之沖神是也。後果如所占。

壬午年三月戊寅日卯時に占い、酉将を用いた。鄭支塘が同郷の韋東郷の県令が公事で逮捕されたことについて、いつ出獄できるかを占った。課盤:三伝は初伝寅、中伝申、末伝寅;四課の上段は寅・申・巳・亥、下段は申・寅・亥・戊で、右から左へ読む。第一課は戊の寄る巳の上に亥を乗せ、第二課は亥の上に巳、第三課は日支寅の上に申、第四課は申の上に寅を乗せる。断語:七月に出獄の兆しがあるはず。皇恩が天赦の上に圧して発用し、本命の上にまた天罡という主動の神を乗せるので、本来なら日を指して出られる;ただ日干・日支の内外がともに六害を成し、交車はかえって六合を結ぶので、しばらくは出られない。七月に救神が旺に当たり、また旬空を塡め実して、ようやく身を脱し得る。さらに申はまさに日干の官鬼の絶地であり、また末伝を衝き開く一位である。後に果たして占の通りだった。

壬午四月丙午日巳時酉將王地山明府因案在省,家人求占。酉、丑、巳。寅戌丑酉、戌午酉丙。三合作傳,刑干害支,死神加干,蛇墓臨辰,式中貴人又受上下夾克,降革之愆,有所難免。幸中傳丑作皇恩,末傳德祿建旺,又得天空天解吉神,化凶為吉。尚可解免耳。後果被參革,旋得開獲。

壬午年四月丙午日巳時に占い、酉将を用いた。王地山の県令が案件で省に留められ、家人が占いを求めてきた。課盤:三伝は初伝酉、中伝丑、末伝巳;四課の上段は寅・戌・丑・酉、下段は戌・午、酉・丙で、右から左へ読む。第一課は丙の寄る巳の上に酉を乗せ、第二課は酉の上に丑、第三課は日支午の上に戌、第四課は戌の上に寅を乗せる。断語:三伝が巳酉丑の合局を結び、日干を刑し日支を害する;死神が日干の上に圧し、螣蛇と墓神が日支に臨む;盤中の貴人はまた上下に夾剋される――降級・革職の処分は、おそらく免れない。幸い中伝の丑が皇恩を兼ね、末伝の巳は日徳・日禄であるうえ建旺に当たり、天空・天解などの吉神を得ているので、凶を化して吉とし、解免の余地がなおある。後に果たして弾劾・罷免されたが、まもなく開復を得た。

盗賊章第十三

癸未三月丙申日丑時酉將,鄉友陳菱船少府占捕盜,可能獲否。子、申、辰。子辰酉丑、辰申丑丙。此課賊盜不能即得,至八月方可獲也。蓋因元武臨三合之地,而勾陳反坐空鄉,是以一進未能。幸發用日鬼為干支之勾虎所克,勾陰又乘貴人月將,克其元陰,且繫公之年上神,是以可獲。八月者何,因勾陰乘酉故也。果如所占。

癸未年三月丙申日丑時に占い、酉将を用いた。同郷の友人陳菱船県丞が、盗を捕らえられるかどうかを占った。課盤:三伝は初伝子、中伝申、末伝辰;四課の上段は子・辰・酉・丑、下段は辰・申・丑・丙で、右から左へ読む。第一課は丙の寄る巳の上に丑を乗せ、第二課は丑の上に酉、第三課は日支申の上に辰、第四課は辰の上に子を乗せる。断語:この課は賊をしばらく捕らえられず、八月になってようやく捕らえられる。元武が三合の地に臨み、勾陳がかえって空郷に坐するので、しばらくは進展しない。幸い発用する日干の官鬼が日干・日支の上の勾陳・白虎に剋され、勾陳の陰神がまた貴人と月将を乗せて元武の陰神を剋し、しかもそれがまさにこの少府の行年上の神であるので、捕らえられる。なぜ八月か?勾陳の陰神が酉を乗せるからである。後に果たして占の通りだった。(底本は「一時未能」を「一進未能」と誤っている。)

癸未七月壬申日午時未將,郎應宿少府占捕盜。丑、寅、卯。戌酉丑子、酉申子壬。此課捕盜,八九月間可獲。蓋因發用日鬼,被末傳所克。又支上勾陳乘旺,遙克中傳元武。第勾陰為元陰所克,主盜強而捕弱,幸干支首尾相見,盜總無處可逃,勾陽酉、勾陰戌,是八九月間耳。九月果獲盜四名。

