六壬银河櫂
維揚旧本『六壬銀河櫂』 四宜草堂珍蔵
大六壬典籍
まず起課と三伝を発する機械的な流れを確実にしてから、課体と神煞に入る。起課を飛ばして断語だけ読んでも、書中の例を自分で再現できない。
維揚旧本『六壬銀河櫂』 四宜草堂珍蔵
李紉斎六壬要訣
紉齋曰:生克以人意為之,人意誠具生克之氣,為各有所屬,其發現於彰明昭著間者,自有神定,何必六壬,亦何必不六壬也?麒麟鳳凰郊藪遊。
李紉斎が説く、五行の「生」と「克」は、説き究めれば人心によりて認め取る所による。人の念頭は本り生克の気を帯び、一たび念動けば便ち各々帰属する所有り。これらの念頭が明白見るべきの事象の上に顕露するの時、自ずから神明がそれのために定奪す。既然としてこの如し、何を為に必ずしも六壬を用いて推さざる。しかるに反って言えば、また何を為に一定して六壬を用いざる。占うと占わざるとは、関鍵は心の誠なるか否かに在り、法術はただ心中の已に有るの気機を顕し出すのみ。末句の「麒麟鳳凰郊藪遊」は、祥瑞の獣が郊野草沢に出没するを借りて比と為す。神機は本り天地の間に流行し、これに遇えば見、遇わざれば隠る。
紉齋曰:欲知真神煞,必須精熟郭《大全》內所載《課經》及《畢法賦》,以九宗為體,以三傳為用,以一切卦名為真神煞,以正時、日、辰、三傳、本命、行年為六要處,除此六處,俱為閒地。太歲、月將如在六處上者,方用,不然則否。又有日干三合同類局之地,亦可用。但用此者,必值凶非而天罡更臨其上者,即以罡所臨孟、仲、季斷六親之所屬,準應。
李紉斎が説く、どの神煞が真に管用するかを辨明せんと要せば、必ず先ず郭載騤の編する所の『六壬大全』の裏に収むる『課経』と『畢法賦』を読み熟さざる可からず。取用の法は、「九宗門」の九種の立課法をもって体と為し、「三伝」をもって用と為し、各種の課体卦名を把えて真の神煞と作して看待す。課を断ずるにただ六個の要害の位置を認む——占時(正時)・日干・日支(辰)・三伝・本命・行年。こ六処以外の宮位は一概に「閑地」と叫び、理會するに及ばず。「太歳」と「月将」のこの両個の大神は、ただこの六処の上に落つるのみ作用を起こし、閑地に落つれば便ち取るに及ばず。此の外にまた一種の可く用うるの所有り。日干と三合の同類局を構成するあの地支も、また取りて用うる可きなり。不過それを取り用うるに条件有り。必ず正に兇険是非に逢い、しかも「天罡」(辰)が恰好その(以下略)
大六壬銀河棹真本目錄列載諸門,不分卷次。天時門、人宅門、墳墓門、身命門、選試門、赴試門、官祿門、婚姻門、孕育門、訪謁門、謀望門、行人門、出行門、求財門、貿易門、稼穡門、蠶桑門、六畜門、奴婢門、逃亡門、遺失門、捕盜門、占贓門、克應門、訟獄門、漁獵門、疾病門、病祟門、醫藥門、怪異門、雜占門附載諸訣、射覆門占時克應。
『大六壬銀河棹』この真本の目録は、ただ占事の門類に拠りて排列し、再び巻を分かたず。全書は依次に、天時門(晴雨風雷を占む)、人宅門(住宅家居を占む)、墳墓門(陰宅の葬地を占む)、身命門(終身の禍福を占む)、選試門(科考の被選を占む)、赴試門(赴考の名次を占む)、官禄門(仕途の官職を占む)、婚姻門、孕育門(胎産を占む)、訪謁門(求見を占む)、謀望門(謀事を占む)、行人門(外出する者の帰期を占む)、出行門、求財門、貿易門(買売を占む)、稼穡門(農事を占む)、蚕桑門、六畜門、奴婢門、逃亡門、遺失門、捕盗門、占贓門(贓物の去向を占む)、克応門(徴兆の応験を占む)、訟獄門(訴訟刑獄を占む)、漁猟門、疾病門、病祟門(病を致すの鬼祟を占む)など。
天時門
日上神將皆屬火,主晴。若干支屬水而剋日上神者,為雨。日上神將皆屬水,主雨。若干支屬土而剋日上神者,為晴。
天気を占うは、先ず日干の上に乗る所の天盤の地支と天将を看る。この両者は五行ともに火に属し、天晴れを主る。但し若し日干・日支の本身が水に属し、反って日上の神を克住すれば、火は水に制せられ、便ち転じて雨を下す。反って、日上の神と将との五行がともに水に属すれば、雨を下すを主る。但し若し日干・日支が土に属して日上の神を克住すれば、水は土に制せられ、便ち転じて天晴れとなる。見る可し「日上神将」は基調を定め、干支の五行は則ち校正の作用を起こす。
日上見卯丑,更元武合青龍乘亥子入傳,主大雷雨。日辰上見卯子為元合,大雨。丑加子大雨,加卯小雨。
日干の上に「卯」あるいは「丑」を見——卯は雷、丑は雨師——再び加えて「元武」「六合」「青龍」のこの几位の水を主り雨を主るの天将が「亥」「子」の水神に乗りて三伝に入れば、大雷雨有るを主る。日干・日支の上に同時に「卯」と「子」を見、卯は「六合」の本家、子は「元武」の本家、二者は相会して「元合」と叫ばれ、大雨を主る。天盤の「丑」を地盤の「子」の上に加えれば、雨師は水位に坐し、大雨を主る。「丑」を「卯」の上に加えれば、雷位に雨師を得、雷は響くも雨は小にして、ただ小雨のみ。
龍德、元首主晴。伏吟無丁馬,晴雨照舊。反吟不空亡,晴雨變易。火土主晴,空亡則雨。潤下主雨,空亡反晴。曲直主風,空亡則否。稼穡主陰,空亡則風。從革主雨,空亡則陰而不雨。
課体もまた能く天気を定む。「龍徳課」「元首課」のこの類の吉課を得れば、天晴れを主る。「伏吟課」を得て課の中に「丁神」「駅馬」のこれらの動神無ければ、天象は静止して変わらず、原来晴なれば引続き晴、原来雨なれば引続き雨。「反吟課」を得て空亡に逢わざれば、天象は必ず翻転し、晴雨互いに換わる。三伝の五行が火に属し土に属すれば、晴を主る。若し空亡に逢えば、火土は力を失い、反って雨を下す。「潤下課」(申子辰水局)を得れば雨を主る。空亡に逢えば則ち水は成らず、反って晴れ放つ。「曲直課」(亥卯未木局)を得れば風を起こすを主る。空亡に逢えば則ち風も刮り起こる能わず。「稼穡課」(辰戌丑未土局)を得れば陰天を主る。空亡に逢えば則ち陰せずして風を起こす。「従革課」(巳酉丑金局)を得れば雨を主る。空亡に逢えば則ちただ陰にして雨せず。
凡帶雨神,不空亡者,主有雨。日克傳晴,傳剋日雨。
凡そ課の中に雨を主るの神(亥・子・丑等の如し)を帯びて、ただ空亡に落ちざれば、便ち雨有るを主る。再び日干と三伝との克戦の関係を看る。日干が三伝を克するは、我方の気が雨気を圧し住め、晴を主る。三伝が日干を克するは、雨気が我方を圧し住め、雨を主る。
亥子連茹剋日,主久雨。亥子臨巳、午、未、申,為水運乎上,即日雨。寅申乘旺加亥、子、丑、寅、卯大雨風。三傳午戌傳寅則晴,寅午傳戌則不晴。蓋火局寅長生而戌墓也。
三伝が亥・子の相連なる「連茹課」にしてまた日干を克すれば、水勢は連綿として、久雨止まざるを主る。亥・子が巳・午・未・申のこれらの南方西南の方位の上に加臨するを、「水運乎上」と叫ぶ——水気は火土の地の上頭に浮かび、当天に便ち雨を下す。寅・申の二支は旺気に乗りて亥・子・丑・寅・卯の上に加わり、寅申は本り風を主り、水の助勢を得て、大風大雨を主る。三伝若し午・戌の後に寅に伝われば、晴を主る。若し寅・午の後に戌に伝われば、便ち晴れ放たず。原因は寅午戌は火局にして、寅は火の「長生」、末伝が寅に帰るは火気の漸く旺する、ゆえに晴。戌は火の「墓」、末伝が戌に帰るは火気の墓に入る、ゆえに晴れず。
子辰傳申則雨,子申傳辰克上則無雨。三傳火上水下,為未濟,主晴。水上火下,為既濟,主雨。將亦水或金,主久雨而寒。
三伝が子・辰よりして申に伝われば、申子辰の水局は順に成り、雨を下すを主る。若し子・申よりして辰に伝われば、辰は水の墓庫にして、また能くその上の水神を克制し、水は土に収められ、便ち雨せず。再び三伝の中の水火の上下の位置を看る。火は上に在り水は下に在れば、火は炎上し水は潤下し、両つながら交わらず、是れ『周易』の「未済」の象にして、晴を主る。水は上に在り火は下に在れば、水は降り火は升り、二気相交わり、是れ「既済」の象にして、雨を主る。若しこの時天将もまた水に属しあるいは金に属せば(金は能く水を生ず)、則ち久雨にしてかつ天寒なり。
三傳皆土晴,皆金雨。三傳水空晴,炎空雨。初傳巳午乘蛇雀,晴而主旱。亥子乘元陰,久雨而潦。
三伝の五行は全く土なれば、土は能く水を制し、晴を主る。全く金なれば、金は能く水を生じ、雨を主る。三伝は水に属すと雖も水神が空亡に落つれば、水は用を成さず、反って晴を主る。三伝は火に属す(炎上の気)と雖も火神が空亡に落つれば、火は用を成さず、反って雨を主る。初伝が巳あるいは午にして、また「螣蛇」「朱雀」の两位の火将に乗れば、火気太り盛んにして、但だ晴のみならず、還た旱を成す。初伝が亥あるいは子にして、また「元武」「太陰」のこの两位の水を主り陰を主るの将に乗れば、水気太り盛んにして、久雨は涝を成す。
課傳純陽或陰不備,晴;純陰或陽不備,雨。三傳俱陽,又在天乙前,而水神不見,青龍不入傳,曰旱,雖久晴無雨期。三傳俱陰,又在天乙後,而火神不見,朱雀不入傳,為澇 ,雖久雨而無晴期。
四課三伝が全く陽支なるか、あるいは陰支の斉う不備なるの「不備課」は、陽盛にして晴を主る。全く陰支なるか、あるいは陽支の斉う不備なるは、陰盛にして雨を主る。更に極端の情形、三伝全く陽にして、またみな「天乙貴人」の前面に排せられ(順行の方向)、課の中に亥子の水神を見ず、「青龍」この甘雨の神もまた三伝に入らざれば、これを「旱」と叫び、久晴れ下りて雨の下る日を見ず。反って、三伝全く陰にして、またみな天乙貴人の後面に排せられ、課の中に巳午の火神を見ず、「朱雀」この行火招風の神もまた三伝に入らざれば、これを「涝」と叫び、久雨下りて晴れ放つの日を見ず。
占晴而課傳有火神,則以巳午丙丁所臨之神為晴,其久暫則視火神之休旺。占雨而課傳有水神,則以亥子壬癸所臨之神為雨候,其多少亦視水神之休旺。
晴を占うの時若し課伝の中に火神有れば、便ち巳・午と遁干の丙・丁とが加臨する所のあの地支を取りて晴れ放つの日辰を定む。晴れの長久なるか短暫なるかを得るは、この火神の当令に旺を得るか時を失いて休囚するかを看る。雨を占うの時若し課伝の中に水神有れば、便ち亥・子と遁干の壬・癸とが加臨する所のあの地支を取りて雨を下すの日辰を定む。雨量の多少も、同じくこの水神の休囚旺相を看る。
久晴占得炎上,為陽極陰生,三日內有雨。久雨占得潤下,為陰極陽生,三日內可晴。
久晴れして雨せざるの時「炎上課」(寅午戌火局)を占得せば、火は已に極点に到り、物極まれば必ず反し、陽極まれば則ち陰生ず、三天の内に便ち雨を下す。久雨停まざるの時「潤下課」(申子辰水局)を占得せば、水は已に極点に到り、陰極まれば則ち陽生ず、三天の内に便ち晴れ放つ能くす。
早晴而晚雨者,發用青龍乘水也。日雨而暮晴者,發用金水而末傳乘天空土也。日出而不晴者,用火神將而即為下神所克,與中末克之也。興雲而不雨者,用水神將,而即為下神所克與中末克之也。
上午晴れて傍晚雨の下るは、是れ初伝(発用)が「青龍」にして水神に乗る——青龍は本り甘雨の師にして、起初は未だ発せず、後来に到りて水気始めて成る。白天雨を下り傍晚晴れ放つは、是れ発用が金水の神にして末伝が「天空」に乗りて土に属す——土は能く水を克し、雨は末伝に到りて止められし。太陽は出來たれども終に晴れざるは、是れ発用が火神火将にして、可なりてそれは直ちに加臨する所の地盤の神に克住せられ、あるいは中伝・末伝に克住せられ、火気は圧せられし。雲は起これども雨を下さざるは、是れ発用が水神水将にして、可なりてそれは同じく直ちに下面の地盤の神に克住せられ、あるいは中伝・末伝に克住せられ、水気は制せられし。
風雨大作者,寅申龍虎互乘而亥子丑相加也。雷電大雨者,丑午雀合併見而子卯亥相加也。龍虎所乘神有氣則風雨,休囚者則微風微雨。與子卯並大風雨。
狂風暴雨の課象、寅・申の両個の風神を「青龍」「白虎」が互いに乘臨し、また亥・子・丑の水神がその上に加わり、風と水と倶に盛んなり。雷電交加大雨の課象、丑(雨師)・午(電)と「朱雀」「六合」と同時に出現し、また子・卯・亥がその上に加臨し、雷と水と倶に盛んなり。青龍・白虎の乗る所の地支が若し当令に気有れば、風雨は便ち大なり。若し休囚して力無ければ、不過微風細雨のみ。これらの神が若し再び子(水)・卯(雷)と同現せば、則ち必ず是れ大風大雨なり。
龍臨巳午卯酉主大雨。虎加亥子陰后武龍,蛇在巳酉丑上久雨。螣蛇入水化龍主雨,虎乘申先風後雨。螣乘庚辛戊己,先雨後風。
「青龍」が巳・午・卯・酉の上に加臨すれば、大雨を主る。「白虎」が亥・子の上に加臨し、また「太陰」「天后」「元武」「青龍」のこの几位の陰神水将が同現し、あるいは「螣蛇」が巳・酉・丑の金局の位の上に落つれば、みな久雨を主る。螣蛇は本り火に属するも、一旦水位に入れば、便ち蛇が水に入りて龍に化するなり、雨を下すを主る。白虎が「申」に乗れば、申は金を為し風を為し、先に風を起こして後に雨を下すを主る。螣蛇が遁干の庚・辛あるいは戊・己に乗れば、火は金土に泄制せられ、先に雨を下して後に風を起こすを主る。
類神偏勝則有其一而無其一,如卯多濃雷無雨,子多密雲不雨之類。亥子乘元后而為下神所克者,陰晦。青龍乘金發用者,亦陰。臨卯則云濛霧合。用上神六合而下臨火位者霧。白虎臨卯則霹靂。
各類の天象の「類神」が若しただ一辺に偏盛すれば、天象もまた便ち一半を出すのみ。譬えば課の中に卯(雷)多くして水神少なければ、便ちただ悶雷有りて雨を見ず。子(雲雨)多くして発動の神無ければ、便ちただ密雲有りて雨を下さず、みなこの一類に属す。亥・子が「元武」「天后」に乗りて臨む所の地盤の神に克住せられれば、水気は圧し住められて散じ開く能わず、陰沈晦暗を主る。「青龍」が金神に乗りて発用を作れば、金気は水を生じて未だ雨を成さず、も亦ただ陰天のみ。青龍が「卯」の上に加臨すれば、則ち雲気蒙蒙・霧気弥合す。発用の上神が「六合」にしてそれが巳午の火位の上に落つれば、水気は熱に遇い、霧を起こすを主る。「白虎」が「卯」の上に加臨すれば、金は木位を撃ち、霹靂を打つを主る。
白虎乘申酉者雹。三傳陰勾虎並者霰,用子加辰乘蛇則微,太陰寅並則厚。龍旺則雨,虎旺則風,然必入傳或加日辰,或剋日辰則有,反此則無。
「白虎」が申・酉の純金の気に乗れば、冰雹を下すを主る。三伝の中に「太陰」「勾陳」「白虎」の三将が并び見れば、霰(米雪)を下すを主る。発用が子を辰の上に加えてまた「螣蛇」に乗れば、火水は交戦して力弱く、霰は下ること甚だ薄し。若し是れ「太陰」が寅と并び見れば、則ち積むこと厚し。総じて言えば、「青龍」旺なれば則ち雨を下し、「白虎」旺なれば則ち風を起こす。但しこれは必ず青龍・白虎が三伝に入り、あるいは日干日支の上に加臨し、あるいは日干日支に克到るをもって条件と為して始めて応験し、若しそれらが伝に入らず日辰に臨まざれば、便ち有ることなからん。
龍乘辰為入廟,乘亥子丑為遊樂江湖,不能變化,俱無雨。寅申臨日辰者風。用太常乘木則颱。虎乘巳風即起,乘寅卯申未旺相則狂,乘天罡與八妖剋日則怪烈。視小吉下為風起之候。
「青龍」が「辰」に乗れば、辰は龍の本宮にして、「入廟」と叫び、龍は廟中に帰りて安処して動かず。青龍が亥・子・丑に乗れば、是れ龍の江湖の裏に在りて遊楽自得——この両種の情形は龍はみな雲を行い雨を布かず、ゆえにみな雨無し。寅・申の二風神が日干日支の上に加臨すれば、風を起こすを主る。発用が「太常」にして木神に乗れば、木旺にして風狂く、颶風を刮らすを主る。「白虎」が「巳」に乗れば、風は立刻に便ち起こる。寅・卯・申・未に乗りてまた当令旺相せば、風勢狂暴なり。「天罡」(辰)に乗りて并せて「八妖」等の凶煞と同に来りて日干を克すれば、則ち風は起こることまた怪また烈なり。風を起こすの時辰を預知せんと要せば、便ち「小吉」(未)の下面に臨む所のあの地支を看る。
申酉旺相而子巳相加者霜。子酉乘元武而火多水少者冰。從革或用申酉,乘太陰者,寒凍。用虎而水少火土勝者雹。昴星主風雹霜雪。鑄印亦主雨雪。四課比和者陰。日上或發用見月將者晴。天罡加四季晴。日符加日晴。日符例:甲日寅,乙日卯,丙丁午,戊日辰,己日戌,庚日申,辛日酉,壬日亥,癸日子。
申・酉の金気は当令旺相にして、しかも子と巳と相加す(水火交戦、寒熱相激する)れば、霜を下すを主る。子・酉が「元武」に乗りて課の中に火多く水少なければ、水は凝りて流れず、結冰を主る。「従革課」(巳酉丑金局)を得、あるいは発用が申・酉にして、また「太陰」この霜雪を主るの将に乗れば、天寒地凍を主る。発用が「白虎」にして課の中に水少なく火土の気が上風を占めれば、水は逼められて塊を成し、冰雹を下すを主る。「昴星課」を得れば風を起こし并せて雹・霜・雪を下すを主る。「鋳印課」を得てもまた雨雪を主る。四課の上下の五行は比和にして克無く、気は交争せず、ただ陰天のみ。日干の上あるいは発用に当月の「月将」(太陽の所在)を見れば、陽気は位を得、晴を主る。「天罡」(辰)が辰戌丑未の四季の地に加臨すれば、土は能く水を制し、晴を主る。「日符」を日干の上に加えれば、も亦晴を主る。日符の取法は、甲日は寅を用い、乙日は卯を用い、丙日丁日はみな午を用い、戊日は辰を用い、己日は戌を用い、庚日は申を用い、辛日は酉を用い、壬日は亥を用い、癸日は子を用う。
久雨占晴法:月將加正時,視魁所加。四季雨止,加申亦止,加子天陰有風,加寅卯見日。又或以月符加月將,視丙丁為靖期,壬癸下為雨期。月符例:春辰、夏未、秋戌、冬丑。
久雨晴を求むるの占法、当月の月将を把えて占いの正時の上に加えて天地盤を排出し、「河魁」(戌)のどの一支の上に加わるかを看る。辰戌丑未の四季の地に加われば、雨は便ち停む。申の上に加われば、雨も亦停む。子の上に加われば、天は陰して風を起こす。寅あるいは卯の上に加われば、便ち太陽を見る。別の一法、「月符」を把えて月将の上に加え、遁干の丙・丁のどの一支の下に落つるかを看れば、あれは便ち天気の晴に転ずるの日期。壬・癸のどの一支の下に落つるかを看れば、あれは便ち引続き雨を下すの日期。月符の取法は、春季は辰を用い、夏季は未を用い、秋季は戌を用い、冬季は丑を用う。
今日占明日晴雨法:以月將加正時,視明日支上神將,以前例消息決之。金主雷,木主風,陽水主大雨,陰水主小雨。土主云,火主晴,水克火為雹。木見金為暴風疾雨,寒冬則為雪。水逢金而遇土為連陰,木克而見火為大旱。土多無水則陰,火多無木則熱。水多見金則霖。
今日明日の晴雨を占うの方法、月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、明日の日支の上に乗る所の神と将とを看、再び前面の各条の道理を按じて去りて推す。五行の主る所、金は雷を打つを主り、木は風を起こすを主り、陽水(亥・壬)は大雨を主り、陰水(子・癸)は小雨を主り、土は雲を起こすを主り、火は天晴れを主る。水が火を克すれば則ち冰雹を成す。木は金の克に遇えば、暴風急雨を主り、若し寒冬に在れば則ち化して雪と為す。水は本り已に金の相生に逢い、また土の来りて阻截するに遇えば、連日の陰天を主る。木は克制せられてまた火の来りて気を泄するを見れば、大旱を主る。土気は過多にして水の調剤無ければ、陰沈を主る。火気は過多にして木の相続ぐ無ければ、酷熱を主る。水気は過多にしてまた金の来りて生助するを見れば、連綿断えざるの霖雨を主る。
歲首占何月雨法:以大吉加元旦,視神后太沖天罡下為雨月。又以大吉加月朔,視神后下為大雨日,太沖下為小雨日。又申酉下為雨日,遇空亡則否。
年初にどの月に雨有るかを預占するの方法、「大吉」(丑、雨師)を把えて元旦日の地支の上に加えて盤を排し、「神后」(子)・「太冲」(卯)・「天罡」(辰)のこの三個の水雷の神の各々どの支の下に落つるかを看れば、あの幾支の対応する所の月份は便ち雨有るの月なり。又法、「大吉」を把えて初一(月朔)の日支の上に加え、「神后」のどの一支の下に落つるかを看れば、あれは便ち大雨の日。「太冲」のどの一支の下に落つるかを看れば、あれは便ち小雨の日。此の外、申・酉の下面の対する所の日子もまた雨を下すを主る。但しただこれらの神が空亡に落てば、便ち応験せず。
附錄:雀飛龍潛者晴。雀上龍下。龍升雀伏者雨。龍上雀下。元武乘亥者雨。穴居者知雨,歸亥入穴是也。朱雀乘午者風。巢居者知雨,朱當午位是也。
附録する幾条の口訣。「朱雀飛びて青龍潜む」は晴を主る——すなわち朱雀は上に在り青龍は下に在り、火気は浮かび水気は伏す。「青龍升りて朱雀伏す」は雨を主る——すなわち青龍は上に在り朱雀は下に在り、水気は浮かび火気は沈む。「元武」が「亥」に乗れば雨を主る、穴居の動物は最先に雨を下らんとするを覚出すをもって、元武は亥位に帰れば便ち洞穴に鑽り回るに等しく、是れ雨兆なり。「朱雀」が「午」に乗れば風を主る、巣居の鳥は最先に天気変化を覚出すをもって、朱雀は正に午位に当たるはそれの本家、鳥動けば則ち風生ず。
又歌曰:白虎東方為出林,更乘劫煞勢驚人。龍若加臨申酉方,莫言死絕雨須滂。巳作六丁上蛇雀,用神附卯雷電爍。從革若也來生日,甘澤如傾雨盈溢。陰陽不備雨多慳,水若旺相霖不難。子卯相加救枯穗,元合互相興涸鮒。白虎若來加亥子,太陽不現兼旬雨。陰雨連綿雪厚深,皆因子上坐勾陳。亥子為傳雖主雨,一怕空亡二怕土。亥為天河子為水,居上淫霖何日已?螣蛇雖火不堪憑,入水乘龍定不晴。
また一首の歌訣有り。「白虎」が東方の寅卯の木位に落つれば、虎の山林を出づるが如く、再び「劫煞」に乘上れば、風勢人を駭かす。「青龍」が申・酉の金位に加臨すれば、是れ金の木を克し龍の死絶の地に居ると雖も、も亦雨無しと断作するなかれ、金は能く水を生じ、照様大雨滂沱たり。「巳」の上に遁干の六丁を帯び、また「螣蛇」「朱雀」の両火将に乗り、しかも発用が「卯」の上に附すれば、雷電交閃す。「従革課」(巳酉丑金局)を得て金局の来りて日干を生ずれば、金は水を生じ、甘霖は傾盆のごとく而下る。四課の陰支陽支の斉う不備なる「不備課」は、雨は下ること甚だ吝嗇なり。水神は当令旺相にして、連綿の霖雨は降り難からず。子(水)と卯(雷)と相加すれば、雷雨斉しく来り、能く枯焦の禾穂を救活す。「元武」「六合」の両将は互いに配合し、も亦能く干涸の中の鮒魚に水を送るがごとく旱を解く。「白虎」が亥・子の上に加われば、太陽は整旬面を露わさず、十天連ねて雨を下す。陰雨綿綿・積雪深厚なるは、「勾陳」が子位の上に坐するを因る——勾陳は本り興雲の師にして、子に乗れば便ち連雨積雪を成す。亥・子が三伝に入るは雨を主ると雖も、却って両樣を怕る。一に怕るは空亡に落つるを、二に怕るは土克を見るを。亥は天河・子は雨水、この両支が若し上位に居れば、霖雨は何の日にか始めて停まるを知らず。「螣蛇」は火に属すと雖も靠むべからず。それは一たび水位に入り一たび龍勢に乗れば、便ち必定晴れ放たず。
類神:子為雲雨,為江河水神;丑為雨師;寅與未為風伯;卯為雷為雪;辰為霧為水庫;巳為虹霓,為風門;午為電為晴;申為水母;酉為陰為霜;戌為雲為塵霾;亥為雨水為天河;貴神為陰;螣蛇為電,為霞蝀,為兵荒疫癧;朱雀為行火招風之神;六合為雨師為電;勾陳為興雲之師,乘子為連雨,為積雪;青龍為甘雨之師;天后為陰為霧為霖雨;太陰為霜雪,為水;元武為苦雨之師;太常為和風;白虎為大風,為霰雷,為雹,為凍;天空為塵霧之神。
天時門の「類神」(各支各将の主る所の天象)は下の如し。十二地支、「子」は雲と雨を主り、また江河の水神。「丑」是れ雨師。「寅」与「未」はみな風伯。「卯」は雷を主り、また雪を主る。「辰」は霧を主り、また水の庫蔵。「巳」は虹霓を主り、また風門。「午」は閃電を主り、また天晴れを主る。「申」是れ水母(水の源頭)。「酉」は陰天を主り、また霜を降すを主る。「戌」は雲を主り、また塵霾を主る。「亥」は雨水を主り、また天河。十二天将、「貴神」(天乙貴人)は陰天を主る。「螣蛇」は閃電を主り、また霞と虹(霞蝀)を主り、還た兵乱・饑荒・瘟疫を主る。「朱雀」是れ行火招風の神。「六合」は既に雨師また閃電を主る。「勾陳」是れ興雲の師、若し「子」に乗れば則ち連日雨を下し・積雪を主る。「青龍」是れ甘霖を降すの師。「天后」は陰天を主り・霧を主り・久雨を主る。「太陰」は霜雪を主り、また水を主る。「元武」是れ苦雨を降すの師。「太常」は和風を主る。「白虎」は大風を主り、また霰・雷・冰雹と凍寒を主る。「天空」是れ塵霧の神。
附、歳を占む
月將加時,視歲支上,金穰,木風,水毀,火旱,土豐。若天空、空亡並四季入傳,或見勾地雀及巳加子,或火怪火鬼乘蛇雀,或火土上見蛇雀,巳午並六害,加日辰,皆主旱。剋日尤甚。六乙日反吟,武、陰、後入傳,或雀臨亥,或蛇武剋日,皆主水災。
附帯して一年の年成を占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、太歳の地支の上に乗る所の神がどの五行に属するかを看る。金に属すれば豊収(穰)を主り、木に属すれば風多きを主り、水に属すれば水が庄稼を毀るを主り、火に属すれば旱を主り、土に属すれば豊足を主る。若し「天空」・空亡が辰戌丑未の四季の支と連なりて一斉に三伝に入り、あるいは「勾陳」が地盤に臨み「朱雀」が権を当てるを見、および巳を子の上に加え、あるいは火怪・火鬼が「螣蛇」「朱雀」に乗り、あるいは火土の位の上に螣蛇・朱雀を見、あるいは巳・午が「六害」と同現して并せて日干日支に加臨すれば——これらはみな大旱を主る。若しそれらが再び日干を克すれば、旱は更に得ること厲し。乙丑・乙卯・乙巳・乙未・乙酉・乙亥のこの六個の乙日は「反吟課」を占得して、「元武」「太陰」「天后」が三伝に入り、あるいは「朱雀」が亥の上に臨み、あるいは「螣蛇」「元武」が日干を克すれば、みな水災を発するを主る。
附、水の漲るを占む
干吉支傷水驟漲,干傷支吉水漸退。日辰俱吉漲深,日辰傷即退。辰上比和,水無進退。若涉水,占得潤下,水即歸東矣。
附帯して水位の漲落を占う。日干は吉にして日支は傷を受ければ、水位の暴漲を主る。日干は傷を受けて日支は吉なれば、水位の慢慢として回落するを主る。日干日支ともに吉なれば、水は漲ること甚だ深し。日干日支ともに傷を受ければ、水は立刻に便ち退く。日支の上の神と日支との五行は比和にして克無ければ、水位は漲らずも亦落ちず。若し是れ水を渉り河を過ぎんとして「潤下課」(申子辰水局)を占得せば、水勢は流に順い海に帰し、很快に便ち東に退き去る。
人宅
日為人,辰為宅,辰之左右為兩鄰。日上神生辰,辰上神生日,或日辰各受上神生者,吉。日上見辰旺,辰上見日旺,或日辰各自見旺者,吉。
住宅を占うは、日干をもって居住の人を代表し、日支(辰)をもって房宅を代表し、日支の前後に紧邻する両個の地支をもって左右の両家の隣居を代表す。日干の上の天盤の神が去りて日支を生じ、日支の上の神がまた来りて日干を生じ、あるいは日干・日支が各自みな自己の上神の生助を得れば、吉を主る。日干の上に日支の旺気を見、日支の上に日干の旺気を見、あるいは日干・日支が各自みな自己の旺地の上に坐すれば、も亦吉を主る——人と宅と互いに扶持し、気象は興旺なり。
日辰上見德神、天喜、乘吉將,忌空亡。日辰上見三合六合,乘吉將者,吉。忌空亡。最忌辰上合神剋日。
日干・日支の上に「日徳」「天喜」のこの類の吉神を見、また吉将に乗れば、吉を主る、ただそれらが空亡の上に落ちて応験する能わざるを怕る。日干・日支の上に三合・六合の神を見、また吉将に乗れば、も亦吉、同じく空亡に落つるを忌む。最も忌諱するは、日支の上の神が日干と相合すると雖も、却って反って日干を克する——表面は親近にして暗中に相い害し、宅は反って人の禍根と為る。
日辰上見太歲、月將,而無刑沖者,吉。干臨支受生,支臨干生干,或支德作日之長生者,吉。三傳不離日辰,日辰化作三傳者,要乘吉將。貴、合、龍、常臨日辰併發用,不相剋者,吉。干上神克支,或干克支者亦吉。
日干・日支の上に「太歳」あるいは「月将」のこの两位の大神を見、しかも刑・冲の来りて破壊する無ければ、吉を主る。日干が日支の上に加臨して日支の神の生助を受け、日支が日干の上に加臨して日干を生じ、あるいは日支の「支徳」が正好して日干の「長生」の地を為れば、みな吉を主る。三伝が日干日支の範囲を離れず、あるいは日干日支の上の神が転化して三伝を成せば、この種の課は天将を看るを要し、須く吉将に乗るを要す。「天乙貴人」「六合」「青龍」「太常」のこの几位の吉将が日干日支に加臨して并せて発用を作り、しかも彼此相克わざれば、吉を主る。日干の上の神が去りて日支を克し、あるいは日干の本身が日支を克すれば、も亦吉——これ是れ人の能く宅を制し・主人の能く主を作すの象なり。
三傳生日而天將剋日,或三傳剋日而天將生日者,主官印顯赫,富貴榮達。初傳日前之辰,末傳日後之神,名前引後從。辰之左右神將吉,鄰吉。
三伝が来りて日干を生ずるも乗る所の天将が却って日干を克し、あるいは三伝が来りて日干を克するも乗る所の天将が却って日干を生ず——一生一克、恩威相い済い、官に為りて顕赫・印綬栄耀・富貴通達を主る。初伝を日干の前の地支に取り末伝を日干の後の地支に取れば、前に引導有り後に随従有り、これを「前引後従」と叫び、是れ人の提携する有り・人の追随する有るの貴格なり。日支の左右の両隣位の上の神と将とが吉なれば、便ち隣居の和善を主る。
日上神脫辰,辰上神脫日;或日辰各受上神脫者,人災宅盜。日上克辰損卑幼,辰上剋日損家長,或日辰俱受上神克者,人傷宅壞。
日干の上の神が日支の気を泄脱し、日支の上の神が日干の気を泄脱し、あるいは日干日支が各自自己の上神に泄脱せられ——気は抽き去られ、人口の災に遭い・住宅の盗まるるを主る。日干の上の神が日支を克するは、是れ人の宅を克し、晩輩の小口を損傷す。日支の上の神が日干を克するは、是れ宅の人を克し、一家の長を損傷す。若し日干日支が同時にみな上神の克する所と為れば、あれは便ち人は傷を受け宅も亦敗壊す。
日上見辰墓,辰上見日墓,或日辰上各自墓者,人昏宅晦。墓作鬼,休囚,宅墓不安,或毀拆,或無人住。日上辰敗,辰上日敗,或日辰上各自見敗者,人損宅毀。日辰上刑沖破害,更乘凶將者,其凶更甚。
日干の上に日支の墓庫を見、日支の上に日干の墓庫を見、あるいは日干日支が各自自己の墓の上に坐すれば——気はみな墳墓の裏に収められ、主人は昏聵・宅は晦暗を主る。この墓神が若しまた日干の官鬼にして、しかも休囚無気なれば、則ち住宅と祖墳とみな安寧ならず、房屋はあるいは毀拆せられ、あるいは空きて住む人無し。日干の上に日支の敗地(沐浴の位)を見、日支の上に日干の敗地を見、あるいは日干日支が各自敗を見れば、人口の損傷・房屋の毀壞を主る。日干日支の上に再び刑・冲・破・害有り、また凶将に乗れば、凶は更に得ること厲し。
干臨支受克,或支加干克干,或支上神克干上神者,下犯上,內侮外,宅廣人稀,切忌他人寄居,日後受彼殘害。三傳無氣及發用空亡,或蛇虎勾元臨日辰上,併發用剋日辰者,俱凶。
日干が日支の上に加臨して日支の神に克せられ、あるいは日支が日干の上に加えられて来りて日干を克し、あるいは日支の上の神が日干の上の神を克す——これはみな下位の上位を冒犯し・内裏の外面を欺凌するの象にして、房子の寛大にして人丁の稀少を主る。この種の宅は切に忌む、外人をして借住せしむること、日後に必ず寄居者の害する所と為る。三伝は毫も生気無く、あるいは発用が空亡に落ち、あるいは「螣蛇」「白虎」「勾陳」「元武」の四凶将が日干日支の上に加臨し、并せて発用がまた来りて日干日支を克すれば、これらはみな凶を主る。
干加支而克支,或支上傳出干上者,人廣宅狹,住而復出。三傳生日而克支,或脫支者,占人雖旺而無正居,或寄居。罡加日,有人寄居;干加支,身寄人居。反吟屋必欹側。亂首乃宅不容人,居之有災。
日干が日支の上に加わりて日支を克し、あるいは三伝が日支の上より起こり、最後にまた日干の上に伝われば、人口多くして房屋窄く、住み下がる能わずして還た遷出すを主る。三伝が日干を生ずるも却って日支を克し、あるいは日支の気を泄脱すれば、占いの人の自身は運気旺と雖も、却って正経の居所無く、大半は人の房子を借りて住むを主る。「天罡」(辰)を日干の上に加えれば、外人の来りて自己の家に寄住する有るを主る。日干を日支の上に加えれば、自己の去りて别人家に寄住するを主る。「反吟課」を占得せば、房屋は必定歪斜して正ならず。「乱首課」を占得せば、是れ宅の人を容れざるの象、住み入れば災禍を出さんと要す。
贅婿必居非正屋,或寄居妻家,或寓寺觀。九丑有不明之事。從革主移居。日上白虎帶死神死氣者,凶。辰剋日上神者,以其數決之。
「贅婿課」を占得せば、住むは必ず正屋にあらず、入贅して妻子の娘家に寄住するかにあらざれば、便ち寺廟道観の裏に借宿す。「九丑課」を占得せば、家中に説き清め難く・人に見る得べからざるの事有り。「従革課」(巳酉丑金局)を占得せば、主要として家を搬ず。日干の上に「白虎」に乗りてまた「死神」「死気」を帯びれば、凶を主る。日支の来りて日干の上の神を克するの時は、先天数を用いて去りて受害の程度と応期を推算す。
辰上乘生氣福德,吉神將者,忌克。辰上見月將者,宅旺。辰上見休囚死氣乘凶將者,宅凶。上見二馬六丁,搖動不寧。上見絕神,居之不久,多死亡耗散。上見破碎,財耗人病,不能久居。上見天空、空亡,屋必破漏。
日支の上に「生気」「福徳」等の吉神吉将を乘れば、宅の旺を主る、但し最も忌むそれらの克せらるるを。日支の上に「月将」を見れば、住宅の気運は正に盛んなり。日支の上に休囚死気を見また凶将に乗れば、住宅は凶を主る。日支の上に「天馬」「駅馬」の二馬と遁干の「六丁」を見れば、動神は宅に当たり、家宅の揺動して安ならざるを主る。「絶神」を見れば、住むこと長久ならず、家中に死亡耗散多し。「破碎煞」を見れば、財を破り病を生じ、能く久住せず。「天空」を見あるいは空亡に落つれば、房屋は必定破漏す。
支課不備,有不正之事,及屋宇不全,陽備人盛宅衰,陰備宅廣人稀。辰上見日鬼帶天鬼春酉、夏子、秋卯、冬午,又日辰年命上見,魁罡蛇虎勾及四時沖破者,有鬼。視課中白虎,陽是男,乘陰是女。又年命上,見魁罡蛇雀併入傳,宅有伏尸。辰左右神將凶,鄰惡。
日支この一辺の課が斉う不備(支上の二課に缺有り)なれば、家中に不正当の事有りて、房屋も亦完整ならずを主る。若しただ陽課のみ斉備なれば、人丁の興盛にして宅気の衰を主る。ただ陰課のみ斉備なれば、宅院の寛大にして人口の稀少を主る。日支の上に日干の官鬼を見、また「天鬼」(春季は酉に在り、夏季は子に在り、秋季は卯に在り、冬季は午に在る)を帯び、并せて日干・日支・本命・行年の上にまた「河魁」「天罡」と「螣蛇」「白虎」「勾陳」を見、再び加えて四時の冲破あれば、この住宅の裏に鬼有り。鬼の男か女かを辨せんと要せば、便ち課の中の「白虎」を看る。陽支に乗れば是れ男鬼、陰支に乗れば是れ女鬼。此の外、本命行年の上に「河魁」「天罡」を見、また「螣蛇」「朱雀」有りて一同に三伝に入れば、宅の下に主無きの尸骨を埋むるを主る。日支の左右の隣位の上の神将が凶なれば、隣居の凶悪を主る。
三傳合財,則憂尊長;日上見官鬼,尊長喜。三傳全印,則憂卑幼;日上見同類,卑幼喜。三傳全見兄弟,則憂妻財;日上見子不,則憂官祿;日上見財,官祿喜。三傳全官鬼,則憂本身及同類;日上見印,本身同類喜。更就其類之,旺衰虛實決之。
六親の取用をもって家中の憂喜を断ず。三伝が合成して財局を為せば、財は能く印を克し、便ち長輩のために担憂すべし。この時日干の上に若し官鬼を見れば(官鬼は能く印を生ず)、長輩は反って喜有り。三伝全く印綬なれば、印は能く子孫を克し、便ち晩輩小口のために担憂すべし。日干の上に若し日干と同類の比肩を見れば、晩輩は反って喜有り。三伝全く兄弟(比劫)なれば、比劫は財を奪い、便ち妻子と銭財とのために担憂すべし。接下来底本に脱文有り——「日上見子不」の句の下は応に「三伝全子孫」一類の文字有るべし、今底本に照らして実録し、臆補を作らず——その意は若し三伝全く子孫なれば、子孫は官を克し、便ち官禄のために担憂すべし。日干の上に財爻を見れば(財は能く官を生ず)、官禄は反って喜有り。三伝全く官鬼なれば、官鬼は身を克し、便ち自己と同輩とのために担憂すべし。日干の上に印綬を見れば(官鬼は印を生じ印はまた身を護る)、自己と同輩とは反って喜有り。断ずるの時は還たこの幾類の六親の各自の旺衰虚実に就きて、再び細分を作すを要す。
以下に十二天将を論ず
天乙生日,貴人提攜;剋日貴人嗔怒;日克天乙,有官事;太歲乘天乙臨支,職官喜,病人忌;臨支發用休囚,二姓同居,相生比和,宅旺出貴,鬼神佑助;克支豪家侵凌,官事口舌;刑害沖破囚墓,宅長不安。
「天乙貴人」この一将、それは日干を生ずれば、貴人の提携する有るを主る。それは日干を克すれば、貴人が自己に対して怒を動かすを主る。日干が反って天乙を克すれば、主要として官司に惹き上ぐ。「太歳」が天乙に乗りて日支に加臨すれば、官を做る人は喜有り、病人は却って忌諱すべし。天乙が日支に臨みまた発用を作すも休囚無気なれば、両姓の人の合して一宅に住するを主る。若し上下相生比和せば、則ち宅気は興旺・家中に貴人を出し、還た鬼神の庇佑有り。天乙が支に臨みて日支を克すれば、豪門大戸に欺圧せられ、官非口舌を惹き出すを主る。天乙が支に臨みて若し刑・害・冲・破に逢い、あるいは囚地墓地に落つれば、一家の長の安寧を得ざるを主る。
支胎喜,帶生氣,生貴子;丑支上神為祟,帶喜合得貴人田土;寅支帶喜合,得竹木;卯支門上有符籙;辰支憂神迷惑,宅長有恐;巳支,灶神福佑;午支,在內論宅長怒卑下,在外論豪貴憎其家;未支,死氣、死神、枯骨,宅有神祠古墓;申支,出法術異人,或貴人饋財穀;酉支咒神,陰人不和咒詛;戌支光怪,凶神為虐;亥支,凶散人安。
再び天乙の臨む所の日支に拠りて逐位分かちて説く。日支の胎神に臨めば喜有るを主り、若し「生気」を帯びれば、貴子を生ず。丑に臨めば、宅の上に作祟するの邪気有り。若し「天喜」「六合」を帯びれば、則ち貴人の処より田地を得る。寅に臨みて天喜・六合を帯びれば、竹木の利を得るを主る。卯に臨めば、門の上に符箓を貼る有るを主る。辰に臨めば、憂愁の神の人を迷惑する有るを主り、一家の長は常に恐懼を懐く。巳に臨めば、巳は灶を為し、灶神の保佑して福を賜うを主る。午に臨めば、内より看れば家長が下人に対して怒を発し、外より看れば豪門貴戸がこの一家を憎悪す。未に臨みて「死気」「死神」を帯びれば、宅の中に枯骨有るを主り、附近に神祠あるいは古墓有り。申に臨めば、家裏に法術有るの異人を出すを主り、あるいは貴人の饋贈する銭財穀物を得。酉に臨めば、酉は咒神を為し、女眷の不和・互いに咒罵咒詛するを主る。戌に臨めば、光怪の異有り・凶神の肆虐するを主る。亥に臨めば、則ち凶事は消散し・人口は平安なり。
螣蛇旺相生日,事緒多端。日生蛇費耗,剋日怪異狂病橫事;日克蛇,困鈍,值丙丁日或炎上,帶月厭天目,主怪異顛倒。蛇臨支乘土鬼,灶不安,防回祿。水鬼有宿冤,代傳癆瘵。木鬼,有縊祟。乘墓有妖孽;生支,內外多事牽連。支生蛇,人以要好事干求多,營運繁雜。相比怪異驚恐。克支人口不利,損陰人小口,多憂恐,怪祟火災。
「螣蛇」この一将、それは当令旺相にしてまた日干を生ずれば、頭緒の紛雑・事情の一樁に接して一樁を主る。日干が去りて螣蛇を生ずれば、銭財を耗费するを主る。螣蛇が日干を克すれば、怪異の事・発狂の病と飛来の横禍を出すを主る。日干が螣蛇を克すれば、人の困頓鈍鈍を主る。若し正に丙日・丁日に逢い、あるいは課が「炎上課」を得、また「月厭」「天目」を帯びれば、怪異顛倒・是非不明を主る。螣蛇が日支に臨みて土性の官鬼に乗れば、灶位の安ならざるを主り、火災(回禄の災)を防ぐを要す。水性の官鬼に乗れば、宿世の冤仇有るを主り、代代相伝の癆瘵の病。木性の官鬼に乗れば、上弔自縊するの鬼祟有るを主る。墓神に乗れば、家に妖孽有るを主る。螣蛇が日支を生ずれば、内外の事務の牽連して断えざるを主る。日支が螣蛇を生ずれば、别人の好事を求めて来りて干求するを主り、経営する事も亦繁雑なり。彼此比和せば、怪異驚恐を主る。螣蛇が日支を克すれば、人口の利ならざる・婦女小孩を損傷し・憂愁驚恐多く・怪祟と火災有るを主る。
丑支,蛇入園圃。寅支,蛇上屋。卯支,昏亂災疫。辰戌支,兩鄰有仇。巳支,灶爐不安,防火燭。午支,有怪。未支,井神不安。申支生氣,蛇入碓磨。酉支,陰人嗔怒,使暗計。帶病神,男子瘋疾。亥支,蛇入廁。
螣蛇は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。丑に臨めば、蛇の園圃に爬り入るを主る。寅に臨めば、蛇の屋頂に上るを主る。卯に臨めば、家中の昏乱・災有り疫有るを主る。辰あるいは戌に臨めば、左右の両隣が怨を結び仇を成すを主る。巳に臨めば、灶炉の安ならざるを主り、火烛の災を防ぐを要す。午に臨めば、家中に怪事を出すを主る。未に臨めば、未は井を為し、井神の安ならざるを主る。申に臨みて「生気」を帯びれば、蛇が舂米の碓と石磨の裏に鑽り入るを主る。酉に臨めば、家中の女眷が怒を発し、暗裏に壞を使うを主る。若し再び「病神」を帯びれば、男子が瘋疾を患うを主る。亥に臨めば、亥は廁を為し、蛇が廁所に爬り入るを主る。
朱雀旺相生日比和,文書喜信,聲譽光耀。剋日,休囚刑害沖破,是非口舌不寧。日克雀,文字財物。雀臨支,主求親作書,目疾喧爭。生支旺相,文書科第;休囚學究訟師。克支,當作官訟、咒詛、詈罵、狂顛、漂泊、火燭推詳。
「朱雀」この一将、それは旺相にして日干を生じあるいは日干と比和せば、文書の喜信の到来・声名の顕耀するを主る。それは日干を克し、また休囚と刑害冲破とに逢えば、是非口舌の断えざるを主る。日干が朱雀を克すれば、文書契約の類の財物を得るを主る。朱雀が日支に臨めば、人の来りて親を提しあるいは来りて書信を送る有るを主り、も亦眼病と吵鬧争執とを主る。朱雀が日支を生じて旺相せば、文書の喜・科挙登第を得るを主る。若し休囚なれば、則ち不過是れ一個の窮塾師あるいは訴訟を包攬するの訟師のみ。朱雀が日支を克すれば、便ち官司・咒詛・辱罵・瘋癲・漂泊・火烛のこれらの方面に往きて推断するを要す。
子支劫煞,鼠咬衣。丑未支財聚。寅支門戶有廟,家有五聖神,又主遠信至。卯支修造、跌撲、打傷物。乘申加卯,主傳遞更改文字,帶火鬼,有火災。辰戌支,訟獄。巳支火鬼火光,灶不安。午支火災。乘未加午,二姓兄弟,歸宗擾亂。申支金神、劫煞,有人傷手足,帶天雞為詔敕。酉支謾語、天機,主無端口舌。亥支,死鬼瘟疫。
朱雀は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨みて「劫煞」を帯びれば、老鼠が衣服を咬壞するを主る。丑あるいは未に臨めば、財を聚むるを主る。寅に臨めば、門前に廟有るを主り、家中に五聖神を供え、また遠方の来信を主る。卯に臨めば、房屋を修造するを主り、も亦跌倒して傷を摔き・東西を打壞するを主る。若し朱雀が申に乗りて卯の上に加われば、文書が伝逓の中に塗改せらるるを主り、若し再び火性の官鬼を帯びれば、則ち火災有り。辰あるいは戌に臨めば、官司を打ち獄に下るを主る。巳に臨めば、火性の官鬼が作祟し・火光有り、灶位安ならずを主る。午に臨めば、火災を主る。若し未に乗りて午の上に加われば、両姓の兄弟が宗に帰り祖を認めんと争い、鬧えて安ならざるを主る。申に臨みて「金神」「劫煞」を帯びれば、人の手腳を傷る有るを主る。若し「天雞」を帯びれば、則ち是れ朝廷の詔書なり。酉に臨みて「謾語煞」「天機」を帯びれば、端無く口舌を惹き出すを主る。亥に臨めば、死鬼の作祟・瘟疫の流行するを主る。
六合生日,和合婚姻。旺相,男女奴婢多。囚死,婚不諧,小口災。剋日,主外奸及哭泣。日克合,進人口。戊己日占,有人送物及添丁。六合臨支生旺,內外和諧,婚姻喜慶,旺子孫,進田財。德合帶生氣天喜,主雙胎。克支,夫妻不睦,子孫不肖,兄弟相爭,友朋相欺,財畜耗散,或婚姻買賣中,交易起禍,及外人入宅姦淫。乘子卯,出不正人。傳見天鬼,主奸私。臨四課長生,宅興隆。
「六合」この一将、それは日干を生ずれば、婚姻和合を主る。旺相の時は、家中の男女の僕婢の衆多を主る。囚死の時は、婚事の諧わざる・小孩に災有るを主る。六合が日干を克すれば、外面に奸情有り、家裏に哭泣の事有るを主る。日干が六合を克すれば、人口を添進するを主る。若し戊日・己日に占えば、人の東西を送り来る有る・家中に丁を添うを主る。六合が日支に臨みて生旺すれば、内外の和睦・婚姻の喜慶・子孫の興旺・田産銭財を添置するを主る。若しまた「徳合」にして并せて「生気」「天喜」を帯びれば、双胞の胎を懐くを主る。六合が日支を克すれば、夫妻の不和・子孫の器を成さざる・兄弟の相い争い・朋友の相い欺き・銭財牲畜の耗散するを主り、あるいは婚姻買売の交易の裏に禍端を生出し、甚至は外人の宅に進みて奸淫の事を行う有るに至る。六合が子あるいは卯に乗れば、家裏に行為正ならざるの人を出すを主る。三伝の中に「天鬼」を見れば、奸私有るを主る。六合が四課の長生の位の上に臨めば、家宅の興隆を主る。
子支,孕喜。丑支,死氣死神墓不安。寅支生旺,樑柱堅美。卯支,兄弟爭財,又主修造。辰支大小口舌,乘卯加辰,兄弟不睦。巳午支,病亡。未支天醫,有醫人。申支,失財,男子不順,人口多病。酉支,陰人失財,又主修造。戌支咒詛口舌。亥支生氣,閣邊有豬欄。
六合は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、孕有るの喜を主る。丑に臨みて「死気」「死神」を帯びれば、墳墓の安ならざるを主る。寅に臨みて生旺に当たれば、房屋の梁柱の堅固美好を主る。卯に臨めば、兄弟の財産を争奪し、も亦房屋を修造するを主る。辰に臨めば、大大小小の口舌を主る。若し卯に乗りて辰の上に加われば、兄弟の和を失うを主る。巳あるいは午に臨めば、生病死亡を主る。未に臨みて「天医」を帯びれば、家中に医を行うの人有るを主る。申に臨めば、銭財を丟失し、男子の諸事順わず、人口に病多きを主る。酉に臨めば、女眷の財を破り、も亦修造を主る。戌に臨めば、人に咒罵咒詛せられ・口舌を生ずるを主る。亥に臨みて「生気」を帯びれば、楼閣の旁に猪欄有るを主る。
勾陳生日,益田。剋日,田土爭訟。日克勾,造作動土。勾臨支,毀壞修葺,小口宿疾。生支,得外人勾引,進田屋墳山,屠沽之財,或公門謀干。克支,因修造犯土神,人病,或被人牽引生事,耗財,更六合、朱雀帶吏神入傳,爭競田產,久訟牽眾。亂首課帶劫刃,全宅有殺傷,不利長上;帶火鬼,刑支,火災。乘罡無氣,宅不可居。
「勾陳」この一将、それは日干を生ずれば、田産を增添するを主る。それは日干を克すれば、田土のために官司を打つを主る。日干が勾陳を克すれば、工を興し土を動かして営造するを主る。勾陳が日支に臨めば、房屋の損壞して修葺を須要し、小孩に久しく治らざるの病有るを主る。勾陳が日支を生ずれば、外人の牽線を経て、田地房屋墳山を添置し、あるいは屠宰沽酒の一類の行業の銭財を得、あるいは官府の裏に差事を謀得するを主る。勾陳が日支を克すれば、修造に因りて土神を触犯して人をして生病せしめ、あるいは人に牽連せられて事を生じ・銭財を耗散するを主る。若し再び「六合」「朱雀」有りて「吏神」を帯びて三伝に入れば、則ち田産のために争執し、久しく訟えて休まず・衆人を牽連す。「乱首課」を占得して「劫煞」「羊刃」を帯びれば、全宅に殺傷の禍有るを主り、尊長に対して尤其に不利なり。若し火性の官鬼を帯びてまた日支を刑すれば、火災を主る。勾陳が「天罡」(辰)に乗りて気無ければ、この宅子は住む能わず。
子支病符。丑支爭墓田。寅支,獄吏追呼。卯支,元武盜神入傳,捕人受盜賄。辰支劫煞、金神,爭鬥。乘卯加辰,鄰舍鬥傷口舌。巳支奸神,有人引淫婦私奔。午支歲神、天喜作合,文書。未支戲神、天喜、二馬,酒食。申支劫煞金神,殺傷人。酉支刃劫傷手足。戌支劫煞為軍徒。亥支元武盜神入傳,黨賊夥盜。
勾陳は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、「病符」を犯すを主る。丑に臨めば、墓地田産を争奪するを主る。寅に臨めば、獄吏が門に上りて追捕伝喚するを主る。卯に臨めば、若し「元武」「盗神」がまた三伝に入れば、捕役が盗賊の賄賂を収受するを主る。辰に臨みて「劫煞」「金神」を帯びれば、争闘有るを主る。若し卯に乗りて辰の上に加われば、隣居と鬥殴して傷を受け・口舌断えざるを主る。巳に臨みて「奸神」を帯びれば、人の淫婦を誘引して私奔する有るを主る。午に臨みて「歳神」「天喜」有りて相合すれば、文書を得るを主る。未に臨みて「戯神」「天喜」と「天馬」「駅馬」とを帯びれば、酒食宴楽有るを主る。申に臨みて「劫煞」「金神」を帯びれば、人命を殺傷するを主る。酉に臨みて「羊刃」「劫煞」を帯びれば、手腳を傷るを主る。戌に臨みて「劫煞」を帯びれば、軍に充りて服役するを主る。亥に臨めば、若し「元武」「盗神」が三伝に入れば、党を結びて盗を為し・伙として行竊するを主る。
青龍生日,財喜恩榮。剋日,宅神不寧,人病。作日官,官遷升。日克龍,財喜。龍臨支,宅旺人和,得橫財子孫貴。生支,出文貴人、善人,進口添丁,富財穀,或得文貴提攜。乘生氣,旺而攸久。乘財神,則發財,或有婚姻之喜。臨學堂則發貴。乘將星,出武貴。
「青龍」この一将、それは日干を生ずれば、財喜と恩栄と有るを主る。それは日干を克すれば、宅神の安ならず・家人の生病するを主る。それは若し正好して日干の官星を充当すれば、官職の昇遷を主る。日干が青龍を克すれば、財喜を得るを主る。青龍が日支に加臨すれば、宅旺にして人和、意外の財を得、子孫顕貴を主る。青龍が日支を生ずれば、家中に読書して顕貴の人と行善の人とを出し、丁を添え口を進め、銭糧富足し、あるいは文職の貴人の提携を得るを主る。若し再び「生気」に乗れば、この份の旺気は長久にして衰えず。「財神」に乗れば、則ち財を発し、あるいは婚姻の喜有り。「学堂」の位に臨めば、科第にして貴を発するを主る。「将星」に乗れば、則ち武職の貴人を出す。
克支,因喜事買賣生禍,破財,或因子孫求名稱貸,虛費;作墓絕,主困;帶破碎,失財。臨四課長生,宅盛。亥子支,宅有水死人,有孕婦。丑支,宅進田園;乘丁加丑,吉慶。寅卯支,神祠木作楹柱。金克,宅不安。辰未支,進財。巳午支,火災女產死。申酉支,田宅未遂,或新屋舊柱,宅不安。戌支主三姓人,若一姓損三人,乘財神聚三姓。
青龍が日支を克すれば、喜事を弁じあるいは買売を做すに因りて反って禍端を生じ・財を破り、あるいは子孫のために功名を謀取して債を挙げ、冤枉の銭を白花きするを主る。青龍は若し墓地絶地に坐すれば、困頓を主る。「破碎煞」を帯びれば、銭財を丟失するを主る。青龍が四課の長生の位の上に臨めば、家宅の興盛を主る。再び臨む所の日支に拠りて分かちて説く。亥あるいは子に臨めば、宅中に曽て淹死した人有るを主り、家中に孕婦有り。丑に臨めば、家裏に田園を添置するを主る。若し遁干の丁に乗りて丑の上に加われば、吉慶の事を主る。寅あるいは卯に臨めば、附近に神祠有るを主り、房屋は木料を用いて柱子を作す。若し金に克せられれば、宅中安ならず。辰あるいは未に臨めば、財を進むるを主る。巳あるいは午に臨めば、火災有るを主り、婦女は生産に因りて死す。申あるいは酉に臨めば、田宅を置弁するの事は弁じ成らず、あるいは新たに蓋えた房子が旧柱子を用い、家宅安ならざるを主る。戌に臨めば、宅中に三姓の人を住せるを主る。若しただ一姓のみなれば、則ち三口の人を損ずるを要す。若し青龍が「財神」に乗れば、則ち三姓の人がここに聚居す。
天空生日,奴婢得力。剋日奴欺主。日克空,添丁。空臨支,作事虛花,人懷虛詐,親屬不和,陰人患病,宅荒廢,出孤寡。生支,尊長愛,或因欺詐得地財寶,或有出家好善之人,或得僧道田產。克支,內外欺詐,尊長謊,僧道騙,奴婢逃,或墓田爭訟,離鄉出外。
「天空」この一将、それは日干を生ずれば、奴婢の得力にして能干を主る。それは日干を克すれば、奴僕の主人を欺圧するを主る。日干が天空を克すれば、丁を添え口を進むるを主る。天空が日支に加臨すれば、事を弁ずる虚浮にして実ならず、人心に詐を懐き、親属不和し、女眷は生病し、宅院は荒廃し、家に孤児寡婦を出すを主る。天空が日支を生ずれば、長輩の疼愛を受け、あるいは欺瞞の手段に頼りて田地財宝を得、あるいは家中に出家して善を行うの人有り、あるいは僧道の田産を得るを主る。天空が日支を克すれば、裏裏外外みな欺詐なりを主る。長輩は説謊し、僧道は行騙し、奴婢は逃走し、あるいは墳地のために官司を打ち、以至鄕里を離れて外出す。
子支,水道壅塞,牆壁汙土填門,出入不便。丑支,塵土蒙積。寅支,棟柱損壞。卯支,門窗破碎。辰支,夢寐不祥。巳支,家有空灶,或鍋釜破。午支,堂屋不整。未支,光怪,有井怪。申酉支,碓磨損。戌支,淤泥堆。亥支,宅神不安,或瀆犯真武大帝,及井泉童子、河伯水官。
天空は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、水道の堵塞し、墻壁の上の污土が門口に堆積し、進出不便を主る。丑に臨めば、塵土の積むこと甚だ厚きを主る。寅に臨めば、房屋の棟梁柱子の損壞を主る。卯に臨めば、門窓の破碎を主る。辰に臨めば、悪夢を做り、睡り安穩ならざるを主る。巳に臨めば、家中の灶が空きて用いず、あるいは鍋釜の破れたるを主る。午に臨めば、堂屋の斉整ならざるを主る。未に臨めば、光怪の異有り、井裏に怪事を出すを主る。申あるいは酉に臨めば、舂米の碓と石磨の壞れたるを主る。戌に臨めば、院裏に淤泥を堆すを主る。亥に臨めば、宅神の安ならざるを主り、あるいは真武大帝を冒犯褻瀆し、および井泉童子・河伯水官のこの几位の水神。
白虎生日,精彩煥發,有聲譽。剋日,喪服血疾。日克虎,有橫財。虎臨支,死傷;太歲乘之,職官喜。生支,出軍,獵徒,或豪強害眾之人,或出外買賣,得軍人克惡喪家之財;帶生氣,驟發而不久。克支,出徒流、絞斬,或家有殺傷,或人死道路,或妻妾病。帶血支敵國忌,產死。帶刑剋日,冤鬼為災。帶刃,鬥傷。傳見天乙,災病動搖。見雀勾,官訟。見元武,小口災。臨長生,出貴。
「白虎」この一将、それは日干を生ずれば、人の神采煥発・声誉有るを主る。それは日干を克すれば、丧事孝服と出血の疾と有るを主る。日干が白虎を克すれば、意外の財を得るを主る。白虎が日支に加臨すれば、死傷有るを主る。但し若し是れ太歳が白虎に乗れば、官を做るは反って喜有り。白虎が日支を生ずれば、家中に兵を当たる・猟を打つの、あるいは勢を仗りて人を害するの豪強を出し、あるいは外に出て経商し、軍人・凶悪の徒と丧事を弁ずるの人家より銭を賺るを主る。若し「生気」を帯びれば、この財は来ること快くして去ることも亦快し。白虎が日支を克すれば、家中に流放・絞斬の罪人を出し、あるいは家裏に殺傷有り、あるいは人の路の上に死する有り、あるいは妻妾の生病するを主る。「血支」を帯びれば、人と仇を結び敵を為し、婦人は難産して死するを主る。刑を帯びて日干を克すれば、冤鬼の作祟して災を成すを主る。「羊刃」を帯びれば、鬥殴して傷を受くるを主る。三伝の中に「天乙貴人」を見れば、災病動蕩を主る。「朱雀」「勾陳」を見れば、官司を打つを主る。「元武」を見れば、小孩に災有るを主る。白虎は長生の位に臨めば、反って貴人を出すを主る。
子支,小兒病。丑未支,老幼病。寅支,樑柱折。卯支,老幼病,失財走婢。辰支,光怪主怪異。帶刃劫,鬥傷殺死人命。巳支,灶損。午支,女病。申酉支,破碎孝服。戌支,狗傷人。帶死氣、死神,自死。血支血忌,奴婢災。空亡,外服。亥支,女人病。若帶天喜,女再嫁。
白虎は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、小孩の生病を主る。丑あるいは未に臨めば、老人小孩ともに病むを主る。寅に臨めば、梁柱の折断を主る。卯に臨めば、老幼の生病・銭財を丟失し・婢女の逃走を主る。辰に臨めば、光怪の異を出すを主る。若し「羊刃」「劫煞」を帯びれば、鬥殴して人を傷り以至人命を鬧出すを主る。巳に臨めば、灶台の損壞を主る。午に臨めば、婦女の生病を主る。申あるいは酉に臨めば、「破碎煞」に遇いて孝服の事有るを主る。戌に臨めば、狗に咬まれて傷るを主る。若し「死気」「死神」を帯びれば、狗は自ら死掉す。「血支」「血忌」を帯びれば、奴婢に災有るを主る。若し空亡に落つれば、則ち孝服は応に外姓の人の身の上に在るべし。亥に臨めば、女人の生病を主る。若し「天喜」を帯びれば、則ち是れ女子の改嫁なり。
太常生日,人送財帛。剋日,傷食成病。日克常,人招宴會。常臨支,宅常修飾歡宴,得外家財,或店庫豐盈。旺相,主爵祿,刑害沖破,主喪服,財帛不安,貨物不定。生支,出武貴,祖父母蔭,或親屬相扶,或酒店起家。克支,因親屬破財,或出浮腫病人,或家長不正欺凌,或酒筵中起禍,及鴆毒下瘻。
「太常」この一将、それは日干を生ずれば、人の銭財布帛を送り来る有るを主る。それは日干を克すれば、飲食の量を過して脾胃を傷りて病を得るを主る。日干が太常を克すれば、人の請いて去りて宴に赴く有るを主る。太常が日支に加臨すれば、家宅は常に修飾装点有り・常に酒宴を摆り、外家(妻族・母族)の財物を得、あるいは店鋪倉庫の貨物豊盈を主る。太常が旺相せば、爵位俸禄を主る。若し刑・害・冲・破に逢えば、則ち孝服を主り、銭財穩ならず、貨物の價銭定まらず。太常が日支を生ずれば、武職の貴人を出し、祖父母の蔭庇を得、あるいは親属の扶助有り、あるいは酒店を開くに靠りて家を起こすを主る。太常が日支を克すれば、親属に因りて財を破り、あるいは家裏に浮腫の病人を出し、あるいは家長の行為正ならず・別人を欺圧し、あるいは酒席の上に禍を惹き、甚至は毒を下して暗害し・下部の瘻瘡を患うの事有るに至る。
子支作合帶喜,酒食。丑支天詔,榮恩遷官。寅支值符,為吏。卯支臨申,父母災。辰支謾語,爭酒食。巳午未支,俱酒店。申支戲神,出行。酉支,酒食。戌支天狗,及怪犬人。亥支,宜求財。
太常は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨みて六合を作しまた「天喜」を帯びれば、酒食の歡有るを主る。丑に臨みて「天詔」を帯びれば、恩栄を蒙受し・昇遷して官を做るを主る。寅に臨みて「値符」を帯びれば、吏員を充当するを主る。卯に臨みて申に乗りて加臨すれば、父母に災有るを主る。辰に臨みて「謾語煞」を帯びれば、酒食のために争吵するを主る。巳・午・未に臨めば、みな酒店を開くを主る。申に臨みて「戯神」を帯びれば、門を出て遠行するを主る。酉に臨めば、酒食有るを主る。戌に臨みて「天狗」を帯びれば、怪犬に遇い怪犬を養うの人に遇うを主る。亥に臨めば、財を求むるに宜し。
元武生日,有是非。剋日,防失脫,有神願求財。日克元,有喜事。武臨支,多盜,逃亡,損陰人小口,少婦墮胎,或宅有溺水鬼,服酒鬼。帶德合,妻災。生日,得橫財,或得婦女陰謀田產及江湖綠林財貨。克支及刑害,主失財損畜,招盜,或被人暗害。
「元武」この一将、それは日干を生ずれば、是非を生ずるを主る。それは日干を克すれば、失竊走失を提防するを要し、も亦未だ還さざるの神愿有りて還すを要し・このために費を破り財を求むるを要すを主る。日干が元武を克すれば、喜事有るを主る。元武が日支に加臨すれば、家裏に屡々盗竊に遭い・人の逃走する有り、婦女小孩を損傷し、年軽の婦人は堕胎し、あるいは宅中に淹死の鬼・酒を喝みて醉死したの鬼有るを主る。元武が「徳合」を帯びれば、妻子に災有るを主る。元武が日干を生ずれば、意外の横財を得、あるいは婦女の暗中の謀劃の中より田産を得、および江湖緑林より来るの銭貨を得るを主る。元武が日支を克しあるいは日支と刑害せば、銭財を丟失し・牲畜は損を受け・盗賊を招来し、あるいは人に暗中に加害せらるるを主る。
子支,人口進退。帶盜神、遊魯、大小耗多失脫。乘辰加子,宅有水患。傳見陰后,主淫奔。丑支,宅主有憂煩,夢死人。寅支失物。卯支盜神、大小耗,失財;帶奸神咸池,婦女私通;乘子加卯,盜賊入門;乘午未帶祿馬、德合、生氣、歲神、皇恩、天喜加卯,主遷官。
元武は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、人口の時に増し時に減ずるを主る。若し「盗神」「遊都」「魯都」と「大耗」「小耗」とを帯びれば、則ち屡々失竊走失す。若し辰に乗りて子の上に加われば、宅中に水患有るを主る。三伝の中に「太陰」「天后」を見れば、淫奔の事有るを主る。丑に臨めば、一家の主の憂煩・死人を夢見るを主る。寅に臨めば、東西を丟失するを主る。卯に臨みて「盗神」と大小耗とを帯びれば、財を失うを主る。若し「奸神」「咸池」を帯びれば、婦女の私通を主る。子に乗りて卯の上に加われば、盗賊が門に進むを主る。若し午・未に乗りて「禄」「馬」「徳合」「生気」「歳神」「皇恩」「天喜」を帯びて卯の上に加われば、反って官を升るを主る。
辰支居近水,有賊擾;宅神不安。盜神帶斗,賊在眼前不識。帶破碎、劫刃,宅中有水,人口逃亡。巳支,廚房失物。午支乘馬,帶遊戲,有走失。反吟,陰人災。未巳丁馬帶遊戲,有走失,或遷官,及移井。申支,有石磨。酉支加子,盜賊入門。乘辰加酉,對門有神廟。戌支血支血忌,有墮胎。帶迷惑,家有不明事。亥支有盜賊,水路更甚。
元武は続けて日支に拠りて分かちて説く。辰に臨めば、住処が水辺に靠近し、賊の来りて擾る有り、宅神安ならずを主る。若し「盗神」が「斗」(丑中の星)を帯びれば、賊は眼前に在りて認め出す能わざるを主る。若し「破碎煞」「劫煞」「羊刃」を帯びれば、宅中に水を積み、人口逃散するを主る。巳に臨めば、厨房に東西を丟すを主る。午に臨みて「駅馬」に乗りまた「戯神」を帯びれば、走失の事有るを主る。若し課が「反吟」を得れば、女眷に災有るを主る。未に臨み・巳に臨みて「丁神」「駅馬」と「戯神」とを帯びれば、走失有るを主り、あるいは官を升り、あるいは水井を遷移す。申に臨めば、家中に石磨有るを主る。酉に臨みまた子の上に加われば、盗賊が門に進むを主る。若し辰に乗りて酉の上に加われば、対門に神廟有るを主る。戌に臨みて「血支」「血忌」を帯びれば、堕胎の事有るを主る。若し「迷惑煞」を帯びれば、家中有りて説き清むる能わざるの事を主る。亥に臨めば、盗賊有るを主り、水路を走りて来るは更に甚し。
