Libo

张果星宗

明 · 佚名

作盤ガイド: 八字作盤

度数所在過宮図 · 宮度偏正垣図

八字命理典籍

初学はまず体例の整った通論の書で枠組みを立て、次に歌賦類、最後に評注と進むのがよい。断語集から入ると、結論は覚えても導出の過程を組み立てられないことが多い。

張果星宗 巻一

入門起例

六甲納音屬:甲子、乙丑金,丙寅、丁卯火,戊辰、己巳木,庚午、辛未土,壬申、癸酉金,甲戌、乙亥火,丙子、丁丑水,戊寅、己卯土,庚辰、辛巳金,壬午、癸未木,甲申、乙酉水,丙戌、丁亥土,戊子、己丑火,庚寅、辛卯木,壬辰、癸巳水,甲午、乙未金,丙申、丁酉火,戊戌、己亥木,庚子、辛丑土,壬寅、癸卯金,甲辰、乙巳火,丙午、丁未水,戊申、己酉土,庚戌、辛亥金,壬子、癸丑木,甲寅、乙卯水,丙辰、丁巳土,戊午、己未火,庚申、辛酉木,壬戌、癸亥水。

「六甲納音」とは、六十甲子を二つずつ組にして全部で三十組とし、各組に一種の五行属性を配定するものである。星宗ではこれを用いて生年の納音五行を定め、さらに納音によって「五行長生」の十二位を起こし、寿元星と刃殺を定めるので、入門の第一歩として暗記しなければならない。その配法は、甲子と乙丑は金に属し、丙寅と丁卯は火に属し、戊辰と己巳は木に属し、庚午と辛未は土に属し、壬申と癸酉は金に属し、甲戌と乙亥は火に属し、丙子と丁丑は水に属し、戊寅と己卯は土に属し、庚辰と辛巳は金に属し、壬午と癸未は木に属し、甲申と乙酉は水に属し、丙戌と丁亥は土に属し、戊子と己丑は火に属し、庚寅と辛卯は木に属し、壬辰と癸巳は水に属し、甲午と乙未は金に属し、丙申と丁酉は火に属し、戊戌と己亥は木に属し、庚子と辛丑は土に属し、壬寅と癸卯は金に属し、甲辰と乙巳は火に属し、丙午と丁未は水に属し、戊申と己酉は土に属し、庚戌と辛亥は金に属し、壬子と癸丑は木に属し、甲寅と乙卯は水に属し、丙辰と丁巳は土に属し、戊午と己未は火に属し、庚申と辛酉は木に属し、壬戌と癸亥は水に属する。

天干:甲:陽、乙:陰、丙:陽、丁:陰、戊:陽、己:陰、庚:陽、辛:陰、壬:陽、癸:陰。地支:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。方位:東方;甲乙寅卯木。南方;丙丁巳午火。中央;戊己辰戌丑未土。西方;庚辛申酉金。北方;壬癸亥子水。卦宮:干居戌亥,坎子宮。艮立丑寅,震卯中。巽在辰巳,離午位。坤占未申,兌酉同。

十干は陰陽に分かれる。甲・丙・戊・庚・壬は陽干、乙・丁・己・辛・癸は陰干で、陰陽が交互に配列される。十二支は順に子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥である。干支はさらに五行の方位に配される。東方は木に属し、天干は甲・乙、地支は寅・卯。南方は火に属し、天干は丙・丁、地支は巳・午。中央は土に属し、天干は戊・己、地支は辰・戌・丑・未の四庫。西方は金に属し、天干は庚・辛、地支は申・酉。北方は水に属し、天干は壬・癸、地支は亥・子。八卦の占める宮位は、乾卦が戌・亥の二宮に跨り、坎卦が子宮を独り占めし、艮卦が丑・寅の二宮に跨り、震卦が卯宮を独り占めし、巽卦が辰・巳の二宮に跨り、離卦が午宮を独り占めし、坤卦が未・申の二宮に跨り、兑卦が酉宮を独り占める。この干支・五行・卦位の一連の対応が、星盤を排し十二宮を安んずる基礎である。

年上起月,此起八字法也。甲己起丙寅,乙庚起戊寅,丙辛起庚寅,丁壬起壬寅,戊癸起甲寅。如甲年五月生,即正月起丙寅、順數五月庚午是也,餘仿此例。日上起時,此起四柱例也。甲己起甲子,乙庚起丙子,丙辛起戊子,丁壬起庚子,戊癸起壬子。如己日卯時生,即子時起甲子、順輪卯時是丁卯也,餘仿此推。

「年上起月」は八字の月柱を排する口訣である。甲年と己年は正月が丙寅に起こり、乙年と庚年は正月が戊寅に起こり、丙年と辛年は正月が庚寅に起こり、丁年と壬年は正月が壬寅に起こり、戊年と癸年は正月が甲寅に起こる。例えば甲年の五月生まれの人は、正月が丙寅であるから、丙寅から順に排して二月は丁卯、三月は戊辰、四月は己巳と数え、五月に至ればちょうど庚午となり、これが月柱である。他の各年もこれに倣って推す。「日上起時」は四柱の時柱を排する口訣である。甲日と己日は子時が甲子に起こり、乙日と庚日は子時が丙子に起こり、丙日と辛日は子時が戊子に起こり、丁日と壬日は子時が庚子に起こり、戊日と癸日は子時が壬子に起こる。例えば己日の卯時生まれの人は、子時が甲子であるから、順に巡らせて丑時は乙丑、寅時は丙寅、卯時に至ればちょうど丁卯となり、これが時柱である。他の各日もこれに倣って推す。星宗は七政四余を主とするが、年月日時の四柱はなお神殺を起こし納音を取る根拠となるので、入門の第一節に列しているのである。

宮分所屬:子土寶瓶齊青位,丑土磨羯越揚州,寅木人馬燕幽地,卯火天蠍宋豫求,辰金天秤鄭兗分,巳水雙女楚荊丘,午日三河周獅子,未月巨蟹秦雍留,申水益魏陰陽位,酉金趙冀是金牛,戌火白羊魯徐郡,亥木雙魚衛豳收。

この歌訣は、十二支宮・各宮の五行属性・西域から伝わった黄道十二宮の名・および分野の対応する古国州郡の三つを一つに併せたもので、星宗が十二宮を安んずる総綱である。子宮は土に属し、星名は「宝瓶」、分野は斉の地・青州にある。丑宮は土に属し、星名は「磨羯」、分野は越の地・揚州にある。寅宮は木に属し、星名は「人馬」、分野は燕の地・幽州にある。卯宮は火に属し、星名は「天蝎」、分野は宋の地・豫州にある。辰宮は金に属し、星名は「天秤」、分野は鄭の地・兗州にある。巳宮は水に属し、星名は「双女」、分野は楚の地・荊州にある。午宮は太陽を主とし、星名は「獅子」、分野は三河・周の地にある。未宮は太陰を主とし、星名は「巨蟹」、分野は秦の地・雍州にある。申宮は水に属し、星名は「陰陽」、分野は益州・魏の地にある。酉宮は金に属し、星名は「金牛」、分野は趙の地・冀州にある。戌宮は火に属し、星名は「白羊」、分野は魯の地・徐州にある。亥宮は木に属し、星名は「双魚」、分野は衛の地・豳の地にある。排盤の際はまず各宮の五行を認定して初めて、宮主星を取り、宮と星の生剋を論ずることができる。

度數所屬:角木蛟十二,亢金龍九度,氐土貉十六,房日兔五屬六宿、心月狐十八,尾火虎、箕水豹九兮廿四,斗木獬、牛金牛亦六十數,女土蝠九度,虛日鼠、危月燕十五,室火豬十七,壁水俞九兮十八,奎木狼、婁金狗十二,胃土雉十五,昴日雞十止十六,畢月烏、觜火猴借半,參水猿數十,井木犴卅一二度,鬼金羊十二,柳土獐、星日馬六度,張月鹿十六,翼火蛇十九,軫水蚓十七。

この一段は二十八宿がそれぞれ占める度数を列挙したもので、命度を定め行限を推すにはこれに依らなければならない。角宿・角木蛟は十二度、亢宿・亢金龍は九度、氐宿・氐土貉は十六度、房宿・房日兎は五度、房以下は連数で合わせて六宿。心宿・心月狐は十八度、尾宿・尾火虎と箕宿・箕水豹はそれぞれ九度と二十四度。斗宿・斗木獬と牛宿・牛金牛は合わせて六十度。女宿・女土蝠は九度、虚宿・虚日鼠と危宿・危月燕はともに十五度、室宿・室火猪は十七度、壁宿・壁水俞は九度と十八度が並見する。奎宿・奎木狼・婁宿・婁金狗は各十二度、胃宿・胃土雉は十五度、昴宿・昴日鶏は十度から十六度、畢宿・畢月烏と觜宿・觜火猴は半度を借合し、参宿・参水猿は十度、井宿・井木犴は三十一二度、鬼宿・鬼金羊は十二度、柳宿・柳土獐と星宿・星日馬は各六度、張宿・張月鹿は十六度、翼宿・翼火蛇は十九度、軫宿・軫水蚓は十七度。歌訣は韻を整えるために数目を併せ省いて言っているので、実際に推す時はなお暦書に載る宿度を準とすべきである。

度數所在:角、亢、氐初總在辰,氐一、房、心、尾卯存,尾三、箕、斗在寅位。斗四、牛、女丑宮真。女二、虛、危同在子。危十二度亥宮行,室、壁奎兮都在亥,奎一、婁、胃戌宮親。胃三、昴、畢同躔酉。畢六、觜、參、井在申。井八、鬼、柳俱在未。柳三、星、張午位迎。張十五兮、翼、軫巳,軫十還歸在於辰。

この歌訣は二十八宿が十二宮に分属する境界、すなわち「過宮」の法を講う。ある星が某宿某度に躔することを知れば、それがどの宮に落ちるかを断定できる。角宿・亢宿および氐宿の頭の几度は、すべて辰宮に帰する。氐宿一度からは、房・心・尾の三宿が卯宮に帰する。尾宿三度からは、箕・斗の二宿が寅宮に帰する。斗宿四度からは、牛・女の二宿が丑宮に帰する。女宿二度からは、虚・危の二宿が子宮に帰する。危宿が十二度まで行けば亥宮に転じ入り、室・壁・奎の諸宿もすべて亥宮の一路に算入される。奎宿一度からは、婁・胃の二宿が戌宮に帰する。胃宿三度からは、昴・畢の二宿がともに酉宮に躔する。畢宿六度からは、觜・参・井の三宿が申宮にある。井宿八度からは、鬼・柳の二宿がともに未宮にある。柳宿三度からは、星・張の二宿が午宮にある。張宿十五度からは、翼・軫の二宿が巳宮にある。軫宿が十度まで行けば、また辰宮に戻り、周してまた始まる。命宮を安じ、星曜の落宮を断ずるのは、全てこの一条の境界に拠る。

太陽行度:立春虛一起,雨水危九求,驚蟄室六度,春分壁三遊,清明奎九下,穀雨婁六留,立夏胃八邊,小滿昴八收,芒種畢十一,夏至參九頭,小暑井十三,大暑井念九,立秋柳十度,處暑張五有,白露翼二立,秋分翼十七,寒露軫十三,霜降角十及,立冬氐二行,小雪房二至,大雪尾六臨,冬至箕四逼,小寒斗十連,大寒牛二直。

この歌訣は二十四節気の当日に太陽が躔する宿度を記したもので、暦書を繰らずに日躔を速やかに定める捷法である。立春の日、太陽は虚宿一度にあり、雨水は危宿九度、驚蟄は室宿六度、春分は壁宿三度、清明は奎宿九度、穀雨は婁宿六度、立夏は胃宿八度、小満は昴宿八度、芒種は畢宿十一度、夏至は参宿九度、小暑は井宿十三度、大暑は井宿二十九度、立秋は柳宿十度、処暑は張宿五度、白露は翼宿二度、秋分は翼宿十七度、寒露は軫宿十三度、霜降は角宿十度、立冬は氐宿二度、小雪は房宿二度、大雪は尾宿六度、冬至は箕宿四度、小寒は斗宿十度、大寒は牛宿二度にある。太陽は一日に一度を行るので、節気当日の起躔を記憶しさえすれば、あとは生日が節気から何日離れているかに応じて日毎に加えていけば、生辰の日に太陽の在る宿度を推し出すことができる。

太陰行度:欲識太陰行度時,正月之節起於危,每日常行十三度,三日兩宮次第移,二奎、三胃、四從畢,五井、六柳、張居七,八月翼宿以為初,龍角秋季任遊歷,十月房宿作元辰,建子箕子細尋覓,丑月牽牛切要知,周天之度無差忒。

この歌訣は、月が毎月節を交える日の起躍の宿を講う。太陰の行度を推すには、正月の交節の日、月は危宿から起算する。月は毎日常に十三度を行り、約三日で二宮を過ぎ、順に移ってゆく。二月は奎宿に起こり、三月は胃宿に起こり、四月は畢宿に起こり、五月は井宿に起こり、六月は柳宿に起こり、七月は張宿に起こり、八月は翼宿を起点とし、九月は秋季に当たり角宿のあたりを游行し、十月は房宿を起点とし、十一月の建子の月は箕宿の上で細かく尋ね、十二月の建丑の月は牛宿に起こることを牢记すべきである。この次第に倣って推算してゆけば、月が周天を巡る度数は分毫も違わない。

晨昏度論,朔後為昏度,望後為晨度。昏度者酉宮也。凡初一至十五六日生,皆從酉上起,每一時挨一度,酉、戌、亥三時順數,申、未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子九時逆數。晨度者卯宮也,凡十五六至三十日生,皆從卯宮起,每一時挨一度,卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥九時順數,寅、丑、子三時逆數。

「晨昏度」とは、生日が朔望の前後にあり生時が早晚であることに応じて度数を加減する法則である。一日以後は「昏度」を用い、十五以後は「晨度」を用いる。昏度は酉宮を起点とする。およそ一日から十五・六日生まれの人は、皆、酉宮から起算し、一つの時辰を過ぎるごとに一度を挪す。酉・戌・亥の三つの時辰は順に下へ数え、申・未・午・巳・辰・卯・寅・丑・子の九つの時辰は逆に戻って数える。晨度は卯宮を起点とする。およそ十五・六日から三十日生まれの人は、皆、卯宮から起算し、同じく一時辰ごとに一度を挪す。卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の九つの時辰は順に数え、寅・丑・子の三つの時辰は逆に数える。晨昏度が定まって正しければ、命宮を安じ命度を取るのに錯位が生じない。

初一至初四日,月行最疾,一晝夜行十四度有餘。初五至初八日,月行平,一晝夜行十三度有餘。初九至十九日,月行遲,一晝夜行十二度有餘。二十至廿三日,月行小疾,一晝夜行十三度有餘。二十四至三十日,月行大疾,一晝夜行十四度有餘。

月は一ヶ月の間に行度の快慢があり、太陰の躔度を推すには分段して計算しなければならず、一律に十三度で均分してはならない。一日から四日までは月行が最も速く、一昼夜に十四度余りを行る。五日から八日までは月行が平匀に帰り、一昼夜に十三度余りを行る。九日から十九日までは月行が慢に転じ、一昼夜に十二度余りしか行らない。二十日から二十三日までは月行が少し速くなり、一昼夜に再び十三度余りを行る。二十四日から三十日までは月行が大いに速く、一昼夜に再び十四度余りを行る。月の在る宿度を推す時は、まず生日がどの段に落ちるかを見て、その段の日行度に拠って累加すれば、太陰の位置は誤ることがない。

星曜行度:太陽一日行一度,一月行一宮,一年行一周天。太陰一日行十三度,兩日半行一宮,一月行一周天。歲星順或五日行一度,大約一年一宮,十二年一周天。熒惑順或日半行一度,大約兩月一宮,二年行一周天。鎮星順或十日行一度,大約二十八月一宮,二十八年一周天。太白順或一日行一度,大約一月一宮,一年一周天。辰星順或一日行一度,大約一月一宮,一年一周天。

十一曜はそれぞれ遅速があり、流年・行限を推すにはまずこの一節を記憶しなければならない。太陽は一日に一度を行り、一ヶ月で一宮を過ぎ、一年で天を一周する。太陰は一日に十三度を行り、二日半で一宮を過ぎ、一ヶ月で天を一周する。「歳星」とは木星のことで、順行の時は約五日に一度を行り、およそ一年で一宮を過ぎ、十二年で天を一周する。「熒惑」とは火星のことで、順行の時は約一日半に一度を行り、およそ二ヶ月で一宮を過ぎ、二年で天を一周する。「鎮星」とは土星のことで、順行の時は約十日に一度を行り、およそ二十八ヶ月で一宮を過ぎ、二十八年で天を一周する。「太白」とは金星のことで、順行の時は一日に一度を行り、およそ一ヶ月で一宮を過ぎ、一年で天を一周する。「辰星」とは水星のことで、遅速は金星と同じく、これも一日に一度、一月に一宮、一年で天を一周する。

紫氣二十九日行一度,大約二十九月一宮,二十九年一周天。月孛九日行一度,九個月一宮,九年一周天。羅?十八日行一度,十八月一宮,十八年一周天。計都十八日行一度,十八月一宮,十八年一周天。已上日、月、木、火、土、金、水、氣、孛九星,順行度逆行宮也。惟羅計二星順行宮、逆行度也。凡木、火、土、金、水才有遲留、伏逆,晨夕,次見之論於中。太陰躔度,有朔後行昏度,望後行晨度,宜仔細推詳。

四余の行度は七政よりも更に遅い。「紫気」は二十九日に一度を行り、約二十九ヶ月で一宮を過ぎ、二十九年で天を一周する。「月孛」は九日に一度を行り、九ヶ月で一宮を過ぎ、九年で天を一周する。「羅睺」は十八日に一度を行り、十八ヶ月で一宮を過ぎ、十八年で天を一周する。「計都」は羅睺と同じく、これも十八日に一度、十八月に一宮、十八年で一周天である。以上の日・月・木・火・土・金・水・紫気・月孛の九星は、いずれも度数は順行して宮位は逆行する。ただ羅睺・計都の二星のみ反対で、宮位は順行して度数は逆行する。この一点は最も記憶を誤りやすい。なお木・火・土・金・水の五星にのみ、遅行・留守・伏蔵・逆行、および晨見・夕見・依次復出という変化があり、排盤の際は併せて算入しなければならない。太陰の躔度は、朔日より後は昏度を行り、望日より後は晨度を行るものであり、ことさら仔細に推詳し、含糊にしてはならない。

入門看法

星:星者,謂日、月、木、火、土、金、水、氣、孛、羅計,兼文魁、名甲、官印、經緯、驛馬、三元、四元、催官、祿神、喜神、爵星、十干、化曜等星。此即天星也,又名星辰。煞:煞者,謂祿勳、歲駕、天乙、玉堂、斗杓、卦氣、唐符、國印,並陽刃、劍鋒、天雄、地雌、飛廉、的殺、劫殺、亡神、四耗、四符等煞。此即地煞也,亦名地曜。

星宗は盤上の名目を「星」と「煞」の二大類に分ける。いわゆる「星」とは、日・月・木・火・土・金・水の七政に、紫気・月孛・羅睺・計都の四余を加え、さらに文魁・名甲・官印・天経地緯・駅馬・天地人三元・四元・催官・禄神・喜神・爵星、および十干の化する化曜などを加えたものである。この類はあるいは天上に実在する星象であり、あるいは干支から推し出されて星象に付属するものなので、総じて「天星」と称し、また「星辰」ともいう。いわゆる「煞」とは、禄勲・歳駕・天乙・玉堂・斗杓・卦気・唐符・国印という一路の吉神、および陽刃・剣鋒・天雄・地雌・飛廉・的殺・劫殺・亡神・四耗・四符という一路の凶神を指す。この類は年支・月建の上から例に拠って起こすものなので、総じて「地煞」と称し、「地曜」ともいう。盤を看るにはまず星と煞を分けて辨えて初めて、神煞を実曜とみなして生剋を論ずる誤りを犯さない。

宮:宮主者,謂子丑宮土、寅亥宮木、卯戌宮火、辰酉宮金、巳申宮水、午宮日、未宮月。此為宮分相合以布七曜。度:度主者,謂:角、斗、奎、井度木,亢、牛、婁、鬼度金,氐、女、胃、柳度土,房、虛、昂、星度日,心、危、畢、張度月,尾、室、觜、翼度火,箕、壁、參、軫度水。此為度宿所屬以布七政。

「宮主」とは十二宮それぞれの主星である。子宮と丑宮は土星を主とし、寅宮と亥宮は木星を主とし、卯宮と戌宮は火星を主とし、辰宮と酉宮は金星を主とし、巳宮と申宮は水星を主とし、午宮は太陽を主とし、未宮は太陰を主とする。これは七曜を五行に拠って十二宮に配したもので、宮主星を取るにはこの表に照らして査べる。「度主」とは二十八宿それぞれの属する星である。角・斗・奎・井の四宿は木に属し、亢・牛・婁・鬼の四宿は金に属し、氐・女・胃・柳の四宿は土に属し、房・虚・昴・星の四宿は日に属し、心・危・畢・張の四宿は月に属し、尾・室・觜・翼の四宿は火に属し、箕・壁・参・軫の四宿は水に属する。これは七政を五行に拠って二十八宿に配したもので、命度の主を取るにはこの表に照らして査べる。命宮がどの宮に落ちるかに応じてその宮の宮主を取り、命度がどの宿に躔するかに応じてその宿の度主を取る。両者はともに我が用神であって、一つも欠くことはできない。

強:強宮者,謂命宮、官祿、田宅、妻妾、男女、福德、財帛,又云:財帛次弱,與其命宮相違故耳。居強宮者旺。弱:弱宮者,謂兄弟、奴僕、疾厄、相貌、遷移,又云:遷移近強,與其命宮相向故也。臨弱宮者衰。

十二宮は強弱の二等に分かれる。「強宮」に属するのは命宮・官禄・田宅・妻妾・男女・福徳・財帛の七宮である。ただし財帛の一宮は強の中に弱を帯びる。それは命宮の方位と相背するからである。吉星が強宮に落ちれば、力量は発旺を得る。「弱宮」に属するのは兄弟・奴僕・疾厄・相貌・遷移の五宮である。その中で遷移の一宮はまた強宮に近い。それは命宮と正しく相対照して気脈が通ずるからである。星曜が弱宮に臨めば、力量は衰減を見る。用神を取る時はまずそれが七強に落ちるか五弱に落ちるかを看る。同じ一つの星でも強宮にあれば福は厚く、弱宮にあれば福は薄い。これが吉凶の軽重を判ずる第一層の功夫である。

體:體者,靜也,又曰原守星盤,排下七政四餘原,掌身命、官福、田財、妻嗣及文魁、經緯、三元、四元等星。用:用者,動也,又曰流行周天行度,主大小二限,主流年十一曜,太歲輪宮煞。流行者流動星辰限度也。

命を論ずるには「体」「用」の二層に分かれる。「体」は静の一層で、また「原守星盤」ともいい、出生の一刻に排定された七政四余の原局、および原局のうちで身宮命宮・官禄福徳・田宅財帛・妻妾子嗣を執掌する各主星、さらに文魁・天経地緯・三元・四元といった星を指す。「用」は動の一層で、また「流行周天行度」ともいい、大限小限の推移・流年十一曜の所在、および太歳の輪宮の帯びる神煞を指す。いわゆる「流行」とは、星辰と限度が盤上で絶えず挪動することである。体は一生の格局の高下を定め、用は一時の禍福の来去を定める。両者は必ず合わせ看なければならず、一つを欠けば断が正確にならない。

生:生者相生也,謂木生火、火生土、土生金、金生水、水生木,如身命,官福、田財、妻嗣、等星,須是他來生我者吉。謂他生我之星即父母之類。克:克者相剋也,謂木克土、土克水、水克火、火克金、金克木,如身命,田財、妻嗣、官福等,主切忌他來克我者也。克者他克我也,如官鬼之例。

「生」とは五行の相生である。木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生じ、金は水を生じ、水は木を生ず。およそ身命・官禄福徳・田宅財帛・妻妾子嗣のこれらの処の主星は、皆、他の星が来て我を生ずることを要し、これをもって吉と得る。来て我を生ずるその星は、命の中の父母に譬えられ、我を扶助する力量である。「克」とは五行の相克である。木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋し、金は木を剋す。およそ身命・田財・妻嗣・官福などの主星は、他の星が来て我を剋することを最も忌む。いわゆる剋とは、他星が我を剋することで、命の中の官鬼に譬えられ、我を壓制する力量である。盤を看る時はまずどの一顆が我が用神かを認定し、次に四周の諸星がそれに対して生か剋かを看れば、一命の吉凶の大局は定まる。

制:制者乃相剋也,謂金克木得火制,火克金得水制,水克火得土制,土克水得木制,木克土得金制云云。謂制伏其傷我之人。化:化者乃相生也,謂金克木得水化,水克火得木化,木克土得火化,火克金得土化,土克水得金化之類。謂化惡歸善於我也。

「制」とは相克の法を用いて解救することである。金が来て木を剋すれば、火があって金を剋さなければならない。火が来て金を剋すれば、水があって火を剋さなければならない。水が来て火を剋すれば、土があって水を剋さなければならない。土が来て水を剋すれば、木があって土を剋さなければならない。木が来て土を剋すれば、金があって木を剋さなければならない。すなわち一つの星を用いて、我を傷めるあの星を制伏し、手出しの暇なくして我を害し得ないようにするのである。「化」とは相生の法を用いて解救することである。金が来て木を剋すれば、水が間に居ることを要し、金は水を生じ水は木を生ず。水が来て火を剋すれば、木が間に居ることを要す。木が来て土を剋すれば、火が間に居ることを要す。火が来て金を剋すれば、土が間に居ることを要す。土が来て水を剋すれば、金が間に居ることを要す。これは凶悪の気を一路転生させ、我に有益な力量に化すのである。制は強壓であり、化は疎導である。盤上で剋戦に遭う時は、まず制・化の二種の解法の有無を看よ。解があれば凶は凶を成さない。

對:對者對照也,如子午對照,丑未對照,寅申對照,卯辰對照,辰戌對照,巳亥對照,對照吉則吉,對照凶則凶。此謂相沖之類。合:合者合拱也,申、子、辰合拱,寅、午、戌合拱,巳、酉、丑合拱,亥、卯、未合拱,合拱吉則吉,合拱凶則凶。此謂拱合之類。

「対」とは対宮の相照である。十二宮は二つずつ相望み、子と午が相対し、丑と未が相対し、寅と申が相対し、辰と戌が相対し、巳と亥が相対し、皆、六宮を隔てて遥かに対射する(底本ではここで「卯辰」の一組に文字の譌りがあり、六組の対宮は本来、卯と酉の相対を正とする)。対宮から来るものが吉星であれば吉、来るものが凶星であれば凶、これが八字にいう相沖である。「合」とは三合の拱照である。申・子・辰の三宮は一を成し、寅・午・戌の三宮は一を成し、巳・酉・丑の三宮は一を成し、亥・卯・未の三宮は一を成し、同じの三宮は互いに拱抱する。拱する所が吉星であれば吉、拱する所が凶星であれば凶、これが三合拱夾という類の看法である。対照は正面の相沖であり、合拱は側面の相扶であって、力量の性質が異なる。

向:曏者諸星向朝也,如日月向朝,如官福向朝,如田財向朝,如文魁向朝,如經緯向朝,如三元滿用向朝,如一主專權向朝。曏者有情凶星又怕向。背:背者眾曜背躔也,如計羅截諸星於東南,而命限歷於西北,如羅計截眾曜於西北,而命限在於東南,又日月背躔諸星,沈淪是也。背者無益凶星又宜背。

「向」とは衆星が我のこちらの辺に向かって来ることである。日月が命宮に朝向し、官禄福徳の主星が命宮に朝向し、田宅財帛の主星が命宮に朝向し、文魁星が朝向し、天経地緯が朝向し、天地人三元が揃って併せて朝向するか、あるいはある一つの主星が独り大権を掌って朝向するかを、皆、向という。向とは有情なことで、星曜がよく我を照顧する。ただし我に朝向するのが凶星ならば、かえってその来るを怕れる。「背」とは衆星が我と相背する一路に躔することである。例えば羅睺・計都が諸星を東南に攔えて、我が命宮と行限が西北に歴在するか、あるいは羅計が衆曜を西北に攔えて、命限が東南に落ちるか、また例えば日月が諸星と相背する処に躔して光華が借りる力なく、これを沈淪という。背とは無益なことで、星曜が我を照らさない。ただし凶星は却って相背するをよしとする。

前:前後者,有二論,如子宮為中,以丑宮為前,以亥宮為後,乃宮之前後也;如角度為中,以亢度為前,軫度為後,乃度之前後也。論行限者,以宮之前後決吉凶;談星格者,以度之前後定禍福。又有同宮前後之分,又有同度前後之論。克我之星宜其前行。

「前後」には二套の算法がある。一套は宮に拠って算する。子宮を中点とし、丑宮をその前、亥宮をその後とする。これが宮の前後である。一套は度に拠って算する。角宿の度を中点とし、亢宿の度を前、軫宿の度を後とする。これが度の前後である。行限を推す時は、宮の前後に拠って吉凶を判ずる。星格を論ずる時は、度の前後に拠って禍福を定める。このほか同じ一宮の内で誰が前で誰が後かの分別もあり、同じ一宿の内で誰が前で誰が後かの講究もある。宮は粗にして度は細なり、混じて一談にしてはならない。総じての原則は、我を剋する星は我の前頭に走るべきだということである。それが我に先んじて過ぎ、鋒芒はすでに洩れて、我を傷めるに至らない。

後:經云日月同宮,月要占於日前,如月躔井,日躔畢是也;又曰金水會垣,水忌退於金後,如水躔井,金躔畢是也;又有相剋前後之分,如土在井,水在畢,為禍輕;如土在畢,水在井,則禍重。大抵生我之星宜在後,克我之星宜在前,餘仿此推。生我之星宜其後至。

経にいう、日月が同じ一宮に落ちる時は、月が太陽の前頭に占めることを要す。例えば月が井宿に躔し日が畢宿に躔し、井が井宿の一路で前に居れば、これで合格となる。また金水が同じ一垣に会する時は、水星が金星の後頭に退くを忌む。例えば水が井宿に躔し金が畢宿に躔して初めて、所を得たと算する。さらに相克の星の前後の分がある。土星が井宿にあり水星が畢宿にあれば、土が先で水が後、土気はすでに過ぎて、禍を為すことは軽い。反対に土星が畢宿にあり水星が井宿にあれば、土は後に随いて壓し来て、禍を為すことは重い。大体の規矩は、我を生ずる星は我の後にあるのが宜しく、後に随いて接濟してこそ源々として絶えず、我を剋する星は我の前にあるのが宜しく、先に過ぎ去れば加害する由がない。其余の各星も皆この道理に照らして推す。

迎:迎者,星在前也,且如命限在寅,而卯上有星,謂之隔宮迎;如命限在箕,而尾度上有星,謂之隔度迎。隔宮者輕,隔度者重。迎吉則吉,迎凶則凶。送:送者,星在後也。如命限在寅,丑上有星,謂曰隔宮送;如命限在箕,而斗度上有星,謂之隔度送。隔宮者遠,隔度者近。送吉則吉,送凶則凶。

「迎」とは、星があって我の前方に守り待つことである。例えば命宮または行限が寅宮にあって、前の一位の卯宮の上に星があれば、これを隔宮の相迎という。また例えば命限が箕宿に躔して、前の尾宿の度の上に星があれば、これを隔度の相迎という。一宮を隔てれば相去は尚遠く力量は軽く、一度を隔てれば眼前に近く力量は重い。迎える所が吉星であれば吉、迎える所が凶星であれば凶。「送」とは、星があって我の後方に綴り随くことである。例えば命限が寅宮にあって、後の一位の丑宮の上に星があれば、これを隔宮の相送という。命限が箕宿に躔して、後の斗宿の度の上に星があれば、これを隔度の相送という。隔宮は相去が遠く、隔度は相去が近い。送る所が吉星であれば吉、送る所が凶星であれば凶。迎は前にあり送は後にあり、皆、吉凶の性質を併せて看なければならない。

明:明者,晝生日、木、土、水、氣、討、孛,夜生月、火、金、羅謂之嚮明。為身命、田、財、官、福、經緯、驛馬、三元、祿等星為奇。明者光明之謂也。晦:晦者,夜生日、木、土、水、氣、計、孛,晝生月、火、金、羅謂之背曜,或掌身命田財、官福、有文魁、名甲星等俱失次也。晦者暗眛之謂也。

星曜には昼夜の分があり、その時を得るを「明」といい、その時を失うを「晦」という。昼に生まれた人は、日・木・土・水・紫気・計都・月孛という陽に属する一路の星曜が当令する。夜に生まれた人は、月・火・金・羅睺という陰に属する一路の星曜が当令する。これを「向明」という。およそ身宮命宮・田宅財帛・官禄福徳、および天経地緯・駅馬・三元・禄星などの要職を執掌する星曜が向明を得れば、格局は奇特を見る。明とは光明にして勢いを得たという意である。反対に、夜に生まれた人なのに日・木・土・水・気・計・孛が権を当て、昼に生まれた人なのに月・火・金・羅が権を当てれば、これを「背曜」という。この時、たといそれが身命田財・官福を執掌し、あるいは文魁・名甲の職を兼ねていても、一概に失次無力と算す。晦とは暗昧にして時を失ったという意である。

升:升者日在東方,宜寅、卯、辰、巳、午、未時生人;月在西方,喜申、酉、戌、亥、子、丑時生人。升者得其體也。沈:沈者,日在西方,而夜生,月在東方,而晝生,兼為官福、身命、田財、妻嗣等用者謂曰失格。沈者失其用也。

「升」とは日月がそれぞれ昇るべき方位に昇ることである。太陽が東方の諸宮に落ちる時は、寅・卯・辰・巳・午・未の六つの時辰に生まれた人を最も宜しとする。太陰が西方の諸宮に落ちる時は、申・酉・戌・亥・子・丑の六つの時辰に生まれた人を最も喜ぶ。このように安排すれば、日月の体性と生時とが相応するので、升は「其の体を得たり」という。「沈」は正にこれと反対である。太陽がすでに西方に在るのに夜に生まれ、太陰が尚東方に在るのに白昼に生まれれば、日月はともに沈みて挙がらない。この時、それらがなお官禄福徳・身宮命宮・田宅財帛・妻妾子嗣の用神を兼ねていれば、一概に失格という。沈とは「其の用を失えり」で、星は盤上に在るが、力を使い出せない。

順:順者,五星自北而西,自南而東順度相生,而無諸星駁雜為美,如木、火、土、金、水,次第相生則吉。逆:逆者,五星自北而東,自南而西,逆度相剋,又有眾曜混雜為忌,如水、火、金、木、土相逢克戰則凶。

「順」とは五星の排布の次序が相生に合することである。北から西へ、南から東へと一路数えてゆき、度数が順に相接し、五行がまた恰好相生し、中間に他の星が搀雑して来なければ、これが最も美しい。例えば木が火を生じ、火が土を生じ、土が金を生じ、金が水を生じ、一環一環が相扣えて挨次相生すれば、吉を主る。「逆」とは次序が反である。北から東へ、南から西へと一路数えてゆき、度数が逆に排し、五行が互いに沖剋し、加えて衆星が其間に混雑すれば、これが最も忌まれる。例えば水と火・金と木・木と土が迎頭に相遇し、彼此に剋戦すれば、凶を主る。盤を看るにはまず諸星の排列が順か逆かを看よ。順ならば一気貫通し、逆ならば処処に交攻する。

衰:衰者春土、夏金、秋木、冬火四季水,又衰、病、死、絕、胎養宮為衰,已上等星宮位忌掌用神,坐衰地尤甚。旺:旺者,春木、夏火、秋金、冬水、四季土又長生、冠帶、帝旺為旺,已上等星宮位宜掌用神,臨旺地尢切。

「衰」とは星曜が令を失うことを講う。春の土・夏の金・秋の木・冬の火・四季の月の水は、皆、当令しない気である。このほか長生十二位の中の衰・病・死・絶・胎・養の诸位に坐するも、皆、衰地と算す。およそこの類の失令の星と宫位は、それを用神に充てることを最も忌む。もし用神が偏にまた衰地に坐すれば、衰の上に衰を加えて、ことさら堪え難い。「旺」とは星曜が令を得ることを講う。春の木・夏の火・秋の金・冬の水・四季の月の土は、皆、当令の気である。さらに長生・冠帯・帝旺の诸位に坐すれば、すなわち旺地である。およそこの類の得令の星と宫位は、正にそれに用神を執掌させるのに宜しい。用神がさらに旺地に臨めば、力量は最も切実である。用神を取るにはまず当令するか否かを問え。これが軽重を分かつ根本である。

掩:掩者,羅計掩蔽也,或晝掩諸星於西北,或夜蔽眾曜於東南也。羅計截諸星謂之掩。蝕:蝕者,日月同羅計也,以朔日晝生望月,夜誕遇羅計則蝕,忌坐命,安身於日月度也。日月遇羅計謂之蝕。

「掩」とは羅睺・計都が衆星を遮蔽することである。昼に生まれた人は、羅計が諸星を西北の一路に掩い、夜に生まれた人は、羅計が衆曜を東南の一路に蔽う。およそ羅計に攔えられて出頭を得ないものは、皆、掩という。「蝕」とは羅睺・計都が日月と同宮同度になることである。朔日に昼に生まれた人が羅計に遇い、望日に夜に生まれた人が羅計に遇えば、日月の光は吞食される。これを蝕という。およそ此の象があれば、命宮を日月の躔する度に安ずるを最も忌み、身宮をそこに安ずるのも忌む。主星の光がすでに齧蝕されているので、一生の根基が損を受けるを主るからである。掩は衆星を遮り、蝕は日月を食う。ともに羅計が禍を為すが、蝕は掩よりも重い。

沖:沖者,對宮沖剋也,如火在子,水在午,又如木在丑,金在未,對照沖剋乃為不吉,餘可類推也。制:制者,用星受制也,如木為用星被金所制,又土為用神被木所制,用星者,即身命、官福、田財、妻嗣等,主是也受他星剋制不吉。吉神制則凶、凶神制則吉。

「沖」とは対宮を隔てて互いに剋伐することである。例えば火星が子宮にあり水星が午宮にあれば、子午は相対して水はまた火を剋す。また例えば木星が丑宮にあり金星が未宮にあれば、丑未は相対して金はまた木を剋す。対照である上に相克を帯びるので、これは不吉である。其余の各組もこれに照らして推す。ここにいう「制」とは、専ら用神が壓されることを指す。例えば木を以て用神とするのに金星に制され、土を以て用神とするのに木星に制される。いわゆる用星とは、身宮命宮・官禄福徳・田宅財帛・妻妾子嗣を執掌するあの数顆の主星で、それらが他の星に剋制されれば、常に不吉である。ただし吉凶を分かたなければならない。吉神が制されれば、福は発し出せず、かえって凶を成す。凶神が制されれば、悪は施展できず、かえって吉を成す。

朝:朝者,相向也,如眾曜拱南,南方坐命;如群星朝北,北方坐命;又如計羅截諸星於東,命坐於東;截諸星於西,命坐於西,皆謂之朝也。吉星朝向者吉、凶星朝向者凶。

「朝」とは衆星が命宮に面を朝することである。例えば衆曜が皆、南方の巳午未の一帯に聚り、命宮が恰好南方に安んぜられるか、あるいは群星が皆、北方の亥子丑の一帯に聚り、命宮が恰好北方に安んぜられるか、また例えば羅睺・計都が諸星を東の辺に攔截して命宮も正しく東の辺に坐するか、あるいは諸星を西の辺に攔截して命宮も正しく西の辺に坐するか。およそ星と命とが同じ一路に在り、衆星が命宮に面向するものを、皆、朝という。朝の意は衆星が我の用に帰し、力量が集中することである。ただしなお来朝するのが何の星かを看なければならない。吉星が来朝すれば吉、凶星が来朝すれば凶で、衆星の聚会を見るのみで一律に好格と断じてはならない。

拱:拱者,三合也,如日月拱身命、拱官福、拱田財、拱妻子,又如福祿拱身命、拱官福、拱田財、拱妻子,又如田財拱身命、拱官福、拱妻子。拱吉則吉、拱凶則凶。夾:夾者,兩傍也,如:日月夾身命、夾官福、夾田財、夾妻子,又如:福祿夾身命、夾官福、夾田財、夾妻子,又如:田財夾身命、夾官福、夾妻子。有情夾者吉、無情夾者凶。

「拱」とは三合の遥抱である。例えば日月が分かれて三合の両角に踞り、身宮命宮を当中に拱し、あるいは官禄福徳を拱し、あるいは田宅財帛を拱し、あるいは妻妾子嗣を拱する。また例えば福徳星と禄星とが三合して身命を拱し、官福を拱し、田財を拱し、妻子を拱する。また例えば田宅星と財帛星とが三合して身命を拱し、官福を拱し、妻子を拱する。拱する所が吉星であれば吉、拱する所が凶星であれば凶。「夾」とは両旁から緊く挟むことである。例えば日月が分かれて前後の二宮に居り、身命を中間に夾み、あるいは官福を夾み、あるいは田財を夾み、あるいは妻子を夾む。福禄の二星が相夾し、田財の二星が相夾するも同じである。夾は情意を看なければならない。夾む所の星と夾まれる宮とが相生相得するを有情の夾といい、吉を主る。相克相背するを無情の夾といい、凶を主る。拱は遠く夾は近く、夾の力量は拱よりも更に緊い。

輔:輔者輔弼也,如身命主輔弼日月之前後,又官福星輔弼日月之左右,又田財、妻嗣等主得日月挈提者,皆為合格。吉神輔弼者吉、凶星輔佐者凶。分:分者,羅計截諸星兩路也,或分截文武兩班,或分截文東武西,或分出日月並明,或分出官福清健。

「輔」とは日月の左右に随侍することである。身宮命宮の主星が日月の前後に緊贴し、官禄福徳の主星が日月の左右に侍立し、田宅財帛と妻妾子嗣の主星がまた日月の提携照拂を得れば、これは皆合格で、一生に倚るべき大力あることを主る。ただし輔弼するのが吉神であれば吉、凶星が旁に在って幇襯すれば、却って惡を助けるので、凶星の輔佐する者は凶という。「分」とは羅睺・計都が衆星を两路に切り分けることである。あるいは文武の两班に切り分け、あるいは文星を東に居らせ武星を西に居らせる。あるいは切り分けた後に日月が各自出頭して両両に併び明らむ。あるいは切り分けた後に官禄福徳の一路が清純強健で雑星の拖累を受けない。分けることがよければ、羅計は格を成す。分けることが悪ければ、すなわち攔截となって害を為す。

會:會者,諸星聚一宮一度也,如十一曜會聚身命,如十一曜會聚官福,或會聚田財,且諸星順度相生,無克戰為妙。會成貴格者貴、會成賤格者賤。引:引者,在前也,引宜度遠,如日月引從官福,引從田財,引從妻嗣,引從或文魁,引從名甲,引從官印,引從得地者佳。吉星引從者吉、凶星引從者凶。

「会」とは衆星が同一の宮・同一の度の上に聚ることである。例えば十一曜が身宮命宮に聚会し、あるいは官禄福徳に聚会し、あるいは田宅財帛に聚会する。聚ることがよいか悪いかは、諸星が度数に順って依次相生し彼此に剋戦がないかを看なければならない。会して貴格を合成すれば貴を主り、会して賤格を合成すれば賤を主る。星が多いを見るや否や吉と認めてはならない。「引」とは前頭に走って路を領くことで、引星と引かれる所の星との相隔る度数は遠いを宜しとし近いを宜しとしない。例えば日月が前に在って官禄福徳を引いて走り、田宅財帛を引いて走り、妻妾子嗣を引いて走り、あるいは文魁・名甲・官印の諸星を引いて走る。引かれる星がまた各自地を得れば、それが最もよい。なお吉凶を分かたなければならない。吉星が前に在って引従すれば吉、凶星が前に在って引従すれば凶。

從:從者,在後也,從宜度近,如金水引從宜水前金後,木火引從要火前木後,土金引從宜金前土後,蓋後能生前也,前不能生後故耳。引從相生者吉、引從相剋者凶。截:截者,羅計攔截也,或截諸星於東南又晝生,或截眾曜於西北又夜生,或羅計中分,截出文東武西。

「従」とは後頭に跟いて随行することで、随行する星と前の星との相隔る度数は近いを宜しとし遠いを宜しとしない。例えば金水が相随う時は、水を前に金を後にすべく、木火が相随う時は、火を前に木を後にすべく、土金が相随う時は、金を前に土を後にすべし。こう排する所以は、後に在るものが前に在るものを生じ得るからで、金は水を生じ、木は火を生じ、土は金を生じて、気脈こそ順となる。もし倒して、前のものが後のものを生じ得なければ、徒然の相随となる。引と従とが彼此相生すれば吉、彼此相克すれば凶。「截」とは羅睺・計都が身を横えて攔断することである。あるいは諸星を東南に截って人が偏に白昼に生まれ、あるいは衆曜を西北に截って人が偏に夜間に生まれ、あるいは羅計が一南一北に居中して分かれ、文星を東に截り武星を西に截る。截ることが当を得れば格を成し、截ることが当を得なければ群星が困を受ける。

漏:漏者,截出吉星也,或晝生漏出日、木、土、水、氣、計於陽宮陽度,或夜生漏出月、火、羅、金於陰宮陰度。守:守者,身命住宮也。所住之宮與,諸星相會以定貴賤。守吉星則吉、守凶星則凶。

「漏」とは羅計に攔截された後、なお吉星が縫から透り出ることである。昼に生まれた人は、日・木・土・水・紫気・計都が陽宮陽度の裏から漏れ出る。夜に生まれた人は、月・火・羅睺・金星が陰宮陰度の裏から漏れ出る。漏れ出た星は陰陽の正を得た上に攔截の困を受けないので、最も貴ぶべきである。「守」とは身宮命宮の安住するあの一宮である。住する所の宮の裏でどの星と相会するかに拠って、これらの星をもって一生の貴賤を定める。守る所が吉星であれば吉、守る所が凶星であれば凶。盤を看る時はまず命宮の守る所が何の星かを認め、次に漏出の吉星の接応の有無を看よ。一貴一賤は往々ここに分かれる。

岐:岐者,兩岐隔界也,如尾二在卯,尾三過寅,乃隔宮同度岐界也;又如子上虛九,與危初度,是同宮隔度岐界也。但凡身命、官福等星,坐度宜深不宜躔,兩岐界之度也。兩岐隔界者乃交過度也。

「岐」とは両辺の分界線の上に騎ることである。例えば尾宿の第二度はなお卯宮にあり、尾宿の第三度はすでに寅宮に過り入る。同じ一宿の度でありながら两宮に分属する。これを隔宮にして同宿の岐界という。また例えば子宮の裏の虚宿第九度と危宿の起首の度とが緊く挨り、同じ一宮の内でありながら两宿に分属する。これを同宮にして隔宿の岐界という。およそ身宮命宮・官禄福徳などの要星の坐する度数は、深く一宿の中に落ちるのが宜しく、恰好この種の両頭に着かぬ交界の度の上に躔するは宜しからず。いわゆる両岐隔界とは、正に宮を交え度を過ぐる当口にあって、根基が浮動し、一生の進退が定まらないを主る。

洪蒙未判図

無名天地之始,有名萬物之母。圖說:嘗聞天地未判,其名混沌;乾坤未分,是名胚?。且日月星辰未生也,陰陽寒暑未分也。在上則無雨露、無風雲、無霜雪、無雷霆,不過杳杳冥冥;在下則無草木、無山川、無禽獸、無人民,不過昧昧昏昏。是一氣盤結於中。

《老子》にいう、無名とは天地の開端であり、有名とは万物の母親である。図説に講う、嘗て聞く、天地がまだ分判せざる時、その状態を「混沌」と呼び、乾坤がまだ剖開せざる時、その状態を「胚胎」と呼ぶ(この二字は底本に残欠あり)。あの時、日月星辰はまだ生じ出でず、陰陽寒暑もまだ分かれていなかった。上を看れば、雨露なく、風雲なく、霜雪なく、雷霆なく、ただ一片の深遠幽暗があるのみ。下を看れば、草木なく、山川なく、禽獣なく、人民なく、ただ一片の朦朧昏昧があるのみ。天地の間はただ一団の元気が当中に盤結しているのみである。星命の学がここから説き起こすのは、人をして明白ならしめんがためである。七政四余の種種の分別は、皆、この一団の未分の気の裏から生じ出でたのだと。

太極已判図 · 両儀両曜図

太易生水:未有氣曰太易。太初生火:有氣未有形曰太初。太始生木:有形未有質曰太始。太素生金:有質未有體曰太素。太極生土:形質已具乃曰太極。天傾西北,地不滿於東南。

混沌が一たび分かれば、五行は順に生じ、古人は五つの段階を以てこれを標記した。「太易」は水を生ず。気すらまだ有らざる段階を太易という。「太初」は火を生ず。すでに気有りてまだ形無き段階を太初という。「太始」は木を生ず。すでに形有りてまだ質無き段階を太始という。「太素」は金を生ず。すでに質有りてまだ体を成さざる段階を太素という。「太極」は土を生ず。形と質とが皆具わった段階を、始めて太極という。五行がすでに立ち、両儀が位を分かち、ここにおいて天は西北に傾側し、地は東南の一角に低陥して満たず。これが日月五星の運行の依る所の天地の格局であり、十二宮の分野の偏斜する由来でもある。

刻漏制度

黃帝創漏水制器,以分晝夜,成周挈壺氏,以百刻分晝夜。冬至晝漏四十刻,夜六十刻。夏至晝漏六十刻,夜四十刻。春秋二分,晝夜各五十刻。漢哀帝改為百二十刻,梁武帝大同十年,用一百八十刻。或增或減,類皆疏謬。至唐晝夜百刻一遵古制,其法有四匱:一夜天池,二日天池,三平壺,四萬分壺,又有水海,水海浮箭四匱,注水始自夜天池,以入於日天池,自日天池以入於平壺,以次相入於水海浮箭,而上以為刻分也。

命を推すには必ずまず生時を定めて正しくせねばならず、生時を定めるには古代の計時の器を解さねばならない。伝える所によれば黄帝が漏水の器具を創制して昼夜を划分し、周代に至って「挈壺氏」という一官を専ら設け、一昼夜を一百刻と定めた。冬至の日は白昼四十刻しかなく、夜間六十刻。夏至の日は白昼六十刻、夜間四十刻。春分秋分の両日は昼夜各五十刻。漢の哀帝の時に一百二十刻に改め、梁の武帝の大同十年にまた一百八十刻に改用したが、或いは増し或いは減じ、皆、粗疏謬誤に失した。唐代に至って重新たに一律に古制に遵い、依然として昼夜百刻を用いた。唐制の漏壺には四つの水櫃がある。第一を夜天池、第二を日天池、第三を平壺、第四を万分壺という。別に一つの水海があり、水海の上に浮箭を立てる。水を注ぐに夜天池より始め、日天池に流入し、再び日天池より平壺に流入し、このように依次相注いで、最後に水海に匯する。浮箭は水面に随いて昇り、箭杆の昇る所に至って、第几刻第几分かを読み出す。

宋朝所用之制,亦如於唐,而其法以晝夜百刻分十二時,每時有八刻二十分,每刻六十分,計水二斤八兩,箭四十八,二箭當一氣,歲統二百一十六萬分,悉刻於箭上,銅烏引水而下注蓮心,浮箭以上登其二十四氣,大凡每氣差二分半,冬至日極短,春分日均平,冬至後行盈,夏至後行縮,乃陰陽升降之期也。

宋代に用いられた漏刻の制度は大体唐制に沿襲し、ただ算法が更に細かい。昼夜一百刻を十二の時辰に分配し、毎時辰は八刻二十分を得、每一刻はまた六十分に分かれる。壺中に水二斤八両を用い、箭四十八支を配し、每二支の箭が一つの節気を管り、全年合計二百一十六万分で、すべて箭杆の上に刻む。器の上に銅烏一羽を鋳、水を引いて下りて蓮心に注がせる。水が漲れば浮箭が上昇し、箭上に標した二十四気が順に顕現する。およそ一気を過ぐるごとに、昼夜の長短は二分半を差う。冬至の日は白昼が最も短く、春分の日は昼夜が均平である。冬至以後、日が漸く加長するを「行盈」といい、夏至以後、日が漸く縮短するを「行縮」という。これは正に天地陰陽の一升一降の節候である。

定太陽出沒:正九出乙入庚方,二八出兔入雞腸,三七發甲入辛地,四六生寅入犬藏,五月生艮歸干上,仲冬出巽沒坤方,惟有十與十二月,出辰入申仔細詳。晝夜辨時:半夜子、雞鳴丑、平旦寅、日出卯、食時辰、禺中巳、日中午、日斜未、晡時申、日入酉、黃昏戌、眠定亥。

この歌訣は各月の太陽出没の方位を記し、生時を校正するのに用いる。正月と九月は、日は乙の方に出で、庚の方に落つ。二月と八月は、日は卯(兎)の方に出で、酉(鶏)の方に落つ。三月と七月は、日は甲の方に出で、辛の方に落つ。四月と六月は、日は寅の方に出で、戌(犬)の方に落つ。五月は日は艮の方に出で、乾の方に落つ。十一月は日は巽の方に出で、坤の方に落つ。ただ十月と十二月のみ、日は辰の方に出で、申の方に落つので、仔細に分辨すべきである。次の一条は古人の十二時辰に対する俗称である。夜半を子時とし、鶏の鳴くを丑時とし、天将に明けんとするを寅時とし、日出を卯時とし、早飯の時を辰時とし、正午に近づくを巳時とし、正午を午時とし、日頭の西に偏るを未時とし、午後の申時を晡時と称し、日落を酉時とし、天色の昏黄するを戌時とし、人がすでに就寝するを亥時とする。郷間で生辰を報じるに多くこれらの俗称を用いるので、命を推す時はまず地支の時辰に換算しなければならない。

昼夜百刻日永日短之図

定寅時訣:正九五更二點徹,二八五更三點歇,三七平光是寅時,四六日出寅無別,五月日高三丈地,十月十二四更二,仲冬才到四更初,便是寅時真口訣。貓眼辨時:子午卯酉一條線,寅申巳亥如鏡圓,辰戌丑未棗核尖,秘訣君知莫亂傳。

民間の報時は正確でないので、古人は日光と物象を用いて寅時を校した。正月と九月は五更二点が寅時。二月と八月は五更三点が寅時。三月と七月は天が剛に放亮すればそれが寅時。四月と六月は日頭が一たび出でればそれが寅時。五月は日頭が三丈ほどの高さに昇るを待つ。十月と十二月は四更二点がすなわちそれ。十一月は更に早く、四更の初に交わるや否やすでに寅時である。この数句を記憶すれば、寅時は誤らない。別に一つの法は猫の瞳孔を看る。子・午・卯・酉の四つの時辰は、猫瞳は一条の細線に収まる。寅・申・巳・亥の四つの時辰は、猫瞳は鏡のように円い。辰・戌・丑・未の四つの時辰は、猫瞳は棗核の尖の形をなす。これは漏刻を用いずとも時を辨えられる口訣で、作者は知る人が軽々しく乱り伝えぬよう叮嚀している。

氣候本始:春秋內事曰:伏羲建八節,以文應候。晉律曆志曰:炎帝分八節,以始農功。業巴議曰:伏羲造八卦,作三晝,以象二十四氣。記月令法曰:周公作時,制定二十四氣,七十二候。則氣之始於伏羲,而定於周公也。鮑景翔云:五日一候者,一月六候,五六三十日也,三候一氣者,十五日也。

節気物候はどこから来たのか、前人は各々説あり。《春秋内事》にいう、伏羲が八節を創立し、文象を以て物候に対応させた。《晋書・律暦志》にいう、炎帝が八節を划分し、農事の起始とした。業巴の議論にいう、伏羲が八卦を画き、每卦に三画を作し、以て二十四気を象徴した。《記月令法》にいう、周公が四時を制定し、二十四気と七十二候を確立した。総合して看れば、節気の説は伏羲に始創され、最終的に周公に定型した。鮑景翔はまたその算法を解釈していう、五日を一候とする。故に一ヶ月に六候あり、六つの五日は正に三十日。三候を合わせて一気とする。故に一気は十五日。星宗の排盤は節気を用いて月を定め、太陽の躔度を定めるので、まず候・気の来暦と算法とを交代清楚にするのである。

二十四気七十二候之図

五日為候,三候為氣,六氣為時,四時為歲。置閏之法:堯典曰:期三百六旬有六日,期者一週年也,則是一年有三百六十六日。今一年只三百六十日,尚餘六日,一年六個小盡,又餘六日,則是一年共餘十二日,積三年之餘,有三十六日,於是置一閏月,以正其時,猶餘六日,又兩年後二十四日並前六日,再置一閏。

時間の層級は、五日が一候を算し、三候が合わさって一気を成し、六気が合わさって一時(一季)を成し、四時が合わさって一年を成す。閏を置く道理は次のごとし。《尚書・尭典》に「期三百六旬有六日」といい、「期」とは一の整年で、一年は実に三百六十六日あることが見える。而るに暦書に排し出される一年は三百六十日しかなく、まず六日を差う。一年の中にまた六つの小月があり、每月一日少なく、再び六日を差う。一年は前後合わせて十二日を余する。積みて三年に満てば、余数は三十六日あり、ここにおいて一つの閏月を安じて時令を校正する。閏を過ぎた後、なお六日残る。再び二年を過ぎれば、また二十四日を積み出し、先前に余した六日を加えて、恰好また第二の閏月を安ずるに足る。これが三年一閏・五年再閏の来暦である。

東方七宿:角亢氐房心尾箕,以應青龍之象。北方七宿:斗牛女虛危室壁,以應元武之象。西方七宿:奎婁胃昴畢觜參,以應白虎之象。南方七宿:井鬼柳星張翼軫,以應朱雀之象。

二十八宿は四方に拠って四組に分かれ、每组七宿で、各々一種の神獣の象に応ずる。東方の七宿は角・亢・氐・房・心・尾・箕で、連綴すれば一条の龍に似るので「青龍」を配す。北方の七宿は斗・牛・女・虚・危・室・壁で、形は亀蛇の相纏うに似るので「玄武」を配す。西方の七宿は奎・婁・胃・昴・畢・觜・参で、形は伏虎に似るので「白虎」を配す。南方の七宿は井・鬼・柳・星・張・翼・軫で、形は飛鳥に似るので「朱雀」を配す。星宗が命度を論じ行限を断ずるには、皆まず某宿がどの一方・どの一象に属するかを認め清めて初めて、十二宮の方位・五行と対応させることができる。

璇璣玉衡之図

圓者為璣、以象天行,直者為衡、以望星辰。圖說:隋?天文志云:璣衡者北斗,魁四星為璇璣,杓三星為玉衡。正義云:璣徑八尺,圓周二丈五尺,以璇飾之;而運乎上衡,為橫簫,長八尺,孔徑一寸,以玉為飾,下端望之,以視星辰轉移。窺衡是也,漢以來,謂之渾天儀。

「璇璣玉衡」とは古人が星象を観測した儀器である。円いあの一部分を「璣」といい、天体の旋転を模擬するのに用いる。直いあの一根を「衡」といい、星辰を瞄準するのに用いる。図説は《隋書・天文志》を引いていう、いわゆる璣衡とは、本は北斗七星を指し、斗身の前の四星を「璇璣」と称し、斗柄の後の三星を「玉衡」と称す。また《正義》を引いていう、璣とは直径八尺・周長二丈五尺の円環で、美玉を以て装飾し、架けて転動せしめる。衡とは一根の横管で、長さ八尺、孔径一寸、また玉を以て装飾し、下端より望み入って星辰の転移を看出することができる。これがいわゆる「窺衡」である。漢代以来、この套の儀器は「渾天儀」と称された。星家の用いる宿度は、最初は皆、この類の儀器に拠って実測し出されたものである。

晦朔弦望図

三辰、五巳、八午中,初十未上、十三申,十五酉時、十八戌,二十亥位起精神,二十三日子時出,二十六日丑時行,二十八日寅上立,三十加來卯上輪,月月常從卯位加,陰二陽三順數排,山茶甫正斜角沒,太陰時刻定無差。

この歌訣は、日に拠って月の出て来る時辰を推すことを教える。三日は辰時に月出で、五日は巳時に出で、八日は正に午時、十日は未時、十三日は申時、十五日は酉時、十八日は戌時、二十日は亥時にして初めて精神を見、二十三日は子時にして初めて出で、二十六日は丑時にして初めて行き、二十八日は寅時に立ち、三十日は卯時に輪る。毎月は皆、卯位より起こして加え、陰日は两位を退き陽日は三位を進め、順に排してゆく。山茶花の開き正しく月影の斜角に西沈するを待つ時、この法子を用いて太陰出没の時刻を推せば、分毫も差わらない。星宗は朔後の昏度・望後の晨度を分かたねばならないので、必ず先に月の出没を推すことを会さねばならない。

圖說:日有晦朔、月有弦望,初一為朔、十五為望,朔望中一日為上弦,望晦中一日為下弦。日屬陽、月屬陰,陰常為陽消剝。自月初,月從右行,漸離於日,而明漸生,至初七八,明半見如弓弦,故謂上弦;至十五,月去日最遠,故得全其明,日月相望,謂之望月;半後則漸近日左畔,而明漸消,至二十二、三僅存半明亦如弓弦,故謂之下弦;至三十日,日月相合,月為日消,盡謂之晦。

図説は晦朔弦望の道理を解釈する。日に晦あり朔あり、月に弦あり望あり。一日を「朔」といい、十五日を「望」という。朔と望との間のあの一段の中点を「上弦」といい、望と晦との間の中点を「下弦」という。太陽は陽に属し、月は陰に属し、陰の光は常に陽に消磨される。月初より、月は右に行き、一日日太陽を離れて遠ざかり、光を受ける一面は漸く人間に転じ向き、光明も漸く生ず。初七・八に至れば、半辺の明を見るのみで、形状は一張の弓の弦に似る。故に上弦という。十五に至れば、月は太陽を離れること最も遠く、全個の受光面が正しく人に対して、光華は始めて円満を得、日月は東西に相望む。故に望月という。望を過ぎれば、月はまた漸く太陽の左辺に挨り近づき、光明は一日日消減する。二十二・三に至れば、半辺の明のみ残り、また弓弦に似る。故に下弦という。三十に至れば、日月は一処に合し、月光は太陽に完全に掩没される。これを「晦」という。

五行所主図

星即五星也,卦即八卦也,人即五常也,臟即五臟也,味即五味也,方即五方也,色即五色也,氣即五氣也,時即四時也,神即六神也,數即數目也,音即五音也。

この図は五行の総綱で、各類の事物を木火土金水に帰併して対照する。図中の各欄の名目はそれぞれ、「星」とは木・火・土・金・水の五星を指し、「卦」とは八卦を指し、「人」とは仁・義・礼・智・信の五常を指し、「臓」とは肝・心・脾・肺・腎の五臓を指し、「味」とは酸・苦・甘・辛・鹹の五味を指し、「方」とは東・南・中・西・北の五方を指し、「色」とは青・赤・黄・白・黒の五色を指し、「気」とは風・暑・湿・燥・寒の五気を指し、「時」とは春・夏・秋・冬の四時を指し、「神」とは青龍・朱雀・勾陳・螣蛇・白虎・玄武の六神を指し、「数」とは五行の各々配する数目を指し、「音」とは宮・商・角・徵・羽の五音を指す。盤を看る時、星曜の主る所の性情・疾病・方位・顔色を論ずるは、皆この対照表の裏から取る。

七政之図

天地四時図

圖說:日月麗乎天地,勢起於北,故日居午,月居未,子丑皆屬土。天道左旋,寅配春屬木,卯配夏屬火,辰配秋屬金,巳配冬屬水;地道右轉,亥配春屬木,戌配夏屬火,酉配秋屬金,申配冬屬水。逆順之中各有次序,行乎天地之間,乃先天之體也。

図説は十二宮が四時に分配する道理を講う。日月は天地の間に附麗し、その気勢は北方より発端する。故に太陽の本宮は午に定め、太陰の本宮は未に定め、残る子・丑の二宮は皆土に帰属する。天道は左より旋り、寅宮より起算する。寅は春季に配して木に属し、卯は夏季に配して火に属し、辰は秋季に配して金に属し、巳は冬季に配して水に属する。地道は右より転じ、亥宮より起算する。亥は春季に配して木に属し、戌は夏季に配して火に属し、酉は秋季に配して金に属し、申は冬季に配して水に属する。一逆一順の中に各々其の次第あり、両条の線は天地の間で同時に運行する。これを「先天之体」という。十二宮の五行属性の根源はすなわちここに在る。

度数所在過宮図 · 宮度偏正垣図

圖說:度數過宮,周天三百六十五度四分,度之一分配十二宮,其過宮,分秒具於圖中,百秒為一分,百分為一度。圖說:正垣者,論宮;偏垣者,論度。不論安命行限,皆準此例。且如虛日坐命度,主是日宮,主是土;又如限行虛日,日為限度,土為限宮,二星皆是我之用神,豈可用一而廢一也。

過宮図の図説:周天は共に三百六十五度四分度の一で、これを十二宮に分配し、每宮の管轄する度数および交宮の確切な分秒を、皆図中に標す。換算の進位は一百秒を一分とし、一百分を一度とする。偏正垣図の図説:いわゆる「正垣」は宮位に就いて論じ、いわゆる「偏垣」は宿度に就いて論ずる。命宮を安ずるも行限を推すも、皆この体例に照らす。例えば命度が虚宿に落ちれば、虚宿は日に属するので度主は太陽である。虚宿はまた子宮にあり、子宮は土に属するので宮主は土星である。また例えば行限が虚宿に走れば、太陽はすなわち限度の主、土星はすなわち限宮の主である。この両顆の星は同じく皆我が用神であって、どうしてただ一つを取ってもう一つを丢き去ることができようか。

星辰入垣・升殿・廟旺・喜楽・貴格・賤格六図

凡入垣星辰,掌身命官福,田財妻嗣等,主者為合格。凡升殿星辰,掌身命官福,田財妻嗣等,主者為合格。凡廟旺星辰,掌身命官福,田財妻嗣等,主者為合格。凡喜樂星辰,掌身命官福,田財妻嗣等,用者為合格。凡貴格星辰,掌身命官福,田財妻嗣等,主者為合格。凡賤格星辰,掌身命官福,田財妻嗣等,主者為忌格。

この六張の図は星曜の地を得たると地を失いたるとの六種の状態を列挙し、用法は完全に同一で、ただ吉凶の上で正反を分かつのみ。およそ「入垣」する星辰、すなわち自己の本宮に落ちた星は、身宮命宮・官禄福徳・田宅財帛・妻妾子嗣などの要位を執掌すれば、合格と算す。およそ「升殿」する星辰、すなわち自己の属する宿に躔した星は、上述の各主位を執掌すれば、同じく合格。およそ「廟旺」の地に処する星辰は、上述の各主位を執掌すれば、これも合格。およそ自己の「喜楽」の宮に落ちた星辰は、用神に取られて、同じく合格。およそ「貴格」を合成した星辰は、上述の各主位を執掌すれば、依然として合格。ただ独り「賤格」を合成した星辰のみ、身命官福・田財妻嗣のこれらの要位を執掌すれば、忌格を成して、一生低微を主り、前五図と正相反する。

張果星宗 巻二

諸星起例 · 変曜

以後諸星起例皆從年干為主。變曜:甲火乙孛丙屬木,丁是金星戊上求。己人太陰庚是水,辛氣壬計癸羅?。訣曰:祿暗福耗蔭,貴刑印囚權。火孛木金土,月水氣計羅。假如甲生人,欲推何星化貴,則以祿念至貴,是第六字,又念火至月第六字,便知月化貴也,餘仿此推。

以下の各種の星例の起法は、一律に出生年の天干を準とする。まず「変曜」を言う。甲年生まれの人は火星に起こり、乙年生まれの人は月孛に起こり、丙年生まれの人は木星に起こり、丁年生まれの人は金星に起こり、戊年生まれの人は土星に起こり、己年生まれの人は太陰に起こり、庚年生まれの人は水星に起こり、辛年生まれの人は紫気に起こり、壬年生まれの人は計都に起こり、癸年生まれの人は羅睺に起こる。再び二句の口訣を記す。上の一句は十種の名目を排す。禄・暗・福・耗・蔭・貴・刑・印・囚・権。下の一句は十曜の次序を排す。火・孛・木・金・土・月・水・気・計・羅。両行を上下対斉すれば、すなわち一張の変曜表である。例えば甲年生まれの人がどの星が「天貴」に化するかを知らんとすれば、まず名目のあの一行で「禄」より「貴」に数えて第六个字。再び星曜のあの一行で「火」より第六个字に数えれば正に「月」で、甲年生まれの人は太陰が天貴に化すると知る。其余の各干も此に照らして推算する。

凡當年星變為天祿者,即其星管官祿也。變為暗者屬相貌,變為福者屬財帛、福德遷移,變為耗者屬兄弟,變為蔭者屬妻妾,變為貴者屬男女,變為刑者屬奴僕,變為印者屬田宅,變為囚者屬疾厄,變為權者屬命宮,此又變曜之所屬也,故其為管庫星雲。

十種の変曜は各々一宮を管り、某星が某曜に化ずるを査出すれば、すなわちこの星が盤上でどの一片の事を主管するかを査出したに等しい。およそ当年に「天禄」に化するあの星は、すなわち官禄の一宮を主管する。「天暗」に化するは相貌宮を主管する。「天福」に化するは財帛・福徳と遷移を主管する。「天耗」に化するは兄弟宮を主管する。「天蔭」に化するは妻妾宮を主管する。「天貴」に化するは男女宮を主管する。「天刑」に化するは奴僕宮を主管する。「天印」に化するは田宅宮を主管する。「天囚」に化するは疾厄宮を主管する。「天権」に化するは命宮を主管する。これが変曜の各自の帰属で、それらが各々一宮を守り一庫を管るので、また「管庫星」ともいう。

天祿,仕人遇之主食俸祿,庶人有之亦主享福。祿主當生入命宮,田財旺氣大亨通。官星更在高強位,年少聲名達聖聰。凡祿主與官祿並詳,一宜在七強宮,二宜照命,三喜順行,四喜廟旺,五要在當生年納音長生、臨官、帝旺宮,以上並得用,主大富貴。如在五弱宮,或入四殺位,更行留逆,故為福不純,主人淹滯不遂。

「天禄」この変曜は、官を為す人が遇えば俸禄を領受することを主り、平民が遇うも一生享福を主る。歌訣にいう、禄主がもし出生盤の上で命宮に落ち入れば、田宅財帛は旺気充盈して事事亨通する。もし官星がまた七強の位に坐すれば、すなわち少年成名して、声譽は天子の聴に直達する。およそ禄主を看るには、官禄宮を連ねて併せ参詳せねばならず、共に五条の標準がある。第一に七強宮に落ちるを宜しとし、第二に命宮を照臨するを宜しとし、第三に順行して逆退せざるを喜び、第四に廟旺の地に入るを喜び、第五に出生年の納音五行の長生・臨官・帝旺の三つの位置に坐することを要す。五条皆合すれば、禄主は用を得て、大富大貴を主る。反対に、もし五弱宮に落ち、あるいは四煞の位に進み、行度の上でまた留守・逆行に逢えば、福気は純粋ならず、一生滞塞して事多く遂わざるを主る。

天暗,此謂吉星化凶,須吉而不吉也。富貴因何福不榮,只緣命裡暗傷星。高強皆是為凶惡,入陷孤高禍自輕。凡天暗星與相貌同推,此星最忌在官宮及官魁文星、身命逢之,皆無發達。

「天暗」とは吉星が凶星に化成したもので、看るに吉であるべきに吉たり得ない。歌訣にいう、明明として富貴の格あるに、何ぞ福気が総に興旺せざるや。ただ命の裏にこの暗傷の星が蔵るがためのみ。それが七強のごとき高強の位に坐すれば、却って処処に悪を作す。倒れて陷地に落ち入り孤高無依の時は、禍を為すは自然に軽し。これは他の星の強を宜しとし弱を宜しとせざると正好相反する。およそ天暗星を推すには、相貌宮と合わせ看ねばならない。この星は官禄宮に落ちるを最も忌み、官星・魁星・文星と同処するも忌み、さらに身宮命宮がそれに遇うを忌む。およそ此を犯す者は、一生に発達有ること難し。

天福,德者福之基,亦要人之有德者必得福壽也。身宮及命福星臨,廟旺高強享福深。若遇陷宮並惡曜,榮華消鑠禍難禁。凡天福與福德、財帛遷移同詳,宜照福德為上,身命次之,男女宮見之為上吉,緣此宮與福德相對,故為上喜,在廟旺兼行順段為福,如在陷弱宮及伏逆留段為淺,更宜消詳身命根本,方可斷之。

「天福」の一星は、徳を以て福の根基とし、人に徳行有ってこそ真能く福と寿とを得る。歌訣にいう、身宮または命宮の上に福星の臨照あれば、福星がまた廟旺高強の地に居り、此の生の享福はすなわち深厚なり。倘若し福星が陷宮に落ち入り、また悪曜と同処すれば、原有の栄華も一点ずつ銷蝕し、災禍は挡がうも挡ぎ得ない。およそ天福星を推すには、福徳・財帛・遷移の三宮と合わせ看ねばならない。福徳宮を照臨するを以て最上とし、身宮命宮を照るはこれに次ぐ。男女宮に落ちるも上吉と算す。男女宮は福徳宮と正好相対して気脈が通ずるので、特別に可喜である。福星が廟旺に入りまた順度を行れば、福分は始めて厚し。もし陷弱の宮に落ち、あるいは正に伏・逆・留の行段に当たれば、福分は薄し。断ずる時はなお回頭して身宮命宮の根基が如何なるかを衡量して、始めて結論を下すべし。

天耗,唐元宗時,天耗星盜貴妃玉環及香囊而去,帝夢中叱之,答曰:吾天耗也。天耗之星不可逢,生來財帛化為空。若臨貴地並權祿,尚自區區待限通。凡天耗星與兄弟同推,此星耗財之神,故以兄弟當之,忌在田財二宮、別宮無甚害。

「天耗」の一星の来暦は、説く所によれば唐の玄宗の時、天耗星が楊貴妃の玉環と香囊を偷み去り、玄宗が夢の裏でこれを呵斥すると、それは答えていう、我はすなわち天耗なり、と。歌訣にいう、天耗この星は遇わざるを最もよしとし、一たび遇えば、生れ来の財帛は皆烏有に化す。たといそれが貴地に落ち、また権星・禄星と同処するも、不過勉强に支撑するに過ぎず、行限の転好するを待って始めて転機有らんのみ。およそ天耗星を推すには、兄弟宮と合わせ看ねばならない。この星は銭財を耗散する神で、兄弟が家を分かつは最も財を費す。故に兄弟宮を以てこれに配する。それは田宅・財帛の両宮に落ちるを最も忌み、別の宮に落ちるは倒れて多大の妨害無し。

天蔭,主父母榮貴,封蔭之下。蔭星逄著有操持,須是高強廟旺時。福祿印權並貴會,官榮極品耀天墀。凡天蔭星與妻妾同推,喜入生旺宮得妻財。入死絕宮主多病;順行則吉,逆行則凶,七強宮見之相宜,五弱宮不利,此星居遷移,主外婿,在奴僕不宜正婚;居四正宮,主有妻財,惡星不犯,主夫妻偕老也。

「天蔭」の一星は、父母の顕栄と、己の封贈・蔭庇を享けることを主る。歌訣にいう、蔭星に遇う人は自ら一つの操持の能力あり、ただしそれが高強廟旺の時に居してこそ霊なるを必須とす。もし更に福星・禄星・印星・権星および天貴と会合すれば、便ち官極品に至り、朝堂に光耀せん。およそ天蔭星を推すには、妻妾宮と合わせ看るべし。それは長生・帝旺の宮に落ちるを喜び、妻に因りて財を得るを主る。死・絶の宮に落ち入れば、妻の疾病多きを主る。順行は吉、逆行は凶。七強宮に落ちるは相宜しく、五弱宮に落ちるは不利。この星もし遷移宮に居れば、他郷に入贅して女婿と為るを主る。奴僕宮に居れば、明媒正娶するに宜しからず。もし子午卯酉の四正の宮に居れば、妻財有るを主り、悪星の来犯さえなければ、便ち夫妻白頭偕老を主る。

天貴,吉星夾之有貴,凶星拱夾則賤。身遇高強及印權,命宮三合更相聯。貴多刑少居官祿,職位榮華祿更遷。凡天貴星與男女並詳,此星居七強順行樂廟旺宮、及當生貴人祿馬之位,主生貴子;在遷移奴僕,兄弟宮,主過房子;或在五弱被惡曜刑破,多主傷克;更男女宮星陷,主絕嗣;男女星好,還有子。

「天貴」の一星は、吉星に夾まれれば貴を主り、凶星に拱夾されれば却って賤を主る。歌訣にいう、身宮が高強の位に遇い、また印星・権星の相随う有り、命宮が更にこれと三合相連なれば、ただ貴気多くして刑気少なく、天貴がまた官禄宮に坐すれば、すなわち職位栄顕にして、禄位なお断えず昇遷せん。およそ天貴星を推すには、男女宮と合わせ看るべし。それが七強宮に落ち、順行して廟旺の地に入り、あるいは出生盤の貴人・禄・駅馬の位に坐すれば、貴子を生ずるを主る。遷移・奴僕・兄弟の三宮に落ちれば、養う所は過継ぎ来りたる子を主る。もし五弱宮に落ちてまた悪曜に刑破されれば、多く子女の傷損を主る。再び男女宮そのものを看よ。宮中の星曜の陷落するは、絶後を主る。男女宮の主星の得力なるは、依然として子あり。

天刑,謂犯徒流賊盜,刺字於面於肘者。天刑若陷最為惡,身命田宅怕逢著。限臨必主身不全,黥面文身方免卻。凡天刑星與奴僕同推,此星在閒極宮無惡曜相犯,奴僕得力,或在七強及得地,主僕從奸狡,更有凶星入宮,小人無故相侵犯凌辱,此星宜弱不宜強,宜順不宜逆,若是命主星又不妨,無自刑之理。

「天刑」の一星は、徒刑・流放・窃盗の罪を犯し、顔または臂に刺字されるという類の事を主る。歌訣にいう、天刑がもしまた陷落すれば、凶悪極点に至り、身宮・命宮・田宅宮は最もそれに碰上することを怕る。行限がその上に走れば、必ず身体残缺を主り、顔に刺字し身に刺花するに非ざれば、この劫を抵過すること能わず。およそ天刑星を推すには、奴僕宮と合わせ看るべし。それが閑極の宮に落ちて悪曜の相犯する無きは、奴僕却って力を得る。もし七強宮に落ちてまた地を得れば、奴僕は刁滑奸狡なり。更に凶星の同じくその宮に入る有れば、小人の無故に来り侵擾凌辱する有らん。この星は弱を宜しとし強を宜しとせず、順行を宜しとし逆行を宜しとせず。ただしそれもし正に命主星なれば、すなわち妨げ無し。自己に自己を刑するの道理なきが故なり。

天印,喜官祿等星。生來須有皇恩命,官祿高強賴此星。若遇科名科甲貴,因茲食祿播王庭。凡天印星與田宅並詳,此星喜居田宅宮,及七強入廟生旺之地,主多產業,如留逆無氣,更在閒極陷地,俱不得祖業。田宅宮別有吉星臨照,亦能自創立,如田宅有忌星相犯,加命弱失陷,必無田宅。

「天印」の一星は、官禄の類の星と相会するを喜ぶ。歌訣にいう、生れて来るに応に朝廷の恩命封誥有るべく、官禄の高強なる所以は、全くこの星に倚る。もし更に科名・科甲の貴に遇えば、便ちこれに因りて俸禄を享受し、名声は朝廷に遍く伝わらん。およそ天印星を推すには、田宅宮と合わせ看るべし。それは田宅宮に落ちるを喜び、また七強宮の入廟・長生・帝旺の地に落ちるをも喜び、田産房舎の众多を主る。もし行度の上に留守・逆行して気無く、また閑極陷地に落ちれば、祖上の産業を承受するに及ばず。ただし田宅宮の裏に別に吉星の照臨あるは、なお自己に倚りて家業を創立し得べし。反対に、田宅宮に忌星の来犯有り、命宮また衰弱失陷すれば、すなわち必ず田宅無からん。

天囚,若遇闌干、貫索相併,主牢獄之患。天囚若在四刑宮,膿血傷殘命夭終。若是壽星臨照著,也須為福不為凶。凡天囚星與疾厄同推,此星怕入七瓊森旺,及在逆段或照命或臨身,並不相宜也;若是紫木星為囚星,然其性本善,不可便以囚忌為嫌,但戊癸人見之減力,終不為禍。

「天囚」の一星は、もし闌干・貫索の二煞と併せて一処に在れば、牢獄の災有るを主る。歌訣にいう、天囚もし四刑の宮に落ちれば、膿血の疾・身体の傷残、甚至は夭亡を主る。ただしもし寿星の照臨有れば、それ却って転じて福と為りて凶を成さざるを得ん。およそ天囚星を推すには、疾厄宮と合わせ看るべし。この星は七強廟旺の地に入るを怕れ(底本の此処「七瓊森旺」の四字は譌あり)、また逆行の行段の裏に命宮を照臨しあるいは身宮に臨むを怕れ、皆相宜しからず。ただしもし囚星に充てる者が紫気または木星なれば、この両曜の本性は和善にして、一たび「囚」の字を見て便ち忌と認むべからず。ただ戊年・癸年生まれの人がそれに遇えば力量を減損するも、終竟大禍を醸すに至らず。

天權,主有威權,掌生殺之職。權星遇貴在高強,縱有刑囚亦不妨。更遇合宮高格局,定須官到紫微郎。凡天權星與命宮並詳,此星照命及伴身,若入廟順行,主得貴人扶持,更與太陽福祿、同宮尤奇。

「天権」の一星は、人に威権有りて生殺予奪の職を執掌するを主る。歌訣にいう、権星もし天貴に遇い、また高強の位に居れば、縦い盤上になお天刑・天囚のこれら凶曜有るも、妨害する能わず。再び宫位の相合・格局の高峻に趕うれば、すなわち必ず官紫微郎のごとき清要の職に至らん。およそ天権星を推すには、命宮と合わせ看るべし。この星が命宮を照臨しあるいは身宮に伴隨し、もしまた廟に入りて順行すれば、一生貴人の提携扶持を得るを主る。もし更に太陽・福星・禄星と同じく一宮に落ちれば、格局は格外に奇特にして、権を掌るの命なり。

科名,假士子用之,主名高位重,庶人有之亦有聲望。甲乙生人木向榮,丙丁火宿定科名。庚辛金兮戊己土,壬癸生人是水星。此上謂之十干科名星,要在七強順段旺廟則名位高也;若在五弱之宮及留逆段,雖中科甲,名次低也。

「科名」の一星は、読書人がこれを用い、声名高く地位重きを主る。平民これ有るも、郷里に声望有るを主る。それは年干に拠りて取用す。甲年・乙年生まれの人は木星を以て科名と為し、木旺なれば名声は向栄す。丙年・丁年生まれの人は火星を以て科名と為す。庚年・辛年生まれの人は金星を以て科名と為す。戊年・己年生まれの人は土星を以て科名と為す。壬年・癸年生まれの人は水星を以て科名と為す。以上を「十干科名星」と呼ぶ。取定の後、なおその処境を看ねばならず。七強宮に落ち、順度を行り、廟旺の地に居れば、名位すなわち高し。もし五弱の宮に落ち、また正に留守・逆行の行段に当たれば、それでは縦い科甲に考中するも、名次は必ず後に靠る。

科甲,主登高科,亦要廟旺得力必中。科甲之星對命宮,對宮官主要強隆。如居廟旺登高第,陷時及第必難逢。假令寅宮安命與申相對,申宮屬水,即取水星為科甲,要在七強、順段廟旺中高甲;居陷弱又退留伏段,雖貴甲第必低。

「科甲」の一星は、科挙の高中を主り、同じくそれが廟に入り力を得てこそ中式を准ず。歌訣にいう、科甲星は命宮の対宮より取り、対宮の宮主星は必ず強旺隆盛せねばならず。それもし廟旺に居れば、便ち前列に高中し、それもし陷落すれば、及第に及ぶさえ難し。取法はこのごとし。仮に命宮が寅宮に安んぜられれば、寅と申は正に相対し、申宮は水に属す。すなわち水星を取りて以て科甲星と為す。取定の後、それは七強宮に落ち、順度を行り、廟旺に居るを須として、始めて高等に中ることを得。もしそれが陷弱の地に居り、行度の上でまた退行・留守・伏蔵すれば、すなわちこの人縦い顕貴なるも、科第の名次は必ず甚だ低し。

文星,文旺身衰,仲尼不仕;身旺文衰,廉頗就武;要相均平則貴。甲羅乙計丙戊金,丁火巳氣庚木星。辛人見土壬逢日,癸人見月主文名。文星者,五行相濟而成文也,甲見羅則通明,乙見計巳見氣則疏通,丙見金則陶鎔,丁見火則光明,戊見金辛見土則秀氣,壬見日癸見月則輝光,庚見木則斷削,此皆相濟而成文,獨不以水孛為文者,其無質也。

「文星」が講ずるは文と身との配比である。文星旺にして身主衰すれば、孔子のごとき学問ありて終身任用を得ざるがごとし。身主旺にして文星衰すれば、廉頗のごとき文を棄て武に従うがごとし。文と身とが勢均力敵してこそ、貴顕を主る。取法は年干に拠る。甲年は羅睺を取り、乙年は計都を取り、丙年・戊年は金星を取り、丁年は火星を取り、己年は紫気を取り、庚年は木星を取り、辛年は土星を取り、壬年は太陽を取り、癸年は太陰を取り、皆文名を主る。こう配する所以は、五行の彼此調剤して文彩を生出するを取る。甲が羅睺を得れば通達明亮、乙が計都・己が紫気を得れば条理疏通、丙が金を得れば熔金鑄器のごとく、丁が火を得れば光明外発、戊が金・辛が土を得れば清秀の気自ずから生じ、壬が太陽・癸が太陰を得れば光輝煥発、庚が木を得れば刀斧の裁削して器を成すがごとし。独り水と月孛を文星と作さざるは、この両曜は流動して定質無きを以てなり。

魁星:甲人太陰、以太陽,丙羅、丁計、戊炎方。己金、庚木、辛逢孛,壬氣、癸水號魁光。魁星者,陰陽和合相生而成魁,獨不以土為魁者,以土愚濁故也。

「魁星」は魁首を奪取するを主り、また年干に拠りて取用す。甲年生まれの人は太陰を取り、乙年生まれの人は太陽を取り(底本の此処は「乙」の一を脱す)、丙年は羅睺を取り、丁年は計都を取り、戊年は火星を取り、己年は金星を取り、庚年は木星を取り、辛年は月孛を取り、壬年は紫気を取り、癸年は水星を取り、これらを魁光の星と呼ぶ。こう配する所以は、陰陽両気の交合相生して魁首の象を結成するを取る。十一曜の中、独り土星を魁星と作さざるは、土性は愚鈍重濁にして、抜尖奪魁の鋭気を出す能わざるが故なり。

官星,官者輔君之星也,君以之而任政事。甲氣乙水是官星,丙羅丁計戊孛亨。己火庚金辛用木,壬月癸土定功名。官星者,乃十干官星之祿星,琴堂謂對祿是也,甲以辛為官,辛以氣為祿,則甲人用氣為官星,十干皆以此例,獨陽君不與者,以其官君之所授也。

「官星」は君主を輔佐する星で、君主はこれに倚りて政事を委任す。年干に拠りて取用す。甲年生まれの人は紫気を以て官星と為し、乙年は水星、丙年は羅睺、丁年は計都、戊年は月孛、己年は火星、庚年は金星、辛年は木星、壬年は太陰、癸年は土星を以てす。皆功名を主る。その取法は実は「十干官星の禄星」で、《琴堂》の一書はこれを「対禄」と称す。例えば甲は辛金を以て正官と為し、而して辛の禄星は紫気。故に甲年生まれの人はすなわち紫気を用いて官星と作す。十干皆この办法に照らして推す。独り太陽は其の中に列せざるは、太陽は君の象にして、官職は本は君主の授与する所、君は自ら自らに官を授与する能わざるが故なり。

印星,印者國之璽也,君主掌之以信天下之人,苟非其人而勿與焉。甲木乙日丙是熒,丁月戊土巳羅辰。庚金辛計壬逢水,癸人見孛為印星。印星者,五行相符合而為印,甲以木,丙以火,戊土、庚金、壬水是也,五陰干取日月羅計孛,亦以相生而相類然,十一曜獨氣不與者,以其善柔而非羅計孛之比焉。

「印星」は国家の玉璽に同じく、君主の執掌する所にして、以て天下の人に取信し、合適の人に非ざれば肯んじて授与せず。年干に拠りて取用す。甲年生まれの人は木星を以て印と為し、乙年は太陽、丙年は火星(熒惑)、丁年は太陰、戊年は土星、己年は羅睺、庚年は金星、辛年は計都、壬年は水星、癸年は月孛を以てす。こう配する所以は、五行の彼此相符相合して印を成すを取る。五つの陽干は直に本行の星を取る。甲は木を取り、丙は火を取り、戊は土を取り、庚は金を取り、壬は水を取る。五つの陰干は改めて日・月・羅・計・孛を取るも、また相生相類の道理に拠って配したものなり。十一曜の中、独り紫気を列入せざるは、紫気の性情は柔善にして、羅睺・計都・月孛のごとき権柄を執掌すべき剛鋭の気を帯びざるが故なり。

催官,仕人賴之以薦舉。甲金乙水丙日安,丁羅戊木見為歡。己氣庚孛辛土宿,壬月癸計是催官。催官之星,主遷官進職也,大抵此星與祿主相為催克,如甲人以火為祿,而見金則催。乙人以孛為祿,而見水則催。丙人以木為祿,而見日則催。丁人以金為祿,而見羅則催是也。十一曜獨火不與者,以其有太陽在焉。

「催官」の一星は、官を為す人がこれに倚りて挙薦提拔を得。年干に拠りて取用す。甲年生まれの人は金星を以て催官と為し、乙年は水星、丙年は太陽、丁年は羅睺、戊年は木星、己年は紫気、庚年は月孛、辛年は土星、壬年は太陰、癸年は計都を以てす。催官星は昇遷調任・進階加職を主る。それと禄主との関係は剋を以て催と為す。禄主を剋し動かし得て、禄主始めて肯んじて窩を挪す。例えば甲年生まれの人は火星を以て禄と為し、火は金を怕れ、金星を見れば便ち催なり。乙年生まれの人は月孛を以て禄と為し、孛は水に属して土を畏れ、此処に水星を見れば便ち催なり。丙年生まれの人は木星を以て禄と為し、太陽を見れば便ち催なり。丁年生まれの人は金星を以て禄と為し、金は火を畏れ、羅睺を見れば便ち催なり。十一曜の中、独り火星は催官と作さざるは、火の位置はすでに太陽の占むる所と為るが故なり。

祿神,主俸祿。甲兼木孛乙水星,丙計丁羅戊土名。巳火庚金辛紫氣,壬日癸月是祿神。祿神者,正祿神,遇之,主食正俸祿,十一曜俱全而甲獨兼木孛者,以其陽干之首也。

「禄神」の一星は、一生の俸禄を主る。年干に拠りて取用す。甲年生まれの人は木星と月孛の両曜を兼取し、乙年は水星を取り、丙年は計都を取り、丁年は羅睺を取り、戊年は土星を取り、己年は火星を取り、庚年は金星を取り、辛年は紫気を取り、壬年は太陽を取り、癸年は太陰を取る。此処にいう禄神は「正禄神」にして、命中これに遇えば、正式の官俸を領受するを主る。十一曜は恰好十干に拠って各々一位を分かつも、独り甲年のみ多く一曜を兼ねて、木と孛との両星を同取す。これは甲は十干の中の陽干の首にして位分最も尊く、故に格外に加厚するを以てなり。

喜神,主婚姻財喜之類。甲羅乙計丙氣星,丁水戊月是喜神。巳土庚金辛見木,壬孛癸火最堪親。人命月逆行,喜神逆祿,十曜司祿而順布,喜神隨月以逆承,故祿之序火、孛、木、金、土、月、水、氣、計、羅,而喜神之序羅、計、氣、水、月、土、金、木、孛、火是也。

「喜神」の一星は、婚姻嫁娶・進財見喜のこの類の事を主る。年干に拠りて取用す。甲年生まれの人は羅睺を取り、乙年は計都を取り、丙年は紫気を取り、丁年は水星を取り、戊年は太陰を取り、己年は土星を取り、庚年は金星を取り、辛年は木星を取り、壬年は月孛を取り、癸年は火星を取る。その排法は禄神と正好相反する。人命の中、月は逆行なり。故に喜神も禄神に逆りて排す。十曜の禄を掌るは順に铺開す。喜神は月の逆勢に跟いて倒接して来る。これが故に禄神の次序は火・孛・木・金・土・月・水・気・計・羅にして、喜神の次序は恰好倒して、羅・計・気・水・月・土・金・木・孛・火なり。この一順一逆を記憶すれば、両張の表は皆排し誤ること無からん。

爵星,主進爵除拜之星。鼠猴土兮豬羊火,馬牛以水為爵星。兔逢紫氣虎蛇木,雞犬逢金龍孛欣。爵者,地元爵也,自年支中出也,遇之進爵除拜,最要官福身命有之,又喜在高強相遇。

「爵星」は加官進爵・朝廷除授を主る。それは年干に拠らずして年支に拠りて取用す。子(鼠)年・申(猴)年生まれの人は土星を以て爵星と為し、亥(猪)年・未(羊)年は火星、午(馬)年・丑(牛)年は水星、卯(兎)年は紫気、寅(虎)年・巳(蛇)年は木星、酉(鶏)年・戌(犬)年は金星、辰(龍)年は月孛を以てす。この星を「地元爵」と呼び、出生年の地支の裏より推し出す。命中これに遇えば、進爵受封を主る。最も緊要なるはそれが官禄・福徳・身宮・命宮のこれら幾処に出現するに在り、并且それが七強のごとき高強の位に落ちるを喜び、力量始めて足る。

天馬地驛,主升遷馳驛之類。申子辰年用火木,寅午戌人是水金。亥卯未生看木火,巳酉丑年計水真。其法以驛馬宮遁祿干,所屬為地驛、祿干化祿為天馬。如申子辰人,馬居寅,則遁甲祿在寅,以甲木為地驛,以甲火為天馬;又寅午戌人馬居申,則遁庚祿居申,以庚金為地驛,以庚水為天馬,餘仿此推。果老有天馬、地驛,起例不同,以五虎遁官祿宮,取二者姑並詳之,惟果老者為切。

「天馬」と「地駅」の両星は、昇遷調動・奔走駅路の一類の事を主る。歌訣は年支三合局に拠りて取る。申子辰年生まれの人は、天馬は火星を取り地駅は木星を取る。寅午戌年生まれの人は、天馬は水星を取り地駅は金星を取る。亥卯未年生まれの人は、天馬は火星を取り地駅は木星を取る。巳酉丑年生まれの人は、天馬は水星を取り地駅は計都を取る。その推法は、まず駅馬の所在の宮を找出し、遁法を用いてその宮の禄干を求め出し、この干の五行の所属がすなわち地駅、再びこの干の化する所の曜を取りて天馬と作す。例えば申子辰年生まれの人は、駅馬は寅に居り、寅宮の禄干は甲、甲は木に属す。故に木星を地駅と為す。甲はまた火に化す。故に火星を天馬と為す。また例えば寅午戌年生まれの人は、駅馬は申に居り、申宮の禄干は庚、庚は金に属す。故に金星を地駅と為す。庚は水に化す。故に水星を天馬と為す。其余は此に照らして類推す。なお果老の一派にも天馬・地駅あり、起例はこれと同じからず、五虎遁を用いて官禄宮に推し到りて以て取る。両説姑く並存するも、但し果老の法を以て最も切要と為す。

卦氣,卦氣是天祿之餘,身命值之更無混雜,主有福祿。壬甲從干乙癸坤,戊坎丙艮震居庚。辛巽己離丁兌位,此係卦氣八宮神。以年干為主,且如壬甲生人,從亥上起壬、即是卦氣之位;甲生人亥上即是卦氣宮也,餘仿此例。

「卦気」は天禄の外に剩る一分の余気で、身宮命宮の上にこれに遇うや、ただ雑星に混擾されざれば、一生福あり禄あるを主る。それは年干に拠りて八卦の宮に配す。壬年・甲年は乾卦に配し、乙年・癸年は坤卦に配し、戊年は坎卦に配し、丙年は艮卦に配し、庚年は震卦に配し、辛年は巽卦に配し、己年は離卦に配し、丁年は兑卦に配す。これすなわち卦気の所属する八宮の神なり。用法は年干を主と為す。例えば壬年生まれの人は、乾卦は戌亥に居り、すなわち亥宮の上より壬を起こし、この位置が便ち卦気の位なり。甲年生まれの人は同じく乾卦に属し、また亥宮に起算し、亥宮すなわち彼の卦気宮なり。其余の各干は此に照らして類推す。

天元祿,滿用一星而得三用也。十曜天元化祿因,五遁迤前命位尋。何干化祿為天祿,最宜滿用喜垣城。以年干五虎遁,順數至命宮得何干,以此干化祿為是。且如甲生人寅上立命,以甲己之年起,丙寅就是丙寅宮,坐命以丙干化祿是木,即木為天元祿是也。餘仿此例,化祿者即前甲、火、乙、孛、丙、屬、木之類。

「天元禄」のいわゆる「満用」とは、一顆の星が同時に三重の身分を兼ねて、力量が倍増するを指す。歌訶にいう、十曜の中、天元禄は化禄より推し来る。五虎遁を用いて一路前へ命宮に数え到り、得る所はどの天干かを看て、この干の化する所の曜がすなわち天禄なり。この星は最もよく満用を湊成し、また自己の垣城の内に落ちるを喜ぶ。具体の推法は、年干を以て五虎遁を起こし、順に命宮に数えて、命宮の得るは何の天干かを看て、この干の化する所の曜を取る。例えば甲年生まれの人が寅宮に命を立つれば、甲年と己年とは皆丙寅より起遁し、命宮が寅に在れば便ち正に丙寅宮、丙干は禄を木に化す。故に木星はすなわち彼の天元禄なり。其余は此に照らして類推す。此処にいう「化禄」とは、すなわち前面の変曜の一節に列する甲は火に化し、乙は孛に化し、丙は木に化するのあの一套なり。

地元祿,取卦逆命何干屬某是。欲識地元推卦氣,逆至命裡即干神。遇有吉星臨滿用,定擬金殿玉階行。以年干所管卦氣逆數至命宮得何干,以此干屬某為是。且如甲生人寅上安命,以壬甲從干就於亥上起甲、逆數至寅命宮得癸干,即以癸屬水,取水為地元祿。餘仿此例。

「地元禄」の取法は、卦気の位より逆に命宮に数えて、何の干を得るかを看て、この干の本身の五行の所属を取る。歌訣にいう、地元禄を知らんと要せば、まず卦気の位を推し出し、そこより逆に命宮に数えて、得る所の干神すなわちこれなり。もし更に吉星の臨照ありて満用を湊成せば、この人必ず金殿に登り玉階を行り、朝班に位列することを得ん。具体の推法は、年干の管する卦気宮を以て起算し、逆に命宮に数えて、得るは何の天干かを看て、この干の五行を取る。例えば甲年生まれの人が寅宮に命を安ずれば、甲は乾卦に属し、すなわち亥宮の上に甲を起こし、逆に寅宮の命位に数えて癸干を得、癸は水に属す。故に水星はすなわち彼の地元禄なり。其余は此に照らして類推す。

人元祿,以虎順宮何干屬某干為是。人元虎遁來官祿,以干受克的為真。中間若有閒神雜,斟酌當加仔細論。以年干起五虎遁順數至官祿得何干,以此干受克為是。且如甲生人寅上立命,以甲己之年起丙寅,從寅上起丙順數至巳上官祿宮得己干,即以己屬土,取木克土,以木為人元祿。餘依此推。

「人元禄」の取法は、五虎遁を用いて順に官禄宮に数えて、何の干を得るかを看て、再びこの干を剋するあの一行を取る。歌訣にいう、人元禄は虎遁を用いて官禄宮に推し到るを要し、得る所の干を剋し住する能うあの星こそ始めて真なり。中間にもし無関の閑神の搀雑を夾めば、すなわち斟酌し仔細に分辨するを得べし。具体の推法は、年干を以て五虎遁を起こし、順に官禄宮に数えて、得るは何の天干かを看て、それを剋する五行を取りて人元禄と為す。例えば甲年生まれの人が寅宮に命を立てば、甲年と己年とは丙寅より起遁し、寅の上より丙を起こして順に数え、巳宮の官禄位に数え到りて己干を得、己は土に属し、木はよく土を剋す。故に木星を取りて人元禄と為す。其余は此に照らして類推す。天元・地元・人元の三禄を合わせれば、すなわち星宗のいう所の「三元」なり。

天經地緯,二星用星不用宮,以虎順命干屬某是經,以命支神屬某是緯。星有天經地緯神,虎遁輪流至命程。地支支神名地緯,天干干主是天經。身命逢他來拱夾,經天緯地有才能。若值斗標來指破,一生名利算輕塵。以年干起五虎遁,順數至命宮,得何干支,以干屬某為天經,以地支屬某為地緯。且如甲生人寅上坐命,以甲己之年起丙寅,就是丙寅宮安命,以丙火為天經,以寅木為地緯,餘仿此例。其論支神所屬者,即寅卯屬木,巳午屬火,申酉屬金,亥子屬水,辰戌丑未屬土,切不可以寅亥二宮屬木論也。

「天経」「地緯」のこの両星は、取る所は星曜の本身にして、宫位を論ぜず。五虎遁を以て順に命宮に数えて、命宮の天干の五行の所属すなわち天経、命宮の地支の五行の所属すなわち地緯なり。歌訣にいう、星の中に天経・地緯の两位の神あり、虎遁を用いて一路命宮に輪到すれば便ち得。地支の所属を地緯と呼び、天干の所属を天経と呼ぶ。身宮命宮がこの両星の拱来夾来を得れば、その人に経天緯地の才干有るを主る。しかるに一旦斗標の指し来る冲破に遇えば、すなわち一生の名利皆塵土のごとき軽し。具体の推法は、年干を以て五虎遁を起こし順に命宮に数えて、何の干支を得るかを看る。例えば甲年生まれの人が寅宮に命を坐すれば、甲己の年は丙寅より起遁し、命宮は正に丙寅、丙は火に属す。故に火星を天経と為す。寅は木に属す。故に木星を地緯と為す。其余は此に照らして類推す。注意すべきは地支の五行は必ず本気に拠って算せねばならぬこと。寅卯は木に属し、巳午は火に属し、申酉は金に属し、亥子は水に属し、辰戌丑未は土に属す。千万に十二宮の宮主を套用して、寅・亥の両宮を皆木と作して論ずることなかれ。

天馬地驛,果老所著也,與前諸家者不同。天馬須將五虎遁,遁過命宮官祿論。論干得祿歸何所,所屬支神天馬定。官祿類垣推地驛,只在巳亥寅申局。不論宮神只在支,即是支神天馬屬。以年干起五虎遁,順數至官祿得何干支,取干之祿為天馬,取官支馬為地驛。且如甲生人寅上安命,以甲己之年起丙寅,從寅上起丙順數至巳官祿得己巳,以丁巳祿居午取午火為天馬、以巳酉丑馬在亥,取亥水為地驛,餘仿此例。若驛馬有二屬星者,則取左右夾拱用之。

この一条は果老の一派の天馬・地駅で、起法は前面の各家と同じからず。歌訣にいう、天馬は五虎遁を用いるを要し、一路命宮を遁過して直に官禄宮に推し到る。得る所の干の禄のどの一支に落ちるかを看て、あの一支の所属する星をすなわち天馬と定む。地駅は則ち官禄宮の所在に拠りて駅馬を推し、駅馬は総じて巳・亥・寅・申の四つの宮を出ず。宮主の誰たるを論ぜず、ただ地支のみを看て、あの一支の所属する星すなわちこれなり。具体の推法は、年干を以て五虎遁を起こし、順に官禄宮に数えて、何の干支を得るかを看る。この干の禄位の支の所属を取りて天馬と為し、官禄宮の地支の引く所の駅馬の支の所属を取りて地駅と為す。例えば甲年生まれの人が寅宮に命を安ずれば、甲己の年は丙寅より起遁し、寅より順に巳宮の官禄位に数えて己巳を得、己の禄は午に在り(底本の此処は「丁巳禄居午」と作す)、午宮は火に属す。故に火星を天馬と為す。巳酉丑の三合の駅馬は亥に在り、亥宮は水に属す。故に水星を地駅と為す。其余は此に照らして類推す。倘若し駅馬の支が兼ねて両顆の星に属せば、すなわち左右の両星の夾拱するを取りて併せて使用せよ。

職元,主職分。卦氣順行至命程,干屬化曜職元星。身命逢之居顯職,凡人遇此干才能。以年干起卦氣,順數至命宮得何干,以此干化祿為是。且如甲生人寅上安命,以壬甲從干起、從亥上起甲順數至命宮,在寅得丁,即以丁火為職元。

「職元」の一星は、一人の職分の高低を主る。歌訣にいう、卦気の位より順行して命宮に数え到り、得る所の干の化出する曜すなわち職元星なり。身宮命宮これに遇えば、顕要の職に居るを主り、平常の人がこれに遇うも干练の才能有るを主る。具体の推法は、年干の所属する卦気宮を以て起算し、順に命宮に数えて、何の天干を得るかを看て、この干の化する所の曜を取る。例えば甲年生まれの人が寅宮に命を安ずれば、甲は乾卦に属し、すなわち亥宮の上より甲を起こし、順に命宮の所在する寅位に数えて丁干を得、丁は火に化す。故に火星はすなわち彼の職元なり。

局主:職元六合推干化,即是一局主之辰。命身值此無空破,士庶逢之眾仰欽。以職元干所合之干,以此干化祿為是,且如前職元是丁,丁與壬合,取壬計為局主是也。

「局主」は一局の主星で、職元より推し出す。歌訣にいう、職元の干を天干六合に拠りてそれと相合するあの干を找出し、再び化する所の曜を取れば、すなわち一局の主なり。命宮身宮これに遇いて空亡・破敗の相擾無ければ、すなわち読書人と論わず平民と論わず、皆衆人の敬仰を受けん。具体の推法は、まず職元の干を定め出し、再びそれがどの干と相合するかを看て、あの合干の化する所の曜を取る。例えば前面に推し得たる職元は丁干、丁と壬と相合し、壬は計都に化す。故に計都はすなわちこの一命の局主なり。

卦氣,此為天祿卦氣,與前不同。年乾卦氣逆回輪,日月住處定陽陰。晝生日止夜生月,論干得祿取宮神。以年干起卦氣,逆數至晝日夜月之宮得何干,以此干祿宮為是。且如甲生人太陽在酉,以壬申從干起,從亥上起甲逆數至酉得丙,以丙戊祿在巳,巳上為卦氣,又名天祿卦氣。經曰:官貴命無卦氣,安能食天祿。正謂此也。如乙生人太陰在卯,以乙癸坤宮起,從申上起乙、逆數至卯上得庚,以庚居申,申上為卦氣。

この一条もまた卦気と呼ぶも、「天禄卦気」と称して、前面のあの一条と起法同じからず。歌訣にいう、年干を以て卦気を起こし、逆に輪に回りて数えて去れ。どこに数え到りて止むるかは、日月の住する宮を看て以て陰陽を定む。昼に生まれた人は太陽の所在の宮に数え到りて止み、夜に生まれた人は太陰の所在の宮に数え到りて止む。得る所の干を看て、再びこの干の禄の所在の宮を取れ。具体の推法は次のごとし。例えば甲年生まれの人、太陽は酉宮に躔し、甲は乾卦に属し(底本の此処「壬申従干」は「壬甲従干」と作すべし)、すなわち亥宮の上に甲を起こし、逆に酉宮に数えて丙干を得、丙と戊との禄は皆巳に在り。故に巳宮はすなわち彼の卦気なり。これを天禄卦気と呼ぶ。経にいう、「官を為して顕貴の命にもし卦気無ければ、怎んぞ朝廷の禄を食むこと能わん」と。講ずる所は正にこれなり。また例えば乙年生まれの人、太陰は卯宮に躔し、乙は坤卦に属し、坤は未申に居り、すなわち申宮の上に乙を起こし、逆に卯宮に数えて庚干を得、庚の禄は申に在り。故に申宮はすなわち彼の卦気なり。

斗標,斗標者北斗之柄也,命無斗標為人不尊重。月建宮中起戌時,亥時便向次宮移。順行只喜臨官祿,地緯天經忌見之。又:命主身星斗柄宮,忌臨殺位怕逢空。宜居祿貴並生旺,補袞終當立大功。以戌時加月建順數至生時為是,且如正月卯時生,正月建寅,以戌時加在寅宮,順數至未,得本生時為斗標,餘仿此。

「斗標」とはすなわち北斗の斗柄で、命の裏に斗標無き人は、人と為りて敬重を受けず。歌訣にいう、月建の所在の宮の上に戌時を起こし、亥時に到れば便ち次の一宮に挪往し、このごとく順行す。斗標は最も官禄宮に落ちるを喜び、却って天経・地緯の両星に撞見せらるるを忌む。もう一首にいう、命主星と身主星ともし斗柄の宮に落ちれば、すなわちそれが煞位に臨むを忌み、またそれが空亡に逢うを怕る。宜しく禄位・貴位および長生帝旺の地に居るべく、かかる人は終竟朝政を匡補し大功を立つることを得ん。推法は、戌時を月建の宮の上に加え、順に本人の生時に数え到りて止む。例えば正月卯時生まれの人は、正月は寅を建つ。すなわち戌時を寅宮に加え、順に数えて下り、亥時は卯に、子時は辰に、丑時は巳に、寅時は午に、卯時は未に在り、本生の卯時は未宮に落ち、未宮すなわち彼の斗標なり。其余は此に照らして類推す。

注受,亦曰陰注陽受。注受正七子垣逢,二六三五亥戌同。八與臘月丑上立,九寅子月在寅宮。四酉十卯為截法,身命逢之定富榮。以正月起子,逆數至酉,五月又轉戌,順數至卯,十一月又轉寅,逆數至丑,為十二月是也。

「注受」はまた「陰注陽受」と呼ぶ。歌訣にいう、正月と七月は注受は子宮に在り、二月と六月は亥宮に在り、三月と五月は戌宮に在り、八月と十二月は丑宮に立ち、九月と十一月は寅宮に在り、四月は酉宮・十月は卯宮に在り、この両月は截断して別に起こす。身宮命宮が注受に遇えば、一生富足栄顕を主る。その排法は、正月より子宮を起こし、逆に下り数えて四月の酉宮に至り、五月はまた戌宮に転じ、改めて順に十月の卯宮に数え、十一月は再び寅宮に転じ、また改めて逆に数え、十二月に至れば便ち丑宮なり。一逆一順、中間二度転折するは、正にいわゆる「截法」なり。

天乙:天乙貴人甲見未,戊庚在丑乙申位。己子丙酉辛居寅,丁亥壬兔巳逢癸。天乙貴人者,即晝貴人也。玉堂:玉堂貴人甲見丑,戊庚在未丁居酉。丙亥乙子巳逢申,壬己癸卯辛午守。玉堂貴人者,即夜貴人也。

「天乙貴人」は年干に拠りて宮を取る。甲年は未宮、戊年・庚年は丑宮、乙年は申宮、己年は子宮、丙年は酉宮、辛年は寅宮、丁年は亥宮、壬年は卯(兎)宮、癸年は巳宮。天乙貴人はすなわちいわゆる「昼貴人」にして、昼に生まれた人はこれを用いる。「玉堂貴人」もまた年干に拠りて宮を取る。甲年は丑宮、戊年・庚年は未宮、丁年は酉宮、丙年は亥宮、乙年は子宮、己年は申宮、壬年・癸年は卯宮、辛年は午宮。玉堂貴人はすなわちいわゆる「夜貴人」にして、夜に生まれた人はこれを用いる。两位の貴人は一昼一夜、各々その時を司る。取用する時はまず生時の昼夜を分かち、混用すべからず。

文昌,此星入垣主大貴。甲乙巳午報君知,丙戊申宮丁巳雞。庚豬辛犬壬逢虎,癸人見兔入雲梯。文昌者,乃天干生地支所藏之人元也。甲生丙在巳,乙生丁在午,丙生戊、戊生庚在申,丁生己、己生辛在酉,庚生壬在亥,壬生甲在寅,癸生乙在卯,獨辛不以生而以戌為文昌,戌在辛之方位,以其有從魁、河魁夾之也,子、丑、辰、未不與者何也,蓋文昌欲顯不欲隱。子、丑地下,辰、未庫也。

「文昌」の一星は、垣に入り地を得れば大貴を主る。年干に拠りて宮を取る。甲年は巳宮、乙年は午宮、丙年・戊年は申宮、丁年・己年は酉(鶏)宮、庚年は亥(猪)宮、辛年は戌(犬)宮、壬年は寅(虎)宮、癸年は卯(兎)宮。之を得れば便ち雲梯に登るがごとし。その道理は、天干の生ずる所のあの干が、どの一支の人元の裏に蔵るかに依りて、文昌はすなわちあの一支に落つ。甲は丙を生じ、丙は巳に蔵る。故に甲の文昌は巳に在り。乙は丁を生じ、丁は午に蔵る。丙は戊を生じ、戊は庚を生じ、戊庚は皆申に蔵る。丁は己を生じ、己は辛を生じ、己辛は皆酉に蔵る。庚は壬を生じ、壬は亥に蔵る。壬は甲を生じ、甲は寅に蔵る。癸は乙を生じ、乙は卯に蔵る。独り辛のみ相生に拠らずして取り、戌宮を以て文昌と為すは、戌は正に辛の方位の上に在り、両旁にまた従魁・河魁の相夾有るを以てなり。子・丑・辰・未の四宮を用いざるは何ぞや。文昌の気は顕露を要して蔵匿を要せず、而して子・丑は地下に処り、辰・未はまた墓庫にして、皆隠伏の地に属するを以て、故に取らざるなり。

天廚:甲乙巳午丙在子,丁戊巳午己申儲。庚落寅中辛尋午,壬廚居酉癸臨豬。天廚名食神祿,假如甲生人逢巳,甲食丙,丙祿在巳;乙生人逢午,乙食丁,丁祿居午是也。

「天厨」は年干に拠りて宮を取る。甲年は巳宮、乙年は午宮、丙年は子宮、丁年は巳宮、戊年は午宮、己年は申宮、庚年は寅宮、辛年は午宮、壬年は酉宮、癸年は亥(猪)宮。天厨はまた「食神之禄」と呼ばれ、衣食の豊足を主る。その道理は、まず本干の生ずる所の食神を取り、再び食神の禄のどの一支に落ちるかを看て、天厨はすなわちあの一支に在り。例えば甲年生まれの人の天厨は巳に在るは、甲の生ずる所の食神は丙にして、丙の禄は正に巳に在るが故なり。乙年生まれの人の天厨は午に在るは、乙の生ずる所の食神は丁にして、丁の禄は正に午に在るが故なり。其余の各干は皆この办法に照らして推す。

歲殿,吉星臨之吉,凶星守之凶。主星入殿福非常,客曜加囚必主殃。福祿官魁如不陷,拖青紆紫列朝堂。以歲駕宮起甲,順數至生年干,在某宮即是。

「歳殿」この位置は、吉星の臨む上は吉にして、凶星の守るは凶なり。歌訣にいう、本命の主星が歳殿に進入すれば、福気は尋常に非ず。もし来る者が外来の客曜にして、また天囚の気を帯びれば、必ず災を招く。倘若し福星・禄星・官星・魁星が皆陷落せざれば、すなわち青綬を佩び紫綬を繫げ、朝堂に位列せん。推法は、歳駕の宮より甲を起こし、順に出生年の天干に数え到り、どの一宮に数え到るや、どの一宮すなわち歳殿なり。

歲駕,吉星登駕吉,凶星豋駕凶。客曜臨朝第一凶,非星破祿亦皆同。若還囚殺加身命,假使為官是蔭封。即生年支為歲駕宮也,如子年子為歲宮,丑年丑為歲駕,餘仿此推之。

「歳駕」もまた吉星の登るは吉にして凶星の登るは凶なり。歌訣にいう、外来の客曜の此の位に臨むは最も凶にして、あの禄気を破壊する雑星も同一に好からず。もし更に天囚・煞星の身宮命宮に加臨有れば、この人縦い官を為すも、不過祖上の蔭庇に倚りて得たる虚銜に過ぎず、自己の挣い来りたる功名に非ず。推法は極めて簡なり。出生年の地支の所在の宮すなわち歳駕宮なり。子年生まれの人は子宮を以て歳宮と為し、丑年生まれの人は丑宮を以て歳駕と為し、其余の各年は此に照らして類推す。

祿勳、陽刃、唐符、國印,唐符又名飛刃。祿前號刃為兵器,身命逢之性橫恃。只怕天雄諸殺臨,若逢五鬼頻遭配。祿前八位號唐符,第九名為國印宮。身命逢之膺顯爵,倘逢空陷主貧窮。

この一条は禄勲・陽刃・唐符・国印の四位を講ず。その中、唐符はまた飛刃と呼ぶ。歌訣にいう、禄位の前面のあの一位を「刃」と呼び、性は兵器に同じく、身宮命宮これに遇えば、人と為りて性情は強横自恃なり。最も怕るは天雄などの凶煞の同時に壓し来るにして、もし再び五鬼に撞上せば、すなわち屡々刑徒の発配を遭わん。禄位より前へ数えて第八位を「唐符」と呼び、第九位を「国印」と呼ぶ。身宮命宮この两位に遇えば、顕赫の爵位を膺受するを主るも、しかるに一旦空亡陷落に逢えば、却って貧窮を主る。見るべし、同一の位置も、地を得ると地を失るとは、結果は截然として相反することを。

甲祿到寅、卯為陽刃、酉為飛刃唐符,戌為國印。乙祿到卯、辰為陰刃、戌為飛刃唐符、亥為國印。丙戊祿在巳、午為陽刃、子為飛刃唐符、丑為國印。丁己祿在午、未為陰刃、丑為飛刃唐符、寅為國印。庚祿居申、酉為陽刃、卯為飛刃唐符、辰為國印。辛祿到酉、戌為陰刃、辰為飛刃唐符、巳為國印。壬祿居亥、子為陽刃、午為飛刃唐符,未為國印。癸祿居子、丑為陰刃、未為飛刃唐符、申為國印。

これは十干の禄・刃・唐符・国印の一覧なり。甲の禄は寅宮に在り、禄前の一位の卯宮は陽刃、卯の対宮の酉は飛刃唐符、戌宮は国印。乙の禄は卯宮に在り、辰宮は陰刃、戌宮は飛刃唐符、亥宮は国印。丙と戊の禄は皆巳宮に在り、午宮は陽刃、子宮は飛刃唐符、丑宮は国印。丁と己の禄は皆午宮に在り、未宮は陰刃、丑宮は飛刃唐符、寅宮は国印。庚の禄は申宮に在り、酉宮は陽刃、卯宮は飛刃唐符、辰宮は国印。辛の禄は酉宮に在り、戌宮は陰刃、辰宮は飛刃唐符、巳宮は国印。壬の禄は亥宮に在り、子宮は陽刃、午宮は飛刃唐符、未宮は国印。癸の禄は子宮に在り、丑宮は陰刃、未宮は飛刃唐符、申宮は国印。見出すべし通例は、禄前の一位を刃と為し、刃の対宮を飛刃唐符と為し、更に一位を進めて国印と為す。

天雄、地雌,天雄即白虎,地雌即喪門。天雄地雌分吉凶,駕前三位九宮中。忌臨官祿和身命,鋒刃廉同不善終。歲駕前三宮為天雄,九宮為地雌,又云:地雌對宮為天雄,忌見祿主。

「天雄」はすなわち白虎、「地雌」はすなわち喪門で、両者は一陽一陰、各々一路の吉凶を主る。歌訣にいう、天雄と地雌とは歳駕の前面の第三位と第九位とに分居す。最も忌むはそれらが官禄宮と身宮命宮の上に落ち到るにして、もし更に剣鋒・陽刃・飛廉のこれら凶煞と会合せば、善終を得ざるを主る。推法は、歳駕の宮より前へ数えて第三宮を天雄と為し、第九宮を地雌と為す。もう一種の説はまず地雌を定め、その対宮すなわち天雄と為す。両者は本来隔六相沖の一対なり。この两位は最も禄主と相見るを忌み、一たび見れば禄気は沖散せらる。

年符,年符即年官符也,又名五鬼飛符。年支順數第五位,宮神名號官符鬼。更加陽刃殺來逢,坐命臨身非橫悔。月符,月符即月官符也。以午起為首,順數輪宮走。遇住生月中,臨之多爭鬥。歲駕前五位為官符,又名飛符、年符、五鬼是也,以正月起午,數至生月為月符,怕臨身命限途。

「年符」はすなわち流年の官符、また五鬼飛符と呼ぶ。歌訣にいう、年支より順に第五位に数えて、あの一宮の宮神を官符鬼と呼ぶ。もし更に陽刃の煞の同じく来るに遇い、命宮に坐しあるいは身宮に臨めば、すなわち平白に横禍悔吝を惹き上ぐべし。「月符」はすなわち当月の官符。歌訣にいう、午宮より起こして首と為し、順に一宮一宮輪りて下り、輪りて出生の月份に止むるに至るまで、官符のあの一宮に臨むは、口舌争闘多きを主る。合わせていう、歳駕より前へ数えて第五位すなわち官符にして、また名を飛符・年符・五鬼という。月符は則ち正月より午宮を起こし、順に生月の止まる所の宮に数え到る。両者は皆最も身宮・命宮および行限の経過する路の上に落ち到るを怕る。

大耗、小耗:大耗小耗最為嫌,駕前六七位相連。身命田財俱值此,縱然發達破家筵。太歲第六位為小耗,第七宮為大耗是也,怕在身命、田財宮,或身命田財,主遇不吉。

「大耗」と「小耗」は一対の破財の煞なり。歌訣にいう、この两位は最も人の嫌うを招き、それらは緊く挨りて歳駕の前面の第六・第七の两位に排す。身宮命宮あるいは田宅財帛がそれらに遇えば、縦い一時発達すも、家業は終竟敗散せんとす。推法は、太歳より数え起こり、第六位は小耗、第七宮は大耗なり。それらは最も身宮・命宮および田宅・財帛の両宮に落ちるを怕る。およそこの幾処に遇うは、一生進む多く出ずるも多く、終帰不吉を主る。

天耗:正七二八子寅方,三九四十辰午當。五十一申丑未戌,必主雷轟虎咬亡。如正七月在子,二八月在寅,名曰天耗,又謂之雷霆殺。地耗:正七二八酉亥宮,三九四十丑卯同。五十一月臨巳上,六十二月丑未中。正七月在酉,二八月在亥,名為地耗,此二耗同前耗斷之。

「天耗」は生月に拠りて例を起こす。正月と七月は子宮に在り、二月と八月は寅宮に在り、三月と九月は辰宮に在り、四月と十月は午宮に在り、五月と十一月は申宮に在り、六月と十二月は戌宮に在り。歌訣にいう、之を犯す者は雷撃・虎傷を遭いて亡ぶを主る。故にそれをまた「雷霆殺」と呼ぶ。「地耗」もまた生月に拠りて例を起こす。正月と七月は酉宮に在り、二月と八月は亥宮に在り、三月と九月は丑宮に在り、四月と十月は卯宮に在り、五月と十一月は巳宮に在り、六月と十二月は未宮に在り。天耗・地耗を合わせて二耗と称し、断法は前面の大耗小耗と同じく、皆破財招災を主り、之に遇えば家業は聚め難し。

月廉:正月起於申,順數至本生。此星來克命,橫夭不須評。月廉星人罕用之,月廉宮較輕,月廉主起克命限,其凶莫解。且如正月生,廉在申,以水為廉主也。月煞、此煞以月廉同斷:正戌二巳七居辰,三午四未位相迎。五寅六卯八亥位,九子十丑十一申。十二月中居酉上,若犯此殺最為刑。

「月廉」の推法は申宮より正月を起こし、順に出生の月份に数え到りて止む。歌訣にいう、この星もし来りて命を剋せば、横死夭亡は多言を須いざるなり。月廉星は世人これを用いる者少なし。単に月廉の所在の宮を論ずれば、禍を為すはなお軽しと算す。しかるに一旦月廉の主星の起こりて命宮あるいは行限を剋制するや、あの種の凶険は化解する由無し。例えば正月生まれの人は、月廉は申宮に在り、申は水に属す。故に水星はすなわち彼の月廉の主なり。「月煞」の断法は月廉と同じく、起例は、正月は戌宮、二月は巳宮、三月は午宮、四月は未宮、五月は寅宮、六月は卯宮、七月は辰宮、八月は亥宮、九月は子宮、十月は丑宮、十一月は申宮、十二月は酉宮。この一煞を犯し上ぐれば、刑傷最も重きを主る。

值難:正二太陽三四月,五六火羅君莫說。七八水孛更為災,九十木氣為難絕。十一十二怕金星,此是神仙真口訣。正二月生人,以太陽為值難,忌見他煞尤凶。的殺:人命如逢破碎殺,破財恰似湯澆雪。行年運限更加臨,官事連綿無休歇。子、午、卯、酉,蛇頭問口,寅、申、巳、亥,雞頭粉碎,辰、戌、丑、未,牛頭大忌,又謂之破碎。

「值難」は生月に拠りて星を配す。正月・二月生まれの人は太陽を以て值難と為し、三月・四月は太陰、五月・六月は火星と羅睺、七月・八月は水星と月孛、九月・十月は木星と紫気、十一月・十二月は金星を以てす。作者はこれを仙家真伝の口訣という。例えば正月・二月生まれの人は、太陽すなわち彼の值難の星なり。もし更に別の凶煞に撞上せば、格外に凶険なり。「的殺」はまた「破碎」と呼ぶ。歌訣にいう、人命もし破碎の煞に逢えば、財を破り起こすや滚水の雪を澆ぐがごとく、転眼の間に便ち空し。行年運限が更に臨み加え上げれば、官司訴訟は便ち接続断えざらん。それは年支三合に拠りて位を取る。子・午・卯・酉年生まれの人は巳(蛇)宮、寅・申・巳・亥年生まれの人は酉(鶏)宮、辰・戌・丑・未年生まれの人は丑(牛)宮、之に遇うは大忌と為す。

咸池:申子辰雞叫亂人倫,寅午戌兔從茅裡出。巳酉丑躍馬南方走,亥卯未鼠子當頭忌。身命坐咸池、或咸池星入身命,更會金、水、孛者,男為癆瘵,女為風塵,又名桃花。

「咸池」は年支三合局に拠りて位を取る。申・子・辰年生まれの人は酉(鶏)宮に在り、人倫を乱るを主る。寅・午・戌年生まれの人は卯(兎)宮。巳・酉・丑年生まれの人は午(馬)宮、南方に奔走す。亥・卯・未年生まれの人は子(鼠)宮、頭に当たりて忌と為す。およそ身宮命宮が正に咸池の位に坐し、あるいは咸池の所属する星曜が身宮命宮に落ち入り、再び金星・水星・月孛のこの幾曜と会合すれば、男子は多く癆瘵虚損の疾を患え、女子は多く風塵に流落す。咸池はまた「桃花」と呼ばれ、専ら色欲の事を主る。

大煞:大煞子人先是猴,丑雞寅犬問來由。卯蛇辰午巳逢未,午虎未兔申龍頭。酉豬戌鼠難迴避,循環亥上卻逢牛。大煞即飛廉,身命限度俱忌之,為禍尤速。空亡:甲子旬中戌亥空,甲戌旬中申酉空。甲申旬中午未空,甲午旬中辰巳空。甲辰旬中寅卯空,甲寅旬中子丑空。但陽年空陽宮,陰年空陰位,陽年為空,陰年為亡。

「大煞」は年支に拠りて位を取る。子年生まれの人は申(猴)宮、丑年は酉(鶏)宮、寅年は戌(犬)宮、卯年は巳(蛇)宮、辰年は午宮、巳年は未宮、午年は寅(虎)宮、未年は卯(兎)宮、申年は辰(龍)宮、酉年は亥(猪)宮、戌年は子(鼠)宮、亥年に至るまで循环すれば則ち丑(牛)宮。大煞はすなわち飛廉にして、身宮・命宮および行限の度数は皆それを忌み、一旦犯し上ぐれば、禍を為すは来ること特別に速し。「空亡」は六甲旬に拠りて位を取る。甲子の一旬は戌・亥を空とし、甲戌の一旬は申・酉を空とし、甲申の一旬は午・未を空とし、甲午の一旬は辰・巳を空とし、甲辰の一旬は寅・卯を空とし、甲寅の一旬は子・丑を空とす。分辨の規矩は、陽年の空するは陽宮にして、陰年の空するは陰宮なり。陽年の空する所を「空」と呼び、陰年の空する所を「亡」と呼ぶ。

孤虛:金空則鳴火空發,水空日夜流不歇。木空則折土空崩,晝喜日空夜宜月。空亡對宮,即是孤虛也,如甲子旬中空,戌亥對宮為孤虛,陽為孤,陰為虛,此一秘法也。孤辰:寅卯辰人怕己丑,巳午未人畏申辰。申酉戌人嫌亥未,亥子丑人寅戌嗔。寡宿:孤辰切忌男妨婦,寡宿須教女害夫。兄弟亦當離別去,爺孃骨肉不同居。男怕孤辰女怕寡宿,身命宮坐之並,夫妻宮犯之,男女宮守之,主鰥寡孤獨論之。

「孤虚」は空落の地の五行に対する不同の影響を講ず。金は空に遇えば却って清越に発声し、火は空に遇えば却って焔を騰げて起こり、水は空に遇えば日夜奔流して停まず、木は空に遇えば中折し、土は空に遇えば崩塌す。昼に生まれた人は太陽の落空を喜び、夜に生まれた人は太陰の落空を宜しとす。その取法は、空亡の対宮すなわち孤虚なり。例えば甲子旬の空は戌・亥に在り、戌亥の対宮の辰・巳すなわち孤虚。その中、陽位を「孤」と呼び、陰位を「虚」と呼ぶ。これは一条の秘法なり。「孤辰」は年支に拠りて位を取る。寅・卯・辰年生まれの人は丑宮を怕れ、巳・午・未年生まれの人は申宮を畏れ、申・酉・戌年生まれの人は亥宮を嫌い、亥・子・丑年生まれの人は寅宮を忌む。「寡宿」は孤辰と相配し、歌訣にいう、男子は最も孤辰を忌み、妻子を妨害するを主る。女子は最も寡宿を忌み、丈夫を剋害するを主る。兄弟もまた離散し、父母骨肉は同居し難し。およそ身宮命宮それに坐し、夫妻宮それに犯り、男女宮それを守るは、皆鰥寡孤独の命に拠って断ず。

三刑:寅刑巳上巳刑申,丑戌相刑未與辰。子刑卯上卯刑子,辰午酉亥自相刑。六害:六害子未不相親,丑害午兮寅巳嗔。卯害辰兮申害亥,酉戌相穿大少情。又:三刑六害主殘傷,不測官災最不祥。妻子亦當防克破,為官必定死他鄉。三刑六害二煞,身命夫妻子宮行限,俱怕逢之。

「三刑」の排法は、寅は巳を刑し、巳は申を刑し、申はまた寅を刑す。これを無恩の刑という。丑は戌を刑し、戌は未を刑し、未はまた丑を刑す。これを恃勢の刑という。子は卯を刑し、卯は子を刑す。これを無礼の刑という。辰・午・酉・亥の四支は則ち各々自刑と為す。「六害」の排法は、子と未と相害して親しまず、丑は午を害し、寅は巳を害し、卯は辰を害し、申は亥を害し、酉と戌と相穿ち、彼此情少なし。別に一首ありていう、三刑六害は身体の残傷を主り、また意想外の官非を帯び来り、最も不祥なり。妻子児女もまた剋破を防ぐべく、官を為す人は更に他郷に死する可能あり。三刑と六害のこの両煞は、およそ身宮・命宮・夫妻宮・男女宮および行限の到る所は、皆碰上するを怕る。

劫殺、劫殺亦名天官符,劫殺前一位名災殺、第二位名天殺、總曰三殺:申子辰巳上化為塵,寅午戌亥上不須說。巳酉丑寅上休開口,亥卯未申上勿遭值。亡神:申子辰亥上不堪親,寅午戌巳上動紙筆。巳酉丑逢申須斂手,亥卯未逢寅切須忌。亡神與劫殺相對,吉凶同斷。

「劫殺」はまた天官符と呼ばれ、その前面の一位を「災殺」と呼び、更に前の一位を「天殺」と呼び、三者を合わせて「三殺」と称す。劫殺は年支三合局に拠りて位を取る。申・子・辰年生まれの人は巳宮、寅・午・戌年生まれの人は亥宮、巳・酉・丑年生まれの人は寅宮、亥・卯・未年生まれの人は申宮、およそ之に遇うは皆耗折を主る。「亡神」の取位は正に劫殺と相対す。申・子・辰年生まれの人は亥宮、寅・午・戌年生まれの人は巳宮、巳・酉・丑年生まれの人は申宮、亥・卯・未年生まれの人は寅宮。歌訣は提醒して、亡神に遇うは収斂謹慎すべく、動もすれば筆墨の官司有るをいう。亡神と劫殺とは本は隔宮相対の一対なり。故に吉凶は同一の套の办法に拠りて断ず。

天羅地網:辰為天羅忌乙生人,戌為地網怕辛生人。經云:辰戌為惡弱之地,天乙不臨,天乙乃貴人也。又云:辰為天羅,戌為地網,乙辛生人,切莫遇之。反吟伏吟:太歲宮為反吟,歲破宮為伏吟。經云:反吟、伏吟,悲哭淋淋。又云:反吟相見是絕滅,伏吟相見淚淋淋是也。

「天羅地網」は一対の困鎖の位なり。辰宮を天羅と為し、乙年生まれの人は最もこれを忌む。戌宮を地網と為し、辛年生まれの人は最もこれを怕る。経にいう、辰・戌の両宮は悪弱の地にして、天乙貴人は従来この両宮に臨到せず(天乙すなわち貴人星)。またいう、辰は天羅、戌は地網、乙年・辛年生まれの人は千万にこれに遇うことなかれ。「反吟伏吟」もまた一対なり。太歳の所在の宮を反吟と呼び、歳破の所在の宮を伏吟と呼ぶ。経にいう、「反吟・伏吟、悲哭淋淋」と。またいう、反吟に相遇うは絶滅の象にして、伏吟に相遇えば則ち終日泪流す。この両処は皆哭泣悲傷の事を主り、身命行限これを犯れば、家中に喪憂有るを主る。

駕前神殺歌、以年順數:歲駕劍鋒伏尸寄,二為天空仍可畏。喪門地雌孝服來,四為貫索勾神慮。官符五鬼及飛符,死符小耗月德具。歲破大耗闌干並,八為暴敗天厄至。九是白虎即天雄,天德絞殺捲舌忌。十一吊客與天狗,十二病符驀越位。

この歌訣は歳駕の前の十二個の位置上の神煞を順序に拠りて数え出す。用法は歳駕より起こりて順に数えよ。歳駕の本位の上には剣鋒と伏尸とを寄す。第二位は天空にして、依然畏るべし。第三位は喪門・地雌にして、孝服の門に臨むを主る。第四位は貫索・勾神にして、牽累を防ぐを要す。第五位は官符・五鬼と飛符。第六位は死符・小耗にして、同宮にまた月徳あり。第七位は歳破・大耗にして、併せて闌干あり。第八位は暴敗と天厄。第九位は白虎、すなわち天雄にして、同位にまた天徳・絞殺・巻舌あり、口舌を防ぐを須す。第十一位は吊客と天狗。第十二位は病符と蓦越。この一圈を記憶熟すれば、流年神煞の落宮は便ち一目瞭然なり。

駕後神煞歌、以年逆數:子年紅鸞卯為首,天喜對宮在於酉。血刃浮沈及解神,戌上分明牢掣肘。天哭還從午上尋,披頭更向辰宮究。流年諸殺與諸凶,逆認地支輪宮守。

この歌訣は歳駕の後の諸神煞の起法を講ず。用法は年支より逆に数えよ。子年を例と為す。紅鸞は卯宮より首を起こし、天喜はその対宮の酉宮。血刃・浮沈および解神は皆戌宮に在り、この一位は牽掣最も緊にして、留意を須す。天哭は午宮に到りて求むべし。披頭は則ち辰宮に求め得べし。子年のこの一圈を定めたる後、其余の年份はただ年支に拠りて逆に輪転し、各煞は依次宮を挪し、流年の諸般の凶煞は皆推し出す能うべし。

羊刃詳解例

以年橫取:甲、丙戊、庚、壬。卯為刃宮,午為刃宮,酉為刃宮,子為刃宮。陽刃、忌晝:火為刃星,日為刃星,金為刃星,土為刃星。四火刃度,四日刃度,四金刃度,四土刃度。酉為刃宮,子為刃宮,卯為刃宮,午為刃宮。飛刃、生人:金為刃星,土為刃星,火為刃星,日為刃星。四金刃度,四土刃度,四火刃度,四日刃度。

この表は年干に拠りて横に査べ、まず五陽干の中の甲、丙と戊、庚、壬の四欄を列す。第一行は陽刃の刃宮。甲年は卯宮、丙戊年は午宮、庚年は酉宮、壬年は子宮。陽刃は最も昼に生まれた人を忌む。第二行は刃星。甲年は火星を以て刃星と為し、丙戊年は太陽を以て刃星と為し、庚年は金星を以て刃星と為し、壬年は土星を以て刃星と為す。第三行は刃度。甲年は四つの火度を以て刃度と為し、丙戊年は四つの日度を以て刃度と為し、庚年は四つの金度を以て刃度と為し、壬年は四つの土度を以て刃度と為す。以下の三行は飛刃にして、陽刃の対宮を取る。甲年の飛刃は酉宮、丙戊年は子宮、庚年は卯宮、壬年は午宮。飛刃の刃星は、甲年は金星、丙戊年は土星、庚年は火星、壬年は太陽。飛刃の刃度は、則ちそれぞれ四金度・四土度・四火度・四日度。

以年橫取:乙、丁己、辛、癸。辰為刃宮,未為刃宮,戌為刃宮,丑為刃宮。陰刃、忌夜:金為刃星,月為刃星,火為刃星,土為刃星。四金刃度,四月刃度,四火刃度,四土刃度。戌為刃宮,丑為刃宮,辰為刃宮,未為刃宮。飛刃、生人:火為刃星,土為刃星,金為刃星,月為刃星。四火刃度,四土刃度,四金刃度,四月刃度。自刃年:壬子、癸丑、丙午、丁未、戊午、己未。飛刃年:壬午、癸未、丙子、丁丑、戊子、己丑。

この表は年干に拠りて横に五陰干を査べ、乙、丁と己、辛、癸の四欄に分かつ。陰刃の刃宮、乙年は辰宮、丁己年は未宮、辛年は戌宮、癸年は丑宮。陰刃は最も夜に生まれた人を忌む。陰刃の刃星、乙年は金星、丁己年は太陰、辛年は火星、癸年は土星。陰刃の刃度は、それぞれ四金度・四月度・四火度・四土度。以下は飛刃にして、依然陰刃の対宮を取る。乙年の飛刃は戌宮、丁己年は丑宮、辛年は辰宮、癸年は未宮。飛刃の刃星は、乙年は火星、丁己年は土星、辛年は金星、癸年は太陰。飛刃の刃度は、それぞれ四火度・四土度・四金度・四月度。別に両組の年份を列す。干支の本身が自ら刃を帯ぶを「自刃年」と呼び、すなわち壬子・癸丑・丙午・丁未・戊午・己未。干支の本身が飛刃を帯ぶを「飛刃年」と呼び、すなわち壬午・癸未・丙子・丁丑・戊子・己丑。

經云:且如倒限一說,根挨度數而推,有殺刃者,遇太歲必傷,無殺刃者,縱凶不死,故刃利害。又云:無殺刃豈能傷乎,蓋羊刃者,其論有六,有陰刃,有陽刃,有飛刃,有刃宮,有刃星,有刃度,故晝生忌陽刃,夜生忌陰刃,以甲、丙、戊、庚、壬生人為陽,以乙、丁、己、辛、癸生人為陰。假如陽刃例,甲年卯為刃宮,火為刃星,四火刃度。又如陰刃例,乙年辰為刃宮,金為刃星,四金刃度也。

経にいう、「倒限」のこの一説に講ずるに至りては、度数に挨りて一歩一歩推せよと。命の裏に殺を帯び刃を帯ぶ人は、行限が太歳に撞上すれば必ず傷を受け、殺刃を帯びざる人は、縦い限度凶険なるも送命に至らず。見るべし、刃の利害の多大なることを。又いう、殺刃無くんば、怎んぞ人を傷つけることを得んや。羊刃のこの事は共に六層の講究あり。陰刃あり、陽刃あり、飛刃あり、刃宮あり、刃星あり、刃度あり。故に昼に生まれた人は陽刃を忌み、夜に生まれた人は陰刃を忌む。甲・丙・戊・庚・壬年生まれの人は陽と算し、乙・丁・己・辛・癸年生まれの人は陰と算す。例を挙げて言えば、陽刃の例は、甲年は卯宮を以て刃宮と為し、火星を以て刃星と為し、四つの火度を以て刃度と為す。陰刃の例は、乙年は辰宮を以て刃宮と為し、金星を以て刃星と為し、四つの金度を以て刃度と為す。六層俱に具わりて、凶性始めて斉備と算す。

馬前諸殺例,以年支起驛馬取。驛六華劫災天地年月亡將扳,馬害蓋殺殺殺殺殺殺神星鞍。申子辰:寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑。寅午戌:申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未。巳酉丑:亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌。亥卯未:巳午未申酉戌亥子丑寅卯辰。申子辰人馬居寅,寅午戌人馬居申,巳酉丑人馬在亥,亥卯未人馬在巳。

この表は年支の三合局を以て駅馬を起こし、再び駅馬より下へ順に十二位の神煞を排す。表頭の両行は竪に読み、依次は、駅馬・六害・華蓋・劫殺・災殺・天殺・地殺・年殺・月殺・亡神・将星・扳鞍。申子辰年生まれの人は寅宮より起排し、依次は寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑。寅午戌年生まれの人は申宮より起排し、依次は申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未。巳酉丑年生まれの人は亥宮より起排し、依次は亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌。亥卯未年生まれの人は巳宮より起排し、依次は巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰。故にいう、申子辰年生まれの人の駅馬は寅に在り、寅午戌年生まれの人の駅馬は申に在り、巳酉丑年生まれの人の駅馬は亥に在り、亥卯未年生まれの人の駅馬は巳に在り。

五行長生例,以生年納音所取。生敗冠官旺衰病死墓絕胎養。木:亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌。火:寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑。土水:申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未。金:巳午未申酉戌亥子丑寅卯辰。生即長生,敗即沐浴,冠即冠帶,官即臨官,帝即帝旺。

この表は出生年の納音五行に拠りて長生十二位を査ぶ。表頭の十二格は依次、生・敗・冠・官・旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養。納音の木に属する人は、亥宮より長生を起こし、依次は亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌。納音の火に属する人は、寅宮より長生を起こし、依次は寅・卯・辰・巳・午・未、申・酉・戌、亥・子・丑。納音の土に属する人と水に属する人とは共用の一行にして、申宮より長生を起こし、依次は申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未。納音の金に属する人は、巳宮より長生を起こし、依次は巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰。表頭の簡称は還元を要す。「生」は長生、「敗」は沐浴、「冠」は冠帯、「官」は臨官、「帝」は帝旺。

天干化曜星例,以年干橫取。年干:甲乙丙丁戊己庚辛壬癸。天祿:主享祿,火孛木金土月水氣計羅。天暗:主闇昧,孛木金土月水氣計羅火。天福:主獲福,木金土月水氣計羅火孛。天耗:主破耗,金土月水氣計羅火孛木。天蔭:主廕庇,土月水氣計羅火孛木金。天貴:主嗣貴,月水氣計羅火孛木金土。天刑:主犯刑,水氣計羅火孛木金土月。天印:主有印,氣計羅火孛木金土月水。天囚:主囚禁,計羅火孛木金土月水氣。天權:主重權,羅火孛木金土月水氣計。

これは十干化曜の総表にして、年干に拠りて左より右へ横に査べ、十欄は依次甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。「天禄」は俸禄を享受するを主り、十干は依次火・孛・木・金・土・月・水・気・計・羅に化す。「天暗」は晦暗不明を主り、依次孛・木・金・土・月・水・気・計・羅・火に化す。「天福」は福分を獲得するを主り、依次木・金・土・月・水・気・計・羅・火・孛に化す。「天耗」は破財耗散を主り、依次金・土・月・水・気・計・羅・火・孛・木に化す。「天蔭」は父母の蔭庇を主り、依次土・月・水・気・計・羅・火・孛・木・金に化す。「天貴」は子嗣の顕貴を主り、依次月・水・気・計・羅・火・孛・木・金・土に化す。「天刑」は刑法を触犯するを主り、依次水・気・計・羅・火・孛・木・金・土・月に化す。「天印」は印信を掌有するを主り、依次気・計・羅・火・孛・木・金・土・月・水に化す。「天囚」は牢獄囚禁を主り、依次計・羅・火・孛・木・金・土・月・水・気に化す。「天権」は重権を執掌するを主り、依次羅・火・孛・木・金・土・月・水・気・計に化す。見出すべし、十行はただ同一の串の星曜を依次一格ずつ錯位せしめたに過ぎず、首行を記憶すれば便ち全表を推し出す能うべし。

天官:主官星,氣水羅計孛火金木月土。生官:主官高,月土氣水羅計孛火金木。傷官:主壞名,金木月土氣水羅計火孛。祿元:主有祿,木火水日水日水金木土。馬元:主利動,驛馬宮主是又曰貴元。仁元:主延年,木木火火土土金金水水。壽元:主壽考。

上の表に接続し、依然年干の甲より癸まで横に査ぶ。「天官」は官星を主り、十干は依次紫気・水・羅睺・計都・月孛・火・金・木・太陰・土を取る。「生官」は官位高きを主り、依次太陰・土・紫気・水・羅睺・計都・月孛・火・金・木を取る。「傷官」は名声を敗壊するを主り、依次金・木・太陰・土・紫気・水・羅睺・計都・火・月孛を取る。「禄元」は俸禄有るを主り、依次木・火・水・太陽・水・太陽・水・金・木・土を取る。「馬元」は走動に利あるを主り、それは干に拠りて曜を配せずして、駅馬の所在する宮の宮主星を以て準と為し、また「貴元」と呼ぶ。「仁元」は延年益壽を主り、依次木・木・火・火・土・土・金・金・水・水を取り、すなわち両干が共用の一行なり。「寿元」は寿数の長短を主り、取法は下文の納音表を見よ。

甲子、乙丑、壬申、癸酉、庚辰、辛巳、甲午、乙未、壬寅、癸卯、庚戌、辛亥金。丙寅、丁卯、甲戌、乙亥、戊子、己丑、丙申、丁酉、甲辰、乙巳、戊午、己未火。戊辰、己巳、壬午、癸未、庚寅、辛卯、戊戌、己亥、壬子、癸丑、庚申、辛酉木。庚午、辛未、戊寅、己卯、丙戌、丁亥、庚子、辛丑、戊申、己酉、丙辰、丁巳土。丙子、丁丑、甲申、乙酉、壬辰、癸巳、丙午、丁未、甲寅、乙卯、壬戌、癸亥水。

これは「寿元」に用いる納音の帰類表にして、六十甲子を五行に拠りて五組に分かつ。金に属する十二組の干支は、甲子・乙丑・壬申・癸酉・庚辰・辛巳・甲午・乙未・壬寅・癸卯・庚戌・辛亥。火に属するは、丙寅・丁卯・甲戌・乙亥・戊子・己丑・丙申・丁酉・甲辰・乙巳・戊午・己未。木に属するは、戊辰・己巳・壬午・癸未・庚寅・辛卯・戊戌・己亥・壬子・癸丑・庚申・辛酉。土に属するは、庚午・辛未・戊寅・己卯・丙戌・丁亥・庚子・辛丑・戊申・己酉・丙辰・丁巳。水に属するは、丙子・丁丑・甲申・乙酉・壬辰・癸巳・丙午・丁未・甲寅・乙卯・壬戌・癸亥。出生年の干支のどの一行に属するかを査べ、すなわちどの一行の五行の星を取りて寿元星と作し、再びそれの盤上の旺衰を看て、以て寿数の長短を断ず。

天干吉凶星例,以年干橫取。年干:甲乙丙丁戊己庚辛壬癸。文星:主能文,羅計金火金氣木土日月。魁星:主奪魁,月日羅計火金水孛氣水。官星:主官職,氣水羅計孛火金木月土。印星:主掌印,木日火月土羅金計水孛。催官:主催升,金水日羅木氣孛土月計。祿神:主食祿,木水計羅土火金氣日月。喜神:主喜慶,羅計氣水月土金木孛火。科名:主標名,木木火火土土金金水水。

これは天干吉凶星の総表にして、依然年干の甲より癸まで横に査ぶ。「文星」は能文を主り、十干は依次羅睺・計都・金・火・金・紫気・木・土・太陽・太陰を取る。「魁星」は魁首を奪取するを主り、依次太陰・太陽・羅睺・計都・火・金・水・月孛・紫気・水を取る。「官星」は官職を主り、依次紫気・水・羅睺・計都・月孛・火・金・木・太陰・土を取る。「印星」は印信を掌るを主り、依次木・太陽・火・太陰・土・羅睺・金・計都・水・月孛を取る。「催官」は昇遷を催動するを主り、依次金・水・太陽・羅睺・木・紫気・月孛・土・太陰・計都を取る。「禄神」は俸禄を食むを主り、依次木・水・計都・羅睺・土・火・金・紫気・太陽・太陰を取る。「喜神」は喜慶の事を主り、依次羅睺・計都・紫気・水・太陰・土・金・木・月孛・火を取る。「科名」は名を科榜に標するを主り、依次木・木・火・火・土・土・金・金・水・水を取り、両干が一星を共用す。

科甲:主登第,以命宮對宮宮主是即妻星也。祿勳:主勳祿,寅卯巳午巳午申酉亥子。陽刃:主橫禍,卯辰午未午未酉戌子丑。飛刃:同前斷,酉戌子丑子丑卯辰午未。唐符:主重權,唐符即飛刃也、並凶則以飛刃斷、會吉則以唐符論。國印:主掌印,戌亥丑寅丑寅辰巳未申。天乙:晝貴人,未申酉亥丑子丑寅卯巳。玉堂:夜貴人,丑子亥酉未申未午巳卯。文昌:利小試,巳午申酉申酉亥戌寅卯。天廚:宜食廩,巳午子巳午申寅午酉亥。

上の表に接続す。「科甲」は登第中式を主り、それは年干に拠りて曜を配せずして、命宮対宮の宮主星を取る。この星すなわちこれ妻星なり。「禄勲」は勲位俸禄を主り、十干は依次寅・卯・巳・午・巳・午・申・酉・亥・子の各宮に在り。「陽刃」は横禍を主り、依次卯・辰・午・未・午・未・酉・戌・子・丑の各宮に在り。「飛刃」は断法は陽刃と同じく、依次酉・戌・子・丑・子・丑・卯・辰・午・未の各宮に在り。「唐符」は重権を執掌するを主り、唐符は実はすなわち飛刃なり。凶星と併せて一処に在れば、すなわち飛刃に拠りて禍を論じ、吉星と会して一処に在れば、すなわち唐符に拠りて福を論ず。「国印」は印を掌るを主り、依次戌・亥・丑・寅・丑・寅・辰・巳・未・申の各宮に在り。「天乙」は昼貴人にして、依次未・申・酉・亥・丑・子・丑・寅・卯・巳の各宮に在り。「玉堂」は夜貴人にして、依次丑・子・亥・酉・未・申・未・午・巳・卯の各宮に在り。「文昌」は小考に利あり、依次巳・午・申・酉・申・酉・亥・戌・寅・卯の各宮に在り。「天厨」は衣食俸廩を主り、依次巳・午・子・巳・午・申・寅・午・酉・亥の各宮に在り。

地支吉凶星例一,以年支橫取。年支:子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。爵星:主爵尊,土水木氣孛木水火火金金水。天馬:主調升,火計水木火計水木火計水木。地驛:主遷除,木水金火木水金火木水金火。血支:主血光,木土土木火金水日月水金火。血忌:主血毒,日土土月木水火金金火水木。產星:主產難,金水木火金水木火金水木火。歲殿:宜登殿,以歲駕起甲順數遇生年干是。歲駕:宜登駕,子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。太歲:怕並凶,子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。

これは地支吉凶星の第一表で、年支に拠りて子より亥まで横に査ぶ。「爵星」は爵位の尊顕を主り、十二支は依次土・水・木・紫気・月孛・木・水・火・火・金・金・水を取る。「天馬」は調動昇遷を主り、依次火・計都・水・木・火・計都・水・木・火・計都・水・木を取る。「地駅」は遷調除授を主り、依次木・水・金・火・木・水・金・火・木・水・金・火を取る。「血支」は血光の災を主り、依次木・土・土・木・火・金・水・太陽・太陰・水・金・火を取る。「血忌」は血毒の疾を主り、依次太陽・土・土・太陰・木・水・火・金・金・火・水・木を取る。「産星」は生産の艱難を主り、依次金・水・木・火・金・水・木・火・金・水・木・火を取る。「歳殿」は星曜の殿に登るを宜しとし、支に拠りて曜を配せずして、歳駕の宮より甲を起こりて順に数え、出生年の天干の処に遇う即是なり。「歳駕」は星曜の駕に登るを宜しとし、すなわち年支の本宮で、依次子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥。「太歳」は凶煞と併せ処るを怕れ、位置もまた年支の本宮と同じ。

劍鋒:怕迭刃。伏尸:怕逢凶。天空:殺喜空,丑寅卯辰巳午未申酉戌亥子。喪門:主喪服,寅卯辰巳午未申酉戌亥子丑。地雌:怕並殺。地喪:忌臨妻。地?:同前斷。貫索:主縲紲,卯辰巳午未申酉戌亥子丑寅。勾神:同前斷。五鬼:主詞訟,辰巳午未申酉戌亥子丑寅卯。官符:同前斷。飛符:同前斷。年符:同前斷。

上の表に接続し、この幾位は歳駕と同宮にするか、あるいは依次歳駕の後に排す。「剣鋒」は陽刃と重曡するを怕る。「伏尸」は凶星に遇うを怕る。この両位は皆歳駕の本宮に寄す。故に表中に別に宫位を列せず。「天空」は煞星にして、却って落空を喜び、十二支は依次丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・子に在り。「喪門」は孝服喪事を主り、依次寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑に在り。同位の「地雌」は煞と併ぶを怕り、「地喪」は妻宮に臨むを忌み、「地?」の断法は前と同じ。「貫索」は牢獄縲紲を主り、依次卯・辰・巳・午・未、申・酉・戌・亥・子・丑・寅に在り。同位の「勾神」の断法は同じ。「五鬼」は詞訟是非を主り、依次辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅、卯に在り。同位の「官符」「飛符」「年符」の断法は皆五鬼と同じ。

地支吉凶星例二,以年支橫取。年支:子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。月德:主化凶,巳午未申酉戌亥子丑寅卯辰。死符:身命忌。小耗:田財忌。歲破:同前,午未申酉戌亥子丑寅卯辰巳。大耗:同前。闌干:命限忌。暴敗:同前,未申酉戌亥子丑寅卯辰巳午。天厄:同前。白虎:命宮忌,申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未。天雄:同前。天德:能化煞,酉戌亥子丑寅卯辰巳午未申。捲舌:命限忌。絞殺:同前。天狗:子宮忌,戌亥子丑寅卯辰巳午未申酉。弔客:主弔孝。病符、驀越:主疾病,亥子丑寅卯辰巳午未申酉戌。

これは地支吉凶星の第二表で、依然年支に拠りて子より亥まで横に査べ、各位の神煞は依次歳駕の後に排す。「月徳」は凶気を化解し得、十二支は依次巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰に在り。同位の「死符」は身宮命宮の忌む所、「小耗」は田宅財帛の忌む所。「歳破」は依次午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳に在り。同位の「大耗」の断法は同じ、「闌干」は命宮行限の忌む所。「暴敗」は依次未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午に在り。同位の「天厄」の断法は同じ。「白虎」は命宮の忌む所にして、依次申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未に在り。同位の「天雄」の断法は同じ。「天徳」は凶煞を化解し得、依次酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申に在り。同位の「巻舌」は命限の忌む所、「絞殺」の断法は同じ。「天狗」は子女宮の忌む所にして、依次戌・亥・子・丑、寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉に在り。同位の「吊客」は吊喪の事を主る。「病符」と「蓦越」は疾病を主り、依次亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉、戌に在り。

地支吉凶星例三,以年支橫取。年支:子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。的殺:主破敗,巳丑酉巳丑酉巳丑酉巳丑酉。破碎:同上。咸池:主色慾,酉午卯子酉午卯子酉午卯子。桃花:主淫泆。大殺:主橫禍,申酉戌巳午未寅卯辰亥子丑。飛廉:主非災。孤辰:主孤克,寅寅巳巳巳申申申亥亥亥寅。寡宿:主寡居,戌戌丑丑丑辰辰辰未未未戌。三刑:主刑傷,卯戌巳午辰申午丑寅酉未亥。六害:主克害,未午巳辰卯寅丑子亥戌酉申。劫殺:主劫破,巳寅亥申巳寅亥申巳寅亥申。亡神:主危亡,亥申巳寅亥申巳寅亥申巳寅。

これは地支吉凶星の第三表で、依然年支に拠りて子より亥まで横に査ぶ。「的殺」は破敗を主り、十二支は依次巳・丑・酉・巳・丑・酉・巳・丑・酉・巳・丑・酉に在り。「破碎」はこれと同位同断なり。「咸池」は色欲を主り、依次酉・午・卯・子の四宮を循环三周す。「桃花」はこれと同位にして、淫佚放縦を主る。「大殺」は横禍を主り、依次申・酉・戌・巳・午・未、寅・卯・辰・亥・子・丑に在り。「飛廉」はこれと同位にして、意外の災を主る。「孤辰」は孤独刑剋を主り、依次寅・寅・巳・巳・巳・申・申・申・亥・亥・亥・寅に在り。「寡宿」は寡居を主り、依次戌・戌・丑・丑・丑・辰・辰・辰・未・未・未・戌に在り。「三刑」は刑傷を主り、依次卯・戌・巳・午・辰・申、午・丑・寅・酉・未・亥に在り。「六害」は剋害を主り、依次未・午・巳・辰・卯・寅・丑・子・亥・戌・酉・申に在り。「劫殺」は劫奪破財を主り、依次巳・寅・亥・申の四宮を循环三周す。「亡神」は危亡を主り、依次亥・申・巳・寅の四宮を循环三周し、正に劫殺と相対す。通じてこの一表を看れば発見し得べし。およそ三合局に拠りて起こる煞、例えば的殺・咸池・大殺・劫殺・亡神は、皆四支を一循环と為し、表を査ぶる時はただ四宮の次序を記憶すれば可なり。およそ方位に拠りて起こる煞、例えば孤辰・寡宿は、則ち三支を一組と為し、年支の所属する方位に随いて位を挪す。至りて三刑・六害は、各支の対する所同じからず、逐一記憶熟するのほか無し。これらの煞は身宮・命宮あるいは行限の到る所に落ちてこそ真に作用を起こし、閑宮に落ちれば則ち深く究むるに及ばず。

空亡:主少積,甲子、丙寅、戊辰、庚午、壬申;戌。乙丑、丁卯、己巳、辛未、癸酉;亥。甲戌、丙子、戊寅、庚辰、壬午;申。孤虛:主孤寡,乙亥、丁丑、己卯、辛巳、癸未;酉。甲申、丙戌、戊子、庚寅、壬辰;午。乙酉、丁亥、己丑、辛卯、癸巳;未。空亡對:甲午、丙申、戊戌、庚子、壬寅;辰。乙未、丁酉、己亥、辛丑、癸卯;巳。甲辰、丙午、戊申、庚戌、壬子;寅。宮孤虛:乙巳、丁未、己酉、辛亥、癸丑;卯。甲寅、丙辰、戊午、庚申、壬戌;子。乙卯、丁巳、己未、辛酉、癸亥;丑。

この一段は「空亡」と「孤虚」の具体の干支対照を列挙す。読む時は左辺の四つの標目を連ねて看よ。「空亡」「孤虚」と「空亡対宮孤虚」の三項なり。空亡は积蓄を住せざるを主る。生年が甲子・丙寅・戊辰・庚午・壬申の者は空は戌に在り、乙丑・丁卯・己巳・辛未・癸酉の者は空は亥に在り、甲戌・丙子・戊寅、庚辰・壬午の者は空は申に在り、乙亥・丁丑・己卯・辛巳・癸未の者は空は酉に在り、甲申・丙戌・戊子・庚寅・壬辰の者は空は午に在り、乙酉、丁亥・己丑・辛卯・癸巳の者は空は未に在り、甲午・丙申・戊戌・庚子・壬寅の者は空は辰に在り、乙未・丁酉・己亥・辛丑・癸卯の者は空は巳に在り、甲辰・丙午・戊申・庚戌・壬子の者は空は寅に在り、乙巳・丁未・己酉、辛亥・癸丑の者は空は卯に在り、甲寅・丙辰・戊午・庚申・壬戌の者は空は子に在り、乙卯・丁巳・己未・辛酉・癸亥の者は空は丑に在り。孤虚は孤单鰥寡を主り、空亡の対宮を取れば即是なり。故に上に列する各支の対宮すなわち本命の孤虚の地なり。

地支吉凶星例四,以年支橫取。年支:子丑寅卯辰己午未申酉戌亥。紅鸞:主喜事,卯寅丑子亥戌酉申未午巳辰。天喜:同前,酉申未午巳辰卯寅丑子亥戌。血刃:主血光,戌酉申未午巳辰卯寅丑子亥。浮沉:主沒溺,戌酉申未午巳辰卯寅丑子亥。天解:主解難,戌酉申未午巳辰卯寅丑子亥。地解:主釋凶,未未申申酉酉戌戌亥亥午午。天哭:主哭泣,午巳辰卯寅丑子寅戌酉申未。披頭:主孝服,辰卯寅丑子亥戌酉申未午巳。黃旛:命限忌,辰丑未戌辰丑未戌辰丑未戌。豹尾:同上,戌未辰丑戌未辰丑戌未辰丑。

これは地支吉凶星の第四表で、依然年支に拠りて子より亥まで横に査ぶ。「紅鸞」は婚姻喜事を主り、十二支は依次卯・寅・丑・子・亥・戌・酉・申・未・午・巳・辰に在り、これは逆に排するなり。「天喜」は紅鸞と対宮にして、依次酉・申・未・午・巳・辰・卯・寅・丑・子・亥・戌に在り。「血刃」は血光を主り、依次戌・酉・申・未・午・巳・辰・卯・寅・丑・子・亥に在り。「浮沈」は溺水没頂を主り、「天解」は危難を解除するを主り、両位は血刃と同位同排なり。「地解」は凶険を釈し去るを主り、依次未・未・申・申・酉・酉・戌・戌・亥・亥・午・午に在り。「天哭」は哭泣憂傷を主り、依次午・巳・辰・卯・寅・丑・子・寅・戌・酉、申・未に在り。「披頭」は孝服を主り、依次辰・卯、寅・丑・子・亥・戌・酉・申・未・午・巳に在り。「黄旛」は命宮行限の忌む所にして、依次辰・丑・未・戌の四宮を循环三周す。「豹尾」は断法同じく、依次戌・未・辰・丑の四宮を循环三周し、恰も黄旛と対沖す。この一表に列する所は多く流年吉凶の神なり。紅鸞・天喜は嫁娶添丁の一類の喜事を主り、天解・地解は人に替わりて厄を解き凶を釈すること能う。其余の血刃・浮沈・天哭・披頭・黄旛・豹尾は則ち各々血光・溺水・悲泣・孝服と旗旛の喪を招くの象を主る。用いる時はまず年支に拠りて各煞の所在を査出し、再びそれが身宮・命宮・夫妻宮あるいは行限の上に落ちるか否かを看よ。要位に落ちて始めて応験し、閑宮に落ちれば略する可し。別に留意を要す。表頭の年支の一行の中の「己」は「巳」と作すべく、底本の刻写の誤なり。

甲子、庚午、乙亥、辛巳、丙戌、壬辰、丁酉、戊申、癸丑、己未;子。己巳、甲戌、庚辰、乙酉、辛卯、丙申、壬寅、丁未、戌午、癸亥;卯。擎天:命限忌,庚寅、辛丑、壬子;辰。戊辰、癸酉、己卯、甲申、乙未、丙午、丁巳;巳。己丑、庚子、戊寅、辛亥、壬戌;午。游奕;命限忌,乙巳、丁卯、甲午、丙戌、癸未;未。丙寅、壬申、丁丑、戊子、己亥、庚戌、辛酉;申。癸巳、甲辰、乙卯;酉。乙丑、辛未、丙子、壬午、丁亥、戊戌、己酉、甲寅、庚申;戌。癸卯;亥。已上皆是擎天之位游奕對宮。

この一段は「擎天」と「游奕」の両煞の干支対照を列挙す。両者は皆命宮行限の忌む所なり。査法は生年干支のどの一組に落ちるかを看て、あの一組の末尾に標する地支すなわち擎天の位なり。生年が甲子・庚午・乙亥・辛巳・丙戌・壬辰・丁酉・戊申・癸丑、己未の者は擎天は子に在り、己巳・甲戌・庚辰、乙酉・辛卯・丙申・壬寅・丁未・戊午・癸亥の者は卯に在り、庚寅・辛丑・壬子の者は辰に在り、戊辰・癸酉・己卯・甲申、乙未・丙午・丁巳の者は巳に在り、己丑・庚子・戊寅・辛亥・壬戌の者は午に在り、乙巳・丁卯、甲午・丙戌・癸未の者は未に在り、丙寅・壬申・丁丑・戊子・己亥・庚戌・辛酉の者は申に在り、癸巳・甲辰・乙卯の者は酉に在り、乙丑・辛未・丙子・壬午・丁亥・戊戌・己酉・甲寅・庚申の者は戌に在り、癸卯の者は亥に在り。以上に標出するは皆擎天の所在の位にして、而して游奕はすなわち擎天の対宮を取る。

擎天屬火,游奕屬水,以六十花甲隔節佈於十宮,起於子,終於卯,而丑寅不與未申飛變者,以河漢始於丑寅,終於未申,而擎天屬火,不入故也。其殺:男怕擎天,女怕游奕,皆主刑剋。

擎天は五行の上で火に属し、游奕は水に属す。この両煞の排法は、六十甲子を節気に隔てて十個の宮の裏に分布せしめ、子宮より起排して卯宮に至りて結ぶ。何を以てか丑・寅の両宮は参与せず、未・申の両宮もまたこれに随いて飛変せざるか。天河が天上に横亘し、丑寅に起こりて未申に止む、この四宮は水漢の経る所の地にして、而して擎天は火に属し、火は水の中に入る能わず。故に避けて排せざるなり。至りて両煞の応験は、男子は擎天を怕れ、女子は游奕を怕れ、之を犯すは皆刑剋傷損を主る。

五行四時例:旺、相、休、囚、死。正月二月孟仲春:木、火、水、金、土。四月五月孟仲夏:火、土、木、水、金。三六九月十二月四季季:土、金、火、木、水。七月八月孟仲秋:金、水、土、火、木。十月十一月孟仲冬:水、木、金、土、火。

この表は四季五行の旺・相・休・囚・死の五種の状態を列挙す。横頭は依次旺・相・休・囚・死。正月・二月は春季の孟月と仲月にして、この時木旺・火相・水休・金囚・土死。四月・五月は夏季の孟月と仲月にして、この時火旺・土相・木休・水囚・金死。三月・六月・九月・十二月は四季の季月にして、この時土旺・金相・火休・木囚・水死。七月・八月は秋季の孟月と仲月にして、この時金旺・水相・土休・火囚・木死。十月・十一月は冬季の孟月と仲月にして、この時水旺・木相・金休・土囚・火死。星曜の当令するや否やを査ぶるは、すなわちこの表に照らして生月を核対せよ。

五行之道,有氣有質,還相本而迭相竭者也。故當時者,旺我生者相,生我者休,克我者囚,我克者死。萬物非時不生,觀星非時不驗,星盤之中、四時之星,不一因其時令、察其盛衰,則福之厚薄、禍之淺深,自有稱量於其間矣。

五行の道理は、気有り又質有り、彼此互いに根本と為り、又輪流に此れ消え彼れ長ず。故に当令するあの一行を「旺」と呼び、我の生ずる所のあの一行を「相」と呼び、我を生ずるあの一行はすでに力量を交与し去りしを因りて「休」と呼び、我を剋するあの一行は当令の気に抑えられて「囚」と呼び、我の剋する所のあの一行を「死」と呼ぶ。万物は時令に到らざれば生長せず、星を観るに時令に合せざれば応験せず。一張の星盤の中、四時の主る所の星は各々相同じからず。ただ生時の時令に依りて每顆の星の盛衰を察看すれば、すなわち福気の厚薄・災禍の深浅は自然に衡量の準繩有らん。

張果星宗 巻三

諸吉星捷法例

以年干從寅上起,甲、丙、戊、庚、壬,故謂之五虎遁。假如甲子年,即甲己之年丙作首,即丙寅是也,餘仿此。天元祿:以虎順命何干化祿是。地元祿:以卦逆命何干屬某是。人元祿:以虎順官何干受克是。天經:以虎順命何干屬某是。地緯:以命宮支神所屬某是。天馬:以虎順官何干祿支是。地驛:以官馬支神所屬某是。職元:以卦順命何干化祿是。局元:以職干合何干化祿是。

五虎遁の用法は、出生年の天干を以て準と為し、寅宮の上より頭を起こし、起こる所の天干は甲・丙・戊・庚・壬の五つの陽干を出ず。皆寅(虎)宮より起こるを以て、故に「五虎遁」と呼ぶ。例えば甲子年生まれの人は、甲年と己年とは一律に丙を以て首と為し、寅宮すなわち丙寅なり。其余の各年は此に照らして類推す。以下は前面に講じたる九星の起法を帰納して速査の口訣と為す。「天元禄」は虎遁を用いて順に命宮に数え、得る所の干の化出する曜を取る。「地元禄」は卦気より逆に命宮に数え、得る所の干の本身の五行を取る。「人元禄」は虎遁を用いて順に官禄宮に数え、得る所の干を剋し住するあの一行を取る。「天経」は虎遁を用いて順に命宮に数え、得る所の天干の五行を取る。「地緯」は命宮の地支の五行を取る。「天馬」は虎遁を用いて順に官禄宮に数え、得る所の干の禄の所在の支を取る。「地駅」は官禄宮の駅馬の支の五行を取る。「職元」は卦気より順に命宮に数え、得る所の干の化出する曜を取る。「局元」は職元の干と相合するあの干の化する所の曜を取る。

月建吉凶星例

正二三四五六七八九十十一十二。月廉:申酉戌亥子丑寅卯辰巳午未。月殺:戌巳午未寅卯辰亥子丑申酉。天耗:子寅辰午申戌子寅辰午申戌。地耗:酉亥丑卯己未酉亥丑卯己未。月符:午未申酉戌亥子丑寅卯辰巳。值難:日日月月火羅水孛木氣金金。注受:子亥戌酉戌亥子丑寅卯寅丑。斗標:以戌時加月建宮順數生時是。卦氣:以卦逆晝日夜月何干祿宮是。斗標者,北斗之柄也,此星至尊,凡人之命遇此星指之,主為人尊重;凡帝王之命,多有之苟,無斗柄指之,雖為帝王,亦少尊嚴。此星術家多不知作何所取用也。

この表は出生の月份に拠りて横に査べ、表頭は正月より十二月までなり。「月廉」は依次申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未に在り。「月殺」は依次戌・巳・午・未・寅・卯・辰・亥・子・丑・申・酉に在り。「天耗」は依次子・寅・辰・午・申・戌に在り、再び一轮を循环す。「地耗」は依次酉・亥・丑・卯・巳・未に在り、再び一轮を循环す(表中の「己」は「巳」の誤なり)。「月符」は依次午・未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳に在り。「值難」は宮を取らずして星を取り、依次太陽・太陽・太陰・太陰・火星・羅睺・水星・月孛・木星・紫気・金星・金星なり。「注受」は依次子・亥・戌・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・寅・丑に在り。「斗標」は宫位を列せず、戌時を用いて月建の宮の上に加え順に生時に数え到れば即ち得。「卦気」もまた宫位を列せず、卦気の位より逆に昼生の太陽の宮あるいは夜生の太陰の宮に数え到り、得る所の干の禄宮を取る。末後に特別に申明す。斗標はすなわち北斗の斗柄にして、この星は最も尊貴なり。およそ凡人の命これに指さるれば、人と為りて人の敬重を受く。帝王の命は多半これ有り。倘若し斗柄の相指無ければ、縦い身帝王たるも威厳は色を減ず。惜しむべし、この星のいかに取用すべきかを、術家は大多明白せざるを。

定行限度法

百秒為一分、百分為一度、相貌限管十年、一年行三度、四個月行一度。宮祿限管十五年,一年行二度、六個月行一度。福德妻妾每限管十一年,一年行二度、七十二分七秒、四個月十二日行一度。遷移限管八年、一年行三度、七十五分三個月零六日行一度。疾厄限管七年、一年行四度,二十八分五十秒、二個月二十四日行一度。奴僕男女田宅每限管四年、半,一年行六度,六十分六秒,一個月二十四日行一度,兄弟財帛,每限管五年、一年行六度、兩個月行一度。

大限を推すにはまず每一宮の管する多少年・一年の行る多少度を知るを要す。換算の進位は一百秒を一分と為し、一百分を一度と為す。相貌宮のこの一限は十年を管り、一年に三度を行り、四ヶ月に一度を走るに合す。官禄宮のこの一限は十五年を管り、一年に二度を行り、六ヶ月に一度を走るに合す。福徳宮と妻妾宮とは每限各々十一年を管り、一年に二度七十二分七秒を行り、四ヶ月零十二日に一度を走るに合す。遷移宮のこの一限は八年を管り、一年に三度七十五分を行り、三ヶ月零六日に一度を走るに合す。疾厄宮のこの一限は七年を管り、一年に四度二十八分五十秒を行り、二ヶ月零二十四日に一度を走るに合す。奴僕宮・男女宮・田宅宮は每限各々四年半を管り、一年に六度六十分六秒を行り、一ヶ月零二十四日に一度を走るに合す。兄弟宮と財帛宮とは每限各々五年を管り、一年に六度を行り、二ヶ月に一度を走るに合す。十二宮の年数の長短は等しからず、行度の快慢もまたこれに随いて同じからず。限を推す時は須く本宮の度率に拠りて折算すべく、一概に論ずべからず。

逐年行限度法 · 欽天監校正授時過宮度図 · 命度図

張果星宗 巻四

先天心法(李某問答)

老仙曰:我之不與世遇無他,蓋世變人輕、不可與傳仙道,惟汝淳厚質樸可傳。?曰:仙道不願學也,但星命之中,願聞一二足矣。先天心法者,老仙有先天之機,觀天之命而得於心,其驗如神。故謂先天心法。仙曰:推命之術,言推命之理,必在乎精,宜詳細精研。先觀主曜,即命度主也,次察身星,即月躔處也,當以二十八宿為本,以三百六十五度為本源,十一曜為用。以木、火、土、金、水、日、月、氣、孛、羅、計為用神。

老仙張果がいう、我の世の人と相遇わざる所以は、別の緣故無く、ただ世道変り人心軽浮にして、仙道を彼らに伝うべからざるが故のみ。ただ汝の人と為りて淳厚質朴なるのみ、以て伝うべし。李某(底本の此の人の名字第二字は残缺、以下同じ)がいう、仙道は我並に学ばんと欲せず、ただ星命の一門の裏に一二の教を聴かんことを求むれば、すなわち満足せん。いわゆる「先天心法」とは、老仙が先天の機要を掌握し、仰いで天命を観て心に領会し、用いるに霊験神のごとしを以て、故に先天心法と称するなり。老仙がいう、命を推すこの術は、命を推すの理を講ず。務めて精を求め、仔細に钻研すべし。第一步はまず「主曜」を看よ。すなわち命度の主なり。第二步は再び「身星」を察せよ。すなわち太陰の躔する所の処なり。全套の推法は二十八宿を以て根本と為し、周天三百六十五度を以て本源と為し、十一曜を以て運用と為す。いわゆる用神とは、すなわち木・火・土・金・水・日・月・紫気・月孛・羅睺・計都のこの十一顆なり。

尊莫尊乎日月,日為眾曜之尊,月乃一身之主。美莫美於官福,官星顯而必貴,福星強而必榮。貴賤定格,如文武兩班,君臣慶會等格,或乾坤否塞,風雷相薄數例。貧富論財,如財居財位,田入田垣等局,或財星失陷,田逢空耗數例。賢愚識其高卑,賢者木氣扶身、金水坐命之類;愚者土孛混雜、金水背馳之例。壽夭究其元氣,壽者田星司令、壽元逢生之類;夭者主宿失垣,身星傍鬼之例。此先天之大要,繫先天心法之妙,是談星大要之旨。更有凡例具於後。且如命泊尾火虎,並箕水命者,以水火二星為主。

盤中の最も尊貴なるは日月に過ぎず。太陽は衆曜の尊にして、太陰は一身の主なり。最も美なるは官禄と福徳に過ぎず。官星が顕達すれば必ず貴を得、福星が強旺すれば必ず栄を得。貴賤を判ずるには格局を定むるを要す。よきは「文武両班」「君臣慶会」のごとく、悪しきは「乾坤否塞」「風雷相薄」のごとく、皆循むべき成例あり。貧富を論ずるには財を看るを要す。よきは財星の財帛宮に坐し、田主の田宅垣に入るがごとく、悪しきは財星の失陷、田宅宮の空亡と耗煞とに逢うがごとし。賢愚を辨ずるには高下を分かつを要す。賢なるは多くは木星紫気の身主を扶助し、金水の命に坐するの一類。愚なるは多くは土星と月孛との混雑、金水の背行して相顧みざるの一類。寿夭を究むるには元気を看るを要す。長寿なるは多くは田主の当令、寿元星の生に逢う。短命なるは多くは命主の宿の垣を失い、身星の緊く挨りて我を剋する星に在る。この幾条はすなわち先天の学の大綱にして、また先天心法の精妙の所在なり。星を談ずるの要旨は皆ここに在り。其余の細則は後面に列す。例を挙げて言えば、命宮が尾宿(尾火虎)あるいは箕宿(箕水豹)に落ちる人は、すなわち水・火の二星を以て主星と為す。

假此寅命例推之:其一,木同水入軫,月居井,日居昴,火躔尾,更得夜生,此則一品之命也。主人呼吸若雷,身長大,性剛強,有威權,更生天地之心,好山水之鄉,非凡人之命也。此言寅宮尾箕,坐命合格論也。其次,二曜朝陽,一星伴月,二品之命也。二曜火也,一星水也,火星朝君,水星輔日之類。

すなわちこの命宮の寅に在る例を用いて下へ推す。第一等の格局。木星と水星とが同じく軫宿に落ち、太陰は井宿に在り、太陽は昴宿に在り、火星は尾宿に躔し、加えるに夜に生まれたるは、これすなわち一品の命なり。この種の人は說話呼吸に雷鳴のごとき有り、身材高大にして、性情剛強にして、威権を掌握し、胸中にまた天地の心を存し、山水の郷を喜び、決して平常の人の命に非ず。以上にいう所は皆命宮の寅宮尾・箕の二宿に坐して合格するの情形なり。第二等の格局。両曜の太陽を朝拱し、一星の太陰に伴隨する有り、これは二品の命なり。いわゆる二曜は火星を指し、一星は水星を指す。すなわち火星の来りて君主の曜を朝し、水星の来りて太陽を輔佐するのこの一類の配置なり。

其三,火星入奎婁,金水會翼軫,太乙抱蟾,兼以命主逢生,身主得垣,福祿不背,皆二品至五品之命也。此言命主居垣,官福居祿,身星傍母之類。其四,火土得牛,長庚朝斗,水日坐天門,月到金牛,木臨箕壁,金水朝陽夜,火逢陽於虛,自五品以至雜流也。

第三等の格局。火星が奎宿・婁宿に進入し、金星と水星とが翼宿・軫宿に会合し、月孛が太陰を環抱し(いわゆる「太乙抱蟾」)、加えるに命主星の生に逢い、身主星の垣を得、福星禄星の皆背離せざるは、この一類は二品より五品までの命なり。此処にいうは正に命主の本垣に居り、官禄福徳の禄位に坐し、身星の緊く傍りて我を生ずる母星に在るのあの一類の配置なり。第四等の格局。火星と土星とが牛宿に落ち、太白金星(長庚)が斗宿に朝向し、水星と太陽とが亥宮の天門に坐し、太陰が酉宮の金牛に到り、木星が箕宿・壁宿に臨み、金水が夜に太陽を朝拱し、火星が虚宿の上に陽気に逢う。此の一類はすなわち五品の官より一直到る各種の雑流出身の人まで皆あり。

此下皆係寅宮坐命之論也:其五:合前等星或命度,主官祿,主受傷,身命不高,田財有好星拱夾,鉅富之命也。其六,身命稍入局,水木入命宮,醫卜之命也。其七,羅星入命,刑殺星高,武將之命也。其八,氣照身命,妻子官福俱背,或命主入三宮,皆僧道之命也。其九,身守遷移,主居六三,過房之命也。其十,主在前,殺在後,身命受克,八宮有惡星,皆殘疾之命也。

以下の各条もまた皆命宮の寅宮に坐するに就いて言うなり。第五等。前面にいう所のあのらの星に合するも、命度の主あるいは官禄の主の傷を受くれば、身宮命宮の格局は便ち高からず。ただし田宅財帛の両処に好星の拱夾有れば、すなわち大富の命なり。第六等。身宮命宮が勉强して格局に入り、水星と木星とが命宮に落ち入るは、これは医を行い卦を卜するを以て業と為すの命なり。第七等。羅睺が命に入り、刑殺の星がまた高位に居るは、これは武将の命なり。第八等。紫気が身宮命宮を照臨し、而して妻妾・子女・官禄・福徳の諸宮が皆背離して顧みざるか、あるいは命主星の第三宮に落ち入るか、これらは皆僧道の命なり。第九等。身宮が遷移宮に守り、命主がまた第六宮・第三宮に居るは、これは人に過継いで撫養せらるるの命なり。第十等。命主が前に在り凶煞が後に在り、身宮命宮の剋を受け、第八宮にまた悪星有るは、これらは皆身に残疾有るの命なり。

其十一,女命須身清、夫明、子秀,水火入垣,皆富貴之命也。其十二,身星弱,子星陷夫宮,雜金孛入命,娼妓之命也。其十三,又兼氣照身命,夫星受傷,子星受克,師尼之命也。其十四,身入遷移,孛羅計守命,夫宮受制,三嫁不休之命也。此先天之妙法,後學當融會之。論命如鑑照形,罔有不中者矣。

第十一等。女子の命は身宮の清純・夫宮の明朗・子女宮の秀發を要し、水星火星がまた各々垣に入るは、これらは皆富貴の命なり。第十二等。身星の衰弱し、子星の夫宮に陷落し、また金星・月孛の類の雑曜の命宮に落ち入る有るは、これは淪落して娼妓と為るの命なり。第十三等。上の一条の外に更に紫気の身宮命宮を照臨するを加え、夫星の傷を受け子星の剋せらるるは、これは出家して尼と為り女冠と為るの命なり。第十四等。身宮が遷移宮に落ち入り、月孛・羅睺・計都が命宮を守住し、夫宮がまた制せらるるは、これは再三改嫁して終身定まらざるの命なり。以上はすなわち先天心法の妙用にして、後学の人は融會貫通すべし。此に照らして命を論ずれば、鏡の形を照らすがごとく、中らざる無からん。

後天口訣(李某問答)

老仙曰:論命以斗杓、卦氣、唐符、國印、天雄、地雌為主。世俗術士,尚不能曉,何以知命。夫斗杓者,北斗之柄也;卦氣者,天祿之餘也;唐符者,值年之星也;國印者,朝廷之印也;天雄者,干象也;地雌者,坤象也。

老仙がいう、命を論ずるには斗杓・卦気・唐符・国印・天雄・地雌のこの六位を以て主と為すべし。世上の術士はこの六位が何物なるかをさえなお弄明白ならず、また怎んぞ命を知ると談ずるに及ばんや。この六位は各々来暦あり。いわゆる「斗杓」とは、すなわち北斗の斗柄。いわゆる「卦気」とは、天禄の外に剩る一分の余気。いわゆる「唐符」とは、值年当令するあの星。いわゆる「国印」とは、朝廷の授与する印信を象徴す。いわゆる「天雄」とは、乾卦の陽剛の象を取る。いわゆる「地雌」とは、坤卦の陰柔の象を取る。前三位は尊貴と権柄とに関わり、後三位は印信と刑傷とに関わり、一つも欠くべからず。

如帝王命合局,無斗杓,不能致一人之位。官貴命無卦氣,安能食天祿。武臣唐符不得地,難握重權。國印值空亡為官,到任而死,或無正印掌之。常人命中,皆有天雄、地雌、空亡、的殺、天地、二耗,此人上無片瓦之處,下無立錐之地,所以最為緊要也。

例えば帝王の命は、格局すでに合すと雖も、倘若し斗杓無ければ、万人の上の位子に到る能わず。官を為して顕貴の命にもし卦気無ければ、怎んぞ朝廷の禄を食むこと能わん。武臣の唐符もし地を得ざれば、重権を執掌し難し。国印もし空亡の上に落ちれば、この人は官を為して任に到れば即ち死し、あるいは官職有ると雖も正式の印信を拿取するを得ず。至りて平常の人の命の裏に、天雄・地雌・空亡・的殺、および天耗・地耗のこの二耗が一応俱全せば、すなわち上に一片の瓦の身を遮る無く、下に立錐の地の足を容るる無からん。見るべし、この六位の関係の重きは、後天口訣の中の最も緊要の一節なり。

?曰:曾得先天之法,貴賤已知矣。願聞水死、兵亡、蛇傷、虎咬、或縊死、雷轟,何以知之。答曰:有劫殺,陽刃、的殺、貫索、浮沈、天厄、桃花,皆要用也。且如命主身宮,逢水孛八煞宮,值浮沈限度,又逢流年水孛,必主溺死;或身命坐陽刃,金火與命主同度,必主兵亡。

李氏がいう、先天の法は我すでに領受し、貴賤如何はすでに看り出すこと能う。なお請い問わん。淹れ死し、兵刃に死し、蛇に咬まれ傷され、虎に噬われ、あるいは上縊りて死し、雷撃を遭いて亡ぶ、これらはまた怎んぞ看り出すべきや。老仙答えていう、これは劫殺・陽刃・的殺・貫索・浮沈・天厄・桃花のこの幾位の煞星を用いるを要す。例えば命主星と身宮とが水星・月孛の主する所の第八宮の煞地に落ち、行限がまた正に浮沈の度に值り、流年が再び水星・月孛に逢えば、すなわち必ず溺水して死せん。また例えば身宮命宮が正に陽刃に坐し、金星と火星とがまた命主と同度なれば、すなわち必ず兵刃の下に死せん。

巳酉丑生人,安命寅宮,限逢計孛,必主虎咬;子午卯酉生人,巳宮安命,行限井鬼逢火羅。又云:火孛蛇傷可斷;八煞犯貫索,身命帶勾絞,限遇火星主縊死;命在天厄,火在八宮,限行箕風、鬼度、觜火,必主雷傷。

巳・酉・丑年生まれの人は、命宮が寅宮に安んぜられ、行限がまた計都と月孛とに遇えば、必ず虎の咬を遭わん。子・午・卯・酉年生まれの人は、命宮が巳宮に安んぜられ、行限が井宿・鬼宿に走り至りて火星と羅睺とに遇うも、また凶象なり。もう一の説は、火星と月孛とに遇えば、蛇に咬まれ傷されんと断ずべし。第八宮の煞星がまた貫索を犯し、身宮命宮が勾神・絞殺を帯び、行限が再び火星に遇えば、上縊りて死するを主る。命宮が天厄の位に落ち、火星がまた第八宮に在り、行限が箕宿の主する風の度・鬼宿の度あるいは觜宿の火に属する度に走り到れば、必ず雷撃を遭いて傷かん。

?曰:敢問婦人出處去就何以取斷。仙曰:福德好,身宮清,夫宮帶祿,相貌好,后妃之命也;相貌稍偏,亦夫人之命;或命主、男女主同入夫宮,入贅之命也。

李氏がいう、請い問わん、婦人の一生の出処進退は、怎んぞ判断すべきや。老仙がいう、福徳宮よく、身宮清純にして、夫宮がまた禄気を帯び、相貌宮もまたよければ、これは后妃の命なり。もし相貌宮が稍稍偏枯せば、なおも誥命夫人の命なり。倘若し命主星と男女宮の主とが同じく夫宮に落ち入れば、すなわち彼は招贅上門の命なり。女家は出嫁せず、却って丈夫を娶りて門に入れ来る。婦人の命は、夫宮・子女宮と福徳・相貌の四処に重き在り。四処俱に佳なれば則ち貴、一処偏枯せば便ち降格して以て看るを要す。

?曰:敢問,僧道俱帶孤寡,何以知其為僧為道之異。仙曰:玉函經云:問釋,火宮辨別,求元水位參詳。蓋僧命氣照身宮,火居命位,道命主居閒極,水入命宮,並帶孤辰寡宿,此其分也。?曰:自幼從師,未嘗有此奇訣,富貴貧賤盡以知之,窮通壽夭在於行限,願盡誨焉。仙曰:此秘不可輕傳非人。?曰:謹記。

李氏がいう、請い問わん、僧人和道士の命は皆孤辰寡宿を帯ぶに、怎んぞ分辨して誰が僧と為り誰が道と為るや。老仙がいう、《玉函経》は講じたり、是れ釈門の中の人なるや否やを問わんと要せば、火の居する所の宮より辨別せよ。是れ道流なるや否やを求めんと要せば、水の所在の位より参詳せよ。大抵僧人の命は紫気の身宮を照臨し、火星の命位に居る。道士の命は命主星の閑極の宮に落ち、水星の命宮に進入す。両者はまた皆孤辰寡宿を帯ぶ。これすなわち二者の分界なり。李氏がいう、我は幼より師父に跟随して学び、従来かかる奇訣を聴かざりき。富貴貧賤すでに尽く知る、然らば窮通寿夭は全て行限の上に在り。なお望む、先生の尽情に教誨せんことを。老仙がいう、これらの秘訣は軽々しく伝うべからざる人に伝うべからず。李氏がいう、謹んで心に記せん。

至寶論(李某問答)

昔時大仙觀命、觀星,皆非泛論人之賦命,稟天地造化之樞機,故曰天命。果老大仙,夜觀星象,日論五行,以為指要,而成其文,能易曉也。且論天經、地緯,夾拱不離者為貴。有甲寅生人,亥宮立命,木星在子,水星在戌,命躔壁度,坐天門之上。此是經緯夾拱,今為商賈之人何也?

