三命通会
作盤ガイド: 八字作盤
五行旺相休囚死并び寄生十二宮を論ず
八字命理典籍
初学はまず体例の整った通論の書で枠組みを立て、次に歌賦類、最後に評注と進むのがよい。断語集から入ると、結論は覚えても導出の過程を組み立てられないことが多い。
巻一
五行生成を論ず
天高寥廓,六氣迴旋以成四時;地厚幽深,五行化生以成萬物。可謂無窮而莫測者也。聖人立法以推步者,蓋不能逃其數。觀其立數之因,亦皆出乎自然。故載於經典,同而不異,推以達其機,窮以通其變,皆不離於數內。一曰水,二曰火,三曰木,四曰金,五曰土者,咸有所自也。水,北方子之位也,子者,陽之初一,陽數也,故水曰一;火,南方午之位也,午者,陰之初二,陰數也,故火曰二;木居東方,東,陽也,三者,奇之數,亦陽也,故木曰三;金居西方,西,陰也,四者,偶之數,亦陰也,故金曰四;土應西南長夏,五者,奇之數,亦陽也,故土曰五。由是論之,則數以陰陽而配者也。
天は高く広大で、その中を寒・暑・燥・湿・風・火という「六気」が循環しめぐり、春夏秋冬の四時が生まれる。地は厚く幽遠で、その中を金・木・水・火・土という「五行」が化生し、万物が生まれる。この造化の力はまことに無窮で測り知れない。聖人が法則を立てて天体の運行と季節を推算するのも、万物がついに「数」の定めから逃れられないからにほかならない。聖人が数を立てた由縁を考察すると、その根拠はすべて自然の理から出ていることがわかる。だから経典に記された説は互いに一致して矛盾がなく、それに沿って推せば造化の機枢に通じ、それを窮めれば事物の変化に通ずる。すべて「数」の内に収まる。いわゆる「一は水、二は火、三は木、四は金、五は土」という順序は、一つ一つに由来がある。水は北方の「子」の方に属し、子は陽気が最初に萌すところ、一は陽数だから水は一に配される。火は南方の「午」の方に属し、午は陰気が最初に萌すところ、二は陰数だから火は二に配される。木は東方に居し、東は陽、三は奇数でこれも陽だから木は三に配される。金は西方に居し、西は陰、四は偶数でこれも陰だから金は四に配される。土は西南の方と長夏の月に応じ、五は奇数でこれも陽だから土は五に配される。これより論ずれば、五行の生数は陰陽の属性によって配定されたものである。
若考其深義,則水生於一。天地未分,萬物未成之初,莫不先見於水,故《靈樞經》曰:“太一者,水之尊號。先天地之母,後萬物之源。”以今驗之,草木子實未就,人蟲、胎卵、胎胚皆水也,豈不以為一?及其水之聚而形質化,莫不備陰陽之氣在中而後成。故物之小而味苦者,火之兆也;物熟則甘,土之味也。甘極而後淡,淡,本也。然人稟父母陰陽生成之化,故先生二腎,左腎屬水,右腎屬火。火曰命門,則火之因水而後見。故火曰次二。
さらにその義理を深く究めれば、「水」は一に生ず。天地がいまだ分かれず、万物がいまだ形を成さない初めにおいて、最も早く現れるものは水でないものはない。だから《霊枢経》に「太一とは水の尊号である。天地に先んじて万物の母となり、天地の後に万物の源となる」と言う。いま目の前の事物でこれを検証すれば、草木の種子や果実がまだ成らないうちは水であり、人や虫けらの胎・卵・胚もみな水である。これは水が第一位に列すべきことを示しているではないか。水が集まって形質が化生しはじめると、いずれもまず陰陽の二気をその中に備えてから後に形を成す。だから物が小さいうちは味が苦いのが「火」の兆しであり、熟すれば味は甘く転じるのが「土」の味であり、甘が極まって後に淡となる。淡こそ本味である。人は父母の陰陽交合が生じた変化を禀受するから、胚の中で最も早く生成するのが二つの腎で、左の腎は水に属し、右の腎は火に属す。右の腎を「命門」とも言い、火は水に随って後に現れることが見て取れる。だから火は第二位に列する。
蓋草木子實,大小雖異,其中皆有兩以相合者,與人腎同,亦陰陽之兆。是以萬物非陰陽合體則不能化生也。既陰陽合體,然後而春生而秋成,故次三曰木,次四曰金。蓋水有所屬,火有所藏,木有所發,金有所別,莫不皆因土而後成也。故金木水火皆待土而後成。兼其土數,五以成之,則水六,火七,木八,金九;土常以五之生數不可至十者,土不待十以成,是生成之數皆五以合之。明大衍之數,由是以立,則萬物豈能逃其數哉?
草木の種子や果実は、大小こそ異なれ、その中には必ず二片が相合する構造があり、人に二腎があるのと同じ理で、同じく陰陽の兆しである。ゆえに万物は陰陽が一体に合しなければ化生することができない。陰陽が一体に合してから、はじめて春の萌生と秋の成熟がある。だから第三位が木、第四位が金である。水にはおのおの帰属があり、火にはおのおの蔵するところがあり、木にはおのおの発するところがあり、金にはおのおの分別するところがあるが、どれ一つとして土によらずに完成するものはない。だから金・木・水・火はみな土の配合を待ってはじめて成る。土の生数である五を加えてそれぞれの生数と合すれば、水の成数は六、火は七、木は八、金は九となる。土だけは終始この生数の五だけを用いて十には至らない。土はさらに一つの十を待って自らを成す必要がないからである。つまり五行の成数はみな五をもって相合させて得られるということである。《周易・繋辞》に言う「大衍の数」はまさにこれによって立つ。では万物がどうしてこの「数」を逃れられようか。
五行生克を論ず
五行相生相剋,其理昭然。十干十二支、五運六氣、歲月日時皆自此立,更相為用,在天則為氣:寒、暑、燥、溼、風;在地則成形:金、木、水、火、土。形氣相感而化生萬物,此造化生成之大紀也。原其妙用,可謂無窮矣。木主於東;應春。木之為言觸也,陽氣觸動,冒地而生也。水流趨東以生木也;木上發而覆下,乃自然之質也。
五行の間には相生・相克があり、その理は明らかである。十干・十二支、五運六気、そして年月日時の推排はすべてこれによって立てられ、互いに用をなす。この五者は天では気として現れ、すなわち寒・暑・燥・湿・風であり、地では形質に凝り、すなわち金・木・水・火・土である。形と気とが互いに感応して万物を化生する。これは造化生成の大綱であり、その妙用を窮めればまことに尽きることがない。木は東方を主宰し、春季に対応する。「木」の字の意味は「触」で、陽気が触れ動いて土層を突き破って生じ出ることをいう。水は東に流れて木を生ず。木は上に抽発して枝葉を伸ばしつつ下に覆い垂れる。これがその自然の質性である。
火主於南,應夏。火之為言化也,毀也,陽在上,陰在下;毀然盛而變化萬物也。鑽木取火,木所生也。然火無正體,體本木焉。出以應物,盡而復入,乃自然之氣也。金主於西,應秋。金之為言禁也,陰氣始禁止萬物而收斂,披沙揀金,土所生也。生於土而別於土,乃自然之形也。
火は南方を主宰し、夏季に対応する。「火」の字の意味は「化」であり、また「毀」でもある。陽気は上に、陰気は下にあり、炽烈に盛んで万物を変化させる。木を鑽って火を取ることができるから、火は木の生ずるところであることがわかる。しかし火には定まった本体がなく、その本体はじつは木の中に寄っている。物に遇えば発し出て、焼き尽くせばまた隠没に帰る。これがその自然の気性である。金は西方を主宰し、秋季に対応する。「金」の字の意味は「禁」で、陰気がはじめて万物の成長を禁じて収斂させることをいう。砂を汰って金を揀ぶから、金は土の生ずるところであり、土に生まれてまた土と分かれ得る。これがその自然の形質である。
水主於北,應冬。水之為言潤也。陰氣濡潤,任養萬物也。水西而東,金所生也。水流曲折,順下而達,乃自然之性也。土主於中央,兼位西南,應於長夏。土之為言吐也,含吐萬物,將生者出,將死者歸,為萬物家。故長於夏末,火所生也。土或勝水,水乃反土,自然之義也。
水は北方を主宰し、冬季に対応する。「水」の字の意味は「潤」で、陰気が濡湿し滋潤して万物養育の責を担うことをいう。水は西から東へ流れるから、水は金の生ずるところであることがわかる。水流は曲折回環して勢いに順じて下り、四方に通達する。これがその自然の性情である。土は中央を主宰し、また西南の方位を兼ね管め、長夏の月に対応する。「土」の字の意味は「吐」で、万物を含蔵し吞吐することをいう。まさに生まれんとするものはここから出て、まさに死なんとするものはここへ帰る。だから土は万物の家である。土は夏末に生じ、火の生ずるところである。土は時に水を克することができ、水はまた反って土を衝き毀すこともある。これもまた自然の義理である。
五行相剋,子皆能為母,復讎也。木克土,土之子金反克木;金克木,木之子火反克金;火克金,金之子水反克火;水克火,火之子土反克水;土克水,水之子木反克土。互能相生,乃其始也;互能相剋,乃其終也。皆出乎天之性也。《素問》所謂水生木,木復生火,是木受竊氣,故水怒而克火。即子逢竊氣,母乃力爭,與母被鬼傷,子來力救,其義一也。強可攻弱,土得木而達;實可勝虛,水得土而絕;陰可消陽,火得水而滅;烈可敵剛,金得火而缺;堅可制柔,木得金而伐。故五者流行而更轉,順則相生,逆則相剋,如是則各各為用,以成其道而已。
五行の相克を言えば、克される側の「子」はいずれも「母」のために出頭して、母を克する者に復讐する。木は土を克し、土の生ず子たる金は反って木を克する。金は木を克し、木の生ず子たる火は反って金を克する。火は金を克し、金の生ず子たる水は反って火を克する。水は火を克し、火の生ず子たる土は反って水を克する。土は水を克し、水の生ず子たる木は反って土を克する。互いに生ずること能く、これが五行運行の始めであり、互いに克すること能く、これが五行運行の終わりで、いずれも天然の本性から出る。強は弱を攻めることができるから、土は木を得て疏通する。実は虚に勝つことができるから、水は土を得て断絶する。陰は陽を消すことができるから、火は水を得て熄滅する。猛烈は剛硬に敵することができるから、金は火を得て殘缺する。堅硬は柔軟を制することができるから、木は金を得て伐たれる。このゆえに五者は流転更替して、順に従えば相生し、逆にすれば相克する。このように各々その作用をなして、造化の道を成就するにすぎない。
支干源流を論ず
夫干猶木之干,強而為陽;支猶木之枝,弱而為陰。昔盤古氏明天地之道,達陰陽之變為三才。首君以天地既分之後,先有天而後有地,由是氣化而人生焉,故天皇氏一姓十三人,繼盤古氏以治,是曰天靈淡泊,無為而俗自化,始制干支之名,以定歲之所在。其十干曰:於逢、旃蒙、柔兆、疆圉、著雍、屠維、上章、重光、玄、昭陽;十二支曰:困敦、赤奮若、攝提格、單于、執徐、大荒落、敦洋、協洽、灘、作噩、閹茂、大淵獻。
「干」は樹の主幹のようなもので、強健にして陽に属す。「支」は樹の枝のようなもので、柔弱にして陰に属す。上古の盤古氏は天地運行の道に通暁し、陰陽の変化を明らかにして天・地・人の「三才」を分立した。彼は最初の君主として、天地が分判した後に先ず天があり、後に地があり、天地の気が交化してはじめて人が生まれたと考えた。だから天皇氏は一姓十三人で、盤古氏に続いて天下を治め、「天霊」と号し、恬淡無為にして風俗は自ずから化に帰した。彼が最も早く干支の名号を制定し、もって年歳の所在を標定した。当時の十干の名号は于逢・旃蒙・柔兆・彊圉・著雍・屠維・上章・重光・玄黓・昭陽といい、これが後世の暦書に言う「歳陽」である。十二支の名号は困敦・赤奮若・摂提格・単于・執徐・大荒落・敦牂・協洽・涒灘・作噩・閹茂・大淵献といい、これが「歳陰」である。これらの古名は後に《爾雅・釈天》と《史記・暦書》にまだ残されている。
蔡邕獨斷曰:“干,干也。其名有十,亦曰十母,即今甲乙丙丁戊己庚辛壬癸是也;支,枝也。其名十有二,亦曰十二子,即今子丑寅卯辰已午未申酉戍亥是也。”謂之天皇氏者,取其天開於子之義也;謂之地皇氏者,取其地闢於丑之義也;謂之人皇氏者,取其人生於寅之義也。故干支之名在天皇時始制,而地皇氏則定三辰,道分晝夜,以三十日為一月,而干支始各有所配。
蔡邕《独断》に言う。「干とは主幹の意で、その名目は十あり、「十母」とも言い、すなわちいまの甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸である。支とは枝の意で、その名目は十二あり、「十二子」とも言い、すなわちいまの子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥である」。「天皇氏」と称するのは「天は子に開く」の意を取り、「地皇氏」と称するのは「地は丑に闢く」の意を取り、「人皇氏」と称するのは「人は寅に生ず」の意を取ったのである。だから干支の名号は天皇氏の時にはじめて制定され、地皇氏に至ってはじめて日・月・星の「三辰」を釐定し、昼夜を分け、三十日をもって一月とし、干支はこれより各々配属を得た。
人皇氏者,主不虛王,臣不虛貴,政教君臣所自起,飲食男女所自始,始得天地之氣而有子母之分,於是干支始有所屬焉。至於伏羲仰觀象於天,俯觀法於地,中觀萬物與人,始畫八卦以通神明之德,以類萬物之情,以作甲曆而文字生焉。逮及黃帝授河圖,見日月星辰之象,於是始有星官之書。命大堯探五行之情,占斗綱所建,於是始作甲子配五行納音之屬。
いわゆる人皇氏とは、君主が王の虚名だけを持たず、臣子が貴の虚位だけを持たず、政令教化と君臣の名分が彼より興り、飲食男女の事が彼より始まったことをいう。人はこれではじめて真に天地の気を禀得して母子の分かれがあり、干支もまた各々帰属を持ちはじめた。伏羲に至り、彼は上に天の物象を観、下に地の法則を観、中に万物と人事を観て、はじめて八卦を画き神明の徳性を会通し、万物の情状を比類し、甲暦を制作した。文字もこれによって生まれた。この一節はまさに《周易・繋辞下》に記す伏羲画卦の事である。黄帝が《河図》の伝授を受け、日月星辰の運行する図象を見て、はじめて星象を記録する典籍ができた。彼はまた大撓に五行の情性を探究させ、北斗の斗柄の指す方位を観測させた。ここにおいて甲子を創制し、五行の納音を配したこの体系ができた。
納音を総論す
嘗觀《筆談》論六十甲子納音,本六十律,旋相為宮,法也。納音與《易》納甲同法:干納甲、坤納癸,始於干而終於坤。納音始於金,金,干也,終於土,土,坤也。五行之中,惟有金鑄而為器,則音響彰,納音所以先金。納音之法,同類娶妻,隔八生子,律呂相生之法也。甲子,金之仲,同位娶乙丑,隔八下生壬申;金之孟壬申,同位娶癸酉,隔八上生庚辰;金之季庚辰,同位娶辛已,隔八下生戊子。火之仲戊子,娶乙丑,生丙申;火之孟丙申,娶丁酉,生甲辰;火之季甲辰,娶乙已,生壬子。木之仲如是左行,至於丁已,中呂之宮。五音一終,復自甲午金之仲,娶乙未,隔八生壬寅,一如甲子之法,終於癸亥。
かつて沈括《夢溪筆談》が六十甲子の納音を論じるのを見た。それは六十律に本づき、各律が輪番で宮音を充てるという一定の法であるという。納音の推法は《周易》の「納甲」と同じ筋道で、乾卦は甲を納れ、坤卦は癸を納れ、乾より始まって坤に終わる。納音は金より始まり、金は乾に対応し、土に終わり、土は坤に対応する。五行の中で金だけが器物を鋳成した後に音響が最も顕著だから、納音は金を先とする。納音の推法を「同類は妻を娶り、八を隔てて子を生ず」といい、これが律呂相生の法である。甲子は金の仲位で、同位の乙丑と配して夫妻とし、八位を隔てて下に壬申を生ず。壬申は金の孟位で、同位の癸酉と配し、八位を隔てて上に庚辰を生ず。庚辰は金の季位で、同位の辛巳と配し、八位を隔てて下に戊子を生ず。戊子は火の仲位で、己丑と配して丙申を生ず。丙申は火の孟位で、丁酉と配して甲辰を生ず。甲辰は火の季位で、乙巳と配して壬子を生ず。木の仲位はこのように左に推し進めて、丁巳に至る。丁巳はすなわち仲呂の宮で、宮・商・角・徴・羽の五音が一巡を終える。そして再び甲午という金の仲位から起こり、乙未と配し、八を隔てて壬寅を生じ、全く甲子の法に照らして推し進めてついに癸亥に終わる。
自子至於已為陽,故自黃鍾至於仲呂皆下生;自午至於亥為陰,故自林鍾至於應鍾皆上生。夫上下生者,正謂天氣下降,地氣上升。數之所合,變之所由出也。乾為天,坤為地,乾坤合而為泰;德為父,紅為母,德紅合而為東;干為君,支為臣,干支合而納音生。是故甲乙為君,子丑為臣,子丑甲乙合而為金。蓋五行之在天下,各有氣性,有材位,或相濟或相剋,若成器未成器,旺中受絕,絕中受氣,惟相配而取之為不同耳。此金之數之所以難同而又有海中沙中之異。
子から巳に至るまで陽に属するから、黄鐘から仲呂までの六律はみな下生であり、午から亥に至るまで陰に属するから、林鐘から応鐘までの六呂はみな上生である。いわゆる上生・下生とは、まさに天気が下に降り、地気が上に昇ることを言う。数はこれによって相合し、変化もまたこれによって生ず。乾は天となり、坤は地となる。乾坤相合して《泰》卦となる。徳は父となり、紅は母となる。徳紅相合して東となる。天干は君となり、地支は臣となる。干支相合して納音が生ず。だから甲乙は君、子丑は臣で、子丑が甲乙と相配すれば金となる。五行は天地の間に存し、各々その気性があり、各々その材質と位次があり、あるいは互いに済助し、あるいは互いに克制し、また成器済みと未成器、旺中に絶を受けるもの、絶中に気を受けるもののさまざまな差別がある。ただ配する干支が異なるため各々異なるのである。これが同じ金であっても数は一致し難く、「海中金」「沙中金」といった分別のある所以である。
納音取象を論ず
昔者,黃帝將甲子分輕重而配成六十,號曰花甲子,其花字誠為奧妙,聖人借意而喻之,不可著意執泥。夫自子至亥十二宮,各有金、木、水、火、土之屬,始起於子為一陽,終於亥為六陰,其五行所屬金、木、水、火、土,在天為五星,於地為五嶽,於德為五常,於人為五臟,其於命也為五行。是故甲子之屬乃應之於命,命則一世之事。故甲子納音象,聖人喻之,亦如人一世之事也。
昔、黄帝は甲子を軽重によって分配し、六十組に配して「花甲子」と称した。この「花」の字は実に奥妙で、聖人がこれを借りて喩えとしたもので、字面を死に堅く解してはならない。子から亥までの十二宮は、どの宮にも各々金・木・水・火・土の帰属がある。子に起こるは一陽の初生、亥に終わるは六陰の窮尽である。この五行の所属は、天では歳星・熒惑・太白・辰星・鎮星の五星となり、地では五嶽となり、徳では仁・義・礼・智・信の「五常」となり、人の身では五蔵となり、人の命に落ちれば命中の五行となる。だから甲子のこの配属はまさに人の命に応じ、命の管するものは人の一生の事である。このゆえに聖人が六十甲子の納音に取った物象も、人の一生の経歴のごとくである。
何言乎?子丑二位,陰陽始孕,人在胞胎,物藏根,未有涯際;寅卯二位,陰陽漸開,人漸生長,物以拆甲,群葩漸剖,如人將有立身也;辰巳二位,陰陽氣盛,物當華秀,如人三十、四十而有立身之地,始有進取之象;午未二位,陰陽彰露,物已成齊,人至五十、六十,富貴貧賤可知,凡百興衰可見;申酉二位,陰陽肅殺,物已收成,人已龜縮,各得其靜矣;戌亥二位,陰陽閉塞,物氣歸根,人當休息,各有歸著。詳此十有二位先後,六十甲子可以次第而曉。
なぜそう言うのか。子丑の二位は、陰陽がいま孕みはじめたばかりで、人はなお胞胎の中にあり、物はなお根の中に蔵れ、すべてに辺際がない。寅卯の二位は、陰陽が漸く開き、人は漸く長じ、物は殻を破り甲を裂きはじめ、衆花が次第に綻び開く。人がまさに立身せんとするに譬える。辰巳の二位は、陰陽の気がまさに盛んで、物はまさに開花し秀発し、人が三四十歳にしてすでに立身の地を得、進取の気象を見せはじめるに譬える。午未の二位は、陰陽が全く顕露し、物はすでに長じ斉い、人は五六十歳にして富貴貧賤はすでに断定でき、一生の興衰も見て取れる。申酉の二位は、陰陽が転じて粛殺となり、物はすでに収成し、人もすでに収斂し縮まり、各々安静に帰する。戌亥の二位は、陰陽が閉塞し、物の気は根本に帰り、人はまさに休養生息し、各々帰着がある。この十二位の先後の次序を明らかにすれば、六十甲子の取象は順を追って明らかにできる。
甲子乙丑何以取象為海中之金?蓋氣在包藏,有名無形,猶人之在母腹也;壬寅癸卯絕地存金,氣尚柔弱,薄若繒縞,故曰金泊金;庚辰辛巳以金居火土之地,氣已發生,金尚在礦,寄形生養之鄉,受西方之正色,乃曰白蠟金;甲午乙未則氣已成,物質自堅實,混於沙而別於沙,居於火而煉於火,乃曰沙中金也;壬申癸酉氣盛物極,當施收斂之功,穎脫鋒銳之刃。蓋申酉金之正位,干值壬癸,金水淬礪,故取象劍鋒而金之功用極矣;至戌亥則金氣藏伏,形體已殘,鍛鍊首飾,已成其狀,藏之閨閣,無所施為,而金之功用畢,故曰庚戌辛亥釵釧金。
甲子・乙丑がなぜ「海中金」という取象を取るのか。この時、金気はなお内に包蔵されていて、名目はあっても形体がなく、人がまだ母腹の中にいるようなものだからである。壬寅・癸卯は金が絶地に処りながらなお金気を存していて、気がなお柔弱で、繒帛縞素のように薄い。だから「金箔金」という。庚辰・辛巳は金が火土の地に居し、金気はすでに発動しているが、金はなお鉱石の中に留まり、生養の郷に形を寄せ、西方の正色たる白を秉受する。だから「白蝋金」という。甲午・乙未は金気がすでに養い成され、質は自ずから堅実で、砂の中に混ざりながら砂と分別でき、火の中に処りながら火の陶錬を受ける。だから「沙中金」という。壬申・癸酉は気盛んで物極まり、まさに収斂の功を施すべき時で、鋒刃が脱穎して出る。申酉はもともと金の正位で、天干に壬癸を逢えば、金水が互いに淬礪する。だから「剣鋒」の象を取り、金の功用はここに至って極点に達する。戌亥に至れば、金気は蔵伏し、形体はすでに殘缺し、鍛錬を経て首飾を作り、形状はすでに定まり、閨閣の中に蔵されて再び施すところがない。金の功用はここに完結する。だから庚戌・辛亥を「釵釧金」という。
壬子癸丑何以取象桑柘木?蓋氣居盤屈,形狀未伸,居於水地,蠶衰之月,桑柘受氣,取其時之生也;庚寅辛卯則氣已乘陽,得栽培之勢力其為狀也,奈居金下,凡金與霜素堅,木居下得其旺,歲寒後凋,取其性之堅也,故曰松柏木;戊辰己巳則氣不成量,物已及時,枝葉茂盛,鬱然成林,取其木之盛也,故曰大林木;壬午癸未,木至午而死,至未而墓,故楊柳盛夏葉凋,枝幹微弱,取其性之柔也,故曰楊柳木;庚申辛酉,五行屬金而納音屬木,以相剋取之。蓋木性辛者,唯石榴木;申酉氣歸靜肅,物漸成實,木居金地,其味成辛,故曰石榴木;觀他木至午而死,惟此木至午而旺,取其性之偏也。戊戌己亥,氣歸藏伏,陰陽閉塞,木氣歸根,伏乎土中,故曰平地木也。
壬子・癸丑がなぜ「桑柘木」という取象を取るのか。この時、木気は盤曲し縮まって形状がいまだ伸展せず、また水地に処り、まさに蚕事の衰える月に当たり、桑樹・柘樹がこの時に気を受ける。これが時を得て生ずる意を取るのである。庚寅・辛卯は木気がすでに陽気に乗じて升り、栽培の勢いを得て形状を成すが、奈何せん金の下に処る。金と霜はもとより堅硬で、木がその下に居ればかえってその旺気を得、歳寒の後になってはじめて凋零する。その性質の堅貞を取る。だから「松柏木」という。戊辰・己巳は木気が盛大にして計量できず、草木はすでに時に至り、枝葉は茂盛して蔚然と林を成す。木の繁盛を取る。だから「大林木」という。壬午・癸未は、木は午に至って死に、未に至って墓に入るから、楊柳は盛夏に当たって葉が先に凋み、枝幹は細弱である。その性質の柔軟を取る。だから「楊柳木」という。庚申・辛酉は、干支の五行はもともと金に属しながら納音は木に属し、相克の上から象を取るのである。木性に辛辣の味を帯びたものは石榴木だけであり、申酉の気は粛静に帰し、果実は漸く結成し、木が金地に居れば味は変じて辛となる。だから「石榴木」という。他の木は午に至れば死すが、唯独この木は午に至ってかえって旺する。その性情の偏異を取る。戊戌・己亥は、気は蔵伏に帰し、陰陽は閉塞し、木気は根本に帰して土の中に潜伏する。だから「平地木」という。
丙子丁丑何以取象澗下水?蓋氣未通濟,高段非水流之所,卑溼乃水就之鄉,由地中行,故曰澗下水;甲寅乙卯,氣出陽明,水勢恃源,東流滔注,其勢浸大,故曰大溪水;壬辰癸巳,勢極東南,氣傍離宮,火明勢盛,水得歸庫,盈科後進,乃曰長流水也;丙午丁未,氣當升降,在高明火位,有水沛然作霖,以濟火中之水,惟天上乃有,故曰天河水;甲申乙酉,氣息安靜,子母同位,出而不窮,汲而不竭,乃曰井泉水;壬戌癸亥,天門之地,氣歸閉塞,水歷遍而不趨,勢歸乎寧謐之位,來之不窮,納之不溢,乃曰大海水也。
丙子・丁丑がなぜ「澗下水」という取象を取るのか。この時、水気はいまだ通達せず接済されず、高いところは水の流れ至る所ではなく、低窪湿潤のところこそ水の趨帰する郷で、水はただ地中に潜行する。だから「澗下水」という。甲寅・乙卯は、水気が升出して陽明に転じ、水勢は頼れる源があり、滔滔と東に奔注し、気勢は漸く壮大となる。だから「大渓水」という。壬辰・癸巳は、水勢が東南の極に至り、気は離宮に近づき、火は明るく勢いは盛んで、水はちょうど辰庫に帰入し、一処に注ぎ満ちてからさらに前に流れる。まさに《孟子》の「科に盈ちて後に進む」に合する。だから「長流水」という。丙午・丁未は、気はまさに升降の際に当たり、高明の火位に処りながら、大水が沛然と降って甘霖となり、火中の水を接済する。このような水は天上にのみある。だから「天河水」という。甲申・乙酉は、気息は安静で、金水の子母が同位にあり、湧き出て窮まらず、汲取しても竭きない。だから「井泉水」という。壬戌・癸亥は天門の地で、気は閉塞に帰し、水は遍く諸処に流れて再び奔趨せず、勢いは寧静の位に帰し、来るものはいくらでも容れ、納めるものはいくらでも外に溢れない。だから「大海水」という。
戊子己丑何以取象霹靂火?蓋氣在一陽,形居水位,水中之火,非神龍則無,故曰霹靂火;丙寅丁卯,氣漸發輝,因薪而顯,陰陽為治,天地為爐,乃曰爐中火也;甲辰乙巳,氣形盛地,勢定高岡,傳明繼晦,子母相承,乃曰覆燈火也;戊午己未,氣過陽宮,重離相會,炳靈交光,發輝炎上,乃曰天上火也;丙申丁酉,氣息形藏,勢力韜光,龜縮兌位,力微體弱,明不及遠,乃曰山下火也;甲戌乙亥謂之山頭火者,山乃藏形,頭乃投光,內明外暗,隱而不顯,飛光投干,歸於休息之中,故曰山頭火也。
戊子・己丑がなぜ「霹靂火」という取象を取るのか。この時、火気はまさに一陽の初動に当たり、形体は水位に居し、水中の火で、神龍のほかにこの火を有するものはない。だから「霹靂火」という。丙寅・丁卯は、火気が漸く光輝を発し、柴薪を憑ってはじめて顕現し、陰陽を主宰とし、天地を炉竈とする。だから「炉中火」という。甲辰・乙巳は、火気と形体とがともに旺盛の地に至り、勢位は高岡の上に安く、光明を代々伝えて黑暗を接続し、母子相承して絶えない。だから「覆燈火」という。戊午・己未は、火気が陽宮を越え、二つの離卦が相会し、光明が交り映じ、炽盛にして上に騰発する。だから「天上火」という。丙申・丁酉は、気息はすでに収められ形体はすでに蔵され、勢力は収斂して外に露せず、兌位に縮まり、力量微弱で形体単薄で、光明は遠く照らせない。だから「山下火」という。甲戌・乙亥を「山頭火」というのは、山がその形体を蔵し、山頭がその光を投映し、内は明るく外は暗く、隠蔽して顕揚せず、余光を遠く天干に投じて休息の中に帰するからである。だから「山頭火」という。
庚子辛丑何以取象壁上土?氣居閉塞,物尚包藏,掩形遮體,內外不交,故曰壁上土;戊寅己卯,氣能成物,功以育物,發乎根,壯乎萼蕊,乃曰城頭土也;丙辰丁巳,氣以承陽,發生已過,成齊未來,乃曰沙中土也;庚午辛未,氣當承形,物以路彰,有形可質,有物可彰,乃曰路傍土也;戊申己酉,氣以歸息,物當收斂,龜縮退閒,美而無事,乃曰大驛土也;丙戌丁亥,氣成物府,事以美圓,陰陽曆遍,勢得其間,乃曰屋上土也。
庚子・辛丑がなぜ「壁上土」という取象を取るのか。この時、土気は閉塞の中に処り、万物はなお包蔵され、土はただ形を掩い体を遮るのみで、内外は往來しない。だから「壁上土」という。戊寅・己卯は、土気が万物を成就することができ、その功用は万物を養育するにあり、草木は根より発し、花萼花蕊の上で壮大となる。だから「城頭土」という。丙辰・丁巳は、土気が陽気を承け、発生の段階はすでに過ぎ、長斉成熟の段階はいまだ至らない。だから「沙中土」という。庚午・辛未は、土気がまさに形体を承載し、万物は道路によって顕彰され、形あって質証でき、物あって彰顯できる。だから「路旁土」という。戊申・己酉は、土気は止息に帰し、万物はまさに収斂し、縮まり退閑し、美しく事なきを得る。だから「大驛土」という。丙戌・丁亥は、土気はすでに万物の府庫となり、事は美満に円成し、陰陽の一巡はすでに歴遍し、勢位はちょうどその間に安処する。だから「屋上土」という。
餘見路旁之土播殖百穀,午未之地,其盛夏長養之時乎?大驛之土通達四方,申酉之地,其得朋利亨之理乎?城頭之土取堤防之功,五公恃之,立國而衛民也;壁上之土明粉飾之用,臣庶資之,爰居而爰處也;沙中之土,土之最潤者也,土潤則生,故成齊未來而有用;屋上之土,土之成功者也,成功者靜,故止於一定而不遷。蓋居五行之中,行負載之令,主養育之權,三才五行皆不可失;處高下而得位,居四季而有功。金得之鋒銳雄剛,火得之光明照耀,木得之英華越秀,水得之濫波不泛,土得之稼穡愈豐。聚之不散,必能為山,山者,高也;散之不聚,必能為地,地者,原也。用之無窮,生之罔極,土之功用大矣哉!
私が思うに、路旁の土は百穀を植殖でき、それは午未の地に当たり、まさに盛夏に万物を長養する時ではないか。大驛の土は四方に通達し、それは申酉の地に当たり、まさに《周易・坤卦》の「西南に朋を得」て亨通する理に合するのではないか。城頭の土は築堤設防の功を取り、公侯はこれに憑って国を立て民を衛る。壁上の土は粉刷装飾の用を顕し、臣民百姓はこれに靠って安居する。沙中の土は土の中で最も滋潤で、土が潤えば物を生ず。だから「成斉未だ至らず」と言いつつなお用があるという。屋上の土は土の中ですでに成功したもので、成功すれば静止に帰するから、一処に固定して再び遷移しない。土は五行の中に居し、負載の令を行い、養育の権を掌り、天・地・人の三才と五行はいずれもそれを欠くことができない。高所低所に処るを問わず位を得、四季の末に分居して各々その功がある。金は土を得れば鋒鋭雄剛となり、火は土を得れば光明照曜し、木は土を得れば英華秀発し、水は土を得れば波瀾に節があって泛濫せず、土自身が勢を得れば庄稼はいよいよ豊盛となる。聚まって散らなければ必ず山となる。山はすなわち高。散り開いて聚まらなければ必ず地となる。地はすなわち原野。それを用いて窮まることなく、生養に止境なし。土の功用はまことに大きい。
五行取象,皆以對待而分陰陽,即始終而明變化。如甲子乙丑對甲午乙未,海中沙中,水土之辨,陰陽之分也;壬寅癸卯對壬申癸酉,金泊劍鋒,金木之辨,剛柔之別也;庚辰辛已對庚戌辛亥,白蠟釵釧,干巽異方,形色各盡也;壬子癸酉對壬午癸未,桑柘楊柳,一曲一柔,形質多別也;
六十甲子の五行取象は、みな両両相対する方式で陰陽を分別し、始と終の対照によって変化を説明する。たとえば甲子乙丑と甲午乙未とが相対し、一つは海中金、一つは沙中金、これは水と土の分別で、すなわち陰と陽の分別である。壬寅癸卯と壬申癸酉とが相対し、一つは金箔金、一つは剣鋒金、これは金と木の分別で、すなわち剛と柔の分別である。庚辰辛巳と庚戌辛亥とが相対し、一つは白蝋金、一つは釵釧金、乾位と巽位の二つの異なる方に分居し、形状と顔色は各々その異を尽くす。壬子癸酉と壬午癸未とが相対し(納音の例により、ここの「癸酉」は「癸丑」の誤りとすべき)、一つは桑柘木、一つは楊柳木、一つは盤曲、一つは柔弱で、形状と質地は大いに異なる。
庚寅辛卯對庚申辛酉,松柏石榴,一堅一辛,性味迥異也;戊辰己巳對戊戌己亥,大林平地,一盛一衰,巽干殊方也;戊子己丑對戊午己未,霹靂天上,雷霆揮鞭,日月同照也;丙寅丁卯對丙申丁酉,爐中山下,火盛木焚,金旺火滅也;甲辰乙巳對甲戌乙亥,覆燈山頭,含光畏風,投光止艮也;庚子辛丑對庚午辛未,壁上路旁,形分聚散,類別死生也;戊寅己卯對戊申己酉,城頭大驛,東南西北,坤艮正位也;丙辰丁巳對丙戌丁亥,沙中屋上,干溼互用,變化始終也。
庚寅辛卯と庚申辛酉とが相対し、一つは松柏木、一つは石榴木、一つは性堅、一つは味辛で、性情と滋味は迥として異なる。戊辰己巳と戊戌己亥とが相対し、一つは大林木、一つは平地木、一つはまさに盛ん、一つはすでに衰え、巽方と乾方とに分かれ処る。戊子己丑と戊午己未とが相対し、一つは霹靂火、一つは天上火、一方は雷霆が鞭を揮うがごとく、一方は日月が同照するがごとし。丙寅丁卯と丙申丁酉とが相対し、一つは炉中火、一つは山下火、一方は火盛んで木を焚き、一方は金旺んで火を滅す。甲辰乙巳と甲戌乙亥とが相対し、一つは覆燈火、一つは山頭火、一方は光を含んで風吹を怕れ、一方は光を艮山に投じて止まる。庚子辛丑と庚午辛未とが相対し、一つは壁上土、一つは路旁土、形態の上で聚と散に分かれ、類別の上で死と生に分かれる。戊寅己卯と戊申己酉とが相対し、一つは城頭土、一つは大驛土、方位の上で東南と西北に分かれ、まさに坤位と艮位に当たる。丙辰丁巳と丙戌丁亥とが相対し、一つは沙中土、一つは屋上土、乾と湿とが互いに用をなし、変化を頭から尾まで言い尽くしている。
圓看方看,不外旺相死休;因近取遠,莫逃金木水火土。以干支而分配五行,論陰陽而大明終始。天成人力相兼,生旺死絕並類。嗚呼!六十甲子聖人不過借其象以明其理,而五行性情、材質、形色、功用無不曲盡而造化無餘蘊矣。
円く見ようが方く見ようが、結局、旺・相・死・休という幾つかの気象から跳び出ることはできない。近くに譬えを取ろうが遠くに譬えを取ろうが、金木水火土のこの五つから逃れることはできない。干支をもって五行に分配し、陰陽を講じて始終を徹底的に説明する。天然の生成と人力の作用とは兼ね備え、生・旺・死・絶は各々その類に帰する。ああ、六十甲子は、聖人がこれらの物象を借りてその中の道理を説明したものにすぎず、五行の性情・材質・形色・功用で曲折に言い尽くされないものは一つもなく、造化の奥秘も再び余すところがないのである。
六十甲子の性質吉凶を釈す
甲子金,為寶物,喜金木旺地。進神喜,福星,平頭,懸針,破字。乙丑金,為頑礦,喜火及南方日時。福星,華蓋,正印。丙寅火,為爐炭,喜冬及木。福星,祿刑,平頭,聾啞。丁卯火,為爐煙,喜巽地及秋冬。平頭,截路,懸針。戊辰木,山林山野處不材之木,喜水。祿庫,華蓋,水馬庫,棒杖,伏神,平頭。己巳木,山頭花草,喜春及秋。祿庫,八吉,闕字,曲腳。庚午土,路旁干土,喜水及春。福星,官貴,截路,棒杖,懸針。辛未土,含萬寶,待秋成,喜秋及火。華蓋,懸針,破字。
甲子は納音が金に属し、取象は宝物で、金旺・木旺の地を行くことを喜ぶ。帯びる神煞は「進神」(甲子・己卯・甲午・己酉の四位、気機が前に推進する義を取り、万事順遂を主る)、「福星」、「平頭」(甲・丙・丁・壬といった字の頭の筆画が平直なのでこの名を得る。命中に多く見れば刑傷を主り、あるいは僧道に宜しい)、「懸針」(甲・申・辛・卯といった字に一縦が針のごとく下垂し、刑克傷害を主る)、「破字」(字形が残缺して不完整で、破敗損折を主る)。乙丑は納音が金に属し、取象はいまだ冶錬を経ていない頑鉱で、火を見ることを喜び、また南方に生じるか南方に属する日時を喜ぶ。「福星」「華蓋」「正印」を帯びる。丙寅は納音が火に属し、取象は炉中の炭で、冬と木を見ることを喜び、「福星」「禄刑」「平頭」「聾唖」(字形が閉塞して口がなく、耳目口舌の疾を主る)を帯びる。丁卯は納音が火に属し、取象は炉中の煙で、東南の巽地と秋冬を喜び、「平頭」「截路」(日時が壬癸の空亡に逢い、去路を截断されたがごとく、処処阻滯を主る)「懸針」を帯びる。戊辰は納音が木に属し、山林曠野の中の材を成さない樹で、水を見ることを喜び、「禄庫」「華蓋」「水馬庫」「棒杖」「伏神」「平頭」を帯びる。己巳は納音が木に属し、山頭の花草で、春と秋を喜び、「禄庫」「八吉」「闕字」「曲脚」(己・巳といった字の下脚が弯曲し、足脛の患を主る)を帯びる。庚午は納音が土に属し、路旁の乾土で、水と春を見ることを喜び、「福星」「官貴」「截路」「棒杖」「懸針」を帯びる。辛未は納音が土に属し、万宝を含蔵して秋の成熟を待ち、秋と火を喜び、「華蓋」「懸針」「破字」を帯びる。
壬申金,戈戟,大喜子午卯酉。平頭,大敗,妨害,聾啞,破字,懸針。癸酉金,金之椎鑿,喜木及寅卯。伏神,破字,聾啞。甲戌火,火所宿處,喜春及夏。正印,華蓋,平頭,懸針,破字,棒杖。乙亥火,火之熱氣,喜土及夏。天德,曲腳。丙子水,江湖,喜木及土。福星,官貴,平頭,聾啞,交神,飛刃。丁丑水,水之不流清澈處,喜金及夏。華蓋,進神,平頭,飛刃,闕字。戊寅土,堤阜城郭,喜木及火。伏神,俸杖。聾啞。己卯土,破堤敗城,喜申酉及火。進神,短夭,九丑,闕字,曲腳,懸針。
壬申は納音が金に属し、取象は戈戟の類の兵器で、子・午・卯・酉の四正の位を見ることを最も喜び、「平頭」「大敗」「妨害」「聾唖」「破字」「懸針」を帯びる。癸酉は納音が金に属し、敲鑿用の錘と鑿で、木と寅卯を見ることを喜び、「伏神」「破字」「聾唖」を帯びる。甲戌は納音が火に属し、火の棲宿する所で、春と夏を喜び、「正印」「華蓋」「平頭」「懸針」「破字」「棒杖」を帯びる。乙亥は納音が火に属し、火の散ずる熱気で、土と夏を見ることを喜び、「天徳」「曲脚」を帯びる。丙子は納音が水に属し、取象は江湖で、木と土を見ることを喜び、「福星」「官貴」「平頭」「聾唖」「交神」「飛刃」を帯びる。丁丑は納音が水に属し、流動せず清澈な一潭の水で、金と夏を見ることを喜び、「華蓋」「進神」「平頭」「飛刃」「闕字」を帯びる。戊寅は納音が土に属し、堤防の土丘と城郭で、木と火を見ることを喜び、「伏神」「棒杖」「聾唖」を帯びる。己卯は納音が土に属し、潰決した堤、敗壊した城で、申酉と火を見ることを喜び、「進神」「短夭」「九丑」(九つの陰日陽時が相配した丑恶の辰で、淫乱と容貌の丑を主る)「闕字」「曲脚」「懸針」を帯びる。
庚辰金,錫蠟,喜秋及微木。華蓋,大敗,棒杖,平頭。辛巳金,金之幽者,雜沙石,喜火及秋。天德,福星,官貴,截路,大敗,懸針,曲腳。壬午木,楊柳干節,喜春夏。官貴,九丑,飛刃、平頭、聾啞,懸針。癸未木,楊柳根,喜冬及水,亦宜春。正印,華蓋,短夭,伏神,飛刃,破字。甲申水,甘井,喜春及夏。破祿馬,截路,平頭,破字,懸針。乙酉水,陰壑水,喜東方及南。破祿,短夭,九丑,曲腳,破字,聾啞。丙戌土,堆阜,喜春夏及水。天德,華蓋,平頭,聾啞。丁亥土,平原,喜火及木。天乙,福星,官貴,德合,平頭。
庚辰は納音が金に属し、取象は錫と蝋で、秋とわずかばかりの木を喜び、「華蓋」「大敗」「棒杖」「平頭」を帯びる。辛巳は納音が金に属し、深く蔵していまだ出ない金で、沙石の中に混在し、火と秋を見ることを喜び、「天徳」「福星」「官貴」「截路」「大敗」「懸針」「曲脚」を帯びる。壬午は納音が木に属し、楊柳の枝幹節段で、春夏を喜び、「官貴」「九丑」「飛刃」「平頭」「聾唖」「懸針」を帯びる。癸未は納音が木に属し、楊柳の根で、冬と水を喜び、春も相宜しく、「正印」「華蓋」「短夭」「伏神」「飛刃」「破字」を帯びる。甲申は納音が水に属し、甘美な井水で、春と夏を喜び、「破禄馬」「截路」「平頭」「破字」「懸針」を帯びる。乙酉は納音が水に属し、背陰の山谷の中の水で、東方と南方を喜び、「破禄」「短夭」「九丑」「曲脚」「破字」「聾唖」を帯びる。丙戌は納音が土に属し、堆り上げた土阜で、春夏と水を喜び、「天徳」「華蓋」「平頭」「聾唖」を帯びる。丁亥は納音が土に属し、平坦な原野で、火と木を見ることを喜び、「天乙」「福星」「官貴」「徳合」「平頭」を帯びる。
戊子火,雷也。喜水及春夏,得土而神天。伏神,短夭,九丑,杖刑,飛刃。己丑火,電也,喜水及春夏,得地而晦。華蓋,大敗,飛刃,曲腳,闕字。庚寅木,松柏干節,喜秋冬。破祿馬,相刑,杖刑,聾啞。辛卯未,松柏之根,喜水土及宜春。破祿,交神,九丑,懸針。壬辰水,龍水,喜雷電及春夏。正印,天德,水祿馬庫,退神,平頭,聾啞。癸巳水,水之不息,流入海,喜亥子,乃變化。天乙,官貴,德合,伏馬,破字,曲腳。甲午金,百鍊精金,喜水木土。進神,德合,平頭,破字,懸針。乙未金,爐炭餘金,喜大火及土。華蓋,截路,曲腳,破字。
戊子は納音が火に属し、取象は雷で、水と春夏を見ることを喜び、土の相配を得れば神威が天に上達し、「伏神」「短夭」「九丑」「杖刑」「飛刃」を帯びる。己丑は納音が火に属し、取象は電で、水と春夏を見ることを喜び、地気を得れば光はかえって晦暗し、「華蓋」「大敗」「飛刃」「曲脚」「闕字」を帯びる。庚寅は納音が木に属し、松柏の枝幹節段で、秋冬を喜び、「破禄馬」「相刑」「杖刑」「聾唖」を帯びる。辛卯は納音が木に属し(原文は「辛卯未」と作るが、「未」は「木」の誤りとすべき)、松柏の根で、水土を喜び、春にも宜しく、「破禄」「交神」「九丑」「懸針」を帯びる。壬辰は納音が水に属し、龍の居する水で、雷電と春夏を喜び、「正印」「天徳」「水禄馬庫」「退神」「平頭」「聾唖」を帯びる。癸巳は納音が水に属し、奔流して息まずついに海に入る水で、亥子を見ることを喜び、こうしてはじめて変化騰達し、「天乙」「官貴」「徳合」「伏馬」「破字」「曲脚」を帯びる。甲午は納音が金に属し、百錬して成った精金で、水・木・土を見ることを喜び、「進神」「徳合」「平頭」「破字」「懸針」を帯びる。乙未は納音が金に属し、炉炭の中に残る余金で、大火と土を喜び、「華蓋」「截路」「曲脚」「破字」を帯びる。
丙申火,白茅野燒,喜秋冬及木。平頭,聾啞,大敗,破字,懸針。丁西火,鬼神之靈響,火無形者,喜辰戌丑未。天乙,喜神,平頭,破字,聾啞,大敗。戊戌木,蒿艾之枯者,喜火及春夏。華蓋,大敗,八專,杖刑,截路。己亥木,蒿艾之茅,喜水及春夏。闕字,曲腳。庚子土,土中空者,屋宇也,喜木及金。木德合,杖刑。辛丑土,墳墓,喜木及火與春。華蓋,懸針,闕字。壬寅金,金之華飾者,喜木及微火。截路,平頭,聾啞。癸卯金,環鈕鈐鐸,喜盛火及秋。貴人,破字,懸針。
丙申は納音が火に属し、白茅荒草を焼く野火で、秋冬と木を見ることを喜び、「平頭」「聾唖」「大敗」「破字」「懸針」を帯びる。丁酉は納音が火に属し(原文は「丁西」と作るが、「丁酉」とすべき)、鬼神が顕霊する時の光響で、形体なき火に属し、辰・戌・丑・未の四庫を見ることを喜び、「天乙」「喜神」「平頭」「破字」「聾唖」「大敗」を帯びる。戊戌は納音が木に属し、枯乾した蒿草艾草で、火と春夏を見ることを喜び、「華蓋」「大敗」「八専」「杖刑」「截路」を帯びる。己亥は納音が木に属し、蒿艾の類の茅草で、水と春夏を見ることを喜び、「闕字」「曲脚」を帯びる。庚子は納音が土に属し、土を以て成して中の空なるもの、すなわち房屋で、木と金を見ることを喜び、「木徳合」「杖刑」を帯びる。辛丑は納音が土に属し、取象は墳墓で、木と火と春を見ることを喜び、「華蓋」「懸針」「闕字」を帯びる。壬寅は納音が金に属し、華美な装飾に用いる金で、木と微弱の火を見ることを喜び、「截路」「平頭」「聾唖」を帯びる。癸卯は納音が金に属し、環・鈕・鈴・鐸の類の小件の金器で、旺火と秋を喜び、「貴人」「破字」「懸針」を帯びる。
甲辰火,燈也,喜夜及水,惡晝。華蓋,大敗,平頭,破字,懸針。乙巳火,燈光也,同上,尤喜申酉及秋。正祿馬,大敗,曲腳,闕字。丙午火,月輪,喜夜及秋,水旺也。喜神,羊刃,交神,平頭,聾啞,懸針。丁未水,火光也,同上。華蓋,羊刃,退神,八專,平頭,破字。戊申土,秋間田地,喜申酉及火。福星,伏馬,杖刑,破字,懸針。己酉土,秋間禾稼,喜申酉及冬。退神,截路,九丑,闕字,曲腳,破字,聾啞。庚戌金,刃劍之餘,喜微火及木。華蓋,杖刑。辛亥金,鍾鼎實物,喜木火及土。正祿馬,懸針。
甲辰は納音が火に属し、取象は灯で、夜間と水を見ることを喜び、白昼を悪み、「華蓋」「大敗」「平頭」「破字」「懸針」を帯びる。乙巳は納音が火に属し、灯の発する光で、喜忌は甲辰と同じく、とりわけ申酉と秋を喜び、「正禄馬」「大敗」「曲脚」「闕字」を帯びる。丙午は納音が火に属し、取象は月輪で、夜間と秋を喜ぶ。それは水気のまさに旺する時だからである。「喜神」「羊刃」「交神」「平頭」「聾唖」「懸針」を帯びる。丁未のこの一位は取象が火光で、喜忌は丙午と同じく、「華蓋」「羊刃」「退神」「八専」「平頭」「破字」を帯びる。戊申は納音が土に属し、秋の田地で、申酉と火を喜び、「福星」「伏馬」「杖刑」「破字」「懸針」を帯びる。己酉は納音が土に属し、秋の田の禾稼で、申酉と冬を喜び、「退神」「截路」「九丑」「闕字」「曲脚」「破字」「聾唖」を帯びる。庚戌は納音が金に属し、刀剣を打造して残った余料で、微火と木を喜び、「華蓋」「杖刑」を帯びる。辛亥は納音が金に属し、鐘鼎の類の実心の重器で、木・火・土を喜び、「正禄馬」「懸針」を帯びる。
壬子木,傷水多之木,喜火土及夏。羊刃,九丑,平頭,聾啞。癸丑木,傷水少之木,喜金水及秋。華蓋,福星,八專,破字,闕字,羊刃。甲寅水,雨也,喜夏及火。正祿馬,福神,八專,平頭,破字,懸針,聾啞。乙卯水,露也,喜水及火。建祿,喜神,八專,九刃,曲腳,懸針。丙辰土,堤岸,喜金及木。祿庫,正印,華蓋,截路,平頭,聾啞。丁巳土,土之沮,喜火及西北。祿庫,平頭,闕字,曲腳。戊午火,日輪,夏則人畏,冬則人愛,忌戊子、己丑、甲寅、乙卯。伏神,羊刃,九丑,棒杖,懸針。
壬子は納音が木に属し、過多の水気に傷られた木で、火・土と夏を喜び、「羊刃」「九丑」「平頭」「聾唖」を帯びる。癸丑は納音が木に属し、水の傷害を受けることの軽い木で、金・水と秋を喜び、「華蓋」「福星」「八専」「破字」「闕字」「羊刃」を帯びる。甲寅は納音が水に属し、取象は雨で、夏と火を見ることを喜び、「正禄馬」「福神」「八専」「平頭」「破字」「懸針」「聾唖」を帯びる。乙卯は納音が水に属し、取象は露で、水と火を見ることを喜び、「建禄」「喜神」「八専」「九刃」「曲脚」「懸針」を帯びる。丙辰は納音が土に属し、取象は堤岸で、金と木を見ることを喜び、「禄庫」「正印」「華蓋」「截路」「平頭」「聾唖」を帯びる。丁巳は納音が土に属し、低窪して水を積む沮洳の土で、火と西北を見ることを喜び、「禄庫」「平頭」「闕字」「曲脚」を帯びる。戊午は納音が火に属し、取象は日輪で、夏に生まれれば人はそれを怕れ、冬に生まれれば人はそれを愛し、戊子・己丑・甲寅・乙卯の四位を見ることを忌み、「伏神」「羊刃」「九丑」「棒杖」「懸針」を帯びる。
已未火,日光,忌夜,亦畏四者。福星,華蓋,羊刃,闕字,曲腳,破字。庚申木,榴花,喜夏,不宜秋冬。建祿馬,八專,杖刑,破字,懸針。辛酉木,榴子,喜秋及夏。建祿,交神,九丑,八專,懸針,聾啞。壬戌水,海也,喜春夏及木。華蓋,退神,平頭,聾啞,杖刑。癸亥水,百川,喜金土火。伏馬,大敗,破字。截路。以上六十甲子,盛大者忌變為小弱,小弱者欲變盛大也耶。
己未は納音が火に属し、取象は日光で、夜間を忌み、同じく前に言った戊子・己丑・甲寅・乙卯の四位を怕れ、「福星」「華蓋」「羊刃」「闕字」「曲脚」「破字」を帯びる。庚申は納音が木に属し、取象は石榴の花で、夏を喜び、秋冬に宜しくなく、「建禄馬」「八専」「杖刑」「破字」「懸針」を帯びる。辛酉は納音が木に属し、取象は石榴の果実で、秋と夏を喜び、「建禄」「交神」「九丑」「八専」「懸針」「聾唖」を帯びる。壬戌は納音が水に属し、取象は大海で、春夏と木を見ることを喜び、「華蓋」「退神」「平頭」「聾唖」「杖刑」を帯びる。癸亥は納音が水に属し、取象は衆川百流で、金・土・火を喜び、「伏馬」「大敗」「破字」「截路」を帯びる。以上のこの六十組の甲子は、およそ取象が盛大なるものは、転じて小弱となることを忌み、取象が小弱なるものは、かえって盛大となることを望む。
先貧賤而後富貴則榮華,先富貴而後貧賤則卑辱;不可以其先貧賤而不論其富貴,亦不可以其先富貴而不論其貧賤也。且生年屬木,假令是庚寅、辛卯,則木之盛大可知;若月日時胎不見他木,則以松柏論,萬一上見楊柳木或柘榴木,則舍大就小,不以松柏論也。假令是壬午癸未生人,則木之小弱可知,若月日時胎不見他木,則以楊柳論,萬一見松柏木或大林木,則棄小論大,不可以楊柳論也。
先に貧賤で後に富貴となるのは、栄華の命である。先に富貴で後に貧賤となるのは、卑辱の命である。その初めが貧賤だからとて後の富貴を談じないことは不可で、その初めが富貴だからとて後の貧賤を談じないことも不可である。たとえば出生の年の納音が木に属するなら、仮に庚寅・辛卯ならば、この木の盛大なることは想い見るべく、月柱・日柱・時柱と胎元とが再び他の木を見なければ、「松柏木」によって論ずる。万一柱上にまた楊柳木あるいは石榴木を見れば、盛大を捨ててその小弱に就かねばならず、再び松柏木によって論ずべからず。反って仮に壬午・癸未年生の人ならば、この木の小弱もまた想い見るべく、月・日・時・胎が再び他の木を見なければ、「楊柳木」によって論ずる。万一松柏木あるいは大林木を見れば、小弱を捨てて盛大に就いて論じ、再び楊柳木によって論ずべからず。
以至天上火、劍鋒金、大海水、大驛土生人,月日時胎別見他位,納音同而小弱者,又如覆燈火,金泊金、井泉水、沙中土生人,月日時胎別見他位,納音同而盛大者,或引凡而入聖,或先重而後輕,皆當從其變者而論之,不可拘於一端。甲子,從革之金。其氣散,得戊申土、癸巳水相之則吉。戊申乃金臨官之地,土者更旺於子,必能生成;癸巳繫金生於巳,水旺於子,納音各有所歸。又為朝元祿,忌丁卯、丁酉、戊午之火。
推し広めて言えば、およそ天上火・剣鋒金・大海水・大驛土といった盛大の象に生まれる人が、月・日・時・胎に他の位を見て、納音は同じで取象が小弱なる場合、また覆燈火・金箔金・井泉水・沙中土といった小弱の象に生まれる人が、月・日・時・胎に他の位を見て、納音は同じで取象が盛大なる場合――前者は平凡より引き入れられて聖境に至るもの、後者は先に重く後に軽に転ずるもので、いずれもその変化する一面に順って論断すべきで、一端に死守すべからず。甲子は「従革の金」で、その気は松散して聚まらないが、戊申の土、癸巳の水を得て辅助されれば吉である。戊申は金の臨官の地で、土は子の位の上にあってまた更に旺し、必ず金を生成し得る。癸巳は金が巳に長生し、水が子に旺するので、納音は各々帰着がある。甲子はまた「朝元禄」ともいい、丁卯・丁酉・戊午の三位の火を見ることを忌む。
乙丑,自庫之金。火不能克。蓋已藏之金自無克害沖破,未有不顯榮者,獨忌己丑、己未之火。閻東叟云:“乙丑為正印,具大福德,秋冬富貴壽考,春夏吉中有凶;入格則建功享福,帶煞類為凶會。”《玉霄寶鑑》云:“甲子乙丑未成器,金見火則成,多見則吉。”
乙丑は「自庫の金」で、火はそれを克し動かせない。すでに収蔵されて庫に入った金は、自ずから克害・衝破されないから、およそ命中にそれを帯びる者で顕達して栄耀しない者はいない。ただ己丑・己未の二位の火を見ることを忌む。閻東叟に言う。「乙丑は正印で、大いなる福徳を備え、秋冬生まれは富貴にして長寿、春夏生まれは吉の中に凶あり。もし好格局に配し得れば功を建て福を享け、凶煞を帯びればおおむね凶禍を聚める」。《玉霄宝鑑》に言う。「甲子・乙丑のこの二位の金はいまだ器を成さず、金は火に遇ってはじめて錬成し、火が多く見られるのはかえって吉利である」。
丙寅,赫曦之火。無水制之則有燔灼炎熱之患,水不可過,獨愛甲寅之水,就位濟之。又名朝元祿。《五行要論》云:“丙寅火含靈明沖粹之氣,四時生生之德,入貴格則文采發應,主魁甲之貴。”丁卯,伏明之火。氣弱,宜木生之,遇水則凶,乙卯、乙酉水最毒。
丙寅は「赫曦の火」で、水が来て制約するものがなければ焚灼炎熱の患いがある。しかし水もまた過ぎてはならず、ただ甲寅のあの一位の水を喜ぶ。それは同じく寅位にあって近く済助するからである。丙寅はまた「朝元禄」ともいう。《五行要論》に言う。「丙寅の火は霊明・冲和・純粋の気を含み、四時生生不息の徳を備え、貴格に配れば文采が煥発し、状元及第の貴を主る」。丁卯は「伏明の火」で、火気が衰弱し、木を用いてそれを生ずるを宜とす。一旦水に遇えば凶で、その中で乙卯・乙酉の二位の水の害が最も烈しい。
戊辰,兩土下木。眾金不能克,蓋土生金,有子母之道。得水生之為佳。《五行要論》云:“戊辰、庚寅、癸丑三辰,挺剛德清健之數,生於春夏,能特立獨奮,隨變成功;更逢旺氣,則有凌霄聳壑之志。惟忌秋生,雖懷志節,屈而不伸。”己巳,為近火之木。金自此生,於我無傷;忌見生旺之金。閻東叟云:“己巳在巽,為風動之木,根危易拔,和之以金、土,運規東南,方成材用,雖外陽內陰,別無輔助,則其氣虛散,更為金鬼所克,乃不材之木也。
戊辰は二重の土の下に圧された木である。衆多の金もそれを克し得ない。土は金を生ずることができ、金と土の間に母子の情があって、肯んじて反って土下の木を傷つけないからである。もし水を得て生養されればなお良い。《五行要論》に言う。「戊辰・庚寅・癸丑のこの三位は、いずれも挺拔剛強・徳性清正健旺の数理を有し、春夏に生まれれば特立奮発し、随機応変して成功する。若し更に旺気に逢えば、雲霄に直上し山壑より高く出る志がある。ただ秋に生まれるを忌み、志節を懐抱しながら屈抑して伸展しない」。己巳は火に近づいた木である。金は巳位より長生し、己巳の木自身に傷害はないが、当生当旺の金を見ることを忌む。閻東叟に言う。「己巳は巽位に居し、風に吹き動かされる木で、根基が穏やかでなく抜き上げられやすい。金と土を用いてそれを調和し、運程が東南の方を行けば、有用の材となることができる。それは外は陽で内は陰だが、もし他に輔助がなければ、気は虚浮渙散し、更に金という鬼煞に克されれば、それは一株の材を成さない木である」。
庚午辛未,始生之土。木不能克,惟忌水多,反傷其氣。木多卻有歸,蓋木歸未也。閻東叟云:“庚午、辛未、戊申、己酉皆厚德之土,含容鎮靜,和氣融洽,福祿優裕,入格則多歷方嶽之任,有普惠博愛之功。”壬申,臨官之金,利見水土,若丙申、丙寅、戊午之火則為災害。《玉霄寶鑑》云:“壬申、癸酉,金旺之位,不可復旺,旺則傷物;不可見火,見火則自傷。”
庚午・辛未はいま生成したばかりの土である。木はそれを克し得ず、ただ水多きを忌み、水多ければかえって土気を傷る。木が多いのはかまわない。木はついに未庫に帰入するからである。閻東叟に言う。「庚午・辛未・戊申・己酉はいずれも徳性淳厚の土で、包容でき、鎮静でき、和気が融恰し、福禄が豊裕である。好格局に配すればおおむね一方の大員を任ずることができ、恩恵を普く施し百姓を博愛する功がある」。壬申は「臨官の金」で、水と土を見るに利あり。もし丙申・丙寅・戊午のこの数位の火に遇えば、災害となる。《玉霄宝鑑》に言う。「壬申・癸酉はまさに金旺の位に当たり、再びこれを旺にしてはならず、太旺はすなわち物を傷る。また火を見るべからず、火を見ればかえって自ら傷る」。
甲戌,自庫之火。不嫌眾水,只忌壬戌。所謂墓中受克,其患難逃。《五行要論》云:“甲戌火為印為庫,含至陽藏伏之氣,貴格逢之,富貴光大。惟忌復生,防吉中有凶。”乙亥,伏明之火。其氣湮鬱而不發,借己亥、辛卯、己巳、壬午發,未木生之則精神旺相,癸亥、丙午水有之則不吉。
甲戌は「自庫の火」で、衆多の水を怕れず、ただ壬戌のあの一位を忌む。壬戌はそれと同じく戌墓にあって、これを「墓中に克を受く」と言い、禍患は避けられない。《五行要論》に言う。「甲戌の火は印でもあり庫でもあり、極盛の陽が潜蔵隠伏する気を含み、貴格の中でそれに遇えば、富貴光大を主る。ただ更に火の来て重複相生するを忌み、吉中に凶生ずるを提防すべし」。乙亥は「伏明の火」で、火気が内に鬱結して発し出ず、己亥・辛卯・己巳・壬午のこれらの位を借りて引発せねばならない。未中の木あってそれを生ぜば、精神旺盛となり、もし癸亥・丙午の類の水に遭えば、不吉となる。
丙子,流衍之水。不忌眾土,惟嫌庚子,乃旺中逢鬼,不祥莫大焉。《五行要論》云:“丙子自旺之水,陽上陰下,精神俱全,稟之者天資曠達,識量淵深;春夏為濟物之氣,多建利澤之功。”丁丑,福聚之水。最愛金生,忌辛未、丙辰、丙戌,相刑破也。《五行要論》云:“丁丑、乙酉,在數為渙弱之水,陰盛陽弱,稟之者器識清明,多慧少福,橐以水木旺氣,則陰陽均協,為貴達崇顯之氣。”
丙子は「流衍の水」で、衆多の土を怕れず、ただ庚子のあの一位を嫌う。水がまさに旺んで旺処に我が克する鬼煞に遭えば、これより不祥なるはないからである。《五行要論》に言う。「丙子は自旺の水で、陽は上に陰は下にあり、精と神とがともに完備している。それを禀受する者は天资が曠達で、見識器量は深邃である。春夏に生まれれば万物を済助する気となり、多く民を利し物を潤す功を建てられる」。丁丑は「福聚の水」で、最も金の来てそれを生ずるを喜び、辛未・丙辰・丙戌を忌む。互いに刑あり破ありだからである。《五行要論》に言う。「丁丑・乙酉は数理の上で渙散柔弱の水に属し、陰気盛んで陽気弱い。それを禀受する者は器識清明で、聡慧有余にして福分不足である。もし水木の旺気を用いてそれを充実させれば、陰陽均衡協調して、顕貴通達の気となる」。
戊寅,受傷之土。最為無力,要生旺火,以資其氣。忌己亥、庚寅、辛卯諸色木克,主短折之凶。《五行要論》云:“戊寅、丙戌此二位乘土德厚氣,一含生火,一含宿火,是謂陽靈襲中,福慶之辰;貴格得之,道德蓋世,貴極人臣,惟親王、貴公子多於此日生;常格得之,亦主福壽遐遠,始終安逸。”
戊寅は「受傷の土」で、最も力なく、当生当旺の火を須ちてその土気を資養せねばならない。己亥・庚寅・辛卯のこの数種の木の来てそれを克するを忌み、短命夭折の凶を主る。《五行要論》に言う。「戊寅・丙戌のこの二位は土徳の厚重の気に乗り、一つはまさに生発する火を含み、一つはすでに棲宿する火を含む。これを陽明の霊気が内に承襲するといい、福慶の辰である。貴格がそれを得れば、道徳盖世・貴極人臣を主り、親王と顕貴の公子はおおむねこの二日に生まれる。平常格局がそれを得ても、福寿綿長・一生安逸を主る」。
己卯,自死之土。抑又甚焉。貴得丁卯、甲戌、乙亥、己未之火,由合而來,以致其福。《五行要論》云:己卯,自死土,建於震位,風行雷動,散為和氣,德自沖虛。稟之者類有道行,隨變而適,有養生自在之福壽,惟不利死絕,則為久假不歸之徒。”
己卯は「自死の土」で、戊寅の受傷より更に甚だしい。それは丁卯・甲戌・乙亥・己未のこれらの火を得るを貴とし、干支の相合より来て、もってその福分を成就する。《五行要論》に言う。「己卯は自死の土で、建位は震卦にあり、風行雷動し、散らし開けば一団の和気となり、徳性はもとより冲虚である。それを禀受する者はおおむね道行があり、事に随って変化し自処宜しきを得て、天年を頤養し自在無拘の福寿がある。ただ死絶の地を行くに利せず、一走死絶すれば長く借りて帰らない人となる」。
庚辰,氣聚之金。不用火制,其器自成,火盛反喪其器,病絕火無害。若甲辰、乙巳火,惡不可言;亦不能克眾木,蓋我氣亦聚耳。閻東叟云:“庚辰之金具剛健沈厚之德,稟聰明疏通之性。春夏福禍倚伏,秋冬秀穎充實;入格則兼資文武,帶煞則好弄兵權。”
庚辰は「気聚の金」で、必ずしも火を用いて鍛錬するを要せず、器物は自ずから成就する。火が太旺なればかえってこの器物を毀す。ただ病・絶の地に処る弱火のみ妨害なし。もし甲辰・乙巳のこの二位の火に遭えば、それは壊れて言うべからざるほどである。それはまた衆多の木を克し動かせず、それ自身の気はただ聚まっていまだ発しないにすぎないからである。閻東叟に言う。「庚辰の金は剛健沈厚の徳性を備え、聡明通達の性情を禀有す。春夏に生まれれば禍福は互いに倚伏し、秋冬に生まれれば才華秀発して充実す。好格局に配すれば文武兼備し、凶煞を帯びれば兵権を弄するを好む」。
辛巳,自生之金。精神具足,體氣完備,炎烈熾化而不亡。忌丙辰、乙巳、戊午之火。蓋金生於巳,而不能生敗於午,絕於寅而氣散,復見生旺之火,烏可當之?《五行要論》云:“辛巳金為自生學堂,具英明瑰奇之德,秋冬得力十全,春夏七凶之吉;入貴格則主學行英偉,致身清貴,常懷濟物之心。”
辛巳は「自生の金」で、精と神とが充足し、形体と気とが完備し、たとい烈火に焼錬され変化しても消亡しない。それは丙辰・乙巳・戊午のこの数位の火を忌む。金は巳に長生するが、午位に至れば敗し、寅位に至れば絶して気散ずるから、もし更に当旺の火に遭えば、どうして堪えられよう。《五行要論》に言う。「辛巳の金は自生の『学堂』で、英明瑰奇の徳を備え、秋冬に生まれれば力を得て十全十美、春夏に生まれれば七分の凶の中に三分の吉を帯びる。貴格に配れば学問品行卓異を主り、清貴の位に居り、常に万物を済助する心を懐く」。
壬午,柔和之木。枝幹微弱,木能生火,卻忌見火多,多則燼矣。雖生旺之金,亦不能傷。蓋金就我敗,得金反貴。水土盛者亦貴。惟忌甲午金傷之。《五行要論》云:“壬午,自死之木。木死絕則魂遊而神氣靈秀,稟之者挺靜明之德,抱仁者之勇,建立功行,可謂靜而有勇,延年益壽。”癸未,自庫之木。生旺則佳,雖乙丑金不能沖破,各歸其根而不相犯。忌庚戌、乙未金。《玉宵寶鑑》云:“壬午、癸未謂之楊柳木者,蓋木至午而死,至未而墓,故盛夏葉稠,得其時則富壽,非其時則貧夭。”
壬午は「柔和の木」で、枝條も主幹も細弱である。木はもともと火を生ずることができるが、それは火多きを忌み、火多ければ自らを焼いて灰燼に帰す。たとい当生当旺の金に遇ってもそれを傷つけ得ない。金は午位に至ればちょうど敗絶するから、それは金を得てかえって貴し。水と土の旺盛なるもまた貴を主る。ただ甲午のあの一位の金の来てそれを傷るを忌む。《五行要論》に言う。「壬午は自死の木である。木は死絶の地に至って魂魄は游散しながら神気はかえって霊秀を顕す。それを禀受する者は沈静明達の徳があり、仁者の勇を懐き、功業徳行を建てることができ、安静にして胆勇ありと言うべく、延年益壽できる」。癸未は「自庫の木」で、生旺の地に処れば良い。たとい乙丑のあの一位の金に遇ってもそれを衝破し得ない。丑と未とは各々自らの根庫に帰入して互いに侵犯しないからである。それは庚戌・乙未の二位の金を忌む。《玉霄宝鑑》に言う。「壬午・癸未が楊柳木と言う所以は、木が午位に至れば死し、未位に至れば墓に入るからで、だから楊柳は盛夏の時、葉は稠密なれどすでに長しない。その時を得れば富有長寿を主り、その時を得なければ貧窮短命を主る」。
甲申,自生之水。其氣流衍,宜有所規。亦借金生,不忌眾土,特嫌戊申,庚子之土。《五行要論》云:“甲申水自生,含天真學堂,得之入局主智識聰慧,妙用無窮。”乙酉,自敗之水。假眾金以相之,蓋我氣既弱,借母以育。忌己酉、己卯、戊申、庚子、辛丑之土,則夭折窮賤。丙戌,福壯祿厚之土。木不能克。忌見生旺之金。若遇火盛則貴不可言。
甲申は「自生の水」で、水気は流布漫衍し、まさに約束規範あるべし。それは同じく金を借りて相生せねばならず、衆多の土を怕れず、ただ特に戊申・庚子のこの二位の土を嫌忌する。《五行要論》に言う。「甲申の水は自生に属し、『天真学堂』の気を含み、それを得て格局に配入すれば、智慧聡敏・妙用無窮を主る」。乙酉は「自敗の水」で、衆多の金を借りてそれを輔助せねばならない。それ自身の気はすでに衰弱し、ただ母気を借りて養育するほかないからである。それは己酉・己卯・戊申・庚子・辛丑のこれらの土を忌み、遇えば夭折と窮賤を主る。丙戌は福気壮盛・禄気厚重の土で、木はそれを克し得ず、当生当旺の金を見るを忌む。もし旺火に遇えば、貴さは言うべからざるほどである。
丁亥,臨官之土。木不能克。嫌金多,須得火生救之,乃吉。忌己亥、辛卯之木。《五行要論》云:“丁亥、庚子二土中含金數,內剛外和。稟之者得有定力,土下濟之以水火旺氣,能建功立事,敢為威果之行。”戊子、己丑,水中之火,又曰神龍之火。遇水方貴,為六氣之君火也。《五行要論》云:“戊子含精神輝光全實之氣,作四時保生之福,入貴格則為大人君子,器宇含弘,富貴終吉。”
丁亥は「臨官の土」で、木はそれを克し得ない。それは金多きを嫌忌し、必ず火を得て生助救援されてはじめて吉である。己亥・辛卯の二位の木を忌む。《五行要論》に言う。「丁亥・庚子のこの二位の土は金の数理を含み、内は剛強で外は温和である。それを禀受する者は定力を有し、土の基礎の上に更に水火の旺気を用いて接済すれば、功業を建て立て、威武果決の事を敢えてできる」。戊子・己丑は水中の火で、また「神龍の火」ともいい、水に遇ってはじめて貴を見る。それは六気のうちに言う「君火」である。《五行要論》に言う。「戊子は精神輝光完足充実の気を含み、四時生命を保养する福を作す。貴格に配すれば大人君子で、器宇は寛宏、富貴にして終に吉慶を得る」。
己丑,為天將之火,又為天乙本家。含威福光厚之氣,發越峻猛,貴局乘之,為將德,為魁名而建功。《燭神經》云:“丑,胎養之火,其氣漸隆。若遇丙寅、戊午之火助之,可成濟物之功。”庚寅、辛卯,歲寒之木。雪霜無以改其操,況金能克之乎?上有庚辛,不假制治,自然成材。閻東叟云:“辛卯木自旺,春夏則氣節挺拔,建功立事;生於秋則狂狷折挫,勁氣不伸。”
己丑は「天将の火」で、また天乙貴人の本家である。それは威厳福厚光大の気を含み、発越すれば峻急猛烈である。貴格がそれに乗ずれば、将帥の徳を成就し、魁を奪い名を揚げて功業を建てられる。《燭神経》に言う。「丑位は胎養の火で、火気はまさに漸く隆盛である。もし丙寅・戊午のような火が来て助ければ、万物を済助する功を成就できる」。庚寅・辛卯は「歳寒の木」で、霜雪もその節操を改変できず、まして金がまたそれを克し動かせようか。それは上にもとより庚辛の金を帯び、必ずしも外力を借りて修治するを要せず、自ずから成材する。閻東叟に言う。「辛卯の木は自旺で、春夏に生まれれば気節挺拔し、功業を建て立てられる。秋に生まれれば狂狷にして挫折を受け、一身の勁気が伸展しない」。
壬辰,自庫之水。若池沼水積之地,忌金來決破。若再見壬辰,是謂自刑,別辰無咎;遇多水、土皆喜。惟畏壬戌、癸亥、丙子之水,生旺太過,汗漫無歸。《五行要論》云:“壬辰水為正印,含清明潤沃之德。稟之者含容弘大,心識如鏡。春夏得之,作大福慧;秋冬得之,類奸詐無德。”
壬辰は「自庫の水」で、池塘沼沢の積水の処のごとく、金の来て堤岸を掘り開き水を放ち去るを忌む。もし柱中に再び一つの壬辰を見れば、「自刑」という。他の辰に換えれば過ちはない。それは水多きまたは土多きに遇って喜ぶが、ただ壬戌・癸亥・丙子のこの数位の水を怕れる。それは水を生旺せしめ過ぎて泛濫漫溢し帰着なきに至らしめるからである。《五行要論》に言う。「壬辰の水は正印で、清明潤沢の徳性を含み、それを禀受する者は度量寛宏にして人を容れ、心思は鏡のごとく明澈である。春夏に生まれてそれを得れば、大福大慧を成就できる。秋冬に生まれてそれを得れば、おおむね奸詐無徳に流れる」。
癸巳,為自絕之水,名曰涸流。若丙戌、丁亥、庚子壯厚之土,其涸可待;若得三合生旺之金生之,則源泉混混,盈科而進也。《五行要論》云:“癸巳、乙卯,自絕自死之水,乃至陰退,藏真精嗇,養凝成貴氣。貴局乘之,類是妙道,君之夙體常德,有功及物。”
癸巳は「自絶の水」で、「涸流」と名づく。もし丙戌・丁亥・庚子の類の壮実厚重の土に遭えば、その枯竭は日を指して待つべし。もし三合局のうち当生当旺の金を得てそれを生ぜば、源泉滾滾として一処に注ぎ満ちてさらに前に流れる活水となる。《五行要論》に言う。「癸巳・乙卯は自絶・自死の水で、すなわち極陰退蔵し、真精は斂蔵して外に泄れず、涵养凝聚して貴気を成就す。貴格がそれに乗ずれば、おおむね玄妙の道に通じ、一身は向に恒常の徳を秉持し、功を立てて万物に恵及す」。
甲午,自敗之金,亦曰強悍之金。遇火生旺,其器乃成。忌丁卯、丁酉、戊子之火凶。《五行要論》云:“甲午金為進神魁氣,具剛明之德。秋冬則吉,春夏或凶;入貴格主科場建統眾之功,非時帶煞,則暴戾克忍,寡恩少義。”
甲午は「自敗の金」で、また「強悍の金」ともいう。当生当旺の火に遇って鍛錬されて、はじめて器を成す。丁卯・丁酉・戊子のこの数位の火を忌み、遇えば凶を主る。《五行要論》に言う。「甲午の金は進神の魁首の気で、剛強明断の徳を備える。秋冬に生まれれば吉、春夏に生まれればあるいは凶あり。貴格に配れば科場得意・衆を統率する功を建つるを主る。もし生まれてその時に非ざるかつ凶煞を帯びれば、性情は暴戾狠忍で、恩寡く義少なし」。
乙未,偏庫之金。亦火制,而土生之則福壯氣聚。忌己未、丙申、丁酉之火。《五行要論》云:“乙未金在數為木庫,又為天將。具純仁厚義之德,無往不吉。貴格得之,是不世之英傑,魁鎮士倫;常格得之,帶煞沖犯,亦作小人中之君子,眉壽人也。”丙申,自病之火,丁酉,自死之火。其氣極微,假木相助,其氣方生。忌甲申、乙酉、甲寅、乙卯之水。閻東叟云:“丙申,病火。以木為文明之德,以水為曠達之性,以土為福慧之基;惟金為暴瘧,縱有吉辰,革為不和之氣。”
乙未は「偏庫の金」で、また火を靠って鍛錬せねばならず、土あってそれを生ぜば福気壮盛・金気凝聚する。己未・丙申・丁酉のこの数位の火を忌む。《五行要論》に言う。「乙未の金は数理の上で木庫に属し、また天将の位で、純正の仁と厚重の義を備え、至るところで吉利である。貴格がそれを得れば、挙世罕有の英傑で、士林の首たるに足る。平常格局がそれを得ても、たとい煞を帯びて相冲犯しても、小人の堆中の君子と称するに足り、長寿の人である」。丙申は「自病の火」、丁酉は「自死の火」で、火気はいずれも極めて微弱で、木を借りて助け、火気ははじめて再び生じ起こる。甲申・乙酉・甲寅・乙卯のこの数位の水を忌む。閻東叟に言う。「丙申は病火である。木をもってそれの文明の徳とし、水をもってそれの曠達の性とし、土をもってそれの福慧の根基とする。ただ金はそれに対して暴虐の物で、たとい柱中に吉辰があっても、搅り乱されて不和の気となる」。
戊戌,土中之木。忌重見土,若納音土多,一生屯蹇。金不能克,蓋金氣至戌而散,遇金乃能致福;利見水多木盛而為貴格。閻東叟云:“戊戌之木,孤根獨立,和之以水火旺氣則有英明秀實之德,入格則文章進達,福祿始終,然乘天將之氣,主備歷艱險,節操不移,方見晚福。”
戊戌は土中に埋もれた木で、重ねて土を見るを忌み、もし納音の土多ければ、一生困頓蹇滞する。金はかえってそれを克し得ない。金気は戌位に至ればすでに消散するから、それは金に遇ってかえって福を招来し得る。水多く木盛んを見るに利し、そうすれば貴格となる。閻東叟に言う。「戊戌の木は孤根独立で、水火の旺気を用いて調和すれば、英明秀発して充実の徳性あり。好格局に配すれば文章通達・福禄有始有終。しかしそれは天将の気に乗じて、必ず艱険を歴尽して節操を改めず、晩年に至ってはじめて福報を見るを主る」。
己亥,自生之木。根本繁盛,不忌眾金,惟嫌辛亥、辛巳、癸酉之金;若見乙卯、丁未水、癸未木,未有不大貴。閻東叟云:“己亥之木,得時則清貴,非時則辛苦。”庚子,厚德之士。能克眾水,不忌他木,蓋木至子無氣;若遇壬申之金,謂之明位祿,其貴必矣。辛丑,福聚之土。眾木不能克,蓋丑為金庫,丑中有金,見木何傷?《玉宵寶鑑》云:“庚子、辛丑土愛木而惡水,見木為官,見水不相宜。”
己亥は「自生の木」で、根柢繁盛し、衆多の金を怕れず、ただ辛亥・辛巳・癸酉のこの数位の金を嫌う。もし乙卯・丁未の水と癸未の木を見れば、大貴ならざるはない。閻東叟に言う。「己亥の木は、生れてその時に逢えば清高顕貴、生まれてその時に非ざれば一生辛苦」。庚子是徳性厚重の土で(原文の「士」は「土」の誤り)、衆多の水を克制することができ、また他の木を怕れない。木は子位に至ればすでに気なきがゆえである。もし壬申のあの一位の金に遇えば、「明位禄」といい、必ず顕貴。辛丑は「福聚の土」で、衆多の木はみなそれを克し動かせない。丑は金庫で、丑中に金を蔵するから、木を見て何の妨害があろう。《玉霄宝鑑》に言う。「庚子・辛丑のこの二位の土は木を喜び水を悪み、木を見ればそれの官星で、水を見れば相宜しくない」。
壬寅,自絕之金,癸卯,氣散之金。若見眾火則喪氣,惟水、土朝之則吉。《五行要論》云:“壬寅、癸卯為虛薄之金,具仁柔義剛之德。科冬剛健無凶,凶為吉兆;春夏則內凶外吉,吉乃先凶。入貴格則志節英明,帶煞則兇暴不能終也。”
壬寅は「自絶の金」、癸卯は「気散の金」である。それらは衆多の火を見れば金気を喪失し、ただ水と土の来て朝拱すれば吉。《五行要論》に言う。「壬寅・癸卯は虚薄の金で、仁厚柔和にして義気剛直の徳性を備える。秋冬は剛健にして凶なく、たとい凶あっても吉の先兆である。春夏は内は凶で外は吉で、吉に見えて実は先に凶ある。貴格に配すれば志向節操は英明、凶煞を帯びれば凶暴にして善終を得ず」。
甲辰,偏庫之火。多火助之,吉,所謂同氣之求,以資其不足。若見戊辰、戊戌木生之,為貴格;忌壬辰、壬戌、丙午、丁未水最毒。《五行要論》云:“甲辰為天將之火,含敏速峻烈之氣,入貴格則為特達,為文魁,利秋冬,不利於夏。”乙巳,臨官之火。水不能克,蓋水絕於巳;得水濟之,則為純粹。若得二三火助之,亦佳。《五行要論》云:“乙巳火含純陽巽發之氣,光輝充實,春冬向吉,夏秋向凶。”
甲辰は「偏庫の火」で、複数の火あって来てそれを助ければ吉。これが《周易・乾卦・文言》に言う「同気相求」で、同類の気を用いてその不足を補う。もし戊辰・戊戌の木を見てそれを生ぜば、貴格となる。最も壬辰・壬戌・丙午・丁未のこの数位の水を忌み、害をなすこと最も毒し。《五行要論》に言う。「甲辰は天将の火で、敏捷迅速にして峻急猛烈の気を含み、貴格に配すれば特出通達し、文科の魁に中ることを得、秋冬に利ありて夏に利なし」。乙巳は「臨官の火」で、水はそれを克し動かせない。水は巳位においてすでに断絶するからである。もし適量の水を得て済助されば、かえってその純粋を成就する。もし更に二三の火を得て相助けば、また良し。《五行要論》に言う。「乙巳の火は純陽を含み巽風より発越する気で、光輝充実している。春冬に生まれれば吉に趨き、夏秋に生まれれば凶に趨く」。
丙午、丁未,銀漢之水。土不能克,天上之水,地金不能生也。生旺太過,反傷於萬物;死絕太多,又不能生萬物。《五行要論》云:“丙午,至崇之水,體南方溫厚之氣。稟之者類有道氣虛變,穎異有為,魁眾出倫;丁未具足三才金數,得沖正之氣。稟之者主精神氣全,性根高妙,盡變之道。”
丙午・丁未は天上の銀河の水である。土はそれを克し得ない。それは天上の水で、地上の金もまたそれを生じ得ない。それが生旺し過ぎればかえって万物を傷害し、死絶し多くすれば、また万物を生養できない。《五行要論》に言う。「丙午は極めて崇高の水で、南方の温厚の気を体禀す。それを禀受する者はおおむね道家虚静善変の気象があり、聡頴特異にして作為あり、抜萃し衆を圧倒できる。丁未は天地人の三才と金の数理を完足に具え、冲和純正の気を得る。それを禀受する者は精・気・神が完全で、性根は高妙、変化の道を窮められる」。
戊申,重阜之土。木絕於申,不能克。若見金水多助,則富貴尊榮之格也。己酉,自敗之土。其氣不足,借火以相助之。見丁卯、丁酉火則吉,切忌死絕。畏辛卯、辛酉木,災蹇夭折。庚戌、辛亥,漸成之金。不可見火,恐有所傷。若得水、土相之為貴。閻東叟云:“庚戌,火墓之金,有剛烈自恃之暴。秋冬庶幾沈厚,春夏動生悔吝;君子執兵刑之權,小人恣獷悍之性。辛亥金稟干健、純明、中正之氣,春、秋、冬三時吉,夏七吉三凶。貴格乘之,體仁守義;若帶刑殺,肆暴貪功。”
戊申は層畳なる土阜の土である。木は申位においてすでに絶したから、それを克し動かせない。もし金と水の多き来て助ければ、富貴尊栄の格局である。己酉は「自敗の土」で、土気不足し、火を借りて輔助せねばならない。丁卯・丁酉の火を見れば吉。最も死絶の地を行くを忌む。それは辛卯・辛酉の木を怕れ、遇えば災殃困頓にして夭折に至る。庚戌・辛亥は「漸成の金」で、すでに成形した器物は再び火を見るべからず、かえって焼き壊されるを怕れる。もし水と土を得て輔助されれば貴し。閻東叟に言う。「庚戌は火墓の中の金で、剛烈自負の暴戾の性を帯びる。秋冬に生まれればなお沈穏厚重、春夏に生まれれば動もすれば悔恨吝惜を招く。君子がそれを得れば兵権刑法を執掌でき、小人がそれを得れば放縦粗獷強悍の性情を縦す。辛亥の金は乾卦剛健・純粋光明・中正不偏の気を禀受し、春・秋・冬の三季はみな吉、夏は七分の吉三分の凶。貴格がそれに乗ずれば、仁徳を体行し道義を恪守でき、もし刑煞を帯びれば、暴虐を肆にし事功を貪求す」。
壬子,專位之木,癸丑,偏庫之木。遇死絕則富貴、生旺則貧賤;水多則夭折;金多土盛為佳。《五行要論》云:“壬子,幽陰之木,陽弱陰盛,柔而無立,類仁水德。用事惟對以丙午水,則為水、木沖粹之德,類入神仙異士標格,非常流也。”甲寅,自病之水,乙卯,自死之水。雖然死病,土不能克,蓋支干二木可以制土。若見壬寅、癸卯之金,則為優裕。《五行要論》云:“甲寅、壬戌二水為伏逆,陰勝於陽,主奸邪害物,惟濟之以火土損益,方成大器。”
壬子是「専位の木」、癸丑是「偏庫の木」である。この二位は死絶に遇ってかえって富貴、生旺に遇ってかえって貧賤、水多ければ夭折、金多く土盛んなれば良し。《五行要論》に言う。「壬子是幽暗深陰の木で、陽気弱く陰気盛ん、柔弱にして立ち起こらず、仁厚の水徳に近い。それが令を当てて事を行う時、ただ丙午の水をもってこれと対せば、はじめて水木冲和純粋の徳となり、かの種の人はおおむね神仙異士の風標あり、尋常の輩に非ず」。甲寅は「自病の水」、乙卯は「自死の水」である。病・死の地に処るが、土はかえってそれを克し動かせない。干支上の二つの木はいずれも土を制し得るからである。もし壬寅・癸卯のこの二位の金を見れば、寛裕有余となる。《五行要論》に言う。「甲寅・壬戌のこの二位の水は潜伏逆行に属し、陰気が陽気を圧倒し、主として人となり奸邪にして物を害す。ただ火と土を用いて増減調剤せば、はじめて大器を成就できる」。
丙辰,自庫之土。厚且壯,喜甲辰火,惡戊辰木。此土凡木不能傷,蓋丙,火也,辰為火偏庫,土已成器。惟嫌戊戌、己亥、辛卯、戊辰之木。《五行要論》云:“丙辰土為正印,建五福吉會之德。稟之者類皆亨大有為,不富即貴,惟犯沖者多為僧道。”丁巳,自絕之土。又不為絕,蓋一土居二火之下,在父母之鄉,乘天屬之恩,故不為絕。木不能克,火多益佳。《玉宵寶鑑》云:“丁巳含東南火德旺,數得之者,含容福壽。”
丙辰は「自庫の土」で、厚重にして壮実、甲辰の火を喜び、戊辰の木を悪む。一般の木はこの土を傷つけ得ない。丙はもとより火に属し、辰はまた火の偏庫で、土は火生を受けてすでに器を成すからである。ただ戊戌・己亥・辛卯・戊辰のこの数位の木を嫌忌する。《五行要論》に言う。「丙辰の土は正印で、《尚書・洪範》に言う寿・富・康寧・攸好徳・考終命の『五福』会聚の徳を建立す。それを禀受する者はおおむね通達にして大作為あり、富まずとも貴し。ただ冲を犯す者はおおむね出家して僧道となる」。丁巳は「自絶の土」だが、また真の絶とは言えない。一つの土が二重の火の下に処り、まさに我を生ずる父母の郷にあって、天然の骨肉の恩を承けるから、絶と論ぜない。木はそれを克し動かせず、火多きはかえって更に良し。《玉霄宝鑑》に言う。「丁巳は東南方の旺盛の火徳を含み、数理の上でそれを得る者は、人となり包容して福寿あり」。
戊午,自旺之火,己未,偏庫之火。居離明之方,旺相之地,其氣極盛,他水無傷。忌丙午、丁未天上之水。《五行要論》云:“己未,衰火,含餘藏寶之氣,春夏之月,運入沈潛之鄉,則明達峻敏,福慶深遠,夏得之,非和氣也,秋得之,則先吉後凶。”庚申、辛酉二木,金居木上,因金以成器,忌再見金,致毀其器。若見甲申、乙酉水則入格。
戊午は「自旺の火」、己未は「偏庫の火」である。それらは離卦光明の方位に居り、旺相の地に正当して、火気極めて盛んで、他の水はそれを傷つけ得ない。ただ丙午・丁未のこの天上の銀河の水を忌む。《五行要論》に言う。「己未は衰退の火で、余焔いまだ尽きず珍を蔵し宝を蓄える気を含む。春夏の月に生まれて運が沈潜收斂の郷に走入れば、明達にして敏捷峻急、福慶深遠。夏に生まれてそれを得れば、和順の気に非ず。秋に生まれてそれを得れば、先に吉で後に凶」。庚申・辛酉のこの二位の木は、金が木の上に居して、金を靠ってはじめて木を器物に作り成すから、再び金を見るを忌み、已成の器物を毀すを怕れる。もし甲申・乙酉の水を見れば、格局に合する。
《玉宵寶鑑》云:“庚申,自絕木,為魂游神變,遇此日生者,類非凡器,常格主賦性穎異,家族不羈,入貴格則是英傑之才,立不世之功;辛酉,失位之木,木困金鄉,乘之者涉世多艱,惟對癸卯金則剛柔相濟,挺拔出群,決取巍科。”壬戌,偏庫之水,癸亥,臨官之水,名曰大海水。蓋支干、納音皆水,忌見群水,雖壬辰水庫亦不能當。不忌他土,死絕則吉,生旺則氾濫無所歸也。
《玉霄宝鑑》に言う。「庚申は自絶の木で、魂魄游蕩・神機変化の象に属する。ここの日に生まれる人はおおむね平庸の器に非ず、平常格局も天性聡頴特異・家世拘束を受けずと主り、もし貴格に配せば英傑の才で、挙世罕有の功業を建てられる。辛酉は失位の木で、木は金の地面上に困され、それに乗ずる者は世に渉りおおむね艱難あり。ただ癸卯の金と対してはじめて剛柔互済・挺拔出衆し、必ず高第に考取できる」。壬戌は「偏庫の水」、癸亥は「臨官の水」で、合して「大海水」と称す。それらは干支と納音とがともに水に属するから、再び成群の水を見るを忌み、たとい壬辰のこの水庫もまた堪受し得ない。それは他の土を怕れず、死絶の地を行けばかえって吉、生旺の地を行けば泛濫して帰なし。
《玉宵寶鑑》云:“亥子,水之正位,壬戌氣伏而不順,唯此水、土損益之,乃成大器。癸亥具純陽之數,內體至仁,稟之者天資夷曠,志氣浩然,發為功案,利澤日時,帶煞則兇狡之流。”又曰:丙戌之土為福隆厚,火鍾於此故也。己未、庚辰、戊辰、丁丑與此同義。己未,火也,未中有墓木;庚辰,金也,辰中有墓土;戊辰,木也,辰中有墓水;丁丑,水也,丑中有墓金,皆父母之氣,各有所養。此五者福壯厚以上,有鬼所傷,不為害,氣成故也。
《玉霄宝鑑》に言う。「亥・子は水の正位である。壬戌の気は潜伏して順暢せず、ただ水と土を用いて増減調剤せば、はじめて大器を成就できる。癸亥は純陽の数を具え、内在の本体は極めて仁厚である。それを禀受する者は天资は平和曠達、志気浩然にして充沛し、発揮し出せば功業を成就し、恩沢を一時に施及す。もし凶煞を帯びれば、陰険狡詐の流となる」。書中また言う。丙戌の土の福気隆厚なるは、火気が戌庫に汇聚するがゆえである。己未・庚辰・戊辰・丁丑のこの数位もまた同じ道理である。己未は納音が火に属し、未中に木の墓庫を蔵す。庚辰は納音が金に属し、辰中に土の墓庫を蔵す。戊辰は納音が木に属し、辰中に水の墓庫を蔵す。丁丑は納音が水に属し、丑中に金の墓庫を蔵す。これらは皆我を生ずる父母の気で、各々養育する所がある。だからこの五位は福気壮盛厚重で、たとい鬼煞の来て傷ることがあっても、禍害とならない。それらの気がすでに養成されているからである。
乙巳、戊午,乃盛炎之火。秋冬作德吉,春夏作刑凶。若仲夏暴炎一發,旋即歸燥竟焚,和而為咎。乙巳,臨官之火,上有一木生之,其氣盛矣;戊午,自旺之火,若生秋冬,為溫燠之氣,為濟物之德。若生春夏,旺火復得陽位則作凶,生仲夏,為暴戾、刻忍、凶夭之流也。乙卯、癸巳、丁酉、乙亥,水火雖死絕,卻清明而妙佳。火死絕而內明外晦,返照回光,水死絕而湛然清澈,可燭鬚眉,故卻清明而妙佳。
乙巳・戊午は炽盛炎烈の火である。秋冬に生まれれば徳澤となって吉、春夏に生まれれば刑克に変じて凶。もし仲夏に猛然と爆発すれば、すぐに焦燥に帰して一切を焼き尽くし、本来の和気はかえって災咎となる。乙巳は臨官の火で、上に一つの乙木あってそれを生ずるから、火気は自ずから旺盛である。戊午は自旺の火で、もし秋冬に生まれれば、温暖和煦の気で、万物を済助する徳あり。もし春夏に生まれれば、旺火はまた陽位を得て凶を作す。仲夏に生まれれば、性情暴戾・刻薄狠忍・凶険短命の類の人となる。乙卯・癸巳・丁酉・乙亥のこの四位は、水火は死絶の地に処るが、かえって清澈明朗にして妙好である。火は死絶すれば内は明亮にして外は晦暗で、光は返照して来る。水は死絶すれば澄澈清浄で、人の須眉を照見し得る。だからそれらはかえって清明にして妙好という。
壬寅之金,事君不逆,庚申之木,為臣不強。五行屬五音,宮土者,君也,商金者,臣也,角木者,民也。商太過則臣強,角太過則君弱。故五音之中,常用四清以殺商角。庚申者,角木自絕也,壬寅者,商金自絕也,性情得忠順之道,故事君不逆,為臣不強。所以自紫微、鸞臺、鳳閣以上官,切忌金木生旺之命,如是必不為之,為之亦不能久,獨臺諫則可。若金木生旺而克破則不然。
壬寅の金の人は君主に事えて忤逆せず、庚申の木の人は臣子として専強しない。五行は各々五音に配す。宮音は土に属し、君を代表す。商音は金に属し、臣を代表す。角音は木に属し、民を代表す。商音が太過はすなわち臣強、角音が太過はすなわち君弱である。だから五音のうちに常に「四清」の律を用いて商音と角音を削減する。庚申は角木が自ら絶地に処り、壬寅は商金が自ら絶地に処り、性情はこの故に忠順の道に合する。だから君に事えて忤逆せず、臣として専強しない。まさにこの故に、およそ中書省紫微・門下省鸞台・中書鳳閣のこの級以上の高官は、最も生辰が金木生旺の命を忌む。このような命は通例そのような官に至らず、たとい至っても長久できず、ただ御史台諫の職に任ずればまだ可である。もし金木が生旺なれどまた克を受け破を受ければ、それはまた別論である。
庚申木、乙巳火,土金生而還不生;丙午水、癸卯金,木水死而還不死。土生申而不生於庚申,水生申而不生於戊申,火生寅而不生於甲寅,金生巳而不生於乙巳,木生亥而不生辛亥,蓋生處而反受制也,得之者夭壽;木死卯而不死於癸卯,土死卯而不死於丁卯,木死午而不死於丙午,金死子而不於庚子,火死酉而不死於辛酉,蓋死處得生也,若得之者長壽。
庚申の木、乙巳の火は、本は土金の長生の処で生を得べきにまた生起こらない。丙午の水、癸卯の金は、本は木水の死絶の処で死すべきにまた死なない。土は申に長生するが、庚申のこの一位において生じ起こらない。水は申に長生するが、戊申のこの一位において生じ起こらない。火は寅に長生するが、甲寅のこの一位において生じ起こらない。金は巳に長生するが、乙巳のこの一位において生じ起こらない。木は亥に長生するが、辛亥のこの一位において生じ起こらない。これは長生の処にありながら、納音がかえって干支の制約を受けるがゆえで、命がこれらを得る者はおおむね短寿である。反って、木は卯に死するが、癸卯のこの一位において死なない。土は卯に死するが、丁卯のこの一位において死なない。木は午に死するが、丙午のこの一位において死なない。金は子に死するが、庚子のこの一位において死なない。火は酉に死するが、辛酉のこの一位において死なない。これは死地にありながらかえって生を得るがゆえで、命がこれらを得る者はおおむね長寿である。
戊子,支干旺於北方,乃水之位,納音屬火,乃水中之火,非神龍不能有之;丙午,支干旺於南方,乃火之位,納音屬水,乃火中之水,非天河不能有之。戊子人得丙午,或丙午人得戊子,無不貴。蓋火中生水,水中藏火,水火既濟,精神運動,必靈異於人矣。辛丑之土不嫌於木,戊戌之木不怕於金。何以辯之?丑中金庫,木不為鬼;戌中有火,金反受其殃。若戊戌之木,二土在上,一木在下,埋在二土之內,尚未萌芽,不見其形,是土盛木弱。餘皆仿此。
戊子の干支はともに北方に旺む。あれは水の位置で、納音はかえって火に属し、これは水中の火で、神龍のほか誰も所有し得ない。丙午の干支はともに南方に旺む。あれは火の位置で、納音はかえって水に属し、これは火中の水で、天上の銀河のほか別処に能有なし。だから戊子生の人が丙午を得るか、または丙午生の人が戊子を得れば、顕貴ならざるはない。火中に水を生じ、水中にまた火を蔵し、水火互いに成済し、精と神とが運転すれば、この人は必ず常人より霊異である。辛丑の土は木を嫌忌せず、戊戌の木は金を害怕せず。これをどう分辨するか。丑中は金の庫で、金を蔵するから、木は克土の鬼煞と為し得ない。戌中は火を蔵し、金が入り来ればかえって火の殃害を受ける。戊戌の木に至っては、二重の土が上にあり、一つの木が下にあり、木は二重の土の内に埋められて、いまだ発芽せず、形体見えず。これがすなわち土盛んで木弱い。其余の各位は皆この道理によって類推す。
庚寅木、丁巳土不嫌金木之鬼。金至寅宮,雖為鬼而金絕在寅,故不為鬼;木至巳宮,而巳有生金克木,故不為鬼。若庚寅木逢壬申金,相沖受克。餘皆仿此。庚午之土,乘南方旺火以養其形,戊申之土自生,庚子之土自盈,不忌木鬼。蓋木至午死,申絕子敗,又自強之土何傷?餘皆仿此。
庚寅の木、丁巳の土は、金と木のこの二種の鬼煞を嫌忌しない。金は寅宮に至り、五行按ずれば木を克する鬼なれど、金は寅位においてまさに絶地に当たるから、鬼の作用を起こし得ない。木は巳宮に至り、巳中に長生の金を蔵してかえって木を克し得るから、木もまた鬼の作用を起こし得ない。しかし庚寅の木が壬申の金に遭えば、あれは寅申相冲に納音相克を加えて、真に傷を受ける。其余の各位はこれによって類推す。庚午の土は、南方の旺火に乗じて自らの形体を養育す。戊申の土は自生の位に処り、庚子の土は自我充盈の位に処り、いずれも木のこの鬼煞を怕れない。木は午に至れば死し、申に至れば絶し、子に至れば敗するから、ましてこの数位は本身がまた自強の土で、木はまた何をそれを傷つけ得よう。其余の各位はこれによって類推す。
壬申,癸酉、庚戌、辛亥四金氣壯,不嫌於鬼。戊子之火不畏其鬼,水中霹靂之火,神龍有之,蓋有水則雷方鳴,若逢丙午、於未天上水、則有所忌;有相戰之功。大凡本命支干受傷,則主六根不足,有始無終,如丁巳見癸亥、壬子見戊午。餘皆仿此。
壬申・癸酉・庚戌・辛亥のこの四位の金の気は皆壮実で、それを克する鬼煞を怕れない。戊子の火もまたその鬼煞を怕れない。それは水中の霹靂の火で、神龍のみが所有し、水あれば雷ははじめて響き起こる。ただし丙午・丁未のこの天上の銀河の水に遭えば、忌む所あり。あれは両下相戦にして相成に非ず。およそ本命の干支が傷を受ければ、この人の六根に缺あり、事をなして始ありて終なきを主る。たとえば丁巳にして癸亥を見、壬子にして戊午を見るがごときは皆これである。其余の各位はこれによって類推す。
戊午、庚申,彼我得之,超異。庚申,石榴木,夏旺,故喜戊午。蓋火官旺,而石榴木性得時,戊午乃旺極之火,喜於申,見天馬相資也。其神頭祿者,即十干專位祿,乃陰陽專位,天地神會也。列八卦之真源,演五行之成敗,剛柔相推,有無合化。故壬子之水應北方之坎,丙午之火實南宮之離,所以丙午得壬子不為破,丁巳得癸亥不為沖,是水火相濟之源,有夫婦配合之理,坎離為男女精神之用也;壬子得丙午,癸亥得丁巳,則先後火水,有未濟之象,不如丁巳見壬子,丙午得癸亥也。
戊午と庚申とは、誰が相手を得ても、超凡出衆を主る。庚申は石榴木で、夏に最も旺し、だから戊午を喜ぶ。夏の火の官気がまさに旺し、石榴木の性情がちょうど時を得るからである。戊午はまた極処に旺む火で、申位を喜ぶ。あれは「天馬」に遇って資助するからである。いわゆる「神頭禄」とは、十干が各々本位に居する禄で、陰陽が各々専位を守り、天地の神気が交会する処である。それは八卦の真正の源頭を排列し、五行の成敗を推演し、剛と柔とは互いに推移し、有と無とは互いに合化す。だから壬子の水は北方の坎卦に対応し、丙午の火は実は南宮の離卦で、ゆえに丙午が壬子を得ても破と算せず、丁巳が癸亥を得ても冲と算せず。これは水火互いに成済する本源で、夫妻配合の道理を含み、坎離はまさに男女精神交感の用である。反って、壬子が丙午を得、癸亥が丁巳を得れば、火が後に水が先となり、《未済》卦の象があり、丁巳の壬子を見、丙午の癸亥を得るほど良くない。
庚申、辛酉之金應西方之兌,甲寅、乙卯之木象東方之震,所以甲寅得庚申不為刑,乙卯得辛酉不為鬼,是木女金夫之正體,明左右之神化也。木主魂,金主魄,二者左右,相間不合,若能金合,則神之化生以無間也。若庚申得乙卯、辛酉得甲寅不為元辰,變通之用也。戊辰、戊戌之土為魁罡相會,乾坤厚得,覆載含生,不得以為反吟。戊辰、戊戌不為沖,土得正位,干守元會也。
庚申・辛酉の金は西方の兌卦に対応し、甲寅・乙卯の木は東方の震卦に取象す。だから甲寅が庚申を得ても相刑と算せず、乙卯が辛酉を得ても鬼煞と算せず。これは木を女とし金を夫とする正当の配偶で、左右両方の神気の化合を説明す。木は魂を主管し、金は魄を主管し、一左一右はもとより間隔して相合せず。もし金と相合し得れば、神の化生は通暢して間なし。庚申が乙卯を得、辛酉が甲寅を得るに至っても、「元辰」の凶煞と看ず。これは変通の用法である。戊辰・戊戌の二位の土は「魁罡」相会し、乾坤両卦の厚徳を得、天を覆い地を載せて生機を含育す。もって「反吟」と為して論ずべからず。戊辰・戊戌は相冲と為さず。土が各々その正位を得、天干はまた皆元気会合の処を守るからである。
己丑、己未是貴神守忠貞,此四真土有萬物始終之道,非大人君子,熟能備此德?況神頭祿各有神主之,左右運動於六合之中,盈縮于吉凶之變也。己丑土為天乙貴人,己未土為太常福神,解百煞之凶,若得之,當用為橫財之喜。
己丑・己未のこの二位は、天乙貴神が忠貞の徳を守る。戊辰・戊戌・己丑・己未のこの四位の真土は万物に始終ある道理を含み、徳ある大人君子でなければ、誰がこのような徳性を兼備し得よう。まして「神頭禄」は每位が各々神明の主管あり、四方上下六合の中に左右運行し、吉凶の変化に随ってあるいは盈ちあるいは縮む。己丑の土は「天乙貴人」、己未の土は「太常福神」で、諸般の凶煞を化解し得る。命中にもしそれを得れば、意外の財の喜事ありと断ずべし。
戊辰為勾陳,戊戌為天空,土之神多遷改,居帥外藩,出鎮邊防,有不常矣;丁巳為蛇之神,凶以凶用,吉以吉承,多熒惑之憂,有滑稽之性;丙午為朱雀之神,應陽明之體,文詞藻麗;甲寅為青龍之神,博施濟眾,得四方之利;乙卯為六合之神,主發生榮華,和弱順黨;壬子為天后之神,主陰騭天德,容美多權;癸亥為玄武之神,乃陰陽終極,有潛伏之氣,從下如流,雖有大智,非軒昂超遠之士,順則安平,逆則奸宄;庚申為白虎之神,利於武而不利於文,有抱道孤騫之性,善中嚴外,色厲內荏,有仁義,好幽僻;辛酉為太陰之神,懷肅殺之氣,有清白之風,為文章利口,不世之才,然更各以親疏休旺定遇者之情性禍福。
戊辰は「勾陳」の神、戊戌は「天空」の神。土の神は多く遷移改動を主り、往往にして統帥を為して外藩に出任し、辺防を鎮守し、行蹤定まらない。丁巳は「螣蛇」の神で、凶に遇えば凶を発揮し、吉に遇っても吉を承接し、おおむね驚疑迷惑の憂あり、性情は詼諧滑稽。丙午は「朱雀」の神で、陽明の本体に感応し、文辞華美。甲寅は「青龍」の神で、広く恩惠を施し衆を救済でき、四方の利を得る。乙卯は「六合」の神で、生発栄華を主り、性情和順柔弱にして合群を善くす。壬子是「天后」の神で、暗中に徳を積み上に天徳に合することを主り、容貌美好にして権柄多し。癸亥は「玄武」の神で、陰陽の終極に処り、潜伏の気を帯び、下に流走し、大智慧あるも、気宇軒昂・志向高遠の士に非ず。順なれば平安、逆なれば奸邪。庚申は「白虎」の神で、武職に利して文職に利せず、道を守り自ら持ち孤高不群の性情あり、内心は良善で外表は厳厲、強硬に見えて実は内に怯懦、仁義を講じ、幽静偏僻の処を好む。辛酉は「太陰」の神で、粛殺の気を懐き、清白廉潔の作風あり、文章出衆・口才鋒利で、挙世少有の人才。ただこの十二神は更に各々日主との親疎遠近・休囚旺相によって、それに遇う者の性情と禍福を断定せねばならない。
甲子乙丑海中金
海中金者,寶藏龍宮,珠孕蛟寶,出現雖假於空沖,成器無借乎火力,故東方朔以蛤蚌名之,良有理也。妙選有珠藏淵海格,以甲子見癸亥,是不用火;逢空有蚌珠照月格,以甲子見己未,是欲合化互貴。蓋以海金無形,非空沖則不能出現,而乙丑金庫,非旺火則不能陶鑄故也。如甲子見戊寅、庚午,是土生金,乙丑見丙寅、丁卯,是火制金。又天干逢三奇,此等格局,無有不貴。
いわゆる「海中金」とは、宝物が竜宮に収蔵され、真珠が蛟人の室に孕むという意味である。それが顕現するには空亡と衝激を借りねばならず、器物となるには火力に頼る必要がない。だから漢の東方朔は蛤蚌をもってそれに命名し、実に理がある。《蘭台妙選》に「珠蔵淵海格」があり、甲子が癸亥を見ればこの格で火を用いない。また「蚌珠照月格」があり、甲子が空亡に遇して己未を見れば、これは干支の合化によって互いに貴を為す。その所以は、海中の金は形体がなく、空亡衝激に遇わなければ顕れ出ず、乙丑は金庫で、旺火に遇わなければ陶鋳して器を成せないからである。たとえば甲子が戊寅・庚午を見れば、あれは土の金を生ずるところ、乙丑が丙寅・丁卯を見れば、あれは火の金を錬るところ。もし天干の上に再び乙・丙・丁の「三奇」に逢えば、このような格局で顕貴せざるはない。
壬寅癸卯金箔金
金泊金者,潤色杯盤,增光宮室,打薄須借乎別金,描彩必假乎水力。此金甚微,非木則無所依。以平地為上,有此不宜見火,有火主夭。遇太陽為日間之顯,二火相反,不宜同見。山下、山頭,有清水助之,亦吉。惟忌爐火,就位相剋。此金體薄,不能反源定夭,限運同論。井泉、澗下、天河水清,日時喜見,須月令有木,方吉;溪流、大海水濁,見溪流主漂盪,見大海無木為基,主凶殘。
いわゆる「金箔金」とは、杯盤に潤色を添え、宮室に光彩を加えるものである。それを薄片に打つには他の金器を借り、それを描画彩飾するには水の力を借りねばならない。この金は極めて微薄で、木の依託がなければ附着する所がない。だから平地木と配するを最良とする。金箔金があれば更に火を見るべからず、火を見れば短命を主る。戊午・己未の太陽の火に遇えば、昼間の顕耀である。しかし太陽火と炉中火の二種の火は性質相反し、同時に出現すべからず。もし山下火・山頭火を配してまた清水の相助あれば、また吉。ただ丙寅・丁卯の炉中火を忌む。寅卯はまさにそれの絶地で、しかも直接相克するからである。この金は体質単薄で、本源に返ることができない。だから夭折と断じ、行限走運もまたこの道理によって看る。井泉水・澗下水・天河水はいずれも清澈で、日柱時柱の上に見るを喜ぶが、月令に木あらねばならず吉となる。大渓水・大海水は混濁で、大渓水を見れば一生漂蕩を主り、大海水を見てまた木の根基なければ、性情凶残を主る。
金遇劍鋒、釵釧,可以裝飾,有輔成造化之理,故喜見;砂海、白蠟無益,有火濟之,亦吉,無則終凶。城頭、壁上二土有靠安身,城頭多主寄人,壁上加木則貴,再遇燈火輝光照耀,主權貴。丙戊土中藏火,干支卻不宜太炎,亦為貴格,考妙選。金命而遇戊寅,崑山片玉格也;癸卯而遇己卯,玉兔東昇格也,與前海金同。
金箔金が剣鋒金・釵釧金に遇えば、もってそれらを装飾し、造化成就を輔助する理あるから、見るを喜ぶ。沙中金・海中金・白蝋金に至っては益なく、もし火あって調剤すればまだ吉、火なければ終に凶。城頭土・壁上土のこの二種の土はそれに依靠せしめ安身せしめるが、ただ城頭土を配すればおおむね人の籬下に寄することを主り、壁上土を配して更に木を加えれば貴し。もし再び甲辰・乙巳の覆燈火に遇って照耀して光を生ぜば、権を掌り顕貴を主る。丙戌の土は中に火火庫を蔵するが、干支はまた太過炎熱すべからず。こうすればまた貴格と算し、《蘭台妙選》を査攷すべし。金命にして戊寅に遇えば、すなわち「崑山片玉格」。癸卯にして己卯に遇えば、すなわち「玉兎東升格」。前の海中金の両格と同一の路数である。
庚辰辛巳白蝋金
白蠟金者,崑山片玉,洛浦遺金,交棲日月之光,凝聚陰陽之氣,形明體潔,乃金之正色也。此金惟喜火煉,須爐中炎火。然庚辰見之,若無水濟,主貧夭,辛巳卻以貴論,緣巳是金生之地,見丙寅化水逢貴故也;山下火生早,主榮貴,亦須水助方得。井泉、大溪俱為貴格。庚官在丁,辛官在丙,故庚見丁丑,官貴俱全;辛見丙子,不如癸巳更清,不貴即富。
いわゆる「白蝋金」とは、崑崙山の美玉、洛水の岸に遺落した黄金のごとく、日月の光輝を兼収し、陰陽の精気を凝聚し、形体明浄潔白で、まさに金の本色である。この金はただ火の来て鍛錬するを喜び、しかも丙寅・丁卯のごとき炉中の炎火を要す。ただ庚辰はもし炉火に遇って水の調剤なければ、貧窮夭折を主る。辛巳は遇えば貴として論ずべし。巳は金の長生の地で、また丙寅と化水して貴に逢い得るからである。丙申・丁酉の山下火は生ずること早く、また栄顕富貴を主るが、同じく水の相助を須う。井泉水・大渓水を配すればいずれも貴格。庚金の正官は丁、辛金の正官は丙。だから庚辰が丁丑を見れば、官星と貴人とが斉備す。辛巳が丙子を見れば、癸巳を見るが如かず、更に清純で、貴ならずとも富。
論中見木,逢多無益,以此金不能相剋。若柱遇無氣之火,卻要木生,有祿馬貴人方吉。見土只宜磨砌,方成器物,則吉,別土無用。金忌海砂,為汨沒,日時逢火則榮。若見清金,加水相助,火亦不愛,只怕沖刑。妙選有哨風猛虎格,以此金日時遇辛巳或乙巳是也。
木を見るに論ずれば、木多くとも益なし。この金はなお木を克し動かせざるがゆえである。もし四柱中に気なきの弱火に遇えば、木を得て火を生ぜねばならず、また禄神・驛馬・貴人の相配あってはじめて吉。土を見ればただ磨礪砌琢に用いて、こうして器物を作り成せば吉。他の土は用なし。この金は海中金と沙中金を忌み、それを埋没せしめる。日柱時柱の上に火に逢えば栄顕。もし清純の金を見、更に水を加えて助けば、それは火をも喜ばず、ただ相冲相刑を怕れる。《蘭台妙選》に「哨風猛虎格」あり、この種の金にして日柱時柱の上に辛巳または乙巳に遇うをいう。
甲午乙未沙中金
砂中金者,剛形布地,寶質藏砂,直教陶洗為珍,必須因人始貴。此金非爐火則不能制,但甲午見丙寅,寅中火生,寅午合局,柱無長生之土則燥,更值木助。主疾夭;丙午納音雖水,而支干純火,加逢尤凶。山頭、山下、覆燈三火既有木生,剋制此金,又須清水濟之,決主少年榮貴。戊子、己丑龍火相逢,子午有交媾之妙,甲己有合化之理,主貴,雜以凡火則不為奇。
いわゆる「沙中金」とは、堅硬の形体が地上に散布し、珍貴の質地が沙裡に蔵されるもので、陶洗を経てはじめて珍宝となり、必ず人によって採錬されてはじめて貴重を顕す。この金は炉火なくしては鍛錬成らざるも、甲午がもし丙寅を見れば、寅中の丙火は長生し、寅午はまた火局を合成し、柱中に長生の土なければ太燥し、更に木の来て火を助くるに遭えば、多病早亡を主る。丙午は納音は水に属すれど、干支は純粋に火で、加うるにそれは殊に凶。甲戌乙亥の山頭火・丙申丁酉の山下火・甲辰乙巳の覆燈火のこの三種の火は、木ありてそれらを生じて此の金を克制するから、また清水の来て調剤するを須う。そうすれば必ず少年栄貴を主る。もし戊子・己丑のこの神龍の火と相逢えば、子と午とに交媾の妙あり、甲と己とにまた合化の理ありて、貴を主る。しかし尋常の火を掺杂せば、奇特と算せざる。
水惟宜井泉、澗下、天河,清靜則吉;長流、大海,動而不靜,並見則金泛不安;海水尤忌,見木有何關係?火衰卻喜生扶,更有祿馬貴人互換朝拱為上,如柱無火,逢一二木則危。若甲午見己巳,是謂採精金於黃磧,乃貴格也;金生於砂,得造化則吉,若更逢砂土,反有埋沒之憂;路旁、大驛亦有所忌,有火庶幾;城頭戊寅,乙未喜見,謂之採精金於青沙,乃貴格也。唯丙戌之土中藏火庫,乃喜見之金,為同類最喜,清氣為上。海中,白蠟有火制亦得。
水はただ井泉水・澗下水・天河水に宜しく、清澈安静にしてはじめて吉。長流水・大海水は動にして静ならず、もし一幷に出現すれば金を漂泛して安からざらしむ。その中で大海水は殊に忌む。木を見ればもとより関要なし。ただ火の衰弱の時はかえって木の生扶を喜び、もし更に禄神・驛馬・貴人の互いに交換朝拱あれば最良。仮に柱中に火なく、ただ一二の木に遭えば、かえって危険。もし甲午が己巳を見れば、これを「黄沙磧中に精金を採取す」といい、貴格である。金はもとより沙中に生ず。好造化を得れば吉。しかし沙中土に更に遭えば、かえって埋没の憂あり。路旁土・大驛土もまた忌む所有り、火あって調剤してはじめて強いて可。戊寅の城頭土は、乙未の最も喜んで見る所で、これを「青沙の中に精金を採取す」といい、これも貴格。ただ丙戌の土は中に火庫を蔵し、この種の金の最も喜んで見る所。同類の沙中金は最も相得し、気清なるを上とす。海中金・白蝋金は火あって鍛錬されば、またまだ可。
壬申癸酉剣鋒金
劍鋒金者,白帝司權,剛由百鍊,紅光射於斗牛,白刃凝於霜雪。此金造化,非水不能生,大溪、海水,日時相逢為上格;井泉、澗下,有霹靂助或得乙卯之雷方好,若無雷靂,亦金白水清格也。秋生更吉,日時遇長流在壬辰,為寶劍化為青龍,癸巳亦得。此劍不能通變。然癸丑為劍氣沖頭,最吉。松柏、楊柳亦吉,但多聚散;大林、平地嫌有土制,主勞苦。火見神龍,陰陽交遇,如壬申逢己丑、癸酉逢戊子,方為上格。
いわゆる「剣鋒金」とは、西方白帝が権柄を主掌する時の金で、剛勁は千錘百錬より来り、紅光は斗宿・牛宿に直射し、雪白の刃口は霜雪の寒気を凝結す。この金の造化は、水なくしては生じ出づべからず。大渓水・大海水が日柱時柱の上で相逢えば、上等格局。井泉水・澗下水は、霹靂火の相助あるか乙卯の雷を得て良し。もし雷電の相配なければ、それはなお「金白水清」の格局である。秋に生まれれば更に吉。日時に壬辰の長流水に遇えば、「宝剣化して青龍を為す」といい、癸巳もまた可。この剣は本身は変通できざるも、癸丑に遇えば「剣気衝頭」で、最も吉利。松柏木・楊柳木を配しても吉、ただ聚散離合多し。大林木・平地木を配せば、それらが土の制約を受くるを嫌い、一生労苦を主る。火は神龍の火を見て、はじめて陰陽交会と算す。たとえば壬申が己丑に逢い、癸酉が戊子に逢うがごとき、それは上格である。
遇天上、爐中二火,無水救則夭。諸土見皆不吉,以其埋沒,只壁上、城頭有磨鋒淬礪之用,此二土則可。金喜同類,如壬申見壬申,癸酉見癸酉,有木制之,是謂盤根錯節,所以別利器也。無木主帶疾。大抵劍鋒乃金之最利者,只宜水,不宜火刑,如見寅己三刑,全者大凶。
もし天上火・炉中火のこの二種の火に遇えば、水の救助なくして夭折を主る。諸般の土は見れば皆不吉。土は剣を埋没せしむるがゆえ。ただ壁上土・城頭土のみ鋒刃を磨礪し淬水砥礪するに用い得て、この二種の土はまだ可。金は同類を喜ぶ。たとえば壬申の壬申を見、癸酉の癸酉を見るがごとき、更に木ありてそれに砍削せしめば、これを「盤根錯節」といい、まさに誰が利器なるかを分別するに用ゆ。もし砍るべき木なければ、かえって身に疾を帯ぶを主る。大体言えば、剣鋒金は金の中で最も鋒利で、ただ水に配すべく、火刑を受くべからず。もし寅・巳・申の三刑を見れば、三字斉備は大凶。
庚戌辛亥釵釧金
釵釧金者,美容首飾,增光膩肌,偎紅倚翠之珍,枕玉眠香之寶,此金藏之閨閣,唯宜靜水,井澗、溪流,見之皆吉,多見則泛,海水貧夭;天河辛亥見之無妨,丙午真火,庚戌所忌,以午戌湊成火局,有傷此金故也。太陽火日生顯耀,覆燈火夜間顯耀,故皆宜見,但甲辰乙巳與庚戌辛亥相沖,陰陽交見為妙,戊子己丑與丙午丁未相持,二火忌迭,見之非貧即夭。爐中火庚戌最忌,辛亥見之,丙辛化水,稍吉。山下、山頭俱不宜見。若有水濟,亦可。柱中有水,此金入於匣中,有福貴方吉。土見砂中,相生相養,更有澗下水助,榮華富貴。
いわゆる「釵釧金」とは、婦人の容貌を粧飾する首飾で、細膩なる肌膚を映襯し、偎紅倚翠の珍品、枕玉眠香の宝物である。この金は閨閣の中に収蔵され、ただ安静の水を配するに宜しい。井泉水・澗下水・大渓水は見れば皆吉なれど、見る多くなれば漂泛せんとす。大海水を配せば貧窮夭折を主る。天河水は辛亥が見て妨げなし。丙午は真正の火で、庚戌の忌むところ。午と戌とが湊りて火局を成し、この金を傷るがゆえ。太陽の火は昼間に顕耀し、覆燈の火は夜間に顕耀す。だからいずれも見るに宜しい。ただ甲辰・乙巳と庚戌・辛亥とは正相冲すれば、陰陽交錯して見てこそ妙。戊子己丑の霹靂火は丙午丁未の天河水と相持し下らず、両火は重畳を忌み、見れば貧ならずんば夭。炉中火は庚戌の最も忌む所。辛亥が見れば、丙辛は水を化し得るから、なお稍々吉と算す。山下火・山頭火はいずれも見るべからず。水あって調剤せばまた可。柱中に水あれば、この金は匣の中に収められたがごとく、また福神貴気あってはじめて吉。土は沙中土を見れば、相生相養し得て、もし更に澗下水の相助あれば、栄華富貴を主る。
戊子己丑霹靂火
霹靂火者,一縷毫光,九天號令,電掣金蛇之勢,雲驅鐵馬之奔。此火須資風水雷方為變化,若五行得值一件,皆主亨通。如日時見大海,癸亥為引凡入聖,己丑為上,戊子次之;見大溪,乙卯為雷火變化,己丑為吉,戊子忌之;辰巳為風運中,遇之尤佳;天上水名為既濟,主吉,遇之者稟性含靈,聰明特異,長流無用,澗下雖就位相剋,此神火也,不忌,有風亦顯。
いわゆる「霹靂火」とは、一線の毫光にして九天の号令を伝達し、閃電は金蛇のごとく疾掣し、烏雲は鉄馬のごとく奔馳する。この火は必ず風・水・雷を憑藉してはじめて変化を起こし、五行のうちその一様を占むれば、いずれも亨通を主る。たとえば日柱時柱の上に大海水を見れば、癸亥はすなわち「凡を引きて聖に入る」で、己丑が遇えば最良、戊子は次一等。大渓水を見れば、乙卯は雷と火とが互いに変化し、己丑が遇えば吉、戊子は忌む。辰・巳は風の方位で、行運が遇えば殊に良し。天河水を「水火既済」といい、吉を主り、遇う者は禀性に霊慧を含蘊し、聡明特異。長流水は用なし。澗下水は本位の上で相克するも、霹靂は神火で、忌まず。もし更に風あれば更に顕赫。
五行見木,辛卯有雷,大林有風,平地有天門,與此火相資,餘木無用。土見路旁,加巽則吉,砂中,丁巳有風,己卯有雷,得泉助之,亦主貴顯。劍金加水,海金遇風,蠟金逢澗,皆吉,餘金無用。見爐中丁卯為吉,戊子逢丙寅,太燥性凶,主夭。己丑見丙申卻得,戊子忌之;燈火,東南巽地,有風最宜;戊午己未天上火,日時遇之,防刑剋。再考妙選,有烈風雷雨格,即霹靂見天河是也,有天地中分格,即戊子見戊午是也,有雷霆得門格,即戊子己丑日時遇卯是也。
五行のうち木を見れば、辛卯の木は雷を帯び、大林木は風を帯び、平地木は戌亥天門を占め、いずれもこの火と互いに資助し得。他の木は用なし。土を見れば、路旁土は巽風を加えれば吉。沙中土のうち、丁巳は風を帯び、己卯は雷を帯び、もし更に泉水の相助を得れば、また顕貴を主る。金を見れば、剣鋒金は水を加え、海中金は風に遇い、白蝋金は澗下水に逢う、いずれも吉。他の金は用なし。火を見れば、丁卯の炉中火に遇えば吉なれど、戊子がもし丙寅に逢えば、太乾燥にして性情凶暴、夭折を主る。己丑が丙申を見ればまだ可、戊子は忌む。覆燈火は東南巽地にあり、風あれば最も相宜。戊午・己未の天上火は、日時に遇えば刑克を提防すべし。更に《蘭台妙選》を査すれば、「烈風雷雨格」あり、霹靂火の天河水を見るをいう。「天地中分格」あり、戊子の戊午を見るをいう。「雷霆得門格」あり、戊子・己丑の日時に卯に遇うをいう。
丙寅丁卯炉中火
爐中火者,天地為爐,陰陽為炭,騰光輝於宇宙,成陶冶於乾坤。此火炎上,喜得木生,惟平地之木為上,以丙寅見已亥,謂之天乙貴,見戊戌,謂之歸庫,故吉,丁卯次之。然丙寅火自生,無木庶幾,丁卯火自敗,若無木則凶,且此火以金為用,更得金來,方應化機,但丁卯無木而更遇金,主勞苦之命。夫寅見木多火,炎而無水制,主夭,卯見三、四木不妨,如庚寅辛卯就位相生,壬午癸未化為真火,寅見之多主兇暴或疾夭。若天地原有水制,亦主中壽,丁卯無妨。此火雖喜得金為財,內劍金寅見之稍可,丁卯火既自敗,又到申酉而死絕,如何能克!非貧即夭。
いわゆる「炉中火」とは、天地を以て炉と為し、陰陽を以て炭と為し、光輝を宇宙に騰揚し、陶冶の功を乾坤に成就す。この火は性が上に炎升し、木を得て生ずるを喜び、その中で平地木を上とす。丙寅が己亥を見れば「天乙貴人」といい、戊戌を見れば「帰庫」といい、だから吉。丁卯は次一等。ただ丙寅の火は自生で、木なくともなお過す可し。丁卯の火は自敗で、木なければ凶。しかもこの火は金を以て財と為し用と為し、更に金を得て、はじめて造化の機枢に応う。ただ丁卯に木なくしてまた金に遇えば、一生労苦の命を主る。寅位の上に木多く見れば火は更に炎し、炎にして水の制なく、夭折を主る。卯位の上に三四の木を見れば妨げなし。庚寅・辛卯のごときは本位相生に就き、壬午・癸未は真火に化成し得。寅命は多く見ればおおむね性情凶暴あるいは多病早亡を主る。もし原局に本より水ありて制約すれば、またなお中寿に活き得。丁卯は妨げなし。この火は金を得て財と為すを喜ぶも、その中で剣鋒金は寅位の上で見てなお稍々可。丁卯の火はすでに自敗し、金はまた申酉に至って火を死絶せしむ。どうして金を克し動かせよう。だから貧窮ならずんば夭折。
海中、砂蠟諸金,須資木生,方喜見之,釵泊無用。見土須先有金與木,卻喜土以宿之,不至太燥。如城頭、屋壁皆成器之土,方好見水,命中先愛木,不然火多喜逢之。天上清水,寅命遇之為吉,卯中無木則嫌;大海,丙寅見壬戌為福庫,見癸亥為官星,帶合半凶半吉;井澗、溪流皆凶,有木不在此論。火見同類,若日月上衰敗則吉;霹靂火本自無益,若得木生,更日時有海水則宜,無木遇水,凶;天上火須有屋土遮之,燈火巽風,又為鼓舞,亡神須兼造化,斷如丙寅、丁酉、已酉、丙寅火為無氣,不失大貴,如丙寅、甲午、己已、丙寅則漂泛不安。
海中金・沙中金・白蝋金のこの数種の金は、先に木ありて火を生ぜしめてこそ、見るを喜ぶ。釵釧金・金箔金は用なし。土を見れば先に金と木とありてこそ、土を用いて火のために棲宿の所を作るを喜び、太乾燥を免れしむ。城頭土・屋上土・壁上土のごときは皆すでに器を成した土である。水を見るに至っては、命中先に木を愛するを要す。さもなくば火多の命はかえって水に逢うを喜ぶ。天河の清水は、寅命が遇えば吉。卯位の上に木なければそれを嫌う。大海水の方は、丙寅が壬戌を見れば福庫、癸亥を見れば官星で、合を帯びて半凶半吉。井泉水・澗下水・大渓水は皆凶。柱中に木あるはこの例に在らず。火は同類を見れば、もし日月両柱の上に衰敗の地に正当すれば吉。霹靂火はもとよりそれに益なし。もし木を得て生ぜられ、日時に更に大海水あれば相宜。木なくしてまた水に遇えば凶。天上火は屋上土ありて遮どるを須う。覆燈火は巽風を得て、かえって火勢を鼓舞し得。「亡神」を断ずるはまた全体の造化を兼看せねばならず。たとえば丙寅・丁酉・己酉・丙寅のごとき火は無気なれど、なお大貴を失わず。しかし丙寅・甲午・己巳・丙寅のごときは、漂泊して安からず。
甲辰乙巳覆燈火
覆燈火者,金盞光,玉臺吐豔,照日月不照之處,明天地未明之時。此火乃人間夜明之火,以木為心,以水為油,遇陰則吉,遇陽則不利。凡日時最忌再見辰已,地支有沖,恐風吹燈滅,主夭。或以戌亥,子丑為陰,或以自未至亥為陰。五行見木為根本,凡木皆好,更得官星、祿貴相扶,干頭化水,尤吉;限運遇相助,主大貴。水以井泉、澗下為真油,長流假油,妙選有暗燈添油格,即此理也;大海、河水則不可以為油,遇者主尋常。
いわゆる「覆燈火」とは、金盞裡の灯光、玉台の上に吐き出す艶彩で、日月の照らし及ばぬ所を照亮し、天地いまだ明けぬ時に人に光明を与う。この火は人間の夜間照明の火で、木を以て燈芯と為し、水を以て燈油と為し、陰の時辰に遇えば吉、陽の時辰に遇えば不利。日柱時柱の上で最も再び辰・巳を見るを忌み、地支にまた冲あれば、風の灯を吹き滅すを怕れ、夭折を主る。何を以て陰と為すかに至っては、ある人は戌・亥・子・丑を以て陰と為し、ある人は未より亥に至るこの一段を以て陰と為す。五行の木を見ればそれの根本で、諸般の木は皆好く、もし更に官星・禄神・貴人の扶助あり、天干にまた水を化出せば、殊に吉。行限走運に更に相助に遇えば、大貴を主る。水は井泉水・澗下水を以て真正の灯油と為し、長流水はただ仮油と算す。《蘭台妙選》に「暗灯添油格」あり、講ずるところまさにこの道理。大海水・天河水は以て油と作すべからず、遇う者は一生平常。
大凡此火,見水須資木,不喜長生旺氣,水太泛,反凶。命值泊金照耀,最為清貴,亦須水木相資,方能顯達;砂中、釵釧二金皆吉;劍鋒一金,謂之燈花拂劍,尤吉;蠟金不宜。五行見土,須防克破。若壁土可以安身,屋土可以覆庇,日時並見,主福貴,砂土有木,亦主衣食,餘土無用。火愛同類,卻怕風吹。霹靂為龍神變化之火,必帶風來,此火難存;天上、爐中二火相見,最凶。再考妙選,有魁星格、指南格,以甲辰生人,日時遇午未為是;有火土入堂格,以此火怕風,日時遇丙戌丁亥屋上土,則燈在屋中,更得添油,尤貴。
およそこの火は、水を見る時なお木ありて接済するを須う。水が長生旺気の地に処るを喜ばず、水が太泛濫すればかえって凶。命中にもし金箔金ありて映照すれば、最も清高顕貴。ただし水と木とが一同に資助して、はじめて顕達し得。沙中金・釵釧金のこの二種は皆吉。剣鋒金の一種は「灯花払剣」といい、殊に吉。白蝋金は相宜しくない。五行の土を見ればそれの灯火を克破するを提防すべし。壁上土は灯をして安身せしめ、屋上土は灯のために遮蔽し得。日時一幷に見れば福あり貴ありを主る。沙中土は木ありて相配すれば、また衣食缺かざるを主る。他の土は用なし。火は同類の相助を喜ぶも、風に吹き滅されるを怕る。霹靂火は龍神変化の火で、必ず風を帯びて来る。この灯は存留し難し。天上火・炉中火の二種の火はそれを見て最も凶。更に《蘭台妙選》を査すれば、「魁星格」「指南格」あり、甲辰年生にして日時に午・未に遇うをいう。「火土入堂格」あり。この火は風を怕れるがゆえに、日時に丙戌・丁亥の屋上土に遇えば、灯は屋の裡にあり、更に添油を得れば、それは殊に貴。
戊午己未天上火
天上火者,溫暖山海,輝光宇宙,陽德麗天之照,陰精離海之明,戊午為太陽則剛,己未為太陰則柔,或以為夏日則剛,冬日則溫,誣也。俱要戌亥為天門,卯酉為出入之門,東南為行陸之地則吉。此火見木謂之震折,要日時有風與水方得。大林木有辰已,松柏、石榴有卯酉,故惟此三木主貴。午見木多猶可,未三、四木,勞苦之命也。見金且能照耀,不能克濟。釵金有戌亥,泊金有寅卯,主吉;劍金為耀日月之光,必主少年登第;餘金則殃。
いわゆる「天上火」とは、山海を温暖し宇宙を輝映し、陽徳が天に附麗する照耀で、陰精が滄海を出離する光明である。戊午は太陽で性剛。己未は太陰で性柔。ある人は夏の日頭は剛、冬の日頭は温というが、それは確ならず。この二位はいずれも戌亥を以て天門と為し、卯酉を以て日月出入の門と為し、東南を以て運行の路経と為し、はじめて吉と算す。この火は木を見れば「震折」といい、日時に風あり水あってこそ可。大林木は辰・巳を占めて風あり、松柏木・石榴木は卯・酉を占む。だからただこの三種の木が貴を主る。戊午は木多く見てもまだ可、己未は三四の木を見れば労苦の命。金を見ればただそれを照耀するのみ、克制し得ずまた成済し得ず。釵釧金は戌亥を占め、金箔金は寅卯を占め、いずれも吉を主る。剣鋒金は日月の光を映耀し、必ず少年及第を主る。他の金は災殃を成す。
水宜澗下,須戊午見丁丑,已未見丙子,陰陽交互,方為福貴,柱中更有木滋生,富貴雙金;大溪有乙卯,井泉有已酉,出入得門,皆吉;天河雨露相濟,不以就位克論,戌午見丁未,亦吉,丙午則不明。火愛燈頭,再有別火則燥;霹靂帶雲雨則日月無光,故主昏蒙;爐中午忌丙寅,以午為剛火,才見丙寅,便為火生之地,若無清水解救,主犯刑凶死,丁卯稍可;土見砂中,有巽風相假;路旁、城屋皆吉,柱中更有金木相助,尤吉。
水は澗下水を以て最も相宜とし、戊午が丁丑を見、己未が丙子を見るを須う。陰陽交錯互配して、はじめて福貴を成す。柱中にもし更に木ありて滋生すれば、富貴双全。大渓水の裡に乙卯あり、井泉水の裡に己酉あり、まさに日月出入得門の義に合し、いずれも吉。天河水は雨露と日月とが相済するで、就位相克によって論ずべからず。戊午が丁未を見ても吉、丙午を見れば晦暗不明。火は覆燈火を喜び、もし更に他の火あれば太燥。霹靂火は雲雨を帯び、日月は光なし。だから昏昧蒙昧を主る。炉中火の方は、戊午は最も丙寅を忌む。午はもとより剛火で、丙寅を一見すれば便ち火の長生の地に至る。もし清水の解救なければ、刑法を触犯して凶死を主る。丁卯はなお稍々可。土は沙中土を見れば、辰巳の巽風を借り得。路旁土・城頭土・屋上土は皆吉。柱中に更に金木の相助あれば更に吉。
考妙選,戊午遇卯,已未遇酉,為日月分秀格,而卯以乙卯、辛卯為正,已卯、丁卯次之,酉以乙酉、癸酉為正,已酉、丁酉次之;有日出扶桑格,即日分秀,再見已午日時;有日輪當表格,以戊午生於午,日逢已午日,又以戊午見戊子為坎離正位;有月生滄海格,即月分秀,而酉得乙癸是也;有月照寒潭格,是取壬癸亥子,納音屬水為潭,然必秋生為貴;有月桂芬芳格,是已未生人,柱有三、四木拱集,與桂林一枝,同桂林以少為貴,芬芳以多為貴,義各有所取也。再考凶格中,太陽損明,戊午不禁於水溢,是嫌水盛;太陰薄食,已未豈堪於土多?是嫌土重也。須如是並參,方盡其理。
《蘭台妙選》を査す。戊午が卯に遇い、己未が酉に遇えば、「日月分秀格」といい、その中で卯は乙卯・辛卯を以て正と為し、己卯・丁卯はこれに次ぐ。酉は乙酉・癸酉を以て正と為し、己酉・丁酉はこれに次ぐ。「日出扶桑格」あり、日分秀の外に更に巳・午の日時を見るをいう。「日輪当表格」あり、戊午が午月に生まれ、日柱にまた巳午に逢うをいう。また戊午が戊子を見れば坎離が正位を得たと算す。「月生滄海格」あり、月分秀にして酉が乙・癸を得るをいう。「月照寒潭格」あり、壬癸亥子・納音水に属するを取って寒潭と為すが、必ず秋生にしてはじめて貴。「月桂芬芳格」あり、己未生の人、柱中に三四の木ありて拱集するをいい、それは「桂林一枝」と相対す。桂林一枝は木少きを以て貴と為し、月桂芬芳は木多きを以て貴と為す。取義は各々同じからず。再び凶格を看れば、「太陽損明」は、戊午が水の泛濫に堪えず、水の太盛を嫌うをいう。「太陰薄食」は、己未がどうして土多に禁え得よう、土の太重を嫌うをいう。必ずこのように正反併看して、はじめて道理を言い尽くしたと算す。
丙申丁酉山下火
山下火者,草間熠耀,花理熒煌,寒林綴葉之光,隔幔點衣之彩,方朔以熒火名之,故妙選有熒火照水格,遇秋生則貴,為卿監,是以此火喜水,地支逢亥子,或納音水更逢申酉月是也。或以山下之火最喜木與山,更得風來增輝為貴,又不以熒火論矣。大林木有辰已為風,桑柘木有癸丑為山,松柏平地最吉,更得風助,主貴,若風多吹散,主夭。
いわゆる「山下火」とは、草叢の間に閃爍する螢光、花紋の上に明滅する微亮で、寒林の枝葉に綴る光点のごとく、帳幔を隔てて衣裳に映る彩色のごとし。東方朔は「螢火」を以てそれに命名した。だから《蘭台妙選》に「螢火照水格」あり、秋に生まれれば貴、九卿あるいは監司の官を為し得。これよりこの火は水を喜ぶ、すなわち地支が亥・子に逢うか、納音が水に属してまた申酉の月に生まれるを見るべし。ある人はまた山下の火は最も木と山とを喜び、更に風ありて光輝を增添してはじめて貴という。それならば螢火によって論ぜない。大林木は辰巳を占めて風あり、桑柘木のうち癸丑は以て山と作し得、松柏木と平地木は最も吉。もし更に風を得て相助けば貴を主る。ただ風多くして火を吹き散らせば、かえって夭折を主る。
水愛井泉、澗下,有木相資,主爵位崇顯,大海水不宜,然有山亦應貴格。寅卯為東方木旺火生之地,只甲寅水吉,乙卯為震,有風,見之不佳。若無火無山,更加霹火,主夭。天上水為驟雨,此火不宜相見,若先得山水滋助,亦無大害。命裡有金,以清秀為吉,無木多逢,以竊氣論之。乙丑為山,主貴;餘金若無克破,遇貴人祿馬,只以財論。土見砂中,辰已有風,若有木有山加助,主大貴,無則虛名。火忌太陽,霹靂、燈頭,是巽主光顯大都。五行有火,須資木則吉,限數喜忌,俱依此斷。
水は井泉水・澗下水を喜び、もし更に木の相助あれば、爵位崇高顕赫を主る。大海水は相宜しくない。ただ柱中に山あれば、またなお貴格を成し得。寅卯は東方木旺・火長生の地で、その中でただ甲寅の水は吉。乙卯は震に属して風を帯び、見れば好からず。もし火もなく山もなく、加うるに霹靂火あれば、夭折を主る。天河水は急驟の雨で、この火は見るべからず。もし先に山と水との滋养を得れば、大害なし。命裡に金あれば、清秀を以て吉と為す。もし木なくして金多く来逢せば、盗泄火気によって論ずべし。乙丑の金は以て山と作し得、貴を主る。其余の金はもし克破なく、また貴人・禄神・驛馬に遇えば、ただ財と看なすのみ。土は沙中土を見れば、辰巳に風あり。もしまた木あり山ありて加助すれば、大貴を主る。なければ虚名のみ。火は太陽の火を忌む。霹靂火と覆燈火に至っては、巽位に風あるがゆえに、おおむね光輝顕達を主る。要するに五行のうち火あれば、木ありて資助してはじめて吉、行限の喜忌も皆この道理によって断ず。
甲戌乙亥山頭火
山頭火者,野焚燎原,延燒極目,依稀天際斜暉,彷彿山頭落日,此乃九月燒荒,衰草盡燼之火也。大概宜山木與風木,喜大林、松柏,以辰已有風,寅卯歸祿,更得癸丑為山上木,主貴。無山則木無所依,火無所見,縱有風亦不光顯,餘木無用,只以祿馬看。水宜澗下,多為交泰,主吉,井泉清水,有木助之,亦吉;大溪,甲戌見甲寅,乙亥見乙卯,卻真祿俱吉;天上須有雨露,而火到午未得地,再得清水濟之,不至於燥,主福,不然則夭;大海就位相剋,最凶,有山逢之,稍得。
いわゆる「山頭火」とは、野火が原野を焚焼し、目力の尽きる所まで焼き、隠約として天辺の斜陽のごとく、髣髴として山頭の落日のごとき、まさに九月に荒を焼き、枯草を焼いて灰燼と為すあの火である。大体それは山上の木と風を帯びる木に宜しく、大林木と松柏木とを喜ぶ。辰巳に風あり、寅卯はそれらの帰禄の地で、もし更に癸丑のこの山上の木を得れば、貴を主る。山なくば、木は依附する所なく、火もまた顕現する由なし。たとい風あっても光耀せず。他の木は用なし、ただ禄馬と看なすのみ。水は澗下水を以て宜とし、おおむね「地天交泰」の象を成し、吉を主る。井泉の清水は木の相助あれば、また吉。大渓水の方は、甲戌が甲寅を見、乙亥が乙卯を見れば、まさに真禄で、いずれも吉。天河水は雨露に化作するを須う。火は午未の地に至ってまさに勢を得、更に清水の調剤を得て焦燥に至らざれば、福ありを主る。さもなくば夭折。大海水は本位の上で直接相克し、最も凶。もし柱中に山ありて再び遇えば、なお稍々減軽し得。
日時見金為財,須有山木助之則吉,無則凶。見土惟砂中有巽,能揚此火,別土無益。大凡此火無木見害,多是下賤之命。見火爐中太炎,霹火凶害,太陽昏蒙,山下戰刑,皆所不宜,命帶二、三火,如限數逢木,主禍生不測,或夭,大都此火大怕刑沖。
日柱時柱の上に金を見ればすなわち財で、山と木との来て助くるを須うて吉、なければ凶。土を見ればただ沙中土が巽位を占めてこの火を揚起し得、他の土は益なし。およそこの火はもし木なくしてまた害を受けば、おおむね下賤の命。火を見るに、炉中火は太炎、霹靂火は凶害、太陽の火はそれを昏昧せしめ、山下火はそれと交戦相刑、いずれも相宜しくない。命裡に二三の火を帯び、もし行限にまた木に逢えば、禍事突然として生じ、甚だしきは夭亡に至る。要するにこの火は最も刑冲を怕る。
壬子癸丑桑柘木
桑柘木者,繒彩基,綺羅根本,士民飄飄之袂,聖賢楚楚之衣,此木供蠶為弧,其用甚大。最愛砂土,以為根基,又以辰已為蠶食之地,不宜刑沖互破,路旁、大驛二土次吉,餘土無益。水喜天河,為雨露之滋,長流、溪澗、井泉諸水皆可相依,亦須先得土為基,更加祿貴為妙,滄海水漂泛無定,無土主夭。見火燈頭最吉,亦以辰已之中為蠶位故也;爐中位居寅卯,木之旺地;天上、霹靂二火與此木干支有合化之情,有坎離交媾之妙,俱吉,但諸火不宜迭見。以金言之,砂中第一,劍鋒能修整此木,為次,釵泊二金須得土為基,如逢沖破,又凶。木喜庚寅辛卯,為以弱就強,以小變大,作貴格論,縱無砂土,亦吉;平地、石榴,無土則凶;大林乃東南蠶食之位,有土資生,主大貴;遇楊柳為桑柳成林,亦是貴格,須生春夏方吉。
いわゆる「桑柘木」とは、絲織彩繒の基礎、綾羅綢緞の根本で、士人百姓の飄揚する衣袖、聖賢の斉整なる衣裳は皆それに靠る。この木は蚕を供養するもので、用いる所極めて大きい。それは最も沙中土を喜んで根基と為し、また辰・巳を以て蚕の桑葉を食する地と為し、刑冲互破あるべからず。路旁土・大驛土は次一等吉、他の土は益なし。水は天河水を喜び、あれは雨露の滋潤。長流水・大渓水・澗下水・井泉水は皆依靠すべし。ただ同じく先に土ありて根基と為し、加うるに禄神貴人あってはじめて妙。大海水は漂泛不定で、土なければ夭折を主る。火を見れば覆燈火を以て最も吉とす。これもまた辰・巳がまさに養蚕の位だからである。炉中火は位が寅卯に居り、あれは木の旺地。天上火・霹靂火のこの二種の火は此の木と干支に合化の情あり、坎離交媾の妙ありて、いずれも吉。ただ諸般の火は重畳して出現すべからず。金に就いて言えば、沙中金を第一とす。剣鋒金はこの木を修剪整治し得て次一等。釵釧金・金箔金は先に土ありて根基と為すを須う。もし衝破に遇えばかえって凶。木は庚寅・辛卯を喜び、あれは弱を以て強に就き、小より大に変じ、貴格と作して論じ得。たとい沙中土なくとも吉。平地木・石榴木は土なければ凶。大林木はまさに東南養蚕の位で、土ありて資生すれば大貴を主る。楊柳木に遇えば「桑柳成林」といい、これも貴格。ただ春夏に生まれてはじめて吉。
庚寅辛卯松柏木
松柏木者,潑雪湊霜,參天覆地,風撼笙篁之奏,雨餘旌旆之張。此木藏居金下,位列正東,乃為極旺,最喜山為根基,水為滋潤。天河雨露之水可以滋潤,澗下丁丑屬山,可為根基,丙子不如大溪有乙卯為雷,可以發榮,卻嫌風霹,有損折之凶;大海水有山則吉,癸亥清靜無山,亦吉。若柱有平地,得屋土,則為已成棟樑,無用山水。無此二件,乃山間之茂木也,須要山水。命中有火,最忌爐中,就位相生,再加風木,灰飛煙滅,五行無水,主夭折;山頭、山下、太陽、覆燈皆不可犯;寅人尤忌戊午、丙寅,以木不南奔,寅午三合火局故也,辛卯無害;霹火雖可滋生,運加凡火,主凶。
いわゆる「松柏木」とは、積雪を潑き開き寒霜を抵柱し、聳えて天を参天し枝葉は地に覆い、風一吹動すれば笙簧の楽を奏するがごとく、雨過後は旌旗の招展するがごとき。この木は金の下に蔵れ、位は正東に居り、まさに極旺に当たる。最も山ありて根基と為し、水ありて滋潤するを喜ぶ。天河の雨露の水はそれを滋潤し得。澗下水の裡に丁丑は山に属し、以てそれの根基と作し得。丙子は大渓水中の乙卯に如かず、雷を帯びてそれを発栄せしめ得。ただそれはまた風と霹靂とを嫌い、折損の凶あり。大海水は柱中に山あれば吉、癸亥は清浄にして山なくとも吉。柱中にもし平地木ありてまた屋上土を得れば、あれはすでに作り成した棟梁で、山と水とを用いず。もしこの二様なければ、あれはただ山間の一株の茂木で、山あり水あるに非ざれば不可。命中有火、最も炉中火を忌む。寅卯はまさに火の長生の位で就位相生するに、加うるに風を帯びる木あれば、灰飛煙滅せんとす。五行のうち水なければ、夭折を主る。山頭火・山下火・太陽火・覆燈火はいずれも触犯すべからず。寅年生の人は殊に戊午・丙寅を忌む。「木は南に奔らず」、寅午はまた三合成して火局。辛卯は妨げなし。霹靂火はそれを滋生し得るも、行運に更に尋常の火を加えれば、凶を主る。
土見路旁,似無足貴,若無死木,其福還真;驛土無山貧夭,更加海水,尤凶。金逢乙丑,為印為山;泊金就位自旺,主吉;劍鋒能削能斫,更得壁土相成,松柏相資,主貴。大林有風,楊柳會火,二木最忌;桑柘癸丑為山,可以相助;石榴是辛酉金反化死木,有造化,卻吉。妙選有蒼松冬秀格,是以此木生人月日時屬三冬為貴;有日合辛卯、日值庚寅二格,雖取戊午已未,生居夏秋,然專論此木為貴。
土は路旁土を見れば、貴に足らざるに似る。ただ柱中に死木なければ、それの福気はなお真実。大驛土は山なければ、貧窮夭折を主り、加うるに大海水あれば更に凶。金は乙丑に遇えば、印でもありまた以て山と作し得。金箔金は寅卯の本位の上で自旺し、吉を主る。剣鋒金は削り得砍り得、もし更に壁上土の相成・松柏の気の相助あれば、貴を主る。大林木は風を帯び、楊柳木は火に会合す。この二種の木は最も忌む。桑柘木のうち癸丑は山に当たり得て、相助し得。石榴木はもとより辛酉の金の反化して成った死木で、その中に別に造化ありて、かえってこれ吉。《蘭台妙選》に「蒼松冬秀格」あり、この種の木の生人にして、月・日・時が冬季の三箇月に属すれば貴。又有「日合辛卯」「日値庚寅」の両格、取る所は戊午・己未にして夏秋に生まるるも、なお専らこの種の木に就いて貴を論ず。
戊辰己巳大林木
大林木者,枝幹撼風,柯條撐月,聳壑昂霄之德,凌雲蔽日之功。此木生居東南,春夏之交,長養成林,金假艮土為源,癸丑為山,三命無破陷,最為福厚權貴,戊辰為上,己巳次之。土遇路旁,為負載,戊辰見辛未為貴,己巳見庚午為祿,主富;壁、屋二土,再得劍金,則大林之木取為棟樑,成格最吉,無此乃山間茂林之木也。此木無論死活,皆欲見土,如己人見甲,雖云化土,然不如辰戌丑未,土局純金為妙。
いわゆる「大林木」とは、枝幹が風を搖撼し、柯條が月を撑持して、山壑より聳え出て雲霄に昂首する徳性あり、青雲を凌越し白日を遮蔽する功用ある。この木は東南方に生じ、まさに春夏の交に長養して林を成す。金は艮位の土を借りて源頭と為さねばならず、癸丑は以て山と作し得。年月日の三命に破損陥落なきを要して、福気最も深厚にして権貴あり。その中で戊辰を上と為し、己巳これに次ぐ。土は路旁土に遇えば、それを承載し得。戊辰が辛未を見れば貴人、己巳が庚午を見れば禄神で、富を主る。壁上土・屋上土のこの二種の土は、もし更に剣鋒金を得れば、大林の木は棟梁と取り得て、格を成す最も吉。これらなければ、ただ山間の一片の茂林の木にすぎず。この木は死活を問わず、土を見るを欲す。たとえば己日の人が甲を見れば、甲己合して土を化し得というも、辰・戌・丑・未に見て土局を成し、また純粋の金を配するに如かず妙。
若此木已死在山之下;見甲戌乙亥燒之,主凶夭;燈火就位相生,乙巳不如甲辰更吉;霹靂、太陽二火皆能長育運中,遇之亦吉,然二火嫌並見,持勝須有土為根基方可。水見天河,戊辰見丁未帶貴,雖無土與山,亦主有衣食,即靈槎入天河格也,生秋冬死絕方是;溪、海二水重見,主貧夭,有山稍得。妙選有蒼龍駕海格,是戊辰見癸亥為貴,澗下丁丑最吉,丙子不如。諸金俱不宜見,海中有乙丑為山,劍鋒得屋壁為本,餘金無用,逢之主夭賤。木喜桑柘,唯癸丑最妙;平地還須得路旁土,謂之平林在野;松柏,東方生旺之地,柱有癸丑而得松柏為密蔭,最佳。
もしこの木がすでに山下に死し、また甲戌・乙亥の山頭火の来てそれを焚焼するを見れば、凶険夭折を主る。覆燈火は辰巳の本位の上で相生し、その中で乙巳は甲辰に如かず更に吉。霹靂火・太陽火のこの二種の火はいずれも運の中でそれを長養し得て、遇うも吉。ただ二種の火は一齊に出現するを嫌い、誰も誰に譲らず、それならば必ず土ありて根基と為すを要す。水は天河水を見れば、戊辰が丁未を見てまた貴人を帯び、たとい土と山なくとも、衣食缺かざるを主る。これが「霊槎入天河格」で、ただ秋冬死絶の時に生まれてこそ算す。大渓水・大海水はもし重複して出現すれば、貧窮夭折を主り、山あってはじめて稍々良し。《蘭台妙選》に「蒼竜駕海格」あり、戊辰が癸亥を見て貴と為す。澗下水は丁丑を以て最も吉とし、丙子は如かず。諸般の金はいずれも見るべからず。海中金のうち乙丑は山に当たり得、剣鋒金は屋上土・壁上土を得て本と為すを要し、其余の金は用なし、遇えば夭折下賤を主る。木は桑柘木を喜び、その中でただ癸丑が最も妙。平地木はなお更に路旁土を得るを須う、「平林在野」という。松柏木は東方にまさに生旺の地に当たり、柱中に癸丑ありてまた松柏を得て濃密の蔭蔽を作せば、あれは最良。
壬午癸未楊柳木
楊柳木者,隋堤嫋娜,漢苑輕盈,萬縷不蠶之絲,千條不針之帶,午未木之死墓,壬癸木之滋潤。此木根基唯喜砂土,見艮山則依倚搖金,遇寅卯東方得地;辛丑有山,庚子不如;戊寅雖吉,已卯尤勝;丙辰丁已卻嫌戌亥對沖;若見大驛,有丑為山邊之驛,稍可,無丑獨見此土,主夭賤;路旁就位,復值死墓,日時遇之,主人卑弱;屋土壬午見丁亥,丁壬合化則吉,丙戌不如。水見井泉、長流、大溪、澗下皆吉,中間又分合化之位,尤吉。
いわゆる「楊柳木」とは、隋堤の上の袅娜の柳、漢宮苑の裡の軽盈の柳で、万縷の柳絲は蚕に吐かしめず、千條の柳枝は針に縫わしめず。午・未はまさに木の死地と墓庫、壬・癸はすなわちそれを滋潤する水。この木の根基はただ沙中土を喜び、もし艮山を見て倚靠し得れば、柳條は揺動して金を搖るがごとし。寅卯東方に遇えば地を得。辛丑は山を帯び、庚子は如かず。戊寅は吉なれど、己卯は更に勝る。丙辰・丁巳は戌亥と対冲するを嫌う。もし大驛土を見れば、その中に丑を帯びるは山辺の驛站で、なお稍々可。丑を帯びずして単にこの土を見れば、夭折下賤を主る。路旁土はまさに本位の上にあり、また木の死墓に逢い、日時に遇えばこの人卑微柔弱を主る。屋上土の方は、壬午が丁亥を見れば、丁壬合化して吉、丙戌は如かず。水は井泉水・長流水・大渓水・澗下水を見れば皆吉、その中にまた合化し得る位次を分ち、それならば更に吉。
丙午丁未,丙丁真火,午未亦火,此木至午未死墓,壬午見之,大凶,癸庶幾有別,水濟之無害;此木午未已自有火,更見別火,恐引起傷壽,燈頭乙已有風木折,主夭;爐中寅卯本位,木旺反吉;霹火如壬午見己丑,癸未見戊子,陰陽交遇,更有砂土為基,主貴,若子午丑未對沖則不為吉。金見木無造化,釵釧、金泊卻喜成功,海、蠟、劍、砂雖忌見之,其間輕重當以祿貴德煞,參祥見松柏木,為脫體化神之格也,主貴。桑柘癸丑為山,作倚傍成林,主吉;庚申辛酉木既死絕,又逢金克,以弱遇小,其人必賤。妙選有花紅柳祿格,是以此木遇石榴,生於春夏,不以賤論;有楊柳拖金格,是以此木生於三春而時得一金,辛亥、甲子、癸卯、辛已最妙,乃壬癸祿貴之地故也。
丙午・丁未のこの二位は、丙丁は真火で、午未の地支もまた火に属し、しかしてこの木は午未に至ればまさに死と墓。だから壬午が見れば大凶。癸未は稍々分別あり、水ありて調剤すれば妨害なし。この木は午未にすでに自ら火気を帯び、もし更に他の火を見れば、寿命を傷るを恐る。覆燈火のうち乙巳は風を帯び、木を吹き折り、夭を主る。炉中火は寅卯にあり、まさに木の本位旺地で、かえって吉。霹靂火の方は、壬午が己丑を見、癸未が戊子を見るがごときは、陰陽交会で、もし更に沙中土ありて根基と為せば、貴を主る。しかし子午・丑未が対冲すれば、吉と算せざる。金はこの木を見てもとより造化なし。ただ釵釧金・金箔金のみかえってそれを借りて事成すを喜ぶ。海中金・白蝋金・剣鋒金・沙中金は見るを忌むも、その間の軽重はなお禄神・貴人・天徳・凶煞を参照して定むべし。もし松柏木のあの一節を参看すれば、これを「脱体化神」の格といい、貴を主る。桑柘木のうち癸丑は山に当たり得、柳はそれに倚傍して林を成し得て、吉を主る。庚申・辛酉のこの木はすでに死絶し、また金の来て克するに遭い、弱を以て小に遇う。その人は必ず卑賤。《蘭台妙選》に「花紅柳禄格」あり、この種の木が石榴木に遇って春夏に生まれれば、下賤として論ぜざる。また「楊柳拖金格」あり、この種の木が春季三箇月に生まれて時柱の上に一つの金を得れば、その中で辛亥・甲子・癸卯・辛巳が最も妙。それらは皆壬癸禄神貴人の所在の地だからである。
庚申辛酉石榴木
石榴木者,性辛如姜,花紅似火,數顆枝頭,累累多子,房內瑩瑩,干支純金而納音屬木,乃木之變者也。可以移盆內而妝做山,故喜成器之土,以為根基,城頭為上,屋上次之,然必陰陽交見,則丙辛丁庚互官,戊辛已寅互印,主吉;路、壁、驛、砂四土有山助之,亦吉,若無何用?見金砂中最吉,泊金干支水木而納音金,榴木干支金而納音木,皆脫去本性而互換歸旺,以木旺寅卯,金旺申酉,各得其位,謂之功侔造化格,主大貴;海中乙丑為山,更逢水助則吉,或壁上,城頭,亦得劍鋒,就位相剋,最凶,若先有砂金,能制其毒,亦不為害。
いわゆる「石榴木」とは、味は姜のごとく辛辣、花は火のごとく紅艶、枝頭に数顆の果を結び、果中の子実は累累として、剖き開けば房室に晶瑩愛すべし。それは干支純粋に金にして納音はかえって木に属す、五行のうち性を変えた木である。石榴は盆に移し得て、假山に装点し得。だからそれはすでに器を成した土を喜んで根基と為す。城頭土を上と為し、屋上土これに次ぐ。ただ必ず陰陽交錯して相見るを須う。そうすれば丙と辛・丁と庚とは互いに官星と為り、戊と辛・己と寅とは互いに印綬と為り、吉を主る。路旁土・壁上土・大驛土・沙中土のこの四種の土は、山ありて助ければまた吉。山なければ何の用かあらん。金を見れば沙中金を以て最も吉とす。金箔金は干支が水木に属して納音が金に属し、石榴木は干支が金に属して納音が木に属す。両者とも本来の性質を脱して交換して旺地に帰入す。木は寅卯に旺し、金は申酉に旺し、各々その位を得。これを「功侔造化格」といい、大貴を主る。海中金のうち乙丑は山に当たり得、再び水に逢て相助けば吉、あるいは壁上土・城頭土を配しても可。剣鋒金に至っては、本位の上で直接相克し、最も凶。もし先に沙中金ありてその毒性を制し得れば、また禍害と為らざる。
水見天河,雨露相滋,井泉、溪澗,清水澆灌,大海太氾濫,非貧則夭,有艮土稍得。太陽、霹靂二火雖喜,不宜並見;爐中寅卯旺位,本吉,再加別火則凶。若此木生於五月,日時止帶一火,謂之石榴噴火,主貴。桑柘、大林、楊柳三木皆喜見之,見大林戊辰脫體,見楊柳花紅柳綠,皆主功名;見桑柘癸丑為山,見松柏則強,見平地則大,若無別物夾雜,則祿繞紅圍,亦主富貴,如得城土為基,水運為助,享福優遊,最為長久。
水は天河水を見れば、雨露の来て滋养。井泉水・大渓水・澗下水を見れば、清水の来て浇灌。大海水を見れば太泛濫で、貧窮ならずんば夭折、艮土あってはじめて稍々良し。太陽火・霹靂火のこの二種の火は喜ぶも、同時に出現すべからず。炉中火は寅卯の旺位にあり、もとより吉。もし更に他の火を加えれば凶。もしこの木が五月に生まれて、日時にただ一つの火を帯ぶれば、「石榴噴火」といい、貴を主る。桑柘木・大林木・楊柳木のこの三種の木はいずれも見るを喜ぶ。大林木の戊辰を見れば本体を脱却し、楊柳木を見れば花紅柳緑、いずれも功名を取得するを主る。桑柘木のうち癸丑を見れば山に当たり得、松柏木を見れば更に強健、平地木を見れば更に壮大。もし他の雑物を中に挟まなければ、すなわち禄気環繞・紅花簇擁で、また富貴を主る。もし更に城頭土を得て根基と為し、水運を行きて相助けば、福を从容に享けて最も長久。
戊戌己亥平地木
平地木者,初生萌櫱,始發枝條,唯資雨露之功,不喜雪霜之積,此乃地上之茂材,人間之屋木。戊戌為棟,已亥為梁,最宜互換見之,須以土為基,土愛路旁,為正格,更逢子午,尤貴,以子午為天地正柱故也;屋、壁、城頭三土以此木相資,中間有升化,尤吉;砂、驛無用,日時見之,主災;太陽、霹靂,最為顯耀,爐中遇水則福,燈頭無風則固,餘火無水則凶;此已成之木,不宜劍金,有木相資則可;泊金增飾光輝,又天干合,地支旺,更有旁土為基,主大貴。餘金無用。
いわゆる「平地木」とは、剛に萌発した嫩芽、初めて抽出した枝條で、ただ雨露の功に靠り、霜雪堆積を喜ばず。それは地面の上の茂盛の材で、また人家が屋を蓋うに用いる木料である。戊戌は以て棟と作し得、己亥は以て梁と作し得。最も互いに交換して見るに宜しい。それは必ず土を以て根基と為さねばならず、土は路旁土を以て最も合とし、正格である。もし更に子・午に逢えば更に貴。子午は天地の正柱だからである。屋上土・壁上土・城頭土のこの三種の土はこの木に靠って支撑す。その中にもし干支の升騰化合あれば、更に吉。沙中土・大驛土は用なし、日時に見ればかえって災禍を主る。太陽火・霹靂火は最もそれを顕耀せしめ得。炉中火は水に遇えば福あり。覆燈火は風なきを要して稳固。他の火は水の調剤なければ凶。これはすでに成材の木で、剣鋒金の来て砍削するを見るべからず。別に木ありて接済せば可。金箔金はそれに装飾光彩を增添し得て、加うるに天干相合・地支得旺・更に路旁土ありて根基と為せば、大貴を主る。其余の金はみな用なし。
水見天河,為潤澤,主吉;溪、海無山俱凶;井泉、澗下雖吉,內甲申合丁丑為山,遇之尤吉。木見大林,有風搖動,主壽促;桑柘癸丑最吉,壬子己亥人見之為貴,戊戌人不堪;松柏木倚輔平地為棟樑,更有土助,主貴。大抵此木惡金而喜水、土,若生三冬時,得寅卯為寒谷回春,亦貴論也。
水は天河水を見れば滋潤で、吉を主る。大渓水・大海水は山なければ皆凶。井泉水・澗下水は吉なれど、その中で甲申と丁丑とが相配し、丁丑は以て山と作し得、遇えば更に吉。木は大林木を見れば、風に搖動せられ、寿命短促を主る。桑柘木は癸丑を以て最も吉とし、壬子・己亥生の人が見れば貴と為り、戊戌生の人は堪受し得ず。松柏木は平地木に倚傍して一同に棟梁を作し、もし更に土の相助あれば、貴を主る。大体この木は金を悪み水と土とを喜ぶ。もし冬季三箇月に生まれて、また寅卯を得れば、あれは「寒谷回春」で、また貴格として論ず。
庚子辛丑壁上土
壁上土者,恃棟依梁,興門立戶,卻暑禦寒之德,遮霜護雪之功。此乃人間壁土,非平地何以為靠?子午,天地正柱,逢之尤為吉慶。凡見木皆可為主。庚寅辛卯亦是棟樑,只申酉沖破,子卯相刑;大林有風,若無承載之土,加凡火,主作事難成,貧賤而夭。土愛路旁,謂之負載,屋上、城頭可以護身,皆吉。見火全無造化,太陽、霹靂雖云照耀,到底蹇危,若命先已見木,遇火助,鬼焚克運,再逢之,主禍患夭折,柱有水救濟,稍得。水見甲申為最吉,乙酉次之;天上雨露,亦吉;大海漂泛,此土何安?縱有根基,亦凶。金唯愛泊金,命裡先有木神則貴,以其成宮室而金碧輝煌,非朝廷不敢用也;劍金傷害,餘金無用。
いわゆる「壁上土」とは、棟梁に依托して立ち、以て門を開き戸を立つる墙壁で、暑を挡き寒を禦ぐの徳あり、霜を遮り雪を護るの功あり。これがすなわち人家の墙壁の土で、平地木に靠って骨架を為さずば、更に何に靠らん。子・午は天地の正柱で、逢えば殊に吉慶。およそ木を見れば、皆取りてそれの依靠と為し得。庚寅・辛卯もまた以て棟梁と作し得、ただ申酉の来て衝破し、子卯の来て相刑するを怕る。大林木は風を帯び、もしそれを承載する土なく、加うるに尋常の火あれば、事を為して成り難し、貧賤にして短命を主る。土は路旁土を喜び、あれを「負載」という。屋上土・城頭土は以て墻身を護り得、皆吉。火を見れば全然造化あるを言うべからず。太陽火・霹靂火は照耀し得というも、終に蹇渋危殆。もし命中に先にすでに木を見、また火の来て勢を助くるに遇えば、鬼煞焚身の運を成し、再び一たび逢えば、禍患を主りて夭折に至る。柱中に水ありて救済してはじめて稍々良し。水は甲申の井泉水を見るを以て最も吉とし、乙酉これに次ぐ。天河の雨露もまた吉。大海水は一漂一泛し、この墻壁はどうして安んじ得よう。たとい根基ありても凶。金はただ金箔金を喜愛し、命裡に先に木神あれば貴し。そうしてはじめて金碧輝煌の宮室を成し得て、朝廷の家に非ざれば敢えて用いず。剣鋒金はそれを傷害し、其余の金は用なし。
戊寅己卯城頭土
城頭土者,天京玉壘,帝里金城,龍盤千里之形,虎踞四維之勢。此土有成有未成,作兩般論。凡遇見路旁,為已成之土,不必用火,若無路旁,為未成之土,必須用火;大都城土皆須資木,楊柳癸未最佳,壬午則忌;桑拓癸丑為上,壬子次之;庚寅辛卯就位相剋則城崩不寧,何以安人也耶?如見木無夾輔,只以貴人祿馬論之。見水有山為顯貴,甲申、丁丑俱吉,天河滋助,亦吉,唯忌霹靂、大海,壬戌不忌,合化俱以吉。推土愛路旁,防見諸火,大驛逢山,須作貴觀,若獨見無根本,貧夭孤寒。五行見金,只有白蠟,怕巽,二者相妨,餘金無用,亦須以貴人祿馬看之。
いわゆる「城頭土」とは、天子京城の玉砌の壁壘、帝王都邑の金城湯池で、竜盤千里の形勢あり、虎踞四方の気象あり。この土にはすでに築成したと未だ築成せざるとがあり、二種の情形に分ちて論ずべし。およそ路旁土に遇うは、すなわち已成の土と算し、更に火を用いる必要なし。もし路旁土なければ、すなわち未成の土と算し、必ず火を用いて磚を焼かねばならず。大体城頭土は皆木に靠って資助せられねばならず。楊柳木は癸未を以て最佳とし、壬午は忌む。桑柘木は癸丑を以て上と為し、壬子これに次ぐ。庚寅・辛卯は本位の上で相克し、それならば城墻は崩壊して安寧ならず、なおどうして百姓を安頓せむや。もし見る木に他の輔助なければ、ただ貴人禄馬として論ずるのみ。水を見て山あれば顕貴、甲申・丁丑は皆吉、天河水の来て滋助するも吉、ただ霹靂火と大海水とを忌む。壬戌は忌まず、合化し得るがゆえ、皆吉と算す。土に推論すれば、それは路旁土を喜び、諸般の火を提防すべし。大驛土はもし山に逢えば、貴と作して看る。もし孤零零の一個にして根本なければ、貧窮夭折・孤苦寒微。五行の金を見れば、ただ白蝋金のみまだ可、ただそれは巽風を怕れ、両者は互いに妨碍す。其余の金は用なし、またただ貴人禄馬を拿って看るのみ。
丙辰丁巳沙中土
砂中土者,浪回所積,波渚而成,龍蛇盤隱之宮,陵谷變遷之地。此土清秀,唯喜清金養之,更得犯淨之土,主早貴;釵、砂、劍、泊此四金清秀相助,如丙人見辛亥為丙丁入於干戶,號曰駕海長虹,又有星拱北之論,皆貴格也,更得水相涵,尤為上吉,若無水而時日得天上火照,亦可,如丙辰乙未癸酉戊午,此命有二金資養,卻全無水,得太陽火照,故貴;如丁巳癸卯己未壬申,此命二金資養,得天上火照,亦貴。然戊午太燥,己未稍緩,壽夭不同。
いわゆる「沙中土」とは、波浪回旋堆積して成り、水中の沙洲が淤積して成った土で、竜蛇盤繞隠伏の宮室、丘陵と深谷の変遷する所である。この土は清秀で、ただ清純の金を喜んでそれを養わしめ、もし更に潔浄不雑の土を得れば、早年顕貴を主る。釵釧金・沙中金・剣鋒金・金箔金のこの四種の金はいずれも清秀で、相助し得。たとえば丙日の人が辛亥を見れば、丙丁が乾位天門に進入し、「駕海長虹」と号し、また別に「衆星拱北」の説あり、いずれも貴格。もし更に水を得て涵养せば、殊に上吉。仮に水なくして日時に天上火の照耀を得れば、またまだ可。たとえば丙辰・乙未・癸酉・戊午のこの一造は、柱中に二つの金ありて資養するも、全然水なし。幸いに太陽の火の照耀を得、だから顕貴。又如丁巳・癸卯・己未・壬申のこの一造も、また二つの金ありて資養し、また天上火の照耀を得、同じく顕貴。ただ戊午は太乾燥、己未は較えて和緩で、両者の寿夭はなお同じからず。
水以井澗清潔為吉,若有金以養之,貴;如此土已得金養而日時有海水便壞造化,癸亥輕清,丙人見之限運,逢亦主顯榮,餘水無用。火喜太陽,在格號為朱雀騰空,主貴;山頭、山下、爐中,覆燈諸火若無水濟,主壽夭。木爰桑拓、楊柳,以此土能載二木故也,餘木卻以祿馬貴人參之,如日中刑破沖剋之木,雖見之有何造化?不如無為吉。五行最忌土相刑,路旁安身,有金木資生,亦主福慶;大驛往來,最不宜見,縱有金水亦凶,餘土尤不為吉。
水は井泉水・澗下水のごとき清潔を以て吉と為し、もし更に金ありてそれを養えば貴。ただこの土はもしすでに金の養育を得、日時にまた大海水出現せば、造化を破壊す。癸亥の水は軽清で、丙日の人が行限走運の時に遇えば、また顕赫栄耀を主る。其余の水は用なし。火は太陽の火を喜び、格局の裡に「朱雀騰空」と号して、貴を主る。山頭火・山下火・炉中火・覆燈火のこれらの火は、もし水ありて調剤せざれば、寿命短促を主る。木は桑柘木と楊柳木とを喜愛する。この土はまさにこの二種の木を承載し得るがゆえ。其余の木は禄神・驛馬・貴人を参照して看るべし。日柱中に刑を受け・破を受け・冲を受け・克を受くる木に至っては、たとい見るとも何の造化かあらん。有るより無きが如かず。五行のうち最も土と土とが相刑するを忌む。路旁土はそれに安身せしめ得、もし金木の資生あれば、また福慶を主る。大驛土は往來通衢で、最も見るべからず。たとい金あり水ありても凶。其余の土は更に吉と算せざる。
庚午辛未路旁土
路旁土者,大地連途,平田萬頃,禾稼賴以資生,草木由之暢茂。此乃火暖土溫,長養萬物之土也,故須假水為先,乃灌溉滋潤之論,次第尤宜水化為妙,更得金來相助,則禾稼成實。如庚午見甲申,辛未見乙酉為祿,若無沖破,主早貴;天上水雨露相滋,庚午喜見丁未,辛未喜見丙午,為官貴祿合之妙;澗下庚午見丁丑,貴祿交馳,辛未見丙子,化水逢生;大溪乙卯為雷,能發生,此土又乙庚合化,故皆主吉;長流、大海二水以其不能澆灌,此土故最忌之,主凶夭。
いわゆる「路旁土」とは、大地上の綿連たる道路、万頃の平田で、庄稼はそれに靠って生長し、草木はそれより茂盛する。これは火暖にして土温、万物を長養する土で、だから必ず先に水を借りて灌溉滋潤せねばならず。その次に殊に水を化出し得る配合に宜しきを要して妙。もし更に金を得て相助けば、庄稼は結実し得。たとえば庚午が甲申を見、辛未が乙酉を見れば、皆禄で、衝破なきを要して、早年顕貴を主る。天河の水は雨露滋潤のごとし。庚午は丁未を見るを喜び、辛未は丙午を見るを喜ぶ。これは官星・貴人・禄神相合の妙。澗下水の方は、庚午が丁丑を見れば貴人と禄神とが交相奔馳し、辛未が丙子を見れば丙辛化水にして生に逢う。大。大渓水の裡に乙卯は雷を帯び、万物を催生し得て、この土はまた乙庚と合化す。だから皆吉を主る。長流水・大海水は灌溉に用い得ざるがゆえに、この土は最も忌み、遇えば凶険夭折を主る。
火逢霹靂,庚午見己丑,貴祿交穿,辛未見戊子,印貴朝陽,皆吉,天上火就位相生,太燥則土反不能生物,有水潤之始得,若獨見,主夭;爐中火亦燥,亦主妨壽;燈頭有屋土,方應造化,名超凡入聖,不然亦凶。見木可以發生,然有貴人祿馬則吉,刑煞沖破則凶。只有庚寅木,此土逢之大好,大林不能勝載,如土位見丙辰、丙戊、辛丑、辛未,皆吉;若庚午見辛未,辛未見庚午,為二儀貴偶,無有不貴。釵釧、砂中二金可以滋助,清水金水並見,大吉,若命已見水,無金運,遇此金亦福;乙丑海金可為山論,若得天河清水助之,庚人大好。妙選有金馬嘶風格,以庚午、甲午生人得辛巳時;有馬化龍駒格,又以午生人見辰時;有哨風猛虎格,以庚辛生人得辛巳、乙巳。俱以貴論,而水、火、土、金似不相拘。
火は霹靂火に遇えば、庚午が己丑を見れば貴人と禄神とが交相穿透し、辛未が戊子を見れば印綬貴気が太陽に朝向す。皆吉。天上火は本位の上で相生するも、太乾燥にして土はかえって物を生じ出づべからず。水ありて潤沢するを須う。もし単独に天上火を見るのみならば、夭折を主る。炉中火もまた燥し、同じく寿命を妨害す。覆燈火は屋上土ありて配合して、はじめて造化に応い、「超凡入聖」と名づく。さもなくばまた凶。木を見れば土上に生発せしめ得るも、貴人禄馬あってはじめて吉。もし刑煞衝破あれば凶。ただ庚寅の木は、この土が逢えば大好。大林木はそれが承載し得ず。土位の上にもし丙辰・丙戌・辛丑・辛未を見れば、皆吉。もし庚午が辛未を見、辛未が庚午を見れば、あれは「二儀貴偶」で、顕貴ならざるはない。釵釧金・沙中金のこの二種の金はそれを滋助し得。もし清水と金水とが一幷に出現すれば、大吉。仮に命中にすでに水を見れば、たとい金運を行かずとも、この二種の金に遇えば福あり。乙丑の海中金は以て山と作して論じ得。もし更に天河清水の相助を得れば、庚午生の人は大好。《蘭台妙選》に「金馬嘶風格」あり、庚午・甲午生の人が辛巳時を得るをいう。「馬化龍駒格」あり、午年生の人が辰時を見るをいう。「哨風猛虎格」あり、庚・辛日生の人が辛巳・乙巳を得るをいう。この数格は皆貴として論ず。水火土金は拘らざるに似たり。
戊申己酉大驛土
大驛土者,堂堂大道,坦坦平途,九州島無所不通,萬國無所不至,此乃位屬坤方,德乃厚載,輪天轉日,負海乘山之土也。發生萬物,以木為基。戊申,長生之土,德厚無疆,見三、四木皆能滋生,己酉,自敗之土,木多則竊氣;大林合中逢沖,主夭,別木則吉,更以祿貴參之。
いわゆる「大驛土」とは、堂堂正正の大道、平平坦坦の通途で、九州は通ぜざる所なく、万国は至らざる所なし。それは方位が坤に属し、徳性は厚重の承載にあり、天輪に随って転じ日に随って行き、滄海を負載し高山を承托する土である。それは万物を発生して木を以て根基と為す。戊申は長生の土で、徳性深厚無辺、三四の木を見ても皆滋生し得。己酉は自敗の土で、木多ければかえってその気を盗泄す。大林木はそれと合中に冲を帯び、夭折を主る。他の木は吉、また禄神貴人を参照して定むべし。
井泉、澗下二水清貴不燥,如戊申見丁丑或乙酉,己酉見丙子或甲申,謂之官貴,主吉;天河丙午而己酉得之,丁未而戊申得之,亦為貴祿,主福;長流戊申見癸巳,己酉見壬辰,亦吉,多逢則不寧靜;大溪乙卯為東震發生之義,單見亦吉;海水對穿,土不能勝,日時遇主夭,得山稍輕,內戊申見癸亥,戊癸合申亥,為地天交泰,反吉。
井泉水・澗下水のこの二種の水は清貴にして燥せず。たとえば戊申が丁丑あるいは乙酉を見、己酉が丙子あるいは甲申を見れば、皆「官貴」といい、吉を主る。天河水の方は、丙午にして己酉より得、丁未にして戊申より得れば、また貴人と禄神と算し、福ありを主る。長流水の方は、戊申が癸巳を見、己酉が壬辰を見れば、また吉。ただ遇うこと多くなれば安寧ならず。大渓水の裡に乙卯は東方震卦生発の義を含み、単独に見ても吉。大海水はそれと正対穿し、土は堪受し得ず、日時に遇えば夭折を主り、柱中に山あってはじめて稍々軽し。その中で戊申が癸亥を見れば、戊と癸と相合し、申と亥と相配し、「地天交泰」を成し、かえってこれ吉。
火見太陽、霹靂,謂之聖火,最能發生,此土如逢水助,主顯達,其於凡火,再逢木生之,更燥,主凶夭。五行見土,唯路旁最宜,屋上、壁上、砂中縱先得木,亦為泯絕,城頭有水,稍吉。命若有金,清秀,吉;釵釧得辛亥,金泊得壬寅,戊申遇之,柱中更加水助,乃地天交泰,水繞山環大格,主貴,己酉見庚戌、癸卯稍次;砂金造化亦同,劍金須候木得用,不然無益。
火は太陽火・霹靂火を見れば、「聖火」といい、最も万物を催生し得。この土がもし更に水に逢て相助けば、顕達通貴を主る。尋常の火に至っては、もし更に木に逢てそれを生ぜば、更に乾燥を加え、凶険夭折を主る。五行の土を見れば、ただ路旁土のみ最も相宜。屋上土・壁上土・沙中土はたとい先に木を得ても、終に湮滅して用なし。城頭土は水あれば、なお稍々吉と算す。命裡にもし金あれば、清秀を以て吉と為す。釵釧金は辛亥を得るを要し、金箔金は壬寅を得るを要す。戊申が遇えば、柱中に更に水を加えて助ければ、すなわち「地天交泰」「水繞山環」の大格局で、貴を主る。己酉が庚戌・癸卯を見れば稍々次一等。沙中金の造化もまた同じく。剣鋒金は木ありて用い得る時を待てば可、さもなくば益なし。
丙戌丁亥屋上土
屋上土者,埏埴為林,水火既濟,蓋蔽雪霜之積,震凌風雨之功,此土瓦也。非木無以架之,故以木為根基,平地為上,大林次之,餘取天干化木,亦吉,只怕沖破。此巳城之土,不宜見火,爐中丙寅最凶,丁卯稍可;太陽、霹靂可取相資;山下、山頭,有木生之則禍;燈頭丙戌見乙巳為上,丁亥見甲辰次之,謂之火土入堂格,若柱中木多,亦不為吉。
いわゆる「屋上土」とは、黏土を揉塑して坯と為し、水火の焼錬を経て成り、積圧の霜雪を遮蔽し、摧凌の風雨を抵御し得。這土は実はすなわち屋瓦である。木なくば架るべからず。だから木を以て根基と為す。平地木を上と為し、大林木これに次ぐ。其余はもし天干より木を合化出だせばまた吉。ただ冲を受け破を受くるを怕る。これはすでに焼成した土で、更に火を見るべからず。炉中火のうち丙寅は最も凶、丁卯はなお稍々可。太陽火・霹靂火は取りて相助し得。山下火・山頭火はもし木ありてそれらを生ぜば禍患を成す。覆燈火の方は、丙戌が乙巳を見るを上と為し、丁亥が甲辰を見るはこれに次ぐ。これを「火土入堂格」という。ただ柱中にもし木多ければ、また吉と算せざる。
水宜天河、井泉、澗下,皆吉,如先得平地木成格,大貴;溪流無木多夭,若丙戌而得癸巳,丁亥而得甲寅,則又別論,再看日時所成造化何如;大海無山則不宜見土。土見路旁,如丙戌得辛未,丁亥得庚午,陰陽互見,更假木為基,主貴;壁土亦宜;餘則汨沒。若缺木而三刑聚,縱是二土亦凶,砂土獨丁已不妨。金唯劍鋒、釵釧最吉,丁見壬申,天干化木,地支乾坤清夷,丙見辛亥,天干化水,地支丙入干戶,皆大貴格,若丁亥見庚戌,丙戌見癸酉,則不為吉;泊金有粉飾之用,亦吉;餘金無用,當以貴祿參詳。
水は天河水・井泉水・澗下水を以て宜とし、皆吉。もし先に平地木ありて格局を配成せば、大貴。大渓水は木なければ、おおむね夭折を主る。ただ丙戌がもし癸巳を得、丁亥がもし甲寅を得れば、それはまた別論で、なお更に日時の成す造化の如何を看るべし。大海水は山なければ、更に土を見るべからず。土は路旁土を見れば、たとえば丙戌が辛未を得、丁亥が庚午を得れば、陰陽交錯互見し、更に木を借りて根基と為し、貴を主る。壁上土もまた相宜。其余の土はただそれを埋没せしむるのみ。もし木を缺いてまた三刑を聚成せば、たとい両重の土ありても凶。沙中土の裡にただ丁巳の一位のみ妨げなし。金はただ剣鋒金・釵釧金のみ最も吉。丁日が壬申を見れば、天干丁壬は木を化し、地支申と亥とは乾坤に属して清正平和。丙日が辛亥を見れば、天干丙辛は水を化し、地支丙火は乾位天門に進入す。皆大貴格。もし丁亥が庚戌を見、丙戌が癸酉を見れば、吉と算せざる。金箔金は粉飾の用ありて、また吉。其余の金は用なし、貴人禄神を参酌して詳断すべし。
丙子丁丑澗下水
澗下水者,山環細浪,雪湧飛端,相連南北之流,對峙坎離之脈。此水清澄,喜見金養,砂中、劍鋒二金最宜。釵釧庚戌丁丑不宜,以丑戌相刑,辛亥見丙子則丙辛化水,尤貴;餘金以祿貴參之,取其資生,惡其沖破。見木一位不妨,二三則主勞苦,亦以貴人祿馬參之。命中見土,主人多濁天元,若木或化水,則主清吉;砂中、屋上二土,其氣稍清,路旁、大驛則濁甚矣,主財散禍生,如辰、戌、丑、未土局,其凶尤甚,以水濁土渾故也。
いわゆる「澗下水」とは、群山環抱の中の細浪、雪花のごとく湧き起こる飛沫で、南北の溪流は互いに連接し、坎離両方の水脈は谷を隔てて相望す。この水は清澈で、金ありて養育するを喜び、その中で沙中金・剣鋒金のこの二種が最も相宜。釵釧金の裡に庚戌が丁丑に配すれば宜からず。丑戌相刑するがゆえ。辛亥が丙子を見れば丙辛合化して水を為し、殊に貴。其余の金は禄神貴人を参照して定むべし。取る所はそれらの資生の力、悪む所は衝破である。一位の木を見れば妨げず、二三位を見れば労苦を主り、同じく貴人禄馬を参照すべし。命中に土を見れば、この人の天干の気は多く混濁を主る。もし木ありあるいは水を化し得れば、はじめて清純吉利を主る。沙中土・屋上土のこの二種の土気はなお稍々清し、路旁土・大驛土は濁ること甚だしく、破財生禍を主る。もし辰・戌・丑・未が聚りて土局を成せば、凶険殊に甚だし。水が土に搅り渾されるがゆえである。
火見太陽,雖炎,中間有既濟未濟之論;霹靂就位相爭,最所不宜。若二火併論,無金資助,主荒淫,有金別論;山下、山頭亦吉,若並臨,時日則嫌。命中遇水,反成漂盪,見天河為引凡入聖,見大海為福貴朝宗,皆吉,獨丁丑見壬戌,則丑戌相刑,丁壬淫合,主風聲不雅;大溪性急,長流不靜,皆不為吉,大抵此水須以多為主,而無火土夾雜,再得甲寅乙卯之水,則源遠流清,真君子人也。
火は太陽の火を見れば、炎熱なれど、中間に「水火既済」と「火水未済」との分別ありて論じ得。霹靂火は本位の上でそれと相争い、最も相宜しくない。もしこの二種の火が一幷に出現してまた金ありて資助せざれば、淫荒無度を主る。金あれば別作他論。山下火・山頭火もまた吉なれど、もし一齊に日時両柱の上に臨至せばそれらを嫌う。命中に再び水に遇えば、かえって漂泊蕩漾を成す。天河水を見れば「凡を引きて聖に入る」といい、大海水を見れば「福貴朝宗」といい、皆吉。ただ丁丑が壬戌を見れば、丑戌相刑にして丁壬淫合し、名声雅ならざるを主る。大渓水は性急、長流水は静ならず、いずれも吉と算せざる。要するにこの水は多きを以て主と為し、火土夾雑あるべからず。もし更に甲寅・乙卯の水を得れば、それは源远流清にして、真正の君子の人である。
甲寅乙卯大渓水
大溪水者,驚濤薄岸,駭浪浮天,光涵萬里之寬,碧倒千山之影,最喜有歸有養,遇坎則為有歸,得金則為有養,所嫌者,日月時中,有申酉沖動,或辰已風吹,主飄流;井泉水淨而止,澗下有丑為艮,天河沾潤,大海朝宗,此四水皆吉;長流有風,獨不宜見。此水以清金為助養,唯釵、砂最宜,蠟金亦清,若有釵金對沖則不宜;海中雖無造化,甲子屬坎,乙丑為艮,乃歸源之地,亦吉;泊金最微,不能相生,豈有超顯之理?劍金雖化於大溪,卻忌卯雷巽風,主性不定。
いわゆる「大渓水」とは、驚濤が堤岸を拍打し、駭浪が高く涌きて天に接し、波光は万里の寛闊を涵納し、碧色は千山の影を倒映す。それは最も帰宿あり養育あるを喜ぶ。坎位に遇えばすなわち帰宿あり、金に得て相生すればすなわち養育あり。それの嫌忌する所は、日・月・時の三柱中に申・酉ありて来て衝動し、あるいは辰・巳の風ありて来て吹けば、それは一生漂流を主る。井泉水は潔浄にして安静、澗下水の中に丑を帯びて艮山に属し、天河水は沾潤し得、大海水は以て朝帰に供す。この四種の水は皆吉。長流水は風を帯び、ただ見るべからず。この水は清純の金を以て助養し、ただ釵釧金・沙中金のみ最も相宜、白蝋金もまた清純なれど、もし釵釧金と対冲すれば宜からず。海中金は造化なきも、甲子は坎に属し乙丑は艮に属し、まさに帰源の地で、また吉。金箔金は最も微薄にして、水を生じ得ず、どうして超群顕達の道理あらん。剣鋒金は大渓に化入し得るも、卯位の雷と巽位の風とを忌み、性情不定を主る。
五行有土,皆為無益,屋上、城頭壅阻此水,路旁稍可,亦不為奇;壁上獨辛丑為山,大驛唯己酉有合,戊申則沖,庚子則刑,皆不為吉。火見太陽,雖假照耀,霹靂尤忌相逢,若二火互見,主貧,單見別論。木見此水,徒被漂盪,唯桑拓木壬子有坎,癸丑為山,為水繞山環之貴,內甲寅人見壬子吉,乙卯人見癸丑吉;餘木以祿貴參之,尤忌沖破。
五行のうちの土はそれに対していずれも益なし。屋上土・城頭土はこの水を壅塞阻断せんとす。路旁土は稍々可なれど、また出奇と算せざるほど。壁上土の裡にただ辛丑のみ山に当たり得。大驛土の裡にただ己酉のみ相合し得、戊申は相冲し、庚子は相刑し、いずれも吉と算せざる。火は太陽の火を見れば、借りて照耀し得るも、霹靂火は殊に相逢うを忌む。もし二種の火が互見すれば、貧窮を主り、ただ一種を見れば別作他論。木はこの水を見れば、ただ徒らに漂蕩せらるるのみ。ただ桑柘木の裡に壬子が坎位を占め、癸丑が山に当たり得て、「水繞山環」の貴を成す。その中で甲寅生の人が壬子を見れば吉、乙卯生の人が癸丑を見れば吉。其余の木は禄神貴人を参照して定むべし、殊に衝破を忌む。
壬辰癸巳長流水
長流水者,混混無窮,滔滔不竭,就下必納於東南,順流自歸於辰巳。此水喜金生養,金要白蠟、釵釧,以天干有庚辛真金,地支辰巳就位相生,戌亥為歸源之地;劍鋒純是金水,泊金水木居東,皆以吉論;海中,砂中無取。嫌土蹇涸,而土有堤防之用,六土之中,取庚辛丙丁為吉,戊己無用。遇火則相刑,而有既濟之妙,內壬辰喜見丁卯、丁酉,癸巳喜見戊子、戊午,以天干合化故也;燈頭癸巳尤喜見甲辰,山頭壬辰尤喜遇乙亥,化龍歸祿,取義更佳。
いわゆる「長流水」とは、滾滾として尽きず滔滔として竭きない水で、低きに流れば必ず東南に彙入し、水勢に順って自ずから辰・巳に帰向す。この水は金ありて生養するを喜び、金は白蝋金・釵釧金を要す。それらは天干の上に庚・辛の真金あり、地支辰・巳はまた本位の上で相生し、戌・亥はすなわち帰源の地だからである。剣鋒金は純粋に金水相生、金箔金は水木が東方に居し、いずれも吉として論ず。海中金・沙中金は取る可きなし。それは土のそれを阻塞乾涸せしむるを嫌うも、土はまた築堤防護の用あるがゆえに、六種の土のうち天干が庚・辛・丙・丁なるを取りて吉と為し、戊・己は用なし。火に遇えばもとより相刑なれど、また水火既済の妙あり。その中で壬辰は丁卯・丁酉を見るを喜び、癸巳は戊子・戊午を見るを喜ぶ。天干能く合化するがゆえ。覆燈火の裡に癸巳は殊に甲辰を見るを喜び、山頭火の裡に壬辰は殊に乙亥に遇うを喜ぶ。取る所は「化竜帰禄」の義で、意思更に良し。
逢木雖漂泛,而桑拓癸丑為山,楊柳癸未為園,年時得此水圍之,為水繞花堤,大貴格也;松柏、石榴,天干有金相生;大林、平地,雖嫌有土,而癸巳見戊辰,壬辰見己亥,俱吉。水為同類,澗下則丁壬合化,天上則雨露相資;井泉、大溪無益;海乃眾流所歸,而壬辰之龍得癸亥則龍躍天門,春夏秋生為吉,或龍潛大海,則冬生乃宜,柱中須先得金為妙。又壬辰為自印之水,再見壬辰則刑,刑則自害,見戊戌則沖,沖則氾濫,主凶;癸巳,自絕之水,名為涸流,若遇丙戌、丁亥、庚子、辛丑之土,其涸可待,柱中如得三合生旺之金生之則吉。
木に逢えば水を漂泛せしむるも、桑柘木の裡に癸丑は山に当たり得、楊柳木の裡に癸未は花園に当たり得。もし年柱時柱の上にこの水の環繞を得れば、すなわち「水繞花堤」で、大貴の格。松柏木・石榴木の天干の上に金ありて相生し得。大林木・平地木は土を帯ぶを嫌うも、癸巳が戊辰を見、壬辰が己亥を見れば、皆吉。水と水とは同類。澗下水は丁壬合化し得、天河水は雨露相資のごとし。井泉水・大渓水は益なし。大海は衆流の帰宿で、壬辰のこの竜がもし癸亥を得れば、すなわち「竜躍天門」で、春夏秋の三季に生まれれば吉。もし「竜潜大海」として看れば、冬生に宜しく、柱中になお先に金を得るを須うて妙。また、壬辰は自印の水で、再び一つの壬辰を見れば相刑し、相刑すれば自ら為害す。戊戌を見れば相冲し、相冲すれば泛濫し、凶を主る。癸巳は自絶の水で、「涸流」と名づく。もし丙戌・丁亥・庚子・辛丑のこれらの土に遇えば、枯竭は日を指して待つべし。柱中にもし三合生旺の金を得てそれを生ぜば、吉。
丙午丁未天河水
天河水者,亂灑六野,密沛千郊,淋淋瀉下銀河,細細飛來碧落,此乃天上雨露,發生萬物,無不賴之。銀河之水,土不能克,故見土不忌,而且有滋潤之益;天上之水,地金難生,故見金難益,而亦有涵秀之情;生旺太過則為淫潦,反傷於物,死絕太多則為旱干,又不能生物,要生三秋得時為貴也。水喜長流、大海,內丙午宜癸巳、癸亥,丁未宜壬辰、壬戌,陰陽互見,尤吉;大溪乙卯為雷,井泉己酉為貴,俱以吉論。
いわゆる「天河水」とは、紛紛として四方原野に灑遍し、密密として千里郊原に沛降る雨で、淋漓として銀河より瀉ぎ下り、細密として碧空より飛来す。これは天上の雨露で、万物の生長にそれに頼らざるなし。銀河の水は、土はそれを克し動かせず、だから土を見て忌むを要せず、かえって滋潤の益あり。天上の水は、地上の金はそれを生じ得ず、だから金を見て益を得難し、ただ涵养秀気の情あり。それがもし生旺し太過せば淫雨積涝を成して、かえって万物を傷害す。もし死絶し太多ければ乾旱を成して、また万物を生養し得ず。だから秋季三箇月に生まれてその時を得てはじめて貴と算す。水は長流水・大海水を喜ぶ。その中で丙午は癸巳・癸亥に配するに宜しく、丁未は壬辰・壬戌に配するに宜しく、陰陽交錯互見して、殊に吉。大渓水の裡に乙卯は雷を帯び、井泉水の裡に己酉は貴人で、いずれも吉として論ず。
火喜霹靂,為神龍之火,與此水相濟。而倏忽變化,雲行雨施,豈有不貴?爐中火旺,大海水旺,如柱中得二火二水,上下上相濟,謂之精神俱足,大貴格也;燈頭有風,山頭有貴,皆以吉論,又須以別水濟之方吉;天上就位相剋,則忌見之。木石榴、楊柳俱吉,大林有巽,平地有亥,亦吉;松柏、石榴遇丙辛合化,亦以吉論。妙選有靈槎入天河格,是取死絕無根之木,柱無土培則漂流天河是也。土雖不能克,而柱逢庚午辛未,就位相剋,土壅水滯,或水又冬生,則水結池塘,必主濁濫;餘土如砂中、屋上皆吉,城頭,大驛無用,壁上對沖,亦壞造化。
火は霹靂火を喜び、あれは神竜の火で、この水と互いに成済し得。両者が一旦倏忽変化すれば、すなわち《周易・乾卦・彖伝》に言う「雲行雨施」のごとく、貴ならざることあらん。炉中火は最も旺、大海水は最も旺。もし柱中に二つの火、二つの水を得て、上下互いに済助せば、「精神倶足」といい、大貴の格。覆燈火は風を帯び、山頭火は貴を帯び、いずれも吉として論ず。ただし他の水を用いて調剤してはじめて吉。天上火は本位の上で直接相克し、見るを忌む。木は石榴木・楊柳木を見れば皆吉。大林木は巽位を占め、平地木は亥位を占め、また吉。松柏木・石榴木はもし丙辛合化に遇えば、同じく吉として論ず。《蘭台妙選》に「霊槎入天河格」あり、取る所は死絶にして根なきの木で、柱中に土ありて培植せず、ここにおいて天河の上に漂流するをいう。土はこの水を克し得ざるも、柱中に庚午・辛未に逢えば、本位の上で相克し、すなわち土壅にして水滞す。もし水がまた冬に生まれれば、水は結びて池塘を成し、必ず混濁泛濫を主る。其余の土は沙中土・屋上土のごとき皆吉、城頭土・大驛土は用なし、壁上土はそれと対冲し、また造化を破壊す。
水、金雖不能生,獨辛亥釵金卻屬干天,水在天上,只此最吉;餘金亦取天干有庚辛、壬癸者為用,甲乙無益,再以祿馬貴人參之始得。妙選又以水生人得庚子、壬子為雲騰雨施,生春則旱,夏則潦,冬則寒,獨三秋最吉;遇甲辰乙巳、庚辰辛巳,柱中有壬為雲,有辰為龍,為風雨作霖;若生冬月,是為霜凝薄露,日時喜遇寅卯溫和之氣,可解斯凍,俱貴格也。
水と金はそれを生じ得ざるも、ただ辛亥の釵釧金のみ乾位天門に属し、しかも水はまた天上にあって、この一位のみ最も吉。其余の金もまた天干に庚辛・壬癸を帯びるを取ってはじめて用あり、甲乙を帯びるは益なし。なお更に禄神・驛馬・貴人を参照してはじめて可。《蘭台妙選》にまたいう、水命の人が庚子・壬子を得れば、すなわち「雲騰雨施」。春に生まれれば旱し、夏に生まれれば涝し、冬に生まれれば寒し、ただ秋季三箇月のみ最も吉。もし甲辰乙巳・庚辰辛巳に遇えば、柱中に壬あれば以て雲に当たり、辰あれば以て竜に当たり、すなわち「風雨作霖」。もし冬月に生まれれば、それは霜凝じて露薄し、日時は寅・卯の温和の気に遇うを喜び、以てこの氷凍を化解し得。以上皆貴格である。
甲申乙酉井泉水
井泉水者,寒泉清冽,取養不窮,八家鑿之以同飲,萬民資之以生活。此水生於金而出於木,故喜見金為福,砂中有土,性與之最宜,釵釧清秀次之,蠟金與釵金相沖,故不宜再見;劍鋒申酉太旺,恐有氾濫之災;海金無取,乙丑為艮,山下出泉,亦吉。此非木不能出,譬之桶論,故見木皆吉,如見平地、大林,須假劍金削之,方可取用;桑拓、楊柳無用;松柏則互換歸祿,此其最吉。諸火陰陽互見則吉,霹靂名為入聖,太陽號為顯照,二火相見最吉,但不宜並有則凶。
いわゆる「井泉水」とは、寒泉清冽にして取用尽きざる水で、古は八家ともに一井を鑿ちて同じく飲み、万民はそれに靠って生活を維持す。この水は金より生じ、木の中より湧出す。だから金を見るを喜んで福と為す。沙中金の裡に土を帯び、性質はそれと最も相宜。釵釧金は清秀で、次一等。白蝋金は釵釧金と相冲す、だから更に見るべからず。剣鋒金は申酉に太旺して、泛濫の災あるを恐る。海中金は取る可きなし、ただ乙丑のみ艮に属し、「山下出泉」で、また吉。この水は木なくば出づる能わず、たとえば木桶を用いて汲取するを須うがごとし。だから木を見れば皆吉。もし平地木・大林木を見れば、剣鋒金を借りて削制してはじめて取用し得。桑柘木・楊柳木は用なし。松柏木はすなわちそれと交換して各々本禄に帰り、これは最も吉。諸般の火はただ陰陽交錯して相見れば吉。霹靂火は「凡を引きて聖に入る」といい、太陽火は「顕照」といい、この二種の火が相見るは最も吉なれど、同時に皆あるべからず、皆あれば凶。
諸土路旁、砂中最吉,屋上有天門生水之源,亦吉;城頭,壁上與此水則無干涉;大驛就位相剋,水為土掩則井不食,須有木去之方可。水喜大海,為引凡入聖;天上、澗下、長流亦不為在災;大溪甲寅乙卯為吉,如甲申見乙酉,乙酉見甲申,官星互換,最吉;如二水在年時,二木在月日,謂之水繞花堤,乃貴格也。
諸般の土の裡に、路旁土・沙中土は最も吉。屋上土は戌亥天門を占めて、水の来源で、また吉。城頭土・壁上土はこの水と毫も相干らず。大驛土は本位の上で相克し、水は土に掩埋せられ、井はすなわち飲用し得ず。必ず木ありて土を疏開せしめてはじめて可。水は大海水を喜び、あれは「凡を引きて聖に入る」。天河水・澗下水・長流水もまた災を成すに至らず。大渓水の裡に甲寅・乙卯を吉と為す。たとえば甲申が乙酉を見、乙酉が甲申を見れば、官星互いに交換し、最も吉。もし二つの水が年柱時柱にあり、二つの木が月柱日柱にあれば、「水繞花堤」といい、貴格である。
壬戌癸亥大海水
大海水者,總納百川,汪洋無際,包括乾坤之大,升沈日月之光。此水原有清濁,以兩般分論:壬戌有土氣為濁,癸亥干支純水而納音又水,故清。壬戌人嫌山,以土氣太盛,有金清之方吉,癸亥最喜見山,然後海水之性始安;澗下丁丑為山,天河與海上下相通,柱中有木為槎則乘槎入於天河,極為上格;長流、大溪等水畢竟皆歸於海,以海水不擇細流,故能成其大也;壬辰為龍歸大海,尤吉,中間又分陰陽互見,干支合化方可;井泉則有所制,與海不通,故不喜見之。
いわゆる「大海水」とは、百川を總納し、汪洋として辺なき水で、乾坤の広大を包容し、日月の光輝を呑吐す。この水はもとより清あり濁あり、二種に分ちて論ずべし。壬戌は土気を帯び、だから濁る。癸亥は干支純粋に水にして納音もまた水で、だから清し。壬戌の人は山を見るを嫌う。土気すでに太盛なるがゆえ、金ありてそれを清澈せしめてはじめて吉。癸亥は最も山を見るを喜び、山あれば、海水の性情ははじめて安定す。澗下水の裡に丁丑は山に当たり得。天河水は大海と上下相通じ、柱中にもし木ありて木筏に当たれば、すなわち筏に乗って上り天河に入り得、極上等の格局である。長流水・大渓水などは終に皆大海に帰入す。海は細流を挑揀せざるがゆえに、能くその博大を成就す。壬辰は「竜の大海に帰る」で、殊に吉。その中にまた陰陽交錯互見し、干支能く合化するを分ちてはじめて可。井泉水は土に制せられ、海と幷び通ぜず。だから見るを喜ばず。
諸金獨海中第一,以壬戌癸亥喜見甲子乙丑;砂中亦得,餘金又當以貴人祿馬參之。火喜天上,與海水相為照耀,最吉;霹靂己丑為山,戊癸合化,柱得木火旺地,亦吉;山下、山頭、覆燈諸火不宜見。木唯壬子癸丑、壬午癸未俱吉;大林有風沖動,水性不安;平地厚載,則就位相得;松柏、石榴若無土制則漂泊無定。土愛路旁、大驛,唯此二土足以振之不洩,況癸亥見戊申為天關地軸大格,日時遇此厚土,縱有風雷,亦不為害;城頭己卯須資艮則吉,如逢霹靂,則雷火變化,海水洶湧,亦主貧寒。
諸般の金の裡にただ海中金のみ第一。壬戌・癸亥は甲子・乙丑を見るを喜べばなり。沙中金もまた可。其余の金は貴人禄馬を参照して定むべし。火は天上火を喜び、日月と海水とが交々輝映し、最も吉。霹靂火の裡に己丑は山に当たり得、戊と癸とはまた能く合化し、柱中にもし木火旺地を得れば、また吉。山下火・山頭火・覆燈火のこれらの火はいずれも見るべからず。木はただ壬子癸丑の桑柘木・壬午癸未の楊柳木のみ皆吉。大林木は風を帯びて来て衝動すれば、水性は安んぜず。平地木は厚重にして承載し得、本位の上でまさに相得す。松柏木・石榴木はもし土ありて制約せざれば、漂泊不定す。土は路旁土・大驛土を喜愛し、ただこの二種の土のみ海水を約束して外泄せしめざるに足る。況んや癸亥が戊申を見れば「天関地軸」の大格で、日時にこのごとき厚土に遇えば、たとい風雷ありても禍害を成さず。城頭土の裡に己卯は艮山の助を借りてはじめて吉。もし霹靂火に逢えば、雷火変化・海水洶湧を成し、また貧寒を主る。
六十甲子納金取象,其十干有可以為金,有不可以為金者,雖因所值之數不同而五行類化類從之妙,其理亦不可不知。如甲乙、庚辛、壬癸,此三行者可以為金,而丙丁、戊己不與焉;庚辛原金,固為本家之物,壬癸非金也,又胡為金?此金水相生之理,而水亦可以為金,故世有水碧金明之物;甲乙之木,其質堅強,世有木化為石者,可以例見,故此二者可以取象為金,與本家之物同也。丙丁屬火,燥剛不同,戊己屬土,柔剛不同,與金相反,自不可以金論。
六十甲子の納音の裡に、およそ象を金に取るは、十天干のうち金に充当し得るあり、充当し得ざるあり。これは各々その値る所の数同じからざるがゆえなれど、五行の間の同類相化・同気相従の妙、その中の道理もまた知らざるべからず。たとえば甲乙・庚辛・壬癸のこの三組は金に充当し得、しかして丙丁・戊己はその列に在らず。庚辛はもとより金で、自然本家の物。壬癸は金に非ざるに、なんぞまた能く金に充当するや。これは金水相生の道理で、水はすでに金より生ぜば、また反って金に当たり得。だから世間に「水碧金明」のごときものあり。甲乙は木に属し、質地堅強で、世上にもまた木の化して石と為るの例ありて参看し得。だからこの両組は能く象を金に取りて、本家の庚辛と同じくす。丙丁は火に属し、燥して剛なれど、金の剛と同じからず。戊己は土に属し、柔にして金の剛と同じからず。それらの性質は金と相反す、自然金として論ずべからず。
戊己庚辛壬癸此六干者可以為木,而甲乙丙丁不預焉。以丙丁原火,所以焚木,自不可取;甲乙原木,胡不取之?殊不知五行中金還金,水還水,火還火,土還土,獨木則變,以木資火、水、土之性,假合而生,脈絕而枯槁則還水也,灼之為火則還火也,腐之為土則還土也。故不用木,所以脫體而化神也。六甲輪環,所值之數,五行錯綜,所得之理,自可以默識矣。凡木皆水所生,其津液即水也,故壬癸可以為木,庚辛之質,其堅與甲乙同,故甲乙可以為金,而庚辛可以為木,互換交通,其理亦無二也。
戊己・庚辛・壬癸のこの六つの天干は木に充当し得、しかして甲乙・丙丁はその列に在らず。丙丁はもとより火で、木を焚くに用いる、自然取るべからず。甲乙はもとより木で、なんぞかえってそれを取らざるや。須知るべし、五行のうち、金はなお金、水はなお水、火はなお火、土はなお土、ただ木のみ変ず。木は火・水・土の性質に靠り、仮借相合して生成す。脈気断絶して枯槁すれば、それは還元して水と為る。點燃し起こせば、それは還元して火と為る。腐爛し下去すれば、それは還元して土と為る。だから納音が木象を取るに偏偏として甲乙を用いざるは、まさにそれに本体を脱して神を化出せしめんと欲すればなり。六十甲子は輪転循環し、各々その値る所の数、五行交錯綜合して得る所の理、自然黙々として領会し得。およそ木は皆水より生ず。木の津液はすなわち水。だから壬癸は木に充当し得。庚辛の質地は、堅硬の程度は甲乙と同じく、だから甲乙は金に充当し得、しかして庚辛は木に充当し得。互いに交換貫通して、道理は並び両样なし。
丙丁、甲乙、壬癸取象為水,以壬癸原水也,丙丁其化也,甲乙之津液即為水也;戊己之土所以克水,庚辛之金所以燥水,氣有異也,自不可以水論。甲乙、丙丁、戊己取象為火,以丙丁原火也,戊己其化也,甲乙之生燃即火也,壬癸之水所以克火,庚辛之金所以燥火,類不同也,自不可以火論。丙丁、戊己、庚辛納音屬土,戊己原土也,丙丁之火化而為灰,灰即土也,庚辛之金混於土中,乃土之精氣所結,故皆可以為土。若壬癸之水潤下不凝,甲乙之木散上不止,自不可以土論。
丙丁・甲乙・壬癸は取りて象を水に為し得。壬癸はもとより水。丙丁は丙辛化水の一類の変化より來る。甲乙の津液はもとより水。戊己の土は水を克するに用い、庚辛の金は水を乾燥せしむるに至っては、気性同じからず、自然水として論ずべからず。甲乙・丙丁・戊己は取りて象を火に為し得。丙丁はもとより火。戊己はそれの化気。甲乙は一たび點燃すればすなわち火。壬癸の水は火を克するに用い、庚辛の金は火を燥烈せしむるに至っては、類別同じからず、自然火として論ずべからず。丙丁・戊己・庚辛は以て納音して土に属し得。戊己はもとより土。丙丁の火は焼け過ぎて化して灰と為り、灰はすなわち土。庚辛の金は土中に混雑し、もとより土の精気の凝結して成れる、だから皆土に充当し得。壬癸の水は潤下して凝固せず、甲乙の木は発散向上して止まらざるに至っては、自然土として論ずべからず。
究其取象,有輕重,有大小,有剛柔,有氣味,有體質,有功用,各各不同,此又兼地支方隅之位,旺相休囚不同,而干天之所值或從本象,或從化象,或從別象,天人交盡,其理生克,互成其義,此金所以有海中、砂中、金泊、白蠟、劍鋒、釵釧之別,而金之象無餘蘊矣,餘木、火、水、土可以例見。此納音取象所以為造化之妙也與!