太陰生日,陰人助財,旺相多喜事。剋日,陰小、僧尼侵害。日克陰,金錢自至。陰臨支,主異姓承繼,財帛暗積,利小口。刑害多闇昧,囚死孕女,小口老弱,陰人病亡。生支,陰人掌財,或得陰人財帛,及陰謀成事。克支,內外承謀相害,或奸私破家,陰人殺傷男子。
「太陰」この一将、それは日干を生ずれば、女眷の幇して財を聚むる有るを主り、旺相の時は喜事多し。それは日干を克すれば、婦女小孩あるいは僧尼に侵害せらるるを主る。日干が太陰を克すれば、銭財自ら門に送り上ぐを主る。太陰が日支に加臨すれば、異姓によりて家業を承継せしめ、銭財は暗中に積攢し、小孩に対して利有るを主る。若し刑害に逢えば、則ち暧昧不明の事多し。若し囚死無気なれば、則ち孕婦は女を生じ、小孩は体弱く、婦女は病亡す。太陰が日支を生ずれば、女眷によりて銭財を掌管せしめ、あるいは女子の処より銭財を得、および暗中の謀劃に靠りて事を弁成すを主る。太陰が日支を克すれば、内外みな暗中に在りて謀算し相い害し、あるいは奸私の事に因りて家を敗し、あるいは女子が男子を殺傷するを主る。
子支,陰私。丑未支,冢墓不安。寅支吏神,獄吏擾。卯支,病符有災。辰支,兄弟或陰人掌家,婦外通。午支,娼淫。申支道路,陰人遠行。酉支奸神、咸池,室女淫。戌支,陰人掌家,婦外通,有口舌。亥支,姦淫。
太陰は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、陰私の事有るを主る。丑あるいは未に臨めば、墳墓の安ならざるを主る。寅に臨みて「吏神」を帯びれば、獄吏の来りて糾纏するを主る。卯に臨みて「病符」を帯びれば、災病有るを主る。辰に臨めば、兄弟あるいは女眷によりて家務を掌管せしめ、婦人は外に在りて人と私通するを主る。午に臨めば、娼妓淫乱の事有るを主る。申に臨めば、申は道路を為し、女眷の遠行を主る。酉に臨みて「奸神」「咸池」を帯びれば、未だ嫁せざるの女児の行為不檢を主る。戌に臨めば、女眷の家を当り、婦人は外遇有り、家中の口舌断えざるを主る。亥に臨めば、奸淫の事有るを主る。
天后生日,婚孕喜。剋日,女人爭鬥。刑日,男子災,日克后,有喜事。后臨支生旺,出貴女承恩澤,或得婦女成家。克支,因婦女敗家,或女人害男子,如背夫逃走,是非毀謗。刑支,婦子憂。傳用太常,家有寡婦。用天乙,損宅長。用螣蛇,多災病。見合龍,婚喜。見合武,損陰小。傳中多合神,淫泆。
「天后」この一将、それは日干を生ずれば、婚姻と懐孕の喜と有るを主る。それは日干を克すれば、女人の争闘を主る。それは日干を刑すれば、男子に災有るを主る。日干が天后を克すれば、喜事有るを主る。天后が日支に加臨して生旺に当たれば、家中に貴女を出し・恩沢を承受し、あるいは婦人に靠りて操持して家を成すを主る。天后が日支を克すれば、婦人に因りて家を敗し、あるいは女人が男子に加害し、譬えば丈夫を背きて逃走し、是非毀謗を引出すを主る。天后が日支を刑すれば、婦女と孩子とに憂患有るを主る。三伝が「太常」を取りて用と為せば、家に寡婦有るを主る。「天乙」を取りて用と為せば、一家の長を損傷するを主る。「螣蛇」を取りて用と為せば、災病多きを主る。「六合」「青龍」を見れば、婚姻の喜を主る。「六合」「元武」を見れば、婦女小孩を損傷するを主る。三伝の中に合神多ければ、淫乱を主る。
子支,出入。丑支血支血忌,氣血病。寅支天啼,得吏人相顧。卯支,了人主家,奸神、咸池,荒淫。辰戌支,妻災,陰人為主;帶六害、病符,有兩婦人犯宿疾。巳支病符,災。午支,淫亂。未支,血支、血忌,氣血病。申支,血支、血忌,主血塊。酉支,或乘酉,俱以婢為妻。亥支痢疾,女人不安。
天后は臨む所の日支に拠りて分かちて説く。子に臨めば、人の常に出入奔走するを主る。丑に臨みて「血支」「血忌」を帯びれば、気血の病を患るを主る。寅に臨みて「天啼煞」を帯びれば、吏人の照応を得るを主る。卯に臨めば、外人によりて家を当らしむるを主る。若し「奸神」「咸池」を帯びれば、荒淫を主る。辰あるいは戌に臨めば、妻子に災有るを主り、家は女人によりて主を作さしむ。若し「六害」「病符」を帯びれば、両個の婦人の久病を患る有るを主る。巳に臨みて「病符」を帯びれば、災有るを主る。午に臨めば、淫乱を主る。未に臨みて「血支」「血忌」を帯びれば、気血の病を主る。申に臨みて「血支」「血忌」を帯びれば、体の内に血塊有るを主る。酉に臨めば、あるいは天后本身が酉に乗れば、みな婢女を納れて妻と為すを主る。亥に臨めば、痢疾を患るを主り、女人の身体安ならず。
日辰課傳見旬丁者視十二天將可決未來事體,乘天乙,貴客來;螣蛇人口防失;朱雀遠信至;六合,子孫外向;勾陳,兵卒勾連;青龍,遠行吉;天空,奴婢走;白虎,喪服動;太常,父母憂;元武,盜不可獲;太陰,婢妾有私;天后,婦人走。
日干・日支と四課三伝の中に本旬の「丁神」を見るの時は、便ちそれの乗る所の十二天将を看、これに拠りて将に発生せんとするの事を預決す。丁が「天乙」に乗れば、貴客の来る有り。「螣蛇」に乗れば、家中の人口の走失を提防するを要す。「朱雀」に乗れば、遠方の来信。「六合」に乗れば、子孫の心思は外に向く。「勾陳」に乗れば、兵卒差役と牽連有り。「青龍」に乗れば、遠行吉利。「天空」に乗れば、奴婢逃走す。「白虎」に乗れば、孝服の事発動す。「太常」に乗れば、父母のために担憂す。「元武」に乗れば、盗まれたる物は追回し能わず。「太陰」に乗れば、婢妾に私情有り。「天后」に乗れば、婦人出走す。
干傷支吉,老與男凶;干吉支傷,陰小有咎。陽克陽支,憂小口;陰克陰支,母命難;二上克下憂妻宮,二下賊上官事起;吉將失地剋日,反為不吉。凶將旺相生日,未必為凶。若逢三合,乃同居共住。發用空亡,則獨處無鄰。
日干が傷を受けて日支が吉なれば、老人と男丁とに凶有るを主る。日干が吉にして日支が傷を受ければ、婦女小孩に災有るを主る。陽支が陽支を克するは、小孩のために担憂す。陰支が陰支を克するは、母親に性命の憂有り。四課の中に両課の上克下有れば、妻宮に憂有るを主る。両課の下賊上有れば、官司を生出すを主る。吉将は若し失地の処に落ちてまた来りて日干を克せば、反って不吉。凶将は若し当令旺相にしてまた来りて日干を生ずれば、も亦必ずしも是れ凶にあらず。課の中に若し三合に逢えば、人と合居して共に住するを主る。発用が空亡に落つれば、則ち独門独戸・四隣人無し。
宅逢辰巳,樹木園林。亥子扶支,傍河居住。申酉過路街邊。辰戌丘墳寺院。寅卯山崗橋石,寅亥必近樓臺。庚辛道路斜坤艮出,壬癸溝潤井河邊。甲乙為林單行樹,丙丁旺處高崗連。戊己墳墩,或緣破嶺。元空同曲直,屋下有井。魁罡當卯酉,門戶應遷。
課象より住宅の地形環境を看る。宅位に辰・巳を見れば、附近に樹木園林有り。亥・子が来りて日支を扶助すれば、河に臨みて居るを主る。申・酉を見れば、路を過るの街辺に住するを主る。辰・戌を見れば、近旁に土丘墳地あるいは寺院有るを主る。寅・卯を見れば、山崗・橋梁・石頭に靠るを主る。寅と亥と同見せば、必定楼台に靠近す。遁干に庚・辛を見れば、門前の道路は斜めに坤方・艮方より通じ出ずるを主る。壬・癸を見れば、溝渠・水潤・井泉・河辺に在るを主る。甲・乙を見れば、旁に樹林あるいは一行の独樹有るを主る。丙・丁を見て旺に当たれば、高崗に連ねるを主る。戊・己を見れば、墳堆に近く、あるいは残破の山嶺に依るを主る。「元武」「天空」が「曲直課」と同見せば、屋の下に井有るを主る。「河魁」「天罡」が正に卯位酉位に当たれば、門戸の改動遷移するを要するを主る。
人類神:寅為父,亥為母,太常為父母、為岳丈,巳為岳母,巳申為叔伯,未為妻、為兄弟,子為男,午為女,六合為子孫,酉為女、為姨婢,卯為外孫,戌為舅、為僕。又生我為父母之類,如甲乙日,子父亥母,寅兄卯弟,巳子,未妻,辰戌奴,餘例此。
人の類神(各支各将の代表する所の親属)、「寅」是れ父親、「亥」是れ母親、「太常」は既に父母また岳父、「巳」是れ岳母、「巳」と「申」是れ叔伯、「未」是れ妻子また兄弟、「子」是れ児子、「午」是れ女児、「六合」是れ子孫、「酉」是れ女児また姨母・婢女、「卯」是れ外孫、「戌」是れ舅父また僕人。別の一種の取法は生克に按じて六親を定む。我を生ずるは父母の類。譬えば甲日・乙日は木に属し、水は木を生じ、子(陽水)は父を為し亥(陰水)は母を為す。同類の寅は兄を為し卯は弟を為す。我が生ずる巳(火)は子女を為す。我が克する未(土)は妻を為す。辰・戌(土)は奴僕を為す。その余の各日はこの類に照らして推す。
宅類神:子為房,為徑。丑為廚庫,為院落,又為窗欞,為壁,為墓,為田,為畜。寅為前過路,為書院,為棟樑。卯為前門。辰為祠堂,為牆垣,為積壤,為墓。巳為灶,為店,為火燭。午為廳堂。未為井,為圈。申為後過路,為囤場,為邊街。酉為後門,為婢舍。戌為路堂,為僕舍,為坑塹,為糞坑。亥為樓臺,為廁,為飛閣,為豬欄。若類神俱以旺相得地論,若空亡不得地則勿論。
住宅の類神(各地支の代表する所の宅内の処所)、「子」是れ臥房、また小路。「丑」是れ厨房倉庫、是れ院落、また窓棂・墻壁・墳墓・田地と牲畜。「寅」是れ屋前の過道、是れ書房、また棟梁。「卯」是れ前門。「辰」是れ祠堂、是れ囲墻、是れ堆積の土壤、また墳墓。「巳」是れ灶、是れ店鋪、また火烛を主る。「午」是れ庁堂。「未」是れ水井、また牲口圏。「申」是れ屋後の過道、是れ貨物を囤積するの場地、また辺に臨むの街道。「酉」是れ後門、また婢女の住する屋子。「戌」是れ堂に通ずるの過道、是れ僕人の住処、また坑溝・糞坑。「亥」是れ楼台、是れ廁所、また飛閣・猪欄。これらの類神はみな旺相得地の前提の下においてのみ算に入る。若し空亡に落ち・その位を得ざれば、便ち能くこれに拠りて論断する能わず。
支前一位為左鄰,支後一位為右鄰,沖支位為對門鄰。若上乘魁罡,不落空陷,為惡鄰。旺相,富而惡;休囚,貧而惡。鄰位上乘旺相吉神,而支上休囚受克,並凶神煞,是鄰人勝我,不如他。反此則我勝彼。
日支より前に往きて一位を数うるは左隣、後に往きて一位を数うるは右隣、日支と相冲するあの一位は対門の隣居。これらの隣位の上に若し「河魁」「天罡」に乗りてまた空亡陷地に落ちざれば、是れ凶悪の隣居を主る。その中旺相のはまた富また悪、休囚のはまた窮また悪。若し隣位の上に旺相の吉神に乗り、しかも自家の日支の上は却って休囚して克を受け・また凶神悪煞を帯びれば、あれは便ち隣居が自己に勝過し、処処人に如かず。反って、自家の日支が旺にして隣位が弱ければ、便ち自己が隣居に勝る。
附、宅を買うを占む
欲知吉凶,先視課傳。見青龍,與家長本命相生者,吉。相剋者凶。其宅難住。又人克宅吉,宅克人凶。
宅を買うの吉凶を断ぜんと要せば、先ず四課三伝を看る。課の中に「青龍」出現し、それが家長の本命地支と相生せば、吉を主る。相克せば則ち凶、この房子は住み下がる能わず。別に一条の通則有り、人(日干)が宅(日支)を克するは吉を為す、人は能くこの宅を駕馭するをもってす。宅が人を克するは凶を為す、宅は反って人を傷るをもってす。
附、修造を占む
凡陽年以大吉加歲干,陰年以小吉加歲支,視天盤上,甲庚下為天道,丙壬為人道,乾巽下為兵道,丁癸下為鬼道,乙辛下為地道,坤艮下為死道。天道上吉,人道次之,餘方凶。
凡そ修造を占う、陽年は「大吉」(丑)を把えて太歳の天干位の上に加え、陰年は「小吉」(未)を把えて太歳の地支位の上に加え、天盤を排出した後に各方の属する所を看る。甲・庚の下面是れ「天道」、丙・壬の下面是れ「人道」、乾・巽の下面是れ「兵道」、丁・癸の下面是れ「鬼道」、乙・辛の下面是れ「地道」、坤・艮の下面是れ「死道」。天道の所在する方に工を動かすは最も吉、人道はこれに次ぎ、その余の各方はみな凶。
又以家長年加歲支,視地盤本命行年上,見功曹傳送,大利修造。勝光神后亦利。大吉無害。小吉登明太乙平。天罡河魁殺人凶。罡應六年,魁應三年。又視行年上神,與辰上神不相剋刑,歲支上神與行年上神不相剋,辰上神不克日,辰上不犯天目、劫煞、大煞、歲煞者,立可修造。
別の一法、家長の行年を把えて太歳の地支の上に加え、地盤の本命・行年のこの両個の位置の上に什麼の月将を得るかを看る。「功曹」(寅)・「伝送」(申)を得れば、修造に大利。「勝光」(午)・「神后」(子)を得れば、も亦利有り。「大吉」(丑)を得れば、妨げ無し。「小吉」(未)・「登明」(亥)・「太乙」(巳)を得れば、平平。「天罡」(辰)・「河魁」(戌)を得れば、人を殺すを主り、大凶——天罡は応に六年の内に在り、河魁は応に三年の内に在る。再び行年の上の神と日支の上の神と相克わず相い刑せず、太歳支の上の神と行年の上の神と相克わず、日支の上の神は日干を克せず、日支の上にまた「天目」「劫煞」「大煞」「歳煞」を犯さざれば、これらの条件を具備せば、立刻に便ち工を動かして修造する可し。
黄黒道の方を推す
以天罡為青龍建,正七月加子,二八月加寅,九月加辰,四、十月加午,五、十一月加申,六、十二月加戌。順輪,遇建、除、執、危、開所臨之方為黃道。滿、平、破、成、收、閉所臨之方為黑道,凶。建如正月青龍建加子,則丑為明堂,寅為天刑滿,卯為朱雀平,辰為金匱定,巳為天德執,午為白虎敗,未為玉堂危,申為天牢破,酉為元武收,戌為司命開,亥為勾陳閉。
黄道黒道の方位を推算する之法、「天罡」(辰)をもって「青龍」と作し并せて「建」の日を配し、正月と七月は子の上に加え、二月と八月は寅の上に加え、九月は辰の上に加え、四月と十月は午の上に加え、五月と十一月は申の上に加え、六月と十二月は戌の上に加う。起点を定め好しの後、十二辰に順い輪に排して建除十二神を布く。凡そ「建・除・執・危・開」の臨む所の方位是れ黄道にして吉、「満・平・破・成・収・閉」の臨む所の方位是れ黒道にして凶。例を挙げて説明す。正月に青龍に建を配して子の上に加えれば、すなわち丑位是れ「明堂」(除)、寅位是れ「天刑」(満)、卯位是れ「朱雀」(平)、辰位是れ「金匱」(定)、巳位是れ「天徳」(執)、午位是れ「白虎」(敗、すなわち破の前の一位)、未位是れ「玉堂」(危)、申位是れ「天牢」(破)、酉位是れ「元武」(収)、戌位是れ「司命」(開)、亥位是れ「勾陳」(閉)。
誤りて黒道を犯すの救解法
犯天刑則修天德,朱雀則修青龍,白虎則修明堂,勾陳則脩金匱,元武則修司命,天牢則修玉堂。
万一誤りて黒道の方位において工を動かせば、相応する黄道の方位を用いて来りて補救する可し。「天刑」方を犯せば、便ち「天徳」方においても亦一動かし工す。「朱雀」方を犯せば、便ち「青龍」方を修す。「白虎」方を犯せば、便ち「明堂」方を修す。「勾陳」方を犯せば、便ち「金匱」方を修す。「元武」方を犯せば、便ち「司命」方を修す。「天牢」方を犯せば、便ち「玉堂」方を修す。吉方の工をもって凶方の犯を抵消す。
五姓の宅を修するの法
宮姓土,羽姓子,角姓卯,徵姓午,商姓酉,各視姓上所臨之神。子午寅申吉,魁罡凶。亭部:以月將加太乙,視天魁下為亭,取是方之泥作灶,家富吉。以此泥塗月厭方上,絕鼠雀,禁盜賊。
五音に按じて姓を分かちて宅を修する之法を定む。宮姓は土に属し(辰戌丑未の土位を取る)、羽姓は子を取り、角姓は卯を取り、徴姓は午を取り、商姓は酉を取る。各々自家の姓の属するあの一位に按じて、その上に臨む所の天盤の神を看る。子・午・寅・申を得れば吉を為し、「河魁」(戌)・「天罡」(辰)を得れば凶を為す。また「亭部」の一法有り。月将を把えて「太乙」(巳)の上に加えて盤を排し、「天魁」(戌)の下面の対する所のあの一方は便ち「亭」なり。この一方の泥土を取りて来りて灶を砌れば、能く家道をして富足吉利せしむ。再びこの種の泥を用いて「月厭」の所在する方位の上に涂抹すれば、能く鼠雀の患を絶ち、も亦能く盗賊を防ぐ。
附、宅に入るを占うの法
凡遷新居,以月將加家長行年,視宅神上,見子午寅申則安居,魁罡則衰老憂禍,卯酉則卑幼病恙,巳亥損六畜,丑未遭官事。宅神例:在家長命前五位,如子人巳,丑人午。日上辰為舊宅,辰上神為新宅,日下神旺相,舊宅吉;如上神剋日,乃自不欲住。辰上神旺相,新宅吉,如上神克辰,雖移居不久。
凡そ新たに居に搬り入る、月将を把えて家長の行年の上に加えて盤を排し、「宅神」この一位の上に什麼の支を得るかを看る。子・午・寅・申を得れば、安居を主る。「河魁」(戌)・「天罡」(辰)を得れば、家中の衰老の人に憂有り禍有るを主る。卯・酉を得れば、小輩の生病を主る。巳・亥を得れば、六畜を損傷するを主る。丑・未を得れば、官司に惹き上ぐるを主る。宅神の取法は、家長の本命より前に往きて第五位を数う、譬えば子に属する人の宅神は巳に在り、丑に属する人の宅神は午に在るごとし。此の外、日干の上の日支は旧宅を代表し、日支の上の神は新宅を代表す。日干の下の神が旺相せば、旧宅は吉。若し上神が日干を克せば、あれは自己が本り住まんと欲せざるなり。日支の上の神が旺相せば、新宅は吉。若し上神が日支を克せば、搬り過ぐと雖も住むこと長からざらん。
附、宅を分かつの法
人慾來同居者,以月將加正時,於日辰上推之。上克下利他,下賊上利我。若上下德合相生者,視子加母,不可容留;母加子,可容其住。
人の来りて同じく住まんとする有る時の占法、月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、日干日支のこの両処において推断す。上神が下神を克するは、来る人に対して利有り。下神が反って上神を克するは、自己に対して利有り。若し上下の間が徳合相生の関係なれば、便ち再び五行の母子の方向を看る。子が母の上に加われば(我方は泄を受く)、収留する可からず。母が子の上に加われば(我方は生を得)、彼をして住み下がらしむ可し。
墳墓
日為人,辰為墓山;死墳看辰陽,生墳視墳陰。辰上神生日及生日上辰者,吉;日上神克辰上神者,不吉。辰上神剋日及剋日上神者,凶。傳生日吉,日生傳凶。吉神將生氣旺相臨辰,上下不刑沖剋害,則人鬼咸降,富貴榮達。生墳忌見死氣、死神、蛇、虎,支破加臨辰陰,尤忌剋日及剋日上神。
墳地を占うは、日干をもって活ける人を代表し、日支をもって墓山を代表す。已に先を葬りし墳(死墳)は日支の陽神(第三課)を看、預め営造するの寿墳(生墳)は日支の陰神(第四課)を看る。日支の上の神が日干を生じ、あるいは日干の上に加わる所の日支を生ずれば、吉を主る。日干の上の神が日支の上の神を克すれば、不吉。日支の上の神が日干を克しあるいは日干の上の神を克すれば、凶を主る。三伝が日干を生ずるは吉を為し、日干が去りて三伝を生ずる(我は泄を受く)は凶を為す。吉神吉将が「生気」を帯びて当令旺相にして日支に加臨し、上下の間にまた刑・冲・克・害無ければ、あれは便ち人も鬼も安寧を得、富貴栄達を主る。寿墳を造るは最も「死気」「死神」と「螣蛇」「白虎」とを見るを忌み、も亦「支破」の日支の陰神の上に加臨するを忌み、尤もそれらの来りて日干を克しあるいは日干の上の神を克するを忌む。
凡已葬之地,欲安穩,不欲奇險;未葬之地,欲生旺,不欲破敗。以青龍為來龍,以日鬼之墓為墓。視龍與墓,相生合而無刑剋者吉,反此則凶。葬得伏吟吉,返吟凶。得六神藏四煞沒為上吉。從革主遷,潤下不發。
凡そ已に安葬せし地は、象を取るに安穏を要し、奇特険峻を宜しとせず。尚未だ安葬せざる地は、象を取るに生気旺盛を要し、破敗衰頽を宜しとせず。占法の上は「青龍」をもって来龍の山脈を代表し、日干の官鬼の墓庫をもって穴中の墓を代表す。龍と墓との両者の相生相合して刑克無きを看れば、吉を主る。これに反せば則ち凶。葬を下すに「伏吟課」(静にして動かず)を占得するは吉を為し、「返吟課」(動蕩して翻覆す)を占得するは凶を為す。若し能く「六神蔵・四煞沒」の格局を得れば、是れ上上の大吉。「従革課」(巳酉丑金局)を占得せば、墳を遷すを主要とす。「潤下課」(申子辰水局)を占得せば、葬後発せざるを主る。
課傳寅申巳亥全,曰懸胎,曰學堂,上地;子孫聰明,富貴壽考。子午卯酉全,中地也;亦可富貴。辰戌丑未全,富而不貴。孟仲季錯雜不齊,為常地;陰陽不備,地不正。空亡者,魂魄無歸。
再び四課三伝の見る所の支類に拠りて地の等級を定む。寅・申・巳・亥の四孟俱に斉えば、「懸胎」と叫び、また「学堂」と叫び、是れ上等の好地にして、子孫聡明・富貴長寿を主る。子・午・卯・酉の四仲俱に斉えば、是れ中等の地にして、も亦富貴する可し。辰・戌・丑・未の四季俱に斉えば、富して貴からざるを主る。四孟・四仲・四季が錯雑して斉わざれば、ただ尋常の地のみ。若し陰支陽支の斉備ならざれば、この塊の地は便ち端正ならず。若し空亡に落つれば、魂魄の帰依する所無きを主る。
天乙順傳,日辰上見四孟者,蔭長;天乙逆傳,日辰上見四仲者,蔭次;日辰上見四季者,蔭末。辰上見蛇、雀、飛廉、破碎、空亡、天鬼、大煞、伏殃,主怪異。辰鬼作六合,元武臨辰,主門外不潔。辰上生年馬與造日葬日馬、所占時馬,並天馬臨辰,或丁神臨辰,主遷葬。初傳為一代,中傳為二代,末傳為三代,吉凶衰旺各隨神將決之。
「天乙貴人」は順行して日干日支の上に四孟(寅申巳亥)を見れば、福蔭は長房に及ぶ。天乙は逆行して日干日支の上に四仲(子午卯酉)を見れば、福蔭は次房に及ぶ。日干日支の上に四季(辰戌丑未)を見れば、福蔭は幼房に及ぶ。日支の上に「螣蛇」「朱雀」「飛廉」「破碎」「空亡」「天鬼」「大煞」「伏殃」を見れば、墳の上に怪異を出すを主る。日支の官鬼が正好して「六合」を充当し、あるいは「元武」が日支に加臨すれば、墳門の外に不潔の物有るを主る。日支の上に本命年の駅馬・造墳日と下葬日の駅馬・占する所の時辰の駅馬を見、および「天馬」が日支に加臨し、あるいは「丁神」が日支に加臨すれば、みな遷葬するを要するを主る。三伝は則ち代を分かちて論ず。初伝は第一代を管し、中伝は第二代を管し、末伝は第三代を管す。各代の吉凶盛衰は便ち各伝の乗る所の神将に拠りて判定す。
但遇天空、空亡而無生氣,敗絕而無救神,即氣數欲絕。如三傳皆吉,再將末傳在式中細推,盡數則休。凡遇敗絕,宜改葬旺處。
ただ「天空」に遇いあるいは空亡に落ちてまた「生気」の相い扶くる無ければ、敗地絶地に坐してまた救神の来りて解く無ければ、便ち説明すこの一支の気数は将に尽きんとすと。仮令三伝みな吉なりとも、還た末伝を把えて課式の中に放ちて細々と推算し、推して再び推す可き無きの処に到れば、この一門の運数も亦その頭に到るなり。凡そ敗絶の象に遇わば、応に葬を改めて気の旺なる処にすべし。
亥為天柱,寅為青龍,申為白虎,子為水,元武所乘神為主山。如乘寅,則寅為照山,主山所對為案山。課傳並見,則數者皆全;有缺,則為不足。如無龍,則青龍不足,其吉凶則視上神何如。如寅是青龍,上神見亥相生,則福;相剋則凶。
墓地の形勢も亦地支を用いて配す。「亥」是れ天柱、「寅」是れ青龍(左砂)、「申」是れ白虎(右砂)、「子」是れ水、「元武」の乗る所のあの地支は便ち主山なり。譬えば元武が寅に乗れば、寅は便ち照山。主山の正に対する所のあの一方是れ案山。これらは四課三伝の中にみな出現すれば、この形勢の斉全を説明す。缺有れば、あの一項は便ち不足と算す。譬えば課の中に寅無ければ、便ち是れ青龍砂の不足なり。各項の吉凶に至っては、則ちその上面に臨む所の神のいかんを看る——譬えば寅是れ青龍、それの上面に亥を見て来りて相生せば、便ち福有り。上面の来りてそれを克すれば、便ち凶を主る。
以發用定葬後吉凶。子瞻批云:以下定人品貴賤。用木,子孫寬仁,有文章,旺相相生,與龍常等吉將並,出州縣之官,宅主有園林果木;與合、後、武並,出淫奔之女;休囚與凶將並,出木工及為棺槨之業。
初伝(発用)の五行を用いて葬後の吉凶を断ず。旧本ここに子瞻の批語有り、「以下は人の品の貴賤を定むるなり」。発用が木に属すれば、子孫は寛厚仁慈にして、文才有り。若し木が当令旺相にしてまた日干と相生し、再び「青龍」「太常」のこの類の吉将と并び見れば、州県級の官員を出すを主り、墳主の家に園林果木有り。若し「六合」「天后」「元武」と并び見れば、私奔淫乱の女子を出すを主る。若し木が休囚無気にしてまた凶将と并び見れば、木匠を出し、あるいは棺材を做るをもって業と為すを主る。
用火,旺相與吉將並,出文人,多才學,有爵祿;或五色彩土,有禮貌周旋;休囚與凶將並,子孫多言語,諂佞奇計,浮游無定,或為火工陶冶之業。用土,旺相與吉將並,主富厚,有寶物,田園豐腴,子孫敦厚,德行忠良,或作鎮守土官;休囚與凶將並,子孫愚痴,或出土工,築冢守墳之業。
発用が火に属すれば、旺相にして吉将と并び見れば、文人を出し、才学は衆より出で、爵位俸禄有るを主る。穴の中にあるいは五彩の色土有り、後人は礼節を知り・応酬を善くす。若し火が休囚にしてまた凶将と并び見れば、子孫の話多く、諂媚して巧みを取り・詭計百出し、漂泊して定まらず、あるいは炉火陶冶の一類の行當に従事するを主る。発用が土に属すれば、旺相にして吉将と并び見れば、家道富厚にして宝物を蔵し、田園肥美にして、子孫敦厚・德行忠良、あるいは一方を鎮守するの土官を出すを主る。若し土が休囚にしてまた凶将と并び見れば、子孫の愚笨痴呆を主り、あるいは泥水匠を出し、墳を築き墓を守るをもって業と為す。
用金,旺相與吉將並,主富貴,出剛毅武將。休囚與凶將並,子孫鬥狠盜訟,多蓄兵器,或主凶死,或出兵卒屠宰之流。用水,旺相與吉將並,子孫多謀計,有思慮,好賓客交遊,多酒肉。休囚與凶將並,子孫遊蕩,婦女淫奔,出遠行人,或多水厄。用神空亡,或落空亡,出僧尼九流,有五姓冢墓之說。
発用が金に属すれば、旺相にして吉将と并び見れば、富貴を主り、剛毅の武将を出す。若し休囚にしてまた凶将と并び見れば、子孫の勇を好み狠を闘い・偸盗して訟を興し、家中に兵器を多く蔵し、あるいは善終を得ず、あるいは兵卒と屠戸の流を出すを主る。発用が水に属すれば、旺相にして吉将と并び見れば、子孫の謀略多く・思慮有りて、賓客を結交することを好み、酒肉豊足を主る。若し休囚にしてまた凶将と并び見れば、子孫の遊蕩して正業を務めず、婦女私奔し、家中に遠行の人を出し、あるいは溺水の厄多きを主る。若し用神本身が空亡にして、あるいは空亡の地に落つれば、僧尼と九流術士の輩を出すを主る——これ便ち下面の「五姓塚墓」の説法を牽き出す。
宮羽姓墓在辰,門陌在壬,冢穴在庚,喪庭在甲;商姓墓在丑,門陌在庚,冢穴在丙,喪庭在庚;角姓墓在未,門陌在甲,冢穴在壬,喪庭在丙;徵姓墓在戌,門陌在丙,冢穴在甲,喪門在壬。若上神得寅申臨,主大吉富貴。
五音に姓を分かつの墓位の取法、宮姓と羽姓とは、墓は辰に在り、墓門(門陌)は壬方に在り、塚穴は庚方に在り、喪庭は甲方に在る。商姓は、墓は丑に在り、門陌は庚方に在り、塚穴は丙方に在り、喪庭は庚方に在る。角姓は、墓は未に在り、門陌は甲方に在り、塚穴は壬方に在り、喪庭は丙方に在る。徴姓は、墓は戌に在り、門陌は丙方に在り、塚穴は甲方に在り、喪門は壬方に在る。これらの位置の上に若し寅あるいは申の加臨を得れば、大吉大利・家道富貴を主る。
有天柱太歲之說,以太歲加登明,但取天盤寅申巳亥下。有天德地吞之說,以天罡加月建,孟月視天上甲下為天德,小吉為地吞。仲月視天上庚下為天德,太沖下為地吞。季月視天上丙下為天德,登明下為地吞。葬天德下吉,地吞下凶。
還た「天柱太歳」の一説有り。太歳を把えて「登明」(亥)の上に加えて盤を排し、ただ天盤の寅・申・巳・亥の四支の下面の対する所の方位を取りて用と為す。また「天徳地呑」の一説有り。「天罡」(辰)を把えて月建の上に加えて盤を排し、孟月(寅申巳亥の月)は天盤の遁干甲の下面の対する所の方位を看て「天徳」と為し、「小吉」(未)の下面の対する所を「地呑」と為す。仲月(子午卯酉の月)は天盤の庚の下面を看て天徳と為し、「太冲」(卯)の下面を地呑と為す。季月(辰戌丑未の月)は天盤の丙の下面を看て天徳と為し、「登明」(亥)の下面を地呑と為す。天徳の対する所に葬れば吉、地呑の対する所に葬れば凶。
視課傳五行之所勝,以決形兆。金勝,其地有高崗、大原、道路,下有骸骨、瓦石、金銀、銅錫等物,凶出兵,吉出將,三代富貴,後嗣稀少。木勝,其地多園林果木,有棺槨、麥、穀之類,吉出文藝,凶出痴迷。
再び四課三伝の中のどの一種の五行が最も上風を占めるかを看、これに拠りてこの塊の地の形勢と地下の物象を判定す。金気が勝を占めれば、この地の上に高崗・大平原と道路有り、地下に骸骨・瓦石および金銀銅錫等の物を埋む。凶なれば則ち兵を当たるを出し、吉なれば則ち将帥を出し、富貴は三代する可きも、但し子嗣稀少なり。木気が勝を占めれば、この地に園林果樹多く、地下に棺椁と麦谷の類有り。吉なれば則ち文人藝士を出し、凶なれば則ち痴迷糊塗の人を出す。
圭勝,其地平坦豐厚安穩,或有崗阜,吉豐足,凶出痴聾喑啞。水勝,其地卑溼,下有破石,出寡婦,大凶。火勝,其地曲長,有坑坎、磚瓦、孔穴之類,出孤獨,大凶。
土気が勝を占めれば(底本ここに「土」の字を訛じて「圭」と作す、今照録して改めず)、この地は平坦豊厚にして安穏、あるいは崗阜起伏有り。吉なれば則ち家道豊足し、凶なれば則ち痴呆・耳聾・哑巴の人を出す。水気が勝を占めれば、この地は低窪潮濕にして、地下に破碎の石頭有り、寡婦を出すを主り、大凶。火気が勝を占めれば、この地の形は弯曲狹長にして、坑洼・磚瓦・孔穴の類有り、孤独の人を出すを主り、大凶。
地を穿つの物色
視山上所得神將決之,如二十四山,乾亥艮寅之例。寅申為雜氣之土。子鼠穴。辰丑伏尸。卯水泉或木根。巳窯灶物。午焦土。未腐木。酉白色礫石。戌亥無物。天乙黃膩土,螣蛇窯灶焦土。朱浪花赤土。六合樹木根。勾陳堅黃土或蟲蟻。青龍錢或曲木。天空無物。白虎死沙。太常金石物。元武水泉或溼土。太陰白土。天后地鼠穴。
穴地を挖き開けば何を見るや、この座の山の対する所の方位の上に什麼の神・什麼の将を得るかを看て決定す。方位は二十四山に按じて排し、乾は亥に配し艮は寅に配するの類の如し。先ず地支に按じて論ず。寅・申は雑駁の土を主る。子は鼠穴有るを主る。辰・丑は伏尸有るを主る。卯は泉水あるいは樹根有るを主る。巳は窯灶の遺物有るを主る。午は焦土を主る。未は腐朽の木頭を主る。酉は白色の礫石を主る。戌・亥は則ち所有り無し。再び天将に按じて論ず。「天乙」は黄色細膩の土を主る。「螣蛇」は窯灶焦土を主る。「朱雀」は浪花のごときの赤土を主る。「六合」は樹木の根を主る。「勾陳」は堅硬の黄土あるいは虫蟻を主る。「青龍」は銅銭あるいは弯曲の木頭を主る。「天空」は所有り無し。「白虎」は死沙を主る。「太常」は金石の物を主る。「元武」は泉水あるいは濕土を主る。「太陰」は白色の土を主る。「天后」は地下の鼠穴を主る。
將神二土,其土黃膩肥厚。土金,有石。土水,沙泥。土木,朽木。土火甑瓦礫。二金,白石或金器。金水,沙泥。金木,尸骸。金火,銅錢器皿。二水,黑色土或水泉。水木,蘆黃草根。水火,伏尸。二木,草木根,木火,炭灰。二火,赤土石或焦炭,空亡無物。
再び天将と地支との両重の五行を合わせて看る。両重ともに土なれば、土色は黄潤細膩にして肥厚なり。土に金を配すれば、穴の中に石有り。土に水を配すれば、是れ沙泥。土に木を配すれば、是れ朽木。土に火を配すれば、是れ蒸器碎瓦。両重ともに金なれば、是れ白石あるいは金属器物。金に水を配すれば、是れ沙泥。金に木を配すれば、是れ尸骨。金に火を配すれば、是れ銅銭器皿。両重ともに水なれば、是れ黑色の土あるいは泉水。水に木を配すれば、是れ蘆葦黄草の根。水に火を配すれば、是れ伏尸。両重ともに木なれば、是れ草木の根。木に火を配すれば、是れ炭灰。両重ともに火なれば、是れ赤色の土石あるいは焦炭。若し空亡に逢えば、則ち所有り無し。
墓の旁の物色
月將加正時,視大吉下有伏尸,小吉下有腐木,從魁下有瓦石,太沖下有湧泉,餘無物。
墳墓の四旁に何を埋むるかを看る。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、「大吉」(丑)の下面の対する所の方位に伏尸有り、「小吉」(未)の下面に腐木有り、「従魁」(酉)の下面に瓦石有り、「太冲」(卯)の下面に涌泉有り、その余の方位に東西無し。
壙を開くの験法
月將加時辨其用神本墓支,更看神將之善惡,貴賤窮通任意推。戊癸合將土塞墓,乙庚配位氣自纏,丁壬合時蛇並血。甲己根株穿骨尸,丙辛蛇侵立穴地。五行刑剋驗根基,申酉端詳蟲與虎。寅卯根株似髮鬚。巳午熱氣宜迴避,亥子蛇鼠好遷居。
墓穴を開挖するの験証の法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、用神とそれ本身の墓支とを辨明し、再び乗る所の神将の善悪を看れば、人の貴賤窮通は便ち随意に推断する可し。歌訣に説く、遁干が戊癸の相合に逢えば、土の墓穴を塞ぎ住むるを主る。乙庚の配位は、地気の自ら相い纏繞するを主る。丁壬の相合は、蛇有りて并せて血光を見るを主る。甲己の相合は、草木の根須の骨骸を穿透するを主る。丙辛の相合は、蛇の立つる所の穴地に侵入する有るを主る。総じて五行の刑克を用いて地の根基を験するを要す。申・酉を見れば、要仔細に看るべし虫と虎(金気の化する所)有るや無しやを。寅・卯を見れば、樹根の須髪のごとく盤結するを主る。巳・午を見れば、地下に熱気有るを主り、回避するに宜し。亥・子を見れば、蛇鼠有るを主り、最好は別処に改遷す。
上克下兮面合地,下賊上兮身首離。貴合旺相青龍並,三公事業出群黎。螣蛇開壙蟲滿墓,必須家破婦奸私。朱雀旺相明蛛網,官事遭連子梗頑。六合墳墓橫根倒,見水兒孫富有餘。勾陳貴賤傷殘惡,主出兇徒盜賊連。青龍水土生祿馬,主出高官將相權。天后墓間須見水,當年必主子孫賢。太陰金箔堪貼土,或為衣祿富貴遷。元武蛇鼠人多盜,墳中水泛必無棺。
上神が下神を克すれば、尸首の面朝き下にして地に伏するを主る。下神が上神を賊すれば、身首の分離を主る。若し「天乙貴人」与「六合」が当令旺相にして、また「青龍」并び見有れば、子孫の位は三公に至り、事業は常人を超出するを主る。「螣蛇」が当値して壙を開けば、墓の中に虫子爬り満ち、家道必ず破し・婦人に私情有るを主る。「朱雀」が旺相せば、穴の中に明晃晃として蛛網を結び満たし、官司の牽連を惹き・児子頑劣を主る。「六合」が当値せば、墳の中に樹根の横に生じ倒れて插さるを主る。若し水有るを見れば、児孫の富足有餘を主る。「勾陳」が当値せば、貴賤を論ぜずみな尸骸の傷残破損を主り、家に凶徒を出し・連年盗賊を出す。「青龍」が当値して水土の気が「禄」「馬」を生助すれば、高官を出し・将相の権を掌るを主る。「天后」が当値せば、墓の中に必ず水を見、当年便ち子孫賢能を主る。「太陰」が当値せば、穴土の上は金箔を貼したるがごとく、あるいは衣食俸禄の豊厚・富貴遷升を主る。「元武」が当値せば、蛇鼠有るを主り、家人多く賊を做す。墳の中の水泛濫するは、棺木は必ず已に存せず。
附、喪葬の避忌
以姓墓加月將,視行年本命,在大煞下不可送葬。以酉加月建,視年命在大煞下,不可當柩作孝。又以丑加月建視本命,在魁罡下不可送薤。又以月將加月建,魁罡下為墓主。丑未下為哭星。月建下為喪車,若加年命不可送葬。又陽用丑,陰用未,加太歲,視年命在魁罡,不可送葬。
附、葬を送るの避忌。本姓の墓位を把えて月将の上に加えて盤を排し、行年・本命の何れに落つるかを看、「大煞」の下面に落つる人は葬を送るに往く可からず。酉を把えて月建の上に加えて盤を排し、行年本命が大煞の下面に落つる人を看て、霊柩の前に孝を守り礼を行う可からず。また丑を把えて月建の上に加えて盤を排して本命を看、「河魁」「天罡」の下面に落つる人は殯を送る可からず。また月将を把えて月建の上に加えて盤を排す。「河魁」「天罡」の下面の対する所是れ墓主の位、丑・未の下面の対する所是れ「哭星」、月建の下面の対する所是れ「喪車」。この幾個の位置が若し某人の行年本命の上に加われば、此人は葬を送る可からず。別に一法有り。陽年は丑を用い陰年は未を用い、太歳の上に加えて盤を排し、行年本命の「河魁」「天罡」の上に落つるを看れば、葬を送る可からず。
附、避忌を解禳するの法
以戌加月建,視三殺加年命,不可送葬。不得已則立華蓋方。又或以月將加正時,或神后下,可避,並出行俱吉。
附、禳解して避忌する之法。戌を把えて月建の上に加えて盤を排し、「三殺」が若し某人の行年本命の上に加われば、此人は葬を送る可からず。万已むを得ずして往かざる可からざれば、便ち「華蓋」の所在する方位の上に立ちてその鋒を避く。別の一法は月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、あるいは「神后」(子)の下面の対する所の方位を取りて站立すれば、避忌する可し。この両個の方位は同時にも亦出行の吉方なり。
身命
以生時月將加生時,而以生日干支演成四課三傳,更以貴神審其吉凶。初傳為初限,中傳為中限,末傳為末限。一傳之中,上下相乘,而得數減半作實,再加以地盤之本數,即知一限為若干年,如未八加申七,是七八五十六數,減半乃二十八數,再加地盤申七,得三十五年也。
終身の命運を占うの排法、出生の時刻の属する所の月将を把えて出生の時辰の上に加えて天地盤を排出し、再び出生日の干支を用いて演じて四課三伝を成し、最後に「貴神」(天乙貴人)を配して吉凶を審定す。三伝は三段を分管す。初伝是れ前の一段(初限)、中伝是れ中段(中限)、末伝是れ後の一段(末限)。毎一伝は何年を管するや、算法はその伝の上下両支の先天数を相乗し、得る所の数を半減して実数と作し、再加えて地盤の本支の先天数と為す。譬えば天盤の未(数は八)を地盤の申(数は七)の上に加えれば、七八相乗して五十六を得、半減すれば是れ二十八、再加えて地盤の申の七、共に三十五、この一限は便ち三十五年を管す。
流年則以歲合加月將,如壬午年用未加於月將之上,午與未合,而以太歲干支作四課三傳,一傳管四月,三傳管十二月。逐月則以月合加月建,如辛丑月用子加丑上,而以月建干支作四課三傳,一傳管十日,三傳管三十日。日課則以日合加正時,用本日干支作四課三傳。若課傳上下相生旺相,與吉神將並者,為福,反此為禍。
流年を推するは、便ち太歳と相合するあの一支を把えて月将の上に加う。譬えば壬午年、午は未と六合すれば、便ち未を用いて月将の上に加え、再び太歳の干支を用いて演じて四課三伝を成し、一伝は四個月を管し、三伝は合わせて十二個月を管す。逐月を推するは、便ち月建と相合するあの一支を把えて月建の上に加う。譬えば辛丑月、子は丑と合すれば、便ち子を用いて丑の上に加え、再び月建の干支を用いて演じて四課三伝を成し、一伝は十天を管し、三伝は合わせて三十天を管す。日課を推するは、便ち日支と相合するあの一支を把えて正時の上に加え、本日の干支を用いて演じて四課三伝を成す。凡そ課伝の上下相生にして当令旺相、また吉神吉将と并び見るは、便ち是れ福。反っては便ち是れ禍。
更以天官百殺詳數推決。如天乙臨干支或入傳,則仕宦顯達,常人近貴。朱雀則仕宦文書,常人口舌。二馬則仕宦轉升,常人遠行之類。
再び天官(十二天将)と各種の神煞とを用いて逐一細かく推す。譬えば「天乙貴人」が日干日支に加臨しあるいは三伝に進入すれば、官を做る人は顕達通貴し、普通人も亦能く貴人に親近す。「朱雀」が当値せば、官を做るは文書の喜を得、普通人は則ち口舌を生ず。「天馬」「駅馬」の二馬が当値せば、官を做るは調遷して職を升り、普通人は則ち遠行するを要す。その余の各神各将はみなこの如く照らして身分に按じて分かちて説く。
其分十二宮,有從本命上起者,即一命宮、二財帛、三兄弟、四田宅、五男女、六奴僕、七妻妾、八疾厄、九遷移、十官祿、十一福德、十二相貌,隨天官旦墓逆行。有從寅上起命宮者,有以生時太陽加生時上順數,遇卯起命宮者,一命宮、二兄弟、三妻妾、四男女、五財帛、六田宅、七奴僕、八疾厄、九遊行、十官祿、十一福德、十二父母,隨天官順逆從地盤定之。有以行年起命宮者,行十二宮而斷六親行年之吉凶。
身命課は還た十二宮を分かつを要す。宮を起こす之法は幾種有り。一種は本命の地支の上より「命宮」を起こし、依次に是一命宮・二財帛・三兄弟・四田宅・五男女・六奴僕・七妻妾・八疾厄・九遷移・十官禄・十一福徳・十二相貌、天将の白天順行・夜晚逆行の規矩に随いて逆らいに排す。一種は寅の上より命宮を起こす。一種は出生時の太陽の所在の宮を把えて出生時辰の上に加えて順に数え、卯位に数え至りて命宮を起こし、依次に是一命宮・二兄弟・三妻妾・四男女・五財帛・六田宅・七奴僕・八疾厄・九遊行・十官禄・十一福徳・十二父母、も亦天将の順逆に随いて地盤の上に位を定む。還た一種は行年より命宮を起こし、十二宮を走り遍めて各類の六親と当年流年の吉凶を断ず。
青龍加勝光,午馬化龍,本命逢之大吉。勝光作父母臨干是讀書人,功曹父母臨干上異路人。命上官鬼見煞庶人忌。月鬼見殺僧忌。日墓加用道士忌。
「青龍」を「勝光」(午)の上に加えれば、午は本り馬にして、龍気を得て化して龍と為り、本命がこの一象に遇うは大吉。「勝光」(午)が日干の父母爻を充当して日干の上に臨めば、是れ読書の出身の人を主る。「功曹」(寅)が父母爻を充当して日干の上に臨めば、是れ異途より出身するの人を主る。本命の上に官鬼を見てまた凶煞を帯びれば、平民百姓は忌諱するを要す。月建の化する所の官鬼が凶煞を見れば、出家の僧人は忌諱するを要す。日干の墓神が加臨して発用を作れば、道士は忌諱するを要す。
また流年月日を占うの法
本命課定,即就盤不動,但換流年太歲干支作四課三傳,以定一歲之吉凶。三傳各管四月。本命式盤不動,但換流年月建干支成四課三傳,以用神下辰為應時。
本命課は一たび排定すれば、天地盤は便ち再び変動せず、ただ流年太歳の干支を把えて換え上げて重演して四課三伝を成し、用いてこの一年の吉凶を定め、三伝は各々四個月を管す。同様に、本命式盤は動かさず、ただ流年の内の某月の月建干支を換えて演じて四課三伝を成し、用神の下面の対する所の地支を取りて応験の時刻を定む。
又或以太歲加本命視行年上得寅申者,職官增祿秩,庶人獲財福。得辰戌者災病。又男以丑,女以未,各加本命,視行年上,得寅卯辰巳午者,歲中有慶賀事。又男以寅,女以申,加本命視行年太歲,支德並者福利。又男以寅,女以申,加生月,視行年上見魁罡者,有喪服。
別に幾種の流年占法有り。その一、太歳を把えて本命の上に加えて盤を排し、行年この一位に什麼の支を得るかを看る——寅・申を得れば、官を做るは俸を加え禄を増し、百姓は財を得福を得。辰・戌を得れば、災有り病有るを主る。その二、男子は丑を用い女子は未を用い、各々本命の上に加えて盤を排し、行年の上に寅・卯・辰・巳・午を得るを看れば、この一年に喜慶の事有り。その三、男子は寅を用い女子は申を用い、本命の上に加えて盤を排し、行年と太歳の両処を看、若し「支徳」と并び見れば、福を得利を得るを主る。その四、男子は寅を用い女子は申を用い、出生の月份の上に加えて盤を排し、行年の上に若し「河魁」「天罡」を見れば、この一年に孝服有り。
又法,男以天罡加本命,視寅上,女以天罡加本命,視申上。上下命數為初運。假如子加寅,子九寅七,則十六歲為初厄。次則倍之,三十二歲為中厄。終則乘之,七九六十三歲為終厄。
また一法有りて専ら三次の厄運を推す。男子は「天罡」(辰)を把えて本命の上に加えて盤を排し、寅位を看る。女子は天罡を把えて本命の上に加え、申位を看る。その位の上下両支の先天数を取りて相加すれば、便ち是れ第一段の運。譬えば子を寅の上に加えれば、子の数は九・寅の数は七、相加して十六、すなわち十六歳是れ初次の厄運。第二次はそれを加倍し、三十二歳是れ中年の厄運。第三次は改めて相乗を用い、七九六十三、六十三歳是れ晚年の厄運。
貴賤を推すの法
男始以天罡,次以功曹,末以大吉,加本命,視其生月上神,三復位俱吉者,富貴;俱凶者,微賤。先吉後凶,先凶後吉,俱以類推。女始以天魁,次在傳送,末以小吉,加本命,視其生月上,見功曹,其女必貴;見登明,有獄厄,或微賤。見從魁,兵死。見大小吉,自如。
人の貴賤を推するの方法。男子は三次盤を排すを要す。第一次は「天罡」(辰)を把えて本命の上に加え、第二次は「功曹」(寅)を把えて本命の上に加え、第三次は「大吉」(丑)を把えて本命の上に加え、毎次みな出生の月份のあの一位の上に什麼の神を得るかを看る。三次みな吉なれば、富貴を主る。三次みな凶なれば、卑微低賤を主る。先吉後凶・先凶後吉は、みなこの道理に照らして類推す。女子も亦三次を排す。第一次は「天魁」(戌)を用い、第二次は「伝送」(申)を用い、第三次は「小吉」(未)を用い、各々本命の上に加え、出生の月份のあの一位を看る——「功曹」(寅)を見れば、この女子は必定顕貴。「登明」(亥)を見れば、牢獄の厄有り、あるいは身份低微。「従魁」(酉)を見れば、兵刃に死す。「大吉」(丑)「小吉」(未)を見れば、一生平平自在なり。
又法,子、午、丑、未、寅、申生人者,以天罡加本命。卯、酉、辰、戌、巳、亥生人,以天魁加本命。視生月上,見子、午、丑、未、寅、申者富貴,魁罡貧賤。或但以天罡加本命,視生月上,見丑為大貴,見未為次貴;見子、午、寅、申亦貴,見魁罡貧賤。
又一法、子・午・丑・未・寅・申の年に生まれし人は、「天罡」(辰)を把えて本命の上に加う。卯・酉・辰・戌・巳・亥の年に生まれし人は、「天魁」(戌)を把えて本命の上に加う。みな出生の月份のあの一位を看る——子・午・丑・未・寅・申を見れば、富貴を主る。「河魁」「天罡」を見れば、貧賤を主る。あるいは乾脆一律に天罡を用いて本命に加え、出生月の上を看る。丑を見れば大貴を為し、未を見れば次貴を為し、子・午・寅・申を見ればも亦貴と算し、河魁天罡を見れば則ち貧賤なり。
附:天后臨申,婦女淫,太陰入火女奸生,太常加木須後嫁,勾陳臨位婦憂迍。朱雀臨卯傷殘甚,螣蛇亥位逐人行。元武臨位奸謀賊,六合臨位肆身輕。青龍得位貴女位,天乙居南國寶珍。白虎東鄉非是賤,天空木土必遭刑。
附一首、専ら女命を断ずるの歌訣。「天后」が申位に加臨すれば、婦女の淫蕩を主る。「太陰」が火位に落ち入れば、女子の奸情に因りて子を生ずるを主る。「太常」が木位の上に加われば、この女は必要に改嫁するを主る。「勾陳」が本位に加臨すれば、婦人の憂愁困頓を主る。「朱雀」が卯に臨めば、身体の傷残の厳重を主る。「螣蛇」が亥位に落つれば、別人に跟いて私奔するを主る。「元武」が位に臨めば、奸邪盗賊と事を謀るを主る。「六合」が位に臨めば、放縦して自身を軽賤するを主る。「青龍」が位を得れば、是れ貴婦の命を主る。「天乙」が南方の午位に居れば、是れ一国の珍宝を主る。「白虎」が東方の寅卯に落つれば、并せて低賤と算せず。「天空」が木土の気に遇えば、則ち必ず刑罰に遭う。
選試
紉齋曰:前墳墓占,謂得潤下課者不發,吾於選試占亦云。蓋因水性就下而又幽暗,且克去文明之火也。而得炎上而不犯傷克者,吉可知矣。
李紉斎が説く、前面の墳墓一門に講じたり、占得するに「潤下課」(申子辰水局)は葬後発せざるを主ると。我は以為す、科挙選抜を占うも亦この如しと。水性は下に向きて流れしかも幽暗にして、また文明を代表するの火を克掉するをもってす。反って、占得するに「炎上課」(寅午戌火局)にして傷克を受けざれば、あの吉利は便ち言うに待たずして喻るなり。
日為應試人,日上神為主文,辰為題目,辰上神為場屋。干克支,舉子畏;支克干,場屋憂。用神克干,舉子有災。克支,題目不稱意。六甲旬首臨日干年命作貴者,高第。甲戌甲戌二旬,內辰戌臨三處者,元魁。斫輪課卯落空亡者,終身不第。
科考を占うは、日干をもって応試の人を代表し、日干の上の神をもって主考官(主文)を代表し、日支をもって考題を代表し、日支の上の神をもって考場(場屋)を代表す。日干が日支を克すれば、考生は心怯す。日支が日干を克すれば、考場のあの辺に憂有り。用神が日干を克すれば、考生に災有り。用神が日支を克すれば、考題は心意に合わず。六甲旬の旬首が日干・本命・行年に加臨して貴人を充当するは、前茅に列るを主る。甲戌等の両旬の内に、若し辰・戌が日干・本命・行年のこの三処に加臨すれば、頭名(元魁)に中るを主る。「斫輪課」を占得して卯が空亡に落つれば、終身は考上せず。
初傳為第一場,為縣州,亦為應試。中傳為第二場,為府,亦為文章。末傳為第三場,為督學,亦為批閱。三傳遁得甲戊庚及乙丙丁者,進必中。訣云:三傳來生日,萬事比順吉。若見我生傳,何日得頭出。三傳生日,亦有喜忌。惟選試占得而不犯空亡者,以進必中之兆也。句內萬事二字,欠細。李紉齋注。
三伝は三場を分管す。初伝是れ第一場、州県の一級を代表し、も亦応試の本身を代表す。中伝是れ第二場、府の一級を代表し、も亦文章を代表す。末伝是れ第三場、督学を代表し、も亦巻を閲し批を改むるを代表す。三伝の遁出する天干が若し「甲戊庚」の三奇あるいは「乙丙丁」の三奇を得れば、場に進めば必ず中る。口訣に説く、「三伝の来りて日干を生ずれば、万事順遂大吉。若し日干の去りて三伝を生ずるを見れば、どの一天にか始めて頭を出さん」と。不過三伝が日干を生ずるこの一条も亦喜有り忌有り、唯獨科考を占うの時にそれを得てまた空亡を犯さざれば、始めて必中の兆なり。李紉斎の注に曰く、口訣の裏の「万事」の両個字は説くこと細ならざるなり。
主文の類
廷試,太歲也,君象;會試,月將也,閣臣;鄉試,歲也,京兆藩臬,天子之象;督學,月建也,四時循宣之象。府,月破也,遙對督學之象,又或取亥破寅,申破巳,建後三辰是也;州縣,日干也,師父催文象。
各級の考試の主考の類神、殿試(廷試)は「太歳」を取り、是れ君王の象。会試は「月将」を取り、是れ内閣大臣の象。郷試は「歳」を取り、京兆尹と藩司・臬司とを代表し、も亦天子の象を含む。督学は「月建」を取り、是れ四時に巡行して宣化するの象。府の一級は「月破」を取る、遥かに督学に対するをもって、是れ府の上級に対するの象。も亦亥が寅を破り申が巳を破るこの種の関係を取る可し、すなわち月建より後に往きて第三位を数う。州県の一級は「日干」を取り、是れ老師父母の文章を催促するの象。
吉占
日辰上下相生乘吉將;日辰上見祿馬;三傳旺相相生而乘吉將;三傳遞生而生日;三傳剋日,而天官生日;龍雀乘日上神,或發用作日德日祿日官而不空亡;日上神作三奇六儀,而發用螣蛇,末傳青龍,此是蛇化為龍也;年命上神作天喜,而課傳見簾墓貴人;隨所試而主文生日,或乘吉神,在日上及年命上發用。
能く中るの吉象はこれら有り。日干日支の上下相生してまた吉将に乗る。日干日支の上に「禄神」「駅馬」を見。三伝旺相相生してまた吉将に乗る。三伝は層層相生して最終に日干を生ず。三伝は日干を克すと雖も天将は却って日干を生ず。「青龍」「朱雀」が日干の上の神の上に乗り、あるいは発用が正に日干の「日徳」「日禄」「日官」にして空亡に落ちざる。日干の上の神が「三奇」「六儀」を構成し、しかも発用が「螣蛇」・末伝が「青龍」なるは、これ是れ蛇の化して龍と為るの貴象。本命行年の上の神が「天喜」を充当し、しかも課伝の中にまた「帘幕貴人」を見。および考する所の級別に按じて相応の主考類神を取り、この主文の神が日干を生じ、あるいは吉神に乗りて日干の上と本命行年の上に落ちて并せて発用を作す。
凶占
日辰上下相剋,乘凶將。三傳上下無氣而乘凶將。三傳遞克而剋日。勾元陰乘日上神,與發用作日刑、日墓、日害者。墓神覆日辰,或三傳墓日空亡加日上或發用。三傳見死氣月厭病符而無吉將。雀落空亡,龍墓於未,天空發用,元武乘神剋日上神,或白虎乘神剋日。年命上見凶神將。而課傳空陷。隨所試而主文空亡。或剋日,或凶將臨年命。
中らざるの凶象はこれら有り。日干日支の上下相克してまた凶将に乗る。三伝の上下みな生気無くして凶将に乗る。三伝は層層相克して最終に日干を克す。「勾陳」「元武」「太陰」が日干の上の神の上に乗り、しかも発用がまた正に日干の刑・墓・害なり。墓神が日干日支の上に蓋え、あるいは三伝の中の日干の墓神が空亡に落ちて日干の上に加わりあるいは発用を作す。三伝に「死気」「月厭」「病符」を見てしかも吉将の解救無し。「朱雀」が空亡に落つ。「青龍」が未に墓に入る。「天空」が発用を作す。「元武」の乗る所の神が日干の上の神を克し、あるいは「白虎」の乗る所の神が日干を克す。本命行年の上に凶神凶将を見、しかも課伝がまた空陷に落つ。および考する級別に按じて取る所の主文の神が空亡に落ち、あるいは主文の神が日干を克し、あるいは凶将が本命行年に加臨す。
喜忌
喜天乙、青龍、六合、螣蛇、朱雀、太常,忌勾陳、白虎、元武、天空、太陰、天后。喜天喜、皇恩、五馬、印綬,忌死氣、月厭、病符。喜三奇、六儀、龍德、富貴、高蓋、乘軒。忌日墓、空亡、休囚、刑破死。凡喜忌臨初末尤驗。
科考を占うの喜忌、「天乙」「青龍」「六合」「螣蛇」「朱雀」「太常」のこの六将を見るを喜び、「勾陳」「白虎」「元武」「天空」「太陰」「天后」のこの六将を見るを忌む。「天喜」「皇恩」「五馬」「印綬」のこれらの吉神を見るを喜び、「死気」「月厭」「病符」を見るを忌む。「三奇」「六儀」「龍徳」「富貴」「高蓋」「乘軒」のこれらの吉格を見るを喜び、「日墓」「空亡」および休囚・刑・破・死絶を見るを忌む。凡そこれらの喜神忌神が初伝・末伝の上に落つれば、応験は得ること尤其に明顕なり。
天官例
甲酉乙申丙子丁亥戊卯己寅庚午辛巳壬己癸戊。紉齋曰:如占選試,以朱雀為用,則三傳切忌水局,年命日辰上亦忌會成水局。
十天干の各自の「天官」(正官)の配例、甲の天官是れ酉、乙是れ申、丙是れ子、丁是れ亥、戊是れ卯、己是れ寅、庚是れ午、辛是れ巳、壬是れ己、癸是れ戊。李紉斎が説く、科考を占うに若し「朱雀」を取りて用神と為せば、朱雀は火に属し、三伝は則ち切に忌む水局を合成するを、本命・行年・日干・日支のこ幾処も亦忌諱す水局を会成するを、否すれば則ち水は来りて火を克し、文星は滅せられん。
赴試
廷試
太歲乘吉將生日干,或作日貴臨干發用。五馬交馳,印綬、德祿、皇恩並現,六陽數足,狀元也。太歲乘吉將生日干,或作貴臨干,見中傳,三四馬,印綬、德祿、天喜並現,六陽缺一,榜眼也。太歲乘吉將生日干,或作日貴臨干,見末傳,三四馬,印綬、德祿、天喜並現,六陽缺二,探花也。
殿試の課象。太歳は吉将に乗りて来りて日干を生じ、あるいは太歳本身が日干の貴人を充当して日干に加臨して并せて発用を作す。同時に「天馬・駅馬・丁馬」等の五馬は斉しく奔り、「印綬」「日徳」「日禄」「皇恩」は一倂に出現し、六個の陽位の数目は斉全——これ是れ状元の課。太歳は吉将に乗りて日干を生じ、あるいは貴人を作して日干に臨むも、中伝に見え、五馬の中にただ三四匹を見るのみ、印綬・徳禄・天喜は一倂に出現し、六陽は一位を缺く——これ是れ榜眼の課。太歳は吉将に乗りて日干を生じ、あるいは日貴を作して日干に臨みて、末伝に見え、五馬はただ三四匹を見るのみ、印綬・徳禄・天喜は一倂に出現し、六陽は両位を缺く——これ是れ探花の課。
日辰課傳皆吉,而吉將並臨初傳者,一甲也。吉將並於中傳者,二甲也。吉將並於末傳者,三甲也。殿試:如六己日干,辰戌丑未流年,命用夜貴逆布,朱雀臨年命,乃真朱雀生年命,其文合上意,必中高甲。如雀乘神克幕貴,文不中主司之意,及榜將出,忌雀乘丁馬。
日干日支と四課三伝とみな吉にして、しかも衆の吉将が一斉に初伝の上に集中せば、一甲に中るを主る。中伝の上に集中せば、二甲に中るを主る。末伝の上に集中せば、三甲に中るを主る。殿試は還た一法有り。譬えば己丑・己卯等の六個の己日を日干と為し、また辰・戌・丑・未の年に逢い、本命は夜貴人を取りて逆行して排布し、「朱雀」が正に本命行年に加臨すれば、これぞ真の朱雀が来りて本命行年を生ずるなり、文章が上意に合乎するを主り、必ず高甲に中る。反って、若し朱雀の乗る所の神が「帘幕貴人」を克せば、則ち文章は主考の意に合わず。将に榜を放さんとする時に到りて、尤其に忌諱す朱雀が「丁神」「駅馬」に乗るを(文星は走動し、名字は空に落つ)。
榜上名數之高下,以休旺氣言之。如幕貴朱雀或並青龍,乘旺相,在六處合我者,高中。止在六處生合我者,或乘休囚,中而不高。不在六處,而自乘旺相合我者,副榜。入局或不入局,但落空亡,或乘休囚死墓絕者,不中。
榜上の名次の高低は、休囚旺相の気を用いて分かつ。若し「帘幕貴人」と「朱雀」、あるいは再び「青龍」を并せ上げ、みな旺相の気に乗り、また正時・日干・日支・三伝・本命・行年のこの六個の要処の上に落ちて来りて我と相合せば、高中を主る。ただ是れ六処において我を生じ我と合し、あるいは六処に在ると雖も休囚の気に乗れば、中る能きも名次は高からず。六処に在らず、ただ自己が旺相の気に乗りて来りて我と合せば、副榜に中るを主る。入局する入らざるを論ぜず、ただ空亡に落ち、あるいは休・囚・死・墓・絶の気に乗れば、便ち中らず。
干上得吉神吉將,乘旺相生合者,中。干支上神作貴人,拱年命者,中。日辰上祿馬互見者,中。用神旺相,生合日辰年命者,中。三傳生日者,中。三傳或作進連茹,或五行全局,如寅卯辰木局,巳午未火局生日者,中。三傳遞生生日者中。三傳剋日而天將生日者中。三傳旺相,並吉將者,吉。
その余の能く中るの課象、日干の上に吉神吉将を得、旺相に乗りて来りて我を生じ我と合すれば、中る。日干日支の上の神が貴人を充当し、左右に拱えて本命行年を夾めば、中る。日干日支の上に「禄神」「駅馬」が互いに見えば、中る。用神が旺相にして来りて日干日支と本命行年とを生合せば、中る。三伝が日干を生ずれば、中る。三伝が前進するの「連茹課」を排成し、あるいは三伝が合成して五行の全局を成す——寅卯辰の木方局、巳午未の火方局の如し——にして来りて日干を生ずれば、中る。三伝が層層相生して最終に日干を生ずれば、中る。三伝は日干を克すと雖も天将は却って日干を生ずれば、中る。三伝が旺相にしてまた吉将を并せば、吉を主る。
初乘蛇,末見龍,為變化之象者,中。蛇化為龍。太歲作天乙,或作貴龍入傳者,中。天乙青龍乘馬,臨日辰年命者,中。天馬、驛馬、天魁、太常四位臨日月年命,全備者,中。天喜臨年命,或生氣助之,更龍朱入傳者,中。日德加亥發用,為德入天門,主高中。長生帶天德天馬者,可中。
初伝が「螣蛇」に乗りて末伝に「青龍」を見れば、是れ蛇より変化して龍と為るの象にして、中るを主る。太歳が「天乙貴人」を充当し、あるいは貴人と「青龍」と一同に三伝に入れば、中る。天乙・青龍が駅馬に乗りて日干日支と本命行年に加臨すれば、中る。「天馬」「駅馬」「天魁」「太常」の四位が一斉に日干・月建・本命・行年に加臨して一も缺無ければ、中る。「天喜」が本命行年に加臨し、あるいは「生気」有りて相助け、再び加えて「青龍」「朱雀」が三伝に入れば、中る。日干の「日徳」が亥の上に加わりて発用を作すを、「徳が天門に入る」と叫び、高中を主る。日干の長生の位が「天徳」「天馬」を帯びれば、も亦能く中る。
丑中有斗,未中有鬼,合而為魁,故丑加未,未加丑,作日干年命者,必中魁元。返吟,丑乃癸日,未乃丁己日也。酉為從魁,戌為天魁,酉戌臨日干年命相生者,主中魁,戌正魁,酉亞魁。
丑宿の中に「斗」の星を含み、未宿の中に「鬼」の星を含み、斗・鬼相合すれば便ち「魁」を成す。ゆえに丑を未の上に加え・未を丑の上に加え、また日干あるいは本命行年の処に落つれば、必ず頭名(魁元)に中る。この種の丑未相加は正に「返吟」の象にして、丑の未に加わるは癸日に見え、未の丑に加わるは丁日・己日に見ゆ。此の外、酉を「従魁」と叫び、戌を「天魁」と叫び、酉・戌が日干あるいは本命行年に加臨して彼此相生するは、も亦中魁を主る。戌是れ正魁(第一名)、酉是れ亜魁(第二名)。
祿馬相併在六處者,中。然學試省試,重馬不重祿;會試殿試,重祿不重馬。學試省試專重文書,不重官鬼,以其克我也。若會試殿試,則兼重矣。長生見於上,或發用,為房司愛其文字。若傳入死囚墓絕,亦難登榜。長生在日前,中速。在日後,成功緩。若傳入死絕,主得第不祿。
「禄神」「駅馬」が六個の要処に并び見れば、中るを主る。不過考する級別不同なれば、側重も亦同じからず。童試・郷試(学試・省試)は駅馬を重んじて禄神を重んぜず。会試・殿試は則ち禄神を重んじて駅馬を重んぜず。童試・郷試は専ら文書を代表するの爻を重んじ、官鬼を重んぜず、官鬼は我を克するをもってす。会試・殿試に到れば、官鬼と文書と便ち并せて重んずるを要す。日干の長生の位が上神に見え、あるいは発用を作せば、房考官が彼の文章を喜愛するを主る。但し若し三伝が死・囚・墓・絶の地に落入すれば、仍旧榜に登り難し。長生が日干の前に排せられれば、中ること快し。日干の後に排せられれば、成功は来ること遅し。若し三伝が死絶に落入せば、中ると雖も俸禄を享くること及ばざるを主る。
選舉忌神,多是水土及金。天后太陰主文字幽暗。武主名落孫山,且恐文卷多塗抹,或有汙損。天空克支,文多荒謬。日辰上下相剋,乘凶將者,不中。三傳刑害無氣者,不中。三傳遞剋剋日辰者,不中。勾元陰臨日上,與發用作日刑、日害、日墓,而無吉神者,不中。
科挙の忌神は多半は水・土と金とのこの三類なり。「天后」「太陰」が当値せば、文章の晦暗にして明ならざるを主る。「元武」が当値せば、名の孫山に落つるを主り、還た卷子上に塗改多くあるいは污損有るを怕る。「天空」が日支を克すれば、文章の荒謬を主る。以下はみな中らざるの象なり。日干日支の上下相克してまた凶将に乗る。三伝が刑害にして生気無し。三伝が層層相克して并せて日干日支に克到る。「勾陳」「元武」「太陰」が日干の上に加臨し、しかも発用がまた正に日干の刑・害・墓にして、かつ吉神の解救無し。
墓神覆日,與辰傳墓日者,不中。龍歸墓地者,不中。天空發用者,不中。元武剋日上神者,不中。白虎克日克辰之陽辰神者,不中。年命上凶將惡煞而,課傳俱空陷者,不中。官星旺動,龍朱發用者,必科舉中人也。如雀臨寅、卯、午,官星不見,或傳入休囚者,林下文人也。財生官,官星又作學堂,不旺相,監生也。用帶丁馬生氣,傳中帶長繩、懸索,更入空亡之地,是馬被傳,空自加鞭,安能前進?