癸未年七月壬申日午時に占い、未将を用いた。郎応宿県丞が捕盗を占った。課盤:三伝は初伝丑、中伝寅、末伝卯;四課の上段は戌・酉・丑・子、下段は酉・申・子・壬で、右から左へ読む。第一課は壬の寄る亥の上に子を乗せ、第二課は子の上に丑、第三課は日支申の上に酉、第四課は酉の上に戌を乗せる。断語:この課の捕盗は、八・九月の間に捕らえられる。発用する丑は日干の官鬼で、末伝の卯木に剋される;日支の上の勾陳もまた旺に当たり、遥かに中伝の元武を剋している。ただ勾陳の陰神がかえって元武の陰神に剋されるのは、賊が強く捕役が弱いことを主る;幸い日干・日支が首尾相接するので、賊は結局逃げ場がない。勾陳の陽神は酉、陰神は戌なので、八・九月の間と断じた。九月に果たして盗賊四名を捕らえた。

甲申正月己亥日午時亥將,餘三子鄉生占失竊。巳、戌、卯。酉辰巳子、辰亥子己。課得鑄印,初中空陷,獨存末傳作鬼,幸太歲作勾陳,入元武之本家剋制元武,其賊必獲。但勾陰又生元陰,主捕者終於釋放。元卯臨戌,其物已入連坐之家。況干支上財爻被上下夾克,支陽乘太常為衣服,支陰乘六俁為匣盒,俱入空陷之鄉,贓物不能獲也。後果如所占。

甲申年正月己亥日午時に占い、亥将を用いた。私の三男が郷塾で学んでいた時、家中の失盗を占った。課盤:三伝は初伝巳、中伝戌、末伝卯;四課の上段は酉・辰・巳・子、下段は辰・亥・子・己で、右から左へ読む。第一課は己の寄る未の上に子を乗せ、第二課は子の上に巳、第三課は日支亥の上に辰、第四課は辰の上に酉を乗せる。断語:課は「鋳印」を得、初伝・中伝がともに空陷に落ち、末伝の卯だけが日干の官鬼となる;幸い太歳が勾陳を兼ね、元武の本家亥に入って元武を制するので、賊は必ず捕らえられる。ただ勾陳の陰神がまた元武の陰神を生じに行くのは、捕役が結局その人を放すことを主る。元武の乗ずる卯が戌の上に臨むので、贓物はすでに連なり坐する隣家に入った。さらに日干・日支の上の財爻が上下に夾剋され、日支の陽神は太常を乗せて衣服を主り、陰神は六合を乗せて匣盒を主るが、いずれも空陷の郷に落ちている――贓物は取り戻せない。後に果たして占の通りだった。(底本は「六合」を「六俣」と誤っている。)

墓穴章第十四

辛巳正月甲戌日戌時亥將,鄉友陳見吉占孫大剛總鎮南鄉墓地風水。辰、巳、午。子亥辰卯、亥戌卯甲。龍神發用,三傳引進,干支交車六合,支陰子亥相乘,是已得吉地睚穴也。支之陰陽二神乘太常白虎,是以先出武職。龍作日祿,虎為印,朱為子,建辛為官,內外明堂見旺所祟爻主人丁,富貴俱全。初財中子,遁官星乘雀,主中代長房出文職官,福澤綿綿,未有艾也。

辛巳年正月甲戌日戌時に占い、亥将を用いた。同郷の友人陳見吉が、総兵孫大剛の南郷にある墓地の風水を占った。課盤:三伝は初伝辰、中伝巳、末伝午;四課の上段は子・亥、辰・卯、下段は亥・戌、卯・甲で、右から左へ読む。第一課は甲の寄る寅の上に卯を乗せ、第二課は卯の上に辰、第三課は日支戌の上に亥、第四課は亥の上に子を乗せる。断語:龍神が発用し、三伝は位を隔てて前進する引進格で、日干・日支が交車六合し、日支の陰神はまた子・亥の相乗である――これはすでに吉地佳穴を点じたものである。日支の陰陽二神がそれぞれ太常と白虎を分乗するので、まず武職が出る。青竜は日禄を兼ね、白虎は印綬を主り、朱雀は子孫を主り、遁干の辛が官星を成し、内外の明堂にいずれも旺相の爻が見えて人丁を主る――富と貴が揃っている。初伝は財、中伝は子孫で、遁得の官星がまた朱雀を乗せるので、中間の几代の長房に文職の官員が出て、福沢は綿々として尽きない。(底本のこの段は伝写に多くの誤りがあり、「吉地佳穴」を「吉地睚穴」と誤り、「見旺相爻」の一句にも脱誤がある。)