深くこの取象の法を究めれば、その中に軽あり重あり、大あり小あり、剛あり柔あり、気味の差別あり、体質の差別あり、功用の差別あり、各々同じからず。加うるに地支の居す所の方位の同じからざる、旺相休囚の同じからざるをもってし、しかして天干の値る所、あるいは本来の象に依従し、あるいは合化の象に依従し、あるいは別の物象に依従す。天道と人事の両面ともに推究窮尽し、その間の生と克との道理は互いに彼此の意義を成全す。これがゆえに同じく金にして、しかも海中金・沙中金・金箔金・白蝋金・剣鋒金・釵釧金の分別あり、しかして金の取象もまた更に剩余の説く可きなし。其余の木・火・水・土は皆これに照らして類推し得。納音の取象の造化の奥と称し得るゆえんは、まさに此に在り。
巻二
天干陰陽生死を論ず
或問:十干有陰陽、剛柔、生死之分,其說然否?答曰:十干五陽五陰,陽者為剛,陰者為柔,其生死之分如母生子,子成而母老死,理之自然。賦曰:陽生陰死,陽死陰生,循環逆順,變化見矣。甲木乃十干之首,主宰四時,生育萬物;在天為雷為龍,在地為梁為棟,謂之陽木。其祿到寅。寅為離上之木,其根已斷,其枝已絕,謂之死木。死木者,剛木也,須仗斧斤斫削方成其器。長生於亥,亥為河潭池沼之水,名曰死水,故死木放死水中,雖浸年久,不能朽壞,譬如杪椿之木,在於水中則能堅固。
ある人問うて曰く、十天干に陰陽・剛柔・生死の分別あり、この説法は然るべきか。答えて曰く、十天干の裡に五つは陽に属し、五つは陰に属し、陽の性質は剛、陰の性質は柔。生死の分に至っては、たとえば母が子を生み、子は長成して母は衰老死するがごとく、自然の道理。賦文に曰く、「陽干の長生の處はまさに陰干の死絶の處、陽干の死絶の處はまさに陰干の長生の處、一順一逆循環往復して、変化はすなわち皆顕現出來す」と。甲木は十天干の首で、四時を主宰し万物を生育す。天に在りては雷・竜、地に在りては屋梁・棟柱で、陽木と称す。それの禄は寅に在り。寅位の上の木はすでに土を離れた木で、根已に断ち枝已に絶え、「死木」という。死木はすなわち剛木で、必ず斧頭に靠って砍削してはじめて器物を做成し得。甲木は亥に長生し、亥は江河・池潭・沼沢の水で、「死水」という。だから死木を死水の中に置けば、たとい多年浸泡するも朽壊せず、たとえば樹梢の椿木が水に浸ってかえって更に堅固なるがごとし。
若離水至岸而遇癸水,癸水者,活水也,為天地間雨露,日曬雨淋,干溼不調,遂成枯朽,則能生火,火旺而木必焚矣,故有灰飛煙滅之患耳。且午屬離火,火賴木生,木為火母,火為木子,子旺母衰,焉有不終之理?故甲木死於午。經云:木不南奔。正謂此也。
しかるに一旦水を離れて岸に上がり、また癸水に遇えば、情形は同じからず。癸水は活水で、天地間の雨露である。木は日に晒され雨に淋され、乾濕調わず、ここにおいて枯朽腐壊す。枯木は能く火を生じ、火一たび旺すれば木は必ず焚焼せられ、だから灰飛煙滅の禍患あり。況んや午は離卦の火に属し、火は木に靠って生ずるを須う。木は火の母親、火は木の児子。児子旺盛にして母親衰弱すれば、終尽せざるの道理あらんや。だから甲木は午に死す。命書の上に「木は南に奔らず」というは、講る所はまさにこの意思である。
乙木繼甲之後,發育萬物,生生不已;在天為風,在地為樹,謂之陰木。其祿到卯,卯為樹木,根深葉茂,謂之活木。活木者,柔木也,懼陽金斫伐為患,畏秋至木落凋零,欲潤土而培其根,利活水而滋其枝葉。活水者,癸水也,即天之雨露,地之泉源;潤土者,己土也,如耕耨之土,成稼穡之功。己祿在午,午乃六陽消盡,一陰復生,故稻花開於午時,乙木生於午地。十月建亥,亥乃純陰司令,壬祿到亥當權,死水氾濫,土薄根虛,有失培養。故乙木死於亥。經云:水泛木浮。正此謂也。
乙木は甲木の後に接し、万物を発育して生々息まず。天に在りては風、地に在りては樹で、陰木と称す。それの禄は卯に在り。卯位の上の木は活きている樹で、根深く葉茂く、「活木」という。活木はすなわち柔木で、陽金の来て砍伐して患を成すを怕れ、秋一たび至れば葉落凋零するを怕る。それは潤沢の土ありて根柢を培固せんことを希望し、活水ありて枝葉を滋养せんことを希望す。活水はすなわち癸水で、すなわち天上の雨露・地下の泉源。潤土はすなわち己土で、たとえば耕耘し過ぎた田土のごとく、能く庄稼収穫の功を成就す。己土の禄は午に在り。午は六陽消尽して一陰復生の時で、だから稲花は午時に開放し、乙木もまた午地に長生す。十月建亥に至れば、亥は純陰当令し、壬水禄を得て権を掌る時で、死水泛濫し、土薄く根虚しく、培養を失去す。だから乙木は亥に死す。命書の上に「水泛に木浮ぶ」というは、講る所はまさにこの意思である。
丙火麗乎中天,普照六合;在天為日為電,在地為爐為冶,謂之陽火。其祿在巳,巳為爐冶之火,謂之死火。死火者,剛火也,喜死木發生其焰,惡金、土掩其光。死木者,甲木也,甲祿在寅,寅乃陽木之垣,木盛火生,隱於木石之間,非人用之,不能生發,故五陽皆出乎自然而為先天,五陰皆繫乎人事而為後天,丙火生於寅,其理甚明。如太陽之火自東而升,至西而沒,且酉屬兌,兌為澤;己土生金,金氣盛,掩息丙火之光,不能顯輝,豈無晦乎?故丙火生於寅而死於酉。經云:火無西向。正此謂也。
丙火は高く中天に懸かり、四方上下を普照す。天に在りては太陽・閃電、地に在りては炉・冶錬の所で、陽火と称す。それの禄は巳に在り。巳位の上の火は炉冶の火で、「死火」という。死火はすなわち剛火で、死木ありてその火焰を助長するを喜び、金と土とのその光芒を遮掩するを悪む。死木はすなわち甲木で、甲の禄は寅に在り、寅は陽木の本垣で、木盛んにして火生じ、火は木石の間に隠蔵し、人の取用を経ずば発出し得ず。だから五つの陽干は皆自然より出で、先天に属す。五つの陰干は皆人事に係わり、後天に属す。丙火は寅に長生し、道理は甚だ明白。たとえば太陽の火が東方より升起して西方に沈沒するがごとし。況んや酉は兌卦に属し、兌は沼沢、己土はまた金を生じ、金気一たび盛んなれば丙火の光を遮蔽熄滅して、顕耀せしめ得ず、どうして晦暗ならざらんや。だから丙火は寅に長生して酉に死す。命書の上に「火は西向なし」というは、講る所はまさにこの意思である。
丁火繼丙之後,為萬物之精,文明之象;在天為列星,在地為燈火,謂之陰火。其祿到午,乃六陰之首,內有乙木,能生丁火。乙為活木,丁為活火。活火者,柔火也,丁喜乙木而生,乃陰生陰也,如世人用菜油麻油為燈燭之義,夫油乃乙木之膏也。至於酉時,四陰司權,燈火則能輝煌,列星則能燦爛,故丁生於酉;至於寅地,三陽當合,陽火而生,陰火而退,如日東昇,列星隱耀,燈雖有焰,不顯其光。故丁生於酉而死於寅也。經云:火明則滅。正謂此也。
「丁火」は丙火の後に排し、万物の精華で、文明の気象を代表す。天に在りてそれは羅列の星辰、地に在りてそれは燈燭の火、だから「陰火」という。丁の「禄」は午位に落ち、午は六陰の首で、午中に「乙木」を蔵し、乙木は能く丁火を生起す。乙は生機あるの活木、丁は生機あるの活火。いわゆる活火とは、すなわち柔和の火で、丁火は乙木の来てそれを生ずるを喜び、これは陰が陰を生ず。たとえば世人が菜籽油・芝麻油を用いて燈を點し燭を燃やすがごとく、あの油脂はまさに乙木の榨出した膏液である。酉位に至れば、四陰権に当たり、燈燭の火ははじめて輝煌を顯し、星辰の光ははじめて燦爛を顯す。だから丁火は酉に「長生」す。寅位に至れば、三陽会合し、陽に属する丙火は此より生じ、陰に属する丁火はすなわち退避せんとす。たとえば太陽が東方より升起すれば、衆星は便ち光輝を収斂し、燈燭はなお焔ありというも、亮光を照らし出せざるがごとし。だから丁火は酉に長生して寅に「死」す。旧籍に「火明れば則ち滅す」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
戊土洪蒙未判,抱一守中,天地既分,厚載萬物,聚於中央,散於四維。在天為霧,在地為山,謂之陽土。其祿在巳,巳為爐冶之火,鍛鍊成器,叩之有聲,其性剛猛,難以觸犯。喜陽火相生,畏陰金盜氣。陽火者,丙火也,丙生於寅,寅屬艮,艮為山,山為剛土,即戊土也,賴丙火而生焉。至於酉地,酉屬兌,金耗盜戊土之氣,乃金盛土虛,母衰子旺,又金擊石碎,豈能延壽?故戊土生於寅而死於酉。經云:土虛則崩。正此謂也。
「戊土」は天地混沌未分の時に便ち元一を抱守し、中を持して偏らず、天地分判するに及んで、それは厚重に万物を承載し、中央に凝聚し、四隅に散布す。天に在りてそれは霧気、地に在りてそれは山岳、だから「陽土」という。戊の「禄」は巳位に落ち、巳は熔炉冶鋳の火で、能く土を鍛錬して器物を成し、敲けば鏗然として声あり、性情剛猛にして侵犯を容れず。それは陽火ありて生助するを喜び、陰金の来て盗泄するを怕る。いわゆる陽火とはすなわち「丙火」で、丙火は寅に「長生」し、寅は八卦に艮に属し、艮は山を象徴し、山は堅剛の土、すなわち戊土、だから戊土は丙火に靠って生ず。酉位に至れば、酉は八卦に兌に属し、兌金は戊土の気を耗奪して、金旺土虚・母衰子盛の局面を成し、況んや金は能く山石を擊碎すれば、土はなおどうして長久なるを得んや。だから戊土は寅に長生して酉に「死」す。旧籍に「土虚しければ則ち崩る」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
己土繼戊之後,乃天之元氣,地之真土。清氣上升,沖和天地,濁氣下降,聚生萬物,謂之陰土。天地人三才皆不可缺此土,如乾坤中一媒妁,陰陽失此,豈能配偶?故於四行無不在,於四時則寄旺焉,乃真土也。喜丁火而生,畏陽火而燥。其祿到午,午中丁火能生巳土,被乙木盜其栽培之氣。至於酉地,丁火而生,丁火既生,己土亦能生也;至寅用事,木火司權,鍛鍊己土,遂成磁石,反失中和之氣,豈有不損之理?故己土生於酉而死於寅。經云:火燥土裂。正此謂也。
「己土」は戊土の後に排し、天の元気・地の真土である。それの清の一部分は向上に升騰して天地の気を調和し、濁の一部分は向下に沈降して聚合して万物を生養す。だから「陰土」という。天・地・人の三才は皆この層の土を缺くべからず。それは乾坤の間の一位の媒人のごとく、陰陽両気はもしそれなくして居中撮合せば、どうして夫婦を配成せんや。だからそれは木火金水の四行のうち処処に在ることなからず、四季の末に各々旺を寄せる十八日で、これがはじめて真正の土である。それは「丁火」ありて来て生ずるを喜び、陽火の太烈にしてそれを烤乾するを怕る。己の「禄」は午位に落ち、午中の丁火は能く己土を生ずるも、また午中の乙木にそれの万物を培養する気を盗まれ去らる。酉位に至れば、丁火は此に長生し、丁火すでに生ぜば、己土もまたそれに随って生ず。寅位に行至れば、木火権に当たり、己土を反復鍛錬して、堅硬の磁石に焼成し、かえって中和の気を失去す。損を受けざるの道理あらんや。だから己土は酉に長生して寅に「死」す。旧籍に「火燥に土裂ぐ」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
庚金掌天地肅殺之權,主人間兵革之變。在天為風霜,在地為金鐵,謂之陽金。其祿到申,申乃剛金,喜戊土而生,畏癸水而溺;長生於巳,巳中戊土能生庚金,乃陽生陽也;巳為爐冶之火,鍛鍊庚金,遂成鍾鼎之器,叩之有聲,若遇水土沈埋則無聲也,所謂金實無聲。至於子地,水旺之鄉,金寒水冷,子旺母衰,亦遭沈溺之患,豈能復生?故庚金生於巳而死於子。經云:金瀋水底。正此謂也。
「庚金」は天地間の粛殺の権柄を掌管し、人世間の刀兵戦乱の変故を主管す。天に在りてそれは風霜、地に在りてそれは金鉄、だから「陽金」という。庚の「禄」は申位に落ち、申は剛硬の金で、「戊土」ありて来てそれを生ずるを喜び、「癸水」のそれを淹沒するを怕る。それは巳に「長生」し、巳中の戊土は能く庚金を生ず、これは陽が陽を生ず。巳はまた熔炉冶鋳の火で、庚金を鍛錬して鐘鼎重器を成し、敲けば鏗然として声あり、もし水土に埋没せられれば、声響を発出し得ず。これがすなわちいわゆる「金実に声なし」である。子位に至れば、あれは水旺の郷で、金寒水冷にして、子旺にして母衰すれば、金もまた沈溺の患に遭い、なおどうして再生し得んや。だから庚金は巳に長生して子に「死」す。旧籍に「金は水底に沈む」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
辛金繼庚之後,為五金之首,八石之元。在天為日月,乃太陰之精,在地為金,金乃山石之礦,謂之陰金。其祿到酉,酉中己土能生辛金,乃陰生陰也,謂之柔金,為太陰之精。長生於子,子乃坎水之垣,坎中一陽屬金,另有二陰屬土,土能生金,子隱母胎,未顯其體,得子水盪漾,淘去浮砂,方能出色,此乃水濟金輝,色光明瑩。至於巳地,巳為爐冶之火,將辛金煉成死器,亦被巳中戊土埋沒,其形不能變化,豈能復生?故辛金生於子而死於巳也。經云:土重金埋。正謂此也。
「辛金」は庚金の後に排し、五金の中の頭一位・八石の中の本元である。天に在りてそれは日月の光、すなわち「太陰」の精華。地に在りてそれは金で、金はまた山石の裡の礦脈、だから「陰金」という。辛の「禄」は酉位に落ち、酉中の「己土」は能く辛金を生ず、これは陰が陰を生ず。だからそれを柔金と称し、太陰の精と為す。それは子に「長生」し、子は「坎」水の宮位で、坎卦の中間の一爻は陽で金に属し、上下の両爻は陰で土に属し、土は能く金を生ず。ただこの時金はなお母胎の裡に隠れ、形体未だ顯れず。子水の蕩滌淘洗を得、浮砂を冲き去りて、はじめて本色を顯出し得。これがすなわち水潤金輝で、色沢光潔瑩亮である。巳位に至れば、巳は熔炉冶鋳の火で、辛金を煉りて定形の死器を成し、また巳中の「戊土」に埋没せられ、形質は更に変化し得ず、どうして復生を得んや。だから辛金は子に長生して巳に「死」す。旧籍に「土重く金埋る」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
壬水喜陽土而為堤岸之助,畏陰木而為盜氣之憂。在天為雲,在地為澤,謂之陽水。其祿在亥,亥為池沼存留之水,謂之死水。死水者,剛水也,賴庚金而生,庚祿到申,能生壬水,乃五行轉養之氣。至於卯地,卯乃花葉樹木,木旺於卯則能克土,土虛則崩,故堤岸崩頹,而壬水走洩,散漫四野,流而不返,又被陰木盜氣,豈得存活?故壬水生於申而死於卯也。經云:死水橫流。正謂此也。
「壬水」は陽土ありて来てそれの堤岸幫襯を為すを喜び、陰木の来てその元気を盗泄するを怕る。天に在りてそれは雲、地に在りてそれは沼沢、だから「陽水」という。壬の「禄」は亥位に落ち、亥は池沼の裡に蓄積して動かざる水で、「死水」と称す。いわゆる死水とは、すなわち剛性の水で、それは「庚金」に靠って生ずるを須う。庚の禄は申に在り、申中の庚金は能く壬水を生ず。これは五行の間の輾転相養の気である。卯位に至れば、卯は枝葉繁茂の樹木で、木が卯に旺すれば能く土を克し、土一たび虚しければ崩塌し、ここにおいて堤岸崩頽して壬水は四処に走泄し、漫流原野して一たび去れば返らず。加うるにまた陰木に元気を盗泄せられ、どうしてなお存活し得んや。だから壬水は申に長生して卯に「死」す。旧籍に「死水横流る」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
癸水繼壬之後,乃天干一周陰陽之氣,成於終而反於始之漸,故其為水清濁以分,散諸四方,有潤下助土之功,滋生萬物之德。在天為雨露,在地為泉脈,謂之陰水。其祿在子,子乃陰極陽生之地,辛生庚死之垣;癸為活水,活水者,柔水也,喜陰金而生,畏陽金而滯,欲陰木行其根則能疏通陰土,陰土既通於地脈則能流暢。二月建卯,為花果樹木,木旺土屋,癸水方得通達。至於申地,三陰用事,否卦司權,天地不交,萬物不通,申中坤土、庚金遂成圍堰,使癸水不能流暢,困於池沼,無所施設,豈再生物?故癸水生於卯而死於申。經云:水不西流。正謂此也。
「癸水」は壬水の後に排し、十天干が一輪を走完した後の陰陽二気の収束で、終に成りてまた漸く始に返回す。だからそれのこの一種の水は清濁分明にして、四方に散布し、潤下助土の功用あり、万物を滋养する徳性あり。天に在りてそれは雨露、地に在りてそれは泉脈、だから「陰水」という。癸の「禄」は子位に落ち、子は陰極陽生の地で、また辛金長生・庚金入死の宮位。癸は「活水」で、いわゆる活水とはすなわち柔性の水で、陰金ありて来てそれを生ずるを喜び、陽金のそれを凝滞するを怕れ、また陰木の根須に靠って陰土を疏通し、陰土の地脈一たび通ぜば、水流ははじめて暢達し得。二月は卯を建て、卯は開花結果の樹木で、木旺にして土松けば、癸水はここにおいてはじめて通行を得。申位に至れば、三陰令に当たり、「否」卦が権を掌り、天地二気は相交らず、万物は閉塞通ぜず。申中の坤土と庚金とは合成して一道の囲堰を為し、癸水を挡住して、流暢せしめ得ず、池沼に困えて施展する所なし。どうしてなお万物を生養し得んや。だから癸水は卯に長生して申に「死」す。旧籍に「水は西に流れず」の説あり、講る所はまさにこの道理である。
論曰:五行長生之理與萬物亦同。且如日之初出時,光明可觀,至午離宮,光明愈甚,月之初出,巧若蛾眉,至望光明圓潔;若人之生,自少至壯,自老至死,常理也。人之初生也,嬰孩啼笑而已,至壯賢愚方辨,萬物皆一同。
總じて言えば、五行に「長生」の道理あるは、天下の万物の生長の道理と同じくす。たとえば太陽の剛に出來する時、光亮はすでに観るべし、正午の「離」宮に走至れば、光亮は更に盛ん。月亮の剛に出來する時は繊巧にして蛾眉のごとく、十五望日に至れば円満潔白。又如人の一生は、年少より長じて壮盛に至り、衰老より死亡に走向す。これは皆常理である。人の剛に出生する時は、ただ嬰孩の啼哭歓笑のみ。長じて壮年に至れば、賢と愚とははじめて分辨出來す。万物の道理は全て同一個の樣子である。
甲木生亥,亥令屬水,甲木居焉;木旺於春,至寅臨官歸祿,甲木得垣,至午則死;丙火生寅,寅令屬木,丙火居焉,火旺於夏,至已臨官歸祿,丙火得垣,至酉則死;庚金生巳,巳申戊土,庚金居焉,金旺於秋,至申臨官歸祿,庚金得垣,至子則死;壬水生申,申令屬金,壬水居焉,水旺於冬,至亥臨官歸祿,壬水得垣,至卯則死;戊土生於寅,寅中有火,戊土生焉,三陽之時,土膏以動,萬物發生,是戊生於寅也。土旺於四季,火土有如母子相生,所以戊隨丙臨官歸祿巳。
「甲木」は亥に長生し、亥月の節令は水に属し、水は能く木を生ず。だから甲木は此に寄居す。木は春に旺し、寅位に至れば便ち「臨官」にして本禄に帰り、甲木は自己の宮位を得、再び午位に走至れば「死」す。「丙火」は寅に長生し、寅月の節令は木に属し、木は能く火を生ず。だから丙火は此に寄居す。火は夏に旺し、巳位に至れば便ち臨官帰禄し、丙火は本位を得、再び酉位に走至れば死す。「庚金」は巳に長生し、巳と申中とに皆戊土あり、土は能く金を生ず。だから庚金は此に寄居す。金は秋に旺し、申位に至れば便ち臨官帰禄し、庚金は本位を得、再び子位に走至れば死す。「壬水」は申に長生し、申月の節令は金に属し、金は能く水を生ず。だから壬水は此に寄居す。水は冬に旺し、亥位に至れば便ち臨官帰禄し、壬水は本位を得、再び卯位に走至れば死す。「戊土」は寅に長生し、寅中に火を蔵し、火は能く土を生ず。だから戊土は此に生ず。三陽開泰の時、土脈の膏潤は活動を開始し、万物は此より発生す。これがすなわち戊土の寅に長生するゆえんである。土は辰戌丑未四季の月に旺し、火と土とは母子のごとく相生す。だから戊土は丙火に跟って一同に巳位に臨官帰禄す。
地支を論ず
地支之用,不比天干,動靜不同,圓方迥異。然五行所屬則一,而所處之地不一。且如在年則有在年之論,在月則有在月之論,在日時則有日時之論,其陰陽、輕重、剛柔豈混於一體?今當以月提為主,所藏所用,要見何神,所耗所嫌,要繫何物。凡四柱之神,較量深淺而用。
地支の用法は天干に比ぶべからず。天干は動を主り、地支は静を主り、一つは円象を取り、一つは方象を取り、両者の相去ること甚だ遠し。それらの配属する所の五行は同一套なれど、処する所の位置は各々同じからず。たとえば同一個の字が年柱に落ちれば、年柱に落ちるの講法あり。月柱に落ちれば、月柱に落ちるの講法あり。日柱・時柱に落ちれば、また日時に落ちるの講法あり。それらの陰陽・分量軽重・性質剛柔は、どうして混じて一体と作して看るべきや。今の推命は「月提」すなわち月支月令を以て主と為すべし。まずそれの裡面の蔵する所・用いる所が哪一位の神なるを看、更にそれの耗泄する所・嫌忌する所が哪一樣の東西なるを看る。およそ四柱中の諸神は、皆このごとく力量の深浅を比較して、然る後に取用を決定す。
子十二支之魁,溪澗江洋之水,乃戊土旺地,然必過大雪之期,一陽來復之後,方能成旺。辛金所生,亦必於陽回水暖而後能生也。與午相沖,與卯相刑,與申辰三合。若申、子、辰全,會起水局,即成江海,發波濤之聲也。
子は十二地支の頭一位で、溪澗江河海洋の水を象徴し、本来また「戊土」の旺地である。ただ必ず大雪節気を過ぎ、一陽來復した後、水勢ははじめて真に旺に転じ得。子中の生ずる所の「辛金」も、また陽気回升し水温暖に転じた後を待ちてはじめて生じ出づるを得。子は午と相「冲」し、卯と相「刑」し、申・辰と結びて「三合」を成す。倘若申・子・辰の三字が斉全すれば、会して水局を合成し、あれは便ち江海の象で、能く波涛の声響を發出す。
丑雖隆冬,有冰霜之可怯,但天時已轉二陽,是以丑中己土之暖能生萬物,辛金養地,豈只深藏?見戌則刑,見未則沖,庫地最宜,刑沖不為無用。見巳、酉三合,會起金局。若人命生於丑月,而日時多見水木,必側行巽離之地,而土方不衰耳。
丑は隆冬に正當すといえども、冰霜の寒気畏るべきあり、ただ節候はすでに二陽生の時に転到す。だから丑中「己土」の暖意は能く万物を生養す。丑はまた「辛金」の養地で、金気は裡頭に蔵れ、どうして深蔵不露のみならん。丑は戌を見て「刑」、未を見て「冲」。ただ丑はもとより庫地で、最も刑冲ありて庫門を打開するに宜しく、刑冲は此に在りて并び用なきに非ず。丑は巳・酉を見れば便ち「三合」を成し、会して金局を成す。もし人命が丑月に生まれて、しかして日柱時柱にまた多く水と木とを見れば、必ず東南「巽」「離」方位の運に轉行して、丑土ははじめて衰敗せざるに至る。
寅建於春,氣聚之陽,有丙火生焉。寅刑巳,巳合申並旺而為貴客;旺於卯,庫於未,同類則為一家。至午則火光輝,而有超凡入聖之美。見申則寅受沖,而有破祿傷提之憂。若四柱火多,則又不可入南方火地。經云:木不南奔。卯木仲春,氣稟繁華,唱用金水,不可太過。若干頭庚辛迭見,地支不可見申酉,恐有破伐之害;地支亥子重逢,干頭不可見癸壬,主有漂流之傷。見酉則沖,木必落葉,見亥未則合,木必成林。若時日歸於金重,大運更向西行,患不禁也。
寅は春季に建てられ、陽気聚合の地で、「丙火」は此に長生す。寅は巳と相「刑」し、巳はまた申と相「合」し、両者幷び旺すれば座上の貴客を成す。木は卯に旺し、未に入庫し、同類相聚すれば一家と算す。午位に行至れば、火光は明亮にして、超凡入聖の美あり。申に遇えば、寅は冲を受け、便ち禄位を破り月提を傷るの憂患あり。倘若四柱の裡に火すでに多くなれば、すなわち南方火地に再走るべからず。旧籍のいわゆる「木は南に奔らず」、説く所はまさにこの一層である。卯木は仲春の令に当たり、気象繁華で、金と水とを配用して皆可可なれど、ただ太過すべからず。もし天干の上に庚・辛が一再出現すれば、地支は更に申・酉を見るべからず、斫伐の害あるを怕る。もし地支に亥・子が重複出現すれば、天干は更に壬・癸を見るべからず、漂泊流蕩の傷あるを主る。卯は酉を見れば則ち冲し、樹木は必然落葉す。亥・未を見れば則ち合し、樹木は必ず能く林を成す。もし日柱時柱にまた金重の處に落ち、大運更に一路西に向かわば、あの禍患は承受し得ず。
辰建季春,為水泥之溼,而萬物之根皆賴此培養。甲至此雖衰,而有乙之餘氣;壬至此雖墓,而有癸之還魂;見戌為鑰,能開庫中之物,若三戍重沖破門,非吉。日時多見水木,其運更向西北,則辰土不能存矣。
辰は春季の末に建てられ、水を帯びた湿泥で、万物の根須は全てそれに靠って培養す。「甲木」は此に走至れば已に衰に転ずといえども、なお「乙木」の余気ありて留存す。「壬水」は此に走至れば入墓すといえども、なお「癸水」ありて此に還魂す。辰は戌を見れば一把の鑰匙のごとく、能く庫中の蔵する所の物を打開す。ただもし三つの戌ありて重重に相冲し、庫門を皆冲破了せば、あれは吉利と算せざる。もし日柱時柱に多く水と木とを見、運また一路西北に走向せば、あの辰土は保ち得ず。
巳當初夏,其火增光,是六陽之極也。庚金寄生,困頓戊母。戊土歸祿,乃隨火娘。見申則刑,刑中有合,翻為無害;見亥則沖,沖而必破便為有傷。若運再行東南生發之地,便成燒天烈焰之勢矣。
巳は初夏に正當し、火勢漸く旺し、光焰増強して、六つの陽爻が極處に積到する時である。「庚金」は此に長生を寄托し、かえってそれを生ずる戊土の母親を困頓せしむ。「戊土」は此に本禄に帰り、これは丙火のこの母親に跟って一同に位を得ればなり。巳は申を見て「刑」なれど、刑中に巳申の相「合」を帯び、かえって害あると算せざる。巳は亥を見て「冲」で、一たび冲せば必ず破れ、あれは真に損傷あり。もし大運更に東南生發の地に走れば、火の上に火を加え、烈焰天を焼くの局面を成す。
午月炎火正,升入中氣則一陰生也。庚至此為無用,己至此為歸垣;見申子則必戰克,見寅戌則越光明。運行東南,正是身強之地,若入西北,則休囚喪形矣。未當季夏,則陰深而火漸衰。未中有乙木,有丁火,是藏官,藏印,不藏財也。無亥卯以會之,則形難變,只作火土論;無丑戌以刑沖之,則庫不開,難得金印。力柱中無火,怕行金水之運,日時多寒,偏愛丙丁之鄉。蓋用神之喜忌最當分曉,不可毫髮誤也。
午月は炎火の令に当たり、夏至中気に升りて、一陰はすなわち此時に暗生す。「庚金」は午位に走至れば便ち施用する所なし。「己土」は午位に走至ればしかし本宮に回到す。午は申・子を見れば必ず戦克を起し、寅・戌を見れば則ち火勢越發光明す。大運東南に走れば、まさに身強得地の處。もし西北に進入すれば、休囚失勢して形神倶に損なわんとす。未は夏季の末に当たり、陰気轉深にして火勢漸く衰す。未中に「乙木」「丁火」を蔵し、ある日主に対して言えば、官星を蔵し印綬を蔵すも、財星を蔵せず。もし亥・卯ありて來りて木局を會成せざれば、未の形質は轉變し難く、ただ火土と作して論ずるのみ。もし丑・戌ありて來りて刑冲せざれば、庫門は打開し得ず、また金と印とを取得し難し。四柱の中にもし火なければ、金水の運に走るを怕る。日柱時柱にもし寒気太重ければ、丙丁の所在する南方を偏愛す。見る可きは用神の喜と忌とは最も分辨清楚を要し、一絲一毫も錯ざるべからず。
申宮水土長生之地,入巳、午則逢火煉,遂成劍戟,見子、辰則逢水淬,益得光鋒;使木多無火,金終能勝,若土重堆埋,金卻有凶。蓋申乃頑鈍之金,與溫柔珠玉不同故也。酉建八月金色,白水流清。若遇日時火多,運更愁東去;若遇日時水旺,運亦怕南行。柱見水泥,應為有用,運行西北,豈是無情?然逢己丑三合,亦能堅銳,豈可以陰金為溫柔珠玉而泥論哉?
申宮は水と土との「長生」の地で、巳・午に走至れば便ち火の来て鍛煉するに遇い、ここにおいて剣戟を鋳成す。子・辰に遇えば便ち水の来て淬火するに遇い、刃口更に鋒利明亮す。仮令命中に木多くして火なければ、金は終に取勝し得。もし土太重くして金を堆埋せば、金はかえって凶に遭わんとす。これは申中の蔵する所はすなわち頑鈍未化の金で、温潤柔和の珠玉と一事に非ざるがゆえなり。酉は八月に建てられ、金は本色を顯し、水白にして流れ清し。もし日柱時柱に火多ければ、大運更に東に走るを怕る。もし日柱時柱に水旺すれば、大運もまた南に行くを怕る。四柱中に水と湿泥とを見れば、かえって用あり。大運西北に走れば、またどうして無情ならんや。況んや一旦己丑の字に遇いそれと会して三合金局を成せば、陰金も同じく堅硬鋒鋭たり得。どうして「陰金は温柔珠玉」の一句を死守して拘泥推斷すべきや。
戌乃洪爐之庫,鈍鐵頑金,賴以煉成。見辰龍則沖出壬水,而雨露生焉;見寅虎則會起丙火,而文章出焉。然火命逢之則為入墓,寧能免於不傷哉?亥地六陰,雨雪載途,土至此而不暖,金至此而生寒。其象若五湖之歸聚,其用在三合之有心。是故欲識乾坤和暖之處,即從艮、震、巽、離之地而尋之也。
戌は洪炉火庫で、鈍鉄頑金は全てそれに靠ってはじめて錬りて器を成し得。戌は辰竜に見れば相冲して、すなわち辰庫の裡の壬水を冲き出して、ここにおいて雨露滋生す。戌は寅虎に見れば相会して、すなわち寅中の丙火を引動して、ここにおいて文采學問顯發す。ただ火命の人が戌に遇えば、あれは自己の「入墓」で、またどうして損傷を免れんや。亥位は六爻純陰の地で、雨雪道路に塞満し、土は此に走至れば更に温暖ならず、金は此に走至れば寒を生じ始む。その気象は五湖の水が一處に歸聚するに比たり、その用處はすなわち亥・卯・未の三合の意ありて相會し得るや否やに在り。だから天地間の和暖の所在を尋ねんと欲せば、須るに「艮」「震」「巽」「離」のこの幾個の方位に往きて找るべし。
大抵五行用法,總無真實,生死衰旺,亦假名耳。直向源頭,明其出處,如五陽為剛,五陰為柔。若失令身衰,不遇資扶而頻洩氣,則剛者失其為剛;若得令身強,用事有助,則柔者不失之柔。中間又分木火為陽,金水為陰,皆喜生扶資助,要以中和為貴。
大体説來、五行の用法に一成不變の死格なし。いわゆる「生」「死」「衰」「旺」もまた不過借來の名目のみ。径直に源頭に追到して、それらの出處を弄明白とすべし。たとえば甲丙戊庚壬の五個の陽干は性剛、乙丁己辛癸の五個の陰干は性柔。しかるに陽干はもし時令を失い、本身衰弱にして、また生扶を得ずして一味に泄氣せば、あの剛のものもまた剛たり得ず。陰干はもし時令を得、本身強旺にして、当令用事してまた幫扶あれば、あの柔のものもまたその柔順の好處を失わず。この中間にまた更に分つべし。木と火とは陽に属し、金と水とは陰に属すも、それらは一樣に皆生助扶持を喜び、總じて気勢中和を以て貴と為す。
十干の天文への分配
甲木為雷。雷者,陽氣之噓也,甲木屬陽,故取象於雷焉。稽諸月令,仲春之月,雷乃發聲,甲木旺,即其驗也,況雷奮於地,木生於地,其理又無不同者。甲木至申而遂絕,以雷聲至申而漸收也。凡命屬甲日,主喜值春天,或類象,或趨干,或遙巳,或拱貴,俱大吉;運不喜西方。經云:木在春生,處世安然,必壽。
甲木は「雷」に配す。いわゆる雷とは、陽気の吐納鼓盪して成れるで、甲木は陽に属す、だから雷を拿って象を取る。《禮記・月令》を査考すれば、仲春二月「雷乃ち聲を發す」は、まさに甲木の旺に當る時、これがすなわち驗證である。況んや雷は地下より奮起し、木もまた地中より生出す、道理は更に一樣。甲木は申位に行至れば便ち「絶」す。雷聲が七月申月に到れば漸く収斂するがゆえなり。およそ甲日を以て主と為す命は、春に生まるるを喜び、あるいは「類象」格を成し、あるいは「趨干」格を成し、あるいは「遙巳」格を成し、あるいは「拱貴」格を成し、皆大吉。ただ行運は西方に走るを喜ばず。旧籍に一句の言あり、木は春に生發し、處世安然にして、必ず長寿を得と。
乙木為風。乙木長生在午,敗在巳。在午而生者,蓋乙為山林活木,至夏來而暢茂,詩所謂千章夏木青是也;其敗巳云何?巳乃巽地,巽為風,木盛風生也,風生於木而反摧木,猶之火生於木而反焚木,其取敗也固宜,所謂乙木為風者,木其所自生云爾。如人乙日建生者,在秋令大吉,秋令金旺,乙木能化能從而盤根錯節,非利器無所裁成;逢亥必死,其落葉歸根之時耶?
乙木は「風」に配す。乙木は午に「長生」し、巳に「敗」す。それが午位に生を得るは、乙は山林中の活木で、夏に至ってはじめて枝葉暢茂するがゆえ。杜甫詩の裡に説く「千章夏木青」はまさにこの景象である。然ればそれはなんぞかえって巳位に敗落するや。巳は八卦に「巽」に属し、巽はすなわち風で、木一たび茂盛すれば風便ち生出す。風は木より生じて、かえって木を摧折す。まさに火が木より生じて、かえって木を焚焼するがごとし。それが此に敗落するはもとより理の當然である。いわゆる乙木を風と為すは、不過風はもとより木自身より生出すを説くのみ。人の乙日を以て主と為すがごときは、秋令に生まれれば大吉。秋は金旺にして、乙木は能く化し能く従う。あの盤根錯節の老木は、利器に遇わざればまた雕琢して材を成さず。ただ一たび亥に逢えば必ず死す。あれは大概落葉歸根の時であろう。
丙為日。《說卦傳》日:離為火為日,日與火皆文明之象,是以丙火為日之名不易焉。太陽朝出而夕入,陽火寅生而酉死,而又何異乎?凡六丙生冬夏,不如春秋,春日有暄萬物之功,秋陽有燥萬物之用,冬則陰晦,夏則炎蒸,宜細堆之。
丙は「日」に配す。《周易・説卦伝》に曰く、離は火、日。日と火とは皆文明の象徴で、だから丙火は「日」のこの名目を得て、換え去るべからず。太陽は早晨升起して傍晚落下し、陽火は寅に「長生」し酉に「死」す。両者はまた何の分別かあらん。およそ丙寅・丙辰・丙午・丙申・丙戌・丙子のこの六個の丙日に生まれた人は、冬夏に生まるるは春秋に生まるるに如かず。春日は万物を温暖するの功労あり、秋陽は万物を乾燥するの用處あり。冬は則ち陰沈晦暗、夏は則ち炎熱蒸騰す。此處は應當細細に推詳すべし。
丁火為星。丙火死而丁火遂從生焉,在天之日薄而星迴也。類如此星象唯入夜故燦爛,陰火唯近晦故輝煌,丁不謂之星而何?凡丁日生人喜遇夜,喜遇秋,如星光之得時也;又喜行身弱地,如石裡所藏屬丁火,石雖在水,實時取擊,亦自有火;其丁巳一日,多克父兄妻子,蓋財忌比劫,兄屈弟下,巳中有戊土,傷官也。
丁火は「星」に配す。丙火は一たび「死」すれば、丁火は便ち接きて彼處に長生す。まさに天上の太陽が西沈して星辰が回轉するがごとし。このごとき星象は、ただ夜に入りてはじめて燦爛す。陰火もまたただ晦暗に臨近してはじめて輝煌を顯す。丁を星と稱せずしてまた何と稱せん。およそ丁日に生まれた人は夜に生まるるを喜び、秋に生まるるを喜ぶ。あれはまさに星光が時令を得るがごとし。また身弱の地に行至るを喜ぶ。たとえば石頭の裡の蔵する所もまた丁火に属す。石頭は水に泡すといえども、随時取りて敲擊せば、照樣火星を迸出し得。丁巳のこの一日に至っては、多く父親兄長妻子を克す。財星は最も比肩劫財を忌むがゆえに、兄長と為るはかえって弟弟の下に屈居す。況んや巳中に戊土を蔵し、丁火に対してはまさに傷官なり。
戊土為霞。土無專氣,依火而生,霞無定體,借日以現,知丙火之為日,則知戊土之為霞矣。是霞者,日之餘也,日盡而霞將滅沒,火熄則土無生意,故謂之霞也。如戊土日主愛四柱帶水則為上格,霞水相輝而成文彩也;更喜年月干見癸,癸則為雨,雨後霞現而睹文明也。
戊土は「霞」に配す。土は自己専属の節気なく、火に依附してはじめて生じ出づるを得。霞もまた固定の形体なく、日光を借りてはじめて顯現す。すでに丙火の日に配するを知れば、すなわち戊土の霞に配するをも知る。霞は太陽の余光で、日頭落盡せば、霞光もまた將に熄滅せんとす。火一たび熄せば、土は便ち生機なし。だからそれを霞と稱す。戊土を以て日主と為すがごときは、最も四柱中に水を帯ぶるを愛す。あれは上等格局で、霞と水とが交々輝映して文采を成す。更に年干月干の上に癸を見るを喜ぶ。癸はすなわち雨で、雨後霞光は重ねて現われ、まさに文明の気象を見る。
己土為雲。己土生居酉,酉,兌方也,其象為澤。先正曰:“天降時雨,山川出雲。”然則云者,山澤之氣也,己雖屬土,以此論之,則其謂之雲也亦宜。故甲己合而化土,其氣上升而云施;雲雷交而作雨,其澤下究而土潤。此造化之至妙者與!凡身主屬己土,貴坐酉,貴春生,貴見印,坐亥者不可見乙木,雲昇天,遇風則狼籍而不禁也。
己土は「雲」に配す。己土は酉に「長生」し、酉は八卦に「兌」方に属し、その象は沢を為す。前代先儒説けるは、「天は時雨を降し、山川は雲を出す」。然れば雲はすなわち山沢の気。己は土に属すといえども、この層の道理に照らして講せば、それを雲と作すもまた甚だ合宜。だから甲と己とが相合して土を化せば、土気上升して化して雲の布施を作す。雲と雷とが相交して雨を降せば、雨沢下達して土地を滋潤せしむ。これ真に造化中の最も精妙の事である。およそ己土を以て日主と為すは、酉支に坐るを以て貴と為し、春に生まるるを以て貴と為し、命中に印綬を見るを以て貴と為す。もし亥支に坐れば、すなわち更に乙木を見るべからず。雲は一たび天上に升れば、風に遇えば便ち吹きて七零八落し、禁受し得ず。
庚金為月。庚乃酉方陽金,何以知其配月乎?曰:五行之有庚,猶四時之有月也;庚不待秋而長生,然必秋而始盛;月不待秋而後月,然必秋而益明。以色言,月固白也,其色同矣;以氣言,金生水也,潮應月也,其氣同矣。經云:金沈在子。見其與月沈波也,三日月見庚方見,月初生與庚為位也,故曰庚金為月。如人庚日生者,四柱有乙巳字出,謂之月白風清,秋為上,冬次之,春夏無取。
庚金は「月」に配す。庚は酉方の陽金で、何を憑藉してそれの配する所が月なるを知る。答えて曰く、五行中に庚あるは、たとえば四時中に月あるがごとし。庚は必ずしも秋に至ってはじめて「長生」するを須せざるも、必ず秋に至ってはじめて旺盛ならんとす。月は必ずしも秋に至ってはじめて月あるを須せざるも、必ず秋に至ってはじめて格外明亮ならんとす。顔色に就いて説けば、月色はもとより白く、金と同色。気性に就いて説けば、金は能く水を生じ、海潮はまた月に随って盈虧し、金と同気。旧籍に「金は子に沈む」と説くは、まさにそれの月亮と一同に水波に沈入するを見る。每月初三に新月は庚の方位に出現し、月初生の時は恰も庚と同位。だから庚金を月と為すという。人の庚日に生まれ、四柱中に乙・巳の二字を透出するがごときは、月白風清といい、秋に生まるるは最上、冬はこれに次ぎ、春夏はすなわち取る可きなし。
辛金為霜。八月,辛金建祿之地,是月也天氣肅殺,白露為霜,草木黃落而衰,故五行陰木絕在此地,若木經斧斤之斬伐,未有所生焉者也。斧斤以時入山林,嚴霜以時殺草木,揆之天道,參之人事,信乎辛金之為霜矣。如辛人坐卯,未透乙,大富,坐亥透丙則貴。愛冬生。
辛金は「霜」に配す。八月は辛金の「建禄」の地で、この月は天気粛殺し、白露凝結して霜を成し、草木は枯黄凋落して衰敗す。だから五行中の陰木はまさにこの位置に「絶」す。まさに樹木が斧斤に砍伐せられた後、更に能く生發するものなきがごとし。斧斤は時節に按じて山林に進入し、嚴霜は時節に按じて草木を殺伐す。天道を以て揣度し、人事を以て參驗せば、辛金は確実にすなわち霜なるを見るべし。辛金の人が卯支に坐り、天干にまた乙木を透出せざるがごときは、大富を主る。亥支に坐って丙火を透出するは、則ち顯貴を主る。辛金は冬に生まるるを愛す。
壬水為秋露。春亦有露,何獨擬之以秋?蓋春露、雨露既濡之露,秋露、霜露既降之露也,露一也,春主生,秋主殺,功用不同有如此,然吾以壬為秋露也,蓋露屬水,而壬水生於申,水本能生木者,水既然在此而生,木何由於此而絕?故知壬之為露,秋露也。如壬日生秋,見丁火最顯,丁為星河,壬為秋露,一洗炎蒸,象緯昭然矣。
壬水は「秋露」に配す。春天にもまた露あり、なんぞ偏偏として秋天を拿って比するや。春露は雨露すでに濡れて万物を滋潤する露、秋露は霜露すでに降りて万物を粛殺する露なればなり。同じく露にして、春は生發を主り、秋は收殺を主る。功用の相差は竟にこのごとく遠し。しかるに我がなお壬を以て秋露に當つるは、露は水に属し、しかして壬水は申に「長生」するがゆえなり。水はもとより能く木を生ずる、水すでに申の此處に生を得れば、木はなんぞ偏偏として申の此處に「絶」を斷ぜんや。これより以て壬の配する所の露は、まさに秋露なるを知るべし。壬日が秋に生まれて、命裡に丁火を見れば最も顯達す。丁は天上の星河、壬は地上の秋露で、一挙に暑熱蒸騰を洗浄せば、日月星辰の文彩は便ち昭然として見るべし。
癸水為春霖。癸水生卯月,號曰春霖。蓋陰木得雨而發生也,然至申則死,七、八月多干旱也。且卯前一位是辰,辰,龍宮也,卯近龍宮而水生,龍一奮遂化為雨焉;卯為雷門,雷一震而龍必興焉,觀此則癸水其春霖矣。如癸卯日透出己字者,有云行雨施之象,其人必有經濟才也。春夏吉,秋冬不吉。
癸水は「春霖」に配す。癸水は卯月に「長生」す、だから春霖と稱す。陰木は雨水を得てはじめて能く發生するを要すればなり。しかるに癸水は申位に到れば「死」す、だから七・八月の間に多く乾旱あり。況んや卯の前の一位は辰で、辰は竜宮、卯は竜宮に緊挨して水が此に長生せば、竜一たび奮起すれば便ち化して雨を成す。卯はまた雷門で、雷一たび震動すれば、竜は必然興起す。これに看れば、癸水はまさに春天の連綿霖雨である。癸卯日にして天干に己字を透出するがごときは、雲行雨施の気象あり、この人は必ず経世済民の才幹あり。この種の命は春夏に生まるるを吉と為し、秋冬に生まるるは則ち不吉。
十二支の地理への分配
子為墨池。子在正北方,屬水,色象墨,故有墨池之象。凡命逢子年生者,時喜見癸亥,謂之水歸大海,又謂之雙魚游墨,必為文章士矣。午為烽堠。午正位於南,屬火、土,其色赤黃,名其曰烽堠者,此也;又午為馬,烽堠乃戎馬兵火之處所也。午生人時利見辰,真龍出則凡馬空矣,謂之馬化龍駒。
子は「墨池」に配す。子は正北方に在り、五行は水に属し、顔色は墨のごとし。だから墨池の象を取る。およそ子年に生まれた人に逢うは、時柱の上に癸亥を見るを喜び、「水は大海に歸す」といい、また「雙魚游墨」ともいう。このごとき人は必ず能く文章する士子。午は「烽堠」に配す。午は正位が南方に在り、五行は火と土とに属し、顔色は赤中に黄を帯び、名を烽堠と取るはまさにこの為。また午の生肖は馬で、烽堠はもとより戦馬兵火聚集の處所。午年に生まれた人は、時柱の上に辰を見るに利あり。真竜一たび出ずれば、凡馬は皆空落を顯す。これを「馬の竜駒に化す」という。
卯為瓊林。卯繫乙木,居位正東,於時為仲春,萬物生焉,色若琅之青,故曰瓊林。卯年遇巳未時者,是為兔入月宮之象,主大貴。酉為寺鍾。酉屬金,位近戍亥,戍亥者,天門也,鍾,金屬也,寺鍾敲則響徹天門;又酉居正西,寺則西方佛界也。酉見寅吉,謂之鍾鳴谷應。
卯は「瓊林」に配す。卯の係る所は乙木で、位は正東に居り、時令の上では仲春に属し、万物は此より發生す。顔色は琅玕美玉のごとく青翠、だから瓊林という。卯年にして巳時あるいは未時に遇うは、「兔の月宮に入る」の気象で、大貴を主る。酉は「寺鐘」に配す。酉の五行は金に属し、方位は戌・亥に挨近す。戌亥は天門、鐘はもとより金属の鋳成する所、寺の裡の鐘一たび敲けば、聲響は直ちに天門を透徹す。また酉は正西に居り、しかして寺廟はまさに西方仏家の境界。酉は寅を見て吉と為し、「鐘鳴りて谷應ず」という。
寅為廣谷。寅乃艮方,艮為山,戊土長生於是而廣谷之義著矣。然寅宮有虎,寅生人而時戊辰者,謂之虎嘯而谷風生,威震萬里。申為名都。坤為地,其體無疆,非名都不足以喻之。申,坤也,都者;帝王所居;申宮壬水生,又與艮山對,是水繞山環也。凡命愛申年亥時,乃地天交泰。
寅は「廣谷」に配す。寅は八卦に「艮」方に属し、艮は山を象徴し、戊土はまた寅に「長生」す、廣谷の意思は便ち顯出す。ただ寅宮の裡に虎を蔵し、寅年に生まれて時柱が戊辰なるは、虎一たび長嘯して谷風頓生し、威名は以て萬里を震す可しと称す。申は「名都」に配す。「坤」は大地を象徴し、形体廣闊無邊、名都を用いざれば以てそれに比喻するに足らず。申はすなわち坤位、しかして都は帝王の居する處。申宮の裡に壬水長生し、また艮山と遙遙相對し、まさに水繞山環の形勢。およそ命中に申年が亥時に配するを愛するは、あれは便ち地天交泰の象。
巳為大驛。大驛者,人煙湊集,道路通達之地。巳中有丙火戊土,是其象也,又巳前有午馬,故曰大驛。巳生喜得辰時,蛇化輕龍,于格為千里龍駒。亥為懸河。天河之水,奔流不回,故曰懸河,亥即天門,又屬水,非懸河之象乎?亥年建生,日時見寅、辰二字,是乃水拱雷門。
巳は「大驛」に配す。いわゆる大驛とは、人煙聚集・道路四通八達の地方。巳中に丙火と戊土とを蔵し、まさにこのごとき気象。また巳の前の一位はすなわち午馬、だから大驛という。巳年に生まれたは辰時を得るを喜び、蛇は化して軽捷の竜と為り、格局の上で「千里竜駒」という。亥は「懸河」に配す。天河の水は奔流して回頭せず、だから懸河という。亥はまさに天門、五行また水に属す、どうして懸河の象に正合せざらんや。亥年に生まれ、日柱時柱にまた寅・辰の兩個字を見れば、これは便ち水の雷門を拱するなり。
辰為草澤。夫澤,水所鍾也,辰在東方之次,為水庫,故為草為澤;辰逢壬戍、癸亥即龍歸大海格。戌為燒原。戌月在九秋,草木盡萎,田家焚燒而耕,又戌屬土,是以稱名燒原,故戌與辰地皆貴人所不臨也。戌生逢卯,號曰春入燒痕。
辰は「草澤」に配す。いわゆる澤とは、水の匯聚する地方。辰は東方の末に位し、また水庫で、だから草を取り澤を取りて象と為す。辰はもし壬戌・癸亥に逢えば、「竜の大海に歸す」格を成す。戌は「燒原」に配す。戌月は深秋九月に正當し、草木盡く已に枯萎し、農家は火を放ちて荒草を燒過して再行耕種す。加うるに戌は五行土に属す、ここにおいて名を燒原と取る。もまた正にこの為にして、戌と辰とのこの兩個の地支は、皆「天乙貴人」の降臨を肯んぜざる地方。戌年に生まれて卯に逢到するは、「春の燒痕に入る」という。
丑為柳岸。丑中有水有金,岸者,土也,所以止水也,故謂柳岸。丑人時見己未,乃月照柳梢,極為上格。未為花園。花園屬之未,不屬之卯,何也?卯乃木旺,自成林麓;未乃木庫,如人築牆垣以護百花也,以百花言未中有雜氣耳;未年人雙飛格,最妙,如辛未見戊戍,兩干不雜是也。
丑は「柳岸」に配す。丑中にすでに水を蔵しまた金を蔵す。いわゆる岸とはすなわち土で、土は以て水を拦住するに用いる、だから柳岸という。丑年の人が時柱の上に己未を見れば、あれは月の柳梢を照らす景象で、極めて上等の格局。未は「花園」に配す。花園は未に歸して卯に歸せざるは、何を為むや。卯は木旺の地で、自然長成して山林を成す。未は木の庫地で、たとえば人の牆垣を築起して滿園の百花を護住するがごとし。百花と説くゆえんは、未中に好幾樣の雜気を蔵するがゆえなり。未年に生まれた人が「雙飛」格を成すは最も奇妙。たとえば辛未が戊戌を見れば、兩個の天干は各々駁雜せず、すなわちこの一種。
地支屬相を論ず
或問:地支有屬相,而天干則無者,何也?答曰:天干動而無相,地支靜而有相。蓋輕清者天也,重濁者地也,重濁之中,乃有物焉。故子屬鼠,丑屬牛,寅屬虎,卯屬兔,辰屬龍,巳屬蛇,午屬馬,未屬羊,申屬猴,酉屬雞,戍屬犬,亥屬豬。此十二屬相亦有奇偶之分,盛衰之用。奇者鼠、虎、龍、馬、猴、犬,一則屬陽,六獸之足皆單;偶者牛、兔、蛇、羊、雞、豬,二則屬陰,六獸之足皆雙。
ある人問うて曰く、地支は各々生肖屬相を配し、天干は卻ってなし、これは何の緣故や。答えて曰く、天干は動を主り、動すればすなわち固定の形相なし。地支は静を主り、静してはじめて形相尋ね可きあり。輕清にして上浮するは天と為り、重濁にして下凝するは地と為り、重濁の中にしてはじめて有形の物を生出し得。だから子は鼠に配し、丑は牛に配し、寅は虎に配し、卯は兔に配し、辰は竜に配し、巳は蛇に配し、午は馬に配し、未は羊に配し、申は猴に配し、酉は鷄に配し、戌は犬に配し、亥は猪に配す。この十二種の屬相もまた奇數偶數の分・盛與衰の用處あり。奇位の上に排するは鼠・虎・竜・馬・猴・犬で、陽に属し、この六種の走獸の足趾は皆單數。偶位の上に排するは牛・兔・蛇・羊・鷄・猪で、陰に属し、この六種の走獸の蹄爪は皆雙數。
唯蛇無足又何取義?蓋巳在月二乃純陽之月,在時乃春陽之時,數則偶而時則陽,故用蛇以象之,蛇乃陰物,不用其足而象巳著疑,亦諱言乎陰之意爾,況亦有雙頭者。可驗十二相即三十六禽中取其首者擬之,自有陰陽之別,單雙之分,此造化之所以為妙也。
ただ蛇のみ脚なし、あれはまた何の意思を取るや。原来巳は月份の上では四月に属し、純陽の月、時辰の上でもまた春陽未盡の時に當り、位次に論ずればそれは偶數に排し、時令に論ずればそれは卻って陽に属す。だから蛇を取りて象徴と為す。蛇はもとより陰物、それの足爪を拿って説を立てずして單に巳を以て象と為す。此處は疑难を存するに似たれど、其實は不過一個の陰字を避諱明説するのみ。況んや蛇にもまた生に雙頭あるを。これより以て驗證し得。十二屬相は三十六禽の裡より各々頭一種を取りて比擬する、本来より陰陽を分ち單雙を別つ。これまさに造化精妙の處。
寅,木也,其禽虎,戌,土也,其禽犬,丑、未亦土也,丑禽牛,未禽羊,木勝土,故犬與牛羊為虎所服;亥,水也,其禽豕,巳,火也,其禽蛇,子亦水也,其禽鼠,午亦火也,其禽馬,水勝火,故豕食蛇,火為水所害,故馬食鼠屎而腹脹。
寅は木に属し、それの配する所の禽獸は虎。戌は土に属し、配する所は犬。丑・未もまた土に属し、丑は牛に配し、未は羊に配す。木は能く土に勝つ、だから狗と牛羊とは皆老虎に制服せらる。亥は水に属し、配する所は猪。巳は火に属し、配する所は蛇。子もまた水に属し、配する所は鼠。午もまた火に属し、配する所は馬。水は能く火に勝つ、だから猪は能く蛇を呑む。火は水に傷害せられ、だから馬は老鼠の糞便を吃すればすなわち腹脹せんとす。
然亦有不相勝者。午,馬也,子,鼠也,酉,雞也,卯,兔也,水勝火,鼠何不逐馬?金勝木,雞何不啄兔?亥,豕也,未,羊也,丑,牛也,土勝水,牛羊何不殺豕?巳,蛇也,申,猴也,火勝金,蛇何不食獼猴?獼猴,畏鼠者也,齧獼猴者,犬也。鼠,水,獼猴,金也,水不勝金,獼猴何故畏鼠?戌,土也,申,猴也,土不勝金,猴何故畏犬?十二辰之禽以氣性相剋則尤不相應。大凡含血之蟲相服,至於相啖食者,以齒牙鈍利、筋力優劣自相勝服也。
ただもまた五行相勝して禽獸は幷び制せざるあり。午は馬、子は鼠、酉は鷄、卯は兔。水すでに火に勝てば、老鼠はなんぞ馬を追いに往かざるや。金すでに木に勝てば、鷄はなんぞ兔を啄みに往かざるや。亥は猪、未は羊、丑は牛。土すでに水に勝てば、牛羊はなんぞ猪を殺しに往かざるや。巳は蛇、申は猴。火すでに金に勝てば、蛇はなんぞ獼猴を吃せざるや。獼猴はかえって老鼠を怕る、しかして獼猴を咬むは卻って狗。鼠は水に属し、獼猴は金に属す。水はもとより金に勝ち得ず、獼猴はなんぞ鼠を怕るや。戌は土に属し、申は金に属す。土はもとより金に勝ち得ず、猴子はなんぞ狗を怕るや。見る可きは十二地支の配する所の禽獸は、もし一味に五行気性の相克に按じて推せば、更に對せざるに至らん。大凡血気ある動物は彼此制服し、乃至互相呑食する、其實は牙齒の鈍利・筋骨力気の強弱に憑り、自然勝負を分出するのみ。
人元司事を論ず
夫一氣渾淪,形質未離,熟為陰陽?太始既肇,裂一為三,倏息乃分,天得之而輕清為陽,地得之而重濁為陰,人位乎天地之中,稟陽陰沖和之氣。故此輕清者為十干,主祿,謂之天元,重濁者為十二支,主身,謂之地元,天地多正其位,成才於兩間者,乃所謂人也。故支呂所藏者主命,謂之人元,名為司事之神,以命術言之為月令。
當初一團の元気は浑然未分、形と質とはなお曾て離析せず、何の陰陽を説く可きや。等到「太始」開闢し、一気は裂して三と為り、轉眼の間に便ち判然と分開す。天はそれを得て、輕清上浮して陽と為る。地はそれを得て、重濁下沉して陰と為る。人は天地の當中に處し、稟受する所は陰陽冲和の気。だからあの輕清の一分は十天干を成して、禄位を主管し、「天元」と稱す。重濁の一分は十二地支を成して、身命を主管し、「地元」と稱す。天と地とは各自位置を擺正して、両者の間に成材成器する、すなわちいわゆる人。これよりして地支の裡の蔵する所の東西は人の命を主管し、「人元」と稱し、また名づけて「司事之神」と為し、命理術語の上ではすなわち「月令」という。
如正月建寅,寅中有艮土用事五日,丙火長生五日,甲木二十日;二月建卯,卯中有甲木用事七日,乙木二十三日;三月建辰,辰中有乙木用事七日,壬水墓庫五日,戊土一十八日;四月建已,已中有戊土七日,庚金長生五日,丙火一十八日;五月建午,午中丙火用事七日,丁火二十三日;六月建未,未中有丁火用事七日,甲木墓庫五日,已土一十八日。
たとえば正月は寅を建て、寅中に先ず艮土より権に當り事を用うる五日、接ぎて是れ丙火が此に長生して事を用うる五日、最後に甲木が事を用うる二十日。二月は卯を建て、卯中に甲木が事を用うる七日、乙木が事を用うる二十三日。三月は辰を建て、辰中に乙木が事を用うる七日、壬水の墓庫が事を用うる五日、戊土が事を用うる十八日。四月は巳を建て、巳中に戊土が事を用うる七日、庚金が此に長生して事を用うる五日、丙火が事を用うる十八日。五月は午を建て、午中に丙火が事を用うる七日、丁火が事を用うる二十三日。六月は未を建て、未中に丁火が事を用うる七日、甲木の墓庫が事を用うる五日、己土が事を用うる十八日。いわゆる「用事」とは、すなわちこの一段の日子裡にそれより権に當り事を主る。毎個月の三段の日數を相加すれば皆三十日。先に出場するは上月遺留の余気、中間の一段は本支の蔵する所の長生の気あるいは墓庫の気、最後の一段ははじめて本月當令の正気。
七月建申,申中有坤土用事五日,壬水長生五日,庚金二十日;八月建酉,酉中有庚金用事七日,辛金二十三日;九月建戌,戌中有辛金用事七日,丙火墓庫五日,戊土一十八日;十月建亥,亥中有戊土五日,甲木長生五日,壬水用事二十日;十一月建子,子中有壬水用事七日,癸水二十三日;十二月建丑,丑中有癸水用事七日,庚金墓庫五日,已土一十八日。此十二支按十二月各藏五行為人元,以配四時則春暖秋涼冬寒夏熱,如環無端,終而復始,歲功畢而成一年。
七月は申を建て、申中に先ず坤土より権に當り事を用うる五日、壬水が此に長生して事を用うる五日、庚金が事を用うる二十日。八月は酉を建て、酉中に庚金が事を用うる七日、辛金が事を用うる二十三日。九月は戌を建て、戌中に辛金が事を用うる七日、丙火の墓庫が事を用うる五日、戊土が事を用うる十八日。十月は亥を建て、亥中に戊土が事を用うる五日、甲木が此に長生して事を用うる五日、壬水が事を用うる二十日。十一月は子を建て、子中に壬水が事を用うる七日、癸水が事を用うる二十三日。十二月は丑を建て、丑中に癸水が事を用うる七日、庚金の墓庫が事を用うる五日、己土が事を用うる十八日。この十二個の地支は十二個月に按じて各々一套の五行を蔵して「人元」と為し、それを拿って四時に配合せば、便ち春暖・秋涼・冬寒・夏熱あり、円環のごとく頭尾を尋ね得ず、盡頭に走至ればまた重ねて開始す。一年の節候功用は走完して、便ち整整一年を成就す。
四時節気を論ず
卦氣正月為泰,天氣下降,當為雨水;二月大壯,雷在天上,當為驚蟄,先雨水而後驚蟄,亦宜也,驚蟄者,萬物出乎震,震為雷也;清明者,萬物齊乎巽,巽為風也,巽潔齊而曰清明,清明乃潔齊之義;穀雨三月中,自雨水后土膏脈動,至此又雨,則土脈生物,所以滋五穀之種也;小滿四月中,先儒云:小雪後陽一日生一分,積三十日,生三十分而成一晝,為冬至,小滿後陰生亦然。
卦気の上より説けば、正月は「泰」卦に配し、天気下降して地気と相交す、だから「雨水」に配す可し。二月は「大壯」卦に配し、雷は天上に動く、だから「驚蟄」に配す可し。先ず雨水を排して後に驚蟄を排するも、また合宜。いわゆる驚蟄とは、《説卦伝》の「万物は震より出づ」の義を取り、震はすなわち雷。いわゆる清明とは、「万物は巽に齊う」の義を取り、巽はすなわち風、巽に潔浄整齊の意思あり、ここにおいて清明という、清明はすなわち潔浄整齊。谷雨は三月の中気に在り、雨水以後土脈膏潤は活動を開始し、此時に到りてまた雨を降せば、土脈は便ち能く万物を生養す。だから能く五穀の種子を滋潤す。小滿は四月の中気に在り、前代儒者説けるは、小雪以後陽気は一天に一分を生じ、積滿三十天にして三十分を生足して一晝を成し、あれはすなわち冬至。小滿以後陰気初生す、情形もまたこのごとし。
至若三月中谷雨,五月中芒種,此二氣獨指穀麥言,谷必原其生之始,谷種於春,得木之氣,殘於秋,金克木也;麥必要其成之終,麥種於秋,得金之氣,成於夏,火克金也;六月節小暑,六月中大暑,六月中暑之極,故謂大,然未至於大則猶為小也;七月中處暑,七月暑之終,寒之始,大火西流,暑氣於是乎處矣,處者,隱也,藏伏之義也。
三月中気の谷雨・五月中気の芒種に至っては、この兩個の節気は單に穀と麥とに就いて言う。穀はそれの生發の起頭を追溯すべし。穀種は春天に播下し、得る所は木気、秋天に到りて殘敗す、あれは金の木を克するゆえ。麥はそれの成熟の結尾を看るべし。麥種は秋天に播下し、得る所は金気、夏天に到りて成熟す、あれは火の金を克するゆえ。六月の節気は小暑、六月の中気は大暑。六月裡に暑熱は極處に到り、だから大暑と稱し、未だ極處に到らざる時は、就中仍舊小暑と算す。七月の中気は處暑、七月は暑気の收尾・寒気の開頭、大火星は西に流轉し、暑気は此時に到りて便ち「處」す。處はすなわち隱、藏伏し起來の意思。
白露八月節,寒露九月節,秋木屬金,金色白,金氣寒白者,露色,寒者,露之氣,先白而氣始寒,固有漸也,九月中霜降露寒,始結為霜也;立冬後曰小雪、大雪,寒氣始於露,中於霜,終於雪,霜之前為露,霜由白而始寒,霜之後為雪,雪由小而至大,皆有漸也;至小寒大寒,《幽風》云:“一之日徉發,二之日栗烈”,徉發風寒,故十一月之餘為小寒,栗烈氣寒,故十二月之終為大寒也。大抵合而言之,上半年主長生,曰雨曰雷曰風,皆生之氣,下半年主生成,曰露曰霜曰雪,皆成之氣。下半年言天時,不言農時,農時莫急於春夏也。
白露は八月の節気、寒露は九月の節気。秋天は五行の上では金に属し、金の顏色は白、金の気性は寒。白は露の顏色を説き、寒は露の気性を説く。先ずその色の白を見て後に気はじめて寒に轉ず、本来より一個の漸進の過程あり。九月中気の霜降は、露気寒さ極處に到りて、はじめて凝結して霜を成す。立冬以後を小雪・大雪という。寒気は露に起こり、霜に中し、雪に終る。霜の前は露、露は白より漸く寒し。霜の後は雪、雪は小より大に至る。皆循序漸進。小寒・大寒に到るや、《詩經・豳風・七月》に「一之日觱發、二之日栗烈」の句子あり。觱發は風の寒冽を形容す、だから十一月余りのこの段を小寒という。栗烈は気の嚴寒を形容す、だから十二月の末尾を大寒という。總括して説けば、上半年は生長を主り、雨を説き雷を説き風を説くは、皆生發の気。下半年は成就を主り、露を説き霜を説き雪を説くは、皆成熟の気。下半年の講る所は天時、農時を講せざるは、農時の最も緊要なるは春夏の兩季に過ぎざればなり。
五行旺相休囚死并び寄生十二宮を論ず
盛德乘時曰旺。如春木旺,旺則生火,火乃木之子,子乘父業,故火相;木用水生,生我者父母,今子嗣得時,登高明顯赫之地,而生我者當知退矣,故水休。休者,美之無極,休然無事之義。火能克金,金乃木之鬼,被火剋制,不能施設,故金囚;火能生土,土為木之財,財為隱藏之物,草木發生,土散氣塵,所以春木克土則死。
徳性隆盛にしてまた時令に乘じたるを、「旺」という。たとえば春天木旺すれば、木旺すれば便ち火を生じ、火は木の兒子、兒子は父親の家業を承接す、だから火を「相」という。木は水に靠って生ずるを須う、我を生ずるはすなわち父母。今子嗣はまさに時に當り、高明顯赫の地位に登上すれば、あの我を生ずるは自然に退讓を知るべし、だから水を「休」という。いわゆる休とは、美好極處に到りて安閑無事の意思。火は能く金を克し、金は木の鬼殺、今火に克制せられて、施展開くべからず、だから金を「囚」という。火は能く土を生じ、土は木の財、財はもとより隱藏の物。草木一旦發生すれば、土気は散じて塵埃と作す、だから春天木は土を克して、土は便ち「死」という。
夏火旺火,生土則土相,木生火則木休,水克火則水囚,火克金則金死。六月土旺,土生金則金相,火生土則火休,木克土則木囚,土克水則水死。秋金旺,金生水則水相,土生金則土休,火克金則火囚,金克木則木死。冬水旺,水生木則木相,金生水則金休,土克水則土囚,水克火則火死。
夏天火旺すれば、火は土を生じ、土は便ち「相」と為る。木は火を生じ、木は便ち「休」と為る。水は火を克し、水は便ち「囚」と為る。火は金を克し、金は便ち「死」と為る。六月土旺すれば、土は金を生じ、金は相と為る。火は土を生じ、火は休と為る。木は土を克し、木は囚と為る。土は水を克し、水は死と為る。秋天金旺すれば、金は水を生じ、水は相と為る。土は金を生じ、土は休と為る。火は金を克し、火は囚と為る。金は木を克し、木は死と為る。冬天水旺すれば、水は木を生じ、木は相と為る。金は水を生じ、金は休と為る。土は水を克し、土は囚と為る。水は火を克し、火は死と為る。これがすなわち四時の中の旺・相・休・囚・死の五種態勢の推法。我の生ずるは相と為り、我を生ずるは休と為り、我を克するは囚と為り、我の克するは死と為る。四季の外に單に六月を提出するは、土は四季の末に旺を寄せ、しかして六月未月の土気最も厚ければなり。だから別に一條を立てて説く。
觀夏月大旱,金石流,水土焦。六月暑氣增,寒氣滅;秋月金勝,草木黃落;冬月大寒太冷,水結冰,火氣頓減,其旺其死,概可見矣。蓋四時之序,節滿即謝,五行之性,功成必復,故陽極而降,陰極而升,日中則昃,月盈則虧。此天之常道也。人生天地,勢積必損,財聚必散,年少反衰,樂極反悲。此人之常情也。故一盛一衰,或得或失,榮枯進退,難逃此理,經云:人雖靈於萬物,命莫逃乎五行。斯言盡矣。
試みに夏天大旱の時を看れば、金石は皆熔流せんとし、水沢土地は皆烤焦せらる。六月暑気增長し、寒気消滅す。秋天金気得勝し、草木黄落す。冬天嚴寒酷冷にして、水は凝結して冰と為り、火気は頓時减弱す。哪一行が旺に當り、哪一行が死に當るや、大略は就中看出し得。原来四時の次序は、節気一たび滿すればすなわち謝去せんとす。五行の性情は、功用一たび成れば必ず回復せんとす。だから陽は極處に到ればすなわち下降し、陰は極處に到ればすなわち上升し、太陽は正午を過ぎれば便ち西に偏し、月亮は盈滿を過ぎれば便ち虧缺す。これは上天の常道。人生天地の間にして、權、權勢は積みて太滿せば必ず折損し、錢財は聚めて太多ければ必ず耗散し、年紀軽軽にしてかえって衰敗に遭い、快樂は極處に到りてかえって悲を生ず。これは人間の常情。だから一盛一衰・或得或失・榮枯進退、誰もこの道理を逃出す能わず。旧籍に説く、人は万物より皆有靈なりというも、命は五行を逃出す能わずと。この一句は道理を説盡せり。
五行寄生十二宮:長生、沐浴、冠帶、臨官、帝旺、衰、病、死、墓、絕、胎、養,循環無端,周而復始,造物大體與人相似,循環十二宮亦若人世輪迴也。《三命提要》云:“五行寄生十二宮,一曰受氣,又曰絕,曰脆,以萬物在地中未有其象,如母腹空,未有物也;二曰受胎,天地氣交,氤氳造物,其物在地中萌芽,始有其氣,如人受父母之氣也;三曰成形,萬物在地中成形,如人在母腹成形也;四曰長生,萬物發生向榮,如人始生而向長也。”
五行は十二宮中に寄托して運行し、依次長生・沐浴・冠帶・臨官・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養と為り、循環し起來して起訖なし、一周走完してまた從頭再來す。造化が物を生ずる大体は人事と相似たり、五行の十二宮裡に往復するも、また人世の輪迴のごとし。《三命提要》に曰く、「五行の寄生する十二宮はこのごとし。第一を受気といい、また絶といい脆という、萬物はなお地下に埋在して、形象を連ねてなからず、母腹空空として、なお曾て何を懐上せざるがごとし。第二を受胎という、天地二気交感し、氤氳の中に造化は物を成し、あの物は地下に萌芽して、氣息を有するを開始す、人の父母の氣を承受するがごとし。第三を成形という、萬物は地下に形體を長成し、人の母腹の中に形を成すがごとし。第四を長生という、萬物は發生して繁榮に趨向し、人の初生以後一天天長大するがごとし」と。
“五曰沐浴,又曰敗,以萬物始生,形體柔脆,易為所損,如人生後三日以沐浴之,幾至困絕也;六曰冠帶,萬物漸榮秀,如人具衣冠也;七曰臨官,萬物既秀實,如人之臨官也;八曰帝旺,萬物成熟,如人之興旺也;九曰衰,萬物形衰,如人之氣衰也;十曰病,萬物病,如人之病也;十一曰死,萬物死,如人之死也;十二曰墓,又曰庫,以萬物成功而藏之庫,如人之終而歸墓也。歸墓則又受氣,胞胎而生。”
「第五を沐浴といい、また敗という、萬物は剛に生出して、形體柔弱脆嫩にして、受損し易く、嬰兒の出生三天にしてそれに洗澡を給うがごとく、幾乎困頓氣絶せんとす。第六を冠帶という、萬物は漸漸繁榮秀發し、人の衣冠を穿戴し起來るがごとし。第七を臨官という、萬物は已に秀にして結實し、人の出仕做官するがごとし。第八を帝旺という、萬物は長じて成熟し、人の正當興旺のごとし。第九を衰という、萬物は形體衰敗し、人の氣力衰退するがごとし。第十を病という、萬物は病に害し、人の生病するがごとし。第十一を死という、萬物は死去し、人の死亡のごとし。第十二を墓という、また庫という、萬物は功用已に成りて入庫に收藏す、人の身死して墳墓に歸入するがごとし。墓に歸すれば便ち重ねて受氣し、胞胎を結成して再生じ出來す」と。
凡推造化,見生旺者未必便作吉論,見休囚死絕未必便作凶言。如生旺太過,宜乎制伏,死絕不及,宜乎生扶,妙在識其通變。古以胎生旺庫為四貴,死絕病敗為四忌,餘為四平,亦大概言之。
およそ造化を推算するに、「生」「旺」を見れば未必しも則ち吉と斷作せず、「休」「囚」「死」「絶」を見るもまた未必しも則ち凶と斷作せず。たとえば生旺するも太過せば、就中應當制伏を加うべし。死絶するも不足ならば、就中應當生扶を加うべし。奧妙は全て能く其中の通通變を識るに在り。古人は胎・生・旺・庫を列して四種の可貴の地と為し、死・絶・病・敗を列して四種の可忌の地と為し、其余を四種の平常の地と算す。あれもまた不過大概に就いて言うのみ。
遁月日時を論ず
夫命以年為本為父,月為兄弟僚友,日為主為妻為己身,時為子孫為帝產為平生榮辱之首。又曰年為根,月為苗,日為花,時為實,故苗無根不生,實無花不結。所以遁月從年,遁時從日。遁月即甲己之年,正月起丙寅,二月丁卯,順行十二月。古歌曰:甲已之年丙作首,乙庚之歲戊為頭,丙辛之歲尋庚上,丁壬壬位順行流,更有戊癸何處起?甲寅之上好追求。
推命は年柱を以て根本と為し、父親を代表し、月柱を以て兄弟與同僚朋友を代表し、日柱を以て主と為し、妻室を代表し、また自身を代表し、時柱を以て子孫を代表し、後嗣の出ずる所を代表し、一生榮辱の頭一件の事。又一説あり、年は根、月は苗、日は花、時は果實。だから苗は根なければ長じ出づる能わず、果實は花なければ結成せず。これよりして月柱の干支を推排するは年干より遁を起こさんとす、時柱の干支を推排するは日干より遁を起こさんとす。いわゆる遁月とは、すなわち甲年・己年の正月は丙寅より起こり、二月は丁卯、依次順推十二個月。古歌訣に説く、甲年己年の正月は丙寅より起頭し、乙年庚年は戊寅より起頭し、丙年辛年は庚寅の上に往きて尋ねるを須う、丁年壬年はすなわち壬寅より順に排し下去す。また戊年癸年は何處より起こるべきや。甲寅の上に往きて追尋すれば便ち是れ。
遁時如甲子日子時生人即甲己,還加甲,便知子時乃甲子,丑時乃乙丑,順行十二時。古歌曰:甲己還加甲,乙庚丙作初,丙辛從戊起,丁壬庚子居,戊癸何方發?壬子是直途。
いわゆる遁時とは、たとえば甲子日の子時に出生した人、甲と己とは一組に歸し、仍舊甲の上に加え、ここにおいて子時は甲子なるを知り、丑時は乙丑、依次順推十二個時辰。古歌訣に説く、甲日己日は仍舊甲子より起こり、乙日庚日は丙子より起頭し、丙日辛日は戊子より起こり、丁日壬日は庚子の上に安んず。戊日癸日はまた何處より發端すべきや。壬子はすなわちあの直路。
月時之法,取天干合數,陰陽之配也。既取合數,自生化數,月則取生,時則取克。假如甲己化土,火生土故,月起丙寅;水克土故,時起甲子。月遁起寅,人生於寅之義,東作方興之時也;時遁起子,天開於子之義,一陽方生之候也。究而言之,則皆相生而轉,循環無端焉。蓋上古曆元年甲子,月甲子,日甲子,時甲子,甲己起,甲子祖於此也。有甲子則乙丑、丙寅順布十二宮,陽生陽,陰生陰,相間一位,同類為夫婦。是起月之法,不外起時之中矣。
遁月と遁時との方法は、取る所は天干相合の數、すなわち陰陽相配の道理。すでに相合の數を取れば、自然化氣の數を生出す。遁月は相生を取り、遁時は相克を取る。たとえば甲と己とが相合して土を化せば、火は能く土を生ず、だから月柱は丙寅より起こる。水は土に克せられ、だから時柱は甲子より起こる。遁月は寅位より起こり、「人は寅に生ず」の意思を取り、あれは東方農事方興の時。遁時は子位より起こり、「天は子に開く」の意思を取り、あれは一陽初生の時。推究到底、これらは皆相生に順って輾轉して行き、循環し起來して頭尾を尋ね得ず。原来上古の曆元のあの年は甲子年・甲子月・甲子日・甲子時で、甲己の一組は甲子より遁を起こす、根源はすなわち此に在り。甲子あれば、便ち依次乙丑・丙寅を排出し、順に十二宮を布く。陽干は陽干を生じ、陰干は陰干を生じ、彼此は一位を相隔ち、同類相配して便ち夫婦を成す。見る可きは起月の方法は、幷び起時の道理の外に超出せざるなり。
年月日時を論ず
凡論人命,年月日時排成四柱,遁月從年,則以年為本,遁時從日,則以日為主。古法以年看,子平以日看,本此。如人本木而得卯月以乘之,主金而得酉時以乘子,謂之本,主乘旺氣;如本水而得甲申、丙子、壬戌、癸亥月;主火而得丙寅、戊午、甲辰、乙已時;本木而得己亥、辛卯、甲寅、庚寅月,主金而得辛已、癸酉、庚申、壬申時,謂之本,主還家;本木而得癸未月,主金而得乙丑時;木水而得壬辰月,主火而得甲戌時,謂之本,主持印。四位如此,更吉神往來,凶煞迴避,謂之本主得位,本勝於主者多得祖蔭,主勝於本者當自卓立,本主兩強,富貴雙全。
およそ人命を推論するに、年・月・日・時を排して四柱と為す。月柱は年干より遁を起こす、だから年を拿って「本」と作す。時柱は日干より遁を起こす、だから日を拿って「主」と作す。古法は年柱を以て命を看、子平の法は日柱を以て命を看る、根拠はすなわち此に在り。たとえば人の年柱が木に属してまた卯月を得てそれを承載せば、日柱が金に属してまた酉時を得てそれを承載せば、これを本と主とが皆旺気に乘ずという。又如年柱が水に属して甲申・丙子・壬戌・癸亥のこの幾個の月を得、日柱が火に属して丙寅・戊午・甲辰・乙巳のこの幾個の時を得れば、年柱が木に属して己亥・辛卯・甲寅・庚寅のこの幾個の月を得、日柱が金に属して辛巳・癸酉・庚申・壬申のこの幾個の時を得れば、これを本と主とが皆自家の宮位に回到したという。再如年柱が木に属して癸未月を得、日柱が金に属して乙丑時を得れば、年柱が水に属して壬辰月を得、日柱が火に属して甲戌時を得れば、これを本と主とが皆印綬を握住したという。四個の位置をこのごとく安頓して、加うるに吉神の往來照應・凶煞の回避不犯あれば、すなわち本と主とが皆位を得たという。本が主に強く過ぎるは、多く祖上の蔭庇を承受し得。主が本に強く過ぎるは、自己に靠って卓然自立すべし。本と主との両辺とも強ければ、あれは富貴雙全。
四柱中更抑揚歸中,無太過不及,方作好命,有一位不及,必主蹇滯,然諸家命術皆云好年不如好月,好月不如好日,好日不如好時,大率以年則統乎一歲,月則該乎三十,而時日為得之。獨不知得日時之吉而月不應,反為無用,況用神多取諸月,是月又可輕乎?唐李虛中獨以日干為主,卻以年月時合看生剋制化,旺相休囚,取立格局。此發前賢所未發,故今術家宗之。
四柱の中にまた抑強扶弱して中和に歸し、太過なくまた不及なくして、はじめて好命と算し得。ただ一個の位置の不及あれば、必ず一生蹇滯を主る。ただ各家の命術は皆説く、好年は好月に如かず、好月は好日に如かず、好日は好時に如かずと。大意は年はただ一歳を統管し、月はただ三十日を管し、しかして日と時とははじめて本人に切近す。彼らは卻って曾て想到せず、たとい日・時が吉を得るも、月令の上で相應せざれば、あの吉もまた無用を成す。況んや「用神」を取るは多半月令の上より取るを須う、月令はまたどうして看輕すべきや。唐代の李虚中は獨り日干を以て主と為し、再び年・月・時の三柱を合起して生克制化・旺相休囚を看、此に據って格局を立定す。これは前賢の未發なるを發する見解で、だから今の術家は皆彼を奉じて宗と為す。
又曰年為太歲,主人一生禍福,如當生太歲,是金是木,要日月相生相應,造化和順,則根基牢固,一生卓立成就。眾支干五行不順反克,沖破為傷,本主無壽,被形帶煞。及生,月日時者主損木氣,破傷祖業,六親冷淡蹇滯之命也。月為運元,行運從月逮起,若日時是本生年之福,宜歸運元生旺處以扶助之,故官印貴人,祿馬財星宜在運元生旺處為佳;若日時是本生年之禍,宜歸運元剝克處以潛濟之。故土多窒塞,宜歸運元疏通處;水多氾濫,宜歸運元歸宿處;火多暴露,宜歸運元晦息處;金木太強,宜歸運元沈潛處。
又一説あり、年柱は「太歲」で、人の一生の禍福を主管す。仮令出生のあの年の太歲が金に属しあるいは木に属すれば、すなわち日柱月柱のそれと相生相應して造化和順なるを須う。こうすれば根基ははじめて牢固にして、一生能く卓然成就あるを得。もし衆多の干支の五行が順承せずしてかえって相克し、冲破して傷を成せば、あれば年柱のこの本主は長寿を得ず、形体の上でもなお凶煞を帯びんとす。更に月・日・時の三柱を看れば、もしこの三柱が年上の元気を損傷せば、すなわち祖上の産業を破敗し、六親冷淡して、一生蹇滯を主る。月柱は「運元」で、大運を行くは月柱より推起するを須う。仮令日柱時柱が本生年の福気の所在ならば、大運をして運元の生旺の處に歸してそれを扶助せしむべし。だから官星・印綬・貴人・禄馬・財星は最も運元の生旺の處に落ちるに宜しい。仮令日柱時柱が本生年の禍患の所在ならば、大運をして運元の剥削克制の處に歸して暗中それを救済せしむべし。だから土太多くして窒塞するは、運元の疏通の處に歸するに宜しく、水太多くして泛濫するは、運元の帰宿ある處に歸するに宜しく、火太多くして暴露するは、運元の晦暗止息の處に歸するに宜しく、金木太強なるは、運元の沈潛の處に歸するに宜しい。
或運元集生時之福,或運元發福於生時,日者三陽之會,帝皇之象,時者近侍之臣,以親帝座,而時日有君臣慶會,天地德合。或年月日時四位納音生旺之氣,或四位祿與福貴氣聚於時上,謂之四位集福於帝座;或時倒揭,旺氣秀氣散在諸位,而諸位乘吉會之氣者,謂之帝座發福於四位。夫集福於帝座則以純厚忠信為心,發福於四位則以聰明端直自進。若近侍之臣切忌土火金氣太旺,不能久住,水木清奇多是翰林。年月發福處,不要生時破壞,敗壞處仍要生時解釋。
ある時は運元が生時の福気を聚攏し來り、ある時は運元が福気を生時の上に發散す。日柱は三陽會合の處で、象を帝王に取る。時柱はすなわち帝王の身辺の近侍の臣で、それが帝座に緊挨着するがゆえなり。だから時と日との間に、はじめて君臣慶會・天地德合の説法あり。ある時は年・月・日・時の四位の納音が皆生旺の氣に乘じ、ある時は四位の禄気・福氣・貴氣が皆時柱の上に聚る。これを「四位が帝座に福を集む」という。ある時はかえって時柱が旺氣秀氣を其余の各位に散布し、しかして各位がまた皆吉會の氣に乘ず。これを「帝座が四位に福を發す」という。福気が帝座に聚るは、人と為り純厚忠信を以て心を立つ。福気が四位に發すは、聰明端正に憑って自ら上進を求む。時柱のこの近侍の臣に至っては、最も土・火・金の三氣の太旺を忌み、あれでは久しくその位に居る能わず。水木清奇なるは、多半翰林の才を出ず。年柱月柱の福を發する處は、生時に破壊せられざるを須う。年月の敗壞する處は、なお生時に靠って解救化釋するを要す。
由是論之,年月日時均重,而時為尤重。人命貴賤、壽夭、窮通、得喪只在生時之辨。時有八刻,有初正末氣不同,須細察之。《定真論》曰:傷年不利父,傷月不利兄弟,亦主初年艱辛,傷日不利己身,名折腰煞,傷時不利子孫,亦無結果。若年生日月時三位謂之上生下,主損本氣,兼破祖業;時上生日月年謂之下生上,主增福德。若上生下得丑行相逢,乘生福氣,亦作好命看,若相乘生禍,則不佳。四柱純粹,無刑沖破害,空亡死絕,更有福神互為之助方為吉命,反此則凶。
これよりして説來、年・月・日・時の四柱は皆要緊にして、しかして時柱は殊に要緊。人命の貴賤・壽夭・窮通・得失は、全て生時の上に分辨す。一個の時辰に八刻あり、また初氣・正氣・末氣の不同あり、必ず細細に體察するを須う。《定真論》に説く、年柱を傷れば父親に不利、月柱を傷れば兄弟に不利にして、また早年艱辛を主る。日柱を傷れば自身に不利、これを「折腰煞」という。時柱を傷れば子孫に不利にして、また一生結果なきを主る。もし年柱が往きて日・月・時の三柱を生ぜば、これを「上生下」といい、年上本氣を損耗し、また祖業を破敗せんとす。時柱が往きて日・月・年の三柱を生ぜば、これを「下生上」といい、福德を增益するを主る。倘若上生下にしてまた丑位の一路相接に逢着せば、乘ずる所は生發の福氣で、また以て好命と作して看る可し。もし乘ずる所がかえって禍を招くの氣ならば、あれは好からず。四柱が純粹にして、刑・冲・破・害なく、空亡死絶なく、更に福神ありて彼此幫扶すれば、はじめて吉命と算す。これと相反するはすなわち凶命。
胎元を論ず
夫胎者,受形之始,故易干知太始,以形言也;月者,成氣之時,故傳曰積日以為月,以氣言也。今談命或不以胎月為重,殊不思胎月是四柱之根苗,日時雖為緊,若不犯破胎月,或乘旺氣祿馬之處則為福尤多,或日時之吉而為胎月所犯,則吉亦歸無用。是胎月最為樞要。
いわゆる「胎」とは、人の形を受くるの開端、だから《周易》に「乾は太始を知る」と説く、あれは形體に就いて言うなり。いわゆる「月」とは、氣候養成の時段、だから《左伝》に「日を積みて以て月と為す」と説く、あれは氣に就いて言うなり。今の命を談ずる人は、あるいは胎と月とを看重せず、卻って曾て想到せず、胎と月とはまさに四柱の根と苗とを正す。日柱時柱は固然要緊なれど、ただそれらが往きて胎月を冲犯破壞せざるを須う。あるいは胎月がまた旺氣・禄馬の地に乘ずれば、福分はかえって格外多し。これに反して、日時は吉なりというも、卻って胎月に冲犯せらるれば、あの吉もまた無用に歸す。見る可きは胎と月とこそ最も關鍵の樞紐なり。
胎元之取,唯有一法,以當生前三百日為十月之氣,乃是受胎之正,譬甲子日生便以甲子為受胎之日,蓋五六計三百日,看其生日在何月中有,則閏在其中矣。且如戊子生人甲寅月乙丑日,須於半月前十月或十一月內,尋當生乙丑日,乃是三百日之正胎。
「胎元」を推取するにただ一個の辦法あり。出生之前の三百天を拿って懷胎十月の氣に當つ、あれがはじめて受胎の正日。たとえば甲子日に出生したれば、すなわち前面のあの甲子日を以て受胎の日と為す。五と六とを乘じて合計三百天なればなり。ただこの生日の干支が前面の哪一個月の裡に出現したるやを看れば、あれば其間の閏月有無も、すなわち一幷に裡頭に算入せらる。たとえば戊子年に出生した人が、甲寅月乙丑日に生まれれば、すなわち前に往きて半個多月を推し、十月あるいは十一月の內に生日と同干支のあの乙丑日を尋出して、あれがはじめて三百天を足すの正胎元。
坐命官を論ず
神無廟無所歸,人無室無所棲,命無宮無所主,故有命宮之說,不然流年星辰,為凶為吉,以何憑據?此法看是何月生人坐於何時,然後方定命坐何宮。先將所生之月從子上起正月,亥上二月,戌三,酉四,申五,未六、午七,已八,辰九,卯十,寅十一,丑十二,逆行十二位,次將所生之時加於所生之月,順行十二位,逢卯即安命宮,假令甲子年三月生人得戌時,卻將正月加子,二月在亥,三月在戌為止,又將戌時加在戌上、亥上、亥子上、子丑上、丑寅上、寅卯上、卯逢卯便是,即命坐卯宮是也。仍隨甲子年起,亦如起月之法。甲已之年丙作首,乃丁卯宮也。次看三方並本命流干犯何星凶吉推之。
神は廟宇なければ歸依する處なく、人は房屋なければ棲身する處なく、命は宮位なければ主宰なし。だから「命宮」のこの一説あり。さもなくば、流年の上の各路の星辰は、凶か吉か、何を憑って判斷せん。この方法は、某月に生まれた人が哪個の時辰の上に坐るかを看て、然る後に命宮の哪一宮に落ちるを定出す。先ず出生の月份を子位より正月と起こし、亥位を二月、戌位を三月、酉位を四月、申位を五月、未位を六月、午位を七月、巳位を八月、辰位を九月、卯位を十月、寅位を十一月、丑位を十二月とし、逆に數えて十二位を滿す。再び出生の時辰を所得の月位の上に加え、順に十二位を數え、卯に數到ればすなわち彼處に命宮を安下す。たとえば甲子年三月に出生して戌時を得た人は、先ず正月を子の上に加え、二月は亥、三月は戌に止まる。再び戌時を戌の上に加え、順に亥・子・丑・寅に往きて數え下去し、卯に數到れば、卯に逢えば則ち止まる、あれはすなわち命の卯宮に坐するなり。命宮の天干は仍舊甲子のこの年干に随って遁を起こし、辦法は月柱を起こすと相同。甲年己年の正月は丙寅より起頭し、順に推して卯に至れば、便ち丁卯宮。接ぎて再び三方會照および本命の行く所の天干の冲犯したる哪些の星曜を看、此に據って吉凶を推斷す。
大運を論ず
夫運者,人生之傳舍。探命之說先以三元、四柱、五行、生死、格局致合以定根基,然後考究運氣,協而從之以定平生之吉凶也。古人以大運則一辰十歲,折除以三日為年者何?蓋一月之終,晦朔周而有三十日,一日之終,晝夜周而有十二時;總十年之運氣,凡三日有三十六時,乃見三百六十日為一歲之數;在一月之中有三百六十時,折除節氣,算計三千六百日為一辰之十歲也。天論折除之法必用生者日曆。過日時數,其節氣之數。陽男陰女,大運以生日後未來節氣日時為數,順而行之;陰男陽女,大運以生日前過去節氣日時為數,逆而行之。
いわゆる「運」とは、人生途中の借宿する旅舍。命理を推探するに、先ず三元・四柱・五行・生死・格局を配合して根基を定下し、然る後に運気を考究して、運をして命と協同相從せしめ、據って一生の吉凶を斷定す。古人の定大運は一個の地支が十歳を管し、三天を用いて一年を折算す。これは何を為むや。一個月は盡頭に走至れば、晦朔一周して共に三十天。一天は盡頭に走至れば、晝夜一周して共に十二個時辰。總計十年の運気は、三天に三十六個時辰あり、まさに三百六十天を一年の數と為すに對應す。一個月の中に三百六十個時辰あり、再び節氣に按じて折算し、合計三千六百天、すなわち一個の地支の管する所の十年。總じて説來、折除の方法は必ず出生者當日の曆書を用い、生日より節氣の間に經過したる日數と時辰數とを數出するを須う。陽年生の男・陰年生の女は、大運は生日以後の將に到らんとする節氣日時に按じて計數し、順に排す。陰年生の男・陽年生の女は、大運は生日以前の已に過ぎたる節氣日時に按じて計數し、逆に排す。
假如甲子陽男十二月二十四日已時生,是月也二十九日申時立春,陽男數以未來之日,自二十四日已時至二十五日已時方是一日之實數,至二十九日申時正得五日三時之節氣,實歷過六十三日折除,過六十三時折除,計六百三十日,乃一歲奇九月之大運;起於丁丑,必自十二月生日後,實經歷過二十有一之日,月運方移宮,是越三歲九月之內,方是甲子十二月生,行一歲奇九月之大運也。
たとえば甲子年生の陽男が、十二月二十四日巳時に出生し、しかしてこの月の二十九日申時に立春す。陽男は將來の日子を數えるを須う。二十四日巳時より二十五日巳時に數到りて、はじめて實足一日と算し、一直に二十九日申時に數到れば、正好五日零三個時辰の節氣數を得。實際經過したる六十三日を用いて折除し、また經過したる六十三個時辰を用いて折除し、合計六百三十日、すなわち一歳零九箇月上大運。大運は丁丑より起こり、必ず十二月生日以後より實實在在に二十一天を經過して、月運ははじめて一宮を移す。このごとく推して去り、三歳九箇月のこの一段を越過して、はじめてこの甲子年十二月生の人が一歳零九箇月の大運に交上する算法なり。
凡行運,在干兼用地支之神,在支則棄天干之物。蓋大運重地支,故有行東方、南方、西方、北方之辨損。用神者欲運制之益,用神者欲運生之身。弱欲運引進旺鄉;官欲運生,不欲運傷;煞欲運制,不欲運助。財欲運扶,不欲運劫;印欲運旺,不欲運衰;食慾運生,不欲運梟絕。更看四柱強弱何如,原有原無,原輕原重。
およそ行運を看るに、天干の上に走至ればすなわちそれの坐る所の地支の神を連ねて一幷に參用し、地支の上に走至ればすなわちあの天干の物を撇開し得。大運は地支を以て重と為すがゆえに、はじめて東方・南方・西方・北方に行くの分別あるを得。もし「用神」が命局を損傷するならば、すなわち大運の來りてそれを克制するを盼む。もし用神が命局に有益ならば、すなわち大運の來りてそれを生助するを盼む。身弱なるは、大運をしてそれを旺鄉に引進せしむるを須う。官星は運の來りて生ずるを須う、運の來りて傷るを須せず。七煞は運の來りて制するを須う、運の來りて助けるを須せず。財星は運の來りて扶けるを須う、運の來りて劫するを須せず。印綬は運にそれを旺ならしむるを須う、運にそれを衰ならしむるを須せず。食神は運の來りて生ずるを須う、運に梟神に遇いてそれを絶たしむるを須せず。この外にまた四柱本身の強弱如何・原局の裡にこの字あるや無や・原局の裡にそれは輕か重かを看るを須う。
如木人用金為官,陽男運出未入申,陰男運出亥人戌;金人用木為財,陽男出丑入寅,陰男出已入辰,俱向祿臨馬。原有官,行官運發官;原有財,行財運發財;原有災,行災運發災。更看當生年時得氣渾淺,四柱得氣深,迎運便發,得氣淺,須交過運始發,得其中氣,運至中則發。
たとえば木命の人が金を用いて官星と作せば、陽男の大運は未を走出して申に進入し、陰男の大運は亥を走出して戌に進入す。金命の人が木を用いて財星と作せば、陽男は丑を走出して寅に進入し、陰男は巳を走出して辰に進入す。これらは皆禄位に朝向し驛馬に臨着する走法。原局の中に本来官星あれば、官運を行けばすなわち官を發す。本来財星あれば、財運を行けばすなわち財を發す。本来災患を帯ぶれば、災運を行けばすなわち災を發す。また出生の年・時の得氣は厚か薄かを看出するを須う。四柱の得氣深厚なるは、一たび運に迎上せばすなわち發す。得氣淺薄なるは、あの一步の運を交過してはじめて發す。ただ中間の一段の氣を得たのみなれば、運が中段に走至りてはじめて發す。
凡行運,長生主有創建作新之事;到臨官、帝旺,主興盛快樂,發福進財,生子骨肉之慶;到衰病之鄉,多退敗、破財、疾病等事;到死絕鄉,主骨肉死喪,自身衰禍鈍悶,百事蹇塞;到敗運,主落魄懶惰,酒色昏迷;到胎庫成形、冠帶之鄉,百事得中,安康平易。凡行運至夾貴、華蓋、貴人,六合上,及乘生旺氣者,皆主善慶,仍須察當生根基,十分則應五分,生時則應十分,福與災同;凡行運至臨官、帝旺上,太歲持之,官員主薦事改秩之喜中。
およそ行運が「長生」に走至れば、開創建立・革故鼎新の事あるを主る。「臨官」「帝旺」に走至れば、興盛快樂・發福進財・生子添丁の骨肉喜慶を主る。「衰」「病」の鄉に走至れば、多く退敗・破財・疾病の一類の事あり。「死」「絶」の鄉に走至れば、骨肉死喪を主り、自身衰敗して禍を招き、昏鈍煩悶して、百事阻塞す。「敗」運に走至れば、落魄懶惰を主り、酒色に沉迷す。胎・庫の成形および「冠帶」の鄉に走至れば、百事平順得中にして、安康平易。およそ行運が夾貴・華蓋・貴人・六合の處に碰上し、および生旺の氣に乘ずるは、皆善事慶事あるを主る。ただ仍お出生時の根基を察看するを須う。根基ただ一半なるは只だ一半に應し、根基十足なるははじめて十足に應ず。福に遇い災に遇うは皆同一個の道理。およそ行運が臨官・帝旺の上に走至り、また太歲の扶持あれば、官を做るは薦舉升遷・品秩を改換するの喜事あるを主る。
小運を論ず
夫大運司十年之休咎,小運掌一歲之災祥,是小運者補大運之不足而立名也。古人以男起丙寅順行,女起壬申逆行,一定而不可易也。解者謂男之陽火,元氣起戊子,三十丁已,十月至丙寅,此木生火;女之陰水,元氣起庚子,二十辛已,十月至壬申,為金生水,此其數也。
大運は十年間の吉凶を主管し、小運は一年內の災祥を主管す。見る可きは小運は大運の不足を補うが為に立下した名目なり。古人は男命を定むるに丙寅より順行し、女命を壬申より逆行す、これは定死して更改し得ず。解説する人の認むるは、男は陽火に属し、元気は戊子より起算し、三十位を數えて丁巳に至り、再び十箇月を數えて丙寅に至る、これは木の來りて火を生ず。女は陰水に属し、元気は庚子より起算し、二十位を數えて辛巳に至り、再び十箇月を數えて壬申に至る、これは金の來りて水を生ず。男女小運の起點は、すなわちこのごとく推算出來したなり。
醉醒子以為男女小運皆由時生而行之,逆順亦以年定。如陽命陽年甲子時生墮地,即行乙丑,二歲丙寅,一位一年,周而復始,陰命陽年逆行亦然。嘗試用之,屢驗,亦要與大運及柱中用神日主較量吉凶。童限未交大運,專用此法;行死絕煞旺之宮,必有危難。先詳八字衰旺喜忌,然後以此參之,無不中矣。今之談命者只以大運為用,殊不知小運亦有緊關。大運雖吉,其小運不通,未可便言吉利;大運雖凶,其小運卻吉,未可便作凶推。此小運又名行年,不可不究。
醉醒子は卻って認めて曰く、男女の小運は皆出生の時辰より接きて往下に排すべし、逆行順行は仍お出生年の陰陽に按じて定むと。たとえば陽年出生の陽命は、甲子時に生まれ、一たび落地すればすなわち乙丑を行き、兩歳に丙寅を行き、一個の干支が一年を管し、周而復始す。陽年出生の陰命は逆に排し、道理もまた一樣。我曾て試みに用い、屢々應驗せり。ただもまた大運および命局中の用神・日主と一幷に吉凶を較量するを須う。孩童時期は未だ大運に交上せず、すなわち専にこの法子を用いる。もし死絶の地あるいは凶煞正旺の宮に行至れば、必ず危難あり。先ず八字の衰旺喜忌を詳審清楚にして、然る後に小運を拿って參照すれば、中らざるなし。今の命を談ずる人はただ大運を取用するを知りて、小運にもまた緊要關口あるを知らず。大運は吉なりというも、小運通通ぜざれば、なお便ち吉利と説く能わず。大運は凶なりというも、小運卻って吉なれば、また便ち凶と斷作する能わず。この小運はまた名づけて「行年」という、考究を加えざるべからず。
太歲を論ず
夫太歲者,乃一歲之主宰,諸神之領袖。其說有二:如四柱中生年曰當生太歲,如逐年輪轉曰遊行太歲。當生太歲乃終身之主,其理已論於前;其逐年太歲游行十二宮,定一年之禍福,為四時之吉凶。蓋太歲如君也,大運如臣也。如君臣和悅,其年則吉;若值刑戰,其年則凶。經運:歲傷日干,有禍必輕;日犯歲君,災殃必重。
「太歲」は一年の主宰、衆神の領袖。それに兩種の講法あり。四柱中の出生の年を「當生太歲」といい、逐年輪轉するを「游行太歲」という。當生太歲は終身の主宰で、道理は前面已に講過せり。あの逐年の太歲は十二宮中に游行して、一年の禍福を決定し、一年四季の吉凶を主る。いわゆる游行とは、この主宰が逐年一副の干支を換え、哪一宮に輪到れば、すなわちそれよりあの一年の事を管轄すと説く。大体説來、太歲は君主に比し、大運は臣子に比す。君臣和睦融洽なれば、この一年はすなわち吉。もし刑克交戰に碰上せば、この一年はすなわち凶。旧籍に説く、太歲が日干を傷れば、禍患は必ず輕し。日干が歳君を冲犯すれば、災殃は必ず重しと。
此又分言:歲君傷日者,如庚年克甲日為偏官,譬君治臣,父治子,雖有災晦,不為大害,何則?上治其下,順也,其情尚未盡絕;日犯歲君,如甲日克戊年為偏財,譬臣其君,子其父,深為不利,何則?下凌上,逆也,其凶決不能免。若五行有救,四柱有情,如甲日克戊年,四柱原有庚申金,或大運中,亦有將甲木制伏純粹。不能克戊土為有救;如大運並四柱有一癸字與戊相合為有情。經云:壬以癸妹配戊,凶為吉兆。
此處にまた分ちて説くを須う。歳君が日干を傷るは、たとえば庚年が甲日を克するがごとく、庚は甲に対しては偏官で、たとえば君主の臣下を管治し、父親の兒子を管教するがごとく、災晦ありというも、大害と算せざる。何を為むや。上のその下を治むるは順で、情分はなお斷絶せざればなり。日干が歳君を冲犯するは、たとえば甲日が戊年を克するがごとく、戊は甲に対しては偏財で、たとえば臣下の君主を欺凌し、兒子の父親を冒犯するがごとく、あれは極めて不利。何を為むや。下のその上を凌ぐは逆で、あの凶險は決然免れ得ず。ただもし五行の上に救あり、四柱の間に情あれば、情形はまた自ずから同じからず。たとえば甲日が戊年を克し、しかして四柱中に原本庚申の金あり、あるいは大運中にもまた金ありて、能く甲木を制伏乾淨にして、戊土を克し動かせざらしむれば、これを「救あり」という。又如大運連同四柱の中に一個の癸字ありて戊と相合すれば、これを「情あり」という。旧籍に説く、壬は妹妹の癸を嫁して戊に與うれば、凶かえって吉兆を成すと。
又有真太歲、徵太歲之說。經云:生時相逢真太歲。假如甲子生人又見甲子年,謂之真太歲,又名轉趾煞,要大運日主與太歲相和相順,其年則吉;若值刑沖破害,與太歲互相戰克則凶。如癸已日逢丁亥流年;日干支沖剋太歲曰徵,運干支傷沖太歲亦曰徵,太歲干支沖日干支亦曰徵,其年則凶,災禍未免。
另外「真太歲」「征太歲」の説法あり。旧籍に説く、出生の年份がまた流年の上に碰見せば、あれはすなわち真太歲。たとえば甲子年生の人が、流年また甲子に逢えば、これを真太歲といい、また名、また名づけて「轉趾煞」。大運と日主とが太歲と相和相順して、この一年はじめて吉。もし刑・冲・破・害に碰上し、太歲と互相戦克せば、すなわち凶。たとえば癸巳日が丁亥流年に逢上すれば、日柱干支は太歲を冲克せば、すなわち「征」と作す。大運干支が太歲を傷冲するも、また征と作す。太歲干支がかえって日柱干支を冲するも、同じく征と作す。このごとき年份はすなわち凶、災禍は免れ難し。
又如甲子流年又是甲子運,謂之歲運並臨,獨羊刃、七煞為凶,財、官、印綬亦吉。又如甲子日見甲子太歲,謂之日年相併,如君子得之,謂之君臣處會,其年利奏對,有面君之喜,若當省士人得之,有登薦仕進之象,又要與歲君帝座和協,方為奇特;若是常俗小人遇之,最為不善,若生時相和,為災稍輕。故經云:太歲當頭立,諸神不敢當,若無官事擾,定主見重喪。此之謂與!更加以勾林、元亡、咸池、孤苦、宅墓、病死、官符、喪吊、白虎、羊刃、暴敗、天厄諸凶煞並臨,禍患百出,甚者死。
再如流年が甲子にして、大運もまた甲子なれば、これを「歳運幷臨」という。ただ羊刃・七煞の幷到のみ凶と算し、もし幷する所が財星・官星・印綬ならば、仍お吉と為す。又如甲子日が甲子太歲に遇上するは、これを「日年相幷」という。君子を做るがこれに遇上すれば、君臣相會といい、この一年は上殿奏對に宜しく、君王に面見するの喜事あり。省試に應ずる士子がこれに遇上すれば、薦舉を獲て仕途に進身するの氣象あり、ただもまた歳君帝座と和洽相協して、はじめて奇特と算す。もし尋常の小人がこれに遇上すれば、あれは最も不善。倘若出生の時辰がそれと相和せば、災禍はなお稍々輕し。だから旧籍に説く、太歲は頭に當りて立てば、諸神は皆抵擋を敢てせず、もし官司の來りて攪擾するなくば、一定要重喪を見んとす。説く所はまさにこのことか。もし再加うるに勾林・元亡・咸池・孤苦・宅墓・病死・官符・喪弔・白虎・羊刃・暴敗・天厄のこれらの凶煞が一齊に壓來せば、あれば禍患百出にして、重きはなお命を送らんとす。
假如甲日見戊年太歲,甲又生寅卯亥未,年月日時又重見甲乙字並克,戊年柱中無庚辛已酉丑金局制木,丙丁火局焚木者,太凶。如一命戊辰、戊午、戊戌、甲寅,羊刃倒戈,遇壬申年四月,項生惡瘡,頭將墮死;又一命乙丑、乙亥、壬申、乙已,運行辛未、丙寅,日干之壬克太歲之丙,日支之庚申克太歲之寅甲,又寅刑已,已刑申,刑寅,行辛未運,合太歲之木局傷官,皆不為吉,其年甲午火旺戰克,故死非命。
たとえば甲日が戊年太歲に遇上し、甲がまた寅・卯・亥・未のこれらの木勢を得たる月份に生まれ、年月日時の上にまた重々甲・乙を出現して一齊にそれを克し來り、しかして戊年の柱中にすでに庚・辛および巳酉丑の金局の往きて木を制するなく、また丙・丁の火局の往きて木を焚するなくば、あれば大凶。有一造は戊辰・戊午・戊戌・甲寅で、羊刃は戈を倒して相向し、壬申年四月に走至れば、頸の上に惡瘡を生じ、頭は幾乎掉落せんとして死せり。又有一造は乙丑・乙亥・壬申・乙巳で、運は辛未・丙寅を行く。日干の壬は太歲の丙を克し、日支申中の庚金は太歲寅中の甲木を克し、寅はまた巳を刑し、巳はまた申を刑し、申はまた回頭して寅を刑す。再行辛未運にして、合して太歲の木局を出して傷官を成す。皆吉兆に非ず。甲午のあの年に到りて火勢正旺にして、交相戦克し、だから非命に死せり。
大抵日犯歲君,在五陽干則重,在五陰干則輕,若日干是天月德。太歲是用神則無咎,而反有獲;天沖地擊,柱中原有,流年再遇,亦無大咎;若太歲克當生時,或時克太歲,亦主有災,卻以子位斷之。
大体説來、日干が歳君を冲犯するは、五個の陽干の上に落ちれば嚴重にして、五個の陰干の上に落ちれば稍々輕し。仮令日干が本身就是「天德」「月德」にして、しかして太歲がまた正是命中の用神ならば、あれは但だ過錯なきのみならず、かえって收穫あるもあり。天干相冲・地支相撃のこの一類に至っては、命局の裡に原本よりあれば、流年再び一たび碰上するも、また大の過錯あるべからず。もし太歲が往きて出生の時柱を克し、あるいは時柱が往きて太歲を克すれば、同じく災あるを主る。ただあれは子女のこの一位の上に落到して斷ずるを須う。
總じて歳運を論ず
夫太歲者,年中天子,一歲諸神煞之尊;統正方位,四送六氣,遷運四時以成歲功,至尊無上,若人遇克沖壓伏,皆為不詳之兆。運者協和二十四氣,般運一生休咎,扶持四柱,輔弼三元,運與流年二者相為表裡,乃人命禍福死生所繫,歲用天元,運用地支,凡行好運而日干傷流年天元,為福輕;若行不好運及脫財官運而日干傷歲干,為禍重,若是已發之命,禍患立至,凡行不好運,未可便言衰絕,大要知已發未發,其氣數已過未過言之。
太歲は一年の中の天子、一歳の諸般の神煞の尊長。それは四方方位を統正し、四時六氣を輸送し、四季を推遷運轉して一年の功用を成就す。至尊無上。人はもしそれを克し・それを冲し・それを壓し・それを伏するに遇上せば、皆不祥の兆。大運はすなわち二十四節氣を調協し、一生の休咎を搬運するで、それは四柱を扶持し、三元を輔助す。大運と流年とは互いに表裏を為し、人命の禍福生死は皆この両者の身に係る。太歲は天干を看るに重きをおき、大運は地支を看るに重きをおく。およそ好运を行きて日干が往きて流年の天干を傷れば、福氣はすなわち減輕す。もし好からざる運を行き、あるいは已經財官の運を脱出して、日干がまた往きて歳干を傷れば、禍患はすなわち重し。倘若本是已に發達した命なれば、禍患は立刻到來す。およそ好からざる運を行くも、また一口に衰絶と斷作するべからず。緊要なるは此命を分清して已發か未發か、あの一段の氣數は已過か未過かを辨えて、然る後に斷語を下す。
行運以生月為運元,最怕行運與太歲沖剋,若歲運沖月必禍;若歲運與日相對,謂之返吟,歲運壓日,謂之伏吟,二者不利六親,非橫破財,不為吉兆。凡歲運吉凶,當生天元,或支中原無官星,天元有正官或原有偏官制伏太過,運遇天元官星,亦可發福;支無財而運干是財,亦可發財;支無煞而運干是煞,亦足為禍。
行運は出生の月柱を以て「運元」と為し、最も大運と太歳との互相冲克を怕る。もし歳と運とが一同に月柱を冲せば、必定禍を招く。もし歳運と日柱とが正相對冲すれば、「返吟」と作す。歳運が日柱干支と相同にして上頭に壓るは、「伏吟」と作す。この兩種は皆六親に不利、橫生意外ならずんば破財、皆吉兆に非ず。およそ歳運の吉凶を看るに、また出生時の天干を參看するを須う。仮令地支中に原本官星なく、しかして天干の上に正官あれば、あるいは原有偏官にして卻って制伏せられて太過せば、あれば行運が天干の官星に遇上するも、能く發福す。地支中に財なく、しかして運干が財なれば、能く發財す。地支中に七煞なく、しかして運干が煞なれば、また以て禍を招くに足る。
晦氣者,乃不明之象,昏昧之道也,即甲已乙庚之例,以合則晦也,日干與時干不宜與太歲元天元合,合則名為晦氣。又要分日干合太歲,如甲日已年之例,太歲合日干,如已日甲年之例。甲合已災重,已合甲災輕,歲位近者災重,遠者災輕,如歲在日前五辰而遇合,謂之太歲入宅,晦氣臨門,主災厄。大運不宜與太歲相剋相沖,尤忌運克歲,與日犯同,主破耗喪事,有貴人祿馬解之稍吉,八字有救無虞。
いわゆる「晦氣」とは、取る所は光明顯らず、昏昧不明の意思、すなわち甲と己とが合し、乙と庚とが合するこの一類。一たび相合すれば、光はすなわち晦暗すればなり。日干と時干とは皆太歳の天干と相合するに宜からず、一たび合すればすなわち晦氣と作す。此處にまた兩頭に分作するを須う。一は日干の往きて太歳に合する、たとえば甲日が己年に遇うがごとし。二は太歳の來りて日干に合する、たとえば己日が甲年に遇うがごとし。甲が往きて己に合すれば、災は重し。己が甲に合せらるれば、災は輕し。太歳の位置が離れて近ければ、災はすなわち重し。離れて遠ければ、災はすなわち輕し。たとえば太歳が日柱前面の第五位に落ちて日干と相合すれば、これを「太歳入宅・晦氣臨門」といい、災厄あるを主る。大運もまた太歳と相克相冲するに宜からず、殊に運の往きて歳を克するを忌み、あれは日干が歳君を冲犯するがごとく同一で、破財耗損・家中の喪事を主る。もし貴人・禄馬ありて來りて解救せば、稍々轉吉し得。八字の裡に別に救應あれば則ち擔憂するを須せず。
十干合を論ず
夫合者,乃和諧之義,如陽見陽,二陽相競則為克,陰見陰,二陰不足則為克,唯陰見陽,陽見陰為合,亦如男女相合而成夫婦之道。東方甲乙木畏西方庚辛金克。甲屬陽為兄,乙屬陰為妹,甲兄遂將乙妹嫁金家,與庚為妻,所以乙與庚合。南方丙丁火畏北方壬癸水克。丙屬陽為兄,丁屬陰為妹,丙兄遂將丁妹嫁水家,與壬為妻,所以丁與壬合。
いわゆる「合」とは、和諧の意思を取る。陽干が陽干に碰上すれば、兩陽相爭して便ち克を成す。陰干が陰干に碰上すれば、兩陰皆不足を嫌い、亦た克を成す。ただ陰の陽を見・陽の陰を見るのみはじめて合と作す。まさに男女相配して夫婦の道を成すがごとし。十天干の裡に彼此五位を相隔たる兩個のみ合す。甲は己に數到りて五位を隔て、乙は庚に數到りて五位を隔て、其余はこれに照らして類推す。下面の五條は、皆妹を嫁せて親を結ぶを用いてこの道理を講す。東方の甲・乙木は西方の庚・辛金の來りて克するを怕る。甲は陽に属し、兄長。乙は陰に属し、妹妹。甲哥哥は便ち乙妹妹を嫁して金家に到らしめ、庚に妻を作さしむ。だから乙と庚と相合す。南方の丙・丁火は北方の壬・癸水の來りて克するを怕る。丙は陽に属し、兄長。丁は陰に属し、妹妹。丙哥哥は便ち丁妹妹を嫁して水家に到らしめ、壬に妻を作さしむ。だから丁と壬と相合す。
中央戊己土畏東方甲乙木克。戊屬陽為兄,己屬陰為妹,戊兄遂將己妹嫁木家,與甲為妻,所以甲與己合。西方庚辛金畏南方丙丁火克。庚屬陽為兄,辛屬陰為妹,庚兄乃將辛妹嫁火家,與丙為妻,所以丙與辛合。北方壬癸水畏中央戊己土克。壬屬陽為兄,癸屬陰為妹,壬兄乃將癸妹嫁土家,與戊為妻,所以戊與癸合。
中央の戊・己土は東方の甲・乙木の來りて克するを怕る。戊は陽に属し、兄長。己は陰に属し、妹妹。戊哥哥は便ち己妹妹を嫁して木家に到らしめ、甲に妻を作さしむ。だから甲と己と相合す。西方の庚・辛金は南方の丙・丁火の來りて克するを怕る。庚は陽に属し、兄長。辛は陰に属し、妹妹。庚哥哥は便ち辛妹妹を嫁して火家に到らしめ、丙に妻を作さしむ。だから丙と辛と相合す。北方の壬・癸水は中央の戊・己土の來りて克するを怕る。壬は陽に属し、兄長。癸は陰に属し、妹妹。壬哥哥は便ち癸妹妹を嫁して土家に到らしめ、戊に妻を作さしむ。だから戊と癸と相合す。この五對の合は、皆妹妹を嫁して自家を克するあの一方に許配し、聯姻を用いて相克を化解す。
甲與己何名為中正之合?甲,陽木也,其性仁,位處十干之首,己,陰土也,鎮靜淳篤,有生物之德,故甲己為中正之合。帶此合主人尊崇重大,寬厚平直。如帶煞而五行無氣則多嗔好怒,性梗不可屈。
甲と己とが相合す、何を以て「中正の合」と稱するや。甲は陽木で、性情は仁を主り、位置は十干の首に排す。己は陰土で、鎮静淳厚篤實にして、万物を生養する徳性あり。だから甲己を中正の合という。命裡にこの合を帯ぶるは、人と為り尊貴崇高・器量重大にして、寛厚にして平正率直。ただもし同時に凶煞を帯びて五行にまた氣なければ、嗔り怒ること多くなり、性子は梗直にして、人に屈就することを肯ぜず。
乙與庚何名為仁義之合?乙,陰木也,其性仁而太柔,庚,陽金也,堅強不屈則剛柔相濟,仁義兼資。故主人果敢有守,不惑柔佞,周旋唯仁,進退唯義。五行生旺則骨秀形清,若死絕帶煞則使氣好勇,體貌不揚,自是非人。甲己、乙庚之合,婦人不忌。
乙と庚とが相合す、何を以て「仁義の合」と稱するや。乙は陰木で、性情は仁を主るもまた太過柔順。庚は陽金で、堅強にして屈折することを肯ぜず。兩下相配すれば便ち剛柔相濟して、仁と義と兼備す。だから人は果斷勇敢にして操守あり、柔媚諂佞に迷惑せられず、待人接物するにただ一個の仁を講り、進退取捨するにただ一個の義に憑るを主る。五行生旺なるは、骨相清秀・形貌清朗。もし死絶に逢いまた凶煞を帯ぶれば、すなわち任性使氣・好勇鬥狠を成し、相貌揚がらず、自ら是と為して人を看不起す。甲己・乙庚のこの兩種の合は、婦人の命中は忌諱するを須せず。
丙與辛何名為威制之合?丙,陽火也,輝赫自盛,辛,陰金也,克刃喜煞。故丙辛為威制之合。主人儀表威肅,人多畏懼,酷毒,好賄喜淫,若帶煞或五行死絕則寡恩少義,無情之人。婦人得之,與天中、大耗、咸池相併者,貌美聲卑,夭冶而淫。
丙と辛とが相合す、何を以て「威制の合」と稱するや。丙は陽火で、光輝赫奕にして、自然顯盛。辛は陰金で、能く羊刃を克して七煞を見るを喜ぶ。だから丙辛を威制の合という。人の儀表威嚴肅穆を主り、衆人は多く畏懼す。ただ性情酷烈狠毒にして、財を貪り賄を好み、また女色に近づくを喜ぶ。もし凶煞を帯びあるいは五行死絶せば、すなわち寡恩少義の無情の人を成す。婦人がこの合を得て、また天中・大耗・咸池と幷び一處に在れば、容貌美麗にして聲音低柔、妖冶にして放蕩。
丁與壬何名為淫慝之合?壬者,純陰之水,三光不照,丁者,藏陰之火,自昧不明。故丁壬為淫慝之合。主人眼明神嬌,多情易動,不事高潔,習下無去,枕歡溺色,於我則吝,於彼則貪,若五行死絕或帶煞,見咸池、大耗、天中自敗,有淫汙家風之丑;親厚小人,侮慢君子,貪婪妄作,必勝而後已。婦人淫邪奸慝,易挑易誘,多招玷辱,或年高而嫁少夫,或年幼而配老夫,或先賤而後良,或先良而後賤。
丁と壬とが相合す、何を以て「淫慝の合」と稱するや。壬は純陰の水で、日月星の三光は皆照り進むべからず。丁は内蔵の陰火で、自身就中晦暗不明。だから丁壬を淫慝の合という。人の眼波明亮・神態嬌媚を主り、多情にして動心し易く、自ら高潔を守ることを肯ぜず、習気は卑下に流れて收斂を知らず、歡愛を貪戀し、聲色に沉溺す。自己の一邊には吝嗇にして、貪る所の一邊には卻って貪求厭くことを知らず。もし五行死絶あるいは凶煞を帯び、また咸池・大耗・天中の自敗を見れば、すなわち淫亂して家風を污辱するの丑事あり。小人に親近し、君子を輕慢し、貪婪妄為にして、上風を占盡せずば罷休することを肯ぜず。婦人のこの合を帯ぶるは淫邪奸慝にして、挑逗引誘せられ易く、多く玷污羞辱を招く。あるいは年紀已に大にして卻って少夫に嫁し、あるいは年紀尚ほ幼にして卻って老夫に配し、あるいは先に低賤にして後に從良し、あるいは先に良善にして後に堕落す。
戊與癸何名為無情之合?戊,陽土也,是老丑之夫,癸,陰水也,是婆娑之婦,老陽而少陰,雖合而無情,主人或好或丑,如戊得癸則嬌媚,姿美得所,男子娶少婦,婦人嫁美夫;若癸得戊則形容古樸,老相俗塵,男子娶老妻,婦人嫁老夫。
戊と癸とが相合す、何を以て「無情の合」と稱するや。戊は陽土で、たとえば年老貌丑の丈夫のごとし。癸は陰水で、たとえば婀娜多姿の婦人のごとし。老陽が少陰に配すれば、相合すというも情意を談ずべからず。人の相貌あるいは美あるいは丑を主る。もし戊日が癸を得れば、便ち嬌媚を顯し、姿容美好にして各々その宜しきを得、男子は能く年輕の妻子を娶り、婦人は能く俊美の丈夫に嫁す。もし癸日が戊を得れば、便ち形容古樸にして、一副の老相俗態、男子は老妻を娶り、婦人は老夫に嫁す。
進交退伏を論ず
閻東叟云:以十干為四候,十五日為一候,十二日為進神候,外三日為交退伏神候。故甲子為第一進神,則丙子、丁丑、戊寅為交退伏神;己卯為第二進神,則辛卯、壬辰、癸巳為交退退伏神;甲午為第三進神,則丙午、丁未、戊申為交退伏神;己酉為第四進神,則辛酉、壬戌、癸亥為交退伏神。值進神則發跡亨快,值交神則庶事不諧,值退神則官資降黜,值伏神則所作滯留。
閻東叟が説く、十天干を配して四個の候と為し、十五天を一候と算し、その中の十二天は「進神」候、另外三天は「交」「退」「伏」神候。だから甲子は第一個の進神で、丙子・丁丑・戊寅は便ちそれの交・退・伏神。己卯は第二個の進神で、辛卯・壬辰・癸巳は便ちそれの交・退・伏神。甲午は第三個の進神で、丙午・丁未・戊申は便ちそれの交・退・伏神。己酉は第四個の進神で、辛酉・壬戌・癸亥は便ちそれの交・退・伏神。命中が進神に値れば、すなわち發跡亨通爽快す。交神に値れば、諸事は称心する能わず。退神に値れば、官職俸禄は貶降に遭わんとす。伏神に値れば、為す所の事は皆停滞進まず。この分法の用意は、一候十五日の中、前十二日は氣まさに往前に進み、後三日は氣已に交して退伏す。だから同一候の内に在りて、吉凶もまた前後兩截に分作す。
十干化氣を論ず
復陽子曰:“十干合而化者,陰陽之配,夫婦之道也。”遇六合,合遁三則化。以五子餘數至已上得合;既合,遁虎統龍,龍主陽,得司天而成變化者也。子者,坎之位,天一生水媾精之象,胎娠陽中。故男子從子左行三十至巳,陽也,故三十而娶,女子從子右行二十至巳,陰也,故二十而嫁。此人事合五行之造化,詎可過於此期哉?
復陽子が説く、「十天干は相合して化すは、陰陽の配對・夫婦の道理」と。およそ六合に遇うは、合の處より遁を起こして第三位に數到れば便ち化氣を發生す。甲子・丙子・戊子・庚子・壬子のこの五個の子の余數を用いて往下に巳位に數到れば、便ち相合の一對を得出す。すでに相合せば、再び寅虎より遁を起こして辰竜に統轄す。竜は陽を主り、天氣を司掌して變化を成就するを得。子は「坎」卦の位置で、「天一水を生ず」の男女媾精の象を取り、胚胎孕育は皆陽氣の中に在り。だから男子は子位より左に三十を數えて巳に至り、あれは陽數で、ここにおいて三十にして妻を娶る。女子は子位より右に二十を數えて巳に至り、あれは陰數で、ここにおいて二十にして出嫁す。これは人事の五行の造化に合乎する、婚嫁はまたどうしてこの期限を拖過すべきや。
東壬子,至丁巳六數。故丁與壬合,丁壬化木。甲德統龍。南戊子,至癸巳六數。故戊與癸合,戊癸化火。丙德統龍。西庚子,至乙巳六數。故乙與庚合,乙庚化金。庚德統龍。中甲子,至己巳六數。故甲與己合。甲己化土。戊德統龍。北丙子,至辛巳六數。故丙與辛合,丙辛化水。壬德統龍。
東方は壬子より起こり、丁巳に數到れば六位、だから丁と壬と相合し、丁壬は木を化し、甲德より辰竜を統轄す。南方は戊子より起こり、癸巳に數到れば六位、だから戊と癸と相合し、戊癸は火を化し、丙德より辰竜を統轄す。西方は庚子より起こり、乙巳に數到れば六位、だから乙と庚と相合し、乙庚は金を化し、庚德より辰竜を統轄す。中央は甲子より起こり、己巳に數到れば六位、だから甲と己と相合し、甲己は土を化し、戊德より辰竜を統轄す。北方は丙子より起こり、辛巳に數到れば六位、だから丙と辛と相合し、丙辛は水を化し、壬德より辰竜を統轄す。
甲己之歲,戊德統龍以土,司化鈞天土氣;乙庚之歲,庚德統龍以金,司化顥天金氣;丙辛之歲,壬德統龍以水,司化玄天水氣;丁壬之歲,甲德統龍以木,司化蒼天木氣;戊癸之歲,丙德統龍以火,司化炎天火氣。統龍天德,上下臨御以成變化,品彙咸亨。故丙遇辛,得申子辰而奮發;乙遇庚,得已酉丑而掀轟;丁遇壬,得亥卯未而清貴;戊遇癸,得寅午戌而榮顯;甲遇己,得辰戌丑未而旺相。是以五運以五宮為正廟,我入母宮為福德,我入子宮為漏洩,我入鬼宮為刑傷,我入妻宮為財帛;子反能剋制於凶煞,仍究煞氣制之。所以五運造化無窮,唯生剋制化。
甲年己年は、戊德より辰竜を統轄して土を以て主と為し、鈞天の土氣を司掌す。乙年庚年は、庚德より辰竜を統轄して金を以て主と為し、顥天の金氣を司掌す。丙年辛年は、壬德より辰竜を統轄して水を以て主と為し、玄天の水氣を司掌す。丁年壬年は、甲德より辰竜を統轄して木を以て主と為し、蒼天の木氣を司掌す。戊年癸年は、丙德より辰竜を統轄して火を以て主と為し、炎天の火氣を司掌す。竜を統べる天德は上下の間に四方に臨御し、ここにおいて變化を成就し、萬類品物は亨通せざるなし。だから丙が辛に遇い、更に申子辰の水局を得れば、便ち能く奮然發跡す。乙が庚に遇い、更に巳酉丑の金局を得れば、便ち能く聲勢轟動す。丁が壬に遇い、更に亥卯未の木局を得れば、便ち清貴を得。戊が癸に遇い、更に寅午戌の火局を得れば、便ち榮顯を得。甲が己に遇い、更に辰戌丑未の土局を得れば、便ち旺相を得。ここにおいて五運は本方の五宮を以て正廟と為す。化神が我を生ずるの母宮に進入するを「福德」といい、我の生ずる所の子宮に進入するを「漏泄」といい、我を克するの鬼宮に進入するを「刑傷」といい、我の克する所の妻宮に進入するを「財帛」という。しかして子宮の神はかえってまた能く凶煞を制住し、仍お煞氣の制服せられたるや否やを追究するを須う。だから五運の造化に窮盡なく、全て生・克・制・化の四個字の上に在り。
三車以甲己年遁起,丙寅至戊辰三數,數至三則變化,辰為龍,亦能變化,故甲己、乙庚、丙辛、丁壬、戊癸隨其所屬天干而得其氣。又曰:甲己丙作首,丙屬火,火生土,故化土。餘例推。其說不外前理。大凡化氣,只取日干而言配合之神。或年月與時皆可用,但要日辰得旺氣於時;若不得月中旺氣,只時上旺氣,亦可;尚得月中旺氣而時上不乘旺氣則不可;若月與日時俱得旺氣,方為全吉。
《三車一覧》は甲年己年の起遁を拿って例と作す。丙寅より戊辰に數到れば三位、數滿三すれば變化發生す。辰はまた竜で、本身もまた能く變化す。だから甲己・乙庚・丙辛・丁壬・戊癸は各々それの属する所の天干に随って相應の氣を得着す。又一説あり、甲年己年の正月は丙寅より起頭し、丙は火に属し、火は能く土を生ず、だから土を化す。其余の各組はこれに照らして類推す。これらの説法は皆前の道理の外に出づるなし。大凡化氣を講るは、ただ日干を取りて説來それに相配する神とす。年・月・時の上の合神もまた皆用い得、ただ必ず日辰が時の上に旺氣を得着するを須う。もし月令中の旺氣を得ざれば、單に時上の旺氣あるのみでも、また還りて可。倘若月令旺氣を得て時上に旺氣を乘ぜざれば、あれは行かず。月令と日時とが皆旺氣を得て、はじめて完全吉利と算す。
甲己化土,非辰戌丑未月不化,其次午月亦化,有戊字間之則不化,名曰妒合。凡辰戌丑未生人,柱有已亥為受氣臨官,至晚年不吉,有官奪官,有財奪財。夫受氣臨官,長生第四位也,以干為主,雙犯則應,餘月不應,又曰:甲己化土,切要木為官,得亥卯、亥未為官,戊癸氣為福,忌見丁壬日時。
甲己は土を化し、辰・戌・丑・未の月に生まれざれば化成せず。その次に午月に生まるるもまた化し得。もし中間に一個の戊字を隔てれば便ち化せず、これを「妒合」という。およそ辰戌丑未の月に生まれた人は、柱中に己亥あればすなわち「受氣臨官」で、晚年に到れば不吉、官星あれば便ち官を奪はれ、財星あれば便ち財を奪はる。いわゆる受氣臨官とは、長生より數え下りて第四位。天干を以て主と為して看れば、兩處皆犯着してはじめて應驗し、其余の月份は則ち應ぜず。又一説あり、甲己は土を化し、緊要なるは木を拿って官星と作す、亥卯あるいは亥未を得れば便ち官ありと算し、戊癸の氣は以て福と為し得、丁・壬の日與時を見るを忌諱す。
乙庚化金,非已酉丑月不化,其次七月亦化,有甲字間之則不化,名曰妒合。凡已酉丑生人,柱有庚申為受氣臨官,晚年不佳。又曰:乙庚化金,切要火為官,故喜丙丁己午甲己為福,忌見戊癸日時。丙辛化水。非申子辰月不化,其次十月亦化,柱有丁字不化,名曰妒合。凡申子辰生人見癸亥,名曰受氣臨官,亦主晚年不佳。又曰:丙辛化水,切要土為官,得辰戌丑未為官,乙庚為福,忌見甲己日時。
乙庚は金を化し、巳・酉・丑の月に生まれざれば化成せず。その次に七月に生まるるもまた化し得。もし中間に一個の甲字を隔てれば便ち化せず、これを妒合という。およそ巳酉丑の月に生まれた人は、柱中に庚申あればすなわち受氣臨官で、晚年佳ならず。又一説あり、乙庚は金を化し、緊要なるは火を拿って官星と作す、だから丙・丁・己・午を喜び、甲己の氣は以て福と為し得、戊・癸の日與時を見るを忌諱す。丙辛は水を化し、申・子・辰の月に生まれざれば化成せず。その次に十月に生まるるもまた化し得。柱中に丁字あれば便ち化せず、これを妒合という。およそ申子辰の月に生まれた人が癸亥を見れば、受氣臨官といい、また晚年佳ならざるを主る。又一説あり、丙辛は水を化し、緊要なるは土を拿って官星と作す、辰戌丑未を得れば便ち官ありと算し、乙庚の氣は以て福と為し得、甲・己の日與時を見るを忌諱す。
丁壬化木,非亥卯未月不化,其次正月亦化,柱有丙字不化,名曰妒合。亥卯未生人見甲寅,名曰受氣臨官,晚年不佳。又曰:丁壬化木,切要庚辛申酉為官,丙辛為福,忌見乙庚日時。戊癸化火,非丙午戌月不化,其次四月亦化,柱有己字不化,名曰妒合。凡寅午戌生人見丁已為受氣臨官,晚年不佳。又曰:戊癸化火,切要壬癸亥子為官,丁壬為福,忌見丙辛日時。
丁壬は木を化し、亥・卯・未の月に生まれざれば化成せず。その次に正月に生まるるもまた化し得。柱中に丙字あれば便ち化せず、これを妒合という。亥卯未月に生まれた人が甲寅を見れば、受氣臨官といい、晚年佳ならず。又一説あり、丁壬は木を化し、緊要なるは庚・辛・申・酉を拿って官星と作す、丙辛の氣は以て福と為し得、乙・庚の日與時を見るを忌諱す。戊癸は火を化し、丙・午・戌の月に生まれざれば化成せず。その次に四月に生まるるもまた化し得。柱中に己字あれば便ち化せず、これを妒合という。およそ寅午戌月に生まれた人が丁巳を見ればすなわち受氣臨官で、晚年佳ならず。又一説あり、戊癸は火を化し、緊要なるは壬・癸・亥・子を拿って官星と作す、丁壬の氣は以て福と為し得、丙・辛の日與時を見るを忌諱す。
甲己化土,喜戊辰時生,四季月其土成象,柱中生旺,有氣為上。不可見火,見火則虛,見木氣則克壞。是甲己日怕丙丁時,餘月喜丙。乙庚化金,喜庚辰時生,申酉月其金成象。喜戊土相生,甲己為福。不喜死敗,故此月有乙庚日怕子寅時。丙辛化水,喜壬辰時生,亥子月其水成象。愛庚字相生之氣,乙庚為福。故此月有丙辛日怕卯已時。丁壬化木,喜甲辰時生,寅卯月其木成象。喜丙辛為福。故此月有丁壬日怕午申時。戊癸化火,喜丙辰時生,已午月其火成象。愛甲字相生,丁壬為福。怕卯酉日時,若犯戊已,是火見土,即暗伏不明。
甲己は土を化し、戊辰時に生まるるを喜び、辰戌丑未四季の月に在りてあの土ははじめて象を成し得。柱中にまた生旺に逢い、化神に氣あれば、便ち上等。火を見るべからず、火を見れば土はすなわち空虛。木氣を見れば則ち克壞せられんとす。だから甲己日は丙時丁時を怕る、其余の月份はかえって丙を喜ぶ。乙庚は金を化し、庚辰時に生まるるを喜び、申・酉の月に在りてあの金ははじめて象を成す。戊土の來りて相生するを喜び、甲己の氣は以て福と為し得。死敗の地に落るを喜ばず、だからこれらの月份の裡に乙庚日は子時寅時を怕る。丙辛は水を化し、壬辰時に生まるるを喜び、亥・子の月に在りてあの水ははじめて象を成す。庚字の來りてそれを生ずるを愛し、乙庚の氣は以て福と為し得、だからこれらの月份の裡に丙辛日は卯時巳時を怕る。丁壬は木を化し、甲辰時に生まるるを喜び、寅・卯の月に在りてあの木ははじめて象を成す。丙辛の氣を喜んで福と為す、だからこれらの月份の裡に丁壬日は午時申時を怕る。戊癸は火を化し、丙辰時に生まるるを喜び、巳・午の月に在りてあの火ははじめて象を成す。甲字の來りて相生するを愛し、丁壬の氣は以て福と為し得。卯・酉の日與時を怕り、もし更に戊・己を犯着せば、あれは火が土を見れば、火光はすなわち暗伏して明ならざるなり。
丙寅辛卯、丙辰辛卯、庚申乙酉、庚戌乙酉、己亥甲子,己丑甲子,癸已戊午、癸未戊午、戊子癸丑、戊寅癸丑、酉甲戌、己亥天戌、乙已庚辰、乙卯庚辰、壬午丁未、壬申丁未,以上地支相連,是同氣也,故為正化。
丙寅は辛卯に配し、丙辰は辛卯に配し、庚申は乙酉に配し、庚戌は乙酉に配し、己亥は甲子に配し、己丑は甲子に配し、癸巳は戊午に配し、癸未は戊午に配し、戊子は癸丑に配し、戊寅は癸丑に配し、および後列の乙巳は庚辰に配し、乙卯は庚辰に配し、壬午は丁未に配し、壬申は丁未に配す。これらの兩柱の地支は前後相接して、氣脈相同、だから「正化」と作す。その中の「酉甲戌」「己亥天戌」の兩條は、底本の文字に脱誤あり、已に通讀する能わず、此處に原樣に依って保留し改めず。
有轉角進化。干合中見支辰,四角相順連,如甲辰見己已之類。日時遇之,成立功名不難。有轉角退化。干合中見支午,四角相返連,如甲午見己已之類。日時遇之,功名差晚,到好處多退減,歲運逢之亦歇滅。有座下自化,乃壬午、丁亥、戊子、甲午、辛已、癸已,丁祿在午,壬與丁合,壬祿在亥,丁與壬合之例。壬午、丁亥為福最深,戊子聰明,辛已權謀,甲午亦作小亨,癸已貴中有酒色之疾。
別に一種ありて「轉角進化」といい、天干相合の兩柱の中に辰支を見、四角の干支は順次相接す。たとえば甲辰が己巳に配するこの一類。日柱時柱の上にそれに遇えば、功名を建立するは難からず。又一種ありて「轉角退化」といい、天干相合の兩柱の中に午支を見、四角の干支は反して相接す。たとえば甲午が己巳に配するこの一類。日柱時柱の上にそれに遇えば、功名の來るは較晚にして、好處に走至るも多半打折退減せんとし、歲運の上にそれに碰るも同じく消歇せんとす。還有一種ありて「座下自化」といい、すなわち壬午・丁亥・戊子・甲午・辛巳・癸巳のこの幾組。丁の禄は午に在り、しかして壬はまた丁と相合し、壬の禄は亥に在り、しかして丁はまた壬と相合す、説く所はすなわちこの例子。その中に壬午・丁亥は福を得ること最も深く、戊子は聰明を主り、辛巳は權謀あるを主り、甲午もまた小有亨通と算し、癸巳は則ち貴氣の中に酒色の致す所の疾患を帯ぶ。
支元六合を論ず
夫合者,和也,乃陰陽相和,其氣自合。子寅辰午申戌六者為陽,丑卯已未酉亥六者為陰,是以一陰一陽和而謂之合。子合丑,寅合亥,卻不子合亥,寅合丑,夫何故?造物中雖是陰陽為合,氣數中要占陽氣為尊,子為一陽,丑為二陰,一二成三數;寅為三陽,亥是六陰,三六成九數;卯為四陽,戌是五陰,四五得九數;辰為五陽,酉為四陰,五四得九數;巳為六陽,申為三陰,六三得九數;午為一陽,未為二陰,一二得三數。子丑午未各得三者,三生萬物,餘皆得九者,乃陽數極也。
いわゆる「合」とは、すなわち和。陰と陽とが彼此調和して、氣は自然一處に合す。子・寅・辰・午・申・戌のこの六個は陽に属し、丑・卯・巳・未・酉・亥のこの六個は陰に属し、一陰が一陽に配し、調和し起來して便ち合と作す。子は丑と合し、寅は亥と合す、卻って子をして亥に合せしめ、寅をして丑に合せしめざるは、何の緣故や。造化の中は陰陽相配を以て合と為すといえども、氣數の上ではなお陽氣を以て尊と為すを須う。子は一陽、丑は二陰、一加二して三數を成す。寅は三陽、亥は六陰、三加六して九數を成す。卯は四陽、戌は五陰、四加五して九數を得。辰は五陽、酉は四陰、五加四して九數を得。巳は六陽、申は三陰、六加三して九數を得。午は一陽、未は二陰、一加二して三數を得。子丑と午未とは各々三數を得、「三は萬物を生ず」の意思を取る。其余の各對は皆九數を得、あれは陽數が極處に到れる。見る可きは六合の配對は幷び随手湊成するに非ずして、乃ち毎一對の陰陽位次を相加して、皆恰好三あるいは九のこの兩個の數の上に落らしむるなり。
夫合有合祿、合馬、合貴之說。珞錄子云:是從無而立有,謂見不見之形也。從無立有,喻如甲生人以寅為祿,不見寅而見亥,謂之合祿;寅生人以申為馬,不見申而見巳,謂之合馬;甲戌庚人以丑未為貴,不見丑未而見子午,謂之合貴。經云:明合不如暗合,拱實不拱虛。此之謂也。《天元變化書》云:子合丑福輕,丑合子福盛;寅合亥福清,亥合寅福慢;戌合卯福虛,卯合戌福厚;辰合酉福弱,酉合辰大利;午合未福慢,未合午大利;已合申福慢,申合巳官氣盛。如甲午辛未只是身旺,卻命祿弱,如乙未壬午雖祿弱粗得。又曰:男子忌合絕,女人忌合貴。
六合にまた合禄・合馬・合貴の講法あり。珞琭子が説く、これは無の中より立ちて有を出す、いわゆる「見えざるの形を見る」。いわゆる無より有を立つとは、たとえば甲年生の人は寅を以て禄と為し、命裡に寅を見ずして卻って亥を見れば、亥と寅と合す、これを「合禄」という。寅年生の人は申を以て驛馬と為し、申を見ずして卻って巳を見れば、巳と申と合す、これを「合馬」という。甲・戊・庚の三干の人は丑未を以て貴人と為し、丑未を見ずして卻って子午を見れば、子と丑と合し午と未と合す、これを「合貴」という。旧籍に説く、明合は暗合に如かず、拱する所は要須實位にして虛位に非ざるべしと。講る所はまさにこのこと。《天元變化書》に説く、子の來りて丑に合するは福分輕し、丑の來りて子に合するは福分盛ん。寅の亥に合するは福氣清し、亥の寅に合するは福の來ること慢し。戌の卯に合するは福虛し、卯の戌に合するは福厚し。辰の酉に合するは福弱し、酉の辰に合するは大に利あり。午の未に合するは福慢し、未の午に合するは大に利あり。巳の申に合するは福慢し、申の巳に合するは官氣興盛す。たとえば甲午が辛未に配すれば、只だ身旺にして本命禄氣偏弱と算す。又如乙未が壬午に配すれば、雖然禄弱なりも、また還りて粗粗可用す。還有一説、男子は合して絶地に到るを忌諱し、女人は合して貴人に着くを忌諱す。
支元三合を論ず
或以三合者,如人一身之運用也。精乃天之元,氣乃神之本,是以精為氣之母,神為氣之子,子母相生,精氣神全而不散之為合。蓋謂支屬人元,故以此論之。如申子辰,申乃子之母,辰乃子之子,申乃水生,子乃水旺。辰乃水氣,生即產,旺即成,庫即收,有生有成有收,萬物得始得終,乃自然之理,故申子辰為水局。若三字缺一則化不成局,不可以三合化局論。蓋天地間道理,兩則化,一陰一陽之謂也,三則化,三生萬物之謂也。已酉丑、寅午戌、亥卯未皆然。五行不言土者,四行皆賴土成局,萬物皆歸藏於土故也;若辰戌丑未全自作土局論。
ある人は三合を拿って人の一身の運用に比す。精は先天の元、氣は神の根本、だから精は氣の母と為り、神は氣の子と為る。子母は互相資生し、精・氣・神の三者俱全にして涣散せず、これをすなわち合と作す。地支は「人元」に属すがゆえに、これを拿って比方を打つ。たとえば申子辰。申は子の母、辰は子の子。申は水の長生の地、子は水の旺地、辰は水氣收藏の地。生はすなわち産出、旺はすなわち成就、庫はすなわち收斂。産出あり・成就あり・收斂あって、萬物ははじめて始あり終あり、これは自然の理、だから申子辰は合して水局を成す。もし三個字に一個を缺けば、化して局を成さず、三合化局を拿って論ずる能わず。原来天地間の道理は、兩個は能く化す、あれは「一陰一陽の道を謂う」。三個もまた能く化す、あれは「三は萬物を生ず」。巳酉丑・寅午戌・亥卯未の三局もまた皆このごとし。五行の中に別に土局を説かざるは、其余の四行は皆土に靠ってはじめて局を成し得、萬物は最後にもまた皆土に歸藏するがゆえなり。もし辰戌丑未の四字が斉全すれば、あれば自ら一個の土局を成して論ず。
凡命有合,要得局為佳。假令丙丁生人見亥卯未印、已酉丑財為得局,見寅午戌火為本局,申子辰水為官局,辰戌丑未土為傷局。又如丙人見已酉丑,丁人見寅午戌為三位祿格,謂丙以已為祿,丁以午為祿,酉丑合已,寅戌合午故也。《珞錄子》云:“祿有三會”。《壺中子》云:“得一分三,折月中之仙桂”。此之謂也。餘仿此例。
およそ命中に合あれば、能く一個の局を合成してはじめて好と算す。仮令丙・丁日主の人は、亥卯未を見て木局を合成せば便ち印局、巳酉丑を見て金局を合成せば便ち財局、寅午戌を見て火局を合成せば便ち自身の本局、申子辰を見て水局を合成せば便ち官局、辰戌丑未を見て土局を合成せば便ち傷官の局。又如丙日の人が巳酉丑を見、丁日の人が寅午戌を見れば、「三位禄格」と作す。丙は巳を以て禄と為し、丁は午を以て禄と為し、しかして酉と丑とが來りて巳に合し、寅と戌とが來りて午に合すればなり。《珞琭子》に曰く、「禄に三會あり」。《壺中子》に曰く、「一分を得て三を折り、月中の仙桂を折る」。講る所はすなわちこのこと。其余は皆この例子に照らして推す。
凡六合三合入命,主人形容姿美,神氣安定,好生惡死,心地平直,周旋方便,聰慧疏通。如相生合者,舉事多遂,更有福神來往,則福愈厚,一生平易,多藝多才,言和貌悅,不較是非,福禍扶持,人多見憐;如相剋合者,難事而易悅,多是定計,動多招損,更有凶煞相兼,橫事勾連,驚暴之災,不致深咎。
およそ六合・三合が命に入れば、人の容貌姿態は美好、神氣は安定して、生を喜び死を惡み、心地は平正率直にして、人と周旋隨和方便、聰慧にして通達を主る。もし相合の雙方が相生なれば、事を辦して多く能く成就し、更に福神ありて往來照應すれば、福分は更に深厚を加え、一生平順、多才多藝にして、言語和悅・面色可親、人と是非を計較せず、福に遇い禍に遇うも皆扶持あり、衆人は多く彼を憐惜することを肯ず。もし相合の雙方が相克なれば、人と為り共事し難くして卻って容易に他の歡喜を討ち、多半心裡に別に主意あり、一たび動けばすなわち損を招かんとす。もし更に凶煞を夾雜せば、横事牽連・驚恐暴急の災あり、ただ還りて大罪を釀成するに至らず。
死絕合者,主人有為未嘗遂意,威武不重,精神俗陋,招人鄙薄,志卑氣窄,愛小人惡君子,習下自賤,一生少得稱懷;與建祿合者,多橫財、意外名望之福;正印貴人合,得天恩貴人提攜之福;食神合,衣祿豐餘,飲食厚給;大耗合,無禮貌,言情行濁,厚於賤人,侮慢君子;咸池並,奸惡私通,不良貪汙之行;與官符並,多招形獄,詞訟旁牽,闇昧是非;天空並,動無成實,賤人欺詒。婦人大忌合中帶煞,咸池玷行淫聲,大耗必致淫奔,中有貴祿者,自賤而貴也。大率合吉神則吉,合凶神則凶。
死絶の地に合するは、人は作為ありというも總じて称心せず、威儀莊重ならず、精神鄙俗淺陋にして、人の輕視を招き、志氣卑下・氣量狹窄、小人を喜びて君子を惡み、習氣下流・自ら卑賤に甘んじ、一生は称心如意を得難し。「建禄」と相合するは、多く橫財と意外の名望の福あり。「正印」「貴人」と相合するは、能く天恩と貴人提攜の福を得。「食神」と相合するは、衣禄豊足餘りあり、飲食優厚。「大耗」と相合するは、禮貌を講せず、言辭情態污濁にして、卑賤の人を厚待して君子を輕慢す。「咸池」と幷び一處に在れば、奸惡私通・不良貪污の行徑あり。「官符」と幷び一處に在れば、多く刑獄を招き、詞訟旁牽して、暗中是非斷えず。「天空」と幷び一處に在れば、事を做して實成なく、還りて下賤の人に欺騙せられんとす。婦人は最も合中に煞を帯ぶるを忌み。咸池を帯ぶるは品行を玷污して淫聲を招き、大耗を帯ぶるは必ず私奔失節に至る。もし其中に別に貴人禄氣あれば、あれもまた能く卑賤より轉じて顯貴と為る。大略説來、合する所が吉神なれば則ち吉、合する所が凶神なれば則ち凶。
將星華蓋を論ず
將星者,如將札中軍也,故以三合中位謂之將星;化蓋者,喻如寶蓋,天有此星,其形如蓋,常覆乎大帝之座,故以三合底處得庫謂之華蓋。凡將星常欲吉星相扶,貴煞加臨乃為吉慶。
いわゆる「將星」とは、大將が中軍に坐鎮するに比し、だから三合局中間のあの一位を拿って將星と作す。いわゆる「華蓋」とは、帝王車上の寶蓋に比作す。天上にこのごとき一顆の星あり、形狀は一頂の蓋子のごとく、常に大帝の座位の上頭に覆罩す、だから三合局末尾のあの入庫の位を拿って華蓋と作す。およそ命中の將星は、總じて吉星の來りて扶助し、貴氣を帯びた煞神のその上に加臨するを盼み、あれがはじめて吉慶と算す。
《理愚歌》云:將星若用亡神臨,為國棟樑臣。言吉助之為貴,更夾貴庫墓純粹而不雜者,出將入相之格也,帶華蓋、正印而不夾庫,兩府之格也;只帶庫墓而帶正印,員郎以上,既不帶墓又不帶正印,止有華蓋,常調之祿也;帶華印而正建驛馬,名曰節印,主旌節之貴;若歲干庫同庫為兩重福,主大貴。
《理愚歌》に説く、將星はもしまた亡神の來臨あれば、あれは便ち國を治むるの棟梁の臣。これは吉神の幫扶を得てはじめて貴と為るを説くなり。もし更に貴人と庫墓とを夾帯して氣象純粹駁雜せざるは、將を出し相に入るの格局。華蓋・正印を帯びて庫を夾まざるは、両府に位列するの格局。ただ庫墓を帯びてまた正印を帯ぶるは、員外郎以上の官を做り得。墓を帯びずまた正印を帯びず、ただ一個の華蓋を剩すのみなれば、あれは不過尋常調任の俸禄のみ。もし華蓋印綬を帯びてまた正當驛馬の位なれば、名づけて「節印」、節を持し旌麾するの貴顯あるを主る。倘若歲干の庫と本柱の庫とが相同にして兩重を成せば、あれは雙份の福氣で、大貴を主る。
凡人命得華蓋,多主孤寡,總貴亦不免孤獨,作僧道藝術論。《理愚歌》云:華蓋雖吉亦有妨,或為孽子或孤孀。填房入贅多闕口,爐鉗頂笠拔緇黃。又云:華蓋星辰兄弟寡,天上孤高之宿也;生來若在時與胎,便是過房庶出者。
およそ人の命中に華蓋を帯ぶれば、多く孤單寡合を主り、縱然顯貴なるも孤獨を免れず、多く僧道あるいは方技藝術の流に按じて論斷す。《理愚歌》に説く、華蓋は雖然吉星なれど、亦有妨碍の處あり。あるいは庶出の子を做り、あるいは寡を守る人を做る。續絃・入贅は多く缺憾あり、末了は爐鉗斗笠を戴くを免れず、出家して僧人道士を做らんとすと。又説く、華蓋のこの星は兄弟稀少を主り、本是天上孤高の星宿。もし生來すればすなわち時柱と胎元との上に落つれば、あれはすなわち人に過繼するあるいは庶出の孩子。
咸池を論ず
《淮南子》曰:“日出扶桑,入於咸池。”故五行沐浴之地,名咸池。是取日人之義,萬物闇昧之時。寅午戌卯、已酉丑午、申子辰酉、亥卯未子即長生第二位沐浴之宮是也。一名敗神,一名桃花煞,其神之奸邪淫鄙,如生旺則美容儀,耽酒色,疏財好歡,破散家業,唯務貪淫;如死絕,落魄不檢,言行狡詐,遊蕩賭博,忘恩失信,私濫姦淫,靡所不為;與元辰並,更臨生旺者,多得匪人為妻;與貴人建祿並,多因油鹽酒貨得生,或因婦人闇昧之財起家,平生有水厄、癆瘵之疾,累遭遺失闇昧之災。此人入命,有破無成,非為吉兆,婦人尤忌之。咸池非吉煞,日時與水命遇之尤凶。
《淮南子》に説く、「太陽は扶桑より升起し、咸池に落入す」と。だから五行の「沐浴」の所在する位置は、名を咸池と取り、用る所は日落の意思、あれはまさに萬物昏暗不明の時。寅午戌は卯を見、巳酉丑は午を見、申子辰は酉を見、亥卯未は子を見れば、すなわち長生より數え下りて第二位の沐浴の宮。それは一に「敗神」と名づけ、一に「桃花煞」と名づく。この位の神煞の性情は奸邪淫鄙で、もし生旺に逢えば、便ち容貌儀表出衆して、酒色に沉溺し、財を散じて歡を買い、家業を敗盡し、一心ただ貪淫の上頭に在るのみ。もし死絶に逢えば、便ち落魄放蕩して檢點を加えず、言行狡詐にして、游荡賭博し、忘恩負義・人に失信し、私通濫交して、為さざる所なし。「元辰」と幷び一處に在りてまた生旺に臨むは、多半品行不端の妻子を娶る。「貴人」「建禄」と幷び一處に在れば、多く油鹽酒貨の一類の營生に靠って度日し、あるいは婦人の來路不明の錢財に依って起家し、一生に溺水の厄與癆瘵の疾あり、屢々失物と暗昧不明の災禍とに遭遇す。この星は命に入れば、破敗あって成就なく、吉兆に非ず、婦人は殊に忌諱す。咸池は本來吉煞に非ざれば、日柱時柱の上にそれに遇い、および水命の人がそれに遇うは、殊に凶險。
六害を論ず
因晝夜陰陽之氣感而六合。因六合而生六害,因六害而忌晝夜陰陽之氣。六害者,十二支凌戰之辰也。子未相害者,謂未旺土,亥子旺水,名勢家相害。故子見未則為害。丑午相害者,謂午以旺火凌丑死金,名官鬼相害。故丑見午,而午更帶丑干之真鬼則為害尤甚。
晝夜陰陽二氣の交感するがゆえに、はじめて六合あり。六合あるがゆえに、はじめて六害を生出す。六害あるがゆえに、はじめて晝夜陰陽の氣の相犯するを忌諱す。いわゆる「六害」とは、すなわち十二地支の彼此欺凌交戰するあの幾組。子と未と相害すとは、未は當旺の土、亥子は當旺の水、兩邊皆勢力あるの人家で、「勢家相害」と作すを説く。だから子は未を見て害を成す。丑と午と相害すとは、午は當旺の火を以て丑中已死の金を欺凌す、「官鬼相害」と作すを説く。だから丑は午を見て害と為り、午はもし更に丑の天干の畏る所の真鬼を帯上せば、害と為ること格外厲害。
寅巳相害者,謂名恃臨官擅能而進相害,若干神往來有鬼者尤甚,況刑在其中,尤不可不加減災福言之。卯辰相害者,謂卯以旺木凌辰死土,此以少凌長相害。故辰見卯,而卯更帶辰干真鬼則其害尤甚。
寅と巳と相害すとは、雙方各々「臨官」の位を倚仗して自ら其能を逞して爭相進犯し、ここにおいて害を成すを説く。もし天干の上に往來また鬼煞を帯ぶれば、害と為ること更に重し。況んや寅巳の間に還りて刑を夾む、あれば更に災福の輕重を斟酌して論斷せざるべからず。卯と辰と相害すとは、卯は當旺の木を以て辰中已死の土を欺凌す、これは年少を以て年長を欺凌す、だから辰は卯を見て害と為る。卯はもし更に辰の天干の畏る所の真鬼を帯上せば、害と為ること格外厲害。
申亥相害者,謂名恃臨官,競嫉才能,爭進相害。故申見亥,亥見申均為害,更納音相剋者重。酉戌相害者,謂戌以死火害酉旺金,此嫉妒相害,故酉人見戌則凶,戌人見酉無災;若乙酉人得戊戌,乙為真金,戊為真火,為害尤甚。
申と亥と相害すとは、雙方各々臨官の位を倚仗し、互相に才能を嫉妒し、爭って上進してここにおいて害を成すを説く。だから申は亥を見、亥は申を見て皆害と算す。もし兩柱の納音にまた相克あれば、害と為ること更に重し。酉と戌と相害すとは、戌は已死の火を以て酉中當旺の金を害しに往き、これは嫉妒より出でて相害すを説く。だから酉年の人は戌を見ればすなわち凶、戌年の人は酉を見てかえって災なし。もし乙酉の人が戊戌を得れば、乙は真金・戊は真火で、害と為ること尤も厲害。
六,六親;害,損也。犯之主六親上有損克,故謂六害。子未直上穿心,與沖合恩未結而仇巳生,乃曰害。如子生人畏午沖,而未卻去合午;丑畏未沖,而午卻去合未;寅畏申沖,而巳合申;卯畏酉沖,而辰合酉;申畏寅沖,而亥合寅。酉畏卯沖,而戊合卯,所以皆為害也。
「六」は六親を指し、「害」は損傷の意思。それを犯せば六親の上に損克あるを主る、だから六害と作す。子と未とは上下直穿してその心を穿つ、これは冲・合と皆牽連あり。恩情はなお曾て結成せず、仇怨は已に生ぜり、だから害と作す。たとえば子年生の人は午の來冲を怕る、しかして未は偏偏として往きて午を合住す。丑は未の來冲を怕る、しかして午は偏偏として往きて未を合住す。寅は申の來冲を怕る、しかして巳は偏偏として往きて申に合す。卯は酉の來冲を怕る、しかして辰は偏偏として往きて酉に合す。申は寅の來冲を怕る、しかして亥は偏偏として往きて寅に合す。酉は卯の來冲を怕る、しかして戌は偏偏として往きて卯に合す。だからこの幾組は皆害と算す。
凡人帶此,再見羊刃、劫煞、官府,為災尤甚。寅巳、亥申值生旺則主神潔貌俊,好爭奪,喜激作;值死絕則多謀少成,學人做事,兀兀趨進不厭。入貴格則有操守,善機權;入賤格則多詐、愛貧、鄙吝。卯辰、午丑如生旺,主好勝多怒,嚴毅不忍;死絕主毒害、傷慘、傾覆之事。入貴格則主大權,司刑典獄;入賤格則謀生於不義之地。子未生旺、死絕皆不利六親骨肉。入貴格多妻妾之累,入賤格孤獨無倚。戌酉如生旺,不容物,多剛戾;死絕酷狠,憎善妒能。入貴格羅怯無辜,結構入訟,頗多奸佞,入賤格殘害、陰狡、性佞、不良。
およそ人の命中に六害を帯び、更に羊刃・劫煞・官府を見れば、災と為ること格外厲害。寅巳・亥申のこの兩組は、もし生旺に値すれば、人は神清にして貌俊、争強奪勝を好み、激烈に作為するを喜ぶを主る。もし死絶に値せば、すなわち多謀にして少成し、凡事は別人を學着して做るも、卻って兀兀然として一味に往前に挤りて厭足を知らず。貴格に入れば便ち操守あり、機變權謀に長ず。賤格に入れば便ち多く欺詐して、貧窘に安んじまた鄙吝。卯辰・午丑のこの兩組は、もし生旺に逢えば、人は好勝多怒、嚴厲剛毅にして容忍することを肯ぜざるを主る。もし死絶に逢えば、すなわち毒害・傷慘・傾覆の一類の事を主る。貴格に入れば便ち大權を執掌し、刑獄を主管す。賤格に入れば便ち不義の處に於て生活を討つ。子未のこの一組は、生旺を論ぜずまた死絶を論ぜず、皆六親骨肉に利あらず。貴格に入れば多く妻妾の累を受く、賤格に入れば便ち孤獨無依。戌酉のこの一組は、もし生旺に逢えば、すなわち人を容れ得ず、性情は多く剛愎暴戾。もし死絶に逢えば、すなわち陰狠殘酷にして、善良を憎恨し有能の人を嫉妒す。貴格に入れば便ち無辜を羅織し、構陷して訟を成し、頗多奸佞。賤格に入れば便ち他人を殘害し、陰險狡詐にして、性情奸佞不良。
凡六害入命,大率主妨害孤獨,骨肉參商,財帛淡泊,女命尤忌;兼起命宮,看之落何宮,分逐宮詳斷,《珞祿子》云:六害之徒,命有七傷之事。歌訣曰:六害之人忌日時,老年殘疾苦何依;又逢羊刃神相蝕,不中鋒芒虎亦欺。可見命犯六害,大忌干支相傷,日時上最緊,身命宮次之,便是貴格,貴自貴,害自害,兩不相掩。
およそ六害が命に入れば、大略妨害孤獨を主り、骨肉の間に彼此參差不合し、錢財淡薄にして、女命は殊に忌諱す。還りて命宮を連ねて一幷に起看し、それの哪一宮に落ちるかを看て、再び分頭に各宮に按じて詳斷するを須う。《珞琭子》に説く、六害を犯す人は、命中に七件の傷損の事あるを會すと。歌訣に説く、六害を帯ぶる人は最も日柱時柱に落るを忌み、老年に到りて殘疾纏身し、苦しみて依靠なし。もし更に羊刃の來りて互相侵蝕するに逢上せば、縱然刀兵の鋒に遭わずとも、また猛虎に欺凌せられんとす。見る可きは命が六害を犯せば、最も天干地支の互相傷克を忌み、日時の上に落るは最も要緊、身宮命宮に落るはこれに次ぐ。たとい貴格なるも、貴は貴・害は害にして、兩下裡各々掩わざるなり。
三刑を論ず
《陰符經》曰:恩生於害,害生於恩;三刑生於二合,亦如六害生於六合之義。如申子辰三合加寅卯辰三位,則申刑寅,子刑卯,辰見辰自刑;寅午戌加巳午未,則寅巳,午見午自刑,戌刑未;巳酉丑加申酉戌,則巳刑申,酉見酉自刑,丑刑戌;亥卯未加亥子丑,則亥見亥自刑,卯刑子,未刑丑。合中生刑,猶人夫婦相合而反致刑傷。造化人事,共理一而巳矣。
《陰符經》に説く、恩は害の中より生出し、害もまた恩の中より生出すと。三刑は二合の中より生出する、まさに六害の六合の中より生出するがごとし。たとえば申子辰の三合を寅卯辰の三位に加うれば、便ち申の寅を刑し、子の卯を刑し、辰の辰を見て自刑を成す。寅午戌を巳午未に加うれば、便ち寅の巳を刑し、午の午を見て自刑、戌の未を刑すを成す。巳酉丑を申酉戌に加うれば、便ち巳の申を刑し、酉の酉を見て自刑、丑の戌を刑すを成す。亥卯未を亥子丑に加うれば、便ち亥の亥を見て自刑、卯の子を刑し、未の丑を刑すを成す。合の中より刑を生出するは、たとえば夫婦は本是相配するに、かえって刑傷を招致するがごとし。天地造化と人間世事とは、道理は原本ただ同一個のみ。
或曰:三刑之法,以數起之。皇極中天,十為煞數,積數至十則悉空其數,天道惡盈滿則覆。故數自卯順至子,子逆至卯,極十數而為無禮之刑;寅逆至巳,巳逆至申,極十數而為無恩之刑;丑順至戌,戌順至未,極十數而為恃勢之刑。七則沖,十則刑,六則合,一理之自然也。
又一説あり、三刑の法則は數目の上より起出す。皇極は中天に居り、十は煞數、數は十に積到ればすなわちこの數を全部空除せんとす。天道は盈滿を惡み、滿せばすなわち傾覆せんとすればなり。だから卯より順に數えて子に至り、子より逆に數えて卯に至り、皆十數を滿す、あれは便ち「無禮の刑」。寅より逆に數えて巳に至り、巳より逆に數えて申に至り、皆十數を滿す、あれは便ち「無恩の刑」。丑より順に數えて戌に至り、戌より順に數えて未に至り、皆十數を滿す、あれは便ち「恃勢の刑」。數えて七に到ればすなわち冲を成し、數えて十に到ればすなわち刑を成し、數えて六に到ればすなわち合を成す。これは皆同一個の道理の自然而然の結果。
寅巳申何以謂之無恩?蓋寅中有甲木刑巳中戊土,戊以癸水相合為要,則癸水者,甲木之母也;戊土既為癸水之夫,乃甲之父也,彼父而我刑之,恩斯忘矣。巳中之丙刑申中之庚,申中之庚刑寅中之甲,準此同義。又云:寅有生火刑巳上生金,巳上寄生之土刑申上長生之水,申中生水刑寅中生火。不恤所生,遙相剋制,故曰無恩。生旺主人持重少語,寡慾無情,多招失義忘恩之擾;死絕則面譽背毀,忘恩失義。入貴格則慘虐好殺,好立功業;入賤格則言行乖越,貪吝無厭。婦人得之,多產血損胎之災。
寅巳申は何を以て「無恩の刑」と作すや。寅中の甲木が往きて巳中の戊土を刑し、しかして戊土は癸水と相合するを以て緊要と為し、あの癸水はまさに甲木の母親。戊土はすでに癸水の丈夫なれば、すなわち甲木の父親、人家は我の父親にして我は卻って往きて彼を刑すれば、恩義もまた忘盡せらるればなり。巳中の丙火は申中の庚金を刑し、申中の庚金は寅中の甲木を刑す、皆この意思に照らして往きて推す。又一説あり、寅中の生ずる所の火が往きて巳上の生ずる所の金を刑し、巳上の寄生の土が往きて申上の長生の水を刑し、申中の生ずる所の水がまた往きて寅中の生ずる所の火を刑す。自己を生養するの一方を顧念せずして、かえって位次を隔てて相克相制す、だから無恩という。生旺に逢えば、人は穩重寡言にして、欲望淡薄にして無情に近く、多く背信忘恩の紛擾を招くを主る。死絶に逢えば、すなわち當面には稱譽し・背後には詆毀し、忘恩負義す。貴格に入れば便ち殘酷好殺にして功業を建立するを喜ぶ。賤格に入れば便ち言行乖張越軌して、貪婪吝嗇にして滿足なし。婦人がそれを得れば、多く難産・血崩・胎兒を損傷するの災あり。
丑戌未何以謂之恃勢?蓋丑中有旺水,丑乃水中之土,戌中有墓火,丑恃旺水刑戌中之墓火;戌為六甲之尊,未為六癸之,戌恃六甲之尊刑未六癸之卑;未有旺土,復恃勢刑丑中之旺水。又云:未恃丁火之勢以刑丑中之金,丑恃旺水之勢以刑戌中之火,戌恃辛金之勢以刑未中之木,故曰恃勢。生旺主人精神意氣雄豪,眉粗面闊,以直交人;死絕刑露瘦小,精神乖佼,是非賤佞,樂禍幸災。入貴格則公清平正,人多畏懼;入賤格則多犯刑書闇昧之災。婦人得之,妨害孤獨。
丑戌未は何を以て「恃勢の刑」と作すや。丑中に旺水を蔵し、丑は本是水中の土、しかして戌中に入墓の火を蔵すれば、丑は便ち旺水を仗りて往きて戌中の墓火を刑す。戌は六甲の中の最も尊き一位、未は六癸の中の卑下の一位で、戌は便ち六甲の尊を仗りて往きて未のこの六癸の卑を刑す。未中に旺土を蔵し、また勢を仗りて往きて丑中の旺水を刑す。又一説あり、未は丁火の勢を仗りて往きて丑中の金を刑し、丑は旺水の勢を仗りて往きて戌中の火を刑し、戌は辛金の勢を仗りて往きて未中の木を刑す、だから恃勢という。生旺に逢えば、人は精神意氣雄豪にして、眉毛粗濃・面龐寬闊にして、人を待つに直爽を以てすを主る。死絶に逢えば、すなわち形體瘦小にして、精神乖僻にして、是を惹き非を生じ、卑賤諂佞にして、幸災樂禍す。貴格に入れば便ち公正清明・平允端方にして、衆人は多く畏懼す。賤格に入れば便ち屢々刑律を犯し、多く暗昧不明の災あり。婦人がそれを得れば、親を妨害して孤獨を主る。
子卯何以謂之無禮?子屬水,卯屬木,水能生木,則子水為母,卯木為子,子母自相刑;又卯為日門,子為陽之所生,日出於卯,子卯角立,無欽卑之道,不恤所以相生,進相刑害,故曰無禮。又云:子中獨用癸水,癸用戊土為夫星而敗於卯,所以子刑卯;卯中獨用乙木,乙用庚金為夫星而死於子,所以卯刑子。此二家因夫見刑,女命見之,尤為不良,故曰無禮。生旺主人威肅,面無和氣,氣強性暴,太察不容;死絕則侮慢忽略,狹劣刻剝,少孝悌,害妻子,吳越六親。入貴格則多掌兵權,不利近侍;位居不久;入賤格則悖兇暴,多招刑禍。
子卯は何を以て「無禮の刑」と作すや。子は水に属し、卯は木に属し、水は能く木を生ず、然れば子水は母・卯木は子で、母子の間にかえって互相刑克す。再説すれば卯は太陽出入の門、子は陽氣初生の處、日は卯より出で、子と卯とは各々一方に據って對峙し、上を敬し尊卑するの禮數なく、相生の情分を顧ず、かえって進逼して相刑相害す、だから無禮という。又一説あり、子中に單に癸水を用い、癸は戊土を以て夫星と為し、しかして戊土は卯に敗す、だから子は卯を刑す。卯中に單に乙木を用い、乙は庚金を以て夫星と為し、しかして庚金は子に死す、だから卯は子を刑す。この兩家は皆丈夫の傷を受くるがゆえに刑を見る、女命がそれを見れば殊に好からず、だから無禮という。生旺に逢えば、人は威嚴冷肅にして、臉上に和氣なく、氣盛んにして性暴にして、苛察に過ぎて人を容れ能わざるを主る。死絶に逢えば、すなわち輕慢疏忽にして、心地褊狹刻薄にして、孝悌を缺少し、妻子を妨害し、六親を拿って吳越のごとき仇敵と作す。貴格に入れば多く兵權を掌る、ただ近侍の臣を作るに宜からず、位子もまた坐りて長久ならず。賤格に入れば便ち悖逆凶暴にして、多く刑罰禍患を招く。
辰午酉亥何以謂之自刑?謂寅申巳亥有寅巳申互相刑,內有亥無刑;辰戌丑未有戌丑未互相刑,內有辰無刑;子午卯酉有子卯互相刑,內有午酉無刑。是以此四位謂之自刑。蓋無別物相加,乃曰自也。又云:辰者水之墓,滔則盈;午者火之旺,暴則焚;酉者金之位,剛則缺;亥者水之生,旺則朽。各稟已盛太過之氣而自致禍,故曰自也。生旺則沈靜內毒,形容劣弱;死絕則深毒輕忽,察見淵漁,多肢節手足之災。入貴格則機變權謀;入賤格則多憂頑愚,不情自害。帶諸凶煞,非令終也。婦人主淫蕩凶折之災。
辰午酉亥は何を以て「自刑」と作すや。寅申巳亥の四位の中、寅巳申の三者は互相刑し、裡頭にただ亥のみ刑する所なし。辰戌丑未の四位の中、戌丑未の三者は互相刑し、裡頭にただ辰のみ刑する所なし。子午卯酉の四位の中、ただ子卯のみ互相刑し、裡頭に午と酉とは刑する所なし。だからこの四個の位置は便ち自刑と作す。別の東西のその身に加わるに非ざるがゆえに、はじめて「自」と説く。又一説あり、辰は水の墓庫、水一たび滔滔たればすなわち盈溢せんとす。午は火の旺地、火一たび暴烈たればすなわち焚毀せんとす。酉は金の本位、金一たび過剛たればすなわち缺損せんとす。亥は水の長生の地、水一たび過旺たれば木はすなわち朽壞せんとす。それらは各々自身の太盛太過の氣を稟りて自ら禍患を招く、だから自刑と作す。生旺に逢えば、すなわち沈靜にして內に毒意を蔵し、形貌怯弱す。死絶に逢えば、すなわち陰毒にして輕率、明察して淵裡の魚を連ねて見る能く、多く四肢關節手足の上の災病あり。貴格に入れば便ち機變にして權謀あり。賤格に入れば便ち多く憂慮し、頑鈍愚昧にして、人情を通せずして自らその害を取る。もし更に各種の凶煞を帯上せば、多半善終を得ず。婦人は則ち淫蕩および凶死夭折の災を主る。
凡見刑不可便以凶論,須看五行中有無吉辰、旺相、官星、印綬、責神、德福等物,有此諸吉相扶相助,刑不為害,而反為用;如無諸吉相助,更帶亡劫、天中、羊刃等煞以惡濟惡,禍不可言。又云:三刑怕金。《鬼谷遺文》曰:“君子不刑定不發,若居仕路多騰達;小人到此必為災,不然也被官鞭撻。”沈芝云:“自刑帶煞不為良,年月刑膚定見傷。不是獄中憔悴死,便因刀劍刃頭亡。”又云:“帶辰午酉亥全,中年喪明。”又云:“自刑怕火,若中有制,未可便此以論。”
およそ刑を見るに、一口に則ち凶と斷作するべからず。必ず五行の中に吉辰・旺相の氣・官星・印綬・責神・德神福神のこの一類の東西あるや否やを看るを須う。これらの吉神ありて來りて扶助すれば、刑はその害と為るを成さず、かえって取りて為用と為し得。もし諸吉の相助なく、かえって亡神・劫煞・天中・羊刃のこれらの凶煞を帯び、惡を以て惡を助ければ、あの禍患は説くに堪えず。又一説あり、三刑は最も金を怕る。《鬼谷遺文》に説く、「君子の命裡に刑を帯びざれば、かえって多半發起し來る能わず。もし身が仕途に在れば、卻って常に能く騰達す。小人はこの一步に到れば必定災を生じ、さもなくばまた官府の鞭打を挨かんとす」と。沈芝が説く、「自刑に更に凶煞を帯ぶるは好事に非ず、年柱月柱が刑を受くれば、肌膚の上に必定傷を見ん。牢獄の裡に憔悴して死するに非ざれば、便ち刀劍鋒刃の下に命を喪せんとす」と。又説く、「辰・午・酉・亥の四個の自刑の字が斉全せば、中年に失明せんとす」と。又説く、「自刑は火を怕る。ただもし命中に別に制伏あれば、すなわちこの條に照らして死斷すべからず」と。
又曰:凡命三刑,全須分刑得入、刑不得入。以年為主,月日時為客,如主刑客,刑得入為貴,刑不入即賤;若客來刑主,須是刑不入方為貴格,刑得入者即賤,假令丑刑戌,看是何丑何戌,如乙丑刑庚戌,是同類相刑,不吉;刑丙戌壬戌則相生相刑,不以刑論;戊戌甲戌相剋相刑。戊戌刑得入,甲戌不得入;更看禍福所生之地如何。如戊戌,福聚之地,卻乙丑來刑則大吉。刑不入福聚之地,不為貴命。餘準此推。
又一説あり、およそ命中に三刑を帯ぶるは、必定要分清楚す、「刑得入」なるか「刑不得入」なるかを。年柱を以て主と為し、月・日・時の三柱を客と為す。もし是れ主の往きて客を刑するならば、刑得て入りてはじめて貴と為り、刑得て入らざれば便ち賤。もし是れ客の來りて主を刑するならば、あれば必ず刑得て入らざるを以てはじめて貴格と算し、刑得て入るは便ち賤。たとえば丑が戌を刑すれば、哪一個の丑・哪一個の戌なるを看るを須う。乙丑が庚戌を刑するがごときは、同類相刑で、不吉。刑する所がもし丙戌・壬戌ならば、あれは便ち相生の中に刑を帯び、刑に按じて論ぜざる。戊戌・甲戌は則ち相克にして刑を帯び、その中で戊戌は算して刑得入、甲戌は算して刑不得入。この外にまた禍福の聚する所の位置の怎樣を看るを須う。たとえば戊戌は福氣聚集の地にして、卻って乙丑ありて來りてそれを刑すれば、かえって大吉。もし刑してこの福聚の地に進み得ざれば、就中貴命と算し得ず。其余は皆この例子に照らして推す。
經云:凡命定其無刑,先論太歲。蓋言人惡見三刑,若月日時帶煞而太歲不干預者不論,故曰先論太歲。又云:以煞止煞,多掌兵刑之任。蓋言太歲受刑而別刑若乃制刑太歲者。假令癸巳生人得戊寅日,卻得庚申時之類。蓋癸巳為戊寅所制,得庚申木卻制戊寅之土。本有刑而卻無刑,故曰以煞制煞。古歌云:“三刑之位帶三奇,天乙兼得在日時。刑若等分干遇德,官居極品定無虧。”可見三刑要相等,更帶三奇、貴人、天德為吉。
旧籍に説く、およそ一個の命に刑あるや無やを斷ずるは、先ず太歲を看るを須う。これは人が最も三刑を見るを忌むを説く。もし月・日・時の三柱が煞を帯びて太歳が幷び其中に參與せざれば、すなわち刑を論ずるを須せず。だから先ず太歳を論ずと説く。又説く、能く煞を用いて煞を止止するは、多く兵刑の一類の職務を擔任す。これは太歳が本已に刑を受け、しかして別に一個の刑ありてかえってあの太歳を刑するの東西を制住したを説く。たとえば癸巳年生の人が戊寅日を得、卻ってまた庚申時を得るこの一類。癸巳は本來戊寅に制せられ、今庚申を得て、かえって戊寅の土を制住す。本來刑ありて卻って無刑に等し、だから煞を以て煞を制すと作す。古歌に説く、「三刑の位置の上にまた三奇を帯び、天乙貴人もまた兼ねて日柱時柱に得。刑はもし彼此分量相當にして、天干の上に再び德神に遇えば、あれば官は極品に居り、必定虧損なし」と。見る可きは三刑は彼此相等にして、再び三奇・貴人・天德を帯びてはじめて吉と為るを須う。
冲撃を論ず
地支取七位為沖,猶天干取七位為煞之義。如子午對沖,子至午七數,甲逢庚為煞,甲至庚七數。數中六則合,七則過,故相沖擊為煞也。相沖者,十二支戰擊之神,大概為凶。然有為福之甚者,乃沖處相生。如辛巳金見癸亥水之類,主聲望播流,高明出眾,科甲崢嶸;若沖處相剋,如壬申金見庚寅木之類,主人神情貌俊,襟韻脫俗,軒昂灑落,上視仰面而行;若生旺主人神剛貌肅膽氣壯,倜儻敢為多成敗;死絕則寒酸鄙薄,形容乖劣,動招凶辱,多夭折。
地支は第七位に數到れば便ち「冲」を成す。まさに天干が第七位に數到れば便ち「煞」を成すがごとし。たとえば子と午とが正相對冲すれば、子より午に數到れば恰も七位。甲が庚に遇えば七煞、甲より庚に數到ればもまた恰も七位。數中に數到りて六すればすなわち合を成し、數到りて七すれば便ち頭を過ぎす。だから相冲相撃して便ち煞を成す。いわゆる相冲とは、十二地支の彼此交戰撞撃する位次で、大体凶を主る。ただもまたかえって大に福を得るあり。あれはすなわち相冲の兩邊の納音が相生すればなり。たとえば辛巳の金が癸亥の水を見るこの一類は、聲名遠播・高明出衆を主り、科舉功名は峥嵘不凡。もし相冲の兩邊が相克すれば、たとえば壬申の金が庚寅の木を見るこの一類は、人は神情俊朗・襟懷氣韻脫俗して、軒昂灑脫、走路する時は臉を仰いで上に看るを主る。もし生旺に逢えば、人は精神剛強・相貌嚴肅・膽氣豪壯にして、倜儻敢為にして成敗起伏多しを主る。もし死絶に逢えば、すなわち寒酸鄙薄にして、形貌乖劣にして、一たび動けばすなわち凶辱を招き、多く夭折あり。
若戌丑辰未四庫所藏為十干財官、印綬等物,尤喜沖激;若寅申巳亥金,子午卯酉金,反成大格,不以沖擊論。若同類相沖,如甲子見甲午,己卯見己酉之類,主多破祖業,平生心不閒,剛明有斷,假令祿高名重,終有一失。