続けて中らざるの象を説く。墓神が日干の上に蓋え、あるいは日支・三伝が日干の墓と為れば、中らず。「青龍」が墓地に帰入すれば、中らず。「天空」が発用を作せば、中らず。「元武」が日干の上の神を克すれば、中らず。「白虎」が日干を克し、あるいは日支の陽神を克すれば、中らず。本命行年の上に尽く凶将悪煞にして課伝がまたみな空陷に落つれば、中らず。反って、官星が旺にして発動し、「青龍」「朱雀」が発用を作せば、必是れ科挙の中の人なり。若し「朱雀」がただ寅・卯・午の上に臨み、官星は却って出現せず、あるいは三伝が休囚に落入せば、あれは不過是れ一個の林下に隱居するの文人のみ。財爻が官星を生じ、官星がまた「学堂」の位に落つれども、但し当令旺相ならざれば、あれ是れ捐納の監生なり。用神が「丁神」「駅馬」「生気」を帯び、可なりて三伝の中にまた「長繩」「懸索」のこれらの絆し住むの凶煞を帯び、再び空亡の地に落入せば、これ便ち譬ゆるば馬の繩索に縛られ、徒らに鞭を加うるも、豈に能く前進せんや。
殿試を占う
殿試,見天空、天后、太歲者,中必高。甲辰、甲戌旬,若得辰戌加十干年命相生,主中元。若殿試,干辰旬內占,辰作太歲生日干,乘吉將,或作日貴臨發用,五馬交馳,印綬、德祿、皇恩並見,六陽數足,殿元也。
殿試を占う。課の中に「天空」「天后」と太歳とを見るは、中れば名次必ず高し。甲辰・甲戌の両旬において占い、若し辰・戌が十干と本命行年とに加臨して彼此相生するを得れば、頭名に中るを主る。若し甲辰旬の内に殿試を占えば、日支の辰が太歳を充当して来りて日干を生じ、また吉将に乗り、あるいは日干の貴人を充当して加臨して并せて発用を作し、同時に五馬は交馳し、「印綬」「日徳」「日禄」「皇恩」は一倂に出現し、六陽の数目斉全——これ便ち是れ殿試第一名(殿元)の課なり。
会試を占う
月將乘吉將生日干,或作日貴,臨干發用,傳見德祿馬天喜,元魁也。吉同上,而月將見於中末者,名數後也。會場取青龍為用。
会試を占う。「月将」をもって主考の類神と為す。月将が吉将に乗りて来りて日干を生じ、あるいは日干の貴人を充当して日干に加臨して并せて発用を作し、三伝の中にまた「日徳」「日禄」「駅馬」「天喜」を見れば、これ是れ会元の課。その余の吉象は前面の殿試と相同なり、ただ月将が中伝あるいは末伝に出現すれば、名次は便ち後に靠る。会試の場の中は「青龍」を取りて用神と作す。
郷試を占う
歲破乘吉將生日干,或作日貴,臨干發用,傳見德、祿、馬、天喜者,元魁也。吉同上,而月歲破見中末傳者,名次後也。鄉試取白虎為用。
郷試を占う。「歳破」をもって主考の類神と為す。歳破が吉将に乗りて来りて日干を生じ、あるいは日干の貴人を充当して日干に加臨して并せて発用を作し、三伝の中に「日徳」「日禄」「駅馬」「天喜」を見れば、これ是れ解元の課。その余の吉象は上に同じ、ただ月破・歳破が中伝末伝に出現すれば、名次は便ち後に靠る。郷試は「白虎」を取りて用神と作す。
小試を占う
月建乘吉將生日干,或作日貴,臨干發用,傳見德祿者,批首也。蛇雀旺相,月建乘吉作貴人,見於中末者,一二等也。祿神旺相入傳者,補廩也。蛇雀休囚,月將乘吉將作貴而不入傳者,三等也。懸胎吉將,六合加子未辰卯者,冒籍得之。陰后乘日貴生日,陰私得也。
童試の一類の小考を占う。「月建」をもって主考の類神と為す。月建が吉将に乗りて来りて日干を生じ、あるいは日干の貴人を充当して日干に加臨して并せて発用を作し、三伝の中に「日徳」「日禄」を見れば、第一に考うるを主る(批首)。「螣蛇」「朱雀」が旺相にして、月建が吉将に乗りて貴人を充当して中伝末伝に見えれば、一・二等に取るを主る。「禄神」が旺相にして三伝に入れば、廪生に補上するを主る。螣蛇・朱雀が休囚にして、月将は吉将に乗りて貴人を作すと雖も三伝に入らざれば、三等に取るを主る。「懸胎課」を占得して吉将に乗り、「六合」が子・未・辰・卯の上に加われば、是れ別処の籍貫を冒充して考取したるを主る。「太陰」「天后」が日干の貴人に乗りて来りて日干を生ずれば、是れ暗中の人情に靠りて取得したるを主る。
朱雀乘神克主文,主文怒。朱雀空亡,少文彩。朱雀克歲,誤犯廟諱。見白虎,犯時忌。見陰后,主幽晦。空亡發用,或見天空者,文卷疏失。空亡乘吉將者,副榜。凡小試,只干上三傳旺相生合,朱雀得位,俱有力。若鄉會試,事體重大,必須元首、時泰、龍德、三光、三陽、三奇、六儀、鑄印、軒蓋、斫輪、富貴、官爵大吉課,方可斷中。外,懸胎得吉亦中。
「朱雀」の乗る所の神が主考の類神を克すれば、主考官は怒を動かす。朱雀が空亡に落つれば、文章に文采無し。朱雀が太歳を克すれば、廟諱を誤犯すを主る(写る可からざるの字を写す)。「白虎」を見れば、時忌を犯すを主る。「太陰」「天后」を見れば、文思の幽暗を主る。空亡が発用を作し、あるいは課の中に「天空」を見れば、卷子に疏漏差錯有るを主る。空亡にして吉将に乗れば、副榜に中るを主る。凡そ小考は、ただ日干の上と三伝とが旺相にして・我を生じ我と合し、朱雀がまたその位を得れば、便ちみな力量有り。郷試会試に至っては、事は重大に関わり、必ず「元首」「時泰」「龍徳」「三光」「三陽」「三奇」「六儀」「鋳印」「軒蓋」「斫輪」「富貴」「官爵」のこの一類の大吉の課を占得し、始めて能く中ると断ずる可し。此の外、「懸胎課」を占得して吉に乗れば、も亦能く中る。
課得返吟、伏吟、昴星、炎上、潤下、曲直、從革、稼穡、斬關皆不中。若得無祿、絕嗣、天網、伏殃、飛魂、魄化、四絕等,皆不中。伏吟如旺相,仍以中論。若三合為文書生干,旺相乘龍朱,亦以中論。
「返吟」「伏吟」「昴星」「炎上」「潤下」「曲直」「従革」「稼穡」「斬関」のこれらの課を占得せば、みな中らず。若し「無禄」「絶嗣」「天網」「伏殃」「飛魂」「魄化」「四絶」等の課を得れば、も亦みな中らず。不過伏吟課は若し当令旺相せば、仍旧能く中るに按じて論ず。又若し三合局が成りて文書爻と為りて来りて日干を生じ、しかも旺相にしてまた「青龍」「朱雀」に乗れば、も亦能く中るに按じて論ず。
武試を占う
日上與發用及年命上,若遇大煞、月煞乘天空。乘太歲入傳者吉。三傳剋日,祿馬陽刃並見,吉。四墓脫垛。武試,巳為弓,申為箭,五馬為馬,午為孔心,亦為馬。數者並現,又乘吉將,又不犯空亡者,入彀。日上與發用及年命吉。
武挙を占う。日干の上・発用と本命行年のこ幾処に、若し「大煞」「月煞」に遇いて「天空」に乗り、あるいは太歳に乗りて三伝に入れば、吉を主る。三伝が日干を克して、しかも「禄神」「駅馬」「陽刃」が一倂に出現すれば、も亦吉。四墓の地は垛口を脱開するを主る(箭を射て靶を脱しあるいは垛を卸くの象)。武試の類神、巳是れ弓、申是れ箭、五馬は馬匹を代表し、午是れ箭靶の紅心にして、も亦馬を代表す。こ幾樣が一斉に出現し、またみな吉将に乗り、また空亡を犯さざれば、考中(入彀)を主る。総じて還た日干の上・発用と本命行年のこの三処がみな吉なるを要す。
附録『心鏡経』
科甲當先太歲詳,干為主試支科場。日為舉子辰題目,四位相生吉慶長。若帶凶神並刑煞,更值飛魂及伏殃。魄化絕嗣無祿卦,用若無干舉子傷。克支四絕題目晦,天馬入傳姓氏香。
附録『心鏡経』の歌訣。科甲を占うは要須先ず太歳を詳審し、日干は主考を代表し日支は考場を代表す。日干はまた挙子を代表し日支はまた考題を代表す、この四個の位置は彼此相生して、吉慶始めて能く長久なり。若し凶神と刑煞とを帯び、また正に「飛魂」「伏殃」に逢い、あるいは「魄化」「絶嗣」「無禄」のこ幾種の卦を占得し、および用神が日干を脱離せば、挙子は便ち傷を受けるを要す(落榜)。用神が日支を克しあるいは「四絶課」を占得せば、考題の晦渋にして做し難きを主る。「天馬」が三伝に入れば、則ち姓名は香を飄ばせ・榜の上に名有り。
附、内場
子為《易》,亥為《書》,寅申為《詩》,卯酉為《春秋》,午為《禮記》。又申為詩賦,酉為武經七書,午為文章,辰戌丑未為策論,三傳為三書藝,四課為四經藝。
内場(考場内の試する所の科目)の類神、「子」は『周易』を主り、「亥」は『尚書』を主り、「寅」「申」は『詩経』を主り、「卯」「酉」は『春秋』を主り、「午」は『礼記』を主る。此の外、「申」は詩賦を主り、「酉」は『武経七書』を主り、「午」は文章を主り、「辰戌丑未」は策論を主る。三伝は三道の四書文に対応し、四課は四道の経義文に対応す。
克応の歌
身帶長生造化全,吉神扶助若神仙。更逢天馬並天德,金榜名標不浪傳。青龍居上喜騰空,努力高標甲第中。最怕潛藏居下位,空亡落陷不成功。寅申巳亥學堂號,忌遇刑沖破害妨。好處恰如花遇雨,文章不顯路茫茫。金神三煞不堪逢,多見多凶不見功。縱是錦標黃榜上,為官降黜數重重。長生落陷值空神,只是終身作士人。
克応の歌、本命は長生を帯びて造化完備し、再び吉神の扶助有れば、譬ゆるば神仙の一般に順遂なり。若し再び「天馬」と「天徳」とに逢えば、金榜に題名すは決して虚伝にあらず。「青龍」は上位に居るは、それの騰躍して空を凌ぐを喜び、努力すれば便ち甲第に高中す。最も怕るはそれが下位に潜蔵し、一旦空陷に落てば便ち成功する能わざる。寅・申・巳・亥は号して「学堂」と為す、刑・冲・破・害の来りて妨礙するに遇うを忌諱す。地を得る時は譬ゆるば花木の雨に逢うがごとく、地を失う時は則ち文章は顕れず・前路茫茫たり。「金神」「三煞」は最も遇うに堪えず、見ること多ければ凶こと重く・愈や功效無し。縱令僥倖して黄榜に名を列すとも、官を做しても亦要一再降職罷黜せん。長生は若し落陷してまた空亡の神に逢えば、あれは便ち只だ終身一個の秀才を做するのみ。
官禄
日為身,辰為職祿,本命祿神所臨之辰為食祿方。日為君,辰為臣,行年臨處地盤為住任之地。如子齊、丑吳、寅燕、卯宋之例。支生干者稱意,干生支者偃蹇。他處發用,傳歸日辰者,在內任吉。日辰發用,傳出他處,在外任吉。
官禄を占うは、日干をもって自身を代表し、日支をもって官職俸禄を代表す。本命の「禄神」の加臨する所のあの一支は、便ち是れ俸禄を領する可きの方向なり。また日干をもって君と為し日支をもって臣と為す。行年の落つる所の地盤の位は、便ち是れ将来の任職の地——十二辰の分野に按じて国名を配し、子は斉に配し・丑は呉に配し・寅は燕に配し・卯は宋に配するの類の如し。日支が日干を生ずれば、任職は心に称い意に如う。日干が日支を生ずれば、則ち処処困頓して志を得ず。発用が別処より起こりて三伝が最後に日干日支の上に帰れば、京に在りて内官を任ずるに宜し。発用が日干日支より起こりて三伝が別処に向かい伝われば、外地に到りて官を任ずるに宜し。
所用者,日官如甲日見酉之例、日祿甲日見寅、日德甲日寅乙日庚之例、印綬戌印未綬、軒車卯、天城申;所忌者,空、敗、沖、墓、刑、害之類。皆就日辰年命推詳。
官を占うの取り用うる所の吉神有り、「日官」(甲日は酉を見る如し)、「日禄」(甲日は寅を見る如し)、「日徳」(甲日は寅を見・乙日は庚を見る如し)、「印綬」(戌は印を為し・未は綬を為す)、「軒車」(卯)、「天城」(申)。忌諱する所は則ち空亡・敗地・冲・墓・刑・害のこの一類。これらの吉忌はみな日干・日支・本命・行年のこ幾処の上に放ちて細かく推すを要す。
天乙為貴人之前,青龍為文,太常為武,朱雀為文書,白虎為威權為催官使者;若巳亥乘龍常,主兼兩職。太歲為朝廷,為部院,月將為臺省,宰相以歲對為主歲支合神,京職以太歲為主,外任以月建為主,元武為讒人,陰后虎合為欺詐。傳脫日,不可託人,寅午戌為最。天空為值符,惟利於奏對,此外皆為虛詐,不可營托。
官を占うの天将の類神、「天乙」是れ貴人の首。「青龍」は文職を主り、「太常」は武職を主る。「朱雀」是れ文書。「白虎」是れ威権、も亦是れ上任を催促するの使者。若し巳・亥が青龍・太常に乗れば、一人が両個の職務を兼任するを主る。「太歳」は朝廷と各部院とを代表し、「月将」は台省を代表す。宰相は太歳の对冲の支(すなわち太歳支の合神)をもって主と為し、京官は太歳をもって主と為し、外任官は月建をもって主と為す。「元武」是れ讒言を進むるの人、「太陰」「天后」「白虎」「六合」は欺詐を主る。三伝が日干の気を泄脱すれば、人に托して事を弁ずる可からず、その中寅午戌の火局は気を泄すること最も甚し。「天空」是れ値符、ただ君に面して奏対するの時に利有るのみ、此の外はみな虚詐を主り、それに托して鑽営に去る可からず。
太歲月將臨干發用,官印顯赫。祿馬扶方、貴登天門、神藏煞沒、三傳官爻生年命者,俱吉。三傳必合三局作日官爻乃吉,若傳三官鬼者忌之。日辰二德臨干年命,或作發用,或登天門,求官赴試,主名達京師。天吏臨天門亥,魁罡臨人門申,天乙臨日辰,所求皆得。用起太歲,得君之象,常人亦利干謁。若更作貴人,必獲提拔也。或課如甲子庚寅二日伏吟,皆主官尊祿厚,攸久無疆。午馬化龍,飛騰萬里;命祿發用,有志竟成。
太歳あるいは月将が日干に加臨して并せて発用を作せば、官印の顕赫を主る。「禄馬扶方」「貴登天門」「神蔵煞沒」のこれらの吉格、および三伝の官爻の来りて本命行年を生ずるは、みな吉を主る。不過三伝は要して三合局を合成して日干の官爻を充当して始めて吉と算す。若し三伝が三重の官鬼にして層層身を克せば、反って忌諱するを要す。「日徳」「支徳」の両徳が日干・本命行年に加臨し、あるいは発用を充当し、あるいは天門(亥)に登上すれば、官を求め考に赴くは名声の京師に上達するを主る。「天吏」が天門の亥位に加臨し、「河魁」「天罡」が人門の申位に加臨し、「天乙」が日干日支に加臨すれば、求むる所の事はみな願いの如くなる能くす。発用が太歳より起これば、是れ君王の眷頋を得るの象、普通人も亦門に登りて謁を求むるに利有り。若し太歳が再び貴人を充当せば、必ず提拔を得る。また甲子日・庚寅日に「伏吟課」を占得するのごときは、みな官位尊崇・俸禄豊厚・長久無窮を主る。午は馬を為して龍気を得て化して龍と為れば、飛騰して万里を行くを主る。本命の禄神が発用を作せば、志有れば竟に成るを主る。
凡春占得金局,夏占得水局,秋占得火局,冬占得土局,四季占得木局,曰返本煞,皆大忌。行年逢害須遭害,太歲臨身可進身。有馬類多動,帶刑不自安。若然乘吉將,兼職或兵權。三傳全財兼職多,亦遭婦女起乖訛。晝貴臨日宜求官,夜貴徒然去相訪。貴在日前人薦舉,貴在日後反遭嗔。
凡そ春天に金局を占得し・夏天に水局を占得し・秋天に火局を占得し・冬天に土局を占得し・四季の月に木局を占得すれば、これを「返本煞」と叫ぶ(占う所の局は当令の気を克制す)、みな大忌なり。歌訣に説く、行年が六害に遇上すれば、必定要して害を遭う。太歳が自身に臨めば、晋身昇遷する可し。課の中に駅馬の類有れば、変動多きを主る。刑煞を帯びれば、心中の安ならざるを主る。若しこれらがまた吉将に乗れば、則ち別職を兼任しあるいは兵権を掌握するを主る。三伝全く財爻なれば、兼職多きを主るも、但しも亦婦女に因りて乖違糾紛を生出さん。白天に昼貴人を占得して日干に臨めば、官を求むるに宜し。夜裏に夜貴人を占得すれば、拜访に去るも亦白走のみ。貴人が日干の前に排せられれば、人の挙薦する有り。貴人が日干の後に排せられれば、反って人の嗔怪を惹く。
龍雀官星旺相,文科第。虎常官星旺相,武科第。財生官星臨學堂,學館不旺相,貢監例。官星不見,財旺暗生官星,吏員。三傳純財,為庫藏田賦之官。帶刑煞為刑獄之官。龍常乘天馬,帶沖入傳,為司命之官。月建日辰入傳,為郡府州縣之官。見傳送功曹,為曹吏驛丞巡檢之屬。傳得金,為銅局冶鑄之職。若帶刑煞,當主兵刑。傳木,為風憲之職,或僚佐合祿之官。傳水,為提刑臬憲,或鹽場、水利、河泊所。傳火為衡文或司刑之官。傳土為石官、土官、土司,或考工之職。
課象より任ずる所の官職の種類を看る。「青龍」「朱雀」が官星と俱に旺相せば、文科の出身を主る。「白虎」「太常」が官星と俱に旺相せば、武科の出身を主る。財爻が官星を生じて官星が「学堂」に臨むも、若し旺相ならざれば、則ち是れ貢生監生の一路。官星が出現せず、ただ財旺が暗中に官を生ずれば、あれ是れ吏員。三伝全く財爻なれば、倉庫銭糧田賦を主管するの官。若し刑煞を帯びれば、則ち是れ刑獄を主管するの官。「青龍」「太常」が「天馬」に乗り、また冲を帯びて三伝に入れば、是れ人命を掌管するの官。月建・日干日支が三伝に入れば、是れ郡府州県の地方官。「伝送」(申)「功曹」(寅)を見れば、是れ曹吏・駅丞・巡検の類。三伝が金に属すれば、是れ銅局冶鋳の職務。若し刑煞を帯びれば、則ち兵事刑罰を主管す。三伝が木に属すれば、是れ御史風憲の職、あるいは是れ佐貳合禄の官。三伝が水に属すれば、是れ提刑按察、あるいは鹽場・水利・河泊所の類。三伝が火に属すれば、是れ文を考えあるいは刑を司るの官を主管す。三伝が土に属すれば、是れ石官・土官・土司、あるいは百工を掌管するの職務。
在任の占
取本命祿神下辰為分野。又取垣中禽星之生本命者為祿方。假如壬生人,祿在亥,若臨辰,當在辰宮分野,宮中有軫角亢氐,則取亢金龍為用,以水受金生也。
已に任に在るの官員を占う。本命の禄神の下面の対する所の地支を取りて分野を定む。再びこの一宮の二十八宿の中より、能く本命を生ずるのあの顆の禽星を挑き出し、それの所在する所を取りて禄を得るの方と為す。譬えば壬年に生まれし人は、禄は亥に在り。若し亥が辰の上に臨めば、すなわち応に辰宮の分野の裏に找るべし。辰宮の中に軫・角・亢・氐の四宿有り、その中「亢金龍」は金に属し、便ちそれを取りて用と為す、壬水は正好して金の相生を受くるをもってす。
差を委ねるの占
發用二馬,上乘龍雀,或傳內旬丁二馬並見,或日乘丁馬,皆帶吉將,不陷空亡,而行驛馬乘之者,吉;反此則凶。
能く差事に派せらるるか否かを占う。発用が「天馬」「駅馬」の二馬にして、上面に「青龍」「朱雀」を乘れば、あるいは三伝の内に本旬の「丁神」が二馬と一同に出現し、あるいは日干の上に丁神駅馬を乘れば——これらはみな吉将を帯び・空亡に落ちざるを要し、しかも行年の駅馬も亦その上に乘れば、始めて吉を主る。反っては則ち凶。
薦挙の占
三傳遞生而生日干,乘吉神,不空陷,或發用旬奇、六儀,乘天乙、朱雀等吉將吉神臨年命者,吉。
能く人に薦挙せらるるか否かを占う。三伝が層層相生して最後に日干を生じ、また吉神に乗りて空陷に落ちざれば、あるいは発用が本旬の「旬奇」「六儀」にして、「天乙」「朱雀」等の吉将吉神に乗りて本命行年に加臨すれば——みな吉を主る。
昇遷の占
發用太歲乘龍常,或發用德祿乘二馬,及課傳天地三奇,前引後從,干支祿馬,鑄印乘軒,官爵,、龍德,又年命上神皆吉,或乘皇書、天詔、喜神、天馬、天吏、天城之類而不空陷者,皆吉。龍常所乘神生日干者,內除也。日干生龍常者,外除也。又陽年用丑,陰年用未,加太歲,視行年日辰上,見功曹傳送者,當轉官。
昇遷を占う。発用が太歳にして「青龍」「太常」に乗り、あるいは発用が「日徳」「日禄」にして天馬駅馬に乗る。および課伝の中に「天三奇」「地三奇」「前引後従」が出現し、日干日支の上に禄馬を見、「鋳印」「乘軒」「官爵」「龍徳」等の吉課を占得す。再び加えて本命行年の上の神がみな吉にして、あるいは「皇書」「天詔」「喜神」「天馬」「天吏」「天城」の類に乗りて空陷に落ちざれば——これらはみな吉を主る。青龍・太常の乗る所の神が日干を生ずるは、是れ京職に調任す(内除)。日干が去りて青龍・太常を生ずるは、是れ地方に外放す(外除)。別の一法、陽年は丑を用い陰年は未を用いて太歳の上に加えて盤を排し、行年と日干日支の上を看、「功曹」(寅)「伝送」(申)を見れば、すなわち応に職を調すべし。
又以功曹加月建,視行年上神,為遷轉之年。以功曹加遷年,視行年上神,為遷轉之月。又以亥加寅,視行年上見寅、申、丑、未,皆主遷轉。占得勵德課,大吏升,小吏災咎。日乘夜貴,不過類推。
再び有り。「功曹」(寅)を把えて月建の上に加えて盤を排し、行年の上に什麼の神を得るかを看れば、あれは便ち職を調するの年份。「功曹」を把えて已に推し出せし調職の年の上に加え、行年の上に什麼の神を得るかを看れば、あれは便ち職を調するの月份。また亥を把えて寅の上に加えて盤を排し、行年の上に若し寅・申・丑・未を見れば、みな調動するを要するを主る。「励徳課」を占得せば、大官は昇遷し、小吏は反って災咎有り。日間に占うも却って夜貴人に乗れば、も亦不過この道理に按じて類推するのみ——時は位に当たらず、効力は便ち折扣を打つ。
遅速を論ずるの法
文視青龍,武視太常,其所乘神,或繫今日之干支,則佳音立至。不臨日辰,則視神與日隔幾位,而定其年。從日干順數至龍常,一位為一年,餘例推。與辰隔幾位而定其月,與日支順數至龍常,一位則正月,餘例推。視天盤長生之地為何神,以定其日,即生龍常之日也。一云,當取龍常所生日,如龍乘火則取戊己日。
消息の来ることの快慢を推す。文職は「青龍」を看、武職は「太常」を看る。それらの乗る所の神が若し正好して今日の干支なれば、好消息は立刻に便ち到る。若し日干日支に臨まざれば、便ちそれと日干と相隔たること幾位を看て年份を定む——日干より順に数えて青龍あるいは太常に至り、一位を隔てれば便ち是一年、その余は照らして推す。又それと日支と相隔たること幾位を看て月份を定む——日支より順に数えて青龍あるいは太常に至り、一位を隔てれば便ち是れ正月、その余は照らして推す。再び天盤の中の長生の位は什麼の神なるかを看、それを用いて日子を定む、すなわち能く青龍・太常を生ずるのあの一日。別の一説、応に青龍・太常の生ずる所の日子を取るべし、譬えば青龍が火に乗れば、火は土を生じ、便ち戊日・己日を取る。
虚実を論ずるの法
課傳既吉,而式內太歲在日之前,日上乘貴,或乘朱雀,擢授為實。課傳吉而日上乘夜貴者,推而未點。課傳不吉,而歲居日後,日上乘元武空亡,或喜神、朱雀陷者,所報為虛。日上與發用神將並凶,或神將吉而空亡、沖墓、刑害者,凶。
消息の真假を辨ず。課伝は既に吉にして、しかも課式の中に太歳が日干の前に排せられ、日干の上にまた貴人に乗りあるいは「朱雀」に乗れば、すなわち提拔任命は是れ実在なり。課伝は吉と雖も日干の上に乗る是れ夜貴人なれば、則ち事は已に上面に推薦せられしかも尚未だ点定せず。課伝不吉にして、太歳が日干の後に排せられ、日干の上に「元武」に乗りあるいは空亡に落ち、あるいは「喜神」「朱雀」が落陷せば、すなわち聞く所の消息是れ假なり。日干の上と発用の神将とみな凶、あるいは神将は吉と雖も空亡に落ち・冲に遇い墓に遇い・刑に遭い害に遭えば、凶を主る。
年命加太歲,為欺陵僭越,凶。太歲作蛇虎,生日猶可,剋日防拿解勘問。墓神帶煞者,拘繫。勾陳剋日,難伸,朱雀有氣,可辨。三者俱克大凶。白虎克日,刑決。見陰、後、月德、生氣、天赦、天喜等神,昭雪釋放。干上天網,或支地網,而生命上乘喪吊諸煞者,丁制之兆。天羅發用父憂,地網發用母憂。
本命行年が太歳の上に加わるは、是れ下をもって上を欺き・僭越して分を犯すの象にして、凶を主る。太歳が「螣蛇」「白虎」を充当し、若し来りて日干を生ずれば還た罷る、若し来りて日干を克せば、便ち拘捕して押解して審問せらるるを防ぐを要す。墓神がまた凶煞を帯びれば、拘禁せらるるを主る。「勾陳」が日干を克すれば、冤情は伸び難し。「朱雀」に気有れば、還た可く弁白す。若し両者が白虎を連ねて三者ともに来りて日干を克せば、大凶。「白虎」が日干を克すれば、主要として刑を受け判決せらる。若し「太陰」「天后」「月徳」「生気」「天赦」「天喜」等の神を見れば、則ち能く昭雪して釈放す。日干の上に「天網」有り、あるいは日支の上に「地網」有りて、しかも本命の上にまた「喪門」「弔客」の諸煞に乗れば、是れ丁憂守制の兆——「天羅」が発用を作せば、父親の喪を主る。「地網」が発用を作せば、母親の喪を主る。
日上與發用日墓,或乘白虎,或祿神閉口,或神將不吉,而三傳為折腰,為空亡,與年命上乘病符諸煞,則病患不測。三傳遞克而剋日干,無日德解救;與朱雀乘閉口,或朱雀剋日者,被劾。日上見天空、元武者,人譖。白虎克日者被黜。丁神帶煞者遠配。見魁罡乘凶將,貶謫極邊之方。丑未者去位。干祿寄支,或寄支投墓,而無官德解救者,屈抑迴避。
日干の上と発用とみな日干の墓、あるいは「白虎」に乗り、あるいは「禄神」が「閉口煞」に封住せられ、あるいは神将不吉にして、しかも三伝がまた「折腰課」あるいは空亡に落ち、加えて本命行年が「病符」の諸煞に乗れば、生病して吉凶を測り難きを主る。三伝が層層相克して并せて日干に克到り、また「日徳」無くして解救せず、および「朱雀」が「閉口煞」に乗り、あるいは朱雀が日干を克すれば——人に弾劾せらるるを主る。日干の上に「天空」「元武」を見れば、人に讒毀せらるるを主る。「白虎」が日干を克すれば、罷黜せらるるを主る。「丁神」が凶煞を帯びれば、遠流して発配せらるるを主る。「河魁」「天罡」が凶将に乗るを見れば、極辺遠の地方に貶謫せらるるを主る。丑・未を見れば、職を去るを主る。日干の禄神が日支の上に寄居し、あるいは日支に寄居した後また墓の中に投じ入り、しかも官星・日徳の来りて解救する無ければ、圧抑を受けて引退回避せざるを得ざるを主る。
三傳相刑,末克初傳,任中事冗。三傳全財,急迫免累,帶殺帶破,議論多端。龍與財合,因關節貴人潛累。乘蛇虎天空,小人謗害。勾陳留滯,破碎遭傷。
三伝が互いに刑克し、末伝がまた初伝を克すれば、任の上の事務の繁雑を主る。三伝全く財爻なれば、急迫の中に拖纍を免れざるを主る。若し再び凶煞を帯び・破を帯びれば、議論紛紛を主る。「青龍」が財爻と相合すれば、人のために関節を疏通するに因りて暗中に貴人に牽纍せらるるを主る。「螣蛇」「白虎」「天空」に乗れば、小人に誹謗陷害せらるるを主る。「勾陳」を見れば、事情の拖延停滞するを主る。「破碎煞」を見れば、損傷を遭受するを主る。
類神
子為王侯,為水部。丑為帥,為武將。寅為天官、都督,為從事。卯為民官,辰為守令。巳為天官,大夫,為鑄局,午為天官。未為市司曹、禮樂司、醋務。申為臺憲、稅司。酉為天官,為天使,為酒課。戌為邊方,都尉。亥為府丞,運漕,河泊,亦為天官。又天乙為樞相。青龍為閣臣。龍合為臺官。龍常為督漕。
官職の類神、「子」是れ王侯、又是れ水部の官。「丑」是れ元帥、是れ武将。「寅」是れ天官・都督、又是れ従事の職。「卯」是れ民を治するの官、「辰」是れ太守県令。「巳」是れ天官・大夫、又是れ銭を鋳る局。「午」是れ天官。「未」是れ市司曹・礼楽司・醋務(酒醋の税課を掌る)。「申」是れ台諌御史・税務官。「酉」是れ天官、是れ天子の使臣、又是れ酒課の官。「戌」是れ辺地の職・都尉。「亥」是れ府丞・漕運官・河泊所官、も亦是れ天官。再び天将を看る。「天乙」是れ枢密宰相。「青龍」是れ内閣大臣。「青龍」と「六合」と同じく現るは台諌の官。「青龍」と「太常」と同じく現るは漕運を督理するの官。
附、書を上り策を献ず
年月日時四驛馬見朱雀並太歲日辰入傳,日辰上神與行年上神上生,朱雀與太歲上神相生帶德合,及天空奏書神加日辰相合者,吉。反此者凶。發用克太歲天乙,上書不稱旨。
書を上り策を献ずるを占う。年・月・日・時の四処の駅馬と「朱雀」とが同じく見え、并せて太歳・日干日支がみな三伝に入る。日干日支の上の神と行年の上の神とが相生する。「朱雀」が太歳の上の神と相生してまた「徳合」を帯びる。および「天空」「奏書」のこの両位の神が日干日支に加臨してこれと相合する——これらを具備せば、吉を主る。反っては則ち凶。若し発用が去りて太歳を克しあるいは「天乙貴人」を克せば、上る所の書は上意に合わず。
婚姻
日為男家,辰為女家,用神為奩貲,青龍為婿,天后為妻,六合為媒妁。凡占青龍、六合乘卯酉發用者,主婚姻。日上所得之神相生相合,則諧;刑害沖剋者,不諧。四課有合神在中傳,所議必得。干上神克支及克支上神,女家不允。支上神克干及克干上神,男家不願。
婚姻を占うは、日干をもって男家を代表し、日支をもって女家を代表し、用神をもって嫁粧(奩貲)を代表し、「青龍」は女婿を代表し、「天后」は妻子を代表し、「六合」は媒人を代表す。凡そ占卜する時に「青龍」「六合」が卯あるいは酉に乗りて発用を作せば、婚姻の事有るを主る。日干の上に得る所の神が日支と相生相合すれば、婚事は便ち諧う。若し刑・害・冲・克有れば、便ち諧わず。四課の中の合神が若し中伝に落つれば、議する所の親事は必定能く成る。日干の上の神が日支を克しあるいは日支の上の神を克せば、女家は答えず。日支の上の神が日干を克しあるいは日干の上の神を克せば、男家は願わず。
又視天后所乘神,旺相與日干相生,則成,相剋則否。干克天后,女家不願嫁;天后克干,男家不欲娶。擇婦當詳其地,假令同時三女,一在申地,一在午地,一在辰地。甲子日辰將卯時占,子為天后,午上見未,辰上見巳,俱與天后所乘神相剋,惟申上見酉與天后相生,則申地之女可娶。
再び「天后」の乗る所の神を看る。旺相にして日干と相生せば、婚事は能く成る。相克せば則ち成らず。日干が天后を克すれば、女家は嫁ぐを肯ぜず。天后が日干を克すれば、男家は娶らんと欲せず。対象を挑選するは要仔細に彼女の所在する方位を審するを要す。譬えば同時に三位の女子有り、一位は申方に住み、一位は午方に住み、一位は辰方に住す。甲子日・辰将・卯時に来りて占えば、子の上に乘る是れ「天后」なり。盤を排した後、午の上に未を見・辰の上に巳を見、この両支はみな天后の乗る所の神と相克し、ただ申の上に酉を見て天后と相生す——すなわち申方に住するこの位の女子は娶る可し。
午加亥,親不成;朱雀乘神剋日發用,及螣蛇乘午剋日發用,俱不成。傳見勾陳,事必難成。又初傳為男,末傳為女,用神惡將,女盛男衰;末傳凶神,男強女弱。初克末,男謀女;末克初,女貪夫。
午が亥の上に加われば、親事成らず。「朱雀」の乗る所の神が日干を克して并せて発用を作し、および「螣蛇」が午に乗りて日干を克して并せて発用を作せば、みな成らず。三伝の中に「勾陳」を見れば、事情は必定成り難し。また初伝をもって男方を代表し末伝をもって女方を代表す。初伝の用神が悪将に乗れば、女方の強盛にして男方の衰弱を主る。末伝が凶神なれば、男方の強にして女方の弱を主る。初伝が末伝を克するは、是れ男方が主動して女方を図謀す。末伝が初伝を克するは、是れ女方が夫家を貪求す。
六合臨日辰作空亡者,女家貧乏。天后作空亡發用,或臨日辰者,缺丈人丈母。天后與所乘神及支上神刑害剋日干,或陰勝陽,或正時剋日者,傷夫。青龍所乘神及干上神刑剋日支,或陽勝陰,或日克正時者,損妻。
「六合」が日干日支に加臨して空亡に落つれば、女家の貧寒を主る。「天后」が空亡に落ちてまた発用を作し、あるいは日干日支に加臨すれば、女方に父親あるいは母親無きを主る。天后とそれの乗る所の神および日支の上の神とが来りて日干を刑害克制し、あるいは陰気が陽気を圧過し、あるいは占時が日干を克せば、丈夫を克傷するを主る。「青龍」の乗る所の神と日干の上の神とが来りて日支を刑克し、あるいは陽気が陰気を圧過し、あるいは日干が占時を克せば、妻子を損傷するを主る。
寅加戌,戌加寅,名龍戰于野,不吉。又云,寅戌相加見陰后,婦女相見私相憐。神后加孟為長女,加仲為中女,加季為少女。又天罡加孟年少,加仲年中,加季年老。三合因親致眷,六合親戚為媒。若青龍天后所乘神相合,不臨日辰,又傳中無六合,主男女自合,不待媒妁。
寅が戌の上に加わり・戌が寅の上に加わるを、「龍野に戦う」と叫び、不吉。又有一説、寅戌が相加してまた「太陰」「天后」を見れば、男女が一面するや便ち暗に情素を生ずるを主る。「神后」(子)が四孟(寅申巳亥)の上に加われば是れ長女を主り、四仲(子午卯酉)の上に加われば是れ次女を主り、四季(辰戌丑未)の上に加われば是れ幼女を主る。「天罡」(辰)が四孟の上に加われば年紀軽しを主り、四仲の上に加われば年紀適中を主り、四季の上に加われば年紀偏大を主る。課の中に三合を見れば、親戚より牽線して姻眷を結ぶを主る。六合を見れば、親戚が媒人を充当するを主る。若し「青龍」「天后」の乗る所の神が彼此相合しながら、日干日支に加臨せず、三伝の中にまた「六合」無ければ、男女が自ら眼を対え当たり、媒人の来りて説合するを待たざるを主る。
卦體三光、三陽、懸胎者吉。得反吟、泆女、亂首、無祿、絕嗣、孤辰、寡宿、龍戰、知一、九丑、八專、三陰、從革者,皆不宜婚,成亦不久。元勾並六合,不良之婦;連珠蛇合虎,帶子成親;空陰太乙,奴婢為姻。元武天空,偷年改月。末傳蛇虎,其妻疾破加身;不備八專,他人禮下之婦。反吟勾陳發動,再嫁重婚。伏吟元后往來,先奸後娶。虎空陰貴,防害公姑。天地皆空,恐妻無子。
課体が「三光」「三陽」「懸胎」を得れば、吉を主る。若し「反吟」「泆女」「乱首」「無禄」「絶嗣」「孤辰」「寡宿」「龍戦」「知一」「九丑」「八専」「三陰」「従革」のこれらの課を得れば、みな結婚に宜しからず、縱令成るとも長久する能わず。「元武」「勾陳」と「六合」と并び見れば、娶る是れ行為端正ならざるの婦人。「連珠課」にして「螣蛇」「六合」「白虎」が同じく見えば、女方が孩子を帯びて門に過ぐるを主る。「天空」「太陰」と「太乙」(巳)と同じく見えば、婢女を娶りて妻と為すを主る。「元武」と「天空」と同じく見えば、年齢を瞞報し・生辰を改換するを主る。末伝が「螣蛇」「白虎」に乗れば、妻子の身上に疾病残缺乏るを主る。「不備課」「八専課」を占得せば、娶る是れ曽て人に嫁ぎ・人に礼をもって聘を下せられしの婦人を主る。「反吟課」にして「勾陳」が発動すれば、是れ再嫁重婚を主る。「伏吟課」にして「元武」「天后」が往来交錯すれば、先ず奸情有りて後に正式に娶りて門に過ぐるを主る。「白虎」「天空」「太陰」が貴人と同じく見えば、公公婆婆に妨害するを防ぐを要す。天盤地盤みな空亡に落つれば、妻子の生育する能わざるを恐る。
支上神及發用,如遇卯、酉、亥、未,並太陰天后者,主不正之女。元武六合並旬丁天馬,主淫奔。天空加午為風塵女子。申丑臨辰,魁罡加日,二后乘子卯相刑,見元武合陰,天后入六合,六合入天空,乘丑未,或受克,戌亥加亥卯未,並元勾合;月厭天空為用;空用天后克六合;酉戌見後、合、虎、蛇;卯子上見武陰;太陰居巳亥;后乘未子加日,而傳見陰后;寅申加日辰,或酉作天后,皆主淫邪失體。
日支の上の神と発用と若し卯・酉・亥・未に遇い、また「太陰」「天后」と并び見れば、女方の品行正ならざるを主る。「元武」「六合」が本旬の「丁神」と「天馬」とを并せれば、女子の淫奔を主る。「天空」が午の上に加われば、是れ風塵の女子を主る。以下の各象はみな淫邪にして礼を失うを主る。申・丑が辰の上に加臨し、「河魁」「天罡」が日干の上に加わる。「天后」と「太陰」の二陰将が子・卯に乗りて互いに刑す。「元武」と「六合」「太陰」と同じく現るを見。「天后」が「六合」の位に落入し、「六合」が「天空」の位に落入し、また丑・未に乗りあるいは克を受く。戌・亥が亥卯未の三合の上に加わり、并せて「元武」「勾陳」「六合」と同じく現る。「月厭」と「天空」と発用を作す。空亡が発用を作して「天后」が「六合」を克す。酉・戌の上に「天后」「六合」「白虎」「螣蛇」を見。卯・子の上に「元武」「太陰」を見。「太陰」が巳・亥に居る。「天后」が未に乗りあるいは子が日干の上に加わりて三伝の中にまた「太陰」「天后」を見。寅・申が日干日支に加臨し、あるいは酉が「天后」を充当す——これらはみな淫邪にして体を失うの象なり。
泆女課,上克下,比陽,主有孕。昴星不備,傳后合元,主不明。六合乘朱,用見元,主濫。太陰居火地,性躁而淫。亥子丑全,夜將夜課,元合入傳,主闇昧。天上乙加地下甲,男有二婦。天上甲加地下乙,女有二夫。若神后加女年命,亦有兩人。角宿加金宿者,兄弟同妻。又申加子、寅、戌,女有二夫,反此男有二婦。
「泆女課」を占得し、上神が下神を克して陽支相比すれば、女子已に身孕有るを主る。「昴星課」「不備課」を占得し、三伝の中に「天后」「六合」「元武」が相い続けば、来歴明ならざるを主る。「六合」が「朱雀」に乗り、発用にまた「元武」を見れば、行為の放濫を主る。「太陰」が巳午の火地に落つれば、性情急躁にして淫を主る。亥・子・丑の三支俱に全く、また是れ夜間の月将・夜間の課にして、加えて「元武」「六合」が三伝に入れば、暧昧不明を主る。天盤の遁干乙が地盤の甲の上に加われば、男子に両個の妻子有るを主る。天盤の甲が地盤の乙の上に加われば、女子に両個の丈夫有るを主る。若し「神后」(子)が女方の行年本命の上に加われば、も亦両人の人有るを主る。角宿が金宿の上に加われば、兄弟が一妻を共にするを主る。また申が子・寅・戌の上に加われば、女子に両個の丈夫有るを主る。反って(子寅戌が申に加わる)は則ち男子に両個の妻子有るを主る。
天上從魁加女命者,難產。勝光臨命多男。神后臨命多女。功曹傳送臨命,多子孫。小吉臨夫命,夫主常遭官事。大吉臨婦命,妻宮長染沉痾。又法:以傳送加女命,視生月上,心性貞潔,見尾亦正,見奎張淫邪。又以從魁加女命,視生月上見神后者,孝順;天罡,狠毒;辰戌相加,兄弟亂倫。
天盤の「従魁」(酉)が女方の本命の上に加われば、難産を主る。「勝光」(午)が本命に臨めば、男を生むこと多し。「神后」(子)が本命に臨めば、女を生むこと多し。「功曹」(寅)「伝送」(申)が本命に臨めば、子孫衆多なり。「小吉」(未)が丈夫の本命に臨めば、丈夫は常に官司を遭うを主る。「大吉」(丑)が妻子の本命に臨めば、妻子は長年重病を患うを主る。別の一法、「伝送」(申)を把えて女方の本命の上に加え、出生の月份のあの一位を看る——心宿を得れば心性貞潔を主り、尾宿を得ればも亦端正と算し、奎宿・張宿を得れば則ち淫邪を主る。再び一法、「従魁」(酉)を把えて女方の本命の上に加え、出生の月份のあの一位を看る——「神后」(子)を見れば孝順を主り、「天罡」(辰)を見れば狠毒を主る。若し辰戌相加すれば、兄弟の間に乱倫有るを主る。
夫以天上行年為始,以地下年上神為終。婦以地下年上神為始,以天上行年為終。若始相剋而終相生,則初不和而後睦。始生終克者,反是。天罡加女行年,視生月上,見陽神有子,孫神無子。又月將加正時,視夫婦行年,若夫本木命,而年上見水神,或妻土命而年上見金神,主當年有子。三傳生日,主無子。
夫婦の始終を論ず。丈夫は天盤の上の行年をもって起点と為し、地盤の行年の上に乗る所の神をもって終点と為す。妻子は則ち地盤の行年の上に乗る所の神をもって起点と為し、天盤の上の行年をもって終点と為す。若し起点が相克して終点が相生せば、先ず和せずして後に和睦するを主る。起点が相生して終点が相克せば、則ち反って、先ず好くして後に壞る。「天罡」(辰)を把えて女方の行年の上に加え、出生の月份のあの一位を看る。陽神を見れば児子有るを主り、孫神(子孫爻)を見れば反って子無きを主る。また月将を把えて正時の上に加え、夫婦双方の行年を看る。若し丈夫は本り木命にして行年の上に水神の来りて生ずるを見、あるいは妻子は土命にして行年の上に金神の来りて秀を泄するを見れば、みな当年に子を得るを主る。若し三伝が日干を生ずれば(気みな我が身に帰して下に伝わらず)、反って子無きを主る。
状貌を論ずるの法
天后旺相,與地盤不相剋,則色美。若休囚,或相剋,則貌醜性劣。天后乘金,白淨性剛;旺相,則有德無私。休囚則陋劣性硬。乘木秀而長,心陰毒。旺相則肥滿而心性清純;休囚而黑,而性情不定。乘水,色黑性。旺相色美而不正,休囚癭疾而淫巧。乘火髮少面赤性暴,旺相則端正而肥,休囚則面黃丑拙。
女方の相貌を看る之法、「天后」が当令旺相にして臨む所の地盤の支と相克せざれば、容貌美麗を主る。若し休囚、あるいは上下相克せば、相貌丑陋・性情好からざるを主る。天后が金に乗れば、膚色白浄にして性子剛強。旺相なれば則ち品德端正・私心無し、休囚なれば則ち相貌丑陋・性情僵硬。木に乗れば、清秀にして身材修長、但し心地陰毒。旺相なれば則ち豊満にして心性清純、休囚なれば則ち膚色黒に発し・性情定まらず。水に乗れば、膚色は黒に偏す。旺相なれば則ち容貌美麗なれども端荘ならず、休囚なれば則ち癭瘤の疾有りて淫巧多変なり。火に乗れば、頭髪稀少・面色紅・性子暴躁。旺相なれば則ち端正にして豊腴、休囚なれば則ち面色は黄に発し・丑陋笨拙なり。
若占女性,各以年上所得五行決之。年上神屬木色青而多智,金色白而性果,火紅顏而性躁,水黑瘦而性和,土肥黃而性沉。又視天上支神所乘將。假如乙酉日申將子時,天上酉加丑,火乘絕屬火色赤,酉虎金色白,斷以面紅體白之類。以天官為面,支神為身也。又本命上魁罡,口眼不正。神后加巳,或加四季,貌必丑。支上為支之六害,殘疾。雀帶刑剋者,目病。
若し専ら女子の性情を占えば、便ち各々行年の上に得る所の五行に按じて判定す。行年の上の神が木に属すれば、膚色は青に偏して多智。金に属すれば、膚色白くして性情果決。火に属すれば、面色紅にして性子急躁。水に属すれば、色黒く体痩せて性情温和。土に属すれば、体胖ふとり色黄にして性情沈穩。還た天盤の日支の乗る所の天将を看るを要す。譬えば乙酉日・申将・子時に占い、盤を排した後天盤の酉は丑の上に加わり、乗る所の天将は絶地に在りて火に属し、火は赤色を主り、しかるに酉本身は「白虎」に乗りて金に属し、金は白色を主る、便ち面色紅・身体白の類と断ず——天将は面部を主り、地支は身軀を主るをもってす。此の外、本命の上に「河魁」「天罡」を見れば、口眼の歪斜にして正ならざるを主る。「神后」(子)が巳の上に加わり、あるいは辰戌丑未の四季の上に加われば、相貌必ず丑し。日支の上に乗る正に日支の六害の支なれば、残疾有るを主る。「朱雀」が刑を帯びて克を受ければ、眼病有るを主る。
媒妁奩貲の論法
用神亦為媒妁,若旺相相生,神將吉,則媒有力。生干向男家,生支向女家。用傳生日,奩貲必豐。日生用傳洩氣,退敗。天后傳旺,財爻入傳,龍合用旺,日上克辰,中末見財,俱主有財。后無氣,財落空,主無財。天喜作元空,或空亡,及龍后相刑,二后俱克六合,加日辰,初末空亡,天乙逆傳,俱主虛誑。
用神は同時にも亦媒人を代表す。用神が旺相にしてまた日干日支と相生し、神将も亦吉なれば、媒人は便ち得力す。用神が日干を生ずるは、是れ媒人が男家に偏向す。日支を生ずるは、是れ女家に偏向す。用神と三伝とが来りて日干を生ずれば、嫁粧必定豊厚なり。日干が反って去りて用神三伝を生じて自己の気を泄せば、退敗して成る無きを主る。「天后」が三伝の中に当たりて旺にして、財爻が三伝に入り、「青龍」「六合」が用神を作して旺にして、日干の上の神が日支を克し、中伝末伝に財爻を見れば——これらはみな財有るを主る。反って、天后に気無く・財爻が空亡に落つれば、嫁粧無きを主る。「天喜」が変じて「元武」「天空」と為り、あるいは空亡に落ち、および「青龍」と「天后」と互いに刑し、両個の「天后」がみな「六合」を克して并せて日干日支に加臨し、初伝末伝が空亡に落ち、「天乙貴人」が逆行して伝逓す——これらはみな対方の説くは假话を主る。
結婚するの時の論法
月將加時,視天后所乘神,若剋日本,傷公姑。克青龍,傷夫,或夫病。或六合,少子息,及傷媒妁,各以類推。又視天上,日支所臨,地盤神如生日辰上神,主孝義。剋日上神,主悖逆。剋日生辰,不孝於公。克辰生日,不孝於姑。克青龍與夫不和。生者和睦,克六合少子息,並妨媒氏。生者多子息。
結婚の時日を擇ぶ之法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、「天后」の乗る所の神を看る——若しそれが日干本身を克せば、公婆を克傷するを主る。「青龍」を克せば、丈夫を克傷しあるいは丈夫の病多きを主る。若し「六合」を克せば、子女少なく、并せて媒人を妨害す。その余はこの類に照らして推す。再び天盤の上の日支の加臨する所の地盤の神を看る。それが若し日干日支の上の神を生ずれば、新婦の孝順にして義有るを主る。日干の上の神を克せば、忤逆して順わざるを主る。日干を克して日支を生ずれば、公公に対して不孝を主る。日支を克して日干を生ずれば、婆婆に対して不孝を主る。「青龍」を克せば、丈夫と和せざるを主り、青龍を生ずれば則ち夫妻和睦す。「六合」を克せば、子女稀少にして并せて媒人を妨礙し、六合を生ずれば則ち子女衆多なり。
孕育
日為子,辰為母。又六合為子,天后為母。
胎産を占うは、日干をもって胎児を代表し・日支をもって母親を代表す。別に一法有りて「六合」をもって胎児を代表し・「天后」をもって母親を代表す。
孕有るの論法
四課日辰上神相合,三傳子孫旺相,或虎合入傳而加干支,或發用辰戌乘元武天后,與血忌乘六合,或螣蛇乘生氣,或發用子加丑乘白虎者,並主有孕。夫婦行年上為三合、六合、德合,更值天、月二德與生氣,或夫婦行年上見今日之子孫,上下無空亡,無六害,或太乙臨婦行年,而乘六合,亦俱主有孕。
懐孕するや否やを判断す。四課の中に日干日支の上の神が彼此相合し、三伝の子孫爻が当令旺相す。あるいは「白虎」「六合」が三伝に入りまた日干日支に加臨す。あるいは発用が辰・戌にして「元武」「天后」に乗る。あるいは「血忌」が「六合」に乗る。あるいは「螣蛇」が「生気」に乗る。あるいは発用が子にして丑の上に加わりまた「白虎」に乗る——これらはみな孕有るを主る。此の外、夫婦双方の行年の間が三合・六合・徳合を構成し、また正に「天徳」「月徳」と「生気」とに値う。あるいは夫婦の行年の上に当日の子孫爻を見て、しかも上下ともに空亡に落ちず・六害無し。あるいは「太乙」(巳)が妻子の行年に加臨して「六合」に乗る——も亦みな孕有るを主る。
日干之胎神作日之正財,又逐月生氣者,妻必孕。甲乙日胎在酉,婢妾有孕。子午乘龍,家有孕婦。孕欲合而安和,產欲絕而出局,初孕忌神將凶及空亡、脫氣、刑剋、退,喜日辰上下生旺,更得懸胎,為保固。
日干の胎神が正好して日干の正財を充当し、又是れ当月の「生気」なれば、妻子必定懐孕す。甲日・乙日の胎神は酉に在り、酉は婢妾を主る、ゆえに婢妾の孕有るを主る。子・午が「青龍」に乗れば、家中に孕婦有るを主る。総じて説く、懐孕の時は課象の相合安和するを喜び、臨産の時は則ち絶地に逢い・局外に伝い出るを喜ぶ(気尽きて胎脱す)。初めて懐孕するは神将の凶悪を忌み、も亦空亡に落ち・気を泄され・刑克を遭い退行するを忌む。日干日支の上下相生して旺なるを喜び、若し再び「懸胎課」を得れば、胎気の保固するを主る。
孕の論法
四課日辰上下刑沖,三傳休囚空亡,而子孫不見;夫婦行年上神相刑害,乘凶將惡煞,而子孫不見者,俱主不孕。
不孕を判断す。四課の中に日干日支の上下が互いに刑冲し、三伝が休囚してまた空亡に落ち、しかも子孫爻が出現せず。および夫婦の行年の上の神が互いに刑害し、凶将悪煞に乗り、子孫爻も亦出現せず——この両種の情形はみな懐孕する能わざるを主る。
胎にあらざる胎の論
發用寅鬼路未鬼門相加,乘絕,作日鬼;或天鬼臨日,鬼胎。辰戌乘蛇虎作月厭為用,及八專獨腳課者,怪胎。天后乘天罡加日辰,與子孫乘元武天空;三傳剋日,傳見日或胎神生氣值空亡;或胎神乘死氣者,俱主墮胎小產。巳地不足東南,亥天不滿西北。日返吟,與子孫乘蛇勾,而作空亡六害者,非胎。
是れ真胎か否かを辨別す。発用が寅(鬼路)与未(鬼門)と相加し、また絶地に乗りて日干の官鬼を充当す。あるいは「天鬼」が日干に加臨す——これはみな是れ「鬼胎」(假孕)を主る。辰・戌が「螣蛇」「白虎」に乗りてまた「月厭」を充当して発用を作し、および「八専課」「独脚課」を占得せば、是れ怪胎を主る。「天后」が「天罡」(辰)に乗りて日干日支に加臨し、しかも子孫爻が「元武」「天空」に乗る。三伝が日干を克し、三伝の中に日干あるいは胎神・生気が空亡に落つるを見。あるいは胎神が「死気」に乗る——これらはみな堕胎小産を主る。巳位は東南に在りて地足らず、亥位は西北に在りて天満たず、本りより缺陷の象有り。再び日の「返吟課」を占得して、しかも子孫爻が「螣蛇」「勾陳」に乗りまた空亡に落ち・六害を犯せば、あれは便ち根本的に胎にあらず。
男か女かの論法
剛日比日上神旺相為男,不比休囚為女。柔日上神比,旺相為女,不比休囚為男。課傳純陰者孕男,陰極陽生。純陽者孕女,陽極陰生。傳入陽及陽多為男,傳入陰及陰多為女。日上二課發用為男,辰上二課發用為女。晝貴加正時男,夜貴加正時女。
男女を辨ず。陽日(甲丙戊庚壬)に占えば、日干の上の神が日干と同類にして旺相せば、男を生ずるを主る。同類ならずかつ休囚なれば、女を生ずるを主る。陰日(乙丁己辛癸)に占えば、日干の上の神が日干と同類にして旺相せば、女を生ずるを主る。同類ならずかつ休囚なれば、男を生ずるを主る。四課三伝全く陰支なれば、反って男を懐くを主る、陰は極処に到れば陽便ち生ずるをもってす。全く陽支なれば、反って女を懐くを主る、陽は極処に到れば陰便ち生ずるをもってす。三伝が陽支に落入しあるいは陽支の多きを占めば、男を主る。陰支に落入しあるいは陰支の多きを占めば、女を主る。発用が日干の上の頭両課より取られれば、男を主る。日支の上の後両課より取られれば、女を主る。昼貴人が正時の上に加われば、男を主る。夜貴人が正時の上に加われば、女を主る。
双胎の論法
貴神乘子、午、卯、酉,加寅、申、巳、亥;及巳午見龍,或蛇虎見辰戌伏吟,乘天空者,皆主雙胎。
双胞胎を判断す。「天乙貴神」が子・午・卯・酉に乗りて寅・申・巳・亥の上に加わる。および巳・午に「青龍」を見。あるいは「螣蛇」「白虎」が辰・戌を見て課が「伏吟」を得、また「天空」に乗る——これらはみな双胎を懐くを主る。
賢と不肖との論法
日上神吉,生男必佳。辰上神吉,生女必正。乙合龍常,課傳並用,或三傳見六合青龍者,並主男良女淑。空勾元虎,課傳並見,或日生三傳,或日辰上下刑沖破害,發用又乘凶將,或太歲與日辰入傳,及入傳而相刑,或白虎加正時發用,及課傳狡童泆女者,並主生男女不肖。
子女の賢と不賢とを判断す。日干の上の神が吉なれば、生む所の男孩必定優秀なり。日支の上の神が吉なれば、生む所の女孩必定端正なり。「天乙」「六合」「青龍」「太常」のこ幾位の吉将が課伝の中に一倂に取用せられ、あるいは三伝の中に「六合」「青龍」を見れば、みな生む所の男孩は善良・女孩は賢淑を主る。反って、「天空」「勾陳」「元武」「白虎」が課伝の中に一倂に出現し、あるいは日干が去りて三伝を生じて自身の気を泄し、あるいは日干日支の上下が刑冲破害して発用がまた凶将に乗り、あるいは太歳と日干日支とが三伝に入り・伝に入った後また互いに刑し、あるいは「白虎」が正時の上に加わりて并せて発用を作し、および「狡童」「泆女」のこの類の課を占得せば——みな生む所の子女の器を成さざるを主る。
臨産の遅速難易の論法
干上神脫支上神;或三傳脫支;或辰生日,日生三傳;或三傳遞生,而不乘凶將;或三傳逢大煞空亡,及傳退茹;或發用子加戌,又作血支血忌;或傳內有白虎乘子孫;或日辰入傳,而辰脫日,如丁酉日伏吟三傳酉未丑;或天空乘日支生傳;三傳或青龍乘酉,為產門而逢沖動;或天后乘旬丁,及天乙順行者;並主速而易產。
臨産の快慢難易を推す、先ず順産の象を説く。日干の上の神が日支の上の神を泄脱す。あるいは三伝が日支を泄脱す。あるいは日支が日干を生じ・日干がまた三伝を生ず(気は一路外に向かい走る)。あるいは三伝が層層相生して凶将に乗らず。あるいは三伝が「大煞」と空亡とに逢い、および三伝が退行の「連茹課」。あるいは発用が子にして戌の上に加わり、また「血支」「血忌」を充当す。あるいは三伝の裏に「白虎」有りて子孫爻に乗る。あるいは日干日支が三伝に入りて日支が日干の気を泄脱す、譬えば丁酉日に伏吟課を占得して三伝是れ酉・未・丑のごとし。あるいは「天空」が日支に乗りて来りて三伝を生ず。あるいは「青龍」が酉に乗る——酉是れ産門——にして正に冲動に逢う。あるいは「天后」が本旬の「丁神」に乗り、および「天乙貴人」が順行す——これらはみな産すること快くして順利を主る。
干上神合支上神,或三傳合支,或三傳逢三合、六合及傳進亥子丑例,或發用血支、血忌,沖動浴盆煞,而無吉神良將,或勾陳臨子孫與入傳而辰合日,或課傳回環而不見沖神者,皆主緩而難產。月厭帶生氣者產速,帶死氣者產凶。申加巳、亥、辰、戌發用,曰天盤地結,產凶。逆三傳者難產,如亥戌酉。又逆向三傳如亥酉未名倒拔蛇,主產速。
再び難産の象を説く。日干の上の神と日支の上の神と相合す。あるいは三伝が日支と相合す。あるいは三伝が三合・六合に逢い、および三伝が前進して亥・子・丑の如く一路相い連なる。あるいは発用が「血支」「血忌」にして、「浴盆煞」を冲動してしかも吉神良将無し。あるいは「勾陳」が子孫爻に加臨して并せて三伝に入りて日支がまた日干と相合す。あるいは課伝の首尾が回環して冲神を見ず——これらはみな拖ること久しく・生むこと難きを主る、気は合に住せられて脱し出るを肯ぜざるをもってす。「月厭」が「生気」を帯びれば、生むこと快し。「死気」を帯びれば、生産に凶険有り。申が巳・亥・辰・戌の上に加わりて并せて発用を作すを、「天盤地結」と叫び、生産凶険なり。三伝の逆行する(亥・戌・酉の如し)は難産を主る。但し若し是れ逆らいに位を隔てて伝わる(亥・酉・未の如し)は、「蛇を倒し拔く」と叫び、反って生むこと快きを主る。
落地の日時を預知するの法
天后螣蛇遲延日辰,若見青龍當酬心願。六合為用急換眠床,朱雀扶爻口舌驚產。蛇在末傳產後身災,蛇在初傳帶疾夾產。月生月也,以發用之三合定之,如用亥則卯未月生之例;日生日也,以發用之刑沖定之,如用子則刑卯午寅,主卯午日生之例;時生時也,以用後之一辰定之,如用子時亥時生之例,兼看月破。
分娩の日子時辰を預推す。「天后」「螣蛇」が当値せば、産期は日辰を拖延するを要す。若し「青龍」を見れば、則ち願いの如く順産す。「六合」が用神を作せば、要趕緊に産床を換うるを要し、便ち将に生まんとすることを説明す。「朱雀」が爻位を扶えれば、口舌争吵に因りて驚を受け早産するを主る。「螣蛇」が末伝に落つれば、産後母体に災有り。螣蛇が初伝に落つれば、胎児が病を帯びて生まれ・生むこと力を費すを主る。月份を推するは、便ち発用の三合を用いて定む、譬えば発用が亥なれば、亥卯未三合、便ち卯月あるいは未月に生むを主る。日子を推するは、便ち発用の刑冲を用いて定む、譬えば発用が子なれば、子は卯を刑し・子は午を冲し・子は寅と相い隣り相い続く、便ち卯日あるいは午日に生むを主る。時辰を推するは、便ち発用の後の一位を取りて定む、譬えば発用が子なれば、便ち亥時に生むを主る——同時に還た兼ねて「月破」の影響を看るを要す。
若天空、白虎乘日干之脫氣,或作大煞,而一無羈絆者,主當日生;其時則以日干之長生定之,如甲生於亥之例。又法:月將加時,視勝光之下日生。又天空及白虎所臨地盤之日生,或破今日胎神之日生。又以月將加傳送,視年命上得陽神,即生。發用空亡,傳歸實地;與柔日昴星,及伏吟無丁馬,皆數月而生。
若し「天空」「白虎」が日干の脱気の神に乗り、あるいは「大煞」を充当し、しかも全く牽絆阻滯無ければ、当天に便ち生むを主る。時辰は則ち日干の長生位に按じて定む、譬えば甲木の長生は亥に在れば、便ち亥時を主る。別の一法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、「勝光」(午)の下面の対する所のあの一支を看れば、便ち是れ分娩の日。また「天空」「白虎」の臨む所の地盤の支の対する所の日子、あるいは今日の胎神を冲破するあの個の日子も、も亦分娩を主る。また月将を把えて「伝送」(申)の上に加えて盤を排し、本命行年の上に陽神を得るを看れば、立刻に便ち生まんとす。若し発用が空亡に落ちて三伝が実地に帰し、および陰日に「昴星課」を占得し、還た「伏吟課」にして「丁神」「駅馬」無ければ——これらはみな還た幾個月を過ぐるを要して始めて生むを主る。
胎産の変異の論法