辛巳十一月辛未日辰時寅將,沈生應杓占墓地吉凶,不言誰姓墳墓。午、辰、寅。卯巳午申、巳未申辛。課得顧祖,其地必係回龍顧祖之局,蛇巳生支,作干之長生。支陰又生下神,已得吉地。貴人作官星發用,中傳朱雀,主文明。末見財爻,主財丁秀俱全。龍遁乙,勾乘寅,作日財,主長房中房最利。白虎空戰,惟季房人丁未旺,後知為倪載韓廣文宜墓也。

辛巳年十一月辛未日辰時に占い、寅将を用いた。生員沈応杓が一つの墓地の吉凶を占ったが、誰の家の墳かは言わなかった。課盤:三伝は初伝午、中伝辰、末伝寅;四課の上段は卯・巳、午・申、下段は巳・未、申・辛で、右から左へ読む。第一課は辛の寄る戌の上に申を乗せ、第二課は申の上に午、第三課は日支未の上に巳、第四課は巳の上に卯を乗せる。断語:課は「顧祖」を得、この地は必ず回龍顧祖の格局である。螣蛇の乗ずる巳が日支を生じ、巳はまたまさに辛金の長生である;日支の陰神がさらに下の神を生じに行く――すでに吉地を点じたと見える。貴人が官星を兼ねて発用し、中伝は朱雀で文明を主る;末伝に財爻が見え、財・丁・科名の三つが揃うことを主る。青竜が乙を遁得し、勾陳が寅を乗せて日干の財を成すので、長房と中房が最も利を得る;白虎が空に落ちまた戦剋を受けるので、幼房だけ人丁が旺ならない。後でこれが広文倪載韓の家の墳だと分かった。

晴雨章第十五

己卯七月戊辰日亥時巳將,餘在施南,天雨難行,占何日可晴。巳、亥、巳。辰戌巳亥、戌辰亥戊。太陽發用,罡加季位,且亥水臨干,為干神戊土所克,今日必晴。但巳上乘亥,明日尚有大雨,本旬仙相加申酉位上,來旬丙丁加午未位上,午未日以後,必得久晴,後果如所占。

己卯年七月戊辰日亥時に占い、巳将を用いた。私は当時施南にいて、天が雨で路を行けず、いつ晴れるかを占った。課盤:三伝は初伝巳、中伝亥、末伝巳;四課の上段は辰・戌、巳・亥、下段は戌・辰、亥・戊で、右から左へ読む。第一課は戊の寄る巳の上に亥を乗せ、第二課は亥の上に巳、第三課は日支辰の上に戌、第四課は戌の上に辰を乗せる。断語:太陽月将が発用し、天罡がまた四季の位に加わり、加えて亥水が日干に臨み戊土に剋されるので、今日必ず晴れる。ただ巳の上に亥を乗せるので、明日また大雨がある;本旬の丙・丁の両干が申・酉の位に加わり、次の旬の丙・丁が午・未の位に加わるので、午・未の両日を過ぎれば必ず長く晴れる。後に果たして占の通りだった。(底本は「本旬丙丁」を「本旬仙相」と誤っている。)

辛巳四月乙酉日寅時酉將,邵子奇相昭聚談,向晚猶熱,因占保日有雨。亥、子、丑。亥辰午亥、辰酉亥乙。明日必大風雨,且有疾雷。蓋因斗罡指酉,酉中有畢宿,始雨。亥遁丁神發用,其勢必猛。因坐墓受制,是以今晚無雨。式中神后加巳,上下交戰,巳為風伯,又為雷煞,遁癸臨戌,是以知明日必有大風。且有疾雷。次日晚果應。

辛巳年四月乙酉日寅時に占い、酉将を用いた。邵子奇が私を邀ねて聚談し、夕方もなお暑かったので、いつ雨があるかを占った。課盤:三伝は初伝亥、中伝子、末伝丑;四課の上段は亥・辰、午・亥、下段は辰・酉、亥・乙で、右から左へ読む。第一課は乙の寄る辰の上に亥を乗せ、第二課は亥の上に午、第三課は日支酉の上に辰、第四課は辰の上に亥を乗せる。断語:明日必ず大風雨があり、さらに急雷を打つ。天罡が酉を指し、酉宮に畢宿を含み、畢宿は雨を主る;亥の上に丁神を遁得して発用するので、来勢は必ず猛い;ただそれが墓の上に坐して制を受けるので、今晩はまだ降らない。盤中の神后子が巳の上に加わり、上下交戦し、巳は風伯でもあり雷煞でもあり、癸を遁得してまた戌の上に臨むので、明日必ず大風があり、急雷を伴うと分かる。翌日の夕方に果たして応験した。(底本は「占何日有雨」を「占保日有雨」と誤っている。)