もし戌・丑・辰・未のこの四個の庫中の蔵する所がまさに十干の財星・官星・印綬の一類の東西なれば、あれば最も冲ありて來りてそれを激發するを喜ぶ。もし寅申巳亥の四字斉全・子午卯酉の四字斉全の金命なれば、かえって大格を成し、冲撃を拿って論ずる能わず。もし同類相冲なれば、たとえば甲子が甲午を見・己卯が己酉を見るこの一類は、多く祖業を破敗し、一生心裡に清閑を得ず、性情剛強明快にして、事に遇えば決斷あるを主る。縱然禄位高く名望重しとも、終竟一たびの失手あるを須う。
凡遇一七煞,命吉則沖發,命凶則為禍。如禍聚之地有他位來沖,謂之破禍成福;如福聚之地他位來沖,則破福成禍;如犯空亡,有他位來沖,亦為破禍成福,年月日時值此,必作食祿之人。若月沖日時,時沖年,名仇,主與人無恩,多得憎嫌,或長病,或暴卒;帶劫煞、亡神相沖,主犯刑。若在死絕處,主病多疾。帶貴煞入局,有秀氣科名者,多入臺諫,終惡疾而死;帶元辰、空亡相沖,不下賤則貧寒。
およそこの第七位の煞に遇うに、命本身が吉なれば、一たび冲せばかえって發達す。命本身が凶なれば、一たび冲せばすなわち禍を成す。たとえば禍氣聚集の位置に別處ありて來りてそれを冲せば、「破禍成福」と作す。福氣聚集の位置に別處ありて來りてそれを冲せば、あれはすなわち「破福成禍」。もし命が空亡を犯して別處ありて來冲あれば、また破禍成福と算し、年月日時の上にこの種の情形に碰えば、必ず俸禄あるを食むべき人なり。もし月柱が往きて日柱時柱を冲し、時柱が往きて年柱を冲せば、あれを「仇」と作し、人と恩義なきを主り、多く人の憎嫌を招き、あるいは久病して起きず、あるいは暴病して身亡す。劫煞・亡神を帯びて來りて相冲するは、刑獄を犯すを主る。もしまた死絶の處に落れば、疾病纏身を主る。貴煞を帯びて格局に入り、秀氣ありて科名を得るは、多く能く臺諫の職に進む、ただ終竟惡疾に害して死せんとす。元辰・空亡を帯びて來りて相冲するは、下賤の流ならずんば、また貧寒の命なり。
沈芝云:“破印破財並破祿,破馬少曾為我福;更加破合日時沖,疾非手足即頭目。破印者,如木人帶癸未,內有乙丑金之類;破財者,如金人以寅卯為財、見申酉之類;破祿者,如甲祿在寅見申字之類;破馬者,如馬在巳見亥字之類;破合者,乃干合被支破,如甲午人見己亥,或見巳字,即破己亥,逢子破甲午合之類。詩云:相沖還是自相生,集來帝座位無刑;更得華蓋兼權煞,為官清顯統雄兵。”可見沖破有吉有凶,不可概論。
沈芝が説く、「破印・破財と連同して破禄、還有破馬、皆少く能く我に福氣を帯來せず。再加うるに破合してまた日時相冲に逢えば、害する病は手足に在らずんば就中頭目に在り。いわゆる破印とは、たとえば木命の人が癸未を帯び、未中に乙丑の金ありて來りてそれを破るこの一類。いわゆる破財とは、たとえば金命の人が寅卯を以て財と為すも、卻って申酉を見るこの一類。いわゆる破禄とは、たとえば甲の禄は寅に在るも、卻って申字を見るこの一類。いわゆる破馬とは、たとえば驛馬は巳に在るも、卻って亥字を見るこの一類。いわゆる破合とは、天干は本來相合するも地支に冲破せられ、たとえば甲午の人が己亥を見れば、甲己は本來合す、然るに一たび巳字を見ればすなわち己亥を破り、一たび子字に逢えばすなわち甲午の合を破る、すなわちこの一類。詩の裡に説く、相冲の兩邊はもし還彼此相生なれば、聚りて帝座の位に到りて刑を帯びず。再び華蓋を得て同時に兼ねて權煞を帯びれば、官を做るに清高顯達にして、能く雄兵を統率す」と。見る可きは冲と破とに吉ありまた凶あり、一概に論ずべからず。
巻三
十干禄を論ず
祿,爵祿也,當得勢而享,乃謂之祿。自始分十干、十二支時,便以甲乙配同寅卯、居東;丙丁配同巳午,居南;庚辛配同申酉,居酉;壬癸配同亥子,居北。十干就支神為祿,謂祿隨旺行,所以甲祿寅,乙祿卯,庚祿申,辛祿酉,壬祿亥,癸祿子,丙祿已,丁祿午,戊寄已,已寄午,謂已午乃火旺之鄉,子隨母得祿之義。內有辰戍丑未,辰戌為魁罡,名曰邊鄙惡地,祿元不寄;丑未乃天乙貴人出入之門,祿元避之,所以四宮無祿。又曰四季有雜氣,為祿不專,故不取。
「禄」とはすなわち爵禄で、その勢に當りて然る後に享有するを須うて、はじめて禄と作す。當初より十天干・十二地支を分定した時より、すなわち甲乙を寅卯に配して東方に居らしめ、丙丁を巳午に配して南方に居らしめ、庚辛を申酉に配して西方に居らしめ、壬癸を亥子に配して北方に居らしめり。十天干は各々地支の神に就きて禄を取る、いわゆる禄は旺氣に跟って走る、だから甲の禄は寅に在り、乙の禄は卯に在り、庚の禄は申に在り、辛の禄は酉に在り、壬の禄は亥に在り、癸の禄は子に在り、丙の禄は巳に在り、丁の禄は午に在り。戊は巳に寄せ、己は午に寄す。巳午は火旺の鄉なるがゆえに、取る所は兒子の母親に跟って禄を得るの意思。その中の辰・戌・丑・未の四支は、辰戌は「魁罡」で、號して邊遠荒惡の地と稱し、禄元は寄居することを肯ぜず。丑未は天乙貴人の出入する門戶で、禄元はそれを避開するを須う。だからこの四宮は皆禄なし。又一説あり、四季の月は雜氣を蔵し、禄を作して專一ならず、ここにおいて取らず。
甲祿寅。如甲見丙寅,甲土克丙水為財,為福星祿;戊寅火土相生,為伏馬祿,俱吉。庚寅謂之破祿,半吉半凶。壬寅謂之正祿,帶截路空亡,必為僧道。甲寅謂之長生祿,大吉。乙祿卯。見乙卯謂之喜神旺祿,主吉。丁卯為截路空亡,主凶。己卯,進神祿;辛卯,破祿,又為交神,半吉半凶。癸卯帶太乙,死祿,雖貴終貧。
以下逐條禄を論ずるは、皆某干の禄支に不同の天干を配上して、此柱の納音の生克と帯ぶる所の神煞とを看、再び各種の名目と吉凶とを定出す。甲の禄は寅に在り。たとえば甲が丙寅を見れば、甲の土を以て丙の水を克して財を成す、これを「福星禄」という。戊寅を見れば則ち火土相生して、「伏馬禄」という、皆吉を主る。庚寅を見れば「破禄」という、半吉半凶。壬寅を見れば「正禄」という、ただ截路空亡を帯び、多半僧道を做らんとす。甲寅を見れば「長生禄」という、大吉。乙の禄は卯に在り。乙卯を見れば「喜神旺禄」という、吉を主る。丁卯を見れば截路空亡、凶を主る。己卯を見れば「進神禄」。辛卯を見れば「破禄」、また兼ねて交神、半吉半凶。癸卯を見れば太乙を帯び、「死禄」なり。雖然顯貴なりも、終竟貧せんとす。
丙祿巳。見己巳,九天庫祿,主吉。辛巳,截路空亡。癸巳,伏貴神祿,半吉半凶。乙巳,旺馬祿。丁巳,庫祿,俱吉。丁祿午。見庚午,截路空亡,凶。壬午為德合祿,甲午為進神祿,俱凶。丙午為喜神祿,交羊刃,半吉。戊午,伏羊刃祿,多凶。
丙の禄は巳に在り。己巳を見れば「九天庫禄」、吉を主る。辛巳を見れば截路空亡。癸巳を見れば「伏貴神禄」、半吉半凶。乙巳を見れば「旺馬禄」。丁巳を見れば「庫禄」、皆吉。丁の禄は午に在り。庚午を見れば截路空亡、凶を主る。壬午を見れば「德合禄」、甲午を見れば「進神禄」、皆凶。丙午を見れば「喜神禄」、また羊刃に交着す、半吉と算す。戊午を見れば「伏羊刃禄」、多凶。
戊祿巳。見己巳,九天庫祿,壬吉。,截路空亡。癸巳,貴神祿,戊癸化合,有官位重。乙巳,驛馬同鄉祿。丁巳,旺庫祿,俱吉。己祿午。見庚午,截路空亡。壬午,死鬼祿,俱凶。甲午,進神合祿,顯達之象。丙午,喜神祿。戊午,伏神羊刃祿,凶。
戊の禄もまた巳に寄す。己巳を見れば「九天庫禄」、吉を主る。その下の一句は底本に脱文あり、ただ「截路空亡」の四字を剩すのみ、指す所のあの一柱は已に缺失せり。癸巳を見れば「貴神禄」、戊と癸と相合して氣を化し、官位ありてしかも分量重きを主る。乙巳を見れば「驛馬同鄉禄」。丁巳を見れば「旺庫禄」、皆吉。己の禄は午に在り。庚午を見れば截路空亡、壬午を見れば「死鬼禄」、皆凶。甲午を見れば「進神合禄」、顯達の氣象あり。丙午を見れば「喜神禄」。戊午を見れば「伏神羊刃禄」、凶。
庚祿申。見壬申,為大敗祿。截路空亡祿,俱凶。丙申,大敗祿,多成敗。戊申,伏馬祿,多滯,若值福星,貴吉。庚申,長生祿,大吉。辛祿酉,見癸酉,伏神祿,水火相犯,凶。乙酉,破祿,成敗。丁酉,空亡貴神祿,丁木受氣,辛水沐浴,主姦淫事;值喜神,吉。己酉,進神祿。辛酉,正祿,俱吉。
庚の禄は申に在り。壬申を見れば「大敗禄」、また截路空亡の禄、皆凶。丙申を見れば大敗禄、一生多成多敗。戊申を見れば「伏馬禄」、多く滯塞あり。もしまた福星に値せば、便ち貴にして吉を主る。庚申を見れば「長生禄」、大吉。辛の禄は酉に在り。癸酉を見れば「伏神禄」、水火互相冲犯す、凶。乙酉を見れば「破禄」、成敗不定。丁酉を見れば「空亡貴神禄」、丁木は此に氣を受け、辛水は此に沐浴し、奸淫の事あるを主る。もし喜神に値せば、則ち吉。己酉を見れば「進神禄」。辛酉を見れば「正禄」、皆吉。
壬祿亥,見丁亥,貴神合祿。乙亥,天德祿。己亥,旺祿;辛亥,同馬鄉祿,俱大吉。獨癸亥,大敗祿,貧薄。癸祿子,見甲子,進神祿,主登科進達。丙子,交羊刃祿,帶福星,貴有權。戊子,伏羊刃合貴祿,半吉。庚子,印祿,吉。壬子,正羊刃祿,凶。
壬の禄は亥に在り。丁亥を見れば「貴神合禄」。乙亥を見れば「天德禄」。己亥を見れば「旺禄」。辛亥を見れば「同馬鄉禄」、皆大吉。ただ癸亥を見れば「大敗禄」、貧窮微薄を主る。癸の禄は子に在り。甲子を見れば「進神禄」、登科及第・進身顯達を主る。丙子を見れば「交羊刃禄」、また福星を帯び、貴にして權あるを主る。戊子を見れば「伏羊刃合貴禄」、半吉。庚子を見れば「印禄」、吉。壬子を見れば「正羊刃禄」、凶。
有生成祿,甲乙人得甲寅、乙卯之類。有名位祿,甲人見丙寅之類。有真祿,甲人見丙或己,乙人見己或午之類,皆為貴格。有進退真祿,戊辰見丁巳、戊午見丁巳,丙辰見癸巳、丙午見癸巳,癸亥見甲子、癸丑見甲子,壬戌見癸亥、壬子見癸亥,進則平易,退則艱難,更帶福神,可作貴命,怕重見。
一種ありて「生成禄」といい、たとえば甲・乙の人が甲寅・乙卯を得るこの一類。一種ありて「名位禄」といい、たとえば甲の人が丙寅を見るこの一類。一種ありて「真禄」といい、たとえば甲の人が丙あるいは己を見、乙の人が己あるいは午を見るこの一類、皆貴格と算す。一種ありて「進退真禄」といい、たとえば戊辰が丁巳を見、戊午が丁巳を見、丙辰が癸巳を見、丙午が癸巳を見、癸亥が甲子を見、癸丑が甲子を見、壬戌が癸亥を見、壬子が癸亥を見るがごとし。順進の一路は平順、倒退の一路は艱難。もし更に福神を帯上せば、以て貴命と作して看る可し、ただ重複出現するを怕るのみ。
有祿值會合,甲祿寅而得庚戌之類。有食神帶祿,壬食甲而得甲寅,癸食乙而得乙卯,戊食庚而得庚申,己食辛而得辛酉,主吉。有食神合祿,甲食丙得丙申、丙寅,乙食丁得丁未、丁卯,庚食壬得壬辰、壬子,辛食癸得癸巳、癸丑八位,俱主吉。
一種ありて「禄値會合」といい、たとえば甲の禄は寅に在りてまた庚戌を得て來りて寅と相會するこの一類。一種ありて「食神帶禄」といい、たとえば壬は甲を以て食神と為して甲寅を得、癸は乙を以て食神と為して乙卯を得、戊は庚を以て食神と為して庚申を得、己は辛を以て食神と為して辛酉を得れば、皆吉を主る。一種ありて「食神合禄」といい、たとえば甲は丙を以て食神と為して丙申・丙寅を得、乙は丁を以て食神と為して丁未・丁卯を得、庚は壬を以て食神と為して壬辰・壬子を得、辛は癸を以て食神と為して癸巳・癸丑を得れば、この八個の位次は皆吉を主る。
有祿頭財,為縟煞,甲人見戊寅,乙人見乙卯之類,主人富有聲望。有祿頭鬼,為赤口煞,甲人見庚寅,乙人見辛卯之類,主口舌刑責。有旬中祿,甲申見庚寅、戊午見丁巳之類,主清華要職。
一種ありて「禄頭財」といい、また名づけて「縟煞」、たとえば甲の人が戊寅を見、乙の人が乙卯を見るこの一類は、人は富足にして聲望あるを主る。一種ありて「禄頭鬼」といい、また名づけて「赤口煞」、たとえば甲の人が庚寅を見、乙の人が辛卯を見るこの一類は、口舌と刑責とを招惹するを主る。一種ありて「旬中禄」といい、たとえば甲申が庚寅を見、戊午が丁巳を見るこの一類は、清貴顯要の職位を擔任するを主る。
有天祿貴神,如丁人祿在午,遁至午上得丙字,而丙貴在酉亥,得辛酉、辛亥則辛貴,復見於午之類,入格極品。有干支合祿,如甲祿寅,得甲寅,己亥,乙祿卯,得乙卯、庚戌之類,主官職崇重。有互換貴祿,庚寅見甲申日時之類。有朝元祿,如寅人見甲日時之類,或朝於胎中,尤貴。
一種ありて「天禄貴神」といい、たとえば丁の人は禄は午に在り、起遁して午位の上に丙字を得着し、しかして丙の貴人は酉と亥とに在り、もし辛酉・辛亥を得れば、あれば辛の貴人はまた回頭して午の上に落る。この一類はもし能く格に入れば、極品の貴に至る可し。一種ありて「干支合禄」といい、たとえば甲の禄は寅に在りて甲寅・己亥を得、乙の禄は卯に在りて乙卯・庚戌を得るこの一類は、官職崇高顯重を主る。一種ありて「互換貴禄」といい、たとえば庚寅が甲申の日與時を見るこの一類。一種ありて「朝元禄」といい、たとえば寅年の人が甲日甲時を見るこの一類。もし朝向する所が胎元なれば、あれば格外貴し。
有朝元夾合,如癸巳見戊辰、戊午,兩戊與癸合夾巳,戊祿巳之類,主封爵。有祿入祿堂,《理愚歌》云:“祿入祿堂須大拜”,李虛中以甲人得甲戌,以甲為歲干,則甲之本位遁至戌,謂之祿堂。辛壬有二位,辛有辛卯、辛丑,壬有壬寅、壬子,五行無克,諸位相助,發福必大。
一種ありて「朝元夾合」といい、たとえば癸巳が戊辰・戊午を見れば、兩個の戊は皆癸と相合して巳を中間に夾み、戊の禄はまたまさに巳に在り。この一類は封爵位を受くるを主る。一種ありて「禄入禄堂」といい、《理愚歌》に説く、「禄が禄堂に入れば大拜す可し」と。李虚中は甲の人が甲戌を得るを拿って例と作す。甲を以て年干と為し、甲の本位を起遁して戌の上に推到せば、すなわち禄堂と作す。辛と壬とは各々兩個のこのごとき位次あり。辛は辛卯・辛丑あり、壬は壬寅・壬子あり。ただ五行の間に克傷なく、各位がまた互相幫襯すれば、福を發起すること必定大なり。
古人云:祿前二辰為背,祿後二辰為向。沈芝取建、向、近、合四字為貴,建不如向,近不如合,四字中得兩字者,為貴。如甲祿寅,以寅為建,丑為向,卯為近,亥為合,餘準此。餘皆一位忌三合六合上見刑見鬼,以甲戌言,鬼在丑上,則可畏,以丑刑戌;在未則不忌,以戌刑未。以乙酉言,鬼在巳上為害,以三合相會在辰則減福,以六合相親。
古人が説く、禄位前面の兩辰を「背」と作し、禄位後面の兩辰を「向」と作す。沈芝は「建」「向」「近」「合」の四個字を取りて貴と為す。その中に建は向に如かず、近は合に如かず、四個字の裡に能く兩個を占占するは就中貴と算す。たとえば甲の禄は寅に在れば、あれば寅は建、丑は向、卯は近、亥は合、其余はこれに照らして類推す。この外に各位は皆三合・六合の位置の上に刑を見・鬼を見るを忌諱す。甲戌を拿って説來、鬼が丑の上に落ればすなわち可怕し、丑の來りて戌を刑するがゆえなり。未の上に落れば則ち忌るを須せず、戌の往きて未を刑するがゆえなり。乙酉を拿って説來、鬼が巳の上に落れば便ち害を成す、巳と酉とが三合相會するがゆえなり。辰の上に落れば則ちただ些か福氣を減ず、辰と酉とが六合相親するがゆえなり。
夫建祿者,主人肌厚氣實,體格不清,一生安逸足財,利生旺;自然死絕則氣濁神慢,孳孳為生,吝嗇猥鄙。與元辰並, 因樗蒲得財,復因此敗。與官符並,因官門得財,或多爭訟。與劫煞並,好賤技小商,不義橫財。與天中並,多遺失破財。與祿鬼倒食並,多因賒貸牙儈得財,至死不通,惟財是念之人。又曰:庫者,祿之聚,如甲乙在未,丙丁在戌,戊己壬癸在辰,庚辛在丑。如甲乙亥多而得未,乃祿厚豐足之人。合者,祿之橫,如甲祿寅而得亥,謂之明合;無寅得亥,謂之暗合,雖非見祿,亦曰見祿,多主儻來之福。
命中に「建禄」を坐る人は、肌肉豊厚・氣血充實し、ただ體貌は清秀なるを足らず、一生安逸にして錢財を缺かず、殊に禄神が生旺の地に落るを以て好と為す。もし禄神が死・絶の地に落れば、すなわち氣質渾濁・神情遲鈍にして、終日汲汲營營として生を謀り、人と為り吝嗇猥瑣。建禄と「元辰」と同柱なれば、往往賭博に因って錢を得、最後にもまた賭博に因って家を敗す。「官符」と同柱なれば、官府の門路に靠って錢を得、あるいは多く争訟あり。「劫煞」と同柱なれば、多く下賤の手藝・小本の買賣を做し、得る所は不義橫財。「天中」(空亡)と同柱なれば、常常財物を遺失し、家産を破耗す。「禄鬼」「倒食」と同柱なれば、多く賖欠借貸・居間說合に靠って錢を賺り、一輩子は錢眼を鑽出せず、是れ只だ錢財を惦記する人。書中に又説く、辰戌丑未の四庫は禄氣聚積の處、甲乙木の禄庫は未に在り、丙丁火は戌に在り、戊己土と壬癸水とは辰に在り、庚辛金は丑に在り。甲乙日主の柱中に亥水多くしてまた未土を得るがごときは、すなわち禄厚豐足の人。地支相合は禄の旁出の路。甲の禄は寅に在り、柱中に亥を見て來りて寅に合するを「明合」という。柱中に寅なくして只だ亥を見るを「暗合」という、雖然真に禄を見ずとも、また禄を見ると算し、多く意外得來の福分を主る。
拱者,祿之尊,如甲祿居寅,不見寅而見丑,卯在兩傍,謂之虛拱;如申人見寅又見丑,卯在兩傍拱之,謂之實拱,然拱實不若拱虛,主大富貴。凡人命帶祿,或吉或凶,或貴或賤,未可全靠便為吉論。《天乙妙旨》云:“君不見,祿馬貴人無準托,考究五行之惡,天元羸弱未為災,地氣堅牢足歡樂。”《源髓歌》云:“祿馬更有多般說,自衰自死兼敗絕,若無吉煞加助時,定知破祖多浮劣。”可見先論五行,後看祿馬,五行要生旺,祿馬怕衰絕。司馬季主云:祿多馬少,使主神勞;祿少馬多,能操善負。
兩支の夾拱を用いて禄を虛懸するは、禄中の最も尊貴の一種。甲の禄は寅に在り、四柱に寅を見ず、卻って丑と卯とを見て兩旁に分列して寅を當中に夾むを「虛拱」という。もし本人の生年が申にして、柱中にすでに寅を見、また丑・卯ありて兩旁に夾拱すれば、「實拱」という。然るに拱して實在なるはかえって拱して虛靈なるに如かず、虛拱は大富大貴を主る。およそ命裡に禄を帯ぶる人は、あるいは吉あるいは凶・あるいは貴あるいは賤、全くこの一點に靠りて便ち吉と斷ずべからず。《天乙妙旨》に説く、您は見ざるや、禄・馬・貴人は本身に竝び準頭なくして倚托すべく、還りて五行本身の美惡を考究するを須う。天干日元衰弱なるも未必災を成さず、地支の氣の堅固牢實なるははじめて安享歡樂するに足ると。《源髓歌》に説く、禄と馬とに別に許多の講究あり、もしそれら自身が衰・死および敗絶の地に處し、また吉神の加臨扶助なくば、あれば必定祖業を破敗し、輕浮下劣せんとす。見る可きは命を論ずるに先ず五行強弱を看て、然る後にはじめて禄馬を論ず。五行は生旺に貴しとし、禄馬は最も衰絶を怕る。司馬季主が説く、禄多くして馬少なければ、人の心神をして勞苦せしむ。禄少なくして馬多ければ、則ち善く操持し、能く奔走を擔負すと。
金輿を論ず
輿者,車也,金者,貴之義也,譬之君子居官得祿,須坐車以載之。故金輿常居祿前二辰,如甲子人祿在寅,辰為金輿是也。此煞乃祿命之旄旗,三才之節鉞,主人性柔貌願,舉止溫克,婦人逢之,不富即貴;男子得之,多妻妾,陰福相扶持,生日、生時遇之為佳,骨肉平生安泰,得賢妻妾,子孫茂盛。如皇族多帶此煞,常格得之,身在無氣中生,主作贅。紫虛局云:“祿前二辰號金輿,遇此之人福最殊。偏主聰明多富貴,一生清泰亦無虞。”
「輿」とはすなわち車、「金」は尊貴の意思で、たとえば君子が官を做して俸禄を得れば、須く車を坐りて彼を承載す。だから「金輿」のこの星は總じて禄神前面の第二位に排す。例如甲子年生の人は禄は寅に在り、寅より前に兩位を數えて辰に至れば、辰はすなわち金輿。この星は禄命の旌旗・天地人三才の符節斧鉞で、人は性情柔和・相貌敦厚にして、舉止溫文自持するを主る。婦人がそれに遇上せば、富ならずとも貴し。男子がそれを得れば、妻妾衆多にして、暗中に福神の扶持を得。生日・生時を以て金輿に坐到するを以て最好と為し、一家骨肉一生平安・賢惠の妻妾を娶得し・子孫繁茂するを主る。皇族は多くこの星を帯ぶ。もし尋常格局の人がそれを得て、また無氣の地に生まれれば、多半入贅して婿と為らんとす。《紫虛局》に説く、禄前第二位を金輿という、それに遇上する人は福氣最も特殊、殊に聰明にして富貴多きを主り、一生清吉安泰にして憂虞なしと。
驛馬を論ず
所謂驛馬者,乃先天三合數也,先天寅七、午九、戌五,合數二十有一,故自子順至申,凡二十有一而為火局之驛馬。亥卯未之數,四、六與八合為十八,故自子順至巳,凡十八而為木局之驛馬。木、火,陽局也,從子一陽順行。金、水、陰局也,從午一陰逆行,甲子辰之數,七、九與五合,為二十有一,故自午逆至寅,凡二十有一,而為水局之驛馬。巳酉丑之數,四、六與八合為十八,故自午至亥,凡十有八,而為金局之驛馬。此法之所由立也。寅午戌生人,馬在申而五陽干乘之。
いわゆる「驛馬」とは、先天三合の數より推出する。先天數は寅は七・午は九・戌は五、合起すれば二十一、だから子より順に二十一位を數えて申に至れば、申はすなわち火局寅午戌の驛馬。亥卯未の先天數は四・六・八、合起すれば十八、だから子より順に十八位を數えて巳に至れば、巳はすなわち木局の驛馬。木・火は陽局に属し、子位の一陽より起こりて順行す。金・水は陰局に属し、午位の一陰より起こりて逆行す。申子辰(原文は「甲子辰」と作る)の數は七・九・五、合して二十一と為り、だから午より逆に二十一位を數えて寅に至れば、寅はすなわち水局の驛馬。巳酉丑の數は四・六・八、合して十八と為り、だから午より逆に十八位を數えて亥に至れば、亥はすなわち金局の驛馬。驛馬のこの套の法則はすなわちこのごとく立起したなり。寅午戌年生の人は、驛馬は申に在り、申上に配する所は皆甲丙戊庚壬の五個陽干。
見甲申,截路空日馬;丙申,大敗馬。戊申,福星伏馬。庚申,逢天關馬;壬申,大敗馬。以上巳酉丑申年月日時發應。申子辰人,馬在寅而五陽干乘之。見甲寅,正祿文星馬。丙寅,福星馬。戊寅,伏馬。庚寅,破祿馬。壬寅,截路馬。以上亥卯未寅年月日時發應。巳酉丑人,馬在亥而五陰干乘之。見乙亥,天德馬,以馬中支生干,汨沒無成,徒自聰明。丁亥,天乙馬。己亥,旺祿馬。辛亥,正祿馬。癸亥,大敗馬。以上申子辰亥年月日時發應。亥卯未人,馬在巳而五陰干乘之。
申上に甲申に遇えば、「截路空日馬」という。丙申に遇えば、「大敗馬」という。戊申に遇えば、「福星伏馬」という。庚申に遇えば、「逢天關馬」という。壬申に遇えば、もまた「大敗馬」という。以上の各馬は、皆巳酉丑年および申を帯びた年・月・日・時の上に應驗す。申子辰年生の人は、驛馬は寅に在り、寅上にもまた五陽干を配す。甲寅に遇えば、「正禄文星馬」という。丙寅に遇えば、「福星馬」という。戊寅に遇えば、「伏馬」という。庚寅に遇えば、「破禄馬」という。壬寅に遇えば、「截路馬」という。以上の各馬は、亥卯未年および寅を帯びた年・月・日・時の上に應驗す。巳酉丑年生の人は、驛馬は亥に在り、亥上に乙丁己辛癸の五個陰干を配す。乙亥に遇えば、「天德馬」という、馬の所在する地支がかえって天干を生ずるがゆえに、埋没して成就なく、空しく聰明あるを主る。丁亥に遇えば、「天乙馬」という。己亥に遇えば、「旺禄馬」という。辛亥に遇えば、「正禄馬」という。癸亥に遇えば、「大敗馬」という。以上の各馬は、申子辰年および亥を帯びた年・月・日・時の上に應驗す。亥卯未年生の人は、驛馬は巳に在り、巳上にもまた五陰干を配す。
見乙巳,正祿馬。丁己,旺氣馬。己已,九天祿庫馬。辛巳,截路馬。癸巳,天乙伏馬。以上寅午戌巳年月日時發應。凡柱中馬,若不值空亡、破敗、交退、伏神,須榮貴。互祿共天乙貴神,同其馬位,更得諸煞相併,官秉大權,貴居廊廟,時為上貴,日為中貴,月為常庶。庫馬主少年之喜,旺馬資壯歲之榮,生馬老方得遂而官卑任遠矣,如木生亥旺卯庫未。餘仿此。珞子云:生馬未必有馬,背祿未必無祿。看其旺庫,不問背生。妙在消息盈虛也。又曰:驛馬者,三命中發用,喜慶之神。
巳上に乙巳に遇えば、「正禄馬」という。丁巳(原文は「丁己」と作る)に遇えば、「旺氣馬」という。己巳に遇えば、「九天禄庫馬」という。辛巳に遇えば、「截路馬」という。癸巳に遇えば、「天乙伏馬」という。以上の各馬は、寅午戌年および巳を帯びた年・月・日・時の上に應驗す。およそ四柱中の驛馬は、ただ空亡・破敗・交退・伏神に落らざれば、すなわち必定榮顯。もし驛馬と本命の互禄・天乙貴人とが同一個地支の上に同在し、更に衆吉神の會聚あれば、能く官に大權を掌り・貴く朝堂に列す。驛馬が時の上に坐るは上等貴、日の上に坐るは中等貴、月の上に坐るは只だ尋常人。庫地の馬は少年得意を主り、旺地の馬は壮年榮顯を助け、長生の馬は老年に到りてはじめて順遂、しかも官位卑微・任所遙遠。たとえば木の長生は亥に在り・帝旺は卯に在り・入庫は未に在り、其余の五行はこれに照らして類推す。珞琭子が説く、命中に長生の馬あるも未必能く馬の力を得、禄を背きもまた未必禄なきに非ず、それの旺に臨み・庫に入るや否やを看るを須う、必ずしも長生なるか否かを問わざれ、妙處は全て盈虛消長を體會するに在りと。書中に又説く、驛馬は三命中の發動を主り・喜慶を主るの神。
若人遇之,君子常居榮位,小人主豐贍。大小運行年至此,主得官及遷改之喜;小運及行年合驛馬,並主遷官得祿,如甲子人驛馬在寅,小運及太歲至亥,亥與寅合之類是也。又馬有十二:一曰款段,謂巳酉丑人得壬亥,亥卯未人得丙巳,申子辰人得甲寅,寅午戌人得戊申。二曰蹶蹄,謂四柱雖帶驛馬而生日值空亡之神。三曰折足,謂胎月帶驛馬而日時帶沐浴者是,申子辰全見寅為馬,是三人騎一馬,謂之折足。若亥卯未全見馬,總有官貴,終成下賤。若一辰坐者,少年雖泰,後還窮。
人が驛馬に遇上すれば、君子は常に榮顯の位に居り、小人もまた家資豐足を主る。大運・小運と流年とが驛馬に走至れば、升官と調動との喜事を主る。小運および流年が驛馬と相合するも、同じく升遷得禄を主る。たとえば甲子年生の人は驛馬は寅に在り、小運あるいは太歲が亥に走至れば、亥と寅と相合す、すなわちこの一類に属す。驛馬はまた十二種に分かつ。第一は「款段」といい、巳酉丑の人が壬亥を得・亥卯未の人が丙巳を得・申子辰の人が甲寅を得・寅午戌の人が戊申を得るを指す。第二は「蹶蹄」といい、四柱は驛馬を帯ぶも、生日が恰好空亡の上に落るを指す。第三は「折足」といい、胎月が驛馬を帯びて日・時がまた沐浴を帯ぶるを指す。又如申子辰の三字斉全にして共用寅の一個の馬は、三個人が一匹馬に騎るに等し、もまた折足という。もし亥卯未の三字斉全して皆馬を見れば、縱然官あり貴あるも、終竟下賤に流于す。もしただ一個の地支のみ馬に坐れば、少年は雖然順遂なれど、後來は仍舊困窮す。
四曰無糧,謂生日值馬,馬食太歲,如甲子人得壬寅日而時更落在空亡者是。五曰不出廳廄,謂胎月帶馬,不見貴及不見祿堂及入空亡者是。六曰嘶風。七曰趨途,謂驛馬雖有祿,在空亡。八曰馱尸,十二驛馬惟馱尸最凶,見祿即尸。甲子旬中,巳酉丑生人馬在亥,乙丑人丁亥,己巳人乙亥,癸酉人癸亥。乙丑人得亥馬,忌寅月日時;己巳人得亥馬,忌申月日時;癸酉人得亥馬,亦忌寅月日時,有一在此,名曰馱尸。亦如亥卯未是甲午旬中,乙未人辛巳,己亥人己巳,癸卯人丁巳。
第四は「無糧」といい、生日が驛馬に坐りて、馬はかえって太歲に喫掉せらるるを指す。たとえば甲子年生の人が壬寅日を得、時辰がまた空亡に落る。第五は「不出廳廐」といい、胎月が馬を帯びて、卻って貴人を見ず・禄堂を見ず、あるいは空亡に落入する。第六は「嘶風」という。第七は「趨途」といい、驛馬は雖然禄を帯ぶも、禄は卻って空亡の裡に落るを指す。第八は「馱屍」といい、十二種の驛馬の裡に馱屍を以て最凶と為す、一たび禄を見れば則ち屍を見るに等し。甲子の一旬中に、巳酉丑生の人の馬は亥に在り。乙丑人は丁亥に配し、己巳人は乙亥に配し、癸酉人は癸亥に配す。乙丑人が亥馬を得れば、寅の月・日・時を見るを忌み。己巳人が亥馬を得れば、申の月・日・時を見るを忌み。癸酉人が亥馬を得れば、もまた寅の月・日・時を見るを忌み。ただ一樣を犯上すれば、すなわち馱屍という。又如亥卯未生の人が甲午一旬に属するは、乙未人は辛巳に配し、己亥人は己巳に配し、癸卯人は丁巳に配す。
乙未人得已馬,忌寅月日時;己亥人得巳馬,忌申月日時;癸卯人得巳馬,亦忌寅月日時,皆馱尸也。餘旬準此。九曰食芻,謂驛馬克其時,假令驛馬屬金,生時得木,此類謂之食芻。十曰乘軒,謂胎月生日帶祿馬,假令甲申人得庚寅甲寅時及庚寅胎月是。十一曰乘軺,謂有天地得合見太歲,生月日時見貴人驛馬,假令丁亥生人四月壬寅日己酉時,月坐馬,酉繫貴人是。十二曰無轡,謂貴神空亡,祿在絕鄉者是。以上十二驛馬,當以意消息,災福自見,款段則平生坎坷,止作選人,無糧不食天俸,不出廄則不歷任所,折足則永失,蹶蹄則復起,無轡則一生孤寒,食芻則官可六品,嘶風徒有虛聲,趨途漫勞求祿,乘軺則帶職,乘軒則三公,馱尸則得官即亡。
乙未人が巳馬を得れば、寅の月・日・時を見るを忌み。己亥人が巳馬を得れば、申の月・日・時を見るを忌み。癸卯人が巳馬を得れば、もまた寅の月・日・時を見るを忌み。これらは皆馱屍。其余の各旬はこれに照らして類推す。第九は「食芻」といい、驛馬が生時を克制するを指す。たとえば驛馬が金に属して生時が木に属するこの一類はすなわち食芻という。第十は「乘軒」といい、胎月と生日とが皆禄馬を帯ぶるを指す。たとえば甲申年生の人が庚寅日・甲寅時および庚寅の胎月を得る。第十一は「乘軺」といい、天干地支が各々相合を得てまた太歲を見、生月・日・時の上にすでに貴人を見また驛馬を見るを指す。たとえば丁亥年生の人が四月壬寅日己酉時なれば、月上に馬に坐り、酉はまた丁の貴人。第十二は「無轡」といい、貴神が空亡に落ち・禄がまた絶地に居るを指す。以上の十二種の驛馬は、用心して斟酌するを須う、災福は自然分明。款段は一生坎坷を主り、只だ候選して小官を做る能うのみ。無糧は朝廷の俸禄を喫上せず。不出廐は任所に到りて做る能わず。折足は永遠に位を失す。蹶蹄は跌倒して還りて能く再起す。無轡は一生孤單寒苦。食芻は還りて六品に到りて做り得。嘶風は只だ虛名を落得るのみ。趨途は空しく勞碌して禄を求む。乘軺は能く職を帯びて事に任ず。乘軒は位して三公に至る可し。馱屍は則ち官を得るの日すなわち命を喪うの時。
有干支合馬,如申子辰四馬在寅,甲寅見己亥,合;丙寅見辛亥,合,主官職崇重。有馬頭帶劍,謂驛馬上見庚辛或納音,見金,主名振邊疆。有馬驟天庭,謂木人得亥而見辛亥,又馬上干逢得祿,如六壬人生,居寅午戌之位,於甲上遁得戊午,戊之祿在巳,巳繫天庭,復見巳,得酉合之為是,主官居極品。有馬後二辰為九地馬,主職近王廷。有天馬貴神,乃歲中不見驛,五虎遁至馬上,看得何干,其干見天乙,而天乙所坐之干卻復見貴於馬上是也,貴不下三品。有一木繫雙馬,寅午戌多見丙申,申子辰多見庚寅,巳酉丑多見己亥,亥卯未多見癸巳。
「干支合馬」あり。たとえば申子辰の驛馬は寅に在り、甲寅が己亥を見れば、甲と己と合し寅と亥と合す。丙寅が辛亥を見れば、丙と辛と合し寅と亥と合す、官職崇高を主る。「馬頭帶劍」あり、驛馬の上に庚・辛を見、あるいは納音が金に属するを指し、威名が邊疆を震動するを主る。「馬驟天庭」あり、木命の人が亥を得てまた辛亥を見、幷且馬上の天干が別に禄を得るを指す。たとえば六壬日生の人は、馬位は寅午戌の位に居り、甲上より五虎遁を起こして戊午を得、戊の禄は巳に在り、巳は天庭の位に属す、再び巳を見、また酉を得て來りてそれに合すれば、すなわち此格で、官は極品に至るを主る。驛馬後面第二位を「九地馬」といい、職務が朝廷に接近するを主る。「天馬貴神」あり、流年の中に驛馬を見ず、五虎遁を用いて馬位の上に推到して、見得る所が何の天干か、此の天干が天乙貴人を見、しかして天乙の坐する所の天干がまた馬上に於て再び貴人を見れば、その貴は三品を下らず。「一木繫雙馬」あり、寅午戌の人が多く丙申を見・申子辰の人が多く庚寅を見・巳酉丑の人が多く己亥を見・亥卯未の人が多く癸巳を見るを指す。
馬上干克支,主多驚險。若遇四馬聚於時或年上,主封爵。又驛馬下生人,月日時支干得御策全,並克身者定貴。馬前一辰為御,後一辰為策。假令甲子金命,正月辛丑日卯時生,以子人馬在寅逢祿,又本命子與生日丑在馬後為策,卯時在馬前為御,又馬是丙寅,火能克甲子金,故主貴。有驛有馬者,主位至侯。干為馬,支為驛,如戊戌人馬在申而得庚申,支干俱屬金,到申臨官,戊戌支干俱屬土,到申長生,本命及驛馬支干背馬有氣,是有驛有馬。又如壬午人驛馬在戊申,戊土臨申長生,本命壬水到申亦長生,午火到申為衰鄉,本命干旺支衰,是有馬無驛。
驛馬上の天干がそれの坐する所の地支を克制するは、一生多く驚險を主る。もし四個の驛馬が時の上あるいは年の上に聚れば、封爵位を受くるを主る。また、驛馬に坐る人は、月・日・時の干支が「御」と「策」とを湊斉し、幷且能く本命を克制すれば、一定顯貴。驛馬前一位を「御」といい、後一位を「策」という。たとえば甲子年金命の人が正月辛丑日卯時に生まれれば、子年の人は馬は寅に在り、寅はまた甲の禄。本命の子と生日の丑とは皆馬後に在りて、是れ「策」。卯時は馬前に在りて、是れ「御」。正月の月建はまた丙寅、丙寅納音火は能く甲子の金を克す、だから貴を主る。「有驛有馬」あるは、位して封侯に至るを主る。天干を馬と為し、地支を驛と為す。たとえば戊戌年生の人は馬は申に在りて庚申を得れば、庚申干支は皆金に属し、申に到れば臨官。戊戌干支は皆土に属し、申に到れば長生。本命と驛馬の干支とは皆申地に於て氣あり、これをすなわち有驛有馬という。又如壬午年生の人は驛馬は戊申に在り、戊土は申に到れば長生、本命壬水は申に到ればもまた長生、然るに午火は申に到れば卻って衰鄉、本命の天干旺にして地支衰す、これをすなわち有馬無驛という。
又如丁丑人驛馬在辛亥,金臨亥為病鄉,本命丁火到亥為絕,以丑土到亥為臨官,本命干衰支旺,驛馬干亦衰,是有驛無馬。或以寅午戌見庚無申、見申無庚之類,為有馬無驛,有驛無馬亦通。有馬克身者,取驛馬之辰能制生月,如寅午戌人馬在申,申屬金,能制寅卯月木,假令甲子人在辰戌丑未月生是也,主官祿易求,仕宦無滯,少年亨快,為官清顯。常人遇之,小富。有馬財庫,取驛馬所克之辰入墓,如馬在申,申屬金,金克木,木至未為庫之例。主平生遊歷四方,廣得資財。
又如丁丑年生の人は驛馬は辛亥に在り、辛金は亥に到れば病地、本命丁火は亥に到れば絶地、しかして丑土は亥に到れば卻って臨官、本命の天干衰にして地支旺し、驛馬の天干もまた衰す、これをすなわち有驛無馬という。亦た人ありて寅午戌の人が庚を見て申なき・申を見て庚なきのこの一類を、算して有馬無驛・有驛無馬と為す、説法もまた講通り得。「馬克身」あるは、取る所は驛馬の所在する地支が能く生月を制服する、たとえば寅午戌の人は馬は申に在り、申は金に属し、能く寅月・卯月の木を克制す。又如甲子年生の人が辰戌丑未の月に生まるるも、もまた此例に属し、官禄容易に求得し・仕途に阻滯なく・少年通達暢快にして・官を做るに清高顯要なるを主る。平常人が遇上すれば、もまた能く小富。「馬財庫」あるは、取る所は驛馬の克する所のあの一支が正好入墓する、たとえば馬は申に在り、申は金に属し、金は木を克し、木は未に到りて庫と為る、すなわちこの例子で、一生四方に游歴し・廣く資財あるを主る。
有英靈貫馬,乃五行真氣之長生,下遇驛馬,主持節按部之使。有南方離明馬,謂未馬已,丑馬亥,辰馬寅,戌馬申,辰戌丑未繫土之位,以生處為馬,故辰戌丑未人飛在午,為南方離門之馬,遇此者,愛於午相沖。為飛馬,見鞭策入格,主貴。有驛馬清濁,甲子得丙寅,祿馬同鄉,又丙為食神,乘長生馬。丁丑得丁亥,為天乙天官,乘臨官馬。若乘長生臨官馬,或帶食祿貴氣,則遇一當百。若乘病絕空亡馬,更值破敗、交退、伏神,則遇而不遇,縱為官,粗濁卑賤,非清要之職。
「英靈貫馬」あり、五行真氣の長生の地の下面にまた驛馬に坐るを指し、節を持して一方を巡按するの使臣を做るを主る。「南方離明馬」あり、説く所は未年は巳を以て馬と為し・丑年は亥を以て馬と為し・辰年は寅を以て馬と為し・戌年は申を以て馬と為す。辰戌丑未は土の位置、土は生處を以て馬と為す、だから辰戌丑未年生の人の馬は飛到して午の上に在り、南方離門の馬と成る。それに遇上する人は、午の來りて相冲するを喜ぶ、これはすなわち「飛馬」を成し、もし再び鞭策を見て格局に合すれば、貴を主る。驛馬は還りて清濁を分かつ。甲子年が丙寅を得れば、是れ禄馬同鄉、丙はまた甲の食神、これは長生の馬に乘るなり。丁丑年が丁亥を得れば、亥は丁の天乙貴人また天官、これは臨官の馬に乘るなり。およそ長生・臨官の馬に乘り、あるいは食神・禄神・貴氣を帯ぶるは、一分に遇上すれば便ち百分に抵得す。もし乘る所が病地・絶地・空亡の馬にして、また破敗・交退・伏神に碰上せば、あれば則ち遇上したも没遇上に等し、縱然官を做るも粗俗卑賤にして、清要の職位を得能わず。
又曰:凡看驛馬有四專、名位、生旺、病絕、馳寶、銜花及倒食互換不同,中間好惡榮辱,須於歲運、鞭策細詳之。四專者,如申子辰馬在寅,寅逢甲寅,申遇庚申,巳逢丁巳,亥遇癸亥是也。名位者,乃馬中逢食神,如甲見丙,乙見丁之類,馬上得食是也。四生者,辛巳、甲申、己亥、丙寅納音自生也。四病乃自死自絕,如年納音屬金,金絕在寅是也。馳寶者,乃甲子見戊寅,馬頭帶天財;或納音克馬為財,如食神之類,如甲寅人見丙申、甲申見丙寅日時是也。銜花者,乃納音臨官遇馬,如庚申、壬子、戊辰納音皆木,遇寅,馬臨官之地是也。
書中に又説く、およそ驛馬を看るに、四專・名位・生旺・病絶・馳寶・銜花および倒食互換など種種の不同あり、その中の好坏榮辱は、必ず歲運と鞭策とを結合して細看するを須う。いわゆる「四專」とは、たとえば申子辰の馬は寅に在りて甲寅に遇い・申年は庚申に遇い・巳年は丁巳に遇い・亥年は癸亥に遇う、干支同氣。いわゆる「名位」とは、驛馬の上に食神に遇う、たとえば甲の丙を見・乙の丁を見るの類、馬上に食を得。いわゆる「四生」とは、辛巳・甲申・己亥・丙寅のこの四組の納音が正好自ら長生に坐す。いわゆる「四病」とは、納音が自死自絶す、たとえば生年納音が金に属して、しかして金は寅に絶す。いわゆる「馳寶」とは、たとえば甲子人が戊寅を見れば、馬頭の上に天財を帯ぶ。あるいは納音が馬を克して財と成る、食神の類と相似す、たとえば甲寅人が丙申を見・甲申人が丙寅を見るの日時。いわゆる「銜花」とは、納音の臨官の地が正好驛馬に遇上する、たとえば庚申・壬子・戊辰の納音は皆木に属し、寅に遇えばすなわち木の臨官の地。
又生成馬、名位馬與前論祿同,主貴。凡人遇馬,喜專旺而嫌空亡,駁雜為不達;惡死絕而喜逢食,見財為有益。商賈多愛馳寶,婦女最怕銜花;馳寶則富,銜花則淫,銜花更忌木人值庚寅,乙亥見乙巳、丁卯見丁巳、己未見己巳,尤重,男多淫蕩,女多私情,運中遇者同前斷。又曰:驛馬最怕干神倒食,如乙酉見癸亥,為驛馬,卻被反食於我,所謂乙癸不同科是也。鞭策發時看互換,如辰人馬在寅,或太歲在申沖動寅,即太歲為鞭策,小運在申,即小運為鞭策,多主動。
此外に「生成馬」「名位馬」は前の禄を論ずると道理相同にして、皆貴を主る。およそ人が驛馬に遇うは、それの專一にして旺を得るを喜びて空亡に落るを忌諱し、駁雜不純なれば則ち顯達する能わず。それの死絶に坐るを怕りて食神に逢うを喜び、財星を見れば便ち益處あり。商人は多く馳寶を喜び、婦女は最も銜花を怕る。馳寶は富を主り、銜花は淫を主る。銜花は殊に木命の人が庚寅に遇うを忌諱し、および乙亥の乙巳を見・丁卯の丁巳を見・己未の己巳を見る、この幾種は更に重し。男は多く淫蕩し、女は多く私情あり、行運が遇上すれば、斷法はこれと相同。書中に又説く、驛馬は最も天干上の倒食(梟神)を怕る。たとえば乙酉が癸亥を見れば是れ驛馬、卻ってかえって癸水に我に於て食を奪はる、すなわちいわゆる「乙癸は同科ならず」。鞭策が發動する時は干支互換如何を看るを須う。たとえば辰年の人は馬は寅に在り、太歲が申に走至りて來りて寅を冲動すれば、太歲はすなわち鞭策。小運が申に在れば、小運はすなわち鞭策、多く變動を主る。
更看申與寅互換如何,如庚申遇甲寅,庚申屬木,寅則臨官;甲寅屬水,申則長生之類,相和則吉,相剋則滯。如兩互換,無氣則空動;或失意有氣,即主財。四馬朝元,好則榮貴,惡則破家失業,如為僧道,好遊腳。小兒老人不利見馬,小兒十二歲以前、三歲以上,或馬遇小運、太歲沖或臨官馬,遇多,主驚病顛仆之厄。老人五十以上,或運與太歲乘之,主氣虛腰痛、腳痛之患,亦如老人祿遇,病多吐食之類。少者見之、多發病,蓋老少並不堪乘馬,以馬在五行中為動躍之神故也。
再び申と寅との兩者の互換後の氣勢如何を看るを須う。たとえば庚申が甲寅に遇えば、庚申納音は木に属し、木は寅に到れば臨官。甲寅納音は水に属し、水は申に到れば長生。このごとく兩下相和すればすなわち吉、相克すればすなわち滯塞。倘若兩邊の互換皆氣なければ、あれは不過空動一場。もし一邊失意にして另一邊氣あれば、すなわち得財を主る。四個の驛馬が會聚して本命に朝向するは、好きは榮華顯貴を主り、坏きは則ち家を破り業を失す。もし僧道を做れば、もまた雲游行脚を喜ぶ人なり。小孩と老人とは皆馬を見るに宜からず。小孩は三歳以上・十二歳以前に、もし驛馬が小運・太歲と相冲に遇い、あるいは臨官の馬を見得ること太多ければ、驚風・跌仆の厄を主る。老人は五十歳以上に、行運あるいは太歲が馬に乘れば、氣虛・腰痛・脚痛の患を主る、もまた老人の禄多くに遇って嘔吐食積を犯すがごときなり。年少の人の馬を見て多く病を生ずるは、これは老與少とが皆乘馬奔波に禁起せざるがゆえ、驛馬は五行中に原本すなわち動躍を主る神なればなり。
總じて禄馬を論ず
祿為養命之源,馬是扶身之本,兩者最喜相見。且如寅午戌馬在申,甲祿在寅,甲干寅上遁見丙,申上遁見壬,則以丙為天祿,壬為天馬,在日時上交互見之,謂之天祿天馬。又甲人遁至戌,見甲戌,謂之活祿。甲子人遁見丙寅,謂之活馬。 又如寅午戌在申,而時干得庚;亥卯未在巳,而時干得丙;申子辰在寅而時干得甲;巳酉丑在亥,而時干得壬,以日支求 時干,以時干求日支,互換得之,謂之祿馬交馳。又如甲祿在寅,申子辰馬亦在寅,卻是甲子、甲申、甲辰生,而時得丙寅,帝座上會祿馬,謂之祿馬同鄉。
禄は命を養うの根源、馬は自身を扶助するの根本、両者は最も同時出現を喜ぶ。たとえば寅午戌年の馬は申に在り、甲の禄は寅に在り。五虎遁を用いて甲より起こせば、寅上は遁して丙を得、申上は遁して壬を得、ここにおいて丙を以て「天禄」・壬を以て「天馬」と為し、日・時の兩柱が交互にそれらを見れば、すなわち「天禄天馬」という。又如甲年の人が遁して戌に至り、甲戌を得れば、「活禄」という。甲子年の人が遁して丙寅を見れば、「活馬」という。再如寅午戌の馬は申に在りて時干が庚を得、亥卯未の馬は巳に在りて時干が丙を得、申子辰の馬は寅に在りて時干が甲を得、巳酉丑の馬は亥に在りて時干が壬を得。日支より往きて時干を求め、時干より往きて日支を求め、彼此互換して得れば、すなわち「禄馬交馳」という。又如甲の禄は寅に在り、申子辰の馬もまた寅に在り、恰も甲子・甲申・甲辰の日生にして時上に丙寅を得れば、禄と馬とが帝座上に會合し、すなわち「禄馬同鄉」という。
又如祿前馬後,如辛已人得戌日時,乙亥人得辰日時,辛祿在酉,馬在亥;乙祿在卯,馬在巳,不見祿馬而祿馬藏於其中,謂之夾祿夾馬。鬼谷遺文曰:“時居日祿,當得路於青雲;五馬交馳,可致身於黃閣”。《珞錄子》云:“背祿逐馬,守窮途而悽惶;祿馬同鄉,不三臺而八座。”造命書有孤孀祿馬之說,如甲子見丙寅,庚午見壬申,此雖祿馬同鄉,殊不知甲子乃一陽,乙丑二陽,丙寅三陽,純陽無陰也;庚午乃一陰,辛未二陰,壬申三陰,純陰無陽也。此二者謂之孤孀,祿馬雖同鄉,亦不吉。《理愚歌》曰:“祿馬飛天無刑剋,旺相中生須至貴”。
還有「禄前馬後」あるは、たとえば辛巳年生の人が戌の日あるいは時を得、乙亥年生の人が辰の日あるいは時を得る。辛の禄は酉に在り馬は亥に在り、乙の禄は卯に在り馬は巳に在り、四柱の表面には禄馬を見ず、禄馬は卻って夾縫の中に蔵す、これを「夾禄夾馬」という。《鬼谷遺文》に説く、時上に日主の禄に坐れば、自ら當に青雲路上に得意なる可し。五馬が交相奔馳すれば、以て身に宰輔の堂に登る可しと。《珞琭子》に説く、禄を背きまた馬を逐走せば、只だ窮途凄惶を守りて度日する能うのみ。禄馬が同處一鄉せば、三臺を做らずともまた八座に居ると。造命の書の裡に「孤孀禄馬」の説法あり。たとえば甲子が丙寅を見・庚午が壬申を見れば、これは雖然禄馬同鄉なれど、知らず甲子は一陽・乙丑は二陽・丙寅は三陽で、純陽にして陰なし。庚午は一陰・辛未は二陰・壬申は三陰で、純陰にして陽なし。この兩種はすなわち孤孀という、禄馬は雖然同鄉するも、また吉と算せず。《理愚歌》に説く、禄馬が天に飛騰して刑克を受けず、また旺相の中に生まれれば、必定極貴と。
天乙貴人を論ず
天乙者,乃天上之神,在紫微垣、閶闔門外,與太乙並列,事天皇大帝,下游三辰,家在己丑斗牛之次,出乎己未井鬼之舍,執玉衡較量天人之事,名曰在乙也。其神最尊貴,所至之處,一切凶煞隱然而避。《壺中子》云:貴人分治晝夜,各自專權,以晝生遇晝貴,夜生遇夜貴,為得力。或以子後為晝,午後為夜;或以日出為晝,日入為夜,皆是臆說。不若只以寅申分陰陽,冬至後用陽貴,夏至後陰貴。人命一陽生後遇陽貴為得力,一陰生後遇陰貴為得力。《三車一覽》則以甲陽木乘少陽之氣生乎東方,至巳而用事畢矣,故退藏於未而為貴。
天乙は天上の神で、位は紫微垣閶闔門外に在り、太乙と幷列して天皇大帝に侍奉し、下りて三辰に臨み巡游す。居所は己丑の斗・牛の二宿の次に在り、出行は己未の井・鬼の二宿の舍に在り、手に玉衡を執り、天上人間の事を權衡す。だから名を天乙という。この神は最も尊貴で、彼の到る所は、一切の凶煞は皆悄然回避す。《壺中子》に説く、貴人は晝と夜とを分管し、各自専有權柄あり、白天に生まれた人は晝貴に遇い・夜裡に生まれた人は夜貴に遇いて、はじめて得力と算す。ある人は子時以後を以て晝と為し・午時以後を以て夜と為し、ある人は日出を以て晝と為し・日落を以て夜と為す、これは皆臆測の談。用いるに只だ寅・申の兩支を以て陰陽を劃分するに如かず。冬至以後は陽貴を用い、夏至以後は陰貴を用い。人が一陽初生以後に生まれて陽貴に遇うは得力と為り、一陰初生以後に生まれて陰貴に遇うは得力と為る。《三車一覧》は則ち説く、甲は陽木で、少陽の氣に乘じて東方に生まれ、巳位に到れば便ち行事完畢す、だから退藏して未に於きて未を以て貴と為すと。
庚陽金乘少陰之氣而生乎西,至亥而用事畢矣,故退藏於丑而為貴。戊陽土沖和中央播於四時,甲因之,萬物生;庚因之,萬物成,則生成之理畢矣。乙乃陰木,己乃陰土,二位無氣失類而無所居,必待申子生旺水土滋養充實補助不足,此二者喜見申子而為貴。丙丁之火當盛夏至酷而害萬物,性熄於酉,藏於亥,以西北成齊之氣而和,此二者以酉亥陰氣和而為貴。壬癸之水至窮冬則其性嚴而殺萬物,惟嗇於卯,潛於巳,以東南溫燠之氣而和,此二者以巳卯陽氣和而為貴。辛乃陰金,執方不能自化,須假寅午生旺之火銼剛革而成形為貴。
庚は陽金で、少陰の氣に乘じて西方に生まれ、亥位に到れば便ち行事完畢す、だから退藏して丑に於きて丑を以て貴と為す。戊は陽土で、中央冲和の位に居りて四季に散布す。甲はそれに靠って、萬物ははじめて生ずる能く。庚はそれに靠って、萬物ははじめて成す能く。生と成との道理はすなわち齊備す、だから戊の貴人もまた丑未に在り。乙は陰木、己は陰土(原文は「巳」と作る)で、この兩位は氣なくしてその同類を失い、身を安ずる處なし。必ず申・子のこの生旺の水土の來りて滋養充實し、その不足を補うを待たん。だからこの兩干は申・子を見て貴と為るを喜ぶ。丙丁は火に属し、盛夏最も酷烈の時に當りてかえって萬物を傷害す。その性は酉に熄み・亥に蔵す、西北肅成の氣に靠って調和するを須う。だからこの兩干は酉・亥の陰氣に調和して貴と為す。壬癸は水に属し、隆冬に到ればその性嚴酷にして萬物を肅殺す。ただ卯に到りてはじめて收斂し・巳に到りてはじめて潛藏す、東南溫暖の氣に靠って調和するを須う。だからこの兩干は巳・卯の陽氣に調和して貴と為す。辛は陰金で、性は一方に執守して自ら變化する能わず。必ず寅・午の生旺の火を借りて剛硬を銼去し・その形質を革めて、はじめて器を成して貴と為る能く。
《廣錄》云:甲陽木、戊陽土、庚陽金,皆喜土位。未者,土之正位;丑者,土安靜之地,所以牛羊為貴。細分之,甲尤喜未,庚尤喜丑,各歸其庫也,戊子、戊寅、戊午喜丑,丑者、火人胎養之鄉,戊辰、戊申、戊戌喜未,未者,木人之庫,土人生旺之位也。乙者,陰木;巳者,陰土, 陰土喜生旺,陰木愛陽水,所以鼠猴為貴。然乙尤喜子,子者,水之旺鄉;己尤喜申,申者,坤之正位。丙丁屬火,火墓在戌;壬癸屬水,水墓在辰。辰戌,魁罡之地,貴人不臨,故尋寄火貴於酉亥,寄水貴於卯巳,皆歸根復命之鄉。
《廣録》に説く、甲は陽木・戊は陽土・庚は陽金で、皆土位を喜ぶ。未は土の正位、丑は土の安靜の地、だから牛(丑)羊(未)をそれらの貴人と為す。細分すれば、甲は殊に未を喜び・庚は殊に丑を喜び、各々本身の庫地に歸入す。戊子・戊寅・戊午は丑を喜ぶ、丑は火の胎養の鄉なるがゆえなり。戊辰・戊申・戊戌は未を喜ぶ、未は木の庫・また土の生旺の位なるがゆえなり。乙は陰木、己は陰土(原文は「巳」と作る)で、陰土は生旺を喜び・陰木は陽水を愛す、だから鼠(子)猴(申)をそれらの貴人と為す。然るに乙は殊に子を喜び、子は水の旺鄉。己は殊に申を喜び、申は坤土の正位。丙丁は火に属し、火墓は戌に在り。壬癸は水に属し、水墓は辰に在り。辰・戌は魁罡凶悍の地で、貴人は降臨することを肯ぜず。だから火の貴人を酉・亥に寄せ、水の貴人を卯・巳に寄す、皆根に歸り命を復するの地方。
六幸陰金,喜陽火生旺之地,故以馬虎為貴。更宜以納音互換。推尋須比和,則其貴為福,若丙火得酉,火至此死,焉足貴哉!閻東叟云:論天乙貴,須就五行喜忌,如甲人有戊有庚,得癸未、乙丑,遇二吉而帶印為上,遁見丁丑、辛未者次之,乃三陰喜在印庫。乙人得戊申、庚子生旺之土,己人得甲申、丙子生旺之水,此陰木陰土喜於財旺。丙丁得丁酉、乙亥,壬癸得乙卯、癸巳。此水火不嫌死絕。六辛得丙寅、丙午,此陰金不嫌鬼勝,得二為上,得一次之。《紫虛局》以此為貴人入廟,遇者主金紫貴。
六辛(原文は「六幸」と作る)は陰金で、陽火生旺の地を喜ぶ、だから馬(午)虎(寅)を以て貴人と為す。此外に還りて納音を用いて互相參看すべく、推尋する時は須く彼此比和せん、かくのごとき貴ははじめて真能福を成す。仮令丙火の命が酉を得れば、火は酉に到りて已經死絶せり、哪裡に還りて貴を談ずるに足らんや。閻東叟が説く、天乙貴人を論ずるに、必ず五行の喜忌と結合するを須う。たとえば甲日主の柱中に戊あり庚ありて、癸未・乙丑を得れば、すでに兩個の吉神に遇いまた印綬を帯ぶ、是れ上等。遁して丁丑・辛未を見るは次一等、これは三陰の氣が印庫の上に落るを喜ぶなり。乙日主が戊申・庚子のこのごとき生旺の土を得、己日主が甲申・丙子のこのごとき生旺の水を得るは、これは陰木・陰土が財旺を喜ぶなり。丙丁が丁酉・乙亥を得、壬癸が乙卯・癸巳を得るは、これは水火が死絶の地を嫌わざるなり。六辛日が丙寅・丙午を得るは、これは陰金が鬼(官煞)の來りて相勝するを怕れざるなり。以上の諸例は、兩組を得るは上と為し、一組を得るはこれに次ぐ。《紫虛局》はこれを「貴人入廟」と叫び、遇上する人は金印紫綬の貴を主る。
《八字金書》論貴神,又分優劣,即前六十甲子吉凶,其歸要與祿、馬同窠,不犯交退,伏神,支干相合為貴,緊要在月日時支干相合。林開論天乙相合,如甲子見己未,無死絕、沖破、空亡,更有福神助,至貴。如犯上忌減力,又多難無福。戊子見己丑,不犯上忌,更有福助,此為次格。有死絕減力,有沖破、空亡,風塵吏也。辛未見庚寅,不犯上忌,有福助,為第三等;死絕減力,沖破、空亡,平生多難,卑冗官耳。閻東叟論貴合貴食,如甲得己丑、己未,戊得癸丑、癸未,庚得乙丑、乙未,乙得庚子、庚申,己得甲子、甲申,丙得辛酉、辛亥,丁得壬寅,壬辰,如此類謂之貴合。
《八字金書》の貴神を論ずるに、また優劣を分出す、すなわち前面の所列の六十甲子の吉凶。根底に歸し盡くして説來、要は禄・馬と同居一處し、交退・伏神を犯さず、干支相合してはじめて貴と算す。關鍵は月・日・時の干支が能く相合するや否やに在り。林開が天乙相合を論じて説く、たとえば甲子が己未を見れば、すでに死絶・冲破・空亡なく、また福神の幫扶あれば、便ち極貴。もし上述の幾忌を犯せばすなわち力を減じ、かえって多く災ありて福少なし。戊子が己丑を見れば、上述の忌諱を犯さず、また福神の相助あれば、第二等に属す。もし死絶あればすなわち力を減じ、冲破・空亡あるは、不過風塵の小吏。辛未が庚寅を見れば、上述の忌諱を犯さずして福助あるは、第三等に属す。死絶あれば便ち力を減じ、冲破・空亡あるは、一生多難にして、只だ個の卑微冗散の官。閻東叟がまた「貴合」と「貴食」とを論ず。たとえば甲が己丑・己未を得、戊が癸丑・癸未を得、庚が乙丑・乙未を得、乙が庚子・庚申を得、己が甲子・甲申を得、丙が辛酉・辛亥を得、丁が壬寅・壬辰を得る、この一類を貴合という。
甲食丙,乙食丁,丙丁貴在酉亥,甲得丙寅、丙辰,乙得丁酉、丁亥;庚食壬,辛食癸,壬癸貴在卯巳,庚得壬申、壬戌,辛得癸卯、癸巳,如此類謂之貴食。有貴合則官多榮顯,有貴食則祿多稱意,三者兼之,官高祿重。《三命提要》以天乙在貴神六合上,如甲戊庚在子午,則子合丑,午合未。乙己在丑巳,丙丁在寅辰,壬癸在申戌,辛在未亥,皆主大福,遇兩合以上尤貴。《寶鑑》有天乙扶身,取貴人夾擁太歲,如壬寅人得甲寅日時,壬貴在卯,甲癸在丑夾擁乎寅,丙申人得戊申準此。
甲は丙を以て食神と為し、乙は丁を以て食神と為し、しかして丙丁の貴人は酉・亥に在り、だから甲は丙寅・丙辰を得、乙は丁酉・丁亥を得。庚は壬を以て食神と為し、辛は癸を以て食神と為し、しかして壬癸の貴人は卯・巳に在り、だから庚は壬申・壬戌を得、辛は癸卯・癸巳を得。この一類を貴食という。貴合あるは、官を做るに多く榮顯。貴食あるは、俸禄多く称心。もし貴人・貴合・貴食の三者が兼有すれば、便ち官高く禄重し。《三命提要》は天乙は要は貴神と六合する位置に落るを須うと主張す。たとえば甲戊庚の貴人は丑未に在り、しかして丑は子と合し・未は午と合す、だから甲戊庚は子・午を見るを喜ぶ。乙己は丑・巳を見るを喜び、丙丁は寅・辰を見るを喜び、壬癸は申・戌を見るを喜び、辛は未・亥を見るを喜ぶ、皆大福を主り、兩重以上の合に遇上するは殊に貴し。《寶鑑》に「天乙扶身」の一説あり、是れ取る所は貴人が兩旁より太歲を夾擁する、たとえば壬寅年生の人が甲寅の日・時を得れば、壬の貴人は卯に在り、甲と癸との貴人は丑に在り、丑・卯は正好寅を中間に夾む。丙申年生の人が戊申を得るも、また此に照らして推す。
入貴格,別無刑沖,主一生少病,早年享福;常格得之,終身無刑獄之災。有干夾貴神,如甲戊庚人得丑未,日時上卻帶甲戊庚一字,主顯異。《指南》有夾貴逢六合,如壬癸人見辰而得癸酉合,丙丁人見戌而得丁卯合,取前後各有天乙貴,更祿馬臨身,主大富貴。有福星貴人,如一命,壬子、癸卯、庚戌、庚辰,壬騎龍背;又貴在卯巳,得辰是福星扶貴人也。
この種の格局はもし貴格に入り、また別に刑冲なくば、一生少病・早年に福を享くるを主る。たとい尋常格局がそれを得るも、一輩子も牢獄の災あるべからず。「干夾貴神」あり、たとえば甲戊庚日主が丑と未とを得、しかして日・時の上にまた甲・戊・庚の其中の一字を帯ぶれば、人と為り顯異出衆を主る。《指南》の裡に「夾貴逢六合」あり、たとえば壬癸日主が辰を見てまた癸酉を得て來りて辰に合し、丙丁日主が戌を見てまた丁卯を得て來りて戌に合すれば、前後各々天乙貴人あるを取り、再加うるに禄馬の身に臨むは、大富大貴を主る。還有「福星貴人」あり、たとえば一造あり、壬子年・癸卯月・庚戌日・庚辰時は、是れ壬の龍背に騎るの格。壬癸の貴人は卯・巳に在り、辰を得て其間に在れば、これはすなわち福星が來りて貴人を扶助するなり。
《燭神經》曰:“天乙貴遇生旺,則形貌軒昂性靈穎悟,理義分明,不喜雜術,純粹大器,身蘊道德,眾人欽愛。死絕則執拗自是,喜遊近貴。與劫煞並,則貌厚有威,多謀足計。與官符並,則文翰飄逸,高談雄辯。與建祿並,則文翰純實, 濟惠廣遊,君子人也。若落天中或與天中合,或與天中連珠,當有伶倫之態,好嘔吟,伎藝人也。
《燭神經》に説く、天乙貴人が生旺の地に遇えば、則ち人は形貌軒昂・性靈穎悟して、事理義理分明にして、雜七雜八の方術を喜ばず、純粹個の大器の人で、身に道德を懷き、衆人の敬愛する所と為る。もし死絶に遇えば、すなわち固執自是して、權貴に巴結するを喜ぶ。劫煞と同柱なれば、則ち相貌敦厚にして威儀あり、多く謀略あり・心計あり。官符と同柱なれば、則ち文筆飄逸・高談雄辯す。建禄と同柱なれば、則ち文章純實・樂善好施・交游廣闊にして、是れ君子の一流。もし天中(空亡)に落入し、あるいは天中と相合し・天中と連珠すれば、すなわち幾分の伶人の情態を帯び、吟唱を喜ぶ、是れ伎藝の人。
又曰:天乙貴,三命中最吉之神。若人遇之則榮,功名早達,官祿亦易近。如三命皆乘旺氣,終登將相公侯之位。大小運行年至此,亦主遷官進財,一切加臨,至此皆為吉兆。凡貴人所臨之處,大概喜生旺,無沖破,道理順,不落空亡,天干納音偕和,更得祿馬而晝夜不背。或年時互換貴,如甲午人見辛丑時,丙申見己亥之類。或四干並在一支上見貴,如丑未生而得甲戊庚之類。或四位天干通聚貴,地支為五行聚貴。更遇天月二德為佳。《理愚歌》云:“貴人或落空亡裡,祿馬背違如不值。”《寶鑑》云:“貴人無氣,雖有如無。”《洞玄經》云:“貴人嗔則凶來。”可見命中有貴,不可就為吉論,要當細詳。
書中に又説く、天乙貴人は三命の中の最吉の神で、人がそれに遇上すれば便ち榮顯を得、功名早く成し、官禄もまた容易に手に到る。もし年・月・日の三命が皆旺氣に乘ずれば、終に能く官して將相公侯に至る。大運・小運・流年が貴人の地に走至れば、もまた升官進財を主る。一切の吉凶が此處に加臨するは、皆吉兆に轉成す。およそ貴人の臨む所の處は、大体生旺を喜び・冲破なく・道理順遂にして・空亡に落らず・天干と納音とが彼此和諧し、再び禄馬の相随うを得て晝夜相違背せざるなり。あるいは年と時とが互換して貴を見る、たとえば甲午年生の人が辛丑時を得・丙申年生の人が己亥時を得るの類。あるいは四個の天干が同一個地支の上に在りて貴を見る、たとえば丑・未年生にして柱中に甲・戊・庚を帯ぶるの類。あるいは四位の天干が通聚して貴と為り、地支五行もまた貴を聚む。再び天德・月德の二德に遇えば就更に好し。《理愚歌》に説く、貴人はもし空亡の裡に落れば、禄馬背違すれば則ち沒有に如同なりと。《寶鑑》に説く、貴人氣なければ、雖有もまた沒有に等しと。《洞玄經》に説く、貴人一旦發怒すれば、凶禍は來らんとすと。見る可きは命裡に貴人あるも、馬上吉と斷ずべからず、還りて仔細分辨するを要す。
三奇を論ず
《珞錄子》曰:“奇為貴也;奇者,異也。”謂物以貴為奇也。乙丙丁出於貴人干德配支之妙,陰貴甲德起子,則乙德在丑,丙德在寅,丁德在卯,三干相連而無間。陰貴甲德起申、乙在未,丙在午,丁在已,三間相連而無間,以其隨貴人在天,故曰“天上三奇”,十干惟此為異,餘則或間羅網,或間天空,或不重臨,又不相聯,不可以為奇。《玉霄寶鑑》謂古人以正月為歲之始,日出於乙,故以乙為日奇;老人星見為瑞,見於丁位,故以丁為星奇;月照夜到丙位而天下明,故以丙為月奇。
《珞琭子》に説く、奇はすなわち貴、奇はまた異の意思。事物は貴重なるがゆえにはじめて奇特を顯す。乙丙丁の三奇は、貴人の天干が地支に配するの巧妙より出ず。陰貴は甲の德位より子に起これば、あれば乙德は丑に在り・丙德は寅に在り・丁德は卯に在り、三個の天干は相連にして中間に間隔なし。陽貴は甲の德位より申に起これば、乙は未に在り・丙は午に在り・丁は巳に在り、同じく三位相連にして間隔なし。それらが貴人に随って天上に行くがゆえに、「天上三奇」と作す。十干の中にただこの三個のみこのごとく特殊、其余はあるいは中間に羅網を隔て、あるいは天空を隔て、あるいは重疊臨位する能わず、また彼此相連貫せず、すなわち奇と算する能わず。《玉霄寶鑑》に説く、古人は正月を以て一年の始と為し、太陽は乙位に出ず、だから乙を以て「日奇」と為す。老人星の現は祥瑞、それは丁位に出現す、だから丁を以て「星奇」と為す。月亮は夜照して、行到して丙位に在りて天下光明す、だから丙を以て「月奇」と為す。
若甲戊庚亦以為天上三奇,以甲戊庚俱臨丑未,乃貴人家在斗牛之次,出乎井鬼之舍,先後天起貴而三干適臨之,與別干不同,其理亦通。《三車一覽》以甲為陽木之魁,戊為陽土之君,庚為陽金之精,地有此三物為奇,謂之地之奇,其說太鑿,《太乙經》以辛壬癸為水奇,謂之人間三奇,其說無據,但辛壬癸天干連珠,謂之三臺,亦為難得。《紫虛局》又有四奇之說。夫奇,奇數也,四則偶矣,謂之奇,可乎?三奇要順布,不欲倒亂,如乙丙丁、甲戊庚,天干年月日時順布為吉。
甲戊庚を把りてもまた天上三奇と算作するに至っては、甲・戊・庚の貴人が皆丑・未に臨むがゆえにして、しかして貴人の家は斗牛の次に在り・出行は井鬼の舍に在り、先天と後天とが貴人を起こす時にこの三個の天干は恰好皆臨到し、別の天干と不同なればなり。この道理もまた講通り得。《三車一覧》は甲を以て陽木の首・戊を以て陽土の君・庚を以て陽金の精と為し、大地に此の三物あってはじめて奇と算すと認め、「地の奇」と稱す。この説法は未免穿鑿。《太乙經》は辛壬癸を以て水奇と為し、「人間三奇」と稱す、更に根據なし。不過辛壬癸の天干連珠は、「三臺」と作す、もまた難得なり。《紫虛局》に還有「四奇」の説法あり。奇は本是單數、四はすなわち偶數、還りてそれを奇と叫ぶ、説通るべけんや。三奇は順着に排布するを須う、顛倒錯亂に宜からず。たとえば乙丙丁・甲戊庚のごときは、年・月・日・時の次序に按じて順排してはじめて吉。
《廣錄》又以乙人丙月丁時,是乙生丙丁,秀氣下降,主平常。若乙時丙日丁年,是秀氣上達,反為貴,似又不論順逆。甲戊庚卻以順者為貴,逆者福慢,亂者不壽,氣清則貴,氣濁則富。經曰:五行各有奇儀,須分逆順。若日月倒亂,得順三奇,亦不謂倒命。有三奇,要得體得地,不欲失時。如乙丙丁夜生,甲戊庚晝生,得體;乙丙丁柱有亥,則三光有所依附,甲戊庚柱有申,則三物有所憑籍;或乙丙丁得丑寅卯未午巳,甲戊庚得丑未金,皆為得地。三奇再遇三合,如乙丙丁得金水局,甲戊庚得水火局。
《廣録》に又説く、乙年・丙月・丁時は、是れ乙が丙丁を生ず、秀氣は向下に流泄す、平常を主る。もし丁年・丙日・乙時なれば、是れ秀氣の向上通達する、かえって貴と為る。かく看ればまた似乎順逆を拘らず。甲戊庚に至っては、則ち順排を以て貴と為し、逆排は福の來ること慢し、錯亂するは長寿ならず。氣清なるは貴を主り、氣濁なるは富を主る。經上に説く、五行は各々奇儀あり、必ず順逆を分清するを須う。たとい年月の次序顛倒するも、只だ能く順排の三奇を得れば、もまた倒命と算せずと。三奇ありて、還りて體を得・地を得るを須う、時を失うべからず。乙丙丁は夜裡に生まれ・甲戊庚は白天に生まれれば、體を得たりという。乙丙丁の柱中に亥あれば、三光は依附する所有り。甲戊庚の柱中に申あれば、三物は憑借する所有り。あるいは乙丙丁が丑・寅・卯・未・午・巳を得、甲戊庚が丑未の金を得れば、皆地を得たりという。三奇がもし更に三合成局に遇えば、たとえば乙丙丁が金局・水局を得、甲戊庚が水局・火局を得れば、尤其好し。
又遇六儀,甲子旬戊,甲戌旬己,甲申旬庚,甲午旬辛,甲辰旬壬,甲寅旬癸,俱吉。《珞錄子》云:“重犯奇儀,蘊藉抱出群之器。”《遁甲》曰:“順布三奇,逆六儀。”如命出甲子、甲申二旬遇甲戊庚,是重犯奇儀也。凡命遇三奇,主人精神異常,襟懷卓越,好奇尚大,博學多能。帶天乙貴者,勳業超群;帶天月二德者,凶災不犯。帶六儀者,才智出類。帶三合入局者,國家柱石,帶官符劫煞者,器識宏遠。帶空亡生旺者,脫塵離俗,富貴不淫;威武不屈,值元辰、咸池、沖破、天羅地網者,為無用。
三奇はまた能く六儀に遇う。甲子旬は戊を用い・甲戌旬は己を用い・甲申旬は庚を用い・甲午旬は辛を用い・甲辰旬は壬を用い・甲寅旬は癸を用い、皆吉。《珞琭子》に説く、重重奇と儀とに犯着する人は、涵養深厚にして、超羣の器識を抱有すと。《遁甲》に説く、三奇は順布し、六儀は逆行すと。たとえば命造が甲子・甲申の兩旬より出でてまた甲戊庚に遇えば、すなわち重犯奇儀。およそ命中に三奇に遇う人は、精神は常人と同じからず、胸襟卓越にして、奇を好みて遠大を崇尚し、博學多能。三奇が天乙貴人を帯ぶるは、功業超羣。天德・月德を帯ぶるは、凶災侵さず。六儀を帯ぶるは、才智出衆。三合成局を帯ぶるは、國家の棟梁。官符・劫煞を帯ぶるは、器局識見宏遠。空亡を帯びてまた生旺するは、能く塵俗を超脫し、富貴も彼を放蕩せしめず、威武も彼を屈服する能わず。もし三奇が元辰・咸池・冲破・天羅地網に碰上せば、就中沒有用處。
論三奇,太歲不帶而月日時帶著,孤獨。詩曰:“順十干神乙丙丁,神童及第播聲名;日時祿馬公卿煞,換武除文佐聖明。”又曰:“順十干神甲戊庚,兼得長生丙府名;若然無祿兼無馬,只是財中蓄積人。”又曰:“三奇須是重逢貴,方是榮華福壽人;只有空奇無貴地,貧窮下賤被欺凌。”又曰:“乙丙丁、甲戊庚,上局相生生復生,不是蓬萊三島客,也應金殿玉階行。”又曰:“欲識巖廊官赫奕,名仙多誕癸壬辛,三奇玉藉傳消息,輕薄時師莫與評。”合諸詩觀三奇,喜忌見矣。
三奇を論ずるに、もし太歲が帯びずして只だ月・日・時より帯ぶれば、孤獨を主る。詩に説く、順排十干の神乙丙丁は、神童及第・聲名遠播あるを會せん。日時の上に更に禄馬と公卿の煞あれば、便ち文を棄てて武に就き、聖明の君を輔佐する可しと。又説く、順排十干の神甲戊庚は、兼ねて長生を得れば便ち丙府の名あり。もしすでに禄なくまた馬なくば、も不過個の錢財を積攢する人と。又説く、三奇は必ず重重再び貴人に逢うを須う、才是榮華福壽の人。もし只だ空落落の三奇ありて貴人の地なくば、かえって貧窮下賤・人の欺凌を受くと。又説く、乙丙丁と甲戊庚とが、上局に排して相生不已なれば、かくのごとき人は蓬萊三島の神仙客ならずんば、もまた該當金殿玉階を行走する貴人と。又説く、誰が能く朝堂上に顯赫するやを知らんと欲せば、仙班に名列するは多く癸壬辛より出ず。三奇の玄機は全て玉冊の裡に消息を傳遞す、淺薄の時下術士は彼と討論するを須せずと。この幾首の詩を合起して看れば、三奇の喜忌は則ち清楚なり。
天月德を論ず
夫德者,利物濟人、掩凶作善之謂也。天德者,謂周天有三百六十五度二十五分半,除十二宮分野,每宮各占三十度,共計三百六十度,外有五度二十五分半,散在十二佐宮甲、庚、丙、壬、乙、辛、丁、癸、干、坤、艮、巽,謂之神藏煞沒。每宮各得四十四分,所以子午卯酉中有甲庚丙壬,辰戌丑未中有乙辛丁癸,寅申巳亥中有乾坤艮巽,此十二位宮,能回凶作善,乃曰天德也。月德者,乃三合所照之方,日月會合之辰,申子辰會酉出,庚入垣於壬;亥卯未會干出,丙入垣於甲;午戌會卯出,甲入垣於丙;巳酉丑會子出,壬入垣於庚,故壬甲丙癸謂之月德,而辰未戌丑四月,天德亦同屬焉。
いわゆる「德」とは、すなわち萬物を利益し・衆人を周濟し・凶惡を掩盖して善事を成就す。「天德」はこのごとく來る。周天は共に三百六十五度二十五分半、十二宮分野の毎宮各占三十度・共計三百六十度を除去するの外に、還りて五度二十五分半を餘り、散布して甲・庚・丙・壬・乙・辛・丁・癸と乾・坤・艮・巽とのこの十二個の佐宮の上に在り、「神蔵煞沒」と作す。毎宮各々四十四分を得、だから子午卯酉の中に甲庚丙壬を蔵し、辰戌丑未の中に乙辛丁癸を蔵し、寅申巳亥の中に乾坤艮巽を蔵す。この十二個の位次は能く凶を轉じて善と為す、すなわち天德という。「月德」は三合局の照す所の方位・日月交會の辰。申子辰は酉に會して出で、庚は壬に入垣す。亥卯未は乾に會して出で、丙は甲に入垣す。寅午戌は卯に會して出で、甲は丙に入垣す。巳酉丑は子に會して出で、壬は庚に入垣す。だから壬・甲・丙・庚(原文は「癸」と作る)を月德と稱す。しかして辰・未・戌・丑の四個月は、天德もまた同じくこれらの干位に属す。
蓋日月照臨之宮,凡天曜地煞,盡可制服,故可回凶作吉。閻東叟云:貴神在位,諸煞伏藏;二德扶持,眾凶解散。凡命中帶凶煞,得此二德扶化,凶不為甚;須要日上見,時上不犯克沖刑破,方吉。凡人得之,一生安逸,不犯刑,不逢盜,縱遇凶禍,自然消散。與三奇、天乙貴同並,尤為吉慶。或財官、印綬、食神、變德,各隨所變,更加一倍之福。入貴格,主登科甲,得君寵任;或承祖蔭,亦得顯達。入賤格,一生溫飽,福壽兩全;縱有蹇滯,亦能守分固窮,不失為君子。
日月照臨の宮位は、およそ天上の星曜・地下の凶煞は皆制伏せられ得、だから能く凶を轉じて吉と為す。閻東叟が説く、貴神在位せば、衆煞潛伏す。二德扶持せば、群凶消散すと。およそ命中に凶煞を帯ぶる人は、この天月二德の扶助化解を得れば、凶は太重に至らず。不過必ず日柱の上に見、時柱の上にまた克・冲・刑・破を犯さざるを須うて、はじめて吉と算す。人が二德を得れば、一生安逸にして、刑法に觸れず、盜搶に遭わず、縱然凶禍に遇うも自然消散す。もし三奇・天乙貴人と同時幷見すれば、更是吉慶。二德がもし財官・印綬・食神と相幷して別の十神に變成せば、すなわち變ずる所の十神に随って各々その用を顯し、福分加倍す。命が貴格に入るは、科舉登第・君主の寵信重用を得るを主る。あるいは祖上の余蔭を承襲し、もまた能く顯達す。命が賤格に入るは、一生溫飽にして、福壽雙全。縱に困頓あるも、もまた能く本分を安守し・固窮濫らずして、君子と為すを失わず。
女命得之,多為貴人之妻。《三命鈴》云:天德者,五行福德之辰,若人遇之,主登臺輔之位,更有月德並者,尤好;縱有凶煞,亦主清顯。《子平賦》云:“印綬得同天德,官刑不犯,至老無殃”。是天德勝月德也。考大統曆,有天月德合,乃五行相契之辰。月備合,如正月丙與辛合,二月甲與己合,三月壬與丁合,四月庚與乙合,餘照此。天德合,如正月丁與壬合,二月坤與巽合,三月壬與丁合,四月辛與丙合,餘照此。有月空,如寅午戌月壬,亥卯未月庚,申子辰月丙,巳酉丑月申。
女命が二德を得れば、多く能く貴人の妻子を做る。《三命鈴》に説く、天德は五行福德の辰、人がそれに遇上すれば、位して臺輔に登るを主る。更に月德幷見あれば更好し。縱に凶煞あるも、もまた清高顯達を主ると。《子平賦》に説く、印綬は能く天德と同位せば、則ち官府刑罰に觸犯せず、到老にも災殃なし。これは天德が月德に勝るを説くなり。《大統曆》を考すれば、還有「天月德合」あり、是れ五行相契の辰。月德合は、たとえば正月の月德は丙、丙と辛と合す、だから正月は辛を取る。二月月德は甲、甲と己と合す。三月月德は壬、壬と丁と合す。四月月德は庚、庚と乙と合す、其余はこれに照らして類推す。天德合は、たとえば正月天德は丁、丁と壬と合す。二月天德は坤、巽と相合す。三月天德は壬、壬と丁と合す。四月天德は辛、辛と丙と合す、其余はこれに照らして類推す。又有「月空」、寅午戌月は壬に在り、亥卯未月は庚に在り、申子辰月は丙に在り、巳酉丑月は甲に在り(原文は「申」と作る)。
有月厭,正月戊,二月酉,三月申,四月未,五月午,六月巳,七月辰,八月卯,九月寅,十月丑,十一月子,十二月亥。有月煞,寅午戌月丑,亥卯未月戌,申子辰月未,巳酉丑月辰。有天赦日,春戊寅,夏甲午,秋戊申,冬甲子,乃四時專氣,生育萬物,宥罪赦過。如人命聚一月德秀合空及四大吉時生,更遇天赦日,尤妙。此外又有天喜神,春戊,夏丑,秋辰、冬未,遇者主歡欣。有旌德煞,如寅午戌、丙日進,亥卯未、甲日時,申子辰、壬日時,巳酉丑、庚日時。有旌鉞煞,如寅午戌、寅時,亥卯未、亥時,甲子辰、申時,巳酉丑、巳時。
有「月厭」あり、正月は戌に在り(原文は「戊」と作る)、二月は酉に在り、三月は申に在り、四月は未に在り、五月は午に在り、六月は巳に在り、七月は辰に在り、八月は卯に在り、九月は寅に在り、十月は丑に在り、十一月は子に在り、十二月は亥に在り。有「月煞」あり、寅午戌月は丑に在り、亥卯未月は戌に在り、申子辰月は未に在り、巳酉丑月は辰に在り。有「天赦日」あり、春天は戊寅、夏天は甲午、秋天は戊申、冬天は甲子、これは四季の專氣で、能く萬物を生育し・罪過を寬宥す。もし人命が月德・德秀・合・空および四大吉時を聚齊して生まれ、再び天赦日に遇上せば、すなわち格外美妙。此外还有「天喜神」あり、春は戌に在り(原文は「戊」と作る)、夏は丑に在り、秋は辰に在り、冬は未に在り、遇上すれば歡喜の事あるを主る。有「旌德煞」あり、寅午戌年は丙の日時を用い、亥卯未年は甲の日時を用い、申子辰年は壬の日時を用い、巳酉丑年は庚の日時を用い。有「旌鉞煞」あり、寅午戌年は寅時を用い、亥卯未年は亥時を用い、申子辰年は申時を用い、巳酉丑年は巳時を用い。
又,寅午戌見辛,亥卯未見己,申子辰見丁,巳酉丑見乙,亦謂之旌德。經云:“一神主旌德,五世不貧窮;內有旌鉞煞,將相及三公。”德鉞相會,不貴即富。又有一種旌鉞煞,寅卯辰人見癸酉,巳午未人見癸卯,申酉戌人見戊子,亥子丑人見戊午,乃四時專主誅戮之神,庶人主徒配;克本命,主惡死。又有一種三公煞,寅午戌人壬子,巳酉丑人丙午,申子辰人乙卯,亥卯未人辛酉,乃坐四方專氣來克生年,為五行毒氣, 庶人犯之,主非橫惡死。若旌鉞更與三公煞會同一位,主殊貴。今之談命者論月德而諸煞不論,自是偏見,因並及之。
另外、寅午戌は辛を見・亥卯未は己を見・申子辰は丁を見・巳酉丑は乙を見るも、もまた旌德という。經上に説く、命裡に一神ありて旌德を主れば、五代皆貧窮せず。裡面にもし更に旌鉞煞あれば、可に將相および三公を出ず。旌德と旌鉞と相會すれば、貴ならずとも富。又有另一種の旌鉞煞、寅卯辰年生の人が癸酉を見、巳午未年生の人が癸卯を見、申酉戌年生の人が戊子を見、亥子丑年生の人が戊午を見。これは四季專主誅戮の神、平民がそれを犯せば流徒發配を主る。もしそれが本命を克せば、凶死を主る。還有一種「三公煞」あり、寅午戌年生の人が壬子を見、巳酉丑年生の人が丙午を見、申子辰年生の人が乙卯を見、亥卯未年生の人が辛酉を見。これは四方の專氣に坐りて來りて生年を克す、五行の毒氣に属す、平民がそれを犯せば意外凶死を主る。もし旌鉞が再び三公煞と會して同一位の上に在れば、かえって特別顯貴を主る。今の命を談ずる人は只だ月德を講じてこれらの煞を論ぜず、本是偏見、だから一幷に此處に説明す。
太極貴を論ず
太極者,太初也,始也,物造於初為太極,成也,收也,物有所歸曰極。造化始終相保,乃曰太極貴也。甲乙木先造乎子,坎水助而生,後終乎午,離火焚而死。丙丁火先喜出乎震,卯也,後喜藏乎兌,酉也。庚辛金得寅,乃金生乎艮,見亥乃金廟乎干。壬癸水先得則生,後得巳而納。經曰:“地陷東南,四瀆俱流巽位,皆有始有終之意。”戊己,土也,喜生乎申,得辰戌丑未為正庫。《理愚歌》云:“四庫全時為至貴,位班上列據權衡。”人命入格,更有福氣貴神扶,豈不為美。
「太極」の太はすなわち太初・是れ開始、萬物が最初に造化成形するを太極という。極はまた成・是れ收、萬物に歸宿する所有るを極という。造化の始と終とが彼此相保す、だから「太極貴」という。甲乙木は最先に子位に於て造を受け、坎水の助を得て生じ、最後に午位に終り、離火に焚燒せられて死す。丙丁火は先に震位に出るを喜ぶすなわち卯、後に兌位に蔵るを喜ぶすなわち酉。庚辛金は寅を得れば、是れ金が艮に生ず。亥を見れば、是れ金が乾に於て廟に入る。壬癸水は先に申を得て生じ、後に巳を得て收す。經上に説く、大地は東南に陷落し、四條の大川は皆巽位に流向す、これは皆有始有終の意思。戊己は土に属し、申に生ずるを喜び、辰戌丑未を得てその正庫と為す。《理愚歌》に説く、四庫が斉全せばすなわち極貴、上等に位列して權衡を執掌すと。人命がこの一格に合し、更に福氣貴神の扶助あれば、豈に美滿ならずや。
有文昌貴,甲乙蛇口乙豬頭,丙狗丁龍戊向猴;己午庚寅辛未貴,六壬卯位癸逢牛。有文譽貴,如甲子人見壬戌、丙寅,祿前祿後一般神,必作公卿冠世人;立性天聰名譽播,富貴榮華事業新。有文星貴,甲馬乙蛇丙戊猴,酉臺丁己亥辛求;庚逢戌狗逢虎,十位文星癸兔遊。有天印貴,甲子在寅中,乙逢亥亦同;丁酉戊申位,丙戌己羊宮;庚辛馬蛇足,癸卯與壬龍;此號天印貴,榮達受皇封。
有「文昌貴」あり、口訣は、甲・乙は蛇(巳)と猪(亥)とを見、丙は狗(戌)を見、丁は竜(辰)を見、戊は猴(申)に向かう。己は午に在り・庚は寅に在り・辛は未に在りて貴、六壬は卯位に在り、癸は則ち牛(丑)に遇う。有「文譽貴」あり、たとえば甲子年生の人が壬戌・丙寅を見れば、一個は禄前・一個は禄後に在り、同じく一類に属する神、必定出類拔萃の公卿を做出す。この種の人は天生聰明にして、名譽遠播し、富貴榮華にして、事業常に新なり。有「文星貴」あり、口訣は、甲は馬(午)を見・乙は蛇(巳)を見・丙と戊とは猴(申)を見、丁と己とは酉を見、辛は亥を求む。庚は戌狗に遇い・壬は寅虎に逢い、第十位の文星は癸は兔(卯)を見。有「天印貴」あり、口訣は、甲子は寅中に在り、乙もまた同様亥に逢う。丁は酉に在り・戊は申に在り、丙は戌に在り・己は羊(未)宮に在り。庚・辛は馬(午)と蛇(巳)と、癸は卯に在りて壬は竜(辰)。これをすなわち天印貴という、顯達して皇家の封賞を受くるを主る。
學堂詞館を論ず
夫學堂者,如人讀書之在學堂;詞館者,如今官翰林,謂之詞館,取其學業精專,文章出類。長生乃學堂之正位,如金命見辛巳,金長生在巳;辛巳,納音又屬金是也。臨官乃詞館正位,如金命壬申,金臨官在申;壬申,納音又屬金是也。餘以類推。諸家說有學堂會祿,如金長生巳,臨官申,甲乙人得之;水土長生申,臨官亥,丙丁壬癸人得之;木長生亥,臨官寅,戊己人得之;火長生寅,臨官巳,庚辛人得之。又名官貴學堂,以官貴長生之位為學堂,官貴臨官之位為詞館也。
いわゆる「學堂」とは、人が讀書するに學堂の裡に要するがごとし。「詞館」とは、今の官が翰林院に居るを詞館というがごとく、その學業專精・文章出衆の義を取る。五行の長生の地は學堂の正位、たとえば金命人が辛巳を見れば、金は巳に長生し、しかして辛巳の納音はまた金に属すれば、すなわち學堂。臨官の地は詞館の正位、たとえば金命人が壬申を見れば、金は申に臨官し、しかして壬申の納音はまた金に属すれば、すなわち詞館。其余はこれに照らして類推す。諸家にまた「學堂會禄」の説法あり。金は巳に長生し・申に臨官す、甲乙日主がそれを得。水土は申に長生し・亥に臨官す、丙丁壬癸日主がそれを得。木は亥に長生し・寅に臨官す、戊己日主がそれを得。火は寅に長生し・巳に臨官す、庚辛日主がそれを得。これをまた「官貴學堂」という、すなわち官貴の長生の位を以て學堂と為し・官貴の臨官の位を以て詞館と為す。
有學堂會食,如甲食丙,得丙寅;乙食丁,得丁巳;丙食戊,得戊申之類。兼官印、驛馬,其福厚;遇祿、貴、奇、德, 其氣清;值刑剋沖破,其氣濁。清則科名巍峨,厚則官尊榮顯,濁則福祿微薄,官職卑賤。有生處見克,如甲乙人辛亥,丁丙人壬寅,戊己人甲申,庚辛人丁巳,謂之官星學堂。主登科甲,入侍從。有納音見帝旺之位而逢天乙貴處其上,如己酉人得丙子、庚子日、時、壬午人得辛卯日時之類,謂之學堂會貴,主清貴。凡學堂詞館,切不要犯空亡及沖破,支干納音不要見克,方為得用。
有「學堂會食」あり、たとえば甲は丙を以て食神と為して丙寅を得、乙は丁を以て食神と為して丁巳を得、丙は戊を以て食神と為して戊申を得るの類。もし兼ねて官星・印綬・驛馬を帯ぶれば、福氣は就中厚し。もし再び禄・貴人・三奇・二德に遇えば、氣は就中清し。もし刑・克・冲・破に碰上せば、氣は就中濁す。氣清なるは科名高峻、福厚なるは官尊位顯、氣濁なるは福禄微薄・官職卑賤。有「生處見克」あり、たとえば甲乙日主が辛亥を見・丙丁日主が壬寅を見・戊己日主が甲申を見・庚辛日主が丁巳を見れば、「官星學堂」といい、登科及第・入朝侍從を主る。有納音が行到して帝旺の位に在りて天乙貴人が正好その上に壓るあり、たとえば己酉年生の人が丙子・庚子の日時を得、壬午年生の人が辛卯の日時を得るの類、「學堂會貴」といい、清貴を主る。およそ學堂・詞館は、切忌空亡に落ると冲破せらるるとを忌み、干支と納音ともまた相克するを要せず、かくてはじめて得用と算す。
《祝勝經》云:“甲辰丙寅,學堂不真;或止富蔭,官職卑貧;讀書修學,空有虛名。”此言學堂怕落空也。《三車》云:“學堂無氣,惟利師儒。”此言學堂要乘旺也。《理愚歌》云:“學堂如更朝驛馬,位極勳高壓天下。”此言學堂要有馬也。又云:“生來祿馬真學堂,若同詞館主文章;遇中不遇人誰會,不遇沖剋福祿昌。”又云:“文星聚處人中瑞,聲華獨冠英雄輩;降生不遇真學堂,才學豈能為拔萃。”此言學堂怕沖破受克也。況人命入格,合造化,又不在學堂詞館而得。
《祝勝經》に説く、甲辰・丙寅のこのごとき學堂は真の學堂に非ず、あるいは只だ祖蔭に靠って稍々富むのみ、官職は仍舊卑微貧薄。讀書求學も、も不過空しく虛名を得るのみ。これは學堂が空亡に落るを怕るを説くなり。《三車》に説く、學堂氣なければ、只だ塾師儒生を做るに利あらん。これは學堂が旺氣に乘ずるを須うを説くなり。《理愚歌》に説く、學堂はもし再び驛馬に朝向せば、便ち位は人臣に極り・功勳は天下に壓倒せん。これは學堂が驛馬ありて相配するを須うを説くなり。又説く、生來禄馬と真學堂と同見すれば、もし更に詞館に合すれば便ち文章を主る。遇着して卻って識得せざれば、誰人能く明白せん、只だ冲克に遇わざれば、福禄自然昌盛せんと。又説く、文星聚集の處は人中の瑞、聲名は獨り英雄の輩に冠たり。もし降生の時に真學堂に遇わざれば、縱に才學あるも又怎に能く出類拔萃せんやと。これは學堂が冲破受克を怕るを説くなり。況んや人命はもし格局に合し・造化に合せば、たとい學堂詞館に靠らずとも、一樣能く得るなり。
正印を論ず
正印,乃五行之正庫,金命見乙丑,木癸未,火甲戌,水土壬辰、丙辰是也。《言談》云:“生逢正印,必拜玉堂。”《妙選》云:“五行入垣,官居五府。”可見得本家正印為貴。本主同德為上,帝座為中,胎月為下。主人重厚魁梧,功名昭著。本家印又得貴格扶之,更妙。若木得水印,火得木印,多兼他權外財。若身克印,或印克身,廢而復興。若水人得火印,火人帶水印,次於本家印,然須本主有旺氣,方吉。若克破別無福救,或空亡,只作清閒道僧、無成舉人。若五行有清氣,則絕世高人;有煞則貧賤。
「正印」は五行の正庫。金命は乙丑を見、木命は癸未を見、火命は甲戌を見、水命與土命は壬辰・丙辰を見れば、すなわち本家正印。《言談》に説く、生來正印に逢えば、必定官に玉堂に拜せんと。《妙選》に説く、五行入垣すれば、可に官して五府に居らんと。見る可きは本家正印を得るを以て貴と為す。正印と本命と同德なるを上等と為し、帝座(日支)に落るを中等と為し、胎月に落るを下等と為す。かくのごとき人は穩重厚實・身材魁偉にして、功名顯著。本家正印がもし更に貴格の扶助を得れば、就更に妙なり。もし木命が水印を得・火命が木印を得れば、多半兼ねて他人の權を掌り・分外の財を得ん。もし日主が印を克し、あるいは印が來りて日主を克せば、事業中廢して後に重興を主る。もし水命人が火印を得・火命人が水印を得れば、等第は本家印に次ぐ、ただ必ず本命に旺氣あってはじめて吉。もし印が克破せられて別に福神の救助なく、あるいは空亡に落れば、すなわち只だ個の清閒の道士僧人・屢試不第の擧子を做る能うのみ。もし五行の中に別に清氣あれば、可に絶世高人を成さん。もし煞を帯ぶれば、就中貧賤。
有貴人夾印,如丙丁火命以甲戌為正印,卻得酉亥夾之,酉亥乃丙丁貴人;壬癸水命以壬辰為正印,卻得卯已夾之,卯已乃壬癸貴人。有華蓋印,如亥卯未得癸未之類。有文章印,如戊寅見癸未,辛已見甲戌,庚申見乙丑,癸亥見丙辰,乙亥見壬辰,乃納音克身,干神復制。戊午得癸未,庚子得乙丑,丁酉得壬辰,己卯得申戌,辛酉得丙辰,干神制支神合之類。諸印要逢庫墓,若生旺扶助互換,祿馬貴人並相合者,至貴之命。最忌刑沖破害,三合六合上見鬼,如甲戌日得癸酉時, 則減力。
有「貴人夾印」あり。丙丁火命は甲戌を以て正印と為す、卻って酉と亥とを得てそれを中間に夾ましむ、酉・亥は正是丙丁の貴人。壬癸水命は壬辰を以て正印と為す、卻って卯と巳とを得てそれを夾住せしむ、卯・巳は正是壬癸の貴人。有「華蓋印」あり、たとえば亥卯未年生の人が癸未を得るの類。有「文章印」あり、たとえば戊寅が癸未を見・辛巳が甲戌を見・庚申が乙丑を見・癸亥が丙辰を見・乙亥が壬辰を見れば、これらは皆納音が本命を克して天干がまたかえってそれを制す。又如戊午が癸未を得・庚子が乙丑を得・丁酉が壬辰を得・己卯が甲戌を得・辛酉が丙辰を得れば、則ち天干が地支を制服してまたそれと相合する一類。およそ印は皆要は庫墓の地に落るを須う、もし更に生旺の扶助・干支互換ありて、幷に禄馬貴人と相合せば、すなわち極貴の命。最も刑・冲・破・害を忌み、および三合六合の處に鬼(身を克する神)を見るを忌む、たとえば甲戌日が癸酉時を得れば、すなわち力を減せんとす。
水命人得本家印無益;得木印損氣;得土印,支干有交涉者,名官印;無交涉者,名鬼印。又有福聚印,如年、月、日、時、胎五位俱無氣衰敗,得正印偏印俱在此,印上或庫或旺,雖有煞神,至是受制,此之謂福聚印。有禍聚印,如癸巳人帶壬辰印,柱多逢水,俱墓於辰,則癸巳受煞;以巳為命,巳火遇多則本命病,此之謂禍聚印。有破福成禍印,如水人得水印,或月日時多帶土來,本家印見鬼盛,是謂破福成禍。有帶煞印,印中見貴煞,如壬子見壬辰、丙辰,子至辰謂之華蓋,壬人見辰為貴。
水命人が本家の水印を得るは益處なし。木印を得れば元氣を損耗する會あり。土印を得れば、干支が彼此關渉あるを「官印」といい、關渉なきを「鬼印」という。又有「福聚印」あり、年・月・日・時・胎の五個位次が皆氣なく衰敗して、しかして正印偏印が皆此處に聚り、印はまたあるいは庫に坐し・あるいは旺に乘ずれば、縱に煞神ありて此處に到るもまた制服せられ、これをすなわち福聚印という。有「禍聚印」あり、たとえば癸巳年生の人が壬辰印を帯び、柱中に水また多く、皆辰の上に墓せば、癸巳は便ち煞を受く。巳を以て本命と為せば、巳火が水多に遇えば本命は病を受く、これをすなわち禍聚印という。有「破福成禍印」あり、たとえば水命人が水印を得、あるいは月日時にまた多く土を帯來すれば、本家の印の上に鬼勢旺盛を見る、これをすなわち破福成禍という。有「帶煞印」あり、印中に貴煞を見る、たとえば壬子が壬辰・丙辰を見れば、子より辰に至るを華蓋といい、壬人が辰を見ればまた貴と為る。
若印中反克本命,無福神往還,名帶煞,主凶。有臨空印,乃印落空亡,支無六合,見官貴,至賤而無成也。有自刑印,如庚戌人帶乙丑,金人見金印固好,丑戌相刑,以金刑金,此類不如無。雖有少福,亦終賤。餘準此推。凡論印,更得真五行與納音同氣,尤妙。但主少安逸,不利六親,難為子息。
もし印がかえって本命を克し、中間にまた福神の往來調停なくば、すなわち「帶煞」という、凶を主る。有「臨空印」あり、すなわち印が空亡の上に落ち、地支にまた六合ありて來りて救うなくば、雖に官貴を見るも、も至極卑賤にして一事成らず。有「自刑印」あり、たとえば庚戌年生の人が乙丑を帯ぶれば、金命人が金印を見るは本來是好の、無奈何丑と戌とが相刑し、金を以て金を刑するに等し、この一類は還りて無きに如かず。雖に小福あるも、終竟卑賤。其余は此に照らして推斷す。およそ印を論ずるに、もし再び能く真五行と納音とを同氣ならしむれば、就更に妙なり。不過印重の人は只だ自身安逸を主り、六親に於て不利、子息艱難。
德秀を論ず
夫德者,本月生旺之德;秀者,合天地中和之氣、五行變化而成者也。又曰;德者,陰陽解凶之神;秀者,天地清秀之氣,四時當旺之神。故寅午戌月,丙丁為德,戊癸為秀。申子辰月,壬癸戊己為德,丙辛甲己為秀。巳酉丑月,庚辛為德,乙庚為秀。亥卯未月,甲乙為德,丁壬為秀。凡人命中得此德秀,無破沖剋壓者,賦性聰明,溫厚和氣。若遇學堂,更帶財官,主貴。沖剋減力。
いわゆる「德」とは、當月生旺の氣の具る所の德。「秀」とは、天地中和の氣に合して・五行變化より成る秀氣。又一説あり、德は陰陽中の凶を解する神、秀は天地間の清秀の氣・四時當旺の神。だから寅午戌月は丙丁を以て德と為し・戊癸を以て秀と為す。申子辰月は壬癸戊己を以て德と為し・丙辛甲己を以て秀と為す。巳酉丑月は庚辛を以て德と為し・乙庚を以て秀と為す。亥卯未月は甲乙を以て德と為し・丁壬を以て秀と為す。およそ人の命中にこの德秀の氣を得て、しかして破・冲・克・壓なきは、天性聰明にして、人と為り溫厚和氣。もし更に學堂に遇い、また財官を帯ぶれば、すなわち貴を主る。もし冲克せられれば、力量は便ち減ず。
劫煞亡神を論ず
劫者,奪也,自外奪之之謂奪;亡者,失也,自內失之之謂亡。劫在五行絕處,亡在五行臨官,俱屬寅申巳亥。水絕在巳,申子辰以巳為劫煞,巳中戊土,劫水也。火絕在亥,寅午戌以亥為劫煞,亥中壬水,劫火也。金絕在寅,巳酉丑以寅為劫煞,寅中丙火,劫金也。木絕在申,亥卯未以申為劫煞,申中庚金,劫木也。古歌云:“劫煞為災不可當,徒然奔走名利場;須防祖業消亡盡,妻子如何得久長。”又云:“四位逢生劫又來,當朝振業逞儒魁;若兼官貴在時上,鯁直名標御史臺。”
「劫」は奪、外面より奪走するを劫という。「亡」は失、裡面より丟掉するを亡という。劫煞は五行の絶地に在り、亡神は五行の臨官の地に在り、皆寅申巳亥の四支の上に落つ。水は巳に絶す、だから申子辰は巳を以て劫煞と為す、巳中の戊土は正是水を劫奪するの東西。火は亥に絶す、だから寅午戌は亥を以て劫煞と為す、亥中の壬水は正是火を劫奪するの東西。金は寅に絶す、だから巳酉丑は寅を以て劫煞と為す、寅中の丙火は正是金を劫奪するの東西。木は申に絶す、だから亥卯未は申を以て劫煞と為す、申中の庚金は正是木を劫奪するの東西。古歌に説く、劫煞は災を作起せば抵擋せず、白白と名利場中に奔走す。須く祖上産業の消磨乾淨と、妻子兒女は又怎に能く長久相守せんやを防ぐべしと。又説く、四柱生に逢いて劫煞また來れば、もまた能く當朝に於て事業を振興し・士林に稱雄せん。もし更に官貴ありて時上に落れば、便ち剛直を以て聞名し、御史臺に題名せんと。
又云:“劫神包裹遇官星,主執兵權助聖明;不怒而威人仰慕,須令華夏悉安榮。”又云:“劫煞原來是煞魁,身宮命主不須來;若為魁局應當死,煞曜臨之不必猜。若是無星居此位,更於三合細推排;天盤加得凶星到,命似風燈不久摧。”水生木,申子辰以亥為亡神,亥中甲木、洩水也。火生土,寅午戌以巳為亡神,巳中戊土,洩火也。金生水,巳酉丑以申為亡神,申中壬水,洩金也。木生火,亥卯未以寅為亡神,寅中丙火,洩木也。古歌云:“亡神七煞禍非輕,用盡機關一不成;克子刑妻無祖業,仕人猶恐有虛名。”
又説く、劫煞の包裹の中にまた官星に遇えば、兵權を執掌し・聖明を輔助するを主る。發怒せずとも自ら威嚴ありて、人をして仰慕せしめ、能く天下を皆安寧を得らしむと。又説く、劫煞は原本衆煞の首、身宮と命主とは皆それと相臨すべからず。もし魁罡の局の裡にそれに遇上せば該に死すべく、煞曜身に臨むは更に猜疑するを須せず。もし別の星辰なくしてこの位置に居れば、還りて三合の上に細細に推排するを須う。もし天盤上に再加臨凶星して此に到れば、性命は風中の燈のごとく、久しからずして便ち摧折せんとす。水は木を生ず、だから申子辰は亥を以て亡神と為す、亥中の甲木は水氣を泄耗す。火は土を生ず、だから寅午戌は巳を以て亡神と為す、巳中の戊土は火氣を泄耗す。金は水を生ず、だから巳酉丑は申を以て亡神と為す、申中の壬水は金氣を泄耗す。木は火を生ず、だから亥卯未は寅を以て亡神と為す、寅中の丙火は木氣を泄耗す。古歌に説く、亡神と七煞とが禍を作すは輕からず、心機を用盡すも一事成らず。子を克し妻を刑してまた祖業なく、官を做る人は只だ虛名を落得るを怕るのみと。
又云:“命宮若也值亡神,須是長生遇貴人;時日更兼天地合,匪躬蹇蹇作王臣。”又云:“皆言七煞是亡神,莫道亡神禍非輕;身命若還居此地,貧窮蹇滯過平生。凶星惡曜如臨到,大限渾如履薄冰;三合更須明審察,煞來夾拱必難行。”
又説く、命宮はもし正當亡神に値すれば、須くそれの長生に坐しまた貴人に遇うを得ん。日・時の上に更に天干地支の相合あれば、便ち能く自身を顧ず・忠貞勤勉して王朝の臣を做る。又説く、人人皆説く七煞はすなわち亡神と、亡神の禍害が重ならざると為す勿れ。身宮命宮がもしこの位置の上に落れば、一生貧窮困頓して、處處滯塞す。凶星惡曜がもし再び臨到せば、大限の中は則ち薄氷を脚踏するがごとし。三合の處は更に看明白なるを須う、煞氣の來りて本命を夾拱するは、あれは必定難行なりと。
羊刃を論ず
《三車》云:“羊言剛也,刃者取宰割之義。”祿過則刃生;功成當退不退則過,越其分如羊之在刃,言有傷也。故羊刃常居祿前一辰。希夷曰:“陰陽萬物之理,皆惡權盛。”當其極,處火則焦,滅水則湧,竭金則折,缺土則崩,裂木則摧折,故既成而未極,則為福,已極則將反而為凶。極盛之地,十干中正處是也。卯者,甲之正位,為陽木之極;辰者,乙之正位,為陰木之極;午者,丙之正位,為陽火之極;未者,丁之正位,為陰火之極;酉者,庚之正位,為陽金之極;戌者,辛之正位,為陰金之極;子者,壬之正位,為陽水之極;丑者,癸之正位,為陰水之極。
《三車》に説く、「羊」は剛強の義を取り、「刃」は宰割の義を取る。禄氣が頭を過ぎれば、刃はすなわちそれに随いて生ず。功業已に成りて本當退下すべきに卻って退くことを肯ぜざれば、あれば是れ過分、本分を越出す。たとえば羊が刀刃の下に落るがごとく、説く所は必定損傷あるを云うなり。だから「羊刃」は總じて禄神前面の一位に排す。陳希夷が説く、陰陽萬物の道理は、皆權勢の太盛を惡む。事物が極處に到れば、火は就中烧焦し、水は就中翻湧し、金は就中折断し、土は就中崩塌し、木は就中摧折す。だからすでに成就してもなお頂點に到らざる時は福、一たび頂點に到ればすなわち反轉して凶と成るを須う。いわゆる極盛の地とは、すなわち十天干各自の正位。卯は甲の正位、陽木の極と為る。辰は乙の正位、陰木の極と為る。午は丙の正位、陽火の極と為る。未は丁の正位、陰火の極と為る。酉は庚の正位、陽金の極と為る。戌は辛の正位、陰金の極と為る。子は壬の正位、陽水の極と為る。丑は癸の正位、陰水の極と為る。この八個の位次は、すなわち十干の羊刃の所在。
當其極處,其氣剛烈暴戾不和,所以祿前一辰為辛刃,對沖為飛刃。既盛而未極,則溫柔和暢,故刃後一辰為祿也。壺中子云:“凡人有祿,必賜刃以衛之,此其義也。”《一行命書》云:“羊刃重重又見祿,富貴饒金玉。”《洞玄經》云:“官、印相助福相資。”是羊刃帶祿,更有官、印相資,尤作吉論。如專羊刃,主眼露性急,兇暴害物,親近惡黨,生旺稍可,死絕尤甚。在五行敗者逢之,多患瘰癘或瘴癘、金刃之災,不論貴賤,多冗雜勞迫,少得安逸。《太乙經》云:“六甲生人逢乙卯、丁卯,為真羊刃。若重犯,主殘疾,官祿失退則散在晚年。餘卯為偏刃,則輕。”
極處に到れば、その氣剛烈暴戾にして和順ならず、だから禄前一位を羊刃と為し、それと對冲する位置を「飛刃」と為す。已に盛んにして尚未だ極點に到らざる時は、氣象溫柔和暢、だから刃後一位はすなわち禄。壺中子が説く、およそ人に禄あれば、必定彼に刃を賜いて護衛せしむ、すなわちこの道理。《一行命書》に説く、羊刃重重にしてまた禄を見れば、富貴にして金玉多しと。《洞玄經》に説く、官星・印綬相助すれば、福氣は便ち彼此增益すと。これは羊刃が禄を帯び、再び官・印の相助あるは、殊に吉論と作し得を説くなり。専ら羊刃を以て權を當るに至っては、眼睛外露・性情急躁にして、凶暴にして物を害し、惡人に親近するを主る。生旺の地は還りて稍々好し、死絶の地は就更に嚴重。五行が敗地に處する人が羊刃に遇上すれば、多く瘰癧・瘴癘あるいは刀刃の災を患う。貴賤を論ぜず、多半雜務纏身・勞碌逼迫して、安逸少なし。《太乙經》に説く、六甲日生の人が乙卯・丁卯に逢えば、是れ真の羊刃。もし重重再犯せば、殘疾を主り、官禄の失落退散は多く晚年に在りと。其余の卯は只だ偏刃と算し、害と為るは就中輕し。
《廣信集》有刃頭財,如甲人見己卯之類,謂之銷煞。主財帛歇滅,常人以屠沽刀鋸等事為業,或因被盜而致命者。有刃頭鬼,如甲人見辛卯之類,謂之持刃煞,主人不令終,雖入貴格,亦不可測。甲乙人見之,尤緊。多腦疽發背而終。《金書命訣》有羊刃相蝕,如甲寅虎、兔、甲戊狗兔之類,見所蝕年月稍可,日時至危。若見兩重,更值空亡,設非相蝕,亦犯流配至老,主不善終。又連珠刃,如庚戌、辛酉、戊午、己未、丙午、丁未、甲辰、乙卯、壬子、癸丑,皆凶象也。
《廣信集》に「刃頭財」あり、たとえば甲日主が己卯を見るの類、「銷煞」と作し、財帛の消歇散盡を主る。平常人は多く屠宰・賣酒・刀鋸の一類の營生を以て業と為し、あるいは搶劫に遭うに因って命を喪う。「刃頭鬼」あり、たとえば甲日主が辛卯を見るの類、「持刃煞」と作し、人は善終を得ざるを主り、縱然命が貴格に入るも、結局を預料し難し。甲乙日主がそれを見るは殊に喫緊、多く腦疽・發背に因って死す。《金書命訣》に「羊刃相蝕」あり、たとえば甲寅年生の人が虎(寅)・兔(卯)を見、甲・戊が狗(戌)・兔(卯)を見るの類。被蝕の年月の上に見るは還りて稍々可、日・時の上に見れば則ち極めて危險。もし兩重を見、また空亡に碰上せば、たとい相蝕に非ずとも、流放到老を免れず、善終を得ざるを主る。又有「連珠刃」あり、たとえば庚戌・辛酉・戊午・己未・丙午・丁未・甲辰・乙卯・壬子・癸丑のこれらの組合、皆是凶象。
金緊木慢,女命犯之,定剋夫害子,不貞潔。《理愚歌》云:“倒懸羊刃又同行,形骸不免填溝壑。”又云:“飛刃倒戈終見乖,小人得此便為災;空亡截路同相見,此身安得出塵埃。”又云:“羊刃更兼倒戈,必作無頭之鬼。”是羊刃帶諸惡煞尤凶。凡人行運,最怕羊刃,主作事稽遲,無士農之商皆厭之。經云:運行羊刃,財物耗散。此之謂也。《玉霄寶覽》有攬轡澄清格,謂貴人乘馬而前視羊刃,猶馬頭帶劍之義。假令庚午人得乙酉或己酉日時帶甲申為入格。午馬在申,庚祿在申,乙巳貴在申,庚羊刃在酉,卻乙巳貴人取甲申為驛馬而前視羊刃,故曰攬轡澄清。
金命が連珠刃を犯すは緊急、木命が犯すは稍々緩し。女命がそれを犯上せば、必定夫を克し子を害し、貞潔ならず。《理愚歌》に説く、羊刃倒懸してまた凶神と同行すれば、形骸は溝壑に屍を抛つを免れずと。又説く、飛刃と倒戈と相見れば終に乖違す、小人がそれを得れば便ち災禍を成す。もし空亡・截路がまた同時出現せば、この人は怎に能く塵埃を跳出せんやと。又説く、羊刃に再加うるに倒戈は、必定無頭の鬼を做らんと。これは羊刃が各種の惡煞を帯ぶるは殊に凶を説くなり。およそ人の行運は、最も羊刃に走至るを怕る、事を辦するに拖沓遲滯を主り、士・農・工・商の各行の人は皆それを厭惡す。經上に説く、運行羊刃すれば、財物耗散す、説く所はすなわちこのこと。《玉霄寶覧》に「攬轡澄清格」あり、説く所は貴人が馬に乘りて向前に羊刃を望見する、たとえば馬頭の劍を帯ぶるの義のごとし。たとえば庚午年生の人が乙酉あるいは己酉の日・時を得、また甲申を帯ぶれば、便ち此格に合す。午年の馬は申に在り、庚の禄もまた申に在り、乙の貴人は申に在り、庚の羊刃は酉に在り。乙の貴人は甲申を取りて驛馬と為して前に羊刃を望む、だから攬轡澄清という。
此格多為清嚴之官。若更有吉類,多為酷吏,能制奸宄。子平以甲丙戊庚壬五陽干有刃,乙丁巳辛癸五陰干無刃,惟見傷官;與羊刃同禍,是指陰陽之陽,非牛羊之羊。其義見後論陽刃格中。
この一格に合するは多く執法清峻嚴明の官を做る。もし再加うるに別の吉神あれば、多く酷吏を成し、能く奸邪の徒を制服す。子平の説法は、甲・丙・戊・庚・壬の五個陽干は刃あり、乙・丁・己・辛・癸の五個陰干は刃なく、只だ傷官を見るのみ。傷官と羊刃とは禍を為すこと相同。見る可きは此處の「陽刃」は指す所は陰陽の陽、牛羊の羊に非ず、その含義は詳しく後面の「陽刃格を論ず」の一節に見よ。
空亡を論ず
空對實、亡對有言。《神白經》云:“空亡空亡幾多般,十干不到作空看。”《洞玄經》云:“遁窮而亡生。”故以甲旬盡處曰空亡,蓋有是位而無祿,曰空;有支而無干,曰亡。如甲子的遁至酉而十干足,所以無戌亥,餘五干例見,是為空亡。然空而有實,亡而有存,所以未可便為凶論。《珞錄子》論空亡云:五陽令用一陽,五陰令用一陰。假如甲子、丙寅、戊辰、庚午、壬申則用戌不用亥;乙丑、丁卯、己巳、辛未、癸酉則用亥不用戌。陽分陽年,陰分陰年。又說:甲子至戊辰,以戌為空亡;己巳至癸酉,以亥為空亡,分上下五年。
「空」は實に對著して説く、「亡」は有に對著して説く。《神白經》に説く、空亡空亡に多少種あるや、十干の排し到らざる處は則ち空と作して看ると。《洞玄經》に説く、遁數窮盡して亡は此より生ずと。だから毎一甲旬の排盡する處を空亡と作す。この位置ありて禄なきを、空という。地支ありて天干を配不上するを、亡という。たとえば甲子旬が順に遁して酉に至れば、十個の天干は正好用盡す、ここにおいて戌・亥の配すべきなし、其余の五旬は此に照らして見る可し、これがすなわち空亡。然るに空の裡にもまた實あり・亡の裡にもまた存あり、だから一見空亡すればすなわち凶と斷ずべからず。《珞琭子》の空亡を論ずるに説く、五個の陽干は各々一陽を用い、五個の陰干は各々一陰を用い。たとえば甲子・丙寅・戊辰・庚午・壬申は、則ち戌を用いて亥を用いず。乙丑・丁卯・己巳・辛未・癸酉は、則ち亥を用いて戌を用いず、陽干は陽年に歸し・陰干は陰年に歸すと。又一説あり、甲子より戊辰に至るは戌を以て空亡と為し、己巳より癸酉に至るは亥を以て空亡と為し、分作して上五年・下五年と為す。
中間又分甲子至戊辰,見壬戌為重,見戊戌之類為輕;己巳至癸酉,見癸亥為重,見乙亥之類為輕。如甲子生甲戌時,此時上正見,差輕;如己巳生癸亥時,亦時上內犯,最重。《指迷賦》云:“祿入空亡,必分前後之辰,所以表陰陽之分,明輕重之等也。”《八字金書》云:“甲寅旬、壬癸落空亡;甲辰旬,甲乙;甲申旬,丙丁;甲戌旬,庚辛。”以地支二位而論天干,或謂十惡大敗。犯此日生者,主貧賤。凡帶此煞,生旺則氣度寬大,動招虛名,長大肥滿,多意外無心之福,死絕則一生成敗飄泊,但在我有氣之地,則不能為禍。
其中にまた輕重を分かつ。甲子より戊辰のこの五年は、壬戌を見るを重と為し、戊戌の類を見るを輕と為す。己巳より癸酉のこの五年は、癸亥を見るを重と為し、乙亥の類を見るを輕と為す。たとえば甲子年生の人が甲戌時を得れば、これは時上の正見で、還りて輕しと算す。たとえば己巳年生の人が癸亥時を得れば、もまた時上の內犯で、就中最重。《指迷賦》に説く、禄が空亡に落入するは、必ず前の一辰か後の一辰かを分清するを須う、以て陰陽の分別を表明し・輕重の等次を説明せんと。《八字金書》に説く、甲寅旬中は壬癸が空亡に落ち、甲辰旬は甲乙、甲申旬は丙丁、甲戌旬は庚辛。これは地支の兩個の空位に就きて天干を推論す、亦た人ありて之を十惡大敗と稱す、這種の日子に生まれた人は貧賤を主る。およそ空亡のこの顆煞を帯ぶるは、もし生旺の地に在れば、則ち氣度寬宏にして、容易に虛名を招來し、身材高大肥滿にして、多く意外無心の福あり。もし死絶の地に在れば、就中一生成敗漂泊す。ただそれが我の氣ある處に落るを須うれば、則ち禍を作す能わず。
大忌支干與天中相合,是謂小人得位,則奸詐譎詭,靡所不為。若為我所克,是謂天中肥殃,反為特達之福(原注:如戊午火人見甲子金之類)。其神性無常,與官符並、則佞媚多文,與劫煞並,則狡勇;與亡神並,則飄蓬;與大耗並,顛倒突;與建祿並,一生破散;與咸池、六害並,多兇暴卒;惟夾貴、華蓋、三奇、學堂並者,大聰明,脫俗之士。夫空亡不言太歲四見生日旬中空亡,極緊。若太歲與日互換空亡,更不佳。以實為空,則實可映空;以空為空,無所映實,故帶互換空亡者,災深。
最も本命干支が天中(空亡)と相合するを忌み、これを小人得位といい、人と為り便ち奸詐詭譎にして、為さざる所なし。もし空亡がかえって我に克せられれば、「天中肥殃」といい、かえって特出顯達の福と成る(原注:たとえば戊午火命人が甲子金を見るの類)。この顆の神の性情は無常。官符と同柱なれば、就中諂媚にして文辭多し。劫煞と同柱なれば、就中狡猾勇悍。亡神と同柱なれば、就中漂泊無定。大耗と同柱なれば、就中顛倒冒失。建禄と同柱なれば、就中一生破敗散財。咸池・六害と同柱なれば、多く凶暴に遭いて暴亡す。ただ夾貴・華蓋・三奇・學堂と同柱なるのみ、才是絶頂聰明・超脫流俗の士。空亡に至っては、且らく太歲と四柱とが皆生日の所在する旬中の空亡を見るは、あれは極めて緊要。もし太歲と日柱とが互換空亡せば、就更に好からず。實を以て空を映ずれば、實は還りて能く空を照出す。空を以て空を映ずれば、就中實を照出す能くする沒有、だから互換空亡を帯ぶる人は災禍深重。
假令甲子年、壬戌月、甲子之正空亡在壬戌,其壬戌乃甲寅旬,甲寅旬中空復在子,主一生財物耗散,大破家宅。餘仿此。若日時互換,時緊日慢。若日犯而時卻刑沖破害;時犯而日卻刑沖破害,亦主有福,未免坎坷。又云:天中一煞,不可全以凶言,如柱中有惡神,惡煞禍聚之地,全要空亡解之;有空亡不宜見合,合則不能空矣。若祿馬財官福聚之氣,全怕空亡散之;有空亡卻喜見合,合則不能空矣。若無沖無合無刑,謂真空亡。四孟太毒,只作小伎巧求人。又,甲子旬水土,甲戌旬金,甲申旬火土,甲午旬火土,甲辰旬木,甲寅旬水土,為真空亡。
たとえば甲子年・壬戌月。甲子旬の正空亡は戌に在り、就中壬戌の上に落つ。しかして壬戌はまた甲寅旬に属し、甲寅旬中の空亡はまた正好子の上に落つ、兩下互換して、一生財物耗散・大に家宅を破るを主る、其余はこれに照らして類推す。もし日と時とが互換空亡すれば、時上の犯は緊く・日上の犯は緩し。倘若日柱が犯して時柱に恰も刑冲破害あり、あるいは時柱が犯して日柱に恰も刑冲破害あれば、も還りて福あるを主る、ただ坎坷を免れざるのみ。又説く、天中のこの一煞は、全く凶に按じて講ずべからず。柱中にもし惡神惡煞の聚禍する處あれば、全て空亡に靠って解くを須う。この時空亡は合を見るに宜からず、一たび合すれば就中空を成さざるなり。もし是れ禄・馬・財・官などの福氣聚集の處なれば、就中最も空亡の來りて冲散するを怕る。この時空亡はかえって合を見るを喜び、一たびそれを合すれば就中空を成さざるなり。もしすでに冲なく・また合なく・もまた刑なくば、はじめて真空亡と叫ぶ。寅申巳亥の四孟の上に落るは最も毒にして、只だ個の小手藝に憑って人に求めて過活する人を做る能うのみ。另外、甲子旬の水土・甲戌旬の金・甲申旬の火土・甲午旬の火土・甲辰旬の木・甲寅旬の水土は、皆真空亡と算す。
又云:響之有聲,莫非虛中也。是以大人之命,要有虛中之德。空亡自旺有用,乃大聲大應之器。月、日、月時三位俱空亡者,不害為大貴人。若值兩位,雖有官,不大。又云:凡命值空亡,時上見,多拗性,為事高而虛,更遇華蓋,決主少子。日上見,多庶出,或妻妾間離遇偶合則多淫蕩。古歌云:“胎裡生逢怕遇空,遇空時節自昏蒙;饒君十步有九計,不免飄飄西復東。”又云:“建祿臨空虛有名,平生向學老無成;若逢馬貴來相救,縱得官時又復停。”又云:“甲寅戊午及庚申,丑上天中最不仁;本分生來當受祿,因逢五鬼遂衰貧。”
又説く、聲響の能く發出する所以は、無非中間が空なるがゆえ、だから大人物の命は、中虛の德あるを須う。空亡はもし自身旺に乘じて用あれば、便ち大聲大應の器量。月・日・時の三位皆空亡に落る人は、彼の大貴人を做るを妨碍せず。もしただ兩位を占むるのみなれば、雖に官職あるも會に大ならざるなり。又説く、およそ命が空亡に値し、時上に落るは多く性情執拗にして、事を做るに志高にして實ならず、再び華蓋に遇えば、一定子息稀少。日上に落るは多く是れ庶出、あるいは妻妾と分離し、偶合に遇えば便ち多く淫蕩す。古歌に説く、胎中生來は最も空に遇うを怕る、空に遇うの時節は自然昏昧懵懂す。縱使您が走十步に九步の算計あるも、も免れず東飄西蕩せんと。又説く、建禄が空亡に臨むは只だ虛名、一生向學して到老成らず。もし驛馬貴人の來りて相救するに逢えば、縱然官を得もまた停歇せんと。又説く、甲寅・戊午と庚申は、丑上の天中は最も不仁。本分生來該に禄を享くべし、只だ因って五鬼に逢えば便ち衰敗貧窮せんと。
以甲寅水見辛丑土,為鬼來克命。戊午見丁丑,庚申見乙丑,同是空亡,忌克命也。又云:“六旬後兩號天中,見合長生旺不凶;加臨沖剋兼刑祿,官職升騰位更隆。”如巳酉丑人丁丑月、癸未日、戊午時,午未空亡而戊癸之火旺在午,反為貴格,是火虛有焰也。又云:“印綬之星中見空,順臨墓庫福重重;若還夾貴歸元位,帶煞須為給事中”如甲午、癸酉、丙子、壬辰時,雖空,卻與癸酉作六合,又墓庫夾貴,所以入格,是水空則流也。經云:“金空則響,火空則明,水空則清,木空則折,土空則崩。”
甲寅納音は水に属して辛丑納音の土に属するを見れば、正是鬼の來りて命を克す。戊午が丁丑を見・庚申が乙丑を見るも、同じく空亡で、皆それの來りて命を克するを忌諱す。又説く、六旬以後の兩位を天中という、もし合を見また長生・帝旺に逢えば則ち凶ならず。再加臨冲克幷に刑して禄位を動せば、官職はかえって升騰・位次更高し。たとえば巳酉丑年生の人が丁丑月・癸未日・戊午時なれば、午未は本是空亡、しかして戊癸の化する所の火は正旺午に在り、かえって貴格を成す、これはすなわち火は雖空なるも仍お光焰あるなり。又説く、印綬の星が空亡中に落つれば、もし順って墓庫に臨みては、福氣重重。もし還りて能く夾貴して元位に歸れば、煞を帯ぶも可に給事中を做らん。たとえば甲午年・癸酉月・丙子日・壬辰時なれば、辰は雖空亡なるも、卻って癸酉と六合を結成し、また是れ墓庫夾貴、だから格局に合す、これはすなわち水は雖空なるも仍お能く流るるなり。經上に説く、金空なれば則ち響き、火空なれば則ち明るく、水空なれば則ち清く、木空なれば則ち折れ、土空なれば則ち崩ると。
此之謂也。又曰:人命空亡本不好,若運刑沖,反為虛煞;士人遇之,飛聲走譽。如甲申、丁丑、乙亥、甲申,行壬午運,作當路;乙未、乙酉、乙丑、丁亥,行辛巳運,作監司,大振聲望。若壬寅為空亡,壬申同類沖之,則不動,此為最毒。有截路空亡,正如人在途中遇水,不能前進,不可以濟,故曰截路,只以日取時見之。如甲己日遁十二時中,申酉上見壬癸,故甲己見申酉,乙庚見午未,丙辛見辰巳,丁壬見寅卯,戊癸見戌亥,此二時上俱遇壬癸為水故也。此空亡非但命見不吉,凡出入、求財、交易、上官、嫁娶,百事皆忌。
説く所はまさにこの道理。又説く、人命に空亡あるは本來好からず、但だもし行運に再び刑冲に遇えば、かえって虛煞と成る。讀書人が遇上すれば、聲名鵲起す。たとえば甲申・丁丑・乙亥・甲申のこの一造は、壬午運を行きて要職を做り。乙未・乙酉・乙丑・丁亥のこの一造は、辛巳運を行きて監司を做り、聲望大振す。もし壬寅を空亡と為すに、卻って同類の壬申を用いて往きてそれを冲せば、就中冲して動かず、これが最毒。「截路空亡」あり、まさに人が半路上に大水に遇うがごとく、前進する能わず・渡る法なし、だから截路という、只だ日干の上より時辰を取りて看る。たとえば甲・己日に十二個時辰を遁せば、申・酉の兩時上に遁して壬・癸を得、だから甲己日は申酉時を見、乙庚日は午未時を見、丙辛日は辰巳時を見、丁壬日は寅卯時を見、戊癸日は戌亥時を見れば、皆この兩個時辰の上に壬癸の水に遇うがゆえなり。この種の空亡は但だ命裡に見て不吉のみならず、およそ出行・求財・交易・上任・嫁娶、各樣の事情は皆避忌するを須う。
有四大空亡,六甲中,甲辰、甲戌二旬,金木水火土全,內甲子、甲午旬生人見水,甲寅、甲申旬獨無金,此四旬者五行不全。如甲子、甲午旬獨無水,甲寅、甲申旬生人見金,謂之正犯。如當生年中不犯,行運至水金處亦謂之犯。若帶得,主一生蹇滯,不問貧賤富貴,皆夭折。三處重遇,瞬息為期。壺中子云:“顏回夭折,只因四大空亡。”正謂此也。《微經》有五鬼空亡,甲己人見巳午,乙庚寅卯,丙辛子丑,丁壬戌亥,戊癸申酉,限至斯鄉,主貧。有克害空亡,甲乙人見午,丙丁申,戊己巳,庚辛寅,壬癸酉丑,主克害妻子。有破祖空亡,甲乙丙丁同上,戊巳人見戌,庚辛子,壬癸寅,遇者主破祖業,須並論之。
有「四大空亡」あり。六甲の中、甲辰・甲戌の兩旬は金木水火土の五行俱全。甲子・甲午の兩旬の中生人は卻って水を見る(水なし)、甲寅・甲申の兩旬は獨獨金なし、この四旬は皆五行不全。たとえば甲子・甲午旬中に獨り水を缺き、甲寅・甲申旬生の人が金を見れば、就中正犯という。もし出生の年份が犯せずとも、行運が水・金の處に走至れば、もまた犯と算す。もしそれを帯上せば、一生蹇滯を主り、貧賤富貴を論ぜず、皆夭折を主る。もし三處に重重遇上せば、轉眼の間にすなわち死期。壺中子が説く、顏回早死せしは、只だ因って四大空亡を犯せればなり、説く所は正是このこと。《微經》に「五鬼空亡」あり、甲己日主は巳午を見、乙庚は寅卯を見、丙辛は子丑を見、丁壬は戌亥を見、戊癸は申酉を見。運限がこれらの地方に走至れば、貧困を主る。有「克害空亡」あり、甲乙は午を見、丙丁は申を見、戊己は巳を見、庚辛は寅を見、壬癸は酉・丑を見、妻子を克害するを主る。有「破祖空亡」あり、甲乙丙丁は上面と相同、戊己は戌を見、庚辛は子を見、壬癸は寅を見、遇上する人は祖業を破敗するを主る、須く一幷に參看すべし。
元辰を論ず
元辰者,別而不合之名。陽前陰後,則有所屈,屈則於事無所申;陰前陽後,則直而不遂,於事暴而不治,難與同事,故謂之元辰。是以陽男陰女,在沖前一位支辰;陰男陽女,在沖後一位支辰。假如甲子生男,與甲午對沖,即乙未為正;乙丑生男,與乙未對沖,即甲午為正。餘干午未半之。所以為凶者,當氣沖之地,左鼓則風煞在右,右鼓則風煞在左,故陰陽男女,取沖前沖後不同。若歲運臨之,如物當風,動搖顛倒,不得寧息。不有內疾,必有外難。雖富貴崇高,勢位炎盛,大運逢之,十年可畏。
「元辰」は分離して相合せざるの名目。陽が前に在り・陰が後に在れば、就中屈抑ある所、屈抑すれば則ち事情を伸展する能わせざらしむ。陰が前に在り・陽が後に在れば、就中直冲して順遂せず、事を辦するに急躁にして頭緒を理出し難く、人と共事し難し、だから元辰という。ここにおいて陽年男命・陰年女命は、本命對冲のあの一支の前一位を取り、陰年男命・陽年女命は、對冲のあの一支の後一位を取る。たとえば甲子年生の男子は、甲午と對冲すれば、則ち乙未を以て正元辰と為す。乙丑年生の男子は、乙未と對冲すれば、則ち甲午を以て正元辰と為す。其余の各干は午・未の間に於て各々一半を取る、これに照らして類推す。それの凶なる所以は、正當氣冲の地に在るがゆえ。左邊に鼓を撃てば、風煞はすなわち右邊に在り。右邊に鼓を撃てば、風煞はすなわち左邊に在り。だから陰陽男女が冲前冲後を取るに各々不同あり。もし歲運が元辰に臨到せば、人は物件が風に當るがごとく、搖動顛倒して、安寧を得ず。内裡病を生ずるに非ざれば、必ず外來の患難。縱然富貴崇高・權勢煊赫なりも、大運が此處に走至れば、十年以內は皆畏懼すべし。
立朝定當竄逐,居家必罹凶咎,縱有吉神扶持,不免禍福倚伏,尤忌先吉後凶,臨旺之後、欲出未出之際,凶禍尤的。生命逢之,主形骸陋樸,面有顴骨,鼻低口大,眼生威角,腦凸臀高,手腳強硬,聲音沈濁。生旺則落魄大度,不別是非,不分良善,顛倒鶻突;死絕則寒酸薄劣,形貌猥下,語言渾濁,不識羞辱,破敗坎坷,貪飲好情,甘習下流。與官符並,多招無辜之撓;帶劫煞,則不循細行,動招危辱,空賤無恥;婦人得之,聲雄性濁,姦淫私通奴賤,鬼魅為憑,不遵禮法,一生多災,雖生子,拗而不孝。
在朝して官を做るは必定貶黜流放に遭い、居家するは必定凶咎に罹遇す。縱に吉神の扶持あるも、も免れず禍福相依、殊に先吉後凶を忌諱し、臨旺以後・將出未出の際に於て、凶禍は最も應驗す。生年が元辰を犯す人は、形貌粗陋朴拙にして、面上顴骨高聳し、鼻梁低くして口闊く、眼角に威棱を帯び、後腦凸出・臀部高聳し、手脚僵硬にして、聲音沉濁。もし生旺の地に在れば、就中落拓にして氣量大にして、是非を辨えず・善惡を分かたず、行事顛倒糊涂す。もし死絶の地に在れば、就中寒酸淺薄にして、形貌猥瑣にして、語言渾濁にして、羞恥を知らず、破敗坎坷にして、杯を貪り色を好み、下流に墮入することを甘心す。元辰と官符と同柱なれば、多く無端の騷擾を招く。劫煞を帯ぶれば、就中小節を拘らず、動輙危辱を招來し、空虛下賤・不知羞恥。婦人が元辰を得れば、聲音粗濁して男子のごとく、性情渾濁にして、淫亂して奴僕下人に私通し、鬼魅に憑附せられ、禮法を守らず、一生多災。縱然兒子を生すも、もまた執拗不孝。
常術《鼠忌羊頭歌》未分男女,不足憑也。《珞錄子》以宣父畏其元辰,林開以元辰惡煞為災甚重,有互換遇者,尤為不吉,忽然遇合,又以吉論。《洞玄經》云:“元辰遇合,而大亨是也。”《廣信集》取巫□伎參政己卯、甲申、己巳、甲戌,滕庚樞密乙丑、壬午、乙丑、壬午,二命豈不犯元辰。李吉甫曰:“大凡貴命,須逢煞即得君主橫升拔,林開一偏之見也。”徐子平云:“元辰者,命中元有所害之辰,如甲見申庚,乙見酉辛之類,人生歲月日時原有七煞,已為所害之辰,歲運復遇,謂之犯元辰,為害尤重,元無則輕。然元辰一煞,與亡劫、羊刃、空亡同類觀。”《珞錄子?消息賦?自見雪心賦》云:“元辰水去,亦指神煞之名。”是古人之說是也。
俗術流傳の《鼠忌羊頭歌》は男女を分かたず、憑と為すに足らず。《珞琭子》は連ねて孔夫子もまた元辰を畏懼すと説く。林開は元辰のこの惡煞の為災極重と認め、干支互換して相遇すれば更に不吉、然るに忽然合に遇上すれば、又た當に吉論と作すべしとす。《洞玄經》に説く、元辰遇合すれば、かえって大いに亨通す、すなわちこの意思。《廣信集》は巫某參政の命造己卯・甲申・己巳・甲戌、および滕庚樞密の命造乙丑・壬午・乙丑・壬午を擧出す。這兩個の命造は豈に元辰を犯せざらんや。李吉甫が説く、大凡貴命は、正要煞に遇うて能く君主の破格提拔を得、林開の看法は一偏の見。徐子平が説く、元辰は命裡本來就有の相害の辰、たとえば甲の申と庚とを見・乙の酉と辛とを見るの類。人の年月日時は原本就有七煞、已經是れ相害の辰、歲運が再び遇上せば、就中犯元辰と叫び、害と為ること尤も重し。本命に原來無きは、害と為るは就中輕し。總じて元辰のこの一煞は、亡神・劫煞・羊刃・空亡と同類看待するを須う。《珞琭子・消息賦》および《雪心賦》の「元辰水去」と説くも、もまた神煞の名を指す。見る可きは古人の説法は是れ對なり。
暗金の煞を論ず
此三煞乃先天數之四沖也。夫子、午之數各九,卯、酉各六,總為三十。自子順行,極三十而見巳,是為四仲之正煞。寅申各七,巳亥,各四、總二十有二,自子順行,極二十二而見酉,是為四孟之正煞辰戌各五,丑、未各八總二十有六,自子順行,極二十六數而見丑,是為四季之正煞。是起於數者然也,凡神煞,皆起於數,與祿馬同類。此一煞而有三名:一曰吟呻,二曰破碎,三曰白衣。子午卯酉在巳,寅申巳亥在酉,辰戌丑未在丑。巳者,金生之地,巳中,臨官之火,金氣臨克,主杖楚刑獄呻吟之災,故曰吟呻。
この三種の煞は先天數四方相冲の産物。子・午の數は各々九、卯・酉は各々六、合計三十。子より順に數え、數滿三十して巳に到る、これはすなわち子午卯酉四仲の正煞。寅・申は各々七、巳・亥は各々四、合計二十二。子より順に數え、數滿二十二して酉に到る、これはすなわち寅申巳亥四孟の正煞。辰・戌は各々五、丑・未は各々八、合計二十六。子より順に數え、數滿二十六して丑に到る、これはすなわち辰戌丑未四季の正煞。見る可きはそれは數より推出する。およそ神煞は皆數より起こり、禄馬と同一類。この一顆の煞は卻って三個の名字あり。一に吟呻といい、二に破碎といい、三に白衣という。子午卯酉年は巳に在り、寅申巳亥年は酉に在り、辰戌丑未年は丑に在り。巳は金の長生の地、しかして巳中にまた臨官の丙火あれば、金氣は一たび到ればすなわち克せられ、杖責・牢獄・呻吟の災を主る、だから吟呻という。
酉者,金旺之地,煞物當時,又有辛金相助,萬物當之,無不破碎,主支離流血之災,故曰破碎。丑乃金之庫墓,居四季而臨鬼門,主妨害喪服哭泣之事,故曰白衣。五行中惟金能煞物,故總名曰暗金的煞也。其神生旺,主人寬量大器,決斷有為,形容清峻,若不夭喪刑傷,須有癩病癱瘓。死絕則慘害克毒,形容紅白,巧言令色,笑裡藏刀。與官符並,則橫來官災;與劫煞並,則橫來死喪;與白虎、羊刃並,則流心傷殘;與貴人、建祿並,則稍慢。五行旺相,吉神相救,入貴格則無害;入賤格,再值一切凶神,則愈凶。
酉は金の旺地、正當肅殺の時に當り、また辛金ありて相助すれば、萬物は一たび遇上すれば破碎せざるなし、肢體支離・流血の災を主る、だから破碎という。丑は金の庫墓、四季に居りて鬼門に臨近し、親を妨害し・喪服哭泣の事を主る、だから白衣という。五行の中にただ金のみ能く萬物を肅殺す、だから總名を「暗金的煞」という。この顆の神はもし生旺の地に在れば、人は器量寬宏・決斷有為にして、形貌清峻を主る。もし短命夭折あるいは刑傷に遭わざるならずんば、も必ず癩病・癱瘓の疾あらん。もし死絶の地に在れば、就中陰狠毒辣にして、面色紅白不定、巧言令色にして、笑裡刀を蔵す。官符と同柱なれば、横に官非を來す。劫煞と同柱なれば、横に喪亡を來す。白虎・羊刃と同柱なれば、流血傷殘を主る。貴人・建禄と同柱なれば、禍を為すこと就中緩和一些。五行旺相にして吉神ありて來りて救えば、命が貴格に入れば便ち妨害なし。もし賤格に入り、再び各種の凶神に碰上せば、就中愈々凶險。
又曰:金生處,主大風癱瘓之疾;金旺處,主水蠱毒藥之病;金墓處,主克子惡死之憂。若帶三刑德貴,主有高官持兵權。大抵此煞不吉,人命逢之,固所不宜;歲逢之,亦主孝服哭聲,盜賊侵擾,口舌破耗。小兒犯此,湯火之厄;不然,身有痕疤破綻之象。經云:“謬戾無過於刑害。有時而吉;乖違莫甚於沖破,未必皆凶。”此之謂也。
又説く、この顆の煞が金の長生の處に落れば、大風・癱瘓の疾を主る。金の旺地に落れば、水蠱・中毒の病を主る。金の墓地に落れば、子を克し凶死の憂を主る。もし三刑を帯びてまた德神・貴人あれば、かえって高官を做り・兵權を執掌するを主る。大体説來この顆の煞は不吉、人命が遇上するは固然宜ならず。流年が遇上するも、もまた孝を穿ち哭泣し・盜賊侵擾・口舌破耗を主る。小孩がそれを犯せば、湯火の厄あり。さもなくば身上にもまた疤痕破損の象を留下せん。經上に説く、錯謬乖戾は刑與害に過ぎる沒有、然るにそれは有時かえって吉。違逆不順は冲與破より甚だしき無し、卻って未必皆凶。説く所は正是この道理。
災煞を論ず
災煞者,其性勇猛,常居劫煞之前,沖破將星,謂之災煞。如申子辰將星在子,午卻去沖子;寅午戌在午,子卻去沖;巳酉丑在酉,卯卻去沖;亥卯未在卯,酉卻去沖。是災煞也。此煞主血光橫死。在水火,防焚溺,金木杖刃,土墜落,瘟疫克身,大凶。若有福神相助,多是武權。亦如劫煞之類,要見官星、印綬生旺處為佳。《神白經》云:“災煞畏乎克生處,卻為祥。”正謂此也。
「災煞」の性情は勇猛にして、總じて劫煞の前一位に排し、専ら將星を冲破す、だから災煞という。たとえば申子辰の將星は子に在り、午が來りて子を冲す。寅午戌の將星は午に在り、子が來りて午を冲す。巳酉丑の將星は酉に在り、卯が來りて酉を冲す。亥卯未の將星は卯に在り、酉が來りて卯を冲す。これらはすなわち災煞。この顆の煞は血光橫死を主る。水火に属するは火燒水溺を防ぐを須う。金木に属するは杖責刀刃を防ぐを須う。土に属するは墜落を防ぐを須う。還有瘟疫ありて來りて身を克す、皆極凶。もし福神ありて相助すれば、多半かえって武職權柄を主る。それは劫煞の一類と相似す、要は官星・印綬を見て生旺の處に落るを得てはじめて好し。《神白經》に説く、災煞が怕る所は克、もし我を生ずる處に落れば、かえって祥を成す。説く所は正是この意思。
六厄を論ず
厄者,遭乎難者也,常居馬前一辰,劫後二辰,死而不生謂之厄。申子辰水局,水死在卯;寅午戌火局,火死在酉;亥卯未木局,木死在午;巳酉丑金局,金死在子,所以為厄。若有救護,有扶持,逢生旺兼貴氣相助,則吉,究竟一生蹇滯。《壺中子》云:“六厄為剝官之煞,李廣不封侯是也。”
「厄」はすなわち患難に遭遇す。それは總じて驛馬の前一位・劫煞の後兩位に排し、死して能く再生せざるを厄と作す。申子辰は水局、水は卯に死す。寅午戌は火局、火は酉に死す。亥卯未は木局、木は午に死す。巳酉丑は金局、金は子に死す、だからこれらの位次を以て六厄と為す。もし救護あり・扶持ありて、また生旺に逢い兼ねて貴氣の相助を得れば、就中還りて吉と算す。但だ終究一生蹇滯。《壺中子》に説く、六厄は官職を剥奪するの煞、李廣は終身侯を封ぜられず、すなわちこの緣故。
勾絞を論ず
勾者,牽連之義;絞者,羈絆之名,二煞嘗相對沖,亦猶亡劫。陽男陰女,命前三辰為勾;命後一三辰為絞;陰男陽女,命前三辰為絞,命後三辰為勾。假令甲子陽命人,卯為勾,酉為絞;乙丑陰命人,辰為絞,戌為勾之例。古歌云:“爪牙煞去命三辰,大忌金神羊刃臨;夾煞克身無福救,必遭蛇虎傷其身。”此煞大忌金神白虎並,則凶。牛馬犬畜等傷亦是,不獨虎狼也。不克身與福同宮者不用。大抵此煞,凡命遇之,身若克煞,多心路計巧,主掌刑法之任;或為將帥,專地誅戮。煞若克身,主非命而終;小人逢之,非橫災禍;行年至此,亦主口舌刑獄等事。又云:值兩位全者,災重,一位者輕。又云:有鬼則災重,無鬼則災輕。
「勾」は牽連の意思、「絞」は羈絆の名目、この兩顆の煞は常常彼此對冲し、もまた亡神・劫煞と一樣成對す。陽年男命・陰年女命は、本命前三位を勾と為し・後三位を絞と為す。陰年男命・陽年女命は、本命前三位を絞と為し・後三位を勾と為す。たとえば甲子のこのごとき陽命人は、卯を勾と為し・酉を絞と為す。乙丑のこのごとき陰命人は、辰を絞と為し・戌を勾と為す。古歌に説く、爪牙の煞は本命より三辰を離れ、最も金神・羊刃の臨到を忌む。夾煞に身を克せられてまた福に救う可きなくば、必定蛇虎の身を傷るに遭わんと。この顆の煞は最も金神・白虎と同見するを忌み、見れば則ち凶。人を傷るも虎狼に限らず、牛・馬・犬などの牲畜も同様に能く人を傷る。もしそれが身を克せず、また福神と同宮なれば、就中論ずるを須せず。大体、人命がこの顆の煞に遇うに、もし本身能く煞を克せば、多半心思機巧にして、刑法の職を執掌するを主り、あるいは將帥を做りて、一方に於て誅戮を專主す。もし煞がかえって身を克せば、就中非命に死するを主る。小人が遇上すれば、横に災禍に遭う。流年が走至れば、もまた口舌・刑獄の一類の事を主る。又説く、兩位齊全のは災重く、只だ一位あるは輕しと。又説く、柱中に鬼(身を克する神)あれば災は就中重く、鬼なければ災は就中輕しと。
孤辰寡宿を論ず
先賢有云:老而無夫曰寡,幼而無父曰孤,此其義也。辰謂星辰,宿謂星宿,指其神也。人命犯此星辰,則孤寡如是。如亥子丑逐方三位,進前一辰見寅為孤,退後一辰見戌為寡。又過角為孤,退角為寡。其餘三方皆依此推。乃陰陽惆悵之義。且夫寅為春始,辰為春末,巳為夏始,未為夏末,申為秋始,戌為秋末,亥為冬始,丑為冬末,皆陰陽支離之神,四時代謝之方。《三車》云:造物中以生我者為母,克我者為夫,我克者為妻。亥子丑屬北方水位,水用金為母,金絕於寅,是母絕也;用火為妻,火墓為戌,是妻墓也。
前賢説過せり、年老いて丈夫なきを寡といい、年幼くして父親なきを孤という、これがすなわち孤寡の本義。「辰」は星辰を指し、「宿」は星宿を指す、皆この類の神を説く。人命がこの類の星辰に犯上せば、會に上面の説くがごとき孤寡ならん。たとえば亥子丑の三支は同じく一方に属し、向前に一位を進めて寅を見ればすなわち孤辰、向後に一位を退けて戌を見ればすなわち寡宿。角を越えて孤と為り、角に退到して寡と為る、其余の三方は皆此に照らして推す。此處に陰陽彼此惆悵相離の意思を含着す。而且寅は春の開始・辰は春の結束、巳は夏の開始・未は夏の結束、申は秋の開始・戌は秋の結束、亥は冬の開始・丑は冬の結束、皆陰陽交割支離の神・四時更替の處。《三車》に説く、造化の中は我を生ずる者を以て母と為し、我を克する者を夫と為し、我の克する者を妻と為す。亥子丑は北方水位に属し、水は金を以て母と為し、金は寅に絶す、これはすなわち母絶。水は火を以て妻と為し、火は戌に墓す、これはすなわち妻墓。
巳午未,南方火位,火用木為母,木絕在申;用水為夫,水墓在辰。寅卯辰屬東方木位,木用水為母,水絕在巳;用金為夫,金墓在丑。是取母絕為孤辰,夫墓、妻墓為寡宿,其義尤切。《珞錄子》云:“骨肉中道分離,孤寡猶嫌於隔角。”《玉門集》云:“寅申巳亥為角,辰戌丑未為隔。進者為陽,不利父;退者為陰,不利母。”又云:“在陽宮妨父,在陰宮妨母。如寅卯辰人,巳為孤,丑為寡,寅辰為陽之位,丑巳為陰之位。男女生命見之,雖親生兒女,多不和順。”
巳午未は南方火位、火はそれを生ずるの木を以て母と為し、木は申に絶す、だから申は火命の母絶の地。火はそれを克するの水を以て夫と為し、水は辰に墓す、だから辰は火命の夫墓。寅卯辰は東方木位に属し、木は水を以て母と為し、水は巳に絶す、巳は便ち母絶の地。木は金を以て夫と為し、金は丑に墓す、丑は便ち夫墓。見る可きは孤辰は取る所は母絶の地、寡宿は取る所は夫墓・妻墓の地、このごとく解釋すれば更に貼切。《珞琭子》に説く、骨肉中途分離すれば、孤辰寡宿は殊にそれの隔角の上に落るを嫌う。《玉門集》に説く、寅申巳亥を「角」といい、辰戌丑未を「隔」という。向前に一位を進むるは陽に属し、父親に不利。向後に一位を退くるは陰に属し、母親に不利。又説く、孤寡が陽宮に落れば則ち父を妨げ、陰宮に落れば則ち母を妨ぐ。たとえば寅卯辰年生の人は、巳は孤辰・丑は寡宿、寅と辰とは陽位に属し、丑と巳とは陰位に属す。男女の生年がそれらを見れば、たとい親生の兒女なるも、彼此多半和順ならず。
王氏云:“男命生於妻絕之中而逢孤辰,平生難於婚偶;女命生於夫絕之中而遇寡宿,屢嫁不能偕老。”如辛丑人得庚寅,寅為丑孤辰,丑為寅寡宿,寅丑互為寡宿。隔角言丑寅中有艮卦隔,乾坤艮巽四猶之角也。《燭神經》云:“凡人命犯孤寡,主形孤骨露,面無和氣,不利六親。生旺稍可,死絕尤甚。驛馬並,放蕩他鄉;空亡並,幼小無倚;喪吊並,父母相繼而亡。一生多逢重喪迭禍,骨肉伶仃,單寒不利。入貴格,贅婿婦家;入賤格,移流未免。”《鬼谷遺文》云:“連屬不言孤寡,如亥得寅戌,寅得丑巳;或支干朝會包裹貴人,雖犯孤寡,不以孤寡論。”
王氏が説く、男命が妻絶の地に生まれてまた孤辰に逢えば、一生婚配し難し。女命が夫絶の地に生まれてまた寡宿に遇えば、屢次改嫁すも白頭偕老する能わず。たとえば辛丑年生の人が庚寅を得れば、寅は丑の孤辰、丑は寅の寡宿、寅と丑とは互いに孤寡を為す。いわゆる隔角とは、丑と寅との間に艮卦を隔つを説く。乾・坤・艮・巽の四維は就好比四個の角。《燭神經》に説く、およそ人命が孤寡を犯せば、形貌孤削・骨相外露し、臉上に和氣なく、六親に於て不利を主る。生旺の地は還りて稍々好し、死絶の地は更に嚴重。驛馬と同柱なれば、就中他鄉に放蕩す。空亡と同柱なれば、就中幼年に依靠を失う。喪門弔客と同柱なれば、父母は相繼去世せん。一生多く重喪疊禍に遇い、骨肉零落して、孤單寒苦。貴格に入るは、多く妻家に入贅す。賤格に入るは、免れず流徙遷移せんとす。《鬼谷遺文》に説く、地支相連貫するは則ち孤寡と算せず、たとえば亥が寅と戌とを得・寅が丑と巳とを得、あるいは干支朝會して貴人を中間に包裹するは、雖に孤寡を犯すも、もまた孤寡に按じて論ぜざるなりと。
《廣錄》云:“井欄斜沖,是孤辰寡宿。”更天干帶倒食,謂之井欄倒食。若巳午未人再生夏三月,是帶兩重孤寡,主克妻害子,少六親,不聚財,多生女;更帶諸凶煞,主不令終。《珞錄子》云:“憑陰察其陽禍,歲星莫犯於孤辰;恃陽鑑以陰災,天年忌逢於寡宿。”蓋言小運、太歲不可犯之,陽以孤辰為重,陰以寡宿為重。
《廣録》に説く、井欄斜冲はすなわち孤辰寡宿。もし天干に更に倒食(梟神)を帯ぶれば、すなわち「井欄倒食」という。仮令巳午未年生の人がまた夏季三個月の裡に生まれれば、すなわち兩重の孤寡を帯ぶ、妻を克し子を害し・六親稀少・錢財を聚住せず・生女多きを主る。再び各種の凶煞を帯ぶれば、善終を得ざるを主る。《珞琭子》に説く、陰に憑りて來りて陽の一面の禍事を察看すれば、太歲は孤辰を冲犯すべからず。陽に靠りて來りて陰の一面の災殃を鑑別すれば、天年は最も寡宿に逢着を忌む。これは小運・太歲がそれらを冲犯すべからざるを説く、陽命は孤辰を以て重と為し、陰命は寡宿を以て重と為す。
天羅地網を論ず
羅網之說,其義甚明。然何以戌亥為天羅,辰巳為地網,蓋天傾西北,戌亥者,六陰之終也;地陷東南,辰巳者,六陽之終也。陰陽終極,則闇昧不明,如人之在羅網,此春義也。《壺中子》云:“龍蛇混雜,偏不利於辰生;豬犬侵凌,但獨嫌於亥字。”龍為辰,蛇為巳;辰人得巳,巳人得辰,皆曰龍蛇混雜。男命則不妨,惟女命破婚害子,薄命抱疾。辰人得巳,重;巳人得辰,輕。謂龍生蛇穴者,退;蛇生龍穴者,進。豬為亥,犬為戌;戌人得亥,亥人得戌,皆曰豬犬侵凌。
羅網の説法は、含義は本來很明白。然るに何を以て戌亥を天羅と為し・辰巳を地網と為すや。天が西北に傾陷するがゆえに、戌亥は正是六個陰支の終點。地が東南に陷落するがゆえに、辰巳は正是六個陽支の終點。陰陽が終極の處に走至れば、便ち昏暗不明、たとえば人が羅網の中に陷落するがごとし、これがすなわちそれの命名の大意。《壺中子》に説く、龍蛇混雜して、偏偏辰年生の人に不利。猪犬侵凌して、卻って單單一個の亥字を嫌忌す。龍は指す所は辰、蛇は指す所は巳。辰年の人が柱中に巳を得・巳年の人が柱中に辰を得れば、皆「龍蛇混雜」という。この種の情形は男命は還りて妨げず、ただ女命のみ婚姻破敗・子女を傷害し、命薄にして多病を主る。その中に辰年の人が巳を得るを重と為し、巳年の人が辰を得るを輕と為す、龍が蛇穴の裡に生ずるは退、蛇が龍穴の裡に生ずるは進なるがゆえなり。猪は指す所は亥、犬は指す所は戌。戌年の人が柱中に亥を得・亥年の人が柱中に戌を得れば、皆「猪犬侵凌」という。
女命則不妨,惟男命則滯齟齬齠,妨祖克妻。戌人得亥,輕;亥人得戌,重。謂犬入豬群,則進;豬入犬群,則傷。《諸書》亦云:“龍蛇混雜,常防婦女憂危;豬犬侵凌,每慮丈夫厄難。”是男怕天羅,女怕地網。中間又分火命人有天羅,水、土命人有地網,餘金木二命無之。人命帶此,多主蹇滯,更加惡煞相併,五行無氣,必主惡死。行運至此,亦如之。假如戌年戎月初一日生者,犯一年天羅;十五日生者,犯十五年天羅;若更生時是戌,增成三十年天羅。或戌年亥月,或亥時戌日,交互見之,謂之重犯。
猪犬侵凌のこの一種は、女命は妨げず、ただ男命のみ處處阻滯齟齬して、祖業を妨害し・妻子を克傷す。その中に戌年の人が亥を得るを輕と為し、亥年の人が戌を得るを重と為す、犬が猪群に進入するは進、猪が犬群に進入すればすなわち傷を受くるがゆえなり。《諸書》にもまた説く、龍蛇混雜すれば、常に婦女の憂危を提防するを須う。猪犬侵凌すれば、每每丈夫の厄難を憂慮す。見る可きは男子は天羅を怕り、女子は地網を怕る。この中間に還有分別あり、火命人のみ天羅あり、水命・土命人のみ地網あり、其余の金命・木命の兩種は皆無し。人命が羅網を帯ぶれば、多く蹇滯不順を主る。もし更に惡煞幷臨あり・五行にまた氣なければ、必定凶死。行運が羅網の地に走至れば、情形もまた一樣。たとえば戌年戌月初一日に生まれれば、就中一年天羅を犯す。十五日に生まれれば、就中十五年天羅を犯す。もし生時がまた戌なれば、便ち三十年天羅に增到す。あるいは戌年が亥月に配し、あるいは亥時が戌日に配し、交互に見れば、すなわち「重犯」という。
則災不能歇。地網如上說。若天羅地網重並,為害尤重。《理愚歌》云:“生時地結與天盤,爭使親闈得久安。”如甲辰命見甲戌,申戌命見甲辰,只此二辰生人,是就羅網中言之也。
あれば災禍は就中停まり來らず。地網の算法は上面と相同。もし天羅地網が重疊幷見すれば、害と為ること尤も重し。《理愚歌》に説く、生時の上に地網と天羅とが一處に結ばれば、怎に能く雙親をして長久平安せしめんや。たとえば甲辰年命が甲戌を見・甲戌年命が甲辰を見れば、只だこの兩個の地支の生の人のみ、才是羅网本身に就きて説來するなりと。
十惡大敗を論ず
十惡者,譬律法中人,犯十惡重罪,在所不赦,大敗者,譬兵法中與敵交戰,大敗無一生還,喻極凶也。六甲旬中十個日值祿人空亡,如甲辰、乙巳,甲以寅為祿,乙以卯為祿,甲辰旬以寅卯為空亡。壬申者,壬以亥為祿,甲子旬以亥為空亡。餘如丙申、丁亥、庚辰、戊戌、癸亥、辛巳、乙丑等日皆仿此。命中犯者,當以日上見之為是,其餘不論。況犯者未必皆凶,若內有吉神相扶,貴氣相輔,當為吉論。
いわゆる「十惡」とは、律法を以て比方と為す。人が十惡の重罪を犯せば、赦免の列に在らず。いわゆる「大敗」とは、兵法を以て比方と為す。敵と交戰して大敗すれば、一人生還する無し、皆用いて極凶を形容す。六甲の各旬の裡に十個の日子ありて正當日主の禄が空亡の上に落るに逢う。たとえば甲辰・乙巳の兩日は、甲は寅を以て禄と為し・乙は卯を以て禄と為す、しかして甲辰の一旬は正に寅・卯を以て空亡と為す。又如壬申日は、壬は亥を以て禄と為す、しかして甲子の一旬は正に亥を以て空亡と為す。其余は丙申・丁亥・庚辰・戊戌・癸亥・辛巳・乙丑などの日のごとく、皆この辦法に照らして類推す。命中にそれを犯すは、當に日柱の上に見る所を以て準と為し、其余の各柱は一概に論ぜず。況んや犯すも未必皆凶ならず。もし柱中に吉神ありて相扶し・貴氣ありて相輔すれば、仍舊當に吉に按じて論ずべし。
《元白經》曰:“十惡都來十個辰,逐年有煞用區分。”如庚戌年見甲辰日,辛亥年見乙巳日,壬寅年見丙申日,癸巳年見丁亥日,甲辰年見戊戌日,乙未年見乙丑日,甲戌年見庚辰日,乙亥年見辛巳日,丙寅年見壬申日,丁巳年見癸亥日,蓋以年支干沖日支干,無祿為忌,餘悉無妨。
《元白經》に説く、十惡は總じて十個の日辰、逐年各々煞あり、分別看待するを須う。たとえば庚戌年に甲辰日を見、辛亥年に乙巳日を見、壬寅年に丙申日を見、癸巳年に丁亥日を見、甲辰年に戊戌日を見、乙未年に乙丑日を見、甲戌年に庚辰日を見、乙亥年に辛巳日を見、丙寅年に壬申日を見、丁巳年に癸亥日を見れば、これは皆年の干支を用いて往きて日の干支を冲し、日主はまた禄に依る無きがゆえに忌と為す。其余の情形は皆妨げなし。
諸神煞を總論ず
神煞,古有百二十名,其說穿鑿支離,造化恐不如是。除羊刃、空亡、劫煞、災煞、大煞、元辰、勾絞、咸池、破碎、羅網、沖擊、天空懸針、平頭倒戈等煞命中切要者,已備論於前矣,茲以諸星家考驗有理,復備敘於左。自縊煞。此煞取五行反繫處,如戌人巳,巳人戌,辰人亥,亥人辰,寅人未,未人寅,卯人申,申人卯,午人丑,丑人午,子人酉,酉人子是也。大忌相剋,天元是墓,更有天中、官符、大耗者,定凶。水溺煞。此煞取丙子、癸未、癸丑上帶咸池、金刃、羊刃。
神煞は古來一百二十個の名目あり、それらの説法は多く穿鑿支離にして、天地造化は恐らくはこのごとくに非ず。その中の羊刃・空亡・劫煞・災煞・大煞・元辰・勾絞・咸池・破碎・羅網・冲擊・天空・懸針・平頭・倒戈などの命中の最も緊要なるは、前面に已に皆論過せり。此處は各家の星命の説の中に經驗證して道理あるを、再び一幷に下に敘述す。「自縊煞」。この顆の煞は五行の反系の處を取る、たとえば戌年人は巳を見・巳年人は戌を見、辰年人は亥を見・亥年人は辰を見、寅年人は未を見・未年人は寅を見、卯年人は申を見・申年人は卯を見、午年人は丑を見・丑年人は午を見、子年人は酉を見・酉年人は子を見。最も相克を忌み、天元また墓に坐す。もし更に天中(空亡)・官符・大耗あれば、必定凶。「水溺煞」。この顆の煞は丙子・癸未・癸丑の三日の上に再び咸池・金刃・羊刃を帯ぶるを取る。
蓋丙子納音水,又子為水旺之地,未為井宿之居,丑為三河之分,更納音克身,決不可免。古歌云:“動煞克身名顛墜,金神羊刃防同位。要知自縊最凶神,戌巳辰亥並寅未。子酉一例為凶煞,卯申丑未依前是。大忌空亡兼墓鬼,官符大耗仍須避。丙子癸未並癸丑,咸池金煞羊刃畏。五行若更來克身,一死懸樑一溺水。”掛劍煞。此煞取巳酉丑申四柱純全者是,或重帶巳酉丑亦是,更犯官符、元辰、白虎、金神等類,五行刑剋本命者,主兇暴殺人,或反為人所殺。詩曰:“巳酉丑申金氣全,從革局多名掛劍。元亡金虎並克身,縱不殺人身豈免。”
これは因って丙子納音は水に属し、子はまた水の旺地。未は井宿の居る所、丑は三河の分野。もし納音が再び來りて身を克せば、就中絶對に躲れられず。古歌に説く、動煞が身を克するを顛墜と作す、還りて金神羊刃のそれと同位なるを防ぐを須う。知るを須う自縊は最凶の神、戌と巳・辰と亥・幷に寅と未。子と酉は同様に凶煞と算し、卯と申・丑と未は前例に依りて推す。最も空亡が再び墓鬼を兼ねるを忌み、官符・大耗もまた須く回避すべし。丙子・癸未幷に癸丑は、最も咸池・金煞・羊刃を怕る。五行がもし再び來りて身を克せば、一個は懸梁に死し、一個は溺水に死せんと。「掛劍煞」。この顆の煞は四柱に巳酉丑申が齊全するを取り、あるいは重疊に巳酉丑を帯ぶるも亦是れなり。もし再び官符・元辰・白虎・金神の一類を犯し、しかして五行がまた本命を刑克せば、人と為り凶暴にして人を殺し、あるいはかえって人に殺せらるるを主る。詩に説く、巳酉丑申の金氣齊全せば、從革の局は多く名を掛劍とす。元辰・亡神・金神・白虎が一幷に來りて身を克せば、縱然人を殺さずとも、自身は又豈に能く保全せんやと。
天火煞。此煞取寅午戌全而天干有丙丁五位中全不見水者是,有水則非。若年運至火氣生旺處,當防火災。詩曰:“寅午戌全號天火,不見丙丁猶自可;五位都無一水神,生旺臨年災厄火。”餘命寅午戌全,月干有癸行戊午運,戊癸化火,甲戌年、甲戌月遂遭火災。天屠煞。此煞除子日午時,午日子時外,自餘丑曰日亥時,亥日丑時,寅日戌時,戌日寅時,卯日酉時,酉日卯時,辰日申時,申日辰時,巳日未時,未日巳時,依次逐兩位數之。君子犯者,主異疾,腸風腳氣;小人折損肢體。
「天火煞」。この顆の煞は寅午戌の齊全にして天干に丙丁あり、且つ年月日時胎の五位中に完全に水を見ざるを取る。水あれば則ち算せず。もし流年大運が火氣の生旺の處に走至れば、就中當に火災を防ぐべし。詩に説く、寅午戌齊全は天火と作す、丙丁を見ずとも還りて算して可なり。五位の中に一個の水神も無ければ、生旺の年に逢えば就中火災ありと。作者自家の命造は寅午戌齊全にして、月干に癸あり、戊午運を行く時に戊と癸と合して化して火と為り、甲戌年甲戌月に到れば就中火災に遭いき。「天屠煞」。この顆の煞は子日午時・午日子時を除くの外、其余は丑日亥時・亥日丑時、寅日戌時・戌日寅時、卯日酉時・酉日卯時、辰日申時・申日辰時、巳日未時・未日巳時のごとく、皆順次兩兩相對して數出せし。「君子がそれを犯せば、怪病を生ずを主る、たとえば腸風・脚氣。小人がそれを犯せば、肢體折損を主る。
重犯者,主徒配。天刑煞。此煞取子丑人乙時,寅人庚時,卯辰人辛時,巳人壬時,午未人癸時,甲人丙時,酉戌人丁時,亥人戊時,取時刑剋本命。犯者遭刑有疾。雷霆煞。正七二八子寅方,三九四十辰午當;五十一申六二戌,必主雷轟虎咬亡。又云:“正七下加子,二八在寅方,三九居辰上,四十午位傷,五十一申位,六十二戌方。”正月起,子順行六陽位。此煞人命遇之,如逢祿,貴;吉星臨壓,則吉,好行陰騭,為法官掌雷霆行符敕水之人,或成佛作祖之輩。如遇羊刃、的煞、飛廉等會,命限必凶,主墮於天真雷傷、虎啖、天譴、瘟疾或溺水、囹圄死。
重重それを犯すは、流放發配を主る。「天刑煞」。この顆の煞は子丑年人が乙時を見、寅年人が庚時を見、卯辰年人が辛時を見、巳年人が壬時を見、午未年人が癸時を見、申年人が丙時を見、酉戌年人が丁時を見、亥年人が戊時を見るを取る、皆生時を取りて來りて本命を刑克す。それを犯す人は刑罰に遭い・疾病あり。「雷霆煞」。正月・七月は子に在り、二月・八月は寅に在り、三月・九月は辰に在り、四月・十月は午に在り、五月・十一月は申に在り、六月・十二月は戌に在り、雷擊あるいは虎咬にて亡ぶを主る。又一説あり、正七は子の上に加え、二八は寅方に在り、三九は辰の上に居り、四十は午位に在りて傷を受け、五と十一とは申位に在り、六と十二とは戌方に在り。正月より子に起こり、順って六個の陽位に排す。人命がこの顆の煞に遇うに、もし同時に禄に逢い・貴に逢い、吉星ありて臨壓せば、就中吉、多く好んで陰德を積み、可に雷霆を掌管し・符敕水を行ずるの法官を做り、あるいは佛を成し祖を作すの流。もし羊刃・的煞・飛廉などの會聚に遇えば、命限必ず凶、墮落して雷擊・虎啖・天譴・瘟疫に遭い、あるいは溺水し・牢獄に死するを主る。
陷煞。豬犬羊逢虎必傷,猴蛇相會樹頭亡。犬逢雞子遭徒配,兔趕蛇歌走遠鄉。鼠見犬來須惡互,馬牛遇虎定相戕。兔猴逢犬難迴避,龍來龍上水中殃。凡人若值臨時日,三合為災仔細詳。(原注:以年支為主)官符煞。取太歲前五辰,是日時遇之。平生多官災,更並羊刃,乃刑徒之命。若官符落天中,多邪誕不實,名妄語煞。病符煞。取太歲後一辰,是犯者多疾病。行年遇之,亦然。死符煞。取病符對沖,是月時日犯之,無貴神解救,凶惡短折。喪吊煞。一名橫關煞。取命前二辰為喪門,命後二辰為弔客,其或太歲凶煞並臨大小運限,必主禍。
「陷煞」の口訣は、猪・犬・羊は虎に遇えば必ず傷を受け、猴と蛇と相會すれば樹頭の上に死す。犬は雞に逢い・鼠は流徒發配に遭い、兔が蛇を趕れば便ち他鄉に遠走せん。鼠が犬の來るを見れば必ず惡事を生じ、馬・牛が虎に遇えば定めて相殘殺す。兔・猴が犬に逢えば躲避し難く、龍がまた龍を見れば則ち水中の殃あり。およそ人がもしそれに碰上して日・時に臨まば、還りて三合處に就きて細細に推詳するを須う(原注:年支を以て主と為す)。「官符煞」。太歳前の第五位を取り、日・時の上に遇うは、一生官司多し。再び羊刃と幷見すれば、すなわち刑に遭い徒を受くるの命。もし官符が天中(空亡)の上に落れば、多く虛妄不實、別名を「妄語煞」という。「病符煞」。太歳後の一位を取り、それを犯すは多く疾病、流年に遇上するも亦た一樣。「死符煞」。病符と對冲するあの一位を取り、月・日・時がそれを犯して貴神の解救なくば、凶惡短命を主る。「喪弔煞」。また横關煞と叫び、本命前の二位を取りて喪門と為し・後の二位を弔客と為す。もし太歳と凶煞とが一幷に大運小運限の上に臨到せば、必定禍あり。
古詩云:“五官六死十二病,三喪十一吊來臨。”可見此十二宮一太歲歌,不惟命犯不吉,流年尤凶。若月有羊刃來佐,凶煞臨時,則橫關也。古歌云:“橫關惡煞少人知,月祿凶神又及時;縱有吉星重迭至,不遭刑戮也頃危。”宅墓煞。命前五辰為災,命後五辰為墓,怕宅墓受歲劫等煞來破本命之災。主呻吟。日刑煞。以本生日上數甲子,本日干住。陽干順數,陰干逆數。若在命宮,主極刑;三合,主徒配;對宮,主外死。流血煞。以本生月起,子順數至本年住。若在命宮、三合、對宮、主癰疽,庶人徒配,婦人產厄。
古詩に説く、第五宮は官非を主り・第六宮は死亡を主り・第十二宮は疾病を主る、第三宮の喪門・第十一宮の弔客は一齊に頭に臨む。見る可きはこの十二宮が太歳に配するの歌訣は、不只命中に犯して不吉、流年に犯せば更に凶。もし月上に羊刃ありて相助し、凶煞がまた時に臨まば、あれば是れ横關煞。古歌に説く、横關惡煞は很に人の知る少なし、月上の禄神と凶神とがまた同時に來到す。縱に吉星の重重疊疊に照臨あるも、刑戮に遭わざればもまた傾危せんと。「宅墓煞」。本命前の五位を災と為し・後の五位を墓と為す、就怕宅墓が太歳・劫煞などの煞に冲破せられて累及本命するを怕る、呻吟病苦を主る。「日刑煞」。本生日の上より甲子を起數し、數えて本日の天干に至るまで、陽干は順に數え・陰干は逆に數う。もし命宮に落れば、極刑を受くるを主る。三合に落れば、流徒發配を主る。對宮に落れば、外に客死するを主る。「流血煞」。本生月の上より子を起りて順に數え、數えて本生年に至るまで。もし命宮・三合あるいは對宮に落れば、癰疽を生ずを主り、平民は流徒發配を主り、婦人は難産の厄を主る。
劍鋒煞。甲子旬劍辰鋒戌,甲午旬劍戌鋒辰,甲寅旬劍午鋒申,甲申旬劍子鋒寅,甲辰旬劍申鋒午,甲戌旬劍寅鋒子。隨在各宮斷,如第五宮露,損子;第四宮露,損田宅。戟鋒煞。正月起甲,二月乙,三月戊,四月丙,五月丁,六月己,七月庚,八月辛,九月戊,十月壬,十一月癸,十二月巳,逐月旺干加臨,日時帶兩重者,凶;更與懸針相見,主決配傷殘。浮沈煞。從戌上起,子逆行至本生年位,卻從年宮數,看在何宮。只在財帛宮,名串錢,主富蓄。餘皆凶。甲乙己庚壬人犯之,稍輕;丙丁戊辛癸人犯之,重。
「劍鋒煞」。甲子旬は劍は辰に在り・鋒は戌に在り、甲午旬は劍は戌に在り・鋒は辰に在り、甲寅旬は劍は午に在り・鋒は申に在り、甲申旬は劍は子に在り・鋒は寅に在り、甲辰旬は劍は申に在り・鋒は午に在り、甲戌旬は劍は寅に在り・鋒は子に在り。それの落る所の哪一宮に随って斷ず、たとえば第五宮(子女宮)に顯露すれば就中子女を損傷し、第四宮(田宅宮)に顯露すれば就中田産房宅を損傷す。「戟鋒煞」。正月は甲に起こり、二月は乙、三月は戊、四月は丙、五月は丁、六月は己、七月は庚、八月は辛、九月は戊、十月は壬、十一月は癸、十二月は己、皆逐月當旺の天干を加臨せし。日・時の上に兩重を帯ぶるは凶、もし再び懸針と相見れば、判決發配・身に傷殘を受くるを主る。「浮沈煞」。戌の上より子を起りて逆に數えて本生年の位置に到り、再び年宮より數起して、どの宮に落るかを看る。ただ財帛宮に落るのみ「串錢」と叫び、積財を主る。別宮に落るは皆凶。甲・乙・己・庚・壬年生の人がそれを犯すは稍々輕く、丙・丁・戊・辛・癸年生の人がそれを犯せば就中重し。
在寅午申未年中,此煞多主水厄。仍各隨宮分論災,如在田宅,則主破祖。餘宮類推。破煞。此煞,卯與午,丑與辰,子與酉,未與戌,皆相破。惟寅申巳亥原破,卻三合,故不取,犯者主少年災滯,財產耗散,兼有折傷之災。返本煞。五行無貴氣,下克上為返。歌曰:“五行死絕並來時,有格如閒福不隨;更忌日時克年主,定無官貴切須知。” 如甲子金命得戊午日,又胎月日時多帶寅巳,犯者定主孤立,或富或貴,一旺便克,傷父母尊長。陰陽煞。女屬陰而喜陽,命得戊午旺火為正陽。
寅・午・申・未の年中に於ては、この顆の煞は多く水厄を主る。此外に還りて各々落る所の宮に随って災禍を分論す、たとえば田宅宮に落れば、就中祖業を破敗するを主り、其余の各宮はこれに照らして類推す。「破煞」。この顆の煞は卯と午・丑と辰・子と酉・未と戌とが彼此相破す。ただ寅申巳亥は本來相破すれども卻ってまた能く三合す、だから取らず。それを犯すは少年多災多滯を主り、財産耗散して、還りて折傷の災を帯ぶ。「返本煞」。五行に貴氣なく、下面がかえって上面を克するを返と作す。歌に説く、五行死絶して一齊に來到する時は、縱に格局あるも閑設に如同、福氣は跟隨せず。更に日・時の來りて年上の本主を克するを忌む、あれば是れ一定官貴なく、切に知るを須う。たとえば甲子金命が戊午日を得、胎月日時にまた多く寅・巳を帯ぶれば、それを犯すは必定孤立無援。あるいは富あるいは貴なるも、一旦旺を得れば就中相克し、父母尊長に傷及せん。「陰陽煞」。女は陰に属して陽を喜び、命が戊午のこのごとき旺火を得るは正陽。
男屬陽而喜陰,命得丙子旺水為正陰。是陰陽和暢,故男得丙子,平生多得美婦人;女得戊午,平生多逢美男子。日上遇之,男得美妻,女得美夫。大忌元辰、咸池同宮,不論男女,皆淫。如男得戊午,多婦人相愛;女得丙子,多男子挑誘。更看有無貴賤消息。淫慾妨害煞。《壺中子》云:“老醉秦樓十二,直緣重犯八專;少亡楚甸八千,應是迭逢九丑。”蓋言八專為淫慾之煞,九丑為妨害之辰。八專乃甲寅、乙卯、己未、丁未、庚申、辛酉、戊戌、癸丑是也。日上有不正之妻,時上有不正之子。
男は陽に属して陰を喜び、命が丙子のこのごとき旺水を得るは正陰。これは陰陽和暢、だから男命が丙子を得れば、一生多く美貌の婦人を得。女命が戊午を得れば、一生多く俊美の男子に遇う。もし日柱の上に遇うは、男は美妻を娶り、女は美夫に嫁ぐ。最も元辰・咸池と同宮するを忌み、あれば是れ男女を論ぜず皆淫佚を主る。たとえば男が戊午を得れば、多く婦人ありて來りて親近愛慕す。女が丙子を得れば、多く男子ありて來りて挑逗引誘す。還りて再び命中の貴賤如何を看て斟酌するを須う。「淫欲妨害煞」。《壺中子》に説く、老來に秦樓十二重の中に醉倒するは、只だ因って重重八專を犯せばなり。年少に楚地八千里の外に客死するは、應に疊疊九丑に逢着せしならん。これは八專は淫欲の煞・九丑は妨害の辰を説く。八專はすなわち甲寅・乙卯・己未・丁未・庚申・辛酉・戊戌・癸丑の八日。日柱の上に犯せば不正の妻あり、時柱の上に犯せば不正の子あり。
女人犯者,不擇親疏;犯多者尤緊。九丑乃壬子、壬午、戊子、戊午、己酉、己卯、乙卯、辛酉、辛卯是也。婦人犯者,主產厄;男犯,多丑不令終。孤鸞寡鵲煞。古歌曰:“木火逢蛇大不祥,金豬何必強猖狂;土猴木虎夫何在,時對孤鸞舞一場。”乃乙巳、丁巳、辛亥、戊申、甲寅,又丙午、戊午、壬子等日。男克妻,女剋夫。陰陽差錯煞。乃丙子、丁丑、戊寅、辛卯、壬辰、癸巳、丙午、丁未、戊申、辛酉、壬戌、癸亥十二日也。女子逢之,公姑寡合,妯娌不足,夫家冷退;男子逢之,主退外家,亦與妻家是非寡合。
女人が八專を犯するは、人と交往するに親疎を分かたず。犯の重數多きは更に嚴重。九丑はすなわち壬子・壬午・戊子・戊午・己酉・己卯・乙卯・辛酉・辛卯のこれ幾日。婦人がそれを犯せば、難産の厄を主る。男子がそれを犯せば、多く醜事ありて善終を得ず。「孤鸞寡鵲煞」。古歌に説く、木命火命の人は蛇(巳)に逢えば大に不吉祥、金命が猪(亥)に遇えば又何をか逞強せんや。土命が猴(申)に遇い・木命が虎(寅)に遇えば、丈夫は在る處何こ。只だ落得孤鸞に對して獨舞一場せん。指す所は乙巳・丁巳・辛亥・戊申・甲寅、另外に還有丙午・戊午・壬子などの日、男は妻を克し、女は夫を克す。「陰陽差錯煞」。すなわち丙子・丁丑・戊寅・辛卯・壬辰・癸巳・丙午・丁未・戊申・辛酉・壬戌・癸亥の這十二日。女子がそれに逢上せば、公婆と合せず、妯娌間和睦せず、夫家は日漸冷落衰退す。男子がそれに逢上せば、岳家を疎遠するを主り、もまた妻族と是非不斷・彼此難合す。
其煞不論男女,月日時兩重或三重犯之,極重;只日家犯之,尤重,主不得外家力,縱有妻財,亦成虛花,久後仍與妻家為仇,不相往來。臨官遇劫名桃花煞。主好酒色。返吟遇梟名短壽煞。主傷妻子。桃花紅豔煞。亥卯未在子,巳酉丑在午,寅午戌在卯,申子辰在酉,為桃花煞。甲乙逢午、丙寅、丁未、戊子、己辰、庚戌、辛酉、壬巳、癸申,為紅豔煞,女命最忌之。以上諸煞,凡言克身,謂凶煞,下納音,克生年。太歲納音臨身,謂凶煞一帶太歲納音於本位也。太歲納音為身,若身被克被臨於死、敗、絕位,便遭不測之災;若但在身有氣處被克,災重,被臨則輕。
この顆の煞は男女を論ぜず、月・日・時の上に兩重あるいは三重を犯到るは極重。只だ日柱の上に犯すも、も很に重し、岳家の力を得ざるを主り、縱に妻家の財産あるも空花と成り、日子久しくなれば還りて妻家と結仇し・往來を斷絶せんとす。臨官の地に劫煞に遇うを、「桃花煞」といい、酒色を貪好するを主る。返吟の地に梟神に遇うを、「短壽煞」といい、妻子を傷損するを主る。「桃花紅豔煞」。亥卯未は子に在り、巳酉丑は午に在り、寅午戌は卯に在り、申子辰は酉に在り、これは桃花煞。甲乙日は午に逢い・丙日は寅に逢い・丁日は未に逢い・戊日は子に逢い・己日は辰に逢い・庚日は戌に逢い・辛日は酉に逢い・壬日は巳に逢い・癸日は申に逢う、これは紅豔煞、女命は最もそれを忌諱す。以上の諸煞は、およそ「克身」と説くは、指す所は凶煞下面の納音の來りて生年を克す。いわゆる「太歳納音臨身」とは、指す所は凶煞が一帶して太歳納音の本位の上に落る。太歳納音を以て身と為し、もし身が克せられ・また死・敗・絶の位に臨まれば、會に意外の災に遭わん。もし只だ身の氣ある處に於て克せられれば、災は仍お重し、臨まるれば就中輕し。
惟太歲納音克煞則吉。如人命已入貴格,緊要處帶煞,有福神助之,則名為權柄;無福神助之,又煞氣乘旺,遞互往還,或刑剋本主,下賤惡死。又云,一切福神所居之位,則欲生旺,生旺則榮貴;一切煞神所居之位,則欲死絕,死絕則善終。又云,凡福神欲令得旺氣,忌有敗之者;凡凶神欲令得衰氣,忌有助之者。又云,相沖相破,三合六合,命中有之,即求五行相得何如。或禍中生福,福中生禍。如死絕復生,空亡受破,相剋相成,則禍中生福,反此,則福中生禍。《命書》云:“道途賤吏,豈無驛馬攀鞍;市井博徒,亦有三奇夾貴。”
ただ太歳納音がかえって煞を克するのみ吉。もし人命が已經貴格に入り、緊要の處に煞を帯び、また福神ありて幫助すれば、あの煞は就中權柄と成る。もし福神の相助なく、煞氣がまた旺に乘じ、彼此遞相往來し、あるいは本主を刑克せば、就中下賤凶死す。又説く、およそ福神の居る所の位置は、それの生旺せんを希望す、生旺すれば就中榮顯富貴。およそ煞神の居る所の位置は、それの死絶せんを希望す、死絶してはじめて能く善終す。又説く、福神はそれに旺氣を得しむるを要し、忌諱すらくは東西ありて往きてそれを敗壞する。凶神はそれに衰氣を得しむるを要し、忌諱すらくは東西ありて往きてそれを幫助す。又説く、相冲相破・三合六合、命中に這些あれば、就中五行の彼此相處の如何を看るを須う。あるいは禍中に福を生出し、あるいは福中に禍を生出す。たとえば死絶して而又復生し・空亡して而又破を受くれば、相克はかえって相成を成す、これはすなわち禍中に福を生ず。かえって之はすなわち福中に禍を生ず。《命書》に説く、路上の賤吏は、豈に就中驛馬攀鞍なからんや。街市の賭徒も、亦た一樣三奇夾貴あり。
子平云:“君子格中,也犯七煞陽刃;小人命內,亦有正印官星。”由是觀之,吉凶神煞,不可拘定;輕重較量,要在通變。大抵凶煞所居,於神不宜帶真鬼;克傷本身,雖見官星,尚變為鬼,況是真鬼。其為災禍,明矣!