従前、大仙の命を看る星を看るは、皆泛泛に一人の禀賦を議論するに非ず。人の受くる所は天地造化の枢機なり。故にこれを「天命」と呼ぶ。果老大仙は夜に星象を観察し、昼に五行を推論し、要領を整理して文字と作し、人をして容易に明白ならしめんとす。すなわち天経・地緯のこの一対を言う。両星が命宮を夾拱して相離れざれば、貴を主る。しかるに甲寅年生まれの人有りて、命宮は亥宮に立ち、木星は子宮に在り、水星は戌宮に在り、命度は壁宿に躔し、正に亥宮天門の上に坐す。これ分明に経緯夾拱の貴格なるに、何を以てか此の人はただ一個の商販を為したるや。

老仙聞之,一哂而言:子知其一,不知其二。此水木分明、經緯然也。斯命坐於劫殺,水漂白羊之宮,木入齊瓶之地。何況水木乃我所用,水為田宅之主,曜來傷財帛,木為官祿之用星,又損福德。以子丑二宮皆屬土言之,故為傷福。水木又為宮度之主,得用受損,入格破局,豈可概論。若使水子木戌,非此論也。

老仙これを聴き、笑いていう、汝はただその一を知りてその二を知らず。この命の水星木星は確かに分かれて清楚にして、確かに経緯の象に合す。しかるに命宮は正に劫殺の上に坐し、水星は漂流して戌宮白羊の地に至り、木星はまた子宮宝瓶の郷に落ち入り、両星は皆その所を得ず。況んや水木は本は我の用いんと欲する所にして、水は田宅宮の主にして、それの此の来るは却って財帛を傷め、木は官禄宮の用星にして、それの此の落つるは却って福徳を損す。子・丑の両宮は皆土に属し、土は能く水を剋しまた木に剋さるを以て、故に福を傷めるという。水木はすでに宮主また度主にして、本は用を得べきに、如今却って傷を帯びて入り、格に入ると雖も、実際はすでに局を破れり。怎んぞ一概に論ずることを得んや。倘若し両星を対調して、水は子宮・木は戌宮に在らしめば、すなわちこの断法に非ざるなり。

又辛卯生人,命立卯宮,木在寅,金在辰,金為天經星,木為地緯星,二星入垣,夾拱得地,為上格;不克不沖,不生不破為中格;拱夾破局失垣為下格。又值斗杓指破者是也。但經緯之理四,餘可用。

再び一つの辛卯年生まれの人を看よ。命宮は卯宮に立ち、木星は寅宮に在り、金星は辰宮に在り、一前一手して命宮を当中に夾む。その中、金は天経星、木は地緯星、両星は各々垣に入り、夾拱もまた皆地を得。これすなわち上格なり。もし両星がすでに相剋せずまた相沖せず、しかるもまた相生せず局を破らず、ただ平平に夾むのみなれば、あれは中格なり。もし拱夾の形勢は在ると雖も、格局すでに破れ星また垣を失わば、便ちあれは下格なり。再び斗杓の指し来る冲破に趕うれば、更に等の下に之るなり。同じ「経緯夾拱」の四個字も、その中の道理は却って好幾層に分かる。其余の各例は皆この思路に照らして以て用うべし。

又問:斗杓之地,安身立命為富貴之良也。且有戊寅正月巳時生人,命坐酉宮,斗柄之中乃一寒儒,生平不富不貴,何也。果老曰:然,寒士之格也,命居於敗鄉,地耗破碎,守照得斗杓,為聰明文善之人,若欲富貴,科甲,候之皓首無矣。又有甲戌生於十月丑時,寅上立命,值斗杓兼祿勳長生,得局入格,此為上格貴命矣;無貴祿,守命得生旺宮,亦為中格;有劫刃耗的相刑,則為下格。嫌值經緯破局。

李氏また問う、斗杓の所在の地は、身を安じ命を立つるに本は富貴の好去処なり。しかるに戊寅年正月巳時生まれの人有りて、命宮は酉宮に坐し、正に斗柄の中に落ちるも、却って一個の窮酸の書生にして、一辈子富まずまた貴からず、これは何を以てか。果老がいう、然り、これ正に寒士の格局なり。彼の命宮は沐浴敗地に坐し、また地耗・破碎の两煞有り、不過守照の処に斗杓を得たるのみ。故に人と為りて聡明にして文墨を擅む。もし富貴科甲を指望せば、すなわち白頭に至るまでも有ること無からん。別に一個の甲戌年十月丑時生まれの人有りて、命宮は寅宮に立ち、すでに斗杓に值し、また禄勲と長生とを兼ね、局を得また格に入る。これすなわち上格貴命なり。もし貴人と禄星と無くして、ただ命を守る処に長生帝旺の宮を得たるのみなれば、あれも中格と算す。もし更に劫殺・羊刃・耗煞・的殺の来りて相刑する有れば、すなわち下格に落ち到る。この一格の最も忌む所は、すなわち天経地緯の来りて局を破るに碰上することなり。

又問:卦氣在身命宮者主榮,反為執鞭墜鐙之人,何也。果老曰:可詳驗之,若非劫刃、雄雌拱夾,命位亦是天耗地耗,守照身宮,要知用此為榮,則於斗杓相似。又問:唐符、國印守命為奇,且如丙辰生人,安命在丑月,身在子,唐符在身,國印在命,不富不貴,何也。答曰:甲寅旬中子丑空亡之地,土空則崩,何富貴之有。

李氏また問う、卦気が身宮命宮に落つるは本は栄顕を主るに、何を以てか却って人の為に鞭を執り馬を牽くの仆役に淪落する者有るや。果老がいう、これは仔細に査験を要す。もし劫殺・羊刃・天雄・地雌の来りて拱夾するに非ざれば、すなわち命位の上に別に天耗・地耗の身宮を守照する有るなり。卦気の能く栄顕を帯び来るや否やを知らんと要せば、道理は斗杓と同一なり。本身は吉なりと雖も、凶煞に壓せらるれば便ち発し出す能わず。李氏また問う、唐符・国印の命を守るは本は奇格にして、例えば丙辰年生まれの人は、命宮は丑宮に安んじ、身宮は子宮に在り、唐符は身宮に落ち、国印は命宮に落つ。何を以てか此の人は富まずまた貴からざるや。果老答えていう、丙辰は甲寅の一旬に属し、この一旬の裏、子・丑の両宮は正に空亡の地なり。丑宮は土に属し、土は一たび空に落ちればすなわち崩塌せん。どこに更に富貴の言うべき有らんや。

又問:陰注陽受,身命守之,則可化凶為吉,更兼吉曜,乃是名利之人,且有庚辰四月卯時生人,立命酉上,注受之地,犯刑而死者,何也。老仙曰:此金為陽刃之殺,又值咸池居命甲戌旬中無申酉,將何為美。豈不因酒色之中,而害己亡身也。

李氏また問う、陰注陽受のこの位置は、身宮命宮がこれを守住すれば能く凶を化して吉と為し、もし更に吉曜を兼有れば、便ち名有り利有りの人なり。しかるに庚辰年四月卯時生まれの人有りて、命宮は酉宮に立ち、正に注受の地なるに、却って刑法を触犯して以て死す。これは何を以てか。老仙がいう、庚年は酉を以て陽刃と為し、此の人の命宮の所在の酉宮は、金正に陽刃の煞なり。又碰上して咸池桃花もまた命宮に居り。況んや庚辰は甲戌の一旬に属し、この一旬は申・酉に空あり、命宮恰好落空す。すでに刃また桃花また空亡に落つ。どこに更に一点の好处有らんや。かかる命は、豈に正に酒色の中に於て自己を害し性命を送掉せんとするに非ずや。

又問:天馬地驛,吉凶何以參詳。答曰:歸垣入廟則吉,遇貴祿者最妙,得長生旺相猶美,嫌值空亡不宜,天耗地耗休囚死絕,又忌克戰刑沖。又問:天地人三元,禍福何以取用。答曰:或為官福之星,或會命度之主,或遇田財,會此之間皆美,當詳十干變曜,又看入垣升殿。且如三元皆會官福,則為貴格;會田財,則是富翁;會命度,主滿用,猶奇。中間駁雜,必細推詳。

李氏また問う、天馬・地駅の両星の吉凶は怎んぞ参詳すべきや。答えていう、それらは垣に帰り廟に入れば則ち吉、貴人星・禄星に遇上すれば最も妙、長生・旺相の気を得れば更に美。最も嫌うは空亡に落ち入るにして、また天耗・地耗と同処するを宜しとせず、あるいは休・囚・死・絶の地に落ちるも然り。別にまた他星と剋戦刑沖するを忌む。李氏また問う、天元・地元・人元のこの三元は、禍福は怎んぞ取用すべきや。答えていう、三元はあるいは官禄福徳の星に充当し、あるいは命度の主と会合し、あるいは田宅財帛と相遇し、会してこの幾処に在るは皆美と算す。取用する時は細かに十干変曜を査し、またそれが入垣升殿有るや無きやを看るを要す。例えば三元が全て官禄福徳に会すれば、すなわち貴格。全て田宅財帛に会すれば、すなわちあれは富翁。全て命度に会して満用を湊成すれば、更に奇特と為す。もし三元の間に駁乱を夾雜せば、すなわち必ず仔細に推詳せねばならず、草率に論断する能わず。

又問:壽元星照本家,何以取斷。答曰:壽元星居於命位,宜臨祿貴生旺之方,乃為吉,論不雜者尤妙。又問:官朝陽不貴者,何也。答曰:格局高強,更兼官祿朝陽,則為至貴。若命元弱矣,縱官主朝陽,有何補焉。

李氏また問う、寿元星が自己の本宮を照臨するは、怎んぞ断ずべきや。答えていう、寿元星が命位の上に落ち、最もよくまた禄位・貴人位および長生帝旺の方に臨めば、これ始めて吉と算す。もしそれが雑曜と相混せざれば、すなわち更に妙なり。李氏また問う、ある命は官星が太陽を朝拱するも、併し顕貴ならず、これは何を以てか。答えていう、必ず格局の本身の高強なるを須し、加えるに官禄の星の太陽を朝拱すれば、あれ始めて至貴なり。倘若し命元の本身衰弱すれば、縦い官主の前に往きて朝陽するも、また何を補い得んや。見るべし、諸般の好格は皆命元の強旺を以て前提と為すを。命弱ければ則ち好格も落空す。

評人生禀賦分金論(李某問答)

先生曰:賢愚壽夭,豈今日為然。太古之世,號為洪荒,而人也,固有壽夭焉。蓋拘於氣稟之始,而不知氣稟之所以終。前輩天綱,對李?言,號為善知天文象緯。象星也,以二十八宿為經,以十一曜為緯也。曾會諸星宿於竺羅。竺羅,山名也,在天西北,即竺羅國是也。夜半諸星聚此,李袁二士曾遊彼處,察禍福尤病鳶魚。鳶飛戾天,魚躍於淵,言天綱、察禍福,如天淵懸隔也。及得予旨,得吾秘旨,方知用宮主為非。

先生がいう、人に賢有り愚有り、寿有り夭有り、豈にただ今にして然るのみや。上古洪荒の世、人は一様に長寿有り短命有り。これ皆禀気の初めに拘限せられ、ただ人はこの股の気が最終にどこに走向するかを明白せざるのみ。(以下の夾注は後人の文に随いて加えたる所にして、正文と相間ふ。)前輩の袁天罡は曾て李氏に対していいし、彼は天文象緯に精通すると号す。いわゆる「象」とはすなわち星にして、二十八宿を以て経と為し、十一曜を以て緯と為す。彼はいう、曾て竺羅に於て諸星宿に会見せりと。竺羅は山名にして、天の西北方に在り、すなわち竺羅国なり。夜半里に衆星は皆そこに聚る。李・袁の二人は曾て此処を游歴せり。しかるに彼の祸福を察断するや、毛病はすなわち「鳶魚」の別に在り。鳶は天に飛び魚は淵に躍るとは、袁天罡の祸福を察するに、高下は天淵の遠きがごとき懸隔せりという。彼が我が旨要を領受するに至るに至りて、始めて単に宮主を用いて以て論断するは不对なるを知れり。

宮主者:子、丑、土、寅、卯、木、卯、戌、火、辰、酉、金、巳、申、水、午、日、未、月是也。以度主為是。度主者:即四日度、四月度、四木度、四火度、四土度、四金度、四水度。先生曰:開元間,唐朝年號,李?期我于衡廬,果老所寓處,果命氣稟井木犴,氣稟即命躔井木度,行限屢周天度,屢周限行數次,今左旋於亢。以宮言之,自子至丑,自寅至卯,謂之左旋;以度言之,自角至亢,自氐至房,謂之右旋。昨夜火逼金龍,逼克也,此言限到亢金,昨晚流火克金。太白今午,太白金星今日午時,合退於辰,火金交戰,必有大難。

いわゆる宮主とは、すなわち子丑の両宮は土に属し、寅卯は木に属し、卯戌は火に属し、辰酉は金に属し、巳申は水に属し、午宮は日に属し、未宮は月に属するのこの一套なり(底本の此処の「寅卯」は「寅亥」と作すべし)。先生の主張は応に度主を以て準と為すべし。いわゆる度主とは、すなわち四つの日度・四つの月度・四つの木度・四つの火度・四つの土度・四つの金度・四つの水度なり。先生がいう、開元年間(開元は唐朝の年号)、李氏は我を衡廬に約して相会せし(あれは果老の寄居する所)。我自己の命は気禀の井宿井木犴にして(「気禀」とはすなわち命の井宿の木度に躔するをいう)、行限はすでに周天を繞ること好幾輪(すなわち限行の数次)、如今左に旋りて亢宿に到れり。宮に就いて論ずれば、子より丑、寅より卯を左旋と呼ぶ。度に就いて論ずれば、角より亢、氐より房を右旋と呼ぶ。昨夜火星は亢金龍に逼近せり(「逼」とはすなわち剋にして、限行の亢宿の金に属する処に到り、昨晚流火の来りて金を剋するをいう)、太白金星は今日午時また合して辰宮に退かんとす。火金交戦し、我必ず大難有らん。

限宮限度皆被其傷,我當化象,披髮仗劍,太乙以禳之。太乙乃仙家祈禳之法也。言未畢,言之未終,明皇果詔試之。試以長生之術真假,飲以毒藥酒三杯,上賜酒不敢違,醺然若醉。似覺昏迷。先生曰:非佳酒也。頃之齒皆焦黑。果以手執鐵如意,擊之,齒皆落矣。假寐少時,齒再復生。時神其術。

限宮と限度とは皆火金の交戦に傷せられ、我はただ形象を変化して、頭髪を披散し手に宝剣を持ち、「太乙」の法を用いて以て禳解するのみ(太乙は仙家の祈禳の法術)。話なお說き尽さざるに、唐明皇は果して詔を下して来りて彼を試さんとす。試するは彼の長生の術の真假なり。彼に三杯の毒酒を賜う。皇帝の酒を賜うは違抗するを敢えてせず。果老は飲み下して便ち醺然として醉うがごとく、昏迷し去るに似たり。先生がいう、これは好酒に非ず。片刻の間、牙齒は皆焦黑せり。果老は便ち手に鉄如意を執りて牙を一一敲き落し、目を閉じて假寐すること一会儿、牙齒は重新たに長じ出づ。当時の人は皆彼の法術の神奇を以て為せり。この一段はすでに記事にして、また示範に在り。限宮限度の同時に傷を受くるや、凶険は幾許大なるかを。

李?再拜受教,請誨,問曰:福祿拱夾,福福主也,祿祿主也。三合曰拱,兩傍曰夾。其命必富耶,必貴耶。只知福祿拱夾,必富必貴。不知福祿拱夾,有貧有賤。先生曰:是淳風小兒之誣言也。言福祿拱夾之義,淳風仍未曾得之。

李氏は再三下拜して領教し、指點を請い、問うていう、いわゆる「福禄拱夾」とは、福は福徳の主を指し、禄は禄主を指す。三合遥抱するを拱と呼び、两旁緊挟するを夾と呼ぶ。かかる命は必ず富むか、それとも必ず貴しや。彼はただ福禄拱夾の一定に富を主り貴を主るを知るのみ、而して福禄拱夾にもまた貧賤の有るを知らず。先生がいう、これは李淳風のあの小子の胡說八道なり。見るべし、福禄拱夾の真義は、淳風もまた未だ得ざるを。同一の格局も、地を得ると地を失る・有情と無情とは、結果は正相反するを得べし。ただ死んだる一句の口訣を認むるのみなるべからず。

五星六曜:五星即木、火、土、金、水,六曜即日、月、氣、孛、羅、計。資我者吉,資者生也。傷我者凶,傷者克也,亦隨歲而變乎。此四句乃談星之骨髓,實果老之奧妙。且如金能克木,木為用神,若乙丑庚申生人,金掌刃雄,此謂殺中包刃,凶莫能解。其餘年分星殺,皆準此例推之。故予作羊刃六說,以並諸殺。宜細詳看,不可忽略。先生因取王勃命示之。勃乃唐之才子,年弱冠時作,滕王閣序,以此著名。

先生は接いでいう、盤上は共に五星六曜あり。五星は木・火・土・金・水、六曜は日・月・紫気・月孛・羅睺・計都。およそ我を資助するは則ち吉(「資」とはすなわち相生)、およそ我を傷害するは則ち凶(「傷」とはすなわち相克)、而してこの生剋の力量はまた流年太歳に随いて変化す。この幾句は星を談ずるの骨髓にして、実に果老の学問の奥妙の所在なり。例えば金は能く木を剋すも、而して木は正に我が用神なり。もし是れ乙丑年あるいは庚申年生まれの人なれば、金はまた羊刃と天雄とを兼掌す。これを「殺中包刃」と呼び、凶にして化解すること能わざるなり。其余の各年の星と煞とは、皆この例子に照らして以て推せ。故に我は羊刃六説を写し出し、諸般の凶煞を一併に帰攏す。応に仔細に研読すべく、忽略すべからず。先生はここにおいて王勃の命盤を取出して彼に看せしむ。王勃は唐代の才子にして、二十歳の上下に《滕王閣序》を写し、これに因りて名天下に満つ。

勃命坐翼,命躔翼火,水退朝陽於軫。水為官祿,退躔軫度,一為官祿,主朝陽;一為官祿,克命。木作援,援者,救也,水生木,木生火,氣又滋培奎壁之次。奎壁文章之府,氣星躔之對照於命,故其人秀而善屬文,木氣水日亦名文宿,以名立身,因官祿朝陽,故此得名也。以名敗身,水為祿主克命故也。金曜躔斗。金水二星,不離太陽前後三宮,此離太陽五宮者,抑恐唐朝曆法,與今之授時不同故耳。

王勃の命宮は翼宿に坐し、命度は翼火蛇。水星は退行して軫宿に於て太陽を朝拱す。水星は彼の官禄の主にして、軫宿に退躔し、ここにおいて一身に両重の身分を兼ぬ。一面は官禄朝陽にして、一面は官禄剋命なり。木星は旁に在りて援手と作す(「援」とはすなわち救にして、水は木を生じ木は再生して火を生じ、剋命の勢を転じて生命の勢と為す)。紫気はまた奎・壁の一帯を滋養し(奎壁は文章の府にして、紫気のそこに躔するは正に命宮に対照す)、故に此の人は清秀にして文章を写すに擅む。木・紫気・水・太陽もまた皆文宿と算す。彼は文名を以て身を立つるは、官禄の朝陽するを以てなり。彼はまた文名を以て身を敗するは、則ち水のこの禄主が同時に命を剋するを以てなり。金星は斗宿に躔す。此処に説明を要す。金水の二星は向來太陽の前後三宮を離れず、此処には却って太陽を離るること五宮の遠さ有り。恐怕是れ唐代の暦法と今天の授時暦との推算の同じからざるが緣故ならん。

限行井木,木為限度,對照受傷。斗木金克,復傷井木,大限行井,謂之頂度,孛羅一鋒一刃,孛掌鋒,羅掌刃,互爭勝負,兩相交戰,是年屬丁,此即亦隨歲而變乎,陽刃又臨,經云:無殺刃,豈能傷乎,惡死無疑,有何疑哉。子其待之。後果溺死,二十九歲。

再び彼の行限を看よ。限は井宿に走り、井木犴の木はすなわち限度の主にして、しかるにそれは正に対宮の冲照に傷を受く。斗宿の木はまた金に剋され、反って再び井宿の木を傷む。大限は井宿に行り、正にいわゆる「頂度」なり。限度が命度の頂頭上に撞き当たる。この時月孛と羅睺とは一は剣鋒を掌り一は羊刃を掌り、互いに勝負を争い両相交戦す。あの一年の天干は丁に属す。これ正に前面の「亦歳に随いて変ず」の話に応ず。陽刃はまた同時に頭に臨む。経にいう、「殺刃無くんば、怎んぞ人を傷つけることを得んや」と。如今殺刃は俱に全し。横死すでに疑う可き無し。先生がいう、汝は待ちて看よ。後に王勃は果して溺水して死し、年二十九歳なり。

?又引,天綱集曰:集經旨也。一生侘傺,失志貌。對宮怕逢羅火。因火羅對命之說未明,故設此以問。先生曰:是得其說,不知其所以說。只知其一不知其二。倘我命寶瓶女土之次,子宮女土蝠度,火羅旺午,對宮相生,得非福乎。自然有福,惟其命躔星日馬,星日太陽,怕逢火羅對照,日火爭光,所以為禍也。不言自明,若火命人,納音屬火,乃是自家星照,本家反為吉論。

李氏また袁天罡の書を引きて以て問う(《天綱集》は経旨を記録する書)、書の上にいう、一生潦倒失意(「侘傺」とはすなわち失志の様子)するは、対宮に羅睺と火星とに遇上するを以てなりと。彼は火羅の命宮を冲照するのこの一説をなお弄明白せざれば、故に拿て来りて発問す。先生がいう、この話は彼はただ皮毛を学び得たるのみ、其中の所以然を明白せず、依然としてその一を知りてその二を知らざるなり。仮に我が命が子宮宝瓶の女土蝠の度の上に落ち、火星と羅睺とが午宮に於て旺にして、午と子と対照し、午火は子土を生ずれば、豈に却って福に非ざらんや。自然に福なり。王勃のあの例の禍と為る所以は、彼の命の星日馬の度に躔するを以てなり。星宿は日に属し、すなわち太陽にして、太陽は最も火羅の対宮より照り来るを怕れ、日と火と光を争う。故に禍を成す。この道理は説かずして自ずから明なり。更に一層を進めん。もし生年納音の火に属する人が火羅に遇えば、あれは自家の星の来りて本家を照るにして、却って吉に拠りて論ずべし。

凡納音星,照命克命,不為忌也。四日度皆然,星房昴虛四日度也。又怕丑甲生人,丑生以火羅,為地雌,甲生以火羅掌羊刃,非夭則貧困之人也。此亦隨歲而變乎之論。先生曰:火躔昴,昴日金垣,天綱謂火燒牛角,酉為金牛故曰牛角,火命人不為忌,何也。納音是火不忌克命,蓋火即我也,火命人,火燒牛角,納音克命,乃我勢盛,星照本家,何傷之有。無自克自之理,其餘木虛,木打寶瓶,金尾、金騎人馬,土翼、土埋雙女,水婁、水泛白羊,皆可準此例推之。已上四星,若為納音之主,皆為星照本家,不忌論也。

およそ生年納音と同行の星は、たとい命を照り命を剋するも、忌と算せず。四つの日度は皆この道理なり(星・房・昴・虚すなわち四つの日度)。ただしなお年份を看るを要す。丑年生まれの人は火羅を以て地雌と為し、甲年生まれの人は火羅を以て羊刃を掌る。此の両種の人が火羅に遇うは、短命ならざれば則ち窮困なり。これもまた正に「流年に随いて変化す」のあの句に応ず。先生がいう、火星は昴宿に躔し、昴宿は日に属して而して所在の酉宮は金垣なり。袁天罡はこれを「火焼牛角」と呼びし(酉宮は金牛にして、故に牛角と称す)。しかるに火命の人がこれに遇うは忌と算せざるは何ぞや。納音の火に属する人は、火すなわち我自己なりを以てなり。火焼牛角は納音の命を剋すと雖も、実際は我の此方の気勢旺盛にして、自家の星の来りて自家の門を照るなり。何の損傷か言うべき有らん。天下に自己が自己を剋するの道理無し。其余は例えば木星の虚宿に躔するを「木打宝瓶」と呼び、金星の尾宿に躔するを「金騎人馬」と呼び、土星の翼宿に躔するを「土埋双女」と呼び、水星の婁宿に躔するを「水泛白羊」と呼ぶ。皆この例に照らして以て推すべし。以上の此の四顆の星は、ただ正に本命納音の主たれば、すなわち皆自家星が本家を照ると算し、忌に拠りて論ぜず。

先生曰:煽熾怕傷金位,煽熾火也火居辰酉,此天綱之言也。假使我命火,必不為忌。適楊國忠,貴妃從兄,丑時生子,昨夜丑時生男,命坐昴日,酉宮昴度,火羅兩夾,宮度兩傷,一為天雄殺,殺迭殺,一為羊刃星,凶並凶。又是咸池之地。即桃花殺也。?舉問:何如。先生曰:昨夜,客星犯金火,此火羅之驗也。先生又能觀天象,能知人事,恐後學者,不能如此精通。是子之壽,不出今日。果其夜不救。國忠神之,請詳己命。先生曰:是命泊處。泊者命安此也。雖得卦氣,官貴命無卦氣安能食天祿。身元坐刃,刃為殺首,而刃星又起逼命。逼命者克命也。吾論其富且貴者,何也。以度主祿主。

先生がいう、「熾烈の火は金位を傷るを怕る」(「煽熾」は火を指し、說くは火の辰・酉の両個の金宮に落つるをいう)、これは袁天罡の話なり。しかるに仮に我が本命が火に属せば、すなわち一定に忌と算せず。恰好楊国忠(楊貴妃の堂兄)が丑時に一個の児子を得たり。すなわち昨夜丑時生まれの男孩なり。この孩子の命宮は酉宮昴日鶏の度に坐し、火星と羅睺とは一左一右に夾住し、宮と度との両頭は皆傷を受く。その中の一顆は天雄の煞にして、煞の上に煞を加え、一顆は羊刃の星にして、凶の上に凶を加う。況んや此処はまた咸池の地、すなわち桃花煞なり。李氏はこの命を挙出して問うていう、如何なるや。先生がいう、昨夜客星の金・火を侵犯する有り、これ正に火羅の応験の徴兆なり。先生はすでに能く天象を観、また能く人事を知る。只怕るらく後学の人はかかる精通を為し到る能わざらんことを。この孩子の寿命は、今天を過ぐる能わず。果して当夜に救い得ず。楊国忠は之を視ること神のごとくし、便ち先生を請いて自己の命を細看せしむ。先生がいう、彼の命宮の落つる所の処に就いて論ずれば(「泊」とはすなわち命の此処に安んずるをいう)、卦気を得たりと雖も(官貴の命は卦気無くんば朝廷の俸禄を食む能わず)、しかるに身元は正に羊刃に坐し、刃は衆煞の首にして、刃星はまた起こりて命宮を逼剋す(「逼命」とはすなわち剋命)。然らば我は何を以てかなお彼のまた富みまた貴きを断ずるや。倚る所は度主と禄主となり。

度主,命度也。祿主,官祿也。起從陽於福德宮。言命主祿主,輔佐太陽於福德宮。而釣起又生本元,且三合對照,又有吉星以助之,然貴則貴矣,如此格高,則當貴顯,予未保其令終也。因身元坐刃,刃星又起逼命,故此不得其死。李?蹶起拜曰:請問所已。先生作色,對曰:後自知之,天機不可洩。後天寶年亂,果被陳元禮等所殺。先生曰:日,火也。太陽為火之精,月,水也。太陰為水之副,日,父也。日為君父,命從此出,月,母也。月為後母,身從此生,亦目之象。日為左目,月為右目,四日度坐命。

いわゆる度主とは、すなわち命度の主。いわゆる禄主とは、すなわち官禄の主。この両顆の星は一同に起こりて福徳宮に於て太陽に跟従し(意は命主と禄主とが福徳宮に於て太陽を輔佐す)、飛び起きたる後また回頭して本命の元神を生助し、加えるに三合対照し、なお吉星の相助有り。故に貴は真の貴なり。格局すでにかくのごとき高し、自然に顕貴に当たるを得。ただ我は敢えて彼の善終を得るを保せず。身元の羊刃に坐し、刃星また起こりて命を逼すれば、故に終竟好死を得ざるなり。李氏は猛然として身を起こし下拜していう、請い問わん、結局は究竟如何なるや。先生は顔色を変じて答えていう、以後汝は自然に知らん、天機は泄露すべからず。後に天宝年間の安史の乱、楊国忠は果して陳玄礼らの人の殺す所と為れり。先生は又いう、太陽は火に属し(太陽は火の精華)、太陰は水に属す(太陰は水の副貳)。太陽は父なり(太陽は君父を象徴し、命は此より出ず)、太陰は母なり(太陰は后母を象徴し、身は此より生ず)。日月はまた眼目の象なり。太陽は左目と為り、太陰は右目と為す。下面就くは四つの日度を以て命に坐するの情形を講ず。

星日馬,房日兔,昴日雞,虛日鼠,四日度也,以日為主。晝生忌火羅,火羅與日爭光,火為羊刃,掌刃愈凶,羅為岐鋒,並鋒尤惡。岐字未詳,或曰山名。不曰早喪父,火刃逼陽,亦主傷盲,必損其目。四月度坐命,張月鹿、危月燕、心月狐、畢月烏,四月度也,以月為主。夜生怕土計,土計卻能掩月,土計是羊刃殺。此謂之殺迭殺凶不可解。亦同此推。不曰早喪母,亦主傷盲。

星日馬・房日兎・昴日鶏・虚日鼠、この四つは日度にして、太陽を以て主星と為す。昼に生まれた人がこの四度に坐するは、最も火星と羅睺とを忌む。火羅は太陽と光を争わんと欲するを以てなり。火星もし羊刃を兼掌せば更に凶、羅睺もし岐鋒を兼作し剣鋒と併せ処れば更に悪し(「岐」の字の含义は詳ならず、或る人は山名という)。かかる命は、早年に父を喪うか、すなわち火刃の太陽を逼迫して以て眼目を傷及し、甚至失明せん。再び四つの月度を以て命に坐するを言う。張月鹿・危月燕・心月狐・畢月烏、この四つは月度にして、太陰を以て主星と為す。夜に生まれた人がこの四度に坐するは、最も土星と計都とを怕る。土計は能く月光を遮掩するを以てなり。もし土計がまた羊刃の煞を兼ねば、すなわちあれは煞の上に煞を加え、凶にして化解する由無し。断法は日度のあの一套と同じく、早年に母を喪うに非ざれば、また眼目の傷を受くるを主る。

因指張巡命視之。彼命坐心月狐,今限歷張月鹿。計掌刃星,在張月度之前。土為岐鋒,攻於後。土為鋒殺,在張月度之後,使其背行稍可。土前計後,相背不相向乃可,否則往來交斗,若計前土後,相向,不相背而斗,能脫此乎。蓋土順行,計逆行,兩相迎斗,焉能脫此。?曰:時方貴盛,正當權要。先生曰:貴盛可勝天乎。其能如天命何,天寶二載,天寶二年,刃殺復隨,刃並,流計加踏,更迭計星,必死於兵。

先生はここにおいて張巡の命盤を指し示して彼に講じ示す。張巡の命宮は心月狐の度に坐し、眼下の行限は張月鹿の度に走り到れり。計都は刃星を掌り、位置は張宿月度の前面に在り。土星は岐鋒と作し、後面より攻め上る(土星は鋒煞にして、張宿月度の後頭に落つ)。仮にそれらをして背向に行かしめばなお稍支撑する可し。土は前に計は後に、彼此相背して相向わざれば、あれはなお罷む。如今は却って計は前に土は後にして、両星は迎面して相向い往来交斗す。怎んぞ身を脱することを得んや。土星は順行し計都は逆行して、正好迎頭に相撞ずるを以て、どこにか躲れ開くべき。李氏がいう、しかるに張巡は此刻正に貴盛勢を得て、身は要職に居れり。先生がいう、貴盛は能く天に勝たんや。彼はまた能く天命を怎んぞせん。天宝二年に到れば、刃煞はまた跟いて来り、流年の計都は再び壓し上げ、必ず兵禍に死せん。

命限兩傷,刃鋒並踏,果死祿山兵手。?曰:敢問四木者,何也。日、月、木、火、土、金、水佈列於二十八宿,皆有其四。先生曰:角斗奎井:角木蛟、斗木獬、奎木狼、井木犴,為四木是也。遇此安命,以木為主,金曜強健,金能克木,則木危矣。命主受傷,木既危,則剝床以膚我,豈免於患乎。易曰:剝床以膚,凶切,近災也。若此命者,如此之格,必壞祖破家,傾家蕩產,從木得地,雖命主起強,亦須先破而後成。必須先難而後獲也。

命宮と行限とは両頭皆傷を受け、羊刃と剣鋒とは一斉に踏み来る。張巡は後に果して安禄山の兵刃の下に死せり。李氏がいう、請い問わん、いわゆる「四木」とは何物なるや。原来日・月・木・火・土・金・水の七政は二十八宿の上に分布し、每一曜は各々四宿を占む。先生がいう、角・斗・奎・井のこの四宿、角木蛟・斗木獬・奎木狼・井木犴は、すなわち四木なり。命宮がこの四度の上に安んぜられれば、すなわち木星を以て主と為す。倘若し金星が強健なれば、金は能く木を剋し、木はすなわち危険なり(命主の傷を受くる)。木すでに危険なれば、すなわち《周易》の剥卦のいう所の「剥牀以膚」のごとく、凶険はすでに身に逼到り、怎んぞ災患を免れんや。(《周易》剥卦の六四爻辞「剥牀以膚、凶」、意は災禍の切近するをいう。)かかる命格は、必ず祖業を敗壊し家産を傾蕩す。たとい木星が別に地を得命主が重新たに強く起るも、また先に破れて後に成し、先に一番の艱難を経て始めて收穫有るを要す。

?曰:請問四火,翼火蛇、觜火猴、室火豬、尾火虎。先生曰:舉一隅,必以三隅反。舉一可知其三,四火宜木盛,木為火母,木氣強,母強子旺,則壽堅福壯;如此格者福壽崇高,木氣弱,彼無力我何藉,而火躔得所,雖命元得地,只是清淡之士,主清閒而淡薄,火又弱,不旺相,失經失次。失經火,居水度,失次火,入水宮,只為貧賤之人。如此者,貧窮下賤之人。

李氏がいう、請い問わん、四火はどの四宿なるや。答案は翼火蛇・觜火猴・室火猪・尾火虎。先生がいう、一隅を挙げれば応に三隅を以て反推すべく、一様を説き出せば便ち其余の三様を推知する能うべし。四火に坐命するは、宜しく木気の旺盛有るべし。木は火の母親なるを以てなり。木気一たび強ければ、母強く子旺して、人は寿数堅固にして福分壮実なり(かかる格局は福寿崇高)。もし木気衰弱せば、母親力無くして、我はまた何に倚り頼まんや。この時縦い火星の躔するは其の所を得命元もまた地を得ると算すも、不過一個の清淡の士に過ぎず(一生清閑にして淡泊)。倘若し火の本身また弱く、すでに旺相せず、なお経を失い次を失わば(「失経」は火の水度の上に落つる、「失次」は火の水宮の裏に落つるをいう)、すなわちただ一個の貧賤の人を為すのみ。

四土:柳土獐,女土蝠,氐土貉,胃土雉;四水:軫水蚓,參水猿,箕水豹,壁水俞;四金:亢金龍,鬼金羊,牛金牛,婁金狗;皆準此論。凡坐命於此四土、四水、四金度者,皆同前四木、四火之例而推。?拜謝曰:命之矣。命者受敬也。先生袖出天圖,指示曰:天圖即命圖也,指示乃指教也。

四土は柳土獐・女土蝠・氐土貉・胃土雉、四水は軫水蚓・参水猿・箕水豹・壁水俞、四金は亢金龍・鬼金羊・牛金牛・婁金狗。此の幾組は皆同様の道理に照らして以て論ず。およそ命宮が四土・四水・四金の度の上に坐する人は、皆前面の四木・四火の例に比照して以て推せ。まず本行の是れ母気の滋養を得たるや否やを看、再び我を剋する星の強旺の有無を看、最後にそれが経を失い次を失うや否やを看よ。李氏は拜谢していう、領教せり(「命之」は教を受け敬を致すの意)。先生は便ち袖中より天図を取出し、指し点じて彼に看せしむ(天図はすなわち命図、「指示」とはすなわち指教)。

爾命泊軫,爾命即李?命,以水為主,命主水星,計攻水於奎。攻者,戰克也,言命主被克。天綱謂水泛白羊,此言命主失陷也。水勢盛,水居火位,我去克彼,故曰勢盛。復梗於計,梗謂相敵,計雖強,指火宮言而有所黨,又困於奎木,奎木克計乃曰為困,倘得金在奎,即計生金金生水,從水必發,展轉相生方許發達,但金起遠,遠者不在本宮度也。只為清貧之士。由此清貧可知,四十七歲限行參度,行申限參水度,必不在人世。決死無疑,?曰:何也。何故而死,土躔參水,限度已壞矣。命限兩傷故此而卒,餘仿此推。

先生がいう、汝の命宮は軫宿に落ち(此処に說くはすなわち李氏本人の命)、水星を以て主と為す(命主は水星)。計都は奎宿の上に於て水星を攻撃し(「攻」とはすなわち戦剋にして、命主の剋せらるるをいう)、袁天罡はこれを「水泛白羊」と呼びし。說くは正に命主の失陷なり。水の気勢は本来盛なり(水は火位に落ち、我の往きてそれを剋するにして、故に勢盛という)も、却って計都に梗阻せられ(「梗」とはすなわち相敵抗衡にして、計都強なりと雖も、それの所在する火宮に於て党助を得るに就いて言うなり)、同時にまた奎宿の木に困せらる(奎木は計を剋す。故に困という)。倘若し能く金星の奎宿に落ちる有らば、すなわち計都は金を生じ金は再生して水を生じ、水のこの一路に順えば必ず発達せん。展転相生してこそ発達を談ずるを得べし。可惜し金星の起躔は遠し(「遠」とは說くは本宮本度の上に在らざるをいう)。故に汝はただ一個の清貧の士を為すのみ。此より清貧の結局はすでに預知すべし。四十七歳に行限は参宿の度に走り到り(申宮の参水猿度)、汝は必ず人世に在らざらん。死は疑い無きなり。李氏問うていう、これは何を以てか。答えていう、土星の参水の上に躔するを以て、限度はすでに壊れたり。命と限とは両頭俱に傷み、故に此に於て終る。其余の各命は皆この办法に照らして推せ。

其餘水、土、火、金、日、月等星受克者,限行頂度處,必死。其論看倒限篇詳矣。先生曰:世人得袁公旨,袁公,袁天罡也,言得其秘旨。皆以行限,視度之休危。看人休咎危亡,皆以限度而論。假如命度角木,以木為主,到軫水,為吉;命木限水受生故也。到翼火,為凶。命木限火竊氣故也。殊不知當生水星,壯旺為福,否則而凶危矣。

其余の水・土・火・金・日・月の各星は、およそ本命の主の剋を受くる者は、行限が「頂度」に走り到れば、すなわち限度の命度の頂き上るあの一処、必ず命を喪わん。この方面の議論は、〈倒限篇〉に詳見す。先生がいう、世人は袁公の旨要を得て(袁公はすなわち袁天罡、彼の秘訣を得たるを指す)、一概にただ行限に拠りて以て限度の是れ安なるや危なるやを看る(人の吉凶危亡を判断するは、全て限度に憑りて立論す)。例えば命度は角木蛟にして、木を以て主と為し、行限が軫水に到れば便ち吉と断じ(命は木に属し限は水に属し、水は木を生ずるを以て)、行限が翼火に到れば便ち凶と断ず(命木の限火に泄気せらるるを以て)。彼らは併し知らず、なお出生盤の上の水星の本身を看るを要するを。水星壮旺なれば、水限に行りて始めて福なり。水星もし壮旺ならざれば、すなわち却って凶険なり。

此言只知命度受生為吉,而不知命度受生為凶。何也。且如限行水度,以水為限,主必看水星起躔,垣廟壯旺則為福。論設使水星起躔,衰弱失陷,則為凶斷。餘皆仿此。倘若翼火起弱,亦不能竊我之木也。此言以命去生限度,為竊氣,乃凶。且如限行翼火,火星起躔,失次陷弱,亦不能竊我命木也。若火星,起躔高旺,則能焚我木也。餘準此推。先生坐大覺寺,坐寓於此,或指金剛命試之。以塑日為生。

これはすなわち言う。世人はただ命度の生を受くるを吉と為すを知りて、却って命度の生を受くるもまた凶と為り得べきを知らず。何を以てか。例えば行限が水度に走り到れば、すなわち水を以て限主と為す。必ず再び水星の本身の何の処に起躔するかを看るを須す。それが本垣あるいは廟旺の地に在ってこそ真に福なり。仮にそれの起躍する処が衰弱失陷せば、すなわち凶に拠りて来り断ずべし。別の星は皆此に照らして類推せよ。反って言えば、倘若し翼火の起躔する時の本身衰弱せば、それも我が木気を窃み取る能わず(此処に講ずるは命を以て限度を生ずるを以てなり、「窃気」と呼び、本は凶象に属す)。例えば行限が翼火に走り到り、火星の起躔が次を失いて陷弱せば、すなわち我が命中の木を窃む能わず。しかるに火星もし起躔高旺なれば、すなわち真に能く我が木を焼き尽さん。其余の各例は此に照らして推せ。当時先生は正に大覚寺に寄住し(すなわち寺中に住せり)、ある人は殿上の金剛像を指して来りて彼を考え、塑像の落成の日を以てその生辰と算しき。

以其塑像年月日時推排。先生不視,卻之。不看也,忽爐中風蕩,火星墮地。先生起而言曰:此寺不久人間,經旬灰於火。言十日後,必遭火焚也。?曰:先生因金剛命知之乎。問是因金剛命而知之。曰:否。適火星自爐中下,金剛命亦可試也。若論其命,亦可知矣。?課其命限,行虛日。虛日在子,太陽為用,羅申火辰,攻破日鼠。三合拱限,日怕火羅,限度被傷,其凶可決。曰:得非命乎。先生曰:是人命,亦惡死。設若是人命,亦主不得其死。?曰:何也。何故,今年天雄在子,天雄在限,陽刃在午,陽刃照限,餘準此也。

すなわち塑像の年月日時に拠りて盤を排す。先生は看もせずして、それを推し開けし。忽然として香炉の裏に風一蕩し、一点の火星が地上に落ちたり。先生は身を起こしていう、この座の寺廟は人間に待つこと長からず、十数天にして灰燼に化さん(意は十日の後必ず火災を遭わん)。李氏問う、先生は金剛の命より推し出したるか。答えていう、否、刚才のあの一点の火星の炉裏より落ち来るが我に告げたるなり。不過金剛の命もまた妨げず一試す。もし真に往きて推せば、同様に能く看り出さん。李氏はここにおいてその命限を排算し、行限は虚日鼠の度に走り到れり。虚宿は子宮に在りて太陽を以て用と為す。羅睺は申に在り火星は辰に在り、申・子・辰の三合は限宮を拱住し、一斉に子宮の虚日鼠を攻破す。太陽は最も火羅を怕れ、限度すでに傷せらるれば、凶険はすでに断定すべし。李氏がいう、これ莫非れそれの命数なるか。先生がいう、これもし活の人の命なれば、も同様に横死の象なり(もし人命に換え作せば、同様に善終を得ざるを主る)。李氏問う、何を以てか。答えていう、今年天雄は子に在りて正に限の上に壓し、陽刃は午に在りてまた対宮より限を照るを以て。其余の各例は皆この办法に照らして推せ。

大凡論人命限,皆可仿此推之。李?試一人,試看何如,命坐氐土度,卯宮氐度,金守照為飛廉之主。月廉殺主,不宜起守命垣。何以能延。言其何不損壽,先生曰:爾乃專以苟見,苟略也,自謂苟且之見。而不知甲辰火命人,納音屬火,豈有畏於飛廉金乎。是我克廉非廉克我,若木命人,的不能延,納音屬木廉金克我,今限行井木,木為限主廉金傍克,飛廉、月符、官符同守照,是謂諸煞並踏,又加流星等殺,乃曰眾殺相攻,問之,此人已在囹圄中矣。囹圄古之牢獄。

およそ人の命と限とを推論するは、皆この办法に照らす可し。李氏は一個の人の命を拿て来りて試問す。この命は氐土貉の度に坐し(卯宮の氐宿)、金星の守照有るも、而して金正に飛廉の主なり(飛廉はすなわち月廉の煞主にして、本は起きて命垣を守るに宜しからず)。かくのごときは何を以てかなお寿を損せざるや。先生がいう、汝のこれはただ粗略の見に憑るのみ(「苟」とはすなわち苟且草率)、而して知らず、此の人は甲辰年生まれ・納音は火に属する人なり。どこにか飛廉の金を怕るるを得んや。これは我の往きて飛廉を剋するにして、飛廉の来りて我を剋するに非ず。仮に換え作して納音の木に属する人なれば、すなわち確かに生くること長からず。木命が廉金に遇うは正に金の来りて我を剋するを以てなり。如今彼の行限は井木の度に走り到り、木は限主にして、飛廉の金は旁より来りて剋し、飛廉・月符・官符また一同に守照す。これを「諸煞併踏」と呼ぶ。加えるに流年星曜等の煞、すなわちこれを「衆殺相攻」と呼ぶ。一問の下に、この人は果してすでに牢獄の裏に関せられて在りき(「囹圄」とはすなわち古時の牢獄)。

先生曰:汝知天罡之語乎。問?可知天罡語句否。劫刃地雌見夫星,劫殺羊刃,地雌怕居夫位於妻元。揚鞭再醮。鞭,絲鞭也。古者,公主招婿,執之可意者,投之。揚鞭者,女子將嫁,其母以酒醮之,曰:必敬必恭,相汝夫子。再醮,言再嫁其夫。或命坐空亡,六甲空地,妻宮為氣羅所傷。

先生がいう、汝は袁天罡のあの句を知るや。「劫刃地雌見夫星、揚鞭再醮」と。意は劫殺・羊刃と地雌の三者は、最も女命の夫宮あるいは妻元の位に落つるを怕る。「鞭」は絲鞭を指す。古時公主の駙馬を招選するに、手に絲鞭を執り、誰かを看中すればすなわち鞭を誰に投げ与う。「揚鞭」は女子の将に出嫁せんとするに、母が酒を以て彼女の為に醮礼を行い、囑咐していう「必ず敬し必ず恭しく、好く汝の丈夫を輔助せよ」と。「再醮」はすなわち再び一嫁するなり。故にこの句は說くは、女命の夫宮が劫刃地雌を犯上せば、必ず改嫁を主ると。あるいはまた命宮が正に空亡に坐し(六甲旬中の空の地)、妻宮が再び紫気・羅睺の傷む所と為るも、また同様の応験なり。

經云:水遇孛、氣,緇黃娼妓。嗣宮天雄及孛會。經云:五宮逢孛,男女虛花。皆主孤克。合此者必主孤孀,若嗣主受傷,餘氣強健,必有繼子。如子星屬火,被水孛克之,若羅?得所,必有繼子。也又如嗣星是木,土水星失陷。若得氣計孛餘專權,亦同此例推之。然看三方對照,何如不可概論。宜細詳之,不可造次。

経の上にいう、水星が月孛と紫気とに遇上するは、僧と為り道と為るかあるいは淪落して娼門に落つるを主る(「緇」は僧を指し、「黄」は道を指す)。又いう、子嗣宮にもし天雄と月孛との会合有れば、すなわち「五宮孛に逢えば、男女虚花」と、子女の成り難きを主る。これらは皆孤独刑剋を主り、これらの条件に合上するは、必ず孤身あるいは寡を守るなり。不過なお接済を看るを要す。倘若し子嗣の主が傷を受けて、而してそれと同類の余曜が依然強健なれば、すなわちなお継子有らん。例えば子星が火に属し、水星・月孛に剋せらるるも、ただ羅睺(火の余)のその所を得て躔せば、必ず継子有らん。また例えば子星が木にして、土星水星が皆失陷すも、ただ紫気・計都・月孛のこれら余曜が能く権に当たるを得ば、また同様の道理に照らして推せ。総じてなお三方対照の情形如何を合看するを要し、一概に論ずる能わず。須く細細に推詳すべく、草率に断を下すべからず。

先生曰:爾知孤寡命乎。無妻曰鰥,無夫曰寡,無父曰孤,無子曰獨。?曰:敢問先生指示殊愉命。曰:殊愉,或曰人名,此命格局善。善者星格美而且善,然妻宮在亥,坐命巳宮,巳土金對,亥妻屬木金巳對克,妻宮壞矣。七宮被傷,雖木得垣,妻主得地,妻縱有,縱然有妻,不免鼓盆之嘆。

先生がいう、汝は何をか孤寡の命と呼ぶを知るや。妻子無きを「鰥」と呼び、丈夫無きを「寡」と呼び、父無きを「孤」と呼び、兒子無きを「独」と呼ぶ。李氏がいう、請う先生の殊愉のこの命を指點せんことを(「殊愉」は説に拠れば人名)。先生がいう、この命の格局は本来は好なり(いわゆる好とは、星格のすでに美にしてかつ善なるをいう)。しかるに彼の妻宮は亥に在り、命宮は巳に坐し、巳と亥とは正に相対照し、巳宮は金に属して而して亥宮の妻位は木に属し、金は対面より来りて木を剋し、妻宮はすなわち壊れたり。第七宮すでに傷を受けたれば、縦い木星の本身が垣を得妻主もまた地を得ると算すも、妻子は縦い娶るを得るも、終竟は「鼓盆の嘆」を免れず。すなわち妻子を死掉するを要す。

昔莊子喪妻,不哭,鼓盆而歌之。餘可準此例斷之。其餘宮仿此例推,先生因示一行僧,命安寅坐孤劫,孤辰劫殺皆守命宮,木起同氣從身。木氣本為孤星,更掌孤劫伴身。在申妻位,孤劫之主更守妻宮,水為妻元失經,即失躔也。又坐陽刃,妻臨刃也,此所以清孤。由此而為僧也,清閒孤高。

従前荘子は妻子を死せしも哭せず、却って瓦盆を敲きて歌いし。後世は便ち「鼓盆」を用いて喪妻を代指せり。其余の各宮は皆この例に照らして推す可し。先生はここにおいて又一位の行脚僧の命を指し出す。彼の命宮は寅に安んじ、正に孤辰と劫殺とに坐し(孤辰・劫殺は皆命宮を守る)、木星と紫気とは同気して起こり、身宮に跟従す(木・紫気は本来孤星にして、如今また孤劫を兼掌して身宮に伴う)。妻宮は申に在りて、孤劫の主は偏にまた妻宮を守る。水星は妻元なるも経を失し、すなわち躔するは地方に非ず。妻宮はなお陽刃に坐す。これすなわち彼の一生清冷孤独の緣由にして、また正に彼の出家して僧と為るの道理なり。清閑にして孤高なり。

?曰:然近貴,何也。既為僧,如何又近貴。先生曰:身坐斗杓,杓者,北斗之柄,主文章,又是注受之地。身命遇之,以化凶為吉,但祿主退遠,官祿主退行,離遠而又不干涉身命,此所以近貴不得爵祿,只為名僧耳。當與貴人相接,不能食天之祿,只為有養清高,僧人馳名於世而已矣。

李氏がいう、しかるに彼はなお権貴に接近す。これは何を以てか。すでに和尚を為したれば、怎んぞまた能く貴人と来往するを得るや。先生がいう、彼の身宮の正に斗杓に坐するを以てなり(斗杓はすなわち北斗の斗柄にして、文章を主る)。あそこは同時にまた陰注陽受の地なり。身宮命宮がこの両処に遇上すれば、能く凶を化して吉と為す。ただ禄主の退行して遠離するのみ(官禄の主はすでに退行し、また離るること遠く、身宮命宮と相い干涉せず)。故に彼はただ権貴に親近する能うも爵禄を得る能わず、充其量一個の名有る僧を為す罷り。すなわち言えば、彼は能く貴人と往来するも、朝廷の俸禄を食む能上らず、ただ一個の清高有養・名声の世間に伝わるを落るのみなり。

?曰:天耗地耗,切忌財鄉。田財身命皆忌耗星。姚崇命守天耗,或天耗星起照,又坐破碎,或破碎臨主命,何為宰相乎。既犯破耗,貴顯何也。先生曰:此祿元日也。官祿主星是日,金水引從卯位,三臺輔弼之格,日出扶桑,太陽得體,何知此人,言此命也。生不創府第,平生不造屋宇,寓居罔極寺。住於寺中,雖宰相,亦只是清淡儒。爵位雖尊,還是清貧淡薄之儒也。得非守耗坐破碎而然。可見耗破,其驗由此。

李氏がいう、天耗・地耗は最も財郷に落つるを忌む(田宅・財帛および身宮命宮は皆耗星を忌む)。しかるに姚崇の命は、命宮が天耗を守り、あるいは天耗の星の起きて命を照ると謂い、同時にまた破碎に坐し、あるいは破碎の命主の上に臨むと謂う。彼は何を以てかなお宰相を為し得るや。すでに破耗を犯したれば、怎んぞなおかくのごとき貴顕なるや。先生がいう、あれは彼の禄元が太陽なるを以てなり(官禄の主星はすなわち太陽)。金水の二星は卯宮に於て引従相隨し、「三台輔弼」の格を合成し、太陽は扶桑より升起するがごとく、その本体を得たり。しかるに汝は怎んぞこの人の実情を看り出すを得るや。彼は一辈子に府第を置かず(終生自己の屋宇を造らず)、ただ罔極寺の裏に寄居せり。位宰相に居ると雖も、也不過一個の清淡の儒者なり。爵位は尊しと雖も、依然として清貧淡泊の士なり。これ正に命が耗星を守りまた破碎に坐するの緣故に非ずや。見るべし、耗・破の二煞の応験はすなわち此処に在るを。

李?曰:示命坐唐符在午,命坐午守唐符,孛星破局,午乃太陽從火,故曰孛星破局,又有孛騎獅子之論。此當貧乎富乎。命坐唐符而孛星破局,故問之。先生曰:富也。?曰:何以知之。因何主富,此命在午孛,為福元。申為福德,以水為主,孛乃水餘,故為福元。凡福元克命,皆為上格。其它宮分,皆喜福星克命。仿此例推之。

李氏またいう、一個の命有りて、命宮は午宮に坐し、唐符を守るも、しかるに月孛が来りて局を破る(午宮は太陽に属し五行は火に従い、月孛は水に属し、水は来りて火を剋す。故に孛星の局を破るという。別にまた「孛騎獅子」の說有り。午宮の黄道の名は獅子なるを以て)。かかる命は是れ貧すべきやそれとも富すべきや。彼は正に命が唐符に坐して而して孛星に局を破られたるを以て、拿て来りて発問す。先生がいう、富。李氏問う、怎んぞ知れるや。答えていう、この命の午宮の孛は、正に彼の福元なり。彼の福徳宮は申に在り、申宮は水を以て主と為し、而して月孛は水の余曜なり。故に月孛すなわち福元なり。およそ福元の来りて命宮を剋するは、皆上格と算す。其他の各宮も同様にして、皆福星の来りて剋するを喜ぶ。この例に照らして以て推せば是れなり。

先生曰:安祿山命坐劫殺,巳宮安命,水為祿主,起於命垣,朝陽於巽宮,官星朝日,金為天地二元,祿主引前。天元、祿地、元祿前引命。又坐斗杓祿勳,然貴則貴矣,此所以得操權柄。蓋由此格局,而得掌重權也。但身命坐劫刃,劫殺坐命,羊刃安身。又夾土計,水為命元,土計又夾。決不善終。言不得其死也。限到參水發者,限主得地,祿主故也。水為官祿,朝陽限至水度,必發。五十二歲酉限昴日,太陽為用,孛羅兩夾,前關後鎖,孛羅是天雄殺星,又屬劍鋒岐鋒,凶迭凶神,必不在世。

先生がいう、安禄山の命宮は巳宮に坐し、正に劫殺を犯す。水星は彼の禄主にして、命垣の上より起こり、巽宮に於て太陽を朝拱す(すなわち官星の日を朝する)。金星は天元禄と地元禄とを充当し、禄主の前頭に走りて路を引き(天元禄・地元禄は前に在りて命宮を引導す)、命宮はまた斗杓と禄勲とに坐す。故に貴は真の貴なり。これすなわち彼の能く大権を手握するの緣由なり。正にかかる格局に倚りて始めて重兵を掌るを得。しかるに身宮命宮は同時に劫殺と羊刃とに坐し(劫殺は命に坐し、羊刃は身を安ず)、また土星と計都とに両辺に夾住せられ(水星は命元にして、偏偏として土・計の相夾に遭う)、故に決して善終を得ず。至りて行限の参水の度に走り到るに発達するは、あれは限主の地を得また禄主に逢うを以てなり(水星は官禄の主にして、太陽を朝拱し、限行の水度に到れば必ず発跡す)。五十二歳に到り行限は酉宮の昴日鶏の度に入り、太陽を以て用と為すも、却って月孛と羅睺とに前後に夾住せられ、前に関有り後に鎖有り。孛羅は本是れ天雄の煞星にして、また剣鋒・岐鋒を兼ね、凶の上に凶を加う。あの時彼は必ず人世に在らざらん。

果其年,謀廢立。其子慶緒,命李豬兒,操刃帳中殺之。按金水日坐命,當為文士。文人才士,為喜木氣金水。祿山武夫,亦用何疑。武將功臣,但用火羅計孛。先生因又取裴寂命示之。裴寂宰輔,寂命泊子,子宮坐命,子屬斗杓,命坐斗杓,火為官祿,主朝陽於注受之地。官祿從陽,宜居注受。月坐官祿,身居祿位,又得天祿地祿夾輔。天元祿地元祿,又輔夾身主。是宜佐太宗,唐太宗李世民,興唐天下致太平也。

果してすなわちあの一年、安禄山は廃立を謀划し、彼の兒子安慶緒は李猪児を指使して帳中に於て刀を動かして彼を殺せしめり。ある人は問わん、金・水・太陽の命に坐するは、本は文士を出すべし(文人才子にして、木・紫気・金・水の此の幾曜を喜ぶ)。安禄山は一個の武夫なるに、何を以てかまたかかる取用を為すや。其实疑惑するを須せず。武将功臣の取る所は、本来は火・羅睺・計都・月孛の此の一路なり。先生はここにおいてまた裴寂の命を取出して以て講ず(裴寂は唐初の宰輔)。裴寂の命宮は子宮に落ち(子宮は斗杓に属す。故に命の斗杓に坐すという)、火星は官禄の主にして、陰注陽受の地に於て太陽を朝拱す(官禄は太陽に跟従し、正に注受に落つるに宜し)。太陰は官禄宮に坐し、身宮は禄位に居り、また天元禄・地元禄の両辺より夾輔するを得たり。故に彼は理当に唐太宗李世民を輔佐し、唐室を興起し天下を太平に致すべし。

先生曰:子知萬乘主乎。萬乘主者,帝王之稱。萬乘主與下貴不同,帝王之格與人臣大異。必陰陽拱夾,日月拱命夾命,拱官福夾官福。五曜連珠。木、火、土、金、水佈列次序不間。今唐天子命乙酉,唐元宗命乙酉年生。其年五星,木火土金水,環拱天門。環者,連環無間;拱者,拱扶有情。天門,亥宮。日月分躔危室,日躔室,月躔危,金婁水,壁從陽,木火土輔太陰。命坐室宿,亥宮室度,汝可觀之。觀斯貴格,七政環拱。?看果然。命果非凡。

先生がいう、汝は何をか「万乗の主」の命を知るや(万乗の主は帝王の称呼)。帝王の命は臣下の貴と大いに相同じからず。必ず日月陰陽の拱夾を要し(日月は命宮を拱し命宮を夾み、官禄福徳を拱し官禄福徳を夾む)、また五曜連珠を要す(木・火・土・金・水は依次排布し、中間断えず)。当今の唐天子は乙酉年に生まれ(唐玄宗は乙酉年生まれ)、あの一年木・火・土・金・水の五星は亥宮の天門を環拱し(「環」は連環間無く、「拱」は拱扶情有り、天門はすなわち亥宮)、日月は分かれて危・室の二宿に躔し(太陽は室宿に躔し、太陰は危宿に躔す)、金星は婁宿・水星は壁宿に在りて太陽に跟従し、木・火・土の三星は太陰を輔佐す。命宮は正に室宿に坐す(亥宮の室度)。汝は自己看てみよ。李氏一見せば、果してかくのごとし。七政環拱して、この命は確かに凡響に同じからず。

先生曰:限行角木蛟則危矣。危困也,繼 而曰木蛟雖危,必有離宮之厄。言角木限,只有離宮之厄,不至傷壽。翼火不出矣。壽至於此,?問所從。問其所已,孛壞翼火蛇,限度被傷,角之一宿,木為限度,對照戌宮之金,金星對克,今限行氐土貉度。今行氐土貉之限,李林甫當國事可知。

先生がいう、彼の行限は一たび角木蛟に走り到れば、すなわち危険なり(「危」は困厄の意)。接いでまたいう、角木蛟に走るは危しと雖も、也不過一場の離宮去国の厄有るのみ(意は角木のこの一限はただ離宮の難に応ずるのみ、なお寿を傷るに至らず)。翼火に走り到るを待てば、すなわち出で来る能わず(寿数は此に到りて止む)。李氏はこの話の根拠を問う。答えていう、月孛の翼火蛇を破壊し限度の傷を受くるを以てなり。至りて角宿のこの一限は、木を以て限度と為すも、却って対宮戌宮の金星に隔宮して来り剋せらる。眼下彼は正に氐土貉の度に行り到れり。此より知るべし、この時は正に李林甫の国に当たるの時なり。

先生曰:爾知有令星乎。春木、夏火、秋金、冬水、季月、屬土。故當時者旺,如春令木旺,我生者相,如春令火相,生我者休,如春令水休,克我者囚,如春令金囚,我克者死,如春令土死,且如木旺於春七十二日,當時者旺,相於夏七十二日,我生者相,休於冬七十二日,生我者休,囚於秋七十二日,克我者囚,死於季月中節,我克者死,其餘星辰,火土金水,皆不離生剋制化。俱準此例推之。先生曰:汝知天綱之語乎,且如四土坐命,女、柳、胃、氐為四土度。

先生がいう、汝は何をか「令星」を知るや。春天は木に属し、夏天は火に属し、秋天は金に属し、冬天は水に属し、四季の季月は土に属す。故に当令するあの一行はすなわち「旺」(例えば春天の木旺)、我の生ずる所のあの一行は「相」(例えば春天の火相)、我を生ずるあの一行は「休」(例えば春天の水休)、我を剋するあの一行は「囚」(例えば春天の金囚)、我の剋する所のあの一行は「死」(例えば春天の土死)。再び具体些に說けば、木は春天に於て当令して旺し、七十二日を占む。夏天に到れば、木は火を生じ、木は退居して相と為り、も七十二日。冬天に到れば、水は木を生じ、木は便ち休し、七十二日。秋天に到れば、金は木を剋し、木は便ち囚し、七十二日。四季の季月の中節に到れば、木は土を剋し、木はすなわち死す。其余の火・土・金・水の各星も、皆生・剋・制・化の此の四層を離るる能わず。一律にこの办法に照らして推せ。先生は又いう、汝は袁天罡のあのらの話を知るや。例えば四土を以て命に坐するは、女・柳・胃・氐すなわち四つの土度なり。

火羅臨旺,命度受生,福尤昌熾,其福最熾,釣起飛居垣廟,如土星,命主起在他宮,入垣居廟。縱逢木氣不為忌。經云:他來刑我,我居廟旺,以何妨。彼得令旺相,彼指土言,此鬼縱在側,鬼指木言,不為忌矣。何足懼哉,因閱天綱集有曰:爍爍陽光,晝日之生,火羅可忌。星、虛、房、昴四日度也。娟娟蟾影,夜生之月,土計為防。心、張、危、畢四月度也。

四土に命を坐する人は、もし火星と羅睺とが旺地に臨めば、命度はそれらの生助を得て、福気は便ち格外に昌盛す。命主はまた飛び起きて自己の垣廟の中に落ち(例えば命主と為る土星は別の宮に起こるも、却って正好垣に入り廟に居る)、然らば縦い木星・紫気の来りて剋するに遇上するも、忌と算せず。経の上にいう、別の星の来りて我を刑するも、我ただ廟旺の地に居れば、また何の妨げか有らん。これは我の此方の得令旺相なるを以てなり(「彼」は土を指す)。あの我を剋する鬼星は旁辺に在ると雖も(「鬼」は木を指す)、も忌を構成せず。何の怕るべき有らんや。因而《天綱集》を翻閱すれば、其中にいう、耀眼の陽光は白天生まれの人の秉る所にして、すなわち火星と羅睺とを忌むべし。これ說くは星・虚・房・昴の四つの日度なり。皎潔の月影は夜裏生まれの人の秉る所にして、すなわち土星と計都とを提防すべし。これ說くは心・張・危・畢の四つの月度なり。

四火懼見漂流,翼、觜、尾、室四火度也,忌見水傷。四木怕逢金健。角、斗、井、奎四木度也,怕逢金克。四金坐度,鬼、牛、婁、亢四金度也。惟怕炎火。炎焰之火,必然傷金。四土何則為忌。女、柳、氐、胃四土度也。強梁之木,所忌木旺,要得金剛。以金制木,四水何則為防。參、箕、軫、壁四水度也。壅遏之勢,所畏土強,要得木槸。以木制土,壽甄迦羅,此言高壽,限度遞行而無滯。因限度遞行而無阻滯。福阿僧祗,此言享福,命源安居而有氣。因命源居強而有氣力。已上四句,西竺國有此語,乃無限之數也。

四火の度は水の冲漂に遭うを怕る。翼・觜・尾・室は四つの火度にして、水の来りて傷めるを忌む。四木の度は強金に遇うを怕る。角・斗・井・奎は四つの木度にして、金の来りて剋するを怕る。四金の度に命を坐するは、すなわち鬼・牛・婁・亢の此の四つの金度にして、ただ熾烈の火を怕る。烈焰一たび来れば、必ず金を傷せん。四土の度は何を忌むや。女・柳・氐・胃は四つの土度にして、忌む所は強横旺盛の木にして、金の来るを得てこそ剛健ならん。すなわち金を以て木を制す。四水の度は何を防ぐや。参・箕・軫・壁は四つの水度にして、畏るる所は壅塞阻遏の勢にして、すなわち土の太強なるにして、木の来るを得て疏導するを要す。すなわち木を以て土を制す。至りて「寿甄迦羅」は、高寿を說き、限度の一路に遞行して阻滞無きを以てなり。「福阿僧祇」は、福を享くるを說き、命源の安居して気力有るを以てなり。以上の此の両句は皆西天竺国の說法にして、無量無尽の数を指す。通じて此一節を看れば明白を得べし。命に坐する度のどの一行に属するや、すなわちそれを剋するあの一行を怕る。而して解救の法は総じて「制」と「化」の両条を出でず。我を剋する敵の星を用いて往きてそれを制住するか、あるいは能く通関する星を用いて敵気を転生して我に与するか。四火は水を忌みて土を喜び、四木は金を忌みて水を喜び、四金は火を忌みて土を喜び、四土は木を忌みて火を喜び、四水は土を忌みて金を喜ぶ。一一皆この思路に照らして自ずから推補すべし。

刃並天雄,羊刃並天雄,守星善,如有吉助,則險處獲財,險中獲利,劫加地?。疑是地雌也,劫煞加地雌。或劍鋒,或加劍鋒,身命兩危必惡死。身命二主又危困,必主惡死以無疑。大小耗並,大耗小耗,並於刃宮。盜劫身辱,非盜劫傷財,則遭官身辱。死在囹圄,牢獄中也,加金孛。金孛加於刃雄劫雌。風流喪身,癆瘵病患,不併不可概論。已上諸煞,不併會諸凶,不加迭惡殺,又不可一概而論也。

羊刃と天雄とが併せて一処に在るは、ただ守る所の星の本身の是れ善なる限り(すなわち別に吉星の相助有る)、却って能く険処に財を得、危険の中に於て利を取る。もし劫殺に更に地雌を加え(底本の此の字は残缺、疑うらくはすなわち地雌)、あるいは再び剣鋒を加えれば、然らば身宮命宮の両頭は皆危うく、必ず横死して疑い無し。大耗・小耗は一同に併せて羊刃の宮に到れば、盗賊に劫掠せられて財を破るに非ざれば、すなわち官府の責罰に遭いて辱を受け、甚至牢獄の中に死せん。もし更に金星と月孛とを加えれば(金孛の刃・雄・劫・雌の上に加わる)、すなわち風流の事に因りて身を喪い、あるいは労瘵の疾を患うべし。不過話し回って言えば、以上の此らの煞は、倘若し併せて衆凶と会合せず、また悪煞の層層加曡も無ければ、すなわち一概に論ずべからず、なお須く分別して軽重すべし。

李?曰:人貌醜妍,丑者,惡也;妍者,善也。何以知之。謂何以知其善惡。先生曰:慈心敬順,性善人也,善曜居命之鄉,善曜乃吉神,獰然兇頑,性惡人也,惡星躔之命宮,惡乃凶神也,刃在命,必有疾。刃為殺首,故有疾。加天雄,必破相。刃雄並命,必主破相,豈止於疾。坐陽刃者,性必橫,陽刃坐命,性必橫惡。坐天雄者,性必雄。天雄坐命,性主豪雄。淳風曰:木在命,其人必長軀,加氣則多須。此則不足信也。此論不足信,須變通消。

李氏がいう、人の相貌には醜有り美有り(「醜」は悪、「妍」は善)、怎んぞ看り出すことを得るや。すなわち怎んぞ彼の性情の善悪を知るを得るや。先生がいう、心地の慈祥・人に待する恭順なるは、是れ性善の人にして、あれは善曜の命宮に居るなり(善曜はすなわち吉神)。面目の猙獰・性情の凶頑なるは、是れ性悪の人にして、あれは悪星の命宮に躔するなり(悪星はすなわち凶神)。羊刃の命に在れば、必ず疾病有らん(刃は衆煞の首にして、故に病を帯ぶ)。再び天雄を加えれば、必ず相を破らん(刃と雄とが一斉に併せて命に到れば、相を破るを主り、ただ病を生ずるのみならず)。命が陽刃に坐するは、性情必ず強横なり(陽刃の命に坐すれば、性は必ず横悪)。命が天雄に坐するは、性情必ず雄豪なり(天雄の命に坐すれば、人と為りて豪邁を主る)。李淳風がいう、木が命宮に在る人は身材必ず高大なり、再び紫気を加えればすなわち鬍鬚濃密なりと。この話はすなわち信と為すに足らず。須く変通して以て看べく、死守する能わず。

先生曰:六甲之例,甲子、甲寅、甲辰、甲午、甲申、甲戌。古未有也,軒轅時,大撓所定。黃帝祭天,天降十干,帝命大撓作十二支,以配之。五行納音,甲、子、乙、丑、納音是金之類。古無有也。顓帝時,洪範所究,斯時所究,四七星宿。四七二十八宿也。古未之有,天綱屬諸星象,而知之,斯時方知,古人惟齊七政。七政者,日、月、木、火、土、金、水是也。

先生がいう、六甲の体例、すなわち甲子・甲寅・甲辰・甲午・甲申・甲戌の此の六旬は、上古本来無かりしも、軒轅黄帝の時に大撓の制定する所と為れり。伝説に黄帝は天を祭り、上天は十天干を降下し、黄帝は便ち大撓に命じて十二地支を造出して之と相配せしめたりと。五行納音、例えば甲子・乙丑の同じく金に属するあの一套も、上古には無かりしも、顓頊帝の時に《洪範》の一系の学問に拠りて推究し出したるなり。四七二十八宿も、上古同様に無かりしも、袁天罡がそれらを各種の星象に帰属せしめ、人々はこれ始めて知れり。古人の能く整斉に排定し得たるは、ただ七政のみなり。七政はすなわち日・月・木・火・土・金・水。

四曜何得同參,四曜氣孛羅計也。七政猶人中之君子也,經云:以木、氣、金、水為君子也。四曜乃餘氣耳。經云:以火、羅、計、孛為小人。李?請問餘氣。問其所以,先生指星璣,語之曰:星璣,即天文秘旨也。水之餘孛也,孛為水餘,木之餘氣也,氣乃木餘,火之餘羅也,羅乃火餘,土之餘計也。計乃土餘,寧五星犯餘氣,犯者,侵克也,如木犯計,土犯孛,金犯氣,水犯羅,寧可我去克他。莫餘氣犯五星,如氣犯土,孛犯火,羅犯金,計犯水,莫使餘氣犯我,禍患必大。為餘氣所犯,必大有凶害。

然らば四余は怎んぞ能く七政と同等に看待するを得るや(四曜はすなわち紫気・月孛・羅睺・計都)。七政は譬如ば人の中の君子にして、経の上にいう、木・紫気・金・水は皆君子と算すと。四曜は不過余気のみ。経の上にいう、火・羅睺・計都・月孛は皆小人と算すと。李氏は何をか余気と呼ぶを請教し、その所以然を問う。先生は《星璣》の一書を指し(《星璣》はすなわち天文秘旨を講ずる書)彼に告げていう、水の余気は月孛、木の余気は紫気、火の余気は羅睺、土の余気は計都。寧ろ五星をして余気を侵犯せしめよ(「犯」とはすなわち侵剋)。例えば木の計都を犯し、土の月孛を犯し、金の紫気を犯し、水の羅睺を犯すは、これは我の往きて彼を剋するなり。切莫く余気をして来りて五星を侵犯せしむること勿れ。例えば紫気の土を犯し、月孛の火を犯し、羅睺の金を犯し、計都の水を犯すは、もし余気の犯す所と為れば、禍患必ず甚だ大にして、凶害少なからず。此処の分別は名分に在り。七政は正曜にして、四余は附属の気なり。正曜の余気を剋するは上の下を剋するにして、理の応に当たる所。余気の反って正曜を剋するは、便ち下を以て上を犯すにして、故に禍と為ること格外に重し。盤を看る時はまずどの一顆が是れ正・どの一顆が是れ余かを分清し、再び誰が誰を剋するかを看れば、君子小人の進退の勢はすなわち明白なり。

先生論秦階,未詳,李?問曰:問其所有,淳風晝火夜土,晝忌火,夜忌土,忌曜之說,如此忌曜,可得聞乎。先生曰:四火坐命,翼室尾觜,則忌水,火為命忌水克,得土謂之援曜。援者救也,以土制水,四土坐命,胃柳氐女,則忌木,土為命忌木克,得火謂之益資。益者生也,以火化木,如土曜火曜,土星火星,為我度主,命度之主,飛起朝陽,起近太陽,又謂之忌曜可乎。豈可概以忌曜論哉。

先生はまた秦階に論及す(此の人の事迹は詳ならず)。李氏問うていう、李淳風の講ずる「昼火夜土」、說くは白天生まれは火を忌み夜裏生まれは土を忌む、この一套の忌曜の說法は、能く先生の講じたまうを得んや。先生がいう、四火に命を坐する人は、すなわち命の翼・室・尾・觜の四度に在るは、忌む所は水なり(火は命主と作して而して水の来りて剋するを怕る)。この時もし土星有れば、土は能く水を制すれば、すなわちこれを「援曜」と呼ぶ(「援」とはすなわち救)。四土に命を坐する人は、すなわち命の胃・柳・氐・女の四度に在るは、忌む所は木なり(土は命主と作して而して木の来りて剋するを怕る)。この時もし火星有れば、火は能く木を化して土を生ぜば、すなわちこれを「益資」と呼ぶ(「益」とはすなわち生)。しかるに同じ此の両顆の土星・火星も、仮にそれらが正に我が度主なれば(命度の主)、また飛び起きて太陽を朝拱し太陽に貼近せば、豈になお忌曜と呼ぶことを得んや。見るべし、能わず一概に忌曜を以て論ずべからずを。

先生言畢,拂衣長嘯而去,不知所終。李?記是語而編之,目曰:稟賦分金,別人生之貴賤也,後學融會此理,驗命應如符券,以決人之休咎也。靈臺秘訣甚分明,奧妙元機理義精。探本窮源尋造化,出言發語見天真。經書記載宜當重,龜櫃珍藏不可輕。若把天機輕漏洩,鬼神暗地罰前程。嘉平二年九月朔旦,中都石室山人李?記。

先生は說き終り、衣を拂いて長啸して去り、終る所を知られず。李氏はこれらの話を記録して編みて一巻と為し、題して《禀賦分金》と作し、以て人生の貴賤を分辨するに用う。後学の人もし能く其中の道理を融會貫通せば、命を験するに符契のごとく厳絲合縫し、以て人の吉凶禍福を断定すべし。末尾に一首の詩を附す。霊台の秘訣は講ずること極めて分明、奥妙の玄機は義理精微。本を探り源を窮めて造化の根柢を尋ねんと要し、口に説き出す話こそ天真を見るを得ん。経書の上の記載は応に看重すべく、亀櫃の裏に蔵する珍宝のごとく軽慢すべからず。もし天機を軽易に泄露し去らば、鬼神は暗中に於て汝の前程を処罰せん。嘉平二年九月初一の清晨、中都石室山人の李某記す。

前後問答數十條,俱論唐世朝臣及星芒,見諸分野,應安史之亂。以其文語、聱牙用事詭異,故節之也。然談星之要,實不外乎此。後學者融心於此,即有所得矣。不可忽略,宜細詳之。

以上前後の几十条の問答は、講ずるは皆唐代の朝臣の命造、および星芒の各処の分野に顕現して安史の乱を預示するの事なり。原文の詞句の拗口にして読み難く、用典また詭奇少見なるを以て、故に刪節を為し、ただ緊要の部分を留下せり。不過星を談ずるの関鍵は、実に此らの内容の外に出でず。後学の人はただここに講ずる所を用心して体会せば、自然に所得有らん。切に軽忽略過すべからず、応に仔細に推詳すべし。

張果星宗 巻五

十一曜定格 · 日月合格

日居日位:日居午位,太陽居垣。月入月垣:月躔張危畢心,又曰太陰升殿。日到日躔:日躔星虛房昴,又曰太陽昇殿。月升月殿:月躔張危畢心,又曰太陰升殿。日東月西:寅卯辰謂東方,申酉戌名西地。日南月北:巳午未謂南域,亥子丑名北闕。日月居垣:日居午,月居未。日月升殿:日躔日度,月躔月度。日月並明:月本無光,借日為明,晝生合格。陰陽得地:日居東南,月在西北,故曰得地。日月包五星:五星居中,日月前後包裹。日月包四餘:四餘在內,日月左右包裹。

此一節は日月の吉格を列挙す。「日居日位」は、太陽の午宮に落つるを指し、すなわち太陽の本垣に居る。「月入月垣」は、太陰の張・危・畢・心の四度に躔するを指し、また太陰升殿と呼ぶ。「日到日躔」は、太陽の星・虚・房・昴の四度に躔するを指し、また太陽升殿と呼ぶ。「月升月殿」の含义は月入月垣と同じ。「日東月西」は、太陽の寅卯辰の東方三宮に在り、太陰の申酉戌の西方三宮に在るを指し、各々その位を得たり。「日南月北」は、太陽の巳午未の南方三宮に在り、太陰の亥子丑の北方三宮に在るを指す。「日月居垣」は、太陽の午に在り太陰の未に在りて、各々本宮に帰るを指す。「日月升殿」は、太陽の日度に躔し太陰の月度に躔するを指す。「日月並明」は、說くは月亮の本身は光を発せず、太陽の光を借りて明と為り、白天生まれの人は此の配置有りて始めて合格と算す。「陰陽得地」は、太陽の東南に居り太陰の西北に居るを指す。「日月包五星」は、五星の中に居り、日月の一前一後してそれらを裹住するを指す。「日月包四余」は、四余の内に在り、日月の左右よりそれらを裹住するを指す。

日月夾拱祿馬:祿勳馹馬,宜日月拱夾。日月拱夾殿駕:歲駕歲殿,喜日月拱夾。日月拱夾斗貴:斗杓貴人,宜日月拱夾。日月拱夾符印:唐符國印,喜日月拱夾。日月拱命:日月拱命宮,日月拱命主。日月夾命:日月夾命宮,日月夾命主。日月拱財:日月拱財宮,日月拱財星。日月夾財:日月夾財宮,日月夾財星。日月拱田:日月拱田宮,日月拱田主。日月夾田:日月夾田宮,日月夾田主。

接下は日月の拱夾する諸吉位の格なり。「日月夾拱禄馬」は、禄勲と駅馬の此の両位を指し、宜しく日月の来りて拱し来りて夾む有るべし。「日月拱夾殿駕」は、歳駕・歳殿の両位を指し、日月の拱夾を喜ぶ。「日月拱夾斗貴」は、斗杓と貴人の両位を指し、宜しく日月の拱夾すべし。「日月拱夾符印」は、唐符・国印の両位を指し、日月の拱夾を喜ぶ。以下は十二宮に拠りて分かち說く。「日月拱命」は、日月の三合遥抱するは命宮、あるいは遥抱するは命主星を指す。「日月夾命」は、日月の分居するは前後の両宮、緊挟するは命宮あるいは命主星を指す。「日月拱財」「日月夾財」は、拱する所夾する所は財帛宮あるいは財星。「日月拱田」「日月夾田」は、拱する所夾する所は田宅宮あるいは田宅の主。およそ吉位の日月の拱夾を得れば、力量は便ち加倍す。

日月拱官:日月拱官宮,日月拱官星。日月夾官:日月夾官宮,日月夾官星。日月拱福:日月拱福宮,日月拱福星。日月夾福:日月夾福宮,日月夾福星。日月拱妻:日月拱妻宮,日月拱妻主。日月夾妻:日月夾妻宮,日月夾妻主。日月拱嗣:日月拱男女,日月拱嗣星。日月夾嗣:日月夾男女,日月夾嗣星。

再び下へ往くも依然として日月拱夾の格にして、ただ拱する所夾する所の宫位の同じからざるのみ。「日月拱官」は、日月の三合して拱住するは官禄宮、あるいは拱住するは官星を指す。「日月夾官」は、日月の両旁より夾住するは官禄宮あるいは官星を指す。「日月拱福」「日月夾福」は、拱する所夾する所は福徳宮あるいは福星。「日月拱妻」「日月夾妻」は、拱する所夾する所は妻妾宮あるいは妻主星。「日月拱嗣」「日月夾嗣」は、拱する所夾する所は男女宮あるいは子嗣の星。以上の四組は、加えるに前面の命・財・田の三組、正に七つの強宮なり。日月の強宮を拱夾するは、一生のあの一方面に於て格外に得力を主るを以て、故に皆合格に列す。

日月忌格

日月專取拱夾,拱夾吉則吉,拱夾凶則凶。日居月位:日在未宮是也。月到日宮:月在午宮是也。日躔月度:日居心張危畢度。月躔日宿:月居星虛房昴度。日西月東:謂之陰陽背行。日北月南:謂之日月相反。日月失垣:名曰陰陽失位。日月失殿:名曰陰陽失躔。陰陽俱晦:晦朔夜生,日既無光,月光安在。日月失所:日居西北,月在東南,故云失所。孤陽無輔:無分晝夜,謂之孤君獨立。寒月單行:冬月寒凝,謂之獨陰晝生者吉。

日月の此一門は専ら拱夾を看る。拱夾するは吉星なれば則ち吉、拱夾するは凶星なれば則ち凶。以下は忌格なり。「日居月位」は、太陽の未宮に落つるを指し、あれは本は太陰の位子なり。「月到日宮」は、太陰の午宮に落つるを指し、あれは本は太陽の位子なり。「日躔月度」は、太陽の心・張・危・畢の此の四つの月度の上に躔するを指す。「月躔日宿」は、太陰の星・虚・房・昴の此の四つの日度の上に躔するを指す。「日西月東」は、これを陰陽背行と呼ぶ。「日北月南」は、これを日月相反と呼ぶ。「日月失垣」は、これを陰陽失位と呼ぶ。「日月失殿」は、これを陰陽失躔と呼ぶ。「陰陽俱晦」は、晦日あるいは朔日の夜裏生まれの人を指し、太陽本はすでに光無く、月亮の光はまたどこより来らん。「日月失所」は、太陽の西北に居り太陰の東南に居るを指す。「孤陽無輔」は、說くは昼夜を分かたず、太陽の孤单にして助け無く、孤君の独立するがごとし。「寒月単行」は、說くは冬月の寒気凝結して孤陰単行す。此の一格は倒是れ白天生まれの人は反って吉と為る。

日月拱夾刃雄:陽刃天雄,怕日月拱夾。日月拱夾的劫:的殺劫殺,忌日日拱夾。日月拱夾廉鋒:飛廉劍鋒,怕日月拱夾。日月拱夾耗符:四耗四符,忌日月拱夾。日月拱夾孤寡:孤辰寡宿,怕日月拱夾。日月拱夾刑害:三刑六害,忌日月拱夾。

此一組は日月の往きて凶煞を拱夾するを講じ、反って忌格を成す。「日月拱夾刃雄」は、陽刃と天雄の両煞の日月に拱夾せらるるにして、最も怕る。「日月拱夾的劫」は、的殺と劫殺の日月に拱夾せらるるにして、忌と為す(原文の「忌日日拱夾」は「忌日月拱夾」と作すべし)。「日月拱夾廉鋒」は、飛廉と剣鋒の日月に拱夾せらるるにして、最も怕る。「日月拱夾耗符」は、四耗と四符の日月に拱夾せらるるにして、忌と為す。「日月拱夾孤寡」は、孤辰と寡宿の日月に拱夾せらるるにして、最も怕る。「日月拱夾刑害」は、三刑と六害の日月に拱夾せらるるにして、忌と為す。道理は、拱夾は本は力を加うるの象にして、吉位に加われば便ち福厚く、凶煞の身上に加われば凶煞に替わりて勢を壮んずるに等しきを以て、故に反って忌格を成す。

日月拱奴僕:日月拱奴宮,日月拱奴星。日月夾奴僕:日月夾奴宮,日月夾奴星。日月拱疾厄:日月拱疾宮,日月拱疾主。日月夾疾厄:日月夾疾宮,日月夾疾主。日月拱遷移:日月拱遷移宮,日月拱遷移主。日月夾遷移:日月夾遷移宮,日月夾遷移主。日月拱兄弟:日月拱兄弟宮,日月拱兄弟主。日月夾兄弟:日月夾兄弟宮,日月夾兄弟主。日月拱相貌:日月拱相貌宮,日月拱相貌主。日月夾相貌:日月夾相貌宮,日月夾相貌主。

此一組は日月の拱夾する五個の弱宮を講じ、同様に忌格の裏に列す。「日月拱奴僕」「日月夾奴僕」は、拱する所夾する所は奴僕宮あるいは奴僕の星。「日月拱疾厄」「日月夾疾厄」は、拱する所夾する所は疾厄宮あるいは疾厄の主。「日月拱遷移」「日月夾遷移」は、拱する所夾する所は遷移宮あるいは遷移の主。「日月拱兄弟」「日月夾兄弟」は、拱する所夾する所は兄弟宮あるいは兄弟の主。「日月拱相貌」「日月夾相貌」は、拱する所夾する所は相貌宮あるいは相貌の主。奴僕・疾厄・遷移・兄弟・相貌は正に前面にいう所の五弱宮なり。日月のかくのごとき尊貴の両曜の力量もし皆閑弱の地に用いられば、強を棄てて弱に就くに等しく、本は照顧すべき命・財・官・福は反って照管する人無し。故にまた失格と算す。此処に留意を要す。拱夾の本身には吉凶無く、吉凶は全て拱夾の対象を看る。同じ一副の日月拱夾も、七強宮に落ちればすなわち前一節の合格、五弱宮あるいは凶煞の身上に落ちれば便ち此一節の忌格を成す。学者は切にただ「拱夾」の二字を見るのみにして便ち好命と断ずべからず。

五星合格

五星者即木火土金水也。歲星居垣:木在寅亥二宮。熒惑居垣:火在卯戌二宮。鎮星居垣:土在子丑二宮。太白居垣:金在辰酉二宮。辰星居垣:水在巳申二宮。木星升殿:木躔角斗奎井四宿。火星升殿:火躔尾室觜翼四宿。土星升殿:土躔女胃柳氏四宿。金星升殿:金躔亢牛婁鬼四宿。水星升殿:水躔箕壁參軫四宿。

此処にいう五星とは、すなわち木・火・土・金・水。まず居垣を講ず。「歳星居垣」は、木星の寅・亥の両宮に落つる。「熒惑居垣」は、火星の卯・戌の両宮に落つる。「鎮星居垣」は、土星の子・丑の両宮に落つる。「太白居垣」は、金星の辰・酉の両宮に落つる。「辰星居垣」は、水星の巳・申の両宮に落つる。皆自己の主する所の本宮に回帰す。再び升殿を講ず。「木星升殿」は、木星の角・斗・奎・井の此の四つの木宿の上に躔する。「火星升殿」は、火星の尾・室・觜・翼の此の四つの火宿の上に躔する。「土星升殿」は、土星の女・胃・柳・氐の此の四つの土宿の上に躔する。「金星升殿」は、金星の亢・牛・婁・鬼の此の四つの金宿の上に躔する。「水星升殿」は、水星の箕・壁・参・軫の此の四つの水宿の上に躔する。居垣は宫位に就いて言い、升殿は宿度に就いて言う。一顆の星もしすでに本垣に居りまた本宿に躔せば、すなわち宮度俱に得て、力量最も足る。およそ身命官福を執掌する用神の能くかかる処境有るは、便ち上格なり。反って言えば、垣に居りて殿に升らず、あるいは殿に升りて垣に居らざるは、都只だ半ばその地を得ると算し、力量は折扣を打つを要す。もし宮度両失せば、縦い是れ吉星なるも以て事を成すこと難し。(土星升殿の一条、底本は「柳氏」と作し、「氏」は当に「氐」の字の誤なるべし。)

木月清貴:弦朢夜生,合格月晦,寒天不取。火月同宵:晦朔夜生,為妙月明,晝誕次之。金助月華:夜生秋天,為奇晝月,冬生無益。水涵蟾魄:月寒水冷,何益朢前,朢後尤佳。木火文明:冬春月生,無分晝夜為妙。火土高強:夏生火,炎土,燥餘月,晝夜皆吉。土金堅實:秋冬土埋金,寒餘月皆妙。金水相涵:冬生金,寒水,冷餘時,晝夜皆吉。

此一組は両星の相配して格を成すを講じ、各々宜忌の時令有り。「木月清貴」は、木星と太陰と相会し、宜しく上下弦あるいは望日の夜裏生まれの人は始めて合格。もし月晦光無きに逢い、あるいは厳寒の天なれば、すなわち取らず。「火月同宵」は、火星と太陰とが同じく一夜に処るに、晦日・朔日の夜裏生まれの人を以て妙と為す。月光の明亮なる時あるいは白天生まれのは、すなわち次の一等。「金助月華」は、金星の太陰を助けて輝を生ずるに、秋天夜裏生まれの人を以て奇と為す。白天に月を見るあるいは冬天生まれのは、便ち益処無し。「水涵蟾魄」は、水星の月影を涵映するに、もし月寒く水また冷たければ、便ち益処無し。望日の前は佳ならず、望日の後は尤もよし。「木火文明」は、木星と火星と相配し、冬春の両季生まれの人を以て妙と為し、昼夜を分かたず皆よし。「火土高強」は、火土相配し、夏天生まれの火炎土燥は最もよく、其余の月份は昼夜を論ぜずも皆吉。「土金堅実」は、土金相配し、秋冬の時は土は金を埋めて気は斂まり、其余の寒冷の月份も皆妙。「金水相涵」は、金水相配し、冬天生まれの金寒水冷は最も得体にして、其余の時は昼夜を分かたずも皆吉。

青龍扶硯:寅卯月生木,日同宮。木為青龍星。朱雀御符:巳午月生火,日同宮。火為朱雀星。勾陳鎮殿:辰戌丑未月土,日同宮。土為勾陳星。白虎從駕:申酉月生金,日同宮。金為白虎星。元武持旌:亥子月生人水,日同宮。水為元武星。五星循環:木火土金水循行環拱命位。五星聚會:木火土金水順聚會照命宮。五星入廟:木火土金水俱各入廟歸垣。五星入旺:木火土金水次第乘旺得地。

此一組は五星の日に伴うの格にして、各々一位の神獣を配す。「青龍扶硯」は、寅月あるいは卯月生まれの人は、木星と太陽と同宮(木星はすなわち青龍星)。「朱雀御符」は、巳月あるいは午月生まれの人は、火星と太陽と同宮(火星はすなわち朱雀星)。「勾陳鎮殿」は、辰・戌・丑・未の四季月生まれの人は、土星と太陽と同宮(土星はすなわち勾陳星)。「白虎従駕」は、申月あるいは酉月生まれの人は、金星と太陽と同宮(金星はすなわち白虎星)。「元武持旌」は、亥月あるいは子月生まれの人は、水星と太陽と同宮(水星はすなわち玄武星)。最後の四格は五星の整体の形勢を講ず。「五星循环」は、木火土金水の依次運行して命位を環抱する。「五星聚會」は、五星の度数に順い聚會して命宮を照臨する。「五星入廟」は、五星の各自廟に入りて垣に帰る。「五星入旺」は、五星の依次旺に乗じて各自地を得る。此の四格はただし一を成さば、皆是れ上等の格局なり。

五星忌格

居於垣局則腰金重重,入於失次則家破迭迭。木入金鄉:木在辰酉二宮。火居水地:火在巳申二宮。土在木宮:土在寅亥二宮。金乘火位:金在卯戌二宮。水居土室:水在子丑二宮。

此一門の総綱は、星曜の自己の垣局の内に落つれば、すなわち層層に貴を積み腰間に金を佩び、一旦次第を失い落ちて往くべからざる宮に到れば、すなわち家業は一敗再敗す。以下は五星の剋せらるる忌格を列挙す。「木入金郷」は、木星の辰・酉の両宮に落つるにして、辰酉は金に属し、金は来りて木を剋す。「火居水地」は、火星の巳・申の両宮に落つるにして、巳申は水に属し、水は来りて火を剋す。「土在木宮」は、土星の寅・亥の両宮に落つるにして、寅亥は木に属し、木は来りて土を剋す。「金乗火位」は、金星の卯・戌の両宮に落つるにして、卯戌は火に属し、火は来りて金を剋す。「水居土室」は、水星の子・丑の両宮に落つるにして、子丑は土に属し、土は来りて水を剋す。此の五格は皆宮の来りて星を剋するにして、星は宮の中に在りて処処に制を受く。故に忌と為す。

火到金鄉:火居辰酉二宮。土居水地:土在巳申二宮。金在木宮:金在寅亥二宮。水乘火位:水居卯戌二宮。木入土室:木居子丑二宮。金木共躔:金木相剋。水火同步:水火相剋。木土相剋:木遇土而克。火金交戰:火金相剋。土水相激:土克水之故。

此一組は星の往きて宮を剋するにして、同様に忌格に列す。「火到金郷」は、火星の辰・酉の両個の金宮に落つる。「土居水地」は、土星の巳・申の両個の水宮に落つる。「金在木宮」は、金星の寅・亥の両個の木宮に落つる。「水乗火位」は、水星の卯・戌の両個の火宮に落つる。「木入土室」は、木星の子・丑の両個の土宮に落つる。星は宮の制を受けずと雖も、却って宮気と相戦い、も安んずるを得ず。再び下へ往くは両星の自ら相剋戦する忌格なり。「金木共躔」は、金木の同処して相剋す。「水火同歩」は、水火の同行して相剋す。「木土相剋」は、木は土に遇えば便ち往きてそれを剋す。「火金交戦」は、火金の相遇いて交鋒す。「土水相激」は、土の来りて水を剋して両気相激す。およそ此の幾種の配置有れば、剋せらるる一方もし正に是れ用神なれば、格局は便ち破損を告ぐ。

四余合格

四餘者即是氣孛羅計也。羅計中分:羅午計子。出干入巽:羅亥計巳。羅計攔截:晝截諸星東南,夜攔眾曜西北。四餘獨步:氣孛、羅計各占一宮。一星跳垣:羅計截斷漏出,有用之星者貴。

此処にいう四余とは、すなわち紫気・月孛・羅睺・計都。「羅計中分」は、羅睺の午に在り計都の子に在りて、一南一北して周天を中間より分かち開く。「出乾入巽」は、羅睺の亥に在り計都の巳に在りて、一個は乾位に出づ、一個は巽位に入る。「羅計攔截」は、白天生まれの人は羅計の諸星を攔じて東南に截し、夜裏生まれの人は羅計の衆曜を攔じて西北に截す。「四余独歩」は、紫気・月孛・羅睺・計都の各々一宮を占め、互いに相擾せず、各自独行す。「一星跳垣」は、羅計は衆星を截断すと雖も、なお一顆の有用の星の縫裏より漏れ出づる有り。かかる命は貴を主る。四余は本是れ余気にして、能く格を成すの関鍵はすなわちそれらの布列の有序に在りて、混雑糾纏するに在らず。

木羅會舍:木為用神,冬春生躔,廟旺宮佳。火氣職權:火為用神,入廟旺宮合格。木孛符印:木為用神,臨廟旺吉。冬生無力。祥雲捧月:弦朢夜生,月宜氣捧,冬月次之。太乙抱蟾:弦朢夜誕,月喜孛抱,寒月不取。羅月交輝:晦朔夜生,月宜羅交,寒月尤佳。首星捧日:晦朔夜生,日喜羅助,冬月最妙。

此一組は七政と四余と相配して成る吉格を講ず。「木羅會舍」は、木星を以て用神と為し、冬春の両季生まれの人にして木の廟旺の宮に躔するを最佳と為す。「火気職権」は、火星を以て用神と為し、廟旺の宮に入れば便ち合格。「木孛符印」は、木星を以て用神と為し、廟旺の地に臨むを吉と為すも、ただ冬天生まれのは便ち力量無し。「祥雲捧月」は、上下弦あるいは望日の夜裏生まれの人は、太陰は宜しく紫気の捧持を得べく、冬月生まれのは次の一等。「太乙抱蟾」は、上下弦あるいは望日の夜裏生まれの人は、太陰は月孛の環抱を得るを喜び、厳寒の月は則ち取らず。「羅月交輝」は、晦日朔日の夜裏生まれの人は、太陰は宜しく羅睺と光を交うべく、寒月生まれのは尤其によし。「首星捧日」は、晦日朔日の夜裏生まれの人は、太陽は羅睺(羅睺はまた首星と称す)の輔助を得るを喜び、冬月生まれのは最も妙。見るべし、四余の日月を捧持するは、皆生時と季節とに合上して始めて数を算ずるを。

金計同垣:金為用神,居垣廟吉,冬生減力。土羅相會:土為用神,居廟旺奇,夏生大燥。首尾陰陽居四正:羅計日月,宜居四正。火羅計孛守四維:四維即四正宮亦通。

上一組に接す。「金計同垣」は、金星を以て用神と為し、金と計都とが同居するは一垣にして、本垣あるいは廟地に落つるを吉と為す。冬天生まれのは則ち力を減ず。金寒くして用を顯す能わざるを以てなり。「土羅相會」は、土星を以て用神と為し、土と羅睺と相会して廟旺の地に居るを最も奇と為すも、ただ夏天生まれのはすなわち火土の太燥なるを嫌う。「首尾陰陽居四正」は、「首」は羅睺を指し「尾」は計都を指し、陰陽は日月を指し、此の四者は宜しく子・午・卯・酉の四正の宮に落つべし。「火羅計孛守四維」は、火星・羅睺・計都・月孛の四維の位を守住するをいう。いわゆる四維は本は辰戌丑未を指すも、此処は四正の宮に落つるも說けば同様に通るを講ず。此の幾格は皆四余と七政との方位配合に就いて立つる所なり。

政余合格

政者日月五星,餘者氣孛羅計。金水從陽:金水掌吉,神居垣殿,晝生者奇。火金侍月:火金為用,神臨垣廟,夜生者妙。五曜環陽:木火土金水順序,輔日於東南。四餘捧月:氣、孛、羅、計單行捧月於西北。五曜隨陽:晝生合格。五星隨月:夜生合格。七政入垣:日月木火土金水,各居本垣。三臺合格:午巳卯宮得日金水同行。五曜連珠:五星連續無間,順度相生者奇。二星合璧:即日月也。各得其度。

いわゆる「政」とは、日月と五星とを指して共に七政。いわゆる「余」とは、紫気・月孛・羅睺・計都の四余を指す。以下は七政と四余とを合看するの吉格なり。「金水従陽」は、金水の二星の吉神を掌りて各々本垣本殿に居り、太陽に跟従し、白天生まれの人は此の配置有るを最も奇と為す。「火金侍月」は、火金の二星の用神と作して本垣廟地に臨み、太陰に侍奉し、夜裏生まれの人は此の配置有るを最も妙と為す。「五曜環陽」は、木火土金水の依次排列して東南の一路に於て太陽を輔佐す。「四余捧月」は、紫気・月孛・羅睺・計都の各自単行して西北の一路に於て太陰を捧持す。「五曜隨陽」は、五星の太陽に跟隨して、白天生まれの人合格。「五星隨月」は、五星の太陰に跟隨して、夜裏生まれの人合格。「七政入垣」は、日月と五星との各々本垣に居る。「三台合格」は、午・巳・卯の三宮の太陽・金星・水星の同行するを得る。「五曜連珠」は、五星の前後相続いて間断せず、また度数に順いて相生するを、最も奇特と為す。「二星合璧」は、說くはすなわち日月にして、両者の各々その応に躔すべき度を得たり。

眾曜拱南:眾曜會巳午未上,更坐命於此。群星朝北:群星聚亥子丑宮,宜安命於此。居三隔三:三位有星,三位無星,星垣殿貴。守一空一:一宮有星,一宮無星,星廟旺貴。文武兩班:七政文四餘武,文東武西合真。君臣慶會:日君午月臣未,命坐其中合真。戴天履地:命亥月申,命亥月巳。出干入坤:命月亥火戌金酉日申。天地開明:水申木亥,命安申亥,羅計子午。山澤通氣:木寅金酉,命坐酉寅,兼格高貴。水火既濟:水子火午,命坐子午。風雷鼓舞:水巳火卯,命辰合格。

上に接す。「衆曜拱南」は、衆星の皆巳・午・未の三宮に會聚し、命宮もまた此の一路に安んず。「群星朝北」は、群星の皆亥・子・丑の三宮に聚り、命宮は宜しく此の一路に安んずべし。「居三隔三」は、三宮に星有り三宮に星無く、間隔匀整にして、星また垣に居り殿に升るは、貴を主る。「守一空一」は、一宮に星有り一宮に星無く、交錯相間して、星また廟旺に入るは、貴を主る。「文武両班」は、七政を文班と為し四余を武班と為し、文星は東に居り武星は西に居り、分列して班を成して始めて真格と算す。「君臣慶會」は、太陽を君と為して午に居り、太陰を臣と為して未に居り、命宮の恰も両者の間に坐して始めて真格と算す。「戴天履地」は、命宮の亥に在りて而して太陰の申に在るか、あるいは命宮の亥に在りて而して太陰の巳に在るをいう。「出乾入坤」は、命と太陰と亥に在り、火星は戌に在り、金星は酉に在り、太陽は申に在りて、一路乾より坤に入るをいう。「天地開明」は、水星の申に在り木星の亥に在り、命宮は申あるいは亥に安んじ、羅計は分かれて子午に居るをいう。「山沢通気」は、木星の寅に在り金星の酉に在り、命宮は酉あるいは寅に坐し、此の格を兼ぬるは高貴なり。「水火既済」は、水星の子に在り火星の午に在り、命宮は子あるいは午に坐すをいう。「風雷鼓舞」は、水星の巳に在り火星の卯に在り、命宮は辰宮に安んじて始めて合格す。

十一曜拱端門:子位。十一曜拱帝座:午位。十一曜拱天門:亥宮。十一曜拱地戶:申宮。十一曜拱殿駕:歲殿歲駕。十一曜拱祿馬:祿勳,馹馬。十一曜拱身命:身宮,命宮。十一曜拱妻嗣:妻妾宮,男女宮。十一曜拱官福:官祿宮,福德宮。十一曜拱田財:田宅宮,財帛宮。十一曜漏關:十一位有星,十一位無星。十一曜得經:諸星分佈垣廟。

此一組は十一曜の合力して某の一処を拱抱して格を成すを講ず。「十一曜拱端門」は、拱する所は子位。「十一曜拱帝座」は、拱する所は午位。「十一曜拱天門」は、拱する所は亥宮。「十一曜拱地戸」は、拱する所は申宮。「十一曜拱殿駕」は、拱する所は歳殿と歳駕の両位。「十一曜拱禄馬」は、拱する所は禄勲と駅馬。「十一曜拱身命」は、拱する所は身宮と命宮。「十一曜拱妻嗣」は、拱する所は妻妾宮と男女宮。「十一曜拱官福」は、拱する所は官禄宮と福徳宮。「十一曜拱田財」は、拱する所は田宅宮と財帛宮。別に両格有りて布列の形を講ず。「十一曜漏関」は、十一個の位置に星有り別に十一個の位置に星無く、虚実相間して関隘の漏れ出ずるがごとし。「十一曜得経」は、諸星の各自分布するは自己の垣廟の中に在りて、条理乱れず。

政余忌格

火羅犯日:晝日怕火,羅同宮掌,刃雄尤忌。土計掩月:夜月忌土,計同宮掌,殺刃尢甚。四餘侵陽:氣、孛、羅、計不宜犯於太陽。五星失次:木火土金水各居克戰之宮。木蔽陽光:晝生忌木氣掩,夜生宜火羅助。月圓火焰:上弦後,下弦前,夜月忌火羅。

以下は七政四余の忌格なり。「火羅犯日」は、白天生まれの人は太陽の最も火星を怕れ、もし羅睺またそれと同宮し、再び羊刃・天雄を兼掌せば、すなわち格外に忌と為す。「土計掩月」は、夜裏生まれの人は太陰の最も土星を忌み、もし計都またそれと同宮し、再び煞と刃とを兼掌せば、害と為ること更に甚し。「四余侵陽」は、紫気・月孛・羅睺・計都は皆太陽を侵犯し往くに宜しからず。「五星失次」は、木火土金水の各自落つるは本気と剋戦する宮の裏にして、次第全く乱れたり。「木蔽陽光」は、白天生まれの人は木星・紫気の太陽の光を遮蔽するを忌む。反って夜裏生まれのは倒れて火星羅睺の相助有るに宜し。「月円火焰」は、上弦の後より下弦の前に至るまで月輪正に満ち、この段時間夜生まれの人は火星と羅睺との来りて太陰を犯すを忌む。

孛羅交戰:亥命孛羅掌,田財作吉推。計孛同宮:亥卯坐命,孛計掌福,田反吉論。水計相刑:水為用神則凶。土孛混雜:土為用神則力輕。金羅同克:金為用神則壞矣。火孛共戰:火為用神則損矣。乾坤否塞:亥命金羅,申命土計。風雷相薄:水卯火巳,辰宮坐命。水火相射:水午火子,或木卯戌,或火巳申。山澤沉埋:金寅木酉為用神失格。

上に接す。「孛羅交戦」は、本是れ凶象なるも、ただしもし命宮が亥に在りて、而して月孛・羅睺の執掌するは正に田宅財帛なれば、すなわち却って吉に拠りて推す。「計孛同宮」は、もし命宮が亥あるいは卯に坐して、而して月孛・計都の執掌するは福徳と田宅なれば、も反って吉に作りて論ず。以下の幾格は皆用神を以て断と為す。「水計相刑」は、もし水星を以て用神と為せば便ち凶。「土孛混雑」は、もし土星を以て用神と為せば則ち力量軽減す。「金羅同剋」は、もし金星を以て用神と為せばすなわち壊れたり。「火孛共戦」は、もし火星を以て用神と為せば便ち損傷を受く。再び下へ往くは幾種の局を成すの壊格なり。「乾坤否塞」は、命の亥に在りて而して金星羅睺有るか、あるいは命の申に在りて而して土星計都有るにして、天地の気は閉塞して通ぜず。「風雷相薄」は、水星の卯に在り火星の巳に在り、命宮は辰に坐す。「水火相射」は、水星の午に在り火星の子に在るか、あるいは木星の分かれて卯戌に処るか、あるいは火星の分かれて巳申に処るにして、両気対射す。「山沢沈埋」は、金星の寅に在り木星の酉に在り、もし正に是れ用神なれば、あれば便ち失格なり。

諸星次格

次格者,乃補遺之謂也。日月聯輝:日月木火土金水,同宮相生。木氣聯枝:木氣孛在寅亥,命宮官祿合格。玉猿守昆:水躔參度,會日命安,水度者貴。雙魚戲水:水星同命,在亥壁度。玉猴嘯月:火觜月畢坐命,火月度夜生貴。玉女嫦娥:水軫月張,命箕主貴,女貌傾國。

いわゆる「次格」とは、正格の外に用いて遺漏を補足する一批の格局を指す。「日月聯輝」。太陽・太陰と木・火・土・金・水の五星とが同じく一宮に居りて彼此相生し、日月の光輝は交映して相輝く。「木気聯枝」。木星・紫気・月孛が同じく寅・亥の二宮に落ち、而して命宮と官禄宮とがまた之と配合して当を得て、始めて格を成すと算す。「玉猿守昆」。水星の参宿の度数の上に行き到り、また太陽と会合し、命宮もまた此処に安んず。およそ水星の臨む所の度の地を得るは貴を主る。「双魚戯水」。水星と命宮とが同じく一宮に処り、亥宮壁宿の度数の上に落つ。亥宮は古く双魚と称す。故に此の名有り。「玉猴嘯月」。火星は觜宿に在り太陰は畢宿に在りて坐守するは命宮にして、火星と月亮との臨む所の度相配す。夜間出生の人は貴を主る。「玉女嫦娥」。水星は軫宿に行き太陰は張宿に行き、命宮は箕宿の上に立つ。貴顯を主り、もし是れ女命なれば則ち容貌は国を傾く。

龍躍天池:亢金龍立命,金亥從日月。蒼龍入井:亢金角木,坐命金木,躔井合格。金鶯宿柳:金同命躔,柳近太陽尢妙。虎嘯猿吟:木尾火觜,亥命大貴,巳命大富。氣孛朝斗:氣孛同命,斗度如化,魁祿富貴。火孛擎天:火室孛壁,水軫火翼,皆主富貴。

「龍躍天池」。辰宮の「亢金龍」の度を以て命を立て、金星は亥宮に在りて而して日月に従い同行す。「蒼龍入井」。亢宿は金に属し角宿は木に属し、命宮は正に此の金木の二宿の上に坐し、而して金木の二星また井宿に行き到れば、便ち此の格に合す。「金鶯宿柳」。金星と命宮とが同じく一処の躔度に在り、もし柳宿また太陽に逼近せば、すなわち更に奇妙と為す。「虎嘯猿吟」。木星は尾宿に在り火星は觜宿に在り、命は亥宮に立つは大貴を主り、命は巳宮に立つは大富を主る。「気孛朝斗」。紫気・月孛と命宮と同宮にして、臨む所の斗宿の度は転化して情有り、魁星・禄星の併見して富貴を得るを主る。「火孛擎天」。火星は室宿に在り而して月孛は壁宿に在るか、あるいは水星は軫宿に在り而して火星は翼宿に在るか、両種の配合は皆富貴を主る。

一福專權:福元不起,無星雜為美。一星滿用:守命最吉,或入垣升殿尤佳。祿居斗杓:斗標坐祿勳宮,又居官祿為貴。星照本家:納音星為壽元,守命宮為妙。八殺朝天:如戌命火,又未命土,或辰命金。此三星獨占天門,得時為上。惟金火尤重,夜生顯貴之人也。身居八殺:如命在寅未,為八殺,而身星居之。又值斗柄、國印、唐符加臨,主權貴。

「一福専権」。福徳宮の主星は顕發せずと雖も、ただし全盤独り此一星の権に当たりて他星の混雑無ければ、反って美格なり。「一星満用」。ただ一顆の星の用を得て命宮を守住するのみ、最も吉利なり。この星もしまた本垣に入り本殿に升れば、すなわち更に佳し。「禄居斗杓」。北斗斗柄の標星は正に「禄勲」の宮に落ち、また官禄宮に兼居す。貴を主る。「星照本家」。本命納音の所属の星を以て「寿元星」と為し、此の星の命宮を守住するを最も妙と為す。「八殺朝天」。例えば戌宮に命を立てて而して火を以て主と為し、未宮に命を立てて而して土を以て主と為し、辰宮に命を立てて而して金を以て主と為す。火・土・金の此の三星は単独に亥宮天門の位を占住し、能く時令を得るを上格と為す。その中尤も金・火の二星の分量最も重く、夜生の人これを得れば便ち顕貴の命なり。「身居八殺」。例えば命宮の寅・未に落つれば、すなわち八殺の地と為り、而して身宮主星の恰好その上に居る。もし再び斗柄・国印・唐符等の吉神の加臨に遇えば、権貴顕を掌るを主る。

十二宮定格

身命合格。合格非富即貴,此以身宮命宮主星相合相生得地而論之。身星升殿、身星入垣、身居財帛、身居閒極、身居田宅、身居男女、身星清吉、身居妻妾、身居官祿、身居福德、身坐崇勳、身星坐貴、身臨卦氣、身居斗杓、身坐長生、身居帝旺。

「身命合格」の此一類は、およそ合格する人は大富に非ざれば則ち大貴なり。それは身宮と命宮との両個の主星の彼此相合相生して、また各自有利の地に坐し到るを以て論定す。列する諸格は下のごとし。身宮主星の本殿に升入するを「身星升殿」と呼び、本垣に入るを「身星入垣」と呼ぶ。身主の財帛宮に落つるを「身居財帛」と呼び、兄弟・奴僕の一類の閑散の宮に落つるを「身居閑極」と呼び、田宅宮に落つるを「身居田宅」と呼び、男女宮に落つるを「身居男女」と呼ぶ。身主の清純にして雑らずして吉利なるを「身星清吉」と呼ぶ。妻妾宮に落つるを「身居妻妾」と呼び、官禄宮に落つるを「身居官禄」と呼び、福徳宮に落つるを「身居福徳」と呼ぶ。「崇勲」に坐するすなわち年干の官に臨み禄を得る位を「身坐崇勲」と呼び、貴人の位に坐するを「身星坐貴」と呼ぶ。卦気の主する所の度に臨むを「身臨卦気」と呼び、北斗斗杓の指す所の辰に居るを「身居斗杓」と呼ぶ。十二長生の「長生」の位に坐するを「身坐長生」と呼び、「帝旺」の位に坐するを「身居帝旺」と呼ぶ。

命主合格。此以命主星所臨十二宮所喜之地。命主得經、命主居垣、命臨財帛、命臨田宅、命臨子位、命臨妻位、命臨官祿、命臨福德、命主乘旺、命坐玉堂、命坐長生、命臨帝旺、命臨卦氣、命坐崇勳、命安馬地、命坐斗杓。

「命主合格」の此一類は、命宮主星の臨む所の十二宮の中のそれの喜愛する位置に就いて以て格を立つるなり。命主星の行度の常経に合するを「命主得経」と呼び、本垣に安居するを「命主居垣」と呼ぶ。命主の財帛宮に落つるを「命臨財帛」と呼び、田宅宮に落つるを「命臨田宅」と呼び、男女宮に落つるを「命臨子位」と呼び、妻妾宮に落つるを「命臨妻位」と呼び、官禄宮に落つるを「命臨官禄」と呼び、福徳宮に落つるを「命臨福徳」と呼ぶ。命主の時に乗じ令を得て旺相するを「命主乗旺」と呼ぶ。命宮の天乙貴人の玉堂の位に坐するを「命坐玉堂」と呼ぶ。長生の位に坐するを「命坐長生」と呼び、帝旺の位に臨むを「命臨帝旺」と呼ぶ。卦気の主する所の度に臨むを「命臨卦気」と呼ぶ。年干禄勲の位に坐するを「命坐崇勲」と呼ぶ。駅馬の郷に安んずるを「命安馬地」と呼ぶ。斗杓の指す所の辰に坐するを「命坐斗杓」と呼ぶ。

田主合格。此以田宅宮主星所臨得地論之。田星入垣、田主守命、田入財垣、田居田位、田星升殿、田居兒位、田守妻宮、田入官祿、田入福宮、田星秉令。財星合格。此以財帛宮主星所臨之地而獲業。財星升殿、財星入垣、財居財位、財入田垣、財星守兒、財守妻宮、財居官祿、財入福宮、財星秉令。

「田主合格」の此一類は、田宅宮主星の臨む所の是れ地を得たるや否かに就いて論断す。田主の本垣に入るを「田星入垣」と呼び、命宮に回守するを「田主守命」と呼び、財帛宮に進入するを「田入財垣」と呼び、本宮に安居するを「田居田位」と呼び、本殿に升入するを「田星升殿」と呼び、男女宮に落つるを「田居児位」と呼び、妻妾宮を守るを「田守妻宮」と呼び、官禄宮に入るを「田入官禄」と呼び、福徳宮に入るを「田入福宮」と呼び、時令を得て権に当たるを「田星秉令」と呼ぶ。「財星合格」の此一類は、財帛宮主星の落つる所の地に就いて彼の何処より産業を獲得するかを判断す。財主の本殿に升るを「財星升殿」と呼び、本垣に入るを「財星入垣」と呼び、本宮に安居するを「財居財位」と呼び、田宅宮に進入するを「財入田垣」と呼び、男女宮を守るを「財星守児」と呼び、妻妾宮を守るを「財守妻宮」と呼び、官禄宮に居るを「財居官禄」と呼び、福徳宮に入るを「財入福宮」と呼び、時令を得て権に当たるを「財星秉令」と呼ぶ。

祿主合格。此以官祿宮主星所臨之地合格者,主人富貴。官星升殿、官星入垣、官星守命、祿守財宮、官祿臨田、祿守兒宮、祿守妻宮、祿居福位、官曜居宮、官星秉令、祿居斗柄。

「禄主合格」の此一類は、官禄宮主星の落つる所の地に就いて以て格を立つるなり。およそ合格する人は富貴双全を主る。官星の本殿に升入するを「官星升殿」と呼び、本垣に入るを「官星入垣」と呼び、命宮に回守するを「官星守命」と呼ぶ。官禄の主の財帛宮を守るを「禄守財宮」と呼び、田宅宮に臨むを「官禄臨田」と呼び、男女宮を守るを「禄守児宮」と呼び、妻妾宮を守るを「禄守妻宮」と呼び、福徳宮に居るを「禄居福位」と呼ぶ。官星の本宮に安居するを「官曜居宮」と呼ぶ。時令を得て権に当たるを「官星秉令」と呼ぶ。北斗斗柄の指す所の辰に坐するを「禄居斗柄」と呼ぶ。

福星合格。此以福德宮主星所臨合格,主人有福。福星升殿、福主居垣、福元秉令、福星逢生、福星守命、福守財宮、福居田宅、福守兒宮、福守妻妾、福星守福、福入祿宮。

「福星合格」の此一類は、福徳宮主星の臨む所の地の是れ合格するや否かに就いて論ずるなり。合格する人は一生福有り。福主の本殿に升入するを「福星升殿」と呼び、本垣に安居するを「福主居垣」と呼ぶ。時令を得て権に当たるを「福元秉令」と呼ぶ。他星の生扶を受くるを「福星逢生」と呼ぶ。命宮に回守するを「福星守命」と呼ぶ。財帛宮を守るを「福守財宮」と呼び、田宅宮に居るを「福居田宅」と呼び、男女宮を守るを「福守児宮」と呼び、妻妾宮を守るを「福守妻妾」と呼ぶ。本宮に安守するを「福星守福」と呼ぶ。官禄宮に進入するを「福入禄宮」と呼ぶ。

妻星合格。此以妻妾宮主星論之。妻星升殿、妻星居垣、妻星守命、妻守財宮、妻居田宅、妻守兒宮、妻居妻位、妻居福德、妻居祿地、妻守福宮、妻星秉令。嗣星合格。此以男女宮主星坐臨得所則吉。子星得度、嗣星歸垣、嗣星守命、子居財帛、子入田宮、子居子位、嗣守妻宮、子居福地、子居官祿、子星秉令。

「妻星合格」の此一類は、専ら妻妾宮主星に就いて論ず。本殿に升入するを「妻星升殿」と呼び、本垣に安居するを「妻星居垣」と呼び、命宮に回守するを「妻星守命」と呼び、財帛宮を守るを「妻守財宮」と呼び、田宅宮に居るを「妻居田宅」と呼び、男女宮を守るを「妻守児宮」と呼び、本宮に安居するを「妻居妻位」と呼び、福徳宮に居るを「妻居福徳」と呼び、官禄の地に落つるを「妻居禄地」と呼び、福徳宮を守るを「妻守福宮」と呼び、令を得て権に当たるを「妻星秉令」と呼ぶ。「嗣星合格」の此一類は、男女宮主星の坐する所臨む所の是れ其の所を得たるや否かに就いて吉凶を断ず。子星の臨む度数の宜しきを得るを「子星得度」と呼び、本垣に回帰するを「嗣星帰垣」と呼び、命宮を守るを「嗣星守命」と呼び、財帛宮に落つるを「子居財帛」と呼び、田宅宮に入るを「子入田宮」と呼び、本宮に安居するを「子居子位」と呼び、妻妾宮を守るを「嗣守妻宮」と呼び、福徳宮に落つるを「子居福地」と呼び、官禄宮に落つるを「子居官禄」と呼び、令を得て権に当たるを「子星秉令」と呼ぶ。

身星忌格。此以身宮主星所忌而論。身星失經、身星失垣、身坐刃雄、身居劫的、身臨鋒廉、身臨耗符、身居兄弟、身入奴宮、身臨疾厄、身居遷移、身居相貌。命主忌格。此以坐命宮主星論之。命主失經、命主失垣、命主受克、命主失令、命入閒極、命居奴僕、命臨疾厄、命居遷移、命臨相貌、命坐刃權、命臨劫的、命居鋒廉、命臨耗符。

「身星忌格」の此一類は、身宮主星の忌諱する所の処境に就いて論ず。行度の常経に乖離するを「身星失経」と呼び、本垣を離るるを「身星失垣」と呼ぶ。陽刃・天雄の上に坐するを「身坐刃雄」と呼び、劫殺・的殺の地に落つるを「身居劫的」と呼び、飛廉・剣鋒に臨むを「身臨鋒廉」と呼び、天耗・官符に臨むを「身臨耗符」と呼ぶ。兄弟宮に落つるを「身居兄弟」と呼び、奴僕宮に入るを「身入奴宮」と呼び、疾厄宮に臨むを「身臨疾厄」と呼び、遷移宮に居るを「身居遷移」と呼び、相貌宮に居るを「身居相貌」と呼ぶ。「命主忌格」の此一類は、専ら命宮に坐する主星に就いて論ず。その常経を失うを「命主失経」と呼び、本垣を離るるを「命主失垣」と呼び、他星に剋制せらるるを「命主受剋」と呼び、時令を得ざるを「命主失令」と呼ぶ。閑散無用の宮に落ち入るを「命入閑極」と呼び、奴僕宮に落つるを「命居奴僕」と呼び、疾厄宮に臨むを「命臨疾厄」と呼び、遷移宮に居るを「命居遷移」と呼び、相貌宮に臨むを「命臨相貌」と呼ぶ。陽刃の権を掌る位に坐するを「命坐刃権」と呼び、劫殺・的殺に臨むを「命臨劫的」と呼び、飛廉・剣鋒に居るを「命居鋒廉」と呼び、天耗・官符に臨むを「命臨耗符」と呼ぶ。

田主忌格。此以田主星所忌而論之。田主失次、田主失宮、田星值克、田元洩氣、田元失時、田元坐耗、田主逢空、田入閒極、田入奴宮、田居疾厄、田落九宮、田居相貌、劫耗臨田、空破守田。

「田主忌格」の此一類は、田宅宮主星の忌諱する所の情形に就いて論ず。行度の本次を守らざるを「田主失次」と呼び、本宮を離るるを「田主失宮」と呼び、他星の剋伐に遭うを「田星值剋」と呼び、元気の泄せらるるを「田元泄気」と呼び、時令を得ざるを「田元失時」と呼び、天耗・地耗の上に坐するを「田元坐耗」と呼び、空亡に落つるを「田主逢空」と呼ぶ。閑散無用の宮に進入するを「田入閑極」と呼び、奴僕宮に入るを「田入奴宮」と呼び、疾厄宮に居るを「田居疾厄」と呼び、第九宮遷移の位に落つるを「田落九宮」と呼び、相貌宮に居るを「田居相貌」と呼ぶ。劫殺と耗神とが一同に田宅宮に臨むを「劫耗臨田」と呼び、空亡と破碎とが田宅宮を守住するを「空破守田」と呼ぶ。以上の諸般は、皆田産祖業の敗落を主る。

財星忌格。此以財帛宮主星所忌論之。財星失次、財主失垣、財星值克、財元逢洩、財星失令、財主逢空、財星坐耗、財入兄弟、財入故宮、財臨疾厄、財入遷移、財居相貌、劫空守財、耗破守財。

「財星忌格」の此一類は、財帛宮主星の忌諱する所の情形に就いて論ず。行度の本次を守らざるを「財星失次」と呼び、本垣を離るるを「財主失垣」と呼び、剋伐に遭うを「財星值剋」と呼び、元気の泄せらるるを「財元逢泄」と呼び、時令を得ざるを「財星失令」と呼び、空亡に落つるを「財主逢空」と呼び、耗神の上に坐するを「財星坐耗」と呼ぶ。兄弟宮に進入するを「財入兄弟」と呼び、旧日廃棄の宮に落ち到るを「財入故宮」と呼び、疾厄宮に臨むを「財臨疾厄」と呼び、遷移宮に入るを「財入遷移」と呼び、相貌宮に居るを「財居相貌」と呼ぶ。劫殺と空亡とが同じく財帛宮を守るを「劫空守財」と呼び、耗神と破碎とが同じく財帛宮を守るを「耗破守財」と呼ぶ。此の諸格を犯す人は、銭財聚まり難し。

祿主忌格。此以官祿宮主星論之。祿主失次、官星失垣、祿主受克、官星失令、祿主逢空、官星洩氣、官祿克命、祿居閒極、祿陷奴宮、祿入疾厄、祿守遷移、祿居相貌、十位逢羅、雄破祿宮。

「禄主忌格」の此一類は、専ら官禄宮主星に就いて論ず。行度の本次を守らざるを「禄主失次」と呼び、本垣を離るるを「官星失垣」と呼び、剋伐に遭うを「禄主受剋」と呼び、時令を得ざるを「官星失令」と呼び、空亡に落つるを「禄主逢空」と呼び、元気の泄せらるるを「官星泄気」と呼ぶ。官禄の主が反って命宮を剋傷するを「官禄剋命」と呼ぶ。閑散無用の宮に落ち入るを「禄居閑極」と呼び、奴僕宮に陷るを「禄陷奴宮」と呼び、疾厄宮に入るを「禄入疾厄」と呼び、遷移宮を守るを「禄守遷移」と呼び、相貌宮に居るを「禄居相貌」と呼ぶ。第十宮官禄の位が羅睺に遇上するを「十位逢羅」と呼び、天雄が官禄宮を冲破するを「雄破禄宮」と呼ぶ。此の諸格を犯す人は、功名仕途に阻多し。

福主忌格。此以福德宮主星論之。福主失經、福元失垣、福主受克、福星失令、福主逢空、福元洩氣、福入閒宮、福陷奴宮、福居厄地、福入遷移、福居相貌、福宮坐刃。妻星忌格。此以妻妾宮主星論之。妻星失躔、妻主失垣、妻星被克、妻元失令、妻元洩氣、妻主逢空、妻入閒宮、妻陷奴宮、妻臨疾厄、妻居遷移、妻居貌位、地雌戰室、陽刃臨妻。

「福主忌格」の此一類は、専ら福徳宮主星に就いて論ず。その常経を失うを「福主失経」と呼び、本垣を離るるを「福元失垣」と呼び、剋伐に遭うを「福主受剋」と呼び、時令を得ざるを「福星失令」と呼び、空亡に落つるを「福主逢空」と呼び、元気の泄せらるるを「福元泄気」と呼ぶ。閑宮に落ち入るを「福入閑宮」と呼び、奴僕宮に陷るを「福陷奴宮」と呼び、疾厄の地に居るを「福居厄地」と呼び、遷移宮に入るを「福入遷移」と呼び、相貌宮に居るを「福居相貌」と呼び、福徳宮が上に陽刃に坐するを「福宮坐刃」と呼ぶ。「妻星忌格」の此一類は、専ら妻妾宮主星に就いて論ず。躔度の常を失うを「妻星失躔」と呼び、本垣を離るるを「妻主失垣」と呼び、剋せらるるを「妻星被剋」と呼び、令を失うを「妻元失令」と呼び、気を泄すを「妻元泄気」と呼び、空に落つるを「妻主逢空」と呼ぶ。閑宮に入るを「妻入閑宮」と呼び、奴僕宮に陷るを「妻陷奴宮」と呼び、疾厄宮に臨むを「妻臨疾厄」と呼び、遷移宮に居るを「妻居遷移」と呼び、相貌の位に居るを「妻居貌位」と呼ぶ。地雌の星が妻宮と交戦するを「地雌戦室」と呼び、陽刃が妻妾宮に壓臨するを「陽刃臨妻」と呼ぶ。此を犯す者は婚姻不利なり。

子星忌格。此以男女宮主星論之。子星失經、嗣主失垣、子星受克、嗣星失位、嗣星洩氣、嗣星逢空、子居閒極、子入奴宮、嗣守疾厄、嗣居遷移、子居相貌、天狗臨兒、嗣位逢空。

「子星忌格」の此一類は、専ら男女宮主星に就いて論ず。行度のその常経を失うを「子星失経」と呼び、本垣を離るるを「嗣主失垣」と呼び、他星の剋伐に遭うを「子星受剋」と呼び、その本位を失うを「嗣星失位」と呼び、元気の泄せらるるを「嗣星泄気」と呼び、空亡に落つるを「嗣星逢空」と呼ぶ。閑散無用の宮に落ち入るを「子居閑極」と呼び、奴僕宮に入るを「子入奴宮」と呼び、疾厄宮を守るを「嗣守疾厄」と呼び、遷移宮に居るを「嗣居遷移」と呼び、相貌宮に居るを「子居相貌」と呼ぶ。天狗の凶星が男女宮に壓臨するを「天狗臨児」と呼び、男女宮の本位の空亡に落つるを「嗣位逢空」と呼ぶ。此の諸格を犯す人は、子嗣艱難あるいは刑傷有らん。

諸星互格。此以各星互換有情有助論之。命財互垣、命田互垣、命嗣互垣、命妻互垣、命官互垣、命福互垣、財嗣互垣、妻財互垣、財祿互垣、財福互垣、田財互垣、田嗣互垣、田妻互垣、田祿互垣、福田互垣、嗣祿互垣、妻嗣互垣、妻祿互垣、妻福互垣、福嗣互垣、官福互垣。

「諸星互格」の此一類は、各宮主星の彼此宮位を交換し互相に情有り助有るに就いて格を立つるなり。いわゆる「互垣」とは、すなわち甲宮の主が乙宮に落ち、而して乙宮の主がまた恰も甲宮に落ち、両星は互いに対方の本垣に居り、彼此照応す。命宮を主と為すには命と財帛との互垣、命と田宅との互垣、命と男女との互垣、命と妻妾との互垣、命と官禄との互垣、命と福徳との互垣あり。財帛を主と為すには財と男女との互垣、妻妾と財帛との互垣、財帛と官禄との互垣、財帛と福徳との互垣あり。田宅を主と為すには田と財帛との互垣、田と男女との互垣、田と妻妾との互垣、田と官禄との互垣、福徳と田宅との互垣あり。此の外にまた男女と官禄との互垣、妻妾と男女との互垣、妻妾と官禄との互垣、妻妾と福徳との互垣、福徳と男女との互垣、官禄と福徳との互垣あり。およそ両宮の互垣するは、すなわち両宮の事の互相に扶持して益を得るなり。

貴格

水一火二木三金四土五日六月七氣八孛九羅十計十一。水一火二者,如水為官,福命令得地,嘗主一品之尊,餘淮此推。官星金水木,得令入學堂有用者,舉子官也。官爵隨君,朝天門,拱帝座,左右龍虎丞相也。官星隨長,生是文官。官隨刃,刃隨官,是武職。

星曜は次序に拠りて番号を編す。水星を一と為し、火星を二と為し、木星を三と為し、金星を四と為し、土星を五と為し、太陽を六と為し、太陰を七と為し、紫気を八と為し、月孛を九と為し、羅睺を十と為し、計都を十一と為す。いわゆる「水一火二」とは、說くは例えば水星を以て官星と為し、而して福徳主・命主・令星がまた皆各自地を得れば、往往にして一品顕宦の尊を主る。其余の星曜は此に依りて類推す。官星もし金・水・木の三者なれば、時令を得て而してまた「学堂」の位に進入し切实有用なるは、是れ科挙出身の官を主る。官星の君象の太陽に従って行き、亥宮の天門に朝向し午宮の帝座を拱衛するは、是れ位は左右輔弼に居る丞相の命なり。官星の長生の気に随従して行くは、是れ文官なり。官星の陽刃に随い陽刃がまた官星に随うは、則ち是れ武職なり。

官魁日羅,掌印之官。官爵入天廚,掌御食之官。官入庫,錢榖官。官守天獄,掌刑囚官。官爵守賊宮,捕盜之官。官印入天醫,御醫之職。官印帶殺入浮沉,巡海官。官魁居干亥子宮,旌旗引從隨朝官。

官星・魁星と太陽・羅睺と相配するは、是れ印信を執掌する官なり。官爵の星が「天厨」の位に落ち入るは、是れ御膳を掌管する官なり。官星が辰戌丑未の四庫に入るは、是れ銭粮の倉廩を管理する官なり。官星が「天獄」の位に守るは、是れ刑獄囚犯を執掌する官なり。官爵の星が「賊宮」に守るは、是れ盗賊を緝捕する官なり。官星・印星が「天医」に落ち入るは、是れ御医の職なり。官星・印星が凶殺を帯びて「浮沈」の位に落ち入るは、是れ海防を巡查する官なり。官星・魁星が乾位の亥宮あるいは子宮に居り、前に旌旗の引導有り後に儀従の相随有るは、是れ侍従随朝の官なり。

官魁隨太陽,臨田宅,主父有官。官隨田財,以官利家也。官隨天嗣,居男女宮,主子有官。入震長男,入坤中男,入艮少男,須要貴祿,殿駕為驗。官傍貴人,得貴人抬舉。田財隨官,以財求官。官是金木,互換憲臺,官為清廉。官魁爵星入,兄弟有官貴。

官星・魁星が太陽に随いて行き、また田宅宮に臨むは、父の官職有るを主る。官星が田宅・財帛の二主に随いて行くは、是れ官位に靠りて家裏の為に利を謀るなり。官星が子嗣の星に随いて行き、男女宮に居るは、兒子の将来官有るを主る。もし震宮に落ちれば長子に応じ、坤宮に落ちれば次子に応じ、艮宮に落ちれば幼子に応ずるも、ただし必ず貴人・禄星および歳殿・歳駕の位の来りて印証する有りて始めて准ず。官星が貴人に傍うは、貴人の提携擡挙を得るを主る。田宅・財帛の星が官星に随いて行くは、是れ銭財を拿して往きて官職を謀求するなり。官星が是れ金星あるいは木星にして、二者が宮位を互換して憲台の位に入れば、官と為りて必然清廉なり。官星・魁星・爵星が兄弟宮に落ち進むは、兄弟の中に人の官貴を得る有るを主る。

官星居劫殺刃上,為官不應好打害民,凶犯贓錢。官星破財,求官不得,徒勞心苦。官犯劫殺,行衰敗限,犯贓失職,見天乙貴人反吉。官魁爵貴人,得令為官有威。官祿主犯限見丁,憂日父月母。日月不明非貴人,祿馬不起難仕路。

官星が劫殺・陽刃の上に坐するは、官を為して正道を循ばず、刑杖を好んで用いて苛しく百姓を害し、凶険の時はなお貪贓犯法に因る有らん。官星が反って財星を冲破し往くは、官を求めて成らず、徒然に心を労し志を苦しむるのみ。官星が劫殺を犯着すれば、一旦衰敗の限運に行き到れば、すなわち貪贓に因りて官を丟い職を失わん。この時もし天乙貴人の来りて救うを見れば、反って能く吉に転ず。官星・魁星・爵星が貴人と相会し、また時令を得れば、官を為せば便ち威権有らん。官禄の主が行限の上に於て冲犯して「丁憂」の象に遇えば、則ち父母の喪に応ず。太陽の損を受ければ憂は父に在り、太陰の損を受ければ憂は母に在り。日月の晦暗にして光無き人は貴人と成る能わず、禄星・駅馬の発動せざる人は仕途に走ること難し。

賤格

日月拱夾刃雄、日月拱夾刑囚、日月拱夾難星、值難拱夾日月、日月居刑囚、刑囚居殿駕、身命迎忌星、殿駕拱刑囚。

下列の八種の情形は皆出身の低賤を主る。太陽太陰が反って陽刃・天雄の両顆の凶星を拱夾し往くを、「日月拱夾刃雄」と呼ぶ。日月が刑星・囚星を拱夾するを、「日月拱夾刑囚」と呼ぶ。日月が八殺值難の星を拱夾するを、「日月拱夾難星」と呼ぶ。反って值難の星に拠りて日月を拱夾せしめるを、「值難拱夾日月」と呼ぶ。日月の本身が刑囚の両星の拠る所の宮に落つるを、「日月居刑囚」と呼ぶ。刑囚の星が歳殿・歳駕の尊位を占住するを、「刑囚居殿駕」と呼ぶ。身宮命宮が忌む所の星に迎えて行くを、「身命迎忌星」と呼ぶ。歳殿歳駕の位が反って刑囚の星に拱照せらるるを、「殿駕拱刑囚」と呼ぶ。

貧格

暗耗拱田財、田財遇暗耗、田財值空耗、田財主失陷、星辰無故克戰、星辰與殺相生、殺與惡星同黨、值難拱夾身命、閒神誤進日月、身命會刑囚值難。

下列の十種の情形は皆貧寒を主る。暗星と耗神とが田宅・財帛の二宮を拱照するを、「暗耗拱田財」と呼ぶ。田財の二宮の本身が暗耗に遇上するを、「田財遇暗耗」と呼ぶ。田財の二宮がまた空亡に值りまた耗神に值るを、「田財值空耗」と呼ぶ。田宅・財帛の両主星が陷落して力無きを、「田財主失陷」と呼ぶ。諸星が故無く彼此剋伐交戦するを、「星辰無故剋戦」と呼ぶ。吉星が反って凶殺を生助し往くを、「星辰与殺相生」と呼ぶ。凶殺と悪曜とが一党を結成するを、「殺与悪星同党」と呼ぶ。八殺值難の星が身命を拱夾するを、「值難拱夾身命」と呼ぶ。閑雑無用の神が誤りて日月の位に闖入するを、「閑神誤進日月」と呼ぶ。身宮命宮が刑囚・值難の諸星と相会するを、「身命會刑囚值難」と呼ぶ。

疾格

日月居八殺、忌星守殺、殺臨命主、殺夾身命、兩殺夾命、殺上加殺、殺神拱主、日月拱殺、三方拱殺、殺神出照、殺星入殺、殺拱身命、殺星圍身、身命會殺、二殺同宮、刑囚夾身命、刃星居刃宮、客曜臨朝垣、非祿守祿位、凶神會聚殺、刃雄居相貌、刃雄守命宮。

下列の二十二種の情形は皆疾病残傷を主る。太陽太陰が八殺の地に落つるを、「日月居八殺」と呼ぶ。忌む所の星がまた殺位に守るを、「忌星守殺」と呼ぶ。凶殺が命主に壓臨するを、「殺臨命主」と呼ぶ。凶殺が左右に身命を夾住するを、「殺夾身命」と呼ぶ。両顆の殺星が命宮を夾住するを、「両殺夾命」と呼ぶ。殺星の上に再び殺星を曡るを、「殺上加殺」と呼ぶ。衆殺が主星を拱照するを、「殺神拱主」と呼ぶ。日月が反って殺星を拱照し往くを、「日月拱殺」と呼ぶ。三合の方位が一斉に殺を拱するを、「三方拱殺」と呼ぶ。殺神が出頭して命を照るを、「殺神出照」と呼ぶ。殺星がまた殺地に落ち進むを、「殺星入殺」と呼ぶ。殺星が身命を拱照するを、「殺拱身命」と呼ぶ。殺星が四面に身宮を包囲するを、「殺星囲身」と呼ぶ。身命が殺星と相会するを、「身命會殺」と呼ぶ。両殺が共に一宮に処るを、「二殺同宮」と呼ぶ。刑星囚星が身命を夾住するを、「刑囚夾身命」と呼ぶ。陽刃の星がまた陽刃の宮に坐するを、「刃星居刃宮」と呼ぶ。外来の客星が本命の朝垣に壓臨するを、「客曜臨朝垣」と呼ぶ。禄星に非ざる星が禄位を占住するを、「非禄守禄位」と呼ぶ。衆凶神が會聚して殺を成すを、「凶神會聚殺」と呼ぶ。陽刃・天雄が相貌宮に落つるを、「刃雄居相貌」と呼ぶ。陽刃・天雄が命宮を守住するを、「刃雄守命宮」と呼ぶ。

霊台星格

合璧連珠:夫日月五星皆會一次。日月則若璧合,五星則若珠連,進退皆無盈縮之患。惟會丑者,九世一遇;會他次者,間世一遇。詩曰:太初丁丑,歲為頭七政相逢會斗牛,誰識當年差五日連珠合璧,詎相侔。

「合璧連珠」。太陽・太陰と五星とが天上に於て一たび聚會し、日月は相並びて両塊の玉璧の一双に合成するがごとく、五星は順次排列して一串の珠子の連綴し在るがごとく、その行度の進退は皆超前落后の毛病無し。此の種の聚會もし丑宮星紀の次に発生せば、九世にして始めて一回に遇うを得。別の星次に発生するも、また一世を隔てて始めて一回有り。詩有りていう、漢武帝の太初元年は丁丑年にして、此の年を以て暦元の首と為す。日月五星は恰好相逢して斗・牛の二宿に會す。誰かまた暁る、当年の推算はなお五日を差したるを。あの様の連珠合璧は、豈に後世の随便の一次の聚會の比擬し得べき所ならんやと。

日月合璧:太陽與太陰同宮,或對照,或三合照是也。然須廟旺方為貴。日有中道,月有九行。中道者黃道也。九行者,青道二出黃道東,赤道二出黃道南,白道二出黃道西,黑道二出黃道北。分主八節,合乎四正四維。

「日月合璧」。太陽と太陰とが同じく一宮に居るを指し、あるいは両両対照し、あるいは三合の位に於て相照す。不過必ず日月の各自廟旺の地に処るを須して、始めて貴格と算す。太陽の運行には一条の「中道」有り、太陰の運行には則ち「九行」有り。いわゆる中道とは、すなわち黄道。いわゆる九行とは、青道の両条は黄道の東に出づ、赤道の両条は黄道の南に出づ、白道の両条は黄道の西に出づ、黒道の両条は黄道の北に出づるを指す。此の八条の道は分かれて一年の八個の節気を主管し、正に四正・四維の八個の方位と相配す。

按陰陽中終之所交,則日行正當黃道。八行與中道而九,乾坤定位則八位各得其正。及其寒暑相推,晦朔相易,則在南者變而居北,東者徙而為西。日行與歲運,皆遷月行,隨交限而變。

陰陽の気の中に在り終に在る交會の処に拠りて推算すれば、太陽の行く所は正に黄道の上に当たる。八条の月行の道に中道黄道を加えれば便ち九行を成し、乾坤の上下の定位したる後、此の八個の方位は各自その正に安んず。寒暑の往来推移し晦朔の交替更換するに及び、原先南辺に在りしはすなわち北辺に変じ、原先東辺に在りしはすなわち西辺に遷る。太陽の行度は歳運に随いて遷移し、月亮の行度は則ち交食の界限に随いて変換す。

日出入赤道二十四度,月出入黃道六度,故交於子正。則晦日之朝猶朔日之夕也,是日月皆不見。若合於午正則晦日之晨猶二日之昏也,是以月日皆見。蓋其如合璧,當視子午正交則人命在其中,可論其強弱。且如紹興甲寅十一月朔夜半,日在斗一度,而月在斗四度,則是月於晦日之夕,已交於子正也。

太陽の出入する赤道の南北は各々二十四度、月亮の出入する黄道の南北は各々六度。故に日月の相交るもし子正に在れば、然らば月末晦日の清晨はすなわち初一朔日の黄昏に等しく、この時日月は皆見えず。もし相合するは午正に在れば、然らば晦日の早晨はすなわち初二の黄昏に等しく、この時日月は皆見る能う。およそいわゆる「合璧」は、応にそれが子正に於て相交るか午正に於て相交るかを看るべく、人の命宮の恰も其の間に在れば、すなわち此に拠りて命の強弱を論断すべし。例えば南宋紹興甲寅年十一月初一の夜半は、太陽は斗宿の一度に在り、而して月亮は斗宿の四度に在り。見るべし、月亮は上月晦日の傍晚に於て、すでに子正に交り到れりと。

又如嘉定辛未正月朔日,已於十二月二十八日過子宮,至朔日,日在女六度,月離猶在牛二度,是其交於午正,後方過子,彼或者不知合璧,則見正月一日卯時,便作命宮,得日月合璧亦惑矣,況朔朢交虧,而人命在其中者,豈能無害,如辛未四月朔日朢日生,命在合璧。對照宮是也。詩曰:日居月,諸是何如。日月流行有疾徐,子午誰知交對處,生逢合璧貴無虛。

また例えば嘉定辛未年正月初一は、太陽は早くも上年十二月二十八日に就已に子宮に過ぎ入り、初一の此の天に到り、太陽は女宿六度に在り、月亮は却ってなお牛宿二度に在り。見るべし、それは午正に交りて後始めて子宮を過ぐと。ある人は合璧の算法を明白せずして、ただ正月初一卯時を見て便ち径直に取りて命宮と作し、すなわち「日月合璧」を得たりと説くも、其实是れ錯を弄せり。況んや朔望の際は正に日月の交食亏損の時にして、人の命宮が此の中間に落つれば、怎んぞ妨害無からんや。例えば辛未年四月初一あるいは十五出生の人は、命宮は恰も合璧あるいはその対照の宮に在り、すなわち此の種の情形なり。詩有りていう、太陽と月亮とが並行するは、究竟是れ怎様の回事ぞ。日月の運行は本は快慢有りて、誰か能くそれらの子位・午位に於て相交り相対するの所在を識らん。もし生時正に真の合璧に逢えば、貴を主るは絶対に落空せずと。

五星連珠:五星不必同宮,只得順布,五位相續而不斷者,亦是虛拱一位,而命居其中者亦是。拱日門,則是五星連珠;拱地戶,則是五星拱太微、拱紫微。所謂坐實不如拱虛,對照不如正照者是也,或順乎兩位,而拱亦妙,五星運行各有次舍,及其相聚卻為難得,若得連珠尤妙。

「五星連珠」。五星は必ずしも同一宮に挤るを要せず、ただ次序に順い鋪排し、接続して五個の宫位を占住して中間断えざれば、便ち連珠と算す。もし中間に一位を空出して五星に拠りて虚拱せしめ、命宮の恰好あの空位の中に安んずるも、も算す。もし拱するは亥宮の日門なれば、すなわちこれを五星連珠と呼ぶ。もし拱するは巳宮の地戸なれば、すなわちこれを五星拱太微・拱紫微と呼ぶ。いわゆる「坐実は拱虚に如かず、対照は正照に如かず」とは、說くは正に此の道理なり。あるいは順次両宮に排して拱勢を成すも、も甚だよし。五星は各々自己運行の宿次駐舎有り。それらをして一処に聚まらしむるは本来难得なり。もし能く一串に連成せば、すなわち更に奇妙なり。

宋淳熙十三年丙午閏七月五,星同在雙女宮,人命逢此,已為奇時;又如干道四年戊子五月生,水在申,金在酉,火在戌,木在亥,土在丑,是為連珠,此年際會風雲,名位顯著者不少。詩曰:五星次舍不同,行相會連珠,亦吉亨。人命當生逢此位,不如宰相亦公卿。

宋孝宗淳熙十三年丙午閏七月、五星は同じく双女宮すなわち巳宮に聚り、人の命宮もし此の時候に逢上せば、已に难得の奇局なり。また例えば乾道四年戊子五月出生の人は、水星は申・金星は酉・火星は戌・木星は亥・土星は丑に在り、これすなわち連珠なり。あの一年に出生して而して後来風雲際会し名位顕赫の人は少なからず。詩有りていう、五星は各々同じからざる宿次駐舎有り、もし一処に行き會して連珠を成せば、も吉利亨通の象なり。人もし生来正に此の格に逢わば、たとい宰相を為すに及ばずと雖も、も当に公卿の貴なるべしと。

斗牛秀氣:紫氣十一曜之最尊,清而貴,文而美者也;丑位有斗牛二宿,乃二十八宿之始,金陵之氣,盛於東南,龍泉,劍名,之神光於牛斗,若紫氣一星對照正照,丑上安命,特為奇異。

「斗牛秀気」。紫気は十一曜の中最も尊貴の一顆にして、性情は清正にして高貴、文雅にして秀美なり。丑宮の上に斗・牛の二宿有りて、是れ二十八宿の起頭なり。金陵の一帯の王気は東南に盛にして、古時名剣龍泉の精光はすなわち上に牛・斗の間に冲せり。もし紫気の此一星が対宮に於て相照するか当面に正照し、而して命宮また丑宮に安んずれば、便ち格外奇特不凡なり。

斗牛之墟丑宮得其正,日月五星初躔,皆自星紀,故名星紀者,斗建之間也。十一月陽生於雲漢漸退降,及是維始下接於地,至斗建間復,於列舍之氣通,於易天地始交泰之象也。雲漢下流百川,歸焉火土二星,雖為忌曜,至丑相逢,反為福星。獨歲若在此宮,閩人得之,為福尢重。

斗牛の所在する此の片の天区は丑宮を以て正位と為し、日月五星の最初に起算する躔度は皆「星紀」より始まる。故に星紀と称作するは、すなわち斗・牛の間の此の段の天域なり。十一月一陽初生して、天上の銀河は漸漸退降し、此処に到りて天維は始めて下に地に接し、斗建の間に行き至りて復帰し、二十八宿の気と相通じ、《易》の裏に於て正に天地始めて交りて泰卦を成すの景象なり。銀河下流して、百川は帰聚して此に於てす。故に火・土の二星は本は忌曜なるも、一たび丑宮に相逢すれば、反って福星に変ず。独り木星のみもし此の宮に在れば、福沢尤も重く、福建の一帯の人はこれを得れば更に応験す。

春秋昭公三十二年夏吳伐越,史墨曰:越得歲而吳伐之,必受其凶,是時歲星與日合於南斗三度。後三十八年而越滅吳,歲星及斗牛度矣。苟人命得日木合於星紀者,無不獲福,故曰:斗牛秀氣易傳。亦云:日月五星起於牽牛,此說信矣。

《春秋》の記載に魯昭公三十二年夏呉国が越国を討伐するに、晋国の史官蔡墨がいう、越国は正に歳星の所在に当たりて而して呉国の往きてそれを攻撃するは、呉国は必ず凶禍を遭わんと。当時歳星は正に太陽と南斗三度に會合せり。此の後三十八年、越国は果して呉国を滅掉し、あの時歳星はまた斗・牛の度数の上に行き到れり。故に人の命中にもし能く太陽と木星との星紀の次に會合するを得れば、福を獲せざる無し。因りてこれを「斗牛秀気」と説く。《易伝》の裏にもいう、日月五星の行度は皆牽牛より起算すと。この話は是れ信ずべし。

文章秘府:日月木金水氣羅三合對照,亥宮安命是也,亥有木星,主圖書,乃文章秘府之星,主為人才學富足,見識超卓,福氣亦厚。十月陰氣進踰干維始,上達乎天,雲漢至營室東壁,間升氣悉究,自王良閣道,由紫垣、絕漢抵營室上,帝之離宮也,故金水木日月計同在此宮,則有文章秘府之象,以其近帝宮也。

「文章秘府」。太陽・太陰・木星・金星・水星・紫気・羅睺の三合の位に於て彼此対照し、而して命宮は亥宮に安んずるを指す。亥宮に木星有り、木は図籍文書を主り、是れ文章典籍を掌管する府の星にして、人の才学充実・見識超卓を主り、福分もまた厚し。十月陰気漸進して、乾位天維の始を越えて上達して天に至り、銀河は一直に延伸して営室・東壁の間に至り、上昇の気は此に到りて窮まる。王良・閣道の諸星より、紫微垣を経て横絶して銀河を渡り営室の上に抵達す。あそこは正に天帝の離宮なり。故に金・水・木・日・月・計都の同じく此一宮に聚まれば、便ち「文章秘府」の象有り。正にそれの帝宮に靠近するの緣故なり。

五星朝斗:五星會於雙魚則有卿相之象,若一星二星居於前後者,亦是日月木金水五星同居,雙魚宮是也。蓋亥為天門,乃上帝之離宮,眾星聚此以拱,北辰是五星朝斗之宮也,夫斗星北斗也,七星環衛紫微者是也,其下有三臺星、文昌星尚書四輔上相等星,五星皆朝於此,主人有卿相之榮。

「五星朝斗」。五星の雙魚宮すなわち亥宮に聚會すれば、便ち公卿宰相の象有り。もしただ一両顆の星のその前後に分居するのみなるも、同様に数を算す。総じて是れ太陽・太陰・木・金・水の諸星の共に亥宮双魚の位に居るなり。亥は天門と為り、是れ上帝の離宮にして、衆星の聚集して此に在りて以て北極を拱衛するは、正に五星朝斗の宮なり。いわゆる斗とは、指すは北斗にして、すなわち環繞して紫微垣を守衛するあの七顆の星なり。それの下はなお三台星・文昌星および尚書・四輔・上相等の星有りて、五星は皆来りて此処に朝向す。人は公卿宰輔の栄を享有するを主る。

孛於東井:孛居未上,夜生人,未上安命是也,貴而有權之命。古者太平之世,日不蝕、星不孛,則孛者常順於天隱,而不見惟怒,則為彗星一見,則眾星失色,此星性猛、機變、威權,常好居黃道正位,故在東井則為吉星。故曰:孛於東井。

「孛于東井」。月孛の未宮に落ち、而して夜間出生しまた命宮を未宮に安んずるを指し、これは尊貴にして権柄有るの命なり。古時天下太平には、太陽は日蝕を発生せず星辰は孛気を出現せず。見るべし、月孛は平日は総じて天に順いて隠伏して現われず。一旦震怒して形を現せば、便ち彗星に化作し、それの一たび出現すれば、衆星は皆それの為に色を失う。此の星は性情剛猛にして機変多端にして威権を帯び、素来黄道正位を占住するを喜ぶ。故にそれの東井の上に落つれば便ち吉星と成る。因りて「孛于東井」と説く。

首攜龍角:角亢二宿為蒼龍之角也,羅?建首乃天之神首,居辰之位,乃如龍之有首,而角亢二宿左右扶之,以為之角矣。命居辰上而得羅?,主為人榮顯。羅?天首之星也,屬火之氣,又為天權天統之星,其星廟於辰,樂於寅,喜於卯,乃龍尾伏辰故也,又旺於午位,蓋其與日月交,則能蝕日月之光,如霸者之擅權也,故曰首攜龍角。

「首携龍角」。角・亢の二宿は東方蒼龍の両只の角にして、羅睺は天の交首を主り、是れいわゆる「天首」の神にして、それは辰宮の位に居り、龍の頭有るがごとく、而して角亢の二宿は左右に扶持して、正好それの角を充当す。命宮を辰宮に安んじてまた羅睺の同処を得る人は、一生栄耀顕達を主る。羅睺は天首の星にして、火の気に属し、また天権を掌り天統を総ぶるの星にして、それは辰宮を以て廟と為し寅宮を以て楽と為し卯宮を以て喜と為す。これは「龍尾伏辰」の意を取るなり。それはまた午位に於て旺す。それと日月とが交會する時能く日月の光芒を蝕し尽すを以て、好比霸主の権柄を専擅するがごとし。故に「首携龍角」と称作す。(按ずるに原文の此処の「羅?」の第二字は底本は已に残缺、すなわち羅睺。)

計居龍尾:尾宿四星,為蒼龍之尾宿也,計都星乃天之神尾,入寅之位,乃如龍之有尾,而尾之四星又有輔翼,則為真龍矣,凡此二格,皆主權高職重。人命在寅而見計都,乃計居龍尾,羅計二星若望,而正於黃道,是謂臣壅君明,則陽為之蝕矣,故日者陽也,在陽則不蝕,羅計居陽則為吉,變而入陰則為凶,且一日有十二辰,自寅至午為陽,自未至亥為陰,故羅在寅卯辰巳午則為吉星,計居龍尾鶉尾亦為吉宿。

「計居龍尾」。尾宿の四星は蒼龍の尾巴にして、計都は天の交尾を主り、是れいわゆる「天尾」の神にして、それは寅宮の位に入り、龍の尾有るがごとく、而して尾宿のあの四顆の星はまた輔翼の相助有りて、便ち一条の真龍を成す。上面の「首携龍角」と此処の「計居龍尾」の両格は、皆位高く職任重きを主る。人もし命が寅宮に在りて計都に遇わば、すなわち是れ「計居龍尾」なり。羅睺・計都の両星もし正に相望みて端居して黄道に在れば、すなわちあれは臣子の君主の聖明を壅蔽するにして、太陽は此に因りて蝕せらる。太陽は陽に属し、本は陽位に在りて蝕せらるべからず。故に羅計は陽位に落つるを吉と為し、一たび陰位に転入すれば便ち凶と為す。一日に十二辰有りて、寅より午に至るは陽に属し、未より亥に至るは陰に属す。因りて羅睺は寅・卯・辰・巳・午に在りて吉星と為し、計都は龍尾あるいは鶉尾の次に落つるもまた吉宿と算す。

陰陽類聚:陰陽同居一處,合為廟旺,得同類之吉星照身命者是也。易曰:水流溼火就燥。亦各從其類也,凡人命在午,而得日火同宮,身在未,而得金水同宮,無不發跡。蓋以陽從陽,以陰聚陰,其氣味之相投故也。

「陰陽類聚」。同じく陰に属するか同じく陽に属する星曜の共に一宮に処り、また恰好各々廟旺の地を得、再び同類の吉星の身宮命宮を照臨する有るを指す。《周易・乾卦・文言》にいう、「水は湿に流れ、火は燥に就く」と。万物は皆各自自己の同類に跟従す。およそ命宮の午に在りて太陽と火星との同宮を得るか、あるいは身宮の未に在りて金星と水星との同宮を得るは、発跡せざる無し。これは陽星の陽星に跟い陰星の陰星に聚り、彼此気味相投ずるの緣故なり。

眾星拱北:孔子曰:北辰居其所,而眾星拱之。蓋天之星運轉不窮,而北辰一星不易其位,北辰所居乃天之北極子位是也。十一曜環居眾位,而虛拱一子,卻去子上安命是也,日水計木金月居亥,又得火土紫氣星居丑,以拱子一位,或環而拱之,散居諸位,虛拱一子,從子安命,亦是也。此皆至貴之命也。

「衆星拱北」。孔子は《論語・為政》の裏にいう、北極星は本位に安居して衆星は環繞してそれを拱すと。天上の星辰は運転して停まず、独り北極星のみその位を改めず。北極星の所在は、正に天の北極・地支は子に属する方位なり。十一曜は分かれて各宮に居り、中間に子宮の一位を虚出して衆星をして環拱せしめ、而して命宮はすなわち子宮に安んずれば、便ち此の格なり。比如ば太陽・水星・計都・木星・金星・太陰は皆亥宮に在り、また火星・土星・紫気の丑宮に在る有りて、一同に子宮の此の一位を拱す。あるいは衆星の散布して各宮に在り四面環拱し、中間に子位を虚出して子宮より命を安んずるも、も皆数を算す。此らは皆極貴の命なり。

旄頭直爭:羅?乃天之神首,酉上有昴宿,九天之旄頭殺是也。安命在酉,而遇羅?,加以一二惡星,為禍最慘。昴畢二宿雖次,大梁而其分野,則在常山之地,東南外接旄頭地,皆河外陰國也。苟日生人,火羅皆臨此,而坐命在此背,主不吉。故曰:旄頭直爭。蓋此殺乃外夷凶星也,人命值之,若不惡終則遠配。此係忌格。

「旄頭直争」。羅睺は天首の神にして、酉宮の上に昴宿有り、すなわち九天の上のいわゆる「旄頭」の凶殺なり。命宮を酉宮に安んじてまた羅睺に遇上し、再添えるに一両顆の悪星有れば、禍と為ること最も惨烈なり。昴・畢の二宿は大梁の次に属すと雖も、その分野は却って常山の一帯に在り、東南に向外して旄頭の地に連接し、皆黄河以外の陰国なり。仮に白昼出生の人は、火星と羅睺とが皆此処に壓し、而して命宮がまたここに坐して日光に背離せば、不吉を主る。故に「旄頭直争」と呼ぶ。此の凶殺は本是れ外族兵禍の星にして、人命がそれに撞上せば、善終を得ざるに非ざれば、すなわち遠く遣われて充軍す。此の格は忌格に属す。

長庚入命:東有啟明乃水星之象,西有長庚乃太白之象,昔李太白母夢長庚星入懷,蓋月乃母道也。身之所從出也,夜生金月同在酉,乃合此格。李白母夢長庚入懷,覺而有娠,及生李白,命其名曰白。字太白,詩才冠天下,則知長庚入命,必主產不世之奇才也。

「長庚入命」。東方の啓明星は水星の象にして、西方の長庚星は太白金星の象なり。従前李太白の母親は長庚星の懐中に投入するを夢見し、月亮は母親の道を代表し、も人の身の由りて出づる所の根本なり。故に夜間出生して金星と太陰とが同じく酉宮に在るは、正に此の格に合す。李白の母は長庚の懐に入るを夢み、醒めれば便ち身孕を懐き、李白を生み、因りて彼に取りて名を「白」とし表字を「太白」とせり。後来詩才は天下に冠絶す。此より知るべし、長庚入命は必ず曠世の奇才を生出すを。

神羊觸邪:未上巨獬之分野,獬乃神羊之獸,遇惡則觸古者,帝王置之殿庭,以警不忠。如孛在未又在未上安命,純無凶星者為貴;若不背日月,而安命在戌上白羊之位亦是。

「神羊触邪」。未宮は巨獬の分野にして、獬豸は一種の神羊般の異獣にして、邪悪に遇見すればすなわち角を用いて往きて頂撞す。古時帝王はその形象を殿庭の上に立て、以て不忠の臣を警戒す。もし月孛が未宮に落ち、命宮また未宮に安んじ、而して全く凶星の混雑無きは、貴を主る。もし日月の光に背離せずして、命宮を戌宮白羊の位に安んずるも、も同様に合格と算す。

太乙居紫微,東躔赤道,內警凶惡,而斬奸邪、進良善、而佑忠直,故遇善星則為善,遇惡星則為惡,愛居獬之宮,謂之金羊,若見邪穢,無不擊觸。凡人命在未宮而得孛星入者,皆稟性忠直,面刺人過內無隱情,故號神羊觸邪凡。乙生人得孛與木金同在未宮,官可至御史三公。

太乙の神は紫微垣に居り、東に向いて赤道の上に行り、内に於て凶悪を警戒し、奸邪を斬除し良善を進用して忠直を護佑す。故にそれは善星に遇えばすなわち善を顕し、悪星に遇えばすなわち悪を顕す。それは偏愛して獬豸の宮に居り、あの時は「金羊」と称作し、一たび邪悪污穢を見れば、迎頭に頂撞せざる無し。およそ人命が未宮に在りて月孛の宮に入る有るは、禀性皆忠厚正直にして、当面に直指して別人の過失を言い、心裏に話を蔵する能わず。故に「神羊触邪」と呼ぶ。およそ乙年出生の人は、月孛と木星・金星とが同じく未宮に在るを得れば、官位は御史乃至三公に至るを做り得べし。

日出扶桑:卯為日門,乃暘谷扶桑之地,日坐於卯,無惡曜對照,而在卯上安命者,主貴。卯固為日門,而夏至,日常自扶桑水府而出,故旦朝猶在於寅。若人命得木日同在寅宮,又在寅上安命,亦為貴格,其為在卯則同。

「日出扶桑」。卯は太陽出入の門にして、是れ伝説の暘谷扶桑の地なり。太陽の卯宮に坐し、悪曜の対宮より来りて冲照する無く、而して命宮また卯宮に安んずるは、貴を主る。卯は固然として日門なるも、ただし夏至の前後は太陽は常に扶桑水府の中より升起す。故に清晨の時は太陽は其实なお寅宮に在り。因りて人命もし木星と太陽とが同じく寅宮に在るを得、命宮もまた寅宮に安んずれば、同様に貴格にして、卯宮に安んずると是れ一様の道理なり。

箕星好風:日將出清風發,群陰皆伏。是日出則生風;日入則無風。日在丑寅而丑寅坐命,朝生主有聲名,如有惡星,則未免淫蕩。月躔箕宿,亦主生風,反為不利,風之從虎以類應也,寅既為虎,風日從之,但寅有尾箕斗三宿,而特有箕星好風者,蓋尾更屬卯斗度,巳屬丑惟箕,則得其正寅,故云:箕星好風。人命得歲星同此宮者皆為吉,況寅為木,木又生風,人命逢之,安得不譽,高望重哉。

「箕星好風」。太陽の将に升起せんとする時は清風便ち起こり、衆陰の気は皆潜伏し下去る。見るべし、日出ずれば則ち風を生じ日落つれば則ち風無し。太陽の丑・寅の二宮に在りて命宮もまた丑寅に坐すれば、早晨出生の人は声名有るを主る。もし悪星を雑有れば、すなわち淫蕩に流るるを免れず。太陰の箕宿に行き到るも、同様に風を起こすを主るも、あれは反って不利なり。風は虎に随いて起こるは、同類相応の道理なり。寅すでに虎に属せば、風は便ち日頭に跟いて来る。不過寅宮は本は尾・箕・斗の三宿有りて、何を以てか単に「箕星好風」と說くや。尾宿の度数は偏に卯宮に帰し、斗宿の度数はまた丑宮に帰し、ただ箕宿のみ端正正しく寅宮に落つるを以てなり。故に「箕星好風」と說く。人命もし歳星木星の同じく此の宮に在るを得れば、皆吉と為す。況んや寅は本は木に属し、木また能く風を生ず。人命これに逢上せば、怎んぞ声誉隆盛・衆望の帰する所と為らざらんや。