辛巳十二月壬子日寅時丑將,雪後天色猶陰,崔仲和占可復有雪否。戌、酉、申。戌亥酉戌、亥子戌壬。明後日必有大風雪,蓋天罡加巳,巳主雪,白虎臨河魁加亥發用,與日干戰克,中傳酉,乃太陰本家,且乘雨師風伯飛廉三煞,是以知明後日必有大風雪也。後果如所占。

辛巳年十二月壬子日寅時に占い、丑将を用いた。雪が降った後も天色がなお陰っていたので、崔仲和がさらに雪が降るかどうかを占った。課盤:三伝は初伝戌、中伝酉、末伝申;四課の上段は戌・亥、酉・戌、下段は亥・子、戌・壬で、右から左へ読む。第一課は壬の寄る亥の上に戌を乗せ、第二課は戌の上に酉、第三課は日支子の上に亥、第四課は亥の上に戌を乗せる。断語:明日・明後日に必ず大風雪がある。天罡が巳の上に加わり、巳は雪を主る;白虎が河魁戌を乗せて亥の上に加わり発用し、日干と交戦相剋する;中伝の酉はまさに太陰の本家で、また雨師・風伯・飛廉の三つの煞を乗せている――だから明日明後日に必ず大風雪があると分かる。後に果たして占の通りだった。

乙酉五月庚戌日申時未將,餘設壇求雨因占一課。午、巳、辰。申酉午未、酉戌未庚。龍神發用,斗罡指陰。三傳雖是火土,喜辰為水庫,與正時之申,待子水會局,亥子臨子丑位上,主壬癸日小雨,戊己日大雨。壬癸日小雨者,以亥子相加也。戊己日大雨者,以上下戰克故也。果應。

乙酉年五月庚戌日申時に占い、未将を用いた。私が壇を設けて雨を祈ったので、一課を占った。課盤:三伝は初伝午、中伝巳、末伝辰;四課の上段は申・酉、午・未、下段は酉・戌、未・庚で、右から左へ読む。第一課は庚の寄る申の上に未を乗せ、第二課は未の上に午、第三課は日支戌の上に酉、第四課は酉の上に申を乗せる。断語:龍神が発用し、天罡が陰の位を指している。三伝はすべて火土だが、喜ばしいのは末伝の辰が水庫で、占時の申と子水ひとつを待つだけで申子辰の合局を成すこと;亥・子がまた子・丑の位に臨むので、壬・癸の日に小雨、戊・己の日に大雨を主る。壬・癸の日の小雨は、亥子が相加わり同類相重で力が緩いから;戊・己の日の大雨は、上下が交戦相剋するからである。後に果たして応験した。

雑占章第十六

乙酉四月丁巳日午時酉將,郎牧雲刺史占奉額外開王家營對河淤沙,可能開否。申、亥、寅。亥申丑戌、申巳戌丁。淤河決不能開。干為人,支為此地,此課六合發有,三傳遞生,育其干支,是地不受傷,人亦不勞其力也。且干神火土相生,支神雖有刑剋,然卻是長生六合,雖有憲諭,必見難而知止矣。後果如所占。

乙酉年四月丁巳日午時に占い、酉将を用いた。郎牧雲知州が、命を奉じて王家営の対河の淤沙を追加で開掘することについて、結局開けるかどうかを占った。課盤:三伝は初伝申、中伝亥、末伝寅;四課の上段は亥・申、丑・戌、下段は申・巳、戌・丁で、右から左へ読む。第一課は丁の寄る未の上に戌を乗せ、第二課は戌の上に丑、第三課は日支巳の上に申、第四課は申の上に亥を乗せる。断語:この淤河は決して開けない。日干は人を代表し、日支はこの地を代表する;本課は六合が発用し、三伝が輾転相生して日干・日支を生じに行く――地は傷を受けず、人も労力を費やさない。さらに日干の上は火土相生で、日支の上に刑剋はあるが、また長生と六合でもある。だから上憲の諭令があっても、結局は難を知って止めるに違いない。後に果たして占の通りだった。(底本は「発用」を「発有」、「生其干支」を「育其干支」と誤っている。)