子平が説く、君子の格局の裡にも、亦た會に七煞・陽刃を犯す。小人の命中にも、同様に正印・官星あり。此より來りて看れば、吉神凶煞は拘泥して死看すべからず、輕重の權衡は全て通達變化に在り。大体凶煞の居る所の處は、あの顆の神は更に真鬼を帯ぶるに宜からず。一旦本身を克傷せば、たとい官星を見るも尚且鬼に變成せんとす、況んや本來就是真鬼をや、それが災禍を帶來するも亦た明白無疑なり。
卷四
十干の支に坐り兼ねて月時及び行運の吉凶を得るを論ず
甲乙
甲木屬陽,乃棟樑之材。喜生秋冬,遇申子月為吉。柱見庚辛,譬斧鑿之論,主名利。運行申酉辰戌丑未鄉,大能發越,見辛官尤妙。忌寅午戌合局及透丁火傷官,乃辛苦勞力、作事無成之命,運逢亦不順。若合局丁透,有辰戌丑未,干上露戊己,再行財運,傷官生財,卻發大福。乙木屬陰,為生氣之木,遇春生而花葉茂盛,亦喜生於小春之令。逢亥卯未甲子辰二局更行北運,雖透丙丁庚辛,亦不妨。所忌寅午戌火,巳酉丑多,多傷殘,再行南運,主夭無疑。甲乙貴乎木得宜,要知金水旺為奇。
甲木は陽に属し、是れ棟梁を做るの材料、秋冬に生ずるを喜び、申月・子月に遇うを吉と為す。柱中に庚・辛を見れば、就好比斧鑿ありて來りて加工す、名利を成就するを主る。申・酉および辰戌丑未のこれらの土金の地を運行せば、很に能く發達し、辛金正官を見れば殊に好し。忌諱すらくは寅午戌が合成火局および天干に丁火傷官を透出する、あれば是れ辛苦勞力・做事無成の命、行運に遇上するもまた順ならず。もし已に合成火局して丁火透出せるに、柱中に卻って辰戌丑未あり、干上にまた戊己を露せば、再び財運を行けば、便ち傷官生財、かえって大發す。乙木は陰に属し、是れ生發の氣の成る所の木、春天に生ずるに遇えば就中花葉繁茂し、もまた小陽春の十月に生ずるを喜ぶ。もし亥卯未あるいは申子辰(原文は「甲子辰」と作る)に逢いて成局し、再び北方運を行けば、たとい天干に丙丁庚辛を透すも妨げず。忌む所は寅午戌火局、および巳酉丑の金多き、多く身體傷殘を主る。もし再び南方運を行けば、必定夭折無疑。訣に曰く、甲乙兩干は貴は木その宜しきを得るに在り、知るを須う金水旺盛なれば才是奇特なりと。
春從南往秋歸北,冬夏西行發福基。甲乙日生人,身坐已酉丑申戌金鄉,運行宜土金分野。若生寅卯辰不結木局,宜時引歸土金分野,大貴。行運亦然。則官長遠。若生巳酉丑申月,時引歸亥卯未寅,取貴非此時者,乃過與不及,卻要運行水木局分野,否則貧儒。柱中原有財星,怕比劫分奪;原無財星,不畏。如木得金而成器,仁者有勇;金得木而成材,勇者必仁,是乃剛柔相濟,陰陽相停。運行卻喜財官,若有木無金,則庚辛虧而義寡;有金無火,即勇而無禮,則亂金太盛。
訣に曰く、春生は往きて南方に走り、秋生は歸りて北方に去り、冬夏の生は則ち西行して、才是發福の根基。甲乙日生の人は、日支が巳酉丑申戌のこれらの金鄉に坐すれば、行運は宜しく土金分野を走るべし。もし寅卯辰月に生まれて木局を結成せざれば、宜しく時辰を用いて氣を土金分野に引歸せしめ、大貴を主り、行運も亦た一樣、かくて官位は乃ち能く長久ならん。もし巳酉丑申月に生まれれば、就中時辰を用いて氣を亥卯未寅に引歸して貴を取るを須う。是れこれらの時辰に非ざれば、就是過與不及、必ず行運に水木局の分野を走るを須う、さもなくば只だ個の窮儒。柱中に原本財星あるは、比肩劫財の來りて分奪するを怕る。原本財星なきは、則ち怕れず。木は金の雕琢を得てはじめて器を成し、仁厚の人も亦た勇を有す。金は木を得てはじめてその才用を見、勇武の人も亦た仁を有す、这正是剛柔相濟・陰陽均平。行運は卻って財官を喜ぶ。もし木ありて金なくば、庚辛の義は就中虧缺し、人と為り義氣少なし。金ありて火なくば、就中只だ勇にして禮なく、金氣は便ち過ぎて雜亂強盛なり。
而無水則枯木太多,而無金則繁,是金木各不一也。偏陰偏陽,難名之命,縱遇財官,亦不發達。六甲日用辛為正官,庚為偏官,戊巳為財。如年月時中透出戊巳辛字,生三秋四季及金土局,財官有用。如不透出三字,只生三秋四季及金土局,亦作財官論。見甲乙奪財,丙丁傷官,名利艱難。若生春夏及火木局,財官無氣,雖得滋助,名利亦輕。喜行西方四季金土分野向官臨財之運,不喜東南木火傷官敗財之地。若四柱庚辛俱見,謂之官煞混雜,無去留制伏,反主貧賤。如主貧賤。
而も水なければ、枯木は就中太多し。金なければ、枝葉は就中太繁し。見る可きは金と木とは各々不同の作用あり。もし陰に偏りあるいは陽に偏れば、就是難に定名するの命、縱然財官に遇上するも、も發達する能わず。六個の甲日は辛を以て正官と為し・庚を以て偏官と為し・戊己を以て財と為す。もし年・月・時中に戊・己・辛の這三個字を透出し、また秋三月あるいは四季月および金土成局の中に生まれれば、財官は就中用あり。たとい這三個字透出せずとも、只だ秋三月・四季月あるいは金土局中に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。もし甲乙の來りて財を奪い・丙丁の傷官を作すを見れば、名利は就中艱難。もし春夏あるいは火木局中に生まれれば、財官氣なく、縱然滋助を得るも、名利も亦た輕し。西方及び四季の金土分野・官星に朝向し・財星に臨近するの運を行くを喜び、東南木火傷官敗財の地を行くを喜ばず。もし四柱に庚・辛皆出現せば、就中官煞混雜といい、もし去留制伏なくば、かえって貧賤を主る。
如只有庚,不見制伏,當作鬼論,分身鬼強弱定其吉凶壽夭。若制伏得中,作偏官論;太過反不為福。更看日干於所生月內有力無力有助無助,分節氣淺深輕重言之。喜行身旺鬼衰運,忌身衰鬼旺運。六乙日用戊為正財,巳偏財,庚為正官,辛偏官,若年月時上透出戊巳庚字,生三秋;四季及金土局,財官有用。如不透此三字,生三秋四季及金土局,亦作財官論。見甲乙奪財,丙傷官,名利艱難,若生春夏及火木局,縱有財官,無氣;雖得滋助,亦輕。喜行西方四季金土分野向官臨財,忌行火木之地,傷官敗財。怕官煞混雜,有煞無制,鬼論;制太過不及也,皆不為福。更詳日干於所生月內有無力助,分輕重言之。運喜忌同上。
もし只だ庚ありて制伏を見ずば、就中當に鬼と作して論ずべく、日主と鬼との孰が強く孰が弱かを分清し、これに據りて吉凶壽夭を斷定す。もし制伏し得て恰到好處なれば、就中偏官に作して論ず。制するに太過なれば、かえって福を成さず。還りて日干の所生の月裡に於て有力無力・有助無助を看るを須う、節氣の深淺輕重を分かちて説來す。身旺鬼衰の運を行くを喜び、身衰鬼旺の運を行くを忌む。六個の乙日は戊を以て正財と為し・己(原文は「巳」と作る)を以て偏財と為し・庚を以て正官と為し・辛を以て偏官と為す。もし年・月・時の上に戊・己・庚の三字を透出し、また秋三月・四季月あるいは金土局中に生まれれば、財官は就中用あり。もし這三字透出せずとも、只だ秋三月・四季月あるいは金土局中に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。甲乙の財を奪い・丙火の傷官を作すを見れば、名利艱難。もし春夏あるいは火木局中に生まれれば、縱に財官あるも氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。西方及び四季の金土分野・官に朝し財に臨むを行くを喜び、火木の地の傷官敗財を行くを忌む。官煞混雜を怕り、煞ありて制伏なければ就中鬼に作して論ず。制するに太過あるいは不及すれば、皆福を成さず。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て力量と幫扶と有無あるを、輕重を分かちて斷ずを須う。行運の喜忌は上面と相同。
丙丁
丙火屬陰,乃太陽之正氣,能生萬物。喜生春夏月間,自然成就精神百倍。更遇天月二德,行東方運,大妙。雖見壬癸水,不妨。惟忌戊土透露,減其分數。大運,歲君相犯,官府刑獄,破財喪服。生於秋冬,更遇夜時,地支,再合水局,非僕即從,一生離別孤獨,貧夭殘疾。丁火屬陰,為凡火,可制萬物。金銀銅鐵,不得丁制,不能成器,喜生夜聞,巳酉丑月令為妙。正月逢寅,乃天德印元,更得卯字最好。忌壬癸水。如日生,多克妻子。遇南方運,剝官退職;行西北方運,貴。
丙火は陽に属し(原文は「陰」と作る)、是れ太陽の正氣、能く萬物を生養す。春夏の月に生ずるを喜び、自然事事成就・精神百倍す。再び天德・月德の二德に遇い、東方運を行けば、極妙。たとい壬癸水を見るも妨げず、只だ戊土の透出を忌む、あれば會にそれの分數を減損せん。大運と流年太歳と相犯すれば、官府刑獄・破財喪服を主る。もし秋冬に生まれ、また夜裡の時辰に逢い、地支に再び合成水局せば、奴僕を做らずとも亦た隨從を做り、一生離別孤獨にして、貧賤短命にして殘疾多し。丁火は陰に属し、是れ人間の火、能く萬物を制伏す。金銀銅鐵は丁火の煅煉を得ずんば就中器を成す能わず。夜裡に生ずるを喜び、巳酉丑月令を以て妙と為す。正月に寅に逢うは、是れ天德と印綬との根元、再び卯字を得れば最好。壬癸水を忌む。もし白天に生まれれば、多く妻子を克す。南方運を走れば、官職を剥奪し・閑散に退居す。西北方運を行けば、則ち貴。
丙丁日主火為根,金水二星是福源,行運若臨西與北,縱然富貴不周全。丙丁日,自坐申子辰亥水位,又引歸金時。如生寅午巳月,為水火既濟,大貴。夏五月,忌三合火局,火炎水干。冬子月,忘三合水局,水盛火滅。水火相停,斯成既濟。大運宜金水分野,卻忌過與不及,偏陰偏陽,苗而不秀。若生申子辰亥月,須要寅午戌巳時取貴。非此時者,行木運方好,否則虛名不貴。六丙日用庚辛為財,癸正官,壬偏官。若年月時中透出庚辛癸字,生秋冬金水局中,財官有用。
訣に曰く、丙丁日主は火を以て根本と為し、金水兩星は才是福氣の源頭。行運はもし西方與北方に臨まば、縱然富貴なるも能く周全せざるなりと。丙丁日生の人は、日支が自ら申子辰亥のこれらの水位に坐し、また金の時辰を用いて氣を引歸す。もし寅・午・巳月に生まれれば、就是水火旣濟、大貴を主る。夏天五月は、三合成火局を忌む、あれば會に火炎にして水乾せん。冬天子月は、三合成水局を忌む、あれば會に水盛にして火滅せん。水火均衡して、はじめて旣濟を成す。大運は宜しく金水分野を走るべく、卻って過與不及を忌む。もし偏陰偏陽せば、就像禾苗の穗を抽きて卻って結實せざるがごとし。もし申子辰亥月に生まれれば、須く寅・午・戌・巳の時辰を用いて能く貴を取るべし。是れこれらの時辰に非ざれば、要は木運を行きてはじめて好し、さもなくば只だ虛名ありて貴ならず。六個の丙日は庚辛を以て財と為し・癸を以て正官と為し・壬を以て偏官と為す。もし年・月・時中に庚・辛・癸の三字を透出し、秋冬金水局中に生まれれば、財官は便ち用あり。
如不透此三字,生秋冬金水局中,亦作財官論。見丙丁奪財,已為傷官,名利艱難。若生九夏四季火土局中,縱有財官,無氣;雖得滋助,亦輕。喜行西北金水分野,向官臨財之運。若柱中壬癸俱見,官煞混雜,無制反賤。如有壬無癸,不見制,當作鬼論。要分身鬼強弱,定其吉凶壽夭。制伏得中,作偏官用;太過,反不為福。更詳日干於所生月內,有力無力,有救無救,分節氣輕重言之。喜行身旺鬼衰之運,忌行身衰鬼旺之鄉。六丁日用庚辛為財,壬為正官,癸為偏官。
もし這三個字透出せずとも、只だ秋冬金水局中に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。丙丁の來りて財を奪い・己土の傷官を作すを見れば、名利は就中艱難。もし夏季三月あるいは四季月の火土局中に生まれれば、縱に財官あるも氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。西北金水分野・官に朝し財に臨むの運を行くを喜ぶ。もし柱中に壬・癸皆見れば、就是官煞混雜、制伏なくかえって貧賤を主る。もし壬ありて癸なく、また制伏を見ずば、就中當に鬼に作して論ずべく、日主と鬼との強弱を分清して吉凶壽夭を定むるを須う。制伏し得當せば、就中偏官に按じて取用す。制するに太過なれば、かえって福を成さず。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て有力無力・有救無救を、節氣の輕重を分かちて説來す。身旺鬼衰の運を行くを喜び、身衰鬼旺の地方を行くを忌む。六個の丁日は庚辛を以て財と為し・壬を以て正官と為し・癸を以て偏官と為す。
若年月時中透出庚辛壬字,生秋冬金水局中,財官有用。如不透此三字,生秋冬金水局,亦作財官論。見丙丁奪財,戊傷官,名利艱辛。若生九夏四季火土局中,縱有財官,無氣;雖得滋助,亦輕,喜行西北及金水分野,忌傷官敗財運。怕官煞混雜,有煞無制,鬼論;制太過,貧。更詳日干於所生月內有無力助,分輕重言之。運喜忌同上。
もし年・月・時中に庚・辛・壬の三字を透出し、秋冬金水局中に生まれれば、財官は便ち用あり。もし這三字透出せずとも、只だ秋冬金水局に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。丙丁の財を奪い・戊土の傷官を作すを見れば、名利艱辛。もし夏季三月あるいは四季月の火土局中に生まれれば、縱に財官あるも氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。西北及び金水分野を行くを喜び、傷官敗財の運を忌む。官煞混雜を怕り、煞ありて制なければ就中鬼に作して論ず。制するに太過なれば則ち貧。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て力量と幫扶と有無あるを、輕重を分かちて斷ずを須う。行運の喜忌は上面と相同。
戊己
戊土如屬陽,乃堤岸城牆之土,止能拒水,不能種養萬物。凡城堤不有刑沖破害,人民得安,喜甲乙木,以煞化印之地。忌行西方運,縱發而當破當憂。要火生扶,嫌水剋制。戊己重犯,名利兩失;辛庚迭逢,作事進退。己土屬陰,為田地山園之土,可以種養萬物,要刑沖破害,即耕鑿之論。喜生春夏辰巳之鄉,乃官印之地。更不值傷官損印。發福,主為人好置造田豐盈。行東北方運,尤妙。更兼亥卯未木,決主富貴,人物穩厚,大寬小急。值辰戌丑未,乃背祿逐馬及劫財刑傷,破耗訟服不一。
戊土は陽に属し、是れ堤岸城牆の一類の土、只だ能く水を擋ぐ、能く萬物を種養せず。およそ城牆堤岸に刑冲破害なくば、百姓は乃ち安寧を得、だから甲乙木を喜ぶ。あれば是れ煞を以て印に化するの地。西方運を行くを忌み、縱然發達すも亦た當に破敗憂患あらん。それは要は火の來りて生扶するを須し、水の來りて克制するを嫌う。戊己重重再び見れば、名與利と兩頭落空す。辛庚交替出現せば、事を做るに進退不定。己土は陰に属し、是れ田地園圃の土、可に萬物を種養し、正に刑冲破害を須要す、あれば是れ好比犁耕開鑿。春夏および辰・巳の鄉に生ずるを喜ぶ、あれば是れ官星印綬の地。もしまた傷官の印綬を損傷するに遇わざれば、就中發福し得、人と為り田産を置辦するを喜び・家資豊盈を主る。東北方運を行けば殊に妙。再び兼ねて亥卯未木あれば、必定富貴、人と為り穩重敦厚にして、大處は寬宏にして小處は急躁。もし辰戌丑未に逢えば、就是背禄逐馬、また劫財刑傷を主り、破耗・官訟・喪服接連不斷。
戊己日干尋水木,柱中原有還為福。運臨北野及東方,德潤身兮富潤屋。戊己日生,坐下亥卯寅位,為勾陳得位。運行宜水木分野。生亥子月,要引辰戌丑未巳午時,若生辰戌丑未巳午月,要引亥子時為貴。蓋土得木而疏通,木賴土而培養。若木重而土少,則崩;土重而無木,乃頑濁無用之土。巳日丑年月,西方不吉,南方大顯。六戊日,除戊戌為魁罡,其財官喜忌,論子日下。其餘戊子、戊午、戊申、戊寅、戊辰五日,用壬癸為財,乙正官,甲偏官。若年月時中透壬癸乙字,生春冬水木局中,財官有用,不透此三字,生春冬及水木局中,亦作財官論。
訣に曰く、戊己日干は要は水與木とを尋ねん、柱中に原來有れば便ち是福。運が北方與東方に臨まば、德は能く身を潤し・富は能く屋を潤さんと。戊己日生の人は、日支が亥・卯・寅位に坐すれば、「勾陳得位」といい、行運は宜しく水木分野を走るべし。亥月・子月に生まれしは、要は辰戌丑未巳午の時辰を用いて來りて引くを須う。もし辰戌丑未巳午月に生まれれば、就中亥・子の時辰に引到してはじめて貴。土は木を得てはじめて能く疏通し、木は土に靠ってはじめて培養を得るがゆえなり。もし木重くして土少なければ、土は就中崩せん。土重くして木なくば、就是頑濁無用の土。己日が丑の年月に生まれれば、西方運を行けば不吉、南方運を行けば則ち大顯す。六個の戊日の中に、戊戌は魁罡に属し・その財官喜忌は別に魁罡日の下に討論するを除くの外、其余の戊子・戊午・戊申・戊寅・戊辰の五日は、壬癸を以て財と為し・乙を以て正官と為し・甲を以て偏官と為す。もし年・月・時中に壬・癸・乙の三字を透出し、春冬あるいは水木局中に生まれれば、財官は便ち用あり。這三字透出せずとも、只だ春冬及び水木局中に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。
見戊己奪財, 辛傷官,名利艱難。若生三秋四季及金土局,財官無氣,雖得滋助,亦輕。喜行東北方水木分野、向官臨財之運,忌行四季西方敗財傷官之地。若柱透甲乙,官煞混雜,無制反賤。如無乙有甲,無制,當作鬼論。要分身鬼強弱,定其吉凶壽夭。制伏中和,作偏官用;太過,反不為福。更詳日干於所生月內有力無力,有救無救,分節氣淺深輕重言之。喜身旺鬼衰運,忌身衰鬼旺運。六己日用壬癸為財,甲正乙偏官。若年月時透壬癸甲字,生春冬水木局,財官有氣。
戊己の來りて財を奪い・辛金の傷官を作すを見れば、名利は就中艱難。もし秋三月・四季月あるいは金土局に生まれれば、財官氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。東北方水木分野・官に朝し財に臨むの運を行くを喜び、四季月和西方敗財傷官の地を行くを忌む。もし柱中に甲乙を透出せば、便ち官煞混雜、制伏なくかえって貧賤を主る。もし乙なくして甲あり、又た制伏なければ、就中當に鬼に作して論ずべく、日主と鬼との強弱を分清して吉凶壽夭を定むるを須う。制伏し中和を得れば、就中偏官に按じて取用す。制するに太過なれば、かえって福を成さず。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て有力無力・有救無救を、節氣の深淺輕重を分かちて説來す。身旺鬼衰の運を喜び、身衰鬼旺の運を忌む。六個の己日は壬癸を以て財と為し・甲を以て正官と為し・乙を以て偏官と為す。もし年・月・時に壬・癸・甲の三字を透出し、春冬あるいは水木局に生まれれば、財官は便ち氣あり。
如不透此三字,生春冬水木局,亦作財官論。見戊己奪財,庚傷官,名利艱難。若生三秋四季及金土局中,縱有財官,無氣;雖得滋助,亦輕。喜行東北水木分野,忌傷官敗財運。怕官煞混雜,有煞無制,鬼論;制太過,貧。更詳日干於所生月內有無力助,分輕重言之。運喜忌同上。
もし這三字透出せずとも、只だ春冬水木局に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。戊己の財を奪い・庚金の傷官を作すを見れば、名利艱難。もし秋三月・四季月あるいは金土局中に生まれれば、縱に財官あるも氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。東北水木分野を行くを喜び、傷官敗財の運を忌む。官煞混雜を怕り、煞ありて制なければ就中鬼に作して論ず。制するに太過なれば則ち貧。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て力量と幫扶と有無あるを、輕重を分かちて斷ずを須う。行運の喜忌は上面と相同。
庚辛
庚金屬陽,乃金銀銅鐵之類,稟太陽而成。要見丁火制之,方能成器。如見丙火,遇而不遇。喜行東南火木之運,明亮,金得制。如值寅卯臨於甲乙,及己午未官星印元得氣之鄉,皆是發越。惟居西北方,為金瀋水底,是不能成器。辛金屬陰,乃水銀硃砂赤碧珍珠之類,秉日精月華秀氣結成。最要金清水秀、土氣豐厚地方,並西北方運。如行辰戌巳東南運,五行四柱不見丁火為妙,見則不能成其器。如珠墜爐之喻,秀而不實。尤恐寅午戌成局煞旺,要身強乃當其旺,柱有亥卯未,更見丙丁透,行午未運,發福。
庚金は陽に属し、是れ金銀銅鐵の一類、太陽の氣を禀受して成る、要は丁火の煅煉を見て、はじめて能く器を成す。もし見る所は丙火なれば、就中遇上するに等しきも遇上せざるに如同。東南火木の運を行くを喜び、あれば樣に金體明亮・また制煉を得ん。もし寅卯に逢いて甲乙に臨み、および巳午未のこれらの官星・印綬の氣を得るの鄉に於ては、皆能く發達顯揚す。ただ西北に居るは、便ち金は水底に沉み、器を成す能わず。辛金は陰に属し、是れ水銀・朱砂・赤碧・珍珠の一類、日月精華の秀氣を禀じて凝結して成る。最も要は金清水秀・土氣豊厚の地方、幷に宜しく西北方運を行くべし。もし辰・戌・巳などの東南の運を行けば、四柱五行は丁火を見ざるを以て妙と為し、見れば就中器を成す能わず、就好比珍珠の爐中に掉進する、秀麗にして結實せず。尤も寅午戌の合成火局にして煞旺なるを怕る、あれば就中身強なるを須して能く這旺勢に承當せん。柱中にもし亥卯未あれば、また丙丁の透出を見、午未運を行けばかえって發福し得。
巳酉丑成金局,為溫厚造化,行東方運,大吉;不宜南。庚辛日主號金干,木火相生福自專。年月時中如會合,東西運步定居官。庚辛日生,坐下寅午戌巳火,又生寅午戌月,要引金土時,貴。秋三月及季冬或十一月,引木火旺時,大貴。運行木火分野,忌過與不及,偏陽偏陰,則苗而不秀。若通火月氣,非巳酉丑申時不貴。運金土則吉。比肩三合,成金局,金盛火微。喜行木火之運。故金非火不能成其器,火無金無以顯其用。金火相停,方為乘軒衣冕。若火太炎而無土,則金必敗;有土則為鑄印之象,陶熔革化而成器,大人之命也,火多金少,金盛火微,皆兇暴之輩。
巳酉丑合成金局は、是れ溫厚の造化、東方運を行けば大吉、南方を行くに宜からず。訣に曰く、庚辛日主は金干と號稱し、木火相生すれば福氣自然專一。年月時中に能く會合すれば、東を行き西を行きも皆必定官に居らんと。庚辛日生の人は、日支が寅午戌巳のこれらの火位に坐し、また寅午戌月に生まれしは、要は金土の時辰を用いて來りて引くを須う、貴を主る。秋三月および季冬あるいは十一月に生まれしは、要は木火旺の時辰に引到するを須う、大貴を主る。行運は木火分野を走り、過與不及を忌む。偏陽偏陰せば、就像禾苗の穗を抽きて結實せざるがごとし。もし火月の氣に通ぜば、巳酉丑申の時辰に非ざれば貴ならず、金土の運を行けば則ち吉。もし比肩が三合成金局を成せば、金盛にして火微、就中木火の運を行くを喜ぶ。だから金は火なくんば器を成す能わず、火は金なくばもまた功用を顯すに從る無し。金與火と均衡して、乃ち能く車に乘り冕を服せん。もし火太炎烈にして土なくば、金は必定敗壞す。土あれば便ち鑄印の象を成し、陶熔變革を經て器を成す、あれば是れ大人物の命。火多く金少なく・金盛にして火微は、皆凶暴の輩。
六庚日除庚戌庚辰為魁罡,財官喜忌,論於日下,庚申、庚寅、庚午、庚子四日,用甲乙為財,丁正官,丙偏官。若年月時透甲乙丁字,生春夏火木局中,財官有用;如不透此三字,生春夏火木局,亦作財官論。見庚辛奪財,壬癸傷官,名利艱難。如生秋冬金水中,財官無氣,雖得滋助,亦輕。喜行東南木火分野、向官臨財之運,不喜行西北金水分野、傷官敗財之運。若柱有丙丁,官煞混雜,煞無制反賤。如無丁有丙,無制,作鬼論。要分身鬼強弱,定其吉凶壽夭。制伏得中,作偏官論;制過,反不為福。
六個の庚日の中に、庚戌・庚辰は魁罡に属し・その財官喜忌は別に魁罡日の下に討論するを除くの外、庚申・庚寅・庚午・庚子の四日は、甲乙を以て財と為し・丁を以て正官と為し・丙を以て偏官と為す。もし年・月・時に甲・乙・丁の三字を透出し、春夏あるいは火木局中に生まれれば、財官は便ち用あり。這三字透出せずとも、只だ春夏火木局に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。庚辛の來りて財を奪い・壬癸の傷官を作すを見れば、名利艱難。もし秋冬金水の中に生まれれば、財官氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。東南木火分野・官に朝し財に臨むの運を行くを喜び、西北金水分野・傷官敗財の運を行くを喜ばず。もし柱中に丙・丁幷見せば、就是官煞混雜、煞に制伏なくかえって貧賤を主る。もし丁なくして丙あり、又た制伏なければ、就中鬼に作して論じ、日主と鬼との強弱を分清して吉凶壽夭を定むるを須う。制伏し得當せば、偏官に按じて論ず。制するに太過なれば、かえって福を成さず。
更詳日干於所生月內有力無力有助無助,分節氣淺深輕重言之。喜行身旺鬼衰運,忌身衰鬼旺運。六辛日用甲乙為財,丙正官,丁偏官。柱中年月時透甲乙丙字,生春夏及火木局中,財官有用;如不透此三字,生春夏及火木局,亦作財官論。見庚辛為奪財,壬傷官,名利艱難。若生秋冬及金水局,財官無氣,雖得滋助,亦輕。運喜東南火木分野、向官臨財,不喜西北金水分野、傷官敗財之運。怕官煞混雜,有煞無制,鬼論;制太過,不福。更詳日干於所生月內有無力助,分輕重言之。運喜忌同上。
還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て有力無力・有助無助を、節氣の深淺輕重を分かちて説來す。身旺鬼衰の運を行くを喜び、身衰鬼旺の運を忌む。六個の辛日は甲乙を以て財と為し・丙を以て正官と為し・丁を以て偏官と為す。柱中の年・月・時に甲・乙・丙の三字を透出し、春夏及び火木局中に生まれれば、財官は便ち用あり。這三字透出せずとも、只だ春夏及び火木局に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。庚辛を見れば便ち是れ財を奪い・壬水の傷官を作す、名利艱難。もし秋冬及び金水局に生まれれば、財官氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。行運は東南火木分野・官に朝し財に臨むを喜び、西北金水分野・傷官敗財の運を喜ばず。官煞混雜を怕り、煞ありて制なければ就中鬼に作して論ず。制するに太過なれば、もまた福を成さず。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て力量と幫扶と有無あるを、輕重を分かちて斷ずを須う。行運の喜忌は上面と相同。
壬癸
壬水屬陽,乃甘澤長流之水,能滋生草木,長養萬物。獨喜春夏生人,秋冬值令,則無生意。若見寅午戌官星,得生助之氣,名譽自彰。金局生八月,名利兩遂,水局生三月,為天德主貴。地支亥卯未,行南方運,發財。癸水屬陰,乃大海無涯之水,不能生長萬物。一雲雨露潤澤之水,滋助萬物。喜春秋間,運行巳午戌地,發福非常。大忌辰戌丑未運,成敗。地支亥卯未合,傷旺益財。無寅甲,亦發名利,如見己土丑未月,更帶三刑,平常衣祿,初中未濟,終末榮發。若五行有救,身旺,運喜財官,亦主貴顯。
壬水は陽に属し、是れ甘澤長流の水、能く草木を滋生し・萬物を長養す。それは單に春夏出生の人を喜ぶ。もし秋冬の令に當れば、就中生發の意なし。もし寅午戌を見て官星を合成し、また生扶の氣を得れば、名譽自然顯揚す。金局を合成して八月に生まれしは、名利雙收。水局を合成して三月に生まれしは、是れ天德の地、貴を主る。地支に亥卯未あるは、南方運を行けば發財す可し。癸水は陰に属し、是れ大海無邊の水、能く萬物を生長せず。另一説は雨露潤澤の水、能く萬物を滋助す。それは春秋の間に生ずるを喜び、行運は巳・午・戌の地を走り、發福非常なり、最も辰戌丑未運を忌み、成敗不定を主る。地支に亥卯未の相合あれば、能く旺氣を傷して財源を增益す。柱中に寅・甲なくば、もまた能く名利を成就す。もし己土を見て丑未月に生まれ、また三刑を帯ぶれば、只だ平常の衣禄、早年中年は濟を得ず、晚年に方に榮發す。もし五行に救あり・身また旺なれば、行運は財官を喜び、もまた貴顯を主る。
壬癸日生水為主,根基惟在火與土。春秋來往發財官,冬夏東行為得所。壬癸日生,坐下辰戌丑未巳午,為玄武當權。運行宜火木分野,過與不及,偏陰偏陽,則貴而不實。若生四季巳午月,引亥子時;或冬生,引辰戌丑未巳午時,俱貴。非此時,虛名虛利。運喜金水分野,生助為榮。無金則水絕。忌比肩劫財。冬十一月三合結局,水漲橫泛而土崩。故水無土則濫,土無水則干。土得水而受潤通氣,水得土而成堤為河,二者不可偏倚。若更氣運得宜,無不貴顯。其刑合、拱合等格不在此論。
訣に曰く、壬癸日生は水を以て主と為し、根基は全て火與土に在り。春秋の來往は能く財官を發し、冬夏の生は東行して算して得所とすと。壬癸日生の人は、日支が辰戌丑未巳午に坐すれば、「玄武當權」といい、行運は宜しく火木分野を走るべし。もし過與不及・偏陰偏陽せば、就中貴にして實ならず。もし四季月あるいは巳午月に生まれしは、要は亥・子の時辰に引到するを須う。あるいは冬天に生まれしは、要は辰戌丑未巳午の時辰に引到するを須う、皆貴を主る。是れこれらの時辰に非ざれば、只だ虛名虛利。行運は金水分野を喜び、生助を得るを以て榮と為し、金なくば則ち水源斷絶す。比肩劫財を忌む。冬天十一月はもし三合して水局を結せば、水勢暴漲横流して土は崩れ堤は潰れん。だから水は土なくば泛濫し、土は水なくば乾枯す。土は水を得てはじめて滋潤を受けて通氣し、水は土を得てはじめて堤防を成して河と為る、兩者偏廢すべからず。もし氣運が再び配合し得宜せば、貴顯ならざるなし。刑合・拱合などの格に至っては、この列に在らず。
六壬日除壬辰為魁罡,財官喜忌,論於日下。壬寅、壬子、壬申、壬午、壬戌五日用丙丁為財,巳正官,戊偏官。四柱透丙丁巳字,生九夏四季火土局中,財官有用;如不透此三字,生九夏火土局,亦作財官論。見壬癸奪財,乙傷官,名利艱難。若生春冬及水木局中,財官無氣;雖得滋助,亦輕。喜行南方四季火土分野、向官臨財運。柱見戊己,煞官混雜,無制反賤。如無己有戊,不見制伏,作鬼論。要分身鬼強弱,定其吉凶。制伏得中,作偏官論,制過,不福。更詳日干於所生月內有無力助,分節氣淺深輕重言之。
六個の壬日の中に、壬辰は魁罡に属し・その財官喜忌は別に魁罡日の下に討論するを除くの外、壬寅・壬子・壬申・壬午・壬戌の五日は、丙丁を以て財と為し・己(原文は「巳」と作る)を以て正官と為し・戊を以て偏官と為す。四柱に丙・丁・己の三字を透出し、夏季三月・四季月の火土局中に生まれれば、財官は便ち用あり。這三字透出せずとも、只だ夏季あるいは火土局に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。壬癸の來りて財を奪い・乙木の傷官を作すを見れば、名利艱難。もし春冬及び水木局中に生まれれば、財官氣なく、雖に滋助を得るも、力量も亦た輕し。南方及び四季の火土分野・官に朝し財に臨むの運を行くを喜ぶ。柱中にもし戊・己を見れば、便ち官煞混雜、制伏なくかえって貧賤を主る。もし己なくして戊あり、また制伏を見ずば、就中鬼に作して論じ、日主と鬼との強弱を分清して吉凶を定むるを須う。制伏し得當せば、偏官に按じて論ず。制するに太過なれば、もまた福を成さず。還りて細看すらく日干の所生の月裡に於て力量と幫扶と有無あるを、節氣の深淺輕重を分かちて説來す。
喜行身旺鬼衰運,忌行身衰鬼旺運。六癸日用丙丁為財,戊正官,己偏官。若四柱透丙丁戊字,生九夏四季火土局,財官有用,若無此三字,生九夏四季火土局中,亦作財官論。見壬癸奪財,甲傷官,不利。若生春冬水木局中,財官無氣。喜行南方四季財官之運。怕官煞混雜,有煞無制,鬼論;制太過,凶。更詳日干於月令內有無力助,輕重言之。運喜忌同上。
身旺鬼衰の運を行くを喜び、身衰鬼旺の運を行くを忌む。六個の癸日は丙丁を以て財と為し・戊を以て正官と為し・己を以て偏官と為す。もし四柱に丙・丁・戊の三字を透出し、夏季三月・四季月の火土局に生まれれば、財官は便ち用あり。もし這三字なくば、只だ夏季三月・四季月の火土局中に生まれれば、もまた財官に照らして論ず。壬癸の財を奪い・甲木の傷官を作すを見れば、就不利。もし春冬水木局中に生まれれば、財官氣なし。南方及び四季の財官の運を行くを喜ぶ。官煞混雜を怕り、煞ありて制なければ就中鬼に作して論ず。制するに太過なれば則ち凶。還りて細看すらく日干の月令の內に於て力量と幫扶と有無あるを、輕重を分かちて斷ずを須う。行運の喜忌は上面と相同。
十二月支の日干を得るの吉凶を論ず
子月
甲乙日得子月為印綬,喜見官露印,忌坐天財、傷印。歲運喜忌同。丙丁日為官,貴,陰陽和合。喜露財、官、見三合、六合、官印合,須考月令中氣。身旺喜財、官,身弱喜印旺。忌七煞傷官、歲運傷為福之地,丁得之偏官,兩陰相攻,喜身旺有合制,忌身弱無合露,正官及四柱帶多無制伏,運喜身旺合偏官,忌身弱。戊己日為財,喜露財身旺,忌坐刃透比。不遇亥子日生,難為財運。喜身旺與財,身弱喜旺,忌劫。庚辛日為長生財,喜坐露財身旺,忌無財身弱。如四柱全無財星,便不是長生財,只是傷官背祿,月令須時帶偏官,庚日丙時巳時,辛日丁時午時便為有制,吉。
甲乙日が子月に生まれれば是れ印綬、貴を主り、官星の透出して印綬顯露するを見るを喜び、坐下が天財(偏財)にして來りて印を傷るを忌む。流年大運の喜忌は相同。丙丁日が子月に生まれれば是れ官星、貴を主り、陰陽配合和順して、財・官の透露を喜び、三合・六合および官印の相合を見るを喜び、還りて細考すらく月令の中氣を須う。身旺は財・官を喜び、身弱は印旺を喜び、七煞・傷官および歲運の福氣所在の地を傷るを忌む。丁日が子月を得れば是れ偏官、兩陰相攻して、身旺にして合あり制あるを喜び、身弱・無合・また正官を露すおよび四柱に煞を帯ぶること太多にして制伏なきを忌む。行運は身旺・偏官を合住するを喜び、身弱を忌む。戊己日が子月に生まれれば是れ財、財透にして身旺を喜び、羊刃に坐し・比肩を透すを忌む。もし亥・子日生に非ざれば、便ち財を得難し。行運は身旺にしてまた財を見るを喜び、身弱は則ち旺地を行くを喜び、劫財を忌む。庚辛日が子月に生まれれば是れ長生の財、財に坐し財を露して身旺を喜び、財なくして身弱を忌む。もし四柱に完全に財星なければ、就中長生財と算せず、只だ傷官背禄。月令かくのごときは、就中時上に偏官を帯ぶるを須う、庚日は丙時・巳時を用い、辛日は丁時・午時を用いれば、便ち制ありと算し、吉と為る。
次宜日時帶諸不見之形,貴。如年日時三官皆不遇,其命可知。行運身旺喜財,身弱喜旺。通忌比、劫。壬癸日,壬為旺,癸為建祿,只是身強,奈名利二者卻被月令銷熔盡了,頗宜時帶偏官,貴,如壬日戊巳時,癸日巳午時是也。次宜日時帶諸不見之形,貴。如年月時三宮皆不遇,其命可知,運喜行偏官,忌正官。
其次宜しく日・時の上に各種「不見之形」の暗貴を帯ぶべし、貴を主る。もし年・日・時の三宮皆遇わずば、這命は就可想而知す。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、一概に比肩・劫財を忌む。壬癸日が子月に生まれれば、壬は帝旺・癸は建禄、不過身強なるのみ、無奈何名與利と兩樣皆月令に銷熔乾淨せられ。頗る宜しく時上に偏官を帯ぶべし、貴を主る、たとえば壬日は戊時・己時を用い、癸日は己時・午時を用い。其次宜しく日・時に各種暗合の貴格を帯ぶべし、貴を主る。もし年・月・時の三宮皆遇わずば、這命も亦た可想而知。行運は偏官を走るを喜び、正官を忌む。
丑月
甲乙日得丑月為雜氣官,貴。喜官星透干;不透要沖,既透怕沖。運喜行財,忌官藏無沖、官煞混及傷官。官愛多合。身旺喜財、官運,身弱喜行旺地。忌煞傷歲同。丙丁日為雜氣財,喜財透干,忌羊刃、比肩。運身旺喜財,身弱喜旺通。忌劫、財。若不遇申酉丑日生,難為財。戊己日為餘氣財,月初小寒後七日半生,有癸水餘氣,無比肩敗財,羊刃亦能發財,貴。如過期生,丑中無利無害,平平。日時二宮能帶諸貴格,亦可發。有餘氣財貴者,喜財露身旺,忌財衰身弱。
甲乙日が丑月に生まれれば是れ雜氣官星、貴を主り、官星の天干に透出するを喜ぶ。透さずば就中冲あるを要し、已經透出せばかえって冲を怕る。行運は財地を走るを喜び、官星蔵して冲せざる・官煞混雜および傷官を忌む。官星は多合を喜ぶ。身旺は財・官の運を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、煞與傷官を忌み、流年も亦た一樣。丙丁日が丑月に生まれれば是れ雜氣財、財の天干に透するを喜び、羊刃・比肩を忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、通じて劫財の財を奪うを忌む。もし申・酉・丑日生に非ざれば、便ち財を得難し。戊己日が丑月に生まれれば是れ余氣財。月初の小寒後七日半以內に生まれしは、丑中に還お癸水余氣あり、只だ比肩敗財なくば、たとい羊刃あるも亦能く發財し、貴を主る。もしこの日期を過ぎて出生せば、丑中は己土に於て利なくもまた害なく、平平のみ、全て日・時の兩宮の能く各種貴格を帯ぶるに靠り、もまた能く發達す。余氣財ありて貴なるは、財露身旺を喜び、財衰身弱を忌む。
運喜忌同。庚辛日為自庫之月,只得身強、少病、多安、壽考,月令中更無物可採。頗宜時偏官,貴;及帶日時諸不見之形,依然發福,時貧官,庚日丙時巳時,辛日丁時午時。運喜行合偏官,忌正官。壬癸日為雜氣財,貴。喜透印見官及刑沖,忌印伏。運宜行官印之地,忌財傷印。餘同前論。
行運の喜忌は上と相同。庚辛日が丑月に生まれれば是れ自ら庫地に坐するの月、只だ身強・少病・平安・長壽を得るのみ、月令の中に再び取る可き物なし。頗る宜しく時上に偏官を帯ぶべし、貴を主り、あるいは日時の各種暗合貴格を帯ぶれば、依然能く發福す。いわゆる時上偏官とは、庚日は丙時・巳時、辛日は丁時・午時。行運は合住偏官の地を走るを喜び、正官を忌む。壬癸日が丑月に生まれれば是れ雜氣財、貴を主り、印を透し・官を見および刑冲あるを喜び、印の伏して出でざるを忌む。行運は宜しく官印の地を走るべし、財の來りて印を傷るを忌む。其余は前面の論ずる所と相同。
寅月
甲日得寅建祿,乙日旺相。月令中無格可取,只利得身旺年久。頗宜帶時偏官及日時諸不見之形,貴。時偏官者,甲日庚時申時、乙時辛時酉時。如年日時三宮無格可取,終身可知,有偏官者,喜行合偏官運,忌正官。丙丁日為印,貴。喜坐官露官、再露印星。忌露財。宜行官、印運,忌財、傷印。戊日為偏官,貴。兩陽相攻,喜身旺,忌身弱。偏官有合莫制,無合要制。運喜身旺合制,忌身弱正官及再行煞鄉。己日為正官,貴。陰陽和合,喜坐露財、再露官星、三合六合、身旺。
甲日が寅月を得れば是れ建禄、乙日が寅月を得れば是れ旺相。月令の中に格局の取る可きなく、只だ身旺にして長壽を得るのみ。頗る宜しく時上偏官および日・時の各種暗合貴格を帯ぶべし、貴を主る。いわゆる時上偏官とは、甲日は庚時・申時、乙日は辛時・酉時。もし年・日・時の三宮に皆格の取る可きなくば、一生如何も亦た知る可し。原本偏官を帯ぶるは、合住偏官の運を行くを喜び、正官を忌む。丙丁日が寅月に生まれれば是れ印綬、貴を主り、官に坐し・官を露し・再び印星を透出するを喜び、財星を露すを忌む。宜しく官運・印運を行くべく、財運及び印を傷るの運を忌む。戊日が寅月に生まれれば是れ偏官、貴を主り、兩陽相攻して、身旺を喜び・身弱を忌む。偏官に合あれば就中再び制するを須せず、合なくば就中制するを須う。行運は身旺・合住して制伏するを喜び、身弱を忌み・正官および再走煞鄉を忌む。己日が寅月に生まれれば是れ正官、貴を主り、陰陽配合和順して、財に坐し財を露し・再び官星を透し・三合六合あり・身旺を喜ぶ。
忌七煞傷官。官愛明合。身旺喜行財、官,身弱喜旺。忌七煞偏官。庚辛日為財,喜財多露身旺,忌坐刃透比。身弱不遇寅卯日,難為財運,身運喜財,身弱喜旺,忌劫同。壬癸日為長生財,喜財透干,忌伏藏。如柱無財透。便不是長生財,只是傷官背祿。月令頗宜時上偏官,壬日戊時巳時、 癸日巳時午時,須及年日時諸不見之形,貴。如三宮皆無格,難言好命。運身旺喜財,身弱喜旺。忌身弱正官。
七煞・傷官を忌む。官星は明合を喜ぶ。身旺は財・官の運を行くを喜び、身弱は旺地を行くを喜び、七煞偏官を忌む。庚辛日が寅月に生まれれば是れ財、財多く透露して身旺を喜び、羊刃に坐し・比肩を透すを忌む。身弱にしてまた寅・卯日生に非ざれば、便ち財を得難し。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、同じく劫財を忌む。壬癸日が寅月に生まれれば是れ長生財、財の天干に透するを喜び、埋伏して出でざるを忌む。もし柱中に財の透出なくば、就中長生財と算せず、只だ傷官背禄。かくのごとき月令は、頗る宜しく時上に偏官を帯ぶべし、壬日は戊時・巳時を用い、癸日は己時・午時を用い、還りて須く年・日・時に各種暗合貴格を帯ぶべし、貴を主る。もし三宮皆格局なくば、就中好命と説難し。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、身弱にしてまた正官に逢うを忌む。
卯月
甲日得卯,旺相。乙日得卯,建祿,甲乙生卯月諸格無取,只利得身強命長。頗宜帶時上偏官及諸不見之形,貴。偏官者,甲日庚時申時、乙日辛時酉時。若年日時三宮無此,其命平常,原帶偏官,喜合,忌正官運。丙丁日為印,喜露官印二星,忌天財運同。戊日為正官,喜坐財露官、三合六合、身旺。忌煞傷。官愛多合。運身旺喜財、官、身弱喜旺。忌七煞傷官。己日為偏官,喜身旺有合,無則要制。忌身弱無合及露正官。運喜忌同。庚辛日為財,喜透自旺。不坐寅卯日,難為財,忌坐劫露比。
甲日が卯月を得れば是れ旺相、乙日が卯月を得れば是れ建禄。甲乙が卯月に生まれれば、各格皆取る可きなく、只だ身強命長を得るのみ。頗る宜しく時上偏官および各種暗合貴格を帯ぶべし、貴を主る。いわゆる偏官とは、甲日は庚時・申時、乙日は辛時・酉時。もし年・日・時の三宮に皆これらなくば、命は就中平常。原本偏官を帯ぶるは、合を喜び、正官運を走るを忌む。丙丁日が卯月に生まれれば是れ印綬、官・印の兩星の透露を喜び、天財(偏財)を忌み、行運も亦た一樣。戊日が卯月に生まれれば是れ正官、財に坐し官を露し・三合六合あり・身旺を喜び、煞與傷官を忌む。官星は多合を喜ぶ。行運は身旺にして財・官を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、七煞傷官を忌む。己日が卯月に生まれれば是れ偏官、身旺にして合あるを喜び、合なくば就中制伏するを須う。身弱無合および正官を露出するを忌み、行運の喜忌は相同。庚辛日が卯月に生まれれば是れ財、財透にして自身旺を喜ぶ。寅・卯日の坐下に非ざれば、便ち財を得難し、劫財に坐し・比肩を透すを忌む。
運身旺喜財。身弱喜旺。忌劫、比同。壬癸日為長生財,喜坐露財;如柱無財,便不是長生財,只是傷官背祿,月令頗宜帶時上偏官,如壬日戊時巳時,癸日巳時午時,須是帶諸不見之形,貴。運身旺喜財,身弱喜旺。帶偏者官,喜合偏官。忌劫財、正官。
行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、同じく劫財・比肩を忌む。壬癸日が卯月に生まれれば是れ長生財、財に坐し財を露すを喜ぶ。もし柱中に財なくば、就中長生財と算せず、只だ傷官背禄。かくのごとき月令は、頗る宜しく時上偏官を帯ぶべし、たとえば壬日は戊時・巳時を用い、癸日は己時・午時を用い、還りて須く各種暗合貴格を帯ぶべし、貴を主る。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜ぶ。偏官を帯ぶるは合住偏官を喜び、劫財與正官を忌む。
辰月
甲乙日生辰月為雜氣印,喜見官星及印露,不露要沖,既露怕沖。忌見財多傷印。運喜忌同。丙丁日為雜氣官,喜官透,不透要沖。見財身強發福。忌官伏無沖及煞傷。運身強喜財、官,弱喜旺。忌煞傷同。戊己日為雜氣財,喜財露旺,不露要沖。忌財伏無沖,坐刃比肩。不坐亥子辰日,難為財。運身旺喜財。弱喜旺。忌劫同。庚辛日為餘氣財,貴。清明後七日半有乙木餘氣,方可發。如月初生,無比刃奪財皆可發。過期則辰中無利無害,平平。 如日時帶諸貴格,亦發。
甲乙日が辰月に生まれれば是れ雜氣印綬、官星および印綬の透露を見るを喜ぶ。露さずば就中冲あるを要し、已經露出せばかえって冲を怕る。財多く來りて印を傷るを見るを忌む。行運の喜忌は相同。丙丁日が辰月に生まれれば是れ雜氣官、官星の透出を喜び、透さずば就中冲あるを要す。財を見て身強すれば便ち能く發福す。官星の埋伏して冲なき、および煞與傷官を忌む。行運は身強にして財・官を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、同じく煞與傷官を忌む。戊己日が辰月に生まれれば是れ雜氣財、財露にして旺を喜び、露さずば就中冲あるを要す。財の伏して冲なきを忌み、羊刃・比肩に坐するを忌む。亥・子・辰日の坐下に非ざれば、便ち財を得難し。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、同じく劫財を忌む。庚辛日が辰月に生まれれば是れ余氣財、貴を主る。清明後七日半以內に乙木余氣ありて、はじめて能く發す。たとえば月初に生まれれば、比肩・羊刃の財を奪うなくば皆可に發せん。この日期を過ぐれば、辰中は庚辛に於て利なくもまた害なく、平平のみ、もし日・時に各種貴格を帯ぶれば、もまた能く發達す。
運有餘氣財,身旺喜財地,忌身弱劫地財衰。壬癸日為自庫,只是身強少疾,月令無貴可取。頗宜時上偏官及日時諸不見之形,貴,依然發福。勿拘月令。運如時偏官者,喜行合制,忌行正官,傷官。
行運はもし余氣財あれば、身旺は財地を行くを喜び、身弱にして劫財の地を走り・財また衰弱するを忌む。壬癸日が辰月に生まれれば是れ自ら庫地に坐す、只だ身強少病、月令中に貴氣の取る可きなし。頗る宜しく時上偏官および日・時の各種暗合貴格、貴を主り、依然能く發福し、月令を拘泥するを須せず。行運はもし時上偏官のは、合制の地を行くを喜び、正官・傷官の地を行くを忌む。
巳月
甲乙日得巳月為財,貴。不生於巳午日,難為財。亦名長生財,貴,戊土露則財星愈光,丙火露則傷神益壯。喜身旺財露,忌坐丑露比。運身旺喜財,身弱喜旺。丙日建祿,丁旺相。丙子生巳月無可取用為福,只是身旺年長。頗宜時帶偏官及日時之貴格。又丙丁巳月亦是長生財,貴,要財露,如不露,只是傷官背祿。月令是長生財,喜行財運。帶偏官,喜合運,忌動財、正官。戊己日為卯,亦是建祿,何以別之,只年月時露丙火為印;丙不露,更有壬癸字者,只是建祿、印綬、貴。
甲乙日が巳月を得れば是れ財、貴を主る。巳・午日に生まれしに非ざれば、便ち財を得難し。それはまた長生財と叫び、貴を主る。戊土透出せば、財星は就更に光彩す。丙火透出せば、傷官の神は就更に強壯す。身旺にして財の透露を喜び、丑に坐し・比肩を露すを忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺地を行くを喜ぶ。丙日が巳月に生まれれば是れ建禄、丁日は旺相。丙日が巳月に生まれれば取りて福と作す可き沒有、只だ身旺にして年壽長。頗る宜しく時上に偏官および日・時の貴格を帯ぶべし。另外丙丁が巳月に生まれも亦た長生財と算し、貴を主り、要は財星の透露を須う。もし露さずば、就中只だ傷官背禄。月令が長生財のは、財運を行くを喜ぶ。偏官を帯ぶるは、合住の運を行くを喜び、財を動しと正官とを忌む。戊己日が巳月に生まれれば是れ印綬(原文は「卯」と作る)、同時にまた是れ建禄、怎に分別せんや。只だ年・月・時の上に丙火を露出して印と為すや否やを看るのみ。もし丙火露さず、また壬癸字あれば、就中只だ建禄・印綬と算し、貴を主る。
喜露官星及行官印之地,忌傷官印。如建祿,時宜帶偏官。喜自身強旺,運宜合偏官,忌正官。庚日為偏官,貴。印與同官,喜身旺合制,有合莫制;忌身弱無合,正官運亦同論,忌再見偏官,全無制,多夭。獨庚申日則不然,何者?巳中有土,能生金,金既長生,又自坐祿,何夭之有。更看壬露無丙、癸露無丁、甲露戊衰,乙露巳病之機何如。辛日為正官,辛為天德,喜官再透及財露。官愛多合及三合六合之地,忌坐七煞傷官。運身強喜財、官,身弱喜旺,忌七煞傷官。
この時官星の透露を喜び、官印の地を行くを喜び、傷官傷印を忌む。もし建禄と作して看れば、時上は就中宜しく偏官を帯ぶべく、自身強旺を喜び、行運は宜しく偏官を合住すべく、正官を忌む。庚日が巳月に生まれれば是れ偏官、貴を主り、印と官と同じく巳中に在り、身旺にして合あり制あるを喜び、合あれば就中再び制するを須せず。身弱無合を忌み、正官運も亦た此に照らして論ず。再び偏官を見て全く制伏なきを忌む、あれば樣に多く夭折を主る。ただ庚申日のみは是れこのごとくに非ず、何を以てや。巳中に戊土ありて能く金を生ず、金はすでに巳に長生し、また自ら申に禄に坐す、哪裡に會に夭折せんや。此外に還りて壬透にして丙なき・癸透にして丁なき・甲透にして戊衰・乙透にして己(原文は「巳」と作る)病の種種の情形如何を看るを須う。辛日が巳月に生まれれば是れ正官、辛はまた是れ天德、官星の再透および財星の顯露を喜ぶ。官星は多合および三合六合の地を喜び、七煞・傷官に坐するを忌む。行運は身強にして財・官を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、七煞傷官を忌む。
壬日為偏官,喜身強,偏官有合莫制。忌身弱露官。運喜身旺合偏官,忌身弱旺官全無制伏,多夭。癸日為正官,喜露財官、三合六合、身旺,忌七煞傷官,官愛多合。運喜身旺及官印之地,弱則喜印,忌煞。
壬日が巳月に生まれれば是れ偏官、身強を喜び、偏官に合あれば就中再び制するを須せず、身弱にしてまた官を露すを忌む。行運は身旺・偏官を合住するを喜び、身弱にして官旺・また全く制伏なきを忌む、あれば樣に多く夭折を主る。癸日が巳月に生まれれば是れ正官、財官の透露・三合六合あり・身旺を喜び、七煞傷官を忌む。官星は多合を喜ぶ。行運は身旺および官印の地を喜び、身弱は則ち印を喜び、煞を忌む。
午月
甲乙日得午月為財,貴。亦為長生財,己土露則財愈顯,丁火露則傷益壯。喜身旺,忌刃比。運身旺喜財,身弱喜旺。忌比、劫。丙月旺相,丁日建祿。丙丁人生五月無可作福,隻身旺年長。頗宜時帶偏官及日時諸不見之形、貴。又丙丁生午月是長生財、貴,要財露,如財不露,只是傷官背祿。月令帶偏官青,喜行合制運。有長生財者,喜行財運。戊己日為印,亦為建祿,何以別之,年月時干露丁為印;喜透官印,忌財無印,作建祿論。庚日正官星,身弱喜旺,忌七煞傷官、歲運傷為福之地。
甲乙日が午月を得れば是れ財、貴を主り、亦た長生財と算す。己土透出せば、財は就更に顯れん。丁火透出せば、傷官は就更に壯ならん。身旺を喜び、羊刃・比肩を忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、比肩・劫財を忌む。丙日が午月に生まれれば是れ旺相、丁日は建禄。丙丁が五月に生まれれば以て福と作す可き沒有、只だ身旺にして年壽長。頗る宜しく時上に偏官および日・時の各種暗合貴格を帯ぶべし、貴を主る。另外丙丁が午月に生まれも亦た是れ長生財、貴を主り、要は財星の透露を須う。財もし露さずば、就中只だ傷官背禄。月令に偏官を帯ぶるは、合制の運を行くを喜ぶ。長生財あるは、財運を行くを喜ぶ。戊己日が午月に生まれれば是れ印綬、同時にまた是れ建禄、怎に分別せんや。年・月・時干に丁火を露出して印と為すや否やを看る。官を透し印を透すを喜び、財ありて印なきを忌む、あれば是れ建禄に作して論ず。庚日が午月に生まれれば是れ正官星、身弱は旺地を行くを喜び、七煞・傷官および歲運の福氣所在の地を傷るを忌む。
辛日偏官,喜身旺合制,有合莫制,亦利土出火藏,忌身弱無合及正官。運喜身旺合偏官,忌正官、再見偏官。壬日正官正財,喜身旺、三合六合,忌七煞傷官,官愛多合。運身旺喜財、官,身弱喜旺。忌七煞傷官、歲運傷為福之地。癸日為偏官,喜身旺,偏官有合莫制,忌身弱無合、正官。運喜忌同。
辛日が午月に生まれれば是れ偏官、身旺にして合あり制あるを喜び、合あれば就中再び制するを須せず、もまた利あらん土出して火蔵する。身弱無合および正官を忌む。行運は身旺・偏官を合住するを喜び、正官を忌み・再び偏官を見るを忌む。壬日が午月に生まれれば是れ正官兼正財、身旺・三合六合あるを喜び、七煞傷官を忌む。官星は多合を喜ぶ。行運は身旺にして財・官を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、七煞傷官および歲運の福氣所在の地を傷るを忌む。癸日が午月に生まれれば是れ偏官、身旺を喜び、偏官に合あれば就中再び制するを須せず、身弱無合および正官を忌む。行運の喜忌は相同。
未月
甲乙日見未為自庫月,主身強少病,但無一物可用為福。頗宜時偏官及日時帶諸貴格,不必拘月令。運喜合偏官,忌正官、再見偏官。丙丁日雜氣印,喜官及印露,不露要沖。忌印伏無沖與財運。喜官、印,忌傷官、歲運傷為福之地。戊己日雜氣官,貴。喜身旺與財及官透,不透要沖。官愛多合。忌官伏無沖兼煞混傷官。運身旺喜財,身弱喜旺,忌七煞傷官、運歲傷為福之地。庚辛日雜氣財,喜身強財透旺,不透要沖。忌財伏無沖、羊刃比肩。運身旺喜財,身弱喜旺。忌比、劫、歲運傷為福之地。
甲乙日が未月を見れば是れ自ら庫地に坐するの月、身強少病を主る、但だ一樣の東西も以て福と作す可きなし。頗る宜しく時上偏官および日・時に各種貴格を帯ぶべし、月令を拘泥するを須せず。行運は偏官を合住するを喜び、正官を忌み・再び偏官を見るを忌む。丙丁日が未月に生まれれば是れ雜氣印綬、官星と印綬との透露を喜び、露さずば就中冲あるを要し、印の伏して冲なきおよび財運を走るを忌む。官・印を喜び、傷官および歲運の福氣所在の地を傷るを忌む。戊己日が未月に生まれれば是れ雜氣官、貴を主り、身旺・財あり並に官星の透出を喜び、透さずば就中冲あるを要す。官星は多合を喜ぶ。官の伏して冲なきおよび煞の來りて混雜し・傷官の來りて傷るを忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、七煞傷官および歲運の福氣所在の地を傷るを忌む。庚辛日が未月に生まれれば是れ雜氣財、身強・財透にして旺を喜び、透さずば就中冲あるを要す。財の伏して冲なきを忌み・羊刃比肩を忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、比肩・劫財および歲運の福氣所在の地を傷るを忌む。
壬癸日為餘氣財,如遇小暑血七日後生,則不為雜氣,長生財,貴。小暑七日半生,有丁餘氣,謂之祿馬同鄉,無傷官, 無奪財,頗能發福。如過期生,未中無物可取,主平常。喜官透財露,身旺,忌七煞傷官。運身旺喜財、官,弱喜旺。忌七煞傷官同。
壬癸日が未月に生まれれば是れ余氣財。もし小暑後七日以後に生まれれば、就中雜氣と算せず、而是長生財、貴を主る。小暑後七日半以內に生まれしは、未中に還お丁火余氣あり、禄馬同鄉と作す、只だ傷官なく・奪財なくば、很に能く發福す。もしこの日期を過ぎて出生せば、未中には取る可き沒有、平常を主る。官透財露・身旺を喜び、七煞傷官を忌む。行運は身旺にして財・官を喜び、身弱は旺地を行くを喜び、同じく七煞傷官を忌む。
申月
甲日申月為偏官,喜身旺合制,忌身弱正官,運亦然,尤忌再見七煞。乙日申月為正官,喜身旺、露官透財、三合六合,忌七煞傷官。官愛多合。運身旺喜財,弱喜旺。忌劫、財。丙丁日為財官。丙見壬,七煞;丁見壬,正官。喜身旺露財官,忌傷七煞。運身旺喜財,弱喜旺。忌劫、財。戊己日為長生財,喜財露,如柱中無財,便不是,只是傷官。月令宜時帶偏官及諸貴格。月令中雖有長生水為財,內有戊土,為害。運喜行長生財為妙。身強喜財,弱喜旺。時偏官,喜合制,運忌正官身弱。庚日為建祿,辛為旺相。月令中別無可取為福,只是身強年長。頗宜時帶偏官,有合莫制,有制莫合。運忌正官。壬癸日為印,喜露官透印,忌財。運亦如之。
甲日が申月に生まれれば是れ偏官、身旺にして合あり制あるを喜び、身弱および正官を忌み、行運も亦た一樣、殊に再び七煞を見るを忌む。乙日が申月に生まれれば是れ正官、身旺・官を露し財を透し・三合六合あるを喜び、七煞傷官を忌む。官星は多合を喜ぶ。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、劫財の財を奪うを忌む。丙丁日が申月に生まれれば是れ財與官。丙が壬を見るは七煞、丁が壬を見るは正官。身旺にして財官の透露を喜び、傷官與七煞を忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、劫財の財を奪うを忌む。戊己日が申月に生まれれば是れ長生財、財の透露を喜ぶ。もし柱中に財なくば、就中長生財と算せず、只だ傷官。かくのごとき月令は、宜しく時上に偏官および各種貴格を帯ぶべし。月令中に雖に長生の水ありて財と作す可きも、申中にまた戊土を蔵し、かえって妨害を成す。行運は長生財の地を走るを以て妙と為す。身強は財を喜び、身弱は旺を喜ぶ。時上偏官あるは、合住制伏を喜び、行運は正官を忌み・身弱を忌む。庚日が申月に生まれれば是れ建禄、辛日は旺相。月令中に別に取りて福と作す可きなく、只だ身強にして年壽長。頗る宜しく時上に偏官を帯ぶべし、合あれば就中再び制するを須せず、制あれば就中再び合するを須せず。行運は正官を忌む。壬癸日が申月に生まれれば是れ印綬、官星の透露・印綬の透出を喜び、財を忌み、行運も亦た一樣。
酉月
甲日酉月為正官,喜身旺、露官見財、三合六合。忌七煞傷官。官愛多合。運身旺喜財、官,弱喜旺,忌七煞傷官。乙日得酉月為偏官,喜身旺,有合莫制,有制莫合。忌身弱正官,運亦如之。再忌見七煞運。丙丁日為財,喜身旺露財官、三合六合,忌刑沖破害,比肩、劫財。運身旺喜財,身弱喜旺。忌劫奪。戊己日為長生財,如柱中不帶財露,便不是,只是傷官。月令頗宜時帶偏官及諸貴格,偏官格喜合制。運身旺喜財,身弱喜旺,忌劫、財。庚日為旺相,辛日為建祿,月中無物可取,只是身旺年長。頗宜時帶偏官及日時諸貴格。有偏官喜合或制,忌正官。運亦然。壬癸日為印,喜露官透印,忌財,運亦如之。
甲日が酉月に生まれれば是れ正官、身旺・官を露し財を見・三合六合あるを喜び、七煞傷官を忌む。官星は多合を喜ぶ。行運は身旺にして財・官を喜び、身弱は旺を喜び、七煞傷官を忌む。乙日が酉月を得れば是れ偏官、身旺を喜び、合あれば就中再び制するを須せず、制あれば就中再び合するを須せず。身弱および正官を忌み、行運も亦た一樣、還りて再走七煞の運を忌む。丙丁日が酉月に生まれれば是れ財、身旺にして財官の透露・三合六合あるを喜び、刑冲破害および比肩・劫財を忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、劫奪を忌む。戊己日が酉月に生まれれば是れ長生財。もし柱中に財の透露を帯びずば、就中長生財と算せず、只だ傷官。かくのごとき月令は、頗る宜しく時上に偏官および各種貴格を帯ぶべし。偏官格は合住制伏を喜ぶ。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、劫財の財を奪うを忌む。庚日が酉月に生まれれば是れ旺相、辛日は建禄。月中に東西の取る可きなく、只だ身旺にして年壽長。頗る宜しく時上に偏官および日・時の各種貴格を帯ぶべし。偏官あるは合あるいは制を喜び、正官を忌み、行運も亦た一樣。壬癸日が酉月に生まれれば是れ印綬、官星の透露・印綬の透出を喜び、財を忌み、行運も亦た一樣。
戌月
甲乙日戌月為雜氣財,喜生旺財透,不透要沖。忌財伏無沖、比肩、羊刃。運亦然。丙丁日為自庫月,亦主身旺年長。戌中無物可取為福,只宜時帶諸貴格為妙。運亦然。戌己日為雜氣印,喜正官印透,不透要沖。忌印伏無沖、有財傷印。運忌傷官、傷印。庚辛日為雜氣官,貴,要身旺印全。如官透,沖則用官;貴;印透,沖則用印,貴,不透要沖,忌官伏無沖。官愛多合。 運身旺喜財、官,身弱喜旺,忌七煞傷官。壬癸日為雜氣財,要身旺、財官雙全為貴。財透,沖則用財;官透,沖則用官,不透要沖,忌財伏無沖。運身旺喜財,身弱喜旺。忌劫奈。
甲乙日が戌月に生まれれば是れ雜氣財、財の生旺の地に在りて透出するを喜び、透さずば就中冲あるを要す。財の伏して冲なきを忌み、比肩・羊刃を忌む。行運も亦た一樣。丙丁日が戌月に生まれれば是れ自ら庫地に坐するの月、もまた身旺にして年壽長を主る。戌中に東西の取りて福と作す可きなく、只だ宜しく時上に各種貴格を帯ぶるは乃ち好し、行運も亦た一樣。戊己日が戌月に生まれれば是れ雜氣印綬、正官と印綬との透出を喜び、透さずば就中冲あるを要す。印の伏して冲なきを忌み、財ありて來りて印を傷るを忌む。行運は傷官を忌み・印を傷るを忌む。庚辛日が戌月に生まれれば是れ雜氣官、貴を主り、要は身旺にして印綬齊全を須う。もし官星透出せば、冲を用いて就中官を取りて用と為し、貴を主る。もし印綬透出せば、冲を用いて就中印を取りて用と為し、もまた貴を主る。透さずば就中冲あるを要し、官の伏して冲なきを忌む。官星は多合を喜ぶ。行運は身旺にして財・官を喜び、身弱は旺を喜び、七煞傷官を忌む。壬癸日が戌月に生まれれば是れ雜氣財、要は身旺・財官雙全してはじめて貴。財透なれば就中冲を用いて來りて財を取り、官透なれば就中冲を用いて來りて官を取り、透さずば就中冲あるを要し、財の伏して冲なきを忌む。行運は身旺にして財を喜び、身弱は旺を喜び、劫財の財を奪うを忌む。
亥月
甲乙日得亥月為印,喜露官透印為福,忌財。運亦然。丙日為偏官,有合莫制,有制莫合。喜身旺,忌身弱正官。歲運同。丁日為正官,喜透財、露官、身旺,忌七煞傷官,多合。運亦然。庚辛日為長生之財,如柱中全無財露,只是傷官背祿。月令頗宜時帶偏官、日時諸貴格。喜財露自旺,忌無財身弱。運亦然。壬癸日,壬為建祿,癸為旺相,福無可取,只是身旺年久,頗宜時帶偏官及日時諸貴格。如得時偏官,運喜行合偏官,忌正官。
甲乙日が亥月を得れば是れ印綬、官星の透露・印綬の透出すれば便ち福を成すを喜び、財を忌み、行運も亦た一樣。丙日が亥月に生まれれば是れ偏官、合あれば就中再び制するを須せず、制あれば就中再び合するを須せず。身旺を喜び、身弱および正官を忌み、流年大運は相同。丁日が亥月に生まれれば是れ正官、財を透し・官を露し・身旺を喜び、七煞傷官を忌み、多合を喜び、行運も亦た一樣。庚辛日が亥月に生まれれば是れ長生の財。もし柱中に完全に財の透露なくば、就中只だ傷官背禄。かくのごとき月令は、頗る宜しく時上に偏官および日・時の各種貴格を帯ぶべし。財露にして自身旺を喜び、財なくして身弱を忌み、行運も亦た一樣。壬癸日が亥月に生まれれば、壬は建禄・癸は旺相、福氣の取る可き沒有、只だ身旺にして年壽長。頗る宜しく時上に偏官および日・時の各種貴格を帯ぶべし。もし時上偏官を得れば、行運は偏官を合住するの地を走るを喜び、正官を忌む。
五行時地分野の吉凶を論ず
按王氏所謂二氣者,陰陽也;五行者,金、木、水、火、土也,時者,春、夏、秋、冬也;地者,冀、青、兗、徐、揚、 荊、梁、雍、豫也。蓋天有陰陽,行於四時;地有五行,具於九州島,正朱子所謂五行質具於地、氣行於天,故天有春夏秋冬,地有金木水火,皆以時地相為用也。今之談命者,但知論陰陽五行而不知兼論方隅與晝夜陰晴,所以有年日月時同而貴賤壽夭迥異,便謂五行無據,啟世人不信命之疑,亦誣點。嗟夫,人生天地,莫逃五行;九州島分疆,風氣異宜,陰晴寒暖,理難一律。
王氏の説法に按ずれば、いわゆる二氣とは、すなわち陰與陽。いわゆる五行とは、すなわち金・木・水・火・土。いわゆる時とは、すなわち春・夏・秋・冬。いわゆる地とは、すなわち冀・青・兗・徐・揚・荆・梁・雍・豫の九州。天に陰陽ありて、四季に運行す。地に五行ありて、九州に具備す。这正是朱子の説く所の五行の質は地に具備し・五行の氣は天に運行す。だから天に春夏秋冬あり、地に金木水火あり、皆是れ時與地とが互相為用す。今の命を談ずる人は只だ陰陽五行を論ずるを知りて、兼ねて方位與晝夜陰晴とを論ずるを知らず、ここにおいて年月日時相同にして貴賤壽夭迥然不同なるの情形を出現せしむ、是に於て就中五行に憑據なしと説き、世人をして懷疑して命を信ぜざらしむ、もまた是れ誣妄の論。噫、人は天地の間に生まれ、誰か五行を逃出る能わん。九州疆域各異にして、風土氣候各々相宜ならず、陰晴寒暖の道理は一概に論じ難し。
人稟天地靈氣以生一時,得氣各自不同,所以貴賤壽夭難以八字拘也。且以甲乙寅卯屬木,生於兗、青為得地,春令為得時。丙丁巳午屬火,生於徐、揚為得地,夏令為得時。戊己辰戌丑未屬土,生於豫州為得地,四季月為得時。庚辛申酉屬金,生於荊梁為得地,秋冬為得時。壬癸亥子屬水,生於冀、雍為得地,冬令為得時。況晝夜陰晴之間有寒有暖,陰陽造化之內有喜有忌,生剋制化,抑揚輕重,妙在識其通變,不可執一論也。
人は天地の靈氣を禀受して某一時刻に生まれ、各人の得る所の氣は原本不同、だから貴賤壽夭は很に單に八字に靠って限定し難し。たとえば甲乙寅卯は木に属し、兗州・青州に生まれれば算して地を得、春令に生まれれば算して時を得。丙丁巳午は火に属し、徐州・揚州に生まれれば算して地を得、夏令に生まれれば算して時を得。戊己辰戌丑未は土に属し、豫州に生まれれば算して地を得、四季月に生まれれば算して時を得。庚辛申酉は金に属し、荆州・梁州に生まれれば算して地を得、秋冬に生まれれば算して時を得。壬癸亥子は水に属し、冀州・雍州に生まれれば算して地を得、冬令に生まれれば算して時を得。況んや晝夜陰晴の間に寒あり暖あり、陰陽造化の內に喜あり忌あり、生克制化・抑揚輕重、妙處は全て變通を懂得するに在り、死に一説を執する能わず。
木を論ず
正春木,令木也,晴則花葉敷榮,雨則寒其萌櫱。正月生者,雖三陽交泰,寒氣未除,見火則生意藹然,富貴無敵。火多洩其元氣,徐、揚人晝生者疾。火土問躔,富而且貴;有土無火,僅足衣資而己。逢金折傷之患,得火制之為福。見水不為子母相生,蓋初春之木,才有生意,見水則寒,反不為吉。冀,雍生者,貧寒,男濫而女淫也。二月之木,生意暢茂,遇土培植為佳。火土同行,富貴而壽。火盛亦洩其氣,蓋花木始含英而真陽發散故。兗、青人富貴無虞,徐、揚人美中不足。
初春の木は當令の木、天晴なれば則ち花葉繁茂し、雨が降れば就中その嫩芽を凍寒せしむ。正月生の人は、雖に説く三陽交泰なるも、寒氣は還だ退盡せず、火を見れば便ち生意盎然として、富貴は人の比ぶる無し。火太多ければ會にその元氣を泄掉せん、徐州・揚州にしてまた白天生の人は因って病を得ん。火與土と同行すれば、すでに富にして且つ貴し。土ありて火なくば、僅かに衣食に足る。金の來りて砍伐するに逢えば則ち折傷の患あり、火の來りて金を制するを得れば便ち福を成す。水を見るは幷に母子相生と算せず、初春の木は剛に生意ありて、水を見れば就中寒し、かえって不吉、冀州・雍州生の人は貧寒を主り、男は浪蕩・女は淫佚。二月の木は、生意暢茂にして、土の培植に遇うは最好。火土同行すれば、富貴にして長壽。火太盛も亦たその氣を泄す、花木剛に苞を含み、真陽正在發散なるがゆえなり。兗州・青州生の人は富貴無虞、徐州・揚州生の人は則ち美中不足。
干支有壬、癸、亥、子者,咎也,水生之,太過,性情流蕩,離祖遷居。土金水會,夭折無疑,賤貧而壽。逢金伐之,旺處遭傷,┥其生意,豈天地生物之至仁耶?先正有云,春木雖旺,不宜逢金者,此也。三月之木,正條達長茂之時,春陽和煦,萬紫千紅。雨水浸淫,根株搖動。見土則根深蒂固,福壽綿延。見火則木通火明,文章秀發。逢金伐木,荊、梁生者凶,徐、揚之人富貴。喜火土,忌金水,運喜東南,西北不利。夏木病巳死午墓未者,蓋南方火盛,洩其真氣故也。
干支の上に壬・癸・亥・子あるは是れ咎害、水の來りてそれを生ずるは就中太過、性情流蕩不定にして、祖業を離れ他鄉に遷居す。もし土・金・水會聚せば、夭折無疑。たとい夭せずとも、も是れ貧賤にして長壽。金の來りて砍伐するに遇えば、正當旺處に在りて卻って損傷に遭い、その生機を斫斷す、これは哪裡に還お天地の萬物を生養するの至仁ならんや。前輩に話ありて説く、春木は雖旺も、金に逢うに宜からず、講る所はすなわちこのこと。三月の木は正當條達茂盛の時に當り、春陽和煦して、萬紫千紅。もし雨水浸淫過多なれば、根株は就中動搖せん。土を見れば則ち根深く蒂固く、福壽綿長。火を見れば則ち木氣通じ・火光明り、文章秀發す。金の伐木に逢えば、荆州・梁州生の人は凶、徐州・揚州の人はかえって富貴。總じて三月の木は火土を喜び・金水を忌み、行運は東南を喜び、西北は不利。夏天の木は巳に於て病・午に於て死・未に於て墓、これは因って南方火盛にして、その真氣を泄掉するなり。
陰雨則吉,亢晴則忌。四月木未甚衰,火未甚旺,見微火則枝葉茂繁,廕庇發福。值盛水則水神飄蕩,男女淫奔。見土利就名成。火土同躔,干支有壬、癸、亥、子者、富貴。逢金克之,災訟不免,徐、揚人反吉。五、六月之木,喜雨水、夜生九奇,值此者富貴而壽。火盛無水者貧夭。夏令炎威火盛,爍石流金,木有枯槁之患,徐、 人干火多者,有瘋癆熒燎之凶,或水制,或夜生,或陰雨天,化凶為吉矣。得土以培其根,得水以達其枝,若水土同行,非惟富貴,且壽考康寧矣。
だから夏木は陰雨に遇えば則ち吉、久晴すれば便ち忌。四月の木は還だ太衰ならず、火も還だ太旺ならず、微弱の火を見れば就中枝葉繁茂し、庇蔭を得て發福す。もし盛水に碰上せば、就中水勢飄蕩して、男女淫奔す。土を見れば成名に利あり、火土同行して干支にまた壬・癸・亥・子あるは、富貴を主る。金の來りて克するに逢えば、災禍訟事は免れず、徐州・揚州の人はかえって吉。五月・六月の木は、雨水を喜び・夜生を喜ぶ、これを九奇と叫び、遇上する人は富貴にして長壽。火盛にして水なきは貧賤短命。夏令炎威火盛にして、能く石を熔し金を流さしむ、木は就中枯槁の患あり、徐州・揚州の一帶に干支火多き人は、瘋癆・火焚の凶あり。もし水ありて來りて制し、あるいは夜裡に生まれ、あるいは陰雨天に生まれれば、就中凶を化して吉と為す。土を得て來りてその根を培い、水を得て來りてその枝を通ず、もし水土同行せば、不但富貴、而且長壽康寧。
見金不能克木,火旺金柔,有子復仇故也。若小暑以後土多,亦忌,蓋衰木不能克旺土也。兗、青生者,為財。大抵夏木喜水,與他時不類。秋三月之木,惟欲晴雨得宜,亢旱則物皆枯槁,淫雨則物不收成。初秋之時,炎威未退,不宜與火同行,陰雨生者最妙。見金雖有剝刻之嫌,然火氣尚炎,金氣未盛,不為害也,處暑以後荊、梁生者忌之。金水同行,化凶為吉;逢土培植,利就名成。水盛無土,冀、雍飄蕩無居,徐、揚人反凶成吉。八、九月之木,正凋零之時,晝火同躔者,貧夭,蓋秋陽燥烈,木皆枯落故也。
夏木が金を見るは幷に木を克する能わず、火旺にして金柔、木に兒子(火)ありてそれが爲に仇を報ずるがゆえなり。不過小暑以後にもし土多ければ、もまた忌を要す、衰木は旺土を克し動かす能わざるがゆえなり。兗州・青州生の人は、土を見れば以て財に作して論ず可し。大体夏木は水を喜び、別の季節と同じからず。秋天三個月の木は、只だ晴雨の得當を求む。亢旱なれば則ち萬物枯槁し、久雨なれば則ち收成せず。初秋の時、炎威は還だ退かず、火と同行するに宜からず、陰雨天に生まるるは最妙。金を見れば雖に削剝の嫌あるも、但だ火氣還炎・金氣未盛、禍害を成さず、處暑以後は荆州・梁州生の人は就中それを忌むを須う。金水同行すれば、能く凶を化して吉と為す。土の培植に逢えば、成名に利あり。水盛にして土なくば、冀州・雍州の人は漂泊して定居なし、徐州・揚州の人はかえって凶を轉じて吉と為す。八月・九月の木は正當凋零の時に當り、白天生にしてまた火と同行するは貧賤短命、秋陽燥烈にして、木は皆枯落するがゆえなり。
或夜生,或陰雨,或水解之,方吉。兗、 青人文章富貴,見水有漂流之患,蓋秋水非滋木之時也,冀、雍人尤忌。得土栽培,根基穩厚。見金反吉,蓋金司令,則萬物摧落,既無長養以遂其生,又未歸根以復其命,所可借者,在一金耳,苟無金制以成其器,則為天地間一朽木,此所以仗斧斤之力斫削成器而為棟樑之用,正所謂斧斤以時入山林,木不可勝用也。氣運宜往東方、南方。冬木正肅殺之時,復命歸根,微有小春生意,以見造化無終窮之理,︽易︾曰:“碩果不食”者,此也。
あるいは夜裡に生まれ、あるいは陰雨天に生まれ、あるいは水ありて來りて解せば、はじめて吉。兗州・青州の人は文章富貴を主る。水を見れば漂流の患あり、秋水は木を滋養するの時候に非ざるがゆえに、冀州・雍州の人は尤其忌諱す。土の栽培を得れば、根基は就中穩厚。金を見ればかえって吉、金正當令にして、萬物摧折零落し、木はすでに能く再び長養に靠って生機を完成せず、又た未だ根に歸りてその性命を復せざれば、憑借する可き所は就中一個の金のみあり。假如金なくして來りて裁制しそれを器と為さば、あれば是れ天地間の一段の朽木と成らん。だから斧斤の力に仗りて砍削して器を成し、棟梁の用を做るを須う、这正是《孟子》の説く所の時節に按じて山林に進み木を伐れば、木材は便ち用盡きざるなり。行運は宜しく東方・南方に往くべし。冬天の木は正當肅殺の時に當り、本命に復歸し・根に退藏す、微微として還お一點の小陽春の生意あり、見る可きは造化に終窮の理なし、《易經》の説く所の「碩果不食」は、すなわちこの意思。
生於晴明者最佳,值陰雨則凝冰積雪也。十月之木,遇火貴而有壽,蓋冰寒土凍,仗火以溫暖其根故也。火土輔運,富貴雙全。見金雖無害其根本,未免骨肉參商。得水則有滋助之意,徐、揚人利就名成,冀、雍人貧寒孤克。若子丑月之木,喜火融之,與土同躔,位登臺鼎。見水凶克,蓋冬水,令也,木寒,木也,冬木遇水而寒,無火溫之,則冰凝凍合,而生意摧折矣,貧賤者壽,富貴者夭。見金雖傷不寒,蓋木任冬令歸根者,斧斤無所施,凋零者,斫削可成器,所以見金而無咎也,徐、揚、兗、青生者有隕自夭,荊、梁、豫人雖忌,亦不過枝葉之傷耳,其本根則自若也。干支得丙丁相制者,卻能富貴,豈獨免禍而巳。氣運宜往南方,冬木喜南奔也,東方次之。
冬木は晴明の日に生まれれば最好、陰雨に遇上すれば就如同凝氷積雪。十月の木は火に遇えば則ち貴にして壽あり、氷寒土凍なるがゆえに、全て火の來りてその根を溫暖するに靠る。火土輔助して行運せば、富貴雙全。金を見れば雖にその根本を傷らずとも、も免れず骨肉參差離散せん。水を得れば雖に滋助の意あるも、徐州・揚州の人は成名に利あり、冀州・雍州の人は卻って貧寒孤克。子月・丑月の木に至っては、火の來りて融和するを喜び、土と同行すれば、可に位して臺鼎に登らん。水を見れば就中凶、冬天水正當令にして木正寒、冬木が水に遇えば更に寒く、火ありて來りて溫暖せざれば、就中氷凝凍結して、生機摧折せん。貧賤のはかえって長壽、富貴のは卻って夭亡す。金を見れば雖傷れども寒に致らず、木は冬令に在りて根に歸し、斧斤は手を下すに從る無きがゆえなり。已經凋零せしは、砍削一下すればかえって能く器を成す、だから金を見るに過錯なし。徐州・揚州・兗州・青州生の人は隕落夭亡の虞あり、荆州・梁州・豫州の人は雖忌れども、也不過枝葉を些傷る、根本は仍舊安然。干支に丙丁を得て來りて金を制するは、かえって能く富貴、豈に只だ禍を免れる而已ならんや。行運は宜しく南方に往くべし、冬木は南方に奔向するを喜び、東方はこれに次ぐ。
火を論ず
三春之火,其氣溫然而始著也;晴則借木而明,雨則溼木而晦。正月微陽之火,隱於木中,雖有可親可愛之意,但冰霜之氣未消,遇木生之,則陽氣發揮矣。逢金為財,徐、揚人富而好禮。金木同行,官居鼎鼐。逢金值水,夭折無疑,荊、梁、冀、雍之人尤甚。見土盜洩微陽,浮薄卑賤。二月見木,敗處逢生,木秀火明,文章富貴人也,但不宜有水,蓋溼木不生無陷火也。穀雨以後生者,微水無凶,蓋土司時、木主令,化凶為吉也。兗、青、徐、揚生者富貴何疑。土與金,正月同論,但辰月土差旺耳。
春天三個月の火は、氣象溫和にして剛に顯著を始む。天晴なれば就中木を借りて明亮し、雨が降れば則ち木濕りて昏晦す。正月は微弱の陽火が木中に隱藏し、雖に可親可愛の意あるも、但だ氷霜の氣は還だ消盡せず。木の來りて生ずるに遇えば、陽氣は就中發揚す。金に逢えば財と作し、徐州・揚州の人は富みて禮を好む。金木同行すれば、可に官して鼎鼐に居り・身して宰輔と爲らん。もし金に逢いまた水に遇えば、夭折無疑、荆州・梁州・冀州・雍州の人は更に嚴重。土を見れば則ち這點の微陽を盜泄し、人と為り浮薄卑賤。二月に木を見れば、是れ敗地に在りて生に逢う、木秀にして火明り、是れ文章富貴の人。但だ水あるに宜からず、濕木は無根の火を生出す能わざるがゆえなり。穀雨以後に生まれしは、稍々些の水あるも亦た凶ならず、此時土は時令を當り・木は月令を主れば、能く凶を化して吉と為すがゆえなり。兗州・青州・徐州・揚州生の人は富貴にして懷疑するを須せず。土與金に至っては、正月の論ずる所と相同、只だ辰月の土が稍々旺なる而已。
夏令之火,陽氣之極,草木為之焦枯,江河為之枯涸。晴則流金爍石,真陽盡洩;雨則水濟其威,方得中和,反應廕庇發福。四月火勢漸盛,逢日爭光,未能全其忠愛,雖富貴亦主夭亡,貧寒者壽而多子,孤獨艱辛。見金名成利就,逢土有權有謀,遇木富而好禮;微水濟木,其貴不可言也。五、六月生者,火炎之極,得水制之,則都將相,惟冀、雍生人水不宜盛,蓋旺火投於盛水,不能不傷故也,得土制木解,則富貴過人矣。見土略洩其盛而有權衡之貴,又好施惠及人,但施恩反怨耳。
夏令の火は、陽氣極點に到り、草木はそれが爲に焦枯し、江河はそれが爲に乾涸す。天晴なれば就中金を熔し石を爍かして、真陽耗盡す。雨が降れば則ち水の來りてその酷烈を救濟し、はじめて中和を得、かえって能く庇蔭を得て發福す。四月は火勢漸盛んにして、太陽と光を爭い、その忠愛の性を保全する能わず、雖に富貴なるも亦た夭亡を主る。貧寒のはかえって長壽多子、只だ孤獨艱辛。金を見れば則ち名成り利就し、土に逢えば則ち權謀あり、木に遇えば則ち富みて禮を好む。再び微水ありて來りて木を濟せば、あの貴氣は就中形容する法なし。五・六月生の人は火炎極點に到り、水を得て來りて制せば、可に位して將相に至らん。只だ冀州・雍州生の人は水は太盛に宜からず、旺火が盛水に投入せば、傷を受けざる能わざるがゆえなり。もし土を得て來りて水を制し・木の來りて疏解するを得れば、就中富貴人に過ぐ。土を見れば能くその盛氣を略泄して權衡の貴あり、又た樂んで惠を施し人を助く、只だ恩を施してかえって怨を招く。
蓋火能生土,亦能燥土故也。見木生,過反傷青、兗、徐、揚人根基,雖富貴難免夭亡,冀、雍、荊、梁人富而益富。遇金為財,火爍金流,反有破財蕩家之患。水土同行,名成利就。日戰月刑,忠孝有虧,凶禍孤克,夜生減輕。氣運宜往西北南,東大忌。秋初之火,炎威未退,土傳生氣,水不能克,反主貴榮。見木助之,徐、揚、兗、青人干支火多者,雖富貴而壽不永。見金為財,富貴豪侈。逢土則息,顯達非常。八、九月失時之火,見木生,生之意無窮,富貴無故。金木同躔,官居宰輔。
これは因って火はすでに能く土を生じ、もまた能く土を烤燥す。木の來りて生ずるを見れば、太過にしてかえって青州・兗州・徐州・揚州人の根基を傷る、雖に富貴なるも難免夭亡、冀州・雍州・荆州・梁州の人は卻って富上に富を加えん。金に遇えば財と作し、火が金を爍かし流せば、かえって破財蕩産の患あり。水土同行すれば、則ち名成り利就す。もし日戰月刑あれば、忠孝虧あり、凶禍孤克す、夜裡生のは減輕す可し。行運は宜しく西・北・南に往くべく、東方に往くは大忌。初秋の火は炎威還だ退かず、土は生氣を傳遞し、水もまた能くそれを克せず、かえって顯貴榮耀を主る。木の相助を見れば、徐州・揚州・兗州・青州にして干支火多き人は、雖に富貴なるも卻って壽命長からず。金を見れば財と作し、富貴豪奢。土に逢えば則ち火氣止息し、かえって顯達非常。八・九月の時を失うの火は、木の來りて生ずるを見れば、生意無窮、富貴差錯なし。金木同行すれば、可に官して宰輔に居らん。
有金無木,主弱敵強,不免有爭攘之事。冀、雍、荊、梁人同財致禍。與土同躔,洩其真元,孤刑冷退,得木助之,斯為美矣。見水凶夭。運喜東南,西北忌之。冬月之火,人多親之,晴霽則明,陰雨則滅。故見水為凶,木生為貴。有水無木,輕者疾,重者夭,雖生富厚之家,不免冷退,徐、揚、兗、青人得水制之,無咎。逢土洩之,弱中又弱,蹇滯終身,小寒之後旺土,晦其光明,定主昏愚瞽目。見金為財,青、兗、徐、揚人主富,荊、梁、冀、雍人助難為凶,謂金之子,水也,克其母,子則乘勢報仇,無木解之,有刀兵獄訟之厄,腫痢沒溺之凶,干支木盛者,減輕。大抵冬火喜木,忌水。運宜東南,西北大忌。
金ありて木なくば、就是自己弱くして敵人強し、免れず爭奪の事あらん。冀州・雍州・荆州・梁州の人は還會因って財を共にして禍を招かん。土と同行すれば、その真元を泄し、孤獨刑克・冷落退敗を主る。もし木を得て來りて相助けば、才算美滿。水を見れば則ち凶にして夭す。行運は東南を喜び、西北は忌を要す。冬月の火は、人人皆意に它に親近するを願う。天晴なれば便ち明亮し、陰雨なれば就中熄滅す。だから水を見れば凶と為り、木を得て來りて生ずれば貴と爲る。水ありて木なくば、輕きは病を生じ・重きは夭亡す。縱然富厚の家に生まるるも、も免れず冷落衰退せん、徐州・揚州・兗州・青州の人は若し能く土を得て來りて水を制せば、就中過錯なし。土の來りてそれを泄するに逢えば、是れ弱上に弱を加え、一生蹇滯。小寒以後は土旺して、火の光明を遮蔽す、必定昏愚にして甚至失明せん。金を見れば財と作し、青州・兗州・徐州・揚州の人は富を主り、荆州・梁州・冀州・雍州の人は卻って因って難を招き凶を成す。因って金の兒子は水、水は火の這個母親を克し、兒子は便ち勢に乘じて母の爲に仇を報ず。もし木なくして來りて化解せざれば、就中刀兵獄訟の厄・腫痢溺水の凶あり、干支木盛のは減輕す可し。大体冬火は木を喜び・水を忌み、行運は宜しく東南、西北は大忌。
土を論ず
土值春時,土膏脈起,萬物含生,木氣發洩,前哲所謂病寅死卯墓辰者,良有以也。雨則陰凝土溼而蔭甲不舒,晴則凍釋陽和而生意發越。故春令之土一接陽氣,就能發育萬物。正月之土尚有霜寒,遇雨則凍,遇水則冰,值木則病,惟得火以溫之,則榮華莫比。逢金制木,亦名利兩成。二月之土,正木盛土崩之時,遇木同躔,有脾胃腸風痔漏之災,輕者疾,重者夭,徐、揚人干支有火而值晝晴者,無咎。見火同躔,位登臺鼎。見水則凶,冀、雍、青、兗人土渾水濁,終有水湧土潰之危,蓋水生旺木而傷土也,值此者貧寒疾夭,徐、揚、豫人干支火者反吉。
土が春天に到れば、土膏地脈は萌動を始め、萬物は生意を含着し、木氣正在發泄、前輩の説く所の土は寅に於て病・卯に於て死・辰に於て墓は、確實に道理あり。雨が降れば則ち陰氣凝滯・土地潮濕して、草木の嫩芽はかえって舒展せず。天晴なれば則ち凍解陽和して、生意は就中發揚す。だから春令の土は一たび陽氣に接上すれば、就能く萬物を生育す。正月の土は還だ霜寒を帶び、雨に遇えば就中凍り・水に遇えば就中氷り・木に逢えば就中病み、只だ火を得て來りて溫暖せば、はじめて榮華無比。金の來りて木を制するに逢えば、もまた能く名利兩成す。二月の土は正當木盛土崩の時に當り、木と同行するに遇えば、會に脾胃・腸風・痔漏の災あらん、輕きは病を生じ・重きは夭亡す、徐州・揚州にして干支に火ありまた白天晴日に生まれし人は、可に過錯なからん。火と同行するを見れば、可に位して臺鼎に登らん。水を見れば就中凶、冀州・雍州・青州・兗州の人は土渾り水濁りて、終究水涌土潰の危あり、水生旺して木をして土を傷らしむるがゆえに、遇上する人は貧寒病夭、徐州・揚州・豫州にして干支に火あるはかえって吉。
見金以洩土氣,難免災凶。三月之土,漸有生意,蓋土旺季月故也,有火溫燠則陽氣發舒而生物茂矣。見木非疾則夭,徐、揚、豫人無害。水木同度,貧薄無聊,冀、雍、兗、青人尤甚。見金制木,反凶成吉。運喜南方,西方次之。土旺長夏,火盛土生之故也,陰雨則溼養萬物,故見水為吉;亢旱則田疇龜拆,故遇火為凶。孟夏之土,炎氣未盛,終喜火以助之。逢木則疾夭無疑。見水為財,徐、揚人富足,見金遇木則貴,逢水則貧。五、六月之土,見火則燥,而萬物焦枯,徐、揚人干支火盛者,有火焚風血之災,輕者危,重者死,或陰雨,或夜生,雖災不甚。
金の來りて土氣を泄するを見れば、もまた難免災凶。三月の土は漸漸生意ありて、土は四季月に於て當旺なるがゆえなり。火ありて來りて溫煦せば、陽氣舒發して、萬物は就中茂盛せん。木を見れば病に非ざれば就中夭、徐州・揚州・豫州の人は害なし。水與木と同度すれば、貧薄無聊を主り、冀州・雍州・兗州・青州の人は尤其このごとし。金の來りて木を制するを見れば、かえって能く凶を轉じて吉と爲す。行運は南方を喜び、西方はこれに次ぐ。土は長夏に於て當旺するは、是れ因って火盛にして土は生を得るなり。この時陰雨なれば則ち濕氣萬物を滋養す、だから水を見れば吉と爲る。亢旱なれば則ち田地龜裂す、だから火に遇えば凶と爲る。初夏の土は、炎氣還だ盛ならずと算す、終究火の來りて相助するを喜ぶ。木に逢えば必定病夭無疑。水を見れば財と作し、徐州・揚州の人は富足す。金を見また木に遇えば則ち貴、只だ水に逢えば便ち貧。五・六月の土は、火を見れば就中乾燥し、萬物焦枯す。徐州・揚州に干支火盛の人は、火焚・風血の災あり、輕きは危殆・重きは死亡、もし陰雨天あるいは夜裡に生まれれば、災は就中重からず。
冀,雍人干支有壬、癸、亥、子者,富貴非凡,見水滋養萬物,主富貴文章。見木疏通其性,多聰明特達。遇金無用,蓋火盛金衰不能制木,所以金無用也。氣運宜行西北,最忌南方,蓋夏土逢火,太燥故也。土逢秋令,金氣盛旺,洩土而氣薄矣。晴雨須要得宜。七月之土,火氣未除,土性尚燥,喜水滋之,則萬物實矣。若火太盛,亦有燥土之嫌,得水濟之為妙。逢木為災,徐、揚、荊、梁人無忌。八、九月之土,見木則不能克,此萬物凋零之時,金氣生旺,子復母仇,荊、梁、徐、揚人富貴而壽。
冀州・雍州にして干支に壬・癸・亥・子ある人は、富貴非凡。水を見て萬物を滋養すれば、富貴にして文章あるを主る。木の來りて土性を疏通するを見れば、多く聰明特達。金に遇えば則ち無用、火盛にして金衰、金は能く木を制せず、だから金は用場に派せられず。行運は宜しく西北を走るべく、最も南方を忌む、夏土は再び火に逢えば就中太燥なるがゆえなり。土は秋令に逢えば、金氣正旺にして、土を泄して土氣就中薄し、晴雨は必ず得當を須う。七月の土は、火氣還だ退盡せず、土性仍お燥し、水の來りて滋潤するを喜び、萬物は乃ち能く結實す。もし火太盛なれば、もまた燥土の嫌あり、水を得て來りて救濟してはじめて妙。木に逢えば災と爲る、徐州・揚州・荆州・梁州の人は忌るを須せず。八・九月の土は、木を見るも亦た能くそれを克せず、這是萬物凋零の時、金氣生旺して、兒子が母親に替りて仇を報ず、荆州・梁州・徐州・揚州の人は富貴にして長壽。
見金洩氣太甚,西北人不免有冷退怯弱之患。見火助之,文武名高,君子小人皆吉。見水為財,徐、揚、豫人富而無敵,冀、雍、兗、梁人,水過盛者,反主貧薄,戌月僅可。運喜火土之鄉,水木金方有忌。土於冬也,正天地肅殺之時,寒亦至矣,雖一陽下生,土脈未溫,值水雪,則冰寒土凍。見火日則寒谷回春。十月之土,惟喜火以溫之,則土脈陽和而萬物歸根矣。見木則凶,逢金則滯,遇水則主孤寒,徐、揚人干支火多者可富。子丑之月,寒氣之極,火日融和,功名成就。見木最忌。見火解之為吉。見水則陰氣愈甚,水寒地凍,輕者疾,重者夭。見金亦主貧薄。歲運南方最佳,北方大忌。
金を見れば則ち泄氣太過にして、西北の人は免れず冷落退敗・體弱怯懦の患有らん。火の相助を見れば、文武皆能く名聲顯赫、君子小人皆吉。水を見れば財と作し、徐州・揚州・豫州の人は一方に富を甲とす。冀州・雍州・兗州・梁州の人は若し水過盛なれば、かえって貧薄を主る、只だ戌月は還お勉强可なり。行運は火土の鄉を喜び、水・木・金の三方は忌を要す。土が冬天に到れば、正當天地肅殺の時に當り、寒氣も亦た到る。雖に説く一陽は下に在りて初生するも、土脈は還だ回暖せず、若し雨雪に遇えば、就中氷寒土凍す。若し晴日の火を見れば、便ち寒谷の春を回すがごとし。十月の土は、只だ火の來りて溫暖するを喜び、土脈陽和して、萬物は乃ち能く根に歸す。木を見れば就中凶、金に逢えば就中滯り、水に遇えば則ち孤寒を主る。徐州・揚州にして干支火多き人は可に致富せん。子月・丑月は寒氣極點に到り、晴日の火の融和を得れば、功名成す可し。最も木を見るを忌む。火の來りて解するを見れば就中吉。水を見れば則ち陰氣更甚しく、水寒地凍して、輕きは病を生じ・重きは夭亡す。金を見ればもまた貧薄を主る。歲運は南方を走るを最も好み、北方は大忌。
金を論ず
春日之金,木旺火相。非金得氣時也,絕寅胎養於卯辰者,蓋造化無終極之理也。是以春令之金,晴明吉。陰雨則滯。正宜遇土以生之,謂其將絕而有生意耳。正月之金,見木為財,木神太旺,僅足衣資。土氣尚寒,未能生助,藝術顯名而巳。火若問躔,男女重婚重嫁。見火遇土,富貴非常,逢水洩之,孤寒懦弱。二、三月之金,見土則生,生之意無窮,主人富貴而壽。逢水洩其元氣,亦主貧薄無情。見火則囚,金遇鬼,貧夭無疑。土生水制為吉。見木而有困滯之災,蓋春木盛旺,以微弱之金而欲制之,是猶以嬰兒而御強敵,其不格也明矣,犯此者必有求榮反辱之虞,官訟爭攘之事,謂其仁義相刑故也,荊、梁、豫人逢之主富。
春天の金は、木正旺にして火は相と爲る、幷に金の氣を得るの時候に非ず。金は寅に絶し、卯・辰に胎養す、这正是造化に終極なく・絶處に仍お生機あるの道理。ここにおいて春令の金は、晴明に遇えば就中吉、陰雨に遇えば就中滯塞す。この時最も宜しく土の來りてそれを生ずるに遇うべし、それは將に絶せんとして還お一線の生意を留るがゆえなり。正月の金は木を見れば財と作す、可し木神太旺、も僅かに衣食の資に足るのみ。土氣は還だ寒意を帶び、能く金を生助せず、だから只だ一技の藝に靠って名を顯す而已。若し火がそれと同行せば、男女再婚再嫁を主る。火を見また土に遇えば、富貴非常。水の來りてその氣を泄するに逢えば、就中孤寒懦弱。二・三月の金は土を見れば便ち生を得、生意無窮、人は富貴にして長壽を主る。水のその元氣を泄するに逢えば、もまた貧薄無情を主る。火を見れば則ち金は囚禁せられ、金が鬼に遇うは、貧賤夭亡無疑、必ず土ありて來りて生し・水ありて來りて制してはじめて吉。木を見れば則ち困頓滯塞の災あり、春木盛旺にして、微弱の金を用いて往きてそれを制するは、就好比嬰兒をして往きて強敵を抵禦せしむ、顯然抵擋せず。這種の情形を犯す人は、必ず榮を求めてかえって辱められるの憂・官司爭奪の事端あり、これは仁與義とが彼此相刑するの緣故。荆州・梁州・豫州の人はそれに逢上せばかえって富を主る。
徐、揚人干支土多者,貴顯,氣運土鄉最吉,金鄉次之。夏月火盛,金至柔也,晴則日爍金流,雨則水滋金潤,故夏令之金,俱宜見土,主人有出將入相之權,金馬玉堂之貴。見火則火炎金爍,貧夭居多,雖富而夭淫賤。見木為財,荊、梁、豫人多主富貴。遇水孤寒,蓋弱金不能生水故也,若與火土同行,則富貴康寧。運喜土金木火,最忌秋金肅殺、萬物凋零,苟縱而不抑,則生生之意絕矣,晴則火煅金堅,雨則水潤金明故也。七、八月之金得令,其性剛強,仗火以制其威,則有玉帶金魚之貴,蓋頑金無火不能成器故也。
徐州・揚州にして干支土多き人は貴顯を主る。春金の行運は土鄕を以て最吉と爲し、金鄕はこれに次ぐ。夏月は火勢正盛にして、しかして金質は最爲柔軟。天晴なれば就ち烈日銷爍して金水流溢し、雨が降れば就中水氣滋潤して金體光潔す。だから夏令の金は皆宜しく土を見て來りて生助すべく、人は出將入相の權柄・身は金馬門玉堂署に列するの貴氣を主る。若し火を見れば、就中火炎にして金は爍化せられ、多く貧賤夭亡を主る。縱然一時富有なりも、も短命にして淫賤に流る。木を見れば財と作し、荆州・梁州・豫州の人は多く富貴を主る。水に遇えば則ち孤寒、衰弱の金は水を生出す能わず、かえって水にその本氣を泄せらるるがゆえなり。若し火・土と同行せば、就中富貴康寧。夏金の行運は土・金・木・火の四方を喜ぶ。最も忌諱するは秋天金氣肅殺・萬物凋零の時。この時若し一味金勢を放縱して抑制を加えざれば、天地生生不已の意思は就中斷絶せん。だから秋天の金は、天晴なれば便ち經火煅煉のごとく金質堅剛、雨が降れば便ち水を得て洗潤するがごとく金色明亮なり。
見水洩其旺氣,金白水清,多主詞林清貴。水火俱無,則主夭折。見木為財,徐、揚人富而且貴。遇土則隱彩埋光,雖有財而不發,孤者多,經云:秋金埋土而反旺也。逢木而貴,徐、揚、兗、青人見之尤佳。九月生者,金氣稍退,遇火夜生為奇,晝生少利。逢木則克,反應骨肉參商。見水濟之,冀、雍人不免冷退,徐、揚人又何忌焉?逢土亦晦,兗、青人富貴居多,豫人困滯。運喜東南,西北忌之。冬月天氣嚴肅,金伏藏之時也,蓋金之生也,胎於春生於夏旺於秋至冬而死者,謂其畏寒無生意也。
秋金が水を見てその旺氣を泄すれば、是れ金白水清、多く翰林清貴の職を主る。水火皆無ければ、就中夭折を主る。木を見れば財と作し、徐州・揚州の人はすでに富にして且つ貴。土に遇えば則ち光彩埋没せられ、雖に財あるも發出する能わず、孤獨の居多し、經上に説く秋金は土の裡に埋れてかえって更に旺なりと。木に逢えば則ち貴、徐州・揚州・兗州・青州の人は見れば尤其好し。九月生の人は、金氣稍々退き、火に遇いて夜裡に生まれれば奇と爲り、白天生は利益就中少なし。木に逢えば則ち相克し、かえって骨肉參差離散を主る。水の來りて救濟するを見れば、冀州・雍州の人は免れず冷落退敗せん、徐州・揚州の人は又何をか忌諱せんや。土に逢うもまた金を晦暗ならしむ、兗州・青州の人は多く富貴、豫州の人は則ち困頓滯塞。行運は東南を喜び、西北は忌を要す。冬月は天氣嚴肅にして、是れ金の潛伏收藏の時。金の生長過程は春に胎し・夏に生じ・秋に旺し、冬天に到れば就中死す、説く所はそれが寒を畏れて生意なきなり。
晴明則金清水秀,雨雪則水冷金寒,所以冬月之金,得火融之,然後可以奪其寒氣,則富貴非常矣。初冬之金,見火則為傷殘、徐、揚人干支無土日生者貧夭。夜生者孤寒。遇土則衣祿豐足。見水木,俱不利矣。子、丑月生者,亦喜火以溫之,徐、揚人無火亦喜遇土得火為貴,冀、雍人有土無火者,孤貧,蓋寒土非生金之資也。見水則寒,西北人賤貧疾夭。徐、揚人干支有火土者,福壽康寧也。遇木為財,主富,享閒中之福,兗、青人則有妻孥犯分之事,蓋衰金不能制木故也,荊、梁、豫人則吉。運喜東南,西北最忌。
冬金は晴明に遇えば就中金清水秀、雨雪に遇えば就中水冷金寒す、だから冬月の金は要は火を得て來りて融和し、然後乃ち能くその寒氣を奪去す、あれば是れ富貴非常。初冬の金は火を見ればかえって傷殘を成し、徐州・揚州にして干支に土なく・また白天に生まれし人は貧賤夭亡。夜裡生は孤寒。土に遇えば則ち衣禄豐足。水與木とを見れば、皆不利。子月・丑月生の人も、亦た火の來りて溫暖するを喜ぶ。徐州・揚州の人はたとい火なくとも、もまた土に遇うを喜び、若し火を得れば便ち貴。冀州・雍州の人は土ありて火なきは、孤單貧困、寒土は金を生ずるの資本に非ざるがゆえなり。水を見れば就更に寒し、西北の人は貧賤病夭。徐州・揚州にして干支に火土ある人は、福壽康寧。木に遇えば財と作し、富を主り、能く清閑の中の福氣を享く。兗州・青州の人は卻って妻兒の上を犯し・分を越するの事あり、衰金は能く木を制せざるがゆえなり。荆州・梁州・豫州の人は則ち吉。行運は東南を喜び、西北は最も忌む。
水を論ず
春月之水,孰不謂其病寅死卯墓辰為至弱矣,殊不知水為陰氣,生申旺子。秋冬之時,其氣翕聚未散,故水常涸,春至,陽氣上蒸,陰氣下降,故雨露既濡而水生發,此水勢之常耳。星家以活水生於卯者,良有以也。晴則春水溶溶,雨則汪洋氾濫。正月生者,水有寒氣,見火則冰融凍釋,富貴雍容。得金相助,徐、揚生者最佳。逢木無火,則水冷木寒,未有生意。遇土克水,亦主貧寒。土制金生,衣資豐贍。二、三月之水,浩無邊際,見土則有堤防,晝則富貴,夜則流移,生於穀雨後者,或主淫邪痺憊之疾,蓋土渾水濁故也。
春月の水は、誰かそれが寅に於て病・卯に於て死・辰に於て墓、極點に弱しと説かざる。卻って知らず水は陰氣、申に生じて子に旺す。秋冬の時、水の氣は收斂聚合して未だ散らず、だから水面は常常乾涸す。春天に到れば、陽氣上蒸し・陰氣下降し、雨露滋潤して水勢生發す、これが才是水勢の常態。星命家は活水は卯に生ずと説く、確實に道理あり。春水は天晴なれば則ち水波蕩漾し、雨が降れば就中汪洋泛濫す。正月生の人は、水は還だ寒氣を帶び、火を見れば便ち氷融凍釋して、富貴雍容。金の相助を得れば、徐州・揚州生は最好。木に逢いて火なくば、就中水冷木寒して、生意なし。土の來りて水を克するに遇えば、もまた貧寒を主る。若し土ありて水を制し金また水を生ぜば、衣食は就中豐足。二・三月の水は浩瀚無邊、土を見てはじめて堤防あり、白天生は富貴・夜裡生は漂泊遷移。穀雨以後に生まれしは、あるいは淫邪・痿痹の病を主る、土渾りて水濁るがゆえなり。
見火則水火相刑,災訟不免。遇金生水,氾濫無情,徐、揚人干支得土者,無咎。見木洩之,能施惠及人。兗、青人生於二月中旬者,木氣正旺,盜其元神,則生風怯之疾。得金助之,無患。夏水失令,逢火則干涸矣,所以忌晴而喜雨也。初夏之時,水猶氾濫,得土止而不流,則福氣深厚,但不宜與火同行,蓋火盛則土燥而水涸,徐、揚人干支無金水者疾夭也,逢水利就名成。金若生之,反主孤克,蓋夏令金衰,母弱不能生子而反傷於母也,荊、梁、豫人值之則吉。五、六月之水,正能滋助萬物,喜土同行,生時更值陰雨者,主富貴文章,見火則有涸水之嫌,輕者疾,重者夭,得水濟之,凶中反吉。
春水が火を見れば則ち水火相刑し、災禍訟事は免れず。金の來りて水を生ずるに遇えば、就中泛濫して無情、徐州・揚州にして干支に土を得る人は可に過錯なからん。木の來りて水を泄するを見れば、能く惠を施し人に及ぼす。兗州・青州にして二月中旬に生まれし人は、木氣正旺にして、水の元神を盜泄す、就中風疾・怯弱の病を生ずるを須う、金の相助を得れば便ち患なし。夏水は令を失い、火に逢えば就中乾涸す、だから晴を忌みて雨を喜ぶ。初夏の時水は還だ泛濫し、土を得て來りて阻止して流れざらしめば、福氣は就中深厚。但だ火と同行するに宜からず、火盛なれば則ち土燥して水涸るがゆえなり、徐州・揚州に干支金なく水なき人は病夭を主る。水の相助に逢えば則ち名成り利就す。金が若し來りて水を生ぜば、かえって孤克を主る、夏令金衰にして、母親は弱くて子を生ずる能わず、かえって母親自身を傷るがゆえなり。荆州・梁州・豫州の人は遇上せば則ち吉。五・六月の水は正に能く萬物を滋助し、土と同行するを喜び、生時にまた陰雨に逢うは、富貴にして文章あるを主る。火を見れば則ち涸乾の嫌あり、輕きは病を生じ・重きは夭亡す、若し水を得て來りて救濟せば、凶中かえって吉。
見木亦主富貴豪雄,兗、青人洩其真氣,非佳。逢金氣弱,無力生水,不可例以母曜論之,反主孤克;干支有金水者,吉。運喜金水,火鄉最忌。水生秋令,正水清秀之時也,晴則清澈無瑕,雨則潦水渾濁。七月之水,正能滋實萬物,不宜與火同行,徐、揚火多者,貧夭無依。金為母曜,適當其時,子母相生,文章清貴。土來同處,化禍為祥,木若聯行,亦行貴顯。八、九月之水,遇令星則福壽難量。金火同,則功名炬赫。見木終被疏洩,不免先成後敗。火若同垣,恩金失力,雖有治民服眾之德,未免痰疾刑傷。
夏水が木を見ればもまた富貴豪雄を主る、只だ兗州・青州の人は木にその真氣を泄せられ、就中好からず。金に逢えば則ち金氣衰弱にして、力なくして水を生ぜず、能く例に照らしてそれを把りて我を生ずるの母星と作して看るべからず、かえって孤克を主る。干支に金あり水あるは則ち吉。行運は金水を喜び、最も火鄕を忌む。水が秋令に生まれれば、正是水清秀麗の時。天晴なれば就中清澈無瑕、雨が降れば則ち積潦渾濁す。七月の水は正に能く萬物を滋潤充實し、火と同行するに宜からず、徐州・揚州に火多き人は貧賤夭亡にして依靠なし。金は水を生ずるの母星、正當其時、母子相生して、文章清貴を主る。土の來りて同處するは、能く禍を化して祥と爲る。木が若し同行せば、もまた能く貴顯す。八・九月の水は當令の星に遇上して、福壽は限量し難し。金與火と同來すれば、功名顯赫。木を見れば終究疏泄せられを須う、免れず先成後敗せん。火が若し同宮せば、就中我に恩ある金をして力量を失わしむ、雖に民を治め衆を服するの德あるも、も免れず痰疾與刑傷せん。
見土雖凶不凶,蓋秋令金最能化難為福,徐、揚、豫人干支土多者,亦困滯終身。運利西北,東南失宜。冬月司令之水,寒氣嚴凝之時也,雨則冰凝,晴則凍釋,故冬三月俱喜火以溫之,則富貴無虞矣。見金子母相生,徐、揚人金紫玉堂之貴,冀、雍人水冷金寒,雖相生而反貧薄,得火同行為吉。逢土金,骨肉參商,冀、雍人賴以堤防而無氾濫之患也。遇木,水寒木凍,俱無生意,貧夭無疑,徐、揚人干支火多者,富壽。木土同垣,制煞反吉。丑月生者,貴顯,運喜南方,東方次之。
秋水が土を見れば、雖凶も亦た凶と算せず、秋令の金は最能く難を化して福と爲すがゆえなり。不過徐州・揚州・豫州に干支土多き人は、も會に困頓滯塞して一輩子せん。行運は西北に利あり、東南は就中合宜ならず。冬月當令の水は、正當寒氣嚴凝の時に當る。雨が降れば則ち氷凝し、天晴なれば則ち凍釋す、だから冬季三個月は皆火の來りて溫暖するを喜び、あれば是れ富貴無虞。金を見れば是れ母子相生、徐州・揚州の人は金紫玉堂の貴あり。冀州・雍州の人は水冷金寒にして、雖に相生するもかえって貧薄を主る、火の同行を得てはじめて吉。土與金とに逢えば、骨肉參差離散を主る。不過冀州・雍州の人は正に土に靠って堤防して、はじめて泛濫の患なし。木に遇えば則ち水寒木凍して、皆生意なく、貧賤夭亡無疑。徐州・揚州に干支火多き人は、かえって富壽を主る。木與土と同宮すれば、能く煞を制してかえって吉を成す。丑月生の人は貴顯を主る。行運は南方を喜び、東方はこれに次ぐ。
卷五
古人の印食官財の名義を立つるを論ず
徐子平論格局,獨以印、食、官、財四者為綱。其立名之義云何?蓋造化流行天地間,不過陰陽五行而已。陰陽五行,交相為用,不過生剋制化而已。今指甲乙為例,以日干論甲乙,在五行屬木,甲陽而乙陰也。如人命得甲乙,生謂之日主屬我,生我者壬癸水,我生者丙丁火,克我者庚辛金,我克者戊己土,而十干盡之矣。生我者,有父母之義,故立名印綬。印,蔭也。綬,受也。譬父母有恩德廕庇子孫,子孫得受其福。朝廷設官分職,畀以印綬,使之掌管。官而無印,何所憑據?
徐子平が格局を論ずるに、單に印・食・官・財の四者を以て綱と爲す。彼がこのごとく名を立つるの用意は何んに在るや。大凡造化の天地間に流行するは、不過陰陽五行而已。陰陽五行の交相爲用するは、也不過生克制化而已。今甲乙を拿りて例と爲す。日干を以て甲乙を論ずれば、五行裡に於て木に属し、甲是れ陽・乙是れ陰。假如人命が甲乙を得て日主と爲せば、就中「我」と叫作す。我を生ずるは壬癸水、我が生ずるは丙丁火、我を克するは庚辛金、我が克するは戊己土、十天干の關係は就中説盡す。我を生ずるは父母の義あり、だから名を立てて「印綬」と叫ぶ。印是れ蔭庇、綬是れ承受、就好比父母に恩德ありて子孫を蔭庇し、子孫は這份の福氣を承受するを得るがごとし。朝廷は官を設け職を分ち、それに印綬を交給して、それに掌管せしむ。官を做るに若し印なくば、何を憑って職權を行使せんや。
人無父母,何所怙恃?其理通一無二,故曰印綬。我生者,有子孫之義,故立名食神。食者,如蟲之食物,蓋傷之也。蟲得食物則飽,人得食則益,被食則損造化。以子成而致養,即人子致養父母之道也。故曰食神。克我者,我受制於人之義,故立名官煞。官者,官也。煞者,害也。朝廷以官與人,以身屬之公家,任其驅使,赴湯蹈火,不敢有違,至於蓋棺而後已,是官害之也。凡人夢棺而得官,亦是此義,故曰官煞。我克者,是人受制於我之義,故立名妻財,如人成家立產,須得妻室內助,故曰妻財。
人に父母なくば、又た誰に依靠せんや。這道理是れ一貫相通す、だから印綬と叫ぶ。我が生ずるは子孫の義あり、だから名を立てて「食神」と叫ぶ。食は就像蟲の東西を吃する、其實是在その東西を損傷す。蟲は食物を得れば就中飽き、人は食物を得れば就中受益し、吃せらるる一方は就中受損す。造化は子女成人して父母を奉養するを以てす、正如兒子を做るの父母を奉養するの道、だから食神と叫ぶ。我を克するは我の人に受制するの義あり、だから名を立てて「官煞」と叫ぶ。官是れ管、煞是れ害。朝廷は官位を以て人に給し、人は就中自身を以て公家に交して、驅使に任憑し、湯に赴き火に蹈むも敢て違背せず、一直到蓋棺して罷む、这就是官のそれを害するなり。人が棺材を夢見て官を得るも、も是れ這個意思、だから官煞と叫ぶ。我が克する是れ別人の我に受制する、だから名を立てて「妻財」と叫ぶ、就好比人の成家立業するに須く妻室の內助あるを要するがごとし、だから妻財と叫ぶ。
是四者,術家立名之大義。然生近乎身,克隔乎位,造化喜生惡煞,乃自然之理也。中間陰陽從類,陰陽配合,各有至理存焉。生我,我生,如壬生甲、癸生乙,甲食丙、乙食丁,是陰生陰,陽生陽,陰食陰,陽食陽,為陰陽各從其類,故甲喜壬生死,木滋死水中則多年不壞;不喜癸生死,木被雨水淋漓不逾所則朽。甲喜食丙,以丙能制庚煞,而甲始得安其身;不喜食丁,以丁能傷官,而甲不得成其材。以其義也。克我、我克,如辛克甲,庚克乙,甲克己,乙克戊,是陰克陽,陽克陰,陰匹陽,陽匹陰,乃陰陽配合之理。
這四者は、是れ術家の名を立つるの大意。然るに我を生じ我が生ずるは自身に親近し、我を克し我が克するは則ち位を隔てて相攻す。造化は生を喜びて煞を惡む、這是自然の理。その中に陰陽各々その類に從い・陰陽彼此配合す、皆各々極精の道理あり。先に我を生じ與我が生ずるを説かん。たとえば壬が甲を生じ・癸が乙を生じ、甲は丙を食し・乙は丁を食す、這是陰が陰を生じ・陽が陽を生じ、陰は陰を食し・陽は陽を食す、陰陽各々同類に隨う。だから甲は壬の來りて生ずるを喜び、木は死水の中に浸ること多年壞れず。癸の來りて生ずるを喜ばず、木は雨水に淋漓せられ・又た地方を挪動する能わざれば就中朽爛せん。甲は丙を以て食と爲すを喜ぶ、丙は能く庚の這個七煞を制すれば、甲は乃ち得て身を安んずるがゆえなり。丁を以て食と爲すを喜ばず、丁は能く官を傷れば、甲は就中材を成す能わざるがゆえなり。道理は就中此處に在り。再び我を克し與我が克するを説かん。たとえば辛が甲を克し・庚が乙を克し・甲が己を克し・乙が戊を克す、這是陰が陽を克し・陽が陰を克し、陰は陽に配し・陽は陰に配す、正是陰陽配合の理。
故甲見辛為正官,見庚為偏官。官喜正,不喜偏,掌印佐貳,職有不同。甲見己為正妻,見戊為偏妻。妻貴正,不貴偏,敵體侍立,分則有別,此其理也。至若官怕傷,被傷則禍,財怕劫,被劫則分;印怕財,貪財則壞;食怕梟,逢梟則奪。其理與人事無二,學者明於人事,斯可以言造化矣。夫五行展轉生克,皆子為父母復仇之義。故甲乙生丙丁為子,甲乙畏庚辛,賴丙丁克制之。丙丁生戊己為子,丙定畏壬癸,賴戊己剋制之。戊己生庚辛為子,戊己畏甲乙,賴庚辛克制之。
だから甲が辛を見る是れ正官、庚を見る是れ偏官。官は貴は正に在りて貴は偏に在らず、正如印を掌るの正官と佐貳の副職と、職權は本來相同ならず。甲が己を見る是れ正妻、戊を見る是れ偏妻。妻子は貴は正室に在りて貴は偏房に在らず、一個は丈夫と敵體相對し・一個は只だ能く旁に侍立する、名分上は是れ分別あり、道理は就中此處に在り。官は傷官を怕るに至っては、傷せられれば就中禍あり。財は劫財を怕り、劫せられれば就中分薄せんとす。印は財を怕り、財を貪れば就中印を壞す。食神は梟神を怕り、梟に逢えば就中食を奪せられん。這些の道理は人事と兩樣なきなり、學者は若し人事を明白せば、就中可に造化を談ずべし。五行は輾轉相生相克す、皆兒子が父母に替りて仇を報ずるの意思を含着す。甲乙は丙丁を生じて子と爲し、甲乙は庚辛を怕れば、就靠って丙丁に往きて庚辛を克制せしむ。丙丁は戊己を生じて子と爲し、丙丁は壬癸を怕れば、就靠って戊己に往きて壬癸を克制せしむ。戊己は庚辛を生じて子と爲し、戊己は甲乙を怕れば、就靠って庚辛に往きて甲乙を克制せしむ。
庚辛生壬癸為子,庚辛畏丙丁,賴壬癸剋制之。壬癸生甲乙為子,壬癸畏戊己,賴甲乙剋制之。地支十二,其理亦同,雖動靜不同,方圓有異,而生克一也。試言之:北方亥子水,生東方寅卯木,東方寅卯木,生南方巳午火,土寄旺於火,生西方申酉金,西方申酉金,生北方亥子水。然亥子間丑一位而後接寅卯,寅卯間辰一位而後接巳午,巳午間未一位而後接申酉,申酉間戌一位而後接亥子。土立四維,五行均賴。故巳酉合丑為金局,申子合辰為水局,亥卯合未為木局,寅午合戌為火局。
庚辛は壬癸を生じて子と爲し、庚辛は丙丁の來りて克するを怕れば、就靠って兒子壬癸に往きて丙丁を克制せしむ。壬癸は甲乙を生じて子と爲し、壬癸は戊己の來りて克するを怕れば、就靠って兒子甲乙に往きて戊己を克制せしむ。十二地支の道理も亦た一樣、雖に動靜別あり・方圓不同なるも、可し生克の道理は只だ一個あり。試みに説かん。北方亥子水は東方寅卯木を生じ、東方寅卯木は南方巳午火を生じ、土は火に寄旺して西方申酉金を生じ、西方申酉金は又た回りて來りて北方亥子水を生ず。然るに亥子與寅卯の間には一個の丑を隔て、寅卯與巳午の間には一個の辰を隔て、巳午與申酉の間には一個の未を隔て、申酉與亥子の間には一個の戌を隔つ。土は辰戌丑未の四維に立ち、五行は皆それに依靠して接續するを須う。だから巳與酉とは丑を合して金局を成し、申與子とは辰を合して水局を成し、亥與卯とは未を合して木局を成し、寅與午とは戌を合して火局を成す。
金生水,水生木,木生火,火生土,土生金,相生而無間也。丑為金庫,生亥子而克寅卯;辰為水庫,生寅卯而克巳午;未為木庫,生巳午而受金克;戌為火庫,克申酉而受水制。東南主生,西北主殺,此天地之大機也。且辰戌丑未,奠安四維,金木水火,咸賴之以生藏。《易》曰:“成言乎艮,終言乎坤。”此土之功用在五行為尤大也。舍干支而總言之,甲生亥死午,乙生午死亥,就祿於寅卯,是甲乙、寅卯同也。丙生寅死酉,丁生酉死寅,就祿於巳午,是丙丁、巳午同也。
金は水を生じ、水は木を生じ、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、相生して間斷なし。丑是れ金庫、能く亥子を生じて寅卯を克す。辰是れ水庫、能く寅卯を生じて巳午を克す。未是れ木庫、能く巳午を生じて金克を受く。戌是れ火庫、能く申酉を克して水制を受く。東南は生を主り、西北は殺を主る、這是天地間的大關鍵。而且辰戌丑未は四維を安定し、金木水火は皆それらに靠って生長と收藏とを爲す。《易經》に説く、萬物は艮に於て終を成し始を成し、坤に於て萬物を致養すと。見る可きは土の功用は五行の中に於て尤も大なり。干支の分別を撇開して總じて説來せば、甲は亥に長生し・午に死し、乙は午に長生し・亥に死す、皆寅卯に於て禄を得、見る可きは甲乙與寅卯は是一回事。丙は寅に長生し・酉に死し、丁は酉に長生し・寅に死す、皆巳午に於て禄を得、見る可きは丙丁與巳午は是一回事。
庚生巳死子,辛生子死巳,就祿於申酉,是庚辛、申酉同也。壬生申死卯,癸生卯死申,就祿於亥子,是壬癸、亥子同也。戊生寅死酉,己生酉死寅,就祿於巳午,與火同位,子隨母旺之義,而辰戌丑未,乃其正位也。由是天干地支,相合配偶,生剋制化,旺相休囚,其名為印、為梟、為食、為傷、為官、為煞、為財、為劫,刑沖破害,虛邀暗合,而變化無窮矣。徐子平識破此理,故只論財、官、印、食,分為六格,而人命之富貴、貧賤、壽夭,窮通舉不外是其餘格局,不過自此而推之耳。
庚は巳に長生し・子に死し、辛は子に長生し・巳に死す、皆申酉に於て禄を得、見る可きは庚辛與申酉は是一回事。壬は申に長生し・卯に死し、癸は卯に長生し・申に死す、皆亥子に於て禄を得、見る可きは壬癸與亥子は是一回事。戊は寅に長生し・酉に死し、己は酉に長生し・寅に死す、皆巳午に於て禄を得、火と同位す、這是子が母の旺に隨うの道理。而も辰戌丑未は才是土の正位。此より天干與地支と互相配合して對を成し、生克制化・旺相休囚を產生し、名目は便ち印・梟・食・傷・官・煞・財・劫あり、再び加うるに刑冲破害・虛邀暗合、變化は就中無窮無盡。徐子平は這個道理を識破し、だから只だ財・官・印・食を論じて、六格に分成し、而も人命の富貴・貧賤・壽夭・窮通は皆這個範圍を出でず。其余の種種の格局は、不過是れ此處より推衍出來する而已。
正官を論ず
正官者,乃甲見辛、乙見庚之例。陰陽配合,相制有用,成其道也。故正官為六格之首,止許一位,多則不宜。正官先看月令,然後方看其餘。以五行之氣,惟月令當時為最,況四柱各管年限,年管十五,失之太早,時管五十後,失之太遲。故只此月令為正,餘格例此。甲日生酉月,乙生申巳,丙生子,丁生亥,戊生卯,己生寅,庚生午,辛生寅巳,壬生午未丑,癸生辰巳戌月,皆為正氣。官星更天干透出,如甲見辛酉,乙見庚申之例,謂之支藏干透,餘位不宜再見,又須日主健旺,得財印兩扶,柱中不見傷煞,行運引至官鄉,大富大貴命也。
「正官」は就中甲が辛を見・乙が庚を見るの這一類。陰陽相配して、相克して節制あり・功用ありて、能く正道を成就す、だから正官是れ六格の首。它は只だ一位あるを許し、多ければ就中宜からず。正官を看るは先に月令を看て、然後乃ち其余の各柱を看る。五行の氣は月令の當時を以て最重と爲すがゆえなり。況んや四柱は各々一段の年限を管し、年柱は十五歲以前を管して、失すれば太早し。時柱は五十歲以後を管して、失すれば太遲し、だから只だ月令を以て正と爲し、其余の各格も亦た這個例に照らす。甲日が酉月に生まれ、乙日が申月・巳月に生まれ、丙日が子月に生まれ、丁日が亥月に生まれ、戊日が卯月に生まれ、己日が寅月に生まれ、庚日が午月に生まれ、辛日が寅月・巳月に生まれ、壬日が午・未・丑月に生まれ、癸日が辰・巳・戌月に生まれれば、皆是れ正官の正氣。官星が若し再び天干より透出せば、たとえば甲が辛酉を見・乙が庚申を見るの類、「支藏干透」と叫び、其余の各位は就中再び見るに宜からず。還りて須く日主健旺にして、財與印との兩面の扶助を得、柱中に傷官七煞を見ず、行運が官旺の鄕に引到せば、あれば是れ大富大貴の命。
大忌刑沖破害、傷官七煞、貪合忘官、劫財分福,為破格。如甲生酉月,見卯為沖、酉為刑、午為破、戌為害、丙為合、乙為劫、丁為傷克、庚為混雜、須是官星純一,五行和粹,方以正官論。若見前忌柱中,雖有物去之,亦不純粹,若官星結局,又有財資扶,非行身旺地不發。官止一二,無財有印,身弱無妨,若四柱皆歸背祿,宜推歲運向背財官旺地。何如?若財官滿目,日主衰弱,不能負荷,徒勞無用,運至財煞旺鄉,多染癆瘵,但有七煞行運復遇,便是徒流之命。又曰甲生酉月,辛金正祿,若見丁傷,支中無局,時引歸衰敗死絕之地,或有制合去之衰絕之火,豈能傷其旺祿。
正官は最も刑・冲・破・害を忌み、傷官七煞を忌み、貪合忘官・劫財分福を忌む、這些は皆破格と算す。たとえば甲日が酉月に生まれしを、卯を見る是れ冲、酉を見る是れ自刑、午を見る是れ破、戌を見る是れ害、丙を見る是れ官星を合去し、乙を見る是れ劫財、丁を見る是れ官星を傷克し、庚を見る是れ官煞混雜。必ず官星純一・五行和粹して、才是可に正官に按じて論ずべし。若し柱中に已に上述の忌神を見れば、縱然別に東西ありて往きて它を去掉するも、も純粹と算せず。若し官星が局面を結成し、又た財ありて來りて資助せば、身旺の地を行かずんば就中發する能わず。官星は只だ一兩點・財なくして印あるは、たとい身弱なるも亦た妨げず。若し四柱皆背禄に歸せば、就中歲運の朝向するか背離するか財官旺地を推詳するを須う。財官滿目にして日主衰弱・擔當し起こらざるに至っては、只だ徒勞無用。運が財煞旺鄕に到れば、多く癆瘵の病を染む。只だ七煞ありて行運が再び遇上せば、便是流徙充軍の命。又説く、甲日が酉月に生まれれば、辛金是れ它の正禄。若し丁火傷官を見て、而も地支に火局を成さず、又た時辰を用いて丁を衰敗死絶の地に引到し、あるいは東西ありて制住し・合去して這衰絶の火をすれば、它哪裡に能く旺禄を傷るを得んや。
若時引官星臨衰敗死絕之位,反引丁火歸生旺之鄉或臨煞地,降官失職,禍生無疑。時為歸息之地,吉凶全在時消息。日主用神太盛,宜時以節制之;日主用神漸衰,宜時以補助之。柱中雖有凶神,時能節制,亦不能為禍。此看命之要法也。又曰甲生丑月,內有辛金,又值酉時,己是重犯,若天干復透辛多,更行西方,力不勝任,變官為鬼,旺處必傾,多致災夭,須有合制方吉。若自身乘旺,如甲寅、乙卯等日,更有印生助,官星雖多亦不為害。甲生戌月,雖坐火庫,若不成局,無黨不能為害。
若し時辰を用いて官星を衰敗死絶の位に引到し、かえって丁火を生旺の鄕に引歸しあるいは煞地に臨ましめば、あれば是れ官を降り職を失い、禍事は無疑に要に生ぜん。時柱は歸宿安息の地、吉凶は全て時上に斟酌す。日主與用神と太盛なれば、時を用いて來りてそれを節制するを須う。日主與用神と漸衰すれば、時を用いて來りてそれを補助するを須う。柱中に雖に凶神あるも、只だ時能く節制せば、も禍を作成す能わず。這是看命の要法。又説く、甲日が丑月に生まれれば、丑中に辛金を蔵し、若し又た酉時に逢えば、已經是れ官星を重犯す。若し天干に再び多く辛を透し、また西方運を行けば、日主の力は勝する能わず、官は就中鬼に變成し、正旺の處は必定傾覆し、多く災禍夭折を招く、須く合あり制あってはじめて吉。若し自身旺に乘ずれば、甲寅・乙卯の這些の日子のごとく、再び印ありて來りて生助せば、官星は雖多も亦た害を成さず。甲日が戌月に生まれれば、雖に火庫の上に坐するも、只だ火局を成さざれば、孤立無黨にして、も能く害と爲さず。
又曰取官星不必專泥月令支辰,或月干,或年日時支干,只一處有,不曾損傷,皆可取用。故經云:明干有氣明干取,明干無氣暗中取。若明干無氣,引歸地支,或有助托,運行得地,亦不減月內官星之福。又曰凡論官星,略見一位食神坐實,便能損局,惟月令隱祿,見食卻為三奇之貴。大要看官食虛實何如,若官星坐實,合神略虛,隨官助貴;合神坐實,官星漸弱,官隨合神,謂之貪合忘官。又曰正官格,要行印鄉,即是逢官看印,柱中原有印隨,官因輕重,日干強弱,以觀所以之運,身弱印輕,要補其印,身旺官輕,要補其官,行傷官運即是背祿,行身旺運即是逐馬。
又説く、官星を取るは必ずしも月令の地支を死守せず、あるいは月干に在り、あるいは年・日・時の干支に在り、只だ一處存在して曾て損傷を受けざれば、皆取用す可し。だから經上に説く、明干に氣あれば就中明干を取り、明干に氣なくば就中暗中より取ると。若し明干に氣なくば、それを把りて地支に引歸し、あるいは別の幫扶依托あり、行運にまた地を得れば、福氣も亦た月令中の官星に比せず。又説く、およそ官星を論ずるに、只だ一位の食神の坐實するを見れば、就能く格局を損壞す。ただ月令が隱禄にしてまた食神を見るのみ、かえって三奇の貴を成す。關鍵は要は官與食との孰が虛なり孰が實なりを看るを須う。若し官星が坐實して合神略虛なれば、合神は就中官星に随って往きて貴を助く。若し合神が坐實して官星漸弱なれば、官星は就中合神に跟着して走る、これを「貪合忘官」と叫ぶ。又説く、正官格は要は印鄕を行くを須う、这就是いわゆる「逢官看印」。柱中に原本印ありて相随えば、官星に輕あり重あり・日干に強あり弱あり、此に據りてどの運を走るべきを看來す。身弱印輕なれば、就中印を補うを須う。身旺官輕なれば、就中官を補うを須う。傷官運を行けば就是背禄、身旺運を行けば就是逐馬。
《三命鈴》云:凡祿命身三等官,各稟五行,率以其性推之,如以金為官,職位清峻,多掌刑獄錢穀之任,決斷明敏,遇行年太歲在丑為官庫。若以木為官主,品秩清高,和俗守慎,遇行年太歲在未為官庫。以火為官主,官序炎赫,為性猛烈,用刑慘酷,亦主發歇不常,遇行年太歲在戌為官庫。以水為官主,職卑位下,級升序進,謙和得眾,矜恤孤寡,亦有道性,遇行年太歲在辰為官庫。以土為官主,官序穩當,難侵犯,厚重質直,法令分明,遇行年太歲在辰為官庫。凡五行之官,各隨其性則吉,若失其性,則主為官不久。
《三命鈴》に説く、およそ禄・命・身の這三等の官は、各自五行の性を禀受し、大抵皆その性情に按じて推斷す。金を以て官と爲るは、職位清高峻峭にして、多く刑獄・錢穀の一類の差事を擔任し、決斷明快敏捷、流年太歳が丑に走至れば就是它の官庫。木を以て官と爲るは、品秩清高にして、流俗に随和して本分を謹守し、流年太歳が未に走至れば就是官庫。火を以て官と爲るは、官位顯赫炎盛にして、性情猛烈にして、用刑慘酷、もまた升沉起落不定を主り、流年太歳が戌に走至れば就是官庫。水を以て官と爲るは、職位卑下にして、只だ能く逐級遞升し、人と爲り謙和にして衆心を得、孤寡を體恤し、もまた幾分の道家氣性を帶び、流年太歳が辰に走至れば就是官庫。土を以て官と爲るは、官位穩當にして、人の侵犯を容せず、人と爲り厚重質直にして、法令分明、流年太歳が辰に走至れば就是官庫。およそ五行の官は、各々それの本來の性情に随って行事すれば則ち吉。若し本性を失せば、就中官を做るに能く長久せざるを主る。
西蜀知命者云:凡人年月日時,四干疊相,官印足者,主貴。歷觀大命,遇兩印者頗多,如呂吉甫學士,壬申、己酉、丁巳、庚子,壬與己,庚與丁為官,壬與庚、己與丁為印。又云:看官星,有天官鄉,取月干制歲干,如六甲年正月建丙寅,五月庚午,六月辛未,庚辛金能制甲木,戊癸即相帶而行,甲癸人在午未,乙丙人在辰巳,丁戊人在寅卯,己庚人在戌亥,辛壬人在申酉,若人遇之,當食天祿,貴處朝倫。有地官鄉,取月建制歲干,如歲干是甲乙,屬木,七八月見申,屬金,金能制木,甲乙人在申酉,丙丁人亥子,戊己人在寅卯,庚辛人在巳午,壬癸人在辰戌丑未,若人遇之,主早承休蔭,官序易升。
西蜀の一位の命を知る人が説く、およそ人の年月日時の四個の天干が層層相接し、官與印と齊備するは貴を主る。遍く大人物の命造を看れば、兩重の印に遇うは很に多し、たとえば呂吉甫學士の命造壬申・己酉・丁巳・庚子は、壬與己・庚與丁と互いに官と爲り、壬與庚・己與丁と互いに印と爲る。又説く、官星を看るに還有「天官鄕」あり、月干を取りて往きて年干を制す、たとえば六個の甲年の正月の月建は丙寅・五月は庚午・六月は辛未、庚辛金は能く甲木を制し、戊與癸も亦た相帶して行く。是に於て甲年・癸年生の人は午未に在り、乙年・丙年生の人は辰巳に在り、丁年・戊年生の人は寅卯に在り、己年・庚年生の人は戌亥に在り、辛年・壬年生の人は申酉に在り。人が它に遇上せば、當に朝廷の俸禄を享け、位して朝班に列すべし。又有「地官鄕」あり、月建を取りて往きて年干を制す、たとえば年干が甲乙にして木に属せば、七八月に申を見て金に属し、金は能く木を制す。是に於て甲乙年人は申酉に在り、丙丁年人は亥子に在り、戊己年人は寅卯に在り、庚辛年人は巳午に在り、壬癸年人は辰戌丑未に在り。人が它に遇上せば、早年に祖蔭を承受し・官階容易に升遷するを主る。
有真官鄉,取命前三辰月干與命干合,如丙子人二月生,為命前三辰是辛卯,丙與辛合,故丙子二月生人為真官,中生之類,君子遇之,職居近侍,小人遇之,亦主富豪。如劉行素御史,丙子、辛卯、丙子、辛卯,正合此說。又云:術者以甲見辛為官,不知真五行克納音為真官,此最緊福坤。干頭自見官而得合者為上,有諸神來朝者最佳。如甲寅生,納音水,得己亥,甲己為真土,是納音見真五行克也。若不見太歲本干克,但於日月時上見乙庚亦是。若止見庚,謂之偏官,比之全者減力,又不見乙庚,止見乙巳、乙丑、乙酉,餘位中多見申,不見申止得三五分力,餘仿此。
又有「真官鄕」あり、本命前三位の月干と本命天干と相合するを取る、たとえば丙子年生の人が二月に生まれれば、本命前三位は正是辛卯、丙與辛と合す、だから丙子年二月生の人は就是真官、中生の一類に属す。君子が它に遇上せば、職して皇帝の近侍に居る。小人が它に遇上せば、もまた富豪を主る。たとえば劉行素御史の命造丙子・辛卯・丙子・辛卯は、正にこの説法に合す。又説く、術士は只だ甲が辛を見れば官と爲るを知りて、卻って真五行の納音を克するを知らず、才是れ真官、這一點は最も緊要。天干の上に自ら官を見て又た能く相合するを上等と爲し、再び衆神ありて來りて朝拱すれば最好。たとえば甲寅年生は納音は水に属し、己亥を得れば、甲與己と合して化して真土と爲る、这就是納音が真五行に克せらるる。若し太歳の本干に克せらるるに非ざれば、只だ日・月・時の上に乙・庚を見るも亦た算す。若し只だ庚を見れば、就中偏官と叫び、齊全に比べて力を減ず。若し連ねて乙庚を見ず、只だ乙巳・乙丑・乙酉を見て、而も其余の各位に多く申を見、あるいは申を見ずば、就中只だ三五分の力量、其余はこれに照らして類推す。
又如己酉、己卯見丁壬,壬子、壬午見乙庚,雖納音見真五行克為官,奈本干同受克,故不作真官,而作真鬼斷之,大小運流年逢之,災尤重。此亦看官星者所當知。《喜忌篇》云:“五行正官,忌沖刑剋破之官。”《五言》云:“有官要有印,無刑足可誇,不為金殿客,也作富豪家。”《秘訣》云:“官星重見,只作煞推,再至官鄉,災非難免,若是太多,制之為福。”古歌云:“正氣官星用月支,喜逢財印到年時,破害沖空俱不犯,富貴雙全報爾知。”又:“官星不可被刑沖,官煞同來吉變凶,化煞為官方是吉,化官為煞禍重重。”
又如己酉・己卯が丁與壬とを見、壬子・壬午が乙與庚とを見れば、雖然是れ納音が真五行に克せられて官を成すれど、無奈何本身の天干も同時に克を受く、だから真官と作さず、而も當に真鬼と作して斷ずべし。大運・小運・流年が遇上せば、災禍尤其重し。這也是官星を看る人の當に知るべき所。《喜忌篇》に説く、五行の正官は、冲・刑・克・破の官を忌諱すと。《五言》に説く、官あれば還りて印あるを須う、刑傷を受けずば便ち夸耀するに足る、金殿上の貴客を做らずとも、も亦た富豪の家と。《祕訣》に説く、官星が重重出現すれば、只だ能く煞に按じて推すべし。再び官鄕に走至れば、災禍難免。若し實在太多ければ、それを把りて制住せばかえって福を成すと。古歌に説く、正氣官星は月支を用い、喜ぶ所は財與印とが年・時の上に落る。破・害・冲・空亡は皆犯せずば、可に彼を斷定して富貴雙全せんと。又説く、官星は刑冲せられ可からず、官與煞と同來すれば、吉は就中凶に變ず。煞を化して官と爲れば才是吉、官を化して煞と爲れば則ち禍重重と。
又“官星大抵要身強,身弱須求氣旺方,印綬兼行財旺地,無沖傷破是榮昌。”又:“生月官星坐祿鄉,日辰生旺福無疆,有財有印無傷破,年少成名坐玉堂。”又:“月逢正祿號真官,不犯刑傷祿最寬,日主興隆名利顯,運逢財印步金鑾。”又:“印多官多為貴命,官旺身衰反為病,官多身旺化為財,財旺身衰貧病並。”又:“正官大抵要純和,四柱無傷掇顯科,時上喜逢財健旺,柱中欣見印生多。提綱獨遇為真貴,年位重逄乃太多,別處若有煞來混,反為辛苦受奔波。”合諸說,觀正官喜忌見矣。
又説く、官星は大抵要は身強、身弱なれば就中氣旺の方を求むるを須う。印綬は再び兼ねて財旺の地を行き、冲・傷・破なくば就中榮昌せんと。又説く、生月の官星は禄鄕に坐し、日辰は又た生旺して、福氣無無邊。財あり印ありて傷なく破なくば、年紀輕くして就中名を成し、玉堂に坐上せんと。又説く、月上に正禄に逢うを真官と叫び、刑傷を犯さずば、禄は最も寬厚。日主が興隆すれば則ち名利顯達し、行運が財與印とに逢えば便ち金鑾殿に步上す可しと。又説く、印多く官多きは是れ貴命、官旺にして身衰すればかえって病を成す。官多く身旺なれば可に化して財と爲り、財旺にして身衰すれば則ち貧病交加せんと。又説く、正官は大抵要は純粹和順、四柱に傷なくば便ち能く科第に高中せん。時上は喜んで財星の健旺に逢い、柱中は欣んで印綬の多く生ずるを見よと。提綱月令の上に獨り一位に遇うは才是真貴、年位の上に再び重見すれば就中太多し。別處にもし煞ありて來りて混雜せば、かえって辛苦奔波せんと。這些の説法を合起して看れば、正官の喜忌は就中清楚なり。
天福貴人
謂官星坐處,見祿如人,有官有祿,莫非天福。甲生人以辛為官,辛祿在酉,是以甲人見酉,乙人見申之例。甲用辛官,柱有辛酉,更得福神助之,生旺有氣為佳。一名祿干福神,遇者主科名巍峨,官職尊崇,多掌絲綸文翰之美。
いわゆる「天福貴人」とは、説く所は官星の坐する所の處が正好禄を見る、就像人はすでに官ありまた禄あり、無非上天の賜する所の福。甲日主は辛を以て官と爲し、辛の禄は酉に在り、だから甲日主が酉を見、乙日主が申を見れば、就是這個例子。甲は辛を用いて官と爲し、柱中に辛酉あり、再び福神の幫助を得、生旺有氣の地に處するは最好。それはまた「禄干福神」と叫び、遇上する人は科名高峻・官職尊崇を主り、多く詔令を起草し・文翰の類の美差を掌る。
天元作禄
經云:金若遇火,有重權,防禦刺史臣(如庚午、庚寅、庚戌、辛巳、辛未等日)。水若遇土,入官局,可沾侍郎祿(如壬午、壬戌、癸巳、癸丑、癸未等日)。木若遇金,主傷衰化煞,為權勢若雷(如甲申、甲戌、乙巳、乙酉、乙丑等日)。火若遇水,主兵權,為將鎮三邊(如丙申、丙子、丙辰、丁亥、丁丑等日)。土若遇木,為正祿八座三臺福(如戊寅、戊辰、己卯、己未、己亥等日)。此即白虎持世等格要,日主與官貴相亭,偏枯則不成造化,大忌刑沖破害,傷損貴氣,不成格矣。
經上に説く、金は若し火に遇えば、便ち重權を握有し、可に防禦使・刺史の一類の臣子を做らん(たとえば庚午・庚寅・庚戌・辛巳・辛未などの日)。水は若し土に遇えば、就中官局に進入し、可に侍郎の俸禄を享けん(たとえば壬午・壬戌・癸巳・癸丑・癸未などの日)。木は若し金に遇えば、衰朽を削去し・煞を化して權と爲るを主り、聲勢は雷のごとし(たとえば甲申・甲戌・乙巳・乙酉・乙丑などの日)。火は若し水に遇えば、兵權を執掌するを主り、將領を做りて三邊を鎭守す(たとえば丙申・丙子・丙辰・丁亥・丁丑などの日)。土は若し木に遇えば、就是正禄、八座三臺の福分を主る(たとえば戊寅・戊辰・己卯・己未・己亥などの日)。这就是白虎持世などの格の要領。日主與官貴の兩邊は要は彼此勻稱相當、一たび偏枯あれば就中造化を成さず。最も刑・冲・破・害を忌み、一旦貴氣を傷損せば、就中格局を成さざるなり。
如庚午日,坐丁官,喜見甲乙財生官,戊己印生身;忌丙煞雜官,癸水傷官,子沖破午。餘干例推。又曰:日主自作官星,不大忌沖,譬執物在手,無可奪之理,主為人伶俐好色,機變有謀,若只日下一位,行財官運方發,若生月帶祿,支坐財官,生時得地,方為真貴。壬午日是祿、馬同鄉,更逢庚戌時為妙。壬自坐祿,有庚辛制甲乙,使壬得己土,為官貴。如戊辰日,辰中乙木為戊之官,春生貴重,秋生虛譽,無祿。古歌曰:座下官星最是奇,多因祖蔭見根基,五若還行往印鄉去,脫去青衣換紫衣。
たとえば庚午日は丁火正官に坐す、甲乙財の來りて官を生じ・戊己印の來りて身を生ずるを見るを喜ぶ。丙火七煞の來りて官星を混雜するを忌み、癸水傷官を忌み、もまた子の來りて午を冲破するを忌む。其余の各干はこれに照らして類推す。又説く、日主が自身官星に坐すは、不很に冲を忌諱す、就好比東西を手裡に握る、奪走せらるるの道理なし。這種の人は人と爲り伶俐にして色を好み、機敏善變にして謀略あり。若し只だ日支の這一位の官星あれば、要は財官運を行きてはじめて發す。若し生月に禄を帶び・地支に財官を坐し・生時に又た地を得れば、才是真貴。壬午日是れ禄馬同鄕、再び庚戌時に逢えば更に妙。壬は自ら財禄に坐し、庚辛ありて甲乙を制住し、壬をして能く己土を得て官貴と爲さしむ。又如戊辰日は、辰中の乙木是れ戊の官星、春天生は貴重、秋天生は只だ虛名、實禄なし。古歌に説く、坐下の官星は最も奇特、多半是れ因って祖上の蔭庇ありて根基あり。若し再び行運して印鄕に走至せば、便ち青衣を脫ぎ紫袍に換えんと。
歲德正官
取年上干支官為歲德,喜忌與月令正官同論。遇此必生宦族,或廕襲祖父之職,若月居財官分野,運向財官旺地,日主健旺,貴無疑矣。凡年干遇官,福氣最重,發達必早。如癸酉、庚申、丙子、丙申,年上官星,柱中會官局,歸祿日下,丙克申酉金為財官雙美,二丙身旺,十七八運行戊午,雖午沖子,申子會局,沖不能動,日主並旺,及第早發。古歌云:年中正祿是根芽,必主生身富貴家,運氣喜逢身旺地,財生印助福無涯。又:年上官星為歲德,喜逢財印旺身宮,不逢七煞偏官位,富貴榮華莫與京。
年柱干支の上の官星を取るを「歲德」と叫び、喜忌は月令正官と相同。它に遇上せば必定仕宦人家に出生し、あるいは祖父の官職を蔭襲す。若し月令がまた財官分野に在り、行運が財官旺地に朝向し、日主健旺なれば、その貴は無疑。およそ年干が官に遇うは、福氣最重、發達は必ず早し。たとえば癸酉・庚申・丙子・丙申の這一造は、年上は是れ官星、柱中に官局を會成し、禄は又た日下に歸す。丙火は申酉の金を克して財と爲し、是れ財官雙美。兩個の丙は身を旺ならしむ。十七八歲に戊午運を行けば、雖に午の來りて子を冲するも、但だ申子は水局を會成し、它を冲して動かず、日主は幷に旺す、だから早年に及第發達す。古歌に説く、年中の正禄是れ根芽、必定富貴の家に生まれん。運氣は喜んで身旺の地に逢い、財は來りて官を生じ・印は來りて相助す、福氣無涯と。又説く、年上の官星を歲德と叫び、喜んで財・印に逢いて身宮旺を得。七煞偏官の位に逢わずば、富貴榮華は人の比ぶる無しと。
時上正官
如甲日酉辛時,乙日申庚時例。時上官星與月亦同,但力輕微,發福多在晚年,或生賢子,要有印助。古歌云:正官有用不須多,多則傷身少則和,日旺再逢生印綬,定須平步擢高科。
「時上正官」とは、たとえば甲日が酉時あるいは辛時を用い・乙日が申時あるいは庚時を用いるの類。時上の官星は月上の論ずる所と相同、只だ力量輕微、發福は多く晚年に在り、あるいは個の賢能の兒子を生ず。もまた要は印ありて來りて相助するを須う。古歌に説く、正官は用あれば多きを須せず、多ければかえって身を傷る、少なくして才是和順。日主旺にして再び印綬の來りて生ずるに逢えば、一定能く平步青雲・科第に高中せんと。
官印禄庫
經云:官中見祿庫逢財,金玉自天來。如甲乙逢乙丑,丙丁逢庚午,戊己逢壬辰,庚辛見乙未,壬癸逢丙戌是也。一命丁丑、辛亥、癸酉、壬戌,癸用丙為財,戌為財庫,用戊為官,戌中戊土正旺,財庫生助,酉為癸印,丑為印庫,財官印俱逢庫旺,無沖破,為貴。
經上に説く、官星の中に禄庫を見・又た財に逢えば、金玉は就中天上より來らんと。たとえば甲乙日が乙丑に逢い、丙丁日が庚午に逢い、戊己日が壬辰に逢い、庚辛日が乙未を見、壬癸日が丙戌に逢えば、就是這一類。一造ありて丁丑・辛亥・癸酉・壬戌は、癸は丙を以て財と爲し、戌是れ財庫。戊を以て官と爲し、戌中の戊土は正旺、財庫は又た來りて生助す。酉是れ癸の印、丑是れ印庫。財・官・印は皆庫に逢いて旺し、又た冲破なく、だから貴と爲る。
相刑遇貴
經云:日時相刑得遇貴,執法有權勢。又云:寅刑巳,巳刑申,庚辛逢寅是貴人;卯刑子,子刑卯,癸乙雙雙富又清;未刑戌,戌刑未,甲戊逢羊貴自榮,不利文官主武權。如劉應節尚書:癸未、乙卯、丙戌、戊子,子卯刑而得乙癸,未戌刑而得戊,所以官曆兵、刑,縱有文名,不居學翰。
經上に説く、日與時と相刑して而又た能く貴人に遇えば、執法して權勢あるを主ると。又説く、寅は巳を刑し・巳は申を刑し、庚辛日が寅に逢えば就是貴人。卯は子を刑し・子は卯を刑し、癸與乙と成雙すれば則ち又た富にして清し。未は戌を刑し・戌は未を刑し、甲與戊と羊(未)に逢えば自然榮顯す。這些は皆文官を做るに利せず、而も武權を主掌す。たとえば劉應節尙書の命造癸未・乙卯・丙戌・戊子は、子與卯と相刑して乙・癸を得、未與戌と相刑して戊を得、だから彼は兵部・刑部を歷官す。縱然文名あるも、も曾て學官と翰林とを做らず。
三合遇貴
經云:三合若是遇貴祿,平生多財穀。如乙巳、乙丑、乙巳、辛巳,乙為日主,用庚為貴,天干無庚,卻巳酉丑三合官局,故為三合遇貴,又名暗官格。
經上に説く、三合の中に若し能く貴人と禄とに遇上せば、一生多く財穀ありと。たとえば乙巳・乙丑・乙巳・辛巳の這一造は、乙是れ日主、庚を以て貴と爲す、天干の上に幷に庚なきも、可し地支の巳酉丑(巳・丑與暗蔵の酉)が三合成官局す、だから「三合遇貴」と叫び、又た「暗官格」と叫ぶ。
金木間隔
經云:木若逢金間隔,作兩府之官。木無金,終不成器。如楊博尚書:己巳、庚午、乙卯、庚辰,乙坐卯自旺,生於午,得兩庚間隔,成器,故貴極品。
經上に説く、木は若し金に逢いて其間に間隔せば、可に兩府の大官を做らん。木に金なくば、終究器を成す能わずと。たとえば楊博尙書の命造己巳・庚午・乙卯・庚辰は、乙は卯に坐して自ら旺し、午月に生まれ、兩個の庚を得て中間に間隔琢削せしめば、木は便ち器を成す、だから貴して極品に至る。
水火旣濟
經云:火若遇水成既濟,兵權萬里。如辛巳、辛丑、丙子、戊子,丙日臨子,坐下正官,月時引旺,重逢奇儀。丙以癸為官,癸以戊為官,互換見官,丙合辛財生官,化為真水。戊子時,戊合子中癸,化為真火,入水火既濟格,大貴。
經上に説く、火は若し水に遇いて旣濟を成せば、可に萬里の兵權を掌らんと。たとえば辛巳・辛丑・丙子・戊子の這一造は、丙日が子に臨み、坐下は就是正官、月與時と又たそれを引旺し、重重奇儀に逢着す。丙は癸を以て官と爲し、癸は戊を以て官と爲し、兩下互換して官を見る。丙は又た辛を合す、是れ財の來りて官を生ず、化して真水と爲る。戊子時の戊は子中の癸を合住し、化して真火と爲る。这就中水火旣濟格に入る、大貴を主る。
金火相成
經云:金無火制器難成。如乙巳、辛巳、庚午、辛已,庚坐午,入火鄉官貴之地,喜生四月,逢生天干二辛相比,地支巳午純火,金生火旺,兩各有氣,故貴。又云:金鬼無偏,以金須要火,而金相當,如兩火兩金,各居生旺,尤妙。
經上に説く、金に火なくして來りて煅煉せざれば、器物は成り難しと。たとえば乙巳・辛巳・庚午・辛巳の這一造は、庚は午に坐し、火鄕官貴の地に進入し、又た喜んで四月に生まれて長生の氣を得。天干の兩個の辛は比肩幷列し、地支の巳午は一片純火、金は生じ火旺し、兩邊各自氣あり、だから貴。又説く、金は鬼に遇う時は偏枯に宜からず、金は必ず火あるを須し、而も火は要は金と相當するを須うがゆえなり。像し兩火兩金が各々生旺の地に處せば、就更に妙なりと。
偏官を論ず
偏官者,乃甲見庚、乙見辛之例,猶二男不同處,二女不同居,不成配偶,故謂之偏官。以其隔七位而相剋戰,故謂之七煞。譬小人多兇暴,無忌憚,若無禮法控制之,不懲不戒,必傷其主,故有制謂之偏官,無制謂之七煞。如日主健旺,有印綬助化,即經云逢煞看財,如身強煞弱,有財星則吉,身弱煞強,有財引鬼盜氣,非貧則夭;有食神透制,即經云一見制伏,卻為貴本;有陽刃配合,即經云煞無刃不顯,逢煞看刃是也。以上諸制合生化,須要無太過不及,是借小人勢力衛護君子以成威權,乃大權大貴之命。
「偏官」は就中甲が庚を見・乙が辛を見るの這一類。就好比兩個の男子は能く同處せず・兩個の女子は能く同居せず、夫婦を配成せざれば、だから偏官と叫ぶ。因ってそれは日主と七位を相隔てて彼此克戰す、だから又た「七煞」と叫ぶ。それは就好比小人凶暴にして忌憚する無し、若し禮法なくして來りて管束し、懲戒を加えざれば、必定その主人を傷害せん。だから制伏あるは偏官と叫び、制伏なきは就中七煞と叫ぶ。若し日主健旺にして、印綬ありて來りて幫助し煞を化せば、就是經上の説く所の「逢煞看財」。身強煞弱にして、財星あれば就中吉。身弱煞強にして、財ありて往きて鬼に氣を盜ましむれば、貧ならずとも亦た夭す。若し食神ありて透出して來りて煞を制せば、就是經上の説く所の「一見制伏、卻爲貴本」。若し陽刃ありて煞と配合せば、就是經上の説く所の「煞無刃不顯」「逢煞看刃」。以上の種種の制・合・生・化は、皆要は不太過にも不及ならざるを須う、小人の勢力を借りて來りて君子を護衛するに等しく、從而威權を成就す、あれば是れ大權大貴の命。
又性格聰明,忌日主衰弱,七煞重逢,三刑、六害、劫、亡相併,魁罡相沖,其凶不可具述。若七煞止一,而制伏有二三處,喜行煞旺地,倘運再遇制伏,則盡法無民,雖猛如虎狼,亦不能逞其技矣。是又不可專言制伏,要輕重得所。故經云:原有制伏,煞出為福,原無制伏,煞出為禍,此之謂也。假如甲見庚及申,乙見辛及酉,柱中煞旺有氣,宜行東南方運制庚辛,無氣方發,否則生寅卯月,或自坐長生、臨官、帝旺,更多帶比肩同類相扶,則能化鬼為官,化煞為權,行運引至印鄉,必發富貴,倘歲運再遇煞地,禍不旋踵。
這種の人は又た性格聰明。忌む所是れ日主衰弱・七煞重重出現し、あるいは三刑・六害・劫煞・亡神が一幷に會集し、魁罡彼此相冲すれば、あの種の凶險は説くも説盡きざるなり。若し七煞只だ一位ありて、而も制伏するは卻って兩三處あれば、就中煞旺の地を行くを喜ぶ。倘若行運に再び制伏に遇えば、あれば是れ法令用盡して民の治む可き無し、縱然虎狼に猛なるも、も本領を施展し出す能わざるなり。だから又た能く一味只だ制伏を講ぜず、要は輕重得當を須う。經上に説く、原本制伏あるは、煞出來すれば就成福。原本制伏なきは、煞出來すれば就成禍。講る所は正是這個。たとえば甲が庚および申を見、乙が辛以及酉を見れば、柱中に煞旺にして氣あれば、就中宜しく東南方運を行きて往きて庚辛を制し、煞をして氣なくして乃ち能く發せしむべし。さもなくば就中寅卯月に生まれ、あるいは日主が自ら長生・臨官・帝旺に坐し、再び多く比肩同類の相扶を帶ぶれば、あれば能く鬼を化して官と爲し・煞を化して權と爲し、行運が印鄕に引到せば、必定富貴を發せん。倘若歲運が再び煞地を走れば、禍患は轉眼就中到らん。
假令甲寅生人為身旺,歲月見庚申為煞旺,柱中不透火制,地支子辰會印成局,則煞生印,印生身,作權貴看。年干露煞與月令時支不同,太歲乃一生之主,最重。如甲見庚年,乙見辛年,又生申酉丑月,柱中金多,大運再行金鄉,流年歲君並見,為凶尤甚;若生寅午戌及木旺之月,火制身強,金絕不能為害,則吉。經云:甲逢庚,敗凋零,枝葉根枯;乙遇辛,傷消乏,本根苗損;炎炎丙火遇壬,而黑焰無光;燦燦丁紅見癸,而輝光自滅;戊臨甲位,須防轉福為殃;己坐乙鄉,自是祿元有損;庚遭丙戰,勢自傾危;辛被丁傷,克伐為害;壬逢戊土,蹇澀難通;癸就己鄉,奔波難保。
たとえば甲寅年生の人は身旺に属し、年月に庚申を見る是れ煞旺、柱中に若し火なくして透出して來りて煞を制せざるに、而も地支の子・辰が印局を會成せば、あれば是れ煞が往きて印を生じ・印が再び身を生ず、可に權貴に按じて看るべし。年干に煞を露すは月令・時支の上の煞と不同、太歳是れ一生の主、最も緊要なるがゆえなり。たとえば甲が庚年を見・乙が辛年を見、又た申・酉・丑月に生まれ、柱中に金多く、大運に再び金鄕を走り、流年與太歳と幷見せば、凶險尤其重し。若し寅午戌月及び木旺の月に生まれ、火ありて煞を制して身また強ければ、金は絶地に到りて害を爲す能わず、就中吉。經上に説く、甲が庚に逢えば、敗落凋零して、枝葉與根と皆枯る。乙が辛に遇えば、損傷消乏して、本根與苗と皆損を受く。炎炎の丙火が壬に遇えば、黑焰無光。燦燦の丁火が癸を見れば、光輝自ら滅す。戊が甲位に臨めば、須く福の轉じて殃と爲るを防ぐべし。己が乙鄕に坐すれば、禄元自然損を受く。庚が丙火に遭いて交戰せば、氣勢自ら傾く。辛が丁火に傷せられれば、克伐害を成す。壬が戊土に逢えば、阻塞難通。癸が己鄕に就けば、奔波難保。
干祿生旺,可以扶持,惟喜刃來,自能合制。又云:五行遇月支偏官,只許地支一位,多則不佳,四柱純煞有制,定居一品之尊。略見一位正官,官煞混雜,反賤。四柱煞旺,運純身旺,為官清貴。又云:身煞俱旺,無制伏,又行煞旺運,雖貴不久。《繼善篇》云:身強煞淺,假煞為權,煞重身輕,終身有損。《定真》云:七煞如逢財助,其煞愈凶。又云:刃為兵器,無煞難存,煞為軍令,無刃不尊,刃煞兩顯,威鎮乾坤。《四言》云:煞不離印,不離煞,煞印相生,功名顯達。
若し天干の禄が生旺の地に處せば、就中可に日主を扶持すべし。殊に羊刃の到來を喜び、自然能く七煞を合住し制服す。又説く、五行が月支偏官に遇うは、只だ地支に一位あるを許し、多ければ就中好からず。四柱に純煞ありて制伏あるは、一定一品の尊に位居す。若し略に一位の正官を見れば、官煞混雜を成し、かえって貧賤。四柱に煞旺にして運純・身また旺のは、官を做るに清貴。又説く、身與煞と皆旺にして制伏なく、又た煞旺の運を行けば、縱然顯貴なるも亦不長久。《繼善篇》に説く、身強にして煞淺なれば、可に假に煞を借りて權を成さしむ。煞重にして身輕なれば、終身皆損傷ありと。《定真》に説く、七煞は若し財の相助を得れば、あの煞は就更に凶と。又説く、刃是れ兵器、煞なくば就中存る能わず。煞是れ軍令、刃なくば就中尊ならず。刃與煞と兩樣皆顯現せば、威名は可に乾坤を震動せんと。《四言》に説く、煞は印を離る能わず、印も亦た煞を離る能わず。煞印相生せば、功名顯達せんと。
《妙選賦》云:煞為武藝,印為文華,有煞無印欠文彩,有印無煞欠威風。絕妙!煞印雙全,宜其文武兩備。《幽玄賦》云:七煞遇長生之位,女招貴夫。《絡繹賦》云:煞臨子位,必招悖逆之兒。《千里馬》云七煞有制亦多兒。《相心賦》云:偏官七煞,勢壓三公,喜酒色而偏爭好鬥,受軒昂而扶弱欺強,性情如虎,急躁如風。古歌云:偏官不可例言凶,有制還他衣祿豐,干上食神支帶合,兒孫滿眼受褒封。又:身逢七煞是提綱,只為干衰大受傷,正祿交差刑煞入,終身不免受凶殃。
《妙選賦》に説く、煞是れ武藝、印是れ文華。煞ありて印なくば便ち文采を欠き、印ありて煞なくば便ち威風を欠く。説くこと極妙。煞印雙全の人は、理當文武兼備すべし。《幽玄賦》に説く、七煞が長生の位に遇えば、女子は能く貴夫を招得せんと。《絡繹賦》に説く、煞が子女宮に臨めば、必定忤逆の兒を招來せんと。《千里馬》に説く、七煞は若し制伏あれば、亦た一樣多子と。《相心賦》に説く、偏官七煞は、聲勢は三公に壓倒す。酒色を喜好して又た爭鬥を偏愛し、氣度軒昂にして弱を扶け強を欺き、性情は虎のごとく、急躁は風のごとし。古歌に説く、偏官は可に一概に凶を説くべからず、制伏あれば還りて彼に豐厚衣禄を給せん。天干の上に食神あり・地支の上に又た合を帶ぶれば、兒孫眼に滿ち・身は褒封を受けんと。又説く、身が七煞に逢いて提綱と作るは、只だ因って日干衰弱にして大に損傷を受く。正禄交錯して刑與煞と侵入せば、終身免れず凶殃に遭わんと。
又:七煞提綱本是愁,只因馴服喜無憂,平生正直無邪曲,職位當封萬戶侯。又:月位偏官本煞神,有制還居一品尊”。儼若自身榮貴晚,也須為福及兒孫。又:月支偏官最忌沖,傷官羊刃喜相逢,日干旺相皆為貴,制伏無過百事通。又:身弱煞強無制神,多生災禍不堪論,那堪更入官旺地,耽疾遭刑喪此身。又:甲乙之煞露庚辛,月中水木喜加臨,運行木火興名利,水運行來怕火金。又:丙丁五月重逢煞,木火來臨大有功,金水運行身有禍,子來沖破最為凶。又:六乙生逢巳酉丑,局中卻忌財星守,忽然行運到金鄉,管取平生壽不久。
又説く、七煞が提綱に在るは本來人をして愁えしむ、只だ因って馴服せられてかえって憂なし。一生正直にして邪曲なく、職位は當に萬戶侯を封ぜられんと。又説く、月位の上の偏官は本是煞神、制伏あれば還りて能く官して一品の尊に居らん。縱然自身の榮貴の來る晚くとも、も必然余福の兒孫に及ばんと。又説く、月支偏官は最も冲を忌み、傷官・羊刃は卻って相逢を喜ぶ。日干旺相は皆貴と爲り、制伏得當すれば便ち百事亨通せんと。又説く、身弱煞強にして制伏の神なければ、多く災禍を生じて細論するに堪えず。哪裡に還お經得起再び官旺の地に進入せんや、病を害し刑に遭えば就中這條命を喪わんと。又説く、甲乙の煞是れ天干透出の庚辛、喜ぶは月中に水木ありて來りて加臨す。行運に木火を走れば便ち名利を興し、水運を走來れば就中火與金とを怕ると。又説く、丙丁は五月に生まれて重重煞に逢う、木火の運一來すれば大有功。金水運行すれば則ち自身禍あり、子の來りて午を冲破するは更是最凶と。又説く、六個の乙日は生れて巳酉丑に逢う、局中は卻って財星の把守を忌む。忽然行運して金鄕に走至れば、管保一生壽命久しからざらんと。
又:庚日全逢寅午戌,天干透土始為祥,重重火旺聲名顯,命裡休囚忌水鄉。又:六丙生人亥子多,煞星歸印反中和,東方行運功名顯,運至西方事轉磨。又:陰水多逢巳字傷,煞星須要水來降,縱然名利能高顯,只恐平生壽不長。又:土逢卯位三合全,不忌當生金水纏,火木旺鄉名利顯,再行坤坎禍綿綿。又:甲乙若逢申,喜印暗相生,水旺金也旺,官袍必掛身。又:甲乙生寅月,金多反吉昌,不宜重見水,火土是衣糧。合諸說,觀偏官喜忌睹矣。
又説く、庚日は全く寅午戌火局に逢う、天干に土を透出して才算祥。火は重重旺せば則ち聲名顯赫、命裡若し休囚なれば就中水鄕を走るを忌むと。又説く、六個の丙日生は亥子多し、煞星は印中に歸入してかえって中和を成す。東方行運せば功名顯達、運到西方すれば事事磨難と。又説く、陰水(癸)は多く巳字に逢いて傷を受く、煞星は須要水に降伏せんを須う。縱然名利能く高顯するも、只だ恐らくは一生壽命長からざらんと。又説く、土日が卯位に逢いて三合齊全すれば、當生に金水を帶ぶるを忌まず。火木旺鄕は名利顯達、再走西南坤位・北方坎位すれば就中禍患連綿せんと。又説く、甲乙は若し申に逢えば、喜ぶは印ありて暗中に相生す。水旺にして金も亦た旺なれば、官袍必定身に挂上せんと。又説く、甲乙が寅月に生まれれば、金多くかえって吉昌。宜からず重重再び水を見、火與土と才是衣食の資と。這些の説法を合起して看れば、偏官の喜忌は就中一目瞭然。
天元坐煞
謂甲申、乙酉等日。如乙丑日,丑中自坐辛金為煞,喜生春夏,乙木健旺,煞自有制,不喜明見丙丁,生秋月雕零,坐下藏鬼,豈不為害?凡值此等日,要日干倚旺,再無官煞復克,喜印化煞,財旺身旺,為福。如煞旺,有傷官合制,亦貴,如無助化,再行煞旺運,或再見煞克,為人必面目瘢痕,侏儒跛鱉,駢指瘤贅,奸貪猛暴,恃強不憚,累犯憲章。克重多夭,合格為武貴。但為人心多性急,陰險懷毒,僭偽謀害,不近人情。
「天元坐煞」是れ甲申・乙酉の這些の日子を説く。たとえば乙丑日は、丑中に自ら辛金を坐して煞と爲し、春夏に生まるるを喜び、乙木健旺にして煞は自ら制伏あれば、就中再び丙丁を明見するを喜ばず。若し秋月に生まれれば、草木凋零して、坐下に又た鬼を蔵す、豈に能く害と爲さざらんや。およそ這類の日子に遇上せば、要は日干が旺氣を倚仗し、更に官煞ありて重複して來りて克するなく、喜ぶは印ありて來りて煞を化し、あるいは財旺にして身も亦た旺、才是福を成す。若し煞旺にして傷官ありて合住制住せば、もまた貴。假如すでに幫扶なく又た化解なく、再び煞旺の運を行き、あるいは再び煞を見て來りて相克せば、這人は必定面目に疤痕を帶び、あるいは身材矮小・跛足、あるいは手指駢生・身に瘤贅あり、性情姦貪凶暴にして、勢に仗りて強を逞し無所畏懼、屢に法紀を犯す。克する太重きは多く夭亡す。若し格局に合せば、則ち武職の貴を主る。只だ是れ人と爲り心多く性急にして、陰險毒を懷き、僭妄虛僞・圖謀して人を害し、人情に近からず。
時上一位貴
《喜忌篇》云:若乃時逢七煞,見之未必為凶,月制干強,其煞反為權印。經云:時上偏官身要強,陽刃沖刑煞敢當,制多要行煞旺運,煞多制少必為殃。蓋時上偏官,要干上透出,只一位為妙,年月日重見,反主辛苦勞碌,若身旺,煞制太過,喜行煞旺運,或三合煞運,如無制伏,要行制伏運方發。但忌身弱,縱得運扶持發福,運過依舊不濟。又曰:時上偏官,不怕沖刃,為人性重剛直不屈,煞無根要 坐旺宮,有根不宜(財有,煞之根),若一位七煞,卻有兩三重制伏,縱文過李、杜,終難顯達。
《喜忌篇》に説く、時上に七煞に逢うに至っては、見れば未必是れ凶。只だ月令に制あり・日干強旺せば、あの煞はかえって權印と成らん。經上に説く、時上偏官は身要強、陽刃冲刑も亦た敢て擔當す。制伏多ければ要は煞旺運を行くべく、煞多くして制少なければ必ず災殃を成すと。大凡時上偏官は、要は天干の上に透出して、只だ一位あるを妙と爲す。年・月・日に重重再び見れば、かえって辛苦勞碌を主る。若し身旺にして煞が制せらるること太過なれば就中煞旺の運を行くを喜び、あるいは三合成煞の運。若し全く制伏なければ、就中制伏の運を行きてはじめて發す。只だ身弱を忌み、縱然運の扶持を得て發福するも、運が一たび過去すれば仍舊濟ならず。又説く、時上偏官は冲刃を怕れず、人と爲り性情持重・剛直不屈。煞は若し根なければ、要はそれに旺宮に坐せしむるを須う。根あれば就中宜からず(財あるは就中煞の根)。假如只だ一位の七煞ありて、卻って兩三重の制伏あれば、縱然文章は李白・杜甫に勝るも、終究顯達し難し。
《獨步》云:時煞無根,煞旺最貴,時煞多根,煞旺不和。《驚神賦》云:時上偏官,有制,晚子英奇。古歌云:時上偏官喜刃沖,身強制伏祿豐隆,正官若也來相混,身弱財多主困窮。又:時上偏官一位強,日辰自旺喜非常,有財有印多財祿,定是天生作棟樑。又:時逢七煞是偏官,有制身強好命者,制過喜行煞旺運,三合得地發何難。又:時逢七煞本無兒,此理人間仔細推,底月時中如有制,定知有子貴而遲。
《獨步》に説く、時上の煞は根なくば、煞旺は最も貴し。時上の煞は根多ければ、煞旺かえって不和すと。《驚神賦》に説く、時上偏官に制伏あれば、晚年に得るの兒子は英俊出奇なりと。古歌に説く、時上偏官は羊刃の來りて冲するを喜び、身強にして制伏得當すれば則ち禄位豐隆。正官若しも來りて相混雜せば、身弱財多きは就中困窮を主ると。又説く、時上偏官は只だ一位にして強し、日辰自旺すれば就中喜慶非常。財あり印あれば則ち財禄豐厚、一定是れ天生の棟梁の材と。又説く、時に七煞に逢えば就是偏官、制伏ありて身また強ければ便是好命。制するに太過なれば就中煞旺運を行くを喜び、三合して而又た地を得れば、發達に何んの難かあらんと。又説く、時に七煞に逢うは本來説く無兒、這道理是要は人間に細細推詳す。若し月上・時中に別に制伏あれば、可に彼を斷定して兒子あり、只だ貴にして來ること遲しと。
年上七煞
經云:年逢貴氣,不用制伏,喜日主健旺,羊刃相合,柱中帶財,更行財運,發福清秀。最忌身衰,蓋七煞乃小人之象, 既居祖宗之位,如朝廷老臣,祖父老僕,日主健旺,老僕則盡力以事幼主,日主衰弱,不能與小人為主,何肯盡力事之?反成害已之物。年干見此,必主出身寒微,四柱行運有情,主寒門生貴子,若煞旺身衰,沖刑太過,必主貧窮,至重者帶孝遭刑。又曰:歲煞一位不宜制,四柱重見卻宜制,日主生旺,制伏略多,喜行煞旺地,制伏太過,或煞旺身衰,官煞混雜,歲運如之,碌碌之輩。
經上に説く、年上に七煞のごとき貴氣に逢うは、制伏するを須せず、只だ日主健旺・羊刃ありてそれと相合し・柱中に財を帶び・再び財運を行けば、就中發福して清秀す。最も身衰を忌む。因って七煞是れ小人の象徵、它すでに祖宗の位次に居れば、就像朝廷の老臣・祖父の留下せし老僕。日主健旺なれば、老僕は便ち力を盡して幼主に事奉す。日主衰弱なれば、小人の主人を做る能わず、彼哪裡に肯んじて力を盡して事奉せんや、かえって自己を害するの東西と成らん。年干に七煞を見れば、必定出身寒微。若し四柱與行運と情あれば、寒門裡に貴子を生出するを主る。若し煞旺身衰・冲刑太過なれば、必ず貧窮を主る。重きは還りて孝を帶び刑に遭うを須う。又説く、太歳の上の一位の七煞は宜しく再び制すべからず、四柱に重重煞を見て才是宜しく制すべし。日主生旺にして制伏略多きは、煞旺の地を行くを喜ぶ。制伏太過し、あるいは煞旺身衰・官煞混雜し、歲運又是れこのごとしなれば、あれば是れ碌碌無爲の輩。
若制伏不及,運至身衰煞旺鄉,必生禍患。一命戊戌、庚申、壬午、癸卯,戊與癸合,卯與戌合,壬坐午支,財官俱備,為貴。古歌云:歲德壬來見戌年,財旺身強祿自然,更得運行財旺地,為人忠聰慧又忠賢。又:年干七煞莫言凶,制合為權最有功,若得身強無忌破,此身多入禁庭中。又:歲傷日干不和同,須要干支制伏重,煞旺喜行身旺地,初年難免一場凶。
若し制伏及ばず、運が身衰煞旺の鄕に到れば、必ず禍患を生ず。一造ありて戊戌・庚申・壬午・癸卯は、戊與癸と合し、卯與戌と合し、壬は又た午支の上に坐し、財與官と皆齊備す、だから貴と爲る。古歌に説く、歲德是れ壬にして年上に戌を見れば、財旺身強、禄は自ら天然。再び行運して財旺の地に走至すれば、人と爲り聰慧にして又た忠賢と。又説く、年干七煞はそれを凶と説くこと莫れ、制住合住して化して權と爲すは最有功。若し能く身強にして破損を忌まずば、這人は多半要は宮禁朝堂に進入せんと。又説く、年干が日干を傷克するは本來和順ならず、須要干支の上に制伏し得ること重し。煞旺の時は身旺の地を行くを喜び、早年は卻って免れず一場の凶險あらんと。
官煞混雜
人命官煞俱有謂之混雜,只取財印為用,柱元有財,運行財發,大要身強勝任其財方可,身弱官煞混,多夭貧。身旺有制亦好,無制,成印局化煞亦可。詩曰:官煞交加用命推,箇中消息要詳之,得時身旺分輕重,貴財分明辨別知。如壬辰、丙午、丙辰、癸巳,身煞俱旺,官從戊化,德秀兼備。丁亥、壬子、丁未、癸卯,丁從壬化、亥卯未會局,水木清奇。甲午、己巳、辛酉、甲午、辛日巳丙為官,二午丁為煞,喜旺專祿,巳酉會局,勝煞,雖無制伏,初行西方,身益旺,故貴。觀三命不可以混雜為賤論。
人命の中に官與煞と皆有れば、就中混雜と叫ぶ、這時只だ財與印とを取りて用と爲す。柱中に原本財あれば、行運に財を走れば就中發す。但だ大要身強して能く這財を擔當するを須う。身弱にして官煞混雜のは、多く短命貧困。身旺にして制伏あるも亦た好し。制伏なくば、能く印局を結成して煞を化するも亦た可なり。詩に説く、官煞交加は要は命理を用いて推す、其中の消息は須く細細分辨す。時を得て身旺なれば、再び輕重を分清し、貴與財とは自然辨じて分明なりと。たとえば壬辰・丙午・丙辰・癸巳は、身與煞と皆旺し、官星は戊に從って化し、德與秀と兼備す。又如丁亥・壬子・丁未・癸卯は、丁は壬に從って化し、亥卯未は又た會して木局を成し、水木清奇。再如甲午・己巳・辛酉・甲午は、辛日は巳中の丙火を以て官と爲し、兩個の午中の丁火を煞と爲す、喜ぶは它の旺にして專禄、巳酉は會して金局を成し、足して煞に勝る。雖に制伏なくとも、早年に西方運を行き、身は更に加わりて旺す、だから貴。這三個の命造を看れば、就中知る能く一見混雜すれば便ち賤と斷ずべからざるを。
專禄要制
此格六庚日見巳時,庚金長生之地,內有丙戊二祿,戊生庚,丙為庚煞,柱要壬癸制丙,當為武帥持權。若逢煞運,不吉。詩曰:專祿庚來就巳位,也須制伏始為奇,武職當權為帥座,忽逢七煞禍來時。
這一格是れ六個の庚日が巳時を見る。巳是れ庚金の長生の地、裡面に丙・戊の兩個の禄神を蔵し、戊は能く庚を生ずるも、丙は卻って是れ庚の七煞。柱中に要は壬癸ありて來りて丙を制すれば、就中當に武帥を做りて兵權を執掌すべし。若し行運して煞地に走至れば、就中不吉。詩に説く、專禄の庚日は來りて巳位に就く、も須く制伏あって才算奇。武職當權して統帥を做り、忽然七煞に逢上すれば禍就中來ると。
棄命從煞
《獨步》云:棄命從煞,須要會煞從財,忌煞從煞。蓋言從煞格,以煞神太重,身無所歸,不得已從之,要行煞旺及財鄉,四柱無一點比肩印綬方論,如遇運扶身旺,與煞為敵,從煞不專,故為禍患。經云:棄命從煞論剛柔。言棄天干從地支,隨五行性情,陰干從地支,煞純者多貴,以陰柔能從物也。陽干從地支,煞純者亦貴,但次於陰,以陽不受制也。水火金土皆從,惟陽木不能從,死木受斧斤,反遭其傷故也。《元理賦》云:平生為富且貴,皆因煞重身柔。鬼多無鬼,反不為凶。古歌曰:五陽坐日全逢煞,棄命相從壽不堅,如是五陰逢此地,身衰煞旺吉堪言。
《獨步》に説く、棄命從煞は、必須煞に會して財に從い、忌諱すらく煞が往きて煞に從う。這是説く從煞格。因って煞神太重にして、日主は安身する處なく、不得已して才是れそれに順從す。要は煞旺および財鄕を行くを須し、而且四柱中に一點の比肩・印綬も皆なければ、才能くこのごとく論ず。假如行運に身を扶起して日主を轉旺ならしめ、煞と敵と爲れば、從煞は就中專一ならず、かえって禍患を成す。經上に説く、棄命從煞は要は剛柔を論ず。意思是れ天干を舍棄して往きて地支に順從し、各々五行の性情に随う。陰干が地支に順從するは、煞純のは多く貴を主る、陰柔は能く別物に順從するがゆえなり。陽干が地支に順從するは、煞純のも亦た貴、只だ是れ陰干に次ぐ、陽剛は肯んじて制を受けざるがゆえなり。水・火・金・土は皆能く從う、ただ陽木のみ能く從わず、死木は斧斤を受け、かえってその損傷に遭うがゆえなり。《元理賦》に説く、一生又た富み又た貴し、皆は因って煞重にして身柔なり。鬼多く極處に到ればかえって無鬼に等しく、就中凶と爲さずと。古歌に説く、五個の陽干が日に坐して完全に煞に逢う、命を棄て相從すれば則ち壽命堅ならず。若し是れ五個の陰干が此地に逢到せば、身衰煞旺はかえって吉と説く可しと。
官煞の去留を雜論す
《喜忌篇》云:煞官混雜類,有去官留煞,亦有去煞留官。蓋言柱中官星七煞交差,月上見官時上見煞,或月上見煞時上見官,或四柱迭見,有物去官留煞者,即以偏官論,有物去煞留官者,即以正官論。凡看去留,要詳柱中官煞孰重孰輕,天干透者易去,月支所藏者難去,須傷官食神去官煞之物眾而有力,方才去得。五陽日食神,能去煞,又能留官;五陽日傷官,但能去官,不能留煞,必須得羊刃合,方成去官留煞。假如甲日生人,甲以辛為官,庚為煞,若官重煞輕,得丙食一位,克去庚金,與辛相合,此謂去煞留官,有情而貴;若煞重官輕,得丁火傷官,克去辛金,再得乙木羊刃,與庚相合,此謂去官留煞,有情而貴。
《喜忌篇》に説く、煞與官と混雜する這一類は、官を去りて煞を留むる有り、も亦た煞を去りて官を留むる有りと。這是説く、柱中に官星與七煞と交錯幷見す。あるいは月上に官を見て時上に煞を見、あるいは月上に煞を見て時上に官を見、あるいは四柱重疊して皆見る。若し東西ありて官を把りて去掉し而も煞を留下せば、就中偏官に按じて論ず。東西ありて煞を把りて去掉し而も官を留下せば、就中正官に按じて論ず。およそ去留を看るに、要は柱中の官與煞と哪個重・哪個輕を詳察す。天干に透出するは容易に去掉す、月支の蔵する所は難く去掉す。必須官煞を去るの傷官・食神が數量多く而且有力にして、才是真に去り得る。五個の陽日の食神は、すでに能く煞を去り、又た能く官を留住す。五個の陽日の傷官は、則ち只だ能く官を去りて能く煞を留めず、必須再び羊刃を得て來りて合して、才是去官留煞と爲る。たとえば甲日生の人は、甲は辛を以て官と爲し・庚を以て煞と爲す。若し官重にして煞輕なれば、一位の丙火食神を得て庚金を克去し、而も丙は又た辛與相合す、这就叫去煞留官、彼此有情にして貴を主る。若し煞重にして官輕なれば、丁火傷官を得て辛金を克去し、再び乙木羊刃を得て庚與相合せば、这就叫去官留煞、同樣有情にして貴を主る。
五陰日食神,能去煞卻不能留官,日主自能留之,五陰日傷官,能去官又能留煞。假如乙日生人,以庚為官,辛為煞,若官重煞輕,得丁食一位,克去辛煞,則乙與庚合,此謂去煞留官,有情而貴;若煞重官輕,得丙火傷官,克去庚金,來合辛金,此謂去官留煞,有情而貴。《元理賦》云:去煞留官當論貴,去官留煞主威權。又曰:官星七煞交差,卻有合煞為貴,此之謂也。合煞有二義,有合去合來,合來是去官留煞,合去是去煞留官。假令六甲生人,透辛正官,又透庚七煞,是官煞交差,柱中卻有乙木合庚七煞,有丁火克辛官星,此是去官留煞。
五個の陰日の食神は能く煞を去るも、卻って能く官を留住せず、官は要は日主の自己去りて合留するに靠る。五個の陰日の傷官は則ちすでに能く官を去り・又た能く煞を留む。たとえば乙日生の人は、庚を以て官と爲し・辛を以て煞と爲す。若し官重にして煞輕なれば、一位の丁火食神を得て辛煞を克去し、あれば乙は就中庚與相合す、这叫去煞留官、有情にして貴を主る。若し煞重にして官輕なれば、丙火傷官を得て庚金を克去し、丙は又た轉じて來りて辛金を合住す、这叫去官留煞、同樣有情にして貴を主る。《元理賦》に説く、煞を去りて官を留むるは當に貴を論ずべく、官を去りて煞を留むれば則ち威權を執掌するを主ると。又説く、官星與七煞と交錯すれども、卻って煞を把りて合住して貴を成すあり、講る所は正是這個道理。煞を合すに兩層の意思あり。一是れ合去、二是れ合來。合來する是去官留煞、合去する是去煞留官。たとえば六個の甲日生の人は、天干に辛を透出して正官と爲し、又た庚を透出して七煞と爲す、這是官煞交錯。柱中に卻って乙木ありて來りて庚の這個七煞を合住し、又有丁火ありて來りて辛の這個官星を克掉す、这就是去官留煞。
假令六己生人,透出甲正官,又透乙七煞,是官煞交差,柱中卻有庚克甲正官,來合乙七煞,是去官留煞。上是羊刃合煞,此是傷官合煞。又如甲以辛酉為官,庚申為煞,若甲申日以申為煞,又有酉為官,緣申乃水長生之地,煞化印生助甲木,柱中雖有酉金,卻有午丁字傷克,去官留煞,值此主生平心志巧妙,不受福德,不信任他人,常勞役自己。又如六庚生人,柱透丙煞,又透丁官,是官煞交差,若柱有壬克丙,又來合丁,是去煞留官。賦云:合官星不為貴,合七煞不為凶。
たとえば六個の己日生の人は、甲を透出して正官と爲し、又た乙を透出して七煞と爲す、這是官煞交錯。柱中に卻って庚ありて來りて甲の這個正官を克し、同時に又た來りて乙の這個七煞を合す、這也是去官留煞。上一例是れ羊刃合煞、這一例是れ傷官合煞。又如甲が辛酉を以て官と爲し・庚申を以て煞と爲せば、若し是れ甲申日なれば、申を以て煞と爲し、柱中に又有酉ありて官と爲る、因って申是れ水の長生の地、煞は化して印と爲りて來りて甲木を生助す。柱中に雖に酉金あるも、卻有午中の丁火ありて往きて它を傷克す、这就是去官留煞。這種の格局に遇上する人は、一生心思機巧にして、肯んじて坐して福德を享けず、別人を信任せず、常常自己勞碌す。又如六個の庚日生の人は、柱中に丙を透して煞と爲し、又た丁を透して官と爲す、這是官煞交錯。若し柱中に壬ありて來りて丙を克し、又た來りて丁を合せば、这就是去煞留官。賦裡に説く、官星を合すれば就不貴と爲り、七煞を合すれば就不凶と爲ると。
蓋言合官是柱中閒神合去官星,所以不為貴,合煞是柱中閒神與七煞合,所以合官忘貴,合煞忘賤。若日主干支與官煞合,則為合官為貴,合煞為賤。經曰:官煞兩停,喜者存之,憎者去之。蓋言柱中正官七煞,兩均相停,有物生扶會和者,其力專,宜存而留之,有物破損傷害者,其力散,宜棄而去之,官星有生扶,煞星有破害,則去煞留官,反是則去官留煞。若兩停俱無扶合,而有破害,當斟酌柱中有力一字為用神,若是吉神,則以吉論。若兩停俱有扶合,而無破害,即是官煞混雜,反為貧賤。
いわゆる合官とは、是れ柱中の閒神が官星を把りて合走せしむ、だから貴と爲らず。合煞とは、指すは柱中の閒神與七煞と相合す、だから官星を合去すれば便ち貴を失い・七煞を合去すれば便ち賤を去る。若し是れ日主の干支が自己官煞與相合せば、あれば合官は就是貴・合煞はかえって賤を成す。經上に説く、官與煞と兩相停匀の時、喜ぶは就中それを留下し、憎惡するは就中それを去掉す。這是説く、柱中の正官與七煞と勢均力敵。東西ありて來りて生扶會合するは、它の力量專一、應該保存留下す。東西ありて來りて破損傷害するは、它の力量渙散、應該舍棄去掉す。若し官星に生扶ありて煞星が破害せられば、就是去煞留官。反すれば就是去官留煞。若し兩者皆扶助なく合なく、而又た皆破害あれば、就中柱中に力ある一個字を斟酌して用神と作すを須う。若し這個字是れ吉神なれば、就中吉に按じて論ず。若し兩者皆扶助あり合ありて皆破害なければ、あれば是れ官煞混雜、かえって貧賤を主る。
又曰:年月日時,或有四位官四位煞,當以明者用之,藏者舍之,明見官則存其官,明見煞則存其煞,宜仔細分別,若兩停無輕重,察其生助向時者用之,背時無助者棄之,去留不清,乃為混雜。如甲生七月上旬,為煞得令,縱有丙火,亦不能去。又曰:去留二格,最宜身旺,若身果旺,雖無物去煞,亦能化煞為官。如甲見庚為煞,甲坐寅祿,旺,甲木自抱火氣制煞,不須再見丙丁,如甲生秋令,卻要丙丁制之,柱原無制,運到制地方發。又曰:地支天干合多,亦云貪合忘官。
又説く、年・月・日・時の中に、あるいは四位皆是官・四位皆是煞あれば、就該明透のを取りて用い・暗蔵のを舍去す。明らかに官を見れば就中官を保存し、明らかに煞を見れば就中煞を保存す、須く仔細分辨す。若し兩邊勢均力敵・輕重を分出さずば、就中誰が生助を得・誰が時令に合するを看て、あの個を取りて用い、時に背きて助なきは就中舍棄す。去留の分清せざるは、就中混雜を成す。たとえば甲日が七月上旬に生まれれば、煞正當令、縱に丙火あるも亦た它を去り得ず。又説く、官を去り・煞を留むる這兩種の格局は、最も宜しく身旺。若し身果然旺なれば、便ち東西なくして煞を去るとも、も能く煞を化して官と爲す。たとえば甲が庚を見れば煞と爲る、甲は寅に坐して禄を得て旺し、甲木自身火氣を懷きて就能く煞を制す、再び丙丁を見るを須せず。若し甲が秋令に生まれれば、就中非丙丁の來りて制する不可、柱中に原本制なきは、運が煞を制するの地に到りてはじめて發す。又説く、地支天干の相合太多も、亦た「貪合忘官」と叫ぶ。
蓋言日主天元,地支人元,與當生歲月時中干支,明暗重重相合,有情貪戀,合神雖有官星,則財來盜氣,官來克身,反為不利,官將不成,財將不遂,故曰貪合忘官。大抵凶神有物合去,則反凶為吉,吉神有物合去,則反吉為凶,吉凶神煞,看局中喜忌何神,不可執一論。《奧旨賦》云: 陽日食神暗合官星,陰日食神竊侵印綬。觀此則知四柱無官印則喜食神,有官印則忌食神。又曰:貪合忘煞忘官。如六癸生人,干頭透出己字為煞,再透甲字是己家合神,合去己字,不為煞矣,此謂貪合忘煞。
いわゆる貪合忘官とは、是れ日主の天元與地支の蔵する所の人元と、所生の年・月・時中の干支と同じく明合暗合・重重相合して、彼此有情にして貪戀不舍す。合神に雖に官星在るも、も財と變成して來りて氣を盜み・官と爲りて來りて身を克す、かえって不利、官は眼を看て成さず・財は眼を看ても遂わず、だから貪合忘官と叫ぶ。大体凶神は東西に合走せられれば、就中凶を轉じて吉と爲す。吉神は東西に合走せられれば、就中吉を轉じて凶と爲す。吉凶神煞は、全て局中の喜ぶ所忌る所の是哪一個の神を看る、可に一説を執守すべからず。《奧旨賦》に説く、陽日の食神は能く暗に官星を合し、陰日の食神は卻って竊かに印綬を害すと。此より知る可し、四柱に官・印なきは就中食神を喜び、官・印あるは就中食神を忌む。又説く、貪合は會に煞を忘れ・會に官を忘る。たとえば六個の癸日生の人は、天干に己字を透出して煞と爲し、若し再び甲字を透出せば、甲は正是己の合神、己を把りて合走せしめば、就中その煞と爲るを成さず、这叫貪合忘煞。
如庚申、甲申、甲子、乙亥,年上庚字傷甲,得亥上乙字合庚去煞,奈月令又有申,不清二申,煞重不能盡合,所以只為吏命。又如六壬生人,干頭透己字為官,再見申透,是己家合神合去己字,不為官星,此謂貪合忘官。如辛丑、丙申、甲戌、己巳,甲日透出辛字,正是官星,奈因丙火合去,所以發貴不清。訣云:壬水相逢陽土時,心懷忿怒起爭非,忽然癸水來相助,合住兇頑不見威。此貪合忘煞例。又云:壬逢己土欲為官,驀被青陽起訟端,引誘合將真貴去,致令受挫萬千般。此貪合忘官例。
たとえば庚申・甲申・甲子・乙亥の這一造は、年上の庚は來りて甲を傷る、亥上の乙字を得て庚を合住して煞を去る。無奈何月令に又た一個の申あり、兩個の申は煞氣をして清からざらしめ、煞太重にして合乾淨ならず、だから只だ吏員の命を做りて了う。又如六個の壬日生の人は、天干に己字を透出して官と爲し、若し再び己與相合する甲字の透出を見れば、己を把りて合走せしめば、就中その官星と爲るを成さず、这叫貪合忘官。たとえば辛丑・丙申・甲戌・己巳の這一造は、甲日は辛字を透出し、正是官星、無奈何丙火に合去せられ、だから貴を發して清ならず。口訣に説く、壬水が陽土(戊)に碰上する時、心に忿怒を懷きて爭鬥是非を生ず。忽然癸水來りて相助け、把那凶頑を合住せば、它就中威風を顯出す能わず。這是貪合忘煞の例子。又説く、壬が己土に逢うは本想それを用いて官と做る、猛然青陽の木(甲)に挑まるて訟端を起こされ、引誘して把りて真正の貴氣を合走せしめ、以致千般の挫折を受盡す。這是貪合忘官の例子。
卷六
壬騎龍背
《喜忌篇》云:“陽水迭逢辰位,是壬騎龍背之鄉。”此格以壬日坐辰,壬以丁為財,己為官,壬用支辰暗沖戌中丁、戊,壬日得財官之貴,柱中須辰多方能沖起,再得一寅字合住財官為妙,不宜財官顯露,喜行身旺及傷官、食神運,忌南方財官之地。柱有丁巳午戌,只作財官論,若壬日坐寅,柱中辰多,亦取此格,以壬食甲、甲合己為壬官,甲生丁為壬財,辰能沖戌,寅以合之為貴。若壬辰日,年月時皆寅午火局,財生旺得地,財多不清,只為富命。雙曰:壬辰日取辰多,暗沖起戌中火土金為財官印三奇,若三辰一寅為沖合貴氣,有力,若壬辰日年月時皆寅,力輕,卻用寅中甲木為食生財,故主富。
《喜忌篇》に説く、陽水重疊して辰位に逢着すれば、就是壬騎龍背の鄕と。這一格は壬日が辰に坐するを以て主と爲す。壬は丁を以て財と爲し・己を以て官と爲し、壬は地支の辰を借りて往きて戌中の丁・戊を暗冲し、壬日をして財官の貴を得せしむ。柱中に必須辰多くして才冲得起來、再び一個の寅字を得て財官を合住すれば更に妙。宜しく財官の明顯露出せざるを須う。身旺以及傷官・食神の運を行くを喜び、南方財官の地を忌む。柱中に若し丁・巳・午・戌あれば、就中只だ財官に按じて論ず。若し壬日が寅に坐して柱中に辰多ければ、亦た這一格を取る。壬は甲を以て食神と爲し、甲は又た己を合して壬の官を成し、甲は能く丁を生じて壬の財を成す。辰は能く戌を冲し、寅は又た來りてそれを合す、だから貴。若し是れ壬辰日にして年・月・時皆是寅午合成火局なれば、財は生旺得地の處に在り、財多くして清ならず、就中只だ個の富命。又説く、壬辰日は辰多きを取り、暗に戌中の火・土・金を冲起して財・官・印の三奇と作爲す。若し是れ三個の辰に一個の寅を配せば、冲合の貴氣は就中力量あり。若し壬辰日にして年月時皆是寅なれば、力量就中輕し、只だ能く寅中の甲木を用いて食神と爲して來りて財を生ず、だから富を主る。
柱中宜見丑未為貴,大怕己官、戊煞、乙傷、丁合不入格,縱辰多亦減分數,忌北方亥子運。又曰:壬辰為魁罡日,宜身旺,怕見財官,休否以運參詳,若柱中全見申子,當以潤下格論,運戊己,辰戌又沖,歲運並臨,吉中反禍,此為騎龍走沖,不成格也。一命:己丑、戊辰、壬辰、庚子,甲子舉人,戊辰年乙卯月死,正是己官煞太旺,克壬為凶。詩曰:壬辰日誕號騎龍,飛出官星在對沖,四柱辰多官爵顯,寅多卻作富家翁。又:陽水多逢辰字鄉,壬騎龍背貴非常,柱中俱有寅辰字,富貴雙全在廟堂。又:壬騎龍背喜非常,辰多寅字轉發揚,大忌官星來破格,災刑須見壽元傷。
柱中は宜しく丑・未を見て貴と爲す、最怕己の來りて官を做り・戊の來りて煞を做り・乙の來りて官を傷り・丁の來りて相合する、あれば樣に就中格に入らず。縱然辰多くとも、も要は分數を減ず。又た北方亥・子の運を忌む。還有一説あり、壬辰是れ魁罡日、宜しく身旺、怕るは財官を見、其中の休咎は要は行運を參看して定むるを須う。若し柱中に申・子齊見せば、就中當に潤下格に按じて論ずべし。這時若し戊・己の運を行けば、辰與戌と又た相冲し、歲運一齊に臨到せば、吉中かえって禍を生ず、这叫「騎龍走冲」、格局を成さず。一造ありて己丑・戊辰・壬辰・庚子は、此人甲子年に中舉し、戊辰年乙卯月に去世す、正是因って己官戊煞太旺にして、壬を克して凶を成す。詩に説く、壬辰日生は叫作騎龍、官星是れ對冲の中より飛出す。四柱に辰多ければ則ち官爵顯達、寅多ければ就只だ個の富家翁を做ると。又説く、陽水多く辰字の鄕に逢えば、壬騎龍背は貴にして尋常に非ず。柱中に寅・辰の兩字皆あれば、富貴雙全して廟堂に立つと。又説く、壬騎龍背は喜慶非常、辰多く再び寅字あれば更加發揚。最も官星の來りて格を破るを忌み、あれば就中災刑あるを要し、連ねて壽命も亦た損傷を要せんと。
子遙巳禄
《喜忌篇》云:甲子日再遇子時,畏庚辛申酉丑午,此格以甲子日甲子時,甲以辛為官,二子中癸水能遙合巳中戊土,戊來合癸,畏子上甲木剋制,不敢來合,戊與丙同居巳宮,丙戊為父子,戊動丙亦動,丙卻與酉中辛相合來克甲木,甲日得 官星,戊方得合癸,是謂巳酉丑三合會起官星局,年月大怕有午沖子、丑絆子,不能遙矣。又曰:此格以二子中癸水遙合巳中戊土為甲之財,丙戊祿同在巳,丙是甲之爵星,戊是丙之爵星,戊動丙亦動,丙見子戊貪合癸妻為印綬,丙卻合起辛金為甲之官,如人有子繼其後,傳其家,以成父道之尊貴。
《喜忌篇》に説く、甲子日に再び甲子時に遇うは、庚・辛・申・酉・丑・午を畏忌すと。這一格は甲子日に甲子時を配するを以てす。甲は辛を以て官と爲し、兩個の子中の癸水は能く遙かに巳中の戊土を合す。戊は本來要は來りて癸を合せんとするも、卻って子上の甲木の自己を克制するを怕り、敢て直接來りて合せず。戊與丙とは巳宮に同居し、丙・戊は如同父子、戊は一動すれば丙も亦た動く。丙は便ち酉中の辛金與相合し、回頭して來りて甲木を克し、甲日は就此官星を得、戊は這才得て能く癸を合す。这就叫巳酉丑三合會起官星の局。年月の上に最怕午ありて來りて子を冲し・丑ありて來りて子を絆住すれば、あれば遙合成らず。又説く、這一格是れ兩個の子中の癸水を以て遙かに巳中の戊土を合して甲の財と作す。丙・戊は同禄して巳に在り、丙是れ甲の爵星、戊は又た是れ丙の爵星、戊は一動すれば丙も亦た動く。丙は子中の戊が癸の這個妻星を貪合して印綬と化するを見れば、丙は便ち辛金を合起して甲の官と作す、就像人は兒子ありて家業を接續し・門戶を傳承し、從而父と爲る者の尊貴を成就す。
喜生壬癸亥子月印旺,卯寅月身旺,行官旺鄉,必主登科食祿,權貴濁富。忌見庚辛丙字明露,申酉巳字破格,如有制化,亦不為害。柱有丑午絆沖,則減分數。歲運同。若生酉丑月,只作正官格,取虛露庚字,亦主富貴,全看月令何如,或可煞生印助,若成此格,須忌尤怕南方運。如樊繼祖尚書:庚子、己卯、甲子、甲子,真此格也。經云:甲子逢合祿,終身須富足。詩曰:甲子日逢甲子時,遙合官祿貴無疑,丑絆子沖官煞顯,福不為祥祿亦遲。又:子來遙巳細沈吟,甲子還將甲子尋,癸向巳中邀戊土,丙來酉上合辛金;暗忻申酉三六合,明怕庚辛二癸侵,丑午不逢高格論,登科及第宴瓊林。
這一格は壬・癸・亥・子などの印旺の月に生まるるを喜び、あるいは卯・寅などの身旺の月、行運に官旺の鄕を走れば、必定科に登り禄を食し、權貴にして富す。庚・辛・丙字の明露を見るを忌み、申・酉・巳字の來りて格を破るを忌む。若し制化あれば、亦た妨害を成さず。柱中に若し丑ありて來りて絆し・午ありて來りて冲せば、就中分數を減ず、歲運も亦た一樣。若し酉月・丑月に生まれれば、就只だ正官格に按じて論じ、虛透の庚字を取る、も亦た富貴を主る、全て月令如何を看る。あるいは可に煞を用いて印を生じ助けん。若し真に這一格を成せば、尤其最怕南方の運。像し樊繼祖尙書の命造庚子・己卯・甲子・甲子は、正是這一格。經上に説く、甲子日が合禄に逢えば、終身必定富足せんと。詩に説く、甲子日は又た甲子時に逢い、遙合官禄は貴氣無疑。若し丑ありて來りて絆し・子被冲せば、官煞就中明顯露出し、福便ち不祥・禄も亦た來遲すと。又説く、子の來りて遙かに巳位を合すは要は細細沉吟し、甲子は還得再び甲子を找し來りて尋ねるを須う。癸水は巳中に向かって戊土を邀請し、丙火は酉上に到りて辛金を合す。暗地裡は申酉の三合六合を喜び、明面上は庚辛の來りて兩個の癸を侵するを怕る。若し丑・午に逢わずば便ち高格に作して論ず可し、登科及第して、瓊林の宴に赴かんと。
丑遙巳祿
《喜忌篇》云:辛、癸日多逢丑地,不喜官星,歲時逢子巳二宮,虛名虛利。此格只有辛丑、癸丑二日,辛以丙為官,癸以戊為官,丙戊祿在巳,惟丑能破巳,柱中多逢丑地,則丙戊之祿出,辛癸遙合得官星,忌見子絆未沖,巳字填實,不過虛名虛利而已,歲運同論。辛丑日宜生秋月,癸丑日宜生冬月,柱中金水多方合此局,再見申酉,得一合住巳字,不致貴氣走出為妙。無丙丁巳午,辛日之純粹,無戊己巳午,癸日之純粹,再無沖絆,為人淳厚,富貴雙全,略見損傷,亦主富足。
《喜忌篇》にいう:辛の日、癸の日に丑の地を多く逢するのは官星を喜ばず、年・時に子・巳の二宮を逢えば虚名虚利となる。この格は辛丑・癸丑の二日のみである。辛は丙を官とし、癸は戊を官とし、丙・戊はともに巳に禄がある。ただ丑のみが巳を破りうるので、柱中に丑の地を多く逢すれば、丙・戊の禄が破り出され、辛・癸は遥かに合して官星を得る。子が来て丑を絆し、未が来て丑を冲するのを忌み、また巳の字が填実するのも忌む。さもなければ虚名虚利にすぎず、歳運もこれに準じて論ずる。辛丑日は秋月に生まれるのがよく、癸丑日は冬月に生まれるのがよい。柱中に金水が多ければこの局に合する。さらに申・酉を見て、一つが来て巳の字を合し留め、貴気が走り去らなければなお妙である。辛の日に丙・丁・巳・午がなければ純粋とし、癸の日に戊・己・巳・午がなければ純粋とする。さらに冲絆がなければ、人となりは淳厚で、富貴双全となる。やや損傷があっても、なお富足を主とする。
若生辰戌丑未月,當以雜氣取用,逢卯辰申酉亥時,亦不作此格。如辛日生丙寅、丙午、丙戌月,只以官星論,如生甲寅,以木取火,可用財官。癸日土多,以官煞論,見癸亥時,以拱祿論,生金旺月,以印綬論,生火旺月,以財星論,如生甲寅月,傷官不妨,宜行官星得地及身旺運,多貴。此格與辛亥、癸亥飛天祿馬大同。經云:辛癸日合祿,平生富有餘。詩曰:辛日癸日多逢丑,名為遙巳合官星,莫言不喜官星旺,誰信官來反有成。又:辛丑癸丑二日干,丑能破巳巳藏官,丑字多見方為妙,不宜子字住中間。又:辛癸無官眾丑遙,巳中丙戊祿來朝, 支元喜見酉申合,入格應須貴祿饒;辛忌丙丁兼巳午,癸嫌戊己馬蛇梟,子來絆丑心真懶,格局如輕福亦消。
辰戌丑未の月に生まれれば、雑気により用神を取るべきである。卯・辰・申・酉・亥などの時に逢えば、この格としては見ない。たとえば辛の日が丙寅・丙午・丙戌の月に生まれれば、官星としてのみ論じ、甲寅の月に生まれれば、木が火を生ずるので財官を用とすることができる。癸の日に土が多ければ官煞として論じ、癸亥の時を見れば拱禄として論じ、金旺の月に生まれれば印綬として論じ、火旺の月に生まれれば財星として論じ、甲寅の月に生まれれば傷官があっても妨げず、官星が地を得て身旺の運を行くのがよく、多くは貴を主とする。この格は辛亥・癸亥の飛天禄馬とほぼ同じである。経にいう:辛・癸の日に禄を合すれば、平生富み余りあり。詩にいう:辛日癸日多く丑に逢す、名づけて遥巳の官星を合すとす、官星の旺を喜ばぬと言うなかれ、誰が信じよう官来たってかえって成ることを。又:辛丑癸丑の二つの日干、丑は巳を破り巳に官を蔵す、丑の字を多く見るこそ妙なれ、子の字が中間に住するは宜しからず。又:辛癸に官なく衆丑に遥かに合す、巳中の丙・戊の禄来たり朝す、支元は酉・申の合を見るを喜び、格に入れば貴禄豊かなり、辛は丙丁および巳午を忌み、癸は戊己と馬(午)・蛇(巳)および梟神を嫌う、子来たって丑を絆せば心まことに懶く、格局軽ければ福もまた消ゆ。
冲合禄馬
如甲日生人,柱無酉辛丑,有卯多沖酉,巳酉合丑為甲日正官,喜壬癸生助,忌酉辛填實,若止一卯字,再有刑合起亦為好命。乙日生人柱無申庚,卻有寅沖申,子辰合拱或巳刑出,為乙正官,喜壬癸生助,忌申庚填實。戊日生人柱無卯乙,卻有酉沖卯,亥未合卯,戊得官星,喜壬癸財、丙丁印,忌見卯乙。己日生人柱無寅甲,卻有申沖寅,午戌合寅即暗有官星,喜財、印,忌見寅甲。丙丁二日即倒沖祿馬格,庚辛壬癸四日即飛天祿馬格,以例推之。以上四干沖合,皆忌官星明露及受傷,月令得官乘旺為妙,沖神遇合,不逢羈絆,必登清貴將相公侯,缺一則減分數,破則近貴衣食,甚者貧乏,歲運喜忌同。
たとえば甲の日生まれの人は、柱中に酉・辛・丑がなくても、卯が多くて酉を冲し、巳・酉・丑が合して甲日の正官となれば、壬癸の生助を喜び、酉・辛が現れて虚位を填実するのを忌む。卯の字がただ一つで、さらに刑・合がこれを引き起こせば、これも好命である。乙の日生まれは柱中に申・庚がなくても、寅があって申を冲し、あるいは子・辰が合拱し、あるいは巳が刑して申を出せば、いずれも乙の正官となり、壬癸の生助を喜び、申・庚の填実を忌む。戊の日生まれは柱中に卯・乙がなくても、酉があって卯を冲し、亥・未が卯を合し出せば、戊は官星を得、壬癸の財・丙丁の印を喜び、卯・乙を見るのを忌む。己の日生まれは柱中に寅・甲がなくても、申があって寅を冲し、午・戌が寅を合し出せば、暗に官星を有し、財・印を喜び、寅・甲を見るのを忌む。丙・丁の二日はすなわち倒冲禄馬格、庚・辛・壬・癸の四日はすなわち飛天禄馬格であり、これに例して推す。以上の四干の冲合は、いずれも官星が明らかに露れることおよび傷つくことを忌む。月令が官を得て旺に乗ずるを妙とし、冲し出した神が合に遇って羈絆されなければ、必ず清貴に登り将相公侯に至る。一つ欠ければ分数を減じ、破れれば貴に近い衣食のみ、甚だしきは貧乏となる。歳運の喜忌もこれと同じである。
《巫寶經》云:乙用庚與申為夫,柱無,卻有子辰二字,則能合起申中之庚為乙官星,有此不必再要寅字去沖,有寅更妙,柱無子辰,乃取沖出。甲寅、乙卯、丙午、丁未、戊午、己未、庚申、辛酉、壬子、癸亥,以上十日本身健旺,沖祿元最緊,壬辰、壬戌、戊辰、己丑,沖祿則慢,其餘干不用(如明神宗:癸亥、辛酉、癸亥、辛酉,主本癸亥健旺,沖出巳中丙戊祿馬為癸用,卻得二酉合住為妙)。
《巫宝経》にいう:乙は庚と申を夫(官星)とし、柱中にそれらがなくても、子・辰の二字があれば、申中の庚を合し起こして乙の官星とすることができる。これがあれば、寅の字をさらに求めて冲する必要はないが、寅があればなお妙である。柱中に子・辰がなければ、冲の法を取ってこれを冲し出す。甲寅・乙卯・丙午・丁未・戊午・己未・庚申・辛酉・壬子・癸亥の十日は、それ自体が健旺で、禄元を冲すことが最も緊要である。壬辰・壬戌・戊辰・己丑の数日は、禄を冲す力が緩い。その余の干支はこの法を用いない(たとえば明の神宗の命造・癸亥、辛酉、癸亥、辛酉:主本の癸亥が健旺で、巳中の丙・戊を冲し出して癸の禄馬とし、さらに二つの酉が来て合し留めるのが最も妙)。
破官
四柱元無財官印綬,卻有破官之辰,如癸卯日破出午中己土為官,癸酉日破出辰中戊土為官,甲午日破出酉中辛金為官,柱中須得一字三合合住貴氣為妙。《元理賦》云:卯破午,午破酉,財官雙美。又云:年日支無破官之辰,月時支有破官合官之辰,主貴。如甲寅日無破,月逢丙午,時臨己巳,此取午破酉中辛官,有巳合之,又用巳中丙戊合辛,為貴。詩曰:卯破午未有大官,午未破酉一般看,丑破巳午不為例,子破卯辰用不難。
四柱中にもともと財・官・印綬がなく、官星を破り出せる地支がある場合。たとえば癸卯日は卯で午中の己土を破り出して官とし、癸酉日は酉で辰中の戊土を破り出して官とし、甲午日は午で酉中の辛金を破り出して官とする。柱中にはさらに一字が三合して貴気を合し留めることが必要である。《元理賦》にいう:卯は午を破り、午は酉を破る、財官双美なり。又いう:年・日の地支に破官の辰がなく、月・時の地支に破官・合官の辰があれば、貴を主とする。たとえば甲寅日はそれ自体に破がないが、月上に丙午に逢い、時上に己巳に臨めば、午を取って酉中の辛官を破り、さらに巳が来てこれを合し留め、また巳中の丙・戊で辛を合するので貴となる。詩にいう:卯が午・未を破れば大官あり、午・未が酉を破るもまた同じく看る。丑が巳・午を破るはこの例とせず、子が卯・辰を破るは用いるも難からず。
飛財
日干同月干,日支同時支,沖出對宮之財是也。得此格當發財祿,忌洩氣,凶。如壬申日生,時支亦申,二申沖出寅中甲丙為財為用,歲運遇子則化成水局。如日干是庚被局,洩氣傷官,不能生財,歲君、柱內再逢七煞克身,必死。蓋飛財格,支辰不可變化他局故也。如戊寅、己未、戊寅、甲寅,三寅一甲七煞,六月全無財氣,比肩甚旺,卻得三寅沖出申中長生之水為財,運行西北,資財鉅萬。
「飛財」とは、日干と月干が同じく、日支と時支が同じで、重複する地支をもって対宮の財を冲し出すことをいう。この格を得れば財禄を発するはずで、泄気されるのを忌み、泄気すれば凶である。たとえば壬申日生まれで時支もまた申ならば、二つの申が寅中の甲・丙を冲し出して財とする。歳運に子に遇えば水局と化す。もし日干が庚で地支に結ばれて局を成し、泄気して傷官となれば、財を生ずることができず、流年太歳と柱中にさらに七煞に逢って身を剋すれば、必ず死す。飛財の格は、地支が変化して他の局となることを許さないからである。たとえば戊寅、己未、戊寅、甲寅の一造:三つの寅と一つの甲の七煞があり、六月はまったく財気がなく、比肩はまた旺である。しかし三つの寅が申中の長生の水を冲し出して財とし、運が西北に行けば、家資巨万となる。
破財
此格如乙卯日生,八字不見財官,用卯字破出午未中己土為財用,要寅、戌一字暗合財氣為妙,忌劫財填實,但有財位及填實,沖位便破不行矣。如庚申、辛酉日破寅卯辰之木為財,丙午、丁未日破酉戌之金為財,壬子、癸丑日破巳午中之火為財,此數日本日刃日祿本體自強,故可沖破取財為用,其餘日主柔弱,豈能破奪橫來財乎。合此格者,多能橫發取不意之財。詩曰:命裡無財看破財,破來財祿似山堆,運行官印多多福,卻怕刑沖填實災。又:卯破午未取財看,午未破酉總一般,丑破巳午財來廣,酉破辰卯福不難。
この格はたとえば乙卯日生まれで、八字に財官を見ず、卯の字で午・未中の己土を破り出して財とする。寅または戌の一字があって暗に財気を合するのが妙で、劫財が虚位を填実するのを忌む。柱中にすでに財位があるか填実されていれば、冲するその位は破り動かせない。また庚申・辛酉日は寅卯辰の木を破って財とし、丙午・丁未日は酉戌の金を破って財とし、壬子・癸丑日は巳午中の火を破って財とする。これらの日はそれ自体が日刃または日禄で、本体が強健なので、冲破をもって財を取って用とすることができる。その余の日主が柔弱な者は、どうしてこの横財を破り奪うことができようか。この格に合する人は、多く横発し、意想外の銭財を得る。詩にいう:命に財なければ破財を看よ、破り出した財禄は山のごとく積む。行運が官・印に走れば福は重々なれど、刑冲と填実が災殃をもたらすを恐る。又いう:卯が午・未を破れば財を取って看るべし、午・未が酉を破るもまた同じ。丑が巳・午を破れば財源は広大、酉が辰・卯を破れば福を得るも難からず。
虎午奔巳
此格乃辛癸日見丑寅,取寅刑、丑合,刑合出巳中丙戊為辛癸官星,更得一酉字合貴為妙,有刑無合,祿不能住,柱見申巳,即不入格。如壬戌、辛亥、辛丑、庚寅,甲戌、辛未、癸丑、甲寅,二命合格為貴。詩曰:辛癸日生歲月時,若逢寅丑便為奇,寅刑丑合巳中祿,此是功名福貴基。
この格は辛の日・癸の日に丑と寅を見ることである。寅を取って巳を刑し、丑で巳を合し、巳中の丙・戊を刑合して出し、辛・癸の官星とする。さらに酉の字を得て貴気を合し留めるのが最も妙である。刑のみで合がなければ禄は留まらず、柱中に申・巳を見れば格に入らない。たとえば壬戌、辛亥、辛丑、庚寅、および甲戌、辛未、癸丑、甲寅の二つの命造は、いずれも格に合して貴である。詩にいう:辛日癸日の生まれは、年月時の中を看よ、寅と丑に逢えばすなわち奇特なり。寅は巳を刑し丑は巳を合して巳中の禄を引き出す、これすなわち功名福貴の根基である。
羊擊猪蛇
此格乃辛未、癸未二日,以二三未字合起亥字,沖出巳中丙戊為辛癸之官,柱有酉丑一字合住貴氣為妙,怕填實沖刑。如甲戌、辛未、癸未、癸丑,庚申、癸未、辛未、乙未,二命合格,俱貴。詩曰:羊擊豬蛇格最強,日逢辛癸未相當,柱中再逢酉申字,合祿無傷入廟堂。以上諸格,須柱中無財官方用,有則不取。
この格は辛未・癸未の二日である。二三の未の字で亥の字を合し起こし、亥によって巳中の丙・戊を冲し出して辛・癸の官星とする。柱中に酉または丑の一字があって貴気を合し留めるのが最も妙で、填実を怕れ、冲と刑をも怕れる。たとえば甲戌、辛未、癸未、癸丑、および庚申、癸未、辛未、乙未の二つの命造は、いずれも格に合してともに貴を主とする。詩にいう:羊が猪蛇を撃つの格は最も強し、日干が辛・癸に逢い未を配するは最も相応なり。柱中にさらに酉・申の二字に逢えば、禄気を合し留めて傷なく、すなわち廟堂に歩み入るべし。以上のこれらの格局は、いずれも柱中に財官がないことを要し、財官があれば取らない。
六陰朝陽
《喜忌篇》云:六辛日,時逢戊子,嫌午位,運喜西方。此格六辛日為主,辛以丙為官星,以癸為壽星,喜戊子時,以戊合癸,子乃辛之生地,戊祿在巳,戊來印辛,戊乃丙之子,丙見戊印辛,丙卻生戊合辛,為貴,辛日得官星也。柱中只宜子字一位,多則不中,怕午沖丑絆,則陰不能朝陽,丙巳填實,運行西方金旺之地故喜,東北財傷次之,南方死絕則忌。此格只宜生申辰亥卯未酉月,若生四季,以印綬論,丙午、丙寅、丙戌月以財官論,甲寅、乙卯月只以財論。月令為主,行運不拘南北,身旺為妙,若成此格,多名勝於財,為人高亢,傷妻害子,如犯上忌,貧薄。
《喜忌篇》にいう:六つの辛の日、時が戊子に逢えば、午の位を嫌い、行運は西方を喜ぶ。この格は六辛日を主とする。辛は丙を官星とし、癸を寿星とし、戊子の時を得るのを喜ぶ。戊は癸を合し、子はまた辛の長生の地であり、戊の禄は巳にあり、戊が辛を生ずればすなわち印である。戊はまた丙の子で、丙が戊の辛を生ずるのを見れば、丙はかえって戊を生じ、かつ辛と相合するので貴となり、辛日はここに官星を得る。柱中には子の字が一つのみあるのがよく、多ければ中らない。午が来て冲し、丑が来て絆するのを怕れ、さもなければ陰は陽に朝することができない。また丙・巳が虚位を填実するのも怕れる。行運が西方の金旺の地に行けば喜びとし、東・北の財と傷官の地はこれに次ぎ、南方は死絶の地なので忌むべきである。この格はただ申・辰・亥・卯・未・酉などの月に生まれるのがよい。四季の月に生まれれば印綬として論じ、丙午・丙寅・丙戌の月に生まれれば財官として論じ、甲寅・乙卯の月に生まれれば財としてのみ論ずる。総じて月令を主とする。行運は南北を拘わず、身旺を妙とする。もし真にこの格となれば、多くは名声が財に勝り、人となりは高慢で、妻を傷り子を害する。もし上述の忌を犯せば、貧薄となる。
秘訣云:辛日子時,忌行火地,西北行來則吉,東南一去憂凶。古歌云:辛逢戊子號朝陽,運喜西方祿位昌,丑午丙丁無出現,腰金衣紫入朝堂。又:辛日生時逢戊子,戊來動丙作辛官,六陰金合朝陽格,富貴基是不難; 子宮只宜得一位,若連丑位福還慳,丙丁巳午俱無跡,運向西方利不凡。又:朝陽行運喜西方,臨到東方也吉昌,最怕北方多不吉,南離沖破主災殃。
秘訣にいう:辛日に子の時は、火地を行くを忌み、西北に向かえば吉、東南に一行けば凶憂あり。古歌にいう:辛日に戊子に逢うを朝陽と名づく、行運は西方を喜び禄位昌盛なり。丑・午・丙・丁いずれも現れず、すなわち金帯を腰に紫袍を身にまといて朝堂に入るべし。又いう:辛日生まれで時に戊子に逢えば、戊が来て丙火を引き動かして辛の官とす。六陰の金が朝陽格を合成し、富貴の根基は得難からず。子宮はただ一位を得るに宜しく、丑位に連なれば福は慳吝となる。丙丁巳午いずれも蹤跡なく、行運が西方に向かえば大いに利あり。又いう:朝陽格の行運は西方を喜び、東方に行っても吉昌なり。最も怕れるは北方で多く不吉、南方の離位が来て冲破すれば災殃を主とする。
六乙鼠貴
《喜忌篇》云:陰木獨遇子時,為六乙鼠貴之地。乙以子申為貴神,獨遇子者用鼠不用猴也。乙用庚金為官星,得丙子時,以子上丙火遙歸巳中本祿,巳來合申,申來動子,是謂申子辰三合會貴,謂申中帶將庚來,乙日得官星,用申時則官星顯露,所以不取。若子字多,謂之聚貴,尤妙。年月中有午沖丑絆,則子不能遙祿,申庚為官露,酉辛為煞露,被丙傷,子反不中矣。歲運同。此格要月通木局,日下支神皆是木旺之地,水印亦可,忌見金火,若歲運逢申酉,凶悔,東方漸退,午運則亡。
《喜忌篇》にいう:陰木が単に子の時に遇えば、すなわち六乙鼠貴の地である。乙は子・申を貴神とするが、「単に子に遇う」とは鼠(子)を用いて猴(申)を用いないことである。乙は庚金を官星とし、丙子の時を得る。子上の丙火をもって巳中の本禄に遥かに帰らせ、巳が申を合し、申がまた子を動かす。これを申子辰三合会貴という。すなわち申中の庚がともに来るので、乙日は官星を得る。もし申の時を用いれば、官星は明らかに露れるので取らない。子の字が多ければ「聚貴」とよばれ、ことさら妙である。年月の中に午が来て冲し、丑が来て絆すれば、子は遥かに禄位を合することができない。申・庚が現れれば官露われ、酉・辛が現れれば煞露れて丙に傷られ、子はかえって中用とならない。歳運も同じである。この格は月令が木局に通じ、日支の坐すところがいずれも木旺の地であることを要し、水印もまた可とし、金と火を見るのを忌む。歳運に申・酉に逢えば凶で悔いあり、東方に行けば次第に退気し、午運に走れば身を亡ぼす。
如一命:壬寅、辛亥、乙未、丙子,合格,若乙丑日絆子,乙酉日煞傷,則減分數,一子字怕見卯刑丑絆,多則不妨,透辛字不旺,再有丙丁合克,丙合辛化水,運順行不傷貴。如己丑、丙子、乙卯、丙子,兩子夾一卯;丁巳、壬子、乙丑、丙子,兩子夾一丑,雖犯上忌,卻是交夾貴中生,故皆大貴。若生夏令,只以傷官論。生七八月,貧下。如得庚申月,運北地,卻以官論。生四季,有財庫,喜水局、傷官、食神、南運,亦吉。凡月令見財官印旺,即以財官取用,不以午沖子為禍。
たとえば壬寅、辛亥、乙未、丙子の一造は、まさにこの格に合する。もし乙丑日ならば、丑が来て子を絆し、乙酉日ならば酉の煞が身を傷り、分数を減ずべきである。一つの子の字は卯が来て刑し、丑が来て絆するのを最も怕れるが、子が多いのはかえって妨げない。天干に辛が透けて辛が旺たらず、さらに丙・丁が来て合し克すれば、丙は辛と合して水に化し、運が順行すれば貴気を傷らない。たとえば己丑、丙子、乙卯、丙子は二つの子が一つの卯を挟み、丁巳、壬子、乙丑、丙子は二つの子が一つの丑を挟む。上述の忌を犯してはいるが、交夹の貴気の中に生成しているので、いずれも大貴である。もし夏令に生まれれば、ただ傷官として論ずる。七・八月に生まれれば、貧賤を主とする。庚申月を得て行運が北方に走れば、かえって官星として論ずることができる。四季の月に生まれて財庫があれば、水局・傷官・食神および南方の運を喜び、これも吉である。およそ月令に財・官・印の旺を見れば、財官によって取用し、午が子を冲するのを禍患とする必要はない。
如合鼠貴,柱有未合午,略有損壞,富而虛名。《相心賦》云:六乙鼠貴,遇午沖而赤貧如洗。詩曰:乙木生臨丙子時,要無午破卯刑之,四柱不逢申酉丑,管教年少拜丹墀。又:乙日生人得子時,名為鼠貴最為奇,切嫌午字來沖破,辛酉庚申總不宜。又:六乙生人時遇子,既帶官星復用此,庚申辛酉馬牛欺,一位逢之為丐子。
もし鼠貴格に合しても、柱中に未があって午を合し留めれば、やや損壊はあってもなお富を得られるが、ただ虚名のみである。《相心賦》にいう:六乙鼠貴、もし午が来て冲すれば、赤貧如洗となる。詩にいう:乙木が丙子の時に生まれ、午の破・卯の刑がなければ、四柱に申・酉・丑に逢わず、彼の年若くして丹墀の下に拝するを管どめすべし。又いう:乙日生まれの人が子の時を得れば、名づけて鼠貴、最も奇特なり。最も嫌うは午の字が来て冲破すること、辛酉・庚申もいずれも宜しからず。又いう:六乙生まれの人は時に子に遇い、官星を帯びながらこの格を用いる。もし庚申・辛酉などの馬牛の類が来て欺凌すれば、一位に逢って乞食となる。
日禄帰時
《喜忌篇》云:日祿歸時沒官星,號青雲得路。此格有七日:甲寅、丁午、戊巳、己午、庚申、壬亥、癸子,日主之祿歸於時位,喜日干坐旺、印綬生、月透財元、傷食、天月二德,主大富貴。忌刑沖破害、空亡死絕、及劫財分祿、倒食作合、官煞剋制,雖可取用,亦不純粹。歲運同。如乙日見己卯時,是時上偏財;丙日見癸巳時,是官星顯露;辛日見丁酉時,是時上偏官,不作歸祿格看。四柱何如?