畢星好雨:詩云:月離於畢,俾滂沱矣。書云:星有好風,星有好雨。太陰躔畢度,而在酉上安命是也,若七八月之間旱,而沛然甘霖以澤萬民,更逢水星,雖辰上安命亦妙。儻在三四月生,乃水潦漲溢之時,則止為飄蕩之命。

「畢星好雨」。《詩経・小雅・漸漸之石》にいう、月亮が畢宿に靠近せば、すなわち滂沱の大雨を下さんと。《尚書・洪範》にもいう、星辰の中には風を喜好する有り雨を喜好する有りと。太陰の畢宿の度数の上に行き到り、而して命宮を酉宮に安んずれば、便ち此の格なり。倘若し七八月の間正に天旱に逢い、忽ち甘霖降りて万民を潤沢せば、此の時再び水星の相助に遇えば、たとい命宮を辰宮に安んずるも甚だ妙なり。しかるに若し三四月に生まれれば、あれは正に雨水泛濫・江河漲溢の時にして、すなわちただ漂泊無定の命と作りて看るのみ。

日月之行,則以風雨釋其範者,以為不吉兆,不知月之從星,從其所好,畢雨則有育物之功,豈得為不吉之兆乎。如人命為安身在畢度,無凶星惡宿入者,皆能育物濟時,為有福之命,若惡曜入者,則不祥矣。

日月運行を講ずる人は、往往にして風雨を用いてそれの常軌を越出するを解釈して、すなわち不吉の兆と断ず。彼らは懂得せず、月亮の星宿に追随するは、それの喜好する所の星に随いて行くを。畢宿の雨は万物を養育するの功有りて、怎んぞ不吉の兆と算すること能わんや。人もし身宮を畢宿の度数の上に安んじ、凶星悪宿の侵入無ければ、皆能く生民を養育し時世を済助し、是れ福有るの命なり。もし悪曜の闖入する有れば、すなわち不吉祥なり。

大月當斗:韓昌黎云:愈生之辰,月宿斗。東坡亦身在磨羯宮,故知月宿於斗,最出文人才子也。詩云:惟北有斗,不可挹酒漿。主招口舌興讒謗也,二君子未免,故曰:君子為仕多折。

「大月当斗」。韓愈は《三星行》の裏にいう、自己出生のあの一刻は月亮は正に斗宿に宿れりと。蘇東坡もまた自己の身宮は磨羯宮に落つると說き。見るべし、月の斗に宿するは最も文人才子を出し易しと。《詩経・小雅・大東》にいう、北天に斗宿有りと雖も、併し酒漿を舀い出す能わず、これは口舌を招惹し讒謗を引起すの象を主る。韓・蘇の両位の君子は皆未だ免るる能わざりき。故に君子の官を為るは多く挫折有りと説く。

五神當權:春生人見木星在寅卯安命,乃青龍用事,夏生人見火星在巳午安命,乃朱雀當權;秋生人見金星在申酉安命,乃白虎當權;冬生人見水星在亥子安命,乃元武當權。四土星在辰戌丑未安命,乃勾陳得位己上,數者須是不背日月、晝夜者妙。

「五神当権」。春天出生の人は、木星の寅・卯に在るを見て命宮をその上に安んずれば、是れ「青龍」の事を用う。夏天出生の人は、火星の巳・午に在るを見て命宮をその上に安んずれば、是れ「朱雀」の権に当たる。秋天出生の人は、金星の申・酉に在るを見て命宮をその上に安んずれば、是れ「白虎」の権に当たる。冬天出生の人は、水星の亥・子に在るを見て命宮をその上に安んずれば、是れ「玄武」の権に当たる。四季土旺の月出生の人は、土星の辰・戌・丑・未に在りて命宮をその上に安んずれば、是れ「勾陳」の位を得たり。以上の此の幾種は、皆必ず日月の光に背離せず、且つ昼生夜生の各々その宜を得て、始めて妙と算す。

左右環拱:凡人命宮,若得五星左右環拱,無有不顯達者,假如坐命在壁五度,木星在壁一度,則為左青龍;金星居壁九度,則為右白虎;火星在奎一度,則為前朱雀,水星居室十六度,則為後元武。真如左右環拱然,亦不必如此之近,但佈於左右前後宮分者,亦為難得也,其榮貴者當然。

「左右環拱」。凡人の命宮もし五星の左右四面に環繞拱衛するを得れば、顕達せざる無し。例えば命宮が壁宿五度に坐し、木星が壁宿一度に在れば、すなわち是れ左辺の青龍。金星が壁宿九度に在れば、すなわち是れ右辺の白虎。火星が奎宿一度に在れば、すなわち是れ前面の朱雀。水星が室宿十六度に在れば、すなわち是れ後面の玄武。かくのごとく四星環列して、真に左右の合抱するがごとし。其实も必ずしもかくのごとく近く貼るを要せず。ただ命宮の前後左右の各宮の内に分布せば、同様に难得の好格にして、その人の栄顕富貴は自ずから言を待たず。

月扶斗柄:凡月建所在,則是斗柄魁星之所指也,惟閏月斗柄斜指兩辰之間,若太陰在月建之位者,乃合此格,一年有十二節候,斗杓隨月建而轉,至於閏月,則斗杓乃指於兩辰之間,潮候亦隨之而盈縮,則知天地陰陽、消息盈虛,應如準繩無毫髮之差誤。

「月扶斗柄」。およそ当月の月建の所在する地支は、すなわち北斗斗柄魁星の指す所の方位なり。ただ閏月に遇う時のみ、斗柄は始めて斜めに両個の地支の間に指す。もし太陰が恰好月建の位に落つれば、便ち此の格に合す。一年に十二個の節候有りて、斗杓は月建に随いて逐月転移す。閏月に到れば、斗杓はすなわち両辰の間に指し、潮汐の漲落に連ねてこれに随いて増減す。此より知るべし、天地陰陽の消長盈虚は、応験し来れば准繩のごとく、絲毫の差錯無し。

蓋日月之行,與斗杓所指,相為經緯,苟人生安命身應在斗柄所指之辰,名為月扶斗柄。如正月生人,安身在寅;二月生人,安身在卯;三月生人,安身在辰,皆為此格,定主榮華富貴然。太陰與吉星同宮則為吉。若使土孛羅計侵之,則又為凶,不可執一概而論之也。

日月の運行と斗杓の指す所の方向とは、彼此互いに経緯と為る。人の出生する時にもし命を安じ身を安んずるが正に斗柄の指す所のあの地支の上に応ずれば、すなわちこれを「月扶斗柄」と呼ぶ。例えば正月生まれの人の身宮は寅に安んじ、二月生まれの人の身宮は卯に安んじ、三月生まれの人の身宮は辰に安んずれば、皆此の格に属し、一定に栄華富貴を主る。不過なお太陰を看るを要す。太陰が吉星と同宮して始めて吉と算し、もし土星・月孛・羅睺・計都に侵擾せられれば、すなわち転じて凶と為る。一概に論ずべからず。

風生浪擊:凡人遇初八二十三日午時生者,皆狡猾兇惡,蓋初八二十三日午時,乃月弦初生,而漸生於海風生浪擊之謂也。然又當筭月弦日極太陰所在,而知其善惡。如太陰遇吉星,則為人威權有膽氣;如太陰遇惡星,則為人兇惡徒配之命;若無星同照者,則主困窮,乃風生浪擊而不寧也。此係忌格。

「風生浪撃」。およそ初八・二十三の此の両天の午時に出生の人は、多半狡猾凶悪なり。初八・二十三の午時は正に上弦・下弦月の初めて成る際にして、海上は風起き浪湧くを以て、故に此の名有り。不過なお須く上下弦の当日の太陽の究竟どこに落つるかを推算して、始めて善悪を判定する能うべし。太陰もし吉星に遇えば、その人は威権有り胆気有り。太陰もし悪星に遇えば、その人は凶狠にして、是れ充軍流放するの命なり。もし星曜の同照無ければ、すなわち一生困頓窮乏を主り、正に風起き浪打つがごとく、終身安寧を得ず。此の格は忌格に属す。

祿馬同鄉:祿元星與馬元星照命者是也。書云:馬元為貴祿為祿,仁元干配的無疑,壽元惟向納音取,要照強宮與限隨。凡人命最愛祿、馬二元同在強宮,以照命,未有不為顯仕者,若不照命,但得祿馬二元助限,亦能發福。

「禄馬同郷」。禄元星と馬元星とが一同に命宮を照臨するを指す。旧書の上にいう、馬元は貴を主り禄元は禄を主り、仁元は則ち本命天干の相配に拠りて取られ、絶対に疑う可き無し。寿元はただ本命納音の上より求む。此の幾元は皆強宮に照り到り、併せて行限に随いて来る有りて始めて力有り。凡人の命は最も禄・馬の二元の同じく強宮に落ちて来りて命を照るを喜ぶ。かくのごときは顕官と為らざる無し。たとい命宮を照らずと雖も、ただ禄馬の二元の能く来りて行限を助扶するを得ば、も一様に能く福を発す。

虎踞龍盤:木星乃東方之蒼龍,金星乃西方之白虎,金在命木正照,夜生乃龍盤虎踞。金木同居於命,又為龍虎交馳,更在辰寅二宮坐命者尤妙,命宮居於子午,金星在酉,木星在卯,四正得之,正合此格。蓋木為青龍在東方,金為白虎在西方,又在前四宮與後四宮拱照,豈得不為貴命。

「虎踞龍盤」。木星は東方の蒼龍にして、金星は西方の白虎なり。金星が命に坐して木星が対宮より正照し、また夜間出生なれば、すなわち是れ龍盤虎踞なり。金木の両星が同じく命宮に居れば、また「龍虎交馳」と呼ぶ。もし再び是れ辰宮・寅宮に於て命に坐するなれば、すなわち更に妙なり。また例えば命宮の子あるいは午に在り、金星は酉・木星は卯に在りて、四正の位皆占め斉われば、正に此の格に合す。木は青龍と為りて東方に居り、金は白虎と為りて西方に居り、一は命の前の四宮・一は命の後の四宮に在りて遥々拱照するを以て、怎んぞ貴命に非ざらんや。

離坎交會:水星稟北方坎宮之氣,火星稟南方離宮之氣,夜生人火星在命,水星正照,乃合此格,此格最主為人氣概精神法,能剸裁繁劇,祿位優厚。若水火二星同守命宮,則是煎熬星矣,反主災禍。

「離坎交會」。水星は北方坎宮の気を禀受し、火星は南方離宮の気を禀受す。夜間出生の人は、火星が命に坐して水星が対宮より正照すれば、便ち此の格に合す。此の格は最も人の気概の軒昂・精神の飽満にして法度有るを主り、能く繁難の政務を裁断し、禄位豊厚なり。ただしもし水火の二星が一処に挤りて同じく命宮を守れば、すなわちあれは互相煎熬の星と成り、反って災を招き禍を惹くを主る。

陰陽交輔:日為陽君,月為陰後,若與吉星夾照命宮者,合格也,若惡曜與日月同宮,則非惟不能為福,而且生禍。鰲頭獨步:三春生人在寅卯二宮安命,而寅卯上見木星也,此得時得位得用鰲頭,自當獨步也,前格所謂青龍當權,亦此義耳。

「陰陽交輔」。太陽は陽の中の君にして、太陰は陰の中の后なり。もし日月が再び吉星を帯びて命宮を中間に夾みて照臨せば、便ち合格と算す。倘若し悪曜が日月と同宮せば、すなわち不獨り福を造る能わざるのみならず、反って禍端を生出さんと欲す。「鼇頭独歩」。春季三個月出生の人は、命宮を寅・卯の二宮に安んじ、而して寅卯の上にまた木星を見れば、此れ便ち是れ時を得位を得用を得て、独り鼇頭を占む。自然に当仁譲らず。前面に說く所の「青龍当権」も、も是れ同一の意なり。

子行父政:太陽乃火之精,太陰刀水之副,故日為父,火為子,月為母,水為子也。且太陽之廟在午,太陽居之當然也,今則太陽卻居子,火星卻在午,又於午上安命,是父之政子乃行也;太陰之廟在未,太陰居之當然也,今則太陰卻居丑,水星卻在未,又於未上安命,亦子行父政之說也。此格主人艱難於始,逸樂於終,以其干蠱之早也。

「子行父政」。太陽は火の精華にして、太陰は水の輔佐なり。故に太陽は父と為りて火星は子と為り、太陰は母と為りて水星は子と為す。太陽の廟位は午宮に在り、本は応に太陽自己の坐守すべきに、如今太陽は却って子宮に跑り到り、火星は反って午宮に在り、命宮はまた午宮に安んず。これすなわち父親の職事を兒子の来りて執行するに成れり。太陰の廟位は未宮に在り、本は応に太陰自己の坐守すべきに、如今太陰は却って丑宮に在り、水星は反って未宮に在り、命宮はまた未宮に安んず。同様に是れ「子行父政」の說なり。此の格は人の起初艱難にして末後安逸快活を主る。彼の甚だ早く担い起して家業を整治するの責任せしを以てなり。

三臺扶斗:斗在丑,分命若在丑,而得三臺星同宮,乃此格也。若丑之前後三宮,皆有兩星,亦是。又有所謂,三臺扶日,三臺扶月,皆仿此而取,凡所謂三臺者,皆三公之象,人命得之,名位至三公也。紫微四輔:旋轉天輪,辰巳午未上有四吉星,巳午之間住命是也。輔星乃輔弼之象,得之者當居宰輔。

「三台扶斗」。斗宿は丑宮に在り、命宮もしも分かれて丑宮に在り、而してまた三台星の同宮を得れば、便ち此の格なり。もし丑宮の前後三宮の内皆各々両顆の星の輔夾有れば、同様に数を算す。別にまたいわゆる「三台扶日」「三台扶月」有りて、皆此の例に照らして以て取る。およそ三台と称するは、皆是れ三公の象徴にして、人命これを得れば、名位は三公に至る可し。「紫微四輔」。天輪旋転して、辰・巳・午・未の四宮の上に各々一顆の吉星有りて、而して命宮を巳午の間に安んずれば、便ち此の格なり。輔星は輔佐弼助の象徴にして、此の格を得る人は当に宰輔の位に居るべし。

精神具足:天一生水為人之精地,二生火為人之神,水火順受,人命得之,為精神具足。精為養命之源,神為養形之本,精以養命,而運內神以養,形而運外,內陰外陽,故水為陰之精,火為陽之神,陰之不可無陽,陽之不可無陰,水與命同生於晝,火與命同生於夜,相望而各不失度者,豈不獲其厚福者哉。

「精神具足」。天数一は水を生じ、人身に在りては便ち是れ「精」。地数二は火を生じ、人身に在りては便ち是れ「神」。水火は各々その位に安んじて順い相承受し、人命これを得れば、すなわちこれを精神具足と呼ぶ。精は命を養うの本源にして、神は形を養うの根本なり。精は内に於て運転して以て命を養い、神は外に於て運転して以て形を養う。内は陰に属して外は陽に属す。故に水は陰の精・火は陽の神なり。陰は陽を離るる能わず、陽もまた陰を離るる能わず。もし水星と命宮とが同じく白昼に生じ、火星と命宮とが同じく夜間に生じ、両下相望みて各々その躔度を失わざれば、怎んぞ厚福を獲せざらんや。

月華金闕:金是在亥,與太陰同宮;金星在辰,與太陰同宮,皆謂之月華金闕;若金星在亥,辰與太陽同宮者,謂之日華金闕,二格皆主富貴。日中見斗:太陽與羅?會合於未,而太陰又在未,此為日中見斗;太陽與太陰同宮,此為月朔可知,又與羅?相會此,為日蝕可知,況日在未則日已過昃,設使安命在此,而遇日蝕,乃六月朔日生人,晝既昧,則北斗見於東方,人命坐北,安得有吉,苟得五星同在未宮,以禦侮,則猶庶幾,不然則奇禍之臨身者,大可畏也。此係忌格。

「月華金闕」。金星が亥宮に在りて太陰と同宮するか、あるいは金星が辰宮に在りて太陰と同宮するかを、皆月華金闕と呼ぶ。もし金星が亥宮あるいは辰宮に在りて太陽と同宮せば、すなわちこれを「日華金闕」と呼ぶ。此の両格は皆富貴を主る。「日中見斗」。太陽と羅睺とが未宮に會合し、而して太陰もまた未宮に在れば、これを日中見斗と呼ぶ。太陽と太陰とが同宮せば、知るべし当日是れ朔日なり。また羅睺と相会せば、知るべし当日は日蝕有らん。況んや太陽の未宮に在るは已に西に偏りて午を過ぐ。仮に命宮が恰もここに安んじてまた日蝕に遇上せば、すなわちあれは六月初一出生の人なり。白昼すでに昏暗なれば、北斗はすなわち東方に現形し、人の命宮は北方に坐せば、どこにかなお吉利有らん。倘若し能く五星の同じく未宮に聚まりて来りて外侮を抵御する有らば、なお差も以て挽回する可し。然らざれば、奇禍身に臨み、実に怕るべし。此の格は忌格に属す。

明入地中:太陽至申酉而沒,受羅?所蝕,於申酉安命是也。太陽君星也,至申酉而西沒,既已失於君位矣,坐命於此,已為無力,況被羅?所蝕,其能自保乎,人命值此,非惟破祖無成,又恐招闇昧不明之事,因此喪身誠可憂也。此係忌格。明出地晉:命宮在申,而太陽在寅;命酉宮,而太陽在卯;命宮在戌,而太陽在辰,皆為明出地晉,此格須得金水輔太陽而行,或金水居前導引,皆為貴格。

「明入地中」。太陽の申・酉に行き到れば便ち西沈し、また羅睺に蝕せられ、而して命宮が恰も申酉に安んずれば、すなわち此の格なり。太陽は本是れ君星にして、申酉に行き到りて西に没すれば、已に君位を丟えり。命宮のここに坐するは、本は力無く、況んやまた羅睺に吞蝕せられ、なお能く自ら保たんや。人命が此の種の情形に遇上せば、不獨り祖業を破敗し一事成る無きのみならず、なお曖昧不明の是非を招惹して以て命を喪うを怕る。実に憂うべし。此の格は忌格に属す。「明出地晋」。命宮の申に在りて太陽の寅に在るか、命宮の酉に在りて太陽の卯に在るか、命宮の戌に在りて太陽の辰に在るかを、皆明出地晋と呼び、《晋卦》の明の地上に出づるの義を取る。此の格は須く金星水星の太陽に輔隨して同行するか、あるいは金水の前に在りて路を引くを得て、始めて皆貴格と算す。

木上水井:水先入宮,木後入宮,或木星先入,水星後入,皆為井象,更得在東井未上,又在未上安命,必主道心員融。有常德,以食天祿也,井居其所,而不遷,地之德也,而木居水上,有養而不窮之義,或人命得木同居於未,而水星對照於亥,此亦得木上水井格。

「木上水井」。水星が先に某宮に入り木星が随後に此一宮に入るか、あるいは木星が先に入り水星が随後に入るかを、皆井卦の象を成す。もし此一宮が正に東井の所在の未宮なり、命宮また未宮に安んずれば、此の人は必ず道心円融通達にして操守常あり、因りて天の賜う俸禄を享受す。井は原処に守りて遷移せず、これ是れ大地の徳性なり。木の水の上に在るは、滋養竭きざるの意含有り。ある人の命中は木星が同じく未宮に在りて、而して水星が亥宮の対面より照り来るも、これもまた「木上水井」の格を得ると算す。

蓋亥居下而有井之象也,然在天之井,則異於是,以井而居河漢之中,其為度,則三十視其它度數,最長半次,實沈半次,鶉首在實沈者,水為樂宮在鶉首者,水為入廟,此亦養而不窮之義,或者謂實沈鶉首,既以隔界,豈得為養而不窮。

これは亥宮の下方に居り、本身にすでに井の形象有るを以てなり。不過天上の井宿は別に是れ一回の事なり。それの位は銀河の中に居り、占む所の度数は多く三十度に達し、他の宿の度数より皆長く、横に跨ぎて実沈・鶉首の両個の星次の各々半を占む。水星は実沈の次に在りて「楽宮」と為し、鶉首の次に在りて「入廟」と為す。これも同様に滋養竭きざるの意を含有す。ある人は質疑して說く、実沈と鶉首はすでに分かれて両個の星次に属し中間に界限を隔つれば、怎んぞなお能く養い窮まらずと說くことを得んやと。

不知夫古人以為紫氣者,木之餘氣,其廟實沈月孛者,水之餘氣,其廟鶉首,則是實沈鶉首二宮,乃木上水井,養而不窮之義誠爾也,若人命宮同得氣,水在於實沈,孛水在於鶉首者,皆得此格,須是無凶星則貴,有凶星則為僧道之流。

これすなわち古人の說法を懂得せざるなり。紫気は木星の余気にして、その廟位は実沈に在り。月孛は水星の余気にして、その廟位は鶉首に在り。見るべし、実沈・鶉首の此の両宮は正に是れ「木上水井」にして、滋養不竭の意は確かにかくのごとし。人もし命宮の中に同時に紫気と水星とを実沈に得るか、あるいは月孛と水星とを鶉首に得るかすれば、皆此の格に合すと算す。必ず凶星無きを須して始めて貴を主る。もし凶星の掺入する有れば、すなわちただ是れ僧道の流のみ。

眾星環月:夜生坤方,五星環太陰,更在太陰宮住命者,合此格。太陰之行有九道,其行最疾,眾星本不能環也,且北辰不移,眾星可得而拱之,月既行速,則惟星是從,所以因之而有風雨。

「衆星環月」。夜間出生して而して月が坤方に在り、五星が太陰を環繞し、命宮また太陰の所在の宮に安んずれば、便ち此の格に合す。太陰の運行に九道有りて、行速最も快し。衆星は本来はそれを環繞し住む能わず。北極星は固定して動かざれば、故に衆星は以てそれを拱衛する可し。月亮はすでに行くこと快ければ、すなわちただ能く月の往きて星宿に追随するのみなり。風雨の徴兆もまた此より生ず。

歲在庚午二月初五夕,月入南斗中,其年自八月旱而無雨,以黃道推之至十七日,月從黃道入畢宿,卜知其日有雨至,此日其雨滂沱,此乃月之從星也,及十一月初五日,月在南斗三十餘度,至二十一日亦從畢宿之度,經過卻又無雨,此蓋月別從九道行也,今此謂眾星環月,乃隨其星之吉凶,而卜善惡。

庚午のあの一年二月初五の傍晚、月亮は南斗の中に進入し、あの年は八月より就いて乾旱して雨無かりき。黄道に拠りて推算すれば、十七日に到り月亮は黄道に沿い畢宿に進入し、便ち預卜して当天に雨下るべしと。あの天に到りて果して大雨滂沱たり。此れ正に月亮の星宿に追随するの效験なり。しかるに十一月初五に到れば、月亮は南斗の三十余度に在り、二十一日は同様に畢宿の度数を経過したるも、却ってまた雨下らず。これは月亮が別に九道の中の別の一条を走りしを以てなり。如今に說く所の「衆星環月」も、また環する所の星の本身の吉凶に随いて、往きて人事の善悪を占断するを要す。

如月與木星同度,則主文華;與火星同度,則多疾患;與羅計同度,則主夭折。當隨其所在宮分、星宿而詳之,若左右前後皆是吉星,雖太陰未至於從星,亦主獲非常之福也。

例えば月亮が木星と同度なれば、文采華美を主る。火星と同度なれば、病痛多し。羅睺・計都と同度なれば、則ち短命夭折を主る。総じて要するにそれの所在する宫位と星宿とに拠りて仔細に分辨すべし。倘若し月亮の左右前後は皆吉星なれば、然らばたとい太陰がなお正式に某一星宿の上に追随し到らずと雖も、も一様に非常の福を主る。

金居干位:亥上乃西北,干位乾宮為金,而金星亦居亥上,乃為此格。未生與申生人,得金居干位最佳。蓋未屬井鬼,其分野則在秦;申屬觜參,其分野則在晉。得金水正氣又與木日同居於亥,乃金居干位,若無火計羅孛入,皆為貴命。

「金居乾位」。亥宮は西北に在り、是れ八卦の乾位にして、乾宮の五行は金に属し、而して金星もまた恰好亥宮に落つれば、便ち此の格を成す。未年生と申年生の人は「金居乾位」を得るを最佳と為す。未宮は井宿・鬼宿に属し分野は秦地に在り、申宮は觜宿・参宿に属し分野は晋地に在るを以てなり。能く金・水の純正の気を得、また木星・太陽と同じく亥宮に居れば、すなわち是れ金居乾位なり。ただ火星・計都・羅睺・月孛の闖入無くんば、皆是れ貴命なり。

水注東南:巽居巳位東南之地也,四方之水則皆會之於箕,雖北有溟浡,南有大海,西有流沙,而水之傾注則歸於東海,以勢不滿於東南也。水星在巳,而木星與命宮在寅,乃合此格。蓋水既順,則有滔滔無窮之福,其發達必矣。

「水注東南」。巽卦は巳位に居り、正に是れ東南の地なり。四方の水は最終に皆箕宿の主する所の方位に匯聚す。說くは北面に渤海有り南面に大海有り西面に流沙有りと雖も、然るに水の傾注は終帰して東海に流入す。これは地勢の東南方に於て最低なるの緣故なり。水星は巳宮に在りて、而して木星と命宮とが皆寅宮に在れば、すなわち此の格に合す。水すでに順流して下れば、福沢は滔滔として絶えず、此の人は必ず発達せん。

酉生人與寅生人,得水星在巳,木星與命在寅是也。蓋寅屬尾,尾分在燕,酉屬畢,畢分在趙,獨得水正氣,而流入於巽。是水有所歸,況與木命同在寅,或木命與寅生同在酉,得水日在四正之宮,則又為水歸地戶格。

酉年生と寅年生の人は、水星の巳に在り木星と命宮と寅に在るを得れば、すなわち此の個の格なり。寅宮は尾宿に属し尾宿の分野は燕地に在り、酉宮は畢宿に属し畢宿の分野は趙地に在るを以てなり。此の両地は独り水の純正の気を得、而して水はまた巽方に流注す。是れ水の帰宿する所有るなり。況んや水星の再び木星・命宮と同じく寅宮に在るか、あるいは木星・命宮と寅年生人とが同じく酉宮に落ち、而して水星・太陽がまた子午卯酉の四正の宮を占住せば、すなわち別に「水帰地戸」の格を成す。

除舊換新:月孛乃天上之彗星,有除舊換新之象,所照之地,則有變易更改,其星為掃?,所以掃除塵穢,更新改舊。在亥正月生,或在丑十一月生是也,蓋十二月一陽方生更改之,始在丑,次正月為一歲之始,日在亥次故也,或孛星在未上,而七月生,蓋七月秋氣始生,先庚之象有更革之義。

「除旧換新」。月孛は天上の彗星にして、除旧布新の意象を帯び、およそそれの照臨する所の処には、すなわち変易更改有らん。此の星は形は掃帚のごとく(底本の此の字は残缺)、故に能く塵垢污穢を掃除し旧物を更換して新を立つ。それが亥宮に在りて人は正月に生まれ、あるいは丑宮に在りて人は十一月に生まれれば、すなわち此の格なり。十二月は一陽初生にして、変革の機は丑に始まるを以てなり。接いで正月は一年の始にして、太陽の正に亥次に行き到るの緣故なり。あるいは月孛が未宮に在りて人は七月に生まるるもも算す。七月は秋気初生にして、正に《蠱卦》の「先庚三日」の象に合し、更革の意義を含有するを以てなり。

又如十一月初一生,而日月在斗之初度,木星順室,亦為革故取新。蓋日月初躔於斗初,而木初躔於室初,斗初在人馬宮,室初在雙魚宮,寅與亥合至為貴格,又除舊取新之意。

また例えば十一月初一に出生すれば、太陽と月亮とは皆斗宿の起始の度の上に在り、木星は順行して室宿に到る。これもまた是れ故を革め新を取るなり。日月の斗宿の初に起躔し、木星の室宿の初に起躔するを以てなり。斗宿の初は人馬宮すなわち寅宮に在り、室宿の初は双魚宮すなわち亥宮に在り、寅と亥と相合し、極めて貴格にして、同様に除旧取新の意思を含有す。

火水未濟:火先入宮,水後入宮,同居一宮,以照命者是也。蓋火自上炎,水自下注,相違而不相向,安得能和而能濟。故易曰:未濟男之窮也。格中帶此者,主貧賤。此係忌格。

「火水未済」。火星が先に某宮に入り水星が随後に此一宮に入り、両星は同じく一宮に居りて来りて命を照れば、すなわち此の格なり。火性は上に向いて燃焼し、水性は下に向いて流注し、彼此背離して相向わず。怎んぞ能く調和相済すること得んや。故に《周易・序卦》にいう、未済は男子困窮の象なりと。命格の中に此の一格を帯ぶるは、貧寒低賤を主る。此の格は忌格に属す。

水火既濟:水先入宮,火後入宮,同居一位以照命者是也。蓋水性潤下,火性炎上,上下相得,而不相違,切嫌一二凶星侵入,則反生禍。更若水星為宮主、為命主、為祿主,則福最厚,富貴雙全之命也。

「水火既済」。水星が先に某宮に入り火星が随後に此一宮に入り、両星は同じく一処に居りて来りて命を照れば、すなわち此の格なり。水性は潤下にして火性は炎上にして、一上一下彼此交済して相背離せず。最も忌諱するは一両顆の凶星の侵入有るにして、あの様は反って禍を生ず。もし水星がまた兼ねて宮主・命主あるいは禄主と作れば、則ち福分最も厚く、是れ富貴双全の命なり。

補遺格局

齊插寒梅:命立子宮度木為福德,財帛二主飛入命位,是乃謂財福克命,不可概以木打寶瓶論也。若木遇形克之星,財福減半;倘命主衰弱,反不能勝矣。經云:安命子宮,木入齊瓶。若非李郭之榮,必有陶朱之富。

「斉插寒梅」。命宮を子宮に立て、宮中の躔する所の度は木を以て福徳の主と為し、而して福徳・財帛の両宮の主星はまた一同に命宮に飛入す。此れを財星福星の来りて命を剋すると呼ぶ。一概に「木打宝瓶」の凶断に拠りて以て看るべからず。もし木星がそれを刑剋する星に遇上せば、財福の力はすなわち半を減ず。倘若し命主の本身衰弱せば、反って此の份の財福を承受し起す能わず。経文にいう、命は子宮に安んじ、木星は斉地の宝瓶に插入すと。かかる人はもし李広・郭子儀のあの様の功名の栄無くとも、も必ず范蠡陶朱公のあの様の財富有らん。

角木斷躔:立命丑宮斗木度,土躔斗度,行限辰宮,木星又躔角度,故曰:角木斷躔,必然主死於非命,定因親族相累,禍起於蕭牆。又云:木度立命,見木帶煞,乃自家殺自家。金騎人馬:命立寅宮尾度,金星相會,又是寅年歲駕,謂曰金騎人馬。我騎他,蓋歲駕有侍從之義,主人祿享千鍾,不可概以為不吉也,若羅星來犯,多有為人僕從,妻子早離。

「角木断躔」。命宮を丑宮斗木の度に立て、土星はまた斗宿の上に躔し、行限が辰宮に走り到る時木星は恰も角宿の度に躔す。故に角木断躔と呼ぶ。此の種の命は必ず非命に死し、而且は一定に親族の牽累を受け、禍は自家の墻内より起こる。又說く、木宿の度を以て命を立て、再び木星の凶煞を帯びたるを見れば、すなわち是自家人が自家人を殺す。「金騎人馬」。命宮を寅宮尾宿の度に立て、金星と相會し、而して生ずる所の年はまた寅年歳駕の所在なれば、すなわちこれを金騎人馬と呼び、是れ我が彼に騎るにして、歳駕の随従侍奉の意を含有するを以てなり。此の種の命は俸禄千鍾を主り、一概に不吉と断ずべからず。不過もし羅睺の来りて侵犯する有れば、多半反って人に仆従を当てられ、妻児もまた早々離散せん。

水火相刑:歌曰:命立卯宮在房度,生於夏令,主炎庫,行限午宮見水星,水入午宮宜柳土,反凶為吉,福無邊。金玉爭光敵國富,若教脫水鬼門關,五十三四歸泉路。金神持刃:命立辰宮亢金度,乃是乙年刃在辰,卻見金星亢度躔之,官封上將,鎮守邊庭,行限至午,而遇火臨柳土,發財可比陶朱,若未限,見土躔井木生秋冬尚可,生於春夏,非夭則殘疾。

「水火相刑」。歌訣に說く、命宮を卯宮房宿の度に立て、また夏令に生まれれば、火気の炎庫に帰入するを主る。行限が午宮に走り到りて水星に遇見すれば、水は午宮に入りて而して柳宿の土の調停有りて、便ち能く凶を転じて吉と為し、福沢無辺にして金玉交映して相輝き、富は国に敵すべし。しかるに一旦水の救護を脱して鬼門関に闖入せば、五十三・四歳の上にすなわち黄泉に帰赴せん。「金神持刃」。命宮を辰宮亢金の度に立て、正に是れ乙年陽刃の辰に在る位置にして、却又金星の亢宿の上に躔するを見れば、かかるの人は上将に封ぜられ辺関を鎮守すべし。行限が午宮に到りて火星の柳宿の土に臨むに遇えば、財を発するは陶朱公に比す可し。もし未宮の限に行き到り、土星の井木の度に躔するを見れば、秋冬に生まれればなお過ぎ去るを得るも、春夏に生まれれば則ち短命に非ざれば則ち残疾なり。

元武當臺:歌云:巳宮立命,水在軫元武升垣,諸殺順又兼一點太白來,富貴綿綿應不窘,若還中限見土星,重整門庭興進永。子承父位:午宮星度立命,火星入命,以占父位,太陽飛入卯宮房度,卯乃子位,父居之,必主父子不和,兄弟失倫,行限見木,非犯刑而死,定主惡疾而亡。

「元武当台」。歌訣に說く、命宮を巳宮に立て、水星は軫宿に躔し、是れ玄武の星の本垣に升入す。諸般の凶殺は皆順伏して乱を作さず、再添一点の太白金星の来りて會すれば、富貴は便ち綿綿として絶えず、絶対に困窘に至らず。倘若し中年の行限また土星の来りて助くるを見れば、なお能く門庭を重整し、家業興旺長久なり。「子承父位」。午宮星宿の度を以て命を立て、火星は命宮に入り、それを用いて父親の位置を占む。此の時太陽は却って卯宮房宿の度に飛び到り、卯は兒子の位にして而して父親の星がそれを占めれば、必ず父子不和・兄弟失序せん。行限再び木星に遇えば、此の人は刑を犯して死するに非ざれば、も一定に悪疾に死せん。

月明斗府:命立未宮井木度,生於十五至十八日夜令之際,月在丑宮斗度,故謂:月明斗府,必主文章冠世。如月坐斗六度,或寅宮斗度,謂之月扶斗柄,官居翰苑,三臺八座,女命值此,得兩國之封。限行酉宮,土在胃度限至,必主惡死。

「月明斗府」。命宮を未宮井木の度に立て、十五より十八までの此の幾天の夜間に生まれ、月亮は正に丑宮斗宿の度に在り。故に月明斗府と呼び、必ず文章世に蓋うべし。もし月亮が斗宿六度に坐するか、あるいは寅宮の斗宿の度の上に落つるかすれば、すなわちこれを「月扶斗柄」と呼び、官は翰林院に居り位は三台八座に列すべし。女命が此の一格に遇上せば、能く両国夫人の封誥を得べし。ただし行限が酉宮に走り到り、而して土星が正に胃宿の度の上に於て待つれば、限一たび到ればすなわち必ず凶死を主る。

祥雲捧月:立命未宮,生於初八至十五,月離海島,光明漸著,夜生在丑酉戌未四宮而氣月同行,月在氣後三度,氣在月前三度是也,主人丰姿、清麗、文雅過人,若會羅星一混,謂之二奴夾主,定應中途孤苦貧窮無托,孛又飛來同度,此凶中變吉,吉則難量,行限酉宮見土,富貴,戌宮限見難計,家破人離,流年土孛沖照水火災厄。

「祥雲捧月」。命宮を未宮に立て、初八より十五までの間に生まれ、月亮は海島を脱離して光華漸々盛んなり。夜生の人は月は丑・酉・戌・未の此の四宮に落ち、而して紫気と月と同行し、月は紫気の後の三度・紫気は月の前の三度に在れば、便ち此の格なり。人の姿容豊美・清麗出衆・文雅過人を主る。もし羼進して一顆の羅睺の来りて混雑すれば、すなわちこれを「二奴夾主」と呼び、一定に中途孤苦・貧窮無依と為るを応験す。もし此の時月孛がまた飛び来りて同度せば、反って能く凶の中に変じて吉と為し、その吉は限量すべからず。行限が酉宮に走り到りて土星を見れば、富貴を主る。戌宮の限に走り到りて值難の計都に遇上せば、則ち家破人離せん。流年再び土星・月孛の冲照有れば、なお水火の災有らん。

太乙抱蟾:歌云:未宮立命月為主,夜令生人蟾蜍吐,登時一孛抱陰精,早步青雲登仕路,計都飛伴兩無情,不過十五歸陰府。水土遭刑:歌云:申宮立命,水為主限,戌、恩、金在奎度,金木相刑,恩受制,反吉為凶。橫死鬼限行,亥宮見土星,土入江湖壁水度也,教富貴一時來,一十五年花錦麗,脫土半百危,十五溺死,官刑骨肉,忌行奎度,在火宮則金受制,行亥見土,則能生金,金生水則發,到危則被土克。

「太乙抱蟾」。歌訣に說く、未宮に命を立てて而して太陰を以て命主と為し、夜間出生は正に蟾蜍の光を吐くの時なり。此の刻もし一顆の月孛の来りて此の団の陰精を抱く有れば、便ち能く早く青雲の仕路に登らん。しかるにもし計都の飛び来りて伴を作せば、両下情無く、十五歳を活ぎずして陰間に帰赴せん。「水土遭刑」。歌訣に說く、申宮に命を立てて而して水星を以て主と為し、行限は戌に在りて、恩星の金星は奎宿の度に躔し、金木相刑して恩星は制せられ、本吉は反って凶と為り、横死に遭わんと。行限が亥宮に進入して土星を見れば、土は江湖壁水の度に落ち入り、能く富貴を一時に到来せしめ十五年間錦繍繁華と雖も、一旦土の庇護を脱すれば、五十歳の上に便ち危険有り、十五歳の上に溺水の厄有り、なお官刑と骨肉の傷有らん。此の命は奎宿の度に行くを忌む。奎の火宮に在れば則ち金は剋制を受け、亥宮に行き到りて土を見れば則ち土は能く金を生じ、金は再び水を生じて便ち発す。危宿に行き到ればすなわち土に剋せられんと要す。

金星入斗:酉宮立命主,金飛入丑宮斗度,凡人命得此一星,主人才華、俊秀,早步青雲,行寅限尾度,見火星,定主刑憲血疾,若在箕度,反凶作吉,大主發福壽命延長。箕風鬥口:命立亥,行寅限而遇木星在箕度,箕星好風原,主風搖葉落,行限重見箕度,或斗度,故曰:箕風鬥口見之,家破身亡,不然水火而終。

「金星入斗」。酉宮に命を立てて而して金を以て命主と為し、金星は丑宮斗宿の度に飛入す。凡人命が此一星を得れば、才華出衆・相貌俊秀を主り、早く青雲に登る。ただし行限が寅宮尾宿の度に走り到りて火星に遇えば、一定に刑獄の災と血光の疾有らん。もし是れ箕宿の度に落ちれば、反って凶を転じて吉と為し、大いに福沢を発して而して寿命延長す。「箕風斗口」。命宮を亥宮に立て、行限が寅宮に到りて木星の箕宿の度に在るに遇う。箕星は本来風を主り、風一たび起これば便ち吹きて葉落ち枝揺るぐ。行限が再度箕宿あるいは斗宿の度に遇上するを以て、故に箕風斗口と呼ぶ。此の一格に遇上せば、家破身亡に非ざれば、すなわち水火の厄に終わる。

星格貴賤總賦

兩儀奠位,無非清濁之分。兩儀者,天地也,清而上者,為天,濁而下者,為地,有輕清重濁之分。二氣賦人,各有賢愚之稟。天氣下降,地氣上升,二氣交感,故人命有賢、愚之稟。日月合璧,龍樓鳳閣之人。日虛月危,日星月張,日房月心,日昴月畢,得用者貴。祿馬朝元,鷺序鴛行之士。祿馬拱身夾命,及祿馬主起拱夾身命者亦貴也。

両儀は各々その位を定め、說き極めて不過清と濁との分別なり。いわゆる両儀とはすなわち天地。清軽にして上昇するは天と成り、重濁にして下沈するは地と成る。本はすでに軽清と重濁との別有り。天地の二気は人身に賦与し、人は便ち各々賢と愚との分量を禀受す。天気は下降し地気は上昇し、二気は交相感応す。故に人の命中に賢有り愚有り。「日月合璧」は、是れ龍楼鳳閣に住する貴人なり。太陽は虚宿に在りて太陰は危宿に在り、太陽は星宿に在りて太陰は張宿に在り、太陽は房宿に在りて太陰は心宿に在り、太陽は昴宿に在りて太陰は畢宿に在り。およそ此の幾種の配合にして而してまた能く用を得るは、皆貴を主る。「禄馬朝元」は、是れ朝班に班列して鷺鷥の成行し鴛鴦の対を成すがごときの士人なり。禄星と駅馬とが身を拱し命を夾み、あるいは禄馬の二主が発動し起こりて身命を拱夾するも、も皆貴を主る。

日邊紅杏,早佔鰲頭。紅杏者木星也,木為官恩命令等用者,與太陽同行。雪壓寒梅,終身餓莩。寒梅者木星也,木水同躔,夜生冬值倘或在子丑地及水宮、水度者亦是。向陽花木,三臺八座之榮。木為官恩命令順行,見日晝生春夏者佳。

「日辺紅杏、早占鼇頭」。紅杏は木星を比喻し、木星は官星・恩星・命主・令星等の用神を充当し、また太陽と同行すれば、便ち早年の科第に魁を奪うを主る。「雪圧寒梅、終身餓莩」。寒梅もまた木星を比喻し、木星と水星とが同じく一度に躔し、また夜間生・冬季生、あるいは子・丑の地および水に属する宮・水に属する度に落つるも、も此の格と算し、終身凍餒を主る。「向陽花木、三台八座之栄」。木星が官星・恩星・命主・令星と作りて而して順行して逆わず、また太陽を見、且つ白昼に生まれ春夏に生まるるは、最佳にして、位三台八座の栄に列するを主る。

照水梅,花萬軸五車之學。木在巳申,冬生逢晝,為美。春生楊柳,合作妓娼。楊柳喻木也,春生木躔箕度。秋日梧桐,堪為僧道。梧桐喻木也,秋生木遇孤寡羊刃。月中仙桂,少年平步青雲。木躔心、張危畢月度,或秋生本月同宮亦是。日曬花枝,壯歲趨朝丹闕。木臨星虛房、昴日度、或春生木日同宮皆是。

「照水梅花」は、学は万卷に富み才は五車に高きを主る。木星は巳宮あるいは申宮に在り、冬季出生にしてまた白昼に逢うは、美と為す。「春生楊柳、合作妓娼」。楊柳は木星を比喻し、春季出生にして木星が箕宿の度に躔すれば、女命は風塵に流落するを主る。「秋日梧桐、堪為僧道」。梧桐もまた木星を比喻し、秋季出生にして木星が孤辰寡宿と羊刃とに遇上すれば、出家して僧道と為るを主る。「月中仙桂、少年平歩青雲」。木星が心・張・危・畢の此の幾個の月に属する宿度の上に躔するか、あるいは秋季出生にして木星と太陰とが同宮するも、も是れ此の格なり。「日曬花枝、壮歳趨朝丹闕」。木星が星・虚・房・昴の此の幾個の日に属する宿度の上に臨むか、あるいは春季出生にして木星と太陽とが同宮するも、皆此の格に属し、壮年に朝に入りて官と為るを主る。

君臣慶會,鐘鳴鼎食之家。金水為官福恩令命元,朝輔太陽者是。子母重逢,貫朽粟陳之宅。命主會恩須得位、得時合格。梅梢橫月,簞瓢陋巷之人。木月會子宮,生於秋冬。柳絮隨風,萍水他鄉之客。木星秉令躔箕度,或在巳宮巽地。

「君臣慶會、鐘鳴鼎食之家」。金星水星が官星・福星・恩星・令星あるいは命元を充当し、一同に太陽を朝拱し輔佐すれば、便ち此の格にして、門第豪奢にして鐘を撃ち鼎を列ねて食すを主る。「子母重逢、貫朽粟陳之宅」。命主と恩星とが相会し、必ず位を得時を得て始めて合格と算し、家中銭串の朽爛し粟米の陳積するを主る。「梅梢横月、簞瓢陋巷之人」。木星と太陰とが子宮に會し、また秋冬に生まれれば、簞食瓢飲・貧に安んじ陋巷に居るを主る。「柳絮随風、萍水他郷之客」。木星が令に当たりて箕宿の度に躔するか、あるいは巳宮巽方に落つれば、漂泊して柳絮の風に随うがごとく、他郷の客と作るを主る。

雨驟花殘,窮愁萬種。春生木躔畢度,蓋畢宿好雨故也。風搖葉落,辛苦無閒。秋生木躔箕度,蓋箕好風故耳。朱衣馳日,朝廷宣使奏差。朱衣即火也,火會日與馬元同行。安車蒲輪,翰苑編修集撰。安車即木也,木會日與馬元同宮。

「雨驟花残、窮愁万種」。春季出生にして木星が畢宿の度に躔するは、畢宿の雨を好むを主るを以て、急雨が春花を打ち落とし、故に愁苦万端を主る。「風揺葉落、辛苦無閑」。秋季出生にして木星が箕宿の度に躔するは、箕宿の風を好むを主るを以て、風は葉を揺りて落とし、故に終年辛労して清閑を得ざるを主る。「朱衣馳日、朝廷宣使奏差」。朱衣はすなわち火星にして、火星が太陽に會合しまた馬元と同行すれば、朝廷の旨を宣し命を伝うる使者を充任するを主る。「安車蒲輪、翰苑編修集撰」。安車はすなわち木星にして、木星が太陽に會合しまた馬元と同宮すれば、翰林院に入りて編修・集撰の職を任じ、朝廷礼聘の栄を享くるを主る。

梅影橫窗,一生清貴。梅影喻木也,木月冬生,同在壁府。桃花浪暖,昭代文章。桃花譬木也,木水會命,在奎度尢妙。金馬嘶風,仕路銓除之速。馬元會身命,而行限在辰巳。蚌珠吸月,儒林取選之高。勾陳鎮殿,佩玉腰金。土掌官恩、命令,同太陽躔虛星房、昴日度。

「梅影横窗、一生清貴」。梅影は木星を比喻し、木星と太陰とが冬季に同じく壁宿の府に落つれば、一生清高顕貴を主る。「桃花浪暖、昭代文章」。桃花は木星を比喻し、木星と水星とが命宮に會し、もし奎宿の度の上に在れば更に妙にして、文章世に名をあらわすを主る。「金馬嘶風、仕路銓除之速」。馬元と身命とが相会し、而して行限が辰・巳を走れば、銓選授官の極めて速きを主る。「蚌珠吸月、儒林取選之高」。科第の儒林の上選に出づるを主る。「勾陳鎮殿、佩玉腰金」。土星が官星・恩星あるいは命主・令星を執掌し、太陽と同じく虚・星・房・昴の此の幾個の日に属する宿度に躔すれば、腰金佩玉の顕貴を主る。

花裡停驂,封侯列仕。木為命宮、恩令,同太陰與馬元在張心危、畢月度。丹桂飄香,或貧寒尤當食祿。秋木為用神,在巽巳地。梨花帶雨,縱富貴亦主重夫。女人之命。春木為夫,元命主,在酉申畢度。馬頭帶劍,廣闢封侯。馬元會刃宮或遇刃星。

「花裏停驂、封侯列仕」。木星が命宮の主あるいは恩星・令星を充当し、太陰・馬元と同じく張・心・危・畢の此の幾個の月に属する宿度に落つれば、侯に封ぜられ位に列するを主る。「丹桂飄香、或貧寒尤當食禄」。秋季に木星を以て用神と為し巽方巳宮に落つれば、たとい出身貧寒なるも終に能く禄を食す。「梨花帯雨、縦富貴亦主重夫」。これは女命を論ず。春季に木星を以て夫星と為しまた命主元神にして、而して酉・申の畢宿の度に落つれば、たとい富貴なるも再嫁を主る。「馬頭帯剣、廣闢封侯」。馬元が陽刃の宮に會入するか、あるいは刃星に遇上すれば、疆を開き功を立てて侯に封ぜらるるを主る。

北海挑燈,位居宰輔。夜火為用神,居於亥上。山嘯呈寶殿前,作賦聲摩空。土金同落空亡。石礪劍鋒塞上,封侯建功節。土金帶刃同行。南枝向暖,相國經邦。南乃午宮,枝言木也,冬木為用神,喜居午上,或太陽合格。

「北海挑灯、位居宰輔」。夜生の人が火星を以て用神と為して亥宮に落つれば、位宰輔に至るを主る。「山嘯呈宝殿前、作賦声摩空」。土星金星が一同に空亡に落ち入れば、殿前に賦を献じ声名天下に震動するを主る。「石礪剣鋒塞上、封侯建功節」。土星金星が陽刃を帯びて同行すれば、辺塞に於て剣鋒を磨礪し功を建て侯に封ぜらるるを主る。「南枝向暖、相国経邦」。南は午宮を指し枝は木星を指し、冬季に木星を以て用神と為して午宮に居るを喜ぶか、あるいは太陽と配合して格を成せば、相と為りて邦を経るを主る。

北苑回春,狀元及第。北子位苑,指火也,冬火為用,星居子照,值命身與太陽。珠藏淵海,萬人頭上之英雄。土金為用星,在亥子宮。水湊天池三峽,詞源之豪邁。春生水為用神,躔壁度,以亥為天池。干旋坤轉,有慶之人。水木為乾坤之星,扶日月於官祿,蓋干在亥,亥屬木,坤在申,申屬水。

「北苑回春、状元及第」。北は子位を指し苑は火星を指し、冬季に火星を以て用と為し、此の星が子宮に居りて来り照り、また身命および太陽と相值すれば、状元及第を主る。「珠蔵淵海、万人頭上之英雄」。土星金星を以て用星と為して亥宮・子宮に落つれば、万人の上の英雄と為るを主る。「水湊天池三峡、詞源之豪邁」。春季生まれの人が水星を以て用神と為して壁宿の度に躔し、亥宮を以て天池と為せば、文思の三峡の奔流するがごとく、詞源豪邁を主る。「乾旋坤転、有慶之人」。水星木星は是れ乾坤両方の星にして、一同に官禄宮に於て日月を扶助す。乾位は亥に在りて亥は木に属し、坤位は申に在りて申は水に属するを以てなり。一生慶有るを主る。

虎踞龍蟠,當朝之士。金木為龍虎之星,各得其用,而照守命宮者,佳。雲間鸑鷟,當為邸省之賢。午宮坐命,金氣二星入宮坐命。天上麒麟,定數東宮之貴。金在辰,木在卯,而在卯辰坐命者是。金冠頂翠,紫誥金花。金冠指金也,頂翠指木也,金宮會木以合此格也。

「虎踞龍蟠、当朝之士」。金星木星はすなわち白虎青龍の二星にして、各自その用を得て而して命宮を照守するは、最佳にして、当朝に立つを主る。「雲間鸑鷟、當為邸省之賢」。午宮に命を坐し、金星と紫気の二星が宮に入りて命に坐すれば、台省官邸の中の賢才と為るを主る。「天上麒麟、定数東宮之貴」。金星は辰に在り木星は卯に在り、而して命宮がまた卯あるいは辰に坐すれば、便ち此の格にして、東宮輔弼の貴と為るを主る。「金冠頂翠、紫誥金花」。金冠は金星を指し頂翠は木星を指し、金星が本宮に於て木星に會合すれば便ち此の格に合し、紫泥詔書を受け金花を簪するの栄を主る。

玉出昆岡,羅幃繡幕。玉指金也,昆岡指土也,金土斗度逢空為合格。鸞轝南幸,人主之尊。金水拱日,在星房度。鳳駕北歸,帝王之象。金水輔日,在虛昴度。據巽歸干,應當富貴。巽居巳,干居亥,如命在亥,而主在巳合格。移干就溼,必主貧寒。干指午,溼指子,如命在午,而月金水在子。

「玉出昆岡、羅幃繍幕」。玉は金星を指し昆岡は土星を指し、金土が同じく斗宿の度に在りて空亡に逢えば、始めて合格と算し、羅幃繍幕の富貴の家に居るを主る。「鸞轝南幸、人主之尊」。金星水星が太陽を拱衛して、星宿・房宿の度に落つれば、天子南巡の象有りて、人君の尊を主る。「鳳駕北歸、帝王之象」。金星水星が太陽に輔従して、虚宿・昴宿の度に落つれば、鳳駕北還の象有りて、同じく帝王の貴を主る。「据巽歸乾、應當富貴」。巽位は巳に在り乾位は亥に在り。例えば命宮が亥に在りて命主が巳に在れば、便ち此の格に合し、応に富貴を主るべし。「移乾就湿、必主貧寒」。乾は午宮を指し湿は子宮を指す。例えば命宮が午に在りて、而して太陰・金星・水星が却って皆子宮に在れば、必ず貧寒を主る。

玉兔東昇,利名雙實。木為宮恩,與月在心。金烏呈瑞,富貴兩全。金為恩官,與月在畢。風雨作霖,有濟世安民之略。箕風畢雨,金水太陽躔畢箕度是也。中流砥柱,展扶顛拯難之才。諸星皆衰,惟一星有用為貴。老蚌含珠,鄉閭望重。土金在亥子及辰巳宮,須金土為用神者。

「玉兔東升、利名雙実」。木星が宮主あるいは恩星を充当し、太陰と同じく心宿に在れば、功名利禄の両その実を得るを主る。「金烏呈瑞、富貴両全」。金星が恩星あるいは官星を充当し、太陰と同じく畢宿に在れば、富貴双全を主る。「風雨作霖、有済世安民之略」。箕宿は風を主り畢宿は雨を主り、金星・水星と太陽とが畢・箕の度に躔すれば、便ち此の格にして、その人に世を済い民を安んずるの方略あらん。「中流砥柱、展扶顛拯難之才」。満盤の諸星は皆衰弱にして、独り一顆の星のみ用有れば、反って此に因りて貴と為り、その人に危を扶け難を拯うの才幹あらん。「老蚌含珠、郷閭望重」。土星金星が亥・子および辰・巳の諸宮に落ち、なお須く金土を以て用神と為せば、郷里に於て徳高く望重きを主る。

寒潭浸月,臺憲馳名。月在巳午二宮為美,不宜冬生,則寒蟾矣。河洛呈祥,巳出鴛行之後序。木氣金水,拱太陰於午。丹墀獨步,定主虎榜之名題。身命躔柳度,而太陽在星。長虹貫日,早冠判臣。火日爭光,以太陽為用神者乃是。太乙抱蟾,孤兒寡婦。月孛同躔,以月為夫子星則忌。

「寒潭浸月、台憲馳名」。太陰が巳・午の二宮に落つるを美と為し、台諫憲司に於て名を揚ぐるを主る。ただし冬季出生を宜とせず。然らざればすなわち寒潭の冷蟾と成る。「河洛呈祥、巳出鴛行之後序」。木星・紫気・金星・水星が一斉に午宮に於て太陰を拱衛すれば、朝班の後序に名列するを主る。「丹墀独歩、定主虎榜之名題」。身宮命宮が柳宿の度に躔して而して太陽が星宿に在れば、殿前に独歩し金榜に名を題するを主る。「長虹貫日、早冠判臣」。火星が太陽と光を争い、而して太陽を以て用神と為すは、早年に位僚属に冠たるを主る。「太乙抱蟾、孤児寡婦」。月孛と太陰とが同じく一度に躔し、もし太陰を以て夫星あるいは子星と為せば、すなわち最も此の一格を忌諱し、孤児寡母を主る。

素月流天見金,而官居極品。月在午未,而遇金助。寒雲出岫遇土,而身隱空山。命在奎壁,而逢氣土。要官恩之明健,惟身令之高強。須要官福恩星明旺、強健身,星令星高明者,榮貴。不離順逆伏留,細辨盈虛消息。或盈或虛,當以消息而推之可也。剖券合符,心領神會,後之君子,秘此天機。

「素月流天」にして而又金星を見れば、官一品に居るを主る。太陰が午・未の二宮に在りて金星の助力を得ればすなわち是なり。「寒雲出岫」にして而又土星に遇えば、則ち空山に隠居するを主る。命宮が奎・壁の二宿に在りて紫気と土星とに逢えばすなわち是なり。総じて要するに官星・恩星の明亮健旺にして、身主・令星の高強有力たるを要す。必ず官星・福星・恩星の明朗旺盛にして強健にして、身宮の星と当令の星とがまた高明なりて、始めて栄貴を主る。推断する時は諸星の順行・逆行・伏蔵・留守を離るる能わず、なお須くその盈虧消長を細辨すべし。あるいは盈あるいは虚、皆応に消息盈虚の道理に拠りて以て推求すべし。此らの道理は符券を剖開して両半相合するがごとく、全く心領神会に在り。後世の君子、請う此の天機を珍重蔵せよ。

附指迷歌

清濁既分天地位,日月眾星相經緯。或躔好樂或怒宮,便斷貧窮與富貴。當生元守與流年,禍福吉凶皆瞭然。明辨毫釐細消息,由來命分懸於天。富貴貧賤君須記,命運循環難逃此。天地從頭一一味,說盡經中元妙意。

清濁の二気の分開したる後、天地は各々その位を定め、日月衆星はすなわち其の間に於て縦横に交織して経のごとく緯のごとし。諸星はあるいは自己の喜好安楽の宮に行き到り、あるいは自己の悩怒忌悪の宮に行き到る。此に拠れば便ち一个人の貧窮と富貴とを断定すべし。出生時の元神の守る所の宫位と逐年の流年とを合看すれば、禍福吉凶はすなわち一目了然なり。毫厘の間の細微の消長を明辨せんと要せば、須く人の命分の本来天に懸定することを知るべし。富貴貧賤の此の四個字は請う牢記せよ。命運は循環往復して、誰も此の圈子を逃れ出づる能わず。天地の理を頭より細々と体味し一遍すれば、も経文中の玄妙深意を說き尽したり。

金木亥室:金星與木室相逢,官職榮遷至上公。土子:參政學士能,刀筆鎮星雙落寶瓶中。木寅:人馬宮中,主逢歲,佩帶金魚榮寵至。木未鬼度:木戀巨蟹鬼金躔,必居堂廟公卿位。水月巳:水月同宮雙女躔,榮華富貴總英賢。火卯:夜火熒惑來天蠍,命主三臺殺伐權。

「金木亥室」。金星と木星とが亥宮室宿に相逢えば、官職は栄升して上公に至る可し。「土子」。参知政事・翰林学士を為す能く、また刀筆文書に長ず。これは土星と命主とが双双宝瓶宮すなわち子宮に落つるなり。「木寅」。木星が人馬宮すなわち寅宮に落ち、また本年の太歳に逢えば、金魚袋を佩して栄寵身に加わるを主る。「木未鬼度」。木星が巨蟹宮すなわち未宮の鬼金羊の度に恋すれば、必定位は廟堂公卿に居らん。「水月巳」。水星と太陰とが同宮にして、双女宮すなわち巳宮に躔すれば、栄華富貴にして、総じて人の中の英賢なり。「火卯」。夜生の人は火星熒惑が天蝎宮すなわち卯宮に来り到れば、命中三台殺伐の権を掌るを主る。

金昴:昴上金星火在婁,夜生為主事王侯。土亢:亢宮土宿來臨照,白日生人作榜頭。日午戌:太陽昇在柳星張,又臨魯地見白羊,忽然兩位如逢此,必是承參簿尉郎。火酉辰:熒惑若來酉與辰,其人少失二尊親。火申:平生少疾無災,滯火宿從知入在申。

「金昴」。金星は昴宿に在りて火星は婁宿に在り。夜生の人が此を得れば、王侯の属官を為りて事を办るを主る。「土亢」。土星の来りて亢宿の宮を臨照せば、白昼出生の人は科挙に魁を奪うを主る。「日午戌」。太陽は柳・星・張の諸宿に升り、また魯地に属する分野に行き到りて白羊宮すなわち戌宮を見れば、忽然此の両処皆逢上し、此の人は必ず是れ承務・参軍・主簿・県尉の一流の低階の官員なり。「火酉辰」。熒惑火星もし酉宮と辰宮とに来り到れば、その人は幼年にすなわち双親を失わんと要す。「火申」。一生病少く災無きは、是れ火星の停滞する宿次の申宮に落つるを以てなり。

金木子:金木生時子上頭,多營產業及田牛。水火午:若還水火臨獅子,少失資財似水流。水財:財帛宮中見水星,一如將火入深冰。水田:第四宮中逢此曜,一生財耗莫能興。金遷移:定他榮華及好妻,生時太白順遷移。孛同金:細君遺害家無子,那堪同宮被孛欺。

「金木子」。出生時に金星木星は皆子宮の上に在れば、産業と田地牛畜とを多く置くを主る。「水火午」。倘若し水星火星が一同に獅子宮すなわち午宮に臨めば、年少時に資財はすなわち流水のごとく散失せんと要す。「水財」。財帛宮の中に水星を見れば、すなわち火を深氷に投げ入るるがごとく、財気全く消ゆ。「水田」。第四宮田宅宮の裏に水星の此の星に逢上せば、一生財物耗散し家業興り難し。「金遷移」。以て此の人の栄華顕達にしてまた好妻を娶るを断定すべし。あれは出生時に太白金星が順行して遷移宮に落つるなり。「孛同金」。妻子が反って禍を家に遺して而して家中に子無きは、あれは金星の同宮にしてまた月孛に欺凌せらるるを以てなり。

金箱歌

日月分明:貴人日月要分明,日月不明非貴人。木主壽長:木星照命入廟堂,亦且教人壽更長。土星肥大:土星主人體重肥,為人稟性遲而愚。金水性巧:金水主人多精彩,性質巧劣心中藏。火計孛粗:氣羅守命及身傍,空門物外是緇黃。

「日月分明」。貴人の命は、日月は必ず光明分明を須して、日月の晦暗なるは便ち貴人に非ず。「木主寿長」。木星が命宮を照臨してまた廟に入り地を得れば、なお能く人をして年を延し寿を益せしむ。「土星肥大」。土星は人の身体の肥重を主り、禀性は遅鈍にして愚拙なり。「金水性巧」。金水の二星は人の神采煥発・性情機巧にして、心思は深く蔵して露さざるを主る。「火計孛粗」。紫気と羅睺とが命を守るかあるいは身宮の傍らに臨めば、此の人の空門に遁入し身は物外に在りて、僧を做し道を做すを主る。

女重太陰:婦人造化在於身,不論朝昏看太陰。月強主旺夫子:太陰得地立高強,益夫旺子壽而康。土計夾月產凶:太陰帶殺土計夾,若非產難木石壓。夫星坐祿:若論婦人夫貴賤,夫星坐祿夫榮顯。水孛倡優:女逢水孛是娼優,不是娼優緇素娘。氣羅克子:若要論他子與息,氣羅相逢真難得。

「女重太陰」。婦人の造化は身宮に重き在り、早生晚生を論ぜず、皆太陰を看るを要す。「月強主旺夫子」。太陰が地を得て而して高強有力なれば、能く夫を助け家を興し子を旺して丁を添え、自身もまた長寿康健なり。「土計夾月産凶」。太陰が凶殺を帯びてまた土星・計都に左右に夾住せられれば、難産に非ざれば死し、も木石に圧傷せられんと要す。「夫星坐禄」。婦人の丈夫の貴賤を論ぜんと要せば、夫星が禄位の上に坐せば、丈夫は便ち栄顕なり。「水孛倡優」。女命が水星と月孛とに遇上せば、多く是れ娼優の流にして、たとい娼優に非ざるも、も是れ緇衣素服の女尼女冠なり。「気羅剋子」。もしその子嗣を論ぜんと要せば、紫気と羅睺とが相逢えば、子息は実に得難し。

女火為夫:婦人只要看火熒,火是夫星為正宗。小兒看木:更又言及小兒星,小兒生時看木星。土命忌木:木星剛健若無殺,土命嫌之有破克。老人壽看木氣:更又論及老人翁,木氣高強壽必崇。更看貴勳垣殿駕,晝夜春夏與秋冬。又有一段奇妙訣,天機妙處細與說。

「女火為夫」。婦人の命はただ熒惑火星を看るを要し、火星を以て夫星と為すを以て始めて正宗と為す。「小児看木」。再び小児の星に說き到れば、小児は出生して木星を看るを要す。「土命忌木」。木星は剛健にして而又凶殺を帯びざれば、土を以て命と為す人は反ってそれを嫌う。木は能く土を剋して破損有るを以てなり。「老人寿看木気」。再び年老の人に說き到れば、木星と紫気とが高強有力なれば、寿数は必定崇高なり。此の外になお貴人・禄勲・垣殿・歳駕の諸位、および昼生夜生・春夏秋冬の分別を参看するを要す。下面に別に一段の奇妙口訣有りて、天機の妙処を細々と講說す。

克父母:夜日無光必克父,晝月失明先失母。晝日忌木夜月怕計:加之晝日忌木星,夜月有光亦忌計。男女數目:若論男女是多少,一水二火三木宿。四金五土若得地,男女須教屈指數。五臟所屬:胃屬土兮肝屬木,腎屬水兮肺屬金心。屬火兮動運用,五曜相攻疾患侵。

父母を剋するを論ず。夜間出生にして太陽に光無ければ、必ず父を剋す。白昼出生にして太陰が明を失えば、先に母を失う。昼夜の忌星を論ず。白昼出生の太陽は最も木星の来りて掩うを忌み、夜間出生の太陰は光有りと雖も計都の来りて蝕するを怕る。子女の数目を論ず。もし子女の多少を推さんと要せば、水星を一と為し火星を二と為し木星を三と為し金星を四と為し土星を五と為し、ただ此らの星の各自地を得るを要して、子女の数は便ち屈指して計す可し。五臓の所属を論ず。胃は土に属し肝は木に属し腎は水に属し肺は金に属し心は火に属す。心火は一たび動けば便ち全身の運用を牽動す。五曜の彼此攻克すれば、疾病はすなわち来りて侵擾せん。

日月眼目:若觀男女眼目星,專以日月為兩睛。犯殺落陷不得地,眼目眩晦少光明。金孛淫癆:金孛交會為人淫,必主癆病及其身。木氣腳疾風腸:木星為病有一方,必主腳疾及風腸。土主咳嗽肉瘡:土星為病必咳嗽,皮肉受病多生瘡。火羅膿血:火羅為性多毒惡,膿血夭亡災不薄。

日月と眼目とを論ず。男女の眼睛を看んと要せば、専ら太陽太陰を以て両只の眼珠と当てす。日月もし凶殺を犯し落陷して地を失えば、眼目はすなわち昏花晦暗にして光明少なし。「金孛淋癆」。金星と月孛とが交會すれば、その人は淫を好み、必定癆病を招来して身に上らん。「木気脚疾風腸」。木星の病を致すは自ら一路有りて、必ず脚上の毛病と腸風の疾とを主る。「土主咳嗽肉瘡」。土星の病を致すは必ず咳嗽し、皮肉は損を受けて多く瘡瘍を生ず。「火羅膿血」。火星羅睺は性情毒悪にして、膿血の疾と短命夭亡とを主り、災禍軽からず。

金惡死、水淫蕩:金星羊刃主惡死,水性淫蕩多反覆。計孛夭壽:計孛往來主夭壽,日月失次能為咎。日月失經成敗:須看日月為主宰,日月失經多成敗。隔界之上安身命,過房出祖前分定。令星:夜月春木為令星,夏火晝日與秋金,冬水季土細推詳,昭然禍福值千金。

「金主悪死、水主淫蕩」。金星は羊刃を帯びて凶死を主り、水星は性情淫蕩にして反復無常なり。「計孛夭寿」。計都と月孛とが往来交侵すれば短命を主り、日月は一旦行度が次を失せば、も能く災咎を醸成す。「日月失経成敗」。総じて要するに日月を以て一命の主宰と為し、日月がその常経を失う人は、一生成敗多し。もし身宮命宮を両宮の交界の処に安んずれば、他人に過継し祖を離れ宗を別つは皆是れ前定の分数なり。令星を論ず。夜生は太陰を以て令星と為し、春生は木星を以て令星と為し、夏生は火星を用い、昼生は太陽を用い、秋生は金星を用い、冬生は水星を用い、四季土旺の月は土星を用い、細々推詳すれば、禍福は自然昭然として見る可く、千金に価す。

帘幕歌・論女命

羅計:婦人只要羅計全,羅計得地主重權,朱門出身主豪貴,定為豪貴結姻緣。祿馬:女人愛祿不愛馬,坐馬之命好淫冶。生來若遇馬銜花,未及笄年須早嫁。金水:女人不喜見金水,金水分明多傍貴。玉容花貌又妖嬈,行止猶如娼妓輩。

羅計を論ず。婦人の命はただ羅睺・計都の斉全するを要して、二星はまた各自地を得れば、便ち重権を掌握するを主る。朱門大戸に出身するは豪貴を主り、も一定に豪門貴族と姻親を結成す。禄馬を論ず。女命は禄星を喜びて駅馬を喜ばず。駅馬に坐する命は多く淫冶を好む。もし生来「馬銜花」に遇上せば、すなわち駅馬と桃花とが同処するにして、及笄の年に到らずして早々出嫁せんと要す。金水を論ず。女命は金星水星を見るを喜ばず。金水の分明なるは多く権貴に依傍す。此の種の人は容貌玉のごとく姿色花のごとくして而又妖嬈にして、挙止は却って娼妓の一流のごとし。

木羅:婦人最喜見木羅,一生更有福德多。金氣相逢在其命,蘭心蕙性伶俐過。水孛:婦人不喜見火孛,白帶之疾不時出。眾星不雜性最清,壽山高兮福廣闊。金水:婦人不喜金水並,若非忌曜權最盛。流年惡殺並其身,產難之時應喪命。

木羅を論ず。婦人は最も木星と羅睺とを見るを喜び、一生福徳深厚なり。もし再び金星・紫気の来りて命宮に會する有れば、更に是れ蘭心蕙質・怜悧人に過ぎたり。水孛を論ず。婦人は火星と月孛とを見るを喜ばず。白帯の類の婦科病は時時発作す。之に反して衆星の純正にして雑らざれば、則ち心性最も清く、寿は高山のごとく福沢広闊なり。金水を論ず。婦人は金水の併見を喜ばず。あれは忌む所の曜に非ざればすなわち権勢最も盛なる凶星なり。一旦流年の悪殺がまた併せて身宮に臨めば、分娩の時に便ち命を喪うの応有らん。

金水孛咸:婦人若見金水孛,三改嫁兮有何說。咸池帶水與孛星,朝雲暮雨情不歇。遷移夫星:婦人須是看遷移,遷移得地福自宜。夫星高兮夫顯貴,必為命婦光門楣。孛氣五宮:第五宮中帶孛氣,先生女子方得地。那堪七宮主星陷,剋夫害子常守制。

金水孛と咸池とを論ず。婦人もし金星・水星・月孛の斉しく来るを見れば、三度改嫁するもなお說く可き好し無し。咸池桃花が再び水星と月孛とを帯びれば、便ち朝雲暮雨にして情欲歇まず。遷移と夫星とを論ず。婦人はなお須く遷移宮を看るべし。遷移宮が地を得れば、福分は自然相宜なり。夫星が高強なれば、丈夫は便ち顕貴にして、此の人は必ず封を受くるの命婦と為りて門楣を光耀せん。第五宮に於て月孛紫気を論ず。第五宮男女宮が月孛と紫気とを帯ぶれば、先に女児を生じて始めて地を得たりと算す。更に堪え難きは第七宮夫妻宮の主星の陥落にして、あれはすなわち夫を剋し子を害し長年寡を守らんと要す。

孛咸:孛星若也坐咸池,巧妝雲鬢畫蛾眉。六街不作煙花女,定是豪門一小妻。金水孛沐:婦人金水孛星迎,身命同臨性偏淫。更兼沐浴在其間,離居奔走落風塵。金木氣:婦人最喜金木氣,旺夫貴子常有利。官福宮中若得之,必得鳳冠及霞帔。

咸池に坐する月孛を論ず。月孛もし咸池桃花の上に坐せば、此の人は巧みに雲鬢を梳り細かに蛾眉を画く。たとい街市上に於て煙花女子を為さずとも、も一定是れ豪門の裏の一房の小妾なり。金水孛と沐浴とを論ず。婦人の命が金星・水星・月孛に迎面して来られ、また一斉に身宮命宮に臨めば、性情は淫蕩に偏す。再加えるに沐浴の位が其の間に夾まれば、便ち家を離れて奔走し淪落して風塵に堕つらんと要す。金木紫気を論ず。婦人は最も金星・木星と紫気とを喜び、能く夫を旺し貴子を生じ、常に便宜を得る。もし官禄・福徳の二宮の中に於てこれを得れば、必ず能く鳳冠霞帔の封を受けん。

水氣空華:婦人最怕見水氣,剋夫害子何所恃。空亡華蓋居中間,修指早入叢林裡。金火羅:金火羅兮原不吉,芳年卻被產中疾。咸池華蓋若臨身,送舊迎新接不一。主坐咸池:主星切忌坐桃花,殺曜臨之定破家。若是於中逢水孛,自然淫蕩好奢華。望前木氣:望前木氣望後火,女命逢之為最怒。不因產難喪其身,嫁夫殺子應無數。

水星紫気と空亡華蓋とを論ず。婦人は最も水星と紫気とを見るを怕れ、夫を剋し子を害し、一生依拠する所無し。もし空亡と「華蓋」とがまた中間に夾まれば、便ち早々剃度して叢林寺院に進入せん。金火羅を論ず。金星・火星・羅睺は本はすでに不吉にして、青春年少に便ち産中の疾を害上せんと要す。咸池と「華蓋」とがもし再び身に臨めば、すなわち旧を送り新を迎えて往来絶えず。咸池に坐する命主を論ず。命主星は最も桃花の上に坐するを忌み、凶曜の再来りて臨照すれば、一定に家を敗す。もし其の中にまた水星と月孛とに逢えば、自然淫蕩放縦にして奢華を好む。望前の木気を論ず。十五の前に木星と紫気とに遇い、十五の後に火星に遇うは、女命がこれに逢上せば最も凶悪にして、難産に因りて身を喪うに非ざれば、すなわち夫に嫁して子を剋して、数うるも尽きず。

張果星宗六・通元賦 鄭希誠注

太古洪荒之世,清濁未分,混沌如卵。精神盛極,著而成形,則有人矣。兩儀、四象、三才、五行,備不知體,生不知用,且陰陽得位,風雷鼓舞,化生萬物,邇莫能知。逮夫聖人之生,辯龍馬之圖而立極用,神龜之文而畫字,始知五星光燦,群曜熒輝。別辰宿於乾坤,配人身於天地,災祥休咎因是言之。

太古洪荒の時、清気濁気はなお分開せず、天地は混沌として一枚の卵のごとし。精気と神気とが極盛に積聚し、顕現して形体に凝成し、於是人有り。両儀・四象・三才・五行は已に皆具備せるも、ただし人々はそれらの本体を明白せず、其の中に生まれても如何に取用するかを懂得せざりき。あの時陰陽は各々その位を得、風雷は鼓蕩して万物を化生せるも、人は却って眼前に近きも知る由無かりき。聖人の出世するに及び、龍馬の負い出でたる河図を辨認して法度を確立して以て大用と為し、また神亀の背の上の紋路に依りて文字を創画し、人々是れに於て始めて五星の光華燦爛・群曜の熒熒として輝くを知れり。於是星辰を乾坤各方に分属し、人身を天地之数に配合せば、災禍祥瑞・吉凶美悪ももここより推說し出づるなり。

夫人生育於乾坤,覆載於坎離,大無不周,小無不具。此論諸星本源,天干生而氣聚崇勳。崇勳者,甲祿在寅,寅為崇勳,木為崇勳之主,乙祿在卯,火為祿主之類。天干歸祿,其氣自聚,故天干吉星以祿勳為主。

人は乾坤の間に生養せられ、坎離水火に覆載せられ、大は周遍せざる無く小は具備せざる無し。以上是れ諸星の本源を論ず。天干すでに生じれば、気はすなわち「崇勲」の位に聚まる。いわゆる崇勲とは、例えば甲干の禄は寅に在り、寅は便ち是れ崇勲にして、而して木星はすなわち是れ崇勲の主なり。乙干の禄は卯に在り、火星は便ち是れ禄主なり。其余は此に依りて類推す。天干は各々その禄に帰し、気は自然聚攏す。故に天干を論ずるに禄勲を以て主と為す。

地支成而元居歲駕。歲駕者,即太歲宮也,如子年,即子為歲駕,土為駕主,蓋太歲乃眾殺之尊,星為諸神之領袖,星辰亂殺,皆聽令焉,故地支以太歲為元。故將官命以定三元。三元者,乃天元、地元、人元星是也,於命祿二宮以五虎遁法,數之即甲已起丙寅,乙庚起戊寅,丙辛起庚寅之例,餘仿此。

地支すでに成れば、元神は便ち「歳駕」に居る。いわゆる歳駕とはすなわち太歳の所在の宮にして、例えば子年は便ち子を以て歳駕と為し、土星は歳駕の主と為る。太歳は衆凶殺の中最も尊きにして、星曜は諸神の統領にして、星辰間の種種の乱殺は皆それの号令に聴くを要す。故に地支を論ずるに太歳を以て元神と為す。因りて官星と命宮とを拿して以て「三元」を定むるを要す。三元とはすなわち天元・地元・人元の三星にして、命宮・官禄の二宮の上に「五虎遁」の方法を用いて推算す。すなわち甲年・己年は丙寅より起こし、乙年・庚年は戊寅より起こし、丙年・辛年は庚寅より起こし、其余は此の類に照らして推す。

審元辰而言九事。元辰者,乃命元也,九事者,竺羅三限四元時命是也。三限,例如申子辰命,晝生土水木為初中末限;寅午戌命,晝生日木土;已酉丑命晝生金月火;亥卯未命晝生火金月,已上夜生以中主為初主。

元辰を審定したる後再び来りて「九事」を說かん。元辰とはすなわち命元。九事とは竺・羅・三限・四元・時星・命主の此の幾項を指す。いわゆる三限とは、例えば申子辰年の命は、白昼出生は便ち土星・水星・木星を以て依次に初限・中限・末限と作す。寅午戌年の命は、昼生は太陽・木星・土星を用い。巳酉丑年の命は、昼生は金星・太陰・火星を用い。亥卯未年の命は、昼生は火星・金星・太陰を用い。以上もし夜間出生なれば、すなわち原本の中限の主を上に提げて来りて初限の主と当てる。

四元者,乃仁元、壽元、祿元、馬元。經云:馬元為貴祿,為祿仁元干配的無疑,壽元惟向納音取要,在強宮與限隨。時乃令星,命乃命主是也。生殺作吉凶之根。大凡諸星,生我者則吉,克我者則凶。向背為貴賤之本。諸吉星在後,相向我者為貴;或在前,相背者反賤。又諸凶星在後,相向我者反凶;在前相背者乃吉。

いわゆる四元とは、是れ仁元・寿元・禄元・馬元なり。経文に說く、馬元は貴を主り禄元は禄を主り、仁元は本命天干の相配に拠りて定まり、これは疑問無し。寿元はただ本命納音の上に従って以て取る。関鍵はそれらが強宮に落ち、併せて能く行限に随いて来るを要するに在り。「時」は当令の星を指し、「命」は命宮の主を指す。生と剋とは吉凶の根本なり。大凡諸星は、我を生ずるはすなわち吉、我を剋するはすなわち凶。向と背とは貴賤の根本なり。吉星の我が身後に在りて而して我に面朝着するは貴を主り、もし我が身前に在りて而して我に背朝着するは、反って賤を主る。凶星の我が身後に在りて而して我に面朝着するは反って凶を主り、我が身前に在りて而して我に背朝着するは反って是れ吉なり。

先看明晦、升沉、順逆、衰旺、掩蝕、沖制。此論十二字字字要緊關。晝日明而月晦,夜日晦而月明,忌守命或為主。日在六陽位為明,過未則晦,月在六陰位為明,過丑則晦。日木土水晝明,月火金羅夜明,反背為晦。

まず応に明と晦・升と沈・順と逆・衰と旺・掩と蝕・冲と制の此の十二個字を看るべし。字字皆是れ緊要の関口なり。白昼は太陽は明にして太陰は晦、夜間は太陽は晦にして太陰は明なり。晦暗のあの一個は最も命宮を守るかあるいは命主を充当するを忌む。太陽は六個の陽位に落つるを明と為し、未宮を過ぎれば便ち晦に転ず。太陰は六個の陰位に落つるを明と為し、丑宮を過ぎれば便ち晦に転ず。太陽・木星・土星・水星は白昼を以て明と為し、太陰・火星・金星・羅睺は夜間を以て明と為す。之に反すればすなわち是れ晦なり。

日在東喜寅卯辰巳午時生,月在西喜酉戌亥子時生,皆曰升。守命輔會得用則吉。日在西則沉,如四月卯時生人主夭;惟在戌則為合格。五星自北而西,自南而東曰順行,順則面向於前;反是為逆,逆則面向於後,須看身命之所在,以辯諸星之向背,拱夾之宜與不宜,不可概論以順者為吉,以逆者為凶也。

太陽は東方に在りて、寅・卯・辰・巳・午の時に出生するを喜ぶ。太陰は西方に在りて、酉・戌・亥・子の時に出生するを喜ぶ。皆此れを「升」と呼ぶ。升起の星が命を守り、また輔星の會合有りて而して能く用を得れば、便ち吉を主る。太陽が西方に落ち到ればすなわちこれを「沈」と呼ぶ。例えば四月卯時出生の人は短命を主るも、ただ太陽が戌宮に在る時のみ合格と算す。五星は北より西に向い南より東に向いて運行するを「順行」と呼び、順行の星は面前の方に朝着す。之に反するを「逆行」と為し、逆行の星は面は後方に朝着す。必ず先ず身宮命宮の所在を看て、始めて諸星の是れ朝向か是れ背離か、およびそれらの拱夾の合宜するや否やを分辨する能うべし。一概に順行はすなわち吉・逆行はすなわち凶と認定すべからず。

衰旺者,如春木、秋金、季土、夏火、冬水為旺,凡長生、冠帶、臨官、帝旺之位亦為旺。如春土、夏金、秋木、冬火為衰,凡衰、病、死、絕、墓、胎、養之位亦為衰。如身命主及得用之星,宜旺不宜衰,須是升殿居垣方不以衰論也。

いわゆる衰旺とは、春天の木・秋天の金・四季土月の土・夏天の火・冬天の水は皆旺と為し、およそ長生・冠帯・臨官・帝旺の位に落つるもも旺と算す。春天の土・夏天の金・秋天の木・冬天の火は皆衰と為し、およそ衰・病・死・絶・墓・胎・養の位に落つるもも衰と算す。身主・命主および取用する所の星は、皆応に旺を宜として衰を宜とせず。ただ本殿に升入し本垣に安居するのみ、始めて衰に拠りて以て論断せず。

羅計攔截即掩也,日月遇朔朢則蝕,凡正朔之時刻,忌坐命四日度正望之時刻,忌坐命四月度,雖無惡曜相關,亦恐損壽。若日月前後三日度內,引從夾輔,及三方對宮有吉星扶助者,反主富貴,不可概以蝕論為不祥也。

羅睺計都が星光を攔截するは、すなわちいわゆる「掩」なり。日月が朔日・望日に遇えば便ち交蝕有らん。およそ正に朔日に当たるあの時刻は、命宮を虚・星・房・昴の四個の日に属する宿度の上に坐せしむるを忌諱す。正に望日に当たるあの時刻は、命宮を危・張・心・畢の四個の月に属する宿度の上に坐せしむるを忌諱す。此の時たとい悪曜の牽渉無くとも、も恐らく寿元を折損せん。ただしもし日月の前後三度の内に星の引導随従し左右夾輔する有るか、あるいは三方対宮に吉星の扶助する有れば、反って富貴を主る。一概に交蝕を不祥と断ずべからず。

凡對宮有剋星曰沖,如木在丑,金在未,對克之類。凡克本命及身度主之星曰制,如金為命,羅火制之;月為身,土計傷之之類。若仇害之星,得此沖制反吉。次看朝拱、夾輔、分會、引從、截漏、守岐。此論十二字字字要詳察。

およそ対面の宫位に我を剋するの星有るを、「冲」と呼ぶ。例えば木星が丑に在りて金星が未に在り、宮を隔てて相剋するは便ち是なり。およそ本命主星および身宮度主の星を剋傷するを、「制」と呼ぶ。例えば金を以て命主と為して羅睺・火星の来りてそれを剋制するか、太陰を以て身主と為して土星・計都の来りてそれを傷つくるかは、皆是なり。不過もし剋せらるるが原本是れ仇害の星なれば、然らば此の一番の冲制は反って是れ吉なり。其次に応に朝・拱・夾・輔・分・會・引・従・截・漏・守・岐の此の十二個字を看るべし。字字皆応に詳しく体察を加うべし。

向曰朝合曰拱,對身命曰朝,三方位曰拱,近兩旁曰夾,近前後曰輔,羅計攔截諸星於兩路曰分,諸星聚一處曰會,在前曰引,在後曰從,先行曰迎,後行曰送,隔宮隔度曰背,在第七宮曰對,羅計攔截於身命宮之前後為截,而得吉星在外不背為漏,故曰截漏,身命所住之位為守,十二宮交界之地為岐。

我に面向するを「朝」と呼び、合力して我を囲むを「拱」と呼ぶ。正に身命に対するは是れ朝、三合の方位に落つるは是れ拱。緊く左右両傍に貼るを「夾」と呼び、緊く前後に接するを「輔」と呼ぶ。羅睺計都が衆星を両路に攔成するを「分」と呼び、衆星の一処に聚まるを「會」と呼ぶ。我より前に在るを「引」と呼び、我より後に在るを「従」と呼ぶ。先行一步するを「迎」と呼び、後行一步するを「送」と呼ぶ。宮を隔て度を隔てるを「背」と呼び、第七宮に落つるを「対」と呼ぶ。羅睺計都の身命宮の前後に攔截するを「截」と呼び、而して吉星の攔截線の外に落ちてまた我に背向せざるを「漏」と呼び、合わせて「截漏」と称す。身命の居する所の位を「守」と呼び、十二宮の交界する地方を「岐」と呼ぶ。

凡身命坐度宜深不宜坐,兩岐之間多是隸卒之徒,否則必偏生庶出,不然常主遷移、過房、離祖、奔波、勞碌有祿貴吉星拱夾,又非前論乃主貴。方以格局考評貴賤。已上皆論諸星本元,欲考其貴賤者,須以格局詳推,審察根苗。

およそ身命の坐する所の宿度は応に本宮に深入するを宜とし、正に両宮の交界処に坐するを宜とせず。両岐の間に坐するは、多半是れ差役皂隸の一流にして、然らざればも必是れ偏房庶出にして、再び然らざればすなわち常に遷徙・過継・離祖・奔波労碌を主る。もし此の時別に禄星・貴人等の吉星の来りて拱夾する有れば、あれはまた能く前面のかくのごとく断ずるを得ず、反って貴を主る。此の後始めて格局を用いて以て貴賤を考評す。以上講ずる所は皆諸星の本元なり。一命の貴賤を考究せんと要せば、なお須く格局を用いて細々と推求し、それの根基苗脉を審察すべし。

夫陰陽夾拱得地,豈是凡夫。此論諸格總斷,且如日月拱命、夾命,拱宮福與夾官福非凡人之命。身命同守官福乃為上客。身命二主坐於官福之上,或官福二星起守身命,乃居高則榮。如逢經緯、驛馬相扶,更會斗貴、印符侍從;命內如逢天經、地緯、天馬、地驛,又會斗杓、貴人、唐符、國印、左右守值。

太陽太陰が左右に夾拱して而又各自地を得る、かかるの人は豈に是れ凡庸の輩ならんや。以下是れ諸格の総断なり。例えば日月の命を拱し命を夾むか、あるいは官禄福徳の二宮を拱し官禄福徳の二宮を夾むかは、皆是れ平常の人の命に非ず。身宮命宮が一同に官禄福徳の上に守れば、便ち是れ上等の貴客なり。身主命主の両星が官禄福徳宮の上に坐するか、あるいは官禄福徳の二宮の主が反って身命を守住するかは、皆是れ身は高位に居りて栄顕なり。倘若しまた天経・地緯・駅馬の前に来りて扶助し、再び斗杓・貴人・唐符・国印の左右に守値随侍するに會わば。

卒獲萬鍾之祿,八位之權。必主其人八座鈞衡新事業,三臺鼎鼐大功名;失位失時,亦作空門高貴客,俗緣不斷,定為見紫見緋人。能合前星者,縱使生非其時,居非其位,亦作清高節介之士,拖朱衣紫之人也。

すなわちあれは終に万鍾の厚禄・八座の権柄を獲得せんと要す。此の種の人は必定八座の位に於て国政を執掌し新たな事業を開創し、三台の列に於て鼎鼐を調和し大功名を成就せん。たとい位を失い時を失うとも、も佛門の中の高貴の士と成らん。もし塵縁未だ断たざれば、も一定是れ身に紫袍緋服を着るの顕宦なり。およそ能く前面に說く此らの星に合上するは、たとい時に逢わず位を得ずと雖も、もなお是れ清高にして節操有るの士にして、朱衣を拖き紫綬を披るの人物なり。

福祿夾拱,三元總會,無傷無耗,決非貧才。福祿夾拱身命,天地人元又會,無凶星惡殺傷損,必非庸常之人。福祿相隨,田財俱旺,富可言其無比,田可連於阡陌。福祿二主守照身命,田財二主乘旺逢生,得令得位,必主富過陶朱。

福徳と官禄との二星が夾拱し、天地人の三元がまた総じて一処に聚まり、すでに傷剋無くまた耗損無ければ、絶対に貧賤の才と為らず。福星禄星が身宮命宮を夾拱し、天元・地元・人元がまた皆来り會して、凶星悪殺の来りて傷損する無ければ、此の人は必ず平庸ならず。福星禄星の彼此相随い、田宅財帛の両宮がまた皆旺相なれば、然らば富は以て無比と称すべく、田地は以て阡陌に連なる可し。福徳官禄の二主が身命を守照し、田宅財帛の二主が旺に乗じてまた生に逢い、令を得てまた位を得れば、必定富は陶朱公に過ぎたらん。

若值四耗侵凌,八座空陷,必主破祖亡家,沒齒貧窮,八座者疑是身命、田財、官福、妻子等星,四耗者大小、天地、四耗守于田財二宮,又官福身命等星並皆空陷,必主破祖、亡家、傷財、劫盜、奔忙、勞碌、沒齒貧窮人命,逢此必主一生勞碌無成、貧窮徹底而已。

倘若し四耗の来りて侵凌するに遇上し、八座の星がまた空陷に落ちれば、必定祖業を敗破し家道敗亡し、終身貧窮せん。いわゆる八座とは、大約是れ身宮・命宮・田宅・財帛・官禄・福徳・妻妾・子女の此の幾宮の主星を指す。いわゆる四耗とは、是れ大耗・小耗・天耗・地耗なり。此の四耗は田宅財帛の二宮に守り、而して官禄・福徳・身・命等の星がまた総じて空陷に落ちれば、就一定に祖業を敗破し家業消亡し財を傷め劫盗に遭い奔忙労碌し終身貧窮を主る。人命が此の一局に逢上せば、必定一生労碌して一事成る無く、貧窮して底に到るのみ。

羅計乃首尾之星,作攔截之用。此論羅計合格,羅計二星,天之陰陽,交初為羅喉,交中為計都。羅乃天首之星,計乃天尾之星,相對而行,攔截諸星。羅計子午,中分五五,日東月西,羅計攔截前後,三三魁元引從之格。羅計在巳亥,為乾坤定位;羅計在寅申,為陰陽兩關;羅計在四維,為首尾橫天;羅計在四正,為陰陽居正;此皆大格。

羅睺・計都是是れ天上の交首と交尾との星にして、専ら攔截の用を作す。以下是れ羅計の合格を論ず。羅計の二星は天の陰陽を代表し、交点の初を羅睺と為し交点の中を計都と為す。羅睺は天首の星にして計都は天尾の星にして、両者は遥遥相対して行き、衆星を攔截し開く。羅計が子午に落ち、周天を中分して左右各五宮と為し、太陽は東に在り太陰は西に在る。羅計が命宮の前後に攔截し、また魁星と三元の星とが前に引き後に従う有り。皆此らは是れ格なり。羅計が巳亥に在るを「乾坤定位」と呼び、寅申に在るを「陰陽両関」と呼び、辰戌丑未の四維に在るを「首尾横天」と呼び、子午卯酉の四正に在るを「陰陽居正」と呼ぶ。皆此らは是れ大格なり。

羅計居子午,中分五五,可論日東月西。羅計在子午二宮,謂之中分,左邊有未申酉戌亥五宮,右邊有丑寅卯辰巳五宮,謂之五五是也。日居東而在卯,月居西而在酉,謂之日東月西。但要五星從日,氣孛從月,安命在子午卯酉合格,亦曰首尾陰陽居四正之格。若安命從日者,即是五曜連珠,可以通看。

羅睺計都が子午に居り、周天を中分して左右各五宮と為せば、すなわち以て「日東月西」を論ず可し。羅計が分かれて子・午の二宮に踞るを、「中分」と呼ぶ。左辺に未・申・酉・戌・亥の五宮有り、右辺に丑・寅・卯・辰・巳の五宮有り、これすなわちいわゆる「五五」なり。太陽が東に居りて卯に在り、太陰が西に居りて酉に在れば、これすなわち日東月西と呼ぶ。ただはなお五星の太陽に随従し紫気月孛の太陰に随従し、命宮を子・午・卯・酉に安んずるを須して始めて合格と算し、これもまた「首尾陰陽居四正」の格と呼ぶ。もし命宮が安んじて太陽に跟従するを得れば、すなわちあれは「五曜連珠」にして、以て合わせて一併に看る可し。

羅計攔截前後,三三更須魁元引從。如身命同宮,得時得位,若有魁星及三元星,一在命宮之前,一宮而引之,一在命宮之後,一宮而從之,謂之前後三三魁元引從是也,或同在命宮左右前後者,而引從之,皆為大貴之格。更看行限相關,若何有引而無從者,先主榮有從而無引者後發福,大凡有吉星在命宮之前後左右引從者,皆可以通看。

羅睺計都が命宮の前後に攔截するは、なお須く魁星と三元の星とが前に引き後に従う有るを要す。例えば身宮命宮が同じく一宮に在りて、また時を得位を得れば、此の時魁星と三元星と有りて、一顆は命宮の前に在りて一宮を隔てて路を引き、一顆は命宮の後に在りて一宮を隔てて随行す。これすなわちこれを「前後三三魁元引従」と呼ぶ。あるいはそれらが同じく命宮の左右前後に在りて一引一従するも、皆大贵の格と算す。なお行く所の限がそれと相関すること如何を看るを要す。ただ引有りて従無きは、先に前に於て栄顕す。ただ従有りて引無きは、後来始めて福を発す。大凡吉星の命宮の前後左右に在りて引従を作る有るは、皆応に此に照らして通看すべし。

羅計在巳亥為乾坤定位,平分諸曜拱天庭。亥宮名天庭,亥宮無星,只安命在亥上,十一曜分立各宮,以拱於亥位是也,但各曜所躔之宮,喜入垣受生主大貴論。若逢剋制、反背失陷,則為星困矣,減福論之。

羅睺・計都が分かれて巳亥に居るは、すなわち是れ「乾坤定位」にして、衆星は平かに左右に分かれて共に天庭を拱す。亥宮を天庭と呼ぶ。亥宮の本身に星無く、ただ命宮を亥の上に安んじ、十一曜は分かれて各宮に立ちて亥位を拱衛せば、便ち此の格なり。不過各曜の躔する所の宫位は、応に本垣に入り生扶を受くるを以て喜と為し、あの様にして始めて大贵に拠りて論ず。もしそれらが反って剋制せられ、あるいは背離・陥落せば、すなわちあれを「星困」と呼び、福分は等を減じて以て論ずるを要す。

羅計在寅申,乃陰陽兩關包裹眾星朝帝闕。自寅至未為陽關,自申至丑為陰關,午為帝闕,若安命在午,七政拱於東南卯辰巳位,四餘環於西北酉戌亥宮,羅計包裹於寅申氣孛,單行無混雜,此命主大貴,雖氣孛混在七政之列,終不以小疵而妨大局也。

羅睺計都が分かれて寅申に居るは、すなわち是れ「陰陽両関」にして、衆星を包裹し起こりて帝闕を朝拜す。寅より未に至るは是れ陽関にして、申より丑に至るは是れ陰関にして、午宮は是れ帝闕なり。もし命宮を午に安んじ、七政が東南の卯・辰・巳の三位に拱衛し、四余が西北の酉・戌・亥の三宮に環繞して、羅計が寅申の両頭に包み、而して紫気月孛は各自単行して相混雜せざれば、此の種の命は大贵を主る。たとい紫気月孛が七政の行列に掺入すると雖も、終究ただ是れ小小の瑕疵にして、大局を妨害するに至らず。

羅計在辰、戌、丑、未名為首尾橫天,居子、午、卯、酉號曰陰陽居正。首尾指羅計,言陰陽,指日月,言自天地之定位,而觀子午卯酉謂之四正。辰戌、丑未、寅申、巳亥,謂之四維,自人之安命而觀,雖四維亦謂之四正。

羅睺計都が辰・戌・丑・未に落つるを、「首尾横天」と呼ぶ。子・午・卯・酉に落つるを、「陰陽居正」と呼ぶ。「首尾」とは指すは羅計の二星にして、「陰陽」とは指すは日月なり。天地本身の定位より看れば、子午卯酉を四正と呼び、辰戌・丑未・寅申・巳亥を四維と呼ぶ。ただし人の安んずる所の命宮より看れば、たとい四維の位なるも、も以て四正と呼ぶ可し。

大抵羅計在子、午、卯、酉則曰中分橫截;在寅、申、巳、亥則曰出干入坤;在辰、戌、丑、未則曰首尾橫天。前格羅計、日月在子、午、卯、酉,而命同居固為入格,若安命在亥,與羅同宮,月在申,計在巳,日在寅亦是,辰戌丑未便可以例見矣,但要四星得地,各坐強宮而於命主為有助,必主官居一品,祿享千鍾也。

大抵羅計が子午卯酉に在れば、すなわちこれを「中分横截」と呼び、寅申巳亥に在れば、すなわちこれを「出乾入坤」と呼び、辰戌丑未に在れば、すなわちこれを「首尾横天」と呼ぶ。前面のあの一格は羅計と日月とが皆子午卯酉に在りて、而して命宮もまた同じく其の中に処るにして、固然として入格と算す。ただしもし命宮を亥宮に安んじて羅睺と同宮と為し、太陰は申に在り計都是巳に在り太陽は寅に在るも、同様に数を算す。辰戌丑未の一路は此の例に依れば便ち推知すべし。総じて要するに此の四星の各自地を得て、皆強宮に坐し、併せて命主に対して帮助有れば、すなわち必定官は一品に居り俸禄千鍾ならん。

例置能分輕重,所向又怕失躔。然,必詳諸星之同處,或分或合、或入垣升殿、或失經失次,得令失時分,其輕重有無剋制,兼而論之,身命得地,福祿難量。如身主居官,命主居福,或命安唐符,身居國印,此皆得地,為福祿之人。

例に依りて排布したる後はなお能く軽重を分出するを要し、而且は朝向する所の方位が最も躔度を失うを怕る。総じて必ず諸星の共に処る情形を詳察するを須す。是れ分か是れ合か、是れ入垣升殿か是れ失経失次か、是れ得令か是れ失時か、此より軽重を分出し、再看有無剋制して、合わせて一併に論断す。身宮命宮もし皆地を得れば、福禄は便ち限量すべからず。例えば身主の官禄宮に落ち命主の福徳宮に落つるか、あるいは命宮を唐符の位に安んじ身宮を国印の位に落つるか、此らは皆地を得たりと算し、是れ福有り禄有るの人なり。

左右有情,功名無比。如官魁夾命福祿、夾身,必主貴顯,又如日月拱夾得地,亦貴。要知火羅計孛,福禍難言,始發權則為雷電終,害己利,若鋒芒。或單守四維,獨居四正,必主藩方帥府,威震邊庭之貴。

左右の諸星が命に対して情有れば、功名は便ち倫比無し。例えば官星と魁星とが命宮を夾住し、福星と禄星とが身宮を夾住せば、必ず貴顕を主る。また例えば太陽太陰が拱夾して而して各自地を得れば、同様に貴を主る。なお応に火星・羅睺・計都・月孛の此の四曜を知るべし。是れ福か是れ禍かは甚だ一概に論じ難し。それらの威権を発するは来勢は雷電のごとく、到頭来却って常に自己の利益を反傷し、鋒芒は露き過ぎて終に自ら傷つく。もしそれらが単独に四維の一に守るか、あるいは独り四正の一を占むれば、反って藩鎮帥府・威は辺関に震うの貴顕を主る。

命宮田宅、夫妻、官祿謂之四強,火羅計孛守此數宮,或居廟樂,或為生恩,或化吉曜,方為合格。此類惟宜獨行,怕相混雜,順之乃吉,逆之為凶。若更獨立,則為至貴,如若混處,則為災害,如為刃的劫廉等星,化為刑囚暗耗,或羅孛交戰,計孛夾身,若此者必夭折遭刑憲而禍及身。

命宮・田宅・夫妻・官禄の此の四宮を「四強」と呼ぶ。火星・羅睺・計都・月孛が此の幾宮に守るは、必ずあるいは廟位・楽位に落ち、あるいは我を生ずる恩星を充当し、あるいは吉曜に転化するを須して、始めて合格と算す。此の一類の星はただ単独にして行くを宜とし、最も彼此混雑するを怕る。順行を吉と為し逆行を凶と為す。もし能く孤立独行せば、便ち是れ極貴にして、もし混じて一処を作れば、すなわち災害を成す。例えばそれらが陽刃・的殺・劫殺・飛廉等の星に化作し、また刑星・囚星・暗星・耗星に転成するか、あるいは羅睺と月孛とが交戦し計都と月孛とが身宮を夾住すれば、かかるの人は必定短命夭折し刑獄を遭受して禍は己身に及ばん。

日月體君后之象,升入於坎離之中。此論日月合格,日為君象,喜宰南離,月為後母,妙對陽尊,故喜升入於坎離、子午之位。朝子午,暮卯酉,看垣殿之正偏。正殿者如日居午,月居未,偏垣如日居虛、房、昴、星四度,月躔危、畢、張、心四度。

太陽太陰は君と后とに象を取り、最も応に坎離の中に升入するを宜とす。以下是れ日月の合格を論ず。太陽は君象にして、南方離宮を主宰するを喜ぶ。太陰は后妃にして是れ母道にして、妙は陽尊の位と相対するに在り。故に日月は皆坎離子午の位に升入するを喜ぶ。早晨は子午を看て傍晚は卯酉を看て、なお応に居する所の是れ正殿か是れ偏垣かを分辨すべし。正殿は例えば太陽の午に居り太陰の未に居り。偏垣は例えば太陽の虚・房・昴・星の此の四個の日に属する宿度に落ち、太陰の危・畢・張・心の此の四個の月に属する宿度に躔す。

分兩班朝帝闕,辨陰陽之向背。如日月守命、照命、拱命、夾命謂之向;若日月不拱、不照、不守、不夾謂之背。晝生日而金水輔從,夜誕月而火羅侍衛。晝生人以太陽為重,太陽昇於東南,與命同宮,又得金水引從於前後。

衆星は分かれて両班を作りて来りて帝闕を朝拜し、なお応に陰陽の二曜の是れ朝向か是れ背離かを辨明すべし。日月の命を守り命を照り命を拱し命を夾むを、「向」と呼ぶ。日月のすでに拱せず、また照らず、守らず、夾まざるを、「背」と呼ぶ。白昼出生のは太陽を以て主と為して而して金星水星の輔随有り、夜間出生のは太陰を以て主と為して而して火星羅睺の侍衛有り。白昼出生の人は太陽を以て重と為し、太陽は東南方に升り、命宮と同宮にして、また金星水星の前後に於て引導随従する有れば、最好なり。

夜生人以月為重,太陰升於西北,與命同宮,又得火羅輔衛於左右,此皆嚮明得之為貴,但火羅不宜並與月同宮。曰:侍衛者,環照三方四正之地為善也,必須看金水火羅掌文魁官貴為佳,掌刑囚刃殺為害。

夜間出生の人は太陰を以て重と為し、太陰は西北方に升り、命宮と同宮にして、また火星羅睺の左右に於て輔佐護衛する有り。此らは皆是れ光明に趨向して之を得て以て貴と為るの格局なり。不過火星羅睺は一斉に太陰と同一宮に挤るを宜とせず。いわゆる「侍衛」とは、指すはそれらが三方四正の地を環照するを以て始めてよしとなす。なお必ず金・水・火・羅の此の幾星の究竟何を執掌するかを看るを須す。文星・魁星・官星・貴人を掌るを佳と為し、刑星・囚星・陽刃・凶殺を掌るはすなわち害を成す。

合此格者鳳閣高遷,龍墀早入。如果合是局者,官居翰苑,秉一代之權衡,身近詞林掌百官之制誥。至若五曜連珠。此論五星合格,五曜即木、火、土、金、水是也。如子宮安命,而土星在丑,木星在寅,火星在卯,金星在辰,木星在巳,五星如貫珠然序次一邊,以各居垣,大貴之局,世不多見,大抵貴格須限步遇之乃吉。又如金、水、木、火、土順行,各宮次第相生,輔陽拱命者是。

此の一格に合上する人は、能く鳳閣に高升し早く龍墀に入らん。果して此の局に合するは、以て官は翰林院に居り一代の権衡を執掌し、身は詞林に近く而して百官の詔誥を典掌す可し。「五曜連珠」に至りては、以下是れ五星の合格を論ず。五曜とはすなわち木・火・土・金・水なり。例えば命宮を子宮に安んじ、而して土星は丑・木星は寅・火星は卯・金星は辰・木星は巳に在り、五星は串珠のごとく依次に一辺に排して、また各自本垣に安居す。これは是れ大贵の局にして、世上は併せて多く見ず。大抵此の類の貴格は、なお須く行限もまた此らの宫位の上に走り到りて始めて吉に応ず。また例えば金・水・木・火・土の順次に行き、各宮は依次に相生し、一斉に太陽を輔佐し命宮を拱衛するも、も是れ此の格なり。

二星合壁:二星即日月也,日月同宮,在壁度謂之合壁,壁乃文章之府也,主貴合度者,不多見,而月在日先者,亦為貴局。如日為命主,夜生本無光,或與月同,或見三合,月為命主,日生本無光,或與日同或見三合,是自爭權到底,無光與合之局,不同不可以,其日月同行,便取貴人要,須識得真載天履地。

「二星合壁」。二星とはすなわち日月にして、日月が同宮にして而して恰も壁宿の度に落つるを、合壁と呼ぶ。壁宿は文章の府にして、故に貴を主る。不過真に能く同度相合するは併せて多く見ず。もし太陰の行くが太陽の前に在れば、も貴局と算す。仮に太陽を以て命主と為して而して人は是れ夜生なれば、太陽は本来光無く、此の時あるいは太陰と同宮すか、あるいは三合の位に見るか。又如太陰を以て命主と為して而して人は是れ昼生なれば、太陰は本来光無く、此の時あるいは太陽と同宮すか、あるいは三合の位に見るか。これすなわち自相権を争うと成りて、到底はなお光無く、真の合璧の局と同じからず。混じて一談と為すべからず。故に能く一たび日月の同行を見ればすなわち貴人と断ずべからず。必ず其の真假を識るを須し、なお応に「戴天履地」の道理を懂得すべし。

安命在亥日,與木躔於室壁之宿,是為戴天,火在戌,金在酉,水在申,月亦在申,是為履地。蓋木、火、金、水各居垣殿,而日照天門,月照地戶,格局大貴,縱行限背馳,而不足為慮也。

命宮を亥宮に安んじ、太陽と木星とが同じく室・壁の二宿に躔するを、これを「戴天」と呼ぶ。火星は戌・金星は酉・水星は申・太陰もまた申に在るを、これを「履地」と呼ぶ。木・火・金・水が各自本垣本殿に安居し、而して太陽が亥宮天門を照耀し太陰が巳宮地戸を照耀するを以てなり。かかるの格局は大贵にして、たとい行限が一時背離して去るとも、も憂うるに足らず。

又如諸星在亥、子、丑、寅四位,計在亥,羅入巳,亦謂戴天履地、出干入巽之格。或命居亥為天門,身居巳為地戶亦是,蓋亥乃天門之上,人命稟賦於天,而命居之巳,乃地戶之位,人身必履於地,而身居之出干入坤。

又如衆星の亥・子・丑・寅の四位に分布し、計都是亥に在り羅睺は巳に入れば、も「戴天履地」「出乾入巽」の格と呼ぶ。あるいは命宮が亥に居りて而して天門と為り身宮が巳に居りて而して地戸と為るも、同様に数を算す。亥は天門の上に在りて、人の性命は天に禀受すを以て、故に命宮は之に居る。巳は地戸の位にして、人の形体は必定地に立つを以て、故に身宮は之に居る。これすなわちいわゆる「出乾入坤」なり。

寅、申、巳、亥乃陰陽交接之關,羅計喜居於此,在寅、申則為出干入坤,在巳、亥則為出坤入干。亥乃干位,申乃坤位,日與命在亥,乃出干也,月為身在申,乃入坤也。又如命同日居干亥宮,月在申,坤宮晝生,則為金烏朗照,夜生則為玉兔熒煌。按此二格,一主羅計言,一主日月言,姑並存之。

寅・申・巳・亥は是れ陰陽交接の関口にして、羅睺計都是ここに落つるを喜ぶ。寅申に在れば便ち是れ「出乾入坤」、巳亥に在れば便ち是れ「出坤入乾」。亥は乾位にして申は坤位なり。太陽と命宮とが皆亥に在れば、すなわち是れ乾に出づ。太陰が身主と作りて而して申に在れば、すなわち是れ坤に入る。又如命宮と太陽とが同じく乾位亥宮に居り、太陰は申宮坤位に在り、白昼出生はすなわちこれを「金烏朗照」と呼び、夜間出生はすなわちこれを「玉兔熒煌」と呼ぶ。上面の此の両格に拠れば、一個は是れ羅計に就いて言い一個は是れ日月に就いて言うにして、姑く一併に保存し下る。

文武兩班。羅計攔截,分出四餘,無相倒混各立兩傍是也,五星在東南,曰文四餘,在西北曰,武分列,兩班以朝帝闕。若日月同在午宮,日守星宿,月守張宿亦是,但要五星四餘,以相生相順者為合格,相剋相刑者而不取也。

「文武両班」。羅睺計都が周天を攔截し、四余を分列し開き、彼此顛倒混雜せずして而して各々両傍に立てば、すなわち此の格なり。五星は東南に排して、文班と称す。四余は西北に排して、武班と称す。両班は分立して以て帝闕を朝拜す。もし太陽太陰が同じく午宮に在り、太陽は星宿を守り而して太陰は張宿を守れば、同様に数を算す。ただ是れ五星と四余との彼此相生相順するを要求して始めて合格と算し、もし是れ相剋相刑のはすなわち取らず。

君臣慶會,日居午垣,月居未垣,是曰君臣慶會,而吾命其中,與君相共,立於帝闕之上,何等氣象。日乃君象,眾星為臣,輔佐同行,或胥於一宮一宿者最貴。如星聚東井,眾星列天,尤加奇偉矣。是皆棟樑之材,廟堂之器。此承上文以結之,社稷功勳扶玉柱,股肱名位拜金鑾。

「君臣慶會」。太陽が午宮本垣に居り、太陰が未宮本垣に居れば、すなわちこれを君臣慶會と呼ぶ。而して我が命宮は正に其の中に処り、君と同じく在りて、帝闕の上に站立す。是れ何等の気象ぞ。太陽は君象にして、衆星は臣子にして、一同に輔佐随行す。もし能く斉しく同一宮・同一宿の中に集まれば、最も尊貴なり。例えば漢初の五星の東井に聚まり衆星の天に羅列せしがごときは、すなわち更に奇偉なり。かかるの人は皆是れ棟梁の材・廟堂の器なり。此の一句は上文を承接して以て結と作す。社稷の功勲を立てて而して玉柱を扶持し、股肱の名位に居りて而して金鑾に拝す。

守一空一:十一曜排列於十一宮,各守其一,惟一宮無星辰,而命居之,獨守空其一,是為守一空一之格也。或一宮有星,一宮無星亦是。如命在午月,守未羅,守申氣,守酉火,守戌木,守亥土,守子孛,守丑計,守寅水,守卯金,守辰日,守巳乃眾星環遶,命位以為合格。

「守一空一」。十一曜は分かれて十一個の宮里に排し、各々一宮を守り、ただ一宮を剩して星辰無く而して命宮が恰好其の中に居り、独り此の一処の空位を守れば、すなわち是れ守一空一の格なり。あるいは一宮に星有り一宮に星無く、間隔して排列するも、も算す。例えば命宮は午に在り、太陰は未を守り、羅睺は申を守り、紫気は酉を守り、火星は戌を守り、木星は亥を守り、土星は子を守り、月孛は丑を守り、計都是寅を守り、水星は卯を守り、金星は辰を守り、太陽は巳を守り、衆星は環繞して命位を囲れば、便ち合格と算す。

居三隔三:如子丑寅三宮,有星卯辰巳三位無星,午未申三位有星,酉戌亥三位無星,乃為合此。如七政臨於子丑寅三宮,同命居之,羅計在子午,而氣孛臨於未申,謂之居三隔三,亦要星辰得地,相順相生為吉,若背命則非貴命矣。

「居三隔三」。例えば子・丑・寅の三宮に星有り、卯・辰・巳の三位に星無く、午・未・申の三位にまた星有り、酉・戌・亥の三位にまた星無ければ、すなわち此の格に合す。又如七政の子・丑・寅の三宮に臨んで而して命宮もまた其の中に在り、羅睺計都是分かれて子午に踞り、紫気月孛は未申に臨めば、も居三隔三と呼ぶ。同様に諸星の各自地を得て彼此相順相生するを要求して始めて吉と算す。もし諸星が皆命宮に背離せば、すなわちあれは貴命に非ず。

太乙抱蟾於酉未。酉未乃西南之方,孛樂之地,與月同躔合格。計都朝斗於丑牛。斗牛亦文章之府,計臨反吉,化賤為貴。水星伴月向未巳,為朝主背君。午宮是君位,凡人安命在巳,而得月水同居於是,自月而言,則為過其君,而遇其主也,故曰背君朝主,且月入巳為福德,入命水入未,為一星伴月,皆主榮貴。

「太乙抱蟾于酉未」。酉未は西南方に在り、是れ月孛の安楽の地にして、月孛と太陰とが同じく一度に躔すれば便ち合格と算す。「計都朝斗于丑牛」。斗・牛の二宿もも是れ文章の府にして、計都の此処に臨むは反って吉利にして、能く賤を化して貴と為す。「水星伴月向未巳、為朝主背君」。午宮は是れ君位にして、凡人が命宮を巳宮に安んじ、而して太陰と水星とが同じく其の中に居れば、太陰の一辺より看れば、それは已に君位を越過して来りて自己の主星に會す。故に「背君朝主」と呼ぶ。而且太陰は巳宮に入りて福徳と為し命宮に入り、水星は未宮に入れば、すなわち一星が月に伴うと成り、皆栄顕尊貴を主る。

計羅火孛聚丑亥,乃朝天拱斗。計、羅、火、孛四星雖為凶曜,聚在丑宮為拱斗,聚在亥宮為朝天,故曰:此宿本為凶神向尊,反為貴格,命安同宮,方為不背。

「計羅火孛聚丑亥、乃朝天拱斗」。計都・羅睺・火星・月孛の此の四顆の星は凶曜なるも、ただし丑宮に聚まれば便ち是れ拱斗、亥宮に聚まれば便ち是れ朝天なり。故に說く、此らの星宿は本は凶神に属するも、一旦尊位に朝向すれば、反って貴格と成る。不過必ず命宮を同一宮の裏に安んずるを須して、始めて背離せずと算す。

切見天地清寧。日月居於午未,而金水各奠其垣,以清於上,土星居於子丑,木火各奠其垣,以寧於下,更得氣、孛、羅、計、單行得所為美,而安命於午未者極貴。或乾為天門,又且木星居之巽為地戶,水星居之亦合此格。

再看「天地清寧」の一格。太陽太陰は午・未に居り、金星水星は各々本垣に安んじて而して上に於て清明なり。土星は子・丑に居り、木星火星は各々本垣に安んじて而して下に於て安寧なり。再び紫気・月孛・羅睺・計都の各自単行して而して各々その所を得るを得れば、最も美善なり。此の時命宮を午宮あるいは未宮に安んずるは、極貴なり。あるいは乾位亥宮を天門と為して而して木星之に居り、巽位巳宮を地戸と為して而して水星之に居るも、も此の格に合す。

日月麗正:又如日在午,月在未,或又日麗卯宮之房,月麗酉宮之畢,著明之象也,五星又各其好,而引之、從之、朝之、拱之乃大貴格。群星朝北:亥子乃天門,北闕之上,眾星環遶而歸向之,所謂天上星辰皆拱北。

「日月麗正」。又如太陽は午に在り太陰は未に在るか、あるいは太陽が卯宮の房宿に附麗し太陰が酉宮の畢宿に附麗するか、此らは皆是れ光明显著の象なり。五星はまた各々其の喜ぶ所を得て、あるいは前に於て引き、あるいは後に於て従い、あるいは来り朝し、あるいは来り拱せば、便ち是れ大贵の格なり。「群星朝北」。亥・子の二宮は是れ天門にして、北闕の上に在り、衆星は環繞して而してそれに帰向す。正にいわゆる天上の星辰は皆北方を拱衛するなり。

眾曜拱南:或眾曜趨拱南離巳午,少微、紫微二垣身命相關。行限相遇則為順而吉,反是則為逆而凶。順必異貌奇人,逆則窮途寒士。順序主人丰姿、秀麗,學業過人,逆則性質鹵莽,難免窮途之苦。面南坐北,南人必貴,北人必富。南方人得火,旺南離之位,立命於此,南人必貴,北人必富。

「衆曜拱南」。あるいは衆星が皆南方離位の巳・午の二宮に趨向拱衛し、而して少微・紫微の両垣がまた身宮命宮と相関すれば、行限が之と相順するに走り到れば、すなわち吉。之に反するを逆と為せば、すなわち凶。順なれば則ち必是れ儀表不凡の奇人にして、逆なれば則ち窮途寒士に淪落す。順行の人は姿容豊美秀麗にして学業人に過ぎたり。逆行の人は性情は粗魯莽撞にして、窮途の苦を免れず。「面南坐北」。南方人は貴を主り北方人は富を主る。南方人は火星を得て南離の位に旺し、また此に於て命を立てれば、南方人は必ず貴にして北方人は必ず富なり。

面北坐南,北人必貴,南人必富。水土二星,同躔於子,乃北方之旺星,又安命於此,北人必貴,南人必富,須以分野論之。斯乃風土厚薄之相宜,地勢使之必然也。復有天地開明。此論八卦合格。水居申,木居亥,又於此二宮安命,是有開明之義,而得羅計在子午,攔截為合格,若羅計在辰戌中攔為破格。

「面北坐南」。北方人は貴を主り南方人は富を主る。水星土星が同じく子宮に躔するは是れ北方の旺星にして、また命宮を此処に安んずれば、北方人は必ず貴にして南方人は必ず富なり。これは応に分野に拠りて以て論ずべし。これ是れ風土厚薄の各々宜しき所有りて、地勢の使に然らしめて、必定かくのごとし。此の外になお「天地開明」の一格有り。以下是れ八卦の合格を論ず。水星は申に居り木星は亥に居り、また此の両宮の一に於て命を安んずれば、便ち開明の義有らん。再び羅睺計都の分かれて子午に居りて攔截を作るを得て、始めて合格と算す。もし羅計が辰戌の間に落ちて来りて攔截せば、すなわちあれは破格なり。

山澤通氣:艮為山,木星居之,兌為澤,金星居之,二星得所,為通氣。水火既濟:火旺南離午位,水清寶瓶子宮,乃火炎上,而水潤下,無相剋之,患有既濟之功。風雷鼓舞:震乃卯位,為雷門,巽乃巳位,為風府,水火二星各守本宮,萬物得其鼓舞而化育生焉。

「山沢通気」。艮は是れ山にして、木星之に居るに由る。兌は是れ沢にして、金星之に居るに由る。両星は各々その所を得れば、便ち是れ山沢通気なり。「水火既済」。火星は南方離位の午宮に旺し、水星は宝瓶宮の子位に清し。火性は炎上にして水性は潤下にして、相剋の患無く、反って既済の功有り。「風雷鼓舞」。震卦は卯位に在りて是れ雷門にして、巽卦は巳位に在りて是れ風府にして、水星火星は各々本宮を守り、万物は其の鼓蕩振奮を受けて而して化育生長す。

此則名為虛拱,不可更漏別宮,須要日月分階,亦宜羅計攔截。四格安命不同上三句,命即安於本宮者是。獨風雷鼓舞命在辰宮,蓋取左右奮迅之意。總上八卦之格,皆與三方四正,無干名為虛拱,不可漏在他宮,怒地俱要日月關命,及得位為貴,宜羅計在外,攔截不可混入其中,為破局,餘仿此。如是乾坤否塞。此論八卦失格。亥宮金羅交制,申宮土計混淆,此乃天地混沌之象。

此の幾格は皆「虚拱」と呼び、星曜をして別宮に漏れ出づるを得せしむべからず、なお須く太陽太陰の各々階位を分かつを要し、も応に羅睺計都の外に在りて攔截する有るを宜とす。上述の四格の命を安んずる方法は各々相同じからず。前面の三句の說く所は、命宮はすなわち本宮に安んず。独り「風雷鼓舞」のみ応に命宮を辰宮に安んずるを要し、取るは是れ左右奮発迅疾の意なり。総じて說くに、以上の八卦の諸格は皆三合・四正と関わり無し。故に虚拱と呼ぶ。星は別宮に漏れ到るべからず、各処皆応に日月と命宮と相関して併せて位を得て始めて貴と為す。応に羅計の外に在りて攔截する有るを宜とし、格局の中に混入する可からず。混じり進めばすなわち破局と成る。其余は此に照らして類推せよ。反っ之すれば便ち是れ「乾坤否塞」なり。以下是れ八卦の失格を論ず。亥宮に金星羅睺の交相牽制する有り、申宮に土星計都の混雜淆乱する有り、これすなわち是れ天地混沌不通の象なり。

風雷相薄:水臨卯而傷火,火至巳而受制,此是相薄,主人傷殘。水火相射:水在午,火在子,交相沖戰,或水居火位,火居水位亦是也。山澤沉埋:金入寅而體絕,水至酉而受傷,乃沉埋之象。已上數格互垣不善,此人漂盪無依,難免破敗夭刑。若上數格,星辰互垣,不得其地,人命得之,焉能為福者也。

「風雷相薄」。水星が卯宮に臨んで而して火を傷し、火星が巳宮に到りて而して制を受くれば、これすなわち是れ相互逼迫にして、人に傷残有るを主る。「水火相射」。水星は午に在り火星は子に在り、交相に冲戦す。あるいは水星が火位を占め火星が水位を占むるも、も一様なり。「山沢沈埋」。金星が寅宮に入りて体気断絶し、水星が酉宮に到りて損傷を受くれば、すなわち是れ沈埋の象なり。以上の此の幾格は皆是れ両宮互換して而してその宜を得ず、此の人の漂泊無依を主り、破敗と刑傷夭折とを免れず。上面の此の幾格のごときは、星辰は互いに対方の垣に居ると雖も、併し皆その地を得ず。人命がそれらに攤上せば、怎んぞ能く福を得ること得んや。

貴無傷,富無耗,世代敷榮。以福祿二星取貴不受制而逢生,以田財二星取富不逢克而遇生,合此者,必主富貴雙全。身主弱,命主羸,始終偃蹇。身命主居強,及官貴生旺之地,生當享厚福也,若命臨殺位,及殺守身元,又在弱宮,決主困厄人也。

貴を求めて傷剋無く富を求めて耗損無きは、世代栄顕せん。福徳・官禄の二星を以て貴を取るに、応にそれらの剋制を受けずして生扶に逢うを要す。田宅・財帛の二星を以て富を取るに、応にそれらの剋伐に遭わずして生扶に遇うを要す。此の条に合上するは、必ず富貴双全を主る。之に反して身主衰弱・命主羸瘦なるは、一生終始困頓せん。身主命主もし強宮および官貴生旺の地に落つれば、一生自ずから当に厚福を享くべし。もし命宮が殺位に臨むか、あるいは凶殺が身宮元神を守住してまた弱宮に落つれば、すなわちあれは必定是れ個の困厄の人なり。

星逢格局,便論垣窠,更不拘其神殺。星辰既合格局,便當論入垣否,如入垣局,則他殺,不必論矣,富貴可知。曜專時令,須分體用,方可斷其榮枯。如春木、夏火、秋金、冬水既得其時,又當看行限何,如命宮好惡,參詳斷之。星健身強,富而貴,貴而壽。如星辰入垣,合格,兼身命又強,則安享富貴,福壽雙全。

星すでに格局を合成したれば、すなわち応にそれの入垣するや否やを論ずべく、必ずしも再び何の神煞かに拘泥するを要せず。星辰すでに格局に合すれば、便ち当にそれの是れ入垣するや否やを看るべし。もし已に入垣して局を成せば、別の凶殺は便ち再び論ずるを要せず。富貴は知る可し。星曜は専ら一時の令を主り、なお須く体と用とを分清して、始めて能くそれの栄枯を断定す。例えば春木・夏火・秋金・冬水はすでに各々その時を得、なお行限のどこに走り到るか命宮の是れ好か是れ惡かを看て、参合して詳審して再び断語を下すを要す。星曜が健旺にして身宮強盛なるは、すでに富にして且つ貴、すでに貴にして且つ寿なり。星辰が入垣合格し、加之うるに身宮命宮がまた強ければ、便ち能く安んじて富貴を享け福寿双全せん。

格高星困苗不秀,秀不實。如格局既高,奈星辰俱困,正經云:土居垣而洩氣,木入廟而退行,或木困婁金,火逼,金龍之類,主人多學少成,為困苦命。有官福而無用宮,乃藏其刃雄。如官福既主星,又入垣,殊不知,又有地雌天雄守之,主人惹是招非,反為無益於人。或刑囚,而不妨殺,不加於二主。如仇殺,二星化為刑囚,自相爭鬥,毋能犯於身命之主,故不忌。

格局は高きと雖も星辰困頓するは、すなわち禾苗の穂を抽くも開花せず開花するも結実せざるがごとし。格局は固然として高しと雖も、衆星の皆困境に陥るを如何せん。正経の上に說く、土星は本垣に居ると雖も元気外泄し、木星は廟に入ると雖も逆行倒退し、あるいは木星が婁宿の金気の中に困し、火星がまた来りて辰宮の金龍を逼迫するの類は、此の種の人は多学して少成にして、是れ困苦の命なり。官星福星有りて而して所在の宮無用なるは、あれは是れ裏面に陽刃と天雄とを蔵するを以てなり。官星福星すでに主星と作りまた本垣に入りしも、却って別に地雌・天雄のあそこに守る有るを知らず、此の人の是を惹き非を招きて、反って人に於て益無きを主る。時に刑星囚星は在ると雖も、併し凶殺を妨害する能わず。凶殺は併せて身命の二主の上に加わらざるを以てなり。例えば仇星と殺星の両顆が化して刑星囚星と成り、自己彼此争闘して、力は身命の主を侵犯する無し。故に忌諱するを要せず。

身命官福,最喜三元。身命官福更會三元,則當全美。左經右緯,須防斗柄。天經地緯二星最忌斗柄,指破反失格矣,若引從者,吉,則外貴乎空。身命左右夾輔,俱乃吉曜,則包輔於外者,宜空之為美。挈提者凶,則內喜乎善。身命前後、引從之星皆凶,則中間不要見惡殺,宜見吉星以救之。

身宮・命宮・官禄・福徳は、最も三元に會合するを喜ぶ。此の四処が再び天元・地元・人元に會せば、すなわち十全十美なり。左に天経有り右に地緯有るは、須く斗柄を提防すべし。天経地緯の二星は最も北斗斗柄の来りて指破するを忌む。一たび破ればすなわち格を失う。もし斗柄はただ前に引き後に従うのみなれば、あれは反って吉なり。此の時最外層は反って空虚を貴ぶ。身命の左右に夾輔するは皆吉曜なれば、然らば再び外に包む一層は、空しくして始めてよし。もし提携拱抱するは皆凶星なれば、すなわちあれは応に内層が是れ善星たるを要求す。身命の前後の引従の星は皆凶なれば、中間はすなわち再び悪殺を見るを要せず、応に吉星の来りて解救するを見るを宜とす。

夾者吉,而拱者凶,主多榮而少辱。身命宮左右有吉星夾輔,而三方又有凶星拱照,此當以近為重,故主終榮而始辱也。拱者吉,而夾者凶,合一成而一敗。身命宮三方有吉星拱照,而左右又有凶星夾輔,此當以遠為輕,故難免先成而後敗也。蓋一曜司權,滿用得拱為先。如木生春令司權,兼為命主官星、財星、福星,或化為經緯三元之星,滿用者,又得拱照尤妙。

夾むは是れ吉星にして而して拱するは是れ凶星なれば、栄多く辱少なきを主る。身命宮の左右に吉星の夂輔有りて、而して三合の方位にまた凶星の拱照有れば、これは応に貼近するを以て重と為し、故に先に些かの屈辱を受けて而して終に栄顕に帰するを主る。拱するは是れ吉星にして而して夾むは是れ凶星なれば、則ち一成一敗なり。身命宮の三合の方位に吉星の拱照有りて、而して左右に却って凶星の夾輔有れば、これは応に遠処のを軽く看て、故に先に成功して而して後に失敗するを免れず。大凡一顆の星が独り権柄を掌り全盤に用を得るは、応に再び拱照を得るを以て最先緊要と為す。例えば木星が春令に生まれて権に当たり、また兼ねて命主・官星・財星・福星と作り、あるいは転化して天経地緯と三元の星と為れば、これすなわち是れ「満用」にして、もし再び拱照を得れば更に妙なり。

諸星守照多端,合格為上。諸星照命,須要合格,多端者,為上貴論之雲。前後朱雀元武,而驛馬來臨左右,青龍白虎而經拱夾,四神往來環衛,命主三方七政,循行朝拱,官星一位。

衆星の命を守り命を照るの花様は甚だ多く、総じて合格を以て上と為す。諸星の命を照るは必ず合格を須して、およそ花様多くして処処合格するは、上等の貴命に拠りて論ず。命宮の前後に朱雀・玄武有りて、而して駅馬がまた来り臨む。左右に青龍・白虎有りて、而して天経地緯が前に来りて拱夾す。四神は往来環繞護衛し、命主の三合の方位にまた七政の循序朝拱有りて、再加えるに一位の官星の其の中に在りて。

如安命亥宮,火為南方,朱雀在前戌宮,水為北方,元武在後子宮,木為東方,青龍廟居斗度,金為西方白虎廟在酉宮,此四星,更會經緯、驛馬,或居身命官福之位。必主貴為天子,富有四海之尊。合前等格者,則貴不可言,富又何足言哉。

例えば命宮を亥宮に安んじ、火星は南方朱雀に属して而して前の戌宮に在り、水星は北方玄武に属して而して後の子宮に在り、木星は東方青龍に属して而して廟に入り斗宿の度に居り、金星は西方白虎に属して而して廟に入り酉宮に在り。此の四星もし再び天経地緯と駅馬とに會するか、あるいは身・命・官禄・福徳の位に落つれば。すなわちあれは必定貴は天子と為り富は四海の尊有らん。前面の此らの格に合上する人は、貴は言説する能わざるに到り、富はすなわち更に提するを要せず。

官魁夾命帶龍虎,則廊廟良材。如命安在卯,而木金化為官魁,在寅辰歸垣夾命,乃龍虎慶會風雲,必主圭璋美玉。祿馬拱身會三元,乃朝廷宰輔。如乙卯、乙未、乙亥生人,辰宮安命,天祿在卯,驛馬在巳,兩夾命垣,更會三元,當作皇家輔佐。

官星魁星が命宮を夾住して而又青龍白虎を帯ぶれば、便ち是れ廟堂の上の良材なり。例えば命宮を卯に安んじ、木星金星が化して官星魁星と作り、各自寅・辰の本垣に回帰して而して命宮を夾住せば、これすなわち是れ龍虎風雲際会にして、此の人は必ず圭璋美玉のごとからん。禄星駅馬が身宮を拱衛してまた三元に會すれば、便ち是れ朝廷の宰輔なり。例えば乙卯・乙未・乙亥年出生の人は、命宮を辰宮に安んじ、天禄は卯・駅馬は巳に在りて、両辺より命垣を夾住し、再び三元に會せば、当に皇家の輔佐大臣と為るべし。

文魁催官入于格局,名當一舉而成。諸星會聚於命,而合格者,取功名如拾草芥。的宮隔宿玩於遊行,身必三遷未定。的宮乃破碎也,隔宿如巳、午、未、申、亥、子、丑、寅,隔角之類更會遷移,或九宮主星入此,主人居無定位。

文星・魁星・催官の星が格局に落ち進めば、功名は一挙して成る。衆星が命宮に會聚して而又格に合するは、功名を取るは草の根を拾うがごとく容易なり。もし命が「的宮」あるいは隔宿の地に落ちて而して游走不定を好めば、此の身は必定屡遷して而して定所無し。的宮とはすなわち是れ破碎にして、隔宿とは指すは巳と午・未と申・亥と子・丑と寅の此の類の隔角相隣の位置なり。もし再び遷移宮に會するか、あるいは第九宮の主星が落ち進めば、すなわち此の人の居るに定所無きを主る。

日蝕朔月蝕朢喪,明孤哀。日生於初一,逢羅則蝕,月生於十五,逢計則蝕,必主難為父母,自身亦難免喪失之患。氣遇羅水、遇孛緇,黃娼妓。氣羅乃孤寡之宿,水孛為淫濫之星,得之者,男為釋教之流,女是娼妓之輩。

朔日の日蝕・望日の月蝕は、光明喪失して而して孤苦哀傷を主る。初一出生にして太陽が羅睺に逢えば便ち日蝕を成し、十五出生にして太陰が計都に逢えば便ち月蝕を成す。必ず父母は保ち難く自身もまた親を喪うの痛を免れざるを主る。紫気が羅睺に遇い水星が月孛に遇うは、男は僧道と為り女は娼と為る。紫気と羅睺とは是れ孤寡の宿にして、水星と月孛とは是れ淫濫の星なり。之を得る人は、男は釈門に入りて僧と為り、女は淪落して娼妓と為る。

火逼金龍角受生亢,為遭毒。火入辰宮,躔角木,火有生意;躔亢度,不利,則為受克。水渰玉犬,婁沒溺胃,不受傷。婁乃火殿,水入此度,有水泛,白羊之忌,胃屬土,能制伏其水無危。

火星が辰宮の金龍を逼迫するは、角宿に躔すれば則ち生を得、亢宿に躔すれば則ち毒に遭う。火星が辰宮に進入して、もし角木の度に躔すれば、火はなお生機有り。もし亢金の度に躔すれば、便ち不利にして、反って剋傷せらる。水星が戌宮の玉犬を淹没するは、婁宿に落つれば則ち溺れ、胃宿に落つれば則ち傷無し。婁宿は是れ火星の宮殿にして、水星が此の一度に進入すれば、水が白羊宮に泛濫するの忌諱有らん。胃宿は土に属し、能く水勢を制伏す。故に危無し。

小耗大耗值天地,耗忌守田財。此論諸殺總格。大小天地四耗,若臨二四之宮,難免傷財之禍。死符病符及年月符,怕臨身命。官符、病符、死符、月符臨身命,必主口舌官災,若非獄訟損己,亦主博戲亡家。此承上文而言。

小耗・大耗がまた天耗・地耗に碰上すれば、此らの耗神は最も田宅財帛を守住するを忌む。以下是れ諸凶殺の総格を論ず。大耗・小耗・天耗・地耗の此の四耗は、もし第二宮財帛と第四宮田宅とに臨めば、破財の禍を免れず。死符・病符および年符・月符は、最も身宮命宮に臨むを怕る。官符・病符・死符・月符が身命に壓臨すれば、必ず口舌官非を主る。もし訴訟牢獄に因りて己を損うに非ざれば、も賭博嬉遊に因りて家を敗するを主る。これ是れ上文を承接して說くなり。

勾絞會凶劫亡並殺。勾絞劫亡四星會命,值限更加凶星,必主遭刑憲罪責。輕則風流疾患,重則斬絞徒流。此承上文而言,輕主疾苦患難,重則斬徒。亡神、的殺、會咸池,則傷壽損祿。亡神的殺宮,忌咸池星入。

勾陳・絞煞が凶星に會合し、再び加えるに劫殺・亡神が一同に禍を為す。勾絞劫亡の此の四星が命宮に會し、行限の上に再添凶星有れば、必定刑法罪責を遭受せん。軽きは不過是れ風流の疾、重きはすなわち斬・絞・徒・流に判刑せんと要す。これ是れ上文を承けて說くに、軽ければ則ち病痛患難、重ければ則ち処斬服刑す。亡神・的殺がまた咸池と相会すれば、便ち寿元を折損し禄位を損傷す。亡神と的殺との所在の宮は、最も咸池桃花の星の闖入するを忌む。

飛廉劍鋒帶官符,而投詞破財。飛廉劍鋒宮,怕官符並踏,則主破財之事,相生相順者輕,相剋相刑者重。此承上文而言,以五行生剋而論凶吉。血刃血支,堤防金孛作災殃。血刃血支二星在命,多主血光之災,更會金孛愈甚。

飛廉・剣鋒が再び官符を帯上せば、すなわち官司を打ち財を破らんと要す。飛廉・剣鋒の所在の宮は最も官符の一同に踏み進むを怕る。すなわちあれは破財の事を主る。彼此相生相順するは害と為ること軽く、相剋相刑するは害と為ること重し。これ是れ上文を承けて說くに、五行生剋に拠りて以て凶吉を断ず。血刃・血支有れば、なお応に金星月孛の来りて災を興すを提防すべし。血刃・血支の二星が命に在れば、多く血光の災を主る。もし再び金星と月孛とに會せば、すなわち更に厲害なり。

天厄天刑,最怕火羅興惡孽。天厄天刑會,命主遭官破家,或加火羅併入,必主雷傷凶死。男值腸痔癰疽,女犯血崩氣漏,亦承上文而言,不死亦主多災。浮沉若逢土計,非溺水必犯誣醫。浮沉主水厄,更土計同迫,必主死於非命。

天厄・天刑有れば、最も火星羅睺の再来りて風を興し悪を作すを怕る。天厄・天刑が相会すれば、此の人の官司に遭いて家を破るを主る。もし再加火星羅睺の一同に闖入すれば、必ず雷に撃傷せられあるいは凶死を主る。男は腸痔癰疽を犯し會し、女は血崩帯下を犯し會せん。これもも是れ上文を承けて說くに、たとい死せずともも災病断えざるを主る。浮沈の星もし土星計都に遇上せば、溺水して亡ぶに非ざれば、も必ず庸医の誤を受けん。浮沈は水厄を主り、再加土星計都の一同に逼迫すれば、必定非命に死せん。

飛廉或遇金羅,非干戈則當暴死。飛廉主刀之災,更會金羅,則殺氣輝騰,必犯刀兵而亡。的殺聚於二刃,遇刑囚必主橫胎。此一段謂女人之命,二刃者,陽刃飛刃是也,更會的殺,又化刑囚,必墮胎難產。

飛廉もし金星羅睺に遇上せば、兵戈に死せずともも当に暴亡すべし。飛廉は刀刃の災を主り、再び金星羅睺に會すれば、殺気騰騰として、必定刀兵に死せん。的殺が両重の陽刃の上に聚まり、再び刑星囚星に遇えば、一定に横に堕胎に遭う。此の一段は說くは女命なり。いわゆる二刃とは、是れ陽刃と飛刃にして、再び會上する殺は、また化して刑星囚星と成り、必定堕胎難産せん。

劍鋒會於四凶,遇沖傷,必犯惡血。四凶者,火、羅、計、孛是也,又云,的劫刃廉會劍鋒,非災莫避,已上,皆主身命限而言。天狗華蓋,主絕嗣。天狗華蓋,守男女宮,多主無子,如子星坐天狗,華蓋宮,亦同此斷。

剣鋒と四凶とが相会し、一たび冲剋傷損に遇えば、必ず悪血の災を犯さん。いわゆる四凶とは、是れ火星・羅睺・計都・月孛なり。又說く、的殺・劫殺・陽刃・飛廉が剣鋒に會上すれば、災禍は躲避する由無し。以上皆是れ身宮・命宮と行限とに就いて言うなり。「天狗」と「華蓋」とは、子嗣断絶を主る。天狗・華蓋が男女宮に守れば、多く子無きを主る。もし子星が天狗あるいは華蓋の宮に坐せば、も此に照らして断ず。

孤辰寡宿,必刑妻。孤辰寡宿守身命及妻妾宮,主人孤克,或妻主坐。孤寡之鄉,亦同此推。德星坐於崇勳,魁刑權重。諸吉星會崇勳之地,主魁刑權重而爵祿豐隆也。爵祿居於歲駕,伏殺官高。歲駕宮會爵祿等吉星,而諸殺皆潛伏,主名揚姓顯。

孤辰・寡宿は、必定妻子を刑剋せん。孤辰寡宿が身宮・命宮あるいは妻妾宮に守れば、此の人の孤独刑剋を主る。あるいは妻宮の主が孤寡の郷に坐するも、も此に照らして推断す。徳星が崇勲の位に坐すれば、刑名を執掌して而して権柄重きを主る。衆吉星が崇勲の地に會すれば、此の人の魁然として刑を掌り権柄深重にして而して爵禄豊厚を主る。爵星禄星が歳駕の宮に居れば、凶殺潜伏して而して官位高し。歳駕の宮が爵星禄星等の吉星に會上し、衆殺は皆潜伏して動かず、声名顕揚を主る。

殺金為刃休逢。陽刃乃刀刃也,金星主殺,掌刃為殺愈烈,辰酉二宮為刃星也。劫木為災難避。木星如梃杖之屬,掌劫亦能害人命限,切忌逢之,寅亥二宮,犯劫是也。

金星が殺を帯びて而して陽刃に化作するは、切に遇上するを莫れ。陽刃はすなわち是れ刀刃にして、金星は本は粛殺を主り、再び陽刃を掌れば、その殺更に烈し。辰・酉の二宮はすなわち是れ刃星の所在なり。木星が劫殺に化作するは、その災は躲避し難し。木星は好比是れ棍棒の類にして、一旦劫殺を掌れば、も能く人の本命と行限とを傷害す。千万忌諱して遇上するを。寅・亥の二宮はすなわち是れ劫を犯すの地なり。

天雄地雌,怕居祿位。官祿宮怕見天雄地雌,當有,剝官喪職。天耗地耗,切忌財鄉。財帛位忌見天耗地耗,必主傷財破業。論殺論刑,殺重而刑不可當。如諸殺交踏,刑星又至,則殺星重,其刑不可當也。說凶說吉,凶多而吉不可斷。如凶多吉定為凶,斷不可作吉言也。

天雄・地雌は官禄の位に落つるを怕る。官禄宮は天雄地雌を見るを怕れ、一たび見ればすなわち官を削ぎ職を丟わんと要す。天耗・地耗は切に財帛の郷に落つるを忌む。財帛宮は天耗地耗を見るを忌み、必ず財を耗し業を敗するを主る。殺と刑とに論じ到れば、殺すでに重ければ則ち刑罰は更に承受する可からず。衆殺は交相践し、刑星はまた跟い着いて来り、殺気すでに重ければ、あの份の刑罰はすなわち抵挡する由無し。凶と吉とに說き到れば、凶多きの時は便ち不可再び吉断を作す。凶星多くして吉星少なきは、一定に凶に拠りて断じ、絶対に吉話と說き成すべからず。

華蓋紫氣是良辰。華紫二星為善星,人命得之,必主好善慈祥出家樂道。天乙蔭星為善曜。天乙即天乙貴人也,蔭星注受也,坐命安身,定能化凶為吉。三方有曜必須參詳。命主三方有曜,故為吉矣,然亦宜細參詳之,有吉有凶。

「華蓋」と紫気とは是れ好星なり。此の両顆は皆是れ善星にして、人命が之を得れば、必定心地慈善にして道に向うを楽しみて而して出家の心有らん。天乙と蔭星ともも是れ善曜なり。天乙はすなわち是れ天乙貴人にして、蔭星は是れ庇蔭を承受する星なり。それらが命に坐し身に安んずれば、一定能く凶を化して吉と為さん。三合の方位の上に星曜有れば、必ず仔細に参詳するを須す。命主の三合の方位に星曜の臨照有るは、固然として是れ吉なるも、ただしも細々と分辨するを要し、其の中に吉有りても凶有り。

四角無星未為凶斷。四角者,命宮妻位、遷移、男女四宮是也,雖無吉星臨照,然身命主起何如,未可便為凶論。婦人以身福為重,官星可作夫元。女人專以身福二主為重,官星疑是官祿主也。

四角の宮に星無きも、も未必しもすなわち凶と断ず。いわゆる四角とは、是れ命宮・妻妾・遷移・男女の此の四宮なり。それらはたとい吉星の照臨無くとも、なお応に身主命主の本身如何を看て、以て直ちに凶と断ずべからず。婦人の命は身宮・福徳を以て重と為し、官星は以て夫星と当作して看る可し。女命は専ら身主・福徳の主を以て重と為す。ここに說く所の官星は、大約是れ官禄宮の主を指す。

只宜坐貴不宜沖,惟忌見淫尤見合。只宜身命坐貴人之宮,不宜沖貴人之位,不宜金水孛淫星,守命併合淫星,又不宜凶星入夫宮也。金水桃花臨四敗,金孛咸池騎四馬。金孛水星為天上之咸池,乃人間之淫穢奚,宜坐桃花驛馬之宮,冠帶臨官之上。

女命はただ貴人の位に坐するを宜とし而して貴人を冲し往くを宜とせず、最も淫星を見るを忌み、尤も淫星と相合するを忌む。ただ応に身命を貴人の宮に坐せしむるを宜とし、貴人の位を冲犯するを宜とせず。金星・水星・月孛の此らの淫星の命を守る有るを宜とせず、も淫星と相合するを宜とせず。更に凶星の夫妻宮に進入する有るを宜とせず。金星水星と桃花とが四敗の地に臨み、金星月孛と咸池とが四駅馬に騎上す。金星・月孛・水星は是れ天上の咸池にして、すなわち是れ人間の淫穢の気なり。怎んぞ能く桃花・駅馬の宮および冠帯・臨官の位の上に坐すること得んや。

女為娼妓之流,男作癆瘵之鬼。合上格者,女為風塵,男為癆,證有何疑哉。縱有朱唇粉黛,難免送舊迎新,須是風花雪月,不無飄蓬落魄。此四句承上文女命而言,雖美終當為下賤之人;縱然享用,難免無常之鬼。此則舉其綱領,更探隱而索微,要知造化元機,細察天時得失,天元玉冊,曆象無差;細辨盈虛,貴賤定矣。

かかるの人は女は則ち淪落して娼妓の流と為り、男は則ち癆病の鬼を做す。上述の格局に合上するは、女子は風塵に堕ち、男子は癆瘵の症を患う。また何の疑わんや有らん。たとい朱唇粉面・姿容出衆なるも、も旧を送り新を迎うるを免れず。一味に風花雪月して、終究漂泊落魄せん。此の四句は上文を承接して女命を論ず。貌美しきと雖も、最終はなお是れ下賤の人なり。たとい一時を享用するも、も無常の鬼の追索を逃れ難し。以上は不過其の大綱を挙ぐるのみ、なお須く再び幽を探り微を索むべし。応に造化の玄機を知るを要せば、すなわち応に天時の得失を細察するを得たり。《天元玉冊》の載する所の暦象は差錯無し。ただ盈虚消長を細辨せば、貴賤は自然定まる可し。

八格賦

天地既判,人物肇生,凡屬乾坤並立之身,均稟陰陽五行之秀,故經緯之學,以之而立法,禍福之機,由是而推。明其運行於天也,則有遲留伏逆生剋制化,其賦予於人也,則有富貴貧賤壽夭賢愚。

天地すでに分判して、人と万物とは始めて産生す。およそ乾坤の気を禀受して而して天地間に並立する形体は、皆陰陽五行の精華を承受せり。故に星命経緯の学は此に拠りて以て法度を立下し、禍福の枢機もも此より推求す。星辰の天上に於て運行するに就いて說けば、遅行・留守・伏蔵・逆行および相生・相剋・相制・相化の分別有り。それの人身に賦与するに就いて說けば、便ち富・貴・貧・賤・寿・夭・賢・愚の差異有らん。

八者雖殊,一皆有準天之高,星之遠,似若難明涇之濁,渭之清昭然易見,是故,開物成務之作,有待於聖人治曆明時之占,莫逃乎太史,信斯言也,能無從乎。銀河八萬,列宿三千三辰,六合於人五數。銀河星八萬,分野應列卿相諸官,星三千三辰,日月星也,天盤中有六合以取吉凶,六合者子丑合寅亥合之類。

此の八種は各異なると雖も、推断し起これば却って皆一定の準則有り。天のあの様に高く星のあの様に遠きは、似て以て究明し難きがごとし。ただし涇水の濁・渭水の清は、却是一望すれば便ち知る。故に器物を開創し事業を成就するの作為は、聖人に有待す。暦法を推治し時令を明辨するの占測も、も太史の手を逃れ出づ。此の話は確かに信ず可し。怎んぞ遵従せざらんや。銀河に八万の星有り、二十八宿は天に列し、三辰は上に在り、六合の数は人身の五行に応ず。銀河の星は八万にして、その分野は朝中列位の卿相百官に対応す。「三辰」とは日・月・星を指す。天盤の中に別に「六合」有りて以て吉凶を取断す。六合とはすなわち子と丑と合し寅と亥と合するの類なり。

貴格

七政入垣七政者,日月木火土金水,如日居午,月居未,木居寅亥,火居卯戌,土居子丑,金居辰酉,水居巳申,名曰入垣。三臺合格:紫微垣乃帝座鶉火午位,少微垣乃鶉尾巳位,天市垣乃大火卯位,此謂之三垣也。如太陽居午,得金水左右夾之,或水前金後,名曰引從輔弼拱夾是也。倘羅計截於卯酉,日在紫微,金水列於巳未,或同一宮並無別星混雜,此乃三公之象。

「七政入垣」。七政とはすなわち太陽・太陰と木・火・土・金・水の五星なり。例えば太陽は午に居り太陰は未に居り、木星は寅あるいは亥に居り、火星は卯あるいは戌に居り、土星は子あるいは丑に居り、金星は辰あるいは酉に居り、水星は巳あるいは申に居れば、すなわちこれを入垣と呼ぶ。「三台合格」。紫微垣は是れ帝座にして、鶉火の次の午位に在り。少微垣は鶉尾の次の巳位に在り。天市垣は大火の次の卯位に在り。これすなわちいわゆる三垣なり。例えば太陽が午に居り、金星水星の左右夾護を得るか、あるいは水星は前に在り金星は後に在れば、すなわちこれを「引従輔弼拱夾」と呼ぶ。倘若し羅睺計都が卯酉の両頭に攔截し、太陽が紫微帝座に居り、金水は巳・未に分列するか、あるいは同じく一宮に処りて而して別の星の来りて混雑する無ければ、此れ便ち是れ三公の象なり。

或日月虛拱帝座,金依月,水依日,或午宮安命,日東月西,各升殿垣,或金水夾月入斗府。或木星在午,水為歲星君象也,得金水巳未,或寅戌二方拱合,亦曰三奇,此木所主,惟春夏得用,秋冬不取。

あるいは太陽太陰が帝座を虚拱して、金星は太陰に依附し水星は太陽に依附す。あるいは命宮を午宮に安んじ、太陽は東に居り太陰は西に居り、各自本殿本垣に升入す。あるいは金星水星が太陰を夾みて而して斗宿の府に入る。又或者木星が午に在りて、木星は本是れ歳星にして君象有り、此の時金水分列して巳・未に在るを得るか、あるいは寅・戌の両方より拱合するか、も「三奇」と呼ぶ。不過木星の主る所の此の一格は、ただ春夏出生のみ以て取用する可く、秋冬はすなわち取らず。

官令同於歲駕;令者令星也,如甲乙寅卯生人,又值春令,同官祿主星駐於生年干支歲駕上是也,官星亦要得時,若木為官主更妙。日月夾於命垣:命宮得日月在兩傍夾之,又值玉堂祿勳之位為妙;午宮命得此尤妙。

「官令同于歳駕」。いわゆる令とは、すなわち是れ当令の星なり。例えば甲・乙年あるいは寅・卯年出生の人は、また正に春令に值し、当令の星と官禄宮の主星とが一同に本生年干支の歳駕の上に駐在すれば、便ち此の格なり。官星もも応に時を得るを要し、もし木星を以て官主と為せば更に妙なり。「日月夾于命垣」。命宮が太陽太陰の両傍に於て夾護を得、もしまた玉堂・禄勲の位に落つれば、最妙。命宮が午宮に在りて此の格を得れば、尤も妙なり。

命坐玉堂主登歲殿;玉堂即貴人也,唐符國印之地,亦喜坐命於此,歲殿即本年歲駕宮,順數至本年干為歲殿是也,主星居之極妙,又如主星屬辰年,生木躔角道,亦謂之主登殿,忌金羅同位,餘仿此論。

「命坐玉堂、主登歳殿」。玉堂はすなわち是れ貴人の位にして、唐符・国印の所在の地にして、命宮もまたここに坐するを喜ぶ。歳殿はすなわち是れ本年歳駕の宮にして、歳駕より順数して本年天干の落つる所に至れば便ち是れ歳殿なり。命主星の此に居るは極妙なり。又如命主星が辰年の人に属して而して木星が角宿の道の上に躔するも、も「主登殿」と呼ぶ。ただし金星羅睺の同じく此の位を占むるを忌諱す。其余は此に照らして類推せよ。

君臨帝座身處崇勳;太陽君象也,居午乃帝座也,身乃太陰,坐祿勳為美,如甲祿到寅,辛祿到酉之類,太陰居之為妙。命主得局而朝元;元即本年歲星支辰是也,各得其局,如亥卯未、三方四正拱之為妙,此亦罕值,乃少會見也,又如主是火,得居寅午戌為入局,躔四火度為朝元。

「君臨帝座、身処崇勲」。太陽は是れ君象にして、午宮に居れば便ち是れ帝座に坐上す。身宮は太陰を以て主と為し、禄勲の位に坐するを最美と為す。例えば甲干の禄の寅に到り辛干の禄の酉に到るの類は、太陰のあそこに落つれば便ち妙なり。「命主得局而朝元」。ここの「元」とはすなわち是れ本年歳星の所在する地支なり。諸星は各自局を成し、例えば亥卯未の三合・三方四正の一同に拱照するは、最妙。不過此の種の情形は極めて遇うこと少く、甚だ碰上し難し。又如命主が是れ火星にして、寅午戌に落つれば便ち入局と算し、四個の火に属する宿度の上に躔すれば便ち朝元と呼ぶ。

太陽引遠而從近;太陽,君象,要有引從,在前為引,在後為從,引宜遠,從宜近。不宜火土計孛羅同行。計羅截斷,觀其漏出何星;漏蟾光,宜值夜,不宜殘晦並無干翳,又化福祿貴印為上,如化刑囚暗耗減論。

「太陽引遠而従近」。太陽は是れ君象にして、必ず星の引導有り星の随従有るを須す。前に在るを引と呼び、後に在るを従と呼ぶ。引星は応に稍遠きを宜とし、従星は応に貼近するを宜とす。太陽は火星・土星・計都・月孛・羅睺と同行するを宜とせず。計都羅睺が周天を截断したる後、なお応に漏れ出ずるは是れ哪一顆の星かを看るべし。漏出するもし是れ太陰月光なれば、応に夜間に生まるるを宜とし、残月晦月を宜とせず、も干擾遮蔽を受くるを宜とせず。此の漏出の星もしまた化して福星・禄星・貴人・印星と為れば、上と為す。もし化して刑星・囚星・暗星・耗星と為れば、すなわち応に等を減じて以て論ずべし。

漏官星,值時令不空,陷官居上品;漏福星得時令,又化吉,享福最厚;漏命漏貴化福貴,乃堪財名;漏恩必得貤榮賞爵;漏殺有制無危;田財二星不可漏也,漏則主虛花。

漏出するもし是れ官星なれば、ただ当令にして而して空亡に落ちず陥弱せざれば、便ち官は上品に居る。漏出するもし是れ福星なれば、時令を得てまた化して吉曜と為れば、福を享くる最も厚し。漏出するもし是れ命主あるいは貴人にして而又化して福星貴神と為れば、便ち財名兼得す。漏出するもし是れ恩星なれば、必ず推恩封贈・爵位を賞賜せらるるを得ん。漏出するもし是れ凶殺なれば、ただ制伏有れば便ち危険無し。独り田宅・財帛の二星のみ以て漏れ出ずる可からず。一たび漏出すれば便ち家業虚浮実ならざるを主る。

官祿朝拱,無見他方惡曜。官福二主列居九五之宮,以拱命位為吉,對宮三方無惡曜,則吉;有,壞不取。諸星群聚於強宮;強宮者,即命田,妻官乃四強之宮,次則福德男女,財帛為次強,遷移謂之近強。

官禄の星の前に来りて朝拱し、而して別処にまた悪曜の摻雑無き。官禄・福徳の両宮の主が第九宮と第五宮とに排し、一同に命位を拱衛するを吉と為す。対宮と三合の方位に悪曜無きて始めて吉と為り、一たび悪曜有れば局はすなわち壊れて、取る可からず。衆星の強宮に群聚する。いわゆる強宮とは、すなわち是れ命宮・田宅・妻妾・官禄の此の四強の宮なり。其次は是れ福徳・男女・財帛にして、次強と算す。遷移宮は則ち近強と称す。

孤月獨明於黃道;黃道者以十干陰陽所取,甲丙戊庚壬屬陽,乙丁巳辛癸屬陰,且如陽命從本生年太歲宮,順數正月至本生月,住就於月上,逆數初一至本生日,住就於日上,順數子時至本生時,住即以時上,起納音之數,數之順行第幾位為黃道,逆行第幾位為黑道。

「孤月独明于黄道」。ここの黄道とは、是れ十天干の陰陽に拠りて以て取る。甲・丙・戊・庚・壬は陽に属し、乙・丁・己・辛・癸は陰に属す。例えば陽干の命は、本生年太歳の所在の宮より起こり、順数して正月より本生月に至るまでし、あの月位の上に停まる。再び初一より逆数して本生日に至るまでし、あの日位の上に停まる。再び子時より順数して本生時に至るまでし、すなわちあの時位の上に於て納音の数を起こす。順行して第幾位に数え到れば便ち是れ黄道、逆行して第幾位に数え到れば便ち是れ黒道なり。

若是陰干亦從本生年太歲宮逆數月,月下順數日,日上逆數時,時上起納音,逆為黃道,順為黑道,納音數者,水一、火二、木三、金四、土五是也。

もし是れ陰干の命なれば、同様に本生年太歳の宮より起こるも、ただ是れ逆数して月份を数え、月位の上に於て順数して日期を数え、日位の上に於て逆数して時辰を数え、再び時位の上に於て納音を起こす。逆行して数え到るは是れ黄道、順行して数え到るは是れ黒道なり。いわゆる納音の数とは、すなわち是れ水を一と為し火を二と為し木を三と為し金を四と為し土を五と為すなり。

天馬乘於生旺,母星占於高強。申子辰火為天馬,巳酉丑計是天馬,寅午戌水為天馬,亥卯未木為天馬是也。母星即恩也,高強即強宮也。官福互垣貴,明健以為上。官福二主交互為貴,官星入福,福星入官,又化貴印,祿福得時得令,不值空陷為上。

天馬は生旺の地に乗り、母星は高強の宮を占拠す。申子辰年は火星を以て天馬と為し、巳酉丑年は計都を以て天馬と為し、寅午戌年は水星を以て天馬と為し、亥卯未年は木星を以て天馬と為す。母星とはすなわち是れ恩星にして、高強とはすなわち前面に說く所の強宮なり。官禄福徳の両宮が本垣を互換するを貴と為し、而して明亮健旺を以て上と為す。官福の二主が交互に位を換えれば便ち貴と為る。すなわち官星が福徳宮に進入し福星が官禄宮に進入す。もし再び化して貴人・印星と為り、禄星福星がまた時を得令を得て而して空陷に落ちざれば、便ち是れ上格なり。

金水輔日,在停均而為佳。金水輔太陽,須要分明不亂,不破為佳,停均一作停午,乃正晝也。殿駕貴勳,互相管攝。歲殿、歲駕、貴人、祿勳,已上四星宜相倚賴。刑囚難殺,俱各潛藏。刑囚,乃十干所化曜也,難者八宮主也,殺者劫的刃並諸煞是也。

金星水星が太陽に輔従するは、位置の匀停するを以て佳と為す。金水が太陽を輔助するは、須く各々その位に就き分明乱れず冲破を受けざるて始めてよし。「停均」は一本「停午」と作り、正に白昼の時に当たるを指す。歳殿・歳駕・貴人・禄勲は応に互相統攝するを要す。此の四星は応に彼此倚頼照応するを宜とす。刑星・囚星・值難の星と凶殺とは、皆各自潜伏隠蔵して始めてよし。刑囚は是れ十天干の化出する所の星曜にして、「難」は第八宮の主を指し、「殺」は劫殺・的殺・陽刃および各種の凶煞を指す。

官曜顯而福星明,官高祿厚。官星即官祿主也,福星即福德主也。科甲強而爵星弱,名重爵輕。科甲即命對宮主是也,爵星即地元爵星也,子土丑水之類是也。

官星が顕達にして福星の明亮なるは、官位高く俸禄厚し。官星とはすなわち是れ官禄宮の主にして、福星とはすなわち是れ福徳宮の主なり。科甲の星強くして爵星弱きは、声名重くして爵位軽し。科甲の星とはすなわち是れ命宮対宮の主にして、爵星とはすなわち是れ地元の所属の爵星にして、例えば子宮は土に属し丑宮は水に属するの類なり。

相天子、理陰陽,必星聚兩班而朝命。居冢宰理陰陽,必須恩陽吉星兩傍拱夾、命宮,或日月列居九五之次,乃輔相之命也。臨兆民,行政令,乃宿分一道以輔君。治萬民、總庶政,必宜吉恩輔佐太陽,餘難,必列有制之垣。

能く天子を輔佐し陰陽を燮理するは、必定衆星が分列して両班を為りて来りて命宮を朝拱せん。身は冢宰に居りて而して陰陽を燮理する人は、必ず恩星・陽星等の吉曜の命宮の両傍に於て拱夾する有るか、あるいは太陽太陰の分列して第九宮と第五宮とに在るを須す。これ始めて是れ輔相の命なり。能く万民に親臨し政令を施行するは、是れ衆宿の分かれて一路を作りて来りて君星を輔佐するなり。万民を治理し庶政を総攬する人は、必ず吉星恩星の太陽を輔佐する有るを須す。其余の值難の星も、も必ず制伏有るの宮垣の裏に落つるを須す。

主居六弱、用入四強。第六宮為奴僕,李虛中云:命主入奴僕,議論有殊貴,為君從賤作人奴。命田官妻為四強宮,得用星吉,曜宜駐此位。身命喜居五九恩,官畏入虛鄉。男女遷移,號為五九之位,亦係三方也,身命主宜列於此。甲子生人,無戌亥恩星官星,怕臨此位也。更觀天馬之運行,以定品流之高下。宜看天馬地驛流年進入何宮,會官祿命宮,會限歲可知升遷品第,以定高低格局也。

命主が第六宮の此の弱地に落ち、用神は却って四強の宮に入る。第六宮は是れ奴僕宮なり。李虚中が說く、命主が奴僕宮に落ち進めば、評断し起これば別に一番の說法有りて、本は応に君と為るべき人が却って卑賤に随従して人に奴を做すと。命宮・田宅・官禄・妻妾は是れ四強の宮にして、およそ用を得るの吉曜は皆応に此らの位置に駐るを宜とす。身命は第五・第九宮に落ちて恩星を得るを喜び、官星は却って空虚の郷に落ち進むを怕る。男女宮と遷移宮とは五九の位と称し、も三合の方位に属し、身主命主は応に此に列るを宜とす。甲子年生の人に至りては、もし戌・亥の両宮に恩星官星無ければ、すなわち身命のあそこに臨み到るを怕る。なお応に天馬の運行を観察して、以て人品流別の高下を定むべし。応に天馬・地駅の流年の裏にどの一宮に進入するか、官禄宮・命宮に會合するや否やを看て、再び行限と流年とを合看すれば、すなわち升遷の品第を知る可く、従って以て格局の高低を定出す。

富格

母依日月,身坐田財。母者恩星也,與日月並行,故曰傍母安身,主得親友恩助,或得祖基或有橫財。太陰繫身坐田財宮,有吉星助主富。田財互垣,守垣更逢生而司令。田星入財,財星入田,名曰互垣,或各立本宮入垣,更得長生乘於時令尤妙。

母星が日月に依附し、身宮は田宅財帛に坐す。いわゆる母とは、すなわち是れ恩星にして、それは日月と並行す。故に「傍母安身」と呼び、親友の恩恵幇扶を得るか、あるいは祖上の基業を承受するか、あるいは意外の財有るを主る。太陰は身宮に属し、田宅・財帛の宮に坐し、また吉星の相助有れば、便ち富を主る。田宅財帛が本垣を互換し、各々その垣を守りて而又生扶に逢い時令に当たる。田宅の星が財帛宮に進入し財帛の星が田宅宮に進入するを、互垣と呼ぶ。あるいは両星が各々本宮に立ちて入垣すれば、もし再び長生の気を得てまた時令に乗ずれば、更に妙なり。

日月朝命夾命,又入局而得經。日月在九五曰,朝命在左右,曰夾命,如入局得經,太陽躔星,太陰寧張更妙。田財最喜臨身命,身命又喜傍父母。田財二星喜臨身主命主。恩星同太陰,曰傍母,安身得人維持,恩同命主,曰母來顧,子有恩養之德也。

太陽太陰が命を朝し命を夾み、また入局して而して常経に合す。日月が分列して第九宮と第五宮とに在るを「朝命」と呼び、分かれて命宮の左右に居るを「夾命」と呼ぶ。もし入局して而又常経に合し、太陽は星宿に躔し太陰は張宿に安んずれば、更に妙なり。田宅財帛の星は最も身命に臨むを喜び、身命もまた最も父母の星に傍うを喜ぶ。田財の二星は身主命主の上に臨み到るを喜ぶ。恩星と太陰とが同処するを「傍母」と呼び、身を安んじ命を立てて而して人の扶持を得る。恩星と命主とが同処するを「母来顧」と呼び、兒子を做りて母親の恩養の福を享有す。

母星得拱,又臨照於命財。母星拱命,或臨命宮,或拱財宮,或財星同立入官宮皆吉。奴煞伏降,不侵凌於官福。餘奴星及馬前諸殺,皆伏降不相剋,官福星財喜臨於墓庫,田忌陷於空亡。財星臨於庫,如金庫丑,木庫未,火庫戌,水土庫,辰之類,要財宮直此,亦喜財星居庫,陽為空,陰為亡,如田財星居之不吉。財化令,令生財,必致豪盛。財星生令,令星生財必富。

母星が衆星の拱衛を得、また命宮と財帛宮とを照臨す。母星が命を拱し、あるいは直接命宮に臨み、あるいは財帛宮を拱照し、あるいは財星と一同に官禄宮に進入するも、皆吉なり。奴星凶煞は皆潜伏降服して、来りて官禄福徳を侵犯せず。四余奴星および駅馬の前の衆殺は皆伏して動かず相克害せず。財星は墓庫に臨むを喜び、田宅の星は則ち空亡に陥るを忌む。財星が庫に臨むは、例えば金庫は丑・木庫は未・火庫は戌・水土の庫は辰の類にして、応に財帛宮が正に此らの位置に当たるを要し、も財星本身の庫の上に坐するを喜ぶ。陽位を「空」と為し、陰位を「亡」と為す。田宅財帛の星もし空亡の上に落つれば便ち不吉なり。財星が化して令星と為り令星がまた財星を生ずれば、必ず家道豪盛に致らん。財星が令星を生じ令星が財星を生ずれば、一定に富有らん。

命入田,田入命,亦主豐腴。田星入命,命星人田必富,須無駁雜星為美。官福生田財,名虛利實。官星、福星生田財,二主富而少貴。田財生官福,利重名高。田財二星生官福,二主富貴雙全。暗耗厭見二四之宮,福祿喜居九五之位。暗耗怕見田財二宮,祖業少靠,福祿二星宜居九五兩宮,三方拱命為吉。更逢限氣之扶持,必見鎡基之充裕。若限度相生相扶有氣,必定田宅充實。

命主が田宅に入り田宅の主が命宮に入るも、も家道豊厚を主る。田宅の星が命に入り命主の星が田宅に入れば、必ず富む。ただし須く駁雑の星の混入無きて始めて美と為す。官禄福徳が往きて田宅財帛を生ずるは、是れ虚名にして実利なり。官星・福星が田財の二主を生ずれば、富みて而して貴少なきを主る。田宅財帛が往きて官禄福徳を生ずれば、則ち実利の外に名声もまた高し。田財の二星が官福の二主を生ずれば、富貴双全を主る。暗星耗星は最も第二宮と第四宮とに出現するを嫌い、福星禄星は則ち第九宮と第五宮とに居るを喜ぶ。暗耗は田宅・財帛の二宮を見るを怕れ、あの様なれば祖業拠る無し。福禄の二星は応に第九・第五の両宮に居るを宜とし、三合の位より命宮を拱照するを吉と為す。もし再び行限の気の来りて扶持するに逢えば、家業の根基は必定充裕せん。限度と命局とが相生相扶して而して気有れば、田宅は一定に充実せん。

貧格

身命受傷,田財失陷。太陰及坐命處,卻被空陷受刑,傷害也。田星財星俱陷空弱之地、被克之位。福祿背於身命,且居惡弱之宮。福德官祿二主俱背,身命入惡殺宮。暗耗聚于田財,更落空亡之地。暗耗聚在田宅財帛二宮,又值空亡。奴殺破庫而破祿,主星夾殺而夾奴。餘奴入官祿,又不宜入庫宮,有此必破。

身宮命宮が傷剋を受け、田宅財帛が位を失い陥落す。太陰および命宮の坐する所の処は、反って空亡・陥弱・刑剋に傷害せられ、田宅の星と財帛の星とがまた皆空亡衰弱の地あるいは剋せらるるの位に陥る。福星禄星が身命に背離して、しかも凶悪衰弱の宮に落つ。福徳・官禄の両宮の主は皆命宮に背離し、身命はまた悪殺の宮に落ち進む。暗星耗星が田宅財帛に聚まり、還って空亡の地に落ち到る。暗耗が田宅・財帛の二宮に聚まり、また正に空亡に值す。奴星凶殺が庫位を冲破して而して禄位を破壊し、命主星が凶殺に夾せられまた奴星に夾せらる。四余奴星が官禄宮に進入し、また庫宮に進入するを宜とせず。此の種の情形有れば必定破敗せん。

命主被殺克或殺奴夾拱。生值嚴冬,金水孛臨於身命。冬令生人,水冷金寒之屆,五行不得其時,又值金水孛月依輔,身命不足道也。坐逢弱限,火計彗戰于田財。若限入弱地,火孛不宜交戰于田財二宮,計孛不宜相鬥田財兩宮,官福二位亦然,蓋孛克火,計傷孛故也。

これ是れ命主の凶殺に剋せられるか、あるいは凶殺と奴星とに左右に夾拱せらるるを說く。厳冬に生まれ、金星水星月孛がまた身命に臨む。冬令出生は正に是れ水冷金寒の時節にして、五行はその時を得ず。再び金星・水星・月孛が太陰と一同に依傍輔従するに遇えば、身宮命宮はすなわち提するに足らず。衰弱の行限の上に坐して、火星計都がまた田宅財帛の宮に於て交戦す。もし行限が衰弱の地に進入せば、火星と月孛とは田宅財帛の二宮に於て交戦するを宜とせず、計都と月孛とも此の両宮に於て相闘するを宜とせず、官禄福徳の二位も同様に此の如し。これ是れ月孛が火星を剋し計都がまた月孛を傷つくるの縁故なり。

生忌洩於餘奴,身嫌坐於惡殺。氣孛羅計謂之餘奴,奴恩二星同行而洩其氣,故不我福,惟氣星主吉。太陰身主怕居的刃、劫亡之地,迭惡殺尤凶。母命虧,而官福俱陷。命主恩星官福二主,俱怕陷於空亡惡弱之地。限主弱,而難殺交侵。限主失所,更值難殺當途,假如午命五旬外入亥限,限主屬木,飛入辰宮亢度,秋生本弱,又見八殺之宮故凶。

我を生ずるの星は最も四余奴星に気を泄さるるを忌み、身主は最も悪殺の上に坐するを怕る。紫気・月孛・羅睺・計都を「余奴」と称し、奴星が恩星と同行すれば便ち恩星の気を泄掉し、能く我に福を造るを得せず。ただ紫気のみなお吉を主る。太陰と身主とは的殺・陽刃・劫殺・亡神の地に落つるを怕れ、もし再び悪殺を疊上せば更に凶なり。母星命主は俱に虧損し、官禄福徳はまた皆陥落す。命主・恩星および官禄福徳の両宮の主は、皆空亡と凶悪衰弱の地とに陥るを怕る。行限の主は衰弱して、而して值難の星と凶殺とが交相侵犯す。限主はその居る所を失い、また值難凶殺の道を挡むに碰上す。例えば午宮に命を立つる人は五十歳後に行きて亥宮の限に到り、限主は木に属し、辰宮亢宿の度に飛入し、秋天出生は本就衰弱して、また八殺の宮に遇上す。故に凶なり。

主入六宮,定是艱辛勞苦。命主入奴僕,必主奔波勞碌;凶星逼迫,則為營伴之人。命居隔界,終當遷轉流離。如胃三在戌,胃四過酉,乃是岐界之地,必出祖入贅之人,否則住居不定也。更會奴煞於福德之鄉,必須困老於窮途之下,奴煞二星會於福德,傷乏困老之人。

命主が第六宮に落ち進めば、一定に艱辛勞苦せん。命主が奴僕宮に入れば、必ず終身奔波を主る。もし再び凶星の逼迫有れば、すなわち営に随いて伺候する人と成る。命宮が両宮の交界処に坐すれば、終究遷徙流離せんと要す。例えば胃宿三度は戌宮に在り胃宿四度は已に過ぎて酉宮に入れば、これすなわち是れ分岐交界の地にして、此の人は必定祖を離れ贅に出づ、然らざればも居るに定所無し。もし再び奴星凶煞の福徳の郷に會する有れば、必定窮途に困老せん。奴星と煞星とが福徳宮に會すれば、此の人の貧乏にして老死困頓するを主る。

賤格

主居惡弱,身陷休囚。命主坐惡弱之宮,太陰化刑囚又臨蝕晦,居休囚死絕之地。吉星散亂以無情,凶曜戰爭而不靜。吉星入陷背而不合不拱,凶曜反入強宮相戰相剋。奴宿或侵於命位,煞星或戰於亨衢。餘奴入命梗,其諸吉星而無力,馬前諸煞戰於亨道而遏吉,宿用而無用,利而不利。

命主が凶悪衰弱の宮に落ち、身宮が休囚の地に陥る。命主が惡弱の宮に坐し、太陰がまた化して刑星囚星と為りて而して正に交蝕晦暗に逢い、休・囚・死・絶の位置に落つ。吉星は散乱して而して命に対して情無く、凶曜は交戦して而して躁動安寧ならず。吉星は陥落背離して、すでに命と相合せずも来りて拱照せず。凶曜は反って強宮に占進して、彼此争戦相克す。奴星は時に命位を侵犯し、煞星は時に通衢大道の上に於て厮殺す。四余奴星が命宮に進入して作梗し、衆吉星をして皆力を失わしむ。駅馬の前の衆煞が亨通の路の上に於て交戦して而して吉気を遏止し、於是応に用有るべき星が反って無用、応に利を得べき事が反って無利と為る。

主曜失躔,奴餘反居正位。如木星居亢,既失其位,氣星反得,寅亥居之其餘,羅卯戌,計子丑,孛巳申皆是。凶星當道,身命不近貴人。限行見凶煞當道,或克限主,又身命二星,不得近諸吉星與貴人。

主星が本躔を失い、四余奴星は反って正位を占住す。例えば木星が亢宿に落つれば、已に位を失い、而して紫気は反って地を得て寅・亥に居る。其余の羅睺の卯・戌を得、計都の子・丑を得、月孛の巳・申を得るがごときは、皆此の類に属す。凶星が道に当たり、身命は貴人に親近する能わず。行限の上に凶煞の道を挡むに遇い、あるいは凶煞が限主を剋傷し、而して身・命の二星がまた衆吉星と貴人とに靠り近づく能わず。

陰陽晦蝕以無光,金水退留而失次。日月遇蝕,闇昧失道而少精彩,金水二星,常隨太陽而行不過三宮,水宜先行,金宜後行乃吉,如金行先,水返於後,或退或留,失其次則亂。身命拱值難,殺曜當權。值難凶星拱照命身,及殺星秉令有勢,但宮中有惡制惡,而權最大。

太陽太陰が晦暗交蝕して而して光明を失い、金星水星が逆退停留して而して次序を乱す。日月が一たび交蝕に遇えば便ち昏昧して道を失い而して精神少なし。金・水の二星は常に太陽に随いて行き、太陽を離るること三宮を過ぎず。水星は応に前に行き金星は応に後に行きて始めて吉と為す。もし金星が搶先して水星が反って後に落つるか、あるいは逆退しあるいは停留して、次序一たび乱ればすなわち事を出さんと要す。身命が值難の星に拱照せられ、凶殺の曜がまた権に当たる。值難の凶星が身命を拱照し、加之うるに殺星が当令して而して勢有り。不過もし宮中に悪星の往きて悪星を制伏する有れば、あれは反って是れ権柄最大の格局なり。