乙酉十月丁卯日巳時寅將,任淑渠太守占王家營堤公何日得成。子、酉、午。酉子丑辰、子卯辰丁。堤工來月即可合龍。蓋因發用子水,雖屬時令旺氣,幸干陽之辰,干陰之丑,其力足以勝之。且丑又係龍神,與子六合,是以知來月即可合龍也。丑又為皇恩,將乘朱雀,日後工程告竣後,錫命之榮,亦已兆於四課中矣。後果如占。

乙酉年十月丁卯日巳時に占い、寅将を用いた。任淑渠知府が王家営の堤工がいつ完工するかを占った。課盤:三伝は初伝子、中伝酉、末伝午;四課の上段は酉・子、丑・辰、下段は子・卯、辰・丁で、右から左へ読む。第一課は丁の寄る未の上に辰を乗せ、第二課は辰の上に丑、第三課は日支卯の上に子、第四課は子の上に酉を乗せる。断語:堤工は来月合龍できる。発用する子水は時令の旺気に当たっているが、幸い日干の陽神は辰、陰神は丑で、二土の力がこれを制するに足る;さらに丑はまたまさに龍神で、子と六合を結ぶので、来月に合龍できると分かる。丑は同時に皇恩でもあり、上に朱雀を乗せている――後日工程が告竣し、賞賜の恩命の栄が下ることも、早くも四課のうちに兆しを現している。後に果たして占の通りだった。(底本は「堤工」を「堤公」と誤っている。)

射覆章第十七

己卯正月丙子日巳時亥將,湖友趙鹿坪袖藏於物,試射。午、子、午。子午巳亥、午子亥丙。三傳水火相加,其物必係水火所鑄而成。初末皆火,火炎上,首尾必高,中傳子水,水潤下,其中必汙下。龍屬水,其形必長。天后亦水神,加午火上,受其剪熬,則為茶。必茶船也。示之果然。

己卯年正月丙子日巳時に占い、亥将を用いた。湖北の友人趙鹿坪が袖の中に一物を蔵して、私に射覆させた。課盤:三伝は初伝午、中伝子、末伝午;四課の上段は子・午、巳・亥、下段は午・子、亥・丙で、右から左へ読む。第一課は丙の寄る巳の上に亥を乗せ、第二課は亥の上に巳、第三課は日支子の上に午、第四課は午の上に子を乗せる。断語:三伝が水火相加わり、この物は必ず水火で焼鋳して成ったものである。初伝・末伝がともに火で、火の性は炎上するので、首尾の両端が必ず上に翹る;中伝は子水で、水の性は潤下するので、中央が必ず凹む。青竜は水に属し、形は必ず長い;天后もまた水神で、午火の上に加わり火に煎熬される――それは茶である。合わせれば必ず茶船(茶托)である。取り出して見ると、果たしてそうだった。(底本は「袖蔵一物」を「袖蔵于物」、「煎熬」を「剪熬」と誤っている。)

癸未九月戊戌日午時卯將,姚守和袖藏一物,請射。寅、亥、申。辰未亥寅、未戌寅戊。此必錢也。其數二十有八。蓋發用坐空,則不空者為斷。中傳亥為絲繩,末傳申有錢義。且三傳遞生,有連而不斷之象。亥數四,申數七,上下合算則二十八也。出袖視之,果錢一串,其數亦符。

癸未年九月戊戌日午時に占い、卯将を用いた。姚守和が袖の中に一物を蔵して、私に射覆を請うた。課盤:三伝は初伝寅、中伝亥、末伝申;四課の上段は辰・未、亥・寅、下段は未・戌、寅・戊で、右から左へ読む。第一課は戊の寄る巳の上に寅を乗せ、第二課は寅の上に亥、第三課は日支戌の上に未、第四課は未の上に辰を乗せる。断語:これは必ず銭で、数は二十八枚である。発用が空亡のうちに坐しているので、空でない他の二伝を取って断ずべきである:中伝の亥は糸繩を主り、末伝の申には銭の意味がある;三伝がまた輾転相生するのは、まさに串連して絶えない象である。亥は四の数、申は七の数で、上下相乗すれば二十八となる。袖の中から取り出して見ると、果たして一の串銭で、数もちょうど符していた。

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