傳順貴順,或戌加亥者,順生。亥為頭,戌為足。傳逆貴逆,或亥加戌者,逆生。伏吟不動,干支克刑,神將俱凶者,不能產。婦人行年上乘吉神將旺相,而干上神將亦吉者,母子俱吉。
胎産の種種の変異。三伝が順行し・貴人も亦順行し、あるいは戌が亥の上に加われば、順産を主る——亥は上に在りて頭を為し・戌は下に在りて足を為し、頭が先ず出づるをもってす。三伝が逆行し・貴人も亦逆行し、あるいは亥が戌の上に加われば(頭下脚上)、逆産を主る。「伏吟課」を占得して静止して動かず、日干日支がまた互いに刑克し、神将もみな凶なれば、生み下すこと得ざるを主る。産婦の行年の上に吉神吉将に乗りて当令旺相し、日干の上の神将も亦吉なれば、母子ともに平安を主る。
干上神克支上神;或六合所乘神克天后所乘神;或墓神覆支;或不見刑沖;或三傳克支,蛇虎入傳,而支乘死氣;主損母。支上神克干上神;或天后所乘神克六合所乘神;或墓神覆干,而不見刑沖;或三傳剋日,蛇虎入傳,而干乘死氣者,並主損子。干支上相互克,或六合天后相刑,及日辰上神、三傳俱空者,母子俱損。伏吟元武加日辰者,生而殘疾。庚午日干上乘白虎,與卯加辰作天空,生而缺唇。
日干の上の神が日支の上の神を克す。あるいは「六合」(子)の乗る所の神が「天后」(母)の乗る所の神を克す。あるいは墓神が日支の上に蓋う。あるいは課の中に刑冲の来りて解くを見ず。あるいは三伝が日支を克し・「螣蛇」「白虎」が三伝に入りて日支が「死気」に乗る——これらはみな母親を損傷するを主る。反って、日支の上の神が日干の上の神を克す。あるいは「天后」の乗る所の神が「六合」の乗る所の神を克す。あるいは墓神が日干の上に蓋うて刑冲の来りて解くを見ず。あるいは三伝が日干を克し・螣蛇白虎が三伝に入りて日干が死気に乗る——これらはみな胎児を損傷するを主る。若し日干日支の上が互いに克し、あるいは「六合」「天后」が互いに刑し、および日干日支の上の神と三伝とみな空亡に落つれば、則ち母子俱に損す。「伏吟課」を占得して「元武」が日干日支に加臨すれば、生まれ下るに残疾有るを主る。庚午日に日干の上に「白虎」に乗り、また卯有りて辰の上に加わりて「天空」を充当せば、生まれ下る是れ兎唇を主る。
訪謁
日為我,辰為彼。日上空亡,我不必往。辰上空亡,彼必不見,或彼不在。辰生日,訪之有益。辰剋日,或辰上見刑沖破害,訪之徒勞。日德旺相,二貴加臨日辰有情,一見如故。我克他,畏而不出;他克我,情意難親。
門に登りて拜访するを占うは、日干をもって我を代表し、日支をもって対方を代表す。日干の上に空亡に落つれば、我は去るに及ばず。日支の上に空亡に落つれば、対方は必定我に見えず、あるいは根本家に在らず。日支が日干を生ずれば、訪ね去るに好処有り。日支が日干を克し、あるいは日支の上に刑・冲・破・害を見れば、去るも亦白走のみ。日干の「日徳」が当令旺相にして、昼夜の両貴人が日干日支に加臨して彼此有情あれば、一見して故の如くなるを主る。我が去りて彼を克せば、彼は畏懼して躲れて出でず。彼が来りて我を克せば、情意は親近し難し。
課得返吟及柔日昴星,或課體不備,俱主不見。返吟遠出。轉蓬、元首、三交、知一、彈射等課,皆主訪謁。用神與所往方之神三合、六合;或日貴、或日德發用;或日克用神者,必見。用神剋日者,不見。小吉臨辰,或太乙登明加日上者必見。斗罡加孟,必見;加仲可得,加季不出。戌亥加辰巳,為天頭加地足,可見。辰巳加戌亥,為地足加天頭,不見。類神臨日辰或發用,必見。類神不入課傳,或空亡,難見。
「返吟課」および陰日の「昴星課」を占得し、あるいは課体が斉備ならざれば、みな見ること及ばざるを主る。返吟は還た対方の遠く出でて外に在るを主る。「転蓬」「元首」「三交」「知一」「弾射」のこれらの課を占得せば、みな拜访に適宜を主る。用神と往く所の方位の神とが三合・六合を構成す。あるいは日干の貴人・「日徳」が発用を作す。あるいは日干が用神を克す——これらは必定能く見る。用神が反って日干を克せば、見ること及ばず。「小吉」(未)が日支に加臨し、あるいは「太乙」(巳)「登明」(亥)が日干の上に加われば、必定見る能くす。「天罡」(辰、すなわち斗罡)が四孟の上に加われば、必ず見ゆ。四仲の上に加われば、見る可し。四季の上に加われば、対方は門を出でず。戌・亥が辰・巳の上に加わるは、是れ「天頭が地足に加わる」にして、見ゆ。辰・巳が戌・亥の上に加わるは、是れ「地足が天頭に加わる」にして、見ること及ばず。訪う所の人の類神が日干日支に加臨しあるいは発用を作せば、必ず見ゆ。類神が四課三伝に入らず、あるいは空亡に落つれば、見ること難し。
類神
天乙為大貴人,太常為部院臺省,青龍為二千石,勾陳為將軍,朱雀為長吏,天后為婦人之類。
訪謁して求むる所の人の類神、「天乙」是れ身份最高の大貴人、「太常」は各部院と台省の官員を代表し、「青龍」は二千石の一級の太守を代表し、「勾陳」是れ将軍、「朱雀」是れ一方を主管するの長吏、「天后」是れ婦人、その余はこの類に照らして推す。
期会、遇うや否やを知らんと欲す
月將加時,視天罡臨日辰者,必遇。在日前為已過,在日後為未來。又絳宮時未至,明堂時必遇,玉堂時已過。
期を約して会面して能く遇うか否かを知らんと欲す。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、「天罡」(辰)を看る——それが若し日干日支に加臨すれば、必定遇うこと得。それが日干の前に排せられれば、約期は已に過ぎ去りしを説明す。日干の後に排せられれば、時候は還だ到らざるを説明す。また建除十二神に按じて時辰を看る。「絳宮」に値するの時は、人は還だ来らず。「明堂」に値するの時は、一定能く遇う。「玉堂」に値するの時は、人は已に走り去れり。
謁貴須視天乙與日辰相生,貴人喜;與日辰相剋,貴人怒。日辰貴人相加,在天乙之家,有事難到。臨子午可待;臨丑為入廟,在家不出見;臨寅申,出門遠行;臨卯,在舍北人家,或舟車出外;臨辰戌為入獄,有病不出;臨巳近出,明日見;臨未為入房飲酒,不出;食神皆支,亦主飲食,用旬遁觀之,如甲食丙,乙食丁之例。臨酉在家,或途中遇。臨亥弔唁可待。
貴人を拜謁するは「天乙」を看るを要す。それが日干日支と相生せば、貴人の心中喜悅す。相克せば、貴人は怒を動かす。日干日支が貴人と相加して、しかも貴人が正に自己の本家の位に在れば、彼に事有りて到場し難きを説明す。再び天乙の臨む所の支に按じて分かちて説く。子に臨み・午に臨めば、彼を等しむ可し。丑に臨めば、是れ「廟に入る」にして、彼は家に在るも客に見えて出でず。寅に臨み・申に臨めば、彼は門を出でて遠行し去れり。卯に臨めば、彼は住処の北辺の人家に在り、あるいは船に乘り車に乘りて出外す。辰に臨み・戌に臨めば、是れ「獄に入る」にして、彼は病有りて門を出でず。巳に臨めば、彼は門を出でて遠からず、明日見る可し。未に臨めば、彼は屋に進みて飲酒しに去り、出でず——遁干に按じて看れば、凡そ日干の食神に属するの地支もみな飲食を主る、甲の食神は丙・乙の食神は丁の類の如し。酉に臨めば、彼は家に在り、あるいは能く路上に遇う。亥に臨めば、彼は喪を弔いに去れり、等しむ可し。
また当に徳の陰を求むべし
如甲德在寅,則視地盤寅位上所乘神將。乘天乙,貴人悅。螣蛇,貴人口舌。朱雀,彼有文書事。六合,彼有交易事。勾陳,防爭鬥。青龍,可求財。天空,有虛詐。白虎,彼有喪服。太常,主留飲。元武,彼有失脫事,太陰,彼有陰私事。天后,彼有婚姻事,或在妓館歌樓。
還た「日徳」の陰神を看るを要す。譬えば甲日の徳は寅に在れば、便ち地盤の寅位の上に乗る所の神将を看る。「天乙」に乗れば、貴人は心情愉悅す。「螣蛇」に乗れば、貴人と口舌を生ぜん。「朱雀」に乗れば、対方は正に文書の事に忙し。「六合」に乗れば、対方に交易の事有り。「勾陳」に乗れば、争闘を提防するを要す。「青龍」に乗れば、彼に向いて財を求む可し。「天空」に乗れば、その中に虚假如詐有り。「白虎」に乗れば、対方の家中に喪事有り。「太常」に乗れば、彼は汝を留めて飲宴せん。「元武」に乗れば、対方に失竊走失の事有り。「太陰」に乗れば、対方に隠私の事有り。「天后」に乗れば、対方に婚姻の事有り、あるいは人は正に妓館歌樓に在り。
附、貢物
辰上剋日者,受,反上不受。又視所獻物之類神,與貴人相和及日辰上相生者,吉。
附、礼を献じ物を送るの占。日支の上の神が日干を克せば、対方は収むるを肯ず。反って上神が克せざれば、便ち収めず。再び献ずる所の物の類神を看、それが貴人と和洽し・また日干日支の上の神と相生せば、吉を主る。
附、書を投ず
宙朱雀所乘神,與天乙所乘神相生相合者,可達;否則不達。
附、書信を投逓するの占。「朱雀」の乗る所の神と「天乙」の乗る所の神とを看、両者が相生相合せば、書信は能く送り到る。否すれば送り到らず。(句首の「宙」の字は当に「審」の字の訛たるべし、底本此の如し、今照録す。)
附、干求
視類神所乘神與日相生相合,或加日辰,或發用者,必遂;否則不遂。如求財視青龍,文書視朱雀,飲食衣服視太常之例。
附、求め托する所有るの占。求むる所の事の類神を看、それの乗る所の神が日干と相生相合し、あるいは日干日支に加臨し、あるいは発用を充当せば、求むる所必定願いの如し。否すれば成らず。譬えば財を求めば則ち「青龍」を看、文書を求めば則ち「朱雀」を看、飲食衣服を求めば則ち「太常」を看、その余はこの類に照らして推す。
謀望
日為客,辰為主。日凶辰吉,所往難言;日吉辰凶,許而空返。日辰相生合,或上下交互作合,不待啟口,有望必諧。日上神克辰,人言誠實。辰上神剋日,人言虛誑。課傳六陽,宜公不宜私。六陰,宜私不宜公。類神見三合六合,所圖為實。見天空旬空,所圖為虛。去辱喜空,求寧喜實。三合緩而牽眾,六合傾刻事成。丁馬並見,雖伏吟亦宜動。干支乘旺,則宜靜不宜動。
事を謀るを占うは、日干をもって客(人に求むるの一方)を代表し、日支をもって主(求めらるるの一方)を代表す。日干が凶にして日支が吉なれば、この行は結果説き難し。日干が吉にして日支が凶なれば、対方は答えたると雖も、去るも亦空手にして回る。日干日支が相生相合し、あるいは上下交互に合を成せば、口を開かずして求むる所便ち能く願いの如し。日干の上の神が日支を克せば、対方の説くは実話を主る。日支の上の神が日干を克せば、対方の説くは謊話を主る。四課三伝の六位みな陽なれば、公事を弁ずるに宜しく私事を弁ずるに宜しからず。六位みな陰なれば、私事を弁ずるに宜しく公事を弁ずるに宜しからず。謀る所の事の類神が三合・六合を見れば、圖謀する是れ実事。「天空」と旬空とを見れば、圖謀する是れ虚事。屈辱の事を擺脱せんと要すれば、空亡を見るを喜ぶ。安寧の事を求得せんと要すれば、実地を見るを喜ぶ。三合は能く事を成すと雖も但し緩慢にしてしかも衆人を牽連し、六合は則ち頃刻の間に事便ち弁成す。「丁神」「駅馬」が一倂に出現せば、縱令「伏吟課」を占得するも亦行動するに宜し。日干日支が旺気に乗れば、則ち静守するに宜しく妄動するに宜しからず。
自干傳支者,我求人。自支傳干者,人求我。上克下事起男了在外,下賊上事起女人在內。知一卦,事起比鄰。巳亥相加,有兩事。涉害虎視,更多災。反吟失所。伏吟退滯。九丑三陰悲辛,天獄天禍遭賊。三合勾虎,同伴相害;連茹剋日,兄弟為奸。先刑後合,則先難而後易。先合後刑,則始易而終難。
三伝が日干より日支に向かい伝わるは、是れ我が去りて人を求む。日支より日干に向かい伝わるは、是れ人の来りて我を求む。上神が下神を克すれば、事情は外面の男子より起こる(底本の「男了」は当に「男子」と作るべし、照録して改めず)。下神が上神を賊すれば、事情は家内の婦女より起こる。「知一課」を占得せば、事情は近隣より起こる。巳・亥が相加すれば、同時に両樁の事有るを主る。「渉害課」を占得して「白虎」が旁に在りて虎視すれば、災禍更に多し。「返吟課」を占得せば、その常所を失うを主る。「伏吟課」を占得せば、退縮停滞を主る。「九丑」「三陰」を占得せば、悲苦辛酸を主る。「天獄」「天禍」を見れば、盗賊に遭うを主る。三合局の中に「勾陳」「白虎」を帯びれば、同伴の相い害するを主る。「連茹課」にして日干を克せば、兄弟が奸邪の事を做出すを主る。先ず刑して後に合するは、先難後易。先ず合して後に刑するは、開始容易にして結局艱難なり。
三傳遞生而生日者,事雖大而必就;三傳遞克而我日者,事雖小而終乖。傳貴皆順事多順,傳貴皆逆事多逆。太歲月將發用者,大事皆宜。三傳平穩而將吉者,小事可就。鬼在孟則尊長之事難圖,在仲則自身同輩之事難圖,在季則陰小卑幼之事難圖。類神旺可圖現在,相可圖將來,休囚可圖已往。
三伝が層層相生して最終に日干を生ずれば、事情は大なりと雖も必定弁成す。三伝が層層相克して最終に我が日干に克到れば(底本の「而我日者」は当に「而克我日者」と作るべし、一「克」字を脱す、照録して改めず)、事情は小なりと雖も終究岔子を出さんと要す。三伝と貴人とみな順行せば、事情多く順なり。みな逆行せば、事情多く逆なり。太歳あるいは月将が発用を作せば、大事みな相宜なり。三伝が平穩にして天将が吉なれば、小事は弁成する可し。官鬼が四孟に落つれば、尊長の事は圖り難し。四仲に落つれば、自己と同輩の事は圖り難し。四季に落つれば、婦女小輩の事は圖り難し。類神が当旺せば、眼下の事を圖る可し。相気なれば、将来の事を圖る可し。休囚なれば、只だ已に過去したるの事を追想するのみ。
如所謀望之類神見於課傳,或干支上神比和而乘吉將,或干支上神旺相相生,無刑沖剋害,縱有而復相合。又乘吉將,或發用所乘吉將與日相合而不空亡,或三傳退連茹而遇空亡。經云:腳踏空亡進用宜是也。或年命上神相生相合,而不刑沖空陷,或貴登天門,神藏煞沒,或貴神覆日,或三傳俱吉者,皆可謀望。
以下はみな手を放して謀る可きの課象なり。謀る所の事の類神が四課三伝の中に出現す。あるいは日干日支の上の神が彼此比和してまた吉将に乗る。あるいは日干日支の上の神が旺相相生して、刑冲克害無く、縱令有るも随即ち合に住せられ、また吉将に乗る。あるいは発用の乗る所の吉将が日干と相合して空亡に落ちず。あるいは三伝が退行の「連茹課」にして恰も空亡に逢う——経文に説く「脚は空亡を踏みて進用宜し」、正に此を指す、退の中に空に逢い反って進取する可し。あるいは本命行年の上の神が相生相合して刑冲を遭わず・空陷に落ちず。あるいは「貴登天門」「神蔵煞沒」を占得す。あるいは貴神が日干の上に蓋う。あるいは三伝全吉——これらはみな謀望する可し。
謀望成らざるの論法
如所謀望之神不見於課傳,假如求財無財神之類,或干支上下相剋及刑沖破害,或發用與日辰刑沖破害又乘凶將,或日上與發用俱值空亡,或發用空亡又乘天空,或三傳空陷,或干支坐墓與墓神覆日、墓神覆用而無沖破,或日辰年命上所乘神將皆凶而發用復凶者,皆不可謀望。
以下はみな謀望する可からざるの課象なり。謀る所の事の類神が四課三伝の中に出現せず、譬えば財を求むるも財爻無きの類の如し。あるいは日干日支の上下相克して并せて刑冲破害有り。あるいは発用が日干日支と刑冲破害してまた凶将に乗る。あるいは日干の上と発用とみな空亡に落つ。あるいは発用が空亡に落ちてまた「天空」に乗る。あるいは三伝みな空陷に落つ。あるいは日干日支が墓の上に坐し、および墓神が日干の上に蓋え・墓神が発用の上に蓋うて冲破の来りて解く無し。あるいは日干日支と本命行年の上に乗る所の神将みな凶にして、発用も亦凶——これらに遇上せば便ち謀りに去る勿れ。
發用關格,而復乘凶將;或干支俱吉,而三傳獨足;或破碎發用,而復乘凶將;或類神雖見而墮空亡與刑沖破害;或歲破月破並見三傳,而類神為歲破月破;或蛇雀太陰作類神,而乘發用來剋日;或勾空、空亡、元武作類神,而日干發用並乘;或三傳之將先見武后見勾;或命上神剋日上神;或三傳初克末;或三傳見類神而休囚者,皆主謀望不成。
再び事を謀るに成らざるの課象を説く。発用が「関格」を犯してまた凶将に乗る。あるいは日干日支は吉と雖も三伝は只だ自ら一路を成し・我と渉り無し。あるいは「破碎煞」が発用を作してまた凶将に乗る。あるいは類神は出現すと雖も空亡に落ち・また刑冲破害を遭う。あるいは「歳破」「月破」が一倂に三伝に出現し、しかも類神正に歳破月破なり。あるいは「螣蛇」「朱雀」「太陰」が類神を充当し、発用に乗りて来りて日干を克す。あるいは「勾陳」「天空」・空亡・「元武」が類神を充当し、しかも日干と発用とみなそれらに乗る。あるいは三伝の天将は先ず「元武」を見後に「勾陳」を見。あるいは本命の上の神が日干の上の神を克す。あるいは三伝の中の初伝が末伝を克す。あるいは三伝は類神を見ると雖も休囚無気——これらはみな事を謀るに成らざるを主る。
謀望成る可きの論法
發用日德合,而復乘吉將;或支雖凶,而三傳俱吉;或類神初見,而不空亡,不刑沖破害;或日上神與命上神相合;或日上神克命上神,而類神發用而乘吉將;或太歲月將作貴神發用;或年命上神為日貴、為福德,而與年命比和,不刑沖破害;或旬甲加旬己,假如甲子旬,子遁甲,巳遁己,子加巳乃甲己合也,六甲旬中十干惟此、子加丑支合也,又名牛女合,而乘吉將;或傳見成神;或傳見類神旺相;或三傳末克初;或日上發用乘龍常而不克者;皆主謀望有成。土日見龍克,水日見常克。
以下はみな事を謀るに成る可きの課象なり。発用が日干の「日徳」にしてこれと相合し、また吉将に乗る。あるいは日支は凶と雖も三伝全吉。あるいは類神が一出現すれば便ち初伝に在り、しかも空亡に落ちず・刑冲破害を遭わず。あるいは日干の上の神が本命の上の神と相合す。あるいは日干の上の神が本命の上の神を克して、しかも類神が発用を作してまた吉将に乗る。あるいは太歳・月将が貴神を充当して并せて発用を作す。あるいは本命行年の上の神が正に日干の貴人あるいは「福徳」にして、また本命行年と比和して刑冲破害を遭わず。あるいは本旬の甲を遁するの支が己を遁するの支の上に加わる——譬えば甲子旬の中、子は甲を遁得し・巳は己を遁得し、子が巳の上に加われば便ち是れ甲己相合、六甲旬の裏の十天干の中にこの一組のみ能くこの如く相合す。子が丑の上に加われば則ち是れ地支の六合にして、又「牛女合」と叫ぶ——しかも吉将に乗る。あるいは三伝の中に「成神」を見。あるいは三伝の中に類神が当令旺相。あるいは三伝の末伝が初伝を克す。あるいは日干の上と発用とが「青龍」「太常」に乗りて来りて我を克せず——これらはみな事を謀るに成有るを主る。要注意す、土日に「青龍」(木)を見れば反って克せられ、水日に「太常」(土)を見れば反って克せられれば、あれは便ち別当に論ず。
謀望の遅速止散の論法
類神旺相者速,休囚者遲。劫煞發用者速,驛馬發用者遲。成神在初傳者速,成神在末傳者遲。日德作類神而發用者速,巳亥作類神而發用者遲。類神臨卯酉者速,臨辰戌者遲。三傳不離四課,而末傳歸日速。三傳離日遠,而末傳空陷者遲。天乙順行在日前者速,逆行在日辰後者遲。月將加日辰者速,用長生事遲,用旺事速,用墓事止,用解神空亡事散。用起太歲不出一年,用起月將不出一月,用日則本日,用時則本時,節候皆可類推。
事を謀るの快慢と成敗との推法、類神が旺相なれば則ち快く、休囚なれば則ち慢し。「劫煞」が発用を作せば則ち快く、「駅馬」が発用を作せば反って慢し。「成神」が初伝に在れば則ち快く、末伝に在れば則ち慢し。「日徳」が類神を充当して発用を作せば則ち快く、巳・亥が類神を充当して発用を作せば則ち慢し。類神が卯・酉に加臨すれば則ち快く、辰・戌に加臨すれば則ち慢し。三伝が四課の範囲を離れずして末伝が日干の上に帰れば、快し。三伝が日干を離れて遠く末伝が空陷に落つれば、慢し。「天乙貴人」が順行して且つ日干の前に排せられれば、快し。逆行して且つ日干日支の後に排せられれば、慢し。月将が日干日支に加臨すれば、快し。用神が長生の地に在れば則ち事情遅緩、旺地に在れば則ち事情迅速、墓地に在れば則ち事情停止、「解神」と空亡とに遇えば則ち事情消散す。発用が太歳より起これば、一年を出でずして応験す。月将より起これば、一月を出でず。日より起これば則ち当天に応ず。時より起これば則ち当時に応ず。節気物候に至っては、も亦みなこの類に照らして推す可し。
附、委托
以初傳為我,中傳為所託幹辦人,末傳為他。若中傳與初傳末傳生合比和者,吉。傳有太陰主託人,太常立處見其真。若居四季多誠意,餘將徒勞枉用心。
附、人に托して事を弁ずるの占。初伝をもって我を代表し、中伝をもって托を受けて去りて事を弁ずるの人を代表し、末伝をもって事情の関渉する所の対方を代表す。若し中伝が初伝・末伝とみな相生相合しあるいは比和せば、吉を主る。歌訣に説く、三伝の中に「太陰」有れば、人に托するに適宜を主る。「太常」の立つる処は能く実情を見る。こ両位の天将が若し辰戌丑未の四季の地に落つれば、托を受くる者は多く誠意有り。別の天将に換われば、便ち是れ心を白く費すのみ。
凡課傳見空元,不可委託。遙克、彈射可托,日上生辰可托。申巳相加第二第四課發用,隔手託人。傳過日辰天乙前,託人失期。午加卯,託人失節。戌加亥見吉將,宛轉託人而遂。子加戌作元后,空無實處。曲直課宜委曲託人。
凡そ四課三伝の中に「天空」「元武」を見れば、人に托す可からず。「遥克課」「弾射課」を占得せば、托す可し。日干の上の神が日支を生ずれば、も亦托す可し。申・巳が相加して第二課あるいは第四課より発用せば、主要として手を転じて第二個人に托するを主る。三伝が日干日支を越えて「天乙貴人」の前に排せられれば、托を受くる人の期限を誤るを主る。午が卯の上に加われば、托を受くる人の信義を失うを主る。戌が亥の上に加わりてまた吉将を見れば、輾転人に托して終に弁成するを主る。子が戌の上に加わりてまた「元武」「天后」を充当せば、空口憑無く・実処に落ち到らざるを主る。「曲直課」を占得せば、婉転迂回して人に托するに宜し。
宜托何人,視下類神。如天乙為職官,陰、勾、空、寅、午、戌為卒及下賤人。天后子酉為陰人,太常為尊長,白虎帶喪吊為孝服人。又天后為關節神,作夜將生日辰,宜托陰人。
応に什麼の人に托すべきかは、下面のこれらの類神を看る。「天乙」是れ職位有るの官員。「太陰」「勾陳」「天空」と寅・午・戌とは兵卒と下等の人とを代表す。「天后」および子・酉は婦女を代表す。「太常」は尊長を代表す。「白虎」は「喪門」「弔客」を帯びて孝を戴くの人を代表す。此の外「天后」是れ関節を疏通するの神、若しそれが夜間の将を作して来りて日干日支を生ずれば、便ち婦女に托して弁ましむるに宜し。
行人
日為行人,辰為家,凡占白虎乘潤下臨地盤申子辰,必問行人也。日辰上下相生比和、三合六合者,歸。刑沖破害者未歸。日上神克辰上神,辰上神又剋日上神,來遲。用神在今日支前者,已動。在今日支後及得伏吟,未動。伏吟任信,剛柔遲速。末傳上克下者方動,下賊上者將到,上下相生者不動。返吟不來。
外に出でたるの人を占うは、日干をもって行人を代表し、日支をもって家を代表す。凡そ占卜する時に「白虎」が「潤下課」に乗りて地盤の申・子・辰に加臨せば、来りて問う必定是れ行人の事なり。日干日支の上下相生比和し、あるいは三合・六合を成せば、人は回らんと要すを主る。刑・冲・破・害有れば、還だ回らざるを主る。日干の上の神が日支の上の神を克し、日支の上の神がまた反って日干の上の神を克せば、来ること遅しを主る。用神が今日の日支の前に排せられれば、人は已に動身す。今日の日支の後に排せられ、あるいは「伏吟課」を占得せば、人は還だ動身せず。伏吟を占得すれば只だ消息に聴き憑るのみ、還た陽日陰日に按じて遅速を分かつを要す。末伝に上神が下神を克せば、人は始めて動身す。下神が上神を賊すれば、人は将に到らんとす。上下相生せば、人は動かず。「返吟課」を占得せば、人は回らず。
傳神剋日為飛神,行人至。以鬼死之日為至期。假如壬辰日傳見土,土死於卯,當卯日至。日克傳神為伏神,行人不來。凡占行人,只視發用向背日干,如甲乙日用巳午為向日,行人來;用亥子為背日,行人不來。
三伝の神が日干を克するを、「飛神」と叫び、行人の到来を主る。到達の日子は官鬼の死絶の日を取る。譬えば壬辰日に占い、三伝の中に土を見れば(土是れ壬水の官鬼)、土は卯に死すれば、すなわち応に卯日に到るべし。反って日干が三伝の神を克するを、「伏神」と叫び、行人の来らざるを主る。凡そ行人を占うは、只だ発用の日干に向かうかあるいは日干に背くかを看る。譬えば甲日・乙日は木に属し、発用が巳・午(木の生ずる所の火、気は外に向かい発して回顧して本身す)なれば、「日に向かう」と叫び、行人は来らんと要す。発用が亥・子(木を生ずるの水、気は尚ほ後に在り)なれば、「日に背く」と叫び、行人は来らず。
年命遠離支辰間,地角天涯難會面。日辰若也互相旺,從此團圓中繾綣。天干若見墓神加,此日行人準到家。若使臨於生旺地,歸期縱有亦須差。間傳進向有阻絕,絕神入用歸心切。正時為用即時來,三傳俱順卻徘迴。
歌訣に説く、本命行年が遥かに日支の位置を離れば、あれは便ち天涯地角にして会面し難し。日干日支が若し能く互いに当旺せば、此より便ち団圓して親密なり。日干の上に若し墓神の加臨を見れば、この一天に行人准定して家に到る。若し行人の臨む所是れ生旺の地なれば、彼は外に在りて過すこと舒服にして、帰期は有ると雖も便要して錯過せん。三伝是れ位を隔てて相い伝わりて前に向かい推進すれば、路上に阻隔断绝有り。「絶神」が発用を作せば、反って帰心急切なり。正時が発用を充当せば、人は立刻に便ち到る。三伝全く順行せば、人は却って還だ外面に在りて徘徊す。
白虎行年道路神,傳逢天馬向門迎。三傳皆逆行人至,朱雀之陰是信神。卯酉為隔子午關,天罡加處季多艱。津關風雨還須阻,天地氤氳道路間。
歌訣続けて説く、「白虎」と行年とみな道路を主るの神、三伝の中に若し「天馬」に逢えば、便ち門口に到りて迎接する可し。三伝全く逆行せば、行人反って到る。「朱雀」の陰神は則ち是れ音信を主るの神。卯・酉是れ阻隔、子・午是れ関口、「天罡」(辰)の加わる所の処が若し四季の支に在れば、路上の艱難便ち多し。渡口関卡に再び風雨に遇えば、還た阻礙を受くるを要す。天地の気交わり蒸して弥漫すれば、人便ち道路の間に滞留す。
行人暫出而欲知歸者,以本人出門之時加於今日支上,視天罡下為至期。假令人以昨日巳時行,今日癸丑日占,即以巳加丑,則天罡下是子,決其子日到。天乙臨日辰或天罡加季者,當剋期速到。
行人は只だ暫時出門して何時に回るかを知らんと欲す。この人の出門したるあの個の時辰を把えて今日の日支の上に加えて盤を排し、「天罡」(辰)の下面の対する所のあの一支を看れば、便ち是れ到達の期。譬えば某人昨日巳時に出門し、今天是れ癸丑日に来りて占えば、便ち巳を把えて丑の上に加え、天盤を排出した後天罡の下は子を対し、便ち彼の子日に家に到ると断ず。若し「天乙」が日干日支に加臨し、あるいは「天罡」が四季の支の上に加われば、期の如く迅速に到達するを主る。
地近くして久しく帰らざるの論法
以月將加正時,視天罡下,臨孟為未來,仲為半路,季則即到。若逢天罡乘天馬,其至尤速 。
人の去りし所の地は遠からざるも却って久しく帰らず。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、「天罡」(辰)の下面の対する所の支を看る——四孟(寅申巳亥)に落つれば、人は還だ動身せず。四仲(子午卯酉)に落つれば、人は半路の上に在り。四季(辰戌丑未)に落つれば、馬上に便ち到る。若し天罡がまた「天馬」に乗れば、到ること更に快し。
遠近の行人の出ること久しきにその帰るか否かを決す
視四課內,或見類神有氣,及人宅或乘馬臨日辰之墓;或干支相會;或干加支;或墓覆干支;或天驛二馬乘支;或日辰上見天罡;或馬逆傳逆;或三傳不離日辰;或行人本命發用;或初空末實;或初傳是日之絕神,如甲乙日初傳申之類;或初傳是日之官鬼飛神;或初傳日末傳辰;或末傳歸日辰上。
人の出門する已に久しき、彼が帰るか帰らざるかを判断す。以下はみな帰らんと要するの象なり。四課の内に行人の類神の気有るを見、および類神が宅に入りあるいは駅馬に乗りて日干日支の墓の上に加臨す。あるいは日干日支が相い会す。あるいは日干が日支の上に加わる。あるいは墓神が日干日支に蓋う。あるいは「天馬」「駅馬」の二馬が日支の上に乗る。あるいは日干日支の上に「天罡」(辰)を見。あるいは駅馬が逆行し・三伝も亦逆行す。あるいは三伝が日干日支を離れず。あるいは行人の本命が発用を作す。あるいは初伝が空にして末伝が実。あるいは初伝が日干の絶神、甲日乙日に申をもって絶と為すの類の如し。あるいは初伝が日干の官鬼飛神。あるいは初伝が日干・末伝が日支。あるいは末伝が日干日支の上に帰す。
假如日干在東南,傳歸其上者,當日到。日干在西北,傳歸基個者,三日五日至。又日干在東與南,酉若臨之,即歸。日干在西與北,卯臨之,亦歸也;或末傳是日墓;或是二馬之墓;或白虎乘二馬;或三傳游神臨墓臨絕,及剛日伏吟傳順,柔日伏吟傳逆;皆主歸。歸期則視游神下神。如游神是子,子臨寅,則寅日或寅時至。
譬えば日干が東南方に在り、三伝がそれの上に帰すれば、当天便ち到る。日干が西北方に在り、三伝があの一位の上に帰すれば(底本の「基个」の二字に訛有り、照録して改めず)、三五天の内に到る。また日干が東方あるいは南方に在り、酉が若しその上に加臨せば、人は立刻に回る。日干が西方あるいは北方に在り、卯がその上に加臨せば、も亦回る。此の外、末伝が日干の墓、あるいは天馬駅馬の二馬の墓。あるいは「白虎」が二馬に乗る。あるいは三伝の中の「遊神」が墓の上・絶の上に落つ。および陽日に伏吟を占得して三伝が順行し・陰日に伏吟を占得して三伝が逆行せば——みな人の帰らんと要するを主る。帰期に至っては、便ち「遊神」の下面の対する所の神を看る。譬えば遊神是れ子、子が寅の上に加臨せば、あれは便ち寅日あるいは寅時に到る。
又或以末傳所合為至期,斬關課以天罡下辰為至期。天乙臨門即至。加日為為用,三日內歸。德合發用乘馬,一二日至。傳退而未加卯,當日至。末傳近日,旦暮當至。正時發用,或臨日辰,當時至。太陽入傳,行人即到,二馬尤的。
別に幾種の帰期を定むるの法子有り。末伝の合する所の支を取りて到達の期と為す。「斬関課」を占得せば、「天罡」(辰)の下面の対する所の支を取りて到達の期と為す。「天乙貴人」が門戸(卯酉)に臨めば、人は立刻に便ち到る。天乙が日干の上に加わりて并せて発用を作せば、三天の内に帰る。「徳合」が発用を作してまた駅馬に乗れば、一両天に便ち到る。三伝が退行して未が卯の上に加われば、当天に到る。末伝が日干に逼近すれば、早晚に便ち到る。正時が発用を充当し、あるいは正時が日干日支に加臨せば、当時に便ち到る。太陽(月将)が三伝に入れば、行人は馬上に到る。若し再び天馬・駅馬の二馬有れば、更に加えて確実なり。
行人の帰るか帰らざるかの論法
行人絕無音耗,課傳又不甚了了,則察其人行年與本日,日干須要天盤歸得地盤,其歸之順逆,準於貴人。假如甲午日,丑將午時,酉辰亥三傳,其行年立未,未上是寅,主不歸。因初傳酉加寅,酉金克甲木,天上甲難還地下甲也。又卯酉為行人門戶,天乙逆行,卯門上戌,戌加卯,為關格,戌中有辛,辛克寅,行人待過門還家,而門上神克年上神,天上寅難還地下寅也。
若し行人の音信全く無く、課伝また分明に看えざれば、便要して此人の行年と当天の日干とを察看す。関鍵は天盤の日干が能く地盤の日干の本位の上に回り到るか否かに在り。帰途の順逆に至っては、則ち貴人の順行逆行をもって准と為す。例を挙ぐ。甲午日、丑将・午時、三伝是れ酉・辰・亥、此人の行年は未に立ち、未の上に寅を得——これは帰らざるを主る。初伝の酉が寅の上に加わり、酉金が甲木を克し、天盤の甲は地盤の甲に回り到る能わざるをもってす。再び者、卯・酉是れ行人の門戸、この課は貴人逆行して、卯のこの道の門の上是れ戌、戌が卯の上に加わりて「関格」を成し、戌の中に辛金を蔵し、辛がまた寅を克す。行人はこの道の門を過ぎて始めて能く家に還るを要するも、門の上の神が彼の行年の上の神を克す、ゆえに天盤の寅も亦地盤の寅に回り到る能わず。
又假如甲子日亥將丑時占,三傳戌申午,其行年在午,得上是辰,主必歸。日上子加寅,天上甲還得地下甲,天乙逆行,卯門上是丑,行年上辰,與門上丑不相剋,天上辰還地下辰,又不必過門,辰上寅與辰中乙又相比,故必歸。
再び一例を挙ぐ。甲子日、亥将・丑時に占い、三伝是れ戌・申・午、此人の行年は午に在り、午の上に辰を得——これは必ず帰るを主る。日干の上は子が寅の上に加わり、天盤の甲は能く地盤の甲に回り到るをもってす。貴人逆行して、卯のこの道の門の上是れ丑、行年の上是れ辰、辰と門の上の丑と相克せず、天盤の辰は能く地盤の辰に回り到る。況んや彼は并せてこの道の門を経るを要せずして、辰の上の寅は辰の中に蔵する乙木と又是れ同類相比——ゆえに必ず帰ると断定す。
行人年命入宅者,即歸。行年在支上而課發用入傳者歸。不入傳及入傳而與支不和者,不吉。行年臨孟吉,巳亥歸,寅申不歸,臨仲病,臨季凶。行年在六辛之下者,必逢盜賊劫奪。
行人の本命行年が宅位(日支)に落ち入れば、立刻に便ち帰る。行年が日支の上に落ちて課の発用がまた三伝に入れば、帰る。若し三伝に入らず、あるいは三伝に入ると雖も日支と和せざれば、不吉。行年が四孟に加臨するを吉と為し、その中巳・亥は帰るを主り、寅・申は帰らざるを主る。四仲に加臨すれば生病を主る。四季に加臨すれば凶を主る。行年が遁干の六個の辛字の下に落つれば、路上に必定盗賊の搶劫に遇う。
帰期
千里外與二三千里行人,視大將軍殺下之辰。大將軍,三年一移,寅卯辰在子,巳午未在卯,申酉戌在午,亥子丑在酉。如殺在卯,卯臨子,則決其子月歸。然必視行人天上行年度限了,方用此方推之。度限者,日月二馬為限,卯酉是也。又以陰陽出入之路為期,子午是也。
行人の千里の外に在り乃至二三千里の外のは、「大将軍」煞の下面の対する所の支を看る。大将軍は三年一位を移換す。太歳が寅・卯・辰の三年は子位に居り、巳・午・未の三年は卯位に居り、申・酉・戌の三年は午位に居り、亥・子・丑の三年は酉位に居る。譬えば大将軍煞が卯に在り、卯が子の上に加臨せば、便ち彼の子月に帰ると断ず。不過必ず先ず行人の天盤の上の行年が已に「度限」を走り過ぐるを看て、始めて能くこの一法を用いて推す。謂う所の度限は、便ち日馬・月馬をもって界限と為し、すなわち卯と酉との両位。又陰陽出入の道路をもって期限を定め、すなわち子と午との両位。
凡行年在寅、卯、辰、巳、午、未,或行人在東南方,則以地下酉為限,以子上神為至期。假如行年在未,視天上小吉過酉,為行人已發。子上見土神,戊己日至;見金神,庚午日或申酉日至也。
凡そ行年が寅・卯・辰・巳・午・未のこの半圈に落ち、あるいは行人の身が東南方に在れば、便ち地盤の酉位をもって界限と為し、子位の上の神をもって到達の期を定む。譬えば行年が未に在り、天盤の「小吉」(未)を看て已に酉位を越過せり、行人已に動身せりを説明す。再び子位の上に什麼の神を得るかを看る——土神を得れば、戊日己日に到る。金神を得れば、庚午日あるいは申日酉日に到る。
行年在申、酉、戌、亥、子、丑,或其人在西方,則以地盤卯為限,以午上神為至期。假如行年立酉,視天上從魁在西方,其人仍舊未動。在北方為已發,過卯為度限。而以午上所臨神決其歸之月數。
行年が申・酉・戌・亥・子・丑のこの半圈に落ち、あるいは行人の身が西方に在れば、便ち地盤の卯位をもって界限と為し、午位の上の神をもって到達の期を定む。譬えば行年が酉に立ち、天盤の「従魁」(酉)を看て仍ほ西方に在り、此人還だ動身せざるを説明す。若しそれ已に北方に転至せば、已に出発せりを説明す。卯位を越過せば、便ち度限を走完したると算す。然る後に午位の上に臨む所の神を用いて彼の帰来の月份を判定す。
千里視歲支下神,五百里視月建下神,百里外視日干下神,五十里視正時下神;末傳墓而乘虎者,歸當病;年命與三傳皆不遇財,或財落空亡,或財乘元武者,歸而無財。年命上乘敗氣者,歸不如意。雀虎交車臨卯酉上,主夜宿關外。訣云若逢關隔夜關門是也。
路程の遠近に按じて取用も亦同じからず。千里の外は太歳支の下面の対する所の神を看、五百里は月建の下面の神を看、百里以外は日干の下面の神を看、五十里は正時の下面の神を看る。末伝が墓にしてまた「白虎」に乗れば、人の回る時に病を帯ぶを主る。本命行年と三伝とみな財爻を見ず、あるいは財爻が空亡に落ち、あるいは財爻が「元武」に乗れば、人の回る両手空空たるを主る。本命行年の上に敗気に乗れば、帰来して意の如くならざるを主る。「朱雀」「白虎」が車を交えて相い臨みて卯・酉の上に落つれば、夜裏に関外に宿るを主る——口訣の謂う所の「若し関に逢えば夜を隔てて門を關す」便ち是れこの個を指す。
行人の方所を知らざるの論法
視天上行年下神,便知向何方去;視行年上神,則知從何方來。
行人の什麼の地方に在るかを知らざれば、天盤の行年の下面の対する所のあの一支を看れば、便ち彼のどの方向に向かい去りしかを知る。行年の上面に乗る所のあの一支を看れば、便ち彼のどの方向より来りしかを知る。
程途の遠近を知らざるの論法
視其人年命上神一作行年所臨,以先天數子午九,巳亥四合定其路程一作上下相乘,如子九午九,二九十八斷。如近,則一進十,十進百。若在遠方,則一進百,十進千。若上神旺相,又當倍而進之,否則但進無倍,而程途之遠近明矣。
路程の遠近を知らざれば、此人の本命行年の上に乗る所の神を看る(一本は行年の加臨する所の支と作す)、先天数を用いて路程を合算す——先天数の中に子・午はみな九、巳・亥はみな四(一本は上下両支の相乗と作す、子九午九、二九一十八の如し)。若し人が近処に在れば、便ち個位を進めて十位と作し・十位を進めて百位と作す。若し遠方に在れば、則ち個位を進めて百位と作し・十位を進めて千位と作す。上神が若し当令旺相せば、還たこの基礎の上に加倍するを要す。旺相ならざれば只だ位を進めて加倍せず。この如くすれば路程の遠近は便ち清楚なり。
假如命上見子,是九數,年上見亥則四數一作行年亥,下臨子,合成十三數,進作一百三十里,冬占水旺,倍作二百六十里。若又遠地方,則進而倍,作二千六百里也。
例を挙げて説明す。本命の上に子を見れば、子の先天数是れ九。行年の上に亥を見れば、亥の数是れ四(一本は行年是れ亥、下に子を臨むと作す)。九は四を加えて十三を合成し、位を進めて算じて一百三十里と為す。若し冬天に占えば、水気は旺に当たり、加倍すれば便ち是れ二百六十里。若し人が更に遠きの地方に在れば、便ち再び一位を進め并せて加倍し、あれは便ち両千六百里なり。
帰らざるを占断するの法
天乙落空,或成喜二神見而空陷,或支上陰陽不和,或日辰上天將入廟,或日克初傳,或日墓發用,或自墓傳生,或用神空亡,或類神或年上神空亡及不入傳,或二馬空亡,或馬臨長生如寅為馬,臨亥為戀廄,或馬入墓絕如寅馬入未墓,或入申絕,為縛足,或馬被合巳馬臨申,或剛日伏吟傳逆,柔日伏吟傳順,或進連茹;或天盤要歸地盤,而卯酉門上神剋日干與年,及日上神剋日與年者,皆主不歸。
人の帰らざるを断ずるの種種の課象、「天乙貴人」が空亡に落つ。あるいは「成神」「喜神」の二神は見ると雖も空陷に落つ。あるいは日支の上の陰神陽神が和せず。あるいは日干日支の上の天将が「廟に入る」(安居して動かず)。あるいは日干が初伝を克す。あるいは日干の墓神が発用を作す。あるいは墓地より生地に向かい伝わる。あるいは用神が空亡に落つ。あるいは類神・行年の上の神が空亡に落ちあるいは三伝に入らず。あるいは天馬駅馬の二馬が空亡に落つ。あるいは駅馬が長生の地に落つ——譬えば寅を駅馬と為して亥の上に臨めば、是れ馬の馬廄に恋着して走るを肯ぜざるなり。あるいは駅馬が墓地絶地に落入す——譬えば寅馬が未に入るは墓を為し・申に入るは絶を為す、是れ馬が脚を縛住せられたるなり。あるいは駅馬が合に住せらる——譬えば巳馬が申の上に臨めば、巳申相合す。あるいは陽日に伏吟を占得して三伝が逆行し・陰日に伏吟を占得して三伝が順行す。あるいは三伝が前進の「連茹課」。あるいは天盤は地盤に回帰せんと要するも、卯・酉のこの両道の門の上の神が日干と行年とを克し、および日干の上の神が日干と行年とを克す——これらはみな人の帰らざるを主る。
稽留而不得歸者,視類神上所乘之將決之。如類神是卯,卯上乘天乙,是為貴人所留;乘陰與後,是婦女所留也。以所至為樂地而不肯歸者,則類神臨長生,或旺祿與驛馬臨長生也。中道有阻而不能歸者,則剛日昴星,或加酉發用,與發用斬關,或犯天車煞,或馬在中傳,或課得間傳之類也。
若し是れ人に留住せられて回り来る能わざれば、便ち類神の上に乗る所の天将を看て断ず。譬えば類神是れ卯、卯の上に「天乙」に乗れば、便ち是れ貴人に留住せられたるなり。「太陰」「天后」に乗れば、便ち是れ婦女に留住せられたるなり。若し是れ到る所の処を把えて楽土と為して回るを肯ぜざれば、あれは便ち類神が長生の地に落ち、あるいは旺気・禄神と駅馬とみな長生の地に落つ。若し是れ中途に阻礙せられて回り来る能わざれば、あれは便ち陽日に「昴星課」を占得し、あるいは用神が酉の上に加わりて発用し、あるいは発用が「斬関」を犯し、あるいは「天車煞」を犯し、あるいは駅馬が中伝に落ち、あるいは「間伝課」のこの一類を占得せり。
病而不歸者,則行人年上值病符乘凶將之類也。死而不歸者,則行人本命上值墓神,乘凶將,馬臨空絕,或犯往亡煞之類也。信神發用者,人未歸而信先至,更視信神下神。如信神是酉,酉臨子,遠在子月,近在子日。信神見而空亡者,雖寄信而不至家。若無書信而口傳口信,則必類神作信神,或日上神不傷辰上神者,為實。如蛇、虎、陰、空乘辰戌加日上,或見謾語煞者,為虛。
若し是れ病に因りて帰らざれば、あれは便ち行人の行年の上に正に「病符」に値いてまた凶将に乗るの類。若し是れ已に死して帰らざれば、あれは便ち行人の本命の上に正に墓神に値いてまた凶将に乗り、駅馬が空亡絶地に落ち、あるいは「往亡煞」を犯すの類。「信神」が発用を作せば、人は還だ回らずして信は先ず到るを主る。再び信神の下面の対する所の神を看る——譬えば信神是れ酉、酉が子の上に加臨せば、路遠ければ則ち応に子月に在り、路近ければ則ち応に子日に在り。信神は出現すと雖も空亡に落つれば、信を捎んだと雖も家に送り到らざるを主る。若し書信無くして只だ口頭の伝話なれば、便要して類神が信神を充当し、あるいは日干の上の神が日支の上の神を傷めざれば、こ話は始めて是れ真なり。如果「螣蛇」「白虎」「太陰」「天空」が辰・戌に乗りて日干の上に加わり、あるいは「謾語煞」を見れば、こ話は便ち是れ假なり。
用神與日生比者,有信。剋日者,亦有信。申為朱雀,音書必發於中途。若雀之陰見罡乘虎,主凶信,見龍常乙合,有好音。
用神が日干と相生しあるいは比和せば、音信有るを主る。用神が日干を克せば、も亦音信有るを主る。申位是れ「朱雀」の旺地、書信は半路の上に発せられしを主る。若し「朱雀」の陰神が「天罡」(辰)を見てまた「白虎」に乗れば、是れ凶信を主る。若し「青龍」「太常」「天乙」「六合」を見れば、便ち好消息有り。
期会、其人の来るか否かを知らんと欲す
其人近則以月將加正時,而視天罡,天罡加日辰者,如期而至。臨於日前,亦至。臨於日後,不來。遠期則視戲神,如戲神是巳,巳加子,則子日或本日子時到。
期を約して相い会して対方の来るか来らざるかを知らんと欲す。若し人が近処に在れば、便ち月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、「天罡」(辰)を看る——天罡が日干日支に加臨すれば、期の如く至るを主る。日干の前に落つれば、も亦来る。日干の後に落つれば、来らず。若し是れ遠期の約なれば、便ち「戯神」を看る。譬えば戯神是れ巳、巳が子の上に加臨せば、あれは便ち子日に到り、あるいは当天の子時に到る。
其人遠則如占行人例,而兼視類神。要天上類神至地盤類神,若門上神及地盤類神上神不克類神者,必來。門上神及地盤類神上神克類神者,皆主不來。轉法順逆,視天乙所行旦順夜逆之例。
若し人が遠処に在れば、便ち行人を占うの通例に照らして推し、同時に兼ねて類神を看る。要して天盤の類神が能く地盤の類神の本位の上に走り到るを要す。若し卯酉の門の上の神および地盤の類神の上面の神がみなこの類神を克せざれば、彼は必定来る。若し門の上の神と地盤の類神の上の神とがそれを克せば、みな来らざるを主る。推転の順逆の方向に至っては、「天乙貴人」の白天順行・夜裏逆行の規矩に按じて定む。
下人を呼喚して来るか否かを知らんと欲す
以月將加日支,視正時上所得神。辰、戌、子、午即至。寅、申、丑、未後到。卯酉半路而回。巳亥不來。墓神覆日,或發用占,家人則來,外人則否。
下人を呼喚して彼が来るか来らざるかを知らんと欲す。月将を把えて日支の上に加えて盤を排し、正時のあの一位に什麼の神を得るかを看る——辰・戌・子・午を得れば、立刻に到る。寅・申・丑・未を得れば、稍々後にして到る。卯・酉を得れば、半路に走りてまた折り返り回れり。巳・亥を得れば、来らず。若し墓神が日干の上に蓋い、あるいは墓神をもって発用を作して占えば、すなわち自家の人は来り、外人は便ち来らず。
類神生日干者為父,生日支者為母。日干相比,陽兄弟陰姐妹。日干生者子孫,陽男陰女。日干克者正財妻,偏財妾。貴人視天乙,官吏文書視功曹朱雀。父母視太常。兄弟視太乙太陰。妻妾婦女視二后。朋友夫婿視青龍。子孫媒妁視六合。僕視河魁天空,婢視從魁太陰。軍卒視勾陳。僧道術士視太沖。醫巫視傳送。病人與喪殯視白虎。
何人を呼喚するかに就きて何の類神を取る。生克に按じて六親を分かつ。日干を生ずる是れ父親、日支を生ずる是れ母親。日干と同類のは、陽支は兄弟を為し・陰支は姐妹を為す。日干の生ずる所是れ子孫、陽支は男を為し・陰支は女を為す。日干の克する所は、正財是れ妻・偏財是れ妾。神将に按じて分かつ。貴人は「天乙」を看、官吏と文書は「功曹」(寅)と「朱雀」とを看、父母は「太常」を看、兄弟は「太乙」(巳)と「太陰」とを看、妻妾婦女は「天后」と陰后の二后とを看、朋友和夫婿は「青龍」を看、子孫和媒人は「六合」を看、男僕は「河魁」(戌)と「天空」とを看、婢女は「従魁」(酉)と「太陰」とを看、軍卒は「勾陳」を看、僧道術士は「太冲」(卯)を看、医生与巫师は「伝送」(申)を看、病人与喪葬は「白虎」を看る。
紉齋斷案:昔一友人占一吏何以不到,課得貴人臨日,天后作支德加支,日辰上下交車作合,斷被婦人羈絆,後聞梅撫憲屬其帶眷回鄉,此課驗矣。
李紉斎の記せる一則の断案、従前有位の友人が一名の吏員が什麼故に到らざるかを占問せり、課に「天乙貴人」が日干に加臨し、「天后」が「支徳」を充当して日支の上に加わり、日干日支の上下交車相合せりを得。我は彼が婦人に絆し住められたると断ず。後に聞くに是れ梅巡撫の吩咐して彼に家眷を帯びて郷に回らしめたるに由り、この一課は便ち応験せり。
出行
日為人,辰為行意。辰上神生日干上神;或日干臨支;或魁罡臨日辰年命;或天馬驛馬及旬丁臨日辰發用;或日上旺相而斗罡加季;或巳亥加卯酉發用;或伏吟返吟見丁馬;或卯車午馬入傳;或卯午加申;或太常衣服行李乘午並白虎;皆主必行。
出行を占うは、日干をもって人を代表し、日支をもって出行の意願を代表す。以下はみな一定成行を主る。日支の上の神が日干の上の神を生ず。あるいは日干が日支に加臨す。あるいは「河魁」「天罡」が日干・日支・本命・行年に加臨す。あるいは「天馬」「駅馬」と本旬の「丁神」とが日干日支に加臨して并せて発用を作す。あるいは日干の上が旺相にして「天罡」(辰)が四季の支の上に加わる。あるいは巳・亥が卯・酉の上に加わりて并せて発用を作す。あるいは「伏吟」「返吟」を占得して丁神駅馬を見。あるいは卯(車)と午(馬)とが三伝に入る。あるいは卯・午が申の上に加わる。あるいは「太常」が衣服行李を主りて午に乗り、また「白虎」と并び見。
白虎為道路之神,乘子午二馬入傳,在天乙前者,速行。訣云:白虎出行威風凜凜。又白虎臨戌亥為天地頭,臨辰巳為地足,不論入傳不入傳,並主行動。魁罡加本日者,不得已而行。戌加申,辰加寅,在日辰年命上發用者,出行吉。申作二馬,名馬帶金鈴,最利出行。
「白虎」是れ道路を主るの神、それが子・午と天馬駅馬の二馬とに乗りて三伝に入り、また「天乙貴人」の前に排せられれば、動身すること甚だ快きを主る。口訣に説く、「白虎の出行、威風凛凛」。又白虎が戌・亥に加臨するを「天地頭」と叫び、辰・巳に加臨するを「地足」と叫び、それが三伝に入る入らざるを論ぜず、みな出行するを要するを主る。「河魁」「天罡」が本日の日干の上に加われば、是れ已むを得ずして始めて動身するを主る。戌が申の上に加わり・辰が寅の上に加わり、日干日支あるいは本命行年の上に落ちて并せて発用を作するは、出行吉利なり。申が天馬駅馬を充当すれば、「馬が金鈴を帯ぶ」と叫び、最も出行に利す。
辰剋日上神,或辰上剋日上,或干支墓日,或日上休囚,及斗罡加孟,或日辰上下互相剋而用起天乙,或日墓發用而無沖破,或二馬並三合六合,或值空亡及傳之戀廄,或伏吟返吟無丁馬者,皆主不行。關格或臺土當門,辰加支及關,可出行。
以下はみな走り成らざるを主る。日支が日干の上の神を克す。あるいは日支の上の神が日干の上の神を克す。あるいは日干日支が日干の墓と為る。あるいは日干の上が休囚無気。および「天罡」(辰)が四孟の支の上に加わる。あるいは日干日支の上下が互いに克して発用が「天乙貴人」より起こる。あるいは日干の墓神が発用を作してしかも冲破の来りて解く無し。あるいは天馬駅馬の二馬が三合・六合に合われ住せらる。あるいは空亡に落ちおよび三伝の中に駅馬が「廄に恋」して走るを肯ぜず。あるいは伏吟・返吟を占得してしかも丁神駅馬無し。若し課が「関格」を犯し、あるいは土神が門口に擋えば、ただ日支が本支に加臨して并せて関口を冲開せば、還た是れ出行する可し。
傳退逢馬,謂之回馬,不利行動。發用天盤地結申加辰戌巳亥,或元武乘日鬼發用者,防寇盜剽掠。六辛下不可行。朔日忌北行,望日忌南行,上弦忌西行,下弦忌東行。所出之方上神克行年,商賈無利,行兵征戰大凶。如行南方,午上見亥,行年在巳,乃方上克巳也。游都臨日辰行年,出行逢盜。辰戌乘六合加卯酉,官鬼乘元陰,加財爻,皆主私遁。
三伝が退行してまた駅馬に逢うを、「馬を回す」と叫び、行動に利せず。発用が「天盤地結」(申が辰・戌・巳・亥の上に加わる)を犯し、あるいは「元武」が日干の官鬼に乗りて発用を作せば、みな強盗の搶劫を提防するを要す。遁干の六個の辛字の下面の方位は往く可からず。初一は北に向かい走るを忌み、十五は南に向かい走るを忌み、上弦は西に向かい走るを忌み、下弦は東に向かい走るを忌む。往く所の方位の上の神が若し行年を克せば、商人の此行は利無く、兵を出して仗を打つは更に大凶——譬えば南に向かい走らんと要せば、午位の上に亥を見、しかも行年が巳に在れば、あれは便ち往く所の方の上神が来りて巳を克するなり。「遊都煞」が日干日支あるいは行年に加臨すれば、出行は強盗に遇う。辰・戌が「六合」に乗りて卯・酉の上に加わり、および官鬼が「元武」「太陰」に乗りてまた財爻の上に加われば、みな是れ偸々逃走するを主る。
水に従い陸に従うの論法
日為陸,辰為水,日上神將吉,宜陸行。辰上神將吉,宜從水。太沖為舟車,旺相則完固,囚死則破損。太沖乘蛇虎入傳者,行輿壞。登明神后臨太歲或蛇臨地盤亥卯者,主翻船。巳加亥見元武,白浪滔天。酉加卯遇白虎,舟楫損折。傳月厭臨卯,風濤驚恐。
水路を走るか還た是れ陸路を走るか。日干をもって陸路を代表し、日支をもって水路を代表す。日干の上の神将が吉なれば、陸路を走るに宜し。日支の上の神将が吉なれば、水路を走るに宜し。「太冲」(卯)は船と車とを代表し、旺相なれば則ち船車は完好堅固、囚死なれば則ち破損す。太冲が「螣蛇」「白虎」に乗りて三伝に入れば、車輌の損壞を主る。「登明」(亥)「神后」(子)が太歳に加臨し、あるいは「螣蛇」が地盤の亥・卯の上に臨めば、船の翻るを主る。巳が亥の上に加わりてまた「元武」を見れば、白浪滔天を主る。酉が卯の上に加わりてまた「白虎」に遇えば、船槳の折断を主る。三伝の中に「月厭」が卯位に加臨せば、風浪の人を驚かすを主る。
河を渡り湖を過ぐるの論法
登明加孟有風,加仲風緩,加季無風。又丙子、癸未、癸丑三日為觸水龍,不可渡江。又太歲為風波,月建見午亦是,月建為白浪,日建為覆舟,歲後一辰為河伯,月建見壬癸亦是。
河を渡り湖を過ぐる之法、「登明」(亥)が四孟の上に加われば風有り、四仲の上に加われば風勢和緩、四季の上に加われば風無し。又丙子・癸未・癸丑のこの三天を「水龍に触る」と叫び、江を渡る可からず。此の外太歳は風波を主り(月建の上に午を見るも亦同様)、月建は白浪を主り、日建は船の翻るを主り、太歳の後の一位は河伯を主る(月建の上に壬・癸を見るも亦同様)。
晴雨陰風の論法
三傳純陽為晴,木神多者主風,純陰而土神多者陰,水神多者雨。
路上の天気、三伝全く陽支なれば晴を主り、その中木神多きは風を刮るを主る。三伝全く陰支にして土神多きは陰天を主り、水神多きは雨を下るを主る。
旅店に停宿するの論法
日為客,辰為主,辰上神生日,或生日上神可留客;若值旺相,主人仁厚。辰上神剋日,更乘凶將,或日上見蛇、虎、魁、罡,或辰上見登明乘天空,或辰上見午酉,或行年命上見二后者,皆宜急去勿停。又月將加時,視天上丙巳壬亥上為宿處。視天盤丙壬下者,即在巳亥兩方。丙課在巳,壬課在亥。丙戊祿居巳,壬祿居亥。假如甲子日順數至寅見丙,申上見壬之例。
旅店に投宿する之法、日干をもって客人を代表し、日支をもって店主を代表す。日支の上の神が日干を生じ、あるいは日干の上の神を生ずれば、留宿する可きを主る。若しまた当令旺相せば、主人は還た甚だ仁厚なり。若し日支の上の神が日干を克し、また凶将に乗り、あるいは日干の上に「螣蛇」「白虎」「河魁」「天罡」を見、あるいは日支の上に「登明」(亥)が「天空」に乗るを見、あるいは日支の上に午・酉を見、あるいは行年本命の上に「天后」「太陰」の二后を見れば——みな趕緊に離開し、停留する勿れ。また月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、天盤の遁干丙・地支巳、および遁干壬・地支亥の所在する処を看れば、便ち是れ宿る可きの地。天盤の丙・壬の下面の対する所を看れば、も亦巳・亥の両方に在り——丙禄は巳に在り・壬禄は亥に在り、丙戊は同宮にして巳に禄を寄し・壬は亥に禄を寄するをもってす。譬えば甲子日、甲子より順に遁干を数えて寅位に至りて丙を見、申位に至りて壬を見れば、便ちこの両処を取る。
路径を迷失するの論法
月將加正時,視天罡加孟路在左,加仲路在中,加季路在右。又罡加六陽宜左,加六陰宜右。又宜從中末方轉天罡而行,即得正路。又天盤寅申下亦可求路。
路に迷う時の占法、月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、「天罡」(辰)を看る——四孟の上に加われば、正路は左に在り。四仲の上に加われば、正路は中に在り。四季の上に加われば、正路は右に在り。又天罡が六個の陽支の上に加われば左に向かい走るに宜しく、六個の陰支の上に加われば右に向かい走るに宜し。還た中伝・末伝の指す所の方向より転じて天罡の所在する所に向かい行けば、便ち能く正路を找着す。別に天盤の寅・申の下面の対する所の方位も、も亦去りて路を問い路を尋ぬる可し。
飢渇に食を求むるの論法
月將加正時,向丑未下可得飲食。又渴尋卯未,飢尋戊己謂日遁所臨辰也。又途中遇人饋憎酒食。當以月將加時視日辰上,見辰戌子卯巳者,不可食,餘無害。