《喜忌篇》にいう:日禄が時に帰して官星がなければ、青雲得路とよぶ。この格に七つの日がある:甲寅・丁午・戊巳(戊日巳時)・己午・庚申・壬亥・癸子で、いずれも日主の禄が時位に帰する。日干が旺に坐し、印綬が来て生じ、月上に財元が透け、傷官・食神があり、天徳・月徳があるのを喜び、大富大貴を主とする。刑冲破害・空亡死絶、および劫財が来て禄を分かち、倒食(梟神)が来て合を作し、官煞が来て克制するのを忌む。さもなければ取用できるとしても純粋ではなく、歳運も同じく論ずる。たとえば乙日に己卯の時を見るは時上偏財であり、丙日に癸巳の時を見るは官星の顕露であり、辛日に丁酉の時を見るは時上偏官であって、いずれも帰禄格として看ることはできない。なお四柱の情状を見るべきである。
若月有官星或天干透財官,只作財官論;若時支歸祿,年月時支亦有祿,謂之聚福歸祿,又謂五行歸祿;若日祿歸時,時祿歸日,謂之互換祿;若年祿歸時,時祿歸年,如甲申見庚寅、乙酉見辛卯、壬午見丁亥、癸亥見壬子等類,俱主大貴享福;若重見祿位,如甲日寅時,又生正月,財官俱弱,只作建祿看;若月日天元同而止有時祿,謂之分祿,便為無用,若各自歸祿,卻又不妨。此格有七法:一曰青雲得路,如戊子、甲寅、乙亥、己卯,柱中無一點官星,身旺得局,有印生助,雖子刑卯祿,不能破局,故貴。
もし月上に官星があるか、天干に財官が透ければ、ただ財官として論ずる。もし時支に禄が帰し、年・月・時支にもすべて禄があれば、「聚福帰禄」とよび、また「五行帰禄」ともよぶ。もし日禄が時に帰し時禄がまた日に帰すれば、「互換禄」とよぶ。もし年禄が時に帰し時禄が年に帰する、たとえば甲申に庚寅を見、乙酉に辛卯を見、壬午に丁亥を見、癸亥に壬子を見する類は、いずれも大貴で福を享くことを主とする。もし禄位が重々しく再び見える、たとえば甲日寅時でさらに正月に生まれ、財官がともに弱ければ、ただ建禄として看る。もし月干と日干が同じく時上のみ禄があれば、「分禄」とよび、用いるところがない。もし各自が各自の禄に帰すれば、かえって妨げない。この格に七つの法則がある:第一を「青雲得路」とよび、たとえば戊子、甲寅、乙亥、己卯の一造は、柱中に官星が一点もなく、身旺で局を得、さらに印が来て生助する。子が卯禄を刑するも、この局を破ることはできないので貴である。
又壬午、庚戌、壬子、辛亥,身旺印助,登戊辰進士,為刑部郎中,作雜氣格論尤是,故丁丑運戊辰科,丑刑辰沖故也。二曰官星坐祿,如丙申、丙申、丙申、癸巳,丙以癸為正官,生七月金鄉有托,運行西北官生旺之鄉,丙臨申無氣,三丙相倚,沖寅長生,癸官臨巳,用神坐貴,得財官雙美,故少年及第,中年拜相。三曰歸祿逢二德,如辛亥、辛卯、甲寅、丙寅,甲專祿,而得丙寅為食會祿,甲為月德,月令辛卯為甲正官,辛逢二月無氣,二寅中丙合去二辛,止有二寅為甲之祿,月德逢歸祿,乃平章輔國英雄。
またたとえば壬午、庚戌、壬子、辛亥の一造は、身旺で印が相助け、戊辰科の進士に挙がり、刑部郎中に至った。この造を雑気格として論ずるのがより的確で、丁丑運の戊辰年に中科したのは、まさに丑が辰を刑し、さらに冲に逢った故である。第二を「官星坐禄」とよび、たとえば丙申、丙申、丙申、癸巳の一造:丙は癸を正官とし、七月の金郷に生まれて拠るところがあり、行運が西北の官星生旺の郷に走る。丙が申に臨むはもともと気がないが、三つの丙がたがいに依倚し、寅中の長生の気を冲動し、癸官がまた巳に臨み、用神が貴地に坐して財官双美を得るので、少年に及第し中年に相を拝した。第三を「帰禄逢二徳」とよび、たとえば辛亥、辛卯、甲寅、丙寅の一造:甲が寅に坐するは専禄で、丙寅を得て食神会禄とし、甲はまた月徳である。月令の辛卯は甲の正官で、辛は二月に気がなく、二つの寅中の丙火が二つの辛を合し去り、二つの寅だけが残って甲の禄となる。月徳が再び帰禄に逢うので、輔国の平章たる英雄である。
四曰歸祿逢印綬,如丙戌、癸巳、戊午、丁巳,柱無一點官星,丙丁印戊,日時祿互換,午戊已俱是火地印綬,生身太旺,運行西方食神傷官之地生財,癸與戊合化成火象,所以少年登第,官至三品。五曰歸祿逢傷官,大忌見官,如壬辰、乙巳、己亥、庚午,己坐亥有甲為官,得巳沖去,有乙為煞,得庚合化為真金傷官,用壬為財,坐庫,歸祿日下,運行南方身旺,西方金旺,傷官去煞,生出財氣,有用,英靈秀實之貴也。六曰歸祿逢煞,如甲申、丙寅、戊申、丁巳、戊坐申自生,年干透甲為煞,歸祿於寅,二申制之,戊歸祿時地,無官混雜,所以掌握兵權,威鎮邊疆。
第四を「帰禄逢印綬」とよび、たとえば丙戌、癸巳、戊午、丁巳の一造:柱中に官星が一点もなく、丙丁はいずれも戊の印で、日と時の禄がたがいに互換する。午・戊・巳はいずれも火地の印綬で、身を生ずること太きに旺たり、行運が西方の食神傷官の地に走って財を生じ、癸がまた戊と相合して火象を成すので、少年に登第し官は三品に至った。第五を「帰禄逢傷官」とよび、官を見るを最も忌む。たとえば壬辰、乙巳、己亥、庚午の一造:己は亥に坐し、亥中に甲があり官を為すが、巳に冲し去られる。乙があり煞を為すが、庚が来て合し真金の傷官と化す。壬を用いて財とし、財はまた庫に坐し、禄は日下に帰す。行運が南方の身旺・西方の金旺に走り、傷官が七煞を去り財気を生ずれば、用いるべきがあり、英秀篤実の貴である。第六を「帰禄逢煞」とよび、たとえば甲申、丙寅、戊申、丁巳の一造:戊は申に坐して自ら長生を得、年干に甲が透けて煞を為し、煞は寅に禄を帰すが、二つの申がこれを制す。戊の禄は時支に帰し、また官が来て混雑しないので、兵権を握り辺疆に威を震った。
七曰歸祿逢財,如己亥、丙寅、丁丑、丙午,自坐財庫,丙奪財,亥中壬制,寅與亥合,運逢官煞,比肩強旺,可以勝任,己土食神,歸祿於時,制其官煞,運行戌酉申,俱財旺地,故貴。《元理賦》云:歸祿得財而獲福,無財歸祿亦須貧。又云:日祿歸時,四柱歲運皆不喜官星,有刑害,其福減半。詩曰:日主生歸時祿逢,無沖無刑不落空,官煞不臨財印旺,傷食身健祿千鍾。又:六甲生人祿在寅,若逢官曜貴難伸,身無健旺忻生印,祿有多餘愛食神;若遇相沖災必至,忽遭克破福無因,流年大運皆同論,貴尊崇壓眾人。
第七を「帰禄逢財」とよび、たとえば己亥、丙寅、丁丑、丙午の一造:日主は自ら財庫に坐し、丙が来て財を奪うが、亥中の壬水が丙を制し留め、寅がまた亥と相合する。行運が官煞に逢う時、比肩が強旺で担当するに足る。己土の食神は時に禄を帰し、官煞を制することができる。戌・酉・申に運行すれば、いずれも財旺の地なので貴である。《元理賦》にいう:帰禄にして財を得れば福を獲る、財なき帰禄もやはり窮する。又いう:日禄帰時は、四柱と歳運いずれも官星を見るを喜ばず。刑害があれば、福分は半分に減ず。詩にいう:日主生まれて禄は時上に帰し、冲なく刑なくまた空亡に落ちず。官煞来臨せず財印ともに旺たり、傷官・食神ありて身健やかなれば、禄は千鍾たるべし。又いう:六甲生まれの人の禄は寅にあり、もし官星に逢えば、貴気かえって伸び難し。自身健旺ならざれば印の相生を欣喜し、禄に余りあれば食神を喜愛す。相冲に遇えば災禍必ず至り、忽ち克破に遭えば福気根無し。流年大運いずれもこの道理に照らして論ず、尊貴崇高、衆人を圧倒せん。
拱禄拱貴
《喜忌篇》云:拱祿拱貴,填實則凶。拱,向也,夾也。祿是臨官之祿,貴是官星之貴,或指天乙貴人。拱祿有五日五時,癸亥、癸丑,癸丑、癸亥拱子祿:丁巳、丁未,己未、己巳拱午祿;戊辰、戊午拱巳祿。拱貴有五日五時,甲申、甲戌拱酉,乙未、乙酉拱申,是官貴;甲寅、甲子拱丑,戊申、戊午拱未,辛丑、辛卯拱寅,官貴兼天乙貴。
《喜忌篇》にいう:「拱禄」「拱貴」という二つの格局は、拱する空位が実字で填まれば一たび凶象に転ずる。いわゆる「拱」とは、相向・相夹のことで、日柱と時柱の地支が中間に空いているその一位を当中に挟むことを指す。ここでの「禄」は日干の臨官の位の禄神を指し、「貴」は官星の居する位を指し、「天乙貴人」と解する者もいる。拱禄には五組の日時の組み合わせがある:癸亥日に癸丑時を配し、癸丑日に癸亥時を配して、亥丑が子位を挟み出し、子はまさに癸水の禄である。丁巳日に丁未時を配し、己未日に己巳時を配して、巳未が午位を挟み出し、午は丁火己土の禄である。戊辰日に戊午時を配して、辰午が巳位を挟み出し、巳は戊土の禄である。拱貴にも五組がある:甲申日に甲戌時を配して酉を挟み出し、乙未日に乙酉時を配して申を挟み出し、挟み出したのはいずれも官星の貴である。甲寅日に甲子時を配して丑を挟み出し、戊申日に戊午時を配して未を挟み出し、辛丑日に辛卯時を配して寅を挟み出す。この三組が挟み出すのは官貴であると同時に「天乙貴人」をも兼ねる。
凡拱格,須日時同干,貴祿與月令通氣,運行身旺及貴祿旺地,方大好,印綬、傷官、食神、財運,亦吉。忌刑沖破害,羊刃七煞,傷了日時,拱不住貴氣。大忌填實、空亡,譬如器皿空則能容,實則無用,所以只宜虛拱;完則能盛,破則無用,所以怕見空亡。歲運同。
およそ拱格に属するものは、日柱と時柱の天干が相同じくなければならず、拱する禄位・貴位がまた月令の気と相通じることを要する。大運が日主の身旺および禄神・貴神が地を得る方位に行ってこそ大好とし、「印綬」「傷官」「食神」および財運に遇ってもいずれも吉利である。この格は刑・冲・破・害を忌み、「羊刃」「七煞」をも忌み、これらがひとたび日柱・時柱を傷れば、その貴気は挟み留められない。とりわけ大いに忌むのは「填実」と「空亡」である。たとえば器皿のごとく、空いているからこそ物を容れられ、塞ぎ満ちればかえって用を成さないので、ただ虚拱がよく坐実はよくない。器皿が完好であってこそ物を盛られ、破れれば無用なので、また空亡を見るのも怕れる。流年太歳の看法は大運と同じである。
賦云:祿重位顯,定知夾祿之鄉,假如癸丑見癸亥,拱子位,癸祿生秋冬,祿重有氣,如戊子見甲寅,亦拱丑貴,然戊受甲克,豈能拱之?餘以例推。《三命》云:夾祿夾貴,必居八座之尊。《景鑑》云:拱祿拱貴,純粹者王侯之倫,填實者虛名虛利,無財印不喜傷害,忌官煞,又怕空亡。
賦文にいう:禄気が厚重で地位が顕達な人は、必ず夹禄の格局から出る。たとえば癸丑日に癸亥時を見れば、亥丑が子位を挟み出し、子は癸の禄であり、癸水がまた秋冬に生まれて禄気が深厚で力ある、これこそ真の夹禄である。反対に戊子日に甲寅時を見れば、子寅もまた丑中の貴神を挟み出すが、戊土は甲木に剋され、日主自身がなお制せられているのに、どうして貴気を挟み留められようか。その余の各例はいずれもこれに照らして推し求める。《三命》にいう:夹禄夹貴の人は、必ず八座の尊に位する。《景鑑》にいう:拱禄拱貴は、格局が純粋ならば王侯と同列し、実字に填められれば虚名虚利のみが残る。この格は財・印があるを要し、傷害の神を喜ばず、官煞を見るを忌み、また空亡に落ちるのも怕れる。
詩曰:日時雙拱祿中庭,金匱藏珠格最清,至貴至高君子命,無憂無慮到公卿。又:虛拱貴神兼祿位,不逢填實及空亡,沖刑羊刃並七煞,破敗官星不可當。又:拱祿拱貴格中稀,也須月令看支提,提綱有用提綱重,月令無神用此奇。
詩中にいう:日柱・時柱がともに禄神を中間に挟むは、たとえば金櫃の中に明珠を蔵するがごとく、この格局は最も清純である。命主は至貴至高、君子の命で、憂慮なく公卿に至ることができる。もう一首にいう:虚拱して出した貴神および禄位は、最も緊要なのは填実に遇わず空亡に落ちないこと。ひとたび冲・刑があり、さらに「羊刃」「七煞」が官星を破敗すれば、堪えられない。さらに一首にいう:拱禄拱貴は諸格の中でもともと稀であるが、なお回頭して月令の提綱を見るべきである。提綱の中に別の用いべき神があれば、提綱を重んずべし。月令が空しく用神がない時に、初めてこの拱格を取って奇格として取用する。
冲禄
此格如庚祿申,柱中無申,得庚寅日,年月時再有寅字,並沖申為庚之祿。甲祿在寅,柱中無寅,卻得甲申日,年月時再有申字,並沖寅為甲之祿。大忌丙傷庚、庚傷甲,填實祿位則不貴。餘例推。如己巳、丁丑、庚寅、戊寅;辛巳、乙未、甲申、壬申;乙卯、甲申、辛卯、辛卯,三命合格,貴。
この格の取法は:たとえば庚金の禄は申にあり、四柱自体に申の字がなく、庚寅日を得て、年・月・時の中にさらに寅の字を多く出せば、二つの寅が力を併せて申を冲し、庚の禄を冲し出す。またたとえば甲木の禄は寅にあり、四柱に寅の字がなく、甲申日を得て、年・月・時にさらに申の字があれば、二つの申が力を併せて寅を冲し、甲の禄を冲し出す。この格は最も丙火が庚金を傷り、庚金が甲木を傷るのを忌み、禄位が実字に填められるのも忌む。ひとたび填実すれば貴を主としない。その余の天干はこれに照らして推す。己巳、丁丑、庚寅、戊寅、辛巳、乙未、甲申、壬申、乙卯、甲申、辛卯、辛卯の三つの命造は、いずれも冲禄の格に合して貴を主とする。
六壬趨艮
此格乃六壬日見甲寅時,合出亥中壬祿,即暗祿格。經云:明祿不如暗祿是也。忌亥字填實,怕沖刑剋破。壬寅、壬辰二日為正,見寅字多者大富,以寅中甲木食神生丙火長生之財,財旺生官,故美。忌官煞損身,申庚傷甲,不能生財,為凶。又曰:壬日多見寅字,用寅中甲木暗邀己土為壬官星,寅中丙火暗邀辛金為壬印綬,怕午合申沖,忌財官填實,喜身旺地,歲運同。口訣云:六壬趨艮,逢亥月必貧。《相心賦》云:六壬趨艮,智足多仁。《真寶賦》云:六壬趨艮,透財印為奇,官煞來侵,反為貧窮下賤。
「六壬趨艮」とは、六つの壬日生まれの人が甲寅の時に遇うことをいう。寅は八卦において艮位に属し、寅と亥が相合して、亥中に蔵する壬禄を暗々に合し出すので、また「暗禄格」ともよぶ。経文のいわゆる「明禄は暗禄に如かず」は、まさにこの道理を講ずる。この格は亥の字が明らかに現れて禄位を填実するのを忌み、冲・刑・克・破をも怕れる。壬寅・壬辰の二日が最も純正で、四柱に寅の字が多ければ大富を主とする。寅中の甲木は壬水の食神で、甲木が丙火を生起し、丙火は寅上に長生し、まさに壬水の財星であり、財旺がまた官を生ずるので美とする。ただし官煞が日主を剋傷するのを忌み、申金・庚金が甲木を傷るのも忌む。甲木がひとたび傷られれば財を生ずることができず、かえって凶となる。又いう:壬日に寅の字を多く見るは、寅中の甲木を借りて暗々に己土を招来して壬の官星とし、寅中の丙火を借りて暗々に辛金を招来して壬の印綬とする。午が来て寅を合し、申が来て寅を冲するのを怕れ、財星・官星が明らかに現れて填実するのを忌み、行くに日主の身旺の地を喜び、流年大運の看法は同じである。口訣にいう:六壬趨艮の命は、もし亥月に生まれればかえって必ず貧である。《相心賦》にいう:六壬趨艮の人は智慧充足して仁厚多し。《真宝賦》にいう:六壬趨艮は、天干に財星・印星が透けるが最も奇特で、もし官煞が来て侵せば、かえって貧窮下賤の命となる。
六甲趨干
此格乃六甲日見亥。亥,天門之位,北極之垣,甲木賴之長生。又亥能合出寅中本祿,與趨艮同。忌寅字填實,巳字刑沖。又曰:甲見亥時,亥有壬祿為印,喜見辛金生印,不喜見財,柱有卯合亥,即不能合寅中祿矣,若身弱遇巳酉丑局,金神太多,歲運重見,生災。《相心賦》云:六甲趨干,主仁慈剛介心平。《真寶賦》云:六甲趨干,透印綬為佳,財星迭見,位列名卿。《千里馬》云:壬趨艮,甲趨干,清朝名士。詩曰:趨干六甲最為奇,甲日生人得亥時,歲運若逢財旺處,官災患難來尋之。詳詩與賦,有忌財喜財不同,餘見透印忌財,身旺喜財。
「六甲趨干」とは、六つの甲日生まれの人が時上に亥を見ることをいう。亥は後天八卦において干位に属し、天門の所在・北極の居する垣分であり、甲木はまさにこれによりて長生する。亥はまた寅中の甲木の本禄を合し出すことができ、道理は「六壬趨艮」と同じである。この格は寅の字が明らかに現れて禄位を填実するのを忌み、巳の字が来て刑し冲するのも忌む。又いう:甲日に亥時を見れば、亥中に壬が蔵し、壬水は甲木の印綬なので、辛金が来て印を生ずるを喜び、財星を見るを喜ばない。四柱に卯があって亥を合し留めれば、亥はさらに寅中の禄を合しに行くことができない。もし日主が身弱で巳酉丑に遇って金局を会成し、金神が多すぎ、流年大運に再び重ねて遇えば、災を生ずべし。《相心賦》にいう:六甲趨干の人は仁慈剛正で心地平和である。《真宝賦》にいう:六甲趨干は、天干に印綬が透けるのが最もよく、たとえ財星が重畳して現れても、名卿に位列することができる。《千里馬》にいう:壬の趨艮・甲の趨干は、いずれも清朝廷上の名士である。詩中にいう:六甲趨干は最も奇特で、甲日生まれの人が亥時を得ればすなわちそれである。流年大運がもし財旺の処に走れば、官司の災禍が門を尋ねて来る。よく見ればこの詩と前の賦とは、一つは財を忌み一つは財を喜び、説が同じでない。わたくしの見るところでは、天干に印綬が透ける者は財を忌み、日主が身旺の者は財を喜ぶのである。
財官雙美
《繼善篇》云:六壬生臨午位,號曰祿馬同鄉,癸日坐向巳宮,乃是財官雙美。祿即官,財即馬,二句同一義也。壬以丁火為財馬,己土為官祿,俱祿於午;癸以丙火為正財,戊土為正官,俱祿於巳。人命祿馬財官,難得兼全,況自坐支下,所以為貴。
《継善篇》にいう:六つの壬日生まれの人が午上に坐するを「禄馬同郷」とよび、癸日が巳宮に坐向するをすなわち「財官双美」とする。ここでの「禄」はすなわち官星、「馬」はすなわち財星で、前後の二句は実は一つの意味である。壬水は丁火をもって財・馬とし、己土をもって官・禄とし、丁・己はいずれも午上に禄を得る。癸水は丙火をもって正財とし、戊土をもって正官とし、丙・戊はいずれも巳上に禄を得る。人の命に禄馬财官はもともと兼ね全うし難いのに、いわんやこの二日は財官がともに自己の日支の下に蔵するゆえに貴とする。
喜秋生金旺永生木死,不能克土,故為遠害。若見寅卯旺則秀而不實,冬生玄武當權,貴為王侯。如柱有財官,更得此二日生,尤妙。如己丑、丁卯、壬午、癸卯,年月透出丁己,歸祿日下,合此,大貴。《珞錄子》云:祿馬同鄉,不三臺而八座。又云:每見貴人食祿,無非祿馬同鄉是也。
この二日は秋天の金旺の時に生まれるを喜ぶ。秋令は木死で、木が土を剋することができず、官星に損がないので、これを災害を遠ざけるとよぶ。もし寅卯に見て木が旺ならば、ただ秀で実らずである。冬に生まれれば、水は玄武当権で、王侯と貴ぶべし。四柱にもともと財官を帯び、さらに壬午・癸巳の二日生まれを得れば、なお妙である。たとえば己丑、丁卯、壬午、癸卯の一造は、年月に丁火・己土が透け、まさに壬日の財と官であり、またいずれも日支の午に帰禄するので、この格に合して大貴である。《珞禄子》にいう:禄馬同郷の人は、三台の位に居らずとも必ず八座の尊に列する。又いう:官を為す人が俸禄を享くるのをよく見るに、みな禄馬同郷の命である。
甲戌、乙丑、乙巳、丙申、丁丑、戊辰、己亥、庚寅、辛未、壬戌、癸未,此數日支內自藏財官,亦是祿馬同鄉,經獨取壬午、癸巳二日,以壬癸所坐正財正官,餘則或偏或正,不純一故也。類推之,甲戌、乙丑二日,喜金土月分富貴,但金氣不可太多,恐傷身盜氣,若無官貴,必發財富。丙申、丁丑二日,生金木月貴,惟忌土重,若會起土克官,主富。己亥日宜生四季月,或有倚托相生為吉。
甲戌・乙丑・乙巳・丙申・丁丑・戊辰・己亥・庚寅・辛未・壬戌・癸未のこれらの日は、日支の中にも自ら財星・官星を蔵し、同じく禄馬同郷と算されるが、経書はただ壬午・癸巳の二日のみを取るのは、壬癸の坐すところがまさに正財・正官で、その余の各日の蔵するものはあるいは偏あるいは正で、純一に足らない故である。これに照らして推せば:甲戌・乙丑の二日は、金月・土月に生まれて富貴を得るを喜ぶが、金気は多すぎてはならず、身を傷り気を泄すを怕れる。もし命中に官貴がなくても、必ず発財致富する。丙申・丁丑の二日は、金月・木月に生まれて貴とし、ただ土が重すぎるのを忌み、土がひとたび会局すれば官星を剋し去って、ただ富を主とし貴を主としない。己亥日は辰戌丑未の四季の月に生まれるのがよく、あるいは別に依托して相生すれば、吉利とする。
庚寅日喜見火,宜生冬至後一陽生火旺之時,主貴,若得金剛火強煉成鋒刃之器,秋生逢火尤佳,唐太宗丙午、庚子、壬午、丙午,壬日生子月身旺,沖起年干丙字,二丙同窠,卻沖去日庚梟食,庚既受沖剋,則避丙就本日午上,時干丙就月支子,壬是庚之子,就時干午,變成丙午、丙子、庚午、壬午,皆祿馬同鄉,又為水火既濟,又名六壬移換,故主大貴。大凡大貴命合三二格局取之,左右逢源,不可以格多為雜,如淵源之說。古歌曰:祿馬同鄉無克奪,財官同處最為榮,三臺八座真奇貴,克奪如強欠利名。
庚寅日は火を見るを喜び、冬至以後の一陽初生・火気が漸く旺なる時に生まれるがよく、貴を主とする。もし金堅く火強く、金を煉って鋒刃の器と成せば、秋天生まれの人がさらに火に逢えばなおよい。唐太宗の八字は丙午、庚子、壬午、丙午で、壬水日主が子月に生まれ、身旺で力があり、年干の丙火を冲動し、二つの丙火が一窠に同居しながら、日支に蔵する庚金の梟神を冲し去った。庚金がすでに冲克を受ければ、丙火を避けて本日の午位に就き、時干の丙火は月支の子位に就き、壬水はまた庚金の生ずる子なので、時干の午位に就く。この一転で、四柱は丙午、丙子、庚午、壬午と変り、処処に禄馬同郷となり、また水火既済の象を成し、別に「六壬移換」とよばれる名目があるので大貴を主とする。およそ大貴の命は、つねに二三の格局を併せて取用し、左右源に逢うのであって、格が多いからといって駁雑ということはできない。まさに淵源を探究する説の講ずる道理のごとし。古歌にいう:禄馬同郷にして克奪なく、財と官と同じ一支に処するは最も栄顕、三台八座の貴気はまことに奇特なり。ひとたび克奪の力が強すぎれば、功名利禄は落空する。
日貴
日貴者,自坐天乙是也。此格只有四日:丁酉、丁亥、癸巳、癸卯,主為人純粹,有仁德,有姿色,不傲物氣高。貴氣聚於日,更有財食印相助,貴氣為福。喜三六合宅墓合,行貴人財旺運,發福。大忌刑沖破害空亡,運行再遇前忌,太歲加會,更見魁罡,定主貧夭。若別成格,不論。日貴須分晝夜,日生要癸卯、丁亥,夜生要癸巳、丁酉,日夜不皆為得體。經云:貴人者慈祥愷悌之號,德性尊重之名,遇財官印食則吉,值煞刃沖刑則凶,運遇魁罡,為害不淺。
いわゆる「日貴」とは、日支が自ら「天乙貴人」に坐することである。この格に合するのは四日のみ:丁酉・丁亥・癸巳・癸卯。この種の人は人となり純粋で、仁徳があり、姿容があり、傲慢に自ら大いなりとしない。貴気が日柱に聚まり、さらに財星・食神・印綬が相助ければ、この貴気が福分と化する。この格は三合・六合および宅墓の相合を喜び、行運が貴人の地と財旺の地に走れば、福を発することができる。最も忌むのは刑・冲・破・害と空亡であり、行運が再びこれらの忌神に遇い、太歳がまた来て加臨会合し、さらに「魁罡」を見れば、必ず貧賤夭折する。もし別に他の格局を成せば、この論によらない。日貴はまた昼夜を分ける:昼に生まれるは癸卯・丁亥を要し、夜に生まれるは癸巳・丁酉を要する。昼夜の取用が当を得なければ得体と算されない。経書にいう:貴人とは慈祥和楽の称号・徳性尊重の名目で、財官印食に遇えば吉、七煞・羊刃と冲刑に遇えば凶、行運が再び「魁罡」に遇えば、為害浅からず。
古歌曰:生日天干坐貴支,若見魁罡福不齊,年逢月祿不為喜,日貴重逢奇又奇。又:日德日貴主慈祥,財官印遇福榮昌,刑沖煞刃如來見,反吉為凶不可當。又:癸臨蛇兔是英奇,丁向豬雞一例推,切忌魁罡分晝夜,更防刑害失尊卑;運行嘉會名須重,命帶空亡禍必隨,貴重尊嚴持厚德,或逢前戒凶無疑。
古歌にいう:日干が貴人の支に坐し、もし再び「魁罡」を見れば、福気は斉わず。年上に月建の禄に逢うは喜ぶに足らず、ただ日貴の重複する現れるのみが奇の上に奇を加う。もう一首にいう:「日徳」「日貴」の両格はいずれも人の慈祥を主とし、さらに財官印綬に遇えば福禄栄昌なり。ひとたび刑冲と七煞・羊刃が現れれば、吉がかえって凶と成りて、堪えられず。さらに一首にいう:癸日の巳・卯に坐するは英奇の命、丁日の亥・酉に坐するもまたこれに照らして推すべし。切に「魁罡」を見るを忌み、また昼夜を分けて取用せねばならず、さらに刑害により尊卑の序を失うを防ぐべし。行運が嘉会の地に走れば声名必ず重く、命が空亡を帯びれば禍患は身に随う。厚徳を持守してこの尊貴に配することができれば、さきに戒めた種種の凶咎に抵触することを免れよう。
日徳
此格止有五日:甲寅、丙辰、戊辰、庚辰、壬戌,取甲丙戊庚壬五陽干,甲坐寅得祿,丙坐辰官庫,庚作辰財印兩全,壬坐戌三奇俱備。寅為三陽之首,辰戌為魁罡之地,干支異於別位,故名日德也。若合日德,主為人性格慈善,體貌魁梧,有憐貧敬老之心,無毒害剋剝之意,逢凶有救,遇難有解,不遭非橫,福必豐厚。賦云:日德心善多穩厚,而作事慈祥是也。運臨身旺,大是奇絕,若旺氣已衰,行遇魁罡必死,或未及發福,格局既好,運至魁罡,必生禍患,一脫乎此,亦能再發,終力微。此格只一位,喜財官,日德重迭,不宜見財官,及刑沖破害,空亡、魁罡會合加臨,皆為大忌。
この格は五日のみ:甲寅・丙辰・戊辰・庚辰・壬戌で、甲・丙・戊・庚・壬の五つの陽干を取る。甲が寅に坐するは臨官で禄を得、丙が辰に坐するは官星が庫に入り、庚が辰に坐するは財と印の二つが倶に備わり、壬が戌に坐するは三奇が斉備する。寅は三陽初生の首、辰戌は天罡・河魁の居する地で、これらの干支は他の位次と異なるゆえ、「日徳」とよぶ。日徳に合する人は、性格が慈善で、体貌魁梧、貧を憐れみ老を敬う心があり、陰毒刻剥の意がなく、凶に遇えば救いあり、難に逢えば解け、横禍に遭わず、福分は必ず豊厚である。賦文のいう「日徳の人は心地善良で穏重厚道多く、事を為すに慈祥である」とはこのことを講ずる。行運が身旺の地に走るが最も奇絶である。もし旺気がすでに衰退して、さらに魁罡の地に行けば必ず死す。また福を発するに及ばずして、格局はよいが運がひとたび魁罡に到れば禍患を生じ、ひとたびこの運を脱出すれば、なお再び起つことができるが、ただ力は終に微薄である。この格はただ一位あるのみをよしとし、その時は財官を見るを喜ぶ。もし日徳が重畳して現れれば、さらに財官を見るに宜しからず。刑冲破害・空亡および魁罡の会合加臨は、いずれも大いに忌むところである。
詩曰:壬戌庚辰日德官,甲寅戊丙要騎龍,運逢身旺心慈善,日德居多福自豐。又:日德不喜見魁罡,化成煞曜最難當,局中重見須還吉,運至魁罡福不昌。又:日午德重重免禍殃,官星且忌見財鄉,更無沖破空亡處,堪作朝中一棟樑。又:日德有煞喜身強,不喜財星官旺鄉,為性溫柔更慈善,一生福壽喜非常。
詩中にいう:壬戌・庚辰は日徳で官を帯びる日、甲寅のほか戊・丙の二干は辰に坐すを要す、すなわち龍の背に騎る。行運が身旺の地に逢えば、心地は慈善で、日徳の占めるところ多く、福分自ら豊厚なり。もう一首にいう:日徳は「魁罡」を見るを喜ばず、一見すれば凶煞と化して、最も承当し難し。命局の中に日徳が重複して現れるは、もともと吉と算すべきであるが、運がひとたび魁罡に走れば、福気は昌盛せず。さらに一首にいう:日徳重々しければ禍殃を免れるべし、官星あればさらに財郷に走るを忌む。ただ冲破なく、また空亡に落ちなければ、堪えて朝廷中の一株の棟梁と為る。さらに一首にいう:日徳で煞を帯びるは日主の身強を喜ぶが、財星と官旺の郷を喜ばない。この種の人は性情温柔でさらに慈善、一生の福寿は格別に喜ばしい。
如張燭運同:甲申、戊辰、戊辰、壬戌,由學官而腰金衣紫,得五品官誥,是此格也。一命庚辰、己卯、戊辰、甲寅,三位日德,作此格論,但甲寅忌見庚辰,運行壬午財鄉之地,午中陽刃持權,皆犯日德,所忌丁巳年,寅巳相刑,四月死,壽止三十八,平生性重,亦不慈善,惡疾久纏。
たとえば塩運司同知を務めた張燭は、八字が甲申、戊辰、戊辰、壬戌で、日に戊辰に坐するはまさに日徳である。彼は学官の出身より金帯を腰に紫袍を身にまとい、五品の官誥を授けられた、すなわちこの格である。また一造、庚辰、己卯、戊辰、甲寅は、庚辰・戊辰にさらに甲寅を加え、三位の日徳を占め、本当はこの格に照らして論ずべきである。しかし甲寅の一柱は庚辰を見るを最も忌み、行運がまた壬午の財郷に走り入り、午中の丁火は陽刃当権で、件件ことごとく日徳の忌に触れ、丁巳年に寅巳相刑で、四月に身を亡くし、寿命はわずか三十八歳であった。この人は平生の性情が沉重で、また慈善ともいえず、悪疾に久しく纏まれていた。
魁罡
此格有四日:庚辰、壬辰、戊戌、庚戌。辰為天罡,戌為河魁,乃陰陽絕滅之地,故名。獨除甲干,以居干之首,在辰為青龍,在戊為祿堂,有吉而無凶故也。此格須迭化重逢日位,加臨者眾,以伏為貴。經云:魁罡聚眾,發福非常,主為人性格聰明,文章振發,臨事果斷,秉權好殺。賦云:魁罡性嚴有操持,而為人聰敏是也。
この格は四日ある:庚辰・壬辰・戊戌・庚戌。辰は天罡、戌は河魁で、いずれも陰陽絶滅の地に属するのでこの名を取る。ただ甲干のみを排除するのは、甲は十干の首に居り、甲は辰上に青龍、戌上に禄堂で、吉あって凶なき故である。この格は日位に重畳して現れ、加臨する字数が多く、圧伏し得るをもって貴とする。経書にいう:魁罡が聚集して衆を成せば、発福は尋常ならず。この種の人は性格が聡明で、文章は衆に抜きん出、事に臨み果断で、権を掌り殺伐を好む。賦文のいわゆる「魁罡の人は性情が峻厳で操守あり、人となり聡敏なり」とはこの意をいう。
運行身旺,發福百端,一見財官,禍患立至,或帶刑煞尤甚,倘日位獨處,刑沖剋制重臨,必是小人,刑責不巳,窮必徹骨,運臨財官旺處,主防奇禍。若月令見財官印綬,日主一位,即以財官印食取用,雖微有破敗,財官印食得位,亦無大害,須斟酌提綱,當用者取之,不可拘以小節。
行運が日主の身旺の地に走れば、発福の門路は百端である。ひとたび財星・官星を見れば、禍患は直ちに至り、もしさらに刑煞を帯びればなおひどい。もし魁罡が日柱に孤零零と一位あるのみで、また刑・冲・克・制が反復して加臨すれば、必ず小人の命で、刑罰責罰が絶えず、窮すれば必ず骨に徹する。行運が財旺・官旺の処に走れば、さらに奇禍を堤防せねばならない。もし月令の中に財官印綬を見て、魁罡が日柱の一位を占めるのみならば、直ちに財官印食によって取用し、たとえやや破敗があっても、財官印食が各自位を得れば、大害に至らない。総じて月令の提綱を斟酌し、用いべきを取るべきで、枝節に拘泥してはならない。
又曰:庚戌、庚辰二日,無官星,若魁罡重迭有情,主富高於名,但見財則不成局,歲運再見財旺之鄉,禍不可測。庚辰日生九月,雖辰戌相沖,運行南方,柱中有火,亦可言貴。庚戌日生三月,縱有官星印綬亦不用,蓋庚用戌中火為官庫,戊土為印,辰中癸水傷官,又洩庚氣,不成格矣。
又いう:庚戌・庚辰の二日は、もし命中に官星がなく、魁罡が重畳してたがいに情あれば、財富が名声に高うと主とする。ただ財星をひとたび見れば格局は成らず、流年大運が再び財旺の郷に走れば、禍事はさらに測るべからず。庚辰日が九月に生まれれば、辰戌が相冲するも、行運が南方に走り四柱の中に火があれば、貴命というべし。庚戌日が三月に生まれれば、たとえ官星・印綬があっても用いられない。庚金は戌中の丁火をもって官庫とし、戊土をもって印綬とし、辰中の癸水は庚の傷官で、官を剋しかつ庚金の気を泄すので、格局は成立しないからである。
戊戌日無財不貴,不宜見官,若魁罡重迭有情,富貴兩全。壬辰日怕見財官,大喜印綬、卻財與煞,歲運同。又曰:辰是水庫屬天罡,戌是火庫屬地魁,辰戌相見,為天沖地擊。《子平總論》云:身值天罡地魁,衰則徹骨貧寒,強則絕倫貴顯。
戊戌日はもし財星がなければ貴を顕さず、しかしまた官星を見るのも宜しからず。もし魁罡が重畳してたがいに情あれば、富貴両全とすることができる。壬辰日は財星・官星を見るを怕れ、最も印綬を喜び、また財星を退け七煞を制し得る配合をも喜ぶ。流年大運の看法は同じである。又いう:辰は水庫で天罡に属し、戌は火庫で地魁に属す。辰戌の二字がともに碰つことを「天冲地撃」とよぶ。《子平総論》にいう:日主が身に天罡地魁に値えば、衰弱の時は貧寒骨に徹し、強旺の時は貴顕して比ぶ人なし。
詩曰:壬辰庚戌與庚辰,戊戌魁罡四座神,不見財官刑煞並,身行旺地貴夫倫。又:魁罡四日最為先,迭迭相逢掌大權,庚戌庚辰怕官顯,戊戌壬辰畏財連。又:魁罡四柱日多同,貴氣朝來在此中,日主獨逢沖剋重,財官顯露禍無窮。按此格,俱用辰戌,獨天干少異,內庚辰二日,既曰日德,又曰魁罡,論其格局,迥然不同,不必拘論。如張時僉事:庚午、丁亥、戊戌、丙辰;劉大受少卿:丁亥、癸丑、庚戌、戊寅,二命魁罡日,只取財官印是也。
詩中にいう:壬辰・庚戌と庚辰、戊戌を加うるは、すなわち魁罡の四位の神煞。ただ財官と刑煞が掺杂するを見ず、日主がさらに旺地に走れば、貴気は同輩を超う。もう一首にいう:魁罡の四日は最も緊要、重畳して相逢えるは大権を掌るべし。庚戌・庚辰は官星の显露を怕れ、戊戌・壬辰は財星の連綿を畏懼す。さらに一首にいう:四柱の中に魁罡の日は多く雷同し、貴気はまさにここより来たる。しかるに日主が孤零零と一位でまた重々の冲克に遭い、さらに財官が外に显露すれば、禍患は窮りなし。按ずるにこの格はすべて辰戌の二支を取り、差別はただ天干にある。その中で庚辰の一日は日徳ともよばれ、また魁罡ともよばれ、両格局の論法は截然として異なるので、強いて拘泥する必要はない。たとえば僉事張時の八字・庚午、丁亥、戊戌、丙辰、少卿劉大受の八字・丁亥、癸丑、庚戌、戊寅、この二造は魁罡の日であるが、実際はただ財・官・印を取って用を論ずるのみである。
福徳秀気
此格專以巳酉丑金局而看所得天干,如乙巳、乙酉、乙丑三日,是乙用金為煞,喜印綬,喜制伏,不宜生六月逢未,以墓上帶旺,金能克木,不宜生八月再露其煞,運行印綬官旺鄉,便能發福。丁巳、丁酉、丁丑三日,是丁用壬為官,喜金旺生水,亦不喜生八月,以八月火死,功名蹭蹬,又不喜生十一月,以十一月癸水為煞為壽不耐,柱中喜見財官,旺位為貴,運行官旺,便可發福。
この格は専ら巳酉丑の三支が金局を会成した後に、日干が何であるかを看る。たとえば乙巳・乙酉・乙丑の三日は、乙木が金をもって「七煞」とするので、印綬が来て煞を化するを喜び、また食傷がありて制伏するをも喜ぶ。六月に生まれて未に逢うに宜しからず、未は木庫で、乙木が墓上に坐しながらまた金旺に逢えば、金はかえって木を剋し得るからである。また八月に生まるるに宜しからず、それは煞気が再度显露するからである。行運が印綬と官旺の郷に走れば、福を発することができる。丁巳・丁酉・丁丑の三日は、丁火が壬水をもって正官とし、金旺に水を生ずるを喜ぶ。ただ八月に生まるるを喜ばず、八月は火すでに死絶で、功名多く蹉跎す。また十一月に生まるるを喜ばず、十一月の癸水は丁の七煞を成し、寿元が受け継がれない。四柱の中に財星・官星を見るを喜び、旺位に落ちれば貴を主とし、行運が官旺の地に走れば、福を発すべし。
己巳、己酉、己丑三日,是己用甲木為官,巳酉丑金局皆傷其官,亦名盜氣,何以為吉?殊不知金能生水財,喜行財運便發,柱中不要見丙丁寅午戌,以傷金局及刑沖破害,又不喜生四月火旺,秀氣淺薄,立身在晚,多成敗孤克。癸巳、癸酉、癸丑三日,是用金神為印,見巳酉丑金局能生癸水,喜秋冬,亦不喜生四月,以水絕於巳,雖然金生在巳,以金生水亦不能絕,得官印運便能發福,只嫌火財傷金。辛巳、辛酉、辛丑三日,柱全金局為妙,若見午戌火旺有破,反生災咎,若通丙火旺為正氣官星,或值寅位為天乙貴人,俱吉。歲運同。
己巳・己酉・己丑の三日は、己土が甲木をもって正官とするが、巳酉丑の金局がいたるところでその甲木の官星を傷り、また「盗気」ともよばれる。それなのにどうして吉と算せようか。実はそうではない。金は水を生ずることができ、水はまさに己土の財なので、財運を行くを喜べば発達できる。四柱の中に丙丁寅午戌を見てはならず、それは金局を傷る。また刑冲破害があってもならず、また四月の火旺の時に生まるるも喜ばない。その時は秀気が浅薄で、立身が遅く、一生に成敗多くして孤克である。癸巳・癸酉・癸丑の三日は、金神を取って印綬と為し、巳酉丑の金局がまさに癸水を生起し得るので、秋冬に生まるるを喜ぶ。また四月に生まるるを喜ばず、水は巳に絶するからである。ただ金は巳上に長生し、金が来て水を生ずれば、水もまた真に絶するに至らず、官運・印運に行けば福を発し得る。ただ火の財が来て金を傷るを嫌う。辛巳・辛酉・辛丑の三日は、四柱に金局が斉備するが最も妙である。もし午戌に見て火旺が局を破れば、かえって災を生ず。もし丙火の旺気に通ずれば、それは辛金の正気官星、あるいは寅位を見て「天乙貴人」を得るは、いずれも吉である。流年太歳と大運の看法は同じである。
古歌曰:陰木加臨酉丑蛇,生居六月暗諮嗟,為官得祿難長久,縱有文章不足誇。又:乙巳乙酉並乙丑,八月生人人短壽,四柱若見火傷官,降官失職定然有。又:陰火相臨巳酉丑,生居丑月壽難長,更兼名利多成敗,破敗荒淫不可當。又:丁巳丁酉並丁丑,八月生人人不久,前程名利兩區區,更忌飲酒及交友。
古歌にいう:陰木の乙日が酉・丑・巳の三支に坐し、もし六月に生まれれば、ただ暗に嗟嘆するのみ。たとえ官を為して禄を得ても長久し難く、文章の才あっても誇るに足らず。もう一首にいう:乙巳・乙酉と乙丑の三日、八月に生まるる人は寿命短促。四柱にもし再び火が来て傷官を作せば、降職失官は免れられず。さらに一首にいう:陰火の丁日が巳酉丑に坐臨し、もし丑月に生まれれば寿元長からず。さらに名利は成る多く敗るる多く、破敗と荒淫いずれも堪え難し。さらに一首にいう:丁巳・丁酉と丁丑の三日、八月に生まるる人は長久を得ず、前程の名利は二つとも寥落、さらに貪杯と濫りに友を交わるを忌むべし。
又:陰土逢蛇雞與牛,名為福德號貔貅,秀氣火來侵克破,須教名利一時休。又:己巳己酉及己丑,福德秀氣造化有,大怕四柱火相侵,縱有功名不長久。又:陰金合局主前程,造化清奇大有情,四柱火來侵克破,須知名利兩無成。又:西方金氣坐陰柔,不怕休時不怕囚,鬼煞生時方發福,功名隨步上瀛洲。又:癸巳癸酉月臨風,百務遲延作事空,名利生成難有望,始知人在五行中。又:癸巳癸酉及癸丑,四月生人人不久,功名成敗在晚年,最忌貪花並飲酒。
もう一首にいう:陰土の己日が巳・酉・丑の三支に遇うは、名づけて「福徳」、号して貔貅(ひきゅう)とす。この秀気がもし火に侵克され破壊されれば、名利は一時に罷休す。さらに一首にいう:己巳・己酉と己丑の三日は、もともと福徳秀気の好造化があるが、最も怕れるは四柱に火が来て相侵すこと。たとえ功名を得ても長久ならず。さらに一首にいう:陰金の辛日が金局を会成するは前程あるを主とし、造化清奇にして格外に情あり。四柱にひとたび火が来て侵克し局を破れば、名と利の両頭ともに成らず。さらに一首にいう:西方の金気が陰柔の辛日の下に坐すは、休を怕れず囚をも怕れず、かえって鬼煞の生発する時に福を発すべし。功名は歩歩瀛洲に登るべし。さらに一首にいう:癸巳・癸酉の命はもし月令が風木に臨めば、百事は遅延し、事を為せば落空し、名利は生まれながらにして望み難し。これによりて人はついに五行の中に拘わるを知る。さらに一首にいう:癸巳・癸酉と癸丑の三日、四月に生まるる人は長久ならず、功名の成敗は晚年に至って初めて分暁を見る。最も忌むは女色を貪恋し飲酒に沉溺すること。
禄元互換
此格止有四日:戊申、丁酉、丙子、庚子。戊申日見乙卯時,戊取卯中乙木為官,乙取申中庚金為官,互換成其貴祿,柱中喜壬癸為財,生助乙木官星,運臨官旺鄉,便是貴命,忌見甲煞、辛傷、寅酉沖。丁酉見壬寅,丙子見癸巳,庚子見丁亥,喜忌與前同推。如一命:癸亥、壬戌、丙子、癸巳,互換祿旺,各臨官貴,無刑沖破害,故貴。又:己未、辛未、丙子、癸巳,合格,大貴。古法論祿元互換,如戊午見丁巳之例,是取臨官之祿。
この格は四日のみ:戊申・丁酉・丙子・庚子。戊申日に乙卯時を見るを例とすれば、戊土は卯中の乙木を取って自己の官星とし、時干の乙木はまた申中の庚金を取って自己の官星とする。日と時がたがいに交換して各々貴禄を得るので、「禄元互換」とよぶ。四柱の中に壬癸がありて財と為り、もって乙木の官星を生助するを喜び、行運が官旺の郷に走れば、すなわち貴命である。甲木が七煞を作し、辛金が傷官を作すを忌み、また寅酉の相冲をも忌む。丁酉日に壬寅時を見、丙子日に癸巳時を見、庚子日に丁亥時を見るは、喜忌はいずれも前に照らして推し求める。たとえば癸亥、壬戌、丙子、癸巳の一造は、日時の禄旺が互換して各々官貴の位に臨み、また刑冲破害がないので顕貴である。また己未、辛未、丙子、癸巳のごときもまたこの格に合して大貴を主とする。古法の講ずる禄元互換は、戊午日に丁巳時を見る類のごとく、臨官の禄を取る。
子午雙包
子為帝座,午為端門,帝王所居之位,人命或兩子兩午,或兩午包一子,或兩子包一午,有水火既濟之道,陽生陰生之機,遇者主貴。如壬午、壬子、戊午、壬子,兩午兩子;壬子、癸丑、戊午、壬子,甲子、庚午、丙申、戊子,戊午、丁未、庚子,皆兩個包午;戊午、甲子、甲申、庚午,甲午、壬申、甲子、庚五,皆兩午包子。俱貴命。
子位は帝座、午位は端門で、いずれも帝王の居する処である。人の命に、あるいは二つの子に二つの午を配し、あるいは二つの午が一つの子を挟み、あるいは二つの子が一つの午を挟めば、水火既済の道があり、また一陽初生・一陰初生の機括を含み、これに遇う人は貴を主とする。たとえば壬午、壬子、戊午、壬子は両午両子。壬子、癸丑、戊午、壬子、甲子、庚午、丙申、戊子、および戊午、丁未、庚子はいずれも両子が午を挟む。戊午、甲子、甲申、庚午、甲午、壬申、甲子、庚午はいずれも両午が子を挟む。これらの造はいずれも貴命である。
青龍伏形
甲乙木屬東方,謂之青龍伏形者,伏於金也。如甲申、甲戌、乙巳、乙酉、乙丑,此五日生,坐下財官,俱要月令有托,官星得地,不見傷官之神,金木相停為合象。有以乙巳日時,名青龍伏藏,主飲酒有失,暗損福壽,不飲則可。詩曰:甲乙如居申酉鄉,木逢春旺最為良,四柱若逢庫相助,財官雙美不尋常。
甲乙木は東方に属し、東方は青龍である。いわゆる「青龍伏形」とは、木が金の下に潜伏することをいう。たとえば甲申・甲戌・乙巳・乙酉・乙丑の五日生まれの人は、日支の下に財と官を蔵し、総じて月令上に依托するところがあり、官星が各自地を得、また傷官が来て剋するを見ず、金と木とが勢力相当であってこそ、配合して象を成すと算す。また人あるいは乙巳日・乙巳時をもって「青龍伏蔵」とよび、飲酒により失事を主とし、暗に福分寿命を折損す。酒を戒めれば妨げなし。詩中にいう:甲乙木がもし申酉の金郷に坐せば、木は春に逢いて当旺なるが最も上好。四柱にもしさらに庫地が相助けば、財官両美は尋常ならず。
白虎持勢
庚辛金屬西方,謂之白虎持勢者,得其勢也。如庚午、庚寅、庚戌、辛巳、辛卯、辛未,此六日生,坐下財官印貴,要日主有托受生氣,或官旺得時有助,不見財官,用官必貴,用財必富,歲運同。有以辛卯日時犯白虎,不利勇猛戰鬥,令人多有眼目之疾,重犯尤忌之。詩曰:白虎持世寅卯強,如臨巳午未戌鄉,四野遇之多富貴,必向皇都作棟樑。
庚辛金は西方に属し、西方は白虎である。いわゆる「白虎持勢」とは、金が自己の気勢を得たことをいう。たとえば庚午・庚寅・庚戌・辛巳・辛卯・辛未の六日生まれの人は、日支の下に財・官・印と貴神に坐し、日主に依托するところがありて生気を承受するか、あるいは官星が当旺で時を得てまた帮扶があればよい。ただ財官がたがいに掺杂するを見ず、官を取って用と為せば必ず顕貴、財を取って用と為せば必ず富を発す。流年大運の看法は同じである。また人あるいは辛卯日・辛卯時が白虎を犯すといい、勇猛争闘に利ならず、多く人をして眼目の疾を患わしむ。重複して犯到するはとりわけ忌むべし。詩中にいう:白虎が権を当てて寅卯の財が強旺なり、もしさらに巳午未戌の郷に臨めば、四方にこの格に遇うは多く富貴を主とし、必ず京城に到りて棟梁の臣を為す。
朱雀乘風
丙丁火屬南方,謂之朱雀乘風,亦持勢之義也。丙丁喜居金水之鄉,身旺有托富貴。如丙子、丁亥,水火既濟,又合胎元受氣之貴,官旺財旺為上。丙丁有申子辰水局,亦為既濟。賦云:火旺得水,以成既濟之功,須水火相停,不致偏枯方是。丙申、丙辰、丁酉,丁丑,得身有托,生氣相扶,財官旺相,俱吉。有以丁未日時名朱雀折足,大不利六畜,亡散死傷,或患瘡疾,有甲乙則有子孫。詩曰:朱雀乘風是丙丁,如逢金水便崢嶸,申子辰鄉多貴達,逢時多殿玉階行。
丙丁火は南方に属し、南方は朱雀である。いわゆる「朱雀乗風」もまた得勢の意である。丙丁は金水の郷に坐するを喜び、ただ日主が身旺で依托あれば、富貴を主とする。たとえば丙子・丁亥の二日は、水火既済で、また胎元受気の貴格に合し、官旺・財旺をもって上乘とする。丙丁がもし申子辰を見て水局を会成すれば、同じく既済の象である。賦文にいう:火旺にして水を得て、初めて既済の功を成す。ただし水火が勢均力敵で、偏枯に至らざればこそ数に入る。丙申・丙辰・丁酉・丁丑の数日は、日主に依托するところがあり、また生気の扶持を得、財官が旺相で、いずれも吉利に属す。また人あるいは丁未日・丁未時をもって「朱雀折足」とよび、六畜に大いに利ならず、逃散死傷を主とし、あるいは瘡疾を患う。命中に甲乙木ある者は、なお子孫を有し得る。詩中にいう:朱雀乗風とは丙丁の両干を指し、もし金水に逢えばすなわち頭角を露わす。申子辰の郷に坐すれば多く顕貴達し、時を得るの際は常に玉階の上に行走す。
玄武當權
壬癸水屬北方,謂之玄武當權,亦持勢之義。如壬寅、壬午、壬戌、壬辰、癸巳、癸丑、癸未,俱坐下財官印,若身旺有依託,官星通月令生氣,為貴,大忌水局傷官,重並凶惡,死於不義,如遇土局火重,宜見金洩氣,生助本身,為吉,沖破身弱則凶,歲運同。有以壬辰日時名玄武受戳,主官員被讒,有失小人,是非不寧。詩曰:玄武秋生旺北方,如臨巳午土神鄉,若見艮寅財福厚,平生名利兩吉昌。又:玄武當權要得真,日干壬癸坐財星,官星若也居門戶,無破當為大用人。
壬癸水は北方に属し、北方は玄武である。いわゆる「玄武当権」もまた得勢の意である。たとえば壬寅・壬午・壬戌・壬辰・癸巳・癸丑・癸未の各日は、日支の下に財・官・印に坐し、ただ日主が身旺で依托あり、官星がまた月令の生気に通ずれば、すなわち貴を主とする。この格は最も水局を会成して傷官を作すを忌み、重々しく相并就れば凶悪で、甚だしきは非義に死す。もし土局に遇い火気がまた重ければ、金が来て土の気を泄し、転じて日主を生ずるを見るがよく、それは吉である。冲破されて日主がまた弱ければ凶である。流年大運の看法は同じである。また人あるいは壬辰日・壬辰時をもって「玄武受戮」とよび、官を為す人が讒言に中傷られ、小人の身上に吃虧して、是非安らかならざるを主とす。詩中にいう:玄武は秋に生まれて北方に旺たり、もし巳午の土神の郷に臨めば、さらに東北艮位の寅木を見て、財と福いずれも厚く、平生の名利は二つとも昌盛す。もう一首にいう:玄武当権は取ること真切を要す、日干の壬癸が財星の上に坐す。官星もし門戸の位に居れば、破損なければ便ち大用の人たるべし。
勾陳得位
戊己土屬中央,謂之勾陳當位,即當權之義。如戊寅、戊辰、戊子、戊申、乙卯、己亥、己未,皆坐下財官印,若身旺,官得時者貴,財得時者富,不見傷官劫財為妙,忌沖刑,煞旺生災,歲運同。詩曰:戊己勾陳在旺鄉,寅卯之宮號最強,若是更臨辰卯未,亥子相逢大吉昌。又:日干戊己坐財官,號曰勾陳得位看,知有大財分瑞氣,命中值此列朝班。
戊己土は中央に属し、中央は勾陳である。いわゆる「勾陳当位」とはすなわち当権の意である。たとえば戊寅・戊辰・戊子・戊申・己卯・己亥・己未の各日は、日支の下に財・官・印に坐し、ただ日主が身旺で、官星が時を得れば貴を主とし、財星が時を得れば富を主とす。最もよいのは傷官と劫財を見ぬこと。冲を忌み刑を忌み、煞気太きに旺たれば災を生ず。流年大運の看法は同じである。詩中にいう:戊己の勾陳が旺郷に坐す、寅卯の官星の宮は最強と号す。もしさらに辰・卯・未に臨み、また亥子の財郷に相逢えば、すなわち大吉大昌なり。もう一首にいう:日干の戊己が財官の上に坐せば、すなわちこれを勾陳得位とよびて看るべし。知るべし大財ありて祥瑞の気を分かつことを、命がこの格に遇えば便ち朝班に位すべし。
還魂借気
五行自死絕而有救遞相還者。如木絕在申,而遇甲申;金絕在寅,而遇戊寅之類。最吉,有福神次之,無則下。
「還魂借気」とは、五行がもともと死絶の地に行き尽きても、別に救神がたがいに接続し、絶えた処に生に逢い、気がまた還って来ることをいう。たとえば木は申に絶するが、あえて甲申の一柱に遇えば、申中に金は旺なるも、天干に甲木が透けて自らその気を任ず。金は寅に絶するが、あえて戊寅の一柱に遇えば、寅中に木は旺なるも、天干に戊土が透けて金を生ず。いずれもこの類に属する。この種の配合は最も吉利である。もし別に福神が相助ければ次の等、何もなければ下等に落ちる。
八専禄旺
八專日見前,或又添丙午、丁巳、戊辰、戊午、己巳、乙丑、壬子,而無丁未,六十甲子,獨此干支同類,內甲寅、乙卯、庚申、辛酉四日自專祿旺為正,甲乙宜亥卯未寅月成木局,庚申宜巳酉丑申月成金局,為秀氣純而不雜,主為人聰明有壽,平生少病,多好酒色,柱有官煞,雖身強不畏,但混雜則祿不得專,終為有禍,八字帶財印食為福,運行專祿旺鄉財印食旺之地,皆發富貴,怕比肩、劫財,柱無財食官印,多孤,或為僧道。經云:“干與支同,損財傷妻。”又云:“身旺無倚,定為僧為道”是也。
八専の日は前にすでに列べたが、ある説ではまた丙午・丁巳・戊辰・戊午・己巳・乙丑・壬子を添えて、丁未を収めない。六十甲子の中で、ただこれらの干支のみが同一類の五行に属する。その中で甲寅・乙卯・庚申・辛酉の四日は、日支がまさに日干の禄旺の地で、最も純正である。甲乙は亥卯未または寅月に生まれて木局を会成するがよく、庚申は巳酉丑または申月に生まれて金局を会成するがよい。さすれば秀気は純粋で雑らず、人は聡明にして寿あり、平生に病少なく、多くは酒色を好む。四柱に官煞があれば、身強たりさえすれば畏れない。ただ官煞が混雑すれば、禄気は専一に能わず、ついに禍事を出す。八字に財・印・食を帯びればすなわち福であり、行運が専禄の旺郷および財印食旺の地に走れば、いずれも富貴を発し得る。ただ比肩・劫財が来て奪うを怕れる。四柱にもし財・食・官・印がなければ、多くは孤独を主とし、あるいは出家して僧道と為る。経書のいう「天干と地支と同類なれば、財を損し妻を傷る」、またいう「身旺にして倚拠する所なければ、必ず僧道と為る」とはこのことを講ずる。
若只一位祿,運行身旺財食印旺之地,亦主發貴。若並迭三四位祿而無財官,又取沖起對宮財福為用,或月時帶官有氣,以身旺逢官,尤為貴格。忌沖刑散我旺氣,縱貴亦多生病。如朱文公庚戌、丙戌、甲寅、庚午,專祿得火局為食,二庚為煞,居火旺庫,木秀得地,化煞為權,宜成大儒。董丞相己巳、辛未、乙卯、丁亥,專祿而得木局,全日干聚生旺秀氣,運行東方身旺局,全沖起對宮之祿為權,所以大貴。
もし命裡に一位の専禄のみあれば、行運が日主の身旺および財・食・印旺の地に走っても、また発貴を主とする。もし三四位の専禄が重畳して財官なければ、対面の宮位に蔵する財と福を冲動して取って用神と為すべし。あるいは月・時に気ある官星を帯びて、身旺にして官に逢えば、それはさらに貴格である。この格は冲を忌み刑を忌む。それはわが旺気を冲散し、たとえ顕貴でも多病である。たとえば朱文公の八字・庚戌、丙戌、甲寅、庚午は、甲寅が専禄で寅午戌が火局を会成して食神を作し、二つの庚金は七煞であるが、火旺の庫に落ちて制せられ、木の秀気がまた地を得て、ついに煞を化して権と為し、理の当然として一代の大儒と成った。董丞相の八字・己巳、辛未、乙卯、丁亥は、乙卯が専禄で亥卯未が木局を会成し、日干が生旺の秀気をことごとく聚め起こし、行運がまた東方の身旺の局に走り、全体に対面の酉宮の禄を冲起して権柄と化すので、大貴である。
曲直
甲乙日得亥卯未局,柱中須有亥字帶印為入格,若無亥有卯,止是木之本氣,卻要見金土為貴,既無亥字,又無金土,則木不秀不實,難以言貴。如甲寅日有亥,時見丁卯劫財、陽刃、傷官,雖貴不全合格。詩曰:甲乙日生亥卯未,局全曲直須榮貴,柱中無亥宜土金,自是生來享福地。又曰:甲乙生人寅卯辰,又名仁壽兩堪評,亥卯未全嫌白帝,若逢坎位必身榮。
甲乙木の日主で地支が亥卯未の木局を会成し、四柱の中に必ず亥の字があって印綬の気を帯びてこそ、「曲直」の格に入ると算す。もし亥なく卯のみあれば、それはただ木の本気にすぎず、かえって金・土を見てこそ貴を主とする。亥の字なく、また金土なくば、木は秀で実らず、貴とは談じ足らず。たとえば甲寅日に亥あるも、時上に丁卯を見れば、卯は劫財でありまた「陽刃」で、丁は傷官である。さすればたとえ顕貴でも完全な合格とは算さない。詩中にいう:甲乙日生まれの人の地支が亥卯未を得れば、木局斉全して曲直の格を成し、便ち栄貴たるべし。四柱に亥なければ、すなわち土金を見るに宜しく、それもまた生まれて福を享くるの地なり。もう一首にいう:甲乙生まれの人が寅卯辰の東方一気を得れば、またこれを仁と寿の二つが称え得るとよぶ。亥卯未の全きは最も西方の金神が来て剋するを嫌い、もし北方の坎水の位に逢えば必ず身栄えん。
炎上
丙丁日遇寅午戌局,柱中須有寅字帶印為入格,無寅止是九流近貴之命,若火自旺,無亥水相濟,不貴。喜東北方運,忌見辰丑戊己,晦火光明,多主眼疾,或患風氣,柱有木制成貴,忌水金鄉,怕沖。詩曰:丙丁日坐寅午戌,火炎上格從此出,無寅無亥不成名,忌逢土晦主殘疾。
丙丁火の日主で地支が寅午戌の火局を会成し、四柱の中に必ず寅の字があって印綬の気を帯びてこそ、「炎上」の格に入ると算す。寅なくば、ただ九流の中で貴人に挨近する命にすぎない。もし火気が自ら旺でも、亥水の相済うものなくば、また貴を主としない。この格は東方・北方の運を行くを喜び、辰・丑と戊己土を見るを忌む。土は火の光明を掩暗し、多く眼病を主とし、あるいは風疾を患う。四柱に木が来て土を疏し制すれば貴格を成し、水郷・金郷に走るを忌み、また冲を怕れる。詩中にいう:丙丁日が寅午戌の上に坐すれば、炎上の一格はここより生ず。寅なく亥なくば名を成すことを得ず、最も忌むは土に逢いて火を晦まし身に残疾を主とすること。
従革
辛日見巳酉丑局,須帶丙丁巳午一二位方成其器,但不可火多。如辛巳、辛酉、辛丑三日不喜五月生,被火所傷,宜八月或水土養育食神印綬為吉。詩曰:白虎但逢巳酉丑,格乎從革名偏厚,丙丁巳午少逢之,貴氣煉成官最久。又:金居從革貴人欽,造化清高福最深,四柱火來相混雜,空門藝術謾經論。
辛金の日主で地支が巳酉丑の金局を会成し、さらに丙丁または巳午の火を一两位帯びてこそ、金を煉って器物と成すことができる。ただ火はまた多すぎてはならない。たとえば辛巳・辛酉・辛丑の三日は、五月に生まるるを喜ばず。その時は火太きに旺てかえって金を傷る。八月に生まるるがよく、あるいは水土が来て養育し、食神・印綬をもって相扶けるを吉とす。詩中にいう:白虎辛金はただ巳酉丑に遇えば、「従革」の格を成し、名分は格外に厚重なり。丙丁巳午の火を少少に一点遇うは、貴気一たび鍛錬を経れば、官運は最も長久なり。もう一首にいう:金が従革の格に居るは貴人の敬するところ、造化は清高にして福分は最深し。四柱にもし火が来て混杂し克破すれば、それはただ空門と技芸の裡に経論を空談するのみ。
潤下
壬癸日見申子辰全,忌引卯巳死絕之地,三刑四沖之鄉,死絕則不流,沖刑則橫流,歲運同。或曰水太泛須柱有土神一兩位制之,得成堤岸,既有土怕會木為凶,如有木傷土要金印救解,終是一生成敗。運喜西方,不宜東南。詩曰:壬癸日逢申子辰,局名潤下最為真,必須巳午並辰戌,申字當權貴絕倫。又:天干壬癸喜冬生,更值申辰會局成,或是全歸亥子丑,等閒平步上青雲。
壬癸水の日主で地支に申子辰が斉備すれば、「潤下」とよぶ。この格は時辰を卯・巳の類の水の死絶の地に引くを忌み、また三刑四冲の郷に落ちるも忌む。水は死絶の地に到れば流れ動かず、冲刑に遇えば氾濫して横流す。流年大運の看法は同じである。また人あるいは水勢太きに泛び、四柱に一两位の土神あって節制してこそ、堤岸を築成し得るという。しかし土すでにあれば、また木局を会成して土を剋して凶と為るを怕れ、もし真に木が土を傷れば、金印を要して救解し、さすれば一生はついに成敗反復す。行運は西方を喜び、東南に宜しからず。詩中にいう:壬癸日が申子辰に逢えば、局名は潤下、最も真切なり。さらに巳午の財と辰戌の土あるを須ち、申の字が権を当てれば貴は比ぶべからず。もう一首にいう:天干の壬癸は冬に生まるるを喜び、さらに申辰に遇って水局を会成す。あるいは地支すべて亥子丑の北方一気に帰すれば、能く軽々と平歩青雲すべし。
稼穡
賦云:戊己忻逢四季,乃為稼穡之名。是戊己生逢季月,喜見木為官,止得一木為妙,木多則土虛,主虛詐為破家不仁之人。辰未土聚之地,見巳午火即貴,亦不宜多,多則土燥,不能滋生萬物。丑戌之土,內懷金氣,不宜重見,恐存煞氣,不生萬物,又不宜見金洩氣,不貴。秋土不成器為死土,因土內含金,冬土不成器為泥土,因土內含水,故土只四季也。詩曰:戊己日生宜四季,多防丑戌壞金氣,生來見木或逢熒,箇中消息真榮貴。又:戊己生逢四月中,戊辰丑未要全逢,喜行財地嫌官煞,運到東方定有凶。
賦文にいう:戊己土が欣然として辰戌丑未の四季の月に遇えば、すなわち「稼穡」の名目を得る。これは戊己が四季月に生まれて、木を見て官星を作すを喜ぶが、ただ一位の木を得るが最も妙である。木多ければ土虚しく、人は虚偽奸詐を主とし、家を敗して不仁の輩である。辰・未は土気の聚会する地で、巳午の火を見ればすなわち貴を主とす。火もまた多く宜しからず、多ければ土焦燥して万物を滋生することができない。丑・戌の土は内裏に金気を蔵し、重複して現るるに宜しからず、それは煞気を存留して万物を生ぜしめず。また金を見て土の気を泄するに宜しからず、さすれば貴ならず。秋の土は器を成さず、これを死土とよぶ。土の中に金を含む故である。冬の土も器を成さず、これを泥土とよぶ。土の中に水を含む故である。ゆえに稼穡はただ四季月を取る。詩中にいう:戊己日生まれの人は四季の月に宜しく、多く丑戌の土が金気を壊すを防ぐべし。生まれて木を見るか火の光に逢えば、ここの中の消息こそ真の栄貴なり。もう一首にいう:戊己が四季月中に生まれれば、戊辰と丑未は斉備するが最もよし。財地を行くを喜び官煞を嫌い、運が東方の木郷に到れば必ず凶あり。
土局潤下
賦云:戊己居於潤五,萍梗他鄉。此象乃戊申、戊子、戊辰三日,生於申子辰壬癸水旺之鄉,非特貧賤奔波,合主四肢眼目疾,或惡瘡膿血而死。辰戌丑未運應,其餘土虛,逢水局,皆漂流之命,若目旺之土,在水局富貴,行火鄉發達。如戊辰、甲子、戊甲、乙卯,是土虛逢潤下,故主目疾為軍。辛未、庚子、戊辰、壬子,土從眾水,得土堤防,行丙申、丁酉運生財大發,交乙未運戊午年破財,復得平章之職,不可例戊己居潤下為凶。
賦文にいう:戊己土が潤下の水局の裡に落ちれば、すなわち浮萍断梗のごとく他郷に漂泊すべし。この象は戊申・戊子・戊辰の三日を指し、申子辰の壬癸水旺の郷に生まるるをいう。ただ貧賤奔波のみならず、また多く四肢と眼目の疾を主とし、あるいは悪瘡膿血によりて死す。辰戌丑未の運に到ってこそ応験あり。このほか凡そ土虚にして水局に遇うは、いずれも漂流の命に属す。もし自身の旺相の土ならば、水局の中に処ってかえって富貴で、火郷に行けば発達す。たとえば戊辰、甲子、戊申、乙卯の一造は、土虚にして潤下に逢うゆえ、眼疾を患いて充軍した。また辛未、庚子、戊辰、壬子の一造は、土は衆水に従うも、また土を得て堤防を築き、丙申・丁酉運を行って財を生じ大いに発し、乙未運に交わる戊午年に財を破るも、随後に平章の職を得た。見るべし、一概に戊己の潤下に居るをもって皆凶として論ずるべからざるを。
金白水清
賦云:金白水清,此輩宜登科第。此象乃庚申、辛酉日生秋月令,引到時上遇亥子水鄉,以金則白,以水則清,無刑沖破害,主富厚。切忌夏生,則不入格,春金二三月,運行西北亦可。如庚辰、庚子、癸巳、癸酉、癸丑等日,生秋冬月令,無火傷,無土制,見金水相停成局,亦是。詩曰:金清水白主榮貴,秀麗文章定出群,更無火土來刑制,聲譽掀騰翰苑人。
賦文にいう:金白水清のこの類の人は、科挙登第に宜し。この象は庚申・辛酉日が秋月に生まれ、時辰がまた亥子の水郷に引くを指す。金を論ずれば色は白、水を論ずれば性は清で、もし刑冲破害なくば、富厚を主とす。切に夏に生まるるを忌み、さすればこの格に入らず。春の金が二三月に生まれ、行運が西北方に走るもまた可なり。庚辰・庚子・癸巳・癸酉・癸丑のこれらの日のごとき、秋冬の月令に生まれ、火なくして金を傷らず、土なくして水を制せず、金と水と勢力相当にして一局を会成すれば、同じく金白水清と算す。詩中にいう:金清水白の命は栄貴を主とし、秀麗の文章は必ず衆に出づ。さらに火土なくして刑克制せず、声誉高く揚がりて、便ち翰林院中の人物なり。
木火交輝
賦云:火明木秀,生春月以為榮。此象乃甲戌、甲午、甲寅、丙午、丙寅、丙戌等日,生春月或夏月,柱無金水傷壞,時上有木火。行木火運,木日火秀,行南方運,火日木秀,行東方運,主清貴福厚,火日火秀,行東亦貴。如丙辰日生火旺月,行木火運亦可,但富而不貴,木秀無火,則不成局,以木火有通明之象故也。如:丁巳、甲辰、甲寅、丁卯;甲午、丙寅、丁卯、丙午;丁巳、甲辰、乙巳、丁亥。三命皆木火光輝,清貴之造。
賦文にいう:火明るく木秀で、春月に生まれればすなわち栄顕。この象は甲戌・甲午・甲寅・丙午・丙寅・丙戌などの日を指し、春月あるいは夏月に生まれ、四柱に金水なくして傷壊せず、時上にまた木火あるをいう。木火の運を行くに、木日主にして火をもって秀気と為せば、南方を行くに宜しく、火日主にして木をもって秀気と為せば、東方を行くに宜しく、いずれも清貴にして福厚を主とす。火日主にしてなお火をもって秀気と為せば、東方を行くも貴なり。たとえば丙辰日が火旺の月に生まれ、木火運を行くもまた可なり。ただ富にして貴ならず。もし木秀あるのみで火なくば、局を成さず。木と火と相配してこそ通明の象あるを要するからである。たとえば丁巳、甲辰、甲寅、丁卯、甲午、丙寅、丁卯、丙午、丁巳、甲辰、乙巳、丁亥の三つの命造は、いずれも木火交々に輝映して、清貴の造に属す。
火金鑄印
賦云:金非火不能成器,火非金無以顯諸用,金火相停,有鑄印之象,忌丑字為損模。賦云:乘軒衣冕,金火何多。又云:金鬼無偏,此之謂也。
賦文にいう:金は火を経ずんば器物を鋳成すこと能わず、火は金なくんばその用を顕すに由なし。金と火と勢均力敵なれば、すなわち鋳印の気象あり。この格は丑の字を見るを忌む。丑は金庫の湿土で、鋳印の模子を損壊する。賦文またいう:能く軒車に乗り冠冕を戴く人は、命裡の金火何ぞ多きや。またいう:金が火鬼に遇いて偏枯せず、講ずるところいずれもこの道理なり。
火土夾雑
火見土則暗,土宿火則晦,故火自火,土自土,兩不相掩為妙,若火土夾雜,主愚濁。經云:“火虛土聚成何用,定是塵埃碌碌人”是也。如:戊申、己未、丙午、乙未;庚戌、乙丑、丙辰、戊戌;戊戌、丁巳、己未、丙寅。三命皆火土夾雜,平常。
火はひとたび土を見れば光暗く、土の裡に火を宿すはかえって晦さ増す。ゆえに火は火、土は土で、両下たがいに遮掩せざるをよしとす。もし火土が夾雑すれば、人は愚鈍混濁を主とす。経書のいわゆる「火气虚しく土气聚まれば、究竟何の用ぞや、必ず塵埃裡に碌碌無為の人なり」とは、まさにこれを講ずる。たとえば戊申、己未、丙午、乙未、庚戌、乙丑、丙辰、戊戌、戊戌、丁巳、己未、丙寅の三つの命造は、いずれも火土夾雑で、一生平常である。
墓煞
古歌曰:墓中逢鬼要知之,夾煞持丘骨肉離,犯此凶星無救助,生來福壽少年虧。如:甲日見庚戌、庚辰,乙日見辛丑、辛未,丙日見壬辰、壬戌,丁日見癸丑、癸未,戊日見甲辰、甲戌,己日見乙丑、乙未,庚日見丙辰、丙戌,辛日見丁丑、丁未,壬日見戊辰、戊戌,癸日見己丑、己未,此謂七煞入墓。《珞錄子》云:夾煞持丘,親姻哭送。如己巳、戊辰、癸丑、丙辰,癸日見戊為官,己為煞,戊己並在辰上,又為癸水庫,多主早發早夭。或曰:煞非止七煞,乃羊刃、亡、劫,與日時或日月夾藏墓中,皆凶。
古歌にいう:墓庫の中に剋我の鬼に遇えば、この一点を知るべし。煞が挟まれてまた墳丘を守れば、骨肉すなわち離散す。犯してこの兇星に救助なくば、生まれて福分寿命はいずれも少年に虧損す。いわゆる墓中に鬼に逢うとは、たとえば甲日に庚戌・庚辰を見、乙日に辛丑・辛未を見、丙日に壬辰・壬戌を見、丁日に癸丑・癸未を見、戊日に甲辰・甲戌を見、己日に乙丑・乙未を見、庚日に丙辰・丙戌を見、辛日に丁丑・丁未を見、壬日に戊辰・戊戌を見、癸日に己丑・己未を見、これらを皆「七煞入墓」とよぶ。《珞禄子》にいう:煞を挟んで墳丘を守れば、親戚姻眷は哭して送葬すべし。たとえば己巳、戊辰、癸丑、丙辰の一造は、癸水日主が戊土をもって正官とし己土をもって七煞とし、戊己が並び辰上に列なり、辰はまた癸水の墓庫で、多くは早年に発達して早年に夭亡を主とす。また人あるいは、ここでの煞は七煞のみならず、凡そ「羊刃」「亡神」「劫煞」が日時または日月に挟蔵されて墓庫の中にあるは、いずれも凶を主とすという。
四位純全
寅申巳亥有五行生氣驛馬學堂,是為四生;子午卯酉有五行旺氣,乙辛丁癸臨之,是為四正;辰戌丑未,五行雜氣,華蓋、正印臨之,是為四墓。經云:財官印綬,鎮居於寅申巳亥。《真寶賦》云:子午卯酉,八專之象,文為一品邦砥柱,武則分茅掛印成功。又云:寅申巳亥,位至三公。《元理賦》云:子午卯酉全備,酒色昏迷。《千里馬》云:四庫全備,龍變化為大海,為九五之尊。《寶鑑賦》云:辰戌丑未順行,帝王君命無疑。《理愚歌》云:四庫全時為四貴,位班上列據權衡。
寅申巳亥の四支には五行の生気が蔵され、また「驛馬」「学堂」の所在で、四生とよばれる。子午卯酉の四支には五行の旺気が蔵され、乙・辛・丁・癸が各々その上に臨み、四正とよばれる。辰戌丑未の四支は五行の雑気で、「華蓋」と正印がその上に臨み、四墓とよばれる。経書にいう:財・官・印綬は、常に寅申巳亥に鎮守す。《真宝賦》にいう:子午卯酉は八専の象で、文に従えば一品の国家の柱石を作し、武に従えば能く分封して印を掛かげて功を立つ。又いう:寅申巳亥が斉備すれば、三公に位すべし。《元理賦》にいう:子午卯酉の四字が全備する人は、酒色に沉迷しやすい。《千里馬》にいう:四庫が全備すれば、龍のごとく変化して大海に入り、九五の尊と為すべし。《宝鑑賦》にいう:辰戌丑未が順次に順行すれば、それは疑いなく帝王の命。《理愚歌》にいう:四庫が斉全すればすなわち四貴で、位次は上列に排して権衡を握る。
《獨步》云:寅申巳亥四生之局,用物身強,遇之發福。子午卯酉四敗之局,男犯興衰,女犯孤獨,此格合者,多主大富貴,便不免六親刑害,進退連茹,以各相沖無合故也。《精紀》云:子午卯酉,入格為四極全備,失局為遍野桃花,男女犯之,雖貴有財,不免荒淫酒色,薄德之人。詩曰:寅申巳亥四字連,辰戌丑未亦如是,不居大勢掌魁權,必定朝中為近侍。又:日德日貴並魁罡,四柱純全大吉昌,六格局中仍入格,這般造化豈尋常。此取四位日德、四位魁罡,四位日貴,無別干支,與四位純全格同論。
《独歩》にいう:寅申巳亥は四生の局で、ただ用いる所の物が力を得て日主が身強ならば、遇えばすなわち福を発す。子午卯酉は四敗の局で、男子が犯せば興衰常なく、女子が犯せば孤独。この格に合する人は多く大富大貴を主とするが、六親の刑傷妨害を免れず、進退は牽連して清からず。四支が各自相冲して一合なき故である。《精紀》にいう:子午卯酉が格に入れば、これを四極全備とよぶ。局を失えば、遍野桃花と成る。男女がそれを犯せば、貴あり財あるも、荒淫酒色を免れず、徳行浅薄の人である。詩中にいう:寅申巳亥の四字は相连なり、辰戌丑未もまた同じ。こういう人は顕要の位に居らず魁権を掌握せずとも、必ず朝中に近侍の臣を為す。もう一首にいう:日徳・日貴にさらに魁罡を加え、四柱が純一斉全なればすなわち大吉大昌。六种の格局の裡にてなお格に入る、かかる造化は豈に尋常ならんや。ここでいうのは四位の日徳・四位の魁罡・四位の日貴で、別の干支の掺杂なく、四位純全格と同じく看待する。
一気生成
天元一氣,乃四壬寅,四辛卯,四庚辰,四己巳,四戊午,四丁未,四丙申,四乙酉,四甲戌,四癸亥是也。四柱干支一氣,中間亦有輕重貴賤,須細別之。壬寅、辛卯、甲戌富貴雙全;己巳亦貴;戊午、丁未刃旺性強,雖貴亦多凶險,克妻,不善終;庚辰貴而風流,名重利輕;乙酉多傷殘;癸亥多貧薄;丙申生北方亦可取貴,歲運如遇刑沖破奪,必生災禍。大要推其支內有無財官印食,入格有無傷損,天干有無得令,上下干支財官印食可化不可化,可從不可從,定其輕重貴賤。
いわゆる「天元一気」とは、四柱すべて壬寅、あるいはすべて辛卯・庚辰・己巳・戊午・丁未・丙申・乙酉・甲戌・癸亥の類である。四柱の干支が同じく一気を為すが、その間になお軽重貴賤の別があり、必ず細細と分辨すべし。四壬寅・四辛卯・四甲戌は富貴双存を主とし、四己巳もまた貴である。四戊午・四丁未は陽刃が太きに旺て性情剛強で、貴なるも多く兇険で、妻を剋し、往々にして善終を得ず。四庚辰は貴にして風流、名を重んじ利を軽んず。四乙酉は多く傷残、四癸亥は多く貧薄。四丙申はもし北方に生まれれば、また貴を取るべし。流年大運がひとたび刑・冲・破・奪に遇えば、必ず災を生ず。総じての要領は:地支の内に財・官・印・食の有無を推究し、格に入って後に受傷の有無、天干が月令の気を得るや否や、上下干支の帯びる財官印食が化し得るか従し得るかを見て、これによりてその軽重貴賤を定む。
又曰:四干純一不雜,為天元一氣,不可以比肩論,須詳其支神有無生化,有無刑剋,帶財官印合格,歲運不背,必當大貴,沖刑剋制亦凶,不可執定一氣皆以貴言。如甲子、甲戌、甲寅、甲子之類,又名鳳凰干格。果正郎:壬辰、壬子、壬寅、壬寅,壬自絕於寅,是為駁雜,故止正郎。又曰:四支純一不雜,為地物相之一,名芝蘭並秀格,須看乾元是支福聚禍聚,如是福聚合格,多居兩府之貴。如甲寅、丙寅、庚寅、戊寅之類,又名鳳凰支格。
又いう:四つの天干が純一雑らざるを「天元一気」とよび、もって比肩として論ずること能わず。必ず細看して地支の諸神に生化あるか、刑克あるかを見べし。もし財・官・印を帯びて合格し、流年大運がまた相背かずんば、必ず大貴。もし冲・刑・克・制あれば、同じく凶を為す。一概に凡そ一気を貴命として看ると口を切るべからず。甲子・甲戌・甲寅・甲子のごとき類は、また「鳳凰干格」とよぶ。官が正郎に至る者ある人の八字は壬辰、壬子、壬寅、壬寅で、壬水が自ら寅に絶すれば格局すなわち駁雑と算し、それで正郎に止まった。又いう:四つの地支が純一雑らざるは、地支の物が相同じて一を為すを「芝蘭並秀格」とよぶ。天干のこの一元が地支上に聚福か聚禍かを看るべし。もし聚福にして合格ならば、多く両府の貴に位し得る。甲寅・丙寅・庚寅・戊寅のごとき類は、また「鳳凰支格」とよぶ。
詩曰:天元一氣定尊榮,不雜天干一字清,非可比肩爭競論,生來富貴至公卿。又:天元一字水為源,生在秋冬妙莫言,大吉土神逢一位,少年仕路必高遷。又:天元一字土為基,四季生時更是奇,申酉二支加入局,聰明俊秀異常兒。又:天元一字木為根,傳送登明顯福元,四柱官星如得地,功名利祿好爭先。又:天元一字若逢金,時日魁罡福氣深,羊刃逢沖並帶貴,平生得遇貴人欽。又:天元一字火融融,大吉功曹時日中,沖起財官為發用,平生富貴福興隆。竊詳二格,天元同者多貴,地支同者間有不貴,輕精重濁之分也。
詩中にいう:天元一気は尊栄を注定す、天干雑らずして一字清純なり。もって比肩の相争として論ずべからず、生まれて富貴は公卿に至るべし。もう一首にいう:天元の一字がもし水を本源と為せば、秋冬に生まるるは妙不可言なり。さらに丑土のごとき大吉の神の一位に遇えば、少年の時に仕途必ず高昇す。もう一首にいう:天元の一字が土を根基と為し、四季の月に生まれればさらに奇特なり。申酉の二支が局中に加入れば、便ち聡明俊秀の異常の児なり。もう一首にいう:天元の一字が木を根と為し、申・亥の両位を得て福気の元を顕す。四柱の官星がもし地を得れば、功名利禄は自ら争先すべし。もう一首にいう:天元の一字がもし金ならば、時柱日柱がさらに魁罡に逢えば、福気すなわち深し。「羊刃」が冲に逢いながらまた貴気を帯びれば、一生に貴人の敬重を得べし。もう一首にいう:天元の一字が火気融融たれば、丑と寅と時日の中に落ち、財官を冲動して発用と為せば、一生富貴にして福沢興隆す。私かに細察するにこの二つの格:天干の同じきは多く貴を主とし、地支の同じきは間か貴ならざるあり。これは気軽ければ清、気重ければ濁の分別である。
又:四重陽壬水四重寅,離坎交爭旺氣生,運至火鄉加貴顯,往來須忌對提沖。又:人命如逢四卯全,干頭辛字又相連,身輕福淺猶間事,只恐當生壽不堅。又:丙申四位命中全,身煞相停顯福元,不比尋常名利客,管教勢力鎮魁權。又:天干四甲皆逢戌,分奪財官無所益,如還行運到南方,合此傷官些小吉。又:天干四癸立乾宮,木水相生作倒沖,名利盈盈須有旺,南方運行數還凶。
もう一首にいう:四つの陽壬に四つの寅を配すれば、離火坎水は交々に争持して旺気自ら生ず。運が火郷に走ればさらに貴顕を添う。ただ往来の間に月令提綱と相冲するを忌むべし。もう一首にいう:人の命にもし四つの卯の字が斉全し、干頭にまた四つの辛の字連なれば、身軽く福薄きはなお小事、ただ怕れるは生まれて寿元堅ならざること。もう一首にいう:四位の丙申が命中に斉全すれば、日主と七煞と勢均力敵にして福元を顕す。これすなわち尋常の名利を追逐する人に非ず、彼に勢力を憑って魁首の権を鎮守せしむべし。もう一首にいう:天干の四甲がことごとく戌上に坐せば、戌裡の財官は分奪されて益なし。もし行運が南方に到り、この傷官の地に配すれば、倒にまた些かの小吉あり。もう一首にいう:天干の四癸が干宮の亥位に立てば、木水相生して倒冲の勢を成す。名利盛なるも身の旺なるを須ちてこそ担ぎ得べく、運が南方に走れば、命数かえって凶に転ず。
背禄逐馬
背祿者,甲以辛為官為祿,甲生春夏,金絕則無官矣,故為背祿。逐馬者,甲以己土為財為馬,被乙及亥卯未劫奪,甲無財矣,故為逐馬。餘例推。如壬子、壬子、丁未、乙已,定取壬為官祿,壬,亥月建祿,丁生子月,癸旺是煞,壬祿已過為背,曏者有祿,背者無祿;丁取庚為財為馬,子月庚死,此為背祿逐馬,逢煞運,行劫地,亦不發福,無根元故也。《珞錄子》云:“背祿逐馬,守窮途而惶”,與此不同,能見賦中。
いわゆる「背禄」:甲木は辛金をもって官・禄と為す。甲が春夏に生まれれば金気は断絶し、官星もまたなく、これを禄に背くとよぶ。いわゆる「逐馬」:甲木は己土をもって財・馬と為す。己土が乙木および亥卯未の木局に劫奪されれば、甲は財を用いることなく、これを馬を逐うとよぶ。その余の各干はこれに照らして推す。たとえば壬子、壬子、丁未、乙巳の一造は、丁火日主がもとより壬水を取って官・禄と為すべきであるが、壬水の建禄は亥月にある。いま丁は子月に生まれ、子中の癸水が当旺し、それは丁の七煞で、壬水の禄はすでに過ぎ去った。ゆえに「背」とよぶ。禄位に面向する者のみ禄あり、禄位に背く者は禄なし。丁はまた庚金を取って財・馬と為すが、庚金は子月に死す。これすなわち背禄逐馬である。かかる命はさらに煞運に逢い、劫財の地に走っても、福を発する能わず。根元にもともとない故である。《珞禄子》のいわゆる「背禄逐馬は、窮途を守りて惶惶として安らかならず」とは、ここで講ずるとまた同じからず。あの賦文の裡に参看すべし。
十干十二年生大貴人例
六甲年丁卯月乙未日戊寅時,六乙年己卯月甲戌日乙亥時;六丙年庚寅月丁巳日丙午時,六丁年丙午月壬辰日丁未時;六戊年壬戌月己丑日戊寅時,六己年辛未月己未日丙寅時;六庚年甲申月庚申日辛巳時,六辛年丙申月庚午日辛巳時;六壬年辛亥月壬辰日丁未時,六癸年丙辰月丙辰日戊子時。以上逐年,只有一日一時主有大貴人應世建功立業之命,不然,出塵神仙,常術不能曉也。
およそ甲年生まれの人は、丁卯月・乙未日・戊寅時に配す。乙年生まれの人は、己卯月・甲戌日・乙亥時に配す。丙年生まれの人は、庚寅月・丁巳日・丙午時に配す。丁年生まれの人は、丙午月・壬辰日・丁未時に配す。戊年生まれの人は、壬戌月・己丑日・戊寅時に配す。己年生まれの人は、辛未月・己未日・丙寅時に配す。庚年生まれの人は、甲申月・庚申日・辛巳時に配す。辛年生まれの人は、丙申月・庚午日・辛巳時に配す。壬年生まれの人は、辛亥月・壬辰日・丁未時に配す。癸年生まれの人は、丙辰月・丙辰日・戊子時に配す。以上は年によって排列し、各年干の下にこの一日一時のみありてこそ、応運に出世して功業を建立する大貴人の命を主とす。もし然らずんば、すなわち塵世を超出する神仙の一流で、尋常の術数には推算し出せない。
大貴人莫過帝王,考歷代創業之君,乃明朝諸帝,無一合者。余嘗謂天下之大,兆民之眾,如此年月日時生者,豈無其人?然未必皆大貴人。要之,天生大貴人,必有冥數氣運以主之,年月日時多不足憑。餘紀縉紳與凡民,命同者不能悉數。姑就縉紳論,如黃懋官侍郎,與申價副使命同,黃死子兵禍,申死牖下,申先黃死,官之大小又不論也。朱衡與李庭龍命同,朱發科壬辰,李發科癸丑,朱官至尚書,李止大參,壽又不永,其子孫之多寡賢否,又不論也。萬舉與饒才命同,萬舉進士,官至卿貳,饒止舉人,官至太守,然饒多子而萬則少,又萬以謫戌死而饒則否,其壽夭得喪又難論也。
大貴人は帝王を過ぎるものなし。しかれども我が歴代の開国之君および本朝の明代の諸皇帝を考察するに、上の表に合する者なし。我常に思うに、天下これだけ大きく、百姓これだけ多ければ、これらの年月日时に出生する人、豈に無からんや。しかるに未必しも個個が大貴人ならず。つねづね一句:天生の大貴人は、必ず別に冥冥中の気数の主宰あり、年月日时は多く憑るべからず。我が記録した士大夫と平民の中で八字相同なる例は、数え切れぬほど多い。姑らく士大夫に就きていえば:侍郎黄懋官と副使申价とは八字相同なり。黄は兵禍の中に死し、申は家に寿終し、しかも申は黄に先だって死したり。官職の大小に至ってはなお論ずべからず。朱衡と李庭龍は八字相同なり。朱は壬辰年に中式し、李は癸丑年に中式し、朱は官尚書に至り、李は大参に止まり、寿命もまた長からず。子孫の多少賢愚に至っては、また論ずべからず。万挙と饒才是八字相同なり。万挙は進士に中り、官は卿貳に至り、饒才はただ挙人で官は太守に至る。しかるに饒才は子嗣多く万挙は子嗣少なく、万挙はまた貶謫され辺を戍って死し、饒才は然らず。さすれば寿夭得失はまた一概に論じ難し。
三河王且齋兄弟同產,而功名先後亦自不同,況天下之大,九洲之廣,兆民之眾,其八字同者何限,又烏可以例論耶!餘記下說,說一走卒與魯公命同,魯公遇朝廷有大恩寵,則此卒受大責罰,魯公有小喜慶,則此卒有小譴責,其相反有如此者。又某家生子與魯公命同,前後差六十年,術者以魯公之命證之,其家大喜,謂他日必貴,自孩童時恣其所為,後遂酗酒,遊蕩醉死於水,年止十九。
三河の王且斎兄弟は同胎に生まれて、功名の先後もまた各自同じからず。いわんや天下の大・九州の広・生民の衆にて、八字相同の人は知るべからざるほど多く、またどうして一概に論ぜんや。我が記憶するに一伝説あり:ある当差の走卒と魯公とは八字相同なり。魯公が朝廷の大いなる恩寵に遇えば、この走卒は一場の重責を受け、魯公が小なる喜慶あれば、この走卒は一次の小責罰を挨ぐ。両人の遭遇は竟に相反することこのごとし。また某の家に一児生まれ、魯公と八字相同なり。ただ前後して六十年を差ず。術士は魯公の命をもって印证し、その家人は大いに喜び、児が将来必ず貴ならんと認め、小より彼に胡作非為を任せ、後についに酒を酗り放蕩し、酔後に水に落ちて死したり。年紀わずか十九歳。
又記《樂善錄》,太學二士人命同,又同發解過省,約就相近遊宦,庶彼此得知災福,後一人任鄂州教授,一人任黃州教授,未幾黃州者死,鄂州者為治後事,祝曰:“我與公生年月日時同,出處同,公先舍我去,使我今死已後公七日矣,若有靈,宜託夢以告。”其夜果夢云:“我生於富貴,享用過當,故死,公生於寒微,未得享用,故活。”後鄂官至典郡,豈非有所警惕享用不過之所致乎?
また《楽善録》の記するところを見るに:太学裡に两位の士人ありて八字相同なり。また同時に郷試に挙がり省試に通り、両人は相約して相近の地方に官を為し、お互いに各自の禍福を知らしめんとす。後に一人は鄂州教授に任じ、一人は黄州教授に任ず。間もなく黄州の那位は死し、鄂州の这位は彼の為に後事を料理し、祷告していう:我と君とは生年月日時相同にして、出身経歴もまた相同なり。君は先に我を舎て去れり、我をして今日縱い死すとも已に君より七天を晩からしむ。君もし霊あらば、当に夢を托して我に縁故を告ぐべし。当夜に果たして夢に相手がいう:我は富貴の家に生まれ、享用分に過ぎたればこそ死せり。君は寒微の家に生まれ、福分いまだ享尽せざればこそ生けり。後に鄂州の这位は官一郡の長に至る。豈に警惕ありて享用分に過ぎざればこそ得たるに非ずや。
又吾郡有顏守芳生員,與廠民袁大綱命同,顏貧喜富,顏多子袁僅二子,顏在而袁已死,顏讀書守禮,有危疾而能自保,竟歲貢出身,袁則反是。合是數人觀之,豈所生之家不同,而各人所習之業又異,其保身慎修,克儉長年,在吾人自求多福耳,若曰我命該富貴長壽,而不修德進學,驕恣不法,豈命之所以為命也耶!
また我が本郡に生員顔守芳あり、匠戸袁大綱と八字相同なり:顔家はもと貧寒にして後に富に転じ、顔は兒子多く、袁はただ両児のみ。顔は在世にして袁已に死せり。顔は書を読み礼を守り、危重の症を得るも能く自ら保ち、ついに歳貢をもって出身し、袁は処処に相反せり。上の幾人を合わせて見れば、生まるる家庭の同じからざると、各人の従事する行業のまた一様ならざるを見べし。能く身を全うし修養を謹み、能く克制節倹して長年を享くるは、全く我ら自身の福分を求むるに在るのみ。もし我が命は富貴長寿なるべしといいて、徳を修め学を進めんことを肯ぜず、かえって驕縦放肆して法度を守らざれば、それは何の命ぞや、命またどこにかかく作用するや。
論正財
正財者,乃甲見己、乙見戊之例。受我剋制,為我之妻,譬人娶妻,妻齎財嫁我,我必精神康強,而後可享用,若衰微不振,雖妻財豐厚,但能目視,終不得用。故財要得時乘旺,不偏正混亂,不重迭多見,自家日主有力,皆能發福。若財多身弱,柱無印助,財少身強,柱有比劫,太過不及,皆不為福。《珞》云:若月令得財局,身衰逢印資助,當作富論,如先見印,卻怕見財。《獨步》云:先財後印,反成其福,先印後財,反成其辱是也。用財不宜明露,柱見比劫,則宜透出,使人共見則不能奪。
いわゆる「正財」とは、甲木が己土を見、乙木が戊土を見る類である。財は我の克制を受け、我の妻である。たとえば人が妻を娶れば、妻は財物を帯びて我に嫁ぐ。我は必ず精神康健強壮であって、しかる後に能く享用す。もし我衰微不振なれば、縦い妻財豊厚なるも、ただ眼を睁くのみで、終に用いられず。ゆえに財は時を得て旺に乗ずるを要し、偏財・正財の混杂不可、重畳して多く現るるも不可にして、同時に自家の日主に力量あるを要す。さすれば皆福を発し得る。もし財多くして身弱で、四柱にまた印綬の相助なく、あるいは財少なくして身強で、四柱に偏に比肩・劫財あれば、一つは太過、一つは不及で、いずれも福を成さず。《珞禄子》にいう:月令がもし財局を会成し、日主が衰弱にして印綬の資助に逢えば、すなわち富命として論ずべし。ただ假如先に印を見れば、かえってさらに財を見るを怕る。《独歩》にいう:先に財を見て後に印を見れば、かえって福気を成就す。先に印を見て後に財を見れば、かえって羞辱と成る、講ずるところはこのこと。財を用ゆるはもともと天干に明露に宜しからず。しかし四柱にひとたび比肩・劫財を見れば、財はかえって透出に宜しく、衆人をして見る得しめ、他人は暗中に奪い去る能わず。
賦云:財宜藏,藏則豐厚,露則浮蕩是也。凡財格,喜見官星顯露,別無傷損,或更食生印助日主健旺,富貴雙全。如干支見煞,亦能享用,即逢財看煞之義。大怕梟,奪則不能生,刃劫則不能享,庫逢空則不能聚。如甲生午月,見壬傷,丙卯破,乙奪;乙生巳月,見癸傷,丁亥破,甲奪;壬生戌月,甲子旬戌落空亡之類。餘以例推。又曰:財為養命之源,凡人八字不可無財,但不要太多,多則不清,若柱原無財而行財運,乃有名無實,如財多身弱,又行官鄉財旺之地,見財盜氣,官克身,不惟不發祿,且禍患百出。
賦文にいう:財は潜蔵に宜しく、蔵れてこそ丰厚、露れれば浮蕩にして実ならず。およそ財格は、官星显露して別に傷損なきを見るを喜び、あるいはさらに食神の生財・印綬の扶助ありて、日主をして健旺ならしめば、すなわち富貴双存なり。もし干支の間に七煞を見るも、同じく能く享用す。これまさに「財に逢えば煞を看る」の道理なり。財は最も梟神を怕れ、梟神が食を奪えば財を生ず能わず。羊刃劫財を怕れ、さすれば享用に及ばず。財庫がもし空亡に落ちれば、財は聚め難し。たとえば甲木が午月に生まれ、壬水を見れば財路を傷り、丙火と卯木を見れば破られ、乙木を見れば奪わる。乙木が巳月に生まれ、癸水を見れば傷と為り、丁火・亥水を見れば破と為り、甲木を見れば奪と為る。壬水が戌月に生まれて甲子旬に属せば、戌はまさに空亡に落ちる。いずれもこの類である。その余はこれに照らして推す。又いう:財は養命の源頭、人の八字は財なかるべからず。ただ多きも要らず、多ければ清純ならず。もし四柱にもともと財なくして行運が財地に走れば、それは有名無実。財多身弱に至っては、また官郷・財旺の地に走り、財を見れば我の気を泄し、官を見れば我の身を剋す。禄を発するのみならず、しかも禍患百出す。
又曰:財為馬,官為祿,二者不可缺一,實難兩全,原有財星宜行官運,原有官星宜行財運,行財運生官,行官運發財,若柱中原無官星,只是財多,又行財運,亦能成就名利,間有登科者。蓋財不畏多,多則暗生官也,須得身旺方能勝任,若無財,官多身受其制,反不為吉,柱中無官,只取有財為福。又曰:財官與煞,用月支者,所謂以支為命,日干者,所謂以干為祿,若月支有財官,干頭不露,自足為福,若地支無財官,干頭明露,乃虛詐無實之命,縱行旺運,亦不濟事。
又いう:財はすなわち馬、官はすなわち禄、両者は一も欠くべからず。しかし実に両全し難し。原命に財星を帯びる者は、官運を行くに宜しく、原命に官星を帯びる者は、財運を行くに宜しい。財運に走れば官を生じ得、官運に走れば財を発し得。もし四柱にもともと官星なく、ただ財多くして、また財運に走れば、同じく能く名利を成就し、その中に偶か登科あるもあり。これは財が多きを怕れず、多ければ自ら暗中に官を生ずるが故。ただ日主の身旺なるを須ちてこそ担ぎ得べし。反対にもし財なくして官星過多なれば、日主はその克制を受けて、かえって不吉。四柱に官なき者は、単に財あるを取って福と為す。又いう:財・官と七煞、取用が月支にあるは、いわゆる「支をもって命と為す」、取用が日干にあるは、いわゆる「干をもって禄と為す」。もし月支の裡に財官ありて天干に露れざれば、本身已に福と為すに足る。もし地支に財官なくして天干に明々と露れば、それは虚詐無実の命で、縦い旺運を行くも事に済まず。
苟月支無而年時日支有,亦可取用,月地支坐財官,謂之得時,日地支坐財官謂之得位,時地支坐財官,謂之有成。得時為上,得位次之,有成又次之,兼得一二尤妙。年主祖父富貴,中年後無用。又云:庚辛日生於正月,別位有火為煞,以克庚辛,雖年月見寅卯,亦無祖財,一生熬煎,遇發財處必成災禍,以木旺生火,害日干之金,天元羸弱,財黨煞生,不能為福。
もし月支に財官なくして年・日・時支上にあれば、また取りて用と為すべし。月支に財官に坐するを「得時」とよび、日支に財官に坐するを「得位」とよび、時支に財官に坐するを「有成」とよぶ。得時を上とし、得位を次の一等とし、有成をまた次の一等とす。能くその中の一两様を兼得すればさらに妙なり。年上の財官はただ祖父輩の富貴を主とし、中年以後に到れば用いられず。又いう:庚辛金日主が正月に生まれ、別の位置にまた火ありて七煞を作して庚辛を剋す。さすれば年月に寅卯の財を見るも、祖上の家財なく、一生煎熬す。一たび発財すべき処に遇えば必ず災禍に転ず。木旺にして火を生じ、火は日干の金を害し、天元もともと羸弱にして、財また結党して煞を生ずるゆえ、福を成す能わず。
又云:正財之格,主人誠實,行事儉約,賦性聰明,惟有慳吝,若財旺身衰,主妻秉男權,持家干蠱,又主有好子替力,反得優遊之樂,運行比劫,妻妾多危。《獨步》云:財旺生官,富而且貴,露官藏財,無不高位,藏則豐厚,露則虛費,沖者宜透,實則滋利。
又いう:正財の格は、人が誠実で、事を行うに倹省し、稟性聡明であるが、ただ吝嗇に失す。もし財旺にして身衰なれば、妻子が夫の権柄を代行し、家務を操持し家業を料理することを主とす。また好兒子ありて己に代わりて力を出し、己はかえって清閑の楽を得る。しかし行運がひとたび比肩劫財の地に走れば、妻妾に多く危難あり。《独歩》にいう:財旺にして能く官を生ずれば、すなわち富にして貴なり。官星显露して財星潜蔵するは、高位に身居せざるなし。財は蔵れれば豊厚、露れれば虚耗す。冲动される財は天干に透出するに宜しく、坐実してこそ利益を滋生し得る。
《中書奧旨》云:我去克他為妻財,干強則富。又云:身弱財多,喜兄弟羊刃為助。又云:財旺者遇比無妨。又云:妻財明朗,喬木相求,財星入墓,必定刑妻,支下伏財,偏房寵妾。口訣云:財星太過愚。又云:大運、流年、三合財鄉,必主紅鸞吉兆。《千里馬》云:財源被劫,父命先傾。又云:男逢財多身弱,妻話偏聽,財星得位,因妻致富成家,財遇長生,田園萬頃,財旺生官,白身榮顯。《元理賦》云:大貴者用財而不用官。又云:財臨旺地人多福。又云:孤寡者只為財神被劫。秘訣云:財生身旺兩相停,不喜再見比肩。
《中書奥旨》にいう:我が行って剋する所はすなわち妻財で、天干が強旺なればすなわち富を主とす。又いう:身弱にして財多きは、兄弟比肩と「羊刃」が来て助けるを喜ぶ。又いう:財星もと旺たる者は、比肩に遇いても妨げなし。又いう:妻財明朗なる人は、高門に攀附し得。財星が墓庫に入れば、必ず妻を刑克す。財が地支の下に蔵すれば、偏房寵妾を主とす。口訣にいう:財星太過の人はかえって愚鈍なり。又いう:大運・流年が三合して財郷を会成すれば、必ず紅鸞の喜の吉兆あるを主とす。《千里馬》にいう:財源が劫されれば、父の性命まず傾覆す。又いう:男子が財多身弱に逢えば、すなわち偏に妻の言を聴く。財星が位を得る者は、妻によりて家を致し富を成す。財が長生の地に遇う者は、田園万頃に至るべし。財旺にして官を生ずる者は、白衣の身もまた栄顕すべし。《元理賦》にいう:大貴の人は往々にして財を用いて官を用いず。又いう:財が旺地に臨む人は多福なり。又いう:孤寡の人はただ財神の劫さるるに因る。秘訣にいう:財と身と両相均衡して日主また旺なれば、すなわち再び比肩を見るを喜ばず。
《萬祺》云:正財逢生旺而優遊享福,遇劫財則晦滯呻吟,官星若見,平生惹是招非,七煞若逢,處事少成多敗。財旺身衰,禍深福淺,財多身弱,要印扶身,身旺財衰,怕劫分奪,財食入庫者福厚,例食求財者貧夭。詩曰:正財喜旺食豐盈,日主剛強力可勝,若是財多身自弱,平生破敗事無成。又:正財還與月官同,最怕干支遇破沖,歲運若臨財旺處,須教得富勝陶公。又:正財切忌劫財神,破害刑沖不可論,歲運那堪逢刃地,命延不死也遭。財星得位正當權,日主高強名利全,印綬若逢相濟助,金珠滿櫃福綿綿。
《万祺賦》にいう:正財が生旺の地に逢えば、便ち優游して福を享くべし。劫財に遇えば晦暗滞塞して呻吟安からず。官星もし現れれば、一生に是を惹き非を招く。七煞もし碰上すれば、事に処して成ること少なく敗るること多し。財旺身衰なれば、すなわち禍深く福浅し。財多身弱なれば、印綬を要して日主を扶助す。身旺财衰なれば、また劫財が来て分奪するを怕る。財と食神と一同に庫に入るは福分厚し。ただ食神に靠って財を求むるを知るはかえって貧夭す。詩中にいう:正財は旺相に逢うを喜び、衣食豊盈なり。日主剛強にして初めて担当し得べし。もし財多くして自身衰弱なれば、一生破敗して事事成らず。もう一首にいう:正財と月上の官星と同じく看る、最も怕れるは干支の間に破と冲に遇うこと。流年大運もし財旺の処に走れば、必ず陶朱公よりも富むべし。さらに一首にいう:正財は最も劫財の神を忌み、破・害・刑・冲はさらに言うに及ばず。流年大運どこでか再び羊刃の地に逢うに経えん、命は延続して死なずとも殃に遭うべし。財星が位を得て正しく権柄を当て、日主高強なれば便ち名利双存なり。もしさらに印綬が来て相済け相助けば、金珠櫃に満ち福沢綿綿たり。
又:身旺無官只取財,財神沖破卻為災,身衰財旺還知夭,官盛身強福祿媒。又:財多如何不發財,只因身弱少培栽,運到比肩身旺地,富貴榮華次第來。又:財多身弱刃剛強,身旺之鄉大不祥,鳳寡鸞孤寒夜怨,房中妻哭兩三場。又:財神忌透只宜藏,身旺逢之大吉昌,切忌比劫相遇會,一生名利被分張。又:財多身旺足榮歡,身旺財多化作官,身衰財多財累己,是非不競起爭端。合諸說,觀正財喜忌見矣。
もう一首にいう:身旺にして官星なきはただ財を取って用と為す。財神ひとたび冲破されればかえって災禍と成る。身衰にして財旺のはまた夭折の虞あるを知るべし。官盛にして身強こそ福禄の媒介なれ。もう一首にいう:財多ければ何ぞかえって財を発せざる。ただ身弱にして培植栽養を欠くに因る。運が比肩・身旺の地に走るを待てば、富貴栄華は一様に到来す。もう一首にいう:財多身弱にして羊刃剛強、さらに身旺の郷に走れば大いに不祥。孤鸞寡鳳は寒夜に悲怨し、房中の妻子は哭くこと二三場たるべし。もう一首にいう:財神は明透を忌みてただ潜蔵に宜しく、身旺の人これに逢えば便ち大吉大昌。切に比肩劫財と相遇会合するを忌む、それは一生の名利を人に分け取らしむ。もう一首にいう:財多身旺は以て栄顕歓楽に足り、身旺财多はなお能く官星を化生す。身衰にして財多ければ、財かえって自己の拖累と成り、是非断えず争端四起す。以上の各家の説を綜すれば、正財の喜と忌は皆明らかなり。
歳帯正馬
如甲日午年己,乙日巳年戊,喜忌與月干正財同。若歲帶正馬,生辰戌丑未月或夏令月中,己土旺相,不犯刑沖分奪,日干乘旺,主受祖業豐厚。若生寅卯月令,柱中更帶比肩,或遇運行傷劫之地,必主貧困。
いわゆる「歳帯正馬」とは、たとえば甲日生まれの人が年支に午を坐して年干に己が透け、乙日生まれの人が年支に巳を坐して年干に戊が透け、年上に自己の正財を帯びるがごとき。喜忌は月干上に正財を見ると同じである。もし年上に正財を帯び、また辰戌丑未月あるいは夏季の月に生まれ、己土旺相で、刑冲を犯さず、また人に分奪されず、日干がまた旺気に乗ずれば、すなわち祖業を承受するに豊厚なるを主とす。もし寅卯の月令に生まれ、四柱にさらに比肩を帯び、あるいは行運が傷官劫財の地に走れば、すなわち必ず貧困となる。
時帯正馬
如甲日帶巳午時之例,無刑沖破劫,主招美妻,得外來財物,生子榮貴,財產豐厚,此非父母之財,乃身外之財,招來產業,宜儉不宜奢。
いわゆる「時帯正馬」とは、たとえば甲木日主が巳時あるいは午時に生まるる類のごとく、時支に自己の財星が蔵する。ただ刑・冲・破・劫なければ、すなわち美貌の妻を娶り、外来の財物を得、生ずる所の子は栄顕尊貴で、家中の財産豊厚なるを主とす。この一份の財は父母の遺留するに非ずして、身外にて稼ぐ所、自己の招引して来るの産業なれば、節倹に宜しく奢侈に宜しからず。
財旺生官
《繼善篇》云:富而且貴,定因財旺生官。蓋財有生官之理,既取財為用,不要見官,若見官則為財官格矣。柱有傷食,雖財厚亦不能生官。如戊己以亥子、壬癸為財,以寅卯甲乙為官,若生壬子、癸亥月,四柱不見寅卯甲乙,是為財旺生官,如此元命因富致貴,或納粟及儀賓之類,若月令財無損克,亦主登科,透庚辛則不能生,不以此格論。
《継善篇》にいう:また富また貴は、必ず財旺にして能く官を生ずるに因る。財はもともと官を生ずるの理あり。すでに財を取って用神と為せば、さらに官星の明露を見るを要らず。ひとたび官星を見れば便ち財官格と成る。四柱にもし傷官・食神あれば、たとえ財さらに厚きも官を生ず能わず。たとえば戊己土が亥子および壬癸水をもって財と為し、寅卯および甲乙木をもって官と為す。もし壬子月・癸亥月に生まれ、四柱にまた寅卯甲乙を見ざれば、これを「財旺生官」とよぶ。かかる命は元多く富に因りて貴を致し、あるいは粟を納れて仕に入り、あるいは皇親の儀賓の類を為す。もし月令の財星に受損受克なければ、また科挙登第を主とす。ただ天干にひとたび庚辛が透れば、金は来て木を剋し、財は官を生ず能わず。すなわちこの格に照らして論ぜず。
天元坐財
如庚辰、辛卯日,春生,甲乙木為財,喜戊己印生身,壬癸食生財,忌庚辛金劫奪,切不可歲逢官煞,即春月金弱,不能勝任,反不為福。甲午、乙未日夏生,己土為財;甲辰日夏生,戊土為財;丙戌、丁丑日秋生,辛金為財,喜忌俱與前同。惟壬午、癸巳二日,祿馬同鄉,不專以財論。
たとえば庚辰・辛卯日が春に生まれれば、甲乙木はすなわち財で、戊己土ありて印綬を作して身を生ずるを喜び、壬癸水ありて食傷を作して財を生ずるを喜び、庚辛金が来て劫奪するを忌み、とりわけ流年にさらに官煞に逢うべからず。春月の金はもと衰弱にして、財を担ぐに足らず、かえって福を成さざればなり。甲午・乙未日が夏に生まれれば、己土をもって財と為し、甲辰日が夏に生まれれば、戊土をもって財と為し、丙戌・丁丑日が秋に生まれれば、辛金をもって財と為す。喜忌はいずれも前と同じ。ただ壬午・癸巳の二日は「禄馬同郷」に属し、財官がともに日支の下に蔵すれば、すなわち専ら財に照らして論ぜず。
論偏財
何謂偏財?乃甲見戊、乙見己之例。非妻所帶,乃眾人之財也。切忌有姊妹兄弟分奪,柱無官星,禍患百出。經曰:偏財好出,亦不懼藏,唯怕分奪,及落空亡,有一於此,官將不成,財將不住。如財弱必待歷旺鄉而榮,財盛無往不利,但恐身勢無力,不能勝任。
何をか「偏財」とよぶ。すなわち甲木が戊土を見、乙木が己土を見る類、我が剋するにして陰陽の属性相同なる財である。それは妻子の帯びて来る財に非ずして、衆人の共有する財である。最も忌むは姊妹兄弟の類の比肩劫財に分け奪わるること。四柱にもしまた官星なくして財を護らざれば、禍患すなわち百出す。経書にいう:偏財は显露せるを喜び、また潜蔵せるを怕れず、ただ分奪されんことおよび空亡に落ちんことを怕る。この二つのうち一つを犯せば、官は成さず財も留まらず。もし財気衰弱なれば、必ず行運が財旺の郷を経るを待って初めて栄顕すべし。もし財気もと盛んなれば、すなわち往くところ利あらざるなし。ただ日主自身に力量なく、この財を担ぐに足らざるを怕る。
偏財格,主人慷慨,不甚吝財,與人有情而多詐,若是得地,不止財豐,亦能旺官,以財盛自生官,運行旺相,福祿俱臻,一遇官鄉,便可發福。柱中原帶官星,便作好命看,若兄弟輩出,縱入官鄉,發福必渺。偏財月令所帶最重,不宜柱中多逢。年上偏財生旺,月令柱中通氣,主受伯叔祖考產業豐隆,或外祖產業恩養。
偏財格の人は、人となり慷慨で、銭財をあまり吝惜せず、人を待つに情あるもまた多く機詐なり。財もし地を得れば、ただ財源の豊厚なるのみならず、また官星を旺盛ならしむ。財盛んなれば自然に官を生ずるが故。行運が旺相の地に到れば、福と禄と一斉に来る。ひとたび官郷に遇えば便ち福を発し得。四柱にもともと官星を帯びれば、すなわち好命として看る。もし比肩兄弟が成群して現れれば、縦い官郷に行くも、福を発するは必ず渺茫なり。偏財は月令の帯びるをもって分量最も重しとす。ただ四柱の中に処処に遇うは宜しからず。年上の偏財が生旺にして、また月令および四柱の気と相通ずれば、伯叔祖輩の産業を承受するに豊厚、あるいは外祖家の産業の供養を得るを主とす。
大要日主興隆,財星生旺,運向財旺之鄉發福。若見刑沖破害,比劫分奪,或財星太衰,日主太弱,或財多生煞,皆破祖勞碌之命。凡月令有財,主少年富貴,若生時不得地,或有劫敗,更運臨凶地,晚年祖財破盡,終身困窮,先富後貧。
総じての要領は:日主興旺し、財星生旺し、行運が財旺の郷に走向すれば便ち福を発し得。もし刑・冲・破・害を見、あるいは比肩劫財に分奪され、あるいは財星太衰にして日主太弱、あるいは財多くして転じて煞を生ずれば、いずれも祖業を破敗し一生労碌の命なり。凡そ月令の裡に財あるは、少年富貴を主とす。しかし生時が地を得ず、あるいは劫財敗財ありて、行運がさらに凶地に落ちれば、すなわち晚年に祖上の財産は敗尽し、終身困窮して、先富後貧の命と成る。
若年月本無,日時帶財,別無劫敗沖剋,則主自家成立,中晚之年大發。若柱中財多身弱,少年又徑休敗之地,多事頻並,百不如意,中密年後忽臨父母之地,或三合可以助我,則勃然而興。若少年乘旺,老來脫局,不唯守窮途而ゐ惶,抑且是非蜂起,以財能利己,亦能招謗故也。若四柱相生,別帶貴格,不值空亡,又行旺運,三合財星,皆是貴命,其福祿淺深,隨格輕重言之。
もし年月にもともと財なくして、日時に財を帯び、また劫財敗財と冲克なくば、すなわち自家白手に成立し、中年より晚年に大いに発すを主とす。もし四柱に財多くして身弱で、少年時に行運がまた径に休囚敗地に走れば、すなわち事故頻仍にして百事意のごとからず。中年以後に至り、忽然として印綬父母の地に行き、あるいは三合会局が来て我を帮扶すれば、勃然として興る。もし少年時に旺気に乗じて、老いてかえって格局を脱せば、ただ窮途を守りて惶惶とするのみならず、しかも是非蜂起す。財は能く己を利すれば能く毀謗を招くに因る。もし四柱がたがいに相生し、別にまた貴格を帯び、空亡に落ちず、さらに旺運を行き、三合して財星なれば、いずれも貴命なり。福禄の深淺に至っては、格局の軽重に随いて定まる。
又曰:凡人命有兩位財,身弱不妨,元用正財,身旺發財,元用偏財,身旺脫財。又云:偏正二財,喜忌大同,唯有喜官星不喜官星小異,有正財不若有偏財,偏財重實,其福則厚,最怕劫敗比肩,在年最重,在月稍次,一名孤辰,一名逐馬,主克妻害子,破財貧薄,又防陰賊小人同類相傷,柱中元犯此忌,運行財旺之地,亦可發福,再行比劫,退敗而身死者有之,遭官破敗者有之。《通明賦》云:月上偏財,無劫無敗,富甲人間。《相心賦》云:偏財透露,輕財好義,愛人趨奉,好說是非,嗜酒貪花,亦係如此。《驚神賦》云:偏財身旺,趁求商賈之人。《奧旨》云:偏財能益壽延年。《千里馬》云:出現偏財,少愛正妻,多愛妾。
又いう:凡そ人の命に两位の財あれば、身弱もまた妨げず。もと正財を取って用と為す者は、身旺なれば財を発す。もと偏財を取って用と為す者は、身旺なればかえって財を脱す。又いう:偏財と正財との喜忌は大体相同なり。ただ官星を喜ぶや喜ばざるやの一点にて略か差別あり。正財あるは偏財あるに如かず。偏財は分量重くして実在し、福分もまた厚し。偏財は最も劫財敗財と比肩を怕る。年柱上にあるは為害最も重く、月柱上にあるは稍か次ぐ。この類の劫神は一名「孤辰」、一名「逐馬」、妻を剋し子を害し、財を破り貧薄を主とす。また陰険の小人が同類をもって相傷るを堤防すべし。四柱にもともとこれらの忌を犯すも、行運が財旺の地に走ればなお福を発し得。しかしさらに比肩劫財を行けば、退敗して身死する者有り、官司に遭いて破敗する者あり。《通明賦》にいう:月上に偏財を帯び、劫財敗財なければ、富甲人间すべし。《相心賦》にいう:偏財透露せる人は財を軽んじ義を好み、人の奉承を喜び、是非を説くを好み、酒を嗜み花を貪る、またこの縁故なり。《驚神賦》にいう:偏財にして身旺のは、奔走して利を求むる商賈の人なり。《奥旨》にいう:偏財は能く寿を益し年を延す。《千里馬》にいう:命中に偏財を顕すは、正妻を愛すること少なく妾を愛すること多し。
古歌曰:偏財元是眾人財,最忌干支兄弟來,身強財旺皆為福,若帶官星更妙哉!又:偏財身旺要官星,運入鄉發利名,姊妹弟兄分奪去,功名不遂禍隨生。又:偏財財位發他鄉,慷慨風流性要強,別立家園三兩處,因名因利自家忙。
古歌にいう:偏財はもともと衆人の財、最も忌むは干支の間に兄弟比肩の来たること。日主身強にして財また旺なれば、みな福気なり。もしさらに官星を帯びて財を護ればさらに妙なり。もう一首にいう:偏財にして身旺は官星あるを要す。行運ひとたび財郷に入れば利を発し名を発す。ひとたび姊妹弟兄が財を分奪し去れば、功名遂わずして禍事これに随いて生ず。さらに一首にいう:偏財のこの財位は往々に他郷にて発起す。その人は慷慨風流にして性情要強なり。常に外に別立して三两処の家業あり、名の為利の為、自家忙しきこと停まらず。
時上偏財
《喜忌篇》云:時上偏財,怕逢兄弟,如甲日見戊辰或甲戌時之例。喜見辛官、壬癸生助,忌庚煞、乙劫,柱中不宜再見戊己,若身太旺,運東方寅卯則失財,餘干例推。此與時上偏官格相似,只要一位,不宜多逢,天元透出為妙,支內所藏次之,柱有官印相助,日主健旺,便作好命看。大怕年月沖破,兄弟輩出,則福氣不全。古詩云:時上偏財沖最忌,兄弟之輩皆為畏,喜行身旺官祿鄉,別無透出方為貴。
《喜忌篇》にいう:時上に偏財を帯ぶるは、最も兄弟比肩に遇うを怕る。たとえば甲木日主が戊辰時を見、あるいは甲戌時を見て戌中に戊を蔵する類。この格は辛金正官ありて財を護り、壬癸水が来て生助するを見るを喜び、庚金が七煞を作し、乙木が劫財を作すを忌む。四柱の中にもまた戊己の重複するを見るに宜しからず。もし日主太旺なれば、行運が東方寅卯の地に走り、かえって財を失す。その余の各干はこれに照らして推す。この格は「時上偏官」の格と相似り。ただ一位あるをよしとし、多く遇うに宜しからず。天干に透るを妙とし、地支の中に蔵するは次の等。四柱に官星・印綬ありて相助け、日主がまた健旺なれば、当に好命として看るべし。最も怕れるは年月が来て冲破すること、また比肩兄弟が成群して現るるを怕る。さすれば福気完全ならず。古詩にいう:時上偏財は最も冲さるるを忌み、兄弟一輩の比肩はいずれも畏るべし。身旺と官禄の郷に行くを喜び、別の干支にさらに財を透出せずしてこそ貴と算す。
棄命従財
《獨步》云:棄命從財,須要會財,若逢根氣,命損無猜。假如丁生酉月,柱多庚辛,日干無氣,只得棄命相從,運入北方財官旺地,乃為入格,南行災。古歌云:日干無氣滿盤財,棄命相從是福胎,運旺財官皆皆福貴,如逢根助反為災。
《独歩》にいう:棄命従財は、必ず地支が財局を会成すを要す。もし日主に一点の根気あって依れれば、命すなわち損を受く。これ疑問なし。たとえば丁火が酉月に生まれ、四柱に庚辛金众多にして、日干全く生気なければ、ただ自身を舎てて財勢に順从するのみ。行運が北方の財官旺地に入れば、こそ格に入ると算し、南方に走れば災あり。古歌にいう:日干気なく満盤ことごとく財なり、自身を舎てて相従えばすなわち福の胚胎。行運が財官旺の処に到れば皆福貴を主とす。もし反って身を幇くの根に遇えば、倒に災を成さん。
日坐天財
如戊己土克水為財,水墓辰是也。古歌云:年干克下是天財,克墓之鄉正庫開,財入庫時多穀帛,家豪金物積成堆。如畢狀元己巳、癸酉、庚辰、甲申是也。
たとえば戊己土が水を剋して財と為し、水の墓庫は辰にあり、日支がまさにこの財庫に坐すれば、すなわち「日坐天財」とよぶ。古歌にいう:年干の剋する所が下に落ちるは便ち天財、墓庫の郷に剋し到りて、正しく庫門を打開く。財ひとたび庫に入れば、糧穀布帛多くして家中富豪、金銀器物は堆積して堆を成す。たとえば畢状元の八字・己巳、癸酉、庚辰、甲申、すなわちこの格なり。
偏正財合論
《精紀》有生成財,如甲乙見戊己土為財,申子辰上坐生旺庫,戊申、戊辰、戊子支干成合是也。凡命入貴格,除貴外,須主大富,仍多歷錢穀之任;若不入貴格,又無福神助,亦是富豪百姓。若自生自旺,甲人見戊午、己亥之例,主富。餘仿此。有生合財,如甲人見戊癸,己人見癸戊,庚人見甲己等類,主成立富貴。有子母財,如木命人見火月、土日時之類,主平生多見喜事。
《五行精紀》に一種の「生成財」あり:たとえば甲乙木が戊己土をもって財と為し、この戊己がまた申子辰の上に坐し、各々長生・帝旺・墓庫の位を得、戊申・戊辰・戊子のごとく干支自ら配合を成すものがこれである。凡そ命が貴格に入る者は、貴のほか必ずまた大富で、しかも多く銭糧を管理する職務に任ず。もし貴格に入らず、また福神の相助なければ、ただの富豪の百姓に過ぎず。もし財が自ら生じ自ら旺する、たとえば甲木の人が戊午・己亥の類を見るがごときは、富を主とす。その余はこれに照らして推す。また「生合財」あり:たとえば甲木の人が戊と癸を見、己土の人が癸と戊を見、庚金の人が甲と己を見る等々、戊癸相合して財を生ずるは、富貴を成立し得るを主とす。また「子母財」あり:たとえば木に属する命が火月・土日時を見る類、木は火を生じ火は土を生じ、母子相生して、一生に喜事に多く遇うを主とす。
有類財煞,寅午戌人見乙庚,巳酉丑人見丁壬,申子辰人見戊癸,亥卯未人見甲號,一名幽微煞,主名利並行。有財會煞,寅午戌人見辛丑,巳酉丑人見乙未,申子辰人見丙戌,亥卯未人見戊辰,此妻財聚會之神,遇者主富足及有美妻橫財,卻防妻人毒藥害命。有名位財,乃食神中見庫,如戊子火人見庚戌,戊食庚,火庫在戌,克金為財,逢此者一生受祿。有長生財,如甲用戊己為財見戊申,癸用丙丁為財見丙寅之例,此類多得外財。
また「類財煞」あり:寅午戌の人は乙と庚を見、巳酉丑の人は丁と壬を見、申子辰の人は戊と癸を見、亥卯未の人は甲と己を見る。また「幽微煞」ともよび、名と利と並行するを主とす。また「財会煞」あり:寅午戌の人は辛丑を見、巳酉丑の人は乙未を見、申子辰の人は丙戌を見、亥卯未の人は戊辰を見る。これは妻と財と聚会する神で、遇う者は家道富足し、美妻と意外の財を得るを主とす。ただし妻室が毒薬をもって命を害せんことを堤防すべし。また「名位財」あり、食神の中に庫地を見るをいう:たとえば戊子の納音が火に属する人が庚戌を見れば、戊土は庚金をもって食神と為し、火庫はまた戌にあり、火は金を剋して金をもって財と為す。この配合に遇う人は一生俸禄を享受す。また「長生財」あり:たとえば甲木が戊己土をもって財と為して戊申を見、癸水が丙丁火をもって財と為して丙寅を見れば、財が長生の上に坐す。この類の人は多く意外の財を得るを主とす。
又曰:術者多以甲見戊、乙見己類為財,不知甲己見丙辛、丙辛見戊癸等類為真財,生居有氣旺相之位,主富盛。又納音本干自見真五行,如乙亥人月日時中見庚,乙亥納音火,乙庚真金,干頭自是財也,此名天財,主富足優逸。若納音反制克干頭,如丁卯火卻能制乙庚金,此名鬼財,主一生得世財,或為豪猾胥吏起家。戊寅、戊申得丙辛,乙酉、乙卯得戊癸,準此。更帶辰戌丑未,主為藝術,大獲世財。
またいう:術士は多くただ甲木が戊土を見、乙木が己土を見る類をもって財と為すことを知りて、甲と己と相合して丙辛を見、丙と辛と相合して戊癸を見る類のごときこそ真の財なるを知らず。もし気ある旺相の位次に生まれれば、家道富盛を主とす。また一法あり:納音をもって本干の化する真五行と対照して看る。たとえば乙亥年生まれの人が月・日・時の中に庚を見れば、乙亥の納音は火で、乙と庚と相合して化する真五行は金、干頭のこの金は火に対してまさに財なれば、これを「天財」とよび、富足して安逸なるを主とす。もし納音が反って干頭を制剋すれば、たとえば丁卯の納音は火に属し、よく乙庚の化する金を制するがごとき、これを「鬼財」とよび、一生に世間の財を得、あるいは豪猾の胥吏を為るをもって起家するを主とす。戊寅・戊申が丙と辛を得、乙酉・乙卯が戊と癸を得るも、皆この例に照らして看る。もしさらに辰戌丑未の四庫を帯びれば、技芸をもって業と為し、また大いに世間の財を獲るを主とす。
論印綬
印綬者,乃五行生我之名。如甲乙在亥子月,丙丁在寅卯月之類,乃我氣之源,為生氣,為父母,能護我官星,使無傷克,譬人生得物相助相養,受現成之福,豈不為妙?此格主聰明,多智慧,性慈惠,語善良,遲訥體,貌豐厚,能飲食,平生少病,不逢凶橫,但吝財耳,為官多為正官,受宣敕不拘文武,皆掌印信,喜官星,以官能生印。經云:印賴官生。又云:有官無印,即非真官,有印有官,方成厚福是也。
いわゆる「印綬」とは、五行の中に我を生ずる者の名目である。たとえば甲乙木が亥子月に生まれ、丙丁火が寅卯月に生まるる類。印は我がこの一気の源頭であり、生気であり、父母であり、我が官星を護りて、傷克を受けしめず。たとえば人の生まれて物の相助け相養うあり、坐して現成の福を享くるがごとし、豈に美妙ならずや。この格の人は聡明で、智慧多く、性情慈愛寛厚にして、言語善良、話すこと稍か遅鈍、体貌豊満厚重、よく食しよく飲み、平生に病少なく、凶禍横事に遇わず、ただ銭財を吝惜するのみ。官を為れば多く正官を為り、朝廷の誥敕を受け、文職武職を論ぜず、皆印信を掌管す。この格は官星を喜ぶ、官は能く印を生ずればなり。経書にいう:印は官の生ずるに靠るべし。又いう:官ありて印なければ、真官に非ず。印ありまた官あれば、こそ厚福を成就す。講うる所まさにこれなり。
忌財星,以財能破印。經云:印綬生月歲時,忌見財星,運入財鄉,卻宜退身避位是也。歲運同論,印綬不逢損傷,多受父母倚蔭,資財見成,安享富貴,諸命相比,當以印綬多者為上,月最要,日時次之,年干雖重,須歸祿月日時,方可取用,若年露印,月日時無,亦不濟事。四柱元有官星為妙,若印綬少,官鬼多,或入他格,又不可專言印綬,若印綬復遇拱祿、專祿、歸祿、鼠貴、夾貴、時貴等格,尤為奇特,但主少子或無子,印綬多者清孤。
印綬は財星を忌む、財は能く印を破ればなり。経書にいう:印綬は月上あるいは年時の上に生ずれば、財星を見るを忌む。行運ひとたび財郷に入れば、応に身を退き位を譲るべし、講うる所まさにこれなり。流年と大運の看法相同なり。印綬もし損傷に遇わざれば、多く父母の蔭庇を承受し、資財現成して、安んじて富貴を享く。各種の命たがいに比較するに、当に印綬の多きをもって上と為すべし。印は月上に在るが最も要緊、日時に在るはこれに次ぐ。年干上の印は分量もまた重しと雖も、必ず月・日・時の上に禄地に帰することを要し、乃ち取用し得べし。もしただ年上に印を露して、月・日・時に皆なければ、また事を済がず。四柱にもと官星あるが最も妙なり。假如印綬少なくして官鬼多く、あるいはすでに転じて別の格局に入れば、一味にただ印綬を講ずる能わず。印綬もしまた拱禄・専禄・帰禄・鼠貴・夾貴・時貴これらの格に遇えば、尤も奇特なり。ただ子息少なく甚だしきは無子を主とす。印綬多き人は往々にして清高にして孤独なり。
凡印綬,喜七煞,但煞不可太多,多則傷身。原無七煞,行運遇之則發;原有七煞,行財運,或印綬死絕,或臨墓地,皆凶。經云:煞能生印,畏行財鄉,破印助鬼,決主不詳。凡格喜身旺,惟印綬喜生弱,若元局帶財傷印,運行比劫身旺,亦能發福,無則不宜,如無官煞財神,又行身旺,主平常。
凡そ印綬格は、七煞を見るを喜ぶ、煞は能く印を生ずればなり。ただし煞多かるべからず、多ければすなわち身を傷る。原命に七煞なき者は、行運これに遇えば便ち発す。原命にすでに七煞ある者は、さらに財運を行き、あるいは印綬が行って死絶の地に到り、あるいは墓庫に臨むは、皆凶を主とす。経書にいう:煞は能く印を生ず、ただ財郷に行くを怕る。財ひとたび印を破りまた鬼煞を助けば、必ず不吉なり。別の格局は皆日主の身旺を喜び、ただ印綬格は日主の稍か弱くして生を受くるを喜ぶ。もし原局が財を帯びて印を傷れば、行運が比肩劫財・日主転旺の地に走るも、能く福を発し得。原局にもし財の印を傷るなければ、すなわちさらに比劫を走るに宜しからず。假如官煞なく、また財星なければ、行運さらに身旺の処に往けば、一生もまた平常に過ぎず。
《淵源論》:印綬,如甲日遇子月為正印,亥月為偏印,最喜逢天月德,子天德在巽,月德在壬,亥天德在乙,月德在甲,時要見酉辛正官為妙,或申庚七煞,卻要見比劫助身,合煞為貴,畏戊己財星損印,忌丙丁食傷生財破印;乙逢亥子月,喜忌與甲同。丙日逢卯月正印,天德在坤,月德在甲,寅月偏印,天德在丁,月德在丙,喜見子癸正官,或壬亥七煞,卻要比劫助身合煞,畏申庚酉辛財星損印,忌戊己食傷生財破印;丁逢寅卯月,喜忌與丙同。
《淵源論》の印綬を講ずるにいう:たとえば甲木日主が子月に生まれれば正印、亥月に生まれれば偏印、最も喜ぶは「天徳」「月徳」に遇うこと——子月の天徳は巽位に在り、月徳は壬に在り。亥月の天徳は乙に在り、月徳は甲に在り。時上に酉と辛この正官を見てこそ妙なり。もし申と庚この七煞を見れば、比肩劫財ありて身を幇け七煞を合住することを得て、こそ貴と算す。この格は戊己の財星が来て印を損するを怕れ、丙丁の食傷が財を生じて印を破るを忌む。乙木が亥子月に生まれんは、喜忌甲と同じ。丙火日主が卯月に生まれれば正印、天徳は坤位に在り、月徳は甲に在り。寅月に生まれれば偏印、天徳は丁に在り、月徳は丙に在り。子と癸この正官を見るを喜び、もし壬と亥この七煞を見れば、また比肩劫財が身を幇け煞を合するを要す。申庚酉辛の財星が印を損するを怕れ、戊己の食傷が財を生じ印を破るを忌む。丁火が寅卯月に生まれんは、喜忌丙と同じ。
戊日逢午月正印,天德在亥,月德在丙,巳月偏印,天德在辛,月德在庚,喜逢卯乙正官,寅甲七煞,見煞卻宜比劫助身合煞,忌見壬癸之財壞印,申庚辛食傷生財破印;己生巳午月,喜忌與戊同。庚日生午月正印,天德在干,月德在丙,巳月偏印,天德在辛,月德在庚,喜見午丁官星,巳丙七煞,見煞卻宜比劫助身合煞,忌甲乙寅卯旺財壞印,壬癸傷食,午財破印;辛生巳午月,喜忌與庚同。壬日生酉月正印,天德在寅,月德在庚,申月偏印,天德在癸,月德在壬,喜時逢巳午正官或己戊七煞,卻宜見比劫助身合煞,忌丙丁旺財壞印,甲乙食傷,午財破印;癸生申酉月,喜忌與壬同。
戊土日主が午月に生まれれば正印、天徳は亥に在り、月徳は丙に在り。巳月に生まれれば偏印、天徳は辛に在り、月徳は庚に在り。卯と乙この正官に遇うを喜び、寅と甲は七煞、煞を見れば応に比肩劫財ありて身を幇け煞を合すべし。壬癸の財が印を壊すを忌み、申と庚辛の食傷が財を生じ印を破るを忌む。己土が巳午月に生まれんは、喜忌戊と同じ。庚金日主が午月に生まれれば正印、天徳は干位に在り、月徳は丙に在り。巳月に生まれれば偏印、天徳は辛に在り、月徳は庚に在り。午中の丁火この官星を見るを喜び、巳中の丙火は七煞、煞を見ればまた比肩劫財ありて身を幇け煞を合すべし。甲乙寅卯の旺財が印を壊すを忌み、壬癸の傷官食神と午上の財が印を破るを忌む。辛金が巳午月に生まれんは、喜忌庚と同じ。壬水日主が酉月に生まれれば正印、天徳は寅に在り、月徳は庚に在り。申月に生まれれば偏印、天徳は癸に在り、月徳は壬に在り。時上に巳午の中の正官に逢い、あるいは己戊の七煞に逢うを喜ぶ。煞を見ればなお比肩劫財ありて身を幇け煞を合するに宜し。丙丁の旺財が印を壊すを忌み、甲乙の食傷と午上の財が印を破るを忌む。癸水が申酉月に生まれんは、喜忌壬と同じ。
經云:官刑不犯,印綬與天德同宮。又曰:素食慈心,印綬喜逢於天德。如孟重都憲:乙亥、丁亥、乙丑、丙戌,是印綬與天德同宮。一命甲寅、丙寅、丙寅、丁酉,是天德在丁,月德在丙,印綬在寅。一命庚申、庚辰、庚子、壬午,是天德月德俱在壬,印綬在辰是也。此格大要生旺,最忌死絕。如果乙見亥子為印,見金成其仁義生養,印元見土則混雜其格,運行西北,官印為福,若時引歸卯辰巳地,或運行此地,財印歸死絕,流年再遇財克印,決入黃泉無疑。印綬合格,行大運最忌印綬變合,遇地支三合,或變為傷局,或變成財局,或變成煞局,最為不吉。
経書にいう:官司刑罰を触犯せざる人は、命裡に印綬と「天徳」と同一宮に在り。又いう:素を食し心地慈善なる人は、印綬まさに天徳に遇上るを喜ぶ。たとえば都察院御史孟重の八字・乙亥、丁亥、乙丑、丙戌は、すなわち印綬と天徳と同宮なり。また一造甲寅、丙寅、丙寅、丁酉あり、天徳は丁に在り、月徳は丙に在り、印綬は寅に在り。また一造庚申、庚辰、庚子、壬午あり、天徳月徳皆壬に在り、印綬は辰に在り。この格は総じて印星の生旺するを要し、最も忌むは死絶なり。たとえば乙木が亥子をもって印と為し、さらに金の来たりて其の仁義相生相養の道を成就するを見るを得ん。印の本元もし土を見れば、格局便ち混雑す。行運が西北を走れば、官と印と皆福気を成す。もし時辰が卯・辰・巳の地に引帰し、あるいは行運がこれらの処に走れば、財と印と皆死絶の処に落ち、流年さらに財に遇いて印を剋せば、すなわち必ず黄泉に入るべし、疑問なし。印綬すでに合格すれば、大運を行くに最も忌むは印綬の変合を起すこと:地支の三合に遇い、あるいは変じて傷官局と成り、あるいは変じて財局と成り、あるいは変じて七煞局と成るは、皆最も不吉なり。
賦云:金賴土生,土厚而金遭埋沒。木從水養,水盛而木必漂流。火炎土燥,則不能生物(如己日得午之類)。剛金不能生水(如庚日得戌之類)。旺土見旺火,逢此必主眼疾癰疽熱病。糞土不能生金,燥金不能生水,絕水不能生木,遇此宜詳看,不可一概印綬論。若水得金生而逢秋,乃水清金白,秀麗堪誇,一水三金,號曰體全之象。火得木生而值春,為木秀火明,發焰紅綠,見金則傷其木,滅火之焰。是金木二印,多者俱作吉論。若火印多者火燥土烈,水印多者水泛木浮,土印多者土重金埋,皆不為吉。
賦文にいう:金は土の生ずるに靠るも、土太厚ければ、金反って埋没せらる。木は水の養うに靠るも、水太盛んなれば、木必ず漂流す。火太炎し土太燥すれば、万物を生長する能わず、たとえば己土日主の午に坐する類。金太剛硬なればまた水を生ず能わず、たとえば庚金日主の戌に坐する類。旺土さらに旺火を見るに遇えば、この配合に必ず眼疾・癰疽と熱病を主とす。糞土は金を生ず能わず、燥金は水を生ず能わず、絶地の水は木を生ず能わず。これらに遇うは皆細看を要し、一概に印綬に按じて論ずべからず。もし水が金の生ずるを得また秋令に逢えば、これ水清金白、秀麗誇るべし。一位の水に三位の金を配するを、「体全の象」とよぶ。火が木の生ずるを得て正に春に当たれば、これ木秀火明、火焰は紅緑の光を発す。この時ひとたび金を見ればすなわち木を傷り、また火の光焰を熄す。見るべし、金印と木印この両種は、多きはなお吉として論ず。火印の多き火燥土烈、水印の多き水泛木浮、土印の多き土重金埋に至っては、皆吉と算せず。
又云:甲日子月,忌己巳時,怕午沖。乙日亥月,忌戊辰時,怕巳沖。丙日卯月,忌辛卯時,怕酉沖。寅月忌庚寅時,怕申沖。丁日寅月,忌庚子時,怕申沖。卯月忌辛丑時,怕酉沖。戊日午月,忌癸卯時,怕子沖。己日巳月,怕壬子、壬戌時,忌亥沖。庚日午月,忌己卯、乙酉時,怕子沖。巳月忌戊寅時,怕亥沖。辛日巳月,忌庚寅、甲午時,怕亥沖。午月忌辛卯、乙未時,怕子沖。壬日酉月,忌丁未時,怕卯沖,申月忌丙午時,怕寅沖。酉月忌丁巳時怕卯沖。以上日干,皆喜見比肩疏通,忌見食傷銷印生財,犯此,物運又臨身印衰鄉財旺之地,必然貪財壞印,剝官退職。
又いう:甲木日主が子月に生まるるは、己巳時を忌み、午の来て子を冲するを怕る。乙木日主が亥月に生まるるは、戊辰時を忌み、巳の来て亥を冲するを怕る。丙火日主が卯月に生まるるは、辛卯時を忌み、酉の来て卯を冲するを怕る。寅月に生まるるは、庚寅時を忌み、申の来て寅を冲するを怕る。丁火日主が寅月に生まるるは、庚子時を忌み、申の来て冲するを怕る。卯月に生まるるは、辛丑時を忌み、酉の来て冲するを怕る。戊土日主が午月に生まるるは、癸卯時を忌み、子の来て冲するを怕る。己土日主が巳月に生まるるは、壬子・壬戌時を怕り、亥の来て冲するを忌む。庚金日主が午月に生まるるは、己卯・乙酉時を忌み、子の来て冲するを怕る。巳月に生まるるは、戊寅時を忌み、亥の来て冲するを怕る。辛金日主が巳月に生まるるは、庚寅・甲午時を忌み、亥の来て冲するを怕る。午月に生まるるは、辛卯・乙未時を忌み、子の来て冲するを怕る。壬水日主が酉月に生まるるは、丁未時を忌み、卯の来て冲するを怕る。申月に生まるるは、丙午時を忌み、寅の来て冲するを怕る。酉月に生まるるは、丁巳時を忌み、卯の来て冲するを怕る。以上の各日干は、皆比肩の来て気機を疏通するを見るを喜び、食神傷官の印気を消耗して財を生じ去るを見るを忌む。これらを犯し、行運また日主と印綬と皆衰え財星かえって旺なる処に落ちれば、必ず財星を貪恋して印綬を壊し、削職退官に落ちん。
經云:印綬、財星重見,百事難通。又云:月印純粹,無財星,主文章中黃甲。又曰:身旺印多,財運無妨,身弱有印,煞運何傷!又曰:印綬有根,喜遇財星,印綬無根,忌見財曜,官星者,印綬之根也,印綬有官有財,則財生官,官生印,印生身,身克財則榮貴,故不忌。又云:印綬有根,逢財則發,逢官則顯,逢合則晦,逢沖則災。《通明賦》云:財印交錯,論其氣稟之輕重,倘若財輕而印氣重,舍財取印,其貴可知;倘若印氣輕而財氣重,舍印取財,雖有背祿,支干重旺,反作資財。《寶鑑》云:印綬財傷,母年早喪。《奧旨》云:印綬被傷,失宗業,拋離故里。《絡繹賦》云:印臨子位,受子之榮。《千里馬》云:逢印看官,而遇官十有七貴。《造微論》云:印綬逢華,尊居翰苑。《萬祺賦》云:正印見財則凶,逢官則吉,有官無印,縱富貴而傷殘;有印無官,縱榮華而有失。四柱愁逢死絕,三元喜見長生。
経書にいう:印綬と財星と重複して現るれば、百事皆通達し難し。又いう:月上の印純粋にして財星なきは、文章を憑って甲榜に高中するを主とす。又いう:身旺にして印多きは、財運を走るも妨げず。身弱にして印あるは、煞運を走るも又何ぞ妨げん。又いう:印綬に根あるは財星に遇うを喜び、印綬に根なきは財星を見るを忌む。ここにいう所の根は、すなわち官星——印綬すでに官ありまた財あれば、すなわち財は去りて官を生じ、官は去りて印を生じ、印は去りて身を生じ、身はさらに去りて財を剋し、便ち栄貴の局と成る。故に財を忌まず。又いう:印綬に根あれば、財に逢えば便ち発し、官に逢えば便ち顕れ、合に逢えば便ち晦暗し、冲に逢えば便ち災あり。《通明賦》にいう:財と印と交錯して在るは、両者気勢の軽重を論ずべし。倘若財軽くして印重ければ、財を舎てて印を取り、その貴気想い知るべし。倘若印軽くして財重ければ、印を舎てて財を取り、禄に背くと雖も、干支重迭旺相なれば、反って資財と変ず。《寶鑑》にいう:印綬財の傷る所となれば、母早年に去世す。《奥旨》にいう:印綬傷を受ければ、祖業を喪失し故郷を抛離す。《絡繹賦》にいう:印が子位に臨むは、子女の栄養を受くる能し。《千里馬》にいう:印に逢うてさらに官を看るべし、官星に遇う者十人の裡七人貴なり。《造微論》にいう:印綬さらに華蓋に逢えば、翰林の職に尊居すべし。《万祺賦》にいう:正印は財を見れば凶、官に逢えば吉。官ありて印なければ、縦い富貴もまた傷残あり。印ありて官なければ、縦い栄華もまた缺失あり。四柱は最も死絶に遇上るを愁い、年月日の三元は則ち長生を見るを喜ぶ。
古詩云:命逢印綬福非輕,年少從容享見成,旺相印多偏福厚,受恩承蔭立功名。又:月逢印綬喜官星,運入官鄉福必清,死絕運臨身不利,再行財運百無成。又:印綬無虧享福全,為官承蔭有田園,官膺宣敕盈財穀,日用盤餐費萬錢。又:重重印綬格清奇,更要支中仔細推,支上咸池干帶合,風流浪蕩破家兒。又:印綬重重享見成,食神只恐暗相刑,早年若不歸泉路,孤苦離鄉宿疾縈。又:印綬不宜身太旺,總然無事也平常,除非原命多官煞,卻有聲名作棟樑。又:印綬生人旺氣純,官煞多遇轉精神,印行死絕並財地,無救終為泉下人。合諸說,觀印綬喜忌見矣。
古詩にいう:命裡に印綬に逢うは福気軽からず、年少の時より便ち従容として現成を享受す。印星旺相にしてまた多きは福分格外に深厚、恩蔭を承受して功名を建立す。もう一首にいう:月上に印綬に逢うは最も官星を喜び、行運官郷に入れば福気必ず清純なり。運が死絶の地に到れば自身に不利、さらに財運を走れば百事成らず。もう一首にいう:印綬に虧損なければ便ち福を享くること周全、官を為り蔭を承けて田園を擁有す。官身朝廷の誥敕を受け、財穀充盈して、一日の飯食すなわち万銭を花去す。もう一首にいう:印綬重重の格局もと清奇、さらに地支の中に仔細に推詳を要す。地支に「咸池」を帯びて天干また合を帯ぶれば、すなわち風流浪蕩の败家子なり。もう一首にいう:印綬重重の人は現成を享受す、ただ食神が暗中に来て相刑するを怕る。早年もし夭亡して黄泉に帰せずとも、また孤苦にして郷を離れ宿疾身に纏わらん。もう一首にいう:印綬の人は日主太旺に宜しからず、縦い事なくもまた平常に過ぎず。ただ原命に官煞多きに非ざれば、声名ありて棟梁と作るに堪えず。もう一首にいう:印綬生人旺気純粋、官煞多く遇うは反って転じて精神を出す。印ひとたび死絶および財旺の地に走れば、救なくば終に九泉の下の人と為る。各家の説を綜合すれば、印綬の喜忌皆明らかなり。
時逢生印
如甲日子時,取子中癸水為印,資助日主,其人足智多謀,安享食祿,年月上要見辛官生印,運行西北,官印乃為貴命,若柱逢戊己土重,更有午字沖破,運歷東南,官印衰絕,百事無成,公吏肆市人也。
たとえば甲木日主が子時に生まれれば、すなわち子中の癸水を取って印綬を作して日主を資助す。この種の人は足智多謀にして、安んじて俸禄を享受す。年月の上に辛金正官を見て印を生じ、行運西北方を走り、官と印と皆地を得て、こそ貴命と算す。倘若四柱に戊己土太重く、さらに午字ありて来て子水を冲破し、行運また東南を経歴せば、官と印と皆衰絶し、すなわち百事成らず、ただの衙門裡の吏役・街市上の小民のみ。
胞胎逢印綬
經云:胞胎逢印綬,祿享千鍾。如庚寅、辛卯、丙申、乙酉等,日時月令逢印綬之地,主貴。經云:時日胞胎格,月通印綬,逢煞官印運助,職位列三公。
経書にいう:胞胎の位が印綬に遇上れば、千鍾の厚禄を享受すべし。たとえば庚寅・辛卯・丙申・乙酉これらの日は、日干が日支の上に正しく受胎の位に処り、而も日・時・月令また印綬の地に逢到れば、すなわち貴を主とす。経書またいう:日時が胞胎の格を成し、月令が印綬に通じ、さらに七煞に逢い併せて官運印運の相助あれば、職位は三公に位列すべし。
棄印就財
經云:棄印就財明偏正,印綬忌財,此理甚明。正印居月令者,決不可見財,若居年時,月令見財只用財格,喜印生身,敵財為福。若偏印,月令年時見財無妨,為棄印就財,舍輕用重。如壬生申月,丙生寅月,坐長生之地,年時得財,即身旺喜見財地,如此造化,必主棄祖基而自創別業立身。
経書にいう:棄印就財を談ずるには、先ず偏印と正印とを分清することを要す。印綬は財を忌む、この道理もと極めて明白なり:正印が月令に落つるは、絶対に財を見るべからず。もし正印が年上あるいは時上に落ち、而も月令に財を見れば、すなわちただ財格に按じて取用し、なお印ありて身を生じ財勢を抵当するを喜ぶ。かくてこそ福なれ。偏印に至っては、月令・年上・時上に財を見るも皆妨げず、これを「棄印就財」とよび、分量の軽きを舎去して分量の重きを取用す。たとえば壬水が申月に生まれ、丙火が寅月に生まれれば、日主皆長生の地に坐し、年上時上また財を得、まさに身旺にして財地を見るを喜ぶ。この造化は、必ず祖上の基業を抛開き、自己別に一番の事業を創りて身を立てるを主とす。
論倒食
倒食即偏印之謂,一名吞啖煞,食神最忌見之。如甲生丙火為食,火能生土,為甲之財,財旺生金,為甲之官,食神生旺,財官備矣。今甲見壬為倒食者,壬旺則克了丙火,丙被克去,不能生土,甲無財矣;壬合起丁,傷甲之辛,甲無官矣;壬克去丙,庚煞得安,來傷甲木,甲生災矣。所謂用食忌見者,此也。
「倒食」とはすなわち偏印の別名で、また「吞啖煞」ともよび、食神は最もこれに遇うを忌む。たとえば甲木が丙火を生出して食神と為し、丙火また能く土を生じ、土は甲の財、財旺してさらに金を生じ、金は甲の官。食神ひとたび生旺すれば、財と官と皆斉備す。いま甲木が壬水を見れば便ち倒食と成る:壬水ひとたび旺なればすなわち丙火を剋去し、丙火剋されて土を生ずる能わず、甲は財なかるべし。壬水また丁火を合動し、丁火は甲の辛金正官を傷り、甲は官なかるべし。壬水が丙火を剋去すれば、庚金七煞は便ち安然として恙なく、転じて來りて甲木を傷害し、甲木はすなわち災を生ぜん。いわゆる食神を用る人は最も偏印を見るを忌む、道理すなわちここに在り。
凡命帶倒食,福薄壽夭,若有制合,如甲日見壬辰、壬戌,辰戌中帶有土制丁合;乙日見癸未、癸丑,丑未中有己制癸;丙日見甲申,丁日見乙巳、乙酉,戊日見丙子、丙申、丙辰,己日見丁亥,庚日見戊寅、戊辰,辛日見己卯、己亥,壬日見庚午、庚戌,癸日見辛巳、辛未。此等偏印不能為食害,有剋制故也。柱中身旺,財官俱生,可取為福助身,陽日逢之能暗合傷官生財,陰日逢之能暗合財星,柱中無食,只以偏印論。
凡そ命裡に倒食を帯ぶるは、福分浅薄にして寿命短促なり。ただし別にそれを克制しあるいは合住する物あれば然らず。たとえば甲日が壬辰・壬戌を見れば、辰戌の中に土を帯びて能く壬を制し、また丁火ありて合し得。乙日が癸未・癸丑を見れば、丑未の中に己土ありて能く癸を制す。丙日が甲申を見、丁日が乙巳・乙酉を見、戊日が丙子・丙申・丙辰を見、己日が丁亥を見、庚日が戊寅・戊辰を見、辛日が己卯・己亥を見、壬日が庚午・庚戌を見、癸日が辛巳・辛未を見。これらの偏印は皆食神に害及する能わず、その已に克制せらるるが故なり。もし四柱の日主身旺にして、財と官と皆生扶を得れば、偏印はなお取りて福神を作して身を幇くべし:陽日これに遇えば能く暗に傷官を合して財を生じ、陰日これに遇えば能く暗に財星を合す。四柱の中にもともと食神なければ、すなわち単に偏印に按じて論じ、倒食とよばず。
又曰:凡命有食遇梟,猶尊長之制我,不得自由,作事進退悔懶,有始無終,財源屢成屢敗,容貌欹斜,身品瑣小,膽怯心虛,凡事無成,克害六親,幼時克母,長大傷妻子。賦云:倒食者,名為偏印,號曰梟神,值身旺而財豐福厚,遇刑煞則壽夭身貧,財星若見,披星帶月不停留,煞星若生,馳擔息肩無定日,身弱重逢偏印,須愁顏子之傷,正食若遇梟神,未免韓信之禍,始遇者精神慵懶,重犯者容貌欹斜。《萬祺賦》云:梟神見官煞,多成多敗,偏印遇財曜,反辱為榮,身旺為貴,身弱乃常,有傷官而平生豐潤,值食神則處世伶仃。古詩云:印星偏者是梟神,柱內最喜見財星,身旺遇此方為福,身衰梟旺更無情。
又いう:凡そ命中に食神ありてまた梟神に遇うは、譬えば尊長に管束せられて、事事自由を得ざるがごとし。事を為すに進退猶豫し、懊悔懶散して、始ありて終なく、財源屡々成りて屡々敗れ。容貌歪斜、身材短小、胆怯心虛にして、凡事成り難し。また六親を克害し、幼年に母を剋し、長じては妻を傷り子を害す。賦文にいう:倒食本名は偏印、号して梟神とす。もし日主身旺なれば、反って財豊かに福厚し。もし刑煞に遇えば、すなわち寿夭身貧なり。財星もし出現すれば、便ち星を披り月を戴きて奔波停まらず。煞星もし生発すれば、便ち担を挑みて肩を歇むる日なし。身弱にして重重に偏印に逢えば、すなわち顔回のごとき早夭の傷を憂ふべし。正食もし梟神に遇上れば、また韓信のごとき禍患を免れず。初次に遇上るは精神慵懶、重復に犯到るは容貌歪斜。《万祺賦》にいう:梟神さらに官煞を見れば、多く成りまた多く敗る。偏印財星に遇上れば、反って能く辱を轉じて榮と為す。身旺なればすなわち貴と為り、身弱なれば便ち平常なり。傷官あるは一生豐潤、食神に遇うは卻て處世孤零なり。古詩にいう:印星の中に偏なるは便ち梟神、四柱の内最も財星を見るを喜ぶ。身旺にしてこれに遇上ればこそ福と算し、身衰にして梟旺なればさらに情なし。
如丙戌、丙申、甲戌、壬申,甲見丙食,又見壬倒食,甲生申月受煞制無氣,二丙竊氣,壬水制丙,煞得施行,故無名利。又如壬申、壬子、甲戌、丙寅,會印歸祿,水精火神之妙,木火通明之象。又,己未、壬申、甲子、丙寅,以煞化印,歸祿得秀,木火通明,水木清奇。二命俱大貴。前忌倒食,逢制合反貴,切不可一見倒食,便以凶論。
たとえば丙戌、丙申、甲戌、壬申の一造、甲木は丙火を見て食神と為し、また壬水を見て倒食と為す。甲は申月に生まれ、七煞の克制を受けて生気なく、両個の丙火また其の氣を泄し、壬水さらに來りて丙火を制すれば、庚金七煞は便ち其の剋を施行するを得、故に此人名なくまた利なし。また壬申、壬子、甲戌、丙寅の一造のごとく、地支會成して印局と為り時上に歸祿すれば、水の精氣と火の神采と配合妙にして、まさに木火通明の象なり。また己未、壬申、甲子、丙寅の一造のごとく、七煞を以て印綬と化し、時上に歸祿して秀氣を得、既に木火通明、また水木清奇なり。この両造皆大貴なり。前に倒食を忌むと説けども、一旦制伏あるいは合化に遇上れば、反って顯貴す。故に切に一見倒食すればすなわち凶として論ずべからず。
論雜氣
雜氣者,乃辰戌丑未,辰中有乙戊癸,為水土庫;戌中有辛戊丁,為火庫;丑中有癸辛己,為金庫;未中有丁己乙,為木庫。各隨所藏之氣而言,看我日干,或為官,或為財,或為印,官繫福身之物,財是養命之源,印乃資身之本,在人最為切要。四庫各藏三件,乃天地不正之氣,故以雜言也。
いわゆる「雜氣」とは、辰・戌・丑・未の四支を指す。辰中に乙・戊・癸を藏し、水と土の庫なり。戌中に辛・戊・丁を藏し、火庫なり。丑中に癸・辛・己を藏し、金庫なり。未中に丁・己・乙を藏し、木庫なり。各々其の中に藏する氣に隨て説くを要す:其の我が日干に對するや、官なるか、財なるか、それとも印なるかを看る。官は自身をして福を得せしむる物、財は命を養うの源頭、印は自身を資養するの根本にして、人に對して最も要緊なり。四個の庫に各々三様の物を藏す、皆天地間の純正ならざる氣なれば、一個の「雜」の字を以て稱呼す。
經云:財官印綬全備,藏蓄於四季之中是也。此格喜透露沖刑,忌壓伏,其餘喜忌消詳,與前正氣財官印同。假令六甲日生得丑月,以丑中辛金為官,己土為財,癸水為印,看天干透出何字為福次,分節氣淺深,何物當令,大概透財者富,透官者貴,印綬享父祖見成之福,受宣敕廕庇之貴,如無透出,沖刑少許兼身旺為妙,忌身弱,沖刑太過則福聚之氣散矣。如柱元有破害之物,再不可遇此等運,再行則為太過,沖壞秀氣,反不為吉,元無破害,喜沖刑運。
經書にいう:財・官・印綬の三樣斉備して、皆辰戌丑未の四季の中に收藏す、講ずる所まさにこれなり。この格は天干に透露し地支に冲刑あるを喜び、土に壓伏せらるるを忌む。その餘の喜忌の詳情は、前に講じたる正氣の財官印と同じ。たとえば六個の甲日生人が丑月を得れば:丑中の辛金は官、己土は財、癸水は印、ただ天干に何字か透出するを看て、據て福氣の次第を分ち、さらに節氣の深淺を分ちて、當令するは何れの一樣かを看る。大略して説けば、財を透すは富を主とし、官を透すは貴を主とし、印綬を透すは父祖の現成の福を享受し誥敕蔭庇の貴を承受す。もし一樣も透せざれば、すなわち稍か冲刑あるを要し、さらに日主身旺を加えてこそ妙なり、最も忌むは身弱なり。しかれども冲刑太過なれば、庫裡に聚まる福氣また散掉せん。倘若四柱にもと破害の物あれば、さらにこの冲刑の運に再遇すべからず、再走れば便ち太過と成り、秀氣を冲壞して、反って不吉なり。もと破害なき者は、こそ冲刑の運を行くを喜ぶ。
《景鑑》云:雜氣財官,身旺有沖而發,若太過反受孤貧是也。又云:雜氣財官格,要四柱財星多,便為好命,若四柱別入他格依他格斷。又云:雜氣財官有正官格、偏官格、正財格、偏財格,雜氣印綬有正印格、偏印格,須分偏正,若偏官,亦要少許制伏則可,若墓庫重迭,元無刑沖,不透貴氣,兼有戊己壓其上,最難發於少年,故曰財官鎖閉少年,不發墓中人是也。又曰:四庫亦是衰養冠帶之鄉,若時上見為時墓格,與月上同論,但發較晚。如丁亥、戊子、丙申、己丑,丙用丑墓為財庫,行未運沖丑庫發財。見壬,辰為官庫,至戌運沖辰庫發官。
《景鑑》にいう:雜氣の財官は、日主身旺にして庫に冲動あれば便ち發し得。冲する太過なれば、反って孤苦貧寒に落つ。又いう:雜氣財官この格は、四柱に財星多きを要してこそ好命なり。もし四柱に別に他の格に入れば、すなわち其の格に照して斷ず。又いう:雜氣財官の裡に正官格・偏官格・正財格・偏財格を分ち、雜氣印綬の裡に正印格・偏印格を分つ、必ず偏と正とを辨清することを要す。もし偏官なれば、また稍か制伏を加えてこそ行なり。倘若墓庫重迭してもと刑冲なく、貴氣また天干に透出せず、戊己土を加えて上に壓せば、最も少年に志を得難し。故に説く、財官の鎖閉せられたる少年人は、墓中の物發出す能わずと。又いう:辰戌丑未の四庫は同時に衰・養・冠帶の居る所の鄉なり…
倘柱中別有戊辰、己丑壓伏庫上,則不能發財發官,難作好命看,若有沖見合,則又不能沖矣。又曰:月臨庫地,東西南北四隅之氣,如未木行東方,戌火行南方,辰水行北方,丑金行西方臨庫墓,運行生旺之地必發,如月臨辰水氣,運轉南方,不見會合,只以土論。
倘若四柱に別に戊辰・己丑の類ありて庫位の上に壓伏せば、すなわち財を發する能わず、官を發する能わず、好命として看ること難し。もしもと冲ありて、中間また合出現すれば、すなわち冲動せず。又いう:月令の庫地に臨むは、帶ぶる所は東西南北四隅の氣なり:たとえば未は木庫にして東方を行き、戌は火庫にして南方を行き、辰は水庫にして北方を行き、丑は金庫にして西方を行く、かく庫に臨む…
又曰:古人以五行墓處為倉庫,若命中帶倉庫,遇太歲所克之五行加之,如木人得辛未,火人得庚戌,土人得壬辰,水人得甲辰,金人得癸丑,是謂庫中有財,其人必豐厚;若命帶墓絕,而反值太歲所畏之五行加之,如木人得乙未,火人得壬戌,土人得戊辰,金人得己丑,水人得丙辰,謂之絕處無依,其人必滯。若五行遞相庫墓純粹而不破,又有福神加臨,此兩府之格也。若破而生旺,破而死絕,有福神加臨,則減退斷之。若克破而無福神,只是百姓。
又いう:古人は五行の墓に入る所を以て倉庫と為す。もし命中に倉庫を帶び、また本命の剋する所の那一種の五行に遇上りて其の上に加臨すれば——たとえば木に屬する人が辛未を得、火に屬する人が庚戌を得、土に屬する人が壬辰を得、水に屬する人が甲辰を得、金に屬する人が癸丑を得——これを庫中に財ありとよび、其人必ず家道豐厚なり。反って、もし命に墓絶を帶び、偏に本命の畏懼する那一種の五行に遇上りて加臨せば——たとえば木に屬する人が乙未を得、火に屬する人が壬戌を得、土に屬する人が戊辰を得、金に屬する人が己丑を得、水に屬する人が丙辰を得——これを絶處無依とよび、其人必ず滯塞不通なり。もし五行が依次相い庫墓と為りて純粹破れず、また福神の加臨あれば、これすなわち兩府に位居する格局なり。もし破せらるるもなお生旺に在り、あるいは破せらるるも已に死絶に入るも、ただ福神の加臨あれば、すなわち等を减じて斷ず。もし既に剋破せられまた福神なければ、ただの平民百姓のみ。
此庫墓格局,不問貴賤,只是一生自己榮旺,不利六親,仍難得子息。有庫頭鬼,乃甲乙人見辛未,忌丁巳;丙丁人見壬戌,忌戊寅;戊己人見甲辰,忌庚寅;庚辛人見丁丑,忌癸巳;壬癸人見戊辰,忌甲寅。一名軒車煞,若犯所忌,主車破輛,馬折足,婦人疾厄,常人致盜。《神白經》云:生日犯之得用,若遇時不犯忌,多主富貴,君子早年科甲,常人藝業出眾。
この庫墓の格局は、貴賤を論ぜず、ただ自己一生榮旺するのみ、卻て六親に利あらず、しかも子嗣を得難し。別に一種の「庫頭鬼」あり:甲乙の人は辛未を見、忌んでさらに丁巳に遇うこと。丙丁の人は壬戌を見、忌んでさらに戊寅に遇うこと。戊己の人は甲辰を見、忌んでさらに庚寅に遇うこと。庚辛の人は丁丑を見、忌んでさらに癸巳に遇うこと。壬癸の人は戊辰を見、忌んでさらに甲寅に遇うこと。また「軒車煞」ともよび、もし忌む所の字を触犯せば、車輛損壞・馬匹折足を主とし、婦人は疾病災厄あり、平常人は則ち盜賊を招致す。《神白經》にいう:生日上にこれを犯到りて取りて用と為す能い、時辰上また忌む所を犯さざれば、多く富貴を主とす。士人は早年に科擧中第し、平常人もまた技藝出衆すべし。
有庫頭財,乃甲乙人己未,丙丁人庚戌,戊己人壬辰,庚辛人乙丑,壬癸人丙辰,君子多主錢穀之任,常人家業從容,即透出財官論也。如金見己丑火,木見乙未金,水見丙辰土,土見戊辰木,火見壬戌水,如此之格,即墓中逢鬼,危疑者甚。
また一種の「庫頭財」あり:甲乙の人は己未を見、丙丁の人は庚戌を見、戊己の人は壬辰を見、庚辛の人は乙丑を見、壬癸の人は丙辰を見。士人は多く錢糧を掌管する職務に任ずる能く、平常人も家業寛裕なり、これすなわち財官の透出するに等しく論ず。反って、もし金に屬する人が己丑を見て納音が火に屬し、木に屬する人が乙未を見て納音が金に屬し、水に屬する人が丙辰を見て納音が土に屬し、土に屬する人が戊辰を見て納音が木に屬し、火に屬する人が壬戌を見て納音が水に屬すれば、かかる格局はすなわち墓中に鬼に逢う、危險可疑の處極めて多し。
古歌云:雜氣財官用月宮,天干透露始為豐,財多官旺宜沖破,切忌干支壓伏重。又:雜氣從來自不純,天干透出始為真,身強財旺生官祿,運入沖刑聚寶珍。又:月令提綱不可沖,十沖九命皆為凶,惟有財官逢墓庫,運行到此反成功。又:時墓逢官主發遲,喜逢沖剋最為奇,鎮壓不來臨貴處,官高職顯兩相宜。
古歌にいう:雜氣の財と官は月令のこの一宮上に取用を要し、天干に透露出來してこそ豐厚と算す。財多官旺の時は冲破ありて庫を打開くに宜しく、卻て干支に重重壓伏せられんを切忌す。もう一首にいう:雜氣は從來純粹ならず、天干透出を得てこそ眞と算す。日主身强・財旺にして官祿を生出し得れば、行運冲刑の地に走到れば反って珍寶を聚斂し得。もう一首にいう:月令この提綱はもと冲すべからず、冲せられたる命十に九は凶なり。ただ財官の正に墓庫の裡に藏するを除き、運行冲處に到れば反って成功す。もう一首にいう:時柱上の墓庫は官に遇えば發達較遲を主とし、反って冲克に喜逢してこそ最も奇なり。ただ鎭壓の土の貴氣の上に壓するなければ、官高職顯兩樣皆相宜なり。
又:少年不發墓中人,皆為財官閉庫門,破害故能開鎖鑰,壓藏終是受苦辛;丁壬本取辰為墓,戊土來傷富作貧,乙卯甲寅同救濟,財星湧出自然榮。又曰:雜氣財官與印同,格中最忌鬼財重,但宜我多生為上,雖喜逢他要得中;若是財多宜退職,如逢官旺福無窮,貪財壞印君須記,蝸角蠅頭枉費心。又:財官雜氣庫中藏,最喜生身入旺鄉,煞重身輕宜制伏,財多庫實要沖傷;五行有取尋他格,四柱無情反有箋,歲運若臨財旺地,聲名日進甚高強。
もう一首にいう:少年發達する能わざるはまさに墓中の人、皆財官の庫門の裡に關せらるるに因る。破あり害ありて反って能く他の爲に鎖鑰を打開き、壓せられ藏せられたるは終に受苦あるのみ。丁と壬はもと辰を取て墓と爲し、戊土一來して剋傷せば、富もまた貧と變ず。もし乙卯・甲寅の木ありて同來救濟せば、財星涌出して、自然榮顯す。又いう:雜氣の財官と印綬とは一樣に看る、格中は最も鬼煞と財星の太重きを忌む。總じて我方に多く生扶を得るを以て上と爲し、これに喜逢すと雖も、また恰到好處を要す。もし財太多ければ、すなわち身を退き職を讓るに宜しく、もし官旺に遇上れば、福氣無窮なり。財を貪りて印綬を壞る、この一點は記牢すべし、然らざれば蝸角蠅頭の利を爭うもただ心機を白費するのみ。もう一首にいう:財官雜氣は庫中に藏し、最も身を生じて旺鄕に行入るを喜ぶ。煞重身輕のは制伏あるに宜しく、財多庫滿のは冲開に靠るを要す。五行の中に別に取るべきあればすなわち別の格を找し、四柱に情なく反って別に説法あり。流年大運もし財旺の地に走到れば、聲名一天天に見長し、格外に高强なり。
附論墓運
秘訣云:幼年不宜逢墓庫,老年值此卻豐隆。又云:旺官旺印與旺財,入墓有禍;傷官食神並身旺,遇庫興災。又云:旺煞入墓,壽算難延。可見凡官印傷官七煞為用神者,俱忌行墓庫之運,惟晚年行自庫地則吉。
祕訣にいう:幼年の時は墓庫の運に遇上るに宜しからず、老年に到りてこれに碰上れば反って豐厚興隆す。又いう:旺相の官・旺相の印と旺相の財は、一たび墓に入れば卽ち禍あり。傷官・食神および日主身旺の者は、庫地に遇上れば卽ち災を生ぜん。又いう:旺煞の墓に入るは、壽數延長し難し。これに由りて見れば、凡そ官・印・傷官・七煞を以て用神と爲す人は、皆墓庫の運を行くを忌む。ただ晚年に到りて自身の庫地に行き、こそ吉利と算す。
論傷官
傷官者,我生彼之謂,乃甲見丁、乙見丙之類,甲用辛為官,丁火乘旺,盜我之氣,剋制辛金,使不輔甲為貴,故名傷官。傷官格務要傷盡,方作貴看,元有官星,傷之則重。經云:“傷官見官,禍患百端”是也。傷官雖凶,乃我所生,自家之物,傷盡則能生財,財旺則能生官,造化展轉有情。如月令在傷官,四柱作合結局,皆在傷位,無沖無破,不見一點官星,謂之傷盡。又有月支傷官,時上傷官,四柱無官星,亦謂傷盡。更身旺、財旺或印旺,名標金榜,一品貴人。
いわゆる「傷官」とは、我が往きてそれを生ずるの義で、すなわち甲木が丁火を見、乙木が丙火を見る類である。甲木は辛金をもって官と為し、丁火は旺に乗じて、一面では我が氣を盜泄し、一面では辛金を剋制し、辛金をして甲木を輔佐して貴を成す能わしめず、故に「傷官」とよぶ。傷官格は務めて官星を傷盡さしめて、こそ貴格として看るべし。原命にもと官星ありてまた往きてそれを傷れば、為害すなわち重し。經書のいう所「傷官さらに官星を見れば、禍患百端」、まさにこの意なり。傷官凶なりと雖も、畢竟は我が生ずる所、自家の物なり。官星傷盡せし後、傷官は便ち財を生ずる能く、財旺してまた能く官を生ず、造化輾轉として反って情あり。たとえば月令まさに傷官で、四柱また作合して局面を結び、皆傷官の位に落ち、冲なくまた破なく、一點の官星も見えざれば、これを「傷盡」とよぶ。また月支に傷官を帶び時上に傷官を帶びて、四柱に官星なきも、また傷盡とよぶ。もしさらに日主身旺・財旺あるいは印旺を加えれば、能く金榜に題名し、一品の貴人と為るべし。
此格主多材藝,傲物氣高,心險無忌憚,多謀少遂,弄巧成拙,常以天下之人不如己,而人亦憚之惡之。傷官無財主貧窮,蓋生財氣者即食神傷官,盜財氣者即七煞官星,所以傷官要見財,不要見官。假如甲生午月,木不南奔,身勢太柔,豈可再逢金制?金能盜土之氣,所以不要見官。既無官星,而柱卻無一點財可恃,雖聰明機巧,不過虛名虛利。經云:“傷官無財可倚,雖巧必貧”是也。傷官格用財,亦有用印者。
この格の人は多才多藝にして、卻て傲慢自負し氣焰甚だ高く、心思險刻にして顧忌する所なく、謀劃多くして成事少なく、往々にして巧を弄して拙と成り、常に天下人皆己に如かずと覺え、人もまた此に因りて彼を忌憚し彼を厭惡す。傷官にして財なければすなわち貧窮を主とす:能く財氣を生出するはまさに食神傷官、能く財氣を盜去するは卻て七煞官星なれば、故に傷官は財を見るを要し、官を見るを要せず。たとえば甲木が午月に生まれれば、木はさらに南方に往くに宜しからず、本身氣勢已に太柔弱なり、何ぞ金の來りて剋制するに經えん、況んや金また土の氣を盜泄せんをや。故に官を見るべからず。既に官星なく、四柱また一點の財あつて倚靠すべきなくば、すなわち縱い聰明機巧なるも、不過虚名虚利のみ。經書のいう所「傷官財に倚靠すべきなくば、縱い機巧なるも必ず貧窮なり」、まさにこの意なり。傷官格は多く財を用い、また印を用るもあり。
《天玄賦》云:傷官用印宜去財,用財宜去印,倘使財印兩全,將何發福?身旺者用財,身弱者用印,用印者須去財方能發福,用財者不論印亦主亨通,傷官用印,不忌官煞,去財方發,元犯傷官,須要見財則發。傷官最喜行財運,印綬身旺次之,不喜行官鄉,四柱傷官多而見官者,不宜復行傷運,一位無妨。又曰:傷官格務要傷盡,若柱見傷官,而官星隱顯,傷之不盡,歲運再見官星,官來乘旺,再見刑沖破害,刃煞克身,身弱財旺,必主徒流死亡,五行有救,亦殘疾。若四柱無官而遇傷煞重者,運入官鄉,歲君又遇,若不目疾,必主災破。
《天玄賦》にいう:傷官の印を用るは財を去るに宜しく、財を用るは印を去るに宜し。倘若財と印と兩樣俱全なれば、また何を以て福を發せん。日主身旺のは財を用い、身弱のは印を用る。印を用るは必ず財を除去して、乃ち福を發す。財を用るは則ち印の有無を管せず、一樣に亨通す。傷官が印を用るは、官煞を忌まず、ただ財を去れば卽ち發す。原命已に傷官を犯すは、必ず財を見て乃ち發す。傷官は最も財運を行くを喜び、印綬と身旺の運は次の等、官鄕に行くを喜ばず。四柱に傷官多くしてまた官星を見れば、さらに傷官の運を行くに宜しからず、ただ一位の傷官あれば妨げず。又いう:傷官格は務めて傷盡す。もし四柱に傷官を見て官星あるいは隱れあるいは現れ、傷する乾淨ならざれば、流年大運さらに官星を見、官星旺を乘じて來り、また刑冲破害・羊刃七煞に遇いて身を剋し、日主また弱くして財旺なれば、すなわち必ず流徒刑に及び死亡に至るべし。五行の中にもし別に救神あれば、殘疾を免れざるもなり。もし四柱にもと官星なくして、傷官七煞太重き、行運官鄕に進入し、太歲また來りて相遇すれば、眼疾を患わざるも、必ず災禍破敗あらん。
經云:五行傷官,惟火人土傷官,土人金傷官忌見官星,若金人水,水人木,木人火,不忌。蓋火以水為官,以土為傷,水畏土克,土得水無益;土以木為官,以金為傷,木畏金克,金得木無益,所以火土傷官格忌見官星。金以水為傷,以火為官,水雖克火,若金寒水冷,不得火溫,難以濟物,況水得火成既濟之功;水以木為傷,以土為官,木雖克土,若水泛木浮,不得土止,難以存活,況木得土成栽培之力;木以火為傷,以金為官,火雖克金,若木繁火息,不得金削脫,難以通明,況金得火成器物之象,所以金水木傷官格不忌官星。
經書にいう:五行の傷官格の裡、ただ火日主にして土を以て傷官と為し、土日主にして金を以て傷官と為すこの兩種のみ官星を見るを忌む。金日主の水を以て傷官と為す、水日主の木を以て傷官と為す、木日主の火を以て傷官と為すに至っては、皆忌まず。これは何に因るか:火は水を以て官と為し土を以て傷と為す、水は土の來剋を怕れ、土は水を得もまた益なく。土は木を以て官と為し金を以て傷と為す、木は金の來剋を怕れ、金は木を得もまた益なし。故に火土傷官格は官星を見るを忌む。反って、金は水を以て傷と為し火を以て官と為す、水は火を剋すと雖も、然れども金寒水冷にして、火の來溫するを得ずんば濟物し難し、況んや水は火を得て正に既濟の功を成すをや。水は木を以て傷と為し土を以て官と為す、木は土を剋すと雖も、然れども水勢泛濫すれば木すなわち漂浮し、土の來止するを得ずんば存活し難し、況んや木は土を得てこそ栽培の力あらんをや。木は火を以て傷と為し金を以て官と為す、火は金を剋すと雖も、然れども木太繁茂なれば火反って熄滅し、金の來りて削斫修剪するを得ずんば通明し難し、況んや金は火を得て正に器物の象を成すをや。故に金・水・木の三種傷官格はなお官星を忌まず。
故經云:“傷官火土宜傷盡,金水傷官要見官,木火見官官要旺,土金官去反成官,惟有水木傷官格,財官兩見始為歡”是也。
故に經書にいう:火土傷官は官星を傷盡するに宜しく、金水傷官は反って官星を見るを要す。木火傷官は官を見る時官星必ず旺ならんことを要し、土金傷官は反って官星を去るに乃ち官を成す。ただ水木傷官この一格のみ、財と官と兩樣皆見てこそ可喜なり。講ずる所まさに上の道理なり。
又曰:傷官傷盡,亦有不作福者,傷官見官,亦有不作禍者。如一命丁未、丁未、丙午、丙午,丙日坐午,日主自旺,有二午、二丁、二未,財官俱傷,雖傷官傷盡,奈四柱火氣太旺,竊氣又重,運行東南火旺之鄉,無一點財氣,身空旺無倚,至貧之人,切不可見傷官傷盡身旺,便作好命看。又如甲日生人,柱有辛為官,又有丁傷官,若生秋月官旺,雖逢丁火或居亥、子之上,或見午伏壬、癸之下,則丁不能傷官,終為有官爵之命,歲運遇煞官印綬,俱吉,忌身衰敗運,切不可見傷官格有官星,便不作好命看。
又いう:傷官傷盡するも、福を成さざるあり。傷官が官を見るも、禍を成さざるあり。たとえば一造丁未、丁未、丙午、丙午、丙火日主は午に坐し日主自ら旺し、四柱に兩個の午・兩個の丁・兩個の未あり、財と官と皆傷盡せられたり。傷官傷盡と雖も、無奈四柱火氣太旺、泄氣また重く、行運さらに東南火旺の鄕を走り、一、一點の財氣なし、自身空しく旺盛にして倚靠する所なく、結果は極窮の人なり。故に切に一見傷官傷盡にして日主身旺なれば、すなわち好命として看るべからず。また甲木日主、四柱に辛金ありて官と為し、また丁火ありて傷官と為す。もし秋月に生まれ官星當旺なれば、縱い丁火に遇上るも、ただ丁が亥・子の上に坐し、あるいは午を見て午下に壬・癸伏するあれば、丁火は便ち官星を傷る能わず、終に官爵ある命なり。流年大運が煞・官・印綬に遇うは皆吉、ただ日主衰敗の運を走るを忌む。故にまた切に一見傷官格裡に官星あれば、すなわち好命と看らざるべからず。
又曰:人命原有些小傷官,不能損貴氣,或運入官鄉,官自旺強健,或入印運制伏傷煞,或有財生助,或從化入於別格,不失為好命,怕再行傷地,病而不起者有之,否則文書口舌,官事破敗,殃禍踵至。柱元有財,又行財運,亦可成就功名利祿,一行官煞地,或財衰敗死絕地,即失財祿,非官訟則喪服重並。
又いう:人命裡にもとただ一點點の傷官あるのみ、貴氣を損害する能わず。あるいは行運が官鄕に進入し、官星自然に旺盛强健し。あるいは印運に進入し、傷官と七煞とを制伏し。あるいは財ありて來り生助し。あるいは從化して別の格局に轉入す。皆好命を失わず。たださらに傷官の地を走るを怕る、彼時は病に因りて一臥起きざるあり、否ずればまた文書上に口舌を惹き、官司破敗して、災殃踵を接して至らん。四柱にもと財ありて、また財運を行くも、能く功名利祿を成就し得。然れども一たび官煞の地に走り、あるいは財星衰敗死絶の地に到れば、すなわち財と祿とを失去して、官司訴訟ならざれば、便ち喪事重迭ならん。
又曰:四柱傷官,惟年干傷官最重,謂之福基受傷,終身不可除去,若月支更有,甚於傷身七煞。如甲日人,以辛為官,見丁卯年,生寅午戌月,是傷官重犯,又有卯為劫刃,名背祿逐馬,主為人退悔,反傷祖蔭,運行官鄉,流年再見,或煞旺身弱運,必禍。若月令真正傷官,又見官星,如甲日生午月,見辛未時,午中丁火傷辛;乙日生巳月,見庚或甲申時,巳中丙火傷庚;丙日午月,見戊子、癸巳時,午中己土傷癸之例。大要日主健旺,再臨傷官運,可發名利,日主微弱,運歷財官鄉,禍不可言。
又いう:四柱の中の傷官は、ただ年干上の傷官のみ為害最も重し、これを福氣の根基傷を受けたりとよび、終身に除き難し。もし月支上にさらに一個あれば、すなわち身を傷る七煞に比べてさらに厲し。たとえば甲木日主が辛金を以て官と為し、丁卯年に遇上り、また寅午戌月に生まれれば、これ傷官重複して触犯す。さらに卯は劫財陽刃なれば、便ち「背祿逐馬」とよび、人となり事を爲すに退縮後悔し、反って祖上の蔭庇を損傷するを主とす。行運官鄕に走り、流年さらに遇い、あるいは煞旺身弱の運を走れば、必ず禍を生ぜん。もし月令が眞正の傷官にして、而も官星を見れば、たとえば甲日が午月に生まれて卻て辛未時を見、午中の丁火は辛金を傷り。乙日が巳月に生まれて卻て庚辰あるいは甲申時を見、巳中の丙火は庚金を傷り。丙日が午月に生まれて卻て戊子・癸巳時を見、午中の己土は癸水を傷る。皆この類なり。總の要領は:日主健旺なるは、さらに傷官運を走るもなお名を發し利を發し得。日主微弱なるは、行運さらに財官の鄕を經過せば、禍事言盡し難し。
又曰:傷官,如甲日見丁,喜壬合癸破;乙見丙,喜辛合壬破;丙見己,喜甲合乙破;丁見戊,喜癸合甲破;戊見辛,喜丙合丁破;己見庚,喜乙合丙破;庚見癸,喜戊合己破;癸見甲,喜己合庚破。《萬祺》云:傷官元辰無官星,又行傷官運,此為竊氣太過,即一木迭逢火位,名為散氣之文,非貧則夭,喜身旺及官鄉,傷官見官,再剝再滯,運入官鄉局中,反吉,即傷官傷盡卻喜見官星。傷官若帶財見印,禍不輕。傷官若帶印,官煞不為刑,傷官多者宜行印,即食多用印。傷官少者又行印鄉,即梟神奪食。傷官若帶印,不宜逢財,傷官若帶官,不宜行制伏,傷官用財,不宜行此劫,傷官用印,不忌見官煞,傷官若見官星重迭,莫作官星論。傷官用官,在年月必要剝官,運在日時,不宜被傷,一見被傷,禍不可言,不可臨墓,住壽難延。
又いう:傷官を論ずる時、甲日は丁を見て傷と爲し、壬水の來て丁を合し癸水の來て丁を剋するを喜ぶ。乙は丙を見、辛金の丙を合し壬水の丙を剋するを喜ぶ。丙は己を見、甲木の己を合し乙木の己を剋するを喜ぶ。丁は戊を見、癸水の戊を合し甲木の戊を剋するを喜ぶ。戊は辛を見、丙火の辛を合し丁火の辛を剋するを喜ぶ。己は庚を見、乙木の庚を合し丙火の庚を剋するを喜ぶ。庚は癸を見、戊土の癸を合し己土の癸を剋するを喜ぶ。癸は甲を見、己土の甲を合し庚金の甲を剋するを喜ぶ。《萬祺賦》にいう:傷官は原命元辰の上に在りて官星なく、また傷官の運を走る、これを泄氣太過とよび、一株の木が反復して火位に遇うがごとく、名づけて散氣の象と爲す、貧ならざれば卽ち夭なり。この種の命は日主身旺を喜び、また官鄕を走るを喜ぶ。傷官が官を見るは、もと一再に剝損し一再に滯塞すと雖も、然れども行運官鄕に進入して局中と相配すれば、反って吉に轉ず、卽ち傷官傷盡せし後卻てまた官星を見るを喜ぶなり。傷官もし財を帶びてまた印を見れば、禍患輕からず。傷官もし印を帶びれば、官煞は刑害を成さず。傷官多きは印運を行くに宜しく、食神多くして印を用るに等し。傷官少きはさらに印鄕を走れば、卽ち梟神奪食と成る。傷官もし印を帶びれば、財に逢うに宜しからず。傷官もし官を帶びれば、さらに制伏の運を行くに宜しからず。傷官が財を用るは、比劫を行くに宜しからず。傷官が印を用るは、官煞を見るを忌まず。傷官もし官星重重疊疊を見れば、さらに官星として論ずる能わず。傷官にして官を取て用と爲すは、官は年月上に在れば必ず剝去せらるべく、運は日時上に在れば則ち傷せらるるを宜しとせず、一たび傷せられれば禍事言い難し。また墓庫に臨むべからず、然らば壽命延續し難し。
《千里馬》云:傷官見官,妙入印財之地。又云:傷官逢財而有子。《相心賦》云:傷官傷盡,多藝多能,使心機而傲物氣高,多譎詐而侮人志大,顴高骨峻,眼大眉粗。《景鑑》云:傷官無財而帶刃,行奸弄巧。《通明賦》云:重見傷官,身必辛勤勞苦。又云:傷官多而身旺無依,定為僧道藝術為士。秘訣云:傷官太重,子必有虧。又云:年帶傷官,父母不全,月帶傷官,兄弟不完,時整傷官,子息兇頑,日帶傷官,妻妾不賢。又云:傷官不盡,須防不測之災,傷官逢財,乃享優遊之福,七煞同來,疾損須憂,身旺無依,孤克難免,傷官遇劫,聚財如柳絮隨風,傷官無印,求利似荷錢擎雨。
《千里馬》にいう:傷官が官を見るは、妙は能く印地財地に落ち得るに在り。又いう:傷官は財に逢えば便ち子息あり。《相心賦》にいう:傷官傷盡の人は多才多藝、心機を用るを好みて傲物氣高く、多く詭詐にして他人を輕侮し志向遠大、顴骨高聳、骨骼峻拔、眼大眉粗なり。《景鑑》にいう:傷官財なくして羊刃を帶ぶるは、行事姦巧なり。《通明賦》にいう:傷官重複して出現すれば、此の身必ず辛勤勞苦なり。又いう:傷官多くして日主身旺卻て倚靠する所なきは、必ず僧道を爲り、あるいは技藝を以て身を立てん。祕訣にいう:傷官太重ければ、子息必ず虧損あらん。又いう:年上に傷官を帶びれば、父母全からず。月上に傷官を帶びれば、兄弟全からず。時上に傷官を帶びれば、子息凶頑なり。日上に傷官を帶びれば、妻妾賢ならず。又いう:傷官傷する盡からざれば、不測の災を堤防すべし。傷官は財に逢ひて、こそ優游の福を享くべし。もし七煞同來すれば、卽ち疾病損傷を憂慮すべし。身旺にして依なくば、孤獨刑剋免れ難し。傷官劫財に遇上れば、財を聚むるは柳絮の風に隨うがごとし。傷官印綬なくば、利を求むるは荷葉上の水珠の雨を承くるに堪えざるがごとし。
古歌云:傷官原是產業神,傷盡真為大貴人,若是傷官傷不盡,官來乘旺禍非輕。又:月令逢官在傷鄉,傷輕減力尚無妨,若見刑沖並破害,定知為官不久長。又:傷官傷盡復生財,財旺生官互換來,四柱若無官顯露,便言富貴莫疑猜。又:傷官遇者本非宜,財有官無是福基,時日月傷官格局,運行財旺貴無疑。又:傷官傷盡始為奇,又恐傷多反不宜,此格局中千變萬化,詳推須要用心機。
古歌にいう:傷官はもとは産業を掌管する神、官星を傷盡してこそ眞に大貴人なり。もし傷官傷する乾淨ならざれば、官星旺を乘じて來り、禍患すなわち輕からず。もう一首にいう:月令官星に逢ひて傷官の鄕に落つ、傷する輕く力量減ずるはなお妨げず。もしさらに刑冲と破害とを見れば、此の官長久ならざるを知るべし。もう一首にいう:傷官傷盡せし後轉じて財を生じ、財旺してまた能く官を生じ、彼此交替して來る。四柱もし官星の外に顯露するなければ、便ち富貴と斷言し得、猜疑するを要せず。もう一首にいう:傷官に遇うはもと相宜ならずと算す、財ありて官なきこそ福の根基。時・日・月上に傷官格局を成すは、行運財旺の地に走れば必ず貴なり疑ひなし。もう一首にいう:傷官傷盡してこそ奇特と算す、卻てまた傷しすぎて反って宜しからざるを怕る。この一格局の中千變萬化、仔細推詳は心機を用盡することを要す。
又:傷官無官最忌剝,運入官鄉反見奇,歲運命中逢印綬,誠為富貴定無疑。又:傷官不忌比肩逢,七煞偏官理亦同,若是無官當忌比,如逢身旺卻嫌重。又:傷官不盡又逢官,斬絞徒流禍百端,月犯父子無全美,日犯自己主傷殘;時傷子息多狼狽,須知富貴不周全,若是傷官居太歲,必招橫禍逢斯年。合諸說觀之,傷官喜忌盡矣。
もう一首にいう:傷官にして命中官なきは最も剝奪せらるるを忌み、行運反って官鄕に進入してこそ奇特を見る。流年大運と命局の中にさらに印綬に逢えば、眞に富貴疑ひなし。もう一首にいう:傷官は比肩に遇うを忌まず、七煞偏官の道理もまた同じ。もし命中官なければ、すなわち比肩を忌むべし、もしさらに日主身旺に逢えば、さらにその重きを嫌う。もう一首にいう:傷官傷する盡からずしてまた官星に逢えば、斬首・絞刑・徒刑・流放、禍患百端なり。月上に犯れば則ち父子両全する能わず。日上に犯れば則ち自身傷殘を主とす。時上に犯れば則ち子息多く狼狽す。富貴は總じて周全ならざるを知るべし。もし傷官が正に太歲の年に當たれば、その年必ず橫禍を招來す。以上各家の説を綜合すれば、傷官の喜と忌は説き盡せり。
論食神
食神者,日干所生順數第三位,乃甲食丙、乙食丁之例。甲生丙為洩氣,丙生戊為甲偏財,偏財是天祿自然之財,不勞己之心力,享見成福祿。甲丙有父子之道,如子旺相,生起財祿以奉其父母,豈不安享?又甲見庚為煞,見戊為財,其食神丙火能制伏庚煞,使不得克傷甲木,能生戊財,使為甲木所用。凡命遇財煞之地,食神旺相,煞被食制,不敢為禍,財被食生,充裕不竭,故食神一名壽星,一名爵星,良有以也。此格要日主食神俱生旺,無沖破,主人財厚食豐,福量寬弘,肥體肥大,優遊自足,有子息,有壽考。四柱見財食在歲月上,祖父蔭業豐隆,在日時,妻男獲福,怕母子俱衰絕,兩皆無成。
いわゆる「食神」とは、日干より順に第三位を數へ我の生ずる所の那一個で、すなわち甲木が丙火を以て食と為し、乙木が丁火を以て食と為す類である。甲が丙を生ずるは我が氣を泄すなり、丙また戊を生じ、戊は甲の偏財。偏財はすなわち天賜自然の財にして、自己に心力を費すを要せず、坐して現成の福祿を享く。甲と丙との間に父子の道理あり:兒子旺相なれば、便ち財祿を生起して父母を奉養し、父母豈に安然として享受せざらんや。さらに甲は庚を見て七煞と為し戊を見て財と為す、食神丙火は既に能く庚煞を制伏して、それをして甲木を剋傷する能わしめず、また能く戊財を生起して、財をして甲木の用と為らしむ。凡そ命が財と煞の地に遇うに、ただ食神旺相なれば、煞は食神に制せられて便ち禍を為すこと敢はせず、財は食神に生扶せられて便ち充裕して竭きず。故に食神は一名「壽星」、一名「爵星」、實に道理あるなり。この格は日主と食神と皆生旺し、冲破なきを要す。人財厚く食豐か、福量寬宏、體態肥大、優游自足して、子息あり、高壽あるを主とす。四柱の中に財と食と若し年月に見れば、祖父の蔭業豐厚なり。日時に見れば、妻子兒男福を得るなり。ただ母(日主)と子(食神)と皆衰絶するを怕る、然らば兩頭皆成らず。
故經云:“食神宜食生食旺,不可食衰食絕。”又云:“食神生旺,勝似財官”是也。食神大忌偏印為倒食,主為人有始無終,容貌欹邪,身材瑣小,心性侷促,多愁無成。假如甲見丙為食,柱中有壬作甲木偏印,剋制丙火不能生戊土,不能制庚金,使甲木受制退財,豈不窘乎?《元理賦》云:食神制煞,逢梟不貧則夭。《一行》云:陽日食神暗合官星,陰日食神暗合正印,官印不要明顯,但得食神純粹,主貴而有祿,富而有壽,食神只宜一位,不宜太多,恐竊本元之氣。
故に經書にいう:食神はそれをして生を得旺を得せしむる位置上に坐するに宜しく、それをして衰せしめ絶せしむる位置上に坐すべからず。又いう:食神生旺すれば、財官に勝る。食神は最も偏印の來りて倒食を作すを忌む、それは主人事を為すに始ありて終なく、容貌歪斜、身材短小、心性局促、多愁にして一事成らざるを主とす。たとえば甲木が丙火を以て食と為すに、四柱裡に卻て壬水ありて甲木の偏印を作せば、壬は丙を剋し、丙は戊土を生ずる能わず、また庚金を制する能わず、甲木をして既に克制を受けまた財を退かしむ、豈に窘迫ならずや。《元理賦》にいう:食神を以て煞を制する人は、一たび梟神に遇えば、貧ならざるも要ず。《一行禪師》にいう:陽日の食神は能く暗に官星を合し、陰日の食神は能く暗に正印を合す。官と印と皆明らかに露すを必せず、ただ食神純粹なれば、すなわち貴にして祿あり、富にして壽あるを主とす。食神はただ一位あるを宜しとし、太多きを宜しとせず、其の本元の氣を盜泄せんを怕るればなり。
經云:“一木迭逢火位,名為散氣之父”是也。食多者宜行印運,食少者不宜,是梟神奪食,故食喜旺祿相助,月令建祿最佳,時祿次之,更逢貴人運,行食神生旺之地,大地福祿。忌身衰梟旺,柱中雖喜見財,亦不宜多,多則不清,不過一富翁而已。食神重見,變為傷官,令人少子,縱有,或帶破拗性,又不可入墓,即是傷官入墓,住壽難延。大忌空亡,更有官煞顯露,為太醫師巫術數九流之士,若食神逢克,又遇空亡,則不貴,再行死絕或梟運,則因食上氣上生災,翻胃噎食,缺衣食,忍飢寒而已。
經書のいう所「一株の木反復して火位に遇う、これを散氣とよぶ」、まさにこの意なり。食神多きは印運を行くに宜しく、食神少きは則ち宜しからず、それ反って梟神奪食と成る。故に食神は旺氣と祿神との相助あるを喜び、月令建祿を以て最も好しとし、時上の祿は次の等。さらに貴人の運に逢い、行きて食神生旺の地に到れば、福祿すなわち極めて大なり。この格は日主衰えて梟神旺なるを忌む。四柱は財を見るを喜ぶと雖も、また太多きを宜しとせず、多ければ便ち清純ならず、不過一個の富翁のみ。食神重複して出現すればすなわち傷官と變じ、人をして子息稀少ならしむ、縱い有るも、多く乖僻拗執の性子を帶ぶ。食神また墓に入るべからず、それは傷官入墓に等しく、壽數延續し難し。最も空亡を忌む。もしさらに官煞の外に顯露するあれば、多く太醫・師巫・術數の類の九流の士を作す。倘若食神剋せられ、また空亡に遇えば、顯貴せず。さらに死絶の地あるいは梟神の運を行けば、便ち飲食と氣機との上に災を生じ、反胃噎膈の症を患ひ、衣食短缺して、ただ飢を忍び寒を受くるのみ。
又曰:甲日食丙,柱中無壬癸亥子方好,如有水氣,丙自受制,屈伏於人,己身不能卓立,豈能生物以養其父?如無此制,又要生旺向祿,如丙生夏月,運歷東南,火土俱旺,其甲用財必厚。若生三春甲旺,丙火雖得生,不知戊己氣薄,須歷南方火土俱旺,方許發福。
又いう:甲木が丙火を以て食と為す、四柱の中に壬・癸・亥・子これらの水なくばこそ好し。もし水氣あれば、丙火自身便ち制を受け、人に屈伏し、自身すら立つ能わず、何ぞまた物を生じてその父甲木を奉養せんや。もしこの種の克制なければ、さらに食神の生旺なるや、祿地に朝向するやを看るを要す。たとえば丙火が夏月に生まれ、行運東南を經歷せば、火と土と皆旺なり、すなわち甲木の用る所の財必ず豐厚なり。もし春天の三個月に生まれれば、甲木旺なると雖も、丙火また生を得るも、然れども戊己土の氣なお薄し、必ず南方の火土俱旺の地に行きて、こそ福を發すを許さん。
又如庚以壬為食,運歷北方水旺之地,發財必厚,東方木旺之鄉,發福必緊。細論之,庚以壬為食,長生於申,當斷申地福重,暴敗在酉,壬水至酉,便不為佳,以壬生甲木為庚之財,即自生分發身之財,非婚配正妻之財,甲至酉地為木困金鄉,壬水自敗,木豈能助養其父?當斷此運平平。行至戌運,如干遇壬甲,亦只斷其半吉半凶,逢戊可斷其有災,見庚可斷其微福。亥運當言其大吉,子運癸水傷官,傷重洩本身之氣,又庚死於子,甲敗於子,當斷生禍身災。運至丑,庚金之庫,水旺之鄉,又有己丑助庚甲冠帶成人之地,可斷此十年發。寅運亦吉,卯運有災,餘例此推。
また庚金が壬水を以て食と為すがごとく、行運北方水旺の地を經歷せば、財を發する必ず豐厚なり。東方木旺の鄕を走れば、福を發する來ること急促なり。細かに推究するに:庚は壬を以て食と為し、壬水は申に長生す、故に申地に到れば當に福氣厚重と斷ずべし。壬水は酉に在りて沐浴敗地なり、酉に到れば便ち好と算さず。壬水は甲木を生じ、甲木は庚の財、それは自身の生じ分發し去る所の財にして、婚配正妻の帶びて來る財に非ず。甲木が酉地に到れば、木は金鄕に困し、壬水自身また敗れ、木何ぞまた其の父を幇助奉養する能けんや。故にこの運はただ平平と斷ずるのみ。戌運に行くに、もし天干に壬と甲とに遇上るも、またただ半吉半凶と斷ずるのみ。戊土に逢えば災ありと斷じ得、庚金を見れば微小の福ありと斷じ得。亥運は當に大吉と説くべし。子運は癸水傷官にして、泄氣太重く、本身の氣を傷り、況んや庚金は子に死し甲木は子に敗るるをや、當に禍を生じ身に災あると斷ずべし。運が丑に到れば、庚金の庫にしてまた水旺の鄕、己丑を加えて正に庚金冠帶成人の地なれば、この十年發達と斷じ得。寅運もまた吉、卯運は災あり。その餘これに照らして推す。
又曰:食神忌梟,亦有不畏者。如己亥不畏丁倒食,丁與壬合化木,而壬祿在亥;丙午不畏甲倒食,甲與己合化土,而己祿在午;乙巳不畏癸倒食,戊癸化火,乙巳亦火;癸巳不畏辛倒食,丙辛化水,癸貴在巳;庚為眾陽之首,不畏戊倒食,戊,陽氣歸源之數,見戊作喜神論;已不倒食辛,陰氣初發散之源;庚不倒食壬,陽氣初發散之源;辛有丁,不畏己倒食,為丁養育辛金也,況有丁處便有己土,陰陽干涉,得清福之助。
又いう:食神は梟神を忌むも、梟神を怕れざるもあり。たとえば己亥この一柱は丁火の倒食を作すを怕れず、丁と壬と相合して木を化し、而も壬の祿正に亥に在ればなり。丙午は甲木の倒食を作すを怕れず、甲と己と相合して土を化し、而も己の祿正に午に在ればなり。乙巳は癸水の倒食を作すを怕れず、戊癸合化して火と為り、乙巳の納音また火に屬すればなり。癸巳は辛金の倒食を作すを怕れず、丙辛合化して水と為り、而も癸の貴人正に巳に在ればなり。庚金は衆陽の首にして、戊土の倒食を作すを怕れず、戊は陽氣の本源に歸する數、戊を見れば反って喜神として論ずべし。己土は辛を以て倒食と為さず、辛は陰氣初めて發散する源頭なればなり。庚金は壬を以て倒食と為さず、壬は陽氣初めて發散する源頭なればなり。辛金に丁火在れば、己土の倒食を作すを怕れず、丁火正に辛金を養育すればなり。況んや丁ある處に便ち己土あり、陰陽たがいに牽涉し、反って清福の幇助を得たるをや。
食神者,十干福祿之會,君子得之顯達豐贍,小人得之周旋給足,在福聚之地則官崇祿厚,在禍聚之地則職卑命薄。如以甲子論,食丙子為福星之貴,食丙寅為長生之祿,又為祿馬同鄉,食神學堂之貴,丙辰為正印,丙午為自刑破命,丙申為克身破祿,丙戌為身衰破空亡,餘干例推。若遇生旺、庫、印、天乙、天官、華蓋、文星、學堂、官印祿馬之類,為福聚之地,遇克破、空亡、惡煞、刑害、休、敗、死、絕,為禍聚之地。
食神は十干の福祿聚會する所なり。君子これを得れば便ち顯達にして豐足し、小人これを得るもまた週轉して缺けず。福氣聚集の地に落ちれば、すなわち官高祿厚なり。禍患聚集の地に落ちれば、すなわち職位低下・命分淺薄なり。たとえば甲子日を以て論ずれば:食神が丙子に落つるは、「福星」の貴なり。丙寅に落つるは、長生の祿にして、また祿馬同鄕、さらに食神「學堂」の貴を兼ぬ。丙辰に落つるは正印なり。丙午に落つるは自刑にして命を破る。丙申に落つるは身を剋して祿を破る。丙戌に落つるは身衰にして空亡に破さる。その餘各干はこれに照らして推す。凡そ生旺・庫地・印綬・「天乙」「天官」「華蓋」「文星」「學堂」および官・印・祿・馬の類に遇うは、すなわち福聚の地なり。剋破・空亡・惡煞・刑害および休・敗・死・絶に遇うは、すなわち禍聚の地なり。
又曰:甲乙食丙丁,加寅卯巳午之上;丙丁食戊己,加辰戌丑未之上;戊己食庚辛,加巳午申酉之上;庚辛食壬癸,加申酉亥子之上;壬癸食甲乙,加亥子寅卯之上,謂之食神見生旺,更帶祿馬旺相,文為兩制兩省,武為建節防團,無,亦主財帛豐厚,食神與祿全見,四柱順當為妙。
又いう:甲乙は丙丁を以て食神と為し、もし丙丁が寅卯巳午の上に加はれば。丙丁は戊己を以て食神と為し、もし戊己が辰戌丑未の上に加はれば。戊己は庚辛を以て食神と為し、もし庚辛が巳午申酉の上に加はれば。庚辛は壬癸を以て食神と為し、もし壬癸が申酉亥子の上に加はれば。壬癸は甲乙を以て食神と為し、もし甲乙が亥子寅卯の上に加はれば。これら皆「食神見生旺」とよぶ。もしさらに祿馬を帶びて旺相なれば、文職は兩制・兩省の近臣と為すべく、武職は建節・防禦・團練の將帥と為すべし。たとえ官職なくも、また財帛豐厚を主とす。總じて食神と祿神と一併に出現し、四柱前後順當なりて、こそ妙處なれ。
《壺中子》云:犯倒食,在命多被人撓,重迭帶者,在幼兒則言乏乳,在老人則言缺食。正食而有餘者富貴,爭食而不足者貧賤,有餘如甲人得兩丙三丙,不足如柱中兩甲止有一丙之類。又曰:日主時干重迭相食者,曰吞啖腦子,時日俱食,主頭風腦漏,早克母死,後無子送終,若吞中逢吞,如甲人逢壬日時,又逢庚字,主貧死溝壑,有干合解則緩。
《壺中子》にいう:命裡に倒食を犯すは、多く人に牽制騷擾せらる。重重疊疊これを帶ぶるは、幼兒に在りては乳を缺き、老人に在りては食を缺く。正當の食神にしてまた餘あるは富貴を主とし、衆口食を爭いて足らざるは貧賤を主とす:餘あるはたとえば甲木の人が兩個の丙・三個の丙を得るがごとく、足らざるはたとえば四柱裡に兩個の甲ありて卻て一個の丙ある類。又いう:日主と時干と重疊して相食するを、「吞啖腦子」とよぶ。日と時と皆食せらるるは、頭風・腦漏の疾を患ひ、早年に母を剋して母親亡故し、晚年また送終の兒子なきを主とす。もし吞の中にまた吞に逢ひ、たとえば甲木の人が日時に壬に逢ひ、また庚字に遇上れば、貧困にして溝壑の中に死するを主とす。もし天干相合ありて來り解救すれば、為害こそ緩和し得。
《相心賦》云:食神最能飲食,體厚而好謳歌。《奧旨篇》云:月令值食,身健旺,善飲食,姿質豐肥,四柱有吉曜相扶,堆金積玉,聲名顯著。《幽微賦》云:食神旺相,老壽彌高。《元理賦》云:食居先,煞居後,功名顯達。《寶鑑賦》云:月露食神時露官,榮顯烏臺助國臣。《萬祺賦》云:食神名為吉曜制煞,號稱壽星,干強日旺,富貴之士,食旺身衰,蹭蹬之人,逢財旺則食前方丈,遇印綬則甑底生塵,見一位者鍾銘鼎鼐,二三者陋巷簟瓢,羊刃重臨,平生勞碌,刑剋相會,一世奔波。
《相心賦》にいう:食神を帶ぶる人は最もよく飲喫し、體態豐厚にして歌を唱ふを愛す。《奥旨篇》にいう:月令上正に食神にして、日主また健旺なれば、此種の人は飲食に善く、資質豐滿肥厚なり。四柱もし吉星ありて相扶せば、便ち金を堆し玉を積み、聲名顯著なり。《幽微賦》にいう:食神旺相の人は、年紀老ゆるほどに壽彌高し。《元理賦》にいう:食神前に在り七煞後に在れば、功名顯達す。《寶鑑賦》にいう:月上に食神を露し時上に官星を露すは、御史臺に顯榮し、輔國の臣と成るべし。《萬祺賦》にいう:食神は能く煞を制する吉星、號して壽星とす。天干強く日主旺なるは富貴の士、食神旺にして日主衰なるは坎坷の人なり。財旺に逢えば食前に方丈の饌を羅列し、印綬に遇えば飯甑底下に灰塵を積す。食神ただ一位を見るは、功名は鐘に銘し鼎に鑄すべし。兩三位を見れば、すなわち陋巷裡に箪食瓢飮するのみ。羊刃重重これに臨めば、一生勞碌。刑剋交會すれば、一世奔波す。
古歌云:食神制煞吉非常,財旺妻榮子更強,柱中若要吞啖煞,管教金殿佐君王。又:食神逢祿號天廚,沖剋空亡官煞無,死絕運臨偏印地,壽星合處福交孚。又:食神印綬不宜逢,惟見財官福更隆,食神喜行身旺地,逢梟逢比總成空。又:食神生旺最堪訁誇,惟行水木土金佳,官煞更無來混雜,平生衣祿足榮華。又:甲人見丙本盜氣,丙去生財號食神,心廣體胖衣祿厚,若臨偏印主孤貧。
古歌にいう:食神を用て煞を制すは吉利非常、財旺なれば妻子榮顯にして子息さらに強し。四柱裡もし彼の吞啖の煞を制住せんと欲せば、彼を管教して金殿上に君王を輔佐せしめん。もう一首にいう:食神が祿に遇うを「天厨」とよぶ、最も好しは冲剋・空亡と官煞なきこと。もし行運死絶および偏印の地に臨めば、すなわち壽星の能く合を得て福氣相應するや否やを看るべし。もう一首にいう:食神と印綬とは同時に遇上るに宜しからず、ただ財を見官を見るのみ福氣さらに隆厚なり。食神は日主身旺の地を行くを喜び、一たび梟神に逢ひ一たび比肩に逢えば皆落空す。もう一首にいう:食神生旺は最も誇贊に値す、ただ水・木・土・金の地を行くを宜しとし佳とす。さらに官煞の來混雜なくば、一生衣祿豐足にして榮華なり。もう一首にいう:甲木の人が丙火を見るはもと氣を泄すなり、然れども丙火は去りて財を生ずれば、すなわち食神とよぶ。この種の人は心寬體胖にして衣祿豐厚、もし偏印の上に臨めばすなわち孤貧を主とす。
又:食神生旺無刑剋,命逢此格勝財官,更得身旺逢財地,青春年少步金鑾。又:食神無損壽綿長,庶母逢之不可當,若無偏財來救護,命如秋草帶冬霜。又:食神月上號天廚,人命逢之富有餘,切忌梟來明減福,最嫌沖去暗消除。生財化鬼兼無病,制煞為祥信有儲,士子如逢利甲第,官封要職領天書。合諸說,觀食神喜忌盡矣。
もう一首にいう:食神生旺にして刑剋なければ、命この一格に逢うは財官に勝る。さらに日主身旺を得また財地を行けば、青春年少にして便ち金鑾殿を踏上すべし。もう一首にいう:食神損傷なければ則ち壽命綿長、偏印は庶母のごとく、一たび遇上れば承受に堪えず。もし偏財ありて來り救護せざれば、この命秋草の再び冬霜に遭ふがごとし。もう一首にいう:月上の食神は「天厨」と號す、人命これに逢上れば便ち富足有餘なり。切に梟神の來り明かに福氣を減損するを忌み、最も冲去せられて暗中に消磨せらるるを嫌う。食神は既に能く財を生じ、また能く鬼煞を化去して身に病なからしめ、七煞を制伏して吉祥に轉成す、實に積蓄する所有り。讀書人もしこれに遇えば、科第に利あり。官を為るは要職に封ぜられ天子の詔書を領受すべし。各家の説を綜合すれば、食神の喜と忌は説き盡せり。
飛天祿馬
《喜忌篇》云:若逢傷官月建,如凶處未必為凶,內有倒祿飛沖,忌官星,亦嫌羈絆,以格唯有四日:庚子、壬子、辛亥、癸亥,生十月、十一月冬水純陰,柱無財官,方用。又須月時或年與日同支,方能並沖。忌官星顯露,祿難飛沖,合神羈絆,不能飛沖,要柱中有一字合住祿馬,方不走了貴氣。喜傷官、食神及干支本運。
《喜忌篇》にいう:もし月令が傷官に遇上れば、凶處に見ゆるも未だ必ずしも真の凶ならず、その中に「倒祿飛冲」この一格あり。この格は官星の明現を忌み、また合神に牽絆せらるるを嫌う。この格に合するはただ四日あり:庚子・壬子・辛亥・癸亥、十月・十一月に生まるるを要し、冬水は純粹に陰氣に屬し、四柱また財官なく、こそ取用し得べし。さらに月柱・時柱あるいは年柱が日柱と地支相同なるを要し、乃ち合力して冲し得。官星の顯露を忌み、一たび官星を露せば祿便ち飛冲動かず。また合神の牽絆を忌み、一たび牽絆せられればまた冲成さず。同時にまた四柱の中に別に一個の字ありて冲出し來る祿馬を合住して、貴氣走失せざらんことを要す。この格は傷官・食神を喜び、および日柱の干支と同類の運に行き到るを喜ぶ。
假令庚子日、庚以丁火為官,在子月生,是傷官月建,可謂凶處,若子字多,沖出午中丁火,則庚日得官星,未可便以凶論,柱要有未或寅、戌,但得一字合午為妙,若有丑羈絆,子去貪合,不能沖午中之祿,見丁字為官露,丙為煞顯,午字填實,戊吞啖,則減分數,歲運同。壬子日,壬以己土為官,要柱中子字多,沖午中己土,則壬日得官星,其喜忌與庚子日同。辛亥日,辛用丙火為官,癸亥日,癸用戊土為官,俱要四柱亥字多,沖出己中丙、戊,則辛、癸得官星,柱有申或酉、丑,但得一作合為妙,多則不中,有寅羈絆,則亥貪合,不能沖己中之祿,見丙、戊、己為官星露,減分數,歲運同。
たとえば庚子日、庚金は丁火を以て正官と為す。子月に生まれ、正に傷官月建に當り、看るに凶處のごとし。もし四柱に子字多ければ、能く午中の丁火を冲出し、庚日ここにおいて官星を得、便ち一味に凶として論ずべからず。四柱に未あるいは寅あるいは戌あるを要し、ただ其中一字を得て來り午を合住してこそ妙なり。もし丑字の牽絆あれば、子すなわち丑と相合するに貪り、午中の祿を冲動し得ず。もし丁字を見れば便ち官星顯露、丙字を見れば便ち七煞顯露、午字を見れば便ち填實、戊字を見れば便ち吞啖を成す、これら皆減分を要す。流年大運の看法相同なり。壬子日、壬水は己土を以て官と為す、また四柱に子字多くして、往きて午中の己土を冲すことを要し、壬日こそ官星を得、喜忌庚子日と一樣なり。辛亥日、辛金は丙火を以て官と為す。癸亥日、癸水は戊土を以て官と為す:皆四柱に亥字多くして、巳中の丙火・戊土を冲出すことを要し、辛と癸とこそ官星を得。四柱に申あるいは酉あるいは丑あり、一字を得て來り合住するを妙と為し、多ければ反って中らず。もし寅字の牽絆あれば、亥すなわち寅と相合するに貪り、巳中の祿を冲動し得ず。丙・戊・己を見れば便ち官星顯露、皆減分を要す。流年大運の看法相同なり。
古歌曰:正沖之格是庚壬,子去沖官祿自亨,四柱更逢寅戌未,三字得一合功名。又:庚壬子月號沖官,午動丁移己亦遷,填實破刑俱不犯,英名魁譽四方傳。又:祿馬飛天識者稀,庚壬重子貴非疑,柱無羈絆官顯現,平步青雲到鳳池。又:辛癸沖官亥日重,巳中丙戊祿來崇,更逢酉丑申居命,得一合神便貴榮。又:日逢辛癸支臨亥,酉丑加申合貴人,四柱相扶無戊己,威風千里振英聲。
古歌にいう:正冲の格は庚と壬の兩干を用る、子を以て往きて官星を冲出せば、祿自然に亨通す。四柱さらに寅・戌・未に逢ひ、この三個字の中一字を得て來り合住せば、功名便ち成る。もう一首にいう:庚・壬兩日が子月に生まるるは號して冲官とす、午一たび冲動せられれば、丁火便ち移出し來り、己土もまた之に隨て遷出す。ただ填實・破・刑皆触犯せざれば、英名と美譽と四方に傳ふべし。もう一首にいう:飛天祿馬は認得する人少なし、庚・壬日にして子字重疊なれば、貴を主とするは疑問なし。四柱に牽絆なくして官星顯現せば、便ち平步青雲して鳳凰池に直到すべし。もう一首にいう:辛・癸兩日が冲官するは亥字の重疊を要し、巳中の丙火戊土の祿便ち崇隆起す。さらに酉・丑・申の命中に居るに逢ひ、一個の合神を得れば便ち貴にして榮なり。もう一首にいう:日干辛あるいは癸にして地支亥に臨むは、酉・丑さらに申を加えて來り貴人を合住す。四柱たがいに扶助して戊己の來剋なくば、威風千里に傳へ、英名遠く振るべし。
倒冲祿
傷官月建,內有倒沖祿馬格,喜忌與飛天同,惟時不論。此格止有二日:丙午、丁巳,夏日純陽,丙以癸水為官,要柱中午多有力,沖出子中癸水,則丙日得官星;丁以壬水為官,要柱中巳多有力,沖出亥中壬水,則丁日得官星。更得丑寅或申辰卯未,但有一字合住祿馬為妙,多則不中。丙午日怕未,丁巳日怕申辰等字羈絆,則巳午貪合,不能沖子亥中之祿,柱有亥壬子癸為煞官顯露,則減分數,歲運同。