日月夾刑囚閒神攘殿。太陽太陰被刑囚凶星夾之,午未二宮乃日月之殿,被木氣土計居之,躔日月之度亦是。無用忌奴而占貴守命。奴星、忌星、殺星,不宜占貴守命。得勢值難而破福傷官。值星、難星得令有勢,畏在官福二宮,或同官福,更安身命於驛馬之前後,必效驅策於士夫之左右,身命二主在馬前後居住,主卑微小輩,或驅策區畫從徵近貴末,後功成前必困苦之人也。

太陽太陰が刑囚の二星に夾住せられ、閑雑の神がまた日月の殿を搶占す。日月が刑星囚星に中間に夾まれ、午・未の二宮は本是れ日月の殿位なるも、却って木星・紫気・土星・計都に占去せられ、あるいは星の日月の本应居るべき所の度の上に躔する有るも、も一様なり。無用の忌星・奴星が却って貴位を占住し命宮を守住す。奴星・忌星・殺星は皆貴位を占拠しあるいは命を守るを宜とせず。值難の星が勢を得れば、便ち福徳を冲破し官禄を傷損す。值星・難星が令を得て而して勢有れば、最も官禄福徳の二宮に落つるか、あるいは官福の二主と同処するを怕る。もし再把び身命を駅馬の前後に安んずれば、此の人は必定奔走して士大夫の左右に効力せん。身主命主が駅馬の前後に住すれば、是れ卑微小輩を主り、あるいは駆使奔走し随軍征戦して而して勉强に権貴に攀附す。たとい末後功を成すとも、先前も必ず是れ困苦の人なり。

寿格

田星司,令壽元逢生。田星乘旺,納音得令二星逢生旺,主有壽也。身處高強,無殺星而犯殿。太陰泊處,高強諸殺不犯,官福與田財之垣。命居生旺,得歲令以入垣。命坐生旺地,本命得歲令入最吉。

田宅の星が令に当たり、寿元の星がまた生扶に逢う。田宅の星が旺に乗じ、納音の所属の星が令を得、此の両顆の星が皆生旺に逢えば、すなわち長寿を主る。身宮が高強の地に処り、凶殺の来りて殿位を冲犯する無し。太陰の停泊する所の処は高強有力にして、衆殺は来りて官禄・福徳および田宅・財帛の此らの宮垣を侵犯せず。命宮が生旺の地に居り、また当年の時令を得て而して本垣に入る。命宮が生旺の処に坐し、本命の星が再び歳令を得て而して入垣すれば、最吉なり。

日月夾命守田宅,是壽元而最妙。日月夾命宮令星居田宅,若令星又是本命納音星最吉,如甲子乙丑,金星壽元又得秋令。金水輔身臨命位,為母曜而尤佳。金水星輔太陰,或臨本命位,或金水為母星乃妙,貧而壽者辱,乃田財弱,而身命強。田星財星陷空,值弱宮四廢,時身命二主得令居強,雖貧有壽。

太陽太陰が命宮を夾住し、令星がまた田宅を守り、もしそれが正に是れ寿元の星なればすなわち最妙なり。日月が命宮を夾住して而して令星が田宅に居り、倘若し此の顆の令星がまた恰も是れ本命納音の星なれば、最吉なり。例えば甲子・乙丑年生人は納音は金に属し、金星を以て寿元と為し、もしまた秋天の時令を得れば便ち是なり。金星水星が身宮を輔助して而して命位に臨み、もしそれらが又是れ母星なれば則ち更佳なり。金水の二星が太陰に輔従し、あるいは本命の位に臨み、あるいは金水本身がすなわち是れ母星なるも、皆妙なり。貧窮にして長寿の人は屈辱を受くると雖も、あれは是れ田財衰弱して而して身命強旺するの致す所なり。田宅の星・財帛の星が空亡に陥落し、また衰弱の宮と四廃の時とに落ち、而して身・命の二主が却って令を得て強宮に居る。故に貧なりと雖も却って寿有り。

富而壽者榮,乃官福高,而母令健。官星、福星、母星、令星皆居高強健旺,則富而又壽也。大喜金水日月之滿用。盤中最喜太陽太陰金水二,星四者合照夾拱,兩相合用為吉也。最嫌火、羅、計、孛之當途。火、孛、計、羅四星當權,臨限值殺尤惡,逢空制小可,若田令身命以無虧,必富壽而康寧。

富有にして長寿の人は尊栄顕達す。あれは是れ官禄福徳の高顕・母星令星の健旺するの致す所なり。官星・福星・母星・令星が皆居高強健旺の地に居れば、便ちすでに富にして且つ寿なり。最も金・水と日月との四者の全盤に用を得るを喜ぶ。命盤の中に最も太陽・太陰と金星・水星との此の四者の合照・夾拱し、両々配合して而して用を得るを喜び、吉と為す。最も火・羅・計・孛の此の四曜の道に当たるを嫌う。火星・月孛・計都・羅睺が権に当たり、もし行限に臨んでまた凶殺に值せば、尤も凶悪なり。もし空亡に逢うかあるいは制伏有れば、害と為すは便ち些か軽し。倘若し田宅の星・令星と身命とが皆毫も虧損無ければ、必定富寿にして而して康寧せん。

田令身命四主俱坐高強,並無少失,則主富壽康。寧五福之全備也。倘宮度母財俱有益,當安享而遐齡。宮度母財四星,兩相倚賴有益,相生化吉,限途不遇殺難、則安享長年壽算也。

田宅の主・令星・身主・命主の此の四者が皆高強の地に坐し、毫も缺失無ければ、すなわち富有・長寿にして而して安康を主り、是れ《尚書・洪範》の說く所の五福斉備の命なり。倘若し宮主・度主と母星・財星とが彼此皆益有れば、便ち当に安んじて高寿を享くべし。宮主・度主・母星・財星の此の四星が互相倚頼して而して彼此益有り、相生して而して化して吉と為り、行限の一路上にまた凶殺值難に遇わざれば、能く安んじて長久の寿算を享くるを得ん。

夭格

主宿失垣,身星傍鬼。主星失垣躔克是也,如夏金躔室,秋木躔亢之類。或殺星同命主共躔克主,又太陰受傷,諸煞同位破局,刑囚攢命位,四正俱空。破局者,破碎陽刃、七殺、劫殺也,更化刑囚星守命,又值受克,用星受抑,四正空,而無吉星助也。

主星が本垣を失い、身宮の星がまた鬼宿に傍う。いわゆる失垣とは、すなわち是れ主星が本垣を離れて而してそれを剋する度の上に躔するを謂い、例えば夏天の金星の室宿に躔し秋天の木星の亢宿に躔するの類なり。あるいは凶殺と命主とが同じく一度に躔して而して命主を剋傷し、太陰がまた損傷を受け、衆煞が同じく一位に処りて而して格局を破り、刑星囚星が命位に攅聚し、四正の地がまた皆落ち空す。いわゆる破局とは、指すは破碎・陽刃・七殺・劫殺なり。此らが再び化して刑囚の星と為りて命宮を守住し、命主がまた正に剋伐を受け、取り用うる所の星もも圧制せられ、四正皆空しくして而して吉星の相助無し。

司時殺難克限宮,三方無救。秉令殺難星,克遇限宮,三方並無解救,更加流年殺惡,主夭折。母星令星俱陷,官宿福宿皆空。人則以母恩相益為本,何宜失陷,令星繫人之本源出處,亦不宜損之。官星福星既空,而無倚用,四者損廢自,然夭折。

当令の凶殺と值難の星とが行限の宮を剋傷し、三合の方位にまた救援無し。当令の殺星・難星が行限の所在の宮に剋し到り、三方は併せて解救の星無く、再加えるに流年凶殺の悪を作すに、すなわち短命夭折を主る。母星令星が皆陥落し、官星福星がまた皆落空す。人は母星恩星の互相增益するを以て根本と為す。怎んぞ能く失陷する可けんや。令星は人の本源出処に関係し、も損を受くべからず。官星福星はすでに落空して而して倚仗取用する所無く、此の四者は一斉に損廃し、自然夭折せんと要す。

天殺會合地殺交攻。天殺原所值八殺難星也,地殺即馬前劫殺陽刃的殺之類,及流年殺星入命,逼限即當殞歿、祿元破、壽元虧,齊到殺鄉,端可慮。祿元者,我生彼是也,申子辰生人,木是寅午戌,土是亥卯未,火是巳酉丑,水是。壽元者,即納音也,三元星,雖無虧,若限到殺鄉,必凶祿壽元星逢破,則主死無疑。

天殺と地殺とが會合して而して交相攻伐す。天殺は本は所值の八殺・值難の星を指し、地殺は是れ駅馬の前の劫殺・陽刃・的殺の類なり。再加えるに流年凶殺の命に入り行限に逼近せば、人はすなわち応に殞命せんと要す。禄元は破られ寿元は虧損し、一斉に殺郷に落ち到るは、実に慮る可し。いわゆる禄元とは、すなわち是れ我の生ずる所のあの一行なり。申子辰年生人は木を以て禄元と為し、寅午戌年生人は土を以て禄元と為し、亥卯未年生人は火を以て禄元と為し、巳酉丑年生人は水を以て禄元と為す。いわゆる寿元とは、すなわち是れ本命納音の星なり。三元の星はたとい虧損無くとも、もし行限が殺郷に走り到れば、も必定凶なり。何を況んや禄元・寿元の二星がまた冲破せられれば、すなわちあれは必ず死して疑い無し。

難星強,限星弱,才交關界便須防。殺難星強,行限星弱,克戰岐界限交,吉凶出泰入否之間,必宜防卒時之凶也。更看流年星殺之並沖,以斷某月何日之殞歿。已上要斷何時年月日,那季聚殺會凶決之。

值難の星強くして行限の星弱きは、剛ち関界に交入すればすなわち応に提防を得たり。凶殺と值難の星とが強盛にして、行限の星は衰弱し、両下は交界処に於て剋戦し、正に限運交替・泰より否に入るの当口に当たり、一定に猝然として至るの凶禍を防備するを要す。なお応に流年の星と凶殺との併臨と冲剋とを看て、以て某月某日に死するを断定す。以上は応に確切の年月日を推断するを要せば、すなわち看るは哪一季に衆殺聚會し凶気交集するかを、此に拠りて決断す。

賢格

金水坐命,木氣扶身。金水二星入命,或命坐金水,其星本垣也。木氣星同太陰,必賢達者,或老成功而能設策、處公道之人也。名甲朝陽,躬親臨於君駕。科名者,即甲乙木星也,科甲者,命官對宮主是也,得入午宮、或臨太陽、或臨歲駕,可為清賢之士,金水亦然也。

金星水星が命に坐し、木星紫気が身宮を扶助す。金水の二星が命に入るか、あるいは命宮が正に金水の本垣の上に坐す。木星・紫気がまた太陰と同処すれば、此の人は必定賢能顕達にして、あるいは是れ老成練達・籌謀を善くして而して身を持するに公道なる人なり。科名の星が太陽に朝向し、身は歳駕に親臨す。いわゆる「名甲」とは、指すは甲乙の所属の木星なり。いわゆる「科甲」とは、命宮対宮の主を指す。それ若し能く午宮に進入するか、あるいは太陽に臨み、あるいは歳駕に臨めば、此の人は清正賢良の士と為る可し。金星水星もも是れ同様の道理なり。

金水秉令,獨相助於月華。金水助月,或只一星隨太陰,倘得月華上弦,秋令尤妙。或身泊於斗牛之間,或命躔於奎壁之府。斗牛奎壁之府,文武大人之位,若太陰泊守,或命主星於此,皆賢哲之人也。

金水が令に当たり、単独月華を輔助す。金星水星が太陰を助扶し、あるいはただ其の中の一星のみ太陰に随従す。倘若し正に上弦月華初盛の時に当たり、また秋令に生まれれば、更に妙なり。あるいは身宮が斗・牛の間に停泊し、あるいは命宮が奎・壁の府に躔す。斗牛と奎壁の府とは、是れ文武大人の位置にして、もし太陰が此に停守するか、あるいは命主星がここに落つれば、皆是れ賢哲の人なり。

日居日廟,單聯兩傍之金水。如太陽坐星日馬、昴日雞、虛日鼠、房日兔,得兩傍金水夾之為吉。月入月垣,不見三方之土計。太陰居張月鹿、危月燕、心月狐,又畢月烏之舍不見三方土計為吉。更免閒神混雜端,為氣質清明。已上無星殺擾亂,必主聰明出眾,智慧超群,非賢人而何。

太陽が日に属する廟宿に居り、両傍は単単金星水星の二星に接連す。例えば太陽が星日馬・昴日鶏・虚日鼠・房日兎の此の幾宿に坐し、而して左右に金星水星の夾護を得れば、吉と為す。太陰が月に属する本垣に入り、三合の方位にまた土星計都を見ず。太陰が張月鹿・危月燕・心月狐および畢月烏の此の幾宿に居り、而して三方に土星計都を見ざれば、吉と為す。もし再び閑雑の神の来りて混擾するを免れれば、その人の気質は便ち清朗明澈ならん。以上の諸格もし凶星悪殺の攪乱無ければ、必定聡明出衆・智慧超群にして、賢人に非ざれば又是れ何ぞや。

愚格

土孛混雜,金水背馳。土孛相戰,星辰混亂,金水退留,用而無用,來而不來。日月沉淪又沾翳,命母落陷而失位。太陽太陰值晦遇蝕,或被木氣掩土計刑,又命母星失陷、居弱,此謂不明也。或晝行於夜曜,或陰遇於陽星。日木土氣計水為陽星,月火金羅孛為陰曜,又如晝生在未宮,安命行限於寅卯之類,夜生午宮,安命行限未申之類。

土星と月孛とが混雑し、金星水星は背道して馳す。土孛は互いに交戦し、星辰は一片混亂す。金水はまた逆退停留して、看るに用有るがごとくして其実無用、看るに来らんと欲するがごとくして其実来らず。日月は沈淪して而又陰翳に沾し、命主母星は落陷して而してその本位を失う。太陽太陰が正に晦暗に逢うかあるいは交蝕に遇い、あるいは木星・紫気に掩われ土星・計都に刑せられ、加之うるに命主と母星とが失陷居弱すれば、これを「不明」と呼ぶ。あるいは白昼出生して却って夜に属する星曜の上に行くか、あるいは陰命にして却って陽星に遇う。太陽・木星・土星・紫気・計都・水星は是れ陽星にして、太陰・火星・金星・羅睺・月孛は是れ陰曜なり。又如白昼出生して而して太陽は未宮に在るも、却って命宮・行限を寅卯の類に安んず。夜間出生して而して太陰は午宮に在るも、却って命宮・行限を未申の類に安んず。

奴殺交攻,而不顧其君。餘奴殺星相戰當場,而不顧其君。命母失陷,而莫助其子。母無力而莫助其子也。身命居僕馬,且受制於餘奴。命主同太陰俱坐六宮、井、驛馬、陽刃之地,更忌奴星犯主,值殺。值難混亨衢,返遮攔于吉宿。八殺星、值難星、克戰限道,反遏害,原守吉星。若更生星陷弱,必好自用而不移。如是生星落陷居弱,信失禮虧,愚好自用,賤好自專,過而不改也。

奴星凶殺が交相攻伐して、全く君星を顧みず。四余奴星と殺星とが当場に於て厮殺し、眼裏に太陽の此の位の君主無し。命主と母星とが失陷せば、母親はもすなわち兒子を幇ける能わず。母星力無ければ、自然それの生ずる所の子を扶助する能わず。身宮命宮が奴僕宮と駅馬の地とに落ち、還って四余奴星の剋制を受く。命主と太陰とが皆第六宮・井宿・駅馬・陽刃の地に坐し、更に奴星の主星を侵犯しまた凶殺に逢うを忌諱す。值難の星が通衢を攪乱し、反って来りて吉宿を遮拦す。八殺・值難の星が行限の路の上に於て剋戦し、反って原本守護の吉星を遏害す。もし再加えるに我を生ずるの星の陥落衰弱せば、此の人は必定剛愎自用して而して改め肯んぜず。生星が落陷居弱する人は、信を失い礼を虧き、愚昧にして自以て是と為し、卑賤にして独断専行し、過有りても改め肯んぜず。

如是福宿殺臨,雖廢修省以無益。若福星福位遭殺克玷,必廢修省之德,其福既破,所為無功也矣。右定八者,允執一中。右富貴貧賤壽夭賢愚,信乎執中之理。五曜四餘,辨以生剋制化。此後皆論諸星總斷。五曜金木水火土,四餘氣孛羅計,宜辨乎生剋制化之理。三方四正,觀其釣射加臨。三方申子辰之類,四正子午卯酉之類,對沖加盤,釣合拱關之理。

此のごとく福星福宮がまた凶殺に圧臨せられれば、たとい修身自省を荒廃するもも於事済す無し。福星と福徳の位とが凶殺に剋傷玷汙せられれば、此の人は必定修省の徳を丟棄せん。福分すでに破損せば、何を做すも皆功効無し。以上の定むる所の八種の格は、要点は允に其中を執るに在り。富・貴・貧・賤・寿・夭・賢・愚の此の八者は、確かに皆執中の理に帰結す。五曜と四余とは、応に生剋制化を用いて以て分辨するを要す。以下皆是れ諸星の総断なり。五曜は是れ金木水火土にして、四余は是れ紫気・月孛・羅睺・計都にして、皆応に生剋制化の道理に拠りて以て辨明すべし。三方と四正とは、応にそれらの釣・射・加・臨を看るを要す。三方は例えば申子辰の類、四正是例えば子午卯酉の類、還って有るは対冲・加盤および釣合・拱関等々の道理なり。

格局高低,俱皆詳察星辰,好樂合悉推明。星辰既合格局,又當推其好樂之宜。日為眾曜之尊,月乃一身之主。太陽人君之象,宜升殿得位。太陰人臣之象,一身之主,如人之命,倘生時有差,各星不准,惟太陰循行晦明經度,每每有宮度堪好。

格局の高低は、皆応に星辰を詳察し、それらの各自の喜好安楽の処を一々推明するを要す。星辰すでに格局を合成すれば、還って応にそれの喜ぶ所楽しむ所の相宜するや否やを推求すべし。太陽は是れ衆曜の尊にして、太陰は是れ一身の主なり。太陽は人君の象を取り、応に殿に升り位を得るを宜とす。太陰は人臣の象を取り、是れ一身の主宰なり。就好比如是れ人の命にして、倘若し出生時刻に偏差有れば、各星の位置は皆准ならず。唯だ太陰のみ晦明の経度に循いて行き、常常に還って合用の宮度を找到する能うべし。

太陽正照,諸殺罷戰鬥之鋒。如諸星值戰鬥之間,若太陽臨之,必不相攻也。孤月獨明,一世享康寧之福。若月獨行,身命皆屬化吉,居角斗、井奎、升殿及在明時,一世康寧也。日月最喜拱夾,水金須要分明。太陽太陰,最宜吉星拱夾輔佐。金水分明,水前金後,不宜混失退逆。

太陽が正面に照臨すれば、衆殺は便ち交戦の鋒芒を收起す。諸星が正に厮殺の際に当たり、もし太陽が臨照せば、それらは必定不再び互攻せん。孤月が独り自ら明らかなれば、一生康寧の福を享く。太陰もし独行して、而して身宮命宮が皆能く化して吉と為り、また角・斗・井・奎の諸宿に居るかあるいは本殿に升入し正に月明の時に当たれば、便ち一世康寧なり。日月は最も星の拱夾有るを喜び、水星金星は須く位置分明なるを要す。太陽太陰は最も吉星の拱夾輔佐するを宜とす。金水は応に分明にして、水は前に在り金は後に在り、混亂失序しあるいは逆退するを宜とせず。

金水會垣,水忌退於金後,日月合朔,月宜占於日前。水在金前,水受金生;月在日前,月借日光。計羅明朔朢之嫌,火土分晝夜之忌。太陽忌朔逢羅,太陰忌朢見計,晝生忌火羅,夜生忌土計。火羅夏會多招哭泣之災,金水冬生難免孤寒之嘆。夏生遇火羅,有刑傷哭泣之災;冬生金寒、水冷,未免孤寒之苦。

金水が同じく一垣に會する時、水星は金星の後に退くを忌む。日月合朔の際、太陰は応に太陽の前に占するを宜とす。水は金の前に在りて、水は始めて金の生ずる所を受く。月は日の前に在りて、月は始めて日光を借得す。計都羅睺は朔望の時に於て最も嫌忌を招き、火星土星は則ち各々昼夜の忌有り。太陽は朔日に羅睺に逢うを忌み、太陰は望日に計都を見るを忌む。白昼出生は火星羅睺を忌み、夜間出生は土星計都を忌む。火星羅睺が夏天に會合すれば、多く哭泣の災を招く。金星水星が冬天に生まるれば、孤寒の嘆を免れず。夏生にして火羅に遇えば、刑傷哭泣の禍有り。冬生は則ち金寒水冷にして、孤苦清寒を免れず。

水金宜附近於身命,日月喜拱夾於福官。金水星宜附近身命,日月喜拱夾於官福為妙。日月次星張,有引從端為貴客。日在星度,月躔張宿,各升殿位,金水引從,無破乃為貴客。金水躔奎壁,無混雜必為仕人。

水星金星は応に身宮命宮に靠近するを宜とし、太陽太陰は則ち福徳官禄を拱夾するを喜ぶ。金水の二星は応に身命に貼近するを宜とし、日月は官禄福徳を拱夾するを喜び、最妙なり。太陽太陰が分かれて星宿と張宿とに居り、また引従の星有れば、正に是れ貴客なり。太陽は星宿の度に在り太陰は張宿に躔し、各自殿位に升入し、再び金水の一引一従有りて而して冲破無ければ、便ち是れ貴客なり。金星水星が奎・壁の二宿に躔して而して雑星の混入無きは、必定出仕して官と為らん。

金水躔奎壁,奎壁乃貴人星、文藪星。當云:五星連壁五星聚奎,此乃文地。金躔參壁度,曰:金生水。水躔奎斗度曰:水生木,相生之德不混,為文人貴士也。陰陽失殿,到老以無成。日月居惡弱,計羅犯殿是也。金水互垣,終身而有慶。水居金垣,金入水垣,乃大吉也。

金水の奎・壁に躔する。奎壁は是れ貴人の星・文章淵藪の星にして、故に說く「五星連壁」「五星聚奎」と、あれは是れ文運の鍾まる所の地なり。金星が参・壁の度に躔するを、「金生水」と呼ぶ。水星が奎・斗の度に躔するを、「水生木」と呼ぶ。相生の徳にして而して混雑を受けざれば、便ち是れ文人貴士なり。太陽太陰が殿位を失えば、老に到るまで一事成る無し。日月が凶悪衰弱の地に落ち、また計都羅睺のそれらの殿位を侵犯する有れば、便ち是なり。金水の両星が本垣を互換すれば、終身喜慶有らん。水星が金の本垣に居り金星が水の本垣に進入するは、是れ大吉なり。

木氣拱身夾命,必有壽而聰明。木氣清高善曜文學之星,守命臨身,必主聰明清秀,或泊孤寡主有壽孤克也。金孛騎馬坐花,主無禮而淫蕩。金孛入驛馬桃花宮,上必放蕩淫邪。計羅不宜犯殿,火金不可易垣。計羅二星不宜居正垣之殿,入日月之度,火不可入金垣,金不可入火垣,疑其相攻相剋也。

木星紫気が身を拱し命を夾めば、必定長寿にして而して聡明ならん。木星と紫気とは是れ清高善良・文学を主る星にして、命を守り身に臨めば、必ず聡明清秀を主る。もし孤辰寡宿の処に停泊せば、則ち長寿にして而して孤剋を主る。金星月孛が駅馬に騎上しまた桃花に坐上すれば、人の礼を失いて淫蕩を主る。金孛が駅馬・桃花の宮に落ち進めば、此の人は必定放蕩淫邪ならん。計都羅睺は殿位を侵犯するを宜とせず、火星金星は本垣を互換する可からず。計羅の二星は正垣の殿位を占住し日月の度に進入するを宜とせず。火星は金の本垣に進入する可からず、金星もも火の本垣に進入する可からず。それらの相攻相克するを怕るるを以てなり。

金水會命居官祿,名遂功成。金水生助命位,益佐官祿,其功名可遂也。孛羅克限化刑囚,人亡財散。孛羅是惡星,若化刑囚,其凶尤甚。火忌晝犯於太陽,土嫌夜截於孤月。火化暗,晝生忌與太陽同躔;土化刑,夜生嫌與月同行。日陷奴宮終不利月,居閒極反為祥。太陽忌入奴宮欠利也。耶律經云:兄弟宮雖為惡弱,太陰居之反吉也。

金水が命宮に會してまた官禄に居れば、功成名遂す。金水が命位を生助し官禄を輔佐すれば、功名は自然成る可し。月孛羅睺が行限を剋傷してまた化して刑星囚星と為れば、人亡び財散ず。孛羅は本是れ惡星にして、もし再び化して刑囚と成れば、その凶更に甚だし。火星は白昼に於て太陽を冲犯するを忌み、土星は夜間に於て孤月を截阻するを嫌う。火星が化して暗星と為れば、白昼出生はそれの太陽と同躔するを忌む。土星が化して刑星と為れば、夜間出生はそれの太陰と同行するを嫌う。太陽が奴僕宮に陥るは終究不利にして、太陰が閑極の宮に落つるは反って吉祥と成る。太陽は奴僕宮に入るを忌み、命に於て損有り。耶律氏の経書に說く、兄弟宮は凶悪衰弱の地に属すると雖も、太陰の之に居るは反って是れ吉なりと。

木氣貫命多於林下逍遙。木氣二星貫守命度,多宜林下。土孛破官徒向仕途奔走。官星被土孛傷破,可為醫、卜、吏、書卒難成名。九流者土計孛同於官祿。土孛計會於官祿,宜是九流人也。

木星紫気が命宮を貫穿する人は、多半山林の下に逍遥自在せん。木気の二星が命宮の度を貫守すれば、此の人は大多林泉に帰隠するに適す。土星月孛が官星を冲破する人は、白く仕途の上に奔走す。官星が土孛に傷破せられれば、医・卜・胥吏・書辦を做る可きも、終究成名し難し。九流雑業に属するは、是れ土星・計都・月孛の同じく官禄に落つるなり。土・孛・計が官禄宮に會すれば、此の人は多半是れ九流の輩なり。

殘疾者火羅土雜於難宮。火羅土聚於八殺宮,必然殘疾也。觜主播遷飄泊,逢生旺而作商流。觜星安命為人無定,如逢生旺,好為商賈於外。鬼主詭詐奸謀,更強健必為戎首。命躔鬼太陰、躔觜皆淺薄之人也,為人詭詐,終見崎嶇。

身に残疾有るは、是れ火星・羅睺・土星が值難の宮に混雑するなり。此の三者が八殺の宮に聚まれば、必定残疾ならん。命が觜宿に坐するは遷徙漂泊を主り、もし生旺に逢えばすなわち経商に往く。觜星に命を安んずる人は居るに定所無し。もし生旺の地に逢えば、便ち外出して売買を做るを喜ぶ。命が鬼宿に坐するは詭詐奸謀を主り、もし再び強健有力なれば、必ず兵戎の首と為らん。命が鬼宿に躔し太陰が觜宿に躔するは、皆是れ浅薄の人にして、人と為り詭詐にして、一生終究崎嶇不平なり。

木為藝術好文才,金主剛方而嗜慾。木星照臨,主人技藝學、術亦是文人才士;金星守照,為人剛強、方正必好花酒色慾。水乃漂盪而無守,火必性躁而不常。水乃漂流動盪之星,守命性必如是;火為躁暴無常之星,臨照性格主躁。

木星は技芸を主りて而して文才を愛好し、金星は剛強方正を主りて而して又声色を嗜好す。木星が照臨すれば、此の人の身に技芸を懐き学術に通暁するを主り、も是れ文人才士なり。金星が守照すれば、その人は剛強方正にして、却って必定花酒女色を好まん。水星は漂蕩を主りて而して操守無く、火星は性情急躁を主りて而して反復無常なり。水星は本是れ漂流动蕩の星にして、命を守る人は性情必然此の如し。火星は是れ躁烈無常の星にして、命宮に臨照すれば、性格は便ち暴躁を主る。

土主敦厚而沉潛,計能狡猾而深慮。土性沉重過於熟慮,計主機巧多端,人難測度。孛招謗怨,羅喜貪歌。孛為才謗毀怨之星,守命臨身,多招怨謗之非也;羅乃爽快貪婪之曜,照臨身命,作事剛斷快利。

土星は敦厚を主りて而して沈静深蔵し、計都は則ち狡猾にして而して思慮深沉なり。土性は穏重にして、往往にして思慮過多なり。計都は機巧多端を主り、人をして揣度し難からしむ。月孛は毀謗怨恨を招来し、羅睺は爽快を愛好して而して貪心を帯ぶ。月孛は是れ讒謗毀怨の星にして、命を守り身に臨めば、多く怨謗是非を招く。羅睺は是れ爽利貪婪の曜にして、身命に照臨すれば、事を辦するに剛決快捷なり。

紫氣清高,性必孤介。紫氣孤高節介之曜,守命臨身,為人好靜有道德之士,也恐未免孤刑難為骨肉者。命逢刑曜,而水孛落在厄宮,投河奔井。刑曜即克身命之殺也,兼有水孛流蕩之星在於疾厄,必主投河奔井之人也。

紫気は清高にして、その人の性情は必定孤傲耿介ならん。紫気は是れ孤高にして節操有るの星曜にして、命を守り身に臨めば、此の人の清浄を好み道徳有るを主る。不過も恐怕らくは孤独刑剋を免れず、骨肉と相処り難きか。命が刑曜に遇い、而して水星月孛がまた疾厄宮に落つるは、河に投じ井に跳ばん。刑曜とはすなわち是れ身命を剋傷する凶殺なり。再加えるに水星・月孛の此らの漂流の星の疾厄宮に落つれば、必定是れ河に投じ井に跳びて生を軽んずるの人なり。

身臨刃地,而火羅坐於相貌,自縊懸樑。刃為殺首,而身星命主居此,況火羅暴燥之辰,坐於相貌之宮,決主自縊懸樑、刎頸之人矣。福官驛馬朝陽,玉堂貴客。福主官星掌天馬地驛,又近太陽得位、得時,定是玉堂金馬高貴之客。女魁火羅捧月翰苑名公。文星魁星或是火羅之用,又在夜生,捧月而行,無他星混照,決為翰苑名公極貴。

身宮が陽刃の地に落ち、而して火星羅睺がまた相貌宮に坐するは、上弔自縊を會せん。陽刃は是れ衆殺の首にして、身宮の星と命主とがその上に居り、何を況んや火羅は又は是れ暴烈焦躁の星にして、相貌の宮に坐すれば、此の人は必定自縊懸梁・頸を刎ねて自ら尽くるの輩なり。福星官星が駅馬を掌りて而して太陽に朝向するは、是れ玉堂貴客なり。福徳の主と官星とが天馬・地駅を執掌し、また太陽に靠近して而して位を得時を得れば、一定是れ玉堂金馬の高貴の客なり。文星魁星あるいは火星羅睺が月を捧げて行くは、是れ翰苑名公なり。文星・魁星あるいは火羅を以て用と為し、また夜間に生まれ、太陰を簇擁して行き、別の星の混雑照臨無ければ、必定是れ翰林院中の名公にして、極貴なり。

陰陽拱祿朝向尤奇。日月得體,或拱夾官祿,或拱夾官星,又得朝命向命者尤奇,如若背陷固輕。最富日月夾財,坐旺享福。財帛宮得日月夾拱,或是日月拱夾財星,更財宮財星坐生旺宮,主享福受用,或犯四耗,主破財減福。

太陽太陰が禄位を拱衛して而又命宮に朝向するは、尤も奇特なり。日月が各々その体を得、あるいは官禄宮を拱夾し、あるいは官星を拱夾し、再び能く命を朝し命を向くれば、更に奇なり。倘若し背離陥落せば、分量は自然軽く成らん。最も富むは日月が財帛を夾住し、財星がまた旺地に坐して而して福を享くるなり。財帛宮が日月の夾拱を得、あるいは日月が財星を拱夾し、再加えるに財宮と財星とが生旺の宮に坐すれば、便ち福を享け受け用うるを主る。もし四耗に犯上せば、すなわち財を破って而して福を減ぜんと要す。

孤克者木氣羅守身命,泊孤辰寡宿之鄉。木氣羅乃孤星也,不宜守命,太陰忌泊孤辰寡宿之鄉,主清高孤寡之士。淫賤者金水孛臨身命,坐冠帶、咸池之上。金水孛乃是淫星,又臨冠帶、咸池之上,其淫必矣。水星化暗入四宮必傷祖業。水星本無定性、飄流之星也,況又化暗守田宅,主祖業無依。

孤独刑剋の人は、是れ木星・紫気・羅睺が身命を守住して、また孤辰寡宿の郷に停るなり。木・気・羅は皆是れ孤星にして、命を守るを宜とせず。太陰もも孤辰寡宿の処に停るを忌み、あの様なれば人の清高にして孤寡を主る。淫蕩卑賤の人は、是れ金星・水星・月孛が身命に臨んで、また冠帯・咸池の上に坐するなり。金水孛は本是れ淫星にして、再び冠帯・咸池に臨めば、その人は必ず淫なり。水星が化して暗星と為りて第四宮に進入すれば、必ず祖業を傷せん。水星は本は定性無く、是れ漂流の星にして、何を況んやまた化暗して而して田宅を守れば、祖上の産業依る所無きを主る。

太陰帶祿登七位,定得妻財。太陰陰星也,化祿臨妻主室家富厚,或太陰官祿之主亦同此論,必有妻財也,不然主妻內助。氣孛守嗣垣,兒必刑傷。氣孛二星同在五宮,必主刑傷子女也。火羅入疾厄,婦多產難。不論男女火羅不宜入疾厄,如此者,男有暴病,女多產難,若非自災必傷骨肉。

太陰が禄星を帯びて第七宮に登上すれば、一定得妻家の財を得ん。太陰は陰星に属し、化して禄星と為りて而して妻妾宮に臨めば、家室富厚を主る。あるいは太陰本身がすなわち是れ官禄の主なるも、も此に照らして論断し、必ず妻財を得、然らざればも妻子の能く内助するを主る。紫気月孛が子嗣の垣を守住すれば、兒女は必ず刑傷有らん。気・孛の二星が同じく第五宮に落つれば、必ず子女を刑剋傷損するを主る。火星羅睺が疾厄宮に進入すれば、婦人は多く難産なり。男女を論ぜず、火羅は皆疾厄宮に入るを宜とせず。かくのごときの男子は急病を得、女子は多く難産なり。もし自身災を受くるに非ざれば、も必ず骨肉至親を傷せん。

女命格

非惟格局取用,專求用曜精神。女命非以格局取用,專求用神生旺得垣,不失為美。身命安清,財福無破。婦人身命二位坐吉,財福二宮不破,自然佐夫享福。夫星化貴升殿必有稱呼,夫星七宮主也,若入垣升殿化福祿貴權,又得時令不值空亡,夫必貴論,如夫主是火坐翼度或火宮,又值夏令夜生,不見水孛才妙。

女命は単に格局を以て取用するのみならず、更に応に専ら所用の星曜の精神を看るを要す。女命は男命のごとく格局に憑りて取用せず、而して専ら用神の生旺得垣を求め、かくのごときにして便ち美を失わず。身宮命宮が清正に安頓し、財帛福徳に冲破無し。婦人の身・命の二位が吉処に坐し、財・福の二宮がまた破を受けざれば、自然能く丈夫を輔助して而して福を享けん。夫星が化して貴神と為りまた本殿に升入すれば、必ず封号の称呼有らん。夫星とはすなわち是れ第七宮の主にして、もしそれが入垣升殿して而して化して福・禄・貴・権と為り、また時令を得空亡に落ちざれば、丈夫は必ず貴に拠りて論ず。例えば夫主が是れ火星にして、翼宿の度あるいは火の所属の宮に坐し、また夏令・夜間出生に逢い、併せて水星月孛を見ざれば、始めて妙と算す。

身主入福坐財乃歸富室。陰人專以身主倚賴,吉凶由此,如生秋月或夜明,不逢殘晦,化為吉神,居於財帛福德富室也。夫子俱貴,堪期兩誥褒封。如夫子二星坐玉堂貴人、化祿貴、權印或官福星、又入官福宮是也,乃夫子俱貴,可受兩誥封贈,值破不准。

身主が福徳宮に進入し財帛宮に坐するは、富家に嫁入るを會せん。女命は専ら身主を以て倚靠と為し、吉凶は皆それに由りて決まる。例えば秋月に生まるるか、あるいは夜裏月明にして、残月晦月に逢わず、身主がまた化して吉神と為りて而して財帛・福徳に居れば、便ち富室に嫁到せん。丈夫と兒子とが皆貴顕なるは、両番の誥命褒封を望見す可し。例えば夫星と子星とが玉堂貴人の位に坐し、化して禄・貴・権・印と為るか、あるいは本身がすなわち是れ官星福星にして而又官禄福徳の二宮に進入すれば、便ち是れ夫子俱に貴にして、以て両道の誥命封贈を受くる可し。もし冲破に遇えばすなわち准ならず。

陰陽並明,必主一生專擅。但日月同宮,必生於朔旦,月占日前,必卑夫奪權。自能刱立,能知書數,不可一概而論。五宮主入官福,子必出賢。五宮子位也,子星化祿福權貴,得時令入官祿福德,不宜空破,子必賢也。

太陽太陰が一同に明亮なれば、必ず此の婦の一生大権独攬を主る。ただ日月が同宮なれば、就一定に初一の清晨に生まる。もし太陰が太陽の前に占すれば、必定丈夫を壓低して而してその権を奪う。かかるの女子は能く自ら事業を創立し、も文墨算数に通暁し、一概に凶に拠りて論ず可からず。第五宮の主が官禄福徳に進入すれば、兒子は必定賢才を出さん。第五宮は是れ子女の位にして、子星が化して禄・福・権・貴と為り、また時令を得て而して官禄・福徳に進入し、空亡冲破に落ちざれば、兒子は必ず賢なり。

七位宿到田財,夫當有業。七宮乃夫位,彼宮主得時令無空破,不化刑囚,又入財帛、田宅,夫必旺財業也。夫星畏逢殺觸嗣宿,怕見難傷。如火為夫,畏見水孛克抑,如水為子,忌逢土計牴觸也。

第七宮の星宿が田宅財帛に行き到れば、丈夫は当に産業有るべし。第七宮は是れ夫位にして、あの宮の主が時令を得て而して空亡冲破に落ちず、も化して刑星囚星と為らず、また財帛・田宅に進入すれば、丈夫は必定財業興旺ならん。夫星は凶殺に遇うを怕れ、子星は冲触せらるるを怕れ、皆值難の星の来りて傷つくるを忌む。例えば火星を以て夫星と為せば、すなわち水星月孛の来りて剋制壓抑するを見るを怕れ、水星を以て子星と為せば、すなわち土星計都の来りて抵触するに遇うを忌む。

太陰升殿在福位,可貴於子。太陰當望化吉無翳玷,或天門、奎、壁、角、婁、張、畢、生子必主聰明賢貴也。太陽當道臨對宮,必尊其夫。對宮夫位,太陽君象臨午子宮安命是也,又如張度夜生,必尊敬夫,忌土計水氣共位。

太陰が本殿に升入して而して福徳の位に落つれば、兒子に因りて貴を得る可し。太陰が正に望日に当たり化して吉曜と為りて而して陰翳瑕疵無きか、あるいは亥宮天門および奎・壁・角・婁・張・畢の諸宿に落つれば、生ずる所の兒子は必定聡明賢貴ならん。太陽が道に当たりて而して対宮に臨めば、此の婦は必ず丈夫を尊敬せん。対宮とはすなわち是れ夫位にして、太陽が君象を取りて而して午宮あるいは子宮に臨み命宮を此処に安んずれば便ち是なり。又如太陰が張宿の度に在りて而して人は夜間に生まれれば、も必ず丈夫を敬重せん。ただ土星・計都・水星・紫気の同じく此の位を占むるを忌む。

命為官、身為福,必居恭淑,夫化貴,子化祿,可任封章,命主是官星,身主為福星,必可稱呼夫人也。夫星化貴入玉堂得時令,子星化祿入官福貴人之位,必屬貴人妻。

命主が官星を充当し身主が福星を充当するは、此の婦は必定恭謹賢淑なり。夫星の貴を化し子星の禄を化するは、以て朝廷の封誥を承受する可し。命主が是れ官星・身主が是れ福星なれば、一定能く夫人の名号を得ん。夫星が化して貴神と為りて而して玉堂の位に進入してまた時令を得、子星が化して禄星と為りて而して官禄福徳あるいは貴人の位に進入すれば、此の婦は必定是れ貴人の妻なり。

金孛匪宜臨身,馬刃莫教干命。金孛同入命,則主淫冶好事;馬刃殺主,星極不宜化刑,身命無救,則患禍凶也。男女體用怕者,值難作黨。男女之命用曜,俱怕值難,作黨諸殺,克命克限。陰陽宮度,喜者相合相生。陰宮陽宮陽度陰度,並宜相合相生為福,最貴,觀星要察其性情,論限宜明乎宮度。

金星月孛は身宮に臨むを宜とせず、駅馬陽刃は命宮を干犯するを莫れ。金孛が一同に命に入れば、此の人の淫蕩好事を主る。駅馬・陽刃と凶殺の主る所の星とは、最も化して刑星と為るを宜とせず、身命にまた救助無ければ、すなわちあれは応に患を生じ禍を招かんと要す。男女の命は、その体用の星は最も值難の星の党を結ぶを怕る。男女の命中の所用の星曜は、皆值難の星の衆殺を糾合し、来りて命宮を剋し行限を剋するを怕る。陰陽の宮と度とは、喜ぶ所は是れ彼此相合相生なり。陰宮陽宮・陽度陰度は、皆相合相生して始めて福と為り、最貴なり。星を看るに応にその性情を体察し、限を論ずるに応に宮と度とを弄清すべし。

此後皆論諸星總斷,火羅、計孛、性凶,水金氣木性善,如克臨度限,以性情善惡分之,得失便明;論限當識宮度吊合何宮何度,或克或生或合或沖,故曰:同宮千里,宜辨岐界損益也。

以下皆是れ諸星の総断なり。火星・羅睺・計都・月孛は性情凶暴にして、水星・金星・紫気・木星は性情善良なり。もしそれらが或る宿度あるいは行限に剋臨せば、すなわち各自性情の善悪に拠りて以て区分し、得失は便ち一目了然なり。行限を論ずる時は応に行く所の宮度が哪一宮・哪一度と吊合するか、是れ剋か是れ生か・是れ合か是れ冲かを弄清すべし。故に說く、同じく一宮に在るも可能にも相差千里たり、必ず交界処の損と益とを辨明するを須すと。

垣分偏正,當知各宮生肖所屬為宗。各宮分野宿度,但所屬生肖者為正垣,如辰宮亢金龍子宮虛日鼠是也,十二宮俱以此論,不得生肖者,為偏垣,如辰宮角木蛟子宮危月燕是也,餘仿此推。

宮垣に偏有り正有り、応に各宮の所属の生肖を以て准と為すべし。各宮の分野の所轄する宿度の中に、およそ本宮の生肖と相符するは便ち是れ正垣にして、例えば辰宮は龍に属して而して「亢金龍」有り、子宮は鼠に属して而して「虚日鼠」有り、十二宮は皆此に照らして論ず。およそ本宮の生肖と相符せざるは便ち是れ偏垣にして、例えば辰宮の「角木蛟」・子宮の「危月燕」、其余は此に照らして類推せよ。

歷行守垣各乘時旺,興廢升沉宜識度化度擘淺深,須明岐界太陽所泊為準。度有淺深,如尾三入寅度淺,尾十七入寅度深,又如胃三在戌,胃四入酉,則為岐界,皆是淺度。細觀度宿,究察命源。宜細觀度分,何星吉、何星凶、何星用力,何星有傷。究察命源,度主有成無成,格局虛實,究限損益,同宮岐界,要占四正。

星辰は暦に依りて運行し各々本垣を守るは、皆応に当時の旺気に乗ずるを要す。興廃升沈に至りては、すなわち応に宿度の転化と深浅とを分清し、なお須く交界の処を弄明して、一律に太陽の停泊する所の位置を以て准と為すべし。宿度に浅有り深有り。例えば尾宿三度は始めて寅宮に入るは、是れ浅度にして、尾宿十七度は寅宮に入るは、是れ深度なり。又如胃宿三度は還って戌宮に在り胃宿四度は已に酉宮に入れば、あれはすなわち是れ交界にして、皆浅度に属す。宿度を細看し、命の根源を深究す。応に度数を細察して、哪一顆の星が吉か哪一顆の星が凶か・哪一顆の星が力を出すか哪一顆の星が傷を受けるかを看るべし。命源を推究すれば、すなわち看るは度主の能く事を成すや否や・格局の是れ虚か是れ実か、再び行限の損益を究す。たとい同じく一宮に在るも、も応に是れ交界に落つるや否やを分清し、還って応に四正の位の如何を看るべし。

四空無曜宮主須論,本度有星加盤莫問。星或同宮或隔界,全觀四正為要,如無星即觀本宮,主若何本度有星,不在加盤求論;並無星,方在外求之。居中則問宮神,隔界須觀度主。凡論坐地分有宮主度主二宿,如立命巳宮屬水,軫度又屬水宮,度主皆水也;倘躔翼度宮,主乃水度,主乃火,則有兩主也,如無即以宮主論也,據此即以居中宮度,深卻以宮主而論躔度之,淺即以度主論也。

四正の位が空しくして星無き時、すなわち応に本宮の宮主を論ずるを得たり。本宮の度数の上に已に星有れば、便ち必ずしも再び加盤の上に従って以て求むるを要せず。星あるいは同宮しあるいは交界の外に隔たるも、総じて応に四正を以て要と為す。四正もし星無ければ、すなわち本宮を看て、本宮の主如何を看る。本度の上にもし已に星有れば、便ち必ずしも再び加盤の中に到りて求むるを要せず。実に星無ければ、始めて盤外に向いて以て尋ぬるを得ん。命宮が宮中の正位に居ればすなわち宮神に問い、交界処に落つればすなわち応に度主を看るを要す。およそ命宮の坐する所の地を論ずるは、皆宮主・度主の両重を分かつ。例えば命を巳宮に立て、巳宮は水に属し、躔する所の軫宿もも水に属せば、然らば宮主度主は同じく是れ水なり。倘若し翼宿に躔すれば、宮は水に属して而して度は火に属し、すなわち両個の主有らん。もし度主無ければ、すなわちただ宮主に拠りて論ず。此に拠れば、命宮が中に居りて而して躔する所の度深きは、反って宮主を以て論と為し、躔する所の度浅きは、すなわち度主を以て論と為す。

宮度貴乎明健,值難喜其降伏。宮主度主俱要得時令健旺,明白不宜混雜為吉。如難星殺星宜空亡衰弱交制,降伏乃無害也。欲知氣數短長,須察根基強弱。欲知其原命,用星逢時背時,身命高而本固,又何畏乎殺星。身命強旺又得時令,且不甚畏殺難也。

宮主度主は明亮健旺を貴び、值難の星は則ちそれの降伏せらるるを喜ぶ。宮主と度主とは皆応に時令を得て而して健旺にして、清朗雑らざるて始めて吉なり。難星・殺星に至りては、最も空亡・衰弱の地あるいは彼此交相牽制するに落ち、降伏せられればすなわち妨害無し。応に一生気数の長短を知るを要せば、須く先ずその根基の強弱を察すべし。応に本命の根源を推究するを要せば、すなわち看るは所用の星が是れ時に順うか是れ時に背くかを。身命が高強にして根本牢固なる人は、又は何を怕れんや凶殺を。身宮命宮が強旺にしてまた時令を得れば、便ち大して凶殺と值難の星とを怕れず。

奴殺旺而體衰,亦難問於限主。奴殺二星秉令持勢,身命主又陷弱失,令限主雖旺亦不濟事。關界上凶星迎送,必殞厥身。限行入關界之鄉,又被凶星戰克,必凶。標的中吉曜加臨,必得其壽。限途標的清歷,喜無殺星遏克,又加吉星相迎,乃安享長壽。

奴星凶殺が旺盛にして本体衰弱なるは、すなわち行限の主もも指望し難し。奴星と殺星とが当令得勢して、身主命主がまた陥弱失時なれば、然らば限主はたとい旺相なるもも於事済す無し。両限の交界処に凶星の一迎一送有るは、此の身は必然殞命せん。行限が交界の郷に進入して、また凶星に剋戦せられれば、必ず凶なり。行限の標的の処に吉曜の加臨有れば、必ず長寿を得ん。行く所の路途が清朗有序にして、喜ぶは是れ殺星の遏阻剋伐無く、また吉星の相迎有りて、これ始めて能く安んじて長寿を享くるを得ん。

太陽臨難,地能散諸凶。太陽人君也,臨殺地,眾凶自散,殺不能為害也。殺星坐限,宮要知非福。諸殺聚限,不逢空亡無制伏,必然為禍大矣。

太陽が值難の地に照臨すれば、能く衆凶を駆散す。太陽は是れ人君の象にして、一たび凶殺の地に臨めば、衆凶は自然散去し、殺星は便ち害を為す由無し。凶殺が行限の宮に坐すれば、すなわち応に此れ福に非ざるを知るべし。衆殺が行限の上に聚まり、すでに空亡に逢わずも制伏無ければ、必定禍を為すこと極めて大ならん。

太陽為難,臨蝕何凶;彗曜興妖,逢庚反吉。太陽為難雖忌,當逢蝕晦無凶,值此無大害;孛性惡逢庚作催官,本命及官星逢之,官則升遷進祿,庶人則遇福也。殺星不宜作黨,宮主須忌失經。殺星生旺臨限並之流年,殺星亦旺,其禍大也。殺星遇制伏空陷,為禍不大。但逢克限之星,便是興災之日。如限主屬木,所忌金星傷克,其餘仿此推之。

賦文に說く「太陽為難、臨蝕何凶。彗曜興妖、逢庚反吉」と。「太陽」もし命盤の中に於て命主を剋傷する難星を充当すれば、本是れ忌む所なるも、ただ正に日蝕晦暗・日光が本は已に顕ならざるの時に碰上せば、凶性もも発出する能わず。此の種の情形に遇上するに併せて大害無し。「月孛」はすなわち是れ彗曜にして、性情凶悪なるも、ただし一旦庚金の位に逢着せば、反って転じて催官の星と為り、本命宮あるいは官禄星がそれに遇上すれば、官を做るは便ち升遷加禄し、平民百姓もも能く福を得ん。注文は続いて申発す。凶殺の星は党羽を結成するを宜とせず、宮主の星は切に本経の度を失うを忌む。およそ殺星が生旺の地に処りて而して正に大限に臨み、加之うるに流年の殺星もも旺なれば、禍を為すはすなわち大なり。もし殺星が制伏を受けるか、あるいは空亡・陥弱の地に落ち入れば、禍を為すは便ち大ならず。ただ限主を剋制するあの一顆の星に碰上すれば、すなわち是れ災禍発動の日なり。例えば限主が木に属せば、怕る所は便ち是れ金星の来りて傷剋するなり。其余の各星は此に依りて類推せよ。

最怕當頭太歲,亦防得勢餘奴。如太歲沖限或餘奴犯度,皆主凶危,人離財耗,黃泉路,鬼門關豈非險地。子午卯酉為黃泉路,寅申巳亥為鬼門關,命限值會,更加殺星聚到,其災必沒。劫殺頭、陽刃尾亦是戰場。限入劫殺頭、陽刃尾出入之屆,如遇在彼,亦須防患。

賦文に說く、最も流年太歳の頭に当たりて圧し来るを怕れ、も応に四余の星の勢を得て強を逞ぶを防備すべしと。四余とはすなわち「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」にして、七政に附属す。故に「余奴」と称す。注文は解釈す。もし太歳が行限を冲犯するか、あるいは四余が命度を侵犯せば、皆凶険危難を主り、家人離散し銭財耗損す。いわゆる「黄泉路」「鬼門関」とは、豈に正に是れ険地ならずや。子・午・卯・酉の四宮を「黄泉路」と呼び、寅・申・巳・亥の四宮を「鬼門関」と呼ぶ。本命あるいは行限が正に此の幾宮に落ち、再加えるに衆殺星の此に聚會すれば、災禍は必定逃れ得ず。「劫殺」の起頭の処・「陽刃」の收尾の処は、同様に是れ刀兵相接の戦場なり。行限が劫殺の首・陽刃の尾の此の一進一出の交界に進入して、もし正好にあそこに走り到れば、も必ず禍患を提防するを須す。

眾星戰殺定無憂,一殺當關深可慮。眾星聚於殺地,戰克以並其凶且不憂害也。如木殺逢金星制之。一殺當限得勢抑且無救患難奈何。若有餘奴以敵殺本主自如而無憂。如安命亥宮,有氣星與金難同宮,乃餘奴敵殺,或三方對照,合而拒之,而本主無憂患也。

賦文に說く、衆多の星曜が一同に凶殺を囲攻すれば、あれはすなわち憂慮するを要せず。ただ一顆の凶殺が独り関口を把守するのみ、始めて最も慮る可しと。注文は申発す。衆星が殺星の居る所の地に聚集し、交戦剋制し合力してそれの凶性を壓住すれば、すなわち害を受くるを擔心するを要せず。例えば木に属する殺星が金星の来りてそれを制伏するに碰上するがごとし。之に反して、一顆の凶殺が独り行限に当たりて而又勢を得、併せて星の救援無ければ、患難は如何ともする能わず。此の時もし四余の星の出面して凶殺を抵挡する有れば、本命主星はなお可なり安然憂無し。例えば命を亥宮に安んじ、「紫気」が難を作すの金星と同じく一宮に処る有れば、これすなわち是れ四余が主星に替わりて殺を挡ぐなり。あるいは三合の方位より対照して来りて、合力してそれを拒住すれば、本命主星ももすなわち憂患無し。

更看歲君趕殺之有無,須詳流年並限之善惡。歲君趕殺填命,又會限度、多主倒限,宜分輕重斷之。此乃星家之妙論,實為術者之奇書,興廢、得失、莫逃、限途、損益、吉凶、更約、流年,敢會斯說而折中庸定之,一言以為法則。

賦文にまた說く、還って応に流年太歳の凶殺を追趕して来るや否やを看て、必ず流年と行限との善悪を詳審するを須すと。注文は解釈す。太す。太歳が殺星を趕いて命宮を填塞し、また限度と會合すれば、多半「倒限」を主る。すなわち行限翻覆し災禍猝然に発作し、応に軽重を分別して以て断ずべし。以上の此らは是れ星を談ずる者の精妙の議論にして、実に術家の奇書と算すに足れり。興衰廃替・得失成敗は皆それを逃れ出づる能わず。行限の道路・損益の分寸・吉凶の判別を、再び流年を参酌して、此らの說法を會通せしめ、その折中平正の処を取りて而して案を定めれば、一言を以てすなわち法則に立てる可し。

張果星宗三

五星歌賦・躔度賦

清濁始奠,清者為天,濁者為地。高卑既明。高者為上,卑者為下。天不愛道而洛書出,文王時,神龜載書出於洛云云。地不愛寶而河圖呈。伏羲時,龍馬負圖出於河。分佈於十二之位,周迴於四七之宿。十二位,十二宮也,四七宿,二十八宿也。

賦文の起頭に說く、清濁の二気が初めて分かれて而して各々その位に就くと。清くして軽きは上昇して天と成り、濁くして重きは下沈して地と成る。高下すでに分明なり。上に在るを高と呼び、下に在るを卑と呼ぶ。上天は大道を吝惜せず、於是《洛書》が世に出づ。相伝う、周文王の時に神亀が書文を背負して洛水より出でたりと。大地は珍宝を吝惜せず、於是《河図》が呈現す。伏羲の時に龍馬が図象を背負して黄河より出でたり。星辰は十二個の方位の上に分布し、四七の宿を環繞運行す。十二位とはすなわち是れ十二宮にして、四七宿とはすなわち是れ四乗七の二十八宿なり。

蓋倚於天明二曜東生,而經次蟻環於磨,則眾星拱北而遊行。天左旋,日月星辰右轉。其順軌也,則祥風以暢、而和以至。星之順見也,主祥風和暢。其逆度也,則乖氣以召而異以生。星之逆見也,必乖異召生。大則關國家、君臣、治亂之興衰,微而繫寰區、黎庶、成敗之輕重。所以國家將興,必有禎祥,國家將敗,必有妖孽。

これ全く天上の「太陽」「太陰」の両大光曜が東方より升起し、経度の次第に依りて運行し、就きて螞蟻の磨盤の上に繞行するがごとく、衆星は則ち北極に拱向して而して周游息まざるに憑る。注文に說く、天体は左に旋し、日月星辰は却って右に移ると。星辰が順行合軌の時は、祥和の風はすなわち通暢して而して和気到来す。星象が順行見ゆるは、祥風和暢を主る。星辰が逆行失度の時は、乖戻の気は便ち招来せられて而して災異発生す。星象が逆行見ゆるは、必定乖違災異を招致せん。大処は国家・君臣・治乱の興衰に関係し、細微の処もも一方の地面・黎民百姓の成敗の軽重に係わる。故に国家は将に興盛せんとすれば、必定先に禎祥の徴兆有らん。国家は将に敗亡せんとすれば、必定先に妖異の怪象有らん。

凡天之所覆,地之所載,天之覆蓋於上,地之負載於下。皆星之所燭,而曜之所經。星如燭光所照,曜以經緯所布。未有福臻而無本未,有禍害而無名。禍福吉凶,皆本於天星所主。原夫土在齊吳,雖夜生而福尤昌熾;土居子丑,火居宋魯,縱日誕而祿自盈餘。火在卯戌,木臨寅亥是真垣,精神百倍,木居寅亥,水至巳申誠入局,氣象俱新。水在巳申。

およそ上天の覆蓋する所・大地の承載する所の一切は、天は上頭に於て覆蓋し地は下面に於て負載し、皆是れ星辰照臨の処・七曜運行の経る所の地なり。星は燭火のごとく人間を照し、曜は経緯の次序に拠りて布列す。従来福気が到来して而して根由を尋出だせざる無く、も禍害が発生して而して名目を說出だせざる無し。禍福吉凶は、皆天上星辰の主る所に本づく。且つ說く、「土星」はすなわち鎮星にして、斉・呉の分野に落つれば、たとい夜に生まるるも福気は特別昌盛なり。斉呉は子・丑の二宮に対応し、正に是れ土の本宮なり。「火星」はすなわち熒惑にして、宋・魯の分野に落つれば、たとい白昼に生まるるも禄位は自然充裕なり。宋魯は卯・戌の二宮に対応し、正に是れ火の本宮なり。「木星」はすなわち歳星にして、寅・亥に臨みて始めて真正の本垣にして、精神百倍を主る。「水星」はすなわち辰星にして、巳・申に行き到りて始めて真正の入局と算し、気象は之が為に一新す。水の本宮は正に巳・申に在り。

陽君先,月躔獅子,普照無私,太陽居午,陰後次陽遜巨蟹,自安非泛。太陰居未,何慶基獲源泉之衍,繇金精循辰酉之方。金居辰酉,曷學問富山海之藏,本計曜入荊豳之次。計都己亥,名題鴈塔天首周邦,羅居午位,足躡蟾宮太陽魯分,日在戌上。

太陽は是れ衆曜の君にして而して先に居り、運行して獅子宮に到り、万物を普照して而して偏私する所無し。注に說く太陽は午宮に居り獅子はすなわち午と。太陰は是れ衆曜の后にして而して陽に次ぎ、巨蟹宮に退居し、本位を安守して而して泛濫せず。注に說く太陰は未宮に居り巨蟹はすなわち未と。何を憑りて源泉のごときの綿綿絶えざるの福慶を獲得せんや。「金星」すなわち太白の辰・酉の両方を循行するに由る。金の本宮は正に辰・酉に在り。何を憑りて学問をして山海の蔵のごときの富有あらしめんや。本は「計都」の荊・豳の分野に進入するに由る。注に說く計都は巳・亥に在りと。雁塔に名を題して声は周邦に聞こゆるは、是れ「羅睺」すなわち天首の午位に居るなり。蟾宮を脚踏して而して魯地の分野に当たるは、是れ太陽の戌の上に在りて、戌は婁宿に属し、正に是れ魯の分野なり。

水日合星張之位,陛庭補袞贊皇明,水日在午,孛羅同箕尾之鄉,廊廟作霖蘇億兆,孛羅在寅,金水湊於蛇穴,豈惟鶴髮而休,金水會蛇在巳,火土會於牛宮,不獨龜齡而已。火土會牛在丑,多招橫禍,火羅犯於身命之中,火羅朱雀星也。廣納殊祥,金木照乎方主之內,金木龍虎星也。四空坐命,其人終世顓蒙。

「水星」と太陽とが星宿・張宿の位に於て交會すれば、此の人は便ち能く殿陛の間に立ちて衮闕を補い君王の聖明を賛助せん。星張は午宮に属す。故に注に說く水日は午に在りと。「月孛」と「羅睺」とが箕宿・尾宿の郷に同処すれば、便ち能く朝廷の上に於て時雨のごとく億万の生民を蘇活せん。箕尾は寅宮に属す。故に注に說く孛羅は寅に在りと。金星と水星とが蛇穴に湊聚するは、何ぞただ是れ白髪長寿のみならんや。金水は巳宮に會す。火星と土星とが牛宮に會するも、もただ是れ亀鶴の寿のみならず。火土は丑宮に會す。多く横に来るの禍事を招くは、是れ「火星」と「羅睺」とが身宮命宮を侵犯するなり。火羅はすなわち朱雀の星にして、火燥血光を主る。広く異常の祥瑞を納るるは、是れ金星・木星の本方の主星の内に照臨するなり。金木はすなわち龍虎の星にして、仁厚と剛断とを主る。四正の位が空虚にして星無くして而又ここに命を坐すれば、此の人は一輩子昏昧愚鈍なり。

三合對照,皆無一星。一吉隨身,此命早年亨奮。一星滿用,又喜拱照。水流鶉尾,巧計千般,水星在巳。孛坐元枵,權謀百變,孛星在子。掠他人之物,以利己,蓋緣水會計都。水主智謀,計好狡猾。捐自己之財以濟人,必是木同紫氣。木主剛毅,氣為慈祥。

いわゆる「四空」とは、すなわち是れ三合と対照の宮位の裏に一顆の星も無きなり。もし一顆の吉星の身宮に随う有れば、此の人は早年にすなわち能く亨通奮発せん。あれは是れ一星が兼ねて数用を作り、また三合の拱照を得るの故なり。「水星」が流行して鶉尾に到れば、此の人は機巧計謀千般百様なり。注に說く水星は巳に在りと。「月孛」が元枵に坐すれば、此の人は権謀変化百出なり。注に說く孛星は子に在りと。他人の財物を掠奪して以て己を利するは、是れ水星と「計都」との會合するに因る。水は智謀を主り、計都は狡猾を使うを好む。自らの銭財を捐出して往きて別人を周済するに肯んずるは、必定是れ木星と「紫気」との同宮なり。木は剛正堅毅を主り、紫気は慈祥寛厚を主る。

求醫何數,火在八宮,火主血光。伸訟曷頻,羅窺十位。羅為暴燥。一身迍蹇,火星怕與水星交,水火相戰。沒齒榮華,福曜愛逢祿曜並。福祿同宮。眉顰常不足,只嫌水到揚州,水星在丑宮。性逸素無拘蓋,喜火臨燕地。火星在寅。

何を為めて医を求め薬を問うこと已まざるや。是れ火星が第八宮すなわち疾厄宮に落つるに因る。火は血光の災を主る。何を為めて頻々に訟を興し官司を打つや。是れ「羅睺」が第十宮すなわち官禄宮を窺伺するに因る。羅睺は性情暴躁にして争うを好む。一身困頓蹇滞なるは、是れ火星の最も水星と交會するを怕るるなり。水火の相戦するの故なり。終身栄華富貴なるは、是れ福徳の曜の禄星と並処するを喜ぶなり。福・禄の同宮するの故なり。眉頭常に皺にして事事足らざるは、ただ水星の揚州分野に走り到るを嫌う。注に說く水星は丑宮に在りと。性情閑逸にして素より拘束を受けざるは、則ち火星の燕地に臨むを喜ぶ。注に說く火星は寅宮に在りと。

早拋父母,太陽不喜遇羅.?。太陽為父,怕逢羅蝕。中棄妻孥攙搶,切忌逢天尾。孛為妾星,忌計侵克。女招產厄,暗曜傷身,身主被殺加臨。男中暴災,忌星克命。命元有忌,曜相侵。

早年にすなわち父母を抛別するは、是れ太陽の「羅睺」に碰上するを宜とせざるに因る。太陽は父親を象徴し、最も羅睺の日を蝕するに遇うを怕る。中年に児妻を喪失し、彗孛の攙搶するがごときは、切に「計都」に遇上するを忌み、計都は又名天尾なり。「月孛」は是れ妾室の星にして、最も計都の来りて侵剋するを忌む。女子の生産の厄を招致するは、是れ暗曜の身宮を傷つくるなり。身主の殺星に加臨せらるるの故なり。男子の突発の災禍に遭遇するは、是れ忌星の命宮を剋するなり。命元の上に忌む所の曜の前に来りて相侵する所有るを以てなり。

金照衛而主壽,金在亥宮。遇熒惑而夭天年,火必克金。火躔宋以為榮,火居卯位。見太乙,則早歸泉路。孛必克火。官星隱陷,白頭始得青衫,祿主受克。魁宿圓明,綠鬢已拖紫綬,魁星得地。孛在七宮遇月,始招妻妾,月孛同宮居妻。火臨五位見木,方顯兒孫,火木相生臨兒。

「金星」が衛地に照臨して而して長寿を主る。注に說く金は亥宮に在り亥は衛の分野と為ると。ただし一旦熒惑火星に遇上せば便ち天年を折損せん。火は必ず金を剋するの故なり。「火星」が宋地に行き到るは栄顕と為る。注に說く火は卯位に居り卯は宋の分野と為ると。ただし「太乙」すなわち月孛を見れば、すなわち早々に黄泉に帰赴せん。月孛は必ず火を剋す。官星が隠没陥弱する人は、白頭に到りて始めて青衫小吏の服を穿く。あれは是れ禄主の剋を受くるなり。魁宿が円満明亮の人は、青絲未だ白まざるに已に紫色の綬帯を拖く。あれは是れ魁星の地を得るなり。「月孛」が第七宮妻妾位に於て太陰に遇上すれば、始めて能く妻を娶り妾を納れん。月と孛とが同宮して而して妻位に居るを以てなり。火星が第五宮男女位に臨んでまた木星を見れば、子孫は始めて昌盛と顕る。火木の相生して而して子女の宮に臨むを以てなり。

若乃初行駁限中,始向榮。初限否或中限泰。中遇凶星,末乃就吉。中限滯或末限通。刑星居相貌,三旬之內入愁門,相貌初限也。囚曜居疾厄,五十來臨尋死路,疾厄中限也。看行年之限數,先看限度,加流歲之星辰,次評流星,別過度之順逆,以斷吉凶。星之過度,有順有逆,推入宮之先後,而明禍福,星之入宮,有前有後,千塗一律,有準無差。

至って初めの行く所が是れ駁雑の限にして、中年に到りて始めて栄顕に転向するは、あれは是れ初限閉塞して而して中限通泰するなり。中年に凶星に遇上し、末年に方始めて吉に趨くは、あれは是れ中限滞礙して而して末限亨通するなり。「刑星」が相貌宮に落つれば、三十歳以内にすなわち愁苦の門に走進せん。相貌宮は正に初限を管る。「囚曜」が疾厄宮に落つれば、五十歳前後に便ち死路を尋ぬるに往かん。疾厄宮は正に中限を管る。行年の限数を推算するに、先ず行く所の限度を看て、再加えるに流年の星辰を、其次に流星の吉凶を評断す。星辰の度を過ぐるの是れ順行か是れ逆行かを分辨し、此に拠りて吉凶を断定す。星が某度を過ぐるに順有り逆有り。星の宮に入るの先後を推究し、此に拠りて禍福を明了す。星が某宮に入るに前有り後有り。千条の門径は一個の法則に帰し、準縄有りて而して差錯無し。

暦象賦

天地推遷陰陽極元,天為陽地為陰,列萬象於宇宙,布九曜於中天。宇宙即天地也。日出扶桑遇白羊,而金烏朗烈;日在卯戌。月生滄海到金牛,而玉兔輝煌;月在卯酉。木入秦州旺鬼,而初歸巨蟹;木星在木。土居鄭國好亢,而正廟秤宮。土星在辰。

天地は推移変遷し、陰陽はその本原を窮極す。天は陽に属し、地は陰に属す。万般の物象は宇宙の間に羅列し、九大の星曜は中天に布満す。注に說く宇宙とはすなわち是れ天地と。太陽は扶桑より升起して而して白羊宮に遇えば、金烏は便ち朗照熾烈と顕る。注に說く日は卯・戌に在りと。太陰は滄海より生出して而して金牛宮に行き到れば、玉兔は便ち格外輝煌ならん。注に說く月は卯・酉に在りと。「木星」が秦州分野に進入し鬼宿に旺して、而して先に巨蟹宮に帰す。注文は「木星は木に在り」と作る。「土星」が鄭国分野に居り亢宿に喜んで、而して正に天秤宮に廟す。注に說く土星は辰に在りと。

給諫功臣,定是水臨雙女,水星在巳。參政學士,蓋緣土好寶瓶。土星在子。南方熒惑在卯宮,貴饒衣食;火星居卯。西方太白向衛分,益壽延年。金星居亥。要知淺薄,無過土埋雙女,土星在巳。欲問榮華,大抵金居亢位。金星在辰。

能く給事中・諫議大夫の此の一類の功臣に当たるは、一定是れ「水星」の双女宮に臨むなり。注に說く水星は巳に在りと。能く参知政事・翰林学士を作るは、大抵是れ「土星」の宝瓶宮に居るを喜ぶなり。注に說く土星は子に在りと。南方の熒惑火星が卯宮に落つるは、貴顕にして而して衣食豊饒を主る。注に說く火星は卯に居ると。西方の太白金星が衛地分野に朝向するは、益寿延年を主る。注に說く金星は亥に居ると。命格浅薄を說き要すれば、「土埋双女」より甚だしきは無し。注に說く土星は巳に在りと。一生栄華を問う要すれば、大抵是れ金星の亢宿の位に居るなり。注に說く金星は辰に在りと。

克妻害子,太乙與天尾同宮。孛計同躔於五七之宮。足智多才,木星與太陽交會。木日相會於身命之位。中年命蹇,火孛而守申酉;火孛同申或酉。末歲時通,日月定居子午。日月同子或午。初否後泰,日月臨於身命之宮;日月守命守身。先吉後凶,金木照於鼠牛之地。金木居子居丑。金乘火位,其人少失雙親;金忌居卯戌宮。火入金鄉,此命早拋兄弟。

妻子を剋傷し兒女を損害するは、是れ「太乙」月孛と「天尾」計都との同宮なり。孛・計が一同に第五宮男女位あるいは第七宮妻妾位に行き到るを以てなり。足智にして多才なるは、是れ木星と太陽との交會なり。木・日の相会するは身宮あるいは命宮の位に在り。中年に命運蹇滞なるは、是れ火星と月孛とが申宮あるいは酉宮に守るなり。晚年に時運始めて通ずるは、是れ日月が子宮あるいは午宮に定居するなり。初め閉塞して後に通泰なるは、是れ日月の身命の宮に臨むなり。日月は分かれて命宮・身宮を守る。先に吉して而して後に凶なるは、是れ金星・木星が鼠・牛の地に照るなり。金木は子宮・丑宮に居る。金星が火位に乗居すれば、此の人は年少に便ち双親を失う。金は卯・戌の二宮に居るを忌み、卯戌は火に属す。火星が金郷に進入すれば、此の命は早々に兄弟を抛別せん。上句を承けて言うに、火星はすなわち辰・酉の位に落つるを怕る。辰酉は金に属するを以てなり。

火怕辰酉位,妻無子息,都緣孛在七宮;孛星忌居妻位。子授官班,紫氣在於兒位。氣星宜守兒位。多榮產業,木金會於田園;金木妙居田宅。少失資財,金火同居財位。金火忌守財宮。水火併居田宅,破家蕩產;水火忌居田宅。日木會於財宮,發福多財。日木喜臨財帛。

妻子に子息無きは、皆是れ「月孛」が第七宮に落つるに因る。孛星は妻妾の位に居るを忌む。兒子の能く官職品級を授得するは、是れ「紫気」が子女宮に落つるなり。紫気は兒女の位を守るを宜とす。産業興旺光栄なるは、是れ木星・金星が田宅宮に會するなり。金木の妙は田宅に居るに在り。年少に便ち資財を損失するは、是れ金星・火星が同じく財帛宮に居るなり。金火は財宮を守るを忌む。水星・火星が一同に田宅宮に落つるは、家を破り産を蕩尽するを主る。水火は田宅に居るを忌む。太陽と木星とが財帛宮に會すれば、則ち福を発して而して財多し。日木は財帛に臨むを喜ぶ。

財帛衰退,被水宿加臨;水星忌居財宮。田業多增,定月華照耀。太陰愛守田宮。生來少疾,日月金水相當;遇吉神而無患。處世多迍,火羅計孛對照;逢凶星主多災。頻遭禍患,殺曜入於高強。殺曜宜弱不宜強。自小無災,日月不臨閒極。日月宜強不宜弱。

財帛の日々に衰退するは、是れ水宿に加臨せらるるなり。水星は財帛の宮に居るを忌む。田産の不断に増多するは、一定是れ太陰の光華の照耀するなり。太陰は田宅の宮を守るを愛す。生来病少く災少なきは、是れ太陽・太陰と金星・水星との配置得当なり。吉神に遇うを以て患無し。世に処りて多く困頓有るは、是れ火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」の前に来りて対照するなり。凶星に逢うを以て災多し。頻々に禍患に遭遇するは、是れ殺曜が強旺の地に落つるなり。殺曜は応に衰弱を宜とし強盛を宜とせず。自ら幼にして災殃無きは、是れ日月が閑宮・極宮の此の類の閑弱の位に落ちざるなり。日月は応に強旺を宜とし衰弱を宜とせず。

年年獲福,皆因三日逢金。太陰泊處前後宮共四十五度,謂三日宮。日日有災,蓋謂八宮見火。疾厄宮,怕見火羅。氣羅同步,其人好逸山林。氣羅指空門,孤克言。金土相逢,此輩蓋能修合。金土指道門修合。三方若背,為人空貴無官。二限主皆背陷。一主加臨此命,永成喜慶。如一主臨垣有用,則主一生福慶也。

年年皆能く福を得るは、皆是れ「三日宮」の裏に金星に逢着するに因る。太陰の停泊する所の処の前後合わせて共に四十五度を、これを三日宮と呼ぶ。天天皆災殃有るは、則ち說くは第八宮の裏に火星を見たるなり。第八宮は是れ疾厄宮にして、最も火星と「羅睺」とを見るを怕る。「紫気」と「羅睺」とが同步して行くは、此の人は山林に隠逸するを喜好す。気・羅の二曜は仏門の中の人を指し、是れ孤剋の一面に就いて言うなり。金星と土星とが相逢うは、此の一類の人は大抵能く修錬合薬せん。金・土は道門の修合の術を指す。三合の方位もし皆背離せば、此の人は便ち是れ虚名城りて而して実職無し。両個の限主が皆背行陥弱するの故なり。ただ一個の主星の此の命に加臨する有れば、便ち終身喜慶ならん。例えば或る一主星が垣に臨み地を得て而して用有れば、すなわち一生福慶を主る。

元通賦

天地肇闢星辰混同,天地開闢之時,星辰混而為一。循三百餘度,以不息歷二十八宿而無窮。諸星行度,無一刻之停。盈虛有時,只在夏冬之至。盈者,滿也;虛者,虧也。疾徐以望不離晦朔之中。疾者,速也;徐者,遲也。

賦文に說く、天地は剛に開闢の時、星辰は還って混然として一と為ると。注文は点明してこれ是れ天地初開の際にして、衆星は混同して未だ分かれざるなりと。此の後星辰は周天三百六十余度に沿いて運行し、停まず息まずして二十八宿を歴遍して而して窮尽無し。注に說く衆星の行度は一刻の停頓無しと。日月の盈満と虧虚とは各々その時有り、関鍵はただ夏至と冬至との両個の节点に在り。盈とはすなわち是れ円満にして、虚とはすなわち是れ虧缺なり。行度の快慢は望日を以て准と為し、総じて晦朔の間を離れず。疾とはすなわち是れ快にして、徐とはすなわち是れ慢なり。

原夫日管獅子之宮,日午,月為巨蟹之位,月未,寅亥屬木,木居寅亥,而卯戌屬火,火居卯戌,辰酉皆金,金居辰酉,而子丑皆土,土居子丑,水德一星,巳申兩處,水居巳申,兼乎四曜分長短出入之不齊。四曜,氣孛羅計也。照彼眾人,有禍福吉凶之所據。諸星所照,有吉有凶。

且つ說く、太陽は獅子宮を掌管し、注文は点明してすなわち午宮と為る。太陰は巨蟹の位を主り、注文は点明してすなわち未宮と為る。寅・亥の二宮は木に属し、「木星」の本垣はすなわち寅・亥に在り。卯・戌の二宮は火に属し、「火星」の本垣はすなわち卯・戌に在り。辰・酉は皆金に属し、「金星」は辰・酉に居る。子・丑は皆土に属し、「土星」は子・丑に居る。「水星」の一曜の本宮に巳・申の両処有り。故に說く水は巳・申に居ると。再加えるに四余の曜の行度長短・出入遅疾が各々斉整ならざるを。四曜とはすなわち「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」なり。それらが衆人を照臨すれば、人の禍福吉凶は便ち依拠有らん。衆星の照る所は、吉有りても凶有り。

觀其十一曜佈於十二宮。五星六曜,臨十二宮以定榮枯。入於失次,則家破迭迭。諸星怒失宮、失次。守於垣局,則腰金重重。眾曜喜歸垣局。羅氣而僧道喜遇。羅氣乃緇黃之宿。水木而仕宦欣逢。水木為文學之星。凡星數之通變。凡談星數須通變為妙。

此の十一曜の十二宮の中に分布するを看よ。五星は六曜を連ねて十二宮に臨み、以て一生の栄枯を断定す。星辰が失次の地に落ち入れば、すなわち家破人亡し接連絶えず。注に說く衆星はここに於て怒りて宮を失い本経の次を失うと。星辰が自己の垣局を守れば、すなわち腰に金帯を纏み富貴重重なり。注に說く衆曜は皆垣局に帰回するを喜ぶと。「羅睺」と「紫気」とは是れ僧道の人の遇うを楽しむ所なり。羅・気は本是れ緇衣黄冠の一類の出家人の星宿なり。「水星」と「木星」とは是れ仕宦の人の逢うを欣ぶ所なり。水・木は本是れ文章学問を主る星なり。およそ星命の数を談ずるは、皆通達変化を貴ぶ。注に說く星数を談ずるは須く変通を以て妙と為すを要すと。

在生時之插籠。如欲論命,定時辰之真假。登明太乙之宮金見,產雙生之子。亥為登明,巳為太乙。太沖河魁之位火明,主兵將之職。卯為太沖,戌為河魁,火星臨此二宮,兵將之權。如是魁星顯,有震世之文,文官重魁星,武宿高作,擎天之柱,武職論將星,為公為侯順於晝夜。日喜晝而月喜夜。或夭或貧,失乎向背。凶星向而吉星背。

通変の関鍵は、出生時辰の推定の上に落つ。応に命を論ずるに、先ず時辰の真假を定准することを得たり。登明・太乙の両宮に金星を見れば、双胞胎を生下するを主る。亥宮を登明と呼び、巳宮を太乙と呼ぶ。太冲・河魁の両位に火星の明亮有れば、兵将の職を執掌するを主る。卯宮を太冲と呼び、戌宮を河魁と呼び、火星が此の両宮に臨めば便ち統兵の権有らん。もし是れ魁星の顕耀なれば、すなわち一世を震動するの文名有らん。文官は魁星を看重す。もし是れ武宿の高強なれば、便ち擎天の柱と成らん。武職は則ち専ら将星を論ず。能く公に封じ侯に封ぜらるるは、是れ昼夜の宜に順応するなり。太陽は白昼を喜び、太陰は夜間を喜ぶ。夭折あるいは貧窮に至りては、則ち是れ向背の法を失うなり。凶星が命宮に向着して而して吉星が反って背離す。

凡此生人關乎星象。大凡人生於世,皆係星辰所主。高官重職,豈無伏逆遲留。遲留伏逆,有喜有忌。寸土卓錐,亦有好樂廟旺。廟旺好樂,有吉有凶。豈不以榮名水星遇之者,登科及第,此言水星得局,文昌金宿見之者,天地都魁,此言金星為用。

凡そ此の種種は、人の一生は皆星象に関聯す。大抵人が世上に活くるは、皆星辰の主宰に由る。高官重職を做到する人は、命中に豈に伏・逆・遅・留無からんや。遅留伏逆に喜ぶ可き一面有りて、も忌む可き一面有り。錐を立つるの地無きに窮する人は、命中に一様に好楽・廟旺有らん。廟旺好楽も同様に吉有りて凶有り。栄耀の名声に說き到れば、「水星」に遇上する人は便ち能く科に登り第に及ばん。これ是れ水星の局を得るを說くなり。文昌の位に金宿を見る人は、便ち能く天下の魁首に高踞せん。これ是れ金星を以て用と為すを說くなり。

歲居蟹鬼,而順將逆相。木入秦川,日上戌婁,而八座三臺,日遇白羊斗牛之次,上德廟地,土號太常,星張之宿,羅曜喜來,天首周邦,前諸星以,皆若舉一隅而自裁。前論諸星如是,舉一以反三可也。

歳星すなわち「木星」は、巨蟹宮・鬼宿に居り、順行のは将と為るを主り逆行のは相と為るを主る。注に說く木は秦川分野に入ると。太陽が戌宮婁宿に升れば、便ち八座三台の貴に位列せん。太陽が白羊の次に遇うを以てなり。斗宿・牛宿の次は是れ上徳の廟地にして、「土星」はここに於て太常と号す。星宿・張宿の位は則ち是れ「羅睺」の行き到るを楽しむ所の処なり。いわゆる天首周邦はすなわち此を指す。前面の列する所の諸星は大略此のごとく、皆不過一個の角落を挙出して、人をして自ら裁度せしむるのみ。注に說く前に論ずる所の諸星はすでに此のごとくなれば、すなわち応に一を挙げて三に反るべしと。

入則宰職,出則憲臺,祿馬不閒,命重使君之職。祿勳驛馬宜其關照。福祿稍滯,權卑,令尹之才。官祿福德主星陷弱。少貧、老富,命弱限高;體衰用強,先貴、後刑,主沈身顯。命陷身高。

朝に在りては宰輔の職に就任し、出でては御史憲台に就任するは、あれは是れ禄星と駅馬とが皆曽て閑落せざるなり。注に說く禄勲・駅馬は応に命宮を関照すべしと。福禄が稍く滞塞し権位卑下なるは、ただ当に県令の一級の才具と為るべし。注に說く官禄宮と福徳宮との主星は陥弱せりと。年少貧窮にして老来富有なるは、是れ本命衰弱して而して行限高強なるなり。本体は衰なりと雖も而して用うる所の者は強し。先に貴顕を得て而して後に刑傷に遭うは、是れ命主沈没して而して身主顕耀するなり。注に說く命宮陥弱・身宮高強と。

蝕神交於日月,則父母有傷;羅計為蝕神,西沒地逢氣孛,則妻兒可忌。妻妾為西地,計金相見,人必雕青;計金守照,水木重臨,文章秀麗。水木相逢,三方背而壽短,三限主皆陷背,九事全而福備。四元三限,時命為九事。

蝕神と日月とが交會すれば、父母に損傷有らん。「羅睺」「計都」は便ち是れ蝕神にして、能く日月を蝕掩す。西没の地に「紫気」「月孛」に遇上せば、妻子兒女に便ち忌む可き有らん。注に說く妻妾宮は西方の地に属すと。「計都」と金星とが相見れば、此の人は必定文身刺青せん。計・金が命を守りあるいは命を照るを以てなり。水星と木星とが重畳して臨照すれば、則ち文章秀麗ならん。水・木の相逢うの故なり。三合の方位が皆背離せば、寿数はすなわち短し。三個の限主が皆陥弱背行するを以てなり。九事斉全なれば、福気はすなわち完備せん。四元は三限を加え、再び生時と本命とを連ねて、合わせて九事と称す。

官祿不逢正合,恩蔭出身,祿主有背身命,囚忌若臨暗刑,徒流可畏。囚忌暗刑當照,或文才出眾,而卿薦推取,此言其醇,或祖業破散,而身自刑傷。此言其疵,一則福星強而田園被刑,福主強田主弱,一則學問高而官祿有陷。學識好官祿陷,三元俱順,則富貴俱足,三元星而得用,四空無氣,則成敗相仍。對合無吉神助。

官禄の星が曽て命宮と正に相会合せざるは、ただ能く祖上の恩蔭に靠りて出身するのみ。あれは是れ禄主の身宮命宮に背離するなり。「囚」「忌」の両星がもしまた暗刑に臨上せば、すなわち流放徒刑の憂有らん。囚・忌と暗刑とが頭に当たりて命を照るを以てなり。有る人は文才出衆にして、公卿に挙薦録用せらる。これ是れ命格の純粹の一面を說くなり。有る人は祖業破散して自身また刑傷に遭う。これ是れ命格の瑕疵の一面を說くなり。一種は是れ福星強旺にして而して田園の宮の刑せらるるなり。福徳の主は強くして而して田宅の主は弱し。一種は是れ学問高深にして而して官禄の宮の陥落するなり。学識は好しと雖も、官禄は却って陥す。三元皆順なれば、富貴は便ち両様俱に足らん。三元の星が皆その用を得るを以てなり。四正が空虚にして気無ければ、すなわち成敗反復相続せん。対宮と三合とに皆吉神の相助無きを以てなり。

限元明健,利名有成。限主若高,自當獲福,身命歸垣,衣祿不虧。身命得體,終須祿自盈餘。疾厄遇火孛,女多產死之因;火孛居疾厄宮,遷移犯土羅,男有旅亡之兆。土羅居遷移宮,有三合凶照,卻一世無迍,要看身命主何如。有四直吉臨,反平生少福,因身命星受克故耳。子有喪敗,父犯惡逆,子命關乎父,夫受官班,而婦當命服,婦命繫於夫,亦宜修人事以應天時,未可徒泥星辰之災福。天時、人事,相為表裡。

行限の元主が明亮強健なれば、功名利禄は便ち成る所有らん。限主もし高ければ、自然福を獲せん。身宮命宮が各々本垣に帰すれば、衣食俸禄はすなわち虧缺に至らず。身命が体を得れば、終究禄用余り有らん。疾厄宮が火星と「月孛」とに遇上せば、婦女は多く生産に因りて死す。火・孛が疾厄の宮に居るを以てなり。遷移宮が土星と「羅睺」とに犯着せば、男子に便ち旅途に客死するの兆有らん。土・羅が遷移の宮に居るを以てなり。も有るは三合の方位の凶星が命を照るも一輩子併せて困厄無きは、あれは応に身主命主如何を看るを要す。も有るは四正の方位の吉星が命に臨むも反って一生福少なきは、あれは是れ身命の星が剋制を受けたるに因る。兒子に喪敗の事有るは、是れ父親が惡逆を犯するなり。子女の命は父親に関聯す。丈夫が官職品級を受くれば、妻子は便ち当に命婦の服色を受くべし。婦人の命は丈夫に係わる。人もも応に人事を修好して以て天時に応合すべく、一味に星辰の主る所の災福に拘泥す可からず。天時と人事とは、本来互いに表裏と為す。

通微賦

太陽樂晝,自卯以至於申。日喜於晝,自卯時以至申時生者佳。月魄逢宵,終寅而始於酉。月愛夜生,自酉時以至於寅時者為美。寅午戌屬火位,太陽偏樂此宮。日為火之副,宜在寅午戌之宮。申子辰屬水局,太陰宜居此位。月乃水之精妙,臨申子辰之位。

太陽は白昼を以て楽と為し、卯時より一直到りて申時に至る。注に說く太陽は白昼を喜び、卯時至申時の間に生まるる人を佳と為すと。太陰の魄は応に夜色に逢うを要し、寅時に止まりて而して酉時に起こる。注に說く太陰は夜生を愛し、酉時到寅時の間に生まるる人を美と為すと。寅・午・戌の三宮は火位に属し、太陽は偏に此の幾宮を愛す。太陽は是れ火の副貳にして、応に寅午戌の宮に在るを宜とす。申・子・辰の三宮は結成して水局と為り、太陰は応に此の幾位に居るを宜とす。太陰は是れ水の精華にして、応に申子辰の位に臨むを宜とす。

泉枯牛壑,須憑金曜生成;水金同丑,月喜畢宮,切忌火金同度。火金助月,忌在酉宮。木嫌坎位,木打寶瓶,月晦離明,月居日位,亥子乃江湖之位,太陽不足為奇,日在北方為背,巳午乃盛夏之時,月魄晦明為忌。月在南方亦背。

泉水は牛壑に於て枯竭し、必ず「金星」に頼りて生助成全せらるるを要す。注に說く水と金とが同じく丑宮に在りと。太陰は畢宿に居るを喜ぶも、却って切に火星と金星との同度を忌む。火・金は本は月を助ぐる可きも、ただ酉宮に於て相併するを忌む。「木星」は坎水の位を嫌悪し、いわゆる「木打宝瓶」とは正に是れ此の意なり。太陰が離火の位に到ればすなわち晦暗不明にして、あれは是れ月が太陽の本宮に落ち到るなり。亥・子は是れ江湖の位にして、太陽はここに於て奇と為すに足らず。太陽が北方に落つればすなわち背行と算す。巳・午は是れ盛夏の時にして、太陰の魄はここに於て明も暗も皆忌む所と成る。太陰が南方に落つるも同様に是れ背なり。

一天黯淡,只緣火曜臨陽,火日同宮,六合溟濛,必是羅?犯日。日羅相犯,月弄兔華生瑞彩,月居卯房,日居婁宿耀金烏,日在戌婁,木臨東井,要神首以加臨,木羅同未井度,氣占金牛,見月孛而無害氣孛共丑牛宿,男人切忌女人曜。日木土水為陽星,月火金羅為陰星。夜裡須防日裡星。陽星喜晝,陰星喜夜。

満天黯淡として光無きは、ただ火曜の太陽の上に臨み到るに因る。火と日とが同宮するを以てなり。四方上下の一片溟蒙なるは、必定是れ「羅睺」が太陽を侵犯するなり。日と羅とが互相冲犯す。太陰の玉兔の光華を弄出し祥瑞の彩色を生ずるは、あれは是れ月が卯宮房宿に居るなり。太陽が婁宿に居りて金烏耀眼なるは、あれは是れ日が戌宮婁度に在るなり。「木星」が東井に臨むは、応に「羅睺」すなわち神首の一同に加臨するを要す。木・羅が同じく未宮井宿の度に在るを以てなり。「紫気」が金牛を占拠して、「月孛」を見るもも妨害無し。気・孛が共に丑宮牛宿に処るを以てなり。男人は切に女に属する星曜を忌む。太陽・木星・土星・水星は是れ陽星にして、太陰・火星・金星・羅睺は是れ陰星なり。夜に生まるる人もも須く白昼に属する星を提防すべし。陽星は白昼を喜び、陰星は夜晚を喜ぶ。

羅?居午,切忌水德當權,火羅在午,太乙躔虛,最喜太陰同度。月孛居子,計都切忌三陽位,計入寅宮,太乙專喜夜裡生,孛宜夜生,水孛同度性偏淫,水孛照身命,水火同臨壽必損。水火守身命,火金子位土孛巳宮兩相剋戰,切忌坐命。如此者非貧即夭。

「羅睺」が午宮に居れば、最も水星の権に当たるを忌む。注に說く火・羅は皆午に在りと。「太乙」すなわち月孛が虚宿に行き到れば、最も太陰のそれと同度するを喜ぶ。注に說く月孛は子宮に居ると。「計都」は切に三陽の位に落つるを忌む。注に說く計都は寅宮に進入すと。「太乙」月孛は則ち専ら夜に生まるる人を喜ぶ。月孛は夜生を宜とす。水星と月孛とが同度すれば、性情は淫蕩に偏す。水・孛が身宮命宮を照臨するを以てなり。水星と火星とが一同に命に臨めば、寿数は必ず損傷を受けん。水・火が身命の宮を守るを以てなり。火・金は子位に在り、土・孛は巳宮に在り、両々相克交戦して、最も命宮に坐するを忌む。かかるの命は貧窮に非ざればすなわち夭折なり。

老者切忌遇強星,老怕生旺星,壯歲卻宜逢旺曜。少嫌死絕曜,朝雲、暮雨、水孛,俱坐遷移;水孛淫蕩星也,性躁、猖狂、火羅,同躔命度。火羅剛暴星也,仁慈聰俊,木正東方;木星得位,性敏巧明,火行南律。火星得局也,羅首猛烈,羅守命宮,計尾陰柔。計在命位。

年老の人は切に強旺の星に遇上するを忌む。老年は生旺の曜に碰うを怕る。壮年は却って正に旺相の曜に逢着するを宜とす。少年は始めて死絶の曜に遇上するを嫌う。朝雲暮雨・行蹤不定なるは、是れ水星と「月孛」とが皆遷移宮に坐するなり。水・孛は本是れ淫蕩の星なり。性情急躁・行事猖狂なるは、是れ火星と「羅睺」とが命度に同躔するなり。火・羅は本是れ剛烈暴戻の星なり。人と為り仁慈聡明俊秀なるは、是れ「木星」が正に東方に当たるなり。木星の位を得るの故なり。性情敏捷機巧明快なるは、是れ火星が南方の律に行くなり。火星の局を得るの故なり。「羅睺」が首と為れば、性情猛烈なり。羅睺が命宮に守るを以てなり。「計都」が尾と為れば、性情陰柔なり。計都が命宮の位に在るを以てなり。

太陽為性威嚴,日者君父之象,月孛厥心淫毒。孛為掃星之形,紫氣一心兮,退藏不為福兮,不為殃,氣守照計都在歷名豹尾,若非有刑必有忌。計守照,金水文辭為智巧,金水在命,火孛通明必外遷。

太陽の主る所の性情は是れ威厳なり。太陽は本是れ君王と父親との象徴なり。「月孛」の心性は則ち淫邪狠毒なり。月孛は是れ彗掃の星の形象なり。「紫気」は一味に静を守り、退蔵して顕れず、すでに福と為らず、も殃と為らず。あれは是れ紫気が命を守りあるいは命を照るの時なり。「計都」は暦法の上に於て又名豹尾と為り、命中にそれ有れば、刑を招くに非ざればすなわち忌諱有る所なり。あれは是れ計都が命を守りあるいは命を照るの時なり。金星と水星とは文辞を主りて而して智巧を顕す。金・水が命宮に落つるを以てなり。火星と「月孛」とは通達顕露し、則ち必ず遠く遷りて外に在るを主る。上句を承けて言うに、說くは正に是れ火星と「月孛」との命宮に同在するなり。

火孛在命,辰金巳水為文章職學之科,各得本垣,酉月卯日定卿監、郎官之位。俱得其位,祖財困辱田宅,火被水來侵,水火會田宅,人事和同遷移,木得陽臨照。木日同遷移,月孛周天皆裸體,惟宜朝斗與朝天,孛居丑亥,神首躔度以橫天,所臨廟寅而廟午。羅在寅午。

辰宮の金・巳宮の水は、文章学職の一科を主る。各自本垣を得るの故なり。酉宮の太陰・卯宮の太陽は、定めて卿監・郎官の位を主る。も皆各々その位を得るを以てなり。祖上の銭財困頓し田宅は辱を受くるは、是れ火星が水星に来り侵せらるるなり。水・火が田宅宮に會するを以てなり。人事和洽し遷移順遂なるは、是れ木星が太陰に臨照を得るなり。木・日が同じく遷移宮に在るを以てなり。「月孛」は天空を周行して一向に裸露遮無し、ただ斗宿と朝天の位とに朝向するを宜とす。注に說く孛は丑・亥に居ると。「羅睺」神首の行度は天空に横貫し、臨む所の地は寅宮・午宮を以て廟と為す。注に說く羅は寅・午に在りと。

金曜本性最無情,見木剛柔須相濟,金木宜同行,水星無心常好動,向晝楚晉鄭為強。水宜巳申辰宮,金乘火位,在西北則輕,戊土遇金,火入金鄉,見辰方無忌。辰宮見火,命居福德,尤怕相剋,受克者輕,身主逢宵,好居官祿。月明居宮。

「金星」の本性は最も是れ無情にして、木星を見て始めて剛柔相済う。金・木は同行するに宜し。「水星」は専主する所無くして而して常に動を好み、白昼に朝向し楚晋鄭の三処の分野に行き到りて始めて強旺と算す。注に說く水は応に巳・申・辰宮に在るを宜とすと。金星が火位に乗居するは、西北方に於て害と為すは較軽し。戊土の人が金に遇うも一様なり。火星が金郷に進入するは、ただ辰方に於て見ればすなわち忌む所無し。注に說く辰宮に火を見るも妨げずと。命主が福徳宮に落つるは、尤も剋制を受くるを怕れ、一旦剋を受ければ福分はすなわち薄し。身主が夜生に逢着するは、最も官禄宮に落つるを好す。あれは是れ月光の明亮にして而してその宮に居るの故なり。

孛羅夾命分後先,兩相背行則可,日月同宮宜廟旺,倘失躔則福薄,羅前孛後以有傷,兩相交戰,先孛後羅而無害。兩相背去,論星先分晝夜。晝喜陽星,夜喜陰星。此說宜辨陰陽,太陽太陰,晝先論日與命宮,日為眾曜之尊,夜則言陰歸身度,月乃一身之主。

「月孛」と「羅睺」とが命宮を夾住するは、応に誰れが前で誰れが後かを分清するを要す。両星の背向して行くて始めて妨げ無し。太陽太陰が同じく一宮に在るは、廟旺の地に於てするを宜とす。倘若し本躔を失えば、福気はすなわち薄し。羅睺は前に在り月孛は後に在れば、すなわち傷損有らん。あれは是れ両星の迎面交戦するなり。月孛は前に在り羅睺は後に在れば、反って害無し。あれは是れ両星の背向して去るなり。星を論ずるは先ず応に昼夜を分清するを要す。白昼は陽星を喜び、夜間は陰星を喜ぶ。此の說法は正に是れ陰陽を辨明し太陽太陰を分清せんと要するなり。白昼出生のは先ず太陽と命宮とを論ず。太陽は是れ衆曜の尊なり。夜間出生のは則ち太陰の帰する所の身度を論ず。太陰は是れ一身の主なり。

三元不失福壽必高,三元得地,九曜得時平生安榮。九事俱強,限星俱廟舉世昌榮,限元皆好,福德無星少年多難。福薄有災,命星滿用福非常,主星得所,身主俱強須福壽。身星尤高,福德不近貴星,福主既弱陷,官祿徒為無用。

三元がその位を失わざれば、福分と寿数とは必定高からん。三元が各自地を得るを以てなり。九曜が皆時宜に合すれば、一生は便ち安穏栄顕せん。九事が俱に各々強旺するを以てなり。行限の星が皆廟地に在れば、一世昌栄せん。限主と限元とが皆好きを以てなり。福徳宮に星の守照無ければ、少年はすなわち多く災難なり。福分はすでに薄ければ故に災有り。命主の星が兼ねて数用を作れば、福気は尋常に非ず。主星がその所在を得るを以てなり。身主もも一併に強旺なれば、すなわち応に福有り寿有るべし。身主の星は尤も高強を以てなり。福徳宮もし貴星と相近づかず。福徳の主はすでに衰弱陥落すれば、然らば官禄宮は再び好くともも是れ徒然無用なり。

有官不久,有曜休宜作有從。既然有曜,亦看孰吉孰凶。德官俱陷福無因,福德官祿星俱陷,四正有星終作福,有吉星為福斷,三方無曜吉難評。無吉神則凶論,根基蔕固,須憑命曜居高,必須要命元起高,自少多迍,必是福星先陷。福星陷則多難。

官職有るもも做ること長久せず。星曜の守照有れば、一概に有るを引従と当作して看待す可からず。すでに星曜有れば、もそれの究竟是れ吉か是れ凶かを看るを得たり。福徳宮と官禄宮とが皆陥落すれば、福気はすなわち生ずる由無し。福徳・官禄の両宮の主星が俱に陥するを以てなり。四正の位に星有れば、終究能くその福を成すを得ん。吉星有りて始めて福断を作す。三合の方位に星曜無ければ、吉凶はすなわち評說し難し。吉神無き時は便ち凶に拠りて論ず。根基牢固たるは、須く命宮の曜の高位に居るに憑るを要す。必ず須く命元の起こること高きを要す。自ら小にして多く困頓するは、必定是れ福星の先に已に陥落せしなり。福星は一たび陥すればすなわち災難多し。

吉有吉曜須作吉,美中之美,凶加凶曜必多凶。惡中之惡,孛羅入限,惟怕忌以加臨,似虎添翼,火土臨年,見劫刃而多忌。如蛇生足,坐貴全憑福祿壯,吉中有吉,命強無慮火金侵。我強勝彼,戴天不怕凶神,乾為天,履地何嫌惡曜。坤為地。

吉星の上に再添吉曜有れば、自然応に吉断を作すを要す。これ是れ美の上に美を加うるなり。凶星の上に再加凶曜有れば、必定多く凶なり。これ是れ惡の上に惡を加うるなり。「月孛」「羅睺」が行限に進入すれば、最も忌星の又は来りて加臨するを怕る。あれは就きて虎の翅膀を添えたるがごとし。火星・土星が流年に臨んで、また劫殺・陽刃を見ればすなわち更に多く忌む可し。あれは就きて蛇の又は脚を生じたるがごとし。貴人の位に坐するは、全く福星禄星の強壮に靠る。これ是れ吉の中の吉なり。本命強旺なれば、便ち火星金星の来り侵すを憂えず。我が強くして而して対方に勝るの故なり。頭に青天を頂いて凶神を怕れず。乾卦は天と為る。脚に大地を踏んで又何ぞ悪曜を嫌わんや。坤卦は地と為る。

太陰長缺,子地必圓,月宜在子,太陽常明,離邦必正。日喜午宮,計防風疾。計為沉滯之星,心有是恙。孛忌脫肛。孛乃淫穢之宿,必主此恙。兩曜夾火以逢刑,必主顛狂而赴水,日月夾火,孛計扶身而帶劫,當為自縊以懸樑。兩凶夾身。

太陰は常に虧缺有るも、子地に到れば一定円満す。太陰は応に子宮に在るを宜とす。太陽は常に光明を保ち、離火の邦に到れば一定端正なり。太陽は午宮に在るを喜ぶ。命中に「計都」有れば応に風痹の疾を防ぐを要す。計都は是れ沈滞の星にして、人は多く此の種の病を患う。「月孛」有れば則ち脱肛の症を忌む。月孛は是れ淫穢の宿にして、必ず此の種の病を主る。日月の両曜が火星を夾みて而又刑に逢えば、必ず癲狂して水に投じて死するを主る。あれは是れ日月の火を夾むなり。「月孛」「計都」が身宮を扶えて而又劫殺を帯ぶれば、当に上弔自縊を主るべし。あれは是れ両凶星の身を夾むなり。

看星先尋刑劫,三刑劫殺,次論刃空,羊刃空亡,推限須忌天鋒,一名劍鋒,尤防的煞。一名破碎,一星釣用喜非常,一星得地,三主俱高必臺輔。三限皆強,月在參、日在婁,陰陽得體,羅箕計軫定封侯。羅計入廟,吉曜強宮福必緊,臨福地減力,凶星失陷必災危。居強宮尤庶幾。

星を看るは先ず応に刑と劫とを尋找するを要す。すなわち是れ三刑と劫殺なり。其次に陽刃と空亡とを論ず。すなわち是れ羊刃と空亡の両煞なり。行限を推するに須く「天鋒」を忌むを要す。それは又名剣鋒なり。尤も応に「的煞」を防ぐを要す。それは又名破碎なり。一顆の星が釣起され任用得られれば、すなわち歓喜非常なり。あれは是れ一星が地を得るなり。三個の主星が皆高強なれば、必定台輔の貴に位列せん。あれは是れ三限が皆強きなり。太陰は参宿に在り太陽は婁宿に在り、陰陽は各々その体を得たり。「羅睺」は箕宿に在り「計都」は軫宿に在り、定めて侯に封ぜらるるを主る。あれは是れ羅・計の廟に入るなり。吉曜が強宮に落つれば、福気は必定緊凑得力せん。もしただ福徳の地に臨むのみなれば反って力を減ず。凶星が位を失い陥落すれば、必有りて災禍危難。もし強宮に居れば倒って還って差可なり。

玉衡経・此段は七政の順逆を論ず

晝生從日,喜居六陽之宮。自子至巳為六陽宮。夜生從月,利見六陰之地。自午至亥為六陰地。眾星亂殺,稟陽尊不敢施威。太陽正照,諸星罷戰鬥之鋒。三日逢刑,縱月光不能為福。太陰泊處前後四十五度內,謂之三日宮。

白天出生の人は太陽を以て准と為し、太陽の六陽の宮に居るを喜ぶ。子より巳に至る此の六宮を六陽宮と呼ぶ。夜間出生の人は太陰を以て准と為し、応に太陰の六陰の地に落つるを見るを宜とす。午より亥に至る此の六宮を六陰地と呼ぶ。衆星が乱れて殺気を作すも、一旦太陽の尊を承受すれば、すなわち敢えて再び威を施し凶を逞ばず。太陽が正に照れば、衆星は便ち交戦の鋒芒を收起す。「三日宮」もし刑剋に逢えば、たとい月光有るもも能く福と為す能わず。太陰の停泊する所の処の前後合わせて四十五度以内を、すなわちこれを三日宮と呼ぶ。

若論陰陽,須看晝夜。晝生從日,夜生從月。背太陽於父有撼,夜日為背、背太陰於母有虧。晝月為背五星俱要比和,相順相生但以得時為貴。當權司令四餘不宜沖突,相剋相戰而喜獨行為佳。無相混雜伏逆無光。伏則不見,逆則退行。順行有氣,退則無力金星守命,好色而主清高。金之色美,人皆好之,故主義。

もし陰陽を論ぜば、必ず先ず昼夜を看るを須す。白天に生まるるは太陽に従い、夜裏に生まるるは太陰に従う。太陽に背離すれば、父親の一方に便ち缺憾有らん。夜生にして而して太陽を以て主と為せば便ち背と算す。太陰に背離すれば、母親の一方に便ち虧損有らん。昼生にして而して太陰を以て主と為せば便ち背と算す。五星は皆応に彼此和順するを要す。相順相生して、而して時を得権に当たり令を司るを以て貴と為す。四余は互いに冲突するを宜とせず。相剋相戦するは好からず、それの独行して七政と混雑せざるを喜びて佳と為す。伏・逆の星は光無し。伏とはすなわち是れ隠没見えず、逆とはすなわち是れ退きて走るなり。順行して始めて気力有り、退行すれば便ち力無し。金星が命を守る人は色を好みて而又清高を主る。金の顔色は美好にして、人人皆それを喜愛す。故にも義気を主る。

木德臨垣,剛毅而懷惻隱,木主仁好善水如守命,多學少成,水主智剛無常性火若當權,恣行酷毒。火性烈燥急沉謀熟慮,為緣土入命宮。土主信,主人沉重敦厚。巧筭多機,蓋是計居垣位。主謀變詐巧獨孛則為人慳吝,小人之狀單羅則賦性貪婪,性凶貪謀紫氣照臨必主伶利。尚清高好道,主九流三教。

「木星」が本垣に臨む人は剛強堅毅にして而して心に惻隠を懐く。木は仁徳を主り善事を喜好す。「水星」もし命宮を守れば、則ち学ぶこと多くして成ること少なし。水は智慧を主り、ただ是れ剛硬にして而して性情無常なり。「火星」もし権に当たれば、すなわち恣意して残酷狠毒なり。火性は猛烈燥急なり。深沉謀慮・思慮周熟なるは、是れ「土星」が命宮に進入するに因る。土は信実を主り、人をして穏重敦厚ならしむ。計算に精しく機変百出なるは、あれは是れ「計都」が垣位に居るなり。計都は謀略と変詐機巧とを主る。単単一顆の「月孛」は、人と為り便ち慳吝なり。あれは是れ小人の情状なり。単単一顆の「羅睺」は、禀性は便ち貪婪なり。性情は凶狠にして而して謀取に貪なり。「紫気」が照臨すれば、必ず聡明伶悧を主る。清高を崇尚し道術を喜好し、九流三教の一類の人物を主る。

雖然星辰如此,又看月令若何。女命限到木躔,防夫害子,木氣乃孤克之宿男命限到月躔,招妻納妾。月金是陰人之曜水孛如守田財,難招祖業;水孛漂流無定火羅若臨父母,幼失慈親。火羅炎威酷毒命主逢陽終富貴,命主朝君安身傍母必尊榮。身星傍母九宮遇孛,終身漂泊無拘;遷移逢孛十地逢羅,年少誇豪逞訟。官祿遇羅。

星辰の性情は此のごとくなると雖も、還って応に月令時節如何を看るを要す。女命の行限が「木星」の躔する所の処に走り到れば、応に丈夫の害を受け子女の損を受くるを防ぐを要す。木星と「紫気」とは本是れ孤剋の宿なり。男命の行限が太陰の躔する所の処に走り到れば、則ち能く妻を娶り妾を納れん。太陰と金星とは本是れ女子を主る星曜なり。水星と「月孛」ともし田宅・財帛の二宮を守れば、すなわち祖業を承受し難し。水・孛は本性漂流して定まらざるを以てなり。火星と「羅睺」ともし父母の宮に臨めば、幼年にすなわち慈親を失う。火・羅は炎威酷烈狠毒を以てなり。命主が太陽に逢着すれば、終究富貴ならん。あれは是れ命主が君王に朝向するなり。身主が太陰に傍えば、必定尊栄せん。あれは是れ身星が母親に傍うなり。第九宮が「月孛」に遇上せば、終身漂泊して拘束する所無し。遷移宮が孛に逢うを以てなり。第十宮が「羅睺」に遇上せば、年少に便ち豪を逞び訟を好まん。官禄宮が羅に遇うを以てなり。

羅計若居子午,縱克而有情;羅午計子木土偏愛陽宮,雖戰而無損。土木在寅彗星晝見,女人必以為殃;孛忌晝見天乙夜行,男命見之反克。氣怕夜犯年月日時四柱值殺,立見刑徒;四柱忌值殺神宮魁爵祿四柱高強,自然榮顯。四吉宜占高強金月互垣,必有立成之分;金星助月陰陽失位,沒齒貧困之人。日月混淪。

「羅睺」「計都」もし子・午の二宮に落つれば、たとい相克するも還って情有らん。羅は午に在り計は子に在るの故なり。「木星」「土星」は偏に陽宮を愛し、交戦すると雖もも損傷無し。土・木が同じく寅宮に在るの故なり。彗星が白昼に出現すれば、女人は必定以て災殃と為さん。「月孛」は白昼の見ゆるを忌む。天乙が夜間に運行すれば、男命は之を見て反ってその剋を受けん。「紫気」は夜間の来り犯すを怕る。年月日時の四柱が殺神に值せば、立刻に刑罰徒役有らん。四柱は最も殺神に值するを忌む。宮・魁・爵・禄の四柱が高強なれば、自然栄顕せん。此の四吉は応に強旺の位を占拠するを宜とす。金星と太陰とが本垣を互換すれば、必ず一挙成名の分数有らん。あれは是れ金星の月を助くるなり。陰陽の二曜が本位を失えば、便ち一輩子貧困ならん。あれは是れ日月の混雑清らかならざるなり。

主星居於母地,主傍貴而成家;命主居生地母星飛入命垣,多因妻而致富。母恩守命垣木居獅子,居官不能享官;木不南奔午宮也計入三陽,有祿不沾寸祿。計在寅宮三陽也水喜順而不喜逆,水逆氾濫土愛暖而不愛寒。土寒凍結以元、合、食論人之享用。元即天元祿也,合即甲與巳合,取巳月為合星,食即甲取丙木為食星。以官魁爵定人之前程。官即甲氣也,魁即日月也,爵即子土也。

主星が我を生ずるの母地に落つれば、人は貴人に靠りて而して家を成し業を立つるを主る。あれは是れ命主が長生の地に居るなり。母星が命宮本垣に飛入すれば、多半妻に因りて而して富に致らん。あれは是れ母星の恩徳が命垣を守るなり。「木星」が獅子宮に居れば、官を做すも官を享くるに到らず。木星は南に奔りて午宮に往くを宜とせず。「計都」が三陽の位に進入すれば、俸禄有るもも一寸を沾るに到らず。計都は寅宮に在り、寅はすなわち三陽なり。水星は順行を喜びて而して逆行を喜ばず。水は一たび逆すればすなわち泛濫す。土星は温暖を愛して而して寒冷を愛せず。土は一たび寒なればすなわち凍結す。元・合・食を用いて以て人の享用を論ず。元とはすなわち是れ天元の禄にして、合とはすなわち是れ甲と己と相合し己月を取りて合星と為し、食とはすなわち是れ甲が丙火を以て食星と為すなり。官・魁・爵を用いて以て人の前程を定む。官とはすなわち是れ甲干の所属の紫気にして、魁とはすなわち是れ日月にして、爵とはすなわち是れ子宮の土星なり。

最喜者,四角之有星,三合對照有曜所忌者,三方之無曜。三合對照無星馬臨官祿,出祖成家;有四方之志祿在妻宮,因妻致富。有妻財之宜男人命居子午,必強狠而專權。子為端門,午為帝座,居高勢。女人命立巽干,必淫冶而誇色。巳為雙女,亥為雙魚馬地,好淫。

最も喜ぶは是れ四角の位に星有るなり。すなわち是れ三合と対照とに皆星曜有るなり。最も忌諱するは是れ三合の方位に星曜無きなり。三合対照に一顆の星も無し。駅馬が官禄宮に臨めば、能く祖業を離れて自立して家を成さん。あれは是れ四方に志有るなり。禄星が妻妾宮に落つれば、能く妻に因りて而して富に致らん。あれは是れ妻財の相宜なり。男人の命宮が子・午に落つれば、必定強悍狠厲にして而して権を専らにせん。子宮は是れ端門にして、午宮は是れ帝座にして、皆高勢に居る。女人の命宮が巽・乾の位に立てば、必定淫冶にして而して姿色を夸耀せん。巳宮は是れ双女にして、亥宮は是れ双魚にして、又是れ駅馬の地なり。故に淫を好む。

坐貴不宜沖貴,只宜坐貴,不宜沖貴。見合不宜見刑。惟宜合吉,不宜見刑。立身合論、馬元失管,則徒然奔走;馬落空亡聚財則觀財庫無守,則必致敗亡。財逢破耗不須輕用閒奴。兄弟主奴僕,主不宜入財帛及財,主亦不宜入閒極奴宮。此等須當我用,惟喜身命主坐財庫宮。

貴人の位に坐すればすなわち不宜再び往きて貴人を冲犯す。ただ貴に坐するを宜とし、貴を冲するを宜とせず。會合を見ればすなわち不宜再び刑剋を見る。ただ吉星に合するを宜とし、刑を見るを宜とせず。身を立つるの法を合わせて說くに、駅馬の元が管束を失えば、すなわちただ是れ徒然奔走なり。あれは是れ駅馬が空亡に落つるなり。銭財を聚斂するは応に財庫を看るを要し、財庫に守護する人無ければ、必定敗亡せん。あれは是れ財星が破耗に逢着するなり。必ずしも軽易に閑宮と奴僕の星とを任用するを要せず。兄弟宮の主と奴僕宮の主とは財帛宮に進入するを宜とせず、財帛宮の主もも閑極・奴僕の宮に進入するを宜とせず。此の幾様は皆須く我の用と為す所と為り、最も喜ぶは是れ身主・命主の財庫の宮に坐するなり。

殺不宜真,真難磨滅。且如土克水,土掌的刃、雄廉為真難。祿不宜破,破則貧窮。祿宮、祿元被惡殺侵佔。孤而加寡;妻子難為,孤寡雙拱空以加亡,利名難遂。陽宮空、陰宮亡,陰宮空、陽宮亡。刑不宜戰,戰則必刑。如逢刑地,不宜有戰克之星。三刑帶戰,必然刑害。刑戰兩全,其禍必矣。

凶殺は真殺と成るを宜とせず、一旦真殺と為ればすなわち消磨し難し。例えば土は水を剋するも、而して土星がまた的殺・陽刃・天雄・廉貞の此らの煞神を掌れば、これすなわち真の難星と成る。禄は破せらるるを宜とせず、一たび破ればすなわち貧窮せん。あれは是れ禄宮・禄元が惡殺に侵占せらるるなり。孤辰の上に又は寡宿を加えれば、妻子兒女は便ち保全し難し。孤・寡の両星が双双拱照するを以てなり。空亡の上に又は亡神を加えれば、名利は便ち成就し難し。陽宮が空しくして陰宮が亡ぶか、あるいは陰宮が空しくして陽宮が亡ぶを以てなり。刑は更に交戦有るを宜とせず、一たび交戦すれば必定刑に応ず。三刑の地に逢着せば、すなわち不宜更に戦剋の星有る。三刑が交戦を帯びれば、必然刑傷して害と為す。刑と戦との両様が俱全なれば、禍事はすなわち免れ得ず。

合不宜沖,沖則必破。合照星吉,不宜凶神沖破。合還沖破,作事無成,論刑必論殺,刑殺重而難當;刑殺雙逢必凶,論官必論魁,官魁顯而清貴。官魁兩強必榮,既參官星本宿,當以太陽相參;天盤以日為官星,雖論刑煞星辰,合以天殺互論。地煞兼天星同推,兩殺夾垣須破相,雙殺拱夾、三刑臨己必傷殘。三刑剋命,身命最喜入官,坐僕、坐閒何所用。

會合は不宜再び冲に遇う。一たび冲すれば必定破壊せん。三合の命を照る星は本是れ吉にして、不宜凶神の来りて冲破する。すでに會合して而又冲破せられれば、事を做ればすなわち一無所成なり。刑を論ずれば必定殺を連ねて一併に論じ、刑と殺とが重畳すればすなわち承当し難し。刑殺が双双遇上すれば必ず凶なり。官を論ずれば必定魁を連ねて一併に論じ、官と魁とが顕耀して始めて清貴と算す。官魁の両様が皆強ければ必定栄顕せん。すでに官星の本宿を参考せば、すなわち応に太陽を把りて一併に参看すべし。天盤は太陽を以て官星と為す。たとい是れ刑煞の諸星を論ずるも、も応に天上の殺神と交互に並論すべし。地煞は応に天星を連ねて一同に推算するを要す。両顆の殺星が垣宮を夾住すれば、必有りて破相。あれは是れ双殺の拱夾なり。三刑が自身に臨めば、必ず傷残に致らん。あれは是れ三刑の命を剋するなり。身宮命宮は最も官禄宮に進入するを喜び、奴僕宮・閑宮に坐して又は何の用か有らん。

官祿宮喜身命主入,但閒極、奴僕忌身命主坐。日月不宜夾殺、夾祿、夾貴以為榮。凡殺星不宜日月夾拱也,惟有祿勳貴人喜日月拱夾。子午為聖人端座之宮,諸殺莫入;惡殺不能侵犯,辰戌為小人惡弱之地,天乙莫臨。貴人不臨之位,暗金可畏,若臨命夭折無疑。春亢、夏鬼、秋婁、冬牛謂之暗金,不宜坐命於此。

官禄宮は身主命主の進入を歓喜し、閑極宮と奴僕宮とは却って身主命主の坐落を忌む。日月は殺星を夾むを宜とせず、ただ禄を夾み貴を夾みて始めて栄顕と算す。およそ殺星は皆日月の夾拱を受くるを宜とせず、唯獨禄勲・貴人は日月の拱夾を喜ぶ。子・午の両宮は是れ聖人の端坐する宮にして、衆殺は進入することを得ず。惡殺は侵犯する能わず。辰・戌の両宮は是れ小人惡弱の地にして、天乙貴人は降臨するに肯んぜず。あれは是れ貴人の臨まざる位なり。「暗金」は最も畏る可く、もし命宮に臨めば必定夭折せん。春の亢宿・夏の鬼宿・秋の婁宿・冬の牛宿を暗金と呼び、此らの度の上に命を安んずるを宜とせず。

殺火無情,若居殺,凶惡難免。火星掌殺不宜居疾厄之地。日月若居華,蓋僧道流行。辰戌丑未犯華,蓋日月臨之。祿馬如陷空亡,巫醫術士。寅申巳亥是祿馬,空亡遇之。桃花帶合,男女皆為無禮之淫;咸池星合命照命,隔角逢孤,縱有嗣續皆過房之子。丑寅巳午未申亥子謂之隔角,更帶孤辰。

殺を掌る火星は最も無情にして、もしまた殺位に居れば、凶惡はすなわち免れ難し。火星が殺を掌るは、疾厄の宮に落つるを宜とせず。日月もし「華蓋」の上に落つれば、多半僧道の一途に流入せん。辰・戌・丑・未は華蓋に犯り、而して日月がまたその上に臨むを以てなり。禄星駅馬もし空亡に陥入せば、便ちただ巫医の術士と作るのみ。寅・申・巳・亥は是れ禄馬の位にして、一旦空亡に遇上せばすなわち此のごとし。「桃花」がまた會合を帯ぶれば、男女は皆無礼の淫に犯らん。咸池星が命宮と相合するかあるいは命を照るを以てなり。「隔角」がまた孤辰に逢えば、たとい後嗣有るも也是れ過継の来たる兒子なり。丑寅・巳午・未申・亥子を隔角と呼び、再び孤辰を帯上せば便ち是なり。

坐祿向馬,乃利名顯達之人。命坐祿勳、對照、驛馬。對祿坐貴,亦文章騰達之士。祿勳、對照、命坐貴人。木羅會舍,喜入寅宮,木入垣羅入廟,水計相刑,怕居巳位。巳乃三刑之地,劫頭乃非活路,劫殺怕頭,刃末最是凶關。陽刃忌尾,眾凶作黨有不已之戰爭。

禄位に坐して而して駅馬に朝向するは、是れ名利顕達の人なり。命宮が禄勲に坐して、対面が駅馬を照るを以てなり。対面が是れ禄位にして而して自身は貴人に坐するも、も是れ文章騰達の士なり。禄勲が対宮に在り、命宮が貴人に坐するを以てなり。「木星」と「羅睺」とが同じく一宮舎に會するは、寅宮に進入するを喜ぶ。木星は垣に入り羅睺は廟に入るを以てなり。水星と「計都」とが互相刑剋するは、すなわち巳位に落つるを怕る。巳は是れ三刑の地なり。劫殺の起頭の処は活路に非ず。劫殺は最も頭に在るを怕る。陽刃の收尾の処は最も是れ凶関なり。陽刃は最も尾に在るを忌む。衆凶星が党羽を結成すれば、すなわち已まぬ争戦有らん。例えば「月孛」と「羅睺」とが交戦し、水星と「計都」とが相刑するも、ただ限元を傷つけざるのみなればも妨げ無し。

如孛羅交戰,水計相刑,不傷限元無妨。二母爭權,乃太過於姑息,二恩不為恩,孤日臨於命限,勤苦勞心。孤君無輔,一月單行官祿,精寧可愛。月要單行,婦人專以性宮為重,性宮者財帛宮也,男人當以八殺為權。八殺者疾厄宮也,面目傷殘,刑囚不宜傷相貌。相貌主被刑囚所傷,心神漂泊,水孛最忌入遷移、對照,逢羅婚姻反掌。妻宮忌羅,五宮逢孛、男女虛花。子宮怕孛。

両顆の母星が権柄を争奪すれば、反って姑息に失せん。両重の恩星は併せて恩と為ることを成さず。孤零零たる一顆の太陽が命限に臨めば、一生勤苦労心せん。あれは是れ孤君にして人の輔佐無きなり。一顆の太陰が単独に官禄宮に行けば、精神安寧にして而して愛す可し。太陰は正に単行するを宜とす。婦人は専ら「性宮」を以て重と為す。性宮とはすなわち是れ財帛宮なり。男人は則ち応に「八殺」を以て権と為すべし。八殺とはすなわち是れ疾厄宮なり。面目傷残なるは、是れ刑囚の星が相貌宮を傷つくるなり。相貌の主が刑囚に傷つけらるるを以てなり。心神漂泊不定なるは、是れ水星と「月孛」とが遷移宮に進むかあるいは来りて対照するなり、これ是れ最も忌む所なり。「羅睺」に遇上すれば、婚姻は翻覆して反掌のごとし。妻妾宮は最も羅睺を忌む。第五宮が月孛に逢着すれば、子女は便ち虚花にして実ならず。子女宮は最も月孛を怕る。

二主臨財,財必豐厚。或身命二主或官福二星。兩強戰克,田宅動搖。如孛計交戰,金羅相剋。命卑閒健,兄弟有爭鬥之風;命主弱閒極主強,主弱奴強,奴婢有侵凌之患。命主弱奴星旺,福星喜臨垣,福星守福,祿主宜鎮位。官曜居官,以木氣金水為君子。文人才土為喜木、氣、金、水。以火羅計孛為小人。武將功臣,但重火羅計孛。十二煞神仔細推詳,年支十二宮殺神,三百六十吉凶可考。

両個の主星が財帛宮に臨めば、銭財は必定豊厚ならん。あるいは是れ身主命主の二星、あるいは是れ官禄福徳の二星なり。両強が互相戦剋すれば、田宅はすなわち動揺安からず。例えば「月孛」と「計都」とが交戦するか、あるいは金星と「羅睺」とが相剋するがごとし。本命卑弱にして而して閑宮強健なれば、兄弟の間にすなわち争鬥の風有らん。命主は弱くして而して閑極宮の主は強し。主星弱くして而して奴星強ければ、奴婢にすなわち主人を欺凌するの患有らん。命主は弱くして而して奴僕の星は旺なり。福星は本垣に臨むを喜ぶ。福星は福徳宮を守るを以てなり。禄主は本位を鎮守するに宜し。官曜は官禄宮に居るを以てなり。木星・「紫気」・金星・水星を以て君子と為す。文人才士の喜ぶ所は正に是れ木・気・金・水なり。火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」を以て小人と為す。武将功臣の看重する所は却って是れ火・羅・計・孛なり。十二位の煞神は応に仔細に推詳するを要す。すなわち是れ年支に拠りて十二宮に布くの殺神にして、周天三百六十度の吉凶は皆此に由りて以て考究する可し。

周天三百六十五度,陰陽守巽,至老耳目聰明;日月居巳,火孛臨坤,未免腰背屈曲。火孛臨申,羅居五位,眼必無光;午為太陽之位,水入寅宮,咽喉壅塞。寅乃喉舌之府,鼻頭帶赤,火孛而守申宮;巳申屬兩肩,臉面委黃,土計而居辰位。辰酉屬胸膈,計臨申位,面上有虧;面部同看,羅入命宮,鬍鬚可驗;未必然也。

周天は共に三百六十五度にして、各々人身の一処を主る。日月の両曜が巽位に守れば、老に到りて耳聡く目明かならん。注に說く日月は巳に居ると。火星と「月孛」とが坤位に臨めば、腰背彎曲を免れず。注に說く火・孛は申に臨むと。「羅睺」が第五位に落つれば、眼睛は必定光無からん。午宮は本是れ太陽の位なり。水星が寅宮に進入すれば、咽喉はすなわち壅塞通ぜず。寅は是れ喉舌の主る所の処なり。鼻頭紅く発するは、是れ火星と月孛とが申宮に守るなり。巳・申は両肩に属す。脸面枯黄なるは、是れ土星と「計都」とが辰位に居るなり。辰・酉は胸膈に属す。計都が申位に臨めば、面部にすなわち虧損有らん。面部は応に一併に参看するを要す。羅睺が命宮に進入すれば、鬍鬚の上に便ち験出す可し。注文もも說く未必しも尽く然らずと。

孛羅到酉,心氣往來;酉為心胸,孛羅沖卯,風疾難禁。卯為肚腹,孛羅居於亥子,臀犯瘡疽;亥子為下部,金火戰於辰酉,肺心咳嗽。火主心金主肺,羅逆行而不順,多犯血光;頻見瘡疾,火若退而遲留,難堪酒痢。必患酒痢,更若孛星有黨,血上加膿;或主白濁遺精,那堪土宿來臨,痔而帶疾。或主痔漏通腸,木到巽而見殺,左手拘攣;氣入寅而逢刑,腳腿虛腫。寅作木論,要觀疾病,先論陷星,吉凶瞭然,易如反掌。

「月孛」「羅睺」が酉宮に行き到れば、心気はすなわち上下寧ならず。酉は心胸を主る。孛・羅が卯宮を冲犯すれば、風疾はすなわち禁止し難し。卯は肚腹を主る。孛・羅が亥・子に落つれば、臀部は応に瘡疽を生ずべし。亥・子は人身の下部に属す。金星火星が辰・酉に於て交戦すれば、すなわち肺心咳嗽せん。火は心を主りて而して金は肺を主る。「羅睺」が逆行順ならざれば、多く血光に犯らん。常に瘡疾を見る。火星が退行して而して遅留すれば、すなわち酒痢の苦しみに受け堪えず。必ず酒痢を患えん。もし「月孛」が再び同党有れば、血の中に還って膿を加えん。あるいは白濁遺精を主る。再加えるに土宿の来臨すれば、すなわち痔瘡の疾を帯上せん。あるいは痔漏通腸を主る。木星が巽位に到りて而して殺星を見れば、左手は拘攣して伸ばさず。「紫気」が寅宮に入りて而して刑に逢えば、脚腿は虚腫せん。寅もも木に拠りて来り論ず。応に疾病を看るを要せば、先ず陥落の星を論じ、吉凶は便ち一目了然、翻掌のごときの容易さなり。

四時賦・鄭希誠注

切以三冬之木遇水而寒。冬水不能始生木之功。九夏之土逢火而燥。夏火太旺,生土反燥。金埋土而反晦,秋金土重反晦,土混水而致濁。冬水冰結土混不清,無根之木遇惡水,而飄泛東西。木躔金度或與金同,夏月水勢盛反被漂流。受制之土見猛水,而崩潰四出。春夏生物之土乃為受制,遇水反崩潰。

試に論ず。隆冬の木が水に遇えば反って更に寒なり。冬天の水は木を生ずるの功用を起こすに到らず。盛夏の土が火に碰えば反って乾燥す。夏火は太だ旺にして、土を生ずれば反って焦燥と成る。金は土に埋められて反って晦暗す。秋金が重土に遇えば反って掩蔽を受く。土は水の中に混入すればすなわち水をして渾濁ならしむ。冬水は本は已に冰結す。土に一たび混ぜられれば更に清澈ならず。根無きの木が惡水に碰えば、すなわち東に漂い西に蕩う。木が金度に躔するかあるいは金と同宮して、夏月に到りて水勢正に盛んなれば、反って漂い去られん。制を受くるの土が猛水に碰えば、すなわち四処に崩潰す。春夏の万物を生養する土は本是れ受制の土にして、水に遇えば反って崩塌せん。

春金見月,淡薄無成;金未成不能助月,冬月遇金,飢寒刺骨。寒月不宜傍金星,火逢月朗而無權,望夜火月爭光,金得火明而煥發。秋金見火為奇,寒月最宜干陽。月借日光固喜,近陽冬月尤吉。夏火不妨見月。夏火本炎,遇太陰以解酷熱,火得令能助月。

春天の金が太陰を見れば、淡薄にして而して一事成る無し。金気は未だ成らず、能く月を助くる能わず。冬天の太陰が金星に遇えば、更に饑寒の骨に刺さるを覺ゆ。寒月は金星に傍うを宜とせず。火が月明に遇えばすなわち権を失う。望日の夜は火と月とが光を争う。金が火の明を得れば反って光彩を煥発す。秋天の金が火を見て始めて奇特と算す。寒月は最も乾陽の太陽に靠近するを宜とす。月は本是れ日光を借りて而して明なり。冬月に陽に近づくは尤も吉利なり。夏天の火は太陰を見るを妨げず。夏火は本より自ら炎熱にして、太陰に遇えば正にその酷暑を解する可く、火もし令を得ればも能く月を助けん。

未垣坐命、太陽行限,則柔而能剛。未乃陰宮,行限遇太陽,則陰從陽以剛濟柔也,昴日度。星度為元、太陰司用,則懦而無力。星乃陽度,行限遇太陰,則陽從陰受制於陰故懦。盛夏之火何須木氣生扶。木至六月則絕而不旺,見火反干。六月之水最怕火日枯涸。六月水主輔陽,反為不美。

未宮に於て命を坐して而して行限が太陽に走り到れば、すなわち柔中に能く剛ならん。未は是れ陰宮にして、行限が太陽に遇えば、便ち是れ陰が陽に順従し、剛を以て柔を済うなり。昴宿が日の度に属するもも是れ此の道理なり。星宿の度を以て元と為して而して太陰に由りて用を司らしめば、すなわち懦弱力無し。星宿は本是れ陽度にして、行限が太陰に遇えば、便ち是れ陽が陰に順従し陰に受制するなり。故に懦弱なり。盛夏の火は何ぞ「紫気」木気の来りて生扶するを須とせんや。木は六月に到りて已に絶えて而して旺ならず、火を見れば反って乾枯せん。六月の水は最も火と太陽とにそれを晒乾せらるるを怕る。六月の水は本は応に太陽を輔助すべく、如今反って美ならず。

夏金遇日銷鑠無聊。夏金與日同躔必鎔。秋木逢陽凋零,何補戌垣之火,取用與卯垣不同。戌火勢微,不論四時,最怕水孛卯火勢盛,惟冬怕水孛初生之火,宜木氣生扶。酉宮之金,行限與辰宮有異。土中之金不大,畏火羅。冬水喜於南奔,戌火忌於發露。居婁宿則吉,微弱宜藏。

夏天の金が太陽に遇えば、熔銷せられて而して如何ともする能わず。夏金は太陽と同躔すれば必ず熔化せられん。秋天の木が太陽に逢着すればただ凋零するのみ、太陽ももそれを補うことを得ず。戌宮の火は取用を卯宮と同じくせず。戌火は勢弱くして、四季を分かたず皆最も水星と「月孛」とを怕る。卯火は勢旺にして、ただ冬天のみ始めて水孛を怕る。初生の火は、応に「紫気」木気の来りて生扶する有るを宜とす。酉宮の金は行限の時に辰宮と同じくせず。土中の金は分量大ならず、最も火星と「羅睺」とを畏る。冬天の水は南に向いて奔流するを喜び、戌宮の火は却って鋒芒を顕露するを忌諱す。それは婁宿に居りて始めて吉にして、勢すでに微弱なればすなわち応に潜蔵するを宜とす。

冬春之木見日,則謂向陽;冰凍之土會火,始能發用。月圓火焰,奈爭鬥而無成;水凍金寒,縱相生而不發寒。土何生金之有。所謂土寒者,不生之故。秋水非滋木之時。秋木凋零,不能足水之滋。辰酉坐命,土犯月而尤佳,金命喜土為母,卯戌為垣,孛抱蟾而反害。火命怕孛為難殘晦之月見火增輝。初八以前,二十以後,三方對照得火相助。剛燥之土遇水滋潤。夏土乾燥,愛水滋潤。

冬春の木が太陽を見れば、すなわちこれを向陽と呼ぶ。冰凍の土が火に會して、始めて能く作用を発揮せん。月は已に円満して而又火焔に逢えば、争鬥するを奈何なくして而して一事成る無し。水は已に結凍し金はまた寒冷なれば、たとい相生するもも発すること能わず。寒土は豈に還って能く金を生ぜんや。いわゆる土寒とは、すなわち是れ生ずる能わざるの故なり。秋水もも是れ木を滋養するの時節に非ず。秋木は本は已に凋零して、水の滋潤に受け堪えず。辰・酉に於て命を坐すれば、土星が太陰を侵犯して反って更佳なり。金命は土を以て母と為すを喜ぶを以てなり。卯・戌を以て垣と為せば、「月孛」が月を抱きて反って禍害と成らん。火命は最も月孛の難を作すを怕るを以てなり。残缺晦暗の月が火を見れば反って能く光輝を增添せん。初八以前・二十以後の月は、三合対照より火の相助を得れば便ち是なり。剛硬乾燥の土が水に遇えば始めて滋潤を得たり。夏土は乾燥にして、正に水の来りて滋養するを愛す。

諸星皆退,主星獨順,乃中流砥柱之人;群曜都衰,身星有用,則獨步軒昂之士土。在子木、在午,似有沖而無害,子命、命居申土、居亥行,此限以何妨。申命不忌土計,在亥則土受制。婁乃金石之火,觸日方發。婁金安命相從太陽。

衆星が皆退行するの中、唯獨主星が順行するは、これ是れ中流砥柱のごときの人物なり。群曜が皆已に衰弱するの中、唯獨身主の星が用有るは、これすなわち是れ卓然独歩・気宇軒昂の士なり。土は子宮に在り木は午宮に在れば、看れば相冲に似て其の実害無し。あれは是れ子宮に命を安んずるの情形なり。命宮が申に居りて而して土星が亥に居れば、此の一限に行き到りて又は何の妨げか有らん。申宮に命を安んずるは本は土星と「計都」とを忌まず、土は亥宮に到れば反って制を受く。婁宿は是れ金石の中の火にして、必ず須く太陽に触着して始めて発出す。婁宿の金度を以て命を安んずる人は、正に応に太陽に順従すべし。

箕乃蒙泉之水,見金不清。得木蔭之乃清,若金伐木,不得廕庇,沙泥所以不清。惟參軫議論,不殊與亢星取用,歸一丑宮,坐命不可以木為刑囚。木受制不為害,星柳為垣,亦不可以木為難。木若失時不為惡,豈不有水中之火,巳翼火、火中之金,戌婁金、金垣之木,辰角木、木垣之土。寅艮土。

箕宿は是れ蒙泉のごときの水にして、金を見れば反って清ならず。木の遮蔭を得て始めて清澈なり。もし是れ金の来りて木を伐れば、泉水は蔭庇を失い、沙泥は泛起し故に清ならず。参宿と軫宿との議論は、亢宿の取用と同じく両様無く、皆一処に帰す。丑宮に於て命を坐すれば、木星を把りて刑囚と当作す可からず。木はここに於て制を受け、能く害を為す能わず。星宿・柳宿を以て垣と為すも、も木星を把りて難星と当作す可からず。木もし時令を失えばすなわち惡を作さず。豈に知らずや水中の火有るを。巳宮の翼宿は火に属す。火中の金有り。戌宮の婁宿は金に属す。金垣の木有り。辰宮の角宿は木に属す。木垣の土有り。寅宮の艮土なり。

冬水為命,太陽行限,財不足而福有餘。水滋其暖春土作主,火星發用,彼無力而我何藉。春土本不旺而火恩躔洩,則母無力而我何藉。論星先要論時,論殺無過論理。火本畏水,巳宮翼火為登殿;火翼金本畏火,戌宮婁度亦歸經,金婁木本怕金,辰宮角宿為登殿;木角土本怕木,寅宮艮土反長生。土寅,造化貴在擇用,術士妙在推詳,此論先聖之秘奧,而後學必寶敬之。

冬水を以て命と為して而して行限が太陽に遇えば、銭財は足らざると雖も而して福分は余り有らん。水が太陽の滋して温暖を以てするを得るの故なり。春土を以て主と為して而して火星に由りて発用せしめば、火は自身力無く、我は又は何を憑借する能けんや。春土は本は旺ならず、火の此の恩星が躔行して反って気を泄し、母星は力無ければ、我は便ち依託する所無し。星を論ずるは先ず応に時令を論じ、殺を論ずるは不過是れ一個の道理を論ずるのみ。火は本は水を怕るるも、巳宮の翼宿が火に属するは却って是れ登殿なり。金は本は火を怕るるも、戌宮の婁度が金に属するもも帰経と算す。木は本は金を怕るるも、辰宮の角宿が木に属するは却って是れ登殿なり。土は本は木を怕るるも、寅宮の艮土は反って長生と成れり。造化の妙は善く用を擇ぶを貴び、術士の本事は全く推詳に在り。此らは是れ先聖の秘奥の論にして、後学は必ず須く珍重敬守すべし。

広寒賦

立儀觀象,創法筭星,推天地之有準,定日月之可憑。風雲慶會,順言箕畢之由。箕星好風,畢宿好雨。朝暮昏曉,但看房昴之要。房為日出之所,昴為月生之地。日賦爾命,日為命源月躔乃身。月乃身主子夜朗耀於雙魚,宜逢太乙。夜半月居亥,宜孛星抱之。五更輝煌於巨蟹,喜近長庚。五更月居未,喜金星助之。

儀器を設立して天象を観測し、法度を創制して星辰を推算し、天地運行の準則を推求し、日月の憑信す可き度数を判定す。風雲際會の吉慶は、応に箕宿・畢宿の道理に順いて以て說くを要す。箕星は風を好み、畢宿は雨を好む。早晚昏暁の分別は、ただ房宿・昴宿の此の両個の関鍵を看る。房は是れ太陽の升起する処にして、昴は是れ太陰の生出する地なり。太陽はお前に命を賦与す。太陽は是れ命の本源なり。太陰の躔する所の処は便ち是れ身なり。太陰は是れ身の主星なり。半夜の時分に月光が双魚宮に朗照するは、応に「太乙」に遇上するを宜とす。夜半に月は亥宮に居り、応に月孛の抱守有るを宜とす。五更の時分に月華が巨蟹宮に輝煌するは、長庚に靠近するを喜ぶ。五更に月は未宮に居り、金星の相助を喜ぶ。

論其玉兔之形,到彼金牛之地,卻怕火羅,毋嫌土計。以金命言先觀陰精圓缺,須辨晦明,上下弦而月缺,十五六而月圓,日月相會而晦,日月相望而明;次看子夜、晨昏以分向背,日將出為晨,日已入為昏,子夜者,夜半之際也,夜生為向,晝生為背。

玉兔すなわち是れ太陰の形象に論じ到れば、金牛の地に行き到るは、最も火星と「羅睺」とを怕れ、倒って必ずしも土星と「計都」とを嫌忌するを要せず。これ是れ金命の人に就いて言うなり。先ず応に太陰の精の円缺を看て、晦と明とを分辨するを要す。上弦・下弦の時は月は是れ缺にして、十五・十六の時は月は始めて円なり。日月が同度相会すれば便ち晦にして、日月が遥遥相望すれば便ち明なり。其次に子夜と晨昏とを看て、以て向と背とを分別す。太陽が将に出んとするを晨と呼び、太陽が已に落つるを昏と呼び、子夜とはすなわち是れ半夜の時分なり。夜裏に生まるるは向と算し、白天に生まるるは背と算す。

職屬太后,配同母親,遇群凶,先主克母;逢惡曜,亦當損身。月為後、為母、又為身。南有張,北有危,南北正殿;午張子危東有心,西有畢,東西正垣。卯心酉畢既曰入垣而入廟,亦須相順以相生。逢吉星則吉,逢凶曜則凶。

太陰の職分は太后に属し、人に於ては則ち母親に配作す。それが一群の凶星に遇上すれば、首先母を剋するを主る。惡曜に碰上すれば、も応に自身を損傷するを要す。太陰はすでに后にして、是れ母にして、又是れ一身の主なればなり。南辺に張宿有り、北辺に危宿有り。これ是れ南北の正殿なり。午宮の張宿・子宮の危宿なり。東辺に心宿有り、西宿有り、西辺に畢宿有り。これ是れ東西の正垣なり。卯宮の心宿・酉宮の畢宿なり。すでに入垣入廟と說かるるも、も還って応に彼此和順相生して始めて行く可し。吉星に遇えばすなわち吉にして、凶曜に遇えばすなわち凶なり。

入晉而躔,觜參財星守命,申命以月為財在鄭而躔角亢祿主居辰。辰命以月為官身之如何,六奴僕位庶出偏生。月居奴僕九遷移宮過房離祖。月居遷移同水見孛兮,癰疽癆瘵,月同水孛同金見火兮,盲聾喑啞。月同金火如逢木氣,山間林下作生涯,月逢木氣若遇孛金,月下花前恣歌舞。月遇金孛。

太陰が晋地分野に進入して而して觜宿・参宿に躔すれば、すなわち是れ財星の命を守るなり。申宮に命を安んずる人は太陰を以て財と為すを以てなり。鄭地分野に行き到りて而して角宿・亢宿に躔すれば、すなわち是れ禄主の辰位に居るなり。辰宮に命を安んずる人は太陰を以て官と為すを以てなり。身宮如何なるもも太陰を看る。太陰が第六宮奴僕の位に落つれば、庶出偏房の所生を主る。第九宮遷移の位に落つれば、他人に過継し祖業を離るるを主る。太陰と水星とが同宮してまた「月孛」を見れば、癰疽労瘵の病を主る。金星と同宮してまた火星を見れば、眼瞎・耳聾・口唖を主る。もし「紫気」木気に逢えば、便ち山間林下の下に一生を過さん。もし「月孛」と金星とに遇えば、すなわち月下花前に恣意して歌舞せん。

其初也,出扶桑之地,卯宮生於蓬島之間,酉宮或掛柳梢之上,未宮柳度倘躔斗柄之前。丑宮斗宿,每日常行十三度。一晝夜間行十三度。逐月曆遍一周天,一月之內歷十二宮。圓缺不齊昨夜今夜。正望之際,月固圓明,未望前既,望後月尚缺矣。晦明迥別上弦下弦。上弦之後月漸明,下弦之後月漸晦。

太陰は起初扶桑の地より升出す。あれは是れ卯宮なり。有る時は蓬莱の間に生ず。あれは是れ酉宮なり。有る時は柳梢の上に挂る。あれは是れ未宮の柳宿の度なり。有る時は斗柄の前に躔行す。あれは是れ丑宮の斗宿なり。それは毎日常に十三度を行く。一昼夜の間に十三度を行く。毎月周天の一圈を歴遍す。一個月の内に十二宮を走り完す。それの円缺は昨夜と今夜とが各々相同じからず。正に望日に当たれば、月は固より円明なり。未だ望日の前に至らずと已に望日の後を過ぎれば、月はすなわち還って是れ缺なり。晦と明ともも上弦下弦に因りて迥然と別有り。上弦の後は月は漸漸明亮し、下弦の後は月は漸漸晦暗す。

二十八宿循環,禍福曉矣。二十八宿所屬,太陰躔此者,有禍福之所據。四十五度向背,吉凶瞭然。四十五度中間,太陰泊此者,有吉凶之所辨。與太乙同坐官宮,為官食祿;月同孛居官祿,會天乙而居財帛,問舍求田。月會氣居財帛。

二十八宿は循環運転し、禍福は此に由りて以て知る可し。二十八宿は各々所属する所有り、太陰がその上に躔行すれば、禍福は便ち依拠有らん。四十五度の内に向と背とを分かち、吉凶は此に由りて一目了然なり。太陰が此の四十五度の中間に停泊すれば、吉凶は便ち分辨有らん。太陰と「太乙」月孛とが同じく官禄宮に坐すれば、便ち能く官を做り禄を食まん。あれは是れ月と孛とが官禄に同居するなり。「天乙」紫気と財帛宮に會すれば、便ち能く屋を置き田を買わん。あれは是れ月と気とが財帛に同居するなり。

古人云:石崇鉅富,月在白羊;戌命月為田土,甘羅為官,月居天秤;辰命月為官主,火月逢孛,雖韓信未免遭刑;月愛火助豈使逢孛,金月遇羅,縱顏子亦須短命田。月喜金伴奚宜遇羅,刑囚犯月,須看三方,暗耗臨身,猶觀四正。月犯刑囚、暗耗等星,觀看三方、四正有援庶可。

古人は說く、石崇の巨富たりし所以は、是れ太陰の白羊宮に在るなりと。戌宮に命を安んずれば、太陰は便ち是れ田宅の主なり。甘羅の少年にして官と為りし所以は、是れ太陰の天秤宮に居るなり。辰宮に命を安んずれば、太陰は便ち是れ官禄の主なり。火と月とがまた「月孛」に逢えば、たとい韓信なるもも刑に遭うを免れず。太陰は本は火の来りて相助するを愛す。豈に可ならんや再び月孛に遇うは。金と月とがまた「羅睺」に遇えば、たとい顔回なるもも短命を免れ難し。太陰は本は金の伴と為るを喜ぶ。怎んぞ宜しからんや再び羅睺に遇うは。刑囚の星が太陰を侵犯するは、須く三合の方位に救援の有無を看るべし。暗耗の星が身宮に臨むも、も応に四正の位を察看するを要す。太陰が刑囚・暗耗の一類の星に犯着せば、応に三方四正に援助有りて始めて好しを看るを要す。

火月入邊郵,蘇長卿甘處牧羊;邊郵者遷移也,水月坐遷移,郭令公宜見虜陣。此二古人流於夷地,常論金命月居卯戌,火命月居巳申,水命月居子丑,土命月居寅亥,木氣犯月命居於鶉火之位,土計臨身命躔於鶉首之宮。

火と太陰とが辺郵の地に進入すれば、蘇武は便ち甘心して北海に牧羊せん。辺郵とはすなわち是れ遷移宮なり。水と太陰とが遷移宮に坐すれば、郭子儀は便ち合当身自ら虜陣を歴せん。此の両位の古人は皆異域に流落せり。通常の論法は是なり。金命の人は太陰が卯・戌に居り、火命の人は太陰が巳・申に居り、水命の人は太陰が子・丑に居り、土命の人は太陰が寅・亥に居る。「紫気」木気が太陰を侵犯するは、是れ命が鶉火の位に居るなり。土星と「計都」とが身宮に臨むは、是れ命が鶉首の宮に躔するなり。

飛來陽刃、釣起三殺,重則犯刑惡死,輕則破相壓身有救,則非常富貴無助,則難免夭貧。已上數條,皆係身居難地。命亥月辰,正是厄宮當受病,命寅月酉,是真奴僕,主艱辛。此亦承上文言,人皆曰凶莫凶於火羅計孛,吉莫吉於木氣金水,殊不知身命入魯、宋不怕火羅,身命居齊、吳毋嫌土計。

本宮より陽刃が飛来し、又は対宮三合より三殺を釣起すれば、重きは応に刑に犯りて凶死し、軽きもも応に破相するかあるいは身に圧する厄を受くべし。もし星の来りて救う有れば、反って非常の富貴と成り、もし援助無ければ、すなわち夭折貧窮を免れ難し。以上の此の幾条は、皆是れ身宮が難星の地に落つるの情形なり。命は亥に在りて而して太陰は辰に在れば、正に是れ疾厄の宮にして、当に病痛有るべし。命は寅に在りて而して太陰は酉に在れば、あれは是れ真正の奴僕の位にして、一生艱辛を主る。これもも是れ上文を承接して言うなり。人人皆說く最も凶なるは火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」に若くは無く、最も吉なるは木星・「紫気」・金星・水星に若くは無しと。却って知らず、身命が魯・宋の分野に落つる人は併せて火・羅を怕れず、身命が斉・呉の分野に落つる人もも必ずしも土・計を嫌忌するを要せざるを。

大凡人生天地之間,剛強正直有勇敢,為火羅計孛使之然也。不以火羅計孛為凶,勿以木氣金水為吉,各有所用不同。凡金星伴月以躔亢,辰命,水星伴月而入軫,巳命火星伴月向南斗,丑命木星伴月朝東井,未命,雖然一星伴月,自古宜有不如,眾星朗朗孤月獨明,宮清身吉休愁爾命。

大凡そ人生は天地の間に在り、剛強正直にして而して勇気有るは、正に是れ火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」が彼をして此のごとくならしむるなり。故に応に一味に火・羅・計・孛を把りて凶と看なすを要せず、も応に一味に木・「紫気」・金・水を把りて吉と看なすを要せず。各々用有る所にして、併せて相同じからず。金星が太陰に伴いて亢宿に躔す。あれは是れ辰宮に命を安んずるなり。水星が太陰に伴いて軫宿に進入す。あれは是れ巳宮に命を安んずるなり。火星が太陰に伴いて南斗に朝向す。あれは是れ丑宮に命を安んずるなり。木星が太陰に伴いて東井に朝向す。あれは是れ未宮に命を安んずるなり。たとい一星の月を伴う有ると說くも、自古以来総じて還って衆星朗朗・孤月独明の来ること好きに如かず。ただ宮位清純・身主吉利なれば、便ち必ずしも自己の命の為に発愁するを要せず。

張果星宗八

観星要訣・二十四秘法

三主を看る

即宮主、度主、身主是也。身主不傍鬼,不冥晦宮度,三主要得局,不洩氣,不遲留伏逆於惡地,極喜朝元升殿垣局,生我之度也,所以不怕,三方忌星刑照,正是他來刑我,我居廟旺以何妨,不必論恩援二星於失次,亦富貴論之。宮身度主喜朝陽,三主高強福壽昌,恩援不須來輔助也,應富貴始終良。主猶人身,稟氣強壯且居廊廟之上,不受剋制,近於天庭終為貴也。

いわゆる三主とは、すなわち是れ宮主・度主・身主なり。身主は鬼星に傍う可からず、宮度もも昏暗不明なる可からず。三主は皆応に局を得、気を泄す可からず、凶惡の地に於て遅留伏逆する可からず、最も命元に朝向し殿に升り垣に帰し、我を生ずるの度の上に落つるを喜ぶ。かくのごとくなればたとい三合の方位に忌星の刑照有るもも怕れず。あれは不過それの来りて我を刑するのみにして、我は廟旺の地に居りて又は何の妨げか有らん。甚至って必ずしも再び恩星と援星との是れ失次か否かを論ぜず、も照様富貴に拠りて来り断ず。歌訣に說く、宮主・身主・度主は皆太陽に朝向するを喜び、三主が高強なれば則ち福寿昌盛し、恩星援星の来りて幇襯するを用いず、自然一生富貴始終良好なりと。三主は就きて人の身体のごとく、禀受の気は強壮にして、又は廊廟の上に居り、剋制を受けず、天庭に靠近すれば、終究是れ貴命なり。

四時を論ず

凡四時者,春溫、夏熱、秋清、冬寒,當分節前、氣後以定四時寒暑,故可論之,及後學不能精通,即道希奇八九之數,豈能通到於淵源,又如春木、夏火、秋金、冬水四季月土皆為令星,若宮度二主得時得令為美。經云:五星俱要比和,但以得時為貴。又云:看星須看得時星。二十四氣轉流通,四時寒暑在其中,寒凝不可居陰極,暑熱嫌居陽爍宮。時謂天地之氣,四時行焉,猶物之各得其時流通,則暢滯塞,則乖五行亦如之,況人命乎。

いわゆる四時とは、すなわち是れ春温・夏熱・秋清・冬寒なり。応に節前と気後とを分清して、以て四季の寒暑を判定し、然後にして始めて以て命を論ず可し。後学は能く此の理を精通する能わず、只顧往きてあれらの希奇怪の八九の数を講ずるのみ、豈に能く本源の上に通ぜんや。又如春天の木・夏天の火・秋天の金・冬天の水、および四季月の土は、皆是れ当令の星にして、もし宮主・度主の両主が皆時を得令を得れば便ち好し。経の上に說く、五星は皆応に彼此和順し、ただ時を得るを以て貴と為すと。又は說く、星を看るに須く時を得るの星を看るを要すと。歌訣に說く、二十四節気は循環流通し、四時の寒暑は皆その中に在り。寒気凝結の時は極陰の地に居る可からず、暑気炎熱の時もも陽光の炙烤する宮に落つるを嫌うと。いわゆる時とは、すなわち是れ天地の気が四時に拠りて運行するなり。万物が各々その時を得れば便ち通暢し、一旦滞塞すればすなわち乖違す。五行は此のごとく、何を況んや人の命をや。

昼夜を分かつ

晝生者,喜太陽木土計氣水孛於陽宮陽度;夜生者,愛太陰火金羅於陰宮陰度。如合此者,則福祿崇高、顯貴論之;倘或晝曜反於夜,夜星背於晝,以為孤克,乃是刑星,則減福氣;如晝行夜曜,夜行晝宿,亦不祥也。

白天出生の人は、太陽・木星・土星・「計都」・「紫気」・水星・「月孛」の陽宮陽度に落つるを喜ぶ。夜裏出生の人は、則ち太陰・火星・金星・「羅睺」の陰宮陰度に落つるを愛す。此の格局に合するは、すなわち福禄崇高・顕達貴盛に拠りて来り断ず。倘若し白昼に属する星曜が反って夜生の命の裏に於て権に当たり、夜晚に属する星が反って昼生の命の裏に於て主を作せば、すなわち孤剋と成り、刑星に等于し、福気は応に折扣を打つべし。白昼が夜曜に行き到り夜裏が昼宿に行き到るに至りては、同様に吉ならず。

故曰:日生怕逢中宵宿,夜裡須防日裡星。晝生日木土為奇,夜反孤星非所,宜月火金星,為夜曜日光晦昧克妻兒。謂陽星居晝,而陰星居夜,乃各得其所,苟有反背者,俱有所忌,當辨晝夜之分,則吉凶方驗。

故に說く、白天に生まるる人は半夜の星宿に逢うを怕れ、夜裏に生まるる人は須く白昼の星曜を防ぐを要すと。白昼出生は太陽・木星・土星を以て奇特と為し、此らの星もし夜生の命の裏に落つれば反って孤星と成り、すなわち宜とする所に非ず。夜裏出生は応に太陰・火星・金星有るを宜とし、此ら始めて是れ夜間の曜にして、此の時日光は反って晦暗にして、児妻を剋傷するを主る。これ是れ陽星は昼に在り陰星は夜に在りて、始めて各々その所を得るを說くなり。もし彼此顛倒背離せば、皆忌む所有らん。必ず須く先ず昼夜の分を辨明して、吉凶始めて験得準きを得ん。

陰陽を辨ず

凡初一二三四五日戌亥子丑時生人,日月俱晦,如為宮度身三主有二失次者,兼刑煞有犯,則主孤獨論之;若二十六七八九三十日酉戌亥子丑時生人,亦謂日月俱晦,論之皆不足取也。

およそ初一・初二・初三・初四・初五の此の幾天の戌・亥・子・丑の時に出生の人は、日月は皆晦暗の中に在り。もし宮主・度主・身主の三者の裏に両個の失次有りて、又は兼ねて刑煞に犯着せば、すなわち孤独の命に拠りて来り断ず。もし是れ二十六・二十七・二十八・二十九・三十の此の幾天の酉・戌・亥・子・丑の時に出生の人は、同様にこれを日月俱に晦と呼び、論じ来れば皆取るに足らず。

陰陽孤晦,主孤恓不損兒兮,便損妻。日月分明,妻子盛;無光,父母主生離。天得一以清,地得一以寧,天清地寧、物象咸亨,人物雍熙且晦者,陰陽交錯天地闇昧,如日月無光,所以酉言父母之災晦也。

歌訣に說く、陰陽は孤単晦暗にして、人の孤苦凄凉を主り、兒子を損傷せざれば、すなわち妻子を損傷す。日月分明のは、妻子兒女は興盛し、日月無光のは、父母と主に生離すと。《老子》は說く、天は一を得て始めて清明にして、地は一を得て始めて安寧なりと。天清く地寧なれば、万物万象は皆亨通し、人間ももすなわち和楽せん。いわゆる晦とは、すなわち是れ陰陽交錯して天地昏暗にして、比すれば日月の光明を失うがごとし。故に此の一条は說くは是れ父母に災晦の事有るなり。

遅留を推す

凡木火土金水而有遲留伏逆之辨,以尊其太陽故也,蓋太陽者,君象也,五星者,臣下也,臣見君,則讓於禮,所以五星近太陽,則遲遲,則行緩也;五星三方見太陽,則留留則不行也;五星與太陽同行,則伏伏則不見也;五星對照見太陽,則逆逆則退行也。

木・火・土・金・水の五星の遅・留・伏・逆の分別有る所以は、是れ太陽を尊崇するの故に為すが為なり。太陽は是れ君王の象徴にして、五星は是れ臣下なり。臣子は君王を見ればすなわち応に礼に依りて退譲するを要す。故に五星が太陽に靠近すればすなわち「遅」と呼ぶ。遅とはすなわち是れ行走緩慢なり。五星が三合の方位より太陽を望見すればすなわち「留」と呼ぶ。留とはすなわち是れ停住して走らざるなり。五星が太陽と同度して行けばすなわち「伏」と呼ぶ。伏とはすなわち是れ隠没見えざるなり。五星が対宮より太陽を望見すればすなわち「逆」と呼ぶ。逆とはすなわち是れ倒退して行くなり。

經云:伏逆無光,而順行有氣。五星遇日,須當伏,三合逢陽,便是留;要識對宮為逆度,不逢陽處,順行周。此謂群下尊君之禮,嚴敬有如此,不敢相犯,犯之則有觸君之罪,惟順而吉。

経の上に說く、伏と逆との星は光無く、順行の星は始めて気力有りと。歌訣に說く、五星が太陽に遇えば就当に伏すべく、三合の方位が太陽に逢着すれば便ち是れ留なり。応に対宮に在ればすなわち逆度と成るを知り、ただ太陽に逢わざるの処のみ始めて周天を順行すと。これ說くは是れ臣下の君王を尊敬するの礼数にして、恭謹厳粛して此の地步に到り、敢えて冒犯せず。一たび冒犯すればすなわち君王に触忤するの罪有り、ただ順従して始めて吉利なり。

伏逆を考う

但凡遲留伏逆,在於廟旺受生之地,恩情之度,不相剋戰,又在君前,禮不相拘,反能為吉;若遲留伏逆,在於克洩鬼制之宮,相戰相剋之度,又在君后死絕之地,不祥之甚。經云:順則優遊,逆則退縮,留則拘繫抑鬱,伏則韜晦無光。遲留廟旺在君前,富貴雙全發,少年克我,無情洩我,氣伏逆君后反為迍。伏與逆者,言其不敢與太陽相見也,五行居旺相之方賓。主有情禮,法不拘且吉,無情克戰且凶。

ただおよそ遅・留・伏・逆は、もし廟旺受生の地・恩情相与の度に於て発生し、彼此相克戦せず、又は太陽の前に処りて、礼数の上に拘束を受けざれば、反って能く転じて吉利と成らん。もし遅・留・伏・逆が我を剋し我を泄し鬼制の宮に於て発生し、又在りて相戦相克の度にして、併せて太陽の後の死絶の地に落つれば、すなわち極めて吉祥ならず。経の上に說く、順行すれば則ち従容優游し、逆行すれば則ち畏縮退却し、留すれば則ち拘繋抑鬱し、伏すれば則ち韜光晦跡して而して光無しと。歌訣に說く、遅留して而して廟旺に在り、又は君前に在れば、富貴双全して、少年に便ち発す。もし是れ我を剋し・無情・我の気を泄して、又は伏逆して君後に在れば、反って困頓すと。いわゆる伏と逆とは、說くは是れそれが敢えて太陽と相見えざるなり。五行が旺相の方に居り、賓主の間に情有り礼有り、礼法拘らざればすなわち吉にして、無情にして而して相克交戦すればすなわち凶なり。

禄貴を明らかにす

凡宮身度主俱坐祿貴馬鄉,或祿貴拱之,或祿貴夾之為上,更兼宮度身主得經得位,不失次於惡地,乃為富貴福壽;若見身命度主在殺宮,星辰失次者,夭折貧窮之論。宮身度主貴人宮,祿貴相生富壽翁,設使逢空,星失次,一生蹇滯不亨通。且祿與貴者,人之所欲也,全在三主歸垣得地,乃為真祿;若值空亡弱陷,又為虛祿虛貴,得之無益。

およそ宮主・身主・度主が皆禄星・貴人・駅馬の郷に坐するか、あるいは禄貴に拱照せられるか、あるいは禄貴に夾護せらるるは、是れ最も上等なり。再加えるに宮主・度主・身主が皆経を得位を得て、凶惡の地に於て失次せざれば、すなわちあれは是れ富貴福寿の命なり。もし身主・命主・度主が殺宮に落ち、星辰がまた次序を失せるを見れば、すなわち夭折貧窮に拠りて来り断ず。歌訣に說く、宮主・身主・度主が貴人の宮に落ち、禄と貴とがまた相生すれば、便ち是れ富寿の翁なり。仮使空亡に遇上し星辰失次せば、すなわち一生蹇滞して而して亨通せずと。禄と貴とは本是れ人人の欲する所にして、全く三主の垣に帰し地を得るを看て、始めて真禄と算す。もし空亡・衰弱陥落に碰上せば、すなわちあれは虚禄虚貴と成り、得るもも益所有無し。

生旺を利す

凡身命度主要居長生之地,帝旺之宮,倘命立敗宮,身度主飛入死絕不得地,貧賤的矣。宮身度主旺生鄉,名利重重,坐廟堂若見空亡臨敗地,貧窮、夭折、絕三綱。生旺則富貴,猶人氣質敦厚,信而有之,則主富潤屋而德潤身矣。

およそ身主・命主・度主は、皆応に長生の地・帝旺の宮に落つるを要す。倘若し命宮が敗地に立ち、身主・度主がまた死絶に飛入して而して地を得ざれば、すなわちあれは是れ貧賤の命なり。歌訣に說く、宮主・身主・度主が皆旺相長生の郷に在れば、名利は重重畳畳して、以て廟堂に高坐する可し。もし空亡を見て又は敗地に臨めば、すなわち貧窮夭折して、三綱の親を連ねても絶えると。生旺すればすなわち富貴にして、比すれば人の気質の敦厚篤実にして、確実に内に有る諸がごとし。便ち能く《大学》の說く所のごとく、財富は房屋を光潤せしめ、徳行は身心を光潤せしむ。

断躔を忌む

木凋天秤與金牛、火怕申鄉巳亦憂、土走雙魚人馬位、金銷天蠍白羊州、水漂羊角流巨蟹、計虎豬兒兔亦愁、紫氣亦嫌雞唱曉、孛逢戌上是三坵、羅?酉亥君須忌、日月無光卯酉頭、縱爾神仙並活佛、涅盤尸解去悠悠。此謂五星躔度相遇之宮,各有所忌之宮度也,主人晦昧反覆甚,則必死。

歌訣は各星の最も忌む宮位を列出す。「木星」は天秤と金牛との両宮に於て凋零す。「火星」は申宮を怕れ、巳宮に於てもも堪憂なり。「土星」は双魚・人馬の両位に走り到る。「金星」は天蝎・白羊の州に於て銷熔す。「水星」は白羊に漂い巨蟹に流る。「計都」は虎・猪の二宮に在り、兎宮に到りてもも愁を発す。「紫気」もも鶏鳴報暁の酉宮を嫌う。「月孛」は戌の上に逢着すれば便ち是れ三丘の地なり。「羅睺」は酉・亥の両宮に在りてお前は須く忌諱すべし。日月は卯・酉の両頭に到ればすなわち光明を失う。此らに碰上すれば、たといお前が神仙活佛なるもも、只好涅槃尸解して悠悠として去るのみ。これ是れ五星の躔度の遇う所の宮に、各々忌諱有るを說くなり。それに犯れば、人は昏昧不明・反復無常を主り、重きは必定命を喪わん。

死絶に逢う

命坐敗宮,身入死絕,縱吉亦貧,大限又在死絕之地,小限犯原流旬空,太歲天空,決死之兆。死絕休囚不足觀,宮身度主怕相干,若逢二限行空地,薤露歌聲日落山。謂原守與流年犯旬空者,必死。薤露歌者,送死之歌,田橫死,門人義之而作其歌,曰薤上露,何易晞露晞明,朝更復落,人死一去何時歸。

命宮が敗地に坐し、身宮が死絶に落ち入れば、たとい吉星有るももただ是れ貧命なり。もし大限がまた死絶の地に在り、小限が再び原盤と流年との旬空に犯り、太歳がまた天空に逢えば、すなわちあれは是れ必死の兆なり。歌訣に說く、死絶休囚の星は一見に値せず、宮主・身主・度主は皆それの来りて干犯するを怕る。もし両限が皆空亡の地に走り到れば、すなわちただ薤露の挽歌の落日西山に伴うを残すのみと。これ是れ原盤の守る所と流年とが皆旬空に犯る人は、必ず死すを說くなり。薤露歌は是れ送葬の歌にして、当年田横が自殺せしに、門人は彼の義気に感念して此の歌を作れり。說く、薤葉の上の露水は何ぞ容易に晒乾せん、露乾けば天はすなわち亮かにして、第二天早上露は又は落つ、人は一たび死すれば却って再び帰来らざるなりと。

太歳の冲

太歲者,至尊之煞,當權司令,諸星節制,命坐人君,在家不能為禍,若在大小限,為禍不可言,如當生太歲沖,犯大限、流太歲、犯小限,以凶斷之。原流太歲煞,相沖二限相干,子哭翁,天德解援來救,護貲財耗散一場空。

太歳は是れ至尊の煞神にして、権に当たり令を司り、衆星は皆それの節制を受く。それが命宮に坐するは、比すれば君王の自己家の裏に在るがごとく、反って能く禍を為す能わず。もし大限・小限の上に落つれば、禍を為すはすなわち說尽くす能わず。例えば出生のあの年の太歳が来りて大限を冲犯するか、あるいは流年太歳が来りて小限を冲犯すれば、皆凶に拠りて来り断ず。歌訣に說く、原盤の太歳と流年の太歳との此の両重の煞は、互相冲犯して而又両限を干擾すれば、すなわち小輩の老人を哭するの丧事有らん。たとい天徳星の前来して解救護持する有るも、銭財もも応に耗散して一場空ならんと。

神煞の露

假如命限是金行,逢火度火星與水交戰,流水或三方對照正犯之,決死無疑,坐命亦然。露殺交爭氣散傾,根源最怕忌流星,若然流煞相呼殺,導氣修身要上升。五行一例,而推今,舉一隅而知其三矣。根源乃原守之辰,流星乃流歲之曜。

例えば本命の行限が金に属するも、却って火度に行き到り、火星がまた水星と交戦し、流年の水星あるいは三合の方位より対照して来りて正に此処に犯れば、すなわち必死无疑なり。もし是れ命を坐する処が此のごとくなれば、も一様なり。歌訣に說く、顕露の殺星が彼此交争すれば、元気は便ち涣散傾覆す。命の根源は最も忌む所の流星を怕る。もし流年の煞星がまた呼び招きて別の殺神を来らしめれば、すなわち只好真気を導引し身心を修養して、飛升を準備するのみと。五行は皆此の一例に照らして以て推し、一角を挙出せばすなわち応に其余の三角を知るべし。いわゆる根源とは、是れ原盤の守る所の星辰なり。いわゆる流星とは、是れ流年の行運の曜なり。

寿令の泄

如納音屬火,命躔參水,夏生之人,限行胃土度為壽令,俱洩乃生,土克度之,故度主又失經者,決死斷之,命度身主仿此。從來土宿能克水,壽令生彼號死鬼,流土再逢刑命限,仙人救助無道理。納音鬼谷子所作,如甲子乙丑海中金之類是也。

例えば納音が火に属し、命は参宿に躔して水に属し、又は是れ夏天出生の人は、行限が胃宿の土度に走り到れば、此の土度はすなわち是れ「寿令」なり。火は往きて土を生じ土は又は水を剋し、両頭皆泄耗して本命の気を耗し、度主が再び本経を失えば、すなわち彼を断じて必死と為す。命主・度主・身主もも此のごとくに照らして類推せよ。歌訣に說く、従来土宿は皆能く水を剋す。寿令は反って往きてそれを生ずれば、これすなわちこれを死鬼と呼ぶ。流年の土星が再び来りて命限を刑犯すれば、神仙もも救い得るの道理無しと。納音は是れ鬼谷子の定める所にして、例えば甲子・乙丑を海中金と為すの類は便ち是なり。

命度を剋す

庸術概以宮分斷之,誤錯多矣。假如丑上安命,女初女一度,限行斗一、斗二、斗三、斗四。戌上婁度安命,忌行箕風。角木斷躔,命躔女初女一女二度者是。寅宮斗一斗二斗三,限行亢金鬼關。軫九度命者,胃土柳土內皆忌,如過軫十,則無害也。鬼觜參度虎口真忌。參度命者,女土之忌,若犯正真躔度,限行到此,必有大災,應如影響,若有忌,星居上則重吉,星居上則輕,不可一例而推。

平庸の術士は一概にただ宮位に拠りて来り断ずるのみ、錯りて太だ多し。例えば丑宮に於て命を安んじ、命は女宿の初度・一度に躔し、行限が斗宿の一度・二度・三度・四度に走り到ればすなわち妨有らん。戌宮婁宿に於て命を安んずれば、すなわち箕宿の風度に行き到るを忌む。角宿が木に属するの断躔とは、指すは命が女宿の初度・一度・二度に躔するの人なり。寅宮の斗宿一・二・三度は、行限が亢宿の金度に到れば便ち是れ鬼関なり。軫宿九度を以て命を安んずる人は、胃宿土・柳宿土の内は皆忌む所に在り、もし軫宿十度を過ぎればすなわち害無し。鬼宿・觜宿・参宿の此の幾度は是れいわゆる虎口にして、真正に応に忌むを要す。参宿の度を以て命を安んずる人は、女宿の土を忌む。もし正好に此らの真躔の度に犯着せば、行限一たび到れば、必ず大災有らん。応験は影の形に随い响の声に随うがごとし。不過忌む所の処に忌星の上に圧する有ればすなわち重く、吉星の上に圧する有ればすなわち軽く、一概にして推す可からず。

六甲の空

如命限犯原空、流太歲又空,或限度主又空,決死而無疑矣。空命空限並空神,縱爾聰明志不靈,太歲加空來激限,南柯一枕夢泉扃。如土空則崩,木空則折,水空則流,金空則向火,空則發。大抵火空終歸煨燼,不如金空者妙。

もし命限が原盤の空亡に犯着し、流年太歳がまた空に逢うか、あるいは限主・度主もも空に落つれば、すなわち必死无疑なり。歌訣に說く、命もも空にして限もも空にして、再び空神を併上せば、たといお前が聡明人に過ぐるも、志向もも展開する能わず。太歳が空亡を加着して来りて行限を冲激すれば、就きて南柯一夢のごとく、転眼に便ち黄泉の門に入らんと。応に土は空に落つればすなわち崩塌し、木は空に落つればすなわち折断し、水は空に落つればすなわち流瀉し、金は空に落つればすなわち火に朝向し、火は空に落つればすなわち発作するを知るを要す。大抵火の空なるは終に帰して灰烬と化し、総じて金空の来ること妙なるに如かず。

四刑の忌

凡金騎人馬土埋雙女,火燒牛角木打寶瓶,命限逢此怒星者,決死之道也。四刑三忌亦非良怒處,行兇逞惡強星怒,得時空有救,行逢怒殺豈為祥。此四者賤格之謂,寅為人馬,已為雙女,酉為金牛,子為寶瓶,遇此則為刑忌。

いわゆる「金騎人馬」「土埋双女」「火焼牛角」「木打宝瓶」の此の四様は、命限が此の種の発怒の星に碰上せば、すなわち是れ必死の道なり。歌訣に說く、四刑三忌は皆好き事に非ず、怒星の所在する処は便ち凶を行い惡を逞ぶ。たといそれが時を得令を得て、空に落つるも還って救有るも、行限は一旦怒殺に逢上せば、豈に還って吉祥を談ずるに足らんやと。此の四様は皆下賤の格に属す。寅宮は是れ人馬にして、巳宮は是れ双女にして、酉宮は是れ金牛にして、子宮は是れ宝瓶にして、此らに遇上すれば便ち刑忌と成る。

值難枵

值者,正二太陽之類也;難者,八殺宮主也;枵者,天囚天耗也。且如宮身度主犯此三端者,或值難度中安身命,或又限行此惡星,再加流星迭逢,如雪上加霜,必死無疑也。枵神莫近命身宮,碌碌,浮生一世窮,值難相刑猶可畏,莫教限犯死囚凶。一云:八殺宮主,即疾厄之宮主也。

いわゆる「值」とは、是れ正月・二月の太陽の此の一類なり。いわゆる「難」とは、是れ八殺宮の宮主なり。いわゆる「枵」とは、是れ天囚・天耗の両星なり。仮如宮主・身主・度主が此の三様に犯るか、あるいは值・難の度の上に身を安んじ命を安んずるか、あるいは行限がまた此らの惡星の上に走り到りて、再加流年の星が層層畳遇すれば、就きて雪の上に霜を加うるがごとく、必死无疑なり。歌訣に說く、枵神は命宮身宮に靠近するを要せず。否らば一生碌碌・浮生して老に到りて皆窮せん。值と難とが互相刑剋して已に畏る可し。更に行限をして再び死囚の凶に犯上せしむるを要せずと。別に一説有り。八殺宮主とはすなわち是れ疾厄宮の宮主なり。

怒失令

凡春土、夏金、秋木、冬火為黑道之星,又為休廢之曜,命身度主躔於此上,彼無力我何施,終是不祥,如限路值此,為災莫大,無生旺恩星解救者,死無疑矣。須知失令怒生嗔,黑道無光闇昧,身限主無情君切忌,無常一到作泉人。謂失令者,亦猶人之失時,作事不通,手足無所措也,失令即無權也,東不遇而西不偶,惟枕泉石而樂幽林可也。

およそ春天の土・夏天の金・秋天の木・冬天の火は、皆是れ黒道の星にして、も是れ休囚廃棄の曜なり。命主・身主・度主が此の上頭に躔行すれば、それは自身すでに力無く、我は又は何を施展する能けんや、終究祥ならず。もし行限の路の上に正に此の星に值すれば、災禍は此より大なるは無く、再び生旺の恩星の来りて解救する無ければ、すなわち必死无疑なり。歌訣に說く、須く失令の星が発怒生嗔し、黒道は光無くして而して昏暗なるを知るべし。身主と限主とがすでに無情なれば、お前は務めて切に忌むべく、無常は一たび到ればすなわち泉下の人と成ると。いわゆる失令とは、も就きて人の時運を失うがごとく、事を做れば通ぜず、手脚は皆安んずる所無し。失令とはすなわち是れ権柄無きにして、東辺は遇合せず西辺は投縁せず、只好泉石に枕き幽林を以て楽と為すのみ。

煞は煞を畳む

如限見原天雄,再犯流天雄,並的刃劫亡等殺是也,故云:刃並天雄劫加地雌限路危則亡,生喪魄,依此仿之驗矣。天雄的劫刃宮中,怕迭流年太歲沖,禍起蕭牆生百出,官災死敗轉為凶。蕭牆,門屏也,言禍起蕭牆甚近也。

例えば行限が原盤の天雄星に遇上し、又は流年の天雄に犯り、再び的殺・陽刃・劫殺・亡神の此らの煞を併上すれば、すなわち是れ煞の上に煞を加うるなり。故に說く、陽刃は天雄を併着し劫殺は地雌を加えて、行限の路は一たび危険なればすなわち応に命を喪うべく、生くるもも応に魂を失い魄を落とすべしと。此に依りて類推せば、屢試すれば屢験せらる。歌訣に說く、天雄・的殺・劫殺・陽刃が一宮の中に聚まれば、最も再び流年太歳の来りて冲するを畳上するを怕る。禍事は門屏の内より生出し、百般紛起し、官司・死喪・敗落、様様皆転じて凶と成ると。蕭牆とはすなわち是れ門内の屏風にして、禍蕭牆に起こると說くは、是れ禍患の眼前に近きを形容するなり。