路上に飢渇して食を求むる之法、月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、丑・未の下面の対する所の方位に向かい往けば、能く飲食を得。口渇けば便ち卯・未の両方を找し、飢餓すれば便ち遁干の戊・己の所在する処を找す(すなわち日辰の遁干の臨む所の地支)。又若し路上に人に遇い酒食を贈送せられば、応に月将を把えて占時の上に加えて盤を排し日干日支の上を看るべし——辰・戌・子・卯・巳を見れば、この食物は喫する可からず。その余の各支を見れば、喫して妨げ無し。
人の来るを見るの前法
月將加時視神后,加孟善人,加仲商賈,加季奸惡。來而持刀杖者,日辰上見亥、子、巳、卯為賊寇,見辰、戌、寅、申是吏卒,見酉午為逃亡之人,見丑未為送喪之人。若子加卯者,為冤仇也。
人の面を迎えて走り来るを見る時の占法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し「神后」(子)を看る——四孟の上に加われば是れ好人、四仲の上に加われば是れ商人、四季の上に加われば是れ奸悪の徒。若し来る人が手に刀棍を持てば、便ち日干日支の上を看る。亥・子・巳・卯を見れば、是れ盗賊。辰・戌・寅・申を見れば、是れ差役兵卒。酉・午を見れば、是れ逃亡の人。丑・未を見れば、是れ葬を送るの人。若し是れ子が卯の上に加われば、あの来る是れ冤家仇人なり。
驚鬧鼓噪の論法
月將加時,視鬧方上。見天乙太常是尊貴呼攏。龍合是歌樂。勾陳是爭鬥。朱雀為官吏口舌。天空是學館。白虎是殺傷,或為喪殯。太陰為禱祀。天后則為爭訟。
遠処の喧鬧鼓噪を聞くの占法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、喧鬧するあの個の方位の上に什麼の天将を得るかを看る——「天乙」「太常」を見れば、是れ尊貴の人が呼喝して衆を聚む。「青龍」「六合」を見れば、是れ歌舞奏楽す。「勾陳」を見れば、是れ架を打ち鬥殴す。「朱雀」を見れば、是れ官吏が争吵す。「天空」を見れば、是れ学堂の裏の声音。「白虎」を見れば、是れ人の殺傷せらるる有り、あるいは是れ殯を出す。「太陰」を見れば、是れ祭祀禱告す。「天后」を見れば、則ち是れ人の争訟する有り。
出行の諸忌
直符,口舌論事;往亡,災厄死亡;劫奪,初臨懸胎;天車、天坑、天猴,車損馬倒,又爭訟;飛廉,凶傷禍災;轉煞,君子宜行赴任,小人家凶出門;游都、魯都,防盜;關神,謀事阻礙;空亡,失脫無成;鬼,災;墓,阻滯;螣蛇,憂驚頭痛;朱雀,口舌喧爭;勾陳,阻礙;白虎,傷;太陰,淹滯;元武、天空,盜賊及人失脫;六合、天后,婦女損害。
出行の忌む所の各種の神煞、「直符」は口舌争論を主る。「往亡」は災厄死亡を主る。「劫奪」は若し初伝に在りてまた「懸胎」に逢えば尤も忌む。「天車」「天坑」「天猴」は車損馬倒を主り、又争訟を主る。「飛廉」は凶険傷害与禍災を主る。「転煞」は君子は出行して任に赴くに適宜、小人は則ち家中凶にして門を出づるに宜しからず。「遊都」「魯都」は盗を防ぐを要す。「関神」は事を謀るに阻礙を受くるを主る。「空亡」は失落して成る無きを主る。官鬼は災を主る。墓神は阻滯を主る。天将の方面、「螣蛇」は憂驚頭痛を主る。「朱雀」は口舌喧争を主る。「勾陳」は阻碍を主る。「白虎」は傷損を主る。「太陰」は淹留拖延を主る。「元武」「天空」は盗賊に遇い人財失落するを主る。「六合」「天后」は婦女に害せらるるを主る。
険を渉り危に臨むの論法
月將加時,視式中干傷及天罡加孟,勿往前;支傷及罡加後,勿退後;時傷及罡加仲,勿居中。
身が険境に処する時の占法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、課式を看る——日干が傷を受け、および「天罡」(辰)が四孟の上に加われば、前に向かい走る勿れ。日支が傷を受け、および天罡が後位に加われば、後に向かい退く勿れ。占時が傷を受け、および天罡が四仲の上に加われば、中間に停る勿れ。
郷を思い帰を望むの論法
月將加時,視支神,上下旺相相生,或登明乘貴、合、龍、常、陰者,家中平安。支辰上下休囚相剋者,不安。或登明乘朱雀,主口舌火災。勾陳主爭訟。螣蛇主火燭驚恐。白虎主疾病死喪。元武主盜賊走失。
外に在りて家中を思念するの占法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、日支の上の神を看る——上下旺相相生し、あるいは「登明」(亥)が「天乙」「六合」「青龍」「太常」「太陰」に乗れば、家中平安を主る。日支の上下が休囚相克せば、家中安ならざるを主る。若し「登明」が「朱雀」に乗れば、家裏に口舌と火災と有るを主る。「勾陳」に乗れば、争訟有るを主る。「螣蛇」に乗れば、火烛の驚を主る。「白虎」に乗れば、疾病死喪を主る。「元武」に乗れば、盗賊に遭いあるいは人の走失する有るを主る。
機密を刺探するの論法
天目酉下,天耳卯下察之。
機密を刺探するの占法、「天目」は酉に在れば、便ち酉の下面の対する所の方位に到りて看る。「天耳」は卯に在れば、便ち卯の下面の対する所の方位に到りて聴く。
隠避蔵匿の論法
一視天目下,二視游神方,三視生氣方,四視戊己方如甲子旬中見辰巳,五支生旺方,六向天月德方,及天驛馬生旺之鄉。須與日辰相生合,不空亡刑害者,可隱避。又天盤丑及甲寅下可隱避。又天盤寅下為仙人道,申下為玉女道,皆可隱伏遁形。又春出寅入申,夏出申入寅,秋出午入子,冬出子入午,人尋不得。又子下最可藏形,卯下次之,酉下又次之。
躲蔵隠匿せんと要せば、六種の方位を選ぶ可し。一看「天目」(酉)の下面の対する所の方、二看「遊神」の所在する方、三看「生気」の方、四看遁干の戊・己の方(甲子旬の中に戊は辰に在り・己は巳に在る如し)、五看日支の生旺の方、六は「天徳」「月徳」の方および天馬駅馬の生旺の郷に朝す。これらの方位は還た日干日支と相生相合し、空亡に落ちず・刑害を遭わざるを須要して、始めて身を蔵する可し。此の外、天盤の丑位と遁干甲・地支寅の下面の対する所の処も亦躲る可し。又天盤の寅の下面を「仙人道」と叫び、申の下面を「玉女道」と叫び、みな能く隠伏して形を遁す。還た有り、春天は寅方より出でて申方に向かい蔵れ、夏天は申方より出でて寅方に向かい蔵れ、秋天は午方より出でて子方に向かい蔵れ、冬天は子方より出でて午方に向かい蔵れば、別人は便ち找着する能わず。又子の下面は最も能く身を蔵し、卯の下面はこれに次ぎ、酉の下面は再びこれに次ぐ。
惟魁罡不可往。歌曰:除定危開卯未方,龍常陰后可逃藏。傳進無鬼可進,有鬼當止。傳退有鬼莫退,無鬼可退。傳生旺宜遠,休囚宜近。魁罡爭走,丑未緩緩。避災宜向洩鬼方。如甲宜向壬癸亥子及丙丁巳午方吉,庚辛申酉方凶。最忌天盤空亡方、旬中六辛方、月厭游都方。若日辰刑剋,或三傳見鬼及生氣克天目,或白虎帶煞者,皆不能逃匿。
只だ「河魁」「天罡」の所在する処は往く能わざるのみ。歌訣に説く、建除十二神の中の「除・定・危・開」の四日、および卯方未方、加えて「青龍」「太常」「太陰」「天后」の所在は、みな逃れ蔵るる可し。三伝が前進してしかも官鬼無ければ、前に向かい走る可し。官鬼有れば便ち停まるべし。三伝が後退して官鬼有れば、退く勿れ。官鬼無ければ始めて退く可し。三伝が生旺に当たれば、逃れて遠きを得るに宜し。休囚なれば則ち就近に躲るに宜し。「河魁」「天罡」に逢えば要争分奪秒に跑るを要し、丑・未に逢えば則ち従容緩行する可し。災を避くるは宜しく能く官鬼の気を泄掉するの方位に向かい走るべし。譬えば甲木は金をもって鬼と為せば、便ち壬癸亥子(水は金を泄す)と丙丁巳午(火は金を克す)の方に向かうに宜しく、吉。庚辛申酉の方に向かえば則ち凶。最も忌むは天盤空亡の方・本旬の六個の辛字の方・および「月厭」「遊都」の方。若し日干日支が互いに刑克し、あるいは三伝の中に官鬼を見および「生気」が反って「天目」を克し、あるいは「白虎」が凶煞を帯びれば、あれは便ち如何にしても躲掉する能わず。
假如甲以未為貴,龍廟於寅臨申地,先伏西隅過酉時,便向寅方尋所止。才過寅時再宜下,尊此施行當獲福,廟神鬼賊若同居,切莫前趨當退伏。有如甲乙見申酉,陰廟荒祠休奔走。其間若不見冤詈,也有胥徒來把守。
例を挙ぐ。甲日は未をもって貴人と為し、「青龍」の廟は寅に在るも此時申地に臨めば、あれば便ち先ず西辺の角落に躲れ、酉時を過ぎた後再び寅方に向かい往きて落脚の処を尋ぬ。剛に寅時を過ぐれば又応に別に地方を找して隠れ下るべし。この如く行事すれば必定能く福を得。但し若し廟神が鬼賊と同じく一位に処せば、切に再び前に往く可からず、応当退き回りて蔵るるべし。譬えば甲日乙日に申・酉を見れば(木の官鬼が権を当たる)、すなわち陰森の廟宇と荒廃の祠堂とは便ち裏に向かい跑る勿れ——あの裏面は縱令冤鬼の咒罵に遇わずとも、も亦差役衙卒の把守する有らん。
伴を失い人を尋ぬるの論法
視發用勝光,若在天乙前則先行向前,在天乙後則遲延落後。
同伴と走り散じた後に人を找す。発用と「勝光」(午)とを看る——それが「天乙貴人」の前に排せられれば、同伴已に先に前面に走り去りしを説明す。天乙の後に排せられれば、彼の拖延して後頭に落ちたるを説明す。
財を求む
日上財為外財,辰上財為內財,臨伏吟則近,臨丁馬則遠。日上神克命上神,為財神臨命。日干旺相有氣,則財可獲。囚死無氣,總屬空亡。水日逢丁,主財動,或得遠鄉財。遠行求財,要支上神克干上神,克必獲利。若干上神克支上神,不宜遠動,反有損失。
財を求むるを占う、日干の上の財爻是れ外来の財、日支の上の財爻是れ家内の財。財爻が「伏吟」の上に落つれば、財は便ち近処に在り、「丁神」「駅馬」の上に落つれば、財は遠方に在り。日干の上の神が本命の上の神を克するを、「財神の命に臨む」と叫ぶ。日干が当令旺相にして気有れば、財は便ち求め得られ。日干が囚死無気なれば、縱令財有るも亦空亡に等し。水日が「丁神」に遇上せば、財貨の流動を主り、あるいは能く遠方の財を得。遠行して財を求むるは、要日支の上の神が日干の上の神を克するを要し、能く克して始めて利を圖る可有り。若し反って是れ日干の上の神が日支の上の神を克せば、便ち遠行に宜しからず、去れば反って損失有り。
居家求財,只視用神,如發用是支之財、干之鬼方,得財之象也。反此反遭破失。初傳財又乘中庫,財利十倍。若末傳不克中傳,更可世守。財臨月建並太歲,宜求大財。財附二馬,宜遠方求財。然必行年旺相剋龍合,乃得。若求小財,只視發用,或占時,或財臨命,即可得。
家に在りて財を求むるは、只だ用神を看るのみ。発用が若し日支の財爻・日干の官鬼の所在する方なれば、これぞ財を得るの象。反っては則ち財を破り損失するを要す。初伝是れ財爻にして中伝がまた財庫に乗れば、財利は十倍を得る可し。若し末伝が来りて中伝を克せざれば、この份の財は還た能く世代守り住む。財爻が月建と太歳とに加臨すれば、大財を求むるに宜し。財爻が天馬駅馬の二馬に附着せば、遠方に到りて財を求むるに宜し——但し必ず行年が旺相にして能く「青龍」「六合」を克制して、始めて真に手に到る。若し只だ小財を求むれば、発用を看、あるいは占時を看、あるいは財爻が本命に臨むや否やを看れば、便ち得る可し。
求財喜財歸本庫,則財祿疊盈。如戊辰日子加辰,水歸本庫,財有餘而不散,忌自墓傳生。如辛亥日未加卯,三傳木局全作日財,然自庫傳出,先聚後散,財反歸他。忌財入鬼墓,主財消壞。如丁巳日,干上申,末傳戌為火庫,灼耗金財,財不能聚。更看墓上天將,審其破財之因。墓乘退悔殺,春未夏丑秋辰冬戌。
財を求むるに最も喜ぶは財爻が自己の庫の中に帰入するを、かくすれば財禄は層層積み満つ。譬えば戊辰日、子が辰の上に加われば、戊土は水をもって財と為し、水は辰庫に帰り、財は有餘にして散ぜず。反って忌むは墓庫より外に向かい伝わり生ずるを。譬えば辛亥日、未が卯の上に加われば、三伝は合成して木局を成し全く辛金の財なり、可なりてこの財は是れ庫の裏より伝わり出でたる、先ず聚めて後に散じ、財は終に帰りて別人す。も亦忌む財爻が官鬼の墓の中に落入するを、財物の消耗損壞を主る。譬えば丁巳日、日干の上是れ申(丁火は金をもって財と為す)、末伝是れ戌にして火庫を為し、火庫は金財を焼灼し、財は便ち聚り住む能わず。還た墓の上に乗る所の天将を看て、これに拠りて財を破るの縁由を推究するを要す。若し墓の上に「退悔煞」(春は未に在り・夏は丑に在り・秋は辰に在り・冬は戌に在り)に乗れば、財を破るは更に免れ難し。
財を求むる方向
視青龍所臨之地,乘寅卯臨申酉為折足,主破財。
財を求むるは応にどの方向に向かうべきか、「青龍」の加臨する所の地支を看れば、あの一方は便ち是れ財方。但し若し青龍が寅・卯(木)に乗りて申・酉(金)の上に加臨せば、木は金に傷せられ、「足を折る」と叫び、反って財を破るを主る。
財を求むる時日
視財神所臨之辰,太歲以年計,月建月將以月計,干則本日,時則本時,節候依例而推。
何時に財を得るか、財爻の加臨する所のあの一位を看る——太歳の上に落つれば、年份に按じて算す。月建・月将の上に落つれば、月份に按じて算す。日干の上に落つれば、便ち当日に在り。占時の上に落つれば、便ち当時に在り。節気物候に至っては、も亦この例に照らして推す。
財爻有正有遁有暗,甲日四季為正財。如甲子旬見太乙為遁財,旬遁己巳是也。又如酉以寅為財,而初傳是亥,亥雖水而寅木生於亥,或初傳是未,未雖土而寅木墓於未。又如丁以金為為財,而課傳無申酉,三傳是丑戌未土局,為丁之傷官食神,土能生金,則申酉之財自此出矣。皆所謂有暗財也。
財爻は正財・遁財・暗財の三種に分かつ。甲日は土をもって財と為し、辰戌丑未の四季の支は便ち是れ正財。謂う所の遁財は、甲子旬の中に「太乙」(巳)を見れば、旬の中に巳は己土を遁得し、己は便ち是れ甲の財、これを遁財と叫ぶ。謂う所の暗財は、酉金が寅木をもって財と為し、初伝は巳亥水と雖も、可なりて寅木の長生は亥に在り、寅は亥の中より生出し、財は便ち亥の裏に蔵さる。あるいは初伝是れ未土、未は土に属すと雖も、可なりて寅木の墓は未に在り、財も亦未の裏に蔵さる。又丁火が金をもって財と為すがごとき、課伝の中に并せて申・酉無きも、但し三伝是れ丑・戌・未が合成して土局を成し、土是れ丁火の傷官食神にして、土は又性能く金を生ず、すなわち申酉の財は便ちこの土の裏より生出す——これらはみな暗財と叫ぶ。
課傳俱見財神;或日辰上及命上俱下賊上而為財;或發用是暗財,而貴神為青龍;或課傳無財,而三傳為傷官食神;或日傳見於青龍之陰,青龍第二傳為日所克也;或旺財臨於行年之上,如行年立酉,春占寅卯臨酉之類;或行年上神克所往方上神;或青龍乘日辰上神而神繫日本生日之神;或日克初而三傳遞克;或日克末傳;皆主求財必得。
以下はみな財を求むるに必ず得るを主る。四課三伝の中にみな財爻を見。あるいは日干日支の上と本命の上とみな下神が上神を賊して正好して財を成す。あるいは発用是れ暗財にして貴神正に「青龍」なり。あるいは課伝の裏に明財無くして、しかも三伝是れ傷官食神(能く財を生ず)。あるいは日干と三伝と相接する処が「青龍」の陰神に見え、すなわち青龍の第二伝が恰も日干の克する所と為る。あるいは当旺の財爻が行年の上に加臨す、譬えば行年が酉に立ち・春天に占い而して寅・卯が酉の上に加臨するの類。あるいは行年の上の神が往く所の方位の上の神を克す。あるいは「青龍」が日干日支の上の神に乗りて、しかもこの個の神正に是れ日干本身の生ずる所の神。あるいは日干が初伝を克して三伝がまた層層相克す。あるいは日干が末伝を克す。
神將生吉如上例而落空亡;或三傳皆財,而財多化鬼,如金以木為財,而三傳寅卯辰財,木多生火,反化為日鬼;或發用是日財,而將是天空,財因奴僕者反不成,或用財傳洩氣;及貪生敗死之地;或課傳無財而青龍入廟寅、入墓未;或青龍空亡,而日辰比肩劫財者,皆主無財。
反って、以下はみな財無きを主る。神将は上例の如く我を生じ吉利と雖も、却って空亡に落つ。あるいは三伝全く是れ財、可なりて財は多き太多して反って化して鬼と為る——譬えば金は木をもって財と為し、三伝是れ寅・卯・辰全く是れ財、木多ければ則ち火を生じ、火は又是れ金の官鬼、財は反って害を成せり。あるいは発用是れ日干の財にして乗る所の天将是れ「天空」、本りは奴僕に靠りて財を得んと欲すも反って成らず、あるいは用神是れ財にして三伝は却って我が気を泄す。および財が貪生忘克・敗死無気の地に落つ。あるいは課伝に財無くして「青龍」が寅に廟に入り・未に墓に入る。あるいは青龍が空亡に落ち、しかも日干日支の上に尽く比肩劫財の来りて分奪する有り。
土財忌見魁罡,如甲乙日見戌,戌中辛金刑剋,主因財惹禍,時加午未,主疾病。木財忌見朱雀,主紛爭。水財忌見四季,乘天乙遷移,勾陳訟,元武盜。火財忌四季刑剋,凶將主失利。歲月見劫沖破,主官傷。金財忌乘劫入墓,主老農訟田。
五類の財は各々忌む所有り。土財(甲乙日は土をもって財と為す)は「河魁」「天罡」を見るを忌む。甲日乙日に戌を見る如き、戌の中に辛金を蔵して来りて甲乙を刑克し、財に因りて禍を惹くを主る。若し占時が午・未の上に加われば、還た生病を主る。木財(庚辛日は木をもって財と為す)は「朱雀」を見るを忌み、財のために紛争するを主る。水財(丙丁日は水をもって財と為す)は辰戌丑未の四季土の来りて克するを見るを忌む。「天乙」に乗れば遷移を主り、「勾陳」に乗れば訴訟を主り、「元武」に乗れば盗まるるを主る。火財(壬癸日は火をもって財と為す)は四季の支の来りて刑克するを忌み、若しまた凶将に乗れば、本を折り利を失うを主る。太歳・月建の上に再び「劫煞」と冲破とを見れば、官事に因りて損を受くるを主る。金財(戊己日は金をもって財と為す)は「劫煞」に乗りてまた墓に入るを忌み、老農と田地のために官司を打つを主る。
財神旺相則多。休囚則少。發用見財神則多,中末見財則少。類神見則多,伏則少。太歲作財神而乘青龍則多。時日作財神而乘他將則少。定以先天之數,如子午則二九十八,加以倍減之法。如子屬水,在冬季則加,在夏季則減,而多少自決。
財の多少、財爻が旺相せば則ち多く、休囚せば則ち少し。財爻が発用の上に出現せば則ち多く、只だ中伝末伝に出現せば則ち少し。財の類神が顕現せば則ち多く、隠伏せば則ち少し。太歳が財爻を充当してまた「青龍」に乗れば則ち多し。只だ是れ占時・日干が財爻を充当して別の天将に乗れば則ち少し。具体の数目は先天数を用いて定む、譬えば子・午はみな九、二九一十八。再び加倍あるいは減半の之法を用いて調整す——譬えば子は水に属し、冬天に水旺なれば便ち加倍し、夏天に水衰すれば便ち減半し、多少は自然に便ち定まり出づ。
支來生日則易,支來剋日則難。財臨干則易,干臨財則難。財臨卯酉則易,臨關格則難。財臨發用則易,為末傳則難。日德日祿發用皆易;伏吟返吟入課並難。日上神和合則易,背馳則難。初剋日而日克中末,先難後易。日克初而中末剋日,則宜速取,緩則亡失。財爻害日生傳艱辛後得。
財を求むるの難易、日支が来りて日干を生ずれば則ち容易、日支が来りて日干を克すれば則ち難し。財爻が日干に加臨するは容易、日干が反って去りて財爻に加臨せば則ち難し。財爻が卯・酉(門戸開通)に落つるは容易、「関格」の上に落つれば則ち難し。財爻が発用に在るは容易、末伝に在れば則ち難し。「日徳」「日禄」が発用を作すはみな容易。「伏吟」「返吟」を占得して四課に入るはみな難し。日干の上の神が我と和合するは容易、背離相冲すれば則ち難し。初伝が日干を克して日干がまた中伝末伝を克すれば、先難後易。日干が初伝を克して中伝末伝が反って日干を克せば、便ち応に趕緊に去りて取るべし、拖久すれば財は便ち無くならん。財爻が日干を害して却って去りて三伝を生ずれば、主要として艱辛を歴尽した後に始めて得るを主る。
類推法
發用為支之財、日之鬼,求財可得。若發用是日之財,支之鬼,財將外人,自主破損。三傳與日比者,原屬眾人之事。帶刑沖破害者,則或爭鬥而得。財神旺相,而值空亡者,則可空手而求。太陰乘神適作日財者,財或無心而獲。財乘青龍為自然之財及公門書籍,或錢帛柴薪,或出自侯門巨室,並羽衣煉客之財。
財を求むるの類推の之法、発用是れ日支の財・日干の官鬼なれば、財は得る可し。若し発用是れ日干の財・日支の官鬼なれば、あの財は外人に帰せんと要し、自己は反って損失有り。三伝が日干と同類比肩せば、この財は本り衆人共有の物に属す。若し刑・冲・破・害を帯びれば、則ち要して一番の争闘を経過して始めて得。「財爻」が旺相なれども正に空亡に落つれば、空手をもって去りて求む可し(本無くして利を得)。「太陰」の乗る所の神が恰好日干の財を充当せば、心無きの中に財を得るを主る。財爻が「青龍」に乗れば、是れ自然にして来るの財、も亦公門の文書より来るを主り、あるいは銭帛柴薪、あるいは侯門大戸より出で、および道士錬師の一類の人の銭財。
以下、十二神将を論ず
乘天乙為田宅、牛馬,或橋樑、遠處之財,或出貴官尊長。乘螣蛇為憂疑、驚恐、營運之財及賞賜、爐灶、管鑰、弓弩、婦人。乘朱雀為鬧市、口舌之財,及文字、六畜、交易,或尊長、宮娘、善人、使臣、土上。乘六合,為買賣、和合之財,及舟車、竹木或大夫商販、經行、術士、沙門。
財爻の乗る所の天将は同じからず、財の来路も亦同じからず。「天乙」に乗れば、是れ田地房屋・牛馬の財、あるいは橋梁の一類の工程の財・遠処の財、あるいは顕貴官員と尊長とより出づ。「螣蛇」に乗れば、是れ憂疑驚恐の中に経営して得たるの財、および賞賜の得る所、又炉灶・鎖鑰・弓弩の類の器物と婦人とより来るを主る。「朱雀」に乗れば、是れ鬧市の中・口舌争競の中に得たるの財、および文書契約・六畜買賣・交易の財、あるいは尊長・宮中の女子・善人・使臣、および土地の上より出づ。「六合」に乗れば、是れ買賣和合の財、および舟車・竹木の財、あるいは大夫・行商・往来行旅・術士・僧人より出づ。
乘勾陳,為魚鹽、田土之財及文書、印信、賓質鱗介等,或二千石、書吏、惡人。乘天空,為虛詐之財,及墳墓宅舍、印信、獄具,或出自宮府、長者、僕隸、空門。乘白虎為道路、死喪、屠宰之財,及田園、湖蕩、大麥,或兵卒、僧道、市賈、喪門。乘太常,為衣服、醫藥、借貸之財,或羊酒,或出自貴人、長者、女親、武職、老人。
「勾陳」に乗れば、是れ魚鹽・田土の財、および文書・印信・抵押の物と魚鱉介甲の類、あるいは二千石の太守・書吏・悪人より出づ。「天空」に乗れば、是れ虚詐にて得来之財、および墳墓宅舍・印信・獄具の財、あるいは官府・長者・僕役・佛門より出づ。「白虎」に乗れば、是れ道路の上・喪事の中・屠宰行當にて得来之財、および田園・湖泊沼沢・大麦の財、あるいは兵卒・僧道・市井商販・喪事を弁ずるの人家より出づ。「太常」に乗れば、是れ衣服・医薬・借貸にて得来之財、あるいは羊酒の類、あるいは貴人・長者・女方の親属・武官・老人より出づ。
乘元武,為樓臺、倉庫之財,或鱗介、畜物、溷廁,或小兒、經人、盜賊、防從中阻隔。乘天后,為水利及酒醋之財,或出自婦女妻妾。又《畢法賦》云:傳鬼乘財之險危。為不正之財,或先鬼後財,或傳鬼化財,或元武臨財,俱是從危險而出,以不正得之。
「元武」に乗れば、是れ楼台・倉庫の財、あるいは魚鱉介甲・牲畜の物・糞廁の利、あるいは小孩・経手人・盗賊より出づ、但し中間に人の其の中より阻隔するを防ぐを要す。「天后」に乗れば、是れ水利および酒醋の財、あるいは婦女妻妾より出づ。別に『畢法賦』に説く「鬼を伝えて財に乗るの険危」、指す是れ不正当の財、あるいは三伝先ず官鬼を見後に財を見、あるいは官鬼が転化して財と為り、あるいは「元武」が財爻に加臨す——これらはみな危険の中より弄り出づ、不正当の手段をもって得たるなり。
附、債を索むるの法
日為財,辰為債主,正時為欠債人,時上神生日,日上神生辰,或俱比和,或俱乘吉將,或辰上神克時上神,或類神發用索之即得。反此則無。知一、三交、轉蓬、彈射、贅婿、重審課,俱主索債。
附、債を討う之法。日干をもって銭財を代表し、日支をもって債主を代表し、正時をもって債を欠く人を代表す。占時の上の神が日干を生じ、日干の上の神が日支を生じ、あるいは三者みな比和し、あるいはみな吉将に乗り、あるいは日支の上の神が占時の上の神を克し、あるいは財の類神が発用を作せば——これらの情形は討に去ればみな討得る可し。反っては便要わず。「知一」「三交」「転蓬」「弾射」「贅婿」「重審」のこ幾種の課を占得せば、みな債を討うに適宜を主る。
附、借貸の法
剛日視日上神,柔日視辰上神,丑寅乘吉將,可得。巳午緩而終得,酉戌乘吉將即得。未申無酉,卯辰男子嗔,亥子婦人阻。若類神財、爻旺相者,不拘此類。
附、借貸する之法、陽日は日干の上の神を看、陰日は日支の上の神を看る。丑・寅を得て吉将に乗れば、借り得る。巳・午を得れば、慢しと雖も終究能く借り得る。酉・戌を得て吉将に乗れば、立刻に便ち借り得る。未・申を得て酉を見ざれば、借り成らず。卯・辰を得れば、男方が怒を発して借すを肯ぜず。亥・子を得れば、婦人に其の中より阻攔せらる。若し財の類神と財爻とが当令旺相せば、便ちこれらの限制を受けず。
附、博戯の断
辰為主,干為客;支上克干利主,干上克支利客;支上旺相,乘吉將吉神者勝。如吉將不得地,被凶將乘旺刑在者反負。更觀三傳及年上吉凶。旬空方為孤,對沖為虛。坐孤擊虛者勝。
附、賭博の占、日支をもって庄家(主)を代表し、日干をもって場に下るの人(客)を代表す。日支の上の神が日干を克せば、庄家に対して利有り。日干の上の神が日支を克せば、客方に対して利有り。日支の上に当令旺相にしてまた吉将吉神に乗るの一方は能く嬴く。若し吉将がその地を得ず、反って凶将に旺を乘せられて来りて刑せらるれば、あれば便要して輸く。還た三伝と行年の上の吉凶とを看るを要す。本旬の空亡の所在する方を「孤」と叫び、それと对冲する一方を「虚」と叫ぶ。「孤」の方に坐して「虚」の方を攻撃するの人は能く嬴く。
貿易
日為人,辰為物。買物則以辰為我,日為彼,用神為物。賣物則以日為我,辰為彼,用神為物。日傳辰則賣物成,辰傳日則賣物售。日辰俱吉,則物貴而宜賣。日辰俱傷,則物賤而宜買。日財旺相,物雖濫惡而必售。日辰上乘青龍而日辰克之,物雖珍異而必獲。
買賣を占うは、日干をもって人を代表し、日支をもって貨物を代表す。物を買うの時は、日支をもって我と為し・日干をもって対方と為し、用神は買う所の物を代表す。物を売るの時は、日干をもって我と為し・日支をもって対方と為し、用神は売る所の物を代表す。三伝が日干より日支に向かい伝われば、物を売るは能く成交す。日支より日干に向かい伝われば、貨物は能く手を脱す。日干日支みな吉なれば、物價は高くして売出するに適宜。日干日支みな傷を受ければ、物價は低くして買進するに適宜。日干の財爻が旺相せば、貨色は低劣と雖も必定売り掉る能くす。日干日支の上に「青龍」に乗りて日干日支が又能くそれを克せば、貨物は珍貴稀奇と雖も必定能く手に弄り到る。
日用俱吉,貨物得利。日辰發用相傷,得物難售。日吉辰傷,物雖售而利少。日傷辰吉,售雖遲而利厚。元武剋日辰,買賣須防失脫。見六達刑沖,防物損。凡課傳用神、類神旺相者貴,休囚者賤。類神乘蛇而旺相,物雖賤而可居。乘蛇而囚死,價雖賤而勿取。
日干と用神とみな吉なれば、貨物に利を圖る可有り。日干日支と発用とが互いに損傷せば、貨は手に到ると雖も売出し難し。日干が吉にして日支が傷を受ければ、貨は売り掉る能きも利は薄し。日干が傷を受けて日支が吉なれば、売るは慢しと雖も利は却って厚し。「元武」が日干日支を克せば、買賣を做すは丟失し騙さるるを防ぐを要す。六合・六害の相刑相冲を見れば(底本の「六達」は当に「六合」の訛たるべし、照録して改めず)、貨物の損壞を防ぐを要す。凡そ四課三伝の中に用神・類神の旺相なるは、物價は便ち貴し。休囚のは、物價は便ち賤し。類神が「螣蛇」に乗りて当令旺相せば、貨は便宜と雖もも亦囤え下るに値す。螣蛇に乗りて囚死無気なれば、價銭は再び賤しと雖も買う勿れ。
類神與日辰相生,三傳旺相,又乘吉將,或見成神,其物或買或賣,俱易成而有利。若物類不見課傳,雖見而空亡入墓,休囚無氣,及與日辰相制害者,則買與賣均不成矣。交易之地,宜於青龍所臨之方。三交、元首、無依、贅婿、重審、知一等課,並主交易。四季為貨,及月將加日,為末經報稅私貨。見魯都加陰,或貴人乘馬加支,勾陳乘月將加日辰,不可漏稅。
貨物の類神が日干日支と相生し、三伝が旺相にして、また吉将に乗り、あるいは「成神」を見れば、すなわちこの貨は買うと論ぜず売ると論ぜず、みな成交し易くしてしかも利有り。若し貨物の類神が根本的に課伝の中に出現せず、あるいは出現すと雖も空亡に落ち・入墓し・休囚無気、および日干日支と互いに克制損害せば、すなわち買賣はみな做り成らず。交易の地點は、「青龍」の臨む所の方位に在るに宜し。「三交」「元首」「無依」「贅婿」「重審」「知一」等の課を占得せば、みな交易に宜しきを主る。辰戌丑未の四季の支は貨物を代表す。月将が日干の上に加わるは、尚未だ税を報せざるの私貨を代表す。若し「魯都煞」に「太陰」を加え、あるいは貴人が駅馬に乗りて日支に加臨し、あるいは「勾陳」が月将に乗りて日干日支に加臨するを見れば、便ち税欵を偸漏する可からず。
稼穡
日為農,辰為田。支上所得神將為五穀類神。日辰上旺相相生吉,休囚刑害克戰凶。日克辰上神,是耕耘灌溉不得法,故禾稻不茂。辰剋日上神,禾稻雖茂,終成耗散,無益於農夫。初傳吉,宜早種。中傳吉,宜中種。晚傳吉,宜晚種。類神入傳旺相,收成者力。日干扶類神者,勤則有收。天盤丑為田,忌加臨刑剋休囚死絕之地。
農事を占うは、日干をもって農夫を代表し、日支をもって田地を代表し、日支の上に得る所の神と将とは便ち是れ五穀の類神。日干日支の上が旺相相生せば、吉を主る。休囚にしてまた刑・害・克・戦せば、凶を主る。日干が日支の上の神を克するは、是れ耕種灌漑の法を得ざる、ゆえに禾稲の長ずること茂盛ならず。日支の上の神が日干の上の神を克するは、禾稲は長ずること茂盛と雖も、最終に仍ほ耗散せんと要し、農夫に対して好処無し。初伝が吉なれば、早稲を種るに宜し。中伝が吉なれば、中稲を種るに宜し。末伝が吉なれば、晚稲を種るに宜し。五穀の類神が三伝に入りて当令旺相せば、収成才に着落有らん。日干が類神を扶助するは、只だ勤力すれば便ち収穫有り。天盤の「丑」は田を代表し、最も忌むはそれが刑克の地と休・囚・死・絶の地とに加臨するを。
又以登明加寅,視家長行年上得寅、申、子、丑為稔。辰未旱,蟲災。巳亥官事。卯戌半熟。午歉,及佃戶欠租不償。土剋日干,將得勾陳、朱雀,必爭疆界。水剋日干,將得勾陳,必爭水池之類。
又一法、「登明」(亥)を把えて寅の上に加えて盤を排し、家長の行年のあの一位に什麼の支を得るかを看る——寅・申・子・丑を得れば、豊収を主る。辰・未を得れば、干早して兼ねて虫災有るを主る。巳・亥を得れば、官司に惹き上ぐるを主る。卯・戌を得れば、只だ一半熟するを主る。午を得れば、歉収を主り、還た佃戸の租を欠いて還さざるを主る。若し土の来りて日干を克して天将がまた「勾陳」「朱雀」を得れば、必定田地疆界のために争執を起こす。若し水の来りて日干を克して天将が「勾陳」を得れば、必定水塘の類のために水を争う。
立春日,月將加立春時定四課三傳,視太歲上何類神,乃以三傳消息論之。視方隅者,亦詳方上所得類神。木主谷及瓜果,土主麻棉大豆,水主稻及黑豆並菜,火主黍及赤豆,金主麥。
立春の这一天に、月将を把えて立春の交節の時辰の上に加えて四課三伝を排出し、太歳のあの一位の上に什麼の類神を得るかを看、再び三伝の消長に按じて一年の収成を判断す。若し要して各方の豊歉を分別せんとせば、も亦この如く照らして各方位の上に得る所の類神を細看す。五行の主る所の作物是れ、木は穀子和瓜果を主り、土は麻・棉和大豆を主り、水は水稲・黑豆和蔬菜を主り、火は黍子和紅豆を主り、金は麦子を主る。
又月將加時視太歲上神,上下相生有氣大熟。天上太歲臨丑未及亥子之鄉,旺相之地,大熟。臨寅卯豐。臨空亡刑剋死絕,禾稼不登,蟲災。歲祿之方大熟。日上見魁罡歉收。又支傳歲上初合者,大熟。不合或空亡無氣者歉收。又天乙臨巳午大熟。臨申酉少收。臨戌亥荒,占圃更驗。又以太歲加正月節,功曹下為豐,傳送下為儉。再以月將加立春日時,視豐儉。入課傳者歲稔,不入課傳者歲歉。又視用神見火旱,見金無收成,見水澇,見木土皆熟。
また月将を把えて占時の上に加えて盤を排し太歳の上の神を看る。上下相生して気有れば、大豊収を主る。天盤の太歳が丑・未和亥・子の郷に落ち、また旺相の地に在れば、大豊収。寅・卯に落つれば、豊収。空亡・刑克・死絶の処に落つれば、庄稼は歉収して還た虫災有り。太歳禄神の所在する方は、大豊収。日干の上に「河魁」「天罡」を見れば、歉収を主る。日支の伝わる所が太歳の上に到りて初伝がこれと相合するは、大豊収。合せずあるいは空亡無気に落つるは、歉収。「天乙貴人」が巳・午に加臨すれば、大豊収。申・酉に加臨すれば、収成少し。戌・亥に加臨すれば、荒年を主る——菜園を占うは尤其に応験す。又太歳を把えて正月の節気の上に加えて盤を排し、「功曹」(寅)の下面の対する所の処は豊を主り、「伝送」(申)の下面の対する所の処は歉を主る。再び月将を把えて立春の日和時との上に加えて盤を排し、豊歉の神が課伝に入る入らざるを看る。課伝に入れば年成好しを主り、課伝に入らざれば年成差しを主る。還た用神を看るを要す。火を見れば旱を主り、金を見れば顆粒収無きを主り、水を見れば涝を主り、木を見土を見ればみな成熟を主る。
蚕桑
午為蠶命,木為桑,巳為筐,辰為箔,寅為繭,卯為絲,申為綿,各要旺相,兼乘吉將者吉。忌見虎、雀、元、陰、後凶將,三傳與年命相生者大吉,命上或三傳見酉僵,戌黃,亥絕,子鼠傷,丑眠化,凡蠶命臨此五辰皆不利。又木神作朱雀,主爭桑口舌。
蚕桑を占うの類神、「午」是れ蚕の本命、木是れ桑樹、「巳」是れ蚕筐、「辰」是れ蚕箔、「寅」是れ蚕繭、「卯」是れ絲、「申」是れ絲綿。こ幾樣はみな当令旺相し、再び吉将に乗るを要して、始めて吉。「白虎」「朱雀」「元武」「太陰」「天后」のこ幾位の凶将を見るを忌む。三伝が本命行年と相生せば、大吉。若し本命の上あるいは三伝の中に酉を見れば、蚕の僵死を主る。戌を見れば、蚕の発黄する病を主る。亥を見れば、種を断ち収を絶つを主る。子を見れば、老鼠に咬傷せらるるを主る。丑を見れば、蚕の眠りて起たず・化して繭を成さざるを主る——蚕命は凡そこの五支の上に落つればみな不利。又木神が「朱雀」を充当せば、桑を采るために口舌の争を主る。
六畜
日為人,天盤類神臨處,地盤類神為物命。若類神臨生旺之方,或日干長生乘吉將,則吉。臨囚死墓絕之方,或乘凶將,則凶。類神電報局臨生日,或與日比,則畜當還主債。然自能長大,興旺有益。剋日耗損不利。日克物命,則難長大。日生物命,雖長大而無益於主。類神入傳為吉。類神臨刀砧屠灶者凶。酉為刀,卯為砧,子為屠,巳為灶,刀臨砧者死,砧臨刀者不死;屠加灶者死,灶加屠者不死。
牲畜を占うは、日干をもって主人を代表す。天盤の類神の臨む所の処と地盤の類神とは牲畜の性命を代表す。類神が生旺の方に落ち、あるいは日干の長生位に落ちてまた吉将に乗れば、吉を主る。囚・死・墓・絶の方に落ち、あるいは凶将に乗れば、凶を主る。類神が来りて日干を生じ(底本ここに「電報局」の三字は是れ伝本の竄入せる訛字にして、古書の原文にあらず、今照録して補せず改めず)、あるいは日干と比和せば、この牲口是れ来りて主人の債を還すを主るも、但しそれ自己も亦能く長大し、興旺にして益有り。類神が日干を克せば、耗損して利無きを主る。日干が牲畜の命を克せば、牲口は長大し難し。日干が牲畜の命を生ずれば、能く長大すと雖も主人に対して好処無し。類神が三伝に入るは吉を為す。類神が刀・砧・屠・灶のこ幾位の上に落つれば則ち凶。酉是れ刀、卯是れ砧板、子是れ屠夫、巳是れ灶。刀が砧の上に加われば、牲口は死す。砧が刀の上に加われば、死せず。屠が灶の上に加われば、死す。灶が屠の上に加われば、死せず。
類神乘螣蛇驚狂,非怪;乘白虎死亡;乘朱雀官司口舌;乘勾陳斗鬧是非;乘元武盜竄;乘天空虛耗無成。類神:丑為牛,寅為貓,卯為驢,辰為水族,午為馬,未為羊,申為鵝,酉為雞鴨,戌為犬,亥為豬。
類神が「螣蛇」に乗れば、牲口は驚を受け狂を発す、倒れて真の怪事を出すにあらず。「白虎」に乗れば、死亡を主る。「朱雀」に乗れば、それのために官司口舌を惹くを主る。「勾陳」に乗れば、争闘吵闹して是非を生ずるを主る。「元武」に乗れば、偸まるるあるいは走失するを主る。「天空」に乗れば、白白耗費して一成る所無きを主る。六畜の類神、「丑」是れ牛、「寅」是れ猫、「卯」是れ驢、「辰」是れ魚蝦水族、「午」是れ馬、「未」是れ羊、「申」是れ鵞、「酉」是れ雞和鴨、「戌」是れ狗、「亥」是れ猪。
占牛責大吉,臨木病,臨火驚,臨水伏耕,臨土家作,虎並自死,勾並觸人,蛇並時災,武並逃亡。占雞責從魁,臨金水可畜,臨未能斗,臨丑自死或被殺,臨辰戌祭祀,武並盜失。
牛を占うは「大吉」(丑)を取りて用と為す。それが木位に臨めば、牛は生病す。火位に臨めば、牛は驚を受く。水位に臨めば、牛は田裏に伏して耕作す。土位に臨めば、牛は家中に在りて活を干す。若し「白虎」と并び見れば、牛は自ら死掉す。「勾陳」と并び見れば、牛は人を頂傷す。「螣蛇」と并び見れば、牛は時令の疫災に遭う。「元武」と并び見れば、牛は走失し盗まる。雞を占うは「従魁」(酉)を取りて用と為す。それが金位水位に臨めば、雞は養う可し。未位に臨めば、是れ鬥雞。丑位に臨めば、雞は自ら死するあるいは人に殺せらる。辰・戌位に臨めば、この雞は祭祀に用作らるるを要す。「元武」と并び見れば、雞は偸み去らる。
占犬責河魁,臨亥可畜,臨子善捕鼠,臨卯能獵,臨巳午善吠,臨戌咬人,帶天狗作怪,並大殺尤緊。占豬責登明,臨旺相之鄉,並太陰天乙為祀豕,臨金木可畜,臨土病死。虎並走失,蛇並驚亡,帶天豬自食其子。乘六丁主作怪。
狗を占うは「河魁」(戌)を取りて用と為す。それが亥位に臨めば、狗は養う可し。子位に臨めば、善く老鼠を捉う。卯位に臨めば、能く猟を打つ。巳・午位に臨めば、善く吠叫して家を看る。戌位(本家)に臨めば、人を咬む会す。若し「天狗煞」を帯びれば、怪を作すを主る。再び「大煞」と同じく見えば、尤其に要緊なり。猪を占うは「登明」(亥)を取りて用と為す。それが旺相の郷に落ち、また「太陰」「天乙」と并び見れば、この猪是れ祭祀に用うる所なり。金位木位に臨めば、猪は養う可し。土位に臨めば、猪は病死せんと要す。「白虎」と并び見れば、猪は走失す。「螣蛇」と并び見れば、猪は驚を受けて死す。「天猪煞」を帯びれば、母猪は自己の猪崽を喫う会す。遁干の六丁に乗れば、猪の怪を作さんとするを主る。
六畜の走失の論法
各視類神所臨之地為方向,離辰遠者路遠,旺相者尤遠,離辰近者路近,囚死者尤近。一說從類神所臨辰至地盤類神本位,以休旺定其裡數。天乙順以螣蛇為盜,天乙逆以元武為盜。視日辰上神能制螣蛇、元武則可尋,不能制則不得尋也。若三傳內有螣蛇、元武及日鬼者,有人盜;傳中不見,為自走失也。類神臨日辰,當自歸來。類神克地盤神者,脫逸。類神被下克者,拘繫。若在被克囚死之地,更與虎蛇相併者,傷死。
牲畜の走失するの占法、各々それの類神の臨む所の地に按じて方向を定む。類神が日支を離れて遠ければ、走り去ること便ち遠く、若しまた旺相せば則ち更に遠し。日支を離れて近ければ、走り去ること便ち近く、若しまた囚死せば則ち更に近し。別の一説、類神の加臨する所のあの一支より地盤の類神の本位に数え至り、再び休囚旺相に按じて里数を定む。「天乙貴人」の順行する時は「螣蛇」をもって牲口を偸む人と為し、逆行する時は「元武」をもって牲口を偸む人と為す。日干日支の上の神が能く螣蛇・元武を制住するか否かを看る——能く制すれば找し回る可く、制する能わざれば找し回らず。若し三伝の内に螣蛇・元武および日干の官鬼有れば、是れ人に偸み去られしなり。三伝の中にこれらを見ざれば、便ち自己の跑掉したるなり。類神が日干日支に加臨せば、牲口は自己回り来る会す。類神が地盤の神を克せば、それの挣脱して跑了を主る。類神が下面の地盤の神に克せらるれば、それの人に拴い留められしを主る。
奴婢
戌為奴,酉為婢。太歲臨奴婢或奴婢臨太歲,大不利,非多病即遭刑。以酉戌所臨辰為奴婢宮,而視地盤之神生今日之辰者,可用,刑剋則凶。酉戌臨之辰生干,勤力可用。克支懶惰無功。四課不備,進退兩心。發用空亡,留亦不久。
奴僕婢女を占うは、「戌」をもって男僕を代表し、「酉」は婢女を代表す。太歳が酉戌に加臨し、あるいは酉戌が太歳に加臨せば、みな大いに不利、多病ならざれば便要して刑罰を遭わん。酉・戌の加臨する所のあの一支をもって奴婢宮と作し、地盤の神の能く今日の日支を生ずるを看れば、この奴婢は用う可し。若し是れ刑克なれば、則ち凶。酉・戌の臨む所の支が日干を生ずれば、此人は勤快にして用う可きを主る。若し日支を克せば、懶惰にして活を出さざるを主る。四課が斉備ならざれば、彼の心に二意を懐き・去留定まらざるを主る。発用が空亡に落つれば、縱令留むるも亦待つこと長久ならず。
日辰陰陽中有類神,或天空戌、太陰酉旺相生干,干乘龍常,方得其力。酉戌陰干克干,僕欲害主。臨支克支,作事過分。支遙克干,所主不仁。干遙克支,他意要去。辰酉相加,奴婢私和。德合刑同位,奴婢奸欺。德勝刑下人畏怯,刑勝備犯上害主。乘虎家宅驚恐,空亡盜走鄉鄰。螣蛇心懷不善。罡乘六合隱形。見蛇有疾。見武逃亡。
日干日支の陰神陽神の中に奴婢の類神が出現し、あるいは「天空」が戌に配し・「太陰」が酉に配して当令旺相にして来りて日干を生じ、日干の上にまた「青龍」「太常」に乗れば、かくして始めて真に彼が力を出すを得。酉・戌の陰神が日干を克せば、僕人の主人を害せんと想うを主る。それが日支に加臨してまた日支を克せば、彼が事を弁ずるに分を越え矩を逾ゆるを主る。日支が遥かに日干を克せば、主人の下を待る不仁を主る。日干が遥かに日支を克せば、彼の心裏走らんと想うを主る。辰と酉と相加せば、奴婢の私下に和好し通同するを主る。「徳」と「合」「刑」とが同じく一位に居れば、奴婢の奸詐にして主を欺くを主る。徳の力量が刑に勝過せば、下人は畏懼して順服す。刑の力量が徳に勝過せば、下人は便要して上に犯り主を害せん。「白虎」に乗れば、家宅の驚恐を主る。空亡に落つれば、東西を偸みて鄰郷に逃げるを主る。「螣蛇」に乗れば、心に不善を懐くを主る。「天罡」(辰)が「六合」に乗れば、形跡を隠匿するを主る。螣蛇を見れば病有るを主り、「元武」を見れば逃亡を主る。
不知奴婢行年,月建上神可代。從魁臨太乙,婢能有為。戌空加寅午,奴僕有力。進氣生旺,龍常祿馬,縱移千里可托。丑未加臨,倚勢猖狂。破敗空亡,穢濁僭濫。太陰加本日,無不合入傳,沖剋破空,必主淫亂。傳送加日辰,外有私通。類神並虎雀,防其不善。退氣囚死,蠢懶難言。
奴婢の行年を知らざれば、月建の上の神を用いて来りて代替する可し。「従魁」(酉)が「太乙」(巳)に加臨せば、婢女は能く事を干す。「戌」と「天空」とが寅・午の上に加われば、男僕は力気有り。類神が進気生旺の地に処し、また「青龍」「太常」と「禄」「馬」と有れば、かかる人は縱令彼を千里の外に派するも托付し過ぐる可し。丑・未がその上に加臨せば、彼が勢を仗りて胡来するを主る。破敗に逢い・空亡に落つれば、彼の污穢下流・僭越放肆を主る。「太陰」が本日の日干の上に加わり、凡そ相合せずして三伝に入り、また冲・克・破・空に遇うは、必ず淫乱を主る。「伝送」(申)が日干日支に加臨せば、彼が外面に私情有るを主る。類神が「白虎」「朱雀」と并び見れば、彼の壞事を做さんとするを防ぐを要す。類神が退気囚死の地に処せば、あれば便ち蠢笨懶惰にして、提するに値せず。
附、走失の占
視酉戌所臨之方。酉戌臨支,則自歸。酉戌在日之陰,則匿於鄉鄰。在辰之陰,則匿親戚。酉戌不在日辰二課者,遠出。酉戌不入傳,或乘丁馬,及課斬關者,不獲。酉戌所臨,即其止處。若被克刑者,易獲。
附、奴婢の走失するの占、酉・戌の臨む所の方位を看る。酉・戌が日支に加臨せば、彼は自己回り来る会す。酉・戌が日干の陰神の上に落つれば、同郷隣里の家に蔵る。日支の陰神の上に落つれば、親戚の家に蔵る。酉・戌が日干日支のこ幾課の内に在らざれば、走り去ること遠しを説明す。酉・戌が三伝に入らず、あるいは「丁神」「駅馬」に乗り、および課が「斬関」を得れば、みな抓り回る能わず。酉・戌の加臨する所の処は、便ち是れ彼の脚を歇くるの地方。若し彼が刑せられ克せらるれば、抓うこと易し。
又日與初傳為家主,辰與末傳為逃奴婢。日上克辰上,初克末則易獲。見空亡、歲月二破,逃者死於中途。天上三奸神方,追亡必獲。月將加時,視天罡。加孟,巳為奸神;加仲,末為奸神;加季午為奸神。宜就所臨之下索捕。又陽作元武子寅辰午申戌,男子逃,當退數四位就其方尋之,即如閉口卦體。陰神作元武丑卯巳未酉亥,男子逃順視天秤之方尋之。若女子逃,俱就元武本位尋之。
又日干と初伝とをもって主人家を代表し、日支と末伝とをもって逃走せる奴婢を代表す。日干の上の神が日支の上の神を克し、初伝が末伝を克せば、抓ること易し。若し空亡と「歳破」「月破」とを見れば、逃げる人は半路に死せん。天盤の「三奸神」の所在する方に到りて追えば、必定抓り得られる。方法は月将を把えて占時の上に加えて盤を排し「天罡」(辰)を看るに在り。天罡が四孟の上に加われば、則ち巳をもって奸神と為す。四仲の上に加われば、則ち未をもって奸神と為す(底本は「末」と作す)。四季の上に加われば、則ち午をもって奸神と為す。便ち奸神の臨む所の支の下面に到りて搜捕す。又若し陽支(子・寅・辰・午・申・戌)が「元武」を充当せば、是れ男子の逃走、応当元武より後に退きて四位を数え、あの個の方位に到りて找すべし、「閉口課」の取法の如し。若し陰支(丑・卯・巳・未・酉・亥)が元武を充当せば、男子の逃走は便ち方向に順い天盤の対応する方を看て找す。女子の逃走に至っては、一律に便ち元武の本位の上に找す。
又以月將加逃時,男責勝光,女責神后,各就其下追尋之。又以三合墓加時,視魁罡臨處尋之。假如亥卯日逃,以未,甲子日以辰加正時之例。
又一法、月将を把えて逃走せしあの個の時辰の上に加えて盤を排し、男は「勝光」(午)を取りて用と為し、女は「神后」(子)を取りて用と為し、各々それの下面の対する所の方位に到りて追尋す。再び一法、逃走の日の三合局の墓庫を把えて占時の上に加えて盤を排し、「河魁」「天罡」のどこに落つるかを看れば便ちどこに向かい找す。譬えば亥日・卯日に逃走せば、亥卯未三合にして墓は未に在れば、便ち未を用い。甲子日に逃走せば、申子辰三合にして墓は辰に在れば、便ち辰を用いて正時の上に加う。
逃亡
空亡發用,逃亡不亡,逃日制武易獲。元武剋日,難獲。加臨刑剋,未必歸家。若是相生,早晚自至。天盤相生,尚且在彼;若見刑剋,彼懼他往。天將入廟,勉強住彼。類臨空亡,人行不住。傳進長往,傳退思往。乘馬不定,乘丁不還。
逃亡を占う。空亡が発用を作せば、逃走すと説くも其の実走り成らず。逃走の日の日干が能く「元武」を制住せば、抓ること易し。元武が反って日干を克せば、便ち抓え難し。若し加臨の処に刑有り克有れば、此人は必ずしも家に回らず。若し彼此相生せば、彼は早晚自己回り来らん。天盤と地盤と相生せば、彼は還たあの辺に留まるを説明す。若し刑克を見れば、彼は害怕してまた別の処に転往し去れりを説明す。天将が「廟に入る」は、彼が勉强して還たあそこに住むを説明す。類神が空亡に落つれば、此人は一貫して動き走りて停まるを肯ぜず。三伝が前進せば、彼の一去りて回らざるを主る。三伝が後退せば、彼は還た回らんと想着するを主る。駅馬に乗れば、行踪定まらず。「丁神」に乗れば、回り来る会わず。
蛇乘丁走失。武乘丁遠行。神后乘丁,人當遠去。天后乘丁,婦人逃走。空陰乘丁,奴婢逃亡。六合乘丁,子孫遠遁。青龍乘丁,萬里飛騰。三傳純陽主動,純陰伏匿。武能生日自歸舍,武若生辰向友親。三傳元武賊中處,剛日在中柔本辰。凡不備、八專、元武自克、天乙日辰制元武者,逃不遠;時加四季,逃者不脫。天網課見勝光,逃在目前。
「螣蛇」が「丁神」に乗れば、走失を主る。「元武」が丁に乗れば、遠行を主る。「神后」(子)が丁に乗れば、人の遠く去らんとするを主る。「天后」が丁に乗れば、婦人の逃走を主る。「天空」「太陰」が丁に乗れば、奴婢の逃亡を主る。「六合」が丁に乗れば、子孫の遠遁を主る。「青龍」が丁に乗れば、万里を遠く走るを主る。三伝全陽は走動を主り、全陰は躲蔵を主る。元武が能く日干を生ずれば、逃者は自己家に回る会す。元武が若し日支を生ずれば、彼は親友に投奔しに去れり。三伝の中に元武の所在する便ち是れ賊の蔵身の処、陽日は中伝を看、陰日は日支の本位を看る。凡そ「不備課」「八専課」を占得し、あるいは元武が自身克を受け、あるいは「天乙貴人」と日干日支とが能く元武を制住せば、逃げる人はみな走ること遠からず。若し占時が辰戌丑未の四季の上に加われば、逃げる人は跑げ脱ぐ能わず。「天網課」を占得して「勝光」(午)を見れば、逃者は便ち眼前に在り。
捕獲の日期の論法
視末傳所沖辰及地盤月建上,數至子位,為獲期。又天乙所臨辰,為敗露日地。伏吟為近元下位,反吟遠避元沖辰。旺相行急死囚緩,用起比神陰在鄰。傳終下神尋必得,刑勝德神不可尋。德合刑沖逃自返,魁罡日墓莫追人。
抓り得るの日期を推す。末伝の冲する所のあの一支を看、および地盤の月建のあの一位より子位に数え到れば、便ち是れ擒獲の期。又「天乙貴人」の臨む所のあの一支は、便ち是れ逃者の敗露するの日子と地方。歌訣に説く、「伏吟」を占得せば、人は「元武」の下面のあの一位の附近に蔵る。「反吟」を占得せば、人は遥かに躲け開き、元武の冲する所のあの一支に在り。逃者が旺相せば則ち跑ること急、死囚無気せば則ち走ること慢し。発用が日干と比和するの神より起これば、その陰神は便ち近隣に在り。末伝の下面の対する所の神の那里に到りて找せば、必定找り着くを得。若し刑の力量が徳神に勝過せば、便ち找しに去るを要せず。若し是れ「徳合」にして刑冲を帯びれば、逃者は自己回り来る会す。若し「河魁」「天罡」と日干の墓神とを見れば、便ち追いに去る勿れ。
走時月將加臨視,丑未子下捉之佳。壯夫丑下小兒未,婦人子下可追孥。寅午戌日戌加時,申子辰兮辰用之。亥卯未日未為準,巳酉丑日從丑施。此是妙門須記取,魁罡之下捉無疑。
歌訣続けて説く、逃走の時辰に按じて月将を把えて上げ加えて盤を排して看れば、丑・未・子の下面の対する所の方位に到りて捉うるは最も好し——壮年の男子は丑の下に在り、小孩は未の下に在り、婦人は子の下に在り、追い回る可し。具体の取法是れ、寅・午・戌日は戌を用いて占時の上に加え。申・子・辰日は辰を用いて加え。亥・卯・未日は未を用いて加え。巳・酉・丑日は丑を用いて加う。これは精妙の法門、務めて記住せよ。「河魁」「天罡」の下面の対する所の処に到りて捉えば、必ず疑義無し。
欲知離者行多少,則以天罡用為要。魁去戌前若四辰,約行四里得官道。假令戌加丑位上,五八十三不謬妄。旺相倍因囚死半,休當本數非虛誑。占逃若須看其數,戌奴酉婢後武陰。太陰淫亂蛇橫走,六合親眷家莊住。天乙好人家裡藏,天空朋黨引誘去。白虎遠行及死亡,勾陳勾干人留住。朱雀相生去投軍,太常隨卻商人去。年作六合娼婦家,太陰隱匿變形骸。青龍雜藝邪黨牽,神將類推逃亡路。
逃者の走り去る多远を知らんと要するは、関鍵は「天罡」(辰)に在り。「河魁」(戌)は戌位を距りて前に往き若し四辰の数有れば、大約四里を走りて便ち官道に上がる。譬えば戌が丑位の上に加われば、戌数は五・丑数は八、五加八は十三、この数は錯る会わず。旺相なれば便ち加倍し、囚死なれば便ち減半し、休気なれば則ち本数を用う、決して虚言にあらず。逃亡を占うは還た類神を看るを要す。戌是れ男僕、酉是れ婢女、「天后」「元武」「太陰」是れ婦女。「太陰」に乗れば淫乱私奔を主り、「螣蛇」に乗れば横冲乱走を主り、「六合」に乗れば親戚の荘院の裏に住るを主り、「天乙」に乗れば好人の家裏に蔵るるを主り、「天空」に乗れば朋党に引誘せられ去れりを主り、「白虎」に乗れば遠行あるいは已に死亡を主り、「勾陳」に乗れば公門の中の人に留住せられを主り、「朱雀」に乗り相生せば去りて軍に投ずるを主り、「太常」に乗れば商人に跟随して走り去れりを主る。行年が「六合」を充当せば、娼婦の家に在るを主る。「太陰」は姓を隠し名を埋め・形貌を改換するを主る。「青龍」は雑芸邪党に牽引せられて去るを主る。その余の各神各将は、みなこの如く照らして類推して逃亡の去向を推す。
遺失
日為己,辰為他人,所失之物則視類神。日上神克辰上神,又辰乘天空、元武,乃外盜也。辰乘太陰、六合,乃內盜也。天乙順行,元武不入課傳,不臨年命,及元武臨處上克下,或下生上,乃自失也。天乙逆行,元武入傳或臨年命,及元武坐處下克上或上生下,乃人盜也。
遺失を占うは、日干をもって自己を代表し、日支をもって他人を代表し、丢れたるの東西はそれの類神を看る。日干の上の神が日支の上の神を克し、しかも日支がまた「天空」「元武」に乗れば、是れ外人の来りて偸む。日支が「太陰」「六合」に乗れば、是れ自家人の為す所。「天乙貴人」が順行し、「元武」が四課三伝に入らず・も亦本命行年に加臨せず、および元武の臨む所の処が上神の下神を克するあるいは下神の上神を生ずるなれば——これはみな自己の丢失せる、偸まれたるにあらず。「天乙貴人」が逆行し、元武が三伝に入りあるいは本命行年に加臨し、および元武の坐する所が下神の上神を克するあるいは上神の下神を生ずるなれば——これぞ人に偸み去られしなり。
類神與日辰生合者易得。三傳有類神,或日干克類神者,易覓。不克者俱難尋。類神見於課傳而不乘元武,不落空亡者,當於類神所臨之地求之。如失金器,類神是酉,酉加子,當於房內尋之。子為房故也。子加卯,則於房內東方尋之,卯屬東方故也。
失物の類神が日干日支と相生相合せば、找し回ること易し。三伝の中に類神有り、あるいは日干が能く類神を克せば、尋ぬ得ること易し。克する能わざれば、みな找し難し。類神が課伝の中に出現して「元武」に乗らず・又空亡に落ちざれば、便ち類神の臨む所のあの個の方位に到りて找す。譬えば丢れたる是金器、類神是れ酉、酉が子の上に加われば、便ち応に卧房の内に找すべし、子是れ卧房を代表するをもってす。若し子がまた卯の上に加われば、あれは便ち卧房の東辺に找す、卯は東方に属するをもってす。
類神或見或不見,而乘元武者,物為人竊。又視元武所臨,在卯、辰、巳、午、未、申為白日盜,在酉、亥、戌、子、丑、寅為黑夜盜也。又類神臨旺相長生,物現在。臨衰敗囚死物不存。凡傳見盜氣,主失耗。若三傳見盜氣,而年命上神能制之,則先失而後得。
類神は出現すると否とを論ぜず、ただ「元武」に乗れば、東西は便ち是れ人に偸まれしなり。再び元武の臨む所の支を看る。卯・辰・巳・午・未・申に落つれば、是れ白天に来りて偸む。酉・亥・戌・子・丑・寅に落つれば、是れ夜裏に来りて偸む。又類神が旺相長生の地に落つれば、東西は還た在り。衰敗囚死の地に落つれば、東西は已に無くなれり。凡そ三伝の中に「盗気」を見れば、失落耗損有るを主る。若し三伝は盗気を見ると雖も、しかも本命行年の上の神が能くそれを制住せば、あれば便ち先ず丢れて後にまた找し回る。
以下、歌訣
此人在處兩非求,彼自亡財疑爾偷。且將太乙加年上,其次便去看星頭。虛星立也為真盜,參宿加焉莫漫尤。用神若比亦云是,無比何須結怨仇?