月令が傷官なれば、その中にまた「倒冲祿馬」の一格あり、喜忌は「飛天祿馬」と相同、ただ時柱を論ぜず。この格はただ兩日あり:丙午と丁巳、皆夏天の日にして純粹に陽氣に屬す。丙火は癸水を以て正官と為し、四柱に午字多くして力あるを要し、子中の癸水を冲出して、丙日こそ官星を得。丁火は壬水を以て正官と為し、四柱に巳字多くして力あるを要し、亥中の壬水を冲出して、丁日こそ官星を得。さらに丑・寅あるいは申・辰・卯・未を得、ただ一個の字ありて冲出し來る祿馬を合住せば便ち妙、多ければ反って中らず。丙午日は未字を怕れ、丁巳日は申・辰これらの字の來牽絆するを怕る、然らば巳午すなわち相合するに貪り、子中亥中の祿を冲動し得ず。四柱もし亥・壬・子・癸あれば、便ち煞と官と外に顯露して、分數を减ずるを要す。流年大運の看法相同なり。
古歌云:丙日無官局午多,倒沖祿馬癸官和,不逢未字來羈絆,癸子俱無福嵯峨。又:倒沖貴氣不同倫,丙午飛沖子祿神,癸水克來是貴祿,刑傷填實是常人。又:倒沖祿馬貴非常,丙日多逢午位良,七煞不逢並惹絆,白衣平步入朝堂。又:丁日蛇多是倒沖,官星飛起出乾宮,柱中不見亥壬字,辰不留蛇福貴隆。又:丁日沖官巳要強,亥為壬祿貴人鄉,柱中不見辰壬癸,歲運相扶福祿昌。
古歌にいう:丙日命裡に官星なくして局中に午字多ければ、便ち倒冲祿馬を成し、癸水官星と相應す。ただ未字の來牽絆に遇わざれば、たとえ癸と子と皆出現せずとも、福氣もまた高峻なり。もう一首にいう:倒冲し得來の貴氣は衆と同じからず、丙午飛冲して子中の祿神を出す。癸水雖か來りて丙を剋するも、卻て正に其の貴祿なり、一旦刑傷あるいは填實あれば、便ち平常人のみ。もう一首にいう:倒冲祿馬は貴氣非常、丙日は多く午位に逢うを最も好しとす。七煞に遇わず、また牽絆せられざれば、白衣の身もまた平步して朝堂に走進すべし。もう一首にいう:丁日巳字多ければすなわち倒冲、官星を亥宮より飛冲し出す。四柱の中に亥と壬とを見ず、辰字もまた來りて巳蛇を羈留せざれば、福貴便ち隆盛なり。もう一首にいう:丁日冲官は巳字の強旺を要す、亥は壬水の祿にしてまた貴人の鄕なり。四柱に辰と壬癸とを見ず、流年大運さらに來りて相扶せば、福祿自然に昌盛す。
福星貴人
乃甲人見丙寅、丙子,乙人見丁亥、丁丑,遁得本旬中真食神,主享受自然,遇者非貴亦富,餘倒推。前人作《甲丙相邀入虎鄉歌》,是以年論,故有丙寅、丙子,若以日遁則非。
「福星貴人」とは、甲年の人が丙寅・丙子を見、乙年の人が丁亥・丁丑を見るをいう。遁干の法に按じて排出する本旬の中に、恰も眞正の食神ある、自然にして來る福分を享受するを主とし、遇う人は貴ならざるも富む。その餘各干はこれに照らして倒推す。前人は一首の《甲丙相邀入虎鄕歌》を作れり、それは年干を以て論ずるなれば、故に丙寅・丙子を擧げて例と為す。もし日干より改めて遁を起せば、すなわちこの算法に非ず。
食神同窠
謂甲食丙,甲子人見丙子之類,十三位即同,乃本家物也,得此者不貴即富,月不如日,日不如時,若互換生旺帶祿,貴者大貴。如韓魏公:戊申、庚申、庚辰、庚辰;宋秦檜:庚午、己丑、乙卯、壬午;又明王崇古少保:乙亥、辛巳、戊申、庚申是也。如倒食本家,甲子年見壬子時,庚子年見戊子時,亦貴,但損子。
「食神同窠」とは、甲木が丙火を以て食神と為し、而して甲子の人が丙子を見る類をいう:兩柱の地支相同にして、食神と日主と共に一窠に居り、正に自家の物なり。この格を得る人は貴ならざるも富む。月上に在るは日上に在るに如かず、日上に在るは時上に在るに如かず。もし日時互換して各々生旺を得また祿を帶びれば、貴起ればすなわち大貴なり。たとえば韓魏公の八字・戊申、庚申、庚辰、庚辰。宋朝秦檜の八字・庚午、己丑、乙卯、壬午。また本朝少保王崇古の八字・乙亥、辛巳、戊申、庚申、皆この格なり。倒食の同一窠に在るに至っては、たとえば甲子年が壬子時を見、庚子年が戊子時を見るがごとき、また貴を主とす、ただ子息を損傷するを要す。
食神帶合
謂甲人見丙有辛合,己人見辛有丙合,乙見丁壬,庚見壬丁,丙見戊癸,辛見癸戊之例,主為官有權印。
「食神帶合」とは、食神の旁に別に一個の天干ありてそれと相合するをいう:たとえば甲木の人が丙火を見て食と為し、而も命中また辛金ありて來り丙を合す。己土の人が辛金を見て食と為し、而又丙火ありて來り辛を合す。乙木が丁火を見て食と為し而も壬水ありて來り合し、庚金が壬水を見て食と為し而も丁火ありて來り合し、丙火が戊土を見て食と為し而も癸水ありて來り合し、辛金が癸水を見て食と為し而も戊土ありて來り合す。この格に合する人は官を為して權柄印信を掌握する能し。
紅鸞天印
謂丙食戊而得戊戌,辛食癸而得癸丑,壬甲辰,乙丁未,日時得之,主富貴。
「紅鸞天印」とは、食神が自身の庫地の上に坐するをいう:丙火は戊土を以て食と為して戊戌を得、辛金は癸水を以て食と為して癸丑を得、壬水は甲木を以て食と為して甲辰を得、乙木は丁火を以て食と為して丁未を得。日柱あるいは時柱の上にかかる配合を得れば、すなわち富貴を主とす。
墨池湧泉
謂辛巳得癸巳、癸亥。如陳朝議:辛巳、壬辰、癸巳、癸亥是也。推此類,丙寅愛戊寅,戊申愛庚申,己巳愛辛亥,庚午愛壬申,甲戌愛丙寅,壬辰愛甲申,皆同此格,主文貴。
「墨池湧泉」とは、辛巳日が癸巳・癸亥のごとき食神を得るをいう。たとえば朝議大夫陳某の八字・辛巳、壬辰、癸巳、癸亥、すなわちこの格なり。これに照らして推すに、丙寅は戊寅を見るを喜び、戊申は庚申を見るを喜び、己巳は辛亥を見るを喜び、庚午は壬申を見るを喜び、甲戌は丙寅を見るを喜び、壬辰は甲申を見るを喜び、皆同じくこの格に屬し、文才を以て顯貴するを主とす。
論陽刃(前論羊刃煞とこれ參看)
陽者,陰陽之陽,刃者,刀刃之刃,即祿前一位,言旺越其分,故險。竊詳甲人見卯,卯中有乙木,乙為甲弟,能劫其兄之財,沖去酉中辛官,合其庚妻,庚乃甲之七煞,劫財沖官合熬,所以至凶。惟甲丙戊庚壬五陽干有刃,乙丁己辛癸五陰干無刃,故曰陽刃。惟見傷官與陽刃同禍,故乙見丙亦謂之刃,以丙傷其庚官,合辛煞,克其乙木,陰金克陰木至毒,所以凶與陽刃同。陽刃有三,有劫財刃,甲見乙是也,不利財官格,有護祿刃;甲見卯是也,大利歸祿格;有背祿刃,乙丙是也,大利去官留煞局。
「陽」とはすなわち陰陽の陽、「刃」とはすなわち刀刃の刃。陽刃は祿位の前一位に在り、これは旺氣が本分を超過するを説く、故に危險なり。細かに究むれば:甲木の人が卯を見れば、卯中に乙木を藏し、乙は甲の弟弟にして、能く兄長の財を劫奪し、また酉中の辛金正官を冲去り、還って庚金を合住す——庚は甲の七煞。既に財を劫し、また官を冲し、また煞を合す、故に極めて凶なり。ただ甲・丙・戊・庚・壬の五個の陽干のみ刃あり、乙・丁・己・辛・癸の五個の陰干は刃なし、故に「陽刃」とよぶ。ただし陰干が傷官を見るは、為禍陽刃と相同なれば、故に乙木が丙火を見るもまた刃とよぶ:丙火は乙の庚金正官を傷り、また辛金七煞を合住し、還って反って乙木を剋す、陰金の陰木を剋するは最も狠毒なれば、故に其の凶は陽刃と一樣なり。陽刃は三種に分つ:一は劫財刃、甲が乙を見ればすなわち是、財官格に利あらず。二は護祿刃、甲が卯を見ればすなわち是、大いに歸祿格に利あり。三は背祿刃、乙が丙を見ればすなわち是、大いに官を去り煞を留むる格局に利あり。
《喜忌篇》云:劫財陽刃,切忌時逢,歲運並臨,災殃立至,獨陽刃以時言,重於年月日也。假令甲日生人,時上見乙卯,此是真刃,命中既逢陽刃,傷妻破財,災殃已胚胎矣,流年歲運再遇羊刃,是謂並臨,見巳酉是沖歲君,見亥未戌是合歲君,陽刃,凶煞也,太歲,凶神也,太歲得吉神相扶,合則吉,若陽刃凶煞來沖合歲君,是謂攢凶聚煞,其禍難免。
《喜忌篇》にいう:劫財と陽刃は、最も時柱上に遇るを忌む。もし流年大運また一齊に臨到せば、災殃立ちどころに來る。ここに單に陽刃を時柱に就て説くは、時上の陽刃は年・月・日上に比ぶるに皆重ければなり。たとえば甲木日主の生人、時上に乙卯を見れば、これすなわち眞正の陽刃なり。命中既に陽刃に逢ふが上は、妻を傷り財を破るの災殃已に胚胎を種下せり。流年大運さらに羊刃に遇ふを、「並臨」とよぶ。巳・酉を見るは太歲を冲するなり、亥・未・戌を見るは太歲を合するなり。陽刃は凶煞、太歲は凶神。太歲もし吉神の相扶するを得れば、合せられてなお吉と算す。然れども陽刃この凶煞の來り太歲を冲し來り合すれば、すなわちこれを攢聚凶煞とよび、禍事免れ難し。
經云:陽刃沖合歲君,勃然禍至,此之謂也。中間亦要詳辨,命元淺薄,遇此誠然,若命旺秉氣深厚,或有天月德及赦文解救,止有浮實,亦無大咎。或日柱原有刃,見沖或合,歲運再臨沖合,大凶,若歲沖合而運不沖合,運沖合而歲不沖合,其禍減半論。又曰:日干無氣,時逢陽刃不為凶。言生日天元臨死絕衰病暴敗之地,不通月氣,不能勝任財官,若逢陽刃,能劫財化煞,譬如兄力弱財重,得弟分任,則可勝其財而為我用,所以不作凶論。
經書にいう:陽刃が太歲を冲合すれば、禍事突如として至る、講ずる所まさにこれなり。ただし其間また細辨を要す:命元淺薄の人これに遇ふは、實に此のごとし。もし命局旺盛・禀氣深厚にして、あるいは別に「天德」「月德」および赦文の神ありて來り解救せば、すなわちただ虚驚一場にして、竝びに大過なし。あるいはまた日柱もとより刃ありて、已に冲を見合を見、流年大運さらに來り冲合すれば、それは大凶なり。もし太歲冲合して大運冲合せず、あるいは大運冲合して太歲冲合せざれば、禍事すなわち一半を减じて論ず。又いう:日干氣なき人は、時上陽刃に逢ふも反って凶と算せず。これは日主この一元が死・絶・衰・病・暴敗の地に臨み、また月令の氣に通ぜず、財官を擔起し得ざるを説く。この時もし陽刃に逢へば、反って能く我が爲に財星を劫分し七煞を化解す。譬へば兄長力弱くして財物太重き、弟弟の一部分を分擔するを得、便ちこの份の財に勝任して我が用と爲す能きがごとし、故に凶と作さず。
夫身弱見財官,固喜陽刃分財合煞,若見食傷,身弱脫氣,亦喜陽刃扶持,若見印綬,則非日干無氣矣。先言忌陽刃者,身強力能任財,故不喜劫奪,後言喜陽刃者,身弱力不住財,故不忌劫奪,義各有取。此格與傷官相似,凡命值之,主眼大須黃,性剛心高,無惻隱慈惠之心,有刻剝不恤之意,多帶宿疾,貪暴不足,進退抓疑,偏生庶出,離祖過房,克父傷妻,或見三刑,或自刑魁罡,全發跡邊疆,如更無情或臨財旺,主凶,若刑害俱全,類皆得地,又有救神,貴不可言。
身弱にして財官を見るは、固に陽刃の來りて財星を分擔し七煞を合住するを喜ぶ。もし食神傷官を見、身弱また泄氣せらるるも、また陽刃の來り扶持するを喜ぶ。然れども若し印綬を見れば、すなわち日干氣なしと算せず。前に陽刃を忌むと説くは、身強力ありて財を擔起し得れば、故に劫奪せられんを喜ばざるなり。後に陽刃を喜ぶと説くは、身弱力なくして財を守る能わざれば、故に劫奪せらるるを忌まざるなり:兩處各々其の取義あり。この格は傷官と相似たり。凡そ命これに遇ふは、眼睛大にして鬚鬢發黃、性情剛烈、心氣高傲、惻隱慈愛の心なく、倒に刻薄人を體恤せざるの意あるを主とす。多く久治不癒の舊病を帶び、貪婪暴戾にして永く知足を知らず、進退の際疑慮決せず。多く偏房庶出にして、祖家を離れ他人に過繼し、父を剋し妻を傷る。もし命中あるいは三刑を見、あるいは自刑と魁罡とを見れば、往々にして邊疆に立功發跡す。假如格局さらに無情なり、あるいは財旺の地に臨めば、すなわち凶を主とす。然れども若し刑と害と樣樣俱全して、而も各々地を得、別にまた救神あれば、すなわち貴言ふべからざるなり。
又曰:陽刃格,大概不宜財鄉,怕沖起,如戊日刃在午,忌行子正財運;壬日刃在子,忌行午正財運;庚日刃在酉,忌行卯正財運;獨甲日刃在卯,行巳午並辰戌丑未財運不妨,忌酉運;丙在刃在午,行申酉庚辛丑財運不妨,忌子運。是陽刃所忌之財,戊刃午見子財,壬刃子見午財,庚刃酉見卯財,皆沖之財,故忌之,至甲刃卯不忌戊己巳午之財,且忌酉官矣,丙刃午不忌庚辛申酉之財,且忌子官矣,可概謂忌財乎?若天干生官之財,正為用神,方且喜之,豈可為忌。
又いう:陽刃格は大體上財鄕を走るに宜しからず、財の來りて刃を冲動するを怕るればなり。たとえば戊土日主は刃午に在り、すなわち子この正財の運を行くを忌む。壬水日主は刃子に在り、午この正財の運を行くを忌む。庚金日主は刃酉に在り、卯この正財の運を行くを忌む。ただ甲木日主は刃卯に在りて、巳午および辰戌丑未の財運を行く皆妨げず、反って酉運を忌む。丙火日主は刃午に在りて、申酉庚辛および丑の財運を行く皆妨げず、反って子運を忌む。見るべし、陽刃の忌む所の財は、戊刃が午に在りて子財に遇ひ、壬刃が子に在りて午財に遇ひ、庚刃が酉に在りて卯財に遇ふ、これら皆刃と相冲する財なれば、故にこそ忌む。甲刃が卯に在りては竝びに戊己巳午の財を忌まず、倒に酉この官を忌むに至る。丙刃が午に在りては竝びに庚辛申酉の財を忌まず、倒に子この官を忌むに至る。然れば何ぞ一概に陽刃は財を忌むと説かんや。もし天干上に能く官を生ずる那種の財なれば、もと是れ用神、正にこれを喜ぶべし、何ぞ忌諱と作す能けんや。
《心境》云:陽刃重重又見財,富貴饒金帛,此之謂也。或曰甲戊庚見刃逢沖,發禍多驗,壬丙逢刃見子午沖,多無禍,以丙見子、壬見午俱為正官,反作貴氣論也。又曰:甲以己為妻財,四柱卻有卯乙,己土受傷,不能扶甲,故主剝喪妻子,歲運復臨,劫刃旺相,誠所不免,如別位逢庚辛酉申,庚能邀乙為妻,即成眷屬,不為甲之七煞,辛輔甲為貴,能克破乙煞,反凶為吉。
《心境》にいう:陽刃重重にしてまた財を見れば、反って能く富貴にして金帛多し、講ずる所まさにこれなり。また説く人あり:甲・戊・庚の三干は刃を見また冲に逢へば、禍事を發生する應驗多し。壬・丙の兩干は刃に逢ひて子午相冲を見るも、卻て多く禍なし、丙が子を見壬が午を見るは皆正官なれば、反って貴氣として論ずべし。又いう:甲木は己土を以て妻財と為す、四柱偏偏として卯と乙とあれば、己土傷を受けて、甲木を扶助する能わず、故に妻子を喪失するを主とす。流年大運さらに來り、劫財と陽刃と正に旺相に當れば、すなわち確實に免れ難し。然れども若し別の位置に庚・辛・酉・申に逢到せば、庚金は能く乙木を招きて妻と為し眷屬を結成し、さらに甲の七煞と為らず。辛金また能く甲木を輔佐して貴を成し、還って能く乙木この劫神を剋破し、ここにおいて凶を反して吉と為す。
經云:“甲以乙妹妻庚,凶為吉兆”是也。餘干例此。又曰:六甲日逢乙卯凶,辛卯吉,甲申丁卯不為刃,申中有庚合卯中乙木為財,若有財露,亦凶,丁火傷官,乙木奪財,歲運並臨,災禍不免。乙酉日見庚辰時,非刃,乙坐庚下酉中辛金,制辰中乙木。丙子日見甲午時,非刃,子中癸水克午中丁火。丁亥日見丁未時,非刃,亥中午水合丁。庚午日見乙酉時,非刃,午中丁火制辛。壬午日見庚子時,非刃,午中己土制癸。辛巳日見戊戌時,非刃,巳中丙火合辛。癸巳日見癸丑時,非刃,巳中戊土合癸。以上諸日,遇者不宜見刑沖破害,無則以好命斷之。
經書のいう所「甲は妹妹乙を嫁して庚に與ふ、凶反って吉兆と成る」、まさにこの意なり。その餘各干はこれに照らして例と為す。又いう:六個の甲日は乙卯に遇へば凶、辛卯に遇へば則ち吉。甲申日に丁卯時を配するは刃と算せず、申中に庚金ありて卯中の乙木を合住して財と化すればなり、然れども若し財明らかに露出すれば、また仍ほ凶なり——丁火は傷官、乙木は財を奪はんとす、流年大運一齊に臨到せば、災禍免れざるなり。乙酉日が庚辰時を見るは刃と算せず、乙木庚金の下に坐し、酉中辛金また能く辰中の乙木を制すればなり。丙子日が甲午時を見るは刃と算せず、子中癸水能く午中の丁火を剋すればなり。丁亥日が丁未時を見るは刃と算せず、亥中の水能く丁を合すればなり。庚午日が乙酉時を見るは刃と算せず、午中丁火能く辛金を制すればなり。壬午日が庚子時を見るは刃と算せず、午中己土能く癸水を制すればなり。辛巳日が戊戌時を見るは刃と算せず、巳中丙火辛と相合すればなり。癸巳日が癸丑時を見るは刃と算せず、巳中戊土癸と相合すればなり。以上これらの日は、遇ふ人はさらに刑・冲・破・害を見るに宜しからず。もし皆なければ、すなわち好命に按じて斷ず。
又曰:陽刃者,天上之凶星,人間之惡煞,喜偏官、印綬,忌反吟、伏吟、魁罡、三合,大率與七煞相似,故陽刃喜見七煞,七煞喜見陽刃,兩凶互相制伏,猶正官喜正印,善類合善類為福。經云:煞無刃不顯,刃無煞不威,煞刃俱全,常人無有,更身旺不見傷官為妙,若命元有煞刃,歲運又逢,或有刃無煞,歲運逢煞運之鄉,俱發大福。如命有刃有印無煞,歲運逢煞,反轉成厚福。若柱無刃煞,命合財官,歲運復遇刃煞,主一歲蹇滯,因財爭競,兄弟分居,離妻去妾,若元無刃,行刃運雖不妨,亦主有克妻之事,元有刃,歲運切不宜再見及傷官財地,原帶傷官財星,歲運再逢,禍害極重,身弱尤凶。又曰:日刃止有三日,戊午、丙午、壬子,與陽刃同法。
又いう:陽刃は天上の凶星・人間の惡煞にして、偏官と印綬とを喜び、「反吟」「伏吟」「魁罡」と三合とを忌み、大體上七煞と相似たり。故に陽刃は七煞を見るを喜び、七煞もまた陽刃を見るを喜び、兩個の凶物たがいに制伏す、正官の正印を喜ぶがごとく、これ善類と善類と相合して福を成すなり。經書にいう:煞は刃なくんば顯赫せず、刃は煞なくんば威勢なし。煞と刃と俱全すれば、尋常の人の有る所に非ず。さらに日主身旺にして傷官を見ざれば、さらに妙なり。もし原命もと煞あり刃ありて、流年大運また逢ふ。あるいは刃ありて煞なくして、流年大運が煞運の鄕に走到す。皆能く大福を發す。もし命中に刃あり印ありて煞なく、流年大運煞に逢へば、反って轉じて厚福と成る。もし四柱もと刃煞なくして、命局配合するは財官、流年大運卻てまた刃煞に遇上れば、すなわちこの年蹇滯を主とす:財に因りて爭を起し、兄弟分居し、妻を離し妾を遣す。原命もし刃なくば、刃運を行くは妨げざると雖も、また剋妻の事あるを主とす。原命もし刃あれば、流年大運は切にさらに刃を見るに宜しからず、また傷官と財地を走るに宜しからず。もとより傷官財星を帶ぶれば、流年大運さらに逢ふは、禍害極めて重く、日主身弱のは尤も凶なり。又いう:日刃はただ三日あり、戊午・丙午・壬子、看法は陽刃と相同なり。
經曰:赤黃馬獨臥,黑鼠守空房,男妨妻,女妨夫,指此三日也。不喜刑沖破害三會六合,要有七煞相制,再行官印鄉,便為好命。賦云:日刃大忌沖合,喜官煞相制,合刑者凶,遇印者吉,有煞無刃,施為有勇無威,有刃無煞,作事濁而不顯,無煞遇煞,竊恐禍患相侵,有刃遇刃,須忌災危相犯,刃生身死,其年難作吉推,財旺官傷,此歲不作凶斷。又曰:戊午日,歲月見火多,則以印綬論;壬子日,月時見子多,則以飛天祿馬論;丙午見午多,亦以倒沖祿馬論。
經書にいう:赤馬・黃馬獨自して臥し、黑鼠空房を守る、男は妻を妨げ女は夫を妨ぐ、指す所は丙午・戊午・壬子この三日なり。日刃は刑・冲・破・害と三會六合とを喜ばず、七煞ありて來り之を制し、さらに官運印運を行きて、便ち好命なり。賦文にいう:日刃は最も冲せられ合せらるるを忌み、官煞の來制するを喜ぶ。合せられまた刑せらるるは凶、印綬に遇ふは吉。煞ありて刃なければ、事を爲すに勇ありて威なし。刃ありて煞なければ、事を爲すに渾濁にして顯達せず。もと煞なくして流年煞に遇ふは、ただ禍患の相侵すを恐る。もと刃ありて流年さらに刃に遇ふは、すなわち災危の相犯すを忌むべし。刃は生旺に當りて日主は死地に處すれば、その年吉として論じ難し。財旺にして官星傷を受けば、この年卻てまた凶と斷ずるを必ぜず。又いう:戊午日もし年月に火を多く見れば、すなわち印綬に按じて論ず。壬子日もし月時に子を多く見れば、すなわち「飛天祿馬」に按じて論ず。丙午日に午を多く見れば、また「倒冲祿馬」に按じて論ず。
又自刃有三日:癸丑、丁丑、丁未、己未,因坐下比肩陽刃;飛刃有四日:丙子、丁丑、戊子、己丑,因作下沖出陽刃,與前日刃喜忌大同。年上陽刃與時上陽刃最重,年上主破敗祖基,不受父母產業,平生施恩反怨;時上主克妻子,晚無結果,四柱再逢,手足災疾;月上稍輕,日上又輕。人命月日干支帶財多,日干衰弱,時帶陽刃,無害;月帶七煞,時帶陽刃,日主有氣,大貴;如月帶陽刃,時上微帶官時,力不能制,亦凶。又曰:男命見敗劫,又見傷官,必克妻子,女命剋夫。
別に「自刃」あり、原文は癸丑・丁丑・丁未・己未の幾日を擧ぐ、皆日支の下に比肩陽刃を坐するが故なり。また「飛刃」四日あり:丙子・丁丑・戊子・己丑、これは日支が對宮の陽刃を冲出すなり、喜忌は前に説ける日刃と大體相同。年上の陽刃と時上の陽刃とは爲害最も重し:年上は祖上基業を破敗し、父母の産業を承受するに及ばず、一生恩を施して反って怨恨を招くを主とす。時上は妻を剋し子を害し、晚年に結果なく、四柱もしさらに逢到せば、手足にまた災病あるを主とす。月上のは稍か軽く、日上のはさらに軽し。人の命裡もし月・日干支に財を帶ぶること甚だ多くして、日干卻て衰弱なれば、この時時上に陽刃を帶ぶるは反って害なし。もし月上に七煞を帶び時上に陽刃を帶びて、日主また氣あれば、すなわち大貴なり。假如月上に陽刃を帶びて、時上ただ微微として一點の官星を帶ぶるのみ、力量刃を制するに足らざれば、同じく凶と爲る。又いう:男命が敗財劫財を見、また傷官を見れば、必ず妻を剋し子を害す。女命は則ち夫を剋す。
賦云:敗財者比肩之曜,劫奪之神,財多身弱,遇之為奇,財弱身旺,見之為禍,有財遇劫,運入財鄉,自可成家,無財遇劫,縱非財年,亦須見破,元劫又遇劫運,守窮途而悽惶,身旺又加印助,必榮華而發福。《相心賦》云:“劫財羊刃,離祖成家,外象謙和尚義,內心狠毒無知,有刻剝之意,無慈惠之心。”《心境》云:“陽刃重重又見煞,大貴,登甲科。”《千里馬》云:“陽刃偏官有制,膺職掌於兵權。”又云:“男逢陽刃,身弱遇之為奇。”又云:“羊刃七煞,出仕馳名。”又云:“羊刃入官煞,威鎮邊疆。”《玉匣賦》云:“火金陽刃,綠珠墜死於高樓”。又云:“陽刃重重三四,必須患疾盲聾。”《驚神賦》云:“滿盤陽刃,必定分尸。”《定真篇》云:“陽刃若逢印綬,縱富而殘疾在身。”《造微論》云:“陽刃逢於五息,定要重犯徒流。”餘見犯羊刃煞者多瞽,如癸酉、戊午、戊寅、癸丑;丙寅、庚寅、丙午、乙未;丁卯、癸卯、甲子、乙亥,三命皆無目。
賦文にいう:敗財は比肩一類の星曜・劫奪の神なり。財多くして身弱なるは、これに遇へば反って奇特と爲る。財弱くして身旺なるは、これを見れば便ち禍患と成る。財ありて劫に遇ふは、ただ行運財鄕に進入せば、仍ほ成家し得。財なくして劫に遇ふは、縱い財旺の年に非ずとも、破敗を免れず。原命もと劫財ありてまた劫運を走るは、ただ窮途淒惶を守りて日を度るのみ。もし日主身旺にしてさらに印綬の相助を加へれば、すなわち必ず榮華にして福を發す。《相心賦》にいう:劫財と羊刃の人は祖家を離れ自ら家を成し、外表は謙和好義にして、內心卻て狠毒無知、刻薄剝削の意あり、慈愛施惠の心なし。《心境》にいう:陽刃重重にしてまた七煞を見れば、大貴し得、甲科に考中すべし。《千里馬》にいう:陽刃と偏官と皆制伏あれば、職を受け兵權を掌るべし。又いう:男子陽刃に逢ふは、身弱の時遇ふは反って奇と爲る。又いう:羊刃七煞に配すれば、出仕して官を爲り聲名遠播す。又いう:羊刃官煞に入れば、威名邊疆を鎭守す。《玉匣賦》にいう:火金相激して陽刃を成すは、綠珠の樓を墜ちて死するがごとし。又いう:陽刃重重して三四位に到れば、必ず疾病を患ひ乃至盲聾せん。《驚神賦》にいう:滿盤皆陽刃なれば、必ず分屍に死す。《定眞篇》にいう:陽刃もし印綬に逢へば、縱い富有すとも身に殘疾を帶ぶ。《造微論》にいう:陽刃五息の數に遇上れば、必ず屢々徒刑流放を犯す。我が見る所、羊刃煞を犯す人は多く眼の瞎えたるあり、たとへば癸酉、戊午、戊寅、癸丑、丙寅、庚寅、丙午、乙未、丁卯、癸卯、甲子、乙亥、この三個の命造皆雙目失明せり。
古歌曰:時逢陽刃喜偏官,若見財星禍百端,歲運相沖並相合,勃然興禍至門闌。又:陽刃重逢合有傷,主人心性氣高強,刑沖太重多凶厄,有制方能保吉昌。又:刃逢七煞慕官鄉,惟怕刑沖祿不昌,會合更逢財旺運,預防災禍致身殃。又:比肩陽刃格非常,要見官星與煞鄉,元辰若無官煞制,再行比劫禍難當。又:財星輕弱刃剛強,身旺之鄉大不祥,鳳寡鸞孤清夜怨,等聞妻克兩三雙。
古歌にいう:時上に陽刃に逢ふは最も偏官の來制するを喜ぶ、もし財星を見ればすなわち禍患百端。流年大運また冲しまた合せば、禍事突然に興起し、直に門庭を闖入す。もう一首にいう:陽刃重重相逄してまた合住せられて傷損あれば、主人心性剛強・氣焰甚だ高し。刑冲太重ければ多く凶厄あり、制伏あってこそ吉昌を保ち得。もう一首にいう:刃七煞に逢ひて官鄕を向往すれば、ただ刑冲の祿氣をして昌ならざらしむるを怕る。もし會合の外さらに財旺の運に逢へば、卽ち災禍の身を傷るを預防すべし。もう一首にいう:比肩陽刃この格は尋常に非ず、官星と七煞の鄕を見るを要す。本命元辰もし官煞の來制なくば、さらに比肩劫財の運を走れば、禍事便ち當て難し。もう一首にいう:財星輕弱にして刃氣剛強、さらに身旺の鄕を走れば大いに不祥。孤鸞寡鳳淸夜に悲怨し、等閑の間に妻兩三個を剋去せん。
又:刃逢七煞運官鄉,破害刑沖貴異常,切忌合逢財旺地,必遭災禍反刑傷。又:日刃還如羊刃同,官星七煞喜支逢,歲君若也無傷刃,支上沖刑立武功。又:羊刃常居在祿前,性剛果毅少慈憐,不宜會合防災至,若見財星禍必纏;有官有煞名顯達,無沖無破祿榮遷,更加刑害魁罡並,發跡邊疆掌重權。如一命:壬申、壬子、戊午、乙卯,自坐陽刃,二壬申子,財旺且多,子午雖沖,申子會午不能沖,時官制伏陽刃,只作財官格看,所以大貴。又一命:丙戌、癸巳、戊午、丁巳,戊歸祿巳,午雖羊刃,所以獲祿,又印綬化刃,故貴。
もう一首にいう:刃七煞に逢ひて行運官鄕に走到せば、たとえ破害刑冲ありとも貴異常なり。ただ切に合せられまた財旺の地に走るを忌む、それ必ず災に遭ひ禍を惹き、反って刑傷を受けん。もう一首にいう:日刃と羊刃とは看法相同、官星七煞皆地支上に遇ふを喜ぶ。太歲もし來りて彼の刃を傷らざれば、地支上の刑冲反って能く武功を建立す。もう一首にいう:羊刃は常常祿位の前に居り、其人性情剛強果決にして慈悲少なし。會合するに宜しからず、災禍の到來を防ぐを要す。もし財星を見れば禍事必ず身に纏はる。官あり煞あれば則ち名聲顯達し、冲なく破なくば則ち祿位榮升す。さらに刑害と魁罡と倂見を加ふれば、すなわち邊疆に發跡して重權を掌握す。たとへば一造壬申、壬子、戊午、乙卯、戊土日主自ら陽刃に坐す。兩個の壬水また申子あり、財既に旺また多し。子午雖か相冲すれども、申子會成して水局と爲り、反って午を冲動し得ず。時上乙木官星また陽刃を制伏す、故にただ財官格として看る、此に因りて大貴。また一造丙戌、癸巳、戊午、丁巳、戊土は巳上に歸祿し、午雖か羊刃なるも、卻て此に因りて祿を得。さらに印綬ありて刃氣を化去す、故に顯貴す。
論建祿(これ前の論祿と同參)
建祿者,乃甲日寅月,乙日卯月,五行臨官之位也。甲用金為官,金絕在寅,用土為財,土病於寅,以身旺太過,財官俱不得,若別無財官可取,再遇劫奪,馬既不扶,祿又不養,多主貧賤,頗宜時帶偏官、偏財或食神,更看年時上露者取用,若略見財官,反爭奪不吉。
いはゆる「建祿」とは、甲木日主が寅月に生まれ、乙木日主が卯月に生まるる類、月令正に五行の臨官の位なり。然れども甲木は金を以て官と爲すに、金卻て寅に絶し。土を以て財と爲すに、土もまた寅に病す:日主身旺太過にして、財と官と兩樣皆得難し。もし別にさらに財官取るべきなく、また劫財に遇ひて財を奪はれれば、すなわち馬も能く扶助せず、祿また從て養ふ所なし、多く貧賤を主とす。この種の命は頗る時上に偏官・偏財あるいは食神を帶ぶるに宜しく、さらに年上時上に何を透出するかを看て以て取用す。もしただ略略として一點の財官を見るは、反って爭奪を引起し、竝びに吉利ならず。
凡命月令建祿,難招祖業,必主平生見財不聚,卻病少壽長,行運再見比肩,克妻妨父損子,或官非破財,或因妻孥財帛爭奪。如八字內外元有財官,引旺得地,官星有助,運臨官星有氣之地,亦貴;財星有助,運臨財旺之地,亦富;財官俱旺,乃富貴之命。若時逢財庫,運至財鄉,必主晚年大富。年上財官有助,必享祖蔭。若四柱元無財官,縱運行財官之地,亦止虛花而已。命無財官,歲運又行比肩,一生貧蹇。
凡そ命裡に月令建祿なるは、祖業を承受し難く、必ず一生財を見得るも聚め難きを主とす。不過少病にして壽長なり。行運さらに比肩を見れば、すなわち妻を剋し・父を妨げ・子を損し、あるいは官司に惹き財を破り、あるいは妻兒の錢財の爲に爭奪を起さん。假如八字の裡裡外外もと財官ありて、また旺地に引到せられ各々所を得、官星に幇扶ありて、行運官星氣ある處に臨めば、また能く顯貴す。財星に幇扶ありて、行運財旺の地に臨めば、また能く富を致す。財官皆旺なれば、すなわちそれ富貴の命なり。もし時上に財庫に逢ひ、行運財鄕に走到せば、必ず晚年大富を主とす。年上の財官に幇扶あれば、必ず能く祖上蔭庇を享受す。もし四柱もと財官なくば、縱い行運財官の地に走到するも、不過虚花一場のみ。命裡既に財官なく、流年大運また比肩を走れば、すなわち一生貧困蹇滯なり。
賦云:根在苗先,實在花後。言先有根然後長苗,有花然後結果。若當生歲元無財官,雖遇財官吉運,發福不大。假如甲日寅月,柱中乙卯未字多,主無祖財,克妻,一世孤貧,作事虛詐,為人大模樣。乙日生卯月,柱有庚辛巳酉丑申及戊己巳午辰戌等字,財官多則貴,壬癸申子辰亥水印成局亦佳,更運逢之尤妙,若柱不見財官印食,同前斷。
賦文にいう:根は苗の先に生じ、果は花の後に結ぶ。意は先に根ありて然る後に苗を長じ、先に花を開きて然る後に果を結ぶを謂ふ。もし本命年元の裡に財官なくば、縱い財官の吉運に遇上るも、福を發すること大ならず。たとへば甲木日主が寅月に生まれ、四柱裡に乙・卯・未一類の字多ければ、すなわち祖上の財産なく、妻を剋し、一世孤貧にして、事を爲すに虚詐、人と爲りて卻て一副の大架勢を擺出するを主とす。乙木日主が卯月に生まれ、四柱もし庚・辛・巳・酉・丑・申および戊・己・巳・午・辰・戌これらの字あれば、財官多くしてすなわち貴を主とす。もし壬・癸・申・子・辰・亥會成して水印の局と爲るもまた好し、行運さらに遇上ればさらに妙なり。倘若四柱に財・官・印・食を見ざれば、すなわち前に説く所に照らして斷ず。
丙生巳月,歲時干支水金成局,運歷財官旺地,亦主富貴。丁生午月,金敗水絕,財官俱背,順運克妻,逆運克三妻,若柱有巳酉丑庚辛壬癸亥申子辰,運臨財官旺地亦發,用煞或印,以多為貴,若止建祿,亦同前斷。
丙火日主が巳月に生まれ、もし年上時上の干支會成して水局金局と爲り、行運財官旺地を經歷せば、また富貴を主とす。丁火日主が午月に生まれ、金已に敗れ水已に絶え、財と官と兩樣皆背離せり。順行大運は一妻を剋し、逆行大運は三妻を剋せん。もし四柱に巳・酉・丑・庚・辛および壬・癸・亥・申・子・辰あれば、行運財官旺地に臨みてまた能く發す。七煞を用るあるいは印綬を用るは、數量多きを以て貴と爲す。倘若ただ單純の建祿なれば、それもまた前に説く所に照らして斷ず。
戊日巳月,年日時無水,主克妻,無祖業,子多不肖,柱中多有官則吉,如見偏官,主尊貴,歲月若是火多及或印綬,雖無財官,主吉,若柱內隱顯壬癸亥申子辰水局,晚子一二,有甲寅乙卯亥未木局,運至財官旺地亦發。己生午月,以壬水為財,五月水囚,主無祖業,克妻子亦不多,歲時透出寅甲為正官,五月甲死,官必卑小,喜見亥卯未乙,身旺見官煞為妙,偏財亦美。
戊土日主が巳月に生まれ、年・日・時上皆水なければ、すなわち妻を剋し、祖業なく、兒子多くして成材せざるを主とす。四柱多く官星あれば便ち吉、もし偏官を見ればさらに尊貴を主とす。年月もし火多くあるいは印綬を帶びれば、たとえ財官なくもまた吉を主とす。倘若柱內あるいは明らかに或いは暗に壬・癸・亥・申・子・辰會成して水局と爲れば、晚年還って一兩個の兒子ある能し。もし甲・寅・乙・卯・亥・未會成して木局と爲れば、行運財官旺地に到りてまた能く發達す。己土日主が午月に生まれ、壬水を以て財と爲すも、五月水正に囚困すれば、すなわち祖業なく、妻を剋して子息もまた多からざるを主とす。年上時上もし寅と甲と透出して正官を作せば、無奈五月甲木已に死し、官職必ず卑小なり。この時亥・卯・未と乙とを見て來り木氣を生扶するを喜び、日主身旺にして官煞を見てこそ妙、偏財を見るもまた美なり。
庚日申月,上旬生,近木餘氣,略無祖財,雖節氣臨水絕之鄉,尚有三四分庫財為福,運至丙戌,財盡矣,若年日時多帶財,好命看,見丙丁巳午寅戌火局則有官,以煞化官也,官小亦不清顯,怕壬癸亥子,克官不成。辛日酉月,無祖財,柱中多見分奪,孤貧無妻,或克妻無財,若帶木火生旺,又當富貴,原無財官,又行生地,其劫禍尤重,或見辛酉則為專祿,更有財官印食之神歲運再逢尤好,逆運南方則吉,順運北方,百事無成,若辛卯、辛未日身自坐財,可許衣祿,辛巳日有貴,官祿亦輕。壬日亥月,癸日子月,俱無祖業,柱中多見火土,主自成立有官,如見水多氾濫,無成、克妻、貧薄。
庚金日主が申月に生まれ、もし上旬に生まれれば、なほ木の餘氣に接近し、幾ほど祖上の財なし。雖か節氣已に水絶の鄕に臨むと説くも、仍ほ三四分の庫中の財を留めて福分と作す可く、行運丙戌に到れば、この點の財もまた盡きん。もし年・日・時に多く財を帶びれば、當に好命として看るべし。丙・丁・巳・午・寅・戌を見て會成して火局と爲れば便ち官あり、それは七煞を以て官に轉化するにして、ただ官職小さく、また淸貴顯達ならず。ただ壬・癸・亥・子の來剋するを怕る、官便ち成さざらん。辛金日主が酉月に生まれ、祖上の財なく、四柱また多く分奪を見れば、すなわち孤貧にして妻なし、あるいは妻を剋して財なし。もし木火を帶びて生旺すれば、また當に富貴とすべし。もと財官なくして、行運また金の生地に走到せば、その劫奪の禍尤も重し。あるいは辛酉を見れば便ち「專祿」、さらに財・官・印・食これらの神ありて、流年大運また逢到せばさらに好し。逆行大運南方を走れば則ち吉、順行大運北方を走れば則ち百事成らず。もし辛卯・辛未日なれば、自身財上に坐し、衣祿あるを許すべし。辛巳日は貴氣あり、ただ官祿もまた輕し。壬水日主が亥月に生まれ、癸水日主が子月に生まるるは、皆祖業なし。四柱多く火土を見るは、自立して家を成し官職あるを主とす。もし水多きを見て泛濫すれば、すなわち一事成らず、妻を剋してしかも貧薄なり。
又曰:甲日寅月宜壬早時,乙日卯月宜辛巳時,丙日巳月宜己亥時,丁日午月宜庚子時,戊日巳月宜甲寅時,己日午月宜乙丑時,庚日申月宜丙戌時,辛日酉月宜丁酉時,壬日亥月宜戊申時,癸日子月宜己未時。是見煞取貴,然亦不可太多,歲運再逢煞地,主夭折。
又いう:甲木日主が寅月に生まるるは、壬申時を配するに宜し。乙木日主が卯月に生まるるは、辛巳時を配するに宜し。丙火日主が巳月に生まるるは、己亥時を配するに宜し。丁火日主が午月に生まるるは、庚子時を配するに宜し。戊土日主が巳月に生まるるは、甲寅時を配するに宜し。己土日主が午月に生まるるは、乙丑時を配するに宜し。庚金日主が申月に生まるるは、丙戌時を配するに宜し。辛金日主が酉月に生まるるは、丁酉時を配するに宜し。壬水日主が亥月に生まるるは、戊申時を配するに宜し。癸水日主が子月に生まるるは、己未時を配するに宜し。これ皆七煞を見るを借りて貴を取るなり、然れども煞もまた太多かるべからず、流年大運さらに煞地に逢へば、すなわち夭折を主とす。
如一命:壬申年,不祿,歲運沖且會傷官煞也,建祿用財官,傷去丙火,故夭。《獨步》云:“月令建祿,多無祖屋,一見財官,自然成福。”又云:“建祿生提月,財官喜透天,不宜身再旺,惟喜茂財元。”《明通賦》云:“建祿、坐祿或居祿,獨遇財官印綬,富貴長年。”
たとへば一造ありて壬申年に到りて死せり、それは流年と大運と既に相冲し、また會合して傷官七煞を成せばなり。この人もと建祿格にして財官を取て用と爲せり、傷官丙火を剋去せり、故に夭亡せり。《獨步》にいう:月令建祿なるは、多く祖上の房産なきも、一たび財官を見れば、自然に福氣と成る。又いう:建祿月令提綱上に生ず、財官は最も天干に透出するを喜ぶ。日主さらに旺なるに宜しからず、ただ財の本元豐茂なるを喜ぶ。《明通賦》にいう:建祿・坐祿あるいは居祿を論ぜず、ただ單に財・官・印綬に遇上れば、便ち富貴にして長年を享くべし。
合諸說,各之子平論建祿與古人論祿,其取用迥不同矣。余按陽刃、比肩、敗財、建祿,名雖不同,實一家同氣之神,在地支者曰刃、曰祿,在天干者曰比、曰劫,其取用大略相同,故以建祿繼陽刃之後,建祿舊無格,近亦取以月支,無可取之格,而天干倘有財官貴氣,故取建祿若比劫,特發明其義耳。
以上各家の説を綜合すれば、見るべし子平の學の建祿を講ずるは、古人の祿を講ずると取用の路數大いに相同ならず。我以爲く、陽刃・比肩・敗財・建祿、名目雖か同じからず、實際皆同じ一家・同一氣の神なり:地支上に在りては「刃」とよび「祿」とよび、天干上に在りては「比」とよび「劫」とよぶ、取用の大概相同なり。故に我建祿を陽刃の後に接續して講ず。建祿は舊時もと格を立てず、近來もまた月支に就て取る人あり。其實それは什麼か取るべき格あるに非ず、ただ天干上に倘若別に財官貴氣あれば、こそ建祿を當に比肩劫財の一樣として取用するのみ、ここに不過其の中の道理を點明するのみ。
卷七
論性情相貌
夫貴賤觀乎八字,性情應乎五行。善、惡、仁、義、禮、智、信,心之所主;喜、怒、哀、樂、愛、惡、欲,性之所生。東方震位木,號青龍,名曰曲直,五常主仁。其色青,其味酸,其性直,其情和。旺相主有博愛惻隱之心,慈祥愷悌之意;濟物利人,恤孤念寡,直樸清高,行藏慷慨;丰姿秀麗,骨格修長,手足纖膩,口尖發美,面色青白,語句軒昂,此則木盛多仁之義。休囚主瘦長髮少,拗性偏心,嫉妒不仁,此則木衰情寡之義也。死絕則眉眼不正,慳吝鄙嗇,肌肉乾燥,項長喉結,行坐不穩,身多欹側。遇火色帶赤,見土則色帶黃,逢金則色帶白,見水則色帶黑。其餘四行例見。
人の貴賤は八字を看るを要し、性情は則ち五行上に應ず。善・惡・仁・義・禮・智・信は、心の主管する所なり。喜・怒・哀・樂・愛・惡・欲は、性の生發する所なり。東方震位は木に屬し、號して青龍とす、格名「曲直」と曰ひ、五常の中に仁を主とす。其の色は青、味道は酸、本性正直、情態和順なり。木が旺相の氣を得れば、主人博愛惻隱の心・慈祥和樂の意ありて、能く物を濟し人を利し、孤寡を撫恤し。朴直淸高、行止慷慨。姿容秀麗、骨骼修長、手足細膩、口形尖にして頭髮美しく、面色青白、説話軒昂にして神あり:これすなわち木氣盛んにして仁多きの道理なり。木もし休囚なれば、すなわち身形瘦長にして頭髮稀少、性子拗執にして心地偏私、嫉妬不仁を主とす:これ木衰えて情薄きの道理なり。木死絶に到れば、すなわち眉眼端正ならず、吝嗇鄙陋、肌肉乾燥、脖頸長くして喉結突出し、行坐穩ならず、身子常に歪斜なり。もし火に遇へば、膚色紅を帶び。土を見れば、膚色黃を帶び。金に逢へば、膚色白を帶び。水を見れば、膚色黑を帶ぶ。その餘四行皆この例に照らして看る。
火屬南方,名曰炎上,五常主禮。其色赤,其味苦,其性急,其性恭。旺相主有辭讓端謹之風,恭敬謙和之義;威儀凜烈,淳樸尊崇;面貌上尖下闊,形體頭小腳長,印堂窄而眉濃,鼻準露而耳小;精神閃爍,語言急速,性燥無毒,聰明有為。太過則聲焦面赤,搖膝好動。不及則黃瘦尖楞,詭詐妒毒,言語妄誕,有始無終。
火は南方に屬し、格名「炎上」と曰ひ、五常の中に禮を主とす。其の色は赤、味道は苦、性子急躁、情態恭敬なり。火が旺相の氣を得れば、主人辭讓端謹の風度・恭敬謙和の品格あり。威儀凛然として、淳朴にして人の尊崇を受く。面貌は上尖下闊、身形は頭小にして脚長く、印堂窄くして眉毛濃く、鼻頭露にして耳朵小さし。眼神閃亮、説話急促、性子雖か躁なるも卻て陰毒ならず、聰明にして作爲あり。火太過なれば、すなわち聲音焦啞・面色發紅、坐しても腿を抖し、動きて停まらず。火不及なれば、すなわち面黃肌瘦・棱角尖削、人と爲りて詭詐にして嫉妒陰毒、言語荒誕不實、事を爲すに始ありて終なし。
土屬中央,名曰稼穡,五常主信,其色黃,其味甘,其性重,其情厚。旺相主言行相顧,忠孝至誠,好敬神佛,不爽欺信;背圓腰闊,鼻大口方,眉清目秀,面肥色黃;度量寬厚,處事有方。太過則執一古樸,愚拙不明。不及則顏色憂滯,面偏鼻低,聲音重濁,事理不通,狠毒乖戾,不得眾情,顛倒失信,慳嗇妄為。
土は中央に屬し、格名「稼穡」と曰ひ、五常の中に信を主とす。其の色は黃、味道は甘、性子穩重、情態敦厚なり。土が旺相の氣を得れば、主人言行相符、忠孝至誠、神佛を敬するを好み、從來信を失し人を欺かず。背圓腰闊、鼻大口方、眉淸目秀、面龐豐滿にして膚色發黃。度量寬厚、處事有方なり。土太過なれば、すなわち一端に固執して古板、愚笨にして事理を明らめず。土不及なれば、すなわち氣色憂鬱滯塞、面孔偏斜、鼻梁低平、聲音重濁、事理に通ぜず、狠毒乖張、衆人の好感を得ず、顛倒反復して人に信を失し、既に吝嗇にしてまた胡作非爲なり。
金屬西方,名曰從革,五常主義。其色白,其味辛,其性剛,其情烈。旺相則英勇豪傑,仗義疏財,知廉恥,識羞惡;骨肉相應,體健神清,面方白淨,眉高眼深,鼻直耳紅,聲音清亮,剛毅果決。太過則好勇無謀,貪慾不仁。不及則慳吝貪酷,事多挫忘。有三思、少決斷,剋薄內毒,喜淫好殺,身材瘦小。
金は西方に屬し、格名「從革」と曰ひ、五常の中に義を主とす。其の色は白、味道は辛、性子剛強、情態剛烈なり。金が旺相の氣を得れば、主人英勇豪傑、仗義疏財、廉恥を知り、是非を明らむ。骨と肉と相稱し、身體健壯にして神氣淸爽、臉方にして白淨、眉高眼深、鼻直耳紅、聲音淸亮、剛毅果決なり。金太過なれば、すなわち勇を好みて謀なく、貪欲にして不仁なり。金不及なれば、すなわち吝嗇貪酷、事を爲すに多く挫折を受け健忘、想ふこと多くして決斷少なく、刻薄にして內心陰毒、淫を喜び殺を好み、身材瘦小なり。
水屬北方,名曰潤下,五常主智,其色黑,其味鹹,其性聰明,其情良善。旺相則機關深遠,足智多謀,學識過人,詭詐無極;面黑光彩,語言清和。太過則是非好動,飄蕩貪淫。不及則人物矮小,行事反覆,情性不常,膽小無略。此雖五行之喻,實與人事相干。以上五行、情性參以命中所遇吉凶神煞斷之,大抵生旺者主長大,死絕者主矮小。若有煞臨,不在此限,又從煞上斷。若有克,則從所克之五行斷,又概取日時,上納音,看有克無克,並神煞所臨有氣無氣,斷其形狀、性情,無有不驗。
水は北方に屬し、格名「潤下」と曰ひ、五常の中に智を主とす。其の色は黑、味道は鹹、本性聰明、情態良善なり。水が旺相の氣を得れば、則ち心機深遠、足智多謀、學識人に過ぎ、ただ詭詐せば來るもまた止境なし。面色偏黑にして光彩あり、説話淸朗和緩なり。水太過なれば、すなわち是非を惹くを好み、動きて定まらず、漂泊放蕩にして貪淫なり。水不及なれば、すなわち人物矮小、行事反復、性情不定、胆小にして謀略なし。以上は雖か五行に就て打ちたる比方のみ、實際皆人事に相關す。この五行と性情とは、さらに命中の遇ふ所の吉凶神煞を參照して斷ずるを要す。大抵生旺は身材高大を主とし、死絶は矮小を主とす。もし凶煞身に臨めばこの限に在らず、それは別に煞上より斷ずるを要す。もし克制あれば、剋せられたる那行より斷ず。此外また總じて日・時および納音を看て、剋あるか剋なきかを看、神煞の臨む所に氣あるか無氣かを加え、據て形貌と性情とを判斷す、應驗せざるなし。
又曰:推人性行,只在日時上,看本五行,不論納音。命若入格而逢生旺,主天性明白,遇物不逆,動必應機,言語聲高,突破口大度,臨事能斷,公平不疑,犯難不畏,平生不以財物為吝,好施與不私己,奢泰歡樂,多情尚義,防有不善終之患。
又いう:人の性情行事を推すは、ただ日柱・時柱上に看るのみ、取る所は本身の五行、納音を論ぜず。命もし格に入りまた生旺に逢へば、主人天性明達、待人接物違逆せず、一動すれば便ち能く時機に應合す。説話聲音洪亮、出言直率にして氣度寬宏。事に臨みて能く決斷し、公平にして猜疑せず、難に遇ひて畏懼せず。平生財物を吝惜せず、施捨を好みて自私せず。生活奢華にして歡樂、多情にして義氣を崇尚す。ただ善終を得ざるの隱患を防備するを要す。
若命入貴格而逢死絕者,主為性寡合,機深意密,多疑多忌,動拘禮節,謹顧行止,修飾儀貌,常自檢約,不妄設施,防有陰謀之患。若小人之命已入賤局而逢生旺者,主性無常,不自檢束,為事不顧危亡,好鬥爭,恃強壓弱,親近惡黨,不事家業,必竟不得善終;死絕則為性淫邪,動必巧偽,畜縮執拗,舉動修飾,專美言詞,好自矜炫,臨事無斷,少是多非,一身無立。
もし命雖か貴格に入るも死絶に逢へば、すなわち性情合群せず、心機深く思慮縝密、多疑多忌を主とす。擧動禮節に拘守し、謹慎して自己の行止を顧惜し、儀容修飾を講究し、常に自我を約束し、輕易に施爲せんと肯せず。かかる人は人の暗算に遭ふの禍患を防ぐを要す。もし小人之命已に賤局に落入せしに、卻てまた生旺に逢へば、すなわち性情反復無常、自我を約束せんと肯ぜずを主とす。事を爲すに危亡を顧みず、爭鬥を好み、強を仗りて弱を凌ぎ、壞人に親近し、家業を理せず、終に善終を得ず。死絶に落入すれば、則ち性情淫邪、一擧一動皆巧僞做作、畏縮にしてまた拗執。擧止は刻意修飾し、專ら漂亮話を説き、自我誇耀を喜ぶ。事に臨みて決斷なく、是少く非多く、一輩子立起る能わず。
《宰公要訣》云:志高量遠,蓋因水處深源;篤信守仁,只為土成山嶽;仁慈敏厚,木成甲乙之方;性速辨明,火應丙丁之位;譽高義重,因金歸合庚辛處。於中者,正性不移,或盛或衰,性情變易。水乘衰敗,性昏無賴;土力太微,蔽執寡用;木歸蹇地,太柔而治事無規;火數未興,小辨而太傷無決;金當淺薄,雖義而有始無終。是五行得地失地,太過不及,皆能為凶也。《壺中子》云:言詞狡猾,誕時合值六虛,六虛住處謾語神,凡人得之,心好撰飾,虛詞並重;遇者必狡猾,平生妨克尊親,漂流他國,作事多虛聲。
《宰公要訣》にいう:志向高く器量遠きは、水が深遠の源頭に處するに因る。篤實守信にして仁を持するは、ただ土積りて山嶽を成すに因る。仁慈敏捷にして敦厚なるは、木甲乙の東方に成るなり。性子快くして辨析分明なるは、火丙丁の位に應ずるなり。名譽高くして義氣重きは、金庚辛の處に歸合するなり。凡そこれらに合するは、本性端正にして移らず。一旦あるいは盛んあるいは衰ふれば、性情便ち之に隨て變改す。水は衰敗の氣を乘ずれば、すなわち昏昧にして無賴。土力太微薄なれば、すなわち蒙昧固執にして用處少なし。木蹇滯の地に歸すれば、すなわち太柔弱にして事を辦するに章法なし。火の氣數未だ興起せざれば、すなわち小辯論を愛し、傷つき易くして決斷なし。金淺薄の時に處れば、雖か義氣を講ずるも始ありて終なし。見るべし、五行は得地失地・太過不及を論ぜず、皆凶を成す能し。《壺中子》にいう:言詞狡猾の人は、出生の時恰好「六虚」に值上り。六虚の在る所正に謊話を説くを好む神なり。凡人これを得れば、心裡便ち編造粉飾を愛し、虚言假語層出不窮。遇ふ人必ず狡猾にして、一生尊長親人を妨剋し、他鄕異國に漂泊し、事を爲すに多く虚聲張勢なり。
論疾病先知五臟六腑所屬干支
歌訣:甲膽乙肝丙小腸,丁心戊胃己脾鄉;庚是大腸辛屬肺,壬繫膀胱癸腎藏;三焦亦向壬中寄,包絡同歸入癸鄉。又曰:甲頭乙頂丙肩求,丁心戊肋己屬腹;庚是臍輪辛屬股,壬脛癸足一身由。又曰:子屬膀胱水道耳,丑為胞肚及脾鄉;寅膽髮脈並兩手,卯本十指內肝方;辰土為皮肩胸類,已面咽齒下賓肛;午火精神司眼目,未土胃腕隔脊樑;申金大腸經絡肺,酉中精血小腸藏;戌土命門腿踝足,亥水為頭及腎囊;若依此法推人病,歧伯雷公也播揚。又曰:午頭巳未兩肩均,左右二膊是辰申;卯酉雙肋寅戌腿,丑亥屬腳子為陰。又曰:干首坤腹坎耳儔,震足巽股艮手留;兌口離目分八卦,凡看疾病此推求。
歌訣にいう:甲は胆に屬し、乙は肝に屬し、丙は小腸に屬す。丁は心に屬し、戊は胃に屬し、己は脾に屬す。庚は大腸、辛は肺に屬す。壬は膀胱に係り、癸は腎臟を藏す。三焦もまた壬中に寄せ、心包絡同じく癸に歸す。もう一首にいう:甲は頭を主とし、乙は頭頂を主とし、丙は兩肩を主とす。丁は心を主とし、戊は脅肋を主とし、己は腹を主とす。庚は臍輪、辛は大腿に屬す。壬は小腿を主とし、癸は脚を主とし、全身皆此に由りて分屬す。もう一首にいう:子は膀胱・水道と耳に屬す。丑は胞宮・肚腹と脾に屬す。寅は胆・毛髮・脈絡と兩手に屬す。卯はもと十指を主とし、內に肝に應ず。辰土は皮膚・肩と胸の類を主とす。巳は面部・咽喉・牙齒と下部肛門を主とす。午火は精神を主とし、眼目を管す。未土は胃脘・膈膜と脊梁を主とす。申金は大腸・經絡と肺を主とす。酉中に精血と小腸を藏す。戌土は命門・腿・踝と足を主とす。亥水は頭と腎囊を主とす。もしこの法子に照らして人の疾病を推せば、歧伯・雷公もまた之を傳揚せん。もう一首にいう:午は頭と爲し、巳と未と分ちて兩肩と爲す。左右兩臂は辰と申。卯酉は兩脅、寅戌は兩腿。丑亥は脚に屬し、子は下陰と爲す。もう一首にいう:干卦は頭と爲し、坤卦は腹と爲し、坎卦は耳に配す。震卦は足と爲し、巽卦は股と爲し、艮卦は手を主とす。兌卦は口と爲し、離卦は目と爲し、八卦各々分かる所有り。凡そ疾病を看るは皆此に照らして推求す。
夫疾病皆因五行不和,即人身五臟不和也。蓋五行通於五臟,六腑通於九竅,凡十干受病屬六腑,十二支受病屬五臟。丙丁己午火局南離,主病在上;壬癸亥子水局北坎,主病在下;甲乙寅卯屬震,主病在左;庚辛申酉屬兌,主病在右;戊己辰戌丑未屬坤艮,主病在脾胃及中脘。
疾病は皆五行の調和せざるに起る、すなわち人身の五臟調和せざるなり。五行は五臟と相通じ、六腑は九竅と相通ず。凡そ十天干の病を受くるは六腑に屬し、十二地支の病を受くるは五臟に屬す。丙・丁と巳・午とは會成して火局と爲り、方位は南方の離卦、上半身に病あるを主とす。壬・癸と亥・子とは會成して水局と爲り、方位は北方の坎卦、下半身に病あるを主とす。甲・乙・寅・卯は震卦に屬し、身體左側に病あるを主とす。庚・辛・申・酉は兌卦に屬し、身體右側に病あるを主とす。戊・己と辰戌丑未とは坤艮に屬し、脾胃および中脘に病あるを主とす。
諸風暈掉、眼光日昏,血不調暢、早年落髮、筋青瓜枯,屬肝家甲乙寅卯木受虧主病故也;諸膿血瘡疥、舌苦喑啞者,屬心家丙丁巳午火受虧主病故也;浮腫、腳氣、黃腫、口臭、翻胃、脾寒膈熱者,屬脾家戊己辰戌丑未土受虧主病故也;鼻塞酒槁、語蹇氣結、咳嗽喊者,屬肺家庚辛申酉受虧主病故也;白濁、白帶、霍亂、瀉痢、疝氣小腸,屬腎家壬癸亥子受虧主病故也。
凡そ風病眩暈摇顫・眼光一天天に昏花・血脈調暢せず・早年脫髮・青筋暴露して指甲枯槁するは、皆肝家の病に屬し、甲乙寅卯の木が損虧を受けたる所致なり。凡そ膿血瘡疥・口舌苦澀以至失音して言ふ能はざるは、皆心家の病に屬し、丙丁巳午の火が損虧を受けたる所致なり。凡そ浮腫・脚氣・黃腫・口臭・反胃・脾寒にして膈上發熱するは、皆脾家の病に屬し、戊己と辰戌丑未の土が損虧を受けたる所致なり。凡そ鼻塞・酒糟鼻・説話謇澀・氣機鬱結・咳嗽氣喘するは、皆肺家の病に屬し、庚辛申酉が損虧を受けたる所致なり。凡そ白濁・白帶・霍亂・泄瀉痢疾・疝氣と小腸の疾は、皆腎家の病に屬し、壬癸亥子が損虧を受けたる所致なり。
甲乙見庚辛申酉多者,內主肝膽驚悸、勞瘵、手足頑麻、筋骨疼痛;外主頭目眩暈、口眼歪斜、左癱右瘓,疊撲損傷。遇丙丁火多無水相濟,則痰喘咯血、中風不語、皮膚乾燥,內熱口干。女人主血氣欠調、有孕者墮胎。小兒急慢驚風、夜啼咳嗽、面色青黯是也。
甲乙木日主にして命中に庚辛申酉の金太多きは、內に在りては肝胆驚を受け心悸・癆瘵の症・手足麻木不仁・筋骨疼痛を主とす。外に在りては頭目眩暈・口眼歪斜・半身癱瘓、および跌扑損傷を主とす。もし丙丁火多きに遇ひて水の來濟なければ、痰喘咯血・中風して言語能はず・皮膚乾燥・內熱口乾せん。女人は血氣不調を主とし、懷孕するは小產せん。小兒は則ち急驚風・慢驚風を患ひ、夜啼咳嗽して、面色青暗なり。
丙丁見壬癸亥子多者,內主心氣疼痛、顛癇舌強、口痛咽啞、急慢驚風、語言蹇澀;外主潮熱發狂、眼暗失明、小腸疝氣、瘡疥膿血、小便淋濁。婦女主幹血氣經脈不調。小兒主痘疹、疥癬,面色紅赤是也。戊已見甲乙寅卯多者,內主脾胃不和,翻胃隔食、氣噎蠱脹洩瀉黃腫、擇揀飲食、嘔吐噁心;外主右手沉重、溼毒流注、胸腹痞塞。婦女主飲食不甘、吞酸、虛弱、呵欠困倦。小兒主五疳五軟、內熱好睡、面色痿黃是也。
丙丁火日主にして命中に壬癸亥子の水太多きは、內に在りては心口疼痛・癲癇にして舌強不靈・口痛咽啞・急慢驚風・言語謇澀を主とす。外に在りては潮熱發狂・眼暗失明・小腸疝氣・瘡疥膿血・小便淋瀝渾濁を主とす。婦女は乾血勞と經脈不調を主とす。小兒は痘疹・疥癬を主とし、面色紅赤なり。戊己土日主にして命中に甲乙寅卯の木太多きは、內に在りては脾胃不和・反胃隔食・氣噎・蠱脹・泄瀉・黃腫・飲食を挑揀・嘔吐惡心を主とす。外に在りては右手沉重・濕毒流注・胸腹痞滿堵塞を主とす。婦女は飲食無味・吞酸・身體虚弱・呵欠困倦を主とす。小兒は五疳五軟の症を主とし、內熱にして嗜睡、面色萎黃なり。
庚辛見丙丁巳午多者,內主腸風痔漏、糞後下血、痰火咳嗽、氣喘吐血、魎魎失魂、虛煩勞症;外主皮膚枯燥、肺風鼻赤、疽腫發背、膿血無力。婦女主痰嗽、血產。小兒主膿血、痢疾、面色黃白是也。壬癸見戊已辰戌丑未多者,內主遺精盜汗夜夢鬼交、血濁虛損、寒戰咬牙、耳聾眼盲、傷寒感冒;外主風蟲牙痛、偏墜腎氣、腰痛膝痛、淋瀝、吐瀉、怕冷惡寒。女人白帶鬼胎、經水不調。小兒主耳中生瘡、小腸疼痛、夜間作炒、面色黧裡是也。
庚辛金日主にして命中に丙丁巳午の火太多きは、內に在りては腸風痔漏・大便後に血を下し・痰火咳嗽・氣喘吐血・精神恍惚にして失魂・虚煩勞損の症を主とす。外に在りては皮膚枯燥・肺風にして鼻頭發紅・癰疽腫毒背部に發し・膿血流溢して身體無力を主とす。婦女は痰嗽と產後血症を主とす。小兒は膿血・痢疾を主とし、面色黃白なり。壬癸水日主にして命中に戊己と辰戌丑未の土太多きは、內に在りては遺精盜汗・夜夢鬼と交合・血濁虚損・寒戰咬牙・耳聾眼盲・傷寒感冒を主とす。外に在りては風蟲牙痛・疝氣偏墜・腰痛膝痛・小便淋瀝・上吐下瀉・怕冷畏寒を主とす。女人は白帶・鬼胎と月經不調を主とす。小兒は耳中生瘡・小腸疼痛・夜間吵鬧を主とし、面色黧黑なり。
賦云:筋骨疼痛,盍因木被金傷;眼目暗昏,必是火遭水克;土虛逢木旺之鄉,脾傷定論;金弱遇火炎之地,血疾無疑。又云:木逢金克,定主腰肋之災;火被水傷,必主眼目之疾;心肺喘滿,亦干金火相刑;脾胃損傷,盍因土水戰克。支水干頭有火遭,必腹病心懵;支火干頭有水遇,則內障睛盲。炎上煩焦蒸土曜,頭禿眼昏;潤下純溼無土制,腎虛耳閉;熒惑乘旺臨離巽,中風失音;太白堅利合兌坤,兵前落魄。又云:心受病,口不能言;肝受病,目不能視;脾受病,口不能食;肺受病,鼻不能嗅;腎受病,耳不能聽,各從所主,以證虛實。
賦文にいう:筋骨疼痛は、大都木の金に傷られしに因る。眼目昏暗は、必定火の水に剋せられしなり。土虚にして木旺の鄕に行到れば、脾臟傷を受けたりと斷定し得。金弱にして火炎の地に遇へば、血病を患ふは疑問なし。又いう:木が金剋に逢へば、必ず腰脅の災を主とす。火が水に傷られれば、必ず眼目の疾を主とす。心肺喘滿は、また金火相刑に關係す。脾胃損傷は、大都土と水と交戰相克するに因る。地支水に屬して天干上に火に遭遇せば、必ず腹病と心神昏懵を患ふ。地支火に屬して天干上に水に遇到せば、すなわち內障を生じ以至瞳仁失明す。炎上の火煩躁焦灼してさらに土星を蒸烤すれば、頭禿眼花を主とす。潤下の水純は濕氣にして土の來制なくば、腎虚耳閉を主とす。火星熒惑旺を乘じて離・巽の位に臨めば、中風失音を主とす。金星太白堅銳にして兌・坤の位に合すれば、兵禍の前に落魄するを主とす。又いう:心病を受くれば則ち口言ふ能はず、肝病を受くれば則ち目視る能はず、脾病を受くれば則ち口食ふ能はず、肺病を受くれば則ち鼻聞く能はず、腎病を受くれば則ち耳聽く能はず。各々其の主とする所に隨ひ、これを以て虚實を驗證す。
噫!人病百端,理無二焉,望問聞切,乃醫家之妙用;生剋制化,為術士之玄徵,若能參究根源標本,不離斯法。論曰:康泰生於和合,疾病起於刑傷。究五行衰旺之理,推百病表裡之詳,內應五臟,外屬四肢。且如木氣休囚,兩鬢消疏而不發;火臨死絕,雙瞳昏暗而無光;火中隱土少水制,則心神恍惚;木下藏金無水收,則腿足損傷。甲乙兌生逢壬癸,醉鄉而死;丙丁坎育遇庚辛,溝港而亡。水盛木浮,多生洩痢;土重金埋,常病氣高。諸風掉眩,乙木旺而辛金衰;疼癢瘡瘍,丁火盛而癸水弱;痞塞腫滿,只因己土太過;憤鬱病痿,蓋為辛金不及。
嗚呼!人の疾病千頭萬緒なるも、道理は卻て一個のみ。望・問・聞・切は醫家の妙用。生・剋・制・化は則ち術士の玄妙なる驗證なり。若し能く其中の根源と標本とを參究せば、皆この法門を離るる能はず。論中にいう:康健は五行和合より出づ、疾病は刑冲傷剋に起る。五行衰旺の道理を推究し、百病の表裏を詳辨するを要す:內に在りては五臟に應じ、外に在りては四肢に屬す。たとへば木氣休囚なれば、兩鬢頭髮便ち稀疏にして生ぜず。火死絶に臨めば、兩隻の瞳仁便ち昏暗無光。火中に土を暗藏して水の來制少なければ、すなわち心神恍惚す。木下に金を暗藏して水の収斂なくば、すなわち腿足損傷す。甲乙木が西方兌位に生じまた壬癸に逢へば、多く酒鄕に醉死す。丙丁火が北方坎位に養はれまた庚辛に遇へば、多く溝渠に溺亡す。水盛んにして木漂浮すれば、多く泄瀉痢疾を生ず。土重くして金埋められれば、常に氣逆上壅を患ふ。種種の風病摇動眩暈は、乙木太旺にして辛金衰ふるなり。疼癢瘡瘍は、丁火太盛にして癸水弱し。痞塞腫滿は、ただ己土太過に因る。抑鬱して痿痹と成るは、則ち辛金不足なり。
甲乙能傷戊已,無救而缺唇;丙丁善克庚辛,少制而喑啞。火中有土,項生瘰癧之災;水中有土,腹患蠱腫之病。用神受制而被刑,亡於棒杖;上下逢鬼而無救,死作懸樑。四柱重沖多凶而他鄉喪體,五行衰敗不足而瘟疫亡身。水敗腰駝,莫用軒岐之法;金刑龜背,安施盧扁之方。
甲乙木は能く戊己土を傷る、土に救なくば便ち兔唇を主とす。丙丁火は善く庚辛金を剋す、金に制少なければ便ち喑啞を主とす。火中に土を夾めば、頸項に瘰癧を生ぜん。水中に土を夾めば、腹裏に蠱脹腫滿を患へん。用神既に制伏せられまた刑冲に遭へば、棒杖の下に死せん。上下皆鬼煞に遇ひて救なければ、すなわち自縊して亡なん。四柱重重相冲・凶象太多きは、多く他鄕に喪命す。五行衰敗不足のは、多く瘟疫に因りて亡身す。水一たび敗絶すればすなわち腰背佝僂し、軒轅岐伯の醫法を用るに及ばず。金一たび刑を受ければすなわち背駝として龜のごとく、何ぞ還って扁鵲盧醫の方子を施し得んや。
庚辛氣秀,西方見木而亡於兵刃;甲乙敗絕,坤南無水,而骨肉飛;辛巳、丙申遇刑,臂虛而人生六指;己卯、戊寅逢敵,胃弱而常病瘡疽;乙未、甲午逢金,人多鱉頭;癸卯、已丑相刑,病生腰膝;甲申、乙酉,幼年多病肝經;辛卯、庚寅,晚年勞傷筋骨。丙火上炎,丈夫每忌於身心;丁火下溼,女人虛癆而血產。日時衰敗,大患難療;干支刑害,小疾不療。氣相得而安和,氣相逆而災殄。病症不離於六脈,死生難越乎五行,細究興衰,萬不失一。
庚辛金氣淸秀、もし西方に在りてまた木の來剋を見れば、多く刀兵に亡す。甲乙木已に敗絶し、坤方と南方とまた水の來て滋養するなくば、すなわち骨肉離散せん。辛巳と丙申と相遇して刑を成せば、手臂虚弱にして人六指を生ず。己卯と戊寅と彼此敵と爲れば、胃氣虚弱にして常に瘡疽を患ふ。乙未・甲午さらに金に逢へば、多く鱉頭のごとき額形を生成す。癸卯と己丑と相刑すれば、病腰と膝とに發す。甲申・乙酉の命は幼年に多く肝經の病を患ふ。辛卯・庚寅の命は晚年に筋骨を勞損す。丙火は上に向ひて燃燒し、男子は常に身體と心神と損するを忌諱すべし。丁火は下に在りて潮濕、女人は多く虚癆と產後血症を患ふ。日柱時柱皆衰敗なるは、大病治療し難し。干支の間に刑あり害あるは、小病もまた痊癒し易からず。氣機彼此相得すればすなわち安和し、氣機彼此相逆せばすなわち災禍と成る。病症は六部脈象を離れず、生死もまた五行の理を越出せず。細かに其中の興衰を推究せば、萬に一の失なし。
古歌曰:戊己生時氣不全,月時兩處見傷官;必當頭面有虧損,膿血之瘡苦少年。又曰:丙丁日干五行衰,七煞加臨三合來,升合日求衣食缺,耳聾殘疾面塵埃。又:壬癸重重迭迭排,時辰設若見天財;縱然頭面無癍癩,定主其人眼目災。又曰:人之生也,受氣於父,成形於母。五臟和平者無疾,戰克太過不及者主疾。
古歌にいう:戊己土の生時の氣完全ならず、月上時上兩處また皆傷官を見れば、それ必定頭面上に虧損あり、少年時に膿血瘡瘍の苦を受けん。もう一首にいう:丙丁日干五行衰弱、七煞加臨して三合また來れば、日日ただ衣食の爲に奔忙して仍ほ短缺し、還って耳聾殘疾・滿面風塵せん。もう一首にいう:壬癸重重疊疊命中に排し、時辰上假若また天財を見れば、縱い頭臉上に瘢痕癩瘡なくとも、必ず此人眼目の災あるを主とす。又いう:人の出生は、先に父に氣を受け、後に母に形を成す。五臟平和のはすなわち病なく、五行交戰克伐して太過あるいは不及のはすなわち病あり。
《內經》云:東方實西方虛,瀉南方補北方。東方實者,木太過也;西方虛者,金不及也;瀉南方者,火太過也;補北方者,水不及也。是以五行太過不及,皆主疾也。若水升而火降,火降而金清,金清而木平,木平而土不及克,五臟各得中和之氣,疾病何自生焉?《陰陽書》:金剛火強,自刑其方,木落歸本,水流趨東。所以論三刑,刑則殘害,言太過而身疾也。若只取不及為疾,必有一偏之失。
《內經》にいう:東方實にして西方虚なれば、すなわち南方を瀉し北方を補す。いはゆる東方實とは、木太過なり。西方虚とは、金不及なり。南方を瀉するは、火太過に因る。北方を補するは、水不及に因る。見るべし、五行は太過も不及も、皆病を致す能し。若し能く水氣上昇して火氣下降せば、火降れば則ち金氣淸肅し、金淸ければ則ち木氣平和し、木平なれば則ち土剋せられざるに至らず、五臟各々中和の氣を得、疾病還って何處よりか生出さんや。《陰陽書》にいう:金剛にして火強なれば、すなわち本方に在りて自ら相刑す。木は葉落ちて根に歸し、水は流れて東方に趨向す。故に三刑を講ずるを要す:刑はすなわち殘害、説く所正に太過にして身體に病を生ぜしむるなり。もしただ不及を取りて病を論ぜば、必ず偏頗に失せん。
凡五行有死絕而成疾者:水死絕,多腎氣腰足攻注、滑洩便溺不利之疾;火死絕,主腸氣結塞、驚悸健忘、精神不安之疾;木死絕,虛風目澀眩暈,筋急、爪甲桔悴、喜怒顛倒、擇飲擇食之疾;金死絕,主氣虛喘急、咳嗽、皮毛焦燥干嗇、骨節疼痛、涕淚、大腸洩痢、便血之疾;土死絕,主面黃、減食、隔噻吐逆、肢體怠惰、喜臥嗜睡、多思足慮、耳聾、神濁健忘、少喜動作之疾。
凡そ五行「死絶」の地に落到して病を生出するは、各々屬する所有り。水は死絶に在り、多く腎氣虧虚・腰腿酸痛游走・滑脫泄瀉と二便不利の症を患ふ、水は腎に配し、腎また腰足と二便とを主ればなり。火は死絶に在り、腸中氣機結塞・心驚悸動・健忘・精神不安を主とす、火は心に配すればなり。木は死絶に在り、虚風上擾・兩眼乾澀眩暈・筋脈拘急・指甲枯槁・喜怒無常・挑食擇飮を主とす、木は肝に配し、肝は筋を主とし竅を目に開き其の華は爪に在ればなり。金は死絶に在り、氣虚喘急・咳嗽・皮毛焦燥乾澀・骨節疼痛・涕淚不收・大腸泄痢便血を主とす、金は肺と大腸に配し、肺また皮毛を主ればなり。土は死絶に在り、面色發黃・飯量減少・膈間壅塞して嘔逆・四肢懶惰・貪睡好臥・思慮過多・耳聾・神志昏濁健忘・動作を懶むを主とす、土は脾胃に配すればなり。
有相剋而成疾者:金火相剋,生旺則瘍瘡癱腫,死絕則癆瘵嘔血;土木相剋,生旺主疲悶昏眩、風麻、小腸疾痛腫,死絕主吐食症塊、疽癖積滯之疾,或主中風;金木相剋,生旺主肢足骨節不完、眼目之疾,死絕主氣虛精脫、癆疾癱瘓之疾;水土相剋,主脾溼洩瀉、中滿痰嗽不利之疾。
兩行相克に因りて病を致すあり。金と火と相克し、兩者皆生旺に在れば、瘍瘡と癱腫を發す。兩者皆死絶に在れば、癆瘵嘔血と成る——氣旺なれば則ち病外に發し、氣衰ふれば則ち病內に陷る。土と木と相克し、生旺は疲乏煩悶・頭目昏眩・風證麻木・小腸疼痛腫脹を主とす。死絶は嘔吐食物・腹中に症塊生成し、および疽癖積滯一類、あるいは中風を主とす。金と木と相克し、生旺は四肢と骨節殘缺不全・眼目疾ありを主とす。死絶は氣虚精脫・癆病癱瘓を主とす。水と土と相克すれば、則ち脾の濕に困せられて泄瀉・脘腹脹滿・痰嗽不利を主とす。
有相生而生疾者:火木相生,生旺則上盛隔壅,目赤頭風;死絕則傷寒作狂、悶亂疾。火土相生,生旺則胃實;死絕則唇焦紅氣、熱結大便不利。金水相生,生旺則氣滯,死絕則晴滑;水木相生,生旺則嘔吐胃虛;死絕則精敗、傷寒粘瘧。金土相生,生旺則多虛無肌肉,死絕腸鳴繭作。凡水土木相逢於無氣之處,主蠱氣腸脹、吐逆之疾;凡金水火相逢於無氣之地,主痢疾,金主大腸,水火守之,陰陽不和也。凡水逢土,多主翻胃疾;土多而無水氣疏之,主聾聵疾。蓋腎水不流則翻胃,氣不能則為聵也。
また雖か相生なるも仍ほ病を生ずるあり——相生はもと好事なるも、生ずる太過なれば便ち壅滯と成り、生じて氣なければ便ち虚耗と成る、故に照樣に病を致す。木火相生は、生旺なれば則ち上焦壅盛・膈間堵塞・眼紅頭風。死絶なれば則ち傷寒を患ひて發狂・煩悶昏亂す。火土相生は、生旺なれば則ち胃氣壅實。死絶なれば則ち唇焦色赤・熱結して大便不通。金水相生は、生旺なれば則ち氣機鬱滯。死絶なれば則ち眼珠滑動不定。水木相生は、生旺なれば則ち嘔吐して胃虚。死絶なれば則ち精氣敗壞し、傷寒と纏綿去らざる瘧疾を患ふ。金土相生は、生旺なれば則ち虚浮して肌肉を長ぜず。死絶なれば則ち腸鳴連綿して抽絲のごとし。凡そ水・土・木の無氣の處に相逢ふは、蠱脹・腸滿と吐逆の疾を主とす。凡そ金・水・火の無氣の地に相逢ふは、痢疾を主とす——金は大腸に配し、水と火と各々一端に據りてそれを夾住し、陰陽調和する能はざればなり。凡そ水が土に遇ふは、多く反胃を主とす。土多くして水氣の來り疎導するなければ、すなわち耳聾を主とす。これは腎水流行する能はざれば則ち反胃し、氣機通行する能はざれば則ち聾聵と成るなり。
又曰:凡論殘疾病症,先論日干,次詳月令,然後通年時看之,傷官主殘疾,煞重亦然。乾卦在亥,亥為天門,六辛生人得此日此時,多主盲聾。亥屬腎,腎通耳,丙火遭水克也;子位坎宮,傷官煞重相刑,主下部疾;寅宮艮土,主脾胃,面色痿黃之疾;辰屬震,此月帶傷官,少年主多驚疾,蓋震者動也。輕則主驚脾胃疾,重則主足疾。巳為巽,傷官煞重,主婦女血氣不調,勞疾;午為離為目,傷官煞重,主失明頭風之症;申屬坤,為眾陰,傷官煞重,主腰腳筋骨之疾;傷官傷盡者不在此論;酉為兌,屬口齒不完之疾。戌為火庫,主下血痔漏之疾。丑未傷官,亦主脾胃。傷官煞旺者,年年病瘟,主用上下戰克、五行無救助,主身體不完,頭面殘傷。
又いう:凡そ殘疾と病症とを論ずるは、先ず日干を看、其次月令を詳審し、然る後年柱・時柱を合せて通看す。「傷官」は殘疾を主とし、七煞太重きもまた一樣なり。乾卦の位は亥に在り、亥は天門、六個の辛日の人もし亥日亥時を得れば、多く眼盲耳聾を主とす——亥は腎に配し、腎は竅を耳に開き、また丙火の水に剋せられしを遭ふが故なり。子位は坎宮に屬し、傷官と七煞と皆重くしてまたたがいに刑害すれば、下半身の疾を主とす。寅宮は艮土に屬し、脾胃を主とし、病は面色萎黃に在り。辰は震卦に屬し、この月に生まれまた傷官を帶ぶるは、少年に多く驚風の疾あり、震卦の本義すなわち動なればなり。輕きは驚を受け脾胃の病を主とし、重きは脚上に病あるを主とす。巳は巽卦と爲し、傷官七煞皆重ければ、婦女の血氣不調と虚勞の疾を主とす。午は離卦と爲し、離は目を主とし、傷官七煞皆重ければ、失明と頭風の症を主とす。申は坤卦に屬し、衆陰聚會の處、傷官七煞皆重ければ、腰脚筋骨の疾を主とす。不過「傷官傷盡」格を成せるはこの例に在らず。酉は兌卦と爲し、口齒殘缺の疾を主とす。戌は火庫、便血と痔漏の疾を主とす。丑・未上に傷官を帶ぶも、また脾胃の病を主とす。傷官と七煞と皆旺なるは、年年瘟病を生ず。もし用る所の神上下交戰相克して五行中また救助なければ、すなわち身體殘缺・頭面受傷を主とす。
又曰:凡一切諸煞亦有主疾者:劫煞主小腸,又主耳聾、咽喉疾;官符主腰腳疾;咸池主酒色、勞瘵、膿血、便溺疾;贅耗主闇昧,或贅疣疾;飛廉名天瞽,支干無氣,主無目。凡祿因食致疾,須帶煞克身方是。凡命見真沖氣散,或真刑氣散,多是廢疾之人。甲辰、甲戊、乙丑、乙未,土木交加,主癱瘓之疾;丙申、丁酉,金火交加,主血筋所傷;戊子、己亥,水土交加,主脾胃之疾;庚寅、辛卯,金木交加,主筋骨勞嗽之疾。
又いう:一切の凶煞もまた各々主とする疾病あり。「劫煞」は小腸の疾を主とし、また耳聾と咽喉の病を主とす。「官符」は腰脚の疾を主とす。「咸池」は酒色に沉溺するおよび癆瘵・膿血・二便の疾を主とす。「贅耗」は神志昏昧を主とし、あるいは身上に贅疣を生ず。「飛廉」また「天瞽」とよび、もし干支皆氣なくば、すなわち雙目失明を主とす。凡そ祿神が食神に泄氣せられて因りて病を致すは、必ず同時に凶煞を帶びて身を剋してこそ數と爲す。凡そ命中に眞正の冲を出現して氣を渙散せしめ、あるいは眞正の刑にして氣を渙散せしむるは、多半殘廢の人なり。甲辰・甲戌・乙丑・乙未の幾組の干支は、土と木と交相に加臨し、癱瘓の疾を主とす。丙申・丁酉は、金と火と交相に加臨し、血脈筋絡傷を受くるを主とす。戊子・己亥は、水と土と交相に加臨し、脾胃の疾を主とす。庚寅・辛卯は、金と木と交相に加臨し、筋骨勞損と咳嗽の疾を主とす。
凡欲推疾病災厄,先看祿命身三等,大小運如何?若三命無氣,祿馬敗絕,但得祿財、命財、旺相,亦不至死。若父病推其子命,如子命遇孤辰、寡宿、喪門、弔客及白衣煞臨命,其父必有不可救之疾。夫妻亦準此推。
凡そ疾病と災厄とを推斷するは、先ず「祿」「命」「身」この三樣を看、さらに大運小運の走る如何を看る。もしこの三者皆氣なく、祿神と驛馬とまた皆敗絶すとも、ただ祿上に財あり命上に財ありて旺相の地に處せば、また死に至らず。もし父親病ありて兒子の命上より推せんとすれば、すなわち兒子命中に「孤辰」「寡宿」「喪門」「弔客」および「白衣煞」の命宮に臨むに遇上れば、他の父親必定救治可ならざる病を患へり。夫妻の間もまたこの辦法に照らして推す。
論女命
或問婦人何利?利在夫星。夫利,其婦必利;夫困,其婦必困。婦人從夫,先觀夫星以定出身之貴賤,再看子星以察晚年之榮辱。官煞財得地,夫利也;食神得地,子利也。夫利則出身富貴,一生享福;子利則晚年厚養,褒寵誥封。然亦有旺夫者,以食生財,財生官故耳。反是則否。
問ふ人あり:婦人の命の利は何處に在る。答へていう:利は「夫星」に在り。丈夫順利なれば、妻子必定順利なり。丈夫困頓なれば、妻子必定困頓なり。婦人は夫を以て從と爲す、故に先ず夫星を看、以て其の出身の貴賤を判定し、さらに「子星」を看、以て其の晚年の榮辱を考察す。命中「官」「煞」と「財」と皆地を得れば、すなわち丈夫順利なり。「食神」地を得れば、すなわち子女順利なり。丈夫順利なれば便ち出身富貴・一生福を享く。子女順利なれば便ち晚年に子孫の厚養を得、還って朝廷の褒獎誥封を受くる能し。此外また能く夫を旺すあり、それは食神財を生じ、財さらに官を生じ、一層層接續し去るが故なり。反って、この鏈條斷えば、すなわち然らず。
女命以克我者為夫,我生者為子,皆要得時,乘生旺之氣。若旺氣只聚於時,亦可用官為夫,不要見煞;用煞為夫,不要見官,一位為好。有兩位官星,無煞以雜之,四柱純煞,無官以混之,俱為良婦。更得本身自旺尤佳,但旺不可太過。食為子息。引時逢旺,再得二德扶身,乃夫貴子榮之命。不宜身旺,重迭暗藏夫神及傷官、七煞、魁罡相刑,羊刃太重,合多有情,皆主不美。歲運亦然。看有八法八格,須細詳之。
女命は我を剋するを把りて丈夫と作し、我の生ずる所を把りて子女と作す、兩者皆時令を得生旺の氣を乘ずるを要す。もし旺氣ただ時柱上に聚まれば、また「正官」を取りて夫と爲す可く、すなわちさらに「七煞」を見るを要せず。七煞を取りて夫と爲せば、さらに正官を見るを要せず——ただ一位を留めてこそ好し。命中に兩位の官星ありて七煞の來り攙雜するなく、あるいは四柱純は七煞にして正官の來り混淆するなくば、皆良婦と算すに足る。もし本身もまた自ら旺なればさらに佳なり、ただ旺なるも太過可ならず。「食神」は子息の星、時柱上に引到してまた旺地に逢ひ、さらに「天德」「月德」二德の身を扶けるを得れば、便ち夫貴子榮の命なり。宜しからざるは:身太旺、夫星重疊暗藏、および傷官・七煞・魁罡相刑、羊刃太重、合神太多にして處處有情——これら皆不美を主とす。流年大運上に遇るもまた一樣なり。この中別に「八法」「八格」ありて看るべし、必ず細細分辨すべし。
純和淸貴
純
純者一也。如純一官星,或純一煞星,有財有印,不值刑沖,不相混雜是也。如癸已、戊午、辛酉、丙申,本身專祿,旺不從化。辛用丙官為夫星,五月火旺夫健。丙用癸為官,坐貴見戊為食,同歸祿於巳。辛金生癸水為子,引入申時長生之地。天干癸戊辛丙,水火既濟;地支巳午酉申,拱夾財庫,所以嫁夫為官,食天祿,夫榮子貴之命。
いはゆる「純」とは、すなわち專一なり。たとへば命中ただ一位の正官あり、あるいはただ一位の七煞あり、また財あり印あり、刑冲に遇はず、彼此相い混雜せず、これを純とよぶ。例として癸巳、戊午、辛酉、丙申この一造:日主辛金は酉に坐し、本身專祿にして、旺にして從化せず。辛は丙火正官を以て夫星と爲し、五月火當旺なれば、故に丈夫强健なり。丙火また癸水を以て其の官と爲し、癸水は貴人の位に坐す。戊土を見て丙火の食神と爲し、戊と丙と同じく巳に歸祿す。辛金が癸水を生出すは便ち子、申時に引到してまた正に癸水長生の地なり。天干癸・戊・辛・丙、水火交相に旣濟す。地支巳・午・酉・申、財庫を中間に拱夾す。故にこれ嫁して丈夫官を爲り、自己朝廷の俸祿を享け、夫榮子貴の命なり。
和
和者恬靜也。如身柔弱,獨有一位夫星,柱無沖破、攻擊之神,稟其中和之氣,則為和也。如壬辰、辛亥、己卯、己巳,己用甲為夫,亥乃生長之地,得天時地利;甲以辛為官,金生於已,已以金為子,亦生於巳,謂之夫行官星,子得長生,故主益夫旺子。雖自坐卯支為煞,有巳中庚制,為去煞留官之論,女命之貴也。
いはゆる「和」とは、恬淡安靜なり。たとへば日主柔弱にして、命裡ただ一位の夫星あり、四柱の中に冲破攻擊の神なく、禀受するは中和の氣、これを和とよぶ。例として壬辰、辛亥、己卯、己巳この一造:己土は甲木を以て夫と爲し、亥は正に甲木長生の地、天時地利を得たりと謂ふべし。甲木また辛金を以て其の官と爲し、辛金は巳に長生す。己土また金を以て子と爲し、同じく巳に長生す。これを丈夫官星の上に行き子星また長生を得たりと謂ふ、故に夫を益し子を旺すを主とす。日主雖か卯支を自ら坐し、卯中乙木は己土に對して七煞なるも、巳中庚金ありて來り之を制伏す、「去煞留官」の格局に屬し、正に女命中の貴格なり。
淸
清者潔淨之稱。女命或一官一煞,不相混雜,謂之清。要夫星得時,柱有財生官,有印助身,無一點混濁之氣,方為清貴。如已未、壬申、乙未、甲申,乙以庚為夫,庚祿到申;以丁為子,丁旺於未;以壬為印,壬生於申。又坐下支神為乙木之財,財旺則能生官,四柱無刑沖破敗。經云:財官印綬三般物,女命逢之必旺夫。
いはゆる「淸」とは、潔淨の意なり。女命あるいはただ一位の正官あり、あるいはただ一位の七煞あり、兩者相い混雜せず、すなわち淸とよぶ。さらに夫星時を得、四柱の中に財ありて官を生じ、印ありて身を助け、一點の混濁の氣なく、こそ淸にして貴と算す。例として己未、壬申、乙未、甲申この一造:乙木は庚金を以て夫と爲し、庚金の祿正に申上に在り。丁火を以て子と爲し、丁火は未に旺す。壬水を以て印と爲し、壬水は申に長生す。日主乙木の坐下の未土また其の財、財旺すれば能く官を生じ、四柱の中に刑冲破敗なし。經文にいう:財・官・印綬この三樣、女命遇ふは必定夫を旺す。
貴
貴者尊榮之號。命中有官星,得其財氣以相資,三奇得其宗,四柱不植鬼病,乃女命堯舜也。經云:無煞女人之命,一貴可作良人。又云:女命無煞逢二德,可兩國之封。天德者,非獨天月二德,即財為一德,官為一德,加之印食,愈為貴也。如乙亥、丙戌、辛卯、癸巳,辛用乙為財,旺於亥;丙為夫星,坐庫歸祿巳土。癸水為夫之官,辛金生癸為子,坐已土與夫祿同位,又是貴神,又為財官雙美,乃得夫子俱貴,兩遇褒封。故為夫人之命。
いはゆる「貴」とは、尊榮の名號なり。命中に官星あり、また財氣の來り資助するを得、三奇各々其の本位に歸し、四柱裡に鬼煞の病根を種下せず、これすなわち女命中の堯舜なり。經文にいう:女人の命裡に七煞なく、ただ一位の貴神あれば、便ち良家の妻と作るべし。又いう:女命煞なくしてまた天德・月德の二德に逢へば、兩國の封贈を受くべし。ここにいう所の「德」は、單に天德月德二德を指すに非ず、財も一德と算し、官も一德と算し、さらに印と食神とを加ふれば、さらに貴重なり。例として乙亥、丙戌、辛卯、癸巳この一造:辛金は乙木を以て財と爲し、乙木は亥に旺す。丙火を以て夫星と爲し、丙火は戌庫に坐して巳に歸祿す。癸水是れ丈夫丙火の官、辛金が癸水を生出すは便ち子。癸は巳土の上に坐し、夫星の祿と同じく一位に在り、また貴神の臨む所、還って財官雙美の局を成せり。故にこれ夫と子と皆貴顯して、兩番褒封を受くる命、正に誥命夫人の命なり。
濁濫娼淫
濁
濁者混也。乃五行失位,水土互傷,其身太旺,正夫不顯,偏夫叢雜,柱多分別,無財官印食,為下賤村濁,或娼妓婢妾,淫巧之人。如己亥、乙亥、癸丑、己未,癸水生十月大泛,癸以戊為夫不顯,時引己未是偏夫,嫌丑未皆有土混雜,柱中無財,乙木為食神干旺,已土受克,鬼敗臨身,五行失位,主先清後濁,不能享福。
いはゆる「濁」とは、混雜なり。五行各々其の位を失し、水と土とたがいに損傷し、日主本身太旺、正夫顯露せず、偏夫卻て叢雜として來り、四柱の中門戸太多く、また財・官・印・食の依るべきなく、これすなわち下賤村鄙の流と成り、あるいは娼妓・婢妾・巧言を以て人に媚ぶ輩なり。例として己亥、乙亥、癸丑、己未この一造:癸水は十月に生まれ、水勢大いに泛す。癸は戊土を以て正夫と爲すに、而も戊土竝びに顯露せず。時柱に己未を引來す、それは偏夫なり。嫌ふべきは丑・未の中皆土を含み、混雜不淸。柱中また財なし。乙木食神は天干上に勢を得て旺し、己土を剋傷し、鬼煞と敗氣と一齊に身に臨み、五行悉く位を失せり。故に先淸にして後濁、福を享くる能はざるを主とす。
濫
濫者婪也。謂柱中明有夫多,暗者財旺,干支又多帶煞,必因酒色,私暗得財。此等之命,或為奴婢,或剋夫再嫁。如庚寅、丙戌、庚申、丁亥,庚申八專自旺,丙火為夫,寅戌會局,時干又丁,愛重火情,庚申金暗克寅亥木為財,亥中壬水為食生財,其人雖美貌有福,不免濫而得財。
いはゆる「濫」とは、貪なり。四柱の中、明處に夫星多く、暗處に財また旺し、干支上還って多く凶煞を帶ぶるを説く、かかる人必定酒色の事を借りて、私下裡暗に財を取る。この類の命は、奴婢を爲るに非ざれば、すなわち夫を剋して後に再嫁す。例として庚寅、丙戌、庚申、丁亥この一造:庚申は「八專」の日、日主自ら旺し。丙火を夫と爲し、寅と戌と會成して火局と爲り、時干上また丁火を透す、火の情意重疊す。庚申の金は暗中に寅木と亥中の甲木とを剋住して財と作し、亥中壬水また食神にして、能く財を生ず。かかる人雖か貌美にして福あれども、終に泛濫の行を以て財を取り去るを免れず。
娼
娼者妓也。乃身旺夫絕,官衰食盛,或柱中不見官煞,或有而傷官傷盡,或官煞混亂而食神盛旺,此必娼妓之命,否則,為師尼婢妾,剋夫淫奔。如丁亥、庚戌、戊辰、庚申,戊以甲為夫,九月失時無氣,又被庚克絕。時引入申以庚為食,建祿在申。戊辰魁罡,生申太旺。亥中壬財亦旺,謂之身旺逢生,貪食貪財,夫絕而為秀麗娼也。
いはゆる「娼」とは、妓なり。日主身旺にして夫星絶え、官弱くして食神盛んなり。あるいは四柱中根本官煞を見ず、あるいは有るも傷官に傷盡せられ、あるいは官煞混亂して食神偏偏として盛旺——これ必定娼妓の命。然らざれば、また女冠尼姑・婢妾の流、夫を剋して私奔す。例として丁亥、庚戌、戊辰、庚申この一造:戊土は甲木を以て夫と爲し、九月甲木は時を失し氣なく、また庚金に剋されて絶地に到る。時柱に申宮を引入し、庚金を以て食神と爲し、庚金の建祿正に申上に在り。戊辰は魁罡にして、申金を生助する太過なり。亥中壬水を財と爲してまた旺なり。これを身旺にしてまた生に逢ひ、一味に食を貪り財を貪り、夫星斷絶すと謂ふ、故に一個の容貌秀麗の娼妓と成れり。
淫
淫者沃也。乃本身得地,夫星明暗交集。謂日干自旺,柱中皆官煞是也。在干者為明,在支者為暗。四柱太過,如一丁見三壬及辰子多之例,謂之交集,於人無所不納也。如戊辰、壬辰、壬戌、癸亥,壬辰、癸亥本自得地,明有戊土為正夫,暗有辰戌為偏夫。又庚戌、戊子、乙酉、甲申,乙以庚為明夫,而身坐酉支,時又引申為暗夫,運行西方金旺之地。二命俱夫星明暗交集,淫不可言。
いはゆる「淫」とは、浸潤無度なり。日主本身地を得て、而して夫星明處暗處に交相に聚集す:日干自ら旺し、四柱裡卻て全是官煞。天干上に透すは「明」とよび、地支裡に藏すは「暗」とよぶ。四柱の中に太過なり、たとへば一個の丁火にして卻て三個の壬水に對し、および辰・子太多の類、これを「交集」とよび、人身上に落到せば便ち納れざる所なし。例として戊辰、壬辰、壬戌、癸亥この一造:壬辰・癸亥は本身便ち地を得、明處に戊土ありて正夫と爲し、暗處に辰・戌中の餘土ありて偏夫と爲す。また庚戌、戊子、乙酉、甲申この一造のごとき:乙木は庚金を以て明處の夫と爲し、日主卻て酉支の上に坐し、時柱また申金を引來して暗處の夫と作し、大運還って西方金旺の地を走る。この兩造皆夫星明暗交集、淫亂して説くべからざるなり。
旺夫剋子
夫女人有旺夫傷子者何?此法皆時上推之,時為歸宿之地,夫子二星引歸於時,夫星生旺,子星衰敗是也。如一命:丙戌、丙申、丁巳、辛亥,丁坐巳自旺,以壬水為夫,時上乃是夫星臨官之地,月支申金乃夫星長生之地。以辛金為財,七月金旺,二丙相比,皆坐夫之財印,故主夫聰秀富貴。丁以戊為子息之垣,引至時上見亥,亥中甲木能克戊土,乃子星被克而難得也,故主旺夫傷子。餘仿此推。
女人に夫を旺し卻て子を傷るあるは、什麼の道理ぞ。この法子皆時柱上より推す:時柱は一生歸宿の地、夫星と子星と皆時上に引歸して來り看るを要す。もし夫星生旺にして子星衰敗なれば、すなわち旺夫傷子なり。例として一造あり:丙戌、丙申、丁巳、辛亥。丁火は巳に坐し、自身旺を得。壬水を以て夫と爲し、時支亥は正に壬水臨官の地、月支申金また壬水長生の地なり。辛金を以て財と爲し、七月金正に旺を當る。年月兩個の丙火並列し、皆丈夫壬水の財と印と上に坐す、故に丈夫聰明秀發にして富貴を主とす。丁火は戊土を以て子息の宮位と爲し、時上に引到して亥を見、亥中甲木能く戊土を剋す、これすなわち子星剋せられて求め難きなり、故に旺夫傷子を主とす。その餘皆この例に照らして推す。
旺子傷夫
有旺子傷夫者何?此法專以月時推之,謂克我者為官為夫,有氣得時,則夫發福;若支干失位不得月氣,柱中又逢沖剋,時上又無旺氣,而己生之子引至時上,逢長生、臨官、帝旺之地,又無刑剋,是旺子傷夫也。如一命:己卯、甲戌、乙卯、戊寅,乙用庚為夫,九月庚金無氣;乙用丙為子,丙火長生於寅,與戌會局,皆屬火。月令既無金氣,時引絕地,又被火克,是傷其夫星,旺其子息,故曰旺子傷夫。餘仿此推。
子を旺し卻て夫を傷るあるは、また什麼の道理ぞ。この法子專ら月柱と時柱と上より推す。我を剋するは「官」、すなわち夫なり。夫星氣ありてまた時令を得れば、丈夫便ち福を發し得。もし夫星干支上に位を失し、また月令の氣を得ず、柱中還って冲剋に逢ひ、時上さらに旺氣なし。而して自己の生ずる所の子星は時上に引到して、恰逢長生・臨官・帝旺の地に在り、また刑剋なし——これすなわち旺子傷夫なり。例として一造あり:己卯、甲戌、乙卯、戊寅。乙木は庚金を以て夫と爲し、九月庚金氣なし。乙木は丙火を以て子と爲し、丙火は寅に長生し、寅また戌と會成して火局と爲り、一片皆火に屬す。月令既に金氣の依るべきなく、時上また庚金の絶地に引到し、還って火の來剋せられ、これすなわち夫星を傷りて子息を旺せしむ、故に旺子傷夫とよぶ。その餘皆この例に照らして推す。
傷夫剋子
傷夫克子者,乃夫星干支失位,生月失時,柱中又逢沖剋,時支亦不生扶,兼且印綬重逢盜夫之氣,克子之甚,夫子不能旺,反絕於時是也。如一命:丙子、庚子、乙亥、丙子,乙木以庚金為夫星,十一月金寒水冷,又金死子地,支亥子水盜金氣盡,柱無土生助,傷官木多,故傷其夫。乙木以丙火為子,引至子時,乃水旺火滅之地,雖年時干二火被群水相剋,夫子皆亡,故曰傷夫克子。餘仿此推。
いはゆる傷夫剋子とは、夫星干支上に位を失し、生月また時令を失し、柱中還って冲剋に逢ひ、時支もまた來り生扶せず。印綬重重出現を加え、夫星の氣を盜泄し、子を剋するまた剋すること極めて重く、夫星と子星と皆旺起る能はず、反って時上に斷絶す。例として一造あり:丙子、庚子、乙亥、丙子。乙木は庚金を以て夫星と爲し、十一月金寒水冷、庚金また子地に死す。地支亥・子の水金氣を泄盡し、柱中に土なくして庚金を生助せず、而して金を泄す傷官と木と卻て多し、故に其の丈夫を傷れり。乙木は丙火を以て子と爲し、子時に引到せば、それ正に水旺火滅の地。雖か年干・時干に兩個の丙火あるも、また衆水に圍剋せられり。夫と子と皆亡ぶ、故に傷夫剋子とよぶ。その餘皆この例に照らして推す。
安靜守分
安靜守分,乃夫星有氣,日干自旺,相停無克,不值刑沖,財食得所者是也。如一命:癸巳、庚申、乙卯、丁亥,乙坐卯專祿自旺,又得時支亥字合局,是本身旺也。以庚金為夫,七月庚祿得申,又得年支巳火為金長生之地,是夫星旺也。亥中壬水,夫之食神天廚,故主夫食天祿。此乃自己夫星兩不相傷,各乘旺氣,無混亂相侵,夫婦偕和,安靜守分格也。
いはゆる安靜守分とは、夫星氣あり、日干自身もまた旺し、兩邊勢均力敵にして互いに相剋せず、刑冲に遇はず、財と食神と各々所を得るなり。例として一造あり:癸巳、庚申、乙卯、丁亥。乙木は卯に坐し、專祿自旺にして、また時支亥水と卯と會合成局を得、見るべし本身旺なり。庚金を以て夫と爲し、七月庚金の祿正に申上に在り、また年支巳火を得て金の長生の地と爲す、見るべし夫星もまた旺なり。亥中壬水是れ丈夫庚金の食神・天厨の位、故に丈夫朝廷の俸祿を享くるを主とす。これすなわち自身と夫星と兩たがいに傷らず、各々旺氣を乘じ、混亂侵奪なく、夫妻和睦、安靜守分の格局に屬す。
橫夭少年
夫橫夭少年者,造化之窮絕,格局之變異也。有懸樑溺水、血產少亡、被人殺死,若此者何?乃身弱而遇煞重,煞多克身,又帶刑沖破敗之類;或命中元有官星受傷,行運復遇官鄉;或無官見傷,運復臨官之類;或帶刃無制,運行合刃之地,及亡神劫煞等類,此皆橫夭類也。不獨女命有之,男命亦同。如一命:丁卯、癸丑、庚辰、丙子,庚用丁為官,被癸水子辰傷官迭遇,克之太重,水多金沈,一交丁巳運,傷官見官,又會丙煞克身,故溺水之害。
いはゆる少年橫死夭折とは、造化窮絶の處に到り格局變異を起すなり。自縊するあり、溺水するあり、生産血崩に因りて早亡するあり、人に殺されるあり、これ什麼の緣故ぞ。それは身弱にして七煞太重く遇ひ、煞多くして來り身を剋し、また刑冲破敗一類を帶ぶ。あるいは命中もと官星ありて卻て傷せられ、行運また官星の鄕に走到す。あるいは命中官なくして傷官を見、行運偏偏としてまた臨官の地に走到す。あるいは命に羊刃を帶びて制伏なく、行運刃を合する處に走到し、および亡神・劫煞の類に碰上す——これら皆橫死夭折に屬す。單に女命有るに非ず、男命もまた一樣なり。例として一造あり:丁卯、癸丑、庚辰、丙子。庚金は丁火を以て官と爲し、卻て癸水と子・辰の化する所の傷官に層層疊疊に遇上せられ、剋する太過にして、水多くして金沈む。一たび丁巳運に交はれば、傷官が官を見ると成り、また丙火七煞を會起して來り身を剋す、故に溺水の禍に遭へり。
福壽兩備
夫福壽兩備者,造化之中和,格局之純粹也。有享用一生,永錫難老,若此者何?乃身坐旺鄉,通於月氣,支干相輔,更帶財官印綬,各得其位,不行脫財、壞印、傷官之局,尤喜食神、天廚。若身旺而運行財食之鄉,此皆福壽兩備之命也。如一命:丙午、庚子、辛酉、癸巳,辛坐酉支、專祿自旺,時癸歸祿於子為食神,壽星、子星得地。辛用丙火為官,丙祿歸於巳,為夫星得地。又十一月生,人乃金白水清之象,兼支干上下相輔,俱無傷損,身不從化,故主為人美貌端正,夫子相停,福壽兩備也。餘仿此推。
いはゆる福壽兩全とは、造化中和に歸し格局純粹に歸するなり。一生享用盡きず長く天賜を受けて衰老を見ざるあり、これ什麼の緣故ぞ。それは日主旺鄕に坐し、月令の氣と相通じ、干支彼此輔助し、また財・官・印綬を帶びて各々其の位を得、財を走脱し印を壞り官を傷る局面を走らず、尤も食神と天厨とあるを喜ぶ。もし身旺にして大運また財と食神の鄕を走れば、これら皆福壽兩全の命なり。例として一造あり:丙午、庚子、辛酉、癸巳。辛金は酉に坐し、專祿自旺なり。時干癸水は月支子上に歸祿し、是れ食神、壽星と子星と皆地を得たり。辛は丙火を以て官と爲し、丙火は巳に歸祿し、是れ夫星地を得たり。また十一月に生まれ、正に金白水淸の氣象。干支上下たがいに輔助するを加え、全く傷損なく、日主もまた從化せず。故に此人容貌端正秀美、丈夫と子女と兩邊相稱し、福壽兩全を主とす。その餘皆この例に照らして推す。
正偏自處
夫正偏自處者何也?乃夫婦相合,復遇比肩分爭,如一位夫星有兩位妻星相合,謂之爭合。若本身自旺,彼身值衰,四柱不沖,則我正而彼偏矣。蓋我生旺有氣,則夫從我為正;我身衰而別位旺,則夫從別位,我反為偏,謂之彼旺爭去我夫,我只得為偏。或自旺太過,柱無夫星者亦為偏;或官煞混雜,或傷官太重,亦為偏,更淫濫。
いはゆる「正偏自處」とは何ぞ。夫妻もと已に相合するに、卻てまた比肩の來り分爭するに遇ふを説く:一位の夫星にして兩位の妻星同じく來り相合す、これを「爭合」とよぶ。もし自身旺にして對方衰え、四柱また相冲せざれば、すなわち我は正室にして彼は偏房なり。我生旺にして氣あれば、丈夫すなわち我に歸りて正と爲るに因る。我身衰えて別の位上反って旺なれば、丈夫すなわち別位に歸到し、我反って偏と成る——これを對方旺にして我が丈夫を爭ひ去ると謂ひ、我ただ偏位に屈居す。あるいはまた自身旺太過にして柱中根本夫星なきも、また偏と算す。あるいは官煞混雜、あるいは傷官太重きも、また偏と算し、しかもさらに淫濫なり。
如一命:壬子、丙午、辛酉、辛卯,辛用丙為夫星,我坐酉支,專祿自旺,雖時引辛卯之金,彼卻無力,故我為正而彼為偏,此為二女爭夫,正偏自處。又:癸未、壬戌、癸巳、壬子,癸用土為夫,癸巳水弱;壬子水旺,弱不能勝旺,被壬水爭去戊土為正夫,乃彼勝我衰,我只得為偏。但壬水重而太泛,又帶桃花,不能自處。餘仿此推。
例として一造あり:壬子、丙午、辛酉、辛卯。辛金は丙火を以て夫星と爲し、我は酉支に坐し、專祿自旺なり。時上雖かまた辛卯の金を引來して我と相爭ふも、然れども它力なく、故に我正と爲り彼偏と爲る。これすなわち兩個の女子一個の丈夫を爭ひて正偏各々其の位に安ず。又一造のごとく:癸未、壬戌、癸巳、壬子。癸水は土を以て夫と爲し、日主癸巳の水衰弱にして、而も時上壬子の水正に旺なり。弱きは旺なるに勝る能はず、戊土便ち壬水に爭ひ去られて其の正夫と作さる。これは對方勝ちて我衰ふ、我ただ偏房と作るのみ。但し壬水重疊して泛濫太過、また桃花を帶ぶれば、偏房の位子すら安ずる能はず。その餘皆この例に照らして推す。
招嫁不定
夫招嫁不定者何也?乃目令中有夫星,透干與己相合,己身從伏,其夫星卻無氣,時引夫星或煞星卻乘旺地求克己身,又從伏便夫,故謂之招嫁不定。若夫星不旺,或受剋制,必嫁夫遲,或嫁夫不明,或夫不濟事,或有外情。
いはゆる「招嫁不定」とは何ぞ。月令の中に夫星あり、天干上に透して自己と相合し、自己順從依附して它に就くに、然れども此の位の夫星偏偏として氣なし。而も時柱上また別の一個の夫星あるいは煞星を引來し、旺地を乘じて來り己を克制せば、自己便ちまた順從依附して此の後來の丈夫と爲る——故にこれを招嫁不定とよぶ。もし夫星旺ならず、あるいは克制を受くれば、必定出嫁遲し、あるいは嫁する所明白ならず、あるいは丈夫用に中らず、あるいは別に外遇あらん。
如一命:癸酉、甲子、己未、乙亥,己用甲為夫,生於十一月,失時不旺,時逢亥字,乃甲木長生,是夫旺也,卻不合,又被乙木制己未,未為乙木庫地。甲生子月,夫坐敗地,不顯,時上乙亥,亥中又有生長之甲,欲甲又招乙也,此招嫁不定,餘仿此推。
例として一造あり:癸酉、甲子、己未、乙亥。己土は甲木を以て夫と爲し、甲木は十一月に生まれ、時を失して旺ならず。時支亥に逢ひ、亥は甲木の長生の地、説に照らせば夫星轉旺せり、卻て日主と竝びに合を成さず。反って時干乙木に來り己未を克制せらる、而未また正に乙木の墓庫なり。甲木は子月に生まれ、夫星敗地に坐して顯達せず。時上一柱乙亥、亥中別に一個の正に長生なる甲木を藏す——彼の甲を要するに、卻てまたこの乙を招來す。これすなわち招嫁不定なり。その餘皆この例に照らして推す。
論曰:凡觀陰命,先推夫子興衰,欲究榮枯,次辨日時輕重。官為夫,財為父,財旺夫榮;食為子,印為母,印盛子衰,日干不宜太旺,月氣務稟中和。日主旺相,奪夫權而孤苦;月令休囚,安本分而持家。官星得地,夫主榮華;傷官無克,子當貴顯。有官而不可見煞,有煞而不可逢官,設使官煞混雜,為人安得禎祥?
論中にいう:凡そ女命を看るは、先ず夫星と子星の興衰を推す。一生榮枯を考究するには、其次すなわち日柱と時柱の輕重を分辨するを要す。官星は丈夫、財星は父親、財旺なれば則ち夫榮ゆ。食神は子女、印綬は母親、印太盛んなれば則ち子星衰ふ。日干は太旺に宜しからず、月令の氣は務めて中和を禀るを要す。日主旺相に過ぎれば、便ち丈夫の權柄を奪ひて反って孤苦を致す。月令休囚に處れば、反って能く本分を安守して家を持つ。官星地を得れば、丈夫榮華を主とす。傷官克制を受けざれば、子女當に貴顯すべし。正官あれば便ちさらに七煞を見る可からず、七煞あれば便ちさらに正官に逢ふ可からず。假使官煞混雜せば、人と爲りて何ぞ禎祥あらんや。
官星無克,值二德,可兩國之封;七煞有制,遇三奇,為一品之貴。嘉食神而制煞生財,惡傷官而剋夫盜氣,貪財壞印,豈是良人?用煞逢官,非為節婦;孤貧下賤,蓋因子死休囚;富貴崢嶸,只為夫興子旺。官太旺,公壽難延;財重迭,婆年早喪。
官星剋を受けず、また天德月德二德に逢に逢ふは、兩國の封贈を受くべし。七煞に制伏あり、また三奇に遇ふは、一品の貴命なり。嘉許する所は食神、能く煞を制しまた能く財を生ずればなり。厭惡する所は傷官、夫を剋しまた自身の氣を盜泄すればなり。財星を貪戀して印綬を破壞せば、何ぞ良家の妻ならんや。七煞を取りて夫と爲し卻てまた正官に逢へば、便ち節婦と算するを得ず。孤苦貧賤は、子星の死地休囚に落ちしに因る。富貴顯赫は、ただ夫星興旺・子星もまた旺なる爲のみ。官星太旺なれば、公公の壽數久延し難し。財星重疊なれば、婆婆の年壽早く告終す。
身居旺地,雖富足,夫子刑傷;日值衰鄉,縱貧寒,夫子完聚;自旺而巧於婦業,日衰而拙於女工。貴神一位,不富即榮;合神數重,非尼即妓。貴人乘驛馬,決主風塵之美妓;官星帶桃花,定為深院之良人。食神獨者,安和而有子有壽;合貴重者,嬌媚而多賤多情。桃花不宜倒插,沐浴最忌裸形,犯之者多為侍婢,值之者定作師尼。四仲全,乃酒色荒淫之女;四孟備,乃聰明生發之人。未丑刑而不忌,戌辰沖處非良。
日主旺地に居るは、雖か家道富足するも、丈夫子女卻て刑傷を受けん。日主衰鄕に落つるは、縱い貧寒なるも、丈夫子女反って團圓齊全す。自身旺なるは婦人の家務に巧く、日主衰なるは反って女紅に拙し。貴神ただ一位あるは、富まざるも榮あり。合神幾重かあるは、尼姑に非ざれば娼妓なり。天乙貴人また驛馬を乘ずれば、決して風塵に流落する美妓と主とすべし。官星上に桃花を帶ぶれば、定めて深宅大院裏の良家婦人なり。食神單獨一位のは、安和にして子あり壽あり。合神と貴神と重疊のは、嬌媚なるも多く賤にして多情なり。桃花は「倒插」して年月の前に在るに宜しからず、沐浴は最も「裸形」の煞を忌む、犯すは多く侍婢と作り、遇ふは定めて女冠尼姑と作る。子午卯酉四仲齊全のは、酒色に荒る女なり。寅申巳亥四孟齊備のは、聰明にして能く生發する人なり。未と丑と雖か刑を成すも忌諱するを必ぜず、戌と辰と相冲する處こそ好と算せず。
大抵夫星要值健旺,己身須稟中和。食神不可刑傷,子星要臨生地。印綬生身一位,則可財神發福,多見無傷。財強身弱,不能發福;身強財弱,安得為良?傷官迭遇,剋夫星而再嫁之人;印綬重逢,不死別即生離之婦。刑沖羊刃,惡狠無知;破害金神,血光產難。四柱無夫,不偏房定為續室;八字空亡,非寡鵠決是孤鸞。大概貴賤觀其夫位,榮枯究其財官,此為天依乎地,地附乎天,故貴者隨夫而貴,貧者隨夫而貧。前八法以洩其玄機,後八格乃明其奧旨,倘有缺誤,俟知者擇焉。
大抵夫星は健旺を要し、自身は則ち中和の氣を禀受することを要す。食神は刑傷せられ可ならず、子星は長生の地に臨むを要す。印綬は身を生ずにただ一位を用て足り。財星は倒に能く福を發す、幾位を多く見るも妨げず。財強にして身弱なれば、福發起せず。身強にして財弱なれば、また何ぞ好と算さんや。傷官層層疊疊に遇上るは、夫星を剋死して再嫁する人なり。印綬重重出現するは、死別に非ざれば生離の婦人なり。刑冲また羊刃を帶ぶるは、凶狠にして事理を明らめず。破害また金神を帶ぶるは、血光と難產を主とす。四柱中全く夫星なきは、偏房と作さざれば必ず續弦と作る。八字空亡に落つるは、寡を守る孤鵠に非ざれば、定めて偶を失ふ孤鸞なり。總じて説けば、貴賤は其の夫位を看るを要し、榮枯は其の財官を考究するを要す。これ譬へば天は地に依り地は天に附するがごとし、故に貴きは丈夫に隨て貴く、貧しきは丈夫に隨て貧し。前面八法は以て其の中の玄機を泄露し、後面八格は以て其の中の奥旨を闡明す。倘若還って缺漏錯誤あらば、見識ある人の斟酌取舍を待つのみ。
總歌:正氣官星第一格,財官兩旺亦同說;官星帶合兼坐祿,女命逢之真有福;官星桃花是良人,帶合兼煞便不同;印綬天德惟最妙,日貴財官亦相肖。獨煞有制羊刃同,傷官生財亦不凶;歸祿逢財準此斷,食神生旺尤堪羨。煞化印綬格局純,二德扶身貴無倫;三奇合局真造化,拱祿拱貴也不怕。
總歌にいう:正氣官星は第一等の格局、財官兩旺もまたこの説法に照らして看る。官星は既に合を帶びまた祿上に坐す、女命これに遇着せば眞に福あり。官星桃花を帶ぶるは良家の妻。もし既に合を帶びまた煞を帶ぶれば、すなわち別に論ずべし。印綬さらに天德に逢ふは最も美妙、日貴格に財官を配するもまたそれと相似たり。ただ一位の七煞にして制伏あるは、羊刃に制あると同一の道理。傷官もし能く財を生ぜば、また凶と算するを得ず。歸祿格さらに財星に逢星に逢ふは、この斷法に照らす。食神生旺は、尤も人をして羨慕せしむ。七煞印綬と化成して格局純粹、天德月德二德また來り身を扶けば、貴無與倫比なり。三奇會合成局は眞造化、たとへ拱祿・拱貴とも怕るるに足らず。
煞官混雜兼無制,此等女人不堪娶;傷官太重又見官,貪財破印俱不堪,比肩重犯多爭妒,財官遇劫決不富;財多身弱亦如然,羊刃沖刑尸不全。金神帶刃凶惡斷,桃花帶合淫亂看;無官見合多官合,倒插桃花亂閨閣。身旺無依夫子傷,此等女人大不祥;倒食重犯須減福,更犯寡宿主獨宿。孤鸞紅豔陰陽差,此等神煞俱不佳;若是貴命合官印,小小神煞不為病。
七煞と正官と混雜してまた制伏なければ、かかる女人は娶るべからず。傷官太重くして卻てまた官星を見、あるいは財星を貪戀して印綬を破るは、皆當る可からず。比肩重複出現するは、多く爭風喫醋の事あり。財官劫財に遇上るは、決然富まず。財多くして身弱もまた此のごとし。羊刃さらに冲刑に遭へば、尸首すら保全し難し。金神を帶びまた羊刃を帶ぶるは、凶惡と斷ず。桃花さらに合を帶ぶるは、淫亂と看る。命中官星を見ずして合神多く、あるいは官星多くして處處合に逢ひ、さらに倒插の桃花を加ふれば、閨門便ち亂る。身旺にして依託する所なく、夫と子と皆傷を受くれば、かかる女人大いに不祥なり。偏印重複出現は福分を减ずるを要し、さらに寡宿を犯せばすなわち獨りて空房を守るを主とす。孤鸞・紅艶・陰陽差錯、この幾種の神煞皆好からず。然れども若しもと貴命にして官印相合せば、これら小神煞は便ち毛病と算するに足らず。
又曰:擇婦須沈靜,細說與君聽;夫星要強健,日干當柔順;二德坐正財,富貴自然來;四柱帶休囚,增名又增壽,貴人一位正,兩三位寵聘;金水若相逢,必招美麗容;四貴一位煞,權家富貴說;財官若藏庫,沖開無不富;寅申巳亥全,孤淫腹便便;子午並卯酉,定是隨人走;辰戌兼丑未,婦道必大忌;有辰怕見戌,辰戌若相見,多是淫破人;有煞不怕合,無煞卻怕合;合神若是多,非妓亦嘔歌;羊刃帶傷官,駁雜事多端;滿盤卻是印,損子必須定;天干一字連,孤破禍綿綿;地支連一字,兩度成婚字;此是婦命訣,千金莫輕視。
又いう:媳婦を挑選するには沈靜なるを挑すべし、我細かに汝に講聽させん。夫星は强健を要し、日干は當に柔順なるべし。天德月德二德が正財上に坐すれば、富貴自然に來る。四柱に些か休囚の氣を帶ぶるも、反って能く名を增し壽を增す。貴人ただ一位あるは端正の婦、兩三位あれば便ち寵愛の姬妾と成る。金と水と若し相逢へば、必定美麗の容貌を招來す。四位の貴神の裡一個の七煞を夾めば、權貴の家と算すべし。財と官と若し墓庫の中に藏すれば、冲開けば富まざるなし。寅申巳亥四驛馬齊全のは、孤にして淫・腹部肥滿を主とす。子午と卯酉と四仲同見のは、定めて人に跟ひて跑去る。辰戌さらに丑未四庫俱全を兼ぬれば、婦と爲るの道大いに忌諱す。辰あれば戌を見るを怕れ、辰と戌と若し一處に碰すれば、多半淫蕩破家の人なり。命裡に七煞あれば合に逢ふを怕れず、七煞なく反って合に逢ふを怕る。合神もし太多ければ、娼妓に非ざればまた賣唱の歌伎なり。羊刃さらに傷官を帶ぶれば、人事駁雜にして多く事端を生ず。滿盤皆印星のは、子女を損傷するは斷じて定まる。天干上同一の字を連排し下るは、孤苦破敗にして禍患綿綿。地支上同一の字を連排し下るは、兩度成婚を要す。これすなわち婦人命を看るの口訣、縱い千金に值すとも輕看它するなかれ。
論小兒
夫觀小兒之命,如種花木之法。善培養者,則根苗茂盛,花果興隆;不善培養者反是。何以言之?凡人種花木,必以土栽培其根,根實則苗盛;必以水澆灌其體,體壯則花茂;賴陽火溫照其花,花實則果成;假金刃修伐其枝,枝清則本固。設若土虛根淺,水少苗枯,日暴花焦,風摧果落,是皆失中和培養之氣,其花木安有不枯之理乎?人之八字,以年為根,月為苗,日為花,時為果,其理皆然。
小兒の命を看るは、花木を種るの法のごとし。善く培養するは、根苗便ち茂盛し、花果便ち興旺す。培養を善くせざれば、正に相反す。何を以て謂ふや。凡人花木を種るに、必定土を以て其の根を栽培し、根紮實して苗こそ盛ん。必定水を以て其の枝幹を澆灌し、枝幹壯して花こそ茂る。陽火に賴りて温かく照耀して其の花を養し、花結實して果こそ成る。金刃を借りて其の枝條を修剪し、枝條淸爽して本幹こそ牢固なり。假如土虚にして根淺く、水少くして苗枯れ、日頭太毒にして花焦げ、風一摧して果落つるは、これ皆中和培養の氣を失掉せるなり、それ花木何ぞ枯死せざるの道理あらんや。人の八字は、年柱を以て根と爲し、月柱を以て苗と爲し、日柱を以て花と爲し、時柱を以て果と爲す、道理全く同じ。年上に根基あり、月上に生扶を得、日上傷を受けず、時上に歸宿ありて、こそ此の一株養ひ得て結り得るなり。
故推小兒之命,要日干有氣,月令生扶,年上栽根,印綬無傷,財官有制,七煞得化,傷官遇合,氣稟中和,不值刑沖破害,此則易養長壽之命。如煞重身輕,財多身弱,傷官迭遇,食神重逢,日干或旺甚無依,或太柔少印,氣失中和,柱中有刑沖破害,此則難養促壽之命。二者類如栽培之法。
故に小兒の命を推すには、日干に氣あり、月令來り生扶し、年柱上に根を紮む能く、印綬傷を受けず、財と官と制伏あり、七煞化解を得、傷官合に逢ひて約束を受け、氣中和を禀け、刑冲破害に遇はざるを要す——これすなわち養ひ易く長壽の命。若し七煞重くして身輕く、財多くして身弱く、傷官層層疊疊、食神重複出現し、日干あるいは旺太過にして依託する所なく、あるいは太柔弱にして生ずる印綬を缺少し、氣中和を失し、柱中また刑冲破害あれば——これすなわち養ひ難く短命の命。この兩種は、正に花木を栽培するの道理に比す。
又曰:小兒之命,當論時辰為正,先看關煞,次看格局。日主強財官旺,有關無煞,日主弱財官少,常病易養;日干弱財官多,有煞有關,難養。夫關者何也?即偏官為關,偏財為煞。專以日干為主,取生成之數斷之。關者,譬如今之關隘,乃險阻之地。人至關,非明文不敢私渡,違者必致其禍。小兒命犯此關,則為不利。柱中日干強健,制伏純粹,印綬無傷,如有明文之類,通達順遂,易養長壽。反之則否。
又いう:小兒の命は、當に時辰を主と爲して論ずべし、先ず「關煞」を看、さらに格局を看る。日主強くして財官旺し、ただ關ありて煞なき、および日主弱くして財官少なきは、雖か常に病を生ずも養ひ易し。日干弱くして財官多く、既に煞ありまた關あれば、すなわち養ひ難し。いはゆる「關」とは何ぞ。偏官はすなわち關、偏財はすなわち煞、專ら日干を以て主と爲し、生數成數を取りて推斷す。關は、譬へば今日の關隘のごとく、險阻の地なり。人關口に到れば、官府明文なくば敢へて私自に過去せず、違犯するは必定禍を招く。小兒の命裡この關を犯せば、便ち利ならず。若し柱中日干强健、制伏純粹を得、印綬傷を受けざれば、すなわち譬へば手裡に明文あるがごとく、通行順遂して、養ひ大と爲し易くしかも長壽す。反って、則ち然らず。
子平之關只以煞論。假如初生小兒甲日者,庚為關,柱有戊土黨煞,此為關重無財。日主健旺得印生解化者,關輕無害。甲日見庚九歲關,丁見癸為六歲關,戊見甲為三歲關,丙見壬為一歲關,壬見戊為五歲關,癸見己為半歲關。古有占男女生時之日陰陽貴賤法。如金命,天陰生,主官貴相;昏暗貧賤;不問大小風起,不長壽;有雨雪,主心善孝順。
子平の法の裡の「關」は、ただ七煞に按じて論ず。たとへば初生の小兒甲日生なれば、庚金すなわち關。柱中若し戊土ありて煞を幇せば、これを關重くして財なしとよぶ。日主健旺にしてまた印綬生扶を得て來り化解するは、關便ち輕く、妨害なし。甲日に庚を見るは、九歲の關。丁日に癸を見るは、六歲の關。戊日に甲を見るは、三歲の關。丙日に壬を見るは、一歲の關。壬日に戊を見るは、五歲の關。癸日に己を見るは、半歲の關。古時別に一種の出生の日の天色陰晴に按じて男女貴賤を占ふの法あり。たとへば金命の人、生時天陰なれば、官貴の相あるを主とす。天色昏暗なれば、便ち貧賤。風大風小を論ぜず、ただ風起れば、便ち長壽せず。若し雨雪あれば、心地善良にして孝順を主とす。
木命,天陰生,大富;晴朗,有官,長壽;天昏,衣食平微,短命;有雪雨,身貴孝順。水命,天陰生,心惡,倘來衣食;明朗,大貴;昏暗,短命,貧賤;有風起,久後貴人提攜。火命,天陰生,大富;晴朗,雖富壽夭;昏暗,有官分;不問大小風起,有衣食;大雪,短命;微雪雨,年至五十左右,有病。土命,天陰,不過十五歲死;微雨,不過三十歲,大富;昏暗,富貴,有官分,壽卻夭;大風忤逆,短命;雨雪,有外財;晴朗,富貴久遠。
木命の人、生時天陰なれば、大富を主とす。天色晴朗なれば、官職ありてしかも長壽。天色昏暗なれば、衣食平平にして短命。雪雨あれば、身貴くして孝順。水命の人、生時天陰なれば、心地善ならず、衣食は偶然の得來なり。天色明朗なれば、大貴を主とす。天色昏暗なれば、短命にして貧賤。風起れば、日後貴人の提攜を得ん。火命の人、生時天陰なれば、大富を主とす。天色晴朗なれば、雖か富なれども壽短し。天色昏暗なれば、官を爲るの份あり。風大風小を論ぜず、ただ風起れば、衣食缺えず。大雪下れば、短命。微雪小雨なれば、五十歲の上下に到りて病を生ぜん。土命の人、生時天陰なれば、十五歲を活過せず。小雨下れば、三十歲を活過せざるも、卻て大富。天色昏暗なれば、富貴にして官を爲るの份あるも、壽數卻て短し。大風刮れば、忤逆不孝にして短命。雨雪あれば、意外の財を得。天色晴朗なれば、富貴長久なり。
凡小兒生時是辰戌丑未,又四柱中多墓,主過房;帶午未多者,名執拗煞,主為性執拗。戌多者亦然;帶子亥多,主疝氣偏墜,是子時者無不應,壬子、丙子尤緊;生時與胎同在辰上者亦然;帶火多,主少年濃血之災;帶丁午多,有未字者,主頭大,害瘡癤,或疤痕,或禿瘡,大人腦疽。四孟月上帶金火相剋,多瘡癤驚疾;金水火相剋制,主剝皮瘡災;金水多主晚語,見木主早語。
凡そ小兒生時辰戌丑未に落つる、四柱中墓庫また多きは、他人に過繼するを主とす。命に午・未多きを帶ぶるは、「執拗煞」とよび、性子執拗を主とす。戌多きもまた一樣なり。子・亥多きを帶ぶるは、疝氣と睾丸偏墜とを主とし、子時に生まれしは應驗せざるなし、壬子・丙子兩個の時辰尤も緊要なり。生時と受胎の月と同じく辰上に在るもまた一樣なり。火多きを帶ぶるは、少年時膿血の災あるを主とす。丁と午と多きを帶びてまた未字あるは、頭大なるを主とし、瘡癤を要害し、あるいは疤痕を留下し、あるいは禿瘡を生じ、成人以後則ち腦疽を患ふ。寅申巳亥四孟の月に生まれて金火相剋を帶ぶるは、多く瘡癤と驚風の疾を生ず。金・水・火交相に克制するは、剝皮のごとき瘡災を生ずるを主とす。金水多きは説話遲きを主とし、木を見るは説話早きを主とす。
五行全者,主少便清俊伶俐,是夙有靈骨。五行自生月至時上以次求生旺少刑沖者吉,主長壽,成器人也。反是則夭,縱使福神多有救,少年當十生九死,及至成人,亦非上壽。益稟五行生旺則氣實,氣實則壽長;五行死絕則氣薄,氣薄則短夭。
五行齊全なるは、小さきより淸秀俊俏にして伶俐なるを主とし、是れ宿世より帶來せる靈骨なり。五行生月より順次に排して時上に到り、一路皆生旺を得て刑冲少なきは吉と爲し、長壽を主とし、是れ成器し得る人なり。反っては則ち夭折す。縱い福神多くして救あるも、少年時また十生九死を要し、長大成人に到るを待てども、また上壽と算するを得ず。これは禀受する五行の生旺の氣なれば則ち氣充實し、氣充實すれば便ち壽長し。五行の死絶の氣を禀受せば則ち氣單薄にして、氣單薄なれば便ち短命なり。
凡月日時支干支錯亂而重見太歲,曰重元星,主過房寄生螟蛉之子。初生或食神重迭,或偏印太旺,皆主無乳。犯五重羊刃,名曰滿盤刃。多養不成,更時帶刑害者,決死。女兒差慢,終不免產厄而死。生時見官符,父有公訟,母有驚恐;咸池重合,不得親父母養育,或非嫡母所生;重迭見空亡,主驚顛失墜,克父母。生時犯空亡及自死絕者,七歲前贏疾,七歲後徒肥。凡俗推小兒正否,命見孤辰、寡宿,多隔房異宅,勢不行氣不轉,幼離父母。如庚辰金見己巳火,金氣轉於十二支,則有火截,所以氣不轉。餘依此推。
凡そ月・日・時の干支彼此錯亂してまた太歲を重複見るは、「重元星」とよび、過繼出去して、別人家收養の螟蛉之子と作るを主とす。初生の小兒、命裡あるいは食神重疊、あるいは偏印太旺は、皆乳食なくを主とす。五重羊刃を犯すは、「滿盤刃」とよび、多半養ひ活し難し。もし時上さらに刑害を帶ぶれば、すなわち必ず死す。女孩子の應驗は稍か緩し、然れども終に難産の厄に死するを免れず。生時「官符」を見るは、父親官司あり、母親驚恐を受けん。「咸池」重重相合するは、親生父母の撫養を得ず、あるいは竝びに嫡母の生ずる所に非ず。重疊空亡に遇上るは、驚を受け發狂しあるいは跌落失足を主とし、還って父母を剋せん。生時空亡を犯しおよび自身死絶の地に處するは、七歲以前羸弱多病、七歲以後また白く虚胖なり。世俗小兒正常なりや否やを推すは、命中に「孤辰」「寡宿」を見るは、多く分房別住にして、氣勢行はず氣脈轉ぜず、幼年にして父母を離る。たとへば庚辰納音金己巳納音火に遇上る、金氣もと十二地支中に周流運轉せんと欲するに、卻て火に截住せられ、故に氣脈轉ぜず。その餘皆この辦法に照らして推す。
或問:偶然同產一母,所生何以別貴賤榮枯?答曰,凡一時有八刻十二分,故有淺深、前後、吉凶不同。其有同時同母所生,須分淺深及日時之陰陽。如陽日時,兄勝;陰日時,弟勝。淺則占先時之氣,深則占後時之氣。古歌云:雙生之法有奇門,欲驗榮枯視日辰;陰日弟強兄必弱,陽時兄貴弟必貧。
問ふ人あり:偶然同一の母親一胎の生ずる所、何を以て彼らの貴賤榮枯を分辨せん。答へていう:一個の時辰八刻十二分あり、故に前後淺深・吉凶各々相同ならず。凡そ同時同母の生ずる所は、必ず此の時辰の淺處に落つるか深處に落つるかを分清し、および日と時の陰陽を分明すべし。若し陽日陽時なれば、哥哥と作るは勝り。陰日陰時なれば、弟弟と作るは勝り。時辰の淺處に生まれしは、占むるは前一個の時辰の餘氣。深處に生まれしは、占むるは後一個の時辰の來氣。古歌にいう:雙生子を看るに自ら一套奇妙門徑あり、彼らの榮枯を驗せば便ち日辰を看るべし。陰日裡は弟弟強くして哥哥必ず弱し、陽時中は哥哥貴くして弟弟必ず貧し。
又一說:一時分方向,如木命向東方者受生氣,向西方者受克生,貴賤壽夭以是別之。餘聞三河王氏兄弟雙生,弟先中,兄後中,功名壽夭,大率相似,而兄竟不如弟。穎州李氏兄弟雙生,因差一時,故弟登甲科,兄只秀才。考其八字,果如前說。
還って一説あり:同一の時辰裡さらに方向を分つ。たとへば木命の人、東方に向ひて生まれしは受くるは生氣、西方に向ひて生まれしは受くるは剋氣、貴賤壽夭便ち此に照らして分別す。我聞く、三河王氏の兄弟は雙生にして、弟弟先に舉に中り、哥哥後に舉に中る、功名と壽數と大體相似たれども、哥哥終に弟弟に及ばず。潁州李氏の兄弟もまた雙生にして、一個の時辰を相差せしに因り、故に弟弟は甲科進士に登り、哥哥はただ一個の秀才のみ。彼らの八字を考察すれば、果して前の説法に合せり。
論六親
或問:陰陽何所配合為夫婦而成六親?答云:如甲以乙為妹,配以庚金為妻;丙以丁為妹,配以壬水為妻;戊以己配甲;庚以辛配丙;壬以癸配戊,一陰一陽配成夫婦,有夫婦然後有父子,有父子然後有兄弟。六親者,父母兄弟妻子也。六甲娶己為妻,甲己合而生庚辛為子。男取克干為子,女取干生為息,則己者庚辛之母,庚為父,乙為母,故謂陰干生我為母,我克陽干者為父,克我者為官為子,我克者為財為妻,比和者為兄弟姊妹,生我妻陰干為文母,妻克陽干為丈人,克我女者為女婿,食神為孫,其餘六親俱於十干變化取用。
問ふ人あり:陰と陽とは怎樣に配成して夫婦と爲りて六親を生出する。答へていう:たとへば甲は乙を以て妹と爲し、而して庚金を配して它に妻と作さしむ。丙は丁を以て妹と爲し、而して壬水を配して它に妻と作さしむ。戊は己妹を配して甲に與へ、庚は辛妹を配して丙に與へ、壬は癸妹を配して戊に與ふ。一陰一陽配成して夫婦と爲り、夫婦ありて然る後に乃ち父子あり、父子ありて然る後に乃ち兄弟あり。いはゆる六親とは、すなわち父・母・兄・弟・妻・子なり。六個の甲日己土を娶りて妻と爲し、甲と己と相合して庚・辛を生出して子女と爲す。男命は日干を剋するを取りて子と爲し、女命は日干の生ずる所を取りて子息と爲す。此に由りて看れば、己土是れ庚辛の母親、庚は父、乙は母なり。故に説て曰く:我を生ずる陰干は母、我の剋する所の陽干は父、我を剋するは官・是れ子、我の剋するは財・是れ妻、我と同類相比和するは兄弟姊妹。我が妻子を生ずる陰干は丈母、妻子の剋する所の陽干は丈人、我が女兒を剋するは女婿、食神是れ孫兒。その餘各種の親屬は、皆十天干の生剋變化の中に在りて取用す。
且如六甲生人,以癸水為母,癸為正印,如遇己土正財;戊土為父(戊合癸也),戊是偏財,如遇比劫,則父有傷。六乙生人亦以癸為母,癸是偏印;以戊為父,戊是正財。甲乙俱以庚辛為子,庚金為男,在甲則為七煞,在乙則為正官也;辛金為女,在乙則為七煞,在甲則為正官也。
たとへば六個の甲日生の人は、癸水を以て母と爲し、癸は甲に對して「正印」なり。若し己土に遇上れば、それは「正財」なり。戊土を以て父と爲す(戊と癸と相合するに因る)、戊は甲に對して「偏財」なり。若し比肩劫財の來り財を奪ふに遇上れば、父親便ち傷を受けん。六個の乙日生の人もまた癸を以て母と爲し、癸は乙に對して「偏印」なり。戊を以て父と爲し、戊は乙に對して「正財」なり。甲・乙皆庚・辛を以て子女と爲す:庚金是れ兒子、甲日に在りては「七煞」、乙日に在りては「正官」。辛金是れ女兒、乙日に在りては「七煞」、甲日に在りては「正官」。見るべし、同じく一個の庚・一個の辛、陽干日主と陰干日主と上に落つれば、十神の名目便ち正好對調するも、而も指す所の六親卻て變はらず——六親を取るはただ生剋の方向を看、十神を取るこそ陰陽の配と不配とを分つ。
己土為妻,戊土為妾,謂乙木克己土也。雖云陰見陰不成配合,然陰木克不得陽土,且婦人以陰為正也,故云甲乙俱以己為妻,戊為妾。如女人則甲遇庚七煞,乙遇庚正官,皆夫星也。謂庚是陽男為正夫,屬陽不可以辛陰為夫也,但陽見陽多無情,陰見陽則夫婦和鳴。
己土是れ妻、戊土是れ妾、乙木能く己土を剋するに因る。雖か陰に見るに陰は配合を成さずと説くも、然れども陰木は陽土を剋動する能はず、況んや婦人本來陰を以て正と爲す、故に甲・乙皆己土を以て妻と爲し戊土を以て妾と爲すと説く。若し女人なれば、甲日庚に遇は是れ七煞、乙日庚に遇は是れ正官、兩者皆夫星と算す。これは庚は陽に屬し・是れ男、故に正夫と作すに因る。既に陽に屬するを要せば、辛此の陰干を把りて丈夫に當つる能はず。ただ陽に見るに陽は多半無情、陰に見るに陽こそ夫婦和鳴す。この一節の用意は:男命妻を取るに「我剋する者」を用ひ、還って剋せられたる兩個の土裡に正と偏とを分出す。女命夫を取るに「剋我する者」を用ふるに、則ち來剋する兩個の金裡に陽に屬する那個を挑出すを要す。取る所皆同一條の生剋の理、ただ男女の處する陰陽の位置相同ならざるに因り、具體の天干に落到せば便ち正夫・偏妾の別あるなり。
或云:取正財為妻,偏財為妾;女甲則辛為正夫,取陰陽之正合也。甲乙生人俱以甲為兄姊,乙為弟妹,以丁為婆,生我父者為祖母,丁生戊也。壬水為公,壬與丁合也。又以丁火為丈母,生我妻者為我外母,丁生己配與甲作正妻也。壬為丈人,壬與丁合也。
また人ありて説て曰く:「正財」を取りて妻と爲し、「偏財」を妾と爲す。女命是れ甲日なれば、便ち辛金を以て正夫と爲し、取る所は陰と陽と正に相配合するなり。甲・乙日生の人は、皆甲を以て兄と姉と爲し、乙を以て弟と妹と爲す。丁火を以て祖母と爲し、我が父親を生ずるはすなわち祖母にして、而して丁火正に戊土を生ずる能す(戊是れ父)に因る。壬水を以て祖父と爲し、壬と丁と相合するに因る。また丁火を以て丈母と爲し、我が妻子を生ずるはすなわち我が外母にして、丁火は己土を生じ、而して己土正に甲に配して正妻と作さるに因る。壬を以て丈人と爲し、また還って壬と丁と相合するに因るなり。
妻之兄弟為妻舅。己土為妻,戊土為妻兄妻舅。癸水則是舅之妻為妗也。其餘八干俱以類推。女人取用與男不同,我生者為子,克我者為夫,生我夫者為姑,克我姑者為公,其餘父母兄弟皆與男同斷,但須辨其陰陽耳,如甲乙干則以丙為男,丁為女,庚為夫,辛為夫之兄弟,己為姑,甲為公也。
妻子の兄弟すなわち妻舅なり。既に己土を以て妻と爲せば、すなわち戊土すなわち妻兄妻舅なり。癸水と戊と相合すれば、便ち舅の妻子、すなわち妗母なり。その餘八個の天干皆此に類推す。女人の取用の法は男人と同じからず:我の生ずる所は子女、我を剋するは丈夫、我が丈夫を生ずるは婆婆、我が婆婆を剋するは公公。父母兄弟に至りては、皆男命と一樣に斷ず、ただ陰陽を辨明するを要するのみ。たとへば甲・乙日干の女命は、便ち丙を以て兒子と爲し、丁を女兒と爲し、庚を丈夫と爲し、辛を丈夫の兄弟と爲し、己を婆婆と爲し、甲を公公と爲す。
經云:以年為祖業,月為父母兄弟門戶,日為妻妾己身,時為子息。須看四柱之中父母兄弟妻子星具何地?論旺相休囚而言其吉凶。如父母星坐長生旺庫祿馬貴人之地,則主父母富貴福壽榮耀;如坐空刑剋煞死亡衰敗交併之地,則主父母貧薄破傷刑夭,或死於外及不善終;若帶刑帶破害,雖居於生旺庫之地,主父母有壽而貧賤。
經文にいう:年柱を以て祖業と爲し、月柱を父母兄弟の門戸と爲し、日柱を妻妾と自身と爲し、時柱を子息と爲す。必ず四柱の中、父母星・兄弟星・妻子星各々何の處に占むるかを看、其の旺相休囚に就て吉凶を論ずべし。たとへば父母星長生・帝旺・墓庫・祿・驛馬・貴人の地に坐すれば、便ち父母富貴福壽にして榮耀を主とす。若し空亡・刑・剋・凶煞・死亡・衰敗交相に竝集の地に坐すれば、便ち父母貧薄破損・刑を受け早亡、あるいは外鄕に死するおよび善終を得ざるを主とす。若し刑を帶び破害を帶ぶれば、便ち生旺庫地に處すとも、また父母雖か壽あるも貧賤を主とす。前面は十神を以て誰が父母兄弟妻子たるかを定出せり、ここは則ち定出せる那顆の星を十二宮の地支上に放到して衡量す:星本身は誰たるか、ただ六親の名分を管し。星何の步に落つるか、こそ此の位の親人の榮枯壽夭を管す。
兄弟星若生得時得令,坐長生庫旺祿馬貴人之地,則主兄富貴榮華成群;如坐刑剋煞刃死絕衰敗之地,兄弟不得力;如坐長生旺庫而遇刑沖破害者,雖有兄弟而仇敵及不得力。如妻妾星坐生旺庫祿馬貴人之地,或有物以生之,主妻妾富貴榮華,美貌多才;如坐空刑剋煞羊刃死絕沖敗之地,則主妻妾貧薄丑貌刑夭淫亂、殘疾或產亡不得力;如坐生旺祿馬之地,被刑沖剋煞,妻雖有壽亦主破相貧薄。
兄弟星もし時を生じ令を得て、長生・墓庫・帝旺・祿・驛馬・貴人の地に坐すれば、便ち兄弟富貴榮華にしてしかも成羣するを主とす。若し刑・剋・煞・刃・死絶・衰敗の地に坐すれば、兄弟便ち力を得ず。若し雖か長生旺庫に坐するも卻て刑冲破害に遇へば、便ちそれ雖か兄弟あれども形は仇敵のごとく、一樣に力を得ず。妻妾星もし生旺・墓庫・祿・驛馬・貴人の地に坐し、あるいは別に他物ありて來り生扶すれば、便ち妻妾富貴榮華・美貌にして多才なるを主とす。若し空亡・刑・剋・凶煞・羊刃・死絶・冲敗の地に坐すれば、便ち妻妾貧薄醜陋・刑を受け早亡・淫亂・殘疾、あるいは難産に死して力を得ざるを主とす。若し生旺祿馬の地に坐するも卻て刑冲剋煞せられれば、妻子雖か壽あるも、また破相にして貧薄を主とす。此の幾條の分寸皆一處に在り:坐する好くしてまた刑冲なきは、人と福と兩全す。坐する好くして卻て刑冲に遭ふは、人ありて福虧ぐ。坐する好からざるは、人と福と俱に損す。
如子息星坐生旺祿馬貴人官印之地,有物以相生,主子息榮華聰明,多得送老;如坐祿馬貴人居於死絕之地,雖有聰明俊秀,不送老也。如居生旺之地被刑沖破害,有子主愚頑或殘疾送老;如居死絕又刑沖破害劫財之地,不得子之力,縱有子主殘疾破相或不才。女命如子居生旺之地,主多子;如坐祿馬貴人,主子富貴福壽;如坐空刑剋煞並沖羊刃死絕之地,主子不得力。
如果子息星生旺・祿・驛馬・貴人・官・印の地に坐し、また別の東西ありて來り生助すれば、便ち子女榮華聰明、多く能く自己の爲に送終するを主とす。如果雖か祿馬貴人に坐するも、卻て死絶の地に處せば、すなわち子女縱い聰明俊秀なるも、能く自己の爲に送終する能はず。如果生旺の地に處するも卻て刑冲破害せられれば、子あるもただ愚頑あるいは殘疾の兒子に靠りて送終するのみ。如果既に死絶の地に處し、また刑冲破害と劫財とに逢へば、便ち子女の力を得ず、縱い子あるもまた殘疾破相あるいは成材せざるを主とす。女命若し子星生旺の地に居れば、子女多きを主とす。若し祿馬貴人上に坐すれば、子女富貴福壽を主とす。若し空亡・刑・剋・凶煞竝冲・羊刃・死絶の地に坐すれば、子女力を得ざるを主とす。
或問:甲乙日主以戊癸為父母,四柱干支並無癸水,只戊壬人二字顯於干頭,或藏於地支,則論何者為父母?答曰:本經所謂明干有時明干取,明干無時暗中求是也。如柱無癸字只有戊字是甲乙之父,將父求其母,如無母只將壬為母,亦須論戊為父。其戊壬不得繫婚配,非兒女嫁娶,必是服內成親,或母多父歲,或失婚而再配也。或又問甲日主月支年支是乙木,時支是甲木,乙先甲後,何為兄?何為弟?答曰:不論先後,只以強為兄,弱為弟。夫人之生也,上父母,下妻子,中兄弟,其聯屬離合,命之為也。言命不及六親,自是偏見。
問ふ人あり:甲乙日主は戊土・癸水を以て父母と爲すに、然れども四柱干支裡竝びに癸水なく、ただ戊・壬兩字のみ天干上に顯れ、あるいは地支中に藏す、それ要に何を以て父母に當てん。答へていう:本經の説く所「明干時あれば明干を取り、明干時なければ暗中に求む」、正に此の種の情形を指す。たとへば柱中癸字なく、ただ戊字あれば、それ戊すなわち甲乙の父なり。父に由りてさらに其の母を求め、若し眞に母星なくば、只好壬を把りて母に當て、同時に仍ほ戊を論じて父と爲す。この戊と壬と本來夫婦と配成し得ず、既に正經の男婚女嫁に非ざれば、すなわち必定服喪期內に於て親を成せし、あるいは母親年歲父親より大なり、あるいは是れ失偶の後再婚再配せるなり。また問ふ人あり:甲日主、月支と年支と乙木、時支是れ甲木、乙前に在りて甲後に在り、哪個を兄と算し哪個を弟と算する。答へていう:先後を論ぜず、ただ強きを以て兄と爲し弱きを弟と爲す。人生在世りて、上に父母あり、下に妻子あり、中間に兄弟あり、これら人事上の牽連聚散は、皆命の決定する所なり。命を談じて六親に涉及せざれば、それ自然偏見なり。
賦云:年逢刃煞,幼年早喪爹孃;時遇刃傷,未年卻損兒女。沖者無兄弟,刑者損六親。歲月官財印全,三代祖先富貴;日時煞刃逢梟,半路妻兒虧損。男命傷官多損子,女命傷官多剋夫;傷官見財而有子,七煞有制乃多兒。財重刑傷父母,鬼旺後代迂榮;劫財重重父早喪,破印太重母先亡。
賦文にいう:年柱上に羊刃と七煞とに逢ふは、幼年にして早早爹娘を喪ふ。時柱上に羊刃と傷官とに遇ふは、晚年反って兒女を損傷せん。柱中に冲あるは兄弟なし、刑あるは六親を損傷す。年月上官・財・印三樣齊全なるは、三代の祖先皆富貴なり。日時上七煞・羊刃また梟神に逢ふは、半路上妻子兒女虧損せん。男命傷官多きは子女を損傷し、女命傷官多きは丈夫を剋傷す。不過傷官若し能く財を見れば、仍ほ子あり、七煞若し制伏あれば、反って兒多し。財星太重ければ父母を刑傷す、鬼煞旺盛なれば反って後代榮顯す。劫財重重なれば、父親早喪す。破印太重ければ、母親先に亡ぶ。
歲月財官旺相,公父顯榮;日時祿馬相生,妻兒賢俊。印伏藏而財秉令,庶出奸生;正財旺而身失時,母年早喪。偏官偏印偏財迭逢,必然偏庶;正官正印正財獨遇的,是正宗男。月中劫背絕財官,父終外土;歲月背逐更沖害,公葬他鄉。日逢刃,時逢梟,妻妾產亡;歲值煞,月值傷,兄弟難有。
年月上財官旺相なるは、公公と父親と顯達榮耀す。日時上祿と驛馬と互いに生助するは、妻子兒女賢良俊秀なり。印星潛伏隱藏して財星令を當るは、庶出あるいは私生を主とす。正財旺にして日主時を失するは、母親早年去世す。偏官・偏印・偏財層層疊疊に遇上るは、必定偏房庶出なり。正官・正印・正財單獨遇上るは、こそ嫡出の正宗男兒なり。月柱の中劫せられ祿を背きて財官を絶するは、父親外鄕に死す。年月上背祿逐馬また冲害を加ふるは、公公他鄕に葬らる。日柱羊刃に逢ひ時柱梟神に逢ふは、妻妾難産に死す。年上七煞に值り月上傷官に值るは、兄弟有り難し。
月令傷官多奪長,時行神煞兄弟無。男命劫迭外家希,女命煞重親骨絕。印旺妨兒女,財重妒公姑。歲月迭煞有刑害,公姑遭傷;日時背逐無救助,妻子離克。正財偏財復見合,雖多妻妾主濫淫;偏官正官更沖害,任有丈夫而偷奸。
月令上傷官多きは、多半長兄の地位を奪去せん。時柱神煞の地に行到するは、兄弟靠る無し。男命劫財重疊のは、外家稀少なり。女命七煞重きは、親骨肉と斷絶す。印星太旺なれば兒女を妨げ、財星太重ければ公婆と相妒す。年月上七煞重疊また刑害あるは、公婆傷損を遭ふべし。日時上背祿逐馬にして救助なきは、妻子兒女離散刑剋せん。正財偏財また皆合に逢ふは、雖か妻妾衆多なるも卻て淫濫を主とす。偏官正官さらに冲害を加ふるは、縱い丈夫あるもまた偷情せん。
旺夫傷子,乃食神而受傷;旺子傷夫,察官星而喪絕。女命印旺官輕,夫權在手;男命財多身弱,妻語愜心。日下傷官持刃,夫必惡亡;月中帶印刑沖,母家零落。刃健煞剛,祖墓微薄;官強財旺,後代昌榮。日逢背祿逐馬,多破祖離鄉之客;時遇財旺生官,有興家助國之男。
夫を旺して子を傷るは、食神の傷を受けしに因る。子を旺して夫を傷るは、官星已に喪亡斷絶せるや否やを察看するを要す。女命印旺にして官輕きは、夫權自己の手裡に握る。男命財多くして身弱きは、凡事妻子の話を聽きてこそ稱心す。日支の下傷官ありてまた羊刃を持するは、丈夫必定凶死す。月柱の中印を帶びて刑冲に遭ふは、母家零落す。羊刃强健・七煞剛硬のは、祖墳單薄なり。官星強・財星旺のは、後代昌榮す。日柱背祿逐馬に逢ふは、多く祖業を破敗し鄕を離れ井を背く人。時柱財旺生官に遇ふは、能く家を興し國を報ずる好男兒なり。
煞刃月逢,有父無母。偏官迭見,多生女子少生男;偏財復逢,少愛正妻多愛妾。財源得地,因妻致富成家,其妻抑且有為;官位臨垣,顯己增崇祖業,而男亦須興旺。月官印,年傷官,父優祖劣;日財位,時劫財,父興子敗。比劫重婚必遲,官星生兒必早。
七煞と羊刃と月上に相逢ふは、父ありて母なし。偏官重複出現するは、多く女兒を生じて少く兒子を生ず。偏財一再遇上るは、少く正妻を愛して多く侍妾を愛す。財源地を得るは、妻子に靠りて家を發し富を致し、しかも妻子本人もまた作爲あり。官位本宮に臨むは、自己顯達して祖業を光大し、兒子もまた一樣に興旺す。月上是れ官印にして年上是れ傷官のは、父親祖父に勝る。日上是れ財位にして時上是れ劫財のは、父親興旺して兒子敗落す。命中比肩劫財多きは、婚事必定遲し。官星能く兒を生ずるは、子を得る必定早し。
男逢傷官陽刃,逢官煞,不可斷其無嗣;女命傷官梟印,行財官,亦堪決其有子女。人食重遇,官輕夫衰子旺。男命煞旺逢比劫,兄有弟無;太過不及,兄弟俱無。庫位中和同氣,主有煞生旺官敗絕,女子盛而男子衰。財官旺、身主休,夫家興而祖家失。女比劫太多,夫有絕妻之義;男子財勝劫重,妻懷私慾之心。年月印綬相生,受現成之基業;日時傷官傷盡,發不義之橫財。年上官星,父祖為官;月上官星,兄弟必貴。男逢比劫定傷妻,女入印梟難嗣子。羊刃逢傷官七煞,骨肉親友傷情;三合六合相和,友善五湖四海。
男命傷官と陽刃とに逢ふは、若しまた官煞の來り制伏するに逢へば、便ち後嗣なしと斷ずる能はず。女命傷官と梟印とあるは、若し大運財官の地を走れば、また彼女仍ほ子女あると斷ずる能し。食神一再重複遇上れば、官星便ち輕く、丈夫衰えて子女旺なるを主とす。男命七煞旺にしてまた比肩劫財に逢ふは、兄ありて弟なし。若し太過あるいは不及なれば、兄弟すらなし。墓庫の位中和にして同氣なるは、命中煞を帶ぶるを主とす。煞生旺に在りて官敗絶に在るは、女兒興盛して兒子衰微す。財官旺にして日主休囚のは、夫家興旺して祖家失落す。女命比肩劫財太多きは、丈夫妻室を斷絶するの意あり。男命財勝ちて劫財また重きは、妻子自私の心思を懷く。年月上印綬相生のは、現成の基業を承受し得。日時上傷官傷盡のは、不義の橫財を發せん。年上官星あれば、父祖輩曾て官を爲れり。月上官星あれば、兄弟必定顯貴す。男命比肩劫財に逢ふは、一定妻を傷る。女命印綬と梟神とに落入するは、子嗣有り難し。羊刃さらに傷官と七煞とに逢ふは、骨肉親友の間情分を傷る。三合六合の相調和するあれば、五湖四海皆朋友に交はる能し。
又曰:凡推六親,男命以年為父,胎為母,月為兄弟,官員以月為僚友,日為己身妻妾,時為子孫,官員以時為帝座禍福。凡是子午卯酉日生,主娶子午卯酉命妻,若妻申子辰生、丑生、甲己生者,皆不永。如克過頭,妻再醮,不在此限。凡命四柱內有我克者為妻,無我克者,名曰局中無妻,卻看所生日在何地?如在財旺之鄉,當有得力之妻。更帶貴人祿馬,年主妻帶官嫁夫。
又いう:凡そ六親を推すに、男命は年柱を以て父と爲し、胎元を以て母と爲し、月柱を以て兄弟と爲す——若し官を爲るは、月柱便ち同僚朋友を看る。日柱を以て自身と妻妾と爲し、時柱を以て子孫と爲す——若し官を爲るは、時柱便ち君前の禍福を看る。凡そ子午卯酉日生のは、子午卯酉命の妻子を娶るを主とす。若し妻子申子辰年生・丑年生・甲年己年生なれば、皆白頭到老する能はず。倘若妻を剋する太甚にして妻子改嫁せば、則ちこの例に在らず。凡そ命中四柱之內我の剋する所あるはすなわち妻。我の剋する所なきは、之を「局中無妻」とよぶ、則ち生ずるの日何の處に落つるかを看るを要す:若し財旺の鄕に落つれば、仍ほ當に得力の妻あるべし。さらに貴人と祿馬の年とを帶ぶるは、妻子官職を帶びて丈夫に嫁ぐを主とす。
若在本命時財死墓絕敗處,定主克陷,或一生鰥居。若日祿在時上遇見,如六丙日得癸巳時,六壬日得辛亥時之類,名曰譽煞,不惟主富,亦主因妻有官。若日帶年之官,或年之印,主妻奪夫權,或祿出妻蔭,或妻權貴之家,駙馬郡馬之類。日坐命財,更在財生旺之鄉,主得妻財,又主妻賢明。日坐貴人,主妻有望族,或賢淑美麗。若命帶日刑,日帶年沖破年、羊刃、劫煞、六厄、元辰、空亡,或三四娶,或無妻。
若し財星本命時柱の死・墓・絶・敗の處に落つれば、一定妻を剋し妻を陷るを主とし、あるいは一輩子鰥居す。若し日干の祿恰も時上に遇見すれば、たとへば六個の丙日癸巳時を得、六個の壬日辛亥時を得るの類、名づけて「譽煞」と曰ふ、不獨富を主とし、還って妻子に因りて官を得るを主とす。若し日柱年上の官を帶び、あるいは年上の印を帶ぶれば、妻子丈夫の權を奪ふを主とし、あるいは俸祿妻家の蔭庇より出づ、あるいは妻子權貴の家より出身し、駙馬・郡馬の一類のごとし。日支本命の財に坐し、また財の生旺の鄕に處すれば、能く妻財を得るを主とし、また妻子賢惠明達を主とす。日支貴人に坐するは、妻子望族より出づるを主とし、あるいは賢淑美麗なり。若し命に日刑を帶び、あるいは日柱年上より來るの冲破を帶び、および羊刃・劫煞・六厄・元辰・空亡なれば、則ちあるいは三四度娶るを要し、あるいは根本妻室なし。
定婦人孕生男女
訣曰:父母歲數兩頭安,受胎之月中心取;干坎艮震為男兒,巽離坤兌總屬女。假父母年雙為折,受胎月只為單,成坎卦,定男;父母年只為單,受胎月雙為拆,成離卦,定女。父年上,母年下,胎月中,餘準此推。又一法:以大衍之數推之,訣曰:七七四十九,問娘何月有;除卻母生年,單奇雙是偶;奇偶若不常,壽命不長久。假先下四十九數於算盤,乃加上母受胎月數,總得若干數。若值正月胎,是五十數,其母三十一除去,止餘十九數,九則為單,單則男。若單生女,雙生男,主夭折。
口訣にいう:父親と母親の歲數を把りて分別に上下兩頭に安んじ、受胎の月份を取りて當中に置く。排出して若し乾・坎・艮・震の四卦を成せばすなわち男孩、巽・離・坤・兌の四卦を成せば便ち總じて女孩に歸す。假如父母の年歲雙數なれば、便ち斷開せる陰爻を畫き、受胎の月份單數なれば、便ち相連せる陽爻を畫く、上下陰にして中間陽なれば、便ち坎卦を成して、生男と斷定す。父母の年歲單數にして陽爻を畫き、受胎月份雙數にして陰爻を畫けば、上下陽にして中間陰なり、便ち離卦を成して、生女と斷定す。父親の年歲は上爻に放ち、母親の年歲は下爻に放ち、受胎の月份は中爻に放ち、その餘皆此に照らして推す。また一法あり、大衍の數を以て推す。口訣にいう:先ず七七四十九此の數を取り、さらに母親は哪個の月に懐きたるかを問ふ。中より母親の生年歲數を减去し、餘數單に逢へばすなわち奇に屬し、雙に逢へばすなわち偶に屬す。若し推出せる奇偶實際と合せざれば、此の孩子の壽命便ち長久ならず。做法是:先ず算盤上に四十九を擺下し、さらに母親受胎の月份數を加上し、一個の總數を得。たとへば是れ正月に胎を受けしなれば、すなわち四十九に一を加えて五十を得。母親年歲三十一、减去の後ただ十九を剩す、末位是れ九、九は單數に屬し、單數便ち男を生ず。倘若推得單數にして卻て女を生じ、推得雙數にして卻て男を生ぜば、則ち孩子夭折を主とす。
卷八
六甲日甲子時斷(以下忌む所の月分と時間斷と同じ)
六甲日生甲子時,敗中印綬官生至;月通木氣不尋常,反此而言虛名利。甲日甲子時,雖甲敗在子,暗有癸水生氣印綬,兼有官生其印,若己土破印,通月氣,貴。否則,秀而不實。甲子日甲子時,子遙巳格,年月無庚辛申酉,丑絆午沖,離祖自立,貴。若年月俱寅,逢申酉運,大富後退財。子亥卯未年月,行西運,貴。甲辰月亦貴。酉月,只以正官格論,大貴。巳午戌月,平常。午月,甲死子沖,尤不吉。乙卯、乙巳月,主法死。以上具以日時為主,而以人命年月附之,其官御不同者,此前代命也。下同。
口訣にいう:六個の甲日甲子時に生まれ、日主雖か沐浴敗地に落つるも、卻て印綬ありてまた官星の來り印を生ず。月令若し木氣に通ぜば、便ち尋常に同じからず。これと相反するは、則ちただ虚に名利あるのみ。解説:甲日の甲子時、甲木雖か子上に敗るるも、然れども子中に癸水を暗藏し、正に甲木の生氣と印綬、さらに官星ありて來り此の印を生ずるを加ふ。若し柱中己土ありて印を破り去れば、則ち月令木氣に通じてこそ貴を要す。然らざれば、便ちただ外表秀發して結實せざるのみ。甲子日の甲子時は、「子遥巳」格を成す:年月上庚辛申酉の來剋なく、また丑の來り子を絆するなく、午の來り子を冲するなければ、便ち祖業を離れ門戸を自立して貴を得るを主とす。若し年月皆寅なれば、申酉運に行到し、先に大富して後財を退す。年月是れ子・亥・卯・未のは、西方運を走り、貴を主とす。甲辰月生のもまた貴なり。酉月に生まれしは、ただ「正官格」に按じて論ず、大貴。巳・午・戌月は、平常。午月生のは、甲木午に死して子午相冲す、尤も不吉。乙卯・乙巳月生のは、刑法に死するを主とす。以上皆日と時とを以て主と爲し、さらに本人の年月を配上して看る。其中官職品級同じからざるは、前代人の命例、下面各條此に同じ。
甲寅日甲子時,拱丑中辛,貴。年月無庚辛申酉丑未,大貴。再甲寅月,孤克,惟憎道可。亥子年月,四品貴。午月,行東北方運,亦貴。如酉丑巳等月,明有官煞,柱但有印,俱貴。卯未,身太旺,未免刑傷。乙巳月,受刑。丁亥月,旺中惡死。甲辰日甲子時,若水位年月,水泛木浮,主移根換葉;申月,煞星會印,俱貴。子月,行水木運,亦貴。酉月正官,大貴。寅午戌月,俱吉。乙卯月,刑折。癸巳月,水火中死。癸亥月,凶死。
甲寅日の甲子時は、子と寅と拱夾して丑を出だし、丑中辛を藏して官と爲し、貴を主とす。年月上庚辛申酉と丑未と來り攪擾するなければ、大貴。若しさらに甲寅月を加ふれば、便ち孤獨刑剋、ただ僧道を作るに宜し。年月是れ亥・子のは、四品の貴。午月生のは、東北方運を走り、また貴なり。酉・丑・巳等の月のごとき、明處に官あり煞あり、柱中ただ印あらば、皆貴を主とす。年月是れ卯・未のは、身太旺、刑傷を免れず。乙巳月生のは刑を受くるを要し。丁亥月生のは、正當旺時反って惡死を遭ふ。甲辰日の甲子時、若し年月皆水位に在れば、水泛して木漂ぎ、移根換葉・門庭を改換するを主とす。申月に生まれ、煞星印綬を會合す、皆貴。子月に生まれ、水木運を走り、また貴なり。酉月是れ正官、大貴。寅・午・戌月、皆吉。乙卯月生のは、刑傷折損を主とす。癸巳月生のは、水火の中に死す。癸亥月生のは、凶死す。
甲午日甲子時,時日並沖,憂傷妻子,月通木氣者顯貴。純子午年月,或亥未酉月,俱貴。甲申日甲子時,甲胎逢印印化煞,貴。鴛鴦重迭,子嗣難為。若行東南方運,文武職居間。亥卯未辰丑申等月,俱貴。乙卯月夭。丁巳月,死不全尸。
甲午日の甲子時は、日と時と正に相冲し、妻子を憂傷するを主とす。月令若し木氣に通ぜば、仍ほ顯貴す。年月純は子・午の、あるいは亥・未・酉月に生まれしは、皆貴なり。甲申日の甲子時は、甲木申に在りて胎にしてまた印に逢ふ、印能く煞を化し、貴を主とす。ただ干支鴛鴦重疊し、子嗣艱難なり。若し東南方運を走れば、文職武職皆爲る可し。亥・卯・未・辰・丑・申等の月生のは、皆貴なり。乙卯月生の夭折す。丁巳月生のは、全尸なくして死す。
甲戌日甲子時,拱亥天門,會同帝闕,甲長生地也,不可以隔角論。年月通申巳酉丑金氣,大貴。戊寅年月,主聾啞,或狼虎傷害,見壬則吉。乙卯月,刑死,乙亥月,遭盜死。以上六日年月喜忌,當通融活看。下同。甲子相逢甲子連,擬作蟾宮折桂仙;丑絆並沖官鬼破,功名蹭蹬不周全。甲子時逢甲子,就中印綬符同。庚申辛酉若相逢,丑未再兼年月。拱貴暗藏極顯,巳午沖破平中。果無刑剋與空沖,定主超群出眾。
甲戌日の甲子時は、戌と子と拱夾して亥を出だし、亥是れ天門、また帝闕と相會し、還って甲木の長生の地、故に「隔角」の凶例に按じて論ずべからず。年月上申・巳・酉・丑の金氣に通ずれば、大貴。年月是れ戊寅のは、耳聾口啞を主とし、あるいは狼虎に傷害せられん。若し壬水を見れば便ち吉。乙卯月生のは、刑に死す。乙亥月生のは、強盜に遭ひて死す。以上六個の日子の年月喜忌は、當に通融して活看すべし、下面各條此に同じ。歌訣にいう:甲子日さらに甲子時に連なるは、蟾宮折桂の登科の人と作るを望むべし。一旦丑來り子を絆し午來り子を冲せば、官鬼破せられ、功名便ち坎坷にして圓滿ならず。もう一首にいう:甲子時甲子日に逢ふ、其中印綬正に日主と相符す。若し庚申・辛酉の來剋に碰上し、さらに年月上丑・未を夾むれば、便ち成らず。拱出す貴神雖か暗藏するも、卻て極めて顯達す。若し巳・午に冲破せられれば、便ち平常に落入す。果して刑剋と空亡冲害と無ければ、定めて超羣出衆を主とす。
六甲日乙丑時斷(以下六甲忌む所の月は上に同じ、時忌竝びに論ず)
六甲日生時乙丑,劫財羊刃不宜有;柱中逢火帶辛金,制伏和平貴亦久。甲日乙丑時,辛金為官,己土為財,丑中暗己,被明乙劫奪,乙丑金神,若年日時合成火局,得制伏,主德性純和而貴;無火兇狠;如合水局凶惡損家。
口訣にいう:六個の甲日乙丑時に生まれ、劫財と羊刃とは有るに宜しからざるなり。柱中若し火に逢ひてまた辛金を帶び、制伏當を得れば便ち性情和平・貴長久を得。解説:甲日の乙丑時、丑中辛金是れ官、己土是れ財。丑裡暗藏の己土、天干上に明現せる乙木に劫奪せられ去る。乙丑是れ「金神」、若し年・日・時會合成して火局と爲り、金神を制伏住さば、便ち德性純厚和順にして貴顯を主とす。火の來制なくば、便ち性情凶狠。如果會合成して水局と爲れば、すなわち凶惡にして家を敗す。
甲子日乙丑時,連珠得合妻賢子貴。春月身旺,財帛破散。夏月甲衰,金神有制,貴。秋生,近侍之貴。丑月最吉,亥、子多凶。甲寅日乙丑時,春貧,秋貴,冬富,夏火制金神,吉。甲辰日乙丑時,主富厚有財,通火氣年月,貴。甲午日乙丑時,金神入火局,身弱貧夭。寅戌會火,是一木迭逢火位,不吉。若單寅單戌,或申酉亥月,四五品貴。
甲子日の乙丑時は、子丑連珠にして相合し、妻賢く子貴きを主とす。春月に生まれ身旺なれば、財帛反って破散せん。夏月に生まれ甲木衰え、而して金神火ありて來制すれば、貴を主とす。秋天に生まれしは、是れ君王に近侍する貴人。丑月最も吉、亥月・子月則ち多く凶。甲寅日の乙丑時は、春天生の貧、秋天生の貴、冬天生の富。夏天火ありて金神を制住すれば、また吉なり。甲辰日の乙丑時は、富厚にして財あるを主とし、年月上火氣に通ずるはさらに貴。甲午日の乙丑時は、金神火局に落入し、身弱にして貧夭。若し寅と戌とさらに會して火を成せば、便ち一個の木重重に火位に遇上ると成りて、不吉。倘若ただ一個の寅あるいはただ一個の戌あるのみ、あるいは申・酉・亥月に生まれれば、四五品の貴を得べし。
甲申日乙丑時,帶疾平常。子月生,南方運,貴。秋生化煞,天干透印綬,尤貴。甲戌日乙丑時,田連阡陌,貫朽粟陳,但未免先刑。寅年月,父子俱顯。子月,西方運,金紫。劫財羊刃忌時垣,宮內財官鎖閉門;辰未相逢為大吉,如無隨意度晨昏。甲日時逢乙丑,庫中金玉收藏。貴人天乙劫財傷,皎月雲遮光蕩。火局南方運貴,金神制伏相當。木枯水盛且平常,背祖離鄉晚旺。
甲申日の乙丑時は、病を帶びて平常。子月に生まれ、南方運を走れば、貴を主とす。秋天に生まれ能く煞を化し、天干さらに印綬を透せば、尤も貴。甲戌日の乙丑時は、田地阡陌に連なり、錢串朽爛に放ち・陳粟倉廩に滿堆す、ただ刑傷を先に受くるを免れず。年月是れ寅のは、父子皆顯達す。子月に生まれ、西方運を走れば、金印紫綬を佩ぶ可し。歌訣にいう:劫財羊刃最も時柱此の宮位に落つるを忌む、宮裡の財と官とを皆鎖閉住せり。若し辰・未相逢あれば便ち大吉、若しなくば、また只随意に晨昏を打發するの好し。もう一首にいう:甲日時乙丑に逢ふ、正に庫中金玉を收藏す。天乙貴人劫財に傷られしは、譬へば皎潔の月亮雲に遮住せられて光華摇蕩するがごとし。若し火局を成しまた南方運を走れば則ち貴、それは金神制伏せられて恰好に到るなり。木枯れて水盛んのは只平常と算し、祖業を背離し他鄕に遠走し、晚年に到りてこそ旺なるを主とす。
六甲日丙寅時斷
六甲日生時丙寅,時居日祿坐食神;旺壬不見無刑破,福壽康寧富貴人。甲日丙寅時,甲木寅上健旺,丙為食神,壽星得地,柱無壬奪癸克,通火木月氣者貴,忌見官星及申沖祿。甲子日丙寅時,日祿居時,青雲得路,年月無庚辛金,貴;通木火氣極貴。午月行東北方運,五六品貴。申月,歸祿逢煞,主大權貴;水局平常。若年月與日時同,大貴。
口訣にいう:六個の甲日丙寅時に生まれ、時柱正に日主の祿、また食神を坐す。ただ旺壬の來り食を奪ふを見ず・刑冲破害なければ、便ち福壽康寧の富貴の人。解説:甲日の丙寅時、甲木寅上に健旺し、丙火是れ食神、壽星地を得たり。柱中壬水の來り食を奪ふなく・癸水の來り丙を剋するなく、月令また火木の氣に通ずるは、貴を主とす。官星を見るを忌み、また申の來り寅中の祿を冲破するを忌む。甲子日の丙寅時は、日祿正に時上に居り、是れ青雲路を得るの象。年月上庚辛の金なきは貴を主とし、木火の氣に通ずるは極貴。午月生のは東北方運を走り、五六品の貴。申月生のは、歸祿にして煞に逢ふ、大權を掌りて貴を主とす。若し會して水局を成せば、便ち平常。若し年月日時と相同なれば、大貴。
甲寅日丙寅時,年月無巳酉辛丑字,是歸祿格,位至一二品。純木火帶土,富貴雙全,六卿之職。丙子及亥未,卯月,四五品貴;行西南方運,最吉。亦有酉、丑月貴者,看干透及年何如。甲辰日丙寅時,龍虎拱門,又龍吟虎嘯,主貴,或一生近貴,財源或得或失,名利既濟未濟。未、寅年月,官至六卿;戌月風憲;酉月三品;子、亥、丑月四五品,行西方運,大貴;卯、巳年月平常。
甲寅日の丙寅時は、年月上巳・酉・辛・丑等の字なきは、「歸祿格」にして、位一二品に至る。純は木火にして土を帶ぶるは、富貴雙全、六卿の職に居る可し。年月是れ丙子、および亥・未・卯月に生まれしは、四五品の貴。西南方運を走るは最も吉。また酉月・丑月生にして貴を得るあり、それは天干何を透出するか・年柱また如何を看るを要す。甲辰日の丙寅時は、辰龍寅虎門戸を拱守し、また是れ龍吟虎嘯の象、貴を主とし、あるいは一生貴人に親近す。財源時に得時に失し、名と利と成あり成らざるあり。年月是れ未・寅のは、官六卿に至る。戌月生のは風憲の職に任ず。酉月生のは三品。子・亥・丑月生のは四五品、西方運を走れば則ち大貴。年月是れ卯・巳のは、平常。
甲午日丙寅時,身居絕地,主平。若通水月,木得滋養,吉;火月壽夭,天干比助無妨。甲申日丙寅時,時日並沖,憂傷妻子。若年月日同,大貴;巳、亥二三品;辰、子年月,會水以煞化印,吉;未月財庫,亦吉。甲戌日丙寅時,年月有土則富;有金反覆。如有金,須生亥子印月方貴,餘月則否。甲丙相邀入虎鄉,福星坐祿顯文章;運逢四柱無傷害,早晚陛遷至憲堂。甲日寅時遇丙,學文福祿班齊。若逢辰戌,兩三妻,祿主朝元富貴。丁午庚申減福,無官惹絆為奇。生來貴顯有人提,此命先難後易。
甲午日の丙寅時は、日主絶地に居り、平常を主とす。若し月令水に通ぜば、木滋養を得て便ち吉。火月に生まれれば則ち壽夭、天干上比肩の相助あれば則ち妨げず。甲申日の丙寅時は、日と時と正に相冲し、妻子を憂傷するを主とす。若し年月日時と相同なれば、大貴。巳月・亥月生のは二三品。年月是れ辰・子のは、會して水局を成し煞を以て印と化す、吉。未月是れ財庫、また吉。甲戌日の丙寅時は、年月上土あれば便ち富、金あれば便ち反復不定。如果有金あれば、必ず亥・子等の印月に生まれてこそ貴、別の月份は便ち行はず。歌訣にいう:甲と丙と相邀ひて同じく寅虎の鄕に入り、福星また祿上に坐す、文章顯達を主とす。行運時四柱傷害なくば、遲早台憲の職に升遷せん。もう一首にいう:甲日寅時丙火に遇上る、學文と福祿と竝列齊全。若し辰・戌に逢へば、兩三個の妻室を主とす。祿神元を朝すれば、富貴を主とす。丁・午・庚・申を見れば便ち福分を减じ、官星の來り牽絆するなく反って奇と爲る。生來貴顯にして提攜する人あり、此の命是先難後易なり。
六甲日丁卯時斷
六甲日生時丁卯,傷官羊刃真當惱;縱然月氣有扶持,未免為人性不好。甲日丁卯時,傷官羊刃,甲用辛為官,丁字傷之,用巳為財,卯中乙木劫之,主為人兇狠。若柱透辛,傷官見官,刑害百端,運氣凶險,不得善終;柱有七煞合刃,行財官印綬,大貴。
口訣にいう:六個の甲日丁卯時に生まれ、傷官と羊刃と同じく來る、眞に人をして煩惱せしむ。縱い月令の氣扶持する所有れども、人と爲りて性情好からざるを免れず。解説:甲日の丁卯時、丁是れ傷官、卯是れ羊刃。甲は辛金を以て官と爲すに、丁火卻て來りそれを傷る。己土を以て財と爲すに、卯中乙木また來りそれを劫奪す、故に人と爲りて凶狠を主とす。若し柱中辛金を透出せば、便ち「傷官見官」と成り、刑剋災害百端、運氣凶險、善終を得ず。若し柱中七煞ありて來り羊刃を合住し、さらに財・官・印綬の運を行けば、反って大貴。
甲子日丁卯時,剋剝慳吝,作事進退,不免刑傷妻子,或死他鄉。生辰戌丑未月,貴。卯月凶,柱有官煞制亦吉。甲寅日丁卯時,年月木火相停,通明之象,貴。月令坐丑、未貴。乙亥月,文章冠世,官至三品,干支金水全,官印雙顯貴。甲辰日丁卯時,財帛滿目,生計盈餘,妻賢子孝,高命論之。春生太旺無制,貧賤殘疾。丑、酉月貴。
甲子日の丁卯時は、人と爲りて刻剝吝嗇、事を爲すに進退無常、刑傷妻子を免れず、あるいは他鄕に死せん。辰・戌・丑・未月に生まれしは、貴を主とす。卯月生の凶、柱中若し官煞の來り制伏するあれば、また吉。甲寅日の丁卯時は、年月上木と火と勢均力敵、是れ「木火通明」の象、貴を主とす。月令丑・未に坐するの貴。乙亥月生のは、文章當世に冠絶し、官三品に至る。干支上金水俱全のは、官と印と雙雙顯達して貴。甲辰日の丁卯時は、財帛目に滿ち、生計餘あり、妻賢く子孝なり、高命に按じて論ずべし。春天生にして木太旺また制なきは、便ち貧賤殘疾。丑月・酉月生の貴。
甲午日丁卯時,身坐絕地,凶刑。若生秋冬,壽夭。春夏富貴。甲午月,大貴,運宜東北方。甲申日丁卯時,主武職,風憲權貴。酉月,火木運,中貴。寅、午年月大貴。甲戌日丁卯時,逢亥月,有才學,貴顯。羊刃最壞,造化須有制合方吉;身弱無凶,若年月純煞,甲木秋生,主夭折。甲旬六日逢丁卯,重重迭迭怕沖刑;運行背祿無官貴,到老窮經不許名。甲日時臨丁卯,傷官羊刃相隨。甲逢丁火化為灰,父母兄弟難倚。祖業田財聚散,妻兒總有刑虧。運行官煞始為奇,性格或嗔或喜。
甲午日の丁卯時は、日主絶地に坐し、凶刑を主とす。若し秋冬に生まれれば、壽短し。春夏に生まれれば、富貴。甲午月生の大貴、運宜しく東北方を走るべし。甲申日の丁卯時は、武職に任ずるを主とし、あるいは風憲の官と作りて權貴。酉月生のは火木運を走り、中等の貴。年月是れ寅・午のは、大貴。甲戌日の丁卯時は、亥月生に逢ひて、才學ありて貴顯す。羊刃最も事を壞る、造化裡必ず制あり合ありてこそ吉。身弱のは倒に凶險なし。若し年月純は七煞、甲木また秋天に生まれば、夭折を主とす。歌訣にいう:甲字一旬の六個の日子丁卯時に逢上す、重重疊疊最も冲と刑とを怕る。行運若し祿を背きて官貴なくば、老に到るまで經書を窮究するも功名求め得ず。もう一首にいう:甲日時丁卯に臨む、傷官と羊刃と相随ふ。甲丁火に遇へば便ち灰と化成し、父母兄弟皆依靠し難し。祖上の田産家財忽聚忽散、妻子兒女總じて刑傷虧損あり。行運官煞の地に走到してこそ奇特と算す、性情則ち忽ち發怒し忽ち歡喜す。
六甲日戊辰時斷
六甲日生時戊辰,天財坐庫會滋身;富商巨賈田園盛,月帶辛金名利成。甲日戊辰時,天財坐庫,時上偏財,遇龍守庫,主為商賈發財,田園廣盛。八月帶祿,財官俱有,富貴雙全。忌比肩、羊刃奪財。甲子日戊辰時,主移根換葉,改姓易宗,妻賢子孝,作高命論。未月,行北方運,貴。酉月,北方運,大貴。甲寅日戊辰時,龍吟虎嘯格,貴。純辰,中貴。純寅康壽。亥卯未三合,財旺身強,大貴。酉丑申年月亦吉。甲辰日戊辰時,刑沖發財,妻重子晚,雙親有克。酉月三四品貴。丑月亦貴。地支純辰,大貴。
口訣にいう:六個の甲日戊辰時に生まれ、天財庫上に坐して會合して來り自身を滋助す。富商巨賈と爲り、田園興盛を主とす。月上若し辛金を帶びれば、名と利と皆成就し得。解説:甲日の戊辰時、是れ天財庫に坐し時上偏財、また辰龍に遇ひて財庫を守らしむ、故に商賈を爲りて財を發し、田園廣盛を主とす。八月生のは祿を帶び、財と官と皆あり、富貴雙全。最も比肩と羊刃の來り財を奪ふを忌む。甲子日の戊辰時は、移根換葉・姓を改め宗を換ふるを主とし、妻賢く子孝、高命に按じて論ずべし。未月生のは北方運を走り、貴を主とす。酉月生のは北方運を走り、大貴。甲寅日の戊辰時は、「龍吟虎嘯」格、貴を主とす。地支純は辰のは、中等の貴。純は寅のは、康健長壽。亥卯未三合成局なれば、財旺にして身強、大貴。年月是れ酉・丑・申のもまた吉。甲辰日の戊辰時は、刑冲に靠りて財を發し、妻室重娶して子を得る遲く、雙親剋あり。酉月生のは三四品の貴、丑月生のもまた貴。地支純は辰のは、大貴。
甲午日戊辰時,財多成敗,早歲灰心。亥子丑卯午未年月大貴。酉月亦貴。甲申日戊辰時,主孤,僧道清高。丑月富貴。寅月尤貴。甲戌日戊辰時,大富,年月扶合亦貴。寅亥年月,三四品貴。但時日並沖剋,早年身孤,中年發福。時上偏財不用多,干枝內外細蒐羅;運通財旺官生至,運拙身衰恐受磨。甲日戊辰時遇,柱中要戌相扶。財官運氣展良圖,喜遇錢龍守庫。辛庚透干貴顯,壬癸滋助不枯。只怕比劫弟兄多,歲運逢之有禍。
甲午日の戊辰時は、財多くして成敗無常、早年にして心を灰す。年月是れ亥・子・丑・卯・午・未の大貴、酉月生のもまた貴。甲申日の戊辰時は、孤獨を主とし、僧道と作りて淸高に宜し。丑月生の富貴、寅月生の尤も貴。甲戌日の戊辰時は、大富を主とし、年月上さらに扶助會合あるもまた貴。年月是れ寅・亥のは、三四品の貴。ただ日と時と相冲相克し、早年孤苦、中年にしてこそ福を發す。歌訣にいう:時上偏財太多なるに宜しからず、干支內外皆細細に搜尋するを要す。運通して財旺・官星之に隨て生出せば便ち好し、運拙して身衰なれば便ち磨難を受くるを恐る。もう一首にいう:甲日戊辰時に遇上る、柱中戌ありて來り相扶するを要す。財官の運を走れば便ち宏圖を施展し可く、最も辰龍の錢庫を守るに遇上るを喜ぶ。庚辛天干上に透せば則ち貴顯、壬癸來り滋助せば便ち枯竭せず。只怕比肩劫財の兄弟太多く、流年大運さらに遇上れば便ち禍あり。
六甲日己巳時斷
六甲日生時己巳,病中財物實難任;月通火氣方為貴,若是身衰亦不禁。甲日己巳時,食旺身衰,甲木巳上病,雖有暗戊為財,丙為食,不通月氣,難任其福。甲己為平頭煞,生逢春月,身旺財衰,主骨肉參商,平生作事,弄巧成拙。己巳金神有火制伏,巳酉丑合局,行南方運,名重祿高。柱不見火,殘害化氣,主凶惡暴亡。
口訣にいう:六個の甲日己巳時に生まれ、日主病地に在りて財物實に擔當し起れず。月令火氣に通じてこそ貴と算し、若し身衰なれば、仍ほ禁受し得ず。解説:甲日の己巳時、食神旺にして日主衰え、甲木巳上正に「病」の地。雖か巳中に戊土を暗藏して財と爲し・丙火を食と爲すも、然れども月令氣に通に通ぜざれば、此の份の福を擔起し得ず。甲と己とは「平頭煞」。春月に生まれ、身旺にして財衰えれば、骨肉不和して參・商二星のごとく、一生事を爲すに巧を弄して拙と成るを主とす。己巳是れ「金神」、若し火ありて來り制伏し、また巳酉丑合して金局を成し、さらに南方運を走れば、便ち名重くして祿高し。柱中火を見ざるは、殘害にして氣を化す、凶惡暴亡を主とす。
甲子日己巳時,先貧後富,祖業輕微,妻勤子拗。生寅未巳丑年月,雖貴防疾。申子辰戌,大貴。甲寅日己巳時,時日相刑,憂傷妻子。生火年月,有明斷之才,掌兵權之職。戊子年月,承襲祖蔭,主富。甲辰日己巳時,丰姿敦厚,一生平安,財帛有成。巳酉丑年月,行火金運,貴。
甲子日の己巳時は、先貧後富、祖業輕薄、妻子勤謹にして兒子拗執。寅・未・巳・丑年月に生まれしは、雖か貴なるもまた疾病を防ぐを要す。申・子・辰・戌年月生のは、大貴。甲寅日の己巳時は、日と時と相刑し、妻子を憂傷するを主とす。火旺年月に生まれしは、明察決斷の才あり、兵權の職を掌る能し。戊子年月生のは、祖上の蔭庇を承襲して富を主とす。甲辰日の己巳時は、風姿敦厚、一生平安、財帛成あり。巳酉丑年月生のは、火運・金運を走り、貴を主とす。
甲午月己巳時,金神入火鄉,大貴。酉月,行火木運,武職有權。甲申日己巳時,敦厚聰明,善於決斷,身孤清貴,不免破刑。甲戌日己巳時,財神貴格,名利兩全。子戌年月,五品以上貴。甲己中央作土神,時逢辰已脫埃塵;局中歲運趨炎火,顯遠功名富貴人。甲日時逢己巳,火臨土厚無光。旱苗得雨葉枝強,火局金神旺相。進士有名無實,常人改祖番莊。為人性格不尋常,運至晚年氣象。
甲午日の己巳時は、金神火鄕に入る、大貴。酉月生のは火木運を走り、武職に任じて權あり。甲申日の己巳時は、人と爲りて敦厚聰明、決斷を善くし、身雖か孤獨なるも卻て淸貴、ただ破損刑傷を免れず。甲戌日の己巳時は、是れ財神貴格、名利兩全。年月是れ子・戌のは、五品以上の貴。歌訣にいう:甲と己と中央に居りて合して土神と化す、時辰・巳に逢へば便ち塵埃を脱去し可。局中流年大運さらに炎炎の火に趨向せば、すなわち功名遠播の富貴の人。もう一首にいう:甲日時己巳に逢ふ、譬へば火土上に臨みて土厚く光なきがごとし。旱苗雨を得れば、枝葉便ち強壯、それは火局と金神と皆旺相に在ればなり。讀書人これを得れば進士の名ありて實なし、常人これを得れば則ち祖業を改換し別に門戸を立つ。人と爲りて性格尋常に同じからず、晚年に到りてこそ氣象あるを要す。
六甲日庚午時斷
六甲日生時庚午,死處又遭鬼當頭;丁丙不逢生再弱,忙忙貧苦度春秋。甲日庚午時,死地逢鬼,甲木死於午,午頭見庚為鬼,不通月氣,無救助者,帶疾壽促。月逢丙寅,身旺庚絕則吉,亦主有始無終。若通木氣,主方面,通水氣,行東方運,止郎官。
口訣にいう:六個の甲日庚午時に生まれ、日主既に死地に在りまた鬼煞當頭に遭ふ。若し丁・丙の來り相逢ふなく、日主さらに衰弱なれば、只忙忙碌碌・貧苦に歲月を打發するのみ。解説:甲日の庚午時、是れ死地また鬼に逢ふ。甲木は午に死し、午上また庚金を見て鬼と爲す。月令氣に通ぜずまた救助なきは、病を帶びて壽短きを主とす。月柱若し丙寅に逢へば、身旺にして庚金は寅に在りて絶、便ち吉、然れどもまた始ありて終なきを主とす。若し月令木氣に通ぜば、一方の大員を爲るを主とす。ただ水氣に通ずるのは、東方運を走り、また不過郎官に到るを止むのみ。
甲子日庚午時,時日相沖,憂傷妻子,平常。若子午年月及寅戌月生,行西北方運,金紫風憲。甲寅日庚午時,春月有壽。夏月傷官傷盡,財源進退。申有權,酉反覆。冬月傷妻子。子未年月煞助印生,四品。甲辰日庚午時,田園樂賞。寅月,行金運,風憲。
甲子日の庚午時は、日と時と相冲し、妻子を憂傷するを主とし、ただ平常の命。若し年月是れ子・午、および寅月・戌月に生まれしは、西北方運を走り、金印紫綬を佩びて風憲の職に任ずべし。甲寅日の庚午時は、春月生の壽あり。夏月生の傷官傷盡、財源時進時退。申を見るは權あり、酉を見るは反復不定。冬月生の妻を傷り子を剋す。年月是れ子・未のは、煞印を助生し、四品の貴。甲辰日の庚午時は、田園の樂賞玩す可し。寅月生のは金運を走り、風憲の職に任ず。
甲午日庚午時,破祖業發財,祿因財不得善終。寅午戌年月,貴。甲申日庚午時,子辰年月會印。亥卯年月身旺,俱貴。寅戌會傷制煞,甲得寄託,亦貴,運喜金水。甲戌日庚午時,生辰戌月,敦厚,不貴則富。丑月行火土運,金紫風憲,寅月清貴。午時庚申是偏官,制伏相宜不等閒;身弱煞強無食見,平生謀望主艱難。甲日時逢庚午,柱中喜見寅申。身強煞淺轉精神,父母雁行不順。妻子早年刑害,晚年出眾超群。平生反覆好翻騰,先破後成之命。
甲午日の庚午時は、祖業を破りて自己財を發す、ただ祿財に累はれ、善終を得ず。年月是れ寅・午・戌のは、貴を主とす。甲申日の庚午時は、年月是れ子・辰の會合成して印と爲り、年月是れ亥・卯の身旺、皆貴を主とす。寅と戌と會して火局を成し傷官を以て煞を制す、甲木寄託を得たり、また貴、行運金水を喜ぶ。甲戌日の庚午時は、辰月・戌月に生まれしは、人と爲りて敦厚、貴ならざるも富なり。丑月生のは火土運を走り、金印紫綬にして風憲に任ず。寅月生のは淸貴。歌訣にいう:午時上の庚是れ偏官、制伏宜しきを得れば便ち小可ならず。身弱にして煞強また食神の來制を見ざれば、一生の圖謀指望皆艱難なり。もう一首にいう:甲日時庚午に逢ふ、柱中寅と申とを見るを喜ぶ。身強にして煞淺ければ便ち精神煥發、ただ父母と兄弟と此の行順ならず。妻子兒女早年刑害を遭ふべく、晚年卻て能く出衆超羣す。平生反復無常にして折騰を好み、是れ先破後成の命。
六甲日辛未時斷
六甲日生辛未時,官星坐貴最為奇;月逢金氣須榮貴,財祿相停敢斷之。甲日辛未時,時貴逢官,甲見辛為官,未有天乙貴;己為財,未中己土得氣,若通木氣月,有寄託者富;通土氣月者,富貴雙全。甲子日辛未時,辰戌丑未及己酉月,土金地方,文貴顯達。甲寅日辛未時,寅申月貴。純酉丑年月,大貴。甲辰日辛未時,辰戌丑未月富。巳酉丑子年月貴。甲午日辛未時,春吉,夏凶,秋身弱難任官祿,冬貴。
口訣にいう:六個の甲日辛未時に生まれ、官星貴人の上に坐す、最も奇特なり。月上さらに金氣に逢へば便ち必定榮貴、財と祿と勢均力敵、これすなわち敢へて斷語を下す。解説:甲日の辛未時、是れ時上貴人また官星に逢ふ——甲は辛金を見て官と爲し、未上また天乙貴人あり。己土を財と爲し、而して未中の己土正當氣を得たり。若し木氣に通ずる月份に生まれて日主寄託する所有れば、富を主とす。土氣に通ずる月份に生まれしは、富貴雙全。甲子日の辛未時は、辰・戌・丑・未および己酉等の月に生まれ、皆土金の地に屬し、文才を以て顯達して貴を主とす。甲寅日の辛未時は、寅月・申月に生まれしの貴。年月純は酉・丑のは、大貴。甲辰日の辛未時は、辰・戌・丑・未月に生まれしの富。年月是れ巳・酉・丑・子の貴。甲午日の辛未時は、春天生の吉、夏天生の凶、秋天生の身弱にして官祿を擔當し起れず、冬天生の貴。
甲申日辛未時,春吉,夏辛苦,秋顯達,冬根基別立貴。子丑月大貴。甲戌日辛未時,先刑後貴。寅卯酉丑年月貴,子申年月,位至貴顯。甲逢辛未是財官,平步青雲路不難;不比退毛雞化鳳,得時飛上彩雲路。甲日時逢辛未,財官守庫相扶。貴人財祿是良圖,初苦未終榮富。君子遷官進職,常人豐厚充腴。刑沖破害柱中無,定得青雲之路。
甲申日の辛未時は、春天生の吉、夏天生の辛苦、秋天生の顯達、冬天生の別に根基を立てて貴。子月・丑月生の大貴。甲戌日の辛未時は、先に刑傷を受けて後顯貴す。年月是れ寅・卯・酉・丑の貴、年月是れ子・申のは、位貴顯に至る。歌訣にいう:甲日辛未に逢上す、正に財官俱全、平步青雲難からず。これは毛を脱きたる雞の勉强して鳳と化するに比せず、而して時を得れば便ち直に彩雲の路に飛ぶ。もう一首にいう:甲日時辛未に逢ふ、財と官と庫を守りて來り相扶す。貴人・財・祿皆好前程、ただ起初辛苦にして末後榮富。君子これを得れば以て官を遷し職を進め可く、常人これを得るもまた豐厚富足。柱中若し刑冲破害なくば、定能く青雲の路に走上せん。
六甲日壬申時斷
六甲生時遇壬申,明傷暗鬼坐其身;柱無丙戊秋冬旺,坎□飄流無定人。甲日壬申時,甲木絕在申,申土壬水長生,庚金建祿,明嫋暗鬼,甲旺化鬼為官,猶不免兇暴。若生秋庚旺,生冬壬旺,柱無丙戊制伏,漂流之象。若巳午月,大吉。強橫透庚,作煞論,運行北方,貴。
口訣にいう:六個の甲日生時壬申に遇上る、是れ明明處に傷あり・暗處に鬼ありて自己身下に坐す。柱中若し丙・戊なく、而して秋冬の令また旺なれば、便ち漂泊無定の人と成る。解説:甲日の壬申時、甲木申に絶す。申中の土能く水を生じ、壬水申に長生し、庚金また申に建祿す。これを明處は梟神・暗處は鬼煞と謂ふ。甲木若し旺なれば、能く鬼を化して官と爲す可く、然れども仍ほ凶暴を免れず。若し秋天に生まれ庚金旺、冬天に生まれ壬水旺、柱中また丙・戊なくして來り制伏せざれば、便ち漂流の象。若し巳月・午月に生まれれば、大吉。若し庚金強横に天干に透出せば、當に七煞として論じ、行運北方を走り、貴を主とす。
甲子日壬申時,申子辰亥月,水泛木漂,移根換葉,玉堂金馬之貴。水土運,凶。甲寅日壬申時,旺中有失。辰戌丑未月勾陳得位;寅、午、戌月,偏官有制;秋月,行東南運,俱貴。甲辰日壬申時,寅辰年月,文章顯貴。透丙戊尤美。甲午日壬申時,申子辰月,改姓更宗,敦厚之命。午月貴。
甲子日の壬申時は、申・子・辰・亥月に生まれしは、水泛して木漂ぎ、移根換葉を主とし、玉堂金馬の淸貴を得べし。水運・土運を走れば則ち凶。甲寅日の壬申時は、正旺の中反って失ふ所有り。辰・戌・丑・未月に生まれしは、勾陳位を得。寅・午・戌月に生まれしは、偏官制あり。秋月に生まれて東南運を走るは:皆貴を主とす。甲辰日の壬申時は、年月是れ寅・辰のは、文章を以て貴を顯す。天干さらに丙・戊を透すは尤も美。甲午日の壬申時は、申・子・辰月に生まれしは、姓を改め宗を更ふ、是れ敦厚の命。午月生の貴。
甲申日壬申時,寅月,身煞兩停;卯月,以刃合煞,俱貴。子辰年月,以煞化印;巳午火月,七煞有制,俱吉。最怕煞旺身弱,大凶。甲戌日壬申時,辰戌丑未月,衣錦有成;亥月學堂;寅月建祿;俱貴。午酉月壽促,不然貧賤。甲日時逢喜遇申,偏官偏印怕刑沖;欲求名利終難定,有救須教運氣通。甲日時逢壬申,倒食暗鬼相侵。生逢身旺主昌榮,身弱性情不定。雁侶六親少力,謀為自立自成。運行吉地顯聲名,運弱平常之命。
甲申日の壬申時は、寅月に生まれしは身と煞と兩相均停、卯月に生まれしは羊刃を以て煞を合す、皆貴を主とす。年月是れ子・辰のは煞を以て印と化し、巳・午火月に生まれしは七煞制あり、また皆吉。最も煞旺にして身弱なるを怕る、すなわち大凶。甲戌日の壬申時は、辰・戌・丑・未月に生まれしは、衣錦にして成あり。亥月是れ學堂、寅月是れ建祿、皆貴。午月・酉月生の壽短、然らざればまた貧賤。歌訣にいう:甲日時上雖か申字を遇見するを喜ぶも、然れども偏官と偏印と皆刑冲を怕る。名利を求めんと欲すれども終に定局し難く、縱い救助あるもまた行運通達することを須ちるのみ。もう一首にいう:甲日時壬申に逢ふ、是れ倒食と暗鬼と一齊に來り侵す。生來身旺のは昌盛榮顯を主とし、身弱のは便ち性情不定。兄弟雁行のごとくして六親助力少なく、事を謀るにただ自立自成するのみ。行運吉地に走到せば便ち聲名顯揚し、運弱ければ便ち只平常の命。
六甲日癸酉時斷
六甲日生時癸酉,暗官明印未希奇;柱中有火無刑破,元命胎生貴可知。甲日癸酉時,胎生元命,甲木酉上受胎,為甲生氣,明癸為印,暗辛為官,有巳土破印,不貴。酉為金神,若柱有寅戌,通火氣者,德性純厚而貴。無火見水,兇暴殘疾。
口訣にいう:六個の甲日癸酉時に生まれ、暗處に官あり・明處に印あり、還って稀奇と算するに足らず。柱中若し火ありて刑冲破害なくば、すなわち元命胎を受けて生ずるの貴氣知る可し。解説:甲日の癸酉時、是れ胎生元命——甲木酉上に胎を受く、正に甲の生氣と爲る。明處癸水是れ印、暗處辛金是れ官。若し己土ありて來り印を破れば、便ち貴ならず。酉是れ「金神」、柱中若し寅・戌ありて火氣に通ずるは、德性純厚にして貴。火なくして卻て水を見るは、凶暴にして殘疾。
甲子日癸酉時,春生木旺;酉月官純,貴。若混之以煞,或煞多,柱中全無火氣,凶。甲寅日癸酉時,春生壽,夏反覆。秋性不定,多凶。冬平常。丑未月貴。甲辰日癸酉時,子戌年月,有財有官,貴。甲午日癸酉時,主孤。生寅午戌月,行東北方郎官。
甲子日の癸酉時は、春天生の木旺。酉月生の官星純正、貴を主とす。若し七煞に混雜せられ、あるいは煞太多く、而して柱中又全く火氣なくば、便ち凶。甲寅日の癸酉時は、春天生の壽あり、夏天生の反復。秋天生の性情不定、多く凶。冬天生の平常。丑月・未月生の貴。甲辰日の癸酉時は、年月是れ子・戌のは、財あり官あり、貴を主とす。甲午日の癸酉時は、孤獨を主とす。寅・午・戌月に生まれしは、東北方運を走り、郎官を做る可し。
甲申日癸酉時,平常。通火氣月,行南運,富貴。申酉年月,多夭。有水化金毒,只作官印論,不作金神亦吉,但主退早。甲戌日癸酉時,子戌年月,文章顯貴。子午月,不貴即富。甲日交通癸酉時,金神火局兩相宜;運行南地無刑破,富貴榮華事事奇。甲日時逢癸酉,為人富貴雙全。三奇發福屢升遷,上下相和貴顯。君子寒門將相,常人置立田園。無傷無破是英賢,此命定居臺憲。
甲申日の癸酉時は、平常。月令火氣に通じて南方運を走るは、富貴。年月是れ申・酉のは、多く夭折。若し水ありて來り金の毒氣を化解せば、便ち只官印に按じて論じ、金神として看るに當らず、また吉、但し退職早きを主とす。甲戌日の癸酉時は、年月是れ子・戌のは、文章を以て貴を顯す。子月・午月生のは、貴ならざるも富なり。歌訣にいう:甲日癸酉時に交はる、金神と火局と兩相配合正に宜し。行運南方を走りて刑冲破害なくば、富貴榮華樣樣出奇。もう一首にいう:甲日時癸酉に逢ふ、人と爲りて富貴雙全。三奇福を發して屢々升遷し、上下相和して貴顯す。君子寒門より出身するも能く將相と作り、常人もまた田を置き業を立つ能し。傷なく破なきは便ち英才賢士、此の命定めて台憲の位に居らん。
六甲日甲戌時斷
六甲日生時甲戌,木遭火局氣不舒;為了好善福平常,父母並傷誠可。甲日甲戌時,甲用丙為食,辛為官,戌上食神入火局,辛有餘氣,身被火焚,為人好善,平常衣祿。甲以戊為父,癸為母,戌上旺甲傷戊,內有暗戊傷癸,戊癸受克,難為二親。
口訣にいう:六個の甲日甲戌時に生まれ、木火局に遭遇して氣舒展せず。雖か人と爲りて善を好むも、福分卻て平常、父母一竝に傷を受くる實に惜しむべし。解説:甲日の甲戌時、甲は丙火を以て食神と爲し・辛金を以て官と爲す。戌上食神火局に落入し、辛金ただ餘氣を剩し、日主また火に焚かる、故に人と爲りて善を好むも、衣祿平常。甲は戊土を以て父と爲し・癸水を以て母と爲す。戌上の旺甲戊土を傷らんと欲し、戌內暗藏の戊土また癸水を傷らんと欲す、戊・癸皆剋を受く、故に雙親齊全を得難し。
甲子日甲戌時,春壽,夏暴,秋貴,冬,移根換葉,柱見純亥夾角,雖貴終凶。辰戌丑未,雜氣財官,亦吉。甲寅日甲戌時,比肩爭祿,木氣遭焚,四十後漸不如前。甲丙申子年月,大貴。純戌風憲,午月,行水火運,七八品貴。甲辰日甲戌時,財源穩厚,多凶。春月金火運,官至六品。
甲子日の甲戌時は、春天生の壽あり、夏天生の性暴、秋天生の貴、冬天生の移根換葉。柱中若し純亥を見て夾角を成せば、雖か貴なるも終に凶あり。年月是れ辰・戌・丑・未のは、雜氣財官を成し、また吉。甲寅日の甲戌時は、比肩來り祿を爭ふ、木氣また焚燒を遭ふ、四十歲以後漸漸從前に及ばず。年月甲・丙・申・子あるは、大貴。地支純戌のは風憲の職に任ず。午月生のは水火運を走り、七八品の貴。甲辰日の甲戌時は、財源穩厚、卻て凶險多し。春月生にして金運火運を走るは、官六品に至る。
甲午日甲戌時,春生,貴人扶持。夏,背祿逐馬。冬,印緩,吉。純寅年月,近侍貴。甲申日甲戌時,夾酉官貴,但身孤,發亦不久。春生,木土運,貴。甲戌日甲戌時,背祿逐馬,平常。秋生,官煞有氣,貴。辰戌丑未月,吉。卯月凶。若丙寅、甲午年月,三甲食二丙,丙夏得時,居寅長生,甲就食見祿,主富貴。時逢甲戌比肩逢,庫有天祿火氣沖;雞鴨同鳴皆聚散,到頭心志不相同。甲日時通甲戌,比肩帶祿相逢。天孤倉庫隱其中,酉丑辰支取用。無鑰沖刑開破,立身多學少成。柱金木火旺火生,先暗後明之命。
甲午日の甲戌時は、春天生の貴人扶持あり。夏天生の背祿逐馬。冬天生の印綬あり、吉。年月純は寅のは、近侍の貴と爲る可し。甲申日の甲戌時は、申と戌と夾して酉を出だして官貴と作す、ただ身孤、發達するもまた長久ならず。春天生のは木運土運を走り、貴を主とす。甲戌日の甲戌時は、背祿逐馬、平常。秋天生の官煞氣あり、貴を主とす。辰・戌・丑・未月生の吉、卯月生の凶。若し年月是れ丙寅・甲午なれば、三個の甲木共に兩個の丙火を食す、丙火夏天に在りて時を得、また寅上長生に居り、甲木既に能く食に就きまた能く祿を見る、富貴を主とす。歌訣にいう:時甲戌に逢ひて比肩相逢ふ、庫裡天祿を藏れども卻て火氣に冲せらる。鷄鴨同じく鳴くがごとく、聚まりてまた散じ、到頭來彼此心志竝びに相同ならず。もう一首にいう:甲日時甲戌に通ず、比肩また祿を帶びて相逢ふ。天孤と倉庫と皆其の中に隱れ、酉・丑・辰此の幾個の地支を取りて用るを要す。庫門鑰匙なくば、便ち冲と刑とに靠りて打開くを得。立身处世多學にして少成。柱中金木火旺に遇ひ・火また生を得るは、此れ先暗後明の命。
六甲日乙亥時斷
六甲日生時乙亥,羊刃反傷為禍害;財官辛戊不相逢,只恐功名不亨泰。甲日乙亥時,甲木亥上長生有旺,乙為刃,制克學堂,壬為倒食,亥上建祿。甲以金為官,戊己為財,辛金沐浴,戊己衰絕,不能作福。生巳酉丑月及見辛,柱有戊字,貴。餘雖聰明,功名不遂,藝術人也。甲子日乙亥時,成趨干格,貴。如生申月,煞旺合刃,權貴。酉月正官,柱稍得土助,大貴。辰巳丑未戌月俱吉。年月純卯,刃旺則凶。甲寅日乙亥時,辰戌丑未月,富。申酉月,貴,冬,平常。若寅亥月,高貴。
口訣にいう:六個の甲日乙亥時に生まれ、羊刃反って主を傷りて禍害と成す。財と官・辛と戊と皆曾て相逢はず、ただ功名亨通順遂せざるを怕る。解説:甲日の乙亥時、甲木亥上に長生して旺氣あり。乙木是れ羊刃、學堂を制剋す。壬水是れ倒食、また亥上に建祿す。甲は金を以て官と爲し、戊己を以て財と爲す。然れども辛金は亥に在りて沐浴、戊己は亥に在りて衰絶、皆福を造る能はず。巳・酉・丑月に生まれてまた辛金を見、柱中還って戊字あるは、貴を主とす。その餘の人雖か聰明なるも、功名卻て成らず、多く技藝に靠りて生を謀る人なり。甲子日の乙亥時は、「趨乾」格を成し、貴を主とす。如果申月に生まれ、煞旺にして羊刃を合住せば、權貴を主とす。酉月生のは正官、柱中稍か土を得て相助すれば、便ち大貴。辰・巳・丑・未・戌月生の皆吉。年月純は卯のは、羊刃太旺にして便ち凶。甲寅日の乙亥時は、辰・戌・丑・未月に生まれしの富。申月・酉月生の貴。冬天生の平常。若し寅月・亥月に生まれれば、高貴を主とす。
甲辰日乙亥時,酉月正官,最貴。辰戌丑未及寅亥年月,俱吉。甲午日乙亥時,卯月羊刃,刑骨肉,身弱不得善終。春生,貴為宰輔。申子戌午年月,行水火運,官至六卿。甲申日乙亥時,亥月,學問有成,貴為風憲。申酉月,先貧後富。子月,行水火運,金紫。辰戌丑未,雜氣財官;寅月建祿,俱吉。甲戌日乙亥時,春冬生,富,土厚地方顯貴。夏,勞力不聚財。秋平常。甲日時逢乙亥強,有官有印不尋常;時來自有高人薦,運至財鄉大顯揚。甲日時逢乙亥,就中壬水相生。時臨帝座紫微宮,子嗣螟蛉得用。父母雁行少力,花開結子。
甲辰日乙亥時に生まれ、若し酉月に生まれれば、酉中辛金令を當り、正に甲木の「正官」、而して時支亥水は甲木の長生の地にしてまた印綬、官星印ありて來り引化す、故に此の一組の配合最も貴顯す。年月上辰・戌・丑・未の四庫を見、あるいは寅・亥兩支を見るも、皆吉利なり。甲午日乙亥時に生まれ、若し卯月に生まれれば、卯木是れ甲木の「羊刃」、刃旺なれば則ち骨肉の親を刑傷し、日主本身さらに衰弱なれば難く善終を得。但し春天に生まれ木氣令を當り・日主根あれば、反って能く宰相輔臣に貴き至る。年月申・子・戌・午の諸支を見、さらに水火大運を走るは、官六部の長官に到る可し。甲申日乙亥時に生まれ、亥月に生まれ、水旺して木を生ずれば、學問必ず成就あり、糾察を執掌する御史台官を做る可し。申・酉月に生まれ、金旺して木を剋せば、先窮後富。子月に生まれて水火運を行くは、位金印紫綬の顯官に列す。年月辰・戌・丑・未に逢ふは、「雜氣財官」に屬す。寅月に生まれしは甲木の建祿の地:此の幾種もまた皆吉。甲戌日乙亥時に生まれ、春・冬兩季生のは富を主とし、若し土層厚實の地方に出生せば還って顯貴し得。夏天生のは氣力を空費し・錢財を聚め難し。秋天生のはただ尋常の命。結尾の歌訣にいう:甲木日主乙亥時に碰上す、氣勢強旺、柱中既に官星ありまた印綬あり、自然凡響と同じからず。時機一到せば便ち貴人の擧薦あり、大運財鄕に行到せば、さらに能く身手を大展す。斷語接續して説く:甲日乙亥時に逢ふ、亥中の藏する壬水は甲木を生扶し、是れ印綬相生。亥位また術家に「帝座紫微」の尊貴の宮と看作され、子息一項便ち過繼抱養に出づるとも、一樣に能く得力可用を主とす。父母と兄弟一輩の幇扶有限なれども、好し花開の後終に能く結果し、成就多く中晚年に在り。
六乙日丙子時斷
六乙日生時丙子,傷官坐貴福不全;柱中不見官刑破,方是平生貴祿緣。乙日丙子時,六乙鼠貴。乙用庚為官,死於子;見丙為傷,丙暗邀辛化煞為權,柱中不見庚辛,無丑絆午沖,方成格,貴。若有上忌及不通月氣,無救助者,暴惡貧下,有疾壽促。乙丑日丙子時,身弱平常,無午穿沖,賢德溫厚。申酉年月,風憲。寅子,貴顯。忌丙寅、己未、甲戌、己丑等月,主凶刑惡死。乙卯日丙子時,高。辰戌丑未亥年月,不見官星,貴。乙巳日丙子時,吉。若巳午年月,壽促,不然,身孤勞碌,純土,財旺生官,行西運;子辰,行水火運,俱二三品貴。申月正官,酉月偏官,卯月建祿,俱吉。忌甲寅月,刑夭。乙酉月下賤。
歌訣にいう:乙木日主丙子時に生まれ、丙火是れ「傷官」にして子水是れ乙木の天乙貴人の地、傷官貴位に坐し、福氣總じて完滿に歸せず。必ず四柱中官星と傷官と相爭を見ず・また刑冲破害なくてこそ、一生眞に貴祿の緣あり。此の一格術家は「六乙鼠貴」と稱作す:乙木は庚金を以て「正官」と爲し、庚金子位に行到するは死地、官星氣なし。時干また丙火を見て「傷官」と爲し、丙火暗中に辛金を招來し、七煞を把りて權柄に合化す。故に柱中必ず庚・辛を見ざるを要し、また丑土の來り子水を絆住し・午火の來り子水を冲すあつてはならず、格局こそ成立を算し、格を成せば即ち貴。若し上述の忌諱を犯し、また月令の氣に通ぜず・救應なくば、便ち性情暴戾の貧賤の人、多病にして短命なり。乙丑日丙子時を配するは、日主偏弱、ただ平常の人、然れどもただ午火の來り穿冲なくば、人と爲りて賢德温厚。年月申・酉を見るは、御史の一類の糾察の職に任ずべし。寅・子を見るの貴顯。最も丙寅・己未・甲戌・己丑此の幾個の月に生まるるを忌み、凶刑惡死を主とす。乙卯日丙子時を配するは、格局高し。年月辰・戌・丑・未・亥を見て柱中官星を露さざるは、貴を主とす。乙巳日丙子時を配するはもと吉。然れども若し年月是れ巳・午なれば、火氣太炎、短壽を主とし、短壽ならざるも孤單勞碌。若し地支純は土なれば、財旺して能く官を生じ、西方金運を走るに宜し。地支子・辰の水局を見て水火運を走るは、皆二三品の高官を做る可し。申月に生まれしは正官、酉月に生まれしは偏官、卯月に生まれしは建祿、此の三種皆吉。最も甲寅月を忌み、刑傷夭折を主とす。乙酉月は則ち下賤を主とす。
乙未日丙子時,平。若子亥年月,大貴,歲運同。忌巳未月,刑傷,丙申月,身不完死;己丑月,破祖惡死。乙酉日丙子時,貴,身孤,反覆起倒,月通水氣,不見辛午亦貴。忌戊寅月,大凶;丁巳月,破祖貧;己酉月,金刃死。乙亥日丙子時,化青赤,主福。生庚辰年月,富貴。純亥,成敗。丑月,行南運郎官。巳午西運,極貧。忌壬辰月,刑;乙酉月,破祖高貴,中惡死。六乙貴格丙子時,如無沖破始為奇;不遇庚申巳酉丑,定乘軒冕拜丹墀。乙日時臨丙子,傷官傷盡榮昌。亥卯未月不尋常,運至身健旺相。辛庚不見發福,午沖丑絆平常。如逢刑剋空一場。此命或衰或旺。
乙未日丙子時を配するは、命平平に屬す。若し年月子・亥を見て水旺して身を生ぜば、則ち大貴、流年大運此の兩字上に走到するもまた一樣なり。最も巳月・未月に生まるるを忌み、刑傷を主とす。丙申月生のは死時身首全からず。己丑月生のは祖業を敗破し善終を得ず。乙酉日丙子時を配するは貴を主とす、但し一身孤單、一生反復起落。ただ月令水氣に通じ、柱中また辛金と午火とを見ざれば、同じく能く貴。戊寅月に生まるるを忌み、大凶。丁巳月は、祖業を破敗して貧。己酉月は、金刃の下に死す。乙亥日丙子時を配するは、木(青)と火(赤)の氣交化し、福澤あるを主とす。庚辰年月に生まれしの富貴。地支純は亥のは、一生成あり敗あり。丑月に生まれて南方火運を走るは郎中・員外郎の一級の官を做る可し。若し巳・午の地あるいは西方金運を走れば、則ち極貧。壬辰月を忌み、刑を主とす。乙酉月は、雖か能く祖を敗し家を起して身高位に居るも、中途仍ほ惡死を遭ふ。結尾の歌訣にいう:六乙日貴格を成しまた丙子時に逢ふ、ただ冲破に遇はざるこそ奇と稱するに足る。さらに庚・申・巳・酉・丑これらの格を傷る字に碰上せざれば、必定車に乘り冕を戴きて、丹墀の上に拜謁せん。斷語にいう:乙日時上丙子に遇ふ、傷官盡情に秀を吐して反って榮昌を主とす。亥・卯・未の木局の月に生まれしはさらに尋常ならず、大運日主健旺の地に扶到すれば便ち意を得。柱中辛・庚を見ざるこそ福を發す。若し午火ありて子を冲し・丑土ありて子を絆せば、便ち只平常。倘もさらに刑剋空亡に遇へば、終に一場の空に歸す。故に此の種の命あるいは衰あるいは旺、全く配合を看る。
六乙日丁丑時斷(以下六乙日忌む所の月分上に同じ、時もまた竝びに論ず)
六乙日生時丁丑,食神相助遇財官;月通金氣化為福,不是尋常下賤看。乙日丁丑時,食會財官,丁為食,庚為官,己為財,丑中有辛金合局,己土得位,如有倚托者,貴。通金氣月化者,富厚尊重;不通月氣,平常。乙丑日丁丑時,秋生有權;主帶疾;夏吉,冬平;春旺,貴壽。乙卯日丁丑時,亥月,身旺見辛偏官,柱有丁制,風憲武職。乙巳日丁丑時生,亥卯未寅月,貴。通金氣月有倚托者,福重。
歌訣にいう:乙木日主丁丑時に生まれ、丁火是れ「食神」、能く財星を生助し・また官星と相會す。ただ月令金氣に通じて能く局を成せば、便ち化して福と爲り、尋常下賤の命として看るに當らず。斷語にいう:乙日丁丑時、食神と財官と相會す:丁火是れ乙木の食神、庚金是れ正官、己土是れ偏財。丑中に辛金を藏し巳酉と合して金局を成す能く、己土丑中また正當其の位なり。日主若し四柱中に根ありて依託すれば、貴を主とす。月令金氣に通じて化局を成すは、家資富厚・地位尊重。月令の氣に通ぜざるは、便ち只平常。乙丑日丁丑時を配するは、秋天生の權柄あるも、身上多く疾病を帶ぶ。夏天生の吉、冬天生の平。春天生の日主旺、既に貴且つ壽。乙卯日丁丑時を配するは、若し亥月に生まれ、水旺して木を生じ日主身旺、柱中丑內辛金は「偏官」(七煞)、また丁火ありて之を制伏す、御史あるいは武職に任ずるを主とす。乙巳日丁丑時に生まれ、亥・卯・未・寅此の幾個の木旺の月に生まれしは貴を主とす。月令金氣に通じて日主また依託あるは、福澤深厚なり。
乙未日丁丑時,辰戌丑未月,富。春壽長,秋名利,夏貧下,冬平常,申年月,武職三品。乙酉日丁丑時,若通木氣有倚托者,顯貴。申丑年月亦好,寅亥尤佳。乙亥日丁丑時,亥月,性急有操持,妻賢子孝,官至六七品。午月長生,年月透官印,大貴。倉庫時開乙見丁,食神坐庫祿財親。無匙不作朝中客,也是清閒有福人。乙日時逢丁丑,壽星發達無疑,身居磨蠍莫嫌遲,庫內錢財積聚。年時月合發達,空刑妻子難為。雙親雁侶有盈虧,運至牢藏金櫃。
乙未日丁丑時を配するは、辰・戌・丑・未の四庫の月に生まれしは富を主とす。春天生の長壽、秋天生の名あり利あり、夏天生の貧寒低下、冬天生の平常。年月申を見るは三品の武職に任ず可し。乙酉日丁丑時を配するは、若し月令木氣に通じて日主依託する所有れば、便ち能く顯貴す。年月申・丑を見るも好し、寅・亥を見るはさらに佳。乙亥日丁丑時を配するは、亥月に生まれしは性子急にして卻て擔當あり、妻賢く子孝、官六七品に到る可し。午月に生まれ、午是れ乙木の長生の地、年月上さらに官星・印綬を透出すれば、大貴を主とす。結尾の歌訣にいう:丑是れ倉庫、時上乙木丁火を見る、正に倉庫の門開啟の象、食神財庫の上に坐し、祿と財と皆我に親近す。ただ鑰匙なければ便ち朝中の客と作るを成さず、退一步もまた還って個の淸閒有福の人。斷語にいう:乙日時丁丑に逢ふ、壽元と發達と皆疑惑するを必ぜざるを主とす。命宮磨蝎(丑宮)に落つるは發の遲きを嫌ふなかれ、庫中自ら錢財積聚あり。年・月・時三處相合するは能く發達す。若し空亡刑剋に逢へば、則ち妻子保ち難し。父母と兄弟一輩あるいはありあるいは缺く、運到る時便ち牢鎖を打開くの金櫃のごとく、財自ら涌出す。
六乙日戊寅時斷
六乙日生時戊寅,敗財背祿實傷身;有心無力多成敗,止是平常衣祿人。六乙日戊寅時,敗財背祿,乙用庚為官,寅中有丙,傷官背祿:用戊己為財,寅中甲旺財敗,為人作事成敗平常。通土氣者吉。乙丑日戊寅時高,生子年戌月者,富貴。辰戌,行木火運,威權。乙卯日戊寅時,刑中發福。秋生貴。酉年遇辰戌丑未月,富。卯月建祿,午月印生,透官印,俱吉。
歌訣にいう:乙木日主戊寅時に生まれ、是れ「敗財背祿」の配合、實實に日主を損傷す。一生心ありて力なく、成敗反復、不過個の衣食平常の人なり。斷語にいう:乙日戊寅時の敗財背祿と稱する所以は、乙木は庚金を以て「正官」と爲すに、而して寅中に丙火を藏し、丙火傷官正好庚金を剋す、祿位を背離するに等し。また戊・己土を以て財星と爲すに、然れども寅中甲木旺を當り、木土を剋し、財星劫敗せらる。故に此の種の人事を爲すに總じて成敗無常、一生平平。若し月令土氣に通じ、財星根あれば、則ち吉。乙丑日戊寅時を配するは格局高し、子年戌月に生まれしは富貴を主とす。年月辰・戌を見て木火大運を走るは、威權を掌るを主とす。乙卯日戊寅時を配するは、是れ刑傷の中に在りて反って福を發す(寅と巳と相刑の類)、秋天生の貴を主とす。酉年にして辰・戌・丑・未月に生まれしは富を主とす。卯月に生まれしは乙木建祿、午月に生まれしは火土相生にして印星地を得、天干さらに官星・印綬を透出すれば、皆吉。
乙巳日戊寅時,孤克平常。若年月申庚,正官;丑辛,七煞,俱貴。辰月,北方運,吉。乙未日戊寅時,春生有壽。秋貴顯。夏平常,冬反覆。辰戌且未,俱吉。歲運同。乙酉日戊寅時,春生富,夏平、秋貴、壽促,冬吉。乙亥日戊寅時,春吉,夏勞力,秋冬貴。子丑年月,貴至三品,有起有落,壽永。乙日寅時仔細推,為人招是又招非;運衰更遇空刑剋,勞力勞心無定期。乙日戊寅時遇,就是暗損傷財。傷官背祿柱中排,富貴妻兒刑害。運旺財官發福,運行比煞興災。六親骨肉少和諧,自立自成自在。
乙巳日戊寅時を配するは、孤單刑剋・命平平に屬すを主とす。但し若し年月申あるいは庚を見れば、庚金是れ乙木の正官、丑あるいは辛を見れば、辛金是れ七煞、此の兩種の配合皆貴。辰月に生まれて北方水運を走るは、吉。乙未日戊寅時を配するは、春天生の長壽、秋天生の貴顯、夏天生の平常、冬天生の反復不定。年月辰・戌と未とを見る皆吉、流年大運此らの字上に走到するもまた一樣なり。乙酉日戊寅時を配するは、春天生の富を主とし、夏天生の平平、秋天生の雖か貴なるも卻て短壽、冬天生の吉。乙亥日戊寅時を配するは、春天生の吉、夏天生の勞碌、秋冬生の貴。年月子・丑の水土の地を見るは、三品に貴き可く、一生起あり落ありにして壽命長久。結尾の歌訣にいう:乙日寅時に遇ふは仔細に推詳するを要す、此の種の人容易に是を招き非を招く。大運一たび衰ふれば、さらに空亡刑剋に遇ひ、便ち心を勞し力を勞して定期なし。斷語にいう:乙日戊寅時に碰上するは、暗中に財を損し身を傷るに等し。四柱裡排する是れ傷官背祿の格局、縱い富貴あるも、妻兒もまた刑害を免れ難し。大運財官旺地に走到せば便ち福を發し、比肩・七煞の鄕に走到せば便ち災を生ず。六親骨肉少く和睦、一切自立自成に靠る、倒に自在なり。
六乙日己卯時斷
六乙日生逢己卯,時居日祿財臨好;旺通木氣貴無疑,酉土辛重亦可惱。乙日己卯時,祿入廟堂,乙木逢卯建祿,為人秀麗,通木火者貴。見庚辛為傷祿破命,患目疾。若生巳酉丑月,平常衣祿。辰戌丑未,吉。申月亦吉。乙丑日己卯時高,中年大福。春生,身太旺,孤。夏貧。秋有疾。冬溫厚。柱不見辛金,吉。若辰戌丑未月,金紫貴。乙卯日己卯時高,春生旺,為僧道,富足。夏平常,不見辛金,吉。秋帶疾。冬溫厚。卯丑年月,顯達高壽。