鬼は鬼を見る

假如坐命斗木,限行亢金,本然失次,加流年金星三合對照犯限,決死,輕則囹圄破敗,斷之無差矣。鬼中見鬼犯刑星,大限相迎必見傾,若見剋星流限內,十生九死決無情。鬼即殺,殺即鬼也,主旺者,當之為殺,主弱者,當之為鬼,囹圄古之牢獄也。

例えば斗宿の木度を以て命を坐し、行限が亢宿の金度に走り到れば、本は已に失次して、再加流年の金星が三合の方位より対照して来りて此の一限に犯れば、すなわち彼を断じて必死と為す。軽きもも応に牢獄の災・家を破り業を敗す。断じ来れば差有ることを會せず。歌訣に說く、鬼の中に又は鬼を見て、再び刑星に犯上せば、大限は迎面撞来して必定傾覆せん。もし流年行限の内に於て又は我を剋する星を見れば、十個の裏九個は応に死すべく、絶に情面講る可しと。鬼とはすなわち是れ殺にして、殺とはすなわち是れ鬼なり。主星旺なるは、それに遇上すれば殺と算し、主星弱きは、それに遇上すればすなわち鬼と成る。囹圄とはすなわち是れ古時の牢獄なり。

利は利を添う

凡宮度身主在於生局之地,如受父母之蔭,或限行恩星與我有情,當以顯達富貴論之;又如木纏水宿,水躔木度,以木為宮度主者,亦曰利添利也。利中添利見恩星,源流生我轉精神,富貴榮華人所欲,聰明智巧更通靈。如遇恩星,生我之父母也,三主過之,則受庇廕之下,如木有本,水有源,豈不為利澤於人哉。

およそ宮主・度主・身主が受生の局に落つれば、就きて父母の蔭庇を承受するがごとし。あるいは行限が恩星に走り到りて而して我と情有れば、皆応に顕達富貴に拠りて来り論ずべし。又如木星が水宿の上に纏いて、水星が木度の上に躔して、而して木を以て宮主度主と為すは、も「利添利」と呼ぶ。歌訣に說く、利の上に利を添うるは是れ恩星を見るなり。源頭活水は来りて我を生じ、精神は之が為に一振す。富貴栄華は人人想要するも、それは還って能く人をして聡明機巧・心思通霊ならしむと。いわゆる恩星とは、すなわち是れ我を生ずるの父母なり。三主がそれを経過すれば、便ち庇蔭の下に立身するがごとく、比すれば木に根本有り水に源頭有るがごとし。豈に是れ人に利益恩沢を帯与するに非ずや。

空中の空

太歲前一位,即天空煞。太歲後一位,為驀越殺。又六甲空了身命,再限行流空與宮度主者,最宜忌之,的死無疑矣。天空太歲最為凶,宮身度主莫重逢,再犯流空歸命限,須知短命似顏公。駕前天空六甲,旬空流年空亡,三主星與限度臨之即死。

太歳の前の一位はすなわち是れ天空煞にして、太歳の後の一位は是れ驀越殺なり。もし六甲旬空がまた身宮命宮を空掉し、行限が再び流年の空亡に走り到りて、而して宮主・度主ももその中に在れば、これ是れ最も応に忌諱すべく、必死无疑なり。歌訣に說く、天空と太歳とは最も凶惡にして、宮主・身主・度主はそれと重逢するを要せず。再び流年空亡に犯上して而して命限に帰入せば、須くすなわち応に顔回のごときに短命ならんと要するを知れと。いわゆる駕前天空・六甲旬空・流年空亡とは、三主の星と限度とが一旦臨み到れば、立刻に死に致らん。

陽勢を扶く

但五星扶陽,有用者最吉,如宮度身主極妙;若克身命度之星,朝陽者,必主夭疾論之。扶陽生歲福滔天,克我之星步莫前,命度朝陽都顯達,殺神隨勢夭天年。扶者扶助我之辰、引從太陽者則吉,如遇克我之星,又遭殺神相併必死,生歲者,納音宜受生,不宜受克。

五星が太陽を輔佐して而して能く我の用と為る所と為るは、最も是れ吉利にして、もし是れ宮主・度主・身主の来りて陽を扶くれば更に妙なり。ただしもし是れ身宮・命宮・命度を剋傷する星の往きて太陽を朝拜するは、すなわちあれは応に夭折して疾を帯ぶに拠りて断ずべし。歌訣に說く、陽を扶きて而又本命の納音を生助すれば、福気は滔滔たり。我を剋する星は千万に前頭に走り来るを要せず。命度が太陽に朝向すれば皆能く顕達し、殺神もし勢に随いて来ればすなわち天年を折損せんと。いわゆる扶とは、是れ我の星辰を扶助し併せて太陽に引従するなり、これ始めて吉なり。もし我を剋する星に遇上し、又は殺神の併臨に碰上せば、必ず死せん。いわゆる生歳とは、說くは是れ納音の応に生を受くるを宜とし、剋を受くるを宜とせざるなり。

三滅関

三關者,初關中關末關是也,凡初交限謂之初關限,行居中謂之中關限,行將末謂之末關,此所謂以限度之出入,而分初中末之三關也。且如限行子宮危十一度,乃初關也,虛日五度乃中關也,女土二度乃末關也。如有殺刃在初關者,其人必死於本月節之後也,如有殺刃在末關者,其人必死於本月節之前也,如有殺刃在中關者,其人必死於本月節之日也,此舉大概者,言可以詳推。斷躔失度過岐峰,險道休逢太歲沖,假使流星無克戰,也應泉路見閻公。又謂金木命忌星日度,水土命忌井木度,或於南斗日月忌胃土。

いわゆる三関とは、すなわち是れ初関・中関・末関なり。剛に此の一限に交上するを初関と呼び、当中に行き到るを中関と呼び、快に走り完えんとするを末関と呼ぶ。これ是れ限度の進出に拠りて、初・中・末の三関を分出すなり。例えば行限が子宮危宿十一度に走り到れば、あれは是れ初関にして、虚宿日度五度は是れ中関にして、女宿土度二度は是れ末関なり。もし殺星陽刃が初関に在れば、此の人は必ず当月節気の後に死せん。末関に在れば、必ず当月節気の前に死せん。中関に在れば、すなわち当月交節の此の一天に死せん。これ不過是れ一個の大概を挙げて、以て此に拠りて詳細に推求す可きを說明するなり。歌訣に說く、断躔失度は比すれば険峻の岔路山峰を走り過ぐるがごとし。険道の上は千万に再び太歳の来りて冲するに逢うを要せず。仮使流年の星に併せて剋戦無くとも、も照様応に黄泉路の上に於て閻王を見るべしと。又は說く、金命・木命は星宿の日度を忌み、水命・土命は井宿の木度を忌み、あるいは南斗の処に於て、日月は胃宿の土度を忌むと。

元妙経解・四十二詳論

類を排して出でしめるは、俱に富貴の格にして且つ群に超えて而してその萃を抜くなり

五曜連珠、二星合壁、戴天履地、出干入巽、文武兩班、君臣慶會、守一空一、居三隔三、群星朝北、眾曜拱南、天地開明、山澤通氣、水火既濟、風雷鼓舞、縱關橫關、闢拱闔拱、首尾陰陽居四正,火羅計孛守四維。

ここに類を抜き萃を出ずるの貴格の名目を羅列す。五曜連珠は、是れ五星が依次相連なるなり。二星合璧は、是れ両曜が同度して併明なり。戴天履地は、是れ上に天星有り下に地曜有るなり。出乾入巽は、是れ星が乾位より出でて而して巽位に入るなり。文武両班は、是れ文星武星が両辺に分列するなり。君臣慶會は、是れ太陽と諸星とが會合して君臣相得のごときなり。守一空一は、是れ一宮を守住して而して一宮を空開くなり。居三隔三は、是れ三宮を隔てる毎に一星を居するなり。群星朝北・衆曜拱南は、是れ衆星が南北の帝座に朝拱するなり。天地開明・山沢通気・水火既済・風雷鼓舞は、皆《周易》の八卦相配の象を取るなり。縦関横関・闢拱闔拱は、是れ星辰の縦横に関截し開合に拱夾するなり。末の両句は說く、首尾陰陽は四正に居り、「羅睺」を首と為し「計都」を尾と為し、日月陰陽と同じく四正の位に居り、而して火星・羅睺・計都・月孛は則ち分かれて四維の角を守ると。

経を得て分布するは、俱に是れ十二宮の星辰が局を得るの貴格なり

子宮:水清寶瓶、土好齊瓶。丑宮:乙氣騎牛、孛星朝斗、長庚朝斗、水愛逢金、土好太常、火土得牛。寅宮:木計同寅、木羅會舍。卯宮:太陽逢兔、火明天市、日出扶桑。辰宮:金木逢龍、水潤金明、金號太常、木躔角道、土歸鄭國、土羅相會。

下面に十二宮に拠りて星辰の局を得るの貴格を列出す。子宮。水清宝瓶は、是れ水星が子宮宝瓶の位に在りて而して清澈なり。土好斉瓶は、是れ土星がここに於てその好む所を得るなり。丑宮。乙気騎牛は、是れ「紫気」が牛宿に騎るなり。孛星朝斗は、是れ「月孛」が斗宿に朝向するなり。長庚朝斗は、是れ金星が斗宿に朝向するなり。水愛逢金は、是れ水星がここに於て金星に逢うを喜ぶなり。土好太常は、是れ土星が太常と号称して而して位を得るなり。火土得牛は、是れ火星土星が同じく牛宮を得るなり。寅宮。木計同寅は、是れ木星と「計都」とが同じく寅に在るなり。木羅會舎は、是れ木星と「羅睺」とが一舎に共処するなり。卯宮。太陽逢兎・火明天市・日出扶桑は、皆日と火とが卯に在りて而して光明なるを指す。辰宮。金木逢龍は、是れ金木が同じく辰龍の位に在るなり。此の外に還って水潤金明・金号太常・木躔角道・土帰鄭国・土羅相會の諸格有り。

巳宮:金水會蛇、日水乘旺、水臨雙女午宮:日帝居陽、水陽相會、水名榮顯未宮:金躔鬼宿、木入秦川、太乙抱蟾、金星助月、月掛柳梢、星聚東井、火號文昌。申宮:木土相會、月遶崑崙、火歸坤地酉宮:金助月華、月到金牛、月升滄海戌宮:土日合照、火居婁宿、日遇白羊。亥宮:金木乘旺、金居衛分、木臨熒室、太乙朝天、木計逢魚、太乙孛星也。

巳宮。金水會蛇は、是れ金星水星が巳蛇の位に會するなり。又は日水乗旺・水臨双女有り。午宮。日帝居陽は、是れ太陽が帝王のごとく本宮に居るなり。又は水陽相會・水名栄顕有り。未宮。金躔鬼宿・木入秦川・太乙抱蟾(すなわち「月孛」が太陰を抱く)・金星助月・月挂柳梢・星聚東井・火号文昌なり。申宮。木土相會・月遶崑崙・火帰坤地なり。酉宮。金助月華・月到金牛・月升滄海なり。戌宮。土日合照・火居婁宿・日遇白羊なり。亥宮。金木乗旺・金居衛分・木臨熒室・太乙朝天・木計逢魚、すなわち是れ木星と「計都」とが同じく双魚の位に在るなり。文の末に注明す、ここに說く所の太乙とはすなわち是れ月孛なりと。

殿に登り廟に入る

七政各有殿有廟,殿廟惟主星及命坐此,名曰登殿入廟,最喜日月同向,乃吾近君,必取高貴。經曰:日正廟奎,八至十三度,月正廟婁,八至十三度;次廟畢九,至畢一度,木正廟角度,火正廟心二至房三度,次廟房四至心初度,土正廟斗十五至二十一度,金正廟亢五至九度,水正廟翼八至十三度,氣正廟奎十一至十五度,次廟觜,孛正廟星三度至五度,計正廟軫十三至十六度,次壁四至七度。

七政は各々自己の殿と廟と有り。およそ主星および命宮が此らの殿廟の上に坐すれば、すなわちこれを「登殿入廟」と呼び、最も日月の一同に朝向するを喜べば、あれは我が君王に靠近するに等しく、必ず高位顕貴を得ん。経の上に說く、太陽の正廟は奎宿の八度至十三度に在り。太陰の正廟は婁宿の八度至十三度に在り、次廟は畢宿の九度至畢宿の一度に在り。木星の正廟は角宿の度に在り。火星の正廟は心宿の二度至房宿の三度に在り、次廟は房宿の四度至心宿の初度に在り。土星の正廟は斗宿の十五度至二十一度に在り。金星の正廟は亢宿の五度至九度に在り。水星の正廟は翼宿の八度至十三度に在り。「紫気」の正廟は奎宿の十一度至十五度に在り、次廟は觜宿に在り。「月孛」の正廟は星宿の三度至五度に在り。「計都」の正廟は軫宿の十三度至十六度に在り、次廟は壁宿の四度至七度に在りと。

凡星辰之登廟升殿入垣局者,如仕宦之在朝堂,乃上格之命也,須得星辰歸於垣局則官職顯要,歷三臺八座翰苑,雖榮若命格之高,而星不入局,則雖有祿位,終為中品、下品之貴,不能登於極品之貴也。

およそ星辰が廟に登り殿に升り垣局に進入するは、就好ければ官を做る人の朝堂の上に立つがごとし。これ是れ上等格局の命なり。必ず須く星辰が皆垣局に帰して、官職始めて顕要にして、能く三台・八座・翰林の一類の清貴の職を歴任するを要す。倘若し命格は高しと雖も、星辰は却って局に入らざれば、然らばたとい俸禄官位有るも、終究ただ是れ中品・下品の貴にして、極品の高位に登るに到らず。

躔泄居嗔

躔洩者,如土躔金,木躔火,水躔木,火躔土之類,但木星逢火,火星逢土,亦為洩氣居嗔者,如木打寶瓶泉枯牛壑,金騎人馬,土埋雙女,木觸金龍之類,金愁見火,火入金鄉,金火同周,水流巨蟹,火燒牛角,水漂白羊,故曰:居嗔略舉一二,內中還有居嗔,宜細看諸星為是。洩者,言我生之者,洩我之氣,耗散精神也,嗔者,言我克彼也,我克彼,戰鬥無益。

いわゆる「躔泄」とは、是れ土星の金度に躔し木星の火度に躔し水星の木度に躔し火星の土度に躔するの此の一類に似たるなり。木星が火に逢い火星が土に逢うも、も皆泄気と算す。いわゆる「居嗔」とは、是れ木打宝瓶・泉枯牛壑・金騎人馬・土埋双女・木触金龍の此の一類に似たるにして、還って金星の火を見るを愁い・火の金郷に入る・金火同宮・水の巨蟹に流る・火焼牛角・水漂白羊の等等有り。故に說く、居嗔はただ是れ略か一二個の例子を挙ぐるのみ、その中に還って別の居嗔の情形有りて、応に各星を細看して始めて好しと。いわゆる泄とは、是れ我が生ずる所のあの一方が我の気を泄走し我の精神を耗散するを說く。いわゆる嗔とは、說くは是れ我が往きて彼を剋すれば、我が彼を剋すればすなわち交戦と成りて、事に於て益無きなり。

時を失い令を得る

如春土、夏金、秋木、冬火、晝火羅、月、夜土計木日皆為失時,及冬水孛寒冷,不宜與月同躔並及守命,主大貧薄之人;得令者,如春木、夏火、秋金、冬水晝太陽土木、夜太陰火羅金加為恩星得度,主大貴顯也。失時者,猶草木之逢冬,萬卉俱死,豈比松柏獨立霜雪之中也;得時者,猶花木之遇春,群芳俱茂,豈比百草立秋風之中也。

像すれば春天の土・夏天の金・秋天の木・冬天の火、および白昼の火星・「羅睺」と太陰・夜間の土星・「計都」・木星と太陽は、皆失時と算す。再如冬天の水星と「月孛」とは寒冷に過ぎて、太陰と同躔するを宜とせず、も命を守るを宜とせず、人は大いに貧薄を主る。いわゆる得令とは、是れ春天の木・夏天の火・秋天の金・冬天の水・白昼の太陽・土星・木星・夜間の太陰・火星・「羅睺」・金星に像して、再加えるに恩星の度を得れば、人は大いに貴顕を主る。失時は比すれば草木の冬天に遇うがごとく、百花斉しく死して、豈に松柏の霜雪の中に独立するに比せんや。得時は比すれば花木の春天に遇うがごとく、群芳は競い茂って、豈に百草の秋風の裏に枯立するに像せんや。

生に逢い反って刑す

居受生度,或曰長生位,或恩宮與母星對生,亦宜並度生我之星,最喜合宮滿用,或為科祿文魁等星必貴;反刑者,如金與木反之,金躔奎木,木躔婁金,不得升殿是也;如水火未濟亦然,或命主與刑星共度,及沖向亦同。長生長字,音掌,言人生長之時,讀作長生者,非也。

いわゆる逢生とは、是れ受生の度に落つるにして、も長生の位と呼ぶ。あるいは恩宮と母星とが宮を隔てて相生するも、も応に同度して我を生ずるの星有るを宜とす。最も喜ぶは是れ宮を合して而して兼ねて数用を作るか、あるいは身に科名・天禄・文昌・魁星の等を兼ねれば、必定顕貴せん。いわゆる反刑とは、是れ金と木とが彼此顛倒するに像す。金星が奎宿の木に躔し木星が婁宿の金に躔すれば、皆能く殿に升る能わず。水火未済もも一様なり。あるいは命主と刑星とが一度に共処し、および相冲相向するも、情形は相同じ。注文に說く、「長生」の「長」の字は掌と読作して、說くは是れ人の生長する時なり。長短の長と読めばすなわち對ならずと。

殺を用い疾にして貴なり

如命主是官祿科名,為滿用星輔日入格,而此星又是刃雄、的劫、符喪等殺,必帶微疾而貴,若不滿用,主夭,如一星作三四之用,為之滿用主貴。疾貴者,言人有小疾不傷,支體暗生之疾,如揚雄不利於言者,亦如是也。

例えば命主が同時に官禄の星・科名の星を充当するは、是れ兼ねて数用を作りて而又太陽を輔佐し格局に合するに属す。可なれど此の顆の星が同時に又は是れ陽刃・天雄・的殺・劫殺・官符・喪門の一類の煞星なれば、すなわちあれは必定一点の小毛病を帯びて而して貴を得ん。もしそれが併せて数用を兼作せざれば、反って夭折を主る。一顆の星が能く三四種の用途を作れば、始めて満用と呼び、貴を主る。いわゆる「疾貴」とは、說くは是れ人の身上に小病有りて而して大礙無く、あるいは肢体の上に暗中に生出したる毛病にして、就きて揚雄の口吃にして說話不便なるがごとし。

殺を剋し驚を全うす

如坐命金度見火,火必克金,辛甲生人而火,又是陽刃或並他殺,則全驚矣,火者,他來克殺也,非我克殺乃殺克於我也。辛以戌為刃,甲以卯為刃,卯戌二宮屬火,故言辛甲生人,為火刃。

例えば金度を以て命を坐して而して火星を見れば、火は必定金を剋せん。もし又は是れ辛年・甲年の出生の人なれば、此の火星は同時に還って是れ陽刃にして、あるいは別の煞星を併着すれば、すなわち完全に驚恐の局と成る。ここの火は、是れ別人の来りて我を剋するの殺にして、是れ我が往きて殺を剋するに非ず、而して殺の来りて我を剋するなり。辛は戌を以て刃と為し、甲は卯を以て刃と為し、卯・戌の両宮は皆火に属す。故に說く、辛年・甲年の生人は火を以て刃と為すと。

官科禄旺

官祿主、科名主、天祿主,三者乃貴之原也,若得一星守命,順行向我,或生我,或為身命主星滿用輔陽,或關加對宮主貴。此星若在強宮,主貴;若在陷宮,雖貴而失祿。

官禄の主・科名の主・天禄の主の此の三者は、是れ顕貴の本源なり。もしその中の一顆の星の命を守る有りて、順行して我に朝向するか、あるいは来りて我を生ずるか、あるいは身として身主命主にして而して兼ねて数用を作り太陽を輔佐するか、又はあるいは三合より関照し対宮より加臨すれば、皆貴顕を主る。此の顆の星もし強旺の宮に落つれば、貴を主る。もし陥弱の宮に落つれば、たとい貴を得るもも俸禄を保住する能わず。

卦禄斗杓

卦者,卦氣也;祿者,祿勳也;斗者,斗杓也,此三者或併為一星,或祿主居斗杓,或斗杓居祿勳,或祿入卦宮,或卦入祿位,有繫身命者貴。

いわゆる卦とは、指すは是れ卦気なり。いわゆる禄とは、指すは是れ禄勲なり。いわゆる斗とは、指すは是れ斗杓なり。此の三様は、あるいは同じく一顆の星の上に合併するか、あるいは禄主が斗杓の位に落つるか、あるいは斗杓が禄勲の位に落つるか、あるいは禄星が卦気の宮に進入するか、あるいは卦気が禄星の位に進入するか。ただ身宮命宮と牽連有れば、すなわち貴を主る。

奴党を分出す

氣孛羅計乃五星之奴,不宜與身主度主及命主共躔,此則小人犯主之象也,若得四餘獨行,不雜七政之間則美也。主星旺,奴星弱,則無害,主能制之;奴星強,主星弱,主不能制之,則害主矣。

「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」の此の四余は是れ五星の奴僕にして、身主・度主および命主と同じく一度に躔するを宜とせず。あれは是れ小人の主人を冒犯するの象なり。もし能く四余をして単独に行走せしめ、七政の間に夾雑せざらば、始めて美と算す。主星旺にして而して奴星弱ければ、すなわち妨害無く、主人は能くそれを制服せん。奴星強くして而して主星弱ければ、主人はそれを制し得ず、反ってすなわち応に主を害せんと要す。

用星を截転す

官科祿三宿最為要用,不喜背陽獨立,背宮則不能貴也,若得羅計前後關截,則不漏矣,又能主貴斷也。此為計羅截斷,如計羅居巳亥,五星居子丑寅卯辰之類。

官禄・科名・天禄の此の三宿は最も応に要とするを用い、それの太陽に背離して而して孤立するを喜ばず、一旦宮に背けばすなわち貴く起こる能わず。もし能く「羅睺」「計都」に前後に於て関截住せしむる有れば、星気はすなわち外に漏れず、反って以て貴に拠りて来り断ず可し。これをこれを計・羅截断と呼び、例えば計都・羅睺が巳・亥の両宮に分居して、而して五星が皆子・丑・寅・卯・辰の間に在れば、すなわちそれらに截住せられん。

讐は根を截折す

但克我者,為讎星,忌隔斷與主同行,如命坐翼度,火為主,火躔亢水孛乃我之仇星,躔軫角之間,而命火為其閘斷,如木根被伐而折也,夭喪必矣,若火躔遠在他宮,及生旺之地,不足慮也。

およそ我を剋する星はすなわち是れ仇星にして、最もそれの我を隔断して而又主星と同行するを忌む。例えば命は翼宿の度に坐して、火を以て主星と為し、火は亢宿に躔し、而して水星と「月孛」とは正に是れ我の仇星にして、それらが軫宿・角宿の間に躔すれば、すなわち命主の火を把りて閘断し、比すれば樹根の砍断せられて而して折倒するがごとく、必ず夭亡を主る。もし火の躔するが遠く、別の宮位に在り、又は生旺の地に落つれば、すなわち慮るに足らず。

令は身明を助く

火羅本惡,若夜生人,喜近太陰,而反得令,能助身主之輝,逢金水夾輔引從者,亦然得此,皆主聰明、富貴。經云:夜生月而火羅侍衛者,是也。此謂惡星得其用以助月,反為招福。

火星と「羅睺」とは本是れ惡星なるも、ただ夜間出生の人の命の裏に於ては、それらは太陰に靠近するを喜び、反って時令を得て、能く身主の光輝を幇襯せん。再び金星・水星の夾輔引従に遇うも、も一様なり。此の種の配置を得れば、皆聡明富貴を主る。経の上に說く、夜生の命は太陰を以て主と為して、而して火・羅は侍衛を充当すと、指すはすなわち此個なり。これ是れ惡星のその用うる所を得て以て月を助け、反って福気を招来するを說くなり。

四吉の夾輔

天經、地緯、祿勳、天福謂之四吉星,只重二星夾命夾身,不宜斗杓指破為妙。

天経・地緯・禄勲・天福の此の四顆をこれを四吉星と呼ぶ。その中最も看重するは是れ両顆有りて命宮を夾住し身宮を夾住するなり。同時に最もそれの斗杓に指着せられて冲破せられざるを好みて、あれ始めて妙と算す。

五耗皆臨す

天耗、地耗、大耗、小耗及十干所化之耗,並沓於命於身,必主貧苦,流年諸耗又並於限,必遭盜賊,加流刃,則遭官破財也。

天耗・地耗・大耗・小耗、再加えるに十天干の化する所の耗神を、一併に命宮あるいは身宮に聚集すれば、必定一生貧苦を主る。流年の諸耗がまた行限の上に畳ねば、必定盗賊に遭遇せん。再加えるに流年の陽刃なれば、すなわち応に官司を喫し財を破るべし。

陽宅稽本

陽乃父居強位,及有吉星夾輔引從,則崇父之基,如命坐酉太陽,又為田宅之主,日升殿,左右金水夾之,則可稽其父業,豐厚尊貴;若身命宮主引太陽居閒極,併入弱宮,父業必淡薄也。閒極為兄弟之宮,雖有父業,兄弟分奪,則必淡薄。

太陽は父親を象徴し、それが強旺の位に居り、又は吉星の夾輔引従有れば、すなわち能く父輩の基業を光大せん。例えば命は酉宮に坐し、太陽は同時に又は是れ田宅の主にして、太陽は殿に升り、左右に金星水星の夾住有れば、すなわち以て彼の父親の産業の豊厚にして而して尊貴なるを考知す可し。もし身主・命主・宮主が太陽を把りて閑極の宮に引到するか、あるいは一併に衰弱の宮に落入すれば、父業は必定淡薄ならん。閑極は是れ兄弟の宮にして、たとい父業有るも、も兄弟に分奪せられ、故に淡薄なり。

雄彗は名を鋤く

天雄、地雌二星忌對沖官祿宮、及孛彗,守官祿守命宮、或截或隔官祿、科名之星,必至鋤名削利也。鋤削二字者,言戕害之意。

天雄・地雌の両星は最も官禄宮を对冲するを忌み、「月孛」の此の彗星もも是れ此のごとし。それらもし官禄宮あるいは命宮を守るか、あるいは官禄・科名の星を截断し隔开せば、すなわちあれは必定要らんに名声を鏟除し利禄を削減せん。いわゆる「鋤」「削」の両個の字は、皆是れ戕害の意思なり。

七政並び旺なり

日月五星各得其所,富貴之原,如日午月未,水居巳申,金居辰酉,火居卯戌,木居寅亥,土居子丑是也。

日月と五星とが各自本属の宮位に落つるは、これ是れ富貴の本源なり。例えば太陽は午に在り太陰は未に在り、水星は巳・申に居り、金星は辰・酉に居り、火星は卯・戌に居り、木星は寅・亥に居り、土星は子・丑に居れば、皆各々その所を得ると算す。

四主咸く屯なり

身主命主度主壽元主四主,被惡曜所傷、所夾或居陷弱、失經,必主貧夭。壽元主起例,且如甲子乙丑,納音是金即金也,餘同此推。

身主・命主・度主・寿元主の此の四主は、もし惡曜に傷つけらるるか惡曜に夾まれらるるか、あるいは陥弱の地に落ちて本経を失えば、必定貧窮夭折を主る。寿元主の起法は是なり。例えば甲子・乙丑年の生の人は、納音は金に属し、寿元主は便ち金星を取り、其余は此に依りて類推せよ。

彼此の強弱

如克我之仇星,既強盛,而我衰弱,全賴母子二星以援,在本宮及對關,加合以生以救,故曰:氣木太盛,土計俱傷,若無火金,必主凶亡,恐福高而身不能享者,正謂此也。對關者,即對宮關照加合者,即三合加臨。

もし我を剋する仇星がすでに強盛にして、而して我が自身衰弱なれば、すなわち全く母星と子星との両方に靠りて来り援救するを頼む。あるいは本宮に在り、あるいは対宮より関照し、あるいは三合を以て加臨し、来りて我を生じ我を救う。故に說く、「紫気」木気が太だ盛んなれば、土星と「計都」とは皆傷を受けるを要す。此の時もし火星・金星の来りて救う無ければ、必ず凶死を主る。いわゆる福分は高しと雖も而して自身は享受するに到らずとは、正に是れ此の種の情形を指す。注文に說く、対関とはすなわち是れ対宮の関照にして、加合とはすなわち是れ三合の加臨なりと。

前後の凶寧

仇難之星為凶,恩貴之星為寧,若得守身守命,有凶有寧,須分前後之辨,凶星在前曰背,我在後曰向,我背則無害,向則必凶;寧星在前曰背,我在後曰向,我背則不貴,向則必榮。背則無情,向則有意;仇難恩貴要分背向,方斷吉凶。

仇星・難星は凶に属し、恩星・貴星は寧に属す。それらもし身を守り命を守りて、凶寧併せて見れば、すなわち必ず須く前後を分清するを要す。凶星が我の前に在るを背我と呼び、我の後に在るを向我と呼ぶ。背我すればすなわち害無く、向我すればすなわち必ず凶なり。寧星が我の前に在るもも背我と呼び、我の後に在るを向我と呼ぶ。背我すればすなわち貴からず、向我すればすなわち必ず栄なり。背とはすなわち是れ無情にして、向とはすなわち是れ有意なり。仇難と恩貴とは皆応に背向を分清して、始めて能く吉凶を断定せん。

参差的星性

七政四餘各有不同,木主文而繁,火主暴而狂,土主厚而遲愚,金主剛而寡愛,水主快而不定。日配父,如主星同主貴,吉星引從,則父貴;月配母,吉星引從,則母賢身貴,婦人命守月度,無惡星混雜,則有貌。男人值月守命,若與木德同行,亦好容儀,主文章、藝術。

七政と四余とは各々不同の性情有り。木星は文雅にして而して繁密を主り、火星は暴烈にして而して狂躁を主り、土星は厚重にして而して遅鈍を主り、金星は剛硬にして而して情愛少きを主り、水星は敏捷にして而して安定ならざるを主る。太陽は父親に配して、もし主星がそれと同宮して而又貴を主り、再び吉星の引従有れば、父親は便ち顕貴ならん。太陰は母親に配して、吉星の引従有れば、母親は便ち賢徳にして而して自身もも貴なり。婦人の命もし太陰の度を守りて、惡星の混雑無ければ、すなわち姿容有らん。男人もし是れ太陰が命を守りて、また「木星」と同行せば、も儀表出衆にして、文章と技芸と有るを主る。

氣守命,主慈善,言語分明,少病有壽,或多孤寡;孛守命,主言粗語大,膽壯有謀,為多奸詐,性高傲不耐是非無嫉妒;計守命,性多勇膽大多奸。此謂十一曜所主不同者,亦猶人之善惡賢否,德性剛柔者,要審星性以別之。

「紫気」が命を守る人は、人と為り慈善にして、說話は条理分明にして、病少くして而して寿有り、ただ是れ或许多く孤寡の象あらん。「月孛」が命を守る人は、說話は粗声大気にして、胆子は壮にして而して謀略有るも、却って多く奸詐にして、性情は高傲にして、是非に受け堪えず、も嫉妬を掩飾せず。「計都」が命を守る人は、性情勇猛にして胆が大にして而して奸多し。これ是れ十一曜が各々主る所有りて各々相同じからざるを說き、就きて人に善悪賢愚有り徳性に剛有り柔有るがごとく、必ず須く星の性情を審察して以て分別を加うるを要す。

元辰一ならず

論星以本元為主,生年干支所屬,貴賤吉凶星辰各有不同,如甲生人,值火既是祿,又是刃;辛生人,專以火為刃;乙生人,日乃文昌天廚;惟卯時生人,必富貴;若丙戊生人,日是刃,父宜早喪,見木取貴;丁生人,以月為刃;巳生人,月是身,又是刃,又作祿用;戊生人,土為祿主,又為科名;庚生人,水為祿元,金為刃星;壬生人,值計本惡而為祿主;癸生人,值羅本凶亦為祿用,皆主有貴權爵榮。

星を論ずるは本命の元を以て主と為し、すなわち是れ出生のあの年の干支の所属なり。干支相同じからざれば、貴賤吉凶を主る星辰もも各々相同じからず。例えば甲年の生の人は、火星に遇上すればすでに禄にして又是れ刃なり。辛年の生の人は、専ら火を以て刃と為す。乙年の生の人は、太陽は便ち是れ文昌・天厨の星にして、而してただ卯時の出生ののみ必定富貴なり。丙年・戊年の生の人は、太陽は是れ刃にして、父親は応に早く喪うを宜とし、応に木星を見て始めて貴を取るを要す。丁年の生の人は、太陰を以て刃と為す。己年の生の人は、太陰はすでに身にして、又是れ刃にして、還って能く禄に当たりて来り用いらる。戊年の生の人は、土星は是れ禄主にして、又是れ科名の星なり。庚年の生の人は、水星は是れ禄元にして、金星は是れ刃星なり。壬年の生の人は、「計都」は本は惡曜に属するも却って禄主と成れり。癸年の生の人は、「羅睺」は本は凶曜に属するもも禄に当たる能う。此らは皆貴気権柄と爵位栄顕と有るを主る。

此篇正發果老云:五星六曜,資我者,吉;傷我者,凶。亦隨歲而變乎,如金掌刃,克木而凶;如土掌刃,克水尤甚,此所掌煞者重;不掌煞者輕。

此の一篇は正に是れ果老の說く所の道理を闡発す。五星六曜の中に、我を資助するはすなわち吉にして、我を傷害するはすなわち凶なり。而して此の吉凶は還って生年の干支に随いて変ず。例えば金星が陽刃を掌て、来りて木を剋すればすなわち凶にして、土星が陽刃を掌て、来りて水を剋すれば更に利害なり。見る可く煞を掌る星は分量重く、煞を掌らざる星は分量軽し。

明に住して賤に匪ず

明者,高明之地,如卯上謂之明堂,午上謂之軒轅,戌上謂之武庫,身命主值此乃高明之地也,不可作下賤命論。若貴人祿馬文昌斗杓八殺卦氣所臨之宮,而身命主值此,亦為明宮也。卯屬火,戌亦屬火,午乃太陽所居,亦火也,火為文明之象,故作高明之地。

いわゆる「明」とは、是れ高明の地なり。卯宮を明堂と呼び、午宮を軒轅と呼び、戌宮を武庫と呼ぶ。身主・命主が此らの位置に落つれば、すなわち是れ高明の地にして、以て下賤の命と当作して来り断ず可からず。もし是れ貴人・禄馬・文昌・斗杓・八殺・卦気の臨む所の宮位にして、而して身主命主が正にあそこに落つれば、も明宮と算す。卯は火に属し、戌もも火に属し、午は是れ太陽の居る所にして、同様に火に属す。火は是れ文明の象徴なり。故に此の幾処は皆高明の地と算す。

駕に親しむは須く臣す

歲殿歲駕宮惟身命居之,此上又喜太陽臨之,與我相親,如君臣輔會於昭陽之象,豈非為我之榮,若升殿入廟居垣,皆宜滿用輔會關係於命則貴。如一星得三用者,謂之滿用,須要升殿入垣登駕臨殿者貴。

歳殿・歳駕の此の両宮は、最も好きは是れ身宮命宮のその上に居るなり。上に又は太陽の臨照して我と相親しむを喜べば、あれは就きて君臣の昭陽殿の上に於て會合輔弼するの景象のごとく、豈に是れ我の光栄に非ずや。もし星辰が殿に升り廟に入り垣に居れば、も皆応に兼ねて数用を作りて而して命宮と輔會の関係有りて、始めて貴を主るべし。一顆の星が能く三種の用途を兼作すれば、すなわち満用と呼ぶ。必ず須く殿に升り垣に入り駕に登り殿に臨む人のみ始めて貴と算すを要す。

身空害卸

太陰好靜宜空,喜獨行,或在六甲空,空則殺神不害。經云:太陰空,而明萬里。又曰:月居閒極反為祥。如坐命宮旺,不畏空。

太陰は清静を喜びて、空に落つるに宜しく、も単独の運行を喜ぶ。あるいは六甲旬空の中に落つれば、一たび空に落つれば、殺神は便ちそれを傷つけ到らず。経の上に說く、太陰は空に落つれば、反って光明万里なりと。又は說く、太陰が閑極の宮に落つれば、反って是れ吉祥なりと。もしそれの坐する所の命宮が本来強旺なれば、更に空亡を怕れず。

宮旺禄嬴

坐命天祿、貴人、唐符、國印、文昌、卦氣、斗杓、注受、生旺等吉宮,只宜納音生旺,則貴。此謂猶人之旺盛,則可任其大貴也。

命宮が天禄・貴人・唐符・国印・文昌・卦気・斗杓・注受・生旺の此の一類の吉宮に坐して、ただ本命の納音もも生旺の地に処れば、すなわち貴顕を主る。これ比すれば人の正に気血旺盛の時に当たりて、始めて大富大貴を擔當し得るがごとし。

蛇を避け虎を履む

行限凶送凶迎,始脫的刃宮,又值雌雄劍鋒在前者必死。此謂脫凶限,又行凶限。

行限の時に前に凶星の相迎有り後に凶星の相送有り。剛に脱開せしの殺と陽刃との所在の宮は、前頭に又は地雌・天雄と剣鋒の諸煞とに碰上せば、すなわちあれは必ず死せん。これ說くは是れ剛に凶限を出でて、又は凶限に進むなり。

雪に值りて冰を加う

限見原煞星,本可畏,又值流年殺並踏,必然死也。

行限の中に於て原盤の煞星に遇うは、本は已に畏る可し。偏や流年の殺神が又は一併に踏み上げて来れば、すなわち必定命を喪わん。正に雪の上に再び一層の冰を加うるがごとし。

煞垣の損益

煞星不起本垣者,或在命損已,在三宮損序,四宮損親,五宮損子,七宮損妻,又以煞居垣者,見日月傷父母,見妻子傷妻子之類,皆以星為重,而有益我之星又不此論。生我為益,克我為損,俱在宮,分推之。

煞星もし本垣に起こらざれば、命宮に落つればすなわち自身を損傷し、第三宮兄弟位に落つればすなわち兄弟長幼を損傷し、第四宮に落つればすなわち父母親人を損傷し、第五宮に落つればすなわち子女を損傷し、第七宮に落つればすなわち妻子を損傷す。再び煞星の本垣に居る有れば、日月を見ればすなわち父母を傷つけ、妻子の星を見ればすなわち妻子を傷つけ、此の類のごとく、皆星を以て主と為して来り看る。もし別に我に益有るの星の在る有れば、すなわち此の論法に照らさず。我を生ずるは益と算し、我を剋するは損と算し、皆応に宮位に拠りて分別推求するを要す。

宿沓の岖平

眾曜踏為一宮,或踏一度,無非有生有克,故曰:嶇平不一,如月見火逢朢則食,逢晝則嶇,逢夜生而未朢者,反能助其光輝,如火孛在亥,則交戰,此論星沓之多者,亦宜詳考。眾曜如同一宮,有得其垣局,有不得其垣局而相生相剋者,故為凶、為吉不一。

衆星曜が同じく一宮に挤り、あるいは同じく一度の上に踏むは、その間に非ずや生有り剋有り。故に說く、崎嶇と平坦とは併せて一様ならずと。例えば太陰が火星を見れば、もし望日に逢えばすなわち月食と成り、もし白昼に逢えばすなわち崎嶇順ならず。可是夜裏出生して而又未だ望日に至らざるは、火は反って能くそれの光輝を助けん。又如火星と「月孛」とが同じく亥宮に在れば、すなわち交戦の勢と成る。これ是れ衆星の重畳聚集するの情形を討論するにして、も応に詳しく考究を加うべし。衆曜が一宮に同処して、有るは垣局を得、有るは垣局を得ず、彼此は又は相生相克す。故に凶と為すか吉と為すかは併せて一律ならず。

善悪を掌督す

如火羅計孛乃凶星也,或生我,或化為福祿居善宮,未可便以凶宿論之,而且早歲富貴者有之,氣木金水乃善星也,或克我,或化為刑囚居惡宮,反以為凶星論之,故非凶之凶,凶莫救也,非吉之吉,吉莫量也。此謂遇善則善,逢惡則惡。

像すれば火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」は本是れ凶星なるも、可是それらもし我を生ずるか、あるいは化して福星禄星と為りて而して善宮に居れば、すなわち一概に凶宿に拠りて来り論ずる能わず。その中に還って少年にしてすなわち富貴の有る。紫気」・木星・金星・水星は本是れ善星なるも、可是それらもし我を剋するか、あるいは化して刑囚と為りて而して惡宮に居れば、反って応に凶星に拠りて来り論ずるを要す。故に本は凶たる可からずして而して竟に凶なるは、凶にして救う可き無し。本は吉たる可からずして而して竟に吉なるは、吉にして估量する能わず。これすなわち是れ善に遇上すればすなわち善にして、惡に碰上すればすなわち惡なりを說くなり。

互換の軽重

如命居田,田入命,命入財,財入命,官入命,命入官,福守命,命守福,所謂以輕易重也,皆主富貴,又有閒入命,命守閒,命入殺,殺入命,命入奴,奴入命所謂以重易輕也,已上互換之說,身命兼論為是。以輕易重者,不富則貴;以重易輕者,不貧則賤。

例えば命主が田宅宮に落ち田宅主が命宮に落ち、命主が財帛宮に落ち財帛主が命宮に落ち、官禄主が命宮に落ち命主が官禄宮に落ち、福徳主が命を守り命主が福徳を守るは、此らは皆これを軽を以て重に換うと呼び、皆富貴を主る。又は閑宮の主が命に入り命主が閑宮を守り、命主が殺宮に入り殺星が命宮に入り、命主が奴僕宮に入り奴僕主が命宮に入る有り。此らはこれを重を以て軽に換うと呼ぶ。以上の互換の說法は、最も身宮命宮を把りて一併に来り論ずるを好す。軽を以て重に換うるは、富ならずともも貴なり。重を以て軽に換うるは、貧ならずともも賤なり。

母子の側向

生我者,母星也;我生者,子星也。母星解仇,子星御仇,只宜近向於我之宮,或通關對合左右相顧,則吉;或以月為母,水為子者,非此子母之謂也,曏者向我身命也,側者側面背行,反去不顧之謂也。母子二星,宜朝向之;仇難二星,宜側背之。

我を生ずるは是れ母星にして、我が生ずる所は是れ子星なり。母星は能く仇星を化解し、子星は能く仇星を抵御し、ただ応に我の在る所の宮に靠近し併せて朝向し、あるいは通関・対照・三合して、左右相顧れば、すなわちあれは吉なり。至って或る人の太陰を把りて母に当て水星を把りて子に当つるは、あれは是れ別の一種の說法にして、是れここに說く所の母子に非ず。いわゆる「向」とは、是れ我の身宮命宮に朝着するなり。いわゆる「側」とは、是れ臉を側過して背けて走り、頭を掉して顧みざるなり。母・子の両星は応に我に朝向するを宜とし、仇・難の両星は則ち応に側背して去るを宜とす。

体用の屈伸

命主曰:體限主曰用。經云:命弱限強。如槁苗之得雨,命強限弱,如逆水之上灘。經云:命弱限強,發成無久;命強限弱,終不榮超。

命主をこれを「体」と呼び、限主をこれを「用」と呼ぶ。経の上に說く、命弱くして而して限強きは、就きて枯槁の禾苗の雨水に遇うがごとし。命強くして而して限弱きは、就きて水に逆らい舟を行かせて灘頭に撑上するがごとしと。経の上に又は說く、命弱く限強き人は、発達し来るもも維持すること久しからず。命強く限弱き人は、終究栄顕するも頂点に到らずと。

日月の着明

經曰:尊莫尊乎日月。蓋日月者,陰陽之精氣,諸星之領袖。晝生從日,夜生從月,必須日月分明,吉星引從方是,真格乃富貴之原也,如日逢火羅木氣臨獅子,月逢土計天乙趕月,或諸殺星侵犯日月。又曰:日月居晦位,皆非吉論。故曰:貴人日月要分明,日月分明是貴人。

経の上に說く、尊貴は日月より尊貴なるは無しと。日月は是れ陰陽の精気にして、衆星の領袖なり。白天に生まるるは太陽に従い、夜裏に生まるるは太陰に従い、必ず須く日月光明分明にして、又は吉星の引従有りて、始めて真格と算し、これ是れ富貴の本源なり。仮如太陽が火星・「羅睺」に逢着するか、あるいは木星・「紫気」が獅子宮に臨むか。太陰が土星・「計都」に逢着するか、あるいは「天乙」紫気が太陰を追趕するか。再びあるいは衆殺星が日月を侵犯すれば、すなわち皆好からず。又は說く、日月が晦暗の位に落つれば、皆能く吉に拠りて来り論ずる能わずと。故に說く、貴人の命は、日月は応に分明なるを要す。日月分明なる始めて是れ貴人なりと。

且日為君、為父;月為後、為母,身命官福近太陽者貴;又日月夾身命及夾官福,皆為貴顯。有近君也,若凶殺四餘侵雜,如君側之有惡人,雖貴而不久,亦不顯矣,故身命主星向陽,則得父力,月明近命則得好母,若日月雖向,命或晝月夜日,或寒月孤居,父母雖好,終是相失反背之論也。此論日月之向時不向時,則有晝夜之分,以日月為人之父母,又為君后,所以人命近之,則有父子恩愛,假使背之,雖有恩愛而不合也。

太陽は是れ君王にして、是れ父親にして、太陰は是れ皇后にして、是れ母親なり。身宮・命宮・官禄・福徳が太陽に靠近するは貴を主る。日月が身命を夾住するかあるいは官福を夾住するも、も皆貴顕なり。あれは皆是れ君王に靠近するの象なり。もし凶殺と四余とがその間に混雑する有れば、就きて君王の身辺に惡人の立つがごとく、たとい顕貴なるもも長久せず、も顕達と算上する能わず。故に身主命主の星が太陽に朝向すれば、すなわち能く父親の力を得ん。太陰が明亮にして而して命宮に靠近すれば、すなわち能く賢母を得ん。倘若日月は朝向すると雖も、可なれど白天に生まるるは却って太陰を用い夜裏に生まるるは却って太陽を用い、あるいは寒冬の月が孤零零として独り居れば、然らば父母は好しと雖も、終究還って是れ相失反背の論なり。此の一節は講ずるは是れ日月の是れ朝向得時か否かにして、その中にすなわち昼夜の分有り。日月は是れ人の父母にして、又是れ君と后なり。故に人命がそれらに親近すれば、すなわち父子の間の恩愛有らん。仮使背離せば、たとい恩愛有るもも合し来る能わず。

福官清健

經曰:美莫美於福官。蓋福星高,則平生有財、有福;而有壽官星清,則為官有名、有譽。而尊顯二星只要入廟歸垣近太陽太陰,無凶煞沖制,方為發福。故曰:文星不若福星,高官祿朝陽格局強是也。福官二星者,仕宦賴之以扶身,苟有失陷,則不利於仕途而蹭蹬也。

経の上に說く、美好は福星と官星とより美好なるは無しと。福星が高強なれば、一生にすなわち財有り福有りて而而且寿有らん。官星が清純なれば、官を做ればすなわち名声有り・栄誉有りて而而且尊顕ならん。此の両顆の星はただ廟に入り垣に帰し太陽太陰に靠近し、又は凶煞の来りて冲剋壓制する無きを要して、始めて能く福を発せん。故に說く、文星は福星の高きに如かず。官禄の星が太陽に朝向すれば、格局は始めて強しと算すと。福・官の二星は是れ官を做る人の自身を扶持するに頼る所にして、一旦位を失い陥落せば、仕途はすなわち順利ならず、ただ能く蹭蹬潦倒するのみ。

身命を元と為す

命主即坐處二十八宿之屬是也,身主即月是也,及太陰所躔之度亦是也。蓋星家有命主度主之辯,不可徒以命宮之主為命主論也,然度主亦不可舍也,譬如曰宮主者,州也;度主者,縣也;莫不縣而州。愚謂宮主者,由人家也;度主者,由家之主也,一宮之內 大率有三等之主,坐度之星,猶家之主也。

命主とはすなわち是れ命宮の坐するあの一度の所属する二十八宿の星なり。身主とはすなわち是れ太陰にして、太陰の躔する所の度もも身主と算す。星家は本は命主と度主との分別有りて、以てただ命宮の主を把りて命主と当作して来り論ず可からず、而して度主もも舍弃する能わず。譬喩を打てば、宮主は好ければ一個の州にして、度主は好ければ一個の県にして、先ず県を経過して而して後州に到らざる無し。我は宮主を以て好ければ一戸の人家にして、度主は好ければ此の家の当家人と為すと認む。一宮の内に大略三等の主有りて、度に坐する星は就きて家裏の主人のごとし。

凡人家,親友隨一人之好惡,故度主是木,則以水為恩,以金為仇;若度主不是木,則又別論。若以命宮之主泛論,禍福必無切驗也,故知諸家論宮主,不論度主者,皆不若果老之說為親切。愚斷以果老為經,以諸家為緯,以度主為先,以宮主為次,知所先後則近道矣。

およそ是れ一家人なれば、親戚朋友は皆当家人の好悪に随いて以て定まる。故に度主もし是れ木星なれば、すなわち水を以て恩星と為し金を以て仇星と為す。度主もし木に非ざれば、すなわちあれは又は別に当たりて論ずべし。倘若ただ命宮の主を拿りて泛泛に論ぜば、禍福を断ずるに必定能く切中する能わず。此に由りて知る可く、各家のただ宮主を論じて而して度主を論ぜざるは、皆果老の說法の来ること貼切するに如かず。我は断然果老を以て経と為し各家を以て緯と為し、度主を以て先と為し宮主を以て次と為す。先後の次序を知れば、もすなわち正道に接近す。

身主諸家皆為緊要,而果老曰:兼身命度之主並用,尤為關鍵。推此身命度主,豈可泛論哉。予之所見,非獨宮度主論,尚有四主切要,即宮主度主身主身度主者,蓋宮度身度皆我之主也,其中非在宮度主,辨因有恩難之分,所以各生異說。於中逢恩而不發者,有遇難而無咎者,以其執泥一端,無變通之理故也。善觀星者,論四時晝夜,辨陰陽晦明,推遲留伏逆,分向背拱夾斯乃萬古不易之論也。

身主は、各家は皆緊要と看做す。而して果老は說く、身主・命主・度主を把りて一併に合わせて用い、尤其に是れ関鍵なりと。此の身主・命主・度主を推究するに、豈に以て泛泛に論ず可けんや。我が見る所に依れば、不只は宮主・度主は応に論ずるを要するのみならず、還って四主もも切要にして、すなわち是れ宮主・度主・身主と身度の主なり。宮度・身度は皆是れ我の主なり。その中の分歧は併せて宮主度主本身に在らず、而して在るは応に恩星と難星との分別を辨明するに在り。故に各家は始めて不同の說法を生出せり。有る人は恩星に逢着して却って発達せず、有る人は難星に遇上して却って災咎無し。あれは皆因为是れ一端を死執し変通を懂らざるの故なり。善く星を観る人は、応に四時昼夜を論じ、陰陽晦明を辨じ、遅留伏逆を推し、向背拱夾を分かち、これ始めて是れ万古不変の定論なり。

訣に曰く

世人未識星家理,不務心傳務口耳,生時坐度作虛名,只把命宮星作主。陰陽經緯何縱橫,俗眼無由見終始,諸星皆可論宮神,命元切以度為主。此是先生元妙訣,須得高賢方說與。

歌訣に說く、世上の人は星家の道理を懂らず、肯んじて心に伝領會せず、ただ口耳の間に於て生活を討るのみ。生時の坐する所の度を把りてただ一個の虚名に当て、単に命宮の星を拿りて主に当つ。陰陽経緯の如何に縦横交錯するや、俗人の眼睛はそれの首尾を看出す能わず。応に各宮の星は皆宮神に拠りて来り論ず可きを知り、唯獨命元は切切として応に度主を以て主と為すを要す。これ是れ先生の玄妙の口訣にして、須く高明賢者に遇上を得て始めて肯んじて彼に說き聴かせんを要すと。

凡看官福田財妻嗣等星者,只以各宮宮主而取,惟有命元者,當從度主論也,故云:諸星皆可論宮神,命元切以度為主。子丑宮、土,寅亥宮、木,卯戌宮、火,辰酉宮、金,申巳宮、水,午宮、太陽,未宮太陰。定宮主,要知榮枯惟看月,張畢危心命尤切,半夜之前喜獨行,祿貴斗杓添皎潔,雖是無光得位宜,落木寒蟾非令節,不關惡殺壽萱庭,眼目光明雙鬢雪,縱橫木孛漏關明,猶是星家稱卓絕。

およそ官禄・福徳・田宅・財帛・妻妾・子嗣の等の星を看るは、ただ各宮の宮主を取る。唯獨命元は応に度主に拠りて来り論ずるを要す。故に說く、各星は皆宮神を論ず可く、命元は切に応に度を以て主と為すを要すと。宮主を定むるの口訣は是なり。子・丑宮は土に属し、寅・亥宮は木に属し、卯・戌宮は火に属し、辰・酉宮は金に属し、申・巳宮は水に属し、午宮は太陽に属し、未宮は太陰に属す。別に一首の歌訣有りて說く、応に一生の栄枯を知るを要せば、ただ太陰を看るのみ。張・畢・危・心の四宿に命を安んずるは尤其に緊要なり。半夜の以前は太陰は単独運行するを喜び、再び禄貴・斗杓の相伴有れば便ち更に皎潔なり。たといそれが光無くとも、ただ位を得れば仍お相宜に属し、可なれど木宮の寒月に落つればすなわち好き時節に非ず。ただ惡殺に牽連せざれば、母親は便ち長寿を得、其人は眼目は光明にして而して両鬢は雪のごとし。たとい木星・「月孛」が縦横交錯し関口を漏れたるの明星なるも、仍お星家の称道する所の卓絶の命と為るを失わずと。

此論身主為重,榮枯得失皆繫於身,若命躔月度,又為月兼身命,所謂一星兩用,故云:要知榮枯,惟看月,張畢危心命尤切。角斗奎、井木,亢、牛婁鬼、金,氐女、胃柳土,房虛昴、星日,心、危、畢張、月,尾、室觜、翼火,箕、壁軫參水,定身主,皆以月為身主。

此の一段は身主を以て重と為す。一生の栄枯得失は皆身宮の上に係わる。もし命宮が正に太陰の度に躔せば、すなわちあの太陰はすなわち兼ねて身主と命主とを作り、いわゆる一星両用なり。故に說く、応に栄枯を知るを要せばただ太陰を看るのみにして、而して張・畢・危・心の四宿に命を安んずるは尤其に緊要なりと。身主を定むるの口訣は是なり。角・斗・奎・井は木に属し、亢・牛・婁・鬼は金に属し、氐・女・胃・柳は土に属し、房・虚・昴・星は日に属し、心・危・畢・張は月に属し、尾・室・觜・翼は火に属し、箕・壁・軫・参は水に属す。総じて皆太陰を以て身主と為す。

背対迎関

星辰在命限之前,曰向,在命限之後,曰背;星辰在對照宮,曰相對,在三合宮,曰關照;星辰在前,曰迎;在後,曰送,此論元守星並流年,兼看以定禍福。

星辰が命宮・行限の前に在るを「向」と呼び、命宮・行限の後に在るを「背」と呼ぶ。星辰が対宮に在るを「相対」と呼び、三合宮に在るを「関照」と呼ぶ。星辰が前に在るを「迎」と呼び、後に在るを「送」と呼ぶ。此の幾様は、原盤の守る所の星と流年の星とを皆応に一併に参看して、以て禍福を判定するを要す。

釣起飛来

對照拱照關照皆為釣起,原守本宮本垣,謂之飛來,釣吉則吉,飛凶則凶,此法惟推流年星辰,驗之而為應。釣起有生克之分,飛來有吉凶之辨。

対宮より照り来り、両側より拱り来り、三合より関照して過来するは、皆これを「釣起」と呼ぶ。原本よりすなわち本宮本垣に守るは、これを「飛来」と呼ぶ。釣起の是れ吉星なればすなわち吉にして、飛来の是れ凶星なればすなわち凶なり。此の方法は専ら以て流年の星辰を推し、以て応験するに拠るに用う。釣起は応に是れ我を生ずるか是れ我を剋するかを分清し、飛来は応に是れ吉か是れ凶かを辨明するを要す。

横冲直撞

星盤南北為直撞,東西為橫沖,以相對相沖言之,對吉則吉,對凶則凶,亦主流年星辰驗之。如是身命、官福、田財、妻子亦宜驗其對照休咎何如。

星盤の上に於て、南北方向に相対するを「直撞」と呼び、東西方向に相対するを「横冲」と呼び、皆相対相冲に就いて言う。対面が是れ吉星なればすなわち吉にして、対面が是れ凶星なればすなわち凶にして、同様に流年の星辰を用いて以て験証す。此のごとくに照らして、身宮命宮・官禄福徳・田宅財帛・妻妾子女の各宮も、も皆応にそれらの対照する吉凶如何を験看すべし。

十二宮の所守・拱照の活変看法について論ず

一凡看五星之法,須是排定太陽以生時加在太陽度上,則知安命在何宮,方為端的,須是以度主為要,宮主次之。蓋宮主州郡也,度主縣邑也,由縣而州,縣為切近,二主須要生旺得時為妙,凡身主切於命主,度主切於宮主,夜生人重身度主,日生人重命度主。

一、凡そ五星を看る法は、まず太陽の位置を排定し、出生の時辰を太陽の在る度に加えてこそ、命がどの宮に安んずるかを知ることができ、こうして初めて正確となる。その中では度主を要とし、宮主はこれに次ぐ。宮主は州郡に譬え、度主は県邑に譬えるべきで、県から州へと至れば、県の方が常により身近である。両主とも生旺して時を得るのが妙である。大凡そ身主は命主よりも切要で、度主は宮主よりも切要である。夜に生まれた人は身主と度主を重んじ、昼に生まれた人は命主と度主を重んずる。

經云:身好命不好,有福無壽;命好身不好,有壽無福。安命以太陽度為主,以生時加於上,順數本人生時,逢卯止,即為命宮,是何宮主也。

経に曰く:身宮が良くて命宮が良くなければ、福はあっても寿がない。命宮が良くて身宮が良くなければ、寿はあっても福がない。命を安んずる法は、太陽の在る度を準とする。出生の時辰を太陽の度に加え、本人の生時に順に数えて卯の位まで数えれば、その宮がすなわち命宮であり、次にそれがどの宮の主に属するかを看るのである。

一凡論命之法,先觀立命何宮何度,以宮為輕,度主為重,最怕外星來克命度者,為忌,或宮主克度為輕,或加吉星反有利名之許,又看三方對沖生克亦然,宮主失躔者,生平減力,度主失次者,祖業難招,若限強有力者,主發財。故曰:命弱限強,如枯苗之得雨,此之謂也。

一、凡そ命を論ずる法は、まず命がどの宮・どの度に立つかを看る。宮は軽く看て、度主は重く看る。最も忌むべきは、外来の星が命度を剋傷することで、これが忌われる所以である。もし宮主が度を剋するだけなら害は軽く、さらに吉星が加われば、かえって名ある利あることを許す。三合と対沖との間の生剋も、これに準じて看る。宮主が本躔を失った人は一生の気力が目減りし、度主が失次した人は祖業を承け難い。ただし行限が強く力あれば、なお財を発することを主る。ゆえに命弱く限強きは枯苗の雨を得るがごとし、とはまさにこの理を言うのである。

三方乃申、子、辰、寅、午、戌、亥、卯、未、巳、酉、丑之類對沖者宮之相對也。一看命務要求其主星、命度、命主、身度、身主,須看強弱以論禍福,不必主星一一高強,一一得地。經云:一星得地,終為貴顯吉人。又云:使一星背而莫救其非,縱群曜吉而莫能為福。又云:一宿加臨,此命永為吉慶。

いわゆる三方とは、申子辰・寅午戌・亥卯未・巳酉丑のごとき三合のことであり、いわゆる対沖とは、二宮が遥かに相対することである。一、命を看るには必ずその主星・命度・命主・身度・身主を求め、それぞれの強弱を看て禍福を論ずべきで、主星が皆高強で皆地を得ることは求めなくてよい。経に曰く:一つの星でも地を得れば、ついには貴顕の吉人である、と。また曰く:もし一星が背いて救いようがなければ、たとえ群曜みな吉でも福とはならない、と。また曰く:一宿が加臨すれば、この命は永く吉慶である、と。

譬如五七官員,在任不必員員識面,其中一員官得力,則侍從州郡莫不刮目。觀星當以理明推其次第。此一段以天星人物論之,譬如唐之狄梁公在朝,天下士夫稱為斗南一人,舉賢推能士大夫稱之。曰:桃李盡在公門,即此之喻也。

譬えて言えば、一カ所に五六人の官員がいて、任にある者が皆と親しい必要はなく、そのうち一人が権を当て力を得ていれば、随従も州郡の上下も目を変えて遇しない者はない。星を看るにもまた道理を明らかにし、その先後次第を推し出すべきである。この一段は天の星を以て人間の人物に比して言うのである。例えば唐代の狄仁傑が朝にあったとき、天下の士大夫は彼を「斗南一人」と称した。彼が賢才を挙げ能者を推し重んじたため、士大夫はみな桃李は皆その門下より出ずと称えた――これがすなわちこの譬えである。

一看命須看四正為緊,或日月照四正,金木照四正,福祿照四正,及用星居四正之位,皆是貴顯受用之人。又有火羅計孛守四強,及化得好者,皆為合格;若是刑囚暗耗等星,守於四正宮中,而逢刑位剋制之星,皆主破財。

一、命を看るに緊要なのは四正の位を看ることである。あるいは日月が四正を照らし、あるいは金星・木星が四正を照らし、あるいは福星・禄星が四正を照らし、および用いる星がそのまま四正の位に落ちる。これらは皆貴顕にして享用を得る人である。また火星・「羅睺(らこ)」・「計都(けいと)」・「月孛(げっぱい)」が四强の位を守り、しかも化が良い者も、みな合格と数える。もし刑・囚・暗・耗の類の星が四正の宮に守り、さらに刑位の剋制の星に逢えば、それは皆財を破ることを主る。

一凡日生人以太陽為重,夜生人以太陰為主。如太陽逢惡曜晝生,如太陰遇凶星夜誕,合此者,無不貧夭。如日生吉宿逢陽,夜生吉星釣月,有此者,無不富貴,猶當會合十五度中,為切要也。

一、凡そ昼に生まれた人は太陽を重んじ、夜に生まれた人は太陰を主とする。もし昼生まれで太陽が悪曜に逢い、夜生まれで太陰が凶星に遇うような、この情況に合う者は、貧窮し夭折しない者はない。反対に、昼生まれで吉宿が太陽に逢い、夜生まれで吉星が太陰を釣り起こすような配置があれば、富貴でない者はない。そして殊に緊要なのは、それらが十五度以内に会することである。

一十二宮皆要詳看,先看其宮,後看其主,凡宮為祖,起星為已,且如田宅宮忌破空亡劫耗守之,若起星居高無祖業,自創成;若宮好,主起不好,雖有田宅而不能受用革,故鼎新方可,若五星本壞,將四餘代用,主宅屋不新,亦不甚高廣也,如妻主壞,以四餘代用者,主無正妻或重婚為子,主壞者,或非親子,又看其主,主起遠近何如,加祿貴生旺,則吉,餘宮例此推。四餘者,五星之餘,如氣孛羅計也,雖為惡曜,若得地,亦為善用也。

一、十二宮は皆細かく看るべきである。まず宮を看、次に宮主を看る。宮は祖上を表し、起星は自身を表す。例えば田宅宮は破碎・空亡・劫殺・耗神の守るを忌む。もし起星が高強ならば、祖業がなくても自ら創立できる。もし宮位が良くて起星が良くなければ、田宅があっても享用できず、古を革めて新を鼎くしてこそよい。もし五星そのものが壊れれば、四余を以て代用するほかなく、そうなれば房屋は新しくなく、また甚だ高大広寛でもないことを主る。また妻宮の主が壊れた者が四余を以て代えれば、正妻がないか再婚することを主り、子女宮の主が壊れた者は、あるいは生むところが親子でない。さらにこの宮主がどこに起こるか、命よりの遠近がどうかを看、もしさらに禄星・貴人・生旺を加えれば吉で、残りの各宮もこれに準じて類推する。いわゆる四余とは、五星の外の余曜で、すなわち「紫気(しき)」「月孛」「羅睺」「計都」である。これらは悪曜ではあるが、地を得ればよく用いて善くできる。

一十二宮中,主星雖有定位,然以本主考之,則釣起飛來滿盤活潑,潑的底昧者,弗思本主而拘於星曜,乃專日月之夾拱,福祿之貼照,官魁之引從,金水之秀麗,木氣之慈善,凡此類者,便以為吉。才見金寅木子水戌土巳火入金鄉,金乘火位,晝火夜土之類,例排為凶,殊不知一宮之星,自有六七等,議論隨其所躔,品藻淺深,斟酌輕重,生成剋制無窮,妙用豈可以一言而盡,一途而拘哉。

一、十二宮の中の主星は各々定位があるとはいえ、もし本主を以て考究すれば、釣起・飛来して、満盤に活発に流転する。糊涂な人は本主を思わず、ただ星曜に拘泥し、専ら日月の夾拱・福禄の貼照・官星魁星の引従・金水の秀麗・木星「紫気」の慈善を看て、凡そこの類に属すれば一概に吉とし、金の寅に在る・木の子に在る・水の戌に在る・土の巳に在る・火の金郷に入る・金の火位に乗る・白昼に火を見る・夜に土を見るの類を一見すれば、一律に凶と排する。知らざるかな、一宮の内の星はおのずから六七等あり、議論はその躔する所に随い、浅深を品評し軽重を斟酌すべきで、その中の生成剋制の変化は無窮であり、妙用はどうして一言で説き尽くせ、一路に拘えられようか。

蓋觀星者,遇一命在目,便是一公案在前,必用明斷,如快刀剖竹,無纖毫礙滯,若胸中無有真見,則言凶而慮其吉,言吉而疑其凶,胡塗不決,皂白不分,或有所學未至,妄以敢斷自許,至於隨指隨錯,禍福無憑也,必心傳有原識見無差,議論如影響之答,一時言之而不自覺,方為善斷。

星を看る人は、目の前に一つの命が据えられれば、それは面前に一つの案件が据えられたに等しく、必ず明快に断決せねばならず、快刀が竹を劈くがごとく、一糸一毫の滞りもあってはならない。もし胸中に真の見識がなければ、凶と言えばまた吉を惧れ、吉と言えばまた凶を疑い、糊塗して主意が定まらず、黒白も分かれなくなる。あるいは学問がまだ至らないのに、妄りに敢えて断語を下すを以て自ら誇れば、結局一カ所指せば一カ所誤り、禍福まったく憑拠なし。必ず師承心伝に本があり見識に毫も偏差なく、議論して影の形に随い・響の声に応ずるがごとく自然で、口を開けば言い当てて自らも覚らず、これをもって善断とする。

論命如老吏斷案,一字一理而無失者,方是星家之鼻祖也。一凡五星隨宮用之,則隨人盤論之,亦如前法逐宮,論定不可失次,又看其得令,則有力,失令則無力,又忌斷躔失次,與四餘相會,加諸煞大凶,亦可隨煞而論之,又看三方對沖生克何如,相援則吉,相剋則凶,人盤者,即原守坐下,星辰在各宮、各度上,以定吉凶。

命を論ずるは老練の胥吏が案を断ずるがごとくあれ。一字一理に閃失なくしてこそ、星家の鼻祖と称するに足る。一、凡そ五星は皆その在する宮に随て任用し、人盤に随て論ずる。なお前の法に照らして逐宮に論定し、次序を失してはならない。またその得令すれば力あり・失令すれば力なきを看、さらにその断躔失次を忌み、あるいは四余と会合し、さらに衆煞を加えれば大凶で、それもまた煞に随て論じてよい。次に三合と対沖との間の生剋が如何を看る。彼此相援すれば吉、彼此相剋すれば凶である。いわゆる人盤とは、原盤の所守・坐下の星辰が各宮・各度に分布するもので、これに拠って吉凶を判定する。

一立命既定,更看是晝生夜生,晝生人不要火金孛月羅照命,夜生人不要土木日氣照命。名曰:五殘星,皆主貧賤,不然則多憂少樂,生平成敗,坎坷到老。晝生不宜遇陰星,夜生不宜遇陽星。一晝生人則要太陽在寅卯辰巳午未上,方應朝陽嚮明之格,如晝生人太陽在申酉戌亥子丑上,皆非合格;夜生要太陰照命,行限亦要火羅月孛當限,方為得體。

一、命宮すでに立定したら、次に昼生まれか夜生まれかを看る。昼生まれの人は、火星・金星・「月孛」・太陰・「羅睺」の命を照らすを要としない。夜生まれの人は、土星・木星・太陽・「紫気」の命を照らすを要としない。これらを五残星と呼び、皆貧賤を主る。たとえ貧賤でなくとも、憂い多く楽しみ少なく、一生起落して坎坷に老ゆる。要するに白昼生まれは陰星に遇うを宜しとせず、夜生まれは陽星に遇うを宜しとしない。一、昼に生まれた人は太陽が寅・卯・辰・巳・午・未の六宮に落ちてこそ、「朝陽向明」の格局に合する。もし昼生まれで太陽が申・酉・戌・亥・子・丑に落ちれば、皆合格しない。夜に生まれた者は太陰が命を照らし、行限も火星・「羅睺」・「月孛」が限に当たってこそ、体を得たというべきである。

一命坐祿、坐庫、坐貴、長生駕殿,及蔭旺卦氣斗杓唐符國印之鄉,皆主富貴。數星皆果老所用之秘,與五星又不同。一命坐的劫、陽刃、天雄、空亡、死絕、飛廉、殺者,或命度掌殺者,皆主其人性不好,心險行怪,狠暴不仁,衣食勞碌,一生成敗,或刑剋父母,骨肉不全,出祖破家,過房自立方免。此星在諸殺上,推之;不在五星中,見之。

一、命宮が禄位・財庫・貴人・長生・殿駕および蔭旺・卦気・斗杓・唐符・国印のこれらの位置に坐する者は、皆富貴を主る――これらの星はみな果老の用いる秘訣で、五星と別の一路である。一、命宮が的殺・劫殺・陽刃・天雄・空亡・死絶・飛廉のこれらの殺神の上に坐するか、あるいは命度そのものが殺を掌る者は、皆その人の性情が良くなく、心は陰険で行事は怪僻、兇狠残虐にして不仁、衣食に労碌奔波し、一生起起落落を主る。あるいは父母を刑剋し骨肉全からず、ただ祖家を離れ家業を破り、他人に過継がれて自立してこそ免れられる。これらの星は諸殺の中に推すべきで、五星の中に求めるものではない。

一命坐空亡,及主星起坐空,或桃花帶馬入者,又有金水照之,皆主其人慷慨風流、歌唱風月,女人值之決主為娼。女人桃花帶馬,主背夫遠逃,不然,離鄉尋夫。遠行一十干坐命,且如六甲生人,不要立命在金度上。名曰:鬼克皆主不安勞役,只喜坐受生克,彼宿上坐水度。名曰:坐父母之上,坐土度。名曰:坐財帛之上,坐火度。名曰:脫局當以意消詳,得時得令為好。其餘十干當仿此推之。

一、命宮が空亡に坐するか、あるいは主星の起こる所も空に坐し、あるいはまた「桃花」が駅馬を帯びて入り来り、さらに金星・水星が照臨すれば、皆その人が慷慨風流にして、歌唱を好み風を吟じ月を弄することを主る。女人がこれに遇えば、必ず娼妓に淪落する。女人の桃花に馬を帯ぶは、夫を背いて遠く逃ぐるを主り、さもなくとも家郷を離れて夫を尋ね、門を出て遠行する。一、十天干の命に坐するは各々講究あり。例えば甲年生の人は、命を金度に立ててはならず、それを「鬼剋」と呼び、皆安寧を得ず労碌に服役することを主る。ただ受生受剋の宜しきを得た宿度に坐するを喜ぶ。甲人が水度に坐すを、父母の上に坐すと呼び、土度に坐すを財帛の上に坐すと呼び、火度に坐すを脱局と呼び、心を用いて斟酌すべきで、総じて時を得・令を得るを以て好しとする。残りの各天干は皆これに照らして類推する。

本坐命度,宜年干相生,不喜相剋,人多不知其秘,納音亦同此論。一日從陽,夜從陰。如日生人,寅午戌申子辰坐命以日木土水用事;夜生人,巳酉丑亥卯未坐命以月金火用事為福最厚。若日從陰夜從陽,則為背,乃陰錯陽差,為福最緩。經曰:三方若背,其人空貴無官。此以向背言之,空貴無官者,猶封贈之官,有職而無權者。一夾命,要日月夾命,福祿夾命,官魁夾命,印貴夾命,三合拱命者亦然,皆主富貴,或命度主身命主起坐別處,而夾拱之者,但無駁雜皆是大貴。此數者皆得純粹清貴之論。

本命の坐する度は、生年の天干と相生すべきで、相剋を喜ばない。この秘訣は多くの人が知らぬもので、納音の看法もまた同じである。一、昼は陽に従い、夜は陰に従う。昼生まれの人は、命が寅午戌あるいは申子辰に坐すれば、太陽・木星・土星・水星を以て事を用い、夜生まれの人は、命が巳酉丑あるいは亥卯未に坐すれば、太陰・金星・火星を以て事を用い、福気最も厚い。もし昼に反って陰星を用い、夜に反って陽星を用いれば、それは背であり、陰錯陽差に属して福を得ること最も遅い。経に曰く:三合の方位若し皆背けば、この人は虚名を有するも実職なし――これは向背に就いて言うのである。いわゆる空貴無官とは、封贈を以て得た官のごとき、職銜はあって権柄なきものである。一、夾命に至っては:日月の夾命・福禄の夾命・官星魁星の夾命・印星貴人の夾命を要し、三合の拱命もまた同じで、皆富貴を主る。あるいは命度主・身命主が別の所に起坐し來りて夾拱するも、駮雑なきを要し、皆大貴の命である。以上の数様は皆純粋清貴の論法に属する。

一劫的亡神羊刃之宮,或吉星夾其上者,其兇暴不可勝言,亦致死於非命。一看命星辰,俱善柔,亦不為大事業,又要一凶星以助其權,大凡吉星多,凶星少,則從吉論;凶多吉少,從凶斷。貴人之命,非權不能以治世。善柔者,指星辰純粹無雜,又一惡星間之為貴。

一、劫殺・的殺・亡神・羊刃の在する宮に、もしまた吉星がその上に夾まれば、その兇暴の程度は言っても言い尽くせず、非命に死するをも招く。一、命を看る時、星辰が皆和善柔順ならば、大事業を為すこと能わず、なお一つの凶星が彼の権威を助けるを要す。大抵吉星多く凶星少なきは、吉に拠って論じ、凶星多く吉星少なきは、凶に拠って断ずる。貴人の命は、権柄なければ世事を治める能わず。いわゆる善柔とは、星辰が純粋にして駮雑ならざるを指す。この時かえって一つの悪星がその間に夾雑することを要して貴となる。

一凡命宮惡弱之星,則要其居陷弱,明顯之星,則欲其居高強。一凡命不要星辰十分顯見,如祿居祿,福守福,金水夾日守命,皆是大顯。名曰:敷露不能大富貴。一貴人之命,多是陷弱不可觀者,其中有一星得用,坐殺得時及官祿有釣起,吉星暗加其位者皆貴。

一、凡そ命宮の兇悪衰弱の星は、それを陷弱の地に落とすを要し、光明显要の星は、則ちそれを高強の位に落とすを要す。一、凡そ命もまた星辰の過分に顕露するを要としない。禄星が正に禄位に落ち、福星が正に福宮を守り、金星水星が太陽を夾んで命を守るは、皆大顕と数え、これを「敷露」と呼び、かえって大富大貴なる能わず。一、貴人の命は、多く見れば陷弱にして眼目を惹かざるも、その中に必ず一星の用を得るあり、あるいは殺位に坐して時を得、あるいは官禄の星が釣り起され、また吉星が暗暗としてその位に加わる。かかるは皆貴を主る。

一看諸星,皆如看命之法,一同亦看三方及正照方判吉凶。凡看命宮釣起飛來,次看橫沖直撞,吉凶何如。若田宅宮吉,安享父業,終身無災;官祿星吉,僕馬昌盛,榮貴多財;妻妾宮吉,倡隨偕老,昆仲和睦,此乃五福全備之人。倘此三位值凶星照破,雖富貴亦不能安享。經曰:四直之正,最要相生而為妙。正謂此也。

一、各星を看る法は皆命を看ると同じく、同様に三合と正对の方を看てこそ吉凶を判断し得る。凡そ命宮を看るには、まず釣起と飛来を看、次に横衝と直撞を看、吉凶如何を看る。もし田宅宮が吉なら、父輩の産業を安んじて享し終身災なし。官禄の星が吉なら、僕従車馬昌盛し、栄貴にして財多し。妻妾宮が吉なら、夫唱え婦随い・頭白きまで偕に老い、兄弟も和睦す――これすなわち五福斉備の人である。もしこの三カ所が凶星に照破られば、たとえ富貴ありとも安穏に享受せず。経に曰く:四直の正、最も緊要は彼此相生するを妙とす。言うところは正にこのことである。

蓋田宅與疾厄、相貌同一局,官祿與財帛、奴僕同一局,妻妾與福德、兄弟同一局也。凡看各宮神各主星,俱要論三方對照,有無生克。星辰何如一須看時令為緊,春木、夏火、秋金、冬水季土,若金令金水守照反為孤貧,與身同躔亦然,蓋冬火羅近太陽不妨,又看旺相休囚死絕為緊。

田宅宮は疾厄・相貌と同じく一局に属し、官禄宮は財帛・奴僕と同じく一局に属し、妻妾宮は福徳・兄弟と同じく一局に属す。凡そ各宮の宮神と各々の主星を看るに、皆三合対照を論じ、生剋の有無・星辰の状態如何を看る。一、時令を看るが最も緊要。春は木・夏は火・秋は金・冬は水・四季月は土を以て当令とす。もし金旺の時に金星・水星が来て守照すれば、反って孤貧を成し、身宮と同躔するもまた同じ。冬の火星と「羅睺」が太陽に近きに至っては、かえって妨げなし。このほかなお旺・相・休・囚・死・絶の各種状態を緊看すべし。

一看日月至緊,天地以日月為主,若日月明淨方為貴顯,經云:貴人日月要分明。是也。一論命之法,先看經緯二星要緊,次看三元祿主天馬地驛,再看吉星分佈,局面相生相剋何如,又看諸殺方佈列之,仔細推詳,吉凶可判。凡天經地緯二星,宜夾拱得地為貴,又天馬地驛三元祿主,俱宜乘旺歸垣升殿為貴。

一、日月を看るが最も緊要である。天地は日月を主とし、日月の光明潔浄にしてこそ貴顕と算す。経のいわゆる「貴人は日月に分明を要す」とは正にこの意である。一、命を論ずるの次序は:まず天経・地緯の二星を看、これ最も緊要。次に三元・禄主と天馬・地駅を看。次に吉星の如何に分布するか、格局全体が相生か相剋かを看。それから後に諸殺の如何に布列するかを看、仔細に推詳すれば、吉凶は判定し得べし。凡そ天経・地緯の二星は、夾拱にしてしかも地を得るを宜しとしてこそ貴。天馬・地駅と三元禄主も、皆旺に乗り・垣に帰り・殿に升るを宜しとしてこそ貴である。

一凡命度主起輔陽在強吉之宮必富;官祿主起輔陽必貴,雖凡人亦近貴,先生云:凡曆頭諸凶曜,自是人欠審。一凡吉星退陷者,減力一半,殺會陰陽者,殺化為吉者,不妨大體只有災。

一、凡そ命主・度主の起こる所が太陽を輔佐し、また強旺吉利の宮に落つる者は、必ず富む。官禄の主の起こる所が太陽を輔佐する者は、必ず貴顕で、たとえ普通人でも貴人に接近し得る。先生曰く:歴書の冒頭に列するあの凶曜は、往々にして人が自ら審察し明らかにせざるに過ぎぬ。一、凡そ吉星が退行し陷落するは、力量は半減するを要す。殺星が陰陽二曜に会して、因って凶を化して吉とするは、大体に妨げなし。ただ些かの災を免れ難いのみ。

火羅計孛只宜獨行,若交會大凶;隨宮而忌之,或相生得用有力,為富不仁;對沖三方相遇,主克父母;氣守命三方對照者,必孤為僧道。相得者吉;克入者凶;或行限遇之,必好善出家,遇此後限依舊。大體者,猶言人之身體也,木氣好清高,而人值則好清閒,惟孤單而已。

火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」はただ単独に運行するを宜しとし、もし彼此交会すれば大凶で、その在する宮に随て各々忌むべし。もし本命と相生して用を得力あらば、富むも不仁を主る。もし対沖あるいは三合より相遇すれば、父母を剋することを主る。「紫気」が命を守り三合対照する者は、必ず孤独で、多く僧道に入る。要するに我と相得れば吉、剋して入れば凶。もし行限がこれらに遇えば、多く善を好み道に向い乃至出家し、この一限を過ぎればまた旧の如し。いわゆる大体とは、譬えていえば人の身体のごときである。木星と紫気は清高を好み、人これに遇えば清閒を愛す。ただ孤単を免れざるのみ。

一人命多有生時不定,以子為亥,亥為子,以初為末,末為初,則坐度不同,星辰轉動,故言:禍福不准,須是加減定其災祥,受生受克方能言其吉凶。經云:一不可拘,二須敢斷。以禍福不應,未可據言休咎,必然之理。大抵村落之人,無譙樓更鼓,又有晦冥風雨,氣候不齊,難以定時;又有溺愛不明,聞人說此時為凶,彼時為吉,便以吉者為主。故禍福不應,推命者當以意消詳,不可以誤傳誤,自壞術法也。七政歷所載,有夜子時之分,有上四刻、下四刻之法:上四刻正陰,下四刻正陽;夜子時上四刻作今日日辰,下四刻作明日日辰,惟此難分。

一類の人ありて、出生の時辰がもとより定まりがたい。子時を亥時と誤記し、亥時を子時と誤記し、一つの時辰の頭四刻を末四刻と為し、末四刻を頭四刻と為す。時辰一たび誤れば、命宮の坐する宿度もこれに随て挪移し、十一曜の臨する位置もまた随て転動す。ゆえに推し出す禍福は霊験せず、必ず加減の推算を以て災祥を核定し、命主が受生か受剋かを看てこそ、吉凶を断ずるに足る。経文に曰く:第一に成法に死守すべからず、第二にまた敢えて断語を下すを要す。もし禍福の応験せざるが故にのみ断語を下すを敢えてせず休咎を論ずれば、必然の理もまた言うに及ばず。大体、郷村の人家は譙楼の更鼓の報時なく、また常に陰晦風雨に遇い、天色・気候は参差不斉で、時辰を定めがたし。また父母が溺愛糊涂し、傍人の某時辰は凶・某時辰は吉と言うを聴きて、吉なるその一を択びて報じ上ぐ。ゆえに禍福の応験せざるに逢えば、命を推す者は心を用いて斟酌すべく、訛を以て訛を伝え、自らこの門の術法を敗壊してはならない。『七政暦』に「夜子時」の分別を載せ、また上四刻・下四刻の算法あり。上四刻は純陰に属し、下四刻は純陽に属す。夜子時の上四刻はなお今日の日辰と算し、下四刻は則ち明日の日辰と算す――ただこの一カ所のみ最も分辨しがたい。

女命について論ず

女命以夫星為主,看起在何宮。若得位,或吉星生之,或從陽三方對照,加吉星者,必嫁好夫可隨。人盤逐宮推詳:入官祿得地,主夫有貴;入福德,主夫有福;入財帛,主夫有財;入兄弟,主夫有見棄相嫌,恐與兄弟有情;入田宅,主夫有業;入奴僕,主夫勞碌,喜為庖廚,或與奴僕通;入男女,主有子媳;入七宮,或因親而成;入疾厄,主夫有疾;入遷移,主夫遠出或離祖;入相貌,主夫有貌;入命宮與吉加臨,得用相生,富貴雙全。

女命の推断は「夫星」を主とし、まず夫星がどの宮に起こるかを看る。もし夫星が得位の宮に居るか、あるいは吉曜の生扶あれば、あるいは陽位より三方に遥かに相照し、また吉星の会合を加えば、この女子は必ず良き丈夫に嫁ぎ、一生依頼し得べし。次に人盤に拠って逐宮に細推する。夫星が官禄宮に落ちて地を得れば、丈夫に貴顕あることを主る。福徳宮に落つれば、丈夫に福気あることを主る。財帛宮に落つれば、丈夫に銭財あることを主る。兄弟宮に落つれば、丈夫が彼女に嫌悪厭薄の意あることを主り、また彼女が夫家の兄弟と私情あるを惧れる。田宅宮に落つれば、丈夫に産業あることを主る。奴僕宮に落つれば、丈夫が奔波労碌して厨灶の事を好み、あるいは奴婢と私通することを主る。男女宮に落つれば、児あり・嫁ありを主る。第七宮すなわち夫妻宮に落つれば、あるいは親戚の関係に因って姻縁を結ぶ。疾厄宮に落つれば、丈夫に疾病あることを主る。遷移宮に落つれば、丈夫が他郷に遠出するか祖業を離れるを主る。相貌宮に落つれば、丈夫の儀表が抜群なるを主る。命宮に落ちて吉曜が同臨し、取用また相生し得れば、それは富貴双全である。

又看得經失經如何,或加殺,或加四餘,逐宮推看,恐三方對照何如,不可概論。女命重夫星,要夫星顯而無剋制者貴;如夫星暗藏受制,落陷不得時者主貧賤。夫貴妻亦貴,夫賤妻亦賤,理之必然也。一女命必看身主如何,一身最要清吉,不可駁雜,金水相從太陰則吉,逢惡星則凶,又看人盤得所,不可執論,逐宮推之則可。忌三方血刃,加沓計羅照命,或在刃宮,或守照,必主血氣疾亡,大忌飛廉刃鋒交破。

また夫星が「得経」か「失経」か、凶殺の加臨あるや否や、「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」の四余の星が掺入したや否やを看、逐宮に細推し、さらに三方対照の星曜如何を看、一概に論ずべからず。女命は夫星を最も重んずる。夫星が顕耀にして剋制を受けざるは貴を主る。夫星が隠伏して制を受け陷落失時するは貧賤を主る。丈夫貴ければ妻子も随て貴く、丈夫賤しければ妻子も随て賤し。これ必然の理である。凡そ女命を看るには、必ず「身主」如何を看るを要す。身主は清純吉利なるを最も要し、駮雑なるべからず。「太白」金星と「辰星」水星が「太陰」に随て行を為すは吉、兇悪の星に遇えば凶。また人盤上の各曜が各々その所を得るや否を看るを要し、一端に拘執すべからず、必ず逐宮に推詳してこそよい。最も忌むは三方に血刃の殺を帯ぶ。もし「計都」「羅睺」が重畳して命を照し、あるいは刃宮に落ち、あるいは命を守り拱照すれば、必ず血気の疾に因って亡ぶを主る。殊に大忌は「飛廉」と刃鋒とが交々に衝破すること。

一凡丁亥生人,以太陰為刃,主逢飛廉大凶;次看福主如何,福主失經入弱宮,必無福,入強宮得所,則生平有福。一女命在驛馬,又帶水孛照身命者,或在五弱之宮,皆主淫奔,其餘與男子同斷。一女命不宜太陽在命,或拱照命加以身強,皆主欺夫奪權,性急有男子之志。一娼妓之命,必犯桃花計孛、金孛、水孛,福德不好,夫星不陷,必剝雜,相貌好,男女宮受傷,犯惡星。計孛金水皆女人之象,又犯淫星,必主下賤為娼。

凡そ丁亥年生の人は、「太陰」を以て羊刃とし、もしさらに「飛廉」に遇えば大凶を主る。次に福徳宮の主星を看るを要す。福主が経を失して衰弱の宮に落入れば、一生必ず福なし。福主が強旺の宮に進入して各々その位を得れば、一生享くべき福あり。凡そ女命は、命主が駅馬の位に落ち、また「辰星」水星と「月孛」を帯びて身宮命宮を照臨するか、あるいは五つの衰弱の宮に落つる者は、皆淫奔にして婦道を守らざるを主る。残りの看法は男命と同じ。凡そ女命は「太陽」が命に坐するを宜しとせず、あるいは「太陽」が命宮を拱照して身宮また強き者は、皆丈夫を欺凌し夫権を奪うことを主り、性情急躁にして男子気概を帯ぶ。娼妓の命は必ず桃花を犯し、また「計都」と「月孛」・「太白」と「月孛」・「辰星」と「月孛」のこれら数種の組合せを犯す。福徳宮良からず、夫星は落陷せずとも必ず剥雑不純、相貌は生まれ良くも男女宮は傷を受け、また兇悪の星を犯す。「計都」「月孛」「太白」「辰星」は皆女人の象徴で、さらに淫蕩の星を犯せば、必ず下賤の娼妓に淪落す。

一女人忌四餘星旺,皆主重婚;月孛當頭伶俐,太過剋夫害子,猶有丑聲,多淫下賤;若命坐咸池者必淫,行限遇之淫而凶;土孛淫穢,金氣無擇,水火淫而刑,火土孤孀;或男女星旺而得地,當生貴子,主有好稱呼也。咸池者即桃花殺也,乃子午卯酉沐浴之地。

女人の命は「四余」の星の過旺を忌み、皆再嫁・重婚を主る。「月孛」の頭に当たる人は聡明伶俐なるも、過旺なれば夫を剋し子を害し、また醜聞を招来し、多く淫蕩下賤。もし命宮が「咸池」に坐すれば必ず淫佚。行限が「咸池」に走れば、淫なるがごとくかつ凶。「鎮星」土星と「月孛」と相会するは淫穢を主る。「太白」金星と「紫気」と相会すれば、擇偶に揀択を加えず。「辰星」水星と「熒惑」火星と相会すれば、淫にしてしかも刑傷を帯ぶ。「熒惑」と「鎮星」と相会すれば孤寡・寡を守るを主る。反対に、もし男女宮の星曜が旺相にしてしかも地を得れば、貴子を生むべく、母もまた因って好名を得る。いわゆる「咸池」とは、すなわち桃花殺で、子・午・卯・酉のこの四つの沐浴の地を指す。

財帛について論ず

一財帛宮,人生受用之大端也。或福祿照財帛,日月照財帛,田財互垣,身命二主臨財及財星,又逢生旺得令得時,皆是有財之人。既有財,則可以養妻子、致名利、用奴僕。若財主失經,刑囚暗耗照財,此是無受用之人。若財帛不好,未可據言其貧,又看田宅何如。財為養命之源,人人得而喜,苟有失所,則為貧士矣。

財帛宮は人の一生の享用の大关目である。もし福徳宮・官禄宮の吉曜が財帛宮を照臨するか、あるいは「太陽」「太陰」の二曜が財帛宮を照臨するか、あるいは田宅と財帛の両宮がその垣を互換するか、あるいは身主・命主の二星が財帛宮および財星の上に臨み、また生旺に逢い・令を得時を得るは、これら皆財ある人である。財すでに有れば、すなわち妻児を養い・名利を博し・奴僕を使い得べし。反対に、もし財帛宮の主星が経を失し、また「刑」「囚」「暗」「耗」のこれら数種の悪曜が財宮を照臨すれば、それは一生享用なき人である。ただし財帛宮良からずとも、即座に彼を貧窮と断ずべからず、なお田宅宮如何を看るを要す。財は命を養うの根本で、人皆之を得て歓喜す。もし財星が所を失えば、則ちただの貧寒の士に過ぎぬ。

兄弟について論ず

一兄弟之分,與吾本同一氣。果老云:命卑關健,兄弟有爭釁之風。蓋命與兄弟,須是各安其分可也,若我旺則克彼,彼怒則仇我,故果老有爭鬥之論。閒星入命者亦然。如田財官福入其宮者,主兄弟豪富;空亡、劫殺、的殺入此,主兄弟貧賤;孤寡居之,則孤鴈獨行;官符居之,必逞訟刃;雄居之,必帶疾;馬星入則兄弟東西;咸池入則酒色迷戀,又看宮主何如。吉星入兄弟宮,如唐元宗友五王,建花萼春輝樓,與五王同樂;凶星入兄弟宮,使兄弟如仇敵忿爭也。

兄弟のこの宮の名分は、我と本は同じく一気より出ずる。張果老曰く:命宮が卑弱にして兄弟宮が強健なれば、兄弟の間に争闘結怨の風気あり。命宮と兄弟宮は各々本分を安んずるを要すればなり。我こちら旺なれば彼を剋せんとし、彼剋されて悩めば我を仇視する。ゆえに果老に兄弟争闘の論あるなり。閑雑の星が命宮に入るも道理は同じ。もし田宅・財帛・官禄・福徳の諸宮の吉曜が兄弟宮に入れば、兄弟の豪富を主る。もし「空亡」「劫殺」「的殺」がこの宮に落入れば、兄弟の貧賤を主る。「孤辰」「寡宿」がこの宮に占拠すれば、兄弟は群を離れた孤雁のごとく各々独行す。「官符」がこの宮に占拠すれば、必ず官司を好み刀筆を動かす。「天雄」がこの宮に占拠すれば、兄弟は必ず疾を身に帯ぶ。駅馬の星がこの宮に入れば、兄弟は東奔西走して各々南北に分かる。「咸池」がこの宮に入れば、兄弟は酒色に沉迷す。このほかなお本宮の宮主星如何を看るを要す。吉星が兄弟宮に入るは、唐玄宗が五位の兄弟を友愛して花萼春輝楼(すなわち花萼相輝楼)を修建し、五王と同游共楽したに似る。凶星が兄弟宮に入れば、兄弟をして仇敵のごとく忿争止まざらしむ。

田宅について論ず

一田宅之位,人生受用之源。或田主不起,或有福祿照田宅,日月照田宅,身命主坐田宅,亦是有財帛名望之人。既有田宅,則人生受用皆由此出。又婦人田宅最緊,如刑囚暗耗坐其宮,並有惡殺加之,皆主破財,外家冷落,兄弟無情。此宮惟喜土星居之,則安穩豐腴。

田宅のこの一宮は、人の一生の享用の根源である。もし田宅宮の主星が起こらなくとも、福徳・官禄の吉曜が田宅を照臨するか、あるいは「太陽」「太陰」が田宅を照臨するか、あるいは身主・命主が田宅宮に坐するならば、これもまた財産あり・名望ある人である。田宅すでに有れば、人の一生の受用は皆ここより出ずる。婦人の田宅宮は殊に緊要である。もし「刑」「囚」「暗」「耗」の諸曜がこの宮に坐し、また兇悪の殺が加臨すれば、皆家財を破敗し、娘家の門戸は冷落し、兄弟の間にも情義なきことを主る。この一宮はただ「鎮星」土星の居守を喜ぶ。土性は厚重にして、家宅の安穏・田産の豊饒を主る。

男女について論ず

水宮一數,火二,木三,金四,土五。加吉星則足其數,加凶星刑剋者必孤。若主起在強實宮,各添其數;若凶星三方對照者稍輕。大概諸宮相得相生者吉,相刑相剋者凶,皆隨星論之。如水居男女宮,水數一,則以一子斷之是也,餘仿此。

子女の数目は五行の成数に拠って推算する。水の数は一、火の数は二、木の数は三、金の数は四、土の数は五である。もし吉星に加会すれば、この数目は足額を得られ、もし凶星に加会して刑を受け剋を受ければ、必ず孤单にして後なし。もし男女宮の主星が強実の宮に起これば、各自なお原数の上にさらに幾つかを添え得べし。もし凶星がただ三方より遥かに対照すれば、害を為すこと軽し。大体、各宮が彼此相得相生するを吉とし、彼此相刑相剋するを凶とし、皆その臨む星に随て論ずべし。例えば「辰星」水星が男女宮に居れば、水数を一として、彼にただ一つの児ありと断じ、残りの各星もこれに依って類推する。

一男女宮坐貴人、祿馬、長生,及有吉星照者,皆主得貴子,及孝順賢能之子;更加吉星三方對照者,子宮必好。如子坐的劫、死絕之宮,及無吉星照者,皆不得好子,並無子斷。如吉神到男女宮相生者,亦主好子;相剋者,有子亦不孝。一男女宮有火羅、計孛,及化刑囚暗耗,皆主其人多子,婦人一年一產,及老皆不得力,如雞抱鴨相似;不然乃忤逆之兒,多出在外,雖有若無。

男女宮もし天乙貴人・禄神・駅馬・長生の位に坐し、また吉星の照臨あれば、皆貴子を生むことを主り、しかも孝順賢能の児である。さらに吉星が三方より対照すれば、子息のこの一宮は必ず円満である。もし子星が「的殺」「劫殺」の上に坐するか、あるいは死絶の宮に落ちて、また吉星の照臨なければ、皆良き児を得ること能わず、甚だしきは無子を以て断じてもよい。もし吉神が男女宮に来て宮主と相生すれば、また良き児を生むを主る。もし来る者が相剋の星ならば、児ありとも孝順ならず。男女宮の裡にもし「熒惑」火星と「羅睺」・「計都」と「月孛」および化出の「刑」「囚」「暗」「耗」の諸曜あれば、皆この人の子女衆多を主り、妻子はほとんど一年に一人を生むも、老いたるに一人も頼る能わず。母鶏が鴨を孵したがごとく、養い大きくしても親しまず。さもなくば忤逆の児で、多く外に流落し、有るも無きに等し。

一夜生太陽獨照男女宮,無星輔之,皆主無子;有星輔之,反有子。日生太陰獨見男女宮,亦然,以其孤陽不生、孤陰不成故也。猶有主星飛在強弱,宮分輕重論之:如主星飛在強實位,只主損頭胎,終還有子,先女後男之類;如主星落陷弱之地,則主多生多克。如白虎、六害、華蓋臨之流年,旬中又空,則可知其無子矣。孤陰孤陽者,猶男子之無妻、女人之無夫,曠夫寡女安得而有子乎?必得陰陽相合,男女交媾,方有子息而後可。

夜に生まれた人、もし「太陽」が孤零零として独り男女宮を照らし、傍に他の星の輔助なければ、皆無子を主る。星の輔助あれば、反って子あり。昼に生まれた人、もし「太陰」が独り男女宮に出現すれば、道理は同じ。これは孤陽の生育能わず・孤陰の胎を成す能わざるが故である。このほかなお主星が強宮に飛ぶか弱宮に飛ぶかを看、宮位に拠って軽重を分けて論ずべし。主星が強実の位に飛ぶは、ただ頭胎の損ずるを主り、終竟はなお児あり、あるいは先に女を生み後に男を生むの類である。主星が陷弱の地に落つるは、生むこと多く剋することも多きを主る。もしまた「白虎」「六害」「華蓋」が流年に臨み、かつこの旬の中にまた空亡に逢えば、則ち彼の無子を断定し得べし。いわゆる孤陰孤陽とは、譬えば男子に妻なく・女人に夫なきがごとし。曠夫寡女にどうして子女有ることを得ん。必ず陰陽相合・男女交媾して、然る後に子息を言うに足る。

一如男女主男女宮,暫為流旬所空,只是此十年無子,過旬又許生子,不可執一。如男女主是我命之殺,又在陽刃、的殺、六害、白虎之宮,則多生不肖之兒;如在天月二德、殿駕、貴人、祿馬、官福、田財之宮,與恩星同守,或男女主是恩星者,生子多得力也。旬空者,乃流年空亡也,凡值此者有十年空虛也,蓋一旬乃十年。

もし男女宮の主星が男女宮に在るも、暫く流旬の空亡に空せられるは、ただこの十年の内に児なきのみ、この一旬を過ぎればなお子を生むべし。一説に死執すべからず。もし男女宮の主星が恰も我が命を剋する殺星で、また「陽刃」「的殺」「六害」「白虎」の在する宮に落つれば、成器ならぬ児を多く生む。もし天徳・月徳の二徳および殿駕・天乙貴人・禄神・駅馬・官禄・福徳・田宅・財帛のこれらの宮位に落ち、恩星と同守し、あるいは男女宮の主星そのものが恩星ならば、生む児は多く得力を得べし。いわゆる「旬空」とは、すなわち流年上の空亡である。凡そこれに碰上る者は、十年の空虚あるが、一旬は正に十年なればなり。

奴僕について論ず

一身坐奴僕,有吉有凶。多有身命主入奴僕而貴者,亦有身命主入奴僕而賤者,何也?如奴宮原是祿馬、貴人、長生、帝旺、殿駕崇勳之地,皆不可以奴僕論,為奴出身;如原是的殺、劫殺、陽刃、亡神、飛廉、死絕敗之地,而身命又陷其上,此是奔波工役無成之人,方以奴僕言之。

身宮が奴僕宮に坐するは、吉あり・凶あり。常に見るに、身主・命主が奴僕宮に落入して反って顕貴するもあり、身主・命主が奴僕宮に落入すれば低賤するもあり。これは何の故ぞや。もとは奴僕宮そのものが何の位置かを看るを要するが故なり。もし奴僕宮がもとより禄神・駅馬・天乙貴人・長生・帝旺・殿駕のこれら尊崇有勲の位置ならば、奴僕を以て看待する能わず、さらに彼を奴僕の出身と言うべからず。もし奴僕宮がもとより「的殺」「劫殺」「陽刃」「亡神」「飛廉」および死・絶・敗のこれら衰敗の地で、しかも身宮・命宮がまたその上に陷るは、これこそ奔波労役・一事無成の人、この時にこそ奴僕を以て論じてよい。

一奴宮不獨轄人貴賤勞逸,亦主僕馬侍從。本星坐於強旺之地,更加吉星生之,必主奴僕豐盛;若主星弱、奴星強,反被奴欺,故果老云:主弱奴強,奴婢有侵凌之患。大抵以身命高強為上也。如驛馬在奴僕宮,多主逃走,或離遠鄉而不回也。

奴僕宮はただ手下の人の貴賤労逸を管轄するのみならず、また僕従・車馬・随侍の多寡をも主る。本宮の主星が強旺の地に坐し、さらに吉星の生扶を加えば、必ず奴僕衆多・使喚得力を主る。もし主星が衰弱にして奴星が強盛ならば、反って下人に欺圧されんとす。ゆえに張果老曰く:主弱く奴強きは、奴婢に主人を侵凌する禍患あればなり。大体はなお身宮・命宮の高強を以て上とす。駅馬の星が奴僕宮に落つるに至っては、多く奴僕の逃亡走失・あるいは郷土を遠く離れて一たび去れば返らざるを主る。

夫妻について論ず

一妻宮是祿貴、長生、帝旺之地,皆主好妻美貌多能;如是死絕、的殺、劫殺之宮,皆不得好妻,更會孤寡惡宿,必主無妻。術家云:鼓盆星,五行絕處是也。會喪吊二符、計都,必克妻。如妻主是殺星,坐強實殿駕,或守財帛田宅,主妻多做大模樣,欺凌夫主也。

妻宮もし禄神・貴人・長生・帝旺のこれらの位置ならば、皆良き妻子を娶るを主り、容貌美麗にしてしかも能なり。もし妻宮が死絶の地、あるいは「的殺」「劫殺」の宮ならば、皆良き妻を娶る能わず。さらに「孤辰」「寡宿」等の悪宿に会せば、必ず妻子をも並べて有せず。術家に「鼓盆星」と言う一説あり、指すは五行の絶の処――荘子が妻を喪い盆を鼓して歌いしに因って、これを借りて喪妻の象とす。もし喪門・吊客の二符および「計都」に会せば、必ず妻を剋す。もし妻宮の主星がそのものすなわち殺星で、また強実の宮あるいは殿駕の位に坐するか、あるいは財帛宮・田宅宮を守るは、すなわち妻子の大いに架子を擺るを主り、反って丈夫を欺圧す。

如以金為妻,若得其正位,必主妻有姿色而賢;若有水孛相侵,則不然。如妻宮主落陷居空弱地,有的殺、六害、白虎加其宮分,及臨其主所守之地者,必多克害。如妻星化值難,值咸池、的殺同宮,必多產厄而亡。如妻星是太陽,或入未,或在午,或入兄弟,多主因親致富,姨兄弟為之。

もし「太白」金星を以て妻星とすれば、金星その正位を得、必ず妻子に姿色ありしかも賢慧を主る。もし「辰星」水星と「月孛」と来て侵擾すれば、これと同じからず。もし妻宮の主星が落陷して空亡衰弱の地に処り、また「的殺」「六害」「白虎」がこの一宮の宮分に加わるか、あるいは妻宮主星の所守の位置に臨めば、必ず多く妻室を剋傷す。もし妻星が「値難」と化し、また「咸池」「的殺」と同宮ならば、妻子は多く難産に死す。もし妻星が「太陽」か、あるいは未宮に落入するか、あるいは午宮に在るか、あるいは兄弟宮に落入するは、多く親戚の関係に因って富を致すを主り、往々にして姨表兄弟のこの一層の関係に頼って事を成す。

或妻星單在華蓋及陽刃,我命坐白虎,則多與妻不和、隔角之類。如妻星落陷,又得金氣有力,必有小妻諧老。又如妻星坐咸池,與兄弟主、奴僕主同宮,又有的殺、驛馬夾之者,則主其妻與外人及奴僕通情者極驗,不可不察。

もし妻星が孤单に「華蓋」あるいは「陽刃」の上に落ち、しかも我が命宮がまた「白虎」に坐すれば、則ち多く夫妻不和・動けば彆扭抵触す。もし妻星が落陷するも、また「太白」金星と「紫気」の力ある扶助を得れば、必ず別に偏房小妻ありて彼と頭白きまで到老し得べし。また妻星が「咸池」に坐し、同時に兄弟宮主星・奴僕宮主星と同じく一宮に処り、また「的殺」と駅馬が両辺より夾まば、則ちその妻子が外人および家中の奴僕と私通することを主る。この一条は応験極めて准なり、細察せざるべからず。

疾厄について論ず

八殺之宮,非特主人疾厄,亦主人一生操權。若權星、印星、祿星、福星居之,皆主其人有重權。身命入八殺,得令得時,諸星扶之,貴格也。經云:身命登八殺,科名須早發;八殺入命來,災殃那可脫。八殺者,疾厄宮之主星也,其星主有權衡,掌邊鄙之能也,不可混作凶星而推。

第八宮「八殺」は、単に一個の疾病災厄を主るのみならず、またその一生の権を握り得るや否をも主る。もし権星・印星・禄星・福星がこの宮に居れば、皆この人の手に重権を握るを主る。身宮・命宮が八殺の宮に落入してしかも令を得時を得、さらに衆星の扶持あれば、それは貴格である。経文に曰く:身命が八殺の宮に登臨すれば、科挙功名は必ず早年に発達す。八殺が命に入り来れば、災殃はまた難くも脱せざるべからず。いわゆる「八殺」とは、すなわち疾厄宮の主星で、この星は権衡刑柄を主掌し、辺地を鎮守するの才干あり。一概に凶星を以て推断すべからず。

一看疾厄,先看命度身度受克否,又起處坐殺與不坐殺,更看疾厄宮有何星坐其上。如有火羅、計孛、刑囚暗耗諸凶並會其上者,皆主重疾;如無星而三方對照有凶星者,主帶疾。一身命居八殺,刃雄相併,或殺星照臨,主重疾;八殺主守照得所,主貴。土計羅帶天雄陽刃,夜生與月同躔,必主破相。

疾厄宮を看るに、まず命度・身度に剋を受けたるや否を看、次に起処が殺星に坐すや否を看、然る後に疾厄宮上にどの星が坐するかを看る。もし「熒惑」火星・「羅睺」・「計都」・「月孛」および「刑」「囚」「暗」「耗」のこれらの凶曜が一斉にその上に聚会すれば、皆重病を主る。もし宮中に星なきも、三方対照するが凶星ならば、身上に疾を帯ぶを主る。身宮・命宮が八殺の宮に落ち、「陽刃」と「天雄」と並列し、あるいは殺星の照臨あれば、皆重病を主る。ただし八殺宮の主星が守照して各々その位を得れば、反って貴顕を主る。「鎮星」土星・「計都」・「羅睺」が「天雄」「陽刃」を帯び、また夜間の出生にして「太陰」と同度ならば、必ず破相を主る。

遷移について論ず

一遷移主星守命,主遷居,或加殺,限危重則徒流,輕則遠行也。一遊行在驛馬,主人過房出祖,坐長生馬者有四方之志。一遊行遇吉星,則出入見貴扶持;會惡殺及浮沉水孛,主飄蕩而亡歸也。一天馬、地驛星會,多動也;或主星在馬宮,或小限入遷移,皆主有動也,此訣最善,不可輕洩。凡看遷移,必以馬星為主,若用馬必用鞍,無鞍不可騎;有馬必用攔,無攔則不止,乃為流馬也。如寅午戌馬居申,以未為鞍,以酉為攔,方為有用,此是一秘訣,世人無傳。

遷移宮の主星が来て命宮を守れば、この人の遷居あるを主る。もしさらに凶殺を加えば、行限の危重なるは流刑・充軍を主り、軽きもただ遠く行て外に在るのみ。遊行の星が駅馬に落つるは、この人の他姓に過継されあるいは祖業を離るるを主る。駅馬がまた長生の地に坐するは、胸中に四方の志あるなり。遊行の星が吉星に遇上すれば、門を出れば便ち貴人に結交し・処々に人の扶持を得、もし兇悪の殺および浮沉不定の「辰星」水星と「月孛」に会せば、漂泊流蕩・他郷に客死して帰るを得ざるを主る。天馬・地駅の両星相会するは、一生多く動くを主る。あるいは主星が駅馬の宮に落つるか、あるいは小限が遷移宮に走入るも、皆遷動の事あるを主る。この口訣は最も良し、軽々しく外洩すべからず。凡そ遷移宮を看るに、必ず馬星を以て主とす。馬を用うれば鞍を配するを得、鞍なくんば騎る能わず。馬有れば欄あるを得、欄なくんば拴ぐ能わず、則ち処々に乱走する流馬と為る。譬えば寅午戌年の駅馬は申に在り、未を以て鞍とし・酉を以て欄とす。かくのごとくしてこそ用あるを得べし。これは一条の秘訣、世人未だ伝えざるなり。

官禄について論ず

一官祿宮不宜財星生旺守照,及犯天雄陽刃諸殺,主人貪財壞名;亦不宜官星克命。經云:官祿克命,以名立身,以名敗身。更不宜十宮逢羅,主人粗豪健訟。官星只宜文魁、印星、祿神守照,則為純粹。一官祿不要殺星克其宮,名曰官鬼。如官祿在亥,卻不宜金星入,亦不宜三合四正宮值之,皆主其人健訟;不然遭官破家,亦主無官食祿之分,諸宮皆仿此。

官禄宮は財星の生旺して守照し来るを宜しとせず、また「天雄」「陽刃」等の諸殺を犯上するを宜しとせず。さもなくばこの人の財を貪り名聲を敗壊するを主る。同様にまた官星の反って命宮を剋するを宜しとせず。経文に曰く:官禄が命を剋する人は、名聲に倚って身を立て、また終に名聲に因って身を敗す。さらに第十宮が「羅睺」に遇うを宜しとせず、それは主人性情粗豪・好んで官司を打つを主る。官星はただ文魁星・印星・禄神の守照を有するを宜しとし、かくのごとくしてこそ純粋と算す。官禄宮は殺星の来て本宮を剋するを要せず、それを「官鬼」と呼ぶ。譬えば官禄宮が亥に在れば、「太白」金星の進入を宜しとせず、また三合宮・四正宮上に金星の値するを宜しとせず、皆この人の好訟を主る。さもなくば官司を喫して家を破り、また一生官を為り禄を食むの份なきをも主る。残りの各宮は皆この道理に照らして類推す。

福徳について論ず

一須先看福德宮為要。福德、官祿二宮最喜吉星臨照,若見福居福、祿居祿,身命主入官福,日月照官福,水日金月各居官福,皆是有福之人。如福祿二宮無星守照,或三方四正有吉星暗加其上者,亦吉。未有此二宮無吉星照臨者是為富貴之人。凡看福德、田宅、財帛三者為重,若俱無吉星,不可以為吉,只是庸常命斷之。福德一宮,人生賴之以安榮,苟有凶星雜之,以害人之福氣,則一生衣祿已矣乎。

命を看るにまず福徳宮を以て緊要とす。福徳・官禄のこの二宮は最も吉星の臨照を喜ぶ。福星が恰も福徳宮に落ち、禄星が恰も官禄宮に落ち、身主・命主が官禄福徳の二宮に進入し、「太陽」「太陰」が官禄福徳の二宮を照臨し、あるいは「辰星」水星と「太陽」・「太白」金星と「太陰」が分かれて官福の二宮に居る。これらは皆福ある人である。もし福徳・官禄の二宮に星の守照なくとも、三方四正上に吉星が暗暗として加臨すれば、また吉と算す。未だかつてこの二宮に吉星の照臨なくして、なお富貴と算し得たる人あらず。凡そ命を看るに、福徳・田宅・財帛の三宮を以て重とす。もし三宮に吉星なければ、吉と算する能わず、ただ平常庸碌の命を以て断ずべし。福徳のこの一宮は、人の一生の安穏栄顕に頼る所である。もし凶星がその中に混杂して人の福気を損害せば、則ち一生の衣食禄位もまたここに止まるのみ。

相貌について論ず

金星獨行,相貌清秀溫潤;木星瘦長清爽;水星眼目俊麗;火星日生則面紫黑,夜生則紅白;土星肥白長大,夜生矮黑;孛星額角骨露,日生長大好顏色,夜生額角露而細小;羅?頭角闊大,骨格粗多須;計長面骨粗露,夜則身小眼露;氣星好相貌多須;太陰溫潤白,夜黑小;太陽日黑色赤,夜生清白爽氣。

「太白」金星が単独に度を行きて相貌を主るは、人生まれて清秀温潤。「歳星」木星が相貌を主るは、身形痩長にして清爽。「辰星」水星が相貌を主るは、眼目生まれて俊俏明麗。「熒惑」火星が相貌を主るは、昼生まれは面色紫黒、夜生まれは面色紅白。「鎮星」土星が相貌を主るは、人肥白高大、夜生まれは則ち矮小黑痩。「月孛」が相貌を主るは、額角の骨骼外露、昼生まれは高大にして気色好く、夜生まれは額角露るも身形細小。「羅睺」が相貌を主るは、頭角開闊寛大、骨骼粗壮にして鬚髯多し(底本ここに一字を闕く、「羅星」と作るべし)。「計都」が相貌を主るは、臉長くして面骨粗露、夜生まれは身材矮小・眼珠突出。「紫気」が相貌を主るは、人生まれ好く、鬚髯も多し。「太陰」が相貌を主るは、肌膚温潤白浄、夜生まれは則ち黒くして痩小。「太陽」が相貌を主るは、昼生まれは面色黒中に赤を帯び、夜生まれは清白にして神気爽朗。

凡看相貌,如命裡有星,須看先入者斷之;若命與相貌皆有星,亦依例斷之,及三合對照推之。主星起會刑囚暗耗,主破相暗疾,不然錭花刺紋之輩。且相貌之宮,乃人性情之所鍾,善惡之鄉也。吉星臨照,則為人君子;若殺星來據,更與福德陽刃同會,必寡情薄德、不仁不義之徒也。金命主人直方平而正,遇土則肥大,主有義;本命主人昂藏瘦而挺直而長,多有仁心;水命主人形起而浮潤,眉粗眼大而多智也;火命主人上尖下闊,性急而好禮;土命為人肥大敦厚,有信而不失。

凡そ相貌宮を看るに、もし命宮の裡にも星あれば、則ちどの星が先に宮に入るかを看、先入のその一に拠って断ず。もし命宮と相貌宮に皆星あれば、同様にこの例に依って断じ、さらに三合宮の対照を参照して推す。相貌宮の主星もし「刑」「囚」「暗」「耗」に会せば、臉上の破相あるいは身に暗疾あるを主り、さもなくば彫青刺紋のあの一類の人である。況んや相貌のこの一宮は、正に人の性情の聚集する所であり、また善悪の出ずる郷里である。吉星の臨照あれば、人たるや君子。もし殺星が来て占拠し、さらに福徳宮の「陽刃」と同会すれば、必ず寡情薄徳・不仁不義の徒。金を命主とする人は、形体方直平正、もしまた土に遇えば生長して肥大、人と為り義気を重んず。木を命主とする人は(底本「本」は「木」の訛)、身形軒昂痩削・挺直にして修長、多く仁愛の心あり。水を命主とする人は、体態活絡にして肌膚浮潤、眉毛は粗く眼睛は大、人と為り智謀多し。火を命主とする人は、上尖下闊、性子急躁にして礼節を好む。土を命主とする人は、肥大敦厚、信用を講じて約を失わず。

蓋人生處世,以福德為最,有福則立妻子,立名利,致富貴,福德既虧,前數者未見其為福也。若福德宮無星,更看三方對照,有吉星照福德者,皆為有福之人,為人性必端厚,量必寬洪,心必仁慈,氣必溫柔有壽。考之人,是可以定人之性情,每試累驗。若有刑囚暗耗諸殺居福者,必是刻薄兇狠、大寬小急、心多好殺、不仁不義、言不忠信、詭譎詐欺、奸謀機巧之人,未見其為福也。

人の世に生るるは、福徳を以て第一の緊要とす。福ある人のみ能く妻子を娶り児を生み・名利を成就し・富貴を招致す。福徳一たび虧けば、前に言うところのあの数様は皆福を言うに足らず。もし福徳宮の中に星なければ、則ち三方対照を看る。凡そ吉星の福徳宮を照らす者は、皆福ある人で、性情は必ず端方厚道、度量は必ず寛宏、心地は必ず仁慈、気質は必ず温柔にして寿考を享有す。これを以て人を考察すれば、則ち人の性情を定め得べし。屢試み屢験す。もし「刑」「囚」「暗」「耗」の諸殺が福徳宮を占拠すれば、それは必ず刻薄兇狠・大事に対しては寛縦にして小事に対しては急躁・心裏に殺を好み・不仁不義・言語に忠信を講ぜず・行事詭譎欺詐・専ら奸謀機巧を用うる人。かかるも福を言うに足らず。

張果星宗四

談星奥論

餘在江湖二十餘年,遍求談命之士,甚多技藝須廣,卻無實學。雖果老一書,諸篇精詳甚明,予詢試驗之,內有數條不准:天雄遇官星,祿宮及月孛同躔,前後不驗。今將有準斷條並彷佛格局凡例,續附於左。鄭希誠者,豈非虛中、袁李琴堂苟判僧之下乎?上達天文精星象,以人稟二五之精血而生,亦猶天地之稟陰陽而生人民也。以五星定五常,以五臟而應五星,以求人之禍福疾病也。故天命與人命相關,非小數也。

我、江湖上に奔走すること二十余年、命を談ずる術士を遍訪し、見る人は技藝の渉猟は広しといえども真才実学なし。果老のこの書に至っては、各篇の講ずる精詳明白なれども、我一条一条を以て検証するに、裡頭にもまた数条の准ならざるあり。例えば「天雄」が官星に遇い、禄宮がまた「月孛」と同度するは、この一条は前後とも応験せず。如今、我は断じて准なる条目を、大略近似の格局凡例とともに、一併せて下面に續附す。鄭希誠のごとき人は、豈に李虚中および袁氏・李氏・琴堂の諸家と判僧の下に屈居せんや。上は天文に通じ・星象に精しきの理はここに在り:人は陰陽二気と五行の精血を禀受して生ずれば、譬えば天地の陰陽の気を禀受して万民を生出するがごとし。ゆえに五星を以て五常に配定し、五臓を以て五星に対応し、これに拠って人の禍福と疾病を推求す。見るべし、天上の星命と人身の性命は互いに関聯す。これは一門の小なる術数にあらず。

一排命先求星曆,端正太陰晨昏起度不差,若差之毫釐,謬以千里。取三方對照,生克帶貴殺若何,夜生重身度主,要緊觀命局面,在乎通變。假如四火為命,或失經於水,得木氣為援吉;若水孛又高於木氣,展轉相生亦可取用。飛廉守照,遇星制伏,不為害。諸星沉退,一星滿用,大貴。

一つの命盤を排するに、まず星暦を查求し、「太陰」の晨昏の際に起こる宿度を端正分毫差なから定むべし。もし毫厘に差せば、断じ出せば千里に謬る。続いて三方対照を取り、生剋如何・帯ぶるは貴神か凶殺かを看る。夜に生まれた人は身度の主星を偏重す。最も緊要は命盤全体の局面を通観し、霊活通変を貴ぶ。譬えば火を命主として火が四つの位置を占むるも、もし水に剋されて経を失えば、「歳星」木星と「紫気」の接応を得て吉に転ず。もし「辰星」水星と「月孛」の力量がまた木と紫気に高過すれば、則ち輾転相生して、同じく取りて用を為すべし。「飛廉」は命宮を守照すといえども、他の星に遇ってそれを制伏せられれば、また害を為さず。衆星の皆沉伏退行する時、ただ一つの星の円満可用あれば、照様に大貴を主り得べし。

一看命度帶殺,限度重並,遇生星即死。假如庚戌八月生人,安命室火,木為劫殺,土為浮沉,火為劍鋒飛廉,三十二歲行斗木,水中死。一官福星宜守照身命,若化祿魁、天地人元,大吉。一恩星隨身為富格。假如坐命四土,火為恩,與月同行,又是夜生,得令得時,更遇生旺,諸吉扶之,為一二三品之貴。

命度を看てもし殺を帯び、行限の宿度がまたこれと重畳せば、一たびあの殺星を生扶する星曜に遇えば命を送るを要す。譬えば庚戌年八月に生まれた人は、命宮を室火宿に安じ、「歳星」木星を劫殺とし、「鎮星」土星を浮沉とし、「熒惑」火星を剣鋒・飛廉とし、三十二歳に至り行限が斗木宿に走れば、便ち溺水して死す。官星・福星は身宮・命宮を守照するを宜しとす。もしさらに禄星・魁星に化し、天元・地元・人元の三元俱に至れば、則ち大吉。恩星が身宮に跟随するは富格なり。譬えば命を坐する所に土が四位を占め、「熒惑」火星を恩星として「太陰」と同行し、また夜に生まれ、令を得時を得、さらに生旺の地に遇い、衆吉星の扶持あれば、一品・二品・三品の貴命なり。

一飛廉守命主夭,須看格局,格局高強有援有救,水命不為忌。如丙子正月生,命泊尾度,孛守照,土在命為援。又如室火安命正月,水為飛廉守照,若值太陽或木土同宮反吉;若坐的殺、劫刃,行弱限必凶,格高不忌。

「飛廉」が命を守るは、短寿を主るも、なお格局を看るを要す。格局高強にして星の接応あり・星の解救あるは、水を命主とする時は則ち必ずしもそれを忌むを要せず。譬えば丙子年正月生の人は、命宮を尾宿に停め、「月孛」が守照し、「鎮星」土星が命宮に在りて接応を為す。また譬えば正月生の人が室火宿を以て命を安ずれば、「辰星」水星が「飛廉」を充当して守照し、もし「太陽」に碰上るか、あるいは「歳星」木星・「鎮星」土星と同宮なれば、反って吉に転ず。もし「的殺」「劫殺」「陽刃」に坐し、また衰弱の限に行けば、必ず兇險なり。格局高きは必ずしも忌諱を要せず。

一八殺朝天,或守照得所,皆貴人。假如戌亥安命,金火獨守照,得令得時為上。又如泊命柳土度,及翼亢泊命者,金火土兼為八殺,主獨去占天門,得所為貴。殺至天門,乃至尊之位,雖有惡行而化為善人。一命在刃,不宜金守照,加火羅愈惡,壽不延長,木命人不得其死,逢空稍輕。

八殺が天門に朝向するか、あるいは守照して各々その位を得れば、皆貴人を主る。譬えば命を戌宮・亥宮に安じ、「太白」金星と「熒惑」火星が単独に守照し、また令を得時を得れば、それは上格なり。また譬えば命宮を柳土宿に停め、および翼宿・亢宿を以て命を安ずる人は、金・火・土が兼ねて八殺を為し、それらの独自に去りて天門を占拠するを主り、位を得れば貴を主る。殺星が天門に到るは、それは至尊の位で、たとえ本性兇悪なるも、また善に転化す。もし命宮が羊刃に坐すれば、「太白」金星の守照を宜しとせず、さらに「熒惑」火星と「羅睺」を加えばさらに兇悪、寿数長からず。木を命主とする人はなお善終を得ず、もし空亡に逢えば、害を為すことやや軽し。

一流刃並天雄遇木氣,為殺最重。坐命四土,或四月度者,或原月與木氣同躔,行限值刃有災,家口不寧。限雖不遇太陰,逐月行宮遇此刃氣,決主刑杖或墜之災。丙辰刃氣在張,行限見之多災,流行太陰遇之同日,受杖八十。予命在女,氣月同度在亥,丙辰年壬辰月戊寅日,太陰值流,氣木在角度,小限並刃值月官符,大限在氐值病符,原氣三方切照氐八度,忽高樓跌下,半月不知人事。

流年の羊刃と「天雄」とが並臨し、さらに「歳星」木星と「紫気」に遇うは、この種の殺は最も重し。命を坐する所に土が四位を占めるか、あるいは四つの月宿の度を以て命を安ずる人、あるいは本命の「太陰」が木・紫気と同度にして、行限がまた羊刃に値すれば、災禍ありて家口安寧を得ず。かかる限は、たとえ「太陽」に碰上らずとも、逐月に宮を行く時にこの股の刃気に遇えば、決定して杖責の刑あるいは墜落の災を主る。丙辰年に刃気が張宿に落ち、行限これを見れば災多し。流行の「太陰」がまた同じ日に遇上して、本人は便ち八十の杖を挨む。我が命宮は女宿に在り、「紫気」と「太陰」とは亥宮に同度す。丙辰年壬辰月戊寅日、「太陰」は正に流年に値し、「紫気」と「歳星」木星は角宿に在り、小限は羊刃に連なりまた月建官符に値し、大限は氐宿に在りて病符に値し、本命の「紫気」は三方より氐宿の八度を緊照す――その日、我忽ち高楼より跌下し、半月にして人事省せず。

此要原守星與流年星度、限度參詳有準。一月殺飛廉最要看。假如我命八月,月殺在亥,太歲值亥,木嫌,氣月同躔室度,所喜氣生身度,火與彼有情,作事盡有方略,未免亦有險撞。一看命不拘晝夜,須看太陰落在何宮何度,有無拱夾,吉凶與命相參取用;又看本生日干化曜,金木水火土加在月上,與別曜有無剋制。假如我命甲子日干,甲己化土,太陰即屬土,不宜月氣同躔,主有疾氣;為財福,又日生,人稍輕。行四月度,主脾胃疾氣;若帶殺,瘧疾經年不愈,脫限外方可。

これはすなわち本命の元来の守照の星と、流年の星度・限度とを合せて参詳してこそ、断じて准なり。月殺と「飛廉」は最も緊要に看るべし。譬えば我が命は八月に在り、月殺は亥に落ち、太歳はまた亥に値し、「歳星」木星はここに在りて嫌忌と為り、「紫気」と「太陰」とは室宿に同度す。幸いに「紫気」能く我が身度を生じ、「熒惑」火星はそれとまた情あり。ゆえに事を為すに方略甚だあり、ただ免れずしてまた幾回か險く衝撞して事を出す。命を看るに昼夜に拘泥せずとも、但し皆「太陰」のどの宮・どの度に落つるか、星の来て拱夾するや否を看、それの吉凶を命宮と合参して取用し、なお本人生日の日干の化する曜を看、金木水火土を「太陰」に加えて、他の星曜と剋制あるや否を看る。譬えば我が命は甲子の日干で、甲と己と合して土に化し、「太陰」は便ち土に属す。則ち「太陰」と「紫気」との同度を宜しとせず、それは病気あるを主る。ただしそれは兼ねて財星・福星と為り、また昼生まれなるが、害を為すことやや軽し。行限が四つの月宿の度に走れば、脾胃に病気あるを主る。もしさらに殺を帯ぶれば、瘧疾経年して愈えず、この一限を脱出してこそ好くを得べし。

一看命度帶殺與不帶殺,起在何宮度,有無相戰,方論吉凶。假如金為命度,又是飛廉羊刃等殺,或與火羅沖戰,或與太陰同道,決主重疾;若帶孤劫刃,亦主孤乏;若帶殺升殿入垣,更三元會此,皆是顯達上格。命度帶殺重者主殘疾,逢克戰主夭。

命度を看るに、まずそれが殺を帯ぶか帯びないかを分け明らかにし、どの宮・どの度に起こるか、他の星と相戦するや否を看、然る後に吉凶を談ずべし。譬えば「太白」金星を命度として、それがまた「飛廉」「羊刃」等の殺を兼作するか、あるいは「熒惑」火星・「羅睺」と衝戦するか、あるいは「太陰」と同行一道するは、決定して重病を主る。もし「孤辰」「劫殺」と羊刃を帯ぶれば、また孤単困乏を主る。もし殺を帯ぶも升殿入垣し、さらに天元・地元・人元の三元がこの所に会聚すれば、あれは皆顕達の上格である。命度の帯殺太重なるは、残疾を主る。さらに剋戦に逢えば、夭亡を主る。

一八殺宮刃雄並,或身命主星坐臨此宮,或殺星臨照,皆主重疾;八殺主守照得所,主權貴。一八字中諸劫刃並在年時上主疾,否則夭;若諸吉貴祿、注受、斗杓、符印在年日時上,大吉貴。如甲辰、甲子、甲申九月十一月,注受祿馬生旺在寅,寅時最好。一命坐刃鋒逢空,加福官國印得力,貴格。

八殺の宮上に「陽刃」と「天雄」とが並列するか、あるいは身主・命主がこの一宮に坐臨するか、あるいは殺星の臨照あれば、皆重病を主る。ただし八殺宮の主星が守照して各々その位を得れば、反って権を掌り貴顕することを主る。八字の中、もし各種の劫殺・羊刃が皆年柱と時柱に并集すれば、疾あるを主り、さもなくば夭折を主る。反対に、もし衆吉神の天乙貴人・禄神・注受・斗杓・符印のごときが年・日・時の三柱に落つれば、それは大吉大貴。譬えば甲辰・甲子・甲申の三日が九月・十一月に生まれ、注受と禄馬が生に逢し、旺が寅位に在るは、寅時を用うるが最も好し。命宮が刃鋒に坐してまた空亡に逢い、さらに福星・官星と国印星を加うるも、ただ得力すれば、なお貴格である。

一天元星最要緊,或守命得令相資,或是身命主聰明,加生旺貴祿為奇。天元者,如甲天元屬木,而木星守命,或命度純木尤奇。一同年月日時之命,出處不同,何也?想太陰交宮過度,有淺深先後,以八刻之分。假如前四刻,月在心五度,論太陰行事;後四刻到尾初,論火取用,故有不同。

天元星は最も緊要。それはあるいは命を守って令を得、また星の相助あり、あるいはそのものすなわち身主・命主にして人を聡明ならしむ。さらに生旺の地と貴人・禄神を加えば、さらに奇格となる。いわゆる天元とは、譬えば甲の天元は木に属し、則ち「歳星」木星が命を守れば合し、もし命度が純に木宿ならば殊に奇特なり。同年同月同日同時に生まるる人が、际遇は大いに相同じからざるは何の故ぞや。思うに「太陰」の宮を交り度を過ぐるに深淺先後の別あり、ただ八刻の間に高下を分くるが故なり。譬えば前四刻に「太陰」が心宿の五度に在れば、「太陰」の行度に拠って事を論じ、後四刻にはすでに尾宿の初めに至り、則ち「熒惑」火星に拠って取用を要す――ゆえに命同じくして人は同じからず。

夜生人乃身度主為要,因往推來可驗,此在時分八刻之論,一有先後次第、度數交行之上見之。一三元最宜照官祿,若安命在奎婁,更天元星得令得地會官福,必中進士狀元。一身命坐空,怕刃對照主夭,行限見凶星難過;坐命對生時,又遇殺守照亦夭。命既坐空,已險危矣,安受殺難沖照,死亡必矣,又何以福壽乎?

夜に生まれた人は、身度の主星を要とし、已往に拠って将来を推せば、一験すれば即ち准なり。この道理はすなわち時辰を八刻に分くるの講究の裡にあり、先後次第の分別は、全て度数の交行の処に見出ず。天元・地元・人元の三元は最も官禄宮を照臨するを宜しとす。もし命を奎宿・婁宿に安じ、天元星がまた令を得地を得て官禄福徳の二宮に会合すれば、必ず進士に考中し乃至状元となる。身宮・命宮が空亡に坐するは、最も羊刃の対宮より照らし来るを惧れ、夭折を主る。行限が凶星に遇えば度り難し。命を坐する所が生時に正対し、また殺星の守照に遇うも、同じく夭を主る。命すでに空に坐して、もとより險危、どうしてなお殺星の衝照に堪えん。則ち必ず死して疑いなし。また何の福寿を談ぜんや。

一四金泊命,主起殺宮,蓋殺氣太重,命不長久;若福祿身好發用,只宜引陽貴。大抵看命,要分寒暑,大寒不可背太陽火羅,近水月孛不利,大熱反是。一縊死必犯闌干殺。有甲戌生人,柳土泊命,土起亢,羅守照,一生發用,五十七限脫鋒入劫,自縊死。

四金が命宮に停まり、しかも命主がまた殺宮に起こるは、殺気太重にして、寿命は長久ならず。もし福徳宮・禄星と身宮とが皆好くして発用し得れば、ただ陽貴人を引用するを宜しとするのみ。大体、命を看るに寒暑を分つを要す。大寒の時節は「太陽」と「熒惑」火星・「羅睺」に背離すべからず、もし「辰星」水星と「月孛」に太く近づけば利ならず。大熱の時節は則ち恰も反対。縊死する人は必ず「闌干殺」を犯す。甲戌年生の人ありて、柳土宿を以て命を安じ、「鎮星」土星は亢宿に起こり、「羅睺」が守照し、一生頗る作為ありしが、五十七歳に至り行限が刃鋒を脱出して劫殺に入れば、上がり吊りて自ら尽きたり。

又甲寅生人,寅時軫水立命,月起官祿參水四度,十八歲限入張為生員,自吊死,以亢軫參度數為闌干故也。又有乙卯生人,壁水為命,日月夾水,中進士,官至六十二,行卯限末,將入刃縊死,何也?蓋宮火怒畢七原,闌干殺起畢七,與孛同道,命水又是廉劫,主不宜夾拱,故縊死。不獨看闌干,但諸殺並沓,壽元根基淺薄,亦主橫死。

また甲寅年生の人ありて、寅時に軫水宿を以て命を立て、「太陰」は官禄宮の参水宿四度に起こり、十八歳に行限が張宿に進入して生員に考中すも、後に上がり吊りて死す――これは亢・軫・参のこれらの度数が正に「闌干殺」の在所なればなり。また乙卯年生の人ありて、壁水宿を以て命とし、「太陽」「太陰」は両辺より水宿を夾輔し、進士に考中して官を六十二歳まで為り、卯宮の限を行きて将に尽きんとして羊刃に入り、竟に自縊して死す。これまた何の故ぞや。もとは宮中の火気が畢宿・七宿の本原を激怒し、「闌干殺」が正に畢・七の間に起こり、また「月孛」と同道して、しかも命は水に属し兼ねて「飛廉」「劫殺」と為り、夾拱せらるるを宜しとせざるを主れば、ゆえに縊死せり。見るべし、「闌干殺」の一項のみを看る能わず。凡そ諸殺の重重畳畳にして、しかも寿元の根基が浅薄なるは、同じく横死を主る。

闌干之星,亦主傷殘自縊之禍,若遇官事,主徒杖等刑。自子年在午,丑年在未,則沖即是。如在命度有惡殺相併,決主非災而死。一月帶刃,不宜與火羅同躔,主目疾;若在已上,主耳聾。火羅帶殺險,火命人稍輕。如己未生人二月,九月又是未申泊命,月是殺,主最嫌與刑金同宮,若得令,先榮後刑。又如丁丑二月生,金月在子,火在午,亥宮泊命,金為兄弟帶殺,行殺限,被弟持刀殺死。

「闌干」のこの星は、また傷残と自縊の禍を主る。もし官司に碰上れば、徒刑・杖刑の一類の刑罰を主る。それの定法は:子年は午に、丑年は未に、相沖のあの一位を取れば即ち是なり。もしそれが命度に落ちてまた悪殺が并臨すれば、則ち一定して非命に死す。「太陰」が羊刃を帯ぶは、「熒惑」火星・「羅睺」と同度を宜しとせず、眼睛に病あるを主る。もし巳位上に落つれば、耳の聾を主る。「熒惑」と「羅睺」の殺を帯ぶは最も險にして、火を命主とする人は害を受くることやや軽し。譬えば己未年二月生の人は、九月に行限がまた未・申に逢い命を安ずれば、「太陰」は正に殺星、最もそれと刑を帯ぶる「太白」金星との同宮を嫌う。もし令を得れば、ただ先に栄顕して後に刑を遭うに過ぎず。また丁丑年二月生の人は、「太白」金星と「太陰」とは子に在り、「熒惑」火星は午に在り、命宮は亥宮に停まる。金星は兄弟宮の主にしてまた殺を帯び、殺限に行き到れば、便ち弟弟に持刀せられて殺される。

金為刃器也,又行殺限,主有是事,言命之理,信有之矣。一寒月要隨陽,日月同躔,又是四月泊命,更官福田財又好,為上格。一看官魁星要緊,名利人根基既好,更官魁在命,或在官福,在八殺獨行得令,為顯官。如甲壬生人,氣月為官魁;乙生人,水日是也。

「太白」金星はもとより刀刃の器、また殺限に行き到りて、始めてかかる事あり。見るべし、命を談ずるの道理は、確かに征験あるなり。寒月に生まれた人は「太陰」の「太陽」に随従するを要し、「太陽」「太陰」は同度にして、また四つの月宿の度を以て命を安じ、さらに官禄・福徳・田宅・財帛の四宮が皆好ければ、それは上格。官魁星を看るは甚だ緊要。一個の名を求め利を求むる人は根基すでに足らば、さらに官魁星が命に坐し、あるいは官禄福徳の二宮に落ち、あるいは八殺の宮に独行して令を得れば、顕赫の官員となる。譬えば甲年・壬年生の人は、「紫気」と「太陰」を以て官魁と為し、乙年生の人は、「辰星」水星と「太陽」を以て官魁と為す。

一五星帶天雄陽刃近太陽,主目疾,四日泊命尤驗,日守照亦然。若日帶孤廉刃守照,或遇殺星輔夾,俱主夭。日月為天之眼目,如帶殺則害之,如人之眼目,故主是疾。一用星或命或官本弱,得援星親切者為上。一命坐孤劫,或孤劫星守照者,必主害六親,各有輕重分之。一命坐四金,土對照金,勢強,假使金木同度,決然不利,因財致禍,刑殺重並者尤甚。

五星もし「天雄」「陽刃」を帯びてまた「太陽」に近づけば、眼睛に病あるを主り、四つの日宿の度を以て命を安ずる者は殊に応験し、「太陽」の守照もまた同じ。もし「太陽」が「孤辰」「飛廉」「陽刃」を帯びて守照し来るか、あるいは殺星に遇って両辺より輔夾せられれば、皆夭亡を主る。「太陽」「太陰」は天の眼目、殺を帯ぶればすなわちそれらを傷害するが、正に人の眼目の損ずるがごときが故に、眼疾を主る。取用する所の星、あるいは命宮、あるいは官禄宮、本身の力量弱きも、ただ接応の星の緊貼相助を得れば、則ち上等と算す。命宮が「孤辰」「劫殺」に坐し、あるいは孤劫の星の守照あるは、必ず六親を妨害す。ただ各々軽重の分あり。命宮が四金に坐し、また「鎮星」土星が金星に対照すれば、金勢は則ち太強。もし金と木と同度ならば、則ち決然として利あらず、銭財に因って禍を招き、もし刑殺の重畳并臨すればさらに甚だし。

一冬令金水嚴凝,若守照,或是命度,乃孤乏之人也。一計羅截斷,跳出一星,又嫌五殘守照,經書甚有理,中間多五殘守照而富貴。如白布政,己亥四月二十九日子時,危十二度泊命,計羅辰戌,漏一氣在斗木,到大梁,月孛胃宿土同躔,諸星皆不可取,年少登科。吾想月為天元祿,主身度起高故也。

冬季に生まれた人、「太白」金星と「辰星」水星とが寒気厳凝し、もし来て命宮を守照するか、あるいはそのものが命度なれば、それは孤単貧乏の人。「計都」「羅睺」が星盤を截断し、中間より一つの星が跳出すは、また「五残」の守照を嫌う。経書のこの話は甚だ道理あり。ただし実際にもまた少なからず「五残」の守照にしてなお富貴するあり。譬えば白布政は、己亥年四月二十九日子時生、命は危宿の十二度に在り、「計都」「羅睺」は辰・戌の両宮に分居し、一つの「紫気」を漏らして斗木宿に在り、大梁の次に行きて、「月孛」が胃宿・「鎮星」土星と同度し、諸星見るに皆取るに足らざるも、彼は年若くして登科す。我思うに「太陰」が天元の禄を作して、身度をして高く起こらしめたるが故なり。

又如己亥七月卯時柳土泊命,氣漏關,日月五星拱夾,早妨父母,出外發跡,此格可準。又有六月午時氐度安命,五星南離趨拱,此是貴格。又如己亥八月十四日午時寅尾泊命,氣在斗,月在危,脫氐土身亡。吾想月帶刃雄,不宜與火巳亥對沖,加金羅三方對照,謂三方四正俱是殺故也。

また譬えば己亥年七月卯時生の人は、柳土宿を以て命を安じ、「紫気」は関口に漏れ、「太陽」「太陰」と五星とが前後に拱夾し、早年に父母を妨剋し、外に出でて方に発跡す――この格局は准を作すこと可なり。また六月午時に氐宿を以て命を安ずる人ありて、五星は南方の離位に趨り前りて拱護す。これは貴格なり。また己亥年八月十四日午時生の人は、命宮を寅宮の尾宿に停め、「紫気」は斗宿に在り、「太陰」は危宿に在り、行限が氐宿と「鎮星」土星の地を脱出すれば身亡せり。我思うに「太陰」が「陽刃」「天雄」を帯び、巳亥の両宮に在りて「熒惑」火星と対沖するを宜しとせず、さらに「太白」金星と「羅睺」とが三方より対照するを加うるが故なり。いわゆる三方四正は全て殺星なるが故なり。

一貴一富,皆由星辰得局度數,得時得相生扶拱而致人有富貴者也,苟有毫釐克陷則不然也。一太乙抱鬼之說,曾有秋殘夜半不可孤居之論,吾觀貴命多有月孛同行,或前或後,或沉或晦,亦在辰戌丑宮者不妨,此又不可一概而取。一婦人命最難看,有坐臨官馬者,有坐咸池守照者,身星清吉亦無他事,雖發用一生多病;若殺宮安身命,終帶妨克。一女土泊命,木守照不妨,行限好即發用財福,克命之故。

一人の或は貴・或は富は、皆星辰の結成する格局と所居の宿度とに拠って定まる。時を得、また能く彼此相生扶拱して、始めて人を富貴ならしむ。ただ一糸一毫に差すれば、あるいは剋され、あるいは落陷して、則ちそれと同じからず。「太乙抱鬼」の説に就いては、前人かつて「秋残夜半は孤居すべからず」の議論あり。我、貴命の裡に「月孛」の同行する多きを看る。あるいは前に在りあるいは後に在り、あるいは沉伏しあるいは晦暗し、また辰・戌・丑宮に落つるもあり、皆妨げなし。見るべしこの話もまた一概に論ずべからず。婦人の命は最も看難し。臨官・駅馬に坐するあり、「咸池」に坐して守照せらるるあり。ただ身宮の星が清純吉利ならば、則ち別の事なく、能く発用するも、一生は多く病む。もし身宮・命宮を殺宮に安ずれば、終に妨剋を帯ぶ。女命ありて土宿を以て命を安じ、「歳星」木星の守照はもとより妨げなく、行限また好くして、財帛福徳の二宮に発用せり――これ正に木の命を剋し来るが反ってその用を成すが故なり。

一看太陰要緊。李侍郎己巳十二月十四日亥時,程副使十三日亥時,俱翼火度泊命,監生舉人出身,諸星無異,止是月躔畢度者,一生為風憲官,五十八致仕,富貴極厚,七十一死;月躔井一者,一生為部官,五十九病,六十死。又如乙卯八月辛丑日申時,金月在辰;又有己亥日申時者,二日命俱坐虛,日孛守照,諸星一般。太陰與木日在巳者,早中進士,御史尚書,子貴,壽至六十;月在辰者,為賢良保,起居京官。

「太陰」を看るは最も緊要。李侍郎は己巳年十二月十四日亥時に生まれ、程副使は十三日亥時に生まれ、両人とも翼火宿を以て命を安じ、一人は監生の出身、一人は挙人の出身。残りの星曜は並びて差別なく、ただ「太陰」の躔する宿度の同じからざるのみ。畢宿に躔するあの位は、一生監察風憲の官を為り、五十八歳に致仕し、富貴極めて豊厚、七十一歳に去世す。井宿の一度に躔するあの位は、一生ただ部裡の官を為り、五十九歳に病倒し、六十歳にして即ち死せり。また乙卯年八月辛丑日申時生の人は、「太白」金星と「太陰」とは辰に在り。別に己亥日申時生の人ありて、両人の命宮は皆虚宿に坐し、「太陽」と「月孛」が守照し、諸星もまた皆同じ。その中「太陰」が「歳星」木星・「太陽」と同じく巳宮に在る者は、早年に進士に中り、御史・尚書を歴任し、児も貴顕して、寿六十を享く。「太陰」が辰宮に在る者は、則ち賢良保挙の一類の京官起居の職まで為りたり。

八品行房日氐土死,其年四十四,子不貴。想日月為身命,木為財福,俱起八殺故也。大抵人之富貴壽夭,皆由星度之得位不得位者也,故有先富而後貧、先貴而後賤者,氣數之不齊,星度之不順,非人事之不修、德行之不高也。籲!天也,命也,豈人事乎!

この一位は官八品に居り、行限が房日宿・氐宿と「鎮星」土星の地に走れば即ち死す。その年四十四歳、児もまた顕貴せず。思うに「太陽」「太陰」が彼の身宮・命宮の主を作し、「歳星」木星が彼の財帛福徳の主を作するも、皆八殺の宮に起こるが故なり。大体、人の富貴寿夭は、皆星度の位を得るか得ざるかに取決し、ゆえに先に富み後に貧し・先に貴く後に賤しの人あるなり。それは気数の斉からざる・星度の順ならざるが故で、決して他の人事修めず・徳行高からざるにあらず。噫!これは天意、これは命数。どうして人力の左右し得る所ぞや。

一諸星拱西北,一月順,而當陽宮度俱強,亦為大格;行限弱,則不能吉。如壬申四月亥時在斗泊命,壬戌日者,月坐官祿,官至一二品;乙丑日,月坐福德,官至四品三品,俱六十二入午限死。太陽在酉,孤立癸酉,流年陽刃在命,俱死於官,得唐符卦氣在午,結果甚美。又如壬申正月巳時胃土泊命,計羅己亥,一孛滿用,月與日在亥者,登進士,官至三品。一子月在八殺者,生員無子,三十五歲入刃病亡,重在太陰,不可不察。

衆星が皆西北に拱向し、「太陰」は一路順行して、しかも陽に当たるの宮度が皆強旺ならば、これもまた大格。ただし行限もし弱ければ、なお吉と算する能わず。譬えば壬申年四月亥時生・命が斗宿に在る人。その中壬戌日生は、「太陰」が官禄宮に坐し、官を一品二品まで為り。乙丑日生は、「太陰」が福徳宮に坐し、官を四品三品まで為り。両人とも六十二歳に行限が午に入りて死す。当時「太陽」は酉に在り、癸酉に孤立し、流年「陽刃」は正に命宮に在り。ゆえに皆任上に死せり。ただし唐符と卦気とが午に在るを得たるが故に、身後の結局はかえって甚だ円満なり。また壬申年正月巳時生・胃土宿を以て命を安ずる人は、「計都」「羅睺」は己亥に在り、ただ一つの「月孛」の円満可用あるのみ。「太陰」が「太陽」と同じく亥宮に在る者は、進士に考中して官を三品まで為り。「太陰」が八殺の宮に落つる者に至っては、ただ生員まで為りてしかも子なく、三十五歳に行限が羊刃に入り、病故して亡ぶ――関鍵は全て「太陰」に在り、細察せざるべからず。

一火羅攻破日鼠,有太陰得所,火羅不得令,水土火生人不忌。一元武引駕,水在日前,又值吉神化三元最妙,太歲兼之為上格,四水泊命,取之在午未辰巳愈妙,更太陽得地有光。此得引從之吉,扶助相資盡是吉神,且水助陽光也。

「火星」と「羅睺」とが「虚日鼠」のこの日度を衝破するは、もとより凶象に属す。ただし「太陰」が別に得宜の宮に居り、火・羅もまた時令に当たらず気焰張らざれば、水・土・火を本命五行とする人は忌諱を要せず。水は火を制し・土は火を泄し・火はこれと同類相親なれば、三者とも傷害を受けざればなり。「元武引駕」の一格は、「水星」が太陽の前に行きてこれが道を開く。もしさらに吉神の相助に遇い「三元」(天元・地元・人元)に化するは最も奇妙。能く「太歳」の力を兼得すれば上等の格局なり。命宮が箕水豹・壁水貐・参水猿・軫水蚓の「四水」宿に落つる人はこの格を取用し、命宮を午・未・辰・巳の諸宮に安ずるはさらに好く、さらに太陽が得地の宮に居りて光明有力を加えばさらに完備す。これは前に引路あり・後に随従あるの吉象で、前後に扶持相資するは全て吉神なり。況んや水気はもとより能く太陽の光輝を助長す。

一朱雀朝天,或捧御單行得所為上格,化三元最妙。假如戌亥安命,火守化為三元,或木為三元,三方宮度相資亦上格也。一昴日安命刃火,與日同躔本凶,若逢夜生,秋令不妨,更得金水相扶,主貴有壽。一身命在空亡名死窟,加刃拱禍偏,烈太歲實之,死於非命。一日月引領諸星,拱朝帝闕,及文武兩班天地開明,大貴格也,世人多不見。以北方為帝闕,猶紫微垣也,而眾星拱北辰之理也。

「朱雀朝天」の一格は、「火星」が天頂に朝向するを指す。あるいはそれが単独に運行して位置得宜・御駕を捧奉するの勢あれば、便ち上格と算し、もしさらに「三元」に化すれば最も妙なり。譬えば命宮を戌・亥の両宮に安じ、火星が命を守って三元に化するか、あるいは木星が三元に化し、三方の照らす宮位と宿度とがまた彼此相生資助すれば、同じく上格なり。命宮を「昴日鶏」に安じて陽刃・火星を帯び、火と太陽と同度するは、もとより凶。ただし夜間に生まれてまた秋令に逢えば妨げなく、さらに金・水の両星の扶助を得れば、反って顕貴にして寿あるを主る。身宮・命宮が空亡の位に落つるを「死窟」と呼び、もしさらに陽刃の夾拱を加えば、禍患は慘烈に偏す。一旦「太歳」が行き来てこの空位を塡実すれば、非命に死す。太陽・太陰が群星を引領し、環拱して北方の帝闕に朝向し、文星・武星が両班に分列し、天地一片の開明。これは大貴の格、世上に見るを得る人少なし。いわゆる帝闕とはすなわち北方、猶ほ天上の紫微垣のごとき、衆星の北極星を拱衛するの理を取るなり。

一宮主克度輕,八殺不宜,克命宮主克命遇之不吉。格局好須不妨,結果終不善。一土計羅帶天雄、陽刃,夜生與月共度,必有破相之疾,太陽帶之亦然。一丁酉十月丑時翼火泊命,金守照,月與火同度,在軫十二三,必是瞽者,金能音樂,月帶刃殺,最不宜火逼故也。

宮主星が度主星を剋制するは、害を為すことなお軽し。ただし「八殺」に碰上れば相宜ならず。宮主が反って命宮を剋し・命主を剋すは、遇上すれば吉利ならず。格局そのもの好くて、眼下は妨げなしといえども、結局は終に円満ならず。「土星」「計都」「羅睺」が「天雄」「陽刃」の両種の凶煞を帯び、また夜に生まれて太陰と同度するは、必ず破相の類の傷病あり。太陽がこれらの凶煞を帯ぶるも、情形は同じ。例えば丁酉年十月丑時生の人は、命宮が「翼火蛇」に落ち、金星が守照し、太陰と火星と同度して、皆「軫水蚓」の十二・十三度上に在る。この人は必ず瞎子なり。金は音律を主れば、ゆえに能く音楽を通暁す。ただし太陰は刃殺を帯び、最も火星に逼迫せらるるを忌む。ゆえに双目失明せり。

一身命坐八殺,得時得令,諸吉扶之貴格。如丁卯五月午時軫十度泊命,羅計截斷寅申,一金漏出在酉,本美,爭奈殺土克命,水在鬼,月帶刃,同水坐祿,見水得子妨妻,三十五行水身為內,使刃尾劫首見計,不好總論,一金得力故也。假如戌亥子坐命,八殺守照,更遇吉神大貴。大抵論命,要十一曜之得局,諸殺神不為害,限度相扶終為平和,可以言富貴也。

身宮・命宮が「八殺」の上に坐し、もし時令の助を得、また衆吉星の扶持あれば、なお貴格なり。例えば丁卯年五月午時生は、命宮が「軫水蚓」の十度に落ち、「羅睺」「計都」が寅・申の両宮を截断し、ただ一つの金星を酉宮に漏らす。もとより好き事なり。無奈や殺星を充当する土星が命宮を剋し、水星は「鬼金羊」に落ち、太陰は陽刃を帯びてまた水星と同じく禄位に坐す。ゆえに水を見れば子を得るも妻を妨ぐ。三十五歳に水星の限を行き、身宮は内に在り、陽刃は尾に居り劫煞は首に居りてまた計都を見る。総じての論断は良からざるも、ただあの一つの金星がなお得力なるが故に、大壊に至らざるのみ。もし命宮を戌・亥・子の三宮に安じ、八殺の星が守照し、さらに吉神に遇えば、反って大貴を主る。大凡そ命を論ずるは、総じて十一曜が各々局を成し、衆殺星が害を為す能わず、行限と宿度とが彼此扶持して、終に平和に帰してこそ、富貴を談ずるに足る。

一諸星皆晦,惟一福專權,又化催官或為三元,又值祿旺之地,不以晝夜為忌,此是大格局。雖有官祿從陽,若在弱宮與命相戰,皆不取用,與身命相資者貴,一犯三刑勾絞。如卯刑子是子安命者,八字日支又是子者,四旬外行,卯限犯刑而死。

満盤の星曜が皆晦暗光なく、独り一つの福星が専らその権を擅にし、それがまた「催官」の曜に化しあるいは「三元」を充当し、なお禄位旺地に坐す。かくのごとくは則ち昼生・夜生を分たず皆吉利と算し、極大の格局なり。反対に言えば、官禄の星が太陽に随従するも、もしそれが衰弱の宮に落ちて命宮と相戦せば、一概に取用すべからず。ただ身宮・命宮と互相資助し得る星曜のみ、顕貴を主る。もう一条は「三刑」「勾絞」を犯す。卯の子を刑ずるがごとき、命宮を子宮に安ずる人で、八字の日支もまた子なれば、四十歳以後に卯の限に行き到りて、刑を犯すに因って死す。

又如丑刑戌身命主,起在戌,又日支是戌,再行殺地,必犯刑死,若日干不相犯行殺限,或獄中死八殺,或犯殺主生毒,死守星善,善死犯者,終非吉人。一身命坐劫廉、刃鋒無星壓者,若星得局,主發用貴顯,限遇諸殺並沓重者,亦主死於非命,或見凶星火羅計孛,發惡瘡死。又有坐吉星,限遇殺交併,亦主橫死。

また丑の戌を刑ずるがごとき、身主・命主が戌宮に起こり、八字の日支もまた戌で、さらに殺星の在する地に行き到れば、必ず刑を犯して死す。もし日干がこれと相冲犯せず、ただ殺限を行きしも、多く獄中に死す。凡そ「八殺」を触犯するか、あるいは殺を犯して殺星をして毒害を生出せしむるは、皆凶死を主る。もし命を守るが善星なれば、なお善終を得べし。ただし凶煞を触犯する人は終に吉利の人にあらず。身宮・命宮が「劫煞」「廉貞」あるいは「陽刃」「剣鋒」に坐して、他の星のそれを圧制し往くなく、もし衆星が別に局を成し得れば、反って重用を受けて貴顕することを主る。一旦行限が衆殺の重重畳加に遇上すれば、また非命に死することを主り、あるいは火星・羅睺・計都・月孛のこれらの凶曜に遇い、悪瘡を発して死す。また命が吉星に坐する人もありて、行限の時に衆殺が交会并至すれば、同じく横死を主る。

有壬申生人七月卯時星日泊命,水輔陽在午,唐符卦氣在局,中年保為訓導,癸酉流年六十二歲,限交室火見計,六月被同僚打死檢尸,此是陽刃與木對照於命,申反刑亥,加勾絞亡神貫索在亥,氣月在丑羅,火在巳酉,諸殺交攻故也。

壬申年七月卯時生の人ありて、命宮が「星日馬」に落ち、水星は太陽を輔佐して同じく午宮に在り、「唐符」と卦気もまた局に入り、中年に保挙を経て訓導を為り。癸酉流年六十二歳に至り、行限が「室火猪」に交入して「計都」に遇い、六月の裡に同僚に打死せられ、尸身は官府の検験を経る。これは陽刃と木星とが命宮に正対し、申と亥とがまた反刑を成し、さらに「勾絞」「亡神」「貫索」の諸煞が皆亥宮に聚り、紫気と太陰とは丑宮に在り、羅睺と火星とが巳・酉の両宮に分居し、衆殺が一斉に交攻するが故なり。

命坐吉星,限遇惡殺者,如一盞燈本是光明之象,炳炳煥煥然,猛猛的忽被一陣狂風吹滅,亦猶吉星被凶殺而害之,以人命詳之,由是理也。一安命立身坐實占高強,且如六辛生人,酉上泊命,遇丁酉日最佳,若身命福祿星好,一二品格。戌為刃處安命,遇戌曰凶,大凡命坐日支為第一,坐年月時上次之。

命宮が吉星に坐して、行限が悪殺に遇上するは、譬えば一盞の灯がもとより光明四射・燦爛通亮なるに、忽ち一陣の狂風に猛く吹き滅されんがごとし。吉星が凶殺に害せらるるは、正にこの様子。人の命局を以て細看すれば、道理はここに在り。命を安じ身を立つるは、踏実に坐り・高強を占むるを要す。譬えば辛丑・辛卯・辛巳・辛未・辛酉・辛亥のこの六辛年生の人は、命宮を酉宮に安じ、また丁酉日に生まれれば、最も上佳。もし身宮・命宮の福星・禄星がさらに好ければ、一二品の貴に至るべし。戌宮は陽刃の居る所に至っては、命を戌に安じてまた戌日に逢えば、反って凶と為る。大凡そ命宮が八字の日支の上に坐するは第一等、年・月・時の三柱の上に坐するはこれに次ぐ。

又如金星在已遇己巳日,又是巳上安命,文旺官高。又如水旺到卯,又遇卯日,更在卯宮安命大貴。一八字有合天月二德,命度身好大貴格,或時帶天月二德亦美。假如已生人,寅戌為天月二德,月日時有寅戌相合為奇。

また金星が巳宮に行き、恰も己巳日生に逢い、命宮もまた巳に安ずれば、文運昌盛・官位高顕を主る。また水星が旺行して卯宮に到り、また卯日に生まれ、命宮もまた卯宮に安ずれば、大貴を主る。もし八字の中に「天徳」「月徳」の両位の貴神を合し有し、しかも命度・身宮がまた好ければ、便ち大貴の格。たとえただ時柱が天月二徳を帯ぶも、また美事と算す。譬えば巳年生の人は、寅・戌を以て天徳月徳の在所とし、月・日・時の三柱の中に寅・戌のこれと相合するあれば、則ち難得の奇格なり。

一四月泊命,月起失經土計,或羅孛帶殺夾拱,夭亡。金水雖好,若帶重殺夾拱,亦不久長,大抵太陰只宜獨居,夜深火金與月助光相宜,帶天元中舉,與孛同躔妨母,若有坐位已不妨寒月,不可孤居。太陰獨居,謂之孤月,獨明主人清貴出於母蔭,若得一吉星伴之尤妙。

命宮が心月狐・危月燕・畢月烏・張月鹿の「四月」宿に落ち、しかも太陰の起処が常道を失い、土星・計都に侵されるか、あるいは羅睺・月孛に凶煞を帯びて夾拱せられれば、夭亡を主る。金星・水星はもとより好き星、もしまた重殺を帯びて夾拱し来れば、寿命は同じく長久ならず。大抵、太陰は独居を以て宜しとす。夜深の時、火星・金星が月と同じく在れば、能くその光輝を助長し、最も相宜なり。太陰もし「天元」を兼作すれば、中挙成名を主る。もし「月孛」と同度なれば、則ち母を妨剋す。ただ別に星曜の位を占め相伴うあらば、寒月は孤寂と算せず。切に孤零零として独り一宮に処るべからず。太陰が孤零零として独居するを「孤月」と呼び、それが独り明亮するは、主人清雅顕貴にして母の蔭庇に得力す。もし能く一つの吉星の相伴を得ればさらに妙なり。

一孛隨火後行,火限忌之,若四火安命,或火命人,主壽不長,火旺尤可隔二三度主夭,十六度外有援亦不妨。四火者,尾火虎、室火豬、觜火猴、翼火蛇之類。一四木安命,木土同度得躔,又得生旺財帛擁進,更財福二宮有吉星扶為上格。四木者,斗木獬、奎木狼、井木犴、角木蛟之類。

「月孛」は火星の後に跟って運行し、火星の限に行き到るを最も忌諱とす。もし命宮を「四火」宿に安ずるか、あるいは本命が火に属する人は、皆寿数長からざるを主る。火気正に旺なる時は殊にそのごとし。たとえ両星の相隔たる二三度も、夭折を主る。十六度以外に隔たりて別に吉星の救援あってこそ、妨げなしと算す。いわゆる「四火」とは、尾火虎・室火猪・觜火猴・翼火蛇の一類なり。命宮を「四木」宿に安ずれば、木星と土星と同度して躔次得宜、また生旺の気を得れば、銭財は便ち滾々として擁来す。さらに財帛・福徳の二宮に吉星の扶持あれば、上格なり。いわゆる「四木」とは、斗木獬・奎木狼・井木犴・角木蛟の一類なり。

一四土安命宜火得令,獨居守照,或去近土為上格;再不宜近羅謂逢生,不宜重見,若火太燥為下格。四土者,女土蝠、胃土雉、柳土獐、氐土貉之類。一四日泊命,不宜木氣與日同躔,日生人主夭。若火羅日同躔,只不益親於己不妨。惟四日不怕廉火。四日者,房日兔、星日馬、昴日雞、虛日鼠是也。

命宮を「四土」宿に安ずれば、当令の火星のそれを生ずるを有するを宜しとし、火星が独居して命宮を守照するか、あるいは土星に近づくも、皆上格と算す。ただしさらに「羅睺」に近づくを宜しとせず、それを「逢生」と呼び、火性が重複して出現すれば反って美ならず、火気太く燥ければ下格に落つ。いわゆる「四土」とは、女土蝠・胃土雉・柳土獐・氐土貉の一類なり。命宮が「四日」宿に落つるは、木星・紫気と太陽との同度を宜しとせず、昼生まれの人は夭折を主る。もし火星・羅睺が太陽と同度なれば、ただ親長に益なきのみ、自身に於いてはかえって妨げなし。ただ「四日」宿のみ「廉貞」と火星とを惧れず。いわゆる「四日」とは、房日兎・星日馬・昴日鶏・虚日鼠なり。

一妻星入遷移,招重婚之婦,遷移主亦不宜守照,主遷移。一身命坐孤劫,無吉星輔者,結果欠好,縱有福祿享用,到底不得力,或死於外方不見妻子面,凡殺宜空,福祿吉星不可空。

妻宮の星が遷移宮に走入るは、再嫁の婦を娶るを主る。遷移宮の宮主星もまた来て命宮を守照するを宜しとせず、それは一生奔波遷徙を主る。身宮・命宮が「孤辰」「劫煞」に坐して、また吉星の輔佐なきは、結局は総じて理想ならず。たとえ福禄の享くべきありとも、畢竟頼るに足らず、甚だしきは他郷に客死して、妻児の面をも見るを得ず。大凡そ凶殺の星は空亡に落入するを以て宜しとし、福星・禄星等の吉曜は則ち万万空に落つべからず。

一看命格最要緊,中間星辰有吉有凶。且如火羅計孛守辰戌丑未,或月坐殺得地,先貴後刑。一命坐旺地,行庫限不吉,或死亡或剝官,有援不妨。一壬癸生人,土為陽刃,又為血支、血忌,若四水或月度安命,土計克度,主血光災,如是五六月為飛廉主必夭,又金命人見土不甚凶。

命を看るに最も緊要は、まず格局を定むること。盤中の星辰に吉あり・凶あり、須く分別して看待すべし。譬えば火星・羅睺・計都・月孛が辰・戌・丑・未の四墓宮に守るか、あるいは太陰が殺星の上に坐してしかも地を得れば、皆先に貴顕し・後に刑傷を遭うを主る。命宮が旺地に坐する人は、辰戌丑未のこれらの庫地の限に行き到れば便ち不吉、あるいは死亡の危あり、あるいは官職を削奪されんとす。もし別に吉星の救援あれば妨げなし。壬・癸年生の人は土星を以て「陽刃」とし、土はまた「血支」「血忌」なり。もし命宮を「四水」宿あるいは「四月」宿に安じ、土星・計都が来て度主を剋すれば、便ち血光の災を主る。もし五・六月に生まれば、土は「飛廉」の凶煞と成り、必ず夭亡を主る。ただし本命が金に属する人は土を見ても、兇險は重しと算せず。

一坐天狗無子。如癸酉年五月未時命坐角。丁酉日者,木月同度在室,有子無官;戊戌日者,月躔壁水,有官無子。予想身度主,朝天月為天狗,得水光彩,所以有官無子;木為劫殺,五月木盛之時,足以蔽月,天狗官星俱晦,故官祿不得遂,天狗不得肆,所以無官有子。又如坐天狗者,加火孛不吉照命限,必然無子;若得吉星,又當有子,不可執一論之。天狗在男女之宮,主受克亦絕嗣。

命が「天狗」煞に坐する人は子なし。例えば癸酉年五月未時生は、命宮が「角木蛟」に落つる。もし丁酉日に生まれば、木星と太陰とが「室火猪」に同度して、子ありて官なし。もし戊戌日に生まれば、太陰が「壁水貐」に行き到りて、官ありて子なし。我、その中の道理を推想するに:身宮の度主が天頂に朝向すれば、太陰は便ち「天狗」と化成し、また水星のそれが光彩を增添するを得るが故に、官ありて子なし。木星はここに在りて「劫煞」を充当し、五月は正に木気の極盛の時、月の光を遮蔽するに足り、天狗と官星とが一同に晦暗して、官禄すでに遂ぐるを得ず、天狗もまたその凶を逞しくするを得ず。ゆえに反って官なくして子あり。また命が天狗に坐して、さらに火星・月孛が凶光を以て命限を照射せば、必然として子なし。もし吉星の来て救うを得れば、なお子あるべし。一説に死執すべからず。天狗が男女宮に落つるは、子女の剋を受くるを主り、また絶嗣するをも得べし。

一太歲填實惡星,或在命限,主災犯者死。太歲眾殺之主,與諸殺會,豈無災難哉。一兩岐斷躔處立命主夭,否則貧乏乃坐處不得安穩故也,二十八宿交界之處,有盈有虧,須考究推斷。假如乙卯九月十四日戌亥時生人,胃土十五度坐命,殊不知戌亥時,胃氣盡矣,又入昴初管事,最忌火羅為鋒,若太陽坐殺,或犯火羅,此命十三先克父、十四後克母,交限斷躔故也。

「太歳」が行き来て悪星の在する位を塡実するか、あるいは恰好として命宮・行限の上に落つるは、皆災禍を主り、触犯する人は甚だしきは命を喪う。太歳は衆殺の主にして、各路の凶煞と会合すれば、豈に災難なからんや。命宮が両宿の交界・躔度断絶の分岐の処に立つは、夭折を主り、たとえ夭ならずとも貧乏を主る。これは坐する所が根本より安穏を得ざるが故なり。二十八宿の彼此交界する地方は、度数に盈あり・虧あり、必ず仔細に考究してこそ推断し得べし。譬えば乙卯年九月十四日戌亥時生の人は、見れば命は「胃土雉」の十五度に坐すがごとくも、知らず戌亥時に到れば、胃宿の度数はすでに走り尽き、すでに「昴日鶏」の初度に交入して当値す。ここは最も火星・羅睺の「剣鋒」の煞に化するを忌み、もし太陽がまた殺星に坐するか、あるいは火羅を触犯せば、この命は便ち十三歳にして先に父を剋し・十四歳にして後に母を剋することを主る。正に限を交えて躔度断絶するの致す所なり。

一共命壽夭不同,吾觀時有八刻,刻內有準卒,風暴雨陰晴晦朔是一個,時中有變,兩三樣天氣更有日月循行,交宮過度,明晦不一,雖曰:共時其刻有不同,天時人事相合,未免爭差有彷佛者,時刻相去不遠,出於大不同者,初末交界故也。一星對照,如金在畢九度,行限尾五度,其年應克,若奎木安命,其年不安,如壁水安命,生我者吉。

同一の時辰に生まれた人が、寿夭は各々相同じからず。我、一つの時辰は八刻を含み、刻と刻との間に准あり・准ならざるの分別あるを看る。狂風・暴雨・陰・晴・晦・朔はもと同一の時辰の天象に属するも、時辰の中に自ら変化あり、同一の時辰に能く両三種の天気を出現す。況んや日月は運行停まらず、宮を交え度を過ぎ、明暗晦朔は各々相同じからず。ゆえに同一の時辰に生まれたりと言うも、刻数の上に差別あり。天時と人事と相配合して、出入あるを免れず。命运の相仿するは、出生の時刻の相距たること遠からず。差別の極めて大なるは、則ち一は時辰の初めに生まれ・一は時辰の末に生まれ、正に交界に当たるが故なり。さらに星曜の対照を言えば:金星が「畢月烏」の九度に在り、行限が「尾火虎」の五度に走り到れば、その年は剋傷あるべし。もし命宮を「奎木狼」に安ずれば、金が木を剋し来りて、あの年は便ち安寧を得ず。もし命宮を「壁水貐」に安ずれば、金は能く水を生ずるは、我を生ずる星にして、反って吉利なり。

一日月食時生子主夭,或瞽天神威怒雷震風烈之時生子,大不利,到老有非常之禍。一月兼身命,若起坐孤劫廉刃,雖有生旺扶助亦主夭折。一刃劫首尾交界,兩岐立命主夭。夜土晝火守命,謂五殘星,非貧即夭。一命度主或身度主為天元,若守照或起得所,為文學科名造化。一四金泊命,金與水守照,金助水力乏,則不能克木,為財行四木度不利。

日食・月食の時に子を生むは、夭折を主り、あるいは生まれて目盲す。天神震怒・雷電大作・狂風猛烈の時に子を生むも、また大いに不利にして、老いるに及んでなお非常の禍に遭遇す。太陰が身主・命主を兼作して、もし起処が「孤辰」「劫煞」「廉貞」「陽刃」の上に坐すれば、たとえ生旺の気の扶助あれども、なお夭折を主る。陽刃は首に在り・劫煞は尾に在り、命が両宿の交界の分岐の処に立つは、同じく夭折を主る。夜生まれにして土星が命を守り・昼生まれにして火星が命を守るを「五残星」と呼び、貧窮ならざれば短命なり。命度の主あるいは身度の主が「天元」を充当して、もし命宮を守照するかあるいは起処得宜なれば、文才学問・科第功名あるを主る。命宮が亢金龍・牛金牛・婁金狗・鬼金羊の「四金」宿に落ち、金星と水星とが互いに守照すれば、金は水を生じ往きて自らの力気を耗し、則ち能く木を剋する能わず。木はここに在りて財星なれば、ゆえに「四木」宿の度に行き到れば反って不利なり。

一諸星背行,亦有隱匿而不知顯者,如己亥生人四月子時危十二度泊命,計羅辰戌截一氣在斗,諸曜背西沉之地,孛隨月後,俱傷於胃木,又到大梁,行限似不可取,此人二十五進士、御史,三十三副使佈政,四十三四侍郎、尚書,蓋身命月為天元,與孛在胃正旺之地,火金為官魁,前後引從,此大格也,氐末死五十七歲。大梁西方酉宮。

衆星が背離逆行する中にも、先に隱伏して後に顕達するあり。例えば己亥年四月子時生の人は、命宮が「虚日鼠」の十二度に落ち、計都・羅睺が辰・戌の両宮に分踞して星盤を截断し、ただ紫気のみ斗宿に在り、衆曜は皆西沉の地に背向し、月孛は太陰の後に跟ち、両者はまた皆「胃土雉」の木気に傷られ、行限はなお大梁に走り到る。見れば取るべき無きがごとし。然るにこの人は二十五歳に進士に中り・御史に任じ、三十三歳に布政副使を為り、四十三四歳に官侍郎・尚書に至る。これは身宮・命宮の太陰が「天元」を充当し、月孛と同じく胃宿の正旺の地に在り、火星・金星もまた官星の魁を作して、一は前・一は後に引路随従すれば、実に大格なればなり。後に「氐土貉」の末度に行きて、五十七歳に去世す。大梁とは西方の酉宮を指す。

一經云:官祿宮主,忌見天雄。如戊辰生人,正月酉時張七度坐命,土守照,月傷女土,金日在危,犯天雄,如何。酉限官至三品,入奎二品,六十五升兵部尚書,七十致仕,蓋木命不畏土也。

経文に曰くあり:官禄宮の宮主星は、最も「天雄」の凶煞を見るを忌むと。然るに戊辰年正月酉時生の人は、命宮が「張月鹿」の七度に落ち、土星が守照し、太陰は「女土蝠」に傷られ、金星と太陽とは「虚日鼠」に同在し、明らかに天雄を触犯す。結果は如何。彼は酉宮の限を行きて官三品に至り、「奎木狼」の限に進入して二品に升り、六十五歳に兵部尚書に擢められ、七十歳に老を告げて致仕せり。もとは彼の本命は木に属し、木は能く土を剋すれば、ゆえに土星の化成する凶煞を畏懼れざるなり。

一經云:四月坐命,惟土計可怕。有辛卯生人,十月十五日戌時畢十三度坐命,土計月在昴,二十六歲中進士,四十六二三品,蓋是水日在卯,元武引駕,夜生人用身度昴日為主故也。

経文に曰く:命宮が「四月」宿に坐するは、ただ土星と計都とを惧ると。然るに辛卯年十月十五日戌時生の人ありて、命宮が「畢月烏」の十三度に落ち、土星・計都と太陰とが一同に「昴日鶏」に在れども、彼は二十六歳に進士に中り、四十六歳に二三品まで為りたり。これは水星と太陽とが卯宮に同在して、「元武引駕」の格を構成すればなり。しかも彼は夜に生まれたれば、身宮の在する「昴日鶏」を以て主星として論ずべく、ゆえに土・計の害を受けざるなり。

然土為八殺,遷移退行,與月有情,母子先零仃被凶人劫去,後顯然,後複姓,與母同居。因其土計犯月,故主母子零仃,尚妙酉宮土計有相,此為身命得時日,在卯正太陽所出之門戶,又得水護陽光,豈不為貴命看之。

ただし土星はここに在りて「八殺」を充当し、また遷移宮の中に逆行して、しかも太陰と頗る情意あり。ゆえにこの人は母子早年に孤苦飄零し、また兇徒に擄掠され、後にこそ顕達して、また本姓を恢復し、母と同じく住せり。正に土星・計都が太陰を侵犯せば、こそ母子の零落を主れり。好う酉宮の土星・計都はなお相生の助あり。命この身宮は時を得・日主は令を得、命宮は卯に在りて、正に太陽の升起する門戸、また水星の陽光を護衛するあり。どうしてこれを貴命と為して看ざるを得ん。

一男女宮見太陰並金水,先得女羅計在五宮,主執拗性情,多有克害,如逢木土太陽,主先生男,如夜值之,恐難存養。一羅近太陽父凶又有壽考者,謂首星捧日,夜生者吉,蓋夜日無光,喜羅火故也。

子女宮に太陰を見て、并せて金星・水星の同在あるは、先に女児を生むを主る。もし「羅睺」「計都」が第五宮すなわち子女宮に落つれば、子女の性情執拗・多く刑剋傷害あるを主る。子女宮もし木星・土星あるいは太陽に逢えば、先に男孩を生むを主る。ただし夜生まれの人はかかる情形に遇えば、孩子は養い大ぐること難からん。「羅睺」が太陽に逼近するは、もとより父の凶あるを主るも、可なりにこれに因って反って高寿を得るもあり。それを「首星捧日」と呼び、夜生まれの人は殊に吉利なり。夜間の太陽はもとより光なければ、正に羅睺・火星の来てその光焰を添ぐるを喜べばなり。

一經云:八殺宮兼閒極,身命所臨,皆不取。楊監生甲辰三月戌時亢金坐命,土資亢火守照,為天地人元有學,四十四脫鬼金,死在途無子,件件無成,況金為飛廉、劍鋒,夜土愈凶。又甲辰七月巳時亢金坐命,土資亢木,在角金拱日,貧乏之人。八煞疾厄也閒極兄弟也。

経文に曰く:「八殺」宮と「閑極」宮とは、身宮・命宮のあそこに落ち到るは、皆取用すべからずと。楊監生は甲辰年三月戌時に生まれ、命宮は「亢金龍」に坐し、土星は亢宿を資生して火星が守照し、天元・地元・人元の三者俱に備わり、ゆえに頗る学問あり。然れども四十四歳に「鬼金羊」の限を脱出して、便ち途中に死してしかも子嗣なく、事事として一成せず。況んや彼の命中の金は「飛廉」「剣鋒」の凶煞に化作し、夜生まれの人はさらに土星に逢えばさらに凶なり。また甲辰年七月巳時生の人ありて、同じく命は「亢金龍」に坐し、土星は亢宿を資生して木星は位に在り、金星は角宿に在りて太陽を拱すれども、却て貧乏の人なり。いわゆる「八殺」とはすなわち疾厄宮、「閑極」とはすなわち兄弟宮なり。