以下是れ遺失門の歌訣。第一首は人に誤りて賊と疑わるる時は如何せんかを講ず。这人は明らかに場に在るも却って両頭に東西を找り着かず、他自己は財物を丢れしも却って是れ你が偸みしを疑心す。この時「太乙」(巳)を把えて彼の行年の上に加えて盤を排し、其次再び二十八宿を看る。若し虚宿の上に立てば、あれは真に賊有り。若し加える是れ参宿なれば、便ち胡乱に人を責怪する勿れ。用神が若し嫌疑人と比和せば、も亦確かに是れ彼を説明す。若し比和せざれば、又何ぞ必ずしもこの段の怨仇を結ばん。
欲知失物何人取,陽是男人陰是女。老翁與少看日辰,旺相休囚相類舉。丑物貴賤若為之,此則專心尋正時。吉神並者良家子,凶神臨者是貧由。一家之內十人居,一人失物九人籲。以將加時看各命,行年元武復無疑。
是れ誰が東西を拿りしかを知らんと要するに、類神是れ陽支なれば便ち是れ男人、陰支なれば便ち是れ女人。是れ老是れ少は日干日支を看、旺相休囚に按じて各々類をもって推す。こ東西の貴賤好坏を辨ぜんと要せば、便ち心を専らにして正時のあの一位を看る。正時が吉神と并び見れば、物を取るは良家の子弟。凶神と并び見れば、あれは貧寒の人の為す所。一家の内に十口人を住め、一人が東西を丢れば九人は屈を叫ぶ。この時月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、逐一各々の人の本命を看、誰の行年の上に正に「元武」に落つるか、便ち再び疑問無し。
盗を捕う
凡占財陷空亡者,元物臨酉、戌、亥、子、丑、寅者,必因失盜。捕賊之法,專責元武,然必先詳課傳,決其可捕與否,而後推之。勾陳為捕人,朱雀為報信者,元武順行賊奔逃,逆行則隱伏。元武不得有克之路,畏追捕也。若得生旺之鄉,若前有天乙,則不敢行耳。
凡そ財物を占いて財爻が空亡に落ち、「元武」と失物とがまた酉・戌・亥・子・丑・寅の上に落つれば、必定是れ盗に遭いしなり。賊を捕う之法は専ら「元武」を取りて用と為すも、但し必ず先ず四課三伝を審明し、この賊の捕え得る捕え得ざるを判定し、然る後に再び下に向かい推すを要す。「勾陳」是れ捕役を代表し、「朱雀」是れ信を報ずるの人を代表す。元武が順行せば、賊は奔逃す。逆行せば、賊は已に蔵匿せり。元武はそれを克する有るの路を走る能わず、それが追捕せらるるを怕るをもってす。若しそれが生旺の郷を得れば、本り遠く走る可きも、但し前面に若し「天乙貴人」の擋る有れば、それも亦走るを敢てせず。
又生元武之處為來路,元武不行絕地。元武臨地盤月將上,宜急捕。《畢法賦》云:太陽照武宜擒賊。是也。若日入以後時,則不以此斷。發用行年不能制蛇,或反見蛇者,賊既難攻,反多纏擾。克盜神或剋日鬼之辰為獲盜之期。
能く「元武」を生ずるのあの一位は便ち是れ賊の来路、元武は絶地に走入る会わざるなり。元武が地盤の月将(太陽)の上に加臨せば、趕緊に去りて捕うに宜し——『畢法賦』の謂う所の「太陽武を照らすは賊を擒うに宜し」正に是れ此を指す。不過若し日が落ちた後の時辰に占えば、便ちこの如く断ずる能わず。発用と行年とが「螣蛇」を制住せず、あるいは反って螣蛇に乗せらるれば、すなわち賊は但し攻取し難きのみならず、反って来りて糾纏し事を生ぜん。能く「盗神」を克しあるいは日干の官鬼を克するのあの一支の値する日は、便ち是れ擒獲の期。
元武內戰,主分贓不均,自相告發。勾陳臨日生旺,主盜賊自首。元武乘協助煞,易捕。空亡自敗,乘死氣三日內敗獲。囚氣一月方獲。日辰克元武,一旬內獲。
「元武」自身の上下の五行が交戦すれば、賊衆の贓を分く不均にして、自己人の自己人を告発するを主る。「勾陳」が日干に加臨して生旺に当たれば、盗賊の自首を主る。元武が「協助煞」に乗れば、捕獲し易し。元武が空亡に落つれば、賊は自己敗露せん。「死気」に乗れば、三天の内に敗露して擒せられん。「囚気」に乗れば、要して一個月に始めて能く抓り到る。日干日支が能く元武を克せば、一旬の内に擒獲す。
盗賊捕え難きの論法
元武在戌亥子,為度關過海,難捕。入墓難尋。乘二馬元遁。辰戌立於干支之上,而課名斬關者;在庚辛申酉日,尤真。三傳見日鬼而上乘龍合陰,及發用丁馬者。元武及三傳皆相生比和者。課體得遊子者。元武第二傳為盜神,盜神上乘吉將者。盜神遁旬也。而天地盤比和者。元武作日刃又臨卯酉或剋日者,皆不可捕。
以下はみな賊を捕え得ざるの課象なり。「元武」が戌・亥・子の上に落つれば、是れ関を過ぎ海を渡るの象、捕え難し。元武が墓に入れば、尋ぬ難し。元武が天馬駅馬の二馬に乗れば、是れ元武の遠遁なり。辰・戌が日干日支の上に立ちて課名が「斬関」と叫ぶは、庚・辛日と申・酉日とに尤其に応験す。三伝の中に日干の官鬼を見てしかも上面に「青龍」「六合」「太陰」を乘せ、および発用是れ「丁神」「駅馬」の。元武と三伝とみな相生比和の。課体が「遊子課」を得るの。元武の第二伝は便ち是れ「盗神」にして、盗神の上面に吉将を乘するの。および盗神が本旬の遁干の中に勢を得て、しかも天盤地盤がまた比和の。元武が日干の「羊刃」を充当してまた卯・酉に加臨し、あるいは来りて日干を克する——これらはみな捕え得ず。
傳送猿猱,傳見火神,可制。勾陳旺而克武,吏卒捕之不難。伏吟多藏。反吟多散。如逢隔角,隔手捕。課得連珠,賊眾,或伏鄰居。傳貴順進而難捕。傳貴逆退而可追。武與日辰相合,家人引盜。武在日辰左右,鄰里往來。元武克戰空亡,不久自敗。若入長生旺地,不可捕追。朱雀剋制,鳴官。日辰制武,私捕。每月執破定危,元武乘之,敗露。日辰見刃帶煞,人物破損被傷。日辰俱被其傷,捕人不能自保。武不脫傳,賊隱目前。三合為傳,家親為盜。陽男陰女,少旺老囚,休囚人必中年。孟少仲中季老。
「伝送」(申)は猿猴の象に属し、三伝の中に若し火神を見れば、便ち能くそれを制住す。「勾陳」が旺に当たりて「元武」を克せば、差役の去りて捕うは難からず。「伏吟」を占得せば、賊は多半躲れて動かず。「反吟」を占得せば、賊は多半四散して逃げ開く。若し「隔角」に逢えば、手を転じて別人に托して去りて捕わしむるを要す。課が「連珠」を得れば、賊人は衆多、あるいは便ち隣家に伏す。三伝と貴人と順行前進せば、捕え難し。三伝と貴人と逆行後退せば、追い上ぐる可し。元武が日干日支と相合せば、是れ自家人の引き来りしの賊。元武が日干日支の左右に落つれば、是れ隣里の間の往来する人。元武が克を受け交戦してまた空亡に落つれば、久しからずして自己敗露す。若しそれが長生旺地に落入せば、便ち去りて追捕する可からず。「朱雀」が元武を克制せば、官に報ずるを要す。日干日支が能く元武を制せば、私下に捕拿する可し。毎月の建除十二神の中の「執・破・定・危」の四位に、元武がそれらに乘上すれば便ち敗露す。日干日支に「羊刃」を見てまた凶煞を帯びれば、人と物とみな損を受け傷を受くるを要す。日干日支がみなそれに傷せらるれば、捕役自身すら保つ能わず。元武が三伝を脱出せざれば、賊は便ち眼前に蔵る。三伝が合成して三合局を成せば、是れ自家親戚の做りしの賊。陽支は男を主り・陰支は女を主る。少壮の者は旺・年老の者は囚、若し休気に逢えばあの人は必ず是れ中年。元武が四孟に落つれば年少を主り、四仲に落つれば中年を主り、四季に落つれば年老を主る。
賊のどの方に隠るかの法
視元武陰神,若依閉口卦,又視元武逆數四神所臨地上。盜神為賊處,元武所臨為賊去。如武乘巳加申,陰得功曹,主賊從北來,往西南方,偷歸東北之例。盜神乘丁馬,越屋而來。無馬,則穿窬而進。乘戌亥從上而下,乘辰巳,從水道坑廁中來。
賊のどの一方に蔵るるかを推すは、「元武」の陰神を看る。若し「閉口課」の取法に依れば、還た元武より第四位を逆数して臨む所の地盤の支を看るを要す。「盗神」の所在する是れ賊の落脚の処、元武の臨む所是れ賊の逃げ去る方向。譬えば元武が巳に乗りて申の上に加われば、その陰神は「功曹」(寅)を得、便ち賊は北方より来り、西南方に向かい去り、東西を偸み畢わりて東北方に回り蔵身すと断ず。「盗神」が「丁神」「駅馬」に乗れば、賊是れ牆を翻え屋を越えて進み入りしを主る。駅馬を帯びざれば、便ち是れ洞を挖り窟を鑽りて進み入りしなり。盗神が戌・亥に乗れば、是れ高処より下来りし。辰・巳に乗れば、是れ水道あるいは坑廁の裏より鑽り進み入りしなり。
盗神の論法
子賊在北方水澤之地,東有橋樑墓。丑西有水畔樓臺。亥前有神廟。午其家有兒女悲啼、不明之事。丑賊在北方,近東或外邑之旁,或風伯雨師之廟,或前賢將軍詞內,或倉庫之側。若曠野則橋樑、平田、墳墓之前。
盗神の落つる所の地支に按じて賊の蔵身の処を断ず。盗神是れ「子」、賊は北方の水沢の地に在り、東辺に橋梁と墳墓と有り。丑を偏く(東北)のあの一側は、西辺に水に臨むの楼台有り。亥を偏く(西北)のあの一側は、前面に神廟有り。午に対する(正南)のあの一側は、あの戸人家に児女の啼哭・説き清め難きの事有り。盗神是れ「丑」、賊は北方の東を偏くに在り、あるいは外県の旁辺に在り、あるいは風伯雨師の廟裏に在り、あるいは前代賢人将軍の祠堂の内に在り、あるいは倉庫の旁辺に在る。若し曠野に在れば、便ち橋梁・平田・墳墓の前面に在り。
寅賊在東北方,林木之中,曲堤之所,或大木枯木、沽賣之家、城郭市觀之旁。如作本日貴人,則吏家也。卯賊在東方,大林茂竹間,屈曲水徑,前有舟車,或近寺院,其家為竹木之工,或舟車之匠。
盗神是れ「寅」、賊は東北方に在り、樹林の中・彎曲の堤岸の辺に蔵れ、あるいは大樹枯樹の旁・酒を売るの人家・城郭集市道観の近旁に在る。若し寅が正好して本日の貴人を充当せば、あれば便ち吏員の家裏に在り。盗神是れ「卯」、賊は東方に在り、大樹林と茂密の竹叢との間に蔵れ、あるいは彎彎曲曲の水道の辺、門前に船有り車有り、あるいは寺院に靠近す。あの戸人家是れ竹木活を做る、あるいは是れ船を造り車を造るの工匠。
賊居辰,亦屬東方,在隔岡嶺處及冢阜之中,東有池塘,旁有漏澤之場。或潭沼漁獵之所,丹青彩畫之家。巳,賊在東南方,窯灶之所,或近卜筮孝服處,更有樹木,其家繫婦人主事。
盗神是れ「辰」、も亦東方に属し、賊は岡嶺を隔つるの地方および墳丘の中に在り、東辺に池塘有り、旁辺に義塚(漏沢園)有り。あるいは潭沼の漁猟の処、および画工丹青の家に在る。盗神是れ「巳」、賊は東南方に在り、窑灶の処に蔵れ、あるいは占卜算命・喪事を弁ずるの人家に靠近し、附近に還た樹木有り。あの戸人家是れ婦人の家を當む。
午,賊在南方爐冶,鐵匠,門側有牛馬之物賊其中,或其家販鬻驢馬,或巫家。未,賊在南方近西,隱伏古冢內,向東四步或有井園,當聞歌唱,或其家牧羊,供奉鬼神,或沽賣之家。
盗神是れ「午」、賊は南方の炉冶鉄匠鋪に在り、門旁に牛馬の類有り、賊便ちその中に在る。あるいはあの家は驢馬を販賣し、あるいは是れ巫师の家。盗神是れ「未」、賊は南方の西を偏くに在り、古墳の裏に蔵れ、東に向かい四歩を走れば或るいは水井と菜園と有り、能く人の唱歌するを聞く有り。あるいはあの家是れ羊を牧る、鬼神を供奉し、あるいは是れ酒を売るの人家。
申,賊在西南方,近則州縣城牆,遠則鄉野衝要之地,大路之口,或郵亭馬舍之側,其家乃金石之匠。酉,賊在西方,近則州邑城垣,或坑冶酒務之所,或近娼婦人家,或膠漆工匠之所,或近陵阜寺觀。
盗神是れ「申」、賊は西南方に在り、近処は便ち州県の城牆の辺、遠処は便ち郷野の要冲・大路の路口、あるいは駅亭馬棚の旁辺に在る。あの戸人家是れ金石を打つ匠人。盗神是れ「酉」、賊は西方に在り、近処は州城県城の城牆の辺、あるいは鉱坑冶錬・酒坊税務の処、あるいは娼妓婦人の家に靠近し、あるいは膠漆を做るの工匠の処、あるいは土丘と寺院道観とに靠近す。
戌,賊在西北方,州縣營寨之所,壘土岡隴旅店,門前有豬犬,或奴婢之家。亥,賊在北方,略近西,水邊,或地名氵旁,及雙溪雙港之類。其家或曾為獄吏,內有樓臺,或門首小兒趕豬,可向而得之。而以天盤類神推之,然必視盜神天地盤比和,方可以此為據。如上下相剋,則賊不敢留住,再觀元武第三傳可也。
盗神是れ「戌」、賊は西北方に在り、州県の兵営寨栅に蔵れ、あるいは土を堆するの岡隴と旅店、門前に猪有り狗有り、あるいは奴婢の住るの人家に在る。盗神是れ「亥」、賊は北方の略々西を偏くに在り、水辺に靠近し、あるいは地名に三点水の偏旁を帯び、および双渓・双港の一類の地方。あの戸人家は或るいは獄吏を當りたる、院内に楼台有り、あるいは門口に小孩の猪を赶く有り——これらの方向に朝して去れば便ち找り着く能くす。以上はみな天盤の類神に按じて推すも、但し必ず盗神の所在する天盤地盤の上下比和して始めて拠りて憑と為す可し。如果上下相克せば、賊は便ちあそこに留まるを敢てせず、得て再び「元武」の第三伝を看て始めて行う可し。
又当に盗神の乗る所の天将をもって賊の匿する所を参決すべし
盜神上見天乙,旺相相生合,賊在宦家;囚死在貧民家。見螣蛇旺相生合,賊在富豪家;囚死在兇頑喪屠家,驚恐之則獲。見朱雀旺相,賊在技藝家,相剋在公吏家,囚死在兵卒家。見六合,旺相生合,賊在市人侍從家,囚死在九流技術家,或婦女門前私情家,利誘則獲之。
還た盗神の乗る所の天将を用いて賊のどの戸人家に蔵るるかを参断するを要す。盗神の上に「天乙」を見れば、旺相にして相生相合せば、賊は官宦の人家に蔵る。囚死無気なれば則ち貧民の家に在り。「螣蛇」を見れば、旺相相生相合せば、賊は富豪の家に在る。囚死なれば則ち凶頑の徒・喪事を弁ずるあるいは屠戸の家に在り、驚嚇の弁法を用いて能く擒獲す。「朱雀」を見れば、旺相なれば則ち賊は手芸人の家に在る。相克なれば則ち公門の吏員の家に在る。囚死なれば則ち兵卒の家に在る。「六合」を見れば、旺相相生相合せば、賊は市井の人和随从の人家に在る。囚死なれば則ち九流術士の家、あるいは婦女の門前に私情有るの人家に在り、利誘の弁法を用いて能く擒獲す。
見勾陳,旺相生合,賊在吏典書生家;相剋在囚徒家;囚死在善人長者家,或寺觀中;相剋必爭財物,囚飲食而獲;囚死在故吏家。見天空旺相生合,賊在牙行幹辦之家,囚死或奴僕匿之,將自出。見白虎,旺相生合,賊在兵卒押班家;相剋在有喪之家;囚死,在囚徒家,或欲自殺。
「勾陳」を見れば、旺相相生相合せば、賊は吏員書生の家に在る。相克なれば則ち囚徒の家に在る。囚死なれば則ち善人長者の家、あるいは寺観の中に在る。相克する時は賊は必ず財物を争奪するために起こり、飲食の機を借りて彼を困住して擒獲する可し。囚死なれば則ち任を離るるの旧吏の家に在る。「天空」を見れば、旺相相生相合せば、賊は牙行経紀人の家に在る。囚死なれば則ち或るいは是れ奴僕に蔵せられし、他自己出来せん。「白虎」を見れば、旺相相生相合せば、賊は兵卒押班の家に在る。相克なれば則ち喪事を弁ずるの人家に在る。囚死なれば則ち囚徒の家、あるいは賊は自殺せんと想う。
見太常,旺相生合,賊在善人九流家;相剋必因酒食財帛交關獲之;囚死在僧道家,或喪服人家。見太陰,旺相生合,賊在婦人家,囚死,在師巫尼姑家。見天后,旺相生合,賊在貴婦家;相剋在妻家知蹤跡;囚死,在婦家,或在娼妓家,因朋友獲。又元武作太歲,賊在京師。作月建,在州縣,或在勾欄。作祿馬,在本處市井。又亡神天目下,亦為盜之所在。至於遠年大夥,而不得其方向者,當於天目下索之。如天目在辰,辰加子,則盜在北方之例。
「太常」を見れば、旺相相生相合せば、賊は善人和九流の家に在る。相克なれば則ち必定酒食財帛の往来に因りて擒獲せられん。囚死なれば則ち僧道の家、あるいは孝を戴くの人家に在る。「太陰」を見れば、旺相相生相合せば、賊は婦人の家に在る。囚死なれば則ち巫师尼姑の家に在る。「天后」を見れば、旺相相生相合せば、賊は貴婦の家に在る。相克なれば則ち妻族のあの辺に能打聴して蹤跡を到る。囚死なれば則ち婦人の家、あるいは娼妓の家に在り、朋友を通じて彼を把えて抓到する可し。此の外、「元武」が若し太歳を充当せば、賊は京城に在る。月建を充当せば、州県に在り、あるいは妓院に在る。「禄」「馬」を充当せば、便ち本地の市井の中に在る。又「亡神」と「天目」の下面の対する所の処も、も亦是れ盗賊の所在。年深日久の大股の盗伙にして方向を摸り着かざるに至っては、便ち応に「天目」の下面に到りて搜すべし——譬えば天目が辰に在り、辰が子の上に加臨せば、あの盗は便ち北方に在り。
道里程途の処遠近の論法
亦以盜神天盜,用先天數定之。假如盜神是子,加亥,則子九亥四,旺則相乘為三十六里,相則合倍為三百六十里,休則本數為十三里,囚死減半,為六七里之類。亦有此自元武數至盜神,一辰為一里者,然必須因盜之久近而定方向道里,或以官司為主,或以失家為主,如被盜未久,在旬內者,則以失家為主,而詳其地裡。若被盜日遠,則以捕官司為主而詳之。
賊の逃走の路程遠近を推するも、も亦盗神の天盤の先天数を用いて定む。譬えば盗神是れ子にして亥の上に加われば、子の数是れ九・亥の数是れ四。当旺なれば便ち相乗し、九四三十六、すなわち三十六里。相気なれば便ち相加した後位を進め加倍し、三百六十里を得。休気なれば便ち本数を用いて相加し、十三里。囚死なれば則ち減半し、六七里の類。別に一法有りて是れ「元武」より「盗神」に数え到り、一辰を隔つるを一里と算す。不過必ず失竊の時間の遠近に按じて方向と里数とを定むるを要す。あるいは官府をもって基点と為し、あるいは失主の家をもって基点と為す——盗まれて久しからず・還た本旬の内に在るは、便ち失主の家をもって基点と為して去りて地里を推す。盗まれて已に久しきは、便ち緝捕を負責するの官府をもって基点と為して推す。
賊を占う
克盜神之辰,生日干者,獲原贓。贓匿何處,則視盜神所生之神。寅為盜神,生巳,物藏廚灶爐冶中。卯為盜神,生午,物藏窯炕窠櫃中。辰為盜神,生酉,物藏碓磨碑石下。巳為盜神,生辰戌,物藏近廁浴堂、廊廡垣下。午為盜神,生丑未,物藏墓田橋井中。
贓物を占う。能く「盗神」を克するのあの一支が若しまた日干を生ずれば、原贓は追い回る可し。贓物の何処に蔵るるかに至っては、便ち盗神の生ずるあの個の神を看る。盗神是れ「寅」、寅は巳を生ず、贓物は厨房灶の下あるいは炉冶の中に蔵る。盗神是れ「卯」、卯は午を生ず、贓物は窑洞・火炕・窠穴・櫃子の裏に蔵る。盗神是れ「辰」、辰は酉を生ず、贓物は石碓・石磨あるいは碑石の底下に蔵る。盗神是れ「巳」、巳は辰・戌を生ず、贓物は廁所・浴堂の附近あるいは走廊の牆根の底下に蔵る。盗神是れ「午」、午は丑・未を生ず、贓物は墓田・橋下あるいは井の中に蔵る。
未為盜神,生申,物藏城牆、神祠、羽毛之間。申為盜神,生亥,物藏樓柱、廩、廁之間。丑為盜神,生申,物藏窗楹、城庫之側。酉為盜神,生子,物藏溝渠、水道、石灰、籠匣之間。戌為盜神,生酉,物藏門戶窟穴內。亥為盜神,生寅,物藏柱磉、神櫥下。子為盜神,生卯,物藏舟車之間。丑為盜神,生申,物藏窗楹之側,其方向亦就所生神與位決之。如寅生巳,巳位東南,探求東南之廚冶。
盗神是れ「未」、未は申を生ず、贓物は城牆・神祠あるいは羽毛堆の裏に蔵る。盗神是れ「申」、申は亥を生ず、贓物は楼柱・糧倉・廁所の間に蔵る。盗神是れ「丑」、丑は申を生ず、贓物は窗櫺柱子・城牆倉庫の旁辺に蔵る。盗神是れ「酉」、酉は子を生ず、贓物は溝渠・水道・石灰堆・籠子箱匣の間に蔵る。盗神是れ「戌」、戌は酉を生ず、贓物は門戸と洞穴の裏に蔵る。盗神是れ「亥」、亥は寅を生ず、贓物は柱礎と神龕の底下に蔵る。盗神是れ「子」、子は卯を生ず、贓物は船車の間に蔵る。盗神是れ「丑」、丑は申を生ず、贓物は窗櫺柱子の旁辺に蔵る(此条は前と重出す、底本此の如し)。方向に至っては、も亦便ち生ずる所の神の方位に按じて定む——譬えば寅は巳を生じ、巳は東南に在れば、便ち東南方の厨房炉灶に到りて搜す。
盗者は何等の人なるかの論法
視元武所乘本位之神。乘寅為吏人或道士,或作彩畫工事。乘卯為經紀人,或僧尼,或漁獵。乘辰戌為兇徒惡黨,或軍卒,或僕隸下人。乘巳為藝人,或爐冶人。乘丑午為旅客,或為巫,或為軍官過路人及道途遊食人。乘未為熟識人或道人。乘申為過犯人,或道人及商賈、奔走、役徒。乘酉為金銀匠人及賭博花酒人,或人家婢妾。乘亥子為水澤人,或舟子,或積賊及曾相識婦女。
賊の什麼の身份の人なるかを辨ずるは、「元武」の乗る所の本位の神を看る。「寅」に乗れば、是れ吏員あるいは道士、あるいは彩絵の一類の活計を干る。「卯」に乗れば、是れ経紀牙人、あるいは僧尼、あるいは漁猟の人。「辰」「戌」に乗れば、是れ凶徒悪党、あるいは兵卒、あるいは僕役下人。「巳」に乗れば、是れ手芸人、あるいは炉冶匠人。「丑」「午」に乗れば、是れ旅客、あるいは巫师、あるいは軍官・過路的人および沿途に飯を討うの人。「未」に乗れば、是れ熟人あるいは道士。「申」に乗れば、是れ前科有るの人、あるいは道士および商賈・腿を跑る・役を服する。「酉」に乗れば、是れ金銀匠および賭博嫖飲の徒、あるいは人家の婢女小妾。「亥」「子」に乗れば、是れ水郷の人、あるいは船夫、あるいは慣偸および曽て相識せるの婦女。
又如旺相為少壯,休囚為衰老。陽為男,陰為女。吉將並者,豪縱之人;惡將並者,貧猾之子。其夥伴多寡,則視盜神隔武之位而數之。如辰為元武,加酉為初傳,二傳亥加辰盜神,中隔六辰,則定為六人。所謂盜去本家知伴數是也。盜謂神本家為元武,詳盜神之旺相休囚而或損或減,或稱本數焉。
再び者、元武が旺相せば賊是れ少壮の人を主り、休囚せば主として是れ衰老の人。陽支に乗る是れ男、陰支に乗る是れ女。吉将と并び見る是れ豪横放縦の人、悪将と并び見る是れ貧寒狡猾の徒。同伙の人数に至っては、便ち「盗神」と「元武」との間の相隔たる几位を数う。譬えば辰是れ元武、酉の上に加わりて初伝を作し、第二伝是れ亥が辰の上に加われば便ち是れ盗神、中間に六辰を隔てれば、便ち六個人と定む。口訣の謂う所の「盗は本家に去りて伴数を知る」便ち是れこの個の意思——謂う所の「本家」は便ち是れ元武の本位。再び盗神の旺相休囚に按じて、あるいは増やしあるいは減じ、あるいは便ち本数を用う。
盗は何等の形状なるかの論法
亦視元武所乘神以定之。乘子是眼小身細人,面色青,體肥,女相,著黑衣,下淡黃而青。乘丑是大腹闊口人,顏丑唇撅,多髭,年方雄壯,著皂衣,下黃。乘寅是短矮美髯,大眼,面痣,或抱斑貓,或騎青馬,青布。乘卯是骨瘦快走人,或面青唇缺齒露,身大頭小,目大耳細,腳小,著深青衣,假作文人墨士之象。
賊の相貌も亦「元武」の乗る所の神を看て定む。「子」に乗れば、眼睛小さく・身材細く、臉色は青を発し、体態は偏りて胖し、幾分の女相を帯び、黒衣服を穿き、下身は淡黄の中に青を帯ぶ。「丑」に乗れば、大肚子・濶嘴巴、相貌丑陋にして嘴唇は噘れ、鬍鬚濃密、正に壮年に当たり、黑衣を穿き、下身は黄色。「寅」に乗れば、個子矮く、一把の好鬍鬚を留め、眼睛大きく、臉上に痣有り、あるいは懐裏に花猫を抱き、あるいは青馬に騎り、青布衣を穿く。「卯」に乗れば、骨痩せて走ること快く、あるいは臉色青く・嘴唇に缺有り・牙齒外に露れ、身大にして頭小さく、眼大にして耳小さく、脚も亦小さく、深青色の衣服を穿き、装い出して一副文人墨客の樣子を為す。
乘巳是瘦長面赤,能歌唱之人,或好詈罵訕謗。乘午是斜視身長人,面紫棠色,能疾走,若捕時,先見一赤馬,後遇著青色衣人,頭戴紫色物,便是。乘辰是目大骨粗須長,或腹大面長,相凶身偉人,著黃衣,中見絳青衣漁獵人之象。乘未是眼露頭白,面黃腹大,須長好歌,妻能作酒。
「巳」に乗れば、身材痩長・臉色は紅を発し、唱歌する会し、あるいは人を罵るを好み・人の壞話を説くを愛す。「午」に乗れば、眼睛斜視・身材高く、臉是れ紫棠色、跑ること快し。彼を捕えに去る時、先ず一匹の紅馬を看見し、随後青衣を穿き・頭上に紫色の東西を戴くの人に遇わば、あれは便ち是れ彼。「辰」に乗れば、眼睛大きく・骨骼粗く・鬍鬚長く、あるいは大肚子長臉、相貌凶悪・身材魁偉、黄衣を穿き、中間に絳色青色の衣服を穿き・漁猟人の樣子の如きを見る可し。「未」に乗れば、眼球外に突き・頭髪花白、面黄にして肚大きく、鬍鬚長くして唱歌を愛し、彼の妻子は酒を釀る会す。
乘申是身材長大,而有痿痞病,面瘦少須,遊手好閒,著黃衣,或著淡白衣。乘酉是身長面上有斑,小頭闊口,聲響,著雪白衣,黃兜肚。乘戌是顏惡多須,長頸大口,赤色,少發聲,著半黃半白衣。乘亥是肥大丑面,青色,斜眼禿頸,駝背人,著破衣執傘。以上所乘十二支論法,如遇數多,則以此等形狀為盜首。子屬商姓,氵旁,或耿汪之類見類神。
「申」に乗れば、身材高大なるも痿痹積塊の疾有り、臉痩せ・鬍鬚少なく、游手好閑、黄衣を穿き、あるいは淡白色の衣服を穿く。「酉」に乗れば、身材高く・臉上に斑有り、頭小さく嘴濶く、説話の声音響亮、雪白衣裳を穿き、黄色の兜肚を系す。「戌」に乗れば、面目凶悪・鬍鬚多く、脖子長く・嘴巴大きく、臉色は紅を発し、甚だ少なく声を出し、半黄半白の衣服を穿く。「亥」に乗れば、身体肥大・面貌丑陋、臉色は青を発し、眼睛斜め・脖頸禿し、是れ個の駝背、破衣服を穿き・傘を拿る。以上是れ元武の乗る所の十二地支に按じて相貌を論ずる之法。如果賊は好幾個有れば、便ちこの副の形状の人をもって賊首と為す。姓氏に至っては、譬えば「子」は商音の姓に属し、多是れ三点水の偏旁を帯びたるの字、あるいは耿・汪の類——みな類神を参看して定むるを要す。
人を捕う能くするか否かの論法
則視末傳與勾陳所乘之神,然亦不可並觀也。三傳中勾陳見,則視勾陳乘神;克元武乘神者,捕必得。勾陳作日刃或日德,或天罡,則捕人得力。勾陳生元武,或與元武比和,主捕人私通釋放,受賄縱逃。勾陳與元武同,主捕人與盜為親族,知情預縱。
捕役が能く人を拿到するか能わざるかを判断するは、便ち末伝と「勾陳」の乗る所の神とを看る、不過この両者は混ぜ合わせて看る可からず。三伝の中に若し勾陳の出現有れば、便ち勾陳の乗る所の神を看る。それが能く「元武」の乗る所の神を克せば、必定捕え得る。勾陳が日干の「羊刃」あるいは「日徳」を充当し、あるいは「天罡」(辰)を充当せば、捕役の力を得るを主る。勾陳が反って去りて元武を生じ、あるいは元武と比和せば、捕役の私下に賊と串通して人を放ち、賄賂を収めて彼を逃げ縦せしを主る。勾陳と元武と同じく一位に処せば、捕役と賊と是れ親族にして、情を知りて事先に放走せしめしを主る。
勾陳雖克元武,而彼旺相此休囚者,主賊黨夥眾,捕怯難獲。勾陳元武作三合、六合,如此甲而彼己,此子而彼丑,及寅午戌之類,主捕人與盜同黨,而不可得。彼作太歲,此作日時者,主貴賤尊卑不敵,而捕不得。彼生旺此墓死,主捕人病亡而不可得。元武克勾陳者,必不能捕。元武克勾陳而兼作日刃者,主捕人被盜殺害。
勾陳は能く元武を克する能くすと雖も、但し元武が旺相にして勾陳が休囚なれば、賊党は人多く勢衆きを主り、捕役は胆怯れて抓り到らず。勾陳と元武とが三合・六合を構成す——譬えばこちらは甲を遁得し・あちらは己を遁得し(甲己合)、こちら是れ子・あちら是れ丑(子丑合)、および寅午戌の三合の類——捕役と賊と同伙にして、抓り到らざるを主る。元武が太歳を充当して勾陳は只だ日あるいは時を充当すれば、双方の尊卑貴賤が懸殊なるを主り、捕役は敵し過ぐ能わず、抓り到らず。元武が生旺に処して勾陳が墓死に落つれば、捕役の病亡を主り、抓り到らず。元武が反って勾陳を克せば、必定捕え得ず。元武が勾陳を克してまた日干の「羊刃」を充当せば、捕役の賊に殺害せらるるを主る。
三傳中不見勾神,則視末傳。蓋初傳為賊,中為贓,末為吏,此舊式也。初傳不得地,中末又能制,其賊必敗。中傳旺相比和,其物尚在;空亡休囚刑剋者,其物不存。末克初者,捕可得。初克末,或末與初比和,及相生者,捕不得。詳不得之例,則當改捕,或添差而後可。又必審元武之神,如元武是酉,當遣丁命人捕之,火克金也,丙則合辛而不可捕。
三伝の中に勾陳を見ざれば、便ち末伝を看る。旧法に按じ、初伝は賊を代表し、中伝は贓物を代表し、末伝は捕役を代表す。初伝がその地を得ず、しかも中伝末伝が又能くそれを制住せば、この賊は必定網に落つ。中伝が旺相にしてまた我と比和せば、贓物は還た在り。中伝が空亡に落ち・休囚あるいは刑克を遭えば、贓物は便ち無くなれり。末伝が初伝を克せば、捕え得る。初伝が末伝を克し、あるいは末伝と初伝と比和乃至相生せば、捕え得ず。凡そ捕え得ざるの情形に遇上せば、便ち応に人を換えて捕わしめ、あるいは人手を増派して始めて行う可し。此の外還た元武の乗る所の神を審明するを要す。譬えば元武是れ酉にして金に属せば、便ち応に丁年命の人を派して捕わしむべし、丁火の能く酉金を克するをもってす。若し丙年命の人を派せば、丙は辛と相合し、反って捕え成らず。
賊を捕うの克応の論法
當視元武加臨。加子,賊方在廟還願,有女同行,捕者行九里見女子欲泣而立,手擁瓶缶,問而知信;其賊輕盈若女。加丑,賊在東北平田之中,有牛數頭,與殘疾人同居喪禍之家。捕者行八里,必有一陣旋風,或遇魚鱉等物。
賊を捕いに行くの路上の徴兆は、「元武」の何の支に加臨するかを看る。「子」の上に加われば、賊は正に廟裏に在りて願を還し、女子の同行有り。捕役が九里を走出れば、一会の女子の将に哭かんとして未だ哭かずして立ち、手裏に瓶罐を抱えて、一に問えば便ち消息を得。あの賊は身形軽盈して個の女人の如し。「丑」の上に加われば、賊は東北方の平田の中に在り、那里に幾頭の牛有り、彼は残疾人と同じく一戸の曽て喪禍を遭りしの人家に住す。捕役が八里を走出れば、必定一陣の旋風に遇上し、あるいは魚鱉の類に遇見せん。
加寅,賊人奉道或看書籍。在大林茂樹之中,捕者行七里,見一隊貓兒,又遇一道士,問之方的。加卯,捕者出門知信,行六里,有一人持傘來,似行者術士,問而知之,時有雷雨,或見兔狸過,或見新船車。加辰,其賊裹頭巾,著青鞋,自崗嶺而來,項上亦有須。捕者行五里,見人持秤來,問而知信。
「寅」の上に加われば、賊は道教を信ずるあるいは在りて書を讀み、大樹林の茂密の処に蔵る。捕役が七里を走出れば、一群の猫を見る会し、又一個の道士に遇い、彼に問いて始めて実信を得。「卯」の上に加われば、捕役は一たび門を出でれば便ち消息を得る能く、六里を走出れば、個人の傘を拿りて過ぎ来る有り、樣子は行脚僧あるいは術士の如く、一に問えば便ち知る。この時常に雷雨有り、あるいは兎子・狸猫の跑り過ぐるを看見し、あるいは新しい船と車とを看見す。「辰」の上に加われば、あの賊は頭巾を裹み・青鞋を穿き、崗嶺のあの辺より過ぎ来り、頸項の上にも亦鬍鬚有り。捕役が五里を走出れば、人の秤を拿りて来るを見、一に問えば便ち消息を得。
加巳,賊為爐鑄鐵工,住居大澤之內,雙港之中。捕者行四里,必有赤蛇當道,或穿赤色衣人,旋舞而來,問之得信。加午,賊在窯冶中,與善人說騾馬事。捕者行九里,見人騎馬舉鞭而知音。加未,賊在園林邊住,三人共一歸,門前有楊柳,有石塊,後門有爐灶。捕者行八里,見人手把楊柳牧羊,問而得信。
「巳」の上に加われば、賊是れ炉冶にて鐡を鑄るの工匠、大沢の中・両条の河港の間に住す。捕役が四里を走出れば、必ず紅蛇の道を擋る有り、あるいは紅衣を穿ちたる人の舞動して走り来る有り、一に問えば便ち消息を得。「午」の上に加われば、賊は窑冶の中に在り、正に善人と騾馬の事を談論す。捕役が九里を走出れば、人の馬に騎り鞭を揚ぐるを看見し、彼の那里より消息を得。「未」の上に加われば、賊は園林の辺上に住し、三個人が一処に合住し、門前に楊柳和石塊有り、後門に炉灶有り。捕役が八里を走出れば、人の手に楊柳枝を拿りて羊を放するを看見し、一に問えば便ち消息を得。
加申,賊住深源造彈弓。捕者行七里,見貧子手執竹枝,問而知信。有獵師見,知其處,良久花馬至,賊就擒矣。加酉,賊夥中有姓陳者,住西方,有岩石,或出金銀坑,或地名金鋃,近寺觀。捕者行六里,見一小兒騎牛,有數只鴉噪報信,良久有人打刀砧自敗。
「申」の上に加われば、賊は水源の深処に住し、弾弓を做りて生を為す。捕役が七里を走出れば、一個の窮孩子の手に竹枝を拿るを看見し、一に問えば便ち消息を得。再び猟戸に遇えば、も亦彼の去処を知る。一會兒を過ぎて花馬の到来有れば、賊は便ち擒え住せらる。「酉」の上に加われば、賊伙の中に個の陳に姓する有り、西方に住し、那里に岩石有り、あるいは金銀を出産するの鉱坑、あるいは地名に「金」字を帯び、寺院道観に靠近す。捕役が六里を走出れば、一個の小孩の牛に騎るを看見し、幾隻の烏鴉の聒噪して来りて信を報ずる有り。一會兒を過ぎて人の刀砧を敲打する有れば、賊は便ち自己敗露す。
加戌,賊在西方大路開店,後者行五里,見牧羊人問之,見女婢知信。賊欲遁,惡犬傷,乃止。加亥,賊好養豬,門前有惡犬,並有官者文書告未貼門上。捕者於四里內,遇人手把兩魚,問而知信。賊亦能漁,臨獲時有豬突身而來。
「戌」の上に加われば、賊は西辺の大路の旁に店を開く。捕役が五里を走出れば、牧羊人に遇いて問う可く、又婢女を見れば便ち実信を得。賊は逃げ去らんと想うも、却って悪狗に咬傷せられ、只だ停まるを得ず。「亥」の上に加われば、賊は猪を養うを喜び、門前に悪狗有り、還た官府の告示文書の門上に貼せられたる有り。捕役は四里の内に人の手提げて両条の魚を持つに遇わば、一に問えば便ち消息を得。こ賊も亦魚を打つ会し、将に彼を抓住せんとする時に猪の冲撞して来る有らん。
訟獄
占訟家人論尊卑,日為尊為客,辰為卑為主。外人論先後,日為先起者,辰為後對者。日上神克辰,客勝,利先動,及尊長。辰上神剋日,主勝,利後動及卑幼。日辰上下或比和或相生者,講和。更詳旺相休囚言之。用傳為勘問官,剋日利主,克辰利客。若主客比或相生者,宜和。
訴訟を占う、若し官司を打つ是一家の人なれば、便ち尊卑を論ず。日干は尊長・原告(客)を代表し、日支は卑幼・被告(主)を代表す。若し是れ外人の相い争うなれば、便ち先後を論ず。日干は先に起訴せるを代表し、日支は後に応訴せるを代表す。日干の上の神が日支を克せば、客方は勝ち、先に発動するに利し、も亦尊長に利す。日支の上の神が日干を克せば、主方は勝ち、後に応ずるに利し、も亦卑幼に利す。日干日支の上下比和あるいは相生するは、双方は講和す。これらは還た再び旺相休囚に按じて細分するを要す。用神と三伝とは審案の官員を代表す。それが日干を克すれば主方に対して利有り、日支を克すれば客方に対して利有り。若し主客が比和あるいは相生せば、和解するに宜し。
用上賊下,先起者勝。下賊下,後對者勝。忌魁、罡、巳、亥四神臨行年日上,主囚繫。三傳剋日凶,得沖則凶變為吉。末傳墓無沖者,囚繫。自墓傳生者出獄。伏吟未出獄,須在官鬼休囚及四絕之期。如寅申相加,巳亥相加之類。忌見合多,主事不正及理難明,或官司不明,非理牽合,輕者成重。
用神の上神が下神を克せば、先に告げし一方は勝つ。下神が上神を克せば(底本の「下賊下」は当に「下賊上」と作るべし)、後に応ずるの一方は勝つ。最も忌むは「河魁」(戌)・「天罡」(辰)と巳・亥のこの四神が行年と日干の上に加臨するを、主要として関押せらるるを主る。三伝が日干を克するは凶を為すも、但若し冲開を得れば、凶は反って吉に変ず。末伝是れ墓にしてしかも冲無ければ、囚禁を主る。墓地より生地に向かい伝われば、獄を出ずるを主る。「伏吟課」を占得せば、還た獄を出づる能わず、須く官鬼の休囚および「四絶」の期を待つべし、寅申相加・巳亥相加のこ類の日子の如し。又忌む課の中に合神の太多きを、事情の正ならず・道理の辨明し難きを主り、あるいは官府の糊涂にして・道理を講せず硬さに人を牽扯して進め入れ、本来軽きの罪も亦重きに判ず。
用傳見太歲,事必經年;見月建,事必經月。又歲為敕旨,月為州司,日為縣官。太歲得理遇赦,我生太歲小事成大,不可深犯。太歲克我者,災固難解。我克太歲者,凶罪尤重。太歲入傳,吉則寬宥,凶必禁錮。訟方起,責朱雀;既具,責勾陳。入詞而朱雀空亡無氣,先訟者不利,被告者倖免。
用神三伝の中に太歳を見れば、官司は必ず一年を拖過せん。月建を見れば、必ず一月を拖過せん。又太歳は朝廷の敕旨を代表し、月建は州府の衙門を代表し、日干は県官を代表す。太歳と我と理相合有れば、赦に遇うを主る。我が去りて太歳を生ずれば、小事は大事に鬧り成り、深く犯る可からず。太歳が来りて我を克せば、災禍は本り解け難し。我が反って去りて太歳を克せば、あの罪は便ち更に重し。太歳が三伝に入れば、吉なれば則ち寛宥を得、凶なれば則ち必ず禁錮せられん。官司が剛に起こるの時は「朱雀」を取りて用と為し、状子が已に遞上せられた後は「勾陳」を取りて用と為す。状子を遞して朱雀が空亡に落ち・無気なれば、先に告げしの一方は不利、被告は反って僥倖に脱身せん。
勾陳剋日,理難申雪。日克勾陳,控訴得伸。勾陳之陰,為天乙而生日者,必有尊貴憫憐。日上旺相,而勾陳白虎無氣,可上書申雪。天空加辰年命發用,或勾陳發用剋日者,或用傳見天獄、天牢、關管神,及臨日辰年命者,必入獄。用傳見鑰神、德神,或臨日辰年命者,必釋放。未遭囚禁,而用傳先見鑰神乾,主入而後出。
「勾陳」が日干を克せば、冤屈は申雪し難し。日干が勾陳を克せば、控訴は能く伸張を得。勾陳の陰神が若し是れ「天乙貴人」にしてまた日干を生ずれば、必ず尊貴の人の憐憫し相い救う有り。日干の上に当令旺相にして勾陳・「白虎」はみな無気なれば、書を上りて冤を申ずる可し。「天空」が日支・本命行年の上に加わりて并せて発用を作し、あるいは勾陳が発用を作してまた日干を克し、あるいは用神三伝の中に「天獄」「天牢」「関管」のこれらの神を見て并せて日干日支本命行年に加臨せば、必定要して獄に入らん。用神三伝の中に「鑰神」「徳神」を見、あるいはそれらが日干日支本命行年に加臨せば、必定釈を獲る。還だ関押せられざるに用神三伝の中に先ず「鑰神」を見るは、先ず獄に入りて而る後に出来るを主る。
訣云:用關終鑰無凶咎,用鑰終關主禁制。魁罡臨是日,多主迅速移動,未禁者防禁,已決者迨決而出,更乘凶將,及帶血支、血忌等煞,主速遭刑見血。丑未臨日,主淹滯。丁酉日,酉加丁,名雙丁插目,不利訴訟。主貴人咄目相視,反詰治罪。
口訣に説く、発用是れ「関神」にして末伝是れ「鑰神」なれば、凶咎無し(先ず閉じ後に開く)。発用是れ鑰神にして末伝是れ関神なれば、禁錮せらるるを主る(先ず開き後に閉ず)。「河魁」「天罡」が当日に加臨せば、多く案情の迅速に変動するを主る。還だ関押せられざるは関せらるるを防ぐを要し、已に判決せられたるは判じ畢れば便ち能く出来るを等す。若し再び凶将に乗り、又「血支」「血忌」等の煞を帯びれば、甚だ快くして便ち刑を受け血を見るを要するを主る。丑・未が日干に加臨せば、案子の拖延して決せざるを主る。丁酉日にして酉が丁の上に加われば、「両丁の目に挿さる」と叫び、官司を打つに利せず、貴人の目を怒らして相い視、反って盤問して你を治め罪するを主る。
太歲乘馬,訟達朝廷;青龍乘馬,勾陳用事,訟遍天下。天乙帶刑合受克,入獄大凶。臨寅卯,不理事。旺相事速了,朱雀閉口臨旬尾也,冤曲難伸。勾陳與日同類比和,牽連留事。白虎閉口,訟不入期罹罪。青龍刑剋為捧杖,六合刑剋為枷鎖。
太歳が駅馬に乗れば、官司は朝廷に打ち到らんと要す。「青龍」が駅馬に乗りて「勾陳」が権を当たれば、官司は天下を牽動す。「天乙貴人」が刑を帯び・合を帯びてまた克を受ければ、獄に入ること大凶を主る。天乙が寅・卯に加臨せば、貴人のこの事を管せざるを主る。天乙が旺相せば則ち案子の了結すること快し。「朱雀」が「閉口煞」に封住せられ(すなわち本旬の末尾に落つ)、冤屈は申訴し難し。「勾陳」が日干と同類比和せば、案子の別人を牽連し・久しく拖えて結せざるを主る。「白虎」が閉口煞に封住せらるれば、状子の遞り進められず反って罪を獲るを主る。「青龍」が刑克せらるれば、棍棒の刑を受くるを主る。「六合」が刑克せらるれば、枷を上げ鎖を帯ぶを主る。
歌曰:末逢囚墓而遭罪,死氣傳終必害身。日克勾陳訟必解,勾陳剋日每遭刑。朱雀相生事得理,受制空亡可暫停。白虎並墓或刑日,獲罪須知重不輕。遊子帶刑並克殺,千里徒流是遠行。晝貴入夜貴不明,夜貴在日暗復明。空在貴上貴空脫,青龍生旺訟方興。
歌訣に説く、末伝が囚地墓地に落つれば、必定罪を獲る。「死気」が末伝に落つれば、一定自身を傷る。日干が「勾陳」を克せば、官司は必ず能く解け開く。勾陳が日干を克せば、毎々刑を受くるを要す。「朱雀」が我と相生せば、事情は能く道理を講出す。朱雀が受制すあるいは空亡に落つれば、案子は暫時擱置する可し。「白虎」が墓神と同じく現れ、あるいは日干に刑到れば、罪を獲る必定軽からず。「遊子課」を占得して刑を帯びてまた凶煞と同じく来れば、千里に流放され・遠行して苦を受くるを主る。白天に占して却って夜貴人を用いれば、事情は明白ならず。夜裏に占して夜貴人を用いて日に当値せば、暗中に反って明に転ずる能くす。空亡が貴人の上に落つれば、貴人も亦空にして、身を脱す能わず。「青龍」が生旺に当たれば、官司は剛剛興起せるのみ。
冬蛇掩目休興訟,更有凶神是昴星。六合刑害遭枷鎖,生氣加身不禁身。夾定三傳須要了,天喜乘時旺吉生。太常喜神恩救至,天德加臨事已平。陰陽不備純無畏,劫災三煞最為凶。白虎丑上多疏失,天后天門關節通。
歌訣続けて説く、「冬蛇掩目課」を占得せば、官司を打ちに去る勿れ。同じく凶なるは還た「昴星課」有り。「六合」が刑害を遭えば、枷を上げ鎖を帯ぶるを要す。「生気」が自身の上に加われば、便ち拘禁せらるる会わず。三伝が前後に夾定せば、案子は了結せざるを得ず。「天喜」が当時得令して旺なれば、吉気は自ら生ず。「太常」と「喜神」とが同じく来れば、是れ恩赦の救援の到るなり。「天徳」が加臨せば、事情は已に平息せり。陰陽の斉備ならざるの「不備課」は、純にして雑無く、倒れて怕るるを必とせず。最も凶なる是れ「劫煞」「災煞」と「三煞」。「白虎」が丑の上に落つれば、案卷は多く疏漏差失有り。「天后」が天門(亥)に落つれば、関節は打通する可し。
訟類
官鬼乘天乙因公事,乘螣蛇因借貸,乘朱雀因文書,乘六合因交易,乘勾陳因爭鬥或田土事,乘青龍因錢財,乘天空因虛詐脫賺,乘白虎因死喪或爭鬥殺喪,乘太常因財帛及衣服,乘元武因偷盜事,乘太陰天后因陰私、孝服及婦人相爭或姦淫事。
官司は何に因りて起こるか、官鬼の乗る所の天将を看る。「天乙」に乗れば、公事に因る。「螣蛇」に乗れば、借貸に因る。「朱雀」に乗れば、文書に因る。「六合」に乗れば、交易に因る。「勾陳」に乗れば、争闘あるいは田地の事に因る。「青龍」に乗れば、銭財に因る。「天空」に乗れば、欺騙詐賴に因る。「白虎」に乗れば、死喪あるいは鬥殴して死に致すに因る。「太常」に乗れば、銭帛衣物に因る。「元武」に乗れば、偸盗に因る。「太陰」「天后」に乗れば、陰私・孝服および婦人の相い争うあるいは奸淫の事に因る。
罪例
勾陳、白虎、朱雀剋日辰年命者,有罪。歲月刑日、辰、年、命者罪輕;勾虎雀及歲月五馬俱刑剋者極刑。四重刑剋者死罪。三重刑剋者,軍流,或獄病。兩得刑剋者,徒。一重刑剋者杖。若三凶將化為吉神,有解救。三凶將遞互相剋者,無解化者各視末二傳陰神也。傳中見天后生日干,或日辰命年上見皇書天喜,有恩赦。
罪を定むるの条例、「勾陳」「白虎」「朱雀」が日干・日支・本命・行年を克するは、罪有るを主る。太歳・月建が日干・日支・本命・行年を刑するは、罪は較し軽し。若し勾陳・白虎・朱雀が連なりて太歳月建と五馬と倶に来りて刑克せば、極刑に処するを主る。四重の刑克を受くるは、死罪。三重のは、軍に充て流放し、あるいは獄中に病死せん。両重のは、徒刑。一重のは、杖刑。若しこの三個の凶将が転化して吉神を成せば、便ち解救有り。三凶将が彼此遞相克制するは、便ち解化の路無し——各々末両伝の陰神に按じて看る。三伝の中に「天后」が日干を生ずるを見、あるいは日干日支本命行年の上に「皇書」「天喜」を見れば、恩赦有るを主る。
獄を決するの法
月將加時,問官宜坐功曹或青龍下,置囚犯於天罡或勾陳白虎下,各視剋制以定其位,更得元武無氣而畏日旺,則囚不敢欺妄,吐實治罪。
案を審し罪を定むる之法、月将を把えて占時の上に加えて盤を排す。審問するの官員は「功曹」(寅)あるいは「青龍」の下面の対する所の方位に坐するに宜しく、犯人を把えて「天罡」(辰)あるいは「勾陳」「白虎」の下面の対する所の方位に放る。各々克制の関係に按じて座次を安排す。若し再び「元武」が無気にして日干の旺を畏懼するを得れば、犯人は便ち欺瞞説謊するを敢てせず、実情を吐露し・罪を伏して罰を受けん。
漁猟
日為漁獵具,辰為蟲獸水族。日上有氣,辰上無氣,斗加四季者大獲。日上無氣,辰上有氣,斗加四孟者不獲。登明加日辰者多獲。又日為獵人,辰為捕具,時下為鳥獸,時傷大獲。日辰時俱傷少獲。太沖加日辰不獲,加午逢猛獸,昴星伏吟無獲。
魚を打ち獣を猟るを占うは、日干をもって漁猟の器具を代表し、日支をもって虫獣魚鱉を代表す。日干の上に気有りて日支の上に気無く、又「天罡」(斗罡、辰)が四季の支の上に加われば、大いに収穫有るを主る。日干の上に気無く日支の上に気有り、天罡が四孟の支の上に加われば、打ち着かざるを主る。「登明」(亥)が日干日支に加臨せば、収穫多し。別の一取法は日干をもって猟人を代表し、日支をもって捕具を代表し、占時の下面の対する所の支をもって鳥獣を代表す。占時が傷を受け(克せられ)れば、大いに収穫有り。日干・日支・占時がみな傷を受ければ、収穫少し。「太冲」(卯)が日干日支に加臨せば、打ち着かず。午の上に加われば、猛獣に遇わん。「昴星課」「伏吟課」を占得せば、一穫する所無し。
辰上若逢勾與虎,登明神后事皆同。釣綸繞下便應獲,不向灘頭枉費工。用起青龍並六合。初傳天后作絲綸。釣鉤入水吞其餌,後被洪波掣錦鱗。傳送為鉤寅作竿,為緣天后合成圈。太沖若見名舟楫,上下相生取不難。垂鉤撒網在漢湖,戌寅之地也應張。
歌訣に説く、日支の上に若し「勾陳」と「白虎」とに遇い、あるいは「登明」(亥)「神后」(子)を見れば、情形はみな一様なり(みな獲る可きを主る)。釣絲一たび垂れ下がれば便ち応に収穫有るべし、灘頭に到りて功を白く費すを必とせず。発用が「青龍」と「六合」とより起こり、初伝是れ「天后」なれば、みな釣絲の象と作す可し。魚鈎が水に入り、魚が餌を吞み、随後便ち大浪の中にこの条の錦鱗を拽き上ぐ。「伝送」(申)是れ釣鈎、「寅」是れ釣竿、「天后」を靠りてそれらを一副の釣具に合成す。若し「太冲」(卯)を見れば、あれ是れ船只。上下相生せば、魚を取ること難からず。江湖の裏に鈎を垂れ網を撒き、戌・寅の対する所の地にも亦網を張るべし。
疾病
日為病人,辰為病及病者所居。用傳為醫藥。又官鬼為病症及祟,白虎為病神。凡尊占卑、父占子、夫占妻、兄占弟,視支上,生旺吉,刑害空亡凶。日上神克辰吉,辰上神剋日凶。日辰上下相生,不藥自愈,日上旺相有氣,及初末傳克中傳者,有病無妨。支盜干氣,虛危之至,未有不死。三傳制鬼克虎者,雖重有救。用傳剋日凶。
疾病を占うは、日干をもって病人を代表し、日支をもって病症および病人の住する所の処を代表し、用神と三伝とをもって医薬を代表す。別外官鬼をもって病症と作祟する鬼とを代表し、「白虎」をもって病神と為す。凡そ長輩が晚輩を占い・父親が児子を占い・丈夫が妻子を占い・哥哥が弟弟を占うは、みな日支の上を看る。生旺は吉を為し、刑害空亡は凶を為す。日干の上の神が日支を克するは吉を為し、日支の上の神が日干を克するは凶を為す。日干日支の上下相生せば、薬を喫せずとも能く自ら愈ゆ。日干の上が旺相有気、および初伝末伝が中伝を克すれば、病有ると雖も妨げ無し。日支が日干の気を盗泄するは、あれ是れ虚損の極点に到り、死せざる無し。三伝が能く官鬼を制住し・白虎を克住せば、病は重しと雖もも亦救有り。用神三伝が日干を克せば、凶を主る。
見三合六合及課得涉害者,病難瘥。三傳皆財,病沉重。自夜傳旦吉,自旦傳夜凶。進連茹病癒,而傳生旺者吉。退連茹病將退,然退入鬼鄉絕地者凶。退入空亡者必死。三傳俱日鬼者,病狂。末傳見青龍者,有變症。
課の中に三合・六合を見および「渉害課」を占得せば、病は愈ゆること難し——気の合に住せられ・糾纏して解けざるをもってす。三伝全く是れ財爻なれば、財は能く印を壊り身を傷り、病情沈重す。三伝が夜位より旦位に向かい伝われば(暗より明に趨く)、吉。旦位より夜位に向かい伝われば(明より暗に入る)、凶。三伝是れ前進の「連茹課」なれば、病は要好せん、若し伝わる所又是れ生旺の地なれば更に吉。三伝是れ後退の連茹なれば、病勢は将に退かんとす。但若し官鬼の郷と絶地とに退入せば、反って凶。空亡に退入せば、必ず死す。三伝全く是れ日干の官鬼なれば、狂を発するを主る。末伝に「青龍」を見れば、病情は変化を起こし・別の症候に転出するを要するを主る。
四課日辰俱墓,發用覆墓,或年命上乘墓者,刑沖吉,無沖昏沉,凶。用神入墓,日干入墓,及登三天凶。用神及日上年上空亡凶。鬼在鬼方無所畏,鬼落空亡不用憂,惟辰上空亡為病空,患者自愈。又須分別,暴病見空亡者愈,久病見空亡者凶。墓作空亡者死,墓空則空以待死。
四課の中に日干日支みな墓に落ち、発用又墓是れ、あるいは本命行年の上に墓神を乘せる——この時若し刑冲の来りて墓を開く有れば則ち吉、若し冲開する無ければ、病人は便ち昏沈して省らず、凶を主る。用神が墓に入り・日干が墓に入り、および「三天に登る」の格は、みな凶。用神および日干の上・行年の上が空亡に落つれば、凶。官鬼がそれ自己の本郷に落つれば、懼るに足らず。官鬼が空亡に落つれば、も亦憂慮するを必とせず。唯だ日支の上に空亡に落つるを「病空」と叫び、病人は自己痊愈せん。ここに還た分別するを要す。急病は空亡を見れば愈ゆるを主り、久病は空亡を見れば則ち凶。墓神がまた空亡に落つれば、死を主る——墓已に空虚なり、正に是れ空しくして死を等す。
凡病者,十歲以下,五旬以上,得旺相氣必死,休囚氣無慮。日上神克辰吉,辰上神剋日凶。白虎生日干,或作日德解神者易瘥。日辰及年命上神克白虎,或白虎克日,而日上神克白虎,或白虎空亡,或白虎入墓,或白虎旺相不刑害,白虎乘申加午燒身,並吉。
凡そ病人の年紀が十歳以下・五十歳以上のは、課に旺相の気を得るも反って必ず死す——老幼の元気は本り弱く、旺気の相冲に受け起こる能わざるをもってす。休囚の気を得れば倒れて憂慮するを必とせず。日干の上の神が日支を克するは吉を為し、日支の上の神が日干を克するは凶を為す。「白虎」が日干を生じ、あるいは白虎が正好して「日徳」「解神」を充当せば、病は好ること易し。日干日支と本命行年の上の神とが能く白虎を克し、あるいは白虎は日干を克すと雖も日干の上の神が又能く白虎を克し、あるいは白虎が空亡に落ち、あるいは白虎が墓に入り、あるいは白虎は旺相と雖も却って刑せず害せず、および白虎が申に乗りて午の上に加わりて火に身を焼かる——これらはみな吉。
白虎臨日臨入傳剋日辰或克年命,或辰上作白虎克日,或白虎乘死氣死神剋日,或白虎休囚帶刑害,並凶。白虎辰克病輕,日及日上神或年命上神生白虎病難愈。太歲作白虎主重喪,《龍首經》云:歲刑白虎主重喪,來克干支必傷亡。歲克宅兮宅不祥,年命空亡禍未央。白虎陰神能制虎,生者安寧病自愈。白虎之陰不宜助,助生於虎終喪命。干同虎類久淹纏,陽神作虎病在左,陰神作虎病在右。
「白虎」が日干に加臨し・あるいは三伝に入りて日干日支を克し・あるいは本命行年を克し、あるいは日支の上に白虎を充当して来りて日干を克し、あるいは白虎が「死気」「死神」に乗りて来りて日干を克し、あるいは白虎が休囚してまた刑害を帯ぶ——これらはみな凶。日支が能く白虎を克せば、病は便ち軽し。日干と日干の上の神あるいは本命行年の上の神とが反って去りて白虎を生ずれば、病は便ち好ること難し。太歳が白虎を充当せば、接連して喪事を弁ずるを主る。『龍首經』に説く、太歳が白虎を刑すれば重喪を主り、来りて日干日支を克せば必ず傷亡有り。太歳が宅位を克すれば則ち家宅不祥、本命行年が空亡に落つれば則ち禍患は沒んじ畢まらず。白虎の陰神が若し能く白虎を制住せば、活着の人は平安・病人は自ら愈ゆ。白虎の陰神は宜しく去りてそれを幫す可からず、一たび幫し着きて白虎を生ぜば、終究命を送らんと要す。日干と白虎とが同一類に属せば、病は要して久しく纏り愈えず。日支の陽神が白虎を充当せば、病は身体の左辺に在り。陰神が白虎を充当せば、病は右辺に在り。
虎上克下,及下生上,病在外或在下部。下賊上及上生下,病在內,當主上身。虎乘金肺病,乘木肝病,乘土脾病,乘水腎病,乘火心病。九丑、三陰、魄化、天獄、察微、冬蛇掩目、二煩、龍戰、鬼呼、鬼作日墓,此等課皆防病。