歌訣にいう:乙木日主生して己卯時に逢ふ、時支正に日主の祿地、己土偏財また其の上に臨む、配合甚だ好し。ただ旺氣木に通ずれば、貴は疑なきなり。只怕柱中酉金・土重辛多ければ、すなわち人をして煩惱せしむ。斷語にいう:乙日己卯時を「祿入廟堂」とよぶ、乙木卯上に建祿し、人と爲りて淸秀端麗、月令木火の氣に通ずるは貴を主とす。若し庚・辛金を見れば、便ち祿神を傷り命局を破り、還って眼病を患ひ易し。若し巳・酉・丑の金局の月に生まれれば、ただ衣食平常。辰・戌・丑・未の四庫の月に生まれれば則ち吉。申月に生まれもまた吉。乙丑日己卯時を配するは格局高し、中年大福を享く。春天生の日主太旺にして反って孤單を主とし、夏天生の貧、秋天生の病あり、冬天生の温厚。四柱辛金を見ざるの吉。若し辰・戌・丑・未月に生まれれば、位金印紫綬の顯貴に至る可し。乙卯日己卯時を配するは格局もまた高し、春天生の木旺、僧道と爲るに宜しく、家道富足。夏天生の平常。辛金を見ざるの吉。秋天生の病を帶ぶ。冬天生の温厚。年月卯・丑を見るは顯達にして長壽。
乙巳日己卯時,春孤貧,夏平,秋帶疾,冬貴。午辰年月、地支一路相連,尤吉。乙未日己卯時,年月不見庚辛金,貴。秋生,看地厚薄,如生壬戌年月,三四品貴。乙酉日己卯時秀,初年破祖,中主發財,未年孤刑。乙亥日己卯時,生寅巳月,不見庚辛,日祿歸時格,顯達清貴。純卯年月,高僧羽士。戌,特達聰明,有財祿。日祿居時格不同,食神則馬要相逢;傷官印運皆為吉,官不逢兮祿自豐。乙日時臨己卯,偏財時祿歸迎。辛金酉字不相刑,虎榜定標名姓。父母六親難靠,雁行各自飛騰,文章光耀有才能,無破無沖貴命。
乙巳日己卯時を配するは、春天生の孤單貧寒、夏天生の平常、秋天生の病を帶ぶ、冬天生の貴。年月午・辰を見、地支また一路相連不斷なるは、尤も吉利。乙未日己卯時を配するは、年月庚・辛金を見ざるは貴を主とす。秋天生のは出生地の土質の厚薄を看て以て定むるを要す、たとへば壬戌年月に生まれしは三四品に貴き可し。乙酉日己卯時を配するは淸秀、早年祖業を敗破し、中年財を發し、未年に逢へば則ち孤單刑傷。乙亥日己卯時を配するは、寅月あるいは巳月に生まれて庚・辛を見ざれば、「日祿歸時」格を成し、顯達にして淸貴。年月地支純は卯のは、多く高僧道士。戌を見るは、才識出衆・聰明にして財祿あり。結尾の歌訣にいう:日祿時上に居る、格局別と不同、若し食神を帶ぶれば則ち還って驛馬の來り相配するを要す。傷官運・印綬運を行く皆吉と算し、ただ官星の來り祿を奪ふに碰上せざれば、祿自然豐厚なり。斷語にいう:乙日時上己卯に臨む、偏財と時祿と兩相迎合す。ただ辛金・酉字の來り刑冲せざれば、必定虎榜(進士榜)上に名を標せん。此の種の命父母六親倚靠し難く、兄弟各々飛騰して生を謀る。本人文章出衆・才華人を照らす、ただ破損冲剋なくば、便ち貴命なり。
六乙日庚辰時斷
六乙日生時庚辰,水白金清化象真;壬從辛酉通官貴,卻防目疾減精神。乙日庚辰時,妻賢子貴。乙合庚化金,若通申巳酉丑月,為人秀麗,主貴,卻防目疾。如不見化,以壬為印,庚為官,辰土癸水合局,乙木有托,行東南運,貴顯平和。乙丑日庚辰時,破祖克父,身弱忌疾,通月氣者,貴。子申年月,天干透甲戊,合三奇,大貴。乙卯日庚辰時,富貴。通火土年月,大貴。
歌訣にいう:乙木日主庚辰時に生まれ、水淸金白、乙庚合して金と化するの化象是れ眞なり。若し壬水辛・酉に隨ひて來れば、官星貴氣便ち通達す、ただ眼疾精神を損耗するを提防するを要す。斷語にいう:乙日庚辰時妻賢く子貴きを主とす。乙と庚と相合して金と化し、若し月令申・巳・酉・丑の金局の氣に通ぜば、人と爲りて淸秀、貴を主とす、但し眼病を防ぐを要す。假如合して化せざれば、便ち壬水を取りて印綬と爲し・庚金を正官と爲し、辰土中の癸水また能く合して水局を成し、乙木因りて依託する所有り、東南の木火大運を走れば、貴顯にして平順たる可し。乙丑日庚辰時を配するは、祖業を敗破し父を刑剋し、日主弱ければ則ち疾病あるを忌む。月令氣に通ずるの貴を主とす。年月子・申を見、天干また甲・戊を透出し、庚と合して三奇を成すは、大貴を主とす。乙卯日庚辰時を配するは富貴を主とす。年月火土の氣に通ずるの大貴。
乙巳日庚辰時,作事成敗,僧道富貴帶疾。常人刑剋妻子。申子辰卯巳年月,貴。乙未日庚辰時,亥卯身,身旺;巳申,官旺,天干透煞印,皆貴。丑酉純煞,柱有火制,亦吉。戌丑年月,四庫全,大貴。乙酉日庚辰時,亥子年月,干透戊癸,貴。寅巳午月,官煞有制,吉。純酉化金,主厚福。乙亥日庚辰時,不貴則富。若年月癸戊一化,申卯兩旺,巳丑酉會金,行木土運,位至金紫。乙庚相會貴無疑,陰木陽金正合時;運吉身強無沖破,升遷自有貴人提。乙日庚辰時正,天官守庫乾元,青年虎榜姓名傳,稟性溫良恭儉。士庶妻賢子貴。財人祿位升遷。南離戊癸火相連。富貴之中當險。
乙巳日庚辰時を配するは、事を爲すに成あり敗あり。出家して僧道と爲るは富貴を得る能し卻て疾病を帶び、尋常の人は則ち妻子を刑剋す。年月申・子・辰あるいは卯・巳を見るの貴を主とす。乙未日庚辰時を配するは、年月亥・卯の木局を見れば則ち日主身旺、巳・申を見れば則ち官星旺、天干さらに七煞と印綬とを透出する皆貴。丑・酉を見て純は煞氣にして柱中火ありて來り制伏するも、また吉。年月戌・丑を見、辰戌丑未の四庫齊全なるは、大貴を主とす。乙酉日庚辰時を配するは、年月亥・子を見て天干戊・癸を透出するの貴を主とす。寅・巳・午月に生まれ、官煞火ありて來り制伏するの、吉。地支純酉にして合化して金と成るの、福澤深厚。乙亥日庚辰時を配するは、貴ならざるも富なり。若し年月の癸と戊と合化し、申金と卯木と兩邊皆旺、巳・丑・酉また會して金局を成し、さらに木土大運を走れば、位金印紫綬に至る可し。結尾の歌訣にいう:乙と庚と相會する貴は疑なきなり、陰木陽金を配する正に合時なり。ただ大運吉・日主強・冲破なくば、升遷自ら貴人の提攜あり。斷語にいう:乙日庚辰時最も正し、是れ天上の官星財庫を守り・干元位を得たり。青年の時便ち虎榜に名を題し、稟性温良恭謹儉朴。士人百姓を論せず皆妻賢子貴、財に因りて祿位升遷を得。ただ南方離火と戊癸化火と接續して來る時、富貴の中にもまた自ら凶險あり。
六乙日辛巳時斷
六乙日生時辛巳,金木交爭主不仁;有化月中身旺貴,不通無化恐傷人。乙日辛巳時,暗金交爭,是非日有,若通身旺月,有倚托,化鬼為官,行身旺運,貴。通木氣月,行金旺運,大貴。通金氣月,行身旺運,亦貴。乙丑日辛巳時,先雜後純,生寅午丙丁年月,偏官有制,作高命看。巳申酉丑月,官煞重迭,多帶疾從煞,亦吉。惟身強主兵權,有名譽。乙卯日辛巳時,春生,身強煞淺,大貴。夏平常。秋,官煞旺;冬,印綬旺,俱吉。秋不如冬。
歌訣にいう:乙木日主辛巳時に生まれ、金と木と相爭ふ、人と爲りて仁厚の心少なきを主とす。若し月令中化氣ありて日主身旺なれば則ち貴、月令通せずまた化局を成さざれば、恐らくは反って其の傷を受けん。斷語にいう:乙日辛巳時是れ暗中の金木交爭、是非天天あり。若し月令日主の旺氣に通じ・四柱根ありて託す可ければ、便ち能く「鬼」(七煞)を化して官星と爲し、さらに日主旺運を走れば、貴を主とす。月令木氣に通じて大運金旺の地を走るの大貴。月令金氣に通じて大運日主旺地を走るも、また貴。乙丑日辛巳時を配するは、格局先に駁雜して後純正に歸す:寅・午あるいは丙・丁年月に生まれ、偏官火ありて制伏するは、高命として看る可し。巳・申・酉・丑月に生まれ、官煞層層重疊、多く半は病を帶びて煞勢に順從す、また吉と算す。ただ日主強きこそ兵權を主とし、名望あり。乙卯日辛巳時を配するは、春天生の日主強くして煞淺く、大貴を主とす。夏天生の平常。秋天生の官煞旺、冬天生の印綬旺、皆吉、但し秋は冬に及ばず。
乙巳日辛巳時,克妻,妻子俱晚。若巳酉丑月,木柔金重,主帶疾。不然壽促。甲巳子巳年月,入偏官格,西運,風憲。春月身旺,更吉。乙未日辛巳時,午月干強,武職,有名譽。亥子印綬,吉。乙酉日辛巳時,若未月生,身坐制伏則吉。秋偏官,貴。酉月,行南方運,貧,不然殘疾。乙亥日辛巳時,生巳午月,偏官有制。春干強,位居風憲。秋煞重,主殘疾。乙巳相傷逢金木,求名求利常反覆;六親骨肉有如無,印綬運鄉能發福。乙日時逢辛巳,柱中鬼旺身衰。六親難靠不和諧,謀望有成有敗。幾度遇凶則吉,信知苦盡甘來。運行身旺印綬懷,富貴時人喝采。
乙巳日辛巳時を配するは、妻室を刑剋し、妻を娶り子を生む皆遲し。若し巳・酉・丑の金局の月に生まれれば、木柔にして金重、身に疾病を帶ぶるを主とし、然らざればまた短壽。年月甲・巳あるいは子・巳を見るは、「偏官格」に入り、西方金運を走りて御史に任ず可し。春月生にして日主旺なるはさらに吉。乙未日辛巳時を配するは、午月に生まれて天干強旺なるは武職に任じ、名聲あり。年月亥・子を見るは印綬と爲す、吉。乙酉日辛巳時を配するは、若し未月に生まれ、日主坐下に制伏の神あれば則ち吉。秋天生のは偏官を以て論じ、貴を主とす。酉月に生まれて南方火運を走るは貧、貧ならざるも殘疾あり。乙亥日辛巳時を配するは、巳・午月に生まれしは、偏官火ありて來り制伏す。春天生にして天干強きは、位御史に居る。秋天生の煞氣太重、殘疾を主とす。結尾の歌訣にいう:乙木巳中の金氣と相傷る、正に金木交戰、名を求め利を求め常々反復す。六親骨肉形を同じくして有るがごとくして無く、ただ大運印綬の鄕に行到してこそ福を發す。斷語にいう:乙日時辛巳に逢ふ、柱中鬼旺にして日主衰へ。六親靠り難く・彼此和せず、事を謀るに成あり敗あり。幾番凶に遇ふて反って吉に轉ず、見る可し苦盡きて自然甘來たるを。大運日主旺地に走到し・印綬懷に在るの時、富貴便ち時人をして喝采せしむ。
六乙日壬午時斷
六乙日生時壬午,印綬生身財食聚;月通水木祿豐盈,不通月氣平常數。乙日壬午時,印綬學堂,乙木長生在午,見壬為印,用丁為食,己為財,午上丁己建旺,若通水月氣者,文章秀麗;不通月氣,平常衣祿,通運亦好。乙丑日壬午時,春夏多富貴。秋冬官印,或純煞透干,尤吉。乙卯日壬午時高,丑月,入雜氣財官;申酉月,身煞兩停,俱主顯貴。純午酉年月,三四品;辰戌,平常。
歌訣にいう:乙木日主壬午時に生まれ、壬水印綬日主を生扶し、午中又財星と食神とを聚む。月令水木の氣に通ぜば便ち祿位豐盈、月令の氣に通ぜざれば便ち只平常の數と算す。斷語にいう:乙日壬午時を「印綬學堂」とよぶ、乙木午上是れ長生の地。時干壬水是れ「印綬」、午中丁火は「食神」、己土は「偏財」、丁・己二神午上に在りて當旺。若し月令水氣に通ぜば、其の人文章淸秀。月令の氣に通ぜざるは、不過衣食平常、但し大運氣に通ずるもまた還って錯なし。乙丑日壬午時を配するは、春・夏生の多く富貴。秋・冬生の官あり印あり、あるいは地支純は煞にして天干透出するは、尤も吉。乙卯日壬午時を配するは格局高し:丑月に生まれしは「雜氣財官」に入る。申・酉月に生まれしは日主と煞勢と均力敵、此の兩種皆顯貴を主とす。年月純は午・酉のは三四品に至る可し。辰・戌を見るは則ち平常。
乙巳日壬午時吉,春夏富貴。秋冬平常。乙未日壬午時,寅卯身旺,亥子印旺,丑月財官印三奇,俱主貴顯。申月正官,尤吉,若庚午、丁亥年月,食神同窠,就食見祿,富貴。乙酉日壬午時,春吉。秋夏平常。柱純乙酉,透庚合化,或見印助,大貴。乙亥日壬午時,春身旺,夏福厚,秋反覆,冬吉慶。乙日生逢壬午時,月通水木貴人欽;運行官旺無沖破,家業豐隆事稱心。乙日時逢壬午,食神印綬同宮。無沖無破不相刑,信是聲名回應。詞館清秀高士,文章出眾超群,貴人喜見小人憎,中末崢嶸之命。
乙巳日壬午時を配するは吉、春・夏生の富貴、秋・冬生の平常。乙未日壬午時を配するは:年月寅・卯を見れば則ち日主旺、亥・子を見れば則ち印星旺、丑月に生まれれば則ち財・官・印三種の貴神齊備、此の幾種皆貴顯を主とす。申月に生まれしは正官、尤も吉。若し是れ庚午・丁亥年月なれば、食神と日主と同じ一窩に處り、食に就きてまた祿を見る、富貴を主とす。乙酉日壬午時を配するは、春天生の吉、秋・夏生の平常。四柱純は乙酉にして天干庚を透出し乙と合化し、あるいは別に印星ありて幇扶するは、大貴を主とす。乙亥日壬午時を配するは、春天生の日主旺、夏天生の福澤厚、秋天生の反復、冬天生の吉慶。結尾の歌訣にいう:乙日生して壬午時に逢ふ、月令水木の氣に通ぜば便ち貴人に敬重せらる。大運官星旺地に走到して冲破なくば、家業興隆・事事心に稱ふ。斷語にいう:乙日時壬午に逢ふ、食神と印綬と同じ一宮に在り。冲なく・破なく・相刑せず、聲名自ら回響あり。此の種の人是れ翰林詞館裏の淸秀の高士、文章出衆超羣、貴人彼を喜びて小人彼を憎む、中年以後逐步崢嵘の命に屬す。
六乙日癸未時斷
六乙日生時癸未,入墓之中遇倒傷;馬劣財微食見克,一生衣祿主平常。乙日癸未時,乙以癸為倒食,未中丁火食神,己土偏財,破癸癸倒未中丁火之食,平常衣祿。通土氣月則吉。乙丑日癸未時,凶刑孤獨,年月通土氣,吉。乙卯日癸未時,改祖離親,就妻為家。午未年月,貴。春尤貴。乙巳日癸未時,不貴則富,先難後易。純午、三品貴。辰戌丑月,俱吉。
歌訣にいう:乙木日主癸未時に生まれ、未是れ木の墓庫、日主墓に入りまた「倒食」(偏印奪食)に遇ひて來り傷る。驛馬劣弱・財星微薄・食神剋を被る、一生の衣祿ただ平常。斷語にいう:乙日癸未時、乙木は癸水を以て「倒食」と爲し、未中の藏する丁火是れ食神・己土是れ偏財。癸水既に己土に破られ、癸水また反って未中の丁火食神を倒剋し、彼此相牽制す、故にただ平常の衣祿。若し月令土氣に通じて財星に根あらしめば、則ち吉。乙丑日癸未時を配するは、丑未相冲、凶刑孤獨を主とす。年月土氣に通ずるの、吉。乙卯日癸未時を配するは、門庭を改換し親族を離れ、妻室に靠りて家を成すを主とす。年月午・未を見るの貴を主とし、春天生の尤も貴。乙巳日癸未時を配するは、貴ならざるも富なり、先難後易。地支純午のは三品に至る可し。辰・戌・丑月に生まれしは皆吉。
乙未日癸未時,春,身旺刑傷。秋,官煞旺,科名有分。冬安穩。夏平常。乙酉日癸未時,身坐煞,春,身旺,吉。夏,身弱煞衰,貧。秋,煞旺,身能從化,貴。冬平。辰戌丑未月,透庚辛,行金運,貴。一到刃運,退官罷職。乙亥日癸未時,春木旺,刑傷妻子。申月官旺,貴。酉煞旺,年月有火則吉。午未戌年月,一二品貴。冬生穩厚。乙日相逢時癸未,算來離祖不成家;有刑剋害多成敗,運吉如添錦上花。乙日相逢癸未,生逢木墓夭孤。雁行兄弟有如無,心性不常喜怒。自立自成事業,六親骨肉親疏,貴人得合兩相扶,此命先貧後富。
乙未日癸未時を配するは、春天生の日主旺にして卻て刑傷を主とす。秋天生の官煞旺、科擧功名份あり。冬天生の安穩。夏天生の平常。乙酉日癸未時を配するは、日主七煞の上に坐す:春天生の日主旺、吉。夏天生の日主弱くして煞もまた衰ふ、貧。秋天生の煞旺にして日主能く煞勢に順從す、貴を主とす。冬天生の平常。辰・戌・丑・未月に生まれて天干庚・辛を透し、さらに金運を走るの貴を主とす。一たび羊刃の運に走到すれば、便ち官を退き職を罷めんとす。乙亥日癸未時を配するは、春天木旺、妻子を刑傷するを主とす。申月に生まれしは官星旺、貴を主とす。酉月に生まれしは煞旺、年月火ありて來り制すれば則ち吉。年月午・未・戌を見るは一二品に至る可し。冬天生の人と爲りて穩重厚道。結尾の歌訣にいう:乙日相逢癸未時、算へば是れ祖業を離れ・舊家を守らざるの命。一たび刑剋冲害あれば便ち多成多敗、大運若し吉なれば便ち錦上に花を添ふるがごとし。斷語にいう:乙日相逢癸未、木の墓庫の上に生まれ、夭折孤獨を主とす。兄弟一輩形を同じくして有るがごとくして無く、心性不定・喜怒無常。事業全く自立自成に靠り、六親骨肉時に親しみ時に疏し。若し貴人相合・兩下扶持を得れば、此の種の命便ち先貧後富。
六乙日甲申時斷
六乙日生時甲申,官星得印位生成;月中通氣無沖破,必定榮華仕路人。乙日甲申時,官印生身,乙用庚為官,壬為印,申上庚旺壬生,身有寄託,通金水月運者貴;不通,身弱官重,雖貴不永。乙丑日甲申時高,純子辰年月,行東南運,大貴。巳酉丑,貴;中防凶。午未純,吉。亥卯亦吉。餘月平平。乙卯日甲申時,化貴。月通水氣無傷破者,貴,不然,富。
歌訣にいう:乙木日主甲申時に生まれ、官星星印綬の位子上に在りて生扶を得。ただ月令氣に通じて冲破なくば、必定仕途上榮華の人。斷語にいう:乙日甲申時是れ「官印生身」:乙木は庚金を以て「正官」と爲し・壬水を以て「印綬」と爲し、申中庚金當旺してまた能く壬水を生じ、日主因りて寄托する所有り。月令と大運と金水の氣に通ずるの貴を主とし、氣に通ぜざれば則ち日主弱くして官星過重、雖か貴氣あるもまた長久ならず。乙丑日甲申時を配するは格局高し:年月地支純は子・辰にして東南木火運を走るは、大貴を主とす。巳・酉・丑を見るの貴を主とす、但し中途凶險を防ぐを要す。午・未を見て純局を成すの吉。亥・卯を見るもまた吉。その餘の月份平平。乙卯日甲申時を配するは、乙庚合化して貴。月令水氣に通じて傷なく破なくば貴を主とし、然らざればまた富を主とす。
乙巳日甲申時,身強官旺。春,聰明顯達,官至四品。夏,身心勞碌。秋冬眼疾。午年月,行財運,貴。乙未日甲申時,生未酉亥月,聰俊特達,官至二三品。丙丁寅午卯酉年月,傷食制煞,權貴。乙酉日甲申時,官煞混雜,若柱丁火制煞留官則吉。亥卯未酉年月,武職極品;不久;行東南方運,大貴。乙亥日甲申時,時落空亡,主少子。秋生,官居六卿。亥卯年未月,俱吉。乙日相逢時遇甲,長生驛馬內相親;貴人天乙來相助,釋卻褐衣入紫宸。乙日申時逢貴,其間高人見喜。小人稱美有奇希,克破沖刑減力。身旺運逢吉地,信知兩旺財官。有鞍有馬有衣冠,定主門庭改換。
乙巳日甲申時を配するは、日主強くして官星もまた旺:春天生の聰明顯達、官四品に至る。夏天生の身心勞碌。秋冬生の眼疾を患ふ。年月午を見て財運を走るの貴を主とす。乙未日甲申時を配するは、未・酉・亥月に生まれしは聰明俊秀・才識出衆、官二三品に至る。年月丙・丁あるいは寅・午・卯・酉を見、傷官食神を以て七煞を制伏するは、權を掌りて貴を主とす。乙酉日甲申時を配するは、官星と七煞と混雜し、若し柱中丁火ありて七煞を制去し正官を留下せば便ち吉。年月亥・卯・未・酉を見るは武職に任じて極品に到る可し、ただ長久する能はず。東南木火運を走るの大貴を主とす。乙亥日甲申時を配するは、時柱空亡の上に落ち、子息少なきを主とす。秋天生の官六部の長官に居る。年支亥・卯にして月支未なる皆吉。結尾の歌訣にいう:乙日相逢時上甲に遇ふ、長生と驛馬と申中に在りて彼此親近す。さらに天乙貴人ありて來り相助すれば、便ち能く布衣を脱去し・宮廷に進入す。斷語にいう:乙日申時貴に遇ふ、其の間自ら高人の賞識あり。小人さへも美と稱し奇と稱す、ただ一たび剋破冲刑に遇へば便ち力量を減ず。日主旺・大運また吉地に走到するは、財と官と兩頭皆旺と知る可し。鞍あり馬ありまた衣冠あり、必定門庭を改換せん。
六乙日乙酉時斷
六乙日生時乙酉,得逢金局火為奇;用神遇木重重見,鬼絕壽傷反無依。乙日乙酉時,身絕鬼旺,乙以辛為鬼,酉上辛旺乙絕。若通巳酉丑月,化金局者貴。如用神坐木,身旺不化,又見於酉,夭必貧。乙丑日乙酉時高,生巳酉丑月,合金局,更行西運,大貴。寅午戌月,貧下。亥卯未月,吉。純子年月,行南運,一二品貴。寅月火金,七品貴。申月水木,金紫貴。乙卯日乙酉時,月通金局者貴。未寅年月,官至一二品。
歌訣にいう:乙木日主乙酉時に生まれ、若し能く金局に遇ひて柱中火を帶びて來り調劑せば便ち奇と爲す。倘若用神木上に坐し・比劫重重に出現せば、七煞日主を逼りて氣絶せしめ、反って壽を損して倚靠する所なし。斷語にいう:乙日乙酉時是れ「身絶鬼旺」:乙木は辛金を以て「鬼」(七煞)と爲し、酉上辛金當旺にして乙木絶氣す。若し月令巳・酉・丑に通じて合化して金局を成すは貴を主とす。如果用神木上に坐し、日主旺にして合して化を成さず、また重復して酉を見れば、便ち必定短壽にして貧。乙丑日乙酉時を配するは格局高し:巳・酉・丑月に生まれ合して金局を成し、さらに西方金運を走るの大貴を主とす。寅・午・戌月生の貧賤。亥・卯・未月生の吉。年月地支純子にして南方火運を走るは一二品に至る可し。寅月生の火金相済するは七品の貴。申月生の水木相生するは位金印紫綬に至る。乙卯日乙酉時を配するは、月令金局に通ずるの貴を主とす。年月未・寅を見るの官一二品に至る。
乙巳日乙酉時,春吉。夏,傷官有制,好。秋,木弱金重,夭,不然有疾。冬,福厚亦夭。乙未日乙酉時,拱貴格,無刑破者貴,有申填實則非。亥卯月,行西運,貴。乙酉日乙酉時,旺處自刑,年月火土重,主災。若通月氣,透出印食,行火木運,大貴。地支純酉,化成金象,但帶印綬,貴不可言。最怕歲運遇官。乙亥日乙酉時,春生,仁壽格,貴。寅月,行金火運,大貴。日干是乙時臨酉,假煞為權身旺奇;身弱遇官徒費力,功名須待運通時。乙日時臨乙酉,誕辰乙木無憂。其中權貴任求謀,無破功名定有。妻子早年克害,財源雨散雲收。遷宗移祖免憂愁。中末家資成就。
乙巳日乙酉時を配するは、春天生の吉。夏天生の傷官制あり、好し。秋天生の木弱金重、夭折を主とし、夭ならざるも病あり。冬天生の福雖か厚きも仍ほ夭を主とす。乙未日乙酉時を配するは「拱貴格」を成し(未酉夾拱して申中の貴)、刑冲破害なきの貴を主とし、若し柱中別に申字ありて虛位を填實せば便ち算せず。亥・卯月に生まれて西方運を走るの貴を主とす。乙酉日乙酉時を配するは、日支時支同じく酉、是れ旺處自刑、年月火土さらに重きの災禍を主とす。若し月令氣に通じて天干印綬・食神を透出し、さらに火木大運を走るの大貴を主とす。地支純は酉にして化成して金象を成し、同時にまた印綬を帶ぶるは、貴言ふ可からず。最も流年大運さらに官星に碰上るを怕る。乙亥日乙酉時を配するは、春天生の「仁壽格」を成し、貴を主とす。寅月に生まれて金火運を走るの大貴。結尾の歌訣にいう:日干是れ乙にして時酉位に臨む、七煞を借りて來り權柄に當て、日主旺の時最も奇と爲す。日主若し弱ければ、官星に遇ふもまた氣力を空費す、功名須く大運通ぜんを待ちてこそ有らん。斷語にいう:乙日時乙酉に臨む、日主乙木自身憂なし。其の中の權と貴とは任意に謀取し得、ただ破なくば、功名必定手に到る。ただ妻子早年剋を受け、財源雨の散じ雲の收まるがごとし。宗を遷し祖を移し門戸を改換すれば便ち憂愁を免去る可く、中年以後家業終に能く成就せん。
六乙日丙戌時斷
六乙日生時丙戌,鬼敗臨身有損傷;若不氣通身旺月,孤貧勞碌苦難當。乙日丙戌時,鬼敗臨身,乙用庚為官,見丙背祿,戌中有辛餘氣、丙丁庫,食神制煞,若柱透庚,傷官見官,為禍百端;年月有寅午,丙火合局,即一木迭逢火位,主人傲物氣高,衣祿平常,殘疾,不然壽促。通身旺月氣者,吉。
歌訣にいう:乙木日主丙戌時に生まれ、七煞と敗氣と一齊に身に臨む、必ず損傷あり。若し是れ日主旺氣流通する月分に生まれざれば、便ち孤苦貧寒・勞碌堪へず。斷語にいう:乙日丙戌時を「鬼敗臨身」とよぶ:乙木は庚金を以て「正官」と爲し、時上丙火傷官を見て庚を剋す、祿位を背離するに等し。戌中辛金の餘氣を藏し、また丙・丁火の墓庫、食神煞を制するに等し。若し柱中天干さらに庚金を透せば、便ち傷官見官と成り、禍端百出す。年月若し寅・午ありて戌と合して火局を成せば、便ち一株の木反復して火位に投入す、此の種の人才を恃み物を傲り・氣焰甚だ高し、實際衣食平常、多く殘疾あり、殘疾ならざるも短壽。ただ月令日主の旺氣に通ずるこそ吉なり。
乙丑日丙戌時,春身旺,吉。夏,傷官太重。秋,勞力辛苦。冬亥子,印綬帶傷官,極貴。戌月,木火運,七品貴。純戌年月,天干透庚丙者,大貴。寅午合火者夭。乙卯日丙戌時,寅卯月,運西運,六七品貴。子月印綬;丑月雜氣,刑出財官,俱貴。乙巳日丙戌時,吉。丑戌未年月,風憲六卿。亥月,行東運,翰院清貴。乙未日丙戌時,旺處凶。卯午未戌年月,貴顯。
乙丑日丙戌時を配するは:春天生の日主旺、吉。夏天生の傷官太重。秋天生の勞苦。冬天生にして年月亥・子を見るは、印綬傷官を帶び、極貴を主とす。戌月に生まれて木火運を走るの七品の貴。年月地支純戌にして天干庚・丙を透出するの大貴を主とす。若し寅・午來り合して火局を成せば則ち夭折。乙卯日丙戌時を配するは:寅・卯月に生まれて大運西方を走るの、六七品の貴。子月に生まれしは印綬と爲る、丑月に生まれしは雜氣に屬し、刑冲を用ひて庫中の財官を刑出す、此の兩種皆貴。乙巳日丙戌時を配するは吉:年月丑・戌・未を見るは御史あるいは六部の長官に任ず可し。亥月に生まれて東方木運を走るは、是れ翰林院裏の淸貴の職。乙未日丙戌時を配するは、旺處反って凶。年月卯・午・未・戌を見るの貴顯。
乙酉日丙戌時,春身旺,冬印旺,大貴。夏巳午,秋酉戌,俱貴。亦看天干如何?丁未、甲辰,生計辛苦;一生遇貴。丑月刑。戌吉。乙亥日丙戌時,血疾。亥子卯未寅月,遇貴發福;天干透傷官生財,尤吉。枯木相逢局,逢春葉更生;晚年方得地,花發再重榮。乙日丙戌時火庫,藏辛遇丑乃吉昌;若也運逢凶克害,算來此命且如常。乙日相逢丙戌,傷官庫木枝枯。不臨辛丑鑰匙無。難倚六親父母,雁侶分飛不睦,於人心悲成疏。要知發福改門閭,此命後甜先苦。
乙酉日丙戌時を配するは:春天生の日主旺、冬天生の印星旺、皆大貴を主とす。夏天生にして巳・午を見、秋天生にして酉・戌を見るも、また皆貴。還って天干配する所如何を看るを要す。若し是れ丁未・甲辰此のごとき年月なれば、生を謀るに辛苦、但し一生總じて能く貴人に遇ふ。丑月に生まれしは刑を主とし、戌月に生まれしは吉。乙亥日丙戌時を配するは、血分の疾病を主とす。亥・子・卯・未・寅月に生まれしは能く貴人に遇ひて福を發す。天干傷官を透出して去りて財星を生ずるは、尤も吉。正に所謂枯木生旺の局に遇ふがごとく、春に逢へば便ち重新たに葉を生ず。晚年にしてこそ地を得、花開きて再度繁榮す。結尾の歌訣にいう:乙日の丙戌時是れ火の庫藏、庫中に辛金を藏し、さらに丑土に遇ひて來り刑開くれば便ち吉昌。若し大運凶剋刑害に碰上れば、算へば此の命もまた不過如常。斷語にいう:乙日相逢丙戌、傷官庫に入りて木枝枯槁す。辛・丑に遇はざれば便ち開庫の鑰匙あるに等しからず。六親父母倚靠し難く、兄弟分飛して和睦せず、人と相處するに心裡悲涼・漸漸疏遠す。要知る此の種の命福を發するは門庭を改換するに在り、是れ先苦後甜の命。
六乙日丁亥時斷
六乙日生丁亥時,食神印綬亦奇哉;月氣水土無財貴,切忌傷妻與子災。乙日丁亥時,死處逢生,乙木死,亥卻氣壬水為生氣印綬,乙用丁為食,亥中丁坐無氣,喜甲木生,助丁食為福。如遇金局,行水運者,防目疾。四柱見財,或行財運、貪財壞印,主破財。戊為財為妻,庚為官為子,亥上庚絕土病,妻衰子少。
歌訣にいう:乙木日主丁亥時に生まれ、食神と印綬と竝び見るもまた奇格なり。月令の氣水土に屬して財星を見ざるの貴を主とす、ただ切に妻室を傷剋し・子女災を遭ふを忌む。斷語にいう:乙日丁亥時是れ「死處逢生」:乙木亥に到るはもと死地、但し亥中壬水是れ生氣の在る所、正に乙木の印綬と爲る。乙木は丁火を以て「食神」と爲し、而して亥中の丁火無氣の地に坐し、喜んで甲木の來り生じ・丁火食神を幇助してこそ福を成すを得。若し柱中金局に遇ひて大運水地を走れば、眼病を防ぐを要す。四柱財星を見、あるいは大運財鄕を走れば、便ち是れ財を貪りて印を壞し、破財を主とす。戊土是れ乙木の財・妻子を代表し、庚金是れ官星・子女を代表す、而して庚亥に到るは絶地・土亥に到るは病地、故に妻室衰弱・子息稀少なり。
乙丑日丁亥時秀,生壬子申未卯月,干透財印者,才德兼全,職在風憲。年月干支純金,身衰煞旺,主凶死。乙卯日丁亥時,巳酉丑月偏官,申月正官,俱貴。亥月,東南運,風憲。未月,三合木局,大貴。乙未日丁亥時貴,子亥年月,公侯。春生,行西運,郎官。酉孤,貴。年月木火,主發高科。水土金與日干合化有用者,俱吉。
乙丑日丁亥時を配するは淸秀:壬子・申・未・卯此らの月份に生まれて天干財星・印綬を透出するは、才と德と兩全、御史の一類の糾察の職に任ず可し。若し年月干支純は金、日主衰へて七煞旺なれば、則ち凶死を主とす。乙卯日丁亥時を配するは:巳・酉・丑月に生まれしは偏官と爲る、申月に生まれしは正官、皆貴。亥月に生まれて東南運を走るは御史に任ず。未月に生まれて亥・卯と合して三合木局を成すの大貴を主とす。乙未日丁亥時を配するは貴を主とす:年月子・亥を見るの位公侯に至る。春天生にして西方金運を走るは郎中の一級の官を做る可し。酉を見るは雖か孤單なるも卻て貴。年月木火に屬するの科擧高中を主とす。柱中水・土・金能く日干と合化して用あるは、皆吉。
乙酉日丁亥時,月通金局,行水運,大貴。通木氣,發達。土氣,稱意。乙亥日丁亥時,有財自刑,寅卯身旺,天干透財者富;辰丑,行金火運,貴。亥子申,官印雙清,更輔以財。大貴。時上生逢亥與丁,食神乙木遇長生;月氣相扶為最貴,身衰無倚是常人。乙日時逢丁亥,食神印綬相扶。長生得意好無傷,榮顯清名貴遇。喜逢丁壬化氣,運臨冠帶遷除。無機妙法實難窺,丙己寅申減貴。
乙酉日丁亥時を配するは:月令金局に通じて大運水地を走るの大貴を主とす。月令木氣に通ずるの發達。土氣に通ずるの稱心如意。乙亥日丁亥時を配するは、兩亥自刑して柱中財あり:年月寅・卯を見れば則ち日主旺、天干さらに財星を透出するの富を主とす。辰・丑を見て金火運を走るの貴を主とす。亥・子・申を見て官星印綬皆淸純、さらに財星ありて輔助するは、大貴を主とす。結尾の歌訣にいう:時上生して亥と丁とに逢ふ、乙木の食神亥中に在りて長生の氣に遇着す。月令の氣來り相扶すれば便ち最も貴と爲す、日主衰弱にして倚靠する所なきは便ち只常人。斷語にいう:乙日時丁亥に逢ふ、食神と印綬と互相扶持す。長生得意にして損傷なく、自ら榮顯と淸名とあり。最も喜ぶ丁と壬と相合して木と化し、大運冠帶の地に行到せば便ち升遷を得。此の裏頭の玄妙實に窺測し難し、若し柱中丙・己あるいは寅・申を見れば、貴氣便ち打折を要せん。
六丙日戊子時斷
六丙日生時戊子,財官生旺遇食神;月氣相扶為最貴,身衰夫倚是常人。丙日戊子時,官旺財生,丙用辛為財,癸為官,丙合辛,戊合癸,子中癸旺辛生,丙火無氣。若通火氣,月有倚托者貴;不通貧下。通木氣亦吉。丙子日戊子時,寅巳卯未月,木能生火,大貴。冬月,丙火無氣,貧夭。戌月,行火土運,五六品貴。忌丁巳月,夭;己酉月,破家失土,身賤。
歌訣にいう:丙火日主戊子時に生まれ、財星官星皆生旺の地に在り、また食神に遇ふ。月令の氣來り相扶すれば便ち最も貴、日主衰弱・倚仗する所なきは便ち只常人。斷語にいう:丙日戊子時是れ「官旺財生」:丙火は辛金を以て「正財」と爲し・癸水を以て「正官」と爲し、丙また辛と相合し・戊また癸と相合す。子中癸水當旺して能く辛金を生ず、丙火自身卻て毫も氣力なし。故に月令若し火氣に通じ・日主依託あるは貴を主とす。火氣に通ぜざるの貧賤。月令木氣に通じて來り火を生ずるも、また吉。丙子日戊子時を配するは:寅・巳・卯・未月に生まれしは木能く火を生ず、大貴を主とす。冬月に生まれしの丙火氣なく、貧にして夭。戌月に生まれて火土大運を走るは、五六品の貴。最も丁巳月に生まるるを忌み、夭折を主とす。己酉月に生まれしは、家を破り業を失ひ・身分低賤。
丙寅日戊子時,生卯丑月,清貴。寅戌,平常。夏月身旺,柱有水金方吉。子月正官,大貴。忌癸巳月,刑;癸亥月,惡死;己酉月,大敗。丙辰日戊子時,丙辰為日德格,喜見官星。若生戌月,身旺最宜,武貴。寅月,行金水運,中貴。申月三合,合煞有印,貴。忌己巳月,凶死;己亥月,自刑死;癸丑月,破祖惡死。丙午日戊子時,丙午為日刃格,要官煞制合。生辰戌丑未月,大富。亥卯未寅年月,大貴,申巳,文貴三品,武貴不永。純子,為子午雙包貴格。忌丁巳月,惡死;丁亥月,自刑惡死;辛丑月,孤獨。
丙寅日戊子時を配するは:卯月・丑月に生まれしの淸貴。寅・戌を見るの平常。夏月生の日主旺、柱中須く水と金とあってこそ吉。子月に生まれしは正官、大貴を主とす。癸巳月に生まるるを忌み、刑を主とす。癸亥月は、惡死を主とす。己酉月は、大敗を主とす。丙辰日戊子時を配するは、丙辰本身是れ「日德格」、官星を見るを喜ぶ:若し戌月に生まれ、日主旺最も相宜、武職の貴を主とす。寅月に生まれて金水大運を走るは、中等の貴。申月に生まれ、申子辰三合、七煞を合住してまた印綬あるは、貴を主とす。己巳月に生まるるを忌み、凶死を主とす。己亥月は、自刑して死するを主とす。癸丑月は、祖業を敗破し善終を得ざるを主とす。丙午日戊子時を配するは、丙午本身是れ「日刃格」、須く官煞ありて來り制伏しあるいは羊刃を合住することを要す:辰・戌・丑・未月に生まれしの大富。年月亥・卯・未・寅を見るの大貴。申・巳を見るは、文職三品に至る可く、武職は則ち長久ならず。地支純子のは、「子午雙包」貴格を成す。丁巳月に生まるるを忌み、惡死を主とす。丁亥月は、自刑惡死を主とす。辛丑月は、孤獨を主とす。
丙申日戊子時,巳午年月,行東北運,風憲,子月,行木火運,三品。丑七品,酉亥,雖遇貴反賤。忌癸巳月,中年刑。乙酉月,破敗。丙戌日戊子時,春生,印綬最吉。夏,身太旺,平常。秋,財旺身衰,有寄託則貴。純酉年月,文進之貴。忌己亥月,死不全尸;癸丑月,貧夭。活計生涯四季隆,丙逢戊子食官同;無傷晚歲皆成就,吉處遭凶險處通。丙子時逢戊子,官星食福同排。午丁未遇且沈埋,交通中年大快。父母妻子喜合。胸中隱匿文才。若逢好運一時來,富貴清閒自在。
丙申日戊子時を配するは:年月巳・午を見て東北運を走るは御史に任ず可し。子月に生まれて木火大運を走るの三品。丑を見るの七品。酉・亥を見るは、雖か貴人に遇ふも反って低賤。癸巳月に生まるるを忌み、中年刑を遭ふ。乙酉月は、破敗を主とす。丙戌日戊子時を配するは:春天生の印綬令を當り、最も吉。夏天生の日主太旺、反って平常。秋天生の財旺にして日主衰へ、依託あるこそ貴。年月地支純酉のは、文才に由りて進身の貴を主とす。己亥月に生まるるを忌み、死時身首全からず。癸丑月は、貧にして夭。結尾の歌訣にいう:此の種の命一年四季生計皆興隆、丙火戊子に遇ふ、食神と官星と竝列す。損傷なければ晚年皆成就あり、往々にして吉中に凶に遇ひ・また險處に在りて通達す。斷語にいう:丙日時戊子に逢ふ、官星と食神の福と同じく一處に排す。ただ午・丁・未に碰上れば便ち暫時埋沒し、交通順暢するは中年に到りてこそ大いに暢快せん。父母妻子皆歡喜和合し、胸中に外露せざる文才を藏す。若し好運一時到來せば、便ち富貴にして淸閒自在ならん。
六丙日己丑時斷(以下六丙日忌む所の月分上に同じ。時もまた竝びに論ず)
六丙日生時己丑,官鬼相生祿不成;若見申庚並乙旺,不求財祿過平生。丙日己丑時,傷官背祿,傲物志高。丙用癸為官,丑中有癸餘氣,被明暗土傷,柱透癸為禍。若見庚辛,傷官生財,卻為福慶。丙子日己丑時,寅亥申辰年月,天干透財印食者貴。丙寅日己丑時,平常,生乙酉月,正財格,有乙庚健旺者貴。巳丑年月,干透官印者貴。
歌訣にいう:丙火日主己丑時に生まれ、官星と七煞と互相牽生し、祿位反って成るを得ず。若し柱中申・庚を見て乙木また旺なれば、すなわち財祿を求めに行くを必ぜず、平平一生を過ぐすのみ。斷語にいう:丙日己丑時是れ「傷官背祿」、此の種の人才を恃み物を傲り・志氣甚だ高し。丙火は癸水を以て「正官」と爲し、丑中雖か癸水の餘氣あるも、卻て明處の己土と暗處の土とに一竝に傷剋せられ、柱上さらに癸水を透すは反って禍患と成る。若し庚・辛を見れば、便ち傷官去りて財星を生じと成り、反って福慶なり。丙子日己丑時を配するは、年月寅・亥・申・辰を見て天干財星・印綬・食神を透出するの貴を主とす。丙寅日己丑時を配するは命平常に屬す。乙酉月に生まれしは「正財格」を成し、柱中乙木・庚金皆健旺なるの貴を主とす。年月巳・丑を見て天干官星印綬を透出するもまた貴。
丙辰日己丑時,申亥年月,化水則吉;不化壽促,戌月沖庫,無人不發。寅午身旺,成火上格,大貴。丙午日己丑時,春月,行火金運,官至極品。夏平,秋富,冬貴,難為妻子,午酉年月,五六品,此月祿生財之驗。丙申日巳丑時,血疾。申月,文學儒官成。卯貴。子辰會官,寅卯會印,俱吉。丙戌日己丑時高,武刑後發旺。生亥卯月,火金運,大貴。辰未四庫全,火土成局,大富。丙日財官庫裡藏,戌辰未字顯文章;身衰若也無匙鑰,求名求利總平常。丙日時逢己丑,傷官財庫暗藏。運交未戌不尋常。破出財官必旺。近貴謀奪劫財,算來雖有害。六親真假少和諧,直斷依時莫怪。
丙辰日己丑時を配するは:年月申・亥を見て能く合化して水と成るの吉、化成せざるの短壽。戌月に生まれて丑庫を冲開くのは、發達せざるなし。年月寅・午を見て日主を旺にし、上等の火格を成すの、大貴を主とす。丙午日己丑時を配するは:春月生にして火金大運を走るは、官極品に至る。夏天生の平常、秋天生の富、冬天生の貴、ただ妻子保ち難し。年月午・酉を見るの五六品、此れ正に月建の祿財を生ずるの驗。丙申日己丑時を配するは、血分の疾を主とす。申月に生まれしは能く文學を以て儒官と成る。卯を見るの貴を主とす。年月子・辰會して官局を成し・寅・卯會して印局を成すは、皆吉。丙戌日己丑時を配するは格局高し、先に武職刑傷を經て然る後發旺す。亥月・卯月に生まれて火金大運を走るの大貴を主とす。年月辰・未を見て辰戌丑未の四庫を齊全にし・火土また局を成すの、大富を主とす。結尾の歌訣にいう:丙日の財と官と皆庫裡に藏れ、戌・辰・未此らの字を得て來り冲刑してこそ文章を顯出す。日主若し衰へてまた開庫の鑰匙なくば、名を求め利を求め終に平常に歸す。斷語にいう:丙日時己丑に逢ふ、傷官と財庫と暗中に藏る。大運未・戌に交到れば便ち尋常ならず、冲破して庫門を開き財官を放出せば必定旺發す。ただ貴人に親近する時もまた謀奪劫財を免れず、算へば雖か妨害あり。六親の間眞眞假假・少く和諧、時辰に照りて直斷此のごとく、怪を見るを必ぜず。
六丙日庚寅時斷
六丙日生時庚寅,學堂生氣助其身;運中有合通金局,必是榮華富貴人。丙日庚寅時,生氣學堂,丙寅上長生,文章秀氣;丙以庚辛為財,寅上庚絕丙旺。若通月氣金局者財旺,富貴雙全,喜西方運;不通局者財薄。丙子日庚寅時,生子月,近貴。癸酉月,行水木運,高貴;火木運,五品以上貴。未申、癸午年月,身居武職,大貴,壽淺。丙寅日庚寅時,貴不久。生酉申年月,世裔冷職。子丑寅未,貴顯。純寅尤吉。
歌訣にいう:丙火日主庚寅時に生まれ、寅是れ學堂また生氣の地、能く日主を幇扶す。大運中若し合ありて通じて金局を成せば、必定榮華富貴の人。斷語にいう:丙日庚寅時を「生氣學堂」とよぶ、丙火寅上に長生し、文章淸秀を主とす。丙火は庚・辛金を以て財星と爲すに、然れども庚金寅に到るは絶地にして丙火正旺、財弱身強。若し月令金局に通じて財星を旺ならしめば、便ち富貴雙全、西方金運を走るを喜ぶ。金局を成さざるは則ち財氣單薄。丙子日庚寅時を配するは:子月に生まれしの貴顯に接近す。癸酉月に生まれて水木大運を走るの高貴、火木大運を走るの五品以上。年月未・申あるいは癸・午を見るの身武職に居り、大貴を主とす、ただ壽數偏短。丙寅日庚寅時を配するは、貴にして久しからず。酉・申年月に生まれしは、世代ただ淸冷閑職を做す。子・丑・寅・未を見るの貴顯。地支純寅の尤も吉。
丙辰日庚寅時,生寅午戌未年月,妻賢子孝,富貴雙全。申子,行北運,大貴。酉丑,富。丙午日庚寅時,年月無壬癸子未巳字,飛天祿馬,貴。巳酉丑申,主文學,不貴即富。未月,傷官。辰月,先貧後富。亥月,行西運,貴顯。丙申日庚寅時,亥卯未、申子辰二局,官印兩旺,大貴。巳丑財局,吉。寅午戌火局,平。丙戌日庚寅時,生亥子月,貴顯。申酉年月,行北方運;寅午戌,行官鬼運,俱大貴。若運臨死絕,即入黃泉無疑。丙庚相合遇寅時,險難消除福自隨;運至寒門名將相,時來平步上雲梯。丙日庚寅時準,雙親衰旺離鄉。妻兒早害晚榮昌,白虎歸山正旺。木有成林松柏,生涯廣聚財糧。堆金積玉滿高堂,共羨人言上樣。
丙辰日庚寅時を配するは:寅・午・戌・未年月に生まれしの妻賢子孝、富貴雙全。申・子を見て北方水運を走るの大貴を主とす。酉・丑を見るの富を主とす。丙午日庚寅時を配するは:年月壬・癸・子・未・巳此らの字を見ざるは、「飛天祿馬」格を成し、貴を主とす。巳・酉・丑・申を見るの文學あるを主とし、貴ならざるも富なり。未月に生まれしは傷官と爲る。辰月に生まれしは先貧後富。亥月に生まれて西方運を走るの貴顯。丙申日庚寅時を配するは:年月亥卯未・申子辰兩個の三合局を成し、官星印綬皆旺なるの、大貴を主とす。巳・丑を見て合して財局を成すの吉。寅・午・戌を見て合して火局を成すの平常。丙戌日庚寅時を配するは:亥・子月に生まれしの貴顯。年月申・酉を見て北方運を走り、あるいは寅・午・戌を見て官鬼の運を走るは、皆大貴を主とす。但し大運一たび死絶の地に到れば、便ち必ず黄泉に入る疑なし。結尾の歌訣にいう:丙と庚と相配しまた寅時に遇ふ、險難自ら消除して福氣身に隨ふ。運一たび到來せば、寒門もまた名將名相を出だし、時機來る時は平步雲梯に登上る可し。斷語にいう:丙日庚寅時最も準なり、父母あるいは衰あるいは旺にして本人多く鄕を離る。妻兒早年害を受け、晚年終に榮昌を得、正に白虎山に歸るの時最も旺なるがごとし。木成林にして松柏挺立し、生計廣博・財糧豐足。堆金積玉堂に滿ち、人人稱羨して上等命格と説す。
六丙日辛卯時斷
六丙日生時辛卯,旺木雙妻為人巧;不旺化水死鄉中,色慾隨身多愛好。丙日辛卯時,敗財逢合,丙日卯上沐浴,見辛合神。若身甚旺不得化者,只是為人無禮而貪色慾,卻好如身弱化水,卯上水死,秀而不實,為人慣巧虛詐。惟丙午、丙寅、春月生,身旺不化者,文貴顯秀。
歌訣にいう:丙火日主辛卯時に生まれ、木旺なれば則ち兩度婚娶し・人と爲りて機巧なるを主とす。日主旺ならずして丙辛合化して水と成り、水卯上に到れば卻て是れ死地、一生色欲身に隨ひ・嗜好偏多し。斷語にいう:丙日辛卯時是れ「敗財逢合」:丙火卯上是れ沐浴敗地、時干また辛金を見て丙と相合す。若し日主極旺にして合して化を成さざれば、ただ人と爲りて禮法を講らず女色を貪戀す。此の種の情形反って日主弱くして合化して水と成るより好し——水は卯上是れ死地、化して秀にして實ならず、人と爲りて機巧虛詐に慣れり。ただ丙午・丙寅の兩日また春月に生まれ、日主旺にして化せざるこそ、文才顯達・淸秀にして貴を主とす。
丙子日辛卯時,子卯相刑,傷妻害子。年月同,主魁名,近侍之貴。寅、午、丑、戌、天干地支俱合者大貴。丙寅日辛卯時,無祖自立,有肢體疾。寅卯未子月,貴。餘月平,歲運同。丙辰日辛卯時,生寅戌月,天月二德,高。巳月,行北方運,貴。酉丑亦貴。亥卯未,大貴。丙午日辛卯時,年月中得癸水官星去刃則吉。子月,傷克妻子,寅酉,性格剛強,不受擊觸,三四品貴。午戌,行東南運;卯月,行西北運,俱貴。
丙子日辛卯時を配するは、子と卯と相刑し、妻を傷り子を害するを主とす。若し年月もまた此のごとく重複出現せば、反って科擧魁を奪ひ・君王に近侍するの貴を得るを主とす。寅・午・丑・戌を見て天干地支皆合を成すの、大貴を主とす。丙寅日辛卯時を配するは、祖業に靠らずして自立し、身上肢體の毛病あり。寅・卯・未・子月に生まれしの貴を主とし、その餘の月份平常、流年大運同じく論ず。丙辰日辛卯時を配するは:寅月・戌月に生まれて天德月德の二貴を帶ぶるは、格局高し。巳月に生まれて北方水運を走るの貴を主とす。酉・丑を見るもまた貴。亥・卯・未を見るの大貴。丙午日辛卯時を配するは:年月中癸水官星を得て來り羊刃を制去せば便ち吉。子月に生まれしの妻子を傷剋す。寅・酉を見るの性格剛強・触犯を受けず、三四品に至る可し。午・戌を見て東南運を走り、あるいは卯月に生まれて西北運を走るは、皆貴を主とす。
丙申日辛卯時滯,主聰明好酒色,身旺不化者貴。春吉。冬,行北運,富貴雙全。巳丑年月,行東運,二品,午未三品。丙戌日辛卯時,傷妻害子,身旺不化者貴。春,聰明好酒色。冬,行西運,富貴。夏風憲。丙辛化水不相當,有助身強大吉昌;四柱若逢沖剋破,勞心勞力過時光。丙日時逢辛卯,貪財壞印難成。財官運步顯名聲,身弱性情不定。父母六親難靠,挺身改祖方成。雁行各自望前程,有破如常之命。
丙申日辛卯時を配するは、運途滯澁、人と爲りて聰明にして酒色を好む。日主旺にして合して化を成さざるの貴を主とす。春天生の吉。冬天生にして北方運を走るの富貴雙全。年月巳・丑を見て東方運を走るの二品に至る可く、午・未を見るの三品。丙戌日辛卯時を配するは、妻を傷り子を害するを主とす。日主旺にして化せざるの貴を主とす。春天生の聰明にして酒色を好む。冬天生にして西方運を走るの富貴。夏天生の御史に任ず可し。結尾の歌訣にいう:丙辛合化して水と爲るはもと相當せず、若し別に幇扶ありて日主を強からしめば、こそ大いに吉昌。四柱一たび冲剋破害に碰上れば、便ち只心を勞し力を勞して日子を過ぐすのみ。斷語にいう:丙日時辛卯に逢ふ、是れ合して財星を貪りて印綬を壞す、事成り就げ難し。大運財官の地に走到してこそ名聲を顯し、日主弱き時性情便ち安定せず。父母六親倚靠し難く、須く身を挺して門戸を改換してこそ能く家を成さん。兄弟各々前程に奔り、若し破損あれば便ち只尋常の命。
六丙日壬辰時斷
六丙日生時壬辰,煞星坐庫火難親;身強反主為官貴,如弱定為貧夭人。丙日壬辰時,水火未濟。丙見壬偏官,辰上壬水合局,火死無光。若生春夏,身旺化鬼為官,復行身旺運,貴。秋冬,身衰鬼旺,更無倚托,貧下殘疾。丙子日壬辰時,辰戌丑未月,偏官有制,吉。亥卯年月,富貴。寅午,行子運;子,行寅午運,俱貴。不然僧道。
歌訣にいう:丙火日主壬辰時に生まれ、七煞水庫の上に坐し、火親近し難し。日主強きは反って此に因りて官を爲り顯貴し、日主弱きは必定貧寒短命。斷語にいう:丙日壬辰時是れ「水火未濟」の象:丙火壬水を見て「偏官」(七煞)と爲し、辰また申・子と會して水局を成し、火便ち死滅して光なし。若し春夏に生まれ、日主旺なれば、能く「鬼」を化して官星と爲し、さらに日主旺運を走れば、貴を主とす。秋冬に生まれ、日主衰へて煞旺、また依託なくば、便ち貧賤殘疾。丙子日壬辰時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれて偏官制あるの吉。年月亥・卯を見るの富貴。年月寅・午を見て大運子地を走り、あるいは年月子を見て大運寅・午を走るは、皆貴を主とす。否則は便ち僧道の命。
丙寅日壬辰時,身煞兩旺,寅卯辰丑未年月,大貴。巳午戌年月亦貴。丙辰日壬辰時,身孤有財,主惡死。春生,行北運;夏,東運,俱貴。秋,南運,官至三品。丙午日壬辰時貴,身旺煞淺,若辰戌丑未月,偏官有制,貴;無制,平常。丙申日壬辰時,旺中災。春平,夏福,秋富,冬壽促。若申子辰木局,干透印比助,大貴,食制煞亦貴。嫌煞透無制,財黨煞強,夭死非命。
丙寅日壬辰時を配するは、日主と七煞と兩邊皆旺:年月寅・卯・辰・丑・未を見るの大貴を主とす。巳・午・戌を見るもまた貴。丙辰日壬辰時を配するは、一身孤單にして財あり、善終を得ざるを主とす。春天生にして北方運を走り・夏天生にして東方運を走る皆貴。秋天生にして南方運を走るの官三品に至る。丙午日壬辰時を配するは貴を主とす、日主旺にして煞勢淺し。若し辰・戌・丑・未月に生まれ、偏官制伏あるの貴。制伏なきの平常。丙申日壬辰時を配するは、旺中反って災あり:春天生の平、夏天生の福あり、秋天生の富、冬天生の短壽。若し年月申子辰局を成して天干印綬・比肩を透出して來り身を幇すの大貴を主とし、食神を用ゐて煞を制するもまた貴。最も七煞干を透して制なく、財星又去りて煞勢を黨助するを忌み、すなわち橫死して命に非ざるに及ばん。
丙戌日壬辰時,凶。卯未年月,運行火土,官至三品,妻賢子孝。辰戌丑月,平穩。寅午子巳年月,風憲。丙日壬辰怕見申,再逢陽水定災屯;柱中若得寅午戌,變凶為吉貴絕倫。丙日壬辰時墓,身衰耗鬼當途。雁行難倚不相扶,妻子何須緣誤。君子文章福助,常人恩反成疏。運行官祿任謀圖,無破不貴即富。
丙戌日壬辰時を配するは凶を主とす:年月卯・未を見て大運火土を走るは、官三品に至り、妻賢子孝。辰・戌・丑月に生まれしの平穩。年月寅・午・子・巳を見るの御史に任ず可し。結尾の歌訣にいう:丙日の壬辰時最も申字を見るを怕る(申子辰水を合して煞を助く)、さらに陽水に碰上れば必定災難屯聚す。柱中若し寅・午・戌を得て合して火局を成せば、便ち能く凶を変じて吉と爲し、貴比ぶ可からず。斷語にいう:丙日壬辰時墓庫の上に坐す、日主衰弱にして身を耗すの鬼道に當る。兄弟倚靠し難く・互いに扶けず、妻子一節また何ぞ必ずしも強求せん。讀書人は文章に靠りて福助を得、普通人は則ち恩情反って疏遠と變ず。大運官祿の地に走到せば便ち任意に謀劃し得、破損なければ、貴ならざるも富なり。
六丙日癸巳時斷
六丙日生時癸巳,日祿歸時又遇官;不見巳寅壬癸月,功名唾於得何難。丙日癸巳時,日祿歸時,丙火巳上見癸為正官,坐貴。柱無壬己並寅亥,沖刑者貴,有則否。官通水旺,丙通木旺,無有不貴。丙子日癸巳時,丙祿在已,癸祿在巳,互換祿馬,歲月無壬已寅亥沖破,近侍風憲,位至公侯。
歌訣にいう:丙火日主癸巳時に生まれ、是れ日主の祿時上に歸してまた官星に遇ふ。ただ巳・寅あるいは壬・癸此らの月份に生まれざれば、功名簡直に唾手して得、何の難かあらん。斷語にいう:丙日癸巳時を「日祿歸時」とよぶ、丙火の祿巳に在り、時干癸水また正官、貴位の上に坐す。柱中壬・己なく、また寅・亥の來り冲刑するもなくば、貴を主とす。此ら有れば便ち算せず。官星水旺の地に通じ、丙火木旺の地に通ずれば、貴ならざるなし。丙子日癸巳時を配するは、丙火の祿巳に在り、癸水の祿子に在り、日と時と互換して祿馬す。ただ流年と月份と中壬・巳・寅・亥の來り冲破なくば、便ち君王に近侍する御史に任じ、位公侯に至る可し。
丙寅日癸巳時,春月,干支無水,文進繡衣,榮妻蔭子。卯戌申酉年月,二三品貴。丙辰日癸巳時,不利祖宗。酉戌寅丑年月,魁罡格,通身旺,貴。丙午日癸巳時,丑辰月,雜氣財官,貴顯。寅月,丙長生;已月,丙建祿,天干透財印者大貴,宜戒酒。子,官旺;酉,財旺,俱吉。丙申日癸巳時,身坐偏官、偏財,不貴即富。丙戌日癸巳時,卯戌丑未月,貴,不永。寅亥年月,風憲,嫌沖刑,宜戒酒。丙日時逢癸巳真,號為正貴喜相親;柱中年月無沖破,必是榮華富貴人。丙日時逢癸巳,正官祿馬稀奇。算來妻子早難為,官祿沖剋最忌。君子文名出眾,常人財祿有餘。黃金白玉出沈泥,運至時來偏聚。
丙寅日癸巳時を配するは:春月生にして干支水を見ざるは、文才を以て進身し・繡衣を身に著け(御史等の近侍の服を指す)、妻をして榮封を得せしめ・子をして蔭庇を得せしむ。年月卯・戌・申・酉を見るは二三品に至る可し。丙辰日癸巳時を配するは、祖上に利あらず。年月酉・戌・寅・丑を見て魁罡格を成し・日主また旺氣に通ずるの貴を主とす。丙午日癸巳時を配するは:丑月・辰月に生まれしは「雜氣財官」に屬し、貴顯。寅月に生まれしは丙火の長生、巳月に生まれしは丙火の建祿、天干さらに財星・印綬を透出するの大貴を主とす、ただ當に酒を戒むべし。年月子を見れば則ち官星旺、酉を見れば則ち財星旺、皆吉。丙申日癸巳時を配するは、日主坐下偏官また偏財に坐し、貴ならざるも富なり。丙戌日癸巳時を配するは:卯・戌・丑・未月に生まれしの貴にして久しからず。年月寅・亥を見るは御史に任ず可し、只嫌ひ冲あり刑あり、また酒を戒むに宜し。結尾の歌訣にいう:丙日時癸巳に逢ふ最も眞、正貴と稱し、彼此歡喜親近す。柱中年月冲破なくば、必定榮華富貴の人。斷語にいう:丙日時癸巳に逢ふ、正官と祿馬と皆稀奇難得。算へば妻子早年保ち難く、最も官祿冲せられ剋せられを忌む。讀書人文名出衆、普通人財祿餘りあり。黄金白玉終に泥中より現出し、運到り時來れば自然聚集せん。
六丙日甲午時斷
六丙日生時甲午,格入伏晶要見土;樂逢戊巳最為祥,火炎太過多辛苦。丙日甲午時,丙火午上太旺,要見己合甲化土,火氣伏晶,明照四方,若不見土難享福。生辰戌丑未月,上伏火氣,造化得中貴。年月干上再透戊己,運行金水,貴;不透,通土氣運亦貴。通,忌刑破。
歌訣にいう:丙火日主甲午時に生まれ、格局「伏晶」に歸入し、必ず土を見るを須ちる。歡喜して戊・己に遇上る最も吉祥、若し火勢過に炎烈なれば多く辛苦。斷語にいう:丙日甲午時、丙火午上太過旺盛、須く己土を見て來り甲木を合住し・化して土と爲し、火氣をして收斂潛伏せしめ、轉じて光明四方を照耀するの象と爲すことを要す。若し土を見ざれば、便ち難く福を享く。辰・戌・丑・未月に生まれしは、土能く火氣を收伏し、造化其の中和を得て貴。年月天干さらに戊・己を透出し、大運金水の地を走るの貴を主とす。天干透せざるも、ただ大運土氣に通ずればまた貴。不過既に氣に通ぜば、則ちさらに刑冲破害に遇ふを忌む。
丙子日甲午時,春生吉;夏無依,秋財旺,冬官貴,少子晚成,火土運發達。丙寅日甲午時,生辰戌丑未月,上伏火氣,造化得中貴。午月,火太旺,凶。丙辰日甲午時,寅卯印助,申酉印旺,巳午身旺,亥子官旺,俱吉。然以火土為重,無則福薄。未戌辰丑見,吉。丙午日甲午時,寅午戌月,作倒沖論,二三品貴。子月,南運,八九品貴。寅月,南運,金紫貴。午月,東方運,近侍貴。
丙子日甲午時を配するは:春天生の吉、夏天生の倚靠する所なし、秋天生の財星旺、冬天生の官星貴。子息少くして成就遲し、火土大運を走れば便ち發達す。丙寅日甲午時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれしは、土能く火氣を收伏し、造化中を得て貴。午月に生まれしの火氣太旺、反って凶。丙辰日甲午時を配するは:年月寅・卯を見れば印星相助あり、申・酉を見れば印星さらに旺、巳・午を見れば日主旺、亥・子を見れば官星旺、此ら皆吉。不過總じて火土を以て重と爲し、火土なくば便ち福薄。未・戌・辰・丑を見るの吉。丙午日甲午時を配するは:寅・午・戌月に生まれしは「倒冲」を按じて論ず(午を以て子中の官星を冲す)、二三品に至る可し。子月に生まれて南方運を走るの八九品。寅月に生まれて南方運を走るの位金印紫綬に至る。午月に生まれて東方運を走るの近侍の貴と爲る可し。
丙申日甲午時,不見火土氣者福薄。行金水運,貴。丙戌日甲午時,春生吉,夏孤克,秋吉,子少。寅午戌月,富貴超群。神仙宰相。丙日午時少水災,渾如炎火又添柴;柱中見火刑破,中末榮華不必猜。丙日時逢甲午,柱中劫刃傷官。木衰火旺化為灰。四季提綱方貴。君子亨通出入,常人守祖多災。六親骨肉少和諧,作事有成有敗。
丙申日甲午時を配するは、柱中火土の氣を見ざるの福薄。大運金水の地を走るの貴を主とす。丙戌日甲午時を配するは:春天生の吉、夏天生の孤單刑剋、秋天生の吉にして但し子息少し。寅・午・戌月に生まれしの富貴超羣、神仙宰相に比す可し。結尾の歌訣にいう:丙日午時水を缺く、烈火裡にさらに柴薪を添ふるがごとし。柱中若し火の來り刑破するを見れば、中年以後の榮華もまた疑ふを必ぜざるなり。斷語にいう:丙日時甲午に逢ふ、柱中排する是れ劫財・羊刃と傷官。木衰へて火旺、木終に灰燼と化す。必ず辰戌丑未の四季の月を以て月令と爲してこそ、貴氣を得ん。讀書人出入亨通し、普通人祖業を守りて反って災多し。六親骨肉少く和諧、事を爲すに總じて成あり敗あり。
六丙日乙未時斷
六丙日生時乙未,火月生人多富貴;乙為正印局中逢,不見財星方可慰。丙日乙未時,生氣印綬,丙見未為印庫,若通火氣月,貴;不通,柱無財,不行財運,亦作高命論,見則貪財壞印,主平常。冬生,官旺輔印,貴顯。丙子日乙未時,春,印綬穩厚。夏平穩,秋反覆,冬貴,歲運同。
歌訣にいう:丙火日主乙未時に生まれ、火旺の月に生まれし人多く富貴を主とす。乙木是れ丙火の「正印」、局中に在りて相逢ふ、ただ財星の來り印を破るを見ざれば、こそ安心す可し。斷語にいう:丙日乙未時是れ「生氣印綬」、丙火は未を以て印星の庫藏と爲す。若し月令火氣に通ぜば則ち貴。火氣に通ぜざるも、但し柱中財星なく・大運もまた財鄕を走らざれば、同じく高命として看るに當て可し。一たび財星を見れば便ち是れ財を貪りて印を壞し、只平常を主とす。冬天生の官星旺にして能く印綬を輔助す、貴顯を主とす。丙子日乙未時を配するは:春天生の印綬令を當り、穩重厚道。夏天生の平穩、秋天生の反復、冬天生の貴。流年大運もまた此に照りて論ず。
丙寅日乙未時,生卯未月,印綬格,智慧豐厚,難為妻子。寅巳子辰年月,貴。丙辰日乙未時,春吉,夏平穩,秋勞碌,冬貴顯。巳午月,行西北運,六七品貴。丙午日乙未時,不貴則富。午戌年月,職居風憲。申子辰,官星制刃;亥印未,印綬化刃,俱吉。丙申日乙未時,不通火氣,不見財星,作好命論。年月子辰會官;亥卯會印,俱貴。丙戌日乙未時,申子辰年月,近侍貴。寅卯巳年月,大貴。未時丙月生無疑,雁伴隨緣各自飛;運氣若行東與北,平時衣祿自無虧。丙日時臨乙未,運行東北榮華。身強財旺莫諮嗟,顯貴高堂大廈。君子封妻廕子,常人定好生涯,堆金積玉實堪垮,富貴騎鞍壓馬。
丙寅日乙未時を配するは:卯月・未月に生まれしは「印綬格」を成し、智慧豐厚、ただ妻子一節保ち難し。年月寅・巳・子・辰を見るの貴を主とす。丙辰日乙未時を配するは:春天生の吉、夏天生の平穩、秋天生の勞碌、冬天生の貴顯。巳・午月に生まれて西北運を走るの六七品の貴。丙午日乙未時を配するは、貴ならざるも富なり:年月午・戌を見るは御史の職に任ず可し。申・子・辰を見て官星を以て羊刃を制伏し、亥・未を見て印綬を以て羊刃を引化する、皆吉。丙申日乙未時を配するは:火氣に通ぜずまた財星を見ざるは、好命として論ず可し。年月子・辰會して官局を成し、亥・卯會して印局を成すの、皆貴。丙戌日乙未時を配するは:年月申・子・辰を見るの近侍の貴と爲る。寅・卯・巳を見るの大貴を主とす。結尾の歌訣にいう:未時丙日の生人に配するは疑ふを必ぜず、兄弟雁の伴ふがごとくにして縁に隨ひ各々飛散す。大運若し東方と北方とを走れば、平日衣祿自ら缺けず。斷語にいう:丙日時乙未に臨む、大運東北を行けば便ち榮華を得。日主強・財星旺なれば便ち嘆息するを必ぜず、顯貴の家自ら高堂大廈あり。讀書人妻をして封誥を得せしめ・子をして蔭庇を得せしむ能く、普通人もまた必ず好生計あり。堆金積玉多き幾ほど置く所なきに至り、富貴の人鞍に骑り馬に壓れて行く。
六丙日丙申時斷
六丙日生時丙申,身衰財破比肩分;暗中鬼旺七煞地,無救何能家道殷。丙日丙申時,財旺身衰,丙逢庚為財,壬為鬼,申庚旺壬生,丙火無氣,財須比肩分奪。若不通身旺月者貧下;有倚托救助,又通身旺月,運再同,貴。丙子日丙申時,若通火氣及寅卯月再行身旺運,吉。年月純金,棄命就財,亦以吉論。
歌訣にいう:丙火日主丙申時に生まれ、日主衰へて財星比肩に分奪せられん。申中暗藏の壬水七煞正旺、若し救應なくば、家道怎んぞ殷實ならんや。斷語にいう:丙日丙申時是れ「財旺身衰」:丙火は庚金を以て財と爲し・壬水を以て「鬼」(七煞)と爲し、申中庚金當旺してまた壬水を生ず、丙火卻て毫も氣力なく、財星還って時干の比肩に分け奪はれんとす。若し月令日主の旺氣に通ぜざれば、便ち貧賤。若し柱中依託救應あり、月令また日主の旺氣に通じ、大運さらに相同なれば、則ち貴を主とす。丙子日丙申時を配するは:ただ火氣に通じ、あるいは寅・卯月に生まれて大運さらに日主旺地を走るの、吉。年月地支純は金のは、「棄命就財」を成し、また吉に按じて論ず。
丙寅日丙申時,時日對沖,憂傷妻子,通火氣月,行身旺運,吉,亥月,手藝。丙辰日丙申時,寅月,行南運,貴。子,三合官局,天干透印,大貴。亥生透壬,多夭。戌未,平常。丙午日丙申時,主血火厄,後大發。若巳月生,庚辛透露,財星格,武貴。丙申日丙申時高,好色。子辰年月,東運,貴;不然,殘疾壽促。亥卯未,吉。丙戌日丙申時,柱無壬癸亥子酉字填實,作拱格論,貴。寅戌巳午,身旺無依,僧道。二丙相逢時遇申,無刑無破改門庭;火金銷煉多成敗,有印方能脫俗倫。丙日時逢申位,比肩陽火遲疑。偏官榮旺是和非,就裡妻財恁遂。祖宗盈虧得失,雙親雁侶難依。時來鞍馬家道齊,資財虛名薄利。
丙寅日丙申時を配するは、日支時支正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。月令火氣に通じて大運日主旺地を走るの吉。亥月に生まれしは手藝に靠りて活き過ぐす。丙辰日丙申時を配するは:寅月に生まれて南方運を走るの貴。年月子を見て會して三合官局を成し・天干また印綬を透すの大貴を主とす。亥月に生まれて壬水を透すの多く夭。戌・未を見るの平常。丙午日丙申時を配するは、血光と火燒の厄あるを主とし、其の後大發す。若し巳月に生まれて庚・辛天干に透出せば、「財星格」を成し、武職の貴を主とす。丙申日丙申時を配するは格局高し、但し色を好む。年月子・辰を見て東方運を走るの貴、否則は便ち殘疾短壽。亥・卯・未を見るの吉。丙戌日丙申時を配するは:柱中壬・癸・亥・子・酉此らの字なくして來り虛位を填實せざれば、「拱格」に按じて論じ、貴を主とす。寅・戌・巳・午を見て日主旺にして卻て依託する所なきは、是れ僧道の命。結尾の歌訣にいう:兩個の丙字相逢ひまた申時に遇ふ、ただ刑なく破なくば便ち能く門庭を改換す。火と金と互相銷煉して多く成敗あり、印綬ありてこそ能く凡俗を脱出せん。斷語にいう:丙日時申位に逢ふ、比肩同じく陽火にして彼此遲疑す。偏官榮旺の處正に是非の在る所、其の中妻と財とまたあの樣に將就す。祖上の産業盈あり虧あり、父母兄弟皆靠り難し。時運一たび到れば便ち鞍馬齊備・家道整齊、ただ資財と名聲と皆虛薄に偏す。
六丙日丁酉時斷
六丙日生時丁酉,刃生身死為災咎;柱中無救定然凶,就財棄命難長壽。丙日丁酉時,刃生身死,丁為刃,辛為財,酉上辛旺丙死,丁火長生,就財棄命,若無救助,不通身旺月,刃神不見刑沖,為人兇狠,不明禮義,有始無終;通月氣,或有救助,為技藝便巧之流。癸卯月生者,癸能破丁刃為官,癸水卯上長生,卯中有旺乙為印,如用神有力,又行水木運,貴顯。
歌訣にいう:丙火日主丁酉時に生まれ、羊刃生を得て日主死地に臨む、是れ災咎の象。柱中若し救應なくば必定凶、就中命を捨てて財に從ふもまた長壽難し。斷語にいう:丙日丁酉時是れ「刃生身死」:丁火是れ丙火の羊刃、辛金是れ丙火の財星、酉上辛金當旺にして丙火死地に處り、丁火卻て酉上に長生す、ただ日主を捨棄して財勢に順從するのみ。若し救應なく、月令また日主の旺氣に通ぜず、羊刃もまた刑冲の來り制するを見ざれば、此の種の人性情凶狠・禮義を明らめず・事を爲すに始ありて終なし。若し月令氣に通じあるいは別に救應あれば、便ち是れ手藝機巧に靠りて生を謀るの流。癸卯月に生まれしは、癸水能く丁火の刃を制して本身また官星、癸水卯上に長生し、卯中旺乙また印綬、若し用神力あり、さらに水木大運を走れば、便ち貴顯す。
丙子日丁酉時,春穩,夏貴,秋平,冬吉。未申酉亥年月,大貴。有丑會子,有辰會酉,俱以貴論。丙寅日丁酉時,卯亥未年月,干透官煞者貴。餘月有藝,平常。丙辰日丁酉時,寅午戌巳年月,干透煞印者貴。申子會官,干透印比者貴。如年月火土,宜見財則吉。丙午日丁酉時,生巳午戌月,僧道命好;酉月貴;亥子丑寅卯辰官印年月,大貴。
丙子日丁酉時を配するは:春天生の穩、夏天生の貴、秋天生の平、冬天生の吉。年月未・申・酉・亥を見るの大貴を主とす。丑ありて來り子と相合し・辰ありて來り酉と相合するも、また皆貴に按じて論ず。丙寅日丁酉時を配するは:年月卯・亥・未を見て天干官星七煞を透出するの貴を主とす。その餘の月份は則ち一技の長あり、命平常に屬す。丙辰日丁酉時を配するは:年月寅・午・戌・巳を見て天干七煞と印綬とを透出するの貴を主とす。申・子會して官局を成して天干印綬・比肩を透すもまた貴。如果年月もと火土に屬せば、便ち財星を見るに宜しくしてこそ吉。丙午日丁酉時を配するは:巳・午・戌月に生まれしは、僧道と爲れば則ち命好し。酉月に生まれしの貴。年月亥・子・丑・寅・卯・辰を見て官星印綬齊備なるは、大貴を主とす。
丙申日丁酉時,通水木氣月,行水木運貴。已午,身旺。亥子,官旺。年月兩全者,大貴。丙戌日丁酉時,月通木氣,行水運,貴;通金氣,行火運,金馬玉堂,才名冠世。露庚藏戊,貧夭。丙火遇酉不相當,太陽日沒少輝光;四柱若嫌沖剋破,六親刑害走彷徨。丙日時逢丁酉,天元炎火銷金。六親相守不安寧,阻礙前程難進。日夜思量不足。居官猶自憂貪。若逢巳月改門庭,子午傍人嗔恨。
丙申日丁酉時を配するは:月令水木の氣に通じて大運もまた水木を走るの貴を主とす。年月巳・午を見れば則ち日主旺、亥・子を見れば則ち官星旺。兩者年月中に在りて皆齊全なるは、大貴を主とす。丙戌日丁酉時を配するは:月令木氣に通じて水運を走るの貴。金氣に通じて火運を走るは、金馬門に入り・玉堂署に登る可く(翰林の職を指す)、才名當世に冠絶す。若し天干庚を露して地支戊を藏するは、貧にして夭。結尾の歌訣にいう:丙火酉時に遇上るは竝びに相宜ならず、太陽西に沈み・光輝減少するに比す可し。四柱さらに嫌ふ冲あり剋あり破あり、六親刑害して一生彷徨す。斷語にいう:丙日時丁酉に逢ふ、天干の炎火正に金氣を銷熔せんとす。六親相處して安寧を得ず、前程受阻して上進し難し。日夜思量して總じて足らざるを覺ゆ、官を做しても還って自ら貪墨を憂心す。若し巳月に生逢せば便ち能く門庭を改換す、ただ子・午の地また旁人の嗔恨を惹く。
六丙日戊戌時斷
六丙日生時戊戌,火局之中遇食神;月氣火通為福壽,不通逢吉亦常人。丙日戊戌時,壽永,名利不失。寅亥卯未印及申酉戌已年月生,貴。丙寅日戊戌時,廟堂食神,丙以戊為食神壽星,戌上丙火入庫,戊土專位,若通火氣月及東南運,福厚有壽;不通,平常。丙子日戊戌時,壽永,名利不失。家亥卯未印及申酉戌已年勝,貴。
歌訣にいう:丙火日主戊戌時に生まれ、火局の中食神に遇上る。月令の氣火と相通ずれば便ち福あり壽あるを主とし、氣に通ぜざれば就中吉に遇ふもただ常人。斷語にいう:丙日戊戌時壽命長久を主とし、名と利と皆失はれず。寅・亥・卯・未此らの印星の地、および申・酉・戌・巳の年月に生まれしは、貴を主とす。丙寅日戊戌時を配するを「廟堂食神」とよぶ:丙火は戊土を以て食神と爲し、食神すなはち壽星、戌上丙火庫に入り、戊土戌中に在りて其の本位に據る。若し月令火氣に通じて大運また東南を走れば、福厚くして長壽。火氣に通ぜざれば則ち平常。丙子日戊戌時を配するも、また壽命長久・名利失はざると説く、亥・卯・未の印星の地および申・酉・戌・巳の年月に生まれしを佳と爲し、貴を主とす。
丙子日戊戌時,夏月,福壽雙全。春,木克土,食神被梟。寅月,丙戊俱長生,最吉。有申庚制甲,大貴。秋冬火衰貧下。巳申亥年月,風憲極品。丙辰日戊戌時,午月,丙火有氣,土厚地方,五六品貴。亥月,金火運,風憲。丙午日戊戌時,羊刃食神健旺,名利驟發,亥未辰戌年月,西方運,風憲。丙申日戊戌時,亥月,東方運,貴。寅午身旺,干透財,吉。丑辰刑沖戌庫,發於晚年。
丙子日戊戌時を配するは:夏月生の福壽雙全。春天生の木來り土を剋し、食神偏印に奪はる。寅月に生まれしは、丙火と戊土と皆寅上に長生し、最も吉、柱中若し申・庚ありて來り甲木を制住するの、大貴を主とす。秋冬生の火衰へ、貧賤。年月巳・申・亥を見るは御史に任じ、位極品に至る可し。丙辰日戊戌時を配するは:午月に生まれしの丙火氣あり、若し土層厚實の地に出生せば、五六品の貴を得可し。亥月に生まれて金火大運を走るは御史に任ず可し。丙午日戊戌時を配するは、羊刃と食神と皆健旺、名利驟然に發起す。年月亥・未・辰・戌を見て西方運を走るは、御史に任ず可し。丙申日戊戌時を配するは:亥月に生まれて東方運を走るの貴を主とす。年月寅・午を見て日主を旺にし・天干また財星を透すの吉。丑・辰を見て來り戌庫を刑冲するの、發達晚年に在り。
丙戌日戊戌時貧,若通寅巳午戌火局,福壽雙全,大貴。見財亦吉。時上食神局,樓臺店舍中;茶房餅酒肆,幾度立家風。丙日戌時財庫開,少年未遇且沈埋;運通早晚通官爵,設若無官也發財。丙日時逢戊戌,就中倉庫兼全。重重福祿自天然,富貴妻賢子羨。君子文章早立,常人財物綿延。天孤父母早淹連,辰戌鑰匙開顯。
丙戌日戊戌時を配するはもと貧を主とす、但し若し寅・巳・午・戌の火局に通ぜば、便ち福壽雙全にして大貴。柱中財星を見るもまた吉。所謂時上食神の局を成す、生を營む多く樓台店舎の間に在り、茶房・餅鋪・酒肆の一類を開き、幾番經營するもまた能く家業を立つ。結尾の歌訣にいう:丙日の戌時是れ財庫開啟の象、少年の時未だ機緣に遇はず・暫く埋沒す。大運一たび通ぜば、早晚官爵に通達せんと欲し、就中官なくもまた能く財を發せん。斷語にいう:丙日時戊戌に逢ふ、其の中倉と庫と兩樣兼全。重重の福祿皆天然帶來し、富貴にして妻賢く子好し、人をして羨慕せしむ。讀書人文章早成、普通人財物綿綿不斷。ただ命天孤を帶び、父母早年多く牽累病痛あり、須く辰・戌此の把の鑰匙の庫を開くを待ちてこそ顯達せん。
六丙日己亥時斷
六丙日生時己亥,亥中壬旺被已傷;若通月氣方為貴,寅卯不逢主泛常。丙日己亥時,鬼旺身絕,丙見己為傷官,壬為正鬼,甲為倒食,亥上有明己,旺壬生甲,丙火絕氣,若通身旺月有倚托者,化鬼為官,主貴,終亦兇狠。通身旺運亦貴;身弱無倚托,不通月氣,柱中透出壬字,為禍百端,傲物氣高,主平常。
歌訣にいう:丙火日主己亥時に生まれ、亥中壬水正旺するも卻て己土に傷られん。ただ月令氣に通ずるこそ貴と算し、若し寅・卯の生扶に遇はざれば便ち只尋常の命。斷語にいう:丙日己亥時是れ「鬼旺身絶」:丙火己土を見て「傷官」と爲し、壬水を見て正「鬼」(七煞)と爲し、甲木を見て「倒食」(偏印)と爲す。亥上明處己土あり、暗處壬水正旺してまた能く甲木を生じ、而して丙火亥上已に絶氣す。若し月令日主の旺氣に通じて柱中依託あれば、便ち能く鬼を化して官星と爲し、貴を主とす、ただ此の種の人性情終に凶狠なり。大運日主旺地に通ずるもまた貴。若し日主弱くしてまた依託なく・月令氣に通ぜず、柱中さらに壬字を透せば、すなわち禍端百出、才を恃み物を傲り・氣焰甚だ高し、實際不過平常。
丙子日己亥時,秋冬,平常。未月,行水木運,干透木火者,貴。子月,行東運,大貴。申、亥、丑、戌年月,亦貴。丙寅日己亥時,夏生,化鬼為官,妻賢子孝,不貴則富。寅卯辰巳申丑年月,或午戌會局,天干更透丙戌字,主大權貴。丙辰日己亥時,日德格。寅月生,吉,辰月,為僧道主富,平人孤克。戌月沖辰,巳月沖亥,丙旺庫,俱吉。卯未會,行金水運,申子會,行木火運,俱貴。
丙子日己亥時を配するは:秋冬生の平常。未月に生まれて水木大運を走り・天干また木火を透すの貴を主とす。子月に生まれて東方運を走るの大貴を主とす。年月申・亥・丑・戌を見るもまた貴。丙寅日己亥時を配するは:夏天生の能く鬼を化して官星と爲し、妻賢子孝、貴ならざるも富なり。年月寅・卯・辰・巳・申・丑を見、あるいは午・戌會して火局を成し、天干さらに丙・戌字を透出するの、大權大貴を主とす。丙辰日己亥時を配するは「日德格」に屬す:寅月に生まれしの吉。辰月に生まれしは、僧道と做れば則ち富、尋常人は則ち孤單刑剋。戌月に生まれて辰庫を冲開き・巳月に生まれて亥宮を冲開くは、丙火庫中に在りて轉じて旺なり、此の兩種皆吉。卯・未會して木局を成して金水大運を走り、あるいは申・子會して水局を成して木火大運を走るは、皆貴を主とす。
丙午日己亥時,武貴。寅巳午月生,妻重子晚,不貴即富。秋冬,名利進退,酉午戌,大貴。丙申日己亥時,春夏生,移根換葉,就妻改福。秋冬平常。酉月,行東南運,風憲。丙戌日己亥時,寅卯巳午,木生火炎,妻傷子少,聰明富貴;酉亥子丑,平常,東運亦貴。丙日亥時命最高,猶如蘭蕙出蓬蒿;四柱若兼沖剋破,求名求利卻虛勞。丙日時臨己亥,若無壬字希奇。命中子少兩三妻,就裡喜逢天乙。父母雁侶行遠,刑空文福難齊。皆因八字有高低,切忌貪財罷職。
丙午日己亥時を配するは、武職の貴を主とす:寅・巳・午月に生まれしの兩度妻を娶り・子を得る較遲し、貴ならざるも富なり。秋冬生の名利進退定まらず。年月酉・午・戌を見るの大貴を主とす。丙申日己亥時を配するは:春夏生の移根換葉・妻室に靠りて福分を改換す。秋冬生の平常。酉月に生まれて東南運を走るの御史に任ず可し。丙戌日己亥時を配するは:年月寅・卯・巳・午を見るは、木火を生じて火勢炎烈、妻室傷を受け・子息稀少、但し人と爲りて聰明にして富貴。酉・亥・子・丑を見るの平常、東方運を走るもまた貴。結尾の歌訣にいう:丙日の亥時命格最も高し、蘭花蕙草蓬蒿の上に長出するに比す可し。四柱若しさらに兼ねて冲剋破害あれば、名を求め利を求めるもまたただ氣力を空費す。斷語にいう:丙日時己亥に臨む、ただ壬字を見ざれば便ち稀奇と算す。命中子息少くして兩三個の妻室あり、其の中喜ぶは能く天乙貴人に遇ふに在り。父母兄弟遠離し、一たび刑冲空亡に遇へば、文名と福氣と便ち難く齊全せん。此れ皆八字本身高あり低あるに因る、切に財を貪りて官を丢き職を罷めらるるを忌む。
六丁日庚子時斷
六丁日生時庚子,身衰鬼旺暗中藏;月無救助多貧夭,得坐身強又吉昌。丁日庚子時,身絕鬼旺,丁以庚為財,癸為鬼,子中有癸,丁火無氣,不能助扶。若通身旺月,有倚托者貴,更行身旺運,大貴;反是,貧夭下賤。丁丑日庚子時平,通木火氣,或行身旺運,貴。亦有亥子年月貴者,以丁火陰柔,不怕水鄉故也。
歌訣にいう:丁火日主庚子時に生まれ、日主衰へて七煞子中に暗藏して當旺す。月令若し救助なくば、多く貧寒短命を主とし、若し日主強旺を坐得せば、反って吉昌。斷語にいう:丁日庚子時是れ「身絶鬼旺」:丁火は庚金を以て財と爲し・癸水を以て「鬼」(七煞)と爲し、子中の藏する所正に癸水、丁火毫も氣力なく、從て自己を幇扶する無し。若し月令日主の旺氣に通じて柱中依託あるの貴を主とし、さらに日主旺運を走れば便ち大貴。之に反すれば則ち貧賤夭亡。丁丑日庚子時を配するは命平常に屬す、ただ木火の氣に通じ、あるいは大運日主旺地を走れば、便ち貴を主とす。また年月亥・子を見て反って貴なるもあり、此れ丁火陰柔にして、竝びに水鄕を畏懼せざるが故なり。
丁卯庚子時貧,辰戌丑未,偏官有制,午月干強,春身旺,俱吉。秋冬平常。忌癸巳月,破祖凶;己未月,刑傷;甲申月,刺面血光死。丁巳日庚子時,春旺,夏強,俱貴。秋冬平常。四季月,制伏得中吉。子辰,行西運,四五品貴。丁未日庚子時,辰戌丑未月,偏官有制。午月干強,貴。餘月有制伏,吉;戊子,文章顯秀。忌戊申月,夭;丙戌月,刑;辛丑月,刑凶。
丁卯日庚子時を配するは貧を主とす。但し年月辰・戌・丑・未を見て偏官に制伏あらしめ、あるいは午月に生まれて天干強旺、あるいは春天生日主旺なるは、皆吉。秋冬生の平常。癸巳月に生まるるを忌み、祖業を敗破して凶を主とす。己未月は、刑傷を主とす。甲申月は、黥面の刑を受け・血光を見て死するを主とす。丁巳日庚子時を配するは:春天生の日主旺・夏天生の日主強、皆貴。秋冬生の平常。辰戌丑未の四季の月に生まれて制伏中を得るの吉。年月子・辰を見て西方運を走るは、四五品の貴。丁未日庚子時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれしの偏官制伏あり。午月に生まれて天干強きの貴を主とす。その餘の月份ただ制伏あればまた吉。日時戊子を見るの文章淸秀顯達。戊申月に生まるるを忌み、夭を主とす。丙戌月は、刑を主とす。辛丑月は、刑して凶を主とす。
丁酉日庚子時,辰戌丑未月,剛明特達,貴。辰巳年月,貴尊相府。忌甲寅月,破敗惡死;癸巳月,離鄉惡死;乙酉月刑死。丁亥日庚子時,五十後大旺。辰戌丑未月,吉。寅午年月,貴。忌庚寅月,惡死;庚申月,身不全死;辛酉月,破敗。庚子時逢日是丁,火落江湖暗復明;四柱若兼沖剋破,讀書到老只虛名。丁日時逢庚子,日干丁火光輝。火胎金絕有盈虧,妻妾不能全美。有克有刑沖破,就中文福難齊。相生相救貴人提,此命先難後易。
丁酉日庚子時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれしは、人と爲りて剛正明達・才識出衆、貴を主とす。年月辰・巳を見るの貴相府に極まる。甲寅月に生まるるを忌み、破敗惡死を主とす。癸巳月は、鄕を離れて善終を得ざるを主とす。乙酉月は、刑死を主とす。丁亥日庚子時を配するは:五十歲以後大いに興旺す。辰・戌・丑・未月に生まれしの吉。年月寅・午を見るの貴を主とす。庚寅月に生まるるを忌み、惡死を主とす。庚申月は、死時身首全からず。辛酉月は、破敗を主とす。結尾の歌訣にいう:庚子時丁日に配上す、火江湖に落ち・暗してまた能く重明するに比す可し。四柱若しさらに兼ねて冲剋破害あれば、老まで讀書するも不過一個の虛名。斷語にいう:丁日時庚子に逢ふ、日干丁火もと光輝あり。ただ火は子上に在りて胎・金は子上に在りて絶、彼此盈虧定まらず、妻妾一節難く兩全を得。既に剋ありまた刑冲破害あれば、其の中文名と福分と便ち難く齊備せん。若し相生相救・貴人提攜を得れば、此の種の命便ち先難後易。
六丁日辛丑時斷(以下六丁日忌む所の月分上に同じ、時忌論ぜず)
六丁日生時辛丑,庫中財穀多陳朽;身無依倚不為凶,有托妻賢而富厚。丁日辛丑時,丑為財庫,辛為妻財,已為食神,丑旺金局,暗己得位,丁火無氣,若失天時無倚托者,就妻而發;有倚托救助者,財食豐足。丁丑日辛丑時,申酉月,財格,財旺生官,貴。午月,傷財身旺,主官祿。純子寅,武貴三品。水月,艱辛勞苦。辰月貴戚。
歌訣にいう:丁火日主辛丑時に生まれ、庫中の錢財糧穀多き陳積腐朽に至る。日主縱い倚倚する所なきも凶と算せず、若し依託あれば則ち妻賢くして家道富厚。斷語にいう:丁日辛丑時、丑是れ財の庫藏、辛金是れ丁火の妻財、己土是れ食神。丑巳・酉と會して金局を成して旺、暗藏の己土もまた各々其の位を得、丁火本身卻て氣なし。若し天時を失ひまた依託なくば、便ち妻室に靠りて家を發すを要す。若し依託救應あれば、財と食と皆豐足。丁丑日辛丑時を配するは:申・酉月に生まれしは「財格」を成し、財旺して能く官を生ず、貴を主とす。午月に生まれしは、雖か財を傷るも日主旺、官祿あるを主とす。年月純は子・寅のは、武職三品の貴。水旺の月に生まれしの艱辛勞苦。辰月に生まれしは貴戚と爲る可し。
丁卯日辛丑時,辰巳未年月,富貴,妻子遲。寅卯印助,戌庫身旺,刑。丑丁,得倚托,大貴。丁巳日辛丑時,因陰人致貴。巳酉丑申年月,財旺生官,富貴。卯月平常,行此運亦貴。丑月,西南運,大貴。丁未日辛丑時,時日並沖,憂傷妻子。酉月,通水氣,吉。歲運同。丁酉日辛丑時,寅卯巳午,身旺有托,主文名高貴,寵遇非常。申酉戌,財旺從之,最吉。亥子,官旺亦吉。
丁卯日辛丑時を配するは:年月辰・巳・未を見るの富貴、但し妻を娶り子を得る皆遲し。寅・卯を見れば印星相助あり、戌を見れば是れ火庫にして日主旺、卻て刑傷を帶ぶ。丑と丁とを見て日主依託を得るの、大貴を主とす。丁巳日辛丑時を配するは、多く女子(「陰人」)に因りて貴を致す:年月巳・酉・丑・申を見るは、財旺して官を生ず、富貴を主とす。卯月に生まれしの平常、但し大運此處に走到するもまた貴。丑月に生まれて西南運を走るの大貴を主とす。丁未日辛丑時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。酉月に生まれて水氣に通ずるの吉、流年大運同じく論ず。丁酉日辛丑時を配するは:年月寅・卯・巳・午を見て日主旺にして依託あるは、文名高顯・恩寵非常を主とす。申・酉・戌を見て財星旺にして日主財勢に順從するの、最も吉。亥・子を見て官星旺なるもまた吉。
丁亥日辛丑時,春印綬,吉,秋生,有火氣亦吉,夏太旺,凶。冬官煞旺,吉。未戌月,沖開丑庫,富。辛丑遇丁為寶庫,柱無匙鑰難言富;刑沖運至遇高人,發跡他鄉名譽著。丁日時逢辛丑,偏財庫喜刑沖。若還不顯有虛名,妻子宜爾相慶。父母雁行難睦,家門換改重新。發財發福見中興,必是榮華之命。
丁亥日辛丑時を配するは:春天生の印綬令を當り、吉。秋天生の若し柱中火氣あればまた吉。夏天生の日主太旺、反って凶。冬天生の官煞旺、吉。未月・戌月に生まれて丑庫を冲開くの富を主とす。結尾の歌訣にいう:辛丑丁日に遇上る、一座の寶庫に比す可し、柱中若し鎖を開くの鑰匙なくば便ち富を談ずるに足らず。刑冲の運到來し・また高人の提攜に遇ふを待ちて、便ち能く他鄕に在りて發跡して名聲顯著ならん。斷語にいう:丁日時辛丑に逢ふ、偏財庫に入るは最も刑冲を喜ぶ。就中顯達せざるも還って個の虛名あり、妻子一門は倒に可喜可慶。父母兄弟の間難く和諧、家門須く改換更新す可し。財を發し福を發せば便ち中興を見、必定榮華の命。
六丁日壬寅時斷
六丁日生時壬寅,身去從官化木神;水木月通成局象,尊榮安富貴無倫。丁日壬寅時,身去從官,丁壬化木,寅上健旺,若水局之月,大貴;通木月亦貴。如丁未月,行東方運,好。丁丑日壬寅時化貴。生冬月,官旺,貴。春,印綬,安穩,夏吉;秋平,行東運好。丁卯日壬寅時,貴化吉。寅卯年月,行金水運,大貴。亥子月,行西運,貴。丁巳日壬寅時,丁死於寅,巳無生意,又被寅刑,有始無終,若行金水運,榮貴。寅午年月,身旺;申子辰,官旺;亥卯未,印旺,俱可言貴。
歌訣にいう:丁火日主壬寅時に生まれ、日主身を捨てて去りて官星に順從し、丁壬合して化して木神と爲る。月令水木の氣に通じて局象を成すは、尊榮安逸・富貴比なし。斷語にいう:丁日壬寅時是れ「身去從官」:丁と壬と相合して木と化し、木寅上に在りて健旺。若し水局の月に生まれれば、大貴を主とす。月令木氣に通ずるもまた貴。たとへば丁未月に生まれて大運東方を走るも、また好し。丁丑日壬寅時を配するは、合化に因りて貴:冬月に生まれしの官星旺、貴を主とす。春天生の印綬令を當り、安穩。夏天生の吉。秋天生の平常、東方運を走れば則ち好し。丁卯日壬寅時を配するは、合化して轉じて吉:年月寅・卯を見て金水大運を走るの大貴を主とす。亥・子月に生まれて西方運を走るの貴を主とす。丁巳日壬寅時を配するは、丁火寅に到るはもと死地、巳中の火もまた生發の意なく、また寅に來り相刑せられ、故に事を爲すに始ありて終なし。若し金水大運を走れば則ち榮貴。年月寅・午を見れば則ち日主旺、申・子・辰を見れば則ち官星旺、亥・卯・未を見れば則ち印星旺、此ら皆貴と言ふ可し。
丁未日壬寅時,惡死。春生印吉,夏,木火運,發福。秋富,冬貴。酉戌年月,官至三品。亥卯寅戌,文貴,純卯行金水運,金紫。丁酉日壬寅時,亥未寅卯申子年月,聰明富貴,風憲極品。巳午,宰相。辰月,行金水運;戌月,東方運,俱貴。丁亥日壬寅時,日貴格,配合壬寅,官印俱全,文章顯達。子月,大貴,化氣凶。丁壬合化入金鄉,狗祿蠅名空自忙;節概衰殘無足取,眼前骨肉亦參商。丁日壬寅時合,化局木旺之鄉。月支申酉不相逢,得意高人薦用。父母雁行少力,外人喜笑春風,運逢水木沒金蹤,貴顯榮達之命。
丁未日壬寅時を配するは、善終を得ざるを主とす。春天生の印星令を當り、吉。夏天生にして木火大運を走るの福を發す。秋天生の富、冬天生の貴。年月酉・戌を見るの官三品に至る。亥・卯・寅・戌を見るの文才を以て貴を得。地支純卯にして金水大運を走るの位金印紫綬に至る。丁酉日壬寅時を配するは:年月亥・未・寅・卯・申・子を見るは、聰明にして富貴、御史極品に任ず可し。巳・午を見るの位宰相に至る。辰月に生まれて金水運を走り・戌月に生まれて東方運を走るは、皆貴。丁亥日壬寅時を配するは「日貴格」を成し、さらに壬寅を配上し、官星印綬皆齊全、文章顯達を主とす。子月に生まれしの大貴、但し若し合化して木の氣と成れば反って凶。結尾の歌訣にいう:丁壬合化の木若し金鄕に落進せば、あの蠅頭微利・狗苟の祿は皆白忙なり。氣節操守衰殘して稱道するに足らず、眼前の骨肉もまた參星と商星のごとく彼此相見ず。斷語にいう:丁日壬寅時と相合し、化局木旺の鄕に落つ。ただ月支申・酉に碰上せざれば、便ち能く高人の擧薦任用に得意す。父母兄弟力を出すに有限、外人反って彼に對して和顏悅色。大運水木に逢ひて金の蹤影を見ざれば、便ち貴顯榮達の命。
六丁日甲辰時斷
六丁日生時甲辰,官星得位印生身;不通月氣平為福,有倚扶同祿貴人。丁日甲辰時,印綬官庫,甲為印,壬為官,辰中甲木印綬生身,官星合局,若通月氣,有倚托者貴,否則平常。春生,喜北運;冬生,喜南運,吉。丁丑日甲辰時吉,亥子月,富貴。申月,東方運;午月,金水運,俱貴。純寅,風憲極品。丁卯日甲辰時,辰戌丑未月,孤克,運通發財。丑月,南方運,貴。卯月,金水運,近侍權貴,不利建白。
歌訣にいう:丁火日主甲辰時に生まれ、官星各々其の位を得て印綬來り日主を生扶す。就中月令の氣に通ぜざるも平順有福と算し、若し依託幇扶あれば、便ち祿神と貴人と同じく來るに等し。斷語にいう:丁日甲辰時是れ「印綬官庫」:甲木是れ丁火の印綬、壬水是れ正官、辰中の甲木印綬能く日主を生扶し、官星また申・子と會して水局を成す。若し月令氣に通じて日主依託あるの貴を主とし、否則はただ平常。春天生の北方運を走るを喜び、冬天生の南方運を走るを喜び、皆吉。丁丑日甲辰時を配するは吉:亥・子月に生まれしの富貴。申月に生まれて東方運を走り・午月に生まれて金水運を走るは、皆貴。地支純寅のは御史極品に任ず可し。丁卯日甲辰時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれしの孤單刑剋、但し大運一たび通ぜば便ち能く財を發す。丑月に生まれて南方運を走るの貴を主とす。卯月に生まれて金水運を走るの近侍權貴と爲る可し、ただ上書して事を言ふに利あらず。
丁巳日甲辰時,凶刑孤克。春印吉。夏秋平常。冬官旺。純戌,木火運,官居冷職。丁未日甲辰時,丑亥卯未月,印綬,官貴。夏平。辰戌,貴厚。酉午,金水運,大貴。丁酉日甲辰時平,年月不見戌字,日主榮貴格。春生,南運,貴;北運,大貴。年午月支合局,人馬化格,尤貴。丁亥日甲辰時,日貴格,官祿得位,必當顯達。申辰年月,大貴。午月,東北運;辰月,北方運,俱貴。丁日時逢官印同,匙開財庫見錢龍;支干四柱無刑破,運至方稱富貴翁。丁日辰時庫旺,其中印綬相生。匙鑰戌開喜壬丁,文秀出群超眾。骨肉六親刑剋,果成花謝重榮。只爭運遲見錢龍,先暗後明之命。
丁巳日甲辰時を配するは、凶刑孤剋を主とす:春天生の印星令を當り、吉。夏秋生の平常。冬天生の官星旺。地支純戌にして木火大運を走るは、ただ淸冷閑散の官を做すのみ。丁未日甲辰時を配するは:丑・亥・卯・未月に生まれしは、印綬力を得て官貴。夏天生の平常。辰・戌を見るの貴にして厚重。酉・午を見て金水大運を走るの大貴を主とす。丁酉日甲辰時を配するは命平常に屬す。年月戌字を見ざるは、「日主榮貴格」を成す。春天生にして南方運を走るの貴、北方運を走るの大貴。年支午と爲して月支と合して局を成すは、「人馬化格」を成し、尤も貴。丁亥日甲辰時を配するは「日貴格」を成し、官と祿と各々其の位を得、必定顯達。年月申・辰を見るの大貴を主とす。午月に生まれて東北運を走り・辰月に生まれて北方運を走るは、皆貴。結尾の歌訣にいう:丁日時上官星印綬同じく來る、鑰匙一たび開けば財庫便ち「錢龍」を見ん。四柱干支刑冲破害なく、運一たび到れば便ち富貴翁と稱するに足る。斷語にいう:丁日の辰時是れ庫旺の象、其の中自ら印綬相生あり。開庫の鑰匙戌に在り、喜ぶは壬と丁と、文才淸秀・超羣出衆を主とす。骨肉六親の間刑剋を免れず、但し花謝の後仍ほ能く結果し・重新繁榮す。爭ふ所ただ大運の來る遲きこそ錢龍を見ん、先暗後明の命に屬す。
六丁日乙巳時斷
六丁日生時乙巳,傷官暗裡會梟神;東方運地成虛秀,金水之鄉祿貴人。丁日乙巳時,丁以壬為官,乙為倒食,巳上壬絕,有明乙倒食,暗戊傷官健旺,為人傲物志高,平常。若通金水月氣,貴。運通亦貴。丁丑日乙巳時,春富,夏孤,秋吉,冬貴。丁卯日乙巳時,春印,夏旺,秋財,冬官,看取用何如?俱可論吉。午未年月,文章貴顯,行官祿運,吉。
歌訣にいう:丁火日主乙巳時に生まれ、傷官暗處に在りて梟神(偏印)と相會す。大運東方木地を走れば只個の虛有其表の淸秀を成し、金水の鄕を走るこそ是れ祿あり貴あるの人。斷語にいう:丁日乙巳時、丁火は壬水を以て官星と爲し・乙木を以て「倒食」(偏印)と爲す。壬水巳上に到るは絶地、明處の乙木是れ倒食、暗處の戊土傷官卻て健旺。此の種の人才を恃み物を傲り・志氣甚だ高し、實際命平常に屬す。若し月令金水の氣に通ぜば則ち貴、大運氣に通ずるもまた貴。丁丑日乙巳時を配するは:春天生の富、夏天生の孤單、秋天生の吉、冬天生の貴。丁卯日乙巳時を配するは:春天生は印を取り、夏天生は日主旺、秋天生は財を取り、冬天生は官を取り、孰れを用神と爲すかを看るを要す、總じて皆吉と論ず可し。年月午・未を見るの文章顯貴、大運官祿の地に走到すれば則ち吉。
丁巳日乙巳時,再生巳月,倒沖,亥壬為官,無水填實破格者,主四五品貴。丁未日乙巳時,若人倒沖格,無沖破,貴。巳亥年月,三四品貴。酉丑合財局,富。丁酉日乙巳時,破財倒食,若通金水年月,行金水運,吉。丁亥日乙巳時,時日並沖,憂傷妻子。巳酉丑申子辰,金水二局,財官得用,以富貴論。丁日巳時怕虎刑,財官運步始能通;好意人情反惡意,先難後易樂從容。丁日時臨乙巳,破財倒食難通。雙親雁侶且和平,妻子無嗔無悶。君子文學秀氣,常人財藝通明。壬庚辛癸若重逢,中末財名足用。
丁巳日乙巳時を配するは、如果さらに巳月に生まれれば、便ち「倒冲」の格を成し、巳を以て亥中の壬水を冲出して官星と爲す。ただ柱中水なくして來り填實して格を破らざれば、四五品の貴を主とす。丁未日乙巳時を配するは、若し倒冲の格に入りて冲破なくば貴を主とす。年月巳・亥を見るの三四品の貴。酉・丑を見て合して財局を成すの富を主とす。丁酉日乙巳時を配するは、是れ財を破りまた倒食に逢ふ。若し年月金水の氣に通じて大運もまた金水を走れば、則ち吉。丁亥日乙巳時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。年月巳・酉・丑と申・子・辰とを見、金局水局兩全にして財官皆取用し得るは、富貴に按じて論ず。結尾の歌訣にいう:丁日の巳時最も寅(虎)の來り相刑するを怕る、須く大運財官の地に走到してこそ通達せんを待つ。別人の好意反って惡意と成り、一生先難後易、終に能く安樂從容せん。斷語にいう:丁日時乙巳に臨む、財を破りまた倒食に逢ひ、事事通じ難し。父母兄弟の間倒に還って和平、妻子もまた嗔なく悶なし。讀書人文才淸秀の氣あり、普通人は則ち財と技藝の上に於て通達明白。若し壬・庚・辛・癸重重に出現せば、中年以後財と名と皆用に足らん。
六丁日丙午時斷
六丁日生逢丙午,日祿喜居時上遇;柱中鼠兔癸無傷,少年騰達青雲路。丁日丙午時,青雲得路。丁火午上建祿,若支無梟破,干無癸刑,祿元純粹,主貴。如支有子卯,干有癸破祿,遇而不遇。丁丑日丙午時平,寅卯戌未年月,貴。酉丑,用財最吉。忌亥子官煞。丁卯日丙午時,旺中有災,卯字刑破白丁。巳月。西北運,貴;東南,極品有權。寅亥,武職二品。若全子酉,大貴。
歌訣にいう:丁火日主生して丙午時に逢ふ、日主の祿正好時上に落ち、最も可喜なり。柱中若し子(鼠)・卯(兔)と癸水とを見て來り傷損せざれば、少年便ち能く青雲の路に騰達す。斷語にいう:丁日丙午時是れ「青雲得路」:丁火午上に建祿し、若し地支梟神の來り破るなく・天干癸水の來り刑するなくば、祿元純粹、貴を主とす。若し地支子・卯を出現し・天干癸水を出現して祿神を破れば、すなわち是れ遇ふもまた遇はざるに等し。丁丑日丙午時を配するは命平常に屬す:年月寅・卯・戌・未を見るの貴を主とす。酉・丑を見て財を取りて用と爲すの最も吉。最も亥・子此らの官煞の地を見るを忌む。丁卯日丙午時を配するは、旺中反って災禍あり、卯字祿神を刑破するが故に、一生白身にして功名なきを主とす。巳月に生まれて西北運を走るの貴を主とし、東南運を走るの位人臣に極まりて權あり。年月寅・亥を見るの武職二品。若し子・酉齊全のは大貴を主とす。
丁巳日丙午時,丁祿午,丙祿巳,互換祿格,柱無寅亥子字,文章顯貴。丁未日丙午時貴,破祖而成。年月忌壬癸字。甲申月,財官印三奇;辰月,官庫;亥月,官印,俱大貴。丁酉日丙午時平,不利子孫。亥卯未年月,貴。巳酉丑,平。寅午戌,富。丁亥日丙午時平,子月,金水運,郎官。未申酉丑年月,俱吉。午時丁日祿元局,不見官星壓眾曹;四柱無刑行運吉,青雲有路步丹霄。丁日時逢丙午,互換祿馬光輝。功名煊赫世應希,習學文章主貴。年月無癸子卯,時來文福班齊。布衣換得錦衣歸,風送雲程萬里。
丁巳日丙午時を配するは、丁火の祿午に在り・丙火の祿巳に在り、日と時と其の祿を互換し、「互換祿格」を成す。柱中寅・亥・子此らの字なきは、文章顯貴を主とす。丁未日丙午時を配するは貴を主とす、但し祖業を敗去してこそ能く家を成すを要す。年月最も壬・癸兩字を忌む。甲申月に生まれしは、財・官・印の三奇齊備、辰月に生まれしは官庫と爲る、亥月に生まれしは官印俱全、此の幾種皆大貴を主とす。丁酉日丙午時を配するは命平常に屬し、子孫に利あらず。年月亥・卯・未を見るの貴を主とす。巳・酉・丑を見るの平常。寅・午・戌を見るの富を主とす。丁亥日丙午時を配するもまた平常。子月に生まれて金水大運を走るは郎中の一級の官を做る可し。年月未・申・酉・丑を見るは皆吉。結尾の歌訣にいう:午時丁日に配して祿元の局を成す、ただ官星の來り衆官(祿神)を壓制するを見ざれば、四柱刑なくして大運また吉、青雲路あり、直に丹霄に上る可し。斷語にいう:丁日時丙午に逢ふ、祿馬を互換して光輝煥發す。功名顯赫・世上少有、文章を勤習すれば便ち貴を主とす。年月中癸・子・卯の來り破るなく、時運一たび到れば、文名と福氣と一齊に來る。布衣換へて錦衣を著けて歸り、長風相送り・雲程萬里。
六丁日丁未時斷
六丁日生時丁未,火托木局生有氣;衣祿安穩且如常,運見水兮方得地。丁日丁未時,火托木局,丁以甲為印綬,未為木庫印綬之鄉,若柱不見財星,不行財運,月年通亥卯未局,有倚托者,安穩之福。丁丑日丁未時,丑未刑沖,不得善終。年月辰戌,四庫全,貴當極品。申未,三品,法司淡薄清閒。丁卯日丁未時,刑中發。寅卯月,印綬,發財敦厚。辰戌申午,俱吉。
歌訣にいう:丁火日主丁未時に生まれ、火木局の上に身を托して生氣絶えず。衣祿安穩、命格もまた就中尋常、大運水に遇ふてこそ眞に地を得たりと算す。斷語にいう:丁日丁未時是れ「火托木局」:丁火は甲木を以て印綬と爲し、未また木の庫藏・印綬の歸する所の鄕。若し柱中財星を見ず・大運もまた財鄕を走らず、年月また亥卯未の木局に通じて日主依託あれば、便ち是れ安穩の福。丁丑日丁未時を配するは、丑と未と相冲相刑し、善終を得ざるを主とす。年月さらに辰・戌を見て四庫を齊全ならしめるは、貴極品に至る。申・未を見るの三品、多く司法衙門裏に在りて淸淡閑職を做す。丁卯日丁未時を配するは、刑傷の中に在りて反って發達す。寅・卯月に生まれしの印綬力を得、能く財を發して人と爲りて敦厚。辰・戌・申・午を見るは皆吉。
丁巳日丁未時,拱祿格貴。年有子字,則午為闕門,得拱大貴。忌空亡填實。年月見財官印,俱吉;財,富;官印,貴。丁未日丁未時,八專太旺,早克父母妻子,衣祿平常,為僧道吉。柱通金水木並金水運,衣祿安穩,大貴。丁酉日丁未時,日貴格。若亥卯未寅月生,衣祿敦厚,寅月,金水運,金紫風憲。丁亥日丁未時,卯月,三合印局,貴而有壽,申,財官旺;亥,官旺,俱吉,夏生,丁火有氣,儒官,但不免孤貧。二丁相遇未時排,險路中年發福來;運吉貴人相會合,安閒衣祿不須猜。丁日時逢丁未,其中倉庫沈埋。少年難發等時來,丑未相沖通泰。不靠雙親雁侶,花開收果妻財。時逢壽足福重來,末遇榮華堪快。
丁巳日丁未時を配するは「拱祿格」を成して貴:年上若し子字あれば、午便ち拱夾の門戸と成り、拱し成るを得るの大貴を主とす。只空亡と實字の來り虛位を填むを忌む。年月財・官・印を見る皆吉、財を見るは富を主とし、官印を見るは貴を主とす。丁未日丁未時を配するは「八專」に屬し、日主太旺、早年便ち父母妻子を刑剋し、衣祿平常、僧道と做れば則ち吉。若し柱中金・水・木の氣に通じ竝びに金水大運を走れば、衣祿安穩、大貴を主とす。丁酉日丁未時を配するは「日貴格」を成す:若し亥・卯・未・寅月に生まれれば、衣祿敦厚。寅月に生まれて金水大運を走るは、金印紫綬の御史と爲る可し。丁亥日丁未時を配するは:卯月に生まれて亥・未と合して三合印局を成すの、既に貴且つ壽。年月申を見れば則ち財官旺、亥を見れば則ち官星旺、皆吉。夏天生の丁火氣あり、儒官を做る可し、ただ孤單淸貧を免れず。結尾の歌訣にいう:兩個の丁字相遇してまた未時に排す、險路上中年に到れば便ち福來る。大運吉にして貴人相會相合すれば、安閑の衣祿疑ふを必ぜざるなり。斷語にいう:丁日時丁未に逢ふ、其の中の倉庫還って地下に埋まる。少年難く發達し、只時機到來を待ち、丑と未と相冲すれば便ち豁然通泰す。父母兄弟に依靠するを必ぜず、花開の後自ら能く果實と妻財とを收得せん。時機一たび到れば壽足り福重く、晚年榮華に遇上る、實に痛快なり。
六丁日戊申時斷
六丁日生時戊申,天元背祿敗其身;月無救助財難發,只是平常衣祿人。丁日戊申時,身敗背祿,丁以壬為官,申上見戊土傷克,若年月干透,壬,見官為禍,雖有旺庚為財,自敗不能制克,不通身旺月者平常。喜甲寅年月,忌壬子。丁丑日戊申時,秀貴。未申年月,貴;行東南運,大貴。巳月,西北運,六卿之職。
歌訣にいう:丁火日主戊申時に生まれ、天干祿神を背離して自身を損敗す。月令若し救助なくば、財もまた難く發起し、只個の衣祿平常の人なり。斷語にいう:丁日戊申時是れ「身敗背祿」:丁火は壬水を以て官星と爲すに、而して申上の戊土正に來り壬水を傷剋す。若し年月天干さらに壬水を透出せば、官を見て反って禍患と成る。雖か申中に當旺の庚金ありて財と爲すも、然れども日主自身敗弱、制剋し住ふ能はず、月令日主の旺氣に通ぜざるは便ち只平常。此の一格甲寅年月を見て來り生扶するを喜び、壬子を見るを忌む。丁丑日戊申時を配するは、淸秀にして貴:年月未・申を見るの貴を主とし、さらに東南大運を走るの大貴を主とす。巳月に生まれて西北運を走るは、六部の長官の職に任ず可し。
丁卯日戊申時,春,傷官用印;秋,傷官用財,俱吉。夏,比肩;冬,傷官見官,平常。四季月,吉。丁巳日戊申時,不貴即富,未免刑剋。夏生,行西北運,貴,秋冬,勞苦。丁未日戊申時;生巳午未戌,身旺貴顯。若亥卯會未,子辰會申,俱以貴論。丁酉日戊申時,寅午戌丑辰未月生,傷官傷盡為奇,又日貴格,主登科第,運行金水,腰金衣紫。丁亥日戊申時,日時相害,憂傷妻子。通月氣身旺者,貴顯。年月戊戌、丁巳,火土太重者目疾。丁日戊申時為正,天元氣旺顯文明;為官雖是甘淡薄,運吉終須家道成。
丁卯日戊申時を配するは:春天生のは傷官を以て印を取りて用と爲し、秋天生のは傷官を以て財を取りて用と爲し、皆吉。夏天生の比肩を成し、冬天生の傷官見官を成し、皆平常。辰戌丑未の四季の月に生まれしの吉。丁巳日戊申時を配するは、貴ならざるも富なり、ただ刑剋を免れず。夏天生にして西北運を走るの貴を主とし、秋冬生の勞苦。丁未日戊申時を配するは:巳・午・未・戌月に生まれて日主旺なるの貴顯。若し年月の亥・卯と未と會して木局を成し・子・辰と申と會して水局を成すの、皆貴に按じて論ず。丁酉日戊申時を配するは:寅・午・戌・丑・辰・未月に生まれて傷官盡を吐くを奇と爲し、また日貴格に逢ふは、科擧登第を主とし、大運金水を走れば、腰に金帶を係け・身に紫服を著く可し。丁亥日戊申時を配するは、日と時と相害し、妻子のために憂傷するを主とす。月令氣に通じて日主旺なるの貴顯。年月若し是れ戊戌・丁巳なれば、火土太重にして眼疾を患ふ。結尾の歌訣にいう:丁日の戊申時最も端正、天干の氣旺にして文采顯明。官を做る雖かただ淡泊に甘んずるのみなれど、運一たび吉なれば終に能く家業を成就せん。
六丁日己酉時斷
六丁日生時已酉,學堂遇貴格誠稀;妻子有氣食神旺,無破無刑方是奇。丁日己酉時,丁火酉上長生,學堂、天乙貴人皆兼得之。丁用己為食,辛為財,酉上明己暗辛生旺,文章秀麗,如見卯乙沖破者不貴。丁丑日己酉時,辰巳午未申戍年月貴。丁卯日己酉時,時日並沖,憂傷妻子,通火氣吉。忌乙卯字。年月有亥未、巳丑,但一字兩合,不以沖論。
歌訣にいう:丁火日主己酉時に生まれ、學堂と貴人と同じく在り、此の種の格局實に稀少なり。妻星子星皆氣ありて食神また旺、ただ破なく刑なくば便ち奇格と算す。斷語にいう:丁日己酉時、丁火酉上に長生し、學堂と天乙貴人と兩樣皆兼得したり。丁火は己土を以て「食神」と爲し・辛金を以て「財」と爲し、酉上明處に己あり・暗處に辛あり、皆生旺の地に在り、文章淸秀華美を主とす。如果卯・乙を見て來り冲破すれば、便ち貴ならず。丁丑日己酉時を配するは、年月辰・巳・午・未・申・戌を見るの貴を主とす。丁卯日己酉時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。火氣に通ぜば則ち吉、最も乙・卯二字を見るを忌む。若し年月亥と未・巳と丑とあり、一字兩邊皆合を成すは、便ち冲に按じて論ぜず。
丁巳日己酉時,巳酉丑年月,財旺生官,終身富貴。亥子亦吉。丁未日己酉時,通火氣,貴。見卯乙癸字不貴。丁酉日己酉時,刑害孤惡,通木火月,吉。丁亥日己酉時,蹇滯。如戊己丙丁年月,居近侍有權。卯甲乙寅,西北運,貴。丁日酉時終見貴,偏財食遇祿無歸;干支生旺凶中吉,沖破財星隱禍機。丁日時臨己酉,食神旺相生財。清閒福祿自然來,一世為人響快。君子寬洪海量,常人四海情懷。財官雙美象中排,一路滔滔無礙。
丁巳日己酉時を配するは:年月巳・酉・丑を見るは、財旺して能く官を生じ、終身富貴。亥・子を見るもまた吉。丁未日己酉時を配するは、火氣に通ずるの貴を主とす。卯・乙・癸此らの字を見るの貴ならず。丁酉日己酉時を配するは、刑害孤苦凶惡を主とす。月令木火に通ずるの吉。丁亥日己酉時を配するは、運途蹇滯。若し年月是れ戊・己・丙・丁なれば、近侍の職に居りて權ある可し。卯・甲・乙・寅を見て西北運を走るの貴を主とす。結尾の歌訣にいう:丁日の酉時終に能く貴を見ん、ただ偏財と食神と雖か遇ふも、祿卻て歸依する處なし。干支若し生旺の地に在れば、凶中もまた能く吉に轉ず、一たび財星を冲破せば、便ち暗中に禍機を藏す。斷語にいう:丁日時己酉に臨む、食神旺相にして財星を生助す。淸閑の福祿自然到來し、一輩子人と爲りて爽快なり。讀書人心胸寬宏して海のごとく、普通人もまた四海の襟懷あり。財と官と兩樣皆美、一路順暢にして毫も阻碍なし。
六丁日庚戌時斷
六丁日生時庚戌,墓中逢敗難成福;若無救助鬼來傷,財帛不聚傷其目。丁日庚戌時,墓中逢敗,丁以庚辛為財,戌中有丙為敗,不成其福。若無救助,迭見癸水,主傷目。丁丑日庚戌時,時日相刑,憂傷妻子。若寅亥申酉年月,官至三品。午未子辰,行金木運亦貴。
歌訣にいう:丁火日主庚戌時に生まれ、日主墓に入りまた敗地に逢ふ、難く福氣を成就す。若し救應なくば、反って七煞に來り傷られ、錢財聚まらずして而且眼目を傷る。斷語にいう:丁日庚戌時是れ「墓中逢敗」:丁火は庚・辛金を以て財星と爲すに、而して戌中丙火を藏し、丙火正に財の敗地、故に福を成す能はず。若し救應なく、柱中又重重に癸水を見れば、眼を傷るを主とす。丁丑日庚戌時を配するは、日支と時支と相刑し、妻子のために憂傷するを主とす。若し年月寅・亥・申・酉を見れば、官三品に至る。午・未・子・辰を見て金木大運を走るもまた貴。
丁卯日庚戌時,生亥未年月,三合會印,貴。子月,煞印,吉。年月建祿,僧道,主貴。柱無救助,見癸旺,多患目疾,酉月無貴;純酉戌年月,天干透己甲者貴,中帶凶。丁巳日庚戌時,辰巳月,金水運,風憲。癸子、壬亥,南方運,極品。純未,西北運,三四品;身旺不行財官運,平常,為僧道清高。丁未日庚戌時,主刑。亥卯會印,申子辰會官,俱主文貴。午月,建祿,有子沖,凶。若年月用土生財,主富;用財生官,富貴雙全。
丁卯日庚戌時を配するは:亥・未年月に生まれて卯と合して三合木局を成して印と爲るの貴を主とす。子月に生まれしの煞と印と相配し、吉。年月建祿に逢ふは、僧道と做れば則ち貴。柱中若し救應なくして癸水また旺なれば、多く眼疾を患ふ。酉月に生まれしの貴ならず。年月純は酉・戌にして天干己・甲を透出するの貴を主とす、ただ貴中凶を帶ぶ。丁巳日庚戌時を配するは:辰月・巳月に生まれて金水大運を走るは御史に任ず可し。年月是れ癸子・壬亥にして南方運を走るの位人臣に極まる。地支純未にして西北運を走るの三四品。若し日主旺にして卻て財官の運を走らざれば、便ち只平常、僧道と做れば倒に淸高。丁未日庚戌時を配するは刑傷を主とす:年月亥・卯會して印局を成し・申・子・辰會して官局を成すは、皆文才の貴を主とす。午月に生まれしは建祿と爲る、但し若し子ありて來り冲せば、則ち凶。若し年月土を取りて來り財を生ぜば、富を主とす。財を取りて去りて官を生ぜば、則ち富貴雙全。
丁酉日庚戌時,日貴格,近貴,曉藝業,有機謀。酉戌,六害,骨肉無情,秋月,五六品貴。丁亥日庚戌時,日貴格。巳酉丑年月,四五品貴。寅卯亥,火金運,位至六卿。丁日時逢戌刻真,鎖鑰無匙庫閉門;父母兄弟難依靠,立成家計自殷勤。丁日時逢庚戌,火金刑害夭孤。丑辰不遇鑰匙無,庫閉財能收貯。就合托妻隨住,六親骨肉消疏。晚年發福改門閭,此命後甜先苦。
丁酉日庚戌時を配するは「日貴格」を成し、能く貴人に親近し、技藝を通曉し、機謀に富む。ただ酉と戌と相害し(六害)、骨肉の間情なし。秋月に生まれしは五六品の貴を得可し。丁亥日庚戌時を配するもまた「日貴格」を成す:年月巳・酉・丑を見るの四五品の貴。寅・卯・亥を見て火金大運を走るは、位六部の長官に至る。結尾の歌訣にいう:丁日時戌刻に逢ふ最も眞、惜しむべし鎖ありて鑰匙なし、庫門緊閉す。父母兄弟皆靠り難く、一切家業ただ自己の勤勉建立に能く靠るのみ。斷語にいう:丁日時庚戌に逢ふ、火と金と彼此刑害し、夭折孤單を主とす。若し丑・辰此の把の鑰匙に遇ひ能はざれば、庫門便ち打開く能はず、財只庫裡に鎖せらるるのみ。此の種の人多く妻家に就合し・妻に隨ひて居住し、六親骨肉漸漸疏遠す。晚年にしてこそ福を發して門庭を改換す、先苦後甜の命に屬す。
六丁日辛亥時斷
六丁日生時辛亥,財官雙美印長生;若通月氣極高貴,月不通兮名利輕。丁日辛亥時,財官雙美,丁用壬為官,辛為財,甲為印,亥上有明辛為財,暗壬為官,生甲為印,若通火氣有寄託者,大貴,有全美之名;不通,名利乖劣。丁丑日辛亥時,秋財旺,夏身旺,春印旺,貴顯。冬,官煞太重,恐身弱不能勝任其福。
歌訣にいう:丁火日主辛亥時に生まれ、財と官と兩樣皆美、印綬また亥上に長生す。若し月令氣に通ぜば便ち極めて高貴、月令通ぜざれば則ち名利皆輕微。斷語にいう:丁日辛亥時是れ「財官雙美」:丁火は壬水を以て官と爲し・辛金を以て財と爲し・甲木を以て印と爲す。亥上明處に辛金あり是れ財、暗處に壬水あり是れ官、壬水また甲木を生じて印と爲す。若し火氣に通じて日主寄托する所有るは、大貴を主とし、十全十美の名あり。火氣に通ぜざるは、名利皆乖違低劣。丁丑日辛亥時を配するは:秋天生の財星旺、夏天生の日主旺、春天生の印星旺、皆貴顯。冬天生の官煞太重、恐らくは日主太弱にして、此の份の福氣を擔起し得ざらん。
丁卯日辛亥時,時上財官印三奇,再得年月印助財生,皆主大貴。純子,行木火運,官可六品,巳酉丑月,辛財得局,方有倚旺,富貴雙全。丁巳日辛亥時,時日相沖,憂傷妻子。若通火氣,秋生,行東運,貴。辛月得巳亥者,破祖顯秀。丁未日辛亥時,亥卯未寅辰午年月,干透正印、正官者,聰明貴顯;行西運,極品。巳丑月,風憲。
丁卯日辛亥時を配するは、時柱上財・官・印の三奇齊備、年月さらに印星ありて幇扶し・財星官を生ずるは、皆大貴を主とす。地支純子にして木火大運を走るは、官六品に至る可し。巳・酉・丑月に生まれ、辛金財星會して金局を成す、こそ倚仗する所ありて旺と算し、富貴雙全。丁巳日辛亥時を配するは、日支と時支と相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。若し火氣に通じ、秋天生にして東方運を走るの貴を主とす。辛金の月に生まれて巳・亥を得るは、祖業を敗破するも卻て淸秀顯達。丁未日辛亥時を配するは:年月亥・卯・未・寅・辰・午を見て天干正印・正官を透出するは、聰明にして貴顯、西方運を走れば位人臣に極まる可し。巳月・丑月に生まれしは御史に任ず可し。
丁酉日辛亥時,貴人捧印,貴。子月,東方運,風憲。柱有巳丑會財,卯未會印,天干透財官印者,大貴。丁亥日辛亥時,日貴格,又三奇全,通月氣身旺者貴。卯未三合印局,大貴。天元丁日亥時富,平步青雲路正長;得意退毛雞化鳳,鵬程萬里任翱翔。丁日時臨辛亥,天元祿馬同鄉。官居進士掛朝裳,必是寒門將相。定主妻賢子孝,威儀權柄難量。驟升臺省與京堂,固是財官生旺。
丁酉日辛亥時を配するは、是れ「貴人捧印」の象、貴を主とす:子月に生まれて東方運を走るは御史に任ず可し。柱中巳・丑會して財局を成し、卯・未會して印局を成し、天干また財・官・印を透出するは、大貴を主とす。丁亥日辛亥時を配するは「日貴格」を成し、また財官印の三奇齊全、月令氣に通じて日主旺なるの貴を主とす。卯・未と合して三合印局を成すの大貴を主とす。結尾の歌訣にいう:丁日の亥時富を主とす、平步青雲にして前路正に長し。得意の時退盡せる舊毛の雞の鳳凰と化するがごとく、鵬程萬里其の翱翔に任せん。斷語にいう:丁日時辛亥に臨む、天干と祿馬と同じく一鄕に在り。官進士に居りて身に朝服を挂く、必定寒門裏に出づるの將相なり。此の種の命必ず妻賢子孝を主とし、威儀と權柄と量限る可からず。驟然に台省と京堂の職に升入るは、もと是れ財官生旺の緣故なり。
六戊日壬子時斷
六戊日生時壬子,月通四季墓中財;若交身化為真火,水旺運鄉忌目災。戊日壬子時,妻財俱旺,戊以壬為妻財,子上壬水旺,戊土無氣,生辰戌丑未月,不化者獲財。若合癸化落水旺鄉,火不顯其光,作事無成,虛而不實,當患目災。通月氣旺者貴。
歌訣にいう:戊土日主壬子時に生まれ、月令辰戌丑未の四季の月に通ずれば、財便ち墓庫の中に藏る。若し日主癸と相合化して眞火と成り、水旺の大運を走れば便ち眼疾の災を防ぐを要す。斷語にいう:戊日壬子時是れ「妻財俱旺」:戊土は壬水を以て妻財と爲し、子上壬水正旺にして戊土氣なし。辰・戌・丑・未月に生まれて合化せざるは、能く財を得。若し戊と癸と相合して火と化し、卻て水旺の鄕に落ちれば、火便ち光を顯出す能はず、事を爲すに一成する所なく、虛にして實ならず、還って眼病を患ふを要す。月令氣に通じて日主旺なるの貴を主とす。
戊子日壬子時,財星格。寅卯月,祿馬朝元,顯貴。酉亥丑年月,西北運,金紫風憲。忌乙卯年刑;癸巳月,旺中刑;丙午月,旺中受刑。戊寅日壬子時,卯月,正官格,貴。夏乖,秋少順。丑酉年月,吉。忌己巳月刑,己亥月凶刑。戊辰日壬子時,春,財官旺、貴。夏乖。秋少順。冬財旺,行西南運,五六品貴。忌庚辰月,自刑凶;辛巳月,截路凶刑;乙丑月,破敗凶。
戊子日壬子時を配するは「財星格」を成す:寅・卯月に生まれしは、祿馬元神に朝拱し、顯貴を主とす。年月酉・亥・丑を見て西北運を走るは、金印紫綬の御史と爲る可し。乙卯年を忌み、刑を主とす。癸巳月は、旺中刑を受く。丙午月も、また旺中に在りて刑を受く。戊寅日壬子時を配するは:卯月に生まれしは「正官格」を成し、貴を主とす。夏天生の乖違不順、秋天生の稍稍順遂。年月丑・酉を見るの吉。己巳月を忌み、刑を主とす。己亥月は、凶刑を主とす。戊辰日壬子時を配するは:春天生の財官皆旺、貴を主とす。夏天生の乖違。秋天生の略順。冬天生の財星旺、西南大運を走れば五六品の貴を得可し。庚辰月を忌み、自刑して凶を主とす。辛巳月は、截路空亡を犯して凶刑。乙丑月は、破敗にして凶を主とす。
戊午日壬子時,時日並沖,憂傷妻子。巳午年月,風憲。寅卯亥,六卿。申月,行木火運,侯伯。忌丙午月,身不全;癸亥,自刑夭。年月子午不雜,丑戌又刑,俱主大貴。戊申日壬子時高,先滯後旺。子酉年月,時上偏官,貴。巳午未戌,身有制化,用財亦專,皆以吉論。申酉,食傷生財,天干透甲乙者,富貴雙全。忌己巳月刑害,壬午月夭傷,癸亥月孤貧。
戊午日壬子時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。年月巳・午を見るは御史に任ず可し。寅・卯・亥を見るの位六部の長官に至る。申月に生まれて木火大運を走るの侯伯に封ず可し。丙午月を忌み、身首全からざるを主とす。癸亥を見るの自刑して夭。若し年月の子と午と各自純にして相混雜せず、丑と戌とまた刑を成すは、皆大貴を主とす。戊申日壬子時を配するは格局高し、先に滯塞して後に興旺す:年月子・酉を見るは、時上偏官を成し、貴を主とす。巳・午・未・戌を見て日主制あり化あり・專ら財星を用ゐるは、皆吉に按じて論ず。申・酉を見、食神傷官を以て財を生じ、天干さらに甲・乙を透すは、富貴雙全。己巳月を忌み、刑害を主とす。壬午月は、夭傷を主とす。癸亥月は、孤貧を主とす。
戊戌日壬子時,寅巳午年月,去財留印,三四品貴。經云:能見義忘利,取印舍財是也。子酉,五品翰林。純酉,水木運,玉堂極貴。忌戊午月,刺面短夭;辛卯月,破敗凶刑;癸丑月,受刑;庚午月,貧瞽。戊日喜逢壬子時,身強官旺正相宜;運背卻休囚地,榮祿奔波任作為。戊日時逢壬子,此為財旺生官。化為丁丁是漫漫,任子東西走竄。木旺運中顯達,文章秀麗多端。為人博覽任追歡,富貴資財萬貫。
戊戌日壬子時を配するは:年月寅・巳・午を見るは、財星を去りて印綬を留め、三四品の貴を得可し。經書の説く所の「能く義を見て利を忘る」、正に是れ財を捨て印を取る此の道理。子・酉を見るは五品の翰林と爲る可し。地支純酉にして水木大運を走るは、位玉堂に居りて極貴。戊午月を忌み、黥面の刑を受けて短命を主とす。辛卯月は、破敗凶刑を主とす。癸丑月は、刑を受くるを主とす。庚午月は、貧窮にして目盲めるを主とす。結尾の歌訣にいう:戊日最も喜ぶ壬子時に逢ふを、日主強くして官星旺正に相般配す。一たび大運背離し・休囚の地に落入せば、榮祿雖か在るも、ただ奔波勞碌・其の作爲に任すのみ。斷語にいう:戊日時壬子に逢ふ、此れ是れ財旺生官の象。若し合化して丁火と爲れば、前路便ち渺茫として着なし、只子水の東西流竄するに任ずるのみ。大運木旺の地に走到せば便ち顯達し、文章淸秀にして多姿。人と爲りて群書を博覽し・情に任せて歡を追ふ、富貴の家資財萬貫。
六戊日癸丑時斷(以下六戊日忌む所の月份俱に上の斷時に同じく犯すも亦た同じ)
六戊日時生癸丑,卻去從妻成配偶;為人性巧甚聰明,尤好風流嗜花酒。戊日癸丑時,戊以癸為妻財,丑中有癸餘氣從財,癸旺,若通月氣化為真火,為人聰明;若通土氣,主富貴,操權。夏月,行東方運,貴顯。戊子日癸丑時,戊月生,雜氣印綬,天干透丙丁字,不必格局,主富貴。若年月午酉,干透庚乙,乙與庚合,戊與癸合,戊食庚,庚旺於酉,貴於丑,癸為財,乙為官,而印根於午,日時干支為天地合德,貴祿交加,況兼以羅文貴,遇者主極品。
歌訣にいう:戊土日主癸丑時に生まれ、日主便ち己を捨てて去りて妻財に順從して配偶を成す。此の種の人性情機巧・十分聰明、尤も風流を喜好し・花酒を嗜愛す。斷語にいう:戊日癸丑時、戊土は癸水を以て妻財と爲し、丑中癸水の餘氣を藏し、日主財勢に順從し、癸水因りて轉じて旺なり。若し月令氣に通じて戊癸合化して眞火と爲るは、人と爲りて聰明。若し月令土氣に通ずるは、富貴にして能く權を掌るを主とす。夏月生にして東方木運を走るは、貴顯。戊子日癸丑時を配するは:戊土の月に生まれしは「雜氣印綬」に屬し、天干さらに丙・丁二字を透出せば、別に格局を講ずるを必ぜず、便ち富貴を主とす。若し年月午・酉を見て天干庚・乙を透出せば、乙と庚と相合し・戊と癸と相合し、戊は庚を以て食神と爲し、庚金酉に旺して丑に貴く、癸水是れ財・乙木是れ官、而して印綬また午に根づく、此樣に日と時との干支便ち是れ天地合德、貴と祿と交々聚集す、況んや還って兼ねて羅文貴人あるをや、遇ふの人位人臣に極まるを主とす。
戊寅日癸丑時,寅已午未戌月,化火吉。秋冬平常。戊辰日癸丑時,寅巳午未戌月,化火得地,申子辰財局亦吉。年月干支純土,得四庫全者貴。戊午日癸丑時,寅戌未午年月,聰明特達威權。戊申日癸丑時,辰戌丑未午月生,富貴愛酒色。夏,東方運,貴。秋冬,財旺生官,若身衰,不夭即貧。
戊寅日癸丑時を配するは:寅・巳・午・未・戌月に生まれて合化して火と成るの吉。秋冬生の平常。戊辰日癸丑時を配するは:寅・巳・午・未・戌月に生まれ、戊癸火と化して地を得。年月申・子・辰會して財局を成すもまた吉。年月干支純は土にして辰戌丑未の四庫齊全なるの貴を主とす。戊午日癸丑時を配するは:年月寅・戌・未・午を見るは、聰明出衆にして威權を掌る。戊申日癸丑時を配するは:辰・戌・丑・未・午月に生まれしの富貴、但し酒色を愛好す。夏天生にして東方運を走るの貴を主とす。秋冬生の財旺して能く官を生ず、ただ日主若し衰へば、夭折せざるもまた貧窮せんを要す。
戊戌日癸丑時,夏生,東方運,貴。辰戌丑未月,富貴操權,好花酒風流。化合南離局,財門日月開;柱中無沖破,福祿自然來。丑時戊癸化合櫃,最喜刑沖忌鎖閉;運行忽遇鑰匙開,興旺家門為活計。戊日時逢癸丑,化為炎火生光。運行地水不相當,運到東南興旺。祖業相離不定,從妻置買田莊。不然骨肉有刑傷,晚景榮華旺相。
戊戌日癸丑時を配するは:夏天生にして東方運を走るの貴を主とす。辰・戌・丑・未月に生まれしの富貴にして能く權を掌り、花酒を好み・性風流。正に説くがごとく:合化して南方離火の局を成せば、財門便ち日月のごとく敞開し、柱中冲破なくば、福祿自然到來す。結尾の歌訣にいう:丑時の戊癸合化一隻の櫃子に比す可し、最も喜ぶは刑冲の來り開く、最も忌むは鎖閉せらるるを。大運忽然鑰匙に遇上りて打開けば、家門便ち興旺にして生計あり。斷語にいう:戊日時癸丑に逢ふ、合化して炎火と爲りて光を生ず。大運若し水地に走到せば便ち相宜ならず、東南に走到してこそ興旺せん。祖上産業聚散定まらず、多く妻家に靠りて田莊を置買す。否則は骨肉の間便ち刑傷あり、晚景仍ほ是れ榮華旺相。
六戊日甲寅時斷
六戊日生時甲寅,病中又被鬼傷身;月氣若通身旺吉,日干衰弱夭亡人。戊日甲寅時,身衰鬼旺,寅中甲建祿,丙生身,如通身旺月,有倚托有救助,化鬼為官,主富貴;反此貧夭,行身旺運亦吉。戊子日甲寅時,先破後發,貴。未月生,干有制伏,貴。午月無制,聰明近貴。辰戌丑身旺,亥卯煞旺,但有印有制,貴。純乙丑年月,金紫。
歌訣にいう:戊土日主甲寅時に生まれ、戊土寅に在りてもと病地、病中また七煞に來り身を傷られん。月令の氣若し通じ・日主轉じて旺なれば便ち吉、日干衰弱なるは便ち是れ夭亡の人。斷語にいう:戊日甲寅時是れ「身衰鬼旺」:寅中甲木建祿して七煞と爲り、寅中丙火卻て能く身を生ず。若し月令日主の旺氣に通じ、柱中又依託あり・救應あれば、便ち能く鬼を化して官星と爲し、富貴を主とす。之に反すれば便ち貧賤夭折、不過大運日主旺地を走るもまた吉。戊子日甲寅時を配するは、先に破敗して後に發達し、貴を主とす:未月に生まれて天干制伏の神あるの貴。午月に生まれしは制伏なく、聰明にして貴顯に接近す。年月辰・戌・丑を見れば則ち日主旺、亥・卯を見れば則ち煞旺、ただ印あり制あれば便ち貴。年月純は乙丑のは、位金印紫綬に至る。
戊寅日甲寅時,身旺,骨肉不同居。午月,刃印帶煞;子月,正財黨煞,干透制;亥卯未,純煞身柔,干透刃,運行西南,兵權萬里;巳丑戌年月,身旺敵煞;酉丑申,制煞,皆主大貴,嫌劫煞克身則凶。戊辰日甲寅時,時上偏官,印綬帶煞,柱有庚辛制伏者,貴。辰戌丑未,身旺亦貴。戊午日甲寅時,曰羊刃,時偏官,以刃合煞,貴。巳酉丑月,刀筆驚人,制伏不宜太過;寅卯辰巳戌子年月,天干有制伏,俱主大貴。
戊寅日甲寅時を配するは、日主旺にして骨肉同住する能はず:午月に生まれしは羊刃・印綬七煞を帶ぶ。子月に生まれしは正財去りて七煞を黨助す、須く天干制煞の神を透出することを要す。年月亥・卯・未を見て純煞を成し日主柔弱、天干羊刃を透出し、大運さらに西南を走れば、萬里の兵權を掌る可し。年月巳・丑・戌を見るの日主旺にして能く煞と抗衡す。酉・丑・申を見るの能く煞を制す、此ら皆大貴を主とす。只嫌ふ劫煞の來り身を剋する、すなわち凶なり。戊辰日甲寅時を配するは、時上偏官を成し、印綬七煞を帶び、柱中庚・辛ありて來り制伏するの貴を主とす。年月辰・戌・丑・未を見て日主旺なるもまた貴。戊午日甲寅時を配するは、日支是れ羊刃・時上是れ偏官、羊刃を以て去りて七煞を合す、貴を主とす:巳・酉・丑月に生まれしの刀筆文才人を驚かす、ただ制伏太過するを宜しとせず。年月寅・卯・辰・巳・戌・子を見て天干制伏の神あるは、皆大貴を主とす。
戊申日甲寅時,申酉,傷官帶煞,土厚地方,貴。丑卯年月,去煞留官,大貴;要行金火運,位極人臣。戊戌日申寅時,辰、戌、丑、未月,行水木運,三品。丑未年月,行金水運,富貴雙全。申子、酉子年月俱貴,子孫亦昌。巳午,貴,傷妻害子。寅時戊日自非凡,卓越超群出世間;定顯寒門出將相,如逢身弱是艱難。戊日申寅時正,身強花木逢春。偏官如遇怕刑沖,假煞反為權印。煞旺身衰減福,難倚雁侶雙親。如行印運福駢臻,定主才名初順。
戊申日甲寅時を配するは:年月申・酉を見るは傷官七煞を帶ぶるなり、若し土層厚實の地に出生せば則ち貴。丑・卯を見て能く七煞を除去し正官を留下するの大貴を主とす、金火大運を走ってこそ位人臣に極まらん。戊戌日甲寅時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれて水木大運を走るの三品。年月丑・未を見て金水大運を走るの富貴雙全。年月申と子・酉と子とを見るは皆貴、子孫もまた昌盛。巳・午を見るは雖か貴なるも、卻て妻を傷り子を害す。結尾の歌訣にいう:寅時戊日に配する自然不凡、卓越超羣・出人頭地す。寒門裏必定將を出し相を出さん、ただ日主衰弱に碰上れば便ち艱難なり。斷語にいう:戊日甲寅時最も正し、日主強ければ便ち花木の春に逢ふがごとし。偏官既に遇上れば、便ち最も刑冲を怕る、假煞を借りて來りて反って權印と成る。若し煞旺にして日主衰へば、福分便ち減じ、父母兄弟皆倚靠し難し。倘若大運印綬の地に走到せば、福氣便ち接續して來り、必ず才名一開始より順遂なるを主とせん。
六戊日乙卯時斷
六戊日生時乙卯,四柱傷官不見好;辛申弗逢沖害無,管取功名直到老。戊日乙卯時,官強身弱,戊用乙為官,卯上乙旺戊死,若無倚托,不通月氣,身弱化官為鬼,縱貴壽夭;若通月氣,身旺有托,柱中不見申酉辛庚、傷官甲木破命者貴顯。戊子日乙卯時,時日相刑,傷妻害子,自成自立。年月再遇,主風憲。午酉,四正全,大貴。戊寅日乙卯時,亥子年月,妻賢子孝,貴。卯辰純,吉;寅巳亦吉。
歌訣にいう:戊土日主乙卯時に生まれ、四柱裏傷官あれば便ち好しと算するを得ず。ただ辛・申および冲害に碰上せざれば、管保功名一直に保持して老に到らん。斷語にいう:戊日乙卯時是れ「官強身弱」:戊土は乙木を以て正官と爲し、卯上乙木正旺にして戊土死地に處る。若し日主倚託する所なく・月令また氣に通ぜざれば、身弱の下官星便ち化して七煞と作し、縱い貴を得るもまた短壽。若し月令氣に通じ・日主旺にして依託あり、柱中又申・酉・辛・庚および傷官甲木の來り命を破るを見ざれば、便ち貴顯を主とす。戊子日乙卯時を配するは、日支と時支と相刑し、妻を傷り子を害するを主とし、一切自立自成に靠る。年月さらに重複して遇上るは、御史に任ず可し。午・酉を見て子午卯酉の四正を齊全ならしめるの大貴を主とす。戊寅日乙卯時を配するは:年月亥・子を見るの妻賢子孝、貴を主とす。地支純卯・辰の吉。寅・巳を見るもまた吉。
戊辰日乙卯時,身孤,貴。巳卯年月,身強官旺,榮身顯祖,子孝妻賢。戊午日乙卯時,刃格,正官去刃為福,子寅卯辰午未申亥年月,俱主貴顯。戊申日乙卯時,中年破祖。春貴。夏近貴。秋孤苦。冬富貴雙全。巳月,木火運,五品上貴。戊戌日乙卯時,春官旺。夏,官印雙全,貴顯。秋平。冬貴。戌丑年月,方面三品。戌月,行東方運,孤貧。時上生官坐祿權,戊日逢之不等閒;身強有托方成貴,制合官星貴亦難。戊日時逢乙卯,木沖六合開通。金雞玉免顯光榮,合掌光輝權印。乙酉辛傷雁侶,重花結子方成。困龍得水喜騰云,運至超群出眾。
戊辰日乙卯時を配するは、一身孤單なるも卻て貴を主とす。年月巳・卯を見るは、日主強くして官星旺、能く身を榮やかにし祖を顯し、妻賢子孝。戊午日乙卯時を配するは羊刃格に屬し、正官を用ゐて羊刃を除去せば便ち是れ福。年月子・寅・卯・辰・午・未・申・亥を見るは、皆貴顯を主とす。戊申日乙卯時を配するは、中年祖業を敗破す。春天生の貴、夏天生の貴顯に接近す、秋天生の孤苦、冬天生の富貴雙全。巳月に生まれて木火大運を走るは、五品以上の貴。戊戌日乙卯時を配するは:春天生の官星旺。夏天生の官印雙全、貴顯。秋天生の平常。冬天生の貴。年月戌・丑を見るは一方の大員と爲る可く、三品。戌月に生まれて東方運を走るの孤單貧寒。結尾の歌訣にいう:時上官星を生出して祿權の位に坐す、戊日此の種の配合に遇へば便ち尋常ならず。日主強くして依託あってこそ能く貴を成さん、若し官星を制住しあるいは合去せば、貴もまた難し。斷語にいう:戊日時乙卯に逢ふ、木來り冲動して六合開通す。金雞(酉)玉兔(卯)皆光榮を顯出し、合掌の間盡く是れ權印の光輝。若し乙・酉・辛を見れば便ち兄弟を傷り、須く花開きて兩度してこそ果實を結ぶを得ん。困龍水を得れば便ち欣然として雲に騰り、運一たび到れば超羣出衆せん。
六戊日丙辰時斷
六戊日生時丙辰,寶藏財庫利於身;無傷無破何須問,祿馬相扶富貴人。戊日丙辰時,官藏財庫,戊用壬癸為財,乙木為官,丙為倒食,辰上丙火無氣,壬癸入庫,乙有餘氣,若有倚托通月氣者,貴顯。戊子日丙辰時,春生近貴。夏辛苦。秋,權高壽促。冬財,通火土,有倚托者貴。戊寅日丙辰時,龍吟虎嘯,中年大貴。子月,行北運,土厚地方,官至三品;東運,風憲。丑辰年月,四五品貴。寅午戌年,通土氣月,行木火運,極品。
歌訣にいう:戊土日主丙辰時に生まれ、辰是れ寶藏と財庫、日主に利あり。ただ傷なく破なくば問ふを必ぜず、祿と馬と彼此相扶し、是れ富貴の人。斷語にいう:戊日丙辰時是れ「官藏財庫」:戊土は壬・癸水を以て財と爲し・乙木を以て官と爲し・丙火を以て「倒食」(偏印)と爲す。辰上丙火氣なく、壬癸庫に入り、乙木尚ほ餘氣あり。若し日主依託ありて月令氣に通ずるは、貴顯を主とす。戊子日丙辰時を配するは:春天生の貴顯に接近す。夏天生の辛苦。秋天生の權位雖か高きも卻て短壽。冬天生の財旺、ただ火土の氣に通じて依託あれば、また貴。戊寅日丙辰時を配するは、辰龍吟じて寅虎嘯く、中年大貴:子月に生まれて北方運を走り、若し土厚の地に出生せば、官三品に至り、東方運を走れば御史に任ず可し。年月丑・辰を見るの四五品の貴。年支寅・午・戌にして月令土氣に通じ・大運木火を走るは、位人臣に極まる。
戊辰日丙辰時,克父大發,通身旺月,行東北運富;水木月,行身旺運,貴。戊午日丙辰時,亥卯年月,行東北運,富貴。未丑,行西南運,風憲。戊申時丙辰時,辰戌丑未月,貴;不通土氣,行土運亦貴。戊日丙辰時,時日並沖,憂傷妻子。魁罡,行東北方運,主權重發福。酉月,近貴無福祿。亥卯未月,以官印論,貴。丙辰時逢為倒食,庫中財官鎖閉門;不遇鑰匙難發達,誅求勞碌度晨昏。戊日丙辰時正,火光坐庫無功。財官鎖閉主興隆,專等鑰匙收用。卯戌開放乙癸,富貴名舉高崇。運行火土不亨通,作事渾如醉夢。
戊辰日丙辰時を配するは、父を刑剋して本身大發す。月令日主の旺氣に通じ・大運東北を走るの富を主とす。水木の月に生まれて大運日主旺地を走るの貴を主とす。戊午日丙辰時を配するは:年月亥・卯を見て東北運を走るの富貴。未・丑を見て西南運を走るは御史に任ず可し。戊申日丙辰時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれしの貴。就中土氣に通土氣に通ぜざるも、大運土地を走ればまた貴。戊戌日丙辰時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。戊戌魁罡に屬し、東北方運を走れば權柄重くして福を發すを主とす。酉月に生まれしはただ貴人に親近するも自身福祿なし。亥・卯・未月に生まれしは官印に按じて論じ、貴を主とす。結尾の歌訣にいう:丙辰時戊日に對して言へば是れ倒食、庫中の財と官と門內に鎖せらる。鑰匙に遇ひ能はざれば便ち難く發達し、ただ終日營求勞碌・晨昏を混過するのみ。斷語にいう:戊日丙辰時最も正し、火光庫上に坐すれども卻て勁を使はず。財官雖か鎖閉せられ、もと興隆を主とし、只鑰匙の來り開取するを待つ。卯・戌一たび到れば便ち乙木と癸水とを放出し、富貴の名高く擧がる。大運火土を走れば便ち亨通せず、事を做す來りて渾として醉中に夢を做すがごとし。
六戊日丁巳時斷
六戊日生時丁巳,印生日祿喜歸時;財官不見刑沖破,早際風雲會遇期。戊日丁巳時,印綬遇祿,戊祿居巳,見丁為印,巳上丁火帝旺。年月支干不宜見財官,見官損祿,見財損印。不見官煞,不行財官,行食傷印運,高貴。忌刑沖破害。戊子日丁巳時,貴。子月正財,土厚地方,顯達。亥丑年月,官居極品,內臣中,富貴雙全。
歌訣にいう:戊土日主丁巳時に生まれ、印綬身を生じて日主の祿また時上に歸す、最も可喜なり。ただ財官を見ず・また刑冲破害なくば、早年便ち能く風雲際會の期に遇ふ。斷語にいう:戊日丁巳時是れ「印綬遇祿」:戊土の祿巳に在り、時干丁火是れ印綬、巳上丁火正に帝旺に處る。年月の干支皆財官を見るを宜しとせず——官を見れば則ち祿を損じ、財を見れば則ち印を損ず。若し官煞を見ず・大運もまた財官を走らず、而して食神傷官と印綬の運を走れば、高貴を主とす。只刑冲破害を忌む。戊子日丁巳時を配するは貴を主とす:子月に生まれしは正財、若し土厚の地に出生せば則ち顯達。年月亥・丑を見るの官極品に居り、近臣の中に在りて富貴雙全。
戊寅日丁巳時,寅巳相刑,憂傷妻子。午月,東北運,風憲。寅午年月,四品。戊辰日丁巳時,巳酉丑月,性格風流,威權重大。年月支干不見財官,青雲得路。亥戌,行南運,五六品貴。申,行北運,貴。戊午日丁巳時,柱無甲乙卯寅,日祿歸時格,又戊祿居時,丁祿居日,為互換祿,高貴;行傷食印運,吉;有甲乙寅卯未字,作官印取用亦貴。
戊寅日丁巳時を配するは、寅と巳と相刑し、妻子のために憂傷するを主とす。午月に生まれて東北運を走るは御史に任ず可し。年月寅・午を見るの四品。戊辰日丁巳時を配するは:巳・酉・丑月に生まれしの性格風流にして威權甚だ大きし。年月干支財官を見ざるは、青雲路を得。亥・戌を見て南方運を走るの五六品の貴。申を見て北方運を走るの貴を主とす。戊午日丁巳時を配するは:柱中甲・乙・卯・寅なくば、便ち「日祿歸時」格を成す。況んや戊の祿時上の巳に在り・丁の祿日支の午に在る、是れ其の祿を互換す、高貴を主とす。大運傷官食神と印綬とを走れば則ち吉。若し柱中甲・乙・寅・卯・未此らの字あれば、改めて官印に按じて取用し、また貴。
戊申日丁巳時,春夏平,秋成敗,冬富貴。行木金運,吉。戊戌日丁巳時,無沖破,年月不見財官,不行財官運,貴。寅月,作偏官論,行未申運,貴。子月,透甲亦貴。亥卯未,雖見財官,俱吉,蓋歸祿格不忌官煞與財,以身旺得之,反為福也。日干支祿喜歸時,不見財官貴可期;無破禹門三級浪,佇看一躍上天池。戊日時臨丁巳,祿元印綬相逢。早奪丹桂步蟾宮,合掌公卿權柄。食神傷官運吉。財官相遇無功,雙親雁侶不扶,同有破別尋格用。
戊申日丁巳時を配するは:春夏生の平常、秋天生の成あり敗あり、冬天生の富貴。大運木・金の地を走れば則ち吉。戊戌日丁巳時を配するは:冲破なく・年月財官を見ず・大運もまた財官を走らざるは、貴を主とす。寅月に生まれしは偏官に按じて論じ、未・申の運を走れば貴を主とす。子月に生まれて天干甲を透すもまた貴。亥・卯・未を見るは、就中財官を見るも皆吉——此れ歸祿格もと官煞と財とを忌まざればなり、ただ日主旺にして之を得れば、反って福を成す。結尾の歌訣にいう:日干の祿時上に歸するを喜び、財官を見ざれば便ち貴に期す可し。ただ破損なくば、禹門前の三級浪もまた攔はず、且く看ん一躍して天池に上天せんを。斷語にいう:戊日時丁巳に臨む、祿元と印綬と相逢ふ。早年便ち丹桂を折り・蟾宮に步み、掌中公卿の權柄を握る。大運食神傷官を走れば則ち吉、財官に遇上れば反って功なし。父母兄弟皆幇ふ能はず、一たび破あれば、便ち別に格局を尋ねて取用するを要す。
六戊日戊午時斷
六戊日生時戊午,為人兇狠性多剛;月中化火居官吉,破害刑沖卻是良。戊日戊午時,刃神重迭,戊以午為刃,性狠多剛,如見刑沖破害,刃神受制,通月氣者,為邊疆武職。月中有化氣得天時者,大貴。年月干見甲,僧道命。年中火旺,戊土被焚,多患脾肺疾。若月不通寅午戌亥,通運氣者亦貴。
歌訣にいう:戊土日主戊午時に生まれ、人と爲りて凶狠にして性情多く剛なり。月令中若し合化して火と爲りて官位に居れば則ち吉、破害刑冲に遇上るは反って好事なり。斷語にいう:戊日戊午時是れ「刃神重疊」:戊土は午を以て羊刃と爲す、故に性狠にして剛強。若し刑冲破害を見て刃神制約を受けしめ、月令また氣に通ずるは、邊疆の武職に任ず可し。月令中化氣ありてまた天時を得るは、大貴を主とす。年月天干甲を見るは、是れ僧道の命。若し年柱中火太旺にして、戊土燒灼せられ、多く脾肺の疾病を患ふ。就中月令寅・午・戌・亥に通ぜざるも、ただ大運氣に通ずれば、また貴。
戊子日戊午時,巳寅戌月,風憲。夏不熔鑄,先刑後發,旺處多官。災破祖。戊寅日戊午時,戌月,三合火局,干透癸化,得天時地利者貴。年月申子會水,寅午會火,有既濟之妙;辰月亦得;酉傷官;未官印,俱吉。戊辰日戊午時,拱祿格,年月無寅巳甲乙字,貴。卯申,武職。酉丑亥,行南運,貴。
戊子日戊午時を配するは:巳・寅・戌月に生まれしは御史に任ず可し。夏天生の火雖か旺なるも卻て熔鑄して器を成さず、先に刑傷を經て而る後發達し、旺處多く官職を得、但しまた災禍あり・祖業を敗去すを要す。戊寅日戊午時を配するは:戌月に生まれて寅・午・戌合して三合火局を成し、天干また癸を透して戊と合化し、天時地利を得るの貴を主とす。年月申・子會して水局を成し・寅・午會して火局を成せば、便ち水火既濟の妙あり。辰月に生まれしもまた可なり。酉を見るは傷官と爲る、未を見るは官印と爲る、皆吉。戊辰日戊午時を配するは「拱祿格」を成し(辰午夾拱して巳中の祿)、年月寅・巳・甲・乙此らの字なきの貴を主とす。卯・申を見るの武職に任ず。酉・丑・亥を見て南方運を走るの貴を主とす。
戊午日戊午時,先刑後發,多不善終。寅巳午戌年月,印綬,大貴。純午,武職威權,名重鎮藩。亥卯未申,富貴雙全。戊申日戊午時,拱貴格,年月逢寅,行南運,風憲;逢午,貴壽;戌文貴。有未填實、巳建祿相連一片者,大貴。戊戌日戊午時,大凶。卯午年月,官運,貴顯。寅,印綬帶煞,變凶為吉。戊逢戊午火離鄉,刃旺身強大顯揚;運蹇時乖名未就,平常衣祿度時光。戊日時逢戊午,比肩財祿遲違。妻重子晚任施為,發達運臨壬癸。父母雁行少利,六親冰炭疏癸有。沖剋破始奇特中,末之年主貴。
戊午日戊午時を配するは、先に刑傷を遭りて而る後發達し、多く半は善終を得ず。年月寅・巳・午・戌を見るは、印綬力を得、大貴を主とす。地支純午のは武職に任じて威權を掌り、名一方の藩鎮に重し。亥・卯・未・申を見るの富貴雙全。戊申日戊午時を配するは「拱貴格」を成す:年月寅に逢ひて南方運を走るは御史に任ず可し。午に逢ふの既に貴且つ壽。戌を見るは文才を以て貴を得。若し未ありて來り虛位を填實し・また巳の建祿ありて一片に連成するは、大貴を主とす。戊戌日戊午時を配するは大凶を主とす。年月卯・午を見て官運を走るの貴顯。寅を見るの印綬七煞を帶び、反って能く凶を變じて吉と爲す。結尾の歌訣にいう:戊土戊午に逢へば便ち火本鄕を離れ、羊刃旺にして日主強、大いに顯揚す。一たび大運蹇滯・時機乖違せば、功名未成、ただ平常衣祿に靠りて日を度るのみ。斷語にいう:戊日時戊午に逢ふ、比肩頭に當りて財祿來る遲し。兩度妻を娶り・子を得る較遲し、施爲に任じ、大運壬・癸に臨むに到りてこそ發達せんを要す。父母兄弟助益少く、六親の間冷熱不定・日漸疏遠す。正に是れ冲剋破害の中に在りて奇特を見る、晚年終に貴を主とす。
六戊日己未時斷
六戊日生時己未,羊刃偏官不怕沖;但是為人多性狠,平生衣祿亦無凶。戊日己未時,羊刃偏官,戊以己為羊刃,甲為偏官,時上明暗二己為刃,甲木未中合局,若見刑沖破害,刃煞有制,主貴。通月旺者平常衣祿,二十年,父母俱失;若不通月氣,得寅申者貴。戊寅日己未時,時日相穿,憂傷妻子,早苦晚好。月通土氣,行財官運,貴;水木月,行身旺運,貴。戊寅日己未時,先難後易,貴人提攜,不貴即富。年月透甲制刃,地支午未身旺,煞刃雙顯,主大貴。
歌訣にいう:戊土日主己未時に生まれ、羊刃と偏官と竝立し、反って冲を怕れず。ただ此の種の人性情多く凶狠、一生衣祿倒にまた大凶なし。斷語にいう:戊日己未時是れ「羊刃偏官」:戊土は己土を以て羊刃と爲し・甲木を以て偏官と爲す。時柱上明處の己と未中暗藏の己と合して兩重羊刃と爲し、甲木また未中の木氣と會して局を成す。若し刑冲破害を見て羊刃と七煞と皆制約を受けしめば、貴を主とす。月令旺氣に通ずるは只平常の衣祿、二十歲上下父母便ち皆亡故す。若し月令氣に通ぜず、而して柱中寅・申を得るは、貴を主とす。戊寅日己未時を配するは、日支と時支と相穿し(六害)、妻子のために憂傷するを主とし、早年辛苦・晚年轉じて好し。月令土氣に通じて財官の運を走るの貴、水木の月に生まれて日主旺運を走るもまた貴。此の條先難後易・貴人の提攜を得、貴ならざるも富なりと説く。年月天干甲を透して來り羊刃を制し、地支午・未日主を旺にし、煞と刃と兩樣皆顯するは、大貴を主とす。
戊辰日己未時,春冬,行北運,富貴。戊午日己未時,羊刃偏官,主人機謀,壽促,不然,妻子難為重立重成。午亥年月,金土運,貴;申酉,富。戊申日己未時貴,行財官運,發福。嫌寅沖煞有凶。戊戌日己未時,春,官旺,貴。夏印安穩。秋平。冬孤苦。戌月,魁罡格,五六品貴。須年月申子辰會財,寅午印綬,己酉傷官,亥卯官煞,各成局面方吉。未中戊己土成堆,刑害沖來事亦諧;先暗後明凶變吉,貴人提攜出塵埋。戊時臨己未,六親骨肉成疏。喜逢火印暗中扶,甲乙寅卯為主。重謝花開結果,雙親雁行夭孤。自為自立自圖謀,賴有貴人扶助。
戊辰日己未時を配するは:春・冬生にして北方運を走るの富貴。戊午日己未時を配するは、羊刃と偏官と竝び見る、此の種の人機謀に富みて壽短。短壽ならざれば、妻子一節もまた保ち難く、須く再び立て再び成すを要す。年月午・亥を見て金土大運を走るの貴、申・酉を見るの富を主とす。戊申日己未時を配するは貴を主とす、大運財官の地を走れば便ち福を發す。只嫌ふ寅の來り七煞を冲動して凶を生ずるを。戊戌日己未時を配するは:春天生の官星旺、貴。夏天生の印綬安穩。秋天生の平常。冬天生の孤苦。戌月に生まれしは魁罡格を成し、五六品の貴。還って須く年月申・子・辰會して財局を成し・寅・午印綬を成し・己・酉傷官を成し・亥・卯官煞を成し、各自個の局面を成してこそ吉と算せん。結尾の歌訣にいう:未中戊己の土堆積して山と成り、刑害冲動あれば反って事事諧順す。先暗後明・凶より吉に轉ずるは、全く貴人の提攜に靠り、こそ塵埃裡より頭を出ださん。斷語にいう:戊日時己未に臨む、六親骨肉皆變じて疏遠す。喜ぶは火の來り印と作りて暗中に扶助するに遇ふに在り、仍ほ甲・乙・寅・卯を以て主と爲す。花開きて再び謝して終に能く結果す、父母兄弟卻て夭折孤零す。一切自作自立・自ら出路を謀り、全く貴人の相助に賴る。
六戊日庚申時斷
六戊日生時庚申,干上食神喜相親;不見卯寅兼甲丙,何憂玉帶不榮身。戊日庚申時,戊以庚為食,壬癸為財,申上庚旺壬生,戊土有氣,無丙火奪食破財,再無寅巳刑沖,生秋月大貴。如有丙火甲寅並巳,為人反覆,亦有功名。年月干止透甲三奇,地支會局,或止寅辰,皆貴。戊子日庚申時,若生亥子月,亦是合祿,貴。戊寅日庚申時,凶刑後發,如生寅月,作食祿制煞論,貴。
歌訣にいう:戊土日主庚申時に生まれ、天干上の食神と日主と歡喜親近す。ただ卯・寅および甲・丙を見ざれば、何ぞ愁へん玉帶身に加はらざるを。斷語にいう:戊日庚申時、戊土は庚金を以て食神と爲し・壬癸水を以て財と爲す。申上庚金當旺してまた壬水を生ず、戊土本身もまた氣あり。ただ丙火の來り食を奪ひ財を破るなく、また寅・巳の來り刑冲するなくば、秋月に生まれしの大貴を主とす。如果柱中丙火・甲寅あるいは巳あれば、人と爲りて反復不定、但しまた能く功名あらん。年月天干ただ一個の甲を透して三奇を成し、地支また會して局を成し、あるいは只寅・辰を見るは、皆貴。戊子日庚申時を配するは:若し亥・子月に生まれれば、また合祿と算し、貴を主とす。戊寅日庚申時を配するは、先に凶險刑傷を經て而る後發達す。若し寅月に生まれれば、食神祿を得て七煞を制伏するに按じて論じ、貴を主とす。
戊辰日庚申時,專食合祿,純寅年月,二寅不怕一申沖,亦貴。戊午日庚申時,未酉丑年月,柱無丙甲卯寅,入合祿格,行西北運,貴;有甲丙又合神藏煞沒,四柱純陽格,大貴。戊申日庚申時,身祿同窠,富貴兩全,子辰未酉年月,行西運,入合祿格,近上三品。年月丑戌,吉:辰戌傷克,平常。亥巳年月,行東北運,一二品貴。戊戌日庚申時,災瘧內,子月,亦合祿格,文貴三品。卯辰年月,大貴。戊日時臨喜見庚,食神合祿主昌榮;旺中若見刑沖字,活計生涯只許平。戊日庚申時遇,支上生旺奇希。食神生神顯光輝,上下流通旺氣。丙字傷枝損葉,甲寅群雁行虧。若無沖破與刑剋,積玉堆金之貴。
戊辰日庚申時を配するは、是れ專ら食神を用ゐて祿を合す。年月地支純は寅のは、兩個の寅一個の申の來り冲するを怕れず、また貴。戊午日庚申時を配するは:年月未・酉・丑を見て柱中丙・甲・卯・寅なきは、「合祿格」に入り、西北運を走れば貴を主とす。若し甲・丙ありて合神隱藏し・七煞泯沒し、四柱また純陽の格を成すは、大貴を主とす。戊申日庚申時を配するは、日主と祿と同じ一窩に處り、富と貴と兩全。年月子・辰・未・酉を見て西方運を走り、合祿格に入るは、三品に近づく可し。年月丑・戌を見るの吉、辰・戌の互相傷剋するを見るの平常。年月亥・巳を見て東北運を走るは、一二品の貴。戊戌日庚申時を配するは、瘧疾の一類の內病あるを主とす。子月に生まれしもまた合禄格を成し、文才を以て三品の貴を得。年月卯・辰を見るの大貴を主とす。結尾の歌訣にいう:戊日時上最も庚を見るを喜ぶ、食神合祿昌盛榮顯を主とす。旺中若し刑冲の字を見れば、生計營謀もまたただ平平なるのみ。斷語にいう:戊日庚申時に遇上る、地支上生旺の氣實に稀奇。食神生發して光輝を顯出し、上下の旺氣一路流通す。只怕丙字の來り枝を傷り葉を損じ、甲・寅一たび來れば兄弟便ち虧損あり。若し冲破と刑剋となくば、便ち是れ積玉堆金の貴命。
六戊日辛酉時斷
六戊日生時辛酉,傷官暴敗怕時逢;柱中縱有財星助,有子不成命早終。戊日辛酉時,身敗傷官,戊以乙為官,辛為傷官,酉上辛金旺,戊土沐浴,為人性傲行卑。年月透乙,為禍百端;如有乙再行官旺運,刑害不吉。若通生氣月,行北運,不貴即富。戊子日辛酉時,巳酉丑月,傷官傷盡,行財旺運,武職風憲。戊寅日辛酉時,通土氣月,行西北運,不貴亦富。
歌訣にいう:戊土日主辛酉時に生まれ、傷官猛烈にして日主敗地、最も時上に於て遇着するを怕る。柱中縱い財星ありて來り幇助するも、また是れ子ありて成り難く・性命早終す。斷語にいう:戊日辛酉時是れ「身敗傷官」:戊土は乙木を以て正官と爲し・辛金を以て傷官と爲す。酉上辛金正旺、而して戊土は酉に在りて沐浴敗地、此の種の人性情高傲にして行事卑下なり。年月天干若し乙木を透出せば、便ち禍端百出。乙木ありてさらに官星旺運を走れば、さらに是れ刑害不吉。若し月令生氣に通じて大運北方を走れば、貴ならざるも富なり。戊子日辛酉時を配するは:巳・酉・丑月に生まれ、傷官盡を吐き、さらに財旺の運を走るは、武職の御史に任ず可し。戊寅日辛酉時を配するは:月令土氣に通じて西北運を走るは、貴ならざるも富なり。
戊辰日辛酉時,丑未年月,干透財,主貴。若癸巳月,詞館學堂居提綱,主文學高科,寅申巳亥年,則時犯狼藉煞,晚無結果。戊午日辛酉時,春夏平常。秋,傷官傷盡,權貴壽促。冬,難為妻子。戊申日辛酉時,戌亥丑子年月,權貴。戊戌日辛酉時,辰戌丑未月,貴。古人以水土敗在酉,所以多無結果,或功名早退,或子息不成。觀上六日無大官命,可見傷官時遇不吉。戊日逢辛號剝官,時上遇之尤堪嫌;官星若遇生奇禍,尤恐帶疾子不全。戊日時臨辛酉,傷官不喜官星。財鄉運地始亨通,性格心情不定。無破難招祖業,雁侶各自飛騰。妻重子晚始安寧,先難後易之命。
戊辰日辛酉時を配するは:年月丑・未を見て天干財星を透出するの貴を主とす。若し癸巳月に生まれれば、詞館と學堂の貴正に月令に當り、文才高中を主とす。但し年支若し是れ寅・申・巳・亥なれば、時上便ち狼藉煞を犯し、晚年結果なし。戊午日辛酉時を配するは:春夏生の平常。秋天生の傷官盡を吐き、權貴にして短壽。冬天生の妻子保ち難し。戊申日辛酉時を配するは:年月戌・亥・丑・子を見るの權貴を主とす。戊戌日辛酉時を配するは:辰・戌・丑・未月に生まれしの貴を主とす。古人水と土と皆酉に敗ずと以爲す、故に此の一時辰多く半は結果なし、あるいは功名早早に退落し、あるいは子息成らず。以上の六個の日を看るに皆大官の命なく、傷官時上に於て遇着するは終に不吉と見る可し。結尾の歌訣にいう:戊日辛に逢ふを「剝官」とよぶ、時上に在りて遇ふは尤も嫌ふ可し。官星若し眞に遇上れば便ち奇禍を生出し、還って身疾病を帶び・子息全からざるを怕る。斷語にいう:戊日時辛酉に臨む、傷官もと官星を見るを喜ばず。大運財鄕に走到してこそ始めて亨通し、性格心情總じて定まらず。就中破なくもまた難く祖業を承け、兄弟各自飛散す。兩度妻を娶り・晚年子を得てこそ安寧ならんを要す、先難後易の命に屬す。
六戊日壬戌時斷
六戊日生時壬戌,身居正位見天財;若生秋月通身旺,萬貫家資不用猜。戊日壬戌時,專位逢財,戊以仁為財,戌上水冠帶。春夏壬水無氣,財帛不旺;冬則大旺,土虛身弱不能驅駕;惟秋後戊土堅厚,財命有氣,富貴。戊子日壬戌時,酉申戌月,家財滿目。辰、丑沖刑庫開,俱吉。戊寅日壬戌時,寅午戌辰年月,金水運,大貴。
歌訣にいう:戊土日主壬戌時に生まれ、日主本位に居りて天財を見る。若し秋月に生まれて月令日主の旺氣に通ぜば、萬貫の家資猜を再びするを必ぜず。斷語にいう:戊日壬戌時是れ「專位逢財」:戊土は壬水を以て財と爲し、壬水戌上是れ冠帶の地。春夏の時壬水氣なく、財帛旺ならず。冬天水極旺、土虛身弱にしてまた駕馭し動かす能はず。ただ立秋以後戊土堅實厚重、財と命と皆氣あり、こそ富貴を主とす。戊子日壬戌時を配するは:酉・申・戌月に生まれしの家財眼に滿つ。辰・丑ありて來り冲刑して庫門を開くのも、皆吉。戊寅日壬戌時を配するは:年月寅・午・戌・辰を見て金水大運を走るは、大貴を主とす。
戊辰日壬戌時,時日並沖,憂傷妻子,如土厚地方,大貴。卯月,火金運,中貴。寅申戌丑,行西南運,極貴。戊午日壬戌時,寅午戌月生,時歲火多,以印綬論,未免孤克,先難後易,不貴即富。卯月,官星制刃,吉。戊申日壬戌時,春貴,夏平,秋富貴,冬平常。戊戌日壬戌時,秋富貴。夏,西運;春,北運;冬,南運,俱貴。辰丑月,尤吉。壬戌時財庫內埋,要開專等鑰匙來;運行財官生旺地,富貴榮華不用猜。戊時逢壬戌,柱中卯丑為歡。子辰乙貴顯財官,出住高人相伴。開庫填房就舍,無沖雁侶難完。先貧後富事團圓,不貴倉箱廣滿。
戊辰日壬戌時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。若し土層厚實の地に出生せば、反って大貴を主とす。卯月に生まれて火金大運を走るの中等の貴。年月寅・申・戌・丑を見て西南運を走るの極貴。戊午日壬戌時を配するは:寅・午・戌月に生まれて時柱・流年火氣また多きは、印綬に按じて論じ、孤單刑剋を免れず、先難後易、貴ならざるも富なり。卯月に生まれしは官星を以て羊刃を制伏し、吉。戊申日壬戌時を配するは:春天生の貴、夏天生の平、秋天生の富貴、冬天生の平常。戊戌日壬戌時を配するは:秋天生の富貴。夏天生にして西方運を走り・春天生にして北方運を走り・冬天生にして南方運を走るは、皆貴。辰月・丑月に生まれしの尤も吉。結尾の歌訣にいう:壬戌時の財庫裡に埋まる、庫を開かんと欲すれば則ち專ら鑰匙の到來を待つ。大運財官生旺の地に走到せば、富貴榮華便ち猜を再びするを必ぜざるなり。斷語にいう:戊日時壬戌に逢ふ、柱中最も喜ぶ卯と丑とを見るを。子・辰と乙とを見れば便ち財官を顯出し、出門自ら高人の作伴あり。庫を開けば便ち能く續娶して屋を置き、若し冲なくば兄弟難く周全せん。一生先貧後富・事事團圓、就中貴ならざるも、倉廩箱籠廣大充盈す。
六戊日癸亥時斷
六戊日生時癸亥,化火無戌戰水鄉;若見乙庚丁丑無,反為官命不尋常。戊日癸亥時,戊合癸化火,火絕於亥,戰於水鄉,不成其象,為人虛秀,多是九流藝術近貴之人,主患目疾。戊以甲為鬼,壬癸為財,亥上壬旺甲生,戊土氣絕,財帛聚散,若年月干頭見乙丁庚旺,為三奇之貴;通土氣月身旺,行火木運,吉。
歌訣にいう:戊土日主癸亥時に生まれ、戊癸雖か合化して火と爲るも、戌相助なくば便ち水鄕に在りて苦戰するを要す。若し乙・庚・丁を見て丑の來り局を攪すなくば、反って尋常ならざる官命と成る。斷語にいう:戊日癸亥時、戊と癸と相合して火と化すに、然れども火は亥上正に是れ絶地、また水鄕に在りて交戰す、化象成るを得ず、此の種の人徒らに淸秀の表ありて實ならず、多く半は九流技藝・貴人に親近するの一類の人物、還って眼疾を患ふを主とす。戊土は甲木を以て「鬼」(七煞)と爲し・壬癸水を以て財と爲し、亥上壬水旺にして甲木を生じ、戊土の氣已に絶え、錢財聚まりてまた散ず。若し年月天干乙・丁・庚を見て皆旺なれば、便ち是れ三奇の貴。月令土氣に通じて日主旺、さらに火木大運を走れば、則ち吉。
戊子日癸亥時,年月不見戊字破格,貴。申子年月,東南運;亥卯,南運,俱貴。巳午未旺,大貴。戊寅日癸亥時,午未月生,化火會局,高命。春,官煞混雜,溫飽衣祿。酉丑年月,三品京堂。戊辰日癸亥時,秀。亥子月,財官格,不貴則富。寅卯年月,貴顯。夏生,教職。戊午日癸亥時,貴。寅巳年月,土厚水秀地方,六七品貴。卯未辰丑,俱吉。
戊子日癸亥時を配するは:年月戊字を見ずして來り格を破らざるの貴を主とす。年月申・子を見て東南運を走り、あるいは亥・卯を見て南方運を走るは、皆貴。巳・午・未を見て火氣旺なるの大貴を主とす。戊寅日癸亥時を配するは:午・未月に生まれて合化して火局を成すの、是れ高命。春天生の官と煞と混雜し、只温飽衣祿を得。年月酉・丑を見るは三品の京官に任ず可し。戊辰日癸亥時を配するは、淸秀:亥・子月に生まれしは財官格を成し、貴ならざるも富なり。年月寅・卯を見るの貴顯。夏天生の多く教職に任ず。戊午日癸亥時を配するは貴を主とす:年月寅・巳を見、また土厚水秀の地に生まれしは、六七品の貴。卯・未・辰・丑を見るは皆吉。
戊申日癸亥時,子未年月,無祖業,因妻致富,不然移根換葉,貧而且賤。戊戌日癸亥時,寅卯午巳丑戌亥年月,天干透乙庚丁字,清要權貴,宜火土運。戊癸化火亥時生,落照江湖暗復明;卯未月生三合吉,移屋換舍必安寧。戊日時臨癸亥,天干化火為奇。乙、庚丁旺喜相宜,定主名聲顯貴。四海春風響快,六親骨肉刑虧。妻賢子孝樂怡怡,無破科名及第。
戊申日癸亥時を配するは:年月子・未を見るの承く可き祖業なく、妻室に靠りて家を發す。否則は便ち移根換葉・別に門戸を立て、而且貧賤。戊戌日癸亥時を配するは:年月寅・卯・午・巳・丑・戌・亥を見て天干乙・庚・丁三字を透出するは、淸要の職に任じて權柄を握る可し、火土大運を走るに宜し。結尾の歌訣にいう:戊癸化して火と爲りて亥時に生まれ、落日の餘照江湖に比す可し、暗してまた能く重明す。卯月・未月に生まれて合して三合を成すの吉、屋を遷し舍を換ふるの後必ず安寧を得ん。斷語にいう:戊日時癸亥に臨む、天干合化して火と爲れば便ち奇。乙・庚・丁皆旺なる最も相宜、必ず名聲顯貴を主とせん。人と爲りて四海春風のごとく爽快、ただ六親骨肉難く刑傷虧損を免れず。妻賢子孝・和樂怡然、ただ破損なくば、便ち能く科擧に及第せん。
卷九
六己日甲子時斷
六己日生時甲子,明見官星暗有財;倚托若通於月氣,平生衣祿自天來。己日甲子時,明官暗財。己用甲為官,癸為財,辛為食,子為天乙貴,子上有明甲暗癸,辛長生。身若有倚托通月氣者,富貴;若不身旺,行土氣運,亦好。己丑日甲子時,化貴,午寅年月,夭折;通土氣月,貴。忌甲寅月,貴中惡死。丁未月受刑,丁丑月破祖,失鄉惡死。
歌訣にいう:己土日主甲子時に生まれ、明處官星を見て・暗處財星を藏る。日主の依託若し能く月令の氣と相通ぜば、一生衣祿皆是れ天の送る所。斷語にいう:己日甲子時是れ「明官暗財」:己土は甲木を以て正官と爲し・癸水を以て偏財と爲し・辛金を以て食神と爲し、而して子また是れ己土の天乙貴人。子上明處是れ甲木、暗處是れ癸水、辛金子上また是れ長生。日主若し依託ありて月令氣に通ずるは、富貴を主とす。就中日主旺ならざるも、大運土地を走ればまた好し。己丑日甲子時を配するは、甲己相合して土と化するに因りて貴。年月午・寅を見るの夭折を主とす。月令土氣に通ずるの貴。甲寅月に生まるるを忌み、貴中仍ほ惡死を遭ふ。丁未月に生まれしの刑を受く。丁丑月に生まれしの祖業を敗破し・他鄕に流落して善終を得ず。
己卯日甲子時,先破祖後旺,或旺中有傷。辰戌丑未月,貴。午,身旺。子,聚貴,亥,官長生,俱大貴。忌己巳月,破敗凶死。庚申月,血光惡死。壬子月,刑害死。己巳日庚子時,辰戌丑未月,風憲三品,要行水木運,西運無成,南運財官無氣,虛名薄利,貴而不顯。子寅年月,東南運,貴顯;《神白經》說:“化土生福,但不顯。”忌壬寅月,受刑。乙未月,刑傷。癸酉月,夭。
己卯日甲子時を配するは、先に祖業を敗破して而る後興旺し、あるいは旺中にして損傷を帶ぶ:辰・戌・丑・未月に生まれしの貴を主とす。午を見れば則ち日主旺、子を見れば則ち貴神聚集し、亥を見れば則ち官星長生の地に在り、此ら皆大貴を主とす。己巳月に生まるるを忌み、破敗凶死を主とす。庚申月は、血光惡死を主とす。壬子月は、刑害に因りて死するを主とす。己巳日甲子時を配するは(底本「庚子時」と作る、當に刻誤ならん):辰・戌・丑・未月に生まれしは三品の御史に任ず可し、須く水木大運を走るを要す。西方運を走れば一成する所なく、南方運を走れば則ち財官氣なく、只虛名薄利を落すのみ、貴にして顯ならず。年月子・寅を見て東南運を走るの貴顯。《神白經》にいう:合化して土と爲りて能く福を生ず、ただ顯達するに足らず。壬寅月に生まるるを忌み、刑を受くるを主とす。乙未月は、刑傷を主とす。癸酉月は、夭折を主とす。
己未日甲子時,高身坐官庫,辰戌丑未月,吉。寅亥月,官旺,文章振發,貴顯易成。巳丑,文貴晚成。寅卯,貧下。忌甲申月,身不完死。丙子月,孤貧。丁丑月,刑害。己酉日甲子時,寅申午未丑年月,文貴風憲。午月,東北運,極品。忌庚寅年,破敗惡死。己巳月,凶惡。戊戌月,孤單血死。
己未日甲子時を配するは、格局高く、日主官星の庫藏の上に坐す:辰・戌・丑・未月に生まれしの吉。寅月・亥月に生まれしの官星旺、文章振發し、貴顯成就し易し。巳・丑を見るは文才を以て貴を得、但し成名較遲し。寅・卯を見るの貧賤。甲申月に生まるるを忌み、死する時身首全からず。丙子月は、孤單貧寒を主とす。丁丑月は、刑害を主とす。己酉日甲子時を配するは:年月寅・申・午・未・丑を見るは、文才を以て貴を得、御史に任ず可し。午月に生まれて東北運を走るの位人臣に極まる。庚寅年を忌み、破敗惡死を主とす。己巳月は、凶惡を主とす。戊戌月は、孤單にして血光を見て身亡するを主とす。
己亥日甲子時,春夏,財官生旺吉;秋冬四季,背祿逐馬,凶。寅月,金火運,郎官。午月,東北運,金紫。忌壬寅月,惡死。壬申月,過貧遭刑。癸酉月,破敗。己日喜逢甲子時,財官雙美貴希奇;一朝得遇風雲會,獨步蟾宮折桂枝。己日時臨甲子,化生土厚滋基。財官既助顯光輝,有似青龍戲水。不遇庚金卯午,為人祿至福齊。常人發福有施為,君子登科及第。
己亥日甲子時を配するは:春・夏生の財官皆生旺の地に在り、吉。秋・冬および辰戌丑未の四季の月に生まれしは、祿神を背離し・驛馬を驅逐し、凶を主とす。寅月に生まれて金火大運を走るは郎中の一級の官を做る可し。午月に生まれて東北運を走るの位金印紫綬に至る。壬寅月に生まるるを忌み、惡死を主とす。壬申月は、窮困過甚にして刑を遭る。癸酉月は、破敗を主とす。結尾の歌訣にいう:己日最も喜ぶ甲子時に逢ふを、財と官と兩樣皆美、貴稀奇を得たり。一たび風雲際會に遇上れば、便ち獨り蟾宮に登りて桂枝を折る。斷語にいう:己日時甲子に臨む、甲己合化して土を生じて根基深厚。財官既に來り相助け、光輝自然顯露し、青龍の水に戲るるに比す可し。ただ庚金と卯・午とに碰上りて來り破壞せざれば、人と爲りて便ち祿到福齊す。普通人福を發して作爲あり、讀書人は則ち登科して及第す。
六己日乙丑時斷
六己日生時乙丑,煞星受制不為傷;柱中身旺多榮貴,無助生人晝夜忙。己日乙丑時,專財逢鬼,丑上有明乙為鬼,暗癸為財。若有倚托通身旺者,貴;通運亦吉。若鬼有助,旺不能任者,衣祿平常。己丑日乙丑時,時上偏官,居武職都閫,還看地方斷之。卯月金水運,六七品貴。己卯日乙丑時,子申月,行金土運,侯伯。巳酉丑戌年月,俱吉。己巳日乙丑時,寅卯月,偏官格。無酉戌字,文進貴命。
歌訣にいう:己土日主乙丑時に生まれ、七煞若し制伏を受けば便ち身を傷ると算せず。柱中日主旺なる多く榮貴を主とし、幇扶を得ざるの人ただ晝夜奔忙するのみ。斷語にいう:己日乙丑時是れ「專財逢鬼」:丑上明處に乙木ありて「鬼」(七煞)と爲り、暗處に癸水ありて財と爲す。若し日主依託ありて旺氣に通ずるは、貴を主とす。大運氣に通ずるもまた吉。若し七煞別に幇手あり、旺して日主承擔し起こし得ざれば、便ち只衣祿平常。己丑日乙丑時を配するは、時上偏官を成し、武職の都閫(統兵官)に居る可し、還って出生の地方を看て判斷するを要す。卯月に生まれて金水大運を走るの、六七品の貴。己卯日乙丑時を配するは:子月・申月に生まれて金土大運を走るは侯伯に封ず可し。年月巳・酉・丑・戌を見るは皆吉。己巳日乙丑時を配するは:寅月・卯月に生まれしは偏官格を成す。柱中酉・戌二字なきは、是れ文才を以て身を進むるの貴命。
己未日乙丑時,時日並沖,妻生財可也。卯午年月,金神入火鄉,西南運,貴。辰戌四季全,大貴。干透丁辛,純陰亦貴。己酉日乙丑時,卯月,偏官。辰月,財煞,貴。申酉,傷官傷盡。巳午,印綬,俱貴。丑戌,亦貴。己亥日乙丑時,卯月,大貴。申月,水木運,風憲、方面。時逢乙丑本身衰,庫有財星內伏埋;不遇鑰匙難顯達,方知出外稱心懷。己日時臨乙丑,庫中耗鬼興災。祖宗產業有盈虧,謀望財去財來。戌未刑沖發福,無匙來往搬移,雙親雁序事難依,救未中取貴。
己未日乙丑時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻室に靠りて財を生ずるもまた可なり。年月卯・午を見るは、是れ「金神」火鄕に落入す、西南運を走れば貴を主とす。年月辰・戌を見て辰戌丑未の四季齊全なるの大貴を主とす。天干丁・辛を透出して八字純は陰干なるもまた貴。己酉日乙丑時を配するは:卯月に生まれしは偏官と爲る。辰月に生まれしの財と煞と竝び見る、貴を主とす。申・酉を見るの傷官盡を吐く。巳・午を見るの印綬を成す:此ら皆貴。丑・戌を見るもまた貴。己亥日乙丑時を配するは:卯月に生まれしの大貴を主とす。申月に生まれて水木大運を走るは、御史あるいは一方の大員に任ず可し。結尾の歌訣にいう:時上乙丑に逢ひて日主本身衰弱、庫裡の財星内に埋伏す。鑰匙に遇ひ能はざれば便ち難く顯達し、此に於て知る出外に謀生すれば反って能く心に稱ふを。斷語にいう:己日時乙丑に臨む、庫中の耗身の鬼災を興さんとす。祖上産業盈あり虧あり、事を謀る時財來り財去る。戌・未を得て來り刑冲せば便ち能く福を發し、鑰匙なくば則ち只好來回搬遷す。父母兄弟の事依靠し難く、須く救應の中に在りて貴を取るを要す。
六己日丙寅時斷
六己日生時丙寅,暗官明印旺其身;月通木氣無沖破,貴倚三臺八位成。己日丙寅時,官印生旺。己用甲為官,丙為印,寅上甲旺丙生。如果無破、通木局月氣者,大貴。喜行木火,不宜金水,歲君同。己丑日丙寅時,春官旺,夏印旺,秋既濟,冬平。辰戌年月,文貴顯達。純丑,壽高。戌月,木火運,五、六品貴。己卯日丙寅時,午辰年月,文章顯達,大貴。寅午,官至三品。己巳日丙寅時,先刑後旺。寅月,正官格,文章顯貴。亥子水,水運,貴。純戌,武職三品。年月申亥四生局全,大貴,或不善終。
歌訣にいう:己土日主丙寅時に生まれ、暗處官星あり・明處印綬ありて來り日主を生旺す。月令木氣に通じて冲破なくば、貴位便ち三台八座に倚りて成る可し。斷語にいう:己日丙寅時是れ「官印生旺」:己土は甲木を以て正官と爲し・丙火を以て正印と爲し、寅上甲木當旺にして丙火長生す。如果破損なく、月令また木局の氣に通ずるは、大貴を主とす。此の一格木火大運を走るを喜び、金水を宜しとせず、流年もまた同じく是なり。己丑日丙寅時を配するは:春天生の官星旺、夏天生の印星旺、秋天生の水火既濟、冬天生の平常。年月辰・戌を見るの文才を以て顯達して貴。地支純丑の高壽。戌月に生まれて木火大運を走るの、五六品の貴。己卯日丙寅時を配するは:年月午・辰を見るの文章顯達、大貴を主とす。寅・午を見るの官三品に至る。己巳日丙寅時を配するは、先に刑傷を經て而る後興旺す:寅月に生まれしは正官格を成し、文章顯貴。亥・子水を見て水運を走るの貴。地支純戌の武職三品に任ず。年月申・亥を見て寅申巳亥の四生の局齊全なるは、大貴を主とす、但しまた善終を得ざるを能くす。
己未日丙寅時,生土厚地,方貴。水木年月,行東北運,貴。一雲多庶出過房,或父不見生。己酉日丙寅時,月通木火局,貴;木火運,亦榮達。己亥日丙寅時,春生官旺,貴;夏秋平;冬財旺,吉。寅申丑巳午辰戌年月貴。《神白經》云:“火木象貴。”己日丙寅時異常,少年未遇富文章;運行卯地生明月,平步青雲到帝鄉。己日丙寅時正,官星印綬長生。學堂三合喜光榮,博覽文章聰俊。年月無沖無破,定應金榜題名。運行官旺主亨通,上等高人之命。
己未日丙寅時を配するは:土層厚實の地に出生してこそ貴ならん。年月水木に屬して東北運を走るの貴。別の一説此の種の命多く庶出あるいは他人に過繼し、あるいは父其の出生の前已に在らざるとす。己酉日丙寅時を配するは:月令木火の局に通ずるの貴。大運木火を走るも、また能く榮達す。己亥日丙寅時を配するは:春天生の官星旺、貴を主とす。夏・秋生の平常。冬天生の財星旺、吉。年月寅・申・丑・巳・午・辰・戌を見るの貴を主とす。《神白經》にいう、火木象を成せば便ち貴を主とす。結尾の歌訣にいう:己日の丙寅時尋常にあらず、少年未だ機縁に遇はざるも、文章已に富贍。大運卯地に走到せば便ち明月の初生のごとく、平步青雲にして直に帝京に到る可し。斷語にいう:己日丙寅時最も端正、官星と印綬と皆長生の地に在り。學堂また三合と相會し、可喜可榮、人と爲りて群書を博覽し・聰明俊秀なり。年月冲破なくば、必定金榜に題名す。大運官旺の地に走到せば便ち亨通を主とす、是れ上等高人の命。
六己日丁卯時斷
六己日生時丁卯,支干暗鬼梟虛神;柱中有助方為福,無助難為顯達人。己日丁卯時,己以丁為印,乙為鬼,卯上明丁暗乙。若歲月中無救助倚托者,虛秀不實,有成有敗。月中見辛制伏身旺者,貴;運旺,亦吉。己丑日丁卯時,申子辰,武職。亥卯未,榮富。巳酉丑,行東北運,吉。己卯日丁卯時,巳酉年月,制伏得宜。庚申合煞,文進大貴。子月,刑煞遇貴,主兵權或法官。地支純印或三合木局,運行寅,混官再遇流年沖運,凶死。
歌訣にいう:己土日主丁卯時に生まれ、干支の間暗に七煞と梟神とを藏す、皆是れ虛にして實ならざるの神。柱中幇扶あってこそ福を成さん、幇扶なくば便ち難く顯達の人と做す。斷語にいう:己日丁卯時、己土は丁火を以て印綬と爲し・乙木を以て「鬼」(七煞)と爲し、卯上明處是れ丁・暗處是れ乙。若し流年と月令との中に救應依託なくば、便ち徒らに淸秀の表ありて實ならず、事を爲すに成あり敗あり。月令中辛金を見て來り七煞を制伏して日主また旺なるの貴を主とす。大運旺なるも、また吉。己丑日丁卯時を配するは:年月申・子・辰を見るの武職に任ず。亥・卯・未を見るの榮顯富足。巳・酉・丑を見て東北運を走るの吉。己卯日丁卯時を配するは:年月巳・酉を見るの制伏宜しきを得。庚・申ありて來り七煞を合住するは、文才を以て身を進めて大貴。子月に生まれしは刑を以て煞を制してまた貴人に遇ふ、兵權を握るあるいは法官を做るを主とす。地支純は印星あるいは合して三合木局を成し、大運寅地に走到し、官煞混雜し、さらに流年の運を冲するに碰上るは、凶死を主とす。
己巳日丁卯時,無沖破,富貴;寅午辰年月,刑傷不利。亥月,木火運,貴。若春生透甲乙者,官煞太旺,有制化,亦貴;否則凶夭。乙未日丁卯時,不貴則富;卯戌亥丑年月,吉。己酉日丁卯時,九成十破,未年旺。年月通身生旺,干頭有辛癸制伏丁乙者,吉。己亥日丁卯時,秋生,偏官有制,富貴。春壽促。夏身旺,吉。冬平常。辰戌丑未月,貴。己日卯時福自摧,求名求利總不宜;身宮但有刑剋字,離鄉別井走東西。己日時逢丁卯,倒食偏官交加,酉庚辛破受波渣,思想不能通達。父母雁行難望,落花後立根芽。圓虧離祖可成家,發跡山林澗下。
己巳日丁卯時を配するは:冲破なきの富貴を主とす。年月寅・午・辰を見るの刑傷ありて不利。亥月に生まれて木火大運を走るの貴。若し春天生にして天干甲・乙を透出し、官煞太旺、制あり化あるもまた貴、否則は便ち凶にして夭。己未日丁卯時を配するは(底本「乙未日」と作る、當に刻誤ならん)、貴ならざるも富なり。年月卯・戌・亥・丑を見るの吉。己酉日丁卯時を配するは、九分を成して十分を破る、未年に逢ひて轉じて旺なり。年月日主生旺の氣に通じ、天干上また辛・癸ありて來り丁火と乙木とを制伏するは、吉。己亥日丁卯時を配するは:秋天生の偏官制あり、富貴を主とす。春天生の短壽。夏天生の日主旺、吉。冬天生の平常。辰・戌・丑・未月に生まれしの貴。結尾の歌訣にいう:己日の卯時福氣自ら摧折し、名を求め利を求むる皆相宜ならず。命宫裡ただ刑剋の字あれば、便ち鄕を離れ井を背き・東奔西走するを要す。斷語にいう:己日時丁卯に逢ふ、倒食と偏官と交相竝び見る。さらに酉・庚・辛の來り破るに遇へば、便ち波折沉浮を受け盡くし、心思總じて通達せず。父母兄弟指望する能はず、須く落花の後重新紮根發芽するを待つ。圓あり缺あり、祖業を離れてこそ能く家を成し、發迹の處多く山林澗下に在らん。
六己日戊辰時斷
六己日生時戊辰,其身得位遇財神;田園富貴多誠信,甲乙提綱祿貴人。己日戊辰時,財庫專位。已以壬癸為財,辰上入墓,己土專位。為人誠信富貴。若通月氣或甲乙透出,是生月帶祿、大貴。辰月,身旺,不得父母力。見甲化土者,大富。冬夏,財旺生官、富貴。西運,平常。己丑日戊辰時,身孤。寅卯月,祿旺。辰月透甲,作化氣看,貴。午,富厚。寅酉,風憲。年月子丑透甲,行東南運,金紫,近侍;怕西北運,退職。
歌訣にいう:己土日主戊辰時に生まれ、日主本位に居りて財神に遇上る。田園豐足・富貴にして人と爲りて誠實守信。若し月令是れ甲・乙なれば、便ち是れ祿と貴人と同じく來る。斷語にいう:己日戊辰時是れ「財庫專位」:己土は壬・癸水を以て財と爲し、水辰上に到りて墓に入り、而して己土辰中に於て其の本位に據る、故に人と爲りて誠信にして富貴。若し月令氣に通じ、あるいは天干甲・乙を透出せば、便ち是れ出生の月祿神を帶ぶ、大貴を主とす。辰月に生まれしの日主旺、卻て父母の力を得ず。柱中甲を見て己と合して土と化するの大富を主とす。冬・夏兩季生の財旺して能く官を生ず、富貴を主とす。大運西方を走るの平常。己丑日戊辰時を配するは、一身孤單:寅・卯月に生まれしの祿氣旺。辰月に生まれて天干甲を透すは、合化の氣に按じて看、貴を主とす。午を見るの富厚。寅・酉を見るは御史に任ず可し。年月子・丑を見て天干甲を透し、さらに東南運を走るは、位金印紫綬に至り・身近侍に居る、只怕西北運を走る、すなわち退職するを要す。
己卯日戊辰時,卯月,風憲。水木年月,行東北運,並同。己巳日戊辰時,身孤後發。春官貴;夏平穩;秋兇暴;冬財旺。歲運同。己未日戊辰時,丑月,雜氣財官,吉。寅辰巳亥午戌年月,文章貴顯。己酉日戊辰時,春官旺,夏平吉,秋暴狠,冬財旺。己亥日戊辰時,丑月,雜氣財官,貴。戌月,木水運,六、七品。寅午子辰年月,大貴。辰時己日不尋常,內有錢龍鎮庫藏;比劫不逢行運吉,定教富貴廣田莊。己日戊辰時遇,身逢旺庫豐盈。果然花謝再重榮,丑戌刑沖財盛。壬申財官雙美,妻重子晚方成。雙親雁侶事中平,獨立自成之命。
己卯日戊辰時を配するは:卯月に生まれしは御史に任ず可し。年月水木に屬して東北運を走るは、情形相同なり。己巳日戊辰時を配するは、先に孤單して而る後發達す:春天生の官星貴、夏天生の平穩、秋天生の凶暴、冬天生の財星旺。流年大運同じく論ず。己未日戊辰時を配するは:丑月に生まれしは雜氣財官に屬し、吉。年月寅・辰・巳・亥・午・戌を見るの文章顯貴。己酉日戊辰時を配するは:春天生の官星旺、夏天生の平穩にして吉、秋天生の暴戾凶狠、冬天生の財星旺。己亥日戊辰時を配するは:丑月に生まれしは雜氣財官に屬し、貴を主とす。戌月に生まれて木水大運を走るの、六七品。年月寅・午・子・辰を見るの大貴を主とす。結尾の歌訣にいう:辰時己日に配する尋常ならず、庫藏裡一條の「錢龍」を鎭む。ただ比肩劫財に遇はずして大運また吉なれば、必定富貴にして田莊廣有せん。斷語にいう:己日戊辰時に遇上る、日主旺庫に逢着して家資豐盈。果して是れ花謝の後重新繁榮し、丑・戌を得て來り刑冲せば、財氣便ち盛んなり。壬・申を見れば則ち財官兩美、ただ兩度妻を娶り・晚年にしてこそ子を得ん。父母兄弟の事平平、是れ獨立自成の命。
六己日己巳時斷
六己日生時己巳,金神與火兩相和;不通月氣平常看,月氣如通榮甲科。己日己巳時,金火相合,己以丙為印,巳中有丙,健旺;己巳又為金神,坐於火位,相合。若通火月氣,四柱不見財星破印,不行財遇,發福非常。若不通月氣,或在冬生,虛秀不實。不通,得南運,亦吉。
歌訣にいう:己土日主己巳時に生まれ、金神と火と兩下相和す。月令若し氣に通に通ぜざれば便ち平常に當ると看、月令一たび氣に通ぜば便ち能く甲科に榮登す。斷語にいう:己日己巳時是れ金と火と相合:己土は丙火を以て印綬と爲し、巳中丙を藏して正に健旺。己巳本身また是れ「金神」、卻て火位の上に坐す、恰好相合す。若し月令火氣に通じ、四柱また財星を見ずして來り印を破らざれば、大運もまた財鄕を走らず、福を發すること非常なり。若し月令氣に通ぜず、あるいは冬天に生まれれば、便ち徒らに淸秀の表ありて實ならず。就中氣に通ぜざるも、南方火運を得れば、また吉。
己丑日己巳時,辰月,西北運,貴。午未火旺,大貴。申子戌巳,亦吉。己卯日己巳時,夾辰財庫,主大富。又,卯以巳為驛馬,二己通看,謂之坐馬。再生午月,祿馬俱有,尤為貴命。亥月,財臨旺地,官遇長生。巳月,金神遇火,皆主大貴。己巳日己巳時,午年月,權威赫赫,名譽昭昭。春月,子孝妻賢。秋冬平常,貴而不顯。辰戌,財印官食;申,傷官生財,俱作吉推。
己丑日己巳時を配するは:辰月に生まれて西北運を走るの貴。午・未を見て火旺なるの大貴を主とす。申・子・戌・巳を見るもまた吉。己卯日己巳時を配するは、卯と巳との中間に辰此の財庫を夾み、大富を主とす。さらに卯は巳を以て驛馬と爲し、兩個の己土合せて看れば、これを「坐馬」とよぶ。若しさらに午月に生まれれば、祿と馬と皆齊全、尤も是れ貴命。亥月に生まれしの財旺地に臨み・官長生に遇ふ。巳月に生まれしの金神火に遇ふ:此ら皆大貴を主とす。己巳日己巳時を配するは:年月午を見るの權威赫赫・名譽昭著。春月生の妻賢子孝。秋冬生の平常、貴にして顯ならず。辰・戌を見るの財・印・官・食俱備し、申を見るの傷官財を生ず:皆吉に按じて推す。
己未日己巳時,拱祿格。若無羊刃七煞,午字填實,不犯空亡,主顯貴。亥丑辰申年月,行東運,文武極品。此格不如丁巳、丁未,以丁正祿,巳寄祿故也。己酉日己巳時,夏生,金神入火鄉,貴顯,歲運同前。己亥日乙丑時,夏生,資財滿目,行樂軒昂。冬,平常,戌月、東南運,國師、金紫。寅月,亦貴。己日重逢己巳時,金神化旺要相宜。南離運步財官顯,寅卯東方遇亦苛。己日時逢己巳,夏生丙火金神。不遇戌亥與庚申,無破聲各回應。父母一衰一旺,刑空事業逡巡。要知顯達改名庭,火旺南方之運。
己未日己巳時を配するは「拱祿格」を成し(巳未夾拱して午中の祿):若し羊刃七煞なく、また午字の來り虛位を填實するなく、また空亡を犯さざれば、顯貴を主とす。年月亥・丑・辰・申を見て東方運を走るは、文武皆位人臣に極まる可し。不過此の一格丁巳・丁未の兩日に如かず、丁火の正祿午に在りて、而して己土巳に在りて只寄祿の緣故なり。己酉日己巳時を配するは:夏天生の是れ金神火鄕に入り、貴顯を主とし、流年大運前に説く所に同じ。己亥日己巳時を配するは(底本「乙丑時」と作る、當に刻誤ならん):夏天生の資財眼に滿ち・行樂軒昂。冬天生の平常。戌月に生まれて東南運を走るは國師と爲る可く、位金印紫綬に至る。寅月に生まれしもまた貴。結尾の歌訣にいう:己日重ねて己巳時に逢ふ、金神化旺須く相宜を得ることを要す。大運南方離火の地を走れば、財官便ち顯わる。寅・卯東方の木に碰上るもまた苛刻と算す。斷語にいう:己日時己巳に逢ふ、夏天生の丙火と金神と竝び見る。ただ戌・亥と庚・申とに遇はざれば、破なくば則ち聲名響應あり。父母一衰一旺、刑に遇ひ空に逢へば則ち事業遲疑して前せず。要知顯達は門庭を改換するに在り、關鍵は火旺の南方大運を走るに在り。
六己日庚午時斷
六己日生時遇午,祿歸時地主昌榮;柱中怕有官星見,若是伏晶另一評。己日庚午時,日祿歸時。已見庚為傷官,乙為正鬼;午上有明庚合乙,傷官合煞,主人獨立有成。若年月無乙而傷官臨於敗地,柱有甲、丙二字,伏晶格,不損格局無沖破,主大貴。己丑日庚午時,寅月生,貴;夏凶;秋暴;冬,財旺子少。己卯日庚午時,已祿居午,年月有甲丙及寅午者,大貴。卯月,煞旺庚合,權貴。
歌訣にいう:己土日主生まれて時に午に遇上る、祿時地に歸し、昌盛榮顯を主とす。柱中只怕官星を見るを、若し「伏晶」の格に屬すれば便ち別に論を作す。斷語にいう:己日庚午時是れ「日祿歸時」:己土は庚金を以て傷官と爲し・乙木を以て正「鬼」(七煞)と爲す。午上明處に庚金ありて乙木を合す、是れ傷官合煞、此の種の人能く獨立して成就あり。若し年月乙木を見ず、傷官また敗地に落ち、柱中甲・丙兩字あれば、便ち「伏晶格」を成す、ただ格局を損せず・冲破なくば、大貴を主とす。己丑日庚午時を配するは:寅月に生まれしの貴、夏天生の凶、秋天生の暴戾、冬天生の財旺にして子息少なし。己卯日庚午時を配するは、己土の祿午に居る。年月甲・丙および寅・午あるの大貴を主とす。卯月に生まれしの七煞旺にして庚金ありて來り合す、權を掌りて貴を主とす。
己巳日庚午時,貴。寅午戌月,金神入火鄉,作印綬論,貴顯,辰戌丑未年月,侯伯。若逢合煞運,必不善終。酉月、東南運,貴。己未日庚午時,背祿傷官,六親刑剋;無破,晚年發旺。未戌年月,貴。己亥日庚午時,午戌年月,財官祿印,大貴。寅年午月,鉅富。卯月,西運。貴。己逢庚午時歸祿,無破無沖能發福;柱中丙申若相逢,德潤身兮富潤屋。己日時逢庚午,名為背祿傷官。沖刑破害禍多端,骨肉六親冰炭。甲丙柱中如遇,伏晶之格清閒。月中丹桂任高攀,富貴不須推算。
己巳日庚午時を配するは貴を主とす:寅・午・戌月に生まれしは金神火鄕に入るなり、改めて印綬に按じて論じ、貴顯を主とす。年月辰・戌・丑・未を見るの侯伯に封ず可し。若し大運合煞の地に走到せば、必定善終を得ず。酉月に生まれて東南運を走るの貴。己未日庚午時を配するは、是れ祿神を背離するの傷官、六親多く刑剋あり。若し破損なくば、晚年發旺す。年月未・戌を見るの貴。己亥日庚午時を配するは:年月午・戌を見るは、財・官・祿・印俱備し、大貴を主とす。年支寅にして月支午の巨富。卯月に生まれて西方運を走るの貴。結尾の歌訣にいう:己日庚午時に逢ふは歸祿の格、破なく冲なくば便ち能く福を發す。柱中若し丙・申と相逢せば、德潤身にして財富屋を潤す。斷語にいう:己日時庚午に逢ふ、名づけて背祿傷官といふ。一たび冲刑破害に遇へば便ち禍端百出、骨肉六親の間冷たきこと冰炭のごとし。若し柱中甲・丙に遇上り、伏晶の格を成せば、反って淸閑を得。月中の丹桂高攀に任せ、富貴さらに推算するを必ぜざるなり。
六己日辛未時斷
六己日生時辛未,食神官庫喜相親;木通月氣須言貴,月不通兮富命人。己日辛未時,食神助官。己以辛為食,甲為官,未為官庫,未上有明辛暗甲。若有倚托通月氣,貴。食神生旺,勝過財官。通木氣月,官旺,尤貴;不通,主福。通運,亦貴。己丑日辛未時,不貴即富。通土氣月,富。通木氣月,貴。一雲刑,凶。己卯日辛未時,酉戌亥卯,未年月,貴,行東南運,金紫。
歌訣にいう:己土日主辛未時に生まれ、食神と官星の庫藏と歡喜親近す。木氣若し月令に通ぜば便ち貴を説く可し、月令通ぜざるもまた是れ個の富命の人。斷語にいう:己日辛未時是れ「食神助官」:己土は辛金を以て食神と爲し・甲木を以て正官と爲し、未また是れ官星の庫藏、未上明處に辛あり・暗處に甲を藏る。若し日主依託ありて月令氣に通ずるの貴を主とす。食神生旺、其の力還って財官に勝る。月令木氣に通じて官星旺ならしむるの尤も貴。木氣に通ぜざるもまた福あるを主とす。大運氣に通ずるも、また貴。己丑日辛未時を配するは、貴ならざるも富なり:月令土氣に通ずるの富、木氣に通ずるの貴。別の一説丑未相刑、凶を主とすとす。己卯日辛未時を配するは:年月酉・戌・亥・卯・未を見るの貴を主とし、東南運を走れば位金印紫綬に至る可し。
己巳日辛未時,金神日。寅午戌月生,貴;亥卯辰午,行金火水木運,大貴。己未日辛未時,春夏、丑月,丰姿特達,言語清辨,名高祿重。秋冬,平常。木火運,刑害發財。一雲財中自害。己酉日辛未時,春反覆;夏吉;秋壽促;冬財帛豐厚。卯月金水運,五品以上貴。丑月西南運,郎官。辰戌,財印庫地俱吉。一雲凶刑後旺。己亥日辛未時,春貴,夏穩,秋貧,冬富。酉月,己土長生,食神遇祿,享受自然。一雲貴中凶失。己日相逢辛未時,燈窗寂寞有誰知;運行財旺兼官旺,名利雙全莫恨遲。己日時臨辛未,食坐官庫要開。丑戌刑沖顯官財,鎮閉前程阻礙。君子文章福助,常人商賈奇魁。匙開發福命中該,財去財來常在。
己巳日辛未時を配するは、己巳本身是れ「金神」の日:寅・午・戌月に生まれしの貴を主とす。年月亥・卯・辰・午を見て金・火・水・木の諸運を走るは、大貴を主とす。己未日辛未時を配するは:春夏生のおよび丑月に生まれしは、風姿出衆・言語淸晰にして條理あり、名高くして祿重し。秋冬生の平常。木火大運を走るは、刑害の中に在りて反って財を發す。別の一説此れ是れ財中自ら損害を帶ぶとす。己酉日辛未時を配するは:春天生の反復、夏天生の吉、秋天生の短壽、冬天生の財帛豐厚。卯月に生まれて金水大運を走るの、五品以上の貴。丑月に生まれて西南運を走るは郎中を做る可し。辰・戌財庫印庫の地を見るは皆吉。別の一説是れ先に凶刑を遭りて而る後轉じて旺とす。己亥日辛未時を配するは:春天生の貴、夏天生の穩、秋天生の貧、冬天生の富。酉月に生まれしは、己土酉に長生し、食神また祿に遇ふ、享受自ら來る。別の一説是れ貴中仍ほ凶失あるとす。結尾の歌訣にいう:己日辛未時に相逢ふ、寒窗孤燈の寂寞誰か知らん。大運財旺兼ね官旺の地に走到するを待ち、名利雙全、また必ずしも其の來る遲きを怨ずるを必とせず。斷語にいう:己日時辛未に臨む、食神官庫の上に坐し、庫門を打開かんと要す。丑・戌を得て來り刑冲せば、官と財と便ち顯出し、庫門鎭閉すれば則ち前程受阻す。讀書人文章に靠りて福相助を得、普通人商を經するもまた能く出類拔萃す。鑰匙一たび開けば便ち福を發し、此れもと是れ命中の有る可きなり、ただ財來り財去り・往來斷たず。
六己日壬申時斷
六己日生時壬申,損敗天元氣不全;若失天元無倚托,非窮即夭命難延。己日壬申時,水旺土虛,己以甲為官,壬為財,庚背祿。申上庚旺壬生甲絕,己土氣敗。若通四季土氣或通土氣運,吉。若失天時無倚托,不通月氣,非貧即夭;不然殘疾,末狼狽。己丑日壬申時,酉年月,天干透印,富貴好禮,為人慨慷。辰戌吉。亥年,干清坤夷大格。寅申,官貴相輔,俱吉。
歌訣にいう:己土日主壬申時に生まれ、天干損を受けて氣完全ならず。若し天元を失ひまた依託なくば、窮困ならざれば即ち夭折、壽命延長し難し。斷語にいう:己日壬申時是れ「水旺土虛」:己土は甲木を以て官と爲し・壬水を以て財と爲すに、而して庚金祿神を背離す。申上庚金當旺・壬水生を得、甲木卻て絶地に處り、己土の氣因りて敗落す。若し月令辰戌丑未四季の土氣に通じ、あるいは大運土氣に通ずれば、則ち吉。若し天時を失ひてまた依託なく・月令氣に通ぜざれば、貧ならざれば即ち夭、否則はまた殘疾あり、晚景狼狽す。己丑日壬申時を配するは:年月酉を見て天干印綬を透出するは、富貴にして禮を好み、人と爲りて慷慨。辰・戌を見るの吉。亥年に逢ふの「干淸坤夷」の大格を成す。寅・申を見るの官星と貴人と互相扶持す:此ら皆吉。
己卯日壬申時,辰月,雜氣財官,早貴。亥月、南方運,五、六品貴。寅申年,三、二品貴。己巳日壬申時,大凶,刑。己酉丑月,傷官,行財運,吉。寅午戌月,金神入火鄉,運西南,貴。申子辰月,木火運,貴。己未日壬申時,巳月生,貫朽粟陳。亥子寅月,金火運,侯伯。辰亥年月,近侍,貴。己酉日壬申時,巳酉丑月,傷官傷盡,吉。寅月,兇暴。卯未,武職。子未公侯。一雲主心狂賢病,大貴。
己卯日壬申時を配するは:辰月に生まれしは雜氣財官に屬し、早年貴を得。亥月に生まれて南方運を走るの、五六品の貴。寅・申の年に逢ふの、二三品の貴。己巳日壬申時を配するは、大凶にして刑あるを主とす:巳・酉・丑月に生まれしは傷官を以て用と爲し、財運を走れば則ち吉。寅・午・戌月に生まれしは金神火鄕に入るなり、大運西南を走れば貴を主とす。申・子・辰月に生まれて木火大運を走るの貴。己未日壬申時を配するは:巳月に生まれしは、錢串朽爛・穀粟陳積し、極く其の富を言ふ。亥・子・寅月に生まれて金火大運を走るは侯伯に封ず可し。年月辰・亥を見るは近侍と爲りて貴なる可し。己酉日壬申時を配するは:巳・酉・丑月に生まれしの傷官盡を吐き、吉。寅月に生まれしの凶暴。卯・未を見るの武職に任ず。子・未を見るの位公侯に至る。別の一説是れ心神狂躁の病を主とす、但し仍ほ大貴とす。
己亥日壬申時,卯未、三合會官,干透印,大貴。戊子月,財旺生官。酉己土受生,干透甲丙,俱吉。日干是己會申時,無破無沖最合宜;柱中縱然官不現,也交財旺定根基。壬申時逢己日,就中三合為宜。天乙貴人正人提,宜用財官顯貴。戊己辰戌得位,文章廣學須知。妻賢子孝福文齊,刑破中年不利。
己亥日壬申時を配するは:年月卯・未を見て亥と合して三合木局を成して官星を會し、天干また印綬を透出するは、大貴を主とす。戊子月に生まれしの財旺して能く官を生ず。酉を見れば則ち己土生を得、天干さらに甲・丙を透出するは、皆吉。結尾の歌訣にいう:日干是れ己にして申時に會上す、破なく冲なき最も相宜。柱中縱い官星出現せざるも、財旺の運に交到すればまた能く根基を奠定せん。斷語にいう:壬申時己日に遇上る、其の中最も宜しきは三合を見る。天乙貴人と正派の人と來り提攜し、宜しく財官を取りて貴を顯すべし。戊・己と辰・戌と各々其の位を得、文章廣博・學識豐厚、此の一点須く知るを要す。妻賢子孝にして福氣文名齊備す、ただ刑冲破害に遇上れば、中年不利。
六己日癸酉時斷
六己日生時癸酉,沐浴之鄉水土渾;財食支藏多聚散,身衰失地壽難存。己日癸酉時,水土渾濁。己以癸為財,辛為食。酉上癸病,辛旺,比肩奪財,財多聚散;更身衰失地,主成敗反覆;不然,壽促。若通身旺月或運,吉。己丑日癸亥時,春平;夏穩;秋傷官傷盡,有威權;冬富。如丙寅巳月,金神遇火,貴。丑月,金水運,郎官。透乙,大貴。己卯日癸酉時,時日相逢卯酉,主遷移;刑傷又傷官帶煞,主性兇暴,作事遲延。生四季月,吉。
歌訣にいう:己土日主癸酉時に生まれ、酉是れ己土の沐浴の鄕、水と土と皆渾濁す。財星と食神と地支裏に藏れ、聚散定まらず。日主衰弱にして地を失ひ、壽命もまた保ち難し。斷語にいう:己日癸酉時是れ「水土渾濁」:己土は癸水を以て財と爲し・辛金を以て食神と爲す。酉上癸は病地に處り、辛金卻て旺、また比肩ありて來り財を奪ふ、故に財雖か多きも聚散常なし。さらに加ふるに日主衰弱失地、一生成敗反復し、然らざれば便ち短壽。若し月令あるいは大運日主の旺氣に通ずれば、則ち吉。己丑日癸酉時を配するは(底本「癸亥時」と作る、當に刻誤ならん):春天生の平常、夏天生の穩、秋天生の傷官盡を吐きて威權あり、冬天生の富。若し丙寅・巳此類の月份に生まれれば、是れ金神火に遇ふ、貴を主とす。丑月に生まれて金水大運を走るは郎中を做る可し。天干乙を透すの大貴を主とす。己卯日癸酉時を配するは:日支と時支と卯酉相逢し、遷移を主とす。既に刑傷あり、また是れ傷官七煞を帶び、人と爲りて性情凶暴、事を爲すに拖延す。辰戌丑未の四季の月に生まれしの吉。
己巳日癸酉時,巳酉丑月,傷官傷盡,居武職、風憲。卯戌月,金神入火鄉,貴而能言,傷貴,收心早退,以水土敗在酉故也。己未日癸酉時,戌亥丑辰年月,西方運,貴。子巳大貴。卯、辰,近侍不大。己酉日癸酉時,偏財遇食,主崢嶸。丑未子午俱吉。酉月、內戚。如年月己酉全,犯破碎煞,主一生破敗,遊走無結果。己亥日癸酉時,通土氣月,行木火運,貴。己逢癸水酉時生,食神生旺自從容;身弱更兼沖剋破,此命依算只中平。己日時逢癸酉,偏財喜遇食神。雁行無倚靠雙親,性格情懷不定。財來財去聚散,眼前廣見難存。花開花謝再重新,此命先逆後順。
己巳日癸酉時を配するは:巳・酉・丑月に生まれしの傷官盡を吐き、武職あるいは御史に任ず可し。卯月・戌月に生まれしは金神火鄕に入るなり、雖か貴にして能く言善辯すれども、卻て又た貴氣を傷り、宜しく早く心を收めて退隱すべし——此れ水と土と皆酉に敗ずるの緣故なり。己未日癸酉時を配するは:年月戌・亥・丑・辰を見て西方運を走るの貴。子・巳を見るの大貴を主とす。卯・辰を見るは近侍と爲る可し、但し官位大ならず。己酉日癸酉時を配するは、偏財食神に遇上り、頭角嶄嶸を主とす。丑・未・子・午を見るは皆吉。酉月に生まれしは内戚と爲る可し。如果年月皆己酉なれば、便ち破碎煞を犯し、一生破敗・四處游走して結果なきを主とす。己亥日癸酉時を配するは:月令土氣に通じて木火大運を走るの貴。結尾の歌訣にいう:己日癸水に逢ひて酉時に生まれ、食神生旺し、自然從容。日主若し弱にしてまた冲剋破害を兼ぬれば、此の命算して來ればただ中平なるのみ。斷語にいう:己日時癸酉に逢ふ、偏財歡喜して食神に遇上る。兄弟靠り無く・父母依り難く、性格と心情と皆安定せず。財來り財去り・聚散止まず、眼前の見る所雖か廣きも留め住ふ能はず。花開き花謝して而る後重新再び來る、此れ是れ先逆後順の命。
六己日甲戌時斷
六己日生時甲戌,妻從夫化為真土;如通月氣祿源深,反此而言平常取。己日甲戌時,妻從夫化。己合甲木化土成局,土神鍾秀、祿源深厚。月中無化,取甲為官,丙為印,戌土上甲木成形,丙火合局。通月氣,貴;不通,有刑沖破害者平常,己身雖吉,父母早失。己丑日甲戌時,克父太旺。辰月生,土厚。居巳午末申,臨官、帝旺,吉。亥戌寅卯,土病死,凶。酉辰,三、四品,貴,中年退閒。亥木火運,六、七品,貴。
歌訣にいう:己土日主甲戌時に生まれ、是れ妻夫に隨ひて化して眞土と成る。若し月令の氣に通ぜば、祿源便ち深厚、之に反すれば只平常命に當ると看るのみ。斷語にいう:己日甲戌時是れ「妻從夫化」:己土甲木と相合して土と化して局を成し、土神靈秀を鍾聚し、祿源深厚。若し月令中化成せざれば、便ち甲木を取りて官と爲し・丙火を以て印と爲す——戌中甲木成形し・丙火寅午と合局す。月令氣に通ずるの貴を主とす。氣に通ぜずしてまた刑冲破害あるは只平常、己身雖か吉なるも、父母卻て早年亡故す。己丑日甲戌時を配するは、父を刑剋する太重:辰月に生まれしの土厚。巳・午・未・申に處るは、是れ土の臨官帝旺の地、吉。亥・戌・寅・卯を見るは、是れ土の病死の地、凶。酉・辰を見るの三四品の貴、但し中年便ち退閑す。亥を見て木火大運を走るの、六七品の貴。