一身起死敗地,行衰限破家,行限見敗星,或天地耗及對大耗,皆耗財。一殺宮坐命不喜殺星來生,主夭。如甲辰生人亢度立命,金帶劍鋒或飛廉,最不宜土來亢上,蓋土為雄虎、的殺,若身吉主貴,若羅孛犯身主賤,四十五行鬼金殺即死。甲辰生以金為劍鋒,以土為天雄的殺。一命度帶劫刃廉的耗符殺並重,及遇生星,其勢愈惡,行殺限夭亡。如癸未五六月生人,女土安命者是也。

身宮が死絶敗亡の地に起こる人は、衰弱の限に行き到れば便ち家を破るを要す。行限の中に敗星に遇うか、あるいは「天耗」「地耗」および対宮の「大耗」に碰上れば、皆財を破るを主る。命宮が殺星の宮に坐すれば、さらに殺星の来てそれを生助するを喜ばず、それは反って夭折を主る。例えば甲辰年生の人が「亢金龍」を以て命を立て、金星が「剣鋒」あるいは「飛廉」を帯ぶるは、最も土星のさらに亢宿の上に圧し来るを宜しとせず。土はここに在りて「天雄」「的殺」に化すればなり。もし身宮が吉を得れば、なお貴を主り得べし。もし羅睺・月孛が身宮を侵犯せば便ち卑賤を主り、四十五歳に「鬼金羊」のこの殺星の限に行き到れば即ち死す。甲辰年生の人は正に金を以て剣鋒とし・土を以て天雄とする殺なり。命度上に劫煞・陽刃・廉貞・的殺・耗神・官符等の凶煞を帯びてしかも層々重畳し、またそれらを生助し得る星に遇えば、凶勢は愈々惡劣にして、殺限に行き到れば便ち夭亡を主る。譬えば癸未年五・六月に生まれて命を「女土蝠」に安ずる人は即ちこのごとし。

癸未生羊刃是土,五六月又是月廉。一四水安命,遇金帶長生貴祿守照,或生水大吉,愈老愈健。如癸酉生人,金帶鋒廉守照,雖生水貴亦夭。一身命二宮會注受斗杓,卦氣生旺本吉,然本原受虧,名利虛花,百無一成。本原者身命主也,既受虧損,有何益哉。一水為孤劫,計為雄刃,夾日主,胎中妨父,刃雄星與太陰合著度上,即妨母。

癸未年生の人の羊刃は正に土星、五・六月に生まれてまた「月廉」の煞に逢う。命宮を「四水」宿に安じて、金星に遇いて長生・貴人・禄神を帯びて守照し来るか、あるいは金の能く水を生ずれば、則ち大いに吉利にして、年紀老ゆるほど身体は健なり。ただし癸酉年生の人のごときは、金星が「剣鋒」「廉貞」を帯びて守照し来れば、たとえ金が水を生じて貴を得るも、またなお夭折を主る。身・命の両宮が会聚して北斗の斗柄の気の注ぐ所を受け、卦気はまた生旺に逢うは、もとより吉。然れどももし根本の処すでに虧損せば、名利は便ち虚花と成り、百事一成せず。いわゆる根本とは、すなわち身主と命主、それらすでに損を受ければ、別処いかに好きとも何の益あらん。水星はここに在りて「孤辰劫煞」を充当し、計都は「天雄陽刃」を充当して、両者が日主を夾住すれば、胎中に在りて父を妨剋することを主る。もし陽刃・天雄の星が太陰と同一の度に合せば、則ち母を妨剋す。

一流年星,如井木安命,木入亢婁,火帶殺入命,宜謹身節用。一土躔牛居垣而洩氣,木躔斗入廟而退行,得失相伴。一如命躔角斗、井奎、木度,甲乙年生人又屬木,納音又是木,純作木論,春令極重,木利乎,晝生尤妙,餘皆仿此推之。此得五者,類象而推,所以不受克者,主一生平安。

流年の星曜を論ずれば、譬えば命宮を「井木犴」に安じ、木星が「亢金龍」「婁金狗」のこれらの金宿に走り入りて剋を受け、火星がまた凶煞を帯びて命宮に進入せば、あの年は謹慎して身を持し・用度を節省すべし。土星が「牛金牛」に行き到るは、本垣に居るも自らの気を泄し、木星が「斗木獬」に行き到るは、廟に入ると言うもまた逆行して度を退く。皆得の中に失あり・失の中に得あり。また命宮が角・斗・井・奎のこれらの木に属する宿の度に躔し、生年の天干がまた甲・乙で、年命の納音もまた木に属せば、則ち純粋に木に拠って論ずべし。春令は木気極めて重く、木は最も利を得、昼生まれは殊に妙なり。残りはこれに照らして推演すべし。これは宿・度・干・納音・時令の五者が相合し、同類の象に拠って推す。正に一処も剋を受けざれば、ゆえに一生平安を主るなり。

一羅計躔日度,太陽飛入神殺,或在陰宮父主早亡,不得善死。若羅計犯月度,太陰飛入惡煞,或在陽宮母主惡亡。羅怕頭,忌帶刃,孛怕尾,忌帶浮沉,劫耗的氣怕沖,忌掌飛廉,計怕怒忌為刃雄,依此仿之。

羅睺・計都が「四日」の度に行き到り、太陽がまた凶神悪煞の位に飛入するか、あるいは陰宮に落つれば、父の早亡にしてしかも善終を得ざるを主る。もし羅睺・計都が「四月」の度を侵犯し、太陰がまた悪煞の位に飛入するか、あるいは陽宮に落つれば、母の凶死を主る。各曜に各々忌む所有り。羅睺は首星にして、最も首に居るを惧れ、陽刃を帯ぶるを忌む。月孛は尾星にして、最も尾に居るを惧れ、浮沉の煞を帯ぶるを忌む。劫煞・耗神・的殺・紫気は最も沖を惧れ、「飛廉」を掌るを忌む。計都は性情暴怒にして、最も陽刃・天雄に化作するを忌む。残りの各曜はこれに照らして類推すべし。

一日為父,月為母,務要光明,主父母富貴,不宜陽刃天雄地雌之位,又不宜羅計氣孛掩蝕,主父母傷殘。況四日度、四月度亦父母之度也,好星守之,得父母力,惡星躔之,主傷父母及眼目之疾。金見火,則克妻;火見水則克子。一日躔月度居月位,月躔日度居日宮,謂之陰錯陽差,主傷父母,亦恐妻子難為,但凡月勝者克父,日勝者克母,餘仿此。

太陽は父を代表し、太陰は母を代表す。務めて明亮光あらんことを要してこそ、父母の富貴を主る。陽刃・天雄・地雌のこれらの凶位に落つるを宜しとせず、また羅睺・計都・紫気・月孛に遮掩侵蝕せらるるを宜しとせず。さもなくば父母の傷残を主る。況んや「四日」の度・「四月」の度もまた父母の度なり。好き星がかそこに守れば、則ち父母の力を得べし。悪星がかそこに行き到れば、則ち父母を傷剋し并せて眼目の疾を生ずるを主る。金星は火星を見れば則ち妻を剋し、火星は水星を見れば則ち子を剋す。太陽が月度に行きて月の位に居り、太陰が日度に行きて日の宮に居るを「陰錯陽差」と呼び、父母を傷剋するを主り、妻児もまた保ち全うし難からん。大凡そ太陰の勢勝るは父を剋し、太陽の勢勝るは母を剋す。残りはこれに照らして推断せよ。

一身命躔陰度者,主次胎生或小胎之子也,又有一家晝用日躔夜論月躔。陽度者,一三五七九;陰度者二四六八十是也。宮、身、度三主俱躔陽度者,主當富貴,謂之三陽開泰格,男要純陽,女要純陰為妙。

身宮・命宮が陰度の上に落つる人は、多く長子にあらずして、第二胎あるいは末胎の生む所なり。別に一派の主張あり:昼生まれは太陽の躔する度を以て論じ、夜生まれは太陰の躔する度を以て論ず。いわゆる陽度とは、一・三・五・七・九のこれらの単数の度、いわゆる陰度とは、二・四・六・八・十のこれらの双数の度なり。宮主・身主・度主の三者が皆陽度の上に落つる人は、一生富貴を主り、「三陽開泰」の格と呼ぶ。男命は純陽を要し、女命は純陰を要してこそ、最も妙と算す。

一刃星不宜輔陰陽,主父母癆瘵,氣疾身亡也,若加命身主躔日度或月度者,必主夭折,否則帶疾蠢魯論之。如甲生人,火羅晝生,逢陽乙生人,金星不宜輔陰陽,辛羅、火壬、土計、丙戌、丁巳、陰陽為刃,如為宮度身主輔陽,自身榮貴,父母終是不順,依此論之。

陽刃の星は往きて太陽・太陰を輔佐するを宜しとせず。それは父母の痨瘵の症を患い・気疾に因って亡ぶを主る。もし命主・身主がまた恰好として「四日」あるいは「四月」の度に躔すれば、必ず夭折を主り、たとえ夭ならずとも、また疾を帯びあるいは愚鈍の人と為して論ずべし。譬えば甲年生の人は火星・羅睺を以て刃とし、昼に生まれて陽に逢う。乙年生の人は金星を以て刃とす。これらの刃星は皆日月を輔佐するを宜しとせず。このほか辛年の羅睺・壬年の火星および土星・計都と丙・戌・丁・巳の諸干支は、皆能く陰陽の二曜の上に刃煞を化成す。もしこのごとき刃星が身に宮主・度主・身主を兼ねて往きて太陽を輔佐すれば、自身は固より栄顕尊貴なるも、父母は終に順ならず。残りはこれに依って推論すべし。

一日月犯魁罡,辰為魁,戌為罡,若日月臨此,或合朔之時生者,的克父母,亦恐壽難長。一日月剝蝕,命安四日度或四月度,主夭折;愚魯不足道者論之。如再限行四月四日之度,決死斷矣。一日月合在田宅,或在官祿或對望妻宮,或夾官祿或夾田宅,吉福命斷之;若宮身度主失次者,不美,貧人與富人為鄰有竭矣。

太陽・太陰が「魁罡」を触犯す――辰宮は天魁、戌宮は天罡――もし日月が正にこの両宮に臨むか、あるいは日月の合朔の時に生まれば、必ず父母を剋傷し、自らの寿数も恐らく長くはなからん。日月が遮蔽剥蝕せられて、しかも命宮がまた「四日」あるいは「四月」の度に安ぜられれば、夭折を主る。たとえ夭ならずとも、ただ愚鈍にして道に足らぬ人と為して論ずべし。もし行限がさらに四月・四日の度に走り到れば、則ち断定して必ず死す。太陽・太陰が田宅宮に会合するか、あるいは官禄宮に在るか、あるいは妻宮と正相対望するか、あるいは官禄宮を夾住し・田宅宮を夾住するも、皆吉福の命と断じ得べし。ただし宮主・身主・度主が次第を失せば、則ち美ならず。譬えば窮人と富人とが隣居を為すがごとく、終に比下せられて気力枯竭せんとす。

一日月會貴人之地,無凶星破者,為上也。一日月夾貴,乃尊貴斷之。一日月拱斗者,為上格人命,罕逢之。一日月夾崇勳無破者,乃享用之人也。一日月拱夾太歲,大吉論之,即歲駕宮也。一日月拱夾歲殿亦吉,丙寅生人,辰上是歲殿也。一二氣者即日月也,大小耗宮或耗星上,日月拱夾者,必貧賤有始無終之人。

太陽・太陰が貴人の居る地に会合して、また凶星の来て衝破するなきは、上等の格局。日月が貴人を夾住すれば、尊貴の命と断じ得べし。日月が北斗に拱向するは、上格人の命にして、極めて少なく能く碰见す。日月が「崇勲」の位を夾住して凶星の破壞なくば、一生に享用あるを主る。日月が「太歳」を拱夾すれば、大吉と断じ得べし。太歳の在所はすなわち「歳駕」の宮なり。日月が「歳殿」を拱夾するもまた吉。譬えば丙寅年生の人は、辰宮は則ち彼の歳殿なり。いわゆる「二気」が指すは日月の両曜なり。もし「大耗」「小耗」の宮あるいは耗星の上に日月の拱夾を受けば、それは必ず貧賤にして始ありて終なき人なり。

一日月拱夾天雄地雌,再加惡殺得志,似虎添翼,草蟲出腳,若守命得用,日月拱夾,有權柄論之。一日月拱夾亡神劫殺,兼命度主弱,乃貧賤、孤獨,宜入空門也。一日月即二曜也,不宜拱夾的殺,其人一生無後,財若風中之絮、水上之萍也。

太陽・太陰が「天雄」「地雌」の両煞を拱夾して、もし悪殺がまた正に勢を得れば、則ち猛虎の翼を添えたる・草虫の脚を生じたるがごとく、凶焰さらに熾なり。ただしもしこのごとき星が命を守りて能く取用せられ、日月がまた来て拱夾すれば、反って権柄を掌握する人と断じ得べし。日月が「亡神」「劫煞」を拱夾し、命主・度主の衰弱を加えれば、便ち貧賤孤独を主り、出家して僧道と為るを宜しとす。日月はすなわちいわゆる「二曜」、最も「的殺」を拱夾するを宜しとせず。犯する者は一生に後嗣なく、銭財は風中の柳絮・水上の浮萍のごとく、聚め攏らずも留不住なり。

一日月拱夾陽刃,宜作武職軍人,士庶不祥,利於公門刑法之中人也,女人犯此,產中亡矣,刃在命,又喜日月拱夾,大權武貴驚人之勢要也。陽刃在天為紫暗星,專主誅戮,故以武官得之,可以助權也。一氣星守命,三方見木,若木星守命,三方見氣,或木守命,對宮見氣,其人多博學、有藝術,只恐妻子執拗,首尾有克。

太陽・太陰が「陽刃」を拱夾すれば、武官軍人を為るを宜しとす。もし読書人あるいは平民百姓がそれを犯せば便ち吉利ならず。ただし官府の刑名の一路に当差する人には利あり。婦女がこの煞を犯せば、生産に死せんとす。陽刃もし正に命宮に在りて、また日月の拱夾を得るを喜ぶは、反って大権を握り・武功を以て貴顕することを主り、声勢は人を驚かす。陽刃は天上に在りては「紫暗星」にして、専ら誅戮殺伐を管せり。ゆえに武官がそれを得れば、正に借りて威権を助長し得べし。「紫気」が命を守りて三方会照に木星を見るか、あるいは木星が命を守りて三方会照に紫気を見るか、またあるいは木星が命を守りて対宮に紫気を見れば、このごとき人は多く博学にして技藝あり。ただ妻子の性情執拗・前前後後総じて些かの刑剋あるを惧るのみ。

一水火同躔未發其釁,再限行火或水度中,乃喚醒為忌,主夭壽論之。一金木相戰,或木勝金弱,兩邊傷力未,多害焉,如木為度主,再行金度,決死斷之。一木土相剋,辰戌丑月生,土星旺未發其惡,再行限木必死。一金埋土晦,秋月生人,金與土計同行埋,金失色加限行土度,死無疑矣,遇水孛洩之為妙。

水星と火星とが同度するは、一時はまだ禍端を惹起せざるも、一旦行限が火度あるいは水度の中に走り入れば、則ちそれを喚醒するに等しく、それは便ち大忌と成りて、短寿と断じ得べし。金と木と相戦するか、あるいは木旺にして金弱きは、両辺とも力気を損じて、害を為すこと頗る多し。もし木星が正に度主なりて、さらに金宿の度に行き到れば、則ち断定して必ず死す。木と土と相剋して、もし辰・戌・丑のこれらの土月に生まれば、土星は正に旺にして未だ凶悪を発出せざるも、一旦行限が木宮木度に走り到れば、必ず死す。金が土に埋められて光沢を失うを「金埋土晦」と呼び、秋月に生まれた人は、金星が土星・計都と同行して埋没せられ、金すでに色を失し、さらに行限が土度に走り到れば、必ず死して疑いなし。この時もし水星・月孛の来て土を泄し金を生ずるに遇うを方に妙解とす。

一土渾水濁,春夏之水,洋洋漂渺濁渾於清,不宜土計,更見火羅聚集一度,敵強有損也。一晝生火勝於水,不忌水孛同道,夜則水勝於火,不宜見水,再限行水度,必夭折定矣。一納音之星、司令之星,不可與值難相戰,必有損矣,否則,帶疾傷於妻子是也。

土は能く水を攪渾すを「土渾水濁」と呼ぶ。春夏の水は汪洋浩渺にして、もとすでに濁多く清少なれば、さらに土星・計都の来て相攪するを宜しとせず。もしまた火星・羅睺が同一の度に聚るを見れば、敵勢太強にして、必ず損傷を受けん。昼生まれの人は火が水に勝れば、ゆえに水星・月孛の自己と同道するを惧れず。夜生まれの人は水が火に勝れば、則ちさらに水を見るを宜しとせず。もし行限がまた水度に走り到れば、必ず夭折して疑いなし。年命納音の属する星と当令司権の星とは、皆「難星」と交戦すべからず。一たび戦えば必ず損傷あり。たとえ命を送るに至らずとも、また自身に疾を帯びあるいは妻児を傷剋するを主る。

一命有兩岐者,若非過房出祖,必自移根換業,否則,兩頭煙爨居之可也。一月在初度兩岐之間,母不貞潔,或重婚再嫁,必叫兩母,否則,過房入贅遷變基址,巳亥宮尤忌也。以太陰為母兩岐者,將在兩宮交界之間,而行箕宿又交斗宿,此即兩岐主此說。一星在初度,或兩三星交過宮,必須出祖過房,自成自立,生來勞碌難得安樂,心常不足、有頭無尾。

命宮が両宿の交界の分岐の処に落つるは、この人は他家に過継されて本宗を離るるならずば、則ち必ず自ら根基を遷移し・行業を改換し、さらに然らざれば、便ち両処に竈を起し・両地に分居す。太陰が某宿の初度に落ちて正に両岐の間に当たるは、母の貞ならざる・あるいは改嫁重婚を主り、この人は必ず二つの母を呼ぶを要す。さもなくばまた過継あるいは入贅し、家宅の基址を遷改す。命宮が巳・亥の両宮に在る時は殊に忌諱とす。太陰を以て母を論ずる所以は、それが正に両宮の交界の間に走れば、例えば剛に箕宿を行き了えてまた斗宿に交入するがごとき、これすなわち「両岐」の説の由来なり。星曜が某宿の初度に落つるか、あるいは両三の星が一斉に宮を交え度を過ぐれば、この人は必ず本宗を離れ・他姓に過継されて、自ら門戸を立て、生まれて労碌にして安楽を得難く、心裏に常に足らざるを覚え、事を為すに頭ありて尾なし。

一尾婁二宿坐命,主難為子息之斷。一井斗安命,主重婚,妻子其人,敢言敢斷,機謀不露,惟井度坐命,十有九弱,限途多舛,假饒承蔭者,終見破損,依此詳之。一孛在前,月在後,謂之太乙抱鬼,貧賤夭折,冬生尤畏。一太陰在前,木在後,未上安命,謂之桂林一枝格也。

命宮が「尾火虎」「婁金狗」の両宿の上に坐するは、子嗣艱難と断じ得べし。命宮を「井木犴」「斗木獬」に安ずれば、主として再娶再嫁す。このごとき人は敢えて言い敢えて断じ、胸中の機謀は却て外露せず。ただ命宮が井宿の度に落つるは、十個の裡に九個は根基衰弱にして、行限の途中に坎坷多く、たとえ祖上の蔭庇を承襲するも、最終にはまた破敗を見るを要す。これに依って細推すべし。「月孛」は前に在り・太陰は後に在るを「太乙抱鬼」と呼び、貧賤夭折を主り、冬に生まれた人は殊に可怕なり。太陰は前に在り・木星は後に在りて、また命宮を未宮に安ずれば、則ち「桂林一枝」の格と呼び、科第に名を得るの吉象なり。

一東井度水火土,或水火孛,或金木水,或土孛羅在上交戰不能施為,而無禁忌也。一金助月華,主聰明、有文章,然寒月遇金,又非榮顯人也,金與月同在巳未申三宮,最貴。一落木寒蟾,非榮達之士,主貧困;或孤氣當頭,主孤,一夜生人獨火居,子為一陽,來復女土安命尤奇。一寒月孤居,主母寡,逢水孛,主母淫,自貧賤。

東方の「井宿」の度の上に、もし水星・火星・土星の三星、あるいは水星・火星・月孛、あるいは金星・木星・水星、あるいは土星・月孛・羅睺がその上に聚まれば、彼らは互いに交戦して、誰も働きを展開することができず、かえって禁忌を問うに及ばない。金星が月の光華を助長するは、主人の聡明にして文采あるを主る。ただし寒い冬の月に金星に遇うは、たとえあっても栄顕の人と算するに足らず。金星と太陰とが巳・未・申の三宮に同在するは、最も尊貴である。木の葉凋落して蟾月凄寒なるを「落木寒蟾」と呼び、栄達の士にあらず、貧困を主る。もし「孤辰」と紫気とが当頭すれば、孤独を主る。夜生の人に独り火星が位に在り、子宮はまた一陽来復の地なり、命を「女土蝠」に安ずるは殊に奇特である。寒月孤孤零零として独居するは、母が寡を守るを主る。もし更に水星・月孛に逢えば、母が淫佚するを主り、自身もまた貧賤である。

一日為父,月為母,務要光明,或升殿入垣者,主父母富貴榮達;升殿者,如日躔星虛房昴四度,如月躔張危心畢四度是也。一日月升殿入垣固為美矣,但不宜日月掌刃雄廉殺及孤劫等星輔佐者,又主父母早克,謂之暗中加臨故也。一日月掩蝕者,主傷殘父母,日蝕者,父早喪;月蝕者,母早亡。初一二日晝生,太陽遇羅計必蝕,主克父;十五六夜生人,太陰遇計羅必蝕。

太陽は父を代表し、太陰は母を代表す。務めて明亮にして光あらんことを要す。もし能く殿に升り垣に入れば、父母の富貴栄達を主る。いわゆる升殿とは、太陽が行きて星日馬・虚日鼠・房日兎・昴日鶏のこの「四日」の度に至り、太陰が行きて張月鹿・危月燕・心月狐・畢月烏のこの「四月」の度に至るをいう。日月の升殿入垣は固より美事なれども、日月の身の上に陽刃・天雄・廉貞等の殺星を掌るを宜しとせず、また「孤辰」「劫煞」の類の来て輔佐するあるを宜しとせず。それはかえって父母の早亡を主る、凶煞の暗黙の裏に加臨し来たるを以てなり。日月が遮蔽剥蝕せらるるは、父母を傷残するを主る。日蝕あるは父の早喪、月蝕あるは母の早亡を主る。初一・初二に昼に生まれたる人は、太陽が羅睺・計都に遇えば必ず日蝕を成し、父を克つを主る。十五・十六に夜に生まれたる人は、太陰が計都・羅睺に遇えば必ず月蝕を成す。

一日月掩蝕之時,忌坐命日月之度,如日蝕怕坐命日度,月蝕怕坐命月度,有此者,非貧即夭,或主盲、聾、音、啞殘疾之人。一日月怕臨殺地,亦主難為父母,如日月居羊刃天雄、地雌、劍鋒、飛廉、孤寡、亡劫等殺地是也,日居之,晝生父先去,月居之,夜生母先逝。

日月が正しく遮蔽剥蝕せらるるの時、最も忌むは命宮が恰好よく日度または月度の上に坐すること。日蝕は命が「四日」の度に坐するを怕れ、月蝕は命が「四月」の度に坐するを怕る。この格局ある人は、貧窮ならずんば短命か、あるいは眼盲・耳聾・口能く言わず・喉声を出さずの殘疾の人と成る。日月はまた殺星の地に落つるを怕る、それもまた父母の保ち難きを主る。例えば日月が羊刃・天雄・地雌・劍鋒・飛廉・孤寡・亡神劫煞等の凶地に居るがごときなり。太陽其の中に居るは、昼生まれは先ず父を失い、太陰其の中に居るは、夜生まれは先ず母を失う。

一日月之殿,亦父母之度也,如四日度為父,四月度為母,有好星在四日四月度者,主得父母力,有惡星在四日四月度者,主傷父母也,亦忌晝生先克父,夜生先克母。一日月坐煞宮,犯氣孛羅計,晝火夜土者,必主父母早傷,或無刑剋,主本身有疾,或足目損壞帶破相,有之其中,又有無疾者,只主父母隔角,情上不順,或遠出他鄉,三年五載而不見父母亦是也,或父母貧寒不得父母之力者,亦同此論。

日月各自の殿宇は、即ち父母の度なり。「四日」の度は父に属し、「四月」の度は母に属す。吉星の四日・四月の度の上に落つるあるは、能く父母の力を得るを主る。悪星の四日・四月の度の上に行き到るあるは、父母を傷克するを主る。ここに同じく昼夜を分かつを要す。昼生まれは先ず父を克ち、夜生まれは先ず母を克つ。日月が殺煞の宮に坐し、また紫気・月孛・羅睺・計都に侵犯せられ、昼生まれにして火星に逢い、夜生まれにして土星に逢わば、必ず父母の早年傷亡を主る。たとえ刑克なくとも、自身に病あるを主り、あるいは手足眼目の損壊して破相を帯ぶ。その中にも毫も疾病なきもあり、それはただ父母と隔閡疎遠・情分不睦なるを主り、あるいは遠く他郷に走り、三年五載父母に見えず、あるいはまた父母貧寒にして、父母の助力を得るを得ざるも、またこの道理に照らして論ず。

一火羅怕頭,更帶刃雄廉鋒耗符等煞,金命限人愈甚。一水孛怕尾,忌帶浮沉亡劫的耗等煞,火命限人尢畏。一木氣怕沖,畏掌亡劫耗符等煞,土命限人尢畏。一土計怕怒,忌掌刃雄廉耗等煞,水命限人尤凶。一金怕掌刃鋒廉的耗符等煞,木命限人尤凶。一太陽掌刃雄、廉符、耗煞,又羅計火孛犯日,或晝生限行日度者必凶;一太陰掌刃雄廉符耗煞,兼有土計侵犯,又行四月之度,主凶。此二者,又主父母骨肉難為,或妻子刑剋。

火星と羅睺とは「首」の位に居るを怕る。もし更に陽刃・天雄・廉貞・劍鋒・耗神・官符等の凶煞を帯びば、本命金に属しあるいは金限を行く人の受くる害は尤も重し。水星と月孛とは「尾」の位に居るを怕る。浮沉・亡神・劫煞・的殺・耗神等の凶煞を帯ぶるを忌み、本命火に属しあるいは火限を行く人は殊に畏る。木星と紫気とは冲せらるるを怕り、亡神・劫煞・耗神・官符等の凶煞を掌るを怕り、本命土に属しあるいは土限を行く人は殊に畏る。土星と計都とは性情暴怒にして、陽刃・天雄・廉貞・耗神等の凶煞を掌るを忌み、本命水に属しあるいは水限を行く人は殊に凶険なり。金星は陽刃・劍鋒・廉貞・的殺・耗神・官符等の凶煞を掌るを怕り、本命木に属しあるいは木限を行く人は殊に凶険なり。太陽が陽刃・天雄・廉貞・官符・耗神の諸煞を掌り、また羅睺・計都・火星・月孛の来てそれを侵犯するあるか、あるいは昼生まれにして行限日度に走り到らば、必ず凶。太陰が陽刃・天雄・廉貞・官符・耗神の諸煞を掌り、兼ねて土星・計都の来て侵犯するあり、また「四月」の度に行き到るも、また凶を主る。日月のこの両条は、なお父母骨肉の保ち難きを主り、あるいは妻児を刑克す。

一木巽於風、主倒限,謂之風搖葉落,行限木宮木度者是。一寅刑巳,巳刑申,子刑卯,卯刑子,丑刑未,未刑丑,丑刑戌,戌刑丑,辰刑辰,午刑午,酉刑酉,亥刑亥謂自刑。其刑沖壓逼,專看流年太歲神殺之星,故宜斷之。一行運限者,切忌元流二沖,尢怕流行克戰爵祿之人,要沖祿馬,遷官進職,事必有功。運限在神殺之宮,克戰之鄉,最怕刑沖壓逼。如庚子生人,運限到巳,太歲在亥,謂之沖;運限到卯,太歲在子,謂之刑;運限到辰,太歲在巳,謂之壓;運限到巳,太歲在辰,謂之逼。若見此數再見忌宿,定主災危。

木は八卦の中に巽に属し、巽は即ち風なり。ゆえに「倒限」を主り、「風摇葉落」と呼ぶ、行限の木宮木度に走り到るの情形を指す。地支の相刑には、寅刑巳・巳刑申・子刑卯・卯刑子・丑刑未・未刑丑・丑刑戌・戌刑丑あり。辰刑辰・午刑午・酉刑酉・亥刑亥に至っては、則ち「自刑」と呼ぶ。刑・冲・圧・逼のこの幾種の関係は、専ら流年太歳と神煞の星とが何処に落つるかを看て、これに據りて吉凶を判断す。運限を行く人は、最も本命と流年との両重の相冲を忌み、殊に流年の星の去りて爵禄の星を冲克戦伐するを怕る。反対に、もし冲動する所が禄神・驛馬ならば、則ち升官進職を主り、事を辦するに必ず功あらん。運限が神煞の宮・克戦の郷に走り到るは、最も更に刑・冲・圧・逼に遇うを怕る。譬えば庚子年生の人、運限行きて巳に至りて太歳亥に在るを「冲」と呼び、運限卯に至りて太歳子に在るを「刑」と呼び、運限辰に至りて太歳巳に在るを「圧」と呼び、運限巳に至りて太歳辰に在るを「逼」と呼ぶ。もしこの幾種の情形に碰し、また忌む所の星宿を見ば、一定して災禍危難を主る。

元元妙論

凡水、火、土、木皆能自生自旺,惟金得火而後有用,無星輔皆主不好,蓋謂天地肅殺之氣,收斂萬物秉權,則生意斬然。上帝好生抑之,不令肅殺之氣盛,所以廢之時道,四星有餘,獨金無餘以此。凡土陷山崩、枯枝敗葉、長江浩蕩、爛斧繡針、爝火大明、吉凶救解、最須詳辨。

水・火・土・木の四星は皆能く自生自旺す。独り金星は火の鍛煉を得て乃ち用あるを要し、もし他の星の来て輔助するなくんば、一概に好しと算せず。これは金が天地間の肅殺の気に属し、一旦それに万物を收斂せしめ当権用事せしめば、生生の意まさに断絶せんとすればなり。上天に好生の徳あるがゆえに、それを抑制して、肅殺の気の過盛ならざらしむ。正にこのがゆえに、廃退の時節の裏に、其余の四星はなお余力あれども、独り金星は余地なし。凡そ「土陷山崩」「枯枝敗葉」「長江浩蕩」「爛斧繡針」「爝火大明」のこの幾種の星の空亡に落つるの情形、および吉凶いかに化解補救するかは、最も須く仔細に分辨すべし。

土星落空謂之土陷,山崩必主退敗可畏,如有惡星降夾逼迫,多見氣蹙噎吃之疾,必主倒限,如火會謂之填凹補缺,金會謂之山嘯呈寶,又主名利發達。木星落空謂之枯枝敗葉,如金會則琢削成材,火會則焚折灰滅,水會則漂槎泛筏,不免流蕩。

土星が空亡に落入るを「土陷」と呼ぶ。山崩れ地裂くがごとく、必ず家業の退敗を主り、情形畏るべし。もし更に悪星の傍より夾み逼迫するあらば、多半気促・噎食の類の病を得、行限もまた必然に翻倒す。ただしもし火星と会合すれば、則ち「凹を塡め缺を補う」と呼び、火は能く土を生じ、かえって缺陷を補足す。金星と会合すれば、則ち「山嘯して寶を呈す」と呼び、山中に寶を蔵して出づ、また名利の発達を主る。木星が空亡に落入るを「枯枝敗葉」と呼ぶ。もし金星と会合すれば、斧斤に砍削せられて材を成すがごとし。火星と会合すれば、焚焼折断して灰燼と化す。水星と会合すれば、則ち浮槎泛筏の水面に漂流するがごとく、一生の漂泊を免れず。

水星落空謂之長江浩蕩,退敗無餘,如金會則洪水滔天,常有不測之災。金星落空謂之爛斧繡針,則是常用之物,又主利名有成。火星落空謂之爝火大明,乃是離中火虛,反主發達,夜生尤妙,蓋火遇夜則明故也。

水星が空亡に落入るを「長江浩蕩」と呼ぶ。水勢一瀉して收まるなく、家業退敗して乾乾淨淨たり。もし更に金星と会合すれば、金去りて水を生じ、便ち洪水滔天のごとく、常に意想外の災禍あらん。金星が空亡に落入るを「爛斧繡針」と呼ぶ。斧は爛れ針は繡びたりといえども、到底なお日常の離るべからざる器物なり。ゆえにかえって名利の成あるを主る。火星が空亡に落入るを「爝火大明」と呼ぶ。取る所は離卦の中爻虚空の象なり。火は虚しければこそ能く大明なり、かえって発達を主り、夜に生まれたる人は殊に妙なり、火は夜間に在りてこそ格外に明亮を顯すればなり。

張果星宗十・宮度主論

宮之所屬是宮主也,宿之所屬即度主,也凡安命處有命宮之主,有命度之主,名雖有二其論則一。如宮強而度弱者不美,或度高而宮衰者不善,必須要宮度二主皆強,斯為盡美而盡善矣。且如子宮坐命躔虛日度土為宮主,起在四土升殿或居子丑,本垣日為度主,起居四日升殿或在午,宮本位又生於晝,此所謂宮度皆強也。

十二宮は各々五行の属する所あり、この一宮を主管する星を即ち「宮主」とし、二十八宿は各々五行の属する所あり、この一宿の度を主管する星を即ち「度主」とす。凡そ命を安ずるの処、既に命宮の主あり、また命度の主あり。名目は二つに分かつといえども、論断の道理は一個なり。宮主強くして度主弱きは、美と算せず。度主高くして宮主衰うるも、また善と算せず。必須宮・度の両主俱に強きを、こそ尽善尽美と呼ぶ。譬えば命宮が子宮に坐して「虚日鼠」の度に躔るとせん。子宮は水に属し、土を以て宮主とし、土星もし女・胃・柳・氐のこの「四土」の宿に起こりて升殿し、あるいは安んじて子・丑の本垣の内に居らば。虚宿は日に属し、太陽を以て度主とし、太陽もし房・星・昴・虚のこの「四日」の宿に起こりて升殿し、あるいは午宮の本位に居り、人また白昼に生まれば。これを宮主・度主俱に強しと呼ぶ。

倘土星起寅亥,二宮或次四木度下又逢木,氣照克兼太陽西沉失明或晝逢木氣所蔽又帶刃,劫廉雄等煞,此所謂宮度皆弱也。如宮度皆強者不貴即富,或宮度皆弱者非夭即貧,倘宮主度主一強一弱,則知得失於其中矣。此論雖然如是更看太陰身星為重,蓋月者一日行十三度關係,禍福最緊。

反対にいえば、宮主たるの土星がもし寅・亥のこの両個の木に属するの宮に起こり、あるいは斗・奎・井・角のこの「四木」の度の下に落ち、また木星・紫気の照らし来たりて相克するに遭い、そして度主たるの太陽は已に西に沈みて光明を失い、あるいは白昼に在るといえども木気に遮蔽せられ、なお陽刃・劫煞・廉貞・天雄等の凶煞を帯ぶ。これを宮主・度主俱に弱しと呼ぶ。宮・度の両主俱に強き人は、貴ならずも必ず富まん。両主俱に弱き人は、夭ならずも必ず貧ならん。もし宮主と度主とが一強一弱ならば、得失は便ち其の中に権衡す。話は然りといえども、なお太陰のこの身星を以て重きを為すべし、月が一日に十三度を走るを以て、牽渉最も廣く、禍福もまた最も緊要なればなり。

故云:要知榮枯惟看月,經云宮身度主喜。朝陽三主高強福壽昌恩援,不須來輔助也。應富貴始終良,然此三主者第一重身主,第二重度主,第三看宮主。又云:晝生看命度,主夜生看身度,主斯論亦當宮者十二宮也。度者二十八宿也,此舉一宮一度者言之,餘皆可以例推廉謂飛廉雄謂天雄也。身主尤為切要宮身度,名曰三主兼身度,主又有四主。之論學者詳之。

ゆえに歌訣にいう、一生の栄枯を知らんと要せば、只だ月亮を看よ、と。経文にもまたいう、宮主・身主・度主は皆太陽に朝向するを喜ぶと。三主皆高強ならば、福寿自然に昌盛し、恩星の援助に及ばずとも、一生富貴にして始終良善ならん。ただしこの三主の中、第一に身主を看重し、第二に度主を看重し、第三にして宮主を看る。又一説あり、昼生まれは命度の主を看、夜生まれは身度の主を看ると。この講法もまた甚だ妥當なり。いわゆる「宮」とは即ち十二宮、いわゆる「度」とは即ち二十八宿。ここに只だ一宮一度を挙げて例と為す、其余は皆これに照らして類推すべし。文中の「廉」は飛廉を指し、「雄」は天雄を指す。身主は尤も緊要なり。宮主・身主・度主を合して「三主」と称し、もし更に身度の主を加えば、便ち「四主」の説あり、学者は須く細細に體會すべし。

生殺星論

生我者為恩星為母曜,克我者為難星為殺星,果老謂生殺作吉凶之根,如木為主用見金克為凶,遇水生為吉,其理固然。如是但於中生之者而無益克之者亦無妨,假如冬月水木相生,夏季火土相資,此所謂生之者無益也。故云:三冬之木遇水而寒,九夏之土逢火而燥。

我を生ずるの星を「恩星」と呼び、また「母曜」と称す。我を克するの星を「難星」と呼び、また「殺星」と称す。果老星宗は生と殺とを吉凶の根本と認む。譬えば木星を以て所用の主と為し、金星の来て克するを見れば即ち凶、水星に遇い生ぜられれば即ち吉、この道理本来錯ならず。しかるに其の中にも生じて却って益なく、克して却って妨げなきの情形あり。例えば冬月の裏の水生木、夏季の裏の火生土は、「生ずれども益なき」に属す。ゆえにいう、三冬の木、水に遇えば、只だ更に寒きのみ。九夏の土、火に碰えば、只だ更に燥きのみ――生ずるに時宜に合せざれば、かえって累贅と成る。

又如春季金木相剋,夏令水火交戰,此所謂克之者無妨也。故云:金木共躔春有利名,秋必折水熒同步,冬須破落,夏能成觀。此生克之理兼四時而論之可矣,然談星者要活潑融通,始得其妙所謂智者,如盤中之走珠,愚者按圖而索驥,如若執恩星以言福拘難星以決禍,此所謂膠柱鼓瑟,刻舟求劍,此等之學未足與議也。生殺者即恩難星也,生中不生如水生木,水被土傷,則水不能生木矣。克中不克如火克金,火被水制,則火不能克金矣。此二條乃發明生克之意,其餘可以例推。

また例えば春季の裏の金克木、夏令の裏の水火交戦は、「克すれども妨げなき」に属す。ゆえにいう、金星木星同度は、春に在りてかえって名利を得るを得、秋に到り木は金に伐られて必ず摧折す。水星と熒惑(火星)とが並行するは、冬に在りて水旺して火熄むれば即ち破敗を主り、夏に在りて火盛んにして水の調劑を得ればかえって觀るべし。生克の道理は四時に配合して看るを要し、こそ講い通ぜん。然るに星を談ずるの人は須く靈活圓融なるを要し、能く其の中の妙處を領會せん。聰明の人は盤中に滾動するの珠子のごとく、處に隨い圓轉す。愚笨の人は只だ圖に照りて馬を找うのみ。倘若死に抱きて恩星とすれば即ち福あると言い、拘泥して難星とすれば即ち禍あると斷ずれば、則ち膠柱鼓瑟・刻舟求劍なり。この學問は彼と討論するに值せず。いわゆる生殺とは、即ち恩星と難星なり。「生中不生」のあるは、水は本能的に木を生ずといえども、水は先ず土に傷られ、就中再也木を生ずるに動かざるがごときなり。「克中不克」のあるは、火は本能的に金を克すといえども、火は先ず水に制せられ、就中再也金を克する能わざるがごときなり。この両条は要して生克の真意を點明す、其余はこれに照らして類推すべし。

緯克經論

五星本自得經用之,當有力或被所忌之。星凌犯於本殿本垣之內亦受制於彼力,不可得勝也。或已失經尢不宜矣,木星有用忌金星侵犯,斗角井奎之木殿及寅亥之木垣。火星有用忌水孛月侵犯尾翼,觜室之火殿及卯戌之火垣。土星有用忌木氣,侵犯女氐柳胃之土殿及子丑之土垣。金星有用忌火羅侵犯,牛亢鬼婁之金殿及辰酉之金垣。水星有用忌土計侵犯,箕軫參壁之水殿及巳申之水垣。

五星は本来各々所属の經宿に居り、取用すれば自然に力あり。ただしもし己の忌む所の星に侵凌冲犯せられば、たとい本殿本垣の内に在るとも、また彼の力に受制して、これと争うに及ばず。倘若この星已に經宿を失わば、則ち更に不利なり。木星用あるの時は、金星の来て其の居る所の斗木獬・角木蛟・井木犴・奎木狼のこの四座の木殿、および寅・亥の両座の木垣を侵犯するを忌む。火星用あるの時は、水星・月孛・太陰の来て尾火虎・翼火蛇・觜火猴・室火猪のこの四座の火殿、および卯・戌の両座の火垣を侵犯するを忌む。土星用あるの時は、木星・紫気の来て女土蝠・氐土貉・柳土獐・胃土雉のこの四座の土殿、および子・丑の両座の土垣を侵犯するを忌む。金星用あるの時は、火星・羅睺の来て牛金牛・亢金龍・鬼金羊・婁金狗のこの四座の金殿、および辰・酉の両座の金垣を侵犯するを忌む。水星用あるの時は、土星・計都の来て箕水豹・軫水蚓・參水猿・壁水貐のこの四座の水殿、および巳・申の両座の水垣を侵犯するを忌む。

太陽有用忌木氣羅?侵犯,於虛房星昴太陽之殿及午宮太陽之正垣。太陰有用忌土計侵犯於危心,張畢太陰之殿及未宮太陰之正垣。凡所忌之星固不可犯其垣,殿亦不可照臨,身命亦不宜限度就之,值此者須求援救,使其無救則必然凶矣。若忌星坐垣殿之上而有強星凌制者反以為幸,謂彼既遭傷則不能奮其害人之勢矣。大抵用一星有一忌詳其用而決之可也。緯者十一曜也,經者二十八宿也,此言星主得所而度數受克。

太陽用あるの時は、木星・紫気・羅睺(底本ここに一字を缺く)の来て虚日鼠・房日兎・星日馬・昴日鶏のこの四座の太陽の殿、および午宮のこの一座の太陽の正垣を侵犯するを忌む。太陰用あるの時は、土星・計都の来て危月燕・心月狐・張月鹿・畢月烏のこの四座の太陰の殿、および未宮のこの一座の太陰の正垣を侵犯するを忌む。凡そ忌む所の星は、固より本星の垣に闖入すべからず、また本星の殿に照臨すべからず。身宮命宮の行限度数もまた同じく彼処に走り到るを宜しとせず。この種の情形に碰えば、必須別に救援の星を求め、救なければ便ち一定して凶なり。ただし倘若忌む所の星垣殿の上に坐するといえども、別に強星のそれを壓制するあらば、かえって幸いなり。それ己に傷を受け、更に人を害するの氣勢を提起すること能わざればなり。大抵一顆の星を用いれば即ち一樣の忌む所あり。須く其の取用に就き細辨決斷すべし。いわゆる「緯」とは十一曜を指し、いわゆる「經」とは二十八宿を指す。この一篇の講る所は星主本身は其の位を得るといえども、躔る所の度数は克を受くるなり。

經克緯論

夫經克緯者五星躔於受克之,垣殿在天則或色不正或隱不明,猶身自救不及奚暇與人為福,雖有用之力不及矣。若木氣緯於牛亢鬼婁之金殿辰酉之金垣。火羅躔於箕壁參軫之水殿危心,張畢之月殿及巳申未之水月垣。土計緯於斗角井奎之木殿及寅亥之木垣,金星緯於尾室翼觜之火殿及卯戌火垣之內,水孛緯於女氐柳胃之土度及子丑土垣之內俱為受制。

いわゆる「經克緯」とは、五星の行きて己を克制するの垣と殿とに到るを指す。このような星天に懸るは、顏色正しからざるか、隱晦明ならざるか。譬えば一個の人自身がなお救うに及ばず、那に余力ありて別人の為に福を造らん、縱い本來取るべきの處あるとも、力量もまた及ばず。譬えば木星・紫気の行きて牛金牛・亢金龍・鬼金羊・婁金狗のこれらの金殿および辰・酉の金垣に至る。火星・羅睺の行きて箕水豹・壁水貐・參水猿・軫水蚓のこれらの水殿、および危月燕・心月狐・張月鹿・畢月烏のこれらの月殿と巳・申・未の水垣月垣に至る。土星・計都の行きて斗・角・井・奎のこれらの木殿および寅・亥の木垣に至る。金星の行きて尾・室・翼・觜のこれらの火殿および卯・戌の火垣の内に至る。水星・月孛の行きて女・氐・柳・胃のこれらの土度および子・丑の土垣の内に至る。これらは皆制を受けたりと算す。

若所用之星而緯於受制之度力,固不及或加凌克從而欺之辱尢甚也。或生我之星復傷本殿本垣之中者謂之表,裡遭傷其害重矣。當求救援之星乃危處求生之,象功歸於救之星也或救援之星,又居受制之度或遭凌犯,彼既已危何暇援人,又須求星救彼然後假力以救此也。若為害之星緯於受制之度反以為幸,謂彼既受辱而無復有凌人之勢也。切忌反有星以救彼危,有所恃其勢再蘇為害益甚矣。此言星主受度數之克垣者,指宮分言殿者指度數言。

もし取用せんとする所の那顆の星が、恰恰受制の度の上に行りば、力量本來已に足らず。更に加えて別の星の来て凌克欺壓するあれば、受くる折辱は就中更重し。もし連なりて我を生ずる恩星もまた本殿本垣の中に傷を受けば、則ち表裏同時に傷に遭うと呼び、為害極めて重し。この時須く救援の星を尋ぬべし、これ絕處求生の象なり、功勞は來救の那顆の星に歸すべし。倘若救援の星が己もまた受制の度に落つるか、あるいは同じく凌犯せられば、それ自身已に危殆なり、那に工夫ありて他人を援救せん。則ち須く先ず一顆の星を找りてそれを救い、然る後に能くその力を借りて本星を救わん。反對に、もし那顆の為害の凶星が受制の度に行りば、倒れて幸いなり、それ已に辱を受け、更に凌人の氣勢なければなり。只だ切に別に星の去りてこの凶星の危を解救するを忌む、一旦それが倚仗あり氣勢復甦せば、為害更に厲しきなり。この一篇の講る所は星主が躔る所の度数の克制を受くるなり。文中の「垣」は宮分に就きて言い、「殿」は度数に就きて言う。

諸星統論

天道左旋七政右轉其相生相剋之情有君臣父子夫婦兄弟朋友之倫焉,其伏見疾遲留退之行有降。伏有凌犯有戰鬥有攻擊有救援有護衛之事,焉有昭然在於其上者,有隱然在於其下者,有攻彼而害,此者有損此而益彼者。有弱中之強者,有強中之弱者,彼此隱見強弱之中其機元微當隨機探索。

天體は東より西に左旋し、日月五星は卻って西より東に右轉す。それらの彼此相生相克の情態は、人間の君臣・父子・夫妻・兄弟・朋友のこの五種の倫常のごとし。それらの伏・見・疾・遲・留・退の運行もまた、降伏・凌犯・戰鬪・攻擊・救援・護衛の種種の情形あり。ある星は顯然として高く上に居り、ある星は隱隱として下に潛藏す。あるは攻擊して反って己を傷り、あるは此處を損じて卻って彼處を益す。あるは弱と見えて弱中に強を藏し、あるは強と見えて強中に弱を含む。これらの隱顯強弱の間、玄機極めて精微なり、須く機に隨い探索するを得べし。

顧其彼此察其本末,審其明晦,辨其強弱,搜其救援,求其資助以決其勝負,如土之受傷法當助金制木以救其土,所謂虛則補母實則瀉子扶弱抑強,此其法也。隨其立用而依法斷之則吉凶,得失貴賤榮枯昭然判矣。觀此統論數款,深有義理宜細詳之。

彼此を兼顧し本末を考察し、其の明暗を審視し、其の強弱を辨別し、救援と作すべきの星を搜尋し、資助と作すべきの力を尋求し、これに據りて勝負を判定す。譬えば土星傷を受けば、法に按じて當に金星を幇助して木を泄し木を制し、こゝを以て土を救うべし――即ち醫家の謂う所の「虚すれば則ち其の母を補い、實すれば則ち其の子を瀉す」、弱きを扶助し強きを抑制する、これ即ち用法なり。立つる所の用神に順い法に依りて推斷せば、吉凶・得失・貴賤・榮枯は便ち一目瞭然なり。この一篇の統論の列する所の幾條を看るに、甚だ義理あり、當に細細に體會すべし。

身度主論

人之生也有命斯有身命,主既本於太陽則身主當繫於太陰,故以月離之度為身度主矣。蓋吾身之生得身度主星之元氣,故始誕之時月緯之度最為要緊,是以身主切於命主而身度主,尤切於身主也假如有同年同月隔日,同時有同年同月同日,異時者本日之星,其度則一推日時之異,月緯之度不同,即身寓之度不同也。

人の出生すれば即ち命あり、命あれば即ち身あり。命主既に太陽を以て本と為す、身主は自然に當に太陰に係るべし。ゆえに月が運行して到る所の度を取りて「身度主」と為す。人身の生を受くるや、得る所は正に身度主星の元氣なり。ゆえに初生の那一刻月の所在の度数は最も緊要なり。正にこのがゆえに、身主は命主に比し更に切要にして、而も身度の主はまた身主に比し更に切要なり。譬えば同年同月にして一日相隔たり時辰は卻って相同なる人有り、また同年同月同日にして時辰不同なる人あり。當日の諸星の躔る所の度は本來これ一樣なれども、一たび日と時の差別を推算せば、月の行く所の度便ち相同ならず、身宮の寄る所の度もまた自然に同じからざるなり。

或有同宿而異度者固無不同移時之間同,過其宿則不同者必矣。況一日有十三度之移,因此知身度當為尤重也。身度之宮自有貴賤,可分身宮所寓之度亦有賢愚之判,凡身度居身命財田官福妻妾遷移之宮者上也。如身度居兄弟子息奴僕疾厄相貌之,宮者次之,謂宮有高低之列於是乎有貴賤之分。

また同一宿に在るといえども度数同じからざるあり、それは自然に處處同じからず。たとい相隔たる時辰多からずして同一宿に在るとも、只だ月の已に那一宿を走り過ぎんば、便ち必定同じからず。況んや一天の内に月は十三度を移るや、これに由りて身度の尤も緊要なるを知るべし。身度の落つる所の宮は本來貴賤の分あり、身宮の寄る所の度もまた賢愚の別あり。凡そ身度が命宮・身宮・財帛・田宅・官祿・福德・妻妾・遷移のこれらの宮に落つるは、上等に屬す。兄弟・子息・奴僕・疾厄・相貌のこれらの宮に落つるは、就中一等を次ぐ。これ即ち宮位本來高低の列あるを言い、人はこれに因りて貴賤の分あるなり。

身度之主若升殿入垣不值侵凌之曜,更為救援資助星之勢。盛者必主光明正直,身有榮貴之象,若身主受制惟有餘氣代之,更有援星救之者猶可望其榮貴,或身主失度退留遲弱。又值凌犯之曜救之者怯必因之而流於下愚,福田由是而虧矣。

身度の主若し能く殿に升り垣に入り、また侵凌するの星曜に碰せず、再び救援資助の星を得て聲勢を壯大ならしめば、このように氣勢旺盛なるは、必ず人の光明正直にして一身に榮華顯貴の象あるを主る。倘若身主制を受けば、只だ「餘氣」の星に頼りてそれに代わるを得べきのみ、ただし別に援星の來て救うあれば、なお榮貴を指望すべし。若し身主度を失い、あるいは逆行留守して遲緩衰弱し、また凌犯するの星曜に碰し、來救の星の力量また怯弱ならば、則ち必定して下愚の人に淪落し、福分田產もまたこれに由りて虧損す。

若身主受制退留或遭凌犯,餘氣又弱略有星救者尚不與議損中求益也,大抵膺爵祿享榮華則在於身,故田財官福雖好身星落陷將何以承其福祿,使若得之亦不能長久矣。此專論身度主也,此謂太陰為身之度,主餘氣代之者如水為身度,主失陷得孛星高強者亦可代之援者救援也。

若し身主既に制を受け、また逆行留守し、あるいは凌犯に遭い、「餘氣」の星もまた弱く、僅かに一點點の星力の來て救うのみあらば、則ち「損中に益を求む」にも及ばず。大抵爵を受け祿を享け身榮華に居るを得否やは、關鍵全く身宮に在り。ゆえに田宅・財帛・官祿・福德の四宮縱い皆好しとも、身星一旦落陷せば、また何を以てこの福祿を承受せん。たとい僥倖に得るとも、能く長久ならず。この一篇は專ら身度の主を論ず。いわゆる身度の主とは、太陰の躔る所の度を以て身の度と為す。いわゆる「餘氣これに代わる」とは、譬えば水星を以て身度の主と為して水星失陷せば、若し「月孛」高強ならば、またこれに代わるを得べし。いわゆる「援」とは、即ち救援の意なり。

身命主論

身命之主能救助科星壽元,官福田財諸用星者為有益之主也。若欺凌科星壽元官福田財諸用星者無益主也。身命之主侵犯諸用星之宮殿或諸所用之星自失躔於身,命主星宮殿之中亦受害於身,命之主矣。

身主・命主若し能く科名の星・壽元の星、および官祿・福德・田宅・財帛の各宮の用星を救助せば、「有益の主」と呼ぶ。若し反ってこれらの用星を欺凌せば、「無益の主」と呼ぶ。身主・命主が各用星の居る所の宮と殿とを侵犯するか、あるいは各用星が自ら躔次を失いて身主・命主の宮殿の中に落ち入るか、それもまた一樣に身主・命主に害せらるべし。

其間有益此而損彼者,有損此而益彼者損益之中,造化深長然有因之而損財益壽,益官者有因之而難進取者破敗飄蕩者招綿綿之訟者,有因之而孤傷離別者傷殘肢體者,遭刑戮之慘者傷官退職者置身荊棘之地者,不終天數者,此皆無益之主所致也。

其の間にこちらを益して卻ってかちらを損ずるあり、またこちらを損じて卻ってかちらを益するあり。損益の際、造化の意味極めて深長なり。人あるいはこれに因りて財を破りて卻って壽を添え官を升るあり、あるいはこれに因りて進取し難きあり、あるいは破敗飄蕩し、あるいは連綿不斷の官司を招來し、あるいは孤苦傷別し、あるいは肢體傷殘し、あるいは刑戮の慘を遭受し、あるいは官を削られ職を降られ、あるいは荊棘險地に置身し、あるいは天年を享盡すること能わず――これらは皆「無益の主」の造成する所なり。

凡身命二主自相剋者則不為忌,蓋身主不克命主也,如命在巳申月在子丑若水星與土星,同行則不忌其克。凡宮身與元守歲駕相沖,多主離祖孤克,凡命與身坐隔界及諸星宿初,末度或身命入奴宮,奴星入命,又如奴星拱夾身命俱偏生庶出也。此言身命二主兼看富貴貧賤壽夭賢愚禍福疾病,皆見身命度之所關係也。

凡そ身主と命主との両者が互いに克するは、倒れて忌み避けるに及ばず、身主本来命主を克することを去らざればなり。譬えば命宮が巳・申に在りて太陰が子・丑に在るは、この時水星と土星と同行しても、土の来て水を克するを忌み避けるに及ばず。凡そ宮主・身主が元守の星・歳駕の宮と相冲するは、多く祖業を離れ孤独にして刑克するを主る。凡そ命宮と身宮とが両宮の交界の処に坐するか、あるいは各星宿の初度・末度に落つるか、またあるいは身宮命宮が奴僕宮に進入し・奴僕宮主星が命宮に進入し、更に奴星が両辺より身命を拱夾するがごときも、皆この人が偏房の生む所の庶出の子なるを主る。この一篇は身主命主の両者を講り、なお兼ねて富貴貧賤・壽夭賢愚・禍福疾病を看る、全て身宮命宮の度の関係に取決す。

財帛主論

財帛主星升殿入垣或守本宮或明盛,當天或救助之星勢盛照臨者可言其富,若財受制被克有救代者雖退,破之餘尤可與其再蓄。若財星益田主必多儲積增置,財星反克田宅者必因而破家也。財星救助官星者富益厚貴益隆,財星反犯官星者必因之而傷官祿或因之而起訟財星犯壽元,雖富足而不享天年財元退留受制無救者,其來有限所費無厭更值犯者強盛,恐無隔宿之留矣。有救代者尚可以望溫潤之象也。此專論財星財帛乃高強之宮喜,主星旺則生財矣。主星弱而受制者亦不生財矣。

財帛宮の主星が若し能く殿に升り垣に入り、あるいは本宮に守り、あるいは光明旺盛に當空に高照し、またあるいは救助の星の氣勢強盛に照臨し來れば、便ちこの人の富あるを斷ずべし。若し財星制を受け克せられ、ただし別に救星あるいは替代の星あれば、一度退敗すといえども、殘る余財なお再度積蓄すべし。財星若し能く田宅の主を助益せば、必定して儲積多く・斷えず産業を增置せん。財星反って田宅宮を克するは、一定してこれに因りて家を破る。財星が官星を救助するは、富ますます厚く・貴ますます隆ならん。財星反って官星を侵犯するは、必定してこれに因りて官祿を傷り、あるいは訴訟を惹起せん。財星若し壽元の星を侵犯せば、富足するといえども天年を享けず。財星が逆行留守・受制してまた救なきは、入る所限りありて費やす所度なく、若し更にそれを侵犯するの星の強盛なるに碰わば、恐らく隔夜の錢も留め置く能わざらん。救星あるいは替代の星あるは、なお個の溫飽潤澤の局面を指望すべし。この一篇は專ら財星を論ず。財帛は本來高強の宮なり、主星の旺を喜び、主星旺なれば能く財を生ず。主星弱くして制を受くるは、就中財を生ずるを得ず。

兄弟主論

兄弟主升殿入垣或守本宮,無干犯之曜有救助之星者,棣萼聯芳使宮主退留失躔或遭忌,星所破則隻影高飛有代之者,或異胞也有救之者,當可聚也兄弟之主益官益財益宅者,必因同氣之力而致富而致貴。若兄弟之主侵官侵財侵田宅者必因之以起爭端,或兄弟之主傷壽元者或因之而傷壽矣。兄弟之宮主星與各宮主不相剋者主兄弟相和,如唐元宗與五王長枕大衾而共宿建花萼相輝之樓而共樂怡怡如也。

兄弟宮の主星が若し殿に升り垣に入り、あるいは本宮に守り、それを冒犯するの星曜なく、また救助の星あれば、兄弟の棠棣の花萼のごとく並蒂して聯芳するを主る。倘若宮主逆行留守・躔次を失い、あるいは忌む所の星に冲破せられば、孤身只影にして遠く高く飛び去るを主る。若し替代の星あれば、兄弟は多半異母の生む所なり。若し救援の星あれば、終に還って一處に聚まるを得べし。兄弟宮の主若し能く官星・財星・田宅を助益せば、この人は必ず同胞手足の力を借りて富を致し貴を致す。若し兄弟宮の主が官祿・財帛・田宅を侵犯せば、必ず兄弟に因りて爭端を起こさん。若し兄弟宮の主が壽元の星を傷れば、また兄弟に因りて壽數を折損するを得べし。兄弟宮の主星が各宮の宮主と皆相克せざるは、兄弟の和睦を主る、唐玄宗と寧王等の五位の親王とが同じく長枕大被を用いて共に寢、また「花萼相輝樓」を建てて一同に遊樂し、兄友く弟恭しき、其の樂融融たるがごとし。

田宅主論

田宅主升殿入垣強旺或守,本宮或明盛照臨有救助者必見成基業,豐厚或退留失度受克。雖廣有田宅亦必破而後已有救,有代者當可復也。受制之餘無救無代者豈,惟離祖破敗更無興復之,時其間又有生於異室或移根換葉者亦由此以致之也。若田宅之主反侵官主者必因之而招訟,凡侵他宮之主隨其以斷之或流年宮主受制,或忌星侵犯宮殿之所亦必有傷離之咎,或服制之凶也。

田宅宮の主星が若し殿に升り垣に入りて強旺し、あるいは本宮に守り、あるいは光明旺盛に照臨し、また救助の星あれば、この人は必ず能く基業を成就し・家道豊厚ならん。若し主星逆行留守・度を失い克を受けば、縱い廣く田宅を有すとも、終に破敗するを要して罷まん。ただし若し救星・替代の星あれば、舊に依りて回復すべし。倘若制を受けたる後に既に救なく・また代なければ、則ち鄉を離れ井を背き・祖産を破敗するに止まらず、而も再び興復の日なからん。其の間にまた別室に生まれ、あるいは根を移し葉を換えて別に門戸を立つるあり、皆これに由りて來る。若し田宅の主が反って官祿の主を侵犯せば、必ずこれに因りて訟事を招來せん。凡そ別宮の宮主を侵犯するは、皆侵する所の宮に隨い斷ずべし。またあるいは流年宮主制を受け、あるいは忌星が宮殿の所在に侵犯し到るも、また必ず傷亡離散の咎あり、あるいは服喪の凶あらん。

田宅為父母之宮,日月為父母之象,故論父母須合田宅日月而論之,如羅火犯太陽或難星剋日及帶劍鋒主先克父,如土侵太陰或難星克月及月帶劍鋒主克母,或日生以太陽落陰宮陰度父先亡,夜生以太陰落陽宮陽度母先亡,又田宅宮主受剋日生先克母,夜生先克父,此陰陽反背之義,背日傷父背月傷母也。以田宅為祖基,故以父母論之,且祖業乃父母之所授也。

田宅は父母の宮なり、日月は父母の象なり。ゆえに父母を論ずるは須く田宅宮と日月とを合せて看るを得べし。例えば羅睺・火星が太陽に冲犯し、あるいは難星が太陽を克し、および太陽が「劍鋒」の煞を帯ぶるは、皆先ず父を克するを主る。例えば土星が太陰を侵犯し、あるいは難星が太陰を克し、および太陰が劍鋒の煞を帯ぶるは、皆母を克するを主る。晝生の人は、太陽が陰宮陰度に落つるは、父の先亡を主る。夜生の人は、太陰が陽宮陽度に落つるは、母の先亡を主る。このほか田宅宮主の克を受くるの時、晝生まれは先ず母を克し、夜生まれは先ず父を克つ、これ陰陽反背の道理なり――太陽に背けば則ち父を傷り、太陰に背けば則ち母を傷る。田宅は祖上の根基たるを以て、ゆえに父母を以て論ず、況んや祖業本來これ父母の傳え下す所なるをや。

男女主論

男女主星升殿入垣無干犯之曜,有救助之星多育聰明榮貴之子,若餘氣明盛力勝子之主者又當育庶生之貴子也,或子星受制凌犯者盛,若有星救援尚可有之。以餘氣代之者異胞之子可也,子星留退受制無救代者,但望正室之生難矣。子星退留不及其數受制遭傷或只生女而已。

子女宮の主星が若し殿に升り垣に入り、それを冒犯するの星曜なく、また救助の星あれば、多く能く聰明榮貴の兒子を生養すべし。若し「餘氣」の星が光明旺盛にして、力量子女宮の正主に勝れば、則ち當に庶出の貴子を生ずべし。倘若子星制を受け・凌犯せられて厲しきも、只だ別に星の來て救援するあれば、舊に依りて子あるべし。若し只だ餘氣の星に頼りて代替するを得べきのみならば、便ち那れは異母の生む所の子なり。子星逆行留守・受制してまた救なく代なきは、正室の生育を指望するは難きならん。子星退行留守して度數足らず、また制を受け傷に遭うは、則ち只だ女兒を生ずるのみならん。

子息之主救助,官星者因之而榮貴救助,田財者因之而起家而至富救助福壽元者因之而益福益壽救助,身命主星者必敬順之義。凡救助諸用星者為有益之子也,若子息之主侵凌田財者因之而破家,退耗侵凌官星者因而招訟傷官侵凌身,命壽元者有悖上之患及反噬之虞,值此者不仁不義不忠不孝於此見矣。凡雙生者男女宮及主星如在雙魚雙女人馬陰陽,四宮皆含雙意必主雙生或在雙生,立命亦在此四宮也。凡問男女之數只以水一火二木三金四土五取之,凡取只以寅申巳亥上取之。

子息の主若し官星を救助せば、この人便ち子女に因りて榮貴せん。田宅財帛を救助せば、便ち子女に因りて家を起し富を致さん。福德・壽元を救助せば、便ち子女に因りて福を添え壽を添えん。身主命主を救助せば、子女は必ず父母に敬順するの義あらん。凡そ能く各用星を救助するは、皆「有益の子」と算す。反対に、子息の主が田宅財帛を侵凌するは、必ず子女に因りて家を破り耗を退かん。官星を侵凌するは、必ず子女に因りて訟を招き官を傷らん。身主・命主・壽元を侵凌するは、則ち尊長に忤逆するの患有りて乃至反噬の虞あらん。この種の格局に遇えば、不仁不義不忠不孝もまた想い知るべし。凡そ雙胞胎を斷ずるは、須く子女宮および其の主星を看るを得べし。若し雙魚・雙女・人馬・陰陽のこの四宮に落ちば、宮名本身皆「雙」の意思を含めば、必ず雙胎を生ずるを主る。あるいは命宮もまたこの四宮の内に立つ。凡そ子女數目を問うは、只だ水一・火二・木三・金四・土五に按じて取る。數を取るの時は只だ寅・申・巳・亥の四宮の上に於いて取る。

奴僕主論

奴僕主升殿入垣有救助者必多僕從,或主星或援星守宮得為力,若主星失度退留沉溺者,雖僕不可留也。宮主傷克身命及侵犯,財官之主非但不能聽,其驅策,又恐反有疾視之虞,或因之而傷官破財致禍,若侵妻妾主者又有難言之害也。

奴僕宮の主星が若し殿に升り垣に入り、また救助の星あれば、この人は必定して僕從衆多ならん。あるいは宮主星・あるいは援星がこの一宮に守るも、皆僕從の力を得べし。若し主星度を失い・逆行留守して沈淪陷落せば、則ち僕人有るといえども留め置く能わず。奴僕宮主若し身宮命宮を傷克し、あるいは財帛・官祿の主を侵犯せば、則ち但だ僕人を指揮するに動かざるのみならず、反って恐らく彼らの白眼相待に遭い、甚だしきは奴僕に因りて官を傷り財を破り・禍事を招來せん。若し更に妻妾宮の主を侵犯せば、更に啓齒し難きの害處あらん。

妻妾主論

妻妾主星升殿入垣有救助之星照臨者必得貞順偕和之妻,餘氣盛者有美麗之妾也。妻星益助官星者必因之而貴,反犯官星者必因之而訟。妻星援助田宅者必因之而起,家反侵田宅者無益鄰官主者,貴妻星受制退留者或被忌星,凌宮殿之上者多主刑剋,彼此相敵庶可偕老。

妻妾宮の主星が若し殿に升り垣に入り、また救助の星の照臨あれば、必ず貞靜柔順・和樂相偕の妻を娶るを得べし。「餘氣」の星の旺盛なるは、還って美貌の妾室あらん。妻星若し官星を助益せば、この人は必ず妻に因りて貴ならん。反って官星を冲犯せば、必ず妻に因りて訟に渉らん。妻星若し田宅を援助せば、必ず妻に因りて家を興さん。反って田宅を侵犯せば、便ち毫も益處なからん。若し能く隣近の官祿の主と相輔し合わば、舊に依りて貴を主る。妻星制を受け・逆行留守し、あるいは忌星に宮殿の上に凌壓せられば、多く夫妻の刑克を主る。若し兩下勢均力敵ならば、倒れて還って白頭偕老すべし。

餘氣力勝代之必主再婚無力代之,或娼或妾或再醮之婦繼之也,若無救代之星終於不娶而已矣。此宮得吉星又得扶救之星,而宮主得其正垣無克犯者主夫妻如琴瑟之和,賢如孟光者。

若し「餘氣」の星の力量正主に勝りてそれに代われば、必ず再婚を主る。若し餘氣力なくして代わる能わざれば、則ち續弦するは娼家の女ならずんば、妾室か、あるいは改嫁の婦人なり。倘若既に救星なくまた替代の星なければ、最終には只だ娶らざるに至るのみ。この一宮若し吉星を得、また扶助救援の星を得て、而も宮主が己の正垣に居り・克犯を受けざれば、夫妻の琴瑟のごとく相諧する和睦を主り、妻子賢德して挙案齊眉の孟光のごとし。

疾厄主論

疾厄主星明盛則主無疾,若受制退留或遭凌犯則主多病其疾症類,隨煞所主如木氣屬肝膽及頭目筋脈逢金克,則主肝氣風邪目疾或因木傷如火羅,屬心與小腸及諸血逢水孛,則主寒熱心痛舌病酒痔失血無髮,或因火焚土計屬脾胃及四肢逢木氣,則主胃弱脾傷皮腫唇烈或因疫死。

疾厄宮の主星が光明旺盛なれば、一生病なきを主る。若し制を受け・逆行留守し、あるいは凌犯に遭えば、多病を主り、而も病症の種類は凶煞の主る所に隨い定まる。譬えば木星・紫気は肝膽に属し、また頭目筋脈を主る。若し金星の來て克するに遇えば、肝氣の舒ならず・風邪の入侵・眼目の疾あるを主り、あるいは木類の物に傷られん。火星・羅睺は心と小腸とに属し、また一身の血脈を主る。若し水星・月孛に遇えば、寒熱往來・心痛・舌病・酒後の痔疾・失血・脫髮を主り、あるいは火に焚かれて死せん。土星・計都は脾胃と四肢とに属す。若し木星・紫気に遇えば、胃弱脾傷・皮膚浮腫・嘴唇乾裂を主り、あるいは瘟疫に死せん。

金屬肺與大腸及胃氣逢火羅則主瘵癆肺熱咳嗽鼻塞,或因刃死水孛屬腰腎膀胱及下部,逢土計則主腎虛血濁耳聾,或因溺死日月主眼目,或日月逢蝕或,煞犯日月皆主失明。若疾厄主星所臨與的刃煞居之,主帶疾破相有救援者輕無救援者,重或疾厄之主侵凌,身命者必犯刑憲侵制壽元者,必因疾以盡天年。此論俱與八十一難,經意義相同但日月木火土金水與人之五臟,相符合主病症亦如是也。

金星は肺と大腸とに属し、兼ねて胃氣を主る。若し火星・羅睺に遇えば、癆瘵・肺熱・咳嗍・鼻塞を主り、あるいは刀刃に死せん。水星・月孛は腰腎膀胱および下體に属す。若し土星・計都に遇えば、腎虚・血濁・耳聾を主り、あるいは水に溺れて死せん。太陽太陰は眼目を主る。若し日月正に食蝕に逢い、あるいは凶煞の日月に冲犯するあれば、皆失明を主る。若し疾厄宮主星の落つる所にまた「的殺」「陽刃」同居あれば、疾を帯び相を破るを主る。救援あるは病輕く、救援なきは病重し。倘若疾厄の主が身宮命宮を侵凌せば、この人は必ず刑法を觸犯せん。若し壽元の星を侵制せば、就中必定して病に因りて其の天年を終えん。これらの議論は皆《難經》八十一難の意旨に合す、只だ日・月・木・火・土・金・水を以て人の五臓に相配し、主る所の病症もまたこれに照らして推定す。

遷移主論

遷移主得度無凌又救援力盛者必膺順動之榮,或宮主受制退留遲弱行有沬趄難求,利達或身命主居遷移或遷移,遇身命主或身命被遷移驛馬照破及驛馬入遷移之,位必主平生作事進退非出祖過房必移根,換葉或為萍梗之客。凡看遷移主星近君位則主在京畿,或東或西或南或北或遠或,近隨祿馬所向之宮斷之。

遷移宮の主若し躔度宜しきを得て・凌犯を受けず、また救援の星の力量旺盛なれば、この人は必ず能く勢に順いて動き・榮顯を得着せん。若し宮主制を受け・逆行留守して遲緩衰弱せば、門を出れば歩きて維艱にして、通達を求め難し。またあるいは身主・命主が遷移宮に落ち、あるいは遷移宮の主が身主命主と相遇し、あるいは身宮命宮が遷移宮の驛馬に照破せられ、および驛馬が遷移の位に進入するも、皆一生事を爲すに進進退退を主る。本宗を離れ・他姓に過繼するならずんば、根を移し葉を換えて別に門戸を立つるか、更に不然ば便ち浮萍斷梗のごとく四方に客居せん。凡そ遷移宮の主星を看るに、若し君位に近ければ、人の京畿の地に在るを主る。東へ西へ・南へ北へ・遠きや近きやに至っては、皆祿神驛馬の指す所の宮位に隨い判斷す。

官祿主論

官祿主星升殿入垣明盛,當天有救護而無於犯。餘曜並強者必獲穹窿之貴也。援星明者著威盛者秉節鉞威嚴之權援星,依日月之光者有鵷班禁侍之榮,察官主餘氣之力審援星表裡之勢,以定品位之高下也。

官祿宮の主星が若し殿に升り垣に入り・光明旺盛にして、當空に高照して救護あり・人の冒犯なく、其余の星曜もまた一幷に強健なれば、この人は必ず至高の貴顯を獲せん。援星の光明なるは、聲威顯著なり。援星の旺盛なるは、能く節鉞兵符のごとき威嚴の大權を執掌せん。援星の日月の光に依傍するは、則ち朝班に位列し・禁中に侍從するの榮寵あらん。總じて官祿の主と「餘氣」の星との力量を考察し、援星の表に在り裏に在るの形勢を審視し、これに據りて官品の高下を判定すべし。

若援星之上更有援星尤佳,使官主失度退留又遭凌犯卻得援星,重重併力救之及有餘氣代者當於援星。得志之地大見榮顯,若救援之星亦自虧損又無外護之曜,則難求榮進或援星宛轉救之尚可,如又無代用之星更凌犯之曜,有黨雖於滎地不免履冰之凶矣。蓋官星力盛則貴不盛,則賤更詳日月強盛以斷之。

若し援星の上に還って別に援星あれば、則ち更に好し。仮使官祿の主が度を失い逆留し・また凌犯に遭うも、援星の層層に合力して相救うを得、幷して「餘氣」の星のそれに代わるあれば、則ち當に援星の志を得る那一段の限の内に大いに榮顯を見るべし。倘若救援の星が己もまた虧損あり、外にまた護衛の星曜なければ、榮升進取を求め難し。若し援星なお能く輾轉相救わば、なお望みあらん。如果も代用すべきの星なく、凌犯の曜また黨を結び勢を成さば、則ち縱い顯要の地に身處すとも、薄氷を履むがごときの凶險を免れず。總じて官星の力量旺盛なれば貴し、旺盛ならざれば賤し、還って須く日月の強弱を參詳して斷ずべし。

凡官星如損所用之星則為不吉,若克田財必由此以破家傷財,克科星反因此以難第克子息主必因之而絕後。克兄弟主必因之而傷手足,傷福元必因之而虧福制壽元,反因之而傷天年也。如益所用之星方為吉論救助,科名必因之而正奏救助,田財必因之而置產儲蓄救助,福壽必因之而享福益算救助,子息及兄弟者必因之而益後裔益祖氣也,損益之中其理得矣。官祿本高強之宮宜福祿壽元居之,則為顯宦如受剋制,則居下品惡煞克之主遭刑不善。

凡そ官星若し所用の星を損傷せば、即ち不吉なり。田宅財帛を克するは、必ずこれに由りて家を破り財を傷らん。科名の星を克するは、反ってこれに因りて登第し難からん。子息の主を克するは、必ずこれに因りて後を絶たん。兄弟の主を克するは、必ずこれに因りて手足を損傷せん。福德の元を傷るは、必ずこれに因りて福分を虧損せん。壽元の星を制するは、反ってこれに因りて天年を折損せん。反対に、官星若し能く所用の星を助益せば、こそ吉論を作さん。科名を救助するは、必ずこれに因りて正に上榜奏名せん。田宅財帛を救助するは、必ずこれに因りて産を置き蓄を儲えん。福壽を救助するは、必ずこれに因りて福を享け壽を添えん。子息と兄弟とを救助するは、必ずこれに因りて後裔に益あり・祖上の氣脈を光大せん。損と益との間、道理便ち皆ここに在り。官祿は本來高強の宮なり、宜しく福星・祿星・壽元の星の其の中に居るべし、那れは顯赫の官員なり。若し克制を受けば、只だ下品に屈居するのみ。若し惡煞に克せられば、還って刑罰を遭受し・結局善からざるを主る。

福德主論

福德主星盛者福厚弱者福淺身,居上而無福者有之有福,而居下者未之有也。福元升殿入垣救助之星明盛守照必膺,莫大之福。如福元失度退留或遭忌凌,犯則無純粹之福矣。或身為貴人,因此不享朦朧之福者有之,如人居簾幕高堂之內,因此不享安恬之。福者亦有之有星救代者,尚可言福若官福身命之主俱虧,又無救代之星不惟難言,其福又恐因此而流下矣。德者福之基也,福者人之德也,猶人心之所生。苟若不行善不積德雖有福而無福,誠使行善而修德,雖無福而有福也,故云福德。

福德宮の主星旺盛なれば、福分厚し。主星衰弱なれば、福分薄し。身居高位にして福を享くるなきの人有れども、福分深厚にして身下位に居るの人なし。福德の元若し能く殿に升り垣に入り、また救助の星の光明旺盛に守照するあれば、この人は必ず莫大の福を受けん。若し福元度を失い・逆行留守し、あるいは忌む所の星の凌犯に遭えば、則ち純粹圓滿の福分なからん。人あるいは身顯貴たるに、反って那份の朦朧閑適の福を享くる能わず。また人あるいは帘幕高堂の中に住するに、反って安恬の福を享くる能わず。若し星の來て救い・星の代わるべきあれば、還って福を談ずるに足らん。倘若官祿・福德と身主命主とが一齊に虧損し、また救代の星なければ、那れは但だ福分言い難きのみならず、恐らく還ってこれに因りて下流に淪落せん。德は福の根基なり、福は人の德の招致する所なり、皆人心より生ず。倘若善を行わず・德を積まざれば、福あるといえども無福に等し。果して善を行い德を修めば、福なきといえども終に福あるに歸す、ゆえに合して「福德」と稱す。

相貌主論

相貌宮分居諸宮之末,以天宮論之反為諸宮之首也。宮主得度明盛有救助之星,必賦清秀之質,若宮主受制退留凌犯強盛又無救援之星者,容儀必不美也。已上十二宮星辰並皆要,吊起飛來橫沖直撞挨官,查度逐宮認論。故曰:明見不如暗見,明拱不如暗拱是也。十二宮之論皆以宮主度主而論吉,曜則吉凶,曜則凶但以生者助者為吉,救援者次之,其於克者並空的亡劫者皆凶也。

相貌宮は十二宮の排列の裏に位最も末に居す。しかるに若し天上の宮次に按じて論ぜば、それは反って諸宮の首たり。相貌宮主若し躔度宜しきを得て・光明旺盛にして、また救助の星あれば、この人は必ず生まれて清秀ならん。若し宮主制を受け・逆行留守し、それを凌犯するの星また強盛にして、還って救援の星なければ、容貌儀表一定して美ならず。以上の十二宮の星辰は、皆それらを吊り飛ばし起して、誰が橫冲直撞するかを看て、宮位に挨り・度數を查し、逐宮に認真に論斷す。ゆえにいう、明處の相見は暗處の相見に如かず、明拱は暗拱に如かずと。十二宮の論法は皆宮主・度主を以て準と爲す。吉曜に遇えば即ち吉、凶曜に遇えば即ち凶。總じて能く我を生じ我を助くるを以て吉と爲し、來て救援するは一等を次ぐ。我を克する、および空亡・的殺・亡神・劫煞の類に至っては、一概にこれ凶なり。

七政四時論・論木

夫木者東方青帝之神,庖羲氏執規司事。故曰:木為仁,仁者生,生者圓所謂規行生泰之權,持華秀麗之令。萬物非時不生,觀星非時不驗,因其時令察其盛,衰則禍福輕重自有稱量於其間矣。

木は東方青帝の神なり、上古の庖羲氏は圓規を手執りてこの一方の事を主管す。ゆえに木は「仁」を代表すといい、仁は即ち生養なり、生養の德は圓融なり、これ便ち規矩を用いて生長安泰の權を運行し・繁華秀麗の令を掌管するの意思なり。萬物時令に到らざれば萌生せず、星を觀るも時令に合せざれば應驗せず。當令の時節に順いて星の盛衰を考察せば、禍福の輕重は自然に能く其の中に權衡し出ず。

春令之木漸有生長之象,孟春之時猶有微寒未退,借火羅以溫其枝,則木無盤屈之拘當有舒泰之美。如木與太陽同宮名為向陽花木,必然早佔鰲頭富貴之人也。設使水孛相逢則根損,枝枯不能華茂。春末夏初之木有枝有蔓有條有干,多見金而發福,金能琢削其木有棟樑之材。經曰:木繁而無金。琢削縱榮華而末歲孤窮。

春の木は漸く生長の象を顯す。孟春の時節はなお一絲の寒氣退かざるあり、須く火星・羅睺を借りて枝條を溫暖せしめ、木こそ蜷曲して拘を受けずして、能く舒展暢茂せん。若し木星と太陽と同宮ならば、「向陽花木」と呼ぶ、この人は必定して早年に鰲頭を獨占し、富貴の人なり。仮使水星・月孛に碰えば、木根便ち損を受け・枝條枯乾し、繁茂の花を開くを得ず。春末夏初の木は、已に枝あり蔓あり・條あり幹あり、多く金星を見れば反って福を發す、金は能く砍削雕琢して、木をして棟梁の材とならしむればなり。經文にいう、木繁茂するといえども金の來て砍削雕琢するなければ、縱い一時榮華すとも、晚年も終に孤苦貧窮に歸す、と。

夏令之木根燥葉干盤而且直屈而已,伸喜水孛濟潤而無枯槁,甦醒欣欣生意榮華之人。凡草木皆托春生而夏長也,當此之時物皆茂盛而華也,雖秉火令而行水度則有生,生不絕而化,化無窮矣,必要消詳強弱以斷之。夏末秋初之木斯時氣脈虛矣,晝生忌躔四火之度。又不宜與太陽交互,蓋是日烈木焦不足論也。晝生木躔四水之度而與太陽交光,此是上下濟潤不可以木焦日烈而論,乃水之秀麗,枝葉繁茂,精神富貴,九月寒露之邊遇火羅助自能變化。

夏の木は根燥し葉乾き、本來盤曲なるは舊に依りて盤曲し、本來挺直なるも亦だ勉强して伸展す、最も水星・月孛の來て滋潤するを喜び、それをして枯槁せざらしめ、重ねて蘇醒し・生意欣欣たらしむ、一生の榮華を主る。凡そ草木は皆春に靠りて萌生し・夏に生長し、この時に到れば萬物皆茂盛して花を開く。當權するは火令なりといえども、只だ水度に行き到れば仍お生機あり、生生不絶にして變化無窮なり、ただし須く仔細に強弱を斟酌して判斷すべし。夏末秋初の木は、氣脈已に虚空なり、晝生まれは「四火」の度の上に躔るを忌み、また太陽と交相往來するを宜しとせず、日烈して木焦ぐるを以て、提するに足らず。ただし晝生まれにして木が「四水」の度に躔り・また太陽と光を交うるは、これ上に日の照り・下に水の潤うあるなり、則ち木焦げ日烈るを以て論ずべからず、而も水色秀麗にして枝葉繁茂し、精神飽滿にして富貴なり。九月寒露の前後に到りて再び火星・羅睺の相助に遇えば、自然にまた變化を生ずべし。

冬令之木斯時萬物蕭疏如晝生與太陽交光謂之日,邊紅杏布佔先魁遇此造化,豈不美哉。兼能有干文才清高如日生,遇火羅謂之寒谷,回春富貴雙全如無太陽火羅。同宮得生巳午未之時,借日光霽冰霜凍解,猶可舒暢或木躔四火之度又與太陽交輝可作十全之福也,如遇夜生木躔四土之度,又逢水孛凍折窮之極矣。

冬の木は、この時萬物蕭疏なり。若し晝生まれにして太陽と光を交えば、則ち「日邊紅杏」と呼び、科場に占先して魁を奪うを主り、この般の造化に遇うに豈に美ならずや。このような人は還って兼ねて才幹あり、文才清高なり。若し晝生まれにして火星・羅睺に遇えば、則ち「寒谷回春」と呼び、富貴雙全を主る。倘若太陽・火羅の同宮なきも、只だ巳・午・未のこれらの時辰に生まれれば、日光を借りて冰霜の凍結を化開し、また還って舒展暢快すべし。あるいは木が「四火」の度に躔りてまた太陽と交相輝映すれば、十全の福と算すべし。若し是れ夜生まれにして、木が「四土」の度に躔り、また水星・月孛に碰えば、則ち凍折凋零して、窮まりて極處に至る。

論火

夫火者南方赤帝之神,神農氏執衡司事。故曰:火為禮,禮者齊齊者平也。所謂衡行炎陽之令,主成齊之權。春令之火正二月之時寒氣未消,最喜火羅木氣互度見太陰,夜生光彩文武富貴。火本酷烈,逢木慈仁以善化惡,以剛制柔,剛柔相濟貴而能決。

火は南方赤帝の神なり、上古の神農氏は秤衡を手執りてこの一方の事を主管す。ゆえに火は「禮」を代表すといい、禮は整齊に在り、整齊は即ち持平なり、これ便ち秤衡を用いて炎陽の令を運行し・整齊を成就するの權を主掌するの意思なり。春の火は、正月二月の時は寒氣まだ消盡せず、最も火星・羅睺と木星・紫気との交互同度を喜び、再び太陰を見れば、夜生の人光彩人を照らし、文武富貴を主る。火性本來酷烈なれども、木の慈仁に遇えば、能く善を以て惡を化し・剛を以て柔を制し、剛柔相済いて、貴を顯すと同時に能く決斷せん。

威福權衡春末夏初之際,火入水宮水入火地名為桃花滾浪,水暖花紅名利雙清,但火不宜與水孛同行謂之,受克逢土有救能破水,孛之氣名曰:子來救母,祿自豐盈見金。為黨鬼獨火之氣脈虛也。

このような人は威と福と並行し、能く權衡を執掌す。春末夏初の際、火星が水宮に走入り・水星が火地に走入るを、「桃花滾浪」と呼び、水暖く花紅にして、名と利と皆清正觀るべし。ただし火は水星・月孛と同行するを宜しとせず、那れを「受克」と呼ぶ。この時若し土星に逢えば便ち救あり、土は能く水孛の氣を破り、「子來て母を救う」と呼ばれ、祿位自然に豊盈ならん。若し金星を見れば、金は去りて水を生じて水と黨を結び、火星孤立して援なく、氣脈便ち虚弱ならん。

夏末秋初之火斯,時秋陽杲杲借水以濟其盛乃剛,柔變化最不宜與木氣同照。火羅朝拱太陽無水濟潤迎照度限萬物摧枯,一陷千丈如有一水貫日一孛濟火為之淋漓,普濟蒼生萬物蘇茂精神宛轉富貴。經云:火焰而無水淘溶縱發。而早年夭折又有先見火日,後見水孛,此謂之久旱干焦稿苗得雨,先主艱難而後快活。又有先見水孛後見火日,謂之久雨逢晴先主快活而後艱辛。

夏末秋初の火は、この時秋陽仍お熾烈にして、須く水を借りて其の旺盛を調劑せしめ、こそ剛柔の變化と算せられん、最も木星・紫気と一同に照臨するを宜しとせず。若し火星・羅睺が太陽を朝拱して水の滋潤なくんば、一旦行限の度の上に迎照すれば、萬物摧折枯萎して、一跌千丈ならん。倘若一顆の水星が太陽を貫穿し・一顆の月孛が火氣を調劑して、天地をしてこれ淋漓沾潤せしめば、則ち蒼生を普濟し・萬物蘇復し、精神宛轉流通して富貴を致さん。經文にいう、火焰熾盛にして水の來て淘洗熔煉するなければ、縱い一時發達すとも、早年に夭折するを要せん、と。また先に火星・太陽を見て、後に水星・月孛を見るのあり、これを久旱の焦乾の禾苗の雨に遇うと呼び、先艱難にして後快活なり。また先に水星・月孛を見て、後に火星・太陽を見るのあり、これを久雨の後の放晴と呼び、先快活にして後艱辛なり。

冬令之火斯時黑帝司權水德用事而火失,時最喜木氣相扶。若夜火貫日加以祿印爵貴佐之,反能富貴名揚天下之人也。其火最忌水孛土計羅?交互,火之氣脈虛矣。如有一木飛來洩水之氣助火出色,所謂水生木、木生火,命脈健矣。此乃精神轉運合為貴論。

冬の火は、この時北方黑帝が當權し・水德用事して、火は已に時を失う、最も木星・紫気の來て扶助するを喜ぶ。若し夜生まれにして火星日を貫き、更に祿神・印綬・爵星・貴人の輔佐を加えば、反って富貴能くして、名天下に揚がるの人物とならん。冬火は最も水星・月孛・土星・計都・羅睺(底本ここに一字を缺く)の交相往來するを忌む、那様ならば火の氣脈便ち虚けん。この時若し一顆の木星飛來して水氣を泄り去りて火の生色を助くれば、正に水生木・木生火の理に合し、命脈便ち強健に起來せん――これを精神輾轉流通すと呼び、貴格に合して論ず。

論土

夫土者中央黃帝之神,軒轅氏執繩司事。故曰:土為信信者、誠誠者直所謂繩,居五行之中負載養育之權。春令之土晝生與太陽交會,蓋是陽和一點天地皆春,若有官令祿印爵魁佐之,主守成富貴夜生最喜火照土。德朝拱太陽,蓋火土俱名精彩代日行權,用事北方生者一人之下,萬人之上忠臣良將。

土は中央黄帝の神なり、上古の軒轅氏は準繩を手執りてこの一方の事を主管す。ゆえに土は「信」を代表すといい、信は即ち誠なり、誠は即ち正直なり、これ正に繩墨の直を取るの義を取るなり。土は五行の中に居り、萬物を負載し・萬物を養育するの權を掌る。春の土は、晝生まれにして太陽と交會すれば、那れは一點の陽和の氣一たび到れば、天地便ち皆春意と成るなり。若し更に官星・令星・祿神・印綬・爵星・魁星の輔佐あれば、能く成を守りて富貴を享くるを主る。夜生まれは最も火星の照臨を喜び、土德太陽を朝拱す、火と土と皆「精彩」と稱するを得るを以て、太陽に代りて權を行い事を用うべし。北方に生まれたる人はこれを得て、一人の下に位して萬人の上なるを得べし、是れ忠臣良將なり。

土有生萬物之功,其德至大故得陽數五三才,五行皆不可失。春初生者土計不宜與水孛交會謂之泥逢泛滑如土躔,四水之度又逢水孛,春末夏初生者謂之土陷山崩皆非好格,蓋四五月間洪水滔天斯時土之氣脈虛矣。

土は萬物を生養するの功用あり、德性極めて大なり、ゆえに陽數の「五」に配するを得べし。天・地・人の三才と金木水火土の五行と、皆それを缺くを得ず。春初に生まれたる人は、土星・計都は水星・月孛と交會するを宜しとせず、那れを「泥泛滑に逢う」と呼ぶ。若し土が「四水」の度の上に躔りてまた水星・月孛に碰し、而も人が春末夏初に生まれば、則ち「土陷山崩」と呼び、皆好しき格局にあらず。四五月間洪水滔天にして、この時土の氣脈最も虚しければなり。

夏令之土最喜水孛,若得同宮以潤土之精神,斯時也萬物長養結實。遇水發生清源可愛富貴無言。夏末初秋之土不宜與羅火交會謂之火燥,土烈無水孛濟潤萬物摧枯,一落千丈晝生土與太陽交輝亦為日烈土焦,如逢水孛。此謂上生下潤土之精彩,萬物秀麗大降吉祥。冬令之土最喜日溫,自能變化。夜生木氣火羅佐助土之精神,光彩朝拱太陽皆主文武富貴,倘與水孛同躔極主貧寒,若得一木飛來洩水之氣而又遇火飛來,合度此謂精神展轉為妙。

夏の土は最も水星・月孛を喜び、若し能くそれらと同宮して土の精神を潤澤せば、この時萬物こそ生長結實するを得る。水に遇いて發生し、水源清澈可愛なれば、富貴自ずから言うを俟たず。夏末初秋の土は、羅睺・火星と交會するを宜しとせず、那れを「火燥土烈」と呼び、水星・月孛の來て滋潤するなくんば、萬物摧折枯萎して一落千丈なり。晝生まれにして土が太陽と交相輝映するも、同じく日烈土焦なり。この時若し水星・月孛に逢えば、便ち上に日の生じ・下に水の潤うあり、土の精彩顯露し、萬物秀麗にして、大いに吉祥を降す。冬の土は最も太陽のそれを溫暖するを喜び、自然に能く變化を生ずべし。夜生まれにして木星・紫気・火星・羅睺の土の精神を輔助し、光彩太陽を朝拱するあれば、皆文武富貴を主る。倘若水星・月孛と同度せば、則ち極めて貧寒を主る。この時若し一顆の木星飛來して水氣を泄り去り、また火星飛來して度を合し相配すれば、則ち精神輾轉流通と呼ばれ、最も奇妙なり。

論金

夫金者西方白帝之神,金天氏執矩司令。故曰:金為義,義者成,成者方所謂矩行收斂之。令主肅殺之權,春令之金不怕火,羅借火羅以溫助,謂之鍊金成器。變化氣質不宜與水孛同行,春初生者凝互寒凍未退,無火日溫之極主貧寒。春月之金性柔體弱夏令之金不宜生水,就賴水以制其剛,爍石逢源主利名顯達。夏令羅火何以相逢,冬月如斯自能發福。

金は西方白帝の神なり、上古の金天氏は矩尺を手執りて號令を主掌す。ゆえに金は「義」を代表すといい、義は成就に在り、成就の德は方正なり、これ正に矩尺を用いて收斂の令を運行し・肅殺の權を主掌するの意思なり。春の金は火を怕れず、反って火星・羅睺を借りて溫養扶助するを要し、「煉金成器」と呼び、能く其の氣質を變化せん。ただし水星・月孛と同行するを宜しとせず。春初に生まれたる人は、寒凍凝結まだ退かず、若し火星・太陽の來て溫暖するなくんば、極めて貧寒を主る。春月の金は性柔く體弱し。夏の金は更に水を生ずるを宜しとせず、反って水に靠りて其の剛烈を制するを要す。金は能く石を爍かし而もまた水源に逢えば、名利顯達を主る。夏令の中に羅睺・火星若し相逢えば、冬月に在るがごとくして、自然に能く福を發せん。

秋令之金乃白帝司權,金神用事不怕火羅而克不喜土,計而生借水映色正此謂也。金白水清最喜秋,生者貴若金,水朝拱太陽最為奇特。經曰:金堅而無火,鍛鍊終見兇頑。蓋火尚殺伐水尚澄清,文武皆沾剛柔相濟名揚四海。

秋の金は正に白帝當權・金神用事の時なり、火星・羅睺の來て克するを怕れず、ただし土星・計都の來て生ずるを喜ばず、而も水を借りて己の光色を映し出すを要す――「金白水清」の説は正にこの個を言う。ゆえに最も秋天生の人を喜び、これを得れば便ち貴し。若し金星・水星が太陽を朝拱せば、更に奇特なり。經文にいう、金堅硬なるといえども火の來て鍛煉するなければ、終に凶頑の器なるのみ、と。火は殺伐を崇尚し・水は澄清を崇尚するを以て、文武の兩途に皆沾えり、剛柔相濟いて、名を四海に揚ぐべし。

用金之論木,盛則金鈍而費力,土盛則金埋而少光輝,水盛則體寒,火盛則體鋾鎔,金盛則太剛而折只以四時論之,得中和為貴。冬令之金斯時寒凝凍結,晝喜日光而溫之,夜喜火羅而照之,定主文職蒙恩不宜與水孛交互。極主貧寒水冷故也,最妙晝土逢陽以溫其土可助其金,主威武之職,又逢火羅拱互降祥,正所謂金羅相會閫外司權。

金を用いるの法は還って諸星の多寡を看るを要す。木過盛なれば則ち金變じて鈍く力を費やし、土過盛なれば則ち金埋没せられて光輝少なく、水過盛なれば則ち金體寒冷し、火過盛なれば則ち金體熔化し、金自身過盛なれば則ち太も剛くして折れ易し――總じて四時に按じて論じ、中和を得るを以て貴と為すべし。冬の金は、この時寒氣凝結して凍り付き、晝生まれは太陽の來てそれを溫暖するを喜び、夜生まれは火星・羅睺の來てそれを照耀するを喜び、一定して文職を任じて恩寵を蒙受するを主る。水星・月孛と交相往來するを宜しとせず、那れは極めて貧寒を主る、水性の太も冷たきを以てなり。最も妙なるは晝生まれにして土星が太陽に逢い、太陽が土を溫暖にし、土はまた能く金を生助する、威武の職を任ずるを主る。若し再び火星・羅睺の互相拱照に逢えば、更に福を降すを主り、正にいわゆる「金羅相會、閫外に權を司る」、朝廷の外に於いて兵柄を執掌する能きなり。

論水

夫水者北方黑帝之神,高陽氏執權司事。故曰:水為智智者謀,謀者重所謂權行嚴,凝之令主殺物之權執性不定,決諸東則東流,決諸西則西流,遇冬則結遇夏則散。夫水之為能長養萬物者,為天地之血脈。貫通無滯賴,土以發生為萬民之粒食也。

水は北方黑帝の神なり、上古の高陽氏は權秤を手執りてこの一方の事を主管す。ゆえに水は「智」を代表すといい、智は謀劃に在り、謀劃は穩重を貴ぶ、これ正に秤權を用いて嚴寒凝凍の令を運行し・萬物を肅殺するの權を主掌するの意思なり。水の性情は定まらず、東邊より決口すれば便ち東へ流れ、西邊より決口すれば便ち西へ流る。冬に遇えば便ち凝結し、夏に遇えば便ち消散す。水の能く萬物を長養する所以は、それが天地の血脈にして、貫通周流して壅滞なきがゆえなり。また土に依賴して發生し、こそ萬民の頼りて活命するの糧食に化成せん。

春令之水斯時冰霜凍冷借木氣火羅溫之,自能變化晝生水孛太陽同行名曰:光霽澄徹謂之冰霜,凍解心宇清,吉作事整肅政令。威儀當主臺省揚名所忌金星交互,晝生為妙夜生貧寒二三月間。天氣暢和遇水濟潤,發生萬物作事超群,但四五月間氾濫無定必無福矣。

春の水は、この時冰霜凍冷にして、須く木星・紫気・火星・羅睺を借りてそれを溫暖せしめ、自然に能く變化せん。晝生まれにして水星・月孛が太陽と同行するを「光霽澄徹」と呼び、即ち冰霜融解し・心地清明にして、事を爲すに嚴整にして政令威儀あり、當に臺省の中に名を揚ぐるを主る。忌む所は金星と交相往來するなり。この種の格局は晝生まれにしてこそ妙、夜生まれは便ち貧寒なり。二三月間は天氣暢和にして、水の滋潤に遇い、能く萬物を發生し、事を爲すに超羣出衆す。ただし四五月間に到れば水勢泛濫して定まらず、便ち福分なからん。

夏令之水及洪水滔天,得土堤防最為奇妙。經云:水盛而無土,堤防遂歸愚濁。若有土旺不以為倒限,論反主名利發達。惟六月之水最怕火,日羅枯涸遇土計則受克。秋令之水七八月間既濟萬物,不宜受克既能借土堤防,而不氾濫又能潤土結實,萬物清源可愛富貴榮華,若水受克洩者皆水之氣脈虛矣。卻不為福。

夏の水は洪水滔天の地步に到り、土を得て隄を築き防守するは、最も奇妙なり。經文にいう、水勢盛大にして土の來て隄防するなければ、終に混濁愚頑に歸す、と。若し土星旺相なれば、それを「倒限」と爲して論ずべからず、反って名利發達を主る。只だ六月の水は最も火星・太陽・羅睺のそれを烤乾するを怕れ、土星・計都に遇えばまた克を受けん。秋の水は、七八月間正に能く萬物を滋潤す、最も克を受くるを宜しとせず。それは能く土の隄防を借りて泛濫に至らず、また能く土壤を潤澤して萬物をして結實せしめ、水源清澈可愛にして、富貴榮華を主る。若し水が克制を受けあるいは氣を泄られば、那れは皆水の氣脈虚弱なり、福と算するに足らず。

冬令之水秉令行權,雖曰:水神用事能非令也。斯時點水成冰凍結寒,滯不能變化,得火為上令得土為次,令得太陽佐之,方可言令也。江河之水緣何有凍井內之水緣何無凍。蓋土多則水暖。而清江河之水凝寒成凍不能變化,喜日光霽火土溫之,天降吉祥。然冬水自得其時不用金,生使之見金,反為無義,乃曰:道義相忘唯喜在於火木也。

冬の水は時令を秉承して當權用事す。水神の事を主ると説くといえども、また真に令を得たりと算すべからず。此の時滴水下りて冰と成り、凍結寒滞して、變化を生ずる能わざればなり。火を得て凍を解かばこそ上等の令と算し、土を得て隄防せば次一等の令と算し、更に太陽の輔佐を得て、方に「得令」を談ずるに足らん。人問うて曰く、江河の水は何を以て冰を結び、井の裏の水は何を以て冰を結ばざるや。那れは井中土多く、土多ければ水暖まりて清きを以てなり。江河の水は凝寒して冰と成り、變化する能わず、便ち日光晴霽・火と土の來てそれを溫暖するを喜び、これこそ天の吉祥を降すなり。ただし冬水は本來自ら時に當り令を得て、金の來てそれを生ずるを用いず。若し偏えにそれをして金を見せしめば、反って義理に合せず、ゆえにこれを「道義相忘」と呼ぶ、冬水の喜ぶ所は只だ火と木とのみあるなり。

論日

春天之日秀麗萬物得宜最妙,三臺引護水金佐之,謂向陽花紅當春最不宜雲雨之星,與日交會枝葉繁茂掩日,光輝不能變化,木火氣羅交會朝拱。太陽代日行權用事,火日俱名有氣人皆喜之,天降吉祥殊不知火羅能化木氣之權,以為吉言。雲雨星者即水孛土計金是也。

春の太陽は秀麗宜人にして、最も能く萬物をして各々其の所を得しむ。更に「三台」の星の前引後護あり、水星・金星傍より輔佐すれば、則ち「向陽花紅」と呼ぶ。春に當りて最も「雲雨の星」の太陽と交會するを宜しとせず、那れは枝葉を繁茂せしめて日光を遮り、太陽便ち變化を施展する能わざらしむ。若し木星・火星・紫気・羅睺が交會朝拱せば、太陽は便ち天に代りて權を行い事を用うべし――火と日と皆氣ありと算され、人人喜び、皆天の吉祥を降すと言う。ただし知らず、火星・羅睺は其實木星・紫気の權柄を奪い去り、只だ吉論と爲されて罷まるのみ。いわゆる「雲雨星」とは、即ち水星・月孛・土星・計都と金星なり。

夏令之日火烈陽剛人皆可畏最喜水,孛同行濟潤變化乃是晴霽兼行,萬物精彩富貴自然,最怕木氣火羅朝拱,太陽萬物摧枯一陷千丈。孟夏之月日在畢宿,曹植賦云:帝炎掌節祝融司,方維扶桑之高,燎熾九日之重光。秋天之日方而不圓六親,早離最喜金水輔,日而行方是淋雨濟潤。萬物蘇茂精神可愛,富貴榮華如見火日迎照,無水濟潤乃火炎威,未退為禍最慘。詩曰:秋日悽悽百卉具腓。

夏の太陽は火氣熾烈・陽剛逼人にして、人人畏懼す。最も水星・月孛のそれと同行して滋潤調劑するを喜び、これこそ晴雨並行にして、萬物光彩煥發し、富貴自然而來す。最も木星・紫気・火星・羅睺の來て太陽を朝拱するを怕る、那れは萬物をして摧折枯萎せしめ、一跌千丈ならん。初夏四月に太陽が畢宿を行るを、曹植の賦の中にいう、炎帝節令を執掌し・祝融方位を主管し、扶桑の樹高く矗立して、九個の太陽のごときの重重の光焰を燃す、と。秋の太陽は方正にして圓融ならず、六親の早年離散を主る。最も金星・水星の太陽を輔佐して行くを喜び、那れこそ久旱の後に沛雨の降りて滋潤するに似て、萬物蘇醒繁茂して、精神可愛にして、富貴榮華を主る。若し火星と太陽との迎面して相照するを見て水の滋潤なければ、那れは炎威まだ退かず、爲禍最も慘なり。《詩經》にいう、秋日凄凄として、百草皆枯萎せんとす、と。

冬天之日溫暖熙熙,人皆可愛。午時為福之大也,夜生喜木金火羅朝日火日皆有光,霽文武雙全。不宜夜生又見水孛,土計為雲雨之星掩日光彩限行,遇之為禍最重,若水日同行得木飛來洩水之氣,遇火飛來合度取火出色乃太陽光霽,此謂雷下天時人皆富貴,或有行限先見水孛後見火日,謂之久雨逢晴先主艱難而後容易,又有先行火日後見水孛,此謂之久晴逢雨先主容易而後艱難。

冬の太陽は溫暖和熙にして、人人喜愛し、午時に生まるるは福氣最大なり。夜生まれは木星・金星・火星・羅睺の太陽に朝向するを喜び、火と日と皆光あり、天色晴霽にして、文武雙全を主る。夜生まれにしてまた水星・月孛・土星・計都を見るを宜しとせず、これらの「雲雨の星」は太陽の光彩を遮掩し、行限彼處に走り到れば、爲禍最も重し。若し水星と太陽と同行せば、一顆の木星飛來して水氣を泄り去るを得、また火星飛來して度を合せて日色を鮮明ならしむれば、那れは太陽の光霽にして、「雷下天時」と呼ばれ、人の富貴を主る。また行限先に水星・月孛を見て後に火星・太陽を見るあり、これを久雨晴に逢うと呼び、先艱難にして後容易なり。また先に火星・太陽を行りて後に水星・月孛を見るあり、これを久晴雨に逢うと呼び、先容易にして後艱難なり。

論月

春天之月照耀山林雖花雨風流而晦月亦當不美,最喜太陽逢時陽輝明暖,豐盈財福夜月見木則萬木清,清文章秀發夜月見火為火月交輝。人生富貴如夜月見木,更帶桃花之星,生於二月之時為花月爭輝皆風流,瀟灑精神光彩,斯時之月不宜與土計交會謂之云,掩月華不足論也。

春の月は山林を照耀し、落花細雨の風流意致あるといえども、月色晦暗終に美ならず。最も太陽の時に應じて至り、陽光明亮溫暖なるを喜び、財祿福分の豊盈を主る。夜生の月木星を見れば、便ち萬木清朗にして、文章秀發を主る。夜生の月火星を見れば、即ち「火月交輝」にして、人の一生富貴を主る。若し夜月木を見、また桃花の星を帶び、而も人が二月の時節に生まれば、則ち「花月爭輝」と呼び、皆風流瀟灑・精神光彩の人なり。この時の月は土星・計都と交會するを宜しとせず、那れを「雲月華を掩う」と呼び、提するに足らず。

又不宜孛寵之星隨月而行,掩太陰之光為禍甚重。春月要有光明之象,物物皆亨本陰精之氣而受光於日者,但與土計之餘氣則不為美也。夏天之月揚輝布暖春風,和氣溫悕可人。水孛潤之而不寒,羅火照之而不燥,斯時之月喜木氣以相扶忌土,計以掩蝕金。雖力薄夜誕而喜月,同行月本無光晝,假太陽而有輝。

また「月孛」のこの太陰に緊隨するを慣うの星の月の後に跟い運行するを宜しとせず、それは太陰の光を遮掩して、爲禍甚だ重し。春月は總じて光明の象あるを要し、萬物こそ皆亨通せん。月は本來陰精の氣にして、太陽に靠りてそれに光を與えるを要し、若し只だ土星・計都のこれらの餘氣と相伴うのみならば、美と算するに足らず。夏の月は輝を揚げ暖を布き、春風和氣のごとく、溫煦として人を可ならしむ。水星・月孛の來てそれを潤して寒涼に至らず、羅睺・火星の來てそれを照らして燥烈に至らず。この時の月は木星・紫気の相扶するを喜び、土星・計都の掩蝕を忌む。金星力薄しといえども、夜に出生したる人は卻ってそれの月と同行するを喜ぶ。月本身光なく、白天は太陽を借りてこそ光輝あらん。

秋天之月光輝朗耀普照乾坤,出人頭地逢水相涵如碧潭之皎潔,得金為助則精神而倍佳。弦望之際豈宜羅火以爭光,晦朔之期那堪土,計而相迎見孛者為太乙抱蟾而食祿,非凡會氣者乃祥雲捧月,必清高而顯貴。四時之月惟秋月獨明,謂秋氣清爽金乘令旺,所以人稟之則貴。

秋の月は光輝朗照して、普く天地を照らし、人の出人頭地するを主る。水星の相涵に逢えば、碧潭のごとく皎潔なり。金星の相助を得れば、精神更に加倍佳なり。上下弦と望日との際に、那に宜しく羅睺・火星の來てそれと光を爭わんや。晦朔の期に、また怎んぞ堪えん土星・計都の迎面して相犯するをや。月の「月孛」を見るを「太乙蟾を抱く」と呼び、食祿不凡を主る。「紫気」に會するを「祥雲月を捧ぐ」と呼び、必定して清高にして顯貴なり。四時の月は唯だ秋月最も明なり、秋氣清爽にして金氣當令旺盛なるを以て、ゆえに人が秋月の氣を禀受すれば貴なり。

冬天之月嚴凝可畏發輝旦旦,孤潔有餘。雖清光遍於河海而寒月亦當欠舒,所忌者水孛相逢最嫌者土計,關照金星伴之以無情木,氣扶之安有益生於晝者,借日光而布暖誕於夜者,伏火羅以助輝善觀星者勿論生克,先明四時須分晝夜於斯消詳可為至矣。冬氣閉塞寒氣朦朧,蔽月色之光華藏蟾光之皓魄,雖富貴而無風月也。

冬の月は嚴寒凝冽にして人をして畏れしめ、光輝朗朗として人を照らすといえども、孤清高潔余りあり。清光たとい遍く江河湖海を照らすとも、寒月終に幾分の舒展を欠く。忌む所は水星・月孛に碰するにあり、最も嫌うは土星・計都の當頭して照臨するなり。金星相伴えば無情に顯れ、木星・紫気の來て扶けるも又何の益かあらん。晝生まれは、日光を借りて暖意を布散すべし。夜生まれは、須く火星・羅睺に凭りて光輝を助長すべし。善く星を觀るの人は只だ生克を講ること勿れ、先ず四時を弄明し、再び晝夜を分清し、この上頭に細細に斟酌して、こそ到家と算せられん。冬氣閉塞し、寒氣朦朧として、月色の光華を遮蔽し、蟾宮の皎魄を藏起したる、このような人は縱い富貴なるとも、風月の情致なし。

陰陽幷明說

夫以太陽安命以明其體,以太陰為身以明其用,論命則人之所可同身,則人所不可同如命,宮諸富貴貧賤格與。此身無相涉皆所不論,必須與身有干係深重者方是。陰陽者即日月太陽太陰也,人以身命繫之。日之與月其次舍在天相近,故在子午卯酉四正子為端門,午為帝座,卯為明堂,皆日月所居。酉為西沒之所人,生身命在此四宮皆富貴之人。

太陽の所在を以て命を安じ、用いて命の「體」を顯明にし、太陰の所在を以て身と爲し、用いて命の「用」を顯明にす。命を論ずるは人人相同なるを得べし、身を論ずるは卻って人人相同ならざるを得ず。ゆえに命宮の上のそれらの富貴貧賤の格局は、凡そ身宮と毫も相干らざるは、皆論ずるに及ばず。必須身宮と牽連深重なるを、こそ數に算せん。いわゆる陰陽とは、即ち日月の兩曜、即ち太陽と太陰なり、人は身と命とをそれらの身の上に繫ぐ。日と月とが天上に居る所の次舍相近し、ゆえに皆子・午・卯・酉の四正の宮に落つ。子は端門と爲し、午は帝座と爲し、卯は明堂と爲し、皆日月の居る所の處なり。酉は太陽の西に沈むの所なり。人の身宮命宮がこの四宮に落つるは、皆富貴の人なり。

安命在午日在巳月在未為陰陽,夾命日月在男女,遷移夾拱有力必有權柄能卓,立日午月子日卯月酉皆富貴命也。月卯日酉皆殘壞命也,日居月度月居日度亦反背也,其人必庶出二母。日生忌火,夜生忌土,亦當活法論。

命宮を午宮に安じ、太陽が巳に在り・太陰が未に在るは、これ即ち陰陽の命を夾むなり。若し日月が男女宮と遷移宮とに落ちて來りて夾拱せば、力量足夠にして、この人は必ず權柄を掌りて卓然として自立せん。太陽が午に在りて太陰が子に在り、太陽が卯に在りて太陰が酉に在るは、皆富貴の命なり。反って太陰が卯に在りて太陽が酉に在れば、就中皆殘破の命なり。太陽が月度に居り・太陰が日度に居るも、また陰陽反背に属し、この人は必是れ庶出にして、兩個の母親あらん。晝生まれは火星を忌み、夜生まれは土星を忌む、ただしこれもまた靈活に看るを要し、拘泥死執すべからず。

詩曰:十二宮中不言主強,雲晝火夜忌土何以不忌。水木金是致五星皆莽鹵行限,若是見日月妙不可言或限中日月夾拱皆能致福,火羅犯日土計犯月皆損害。六親朔日蝕望月,蝕命在日月,度不夭即盲啞之人。

詩ありて質疑していう、十二宮の中に宮主の強弱を談ぜず、只だ晝は火を忌み・夜は土を忌むを講る、然らば何を以て水・木・金を忌まざるやと。これに至りて五星の用法皆説かれて粗疏草率なり。行限の中に若し能く日月を見れば、妙處説き盡くさず。あるいは限の内に日月に夾拱せられれば、皆能く福氣を招來すべし。若し火星・羅睺が太陽に冲犯し、土星・計都が太陰に冲犯せば、皆六親を損害せん。初一の朔日に日食發生し・十五の望日に月食發生して、而も命宮が恰も日月の度の上に落ちば、この人は夭折ならずんば、即ち眼盲口啞なり。

日月同在命宮,其人多貴已為陽極月,不宜居亥。為陰極日不宜居月,已妨母日亥妨父日月拱命拱主皆貴,拱田財必發,拱遷移必外發,拱妻子必得賢妻子,拱疾厄必少疾病,以類言之百無一失日為主,躔木度月為主躔土,度皆失次也。次舍者指宮分度數而言月卯日酉,謂陰陽反背也,盲者目不能見啞者口不能言。

太陽太陰同じく命宮に在るは、この人多く顯貴を主る。巳宮は陽氣の極處にして、太陰は亥に居るを宜しとせず。亥宮は陰氣の極處にして、太陽は巳に居るを宜しとせず。太陰が巳に在れば母を妨克し、太陽が亥に在れば父を妨克す。日月が命宮を拱し・命主を拱するは、皆貴を主る。田宅財帛を拱すれば、必定して財を發せん。遷移を拱すれば、必ず外鄉に發達せん。妻宮子宮を拱すれば、必ず賢妻賢子を得ん。疾厄を拱すれば、必ず病痛少なからん――このように照らして類推せば、百に一つの失もなし。若し太陽を主星と爲すも卻って木度に躔り、太陰を主星と爲すも卻って土度に躔れば、那れは皆次舍を失いたりと算す。いわゆる「次舍」とは、宮分と度數とに就きて言うなり。「月卯日酉」とは、即ち陰陽反背なり。いわゆる「盲」とは、眼睛の見えざるをいい、いわゆる「啞」とは、嘴の裏説き出す能わざるをいう。

太陰黄道論

月有九行以黃道為經緯之主,青道二出黃道東赤道二出,黃道南白道二出,黃道西黑道二出,黃道北四時更可隨黃道而變遷。春黃道始於東夏,黃道始於南秋,黃道始於西冬,黃道始於北其日,南陸北陸又是天道而旋也,以九道捷法推之。談星者多不知九道之行,蓋九道者非為他而設特為太陰而論太陰者身之主也。以太陰分為四時行,度以定黃道青道白道赤道黑道也。

月は九種の運行の軌道あり、黄道を以て經緯の主幹と爲す。青道兩條は、黄道の東より出づ。赤道兩條は、黄道の南より出づ。白道兩條は、黄道の西より出づ。黑道兩條は、黄道の北より出づ。四時の中に、これらの道はまた黄道に隨いて遷移す。春は黄道東方に起こり、夏は南方に起こり、秋は西方に起こり、冬は北方に起こる。太陽の南陸を行き北陸を行くに至っては、那れは天道の旋轉にして、九道の捷法を用いて推するべし。星を談ずるの人は多半九道の運行を懂らず。其實九道は別の爲に設くるにあらず、專ら太陰の爲に立論す、太陰は身の主たるを以てなり。方法は即ち太陰を四時に按じて行く所の度を分開し、用いて黄道・青道・白道・赤道・黑道を定出す。

太陰九行例

日行黃道月行九道,黃道者中道也。九道者九行也,何謂九行蓋黃道者一也,青道者二也,白道者二也,赤道者二也,黑道者二也,故名九行。且如春令生月躔角斗奎井木,度謂月行黃道月躔尾。室觜翼度房虛昴星火度謂月行,青道如月躔箕壁參軫,心危畢張度謂月行,白道月躔亢牛婁鬼金度謂月行,赤道月躔氐女胃柳土度謂月行黑道。

太陽は黄道を走り、月は九道を走る。黄道は即ち正中の道、九道は即ち九條の運行の路なり。何を以て九行と呼ぶや。黄道一條・青道兩條・白道兩條・赤道兩條・黑道兩條、合して正に九行たるを以てなり。譬えば春天に出生したる人。太陰が角木蛟・斗木獬・奎木狼・井木犴のこれらの木度の上に躔れば、則ち月の黄道を行くと呼ぶ。尾火虎・室火猪・觜火猴・翼火蛇のこれらの火度、および房日兎・虚日鼠・昴日鷄・星日馬のこれらの日度の上に躔れば、則ち月の青道を行くと呼ぶ。箕水豹・壁水貐・參水猿・軫水蚓のこれらの水度、および心月狐・危月燕・畢月烏・張月鹿のこれらの月度の上に躔れば、則ち月の白道を行くと呼ぶ。亢金龍・牛金牛・婁金狗・鬼金羊のこれらの金度の上に躔れば、則ち月の赤道を行くと呼ぶ。氐土貉・女土蝠・胃土雉・柳土獐のこれらの土度の上に躔れば、則ち月の黑道を行くと呼ぶ。

其論以當時者為黃道,我生者為青道,生我者為白道,克我者為赤道。我克者為黑道,又如旺者為黃道,相者為青道,休者為白道,囚者為赤道,死者為黑道。又如夏生月躔尾,室觜翼房虛昴星火度,謂月行黃道。月躔氐女胃柳土度謂月行青道,月躔角斗奎井木度謂月行白道,月躔箕壁參軫度心張危畢水度謂月行赤道,月躔亢牛婁鬼金度謂之月行黑道。

この套の論法の原則は、當令の氣と相同なるを黄道と爲し、我の生ずる所を青道と爲し、我を生ずるを白道と爲し、我を克するを赤道と爲し、我の克する所を黑道と爲す。換言すれば、旺なるは黄道、相なるは青道、休なるは白道、囚なるは赤道、死なるは黑道なり。更に例えば夏天に出生したる人。太陰が尾・室・觜・翼のこれらの火度、および房・虚・昴・星のこれらの日度の上に躔れば、則ち月の黄道を行くと呼ぶ。氐・女・胃・柳のこれらの土度の上に躔れば、則ち月の青道を行くと呼ぶ。角・斗・奎・井のこれらの木度の上に躔れば、則ち月の白道を行くと呼ぶ。箕・壁・參・軫のこれらの水度、および心・張・危・畢のこれらの月度の上に躔れば、則ち月の赤道を行くと呼ぶ。亢・牛・婁・鬼のこれらの金度の上に躔れば、則ち月の黑道を行くと呼ぶ。

又如秋生月躔亢牛婁,鬼金度謂月行黃道,月躔箕壁參軫心危,畢張水度謂月行青道,月躔氐女胃柳土度謂月行白道,月躔尾室觜翼房虛昴星火度謂月行赤道,月躔角斗奎井木度謂月行黑道。又如冬生月躔箕壁參軫心危畢,張水度謂月行黃道,如月躔角斗奎井木度謂月行青道,月躔亢牛婁鬼金度謂月行白道,月躔氐女胃柳土度謂月行赤道,月躔尾室觜翼房,虛昴星火度謂月行黑道。

更に例えば秋天に出生したる人。太陰が亢・牛・婁・鬼のこれらの金度の上に躔れば、則ち月の黄道を行くと呼ぶ。箕・壁・參・軫および心・危・畢・張のこれらの水度月度の上に躔れば、則ち月の青道を行くと呼ぶ。氐・女・胃・柳のこれらの土度の上に躔れば、則ち月の白道を行くと呼ぶ。尾・室・觜・翼および房・虚・昴・星のこれらの火度日度の上に躔れば、則ち月の赤道を行くと呼ぶ。角・斗・奎・井のこれらの木度の上に躔れば、則ち月の黑道を行くと呼ぶ。また例えば冬天に出生したる人。太陰が箕・壁・參・軫および心・危・畢・張のこれらの水度月度の上に躔れば、則ち月の黄道を行くと呼ぶ。角・斗・奎・井のこれらの木度の上に躔れば、則ち月の青道を行くと呼ぶ。亢・牛・婁・鬼のこれらの金度の上に躔れば、則ち月の白道を行くと呼ぶ。氐・女・胃・柳のこれらの土度の上に躔れば、則ち月の赤道を行くと呼ぶ。尾・室・觜・翼および房・虚・昴・星のこれらの火度日度の上に躔れば、則ち月の黑道を行くと呼ぶ。

四時太陰所經の度

橫取:黃道、一即中道,青道二,白道二,赤道二,黑道二。立春:木、四木度,火、四火度,水、四水度,金、四金度,土、四土度。立夏:火、四火度,土、四土度,木、四木度,水、四水度,金、四金度。立秋:金、四金度,水、四水度,土、四土度,火、四火度,木、四木度。立冬:水、四水度,木、四木度,金、四金度,土、四土度,火、四火度。

下面に横に排して開き對照す。黄道一條は、即ち中道なり。青道兩條・白道兩條・赤道兩條・黑道兩條。立春以後は、黄道は木に属し四木の度を取り、青道は火に属し四火の度を取り、白道は水に属し四水の度を取り、赤道は金に属し四金の度を取り、黑道は土に属し四土の度を取る。立夏以後は、黄道は火に属し四火の度を取り、青道は土に属し四土の度を取り、白道は木に属し四木の度を取り、赤道は水に属し四水の度を取り、黑道は金に属し四金の度を取る。立秋以後は、黄道は金に属し四金の度を取り、青道は水に属し四水の度を取り、白道は土に属し四土の度を取り、赤道は火に属し四火の度を取り、黑道は木に属し四木の度を取る。立冬以後は、黄道は水に属し四水の度を取り、青道は木に属し四木の度を取り、白道は金に属し四金の度を取り、赤道は土に属し四土の度を取り、黑道は火に属し四火の度を取る。

已上五行繫月所經,由之度以此推之可知九道之行如行日,度則從火月度則從水論。角斗奎井即四木度也,尾室觜翼即四火度也,亢牛鬼婁即四金度也,箕壁參軫即四水度也,氐女胃柳即四土度也,房虛昴星即四日度也,心危畢張即四月度也。

以上の五行の配する所は、皆太陰の運行して經過するの度なり。この法子に照らして推算せば、便ち能く九道の運行の次序を知るべし。若し月の走るが日度なれば、便ち火度に幷入して一同に論じ、走るが月度なれば、便ち水度に幷入して一同に論ず。角木蛟・斗木獬・奎木狼・井木犴は便ち四木の度、尾火虎・室火猪・觜火猴・翼火蛇は便ち四火の度、亢金龍・牛金牛・鬼金羊・婁金狗は便ち四金の度、箕水豹・壁水貐・參水猿・軫水蚓は便ち四水の度、氐土貉・女土蝠・胃土雉・柳土獐は便ち四土の度、房日兎・虚日鼠・昴日鷄・星日馬は便ち四日の度、心月狐・危月燕・畢月烏・張月鹿は便ち四月の度なり。

太陰九道斷

論命以日月為身所繫考九道,晦明如人身生世而稟賦,厚薄道行所屬而為吉凶。黃道得五星之吉為福,土計孛羅為減力,蓋四餘暗道之曜非黃道所可見也。見則必掩晦黑道,正四餘得志之所,又非五星所可從也。黃道為人聰明清和粹美春風和氣灑落通變,黃道雖弱亦可為吉,但怕黃道遇掩晦,是月行於天而片雲蔽之甚以其昏晦也。

命を論ずる既に日月を以て身命の繫ぐ所と爲す、就中九道を考究すべし。九道の晦暗と明亮とは、正に人生在世の禀受する厚薄のごとし。月の行く所の哪か一の道に属するやに、吉凶もまたこれに隨いて定まる。黄道を走りて五星の吉を得れば、便ち福なり。若し土星・計都・月孛・羅睺に碰えば、力量を減損せんとす、これらの四餘は本來暗道の曜にして、黄道上に出現すべきにあらざればなり。一旦出現すれば、必定して月光を遮掩してそれを昏暗ならしむ。黑道は恰恰四餘の志を得るの處にして、那處はまた五星の跟隨すべき所にあらず。月の黄道を行く人は聰明清和・純粹美好にして、春風和氣のごとく灑脫にして善く變通す。黄道たとい力弱しとも、また還って吉と算す、只だ黄道の遮掩晦暗に遭うを怕る――那れは月の天上を行りて一片の雲に擋がるるがごとく、昏暗極まりなし。

青道多清潔,有風節廉操進退以禮。青白道為孤高之所,若更命局與當生孤刑煞局無祿貴駕殿者,必孤克更空亡刃破交橫必是僧道,有吉局亦為貴中孤命。赤道太陽光輝之所為人多權,略任勢敢為。

月の青道を行く人は多半清白高潔にして、風骨節操あり、進退皆禮法に合す。青道と白道とは皆孤高の地なり、若し命局また出生時の孤辰・刑煞の局と相凑りて、而も祿神・貴人・駕殿の星なければ、この人は必ず孤独刑克を主る。更に空亡・陽刃の冲破を加えて交錯縱横せば、則ち一定是れ出家の僧道なり。縱い吉局あるとも、只だ顯貴の中の孤命なるのみ。赤道は太陽の光輝の在る所の處なり、このような人は多く權謀あり、能く勢に借りて行い・敢えて作し敢えて當たる。

黑道愚而好自用賤而好自專心,高無實志大無成之人。黑道雖富貴,入諸吉局亦必自艱難中起。凡太陰專緊於九道之內,次參得何星之用,如妻星主內助而起亦由內親而成功名,田宅主得父母力財得財官主貴更參諸局無失矣。

月の黑道を行く人は愚昧にして卻って剛愎自用し、卑下にして卻って獨斷專行し、心氣高しといえども實學なく、志向大なりといえども成就なし。黑道の人は縱い富貴なりとも、たとい各種の吉局に入るとも、必定して艱難困苦の中より家を起さん。凡そ太陰を看るに、首先緊要なるはそれが九道中の哪か一の道に落つるかにあり、其次に再びそれが哪か一顆の星を得て用と爲すかを參看す。例えば妻星と相配すれば、則ち妻子の内助に靠りて興起し・功名もまた内親に由りて成就するを主る。田宅の主と相配すれば、則ち父母の力と家産とを得るを主る。財星・官星と相配すれば、則ち富貴を主る。更に盤中の各局を參合して看れば、便ち失誤せざらん。

太陰度主說

如太陰度婁婁金也,當以金星論如金星得垣占高強,有夾拱與祿貴駕殿相繫,更見土來生之吉立命巳人必貴。如金星失躔為他星所斷或截其脈,不與祿貴駕殿相繫卻與陽刃的殺相干,此又下賤矣。如金星失道太陰得夾拱或見黃道,所喜之星祿馬殿駕貴人相涉,亦為吉星如金星在辰升殿。

譬えば太陰が「婁金狗」の度に躔る、婁宿は金に属し、則ち當に金星を以て論ずべし。若し金星が本垣に居りて占位高強にして、星の夾拱あり、また祿神・貴人・駕星・殿位と相聯繫し、更に土星の來てそれを生ずるを見れば、便ち吉象なり。命宮を巳宮に立つる人がこれを得ば、必定して顯貴ならん。若し金星が躔次を失い、別の星に阻斷せられあるいは脈氣を截去せられ、既に祿神・貴人・駕星・殿位と相連せず、反って陽刃・的殺と糾纏すれば、則ち下賤の命に轉成せん。若し金星正しき道を失うといえども、而も太陰が夾拱を得、あるいは黄道の上を行り、喜ぶ所の祿神・驛馬・殿位・駕星・貴人と交渉ある所あれば、那の金星は舊に依りて吉星と算す。更に例えば金星が辰宮にて升殿する。

當官祿或火在申子辰當令,或難值此不可以身主居官斷也。蓋受火之欺為令所役,為官所驅,何福之有。若更有土與火之脈相貫穿,此又轉凶為吉之道。蓋火欲傷金見土則火生土,土又生金矣。挽回一團福氣。

若しこの顆の金星が正に官祿の位に當り、而も火星また申・子・辰にて當令し、あるいは難星の前に來りて患を為すあれば、この種の情形に遇いては、「身主官に居る」を以て吉と斷ずべからず。それ火星に欺凌せられ・時令に役使せられ・官位に驅遣せらるるを以て、還って何の福か言わん。倘若別に土星の火と金との脈絡を貫穿するあれば、那れはまた凶を轉じて吉と為すの路數なり。火は本來金を傷らんと欲するも、土を見れば、火は便ち去りて土を生じ、土はまた轉じて來て金を生ず、一團の福氣これに就りて挽回す。

金在上宮卻看土星,是何宮主妻得妻妾,力男得男女力官則貴福則富乃土為持重之星,有培植之功為人亦有持久之福,若為火所燥無土,挽回凶焰為人多受漂,忽震盪之禍得吉尤凶也。

金星若し上宮に在れば、則ち轉じて土星を看る。土星は哪か一宮の宮主たるや、便ち哪か一宮の力を得ん――妻宮の主たれば便ち妻妾の助を得、男女宮の主たれば便ち子女の力を得、官祿の主たれば便ち貴を主り、福德の主たれば便ち富を主る。土は持重の星にして、培植の功あり、ゆえに人もまた持久の福を享有す。若し金が火に烤げられて燥烈し、また土の來てこの股の凶焰を挽回するなくんば、この人は多く漂泊震蕩の禍を遭受せんと要し、縱い別に吉星に遇うとも、却って更に凶險を顯す。

若金見水卻看水是何。宮主田妻男吉官福,尤高是身得此。福若生無用之星,奴僕兄弟無益於我精神,氣脈為彼所竊平生為人,無力以小失大如金見木為財看是何。宮主妻得妻財,奴得奴用之類活法,推之無不中矣。太陰即身之度主也,的煞羊刃二者為禍甚速,所謂生生不已,化化無窮之妙,於此可見。

金星若し水星を見れば、則ち轉じて水星が哪か一宮の主たるやを看る。若し田宅・妻宮・男女宮の主と爲らば、皆吉なり。若し官祿・福德の主と爲れば、就中更高し。これ身宮のこの份の福を得たるなり。倘若水星の生ずる所が無用の星なり、あるいは只だ奴僕宮・兄弟宮の主なれば、那れは自己に對して毫も益處なく、精神氣脈反ってそれに偷み去られ、一生人と爲るに力なく、小に因りて大を失う。更に例えば金星が木星を見て木を以て財星と爲さば、また須く木星が哪か一宮の主たるやを看るべし。妻宮の主たれば便ち妻子の財を得、奴僕宮の主たれば便ち奴僕の用を得ん――このように照らして靈活に推演せば、應驗せざるなし。太陰は即ち身の度主なり。「的殺」と「羊刃」とのこの兩樣は爲禍最も速し。いわゆる生生已まず・化化窮まらずの妙處は、ここより能く看え出づ。

太陰引從夾拱說

引從夾拱當辨其孰吉孰凶,如月度婁前三十度,內有吉星為引後三十度,內有吉星為從引,宜遠者為吉從,宜近者為是前後,夾拱勻停不論何星多寡皆為引從夾拱,但看葉和爭鬥如何耳。前引後從又要求太陰之前,不以多少近前一星以之為主,若前面之星與所主之星皆相生無戰克,非貴則富有戰克不純粹矣。月前所主之星與日月有傷,此為下賤。

引・從・夾・拱のこの幾種の格局は、須く哪れか吉・哪れか凶を分辨すべし。譬えば太陰が婁宿に躔り、それの前面三十度の内に吉星あれば、「引」と呼び、後面三十度の内に吉星あれば、「從」と呼ぶ。「引」と作るの星は稍く遠きを宜しとし、「從」と作るの星は稍く近きを宜しとす。前後の夾拱し得るが均勻停當なれば、哪れの星たるを論ぜず・多少の顆あるを論ぜず、皆引從夾拱と算し、只だそれらの彼此が相協和するか相爭鬥するかを看るのみなり。いわゆる前引後從とは、還って太陰の前面を看るを要す。星多きを論ぜず星少なきを論ぜず、只だ最も前に靠る那一顆を取りて主と爲す。若し前面の星とこの顆の主星とが皆相生して戰克なければ、この人貴ならずんば便ち富まん。一たび戰克あれば、就中純粹ならず。若し月前の主星と日月とが互いに損傷あれば、那れは即ち下賤の命なり。

若月與官祿貴殿駕,無非富貴前後擁從勻停所主之星與月,相得前面諸星相戰爭,只要不傷月前主星不礙其名利,若三合釣來亦如此。論但當明剖合道望道之,說在月前為緊富貴皆特力為之,不藉他人合道望道必因人而成,此二項望衢尚可成功,合衢非仰他人則不可貴格,亦是蔭官拱夾中亦有福有禍如夾,吉則吉拱,凶則凶又在詳推之也。望衢合衢即望道合道也,望道指對照言合道指合照言。

若し太陰と官祿・貴人・殿位・駕星と相配すれば、一として富貴の象ならざるなし。前後の擁從また均勻停當にして、主と作るの星と太陰とが彼此相得れば、則ちたとい前面の衆星互いに爭戰すとも、只だ月前の那顆の主星に傷れざれば、また名利を妨げず。若し是れ三合の方に釣り照らし來るも、道理は一樣なり。只だ須く「合道」と「望道」との區別を分清すべし。緊貼して月の前なるは最も緊要、那樣の富貴は皆自己の力量に靠りて掙得し、他人に倚仗するを必とせず。合道・望道に属するは、就中必定して人に因りて成る。この兩項の中、「望衢」は尚且能く成功し、「合衢」は若し別人に仰仗せざれば貴格を成す能わず、那れは不過承蔭して官を得るのみ。拱夾の中も同じく福あり禍あり。夾む所が吉星なれば則ち吉、拱する所が凶星なれば則ち凶、還って須く仔細に推詳すべし。いわゆる「望衢」「合衢」とは、即ち望道・合道なり。望道は對宮より照らし來るを指し、合道は三合より照らし來るを指す。

太陰犯殿傷宿說

犯殿者如主弱,下凌恃其權而犯殿,如太陰度胃而羅計占昴畢二宿昴畢日月也。天之日月人之君后羅乃黑道狂暴之星,犯其日月身前有此凶星安得不凶。犯殿者即羅計土火占四日,四月之度是也。

いわゆる「犯殿」とは、本主衰弱にして、下位の星が己の權勢を倚仗して去りて其の殿宇を冲犯するを指す。譬えば太陰が「胃土雉」の度に躔るに、而も羅睺・計都が昴・畢の二宿に占住す――昴日鷄は日に属し、畢月烏は月に属す。天上の日月は、人間の君と后のごとし。羅睺は黑道上の狂暴の星にして、竟に去りて日月を冲犯す、身の前にこのような凶星あれば、怎樣にして凶ならざらん。いわゆる犯殿とは、即ち羅睺・計都・土星・火星が「四日」「四月」の度數を占據するなり。

傷宿者上剛下暴各恃其力,如太陰在胃立命在子丑木星在月前,身命皆繫乎土木將來傷之退度。尤凶主為人獷狠愚,執更當陽刃劫殺之,類必是兇惡之徒當受刑法,否則夭折又有此格而富貴者。乃坐祿馬貴垣殿駕廟,旺日月聯格有以伏凶星之勢,犯殿不妨也,推者宜加詳察不可以一概而論之也。傷宿者即克命克身之星,在太陰之前。

いわゆる「傷宿」とは、上面剛強・下面暴戾にして、各々己の力量を倚仗す。譬えば太陰が「胃土雉」に在り、命宮が子・丑に立ち、木星また月の前に在り、身と命と皆土に係り、而も木將に來てそれを克傷せんとす、木若し更に逆行退度せば、更に凶なり。このような人は生性粗犷狠戾・愚昧固執なり。若し更に陽刃・劫煞の一類に遇えば、必是れ凶惡の徒にして、刑法の制裁を受くべし、否すればまた夭折せん。ただしまたこの種の格局にして卻って舊に依りて富貴なるもあり、那れは祿神・驛馬・貴人の垣殿駕位と廟旺の地に坐し、日月また連なりて格局を成し、凶星の氣勢を鎭伏するに足るを以てなり、この時犯殿もまた妨げなし。命を推るの人は當に仔細に審察すべし、一概に論ずべからず。いわゆる「傷宿」とは、即ち命を克し身を克するの星が太陰の前に落つるなり。

太陰讓殿說

讓殿者如人不臨正室而遽別處,所讓之殿有吉則福有凶則禍如太陰度,柳星二度之間諸星在翼軫之類獨讓,張宿在中或月度翼軫諸星在柳星亦是前為緊,後為緩,當祿貴殿駕為富,貴中間更有金水各一星在張宿謂之,一星朝後謂之留守護垣,此更吉也。若讓殿有土計羅孛之類不謂朝後謂讓殿,受欺此凶格也。讓者遜也讓吉則吉讓凶則凶。

いわゆる「讓殿」とは、主人が正房に住せず、卻って別處に挪りて去りて住むがごときなり。讓り出す所の那座の殿宇に若し吉星あれば即ち福、凶星あれば即ち禍なり。譬えば太陰が柳宿・星宿の兩度の間に躔るに、而も衆星皆翼宿・軫宿の一帶に在りて、單單中間の張宿を讓り出す。あるいは月が翼・軫に躔るに、而も衆星が柳・星に在るも、また一樣なり。總じて前面を以て緊要と爲し・後面を以て寬緩と爲す。讓る所の處若し祿神・貴人・殿位・駕星に當れば、則ち富貴を主る。若し中間に還って別に金星・水星各一顆ありて張宿に在れば、那れを「一星後を朝る」と呼び、また「留守して垣を護る」とも呼び、就中更加に吉利なり。倘若讓り出したる殿宇の裏が土星・計都・羅睺・月孛の類なれば、則ち後を朝ると呼ぶ能わず、而も「讓殿して欺を受く」と呼び、是れ凶格なり。「讓」とは即ち退讓なり。吉星に讓れば即ち吉、凶星に讓れば即ち凶。

太陰出垣說

羅計界出太陰,若登殿駕祿貴者吉居殺者凶月乃柔星,有晦朔弦望全藉諸星輔之,日生宜木水氣夜生宜金孛,火羅宜在太陰之前後最怕陰陽,反背諸星失志。太陰前有吉星相近,祿貴後有惡曜趕趁尤急。出垣者太陰在計羅之外也。

羅睺・計都が太陰をそれらの劃く所の界線の外に隔てる、これを即ち「出垣」と呼ぶ。この時太陰若し殿位・駕位に登り、あるいは祿神貴人と相會せば、便ち吉。若し殺星の上に落ちば、便ち凶。月は柔弱の星にして、また晦・朔・上下弦・望の盈虧あり、全く衆星に靠りて輔助す。晝生まれは宜しく木星・水星・紫気の來て輔くべく、夜生まれは宜しく金星・月孛の來て輔くべく、火星・羅睺は則ち宜しく太陰の前後に在るべし。最も怕るるは陰陽反背・衆星皆位を失うなり。太陰の前面に吉星の靠近あり、また祿神貴人あり、後面に卻って惡曜の緊追して舍せざるあれば、那の形勢就中格外急迫なり。いわゆる「出垣」とは、即ち太陰が計都・羅睺の夾む所の範圍の外に落つるなり。

太陰晦朔弦望說

晦者月大三十日,月小二十九日。朔者初一日也,上弦初七初八,下弦二十二三,望者十五十六,蓋太陰分九道之行,有晦朔弦望之論。月本無光借日為明,凡生晦朔日前後者則月無光矣。晝生倚太陽之光,夜生仗火羅助輝,遇金水亦可上弦,下弦亦有二論。上弦生者月漸著明,謂之進氣。下弦生者月漸減明,謂之退氣。

いわゆる「晦」とは、大月の三十日・小月の二十九日。「朔」は初一。「上弦」は初七・初八に在り。「下弦」は二十二・二十三に在り。「望」は十五・十六に在り。太陰既に九道に分かれて行る、則ち晦・朔・弦・望の講究あり。月亮本身光なく、全く太陽に借りて明なり。凡そ晦日・朔日の前後に生まれたるは、月就中光なし。この時晝生まれは太陽の光に倚仗すべく、夜生まれは須く火星・羅睺に凭りて輝を助くべし、金星・水星に遇うもまた可なり。上弦と下弦とまた各々一套の說法あり。上弦の時に出生するは、月色一天天に明に轉じ、「進氣」と呼ぶ。下弦の時に出生するは、月色一天天に減弱し、「退氣」と呼ぶ。

進氣者有餘退氣者不足,又云上弦之月喜生申酉戌亥之時,下弦之月喜生亥子丑寅之時,於斯之月俱愛火羅侍衛亦宜金水相助。望前望後月正光輝之際又不宜火羅同宮或合拱對照皆不言,美名為火月爭光,或火羅掌刃雄廉鋒,煞者非早失慈。親主自己目疾於中金月交輝,水涵蟾魄太乙抱蟾生,逢冬令或居水土木宮或躔水土木度皆為失所,縱使榮達亦先難後易,或起自貧寒設使貴顯亦主孤。

進氣は余りあり、退氣は足らず。又一説あり、上弦の月は申・酉・戌・亥のこれらの時辰に生まるるを喜び、下弦の月は亥・子・丑・寅のこれらの時辰に生まるるを喜ぶ。この兩種の月は皆火星・羅睺の傍に侍衛するを愛し、また金星・水星の相助を宜しとす。望日の前後は正に月光最も盛なる時にして、反って火星・羅睺のそれと同宮するを宜しとせず、あるいは三合拱照・對宮相照するも、那れは皆美と算するを得ず、名づけて「火月爭光」と曰う。若し火星・羅睺また陽刃・天雄・廉貞・劍鋒等の凶煞を掌れば、この人は早年に慈母を失うならずんば、即ち自己眼疾を患えん。其の中若し金星の月と交相輝映するあり、あるいは水星の蟾魄を涵映するあり、あるいは「太乙蟾を抱く」の格を成すも、卻って生れて冬令に逢い、あるいは水・土・木の宮に落ち、あるいは水・土・木の度の上に躔れば、皆所を失いたりと算す。縱い顯達すとも、亦だ先難して後易しか、あるいは貧寒の中より家を起す。たとい貴顯なるとも、孤独を主る。

論凡日月交蝕必竟日蝕,在初一日月,蝕在十五十六,如日犯羅計晝生必蝕如月,犯羅計夜生主蝕。晦朔月之無光,弦望月之有輝,孤月獨明惟初八以後。至二十三以前,夜生者為妙,其它日不取。惟冬天孤月獨明反不為美,又嫌金孛水木氣相伴極喜火羅之助為上。

大凡日月の交食は、日食は必定して初一に發生し、月食は必定して十五・十六に發生す。若し太陽が羅睺・計都に冲犯せられて而も人が白天に生まれば、應に日食すべし。若し太陰が羅睺・計都に冲犯せられて而も人が夜裏に生まれば、就中月食を主る。晦朔の時は月亮光なく、弦望の時は月亮輝あり。いわゆる「孤月獨明」は、只だ初八以後より二十三以前に在り、而も要して夜裏出生したるこそ妙なり、其余の日子は皆取らず。唯だ獨り冬天の孤月獨明は反って美ならず、また金星・月孛・水星・木星・紫気の傍に相伴うを嫌い、最も火星・羅睺の來て相助するを喜び、那れこそ上等と算す。

張果星宗十一・太陰論、所溫周若水著

太陰乃水之精也,人之身也。一日行十三度為準,人生以十二時所屬,何度盈虧。明晦即管人之禍福,今術者多不識晨昏度,只論琴堂虛實以故不精不驗。朔後為昏度,望後為晨度。太陽元火之氣為諸曜之主,不變不化月與金木水火土,氣孛羅計皆變化不常,故日為君月為臣五行為人民。

太陰は水の精華にして、即ち人の身なり。それは一天に十三度を運行す、これ常數なり。人が十二時辰の中の某か一刻に出生し、太陰が恰好哪か一度に行き到り・盈か虧か・明か暗かは、便ちこの人の一生の禍福を管す。如今の術士は多半晨度・昏度を認識せず、只だ琴堂盤の上の虛實を講る、ゆえに推るに精ならず・斷ずるに驗ならず。朔日以後の行く所の度は「昏度」と算し、望日以後の行く所の度は「晨度」と算す。太陽は元火の氣にして、衆曜の主と爲り、本身變ぜず化せず。而も太陰と金・木・水・火・土の五星、および紫気・月孛・羅睺・計都の四餘とは、皆變化常なし。ゆえに太陽は君、太陰は臣、五行は百姓なり。

月借日之光,五行借月之光,所以用月美者富貴多,凡四餘作權柄又為干戈與七政,共格為文武同行必鎮守邊疆之命。性理雲月本黑色如漆,盤則受日之光先儒之理明矣。一未為太陰宮何也。蓋午後陰生為水之精而亥卯。未合木局惟未宮井,度最長所賴水垣得子母相顧以成太陰之象,土不能傷月故也。午為太陽午與未合,臣借君光月借日光故耳。

月は太陽の光を借り、五行また月の光を借る、ゆえに太陰を取用して美なる人は、多半富貴なり。四餘若し權柄を掌れば、就中干戈兵革に化作す。それらが七政と合して格局を成して文武同行せば、必是れ邊疆を鎭守するの命なり。《性理》の一書にいう、月亮は本來漆黑の色にして、圓盤のごとく太陽の光を承受す――先儒の道理は講りて甚だ明白なり。人問うて曰く、何を以て未宮を太陰の宮と爲すや。午時以後陰氣始めて生じ、而も月は正に水の精なるを以てなり。亥・卯・未の三合成して木局と爲り、唯だ獨り未宮の含む所の井宿度數最も長く、水垣に靠りて子母相顧するを得て、こそ太陰の象を成就し、土もまた就中月を傷る能わざるなり。午宮は太陽の宮たるに至っては、午と未と相合し、正に臣の君の光を借り・月の日の光を借るの意思を取るなり。

一太陰在天有三府奎壁斗也,最是文明之宮。凡月在斗生於有光之際就斗牛泊命行氐,土度中進士狀元,若晦冥之際亦斗泊命只得妻財子力,行氐角限發財福而已。一月居斗而命安奎乃月明,官祿行丑限為御史,若角住命月在斗為富格也。

太陰は天上に三處の府邸あり、即ち奎宿・壁宿と斗宿なり、皆最も文明の宮位なり。凡そ太陰が斗宿に在りて而も人が月に光あるの時に生まれ、また命を斗・牛の上に安じて、「氐土貉」の度に行き到れば、便ち能く進士に中り・狀元に點ぜられん。若し月色晦暗の時に生まれて、同じく命斗宿に坐すれば、便ち只だ妻財と子女の力とを得るに止まり、氐宿・角宿の限に行き到るも不過些かの財福を發する而已。太陰が斗宿に居りて而も命宮を奎宿に安ずるは、那れは月光明亮にして官祿の位に居るなり、丑宮の限に行き到れば御史たるべし。若し命宮が角宿に住して太陰が斗宿に在れば、則ち是れ富格なり。

一月在井諸星不雜又安命於鬼,井卯地有星拱起乃是天官,大夫畢度高中。一月在奎宿為太陰,朝天酉宮安命行限見月中,舉壁水度中進士。一月在壁者以畢月安,命生光輝之際,行奎壁度聯科作佈政官,若生上下弦之際只納粟奏名。

太陰が井宿に在りて而も衆星の來て混雜せず、また命を鬼宿に安じ、井宿の属する所の卯地にまた星の拱起あれば、那れは即ち天官大夫の命なり、畢宿の度に行き到れば必然に高中せん。太陰が奎宿に在るを、「太陰天を朝る」と呼び、命を酉宮に安じ、行限太陰を見れば便ち能く擧に中り、「壁水貐」の度に走れば進士に中るべし。太陰が壁宿に在る人は、則ち「畢月烏」を以て命を安じ、而も要して月光の明亮の際に生まるるを得べし、奎・壁の度に行き到れば連科及第して、布政の官を做到すべし。若し上下弦の際に生まれば、就中只だ粟を捐納して個の名を掛くるに靠る而已。

一月在奎氣星同行酉宮,立命生於亥子時乃祥雲捧月之象,限見月即高科子限為太守,行斗度死於路。一月最不宜坐箕參尾女,四度反覆成敗之人。一月躔心者金星相伴,巳宮立命行未限發科或木星伴必雕巧妝花之人,月在畢命在午官為御史。

太陰が奎宿に在りて而も紫気と同行し、命宮が酉宮に立ち、人また亥・子の時に生まれば、これ即ち「祥雲月を捧ぐ」の象なり、行限太陰を見れば便ち科第に高中し、子宮の限に走れば太守たるべく、斗宿の度に行き到れば則ち路上に死せん。太陰は最も箕・參・尾・女のこの四宿の度に坐するを宜しとせず、那樣の人は一生反覆・成敗無常なり。太陰が心宿に躔りて而も金星の相伴あり、命宮が巳宮に立てば、未宮の限に行き到れば便ち能く科に中らん。若し木星相伴に換えば、就中必定是れ雕鏤巧作・花を裝し彩を描くの工匠なり。太陰が畢宿に在りて而も命宮が午に在れば、官御史に至る。

一月掛柳梢五度之外不取,又未宮安命畢度中魁有火,在四土度行胃土度即死,四土度無火行婁奎度作翰林官。柳度在未乃月之本宮,至柳四柳五過午宮,故不取。一月喜漏羅計之外以月為身,命官福田財方為得體,若月為遷移八煞閒極奴僕相貌之主縱有光,亦弄巧成拙,先榮後辱或流落江湖者多。

太陰が柳宿の梢頭に掛り、五度を超過すれば就中取るべからず。また例えば命を未宮に安じて太陰が畢宿の度に在れば、魁首に中るべし。ただし若し火星の「四土」の度に落つるあれば、「胃土雉」の度に行き到れば便ち死せん。若し四土の度の上に火星なければ、婁・奎の度に行き到れば便ち能く翰林の官を爲すべし。柳宿の度數は未宮に属し、本來是れ太陰の本宮なり。しかるに柳宿の四度・五度に到れば已に午宮に跨ぎ進み、ゆえに取らず。太陰は羅睺・計都の夾む所の範圍の外に漏るるを喜び、幷して太陰を以て身宮と爲し、あるいは命宮・官祿・福德・田宅・財帛の主と作るを以て、こそ體を得たりと算す。若し太陰が遷移・八殺・閑極・奴僕・相貌のこの幾宮の主と作れば、縱い光あるとも、亦だ巧を弄して拙を成し、先榮して後辱し、あるいは江湖に流落するの居多し。

一月居閒極止有三所,命在酉月在未,命在丑月在亥,命在巳月在卯,雖得格無大貴。若以他宮為閒極論乃僧道貧薄之命,經云月居閒極反為祥更喜臨於華蓋。月乃身主居兄弟之宮,主清閒富貴。一太陰最宜臨財帛加財星高起,必享千鍾之祿,若月被蝕掩因祖財成敗。

太陰が「閑極」宮に落ちて而も仍お取用すべきは、唯だ三種の位置あり。命が酉に在りて月が未に在り、命が丑に在りて月が亥に在り、命が巳に在りて月が卯に在り。ただし不過たとい格を成すとも、大貴なし。若し別の宮を以て閑極と作して論ぜば、那れは即ち僧道貧薄の命なり。經文にいう、太陰が閑極に居れば反って吉祥、若し更に「華蓋」に臨めば就中更に好し、と。太陰既に身主にして、また兄弟の宮に居れば、清閑にして富貴を主る。太陰は最も財帛の宮に臨むを宜しとし、更に財星の高々と升起するを加えば、必ず千鍾の祿を享けん。若し太陰が食蝕遮掩せられば、便ち祖上の家産に因りて成敗を生出さん。

一月與妻星同宮,因妻致富或因親致親,若財星原陷必自成自立致富,又怕白虎飛廉的煞大小耗?之財,雖發未免先成後敗。一日月同入財宮必招橫財,晝生以財求名夜,生先貧後富加羅計發驟。一月孛同入則宮,若財宮屬金必因酒色壞財,或因酒色喪身。孛乃月之餘好酒好色,若同財會金必主是事。

太陰と妻星とが同宮は、妻に因りて致富するを主り、あるいは親戚に牽引せられて親事に攀上せん。若し財星本來落陷せば、則ち必ず自立門戶・白手起家して致富せん。更に「白虎」「飛廉」「的殺」および大耗・小耗(底本ここに一字を缺く)の來て錢財を劫奪するを怕る、那樣ならば縱い發起すとも、先成して後敗するを免れず。太陽太陰が一同に財帛宮に進入すれば、必ず橫財を招かん。晝生まれは錢財に靠りて名聲を換取し、夜生まれは先貧して後富し、若し更に羅睺・計都を加えば、發財は來るに甚だ急驟ならん。太陰と月孛とが一同に財帛宮に進入すれば、若し財宮が金に属せば、この人は必ず酒色に因りて財を敗し、甚だしきは酒色に因りて命を喪わん。月孛は本來太陰の餘氣にして性好酒色、若し財星と會して金宮に在れば、一定してこの類の事に應ず。

一月同金入財宮必得母財發達,惟在寅宮謂金騎人馬必敗母之財,廢母之業。一月在星以午為財帛者,復帶金刃必盜,父之財兼本身庶出,以月為身在午不光故也。一兄弟屬土屬木帶殺克太陰於財,宮必主兄弟爭奪不和。一申宮安命太陰在未及酉宮,畢月度立命太陰不離於申宮之畢,皆是做官方面致富錢糧之官。

太陰と金星とが一同に財帛宮に進入すれば、必ず母親の財産を得て發達せん。唯だ獨り寅宮に在るは行わず、那れを「金人馬に騎る」と呼び、必定して母親の錢財を敗光し・母親の家業を廢せしむ。太陰が「星日馬」に在りて午宮を以て財帛と爲し、若しまた金星の化成したる陽刃を帶びば、この人は必ず父親の錢財を偷取し、本身還って是れ庶出なり、太陰を以て身宮と爲すもそれが午宮に於いて光明を得ざればなり。兄弟宮が土に属しあるいは木に属して、凶煞を帶びて財帛宮に於いて太陰を克傷せば、必ず兄弟の財を爭い和せざるを主る。命宮を申宮に安じて太陰が未宮あるいは酉宮に在り、またあるいは「畢月烏」の度を以て命を立てて太陰が申宮の畢度を離れざるは、これらは皆外放して官を爲り・錢糧を掌管して致富するを主る。

一太陰喜居官祿務要有光為貴格,若在辰戌丑未宮只為納粟奏名之士。一月在寅亥宮為官祿者最怕落木,寒蟾必是寒儒。一月在子午卯酉為官祿者酉宮,主風憲餘三宮皆雜流及五六品之階。酉宮乃月之所出之宮。一月掌財星入官祿以財奪名,亦納粟之官。一月兼奴入官宮乃吏員之命。一月喜孤居,官祿則清有星混之,則濁或生上弦縱晝月亦清生,下弦晝生乃秀而不實,又看官祿主如何。

太陰は官祿宮に居るを喜ぶ、ただし務めて光あるを要し、こそ貴格と算せられん。若し辰・戌・丑・未の四墓宮に落ちば、就中只だ個の捐納掛名の士子なるのみ。太陰が寅宮・亥宮に在りて官祿の主と作るは、最も「落木寒蟾」を怕る、那れは必是れ清寒の儒生なり。太陰が子・午・卯・酉の四正の宮に在りて官祿の主と作るは、唯だ酉宮のみ風憲監察を執掌するを主り、其余の三宮は皆雜途出身および五六品の官階なり――酉宮は正に月の升る所の處たればなり。太陰が財星を掌りて官祿宮に進入するは、那れは財を以て名を奪うなり、また是れ捐納し來るの官なり。太陰が兼ねて奴僕の主と作りて官祿宮に進入すれば、就中是れ吏員の命なり。太陰は獨り官祿の宮に居るを喜ぶ、那樣にしてこそ清なり。別の星の來て混雜するあれば、就中濁れり。あるいは上弦に生まれば、縱い是れ白晝の月なるともなお還って清と算す。下弦に生まれて而もまた白天なれば、就中秀にして實ならず。このほか還って須く官祿宮主の何如なるを看るべし。

一假如日在申月在寅命在亥,合大富貴子亦秀氣合格也。一如月在寅以寅為官,宮金同行必謫降仕路加飛廉天雄必犯御刑。一月生殘晦之際帶遷移,主入官宮又帶刃雄等,煞必因名得罪徒流千里,及與為官人爭告。一月帶八煞入官祿金木為飛,廉白虎劍鋒侵戰行,此限加四餘流來,必死亂兵之下。月乃母后之象,性本善慈,人依之為母。何況遇此凶煞則殺身而殞命者豈能免乎。

譬えば太陽が申に在り・太陰が寅に在り・命宮が亥に在れば、大富大貴の格を合成し、子女もまた清秀にして、皆格局に合す。また例えば太陰が寅に在りて寅宮を以て官祿の宮と爲し、若し金星それと同行せば、仕途の上に必ず貶謫降職に遭わん。更に「飛廉」「天雄」を加えば、必定して御前の刑を觸犯せん。太陰が月色殘晦の際に生まれ、また遷移の主を帶びて官祿宮に進入し、還って陽刃・天雄等の凶煞を帶びば、この人は必ず名聲に因りて罪を獲、千里の外に流放せられ、あるいは官を爲るの人と公堂に對簿せん。太陰が「八殺」を帶びて官祿宮に進入し、金星・木星が化作して「飛廉」「白虎」「劍鋒」と爲りて前に來りて侵戰すれば、此の限に行き到り、更に四餘流年の星の凑り來るあれば、必ず亂兵の刀の下に死せん。月は本來母后の象にして、性情善良慈愛にして、人人それに依りて母と爲す。況んやまたこの等の凶煞に遇うや、然らば殺身殞命の禍、怎樣にして躲れ得んや。

一火助月於官祿主權貴,一掃千兵之命,惟月帶刃不喜近於火羅。一月入官祿而貧蓋因寒孛拱之,及金水嚴凝侵之而宮空亡耗難?之,及月躔初末度並受制之度故也。一有望月居官祿而不顯者,蓋夜生論身度為要看本度所屬何星,若是月三方掩映爭光羅計親之為武臣,惟秋夜望月主秀氣。一春月居官見金水者,王府訓導之命也。月與金水皆聚陰之象,柔弱之身當任此職。

火星が官祿宮に於いて太陰を輔助するは、權を掌り顯貴を主り、是れ一掃千軍の將帥の命なり。只だ太陰若し陽刃を帶びば、就中火星・羅睺に靠近するを喜ばず。太陰が官祿宮に進入して卻って舊に依りて貧寒なるは、那れは寒冷の月孛の來てそれを拱し、また金星・水星の嚴寒を帶びて相侵し、而も宮位が空亡に落ち、耗神と難星(底本ここに一字を缺く)とに困られ、更に太陰が某か宿の初度末度あるいは受制の度の上に躔るの緣故なり。また望日の滿月の官祿宮に居るも顯達せざるあり、那れは夜裏生の人は須く身度を以て主と爲し、須く身度の哪か一顆の星に属するを看るべし。若し太陰が三方に於いて遮映せられて人と光を爭い、羅睺・計都またそれと親近せば、那れは即ち武臣の命なり。唯だ秋夜の望月のみこそ秀氣を主る。春月の官祿宮に居りて金星・水星を見るは、是れ王府訓導の命なり、月と金水と皆陰氣聚集の象にして、身體柔弱なれば、正に宜しくこの種の閑職を擔任すべきなり。

一人月坐箕風生於望,夜因木在箕而生風,縱光明為狂妄之士也。一人月生望夜坐翼已為奇妙,然居巳為陽極陰不可居而月化祿金掌八煞,復居難地少年高科行官,宮為哺艮革前程。一有申宮坐命月在亥,生於望夜前以財入官祿,主享祖財納粟。因月帶刃行於室火,火羅三方迫之,又木在巳生風之地而限又弱行,此限失火官司刑剋巳屬巽卦象取巽為風。

人ありて太陰が箕宿に坐して望日に生まれり。箕宿は風を主り、木星が箕宿に在れば更に能く風を生ず、ゆえに縱い月色光明なるとも、只だ是れ個の狂妄の士なり。人ありて太陰が望夜に生まれて翼宿に坐す、本已に奇妙なり。無奈何の翼宿の属する所の巳宮は陽氣の極處にして、陰星は居るを宜しとせず、而も太陰化作して祿星と爲り・金星また「八殺」を掌り、重ねて更に難星の地に落ち入る、ゆえに少年科第に高中すといえども、官祿の宮に行き到れば前程受阻して・須く別に變革を謀らん。また命宮が申に坐して太陰が亥に在り、望日の前に生まれ、財星を以て官祿宮に進入するあり、祖上の家財を享け・捐納に靠りて名を得るを主る。只だ太陰が陽刃を帶びて「室火猪」に行き到り、火星・羅睺また三方より逼迫し、木星が巳のこの風を生ずるの地に在るを加え、而も行限本身また弱し、此の限に走り到れば便ち火災に遭い・官司を喫し・刑克を受くん――巳は巽卦に属し、卦象は巽を取りて風と爲す。

一有翼火住命月生望,夜在參水猿,又謂福居祿位乃一清寒之人何也。蓋水為的劫廉雄水月為鬼克,故不能發也。一有六月十二日月亦在房命在虛為教讀之人,養子為盜無結果何也。蓋因盛夏之際以陽氣勝陰,復在火宮太陽傍照月帶煞,復有劫刃兩傍得文昌在焉,頗知文墨其實火日盛,竊亥木之財而貧也。

人ありて「翼火蛇」を以て命に住し、太陰が望夜に生まれて「參水猿」に落つ、これ本來「福祿位に居る」と呼ぶべし、何を以て卻って個の清寒の人たるや。那れは水がここに於いて化成して「的殺」「劫煞」「廉貞」「天雄」と爲り、而も水と月とまた鬼宿に克せらるるを以て、ゆえに發達し起る能わざるなり。また六月十二日に生まれたる人あり、太陰もまた房宿に在り、命宮は虚宿に在りて、書を教えるの先生を爲り、養う所の兒子は卻って強盜を爲り、一生結果なし、これまた何を以てや。那れは盛夏の際陽氣の陰氣に勝り、太陰また火宮に落ちて而も太陽に傍より照射せられ、本身煞を帶び、兩傍に還って劫煞・陽刃あるを以てなり。好んで是れ「文昌」其の中に在るあり、ゆえに還って略々文墨に通ず。其實是れ火と日と太も盛にして、亥宮の木星の財氣を偷み去れり、ゆえに貧窮なり。

一人心月住命月坐星,生於望夜木同行於張為道官何也。蓋陰占極陽之地主出祖,過房木氣掌孤劫,所以為斯文道官。一月在戌奎生在望,夜以未垣安命六己生人何以至貧而孤戊寅生人何以至富而貴。鄭先生云:己人帶刃,所以貧孤。戊人帶貴,所以富貴。未垣安命己生人刃在未戊,生人貴人在未,所以有貴賤之分,宜細推之可見。

人ありて「心月狐」を以て命に住し、太陰が星宿に坐し、望夜に生まれて而も木星と張宿に同行せり、卻って道官を爲り、これは何を以てや。陰星が極陽の地を占據するを以て、祖業を離れ・他姓に過繼するを主る。木星・紫気また「孤辰」「劫煞」を掌るを以て、ゆえに斯文一路の道官と成れり。また太陰が戌宮の奎宿に在り・望夜に生まれ、而も未宮を以て命を立つるあり。何を以て六個の己年生の人は貧窮孤苦にして、戊寅年生の人は卻って富貴なるや。鄭先生に曰く、己年生の人は羊刃を帶ぶるを以て、ゆえに貧孤なり。戊年生の人は貴人を帶ぶるを以て、ゆえに富貴なり。同じく是れ未宮に命を安ずるも、己年生の人の羊刃は未に在り、戊年生の人の貴人は未に在り、貴賤の分は即ちここに在り、當に細細に推詳してこそ看え出るべし。

一月居奴僕而庶生者貴,蓋月為母為庶今月起。奴宮高照三方與財帛官祿有情,所以富貴設,若月居奴僕帶煞無光而奴元復起高照,即皂隸之徒月坐。奴遇貴人為刀筆之吏,次則書手成家。一身主入八煞務要入天門,方合貴格煞主背太陰為賤格。

太陰が奴僕宮に落ちて而も人また是れ庶出なるは、反って顯貴を主る、月は既に母親を代表し、また庶出を代表するを以てなり。如今太陰が奴僕宮より高々と照り起こり、三方の財帛・官祿の兩宮と情あるを以て、ゆえに富貴なり。仮使太陰が奴僕宮に落ちて而も煞を帶び光なければ、奴僕宮の元神反って高照すれば、那れは即ち皂隸差役の流なり。太陰が奴僕宮に坐して而も貴人に遇うは、是れ刀筆の小吏なり。再次一等なるも、また能く文書を抄寫して家を成し業を立つるに靠るべし。身主が「八殺」の宮に進入するは、務めて亥宮のこの天門に落つるを要し、こそ貴格に合せん。若し殺星の主が太陰に背離せば、就中賤格なり。

一月望入遷移反富貴何也。曰:看三方局主何如殊不知斯命在卯月,為身在未孛在亥天關也。又玉兔騰空之象,所以為富貴也。孛在十二宮皆裸形至於亥乃天門也,必著朱衣而過之,所以不為禍而為福。一孟子命在亥月在卯孛在未,縱漏關格所以三遷之教大抵月在遷移者多,因事業反覆處見成就。

人問うて曰く、望日の滿月が遷移宮に落ち入る、何を以て反って富貴なるや。回答えて曰く、須く三方局主の何如なるを看るべし。原來この命の命宮は卯に在り、太陰は身宮と爲りて未に在り、月孛は亥に在り、亥は正に天門の所在なり。また「玉兔空に騰る」の象を成すを以て、ゆえに富貴なり。月孛は十二宮の中に皆赤身裸形の象なれども、唯だ獨り亥宮のこの天門に到れば、必定して朱衣を披きて過ぐ、ゆえに禍と爲さず反って福と爲す。孟子の命宮は亥に在り、太陰は卯に在り、月孛は未に在り、雖説關格を漏り出すと曰うも、ゆえに孟母三遷の教誨あるを得たり。大抵太陰が遷移宮に落つるの人は多く、往往事業反覆變動の處に於いてこそ成就を見るべし。

一有未望之月在張而命在辰,豈非祿居福位多主大貴見月即當中。所以身入福亦是碧玉大格。一如用太陰者不拘所在何宮隨日變化之忌,喜怒之曜相參無有不准。一劉國師命坐亥月占斗柄而諸星燦燦,拱南木又躔畢,所以為君師。經云:月為人之母即有生化之氣,故為用神切也。

人ありて望日に到らざるの月が張宿に落ち、而も命宮が辰に在る、これ豈に是れ祿星の福德の位に居る、多く大貴を主るにあらずや。一たび太陰を見れば便ち正に其の中に當る、ゆえに身宮は福德宮に入り、また「碧玉」の大格と算す。凡そ太陰を取用するは、それが哪か一宮に落つるを拘らず、皆太陽の變化に隨い、其の忌む所・喜ぶ所・怒る所の星曜を一幷に參看すべし、このようにすれば準ならざるなし。劉國師の命宮は亥に坐し、太陰は斗柄に占め、衆星燦然として南方に拱向し、木星また畢宿に躔るを以て、ゆえに能く帝王の師を爲れり。經文にいう、月は人の母親にして、本來生化の氣あり、ゆえにそれを取りて用神と作すは最も切要なり、と。

一太陰最嫌斗煞或土去計來或火去,羅來其水孛木氣皆順行,不妨怕斗斗者死,順者災若月被斗在難地則亂兵而亡。若斗在生地因禍中得福,又如四月度犯斗亦不好。太陰本沉靜之星喜居陰宮,宜逢吉宿及同宵之辰,所以為福。況逢戰鬥之煞安有不為禍乎。天星有如此況人民乎。一寧王命萬水朝宗格木月夾命於亥地,因土計羅刃於卯死後凶危。

太陰は最も「鬥煞」を嫌う――即ち土星剛く去りて計都また來り、火星剛く去りて羅睺また來るのこの前後交鬥なり。水星・月孛・木星・紫気に至っては皆順行にして、便ち妨げとなさず。總じて怕るるは鬥なり。これと相鬥するは死を主り、順行相隨するは只だ災を主る。若し太陰が鬥せられて而もまた難星の地に落ちば、就中亂兵に死すべし。若し鬥が生旺の地に在れば、反って能く禍に因りて福を得ん。更に例えば「四月」の度の上に於いて鬥を犯すも、また好からず。太陰は本來沈靜の星にして、陰宮に居るを喜び、宜しく吉宿および同じく夜間の時辰に属するに遇うべし、このようの爲に福と爲す。況んや交戰の凶煞に遇うや、那に禍と成らざるの道理あらん。天上の星尚且このごとし、況んや人間の百姓をや。寧王の命は「萬水宗に朝る」の格にして、木星と太陰とが亥地に於いて命宮を夾住す、卻って土星・計都・羅睺の化成して陽刃と爲りて卯宮に聚まるに因りて、ゆえに身後に凶危を遭遇せり。

一如小兒命看太陰三日宮所躔何如。又太陰一時過一度交接,初刻末刻仔細消詳上四刻下四刻,驗之所屬方知奧妙。一月居火地最怕水孛迫之,必溺水誤醫之厄。一木近月為煞者,必脾胃瘧疾。一金近月於木度必喘嗽及克妻。一羅近月於四金者必有足目之疾,一孛月向坐四金者主酒色病禍。一水月同坐四木度,主行醫九流之人。一氣月同坐四木度,主僧道之人。一金月同坐心月狐,主巧藝之匠。

小兒の命を推るは、須く太陰が出生後三日の内に躔る所の宮度の何如なるを看るべし。また太陰は一個の時辰に一度を走り過ぐるを要し、交接の際に、初刻と末刻と皆須く仔細に斟酌し、上四刻・下四刻の各々何度に属するかを驗證清楚にして、能く其の中の奥妙を懂得すべし。太陰が火地に落つるは、最も水星・月孛の來て逼迫するを怕れ、必ず溺水あるいは誤りて藥石を服するの厄あらん。木星が太陰に靠近して而も化作して凶煞と爲るは、必ず脾胃の病と瘧疾とを患えん。金星が木度の上に於いて太陰に靠近するは、必ず喘咳の疾ありて幷して妻を克せん。羅睺が「四金」の度の上に於いて太陰に靠近するは、必ず手足眼目の疾あらん。月孛と太陰とが四金の度に對坐するは、酒色に因りて病を生じ禍を招くを主る。水星と太陰とが「四木」の度に同坐するは、是れ醫を行いあるいは九流雜技に從事するの人を主る。紫気と太陰とが四木の度に同坐するは、是れ僧道の人を主る。金星と太陰とが「心月狐」に同坐するは、是れ身に巧藝を懷くの工匠を主る。

一論太陰何以為福。早為福遲即看度深度淺是也。凡太陰有貴格者有太乙抱蟾身居閒,極日月守照一星伴月,火月同宵,日月趨朝,金助月華,母依日月祥雲捧月,日月同宮日月互垣,火金逢月木月清貴之類皆作貴命而推之也。一月在限即論月在四正三方,亦論月不見月方看他星。一晚年行月星其限不好,即不善終見月好即能享福。一月喜居太陽之前,不喜太陽之後,名曰背君。

人問うて曰く、太陽は何に凭りて福星と爲るや。回答えて曰く、來ること早きは即ち福、來ること遲きは須く其の躔度の深淺を看るべし。凡そ太陰が貴格を構成するは、「太乙蟾を抱く」・身閑極に居る・日月守照・一星月に伴う・火月同じ宵・日月朝に趨く・金月華を助く・母日月に依る・祥雲月を捧ぐ・日月同宮・日月互垣・火金月に逢う・木月清貴等々あり、皆貴命に按じて推すべし。太陰若し行限の内に在れば、就ち其の四正・三方の位置を論ずべし。若し限中に太陰を見ざれば、こそ別の星を看るべし。晚年太陰の限に行き到りて而も限好からざれば、便ち善終するを得ず。太陰を見て而もそれが狀態好ければ、便ち能く安んじて福分を享けん。太陰は太陽の前に居るを喜び、太陽の後に落つるを喜ばず、後に落つるを「君に背く」と呼ぶ。

一論官品高低須看官星所泊之度,及格局並用神在何處,若是官星度困則看用神之度何如,但格局用神兼得所者京堂命也。一用神格局俱好只有財星混於官恩,星遠乎駕方面之官。一格局高內有所破,此外任四五品之官。一文魁星高太陰作科道等官。一餘氣用神健必掌兵。一羅為官魁或向駕,亦在京得寵。一用外盤格局及七政混雜乃雜流之職,財祿交馳財馬互換,及祿到財宮乃納粟監生命也。

官品の高低を論ずるは、須く官星の停泊する所の度數、および格局と用神とが何處に落つるを看るべし。若し官星の在る所の度が困弱なれば、就ち轉じて用神の度の何如なるを看るべし。格局と用神との兩樣皆其の所を得るは、是れ京堂の命なり。用神と格局と皆好しといえども、只だ財星が官星・恩星の間に混雜し、而も恩星また駕位を離るること較り遠きは、是れ一方に外放するの官なり。格局高しといえども其の中に破損ある所あるは、是れ外任四五品の官なり。文魁の星が高強にして太陰また好きは、科道言官を作すべし。「餘氣」の星と用神と皆強健なるは、必定して兵を掌らん。羅睺が官魁を充當し、あるいは駕位に朝向するも、また能く京城に寵を得べし。若し外盤の格局を取用して而も七政また混雜清ならざれば、就中只だ雜途出身の職位なり。財と祿とが往來交馳し・財星驛馬が互相交換し、および祿神が財宮に落ち到るは、皆捐納出身の監生の命なり。

一有不入泮門而白衣做官者此可論斗標卦氣祿馬,元天經地緯唐符國印貴人三元為要。次看內盤恩星提攜必身主微宮,主度主弱只是限好,因聰明文筆得京官,若身度健太陽高強有夾拱,此得父蔭原格無破亦漸升,至京堂原有破只升外任。斗杓卦氣天經地緯唐符國印諸吉星皆詳起,例此張果通元之秘星。

また曾て入學して生員を考取せず、白衣の身を以て官を爲るあり、これは須く「斗標」「卦氣」「祿馬」「元」「天經」「地緯」「唐符」「國印」「貴人」および三元を以て要と爲すべし。其次に内盤の中に恩星の提攜ある無しを看る。若し身主の在る所の宮が微弱にして、宮主・度主また弱く、只だ行限好ければ、則ち聰明文筆に凭りて京官を謀得せん。若し身度強健・太陽高強にして夾拱あれば、那れは父親の蔭庇を得たるなり、原本格局破無きは還って逐漸京堂に升るべく、原本破あるは就中只だ外任に升るに止まらん。斗杓・卦氣・天經・地緯・唐符・國印のこれらの吉星は、皆須く例に按じて細細に起出すべし――これ正に張果通玄の祕傳星法なり。

一論王侯駙伯命蓋侯伯要祿馬,逢空休囚爵恩星到早而諸星皆會高強。用神亦在駕前只論身星,財帛為要身星好有才志,財星好享厚福,身星晦財星疲無才能而且窮也。一指揮千百戶命與雜流同論亦宜官恩好行,限好方許高升與前侯伯命兼看為是。一總兵參將與都堂命同只是武官文星欠,高身星欠清終不能近君也。當以權印刃劫等煞同論方有助威權之用也。一太監命與僧道同只是身福田,財星好享福有權柄也。

王侯駙馬伯爵の命を論ずる。侯伯は須く祿神・驛馬の空亡休囚に落ちざり、爵星・恩星の到ること早く、而も衆星皆聚會して高強を得、用神もまた駕前に在るを要す。このほか只だ身星と財帛との兩樣を論じて最も緊要と爲す――身星好ければ則ち才幹志向あり、財星好ければ則ち厚福を享く。身星晦暗にして財星疲弱なるは、既に才能なく而も貧窮なり。指揮・千戸・百戸の命は、雜途出身と同じく論じ、また須く官星・恩星好く・行限好きを要し、こそ高昇を許さん、須く前面の侯伯の命と參照して看るべし。總兵・參將は都堂の命と相同なり、只だ武官の文星欠高・身星欠清にして、終に君王に親近する能わず、ゆえに當に權星・印星・陽刃・劫煞等を一幷に論じて、こそ威權を助長するの作用あらん。太監の命は僧道と同じく論ず、只だ身宮・福德・田宅・財帛のこの幾處好ければ、便ち能く福を享けて而も權柄あらん。

一有極貴而無子者蓋未垣安命以火為子為官火,至西而發,故得極貴而無子,若丑安命以金為子為官。金至西而囚,故得子而不發貴,看本星所泊何處高照何方。若有福星弱官星高得貴而不得子官,星高福星健主福與子俱好。經云:福德男女同一局也,若男女主好福德弱,雖有子不得盡終。一有僧道尼姑後還俗,生子者皆因原恩福官,度休囚煞神孤寡切照,後限遇夫妻星動驛馬桃花星照,孤寡皆去故生子也。