白虎の所在する処に上神が下神を克し、および下神が上神を生ずれば、病は体表あるいは下半身に在り。下神が上神を克しおよび上神が下神を生ずれば、病は体内に在り、多くは上半身。「白虎」が金に乗れば、是れ肺病。木に乗れば、是れ肝病。土に乗れば、是れ脾病。水に乗れば、是れ腎病。火に乗れば、是れ心病。「九丑」「三陰」「魄化」「天獄」「察微」「冬蛇掩目」「二煩」「龍戦」「鬼呼」のこれらの課を占得し、および官鬼が正好して日干の墓を充当せば、みな生病を防ぐを要す。
忌見六墓:用神入墓,三月用起水土神,六月用起木神,九月起火神,十二月用起金神,臨地盤墓上,或日辰用起水上神之類。日干入墓,壬癸臨辰之類。支入墓,申酉臨丑。行年入墓,病者行年戌午寅而天盤午寅加戌,傳得三合入墓。六墓中以用神、日干、行年三者為重。
病を占うに最も忌むは「六墓」を見るを。其の一は用神の墓に入る。三月は発用が水神土神より起こり、六月は木神より起こり、九月は火神より起こり、十二月は金神より起こり、しかもそれがまた地盤の墓位の上に加臨し、あるいは日干日支の発用が水の上の神の一類より起こる。其の二は日干の墓に入る、壬・癸が辰に加臨するの類の如し。其の三は日支の墓に入る、申・酉が丑に加臨する如し。其の四は行年の墓に入る、病人の行年是れ戌・午・寅にして、しかも天盤の午・寅が戌の上に加わる如し。其の五は三伝が合成して三合局を成して墓庫に帰入する。こ六種の墓の中は、用神の墓に入る・日干の墓に入る・行年の墓に入るのこ三樣をもって最も要緊と為す。
又忌見白虎銜尸臨伏尸、白虎扛尸乘死神死氣之類、哭神下淚臨水位、浴盆有水見元武、元武收魂剋日干、子持孝服臨子孫爻、弔客持財臨財類、喪車接軫臨巳位、枯骨露形見白虎、伏殃纏繞,皆屬凶格。
此の外還たこれらの凶格を忌む。「白虎銜屍」(白虎が「伏屍」煞に加臨す)、「白虎扛屍」(白虎が「死神」「死気」の類に乗る)、「哭神下涙」(哭神が水位に落つ)、「浴盆有水」(浴盆煞が「元武」を見る)、「元武収魂」(元武が日干を克す)、「子持孝服」(孝服煞が子孫爻の上に加わる)、「弔客持財」(弔客煞が財爻の一類の上に加わる)、「喪車接軫」(喪車煞が巳位に落つ)、「枯骨露形」(枯骨煞が白虎を見る)、「伏殃纏繞」——これらはみな凶格に属す。
六處忌多見土木神將,丑未為墓田,寅卯為棺槨,魁罡為鍬鋤。傳中見六合所乘神剋日年命,亦為棺槨。行年上屬元辰並白虎加臨元辰即毛頭煞,其法取陽男陰女本命對沖前一辰,陰男陽女本命對沖後一辰。
正時・日干・日支・三伝・本命・行年のこ六個の要処は、土神木神を多く見るを忌む。丑・未是れ墓地、寅・卯是れ棺槨、「河魁」「天罡」是れ土を掘るの鍬鋤。三伝の中に「六合」の乗る所の神が来りて日干と本命行年とを克すれば、も亦棺槨の象と算す。行年の上に正に是れ「元辰」、又「白虎」が元辰に加臨せば、あれは便ち是れ「毛頭煞」。元辰の取法是れ、陽年に生れたるの男子と陰年に生れたるの女子とは、本命の对冲する支を取りて前に往き一位。陰年に生れたるの男子と陽年に生れたるの女子とは、本命の对冲する支を取りて後に往き一位。
又久病忌見斫輪、驛馬,蓋修車以行,乘馬以逝也。更見天乙入傳者難治。制虎則吉。以日干推求,遇子孫日為瘥,遇官鬼日為凶期。又神后為九泉之神。神后加歲支,男視罡,女視魁下,為死期。又酉為殮神,視酉下所臨神為死期。又十干之死神亦為死期。
久病は還た「斫輪課」を占得すると「駅馬」を見るを忌む、車を修好すれば便ち走らんと要し・馬に騎り上げば便ち去らんと要するをもってし、みな世を離るるの象なり。若し再び「天乙貴人」が三伝に入れば、病は便ち治し難し。不過若し能く「白虎」を制住せば、仍旧是れ吉。日干に按じて推求すれば、子孫爻の当値する日に遇えば、病は痊愈する可し。官鬼の当値する日に遇えば、便ち是れ凶険の期。又「神后」(子)是れ九泉を主るの神、神后を把えて太歳支の上に加えて盤を排し、男は「天罡」(辰)の下面の対する所の支を看、女は「河魁」(戌)の下面の対する所の支を看れば、便ち是れ死期。又「酉」是れ収斂の神、酉の下面の臨む所の神を看て死期を定む。此の外十天干は各自の死神の値する日も、も亦是れ死期。
十干死絕,甲乙日申酉作青龍六合,名同類臨絕受傷,凶。加日辰行年,亦凶。寅卯作龍合,病作申酉,亦凶,金囚。未加甲乙為天獄,凶。太陰並白虎傷日凶。亥加幹父凶,子加幹母凶,俱日木脫氣。辰戌丑未祖父母凶,支剋日本,大凶。有水制則吉。子女凶,食神乘凶將故也。
十天干は各々死絶の忌有り。甲日・乙日は木に属す。申・酉が「青龍」「六合」を充当するは(二将は木に属す)、これを同類が絶地に落ちて傷を受くと叫び、凶。それらがまた日干日支と行年とに加臨すれば、も亦凶。寅・卯が青龍六合を充当して、しかも病症が申・酉に落つれば、も亦凶、金気が木を囚え住めたるをもってす。未が甲・乙の上に加わるを「天獄」と叫び、凶。「太陰」と「白虎」とが一同に日干を傷れば、凶。亥が日干に加われば父親に凶有るを主り、子が日干に加われば母親に凶有るを主る——みな水多くして木浮き・日干の木気の泄せらるるに因るをもってす。辰・戌・丑・未は祖父母に凶有るを主る、日支の土が日干の根本に克到るをもってし、大凶。若し水の来りて土を制する有れば便ち吉に転ず。子女の方面も亦凶、食神の凶将に乗せらるるをもってす。
丙丁日亥子作蛇雀傷日凶,巳午作蛇雀亦凶。亥子乘元武神后加日辰,或傷日辰凶。四季加日更乘土將大凶。寅卯乘龍合加丙丁,父母凶,年老自占亦凶。巳午乘元后臨囚墓之地凶。四季乘凶將子息凶。
丙日・丁日は火に属す。亥・子が「螣蛇」「朱雀」を充当して来りて日干を傷れば、凶。巳・午が螣蛇朱雀を充当すれば(火の上に火を加う)も亦凶。亥・子が「元武」「神后」に乗りて日干日支に加臨し、あるいは来りて日干日支を傷れば、凶。辰戌丑未の四季の支が日干の上に加わり、また土性の天将に乗れば、大凶(火気は土に泄尽せらる)。寅・卯が「青龍」「六合」に乗りて丙丁の上に加われば、父母に凶有るを主る。年老の人が自ら占うも亦凶。巳・午が「元武」「天后」に乗りて囚地墓地に落つれば、凶。四季の支が凶将に乗れば、子女に凶有るを主る。
戊己日,寅卯作乙勾常空加寅卯,或入墓,大凶。寅卯作白虎傷日,又克年命而無制,凶。寅卯並龍合加日,凶。申酉兼從革脫日,凶,或云土生於申,可禱祀。巳午螣蛇加戊己,父母凶;申作白虎父母,亦凶。申作蛇虎空勾,子息凶。
戊日・己日は土に属す。寅・卯が「天乙」「勾陳」「太常」「天空」のこ幾位の土将を充当して寅卯の上に加わり、あるいは墓に入れば、大凶。寅・卯が「白虎」を充当して来りて日干を傷り、また本命行年を克して制無ければ、凶。寅・卯が「青龍」「六合」と并び見て日干の上に加われば、凶。申・酉が再加えて「従革課」にして来りて日干の気を泄せば、凶。も亦一説有りて土の長生は申に在り、禱告祈禳する可しと。巳・午が「螣蛇」に乗りて戊己の上に加われば、父母に凶有るを主る。申が「白虎」を充当して父母爻に臨めば、も亦凶。申が「螣蛇」「白虎」「天空」「勾陳」を充当せば、子女に凶有るを主る。
庚辛日巳午並蛇雀加日,或傷日,無救大凶。遇申酉入墓凶。巳加日父凶。午加日母凶。亥子乘元后加日,及課得潤下脫氣凶。亥子乘凶將,子息凶。壬癸日辰、戌、丑、未加日,子亥帶休囚,墓作乙勾常空在克。亥子乘天后加臨辰戌丑未凶。墓加壬癸無刑沖及作空亡凶。寅卯或加龍合,或課得曲直脫氣,占子孫凶。
庚日・辛日は金に属す。巳・午が「螣蛇」「朱雀」と一同に日干の上に加わり、あるいは来りて日干を傷りて救助無ければ、大凶。申・酉に遇い墓に入れば、凶。巳が日干に加われば、父親に凶有り。午が日干に加われば、母親に凶有り。亥・子が「元武」「天后」に乗りて日干の上に加わり、および「潤下課」を占得して金気を泄掉せば、凶。亥・子が凶将に乗れば、子女に凶有るを主る。壬日・癸日は水に属す。辰・戌・丑・未が日干の上に加わり、しかも子・亥がまた休囚の気を帯び、墓神が「天乙」「勾陳」「太常」「天空」の諸土将を充当して来りて相克せば、凶。亥・子が「天后」に乗りて辰戌丑未に加臨せば、凶。墓神が壬癸の上に加わりてしかも刑冲の来りて開く無く・又空亡に落つれば、凶。寅・卯あるいは「青龍」「六合」と同じく加わり、あるいは「曲直課」を占得して水気を泄掉せば、子孫を占うは則ち凶。
十干配屬人身:甲膽、乙肝、丙小腸、丁心、戊胃、己脾、庚大腸、辛肺、壬膀胱、癸腎。十二支配屬人身:子腎,子午頭面,丑未脾,丑未寅申背肩,丑主左足。寅膽,卯肝,卯酉口齒,辰戌胃胳膊,巳小腸三焦,巳亥為胞臍脅足,午心包絡,未右肩,申太陽,酉肺膻中,亥膀胱。
十天干は人身の臓腑に配す。甲是れ胆、乙是れ肝、丙是れ小腸、丁是れ心、戊是れ胃、己是れ脾、庚是れ大腸、辛是れ肺、壬是れ膀胱、癸是れ腎。十二地支は人身に配す。子是れ腎、子和午は又頭面を主る。丑・未是れ脾、丑未寅申は又背和肩を主り、丑は還た左脚を主る。寅是れ胆、卯是れ肝、卯和酉は又口歯を主る。辰・戌是れ胃、又胳膊を主る。巳是れ小腸三焦、巳和亥は又胞宮・肚臍・脅肋和脚を主る。午是れ心包絡。未は右肩を主る。申は太陽経を主る。酉是れ肺、又膻中を主る。亥是れ膀胱。
類病:干臨支生支,或生三傳者,皆不善調攝,自取之病。四課不備者,氣脈弱病。
病の類別、日干が日支に加臨して去りて日支を生じ、あるいは日干が去りて三伝を生じ、自身の気が一味に外に泄するは、これはみな調養に善からず・自己の招き来りしの病なり。四課の斉備ならざるは、気血脈絡の虚弱の病を主る。
五行の発用
用傳見金主肺及筋骨。症為氣滿、癆瘵、瘡毒,如加火為肺傷;用金終木,肝肺相殘,流血。用木主肝及四肢,症為風患,加土為走注,用木終土,為壅腫結聚。用土主脾胃,症為腹痛水腫,加水為昏沉,用土終水為腸紅瀉痢。
発用と三伝の五行に按じて病を辨ず。金に属すれば、肺和筋骨の毛病を主り、症状是れ気脹満悶・癆瘵咳嗽・瘡毒。若し金の上に火を加えれば、是れ火の金を克して肺を傷る。若し発用が金に属して末伝が木に属せば、肝肺が互いに残傷し、出血を主る。木に属すれば、肝和四肢の毛病を主り、症状是れ風疾。若し木の上に土を加えれば、是れ走注游走の痛。若し発用が木に属して末伝が土に属せば、壅塞腫脹・結塊積聚を主る。土に属すれば、脾胃の毛病を主り、症状是れ腹痛水腫。若し土の上に水を加えれば、昏沈不省を主る。若し発用が土に属して末伝が水に属せば、便血泄痢を主る。
用水為腰、腎、膀胱、足,症為寒病及下部暗疾,加火為往來寒熱,喘息氣急。加金為上氣,加木為脾胃痛。加土為嘔吐,用水終火為癨。用火主心胸上膈,症為吐逆、發熱、瘡癆,加金為骨蒸潮熱,加水為奔豚,用火終金為虛癆羸瘦。
水に属すれば、腰・腎・膀胱和脚の毛病を主り、症状是れ寒病および下体の隠疾。水の上に火を加えれば、寒熱往来・喘息気急を主る。金を加えれば、気逆して上に冲るを主る。木を加えれば、脾胃の疼痛を主る。土を加えれば、嘔吐を主る。若し発用が水に属して末伝が火に属せば、霍乱を主る。火に属すれば、心胸和上膈の毛病を主り、症状是れ嘔吐反胃・発熱・瘡瘍癆傷。火の上に金を加えれば、骨蒸潮熱を主る。水を加えれば、奔豚の上に冲るを主る。若し発用が火に属して末伝が金に属せば、虚癆消瘦を主る。
十二神将の加臨に病を辨ず
天乙臨仲,病勢重疊,加行年因憂勞致疾,臨辰乘木為痔漏。螣蛇臨年,驚怪憂疑,更視下臨神類,推其所致。朱雀加年,憂愁致病,狂熱煩躁。巳午日乘雀加亥,患目,罡加巳同。六合加年,筵會酒食致病。剋日及年者死。勾陳加午,爭訟憂病,以滿傷脾胃,吐痰涎。
天将の加臨する処に按じて病を辨ず。「天乙」が四仲(子午卯酉)に加臨せば、病勢は層層加重す。行年に加臨せば、憂愁労累に因りて病に致るを主る。辰に加臨して木神に乗れば、痔瘡瘺管を患るを主る。「螣蛇」が行年に加臨せば、驚吓怪異・憂疑不安に因りて病むを主り、還たそれの下面の臨む所の神のどの一類に属するかを看て、これに拠りて病に致るの縁由を推出す。「朱雀」が行年に加臨せば、憂愁に因りて病に致るを主り、症状是れ狂熱煩躁。巳日午日に「朱雀」が亥の上に加われば、眼病を患るを主り、「天罡」(辰)が巳の上に加わるも亦一様なり。「六合」が行年に加臨せば、宴席酒食に因りて病に致るを主る。それが若し日干と行年とを克せば、死を主る。「勾陳」が午の上に加われば、争訟憂愁に因りて病むを主り、飲食の過飽して脾胃を傷り、痰涎を吐く。
青龍加年,因財物憂愁,或喜慶傷酒食,剋日為遊行煞,凶。天空加年,卒暴得病,或血痢腸鳴,臨未加酉,宿病見怪,壬癸日丑作天空,元武帶休囚氣,主陰小脾胃吐瀉。白虎加年,肺及大腸病,或肢脅,或因弔喪沾染。乙己日返吟,虎加亥,主眼及咽喉痛。辰作虎加酉,陰小災。乘死氣死神者不救。死氣後一辰,即是死神。十二月順行。又亥為虎,小兒病。
「青龍」が行年に加臨せば、財物に因りて憂愁し、あるいは喜事を弁ずる時に酒食を傷りしを主る。それが若し日干を克せば、便ち「遊行煞」を成し、凶。「天空」が行年に加臨せば、突然病を発し、あるいは血痢腸鳴を主る。それが未に臨みて酉の上に加われば、旧病の復発して并せて怪異を見るを主る。壬日癸日に丑をもって天空を充当し、しかも「元武」が休囚の気を帯びれば、婦女小孩の脾胃吐瀉を主る。「白虎」が行年に加臨せば、肺和大腸の病を主り、あるいは四肢脅肋の痛、あるいは喪を弔うに因りて病気を沾染し染上ぐ。「乙日己日」に「返吟」を占得して白虎が亥の上に加われば、眼睛和咽喉の痛を主る。辰が白虎を充当して酉の上に加われば、婦女小孩に災有るを主る。白虎が「死気」「死神」に乗れば、便ち救無し——死気の後面の一位は便ち是れ死神、月に按じて順行す。又亥位は白虎の居る所と為し、小孩の生病を主る。
太常加年,因停積留飲,或因外家飲食致病,或作風癱。元武加年,因盜賊憂病,或體虛洩精,及水病。臨卯酉及行年日上凶。剋日者即死。伏吟凶,魁罡作元武大凶。罡作元武加日辰,小便不通;寅卯為太陰、元武,病者死。
「太常」が行年に加臨せば、食積停滞・酒水留飲に因りて病むを主り、あるいは外家(妻族母族)の飲食に因りて病に致り、あるいは変じて風癱と為る。「元武」が行年に加臨せば、盗賊に遭い驚を受け憂慮して病むを主り、あるいは身体虚弱・遺精、および水湿の病。それが卯・酉和行年日干の上に加臨せば、凶を主る。日干を克するは、立刻に便ち死す。「伏吟」を占得すれば凶、「河魁」「天罡」が元武を充当せば更に是れ大凶。天罡が元武を充当して日干日支に加臨せば、小便不通を主る。寅・卯が「太陰」「元武」を充当せば、病人は要死せん。
太陰加年,主心胸氣結逆冷,骨痠痛。伏吟發用,致時疫,失音不語,乘血支、血忌,宅母多患血症。作空亡加月日時,或休囚死無氣,主目昏。發用加孟憂父母,加仲憂己身及兄弟,加季憂妻妾及子孫。
「太陰」が行年に加臨せば、心胸の気の鬱結・冷気の上に逆するを主り、骨節酸痛す。「伏吟」を占得して太陰が発用を作せば、時疫を染上ぐるを主り、声を失い話を説出す能わず。太陰が「血支」「血忌」に乗れば、家中の主婦は多く血症を患るを主る。太陰が空亡に落ちて月建・日干・占時の上に加わり、あるいは休囚死絶無気なれば、眼睛の昏花を主る。太陰が発用を作して四孟の上に加われば、父母のために担憂す。四仲の上に加われば、自身と兄弟とのために担憂す。四季の上に加われば、妻妾と子孫とのために担憂す。
天后加年,因婦人吵嚷致病,及房欲傷風。臨天罡作六合害暴病。乘血支、血忌臨日辰,婦人血崩漏及血脈不通。乘金氣婦爭。臨子加戌,女病凶。庚辛日返吟,婦病頭風。丙丁日發用,女子冷血病。臨丑加戌,婦女癆病。
「天后」が行年に加臨せば、婦人の吵闹に因りて病に致るを主り、および房事の後に風を受くる。天后が「天罡」(辰)に加臨してまた「六合」を充当して相害せば、突発急病を主る。「血支」「血忌」に乗りて日干日支に加臨せば、婦人の血崩漏下および血脈不通を主る。金気に乗れば、婦人の相い争うを主る。子に臨みて戌の上に加われば、女子の病凶を主る。庚日辛日に「返吟」を占得せば、婦人の頭風を患るを主る。丙日丁日に天后が発用を作せば、女子の冷血の病を患るを主る。丑に臨みて戌の上に加われば、婦女の癆病を患るを主る。
病の祟り
傳中見日鬼者,有祟。無日鬼及鬼落空亡者,無祟。其有作今日之德者,則不能鬼論也。欲知何祟,當視鬼及鬼所臨之位,並天將決之。子為傷亡了神,丑為土神,寅為五道,卯為雷神、五道、自縊,辰為太歲七煞,巳為灶神雷電,午為家廟,未為井神,申為殤司,酉為瘟神、婢鬼,戌為土煞僕鬼,亥為北斗星官,臨水為河道溺鬼,臨火為火判焚燒鬼,又為城隍司命,臨金為傷鬼或神廟佛堂。
病を致すの鬼祟を占う。三伝の中に日干の官鬼を見到れば、便ち鬼祟の作怪する有り。官鬼無く、あるいは官鬼が空亡に落つれば、便ち鬼祟無し。若しこの官鬼が恰好また当日の「日徳」なれば、便ち鬼を以て論ずる能わず。是れ什麼の鬼祟なるかを知らんと要すれば、便ち官鬼の本身・官鬼の臨む所の位を看、再び天将を合して判定す。地支に按じて分かつ。「子」是れ傷亡して願を了るの神、「丑」是れ土神、「寅」是れ五道神、「卯」是れ雷神・五道神和上に吊りて死せるの鬼、「辰」是れ太歳七煞、「巳」是れ灶神和雷電の神、「午」是れ家廟祖先、「未」是れ井神、「申」是れ殤司(夭亡の神)、「酉」是れ瘟神和婢女の鬼、「戌」是れ土煞和僕人の鬼、「亥」是れ北斗星官。官鬼が水位に臨めば、是れ河道の裏の溺死鬼。火位に臨めば、是れ火判官和被焼死の鬼、又城隍・司命を主る。金位に臨めば、是れ刀兵に傷せられしの鬼、あるいは神廟佛堂の裏の神。
十二天将の論法
乘天乙為天神及祖先。乘螣蛇為五沖鬼。乘朱雀為野死詛鬼。乘六合為自死及眷屬鬼。乘勾陳為吏卒及司廚。乘青龍為貴宦鬼。乘天空無鬼。乘白虎為兵疫及哭死鬼。乘太常為新鬼。乘元武為盜賊及坑廁鬼。乘太陰為無嗣孝婦鬼。乘天后為女鬼,為魘毒鬼。
官鬼の乗る所の十二天将に按じて鬼祟を定む。「天乙」に乗れば、是れ天神和祖先。「螣蛇」に乗れば、是れ五方の冲犯する鬼。「朱雀」に乗れば、是れ野外に死せる・人に詛咒せられしの鬼。「六合」に乗れば、是れ自尽して死せるの鬼和眷属の鬼。「勾陳」に乗れば、是れ差役兵卒の鬼和厨房を管するの神。「青龍」に乗れば、是れ顕貴官宦の鬼。「天空」に乗れば、其の実鬼無し。「白虎」に乗れば、是れ兵刃瘟疫に死せるの鬼和哭し死せるの鬼。「太常」に乗れば、是れ新たに死して久しからざるの鬼。「元武」に乗れば、是れ盗賊の鬼和坑廁の裏の鬼。「太陰」に乗れば、是れ後嗣無きの孝婦の鬼。「天后」に乗れば、是れ女鬼、も亦是れ夢魘に毒を下るの鬼。
生旺墓絶十二位に臨むの論法
長生為婆鬼五道,沐浴為河伯水官,冠帶功德未酬,臨官因訟許願,旺為家廟宅神,衰為林木下鬼,病為小冢,死為先亡,墓為墳墓不安,絕為道亡病鬼,胎為胎產死鬼,養為近處廟神或褻瀆毀謗神祗。
官鬼の長生十二位に落つるに按じて鬼祟を定む。「長生」に落つれば、是れ老婦の鬼和五道神。「沐浴」に落つれば、是れ河伯水官。「冠帯」に落つれば、是れ許し下せしの功徳還だ願を還さず。「臨官」に落つれば、是れ官司を打つために願を許し過ぎて未だ還さず。「帝旺」に落つれば、是れ家廟祖先和宅神。「衰」に落つれば、是れ林木の底下の鬼。「病」に落つれば、是れ小墳の裏の鬼。「死」に落つれば、是れ先亡の祖辈。「墓」に落つれば、是れ墳墓の安ならざる。「絶」に落つれば、是れ路上に死せるの病鬼。「胎」に落つれば、是れ難産して死せるの鬼。「養」に落つれば、是れ附近の廟神、あるいは是れ神祇を褻瀆毀謗して禍を招きしに因る。
医薬
有天醫、地醫、日醫,三者擇一吉神良將,有氣德合相生者用之。或其方避病亦吉。又必醫神剋制白虎,藥有功效。若醫神乘白虎,不可用藥。魁罡不可迎醫。又求醫,男以罡加行年宜功曹下。女有魁加行年,宜傳送下。如寅加午,宜在南方,申加子,宜在北方也。醫神臨木上,宜刃散,臨水宜湯煎,臨火宜灸,臨金宜針。
医を求むる之法、「天医」「地医」「日医」の三種の医神有り、その中より一個の吉神良将に乗り・気有りて而又日干と徳合相生するを挑みて来りて用う。あるいはあの個の方位に到りて病を避くるも、も亦吉。還た必ず医神が能く「白虎」(病神)を克制するを須要して、薬は始めて効有り。若し医神が反って白虎に乗せらるれば、便ち薬を用う可からず。「河魁」「天罡」が当値する時は医生を請いに去る可からず。又医を求むる時、男は「天罡」(辰)を把えて行年の上に加えて盤を排し、「功曹」(寅)の下面の対する所の方位に到りて請うに宜し。女は「河魁」(戌)を把えて行年の上に加え、「伝送」(申)の下面の対する所の方位に到りて請うに宜し。譬えば寅が午の上に加われば、便ち南に向かうに宜し。申が子の上に加われば、便ち北に向かうに宜し。医神が木位に落つれば、刀圭散剤を用るに宜し。水位に落つれば、湯薬煎服を用るに宜し。火位に落つれば、艾灸を用るに宜し。金位に落つれば、針刺を用るに宜し。
怪異
月將加時視神后所臨辰,加子鼠怪及水蟲,又主血光與乾上神不安。加丑鬼神為祟,牛羊橫死。加寅卯,風雷,及赤色四足聲音怪,主產難。加辰水族之怪。加巳灶及甑釜鳴,灶光或婦女手中物。加午赤物,及六畜。又司命不安,光焰沖天。加未井及羊,或墓道坍塌,灶作聲,嫁娶之鬼。加申,刀仗血光及獸走。加酉,影象,白光怪及飛鳥血光,願未還喪。加戌領土鳴及狐犬怪,又浴堂下骸骨。加亥豬怪及異物入廁。
家中の怪異を占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、「神后」(子)のどの支に加臨するかを看る。子の上に加われば、鼠怪和水虫の作怪を主り、又血光を見るを主り、乾方の神の安ならざる。丑の上に加われば、鬼神の作祟を主り、牛羊が無故に暴死す。寅・卯の上に加われば、風雷の異を主り、および紅色の四足動物の怪声を発出す、還た難産を主る。辰の上に加われば、魚鱉水族の作怪を主る。巳の上に加われば、灶和甑釜の自ら鳴り、灶裏が光を発するを主り、あるいは是れ婦女の手中の東西の作怪。午の上に加われば、紅色の物と六畜との作怪を主り、又司命灶神の安ならず・火光の天に冲るを主る。未の上に加われば、井和羊の怪を出ずるを主り、あるいは墓道の坍塌・灶の声响を発出す、是れ嫁娶して亡ぶの鬼の作祟。申の上に加われば、刀兵血光および野獣の奔走を主る。酉の上に加われば、影像・白光の作怪および飛鳥の血光を帯ぶを見るを主り、還た願を許して未だ還さずして喪事を生ずるを主る。戌の上に加われば、土地の作響および狐狸狗の作怪を主り、又浴堂の底下に骸骨有るを主る。亥の上に加われば、猪の作怪および怪東西の廁所に進み入りしを主る。
未為鬼宿,子為鬼神,寅為鬼門,太乙螣蛇互見主怪。四課中有螣蛇,則為真怪,無則非怪。年命上神將吉,雖怪無害。有蛇則視蛇所乘神,逐類決之。午作蛇加酉,野獸入宅。戌加午,乘丁,怪犬上床。辰加午,犬上床帳驚人,上乘螣蛇,怪異。天空臨未,井怪。朱雀臨酉,鳥鵲雞怪。太陰臨午,釜甑鳴;光怪乘丁,火驚。大吉乘螣蛇,牛怪。
「未」是れ鬼宿、「子」是れ鬼神、「寅」是れ鬼門。「太乙」(巳)と「螣蛇」とが互いに見到れば、怪異有るを主る。四課の中に螣蛇有れば、始めて是れ真の怪。螣蛇無ければ、便ち怪にあらず。本命行年の上の神将が吉なれば、怪有ると雖もも亦害無し。若し螣蛇有れば、便ちそれの乗る所の神を看、逐類に判定す。午が螣蛇を充当して酉の上に加われば、野獣の宅に進むを主る。戌が午の上に加わりてまた「丁神」に乗れば、怪狗の牀上に爬るを主る。辰が午の上に加われば、狗の牀帳に上りて人を驚吓するを主る。上面に再び螣蛇に乗れば、便ち是れ怪異。「天空」が未に加臨せば、井の中に怪を出ずるを主る。「朱雀」が酉に加臨せば、鳥鵲雞の怪を出ずるを主る。「太陰」が午に加臨せば、鍋釜甑子の鳴響するを主る。若し光怪が丁神に乗れば、火驚有るを主る。「大吉」(丑)が螣蛇に乗れば、牛の怪を出ずるを主る。
貴神當位作神頭,只為豬羊許願求。功德外來渾被損,遠迎官貴出追遊。螣蛇損失及驚憂,飛鳥曾鳴幾度愁。婦不良兮病久纏,鬼來先見屋影頭。朱雀神現當焰焰,斗打官災病久纏。見血損財娼婦應。家中槍刃有多年。六合神主立幡竿,櫃破門傷上下看。木料鎖鋸香爐碎,結錢龍樹鬼來纏。
怪異の歌訣。「天乙貴神」が位に当たりてて神頭を充当せば、只だ猪羊の願を許し下せしに還さざるに因る。外に在りて做りしの功徳は全く損壊せられ、還た官貴を遠迎し・門を出でて游走するを主る。「螣蛇」が値に当たれば、損失和驚憂を主り、飛鳥は曽て幾度も啼鳴して愁事を帯来す。家中の婦人は行為不端にして、疾病は久しく纏り愈えず。鬼の来る時は、先ず屋影の頂端に形を顕す。「朱雀」が身を現せば、火光熊熊を主り、鬥殴官災・疾病久纏有り。還た血を見財を損するを主り、娼婦の身上に応じ、家中に多年の槍刀を蔵す。「六合」が値に当たれば、主要として幡竿を立てて禳解せん。櫃子は破れ・門戸は損傷し、みな上下細看するを要す。還た木料・鎖具鋸子和香炉の破碎、および供銭結彩の龍樹の上に鬼の来りて纏る有るを主る。
青龍倒影列堂前,大木損伐久不安。家內火光頻作祟,外來功德數年間。天后宅中有非凶,元武功德在家中。水放出門戶山現,婦人投井或私遁。太陰火光常入門,明師指破金區分。只為婦來將鬼鏡,破磨怪石眼災迍。元武曠子列門前,只願豬羊賽先完。銅鐵杯盞及井灶,甑鳴必定患風癲。白虎凶喪孝子來,絲蠶損減血財災。家中虛花何曾了,門外石獅曾破來。天空甑甕破傷身,托缽懸空壁上行。更有四足來趕人,宅驚屋震甑常鳴。
「青龍」が値に当たれば、堂前に倒影の排列有るを主り、大樹は砍伐せられて久しく安寧ならず、家内に常に火光の作祟有り、幾年の内に外来の功徳の弁ずべき有り。「天后」が値に当たれば、宅の中に異事有ると雖も凶と算せざるを主る。「元武」が値に当たれば、功徳の願心は便ち家中に在りて未だ了らざるを主る。又水の門を流出し・門戸の処に山形を現ずるを主り、婦人の井に投ずるあるいは私自逃走するを主る。「太陰」が値に当たれば、火光の常に門裏より進み来るを主り、須く高明の法師を請いて指點破解し・金器を用いて分隔すべし。これは是れ婦人が鬼を照らすの鏡子を帯来し、および破磨盤・怪石頭に因り、眼疾和困厄を主る。「元武」が値に当たれば、門前の空曠を主り、只だ先前に許し下せしの猪羊賽神の願を還さば須らず。又銅鐡杯盞和水井炉灶の怪を出ずるを主り、甑釜の自鳴は必定要して風癲を患らん。「白虎」が値に当たれば、凶喪・孝子の門に上るを主り、蚕絲減産・血光破財し、家中は虚耗不断にして、門外の石獅子は曽て破損し過ぎたり。「天空」が値に当たれば、甑子瓮罐の破裂して人を傷り、僧人の鉢を托して凌空に牆壁の上を行走する有るを主る。還た四足の物の来りて人を赶る有り、宅中驚動し・房屋震響し・甑釜常鳴す。
附、虚声煞
陽年正月起酉,逆地;陰年正月起未,順行。主虛聲釜鳴,禽鳥惡聲。
附、「虚声煞」の推法、陽年は正月より酉に起こり、地盤に逆い排す。陰年は正月より未に起こり、順えて排す。こ一煞は実ならざるの声响を聞くを主り、鍋釜の自鳴・禽鳥の悪声を発出するの如し。
星落の占
月將加時,視所落方上,吉將為使命,凶將為兵起。就十二宮分野決之。假如星落卯方,卯上見午,得吉將,周分遣使入宋地;得凶將,周分出兵入宋地之例。又分別從西而東,從北向南,為使,反向為兵。應期則視末傳之神。又在貴前,應今歲;用在貴後,應來年。
流星の陨落を占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、星落のあの一方の乗る所の天将を看る——吉将なれば使臣の出使有るを主り、凶将なれば兵を起こすを主る。再び十二宮の分野に按じて地域を定む。譬えば星が卯方に落ち、卯の上に午を見、若し吉将を得れば、便ち周地の使者を派して宋地に進入すと断ず。若し凶将を得れば、便ち周地の兵を出して宋地を攻打すと断ず。還た方向を分かつを要す。西より東に由り・北より南に由る是れ使者、反対方向のは便ち是れ兵。応験の時間は末伝の神を看る。発用が貴人の前に排せられれば、今年に応じ、貴人の後に排せられれば、明年に応ず。
震雷の占
雷初發聲,暴猛或非時轟烈,以月將加正時,視登明上所臨神。亥為天門主雷,木稔多風,水澇,火旱薄收,土土功疫癘,金刀兵。雷起方位以地盤所加為應期,如震在酉,則應在八月也,兆不出百里。
雷を占う。雷が第一次に声を発し、あるいは雷勢暴猛・時令に合せずして轟響せば、便ち月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、「登明」(亥)の上に臨む所の神を看る。亥是れ天門、雷を主る。臨む所の神が木に属せば、年成好しと雖も風多きを主る。水に属せば、水涝を主る。火に属せば、旱にして収成薄きを主る。土に属せば、土木を大興して并せて疫病有るを主る。金に属せば、刀兵を起こすを主る。雷の起こる方位はそれの地盤に加わる所の位に按じて応期を定む、雷の酉に震えば、便ち応に八月に在る如し。徴兆の及ぶ所は百里を出でず。
暴風の占
風起,即以月將加正時,視日上:見天乙,長吏有罪;白虎兵起;勾陳戰陣;天空天后,人民疾病;太陰元武,盜賊之類。以風之來方為應期,如來自寅,則應正月也。
暴風を占う。風の起こる時に立刻に月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、日干の上に乗る所の天将を看る——「天乙」を見れば、地方長官の罪を獲るを主る。「白虎」を見れば、兵を起こすを主る。「勾陳」を見れば、戦陣有るを主る。「天空」「天后」を見れば、百姓の生病を主る。「太陰」「元武」を見れば、盗賊の類を出ずるを主る。風の来るの方位をもって応期を定む、風が寅方より来れば、便ち応に正月に在る如し。
又視風來方上天將,見天乙,貴宦出遊;螣蛇,火光驚駭;朱雀,口舌官訟;六合,小口不安;勾陳,宜避惡人;青龍,吉人相召;天空,卑小訟獄;白虎,疾病死喪,或虎狼為患;太常當慎飲食;元武須防盜賊;太陰奸私事起;天后婦女有災。又視日辰上神,陽神刑剋,官符火災,陰人刑剋,陰私口舌。無刑剋而乘吉將者,有喜。
再び風の来るあの一方位の上の天将を看る。「天乙」を見れば、貴官の出游を主る。「螣蛇」を見れば、火光の驚駭を主る。「朱雀」を見れば、口舌官司を主る。「六合」を見れば、小孩の安ならざるを主る。「勾陳」を見れば、悪人を躲け開くに宜し。「青龍」を見れば、吉人の相い邀える有るを主る。「天空」を見れば、卑幼小輩に訟獄有るを主る。「白虎」を見れば、疾病死喪を主り、あるいは虎狼の患と為す。「太常」を見れば、応に飲食を慎むべし。「元武」を見れば、須く盗賊を防ぐべし。「太陰」を見れば、奸私の事の起こるを主る。「天后」を見れば、婦女に災有るを主る。還た日干日支の上の神を看るを要す。陽神の来りて刑克せば、官符火災を主る。陰神の来りて刑克せば、陰私口舌を主る。若し刑克無くして吉将に乗れば、反って喜有るを主る。
天炮の占
天炮如雷下九霄,國王傷敗見凶妖。正時日上相殘害,千里兵殘血染刀。何方落地定災危,神將加臨看正時。月破歲刑火煞下,政荒民叛戶逃離。喪在喪門死病方,大人喪死易僕王。醫蒿滿室人行役,國敗交鋒例戰聲。天炮常憂墮落者,萬民擾亂似油煎。假令戌亥臨於日,也與天門落一般。
天炮を占う(天空に炮の如く爆響するの異象)。天炮は雷の如く九霄より落下し、国君の敗傷・凶妖の出現を主る。正時と日干の上とが互いに残害せば、千里の内に兵禍惨烈・血は刀鋒を染むるを主る。それのどの一方に落つれば便ちどの一方に災危を定め、正時の上の神将の加臨を看る。「月破」「歳刑」和火煞の下に落つれば、政事の荒廃・百姓の叛離・家家逃亡を主る。喪事は応に「喪門」和死病の所在する方に在り、大人物の喪亡・王侯の位を易うるを主る。薬草は屋子に堆満して人は征去して役を服し、国家敗亡し・交兵開戦の声は絶えず。天炮の兆は常に人をして陨落の禍を憂慮せしめ、万民は扰攘して油鍋の上に煎熬するが如し。假如戌・亥が日干に加臨せば、あれは天門(亥)の上に落つると一様なり。
鳥糞衣を汚すの占
月將加正時,視天罡。加孟口舌,加仲失財,加季得財。辰上勾陳白虎,可斷死喪孝服。
鳥糞の衣服の上に落つるを占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、「天罡」(辰)を看る——四孟の上に加われば口舌を主り、四仲の上に加われば財を破るを主り、四季の上に加われば財を得るを主る。若し日支の上是れ「勾陳」「白虎」なれば、便ち死喪孝服の事と断ずる可し。
野獣城に入るの占
月將加正時,歲上刑破、大煞臨,大荒歉。無端野獸入軍城,多主年荒及戰爭。太歲上逢諸惡將,元戎悲泣不安寧。傷物悲鳴井邑旁,獄多迎冤橫內城荒。刑殺破害當其上,人叛流離出故鄉。
野獣の城中に闖入するを占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、太歳のあの一位の上に刑・破和「大煞」の加臨に遇えば、大荒歉を主る。歌訣に説く、無縁無故に野獣の軍城に闖入せば、多く年荒和戦争を主る。太歳の上に各種の悪将に遇えば、統帥の悲泣・軍中の寧ならざるを主る。野獣の傷を受け悲鳴して井邑の旁辺に在る有れば、牢獄の中の冤案多く・城内荒廃するを主る。若し刑・殺・破・害がみな太歳の上に壓せば、百姓の叛離・他郷に流亡するを主る。
鼠怪の占
路遇大鼠,及家中鼠作異聲,月將加時,視日上及用神。見元武,防盜賊埋伏,林間搜之可獲。太陰為婦人事。青龍等吉將,為錢財之類,主三日內應。
鼠怪を占う。路上に大老鼠に遇見し、あるいは家中の老鼠の異様の叫声を発出すれば、便ち月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、日干の上和用神とを看る——「元武」を見れば、盗賊の埋伏を防ぐを要し、林子の裏に到りて搜せば抓り得られる。「太陰」を見れば、是れ婦人の方面の事。「青龍」等の吉将を見れば、是れ銭財の類の事。みな三天の内に応験するを主る。
鳥鳴奇異の占
月將加正時,視鳴處所臨神或天日上,在登明下,更來神后下,師巫、女人來。大吉下,親故攜酒食來;功曹,歡喜慶賀;太沖下,酒食事;天罡下,官府文書鬥訟;太乙下,吏人來;勝光下,詔命事,或勾攝事;小吉下,婦人酒食事;傳送下,索債人來;從魁下,女子酒食;河魁下,胥吏至。若好鳥飛鳴德方,主君王徵召喜信,及酒食、饋獻、財帛、婚姻諸喜。若惡鳥四集屋上,百日內防回祿、死喪、官訟。
鳥鳴の異常を占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、鳥鳴の処の臨む所の神あるいは天盤の日干の上の神を看る。「登明」(亥)の下に落ち、また「神后」(子)の下に転到れば、巫师・女人の来る有るを主る。「大吉」(丑)の下に落つれば、親友の酒食を帯びて来るを主る。「功曹」(寅)の下に落つれば、歡喜慶賀の事有るを主る。「太冲」(卯)の下に落つれば、酒食の事を主る。「天罡」(辰)の下に落つれば、官府文書和鬥殴訟事を主る。「太乙」(巳)の下に落つれば、吏人の来るを主る。「勝光」(午)の下に落つれば、詔命の事有るを主り、あるいは勾攝傳喚せらる。「小吉」(未)の下に落つれば、婦人の酒食の事を主る。「伝送」(申)の下に落つれば、債を討うの人の来るを主る。「従魁」(酉)の下に落つれば、女子の酒食を送り来るを主る。「河魁」(戌)の下に落つれば、胥吏の到来を主る。若し是れ好鳥が「日徳」の方に飛鳴せば、君王の征召の喜信、および酒食・饋贈・財帛・婚姻の各種の喜事を主る。若し是れ悪鳥が群を成し屋頂の上に聚集せば、一百天の内に火災・喪事和官司を防ぐを要す。
鴉鳴鵲噪の占
月將加正時,視鳴處所臨神。魁罡訟起,巳亥吏迫,丑貴人、銅鐵至,未婦人羊酒至,寅家延客,申出逢乞丐,子師巫,午口舌,酉文書,卯陰私。
烏鴉の叫び・喜鵲の噪ぐを占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、鳴叫の処の臨む所の神を看る——「河魁」「天罡」を得れば、訟事を興起するを主る。巳・亥を得れば、吏役の門に上りて催逼するを主る。丑を得れば、貴人の来る・銅鐡の物の到る有るを主る。未を得れば、婦人の羊酒を送り来るを主る。寅を得れば、家裏に客を請うを要するを主る。申を得れば、門を出でて乞丐に遇うを主る。子を得れば、巫师の来るを主る。午を得れば、口舌を生ずるを主る。酉を得れば、文書有るを主る。卯を得れば、陰私の事有るを主る。
犬吠の占
月將加正時,視日上所臨身。辰有人持兵器行刺,巳盜賊暴風起,未人不見酒食,申酉子皆主鬼神,戌惡人,亥虎豹野獸,丑空伏吟木折,寅木動及貓來。
狗の叫ぶを占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、日干の上に臨む所の支を看る——辰を得れば、人の兵器を持して来りて行刺する有るを主る。巳を得れば、盗賊の来るあるいは狂風の起こるを主る。未を得れば、人の来る有るも却って酒食を見ざるを主る。申・酉・子を得れば、みな鬼神の作祟を主る。戌を得れば、悪人の来るを主る。亥を得れば、虎豹野獣を主る。丑を得て空亡に落ちてまた「伏吟」に逢えば、樹木の折断を主る。寅を得れば、草木の搖動および猫の来る有るを主る。
釜鳴の占
月將加正時,視日辰上神辨吉凶。吉者生子孫添丁、升遷、報捷、市利三倍;凶者宅動、損人口,又主遷移。
鍋釜の自鳴を占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、日干日支の上の神を看て吉凶を辨ず。吉のは、子孫を生じ人丁を添え・官職の昇遷・捷報の伝来・買賣を做して三倍の利を得るを主る。凶のは、家宅の動盪・人口を損傷するを主り、又家を搬するを要するを主る。
井沸の占
家中井泉沸湧,月將加正時,視日上得吉神良將,旺相生旺,主官祿榮貴,士庶亦進財喜。反此不祥。
井水の沸涌を占う。家中の井泉が忽然に翻涌せば、月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、日干の上を看る——吉神良将を得て而又当令旺相せば、官禄の栄貴を主り、平民百姓も亦財を進め喜有り。反っては則ち不吉。
心動の占
月將加正時,視行年上,見功曹太沖有文書陰私事;天罡河魁,有疾病;太乙勝光,憂驚口舌;大吉小吉,咒詛事;傳送從魁,有兵器事,遠行者將至;登明神后,有哭泣事,及客相招。年上有旺氣,並吉將及傳見救神,解凶,反此憂危。見乙合龍常陰,吉,餘將凶。日辰忌天地二獄加臨,不吉。
心跳心慌を占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、行年のあの一位を看る——「功曹」(寅)「太冲」(卯)を見れば、文書あるいは陰私の事有るを主る。「天罡」(辰)「河魁」(戌)を見れば、疾病有るを主る。「太乙」(巳)「勝光」(午)を見れば、憂驚口舌を主る。「大吉」(丑)「小吉」(未)を見れば、人に咒罵詛咒せらるるを主る。「伝送」(申)「従魁」(酉)を見れば、兵器の事有るを主り、遠行の人は将に到らんとす。「登明」(亥)「神后」(子)を見れば、哭泣の事有るを主り、および客人の相い邀える。行年の上に旺気有り、又吉将を并せ、三伝の中に還た「解神」を見到れば、凶事は解く可し。反っては便ち憂危有り。「天乙」「六合」「青龍」「太常」「太陰」を見るを吉と為し、その余の各将はみな凶。日干日支は「天獄」「地獄」の二煞の加臨を忌み、加臨せば則ち不吉。
目瞬耳熱の占
月將加時視年上,見寅卯巳午,有喜;申酉亥子,有憂;旺相,吉;囚死,凶。更辨天將類神,詳定吉凶。
眼皮の跳び・耳朵の熱を発するを占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、行年のあの一位を看る——寅・卯・巳・午を見れば、喜有るを主る。申・酉・亥・子を見れば、憂有るを主る。旺相は吉を為し、囚死は凶を為す。再び天将の類神を辨明し、吉凶を細定す。
人の己を謀るを恐る
日上神為己身,辰上神為他人。日上神制辰上神,人有怨言;辰上神制日上神,人將害己。日上並年命上見蛇、虎、魁、罡,其謀已成。空亡德解,可免。辰上見者,謀不成,空有其意。
別人の自己を算計するを怕る。日干の上の神は自身を代表し、日支の上の神は他人を代表す。日干の上の神が日支の上の神を制住せば、別人は只だ怨言有るのみ。日支の上の神が日干の上の神を制住せば、別人は真に自己を害せんと欲す。日干の上和本命行年の上に「螣蛇」「白虎」「河魁」「天罡」を見到れば、彼の圖謀は已に布置し成れりを説明す。若し空亡と「日徳」との来りて解く有れば、還た禍を免る可し。若しこれらが只だ日支の上に出現せば、あれは便ち彼の謀は成らず、空しくこの意有るのみ罷り。
人言の虚実の占
日上神為來人,辰上神為主人。日上神克辰上神,虛妄;辰上神剋日上神,可信。日上見魁、罡、蛇、虎、空、陰,詭誕欺詐。課得八專昴星,亦然。又云:天上地下非空亡,言傳不實事乖張。傳凶事,視白虎,與日干比和者,為實,否則虛。傳吉事,則視青龍。
別人の話は是れ真是れ假なるかを占う。日干の上の神は来りて話を説くの人を代表し、日支の上の神は主人を代表す。日干の上の神が日支の上の神を克せば、話是れ虚妄なり。日支の上の神が日干の上の神を克せば、話は信ず可し。日干の上に「河魁」「天罡」「螣蛇」「白虎」「天空」「太陰」を見れば、詭詐欺瞞を主る。「八専課」「昴星課」を占得するも、も亦是一様なり。又説く、天盤地盤みな空亡に落ちず、可なりて話は伝えて却って実ならず・事情は反常乖違す。若し伝うる是れ凶事なれば、便ち「白虎」を看、それが日干と比和すれば則ち是れ真、否すれば是れ假。若し伝うる是れ吉事なれば、便ち「青龍」を看る。
人の門を叩くの占
月將加時,視年上與月上,各得吉神將,旺相相生者,為善人,反此為惡人。日辰上克下者,人慾求財;下克上,人送物至。見登明為征戰人,魁罡為吏役兇徒,從魁為女子借索;傳送為僧道,及行客過往問路;龍、常送喜慶筵宴;小吉人索飲食,並龍則持酒、米、錢、食來;勝光相招宴遊,太乙乞丐,太沖為傭工人,功曹吏相覓,大吉貴人召。神后奸盜。
人の門を敲く有るを占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、行年和月建のこ両位を看る——各々吉神吉将を得て而又旺相相生せば、来る是れ善人。反っては是れ悪人。日干日支の上が是れ上神の下神を克すれば、来人は是れ財を求めんと想う。下神が上神を克せば、来人は是れ東西を送り来る。「登明」(亥)を見れば、是れ軍に従い仗を打つの人。「河魁」「天罡」を見れば、是れ差役あるいは凶徒。「従魁」(酉)を見れば、是れ女子の来りて東西を借討する。「伝送」(申)を見れば、是れ僧道、および過路の行客の来りて路を問う。「青龍」「太常」を見れば、是れ来りて喜慶を送り宴に赴くを請う。「小吉」(未)を見れば、是れ来りて飲食を討る、若し青龍と同じく見れば、則ち是れ酒・米・銭・食物を帯びて来る。「勝光」(午)を見れば、是れ人を邀えて宴に赴き游玩す。「太乙」(巳)を見れば、是れ乞丐。「太冲」(卯)を見れば、是れ工を做るの佣人。「功曹」(寅)を見れば、是れ吏員の来りて人を找す。「大吉」(丑)を見れば、是れ貴人の相い召す。「神后」(子)を見れば、是れ奸邪盗賊。
雑占
人來寄物,或相投靠,當視第四課,辰上陰神遙生日者,可留。遙剋日及日上神者,不得留。更視支神所臨地盤之神生日吉,剋日凶。其所緣事,則以天將類推。
人の来りて東西を寄放し、あるいは来りて投奔し依靠する有るは、応に第四課を看るべし、日支の上の陰神が遥かに来りて日干を生ずれば、收留する可し。若しそれが遥かに日干を克しあるいは日干の上の神を克せば、便ち收留する能わず。再び日支の臨む所の地盤の神を看る——日干を生ずれば則ち吉、日干を克せば則ち凶。彼が什麼の事のために来るやに至っては、便ち天将の類神に按じて推す。
酒を沽るに美悪有りやの占
月將加時,視從魁,臨處孟為始釀,臨種為正熟,臨季為已盡。雙以大吉加時,視日上,功曹魁罡為新熟,神后小吉古釀。又小吉臨旺相之地,為有酒;囚死之地,為無酒。又從魁加木,青而酸,加金白而辛,加火赤而苦,加水黑而淡,加土黃而甜。
酒を買うに有るか無きか・好きか惡きかを占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、「従魁」(酉、酒を主る)を看る——それが四孟に落つれば、酒は剛に釀し始め。四仲に落つれば、酒は正に熟す(底本の「臨種」は当に「臨仲」と作るべし、照録して改めず)。四季に落つれば、酒は已に賣り畢れり。又「大吉」(丑)を把えて占時の上に加えて盤を排し、日干の上を看る——「功曹」(寅)と「河魁」「天罡」を得れば、是れ新熟の酒。「神后」(子)「小吉」(未)を得れば、是れ陳年老酒。又「小吉」(未)が旺相の地に落つれば、酒有るを主る。囚死の地に落つれば、酒無きを主る。再び「従魁」(酉)の加わる所を看る。木位に加われば、酒色は青くして味酸し。金位に加われば、色は白くして味辛し。火位に加われば、色は赤くして味苦し。水位に加われば、色は黒くして味淡し。土位に加われば、色は黄くして味甘し。
夢を占む
月將加正時,視行年上神將,以旺相休囚、生合刑害決之。又用陽神憂在外,用陰神憂在內。罡臨陽憂男,臨陰憂女。更視月厭並何神將,可以預知其應。
夢を占う。月将を把えて正時の上に加えて盤を排し、行年の上の神と将とを看、旺相休囚和生・合・刑・害とに按じて判定す。又発用は陽神を取れば、憂患は外に在り。陰神を取れば、憂患は内に在り。「天罡」(辰)が陽支に落つれば、男子のために担憂す。陰支に落つれば、女子のために担憂す。再び「月厭」と什麼の神将と同じく現るるかを看れば、便ち能くこの夢のどの事に応ずるかを預知す。
蔵匿伏匿の占
伏藏之法妙幽元,地盤所臨不在藏。如能合命為財喜,方使鍬鋤下地源。物類視天將,色視日干。
東西のどこに蔵るるかを占う。蔵匿の之法は奥妙幽深、地盤の臨む所の処は并せて真の蔵処にあらず。若し臨む所の支が能く本命と相合して財喜を成せば、始めて能く鍬鋤を拿起して地下に向かい挖る可し。東西が是れ什麼の物類なるかに至っては、天将を看。什麼の顔色なるかは、日干を看る。
溺屍の占
月將加時,視死者年上。見登明在原溺處,見天罡流去可見,見傳送難見。又日辰上俱吉,即日撈得,干傷可得,支傷不可得。
淹死者の屍体を占う。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、死者の行年のあの一位を看る——「登明」(亥)を見れば、屍体は還た原來の水に落ちし処に在り。「天罡」(辰)を見れば、已に漂い去れども還た找り得。「伝送」(申)を見れば、便ち找し難し。又日干日支の上にみな吉なれば、当天に便ち捞り到る。日干が傷を受ければ、還た捞り得。日支が傷を受ければ、便ち捞り到らず。
弟子の師を求むるの占
日為弟子,辰為所學,時下辰為師。日上神生日,或得生氣者,從師有益,所學必成。日辰欲得吉將,有旺相氣,上下相生,更得末傳吉神將旺相,吉。忌辰上神上下相賊。末傳入墓,所學不遂。
学生の師を拜するを占うは、日干をもって学生を代表し、日支をもって学ぶ所の学問を代表し、占時の下面の対する所の支をもって老師を代表す。日干の上の神が日干を生じ、あるいは「生気」を得れば、この位の老師に跟い學べば益処有り、学業必ず成る。日干日支はみな吉将を得・旺相の気有り・上下相生するを要し、再び加えて末伝是れ吉神吉将にして当令旺相して、始めて吉。日支の上の神の上下互いに克賊するを忌む。末伝が墓に入れば、学業は成り就かず。
附、諸訣を載す
干加支相生乘吉將,主進人口。或乙合龍常乘天喜加支亦同。支加干相傷乘凶將主退人口。凡此皆不以入傳不入傳論。祿前一位為羊刃,三傳或日辰上見之,占官必被刑。占病必見血光。加蛇作白虎,主家中陰人血症,或墮胎。
附、各種の口訣。日干が日支の上に加わりて彼此相生し・又吉将に乗れば、家中に人口を添えるを主る。あるいは「天乙」「六合」「青龍」「太常」が「天喜」に乗りて日支の上に加われば、も亦一様なり。日支が日干の上に加わりて互いに損傷し・又凶将に乗れば、人口の減少を主る。こ幾条はそれが三伝に入る入らざるを論ぜずみな数と算す。禄神の前面の一位是れ「羊刃」、三伝の中にあるいは日干日支の上にそれを見れば、官を占えば必定要して刑を受け、病を占えば必定要して血光を見ん。若しそれが「螣蛇」と同じく加わりてまた「白虎」を充当せば、家中の婦女の血症を患るを主り、あるいは胎を堕す。
白虎帶喪門弔客加支,占者有喪。三傳見之,有外孝。占病者死。白虎作月厭加支,主死亡哭聲。占病必重,更乘死氣在傳,其家當有三人喪死。又天后在傳而天后陰神作白虎者,所占不拘何事,數已先現,將有克妻之凶。若占妻病,如上更驗。占婚姻,不久必克妻。又申酉作六合者,數當損子,以六合為子孫,申酉為絕地也。亥子作白虎,小口災厄。
「白虎」が「喪門」「弔客」を帯びて日支の上に加われば、占卜する人の家裏に喪事有り。三伝の中に見到れば、外姓の孝服を主る。病を占えば則ち病人は要死せん。白虎が「月厭」を充当して日支の上に加われば、死亡の哭声有るを主り、病を占えば必定沈重。若しそれがまた「死気」に乗りて三伝の中に在れば、こ家は応に三口人の喪亡有るべし。又「天后」が三伝の中に在りて天后の陰神が白虎を充当せば、什麼の事を占うを論ぜず、命数は已に先に顕れ出でたり、将に妻を克するの凶有らん。若し正に是れ妻子の病を占えば、上面の説く所に照らして更に加えて応験す。若し婚姻を占えば、久しからず必定妻を克せん。又申・酉が「六合」を充当せば、命数の上に子女を損傷するを要す、六合は子孫を代表し、しかも申酉是れ木の絶地をもってす。亥・子が白虎を充当せば、小孩に災厄有るを主る。
家長命前五位為宅,上見寅、申、巳、亥,乘乙、空、常、勾,其家必有孀婦。見辰、戌、丑、未,乘蛇、虎、武、龍,其家每出鰥夫。凡行年上見傳送者,主服藥。
家長の本命より前に往き第五位を数えれば便ち是れ宅位。こ一位の上に若し寅・申・巳・亥を見、又「天乙」「天空」「太常」「勾陳」に乗れば、こ家は必ず寡を守るの婦人有り。若し辰・戌・丑・未を見、又「螣蛇」「白虎」「元武」「青龍」に乗れば、こ家は常に鰥夫を出す。凡そ行年の上に「伝送」(申)を見到れば、主要として薬を喫し病を看るを要するを主る。
覆を射る
日為陽,為天,為尊長;辰為陰,為地,為卑幼。剛日視干上之神,柔日視支上之神,兼用神合而決之。月將加時,專取發用,不論中末,如發用在日辰,其物堪食,更詳五行之類。月起月建為正發,後一辰為已過,前一辰為未來。
射覆を占う(盒の中の物を猜る)、日干をもって陽と為し・天と為し・尊長と為し、日支をもって陰と為し・地と為し・卑幼と為す。陽日は日干の上の神を看、陰日は日支の上の神を看、再び用神を合して倶に判断す。月将を把えて占時の上に加えて盤を排し、専ら発用を取り、中伝末伝を管せず。若し発用が日干日支の上に落つれば、覆せらるる所の物是れ喫する能きの、還たそれの五行の属類を細分するを要す。月建をもって算を起こし、正に月建に当たる是れ「正発」、後に往き一位是れ已に過去したる、前に往き一位是れ還だ到来せざる。
用在日辰上亦為正發,用神旺相加臨本方,為近貴堪食之物。囚死加臨休、廢、墓、絕,其物不堪用。旺相而加休囚之地,其物先可用,今則廢棄。日辰入傳,主物有表裡。如甲午日三傳寅午戌,或戌午寅,其物外青內赤之類。天乙臨日辰為尊人衣物。若休囚死,為不堪用者。螣蛇臨日辰,或發用,在春夏其物形長,在秋冬其物盤曲。