己卯日甲戌時,丙丁午戌年月,干有庚辛制伏官煞,生山明水秀地方,官至二、三品。未酉丑月,行土火運,四、五品。午月、東北運,大貴。子運、木火運,風憲。辰巳有倚托者,極品。己巳日甲戌時,寅午戌月,金神入火鄉,貴顯。亥戌年月,官居守令,極有聲名。子月、木火運,極品。
己卯日甲戌時を配するは:年月丙・丁・午・戌を見て天干庚・辛ありて來り官煞を制伏し、また山明水秀の地に生まれしは、官二三品に至る。未・酉・丑月に生まれて土火大運を走るの、四五品。午月に生まれて東北運を走るの大貴を主とす。子運あるいは木火運を行くは御史に任ず可し。辰・巳を見て日主依託あるは、位人臣に極まる。己巳日甲戌時を配するは:寅・午・戌月に生まれしは金神火鄕に入るなり、貴顯を主とす。年月亥・戌を見るは一方の守令と爲る可く、極めて聲名あり。子月に生まれて木火大運を走るの位人臣に極まる。
己末日甲戌時,克陷遭刑。寅午年月,三、四品,貴。戌月、東南運,五品。純辛卯年月,刑。己酉日甲戌時,辰丑刑沖,財源益進。酉戌相害,名利中平。子月,己貴。寅月,官印,行印運,貴。純乙酉年月,頑暴。一雲孤獨離鄉。己亥日甲戌時,通土氣月,要行木運;通水木月,要行身旺運,俱貴。甲己化土氣藏收,如逢匙鑰福優遊;假若逢財財不聚,渾如木葉值深秋。己日時逢甲戌,妻從夫化為佳。庫財專待鑰匙開,壬申丑神通泰。父母夭孤刑剋,雁行花果難諧。若逢時運一時來,家業興隆亨快。
己未日甲戌時を配するは、親人を克陷して刑傷を遭るを主とす:年月寅・午を見るの三四品の貴。戌月に生まれて東南運を走るの五品。年月純は辛卯の主刑。己酉日甲戌時を配するは:辰・丑を得て來り刑冲せば、財源日進す。酉と戌と相害し、名利只中平に屬す。子月に生まれしの己土貴を得。寅月に生まれしの官印齊備、印運を走れば貴を主とす。年月純は乙酉の頑劣暴戾。別の一説是れ孤独にして鄕を離るるとす。己亥日甲戌時を配するは:月令土氣に通ずるは木運を走るを要し、月令水木に通ずるは日主旺運を走るを要す、皆貴を主とす。結尾の歌訣にいう:甲己合化の土氣を收藏し、若し鑰匙に遇上れば便ち福氣優游す。假如財星に碰上れば反って財を聚むる能はず、渾として樹葉の深秋に遇ふがごとし。斷語にいう:己日時甲戌に逢ふ、妻夫に從ひて化す最も好し。庫中の財專ら鑰匙の來り開くを待ち、壬・申と丑神とに遇上れば便ち通泰す。父母早亡にして多く刑剋、兄弟の間花果のごとく難く協調せん。若し時運一朝到來せば、家業便ち興隆暢快なり。
六己日乙亥時斷
六己日生時乙亥,官藏煞見未為奇;逢金制煞方為吉,身不旺兮凶可知。己日乙亥時,煞見官藏。己以甲為官,乙為鬼。亥上有明乙暗甲,為官煞混雜。柱中見辛制乙,去煞留官;通月氣者,貴顯。亥上水旺土虛,漂流失業,見財不聚,成敗進退;要身鬼兩停,方吉。不通月氣,通運氣,亦吉。己丑日乙亥時,巳酉丑月,制煞留官,貴。午月,身旺,亦貴。子月、火運、七、八品,貴。卯未,透辛制乙,大貴。
歌訣にいう:己土日主乙亥時に生まれ、官星藏れて七煞現る、奇と算するを得ず。須く金に逢ひて來り煞を制してこそ吉と算せん、日主若し旺ならざれば、凶險もまた知想す可し。斷語にいう:己日乙亥時是れ「煞見官藏」:己土は甲木を以て正官と爲し・乙木を以て「鬼」(七煞)と爲す。亥上明處是れ乙・暗處に甲を藏る、正に是れ官煞混雜。柱中若し辛金を見て來り乙木を克制すれば、便ち是れ煞を去りて官を留む。月令氣に通ずるの貴顯を主とす。亥上水旺にして土虛、人多く漂泊失業し、財を見るも聚むる能はず、一生成敗進退す。必ず日主と七煞と勢均力敵してこそ吉ならん。月令氣に通ぜずして大運氣に通ずるも、また吉。己丑日乙亥時を配するは:巳・酉・丑月に生まれしは能く煞を制して官を留め、貴を主とす。午月に生まれしの日主旺、また貴。子月に生まれて火運を走るの、七八品の貴。卯・未を見て天干辛を透して來り乙を制するの、大貴を主とす。
己卯日乙亥時,卯月,偏官格,煞重身柔,作棄命看。壬字暗逢,志氣軒昂;柱有制伏,行土金運,官至三、四品。丑月,雜氣。辰、巳,西運,金紫。亥月,水運,夭。己巳日乙亥時,寅午戌月,金神入火鄉,貴。巳月、西北運,官至公卿。卯午,風憲。純子亥年月,以財黨煞,作棄看,主大兵權。己未日乙亥時,無刑破混雜,清高、富貴,文學堪誇。
己卯日乙亥時を配するは:卯月に生まれしは「偏官格」を成し、七煞重くして日主柔弱、棄命從煞に按じて看。暗中壬字に遇ふの、志氣軒昂。柱中制伏の神あり、さらに土金大運を走るは、官三四品に至る。丑月に生まれしは雜氣に屬す。辰・巳を見て西方運を走るの位金印紫綬に至る。亥月に生まれて水運を走るの夭を主とす。己巳日乙亥時を配するは:寅・午・戌月に生まれしは金神火鄕に入るなり、貴を主とす。巳月に生まれて西北運を走るの官公卿に至る。卯・午を見るは御史に任ず可し。年月純は子・亥のは、財を以て去りて七煞を黨助し、棄命に按じて論じ、大兵權を掌るを主とす。己未日乙亥時を配するは:刑冲破害と官煞混雜となきは、人と爲りて淸高にして富貴、文才誇耀するに足る。
己酉日乙亥時,春夏,顯達;秋,制伏太過,貧儒;冬,財旺。午巳戌年月,六、七品,貴。寅月,行金火運,四、五品,貴。己亥日乙亥時,年月透辛制,貴;無制,亦主特達。戌月,風憲。已,亦貴。丑,土厚之宮,官至三品。一雲自刑,多成敗,晚富。天元乙亥在時間,驛馬長生不等閒;身旺煞強駢福祿,功名顯達自歡顏。己日時逢乙亥,偏官喜遇正財。若逢身旺亦為佳,混雜天元減半。行藏進退無定,六親雁侶興衰。運行祿馬自然來,富貴清閒自在。
己酉日乙亥時を配するは:春夏生の顯達。秋天生の制伏太過、只個の窮讀書人。冬天生の財星旺。年月午・巳・戌を見るの、六七品の貴。寅月に生まれて金火大運を走るの、四五品の貴。己亥日乙亥時を配するは:年月天干辛を透して來り煞を制するの貴を主とし、制なきもまた才識出衆を主とす。戌月に生まれしは御史に任ず可し。巳を見るもまた貴。丑を見るは、是れ土氣厚實の宮、官三品に至る。別の一説兩亥自刑、多く成し多く敗し、晚年にしてこそ富とす。結尾の歌訣にいう:天干の乙と亥と時上に落ち、驛馬と長生と同處し、自然尋常ならず。日主旺にして七煞強ければ、福祿雙至・功名顯達、自然歡顏なり。斷語にいう:己日時乙亥に逢ふ、偏官歡喜して正財に遇上る。若しさらに日主身旺なればさらに好し、ただ天干官煞混雜せば便ち減半せん。一生行止進退定まらず、六親兄弟時に興り時に衰ふ。大運祿馬の地に走到せば、富貴便ち自然に來り、淸閑自在なり。
六庚日丙子時斷
六庚日生時丙子,身鬼俱衰退神強;有托榮華無托賤,鬼逢生旺壽難長。庚日丙子時,身鬼俱衰弱。庚以癸為傷,丙為鬼。子上庚死、丙火無氣、癸水健旺。若身有倚托,吉;無倚托,又行身衰鬼旺運,飄風夭賤。通火氣月,要行西運,貴。身弱不然。
歌訣にいう:庚金日主丙子時に生まれ、日主と七煞と皆衰弱、而して退氣の神反って強し。依託あるの榮華を享け、依託なきの低賤、七煞一たび生旺の地に遇へば、壽命便ち長からんこと難し。斷語にいう:庚日丙子時、日主と七煞と皆衰弱:庚金は癸水を以て傷官と爲し・丙火を以て「鬼」(七煞)と爲す。子上庚金死地に處り・丙火氣なく、ただ癸水健旺。若し日主依託あれば、則ち吉。依託なく、また日主衰にして七煞旺の大運を走れば、便ち風中の飄絮のごとく、夭折して低賤。月令火氣に通ずるは須く西方金運を走ってこそ貴ならん、日主弱なるは便ち行はず。
庚子日丙子時,貴。年月再子,並沖,午中丁為官,己為印,人飛天祿馬格;柱無財官填實,主貴;為僧道,一塵不染,萬法皆成;為常人,有名有利,刑傷妻子。一說先貧後富。忌己巳月,破刑,貧。癸未月,孤單。巳亥月、刑。庚寅日丙子時,春生,帶財帶煞,行金水運,金紫。夏,煞旺,大貴。秋,身旺,須行南運,貴。冬,身鬼俱弱,平常。純午年月,位至公卿。壬子,食前煞後隨;一陽生後,丙火有氣,貴極人臣。忌癸酉月,破敗,凶。辛亥月,血光。甲子月,夭。
庚子日丙子時を配するは貴を主とす:年月さらに子を見れば、一齊に去りて對宮の午を冲し、午中丁火官と爲り・己土印と爲り、便ち「飛天祿馬」格に入る。柱中財官なくして來り虛位を填實せざるの貴を主とす。此の種の命僧道と做れば則ち一塵染まず・萬法皆成す。常人と做れば則ち名あり利あり、ただ妻子を刑傷す。別の一説是先貧後富とす。己巳月に生まるるを忌み、破敗刑傷にして貧を主とす。癸未月は、孤單を主とす。巳月・亥月は、刑を主とす。庚寅日丙子時を配するは:春天生の財を帶びまた煞を帶び、金水大運を走るの位金印紫綬に至る。夏天生の七煞旺、大貴を主とす。秋天生の日主旺、須く南方運を走ってこそ貴ならん。冬天生の日主と七煞と皆弱、平常。年月純は午の位公卿に至る。壬子を見るは、食神前に在り・七煞隨後し、冬至一陽來復の後丙火轉じて氣あり、貴極人臣なる可し。癸酉月に生まるるを忌み、破敗にして凶を主とす。辛亥月は、血光を主とす。甲子月は、夭を主とす。
庚辰日丙子時,月通木火氣,行西運,妙。乙巳月,破敗,刑。丁酉月,旺中刑,凶。己丑月,破敗,凶。庚午日丙子時,貴。時日相沖,憂傷妻子,運喜西南,通火木月氣,風憲三四品。秋生,丙火無氣,難為子息。忌己巳月,破祖,凶。己亥月,被劫盜,凶。癸丑月,孤。庚申日丙子時,申月,生土厚地方,貴。辰未年月,行西運金,方吉。辛巳月,凶刑。辛亥月,孤夭。
庚辰日丙子時を配するは:月令木火の氣に通じて西方運を走るは、最も妙。乙巳月に生まるるを忌み、破敗にして刑を主とす。丁酉月は、旺中刑を受け、凶。己丑月は、破敗にして凶を主とす。庚午日丙子時を配するは貴を主とす:ただ日支と時支と相冲し、妻子のために憂傷す。大運西南を走るを喜び、月令火木の氣に通ずるは三四品の御史に任ず可し。秋天生の丙火氣なく、子息難得。己巳月に生まるるを忌み、祖業を敗破して凶を主とす。己亥月は、劫盜せらるるを主とし、凶。癸丑月は、孤單を主とす。庚申日丙子時を配するは:申月に生まれて土層厚實の地に出生するの貴を主とす。年月辰・未を見て西方金運を走ってこそ吉ならん。辛巳月に生まるるを忌み、凶刑を主とす。辛亥月は、孤單夭折を主とす。
庚戌日丙子時,春夏生。西南運;秋月、木火運,俱貴。忌乙巳月,凶、破。乙亥月,官災多,凶刑。己丑月,破敗,凶。戊戌月,惡死。庚日相逢丙子時,傷官合局不為奇;雙親祖業難成就,燕寢鸞棲別立基。庚日時逢丙子,刑官背祿安身。雙親克陷早難辛,雁侶不能和順。廢學經商發福,田莊後懶先勤。家居財帛晚才成,先暗後明之命。
庚戌日丙子時を配するは:春夏生にして西南運を走る、および秋月生にして木火運を走るは、皆貴。乙巳月に生まるるを忌み、凶にして破を主とす。乙亥月は、官非災禍多くして凶刑を遭る。己丑月は、破敗にして凶を主とす。戊戌月は、惡死を主とす。結尾の歌訣にいう:庚日丙子時に相逢ふ、傷官合して水局を成すもまた奇と算するを得ず。父母と祖業と皆成就し難く、ただ別に新巢を築き・別に基業を立てるのみ。斷語にいう:庚日時丙子に逢ふ、是れ官星を刑傷し・祿神を背離して勉强身を安んず。父母早く克陷を受け、自己もまた早年艱辛、兄弟の間和順する能はず。此の種の人往々學を棄てて商を經りて福を發し、田莊を置辦するは卻て先勤後懶。家中の財帛晚年に到りてこそ積成せん、先暗後明の命に屬す。
六庚日丁丑時斷
六庚日生時丁丑,貴地逢官火太輕;木火運通軒冕客,不通獨立只虛名。庚日丁丑時,金重火輕。庚以丁為官,以己為印,丑上丁火氣輕,己土正位。若通木火氣月,官印逢生旺,貴;不通,虛名而已。通火土生旺月,富;不通,運遇亦主名聲。庚子日丁丑時,春夏,貴;秋平常;冬孤克。庚寅日丁丑時,魁元。寅卯午未亥月,清秀高命。行午、未運,貴顯。通火土年月,貴。
歌訣にいう:庚金日主丁丑時に生まれ、丑もと是れ庚の貴地、官星雖か逢ふも火氣太輕。大運木火に通ぜば便ち是れ冠を戴き車に乘るの貴客、通ぜざれば只独自一個の虛名を守るのみ。斷語にいう:庚日丁丑時是れ「金重火輕」:庚金は丁火を以て正官と爲し・己土を以て印綬と爲す。丑上丁火の氣微弱、己土卻て其の本位に據る。若し月令木火の氣に通ぜば、官星印綬皆生旺に逢ひ、貴を主とす。通ぜざれば只虛名あるのみ。月令火土生旺の氣に通ずるの富を主とす。通ざらざれば、大運遇上するもまた能く名聲あらん。庚子日丁丑時を配するは:春夏生の貴、秋天生の平常、冬天生の孤單刑剋。庚寅日丁丑時を配するは、科場の魁首と爲る可し:寅・卯・午・未・亥月に生まれしは、淸秀にして是れ高命。大運午・未を走るの貴顯。年月火土の氣に通ずるの貴。
庚辰日丁丑時,丑月,富而壽促。己,近侍,大貴。通火旺土生月,貴;不得,運遇亦富,有名譽。庚午日丁丑時,通土月氣,貴;不,亦富,有名聲。庚申日丁丑時,丑月,金火運,極品。辰巳午未戌月,官印兩旺,貴。申、酉,身太旺,須行木火。寅、卯,財太旺,須行金水。亥子,金寒水冷,須行火土運,貴。庚戌日丁丑時,春財旺;夏官旺;秋平淡;冬無力。庚丁相合丑時全,好象明蟾耀碧天;不遇刑剋真稀奇,財官興旺更長年。庚日時逢丁丑,正官、財庫相隨。午未戌月福優餘,庚取時逢金櫃。金逢火而成器,必然蔭子封妻。從來歌酒不相離,定主清閒樂意。
庚辰日丁丑時を配するは:丑月に生まれしの富にして短壽。己を見るは近侍と爲る可く、大貴を主とす。月令火旺土生の氣に通ずるの貴。此の種の月令を得ざれば、大運遇上するもまた能く富にして名譽あらん。庚午日丁丑時を配するは:月令土氣に通ずるの貴。通ぜざるもまた富、名聲あり。庚申日丁丑時を配するは:丑月に生まれて金火大運を走るの位人臣に極まる。辰・巳・午・未・戌月に生まれしは、官星印綬兩旺、貴を主とす。申・酉を見るの日主太旺、須く木火を走るを要す。寅・卯を見るの財星太旺、須く金水を走るを要す。亥・子を見るの金寒水冷、須く火土大運を走ってこそ貴ならん。庚戌日丁丑時を配するは:春天生の財星旺、夏天生の官星旺、秋天生の平淡、冬天生の無力。結尾の歌訣にいう:庚と丁と相合して丑時齊全、明月の碧空を照らすがごとし。刑剋に遇はざる眞に稀奇と算し、財官興旺して還って能く年を延ばす。斷語にいう:庚日時丁丑に逢ふ、正官と財庫と相隨ひて來る。午・未・戌月に生まれしの福氣餘あり、庚金時上の丑を取りて金櫃と爲す。金火に遇ひてこそ能く鍛煉して器と成らん、必然子女を蔭庇し・妻室を封贈せん。此の種の人向來歌と酒と身を離さず、必定淸閑適意なり。
六庚日戊寅時斷
六庚日生時戊寅,火生金絕福高人;月通從革或秋降,卻做皇家柱石臣。庚日戊寅時,火生金絕。庚以丙為鬼,戊為倒食。寅上有明戊、合癸化火,庚金氣絕。若不通金旺月,無救助者,夭賤貧下。巳月,庚長生,丙健旺,身鬼俱強;運行西方,勇暴,武貴。申酉丑戌月,金火合局,化鬼為官,更得身強運,貴。
歌訣にいう:庚金日主戊寅時に生まれ、寅中丙生を得て庚金絶地に入り、福氣只高人に屬す。月令若し「從革」金局に通じ、あるいは秋天に生まれれば、反って能く皇家の柱石の臣と做る。斷語にいう:庚日戊寅時是れ「火生金絶」:庚金は丙火を以て「鬼」(七煞)と爲し・戊土を以て「倒食」(偏印)と爲す。寅上明處に戊土あり、戊また能く癸と合して火と化し、庚金の氣因りて斷絶す。若し月令金旺の氣に通ぜず、また救應なくば、便ち夭折貧賤。巳月に生まれしは、庚金長生して丙火健旺、日主と七煞と皆強、大運西方を走れば、勇猛暴烈の武職の貴を主とす。申・酉・丑・戌月に生まれ、金と火と合して局面を成し、能く鬼を化して官星と爲し、さらに日主強旺の運を得れば、貴を主とす。
庚子日戊寅時,寅午年月,登科顯達。純申,三、四品貴。丑月、金火運,公卿。庚寅日戊寅時,月通火局或秋生,行身旺運,貴。庚子月,自死。年見辛酉,貧夭殘疾。身衰見丙太旺,同論。庚辰日戊寅時,春夏生,干透丙丁,運行身旺,貴。庚午日戊寅時,寅午戌月,金衰火旺,當帶殘疾。純寅,反主極貴。秋,金旺,多貴,但忌時遇亡劫,克身則凶。
庚子日戊寅時を配するは:年月寅・午を見るの能く科擧登第して顯達す。地支純申の三四品の貴。丑月に生まれて金火大運を走るの位公卿に至る。庚寅日戊寅時を配するは:月令火局に通じあるいは秋天に生まれ、さらに日主旺運を走るの貴を主とす。庚子月に生まれしの自ら死地に處る。年上辛酉を見るの貧賤夭折あるいは殘疾。日主衰弱にして丙火太旺なるも、また同じ論斷に按ず。庚辰日戊寅時を配するは:春夏生にして天干丙・丁を透出し、大運また日主旺地を走るの貴を主とす。庚午日戊寅時を配するは:寅・午・戌月に生まれしの金衰火旺、當に殘疾を帶ぶ可し。地支純寅の反って極貴を主とす。秋天生の金旺、多く貴を主とす、但し時上亡神劫煞に遇着し・來り日主を剋すれば便ち凶を忌む。
庚申日戊寅時,時日並沖,憂傷妻子。寅卯辰月、火金運。侯伯。春月、西南運,大貴。寅月,貴顯不久。一雲先刑後吉。庚戌日戊寅時,貴。戌月,雜氣財官印綬,貴。庚辰年,己卯月者,侯伯。庚日寅時甚可誇,無刑剋破顯憂華;運來自有高人助,時至如添錦上華。庚日戊寅時秀,編印倒食難收。少年未遇莫心憂,此命或貧或富。時至發財發福,運來順水行舟。月中金水更相投,無破功名成就。
庚申日戊寅時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。寅・卯・辰月に生まれて火金大運を走るは侯伯に封ず可し。春月生にして西南運を走るの大貴を主とす。寅月に生まれしの雖か貴顯なるも卻て長久ならず。別の一説是先に刑傷を遭りて而る後轉じて吉とす。庚戌日戊寅時を配するは貴を主とす:戌月に生まれしは雜氣財官印綬に屬し、貴。年庚辰に逢ひ・月己卯に逢ふは侯伯に封ず可し。結尾の歌訣にいう:庚日の寅時甚だ誇讚す可し、刑剋破害なくば便ち榮華を顯出す。運一たび來れば自ら高人の相助あり、時機一たび到れば便ち錦上花を添ふるがごとし。斷語にいう:庚日戊寅時淸秀、ただ偏印倒食難く收用せん。少年遇はざるもまた憂心するを必ぜず、此の種の命或いは貧或いは富。時機一たび到れば便ち財を發し福を發し、運來る時水に順ひて舟を行くがごとし。若し月令中金水さらに能く相投ぜば、破損なくば、功名自ら能く成就せん。
六庚日己卯時斷
六庚日生時己卯,胎生元命發因妻;柱中有托逢庚旺,財祿豐盈福壽齊。庚日己卯時,胎生元命。庚金卯上受胎,見巳為生氣印綬。庚以乙為財,卯有旺乙,因妻發福。若柱旺丁,生月帶祿者,貴;有倚托者,富。通生氣財旺者,生財旺運者,俱貴。庚子日己卯時,子卯相刑,憂傷妻子,子年月,貴。丑未,官至三品。一雲破祖失土,大貴。庚寅日己卯時,亥卯月,財星格,早榮早退。午戌,三合官局,干透金水,行西北運,吉。
歌訣にいう:庚金日主己卯時に生まれ、日主卯上に於て胎を受け、元命發達妻室に靠るを要す。柱中依託ありてまた庚金旺に逢ふは、財祿豐盈・福壽齊全。斷語にいう:庚日己卯時是れ「胎生元命」:庚金卯上に胎を受け、巳を見れば便ち是れ生氣の在る所の印綬。庚金は乙木を以て財と爲し、卯中乙木正旺、故に妻に因りて福を發す。若し柱中丁火旺にして、出生の月また祿を帶ぶの貴を主とす。日主依託あるの富を主とす。月令生氣に通じて財星旺なる、あるいは大運財旺の地を走るは、皆貴。庚子日己卯時を配するは、子と卯と相刑し、妻子のために憂傷するを主とす。年月子を見るの貴を主とす。丑・未を見るの官三品に至る。別の一説是れ祖業を敗破し・田産を失去すれども、卻て反って大貴とす。庚寅日己卯時を配するは:亥月・卯月に生まれしは「財星格」を成し、早年榮顯・早年退落す。午・戌を見て寅と合して三合火局を成して官と爲し、天干また金水を透し、西北運を走るの吉。
庚辰日己卯時,孤。年月通木氣及有倚托者,貴。庚午日己卯時,刑破。申子辰己酉丑,俱行東南運,貴。寅午戌亥卯未,須得西北運為佳。庚申日己卯時,卯月,財星格,不貴即富。丑巳年月,翰林清貴,官至亞卿。一雲少貧,中年有小災,克妻少子。庚戌日己卯時,少孤母賤,中年貴。卯酉辰丑月,官至公卿。天元庚己卯時連,祿見文書富貴全;四柱無刑沖剋破,貴人接引上青天。庚日時逢己卯,財官運氣亨通。若無刑沖定褒封,有破中年不順。雁行六親難靠,自成家計無窮。時來發達顯功名,自有高人引用。
庚辰日己卯時を配するは、孤單を主とす。年月木氣に通じて日主依託あるは、貴を主とす。庚午日己卯時を配するは、刑冲破害を主とす:年月申・子・辰と巳・酉・丑とを見るは、皆東南運を走ってこそ貴ならん。寅・午・戌と亥・卯・未とを見るは、須く西北運を得てこそ好し。庚申日己卯時を配するは:卯月に生まれしは「財星格」を成し、貴ならざるも富なり。年月丑・巳を見るは翰林に入りて淸貴の官と爲る可く、位亞卿に至る。別の一説是れ少年貧寒、中年小災あり、妻を剋して子息少なしとす。庚戌日己卯時を配するは:幼年孤單・母親出身微賤、中年貴を得。卯・酉・辰・丑月に生まれしの官公卿に至る。結尾の歌訣にいう:天干の庚と己卯時と相連なり、祿神文書(印綬)を見、富と貴と皆全し。四柱刑冲剋破なくば、自ら貴人ありて接引して青天に上らん。斷語にいう:庚日時己卯に逢ふ、財と官との運氣皆亨通す。若し刑冲なくば、必ず褒獎封贈を得、一たび破損あれば、中年便ち順ならず。兄弟六親皆倚靠し難く、家業全く自己の經營に靠りて窮極なし。時來り運轉ずれば便ち發達して功名を顯し、自ら高人ありて引薦任用せん。
六庚日庚辰時斷
六庚日生時庚辰,金火秋生氣象純;若有魁罡包貴賤,財官喜忌六官分。庚日庚辰時,金水清白。六庚之中,庚戌庚辰為魁罡,怕見財官刑沖;不見,主為人粗豪暴勇而貴,見則禍患百出。庚子。庚寅、庚午、庚申,喜見財官。生秋月,為人秀麗,不貴則富。若身不化,得甲乙丁透出,生火木分野,亦作財官論。喜月氣通運者,吉。
歌訣にいう:庚金日主庚辰時に生まれ、金と火と秋天に生ずる所、氣象純正。若し柱中魁罡あれば、貴と賤と便ち皆其の中に包む、財官の喜と忌と六個の庚日に按じて分かちて看るを要す。斷語にいう:庚日庚辰時是れ「金水淸白」:六個の庚日の中、庚戌と庚辰とは魁罡に屬し、最も財官と刑冲とを見るを怕る。見ざるは、人と爲りて粗豪勇猛にして貴を得るを主とし、之を見れば便ち禍患百出す。庚子・庚寅・庚午・庚申此の四日に至っては、則ち財官を見るを歡喜す:秋月に生まれしの人と爲りて淸秀、貴ならざるも富なり。若し日主化局を成さずして、甲・乙・丁の天干に透出するを得、また火木の分野に生まれれば、同じく財官に按じて論ず。喜ぶは月令の氣と大運と相通ずる、すなわち吉なり。
庚子日庚辰時,申月生,井欄叉格。柱並運不見丙丁巳午寅戌字,貴。純卯年月,位至公侯。庚寅日庚辰時,龍虎拱門。年月通火土者,貴。純庚辰,王侯;不然,極凶。若年月遇木火,運再行,極品。庚辰日庚辰時,魁罡,年月不見財官並戌字,貴;沖破者富。申子年月作井欄叉,行西南運,吉。純庚辰,庚申或乙酉化金通無火氣,兇徒小人。一雲刑。
庚子日庚辰時を配するは:申月に生まれしは「井欄叉格」を成す(申子辰全)。柱中と大運と皆丙・丁・巳・午・寅・戌此らの字を見ざるの貴を主とす。年月地支純卯の位公侯に至る。庚寅日庚辰時を配するは、辰龍寅虎門戸を拱衛す:年月火土の氣に通ずるの貴。全柱純は庚辰のは王侯と爲る可し、否則は便ち極凶。若し年月木火に遇ひ、大運さらに此の一路を走れば、位人臣に極まる。庚辰日庚辰時を配するは魁罡に屬す:年月財官および戌字を見ざるの貴を主とし、冲破せらるるは則ち富を主とす。年月申・子を見て井欄叉を成し、西南運を走るの吉。若し純は庚辰・庚申、あるいは乙酉化して金と爲りて全く火氣なきは、便ち是れ凶惡の小人。別の一説是れ刑を主とすとす。
庚午日庚辰時,自刑,金神入火鄉。申月,行火木運,官可六品。庚申日庚辰時,子、申年月入井欄叉。柱、運不逢丙丁巳午字,貴。純庚申、庚辰,行西北東運,武職極品。庚戌日庚辰時,魁罡,土厚地方,官高祿重。子月、西南運,貴。寅辰年月,平常。六庚時辰仔細推,辰中印庫鑰匙開;四柱若有沖刑字,安然福祿自天來。庚日庚辰時正,地支三合為魁。就中卯戌庫門開,無破紫袍金帶。巳午丙丁減副,謀為財去財來。妻重子晚命中該,富貴清閒自在。
庚午日庚辰時を配するは、辰午各々自刑を成し、是れ金神火鄕に入るなり。申月に生まれて火木大運を走るは、官六品に到る可し。庚申日庚辰時を配するは:年月子・申を見れば便ち「井欄叉」格に入る。柱中と大運と皆丙・丁・巳・午に遇はざるの貴を主とす。全柱純は庚申・庚辰にして西北あるいは東方大運を走るは、武職位人臣に極まる可し。庚戌日庚辰時を配するは魁罡に屬す:土層厚實の地に出生するの官高く祿重し。子月に生まれて西南運を走るの貴。年月寅・辰を見るの平常。結尾の歌訣にいう:六個の庚日の辰時仔細に推詳するを要す、辰中の印庫須く鑰匙ありて來り開くを。四柱若し冲刑の字あれば、福祿便ち安然として天より降る。斷語にいう:庚日庚辰時最も正し、地支三合にして辰を以て魁首と爲す。其の中卯・戌を得て來り庫門を開き、破損なくば便ち紫袍を穿ち・金帶を係く可し。若し巳・午・丙・丁を見れば、福分便ち減じ、事を謀る時財來り財去る。兩度妻を娶り・晚年子を得るはもと是れ命中の有る可き、終に富貴にして淸閑自在なり。
六庚日辛巳時斷
六庚日生時辛巳,偏官合刃自身生;為人剛毅妻財損,運到金鄉貴祿享。庚日辛巳時,陽刃偏官。庚以辛為刃,丙為殺。明辛暗丙,合煞為權。通身旺月,貴;不通,無貴,壽考。庚子日辛巳時,春富;夏、秋貴;冬貧。辰戌丑未年月,印綬,行西南運,貴。庚寅日辛巳時,巳酉丑月,身旺,貴。煞旺身弱月,貧。純申年月,大貴悠久。亥月,東南運、主有權貴。庚辰日辛巳時,巳酉丑月,身旺,貴。煞旺身弱月,貧。純申年月,大貴悠久。亥月,東南運、主有權貴。
歌訣にいう:庚金日主辛巳時に生まれ、偏官と羊刃と相合し、而して日主また巳上に長生す。此の種の人性情剛毅、ただ妻財を損傷し、大運金鄕に走到せば便ち貴祿を享く。斷語にいう:庚日辛巳時是れ「陽刃偏官」:庚金は辛金を以て羊刃と爲し・丙火を以て七煞と爲す。明處の辛と暗藏の丙と相合し、七煞を化して權柄と爲す。月令日主の旺氣に通ずるの貴を主とす。氣に通ぜざるは貴なく、只長壽を求むるのみ。庚子日辛巳時を配するは:春天生の富、夏・秋生の貴、冬天生の貧。年月辰・戌・丑・未を見て印綬を以て用と爲し、西南運を走るの貴を主とす。庚寅日辛巳時を配するは:巳・酉・丑月に生まれて日主旺なるの貴を主とす。七煞旺・日主弱の月份に生まれしは則ち貧。年月純は申の大貴にして而且長久。亥月に生まれて東南運を走るの權あり貴あるを主とす。庚辰日辛巳時を配するは(此の條上の條と重出):また是れ巳・酉・丑月に生まれて身旺なれば則ち貴、煞旺身弱の月は則ち貧、年月純申の大貴悠久、亥月に生まれて東南運を走るの權貴あり。
庚辰日辛巳時,終蹇。年月不見財,高。通木氣,行西南運;未申,東北運,俱貴。一雲先無後有。庚午日辛巳時,巳午卯年月,進士風憲。巳申酉戌,行土木運,侯伯。庚申日辛巳時,刑。巳酉丑月,特達。春夏,木火旺,財官得地,吉。辰戌丑未,印綬,行南運,貴。庚戌日辛巳時,年月遇財,吉。午未,行東南運,文職操權,恐無好終。寅申、翰林宰輔;若行火運,亦難善終。庚日相逢時已生,為人福祿依稀平;刑沖破害柱如有,自立自成免禍驚。庚日時臨辛巳,敗財暗鬼偷尋。財去財來小人侵,祖父家基難廕。外合重行發福,兄弟雁行無音。妻遲子晚喜開心,先苦後榮之命。
庚辰日辛巳時を配するは、終に蹇滯。年月財星を見ざるの格局高し。月令木氣に通じて西南運を走り、あるいは年月未・申を見て東北運を走るは、皆貴。別の一説是先に無くして而る後有とす。庚午日辛巳時を配するは:年月巳・午・卯を見るは進士に中り・御史に任ず可し。巳・申・酉・戌を見て土木大運を走るは侯伯に封ず可し。庚申日辛巳時を配するは刑を主とす:巳・酉・丑月に生まれしの才識出衆。春夏生の木火旺、財官各々其の地を得、吉。年月辰・戌・丑・未を見て印綬を以て用と爲し、南方運を走るの貴。庚戌日辛巳時を配するは:年月財に遇ふの吉。午・未を見て東南運を走るは、文職に任じて權を掌る、只怕善終を得ざらん。寅・申を見るは翰林に入り・位宰輔に至る可し、若し火運を走れば、また難く善終せん。結尾の歌訣にいう:庚日巳時に相逢ひて生ず、人と爲りて福祿大致平常。柱中若し刑冲破害あれば、便ち自立自成してこそ禍患驚擾を免去せんを得ん。斷語にいう:庚日時辛巳に臨む、敗財と暗藏の七煞と偷偷と相尋ねる。財來り財去りて小人侵擾し、祖父の家業蔭庇し難し。外に往きて合作し・屢々經營してこそ福を發し、兄弟の間卻て音信通ぜず。妻を娶る遲く・子を得る晚し、然る後こそ心に稱ひ歡喜せん、先苦後榮の命に屬す。
六庚日壬午時斷
六庚日生時壬午,官印福宮聚食神;金士助身須顯貴,日逢火旺命難通。庚日壬午時,官印健旺。庚以丁為官,己為印,壬為食。午上壬食無氣,丁巳祿旺。通金土月氣扶身者,貴。通火氣,官貴太重,反化為鬼;庚金柔弱,不能作福,運氣扶身,亦貴。庚子日壬午時,時日並沖,憂傷妻子。通金氣,貴。火氣,大貴,但多憂勞祿。
歌訣にいう:庚金日主壬午時に生まれ、官星と印綬と皆福宮に在り、また食神を聚む。金土ありて來り日主を幇扶すれば便ち顯貴、日主若し火太旺に碰上れば、命便ち難く通ぜん。斷語にいう:庚日壬午時是れ「官印健旺」:庚金は丁火を以て正官と爲し・己土を以て印綬と爲し・壬水を以て食神と爲す。午上壬水食神氣なく、而して丁火と己土と正に祿旺に當る。月令金土の氣に通じて來り身を扶くるの貴を主とす。若し火氣に通ぜば、官星貴氣太重、反って化して七煞と爲り、庚金柔弱にして便ち福を作し成す能はず、須く大運の身を扶くるに靠りて、また能く貴ならん。庚子日壬午時を配するは、日支と時支と正に相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。月令金氣に通ずるの貴、火氣に通ずるの大貴、ただ多憂多勞してこそ祿を得ん。
庚寅日壬午時,辰戌丑未巳申酉月,身旺,俱貴。寅午,火旺,運氣再遇,壽促;不然,殘疾。庚辰日壬午時,食神旺,善飲食,有操持,發即死。庚午日壬午時,寅午戌月、金柔火旺,畏縮殘疾。亥子午月、行木火運,貴。庚申日壬午時,祿馬同鄉,最吉。如午未年月,位至臺閣。卯辰已,貴。戌月、行火土運,清虛冷職。庚戌日壬午時,卯月,正財,吉。未月,雜氣財官,貴。辰丑月同。壬庚會合臨午,無破無沖福自來;從此名利皆有望,貴人舉薦上天階。庚日時臨壬午,支中官印俱藏。貴人祿馬更同鄉,禍患潛消福長。克破刑沖不吉,柱中更忌空亡。將星天乙主榮昌,中暮家業興旺。
庚寅日壬午時を配するは:辰・戌・丑・未・巳・申・酉月に生まれて日主旺なるは皆貴。年月寅・午を見て火太ならしめ、大運流年さらに遇上るは、短壽を主とし、短壽ならざるもまた殘疾あり。庚辰日壬午時を配するは:食神旺盛、飲食に善く、擔當あり、ただ一たび發達すれば便ち死し易し。庚午日壬午時を配するは:寅・午・戌月に生まれしの金柔火旺、畏縮して殘疾を帶ぶ。亥・子・午月に生まれて木火大運を走るの貴。庚申日壬午時を配するは、祿と馬と同じく一鄕に處り、最も吉。如し年月午・未を見るの位台閣に至る。卯・辰・巳を見るの貴。戌月に生まれて火土大運を走るは、ただ淸閑冷落の職位。庚戌日壬午時を配するは:卯月に生まれしは正財、吉。未月に生まれしは雜氣財官に屬し、貴。辰月・丑月に生まれし同じく論ず。結尾の歌訣にいう:壬と庚と相會して午に臨む、破なく冲なくば福氣自ら來る。此より名と利と皆指望あり、貴人擧薦し、天階に上る可し。斷語にいう:庚日時壬午に臨む、地支中官星と印綬と皆藏る。貴人と祿馬とまた同じく一鄕に在り、禍患暗中に消解して福氣長久す。只怕剋破刑冲、柱中さらに空亡を忌む。將星と天乙貴人とあれば便ち榮昌を主とし、中年以後家業興旺す。
六庚日癸未時斷
六庚日生時癸未,官星魁制權星退;柱中見己不透丁,卻能顯達得官位。庚日癸未時,印財庫,庚以乙為財,未中入庫,用丁為官,己為印,未中己丁卻有明癸制之。柱有己制癸,不透丁字,居官顯達。若無己透丁,為禍百端。通火土運氣,貴。庚子日癸未時,年月無丁透露,有己土制伏癸水者,貴。庚寅日癸未時,貴。辰戌丑未月,高。夏富。歲運同,巳酉申月,身旺,大貴。
歌訣にいう:庚金日主癸未時に生まれ、官星癸水に壓制せられ、權星因りて退避す。柱中己土を見て丁火を透出せざるは、反って能く顯達して官位を得ん。斷語にいう:庚日癸未時是れ印綬と財との庫藏:庚金は乙木を以て財と爲し、乙木未中に於て庫に入る。また丁火を以て官と爲し・己土を以て印と爲し、未中雖か己・丁を藏るも、卻て時干明處の癸水に制せらる。柱中若し己土ありて來り癸水を制住し、而して丁火また透出せざれば、便ち能く官に居りて顯達す。若し己土なくして丁火を透出せば、便ち禍端百出す。大運火土の氣に通ずるの貴を主とす。庚子日癸未時を配するは:年月丁火の透出するを見ずして、己土の癸水を制伏するあるの貴を主とす。庚寅日癸未時を配するは貴を主とす:辰・戌・丑・未月に生まれしの格局高し。夏天生の富。流年大運同じく論ず。巳・酉・申月に生まれて日主旺なるは、大貴を主とす。
庚辰日癸未時,魁罡日。辰中有土制癸。年月無丁;貴。卯月,金水運,七品貴。庚午日癸未時,貴。酉申巳亥年月,總領兵戎,官至二品。先虛後實。庚申日癸未時,酉月,武貴,初年剝權。年月寅午戌、申子辰二局相參,貴。庚戌日癸未時,戌月、東方運,貴。辰月卯年,大貴。秋生最吉。夏,須行西北運。方吉。庚日未時庫有財,鑰匙開處獨為魁;運至財旺生官地,富貴榮華不用猜。庚日時逢癸未,喜逢丑戌榮財。傷官背祿庫難開,祖業盈全有礙。父母夭孤空克,妻要遲子晚和諧。運行吉地免生災,官旺財鄉通泰。
庚辰日癸未時を配するは、庚辰是れ魁罡の日。辰中土ありて能く癸水を制し、年月また丁火を見ざるの貴を主とす。卯月に生まれて金水大運を走るの、七品の貴。庚午日癸未時を配するは貴を主とす:年月酉・申・巳・亥を見るは兵馬を統領する可く、官二品に至り、先に虛にして而る後實なり。庚申日癸未時を配するは:酉月に生まれしの武職の貴を主とし、早年權柄削を被る。年月寅午戌と申子辰との兩局交相參錯するあるは、貴を主とす。庚戌日癸未時を配するは:戌月に生まれて東方運を走るの貴。辰月に生まれて年卯に逢ふの大貴を主とす。秋天生の最も吉。夏天生の須く西北運を走ってこそ吉ならん。結尾の歌訣にいう:庚日の未時庫中財あり、鑰匙一たび開けば便ち獨り魁首を占む。大運財旺生官の地に走到せば、富貴榮華便ち猜を再びするを必ぜざるなり。斷語にいう:庚日時癸未に逢ふ、最も喜ぶは丑・戌に遇上りて來り財庫を冲開するを。ただ傷官背祿、庫門開き難く、祖業雖か全きもまた妨碍あり。父母早亡にして空しく剋を受け、妻を娶るは遲く・子を得るは晚くしてこそ和諧ならん。大運吉地に走到せば便ち災を生ずるを免れ、官旺財旺の鄕自然通泰す。
六庚日甲申時斷
六庚日生時甲申,歸祿帶財格最純;巳丙與寅柱不見,功名富貴自然臻。庚日甲申時,日祿居時。庚金申上見祿,甲為偏財。柱中不通丙火,巳寅沖刑,主貴有平常。歲運同。庚子日甲申時,時犯日祿,見財星,柱無巳寅丙,富貴雙全。辰戌丑未土能生金,吉。寅午戌,平常。申酉,行火木運、貴。寅亥,三、四品,貴。卯,刑。子,多凶。庚寅日甲申時,寅、亥月,官至三品。
歌訣にいう:庚金日主甲申時に生まれ、祿時上に歸してまた財星を帶ぶ、格局最も純正。ただ柱中巳・丙と寅とを見ざれば、功名富貴自然到來す。斷語にいう:庚日甲申時是れ「日祿居時」:庚金申上に祿を得、時干甲木是れ偏財。柱中丙火に通ぜず、また巳・寅の來り冲刑するなきの貴を主とし、之あれば平常。流年大運同じく論ず。庚子日甲申時を配するは、時上正に日主の祿に逢ひ、また財星を見、柱中巳・寅・丙なきの富貴雙全。年月辰・戌・丑・未を見れば、土能く金を生じ、吉。寅・午・戌を見るの平常。申・酉を見て火木大運を走るの貴。寅・亥を見るの三四品の貴。卯を見るの刑を主とす。子を見るの多く凶。庚寅日甲申時を配するは:寅月・亥月に生まれしの官三品に至る。
庚辰日甲申時,日魁罡,又歸祿,俱不喜財官、柱無寅午戌丙丁巳字,貴。庚午日甲申時,貴。通身旺月,無丙巳寅午丁,傷破,貴。庚申日甲申時,貴。無卯午未戌丙丁字,貴。子丑月,金水運,文貴。餘見庚申、甲申,專祿歸祿。堅金非火不能鍛鍊,故巳午戌月生者,多貴。看歸祿有七法,勿以為嫌。財月最吉。庚戌日甲申時,寅巳午戌月,妻賢子孝,貴。《神白經》運:金水帶印,主清閒之福。日祿居時喜遇申,柱中嫌巳丙和寅;時來若遇高人薦,柳紅桃紅萬里春。庚日申時為主,是名財祿相扶。生長清閒好詩書,稟性無嗔無怒。運拙農商工賈,時來職位遷除。高人見喜小人扶,無破青雲有路。
庚辰日甲申時を配するは、日柱是れ魁罡にして時上また祿に歸す、此の兩樣皆財官を見るを喜ばず。柱中寅・午・戌と丙・丁・巳となきの貴を主とす。庚午日甲申時を配するは貴を主とす:月令日主の旺氣に通じ、また丙・巳・寅・午・丁の來り傷破するなくば、貴を主とす。庚申日甲申時を配するは貴を主とす:卯・午・未・戌と丙・丁となきの貴。子月・丑月に生まれて金水大運を走るは、文才を以て貴を得。其餘庚申・甲申此の種の配合のごときは、是れ專祿兼ね歸祿。堅硬の金火あらざれば能く鍛煉して器と成す能はず、故に巳・午・戌月に生まれしの多く貴を主とす。歸祿を看るに七種の法則あり、一概に嫌忌するを勿れ。其の中生まれて財月なるを以て最も吉と爲す。庚戌日甲申時を配するは:寅・巳・午・戌月に生まれしの妻賢子孝、貴を主とす。《神白經》にいう、金水にして印綬を帶ぶ、淸閑の福を主とす。結尾の歌訣にいう:日祿時に居る最も申に遇上るを喜ぶ、柱中卻て巳・丙と寅とを嫌ふ。時運一たび到り若し高人の擧薦に遇へば、便ち是れ柳紅桃艷・萬里皆春。斷語にいう:庚日申時を以て主と爲す、正に是れ財と祿と互相扶持す。此の種の人生まれて淸閑・詩書を愛好し、禀性嗔らず怒らず。運途順ならざる時便ち農を務め商を經り工を做し、時機一たび到れば便ち職位を升遷す。高人彼を喜び・小人もまた彼を幇す、ただ破損なくば、青雲自ら路あり。
六庚日乙酉時斷
六庚日生時乙酉,金中相會化真金;柱中無火多剛缺,有火相成貴氣榮。庚日乙酉時,氣化真金。庚以乙為財,辛為刃,酉上財絕刃旺。若化真金,柱中無火,金太剛則缺;行火運,造化抑揚,得合中道。庚辰日最好年月帶馬,三、四品貴,但主少子或不肖。庚子日乙酉時,主富。月通火氣,貴:不通,平常,運通亦稱意。卯亥年月,帥閫。一雲破祖刑凶。庚寅日乙酉時,刑。寅午戌吉。申子,兇暴。
歌訣にいう:庚金日主乙酉時に生まれ、金氣の中に在りて相會して化して眞金と成る。柱中若し火なくば、金太剛硬にして反って缺け易し、火ありて來り之を成就してこそ貴氣榮華を顯せん。斷語にいう:庚日乙酉時是れ「氣化眞金」:庚金は乙木を以て財と爲し・辛金を以て羊刃と爲し、酉上財星絶地に入りて羊刃正旺。若し眞に化して金と成りて柱中火なくば、金太剛にして便ち折缺せんと要す。火運を走れば便ち抑あり揚あり、造化こそ中道に合す。其の中庚辰日最も好く、年月さらに驛馬を帶ぶれば、三四品の貴を得可し、ただ子息少なしあるいは器を成さず。庚子日乙酉時を配するは富を主とす:月令火氣に通ずるの貴、通ぜざるの平常、大運氣に通ずるもまた稱意と稱す可し。年月卯・亥を見るは一方を統帥するの將領と爲る可し。別の一説是れ祖業を敗破して凶刑あるとす。庚寅日乙酉時を配するは刑を主とす:年月寅・午・戌を見るの吉。申・子を見るの凶暴。
庚辰日乙酉時,刑。寅卯午年等月,二品權貴。戌亥大貴。《神白經》云:化金,主福厚。庚午日乙酉時,刑,中貴。寅午戌亥卯未二局,貴。已,亦吉。庚申日乙酉時,真刑。寅午戌,大貴。已酉丑,中貴。申子辰,富。亥卯未,凋零,一雲財吉。庚戌日乙酉時,刑後發。寅午戌,官星明朗,貴。亥卯未,富或五、六品貴。已酉丑刃旺持權,主發跡於疆場,武臣最宜,文臣亦主掌兵權,究竟受羊刃之禍。天元化合酉時生,生月之中見土亨;榮遇財官皆顯達,功名利祿沐恩榮。庚日時逢乙酉,就中合化真金。財官運步福源生,文秀聰明為甚。不遇亥子克妻;貴賤舉失胸襟。凡事後吉先多凶,人品顯達之命。
庚辰日乙酉時を配するは刑を主とす:年月寅・卯・午を見るは、二品の權貴。戌・亥を見るの大貴。《神白經》にいう、合化して金と成る、福澤深厚を主とす。庚午日乙酉時を配するは刑を主とし、中等の貴:年月寅午戌と亥卯未との兩局を成すの貴。巳を見るもまた吉。庚申日乙酉時を配するは是れ眞正の自刑:年月寅・午・戌を見るの大貴。巳・酉・丑を見るの中貴。申・子・辰を見るの富。亥・卯・未を見るの凋零、別の一説是れ財上に於て吉とす。庚戌日乙酉時を配するは、先に刑して而る後發す:年月寅・午・戌を見るの官星明朗、貴を主とす。亥・卯・未を見るの富、あるいは五六品の貴。巳・酉・丑を見るの羊刃旺にして權を掌り、疆場上に在りて發迹するを主とし、最も武臣に適合す、文臣もまた兵權を掌るを主とす、但し終に羊刃の禍を受くるを要す。結尾の歌訣にいう:天干合化して酉時に生まれ、出生の月中土を見れば便ち亨通す。榮遇財官皆能く顯達し、功名と利祿と、恩榮に沐浴す。斷語にいう:庚日時乙酉に逢ふ、正に是れ合化して眞金と成る。大運財官の地に走到せば、福源便ち生じ、文才淸秀・聰明人に過ぐ。ただ亥・子の來り妻を剋するに遇はざれば;貴賤得失全く胸襟に在り。凡そ事先に多く凶にして而る後轉じて吉、是れ人品顯達の命。
六庚日丙戌時斷
六庚日生時丙戌,金火持爭事不詳;身旺月通印綬吉,不通無救禍難當。庚日丙戌時,金火持爭。庚以丙為鬼,丙火、戊土合局,金無氣。若通身旺印,卯月有救助者,貴;反是平常或夭賤。運通亦吉。庚屬大腸,若丙丁旺甚,主痔漏、臟毒、膿血之災。庚子日丙戌時,春,偏官用財,吉。夏,煞旺身衰,兇暴。秋,身煞俱旺。已酉丑月,西方運,腰金衣紫。寅亥子月,金絕病死,多貧賤。一雲聾啞、犬狼傷。
歌訣にいう:庚金日主丙戌時に生まれ、金と火と相持爭鬪し、事情吉ならず。日主旺にして月令印綬に通ぜば便ち吉、氣に通ぜずまた救應なくば、禍患便ち難く擔當せん。斷語にいう:庚日丙戌時是れ「金火持爭」:庚金は丙火を以て「鬼」(七煞)と爲し、戌中丙火と戊土とまた合して局面を成し、金因りて氣なし。若し日主の旺氣と印綬とに通じ、卯月に生まれて別に救應あるの貴を主とす。之に反すれば便ち平常、甚至夭折低賤。大運氣に通ずるもまた吉。庚人身に於て大腸に屬し、若し丙・丁火太旺なれば、痔漏・臟毒・膿血の一類の病災を患ふを主とす。庚子日丙戌時を配するは:春天生のは偏官を以て財を取りて用と爲し、吉。夏天生の煞旺身衰、凶暴。秋天生の日主と七煞と皆旺。巳・酉・丑月に生まれて西方運を走るは、腰に金帶を係け・身に紫服を著く可し。寅・亥・子月に生まれしは、金絶病死の地に處り、多く貧賤を主とす。別の一説是れ聾啞あるいは犬狼に傷られんを主とす。
庚寅日丙戌時,申子辰月,偏官有制,吉。秋生,身煞俱旺,有祿權。純午,孤貧無倚,不然殘疾。丑午行西南,公卿以上貴。純寅,亦貴。庚辰日丙戌時,時日相沖,憂傷妻子。月通金水氣,貴。木火氣重者,艱辛,貧夭或殘疾。庚午日丙戌時,申酉亥丑、富,貴三品。已午未申,透出壬字,艮坎干方運,卿相有壽。
庚寅日丙戌時を配するは:申・子・辰月に生まれしの偏官制伏あり、吉。秋天生の日主と七煞と皆旺、祿あり權あり。地支純午の孤單貧寒・依靠する所なし、然らざればまた殘疾あり。丑・午を見て西南運を走るは、公卿以上の貴。地支純寅のもまた貴。庚辰日丙戌時を配するは、日支と時支と相冲し、妻子のために憂傷するを主とす。月令金水の氣に通ずるの貴。木火の氣太重なるの艱辛勞苦、貧夭あるいは殘疾を主とす。庚午日丙戌時を配するは:年月申・酉・亥・丑を見るの富を主とし、貴三品に至る。巳・午・未・申を見て天干壬字を透出し、大運艮・坎・乾(東北・北・西北)の三方を走るは、卿相と爲る可くして而且長壽。
庚申日丙戌時,戌亥年月,東南運,貴。申月,大貴。庚戌日丙戌時,辰戌丑未、印綬生助,吉。申子辰,偏官有制,貴。月通金氣,不透壬字,行北運,貴。戌時官庫最為魁,丑戌相刑庫自開;初主中年無顯達,沒年晚景稱心懷。庚日時逢丙戌,偏官倉庫埋藏。就中鬼賊不相當,身弱錢財虛蕩。運旺身強發福,雁行骨肉參商。妻重子晚免刑傷,老景封侯拜相。
庚申日丙戌時を配するは:年月戌・亥を見て東南運を走るの貴。申月に生まれしの大貴を主とす。庚戌日丙戌時を配するは:年月辰・戌・丑・未を見、印綬來り生扶するの吉。申・子・辰を見て偏官制伏あらしむるの貴。月令金氣に通じて天干壬字を透さず、北方運を走るの貴。結尾の歌訣にいう:戌時是れ官星の庫藏、最も是れ魁首、丑と戌と相刑するを得、庫門自ら開く。起初中年に連ねても顯達せず、晚年にしてこそ終に心に稱ふ。斷語にいう:庚日時丙戌に逢ふ、偏官倉庫の中に埋藏す。其の中の「鬼賊」と日主ともと相當せず、日主一たび弱れば錢財便ち虛耗散盡す。大運旺・日主強ければ便ち能く福を發す、ただ兄弟骨肉參商の二星のごとく難く相見ん。兩度妻を娶り・晚年子を得てこそ刑傷を免れ、老來還って能く侯に封じ相に拜せらるん。
六庚日丁亥時斷
六庚日生時丁亥,官星失地自身衰;不通月氣難成福,若見魁罡卻妙哉。庚日丁亥時,庚以甲為財,壬為食,丁為官。亥上丁火無氣,壬旺甲生,庚金失地,難任財食。若不通身旺月,不能成福;通月氣、有陰土扶身者,發財。官星有助,稍貴。庚戌,庚辰此二日魁罡,不宜財官生旺;時逢丁亥,反貴。庚子日丁亥時,貴。申子辰月,傷官、勞碌。卯月、金火運、五六品貴。
歌訣にいう:庚金日主丁亥時に生まれ、官星地位を失ひて日主本身もまた衰へ。月令氣に通ぜざれば便ち難く福を成し、若し魁罡日に碰上れば反って妙なり。斷語にいう:庚日丁亥時、庚金は甲木を以て財と爲し・壬水を以て食神と爲し・丁火を以て正官と爲す。亥上丁火氣なく、壬水旺にして甲木を生じ、庚金地位を失ひ、財と食とを擔起し得ず。若し月令日主の旺氣に通ぜざれば、便ち福を成す能はず。月令氣に通じてまた陰土(己土)ありて來り身を扶くるは、能く財を發す。官星別に幇助あるの、稍稍貴を得。庚戌・庚辰此の兩日魁罡に屬し、もと財官生旺を宜しとせざるも、然れども時上丁亥に逢へば、反って貴。庚子日丁亥時を配するは貴を主とす:申・子・辰月に生まれしは傷官に屬し、勞碌を主とす。卯月に生まれて金火大運を走るの、五六品の貴。
庚寅日丁亥時,平,初貧,中秀,末主富旺。辰戌年月,貴顯。申酉亥卯已午年月,干透乙已者,大貴。庚辰日丁亥時,純未,顯達。已午,西北運,風憲、金紫。亥卯、金紫,有權。申月,建祿,最吉。庚午日丁亥時,貴。辰戌丑未月,土能生金,榮顯。申亥酉月,行木火運,極品。庚申日丁亥時,秋生,南運,貴顯;北運,平常。庚戌日丁亥時,辰已午月,官煞雖混,亦主武貴。丑月,西運,郎官。辰月,西北運,方面。丁亥時逢庚日排,重重喜色照朱扉;桃紅爛漫日時綻,一陣春風自顯威。庚日時逢丁亥,柱中暗合三奇。要知子旺並三妻,父母雁行可美。癸已戊辛不遇,文章博覽多知。無沖無破貴人提,終末亨通吉利。
庚寅日丁亥時を配するは命平常に屬す:早年貧寒、中年淸秀、晚年富にして興旺するを主とす。年月辰・戌を見るの貴顯。年月申・酉・亥・卯・巳・午を見て天干乙・己を透出するは、大貴を主とす。庚辰日丁亥時を配するは:地支純未の顯達。巳・午を見て西北運を走るは御史と爲る可く、位金印紫綬に至る。亥・卯を見るもまた位金印紫綬に至りて權あり。申月に生まれしは建祿と爲る、最も吉。庚午日丁亥時を配するは貴を主とす:辰・戌・丑・未月に生まれしは、土能く金を生ず、榮顯を主とす。申・亥・酉月に生まれて木火大運を走るの位人臣に極まる。庚申日丁亥時を配するは:秋天生にして南方運を走るの貴顯、北方運を走るの平常。庚戌日丁亥時を配するは:辰・巳・午月に生まれしは、官と煞と雖か混雜するも、また武職の貴を主とす。丑月に生まれて西方運を走るは郎中を做る可し。辰月に生まれて西北運を走るは一方の大員と爲る可し。結尾の歌訣にいう:丁亥時庚日の下に排す、重重の喜色朱門を照らす。桃花日と時との間に爛漫と綻放し、一陣の春風便ち自ら威威勢を顯す。斷語にいう:庚日時丁亥に逢ふ、柱中暗に三奇を合す。要知此の種の命子息旺にして三位の妻室あり、父母兄弟一節もまた美滿と算す。ただ癸・巳・戊・辛の來り破るに遇はざれば、便ち文章博覧・見識廣多す。冲破なくしてまた貴人の提攜あれば、終に亨通吉利に歸す。
六辛日戊子時斷
六辛日生時戊子,印綬學堂坐食神;不見丙丁同午破,必是榮華貴顯人。辛日戊子時,六陰朝陽。辛金子上長生學堂。辛以戊為印。癸為食,時上明戊暗癸,柱中不見丙丁午字,沖開;通身旺月,大貴;犯者不貴。不通月氣,通運,亦貴。
凡そ辛日戊子時に生まれしは、時干戊土是れ辛金の「印綬」、時支子水また是れ辛金の「學堂」、而して子中に藏する癸水正に是れ辛金の「食神」、故に之を印綬・學堂の上に食神を坐すとよぶ。ただ四柱中丙・丁兩個の火字を出現せず、また午字の來り子と相冲して格を破るを出現せざれば、必定是れ榮華顯達の貴人。分論にいう:辛日戊子時に遇ふ、命家之を「六陰朝陽」と稱す——辛是れ十干中陰氣の極、子月一陽初生、故に此の名を取る。辛金子位上に在りて是れ長生の地、また是れ文星「學堂」の在る所。辛金は戊土を以て「印」と爲し・癸水を以て「食神」と爲し、時上戊土干に明透し・癸支に暗藏し、明暗俱全。四柱中若し丙・丁・午三字を見ずして來り子水を冲開して格を破らず、月令また身旺の氣に通ずるは、大貴を主とす。此の幾個の字に觸犯するは便ち貴ならず。就中月令氣に通ぜざるも、ただ大運通じて走れば、同じく貴顯なり。
辛丑日戊子時,丑月,雜氣財官,貴。純丑,儒職。純辰,行西運,都憲。酉月,東北運,貴。忌庚寅月,刺面,凶。癸未月,受刑。癸丑月,破敗孤凶。辛卯日戊子時,春生,寅貧、卯貴。夏清貴。秋羊刃,無益。冬富,丑月尤吉。辰戌未月,財官印綬,俱吉。《神白經》云:金火化,主貴。忌辛卯月,父母凶死。辛已月,大凶。壬申月,尸不全死。辛已日戊子時,寅已午月,正官,貴顯。亥子,傷官,子少妻多。卯戌,五品貴。《神白經》云:金化象,主貴。忌丙寅月,刑、平。乙已月,先貧。丁酉月,夭。
辛丑日戊子時を配するは:丑月に生まれしは、丑是れ四季の土庫、庫中雜を藏し、「雜氣財官」格を取り、貴を主とす。地支純は丑のは、宜しく儒學の教職と作すべし。地支純辰にして大運西方金地を走るは、官都察院の都御史に至る可し。酉月に生まれて東北運を走るの貴顯。忌む所は:庚寅月に遇ふ、黥面の刑を受けて凶を主とす。癸未月に遇ふ、刑罰を遭るを主とす。癸丑月に遇ふ、家業破敗・孤苦にして凶を主とす。辛卯日戊子時を配するは:春天生の、寅に遇へば則ち貧・卯に遇へば則ち貴。夏天生の淸貴。秋天生の金氣太旺、形同「羊刃」權を當るがごとく、命に益なし。冬天生の富を主とし、其の中丑月尤も吉。辰・戌・未月に生まれしは、財・官・印綬の三者齊備、皆吉。《神白經》にいう:金と火と相化す、貴を主とす。忌む所は:辛卯月、父母凶死を主とす。辛巳月、大凶。壬申月、屍全からずして死するを主とす。辛巳日戊子時を配するは:寅・巳・午月に生まれしは、火是れ辛金の「正官」、貴顯を主とす。年月亥・子を見るは、水是れ辛金の「傷官」、子息少くして妻妾多きを主とす。卯・戌を見るは、官五品に至る。《神白經》にいう:此れ是れ金の化象、貴を主とす。忌む所は:丙寅月、刑傷あるを主とし、命平常に屬す。乙巳月、早年貧寒。丁酉月、夭折を主とす。
辛未日戊子時,貴。寅已午酉年月,火木運,貴。亥子,翰苑。辰戌丑未,雜氣財官印,俱吉。忌庚申月,尸不全死。壬子月,孤凶。癸丑月,凶刑死。辛酉日戊子時,子酉月生,無丙丁火,不行南運,三、四品貴。傷妻子;武職權重。《神白經》云:金火化,主貴,破祖方發。忌壬寅月,凶死。辛已月,大敗,祖凶。庚戌月,凶死。六辛日見戊子時,謂之天庭清顯氣。辛酉辛亥得之,最高。忌丙寅月,死不全尸。丙申月,失鄉惡死。丁酉月,失亡惡死。
辛未日戊子時を配するは貴を主とす:年月寅・巳・午・酉を見て大運火木の地を行くは、貴を主とす。亥・子を見るは翰林院に入る可し。辰・戌・丑・未の四庫を見るは、雜氣の中財・官・印俱備し、皆吉。忌む所は:庚申月、屍全からずして死するを主とす。壬子月、孤苦にして凶を主とす。癸丑月、刑を遭りて凶死するを主とす。辛酉日戊子時を配するは:子月・酉月に生まれ、四柱また丙丁火なく、大運もまた南方を走らざれば、三品・四品の貴を得可し、ただ妻子を刑傷するを要し、宜しく武職に任じて權柄甚だ重すべし。《神白經》にいう:金火相化す、貴を主とす、但し須く祖業を破りて後乃ち發す。忌む所は:壬寅月、凶死を主とす。辛巳月、大敗して祖上に累及ぶを主とす。庚戌月、凶死を主とす。總じて凡そ辛日戊子時を見るは、之を「天庭淸顯氣」とよぶ、其の中辛酉日・辛亥日此の時辰を得るの品級最も高し。忌む所は:丙寅月、屍全からずして死するを主とす。丙申月、他鄕に客死して善終を得ざるを主とす。丁酉月、流亡在外にして惡死するを主とす。
辛亥日戊子時,不貴則富。亥月,無官,傷官傷盡,發福子少。春夏,亥子丑,木火運局,金紫風憲。天元六辛子時生,春天花開燦爛明。丙已午丁如破壞,功名難望晚方成。辛日時逢戊子,六陰會合朝陽。金神印綬顯威光,相助一身榮旺。已午逢之減福,丙離雁侶尊堂。妻子勤助旺家莊,無破寒門將相。
辛亥日戊子時を配するは:貴ならざれば便ち富なり。亥月に生まれしは、四柱官星なく、水勢「傷官傷盡」の格を成し、福を發して子息稀少を主とす。春夏の月に生まれ、地支亥・子・丑を得、大運また木火の地を走れば、位金印紫綬に至る可く、あるいは綱紀を執掌するの御史と爲る。歌訣にいう:天干辛に屬する六個の日子時に生まれ、春天裏花開くこと燦爛分明に比す可し。一たび丙・巳・午・丁此らの火字來り破壞せば、功名便ち難く指望し、ただ晚年に到りてこそ成るのみ。斷語にいう:辛日時戊子に逢ふ、是れ六陰の氣會合して一陽朝陽す。金神と印綬と一同に威光を顯出し、自身を扶助して榮華興旺す。若し巳・午に遇上れば便ち福を減じ、丙火離位に遇へば、則ち兄弟と配偶・雙親一節多く妨碍あり。妻子勤勞相助して家業興旺し、ただ冲破せられざれば、寒門もまた能く將を出し相に入らん。
六辛日己丑時斷
六辛日生時己丑,金土持爭勢不安;年月財官相救助,免交貧困受飢寒。辛日己丑時,金土相爭。辛以己為倒食,丑上有明己暗辛。歲月無財官救助者,貧困;得財官運,亦吉。辛丑日己丑時,孤濁滯生。申酉月,金旺,運行火鄉,疏通,刑傷妻子;為僧道,貴。純丑,西南運,大貴。
凡そ辛日己丑時に生まれしは、時干己土と日干辛金と彼此相持して爭ひ、氣勢安頓を得ず。須く年月上財星・官星ありて來り救助してこそ、貧困饑寒を免るるを得ん。分論にいう:辛日己丑時に遇ふ、是れ金と土と相爭の局。辛金は己土を以て「倒食」と爲し、即ち偏印食を奪ふの神。丑中また是れ己土干に明透し・辛金支に暗藏し、土金重疊して泄する處なし。若し年・月の間財星と官星なくして來り救助せざれば、貧困を主とす。若し行運財官の地に走到せば、また吉と算す。辛丑日己丑時を配するは:人と爲りて孤僻渾濁、一生滯塞して通じ難し。申・酉月に生まれしは、金氣太旺、須く行運南方火鄕に到り、此の一片の頑金を煅煉疏通せんことを要す、ただ妻子を刑傷するを要す。若し出家して僧道と做れば、反って貴を主とす。地支純は丑のは、西南運を走れば、大貴を主とす。
辛卯日己丑時,寅卯亥未等月,財星格,南方運,貴。辰戌丑未,印綬,南方運,吉。辛已日己丑時,丑已申酉月生,金多克木,損傷妻子;僧道,貴。寅卯辰月,南運,貴。辛未日己丑時,寅卯未月,財星格。已午,官顯。辛酉日己丑時,破祖。已酉丑月,金多克木,俊俏有財,難為妻子。寅午月,近侍,貴。
辛卯日己丑時を配するは:寅・卯・亥・未等の月に生まれしは、木旺して「財星格」を成し、さらに南方運を走れば、貴を主とす。辰・戌・丑・未月に生まれしは、土旺して「印綬」を成し、南方運を走るもまた吉。辛巳日己丑時を配するは:丑・巳・申・酉月に生まれしは、金氣過多にして木財を剋傷し、妻子を損傷するを主とす。若し僧道と爲れば反って貴を主とす。寅・卯・辰月に生まれて南方運を走るは、貴を主とす。辛未日己丑時を配するは:寅・卯・未月に生まれしは、木聚まりて「財星格」を成す。巳・午火を見るは、官星顯達す。辛酉日己丑時を配するは:祖業を敗破するを主とす。巳・酉・丑金局の月に生まれしは、金多く木を剋し、人物俊俏にして錢財あり、ただ妻子保全し難し。寅・午月に生まれしは君王の近侍の臣と爲る可く、貴を主とす。
辛亥日己丑時,寅已午月,官星明朗,立計成象。卯未,財局,富貴。未戌,沖,吉。申、子、辰月月,金水洩秀,佳。酉建祿,行木火運,吉。純亥,金水洩秀,貴。己丑時逢辛日險,財官埋沒未為奇;六親骨肉多刑害,年月沖開富貴推。辛日時臨己丑,總由倒食淹留。就中金櫃緊監收,午未戌開成就。甲丙卯寅發福,癸壬亥子漂流。少年謀望事難周,中未前程自有。
辛亥日己丑時を配するは:寅・巳・午月に生まれしは、火官星と爲りて明朗有力、能く身を立てて謀劃し・氣象を成就す。卯を見て未と合して木局を成すは是れ財局、富貴を主とす。未を見て戌と相刑冲するもまた吉。申・子・辰月に生まれしは、水局金氣を泄して秀氣と爲し、命佳なり。酉月に生まれしは是れ「建祿」、さらに木火運を走れば則ち吉。地支純亥のは、また是れ金水泄秀、貴を主とす。歌訣にいう:己丑時辛日に碰上る最も險し、財と官と皆土庫裡に埋まる、奇特と算するを得ず。六親骨肉の間多く刑傷剋害あり、除くは年月上字ありて來り土庫を冲開せば、纔に富貴と推す可きのみ。斷語にいう:辛日時己丑に臨む、總じて「倒食」の食を奪ふに因りて人を淹滯せしむ。此れ即ち金子の庫櫃裡に鎖せられて緊緊に收管せらるるがごとく、午・未・戌に靠りて來り庫を開きてこそ能く成就せん。甲・丙・卯・寅此らの木火の字に遇へば便ち福を發し、癸・壬・亥・子此らの水字に遇へば便ち漂泊して依なし。少年の時事を謀るに周全し難く、中年以後自ら前程あらん。
六辛日庚寅時斷
六辛日生時庚寅,財旺生官遇貴神;金木局中通月氣,必為榮貴富豪人。辛日庚寅時,貴人財官。辛以寅為天乙貴,丙火為官,甲木為財,寅上丙、甲旺,若通金木月氣或通運,主富貴顯達。辛丑日庚寅時,春貴;夏官旺;秋顯達;冬吉。丑月、南運,風憲或武貴。一雲發即風疾。年月酉、申金,無火氣,貧夭。
凡そ辛日庚寅時に生まれしは、時支寅中木旺して財と爲り・財旺してまた能く官を生じ、加ふるに寅是れ辛金の貴神の在る所。ただ金木の局能く月令の氣に通ぜば、必定是れ榮貴富豪の人。分論にいう:辛日庚寅時に遇ふ、是れ貴人と財官と同じく聚まる。辛金は寅を以て「天乙貴人」と爲し・丙火を以て「正官」と爲し・甲木を以て「正財」と爲し、而して寅中丙火長生し・甲木當旺、兩者俱全。若し月令金木の氣に通じ、あるいは大運通じて走れば、富貴顯達を主とす。辛丑日庚寅時を配するは:春生貴を主とす。夏生官星旺。秋生顯達。冬生もまた吉。丑月に生まれて南方運を走るは、綱紀を執掌するの御史と爲る可く、あるいは武職の貴を得。別の一種の説法是れ一たび發達すれば便ち風疾を患ふとす。年月酉・申等の金字を見て四柱また火氣なきは、貧寒夭折を主とす。
辛卯日庚寅時,午未亥子,俱貴。寅卯申酉,六、七品貴。辛巳日庚寅時,春貴;夏官祿,行西北運,大貴;秋身旺;冬暴狠。一雲刑後有財。辛未日庚寅時,已未丑月,名標金標,妻賢子孝,晚年風疾。寅卯午戌,俱吉。辛酉日庚寅時,貴。春財聚;夏官祿成;秋身旺;亥子丑戌午酉等年月,俱貴。
辛卯日庚寅時を配するは:年月午・未・亥・子を見るは、皆貴を主とす。寅・卯・申・酉を見るは、六品・七品の貴を得可し。辛巳日庚寅時を配するは:春生貴を主とす。夏生官星祿を得、さらに西北運を走るの大貴を主とす。秋生日主身旺。冬生は則ち性情暴戾狠厲。別の一種の説法是れ刑傷を經歷して後方に財を得を能くすとす。辛未日庚寅時を配するは:巳・未・丑月に生まれしは、姓名金榜の上に標す、妻賢子孝、ただ晚年風疾を患ふ。寅・卯・午・戌を見るは、皆吉。辛酉日庚寅時を配するは貴を主とす:春生財氣聚集す。夏生官祿成就す。秋生日主身旺。年月亥・子・丑・戌・午・酉等の字を見るは、皆貴を主とす。
辛亥日庚寅時,貴,主有暗疾。干透丙,發。午酉寅亥年月,南方運,貴。六辛之日遇寅時,財旺生官互換推;運拙利名應蹇滯,若行財祿更無虞。辛日庚寅時遇,弟兄骨肉生疏。雙親祖業靠難成,鴛侶中年違鏡。亥癸坎壬減福,丙丁巳午馳名。春生冬產貴人欽,中末榮華之命。
辛亥日庚寅時を配するは貴を主とす、但し身上人の知らざる隱疾あり。天干丙火を透出するは、能く發達す。年月午・酉・寅・亥を見て大運南方を走るは、貴を主とす。歌訣にいう:凡そ辛日寅時に遇上る、是れ財旺生官、須く日・時の兩頭を互換して推詳するを要す。運氣佳ならざる時名利自然蹇滯して通ぜず、若し財祿の鄕に走上れば便ちさらに憂慮なし。斷語にいう:辛日庚寅時に遇ふ、兄弟骨肉の間情分生疏す。父母と祖上の産業と皆靠る能はず、夫妻恩愛中年に到るもまた難く破鏡分離を免れず。亥・癸・坎・壬此らの水字に遇ふは福を減ずるを要し、丙・丁・巳・午此らの火字に遇へば則ち聲名遠播す。春天生・冬天産の人貴人に敬重せられ、是れ中年以後榮華を享くるの命。
六辛日辛卯時斷
六辛日生時辛卯,妻子難為遇比肩;秋產冬生貧下格,丙臨寅馬卻當權。辛日辛卯時,比肩分財。辛以乙為財,卯上乙旺,遇比分奪,損傷妻子。生秋冬,財官無氣,平常。寅巳午月,干透丙火,丙合辛生,官貴顯達。辛卯,懸針煞,柱多不吉。
凡そ辛日辛卯時に生まれしは、時干また一個の辛、日干と「比肩」と成り、兩辛一份の妻財を爭奪す、故に妻子保ち難し。秋生冬産のは貧下の格に屬し、惟だ丙火寅上の驛馬の位に臨むのみ、こそ權を當るを得ん。分論にいう:辛日辛卯時に遇ふ、是れ比肩財星を分奪す。辛金は乙木を以て「正財」と爲し、卯中正に是れ乙木當旺、偏しまた比肩に遇ひて來り分奪す、故に妻子を損傷するを要す。秋冬兩季に生まれしは、財と官と皆氣なく、命平常に屬す。寅・巳・午月に生まれて天干丙火を透出するは、丙と辛と相合して火また生を得、官星貴氣顯達す。此の外辛卯兩字是れ「懸針煞」、四柱中出現する多ければ便ち不吉。
辛丑日辛卯時,春、夏生土厚地方,富貴。秋,克妻刑子。冬、艱辛。寅巳午月,近待,貴。甲戌年月、木火運,風憲。辛卯日辛卯時,寅午戌月,財官雙美,貴顯。卯酉申辰年月,近侍,貴;見官印財星,妙。一雲先苦,中年大發。辛巳日辛卯時,春,財旺;夏、官旺、秋,身強;冬,懦弱。巳酉年月,行木火運,貴戚。申月、水火運,金紫。巳月、西北運,風憲。
辛丑日辛卯時を配するは:春夏兩季に生まれてまた土厚の地方に出生するは、富貴を主とす。秋生妻を剋し子を刑す。冬生一世艱辛。寅・巳・午月に生まれしは君王の近侍の臣と爲る可く、貴を主とす。年月甲戌を見て大運木火の地を走るは、綱紀を執掌するの御史と爲る可し。辛卯日辛卯時を配するは:寅・午・戌月に生まれしは、財と官と兩者俱に美、貴顯を主とす。年月卯・酉・申・辰を見るは近侍の臣と爲る可く、貴を主とし、若しさらに官星・印綬・財星を見れば、格局さらに妙。別の一種の説法是れ先に苦を受け、中年に到りて大發すとす。辛巳日辛卯時を配するは:春生財星旺。夏生官星旺。秋生日主身強。冬生は則ち性情懦弱。年月巳・酉を見て大運木火の地を走るは、皇親の顯貴と成る可し。申月に生まれて水火運を走るの位金印紫綬に至る。巳月に生まれて西北運を走るは御史と爲る可し。
辛未日辛卯時,純未、丁年月,雖大權貴,不善終。寅巳亥,純吉。辛酉日辛卯時,出身孤苦,中年獲福,末年封妻廕子,貴。巳月,官印逢天德,貴當一品。丑月、木火運、中貴。申酉亥年月,東南運,風憲。辛亥日辛卯時,春夏,財官雙美,貴顯。秋冬,背祿逐馬、勞碌反覆。純亥,金水洩秀,多發高科。辰戌,吉。丑未,尤吉。六辛遇卯祿分明,比劫逢財事不成;春夏人生財祿旺,秋冬刑害命中平。辛日時逢辛卯,二辛分奪妻財。雁行鴛侶少合諧,獨立自成無礙。年月財星生旺,忻然祿自天來。運行比劫事沈埋,木火運中通泰。
辛未日辛卯時を配するは:地支純未にして年月また丁を見るは、雖か大權を掌りて顯貴を得るも、卻て善終を得ず。寅・巳・亥を見るは、純然たる是れ吉。辛酉日辛卯時を配するは:出身孤苦、中年福を得、晚年以て妻室を封贈し・子孫を蔭庇する可し、貴を主とす。巳月に生まれて官星・印綬また「天德」に逢ふは、貴一品に至る。丑月に生まれて木火運を走るは、中等の貴を得。年月申・酉・亥を見て東南運を走るは、御史と爲る可し。辛亥日辛卯時を配するは:春夏生の財と官と兩者俱に美、貴顯を主とす。秋冬生の祿位を背離し・驛馬を追逐して得ず、一生勞碌反覆す。地支純亥のは、金水泄秀、多く能く科第に高中す。辰・戌を見るの吉、丑・未を見るの尤も吉。歌訣にいう:辛日卯に遇ふ、祿氣分明、無奈比肩劫財財星に碰上り、事情終に成就し難し。春夏生の人財祿興旺、秋冬生の人多く刑害、命只平常。斷語にいう:辛日時辛卯に逢ふ、兩個の辛金一份の妻財を分奪す。兄弟一行と夫妻一對と皆少く合諧、惟だ獨立自成してこそ妨碍なからん。年月上財星生旺の時、欣然として俸祿ありて天より降る。行運比肩劫財の地に走到せば諸事沉埋し、木火運の中に走到して方に通泰せん。
六辛日壬辰時斷
六辛日生時壬辰,傷官傷盡倍精神;四柱火虛防克害,九流技藝卜醫人。辛日壬辰時,暗金瀋水底。辛用丙為官,壬為傷官,辰水庫,丙辛無氣,壬水合局。若年月透丙,是傷官見官,刑禍百端,為人氣高誇大,秀而不實。不通月氣、無倚托者,為人反覆成敗,為醫卜藝術。柱有木火身旺,行東南運、貴。
凡そ辛日壬辰時に生まれしは、時干壬水是れ辛金の「傷官」、若し能く傷し得て乾淨なれば、人反って倍加精神。一たび四柱中火氣虛弱なれば、便ち克害を隄防するを要し、多く半は九流之內の技藝・卜卦・行醫の人に淪落す。分論にいう:辛日壬辰時に遇ふ、暗金水底に沉むに比す可し。辛金は丙火を以て「正官」と爲し・壬水を以て「傷官」と爲し、而して辰是れ水庫、丙火と辛金と此に於て皆氣なく、壬水卻て合して水局を成す。若し年月天干さらに丙火を透出せば、便ち是れ「傷官見官」、刑傷禍患百般齊來し、人と爲りて氣焰高くして誇大を好み、秀にして實ならず。若し月令氣に通ぜず・また依託なきは、一生反覆成敗し、ただ醫卜術藝の流を做すのみ。四柱中木火ありて日主身旺なるは、行運東南の地を走り、貴を主とす。
辛丑日壬辰時,春,財旺,妻賢子孝。夏,傷官見官,然亦多富。秋吉。冬,孤克,多貴。辛卯日壬辰時,春、傷官生財。夏,行藏反覆,或兇暴。午未亦奇。秋,申酉身旺,得火則吉。冬,亥子傷官傷盡,有木土為妙;貴重輕高,未免刑剋。辰戌丑未主武貴。辛巳日在辰時,春、顯達;夏,平常;有名利,主暴虐。酉月、行東運,貴。戌未,四庫全,最貴。純未,雜氣財印。丑未,沖開,主有權貴。
辛丑日壬辰時を配するは:春生財星旺、妻賢子孝。夏生雖か是れ「傷官見官」なるも、卻てまた多く富を主とす。秋生吉。冬生孤單克害、反って多く貴を得。辛卯日壬辰時を配するは:春生是れ「傷官生財」。夏生行止反復し、あるいは性情凶暴、午・未兩字を見るもまた奇特と算す。秋生申・酉に遇へば則ち日主身旺、火を得て來り煅煉すれば便ち吉。冬生亥・子に遇ふは是れ「傷官傷盡」、さらに木・土の調劑ある最も妙、雖か貴重淸高なるも、また難く刑剋を免れず。辰・戌・丑・未の四庫を見るの武職の貴を主とす。辛巳日壬辰時を配するは:春生顯達。夏生平常。雖か名利あるも、性情卻て暴虐を主とす。酉月に生まれて東方運を走るの貴を主とす。戌・未を見て辰戌丑未の四庫齊全なるの最も貴。地支純未のは是れ「雜氣財印」。丑と未と相冲して庫門を冲開するは、權勢尊貴あるを主とす。
辛未日壬辰時、身孤。春生,財星格,吉。夏,勞碌。秋,貴。冬,傷官傷盡,為奇。辛酉日壬辰時,春,富貴雙全。夏好。秋身旺,貴。冬,白丁;子月,辛生地,學堂,主文學。年月火濟,貴。甲戌月,三品。辛亥日壬辰時,貴。春,財旺扶身。夏吉。秋身旺,好。冬,傷官傷盡,自立自成。卯未年月,貴。六辛日干時壬辰,鎖閉財官事未能;不通鑰匙兼壓伏,自古難發少年人。辛日壬辰時遇,傷官傷盡為奇。祖業父母早難為,雁行分飛無意。春夏財官生旺,東南方運施為。自謀自立作家資,不得親人之力。
辛未日壬辰時を配するは:一身孤單。春生是れ「財星格」、吉。夏生勞碌。秋生貴を主とす。冬生「傷官傷盡」、反って奇格と爲る。辛酉日壬辰時を配するは:春生富貴雙全。夏生もまた好し。秋生日主身旺、貴を主とす。冬生は則ち白身の平民。子月に生まれしは、子是れ辛金の長生の地、また是れ「學堂」の在る所、文才學問あるを主とす。年月上火ありて來り接濟するの貴を主とす。甲戌月に生まれしは三品に至る可し。辛亥日壬辰時を配するは貴を主とす:春生財旺して能く日主を扶助す。夏生吉。秋生身旺、もまた好し。冬生「傷官傷盡」、能く自立自成す。年月卯・未を見るの貴を主とす。歌訣にいう:辛日の天干壬辰時に配する、財と官と皆庫中に鎖閉せられ、事情成し辦し難し。既に鑰匙の庫を開くなく、また土に壓伏せられ、自古此の種の命少年時難く發達す。斷語にいう:辛日壬辰時に遇ふ、「傷官傷盡」こそ奇格と算す。祖上の産業と父母と皆早早靠り上がる能はず、兄弟一行もまた各自分飛して情意なし。春夏の時財官生旺し、行運東南方に到りてこそ施爲作爲す可し。ただ自己謀劃・自己立業して家産を掙下るのみ、親人の助力を得ず。
六辛日癸巳時断
六辛日生時癸巳,貴氣無傷官印強;月氣有通兼倚托,早年榮貴姓名香。辛日癸巳時,官印扶身。辛以丙為官,戊為印,癸為食神。巳上丙戊健旺,癸合化火,赤白文章。若有倚托、通月氣者,顯達;若月不通,運通,亦貴。
およそ辛の日に癸巳の時に生まれた者は、貴気が損なわれず、官星と印綬がともに強い。月令の気が通じ、四柱にたよるところがあれば、早くから栄達して名声が遠くまで聞こえる。分論によれば、辛の日に癸巳の時を遇するのは、官星と印綬がともに日主を扶ける形である。辛金は丙火を「正官」とし、戊土を「印綬」とし、癸水を「食神」とする。巳の中の丙火・戊土はともに健旺で、時干の癸水はまた巳中の戊土と合して火に化し、赤い火と白い金とが映えあって一身の文采を成す。四柱にたよりがあり、月令がまた通気する者は顕達を主とする。たとえ月令が通じなくても、大運が通りさえすれば同じく貴顕となる。
辛丑日癸巳時,凶,別父母發福。春夏,吉。秋冬,兇暴。一雲化貴、戒酒。辛卯日癸巳時,春夏,身弱壽促。秋,身強、勞力辛苦。如月氣火木,三、四品貴。辛巳日癸巳時,化貴。子午年,寅午戌月,貴,亥卯未,清貴。申子辰,無義之人。辛巳癸巳,兩干不雜寅辰,透丙,俱主極貴。丑酉三合,亦吉。辛未日癸巳時,寅午戌月,高命。巳酉丑,身旺平穩。申子辰,白丁。亥卯未,清貴。
辛丑の日に癸巳の時を配する場合:凶を主とし、父母を離れてこそ福を発する。春夏に生まれた者は吉、秋冬に生まれた者は性質が凶暴となる。別の説ではこの命は合化によって貴を得るが、酒を戒めなければならない。辛卯の日に癸巳の時を配する場合:春夏に生まれた者は日主が身弱で寿命が短い。秋に生まれた者は身強だが、力を出して苦労しなければならない。月令の気が火・木に属する者は三品・四品の貴を得る。辛巳の日に癸巳の時を配する場合:合化によって貴を得る。年支に子・午があり、月支に寅・午・戌があれば貴を主とする。亥・卯・未があれば清貴。申・子・辰があれば情義をわきまえない人となる。辛巳と癸巳の二組の干支に寅・辰の字が混じらず、天干に丙火が透けていれば、いずれも極貴を主とする。丑・酉が見えて巳と三合金局を成すのも吉。辛未の日に癸巳の時を配する場合:寅・午・戌の月に生まれた者は高い命。巳・酉・丑があれば日主は身旺で平穏。申・子・辰があれば白身の平民。亥・卯・未があれば清貴。
辛酉日癸巳時,貴顯,酒色重。寅卯,財旺,吉。丑,三合全,富貴。辛亥日癸巳時,時日並沖,憂傷妻子。春財旺。夏,吉。秋,平。冬,兇暴。酉午年月,木火運,風憲、都堂。癸巳時逢辛日干,柱中獨喜顯財官;運行祿馬無刑地,金榜題名步御鑾。辛日時臨癸巳,春生財旺基。丙丁午年最為奇,破克刑沖不利。壬癸庚申無破,功名富貴為的。妻賢子孝兩相宜,刑破巳時不利。
辛酉の日に癸巳の時を配する場合:貴顕だが、酒色の欲が重い。年月に寅・卯が見えれば財星が旺で吉。丑が見えて巳酉丑の三合金局がそろえば富貴を主とする。辛亥の日に癸巳の時を配する場合:時支の巳と日支の亥が正面から冲しあい、妻子のために憂い悲しむ。春に生まれれば財が旺、夏は吉、秋は平常、冬は性質が凶暴。年月に酉・午が見え、大運が木火の地を行く者は、御史または都察院の堂官となれる。歌訣にいう:癸巳の時に辛の日の天干を遇えば、四柱の中で最も喜ぶのは財官の露われること。行運が禄馬の郷に至って刑傷に遇わなければ、金に名を連ねて御駕の前に進める。断語にいう:辛の日に癸巳の時が臨めば、春生まれなら財旺の根基がある(この句は原文では五字しかなく、他篇の六字句より一字少ない。脱文があると見るべきである)。年上に丙・丁・午に遇うのが最も奇特で、破・克・刑冲を受ければ不利。天干に壬・癸・庚・申が見えて破損を受けなければ、功名富貴は断定できる。妻が賢く子が孝で両方ともよろしいが、ただ巳の時に刑・破があれば不利である。
六辛日甲午時断
六辛日逢甲午時,暗鬼梟神真可畏;若無倚托反勞生,莫道六辛逢馬貴。辛日甲午時,鬼旺身衰。辛用丁為鬼,己為倒食,甲為財。甲午木死則神無氣,丁己健旺,雖見午為天乙貴,平生反覆;縱通旺氣,亦貴不永。若生火土月,西方運,貴。
およそ辛の日に甲午の時を遇する者は、午の中に丁火が暗に隠れて鬼となり、己土は梟神となる。この二つが最も恐ろしい。四柱にたよりがなければ、かえって一生の苦労となり、辛日が馬に逢うからといって貴とは言えない。分論によれば、辛の日に甲午の時を遇するのは、七煞が旺で日主が衰える形。辛金は丁火を「鬼」(すなわち七煞)とし、己土を「倒食」(すなわち偏印の食を奪うもの)とし、甲木を「正財」とする。甲木は午の上でちょうど死地に当たるので財神に気がなく、丁火・己土はかえってともに健旺である。午は辛金にとって「天乙貴人」ではあるが、平生やはり反覆して定まらず、たとえ旺気に通じても貴を得ても長くは続かない。火土の月に生まれて大運が西方の金地を行く者は貴を主とする。
辛丑日甲午時,未申年月,四柱有利害,雖富壽夭。通金,雖貴不永。辛卯目甲午時,卯月,武貴。寅戌,破祖;不然,殘夭。巳午七、八品貴。運同。辛巳日甲午時,平。寅午戌,官旺,吉。申子辰、平常。卯戌年,官印雙全,公候。辛未日甲午時,申子辰,偏官有制,吉。丑戌,方面。未月。貴。
辛丑の日に甲午の時を配する場合:年月に未・申が見える者は、四柱の中に利害が相まじり、富んでも寿命が短い。月令が金気に通じる者は、貴を得ても長続きしない。辛卯の日に甲午の時を配する場合(原文は「日」を「目」と誤る):卯の月に生まれた者は武職の貴を主とする。寅・戌が見える者は祖業を破り、さもなければ身に障害を負うか夭亡する。巳・午が見える者は七品・八品の貴を得、大運の推法も同じである。辛巳の日に甲午の時を配する場合:命は平常。寅・午・戌が見えれば官星が旺で吉。申・子・辰が見えれば平常。年支に卯・戌が見える者は官星と印綬がそろい、公侯の位に至れる(原文は「侯」を「候」と誤る)。辛未の日に甲午の時を配する場合:申・子・辰が見える者は、七煞に水の制伏があり吉。丑・戌が見える者は一方の大員となれる。未の月に生まれた者は貴を主とする。
辛酉日甲午時,春,財旺;夏,官貴,俱吉。秋,身強,雖富不永,冬,平常。辛亥日甲午時,亥子年月,金水氵亟秀,文學堪誇。辰戌丑未、雜氣財官,貴顯。六辛日干時甲午,財神無氣不相當;春生木旺財官運,一路滔滔姓字香。辛日時臨甲午,妻財無氣身衰。干強火旺為鬼胎,火重金柔煉壞。最忌用神傷損,金瀋海底生災。無刑無破稱心懷,貴重光明廣大。
辛酉の日に甲午の時を配する場合:春に生まれれば財星が旺、夏に生まれれば官星が貴を得、いずれも吉。秋に生まれれば日主が身強だが、富んでも長続きしない。冬は平常。辛亥の日に甲午の時を配する場合:年月に亥・子が見える者は、金気が水に泄れて秀气となる(原文は「泄」の字を「氵亟」の二形に分けて書くが、ここではそのままにしておく)、文才学問が誇るに足る。辰・戌・丑・未の四庫が見える者は、雑気の中に財官がそろって貴顕を主とする。歌訣にいう:辛の日の天干に甲午の時を配すれば、財神に気がなく、両者がつり合わない。春に生まれて木が旺であれば、さらに財官の運を行き、一路順調に名が遠くまで揚がる。断語にいう:辛の日に甲午の時が臨めば、妻財に気がなく日主は衰える。天干が強く火気が旺なれば鬼胎を結び、火が重すぎれば柔らかい金は鍛え壊される。最も忌むのは用神が傷損されることで、金が海底に沈めば災いが生じる。刑にも破にも遇わなければ事ごとに心にかない、貴重光明・気象広大の命となる。
六辛日乙未時断
六辛日生時乙未,火木相成金不畏;月通金氣與春榮,財旺生官身自貴。辛日乙未時,天財入庫。辛以乙為財,未上入庫;己為倒食,丁為正鬼;未上有暗丁,己被明乙制伏,不能為害。若通巳酉丑月者,貴,通火,行西運;通金,行南運,俱貴。
およそ辛の日に乙未の時に生まれた者は、未の中の丁火と乙木が相生相成し、辛金はかえって畏れる必要がない。月令が金気に通じ、あるいは春月に生まれて木気が盛んであれば、財旺が官を生じ、自身おのずから貴を得る。分論によれば、辛の日に乙未の時を遇するのは、天干の財星が財庫に帰る形。辛金は乙木を「正財」とし、未はまさに木の墓庫であるから「天財入庫」と呼ぶ。未の中にはまた己土が隠れて「倒食」、丁火が「正鬼」となるが、この暗に隠れた丁火と己土は、時干に明透した乙木に制伏され、害を為すことができない。月令が巳・酉・丑の金局に通じる者は貴を主とする。月令が火気に通じて行運が西方を行くか、月令が金気に通じて行運が南方を行くのも、いずれも貴を主とする。
辛丑日乙未時,刑。亥卯未寅月,財旺生官不貴則富。辰戌丑子,俱吉。辛卯日乙未時,亥卯未月,財盛生官,吉。辛巳日乙未時,月通金火,貴。運通,亦貴。辛未日乙未時,寅卯未年月,財旺生官,名高祿重。通火氣,行西運;通金氣,行南,俱吉。
辛丑の日に乙未の時を配する場合:丑と未があい刑害する。亥・卯・未・寅の月に生まれた者は、木が旺して財となり、財旺が官を生じて、貴でなければ富となる。辰・戌・丑・子が見える者はいずれも吉。辛卯の日に乙未の時を配する場合:亥・卯・未の月に生まれた者は、財気が盛んで官星を生じられて吉。辛巳の日に乙未の時を配する場合:月令が金気または火気に通じる者は貴を主とする。月令が通じなくても大運が通りさえすれば同じく貴を主とする。辛未の日に乙未の時を配する場合:年月に寅・卯・未が見える者は、財旺が官を生じ、名声が高く俸禄が重い。月令が火気に通じて行運が西方を行くか、月令が金気に通じて行運が南方を行くのもいずれも吉。
辛酉日乙未時,月通火氣,行東運,貴。辰戌丑未,最吉。亥卯,貴顯不久。秋生,身太旺,財官無氣,凶夭。辛亥日乙未時,亥卯未月,財星格,吉。秋冬,孤獨。辰、丑,近侍三品。未時辛日庫門開,卓立家成自發財;金木運中身旺吉,幾經險遇福重來。辛日時逢乙未,庫中透出偏財。運行木金忌身衰,丑戌之運通泰。經歷初年發福,鴛幃抵敵無災。榮華富貴命中排,無破為官清泰。
辛酉の日に乙未の時を配する場合:月令が火気に通じて行運が東方を行く者は貴を主とする。辰・戌・丑・未の四庫が見える者は最も吉。亥・卯が見える者は貴顕でも長続きしない。秋に生まれた者は日主が旺れすぎて財官に気がなく、凶夭を主とする。辛亥の日に乙未の時を配する場合:亥・卯・未の月に生まれた者は「財星格」を成して吉。秋冬に生まれた者は孤独。辰・丑が見える者は近侍の臣となり、官は三品に至る。歌訣にいう:未の時に辛の日を配すれば、財庫の門を開くに等しく、卓然として自立し家を成し財を発する。行運が金木の地にあって日主が身旺なれば吉、幾度か険難を経たあとに福は再び戻る。断語にいう:辛の日に乙未の時が逢えば、庫の中から「偏財」が透出する。行運が木金の地にあるとき最も忌むのは日主が衰に転ずることで、丑・戌の運に至ってはじめて通泰する。初年から福を発し、夫婦が寄り添えば災患にも十分に抗しうる。栄華富貴はすでに命の中に定まっており、破損に遇わなければ官を為して清正安泰である。
六辛日丙申時断
辛日生時遇丙申,月通金火轉精神;化成金水逢金地,聚福能為富貴人。辛日丙申時,丙辛化水,申上長生。若月通巳酉丑金氣者,精神秀麗,文章聚福。通火氣旺、有倚托者,貴。辛酉、辛未最妙,不成化象。申上官星無氣,平常衣祿。
およそ辛の日に生まれて丙申の時に遇する者は、日干の辛と時干の丙とがあい合し、月令が金気または火気に通じれば精神が一振いする。合化して水となり地支がまた金地に逢えば、福気が集まって富貴の人となれる。分論によれば、辛の日に丙申の時を遇するのは、丙と辛が相合して水に化し、水は申の上でまさに長生の位にある。月令が巳・酉・丑の金気に通じる者は、人となり精神秀麗で、文章を成して福気が集まる。月令が火気に通じて火旺で、四柱にたよりのある者は貴を主とする。中でも辛酉の日・辛未の日がこの時辰を配するのは最も奇妙である。もし合化が成らず化象となれなければ、申の中の官星たる丙火は気を失い、ただ平常の衣禄の命にすぎない。
辛丑日丙申時,化貴。少年蹇剝,中貴顯。亥月,作化氣看,吉。寅午戊巳未月,官星有氣;春,財旺,俱吉。辛卯日丙申時,化貴。寅巳午未戌酉亥月,官星明朗,山明水秀,登科榮貴。通士氣,亦貴。一雲少蹇、中、末好。辛巳日丙申時,見血則福;又云貴中失。申未年月,身厚,妻重子孝,武職三品。
辛丑の日に丙申の時を配する場合:合化によって貴を得る。少年の時は困頓して挫折するが、中年になれば貴顕となる。亥の月に生まれた者は化気格として見るべきで吉。寅・午・戌・巳・未の月に生まれた者は(原文は「戌」を「戊」と誤る)官星に気があり、春に生まれた者は財が旺で、いずれも吉。辛卯の日に丙申の時を配する場合:合化によって貴を得る。寅・巳・午・未・戌・酉・亥の月に生まれた者は、官星が明朗で、命局は山明水秀のよう、科挙に登って貴を取る。月令が土気に通じる者も(原文は「土」を「士」と誤る)貴を主とする。別の説では少年は蹇滞で、中年と晩年はよい。辛巳の日に丙申の時を配する場合:血光を見るのがかえって福であり、別の説では貴の中に損を帯びる。年月に申・未が見える者は日主が厚く、妻は賢く重んじられ、子は孝で、武職三品に任じられる。
辛未日丙申時,因貴人門下得富。春,清貴。夏,平常。秋,富。冬,大貴壽促。《神白經》云:金水乖合,又化水,主貴。辛酉日丙申時,寅巳午戌月,官旺,榮貴。《神白經》云:水化主貴。辛亥日丙申時,發福,防孤克帶疾。通金氣,主人秀麗福厚。通水氣,大貴。辛日良時遇丙申,天元化合得其真;冬生若也無刑破,貴顯當登要路津。辛日丙申時遇,長生祿馬希奇。天元化合顯光輝,職重名高威勢。君子文章上立,常人榮旺家基。生時真定卻無虧,運喜西南東地。
辛未の日に丙申の時を配する場合:貴人の門下に身を寄せて富を得る。春に生まれれば清貴、夏は平常、秋は富を主とし、冬は大貴だが寿命が短い。《神白經》にいう:金と水は本は相い乖えるがまた相合し、かつ合して水に化するので貴を主とする。辛酉の日に丙申の時を配する場合:寅・巳・午・戌の月に生まれた者は官星が旺で、栄貴を主とする。《神白經》にいう:水に化すれば貴を主とする。辛亥の日に丙申の時を配する場合:福を発することができるが、孤剋と疾病を帯びることを防がねばならない。月令が金気に通じる者は、人となり秀麗で福気が深い。水気に通じる者は大貴を主とする。歌訣にいう:辛の日が丙申という好い時に遇えば、天干が相合して水に化しその真を得る。冬に生まれて刑冲破害に遇わなければ、貴顕の身はおのずと要路の津梁に登る。断語にいう:辛の日に丙申の時に遇えば、長生と禄馬が一か所に集まり、実に希有である。天干が合化して光輝を顕し、職は重く名は高く威勢がある。士人は文章をもって身を立て、常人も家業を興隆させられる。生時が確かに推定のとおりであれば、行運は西方・南方・東方の地を行くのを喜ぶ。
六辛日丁酉時断
六辛日生時丁酉,鬼破祿無禍百端;倚托身強方斷吉,月通制伏是偏官。辛日丁酉時,火金持爭。辛金酉上健旺,見丁為正鬼;酉上丁長生,破祿,不成其福,反覆成敗。身強通月氣有制伏者,作偏官論;更行身旺運,貴。通金氣無丁,身強,行南運,大貴。
およそ辛の日に丁酉の時に生まれた者は、時干の丁火は辛金の「鬼」で、酉の中の禄気を破りに来るので、禍患が百般あわせて来る(原文「禄無」の「無」は「亡」の字の誤りと見るべきである)。必ず四柱にたよりがあり日主が身強であってはじめて吉と断じられ、月令に制伏の気が通じれば「偏官」として論じられる。分論によれば、辛の日に丁酉の時を遇するのは、火と金が相持して争う形。辛金は酉の上で健旺であり、丁火に見えれば「正鬼」すなわち七煞となる。丁火は酉の上でちょうど長生の地にあり、煞が旺して日主の禄気を破るので、福分は成就できず、一生反覆して成敗する。日主が身強で月令が通気し七煞に制伏がある者は「偏官」格として論じ、さらに身旺の運を行けば貴を主とする。月令が金気に通じて四柱に丁火がなく、日主が身強で行運が南方を行く者は大貴を主とする。
辛丑日丁酉時,高平穩。酉月、土木運,方面。戌亥子巳未年月,大貴。辛卯日丁酉時,時日並沖。月通金氣,不透丙丁,南方運,貴。辛巳日丁酉時,平。亥月,反覆不定。午月,偏官帶疾,顯達壽促。子月,貴戚。一雲有財有喜,壽不過三十一。辛未日丁酉時,不貴則富。月通金氣,無丙丁字,行南運,貴。
辛丑の日に丁酉の時を配する場合:格局が高く平穏。酉の月に生まれて大運が土木の地を行く者は一方の大員となれる。年月に戌・亥・子・巳・未が見える者は大貴を主とする。辛卯の日に丁酉の時を配する場合:時支の酉と日支の卯が正面から冲しあう。月令が金気に通じて天干に丙・丁を透さない者は、行運が南方を行って貴を主とする。辛巳の日に丁酉の時を配する場合:命は平常。亥の月に生まれた者は反覆して定まらない。午の月に生まれた者は七煞に疾を帯び、顕達しても寿命が短い。子の月に生まれた者は皇親の貴となれる。別の説では財があり喜びもあるが、寿命は三十一歳を過ぎない。辛未の日に丁酉の時を配する場合:貴でなければ富。月令が金気に通じて四柱に丙・丁の二字がなく、行運が南方を行く者は貴を主とする。
辛酉日丁酉時,年月通金氣,吉。丑月,西方運,風憲。寅午戌,貴。辛亥日丁酉時,貴。丑寅卯酉年月,近待、金紫。酉時辛日等同論,出戶相迎喜事新;不遇刑沖空克破,何愁富貴不加身。辛日時臨丁酉,偏官合局相投。丙、丁重見主淹留,嗣息女多男少。祖業殘花秋暮,遊人皎月雲收。身強官旺福優遊,運至財官大有。
辛酉の日に丁酉の時を配する場合:年月が金気に通じる者は吉。丑の月に生まれて行運が西方を行く者は御史となれる。寅・午・戌が見える者は貴を主とする。辛亥の日に丁酉の時を配する場合は貴を主とする:年月に丑・寅・卯・酉が見える者は近侍の臣となり、金印紫綬の位に至る(原文「近待」の「待」は「侍」の字の誤りと見るべきである)。歌訣にいう:酉の時に辛の日を配すれば、日と時が同気であって並べて論じられる。戸を出て迎えるがごとく新たな喜事がある。刑・冲・空亡・克・破に遇わなければ、富貴が身に加わらないことを何ぞ憂えよう。断語にいう:辛の日に丁酉の時が臨めば、偏官と酉中の金気とが合局して相い投じる。丙・丁が重なり現れれば淹滞を主とし、子息は女多く男少ない。祖業は残花が秋の暮に遭うごとく、行人は皎月が雲に収められるようである。日主が身強で官星が旺なれば福沢は優遊し、行運が財官の地に至れば大いに得るところがある。
六辛日戊戌時断
六辛日生時戊戌,印綬生身坐祿堂;有託福人難靠祖,不通月氣是平常。辛日戊戌時,祿同印堂同居。辛以戌為祿堂,戌上有明戊為印綬;以丙、丁為官,戌上戊土正位,丙、丁火局。若有倚托通月氣者,難為祖業。不通,平常。
およそ辛の日に戊戌の時に生まれた者は、時干の戊土は「印綬」で日主を生養でき、時支の戌はまた辛金の禄堂である。四柱にたよりがあれば福のある人だが、ただ祖業にたよることは難しく、月令が通気しなければ平常に属する。分論によれば、辛の日に戊戌の時を遇するのは、禄堂と印堂が一か所に同居する形(原文「禄同印堂同居」の上の「同」の字は「堂」とすべきである)。辛金は戌を禄堂とし、戌の上にはまた戊土が明透して「印綬」を成す。辛金は丙・丁を官星とし、戌はまさに戊土の正位であり、丙丁火の帰蔵する庫でもある。四柱にたよりがあり月令が通気する者は、発達しても祖上の産業を享け難い。月令が通じない者は命は平常。
辛丑日戊戌時,刑害。辰戌丑未,印綬,行南運,大貴。寅巳,正官,貴。子午卯酉,武職風憲。辛卯日戊戌時,刑害,饕餮。亥,卯月,木火運,五、六品貴。辛巳日戊戌時,辰戌丑未月,印綬,文貴少病;生土厚分野,貴。戌月,行木火運,風憲。
辛丑の日に戊戌の時を配する場合:丑と戌があい刑害する。辰・戌・丑・未の四庫が見える者は、土が多く「印綬」となり、行運が南方を行って大貴を主とする。寅・巳が見える者は、火が「正官」で貴を主とする。子・午・卯・酉の四正の地が見える者は、武職に任ずるか御史を為すのに適する。辛卯の日に戊戌の時を配する場合:同じく刑害があり、人となり貪求して厭くことを知らない。亥月・卯月に生まれて行運が木火の地を行く者は、五品・六品の貴を得られる。辛巳の日に戊戌の時を配する場合:辰・戌・丑・未の月に生まれた者は、土が「印綬」で、文才をもって貴を得て疾病が少ない。土気の厚い地方に生まれた者も貴を主とする。戌の月に生まれて行運が木火の地を行く者は御史となれる。
辛未日戊戌時,兇惡狠暴,憂傷妻子。寅巳午戌丑月,貴。申子辰亥,金水氵亟秀,尤貴。一雲克父母,身旺,中年富。辛酉日戊戌時,凶刑。巳酉丑辰戌未年月,魁元,卿、尹之命。辛亥日戊戌時,兇狠、機謀奸猾,計較。一雲凶後發。辛日戌時財庫閉,如開須待丑辰來;月中甲丙天干透,富貴榮華不用猜。辛日時臨戊戌,五行財祿榮昌。柱中辰、戌兩相當,名曰鑰匙開藏。火水光輝發達,空亡鎖閉如常。運行財地並官鄉,無破天然福相。
辛未の日に戊戌の時を配する場合:人となり凶悪で狠戾し、かつ妻子のために憂い悲しむ。寅・巳・午・戌・丑の月に生まれた者は貴を主とする。申・子・辰・亥が見える者は、金気が水に泄れて秀气となり(原文は「泄」の字を「氵亟」の二形に分けて書くが、ここではそのままにしておく)、とりわけ貴を主とする。別の説では父母を克し、日主は身旺で中年に富となる。辛酉の日に戊戌の時を配する場合:凶険な刑傷に遭うことを主とする。年月に巳・酉・丑・辰・戌・未が見える者は、頭名に及第でき、公卿・府尹の級の命。辛亥の日に戊戌の時を配する場合:人となり凶狠で、機謀姦猾を弄して計りごとを好む。別の説ではまず凶に遭い後に発達する。歌訣にいう:辛の日の戌の時は財庫が固く閉じており、この庫門を開くには丑・辰が来て冲刑するのを待たねばならない。月令の中に甲木・丙火がまた天干に透けていれば、富貴栄華は改めて猜むまでもない。断語にいう:辛の日に戊戌の時が臨めば、五行の中で財と禄がともに栄盛である。四柱の中の辰・戌の二字がちょうど相対するのは、これを鑰匙が庫蔵を開くという。火と水が交わり映えて輝けば発達し、一たび空亡に落ちれば依然として閉鎖したままである。行運が財地と官郷に至り、破損に遇わなければ天然の福相である。
六辛日己亥時断
六辛日生時己亥,背祿剝官反破傷;如作飛天祿馬貴,失時無合空忙忙。辛日己亥時,飛祿合局。辛以丙為官,亥上有旺壬傷,故官無氣;如再得亥月或亥日,以亥沖出巳中丙火為官星。若是辛西、辛丑合局,貴;其餘辛無合。不通月氣,無倚托,貧下;有倚托,吉。
およそ辛の日に己亥の時に生まれた者は、亥水が禄位に背いて官星を剥ぎ取り、かえって破損傷害となる。「飛天禄馬」格を作れれば貴となるが、一たび時令を失って取るべき合がなければ、ただ空しく奔走するだけである。分論によれば、辛の日に己亥の時を遇するのは、飛禄合局の象。辛金は丙火を「正官」とし、亥中の壬水が旺で、壬水が来て官星を傷つけるので官星に気がない。さらに亥月または亥日を得れば、亥をもって巳中の丙火を冲き出して官星に充てる。もし辛酉の日(原文は「酉」を「西」と誤る)・辛丑の日で巳と金局を合せられる者は貴を主とする。その他の辛の日は取るべき合がない。月令が通気せずたよりもない者は貧下の命に属し、たよりがある者は吉。
辛丑日己亥時,辰戌丑未及寅卯月生,作飛天祿馬,貴。未月,金水運,金紫方面。辛卯日己亥時,寅卯亥未月,財旺生官,終身有慶。巳酉丁年月,貴。辛巳日己亥時,填實巳字,不入飛天格,作官印論,主父母竭力扶持而後富貴。辛未日己亥時,貴。亥卯未寅月,金能克木,為財盛生官,名利貴顯,巳午年月,富貴。秋生,透丙,亦吉。
辛丑の日に己亥の時を配する場合:辰・戌・丑・未および寅・卯の月に生まれた者は「飛天禄馬」格を作れて貴を主とする。未の月に生まれて行運が金水の地を行く者は、金印紫綬の位に至り一方の大員となれる。辛卯の日に己亥の時を配する場合:寅・卯・亥・未の月に生まれた者は、財旺で官を生じられ、終身喜び祝いがある。年月に巳・酉および丁が見える者は貴を主とする。辛巳の日に己亥の時を配する場合:日支の巳の字が亥の冲とうとする位を填実してしまうので「飛天禄馬」格に入れず、ただ官印格として論じ、父母が力を尽くして扶持したのちに富貴を得ることを主とする。辛未の日に己亥の時を配する場合は貴を主とする:亥・卯・未・寅の月に生まれた者は、金が木を克して財盛に官を生ずる勢いを成し、名利が貴顕となる。年月に巳・午が見える者は富貴。秋に生まれて天干に丙火が透ける者も吉。
辛酉日己亥時,辰戌丑未、雜氣財官,吉。純亥,沖巳中丙火為官,貴。辛亥日己亥時,年月再亥,飛天祿馬,三、四品,貴;武職極品;侯、伯。寅巳,填實,則減。子辰年月,亦吉。辛日天干己亥時,梟神背祿主災虞;無沖發福亦不重,祿馬飛天貴自殊。辛日時臨己亥,梟神背祿同宮。好如缺月被雲龍,壬巳甲寅無用。父母完全不睦,殘花結果防風。若無克破與刑沖,飛天祿馬福重。
辛酉の日に己亥の時を配する場合:辰・戌・丑・未の四庫が見える者は、雑気の中に財官がそろって吉。地支がひたすら亥の者は、亥をもって巳中の丙火を冲き出して官星とし、貴を主とする。辛亥の日に己亥の時を配する場合:年月にさらに亥の字が見えれば「飛天禄馬」格を成し、三品・四品の貴を得られる。武職に任ずれば人臣の位を極め、侯・伯に封ぜられる。もし寅・巳が見えて冲位を填実すれば、貴気は減損する。年月に子・辰が見える者も吉。歌訣にいう:辛の日の天干に己亥の時を配すれば、己土は梟神、亥水は禄位を背くので、災患憂虞を主とする。冲起することがなければ、たとえ福を発しても厚くはなく、ただ「飛天禄馬」となってはじめて貴気はおのずと人と異なる。断語にいう:辛の日に己亥の時が臨めば、梟神と背禄が一宮に同居する。かけた月が雲龍に遮られるようで、壬・巳・甲・寅の諸字はみな用いられない。父母のあいだは終始和睦せず、残花は実を結んでも風の摧折を防がねばならない。克破と刑冲がなければ、「飛天禄馬」の福気は甚だ重い。
六壬日庚子時断
六壬日生時庚子,子上明庚暗損傷;火土月中仍主吉,不通兇狠只平常。壬日庚子時,刃旺身強。壬以庚為倒食,癸為羊刃,時上明庚癸旺,若通火土月氣,制伏庚癸,大貴;不通,兇狠平常。通運亦貴。壬子日庚子時,辰戌丑未月,雜氣財官;巳申酉丑,印綬,居土厚分野,俱貴。寅月,金水運,近侍金紫。午月,行西運,六品,子運敗凶。若純壬子羊刃,貧凶。一云,少年富,三十五後艱辛,末大富。忌辛巳月凶惡死,辛亥月大凶,甲子月刑。
およそ壬の日に庚子の時に生まれた者は、時干の庚金は明に透け、子の中の癸水は暗に隠れ、明の梟と暗の刃とが相携えて損傷する。火土の月に生まれればなお吉を主とするが、月令が通気しなければただ凶狠な平常の命である。分論によれば、壬の日に庚子の時を遇するのは、羊刃が旺で日主が身強の形。壬水は庚金を「倒食」とし、癸水を「羊刃」とし、時の上で庚金が明透し癸水が暗旺である。月令が火土の気に通じれば、庚金と癸水をいっしょに制伏して大貴を主とする。通じなければ凶狠で平常。大運が通りても貴を主とする。壬子の日に庚子の時を配する場合:辰・戌・丑・未の月に生まれた者は「雑気財官」を取る。巳・申・酉・丑が見える者は、金が「印綬」で、また土の厚い地方に生まれた者もいずれも貴を主とする。寅の月に生まれて行運が金水の地を行く者は、近侍の臣となり金印紫綬の位に至る。午の月に生まれて行運が西方を行く者は六品を得、子の運に至れば敗れて凶となる。四柱がひたすら壬子で羊刃が重すぎる者は、貧にして凶。別の説では少年の時富み、三十五歳以後は艱難で、末年に大富となる。忌むべきは、辛巳の月は凶悪にして死し、辛亥の月は大凶、甲子の月は刑傷を主とする。
壬寅日庚子時,貴而刑。辰戌丑未月,雜氣財官;巳申酉月,印綬,俱貴。忌乙巳月受刑,丁酉月大破,祖惡死,乙亥月刑。壬辰日庚子時,若寅午月生,財星旺;辰戌丑未,官旺,俱吉。純辰,透庚壬,作壬騎龍背格,大貴。忌丙辰月,夭死,尸不全;丁未月破祖,孤;辛丑月大破,刑。
壬寅の日に庚子の時を配する場合:貴を得ても刑傷を帯びる。辰・戌・丑・未の月に生まれた者は「雑気財官」を取る。巳・申・酉の月に生まれた者は、金が「印綬」でいずれも貴を主とする。忌むべきは、乙巳の月は刑を受け、丁酉の月は大いに破れ祖上は善終せず、乙亥の月は刑傷を主とする。壬辰の日に庚子の時を配する場合:寅・午の月に生まれた者は火が財星となって旺であり、辰・戌・丑・未が見える者は官星が旺でいずれも吉。地支がひたすら辰で天干に庚・壬が透ける者は「壬騎龍背」格を成して大貴を主とする。忌むべきは、丙辰の月は夭亡して死に全尸なく、丁未の月は祖業を破って孤单、辛丑の月は大いに破れて刑傷に遭う。
壬午日庚子時,時日並沖,女多男少。丑未月,行南運,富貴。餘年月,觀諸貴命可見。忌甲午月自刑,多是非;癸酉月大破,失鄉惡死;辛亥月惡死。壬申日庚子時,貧、刑。未月,雜氣財官,行財旺運貴顯,先難後易。辰,會水太旺,須行火土運,吉。丑、戌,財官印綬,俱吉。春冬平常,秋夏吉慶。忌乙巳月受刑,夭;丁酉,夭;乙亥月孤,自刑。
壬午の日に庚子の時を配する場合:時支の子と日支の午が正面から冲しあい、子女の中で女が多く男が少ない。丑・未の月に生まれて行運が南方を行く者は富貴。その他の年月の推法は、各家の載せる貴命の例を参看すべきである。忌むべきは、甲午の月は自刑を犯して是非が多く、癸酉の月は大いに破れて他郷に客死して善終せず、辛亥の月は悪死を主とする。壬申の日に庚子の時を配する場合:貧寒と刑傷を主とする。未の月に生まれた者は「雑気財官」を取り、行運が財旺の地に至れば貴顕となり、まず難あってのち易しとなる。辰が見える者は水局を会して水勢が強すぎるので、必ず火土の運を行かねばならず吉。丑・戌が見える者は財・官・印綬がそろっていずれも吉。春冬の両季に生まれた者は平常、秋夏の両季に生まれた者は吉慶。忌むべきは、乙巳の月は刑を受けて夭し、丁酉の月は夭し、乙亥の月は孤单で自刑を犯す。
壬戌日庚子時,夭。丑月金火運,辰未財官格,俱貴。寅酉,行西北運,貴。申子辰,行東南運,極品。忌巳酉月,孤單凶;丁亥月,凶刑惡死;辛丑月,刑。天干壬日時庚子,梟日由來遇劫財;運弱妻兒防克害,運強財祿自天來。壬日時逢庚子,劫財倒食流連,運行比劫事憂煎,財祿不能通顯。雁侶雙親失意,妻兒遲則團圓。財官運步福滔然,祖業從新改變。
壬戌の日に庚子の時を配する場合:夭折を主とする。丑の月に生まれて行運が金火の地を行くか、辰・未が見えて財官の格を成す者はいずれも貴を主とする。寅・酉が見えて行運が西北を行く者は貴を主とする。申・子・辰が見えて行運が東南を行く者は人臣の位を極められる。忌むべきは、巳・酉の月は孤单で凶、丁亥の月は凶刑に遭って悪死し、辛丑の月は刑傷を主とする。歌訣にいう:天干が壬に属する日に庚子の時を配すれば、梟神が日に当たってまた劫財に碰上する。運が弱いときは妻子児女が克害されることを防ぎ、運が強いときは財禄はおのずと天から来る。断語にいう:壬の日に庚子の時が逢えば、劫財と倒食が纏綿して去らず、行運がさらに比肩劫財の地を行けば事ごとに憂煎し、財禄は通達顕揚できない。兄弟と両親の件はいずれも意にかなわず、妻子は遅れてはじめて団欒を得る。いったん行運が財官の地に踏み入れば、福気は滔滔として来り、祖業もここから改めて新たな貌となる。
六壬日辛丑時断
六壬日生時辛丑,下有官星上印綬;如通月氣運西南,官印扶身人清秀。壬日辛丑時,官印得位。壬以己為官,辛為印,丑上金局,暗已得位,若通月氣,為人清秀,祿貴安穩;不通,主性僻詭譎。壬子日辛丑時,巳酉丑月,印綬,多受父母蔭。申月,火土運,近侍有權。辰戌丑未,有官有印,豐資曠達,名播天涯。寅午戌月,財破,祿印不成局,平常。亥申年月,貴。
およそ壬の日に辛丑の時に生まれた者は、時支の丑の中に己土が暗に隠れて官星を下にし、時干の辛金は印綬を上にする。月令が通気して大運が西南を行けば、官星と印綬がともに日主を扶け、人となり清秀である。分論によれば、壬の日に辛丑の時を遇するのは、官と印がそれぞれその位を得た形。壬水は己土を「正官」とし、辛金を「正印」とし、丑は金局の庫で、その中に暗に隠れた己土がまさにその位にある(原文は「己」を「已」と誤る)。月令が通気すれば人となり清秀で、禄位は尊く安穏。月令が通じない者は、性質が孤僻で詭譎を主とする。壬子の日に辛丑の時を配する場合:巳・酉・丑の月に生まれた者は、金が「印綬」で父母の蔭を多く受ける。申の月に生まれて行運が火土の地を行く者は、近侍の臣となって権を有する。辰・戌・丑・未が見える者は、官もあり印もあり、資財豊かで胸が曠達、名声は天涯にまで播まる。寅・午・戌の月に生まれた者は、火が財となって印を破り、禄と印が局を結べず、命は平常。年月に亥・申が見える者は貴を主とする。
壬寅日辛丑時,丑月,雜氣印綬高。辰巳,煞強無制伏,財官身弱,辛苦。壬辰日辛丑時,辰戌丑未,雜氣財官印綬,俱吉。春平,夏財祿,秋吉,中有凶。冬身旺,須行南運方顯。壬午日辛丑時,祿馬同鄉,貴。夏吉。秋,財官印全,亦貴。
壬寅の日に辛丑の時を配する場合:丑の月に生まれた者は、雑気の中に印綬が力を得て格局が高い。辰・巳が見える者は、七煞が強盛で制伏がなく、財官はあっても日主が身弱で一生辛苦する。壬辰の日に辛丑の時を配する場合:辰・戌・丑・未の四庫が見える者は、雑気の中に財・官・印綬がそろっていずれも吉。春に生まれれば平常、夏は財禄あり、秋は吉だが吉の中に凶を帯びる。冬は日主が身旺で、必ず行運が南方を行ってはじめて顕達する。壬午の日に辛丑の時を配する場合:壬水は丁火を財、己土を官とし、日支の午の中に丁・己がともに蔵されているので、禄と馬が一郷に同じくして貴を主とする。夏に生まれれば吉、秋は財・官・印がそろってこれも貴を主とする。
壬申日辛丑時,寅卯亥未年月,進士風憲,官至二品,終有起倒。辰戌,富足。申酉,享用自然,行北運亦貴。壬戌日辛丑時,辰月,沖開財官,貴。丑戌,亦吉。柱有乙癸卯字,平常。六壬日干辛丑時,官印相生事事奇;午月更通金土旺,為官清貴定無移。壬日時臨辛丑,財官印綬其中,要知開庫鑰匙通,戊己相逢火重。癸卯乙字減福,有遇龍虎相沖。只爭遲早改門風,富貴承恩拜寵。
壬申の日に辛丑の時を配する場合:年月に寅・卯・亥・未が見える者は、進士に及第して御史を為し、官は二品に至るが、終竟には起伏がある。辰・戌が見える者は富足。申・酉が見える者は享用がおのずと充裕し、行運が北方を行っても貴を主とする。壬戌の日に辛丑の時を配する場合:辰の月に生まれた者は、辰が戌庫を冲き開いて財官を放ち出すので貴を主とする。丑と戌があい刑するのも吉。四柱の中に乙・癸・卯の字がある者は、命は平常。歌訣にいう:壬の日の天干に辛丑の時を配すれば、官と印が相生して事ごとに奇特である。午の月に生まれて月令がさらに金土の旺気に通じれば、官を為して清正にして貴く、断じて改まることはない。断語にいう:壬の日に辛丑の時が臨めば、財・官・印綬がみなこの一時の中に収まる。肝要なのは開庫の鑰匙がどう通じるかを知ることで、戊・己に遇って火気がまた重いとき格局は最も厚い。癸・卯・乙の字に逢えば福を減じ、辰と戌のあい冲激することも防がねばならない。遅いか早いかの別があるだけで、終には門風を改換でき、富貴のうちに恩寵を承ける。
六壬日壬寅時断
六壬日生時壬寅,水火相逢既濟論;水木月通財祿貴,不通無救是常人。壬日壬寅時,水火既濟。壬用丙為財,甲為食,寅上丙生甲旺,壬水無氣,若通水局,有倚托,皆貴,不通無救,福薄。壬寅日健旺,主大富,如不通月氣,亦貴。
およそ壬の日に壬寅の時に生まれた者は、寅の中の丙火と日干の壬水とが相逢い、「水火既済」として論じられる。月令が水気または木気に通じれば財禄そろって貴を得、月令が通じず救いもなければただの常人である。分論によれば、壬の日に壬寅の時を遇するのは、水火既済の象。壬水は丙火を「偏財」とし、甲木を「食神」とし、寅の中で丙火は長生し甲木は当旺だが、壬水自身は気がない。月令が水局に通じて四柱にたよりがあればいずれも貴を主とする。通じずまた救いのない者は福分が薄い。中でも壬寅の日はもとより健旺で、大富を主とし、たとえ月令が通気しなくても同じく貴を得る。
壬子日壬寅時,純子,年月無午沖破,入飛天格,富貴。寅卯巳申酉戌亥年月,俱貴。壬寅日壬寅時,壬趨艮格,土厚地方,山明水秀,腰金衣紫。巳亥年月,武職三品,富厚純篤。寅年午月,行北運,金紫。巳月,行西北運,貴。辰戌丑未,亦吉。純寅尤吉。一雲中年貴,五十後大厄。
壬子の日に壬寅の時を配する場合:地支がひたすら子で、年月に午が来て冲破しない者は「飛天禄馬」格に入り、富貴を主とする。年月に寅・卯・巳・申・酉・戌・亥が見える者はいずれも貴を主とする。壬寅の日に壬寅の時を配する場合:寅の位は艮に属し、「壬趨艮」格を成す。土の厚い地方に生まれれば、命局は山明水秀のようで、腰に金帯を束ね紫袍を着られる。年月に巳・亥が見える者は武職三品に任じられ、家資豊厚で人となり純篤。年支に寅、月支に午があって行運が北方を行く者は金印紫綬の位に至る。巳の月に生まれて行運が西北を行く者は貴を主とする。辰・戌・丑・未が見える者も吉。地支がひたすら寅の者はとりわけ吉。別の説では中年に貴を得、五十歳以後に大きな災厄がある。
壬辰日壬寅時,純辰,壬騎龍背格,干頭無丙丁戊己,運行比肩,大貴。純寅大富。卯戌月,木金運,三五品貴。午月,平常。壬午日壬寅時,少年多疾厄。壬午,祿馬同鄉。辰寅年月,二品貴。申酉,高尚,若通木火,才名冠世,貴。戌月,行東南運,方面極品。
壬辰の日に壬寅の時を配する場合:地支がひたすら辰の者は「壬騎龍背」格を成し、天干の上に丙・丁・戊・己が来てかき乱すことがなく、行運がさらに比肩の地を行く者は大貴を主とする。地支がひたすら寅の者は大富を主とする。卯月・戌月に生まれて行運が木金の地を行く者は、三品から五品の貴を得られる。午の月に生まれた者は命は平常。壬午の日に壬寅の時を配する場合:少年の時に疾病災厄が多い。壬水は丁を財、己を官とし、午の中に丁・己がそろっているので禄馬が一郷に同じくする。年月に辰・寅が見える者は二品の貴を得られる。申・酉が見える者は品格が高尚で、月令がさらに木火の気に通じれば、才名は当世に冠絶して貴を主とする。戌の月に生まれて行運が東南を行く者は、一方の大員となって人臣の位を極める。
壬申日壬寅時,巳酉丑月,武職三品。辛卯、戌月,亦貴。子寅,大貴。一雲貧而發,亦不久。壬戌日壬寅時,巳月,偏官格,名標金榜,身坐玉堂。純子,三品,寅卯,行北運,風憲。又,六壬日見壬寅時,名白太虛貴,不久,盛而禍生。六壬逢虎是浮漚,富貴功名莫強求;有印有官為上格,驟然財祿免憂愁。壬日壬寅時遇,比肩相遇食神,弟兄雁侶少同群,此是生時定分。坐局運行官地,身強祿位超倫。身衰刑害禍相侵,衣祿平常之命。
壬申の日に壬寅の時を配する場合:巳・酉・丑の月に生まれた者は武職三品に任じられる。辛卯月・戌月に生まれた者も貴を主とする。子・寅が見える者は大貴を主とする。別の説ではまず貧しく後に発するが、発しても長くはない。壬戌の日に壬寅の時を配する場合:巳の月に生まれた者は「偏官格」を成し、姓名は金榜に標され、身は玉堂の内に居る。地支がひたすら子の者は三品を得、寅・卯が見えて行運が北方を行く者は御史となれる。このほか別の説では、およそ壬の日が壬寅の時に見えた者は「太虚貴」と呼ばれ(原文「名白」の「白」は「曰」の字の誤りと見るべきである)、この貴は長続きせず、盛んなればこそ禍患が生じる。歌訣にいう:壬の日が寅虎の時に逢うのは水上の浮漚のようで、富貴功名は強いて求めるべきではない。印があり官があるのが上等の格局で、ひとたび財禄を驟かに得れば憂愁を免れる。断語にいう:壬の日に壬寅の時に遇えば、比肩が食神に碰上する。兄弟と配偶はいずれも同心に集うことが少なく、これは生時にすでに定められた分際である。坐下に局を成して行運が官地に至り、日主が身強なれば禄位は群を超える。日主が身衰で刑害に遭い禍患が相い侵せば、ただ衣禄平常の命となる。
六壬日癸卯時断
六壬日生時癸卯,引歸死地勢難安;劫財煞刃見傷鬼,倚托若無常命看。壬日癸卯時,身死刃生。壬以癸為刃,卯為暗乙,而傷官鬼。卯上癸生乙旺壬死,不通身旺月氣,無救助及倚托者,夭賤。巳酉丑月,印旺無化者,性僻孤高虛詐,通身旺,見金氣,行才運,貴。傷官傷盡,行南運,亦貴。
およそ壬の日に癸卯の時に生まれた者は、壬水は卯の上でまさに死地にあり、気勢が安んじ難い。時干の癸水は劫財・羊刃で、卯の中の乙木はまた傷官として官鬼を傷つける。四柱にたよりがなければ、ただ平常の命として見るしかない。分論によれば、壬の日に癸卯の時を遇するのは、日主が死地に処して羊刃がかえって生を得た形。壬水は癸水を「羊刃」とし、卯の中に乙木が暗に隠れ、乙木は傷官で官鬼を傷克できる。卯の上で癸水は生を受け乙木は旺だが、壬水は死地に入る。月令が身旺の気に通じず、救助もたよりもない者は夭亡卑賤を主とする。巳・酉・丑の月に生まれて印気が旺れすぎて化泄する術もない者は、性質が孤僻で高慢、虚詐である。月令が身旺の気に通じ、四柱にまた金気が見え、行運が財地を行けば(原文は「財」を「才」と誤る)貴を主とする。「傷官傷尽」の格を成して行運が南方を行く者も貴を主とする。
壬子日癸卯時,子卯相刑,憂傷妻子,貴人提攜,財帛盈餘,敦厚之命。壬寅日癸卯時,背財敗祿,或興或廢。子年月,貴。巳月,財官雖刑,亦貴。辰戌丑未,官煞制刃,俱吉。壬辰日癸卯時,通身旺月,見土金破刃,行財運,貴。
壬子の日に癸卯の時を配する場合:日支の子と時支の卯があい刑害し、妻子のために憂い悲しむことを主とする。ただし貴人の提携を得て銭財に余りがあり、敦厚の命である。壬寅の日に癸卯の時を配する場合:財星に背いて禄気を敗り、家業は時に興り時に廃れる。年月に子が見える者は貴を主とする。巳の月に生まれた者は、財と官が刑克されても同じく貴を主とする。辰・戌・丑・未が見える者は、官煞が羊刃を制しうるのでいずれも吉。壬辰の日に癸卯の時を配する場合:月令が身旺の気に通じ、四柱にまた土・金が見えて羊刃を破り去り、さらに行運が財地を行く者は貴を主とする。
壬午日癸卯時,壬居午位,祿馬同鄉,又值卯時,貴顯榮達。巳午年月,武職風憲。壬申日癸卯時,亥卯未寅月,傷官傷盡,妻賢子孝,土厚貴命。純辰,醫卜。子月水木,貴。壬戌日癸卯時,甲癸午酉年月,文貴。申,平常,金火運,貴。壬癸相逢見卯貴,刑沖破害不周全。月逢二德兼身旺,改禍為祥樂自然。壬日時臨癸卯,敗財背祿相逐,平生反覆事疑遲,水到東方失位。須有貴人救助,自身文福難齊。祖財骨肉有盈虧,命主晚成先廢。
壬午の日に癸卯の時を配する場合:壬水が午の位に居り、午中の丁・己は壬の財と官で、禄馬が一郷に同じくし、さらに卯の時に值するので、貴顕栄達を主とする。年月に巳・午が見える者は武職に任ずるか御史を為せる。壬申の日に癸卯の時を配する場合:亥・卯・未・寅の月に生まれた者は「傷官傷尽」の格を成し、妻賢く子孝、さらに土の厚い地に生まれれば貴命。地支がひたすら辰の者は医卜の業に適する。子の月に生まれて水木が相生する者は貴を主とする。壬戌の日に癸卯の時を配する場合:年月に甲・癸・午・酉が見える者は文才をもって貴を得ることを主とする。申が見える者は平常、行運が金火の地を行けば貴を主とする。歌訣にいう:壬と癸が相逢いさらに卯の時に見えればもとより貴を得られるが、ただ刑・冲・破・害が格局を周全ならしめないことを恐れる。月上に天徳・月徳の二徳に遇い日主がまた旺であれば、禍を祥に転じて安楽自在である。断語にいう:壬の日に癸卯の時が臨めば、敗財と背禄とが一路相い随う。一生反覆して事は多く遅疑し、水が東方に流れれば本位を失う。必ず貴人が来て救助しなければ、自身の文才と福分はそろい難い。祖上の財産と骨肉の親情には盈虧があり、この命はまず敗れて後に成り、晩年になってようやく立つところがある。
六壬日甲辰時断
六壬日生時甲辰,壬騎龍背坐食神;柱中有托無刑害,必是榮華富貴人。壬日甲辰時,亦為壬騎龍背。壬以甲為食神,辰上壬水合局,甲有生氣,食神旺相,通月氣者富貴福厚。冬月,行卯運,不利。壬子日甲辰時,純子年月,飛天祿馬,無破,六卿。巳酉,大貴。亥,亦貴。
およそ壬の日に甲辰の時に生まれた者は、辰は龍に属し、壬水が龍の背に騎り、時干の甲木はまた坐下の食神である。四柱の中にたよりがあって刑害に遭わなければ、必ず栄華富貴の人となる。分論によれば、壬の日に甲辰の時を遇するのも「壬騎龍背」と数える。壬水は甲木を「食神」とし、辰の上で壬水は水局を会し、甲木は水を得て生気があり、食神は旺相である。月令が通気する者は富貴で福気が深い。冬月に生まれて行運が卯の地に至れば不利。壬子の日に甲辰の時を配する場合:年月の地支がひたすら子の者は「飛天禄馬」格を成し、破損のない者は六卿に位列できる。巳・酉が見える者は大貴を主とする。亥が見える者も貴を主とする。
壬寅日甲辰時,巳月偏官格,不沖不破,貴顯。午,正官,貴。辰卯局全,東方,少年登科,榮貴。壬辰日甲辰時,辰月生,壬騎龍背,大貴。寅月,不貴即富。戌月,雜氣財官,沖開辰庫,高命。子月,斷根損葉,成敗不定。未月,金水運,貴。
壬寅の日に甲辰の時を配する場合:巳の月に生まれた者は「偏官格」を成し、冲にも破にも遇わない者は貴顕を主とする。午が見える者は、土が「正官」で貴を主とする。辰と卯が東方の一局を成してそろう者は、少年のうちに科挙に登り栄貴を主とする。壬辰の日に甲辰の時を配する場合:辰の月に生まれた者は「壬騎龍背」格を成して大貴を主とする。寅の月に生まれた者は貴でなければ富。戌の月に生まれた者は「雑気財官」を取り、戌が辰庫を冲き開いて財官を放ち出すので高い命。子の月に生まれた者は根を断たれ葉を損なわれたようで、一生成敗が定まらない。未の月に生まれて行運が金水の地を行く者は貴を主とする。
壬午日甲辰時,水火災。寅辰年月,翰苑宿儒,或居祭酒。純子,風憲。卯寅,富厚。辰子,儒職。壬申日甲辰時,水火災,丑寅年月,文行武權。純子,金火運,方面。壬戌日甲辰時,寅申酉月,行南運,貴戚。亥卯未申子辰巳午年月,俱吉。時遇甲辰壬日干,喜神重迭福多端;時來早晚功名就,運至申辰作顯官。壬日甲辰時好,青龍入廟為高,猶如蘭蕙出蓬蒿,水木滋生榮茂。時日沖開庫旺,自然成就窩巢,運行吉地逞英豪,貴顯親人難靠。
壬午の日に甲辰の時を配する場合:水火が交戦して災いがある。年月に寅・辰が見える者は、翰林院に入って一代の宿儒となるか、国子監祭酒に任じられる。地支がひたすら子の者は御史となれる。卯・寅が見える者は家資が富厚。辰・子が見える者は儒学の教職に適する。壬申の日に甲辰の時を配する場合:同じく水火の災いがある。年月に丑・寅が見える者は文才をもって武権を掌る。地支がひたすら子で行運が金火の地を行く者は一方の大員となれる。壬戌の日に甲辰の時を配する場合:寅・申・酉の月に生まれて行運が南方を行く者は、皇親の貴となれる。年月に亥・卯・未・申・子・辰・巳・午が見える者はいずれも吉。歌訣にいう:壬の日の天干に甲辰の時に遇えば、喜神が重なり重なり福は多端である。時運が一たび来れば、早いか遅いか功名は必ず成就し、運が申・辰の地に至れば顕達の官を為せる。断語にいう:壬の日に甲辰の時を配するのは最もよく、たとえば青龍が廟に入るがごとく格局は高貴である。またたとえば蘭蕙が蓬蒿の上に生い出るようで、水と木が相い滋し枝葉は栄茂する。時と日が冲しあって旺庫を冲き開けば、おのずと一家の業を成し、行運が吉地に至れば英豪の気を逞しくできる。ただ貴顕しても親にはたより難い。
六壬日乙巳時断
六壬日生時乙巳,身絕有財不聚財;進神暗鬼來相剋,透己相刑是禍胎。壬日乙巳時,財旺身絕。壬用丙為財,戊為鬼,庚為倒食。巳上有乙木為傷官,丙戌健旺,庚金長生,壬水氣絕,柱有己官,禍患百端,傲物誇高。若不通身旺月無救助者,貧;有倚托,通旺,或行身旺運,皆吉。
およそ壬の日に乙巳の時に生まれた者は、壬水は巳の上でまさに絶地にあり、財星はあっても財を聚めることができない。巳の中の戊土は暗に隠れた鬼として相い克し、天干にさらに己土が透けて相い刑すれば、禍患の根となる。分論によれば、壬の日に乙巳の時を遇するのは、財が旺で日主が絶地に処した形。壬水は丙火を「偏財」とし、戊土を「鬼」とし、庚金を「倒食」とする。巳の中に透けた乙木は傷官で、丙火・戊土は巳の上でともに健旺(原文は「戊」を「戌」と誤る)、庚金はまた巳の上で長生するが、ただ壬水のみ気が絶える。四柱にさらに己土があって官星を為せば、禍患が百般あわせて来て、人となり傲慢で大言を好む。月令が身旺の気に通じず救助のない者は貧寒を主とする。四柱にたよりがあり月令が旺気に通じるか、行運が身旺の地を行く者はいずれも吉。
壬子日乙巳時,貴,但難為妻子,性格剛強,不受擊觸。戌年月,純煞有制,行木金運,官至三品。壬寅日乙巳時,孤高,刑妻克子,如為僧道,富貴。壬辰日乙巳時,春平,夏財,秋穩實,冬無助救,主貧苦。壬午日乙巳時,辰戌月,貴。亥月,金運,位至都帥。
壬子の日に乙巳の時を配する場合:貴を主とするが、ただ妻子を保ち難く、性格は剛強でわずかの冲撞をも受けられない。年月に戌が見える者は、煞気が純で制伏があり、行運が木金の地を行く者は官は三品に至る。壬寅の日に乙巳の時を配する場合:人となり孤傲清髙で、妻を刑し子を克する。出家して僧道となればかえって富貴を主とする。壬辰の日に乙巳の時を配する場合:春に生まれれば平常、夏は財あり、秋は穏当で着実、冬は助救なく貧苦を主とする。壬午の日に乙巳の時を配する場合:辰月・戌月に生まれた者は貴を主とする。亥の月に生まれて行運が金地を行く者は、都指揮統帥の位に至れる。
壬申日乙巳時,身坐長生學堂,財帛進退,名利驅馳。木月,行北運,貴。辰戌丑,俱吉。壬戌日乙巳時,寅年月,入日德格,貴。辰戌丑未,貴。秋印,夏財官,俱吉,春傷、冬旺,看干透何如,亦可取貴。壬日時逢乙巳臨,謀為未遇且沈吟;貴人舉薦財官旺,子嗣鴛幃不一心。壬日時臨乙巳,傷官背祿無取,雖然天乙貴人扶,貴顯遇而不遇。謀望雲為反覆,生平實事成虛,時來發達改門閭,猶似旱苗得雨。
壬申の日に乙巳の時を配する場合:日主は長生と学堂の上に坐し、銭財は時に進み時に退き、一生名利のために奔走する。木旺の月に生まれて行運が北方を行く者は貴を主とする。辰・戌・丑が見える者はいずれも吉。壬戌の日に乙巳の時を配する場合:年月に寅が見える者は「日徳」格に入って貴を主とする。辰・戌・丑・未が見える者も貴を主とする。秋に生まれれば印綬を取り、夏は財官を取り、いずれも吉。春は傷官、冬は身旺で、なお天干に何が透けるかを見なければならないが、これも貴を取りうる。歌訣にいう:壬の日が乙巳の時に逢えば、謀ること為すことはしばらく遇えず、ただ沈吟して待つしかない。いったん貴人の挙薦があって財官がまた旺なれば発達できるが、ただ子息と夫妻のあいだは必ずしも一心ではない。断語にいう:壬の日に乙巳の時が臨めば、傷官がまた禄位に背いて取るべきところがない。天乙貴人の扶けはあるが、貴顕も遇うも遇わざるも同じである。図り望むことは反覆し、平生の実事は多く虚話となる。時来り運転して発達すれば門閭を改換でき、久旱の苗が雨を得るようである。
六壬日丙午時断
六壬日生時丙午,聚財之地坐胞胎;月逢金水須富貴,棄命從來是就財。壬日丙午時,祿馬三奇。壬以己為官,丙丁為財,午上丁己是祿馬,壬水受胎,有倚托,通金水月氣,就財生旺,主富貴,通火氣,亦貴。壬子日丙午時,公直撐持,孤高而貴。年月子午,字重,水火既濟,極品。
およそ壬の日に丙午の時に生まれた者は、午は財気の集まる地で、壬水は午の上でまさに「胎」の位に処する。月令が金水に逢えば富貴を主とし、さもなければ「棄命就財」の筋で取るべきである。分論によれば、壬の日に丙午の時を遇するのは、禄・馬・三奇がともに会する形。壬水は己土を「正官」とし、丙・丁火を財とし、午の中の丁火・己土はまさに財と官であるから禄馬と呼ぶ。壬水はここで胎気を受けて弱い。四柱にたよりがあり月令が金水の気に通じれば、財星に就いて生旺でき、富貴を主とする。月令が火気に通じる者も貴を主とする。壬子の日に丙午の時を配する場合:人となり公正で鯁直、門戸を支えられ、孤傲清髙にして貴を得る。年月の中に子・午の二字が重なり現れる者は、水火既済で人臣の位を極める。
壬寅日丙午時,寅午戌月,財星格,但嫌身弱,宜僧道,吉。秋生,印綬。冬,身旺,行金火運,金紫。壬辰日丙午時,寅午戌月,財旺,大貴。壬午日丙午時,冬日身旺,吉。夏,財多身弱,丑日近侍,貴。寅午,金土運,獨弱從強,棄命就財,高命。
壬寅の日に丙午の時を配する場合:寅・午・戌の月に生まれた者は「財星格」を成すが、ただ日主の身弱を嫌い、僧道とするに適し、かえって吉。秋に生まれた者は「印綬」を取る。冬に生まれた者は日主が身旺で、行運が金火の地を行く者は金印紫綬の位に至る。壬辰の日に丙午の時を配する場合:寅・午・戌の月に生まれた者は財星が旺盛で大貴を主とする。壬午の日に丙午の時を配する場合:冬に生まれた者は日主が身旺で吉。夏に生まれた者は財多く身弱、丑の日を得て配すれば近侍の臣となって貴を主とする。寅・午が見えて行運が金土の地を行く者は、日主が孤弱でただ旺勢に従うしかなく、「棄命就財」の格を成して高い命となる。
壬申日丙午時,通金水月氣,貴;不通,棄命就財,主富,不然,極貧下。壬戌日丙午時,寅月,三合財局,棄命相從,富。秋,身有托,貴。冬亦吉。丙午時生壬日強,時中祿馬不尋常;運行吉地無沖破,早晚升遷到省堂。壬日時逢丙午,亦名祿馬同鄉。就中既濟見文章,志氣寬洪海量。不過刑沖破害,自然財祿盈箱。運行財旺及官鄉,定是朝中宰相。
壬申の日に丙午の時を配する場合:月令が金水の気に通じる者は貴を主とする。通じない者は「棄命就財」の筋を行き富を主とする。さもなければ極貧下の命。壬戌の日に丙午の時を配する場合:寅の月に生まれた者は、寅・午・戌が三合火局を成して財となり、日主は命を棄てて相い従い、富を主とする。秋に生まれて日主にたよりのある者は貴を主とする。冬に生まれた者も吉。歌訣にいう:丙午の時に生まれて壬の日が強健であれば、時柱の中の禄馬は尋常ではない。行運が吉地に至って冲破に遇わなければ、遅からず早からず中枢の省堂に昇進する。断語にいう:壬の日に丙午の時が逢えば、これをも禄馬同郷という。その中に水火既済があって文采を見せ、志気は寛宏で気量は海のようである。刑・冲・破・害を犯さなければ、おのずと財禄は箱に満つ。行運が財旺と官郷の地に至れば、断じて朝中の宰輔の臣である。
六壬日丁未時断
六壬日生時丁未,夫化妻從格局奇;若是局中通水木,發財發福兩相宜。壬日丁未時,夫從妻化,壬合丁,未上同木局,貴。若月通木局,有倚托者發財,不通,但有資助,因妻致富。壬子日丁未時,月通木氣,貴;通金氣,富,通火土氣,富貴;兩全不通,行火土運,亦吉。
およそ壬の日に丁未の時に生まれた者は、日干の壬が夫で時干の丁が妻で、壬と丁が相合し、夫が妻に随って化するので格局は奇特である。命局の中に水気と木気が通じれば、財を発することと福を発することが両方ともよろしい。分論によれば、壬の日に丁未の時を遇するのは、夫が妻に順って合化する形。壬と丁が相合し、未はまた亥卯と同じく木局に属するので貴を主とする。月令が木局に通じて四柱にたよりのある者は財を発することができる。月令が通じなくても、資助する者があれば妻によって富を致せる。壬子の日に丁未の時を配する場合:月令が木気に通じる者は貴を主とし、金気に通じる者は富を主とし、火土の気に通じる者は富貴そろう。これらがいずれも通じなければ、行運が火土の地を行っても吉。
壬寅日丁未時,丁壬化木,亥卯未,寅月,貴。壬辰日丁未時,辰月生,壬騎龍背局,貴顯。寅月,妻重子榮。三合水局,身旺無倚,多貧克妻。壬午日丁未時,春平,夏富,秋貴,冬吉。巳午年月,位至王候。未月,東運,貴。子月,正印、三奇俱藏,貴當極品。
壬寅の日に丁未の時を配する場合:丁と壬が相合して木に化し、亥・卯・未および寅の月に生まれた者は貴を主とする。壬辰の日に丁未の時を配する場合:辰の月に生まれた者は「壬騎龍背」の局を成して貴顕を主とする。寅の月に生まれた者は妻が賢く重んじられ子が栄顕となる。地支が三合水局を成して日主が身旺なのにたよりのない者は、多く貧寒で妻を克する。壬午の日に丁未の時を配する場合:春に生まれれば平常、夏は富を主とし、秋は貴を主とし、冬は吉。年月に巳・午が見える者は王侯の位に至れる(原文は「侯」を「候」と誤る)。未の月に生まれて行運が東方を行く者は貴を主とする。子の月に生まれた者は、正印と三奇がともに中に暗蔵され、貴は極品に至れる。
壬申日丁未時,大富。巳午年月,或透戊己,富貴雙全。壬戌日丁未時,日德,封妻廕子,中年又損妻子。亥子申酉月,貴。巳午,不貴即富。辰月夭,月德貴。壬日時逢丁未臨,木化成林忌見金;年月若還無破害,必教富貴福彌深。壬日時臨丁來,就中暗合妻財。好來丑戌鑰匙開,收積錢財廣大。年月克沖不犯,天然衣祿安排。鴛幃子息早年乖,中末依然享泰。
壬申の日に丁未の時を配する場合:大富を主とする。年月に巳・午が見えるか、天干に戊・己が透ける者は富貴そろう。壬戌の日に丁未の時を配する場合:日柱が「日徳」を得て、妻を封じ子を蔭れるが、ただ中年にまた妻子を損傷する。亥・子・申・酉の月に生まれた者は貴を主とする。巳・午が見える者は貴でなければ富。辰の月に生まれた者は夭を主とするが、月徳を得る者はなお貴い。歌訣にいう:壬の日が丁未の時に逢えば、丁壬が木に化して林を成すので、最も忌むのは金が来て伐ることを見ることである。年月上にさらに破害がなければ、必ず人をして富貴にして福気いよいよ深からしめる。断語にいう:壬の日に丁未の時が臨めば(原文「丁来」の「来」は「未」の字の誤りと見るべきである)、その中に妻財と相合する義が暗く蔵されている。もっともよいのは丑か戌が一つ来て鑰匙となって庫門を開くことで、広大な銭財を収積できる。年月上に克伐冲激を犯さなければ、衣食俸禄はおのずと安排が整う。夫妻と子息は早年に多く乖違するが、中年以後もなお安泰を享ける。
六壬日戊申時断
六壬日生時戊申,長生之地鬼傷身;身強制伏為高命,反此定知貧薄人。壬日戊申時,水土混濁。壬以戊為鬼,庚為印,申上庚金健旺,壬水長生,戊土偏官,身鬼俱強,為人勇暴,若通旺月,行身旺運,有甲木制伏者貴;不通,聰明不貴,再行鬼旺運,難以顯達。
およそ壬の日に戊申の時に生まれた者は、申は壬水の長生の地だが、時干の戊土は鬼として身を傷つける。日主が身強で七煞に制伏がある者は高い命、これに反すれば必ず貧薄の人と知れる。分論によれば、壬の日に戊申の時を遇するのは、水と土が相い混じって清からざる形。壬水は戊土を「鬼」とし、庚金を「印」とする。申の中で庚金は健旺で、壬水はまた申の上で長生し、戊土は「偏官」で、日主と七煞とが両方とも強いので、人となり勇猛暴烈となる。月令が旺気に通じ、行運が身旺の地を行き、四柱にまた甲木があって戊土を制伏する者は貴を主とする。月令が通じない者は、聡明でも貴を得ず、さらに七煞旺盛の運を行けばいっそう顕達し難い。
壬子日戊申時,羊刃帶煞,貴人提攜。巳午年月,近侍有權。壬寅日戊申時,時日相沖,身孤為僧道,吉。如寅午戌或純辰年月,亦貴。壬辰日戊申時,戌月生,早登科甲,官至方面。寅卯丑申子午等年月,極貴,武職一品。
壬子の日に戊申の時を配する場合:子の中の癸水は羊刃で、また戊土の七煞を帯び、羊刃駕煞の象で、貴人の提携を得ることを主とする。年月に巳・午が見える者は近侍の臣となって権柄を握れる。壬寅の日に戊申の時を配する場合:時支の申と日支の寅が正面から冲しあい、一身孤单で、出家して僧道となれば吉。年月に寅・午・戌が見えるか地支がひたすら辰の者も貴を主とする。壬辰の日に戊申の時を配する場合:戌の月に生まれた者は早年に科挙に登って甲を中り、官は一方の大員に至る。年月に寅・卯・丑・申・子・午などの字が見える者は極貴で、武職に任ずれば一品に至る。
壬午日戊申時,偏官偏印。亥卯未寅月,威權。子丑月,木火運,翰林清貴。戌月,行東南運,高品。壬申日戊申時,壬水長生,居申,煞旺身強,更生亥卯未月,偏官有制,吉。壬戌日戊申時,破滯多蹇。純酉,鉅富。若不通身旺月,行煞旺鄉,不吉。有甲制亦可。戊己土重,主瞎疾平常。申時壬戌合天元,運去財官福自然;鬼旺身衰無救助,平生勞碌不周全。壬日戊申時顯,支干煞旺雙全,喜逢辰子兩相連,正合衣錦局面。被害刑沖剋戰,就中文福艱難。運行吉地紫泥宣,富貴妻多子健。
壬午の日に戊申の時を配する場合:時の上に「偏官」と「偏印」がともに現れる。亥・卯・未・寅の月に生まれた者は、木が土を制して威権を主とする。子月・丑月に生まれて行運が木火の地を行く者は、翰林に入って清貴を得られる。戌の月に生まれて行運が東南を行く者は高い品級に居る。壬申の日に戊申の時を配する場合:壬水は申の上で長生し、また申位に居り、煞が旺で日主の身も強い。さらに亥・卯・未の月に生まれれば、木が来て七煞を制伏し、偏官に制があって吉。壬戌の日に戊申の時を配する場合:一生破敗滞塞して蹇難が多い。地支がひたすら酉の者は巨富を主とする。月令が身旺の気に通じず行運がまた七煞の旺地を行く者は不吉で、甲木があって制伏すればなお救える。戊己土が重すぎる者は目の疾を主とし、命は平常。歌訣にいう:申の時と壬戌の日は天干の上で相合し、運が一たび開けて財官を行けば福はおのずと来る。いったん七煞が旺で日主が衰えて救助なければ、一生苦労して事ごとに周全ならない。断語にいう:壬の日に戊申の時を配するのは最も顕赫で、天干地支の上に煞気がそろって旺である。最も喜ぶのは辰・子の二字が相い連なることで、まさに衣錦郷に帰る局面に合する。刑冲克戦に害されれば、文才と福分はともに艱難となる。行運が吉地に至れば紫泥封の詔書が頒かれ、富貴のうちに妻妾は多く子息は健やかである。
六壬日己酉時断
六壬日生時己酉,明官暗印有扶持;月通身旺人清貴,猶恐戀花貪酒色。壬日己酉時,敗處逢生。壬水酉上沐浴,辛為生氣印綬,酉上辛金旺,用己為官,酉上有明己,若通月氣有倚托,行財官運,貴,反是,平常。但犯桃花坐命,風流人物,戀花貪酒。
およそ壬の日に己酉の時に生まれた者は、時干の己土は明透した官星で、酉の中の辛金は暗に隠れた印綬で、官印がともに日主を扶持する。月令が通気して日主が身旺の者は人となり清貴だが、ただ花酒に耽溺することを恐れる。分論によれば、壬の日に己酉の時を遇するのは、敗地に処しながらかえって生に逢う形。壬水は酉の上で「沐浴」の位にありもとより敗地に属するが、酉の中の辛金はまさに壬水の生気のあるところで「印綬」を為しうる。壬水はまた己土を「正官」とし、己土は時干に明透する。月令が通気して四柱にたよりがあり、行運がさらに財官の地を行く者は貴を主とする。これに反すれば平常に属する。ただ酉は桃花で時の上に坐するので、その人は風流倜儻、花を恋い酒を貪る。
壬子日己酉時,春平,夏吉,秋常,冬旺。如卯月生,好花酒。壬寅日己酉時,大富貴,喜通水氣,行官運,貴。但好花酒,風流人物。壬辰日己酉時,高,月同日,壬騎龍背,大貴。巳月,行東北運,貴。壬午日己酉時,祿馬同鄉,先難後易。丑寅月,行金水運,武職二品。
壬子の日に己酉の時を配する場合:春に生まれれば平常、夏は吉、秋は尋常、冬は日主が旺。卯の月に生まれた者は花酒の楽しみを好む。壬寅の日に己酉の時を配する場合:大富大貴を主とし、最も喜ぶのは月令が水気に通じ、行運がさらに官地を行くことで、貴を主とする。ただ花酒を好む風流人物である。壬辰の日に己酉の時を配する場合:格局が高い。月支と日支が同じく地支がひたすら辰の者は「壬騎龍背」格を成して大貴を主とする。巳の月に生まれて行運が東北を行く者は貴を主とする。壬午の日に己酉の時を配する場合:午の中の丁・己は壬の財と官で禄馬が一郷に同じくし、一生はまず難あり後に易しとなる。丑月・寅月に生まれて行運が金水の地を行く者は武職二品に任じられる。
壬申日己酉時,官印臨門,局中無沖破,祿馬雙全,不貴即富。戌月生,東南方運,腰金衣紫。壬戌日己酉時,亥寅子月,行財官運,貴顯非常。純亥,文貴。天干壬日酉時真,改禍為祥遇貴人;若不為官封品級,晚年享福旺家門。壬日時逢己酉,正官印綬無偏,榮枯貴賤是因緣,人自生成便見。乙癸卯沖破克,駁雜財官減半,遭富貴不雙全,差了生時難辯。
壬申の日に己酉の時を配する場合:官星と印綬がともに時の上に臨み、命局の中に冲破がなければ、禄と馬がそろって貴でなければ富となる。戌の月に生まれて行運が東南方を行く者は、腰に金帯を束ね紫袍を着られる。壬戌の日に己酉の時を配する場合:亥・寅・子の月に生まれて行運が財官の地を行く者は貴顕非常。地支がひたすら亥の者は文才をもって貴を得る。歌訣にいう:天干が壬の日に属して酉の時を配するのは最も真切で、禍を祥に転じて貴人に遇える。たとえ官を為して品級の封を受けなくても、晩年に福を享けて家門を興隆できる。断語にいう:壬の日に己酉の時が逢えば、正官と印綬はいずれも偏りがない。一生の栄枯貴賤にはおのずと因縁があり、人は生まれながらにしてすでに定まっている。もし乙・癸・卯が来て冲破克伐すれば、財官は駁雑して福は半減し、富と貴は両全できない遇い方となる(この句は原文では六字のみで他句より一字少ない。脱文があると見るべきである)。生時を推し違えれば、再び分別することは難しい(原文「難辯」の「辯」は「辨」とすべきである)。
六壬日庚戌時断
六壬日生時庚戌,身臨財庫卻為鬼;明庚暗戌相刑剋,財祿生平聚散多。壬日庚戌時,梟臨財庫,壬以丙丁為財,庫於戌,庚為倒食,戊偏官,若通火木月氣,有倚托者,貴;不通,財帛聚散。壬子日庚戌時,名利進退,庚辛年月,貴。辰丑,刑沖;酉月,破害,財庫得用;巳午,財官旺,俱吉。
およそ壬の日に庚戌の時に生まれた者は、戌は壬水の財庫で、日主は財庫の上に臨むが、戌の中の戊土はまた身を克する鬼である。時干の庚金は明に透け、戌の中の戊土は暗に隠れ、両者が刑克するので、一生財禄は聚散が定まらない。分論によれば、壬の日に庚戌の時を遇するのは、梟神が財庫の上に臨んだ形。壬水は丙・丁火を財とし、火は戌に庫に帰る。庚金は「倒食」で、戌の中の戊土は「偏官」である。月令が火気または木気に通じて四柱にたよりのある者は貴を主とする。通じない者は銭財が時に聚まり時に散じる。壬子の日に庚戌の時を配する場合:名と利はともに時に進み時に退く。年月に庚・辛が見える者は貴を主とする。辰・丑が来て刑冲するか、酉の月に生まれて破害を成す者は、財庫がかえってこれによって用を得る。巳・午が見える者は財官ともに旺でいずれも吉。
壬寅日庚戌時,刑妻克子。若春生,平,夏、冬,吉。辰丑未月,貴。壬辰日庚戌時,夏月,不富則貴,春平,秋穩,冬辛勤勞苦,或為僧道,有財破刑。壬午日庚戌時,祿馬同鄉,壬自坐祿,有庚辛制甲乙為貴。辰戌丑未年月,吉。申月學堂,文貴大顯。亥子水旺,透壬主凶。午戌透戊,煞旺亦凶。
壬寅の日に庚戌の時を配する場合:妻を刑し子を克することを主とする。春に生まれれば平常、夏と冬に生まれれば吉。辰・丑・未の月に生まれた者は貴を主とする。壬辰の日に庚戌の時を配する場合:夏月に生まれた者は富でなければ貴。春は平常、秋は安穏、冬は辛勤劳苦するか出家して僧道となり、銭財はあっても破損刑傷に遭う。壬午の日に庚戌の時を配する場合:午の中の丁・己は財官で禄馬が一郷に同じくし、壬水はここでまた自ら禄位に坐す。庚・辛があって甲・乙を制して食傷に財を奪らせなければ貴を主とする。年月に辰・戌・丑・未が見える者は吉。申の月に生まれた者は長生兼学堂で、文才をもって貴を得て大いに顕れる。亥・子が見えて水勢が強すぎ、天干にまた壬が透ける者は凶を主とする。午・戌が見えて天干に戊が透ける者は七煞が旺れすぎてこれも凶。
壬申日庚戌時,通火木月氣,富貴;不通,行通運,亦好。丑戌年月,大貴。壬戌日庚戌時,不利妻,主被妻妾害,反覆成敗。純戌,貴。寅丑,武職。申月,長生學堂,修文多貴。亥月,建祿,干透財官;卯月,傷官,干透財星,俱貴。未月,雜氣財官,丑戌相刑,吉。壬庚相逢戌時生,庫有財官鎖閉門;究竟無頭多反覆,功名到底似浮雲。壬日時逢庚戌,支干倒食難容。財官印綬庫內封,無鑰不能取用。丑酉辰逢作福,更逢丁己成名。但怕克害過刑沖,駁雜如常之命。
壬申の日に庚戌の時を配する場合:月令が火気または木気に通じる者は富貴。通じなくても行運が通りて行く者もまたよい。年月に丑・戌が見える者は大貴を主とする。壬戌の日に庚戌の時を配する場合:妻に不利で、多く妻妾に害され、一生反覆して成敗する。地支がひたすら戌の者は貴を主とする。寅・丑が見える者は武職に適する。申の月に生まれた者は長生兼学堂で、文章を修めて多く貴を得られる。亥の月に生まれた者は「建禄」で、天干に財官が透ければよい。卯の月に生まれた者は「傷官」で、天干に財星が透ければよく、いずれも貴を主とする。未の月に生まれた者は「雑気財官」を取り、丑と戌があい刑して庫門を冲き開くので吉。歌訣にいう:壬と庚が相逢いて戌の時に生まれば、庫の中に財官はあっても門を鎖されている。畢竟とりかかりがなく一生多く反覆し、功名は到底浮雲のようである。断語にいう:壬の日に庚戌の時が逢えば、天干地支の上はみな倒食で、容れることが難しい。財・官・印綬はみな庫の内に封じられ、鑰匙がなければ取り出して用いられない。丑・酉・辰に逢えば福を為し、さらに丁・己に逢えば名を成す。ただ克害が過ぎてまた刑冲に逢うことを恐れ、それなら駁雑な平常の命である。
六壬日辛亥時断
六壬日逢辛亥時,印祿相隨最是奇;財官不見無沖破,得路青雲報爾知。壬日辛亥時,日祿居時,無克破,有倚托,柱中不見財官,富貴顯達;行東運,大貴;若通氣,減福;南方運,不貴鉅富。壬子日辛亥時,主父母不得善終,後發不富。亥卯年月,文章進身,大貴。
およそ壬の日に辛亥の時に遇する者は、時干の辛金は印で時支の亥水は壬の禄で、印と禄が相い随うので最も奇特である。四柱に財官が見えずまた冲破がなければ、青雲の路を得ることは断定できる。分論によれば、壬の日に辛亥の時を遇するのは、日主の禄位がちょうど時の上に居るので「日禄帰時」と呼ばれる。克破がなく四柱にたよりがあり、命中にまた財官が見えてかき乱すことがなければ、富貴顕達を主とする。行運が東方を行く者は大貴を主とする。月令が気に通じればかえって福を減じる。行運が南方を行く者は貴くなくても巨富。壬子の日に辛亥の時を配する場合:父母が善終しないことを主とし、後に発しても富とはいえない。年月に亥・卯が見える者は文章をもって身を進め、大貴を主とする。
壬寅日辛亥時,艱難中發。未月,雜氣財官,敦厚,中年貴,五十後終。亥月,東南運,方面。壬辰日辛亥時,秀貴、惡死,午月,干頭無己土,青雲得路,若有甲合,為去官留煞,三四品貴。酉月亦貴。壬午日辛亥時,平。丑月,風憲。寅月,祿馬同鄉,行金水運,方面。戌月,東北運,四五品。丑午,僧道官命。
壬寅の日に辛亥の時を配する場合:艱難困苦の中に発達する。未の月に生まれた者は「雑気財官」を取り、人となり敦厚で中年に貴を得、五十歳以後に終わる。亥の月に生まれて行運が東南を行く者は一方の大員となれる。壬辰の日に辛亥の時を配する場合:清秀にして貴を得るが、善終しないことを防がねばならない。午の月に生まれて天干の上に己土がなく官星を為さない者は、青雲の路を得る。甲木があって己土を合い去れば「去官留煞」となり、三品・四品の貴を得られる。酉の月に生まれた者も貴を主とする。壬午の日に辛亥の時を配する場合:命は平常。丑の月に生まれた者は御史となれる。寅の月に生まれた者は禄馬同郷で、行運が金水の地を行く者は一方の大員となれる。戌の月に生まれて行運が東北を行く者は四品・五品を得る。丑と午が並び見える者は、僧道の中の職事の命である。
壬申日辛亥時,貴。辰戌丑未,雜氣財官,吉。年月干無己土,入日祿格,酉月申卯年,行東北運,顯貴。壬戌日辛亥時,少年富貴。亥申巳戌年月,一二品貴。純戌,水火運,金紫。壬辛會遇亥時推,白玉休嫌出見遲;長生祿馬無刑破,拋卻麻衣掛紫衣。壬日時臨祿馬,又為印綬同鄉。水從金木自然強,此命極高為上。癸乙暗合咸福,無沖破顯文章。積玉堆金滿屋堂,蔭子封妻之象。
壬申の日に辛亥の時を配する場合は貴を主とする:辰・戌・丑・未の四庫が見える者は、雑気の中に財官がそろって吉。年月の天干に己土がなくかき乱すことがなければ「日禄帰時」格に入りうる。酉の月に生まれ、申年または卯年に逢い行運が東北を行く者は顕貴を主とする。壬戌の日に辛亥の時を配する場合:少年のうちに富貴を得る。年月に亥・申・巳・戌が見える者は一品・二品の貴を得られる。地支がひたすら戌で行運が水火の地を行く者は金印紫綬の位に至る。歌訣にいう:壬と辛が会合して亥の時に生まれるのは、まさに白玉のようで、土から出て世に見えるのが遅いことを嫌うには足りない。長生と禄馬がともにあって刑破に遭わなければ、布衣を脱ぎ紫袍に換えられる。断語にいう:壬の日の時の上はまさに禄馬に臨み、また印綬が一郷に同居する。水は金に生ぜられまた木を生じ、気勢はおのずと強健で、この命は極高く上等と称すべきである。癸と乙が暗に相合して福気はそろい、冲破がなければ文才を顕せる。玉を積み金を堆うして満室に輝き、子孫を蔭い妻室を封ずる気象である。
六癸日壬子時断
六癸日生時壬子,青雲得路最為奇;若無己土沖剋破,自有功名顯達時。癸日壬子時,日祿歸時,癸水子上建祿,若年月干支無戊己午未字刑沖破害,三元有倚托,通月氣者,文章秀麗,官職顯達;若通木氣月,亦貴。如柱透己,有甲合,亦貴。否則,反覆。
およそ癸の日に壬子の時に生まれた者は、青雲の路を得て最も奇特である。己土が来て冲克破壊することがなければ、おのずと功名顕達の日がある。分論によれば、癸の日に壬子の時を遇するのは「日禄帰時」である。癸水は子の上でまさに建禄の位にある。年月の干支の中に戊・己・午・未の字がなく刑冲破害に来ず、年・月・日の三元にそれぞれたよりがあり、月令がさらに通気する者は、人となり文章秀麗で官職は顕達。月令が木気に通じる者も貴を主とする。四柱の天干に己土が透けて官星を為し、なおかつ甲木があってそれを合い去る者も同じく貴を得る。さもなければ一生反覆して定まらない。
癸丑日壬子時,午寅、乙丑,己丑年月,文職四五品,通身旺木氣月,無戊己午巳字,顯貴。未,風憲。巳午,進士。忌壬寅、乙未、庚戌月,俱刑。乙丑月,下賤。癸卯日壬子時,時日相刑,傷妻克子,近貴;無己土,威權。若亥巳俱全,進士烏府。年月純寅,傷官生財,非大貴即大富。忌甲辰月凶刑孤,丙申月凶惡死,己丑月刑。
癸丑の日に壬子の時を配する場合:年月に午・寅または乙丑・己丑が見える者は、文職四品・五品に任じられる。月令が身旺の気または木気に通じ、四柱にまた戊・己・午・巳の字がなければ顕貴を主とする。未が見える者は御史となれる。巳・午が見える者は進士に及第できる。忌むべきは、壬寅月・乙未月・庚戌月はいずれも刑傷を主とし、乙丑月は卑下を主とする。癸卯の日に壬子の時を配する場合:時支の子と日支の卯があい刑害し、妻を傷め子を克するが、権貴に近づける。四柱に己土がなければ威権を主とする。亥と巳がそろっていれば進士に及第して御史台に入れる。年月の地支がひたすら寅の者は傷官が財を生じ、大貴でなければ大富。忌むべきは、甲辰月は凶刑に遭って孤单、丙申月は凶悪にして死し、己丑月は刑傷を主とする。
癸巳日壬子時,春夏發財福,辰戌丑未,不貴終富。忌戊寅月遭刑,戊申月受刑,己酉月乞丐。癸未日壬子時,申酉月,貴。戌亥,大富貴。寅卯,孤。辰巳,凶。忌壬申月,身不全,凶;庚辰月,凶刑;乙丑月,失土凶死。癸酉日壬子時,行藏進退,少子難為妻家。忌丙寅月,不全尸死;乙巳月,大破凶死;丁酉月,自縊死。
癸巳の日に壬子の時を配する場合:春夏の両季に生まれた者は財を発して福を得られる。辰・戌・丑・未が見える者は、貴くなくても終に富む。忌むべきは、戊寅月は刑に遭い、戊申月は刑を受け、己酉月は乞丐に落ちる。癸未の日に壬子の時を配する場合:申・酉の月に生まれた者は貴を主とする。戌・亥が見える者は大富大貴。寅・卯が見える者は孤单。辰・巳が見える者は凶。忌むべきは、壬申月は身体に欠損があって凶、庚辰月は凶刑に遭い、乙丑月は他郷に客死して凶(原文「失土」は「失郷」とすべきである)。癸酉の日に壬子の時を配する場合:一生出処進退が定まらず、子息は稀で妻家の助けを得難い。忌むべきは、丙寅月は死に全尸なし、乙巳月は大いに破れて凶死し、丁酉月は自縊して死ぬ。
癸亥日壬子時,貴。亥月生,飛天祿馬,登科甲第,大貴。又癸祿居子,壬祿居亥,日時互換,三四品貴。忌戊寅月,死不全尸;戊申月孤貧;己酉月孤苦。日祿歸時局中得,食神喜遇怕刑沖;傷官莫道傷財運,官不加兮財不豐。癸日時臨壬子,名為歸祿格同,家門白屋也崢嶸,玄武當權祿重。水清寶瓶益盛,文章博覽多通,榮遷來歷紫薇封,甲午寅亥破動。
癸亥の日に壬子の時を配する場合は貴を主とする:亥の月に生まれた者は「飛天禄馬」格を成し、科挙に登って甲第を中り大貴を主とする。また癸の禄は子にあって時支に居り、壬の禄は亥にあって日支に居り、日と時とが互いに禄位を換えているので、三品・四品の貴を得られる。忌むべきは、戊寅月は死に全尸なし、戊申月は孤单貧寒、己酉月は孤苦を主とする。歌訣にいう:「日禄帰時」は命局全体の中から得られるもので、食神は遇うを喜ぶが刑冲を恐れる。傷官は財運を傷つけるだけのものと言うべきではなく、官星が加えられなければ財も豊かにならない。断語にいう:癸の日に壬子の時が臨めば、名を「帰禄」といい、前の格と同じである。たとえ寒門白屋の出身でも家門はおのずと峥嵘である。玄武が権を当て禄気は深重で、水は宝瓶のように清くいよいよ盈え、文章は博覧で学問は多く通ず。栄進升転の来歴は、紫微垣の中の封贈を望め、ただ甲・午・寅・亥が来て冲破攪動することを恐れる。
六癸日癸丑時断
六癸日生時癸丑,支中暗鬼有刑傷;月通身旺防妻損,丑巳遙合貴異常。癸日癸丑時,支得隱鬼。癸以己為偏官,丑中有暗己得位,癸以丁為妻,丑中丁火無氣,若通身旺比肩之月,防損妻財。柱丑寅多,以寅刑巳,丑合巳,刑出巳中,丙戊為財官,須干頭無戊己字,大貴。忌巳未卯破格。
およそ癸の日に癸丑の時に生まれた者は、丑の中に暗に隠れた己土は鬼で、刑傷を主とする。月令が身旺の気に通じれば妻室を損うことを防がねばならず、ただ丑と巳が遥かに合し起こるときは、貴気は尋常と異なる。分論によれば、癸の日に癸丑の時を遇するのは、地支の中に隠伏した鬼を蔵する形。癸水は己土を「偏官」とし、丑の中に暗に隠れた己土がまさにその位にある。癸水はまた丁火を妻とするが、丑の中の丁火は気がない。月令が身旺または比肩の気に通じる者は、妻室と銭財の損傷を防がねばならない。四柱の中に丑・寅の二字が多い者は、寅をもって巳を刑し、丑をもって巳を合し、巳の中の丙火・戊土を刑合して出して財と官に充てる。ただし天干の上に戊・己の二字がなく填実しないことが必要で、はじめて大貴を主とする。忌むべきは巳・未・卯の三字が来て格を破ることである。
癸丑日癸丑時,丑遙巳中丙戊為財官,若生丑寅申子酉三合年月,主妻賢於孝,榮貴特達;火土運凶;金水運吉。癸卯日癸丑時,日貴格,身孤克,主貴。丑寅辰年月,干支無戊己巳午卯字,極品。癸巳日癸丑時,福德秀氣格,學問聰明,英才特達,貴。若純丑巳年月,大貴。
癸丑の日に癸丑の時を配する場合:丑をもって遥かに巳中の丙火・戊土を合して財と官に充てる。丑・寅・申・子・酉など三合を成しうる年月に生まれた者は、妻は賢く子は孝で(原文「妻賢于孝」の「于」は「子」の字の誤りと見るべきである)、栄顕貴達して抜群である。行運が火土の地を行けば凶、金水の地を行けば吉。癸卯の日に癸丑の時を配する場合:日柱が「日貴」格を成し、一身孤单で克害があるが、貴を主とする。年月に丑・寅・辰が見え、干支の中に戊・己・巳・午・卯の字がなく格を破らない者は、人臣の位を極められる。癸巳の日に癸丑の時を配する場合:「福徳秀气」格を成し、学問は淵博で天資は聡明、英才は人に秀でて貴を主とする。年月の地支がひたすら丑と巳の者は大貴を主とする。
癸未日癸丑時,子丑寅年月,貴,中年富。卯月,行金水運,極品。辰戌,四庫全,大貴。癸酉日癸丑時,福德秀氣格,學問淵源,行藏進退,難為妻家。癸亥日癸丑時,拱祿格,怕沖破、填實,柱無子巳午未字,大貴。寅午戌月,南方運,六七品。陰水重重時庫收,少年難發莫強求;來受過中年後,安坐高堂任白頭。癸日時逢癸丑,水流金局盈沖,庫逢戌未祿財豐,不過空乏難動。無匙少年不顯,有匙祿馬和同,運來何用苦勞心,發達門庭大慶。
癸未の日に癸丑の時を配する場合:年月に子・丑・寅が見える者は貴を主とし、中年に富となる。卯の月に生まれて行運が金水の地を行く者は人臣の位を極められる。辰・戌が見えて辰戌丑未の四庫がそろう者は大貴を主とする。癸酉の日に癸丑の時を配する場合:同じく「福徳秀气」格を成し、学問は本があり源があるが、ただ一生出処進退が定まらず、妻家の助けを得難い。癸亥の日に癸丑の時を配する場合:亥と丑のあいだに子の位を虚に拱り、「拱禄」格を成し、最も恐れるのは冲破されることと、字に填実されることである。四柱の中に子・巳・午・未の字がない者は大貴を主とする。寅・午・戌の月に生まれて行運が南方を行く者は、六品・七品を得られる。歌訣にいう:陰水が重なり重なって時上の土庫に収められ、少年の時は発し難く強いて求めるべきではない。中年以後を過ぎれば(この句は原文では六字のみで他句より一字少ない。脱文があると見るべきである)、安んじて高堂に坐り、白髪になるに任せられる。断語にいう:癸の日に癸丑の時が逢えば、水は金局の中に流れて盈ち冲激する。庫位が戌・未に逢って冲き開かれれば禄と財は豊かで、さもなければ空乏して動かし難い。鑰匙のない者は少年に顕れず、鑰匙のある者は禄馬が和順に相い随う。運が一たび来れば何ぞ苦しく心を労するを用いよう、門庭の発達におのずと大きな喜びがある。
六癸日甲寅時断
六癸日生時甲寅,刃復官祿減精神;柱中無有庚申字,刑合財官是貴人。癸日甲寅時,刑合財官,癸以丙為財,戊為官,寅刑出巳中丙戊為財官,若柱無官煞及刑沖破害損格,貴;有庚申戊己字,無制伏,不貴。癸丑日甲寅時,本貴,丑中有辛金,減其分數。純水年月,官至一品。秋生印綬,亦貴。辰月,行東運,貧下。純申破寅,凶。
およそ癸の日に甲寅の時に生まれた者は、寅の中の甲木は傷官であるとともに暗に官禄を奪い、日主の精神を減損させる。四柱の中に庚・申の二字がなければ、寅をもって刑合して財官を出すことができ、貴人となる。分論によれば、癸の日に甲寅の時を遇するのは「刑合財官」の義を取る。癸水は丙火を財とし、戊土を官とし、寅が巳を刑すれば、巳の中の丙火・戊土を刑合して出して財と官に充てられる。四柱の中に官煞が明に現れず、また刑・冲・破・害が来て格局を損なわない者は貴を主とする。庚・申・戊・己の字があって制伏がなければ貴くない。癸丑の日に甲寅の時を配する場合:もとより貴を主とするが、ただ丑の中に辛金が蔵されているので、貴気の分数を幾分か減じる。年月の地支がひたすら水の者は官は一品に至る。秋に生まれた者は印綬を取り、これも貴を主とする。辰の月に生まれて行運が東方を行く者は貧下に属する。地支がひたすら申で寅を冲破する者は凶。
癸卯日甲寅時,亥卯未月,至貴。寅卯年月,刑合格,侯伯。寅亥,四品。寅月,西運,金紫。丑戌辰巳,亦貴。癸巳日甲寅時,平,通身旺月,大貴。忌戊己庚申字,歲運同。癸未日甲寅時,主秀實,中年貴顯。若生己未己巳年月,武貴。
癸卯の日に甲寅の時を配する場合:亥・卯・未の月に生まれた者は至貴。年月に寅・卯が見える者は「刑合」格を成して侯・伯に封ぜられる。寅・亥が見える者は四品を得る。寅の月に生まれて行運が西方を行く者は金印紫綬の位に至る。丑・戌・辰・巳が見える者も貴を主とする。癸巳の日に甲寅の時を配する場合:命は平常。月令が身旺の気に通じれば大貴を主とする。忌むべきは戊・己・庚・申の字で、流年と大運の上で遇うのも同じである。癸未の日に甲寅の時を配する場合:人となり清秀で篤実、中年に貴顕となる。己未・己巳の年月に生まれた者は武職の貴を得られる。
癸酉日甲寅時,金神格。寅午戌月,結火局,貴顯特達,官至二三品。忌丑年,不貴。巳未亥子年月,富壽。辰丑,干透甲丁者,凶。癸亥日甲寅時,子丑未申月,進士,運行金水,風憲。卯戌年月,地支六合,貴。甲寅癸日戊丙開,少年未遇且沈埋;若還四柱無沖破,平步登雲到省臺。癸日寅時克應,支干相合光榮,若無壬己戊庚申,必然財祿豐潤。運至皇州顯達,文章虎榜標名,但逢一字稍空沖,克子傷食剝俸。
癸酉の日に甲寅の時を配する場合:「金神」格を成す。寅・午・戌の月に生まれて火局を結ぶ者は、貴顕抜群で官は二品・三品に至る。忌むべきは丑の年で、遇えば貴くない。年月に巳・未・亥・子が見える者は富んで長寿。辰・丑が見えて天干にまた甲・丁が透ける者は凶。癸亥の日に甲寅の時を配する場合:子・丑・未・申の月に生まれた者は進士に及第でき、行運が金水の地を行けば御史となれる。年月に卯・戌が見えて地支が六合を成す者は貴を主とする。歌訣にいう:甲寅の時に癸の日を配すれば、巳の中の戊土・丙火を刑合して開ける。少年の時は际遇せず、しばらく埋没沈潜する。もし四柱の中に冲破がなければ、平歩して雲に登り中枢の省台に至れる。断語にいう:癸の日の寅の時は剋応が最も霊験あらたかで、天干地支が相合して光栄を顕す。壬・己・戊・庚・申が来てかき乱すことがなければ、財禄は必ず豊潤。行運が京城に至れば顕達し、文章は虎榜に名を標せられる。ただ一たび一字がわずかに空亡冲克を犯せば、子を克し食を傷めて俸禄を削られる。
六癸日乙卯時断
六癸日生乙卯時,長生之地遇食神;眾無午酉兼辛巳,福壽雙全祿位人。癸日乙卯時,食神干旺。癸以乙為學堂食神,卯上癸水長生,乙坐祿,柱中無己破辛奪,午酉刑沖,通月氣,有倚托,主聰明有壽,居官食祿;若有己土,不貴。春月生,北運,顯達。
およそ癸の日に乙卯の時に生まれた者は、卯は癸水の長生の地で、時干の乙木はまた食神である。四柱の中に午・酉および辛・巳が来てかき乱すことがなければ(原文「衆」は「柱」とすべきである)、福と寿がそろい禄位のある人となる。分論によれば、癸の日に乙卯の時を遇するのは、食神が天干の上で旺を得た形。癸水は乙木を「学堂」兼「食神」とし、卯の上で癸水は長生し、乙木はまた自ら禄位に坐す。四柱の中に己土が来て食神を破ることがなく、辛金が来て食を奪うこともなく、午・酉が来て刑冲することもなく、月令がまた通気して四柱にたよりがあれば、人となり聡明で寿があり、官に居り禄を食むことを主とする。命中に己土があれば貴くない。春の月に生まれて行運が北方を行く者は顕達を主とする。
癸丑日乙卯時,辰丑月,高貴。一云:少賤中年貴。癸卯日乙卯時,艱難。生寅卯月,傷官格,難言富貴。未戌年月,技藝近貴。辰丑,吉。己丑、丙子,凶。癸巳日乙卯時,財官雙美,春傷官,夏財旺,秋印穩,冬平常。如丑午子亥年月,官至三四品。乙亥、乙酉,殘疾。
癸丑の日に乙卯の時を配する場合:辰月・丑月に生まれた者は高貴。別の説では少年は卑賤で中年に貴を得る。癸卯の日に乙卯の時を配する場合:一生艱難。寅月・卯月に生まれた者は「傷官格」を成し、富貴とは言い難い。年月に未・戌が見える者は、技芸をもって権貴に近づける。辰・丑が見える者は吉。己丑・丙子が見える者は凶。癸巳の日に乙卯の時を配する場合:財と官が両方とも美。春に生まれれば傷官、夏は財星が旺、秋は印綬が安穏、冬は平常。年月に丑・午・子・亥が見える者は官は三品・四品に至る。乙亥・乙酉が見える者は身に障害を負う。
癸未日乙卯時,寅亥卯未月,傷官傷盡,剛斷平常。辰戌申子月,貴。癸酉日乙卯時,申子辰月,貴。寅午戌,中。亥卯未,平。巳酉丑,富。癸亥日乙卯時,辰己月,風憲。乙癸相逢旺食支,天工造物本無私;運行自有高人薦,手攀丹桂上雲逵。癸日時逢乙卯,貴人食祿之鄉,玉堂乙卯位侯王,便是金門將相。君子文章播發,常人財祿盈箱,甲寅辛酉頗安常,富貴榮華大享。
癸未の日に乙卯の時を配する場合:寅・亥・卯・未の月に生まれた者は「傷官傷尽」の格を成し、人となり剛強果断で命は平常。辰・戌・申・子の月に生まれた者は貴を主とする。癸酉の日に乙卯の時を配する場合:申・子・辰の月に生まれた者は貴を主とする。寅・午・戌は中等。亥・卯・未は平常。巳・酉・丑は富を主とする。癸亥の日に乙卯の時を配する場合:辰月・巳月に生まれた者は御史となれる(原文「己」は「巳」とすべきである)。歌訣にいう:乙と癸が相逢いて食神が支の上で旺を得るのは、天工が物を造るにもとより偏私がないからである。行運が至ればおのずと高人の挙薦があり、手に丹桂を攀じて雲路に登れる。断語にいう:癸の日に乙卯の時が逢えば、まさに貴人と食禄のある郷である。玉堂の上の乙卯は侯王の位に当たり、すなわち金門の中の将相の才である。君子は文章をもって声名を遠く播し、常人も財禄を箱に盈たせられる。甲寅・辛酉に逢えばかなり安穏で常のごとく、富貴栄華を大いに享けられる。
六癸日丙辰時断
六癸日生時丙辰,偏官無氣未為貧;若無木氣通其局,定是清高福祿人。癸日丙辰時,身坐官庫,癸用戊己為官,辰上土墓為官庫,見丙為財,辰為水局,丙火無氣,癸水合局,柱無甲破官損庫,主貴。癸丑日丙辰時,平。辰戌丑未月,財官有氣,貴。
およそ癸の日に丙辰の時に生まれた者は、辰の中の戊土は偏官で気がないが、必ずしも貧とはならない。木気が来てこの局を通開することがなければ、必ず清高にして福禄のある人である。分論によれば、癸の日に丙辰の時を遇するのは、日主が官庫の上に坐する形。癸水は戊・己土を官星とし、辰はまさに土の墓庫であるから「官庫」と呼ぶ。時干の丙火は財で、辰はまた水局の会する地であり、丙火はここで気がなく、癸水は合局できる。四柱の中に甲木が来て官星を破り庫位を損なうことがなければ貴を主とする。癸丑の日に丙辰の時を配する場合:命は平常。辰・戌・丑・未の月に生まれて財官に気がある者は貴を主とする。
癸卯日丙辰時,孤獨難為椿萱,有財帛,貴,人欽敬。卯亥年月,日貴格。午戌,九品至五品。寅月,行南運,風憲。癸巳日丙辰時,子月生,南方,山明水秀,地方,高貴。子未年月,富厚。戌卯,近侍。未戌申,儒官。癸未日丙辰時,高。寅卯未月,平常。辰戌丑月,吉,巳月,財官俱旺,貴。
癸卯の日に丙辰の時を配する場合:一身孤独で父母との縁が薄いが、銭財はあり、貴を主として人に敬われる。年月に卯・亥が見える者は「日貴」格を成す。午・戌が見える者は九品から五品まで為せる。寅の月に生まれて行運が南方を行く者は御史となれる。癸巳の日に丙辰の時を配する場合:子の月に生まれてまた南方に生まれれば、命局は山明水秀のようで地利の助けを得、高貴を主とする。年月に子・未が見える者は家資が富厚。戌・卯が見える者は近侍の臣となれる。未・戌・申が見える者は儒学の官に適する。癸未の日に丙辰の時を配する場合:格局が高い。寅・卯・未の月に生まれた者は平常。辰・戌・丑の月に生まれた者は吉。巳の月に生まれた者は財と官がともに旺で貴を主とする。
癸酉日丙辰時,孤,貴。巳酉丑月,貴。寅卯,不吉。子午,富。戌月,大貴。癸亥日丙辰時,柱無甲木破損官庫,貴,運南。癸日丙辰官庫閉,財星雖透卻無氣;官要匙開財要興,柱逢卯戊方為貴。癸日丙辰時遇,庫中鎖閉財官,要逢卯戊鑰匙開,守祖六親阻礙。暗有食神相助,空乏虛度資財,先貧後富命中排,改祖重興漸快。
癸酉の日に丙辰の時を配する場合:一身孤单で貴を得る。巳・酉・丑の月に生まれた者は貴を主とする。寅・卯が見える者は不吉。子・午が見える者は富を主とする。戌の月に生まれた者は大貴を主とする。癸亥の日に丙辰の時を配する場合:四柱の中に甲木が来て官庫を破損することがなければ貴を主とし、行運は南方を行くのがよい。歌訣にいう:癸の日の丙辰の時は官庫が固く閉じており、財星は透けているが気がない。官星は鑰匙をもって開くを要し、財星は興隆できるを要し、四柱の中に卯と戊に逢ってはじめて貴とし得る。断語にいう:癸の日が丙辰の時に遇えば、財と官は庫の中に鎖閉されており、卯・戊を鑰匙として開くに逢うを要する。祖業を守れば六親のあいだに多く阻碍がある。暗に食神の相助があるが、それもただ空乏して資財を虚度する。まず貧しく後に富むのはすでに命の中に定まっており、門庭を改換して新たに振興すればだんだん痛快になる。
六癸日丁巳時断
六癸日生時丁巳,貴地逢財遇暗官;有托就看財祿盛,無依必定福偏殘。癸日丁巳時,癸合財官,癸用丙為財,戊為官,庚為印,巳為天乙貴人。巳上庚金長生,丙戊建祿,癸水受胎,若有倚托,通水氣月,貴,不通水氣,平常。時逢三奇,大抵發於晚年。
およそ癸の日に丁巳の時に生まれた者は、巳は癸の貴人の地で、その中に財星があり、また暗に官星が蔵されている。四柱にたよりがあれば財禄の盛んなのを見、まったく依怙のない者は必ず福気が偏枯殘缺となる。分論によれば、癸の日に丁巳の時を遇するのは、癸水が財官と相合する形。癸水は丙火を財とし、戊土を官とし、庚金を印とし、巳はまさに癸水の「天乙貴人」である。巳の上で庚金は長生し、丙火と戊土はともに建禄するが、ただ癸水のみここで胎気を受けて弱い。四柱にたよりがあり月令が水気に通じる者は貴を主とし、水気に通じない者は命は平常。時の上で三奇に遇う者は、大抵晩年になって発する。
癸丑日丁巳時,先貧後富,行火水運,發達。癸卯日丁巳時,若子月,身旺財旺,貴顯。癸巳日丁巳時,財官雙美。子月,貴。火月,富。天干透土,地支午未,主大權貴。純丑,極品。癸未日丁巳時,寅午戌月,身財旺顯,秋冬祿旺,傷殘疾。
癸丑の日に丁巳の時を配する場合:まず貧しく後に富み、行運が火地と水地を行けば発達できる。癸卯の日に丁巳の時を配する場合:子の月に生まれれば、日主が身旺で財も旺で、貴顕を主とする。癸巳の日に丁巳の時を配する場合:財と官が両方とも美。子の月に生まれた者は貴を主とする。火旺の月に生まれた者は富を主とする。天干に土が透けて地支に午・未が見える者は、大権を握って顕貴を主とする。地支がひたすら丑の者は人臣の位を極められる。癸未の日に丁巳の時を配する場合:寅・午・戌の月に生まれた者は、日主と財星がともに旺で顕達。秋冬の両季に生まれた者は禄気は旺だが、傷損・身体障害を主とする。
癸酉日丁巳時,先貧後富。巳酉月,官印俱旺。亥卯未,食傷生財,貴顯。午戌,財旺,亦吉。癸亥日丁巳時,刑害。春夏月生,好。秋,印綬,吉。冬,平常。庚寅年月,武貴。巳時祿馬同爭先,造化無私產大賢;刑沖減半無空克,運至聲名揚九天。癸日時臨丁巳,貴人祿馬同鄉,三重蛇馬正朝綱,玉殿金階來往。壬亥申寅減半,只愁運落空亡,果無沖剋無刑傷,舞拜鳳凰池上。
癸酉の日に丁巳の時を配する場合:まず貧しく後に富む。巳月・酉月に生まれた者は官星と印綬がともに旺。亥・卯・未が見える者は、食神傷官が財星を生じられて貴顕を主とする。午・戌が見える者は財星が旺でこれも吉。癸亥の日に丁巳の時を配する場合:巳と亥が相冲して刑害がある。春夏の月に生まれた者はよい。秋は印綬を取り吉。冬は平常。年月に庚寅が見える者は武職の貴を得られる。歌訣にいう:巳の時の中で禄と馬が先を争いともに至るのは、造化にもとより偏私がなく大賢の才を産みうるからである。一たび刑冲に遇えば福は半減し、空亡克害がなければ、運が至れば声名は九天に揚がる。断語にいう:癸の日に丁巳の時が臨めば、貴人と禄馬が一郷に同じくする。巳は蛇に属し午は馬に属し、三重の蛇馬の象はまさに朝廷の綱紀に合し、玉殿金階の上に往来できる。壬・亥・申・寅に碰上れば半減し、ただ行運が空亡に落ちることを愁える。果して冲克なく刑傷なければ、鳳凰池のほとりで舞い拜して君恩に謝することができる。
六癸日戊午時断
六癸日生時戊午,化火臨時帝旺鄉;運喜東南木火地,為官清正祿榮昌。癸日戊午時,化氣成火局,癸合戊化火,午上帝旺,合局而貴,身旺不化癸水,地方之氣引到南方,癸水無氣,貴而壽促,東方運吉。癸丑日戊午時,財厚,南運主貴壽促,東運吉。
およそ癸の日に戊午の時に生まれた者は、日干の癸と時干の戊が相合して火に化し、火は午の上でまさに帝旺の郷にある。行運は東南方の木火の地を行くを喜び、官を為して清正で俸禄は栄昌する。分論によれば、癸の日に戊午の時を遇するのは、化気して火局を成す形。癸と戊が相合して火に化し、午の上はまた火の帝旺の地で、合局が成就すれば貴を主とする。日主が身旺で化が成らず、癸水がなお癸水のままなら、地気は一路南方に引かれて癸水は気がなく、貴くても寿命が短く、行運が東方を行けば吉。癸丑の日に戊午の時を配する場合:家財は厚い。行運が南方を行けば貴を主とするが寿が短く、東方を行けば吉。
癸卯日戊午時,申子辰亥月,身旺不化,平常。卯戌月,貴。癸已日戊午時,中年大富,若行東運,貴顯。申未月,亦貴。癸未日戊午時,寅午戌,化火合局,貴顯。癸酉日戊午時,主傷妻家財,有始無終,子年子貴而無祿,行南運,好。
癸卯の日に戊午の時を配する場合:申・子・辰・亥の月に生まれた者は、日主が身旺で合化が成らず、命は平常。卯月・戌月に生まれた者は貴を主とする。癸巳の日に戊午の時を配する場合(原文は「巳」を「已」と誤る):中年に大いに富み、行運が東方を行けば貴顕を主とする。申月・未月に生まれた者も貴を主とする。癸未の日に戊午の時を配する場合:寅・午・戌が見えて火局を成して化気が成功する者は貴顕を主とする。癸酉の日に戊午の時を配する場合:妻家の銭財を損傷し、事を為すにも始めあって終わりなし。子の年に子を得て貴ありでも禄位がなく、行運が南方を行けばよい。
癸亥日戊午時,貴,未月,東方運;金月有制,俱貴顯。將星扶祿命高低,見愛於人是與非;得志退毛雞化鳳,虎臥平坡被兔欺。癸日時逢戊午,天元既濟之方,化為真火顯威光,災難消除福長。壬會甲寅減半,是非成敗難防,六親不睦暗刑傷,難得資財富旺。
癸亥の日に戊午の時を配する場合は貴を主とする:未の月に生まれて行運が東方を行く者、および金旺の月に生まれて火に制伏がある者は、いずれも貴顕を主とする。歌訣にいう:将星が禄位を扶け、命の高低はここから分かれ判じられる。人に愛重されても是非はこれに随って来る。志を得る時は旧毛を褪した鶏が鳳凰に化するようで、時を失えば虎が平坡に臥してかえって兎に欺かれるようである。断語にいう:癸の日に戊午の時が逢えば、まさに天干水火既済の方である。合化して真火となって威光を顕し、災難は消除して福沢は長い。壬水が来て会しまた甲寅に逢えば、福は半減し、是非成敗は防ぎ難い。六親は和睦せず暗に刑傷があり、資財もまた富足して興旺し難い。
六癸日己未時断
六癸日生時癸未,鬼旺身衰福不齊;月氣不通無救助,平常衣祿有相虧。癸日己未時,鬼旺身衰。癸以己為鬼,未上明暗二己得坐專位,癸水無氣,渾濁不清,反覆成敗,若通月制又不通水氣者,平常。癸丑日己未時,高。年月俱丑,貧薄。辰戌丑未,土旺,主目疾、貧賤。通金木水氣,貴。午月,東北運,六七品貴。
およそ癸の日に己未の時に生まれた者は(歌訣の原文は「生時癸未」と作るが、「癸」は「己」の字の誤りと見るべきである)、未の中の己土は鬼として旺で日主はかえって衰え、福気はそろわない。月令の気が通じずまた救助のない者は、平常の衣禄さえ欠損がある。分論によれば、癸の日に己未の時を遇するのは、七煞が旺で日主が衰えた形。癸水は己土を「鬼」とし、未の上で明透する己が一つ、暗蔵する己が一つ、二つの己がそれぞれ専位を得て、癸水は気がなく、命局は渾濁して清からず、一生反覆して成敗する。月令に制伏の気はあっても水気に通じない者は命は平常。癸丑の日に己未の時を配する場合:格局が高い。年月がともに丑の者は貧薄。辰・戌・丑・未が見えて土気が強すぎる者は、目の疾と貧賤を主とする。月令が金気・木気または水気に通じる者は貴を主とする。午の月に生まれて行運が東北を行く者は、六品・七品の貴を得られる。
癸卯日己未時,子巳未年月,二品。巳寅字,刑六親。癸巳日己未時,財官雙美,柱無戊土,有卯木合局,作時上偏官,有制,貴。癸未日己未時,高。春偏官有制,吉。夏,平常。秋、冬身旺,申月行木運,顯貴。巳辰年,六卿。癸酉日己未時,寅巳申酉丑戌年月,貴。
癸卯の日に己未の時を配する場合:年月に子・巳・未が見える者は二品を得られる。巳・寅の二字が見える者は六親を刑傷することを主とする。癸巳の日に己未の時を配する場合:財と官が両方とも美。四柱の中に戊土がなく混雑せず、また卯木があって未と木局を合する者は、「時上偏官」格として論じ、七煞に制があって貴を主とする。癸未の日に己未の時を配する場合:格局が高い。春に生まれれば七煞に木の制伏があり吉。夏は平常。秋冬に生まれれば日主が身旺で、そのうち申の月に生まれて行運が木地を行く者は顕貴を主とする。年支に巳・辰が見える者は六卿に位列できる。癸酉の日に己未の時を配する場合:年月に寅・巳・申・酉・丑・戌が見える者は貴を主とする。
癸亥日己未時,貴。未月生,忠孝雙金,官至風憲。如煞官混雜,恐終在外。亥年月,貴。偏官暗鬼庫中埋,險難驚憂不聚財;丑戌相逢鑰匙吉,旺中癸福定無災。癸日時臨己未,庫中耗鬼身衰,不逢卯戌鑰匙開,鎖閉不能通泰。花落重榮結子,雙親雁侶難諧。縱然先貧後富來,棄舊迎新無礙。
癸亥の日に己未の時を配する場合は貴を主とする:未の月に生まれた者は忠と孝が両方そろい(原文「雙金」の「金」は「全」の字の誤りと見るべきである)、官は御史に至る。もし七煞と正官が混雑すれば、終身外に漂泊することを恐れる。年月に亥が見える者は貴を主とする。歌訣にいう:偏官と暗に隠れた鬼はともに庫の中に埋もれ、一生多く険難驚憂で銭財を聚められない。丑と戌が相逢いて鑰匙となれば吉で、旺気の中で癸水は福を得て、断じて災いはない。断語にいう:癸の日に己未の時が臨めば、庫の中に身を耗す鬼が蔵されて日主は衰弱する。卯・戌に逢って鑰匙として庫を開かなければ、終始鎖閉して通泰できない。落花は再び栄えて実を結べるが、ただ父母と配偶の件は和諧を得難い。たとえまず貧しく後に富むにしても、旧を棄て新に迎えるに妨げはない。
六癸日庚申時断
六癸日生時庚申,官星印旺在其支;柱中無己丙寅巳,自有榮華富貴時。癸日庚申時,作專印合祿。癸以戊為正官,庚為正印,申上庚旺戊生,以申合巳中戊丙,癸日得財官,若有倚托,柱中無財及破害刑沖官印,主貴;柱中有財,行財運,反覆進退,少貴。
およそ癸の日に庚申の時に生まれた者は、申の中に官星が暗蔵され、庚金の印綬はまた支の上で旺を得ている。四柱の中に己・丙・寅・巳の字が来てかき乱すことがなければ、おのずと栄華富貴の時がある。分論によれば、癸の日に庚申の時を遇するのは「専印合禄」格を作る。癸水は戊土を「正官」とし、庚金を「正印」とする。申の上で庚金は当旺で戊土は長生し、さらに申をもって巳中の戊土と丙火を合すれば、癸の日は財と官を得る。四柱にたよりがあり、命中に明現の財星がなく、また破・害・刑・冲が来て官印を損傷しない者は貴を主とする。四柱の中に財星があってさらに財運を行く者は、反覆して進退し貴気は少ない。
癸丑日庚申時,辰戌丑未年月,文章冠世,官至三品。子月坐祿,亦吉。癸卯日庚申時,卯月作合祿格,西北運,貴,金紫。申月,東北運,風憲。庚辰、庚戌年月,正官格,貴。辰月,金水運,七品貴。癸巳日庚申時,貧,亦是合祿格。未月生,問學有成,西北運,貴;行東北運,亦貴。
癸丑の日に庚申の時を配する場合:年月に辰・戌・丑・未が見える者は、文章が当世に冠絶し、官は三品に至る。子の月に生まれた者は日主が禄に坐し、これも吉。癸卯の日に庚申の時を配する場合:卯の月に生まれた者は「合禄」格を作り、行運が西北を行けば貴を主として金印紫綬の位に至る。申の月に生まれて行運が東北を行く者は御史となれる。年月に庚辰・庚戌が見える者は「正官」格を成して貴を主とする。辰の月に生まれて行運が金水の地を行く者は七品の貴を得る。癸巳の日に庚申の時を配する場合:貧を主とするが、これも「合禄」格と数えられる。未の月に生まれた者は学問に成があり、行運が西北を行けば貴を主とし、東北を行っても同じく貴を得る。
癸未日庚申時,柱有甲寅、乙卯,己與甲合,乙與庚合,妻賢子孝,榮華在後。酉申年月,三四品。秋生,行木火運,二三品。亥卯,文進貴。癸酉日庚申時,卯酉戌寅年月,貴。申酉,火木運,大貴。癸亥日庚申時,性平身孤。卯未月,飽學,貴命。申,亦貴。子申,近侍有權。癸日庚申仔細推,禹門深處見龍飛;文章得助雄威力,柱合財官世所希。癸日庚申時正,印綬齊合官星。亥寅申丙巳刑沖,離合立之身不定。無破黃甲顯姓,常人財祿安寧。果無刑害與災星,便是錦雞化鳳。
癸未の日に庚申の時を配する場合:四柱の中に甲寅・乙卯があれば、未中の己土は甲と相合し、乙木は庚と相合し、煞と印がそれぞれ牽制を受け、妻賢く子孝で、栄華は後半生にある。年月に酉・申が見える者は三品・四品を得る。秋に生まれて行運が木火の地を行く者は二品・三品を得る。亥・卯が見える者は文才をもって身を進めて貴を得る。癸酉の日に庚申の時を配する場合:年月に卯・酉・戌・寅が見える者は貴を主とする。申・酉が見えて行運が火木の地を行く者は大貴を主とする。癸亥の日に庚申の時を配する場合:性質は平和で一身孤单。卯月・未月に生まれた者は学問が飽満で貴命。申が見える者も貴を主とする。子・申が見える者は近侍の臣となって権を有する。歌訣にいう:癸の日に庚申の時を配するのは仔細に推詳を要し、たとえば禹門の深いところで蛟龍の飛騰を見るようである。文章が助力を得て雄威いよいよ盛んとなり、四柱が財官を合し出すのは世に稀である。断語にいう:癸の日に庚申の時を配するのは最も端正で、印綬と官星がそろって相合する。亥・寅・申・丙・巳が来て刑冲すれば、時に離れ時に合して立身が定まらない。破損のない者は甲榜に高中して姓氏を顕揚し、常人も財禄安寧である。果して刑害と災星がなければ、すなわち錦鶏が鳳凰に化する。
六癸日辛酉時断
六癸日生時辛酉,自身失地更何有;支中明暗被辛傷,無助利名終不就。癸日辛酉時,明暗梟神。癸見辛為倒食,酉上辛建旺,癸失地,若無倚托救助者,遇貴生涯;有倚托則吉。癸丑日辛酉時,秋月,印綬格,行官煞運,吉。冬,福祿雙全。子寅年月,干頭無戊己字,貴。
およそ癸の日に辛酉の時に生まれた者は、癸水は酉の上で本位を失い、なにを依怙とすることができよう。地支の中で明透するものも暗蔵するものも辛金に傷られ、助けがなければ利名は終に成り難い。分論によれば、癸の日に辛酉の時を遇するのは、明の梟と暗の梟がともに現れた形。癸水は辛金に見えれば「倒食」で、辛金は酉の上でまさに建旺し、癸水はかえって地を失う。四柱にたより救助がなければ、貴人に身を寄せて生計を立てるしかない。たよりがあれば吉。癸丑の日に辛酉の時を配する場合:秋月に生まれた者は「印綬」格を成し、行運が官煞の地を行けば吉。冬月に生まれた者は福と禄がそろう。年月に子・寅が見えて天干の上に戊・己の二字がなくかき乱すことがなければ貴を主とする。
癸卯日辛酉時,日貴格,辰戌丑未月,貴。子卯年月,大貴。巳午,亦貴。又云不利妻子。癸巳日辛酉時,孤。寅卯年,辰戌丑未月,貴。子午卯酉,中貴。寅申巳亥,最貴。癸未日辛酉時,春貧,夏先難後易,秋吉,冬貴。癸酉日辛酉時,申酉月,印綬多,能守祖,破妻家。子巳午月,干透庚辛,祿貴印綬俱全,貴不可言。寅戌,腰金。午亥,大貴。丑月,煞重凶夭。
癸卯の日に辛酉の時を配する場合:日柱が「日貴」格を成す。辰・戌・丑・未の月に生まれた者は貴を主とする。年月に子・卯が見える者は大貴を主とする。巳・午が見える者も貴を主とする。また別の説では妻子に不利。癸巳の日に辛酉の時を配する場合:一身孤单。年上に寅・卯が見えて辰・戌・丑・未の月に生まれた者は貴を主とする。子・午・卯・酉の四正が見える者は中等の貴を得る。寅・申・巳・亥の四生が見える者は最も貴い。癸未の日に辛酉の時を配する場合:春に生まれれば貧寒、夏はまず難あり後に易し、秋は吉、冬は貴を主とする。癸酉の日に辛酉の時を配する場合:申・酉の月に生まれた者は印綬が多く、祖業を守ることはできるが妻家を破損する。子・巳・午の月に生まれて天干に庚・辛が透ける者は、禄・貴・印綬がそろい貴いこと言うべからず。寅・戌が見える者は腰に金帯を束ねられる。午・亥が見える者は大貴を主とする。丑の月に生まれた者は七煞が重すぎて凶夭を主とする。
癸亥日辛酉時,戌月,行東南運,金紫;東北,風憲。子月建祿,年遇財官,大貴。天元是癸時申酉,用盡心機度日忙;官印相生逢印合,胸中便富且如常。癸日辛酉時遇,倒食偏印難禁,柱中無依且安貧,財官月遇亦稱。只怕癸水失地,不能驅駕奚勝,六親骨肉各西東,一生勞苦之命。
癸亥の日に辛酉の時を配する場合:戌の月に生まれて行運が東南を行く者は金印紫綬の位に至る。東北を行く者は御史となれる。子の月に生まれた者は「建禄」で、年上にさらに財官に遇う者は大貴を主とする。歌訣にいう:天干が癸に属して時が申・酉の上に落ちれば、一生心機を尽くして終日奔忙する。官と印が相生してまた印が来て相合すれば、胸中に丘壑はあっても、安んじて富を守るに過ぎない。断語にいう:癸の日が辛酉の時に遇えば、倒食と偏印がともに現れて禁じ難い。四柱の中に依怙がなければ、しばらく清貧に安んずるしかない。月令の上で財官に遇えば、これも相称ではある。ただ癸水が本位を失い、この一片の金気を駆駕し切れないことを恐れる。どうする術があろうか。六親骨肉はそれぞれ東西に奔り、一生劳苦の命である。
六癸日壬戌時断
六癸日生日壬戌,支內正官生財庫;月兼有救貴多成,倚托若無終不富。癸日壬戌時,水火既濟,癸用丙丁為財,戊土為官,戊與癸合旺,為人智謀,通月氣有倚托者貴;不通,平常;通火土月氣,富貴雙全;運氣通,亦吉。
およそ癸の日に壬戌の時に生まれた者は(原文「生日壬戌」の「日」は「時」とすべきである)、戌の中の戊土は正官で、また丙丁火の帰る財庫である。月令の上にさらに救応があれば貴気は多く成就でき、まったく依怙がなければ終に富むことができない。分論によれば、癸の日に壬戌の時を遇するのは水火既済の象。癸水は丙・丁火を財とし、戊土を官とし、戊土と癸水が相合して旺を得るので、人となり智謀に富む。月令が通気して四柱にたよりのある者は貴を主とする。通じない者は平常に属する。月令が火土の気に通じる者は富貴そろう。大運が通りても吉。
癸丑日壬戌時,刑,亥月,土厚地方上貴。辰申年月,南方運,狀元。五月,南運,都憲。若春秋生,南方運,八九品。癸卯日壬戌時,日貴格,寅巳年月,干透戊丁財官而旺,大貴有權。卯辰丑午子等年月,文貴。酉戌,金土運,五六品。癸巳日壬戌時,財官雙美,春平,夏秋冬貴。辰丑未寅酉年月,風憲。
癸丑の日に壬戌の時を配する場合:丑と戌があい刑する。亥の月に生まれてまた土の厚い地方に生まれた者は上等の貴。年月に辰・申が見えて行運が南方を行く者は状元に及第できる。五月すなわち午の月に生まれて行運が南方を行く者は、都察院都御史となれる。春秋の両季に生まれて行運が南方を行く者は、八品・九品を得るのみ。癸卯の日に壬戌の時を配する場合:日柱が「日貴」格を成す。年月に寅・巳が見えて天干に戊土・丁火が透け、財官がともに旺の者は大貴で権を有する。年月に卯・辰・丑・午・子などの字が見える者は文才をもって貴を得る。酉・戌が見えて行運が金土の地を行く者は五品・六品を得る。癸巳の日に壬戌の時を配する場合:財と官が両方とも美。春に生まれれば平常、夏・秋・冬の三季に生まれた者は貴を主とする。年月に辰・丑・未・寅・酉が見える者は御史となれる。
癸未日壬戌時,刑。巳月生,三四品。子庚年月,近侍貴。癸酉日壬戌時,亥子月,才智高貴,妻賢子孝。春平常。夏財官,秋印綬,俱吉。辰丑,刑沖戌庫,貴富兩全。戌月,東南運,武貴。癸亥日壬戌時,春生,傷官見官,夏財旺,秋、冬吉,名利有成。戌辰月,行亥子運,貴。子月,行西南運,金紫。天乙壬癸戌時排,庫內財官等鑰開;不遇刑沖空鎖閉,少年難發更生災。癸日時逢壬戌,就中倉庫盈餘。將星天德兩相扶,辰戌鑰匙開助。土旺長流水局,六親恩處成疏。不遇空亡有增餘,中末榮華享福。
癸未の日に壬戌の時を配する場合:未と戌があい刑する。巳の月に生まれた者は三品・四品を得る。年月に子および庚が見える者は、近侍の臣となって貴を得る。癸酉の日に壬戌の時を配する場合:亥月・子月に生まれた者は才智が秀でて高貴、妻賢く子孝。春は平常。夏は財官を取り、秋は印綬を取り、いずれも吉。辰・丑が来て戌庫を刑冲する者は、貴と富がそろう。戌の月に生まれて行運が東南を行く者は武職の貴を得られる。癸亥の日に壬戌の時を配する場合:春に生まれた者は「傷官見官」。夏は財星が旺。秋冬の両季に生まれた者は吉で、名と利に成就がある。戌月・辰月に生まれて行運が亥・子の地を行く者は貴を主とする。子の月に生まれて行運が西南を行く者は金印紫綬の位に至る。歌訣にいう:天乙貴人と壬・癸が戌の時の上に排せられ、庫内の財官は鑰匙が来て開くのを待つばかり。いったん刑冲に遇わなければ、空しく中に鎖閉され、少年は発し難くかえって災いを生ずる。断語にいう:癸の日に壬戌の時が逢えば、命中におのずと倉庫の盈余がある。将星と天徳が両方扶持し、辰・戌の二字が鑰匙となって庫を開くのを助ける。土気は旺でも水局は長流して絶えず、六親のあいだはもとより恩あるべきがかえって疎遠となる。空亡に落ちなければ増余があり、中年以後に栄華を享け福を受ける。
六癸日癸亥時断
六癸日生時癸亥,祿馬飛天臨旺神;不見官星兼惹絆,必為貴格異常人。癸日癸亥時,祿馬飛天格,癸水亥健旺,癸用戊為官,丙為財,亥中丙戊俱絕,癸無財官,卻亥去沖出巳中丙戊,飛來就癸為財官,柱無戊己惹絆及官星破祿,若見庚辛,清白而秀,為人智慧,貴為方面。
およそ癸の日に癸亥の時に生まれた者は、「飛天禄馬」格を成して日主は旺神の上に臨む。官星が明に現れず、また他の字が来て牽絆することがなければ、必ず格局が尊貴で常人と異なる。分論によれば、癸の日に癸亥の時を遇するのは「禄馬飛天」格を取る。癸水は亥の上で健旺である。癸水は戊土を官とし丙火を財とするが、亥の中の丙火と戊土はともに絶地に処し、癸水自身には財官がないに等しい。そこで亥をもって巳中の丙火と戊土を冲き出し、それらを飛んで来て癸水に帰就させて財と官に充てる。四柱の中に戊・己が来て牽絆することがなく、また官星が明に現れて禄気を破らず、さらに庚・辛が見えて身を生ずる者は、人となり清白で秀気あり、天資は聡慧で、貴んで一方の大員となれる。
癸丑日癸亥時,作拱祿格。巳酉丑生,福德秀氣。午月平常。卯酉月,行南運,金紫風憲,但難為壽。癸卯日癸亥時,平,日貴格。寅卯月,傷官論,行金水運,風憲。辰戌丑未月,官旺。純卯,三品貴。辰戌與卯刑,主孤貧。癸巳日癸亥時,丑月,雜氣印綬,貴。亥子年月,行南運,貴。又祿馬同鄉格,巳申年月,大貴。
癸丑の日に癸亥の時を配する場合:亥と丑のあいだに子の位を虚に拱り、「拱禄」格を作る。巳・酉・丑の月に生まれた者は「福徳秀气」を成す。午の月は平常。卯月・酉月に生まれて行運が南方を行く者は、金印紫綬の位に至るか御史となるが、ただ寿を得難い。癸卯の日に癸亥の時を配する場合:命は平常、日柱は「日貴」格を成す。寅月・卯月に生まれた者は「傷官」として論じ、行運が金水の地を行けば御史となれる。辰・戌・丑・未の月に生まれた者は官星が旺。地支がひたすら卯の者は三品の貴を得る。辰・戌が卯とあい刑する者は孤单貧寒を主とする。癸巳の日に癸亥の時を配する場合:丑の月に生まれた者は「雑気印綬」を取り貴を主とする。年月に亥・子が見えて行運が南方を行く者は貴を主とする。また巳中の丙戊は財官で日主と位を同じくし、これも「禄馬同郷」格で、年月に巳・申が見える者は大貴を主とする。
癸未日癸亥時,身下坐財官。辰戌丑未月,行東北運,貴。秋月,東運,七八品貴;干透正印、正官,金紫。癸酉日癸亥時,辰戌丑未月,生涯遂意。酉月,行東北運,八九品貴。申月,東方運,五品。癸亥日癸亥時,性聰飄逸,中年大富。冬月生,飛天祿馬,無戊巳子字填實惹絆,貴顯;不然,孤克為僧道,亦主清高。年月辰亥,干透辛壬,無填實巳字,有智量,大貴。卯月,金紫。巳丑亦貴。陰水重重透海波,少年未遇且蹉跎;困龍得志方能化,不遇時來虎臥坡。
癸未の日に癸亥の時を配する場合:日支の未の中に丁火が蔵されて財、己土が官なので、身の下に財官に坐るという。辰・戌・丑・未の月に生まれて行運が東北を行く者は貴を主とする。秋月に生まれて行運が東方を行く者は七品・八品の貴を得る。天干にさらに正印・正官が透ける者は金印紫綬の位に至る。癸酉の日に癸亥の時を配する場合:辰・戌・丑・未の月に生まれた者は一生の生計が意のまま。酉の月に生まれて行運が東北を行く者は八品・九品の貴を得る。申の月に生まれて行運が東方を行く者は五品を得る。癸亥の日に癸亥の時を配する場合:性質は聡敏で飄逸、中年に大いに富む。冬月に生まれた者は「飛天禄馬」格を成し、四柱の中に戊・己・子の字がなく填実牽絆することがなければ(原文「巳」は「己」とすべきである)貴顕を主とする。さもなければ孤单克害で出家して僧道となり、これも清高を主とする。年月に辰・亥が見えて天干に辛・壬が透け、また巳の字が来て填実しない者は、人となり智慧と器量があり大貴を主とする。卯の月に生まれた者は金印紫綬の位に至る。巳・丑が見える者も貴を主とする。歌訣にいう:陰水が重なり重なって海上の波濤を透かし、少年の時は际遇せずただ蹉跎する。困しめられた龍は志を得てはじめて化し去り、時運が来なければ虎が坡に臥して施展する術もない。
癸日時逢癸亥,敗財帶祿亨通。喜宜秋夏忌春冬,戊丙庚木富盛。巳亥甲丙反覆,六親大不和同。一身不定好翻騰,先敗後成之命。以上諸命,原本十之六,增十之四,間有一命而兩載者,傳聞之誤,豈曰無之,要在知命者以意消息之可也。
断語にいう:癸の日に癸亥の時が逢えば、劫財敗財ではあるが、禄気を帯びて亨通できる。喜ぶのは秋夏の両季、忌むのは春冬の両季。戊・丙・庚と木に遇えば富厚にして興盛。巳・亥・甲・丙に碰上れば反覆して定まらず、六親のあいだは大いに和睦しない。一身は漂泊して定まらず転てんを好み、まず敗れて後に成る命である。以上に列ねた各家の日時断命の例は、旧本に出るものがおよそ十分の六、本書が増補したものがおよそ十分の四である。そのあいだには偶に同一の命例が二か所に重出するものもあり、伝聞の失実もあるが、まったくないと言えようか。肝要なのは命を知る者がみずから斟酌取捨するにあるだけである。