極貴にして而も子なきの人有り。那れは命を未宮に安じて而も火星を以て子星と爲し兼ねて官星と作る、火は西方に行きてこそ發達す、ゆえに極貴を得て卻って兒子なかりしなり。若し命を丑宮に安じて金星を以て子星と爲し兼ねて官星と作れば、金は西方に行きて卻って囚地に入る、ゆえに兒子ありて卻って貴を發する能わざりしなり。總じて須く本星の何處に停泊し・哪方に高照するを看るべし。若し福星弱くして官星高ければ、就ち貴を得て而も子を得ず。官星高く・福星また健なれば、那れは福分と子嗣と皆好し。經文にいう、福德宮と男女宮とは同じく一局に属す、と。若し男女宮の主好くして福德宮弱ければ、兒子あるといえどもまた彼の善終を保する能わず。還って僧道尼姑の後來還俗して子を生ずるあり、皆本來恩星・福星・官星の在る所の度が休囚にして、而も煞神と孤辰寡宿とが貼近照臨するを以てなり。後運に到りて夫妻星の發動し・驛馬桃花の星の照らし來るに遇い、孤寡の煞盡く去れば、ゆえにこそ子を生ぜり。

論五星相生

火宜獨居生星不宜重見,如木生更不宜見氣。木喜相生須要得,時如秋木落陷水孛同生,則木浮矣。限行煞地加浮沉主水厄。土主羅火夾生根本,雖固失之太驟,若守命主其非疾似疾加煞則疾。金喜土計夾生根本,固但發遲遇生旺則高。水宜金生但秀而欠實,凡金水皆秀星不若木土火羅之盛。

火星は獨居を宜しとし、それを生ずるの星は重複出現するを宜しとせず。例えば既に木星の來て生ずるあれば、更に紫気を再び見るを宜しとせず。木星は星の相生するあるを喜ぶ、ただし必須時を得るを得べし。譬えば秋の木は本已に落陷せり、若し水星・月孛が一同に來て生ぜば、木は反って漂浮して根なからん。行限が煞地に走り到り、更に「浮沉」の煞を加えば、就中水厄を主る。土星は羅睺・火星の兩邊より夾みて來りて生ずるに由り、根本穩固なりといえども、過ぎて急驟なるを失す。このような土星若し命主を守れば、この人は病に似て病にあらざらん、更に凶煞を加えば就中真に病と成らん。金星は土星・計都の兩邊より夾みて來りて生ずるを喜び、根本穩固にして、只だ發達の遲きを得べし、一旦生旺の地に遇えば便ち能く高昇せん。水星は宜しく金星の來て生ずるあらん、ただし只だ清秀にして踏實を欠く。大凡金・水は皆秀氣の星に属し、木・土・火・羅の那樣の氣勢旺盛なるに如かず。

論五星相克

金遇火羅克最凶加重,煞則傷殘,蓋飛廉陽刃為重也。金不宜為飛廉陽刃,羅火不宜為天雄地雌。木不宜金克,若金為飛廉陽刃最凶,他煞稍輕。水不宜土克強遏,則水不順流加計則水渴矣,或主氣滯女人主月水不通。火忌水克加孛則凶。土忌木克加氣則重,主疾限遇之難療或瘧疾加,煞則經年不愈。此以物理論之誠然矣,以及人身五臟稟天之五行論之,其疾病各有所屬,信不誤也。惟有土星為害則久。

金星が火星・羅睺の來て克するに遇うは、最も凶險にして、更に重煞を加えば就中傷殘せん、其の中「飛廉」「陽刃」を以て最も重しと爲す。ゆえに金星は飛廉・陽刃に化作するを宜しとせず、羅睺・火星もまた天雄・地雌に化作するを宜しとせず。木星は金星に克せらるるを宜しとせず、若し金星また是れ飛廉・陽刃なれば就中最も凶なり、別の凶煞は還って稍く輕し。水星は土星に克制せらるるを宜しとせず、土一たび強行阻遏すれば、水は就中順流する能わず、更に計都を加えば、水は便ち枯竭し、あるいは氣機の鬱滯を主り、婦女は則ち月經不通を主る。火星は水星の來て克するを忌み、更に月孛を加えば就中凶なり。土星は木星の來て克するを忌み、更に紫気を加えば就更に重く、疾病を生ずるを主る。行限遇うれば便ち醫治し難く、あるいは瘧疾を害し、更に凶煞を加えば就中經年愈えず。これらは物性の理を以て看れば確實にこのごとし。更に人身の五臓の天上の五行を禀受するを以て論ずれば、各種の疾病もまた各々属する所有り、確實に錯らざらん。只だ唯だ獨り土星の爲害するの時間は最も久し。

論吉星守命

木主慈清修近文加水則文章蓋世,安於巳或未或奎為最。金性剛烈主燥不藏事,得所則好義。遇水則淫,孛次之,見氣孤硬。水星多智巧無善星,三方對照則性流無定,遇孛則氾濫矣。遇土同躔如水命人及坐命於水,則沉晦如主為奴。原無生旺祿貴宮而為大小耗,天地耗並則為潛偷之人終身晦滯,無能為。

木星は慈愛・清雅修潔にして文墨に近きを主る、更に水星を加えば、便ち文章世に蓋わん、命を巳宮・未宮あるいは奎宿に安ずるを以て最も好しと爲す。金星は性情剛烈にして、人の性急にして事を藏る能わざるを主る、若し其の位を得れば便ち義を行うを好む。水星に遇えば則ち淫を主り、月孛に遇えば稍く次ぎ、紫気を見れば則ち孤僻強硬なり。水星は多く智謀巧思あり、若し吉星の相伴なく、只だ三方に於いて對照するのみなれば、この人の性情は漂流して定まらず。月孛に遇えば更是れ泛濫して歸するなし。水星と土星とが同度は、如果本命水に属しあるいは命宮が水宮に坐せば、この人は便ち沈滯晦暗にして、主人を爲るもまた個の奴僕のごとし。本來また生旺・祿神・貴人の宮に在らず、反って大耗・小耗と成り、更に天耗・地耗と幷して一處に在れば、那れは即ち暗中に偷竊するの人なり、終身晦滯にして作爲する所なし。

土主厚重得局守信如在巳,雖破局或土命人則星照,本家或長生祿馬貴人加臨,皆作好論如壬寅壬申,生人長生貴人在巳是也。火羅助之其性不甚響快,貌亦不揚,土計同宮其人執拗自是窒塞不通。火得局好禮化耗反主耗,財虛花使用,若不得地則弄巧成拙,加煞急燥主身常生瘡痍或至於癩而壽不遠。

土星は厚重を主る、若し能く局を得れば便ち信用を守らん。譬えば土星が巳宮に在れば、たとい格局破せらるとも、あるいは本命土に属して星の本家を照臨するあり、又あるいは長生・祿神・驛馬・貴人の加臨あれば、皆好しと爲して論ずべし――例えば壬寅・壬申年生の人の長生と貴人と皆巳宮に在るがごときなり。若し火星・羅睺の來て相助するあれば、この人の性情は甚だ爽快ならず、相貌もまた出衆せず。土星と計都とが同宮は、この人執拗自是にして、心思窒塞して通ぜず。火星局を得れば、人の禮を好むを主る。それ若し耗神に化作せば、反って財を破るを主り、錢財虛花して亂使す。火星地を得ざれば、就中巧を弄して拙を成す。更に凶煞を加えば、この人は性急暴躁にして、身の上に常に瘡瘍を生じ、甚だしきは癩疾を患上して而も壽命長からざらん。

日喜金水同宮則人材美貌,或能言日忌與羅同守,命非足疾則目疾。日遇孛在前後者皆不吉,但後重於前亦主有疾或瞽或目疾或主傷,親火尤甚但火主上孛或上或下。月喜望夜或上下弦宜金火助之,孛在後則好在前,則不吉。月遇計則主目疾,月與土同躔亦與火日同論。凡日宜晝月宜夜晝月守命或遇火羅,則晦亦主人貌黑土計宜晝不宜夜氣,木亦然。

太陽は金星・水星と同宮するを喜ぶ、那樣なれば人材出衆・相貌俊美にして、あるいは能く言い能く道うなり。太陽は羅睺と同じく命宮を守るを忌む、那れは脚上に病あるならずんば即ち眼睛に病あらん。太陽が月孛に遇うは、前に在るを論ぜず後に在るを論ぜず皆不吉なれども、後に在るは前に在るに比して更に重く、また疾あるを主り、あるいは目盲眼疾、あるいは親長を傷克し、火星に遇えば尤も厲害なり。ただし火星は多く上方に在り、月孛は則ち上あるいは下なり。太陰は望日の夜に生まるるを喜び、あるいは上下弦に生まるるも、また宜しく金星・火星の來て相助すべし。月孛がそれの後に在るは還って好し、前に在れば就不吉なり。太陰が計都に遇えば、就中眼疾を主る。太陰と土星とが同度は、また火星と太陽との例に照らして論ず。大凡太陽は白天生を宜しとし、太陰は夜裏生を宜しとす。白天の月が命を守るか、あるいは火星・羅睺に遇えば、就中晦暗して光なく、また人の膚色の黑に發するを主る。土星・計都は白天を宜しとして夜裏を宜しとせず、紫気・木星もまた一樣なり。

凡紫氣守命皆主多須躔,水土度者多,金度者少,又夜火好禮晝土持重矮肥木主慈愛人必清秀。金性剛不藏事遇火則淫亂,在妻宮加煞則妻淫,水木主清秀如會文昌星或巳亥學堂或奎井亥,宮皆為文章之士夜火奎壁火命。亦然奎木伶俐三方咸池,咸池或遇金,孛主風流奴主高則為樂人。水土守命晦甚晝火坐命夜,土切照亦然晝火暴怒夜土頑愚。

凡そ紫気が命を守るの人は、皆鬍鬚多きを主る。水度・土度の上に躔るは更に多く、金度の上に躔るは就中少なし。また夜生まれにして火星あるは、人と爲りて禮を好む。晝生まれにして土星あるは、持重にして身材矮胖なり。木星あるは慈愛を主り、人もまた必定して清秀ならん。金星は性情剛硬にして・事を藏る能わず、火星に遇えば就中淫亂せん。若し妻宮に在りて更に凶煞を加えば、便ち妻子の淫佚を主る。水星・木星は人の清秀を主る、若し「文昌」に會し、あるいは巳・亥のこの兩座の學堂の宮に落ち、あるいは奎・井および亥宮に在れば、皆是れ文章あるの讀書人なり。夜生まれにして火星が奎・壁に在るか、あるいは本命火に属するも、亦だ一樣なり。奎宿は木に属し、人の伶俐を主る。三方に於いて咸池に遇うか、あるいは咸池また金星・月孛に逢えば、就中風流を主る。若し奴僕宮の主が高強なれば、この人便ち是れ樂工なり。水星・土星が命を守るは、晦暗甚だし。白天生にして火星が命に坐するか・夜裏生にして土星が貼近照臨するも、亦だ是れのごとし。白天の火星は人の暴怒を主り、夜裏の土星は人の頑愚を主る。

天經地緯拱身拱命皆為上,只不喜遇斗標指破斗標居官,官不起亦貴格。五曜聯珠四餘,不雜為貴但不宜背命。五星聚天門命坐其間大貴亦不宜餘氣間之。四餘七政皆欲得所宜向東南不宜西沒,雖居離明又不宜背命。或五曜聯珠命坐其間亦富貴。

「天經」「地緯」の兩星が身宮を拱し・命宮を拱するは、皆上格に属す、只だ「斗標」の來て指破するに遇うを喜ばず。斗標若し官祿宮に居れば、官位就中昇り起これず、ただし仍お貴格と算す。五星が一串に連なりて聯珠のごときにして、而も四餘の來て混雜するなければ、便ち貴格なり。只だ命宮に背離するを宜しとせず。五星が亥宮のこの天門に聚まり、命宮また其の間に坐すれば、大貴を主る、ただし亦だ餘氣の星の中間に夾まるを宜しとせず。四餘と七政とは皆各々其の位を得るを要し、宜しく東南に朝向し・西方に落ちて沈沒するを宜しとせず。たとい南方の光明の地に居るとも、また命宮に背離するを宜しとせず。若し五星聯珠にして命宮が正に其の間に坐せば、同じく富貴を主る。

如命在卯七政在南趨從必貴位至八座,凡觀星皆宜拱命不宜背命。格高命高主富貴,雖居暗地不可作下論。或巳亥有星其餘皆無星,亥巳安命主貴大抵已上安命不如亥上為妙。大抵五星及四餘守人身命皆從其星象之性情,形貌性質以比人之賦異者各有所稟。

譬えば命宮が卯に在り、七政皆南方に在りて趨附隨從せば、必定して顯貴にして、位八座公卿に至らん。凡そ星を看るに、總じて命宮に拱向するを以て宜しと爲し、命宮に背離するを宜しとせず。格局高く・命宮もまた高きは、富貴を主る。たといこれらの星が幽暗の地に落つるとも、また下等と爲して論ずべからず。またあるいは巳・亥の兩宮に星ありて其余の各宮に皆星なければ、命を亥宮あるいは巳宮に安ずるも皆貴を主る。ただし大體の上、命を巳に安ずるは命を亥に安ずるに如かずして來るに妙なり。總じて五星と四餘とが人の身宮命宮を守るは、皆順いに各自の星象の性情・形貌と質地とに依りて、人の禀受する不同の天賦に比擬し、各々其の秉性あり。

論殺星守命

刃並天雄劫加地雌守星善則險處獲財,限路危則亡生喪魄。飛廉陽刃忌見羅計,官符病符月符不宜重見,見則有囹圄之患。天馬地驛會木孛一生招是惹非,天耗地耗守田財終身貧窮偃蹇。若大小耗並劫盜辱身,劫刃地雌遇妻星揚鞭再醮,天雄白虎入官宮多招橫禍。

「陽刃」が「天雄」を幷し、「劫煞」が更に「地雌」を加うるに、若し守る所が善星なれば、還って能く險處に於いて財を得べし。一旦行限危地に走り到れば、就中命を喪い魂を亡せん。「飛廉」「陽刃」は羅睺・計都を見るを忌む。「官符」「病符」「月符」は重複出現するを宜しとせず、一出現すれば即ち牢獄の災あらん。「天馬」「地驛」が木星・月孛に會するは、一生是を招き非を惹かん。「天耗」「地耗」が田宅財帛を守るは、終身貧窮困頓ならん。若し大耗・小耗一齊に門に臨めば、就中搶劫盜竊に遭いて身その辱を受けん。「劫煞」「陽刃」「地雌」が妻星に遇えば、妻子は鞭を揚げて改嫁せん。「天雄」「白虎」が官祿宮に進入するは、多く橫禍を招かん。

陽刃在命性必橫,劫煞在命性必孤,又云天雄在命性必雄。陽刃在命必有疾加天雄必破相,氣羅相會亦主孤,大小限見月符又須傷上損下。孤辰寡宿會劫刃華蓋則為泉石間人,天耗會的劫刃亡非雷傷則當虎噬,度健限強亦主身亡不知暗煞加臨三方切照,財福失經命元雖弱而又榮華蓋緣夾拱有力,日月目之象亦親之象計羅近之則目有疾。

陽刃が命宮に在れば、性情必定して蠻橫なり。劫煞が命宮に在れば、性情必定して孤僻なり。また說法あり、天雄が命宮に在れば、性情必定して雄強なり。陽刃が命宮に在れば必定して病を帶び、更に天雄を加えば必定して相を破らん。紫気と羅睺と相會するも、また孤独を主る。大限小限「月符」を見れば、また上は尊長を損じ・下は卑幼を傷らん。「孤辰」「寡宿」が劫煞・陽刃と「華蓋」とに會せば、この人便ち是れ山林泉石の間の隱者なり。「天耗」が「的殺」「劫煞」「陽刃」「亡神」に會せば、雷擊に遭うならずんば虎咬せられん。たとい躔度強健・行限有力なるとも、また身亡を主る、只だ暗煞の已に加臨し・三方貼近照射するを知らざるに因るなり。若し財帛福德が常經を失いて、而も命元弱しといえども卻って舊に依りて榮華なるは、那れは夾拱の力あるに因るなり。日月は眼目の象にして、また雙親の象なり、計都・羅睺一たび靠近すれば、眼睛就中病を生ぜん。

陽刃極重天雄地雌劫煞飛廉次之,父母忌之亦然。日月犯刃火羅帶煞守命必傷親或目疾,日月逢蝕非眼盲則足跛。金火不宜同途羅孛次之。如乙亥生人又是正月,此水孛為劫主又是飛廉。或五月十月是耗主,況乙亥火命人水孛為煞太重,女人則主夭男人尢重。如壬午癸未生人得孛在卯貴旺同臨此人必發。

諸煞の中に陽刃最も重く、天雄・地雌・劫煞・飛廉これに次ぐ。父母を論ずるの時忌む所も亦だこの幾樣なり。日月が陽刃に犯上し、火星・羅睺が煞を帶びて命を守れば、必定して雙親を傷克するかあるいは自己眼疾を患えん。日月正に食蝕に逢えば、眼瞎ならずんば脚跛ならん。金星と火星と同行一路を宜しとせず、羅睺と月孛とは稍く次ぐ。譬えば乙亥年生の人にして而もまた正月に生まる、此の時水星・月孛は劫煞の主と作る、同時にまた是れ飛廉なり。あるいは五月・十月に生まれば、それらは就中耗神の主と成らん。況んや乙亥の年命納音は火に属し、水星・月孛が煞と爲るは就中太も重し、女子は夭亡を主り、男子は害を受くること更に重し。また例えば壬午・癸未年生の人、若し月孛の卯に在るを得、而も貴人と旺氣とが一同に臨照せば、この人は必定して發達せん。

生旺皆不重見或生地坐命不宜行旺限老人,遇之則死,否則衰敗遷移主沖主徒流,若限主前煞主後亦有此患。遷移克破田財度主衰弱,主破家蕩產或我生他,主晦限亦然為其洩氣故也。身命二主怕逢奴元,奴僕之主不宜守命主勞碌。

生氣と旺氣とは皆重複出現するを宜しとせず。あるいは命宮が長生の地に坐せば、就中更に帝旺の限に行き到るを宜しとせず。老年の人この種の限に遇えば便ち死せん、然らずんばまた衰敗せん。遷移宮の主の來て冲するは、遠行流徙を主る。若し行限の主が前に在り・煞星の主が後に在るも、亦だ同じ樣の禍患あり。遷移宮の來て田宅財帛を克破し、而も度主また衰弱なれば、就中家を破り産を蕩すを主る。あるいは我去りて別の星を生ずるも、また晦滯を主り、行限の時もまた同じ樣なり、那れは自己の氣を泄するを以てなり。身主と命主とは最も奴僕宮の元神に碰するを怕る。奴僕宮の主は命を守るを宜しとせず、那れは一生勞碌を主らん。

凡用星皆不宜見奴元,官祿宮主忌見天雄。但官主不喜克命,若福德主克命乃為上格。財元則可,田宅次之須加貴人生旺祿馬之屬為美。大概財主官主要與命會則吉,但朝陽之星喜官星命主度主,其餘不可概論,如行限再見此度中決然利遂。

凡そ取用する所の星は、皆奴僕宮の元神を見るを宜しとせず。官祿宮の宮主は、「天雄」を見るを忌む。ただし官祿の主もまた去りて命宮を克するを喜ばず。倒れて福德の主の來て命宮を克するは、反って上格と成る。財帛の元の來て命宮を克するは還って可なり、田宅の主はこれに次ぐ、ただし須く貴人・生旺・祿神・驛馬の類を加えてこそ美と算せん。大體に言えば、財主と官主とは須く命宮と相會してこそ吉なり。「朝陽」の星に至っては、喜ぶ所は官星・命主・度主にして、其余の諸星は一概に論ずべからず。行限の時再びこの度の上に走り到れば、一定して順遂利を得べし。

如煞星朝陽則勢張惡為扶陽勢命,限犯之則凶。八煞主不喜朝陽亦不宜克命不宜克官,假如酉宮命限行子宮遇木此為煞克官也。禍害纏綿若胃土安命為禍尢重,或克納音之星,若朝陽再行,此度輕則出百端之禍。重則決死斷之,但論諸煞守命要命,度主身主三者無相剋犯又在強宮,諸煞臨之則無害也。

若し是れ凶煞の星の去りて朝陽すれば、氣勢便ち張揚して起來り、惡星反って太陽を扶助するの勢力と成らん。行限それに犯上すれば、就中凶なり。「八殺」の主は朝陽を喜ばず、また命宮を克し・官祿を克するを宜しとせず。譬えば命宮が酉に在り、行限子宮に走り到りて木星に遇えば、これ即ち煞星の官を克するにして、禍害纏綿して斷えず。若し是れ「胃土雉」を以て命を安ずれば、爲禍更に重し。またあるいはそれ去りて年命納音の属する所の星を克して、而もこの顆の星また正に朝陽すれば、行限更に那一度に走り到れば、輕ければ百般の禍端を生出し、重ければ可もなく死を斷定すべし。ただし諸煞の命を守るを論ずるは、總じて須く命主・度主・身主の三者彼此相克犯せず、而も皆強宮に在らば、則ち衆煞頭に臨むとも妨げなし。

囹圄古之拘罪人之室,今之牢獄也。揚鞭古之結親招婿以絲鞭為信再醮,凡女臨嫁母酌酒以醮之,曰:必敬必恭,相爾夫子。此言揚鞭再醮者再適其夫也。壬癸生人貴人在卯孛能助之,故發凡人之命坐主高強有吉星扶之,主貴凶煞臨之,主賤此天時人事之常情也。只是吉神惡煞顛倒,錯亂交互,則為主疾厄而傷壽也。

上文の説く所の「囹圄」とは、古代に罪人を拘押するの屋子にして、即ち今天の牢獄なり。「揚鞭」とは、古人の結親して婿を招くの時に絲鞭を以て信物と爲すなり。「再醮」とは、女子の臨みて出嫁するの時に母親が酒を斟りて彼女の爲に醮禮を行い、囑咐して曰く、必恭必敬、好好にあなたの丈夫を輔佐せよ、と。ここに「揚鞭再醮」を講るは、改嫁して別に他人に適くを指す。壬・癸年生の人の貴人は卯宮に在り、月孛は能く來てそれを幇扶す、ゆえに能く發達す。大凡の人の命は、命主坐して高強にして吉星の扶助あれば、就ち貴を主る。凶煞頭に臨むあれば、就中賤を主る――これ天時人事の常理なり。只だ一旦吉神と惡煞とが顛倒錯亂・交相混雜すれば、就中疾厄の主と變成して壽數を損傷せんとす。

性情論

日之為性寬緩慈心,有大人之氣量,習君子之威儀。出入端莊,言語真實,肯憐貧念老撫幼恤孤,火羅同度足將進而沬趄,口將言而囁嚅。木氣同度孤克有餘水孛,同宮剛柔相濟春日遲麗溫悕可人,夏日剛烈刑剋六親,秋日干曬方而不圓冬日可愛,人皆曝之。日乃人君之象至尊至貴,非諸星可比倫者也。

太陽の性情は寛厚舒緩・心地慈善にして、大人の氣量あり、君子の威儀を習得す。出入擧止端莊にして、言語眞實虛ならず、肯んじて貧を憐れみ老を恤え・幼を撫で孤を濟す。若し火星・羅睺と同度せば、就中變じて脚まさに邁ぎ出さんと欲して卻って躊躇し・話口邊に到りてまた吞吞吐吐せん。若し木星・紫気と同度せば、孤僻刑克就中多からん。水星・月孛と同宮なれば、則ち剛柔相濟す。春の太陽は舒緩明麗・溫煦として人を可ならしむ。夏の太陽は剛烈にして、六親を刑克するを主る。秋の太陽は乾曬にして、方正にして圓融ならず。冬の太陽は可愛にして、人人皆それに曬るを愛す。太陽は人君の象にして、至尊至貴にして、別の星の比擬すべきにあらず。

月之為宿雖性聰敏,終受問於人。蓋月稟陽精妻順於夫性不自專,謀事多密至於孤克之曜也。與土蝕晦口納言而心等計但春月美麗照耀山林,夏月可愛春風和氣,秋月朗俊出人頭地,冬月雖清嚴凝可畏發輝旦旦,孤潔有餘自愛自好之性,人所未之知也。月乃後母之象,與日配至尊貴亦不可與諸星比倫者也。

太陰のこの顆の星は性情聰敏なるといえども、終に人に聽命するを要す。月は太陽の陽精を禀受して、妻子の丈夫に順從するがごときを以て、性情能く自ら主張を作さず、事を謀劃するに多半隱密なり。それが孤克の曜と爲るに至っては、土星と相會して而も蝕掩晦暗せらるるの時に在り、那樣の人は嘴の上言わず、心の裏卻って盤算して停まず。春月は美麗にして、山林を照耀す。夏月は可愛にして、春風和氣のごとし。秋月は明朗俊逸にして、人の出人頭地するを主る。冬月は清冷嚴寒・人をして畏れしむといえども、光輝は卻って朗朗として人を照らし、孤高潔淨余りあり、那種の自愛自重の性子は、外人の知る所にあらざるなり。太陰は母后の象にして、太陽と相配し、至りて尊貴にして、同じく他の星と比すべからず。

金於五行主義為性剛直,方多員少帶咸池則淫,冶帶陽刃則剛方,多義氣之人。乃始終之士但骨肉無情恩,中生怨然可喜者作事,敢為肯任勞苦。賦云:雪浪瓊瑰雲間珠,玉孕神光於日月。見精彩之風雷成室,自多常燦飛霞之色,人間如得全資烈火之功。

金は五行の中に「義」を主り、性情剛直にして、方正多く圓通少なし。咸池を帶びば就中淫佚放蕩を主り、陽刃を帶びば就中剛強方正にして、是れ多く義氣あるの人にして、能く始あり終ありせん。只だ骨肉親情に淡薄にして、往往恩中に怨を生ず。喜ぶべきは他が事を爲すに敢えて作し敢えて爲し、肯んじて辛苦を喫することなり。賦の裏に説く、金は雪白の浪花・美好の瓊瑰のごとく、雲間の珠玉のごとくして、日月の下に神光を孕育す。精彩の風雷を見れば便ち宮室を結成し、自身常に燦爛として飛霞の色のごとし。人間若しそれの十足の成就を得んと要せば、全く烈火鍛煉の功に靠らん、と。

木於五行主,仁為性從直,有柔有剛,挽之則前,舍之則往所謂。道合則從,不合則去,不肯以私滅公徇情,說眾不失,背則負藝諸般聰明伶俐,事不憚煩心懷惻隱。木有搖壑昂霄之德,凌雲蔽日之功。

木は五行の中に「仁」を主り、性情隨順にして正直、柔あり剛あり。それを牽引すれば便ち往き前に進み、放ち去れば便ち自ら去る。いわゆる道に合すれば跟從し、合せざれば離開し、肯んじて私に因りて公を廢し・情に徇りて法を枉げず。彼は能く羣に合して而も自我を失わず、一旦背離すれば便ち學ぶ所を辜負せん。このような人は各般の技藝皆聰明伶俐にして、事を爲すに煩難を怕れず、心の裏常に惻隱を懷く。木は山壑を摇動し・雲霄に昂首するの德性あり、また凌雲蔽日の功用あり。

水於五行主智為性員變喜怒無,常激之則揚。抵之則怒,順之則喜,終智巧之人,多能之士人物和氣,骨肉無情能施恩,布惠能逐波隨流,只是於事多般勤始而怠終東西無定。雷飛瀑布相連南北之流,練掛煙霞對峙東西之浪。

水は五行の中に「智」を主り、性情圓轉多變にして、喜怒無常なり。それを激すれば便ち飛揚し、それを擋げば便ち發怒し、それに順えば便ち歡喜す。終竟是れ智巧の人・多能の士にして、人を待つに和氣なれども、卻って骨肉に對して情なし。能く恩を施し惠を布くも、能く波に逐い流に隨う。只だ事を爲すに多半頭に勤んで尾に怠り、東奔西走して定まる處なし。それは飛雷と瀑布と相連なりて南北の流と成るがごとく、また白練の煙霞に懸りて對峙して東西の浪と成るがごとし。

火於五行主,禮為性暴燥,有喜有怒,觸之則氣奮斗牛,悅之則順如。風草終是有頭無尾,有口無心,但觀其性者如苛虐之為,然察其由者實隘狹之,故若受水之制溫恭有禮,辭遜謙讓勇而後悔。騰光輝於宇宙,布烜赤於乾坤。

火は五行の中に「禮」を主り、性情暴躁にして、忽ち喜び忽ち怒る。彼を觸怒せば、氣勢能く斗牛の星と相爭わん。彼を哄喜せば、就中順服して風中の草のごとし。終竟是れ頭ありて尾なく・口ありて心なきの人なり。只だ彼の行事を看れば、苛刻暴虐のごとし。細かに彼の緣由を察すれば、其實不過心胸狹隘なる而已なり。若し能く水の制約を受けば、就中變じて溫恭有禮・辭讓謙遜と成る、只だ勇んずること一時にして事後追悔せん。このような火天上に在るは、光輝を騰照して宇宙に布き・赤色を布滿して乾坤に滿つるなり。

土於五行主信為性機變,有方有員。觸之則怒恨於心,悅之則喜無不信。但心難測隱事要密為,雖言語默而暗計有餘,縱於事緊而反寬反緩,不寬急之心性不忙煞之觸人。氣能成物功以育物發乎,根荄杜乎萼蕊火燥反成其殃,土養木疏必成其器。

土は五行の中に「信」を主り、性情機敏善變にして、方あり圓あり。彼を觸怒せば、怨恨心の裏に記えん。彼を哄喜せば、就中肯んじて信ぜざるなからん。只だ彼の心思揣測し難く、隱祕の事は一定して辦するに周密なり。言語沈默するといえども、暗中卻って算計余りあり。縱い事情緊急なるとも、彼は反って寬に放き緩に放し、是れ那種の心の裏急がず・行事慌忙せずまた人を逼らざるの性子なり。土は能く萬物を成就し、功は群生の養育に在り。既に能く根須の處より生機を發動し、亦能く花萼蓓蕾の處に於いて約束を加う。火太も燥ければ反って其の災殃と成らん。土は木を養い・木また土を疏通して、兩下相成して、必ず能く器を成さん。

氣乃木餘仁之小者,所知者百子之書,所能者九流之技煩心好靜事能多曉。到七宮妻主無男,到五宮兒多僧道,若居財帛不取無義之財,若入命宮妨妻害子實,其性之孤高為南方之強也。若會計都巧言花語,又非前論。氣孛羅計為四餘,喜獨行為吉命,主身主遇之相生則吉,反克則凶。

紫気は木の餘氣にして、「仁」の小者なり。それの懂る所は諸子百家の書にして、擅る所は九流雜技にして、心思繁密にして清靜を喜好し、事事多く通曉する能し。紫気第七宮妻宮に到れば、兒子なきを主る。第五宮子女宮に到れば、兒子多半出家して僧道と爲らん。それ若し財帛宮に居れば、人の不義の財を取らざるを主る。若し命宮に入れば、則ち妻を妨げ子を害せん――これ正に其の性情孤高にして、南方一路の强直に属するに由るなり。倘若計都に會上せば、就中變じて巧言花語の人と成らん、那れはまた別に當に別論すべし。紫気・月孛・羅睺・計都を合して四餘と稱し、獨行するを喜んでこそ吉と算せん。命主・身主がそれらに遇うに、相生すれば即ち吉、相克すれば即ち凶なり。

孛乃水餘智之小者所知者功利之私,所能者眼前之巧誇多斗靡矜己。忽人喜從諛不喜箴規,愛人情不愛清致,泊陽刃咸池則賭博為生會計,都羅?則巧言令色。與氣同會反為柔弱之人,只是內藏奸計到天門乃著朱衣之所外貌,有餘愛聲名喜功利到獅子則狠而無禮,饕而有餘到磨羯則暗計難量,外假尊重內實嬌淫為妨夫克子之星,為鼓盆絕弦之曜。此星十二宮皆脫裸卻來亥,上著朱衣莊子妻死不哭鼓盆而歌,故有此殺之論。

月孛は水の餘氣にして、「智」の小者なり。それの懂る所は只だ功名利祿の私計にして、擅る所は只だ眼前の機巧なり。誇りを好み富を鬥わし多きを誇り・自ら矜誇して旁人を輕忽し、別人の奉承を喜びて規勸を討厭し、人情を重んじて清雅を重んぜず。若し陽刃・咸池と同宮なれば、賭博に靠りて生を爲さん。若し計都・羅睺(底本ここに一字を缺く)に會上せば、就中巧言令色ならん。紫気と同會せば、反って柔弱の人と成る、只だ心の裏暗に奸計を藏す。亥宮天門に到るは、正にそれが朱衣を披きするの處にして、外貌頗る體面にして、名聲を好み功利を喜ぶ。獅子宮に到れば凶狠無禮・貪得無厭なり。磨羯宮に到れば暗中算計して揣度し難く、外表は假りに莊重を作して內裏實に嬌淫なり。それは夫を妨げ子を克するの星にして、また妻を喪い絃を斷つの曜なり。この顆の星は十二宮に皆赤身裸體の象なれども、唯だ獨り亥宮に到りてこそ朱衣を披きせん。莊子の妻子死するや彼哭かず、反って瓦盆を敲きて歌を唱えり、ゆえに「鼓盆」のこの凶煞の説法あれり。

羅乃火餘禮之小者,性至於燥燥必厭煩,煩必怒,生生成勇敢。蓋火餘而易滅一怒而易消,事曾為而後悔心,剛勁而膽寒,居十二宮則面斑有麻,到八煞宮則為酒痔氣疾或主損。目女常血撓,如居官祿惹是招非,若在七宮妻多反目。此星在天逆行號為天首。計乃土餘信之小者,機巧有餘能言之士,內外異態二三其心所作匪,常所謀不一到中年方保,可安安之則刑六親孝服常見。此星在天逆行為天尾與羅星相對。

羅睺は火の餘氣にして、「禮」の小者なり。それ性情極めて焦躁にして、躁すれば必ず厭煩を生じ、煩ずれば必ず發怒し、怒氣一たび起これば便ち勇敢を顯出す。ただしそれ畢竟只だ火の餘氣にして、熄滅し易く、一怒の後就中消え、事を爲し過ぐるの後また悔ゆ。心性剛勁にして膽量卻って怯なり。羅睺十二宮に居るは、人の面上斑あり麻あるを主る。「八殺」の宮に到れば、就中酒後の痔疾・氣病を主り、あるいは眼目を損傷し、女子は則ち常に血症に煩擾せられん。若し官祿宮に居れば、就中是を惹き非を招かん。若し第七宮妻宮に在れば、夫妻多半反目せん。この顆の星は天上に逆行し、號して「天首」と曰う。計都は土の餘氣にして、「信」の小者なり。それ機巧余りあり、是れ能く言い善く辯ずるの士にして、內外兩副の面孔あり、心に二三を懷く。爲す所の事は常規に合せず、謀劃する所もまた前後一ならず、中年に到りてこそ安穩を得せん。一旦安穩し下れば、便ち六親を刑克し、孝服常に見えん。この顆の星は天上にまた逆行し、「天尾」と稱し、羅睺と正に相對す。

論七政四餘躔次喜忌

太陽為父在強宮,金水引從與吉星會主父,富貴在命宮吉在財帛,則父有財在兄弟則父失。力在田宅則父富,在男女則父平安得子,力在奴僕則父勞碌或為奴,在妻宮則主有好妻。在疾厄則主有疾,在遷移則父出外為商,在官祿則父有榮加吉星方可,在福德主父有福,在相貌則父平平。有貌已上宮分太陽,加臨金水拱夾得用,日生則父大吉喜金,相見大妙土計亦可。

太陽は父を代表す。それ若し強宮に落ち、金星・水星の前引後從あり、また吉星と相會せば、就中父の力ありて富貴なるを主る。太陰命宮に入るは吉と爲す。財帛宮に入れば、父錢財あり。兄弟宮に入れば、則ち父助力を失わん。田宅宮に入れば、父富有せん。男女宮に入れば、父平安にして子力を得ん。奴僕宮に入れば、父勞碌にして、甚だしきは僕役に淪落せん。妻宮に入れば、能く好妻を娶るを主る。疾厄宮に入れば、疾病あるを主る。遷移宮に入れば、父出外經商せん。官祿宮に入れば、父榮顯あらん、ただし須く吉星を加えてこそ行わん。福德宮に入れば、父福あるを主る。相貌宮に入れば、則ち父相貌平平たらん。以上の各宮の中、太陽若し金星・水星の加臨拱夾ありて取用すべければ、晝生まれの父大吉なり。最も金星の相見るを喜び、那れは則ち大妙にして、土星・計都もまた還って可なり。

火入垣則可犯陽則不可忌木,氣掩光羅主剋剝,夜生人則輕。故曰:日從陽為吉,太陽無輔名曰:孤君男子不得祖業,女人外家必零落。臨生之時父不在家見養金,水在宮及拱夾者吉,三方得吉星方可太陽而作。煞主單行三方四正無沖,激則作吉如太陽既是煞又會煞引從作黨極凶,凡太陽忌煞夾若在一邊則好日月皆論中氣,次以月為母如上下弦是煞,論日月非中氣,則看田宅宮論父母。

火星が本垣に入るは還って可なり、若し太陽に冲犯すれば就行わず。木星・紫気の其の光を遮掩するを忌み、羅睺は則ち克剥を主る、ただし夜裏生の人は害を受くること稍く輕し。ゆえにいう、太陽陽道に順從してこそ吉なりと。太陽若し輔佐の星なければ、則ち「孤君」と呼び、男子は祖業を得ず、女子の娘家は必定して零落し、出生の時父親家に在らずして別人に撫養せらる。若し金星・水星の同宮あるいは來て拱夾するあれば、就中吉なり。總じて須く三方もまた吉星を得てこそ行わん。太陽若し化作して煞主と爲れば、只だ單獨運行し・三方四正冲激なければ、仍お吉論を作すべし。假如太陽本身既に是れ煞なるに、また會上別の煞の前引後從・結成黨羽せば、那れは則ち極凶なり。大凡太陽は凶煞に兩邊に夾住せらるるを忌む、若し只だ一邊に在れば還って好し。日月皆「中氣」を論ずるを要す。其次に太陰を以て母と爲し、例えば上下弦に生まれて而も太陰また化作して煞と爲れば、那れは即ち日月中氣に當たらざるなり、この時只だ改めて田宅宮を看て以て父母を論ずべし。

太陽在子宮化天宜主無成,夜吉在丑宮化天幽主清閒,在寅宮化天桑星大吉,在卯宮化天烏主聰明,在辰宮化天爽主顯達,在巳宮化幽微主乘旺,在午宮化少微樂宮,在未宮化天耀官遷,在申宮化天暗星作事更改,在酉宮化九空星無成,在戌宮化天樞入廟旺,在亥宮化玉璽星主聰明。

太陽は子宮に在れば化作して「天宜」と爲り、事を主るに成す所なく、夜生反って吉なり。丑宮に在れば化作して「天幽」と爲り、清閑を主る。寅宮に在れば化作して「天桑」と爲り、大吉なり。卯宮に在れば化作して「天烏」と爲り、聰明を主る。辰宮に在れば化作して「天爽」と爲り、顯達を主る。巳宮に在れば化作して「幽微」と爲り、旺に乘じて勢を得るを主る。午宮に在れば化作して「少微」と爲り、是れ其の安樂の宮なり。未宮に在れば化作して「天耀」と爲り、官職遷升を主る。申宮に在れば化作して「天暗」と爲り、事を爲すに反覆更改するを主る。酉宮に在れば化作して「九空」と爲り、一事成すことなきを主る。戌宮に在れば化作して「天樞」と爲り、廟に入りて旺す。亥宮に在れば化作して「玉璽」と爲り、聰明を主る。

太陰為母入強宮得經得所與吉星相會則母有力,失經失所凶星會則克母。入命宮吉入財帛有財入,兄弟有情。吉入田宅則主母家有田宅,入男女先女後男,吉入奴僕主勞碌起家必庶母生,不然末胎入妻,宮主因親得妻入疾厄有權有疾,母災多病。入遷移則平平,主過房出祖入官祿則貴益盛,入福德則平生有福入,相貌則母貌美。

太陰は母を代表す。それ強宮に進入し・躔次所を得て而も吉星と相會せば、就中母の力あるを主る。若し經宿を失い・位置を失いて而も凶星と相會せば、就中母を克するを主る。太陰命宮に入るは吉と爲す。財帛宮に入れば財あり。兄弟宮に入れば、兄弟情あり。田宅宮に入れば、母の娘家に田産あるを主る。男女宮に入れば、先に女を生じ後に男を生ぜん。奴僕宮に入れば、勞碌して家を起すを主り、この人必是れ庶母の生む所なり、然らずんば就中末胎なり。妻宮に入れば、親戚の牽引に因りて妻を得るを主る。疾厄宮に入れば、權柄あるといえども卻って病を帶び、母もまた災病に纏われん。遷移宮に入れば則ち平平にして、他姓に過繼し・祖業を離るるを主る。官祿宮に入れば、貴氣愈々興盛ならん。福德宮に入れば、一生福あらん。相貌宮に入れば、母相貌姣美ならん。

坐咸池則母淫,主有外心煞並凶忌見土計最凶,火羅稍凶,夜生猶可金水木相隨則吉,夜生人最佳,月向中旬生者有力,下旬生者無力。凡男女命太陰皆愛清貴及落在吉,宮者妙。太陰在子化天姬夜吉,在丑化天機榮貴,在寅化天昧禍害,在卯化天琮喜宮,在辰化天璇官顯,在巳化玉鹿顯達,在午化天衣享福,在未化天圭旺喜,在申化天潢主富貴,在酉化天柱,在戌化天輔,在亥化天?。

太陰が咸池に坐するは、母の淫佚・別に外心あるを主り、凶煞幷臨すれば就更に凶なり。太陰は最も土星・計都を見るを忌み、那れ最も凶なり。火星・羅睺は稍く凶なり、夜裏生のは還って可なり。金星・水星・木星の相隨すれば就中吉なり、夜生の人最も佳なり。月は中旬に生まるるは力あり、下旬に生まるるは力なし。凡そ男女の命、太陰は皆清雅高貴を喜び、吉宮に落ちてこそ妙なり。太陰は子宮に在れば化作して「天姬」と爲り、夜生吉なり。丑宮に在れば化作して「天機」と爲り、榮貴を主る。寅宮に在れば化作して「天昧」と爲り、禍害を主る。卯宮に在れば化作して「天琮」と爲り、是れ其の喜宮なり。辰宮に在れば化作して「天璇」と爲り、官運顯達を主る。巳宮に在れば化作して「玉鹿」と爲り、顯達を主る。午宮に在れば化作して「天衣」と爲り、福を享くるを主る。未宮に在れば化作して「天圭」と爲り、旺盛喜慶を主る。申宮に在れば化作して「天潢」と爲り、富貴を主る。酉宮に在れば化作して「天柱」と爲る。戌宮に在れば化作して「天輔」と爲る。亥宮に在る所の化するの名に至っては、底本ここに一字を缺く。

木星喜春令宜見水孛生之,寅亥二宮吉未宮亦吉也。巳申二宮受生吉為人清秀善惡,考之凡木在卯宮多利忌見金火,秋冬皆失。令加諸煞即凶與太陽交會吉必克父,卯戌二宮洩氣平平,見土計子丑二宮怒見氣則餘奴犯主反孤。木星居丑化天蔭寅,化天淵卯,化太微辰,化玉龍巳,化天福午,化天德未,化玉班申,化天鸞亥,化中臺俱吉。

木星は春令を喜び、宜しく水星・月孛の來てそれを生ずるあらん。それは寅・亥の兩宮に在るは吉と爲し、未宮に在るもまた吉なり。巳・申の兩宮に在りて生を受くるも、同じく吉にして、人の清秀を主る、善惡に至っては還って須く別に考察を加うべし。凡そ木星の卯宮に在るは多く利あり、金星・火星を見るを忌む。秋冬に到れば皆失令と算し、更に各種の凶煞を加えば就中凶なり。木星と太陽と交會は本來吉なれども、卻って必定して父を克せん。それは卯・戌の兩宮に在るは氣を泄して平平なり。土星・計都の子・丑の兩宮に在るを見れば就中怒を動かさん。紫気を見れば則ち餘氣の奴の主人を冒犯するがごとく、反って孤独を主る。木星は丑宮に居れば化作して「天蔭」と爲り、寅宮は化作して「天淵」と爲り、卯宮は化作して「太微」と爲り、辰宮は化作して「玉龍」と爲り、巳宮は化作して「天福」と爲り、午宮は化作して「天德」と爲り、未宮は化作して「玉班」と爲り、申宮は化作して「天鸞」と爲り、亥宮は化作して「中臺」と爲り、皆吉なり。

火星喜見木氣相生又不喜重見,從陰則喜犯陽則凶,夏令吉獨行有權。卯戌二宮吉申巳宮樂寅宮,吉巳宮躔軫則受制躔翼,則朱雀乘風,夜生反吉。有光明忌見水孛凶,冬令不吉,加羅大凶日生忌犯陽。夜生則可躔辰酉火入金鄉,則早拋兄弟子丑宮洩氣見金則怒。火星丑化黃道寅,化天升卯,化天乙午,化天赫申,化喜神戌,化天軌亥,化天纛俱吉餘宮凶。

火星は木星・紫気の來て相生するを見るを喜ぶ、ただしそれらの重複出現するを喜ばず。それ陰道に順從すれば就中歡喜し、太陽に冲犯すれば就中凶なり。夏令を以て吉と爲し、獨自運行すれば便ち權柄あらん。火星は卯・戌の兩宮に在るは吉、申・巳の兩宮に在るは其の樂む所を得、寅宮に在るもまた吉なり。巳宮の内若し軫宿に躔れば就中制を受け、翼宿に躔れば就成って「朱雀風に乘ず」と爲り、夜裏生のは反って吉にして、光明力あり。火星は水星・月孛を見るを忌み、見れば就中凶なり。冬令不吉にして、更に羅睺を加えば就大凶なり。白天生はそれの太陽を冲犯するを忌み、夜裏生のは便ち妨げなし。火星辰・酉に躔るは、是れ火の金鄕に入るにして、早年に兄弟を失うを主る。子・丑の兩宮に在るは氣を泄して、金星を見れば就中怒を動かさん。火星は丑宮に在れば化作して「黄道」と爲り、寅宮は化作して「天升」と爲り、卯宮は化作して「天乙」と爲り、午宮は化作して「天赫」と爲り、申宮は化作して「喜神」と爲り、戌宮は化作して「天軌」と爲り、亥宮は化作して「天纛」と爲り、皆吉なり。其余の各宮は則ち凶なり。

土星喜火羅相生亦不宜重見,重見則太驟一發。反見禍子丑二宮吉,卯戌二宮吉,辰戌丑未月得令從太陽少吉,日生更吉,忌見木氣相剋加計則凶忌。與太陰相見入寅申巳亥,宮凶辰酉宮脫氣,未宮曰:三坵見水則怒。土居子化天亢寅,化貴人卯,化天沖辰,化太極午,化天道未,化四鎮申,化福生戌,化天關俱吉餘不利。

土星は火星・羅睺の來て相生するを喜ぶ、またそれらの重複出現するを宜しとせず。重複出現すれば就中來ること太も急驟にして、一發の後反って禍患を見ん。土星は子・丑の兩宮に在るは吉、卯・戌の兩宮に在るもまた吉なり。辰・戌・丑・未のこれらの土月に生まれば便ち令を得、太陽に隨從すれば略々吉にして、白天生は更に吉なり。それは木星・紫気の來て克するを見るを忌み、更に計都を加えば就中凶なり。また太陰と相見るを忌む。土星寅・申・巳・亥の四宮に入るは凶と爲し、辰・酉の兩宮に入れば則ち氣を脫す。未宮に在るは「三坵」と呼ばれ、水星を見れば就中怒を動かさん。土星は子宮に居れば化作して「天亢」と爲り、寅宮は化作して「貴人」と爲り、卯宮は化作して「天冲」と爲り、辰宮は化作して「太極」と爲り、午宮は化作して「天道」と爲り、未宮は化作して「四鎭」と爲り、申宮は化作して「福生」と爲り、戌宮は化作して「天關」と爲り、皆吉なり。其余の各宮は不利なり。

金星喜土計生之從陰陽皆吉秋得令,辰酉宮吉未宮亦吉,子丑宮受生見火羅凶。卯戌午三宮凶,又金乘火位其人少失尊親,巳申宮洩氣平平,見孛同宮則為花酒之客,夏令無力寅亥宮及,見木氣則怒矣。金在子化玉輅丑,化天庫辰,化太常巳,化天祿午,化天暘未,化天倉申,化玉堂酉,化天印亥,化天壽俱吉。

金星は土星・計都の來てそれを生ずるを喜び、陰道に順從し陽道に順從すれば皆吉にして、秋令に逢えば便ち令を得ん。それは辰・酉の兩宮に在るは吉、未宮に在るもまた吉なり。子・丑の兩宮に在りて生を受くるも、ただし火星・羅睺を見れば就中凶なり。金星卯・戌・午の三宮に在るは凶と爲す、那れは金の火位の上に乘るなり、人の年少にして尊長を失うを主る。それは巳・申の兩宮に在るは氣を泄して平平なり。若し月孛と同宮なれば、この人就中成りて花を尋ね柳を問い・酒を縱び樂しみを作すの客ならん。夏令金星力なし。寅・亥の兩宮に在るおよび木星・紫気を見れば、就中怒を動かさん。金星は子宮に在れば化作して「玉輅」と爲り、丑宮は化作して「天庫」と爲り、辰宮は化作して「太常」と爲り、巳宮は化作して「天祿」と爲り、午宮は化作して「天暘」と爲り、未宮は化作して「天倉」と爲り、申宮は化作して「玉堂」と爲り、酉宮は化作して「天印」と爲り、亥宮は化作して「天壽」と爲り、皆吉なり。

水星喜金相生,巳申宮吉。冬令吉,從日月吉,未子宮吉,亥宮稍吉,土計凶見孛則餘奴犯主加煞,非夭則刑丑宮少凶。卯戌上怒見陽,不妨寅宮脫氣。水居子化玉池丑,化晨門寅,化天懿辰,化琴堂巳,化榮星午,化天溫未,化天乙申,化顯星亥,化天綬吉。

水星は金星の來て相生するを喜び、巳・申の兩宮に在るは吉と爲す。冬令に逢えば吉、日月に隨從するもまた吉なり。未・子の兩宮に在るは吉、亥宮に在るは稍く吉なり。土星・計都に遇えば則ち凶なり。月孛を見れば就中餘氣の奴の主人を冒犯するがごとく、更に凶煞を加えば、夭折ならずんば刑傷ならん。丑宮に在るは略々凶なり。水星卯・戌の兩宮に在るは怒を動かさん、太陽を見れば倒れて妨げなし。寅宮に在るは氣を脫す。水星は子宮に居れば化作して「玉池」と爲り、丑宮は化作して「晨門」と爲り、寅宮は化作して「天懿」と爲り、辰宮は化作して「琴堂」と爲り、巳宮は化作して「榮星」と爲り、午宮は化作して「天溫」と爲り、未宮は化作して「天乙」と爲り、申宮は化作して「顯星」と爲り、亥宮は化作して「天綬」と爲り、皆吉なり。

氣星主慈善出家好道坐命及三方對沖見之必孤妻子,難為行限及三方對照見之,此限必好慈善。出家清修過,此又改矣。犯太陰為人晦滯近太陽則掩光,遇劍鋒恐受傷,如對照先須有妻,年老亦孤居。子丑則怒,寅亥為奴,犯主不吉,卯戌則有生成之意。居辰酉則衰,居巳申受生,吉居午凶加煞克命,度大凶。氣居子化玉清丑,化天元寅,化天飭辰,化華蓋巳,化天相午,化玉肌未,化天廩申,化紫微酉,化鳳凰戌,化玉貫亥,化天貴俱吉。

紫気は慈善を主り、出家を喜び道を好む。それ命宮に坐するかあるいは三方より對冲して照らし來れば、この人は必定して妻子孤单・六親靠り難からん。行限および三方對照に於いて紫気を見れば、此の一限の裏この人は必定して慈善を樂行し・出家清修せん。此の一限を過ぎれば、また會して改變あらん。紫気太陰に冲犯すれば、人の晦滯を主る。太陽に靠近すれば、則ち日光を遮掩せん。「劍鋒」に遇上すれば、恐らく傷を受けん。若し只だ對宮より照らし來るのみなれば、早年還って能く妻あるべく、年老て仍お孤居せん。紫気子・丑の兩宮に在るは怒を動かさん。寅・亥の兩宮に在るは奴僕の主人を冒犯するがごとく、不吉なり。卯・戌の兩宮に在れば則ち生成の意あらん。辰・酉の兩宮に居れば則ち衰えん。巳・申の兩宮に居りて生を受くるは、吉と爲す。午宮に居れば則ち凶にして、更に凶煞の去りて命度を克するを加えば、就大凶ならん。紫気は子宮に居れば化作して「玉清」と爲り、丑宮は化作して「天元」と爲り、寅宮は化作して「天飭」と爲り、辰宮は化作して「華蓋」と爲り、巳宮は化作して「天相」と爲り、午宮は化作して「玉肌」と爲り、未宮は化作して「天廩」と爲り、申宮は化作して「紫微」と爲り、酉宮は化作して「鳳凰」と爲り、戌宮は化作して「玉貫」と爲り、亥宮は化作して「天貴」と爲り、皆吉なり。

孛星居命詭怪萬端權謀百變,有剋剝無禮制居子少吉,居丑凶加煞克命度大凶,居寅尾火凶,居亥朝天,居卯未皆吉,居午大凶,居戌凶主流落。奎度反吉,辰酉平平。巳申為奴犯主女,命遇孛當頭剋夫,害子孤淫是非,單行生度吉,剝雜克度主凶。孛星居丑化天柔,居寅化天后,卯化玉垣,午化玉氣,未化太乙,亥化天聰,主吉餘宮不利。

月孛命に坐するの人は、行事詭譎多端・權謀百變にして、只だ克剥の性ありて禮法の約束なし。それ子宮に居るは略々吉なり。丑宮に居るは凶と爲し、更に凶煞の命度を克するを加えば就大凶なり。寅宮に居りて而も「尾火虎」の度に在れば則ち凶なり。亥宮に居るは「天を朝る」と呼ばる。卯宮・未宮に居るは皆吉なり。午宮に居るは大凶なり。戌宮に居るは凶にして、他鄉に流落するを主る、ただし若し奎宿の度に在れば反って吉なり。辰・酉の兩宮に在るは平平なり。巳・申の兩宮に在るは奴僕の主人を冒犯するがごとし。女命月孛の當頭に遇うは、夫を克し子を害し・孤独淫佚・是非纏身を主る。月孛單獨運行して而も我を生ずるの度の上に落つれば就中吉、別星と混雜して而も我を克するの度の上に落つれば就中凶なり。月孛は丑宮に居れば化作して「天柔」と爲り、寅宮は化作して「天后」と爲り、卯宮は化作して「玉垣」と爲り、午宮は化作して「玉氣」と爲り、未宮は化作して「太乙」と爲り、亥宮は化作して「天聰」と爲り、吉を主る。其余の各宮は不利なり。

羅星守命為人性急燥,暴居子午曰中分。吉居巳申受制小吉,居子丑為生本宮土命遇之為餘氣,生命忌克牛金凶敗,夜生得用辰酉。宮則怒居未,主剋剝生災官事卯戌為奴犯主,位立命於,此不吉。行限遇惡星相生則為富不仁,相剋則凶會金,加飛廉則犯干戈及暴死,會劍鋒非惡死而傷殘矣。羅在丑化赤道,卯化天權,酉化天文,亥化文昌俱吉。

羅睺命を守るの人は性情急躁暴烈なり。それ子宮・午宮に居るは、「中分」と呼ばれて吉と爲す。巳・申の兩宮に居るは制を受け、小吉なり。子・丑の兩宮に居るはそれの去りて本宮の土を生ずるなり、本命土に属するの人これに遇上せば、就成りて命主を生助するの餘氣と爲らん、只だそれの去りて「牛金牛」を克するを忌む、那樣なれば就中凶敗せん、夜裏生のこそ取用すべし。羅睺辰・酉の兩宮に在るは怒を動かさん。未宮に居るは克剥・災を生じ・官司を招くを主る。卯・戌の兩宮に在るは奴僕の主人を冒犯するがごとく、命宮ここに立つれば就不吉なり。行限羅睺に遇上せば、若し惡星と相生せば、この人便ち富にして仁ならざらん。相克すれば就中凶なり。それ金星に會上し更に「飛廉」を加えば、就中兵戈を觸犯して暴死せん。「劍鋒」に會上せば、凶死ならずんばまた傷殘せん。羅睺は丑宮に在れば化作して「赤道」と爲り、卯宮は化作して「天權」と爲り、酉宮は化作して「天文」と爲り、亥宮は化作して「文昌」と爲り、皆吉なり。

計星居丑躔斗名曰朝斗,必貴只宜獨行。居子為頑土須用木氣制之,方可或相沖照或三方相制亦可。入寅遇金則吉入亥平,平卯戌獨行,吉巳申則怒,未上凶午上平,吉會劍鋒必傷殘及惡血死。計星居丑化四喜,寅化天淵,卯化玉柄,已化天水,午化天巋,亥化天武,俱吉別宮不利。

計都丑宮に居りて而も斗宿に躔るは、「斗を朝る」と呼ばれ、必定して顯貴なり、ただし只だそれの單獨運行するを宜しとす。計都子宮に居るは頑固の土と成り、必須木星・紫気の來てそれを制してこそ行わん、あるいは對宮より冲照し・あるいは三方より來て制するもまた可なり。計都寅宮に入りて而も金星に遇えば就中吉なり。亥宮に入るは平平なり。卯・戌の兩宮に在りて單獨運行すれば則ち吉なり。巳・申の兩宮に在れば就中怒を動かさん。未宮に在るは凶と爲す。午宮に在るは平平にして略々吉なり。計都若し「劍鋒」に會上せば、必定して傷殘し、あるいは流血凶死せん。計都は丑宮に居れば化作して「四喜」と爲り、寅宮は化作して「天淵」と爲り、卯宮は化作して「玉柄」と爲り、巳宮は化作して「天水」と爲り、午宮は化作して「天岿」と爲り、亥宮は化作して「天武」と爲り、皆吉なり。其余の各宮は不利なり。

續論七政四餘分布宜忌及入格眞僞

一太乙抱蟾常人見孛與月同行,便謂之太乙抱蟾其義非也。須是上弦及望前,既望下弦在未上見之。及生於戌亥子丑時,者方合此格如非,其地又非其時名為抱鬼,若值殘晦之月則為抱死,鬼卻不能為福矣。既望盡也已也。太乙孛星也,蟾月也,月與孛同宮在未酉,入秦鬼尤貴。

「太乙蟾を抱く」に説き及ぶに、一般人は月孛と太陰と同行するを見れば、則ちそれを太乙抱蟾と稱す、其實講りて錯れたり。必須上弦より望日の前に至るか、あるいは望日已に過ぎて而下弦に到る、幷して且つ未宮の上に於いて見る、人また戌・亥・子・丑のこれらの時辰に生まれて、こそこの格に合せん。倘若既に那個の位置に在らず・また那個の時辰に在らざれば、就中只だ「鬼を抱く」と呼ぶべきのみ。若し殘月晦暗の時に碰上せば、那れは就成りて「死鬼を抱く」と爲り、反って福を造る能わず。いわゆる「既望」とは、望日已に過ぎたりと説くなり。「太乙」は月孛を指し、「蟾」は太陰を指す。太陰と月孛とが未宮・酉宮に同宮して、而も秦分の鬼宿に入れば、那れは就更に貴なり。

一木羅會舍必在寅上為吉,蓋木喜於寅羅樂於寅,二星相得方為會,舍在他宮則不合格。謂相生得火局之貴。一火氣為職權在寅卯為大吉,蓋火生於寅廟於卯寅為氣樂之。垣卯為氣旺之地,二星相得故為職權不以晝夜為忌。一木孛為符印在未為得局,蓋木升殿於未孛入廟於未,二星得所為貴,他宮其福減半。一火羅計孛乃四凶,曜化凶化吉並宜獨行,則主重權。一紫氣為災比土猶緩。

「木羅會舍」のこの一格は、必須寅宮に在りてこそ吉なり、木星寅を喜び・羅睺寅を樂しみ、兩星彼此相得するを以て、こそ「會舍」と算せん。別の宮に落ちば就不格に合せず。これは二者の相生して火局の貴を得るを取るなり。「火氣職權と爲る」のこの一格は、寅宮・卯宮に在るは大吉と爲す、火は寅に生じ・卯に廟し、而も寅は是れ紫気の樂む所の垣・卯は是れ紫気の旺する所の地、火と紫気の兩星相得するを以て、ゆえに職權を執掌するを主り、晝夜を分かちて忌と爲すを必とせず。「木孛符印と爲る」のこの一格は、未宮に在りてこそ局を得たりと算す、木星未に於いて殿に升り・月孛未に於いて廟に入り、兩星各々其の所を得るを以て、ゆえに貴と爲す。別の宮に落ちば、福分就中一半を減ぜん。火星・羅睺・計都・月孛は是れ四顆の凶曜にして、凶に化するを論ぜず吉に化するを論ぜず、皆宜しく單獨運行すべし、那れは就中重權を掌握するを主る。紫気の災と爲るは、土星に比すれば還って和緩と算す。

一土星為災至緩,主病淹滯難痊,使人晦懶作事有頭無尾或出一月方發。土星行最遲二十九年一周天,故主疾淹滯。一金星不要在陽刃的煞劫煞之上,蓋金主煞遇煞則煞氣輝騰,故為煞至重。一羅計攔截之格不宜太陽跳出,犯此名曰:孤君無輔極不為美。蓋太陽乃君象,只欲五星輔佐共行,或拱夾方為吉,論若孤立於外主人一生奔波勞碌,少得人力,我雖親附人人多遠之。

土星の爲災と爲るは最も遲緩にして、疾病拖延して愈え難きを主り、人をして晦暗懶惰・事を爲すに頭ありて尾なからしむ、あるいは一箇月を過ぎてこそ發作せん。土星は運行最も遲く、二十九年にして一周を繞るを以て、ゆえに疾病淹滯して好く難きを主る。金星は陽刃・的殺・劫煞の上に落つるを要せず、金は本來肅殺を主るを以て、更に凶煞に遇えば、煞氣就更加に騰焰して、煞と爲ること極めて重し。羅睺・計都が攔截するの格局は、太陽の單獨外に跳び出ずるを宜しとせず、這條を犯せば則ち「孤君輔なし」と呼び、極めて美ならず。太陽は是れ君王の象にして、只だ五星の輔佐して同行し、あるいは兩邊より拱夾するを願う、こそ吉と算せん。若し孤零零として外に立てば、人の一生奔波勞碌を主り、旁人の相助を得ること稀にして、自己親近し去るといえども、別人は多半彼を疏遠せん。

一羅計截斷半天星,此格有凶有吉。或截在左行限在右或截在右,行限在左名曰反背。為限不與諸星會遇故也。又有升沉之不同或日生而諸曜截在卯辰巳午未申,行限酉戌亥子丑寅,位而無星者不得體,或夜生諸星截在酉戌亥子丑寅,位行限卯辰巳午未申,位無星之地,皆謂升沉不同並不合格者也。計羅截斷漏出有用星辰晝東南而夜西北皆主大貴。

羅睺・計都が半個の天盤を截斷するの格局は、凶あり吉あり。若し左邊に截して而も行限右邊に走るか、あるいは右邊に截して而も行限左邊に走れば、則ち「反背」と呼び、行限と衆星とが一處に碰り會わざるを以てなり。另外また「升沉同ならず」の分別あり。白天生にして衆曜が卯・辰・巳・午・未・申の一帶に截せられ、行限卻って酉・戌・亥・子・丑・寅のこれらの星なきの宮位に走り到れば、便ち體を得ず。夜裏生にして衆星が酉・戌・亥・子・丑・寅の一帶に截せられ、行限卻って卯・辰・巳・午・未・申のこれらの星なきの地に走り到るも、亦だ一樣なり――これら皆升沉同ならずと呼び、幷して格に合せず。反して、計都羅睺天盤を截斷するといえども、卻って用いべきの星の外に漏り出ずるあり、白天は東南に漏り・夜裏は西北に漏れば、皆大貴を主る。

一太陰隨日干而化金木水火土,若太陰屬水則不喜土,月同躔太陰屬木,則不許金月同躔。餘可例推,犯之者皆帶疾,防克如更在空亡,亡神劫煞之上者決主,其人亂說是非言語不定。一令星在太陽之前名曰旺進,若為命主在前曰特進,名曰令星,拱日又曰令星。當衡皆主權貴,若命主及令星在太陽之後者名曰後進,其福減半。金水二星護太陽而行則不離二宮。

太陰は出生日の天干に隨いて而も金・木・水・火・土に化す。若し太陰が化して水に属せば、就中土星の月と同度するを喜ばず。若し太陰が化して木に属せば、就中金星の月と同度するを許さず。其余は類して推すべし。這一條を犯すの人は皆疾病を帶び、還って須く刑克を隄防すべし。倘若また空亡・亡神・劫煞の上に落ちば、那れは就中此の人の胡亂に是非を搬弄し・說話反覆して定まり無しと斷定せん。「令星」が太陽の前に落つるは、「旺進」と呼ぶ。若し命主が太陽の前に在れば、則ち「特進」と呼び、また令星と稱す。太陽を拱護するは、また令星當衡と呼ぶ。これら皆權を掌り顯貴を主る。若し命主と令星とが太陽の後に落ちば、則ち「後進」と呼び、福分一半を減ぜん。金星・水星が太陽を護衛して行くは、總じて太陽の前後兩宮の外を離るる能わず。

一諸星並行有前有後,凡煞星則欲其前行,主星則欲其後,至假如水火同行水克火為煞,水在火前則為不克,火在水前其煞,逼身最為大害,不可不審。經云:煞前主後當膺藩,輔之權,煞後主前必有徒流之患,此之謂也。藩輔佈政之職。一諸星聚會有吉會有凶,會吉會者如命主,度主身主官魁福祿化貴,蔭權印則為吉會,雖是火羅計孛。若作吉亦為吉,會若為陽刃劫煞及化刑囚,暗耗皆凶會主禍。

衆星幷行し、總じて前あり後あり。凡そ凶煞の星は、它の前に走るを希望し、主と作るの星は、它の後に落つるを希望す。譬えば水星と火星と同行して、水火を克して煞と成る。水火の前に在れば、就中火に克し到らず。火水の前に在れば、煞氣便ち身に貼りて逼近し、害と爲ること最も大なり、細察せざるべからず。經文にいう、煞前に在り・主後に在れば、就中當に藩輔の權を承受すべし。煞後に在り・主前に在れば、必ず流徒刑の患あらん――説く所は正にこの道理なり。いわゆる「藩輔」とは、就中布政使の一類の職任なり。衆星聚會し、吉會あり凶會あり。命主・度主・身主・官魁・福星・祿星、および化貴・化蔭・化權・化印の一處に聚まるがごときは、就中吉會なり。たとい是れ火星・羅睺・計都・月孛なるとも、只だそれらの吉を作さば、また吉會と算す。若し聚まる所が陽刃・劫煞、および化刑・化囚・化暗・化耗なれば、那れは皆凶會にして、禍患を招くを主る。

一諸星並要分行善惡不宜混雜,故善者專為吉惡者專為凶福祿單行為吉,若福刑相會祿耗並行,吉凶混雜皆主利,名有成有敗處世無成。一五星退行有退而有力者,有退而無力者,且如火金同行,金在前火在後而退。此煞星不敢進前以克金,謂之退而有力。若金星退遇火,星順行反克金星,是謂退而無力。餘可例推,有退而升殿入垣逢生皆謂有情,反作吾論或退而失度逢殺,及入弱宮皆謂無情決作凶論。

衆星皆善惡を分かち行くことを清楚にすべく、混雜するを宜しとせず。ゆえに善星は專ら吉を管し・惡星は專ら凶を管し、福星祿星は單獨運行してこそ吉なり。若し福星と刑星と相會し・祿星と耗神と幷行せば、吉凶混雜して、就中皆名利成あり敗あるを主り、世を處して終竟一事成すなし。五星逆行退度し、退いて而も仍お力ある有り、また退いて而も力無き有り。譬えば火星と金星と同行して、金前に在り・火後に在りて而も逆退するは、此の時煞星敢えて前に向かいて金を克せず、則ち「退いて而も力あり」と呼ぶ。若し是れ金星逆退して而も火星を迎え上げ、火星順行して反って金を克せば、那れは則ち「退いて而も力なし」と呼ぶ。其余は類して推すべし。凡そ逆退の中に還って能く殿に升り垣に入り・生に逢うは、皆「有情」と算し、仍お吉論を作す。反して逆退して度を失い・煞に逢い、および弱宮に落入するは、皆「無情」と算し、凶論を作すと斷定せん。

一退星為福為禍尤甚,蓋行遲故也。經云:星躔退度善惡分外,有情術者審之。一諸星坐命皆為所屬,既能為吉亦能為凶,其論已有靈驗。一諸星在人盤不但原守為緊而流星及諸神殺,尤為緊關亦如前例,同看知星者鑑之。

逆退の星が福を造るか禍を作すか皆格外厲害なり、それ行くこと慢く・停留すること久しきを以てなり。經文にいう、星曜退度の上に躔れば、善と惡と皆格外分明にして有情、術士當に仔細に審察すべし、と。衆星命に坐し、各々其の属する所の性情あり、既に能く吉を爲し、亦能く凶を爲す、これらの議論皆已に屢試して驗あり。衆星人盤の中に於いて、但だ本命の原來守るの星緊要なるのみならず、流年の星および各種の神煞は更是れ緊要の關口にして、また上面の例に照らして一幷に看るべし、星を懂る人は此れに据りて鑑別すべし。

星盤或問

斗南子方裒集刪定,果老星命之說以廣厥傳。忽有客坐而問曰:五星麗於天者也,凡民麗於地者也,天地邈不相及胡術家者流以五星而推人祿,命其說亦有理。與餘應之曰:天地不外陰陽,陰陽不外五行,人不能外五行,以生五星乃五行之精凝結成象,天垂以示人者也,人之生也。稟天地之精英,萃陰陽之造化,天星運於上而適厥期人命鍾於下,而感於天通,是故長庚入夢而太白生,歲德下臨而曼倩降郎官,應宿庶民,惟星以五星而推人祿命,其理至著其道至微,但術者未盡知耳。

斗南子正に搜集編次・刪改釐定して果老星命の説を成し、それを廣く流傳せしめんと好む。忽然客ありて坐して問うて曰く、五星天上に附麗し、百姓地上に附麗し、天と地と相隔るること遙遠・彼此及ばざるに、何を以て術數家の一流竟に五星を用いて人の祿命を推算するや、この種の説法は豈にまた道理あらんや、と。我彼に回答えて曰く、天地は陰陽に外ならず、陰陽は五行に外ならず、人もまた能く五行に外ならずして生ずるなし。五星は正に是れ五行の精華の凝結して象を成すにして、是れ上天の垂れて人に示す所なり。人一たび出生すれば、天地の精英を禀受し、陰陽の造化を匯聚し、天上の星は上に運行して而も恰逢其期し、人の性命は下に凝結して而も天と相感相通ず。ゆえに太白金星夢に入りて李白降生し、歲德星下臨して東方朔出世し、郎官は上天上の星宿に應じ、庶民もまた各々属する所有り。五星を用いて人の祿命を推るに、道理極めて顯明にして、法門卻って極めて精微なり、只だ術士們の還って完全に弄懂せざる而已なり。

即金木水火土之精懸象於天佈列森然,變化無端以應凶吉,李白母夢長庚入懷而生,故名曰白,字太白,歲德星降乃東方朔也,號名曼倩子。客曰:星命之說固雲有理,然所以推星與命者則吾未之喻也,敢問何以先排十二宮,一命宮、二財帛、三兄弟、四田宅、五男女、六奴僕、七妻妾、八疾厄、九遷移、十官祿、十一福德、十二相貌。其名次序無乃牽強也。

亦だ説くに、金・木・水・火・土の精氣象を天に懸げ、羅列森然・變化無窮にして、以て凶吉に應驗せん。李白の母親夢に長庚星の懷に入るを見て而も彼を生下せり、ゆえに「白」と名を取り、「太白」と字す。歲德星の降世するは即ち東方朔にして、號して曼倩子と曰う。客曰く、星命の説固より理あるも、然し究竟どうやって星を推し・どうやって命を推するや、我還って明白せず。敢えて問う、何を以て先に十二宮を排出するや。第一命宮・第二財帛・第三兄弟・第四田宅・第五男女・第六奴僕・第七妻妾・第八疾厄・第九遷移・第十官祿・第十一福德・第十二相貌と。これらの名目次序は、豈に牽強あるにあらずや、と。

與答曰:人之生也以身命為主,故曰:命宮為第一,財為養命之源,故次二,分我之財者獨兄弟故次三,田宅所以安命藏財而居兄弟故次四,既有財帛兄弟田宅而男女所以承田與財者也故次五,奴婢所以輔男女故次六,妻妾敵體與命宮對沖故次七,夫自命宮而至妻,宮其敘自不亂疾厄人命之所不能無者故次八,遷移人之所不能免者故次九,官祿天之所予繫於命而最要故次十,福德人之所享繫於天而難得故次十一,相貌所以成身故次十二。

我回答えて曰く、人生在世は身と命とを以て主と爲す、ゆえに命宮を第一に排す。財帛は命を養うの來源、ゆえに第二に排す。能く我の錢財を分け走るは唯だ兄弟、ゆえに第三に排す。田宅は以て性命を安頓し・錢財を收藏し、而も兄弟もまた其の中に住む、ゆえに第四に排す。既に財帛・兄弟・田宅有れば、而も子女は正に是れ田産家財を承接するの人、ゆえに第五に排す。奴婢は以て子女を輔助するに用う、ゆえに第六に排す。妻妾は自己と身分對等にして、正に命宮と對冲す、ゆえに第七に排す。命宮より妻宮に排し到るに、次序自然亂れず。疾病災厄は人命能く無からざる所、ゆえに第八に排す。遷徙移動は人の能く免れざる所、ゆえに第九に排す。官祿は上天の賜う所・性命に關係して最も緊要、ゆえに第十に排す。福德は人の享受する所・天意に繋がりて最も求得し難し、ゆえに第十一に排す。相貌は此の身を成就するの外形、ゆえに第十二に排す。

自疾厄而至相貌其敘卻乃倒言何也。十二宮之中命與妻相對,相貌福德官祿出天上故列在身前,財帛兄弟田宅隱地下故敘在身後,遷移疾厄妻妾限數最緊皆太陽過午而行促。有相貌而後見福德,有福德而後居官祿,有官祿而後歷遷移,有遷移而後見疾厄。自相貌而至於疾厄皆日月之喜升,而惡沉有財帛而後見兄弟,有兄弟而後分田宅,有田宅而後歸男女,有男女而後居奴僕,自財而至奴僕皆日月之右,轉而分佈人之所以為人不過,如此故十二宮之名足以盡人之生也。

人問う、疾厄より相貌に排し到るに、次序は卻って倒れて講る、これは何を以てや。十二宮の中、命宮と妻宮と正に相對す。相貌・福德・官祿は天上に出現す、ゆえに身宮の前に列す。財帛・兄弟・田宅は地下に隱藏す、ゆえに身宮の後に敘す。遷移・疾厄・妻妾の三宮は限數最も緊く、皆太陽の午位を過ぎて而も運行加快するに因るなり。相貌有りて而も後に福德を見、福德有りて而も後に官祿に居り、官祿有りて而も後に遷移を經歷し、遷移有りて而も後に疾厄に遇上す――相貌より疾厄に到るに、皆日月の升を喜び沉を惡むの道理に合す。財帛有りて而も後に兄弟を見、兄弟有りて而も後に田宅を分かち、田宅有りて而も後に子女に歸し、子女有りて而も後に奴僕有り――財帛より奴僕に到るに、皆日月の右に旋轉して而も分布し出ずる所なり。人の人と爲り成る所以は、不過如此、ゆえに此の十二宮の名目は、足りて人の一生を概括すべし。

男女身命所生遷移,父子所專,兄弟和樂,妻孥雍睦人之福德,此二者最難。財與官祿相連,奴婢所以服官營財也。貌為疾厄所苦,田宅所以安身而養疾也,故皆三合此十二宮流行之敘對代之體,錯綜之用,有如此子殆未之思乎。星盤問答之說,此篇至妙而至精也。

子女は身命の生ずる所にして、遷移は則ち父子相承の專ら主とする所なり。兄弟和睦歡樂・妻兒雍容融洽するは、これ人の福德にして、而もこの兩樣最も得難し。財帛と官祿と相連なり、奴婢は正に以て職に供え事を辦し・財貨を經營するに用う。相貌は疾病に苦しめられ、田宅は則ち以て身を安じ病を養うに用う、ゆえにこの幾組皆三合の勢を構成す。これ即ち十二宮流轉の次序・彼此對應更替の本の本體、および錯綜變化の功用にして、竟に是れのごとし、先生は大概還って想到せざらん。この一篇の星盤問答は、講りて最も精妙なり。

客曰:星盤十二宮既聞命矣,然何以午未屬天。子丑屬地,寅亥屬木,卯戌屬火,辰酉屬金,巳申屬水,與五行地支十二之理不同,又何說。與余曰:五行以寅卯為木,巳午為火,申酉為金,亥子為水,辰戌丑未為土,乃地支十二維也。午與未合居於上而屬干,故以為天子與丑合居於下而屬坤,故以為地上天下地一定之體也。

客曰く、星盤十二宮の道理我既に領教せり、然し何を以て午と未と天に属し・子と丑と地に属し・寅と亥と木に属し・卯と戌と火に属し・辰と酉と金に属し・巳と申と水に属するや、これは五行に十二地支を配するの常理と同ならず、また怎麼に講かんや、と。我曰く、五行の中寅卯を以て木と爲し、巳午を以て火と爲し、申酉を以て金と爲し、亥子を以て水と爲し、辰戌丑未を以て土と爲すは、那れは地支十二方位の分かち方なり。星盤に至っては、午と未と相合して而も上に居り、乾に属す、ゆえに天と定む。子と丑と相合して而も下に居り、坤に属す、ゆえに地と定む。上は天下は地、これ一定不移の本體なり。

亥與寅合屬春,故以為木;卯與戌合屬夏,故以為火;辰與酉合屬秋,故以為金;巳與申合屬冬,故以為水。春夏秋冬四時之序也,日月麗天水金輔之,故喜金水土石麗地木火生之,故喜木火,此雖與地支十二維分佈不同而其道理則相貫也。此乃顛倒五星之論,此篇神妙之論,凡人之所不知者也。

亥と寅と相合して而も春に属す、ゆえに木と定む。卯と戌と相合して而も夏に属す、ゆえに火と定む。辰と酉と相合して而も秋に属す、ゆえに金と定む。巳と申と相合して而も冬に属す、ゆえに水と定む。これ正に春夏秋冬四時の次序なり。日月天に附麗し、水星・金星のそれらを輔佐するあり、ゆえに金水を喜ぶ。土石地に附麗し、木火のそれらを生養するあり、ゆえに木火を喜ぶ。これ雖是地支十二方位の分布と同ならずとも、道理は卻って彼此貫通す。これ即ち五星の説を反して講るなり、この篇の議論神妙にして、是一般人の知らざる所なり。

客又曰:人一日之生不啻億萬,何以從太陽為命。太陰為身遂據此斷吉凶禍福,僕未深信敢問其故何也。余曰:善哉。問我明告子天形如卵而左旋,日月代明右轉,天體日周東方常抽惟其東,抽是以西沉一沉一,抽無停留也。太陽之升出在東方,太陰之沒入在西鄉,一升一沒無差忒也。

客また問う、人一日の内に出生する者何ぞ億萬に止まらんや、何を以て單に太陽に凭りて命宮を定め・太陰に凭りて身宮を定め、就ち此れに据りて吉凶禍福を斷定するや。我還って能く深信せず、敢えて緣故の何在を問う。我曰く、問うこと好し、我明白にあなたに告げん。天の形狀鷄蛋のごとくして而も左に旋轉し、日月交替して光を發し而も右に運行す。天體每日一周を繞行し、東方總じて不停に抽出す。正に東方抽出するを以て、西方こそ隨いて沉落し、一沉一抽、從來停留せず。太陽東方に升起し、太陰西邊に沉没し、一升一没、絲毫差ならず。

人之出乎胎中,即天轉乎地上,若是卯時而生天日俱出東,廂惟卯時以後天體無形,以日為準。故因日而數至卯即卯地而出蒼穹,太陰日之配身之所自出也。故以太陽立命太陰安身,身命人之所最重,故先求此二宮天體度數各有對度,是以日月同其好惡身,命同其禍福東出父命,西沒娘身東出太陽西沒,太陰東出亢金西沒婁金,故云身命一般之說蓋為此也。

人胎中より生出するは、就中同じく天の地上に轉ずるがごとし。若し是れ卯時出生なれば、天と太陽と皆東廂より升起す。不過卯時以後天體形見ゆるなし、只だ能く太陽を以て準と爲すのみ。ゆえに太陽に順いて卯に數え到れば、就ち卯地に於いて蒼穹を湧出す。太陰は是れ太陽の配偶にして、亦だ身の從出する所なり、ゆえに太陽を用いて命宮を立て・太陰を用いて身宮を安ず。身と命とは人の最も看重する所、ゆえに先に此の兩宮を求めるを要す。天體の度數各々相對する度あり、ゆえに日月の好惡相同じく、身命の禍福もまた相同じ。東方升起のは父に應じ・命宮に應じ、西方沉没のは母に應じ・身宮に應ず。東方升起のは是れ太陽にして、西方沉没のは是れ太陰なり。東方升起のは是れ亢金龍にして、西方沉没のは是れ婁金狗なり。いわゆる身命一般に看待するの説法は、正に此れに由りて來るなり。

客又曰:星家源流其理既同然何以有準於古而差於今。驗於今而謬於古其故又何僕也。惑敢問余曰:此天道自然之運也。天之運也積氣日月,五星積氣之光曜者也。其循行次舍七十年而差一度,天道且然而況於人乎。世有升降,國有隆汙皆囿於天道,自然之運。人乃積氣中之動物,身之用舍道之行藏,又囿於國家一時之運,此古今人命之所以不同而星家準與不准之辨,咸在此矣。客恍然而悟醒。

客また問う、星命家の源流道理既に相同なるに、何を以てあるいは古代に合して而も當今に合せず、あるいは當今に驗して而も古代に謬るや。其の中の緣故はまた何ぞや。我心裏疑惑して、斗膽請教す。我曰く、これ是れ天道自然の運轉なり。天の運行は本來積聚の氣にして、日月五星は就ちこの積氣の中に光芒を放出するの部分なり。それらの循行次舍は、七十年に就中一度を差し出すを要す。天道尚且是れのごとし、況んや人に於いてをや。世道升あり降あり、國運興あり衰あり、皆天道自然の運に籠罩せらる。人は不過積氣の中の動物にして、自身の進退取捨・守る所の道の施行と隱藏とは、また一國一時の氣運に籠罩せらる。これ即ち古今人命の同ならざる所以・星命家推算の準ると準らざるとの分別にして、全く皆ここに在り。客聽き罷りて恍然大悟せり。

分野列宿

斗宿分野、南直隸、應天、鳳陽、太平、安慶、蘇州、松江、常州、鎮江、徽州、寧國、池州、十一府,廣德州、和州,浙江。杭州、嘉興、處州、三府、江西。南昌、南康、九江、饒州、廣信、撫州、建昌、臨江、瑞州、袁州、吉安、贛州、南安、十三府。

いわゆる「分野」とは、天上の二十八宿と地上の州郡府縣とを一一に配屬して、星宿變異あれば、就應驗して其の主る所の那片の地方に在るをいう。斗宿の主る所の分野は、南直隸の境内の應天・鳳陽・太平・安慶・蘇州・松江・常州・鎭江・徽州・寧國・池州の十一府、および廣德州・和州。浙江の境内の杭州・嘉興・處州の三府。江西の境内の南昌・南康・九江・饒州・廣信・撫州・建昌・臨江・瑞州・袁州・吉安・贛州・南安の十三府。

牛斗分野、南直、淮安、揚州、二府。浙江、湖州、溫州、二府。江西、九江。牛女分野、浙江、寧波、紹興、台州、金華、衢州、嚴州、六府。福建、福州、興化、漳州、泉州、延平、邵武、汀州、建寧、八府,廣東、廣州、惠州、潮州、南雄、韶州。肇慶、高州、雷州、瓊州、九府。

牛宿と斗宿と共に主るの分野は、南直隸の淮安・揚州の二府。浙江の湖州・溫州の二府。江西の九江。牛宿と女宿と共に主るの分野は、浙江の寧波・紹興・臺州・金華・衢州・嚴州の六府。福建の福州・興化・漳州・泉州・延平・邵武・汀州・建寧の八府。廣東の廣州・惠州・潮州・南雄・韶州・肇慶・高州・雷州・瓊州の九府。自古吳越の地は斗牛に繋がり、閩粵の地は牛女に繋がる、ゆえにこのように排列し、皆東南沿海の一帶に属す。

虛危分野、山東、青州府。危宿分野、山東、濟南、登州、萊州、三府。室壁分野、北直隸、大名府、河南、衛輝。懷慶、彰德、三府。奎婁分野、山東、兗州府。胃宿分野、山東、東昌府。昴畢分野、北直、真定府、山西、大同府。觜參分野、山西、平陽府、澤州、四川松潘等處軍民使司迭千戶所。參宿分野、山西、汾州、四川、東川、軍民。參井分野、山西、太原、潞安、二府。遼州。四川、順慶、貴州、宣慰司、思州、思南。鎮遠、石阡、四府。

虛宿・危宿の共に主るの分野は山東青州府。危宿の單に主るの分野は山東の濟南・登州・萊州の三府。室宿・壁宿の共に主るの分野は北直隸の大名府、および河南の衛輝・懷慶・彰德の三府。奎宿・婁宿の共に主るの分野は山東兗州府。胃宿の單に主るの分野は山東東昌府。昴宿・畢宿の共に主るの分野は北直隸眞定府と山西大同府。觜宿・參宿の共に主るの分野は山西の平陽府・澤州、および四川松潘等處軍民使司の轄する迭溪千戸所。參宿の單に主るの分野は山西汾州と四川東川軍民府。參宿・井宿の共に主るの分野は山西の太原・潞安の二府と遼州、四川順慶府、貴州宣慰司および思州・思南・鎭遠・石阡の四府。この一路は河北・河南より直ちに山陝・川黔に到るまで、皆西北諸宿の主る所に歸す。

井鬼分野、陝西、西安、鳳翔、慶陽、延安。平涼、臨洮、鞏昌、七府。寧夏衛、洮州衛。文縣、岷州衛、陝西、行都司、永寧宣撫司。招討司、天全、六番、四川成都府、保寧。重慶、敘州、四府。漳州、嘉定、瀘州、眉州。黎州、安撫司、四川行都司、雲南、楚雲。雄武、定州、廣西曲靖、澄、大理。臨安、四府。貴州、普安州。井鬼入參一度分野、烏蒙軍民府、烏撒軍民府。播州宣慰司、龍山宣撫司。鬼宿分野、四川、馬湖府。柳宿分野、貴州、同仁府。張宿分野、河南,南陽府。

井宿・鬼宿の共に主るの分野は、陝西の西安・鳳翔・慶陽・延安・平涼・臨洮・鞏昌の七府、寧夏衛・洮州衛・文縣・岷州衛、陝西行都司、永寧宣撫司と招討司、天全六番招討司。四川の成都・保寧・重慶・敘州の四府、および漳州・嘉定・瀘州・眉州・黎州安撫司・四川行都司。雲南の楚雄・武定諸府(底本ここに「楚雲雄武定州」の幾字訛倒あり)および廣西府・曲靖・澂江・大理・臨安等府。貴州普安州。井鬼の二宿而も參宿一度に入るの分野は、烏蒙軍民府・烏撒軍民府・播州宣慰司・龍山宣撫司。鬼宿の單に主るの分野は四川馬湖府。柳宿の單に主るの分野は貴州銅仁府。張宿の單に主るの分野は河南南陽府。この一片皆秦・蜀・滇・黔に属し、古は雍州・梁州の域と爲せり。

翼宿分野、四川、夔州府、湖廣、武昌、漢陽。襄陽、常德、鄖陽、長沙、嶽州,衡州。永州、辰州、荊州、黃州、十二府。沔陽州。永順宣慰司,保靖州,軍民宣慰司。廣西桂林府,平樂,柳州,南寧,潯州。太平,慶遠,梧州、八府,廣東廣州府。軫宿分野、湖廣寶慶府、靖州。四川平茶洞長官司。井鬼翼軫分野、陝西漢中府、翼軫之餘貴州黎平府。角亢分野、河南開封府、歸德、德州。角亢氐分野,河南汝寧府。房心分野,南直隸廬州府。尾箕分野,北直隸順天、河間、二府,遼東都司。尾箕兼昴畢宿分野,北直隸保定府。

翼宿の單に主るの分野は、四川夔州府。湖廣の武昌・漢陽・襄陽・常德・鄖陽・長沙・岳州・衡州・永州・辰州・荊州・黃州の十二府、および沔陽州・永順宣慰司・保靖州軍民宣慰司。廣西の桂林・平樂・柳州・南・南寧・潯州・太平・慶遠・梧州の八府。廣東廣州府。軫宿の單に主るの分野は湖廣寶慶府・靖州と四川平茶洞長官司。井・鬼・翼・軫の四宿共に主るの分野は陝西漢中府。翼軫餘氣の及ぶ所は貴州黎平府。角宿・亢宿の共に主るの分野は河南の開封府・歸德府と德州。角・亢・氐の三宿共に主るの分野は河南汝寧府。房宿・心宿の共に主るの分野は南直隸廬州府。尾宿・箕宿の共に主るの分野は北直隸の順天・河間の二府と遼東都司。尾箕の二宿兼ねて昴畢の宿を帶ぶるの分野は、北直隸保定府。以上諸宿の分野は、總じて歸るに荊楚・兩粵・中州と幽燕の地なり。

張果星宗五

三辰通載

夫三辰通載者,以十一曜為一辰,以十二宮為一辰,以二十八宿為一辰,故名三辰通載。觀其各卷經義,乃入門淺近之書,於果老有發明處,學者須融會貫通,不可執泥一端,斯得之矣。

いわゆる「三辰通載」とは、星命推算の用うる所の三套の坐標を各々一「辰」と算すなり。第一套は「十一曜」にして、即ち「太陽」「太陰」と「歲星」(木)・「熒惑」(火)・「鎭星」(土)・「太白」(金)・「辰星」(水)の五星、更に四餘の「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」を加う。第二套は黄道十二宮。第三套は周天二十八宿。三套合わさりて通盤に承載す、ゆえに「三辰通載」と呼ぶ。本書の各卷の講ずる所の義理に就て看れば、それは原來一部の入門の淺近の讀物なれども、但だ其の中果老星宗の舊説に對して頗る發明闡釋する處あり、學者は必須三套の坐標を彼此參照・融會貫通して、死抱して其の中の一端を放さざるべからず、このようのこそ眞正にそれを讀通したりと算せん。

歲星算法木星篇

置積日減七十四,以周天數三百九十八日八十八分六十一杪去之,看餘日多少入在何段下,太陽中定星度,又以餘日數去之,不滿者為定度。晨伏:十七日行四度,去日十三度五十分,晨見東方。順:二百十三日行十七度七十六分。留:二百十三日行十七度十六分。晨逆:四千六百九十四分一十杪,行四度九十一分八十五杪。夕退同上,留同上,順同上。夕伏:十七日行四度,須與日月同度。

「歲星」(木星)の行度を推算するの方法は、先に推す所の日の積日數を取り、七十四を減じ、再用木星天一周を繞るの周天日數――三百九十八日八十八分六十一杪――を以てそれを除し、餘る所の日數是多少を看て、下列の哪か一段の行度の内に落つるを看る。太陽の在る所の度を以て中數と爲して星度を核定し、再用餘下的日數を以て減し、減し盡さざるの零數即ち求む所の定度と爲す。各段の行度分列して下のごとし。晨伏一段、十七日四度を行り、太陽と相距ること十三度五十分の時、清晨東方に見ゆ。順行一段、二百十三日十七度七十六分を行る。留一段、二百十三日十七度十六分を行る。清晨逆行一段、四千六百九十四分一十杪、四度九十一分八十五杪を行る。黃昏退行は上文と同じく、留段も上文と同じく、順行もまた上文と同じ。夕伏一段、十七日四度を行り、此の時須く日月と同じく一度の上に在るを要す。

歲星總論

木星,東方歲星,君子之象,行度有晨夕、伏退留順遲疾。自井二十九至三十度為向旺,自鬼宿初至三度為正旺,至柳宿三度為次旺,躔斗、角、奎、井四宿為升殿。人馬箕宿為樂。若人身命與七強宮值之,紫綬金章,官職高貴。其性仁慈好道德,溫良恭儉,善解孛羅之難,能免火土之厄。縱在閒弱宮,有吉星而無凶與刑星會,亦主近貴,又為人之壽星。

「木星」は五方の中東方に属し、星家はそれを「歲星」と稱し、德ある君子に取象す。其の運行は清晨見ゆ・黃昏見ゆの分別あり、また伏・退・留・順および行度或いは遲或いは疾の種種の變化あり。井宿二十九度より三十度に到るは、是れ其の「向旺」の地なり。鬼宿の初度より三度に到るは、是れ「正旺」の地なり。柳宿三度に行き到れば、則ち「次旺」と稱す。木星斗・角・奎・井のこの四宿の上に躔るは、「殿に升る」と呼ぶ。人馬宮の箕宿に行き到るは、「樂」と呼ぶ。倘若人の身宮・命宮あるいは七強の宮が恰好木星に占住せられば、此の人の身に紫綬を佩び・胸に金章を掛け、官位高貴顯赫たるを主る。木氣を禀受するの人は性情仁慈にして、道德を喜好し、溫和善良・恭敬儉朴にして、最も能く「月孛」と「羅睺」の帶來するの災難を化解し、亦能く「熒惑」(火)と「鎭星」(土)の造成するの厄運を免れせん。たとい木星が閑弱の宮に落つるとも、只だ吉星の同會するありて而も凶星・刑星の來て相會する無ければ、亦だ仍お此の人の貴人に親近するを得るを主る。而且木星本身また是れ人の壽星なり。

子上不得地,亦看躔在何宿,若在虛度,中壽人也。六成人為囚星,然其星性本善,不可便以囚論。六丙人為祿主,星為歲之首,主蒼龍之象,順行則吉。留段號長喪星,藏福入逆號災狀星為凶,入伏號闌干星,善惡都不管,十二年行一周天。

木星子宮に落つるは不得地の位に属し、此の時還って須く它究竟哪か一宿に躔るを看るべし。若し是れ虛宿の度に躔れば、只だ此の人の中等の壽數を得るを主る。凡そ六「成」の年に逢いて生ずるの人は、木星それに對して是れ「囚星」なり。不過木星本性善に属し、一たび「囚」の字を見れば便ち徑直に凶論を斷作すべからず。凡そ六「丙」の年に逢いて生ずるの人は、木星は彼の祿主なり。木星歲星の首に居り、東方蒼龍に取象し、順行の時は吉を主る。若し留段に行き到れば、別名「長喪星」と呼び、福氣便ち潛藏して露れず。逆行に進入するは、別名「災狀星」と呼び、凶を主る。伏而見えざるの時に進入するは、別名「闌干星」と呼び、此の時吉凶善惡皆它の主管する所に由らず。木星は每十二年周天を繞行して一圈を走る。

歲星歌斷、源髓歌

木星守命好容儀,眉目分明世所希。文學聰明多藝術,常懷仁義有尊卑。心少毒,貌怡怡,言談有德好珍奇。少病利官無險難,壽年長是及期頤。逢廟樂,好官資,紫氣同宮筆吏司。三合遇之為福厚,對宮猶是好鎡基。

「木星」命宮に坐守するの人は、儀容端好にして、眉目清朗分明にして、是れ世上少見の好相貌なり。この種の人は文學根柢深く、天資聰明にして、兼ねて技藝多し。心中常に仁義を懷き、待人接物に尊卑の分寸を懂る。彼心地少くも狠毒の念あり、面色和悅可親にして、言談德あり、また珍奇の物を愛好す。一生病少く、仕途に利あり、險難に遇わず、壽數綿長にして、能く百歲の年に活到せん。木星若し廟・樂の地に行き到れば、好官職を得るを主る。若し「紫気」と同じく一宮に在れば、文書を掌るの吏職を充任するを主る。木星三合の位に在りて命と相照するは、福氣深厚なり。たとい對宮に落つるとも、也だ仍お一份の好基業なり。

太陽會合文章貴,女後同宮貴位推。夜火會,主兵機,更逢土宿主旌旗。忌星若來須減力,金同文武佐明時。惟有水星科甲貴,性慵太乙懶施為。尾添惡,首助威,孛同何以獨居之。

木星と「太陽」と會合するは、文章を以て顯貴するを主る。「女后」即ち「太陰」と同宮すれば、貴顯の位を得るを推斷すべし。夜生の人の木星と「熒惑」(火)と相會するは、兵謀軍機を掌るを主る。若し更に「鎭星」(土)に遇上せば、旌旗を執掌し・是れ兵を領きて專ら征するの象を主る。忌星若し來て相犯せば、木星の力量就中折扣を打つべし。木星と「太白」(金)と同度は、文武兼資・清明の世を輔佐するを主る。唯だ「辰星」(水)と同度するのみ、こそ科舉甲第の貴を主らん。若し「太乙」即ち「月孛」と同處すれば、人の性情便ち懶散慵怠にして、肯んじて振作して施爲せざらん。「尾」即ち「計都」の來て會するは、只だ木星に凶惡の氣を添えん。「首」即ち「羅睺」の來て會するは、反って能く其の威勢を助長せん。「月孛」既に木星と同宮すれば、木星また怎能に獨居其の位にして而も牽動を受けざらんや。

財帛橫添須守得,閒極三人手足隨。田宅富豪高大廈,五宮偏見貴男兒。第六陷宮奴得力,那堪第七美顏妻。還居第八無災疾,第九他鄉得意歸。十位官資須顯赫,福宮壽老亦龐眉。十二位中為相貌,歲星躔此貌偏奇。前言敘盡神仙術,後學尤宜仔細推。女後,太陰也;太乙,孛星也;尾為計都星,首為羅?星。

木星財帛宮に入るは、意外の財横た添えて進み來るを主り、而且守り得住さん。兄弟宮の此の閑弱の位に入るは、三個の兄弟の左右に相隨うを主る。田宅宮に入るは、家道富豪・廣厦高門を主る。第五男女宮に入るは、尤も貴子を生ずるを主る。第六奴僕宮に入るは本是れ陷地なれども、卻って奴僕の得力にして用いべきを主る。第七妻妾宮に入るは、更に容顔美好の妻子を娶得せん。第八疾厄宮に居るは、一生災病なからん。第九遷移宮に居るは、他鄉に客居して而も後に得意榮歸するを主る。第十官祿宮に居るは、官爵資歷顯赫たらん。第十一福德宮に居るは、壽考眉長にして、是れ老壽星の相を主る。第十二相貌宮に居るは、木星ここに躔り、人の相貌就中格外奇特出衆ならん。以上説く所、已に此の門の星命の術を講じ詳盡せり、後學の人は尤も當に仔細に推詳すべし。歌中の稱する「女后」とは、「太陰」を指す。稱する「太乙」とは、「月孛」を指す。「尾」は「計都」星を指し、「首」は「羅睺」星を指す。

歲星交會、聿斯經

木火:木星會火喜偏饒,值此官尊福壽超,百六會時家國泰,忠臣孝子滿皇朝。火乃文明之象,與木同度,謂之木火通明。木土:木星宜與土同宮,百六逢之稼穡豐,會此乘軒並衣錦,記名青史著奇功。木會土有培養之功,所以主貴。

木星と火星と相交わる。「木星」が「熒惑」(火)に會上せば、喜慶特別豐足にして、此の種の格局に遇うの人は官位尊顯・福壽人を過ぐ。百六限度の内に於いて相會するは、家宅安寧・國運昌泰にして、朝廷の上盡く是れ忠臣孝子を主る。火は是れ文明の象にして、木と同じく一度に在るを以て、術家はそれを「木火通明」と稱す。木星と土星と相交わる。「木星」は宜しく「鎭星」(土)と同居一宮すべし、百六限度の内に於いて相逢すれば、莊稼豐收を主る。命此の格に遇うの人は車に乘り錦を服し、功名顯達にして、能く奇功の名を以て青史に載せらる。木は土に會して培土養木の功あり、ゆえに貴を主る。

木金:木星最喜遇金星,喜曜如逢百福興,百六會時多吉慶,人生指日到公卿。百六謂一百零六月之限度,方周一十二宮之數。木水:天命之宮木水星,一生聰俊播芳聲,三方更在高強位,金榜須排第一名。木水有資生之義。

木星と金星と相交わる。「木星」最も「太白」(金)と相遇するを喜び、喜慶の曜の降臨するがごとく、百般の福氣一齊に興起す。百六限度の内に於いて相會するは、吉慶の事甚多く、命主指日の間即ち位公卿に登るべし。いわゆる「百六」とは、一百零六箇月の行限度數を指し、この數目を走り滿すこそ恰好十二宮を繞り遍せん。木星と水星と相交わる。命宮の内「木星」と「辰星」(水)と同臨するは、此の人一生聰明俊秀・美名遠播するを主る。若し三方の位また皆高強の宮に落ちば、金榜題名必ず第一に居らん。木と水とは水生木・相資して以て生ずるの意義あり。

木氣:木星紫氣福偏隆,百六逢之慶不窮,更在廟宮陰德重,官居將帥伯侯同。氣乃本之餘,有主僕之義,且氣多能也。木孛:木星若也會欃槍,總有驚憂變吉祥,巨蟹宮中如會遇,少年榮折桂枝香。若在未宮相會,謂之木孛同泰。

木星と紫気と相交わる。「木星」と「紫気」と同處するは、福氣格外隆盛にして、百六限度の内に於いて相逢せば、喜慶無窮ならん。若しまた廟宮の位に落ちば、陰德深厚・官將帥の任に居り・伯爵侯爵と同列するを主る。紫気は本是れ木の餘氣にして、二者は主と僕との關係あり、況んや紫気本身多才多能なるをや。木星と月孛と相交わる。「木星」若し「欃槍」即ち「月孛」と相會せば、縱い先に驚憂の事あるとも、終究吉样に轉ずべし。若し巨蟹宮中に於いて相遇せば、少年桂を折り・科名早く發するを主る。巨蟹は即ち未宮にして、二星未宮に於いて相會するを、術家は「木孛同泰」と稱す。

木羅:木與羅?同一舍,喜在陽宮分晝夜,晝則堂堂韓魏公,夜則魁梧呂僕射。宋韓琦封魏公呂端為僕射,皆正直之臣。木計:木星計若也相逢,反禍為祥千福集,百六當之福自添,如歷巨川舟楫至。

木星と羅睺と相交わる。「木星」と「羅睺」(羅睺)と同居一宮するは、最も陽宮に落つるを喜び、還って晝生夜生を分かちて斷ずるを要す。晝生の人は、堂堂正正の韓魏公に比すべし。夜生の人は、則ち體貌魁梧の呂僕射のごとし。宋朝韓琦は魏國公に封ぜられ、呂端は官僕射に至る、兩人皆朝中の正直の臣にして、歌中は彼らを借りて以て此の格の貴を形容す。木星と計都と相交わる。「木星」若し「計都」と相逢せば、反って能く災禍を吉祥に轉成し、千般の福氣聚集して來る。正に百六限度の時に當たりて遇うは、福分自然添增し、譬えばまさに大江大河を渡らんとするに、恰好舟船時に及んで來到するがごとし。

歲星入宮、樞要歌

木子:地劫為名最不情,木星到此打齊瓶。化為吉曜猶無害,若變凶星不得生。木到子宮謂之木打寶瓶。木丑:木德之星拱北斗,名為天蔭最優遊。功名年少須成就,利祿何須用力求。斗木獬升殿。

木星子宮に入る。子宮は木星に對して「地劫」と名づく、最も是れ無情の地にして、木星ここに行き到るは、寶瓶を打破するに等し。若し此の時吉曜に化せば、還って凶ならざらん。

木寅:木星寅位曰天淵,偏愛逢生樂自然。甲丙生人如值此,儘教福祿慶雙全。寅乃木之祿位。木卯:木入幽州號太微,背中反旺卻為奇。最防變作刑囚曜,命若逢之大不宜。卯乃乘旺之宮。

木星寅宮に入る。木星寅位に在るは「天淵」と名づき、偏偏相生の氣に遇うを喜愛し、自然安樂なり。甲年・丙年生の人若し此の一格に碰上せば、福と祿との兩樣皆齊全を得べし。これは寅が是れ木の祿位の所在なるを以てなり。木星卯宮に入る。木星卯宮に進入す、此の宮は書中幽州の分に属し、名號「太微」、它雖是背命の位に在るも卻って旺に乘ず、正に是れ奇特の處なり。但だ最も隄防するを要するは它の變じて刑囚の曜と作るなり、命中若し刑囚に遇上せば、就大いに宜しからざらん。卯宮は本是れ木星の旺に乘るの宮にして、ゆえに旺極めて反って須く變を防ぐべし。

木辰:木到辰宮號玉龍,與金同位最亨通。丙干之命如逢此,名顯官高祿更豐。木金辰宮謂之金木逢龍。木巳:木居巳上名天福,與水相逢須富足。丙庚之人如遇此,文章年少觀場屋。木化天福星、主富貴。

木星辰宮に入る。木星辰宮に行き到る、名號「玉龍」、若し「太白」(金)と同居一位せば、最も亨通順遂なり。天干丙に属するの命若し此の一格に逢上せば、聲名顯赫・官位崇高にして、祿養もまた更加に豐厚ならん。木と金と辰宮に同在するを、術家は「金木龍に逢う」と稱す。木星巳宮に入る。木星巳位に居るは、「天福」と名づき、若し「辰星」(水)と相逢せば、家資富足を主る。丙年・庚年生の人若し此の一格に遇上せば、年紀輕くして就ち文章に凭りて科場に進入し應試せん。此の時木星天福星に化して、人の富貴を主る。

木午:歲星午上號天德,一世優遊無否塞。更得太陽相會行,家財倍萬珍珠積。天德星主清閒。木未:木入秦州號玉班,一生享福更平安。壽高福厚多榮貴,決入朝中作顯官。木化玉班星、主入朝班之貴。

木星午宮に入る。「歲星」午位に行き到る、名號「天德」、一生優游自在・閉塞不通の時なきを主る。若し更に「太陽」の同行相會を得ば、家財萬倍に增到し・珍珠堆積して聚まるべし。天德星は本來清閑の福を主る。木星未宮に入る。木星未宮に進入す、此の宮は秦州の分と爲し、名號「玉班」、一生福を享け而も平安を主る。壽數高く・福分厚く・多く榮顯尊貴あり、朝廷に入りて顯要の官を爲ると斷定せん。此の時木星玉班星に化して、朝班に列身するの貴氣を得るを主る。

木申:木居申上號天鸞,莫作尋常俗命看。男子逢之應紫綬,女人遇此帶金冠。天鸞星主人功名富貴。木酉:木居酉上號天囚,徒配刑流出遠州。若遇火星同到此,少年暴卒命難留。酉宮屬金木被傷。

木星申宮に入る。木星申位に居るは、名號「天鸞」、切に尋常俗命と爲して看るべからず。男子此の一格に逢上せば、日後當に紫綬を佩帶すべし。女子此の一格に遇上せば、頭の上金冠を戴きて封を受くべし。天鸞星は人の功名富貴を得るを主る。木星酉宮に入る。木星酉位に居るは、名號「天囚」、徒刑流配・遠州に押し往かるるの厄あるを主る。若し更に「熒惑」(火)の同じく此の宮に到るに遇上せば、少年暴亡・性命保ち難きを主る。これは酉宮五行金に属し、金能く木を克し、木星此れに於いて傷克を受くるを以てなり。

木戌:木為鼓舞少年孤,男克妻兮女剋夫。廣覽詩書並藝術,飄蓬四海作生圖。化此星主克陷。木亥:木臨亥上號中臺,滿腹當為翰苑才。若是為官並福曜,少年登第作元魁。亥乃木之長生廟樂旺之地。

木星戌宮に入る。木星ここに於いて「鼓舞」の星に化して、少年孤苦・男子妻を克し女子夫を克するを主る。此の人は詩書を博覽し・兼ねて技藝に通ずるといえども、卻って四海に飄泊して生計を謀るを要せん。木星は化成して此の顆の星と爲り、克害陷落を主る。木星亥宮に入る。木星亥位に臨むは、名號「中臺」、此の人滿腹才學・當に翰林院中の人才と爲るべきを主る。若し同時に官星と爲し、また福曜の相助あれば、少年科に登り・頭名狀元を考取するを主る。これは亥宮が是れ木の長生の地にして、又兼ねて廟・樂・旺の三重の好處あるを以てなり。

歲星躔度、玉闕歌

木角:木躔角宿號天貴,詩禮傳家居職位。更能藝術近公卿,財祿豐盈名早遂。角屬木、木乃青龍之象,得其本度。木亢:木躔亢宿號天城,財祿榮華顯大聲。學問操修君委用,巖廊輔贊一豪英。金木逢龍之義。

木星角宿に躔る。「木星」角宿の上に行き到るは、名號「天貴」、家中詩書禮法を以て世に傳え・本人職位に身居するを主る。此の人は還って能く一技の藝に凭りて公卿に親近し、財祿豐盈にして、名聲早く就りて成就せん。これは角宿五行木に属し、木また是れ東方青龍の象にして、木星此れに於いて正に自己の本度を得るを以てなり。木星亢宿に躔る。「木星」亢宿の上に行き到るは、名號「天城」、財祿榮華・聲名顯大を主る。此の人は學問端正・操行修飭にして、君主の委任を得て、朝堂廊廡の間に於いて輔佐贊襄する、是れ一位の豪傑英才なり。これ正に「金木龍に逢う」の意思なり。

木氐:木躔氐宿號天窮,命若逢之災禍凶。克子害妻孤惸早,安身衣祿必難逢。氐土貉凶辰也、主孤窮。木房:木躔房宿號天臧,進祿榮身侍聖王。白日生人尤大富,定應官職佐巖廊。房日兔太陽昇殿木會之主貴。

木星氐宿に躔る。「木星」氐宿の上に行き到るは、名號「天窮」、命中若し它に遇上せば、災禍凶險ならん。子嗣を克傷し・妻室を妨害し、早く就ち孤单無依の人と成り、一份の身を安ずるの衣祿を求めんと欲するも亦だ得難からん。これは氐土貉本是れ凶辰にして、孤苦貧窮を主るを以てなり。木星房宿に躔る。「木星」房宿の上に行き到るは、名號「天臧」、爵を進め祿を得て・其の身を榮顯し・聖明の君主に侍奉するを主る。白天出生の人は尤も大富にして、一定して官職を得・朝廷の上に於いて君王を輔佐せん。これは房日兔の一宿が是れ「太陽」の殿に升るの處にして、木星これと相會するを以て貴を主るなり。

木心:木躔心宿號天喜,少年榮貴妻雙美。多男多女富金珠,國家庫藏君王委。心月狐度木躔之則喜,主夫妻榮美。木尾:木躔尾宿號天和,官祿榮遷福更多。三進又須三退位,年來三七定干戈。尾火虎木垣木之祿位故貴。

木星星宿に躔る。「木星」心宿の上に行き到るは、名號「天喜」、少年にして榮顯尊貴を得・夫妻兩人皆容貌美好を主る。子女衆多にして、家中金珠富足にして、還って能く君王の委任を受けて國家の倉庫を掌管せん。これは心月狐の度にして、木星躔臨すれば便ち歡喜を主り、夫妻榮顯和美なるを以てなり。木星尾宿に躔る。「木星」尾宿の上に行き到るは、名號「天和」、官祿榮升・福氣更多きを主る。仕途の上に三進ありまた三退あり、三七の年に逢てば恐らく兵戈の事あらん。これは尾火虎が木垣に属し・また是れ木の祿位の所在にして、ゆえに貴を主るなり。

木箕:木躔箕宿號天祥,官職須登佐廟廊。才學經邦當大用,一身榮貴坐槐堂。寅宮箕水豹之殿、木又相生之度。木斗:木躔斗宿號天程,才智全兼早貴名。柱石邦家須大用,必為廊廟福蒼生。斗木獬升殿木之本度。

木星箕宿に躔る。「木星」箕宿の上に行き到るは、名號「天祥」、必ず官職に登り・朝廷を輔佐するを主る。此の人は才學足りて國を經り邦を安んずるにして、重用を受くべく、一身榮貴にして、三公の位に坐すべし。これは箕水豹が是れ寅宮の殿宿にして、水また能く木を生ず、木星此れに於いて正に相生の度に當るを以てなり。木星斗宿に躔る。「木星」斗宿の上に行き到るは、名號「天程」、才と智と兼備・早く貴顯の名あるを主る。此の人は是れ國家の柱石の材にして、必ず大用を受け、一定して能く朝堂の上に於いて百姓の爲に福を造らん。これは斗木獬が是れ木星の殿に升るの宿にして、亦だ是れ木星の本度なるを以てなり。

木牛:木躔牛宿號天犁,貧苦初年晚見妻。只恐是非君莫怨,家財破盡化為泥。牛金牛金星升殿木躔之主,辛苦少成。木女:木躔女宿號天機,藝術聰明事事為。內富外貧財庫足,只憂妻子見分離。女土蝠度、下夜生人主吉。

木星牛宿に躔る。「木星」牛宿の上に行き到るは、名號「天犂」、初年貧苦・家を成し妻を娶るも亦だ晚しを主る。只だ恐れ一生是非纏身なるも、卻って人を怨むべからず、家財終竟破盡し・泥土のごとくに化作せん。これは牛金牛が是れ「太白」(金)の殿に升るの宿にして、木星躔臨すれば便ち金に克せらる、ゆえに辛苦して而も成就少なきを主るなり。木星女宿に躔る。「木星」女宿の上に行き到るは、名號「天機」、此の人技藝精巧・聰明能幹・事事皆能く着手するを主る。家内實富にして外表看似清貧なれども、其實財庫充盈にして、只だ妻子兒女の離散を憂慮す。これは女土蝠の度にして、下半夜出生の人これに遇えば吉を主るを以てなり。

木虛:木躔虛宿不曾安,天陣之星百事難。內外不和家稍進,離鄉應是保身安。虛日鼠太陽昇殿、木掩其光,主少吉。木危:木躔危宿號天然,骨肉從來在外邊。衣食平平莊產置,到頭終是不安全。危月燕太陰升殿。

木星虛宿に躔る。「木星」虛宿の上に行き到るは、一生曾て安穩せず、これ「天陣」の星にして、百事艱難なり。家中內外和睦せず、産業只だ能く略有進益のみ。故鄉を離れて外に在れば、反って能く平安を保得せん。これは虛日鼠が是れ「太陽」の殿に升るの宿にして、木星ここに到れば太陽の光を遮掩す、ゆえに吉慶少なきを以てなり。木星危宿に躔る。「木星」危宿の上に行き到るは、名號「天然」、骨肉親人從來皆外鄉に在るを主る。衣食不過平平なるも、亦能く些かの田莊産業を置辦せん、但だ到頭終竟安穩を得ざらん。これは危月燕が是れ「太陰」の殿に升るの宿なるを以てなり。

木室:木躔室宿號天材,俊逸文章福大來。柱石標名官爵厚,公卿端許到三槐。室火豬度木相生長生之位,故主貴。木壁:木躔壁宿號天勳,金石豐登定貴榮。若是夜生身不足,日生終是富超群。壁水俞水星升殿,木躔之主富榮。

木星室宿に躔る。「木星」室宿の上に行き到るは、名號「天材」、文章俊秀飄逸・大福自ら來るを主る。此の人は是れ國の柱石にして、聲名標榜・官爵優厚にして、公卿の位期しべく、直ちに位三公に列するに至らん。これは室火猪の度が木星に對して是れ相生の地にして、また是れ木の長生の位にして、ゆえに貴を主るなり。木星壁宿に躔る。「木星」壁宿の上に行き到るは、名號「天勳」、功業金石のごとく豐碩登進・一定して貴顯榮耀を主る。若し是れ夜間出生なれば、身宮略々嫌う所不足あり。白天出生なれば、終竟富有人を過ぎん。これは壁水俞が是れ「辰星」(水)の殿に升るの宿にして、水は木を生ず、木星躔臨すれば便ち富榮を主るを以てなり。

木奎:木躔奎宿號天耘,災厄雖多訟獄頻。年少有災妻子克,老來方始得安寧。奎木狼升殿木星本度。木婁:木躔婁宿號天英,天馬如逢太不平。富貴有期多患害,生來孤獨卻安寧。婁金狗金星升殿,金旺木衰之故。

木星奎宿に躔る。「木星」奎宿の上に行き到るは、名號「天耘」、雖属木星本度なるも、災厄卻って多く、官司牢獄の事頻頻たらん。年少の時災殃あり、また妻子兒女を克妨し、直ちに老年に到りてこそ安寧を得せん。これは奎木狼雖是木星の殿に升るの本度なるも、卻って耕耘勞碌の意を帶ぶるを以てなり。木星婁宿に躔る。「木星」婁宿の上に行き到るは、名號「天英」、若し更に天馬の曜に遇上せば、便ち大いに平静ならざらん。富貴望みあるといえども、患難傷害も亦だ多し。反って生來孤独の人は、能く幾分の安寧を得せん。これは婁金狗が是れ「太白」(金)の殿に升るの宿にして、金旺にして木衰するの緣故なるを以てなり。

木胃:木躔胃宿號天耆,舉措施為百事宜。性善心慈衣食旺,一生應不見凶危。酉宮胃土雉土星升殿,木以之為財度。木昴:木躔昴宿號天祥,大體為人性格良。妻子安和家道盛,到頭終是足衣糧。

木星胃宿に躔る。「木星」胃宿の上に行き到るは、名號「天耆」、一擧一動・凡そ施爲ある皆合宜順遂を主る。此の人性情良善・心地慈和にして、衣食旺盛にして、一生凶險危難に遇上せざらん。これは酉宮の胃土雉が是れ「鎭星」(土)の殿に升るの宿にして、木能く土を克し、土は便ち成りて木星の財度と爲るを以てなり。木星昴宿に躔る。「木星」昴宿の上に行き到るは、名號「天祥」、大體の上此の人の性格良善を主る。妻子兒女安穩和睦にして、家道興盛にして、到頭衣食糧米總じて缺乏せざらん。

木畢:木躔畢宿號天蒙,身命安康福祿崇。不見凶危終是吉,斯人才貌更豐隆。畢月烏太陰升殿。木觜:木躔觜宿號天靈,秉性聰明擅大名。作事機關人莫測,要知財福少年成。觜火猴火星升殿。

木星畢宿に躔る。「木星」畢宿の上に行き到るは、名號「天蒙」、身宮命宮皆安穩康健・福祿崇高を主る。一生凶危の事を見ず、終歸是れ吉なり。此の人の才具と相貌と亦だ更加に豐滿隆盛ならん。これは畢月烏が是れ「太陰」の殿に升るの宿なるを以てなり。木星觜宿に躔る。「木星」觜宿の上に行き到るは、名號「天靈」、禀性聰明・能く大名を享くるを主る。事を爲すに機謀深密にして、旁人揣測して透らず。須く知るべし、彼の財祿福分は少年の時に於いて就已に成就せり。これは觜火猴が是れ「熒惑」(火)の殿に升るの宿にして、木能く火を生ずるを以てなり。

木參:木躔參宿號天聰,性直文章六藝通。戶口拜畿堪立任,位登臺省必高崇。參水猿水星升殿。木井:木躔井宿號天史,遇此之人貴氣郎。年少尊崇登要路,須知官職在京堂。井木犴木星升殿木之本度。

木星參宿に躔る。「木星」參宿の上に行き到るは、名號「天聰」、性情正直・文章出衆・六藝通曉せざるなきを主る。京畿の地に任を受けて戸口の職を掌管すべく、日後位臺省に登り、必定して崇高ならん。これは參水猿が是れ「辰星」(水)の殿に升るの宿にして、水の木を生ずるの故なるを以てなり。木星井宿に躔る。「木星」井宿の上に行き到るは、名號「天史」、此の一格に遇上するの人は是れ貴氣あるの郎官の才なり。年紀輕くして便ち尊崇を受け、要路顯途に登らん。須く知るべし、彼の官職は是れ京城朝堂の上に在るを。これは井木犴が是れ木星の殿に升るの宿にして、亦だ正に是れ木の本度なるを以てなり。

木鬼:木躔鬼宿號天精,衣紫腰金極貴名。將相居朝三十載,明君輔贊四方清。鬼金羊金星升殿。木柳:木躔柳宿號天庭,佐國安邦保太平。若不官居廊廟位,定然朱紫至公卿。柳土獐土星升殿。

木星鬼宿に躔る。「木星」鬼宿の上に行き到るは、名號「天精」、身に紫袍を穿ち・腰に金印を佩び・極貴の名を享くるを主る。將と爲し相と爲すべく、朝に立つこと三十年にして、明君を輔佐して四方をして清平ならしめん。これは鬼金羊が是れ「太白」(金)の殿に升るの宿なるを以てなり。木星柳宿に躔る。「木星」柳宿の上に行き到るは、名號「天庭」、國家を輔佐し・邦邑を安定し・天下太平を保得するを主る。此の人若し能く官朝堂の高位に居らざれば、亦だ一定して身に朱紫の服を著け・公卿の職に做到せん。これは柳土獐が是れ「鎭星」(土)の殿に升るの宿なるを以てなり。

木星:木躔星宿號端門,宏遠聲名位亦尊。貴祿豐榮官職顯,廟堂應是展經綸。星日馬太陽昇殿。木張:木躔張宿號天裕,福壽康寧人罕遇。家藏金玉旺兒孫,生產資財能積聚。張月鹿太陰升殿。

木星星宿に躔る。「木星」星宿の上に行き到るは、名號「端門」、聲名宏大深遠・地位亦だ尊崇を主る。貴氣と俸祿と豐厚榮盛にして、官職顯達にして、朝堂の上に於いて正に經國の謀略を施展すべし。これは星日馬が是れ「太陽」の殿に升るの宿なるを以てなり。木星張宿に躔る。「木星」張宿の上に行き到るは、名號「天裕」、福分壽數俱全・康健安寧を主り、これ是れ世人少有の好格局なり。家中金玉を收藏し、子孫興旺にして、田産資財皆能く積聚して起來らん。これは張月鹿が是れ「太陰」の殿に升るの宿なるを以てなり。

木翼:木躔翼宿號天才,金玉豐登似土堆。進益生財家道盛,滿堂金玉自天來。翼火蛇火星升殿。木軫:木躔軫宿號天柱,財帛豪強定富榮。騰達聲名人仰羨,只恐多災疾病增。軫水蚓升殿。

木星翼宿に躔る。「木星」翼宿の上に行き到るは、名號「天才」、金玉豐盈・堆積して土のごときを主る。財源斷えず增益し、家道興盛にして、滿堂の金玉は是れ天より降るがごとし。これは翼火蛇が是れ「熒惑」(火)の殿に升るの宿にして、木能く火を生ずるを以てなり。木星軫宿に躔る。「木星」軫宿の上に行き到るは、名號「天柱」、財帛豐厚豪盛・一定して富貴榮顯を主る。聲名騰達にして、人人仰慕稱羨せん。只だ怕れ災厄稍く多く、疾病も亦だ之れに隨いて增添せん。これは軫水蚓が此れに於いて殿に升り、水雖是木を生ずるも、卻って亦だ濕滯の患を帶來するを以てなり。

歲星照宮、琅玕經

木命宮:木照人聰敏,藝術及文才,利官俱有益,看遇至恩該,行事人難損,逢危自脫災,聲名終有遇,衣祿晚年來。又曰:木星入命最為奇,間世文章眾所知,三主官星俱不背,他時身到鳳凰池。木乃慈惠仁德,命宮逢之必貴。

「木星」命宮を照る。木星命宮を照臨するの人は、天性聰明敏捷にして、既に技藝に通じ、また文才あり。仕途に利あり、事事皆益處を得、還って常に能く恩澤の提拔に遇上せん。事を爲すに人に損害せられ易からず、危難に遇えば亦能く自ら災を脱し、聲名終究出頭の日あり、衣食俸祿は則ち晚年に於いてこそ豐厚に起來らん。また一説あり、木星命に入るは最も奇特にして、其の文章出衆にして一世の共に知る所と爲らん。若し三主と官星と皆背離せざれば、日後必ず能く身鳳凰池に入りて、即ち中樞機要の地を執掌せん。木星は本來慈惠仁德を主り、命宮これに逢えば必然顯貴ならん。

木財帛:木星好廟更臨財,一世榮華少有災。更得善星居上下,雖然運蹇福還來。若與財帛主相生,主大富更招外財。木兄弟:兄弟宮中木照時,吉星遇著甚相宜。假饒鴈序恩情斷,只恐中間惡曜隨。有吉星和順凶星主分散。

「木星」財帛宮を照る。木星既に廟旺の地を得、また財帛の宮を照臨すれば、一生榮華・災厄少なきを主る。若し上下の兩側更に善星の相夾するあれば、縱い一時運途蹇滯なるとも、福氣は還是會轉りて回來らん。木星若し財帛宮の宮主星と相生せば、大富を主り、而且能く分外の財を招來せん。「木星」兄弟宮を照る。兄弟宮の中木星に照臨せらるるの時、若し吉星の相會に遇上せば最も相宜なり。假使兄弟の間雁行序ありて而も恩情斷絕せば、那れは只だ怕れ中間に惡曜を夾みて跟隨せん。吉星あれば則ち兄弟和順にして、凶星あれば便ち分離離散を主る。

木田宅:木星得入四宮中,可見無災喜慶重。田宅昌榮須守祖,不逢破敗福豐隆。逢破敗劫殺減半。木男女:木星子位主三人,吉宿同宮產俊英。凶曜若來相剋陷,恐憂初子損其身。若木為男女,主忌金煞相逢。

「木星」田宅宮を照る。木星得て第四宮田宅の位に進入するは、一生災なし・喜慶重重たるを見るべし。田宅昌盛榮顯にして、當に祖上の基業を守住すべし。只だ破敗の曜に碰上せざれば、福氣就中格外豐隆ならん。若し破敗・劫煞に遇えば、此の份の福分は一半を減ずるを要せん。「木星」男女宮を照る。木星子女の位に在るは、三個の子女あるを主る。若し吉宿の同宮あれば、生ずる所必是れ俊秀の英才ならん。倘若凶曜の前來克害陷落せば、只だ怕れ頭一個の孩子保ち難く・身を傷るの憂あらん。木星既に子女を主れば、最も金煞と相逢するを忌む。

木奴僕:第六宮中如見木,決主一生無寸祿。只因吉曜在閒宮,總有衣食妻無福。吉星不宜在奴宮。木妻妾:第七宮中木宿遊,聰明典雅備祥休。更饒娶得高賢婦,偕老同心到白頭。木主仁故主妻賢。

「木星」奴僕宮を照る。第六宮奴僕の位若し木星を見れば、一生半點の官祿なきと斷定せん。これは是れ吉曜の閑弱の宮に落ち・白く浪費するを以てなり。縱い衣食缺えざるとも、妻室も亦だ福分なからん。吉星は原本就中奴僕の宮に落つるを宜しとせざるなり。「木星」妻妾宮を照る。第七宮妻妾の位に木星の游臨あるは、此の人聰明典雅・樣樣祥善美好を主る。更に能く德行高尚賢淑の妻子を娶到し、夫妻同心・白頭偕老せん。木星は仁を主る、ゆえに賢妻を得るを主る。

木疾厄:木星解散照其宮,且免平生患難凶。財祿更招多潤澤,堂堂人品賽終童。木遷移:木星得地九宮存,三方傍照命宮門。更得高高明健處,榮遷真得貴人尊。旺相之地主如是也。

「木星」疾厄宮を照る。木星は凶氣を消解離散するの能力あり、疾厄の宮を照臨すれば、一生の患難凶險を免去すべし。財祿反って此れに因りて招來し、多く潤澤を得ん。人品堂堂正正にして、漢代の那位の早慧の終軍に勝れり。「木星」遷移宮を照る。木星第九宮遷移の位に於いて地を得、また三方より命宮の門を旁照すれば、外出利あるを主る。若し木星の居る所の處また高明強健なれば、榮升遷調を主り、眞に能く貴人の尊重扶持を得ん。これ是れ木星の旺相の地に落ちてこそ有るの應驗なり。

木官祿:第十宮中見木星,平生衣祿享生成。文章華麗人皆仰,甲第高登位九卿。官祿高強之宮,主有大文手段。木福德:木星一曜最尊崇,下照當生福德宮。經史優遊多博學,不勞跬步至三公。木星居諸星之首,主清秀多文。木相貌:木宿如臨相貌宮,清奇古怪好相逢。聞詩聞禮多賢雅,不作郎官作相公。主人身長秀麗。

「木星」官祿宮を照る。第十宮官祿の位に木星を見るは、一生衣食俸祿現成に享用するを主る。文章華美にして、人人敬仰し、能く甲科に高中し・位九卿に列せん。官祿宮は本是れ高強の宮にして、木星之れに臨めば、此の人大手筆の文章本事あるを主る。「木星」福德宮を照る。木星此の一曜は衆曜の中に於いて最も尊崇を爲し、下に本命の福德の宮を照れば、此の人經史の間に優游し・學問廣博を主る。費力奔走するを必とせず、自然能く三公の位に做到せん。木星は位諸星の首に居り、人の清秀にして文彩富めるを主る。「木星」相貌宮を照る。木星此の一宿若し第十二相貌の宮に臨まば、人生じて清奇古樸・氣貌不凡・是れ難得一遇の好相を主る。此の人は幼より詩禮の熏陶を受け、多く賢德文雅の風あり。將來郎官を爲らざれば、亦だ宰相に做到するを要せん。總じて木星相貌宮に臨むは、人の身材頎長・容貌秀麗を主る。

熒惑算法火星篇

置積日數加二百二十二日,以七百六十九日九十二分九十六秒為伏見留,退一終之數除之,不滿者為餘日,看有多少下,太陽中定星加以周天,以餘日數去之,看在何段便知定度所在。約二年行一小周天。

「熒惑」(火星)の行度を推算するの方法は、先に積日の數に二百二十二日を加え、再以七百六十九日九十二分九十六秒を伏・見・留・退の一整輪を走り完るの日數と爲して、以てそれを除す。除し盡さざるは即ち餘日なり。餘日の多少を看て、下文の哪か一段の内に落つるを看る。太陽の在る所の度を以て中數と爲して星位を定め、周天の數を加え、再用餘日の數を以て減し、它が哪か一段に落つるを看れば、就中知る所求の定度が何處に在るかを。火星は大約每二年に一個の小周天を走り完る。

晨伏:七十一日行,五十一度去日二十度,晨見東方。順:三百八十日行,六百十四度九十分。留:八日不行。晨逆:三十日九十八分四十八秒行,八度五十五分六十八秒。夕逆:三十日。順:二百八十日。夕伏:七十一日,行度並同前。

火星の各段の行度分列して下のごとし。晨伏一段、七十一日の内五十一度を行り、太陽と相距ること二十度の時、清晨東方に見ゆ。順行一段、三百八十日の内六百十四度九十分を行る。留一段、八日の内停り住みて行かず。清晨逆行一段、三十日九十八分四十八秒の内八度五十五分六十八秒を行る。黃昏逆行一段、三十日。順行一段、二百八十日。夕伏一段、七十一日、行る所の度數皆前面の列する所と同じ。

熒惑總論

火星,南方執法之象,行度有晨夕,伏退留順遲疾,天蠍卯上為本宮。自心宿二度至三度為正廟,至房宿四度為偏廟,自斗宿十八度至牛宿初度為正旺,生時遇之主有重權,躔尾、室、觜、翼四宿為升殿,白羊戌上奎宿為樂。

「火星」は五方に南方に属し、刑法を執掌するの官員に取象す。其の運行は清晨見・黃昏見の別あり、また伏・退・留・順および遲疾の分別あり。卯位の上の天蝎宮は是れ其の本宮なり。心宿二度より三度に到るは、是れ其の「正廟」の地なり。房宿四度に到るは、是れ「偏廟」なり。斗宿十八度より牛宿初度に到るは、是れ「正旺」の地にして、出生の時辰若し它に遇上せば、此の人の重權を握有するを主る。火星尾・室・觜・翼のこの四宿に躔るは、「殿に升る」と呼ぶ。戌位白羊宮の奎宿に行き到るは、「樂」と呼ぶ。

若人身命及七強宮值之,更遇廟旺則為福德,日生人為忌星,夜生人為喜曜,不可執為凶星。如夜生人更廟旺,或為祿主,當有聰明,特達顯宦。忌西沒酉宮,與羅、計、孛同宮,主人兇暴夭促;與木、氣同宮則吉。女人為夫星,六丙人為囚星,六甲生人為天祿。此星順行而明為福,入留號天虹星,招火災;入逆號天坎星,主瘟疫;入伏號走曜,主暴災厄。

倘若人の身宮・命宮および七強の宮が火星に遇い、また廟旺の地に逢えば、那れは就成りて福德の曜と爲らん。白天出生の人は火星を以て忌星と爲し、夜裏出生の人は火星を以て喜曜と爲す、一概に它が凶星と認定すべからず。若し是れ夜生の人にして、火星また廟旺の地に居るか、あるいは本身就中祿主なれば、此の人聰明人を過ぎ・才識出衆にして、能く顯要の官を爲るを主る。最も火星の酉宮に西没し・また「羅睺」「計都」「月孛」と同宮するを忌み、人の性情凶暴・壽命短促を主る。若し「木星」「紫気」と同宮なれば、反って吉を主る。女命に對して言えば、火星は是れ夫星なり。六「丙」の年生の人はそれを以て囚星と爲し、六「甲」の年生の人はそれを以て天祿と爲す。この顆の星は順行して而も光明なれば就中福を主る。留段に進入するは「天虹星」と名づき、火災を招來せん。逆行に進入するは「天坎星」と名づき、瘟疫流行を主る。伏段に進入するは「走曜」と名づき、突發の災厄を主る。

熒惑歌斷、源髓歌

熒惑之星本日餘,須分晝夜、別賢愚。夜生陰位兼逢廟,面見微黃,眉又疏,有武藝,會兵書,言辭快猛,氣豪粗,形神上小下須大,秖好一身繫武居,權握重,掌兵機,生來財物又居儲。惟怕晝生陽宮分。

「熒惑」の此の顆の星は、本是れ「太陽」の餘氣の化する所にして、それを看るに必須晝生夜生を分かち清めて、こそ能く賢愚を辨出せん。夜裏出生・火星また陰位に落ちて幷して廟旺に逢うの人は、面色微かに黃意を帶び、眉毛稀疏にして、身に武藝を懷き、兵書に通曉す。言辭爽利猛快にして、氣度豪放粗豪なり。形貌は上身略々小にして下身壯大にして、このようの人は最も宜しく軍旅武職に投身し、重權を手握し・兵機を執掌し、生來財物もまた積儲あらん。怕るる所は只だ白天出生して而も火星また陽宮の分野に落つるなり。

面生權骨惡肌膚,眼大性剛多燥暴,常懷氣概立身軀,不招祖業資財散,博弄經紀及宰屠。逢日月,事何如?爹孃早死莫嗟吁。木來俱備文兼武,土主英雄亂世徒。若會金星淫更佚,招妻產難定嗚呼。

晝生して而も火星陽宮に在るの人は、面上顴骨突出し、肌膚粗惡にして、眼睛大にして性情剛烈、多く暴躁の氣あり。雖常一脈の氣概を懷きて門面を支撐するも、卻って祖上の産業を承受し到らず、家資散失して、只だ能く買賣經紀あるいは屠宰の類の營生を爲さん。若し火星と「太陽」「太陰」と相逢せば、情形また當に何如せんや。父母早亡を主り、これ是れ命中注定にして、空自嗟嘆するを必とせず。火星若し「木星」と相會せば、文武兼備を主る。「鎭星」(土)と相會すれば、是れ亂世の中に崛起するの英雄の輩を主る。倘若「太白」(金)と相會せば、淫佚放蕩を主り、娶る所の妻子還って難産に因りて命を喪わん。

同水孛好穿窬,若逢計宿更遭誅。天首武臣高貴位,如臨紫氣號師巫。居財帛,財帛虛;三宮兄弟主流徒;四位祖居多破蕩;六宮失火是家奴;五位男女須惡死;七宮妻妾亦先殂。

火星と「辰星」(水)・「月孛」と同處するは、此の人の墻を穿ち壁を翻えるの盜竊の行あるを主る。若し更に「計都」に逢えば、更要誅戮の禍を遭受せん。火星と「天首」即ち「羅睺」と相會するは、武臣を爲して位高貴に居るを主る。若し「紫気」と同臨すれば、則ち名づけて師巫術士の流と爲らん。火星財帛宮に居るは、財帛空虛を主る。第三兄弟宮に在るは、兄弟流離遷徙を主る。第四田宅宮に在るは、祖上居業多く破蕩せらるるを主る。第六奴僕宮に在るは、家中奴僕の火災を引起すを主る。第五男女宮に在るは、子女善終を得ざるを主る。第七妻妾宮に在るは、妻室先亡を主る。

疾厄瘟黃腰背曲,遷移商賈外州居。官祿位,好憂虞,血光刑獄事區區。福德宮中人促壽,貌宮十相不全俱。微妙經書無價寶,珍藏待價莫輕諸。天首謂羅?星也。

火星第八疾厄宮に在るは、瘟疫黃疸の疾を染め・腰背彎曲して直ならざるを主る。第九遷移宮に在るは、經商販貨し・外州に客居するを主る。第十官祿の位に落つるは、反って憂慮多く、常に血光の災と刑獄の事と紛擾して休まず。第十一福德宮に落つるは、壽命短促を主る。第十二相貌宮に落つるは、形貌の上十相能く周全せざるを主る。此の一篇の歌訣は義理精微奧妙にして、是れ無價の寶にして、當に珍藏して貨を識るの人を待ち、切に易く看待する莫れ。歌中の説く所の「天首」とは、指すに即ち「羅睺」星なり。

熒惑交會、聿斯經

火土:火土同宮主性凶,夜熒晝土福偏隆。強宮得地兼行順,萬戶侯封食萬鍾。火土相會有相生之義,故主富貴。火金:從來熒惑怕傷金,共照陰陽必主淫。更有惡星刑戰著,不過強仕即悲吟。金忌火傷,火旺金衰,金必受制,故不利。

火星と土星と相交わる。「熒惑」(火)と「鎭星」(土)と同居一宮するは、本來性情凶暴を主る。但だ夜生の人は火を取り・晝生の人は土を取れば、福氣反って格外隆盛ならん。若し強宮に落ちてまた地を得、兼ね且つ順行せば、萬戸の侯に封を受け・食祿萬鍾を主る。火土相會は火土を生ずるの義あり、ゆえに富貴を主る。火星と金星と相交わる。「熒惑」は從來最も「太白」(金)を傷克するを怕れ、二星共に陰陽の位を照れば、必ず淫亂を主らん。若し更に惡星の前來して刑克交戰せば、此の人四十歲強仕の年を過ぐる能わず、便ち悲苦哀吟に陷入せん。金は最も火に傷せらるるを忌み、火旺なれば則ち金衰え、金必ず制を受く、ゆえに不利なり。

火水:火星逢水自相刑,怕在陽宮與晝生。不滿三旬防橫死,若能知命學修行。火與水本相剋火,豈能勝之。有土則解。火氣:火星紫氣最廉平,百六逢之處福齡。逢生必是人間瑞,龍鳳叢中第一人。火主文明,氣主清高,必能富貴。

火星と水星と相交わる。「熒惑」が「辰星」(水)に遇上すれば、二者自ら相刑克し、最も陽宮に落ちてまた白天出生なるを怕る。このようの命は三十歲滿たざれば就中横死の禍を隄防するを要し、若し能く天命を懂得し・道を學び修行せば、あるいは可もなく化解せん。火と水とは本來相克し、火那に能く水に勝たんや。若し中間に「鎭星」(土)の居間に調停するあれば、就中化解する能し。火星と紫気と相交わる。「熒惑」と「紫気」と相會するは最も廉正平和にして、百六限度の内に於いて相逢せば、福壽の年を享くべし。生旺の地に逢えば、此の人必ず是れ人間の祥瑞にして、是れ龍鳳群の中の第一等の人物なり。火は文明を主り、紫気は清高を主る、二者相合すれば必ず能く富貴ならん。

火孛:熒惑最能誅孛彗,除掃欃槍為慶瑞。官榮上爵秉威權,百六逢之為富貴。攙搶孛之異名最能為禍,除之則太平。火羅:火星最忌見羅?,害義傷廉大可愁。兵火焚燒遭劫掠,金珠豐粟總無留。火與羅一氣之星遇之,如二虎豈得福乎。火計:火星最忌會計都,令人風疾怪形軀。如逢百六多才學,不向封侯也被誅。計乃天尾星與羅相對。

火星と月孛と相交わる。「熒惑」最も能く「月孛」の此の彗星を誅除し、「欃槍」の氣を掃除して乾淨にして、反って慶賀祥瑞の象と成らん。官位榮顯・爵秩崇高・威權を手握するを主る。百六限度の内に於いて相逢するは、富貴を主る。「攙搶」は是れ月孛の別名にして、最も能く風を興し浪を作して禍と爲す、一旦火星に除かるれば、就中太平に轉ず。火星と羅睺と相交わる。「熒惑」最も「羅睺」を見るを忌み、此の人道義を損害し・廉恥を虧傷し、大いに憂愁すべきを主る。還って兵火焚燒・盜賊劫掠に遭遇して、金珠財帛と豐足の糧穀と皆留め住めざらん。火と羅睺とは同是れ一股の火氣の星にして、兩者相遇は譬えば兩隻の猛虎の相爭うがごとく、那に還って福を得る能わんや。火星と計都と相交わる。「熒惑」最も「計都」と相會するを忌み、人の風疾を得て・形體怪異を主る。若し百六限度の内に於いて相逢せば、倒れて多く才學あり、只だ能く侯に封ぜられず、便ち誅を遭わん。計都は就中天尾星にして、羅睺と正に相對す。

熒惑入宮、樞要歌

火子:天坎之星到寶瓶,元來是火化為名。萬般施計皆沉滯,多難多災大不情。子宮火化為天坎星,極主遲滯。火丑:火星牛斗名黃道,為福為祥誠是好。那更土星相會行,夫妻保守期偕老。丑宮火化為黃道。

火星子宮に入る。「天坎」の此の顆の星寶瓶宮に行き到るは、原來就中火星ここに於いて化出するの名號なり。凡そ施爲謀劃ある皆沈滯して行い難く・多災多難・極めて無情を主る。火星子宮に在りて天坎星に化して、最も事事遲滯を主る。火星丑宮に入る。火星丑宮牛・斗の次に行き到るは、「黄道」と名づき、福を主り祥を主り、實に是れ好し。若し更に「鎭星」(土)の它と相會して同行するあれば、夫妻互相守護し・白頭偕老を望みべきを主る。火星丑宮に在りて黄道星に化す。

火寅:火居人馬號天升,起處逢生福倍增。更得木星同會此,多才多藝又多能。寅為人馬火化天升星。火卯:火到卯宮名天乙,貨財充足庫箱實。若還滿用入垣宮,年少成名登桂籍。如一星有三用謂之滿用。

火星寅宮に入る。火星人馬宮に居るは、名號「天升」、此の起始の處に於いてまた木の來て相生するに逢えば、福氣倍加して增長せん。若し更に「木星」の同じく此れに會するを得ば、此の人多才多藝・樣樣能幹を主る。寅宮は就中人馬宮にして、火星此れに於いて天升星に化す。火星卯宮に入る。火星卯宮に行き到るは、「天乙」と名づき、貨物錢財充足・庫房箱籠皆裝み得て滿滿たるを主る。倘若また是れ「滿用」の星にして而も本垣の宮に入れば、少年成名・科第に高中するを主る。いわゆる「滿用」とは、一顆の星同時に三重の用途を兼ねるを指す。

火辰:天滯居辰是火星,一生用事百無成。若還金宿來相會,不夭須當犯國刑。火化天滯星,主作事不成。火巳:火居雙女曰天刑,與水同行最不寧。若變刑囚千里外,不然一世苦伶仃。巳宮屬水,故火受克,主人奔蕩。

木星辰宮に入る。辰宮に居る「天滯」星は就中火星にして、一生凡そ作爲ある皆一成すことなきを主る。倘若更に「太白」(金)の宿の前來して相會するあれば、此の人早夭ならずんば、就必定して國法を觸犯して刑を受けん。火星天滯星に化して、事を爲すに成し難きを主る。火星巳宮に入る。火星雙女宮に居るは、「天刑」と名づき、若し「辰星」(水)と同行せば、最も不寧なり。一旦變じて刑囚の曜と爲れば、千里之外に流徙するを主る。然らずんば亦だ一生孤苦伶仃なり。巳宮五行水に属し、火此れに於いて克を受く、ゆえに人の奔波流蕩を主る。

火午:火居午位名天赫,此位朝君無戰克。不為利祿自充盈,必定為官居顯職。午為君位,火朝君化天赫,主人豐顯。火未:天廢火星居巨蟹,只愁夭喪深為害。不然多難又多災,縱有資財多破壞。此宮主破財災害。

火星午宮に入る。火星午位に居るは、「天赫」と名づき、此の位は是れ君主を朝拜するの地にして、更に交戰刑克の患なからん。此の人は刻意に利祿を追求するを必とせず、錢財自然充盈し、日後必定して官を爲り、且つ顯要の職に居らん。午は君位と爲し、火星此れに於いて君に朝して而も天赫星に化して、人の富足顯達を主る。火星未宮に入る。「天廢」に化するの火星巨蟹宮に居るは、只だ夭亡喪亡の禍を愁い、爲害極めて深し。若し夭折するに至らざれば、亦だ多難多災なり。縱い些かの資財あるとも、亦だ多半破損耗散せん。此の一宮は財を破ると災害とを主る。

火申:火到申宮曰喜神,中年未免事無成。須教末主方寧貼,到老應知福壽身。申乃火之喜宮,故曰喜神。火酉:火在酉宮名黑道,縱雲夜誕非為好。惡星不照吉星臨,方可榮華並壽考。酉宮火不得地。

火星申宮に入る。火星申宮に行き到るは、「喜神」と名づく、不過中年一段仍お事事成し難きを免れず。必須末主運の來臨を待って、こそ能く安寧妥帖せん。老年に到れば、自然知る此れ是れ福あり壽あるの身なるを。申宮は是れ火星の喜宮にして、ゆえに喜神と呼ぶ。火星酉宮に入る。火星酉宮に在るは、「黑道」と名づき、縱い是れ夜裏出生なるとも、亦だ好しと算することを得ず。必須惡星の照臨なくして而も吉星の前來するあらば、こそ能く榮華を享け・高壽を得べし。これは火星酉宮に於いて地を得ざるを以てなり。

火戌:天軌火星守白羊,一生享福吉非常。財豐祿厚無虛耗,中主榮華晚更昌。戌為白羊火化天軌星,乃火之本宮。火亥:火居亥上是吉星,天纛知為變曜名。不論官宮並晝夜,也須備福主豐亨。火到此宮主人豐富,緣木有相生之理。

火星戌宮に入る。「天軌」に化するの火星白羊宮に坐守するは、一生福を享け・吉慶異常を主る。財豐祿厚にして、虛耗なし。中主運程榮華にして、晚年に到りて更加に昌盛せん。戌宮は就中白羊宮にして、火星此れに於いて天軌星に化し、ここ正に是れ火の本宮なり。火星亥宮に入る。火星亥位に居るは一顆の吉星にして、須く知るべし它此れに於いての變曜の名を「天纛」と呼ぶを。何の官宮に落つるを論ぜず、亦だ晝生夜生を論ぜず、皆能く福氣を具備し、一生豐盈亨通を主る。火星此の一宮に到れば人の富足を主るは、亥の木に属し・木火の間相生の理あるを以てなり。

熒惑躔度、玉關歌

火角:火躔角宿號天娼,衣食隨時不善良。害子克妻婚難合,免教衣食見恓惶。角十度、十一度、十二度凶,已前不妨。火亢:火躔亢宿號天戈,妻妾宮中有折磨。好色損妻心不定,此人衣食必奔波。劃度雲亢一二三度,見火不利。

火星角宿に躔る。「熒惑」角宿の上に行き到るは、名號「天娼」、衣食雖能く時に隨いて應付するも、行止卻って端正良善ならざるを主る。また子嗣を妨害し・妻室を克傷し・婚姻谐合し難きを主る。能く衣食窘迫を免るれば、已に僥倖と算せん。角宿の第十度・十一度・十二度は凶を主り、此の三度以前に在れば則ち妨げなし。火星亢宿に躔る。「熒惑」亢宿の上に行き到るは、名號「天戈」、妻妾宮の中に折磨の事あるを主る。此の人色を好みて以て妻を損し、心意游移して定まらず、衣食もまた必要奔波勞碌してこそ得到せん。劃度の説に講る、亢宿の一・二・三度に火星を見るは皆不吉利なり、と。

火氐:火躔氐宿號天輕,衣食生來不稱情。心性輕狂多膽志,晚來方可得安寧。火房:火躔房宿號天梁,官職超遷輔弼良。將相公侯名必貴,此身佩紫與金章。房日兔之度,太陽之位,火乃太陽精必顯。

火星氐宿に躔る。「熒惑」氐宿の上に行き到るは、名號「天輕」、生來衣食總じて心に稱えざるを主る。此の人心性輕狂にして、膽氣と志向と皆大にして、晚年に到るを要してこそ安寧を得せん。火星房宿に躔る。「熒惑」房宿の上に行き到るは、名號「天梁」、官職超等遷升・是れ君王を輔弼するの良臣を主る。將相公侯の名必然顯貴にして、此の身紫綬を佩び・金章を懸ぐべし。これは房日兔の度が是れ「太陽」の本位にして、而も火星は正に是れ太陽の精氣の化する所にして、ここに到れば必定して顯達するを以てなり。

火心:火躔心宿號天相,統領兵機為上將。更兼樞府四十年,富貴功名徹天上。心月狐之度卯為火位,火明天蠍。火尾:火躔尾宿號天穆,此人必定榮衣祿。安然納福不奔馳,超騰晚景最多福。尾火虎火之本度。

火星心宿に躔る。「熒惑」心宿の上に行き到るは、名號「天相」、軍機を統領し・身上將を爲るを主る。還って能く樞密要地に於いて任職すること四十年・富貴功名直ちに雲天に上らん。これは心月狐の度が卯に属し、卯正に是れ火の本位にして、火は天蝎宮に於いて最も明亮するを以てなり。火星尾宿に躔る。「熒惑」尾宿の上に行き到るは、名號「天穆」、此の人一定して能く榮顯の衣祿を得べし。安安穩穩として福を享け、四處奔走するを必とせず。仕途騰達にして、晚景の中福氣最も多し。これは尾火虎正に是れ火星の本度なるを以てなり。

火箕:火躔箕宿號天明,作事機權性最靈。為官必得君王寵,大任終當領萬兵。箕水度本與火不合,寅木生火故榮。火斗:火躔斗宿號天徵,生殺之權有大聲。祿旺中年主富貴,三公位至播芳名。斗木獬度,木乘火旺,則有施為。

火星箕宿に躔る。「熒惑」箕宿の上に行き到るは、名號「天明」、事を爲すに機變權謀に富み・心性最も靈敏を主る。官を爲れば必ず君王の寵信を得て、終竟大任を擔當して・萬人の兵を統領せん。箕水豹の度は本來火と相合せざるも、但だ箕宿は寅宮に在り、寅は木に属し、木能く火を生ず、ゆえに反って榮顯す。火星斗宿に躔る。「熒惑」斗宿の上に行き到るは、名號「天征」、生殺の權を掌握し・聲名遠大を主る。祿位中年に旺し、富貴を主り、官三公の位に至り、美名遠播せん。これは斗木獬の度が木を以て火の旺を助け、便ち能く一番の作爲あるを以てなり。

火牛:火躔牛宿號天朽,先代家資盡滅亡。形貌魁梧多智勇,此生終羨少年郎。牛金牛之度,火與金有相害,故少吉。火女:火躔女宿號天暗,多成多敗心狂亂。若非木旺在宮扶,六親害盡資財散。女土蝠將近坎位,火亦不明。

火星牛宿に躔る。「熒惑」牛宿の上に行き到るは、名號「天朽」、先輩の留下するの家産盡數敗亡を主る。此の人形貌魁梧にして、多く智謀勇力あり、一生卻って只だ能く別人家の少年子弟を羨慕せん。これは牛金牛の度が金に属し、火と金と相害す、ゆえに吉慶少なきを以てなり。火星女宿に躔る。「熒惑」女宿の上に行き到るは、名號「天暗」、一生成多く敗多く・心緒狂亂寧まらざるを主る。若し是れ旺相の「木星」の宮中に於いて扶助する有らざれば、就中六親盡く妨害せられ・資財散失せん。これは女土蝠の度已に北方坎位に近し、火ここに到れば亦だ明亮せざるを以てなり。

火虛:火躔虛宿號天磨,貧困初年財不多。心愛是非耽女色,更添女子不相和。火危:火躔危宿號天淋,好色貪花智勇深。破祖離家自成立,施恩終是福重興。危月燕太陰之度,故有好色貪花句。

火星虛宿に躔る。「熒惑」虛宿の上に行き到るは、名號「天磨」、初年貧困・錢財多からざるを主る。此の人は心の裏偏に是を惹き非を生ずるを愛し、また女色に沉溺し、家中還って女子不和睦の麻煩を添出せん。火星危宿に躔る。「熒惑」危宿の上に行き到るは、名號「天淋」、色を好み花を貪るを主り、而も智謀勇力も亦だ卻って深沉なり。此の人は祖業を破り・家鄉を離れてこそ能く門戸を自立せん。若し肯んじて廣く恩德を施せば、終究福氣還って會して重新に興旺せん。これは危月燕が是れ「太陰」の度にして、太陰は陰柔情欲を主る、ゆえに歌中こそ色を好み花を貪るの句あるなり。

火室:火躔室宿號天強,勇智操持武職良。更得木星來資助,定須學館作文章。室火豬度,遇木有相資之義。火壁:火躔壁宿號天滅,兄弟兒孫道路絕。伶仃孤苦萬千般,晚景稍可身安悅。壁水貐度水火本不合,安得有榮乎。

火星室宿に躔る。「熒惑」室宿の上に行き到るは、名號「天強」、勇力と智謀と兼備・武職を操持するに最も稱職を主る。若し更に「木星」の前來して資助するを得ば、一定して能く學館の中に於いて文章を以て見長せん。これは室火猪の度が木に遇えば、木火相資相生の意義あるを以てなり。火星壁宿に躔る。「熒惑」壁宿の上に行き到るは、名號「天滅」、兄弟と子孫との路皆斷絶するを主る。孤苦伶仃・萬般艱難にして、只だ晚年に到りてこそ稍く些かの安適愉悅を得せん。これは壁水貐の度が水に属し、水火本來合せず、那に還って榮顯を得る能わんや。

火奎:火躔奎宿號天廚,衣祿生來自有餘。勇義智高才學美,威名應許達皇都。奎木狼度,能助火之威。火婁:火躔婁宿號天暘,命裡逢之出外襄。恩德又施兼有道,淵源學向翰林場。婁金狗度,火之本宮,故不克主吉。

火星奎宿に躔る。「熒惑」奎宿の上に行き到るは、名號「天廚」、生來衣食俸祿自然余りあるを主る。此の人勇にして義あり、智慮高遠にして、才學出衆、威名以て京城に傳るべし。これは奎木狼の度が木に属し、能く火の威勢を助長するを以てなり。火星婁宿に躔る。「熒惑」婁宿の上に行き到るは、名號「天暘」、命裏它に逢上せば、外に出で他鄉してこそ能く事業を成就するを主る。此の人廣く恩德を施しまた道義に合し、學問淵源深厚にして、以て翰林の列に進身すべし。これは婁金狗雖属金なるも、但だ婁宿の在る所の戌宮は正に是れ火の本宮にして、ゆえに火は克を受けず反って吉を主るなり。

火胃:火躔胃宿號天沒,定是終身無子息。中間困苦又艱難,奔走東西漫勞役。胃土雉度,火旺於戌,胃四度至酉皆不利,惟火羅吉。火昴:火躔昴宿號天鏤,身蹇身孤性又愚。貪酒多淫心不足,到頭衣食亦無餘。昴日雞太陽之度,酉乃金旺、火必有損。

火星胃宿に躔る。「熒惑」胃宿の上に行き到るは、名號「天没」、終身子嗣なきと斷定せん。中間一段困苦艱難にして、東奔西走・白く勞碌せん。これは胃土雉の度雖在火旺の戌宮邊界なるも、但だ胃宿四度以後酉宮に進入すれば皆不利にして、只だ火と「羅睺」と同度するこそ吉と算せん。火星昴宿に躔る。「熒惑」昴宿の上に行き到るは、名號「天鏤」、身運蹇滯・孤独無依・心性また愚鈍を主る。此の人酒を貪り色を好み、欲望滿足し難く、到頭衣食も亦だ多余なからん。これは昴日鷄が是れ「太陽」の度にして、而も酉宮金氣正に旺にして、火此れに於いて必ず損傷を受くるを以てなり。

火畢:火躔畢宿號天危,身見災迍必損妻。破蕩家貲遊冶客,貲財耗盡走東西。畢月烏之度為天危,畢星好雨則傷火。火觜:火躔觜宿號天淫,風花雪月四時行。浮泛自然家業破,奔馳晚歲始身榮。

火星畢宿に躔る。「熒惑」畢宿の上に行き到るは、名號「天危」、自身災厄困頓に遭遇し・また必定して妻室を損傷するを主る。此の人家産を破蕩し、是れ個の聲色に流連するの游冶の客にして、錢財耗盡するの後只だ能く東奔西走せん。これは畢月烏の度が火に對して言えば正に是れ天危の位にして、畢星は雨を主り、雨水一多ければ便ち火氣を傷るを以てなり。火星觜宿に躔る。「熒惑」觜宿の上に行き到るは、名號「天淫」、一年四季皆風花雪月の中に打轉するを主る。行事浮浪して實ならず、家業自然破敗し、晚年に奔波勞碌するを要し、此の身こそ始めて些かの榮顯あらん。

火參:火躔參宿號天倫,火性顛狂好損身。工巧細心兼有志,做些陰騭與兒孫。參乃申宮水主之,火不能勝之。火井:火躔井宿號天中,智慧威嚴膽氣雄。衣食平平人命蹇,晚年方始見亨通。

火星參宿に躔る。「熒惑」參宿の上に行き到るは、名號「天倫」、火性發作するの時顛狂躁動・容易自身を損傷するを主る。此の人手工精巧・心思細密・また志向あり、宜しく多く陰德を積むの事を爲して兒孫に留下すべし。これは參宿申宮に在り、水に由りて事を主る、火勝りて水に過がる能わざるを以てなり。火星井宿に躔る。「熒惑」井宿の上に行き到るは、名號「天中」、智慧人を過ぎ・威嚴度あり・膽氣雄壯を主る。只だ是れ衣食平平にして、命途蹇滯にして、晚年に到るを要してこそ亨通順遂を見ん。

火鬼:火躔鬼宿號天祥,家富因何乏子郎。只怨天年多夭折,不然惡死沒家鄉。鬼金羊之度,因火克之。火柳:火躔柳宿號天池,多慮多疑多是非。克子克妻兄弟絕,平生衣食卻隨時。

火星鬼宿に躔る。「熒惑」鬼宿の上に行き到るは、名號「天祥」、可是家中富なるといえども、何を以て偏偏子嗣を缺少するや。只だ能く天を怨み壽永ならざるを怨み、子女多く夭折せん。然らずんば就中凶死に遭遇し・異鄉に客亡せん。これは鬼金羊の度が金に属し、火に克せらるるを以てなり。火星柳宿に躔る。「熒惑」柳宿の上に行き到るは、名號「天池」、此の人思慮過多・疑心また重く・是非纏身を主る。また子を克し・妻を克し・兄弟斷絶を主る。只だ是れ一生の衣食は倒れて還って能く時に隨いて應付せん。

火星:火躔星宿號天榮,必定前程有大聲。更得十宮星得力,為官穩穩到公卿。星日馬太陽之度,火到此度,定主榮華。火張:火躔張宿號天頡,汩沒平生難共說。若非壽夭二親亡,克子傷妻兄弟缺。

木星星宿に躔る。「熒惑」星宿の上に行き到るは、名號「天榮」、前程必ず很大の聲望あるを主る。若し更に第十官祿宮の星曜の得力にして相助するを得ば、官を爲るに以て穩穩當當として公卿に做到すべし。これは星日馬が是れ「太陽」の度にして、火此の一度の上に到れば、一定して榮華を主るを以てなり。火星張宿に躔る。「熒惑」張宿の上に行き到るは、名號「天頡」、一生埋没沉淪・其の中の苦楚難く人に對して訴説するを主る。若し是れ自己壽短ならざれば、就中雙親早亡なり。更に然らずんば便ち子嗣を克傷し・妻室を損害し、兄弟も亦だ齊全ならざらん。

火翼:火躔翼宿號天憐,心性猖狂學有成。智術多端加嗜慾,生平衣食主多情。翼火蛇火之本度,謂之性惡。火軫:火躔軫宿號天暴,手足風狂多顛倒。晚年衣食稍平安,只恐妻兒命難保。軫屬水火化暴星,其性急而多凶。

火星翼宿に躔る。「熒惑」翼宿の上に行き到るは、名號「天憐」、心性猖狂放肆を主り、但だ學業卻って能く成あり。此の人智謀權術多端にして、兼ねて種種の嗜好欲望あり、一生衣食尚お可なれども、只だ是れ情を用うること太多し。これは翼火蛇正に是れ火の本度にして、火氣太も盛なれば便ち性惡と稱すを以てなり。火星軫宿に躔る。「熒惑」軫宿の上に行き到るは、名號「天暴」、手足風狂の疾あり・行事多く顛倒錯亂を主る。晚年衣食稍く平安を得、只だ恐れ妻子兒女の性命保ち難からん。これは軫宿水に属し、火此れに於いて暴星に化し、性情急躁にして多く凶險なるを以てなり。

熒惑照宮、琅玕經

火命宮:火照命宮中心明,氣量洪倚公成,附勢煩劇立身躬,財利初年散,成家未及終,若能行順旺,權重祿財豐。火在命宮,主人躁急,限到。又曰:身命宮中遇火星,此人躁急性聰明,平生喜怒真難測,凡事須教立便成。

「火星」命宮を照る。火星命宮を照臨するの人は、心中明徹・氣量宏大にして、凡事公正に依靠して事を成す。彼は權勢に攀附し・繁劇の事務の中に身處して以て立身す。初年財利散失し易く、家を成し業を立つるも亦だ能く一擧して到底せず。若し能く順行旺相の運に行き到れば、便ち權位加重し・俸祿財帛豐厚ならん。火命宮に在るは、人の性情急躁を主り、一たび運限に到れば便ち分曉を見ん。また一説あり、身宮命宮の中火星に遇うは、此の人性子急躁にして天資聰明、一生の喜怒實に揣測し難く、凡事皆立時に辦成してこそ肯んじて罷休せん、と。

火財帛:火居財帛旺初年,中主交時恐不堅。若得善星同到此,末年退後又團圓。有吉扶限平穩。火兄弟:火臨兄弟事如何,爭競紛紛惹禍多。親戚有恩還反目,自然手足不相和。主兄弟兇狠。

「火星」財帛宮を照る。火星財帛の位に居るは、初年財運旺盛なるも、但だ中主運に交入するの時只だ怕れ守りて堅牢ならざらん。若し能く善星の一同に此れに到るあれば、末年退居するの後、家業また可もなく重新に團聚圓滿せん。吉星の扶助あれば、運限便ち平穩に走らん。「火星」兄弟宮を照る。火星兄弟の位に臨むは怎麼樣せんや。兄弟の間爭競紛紛を主り、此れに因りて許多の禍端を惹出せん。連れて本來恩義あるの親戚も亦だ臉を翻して相向かい、手足の間自然和睦し難からん。此の一格は兄弟の性情凶狠を主る。

火田宅:火宿加臨第四宮,祖基破盡受貧窮。若是廟方當發福,不然孤苦一生中。主不受祖業火性炎上之勢、久成灰燼。火男女:火若來臨第五宮,此星刑剋最為凶。假饒嗣主居廟旺,必產奇男一二龍。火在男女宮,火數二、主生二子。

「火星」田宅宮を照る。火星第四宮田宅の位に加臨するは、祖上の基業破敗して殆んど盡き・本人貧窮を受くるを主る。若し火星恰好廟地に在れば、こそ當に福を發すべし。然らずんば便ち孤苦一生なり。これは火性炎上にして、來勢猛しといえども、燒き久しければ終歸灰燼に化す、ゆえに祖業を承受し到らざるを主るなり。「火星」男女宮を照る。火星若し第五宮に來臨せば、此の顆の星の刑克最も凶猛なり。假使子嗣宮の主星廟旺の地に居れば、亦だ還って一兩個の出奇の好男兒を生下すべし。火男女宮に在るは、火の成數は二にして、ゆえに兩個の兒子を生ずるを主る。

火奴僕:六位如逢火宿來,害刑牛馬定多災。屯殃變異起奴僕,得地專權自劇裁。主奴僕性高,則有欺主之故。火妻妾:火入妻宮定克妻,高強非忌作珍奇。女人以火為夫位,禍福同源一例推。男以金為妻,女以火為夫。

「火星」奴僕宮を照る。第六宮若し火星の到來に逢えば、牛馬牲畜を刑害し・一定して災殃多きを主る。災禍變故皆奴僕の身上より生出す。若し火星地を得れば、奴僕便ち專ら權柄を擅にし・自ら主張を作し獨斷處置せん。これは奴僕性情高傲にして、就中主人を欺凌するの患あるを以てなり。「火星」妻妾宮を照る。火星妻宮に進入すれば必定して妻を克す、除非是火星強旺位を得て而も本命幷して它を以て忌と爲さざれば、那れはこそ反って珍奇の格と成らん。女命は火を以て夫星の位と爲し、禍と福と同じく一源より出づ、以て此の例に照らして一幷に推斷すべし。男命は「太白」(金)を以て妻星と爲し、女命は火を以て夫星と爲す。

火疾厄:火星八位憂血難,災來非命禍難禁。腰駝背曲缺唇齒,惡殺不臨厄減輕。若無煞星同宮,其禍略可。火遷移:火星照位入遷移,遷變東西土產移。家舍亦須防火厄,末年有屋可安居。主不安,謂火旺動搖。

「火星」疾厄宮を照る。火星第八宮に落つるは、血光の難を憂慮し、災禍の來るの時往往非命の凶にして、禁遏し難し。腰背駝曲し・唇齒缺あるを主る。若し惡煞の同臨なければ、厄運以て減輕すべし。倘若煞星の同宮なければ、此の份の禍患大體還って承受すべし。「火星」遷移宮を照る。火星照臨の位遷移宮に落つるは、東遷西徙し・田土産業も亦だ之れに隨いて變動するを主る。家中房舎還って須く火災の厄を隄防すべし。末年に到りてこそ屋ありて安居すべし。此の一格は居處安ならざるを主り、火旺なれば則ち動蕩搖擺するを以てなり。

火官祿:火星凶焰入官宮,仕列銓曹少始終。若是變為官祿主,會看附鳳與扳龍。官祿為強宮,故火附其勢。火福德:熒惑來臨福德宮,夜生廟旺福豐隆。若值晝生逢水克,定須破敗受貧窮。火夜則明,惟夜生人主福。火相貌:火居相貌性剛強,惹禍興災果異常。若得吉神為救助,逢人禮貌把名彰。主人形上尖下闊,以禮待人。

「火星」官祿宮を照る。火星凶焰を帶びて官祿の宮に進入するは、雖能く銓選考課の官署に列身するも、卻って善始善終少なきを主る。若し火星ここに於いて官祿の主に變成せば、那れは就中它能否龍に攀り鳳に附し・權貴に依托して上るを看るを要す。官祿宮は本是れ強宮にして、ゆえに火星ここに到れば便ち其の勢を借りたり。「火星」福德宮を照る。「熒惑」福德の宮に來臨するに、夜裏出生して而も火星また廟旺に居れば、福氣豐厚隆盛ならん。若し是れ白天出生にして、また水の來て克制するに遇えば、一定して家業を破敗し・貧窮の苦を受けん。火は夜間に於いてこそ明亮す、ゆえに只だ夜生の人こそ福を得るを主る。「火星」相貌宮を照る。火星第十二相貌の宮に居るは、人の性情剛強・禍を惹き災を招くの程度果然異乎尋常を主る。若し能く吉神の前來して救助するを得ば、此の人待人接物便ち禮あり節あり、名聲も亦だ此れに因りて彰顯せん。此の一格は人の形貌上尖りて下闊く、能く禮を以て人を待つを主る。

鎭星算法土星篇

置積日減二百六十四,以三百七十八日九分二十三秒為伏見,留退一終之數除之,又下太陽中定星內加一周天,以餘日數去之。晨伏:二十一日七十五分。順:八十三日行七度十一分。留:二十三日不行。晨退:五十一日二十九分六十一秒半,行三度四十二分五十四秒半。夕退留:三十日不行。順行:八十三日。夕伏:二十二日七十五分,又與日合。

「鎭星」(土星)の行度を推算するの方法は、先に積日の數を取り二百六十四を減じ、再以三百七十八日九分二十三秒を伏・見・留・退の一整輪を走り完るの日數と爲して、以てそれを除す。然る後に下面太陽の在る所の中定星度の内に一個の周天の數を加え、餘下的日數を以て減せば、即ち得る所求なり。各段の行度分列して下のごとし。晨伏一段、二十一日七十五分。順行一段、八十三日七度十一分を行る。留一段、二十三日停り住みて行かず。清晨退行一段、五十一日二十九分六十一秒半、三度四十二分五十四秒半を行る。黃昏退行の後の留段、三十日停り住みて行かず。順行一段、八十三日。夕伏一段、二十二日七十五分、此の時また太陽と相合す。

鎭星總論

土星,中央鎮星,女星之象。行度有晨夕、伏退留順疾遲,在磨羯為本宮。自斗宿十度至二十一度為正廟,躔氐、女、胃、柳四宿為升殿,寶瓶宮危宿為樂,天秤宮亢宿四度至七度為旺,生時遇之主有重權。

「土星」は中央の位に居り、星家は「鎭星」と稱し、女性の星に取象す。其の運行は清晨見・黃昏見の別あり、また伏・退・留・順および行度或いは疾或いは遲の分別あり。磨羯宮は是れ其の本宮なり。斗宿十度より二十一度に到るは、是れ其の「正廟」の地なり。氐・女・胃・柳のこの四宿に躔るは、「殿に升る」と呼ぶ。寶瓶宮の危宿に行き到るは、「樂」と呼ぶ。天秤宮亢宿四度より七度の間に在るは、是れ其の「旺」の地なり。出生の時辰若しこれらの位置に遇上せば、此の人の重權を手握するを主る。

若日生人身命二宮值之,更在陽宮,主性厚重,為賢德君子,職清品貴;七宮遇之尤吉,忌計、羅、火、孛同宮。夜生人為忌曜,六庚生人為囚星,六戊生人為天祿。此星又名地羅?。入伏為瘟星,入逆為破家星,在土宮為奸星,其行最遲,二十八年一周天。

倘若白天出生の人にして、身宮と命宮との此の兩宮が土星に遇い、また陽宮に落ちば、此の人性情敦厚穩重・是れ賢德あるの君子・任ずる所の官職清要・品級尊貴を主る。第七宮それに遇うは尤も吉利なれども、但だ最も「計都」「羅睺」「熒惑」「月孛」と同宮するを忌む。夜裏出生の人は則ち土星を以て忌曜と爲す。六「庚」の年生の人はそれを以て囚星と爲し、六「戊」の年生の人はそれを以て天祿と爲す。この顆の星はまた「地羅」と名づく。伏段に進入するは「瘟星」と呼ばれ、逆行に進入するは「破家星」と呼ばれ、土宮に落つるは「奸星」と呼ばる。其の運行最も遲緩にして、二十八年にして周天を繞ること一圈なり。

鎭星歌斷、源髓歌

鎮宿本生戊己位,安靜為尊象,厚地晝生惟愛。在陽宮相貌之宮,主大鼻,少言語,多慳細,硬直心腸有膽氣。順行度分廟宮中,土地旌旗必雄貴,掌握貲財有福人,只怕夜生反為忌。

「鎭星」は本來戊己中央の位より出で、安靜沈穩を以て尊貴の象と爲し、厚德物を載するの大地に取象し、最も白天出生の人を喜ぶ。土星若し陽宮に在り、また相貌の宮に落ちば、此の人鼻梁高大・言語多からず・性情吝嗇にして心思細密・心腸硬直なるも卻って膽氣あるを主る。土星順行して而も躔度廟宮の中に落ちば、土地を執掌し・旌旗を執掌し・必定して雄壯顯貴にして、是れ資財を手握するの有福の人を主る。怕るる所は只だ夜裏出生にして、那樣なれば土星反って忌曜と成らん。

留與逆,尢可畏,刑剋陰宮身更瘁,不招祖業與貲財,四體多從苦憔悴。居官惡處立其身,博弄操刀能幹利。夜生人與日會,克了賢尊難躲避。太陰母位不堅牢,若在下弦目障翳。

土星留段と逆行とに行き到るは、尤も畏るべし。それ陰宮を刑克して、本人身體更加に憔悴・祖上の産業と資財とを承受し到らず・四肢百體多く勞苦に因りて枯瘦するを主る。官を爲るに只だ能く好からざるの差事の上に立身し、あるいは操刀屠宰・買賣經紀の一類の利を求むるの營生を爲さん。夜裏出生の人は、土星若し「太陽」と相會せば、就中父親此の尊長を克して、躲避し難し。土星若し「太陰」此の母親の位に臨まば、母親の根基便ち牢固ならざらん。若し太陰また正に下弦なれば、還って眼目障翳の疾あるを主る。

木來必定主文章,火會遠行千里餘,金若來妻早棄,水星忌與刑同類。若逢紫氣懶慵人,孛對雙盲難看視,首同陰位法場終,尾會腰駝並背曲。臨財應有外鄉財,三位徒流為昆季。

土星若し「木星」の前來して相會するあれば、必定して文章成あるを主る。「熒惑」(火)と相會せば、千里之外に遠行するを主る。若し「太白」(金)の前來すれば、妻室早早離棄するを主る。「辰星」(水)に至っては、最もそれの刑曜と同類相幷するを忌む。土星若し「紫気」に逢えば、此の人懶散慵怠を主る。「月孛」と相對すれば、雙目失明・物を視る難きを主る。「天首」即ち羅睺と陰位に同居すれば、結局法場に死するを主る。「天尾」即ち計都と相會せば、腰駝背曲を主る。土星財帛の位に臨むは、外鄉より來るの財物あるべし。第三兄弟宮に落つれば、則ち兄弟流徙遷配を主る。

田宅宮家易退,子息雖多不成器,居奴僕引盜來偷,西沒主妻先作祟。疾厄宮傷脾胃,癰?風邪堪驚悸,遷移作客盜賊侵,官祿重重主官事。福宮晝見相貌位,自是英雄多膽志。須知此訣不尋常,後學得之莫道易。尾謂羅星,首謂計星,西沒者妻宮也。

土星田宅宮に落つるは、家業衰退し易きを主る。子息宮に落つるは、子女多しといえども器を成さざるを主る。奴僕宮に落つるは、奴僕の盜賊を招引して來て偷竊するを主る。妻宮に西没するは、先に妻室の一方より禍祟を生出すを主る。疾厄宮に落つるは、脾胃傷を受け・還って癰疽と風邪の疾とを防ぎ・常に驚悸の感あるを主る。遷移宮に落つるは、外に客居して而も盜賊の侵擾に遭うを主る。官祿宮に落つれば、則ち官司の事重重斷えず。土星福德宮と相貌の位とに在るに、若し是れ白天出生して而もそれを見れば、自然是れ英雄の相にして、膽識志氣人を過ぐ。須く知るべし此の套の口訣尋常にあらざるを、後學の人それを得て、切に以て易しと爲す莫れ。歌中の説く所の「尾」は羅星を指し、「首」は計星を指し、「西没」は指すに是れ妻宮なり。

鎭星交會、聿斯經

土金:土星若也會金星,妻妾榮華福祿真。一躍龍門能變化,九州島人物更多能。土與金會能生金,男以金為妻,故云妻妾之榮。土水:土星若與水星同,舉世孤高膽志雄。秉節揮戈文武備,福臨百六慶無窮。土有止水之功。

土星と金星と相交わる。「鎭星」(土)若し「太白」(金)と相會せば、妻妾榮華・福祿眞實虛ならざるを主る。此の人は鯉魚の龍門を躍り過ぐるがごとく、能く一番の變化ありて、九州人物の中に格外多才多能ならん。土と金と相會して能く金を生出し、而も男命は金を以て妻星と爲す、ゆえに説く妻妾の榮を主ると。土星と水星と相交わる。「鎭星」若し「辰星」(水)と同處せば、此の人世に立身して孤高群ならず・膽識志氣雄壯を主る。以て節を持して兵を領し・戈を揮い征戰し、文武兼備すべし。福氣百六限度の内に臨めば、喜慶無窮ならん。これは土に堤防止水の功あるを以てなり。

土氣:土星紫氣喜相依,冠冕榮身職位巍。丹赤忠心剛且毅,德施萬里足光輝。土孛:鎮星不要會攙搶,百六逢之禍害長。僻疾怪形須至孽,慵奴群小疾生殃。

土星と紫気と相交わる。「鎭星」と「紫気」とは最も彼此依傍するを喜び、頭に冠冕を戴き・身に榮寵を受け・職位巍峨崇高を主る。此の人赤膽忠心・性情剛強堅毅にして、恩德施すこと萬里に及び・光輝人を照らす。土星と月孛と相交わる。「鎭星」は「攙搶」即ち月孛と相會するを宜しとせず、百六限度の内に於いてそれに遇上せば、禍害綿長ならん。偏僻怪異の疾病・形體畸變を生ずるを主り、皆是れ孽障の致す所なり。家中の慵懶の奴僕と一班の小人とも亦だ疾病災殃を招來せん。

土羅:土星專惡會羅?,百六天災大可愁。人遇一生多困苦,瘟?病染坐亡囚。土計:土宿計都不可逢,人生淺薄更顓蒙。誅徒溺水兼癰患,百六天災萬種凶。

土星と羅睺と相交わる。「鎭星」最も「羅睺」と相會するを厭惡し、百六限度の内に於いて碰上せば、天災降臨して、大いに憂愁すべし。人此の一格に遇うは、一生多く困頓苦楚あり、還って會して瘟疫の疾に染上し、あるいは罪に坐して囚牢に死せん。土星と計都と相交わる。「鎭星」此の一宿は「計都」と相逢すべからず、此の人一生福薄く・天資また愚昧蒙昧を主る。還って誅戮・流徙・溺水および癰疽の患に被るを防ぐを要す。百六限度の内に於いて遇上せば、天災降臨して、萬般凶險ならん。