用神が日干日支の上に落つるも亦「正発」と算す。用神が旺相にして自己の本方に加臨せば、覆せらるる是れ貴重且つ喫する可きの東西。用神が囚死にして休・廃・墓・絶の地に加臨せば、こ東西は用無し。用神は旺相と雖も却って休囚の地に加われば、こ東西は従前は用う可き・如今已に廃棄せり。日干日支が三伝に入れば、こ東西は裏有り外有るを主る——譬えば甲午日に三伝是れ寅・午・戌、あるいは戌・午・寅なれば、あれば便ち是れ外面青く・裏面紅きの類。「天乙」が日干日支に加臨せば、是れ尊長の衣物。若しそれが休囚死絶せば、便ち是れ用う能わざるの旧物。「螣蛇」が日干日支に加臨しあるいは発用を作せば、春夏の覆せらるる所の物は形状細長、秋冬は則ち形状盤曲す。
物を射るに有無の法
天空發用落空亡,為無物。天空作空亡,臨日辰,說然。若無天空,但空亡,為有物。
盒の中に東西有るか無きかを占う。「天空」が発用を作して而又空亡に落つれば、裏面は空無一物を主る。天空が空亡を充当して日干日支に加臨せば、も亦是れこの如し。若し課の中に天空無く、只だ是れ空亡に落ちたる、あれは還た是れ東西有る。
物を射るに新旧の法
旺相臨日辰發用者,為新物。遇休囚死氣,為舊物。又天罡主新,大吉主舊。
物の是れ新是れ旧を占う。用神が旺相にして日干日支に加臨して并せて発用を作せば、是れ新東西。休囚和「死気」に遇えば、是れ旧東西。又「天罡」(辰)は新を主り、「大吉」(丑)は旧を主る。
物を射るに完缺の法
四課陰陽俱備,不值刑破,其物完好。又壁宿主圖書,翼宿主斑文,皆不備之象。
物の是れ完整是れ残缺を占う。四課の陰陽が斉備して刑・破に逢わざれば、こ東西は完好なり。又二十八宿の中に壁宿は図書を主り、翼宿は斑駁の花紋を主り、こ両宿はみな不完備の象なり。
物を射るに食に堪うかの法
日辰上用起旺相,堪食。囚死者已壞而不堪食。若非日辰發用,得小吉旺相有氣乘吉將,為堪食物。囚死乘凶將,為不堪食物。又發用吉神乘龍合常,旺相有氣,亦是可食之物。若魁罡,其物有毒,不可食。
物の能く喫する能わざるを占う。日干日支の上より用を起こして当令旺相せば、喫する能くす。囚死無気のは、已に壞れて喫する能わず。若し是れ日干日支より発用せざれば、あれば便ち「小吉」(未、飲食を主る)を看る——それが旺相有気にしてまた吉将に乗れば、是れ喫する能きの東西。囚死してまた凶将に乗れば、便ち喫する能わず。又発用是れ吉神にして「青龍」「六合」「太常」に乗り、旺相有気せば、も亦是れ喫す可きの物。若し是れ「河魁」「天罡」なれば、こ東西は毒有り、喫する可からず。
物を射るに生死の法
不論剛柔,並視辰上神及發用。若旺相相生,其物必活。休囚死氣相剋,其物必死。數目則以上下相乘定之。
物の是れ活きたるは還た是れ死せるを占う。陽日陰日を分かたず、みな日支の上の神と発用とを看る。旺相にして相生せば、こ東西は必是れ活きたる。休囚して「死気」を帯びて而又相克せば、必是れ死せる。数目に至っては、上下両支の先天数を用いて相乗して定む。
物を射るに虚実の法
火神臨日辰為虛,水神為實。日辰得水神,發用為火神,為半虛半實。
物の是れ空心是れ実心を占う。火神が日干日支に加臨せば、是れ空虚なり。水神が加臨せば、是れ充実なり。若し日干日支が水神を得て発用是れ火神なれば、便ち是れ半虚半実。
物を射るに水陸の法
火土木神,自相加臨發用,臨日辰,其物出陸地。寅午戌、亥卯未及辰戌丑未是也。金水神,自相加臨發用,臨日辰,其物出水中。又巳酉丑金神相加,在日辰者,多主金石,出山谷中。申子辰臨發用日辰上者,主水中物。日辰發用,上下加臨,雖少一字,亦可吉局。
物の水裏に出づるは還た陸地に出づるを占う。火・土・木の三類の神が互いに加臨して発用を作し、又日干日支に加臨せば、こ東西は陸地に出づ——寅午戌の火局・亥卯未の木局および辰戌丑未の土局はみなこ一類に属す。金・水の両類の神が互いに加臨して発用を作し、又日干日支に加臨せば、こ東西は水中に出づ。又巳酉丑の金局が相加わりて日干日支の上に落つれば、多く金石の物を主り、山谷の中に出づ。申子辰の水局が発用和日干日支の上に加臨せば、是れ水中の物を主る。これらの局が日干日支和発用の上に落ち、上下加臨の時即ち一字を缺き全からずとも、も亦吉局を以て看る可し。
潤下為水中物,或形象屈曲之物。曲直為曲木器物,或斜長草木物。炎上為煙火虛心之物,或尖銳器。稼穡為近土可食物,或圓厚泥土物。從革為山中所生物,及方形、堅硬、雕鏤物。伏吟為近處伏匿之物,返吟為遠路往來之物。用孟物方,有稜角,亦為題。用仲物本直,有口,亦為箸。用季物圓實,或尖長,亦為缽。陽為碗,陰為碟。
課体に按じて物を断ず。「潤下課」を得れば、是れ水中の物、あるいは形状の彎曲せる物。「曲直課」を得れば、是れ彎木の做りたる器物、あるいは斜長の草木の物。「炎上課」を得れば、是れ煙火の物・空心の物、あるいは尖鋭の器具。「稼穡課」を得れば、是れ土に近くして喫する可きの物、あるいは円厚の泥土の物。「従革課」を得れば、是れ山中の所産の物、および方形・堅硬・雕刻し過ぎたるの東西。「伏吟課」を得れば、是れ近処に蔵着するの東西。「返吟課」を得れば、是れ遠路往来の物。発用に四孟を取れば、物是れ方の・棱角有り、も亦是れ題写の物と為す可し。発用に四仲を取れば、物は本是れ直の・開口有り、も亦是れ箸子と為す可し。発用に四季を取れば、物是れ円実の、あるいは尖長、も亦是れ鉢盂と為す可し。陽支は碗を主り、陰支は碟を主る。
五行に物を射る法
木主園林草木、田蟲、木蟲、木器、繒帛,色青,味酸,蒼谷。加日辰發用,旺相為林木,休囚為蒿萊,死為朽腐器用之餘。附:木上見木竹木器,見水帶花生物,見金冶鑄刀劍物,見土凶具物,見火焦枯物。
五行に按じて物を射る。木に属す。主る園林草木・田裏の虫・木を蛀む虫・木器・絲帛、色は青、味は酸、穀類は青色の一類に属す。それが日干日支に加臨して并せて発用を作す時、旺相は是れ林木、休囚是れ蒿草莱菜、死絶是れ朽爛の器物残余。附、木の上に再び木を見れば、是れ竹木器具。水を見れば、是れ花を帯ぶの活物。金を見れば、是れ冶鋳の刀剣。土を見れば、是れ凶喪用具。火を見れば、是れ焦枯の物。
水主珍珠,醬汁,鱗蟲,水日,色黑,味咸,元谷,旺相為水中所產,休囚為流轉圓曲之物。附,水上見水,其物中足好走;見金生命物,見土土器故物;見火半實半虛,見木輪轉、活動物。
水に属す。主る珍珠・醤汁・鱗有るの水族、応に水日に在り、色は黒、味は鹹、穀類は黒色の一類に属す。旺相是れ水中の出産の物、休囚是れ流転円曲の物。附、水の上に再び水を見れば、こ東西は中間に足有り・行を善くす。金を見れば、是れ生命有るの物。土を見れば、是れ土器旧物。火を見れば、是れ半実半虚の物。木を見れば、是れ転動する能きの活動の物。
金主五金,毛蟲,磚石,刀劍,利刃。色白,味辛,白谷,旺為金銀,相為銅鐵,休囚為鉛錫,死為磚石瓦碟。附,金上見金成器之物,見土瓦石物、爐冶物,見木雕刻物,見水沙石玲瓏物。
金に属す。主る金銀銅鐡錫の五金・毛有るの動物・磚石・刀剣利刃、色は白、味は辛、穀類は白色の一類に属す。旺気是れ金銀、相気是れ銅鐡、休囚是れ鉛錫、死絶是れ磚石瓦碟。附、金の上に再び金を見れば、是れ打成の器物。土を見れば、是れ瓦石の物・炉冶の物。木を見れば、是れ雕刻の物。水を見れば、是れ沙石の一類の玲瓏剔透の物。
土主泥土、石子、螺蟲、蛇蚓、塵沙;色黃,味甘,黃谷。旺相為土神及土物,休囚死為塵埃。附,土上見土牆壁物,見火光明物,見木堅牢物,見水桑扣原文如此物,見金瓦石。
土に属す。主る泥土・石子・螺螄虫豸・蛇和蚯蚓・塵沙、色は黄、味は甘、穀類は黄色の一類に属す。旺相是れ土神和土製の物、休囚死絶是れ塵埃。附、土の上に再び土を見れば、是れ牆壁の物。火を見れば、是れ明亮の物。木を見れば、是れ堅固の物。水を見れば、是れ「桑扣」の物(底本は此処に已に「原文如此」と注明し、字に訛脱有り、臆に補うを敢てせず)。金を見れば、是れ瓦石。
火主光明毛羽,錦物,燈燭,煙煤,心虛,上炎。色赤,味苦,丹谷。附,火上見火好行之物,見金花果物,見水破損物,見金冶鑄物,見土碑碣石塊等物。
火に属す。主る明亮の物・羽毛・錦繍・灯燭・煙煤、性質是れ中空にして向上して燃焼し、色は赤、味は苦、穀類は紅色の一類に属す。附、火の上に再び火を見れば、是れ行を善くする物。金を見れば、是れ花果の物。水を見れば、是れ破損の物。再び金を見れば、是れ冶鋳の物。土を見れば、是れ碑碣石塊等の物。
十二支に覆を射る法
子為純水主毛,兼絲帛物,有爪竅,或水生,或音樂中所用,或在沙石中及婦女裁帛之物,為螺、蛤、魚、龜水族,為大豆,味咸。丑為土中雜金,主土兼鐵、穀物,有皺縐,似有眉目,土金所產,或出自冢墓中,及瓦石物,為牛肉油酥,為蟹,為杓,味甘。
十二地支に按じて覆を射る。「子」是れ純水、毛を帯ぶの物を主り、兼ねて絲帛を主る、こ東西は爪有り孔窍有り、あるいは水中に生ずる所、あるいは是れ楽器の上に用うる、あるいは沙石の中に出づ、および婦女の裁剪する布帛。具体は螺・蛤・魚・亀等の水族と為す可く、も亦大豆と為す可く、味は鹹。「丑」是れ土の中に金を夾雑し、土物を主りて兼ねて鐡器和穀物を主る、こ東西は表面に皺褶有り、像として是れ眉有り眼有り、是れ土金の所産、あるいは墳墓の中に出づ、および瓦石の物。具体は牛肉・酥油・螃蟹・杓子と為す可く、味は甘。
寅為大木,又為竹木,兼衣服,其物叢雜,似手足,貴重有稜角及斑點,或結實細長。旺為花果,為文書,為羽族,屬碗,味酸。卯為純木,主草,兼絲綿物,有口腹,水陸逆轉動用,或無根,或園林,或盤盒、絲輪及門戶動用,為驢兔,為果碟,味酸。
「寅」是れ大樹、又竹木を主り、兼ねて衣服を主る。こ東西は叢雑繁多、形状は手足の像に似、貴重にして棱角和斑点有り、あるいは結実細長。旺に当たる時は是れ花果・是れ文書・是れ禽鳥の一類、も亦碗と為す可く、味は酸。「卯」是れ純木、草を主り、兼ねて絲綿の物を主る。こ東西は口有り腹有り、水上陸上にみな翻転活動する能く、あるいは是れ根無きの物、あるいは園林に出づ、あるいは是れ盤盒・絲輪および門戸の上の活動の東西。具体は驢・兎と為す可く、果子を盛るの碟子と為す可く、味は酸。
辰為雜水,主藥,兼皮角,其物水土所成,近水而堅剛,囚死為火熏焦破物,為形方圓,為魚咸海味,為羅網,樽鐺,味咸。巳為雜金,主火,兼氣其物造,似多手足,或不完,或弓駑鎖鑰之餘,或出自爐冶、煅煉,為盞子,為臭物,味苦。
「辰」是れ雑水、薬物を主り、兼ねて皮革獣角を主る。こ東西は水土より合成し、水に靠近して堅硬、囚死の時は是れ火に熏焦し焼破せられしの物、形状あるいは方あるいは円。具体は鹹魚海味と為す可く、羅網・酒樽・鐺鍋と為す可く、味は鹹。「巳」是れ雑金、火を主り、兼ねて気化の成す所の物を主る。こ東西は像是れ許多の手足を長着し、あるいは残缺不全、あるいは是れ弓弩鎖鑰の一類の残件、あるいは炉冶煅錬に出づ。具体は小酒盞と為す可く、臭味有るの物と為す可く、味は苦。
午為太陽純火,果品兼文書,其物偏斜,頭有孔竅,彩色光明,或書畫絲蠶,為馬,為獐鹿,為小豆之類。為盞,味苦。未為雜木,主酒食,兼衣服之物,有甜味,堪食。或細碎塵土,及絹帛女衣,或女子所成,庖丁所用,或祭祀酒饌之餘,為羔鷹,為碓物,味苦。
「午」是れ太陽純火、果品を主りて兼ねて文書を主る。こ東西は形状偏斜、頭上に孔窍有り、色彩鮮明、あるいは是れ書畫・絲蚕の物。具体は馬・獐・鹿と為す可く、小豆の類と為す可く、も亦酒盞と為す可く、味は苦。「未」是れ雑木、酒食を主り、兼ねて衣服を主る。こ東西は甜味有り、喫する可し。あるいは是れ細碎の塵土、および絹帛女衣、あるいは是れ女子の做成せる・厨子の用うる所、あるいは是れ祭祀酒席の上に剩余せる。具体は羔羊・鷹と為す可く、舂擣の物と為す可く、味は苦。
申為少陰金,主銅鐵堅鋼之物,有四角,或硬而心虛,從道路中來,為寶器,為兵器,為砂石,磁器、鐵器及絲綿,或為骨殖,藥餌,碓磨之物,為糟物,甌,味辣。酉為純金,兼主珠玉,其物堅硬,有耳目,叢雜,形或尖圓,斫削所用,為錢刀錐鑽,金玉,或倉庫小麥之餘,為雞鳥,為魚酢醬,為純鋼利器,細花磁器,味辣。
「申」是れ少陰の金、銅鐡堅鋼の物を主る。こ東西は四個の角有り、あるいは外硬くして内空、是れ道路の上より来る。具体は宝器・兵器・砂石・瓷器・鐡器和絲綿と為す可く、あるいは是れ骨殖・薬餌・碓磨の物、も亦酒糟の物・瓦盆と為す可く、味は辣。「酉」是れ純金、兼ねて珠玉を主る。こ東西は堅硬、耳有り目有り、形態叢雑、あるいは尖あるいは円、是れ砍削の用うる所の器。具体は銭・刀・錐・鑽と為す可く、金玉と為す可く、あるいは倉庫の裏に剩下する小麦、雞和鳥と為す可く、魚鮓醤料と為す可く、純鋼の利器和細花瓷器と為す可く、味は辣。
戌中雜火,主瓦物,兼谷角,其物堅硬,土虛而經火氣,為印位,兵器,塑畫細碎物,為五穀,鐵石,磁器,為犬,為樽瓶甕,味甘。亥為重陽雜木,主墨,兼屑細,其物無定,逐人情意,或近水曲形之物,及小兒戲耍物,為管鑰圖車,為豕,魚鱉,蝦鱟水族,為水果,為臺格磁器,味咸。
「戌」の中は火を夾み、瓦器を主り、兼ねて穀物和獣角を主る。こ東西は堅硬、土質は疏松にして火焼を経過せり。具体は印信の位・兵器・泥塑彩畫の一類の細碎の物と為す可く、五穀・鐡石・瓷器と為す可く、狗と為す可く、酒樽瓶瓮と為す可く、味は甘。「亥」是れ重陽雑木、墨を主り、兼ねて細屑の物を主る。こ東西は定形無く、人心意に随い変化し、あるいは是れ水に近きの彎曲の物、および小孩の玩耍するの東西。具体は鎖鑰・圖冊・車子と為す可く、猪と為す可く、魚鱉蝦鱟等の水族と為す可く、水果と為す可く、格架有るの瓷器と為す可く、味は鹹。
十干に物の色を射る法
甲青,乙碧,丙赤,丁紫,戊黃,己紅,庚白,辛縹,壬黑,癸綠。剛日視日上,柔日視辰上,陽辰則視陽干之色,陰辰則從陰干之色,兼以四時五行為斷,旺從本色,相從子色,死從妻色,囚從鬼色,休從母色。
十天干に按じて物の顔色を断ず。甲是れ青色、乙是れ碧色、丙是れ赤色、丁是れ紫色、戊是れ黄色、己是れ紅色、庚是れ白色、辛是れ淺青色(縹)、壬是れ黑色、癸是れ綠色。陽日は日干の上を看、陰日は日支の上を看。陽支に落つれば便ち陽干の色を取り、陰支に落つれば便ち陰干の色を取る。再び四時五行に配合して定む。当旺なれば便ち本色を用い、相気は「子」の顔色を用い(我の生ずる所)、死気は「妻」の顔色を用い(我の克する所)、囚気は「鬼」の顔色を用い(我を克する者)、休気は「母」の顔色を用い(我を生ずる者)。
総論、活套の法
凡用神旺,主圓軟,相主方嫩,死主僵直,囚主細碎,休主輕缺,長生新小,沐浴滑澤,冠帶色枯,臨官新壯,帝旺近貴爭用物,自衰至養皆廢棄舊物。
射覆の通融活法。凡そ用神が当旺なれば、物是れ円にして軟らかし。相気なれば、物是れ方にして嫩し。死気なれば、物是れ僵硬して挺直す。囚気なれば、物是れ細碎す。休気なれば、物是れ軽薄にして缺有り。再び長生十二位に按じて看る。「長生」是れ又新しく又小さし。「沐浴」是れ光滑潤沢す。「冠帯」是れ顔色枯暗す。「臨官」是れ又新しく又壮実す。「帝旺」是れ貴人の身辺にて争い用うるの東西。「衰」より下りて一直に「養」に到るまで、みな是れ廃棄の旧物。
罡加孟,物在右手,加仲季,物在左手。年為萬,月為千,日為百,辰為十,時為零,錢一為一,人十為一。獸八為一,獸八為一,禽五為一,旺數倍,相數因,囚數乘,休本數,死無氣及空亡減半,孤空十減三。
「天罡」(辰)が四孟に加われば、東西は右手の裏に在り。四仲・四季に加われば、東西は左手の裏に在り。数目の位数、年は万位と為し、月は千位と為し、日は百位と為し、日支は十位と為し、時は個位と為す。折算の之法、銭は一をもって一と為し、人は十をもって一と為し、獣は八をもって一と為し(底本は此の句重出す、照録して改めず)、禽は五をもって一と為す。再び気に按じて増減す。旺気は加倍し、相気は本数に按じて之に因り、囚気は相乗し、休気は本数を用い、死気無気および空亡に落つるは減半し、「孤」「空」は則ち十をもって三を減ず。
覆を射る物の類
以月將加正時,於方位上傳成四課,天官為體段,月將為物類,人元定顏色,方位驗其真偽,尤當變通言之。五行、十干分配顏色已引於上。
射覆に物類を断ずるの総法、月将を把えて正時の上に加え、方位に按じて四課を排成す。天将は物の形体格局を定め、月将は物の種類を定め、人元(遁干)は顔色を定め、方位は断ずる所の真不真を験証するに用う——尤も随机に変通するを要し、死執する可からず。五行和十天干の配する所の顔色は、上文に已に列べ過ぎたり。
五行の主る所
水主柔軟細碎之物,當旺亦為水類。詩:平生柔軟賴梳頭,冗雜紛紛不肯休。恰待修為清淨節,倏然功相一時休。火主其物有花紋,經手火氣,其形尖峭也。詩:溫柔性格有文花,生長炎炎富貴家。誤落貧寒禁不得,英雄端的向誰誇?
五行は各々什麼の物を主る。水、柔軟細碎の物を主る。当旺の時はも亦水の一類を主る。詩の中に它の一生柔軟にして全く梳理に靠り、紛紛雑雑として停歇を肯んぜずと説く。正に清浄の操守を修成せんと想うに、忽然の間に功業形貌は又一時に消歇す——こ説く是れ絲縷梳篦の類の柔軟細物。火、花紋有り・火気の加工を経たるの東西を主り、形状は尖鋭峭拔す。詩の中に它の性格温柔にして花紋を帯び、炎熱の富貴人家に生長すと説く。一旦誤りて貧寒の処に落つれば便ち受け住む能わず、縦い是れ英雄も又能く誰に向かい誇耀せん——説く是れ火を経て成りしの錦繍尖鋭の物。
木主其物柔長,或竟是木類。詩:本來形貌自柔綿,矯糅辰為意惘然?異日功成長幾許?昂昂端不負蒼天。金主其物堅剛,亦是方物。詩:頭角崢嶸得自由,須妝體態性風流。莫將方正終身恃,若遇紅光一旦休。
木、柔軟細長の物を主り、あるいは干脆と是れ木料の一類。詩の中に它の本來形貌柔軟綿長にして、人に揉曲矯直せらるる時心意怅然たりと説く。他日材を成し能く多高く長ぜん。昂然として挺立し総て蒼天に辜負せず——説く是れ柔長にして矯む可きの木。金、堅硬剛強の物を主り、も亦方正の物を主る。詩の中に它の頭角峥嵘・自在無拘にして、須く体态を装飾して始めて風流を顕すと説く。方正に仗って一辈子硬さに到ること莫れ、一旦爐火紅光に遇上せば便ち什麼も畢わる——説く是れ火に遇えば即ち熔けるの方硬金器。
土主變化裝造之物,其形圓如包裹。詩:形體團圓變化妝,層層包裹亦非常。若還參透其中意,只好呵呵笑一場。
土、変化装造を経たるの東西を主り、形状は円円として像是れ包裹し起こしたり。詩の中に它の形体団円にして妆点多変、一層層に包裹し起こして亦尋常ならずと説く。若し能く其中の意思を参透せば、も亦只好として呵呵と一笑するのみ罷り——説く是れ層層に包裹し・円なること団球の如きの物。
十二長生の主る所
旺藏袖中之物,當從本屬斷之。詩:形體周全氣象新,成材何用掌中珍?東君收拾身無恙,莫向人前亂惹塵。相主懷中之物,從子屬斷之。如水生木,木乃水之子也。詩:器具修來形貌方,生從水土近山岡。主人少失些兒意,漫向人前說短長。
長生十二位に按じて物を断ず。「旺」、袖子の裏に蔵るの東西を主り、便ち用神本身の五行の属類に按じて断ず。詩の中に它の形体周全・気象斬新にして、既に材を成せば何をか須いん再び掌中の珍宝と作さん、主人がそれを収拾妥当せば便ち安然恙無く、人前に在りて乱りに塵埃を惹ること莫れと説く。「相」、懐裏に揣るの東西を主り、用神の生ずる所の「子」属に按じて断ず——譬えば水が木を生ずれば、木は便ち是れ水の子。詩の中にこ件の器具は做り成して形貌方正、水土の間より生じ・山岡に靠近すと説く。主人がそれに対し稍も意に称わざる有れば、便ち随口に人前に於て長を説き短を道す。
休主藏置之物,從母色斷。如金生水,金乃水之母也。詩:捫形已覺身如削,惆悵王孫後乖約。首尾狼籍已不堪,誰人肯與平復藥?囚亦藏置之物,從妻屬斷。如水克火,火乃水之妻也。詩:此物從來本自稀,積積塊壘自相依。只因頑鈍如銅鐵,久在人前說是非。
「休」、も亦収蔵し起こしたるの東西を主り、我を生ずるの「母」色に按じて断ず——譬えば金が水を生ずれば、金は便ち是れ水の母。詩の中に摸上去すれば只だ形体の削痩せられたるが如きを覚え、惆怅としてあの位の公子は後来約を失せりと説く。首尾狼藉して已に様子を成さず、誰か肯えてそれに一服の復元の薬を与えん。「囚」、同じく収蔵の物を主り、我が克する所の「妻」属に按じて断ず——譬えば水が火を克せば、火は便ち是れ水の妻。詩の中にこ東西は向來本就として稀少にして、一塊塊に堆積して彼此依靠すと説く。只だそれの頑鈍なること銅鐡の一般なるに因り、長く人前に擺して是非を引出す。
天官月将の主る所
天官與月將相剋,藏細之物必是形狀空虛,其中多有損壞。行藏坦坦腹中虛,年貌虺羸就似蕪。莫到偽枯人不取,也曾終日伴侏儒。
天将と月将とが相克する時、蔵せらるる所は細小の物、形状必定空虚、裏面は多半破損有り。詩の中に它の行止坦然として腹中空虚、形貌瘦弱して荒蕪の野草の如しと説く。それの枯朽虚假にして人の要る無しと説くこと莫れ、それも亦曽て整天矮小の人に陪伴せり——説く是れ中空にして損し易きの細小器物。
月将の加臨する方位の主る所
子午占,遇子卯午酉相臨,多是可食之物。子午主斜頭,有孔竅。詩:不扁不方又不圓,慝慝側側易中難。休將頭面人前去,孔竅叢叢不忍看。卯酉占,遇太沖,謂之木鄉臨仲,歲置之物,多是果食。亦主團圓,口有損傷。詩:生意真從樹上來,味中清馥最為魁。食餘留得些兒種,好向園林取次栽。
月将の加臨する方位に按じて物を断ず。子午の方位に占し、子・卯・午・酉の相加臨に遇えば、多半是喫する可きの東西。子・午は頭部の歪斜・孔窍有るを主る。詩の中に它の扁ならず方ならず亦円ならず、歪歪斜斜として看て手に上ること易くして難しと説く。こ副の頭臉を人前に拿到するを拿ること莫れ、孔窍は密密麻麻として人をして看るに忍びざらしむ——卯酉の方位に占し、「太冲」(卯)に遇えば、これを木郷の四仲に加臨すると叫び、是れ一年の中に儲存するの東西、多半是果品。も亦形状団円にして口部に損傷有るを主る。詩の中に它の生機は真に是れ樹の上より来り、味道の裏のあの股の清香は最も上乘なりと説く。喫し畢りて些かの種子を留め、正好して園林の裏に到りて依次に栽種せん。
寅申遇寅申,其物四角,亦是尋常,所有必是貴人手中來也。詩:四角方方縞素身,不論高下總相親,而今體骨如柴瘦,盡為多情亂識人。巳亥占遇巳亥,其物不完,多手足,必自私心乞索中來也。詩:手足叢叢有許多,不圓不扁任推呵。休將氣局歸無用,好向闈中戰睡魔。
寅申の方位に占し、寅・申に遇えば、こ東西は四個の角有り、も亦甚だ尋常、必定是れ貴人の手裏より来る。詩の中に它の四角方方・通体素白にして、対方の高低を論ぜずみな親近を楽意すと説く。如今形骸は痩せて柴の如く、全く是れ多情に因りて乱りに人を識りしなり——説く是れ四方素白の物。巳亥の方位に占し、巳・亥に遇えば、こ東西は残缺不全・手足は甚多く、必定是れ私下の乞討索求に靠りて得來せる。詩の中に它の手足叢生して許多有り、円ならず扁ならず人に任せて推し搓らると説く。こ副の気局を当作して無用とすること莫れ、正好して考場の裏に帯進して睡魔を駆逐せん——説く是れ多足残缺の器。
辰戌占遇辰戌,其物肩皮帶角,或是獄中及刑法印信、鎖鑰等。詩:杳杳從來未可為,嶄然露出更誰推?總教皮骨當身裹,切忌相逢惹是非。丑未占遇丑未,必主其物有眉目文縐。詩:盡力描摩貌不揚,紋紋縐縐卻顛狂。腰中或勾閒文字,漫向人前說短長。
辰戌の方位に占し、辰・戌に遇えば、こ東西は肩上に皮を帯び・身上に角を帯び、あるいは是れ牢獄の中和刑法の用うる所の印信・鎖鑰の類。詩の中に它の幽暗不明にして向來作為有ること難し、一旦崭然として露出するも又誰か来りて挙薦せんと説く。総帰是れ皮骨の身上に裹り、切にそれと相逢して是非を惹出すを忌む。丑未の方位に占し、丑・未に遇えば、こ東西は必定眉有り眼有り・皺褶紋路を帯ぶ。詩の中に力を尽し描摹するも它の相貌は亦出衆せず、一道道の皺紋は反って張狂を顯すと説く。腰間に或いは些かの閑散文字を勾き、随口に人前に於て長を説き短を道す。
月将の主る所
功曹旺臨旺,從本屬木類斷之。詩:身居巖谷有名聲,作用全憑刀斧成。半富半貧人不解,空排四柱說枯榮。又當旺受克,或本課化成金,或將金遇伏,當斷以銅鐵錢物。詩:形色蒼蒼扁且圓,曾將絲縷腹中穿。上清童子君知否,一見交人守不堅。又值休囚,必是近廚所放之物。詩:可堪萬事轉頭空,不見嗇兮不見豐。終日庖丁來使役,盛寒時節暖烘烘。
「功曹」(寅)が旺に当たりまた旺地に加臨せば、便ちそれの本属する木類に按じて断ず。詩の中に它の身は山谷に居りて名声有り、器を成すは全く刀斧の砍削に靠ると説く。半富半貧として旁人は懂らず、白く四柱を排出して它の枯栄を議論す——説く是れ山中の木。若し功曹が旺に当たるも却って克を受け、あるいは本課が金に化成し、あるいは乗る所の金将が伏に遇えば、応に銅鐡銭物と断ずべし。詩の中に它の形色蒼青・又扁く又円く、曽て絲線を用いて腹中より穿過せりと説く。「上清童子」(銅銭の別号)您は可に知るや否や、一に見れば便ち人をして守り住む能わざらしむ——説く是れ銅銭。若し功曹が正值休囚せば、必定是れ厨房の附近に放るの東西。詩の中に万事は頭に到りて終帰空を成し、儉省を看出すも看えず豊足を看出すも看えずと説く。整天厨子に使嗾せられ、天寒地凍の時は倒れて還た暖烘烘なり——説く是れ灶間の用具。
太沖遇相,則為木類。若臨四仲,卻是果品可食。詩:圃內生來體質圓,清香味美自天然。誰知青帝生生意,反作肩斜口有傷。又為絲竹之類,音書之用。詩:朱門錦帳得身遊,功業蕭曹不定休。老邁於今雖莫用,幽闈終日見人羞。又為草箕之類。詩:頭焦髮禿但心存,力盡塵埃不隱淪。記得當年曾貴重,賢人擁抱立柴門。又為竹器或簫笛。詩:當時得意喜填心,一曲君前值萬金。今日不如亭下竹,風來猶得學龍吟。
「太冲」(卯)が相気に遇えば、便ち木類に属す。若し四仲の位に加臨せば、却是れ喫する可きの果品。詩の中に它の園圃の裏に生じ・体态円潤、清香味美して天然に出づと説く。誰か知らん春神の生生不息の本意、到頭來却って成りて肩歪み口傷れしの物と為る——説く是れ園中の果実。太冲は又絲竹の一類を主り、音楽書信の用に供す。詩の中に它は曽て朱門錦帳の間に游走し、功業は蕭何曹參に下らずと説く。如今年邁り已に用無しと雖も、深宮の内に整天人を見るも亦羞慚を覚ゆ——説く是れ絲弦楽器。太冲は又草編簸箕の一類を主る。詩の中に它は頭焦げ髪禿げて還だ一点の心を存し、力気は尽きて塵埃の裏に落つるも亦隠没を肯んぜずと説く。記得せよ当年も亦曽て貴重、賢人に懐裏に抱かれて柴門に立てり——説く是れ簸箕の類。太冲は又竹器あるいは簫笛を主る。詩の中に当時意を得・満心歡喜、君王の面前に一曲は万金に値すと説く。今日反って亭下の竹子に如かず、風の来る時還た能く一声の龍吟を學ぶ——説く是れ簫笛。
天罡值相為土類,乃造化所成,又為磁甕之分。詩:陶冶場中幾度難,而今始得至仙壇。酸鹹諸味皆當過,只是空虛口腹乾。又為藥物,又骨角鹽酒。詩:毛類生從玉版坡,蒼公採取用以過。只因性格剛如鐵,春碾成膏內外科。又為蒲、柳、藤、葵、綿織之器。詩:昔時曾住一邱田,資用千金不記季。半儉半豐從子便,也應終日到華筵。
「天罡」(辰)が相気に遇えば便ち土類に属し、是れ陶冶造化して成る、又瓷器瓮罐に分作す可し。詩の中に它の窑場の裏に幾番の磨難を経て、如今始めて仙壇に擺上することを得と説く。酸鹹の各種の味道はみな盛り過ぎたり、只だ是れ肚裏空空・口腹乾枯す——説く是れ壇罐瓷器。天罡は又薬物を主り、還た骨角鹽酒を主る。詩の中にこ毛類の物は玉版坡の上に生じ、薬を採るの蒼公に採去して用われたりと説く。只だ性子の剛硬なること鐡の如きに因り、春天に膏子に碾成して内外科の用に供す——説く是れ薬材。天罡は又蒲草・柳条・藤・葵葉和綿織の器を主る。詩の中に它は昔日曽て一片の田地の上に長じ、用度千金も亦年月を記えずと説く。或いは儉或いは豊にして人の方便に随い、も亦総て整天華筵に擺上する能くす——説く是れ蒲柳藤葵の編織する物。
太乙旺相近火氣之物,或燒鑄陶冶之器。詩:居近炎炎兩淚垂,終朝煩惱著蒸炊。近來身體猶狼狽,卻要為時不得為。若帶休囚,則為鋼鐵,經火煅成。詩:形圓身著上清裳,貴賤相親愈不忌。文字眼看能幾許,終得開口論九黃。以下又擬:詩:拔宅徙來謂水濱,賢愚不論總相親。只因顏色經人眼,致使王孫逐後塵。
「太乙」(巳)が旺相に当たれば、火気に靠近するの東西を主り、あるいは焼鋳陶冶の成す所の器。詩の中に它の炎熱の処に住して・両行の涙垂れ、整天蒸煮のために煩悩すと説く。近来身子は越発狼狈、作為有らんと想うも做り成す能わず——説く是れ灶上の炊具。若し太乙が休囚を帯びれば、便ち是れ火に煅錬せられて成りしの鋼鐡。詩の中に它の形状渾円・身に「上清」の衣を穿ち、貴賤の人はみな親近を楽意して毫も忌諱せずと説く。眼前のあの点の文字は能く多少有らん、終究口を開きて九黄の数を議論す——説く是れ銅銭鐡器。以下又一首を擬す。詩の中に它の家を挙げて水辺に遷りて居住し、賢きも愚かしもみな一概に親近すと説く。只だ顔色の人の眼に入るに因り、便ち貴公子をも亦その後に追随せしむ——説く是れ人の眼目を招くの物。
勝光旺相,火土之氣凝結而成。詩:貴重將軍籠內收,有時筵席東優遊。樓閣用盡渾無事,只恐收場火蓋頭。又臨仲位而值旺相,為可食之物,或顆粒之餘。詩:碧干青枝葉更蒼,發榮處處競芬芳。而今結果成何用,只好臨風任箕揚。
「勝光」(午)が旺相に当たれば、是れ火土の気の凝結して成るの東西。詩の中に它の貴重なること将軍に籠の中に収められ、時にも筵席の上に悠游すと説く。楼閣の裏に用い尽すも亦什麼の事無し、只だ収場の時に火の頭上より蓋い下り来るを怕る——説く是れ火を経て成りしの貴重器物。勝光が若し四仲の位に加臨して旺相に当たれば、便ち是れ喫する可きの物、あるいは是れ顆粒剩余の類。詩の中に它の碧色の幹・青色の枝・葉子は更に蒼翠、処処に花を開き芳を争い艶を吐くと説く。如今果実を結びて又何の用か有らん、只好して風に臨みて人に任せ簸揚せん——説く是れ穀物顆粒。
小吉旺相,原從土氣所生,其物必是婦人筵會上拿來,或是食殘之物。詩:裸體匆匆入上都,轉為衙內作奚奴。主人退卻嫌生硬,好去暄燃問火廚。以下又擬:詩:紋紋縐縐逞嬌情,運轉全憑土內成。知味迎歡人不舍,愛人不亞孔方兄。
「小吉」(未)が旺相に当たれば、本は土気より生ずる所、こ東西は必定是れ婦人の宴席の上より拿り来りし、あるいは是れ喫し剩下せる。詩の中に它の身を光らして匆匆に都城に進入し、轉眼に衙内に奴僕を当て給いたりと説く。主人が退回して嫌うこと它の太も生硬なるを、只好して暖烘烘の厨房の裏に去りて火を問わん——説く是れ再加工を須とするの食材。以下又一たび一首を擬す。詩の中に它の一道道の皺紋は嬌媚の情態を顯出し、能く今日有るは全く土裏に長成するに靠ると説く。味を知るの人は歡喜を迎えて放下することを捨てず、人に喜愛せらるること孔方兄に亜がず——説く是れ土の中に生ずるの美味。
傳送旺相,主為金銀銅鐵之類,亦主遠路上拿來之物,或貴人,或軍兵,刑法之餘。詩:徵袍藍褸久生塵,不近人君不近神。看透世間興廢事,朱門難當不如貧。以下又擬:詩:來往經營笑語頻,不相親處也相親。佇看才入東鄰富,舍我西鄰卻又貧。
「伝送」(申)が旺相に当たれば、金銀銅鐡の一類を主り、も亦遠路より帯来するの東西を主り、あるいは貴人・軍兵に出づ、あるいは是れ刑具の残余。詩の中にこ件の征袍は破舊して已に久しく・灰塵を積満し、既に君王にも近からず神明にも近からずと説く。世間の興廃の事を看透して、始めて知る朱門は当たること難く・安貧に如かざるを——説く是れ遠行して帯回するの旧物。以下又一首を擬す。詩の中に它の往来経営・笑語断えず、本り相い親しまざるの地方も亦親近に変ずと説く。眼看る纔かに東隣家に進み入れば便ち富み起こり、一たび我が西隣家を離れば又窮す——説く是れ流通の銭財。
從魁旺相,主為金玉銅鐵之物。臨仲,或為飲食之器,更為妝鏡可知之物。詩:軒帝洪爐早煉成,斑痕磨落月輪生。澄澄表裡虛明體,一掛當前邪魅驚。又為珠石錢物,若臨仲位,必是剛氣,或酒食。詩:山川精蘊氣偏榮,合浦曾交為政榮。堪笑家人懷燕石,卻羞趙璧匪連城。
「従魁」(酉)が旺相に当たれば、金玉銅鐡の物を主る。若し四仲に加臨せば、あるいは是れ飲食器皿、更に梳粧に用うるの鏡子と断作す可し。詩の中に它は早く軒轅黄帝の大炉の裏に錬成し、斑痕を磨去れば便ち一輪の明月を現出すと説く。裏外澄澈・通体虚明、一たび面前に挂ければ邪魅はみな驚走す——説く是れ銅鏡。従魁は又珠石銭物を主る。若し四仲の位に加臨せば、必定剛硬の気を帯び、あるいは酒食を主る。詩の中に它は是れ山川精気の藴する所・気象特別興旺、合浦の珠は還た曽て政績美名を成就せりと説く。可笑なるかなあの人家は燕石を宝贝当作して懐揣し、倒れて羞煞せり価値連城の和氏璧——説く是れ珠玉。
河魁旺相,為火土合成之物。詩:體象端由泥土成,曾居窯內費柴薪。邇來得用入珍重,不記從前在水濱。若帶休囚,主為竹木棉帛之物。詩:蒲葵也解歸掌握,絹素本應捐篋中。莫把暗塵浣明月,好驅大暑來消風。
「河魁」(戌)が旺相に当たれば、是れ火土の合成するの東西。詩の中に它の形体は本り泥土より做成し、曽て窑の裏に少なからぬ柴薪を焼掉せりと説く。近来人に器重せられて用場に派せられ、早くも忘れたり従前是れ水辺の泥巴なるを——説く是れ陶瓷器。若し河魁が休囚を帯びれば、竹木綿帛の物を主る。詩の中に蒲葵扇も亦帰入して掌中に在るを懂得し、白絹は本り応に箱箧に収進すべしと説く。暗塵を用いてあの輪の明月を洗うこと莫れ、還た是れ好好として大暑を駆走し・清風を送來せん——説く是れ扇子絹帛。
登明旺相,為細碎柔綿,如絲綿紙料。詩:生長名圓本姓桑,身遇蠶母任顛狂。邇來變化真無比,福將綿綿慶自長。若帶生氣,必是樹木,或園圃中所來之物。詩:春歸閒院綠陰生,極是枝疏未見清。幾度斜易新雨過,鳴蟬聒耳不堪聽。
「登明」(亥)が旺相に当たれば、細碎柔綿の物を主り、絲綿紙料の如し。詩の中に它は名を円と叫ぶの地方に生長し・本姓是れ桑、蚕を養うの婦人に遇い擺布に任ずと説く。近来変化は真に是れ無比、福気は綿綿として延続長久す——説く是れ蚕絲綿紙。若し登明が「生気」を帯びれば、必定是れ樹木、あるいは是れ園圃の裏より来るの東西。詩の中に春帰る時に空院の裏に緑陰を生出し、只だ是れ枝条稀疏にして還だ清幽を看出さずと説く。幾番の斜風新雨の過ぎ後、鳴蝉は耳に聒えて人をして聞き下す能わざらしむ——説く是れ園中の樹木。
神后旺相,為細軟之物,亦主竹木。詩:微渺修長軟且嬌,黑身細體怕風腰。憑人手段難乘器,到底還慶被火燉。又臨於仲位,若帶生氣,其物可食。詩:身在田疇已有時,拾來貧士可充飢。而今有此腌臢病,形體虺羸不可醫。若帶休囚,主為磚瓦銅鐵之屬。詩:可嘆從前未得安,赤身無倚近效原。有時得意翻青眼,便把親朋白眼看。
「神后」(子)が旺相に当たれば、細軟の物を主り、も亦竹木を主る。詩の中に它は細微修長・又軟く又嬌し、黒身細体・腰肢は風を怕ると説く。人の手段に憑るも亦それを大器に做成すること難く、到頭は還た是れ鍋に下りて炖るを要す——説く是れ細軟にして食う可きの物。神后が若し四仲の位に加臨して「生気」を帯びれば、こ東西は喫する可し。詩の中に它は田裏に長じて已に些かの時候有り、拾い回れば窮書生も亦能く飢に充つと説く。如今こ腌臢の毛病を染上げ、形体は瘦弱して医治するの法無し——説く是れ田間の食う可きの物。若し神后が休囚を帯びれば、磚瓦銅鐡の類を主る。詩の中に可嘆なり它の従前一直に安寧を得ず、身を光らして無依無靠に郊原に躺在せしを説く。有る時意を得て起こるも亦青眼を翻出す会し、臉を轉じて便ち白眼を用いて親朋を看待す——説く是れ磚瓦銅鐡。
大吉旺相,為變化妝造之物,其形如包裹,出園林也。或並作土類推之。詩:園林深處是家鄉,今日身輕入大荒。性躁心粗身不檢,被人舞毒每郎當。若見休囚,則為鋼鐵之物。詩:頑梗非鋼秉性堅,寒泉才隔急趨炎。向來槌打方成器,一得人拈卻帶賢。以下又擬:詩:不藉斧斤惟務入,全憑鑽引亦休嫌。鼎新深去無抽拔,革故歸與有鐵鉗。
「大吉」(丑)が旺相に当たれば、変化装造を経たるの東西を主り、形状は包裹の像に似、園林に出づ。も亦并せて土類に按じて推す可し。詩の中に它の家郷は園林の深処に在り、今日は身子軽飄飄として荒野に進入せりと説く。性子急・心思粗・行為不檢点にして、常に人に捉弄擺布せられて狼狈不堪たり——説く是れ園林の所出・包裹して形を成すの物。若し大吉が休囚に逢えば、便ち是れ鋼鐡の物。詩の中に它は頑硬なれども真鋼と算上げる能わず、秉性堅固なりと説く。纔かに寒泉を離れば便ち急ぎて炉火に趨近し、向來錘打を経過して始めて器を成し、一旦人に手裏に拿せられて倒れても亦賢能を顯す——説く是れ鐡器。以下又一たび一首を擬す。詩の中に它は斧頭を靠らず只管裏に向かい鑽り、全く鑽引の力に憑りても亦嫌棄するを必とせずと説く。鼎新の時は深深と進み入りて拔出す能わず、革故の時は帰来して還た鐡鉗に靠るを得——説く是れ釘子の類。
天官の主る所
天乙,土神也。四季旺,夏相,秋休,春死,冬囚,旺相為貴重之物,或自貴人手中來,亦由土氣而成。詩:潤澤光明價若鼎,山輝川媚用心求。漢宮解處因情弊,不遇知音莫相揣。若帶休囚,為剛硬之物,或近神祠佛座之物,亦稟庚辛之氣而成。詩:生來細碎接庚辛,剛硬全憑火煅成。曾向神祠依附坐,而今始近孔方兄。
「天乙」是れ土神、辰戌丑未の四季月に旺に当たり、夏天は相と為し、秋天は休と為し、春天は死と為し、冬天は囚と為す。それが旺相の時は貴重の物を主り、あるいは是れ貴人の手裏より来る、も亦土気より凝成す。詩の中に它は潤沢光明・価値は宝鼎に堪比え、山川はそれに因りて輝きを生じ・心を用いて求むるを要すと説く。漢宮の裏の玉を解するの処も亦曽て人情に因りて弊端を生じ、知音に遇わざれば便ち乱りに猜度する莫れ——説く是れ玉器。天乙が若し休囚を帯びれば、便ち是れ剛硬の物、あるいは是れ神祠佛座の旁の東西、も亦庚辛の金気を禀受して成る。詩の中に它は生まれつき細碎・庚辛の気を承接し、剛硬は全く炉火の煅錬に靠りて成ると説く。曽て神祠の裏に於て佛座に依りて坐り、如今始めて孔方兄に親近し起こす——説く是れ香炉銅器の一類。
螣蛇旺相,遇火氣,其物可食。又臨旺為火土合成之類,非貴也。詩:昔日炎炎火煉成,鴛鴦鳩尾立高明。如今拋棄長街裡,何日良士為我營。若課內帶生氣,必為蠢動之物,而撲取以藏置也。詩:兩手如常把美須,從前鏖戰不曾輸。留侯縱有千般計,真待淮陰為婦除。
「螣蛇」が旺相に当たりて火気に遇えば、覆せらるる所の物は喫する可し。それが若し旺地に加臨せば、便ち是れ火土合成の類、貴重と算上げる能わず。詩の中に它は昔日熊熊の火の中に錬成し、鴛鴦瓦・鳩尾脊を做成して高処に立てりと説く。如今長街の上に抛棄せられ、哪天始めて好工匠の来りて我を収拾する有らん——説く是れ瓦件。若し課の中に「生気」を帯びれば、必定是れ爬る会し動く会しの活物、人に扑住捉え来りて関起こせられし。詩の中に它は両隻の手は照様に漂亮の鬚子を捧持し、従前鏖戦して従来輸したること無しと説く。留侯は縱い千般の計策有るも、還た真に淮陰侯の来りて它のために害を除くを等るを得——説く是れ蟹蝦の一類の鬚有るの活物。
朱雀為火神,夏旺、秋囚、春相、冬死、四季休,若旺相為絲綿文綃之物,或花文之類,經火氣而成,亦窯灶所出之物。詩:眾類隨時色不同,雲霞幻出奪天工。文章今古人相比,只恐將來不令終。又為毛羽紙竹之物。詩:光明翠黛一身輕,作用人將手內擎。千古才名憶諸葛,貔貅百萬指揮中。
「朱雀」是れ火神、夏天に旺に当たり、秋天は囚と為し、春天は相と為し、冬天は死と為し、四季月は休と為す。それが旺相の時は絲綿和花紋有るの薄絹を主り、あるいは花紋を帯ぶの物、是れ火気を経て成りし、も亦窑灶の焼出するの東西を主る。詩の中に各類の物色は時節に随い不同なり、雲霞の変幻する如く天工を奪尽すと説く。文章の美は古今みなそれを拿りて相比す、只だ将来善終を得ざらんことを怕る——説く是れ彩繍錦綃。朱雀は又毛羽紙竹の物を主る。詩の中に它は光亮翠黒・通身軽巧、用うる時は人に手中に擎せられと説く。千古の才名は人をして諸葛亮を想起せしめ、百万の貔貅はみな彼の指揮の中に在り——説く是れ羽扇。
六合木神也,春旺冬理,秋死夏休,四季囚。旺相為竹木盤盒上攜來之物,或是門戶上取下之物,亦為筐籠已壞之物。詩:團圓體象甚於親,生木全憑矯揉為。莫道胸中空落落,用時一飽自巍巍。或帶休囚,主火土之物,亦是草木之灰。詩:濟用誰知不自昌,傍人門戶倚人牆。近來形體如柴瘦,反被兒童削木榔。
「六合」是れ木神、春天に旺に当たり、冬天は相と為す(底本の「冬理」は当に「冬相」と作るべし、照録して改めず)、秋天は死と為し、夏天は休と為し、四季月は囚と為す。それが旺相の時は竹木盤盒を用いて盛り来るの東西を主り、あるいは是れ門戸の上より取下したるの東西、も亦已に破損せるの筐籠を主る。詩の中に它の体态団円にして親人よりも親し、木を生ずるは全く揉曲矯直に靠りて做成すと説く。它の胸中空空蕩蕩たりと説くこと莫れ、用い起こせば装め満満として自ら気派有り——説く是れ竹木盤盒。六合が若し休囚を帯びれば、火土の物を主り、も亦是れ草木の焼成するの灰。詩の中に它は人を済うの用なれども誰か知らん自己は并せて興旺ならざるを、別人の門に傍い・別人の牆に靠ると説く。近来形体は痩せて柴の如く、反って小孩に削成せられて木棒と為る——説く是れ柴薪灰燼。
勾陳土神也,同天乙,旺相為土類,亦主硬物磚石等名。詩:泥土陶成性格堅,堆堆積積滿山川。莫言在世無遭架,入海曾經神將鞭。青龍木神也,同六合,旺相為錢貨鐵木之類,亦擬喜慶中來者。詩:舉世昏昏名利間,方兄氣勢自滔天。只因久貯黃金窟,今日偏能化紫蟬。又:詩:卯酉真形兩配合,剛柔成器任琢磨。邇來變化將成用,不似從前怨斧柯。
「勾陳」是れ土神、四時の旺衰は「天乙」と相同じ。旺相の時は土類を主り、も亦磚石の一類の硬物を主る。詩の中に它は泥土より陶成し・性格堅硬、一満満として山川に堆積すと説く。它の世上に於て架起して用せられざりしと説くこと莫れ、当年海に入りて還た曽て神将に鞭赶せられたり——説く是れ磚石。「青龍」是れ木神、四時の旺衰は「六合」と相同じ。旺相の時は銭貨和鐡木の類を主り、も亦喜慶の場合より来るの東西と断作す可し。詩の中に満世界の人はみな名利の中に昏昏扰扰、孔方兄の気勢は自然滔天たりと説く。只だ久しく黄金窟の裏に蔵在するに因り、今日偏くも能く紫蝉に化作して飛去す——説く是れ銭幣。又一首、詩の中に卯木酉金の両種の真形は相い配合し、剛柔は相い済して器を成し・琢磨に任ずと説く。近来変化して将に用場に派せんとす、従前の如く斧柄を怨恨せざるに似ず——説く是れ木柄鐡器。
天后水神,冬旺秋相,夏囚春休,四季死。旺為水族,或絲竹雜項,自婦女手中所成者。詩:溪邊低首隱形蹤,玉體修長興自濃。待得春雷驚蟄兆,此中自有萬般龍。太陰,金神也,秋旺冬囚,春休夏死,四季相。旺則為堅剛銅鐵之物。詩:歐冶當年獨鑄錘,從來形瘦強安排。庖丁不解誰能使,留與馮諼取次彈。
「天后」是れ水神、冬天に旺に当たり、秋天は相と為し、夏天は囚と為し、春天は休と為し、四季月は死と為す。それが旺相の時は水族を主り、あるいは絲竹雑項、是れ婦女の手中より做成せる。詩の中に它は溪辺に於て頭を低えて形跡を隠去し、玉の如きの身子は修長にして興致正に濃しと説く。春雷驚蟄の時節に等到れば、こ裏面は自ら万千条の龍有り——説く是れ水中の物。「太陰」是れ金神、秋天に旺に当たり、冬天は囚と為し、春天は休と為し、夏天は死と為し、四季月は相と為す。それが旺に当たる時は堅硬剛強の銅鐡の物を主る。詩の中に欧冶子は当年独自に鍛鋳し、它は向來形体瘦長・勉强して安排使用せりと説く。厨子はそれを懂せず・又誰か能くそれを使わん、只好して馮諼に留めて随手に弾唱せん——説く是れ長剣。
又為絲絹,或手帕四方之物。詩:端的平平軟且方。腹中雲雁自成行,推將蜀錦頻珍重。屢向人前斗寵光。又詩:誰道胸中方斛寬,因何形象小團圓。有時舒展高樓上,貴重人家自取看。
「太陰」は又絲絹を主り、あるいは手帕の一類の四方の物。詩の中に它は実実在在平軟にして而且方正、腹中に織出すの雲紋雁陣は自ら行列を成すと説く。蜀錦を挙推出し屢屢珍重し、一次次に人前に於て栄寵光彩を争奪す——説く是れ絲帕錦緞。又一首、詩の中に誰か説く它の胸中は方正寛闊して斛の如く、何ぞ形象は却って小小なる一団円なるやと説く。有る時高楼の上に舒展し開き、貴重人家は自ら取り来りて観看する会し——説く是れ巻起せるの絹帛畫幅。
元武水神,旺相為柔軟之物,亦主紙筆之具,要與天后相稱,更是陰人攜帶之物。詩:身樣輕輕冗更長,蒙恬未遇不為良。有時攢戲憑揮灑,廢棄還應作冢藏。詩:能教音信通千里,解使文章運入邊。惆悵江郎驚夢裡,姻緣自負好文章。
「元武」是れ水神、旺相の時は柔軟の物を主り、も亦紙筆文具を主り、「天后」の取象と相称するを要し、更に是れ婦女の随身に帯ぶの東西を主る。詩の中に它の身形は軽細にして修長、若し是れ蒙恬に遇上せざればも亦好と算うること得ざりしと説く。有る時一処に聚まりて人に任せ揮洒し、廃棄の後は還た応に一座の筆塚に埋成すべし——説く是れ毛筆。又一首、詩の中に它は能く音信をして千里に通達せしめ、能く文章をして辺関に伝送せしむと説く。惆怅なる是れ江淹が夢の裏に於て驚醒せられ、一段の姻縁は満腹の好文章を辜負せり——説く是れ紙牋書信。
太常土神也,同天乙,旺相主物生土中,或食物從婦女手中來。詩:物類端從婦女來,不妨庖內自安懷。還經火氣成時用,莫去匆匆亂照埃。又主絲綿之物。詩:雙股攜來軟且長,人人用汝繫輕狂。有時腐凍還留得,送入他人作豬漿。
「太常」是れ土神、四時の旺衰は「天乙」と相同じ。旺相の時は土裏に長じ出づるの東西を主り、あるいは是れ婦女の手中より送り来るの食物。詩の中にこ東西は端端正正として婦女の手裏より来り、妨げず厨房の裏に於て安心して待在す可しと説く。還た火気を経過して始めて能く可用の物と為る、匆匆忙忙に去りて乱りにあの些の塵埃を照ること莫れ——説く是れ土の中に生ずるの食材。太常は又絲綿の物を主る。詩の中に它は両股合来して又軟く又長く、人人は你を用いて軽狂を系住すと説く。有る時凍壞腐爛するも還た留め、別人に送りて猪を餵るの漿水と作す——説く是れ絲綿繩帯。
白虎金神也,同太陰,旺相為剛硬之物,或銅鐵刀刃之類。若帶休囚之氣,主角骨尾舌。詩:頑鐵人言剛且奇,而今扯得嫩如絲。良工買取妝花樣,且向風前折樹枝。天空土神也,同天乙,旺相亦為土類,或自僧道中來。若帶水火金氣,為爐冶所成之物。詩:一氣呵成體益堅,空空如也出新鮮。雖然不作佳賓用,終日房中不宜閒。又藥物之類。詩:腰細尼姑腹痛忙,紅紅產下幾兒郎。心靈計巧團圓了,更是消災赴道場。
「白虎」是れ金神、四時の旺衰は「太陰」と相同じ。旺相の時は剛硬の物を主り、あるいは銅鐡刀刃の類。若し休囚の気を帯びれば、則ち獣角・骨頭・尾巴・舌頭の一類を主る。詩の中に人はみな説くこ頑鐡は又剛く又奇なり、如今却って抽拉せられて嫩かなること絲線の如しと説く。好工匠は買去して花样を妝点し、暫且風前に拿到して樹枝を折らん——説く是れ鐡絲鐡鈎。「天空」是れ土神、四時の旺衰は「天乙」と相同じ。旺相の時はも亦土類を主り、あるいは是れ僧道の那里より来る。若し水火金の気を帯びれば、便ち是れ炉冶の焼成する物。詩の中に它は一気呵成・形体は愈発堅固、空空蕩蕩なれども却って新鮮を顯すと説く。貴客を招待するに用いずと雖も、却って整天房裏に於て閑く下る能わず——説く是れ陶土の焼成するの日用器皿。天空は又薬物の類を主る。詩の中に腰身細痩の尼姑は忙しく腹痛し、紅紅として好幾個の児郎を産下すと説く。心思は巧みにしてそれらを搓円し、更要して拿去して災を消し道場に赴かん——説く是れ丸薬。
人の身上の衣物を射る
子丑寅卯,此四支屬足,遇一發用,即以此斷。詩:蛟宮織就染血青,不用珠穿步步輕。可愛東廊行雪裡,半彎蟾跡印縱橫。卯酉辰戌,此四支屬於腰膝,遇一亦可類推。詩:滿懷異氣飄飄起,曾向宮中寒月嬌。形象曲彎團數尺,平時最喜沉郎腰。午未巳申,此四支為衣領,更屬網巾等物。詩:功成清品駐蓬山,不在澗兮不在巔。近嶺一彎隨處有,任他名利不相干。
射覆に人の身上の衣物を射る。子・丑・寅・卯のこ四支は脚に属し、只だ一支の発用を作る有れば、便ち脚上の物に按じて断ず。詩の中に它は是れ蛟宮に織成し・深青に染作り、珠を綴るを必とせずとも步步軽盈なりと説く。可愛なり它の東廊の雪地の裏を走り過ぎ、半彎の月牙の般の足印は縦横に印下す——説く是れ鞋襪。卯・酉・辰・戌のこ四支は腰和膝に属し、一支に遇上するも亦こ類に照らして推す。詩の中に它は満懐の異香を飄然として起こし、曽て宮中に於て寒月に対して嬌美せりと説く。形状彎曲・団起せば好幾尺有り、平日裏に最も沈郎の細腰の上に束するを喜ぶ——説く是れ腰帯。午・未・巳・申のこ四支是れ衣領、還た網巾の一類を主る。詩の中に它は功を成すの後に清品に位列し・蓬山に留駐し、既に山澗に在らず亦山巔に在らずと説く。山嶺に靠近するあの一彎は処処にみな有り、名利を任じてそれと毫も相干らず——説く是れ網巾頭巾。
占時の克応
以所用時及初傳神將決之。子為雲雨或鼠燕。丑為牛馬或車蓋。寅為貴人或書吏。卯為風雷或狐兔。辰為微雨或惡人。巳為晴明或赤雲,或緋衣賓客。午為南方絳云,或人乘馬驢及紫衣。未為老人,或人攜酒食,及羔鷹。申為白雲,或白衣人送物。酉主西方有鳥飛過,或白雲,或白衣人送物。戌為胥吏,及驢犬,或爭訟。亥為黑雲,或皂衣人、豬、犬。
眼前に将に什麼の徴兆の応験せんとするかを占うは、取る所の時辰と初伝の神将とを用いて判定す。地支に按じ、「子」は雲雨を主り、あるいは老鼠・燕子を出現す。「丑」は牛馬を主り、あるいは車蓋。「寅」は貴人を主り、あるいは書吏。「卯」は風雷を主り、あるいは狐狸・兎子。「辰」は小雨を主り、あるいは悪人の来る。「巳」は天晴を主り、あるいは紅雲を出現し、あるいは緋色の衣服を穿つるの賓客。「午」は南方に絳紅色の雲有るを主り、あるいは人の馬に騎り驢に騎りて来り、および紫衣を穿つるの人。「未」は老人有るを主り、あるいは人の酒食を帯びて来る、および羔羊・老鷹。「申」は白雲有るを主り、あるいは白衣を穿つるの人の東西を送り来る。「酉」は西方に鳥の飛過するを主り、あるいは白雲有り、あるいは白衣を穿つるの人の東西を送り来る。「戌」は胥吏有るを主り、および驢和狗、あるいは争訟有り。「亥」は黑雲有るを主り、あるいは黑衣を穿つるの人、および猪和狗。
天乙五色云,或貴官,及異服尊長。螣蛇驚怕、憂戚事。朱雀南方鳥鳴,或南方有人將文字來。六合風雷,兼買賣交易,或彩服親朋,及美色婦人。勾陳爭鬥田土事,或褐衣喧譁。青龍人送錢物,或僧道至。天空奴婢持物,或欺詐之事。白虎病人,或喪服人。太常貴官醫儒,或贈酒食。元武黑雲陰雨,或皂衣人,或失物。太陰孝服,或白衣人,或送物。天后微云,或命婦,及異服婦人、僧道。旺相推詳則應,休囚天空空亡皆不應。
再び十二天将に按じ、「天乙」は五色雲を出現するを主り、あるいは貴官および穿著特別の尊長の来る。「螣蛇」は驚吓恐懼・憂愁の事を主る。「朱雀」は南方に鳥の啼叫するを主り、あるいは南方に人の文書を送り来る。「六合」は風雷を起こすを主り、兼ねて買賣交易を主り、あるいは彩衣を穿つるの親友および美貌の婦人の来る。「勾陳」は争闘和田土の事を主り、あるいは褐衣を穿つるの人の喧嘩する。「青龍」は人の銭物を送り来る有るを主り、あるいは僧道の到訪。「天空」は奴婢の東西を拿りて来るを主り、あるいは欺詐の事有り。「白虎」は病人の来るを主り、あるいは孝服を穿つるの人。「太常」は貴官・医生・讀書人の来るを主り、あるいは人の酒食を贈送する。「元武」は黑雲陰雨を主り、あるいは黑衣を穿つるの人の来る、あるいは東西を丢す。「太陰」は孝服の事有るを主り、あるいは白衣を穿つるの人の来る、あるいは人の物を送る。「天后」は天上に薄雲有るを主り、あるいは封誥を受くるの婦人の来る、および穿著特別の婦女和僧道。これらはみな応に旺相の時に細推して始めて応験す。若し休囚し、あるいは「天空」和空亡に遇えば、便ちみな応験せず。
維揚舊本六壬銀河棹真本卷終
揚州の旧本『六壬銀河棹』の真本、全書はここに到りて結束す。