鎭星入宮、樞要歌

土子:土居齊分號天元,壽筭綿長福祿全。第七宮中如值此,榮妻益子福綿綿。子宮土之樂。土丑:土到丑宮名印綬,珍珠財寶多般有。此宮廟旺最為佳,縱是夜生為福壽。土之本位得為滿、用豈不福。

土星子宮に入る。土星齊國分野の子宮に居るは、名號「天元」、壽數綿長・福と祿と皆齊全を主る。第七宮若し此の一格に遇上せば、妻室榮顯・子嗣增益・福氣綿綿斷えざるを主る。子宮は是れ土星の「樂」の地なり。土星丑宮に入る。土星丑宮に行き到るは、「印綬」と名づき、珍珠財寶樣樣皆あるを主る。此の一宮は是れ土星の廟旺の地にして、最も上佳なり。縱い是れ夜裏出生なるとも、亦だ福壽を主る。丑宮は是れ土の本位にして、また「滿用」の格を成すを得、怎能に福を主らざるや。

土寅:土入寅宮曰貴人,此宮不喜木相親。只愁變作刑囚耗,晚主多災更滯迍。化為貴人,星主先貧後富。土卯:土居卯位號天沖,與火相逢亦慶隆。只恐六壬人值此,遭刑受害命須終。沖者湧搖之象。

土星寅宮に入る。土星寅宮に進入す、「貴人」と名づく、但だ此の一宮は木の來て親近するあるを喜ばず、木能く土を克するを以てなり。愁う所は是れ土星ここに於いて變じて刑囚・耗散の曜と作るなり、那樣なれば晚運災多く、更加に滯澁困頓せん。土星貴人星に化して、此の人先に貧しく而も後に富めるを主る。土星卯宮に入る。土星卯位に居るは、名號「天冲」、若し「熒惑」(火)と相逢せば、亦だ慶賀隆盛を主る。只だ恐れ六「壬」の年生の人此の一格に遇上せば、刑罰禍害を遭受して、性命保ち難からん。いわゆる「冲」とは、取るに涌動搖蕩の象なり。

土辰:土曜居辰名太極,喜在亢宮依鄭國。此為入廟最榮華,日誕夜生俱有益。辰乃土之樂旺、主榮華。土巳:土居雙女非為吉,本主逢之怎奈何。更逢吉宿也多災,若不遭刑須夭折。巳宮化天魔星,主人夭折。

土星辰宮に入る。土此の一曜辰宮に居るは、「太極」と名づき、最も亢宿の位に落ち・鄭國の分野に依托するを喜ぶ。これ是れ廟に入るの格にして、最も榮華なり。白天出生を論ぜず夜裏出生を論ぜず、皆益處あらん。辰宮は是れ土の樂旺の地にして、ゆえに榮華を主る。土星巳宮に入る。土星雙女宮に居るは幷して吉兆にあらず、たとい是れ本命の主それに遇うとも、亦だ如何ともせん。就使更に吉宿の同臨に逢うとも、仍お災多し。若し刑罰を遭受せざれば、亦だ必定して夭折せん。土星巳宮に在りて「天魔星」に化して、人の短命を主る。

土午:天道元來是土星,太陰會此倍精神。縱雲夜誕仍為福,日裡生人大貴榮。化天道星主喜。土未:土入未宮名四鎮,福多祿厚家豐盛。太陰若也與同行,不是望宵終有慶。

土星午宮に入る。いわゆる「天道」は原來就中土星の午宮に於いての化名にして、若し「太陰」ここに於いてそれと相會するあれば、精神加倍旺盛せん。縱い是れ夜裏出生なるとも、仍お福を主る。白天出生の人は則ち大貴大榮なり。土星天道星に化して、喜慶を主る。土星未宮に入る。土星未宮に進入す、「四鎭」と名づき、福分多く・祿養厚く・家道豐盛を主る。倘若「太陰」も亦だそれと同行せば、たとい是れ望日の夜月圓の時ならざるとも、終究亦だ會して喜慶の事あらん。

土申:申宮土號福生星,本主同鄉祿自成。更有官星相會聚,名彰聲顯貴還榮。申乃長生之位。土酉:土居酉位號天沐,雖是敗宮須享福。不宜火曜共同行,少年不享人間祿。土敗於酉故云壽短。

土星申宮に入る。土星申宮に在るは「福生星」と名づき、若し本命の主と同じく一鄕に處せば、祿位自然成就せん。若し更に官星の前來して會聚するあれば、聲名彰顯・既に貴にして且つ榮あるを主る。申宮は是れ土の長生の位なり。土星酉宮に入る。土星酉位に居るは、名號「天沐」、雖属敗地なるも、卻って亦だ還って能く福を享けん。只だ是れ火曜と同行するを宜しとせず、否るときは少年の時便ち人間の祿養を享けず。土は酉に敗る、ゆえに説く壽命短促を主ると。

土戌:土居戌位號天關,一世優遊得自閒。只恐水星相會遇,終身不免受艱難。土亥:黑符亥上不為榮,實號俱無只有名。不是外居並外發,也須先敗後方成。主先凶後吉。

土星戌宮に入る。土星戌位に居るは、名號「天關」、一生優游自在・清閑を得享するを主る。只だ恐れ「辰星」(水)と相會することを、那れば就中終身艱難を受くるを免れざらん。土星亥宮に入る。「黑符」に化するの土星亥位に落つるは榮顯と算せず、實惠と名號との兩樣皆落空して、只だ一個の虛名を剩すのみ。此の人若し是れ外鄉に客居して・外に於いて發迹せざれば、亦だ必定して先に敗落して而も後こそ成就せん。此の一格は先に凶にして而も後に吉を主る。

鎭星躔度、玉關歌

土角:土躔角宿名天壽,蓋世文章冠魁首。經綸事業富胸襟,不是公卿主富有。角屬木土有資培之功,故曰壽。土亢:土躔亢宿號天仁,博厚文章達帝京。廊廟之中官極貴,蠻夷安鎮得清平。亢乃金度土遇之、有生養之義。

土星角宿に躔る。「鎭星」角宿の上に行き到るは、「天壽」と名づき、文章世に蓋い・魁首の列に居るべきを主る。此の人は胸中經綸事業の抱負に富めり、たとい公卿に做到せざるとも、亦だ家道富有を主る。角宿五行木に属し、土此れに於いて資養培植の功あり、ゆえに「壽」と呼ぶなり。土星亢宿に躔る。「鎭星」亢宿の上に行き到るは、名號「天仁」、學問博大深厚・文章帝都に通達するを主る。此の人朝廷の上官位極貴にして、能く四方蠻夷を安鎭し・天下をして清平ならしめん。亢宿は金の度に属し、土それに遇えば、土生金・母子生養の意義あり。

土氐:土躔氐宿號天牢,命限逢之孤且高。年少定應傷骨肉,中年榮貴免煎熬。氐土貉土之本殿。土房:土躔房宿號天信,少年作事苦勞神。語言誠實人多厚,男女難招食貴人。

土星氐宿に躔る。「鎭星」氐宿の上に行き到るは、名號「天牢」、命限それに逢上せば、此の人孤独にして志氣高傲を主る。年少の時一定して骨肉至親を傷克して、中年に到りてこそ榮顯尊貴を得・煎熬の苦を免去せん。氐土貉は正に是れ土星の本殿の宿なり。土星房宿に躔る。「鎭星」房宿の上に行き到るは、名號「天信」、少年事を爲すに辛苦勞神を主る。此の人言語誠實にして、人と爲りて多く敦厚なり。只だ是れ子女招得し難く、衣食須く貴人に仰賴せん。

土心:土躔心宿號天忌,情性遲疑最有靈。疾病纏身雖夭壽,全無義氣性慵平。主人性懶心慵、多病痴愚。土尾:土躔尾宿號天奇,百六逢之必有依。若是忌星須促壽,又須參考本根基。尾火也火土有相依之象。

土星心宿に躔る。「鎭星」心宿の上に行き到るは、名號「天忌」、性情遲疑不決・心思卻って最も靈敏を主る。此の人疾病纏身・壽數永ならず・また全く義氣なし・性子慵懶平庸なり。總じて人の懶惰心怠・多病にして痴愚を主る。土星尾宿に躔る。「鎭星」尾宿の上に行き到るは、名號「天奇」、百六限度の内に於いてそれに遇上せば、必ず依靠あらん。倘若土星本是れ命中の忌星なれば、那れは就中壽數を折損して、還って須く本命の根基の何如なるを參考して再び判斷を作すべし。尾宿は火に属し、火と土との間正に相依相生の象あり。

土箕:土躔箕宿號天彬,衣食豐隆卻稱情。官位若逢貴星照,國家掌判有聲名。土斗:土躔斗宿號天樞,事業文章富有餘。臺鼎任中朱紫貴,定須象簡與金魚。

土星箕宿に躔る。「鎭星」箕宿の上に行き到るは、名號「天彬」、衣食豐厚隆盛・事事心に稱え意に如うを主る。官位の上若し更に貴星の照臨に逢えば、以て朝廷に於いて刑名判事を掌管し・聲名を享有すべし。土星斗宿に躔る。「鎭星」斗宿の上に行き到るは、名號「天樞」、事業と文章と皆富足有余を主る。此の人臺鼎重職に任じ、身に朱紫の服を著けて貴顯にして、必定して手に象牙笏板を執り・腰に金魚の袋を佩びん。

土牛:土躔牛宿號天侗,心性溫和衣祿豐。若是夜生多蹇滯,身多下賤處貧窮。牛金牛土能生之,晝生人多吉。土女:土躔女宿號天常,柔順機謀足食糧。勞力經營心有慮,生來只恐父先亡。

土星牛宿に躔る。「鎭星」牛宿の上に行き到るは、名號「天侗」、心性溫和・衣祿豐足を主る。若し是れ夜裏出生なれば、就中蹇滯して順ならざる多く、身分低下にして貧窮の中に處せん。牛金牛は金に属し、土能く金を生ず、ゆえに白天出生の人多く吉なり。土星女宿に躔る。「鎭星」女宿の上に行き到るは、名號「天常」、性情柔順にして機謀あり・糧食衣用缺えざるを主る。此の人勞力に靠りて經營し、心中常に憂慮を懷く。生來只だ怕れ父親先亡せん。

土虛:土躔虛宿號天冠,好樂之宮出貴官。四九度中登宰輔,重金重紫列朝班。土樂之宮更虛日度得朝陽也。土危:土躔危宿廟堂窠,祿厚財豐事不訛。舉措施為多利便,言柔語順性溫和。

土星虛宿に躔る。「鎭星」虛宿の上に行き到るは、名號「天冠」、虛宿の在る所は正に是れ土星の好樂の宮にして、能く顯貴の官を出さん。四度・九度の間に於いて、以て宰相輔臣の位に登り・身に重重の金印を佩び・身に重重の紫服を著け・朝班に位列すべし。これは寶瓶宮本是れ土の樂宮にして、虛日鼠の度また能く朝朝陽の氣を承受するを以てなり。土星危宿に躔る。「鎭星」危宿の上に行き到るは、正に是れ廟堂身を安ずるの窠にして、祿養豐厚・財物豐足・凡事差錯出さざるを主る。此の人一擧一動皆便利順遂にして、言語柔和・性情溫厚なり。

土室:土躔室宿名天伏,福厚財豐衣祿足。多男多女有資財,家道安然富金谷。金谷晉石崇園名其中花草珍奇異物皆富有也。土壁:土躔壁宿號天異,祿馬豐盈有權位。身名遠播定安榮,官祿吉星宜大貴。

土星室宿に躔る。「鎭星」室宿の上に行き到るは、「天伏」と名づき、福分深厚・財物豐盈・衣祿充足を主る。子女衆多にして、家に資財あり、家道安穩にして、富金谷に比す。「金谷」は是れ晉代石崇の園林の名にして、園中の花草と珍奇異物と有らざるなし、以て富足に比喻す。土星壁宿に躔る。「鎭星」壁宿の上に行き到るは、名號「天異」、祿星と馬星と豐盈・權位を握有するを主る。聲名遠播して、一定して安穩榮顯ならん。官祿宮若し更に吉星あれば、更に宜しく大貴ならん。

土奎:土躔奎宿號天津,貧賤奔波損父娘。若是中年貧苦至,晚年方可足衣糧。土婁:土躔婁宿號天騁,土婁須要木相逢。婁木雖高非土壯,刀鎗之下走西東。

土星奎宿に躔る。「鎭星」奎宿の上に行き到るは、名號「天津」、貧賤奔波・還って父母を損傷するを主る。若し是れ中年に就中贫苦に陷入せば、那れは晚年に到るを要してこそ衣食糧米充足せん。土星婁宿に躔る。「鎭星」婁宿の上に行き到るは、名號「天騁」、土星婁宿に在るは必須木の來て相逢するあってこそ好し。可是婁宿の木は雖高聳するも、卻って土の氣勢を壯にせず、反って此の人の刀槍兵刃の間に東奔西走するを主る。

土胃:土躔胃宿號天磨,財物充盈滿倉庫。難婚終是少男兒,不貴仍須還大富。胃土雉度土之類、主有積也。土昴:土躔昴宿名天伏,平生須食貴人祿。多因胥吏得榮名,將相聲名人畏服。昴日度太陽也,伏者潛藏之象。

土星胃宿に躔る。「鎭星」胃宿の上に行き到るは、名號「天磨」、財物充盈・倉庫滿溢を主る。只だ是れ婚姻成し難く、終究男嗣少なし。たとい貴ならざるとも、還是是れ大富なり。胃土雉の度は土と同類にして、ゆえに能く積聚するを主る。土星昴宿に躔る。「鎭星」昴宿の上に行き到るは、「天伏」と名づき、一生須く貴人の給うの俸祿に靠りて活を過ぐるを主る。多半是れ吏員胥吏より做り起して而も榮名を得、日後將相の聲名以て人をして敬畏折服せしむべし。昴日鷄の度は「太陽」に属し、「伏」は取るに潛藏して時を待つの象なり。

土畢:土躔畢宿號天回,能通經術足錢財。中年便得文章力,必主兒孫擅大才。土觜:土躔觜宿號天模,父母先亡身早孤。衣食平平身汨沒,此身應懶讀詩書。觜火猴度、主人性急身懶。

土星畢宿に躔る。「鎭星」畢宿の上に行き到るは、名號「天回」、此の人經學術數に通曉・錢財充足を主る。中年に便ち能く文章の力に凭りて出頭し、日後兒孫必定して大才を擅有せん。土星觜宿に躔る。「鎭星」觜宿の上に行き到るは、名號「天模」、父母先亡・本人早年就中孤兒と成るを主る。衣食不過平平にして、一身埋没して顯れず。このようの人は多半讀書に懶なり。觜火猴の度は人の性子急躁にして身體懶惰を主る。

土參:土躔參宿號天津,立世經營業未興。男女尤如行路客,貴人得祿一番新。參水猿度、主人蹇澀不通。土井:土躔井宿號天驪,命若逢之心似痴。若習文章應費力,此生衣食也微微。井木犴度、下土星相會木必傷之。

土星參宿に躔る。「鎭星」參宿の上に行き到るは、名號「天津」、立身處世雖多方經營するも、事業卻って始終未だ興旺する能わざるを主る。子女は路上の過客のごとく、聚散定まらず。須く貴人の提攜を得て、祿位こそ能く煥然として一新せん。參水猿の度は人の處境蹇澁・事事通通ぜざるを主る。土星井宿に躔る。「鎭星」井宿の上に行き到るは、名號「天驪」、命中若しそれに遇上せば、心思愚鈍して痴のごときを主る。若し文章を研習せば、格外費力なり。一生の衣食も亦だ甚だ微薄なり。井木犴の度は木に属し、土星これと相會せば、必ず木に傷克せられん。

土鬼:土躔鬼宿號天文,縱有資財化作塵。男主須防無上下,一生不足歷艱辛。鬼金羊度下,主性狠不足。土柳:土躔柳宿號天稽,無祿無財又損妻。若是日生衣食足,晚年終是色沉迷。夜生行此度平薄克陷,晝生者可也。

土星鬼宿に躔る。「鎭星」鬼宿の上に行き到るは、名號「天文」、縱い些かの資財あるとも、亦だ終歸塵土に化せん。男命還って須く尊卑長幼失序・上下分かたざるを隄防し、一生總じて欠缺あり・艱辛を歷盡せん。鬼金羊の度の下は、人の性情狠戾にして心常に足らざるを主る。土星柳宿に躔る。「鎭星」柳宿の上に行き到るは、名號「天稽」、祿無く財無く・また妻室を損傷するを主る。若し是れ白天出生なれば、衣食尚お充足すべし。只だ是れ晚年終究女色に沉迷せん。夜裏出生の人此の一度に行き到るは、福分平薄にして多く克陷せん。白天出生の人は還って算して可なり。

土星:土躔星宿號天途,父貴兒榮事不虛。只恐夜生脾疾苦,日生應可足金珠。星日馬太陽之度,土主晝生人富貴。土張:土躔張宿號天娥,信行為人事不訛。年少淹滯中主貴,形神肥厚足田禾。張月鹿太陰之度,主先凶而後吉。

土星星宿に躔る。「鎭星」星宿の上に行き到るは、名號「天途」、父親顯貴・兒子榮達・絕對に虛話にあらざるを主る。只だ恐れ夜裏出生の人脾胃の疾の苦を受けん。白天出生の人は則ち金珠充足せん。星日馬は是れ「太陽」の度にして、ゆえに土星は白天出生の人の富貴を主る。土星張宿に躔る。「鎭星」張宿の上に行き到るは、名號「天娥」、此の人信を守り行を重んじ・事を處して差錯なきを主る。年少の時淹滯して遇わず、中主運に交えばこそ顯貴せん。形貌豐滿厚實にして、田禾糧穀充足せん。張月鹿は是れ「太陰」の度にして、先に凶にして而も後に吉を主る。

土翼:土躔翼宿號天然,經術雖通性不堅。會有文章身不貴,聲名遠播足威權。翼火蛇度有變化之機。土軫:土躔軫宿號天箋,才藝皆通至老年。未得文章求發跡,只將經術保身全。軫水蚓土制之,所以不為富貴。

土星翼宿に躔る。「鎭星」翼宿の上に行き到るは、名號「天然」、此の人雖經學術數に通ずるも、心性卻って堅定たるを得ざるを主る。雖文章の才ありて而も身顯貴ならざるも、但だ聲名遠播して、亦だ自ら一份の威權あらん。翼火蛇の度は變化の機緣を含有す。土星軫宿に躔る。「鎭星」軫宿の上に行き到るは、名號「天箋」、才藝樣樣精通・直ちに老年に到るも衰えざるを主る。既然能く文章に凭りて發迹を求取せざれば、就只だ好んで經學術數に靠りて自身を保全せん。軫水蚓は水に属し、土に制せらる、ゆえに大富大貴を成す能わざるなり。

鎭星照宮、琅玕經

土命宮:土照人命孤,憂勞又有餘,初年多碌碌,祖業有如無,附依終為有,成家晚不虛,如其為祿主,晝遇貴豪居。又曰:土星居命主心痴,若有文章發更遲。更會木星井水宿,此生衣食欠精微。土在命宮主人肥大敦厚而重實,背隆而腰厚必有信義,遇克主瘦弱面色矮黃。

「土星」命宮を照る。土星人の命宮を照臨するは、性情孤僻・憂愁勞碌余りあるを主る。初年多是れ碌碌無爲にして、祖上産業形同虛設なり。須く他人に依附して、終究こそ能く積蓄する所有らん。家を成し業を立つるは晚しといえども、卻って落空せず。倘若土星恰好是れ命中の祿主にして、また是れ白天出生なれば、便ち以て顯貴豪門と鄰を爲すべし。また一説あり、土性命宮に居るは、心思遲鈍を主る。たとい文章の才あるとも、發達亦だ格外遲緩なり。若し更に「木星」および井宿・水宿と相會せば、此の一生の衣食就中精細を欠かん。土命宮に在るは、人の身形肥大・敦厚穩重・背部隆起・腰身厚實・必定して信義を講ずるを主る。若し克制に遇えば、則ち身形瘦弱・面色黃にして矮小を主る。

土財帛:土星財帛最堪嘉,水曜同臨反破家。身命吉星須細筭,陽宮日月問榮華。水能化土為泥,故有破家之說。土兄弟:土臨兄弟五人同,得他之力禍重重。恐招異姓為兄弟,四海相逢也是空。土之數五,在兄弟宮,故主五人。

「土星」財帛宮を照る。土星財帛の位に落つるは最も稱許するに値す、但だ若し水曜の同時に臨照するあれば、反って家業を破敗せん。身宮命宮の吉星は須く仔細に推算し、陽宮の中の「太陽」「太陰」もまた一幷に參看して、こそ榮華なるか否かを斷定して好し。水は能く土を化して泥と爲す、ゆえにこそ破家の説あるなり。「土星」兄弟宮を照る。土星兄弟の位に臨むは、兄弟共に五人あるを主る、但だ彼らの力を得んと想えば、反って禍事重重ならん。只だ怕れ招來する所は是れ異姓の兄弟にして、四海の内相逢して一場にして、終究空と成らん。土の成數は五にして、兄弟宮に落つ、ゆえに五人を主る。

土田宅:土星尊位為陽德,高占強宮為福澤。或在當生四殺中,起禍,生災豈能滅。土正為田宅之用故吉。土男女:土星五位在陽宮,五個男兒盡送終。孛氣忽來相犯著,男孫疾患半成空。

「土星」田宅宮を照る。土星尊位に居るは、是れ「陽德」爲り、強宮を高占すれば便ち一份の福澤と成らん。倘若本命の四煞の中に落ちば、就中禍端を興起して、災殃一生消除し難からん。土は本來就中田宅の用にして、ゆえに田宅宮を照るは吉と爲す。「土星」男女宮を照る。土星第五男女の位に在りて而も陽宮に落つるは、五個の兒子皆能く父母の爲に終を送るを主る。若し「月孛」の氣忽然前來して相犯せば、兒孫便ち疾病多く、好處は一半を落空するを要せん。

十奴僕:奴僕宮中見土星,萬般謀運一無成。不如釋道歸林教,高臥雲中有大名。土妻妾:土宿夜生不可逢,加臨切忌七宮中。坎宮此地居明健,壽考雍容福不窮。

「土星」奴僕宮を照る。奴僕宮の中に土星を見るは、萬般の謀劃運作皆一成すことなきを主る。このようの人は佛道に皈依し・山林に歸隱し、雲中に高卧するは反って能く大名を享有せんと如かず。「土星」妻妾宮を照る。夜裏出生の人は土星此の一宿に遇上すべからず、尤も切にそれの第七宮に加臨するを忌む。若し坎宮の地に落ちて而も明亮強健の位に居れば、反って壽數高く・儀態雍容・福氣無窮を主る。

土疾厄:土德來臨疾厄時,凶星焰焰定災危。多因聾啞雙睛翳,不是駝腰必病脾。土主脾胃,故病生於脾。土遷移:土德當生在九宮,命星合照莫相逢。男人漂盪他鄉里,女子淫奔外姓中。

「土星」疾厄宮を照る。土德の星疾厄の位に臨むに、若し更に凶星氣焰人を逼るあれば、必定して災危身に臨まん。多く耳聾口啞・雙目翳を生ずるを主る。若し是れ腰駝背曲ならざれば、就一定して脾胃の疾を患えん。土は脾胃を主る、ゆえに病は脾の上より生出す。「土星」遷移宮を照る。土德の星本命の第九宮に落つれば、命主の星は就中更に合照して相逢するを宜しとせず。此の一格は男子漂泊流蕩して他鄉に在り、女子は則ち外姓の家に私奔するを主る。

土官祿:土星官祿占高強,凶惡威嚴不可當。若在廟方為祿主,桓圭端冕侍君王。官祿高強之位,土喜居之。土福德:土星福德照臨時,若處生方始見奇。沙漠揚威名國輔,英聲傳播鎮華夷。主福厚。土相貌:土星凶熾不堪聞,限弱身衰主禍迍。不是年來羅蓋網,須愁狂疾不完身。

「土星」官祿宮を照る。土星官祿此の高強の宮を占據するは、威嚴凜然にして、凶惡の勢人當たる能わず。若しまた廟地に落ちて而も祿主と成れば、此の人手に桓圭を執り・頭に端冕を戴き・君王の左右に侍奉するを主る。官祿は本是れ高強の位にして、土星は最も此の處に居るを喜ぶ。「土星」福德宮を照る。土星福德の宮を照臨するに、若しまた長生の方に處せば、こそ奇妙を見出さん。このようの人は能く沙漠邊塞に威を揚げ、國家の輔弼の臣と成り、英名傳播して、華夏と四夷とを鎭服せん。此の一格は福分深厚を主る。「土星」相貌宮を照る。土星凶焰熾盛の時は、其の禍聽くに堪えず、運限衰弱・身體虛衰にして、皆禍患困頓を主る。若し是れ此の些年に羅網に牽累せらるるならざれば、亦だ憂愁して狂疾發作して而も身體殘缺全ならざらん。

太白筭法金星篇

置積日加三百七十六,以五百八十三日九十分二十七秒為伏見,留退一終之數除之,不滿者為餘日,下太陽中定,以餘日數去看,在何段積計成度便知定度。夕伏:三十九日行四十九度五十分,去日十度半而夕見西方。順行:二百三十三日行二百五十一度十二分。留:五日不行。退:十日行四度十二分。晨退:十日。留:五日不行。順行:三百三十三日。晨伏:三十九日行四十九度五十分。

「太白」(金星)の行度を推算するの方法は、先に積日の數に三百七十六を加え、再以五百八十三日九十分二十七秒を伏・見・留・退の一整輪を走り完るの日數と爲して、以てそれを除す。除し盡さざるは即ち餘日なり。然る後に下面太陽の在る所の中定の度の上に於いて、餘日の數を以て核對し、哪か一段の内に落つるを看て、各段を積累して計算して度數と成せば、就中知る所求の定度を。各段の行度分列して下のごとし。夕伏一段、三十九日四十九度五十分を行り、太陽と相距ること十度半の時、黃昏西方に見ゆ。順行一段、二百三十三日二百五十一度十二分を行る。留一段、五日停り住みて行かず。退行一段、十日四度十二分を行る。清晨退行一段、十日。留一段、五日停り住みて行かず。順行一段、三百三十三日。晨伏一段、三十九日四十九度五十分を行る。

太白總論

金星,西方太白,將軍之象。行度有晨夕伏見,天秤為本宮,自亢宿五度至九度正廟,雙魚宮室宿七度至十三度為正旺,金牛宮胃宿為樂宮,躔牛、鬼、亢、婁四宿為升殿。若人身命二宮值之,更在廟旺之宮,主文章秀麗、聰明特達、雄武絕倫。男則美麗堂堂,女則輕盈嬌媚,在七強則福祿稱情。

「金星」は五方に西方に属し、星家は「太白」と稱し、兵を統るの將軍に取象す。其の運行は清晨見・黃昏見と伏・見の變化あり。天秤宮は是れ其の本宮なり。亢宿五度より九度に到るは、是れ「正廟」の地なり。雙魚宮室宿七度より十三度に到るは、是れ「正旺」の地なり。金牛宮の胃宿は是れ其の「樂宮」なり。牛・鬼・亢・婁のこの四宿に躔るは、「殿に升る」と呼ぶ。倘若人の身宮・命宮の此の兩宮が金星に遇い、また廟旺の宮に落ちば、此の人文章秀美・聰明超群・雄武無雙を主る。男子は生れて堂堂美麗にして、女子は則ち體態輕盈嬌媚なり。金星若し七強の宮に落ちば、福祿皆心に稱え意に如わん。

男子以金星為妻,星與水木相會大主吉慶。值火土計孛則曰並刑,反主阻滯,亦怕陷沒惡弱。在亥上主壽,寅上不得地,六巳人為囚星,六丁人為祿星。若出入順軌伏見以時則為福,若失度而經天則為禍,其行一年一周天。

男命は金星を以て妻星と爲し、金星と「辰星」(水)・「木星」と相會するは、大いに吉慶を主る。若し「熒惑」(火)・「鎭星」(土)・「計都」・「月孛」に碰上せば、則ち「幷刑」と呼ばれ、反って事事阻滞を主る。また金星の陷没惡弱の地に落つるを怕る。金星亥宮に在るは長壽を主り、寅宮に在れば則ち地を得ざらん。六「巳」の年生の人はそれを以て囚星と爲し、六「丁」の年生の人はそれを以て祿星と爲す。金星若し出没常軌に順い・伏見皆時令に合せば、便ち福を主る。若し常度を失いて而も白晝天を經れば、就中禍を主らん。それは每一年周天を繞行して一圈を走る。

太白歌斷、源髓歌

金星潔靜好顏容,秀目疏眉白又紅。身短不長聲響喨,好耽音律習商宮。多淫慾,美情悰,結交朋友久而恭。不奈是非長憫念,更於金鐵巧冶工。

「金星」は人の潔淨安靜・容貌姣好・眼目清秀・眉毛疏朗・膚色白裏紅を透くを主る。身材偏に短にして高大ならざれども、聲音卻って響亮清越なり。音律に沉溺するを喜好し、尤も商調の曲に擅長す。此の人情欲較多にして、性情美好にして感情を重んじ、朋友を結交して能く恭敬を長久保持す。彼は是非纏身を受くる能わず、心の裏常に悲憫の念を存す。此のほか還って金屬鐵器の冶鑄工藝に精なり。

臨身自有將軍勢,照命兵權越是雄。妻財有世財同,因妻榮達不曾空。太陽遇貴人提挈,女主如逢母外通。水會之星淫更泆,火逢因色起災凶。

金星身宮に臨むは、自然に一副の將軍の氣勢あり。命宮を照臨すれば、兵を掌るの權就更加に雄壯ならん。金星は既に妻を主りまた財を主り、妻と財と往往一幷に來り、妻子に因りて榮顯發達を得、從來落空せず。金星若し「太陽」と相遇せば、貴人の提拔扶持を得るを主る。女命に在れば則ち母親の位に同じく、外人と往來相通ずるを主る。金星と「辰星」(水)と相會するは、淫佚放蕩を主る。「熒惑」(火)と相逢せば、則ち色欲に因りて災禍凶險を惹起さん。

日生木宿為豪貴,夜鎮令妻貌不中。天乙貴,好相逢,遊商出賈走西東。妻妾愛陪僧與道,孛來同枕患殘癃。天首若臨居武位,尾同至老是鰥翁。

白天出生して而も金星と「木星」の宿と同會するは、豪富顯貴を主る。夜裏出生して而も「鎭星」(土)と同處すれば、則ち妻子容貌佳ならざるを主る。金星若し「天乙」貴星と相逢するは最も好し、只だ往來經商し・東奔西走するを免れざらん。此の格は妻妾の僧道と往來するを喜ぶを主る。若し「月孛」の前來してそれと枕を同じく宿を共にすれば、殘疾癱瘓の症を患うを主る。「天首」即ち羅睺若し來臨せば、武職の位に居るを主る。「天尾」即ち計都同臨すれば、則ち老に到るも皆是れ鰥夫を主る。

居財帛,財帛豐;三宮兄妹是同宗;田宅陰人成卓立;五宮見女定重重;第六主妻多下賤;七宮妻妾送臨終;第八病時休針灸;遷移客女作家風;官祿妻宮有官蔭;福宮白髮福無窮。第十二宮逢吉曜,其人定主美顏容。此是前賢微妙訣,後人仔細去研窮。

金星財帛宮に居るは、財帛豐盈を主る。第三兄弟宮に在るは、兄弟姊妹本是れ同宗を主る。田宅宮に在るは、女子の力に靠りて家業を立たんとすを主る。第五男女宮に在るは、女兒を生じ而且一個に止まらざるを主る。第六奴僕宮に在るは、妻室多く出身低賤を主る。第七妻妾宮に在るは、妻妾に由りて自己の爲に終を送るを主る。第八疾厄宮に在るは、病を生ずるの時針灸を用うるを宜しとせず。第九遷移宮に在るは、外に客居して而も女子に由りて家風を操持するを主る。第十官祿宮と妻宮とに在るは、妻室に凭りて官家の蔭庇を得るを主る。第十一福德宮に在るは、白髮高壽・福氣無窮を主る。第十二相貌宮若し更に吉曜に逢えば、此の人一定して生れて容貌美好ならん。これ是れ前代賢者の留下するの精微口訣にして、後人は當に仔細に鑽研推究すべし。

太白交會、聿斯經

金水:金水二星若相會,俯取官榮如拾芥。大凡遇此喜非常,百六逢之多吉泰。金水二星主清白廉潔。金氣:太白相逢紫氣星,彤庭光耀化鯤鯨。威加夷狄為真將,燮理陰陽佐帝庭。

金星と水星と相交わる。「太白」(金)と「辰星」(水)の二星若し相會せば、官位榮顯を取るは俯身して草芥を拾取するがごとく容易なり。大凡此の一格に遇うは、喜慶尋常にあらず。百六限度の内に於いて相逢するは、多く吉利安泰を主る。金水の二星は本來人の清白廉潔を主る。金星と紫気と相交わる。「太白」と「紫気」と相逢するは、朝堂彤庭の上に於いて光耀顯赫・鯤の化して鵬と爲り・鯨の海に騰ぐるがごときを主る。此の人威名四夷に加わり、是れ眞正の將才にして、又能く陰陽を調燮し・帝王の朝廷を輔佐せん。

金孛:金星與孛若縱橫,百六逢之大吉亨。人產遇時須飽暖,家多金帛保康寧。金與孛皆女人之象,皆得其類。金羅:金星不喜會天首,狼戾姦凶為契友。富豪苗裔也卑微,百六當之殃不少。金與羅有相害。金計:金星設若逢天尾,奸計平生愚且詭。百六當之大不祥,財破人亡災病起。計性惡少有相和之義。

金星と月孛と相交わる。「太白」と「月孛」と若し縱橫交錯して相會せば、百六限度の内に於いて遇上すれば、大いに吉利亨通を主る。人の家業此の時候に遇えば便ち溫飽余りあり、家中多く金銀財帛ありて、康寧を保得せん。金と孛とは皆女子に取象し、同類相得す、ゆえに吉と爲す。金星と羅睺と相交わる。「太白」は「天首」即ち羅睺と相會するを喜ばず、此の人狼戾奸凶の徒と結びて知交を爲すを主る。縱い是れ富豪門第の後裔なるとも、地位變じて卑微と成らん。百六限度の内に於いて碰上せば、災殃少なからざらん。金と羅睺との間に相害の理あり。金星と計都と相交わる。「太白」若し「天尾」即ち計都に逢上せば、此の人一生奸計を工にし・既に愚昧にして且つ詭詐を主る。百六限度の内に於いて碰上せば、大いに不祥にして、財を破り・人亡し・災病幷して起こるを主る。計都性情凶惡にして、金と少しも和合の義なし。

太白入宮、樞要歌

金子:太白之星到寶瓶,名為玉輅福非輕。丙丁之命如逢此,不特長生更富英。玉輅星主人富厚,輅者殷之車名。金丑:金來丑上名天庫,多玉多金難計數。少年銳志在功名,聲譽播揚人所慕。天庫星主福、丑乃金之庫。

金星子宮に入る。「太白」の此の顆の星寶瓶宮に行き到るは、「玉輅」と名づき、福分輕からざらん。丙年・丁年の命若しそれに逢上せば、但だ長壽を主るのみならず、而且更加に富有人を出でん。玉輅星は人の家資富厚を主る。「輅」は是れ殷代天子の乘る所の車駕の名稱なり。金星丑宮に入る。金星丑位に來到るは、「天庫」と名づき、玉多く金多く・數えて亦だ數え清めざるを主る。此の人少年の時志向銳進・一心功名の上に在り、聲譽遠播して、人の仰慕する所と爲らん。天庫星は福を主り、丑宮は正に是れ金の庫地なり。

金寅:金星人馬號毛頭,破蕩家財往外州。須是強宮多吉宿,方能救助不為憂。寅宮金不得地。金卯:金星卯上名天敗,起處逢傷人不奈。年少應須克六親,奔波漂盪多災害。金至此主克陷。

金星寅宮に入る。金星人馬宮に落つるは、名號「毛頭」、家産を破蕩し・外州に流落するを主る。必須是れ強宮の位にしてまた吉宿の相助多からば、こそ能く厄を救助解除して、憂患纏身に至らざらん。これは寅宮が是れ金星の地を得ざるの處なるを以てなり。金星卯宮に入る。金星卯位に在るは、「天敗」と名づき、起始の處に於いて便ち傷克に遭い、人をして如何ともすること莫からしむ。此の人年少の時就中六親を克傷して、一生奔波漂泊にして、災害頻多ならん。金星ここに到れば克害陷落を主る。

金辰:金到辰宮曰太常,庶人見此始為良。少年科甲名天下,品秩榮遷輔聖王。辰乃金之廟旺。金巳:巳金天祿本長生,變曜名為天祿星。與水同宮最奇特,官高祿厚佐王庭。金會蛇則喜。

金星辰宮に入る。金星辰宮に行き到るは、「太常」と名づき、たとい是れ平民百姓此の一格を見るとも亦だ好しと算せん。少年科舉に中第し・名天下に揚がり・品級俸秩斷えず榮升し・聖明の君王を輔佐するを主る。辰宮は是れ金の廟旺の地なり。金星巳宮に入る。金星巳位に在るは本是れ長生の地にして、ゆえに天祿と稱し、它此れに於いての變曜の名は就中「天祿星」と呼ぶなり。若し「辰星」(水)と同宮なれば、最も奇特にして、官位高く・俸祿厚く・王庭を輔佐するを主る。巳宮は蛇に属し、金蛇位に遇えば便ち歡喜を主る。

金午:金星變曜曰天暘,入到離宮大吉祥。為子孝廉臣盡節,直須簪冕佐君王。金星乘旺。金未:金居巨蟹曰天倉,與水同宮福祿昌。若是丙丁人值此,多高位顯壽延長。天倉者貯積之星,主富貴。

金星午宮に入る。金星此れに於いての變曜は「天暘」と名づき、離宮に進入して大いに吉祥なり。此の人兒子を爲れば則ち孝順廉潔にして、臣子を爲れば則ち忠節を竭盡し、日後必定して簪纓冠冕・君王を輔佐せん。これ是れ金星の旺に乘ずるの故なり。金星未宮に入る。金星巨蟹宮に居るは、「天倉」と名づき、若し「辰星」(水)と同宮なれば、福祿昌盛を主る。若し是れ丙年・丁年生の人遇上せば、多く位高顯に居り・壽數延長を主る。「天倉」は是れ貯藏積聚を主るの星にして、ゆえに富貴を主る。

金申:太白臨申號玉堂,庚辛人見旺金鄉。若無羅火同居此,須信生平福熾昌。金酉:金居酉位名天印,管取生來常吉慶。火宿若還相會時,刑囚破碎多災病。怕火同宮。

金星申宮に入る。「太白」申宮に臨むは、名號「玉堂」、庚年・辛年生の人それを見れば、金氣旺盛の鄕に走り入るに等し。只だ「羅睺」與「熒惑」(火)の同居此の宮無ければ、就以て一生福氣熾盛昌隆と斷定せん。金星酉宮に入る。金星酉位に居るは、「天印」と名づき、此の人生來常に吉慶あるを包管す。倘若火宿の前來して相會せば、就中刑囚破敗の厄を遭受して、災病も亦だ多からん。此の一格は最も火と同宮するを怕る。

金戌:魯分金名天吊星,不宜火宿與相鄰。縱然不夭終非美,襁褓須當克六親。主夭害。金亥:金臨亥位號天壽,但管一生長富有。天算綿延無絕期,怕逢熒惑反為咎。亥宮金星乘旺。

金星戌宮に入る。戌は是れ魯國の分野にして、金星此れに於いて「天吊星」と名づき、最も火宿と相鄰するを宜しとせず。縱い夭亡するに至らざるとも、終究好命と算せず、還って襁褓の中に在りて就中六親を克傷せん。此の一格は夭折と傷害とを主る。金星亥宮に入る。金星亥位に臨むは、名號「天壽」、只だ一生長久富有を管す。天の賜うの壽算綿延無盡なれども、只だ怕れ「熒惑」(火)に遇上することを、那れば就中反って災咎と成らん。亥宮は正に是れ金星の旺に乘ずるの地なり。

太白躔度、玉關歌

金角:金星躔角號天清,年少登科擅大名。衣祿生平豐且厚,為官清貴佐朝廷。角木蛟度金本制之所以其本宮。金亢:金躔亢宿號天昌,挺出英才姓字香。文武兼全為宰輔,定應旌節受恩光。亢金龍度主比和為福。

金星角宿に躔る。「太白」角宿の上に行き到るは、名號「天清」、少年科に登り・大名を享有するを主る。一生衣食俸祿豐厚にして、官を爲るに清要顯貴にして、朝廷を輔佐せん。角木蛟の度は木に属し、金本能木を制す、ゆえに此の處は金の本宮に等し。金星亢宿に躔る。「太白」亢宿の上に行き到るは、名號「天昌」、此の人挺拔出衆・是れ英才の器・姓名芬芳にして遠く聞ゆを主る。文武兼備にして、宰輔の臣と爲すべく、一定して節を持し旌を受け・君恩光寵を蒙受せん。亢金龍の度は金と同類にして、比和相助す、ゆえに福と爲す。

金氐:金躔氐宿號天將,少失尊親性自剛。衣祿文章全自得,莫教貪慾損爹孃。氐土貉有生金之理。金房:金躔房宿名天角,衣祿生來殊不薄。為人多義更方圓,形貌端莊又多學。房日兔度金藉陽光主榮顯。

金星氐宿に躔る。「太白」氐宿の上に行き到るは、名號「天將」、年少の時父母尊長を失い・性情自然剛強を主る。衣祿と文章と皆能く自己に靠りて得來す、只だ是れ切に貪欲の心をして父母を損傷せしむる莫れ。氐土貉は土に属し、土に金を生ずるの理あり。金星房宿に躔る。「太白」房宿の上に行き到るは、「天角」と名づき、生來衣祿很も薄からざるを主る。人と爲りて義氣を重んじ而も世を處して圓通にして、形貌端莊にして、また學問あらん。房日兔の度は太陽に属し、金星は陽光の照耀を借得す、ゆえに榮顯を主る。

金心:金躔心宿號天孚,襁褓之時身亦孤。處已溫良心好欲,文章腹內一些無。心月狐度主,性靈多欲媚人。金尾:金躔尾宿號天殃,骨肉資財定見傷。若不修仙並積德,定須夭壽見恓惶。尾火虎性狠主傷克。

金星心宿に躔る。「太白」心宿の上に行き到るは、名號「天孚」、還って襁褓の時に在りて便ち已に孤苦無依を主る。此の人己を待つに溫和良善なるも、卻って心に欲念多く、腹中卻って多少の文章學問なからん。心月狐の度は人の性情靈巧・欲望多くして善く他人に取り悅るを主る。金星尾宿に躔る。「太白」尾宿の上に行き到るは、名號「天殃」、骨肉親人と家中資財と皆損傷を受くるを主る。若し仙を修め道を學び・陰德を積累せざれば、一定して短壽にして而も凄惶を落得せん。尾火虎は性情狠戾にして、傷克を主る。

金箕:金躔箕宿號天彤,妻子乖離吉見凶。家計縱然饒富足,老年不免又貧窮。箕水豹度金,乃不得地之宮又能耗氣。金斗:金躔斗宿號天銓,貪色貪財行不賢。男女雖多終是克,更無衣食少安全。斗木獬度金,本克之故云貪財。

金星箕宿に躔る。「太白」箕宿の上に行き到るは、名號「天彤」、妻子兒女乖違離散・本是れ吉象卻って轉成して凶と爲るを主る。家業縱い一時富足なるとも、老年に到れば亦だ重歸貧窮を免れざらん。箕水豹の度は金に對して言えば是れ地を得ざるの宮にして、水また能く金氣を泄耗す。金星斗宿に躔る。「太白」斗宿の上に行き到るは、名號「天銓」、女色を貪戀し・錢財を貪求し・行事賢ならざるを主る。子女多しといえども終究克傷して、更に衣食も亦だ得難く、安穩少なからん。斗木獬の度は木に属し、金本來木を克す、ゆえに歌中は彼の財を貪るを説くなり。

金牛:金躔牛宿號天繩,色慾多貪命裡淫。衣食生來自豐足,晚年優裕享安寧。牛金牛度金得滿用。金女:金躔女宿號天奸,多女多男自少閒。若是十宮星得力,何愁此地不為官。

金星牛宿に躔る。「太白」牛宿の上に行き到るは、名號「天繩」、色欲を貪戀し・命中淫を帶ぶを主る。不過生來衣食自然豐足にして、晚年優裕にして、安寧を享くべし。牛金牛の度は金と同類にして、金此れに於いて「滿用」の格を成すを得。金星女宿に躔る。「太白」女宿の上に行き到るは、名號「天奸」、子女衆多・自幼便ち清閑少なきを主る。倘若第十官祿宮の星曜得力あれば、又何ぞ愁えん此の位置の上に於いて官を爲り成さざるを。

金虛:金躔虛宿號天編,美貌丰容福壽綿。災害不侵黃耇老,隨時衣祿自然全。金危:金躔危宿號天兢,溫儉忠良性自清。文學定須因女富,文星入命出官身。危月燕度金,月有光輝之依主吉。

金星虛宿に躔る。「太白」虛宿の上に行き到るは、名號「天編」、容貌美好豐潤・福壽綿長を主る。災害侵擾し到らず、高壽を享けて黃髮の年に至るべく、衣食俸祿時に隨いて皆自然齊備せん。金星危宿に躔る。「太白」危宿の上に行き到るは、名號「天兢」、性情溫和儉約・忠厚善良・天性自然清正を主る。此の人文學の一道に於いて、多半は須く女子の助に靠りて而も富を致さん。若し文星命に入れば、便ち能く出身して官を爲らん。危月燕の度は太陰に属し、金星は月の光輝の依るべきあり、ゆえに吉を主る。

金室:金躔室宿號天勳,必主遷官近帝君。聲振四方持節鉞,位登樞密大尊榮。室火豬度金,得鋾鎔而為大器。金壁:金躔壁宿號天光,彭祖年時壽命長。若是女人財喜旺,丰容美貌嫁才郎。壁水貐度主,金白水清。

金星室宿に躔る。「太白」室宿の上に行き到るは、名號「天勳」、必ず官職を升遷し・帝王に親近するを主る。聲威四方に震動し、手に符節斧鉞を持ち、位樞密要職に登り・極めて尊榮ならん。室火猪の度は火に属し、金火の來て陶冶熔鑄するを得て、こそ能く大器を成らん。金星壁宿に躔る。「太白」壁宿の上に行き到るは、名號「天光」、壽命長久・彭祖の年に比すべきを主る。若し是れ女命なれば、則ち財運喜慶兩旺にして、容貌豐美にして、能く才あるの人に嫁せん。壁水貐の度は水に属し、正に「金白水清」の象に合す。

金奎:金躔奎宿名天厭,未遂功名身不賤。為人溫厚更寬容,性識孤高多有見。金婁:金躔婁宿號天薨,必定為人少失親。酒色是非應不免,晚年富貴樂平生。婁金狗金之同度。

金星奎宿に躔る。「太白」奎宿の上に行き到るは、「天厭」と名づき、功名雖未だ心に遂わざるも、身分卻って卑賤ならざるを主る。人と爲りて溫和敦厚而且寬容にして、性情見識孤高にして、往往很も主見あらん。金星婁宿に躔る。「太白」婁宿の上に行き到るは、名號「天薨」、必定して此の人年少の時便ち親長を失うを主る。一生酒色と是非の牽累を免れざれども、但だ晚年に到りて富貴にして、以て余生を樂享すべし。婁金狗は金星と同じく一度に属す。

金胃:金躔胃宿號天端,命若逢之五品官。任是兵刑兼法令,定須出入侍金鑾。胃土雉度土,有生金之功。金昴:金躔昴宿號天璋,為官進速任關梁。卿監位中名早得,也須腰紫佩金章。昴日雞太陽度也,金水有護太陽之力。

金星胃宿に躔る。「太白」胃宿の上に行き到るは、名號「天端」、命中若し它に逢上せば、以て五品の官に做到すべし。任ずる所は外れて兵事・刑名と法令の一類にして、一定して能く宮禁に出入し・金鑾殿の前に侍奉せん。胃土雉の度は土に属し、土に金を生ずるの功あり。金星昴宿に躔る。「太白」昴宿の上に行き到るは、名號「天璋」、官を爲るに晉升迅速にして、以て關隘橋梁の一類の要職に任ずべし。卿監の位の上に於いて早く成名して、亦だ腰に紫綬を繫ぎ・身に金章を佩びん。昴日鷄は是れ「太陽」の度にして、金と水と皆太陽を護衛するの力あり。

金畢:金躔畢宿號天聯,赫奕功名近帝前。不作外臺觀察使,須登廊廟職升遷。畢月烏度下,正得清輝之象。金觜:金躔觜宿號天營,冠世文章出眾群。翰苑聲名詞藻麗,也須上國立功勳。觜火猴度金之得祿之所,應主大貴。

金星畢宿に躔る。「太白」畢宿の上に行き到るは、名號「天聯」、功名顯赫・能く帝王に親近するを主る。若し外任の觀察使を爲らざれば、亦だ必定して朝堂の上に登入して、職位斷えず升遷せん。畢月烏の度は太陰に属し、金其の下に在りて正に清輝相映の象に合す。金星觜宿に躔る。「太白」觜宿の上に行き到るは、名號「天營」、文章當世に冠絕・才華出衆を主る。翰林院の中に於いて聲名遠播し、詞藻華麗にして、亦だ當に上國の爲に功勳を建立すべし。觜火猴の度は是れ金星の祿を得るの處にして、ゆえに當に大貴を主らん。

金參:金躔參宿號天晶,學問詞鋒冠世英。若是官宮星得力,定須貴籍早標名。金水之清在此,宮此度見之。金井:金躔井宿是吉宮,高才博學福豐隆。為官定是居廊廟,福及蒼生祿萬鍾。井木犴犴獸也,主英勇掌牢獄之星有威權。

金星參宿に躔る。「太白」參宿の上に行き到るは、名號「天晶」、學問淵博・辭鋒犀利・是れ當世に冠絕するの英才を主る。倘若官祿宮の星曜得力あれば、一定して能く早早顯貴の名籍の上に姓名を標出せん。金白水清の清貴の氣は、正に是れ此の一宮此の一度の上に於いて顯現し出ずるなり。金星井宿に躔る。「太白」井宿の上に行き到るは、是れ吉利の宮にして、才高學博・福氣豐厚隆盛を主る。官を爲れば一定して朝堂の上に居り、福澤百姓に及び、祿萬鍾を享けん。井木犴の中の「犴」は是れ一種の猛獸にして、英勇を主り、是れ牢獄を執掌するの星にして、威權を帶ぶるなり。

金鬼:金躔鬼宿號天淫,婦女逢之有外心。戒行不循迷酒色,平生衣食自來臨。鬼金羊金之同度。金柳:金躔柳宿號天關,快樂平生衣食閒。男女更多人貴重,豐盈財物性尤寬。柳土獐度下土能生金之度亦無患。

金星鬼宿に躔る。「太白」鬼宿の上に行き到るは、名號「天淫」、女命它に逢上せば、外心あるを主る。此の人肯んじて戒律操行を遵守せず、酒色の中に沉迷す。不過一生の衣食は倒れて是れ自然に來るなり。鬼金羊は金星と同じく一度に属す。金星柳宿に躔る。「太白」柳宿の上に行き到るは、名號「天關」、一生快樂・衣食清閑を主る。子女衆多にして、人の看重する所と爲り、財物豐盈にして、性情格外寬厚なり。柳土獐の度は土に属し、土能く金を生ず、ゆえに此の一度の上に於いて亦だ妨害なからざるなり。

金星:金躔星宿號天熒,理義精通學冠群。更若火星來會此,是非酒色不堪聞。金張:金躔張宿號天暘,財物多貪行不良。若是妻遲難得子,平平衣食壽延長。張月鹿度與金度皆女人之象。

金星星宿に躔る。「太白」星宿の上に行き到るは、名號「天熒」、義理精通・學問同輩に冠絕を主る。倘若更に「熒惑」(火)の前來して相會せば、那れは就中是非纏身・酒色に沉溺し、名聲耳に入るに堪えざらん。金星張宿に躔る。「太白」張宿の上に行き到るは、名號「天暘」、財物を貪求し・行事端ならざるを主る。若し是れ妻を娶ること晚ければ、就中子嗣得難し。衣食平平なれども、倒れて能く延年長壽せん。張月鹿の度と金の度とは、皆女子に取象す。

金翼:金躔翼宿號天英,學問文章顯大名。經術更能修顯著,此身榮貴樂平生。翼火蛇度金水逢蛇則吉。金軫:金躔軫宿號天程,口舌輕狂凶害生。言語不真心氾濫,多端非禮有奸名。軫水蚓度與金無害。

金星翼宿に躔る。「太白」翼宿の上に行き到るは、名號「天英」、學問と文章と皆能く大名を成就するを主る。若し經學術數の上に於いて更に修習を加えば、成就更に顯著にして、此の身榮貴にして、以て一生を樂享すべし。翼火蛇の度は巳に属し、金と水と蛇位に遇えば便ち吉を主る。金星軫宿に躔る。「太白」軫宿の上に行き到るは、名號「天程」、口舌輕狂にして、因りて凶險禍害を生出すを主る。此の人言語實ならず、心思浮泛して定まりなく、行爲多く非禮の處ありて、奸邪の名を落得せん。軫水蚓の度は水に属し、金と幷して相害なし。

太白照宮、琅玕經

金命宮:金主人多義,心明志自豪,倚公成附勢,權用自能高,妻娶如無贅,男兒晚歲牢,初年多偃蹇,成敗屢經遭。又曰:金星吉曜最為佳,華麗文章世所誇。莫使當年凶忌犯,婚姻貴族福無涯。為人清秀平正,遇土則肥,逢克破相。

「金星」命宮を照る。金星は人の義氣を重んじ・心思明徹・志氣自然豪邁を主る。彼は公家の勢力に依靠して事を成し、權あるの人に攀附し、握る所の權柄自然亦だ高し。妻を娶るは氣力を費さざるがごとく、只だ是れ男丁の事は晚年に到るを要してこそ穩固せん。初年多く困頓蹇滯にして、成敗反覆經歷して好幾回なり。また一説あり、金星は是れ吉曜にして、最も上佳にして、文章華麗・世人の誇贊する所を主る。只だ當年の凶忌の曜の來て侵犯するを得せざれば、婚姻は能く貴族の家に結び・福氣無邊ならん。金命宮に在るは、人の清秀端正を主る。若し「鎭星」(土)に遇えば則ち身形偏に肥え、若し克制に逢えば則ち相貌損あらん。

金財帛:金居財帛喜為深,女祿多招眾所欽。火孛只憂來克犯,中年惟恐早灰心。金居財帛人之所喜也。金兄弟:第三宮內見金星,義斷分金手足情。雖是鴈行同氣者,反成背面不相親。

「金星」財帛宮を照る。金星財帛の位に居るは、喜ぶべきの處極めて深く、多く女子の帶來するの祿養を得・衆人の欽敬する所を主る。憂うる所は只だ「熒惑」(火)と「月孛」との前來して克犯するに過ぎず。那樣なれば中年に到りて只だ怕れ早早心灰意冷せん。金財帛宮に落つるは、本是れ人人樂見するの事なり。「金星」兄弟宮を照る。第三宮の内に金星を見るは、兄弟の間義氣斷絶・管鮑の金を分くるがごとく各自去るを主り、手足の情再び有らず。雖説是れ雁行序あり・同氣連枝なるも、反って臉を背過して互いに親しまざらん。

金田宅:金星吉曜成奇局,田宅逢之主厚福。上下加臨不見刑,一世安榮自豐足。田宅之宮金為極富。金男女:金星第五別為奇,子息當推有四兒。莫使同宮逢火克,榮宗耀祖不須疑。金數四主有四子。

「金星」田宅宮を照る。金星本是れ吉曜にして、此の處に落つれば便ち一個の奇特の好格局を成し、田宅宮それに逢上せば福分深厚を主る。只だ上下加臨の曜の刑克を帶びざれば、便以て一生安穩榮顯・自然豐足せん。田宅の宮金星を得るは、極富を主る。「金星」男女宮を照る。金星第五男女の位に在るは別に一番の奇處ありて、子嗣は當に四個の兒子と推斷すべし。只だそれをして同宮の内に於いて火に克せらるるを得せざれば、光宗耀祖の事は就中疑惑するを必とせず。金の成數は四にして、ゆえに四子あるを主る。

金奴僕:金星奴僕限宮時,年少還須克少妻。又主交朋與親戚,直饒面是背成非。金主義故曰交朋。金妻妾:金星本是號妻星,要在高強廟旺行。夫婦共榮多福兆,若逢火克又遭刑。男以金為妻,正得其宜。

「金星」奴僕宮を照る。金星奴僕宮に落ちて而も該當の限に行き到るの時は、年少に就中若きの妻子を克傷するを主る。また朋友・親戚と多く交往するを主り、只だ是れ此の些の人は往往當面は是と稱し・背後は非を生ず。このようの説は金は義氣を主る、ゆえに説く朋友を交結するを主ると。「金星」妻妾宮を照る。金星本來就中妻星と號せられ、最もそれの高強廟旺の地に行るを要す。那樣なれば夫妻共に榮顯を享け、多く是れ福あるの兆なり。若し火の來て克制するに遇えば、就中また刑傷を遭受せん。男命は金を以て妻と爲し、金妻宮に落つるは正に其の宜しきを得たり。

金疾厄:疾厄金臨本是良,英雄氣概少災殃。若教火孛來交會,骨折根傷不可當。忌刑剋惡殺臨。金遷移:金星得地照遷移,調任榮遷福自宜。若更命無凶曜照,仰觀平地上雲梯。遷移是金,主遷西方。

「金星」疾厄宮を照る。疾厄宮に金星の臨照あるは本是れ好事にして、此の人英雄氣概・災殃少なきを主る。倘若「熒惑」(火)と「月孛」とに前來して交會せしめば、就中折骨傷筋の痛あらんとし・承受し難からん。此の一宮は最も刑克と惡煞の臨照とを忌む。「金星」遷移宮を照る。金星地を得て而も遷移の宮を照臨するは、職を調し榮升し・福氣自然相宜を主る。若し本命の中また凶曜の照臨なければ、便ち平地に雲梯に登り・扶揺直ちに上るがごとし。遷移の宮は金に属し、西方に向かいて遷徙するを主る。

金官祿:官祿宮中太白星,照臨方地產豪英。若為祿主居強位,文武雙全佐聖明。官祿高強之宮,故有此兆。金福德:金居福德最稱奇,德照高門長貴兒。冠世英雄攄錦繡,禹門一躍過天池。金神無殺相犯大吉。金相貌:金星相貌並西鄰,一部髭鬚胡口入。若遇貴人相接引,定為胥吏處公庭。主人白色。

「金星」官祿宮を照る。官祿宮の中に「太白」ありて、照臨の地便ち能く豪傑英才を出さん。若し它また是れ祿主にして而も強位に居れば、文武雙全・聖明の君を輔佐するを主る。官祿は本是れ高強の宮にして、ゆえに此のようの吉兆あるなり。「金星」福德宮を照る。金星福德の宮に居るは最も奇特にして、德澤高門大戸に照及し、能く顯貴の兒子を生養し出さん。此の人是れ當世に冠絕するの英雄にして、胸中の錦繡盡情舒展し、譬えば鯉魚の一躍して禹門天池を跳り過ぐるがごとし。只だ金神に煞曜の相犯なければ、就中大吉なり。「金星」相貌宮を照る。金星相貌宮に落ちて而も位西鄰に在るは、此の人一部の髭鬚口を繞りて生ずるを主る。若し能く貴人の接引提攜に遇えば、一定して吏員を做りて而も公門衙署の中に立身せん。此の一格は人の膚色白皙を主る。

辰星算法水星篇

置積日加八十一,以一百十五日八十七分六十一秒為伏見,留退一終之數除之,不滿者為餘日,一下中定星,以餘日數去之,看在何段,又看入何段,得幾日十七度便是水星定度。夕伏:十八日行三十四度五十分,去日十六度五十分而反見於西方。順行:十七日。順遲:十日共行三十一度五十分。夕留:二日不行。晨退:十日九十二分八十秒半,行八度六分十九秒半。晨留:二日。晨遲:十日。晨伏:十八日行度並與上同。

「辰星」(水星)の行度を推算するの方法は、先に積日の數に八十一を加え、再以一百十五日八十七分六十一秒を伏・見・留・退の一整輪を走り完るの日數と爲して、以てそれを除す。除し盡さざるは即ち餘日なり。往きて太陽の中定星度を取り、餘日の數を以て減し、它が哪か一段の内に落つるを看、また看它が哪か一段に進入するを看、得る所の日數と十七度と相配すれば、就中是れ水星の定度なり。各段の行度分列して下のごとし。夕伏一段、十八日三十四度五十分を行り、太陽と相距ること十六度五十分の時、反って西方に現る。順行一段、十七日。順行して而も遲緩一段、十日、共に三十一度五十分を行る。黃昏留一段、二日停り住みて行かず。清晨退行一段、十日九十二分八十秒半、八度六分十九秒半を行る。清晨留一段、二日。清晨遲行一段、十日。晨伏一段、十八日、行る所の度數皆上文と同じ。

辰星總論

水星北方辰星、廷尉之象,雙女為本宮。自翼宿八度至十三度為正廟,陰陽宮參宿為樂,躔箕、參、壁、軫四宿為升殿。若人身命二宮值之,更在廟旺宮,主機謀深遠,智量廣大,文章傑出。其性無定,遇善則善,遇惡則惡,近陽附陽為吉曜,近陰附陰為善慶。

「水星」は五方に北方に属し、星家は「辰星」と稱し、刑獄を執掌するの廷尉に取象す。雙女宮は是れ其の本宮なり。翼宿八度より十三度に到るは、是れ其の「正廟」の地なり。陰陽宮の參宿は是れ其の「樂」の地なり。箕・參・壁・軫のこの四宿に躔るは、「殿に升る」と呼ぶ。倘若人の身宮・命宮の此の兩宮が水星に遇い、また廟旺の宮に落ちば、此の人機謀深遠・智慧器量宏大・文章出類拔萃を主る。水星本性游移して定まらず、善曜に遇えば變じて善と爲り、惡曜に遇えば變じて惡と爲る。陽曜に靠近すれば便ち陽曜に依附して吉星と成り、陰曜に靠近すれば便ち陰曜に依附して善慶の曜と成る。

與日同宮主文章,會金與木多譽美,大忌火土羅計出沒、反成迍蹇。六壬生人為囚星,六庚生人為天祿。一名龜星,四時皆見伏出入,依期光明潤澤性無定。度附於日,一年行一小周天。

水星と「太陽」と同宮するは、文章の才あるを主る。「太白」(金)・「木星」と相會せば、多く聲譽美名を得ん。最も「熒惑」(火)・「鎭星」(土)・「羅睺」・「計都」と一同に出没するを忌み、那樣なれば反って變成して困頓蹇滯せん。六「壬」の年生の人はそれを以て囚星と爲し、六「庚」の年生の人はそれを以て天祿と爲す。水星はまた「龜星」と名づき、四季皆能くそれの伏没と出現とを見、一定の時期に依りて光明潤澤を顯す、只だ是れ本性游移して定まらず。其の行度は太陽に依附し、一年に一個の小周天を走り完る。

辰星歌斷、源髓歌

辰星快利有文章,形色清嚴色潤光。智慧聰明多妙巧,出群學問不尋常。情不定,性溫良,遇圓則圓,方則方。樂廟若居申巳貴,他宮筆吏好心腸。

「辰星」(水星)は人の才思敏捷・筆を下せば文章あり・形貌氣色清朗端嚴・膚色潤澤にして光あるを主る。此の人智慧聰明にして、多く精巧の心思あり、學問常人を超出し、很も尋常ならず。彼は性情游移して定まらざれども卻って溫和善良にして、圓なるに遇えば就中圓に隨い、方なるに遇えば就中方に隨う。水星若し申・巳の此の兩個の樂宮・廟宮の地に居れば、貴を主る。別の宮に落ちれば、就只だ能く筆を執るの吏員を做るに過ぎず、不過心腸は還って算して好し。

日會父筵多酒食,相逢二母莫思量。木月見,吉仍昌,李杜文章萬丈長。晝火若同貧且賤,刑剋尤防上法場。夜土會,主癱傷,金妻愛入別人房。

水星と「太陽」と相會するに、太陽は父と爲り、父親の一輩酒食豐盛を主る。兩重の母星と相逢すれば、母親の事は就中更多く指望するを必とせず。若し「木星」と「太陰」とを見れば、仍お吉慶昌盛・文章以て李白・杜甫に比すべく・光焰萬丈を主る。白天出生して而も「熒惑」(火)と同處するは、又貧しく又賤きを主り、若し更に刑克あれば、尤も須く法場に走上るを隄防すべし。夜裏出生して而も「鎭星」(土)と相會するは、癱瘓傷殘を患うを主る。「太白」(金)と相會するに、金は妻星と爲り、妻子の別人家の房中に往くを愛するを主る。

天乙更貪修養術,彗來劫盜惡聲揚。首尾氣豪多勇毅,居財一似雪和湯。兄弟犯,隔他鄉,田宮祖業破郎當。子息女多男巧妙,僕宮偷走急忙忙。

水星と「天乙」即ち月孛の曜と同處するは、此の人偏に修煉養生の術を愛するを主る。若し彗星の氣の前來せば、就中劫掠盜竊に因りて惡名遠揚せん。「天首」羅睺・「天尾」計都と相會するは、氣概豪邁・多く勇力毅力あるを主る。水星財帛宮に落つれば、錢財雪の熱湯に遇うがごとく、轉眼消融せん。兄弟宮に落ちて而も侵犯を受けば、兄弟他鄉に遠隔するを主る。田宅宮に落つれば、祖上産業破敗零落を主る。子息宮に落つれば、女兒多くして兒子精巧靈慧を主る。奴僕宮に落つれば、奴僕の東西を偷みて匆忙逃走するを主る。

妻位夫妻多外染,厄宮腰腎也羸?,遷移處好遊商,官宮早歲甲科昂。福德自然多福壽,貌宮儼雅性溫良。從頭說盡人間事,後學須教仔細詳。

水星妻妾の位に落つるは、夫妻雙方多く外遇沾染あるを主る。疾厄宮に落つるは、腰部と腎臟と虛弱羸瘦を主る。遷移宮に落つるは、行商遠游を喜好するを主る。官祿宮に落つるは、早年に就中能く甲科に高中し・聲名昂揚を主る。福德宮に落つるは、自然に福多く壽多し。相貌宮に落つるは、儀容莊重文雅・性情溫和善良を主る。此の一篇は頭より尾に至りて人間の事を説き盡して透徹にして、後學の人は當に仔細に推詳すべし。

辰星交會、聿斯經

水氣:水星紫氣喜相當,天產斯文福勢昌。官爵顯榮家又富,千斯倉與萬斯箱。氣乃木之餘,有資生之力。水孛:辰星不欲相交彗,男則為奴女為婢。邪淫濁濫主貧寒,百計千謀無一遂。孛乃月之奴,主有如是。

水星と紫気と相交わる。「辰星」(水)と「紫気」と相值するは最も喜ぶべく、上天の此のようの斯文の士を生出し・福氣と勢位と皆昌盛するを主る。官爵顯赫榮耀にして、家中また富めり、糧倉千を成し・箱篋萬を上せん。紫気は本是れ木の餘氣にして、水に對して言えば資養化生の力あらん。水星と月孛と相交わる。「辰星」は彗星即ち月孛と相交るを宜しとせず、男は奴を爲り・女は婢を爲るを主る。此の人邪淫混濁・行止污濫にして、貧寒の命を主り、縱い千計萬謀あるとも亦だ一件も能く成ることなからん。月孛は本是れ月亮の奴僕の曜にして、ゆえに此のようの應驗あるなり。

水羅:水星最忌與羅同,值此須教一世窮。不孝不忠多暴虐,不然瘖?與盲聾。水羅有不合之意。水計:水與計都相照會,缺唇跛足並駝背。或生癖疾女多淫,不入法場也徒配。計乃狠惡之星主人疾厄。

水星と羅睺と相交わる。「辰星」最も「羅睺」と同處するを忌み、此の一格に遇上せば、必定して一輩子貧窮せん。此の人不孝不忠にして、多く暴虐の事を行う。若し此のごとくならざれば、亦だ喑啞あるいは盲聾の疾を落得せん。水と羅睺とは本來互いに相合せざるの意あり。水星と計都と相交わる。「辰星」と「計都」と互相照會するは、唇に殘缺あり・足に跛病あり・兼ねて駝背の形あるを主る。あるいは偏僻怪癖の疾を生出し、女命は則ち淫多し。たとい法場に上らざるとも、亦だ流徙充配せられん。計都は本是れ狠戾凶惡の星にして、人の疾病災厄あるを主る。

辰星入宮、樞要歌

水之:水到齊瓶號玉池,亨衢快步莫遲疑。此為學館科名地,軒冕榮華佐聖時。朝北又旺。水丑:水居丑位號晨門,朝斗分明主勢尊。若不變為刑暗耗,少年及第六殊勳。

水星子宮に入る。水星齊國分野の寶瓶宮に行き到るは、名號「玉池」、人の通達の大道の上に於いて快步前行して、遲疑するを須とせざるを主る。ここは是れ學館と科名の地にして、日後軒に乘り冕を服し・榮華を享け・聖明の世を輔佐するを主る。水星は北方に朝向し、正に是れ其の旺地なり。水星丑宮に入る。水星丑位に居るは、名號「晨門」、北斗を朝拱して分明にして、聲勢尊顯を主る。倘若變じて刑曜・暗曜あるいは耗曜と爲らざれば、少年科舉及第し・殊異の功勳を建立するを主る。

水寅:水臨寅上名天懿,管取一生無阻滯。設若木星會合時,不惟利祿名兼遂。水卯:水流卯地名困苦,只怕此星傷本主。奔波役役受艱辛,才得清閒漂盪去。水至卯而傷。

水星寅宮に入る。水星寅位に臨むは、「天懿」と名づき、一生阻滞なきを包管す。假若更に「木星」と會合せば、那れは就中但だ利祿豐足ならざるのみならず、連れて聲名も亦だ一幷に成就せん。水星卯宮に入る。水星卯地に流るるは、「困苦」と名づき、只だ怕れ此の顆の星本命の主を傷克せんとすることを。此の人奔波勞役・艱辛を飽受し・剛ち幾分の清閑を得て、又漂泊して他に去らんとす。水卯宮に行き到れば便ち傷克を受く。

水辰:辰宮得水號琴堂,太白同行福倍昌。人命逢之多吉泰,少年顯達把名揚。水巳:水來巳上號榮名,樂廟之宮萬事亨。若得金星同會此,黑頭早著翰林聲。金水會蛇。

水星辰宮に入る。辰宮水星を得るは、名號「琴堂」、若し「太白」(金)の同行あれば、福氣加倍昌盛せん。人の命中それに遇うは、多く吉利安泰を主り、少年に就中能く顯達揚名せん。水星巳宮に入る。水星巳位に來到るは、名號「榮名」、ここは是れ其の樂宮・廟宮にして、萬事亨通せん。若し能く「太白」(金)の同じく此れに會するを得ば、此の人黑髮の年に就中翰林院の中に於いて聲名を享有するを主る。此れは就中「金水蛇に會す」の格局なり。

水午:水臨獅子曰天溫,與日同行倍有文。設若變為官祿主,名高位顯眾人尊。水陽相會。水未:未逢水曜名天乙,與月同宮方入格。縱然惡曜相會行,也須顯達榮家宅。

水星午宮に入る。水星獅子宮に臨むは、「天溫」と名づき、若し「太陽」と同行せば、文采加倍出衆せん。假若它また變成して官祿の主と爲れば、名聲高く・地位顯く・衆人の尊崇する所と爲るを主る。これ是れ水と太陽と相會するの格局なり。水星未宮に入る。未宮水曜に逢上するは、「天乙」と名づき、須く「太陰」と同宮してこそ格に入ると算せん。縱い惡曜の前來して相會して同行するあるとも、亦だ仍お顯達榮耀・家宅興旺を主る。

水申:水居申位名榮顯,此是本垣無否塞。庚與壬人若見之,修文方中青錢遲。此為長生之位。水酉:絕祿元來是水星,嫌居酉位不安寧。生來用事多迍滯,縱有家財也替凌。此為敗地。

水星申宮に入る。水星申位に居るは、「榮顯」と名づき、ここは是れ其の本垣にして、閉塞して通ぜざるの患あらざらん。庚年・壬年生の人若しそれを見れば、努力して文業を修習し、將來必ず中らん、只だ是れ第に登るの期稍く遲し。申宮は是れ水の長生の位なり。水星酉宮に入る。いわゆる「絕祿」は原來就中水星にして、它の酉位に居るの安寧を得ざるを嫌う。生來事を爲すに多く困頓遲滯・縱い些かの家財あるとも亦だ衰替凌落せんを主る。酉宮は是れ水の敗地なり。

水戌:水在白羊號伏尸,一生迍滯主災危。雖逢吉曜相扶助,便得成名且亦遲。落胎刑相不完。水亥:亥宮天綬水之精,掌握兵機挫虜人。官祿遷移身命值,何愁方外不揚名。此為得祿之地主貴。

水星戌宮に入る。水星白羊宮に在るは、名號「伏尸」、一生困頓滯礙・災危の患あるを主る。雖然吉曜の前來して扶助するに遇い・能く名を成すとも、時間も亦だ遲緩せん。此の位は胎中に損を受け・相貌缺あるを主る。水星亥宮に入る。亥宮の「天綬」は正に是れ水の精氣の化する所にして、軍機兵略を掌握し・敵虜を挫敗するを主る。官祿宮・遷移宮あるいは身宮命宮若しそれに遇えば、何ぞ愁えん能く四方の外に於いて名を揚げざるを。亥宮は是れ水の祿を得るの地にして、ゆえに貴を主る。

辰星躔度、玉關歌

水角:水躔角宿號天成,清秀文章學術明。喜怒無常心不定,平生衣祿自豐盈。角木蛟度水能生之。水亢:水躔亢宿號天津,容貌清奇通道術。心清閒暇作文章,多智多能善音律。亢金度為水潤金明。

水星角宿に躔る。「辰星」角宿の上に行き到るは、名號「天成」、人清秀・文章と學術と皆明達を主る。只だ是れ喜怒常なく、心思游移して定まらず。一生衣食俸祿自然豐盈せん。角木蛟の度は木に属し、水能く木を生ず。水星亢宿に躔る。「辰星」亢宿の上に行き到るは、名號「天津」、容貌清奇・道術に通曉を主る。此の人心境清明にして、閑を得れば便ち文章を寫し、多智多能にして、また音律に擅長す。亢宿は金の度に属し、水此れに於いて金生水・水潤金明の象を得。

水氐:水躔氐宿號天旨,言語聰明知道體。人情好惡性能通,遇吉終須文學貴。水房:水躔房宿號天淫,智識聰明太古心。衣祿自然情氾濫,文章學術有人欽。房日兔度主文業吉利。

水星氐宿に躔る。「辰星」氐宿の上に行き到るは、名號「天旨」、言談機敏聰明・大道の體要を深知するを主る。此の人人情の好惡に通曉せざるなし、若し更に吉曜に遇えば、終竟能く文學に凭りて而も顯貴せん。水星房宿に躔る。「辰星」房宿の上に行き到るは、名號「天淫」、才智見識聰明・上古淳樸の心を懷抱するを主る。衣食俸祿自然缺えざれども、只だ是れ情感泛濫し易し。文章と學術とは則ち人の欽敬する所と爲らん。房日兔の度は文業吉利を主る。

水心:水躔心宿號天凌,清潔為人快性情。巧計多修文業事,聰明才藝兩三分。心月狐度主人惟靈。水尾:水躔尾宿號天澄,理義該通學術明。資財耗散多災否,惟恐風狂疾染身。尾火虎度水火木不相合。

水星心宿に躔る。「辰星」心宿の上に行き到るは、名號「天凌」、人と爲りて清白潔淨・性情爽快を主る。心思機巧にして、多く文業を修習するの上に用い、聰明と才藝と亦だ兩三分あらん。心月狐の度は人の心思靈敏を主る。水星尾宿に躔る。「辰星」尾宿の上に行き到るは、名號「天澄」、義理通曉せざるなし・學術明達を主る。只だ是れ資財耗散し易く、災厄較多にして、尤も風狂の疾に染上するを怕る。尾火虎の度は火に属し、水・火・木の三者此れに於いて相合せず。

水箕:水躔箕宿號天淫,快樂心閒樂自真。衣食平生財亦足,文詞道藝細評論。箕水豹度水同其類。水斗:水躔斗宿名天德,俊譽文章心耿直。榮貴子孫和且樂,豐衣足食語言澀。斗木獬度水能生之。

水星箕宿に躔る。「辰星」箕宿の上に行き到るは、名號「天淫」、生活快樂・心境安閑・樂む所は真性より出ずるを主る。一生衣食缺えず・錢財も亦だ足れり。文詞と道藝とに對して能く細かに品評議論を加えん。箕水豹の度は水と同類なり。水星斗宿に躔る。「辰星」斗宿の上に行き到るは、「天德」と名づき、聲譽俊美・文章出衆・心地耿直を主る。子孫榮顯尊貴にして、家中和睦快樂・豐衣足食にして、只だ是れ言語略々訥澁を顯す。斗木獬の度は木に属し、水能く木を生ず。

水牛:水躔牛宿號天甄,和氣交朋益子孫。機密謀為人不識,多財應得外人屯。牛金牛度金水相生,故有益。水女:水躔女宿號天驛,眼疾朦朧是貴人。好學貪財多議論,平生衣食也艱辛。女土蝠度土實水虛。

水星牛宿に躔る。「辰星」牛宿の上に行き到るは、名號「天甄」、人を待つに和氣・朋友を交結し・子孫に益あるを主る。機謀深密にして、行事人の察覺する所と爲らず。財物較多にして、當に外人の處より積聚を得る能すべし。牛金牛の度は金に属し、金水相生す、ゆえに益あるなり。水星女宿に躔る。「辰星」女宿の上に行き到るは、名號「天驛」、眼目疾あり・物を視るに朦朧・卻って是れ貴人の相を主る。此の人學を好みて而もまた財を貪り、議論頗多にして、一生の衣食は卻って亦だ艱辛して來るなり。女土蝠の度は土に属し、土實にして水虛す、ゆえに此のごとし。

水虛:水躔虛宿號天馴,清潔為人財亦勻。多技多能心亦善,弟兄孝順樂天倫。虛日鼠度水易相護。水危:水躔危宿號天中,語澀心難眼半朧。中末之年方得力,外人財物稍寬容。危月燕度下水月相映。

水星虛宿に躔る。「辰星」虛宿の上に行き到るは、名號「天馴」、人と爲りて清白潔淨・錢財も亦だ均勻して來るを主る。多く技藝才能ありて、心地も亦だ善良なり。兄弟の間孝順和睦にして、共に天倫を樂しむ。虛日鼠の度は水と易く互いに護持す。水星危宿に躔る。「辰星」危宿の上に行き到るは、名號「天中」、言語訥澁・心事解し難く・眼目半ば朦朧を帶ぶるを主る。中年・末年に到るを要してこそ得力を見、外來の財物も亦だ稍く寬裕を顯せん。危月燕の度は太陰に属し、其の下に在りて正に是れ水月相映の象なり。

水室:水躔室宿號天攸,文學聰明智慧優。歷事未能心預測,筭籌多計樂閒幽。水壁:水躔壁宿號天池,智慧多能有志機。元象天文多洞達,平生衣食不相虧。壁水貐與水同度得比和。

水星室宿に躔る。「辰星」室宿の上に行き到るは、名號「天攸」、文學聰明・智慧優異を主る。只だ是れ經歷するの事情往往預め料到する能わず。此の人籌算を善くし・多く謀計あり、清閑幽靜の生活を喜ぶ。水星壁宿に躔る。「辰星」壁宿の上に行き到るは、名號「天池」、智慧多才・志向と機變と兼備を主る。天象と天文の學とに對して多く能く洞徹通達し、一生衣食短缺あらざらん。壁水貐は水と同じく一度に属し、比和の利を得。

水奎:水躔奎宿號天凌,忠直為人急性情。財祿自然多積聚,平生多事不安寧。水婁:水躔婁宿號天斯,耿直為人不受欺。衣祿豐盈多稱意,一生快活少凶危。

水星奎宿に躔る。「辰星」奎宿の上に行き到るは、名號「天凌」、人と爲りて忠誠正直・只だ是れ性情急躁を主る。財祿自然多く積聚あるも、一生事務繁多にして、安寧を得難からん。水星婁宿に躔る。「辰星」婁宿の上に行き到るは、名號「天斯」、人と爲りて耿直にして、肯んじて人の欺侮を受けざるを主る。衣食俸祿豐盈にして、事事心に稱え意に如い、一生快活にして、凶險危難少なし。

水胃:水躔胃宿號天泓,耿介為人記事明。忠孝存心多執拗,為人衣祿未安寧。水昴:水躔昴宿號天闉,容貌清奇識五音。心謀巧計事沉靜,衣祿平平禍不侵。昴日雞度下平等無傷。

水星胃宿に躔る。「辰星」胃宿の上に行き到るは、名號「天泓」、人と爲りて耿介・事を記るに分明を主る。心に忠孝を存すれども、只だ是れ性子多く執拗にして、一生の衣食俸祿總じて安穩を得ざらん。水星昴宿に躔る。「辰星」昴宿の上に行き到るは、名號「天闉」、容貌清奇・五音に通曉を主る。心思機巧にして多謀にして、事を處して沈著安靜なり。衣食平平なれども、禍患卻って來て侵擾せざらん。昴日鷄の度は水に對して言えば平等相待にして、傷克なし。

水畢:水躔畢宿號天淋,歷事三思性又欽。容貌清奇衣食厚,文才學問滿胸襟。水月主好相而清潔。水觜:水躔觜宿號天樞,清白為人好讀書。多藝多才多智巧,平生歡樂遠行居。觜火猴度水之得地。

水星畢宿に躔る。「辰星」畢宿の上に行き到るは、名號「天淋」、事に遇えば再三思量し・性情また能く自持恭敬を主る。容貌清奇にして、衣食豐厚にして、文才と學問と懷に滿つ。水と月と相配すれば、相貌好くして人と爲りて清白を主る。水星觜宿に躔る。「辰星」觜宿の上に行き到るは、名號「天樞」、人と爲りて清白・讀書を喜好するを主る。多藝多才にして、智巧人を過ぐ。一生歡樂にして、多く遠方に客居せん。觜火猴の度は正に是れ水星の地を得るの處なり。

水參:水躔參宿正廟居,文星入廟要囚扶。水宿聰明多好動,囚能自執不凶虞。參度至申水之廟旺。水井:水躔井宿號天潯,心好清閒智量深。籌筭文章人薦用,聲名遠播在儒林。

水星參宿に躔る。「辰星」參宿に行き到るは正に是れ廟地の居る所にして、文星廟に入るは還って須く囚星の來て扶持するあってこそ好し。水此の一宿は人の聰明にして而も動を好むを主り、若し囚星のそれをして能く自我約束せしむるあれば、反って凶險の虞あるに至らざらん。參宿の度は延伸して申宮に到り、正に是れ水の廟旺の地なり。水星井宿に躔る。「辰星」井宿の上に行き到るは、名號「天潯」、心性清閑を喜好し・智慧器量深沉を主る。此の人籌算と文章とに長じ、能く人の舉薦任用を得て、聲名儒林の中に遠播せん。

水鬼:水躔鬼宿號天洪,好靜為人更美容。心內洞明兼道釋,眾人欽敬樂無窮。水柳:水躔柳宿號天注,柔善為人處世當。能作文章心巧計,聲名閭里有稱揚。

水星鬼宿に躔る。「辰星」鬼宿の上に行き到るは、名號「天洪」、性情靜を喜び・容貌また美なりを主る。此の人心中洞徹明白にして、兼ねて道家と佛家の學とに通じ、衆人の欽敬する所と爲り、快樂無窮ならん。水星柳宿に躔る。「辰星」柳宿の上に行き到るは、名號「天注」、人と爲りて柔和善良・世を處して當を得るを主る。既に能く文章を寫し・心思また機巧多計にして、鄕里の間に於いて聲名遠揚し、人の稱道する所と爲らん。

水星:水躔星宿號天清,伏見皆能官職增。與日同宮須大用,定為喉舌玉街行。水陽相會大利。水張:水躔張宿號天榮,富貴雙全性又靈。文武相兼皆並用,賢能兄弟佐朝廷。

木星星宿に躔る。「辰星」星宿の上に行き到るは、名號「天清」、伏没を論ぜず顯現を論ぜず、皆能く官職をして增進せしむ。若し「太陽」と同宮なれば、必ず大用を受け、一定して能く喉舌を執掌するの任の近臣に做到し、玉街禁苑の中に行走せん。これ是れ水と太陽と相會して、大いに利あるなり。水星張宿に躔る。「辰星」張宿の上に行き到るは、名號「天榮」、富と貴との兩樣兼全・心性また靈敏を主る。文武の才兼備して而も幷用し、兄弟も亦だ賢能にして、同じく朝廷を佐えん。

水翼:水躔翼宿號天異,年少登科文學濟。清華要路驟遷榮,與日同行須大貴。水軫:水躔軫宿號天岑,文學之官眾所欽。謀略聰明人倚重,才華藻思入儒林。水之廟旺。

水星翼宿に躔る。「辰星」翼宿の上に行き到るは、名號「天異」、少年科に登り・文學成ありて能く世を濟うを主る。此の人身に清華顯要の途に居り、遷升榮顯の來る極めて快し。若し「太陽」と同行せば、必ず大貴を主らん。水星軫宿に躔る。「辰星」軫宿の上に行き到るは、名號「天岑」、文學を掌るの職の官を做り・衆人の欽敬する所と爲るを主る。謀略聰敏にして、人の倚重する所と爲り、才華と辭藻文思と皆足りて儒林に躋身すべし。軫宿は正に是れ水の廟旺の地なり。

辰星照宮、琅玕經

水命宮:命見水星臨,文術多智能,外財應有遇,引薦人相承,廟旺遷官職,餘宮道合僧,相貌同豪貴,資財晚歲興。又曰:水德星辰在命宮,得逢旺處便攀龍。聰明智識多機變,生在榮華富貴中。水主智動而能變、主人清俊。

「水星」命宮を照る。命宮水星の臨照を見るは、此の人文墨に通じ・術數に擅し・多く智慧才能あるを主る。分外の財は當に機緣獲得あるべく、亦だ會して人の引薦提攜あるに遇わん。水星若し廟旺の地に在れば、官職を升遷するを主る。若し其の餘の諸宮に落ちれば、就中多く道士僧人と緣に合せん。相貌は豪貴の人に相似るも、資財は則ち晚年に到るを要してこそ興旺せん。また一説あり、水德の星辰命宮に落ちて、若しまた旺地に逢到せば、便以て龍に攀り鳳に附すべし。此の人聰明にして智識あり・善く機に隨いて應變し、榮華富貴の中に生るるなり。水は智慧を主り、性動にして善く變ず、ゆえに人の清秀俊逸を主る。

水財帛:水星乘旺莫臨財,進退難逃反起災。手藝一生方可用,凡人財散亦難來。水能進退之物故忌之。水兄弟:水星吉曜遇還稀,來臨三宮便不宜。上有親兄下有弟,兩頭無義便侵欺。水性無定決之東則東流、決之西則西流。

「水星」財帛宮を照る。水星旺に乘ずるの時は財帛の位を臨照するを宜しとせず、それ進退常なく・守り難く・反って災禍を招來するを以てなり。このようの人は一生只だ能く一門の手藝に靠りて飯を喫う。尋常人の錢財一旦散去すれば、亦だ再び聚攏して歸來する難し。水は本是れ能く進み能く退き・流動して居らざるの物にして、ゆえに財帛宮それを忌むなり。「水星」兄弟宮を照る。水星雖是れ吉曜・遇う能きの機會本就中稀少なるも、但だ它第三宮に來臨すれば便ち相宜ならず。上に親兄あり・下に親弟あり、兩頭卻って皆情義を講ぜず、反って來て侵奪欺凌せん。これは水性游移して定まらず、東に向かいて渠を開けば就往きて東に流れ、西に向かいて渠を開けば就往きて西に流るるを以てなり。

水田宅:善星一曜是辰星,得入強宮福轉精。不見當年刑忌照,便須萬頃與千籯。水男女:水星高照子孫位,俊邁文章為國瑞。水數推來只一男,振起家風日榮貴。水主子少土克之則無。

「水星」田宅宮を照る。善星の中に一曜ありて就中「辰星」なり、它若し能く強宮に進入せば、福氣便ち轉じて精純と爲らん。只だ當年刑曜・忌曜の照臨なければ、就中田産萬頃・家に千箱を藏するを主る。「水星」男女宮を照る。水星星高く子孫の位を照るは、子女俊逸超邁・文章出衆・以て國家の祥瑞と爲すべきを主る。水の成數に按じて推算すれば、只だ一個の兒子を主る、但だ此の個の兒子は能く家風を振起し、一天天に榮顯尊貴せん。水は本來子女少なきを主り、若し更に「鎭星」(土)に克せられば、就中嗣を絕たんと欲せん。

水奴僕:辰星莫入六宮中,冠世文章用處空。縱使南宮高甲過,棲遲薄祿走西東。水性主流。水妻妾:水到妻宮對照命,富貴貞賢人難並。忽然惡殺又相侵,心濫情淫性無定。水主清潔多智。

「水星」奴僕宮を照る。「辰星」は第六宮に落ち入るを要せず、否るときは縱い當世に冠絕するの文章あるとも、亦だ施用するの處なからん。たとい禮部南宮に於いて甲科に高中するとも、亦だ只だ能く微薄の俸祿に沈滯し、東奔西走せん。これは水性流動して居らざるを主るを以てなり。「水星」妻妾宮を照る。水星妻宮に到りて而も命宮と相對照するは、妻子富貴貞靜賢淑・傍人比擬し難きを主る。若し忽然惡煞の前來して侵犯あれば、就中心思放濫・情欲檢ならず・性情游移して定まらざるを主る。水は本來清潔を主りて而も智多し。

水疾厄:第八宮中水德臨,溫柔情性足人欽。忌星凶曜來侵犯,沉溺波濤墜井深。主腎疾。水遷移:水星合照最為珍,更看當生命位星。賓主和同無惡犯,遷移出處總歡寧。

「水星」疾厄宮を照る。第八宮の中に水德の星の臨照あるは、性情溫柔・足りて人をして欽敬せしむるを主る。倘若忌星と凶曜との前來して侵犯せば、就中波濤の中に溺没しあるいは深井に墜落するを防ぐを要す。此の一格は腎臟の疾を主る。「水星」遷移宮を照る。水星遷移の宮を合照するは最も貴ぶべく、還って須く本命命位の上の星曜の何如なるを看るを要す。只だ賓主の星彼此和同して・惡曜の相犯なければ、那れば遷徙出行を論ぜず安居本處を論ぜず、皆能く歡樂安寧せん。

水官祿:水星偏喜照官宮,出類超群福自隆。委任股肱扶寶祚,官居高品貴尊崇。主為官清白。水福德:十一宮中水德來,汪洋智識仰賢才。公嚴德厚人欽重,澤被生民遍九垓。福德人之所仰,有吉星多福。水相貌:水星相貌最為強,凜凜清風在廟廊。若遇吉星無惡曜,容顏端正動君王。

「水星」官祿宮を照る。水星偏に官祿の宮を照臨するを喜び、此の人出類拔萃・福氣自然隆盛を主る。以て委任を受けて君王の股肱の臣と爲り・國祚を扶持すべし。官高品に居り・尊貴崇顯ならん。此の一格は官を爲るに清廉潔白を主る。「水星」福德宮を照る。第十一宮の中に水德の星の到來するは、智識汪洋浩瀚・人の仰慕する所の賢才を主る。此の人事を辦するに公正嚴明にして、德行厚重にして、人の欽重する所と爲り、恩澤九州百姓に遍及せん。福德宮は本是れ人の仰賴するの處にして、吉星あれば福多からん。「水星」相貌宮を照る。水星相貌宮に落つるは最も強旺にして、此の人清風凛凛・以て朝堂の上に立つべきを主る。若し吉星に遇いて而も惡曜の相侵なければ、容顏端正にして、足りて君王を打動せん。

張果星宗十三

命宮天柱星、攔駕經

金星守命夜生吉,白日生人減半力。木星照命有多般,白日逢之必作官。夜生若有暗曜雜,反為凶禍主憂煎。水星在命合入廟,夜裡生人太陰照,或居雙女與陰陽,決定少年居顯要。

「太白」(金)命宮を坐守するに、夜裏出生の人は吉と爲し、白天出生の人は力量一半を減せん。「木星」命宮を照臨するに、情形多種あり。白天それに遇えば必定して官を爲らん。若し是れ夜生にして而もまた暗曜の其の間に混雜すれば、反って成りて凶禍と爲り、一生憂愁煎熬を主る。「辰星」(水)命宮に在るは當に廟に入るの地に落つべく、夜裏出生の人更に「太陰」の照臨あれば、あるいは水星雙女宮と陰陽宮とに居れば、斷定して此の人少年に就中顯要に身居せん。

火星入命不堪詳,白日生人主禍殃。更被孛羅三合照,定知啞吃與人傷,患勞枉死人孤寡,夜生又宜卻無妨。土星入命主頑鈍,夜裡生人不可論,水命定知須啞吃,黃腫氣疾命難存。

「熒惑」(火)命宮に進入するは、情形細かに説くに堪えず、白天出生の人は禍殃を招くを主る。若し更に「月孛」「羅睺」に三合の位より照臨せられば、斷定して此の人口吃言塞・還って人に傷せられん。あるいは勞瘵を患えて而も枉死し、孤寡の下場を落得せん。不過夜裏出生は反って相宜にして、就中妨礙なからん。「鎭星」(土)命宮に進入するは、人の愚頑遲鈍を主る。夜裏出生の人は更に論ずるを必とせず。若し本命水に属せば、斷定して口吃言澁・還って黃腫と氣滯の疾とを患え、性命保ち難からん。

太陽坐命如逢木,羅氣同宮須食祿。火星不照定封侯,月孛臨之患心腹。太陰在命生逢夜,水宿同宮為僕體。土星入命孛星來,有祿定知非久謝。

「太陽」命を坐して而もまた「木星」に逢い、あるいは「羅睺」と「紫気」と同宮するは、皆此の人の能く俸祿を享くるを主る。倘若「熒惑」(火)の來て照臨せざれば、斷定して以て侯に封ずべし。若し「月孛」臨照せば、則ち心腹の疾を主る。「太陰」命宮に在るは夜間に生ずるを以て宜と爲し、若し水宿と同宮せば、就中成りて僕從の體と爲り、地位低下せん。「鎭星」(土)命に入りて而も「月孛」また來れば、縱い祿あるとも、亦だ斷定して能く長久ならず、很快く就中消退せんとす。

紫氣印星號天乙,凡在命宮皆有益。生時不被惡星臨,善宿合兮多子息。木月見氣入夜宮,夜裡生人為輔弼;若是土星三合照,雖則高強終是疾。

「紫気」は是れ印綬の星にして、別號「天乙」、凡そ命宮に落つれば皆益處あらん。出生の時若し惡星に臨照せられず、また善宿の相合あれば、子嗣衆多を主る。「木星」「太陰」が「紫気」を見て而も夜生の宮に進入せば、夜裏出生の人便以て輔弼重臣を做るべし。倘若「鎭星」(土)三合の位より照來せば、縱い格局高強なるとも、終究疾病を帶ぶるを要せん。

羅?入命許謀多,木氣同宮主豪富。金木太陽三合照,此人慷慨更英豪。女命夜生羅照著,自縊勞刑貧又薄。氣火水計入命時,此人定作般般惡。

「羅睺」命に入るは、此の人多く謀略あるを主る。若し「木星」と「紫気」と同宮せば、豪富を主る。「太白」(金)・「木星」與「太陽」と三合の位より照臨すれば、此の人慷慨大方・更に兼ねて英雄豪邁ならん。女命若し是れ夜生にして而も羅睺に照られば、自縊・勞役刑罰の厄ありて・又貧しく又薄きを主る。「紫気」「熒惑」「辰星」「計都」一齊に命に入るの時は、此の人一定して樣樣皆惡を作さん。

計都入命憂火命,此則十殺惡無定,貴人遇者以無權,白日生人宜修進。木星紫氣如臨照,主命居強為福慶。孛星入命人廉潔,目快心清為性別。

「計都」命に入るは、最も本命の火に属するを憂う、計都は乃ち十煞の一にして、凶惡常ならざるを以てなり。就使貴人それに遇うとも亦だ權柄を失わんと欲せん。白天出生の人は則ち身を修め德を進めて以て化解するに宜し。「木星」與「紫気」と如果臨照せば、命宮強位に居りて、福慶の象と成るを主る。「月孛」命に入るは、人の品行廉潔・眼目明快・心地清朗を主り、これ是れ它の別の星と同じからざるの性情なり。

氣木日金若合時,所作高強皆有節。日生火孛主星微,決定刑傷蛇虎食。掩口不開氣沖人,直得為官須歇滅。金屬陰故喜夜生,木屬陽故喜晝生。雙女巳宮、陰陽申宮,土喜晝生,夜生人不吉。天乙為紫氣主吉,土為瘟星故主人多疾。

「紫気」「木星」「太陽」「太白」若し一處に聚合せば、此の人爲す所格局高強にして而且皆節度あらん。白天出生して而も「熒惑」「月孛」權を當り・命主の星微弱なれば、斷定して刑傷を遭い、甚至として蛇に咬まれ虎に噬まれん。若し口を閉じて言わずして而も怨氣人を衝かば、たとい官を做るとも、亦だ終究敗落消歇せん。金は陰に属す、ゆえに夜生を喜ぶ。木は陽に属す、ゆえに晝生を喜ぶ。雙女宮は巳に在り・陰陽宮は申に在り、土此の處に落つるは白天出生を喜び、夜裏出生の人は則ち不吉なり。「天乙」は就中紫気にして、吉を主る。土は是れ瘟星にして、ゆえに人の病多きを主る。

財帛宮天寶星

金臨財帛足隨時,夜裡生人皆進鎡。木臨財帛必豐隆,日中生者最難逢。水臨財帛財帛散,更被孛來不足看。火居財帛與前同,土居財帛皆豐亨。太陽居此足錢財,質庫常開待物來。

「太白」(金)財帛宮に臨むは、財用時に隨いて皆足用せん。夜裏出生の人は更に是れ財源斷えず增益せん。「木星」財帛宮に臨むは、財必ず豐厚隆盛なれども、只だ是れ白天出生の人此の一格に碰上る最も難し。「辰星」(水)財帛宮に臨むは、財帛散失し易し。若し更に「月孛」の前來あれば、就更に看るに値せざらん。「熒惑」(火)財帛宮に居るは前面の説く所の水星と同じ。「鎭星」(土)財帛宮に居れば則ち皆豐足亨通を主る。「太陽」此の宮に居れば、錢財充足して、家中の當鋪は常年開きて、別人の東西を送りて門に上るを待つ。

月居財帛多財帛,只怕土星三合克。氣入二宮亦忌之,遇日木扶還又得。羅計孛入損資財,終身不得資財力。水性就下,其形漂流而不息,主不住財;火性炎勢雖高而不耐久。

「太陰」財帛宮に居るは、財帛豐多を主り、只だ怕れ「鎭星」(土)の三合の位より來て克することを。「紫気」第二財帛宮に進入するも亦だ忌む所なれども、不過若し「太陽」「木星」の扶助に遇えば、仍お能く財を得せん。「羅睺」「計都」「月孛」財帛宮に進入するは、皆資財を損傷し、終身錢財の力を得ざらん。これは水性下に向かい、形態漂流して停まらず、ゆえに財を留住し得ざるを主り、火性炎上して、氣勢雖高漲するも、卻って能く持久せざるを以てなり。

兄弟宮天玉星

木金兄弟主英雄,水星和樂旺門風。火在此宮定孤寡,夜生不與孤寡同。土臨兄弟終和睦,日居未可同言語。生時父母決相背,木計合宮主貧苦。

「木星」「太白」(金)兄弟宮に落つるは、兄弟皆是れ英雄の才を主る。「辰星」(水)此に落つれば、兄弟和睦快樂にして、門風興旺せん。「熒惑」(火)此の一宮に在るは、斷定して孤寡無依せん。但だ夜裏出生の人は就中孤寡と同論する能わざらん。「鎭星」(土)兄弟宮に臨むは、兄弟終究和睦せん。若し是れ白天出生なれば、就中同日に語るべからざらん。出生の時父母と本命と相違背し、あるいは「木星」と「計都」と一宮に合すれば、皆貧苦を主る。

太陰若得主星來,輔弼榮華由此。胎氣臨第三,兄弟少;計星遇此漸生災。月孛來時損兄弟,古人傳說難躲避。木星主仁、金星主義、水星主智,故吉。

「太陰」若し能く本宮の主星の前來して相助するを得ば、兄弟便ち成りて自己の輔弼と爲り、榮華も亦だ此れに由りて來らん。胎氣の曜第三宮に臨むは、兄弟稀少を主る。「計都」此に於いて相遇すれば、則ち漸く災禍を生出せん。「月孛」到來の時は、兄弟を損傷するを主り、これ是れ古人相傳の斷語にして、躲避し難し。木星は仁を主り、金星は義を主り、水星は智を主り、皆是れ兄弟相處するの須要するの德性にして、ゆえに此に落つるは吉と爲す。

田宅宮天富星

金居田宅父母宮,白日生人主困窮,如逢夜裡最為吉,產業自榮邁祖宗。木臨田宅興父母,自然福壽世難同。水居第四旺田莊,更有雙親壽命長。

「太白」(金)田宅兼ねて父母を主るの此の一宮に落つるに、白天出生の人は困頓貧窮を主る。若し是れ夜裏出生なれば就中最も吉利にして、産業自然榮盛して、祖上を超過せん。「木星」田宅宮に臨むは、能く父母をして興旺ならしめ、福分と壽數と自然世人の及び難き所と爲らん。「辰星」(水)第四宮に居るは、田莊旺盛・而且雙親壽命長久を主る。

火星臨此不堪說,土星躔入有房廊,白日生人為最吉,夜生父母早年亡。日居田宅足田園,木到雙親福壽全。火孛不照多產業,水金合會常堪憐。月臨雖稱旺田宅,白日生人反作累。

「熒惑」(火)此の一宮に臨むは、其の害細かに説くに堪えず。「鎭星」(土)此の宮に躔入するは、房舎廊廡あるを主り、白天出生の人最も吉利にして、夜裏出生は則ち父母早年亡故せん。「太陽」田宅宮に居れば、田園充足す。「木星」此に到れば、雙親福壽兩全せん。若し「熒惑」與「月孛」との來て照臨せざれば、産業就中多からん。「辰星」(水)與「太白」(金)と合會すれば、則ち常常に人をして憐惜せしめん。「太陰」此に臨むは雖説田宅旺盛を主るも、可なり白天出生の人卻って反って成りて拖累と爲らん。

紫氣居之多壯麗,父母一時居富貴。木星入位必有官,水月合兮居顯位。羅居田宅不堪猜,十般死惡反破財。計都侵之憂父母,田莊牛馬化成灰。

「紫気」田宅宮に居るは、宅第多く壯麗の氣象あり・父母も亦だ一時富貴を主る。「木星」此の一位に進入するは、家中必定して官を爲るの人あらん。「辰星」(水)與「太陰」と相合すれば、更に顯要の位に居るを主る。「羅睺」田宅宮に居るは、其の禍揣測するに堪えず、十般凶死惡事皆發生し可能にして、反って財を破らん。「計都」來て侵せば、則ち父母の爲に擔憂するを要し、田莊と牛馬と皆要して灰燼に化せん。

月孛居安亦如之,夜生亦可減毫釐,晝生又忌火來克,父母早亡主孤恓。田宅土也,水有資助之力,火能害物故少利,日木土主晝生,火月金水主夜生,反之不吉。

「月孛」此の宮に居るは、雖説安穩なりとも、實は則ち計都と相仿なり。夜裏出生の人は還って以て一絲一毫を減輕すべく、白天出生の人はまた「熒惑」(火)の前來して克制するを忌み、父母早亡・本人孤苦凄涼を主る。田宅の宮は五行に土に属し、水はそれに對して資助の力あり、火は能く萬物を損害す、ゆえに利益少なし。「太陽」「木星」「鎭星」は白天出生の人に宜しく、「熒惑」「太陰」「太白」「辰星」は夜裏出生の人に宜し、之れに反すれば就中不吉なり。

男女宮天孤星

金星若在男女宮,四男聰俊各英雄。火在此宮不得地,遇著來時定主窮。土臨第五遲遲有,夜生決定主孤蹤。太陽若照男女宮,必主貴子顯門風。

「太白」(金)若し男女宮に落ちば、四個の兒子あるを主り、個個聰明俊秀にして、各是れ英雄ならん。「熒惑」(火)此の一宮に於いて地を得ず、一旦それに遇上せば、斷定して貧窮せんと要せん。「鎭星」(土)第五宮に臨むは、子女の來る遲緩にして、夜裏出生の人は更に斷定して孤独にして嗣なからん。「太陽」若し男女宮を照臨せば、必定して貴子を生ずるを主り、門風を光顯せん。

太陰到此亦如之,三男富貴夜為功。紫氣當生照男女,不被惡星併火土,三合水月同聰俊,男女榮華定文武。羅照男女主夭亡,計都臨照亦災苦。

「太陰」男女宮に到るも亦だ一樣にして、三個の兒子富貴を主り、而も夜裏出生を以て最も功效を見ん。「紫気」本命の中に於いて男女宮を照臨するは、只だ惡星および「熒惑」(火)・「鎭星」(土)に侵犯せられず、更に「辰星」(水)與「太陰」との三合の位に於いて相助あれば、生ずる所の子女便ち皆聰明俊秀・榮華顯達にして、あるいは文臣と成り・あるいは武將と爲らん。「羅睺」男女宮を照臨するは、子女夭亡を主る。「計都」臨照するも、亦だ災殃困苦を主る。

孛星倘若居此宮,十生九死空費乳,為人性狠惡心腸,此乃依經與君語。金數四,主有四子。太陽太陰,本人之父母也,日生太陽吉、夜生太陰吉,反背者無力。

「月孛」倘若此の一宮に居れば、生ずる所の子女十個の裏九個死掉するを主り、白く哺乳の勞を耗費せん。縱い養い大きくするとも、亦だ性情狠戾・心腸惡毒ならん。これら皆是れ經文に依據して説いて你に聽かすなり。金の成數は四にして、ゆえに四個の兒子あるを主る。「太陽」與「太陰」とは分別して本人の父と母とを象徵し、白天出生は太陽を以て吉と爲し、夜裏出生は太陰を以て吉と爲す。若し此れと相反し相背ければ、便ち力量なからん。

奴僕宮僕馬星

金木星居足奴僕,土若加之夜為毒,火在此宮必少力,太陰值此多悲哭。非惟辛苦有多般,決定生時非正屋。月居此位被日土,一世多迍更貧苦。

「太白」(金)與「木星」と奴僕宮に居るは、奴僕充足して用うべきを主る。「鎭星」(土)若し更に加臨せば、夜裏出生便ち毒害と成らん。「熒惑」(火)此の一宮に在るは、奴僕必定して得力ならざらん。「太陰」此の處に落つれば、多く悲傷哭泣の事あるを主る。不只だ辛苦の名目繁多にして、還って斷定して出生の時正室の内に在らざらんとす。「太陰」此の位に居るに而も「太陽」「鎭星」に制せられば、一生困頓・更加に貧苦を主る。

第六宮中見太乙,男女頑愚多忌疾,不然遲忌亦寡微,此乃皆言多不利。計羅居此有災殃,孛若臨之號凶極。奴僕不宜高於命主星也,若高於命主則奴欺主也。

第六宮の中若し「太乙」即ち月孛を見れば、子女愚頑・また多く忌諱と疾病とを主る。たとい此のごとくならざるとも、亦だ是れ遲滯寡薄・微不足道ならん。これらの説く所は皆是れ不利の處なり。「計都」「羅睺」此の宮に居れば災殃有らん。「月孛」若し來臨して照れば、則ち凶の極點に到ると稱するを得。總じて奴僕宮の星は命主の星より高うするを宜しとせず。一旦命主より高うせば、就中是れ奴僕の主人を欺凌するの象なり。

妻妾宮天對星

金在妻宮妻妾好,木星晝會喜相逢,其妻非但能廉潔,貌白容妍世孰同。水在妻宮多妖冶,火則傷殘莫論容,夜生尤自主分離,何況生逢在日中。土入妻宮無貌娘,妻妾命如日裡霜。

「太白」(金)妻宮に落つるは、妻妾賢好を主る。若し更に「木星」の白天に於いてそれと相會するあれば、更に是れ喜ぶべきの相逢ならん。このようの妻子は但だ能く廉潔に自持するのみならず、而且膚白く貌美く、世上比すべきの人少なし。「辰星」(水)妻宮に在るは、妻子妖豔を主る。「熒惑」(火)妻宮に在れば則ち傷殘を主り、容貌更に提するを足らず。夜裏出生尚お且つ夫妻分離を主る、何ぞ況んや是れ白天に生ずるを。「鎭星」(土)妻宮に入るは、容貌好きの妻子を娶り得ざるを主り、妻妾の命は就中日頭の底下の霜のごとく、轉眼消融せん。

太陽美貌火孛丑,太陰見水美容妝。紫氣木星太陰吉,羅?自縊檢尸傷,計入妻宮勞患死,不然毒藥溺江亡。妻妾宮中見孛星,計都水火自相刑,兼主蛇傷並自吊,不然產難墮胎生。

「太陽」妻宮に在るは妻子美貌を主り、「熒惑」與「月孛」とは則ち妻子醜陋を主る。「太陰」若し「辰星」(水)を見れば、妻子妝容美好を主る。「紫気」「木星」「太陰」此に落つるは皆吉なり。「羅睺」此に落つれば、妻子自縊して死し・官に經て尸を驗するを要するを主る。「計都」妻宮に入るは、妻子勞瘵に因りて亡するを主り、然らざれば就中毒藥に中るかあるいは江に溺れて死せん。妻妾宮の中に「月孛」を見、また「計都」と水・火と自ら相刑克するあれば、還って蛇に咬傷せられあるいは自縊するを主り、然らざれば便ち難産・墮胎して而亡せん。

火孛瘟?死暴哀,落水懸樑產難災。木氣二星多美麗,姿容可與貴妃齊。羅計二星產難別,暴喪逃亡自帶來。氣孛水金淫慾甚,交情奴僕老心灰。金乃為男之妻,火乃為妻之夫也,且妻妾宮遇金星得其正也。

「熒惑」與「月孛」と同じく妻宮に在るは、妻子瘟疫に染みて暴亡し・人をして哀痛せしめ、あるいは水に落ち・梁に懸け・難産して而も災を遭うを主る。「木星」與「紫気」の此の兩顆の星妻宮に在るは、妻子多く美麗・姿容以て貴妃と相比すべきを主る。「羅睺」「計都」の此の兩顆の星は、則ち難産に因りて生離死別し、暴亡と逃亡の事と自ずから帶來するを主る。「紫気」「月孛」「辰星」「太白」妻宮に聚まるは、淫欲極めて重く・甚至奴僕と私通し・老に到りて人をして心灰せしむるを主る。金は是れ男命の妻星にして、火は是れ女命の夫星なり。妻妾宮金星に遇うは、正に其の位に合す。

疾厄宮殺難星

金臨疾厄永無疾,木居富貴常安逸。水在此宮遇孛計,必定腰駝並背曲。白日生人火曜沖,必定風痰吐血終。熒惑疾厄須驚悸,土臨八位主瘟凶。

「太白」(金)疾厄宮に臨むは、一生疾病なきを主る。「木星」此に居れば、既に富にして且つ貴く・常に安逸を得るを主る。「辰星」(水)此の一宮に在りてまた「月孛」「計都」に遇えば、必定して腰駝背曲せん。白天出生の人若し火曜に冲犯せられば、必定して風痰・吐血の症に死せん。「熒惑」疾厄宮に落つるは、常に驚悸あるを主る。「鎭星」(土)第八宮に臨むは、瘟疫凶險を主る。

太陽遇計火土孛,風勞血病不久歿;如見木月獨照之,一世優遊無消歇。此宮若見紫氣臨,定是安榮居要津。羅照此宮應篤疾,計會孛來定凶侵,非惟癆瘵又瘟?,抑且吐血臥床亡。疾厄之宮惟金木主仁義,則無災厄也;木月次之,其餘計都、羅?、孛、水之星,皆主不安,火土更甚,紫氣又能解人之厄。

「太陽」疾厄宮に在りて「計都」「熒惑」「鎭星」「月孛」に遇うは、風疾・勞瘵と血症とを患え・久しからずして便ち死するを主る。若し只だ「木星」與「太陰」との單獨照臨を見れば、則ち一生優游自在・安樂斷えざらん。此の一宮若し「紫気」の臨照を見れば、斷定して安穩榮顯・要職に身居せん。「羅睺」此の一宮を照れば、應に重病あるべし。「計都」更に「月孛」に會同して前來せば、一定して凶禍身に侵さん。不只だ是れ癆瘵と瘟疫にして、還って吐血して牀に卧して而亡せん。疾厄の宮は只だ「太白」(金)與「木星」との仁義の德を主るを有して、こそ能く災なく厄なからん。「木星」「太陰」は之れに次ぐ。其の餘の「計都」「羅睺」「月孛」「辰星」の此の幾顆の星は、皆安ならざるを主る。「熒惑」與「鎭星」とは爲害更に甚し。「紫気」は則ち又能く人の厄難を化解せん。

遷移宮地驛星

木金之宿入遷移,定主遷移福祿齊。水星卻主遠行吉,金木合照封侯印。土星阻滯難遠行,太陽晝生反為益。金水會月夜生奇,命度相逢喜見之。

「木星」與「太白」(金)の此の兩宿遷移宮に進入するは、斷定して遷徙調動して而も福祿齊全せん。「辰星」(水)此に落つるは反って遠行吉利を主る。「太白」與「木星」と合照すれば、侯に封ずるの印を得るを主る。「鎭星」(土)此に落つれば則ち阻滞して行い難く、遠出するを宜しとせず。「太陽」遷移宮に在るは、白天出生は反って益あるなり。「太白」「辰星」「太陰」と會同するは、夜裏出生最も奇特にして、本命の度それらと相逢するは、正に是れ喜ぶべく見るべきの事なり。

此宮見氣主為官,太陰合照為瑞端。羅在遊行必見別,家中當見檢尸靈。計都若會孛星入,決定蛇傷並虎擒。切聞月孛入遷移,損田損宅損妻兒。

此の一宮に「紫気」を見るは、外に出でて官を爲るを主る。「太陰」合照すれば、則ち是れ祥瑞の兆頭なり。「羅睺」此に在るは、外行游するの時必ず生離死別ありて、家中還って尸を驗するの場面を見るを要するを主る。「計都」若し「月孛」と一同に進來せば、斷定して蛇に咬傷せられあるいは虎に擒えられん。切に聽聞することを記すべし「月孛」遷移宮に進入するは、田産を損し・房宅を損し・妻子兒女を損せん、と。

官祿宮天福星

太白木星入官祿,一世為官居顯軸。天上之宮會水星,太陽合照作公卿。水居好樂合於月,官居位顯職非輕。火在十宮夜入廟,朝端定列仍年少。羅星計孛本為凶,官祿之宮不可容。

「太白」(金)與「木星」と官祿宮に進入するは、一生官を爲り・位顯要樞軸に居るを主る。天上の宮若し「辰星」(水)に會し、更に「太陽」の合照あれば、以て公卿に做到すべし。水星喜ぶ所樂ぶ所の地に居りて而も「太陰」と相合すれば、官位顯達・職務輕からざるを主る。「熒惑」(火)第十宮に在るに、夜生にして而もまた廟に入れば、斷定して年紀輕輕として便ち朝廷前列に列身するを得せん。「羅睺」「計都」「月孛」は本來就中凶星にして、官祿の宮は它らを容下する能わざるなり。

土星尊重多豐祿,紫氣添成衣食足,只宜興旺不宜衰,為人慷慨多榮富。官祿之宮,正乃人之壯而行之之位,宜吉星則大有為:士君子立於朝,庶人興於家,商賈發於市。苟若凶星會照,誠為一匹夫輩也。

「鎭星」(土)官祿宮に在るは、人と爲りて尊貴穩重・俸祿豐厚を主る。更に「紫気」の添助あれば、衣食充足せん。此の一宮は只だ興旺するを宜として衰敗するを宜しとせず、格局好ければ則ち人と爲りて慷慨大方にして、多く榮顯富足ならん。官祿の宮は、正に是れ人の壯年有爲・抱負を施展するの位置にして、若し吉星あれば就中大有作爲あらん。讀書の士は能く朝廷に立身し、平民は能く其の家業を興旺し、商人は能く市井の中に於いて發達せん。倘若是れ凶星の會照なれば、那れは就中眞に只だ一個の平庸の輩に過ぎざらん。

福德宮福壽星

福德宮中或見金,夜生一世福神欽。木會太陽居十一,祿厚福優居顯秩。水會月吉火淺薄,金土同照主食邑,十一宮中羅最吉,太陽木氣三合值,生則須封萬戶侯,死則定知當廟食。廟食,謂列忠臣廟而受祭。

福德宮の中若し「太白」(金)を見れば、夜裏出生の人は一生皆福神に敬重せられん。「木星」與「太陽」と同じく第十一宮に居るは、俸祿豐厚・福分優渥・官顯要の品秩に居るを主る。「辰星」(水)與「太陰」と相會するは吉と爲り、「熒惑」(火)と相會すれば則ち福薄し。「太白」與「鎭星」(土)と同照すれば、食邑に封を受くるを主る。第十一宮の中は「羅睺」を以て最も吉利と爲し、若し更に「太陽」「木星」「紫気」の三合の位に於いて相值あれば、此の人生前に於いて以て萬戸侯に封を受くべく、死後斷定して廟中の祭祀を享けんと要せん。いわゆる「廟食」とは、是れ説く得て忠臣祠廟に列入して而も人の祭奠を受くるを。

相貌宮

土星相貌卻烏黃,木宿元來瘦且長。金白不惟多嗜慾,水星行動受趨蹌。羅?薄藝隨身有,月孛為人帶黑丑。熒惑一星多性惡,水星最是雙眉好。計都巧計愛談論,羅火東西打殺人。

「鎭星」(土)の主る所の相貌の人は、面色黝黑にして黃を帶ぶ。「木星」此の一宿の主る所の人は、原本就中身形瘦にして而も修長なり。「太白」(金)の主る所の人は膚色白皙なるも、卻って只だ白なるのみならず、還って多く嗜欲あらん。「辰星」(水)の主る所の人は擧止敏捷にして、行動の間趨走に禮あり。「羅睺」の主る所の人は身上微末の技藝一點を帶ぶ。「月孛」の主る所の人は膚色黑を帶びて而も相貌醜陋なり。「熒惑」此の一顆の星の主る所の人は性情多く凶惡なり。「辰星」の主る所の人は一雙の眉毛生れること最も好し。「計都」の主る所の人は心思機巧にして、談論を喜好す。「羅睺」與「熒惑」と幷見の人は、則ち東に打ち西に殺して、手を出して人を傷せん。

水火相隨多雜藝,太陽為性卻逡巡。月孛一生多嘴舌,水星伶俐木都美。土星頑鈍言語澀,羅火為人貪可鄙。十一曜一星主一相,凡人之美惡、兇狠、溫和、古怪、俊逸,皆由各星形狀所稟生之初者也,非一而論之。

「辰星」(水)與「熒惑」(火)と相隨うの人は、雜七雜八の技藝很も多し。「太陽」の主る所の人は性情卻って遲疑退縮す。「月孛」の主る所の人は一生口舌是非多し。「辰星」の主る所の人は伶俐にして、「木星」の主る所の人は則ち樣樣皆美なり。「鎭星」(土)の主る所の人は愚頑遲鈍にして、言語訥澁す。「羅睺」與「熒惑」との主る所の人は貪婪にして而も可鄙なり。十一曜の中每の一顆の星は各一種の相貌を主り、凡人相貌の美と醜・性情の凶狠と溫和・古怪と俊逸とは、皆是れ各星の形狀に由りて初生の時に於いて禀受する所より來るにして、只だ一星に凭りて就中斷語を下す能わざるなり。

日月

太陽太陰單守命,間世英賢誰可並。忠直廉平性任真,覆庇生民朝野迥。若臨財帛金滿籯,倏忽翔威萬里程。臨在兄弟多生一,若居父母保年齡。子息一子真鸑鷟,奴僕一呼須百諾。

「太陽」與「太陰」と單獨命宮を坐守するは、此の人是れ隔世に方に出づるの英才賢士にして、誰か能く彼と比せんやを主る。彼は忠誠正直・廉潔公平・禀性純眞にして、能く百姓を庇護し、朝に在り野に在り卓然として群ならず。二曜若し財帛宮に臨まば、黃金箱に滿つるを主る。名聲威望頃刻の間飛揚して萬里なり。兄弟宮に臨むは、兄弟人數一個を多出するを主る。父母宮に居るは、父母高壽を得享するを主る。子息宮に落つるは、一個の兒子にして、而且是れ鸑鷟の一般の貴子を主る。奴僕宮に落つるは、一聲呼喚すれば便ち百人應諾するを主る。

臨妻賢敏必興家,照疾一生無患惡。遷宮務重多功績,官祿超榮兼重職。福德應知恆與升,相貌巍然美顏色。天福來臨期百六,滿用廟方魁福祿,官資榮顯至中書,士庶逢之發金谷。日月乃為人之父母,十二宮皆吉,只恐凶星相犯而欺之者,則不能為吉。

二曜妻宮に臨むは、妻子賢慧敏捷・一定して能く家業を興旺するを主る。疾厄宮を照るは、一生惡疾なきを主る。遷移宮に落つるは、任ずる所の職務重要・多く功績を立つるを主る。官祿宮に落つるは、榮顯超群・兼ねて要職を領するを主る。福德宮に落つるは、以て知るべし福分常に在りて・斷えず上升するを。相貌宮に落つるは、儀容巍然として觀るべく・顏色美好を主る。天福の曜の來臨は、正に百六限度を當り、また「滿用」と成りて而も廟地に居るは、福祿の中第一を數え、官階榮顯して以て中書の職に做到すべし。士人と百姓とそれに遇うも亦だ能く石崇金谷園の那樣に發家せん。「太陽」「太陰」は人の父母を象徵し、十二宮に落つる皆吉にして、只だ怕れ凶星の前來して侵犯欺凌することを、那れば就中吉と成り爲る能わざるなり。

金木

金星守命福昌熾,木性寬仁金禮義。若臨財帛粟麥豐,敏慧虹蜺為膽氣。兄弟金四木須三,父母長年福祿深。子息木三金主四,如臨奴僕盛車軫。

「太白」(金)命宮を坐守するは、福氣昌盛熾熱ならん。「木星」の性情は寬厚仁慈にして、「太白」の性情は禮を重んじ義を守る。二星若し財帛宮に臨まば、粟米麥穀豐足を主る。此の人機敏聰慧にして、膽氣長虹霓霞の一般のごとし。兄弟宮に落つるは、金は四人を主り・木は三人を主る。父母宮に落つるは、父母長壽・福祿深厚を主る。子息宮に落つるは、木は三個を主り・金は四個を主る。若し奴僕宮に落ちば、車馬僕從興盛を主る。

臨妻員敏期偕老,照疾多康災害少。遷宮之位任重權,官祿當之權永久。福德加臨福祿盈,貌宮應喜好顏容。若期百六添官爵,凡庶當之福勢隆。金木者,仁義之星也,凡在十二宮多為福,只怕惡星同宮,則不能自任其用,而從惡宿為凶者有之。

二星妻宮に臨むは、妻子端正敏慧・夫妻白頭偕老を望みべきを主る。疾厄宮を照るは、身體多く康健・災害稀少を主る。遷移宮に落つるは、重任を擔當し・權柄を手握するを主る。官祿宮に落つるは、權位長久にして失わざるを主る。福德宮に落つれば、福と祿と皆盈滿せん。相貌宮に落つれば、喜ぶべし一副の好容顏あるを。若し正に百六限度に逢えば、還って能く官爵を增添せん。就使平民百姓遇上するとも、福勢も亦だ隆盛ならん。「太白」與「木星」とは是れ仁と義の星にして、凡そ十二宮に落つる大多福を主る。只だ怕れ惡星の同宮することを、那樣なれば它らは能く自主して本性を發揮せず、反って惡宿に跟い隨いて凶曜と變ず、此の種の情形は是れあるなり。

夜火晝土

火星威焰恃賢親,土宿敦恭信且誠。臨照財宮多積聚,文章錦繡作公卿。兄弟火二土須五,田宅康寧期百六。子宮土五火主二,臨照奴牛須得取。照妻偕老年期百,臨在八宮無疾厄。

夜生は「熒惑」を取り・晝生は「鎭星」を取るは、二者各其の時を得。火星は威勢熾盛にして、全く賢德あるの親長の依恃あるに靠る。土宿は則ち敦厚恭謹にして、既に信を守り且つ誠實なり。它ら財帛宮を臨照するは、財物多く積聚あるを主る。文章錦繡にして、以て公卿の位に做到すべし。兄弟宮に落つるは、火は兩人を主り・土は五人を主る。田宅宮に落つるは、家宅康寧・正に百六の限に應ずるを主る。子女宮に落つるは、土は五個を主り・火は兩個を主る。奴僕宮を臨照するは、奴僕牛畜皆能く得取するを主る。妻宮を照るは、夫妻偕老して・百年を望みべきを主る。第八疾厄宮に落つるは、疾病災厄なきを主る。

遷宮調任總遷榮,兼有良朋貴親戚。官祿榮官掌權柄,常人爭訟欲拖延。若臨福德南山壽,相貌無虞但百年。大抵晝土福星魁,夜火終為百福謀。百六會時升廣漢,常人遇此旺錢財。夜火晝土者各得其時,所以不相反背,在十二宮為吉。

遷移宮に落つるは、職を調し遷轉して總歸榮顯・還って能く良朋と顯貴の親戚とを結交するを主る。官祿宮に落つるは、榮顯の官を做り・權柄を執掌するを主る。平常の人遇上せば、則ち爭訟の事ありて拖延して決せざらん。若し福德宮に落ちば、壽南山に比せんを主る。相貌宮に落つれば、一生虞なく・百年を安享するを主る。大體説來、白天出生は「鎭星」(土)を以て福星の首と爲し、夜裏出生は「熒惑」(火)を以て百福の謀主と爲す。正に百六限度相會するの時を當れば、以て廣漢の那樣の顯位に升遷すべし。平常の人遇上するも、亦だ錢財興旺を主る。夜は火を取り・晝は土を取り、各自其の時令に合す、ゆえに彼此幷して相違背せず、十二宮に落つる皆吉と算せん。

晝火夜土

莫教晝火夜兼土,命遇危亡即哀苦。若臨財帛罄囊傾,悖禮乖誠多莽鹵。兄弟只應多自處,田宅當之重父母。子宮絕嗣俱螟蛉,奴僕當之奴反主。若在七宮三五妻,土主惡死火分離。

切に白天出生の人をして「熒惑」に碰上せしめ・夜裏出生の人をして「鎭星」に碰上せしむる莫れ、このようの命は一たび危亡に遇えば便ち是れ哀苦なり。二者若し財帛宮に臨まば、囊空しく箱倒れ・錢財淨盡を主る。人と爲りて禮法に違背し・誠信に乖離し、多く粗野莽撞の擧あるを主る。兄弟宮に落つるは、只だ能く自己一人獨處せん。田宅宮に落つるは、父母重疊改換の事あるを主る。子女宮に落つるは、嗣を絕ち・養う所皆是れ過繼し來るの義子を主る。奴僕宮に落つるは、奴僕反って來て主人を欺凌するを主る。若し第七宮に落ちば、三五個の妻子を娶るを主る。「鎭星」(土)は妻室凶死を主り、「熒惑」(火)は夫妻分離を主る。

如當滿用來居婿,妻忌刑夫亦不宜。八宮惡疾夭天年,自縊風勞日火躔。腰腎干焦溼與腫,必當夜土惡迍邅。官祿之宮不可逢,遷移官厄繫囚中。若臨福德貧窮輩,相貌破形或性凶。

如果正に「滿用」の格を當りて而も女婿の位に落つれば、妻子の丈夫を妨克するを主り、同じく相宜ならざらん。第八宮に落つるは、惡疾を患えて而も夭亡天年を主る。若し白天出生して而も「熒惑」此に躔せば、還って自縊するかあるいは風勞の疾に死するを主る。若し腰腎枯焦し・身に濕腫を生ずるを見れば、那れは必定して夜生して而も「鎭星」權を當るの帶來するの惡運困頓なり。官祿の宮は它らをして碰上せしむべからず。遷移宮に落つるは、官司災厄・身囚牢の中に繋がるを主る。若し福德宮に落ちば、貧窮の輩に淪るを主る。相貌宮に落つれば、形貌殘破あるいは性情凶惡を主る。

忌星若也臨百六,命入荒郊定哀哭。滿中救援是三方,不在相中發衣祿。火本夜、土本晝,今而晝火、夜土,則相背逆而不向時,每事主人不利。

忌星若しまた正に百六限度に臨まば、命荒郊野外に歸し・家人只だ能く哀哭して一場せんを主る。須く此の「滿」の局の中に於いて救援を求め得んとせば、只だ能く三方の位の吉曜に靠りて、而も相貌宮の上より衣食俸祿を得るを指望する能わざるなり。火は本來夜に属し・土は本來晝に属し、如今白天生れて卻って火を當り・夜裏生れて卻って土を當れば、那れば本性と相違い・時令と相逆り、凡事皆人の不利を主るなり。

孛羅計

羅計孛臨本命宮,剛強暴虐足威風。臨財主執多權概,勢力過人膽氣雄。兄弟合胎皆異姓,若臨父母二三重。臨子一如兄弟應,或是螟蛉隨母聘。臨在妻宮主換妻,妻臨一例斷裁之。

「羅睺」「計都」「月孛」の三曜本命の宮に臨むは、此の人剛強暴烈・頗る威風あるを主る。財帛宮に臨むは、大權を掌握し・勢力人を過を過ぎ・膽氣雄壯を主る。兄弟宮に臨むは、同胞兄弟皆成りて異姓と爲るを主る。若し父母宮に臨まば、父母兩三重の多あるを主る。子女宮に臨むは、情形兄弟宮と同じくして、あるいは養う所は是れ母に隨いて改嫁して帶來するの義子なり。妻宮に臨むは、主に妻室を更換せんとす。女命の夫宮も亦だ此の一條に照らして一幷に裁斷せん。

倘逢滿用當居廟,免見刑傷主別離。滿用依然見惡星,依前刑剋濫無情。如臨奴僕奴牛盛,疾厄當之怪疾刑。遷宮任重足威權,官祿宮中事亦然。福德若臨皆滿用,貌宮威虐孰能前。三星臨宮若得廟旺,有吉星押之,則不為禍;有凶曜攻之,為害甚速。

倘若正に「滿用」の格に逢いて而又廟地に居れば、便以て刑傷を免去して、只だ離別を主らん。可是「滿用」の中若し依然惡星を見れば、那れば照舊刑克して、泛濫にして而も無情ならん。如し奴僕宮に臨まば、奴僕牛畜興盛を主る。疾厄宮に落つれば、則ち怪疾に染上するかあるいは刑傷を受くるを主る。遷移宮に落つるは、重任を擔當し・頗る威權あるを主る。官祿宮に落つるは、情形も亦だ一樣なり。福德宮に落つるは、皆須く「滿用」を成すか否かを看る。相貌宮に落つれば、則ち威勢凶虐にして、誰か能く彼の前面に擋たんや。此の三顆の星宮に臨むに若し能く廟を得旺を得・また吉星の壓制あれば、就中禍と成るに至らざらん。若し凶曜の攻犯あれば、爲害の來る極めて快からん。

水星

水星和順多能智,喜會日月木金氣。怕逢忌宿孛計羅,男可為奴女為妓。臨財財帛足昌榮,博覽詩書通六經。若臨兄弟宜一二,若同父母足年齡。在子一人為後裔,臨妻妻位皆吉利。

「辰星」(水)は人の和順・多才多智を主り、最も「太陽」「太陰」「木星」「太白」「紫気」と相會するを喜ぶ。怕るる所は是れ忌宿および「月孛」「計都」「羅睺」に遇上するなり、那樣なれば男的可能として奴僕に淪爲し・女的可能として娼妓に淪爲せん。水星財帛宮に臨むは、財帛充足昌盛榮顯を主る。此の人羣書を博覽し・六經に通曉せん。若し兄弟宮に臨まば、宜しく一兩個の兄弟あるべし。若し父母宮と相同なれば、父母年壽充足を主る。子女宮に落つるは、一個の兒子後嗣を承繼するを主る。妻宮に臨まば、則ち妻室の位皆吉利ならん。

若臨奴僕在犧牲,疾厄宮中無疾病。遷宮出處總榮歡,官祿當之掌大權。福德當之豐福壽,如居相貌性溫然。若期百六限無憂,更逢滿用足禎休。廟宮會遇升騰處,百里光華遍地流。水主智,好動之星,多則喜吉星輔之。

若し奴僕宮に臨まば、好處は牲畜犧牲の上に落つるなり。疾厄宮に落つるは、一生疾病なきを主る。遷移宮に落つるは、外出を論ぜず安居を論ぜず皆榮顯歡暢を主る。官祿宮に落つるは、大權を執掌するを主る。福德宮に落つるは、福分と壽數と皆豐厚を主る。若し相貌宮に居れば、性情溫和を主る。若し正に百六の限を當れば、運途憂患なし。更に「滿用」の格に逢えば、祥瑞美善皆很も充足せん。若し廟宮に於いて相會して而も升騰の處に遇上せば、光華以て百里の地を照遍すべし。水は智慧を主り、是れ動を好むの星にして、動くこと多きの時は就中吉星の傍に於いて輔助あるを喜ぶなり。

氣星

景星尊大最廉平,志氣孤高又敏明。臨在財宮多粟帛,文章擲地作金聲。兄弟子位三五人,僧家或說是孤辰。父母妻宮長福壽,第四宮中田宅盈。

「紫気」はまた景星と稱し、尊貴博大にして、最も廉正公平にして、人の志氣孤高・また機敏聰明を主る。它財帛宮に落つるは、糧穀布帛豐多を主る。作る所の文章は地に擲て聲あり、鏗鏘として金石のごとし。兄弟宮と子女宮とに落つるは、三到五人を主る。出家の僧人に對しては、ある者は又それを以て孤辰の曜と説成す。父母宮と妻宮とに落つるは、福壽長久を主る。第四宮に落つるは、田宅盈滿を主る。

奴生逢會多奴婢,疾厄當之斥禍災。若是遷宮俱顯職,正臨官祿上金階。福德當之福勢隆,貌宮喜主美顏容。如逢百六朝宸陛,庶位當之粟帛豐。氣好清閒,主九流藝術,得地主清貴,逢空陷為僧道,有壽,能解人之災厄。

奴僕宮に落ちて而も吉曜に逢會するは、奴婢衆多を主る。疾厄宮に落つるは、能く禍患災厄を斥退せん。若し是れ遷移宮に落ちば、皆顯職に身居するを主る。正に官祿宮に臨まば、則ち以て金階に登りて天子を朝見すべし。福德宮に落つれば、福勢隆盛せん。相貌宮に落つれば、喜ぶべし容顏美好を主るを。若し正に百六の限に逢えば、以て宮闕を朝拜すべし。就使平民の位それに遇うとも、亦だ糧米布帛豐足を主る。「紫気」は性清閑を好み、九流の中の藝術の事を主る。若し地を得れば、清高顯貴を主る。若し空亡に逢いて陷落せば、則ち出家して僧と爲り道と爲らん。它は長壽を主り、又能く人の災厄を化解せん。

羅計

大抵羅計本相對,莫把對宮推禍福。羅計權高日月星,直入火土乃為英。官高殺伐威名振,諫諍趨庭叩上清。值者多為天眷屬,不然將相是宗親。廟宮滿用人人好,群小當之破損身。羅星在天號曰天首,計星號天尾。諸星逆行,惟羅計順行,逢日月則蝕。

大體説來、「羅睺」與「計都」とは本就中相對するの兩端に位居し、可ならず更に常法に照らして對宮を拿りて禍福を推斷せん。此の兩曜の權勢は「太陽」「太陰」を高過し、若し直ちに「熒惑」(火)・「鎭星」(土)の位に入れば、反って英傑の象と成らん。官位崇高・生殺を掌握し・威名遠振するを主る。能く朝堂の上に於いて直言進諫し・宮廷に趨走し・天闕を叩問せん。此の一格に遇上するの人は多半是れ皇親國戚にして、然らざれば亦だ是れ將相の家の宗親なり。若し廟宮に落ちてまた「滿用」を成せば、人人皆好しと説く。可是一班の小人それに碰上せば、就中財を破り身を傷せん。羅星は天上に於いて「天首」と呼ばれ、計星は「天尾」と呼ばる。衆星は皆是れ逆行にして、唯だ羅・計の二曜順行し、它らは日月と相遇れば便ち日食月食を造成せん。

輪宮

天命為最己身欲強,值吉星以守照,獲厚福以無疆。倘入廟以清奇,更須高位;若陷囚而喜旺,又且何妨。太陽臨位而榮貴無災,月後入宮而清慈有福,美容貌而且秀,處人事而最足。

命を看るに天命の宮を以て最も重く爲し、自身の宮は則ち須く強旺せざるべからず。若し吉星の坐守あるいは照臨あれば、獲る所の厚福は就中邊際なからん。倘若廟に入りて而も氣象清奇なれば、更に當に高位に身居すべし。たとい陷地・囚地に落つるとも、只だ還って旺氣を帶びてあれば、又何の妨礙あらんや。「太陽」命位に臨むは、榮顯尊貴にして而も災なきを主る。「太陰」此の位の月后命宮に入るは、性情清雅慈和にして而も福あり・容貌美好秀麗・人情世事を處理するに最も周全を主る。

切防忌宿照臨而減算,除年大緊凶星對照而興災失祿。金潔體而立性多剛,水鼠眸而為人不一,非言辭之無準,惟處世之多失。木須清秀體長而好學文章,氣必寬慈,經史而博覽廣識,或云孤宿亦號官星。雲寡宿者為僧為道,道官星者有職有權。孛星身瘦小,而人前好說家風。

須く特別に忌宿の照臨して而も壽算を折損するを隄防し、尤も流年緊要の關頭に於いて、凶星對照すれば就中災禍を興起し・祿位を失わん。「太白」(金)の主る所の人は身體潔淨にして而も性を立つる剛強なり。「辰星」(水)の主る所の人は眼鼠目のごとく・人と爲りて前後一ならず、倒れて是れ言語に准頭なきにあらずして、是れ世を處して多く閃失あるなり。「木星」の主る所の人は清秀修長にして、學を好みて而も文章に擅す。「紫気」の性情は必定して寬厚慈和にして、經史を博覽し・見識廣博にして、亦だ説く人ある它を以て孤宿と爲し・また官星と呼ぶと。それを以て寡宿と説くは、此の人家を出でて僧と爲り道と爲るを主る。それを以て官星と説くは、職あり權あるを主る。「月孛」の主る所の人は身形瘦小なるも、卻って人の前に於いて自家の門風を誇説するを愛す。

羅計粗雄而膽大,性多鄙吝,喜獨居於一位,忌相會於諸星。惡曜而多白不安,凶星而遂成殃釁。火星赤黑煩燥暴以難瞞,土星矮肥最寡言而多慮。各分晝夜,切論晨昏,若為忌宿之臨,深作殃危之急。

「羅睺」「計都」の主る所の人は形貌粗豪雄壯・膽量大にして、性情卻って多く鄙吝にして、獨占一位を喜好し、衆星と相會するを忌む。它ら本是れ惡曜にして、多く眼白外露・心神安ならざるを主る。一旦成りて凶星と爲れば、就中災殃禍端を釀成せんと要せん。「熒惑」(火)の主る所の人は面色赤中に黑を帶び・性情煩躁暴烈にして、藏すとも藏す能わず。「鎭星」(土)の主る所の人は身形矮胖にして、最も是れ沈默寡言にして而も思慮繁多なり。これらは皆須く晝生夜生を分かち清め・還って須く晨昏時刻を細論して、若し碰上する所は是れ忌宿の臨照なれば、那れば就中當に最も緊急の災殃危難と作して看るを要す。

財帛宮位吉凶可知,遇木星而守照,無凶曜以為奇,資財必獲於昌榮,金庫盈滿於囊篋,平生空乏。水土難欺,金氣歸垣,與木曜以頗同,日月同宮主人財而猶旺,火孛兩曜須破敗以無成,羅計二星主離祖而有望。吉凶混雜,前後須知多寡,宜詳高低無妄。

財帛宮の吉凶は是れ以て推知すべく、若し「木星」の坐守あるいは照臨に遇いて、又凶曜の摻雜なければ、便ち是れ奇格にして、資財必定して昌盛榮顯・金庫箱に滿ち篋に滿たん。一生空乏なるに至っては、則ち是れ水・土の曜難く欺壓して而も力足らざるの致す所なり。「太白」(金)與「紫気」と各其の本垣に歸すれば、其の效驗は「木星」と大體相同なり。「太陽」「太陰」同宮するは、人の財物尤も旺盛を主る。「熒惑」與「月孛」の兩曜此に落つるは、只だ能く破敗して而も一成する所なからん。「羅睺」「計都」の兩星は、則ち祖業を離れて別に指望あるを主る。若し吉凶交錯混雜すれば、就中須く前後吉凶各占めおる多少を看て、務めて詳審高低し、妄に斷語を下すべからざるなり。

兄弟宮數要知多寡之分,星宿推遷須識吉凶之佐。值太陽者先損其父,遇太陰者卻無其母。土星生晝,兄弟而五人;金星夜值,鴈行之四個。計羅二三,木氣還多,水土兩娘,而生火星爾我而已。

兄弟宮は須く人數の多寡の分を斷出し、還って須く星宿の推移變遷の上より吉凶の佐證を認清す。「太陽」に遇上するは、先に其の父を損せん。「太陰」に遇上するは、反って母親なからん。「鎭星」(土)にして而も白天出生なれば、兄弟五人を主る。「太白」(金)にして而も夜裏命に值すれば、雁行の中に四個あるを主る。「計都」「羅睺」は二三人を主り、「木星」「紫気」は還って更に多からん。「辰星」(水)與「鎭星」(土)とは兩位の母親より出づるを主る。若し「熒惑」(火)の下に生れば、那れば就只だ你我兩人のみに過ぎざらん。

田宅宮分,惟日月之最吉,父母重兮,喜金之極強。孛計若臨而損破,火羅土照以難堪大。欣紫氣加臨,田園豐盛;最喜木星守照,財產俱昌。男女宮內得火者一雙,子孫位中遇木星而三個,太陽得位,一二人而有可成。月曜入宮,二三子一雙無禍;水星一子須聰明;彗孛無男常坎坷;計羅有克,火星難保於初;前太乙多傷,紫氣頭兒決克破。

田宅此の一宮の分野は、「太陽」「太陰」を以て最も吉利と爲す。若し父母に重疊改換の象あるを主れば、則ち「太白」(金)の極めて強旺を喜ぶ。「月孛」「計都」若し來臨して照れば、田宅損壞破敗を主る。「熒惑」「羅睺」「鎭星」照臨せば、其の害更に是れ承受し難からん。喜ぶべきは是れ「紫気」の加臨にして、田園豐盛を主る。最も喜ぶは「木星」の坐守照臨にして、財産樣樣昌盛を主る。男女宮に至っては、「熒惑」(火)を得るは子女一雙を主る。子孫の位「木星」に遇上するは三個を主る。「太陽」位を得るは、一兩人にして而且能く成就あるを主る。「太陰」宮に入るは、兩三個の兒子にして、其の中の一雙は以て禍なきを保すべきを主る。「辰星」(水)は一個の兒子にして、而且聰明を主る。彗星與「月孛」とは子なき・一生坎坷を主る。「計都」「羅睺」は克害あるを主り、「熒惑」は則ち連れて頭一胎も亦だ保ち難し。「太乙」前に在るは、多く傷損を主る。「紫気」此に落つるは、頭一個の孩子は斷定して克破せんと要せん。

奴為惡曜,吉凶不殊。日守則防父沒,月照則當母除。若遇惡星而入此,定係蓬蓽以安身;倘逢吉曜而加臨,須知僕馬以昌盛。夫宮無異,妻位且同。最喜金氣而相照,惟嫌日月以難逢。火星土宿而非忌,咸安木宿端正。彗孛計羅而二三,多厄水宿孤窮。若惡星以相臨,於鼓盆而難逃。

奴僕宮は本就中惡曜の位に属し、吉と凶とは此に於いて多大の分別なからん。「太陽」坐守すれば、須く父親の亡故を隄防すべし。「太陰」照臨すれば、則ち應に母親の身上に失あるべし。若し惡星の此の一宮に進入するに遇えば、斷定して只だ能く蓬門蓽戸の中に棲身せん。倘若吉曜の加臨に逢上せば、那れば就中須く知るべし僕從車馬皆昌盛せんことを。女命の夫宮に至っては、男命の妻位の斷法と幷して二致なからん。此の一宮は最も「太白」(金)與「紫気」との相照を喜び、只だ嫌う是れ「太陽」「太陰」の相逢し難きを。「熒惑」(火)與「鎭星」(土)とは此に於いて倒れて忌曜と算せず、皆能く安穩せん。「木星」あれば則ち更に配偶端正を主る。彗星・「月孛」・「計都」・「羅睺」は再婚兩三次・災厄很も多きを主る。「辰星」(水)は則ち孤独貧窮を主る。若し惡星の臨照あれば、那れば就中鼓盆の嘆を免れず、喪偶の痛を遭うを要せん。

疾厄之位兮知吉知凶,禍患之宮兮理優理正。太陽臨位,百禍俱消;月曜入宮,而一身遭釁。水主蹇厄,孛守而喉腹生災;火主眼腰,土臨而心胸疾定。木金救解,災痾不致於侵凌;羅計為憂,手足安能於馳騁。宜當仔細推詳,庶無一毫差謬。

疾厄此の一位は以て吉凶を斷出すべく、禍患此の一宮も亦だ自ら理路循るべきありて、或いは優或いは正皆能く推明せん。「太陽」此の位に臨むは、百般の禍患皆能く消散せん。「太陰」宮に入れば、則ち一身禍釁を遭うを要せん。「辰星」(水)は困頓厄難を主り、「月孛」坐守すれば咽喉と腹部とに災を生ず。「熒惑」(火)は眼目と腰部の病を主り、「鎭星」(土)此に臨まば則ち斷定して心胸の疾あらんとす。若し「木星」「太白」(金)の來て救解するを得ば、疾病災痛就中其の身を侵凌するに至らざらん。若し是れ「羅睺」「計都」の憂うべきなれば、手足又怎能に自如に奔走せんや。これらは皆當に仔細に推詳して、こそ一絲一毫の差錯あるに至らざらん。

遷移之位逢火孛,切忌遠行;合照之方遇羅?,必須破宅。太陽嫌晦怕囚,木金多樂於風流,水氣卻豐於財帛。官祿吉曜,職權自昌,日月相逢之最貴,羅計入廟以為強,孛星守而刑獄難逃,木氣臨而資財豐盛。

遷移の位若し「熒惑」(火)與「月孛」とに逢えば、切に遠門に出ずるを忌む。合照の方若し「羅睺」に遇えば、家宅必定して破敗せん。「太陽」此に在るは晦暗を嫌い囚陷を怕る。「木星」「太白」(金)此に落つるは、多く風流の事を以て樂と爲す。「辰星」(水)與「紫気」此に落つるは、反って財帛の上に於いて豐足せん。官祿宮若し吉曜を得れば、職位權柄自然昌盛せん。「太陽」「太陰」相逢するは最も尊貴にして、「羅睺」「計都」廟に入れば則ち強勢を顯し、「月孛」坐守すれば就中刑獄の災を逃れ難く、「木星」「紫気」臨照すれば則ち資財豐盛せん。

福德宮神最宜明淨,此一宮之強盛,獲百福以來臨。倘逢凶曜之加,壽齡何保;縱有吉星之助,財產須傾。且聞相貌之宮,須識凶吉,詳推全籍身命之宮,始知禍福堪憑。所以星辰五六,榮枯貴賤以安排;宮分四三,否泰窮富而列定。宜詳宜究,愈審愈精。

福德宮の星神は最も清明潔淨を宜として、此の一宮強盛なれば、百般の福氣便ち之れに隨いて來らん。倘若凶曜の加臨に碰上せば、壽數は還って怎麼樣保得住せんや。縱い吉星の相助あるとも、財産も亦だ終究傾覆せんと欲せん。再び説く相貌の宮は、亦だ須く凶吉を辨明すべく、但だ詳細に推斷するは全く須く身宮與命宮とに依靠して、こそ知る禍福に憑據あるを。ゆえに星辰の五六の數は、人の榮枯貴賤を皆安排して定め、宮位の四三の分は、人の否泰窮富を皆排列して定めたり。これらは皆當に詳かに推究を加え、越しく審愼すれば越しく精確ならん。

張果星宗十四

太陽算法日篇

置積日減一算,以三百六十五日二十五分五十杪為一周天之數除之。冬至行盈度,夏至行縮度,漸盈漸縮不可概論,今以盈縮中間率行一度算之。冬至:日行一度五分、時行八分七十四杪。小寒:日行一度四分、時行八分七十六杪。大寒:日行一度三分、時行八分四十八杪。立春:日行一度二分、時行八分四十九杪。

「太陽」の行度を推算するの方法は、先に積日の數を取り一算を減じ、再以三百六十五日二十五分五十杪此の周天の數を以て除す。太陽は冬至自り以後行る所は是れ盈度にして、夏至自り以後行る所は是れ縮度にして、盈縮の間逐漸變化して、能く一概に論ずべからず、如今就中盈縮の間の中率を取り、毎日一度に按じて計算す。各節氣の行度は下のごとし。冬至は、毎日一度五分を行り、毎時八分七十四杪を行る。小寒は、毎日一度四分を行り、毎時八分七十六杪を行る。大寒は、毎日一度三分を行り、毎時八分四十八杪を行る。立春は、毎日一度二分を行り、毎時八分四十九杪を行る。

雨水:日行一度一分、時行八分四十一杪。驚蟄:日行一度一分、時行八分二十三杪。春分:日行一度、時行八分。清明:日行九十九分、時行八分二十四杪。穀雨:日行九十八分、時行八分十八杪。立夏:日行九十七分、時行八分八杪。小滿:日行九十六分、時行八分。芒種:日行九十五分、時行七分九十六杪。夏至:日行九十五分、時行七分九十六杪。

雨水は、毎日一度一分を行り、毎時八分四十一杪を行る。驚蟄は、毎日一度一分を行り、毎時八分二十三杪を行る。春分は、毎日一度を行り、毎時八分を行る。淸明は、毎日九十九分を行り、毎時八分二十四杪を行る。穀雨は、毎日九十八分を行り、毎時八分十八杪を行る。立夏は、毎日九十七分を行り、毎時八分八杪を行る。小滿は、毎日九十六分を行り、毎時八分を行る。芒種は、毎日九十五分を行り、毎時七分九十六杪を行る。夏至は、毎日九十五分を行り、毎時七分九十六杪を行る、行度此に至りて最も縮す。

小暑:日行九十六分、時行八分。大暑:日行九十七分、時行八分。立秋:日行九十八分、穀雨同。處暑:日行九十九分、清明同。白露:日行一度、驚蟄同。秋分:日行一度、春分同。寒露:日行一度一分、雨水同。霜降:日行一度二分、立春同。立冬:日行一度三分、大寒同。小雪:日行一度四分、小寒同。大雪:日行一度五分、冬至同。

小暑は、毎日九十六分を行り、毎時八分を行る。大暑は、毎日九十七分を行り、毎時八分を行る。立秋は、毎日九十八分を行り、時に行るの數は穀雨と同じ。處暑は、毎日九十九分を行り、淸明と同じ。白露は、毎日一度を行り、驚蟄と同じ。秋分は、毎日一度を行り、春分と同じ。寒露は、毎日一度一分を行り、雨水と同じ。霜降は、毎日一度二分を行り、立春と同じ。立冬は、毎日一度三分を行り、大寒と同じ。小雪は、毎日一度四分を行り、小寒と同じ。大雪は、毎日一度五分を行り、冬至と同じ。以て見るべし下半年の行度は上半年と恰好前後對應するを。

太陽總論

太陽乃火之精,為人君之象,父之配。行度有盈縮,故明歷者,以七十餘年立歲差之法,以追日度之真。太陽過宮不同,推人命宮未免有異,術者不可不審。自奎宿八度至十三度為正廟,自婁宿八度至十三度為正旺,自胃宿一度至七度為次旺,躔虛、房、星、昴四宿為升殿,獅子午上為本宮,乃中天離明之地。天光所照無私,會金水二星於身命二宮,皆主利名文章貴,品清職忌蝕怒,火土同宮則有害,夜生為背宿,晝生為嚮明。

「太陽」は是れ火の精氣の化する所にして、人間の君主を象徵し、また父親と相配す。其の行度は盈あり縮あり、ゆえに歴法に精通するの人は、七十余年一度の歲差の法を用い、以て太陽の眞正の行度を追求す。太陽の宮を過ぐるの時刻は各家同じからず、人の命宮を推算して差異を出さざるを免れず、術家は能く仔細に審辨せざるべからず。奎宿八度より十三度に到るは是れ「正廟」の地にして、婁宿八度より十三度に到るは是れ「正旺」の地にして、胃宿一度より七度に到るは是れ「次旺」なり。虛・房・星・昴のこの四宿に躔るは「殿に升る」と呼ぶ。午位の上の獅子宮は是れ其の本宮にして、正に是れ中天離明の地なり。太陽の光照は私心なし、若し身宮・命宮の此の兩宮に於いて「太白」(金)と「辰星」(水)と會上せば、皆名利雙收・文章を以て顯貴・品級清要・職位尊崇を主る。忌む所は是れ日食と太陽の色を失うの怒なり、若し「熒惑」(火)・「鎭星」(土)と同宮すれば就中害あらん。夜裏出生の人は太陽を以て背宿と爲し、白天出生の人こそ是れ明に向かいて用を得るなり。

太陽歌斷、源髓歌

七政昭回日最尊,配人父道象人君。晨朝杲杲從東出,萬國葵傾暖似春。照人命,守人身,員滿形容性又溫。言語殊常人仰重,處心無黨亦無嗔。

七政循環運轉し、其の中「太陽」を以て最も尊貴と爲し、它は人間の父道に配應し、君主に取象す。清晨光明燦爛として東方より升起し、萬國百姓は葵花のごとくそれに向かいて傾側し、暖意春天に同じ。太陽人の命宮を照り・人の身宮を守るは、此の人形容圓滿端好・性情溫和を主る。言語凡響と同じからずして、人の仰慕敬重する所と爲り、居心公正にして、黨を結びて私を營せず、亦だ輕易に怒らざらん。

或與水木相會合,文章卓斝動乾坤。金星同位好婚姻,財家財物送來頻。夜見土星晝見火,須防病患及尊親。首尾更來須惡死,紫氣緇流及道門。忽有孛星相邂逅,瘵癆說出病根源。

太陽若し「辰星」(水)・「木星」と相會合せば、文章卓越出衆・足りて天地を震動するを主る。「太白」(金)と同じく一位に處せば、婚姻美滿・財家の財物頻頻として門に送上するを主る。夜裏出生して而も「鎭星」(土)を見・白天出生して而も「熒惑」(火)を見れば、皆須く自身病を生じおよび尊長の損受くるを隄防すべし。「天首」羅睺與「天尾」計都と更に來れば、就中凶死を防ぐを要す。「紫気」と相會せば、則ち緇衣僧流と道門とに入るを主る。若し忽然「月孛」と邂逅相遇すれば、那れば就中癆瘵の症の上より他の病根を説くを要せん。

臨財帛,聚金銀;田宅多招好佃賓;閒極位中兄弟貴;子宮逢著只一人;六宮陷弱主克父;八宮一世沒災迍;西沒美妻顏似玉;九位逢之好遠行;官祿有官兼有祿;福宮一世自安寧;相貌之宮美顏色。細將星宿好推評。

太陽財帛宮に臨むは、金銀を聚斂するを主る。田宅宮に臨むは、多く能く好きの佃戸賓客を招來せん。兄弟此の閑弱の位に落つるは、反って兄弟顯貴を主る。子女宮に落つるは、只だ一個の孩子を主る。第六宮此の陷弱の地に落つるは、父親を克傷するを主る。第八疾厄宮に落つるは、一生災厄困頓なきを主る。第七妻宮に西没するは、妻子容貌白玉のごときを主る。第九遷移宮に落つるは、遠行するに宜しきを主る。官祿宮に落つるは、既に官職あり又俸祿あらん。福德宮に落つるは、一生安寧を主る。相貌宮に落つるは、容顏美好を主る。これらは皆須く各星宿を細細推詳評斷してこそ好し。

太陽交會、聿斯經

日月:日月同宮主舊聲,文章富貴有科名。晝夜分司兼旺廟,始知明主秉鈞衡。日木:日木同宮貴顯臣,平生多福少災迍。木星是主兼乘旺,必作當朝上貴人。

太陽と太陰と相交わる。「太陽」與「太陰」と同居一宮するは、舊有の聲望を承襲し・文章に凭りて而も富貴・能く科第の名を獲るを主る。二曜晝夜各其の職を司り、また皆旺地廟地に在れば、此れこそ知る此の人は以て明主を輔佐し・國政を執掌するの重臣を做るべきを。太陽と木星と相交わる。「太陽」與「木星」と同宮するは、此の人是れ顯貴の臣・一生福多く・災厄困頓少なきを主る。若し「木星」正に是れ命主にして而もまた旺に乘ずれば、必定して成りて當朝の上等の貴人と爲らん。

日火:日火同宮失火炎,禍盈百六莫逃潛。天災遇此民遭厄,夭喪生民害義廉。日土:日土相逢慶瑞饒,天產人龍佐聖朝。星臨百六邦家泰,萬福攸同百禍消。

太陽と火星と相交わる。「太陽」與「熒惑」(火)と同宮するは、火氣失控して炎盛・禍患百六限度の内に於いて充盈・躲るとも躲る能わざるを主る。此の一格に遇上せば、天災降臨し・百姓厄に遭う。夭亡喪亡・道義と廉恥とを損害するを主る。太陽と土星と相交わる。「太陽」與「鎭星」(土)と相逢するは、慶賀祥瑞豐饒にして、上天人中之龍を生出して聖朝を輔佐せしむ。此の星百六限度に臨むは、國家安泰・萬福齊聚・百禍消散を主る。

日金:日金相遇福生民,必產奇材異世倫。百六會時天福熾,當知慶瑞在今辰。日水:日水相逢慶瑞盈,欣逢水日賀昇平。人生值此人中瑞,間世奇才播大名。

太陽と金星と相交わる。「太陽」與「太白」(金)と相遇るは、福澤百姓に降り・必定して奇才を生出し・同輩を超越するを主る。百六限度の内に於いて相會するは、天の賜うの福熾盛にして、當に知るべし慶賀祥瑞就中眼前此の一刻に在るを。太陽と水星と相交わる。「太陽」與「辰星」(水)と相逢するは、慶賀祥瑞盈滿して、欣喜として水日の相逢を看て、以て太平盛世の爲に道賀すべし。人生此の一格に遇上するは、本人便ち是れ人中の祥瑞にして、是れ世を隔ててこそ出づるの奇才にして、聲名遠播せん。

日氣:太陽紫氣喜相逢,潤澤生民稼穡豐。百六會時祥瑞應,人生會此必三公。日孛:日孛同宮最不嘉,只宜為旅不宜家。生逢白晝多災疾,夜則康寧無嘆嗟。

太陽と紫気と相交わる。「太陽」與「紫気」と相逢するは最も喜ぶべく、恩澤百姓に潤及し・莊稼豐收せん。百六限度の内に於いて相會するは、祥瑞の兆應驗せん。人生此の一格に遇上せば、必定して三公の位に做到せん。太陽と月孛と相交わる。「太陽」與「月孛」と同宮するは最も不吉利にして、このようの人は只だ外に羈旅するを宜として、家業を守るを宜しとせず。白天出生の人は多く災病ありて、夜裏出生の人は反って康寧にして、歎息するを須とせず。

日羅:太陽正照被羅侵,父死他鄉兒沒親。先代家財多破盡,奔波衣食不如人。日計:日計相逢景福昌,官尊直諫佐明王。怕逢朔旦生奸偽,百六如逢大不祥。

太陽と羅睺と相交わる。「太陽」正照の時「羅睺」に侵犯せられれば、父親他鄕に客死し・兒子親長を失うを主る。先輩の留下するの家財多半破敗殆盡し、本人奔波勞碌にして、衣食還って別人に如かざらん。太陽と計都と相交わる。「太陽」與「計都」と相逢するは、大福昌盛・官位尊崇・能く直言進諫し・明君を輔佐するを主る。怕るる所は是れ朔日清晨に生るるなり、那れば就中奸邪虛僞の心を生出せん。若し百六限度の内に於いて相逢せば、更に是れ大いに不祥なり。

太陽入宮、樞要歌

日子:天宜本是太陽星,遇夜生人卻有情。若在日生光太昧,祿高到底總無成。夜生人主吉,日生人無成。日丑:太陽居丑號天幽,此位來屬斗牛。若是照臨官祿地,管教一世盡優遊。丑宮陰靜主人清閒之象。

太陽子宮に入る。いわゆる「天宜」は本來就中太陽星の此れに在るの化名にして、夜裏出生の人に遇上すれば反って情あらん。若し是れ白天出生なれば、太陽子宮に在りて光芒太も暗昧に過ぎ、縱い祿位很も高くとも、到頭來終究一成する所なからん。ゆえに夜生の人は吉を主り、晝生の人は成無し。太陽丑宮に入る。太陽丑宮に居るは、名號「天幽」、此の位置は斗宿と牛宿とに属す。若し官祿の地を照臨せば、包管して此の人一生優游自在せん。丑宮は陰柔安靜にして、人の清閑の氣象あるを主る。

日寅:日居人馬號天桑,光照東昇遍萬方。祿厚福高名必顯,也應補袞坐朝堂。有日出扶桑之象,日之喜宮也。日卯:太陽出卯曰天烏,稟性英明大丈夫。多藝多才非俗士,一生榮顯祿盈餘。卯乃日出之門戶,主人俊偉。

太陽寅宮に入る。太陽人馬宮に居るは、名號「天桑」、光芒東方より升起して、萬方を照遍す。俸祿豐厚・福分高遠・聲名必定して顯達を主り、亦だ當に袞服を補綴し・朝堂に坐鎭して、輔弼大臣を做るべし。此の一格は太陽扶桑より升起するの象あり、寅宮は正に是れ太陽の喜宮なり。太陽卯宮に入る。太陽卯位より升出するは、名づけて「天烏」、此の人禀性英明・是れ一個の大丈夫を主る。多才多藝にして、庸俗の輩にあらず、一生榮顯・俸祿有餘せん。卯位は正に是れ日出の門戸にして、ゆえに人の俊偉不凡を主る。

日辰:日出龍門角亢方,變名天爽最輝光。修文必定登科甲,管取聲名達廟堂。日到辰宮有光明,顯達之象。日巳:日臨雙女號幽微,祿厚權高勢位巍。年少功名即顯達,藍衣換取綠袍歸。日乘旺於巳故得顯達。

太陽辰宮に入る。太陽龍門自り升出し、正に角宿・亢宿の方を當り、此に於いての變名は「天爽」と呼び、光輝最も盛んなり。文業を研習して必定して科に登り甲に中るを主り、包管して聲明朝堂の上に傳る。太陽辰宮に到るは光顯耀して、是れ顯達の象なり。太陽巳宮に入る。太陽雙女宮に臨むは、名號「幽微」、俸祿豐厚・權柄高重・勢位巍峨を主る。年紀輕輕として功名就中顯達し、平民の藍衫を脫ぎ・官員の綠袍に換えて歸來せん。太陽巳宮に在りて旺に乘ず、ゆえに能く顯達せん。

日午:日到離明曰少微,此為君位眾星依。縱逢惡曜同宮分,也要還他著錦衣。午為人君日之正位,故諸星不敢犯。日未:太陽臨未號天輝,日月交光世所希。設若太陰無落陷,君臣慶會管樞機。未乃月之正位日到,此日月相會主吉。

太陽午宮に入る。太陽離明の位に到るは、名づけて「少微」、此の處は是れ君王の位にして、衆星皆來て依附す。縱い惡曜の同宮分據に遇上するとも、亦だ還って須く彼をして錦繡の衣を著け・富貴を享受せしむるを要せん。午位は是れ人君の位にして、亦だ是れ太陽の正位にして、ゆえに衆星敢えて冒犯せざるなり。太陽未宮に入る。太陽未宮に臨むは、名號「天輝」、日月交映し・是れ世上少なからざるの格局なり。假使「太陰」落陷なければ、君臣慶會・本人樞機要務を執掌するを主る。未宮は本是れ太陰の正位にして、太陽此に到れば、正に是れ日月相會して、ゆえに吉を主る。

日申:天暗元來屬在申,太陽到此晦光明。若還誕晝逢斯曜,作事須教百不成。申屬陰日已西沉。日酉:陽到金牛號九空,夜生雖夭卻亨通。日生用事俱無力,若變刑囚不善終。酉為金牛,日到此無光,作事不成。

太陽申宮に入る。いわゆる「天暗」は原來申宮に属し、太陽此の處に到れば光明就中晦暗す。倘若是れ白天出生して而も此の一曜に逢上せば、事を做起すに包管して百事成ならざらん。申宮は陰に属し、此の時太陽已に西沉せり。太陽酉宮に入る。太陽金牛宮に到るは、名號「九空」、夜裏出生の人は雖説短壽なるも、運途は還って亨通せん。白天出生の人は凡そ作爲ある皆力施す可ならず、若し太陽また變じて刑囚の曜と爲れば、更に善終を得ざるを主る。酉宮は是れ金牛宮にして、太陽此に到れば光芒なく、ゆえに事を做して成らざるなり。

日戌:日臨戌位曰天樞,此地元來是旺居。更得太陰相會照,一生榮貴福盈餘。日入廟旺之地主榮貴。日亥:太陽光照爍天門,玉璽為名象屬君。倘若化為官祿曜,少年平步立功勳。亥為天門日朝天矣,主人聰明英傑。

太陽戌宮に入る。太陽戌位に臨むは、名づけて「天樞」、此の一塊の地方は原來就中其の旺居なり。若し更に「太陰」の相會照臨を得ば、一生榮顯尊貴・福氣有餘を主る。太陽廟旺の地に進入す、ゆえに榮貴を主る。太陽亥宮に入る。太陽の光輝天門を照耀するは、此に於いて「玉璽」を以て名と爲し、君主に取象す。倘若它化して官祿の曜と爲れば、此の人少年の時便能く平步靑雲して・功勳を建立するを主る。亥位は是れ天門にして、太陽此に到れば便ち是れ朝に天するの象にして、人の聰明にして而も英傑の才を主る。

太陽躔度、玉關歌

日角:日躔角宿號天成,晚歲豐亨少亦貧。膽大心高超眾庶,前程端擬大聲名。角屬木得十二度。日亢:日躔亢宿號天柱,學問文章有今古。為人歡樂最賢豪,性識孤高名未遇。亢屬金得九度。

太陽角宿に躔る。「太陽」角宿の上に行到するは、名號「天成」、晚年豐足亨通・年少の時卻って貧寒を主る。此の人膽量大・心氣高・尋常の輩を超出し、前程望みべく大名聲を成就せん。角宿の五行は木に属し、十二度を占む。太陽亢宿に躔る。「太陽」亢宿の上に行到するは、名號「天柱」、學問文章古今を貫通するを主る。人と爲りて歡暢にして、最も是れ賢達豪邁なれども、只だ是れ性情見識孤高にして、一時還って機緣に遇上して名を成す能わざらん。亢宿の五行は金に属し、九度を占む。

日氐:日躔氐宿號天符,美貌堂堂出眾徒。性快心高多自耐,江湖漂泊少年孤。氐屬土得十六度。日房:日躔房宿號天祿,潔靜為人享清福。高才富學有聲名,耿介超群還不俗。房乃太陽之位得五度。

太陽氐宿に躔る。「太陽」氐宿の上に行到するは、名號「天符」、容貌美好堂堂・出類拔萃を主る。性情爽快・心志高遠・多く能く自我忍耐するも、只だ是れ須く江湖を漂泊して、少年の時便ち孤苦無依せん。氐宿の五行は土に属し、十六度を占む。太陽房宿に躔る。「太陽」房宿の上に行到するは、名號「天祿」、人と爲りて潔淨安靜・清閑の福を享有するを主る。才高く學富えて・聲名を享有し、性情耿直にして、超群拔俗せん。房宿は正に是れ太陽の本位にして、五度を占む。

日心:日躔心宿號天昌,白日生人福壽康。若至晚年尤享福,一生終是足衣糧。心乃太陰之位亦得六度。日尾:日躔尾宿號天枵,白日生人富益饒。性急多才人莫敵,夜生鄙俗事煩騷。尾屬火得一十八度。

太陽心宿に躔る。「太陽」心宿の上に行到するは、名號「天昌」、白天出生の人は福壽康寧せん。晚年に到りて尤も福を享け、一生衣食糧米總は充足せん。心宿は是れ「太陰」の本位にして、亦だ六度を占む。太陽尾宿に躔る。「太陽」尾宿の上に行到するは、名號「天枵」、白天出生の人は富足豐饒せん。此の人性子急躁にして而も多才にして、傍人匹敵し難し。若し是れ夜裏出生なれば、就中鄙俗に流りて、諸事煩擾騷動せん。尾宿の五行は火に属し、十八度を占む。

日箕:日躔箕宿號天魁,俊乂文章有大才。父母必須生貴子,官高位顯列三臺。箕屬水得九度。日斗:日躔斗宿號天明,剛勇方為膽氣英。產業經營辛苦置,老年豐富享安平。斗屬木得二十四度。

太陽箕宿に躔る。「太陽」箕宿の上に行到するは、名號「天魁」、才俊出衆・文章大有本領を主る。父母必定して貴子を生下し、此の人官位高く・地位顯く、以て三台の位に列すべし。箕宿の五行は水に属し、九度を占む。太陽斗宿に躔る。「太陽」斗宿の上に行到するは、名號「天明」、剛強勇毅・膽氣英武を主る。家業産業は須く辛苦經營に靠りてこそ置辦し起るを得、老年に到りてこそ豐足富有して・太平を安享せん。斗宿の五行は木に属し、二十四度を占む。

日牛:日躔牛宿號天機,機變尤長文藻馳。更得木生來贊助,榮貴聲名天下知。牛屬金得六度。日女:日躔女宿號天德,清秀聰明多智識。天文元象性孤奇,白日生人最為吉。女屬土得一十度。

太陽牛宿に躔る。「太陽」牛宿の上に行到するは、名號「天機」、機敏善變尤も擅長・文采辭藻馳名を主る。若し更に「木星」の相生し來て贊助するを得ば、榮顯尊貴・聲名天下皆知せん。牛宿の五行は金に属し、六度を占む。太陽女宿に躔る。「太陽」女宿の上に行到するは、名號「天德」、清秀聰明・多く智慧見識あるを主る。此の人天文星象を研じるを喜び、性情孤高奇特にして、白天出生最も吉利なり。女宿の五行は土に属し、十度を占む。

日虛:日躔虛宿號天司,耿直聰明膽氣兼。白日生人多富盛,夜生逢此足迍邅。虛日鼠太陽之位得九度。日危:日躔危宿號天隆,性直文章學問豐。營運資財難積蓄,老年方見免災凶。危月燕乃太陰之殿,得一十五度。

太陽虛宿に躔る。「太陽」虛宿の上に行到するは、名號「天司」、人と爲りて耿直聰明・兼ねて膽氣あるを主る。白天出生の人は多く富足興盛を主り、夜裏出生して而も它に逢上せば則ち困頓多難せん。虛日鼠は是れ太陽の本位にして、九度を占む。太陽危宿に躔る。「太陽」危宿の上に行到するは、名號「天隆」、性情正直・文章と學問と皆豐厚を主る。只だ是れ資財を經營して積蓄し難く、須く老年に到りてこそ災凶を免れん。危月燕は是れ「太陰」の宮殿にして、十五度を占む。

日室:日躔室宿號天福,膽氣權謀性多欲。平生安樂少災迍,父母康健延金谷。室火豬得一十七度。日壁:日躔壁宿水金連,皓魄相同福自綿。祿馬更來相會聚,果然折得桂花鮮。壁水貐得九度。

太陽室宿に躔る。「太陽」室宿の上に行到するは、名號「天福」、膽氣足りて・權謀あるも、只だ是れ性情多欲を主る。一生安樂・災厄困頓少なく・父母康健にして、家業金谷園のごとく綿延せん。室火豬は十七度を占む。太陽壁宿に躔る。「太陽」壁宿の上に行到するは、水・金の氣と相連屬して、好く皎潔の月魄と輝きを同じうするに比し、福氣自然綿長せん。若し「祿星」「馬星」更に來て會聚せば、果然能く新鮮の桂枝を折得して・科に登り第に及ばん。壁水貐は九度を占む。

日奎:日躔奎宿號端守,富貴榮華年壽久。文章高貴眾難加,白日生人福自有。奎木狼得一十八度。日婁:日躔婁宿號天宮,大尹公卿將相逢。年少便膺居鼎鼐,生時值此必興隆。婁金狗得一十二度。

太陽奎宿に躔る。「太陽」奎宿の上に行到するは、名號「端守」、富貴榮華・年壽長久を主る。文章高妙尊貴にして、衆人超過し難し。白天出生の人は自然福あらん。奎木狼は十八度を占む。太陽婁宿に躔る。「太陽」婁宿の上に行到するは、名號「天宮」、能く大尹・公卿を做り・將相と伍するを主る。年紀輕輕として就能く宰輔鼎鼐の職を擔任せん。出生の時正に此の度に值せば、家道必定して興隆せん。婁金狗は十二度を占む。

日胃:日躔胃宿號天解,令德性賢位安泰。脾疾冷涎身有壽,日生卻得年高邁。胃土雉得一十五度。日昴:日躔昴宿號天房,耐事經營足食糧。才略機謀多智策,稱為當世一賢良。昴日雞乃太陽之位,得一十度。

太陽胃宿に躔る。「太陽」胃宿の上に行到するは、名號「天解」、德行美善・性情賢良・地位安穩康泰を主る。雖脾胃の疾と寒痰の患とあるも、身體卻って長壽を主る。白天出生の人は反って能く高齡を享せん。胃土雉は十五度を占む。太陽昴宿に躔る。「太陽」昴宿の上に行到するは、名號「天房」、能く煩に耐えて事を做し・經營に善し・糧食充足を主る。才略と機謀と兼備し・多く智計良策ありて、以て當世の一位の賢良と稱すべし。昴日雞は正に是れ太陽の本位にして、十度を占む。

日畢:日躔畢宿號天強,賢德才高萬事昌。音律善通憂慮少,心多嗜慾行無良。畢月烏乃太陰之位得一十六度。日觜:日躔觜宿號天鈞,足祿多能享世榮。學問淵源才挺出,此人名必播朝廷。觜火猴借得一度。

太陽畢宿に躔る。「太陽」畢宿の上に行到するは、名號「天強」、德行賢良・才具高遠・萬事昌盛を主る。音律に精通し、憂慮很も少なし。只だ是れ心中嗜欲較多く・行事の上端正を夠わざらん。畢月烏は是れ「太陰」の本位にして、十六度を占む。太陽觜宿に躔る。「太陽」觜宿の上に行到するは、名號「天鈞」、俸祿充足・多才多能・世間の榮顯を享有するを主る。學問淵源深厚にして、才華挺拔出衆にして、此の人の名聲必定して朝廷に傳播せん。觜火猴は一度を借占す。

日參:日躔參宿號天水,冷淡持身欲不累。多才多學富聲名,官宮有祿終須貴。參水猿得十度。日井:日躔井宿號天弼,冠世文章增福力。公侯卿監世間榮,福祿恩波傳子息。井木犴得三十一度。

太陽參宿に躔る。「太陽」參宿の上に行到するは、名號「天水」、此の人冷淡を以て自持し・欲望に累われざるを主る。多才多學・豐厚の聲名を享有し、官祿宮若し祿あれば、終究貴顯せんと要せん。參水猿は十度を占む。太陽井宿に躔る。「太陽」井宿の上に行到するは、名號「天弼」、文章當世に冠絕し・福力因りて增加するを主る。以て公侯卿監を做り・世間の榮華を享べし。福祿恩澤還って能く子孫後代に傳わらん。井木犴は三十一度を占む。

日鬼:日躔鬼宿號天流,先代資財用不休。巧計機關人莫測,心閒多事出陰謀。鬼金羊得二度。日柳:日躔柳宿號天梁,仕宦須令仕本鄉。金帛豐盈多積蓄,晚年須見祿榮昌。柳土獐得一十二度。

太陽鬼宿に躔る。「太陽」鬼宿の上に行到するは、名號「天流」、先輩の留下するの資財用い盡さざるを主る。此の人機巧多謀にして、心思傍人揣測し透らず。表面清閑なるも、實は則ち事多く・常に陰謀を出ず。鬼金羊は二度を占む。太陽柳宿に躔る。「太陽」柳宿の上に行到するは、名號「天梁」、官を做るは須く本鄕に於いて任職してこそ好し。金銀布帛豐盈して、多く積蓄あらん。晚年に到りて必ず俸祿榮顯昌盛を見ん。柳土獐は十二度を占む。

日星:日躔星宿號流澤,卿相當朝須得力。三方主曜旺高強,富貴柴華聲赫赫。星日馬太陽之位,得六度。日張:日躔張宿號天正,才智聰明文武並。官星得力善星居,祿貴兼全增吉慶。張月鹿乃太陰之位,得一十六度。

太陽星宿に躔る。「太陽」星宿の上に行到するは、名號「流澤」、能く卿相を做り・當朝の時必然して力を得るを主る。若し三方の主曜も亦だ旺盛高強なれば、富貴榮華・聲勢顯赫を主る。星日馬は正に是れ太陽の本位にして、六度を占む。太陽張宿に躔る。「太陽」張宿の上に行到するは、名號「天正」、才智聰明・文武兼備を主る。若し官星力を得て而も善星其の位に居れば、祿と貴との兩樣齊全・吉慶倍增を主る。張月鹿は是れ「太陰」の本位にして、十六度を占む。

日翼:日躔翼宿號天婁,賢德文才出智謀。若得木星同位此,定應官職守清幽。翼火蛇得一十九度。日軫:日躔軫宿號天階,年少功名自鼎來。端潔為人須大量,定須九棘與三槐。軫水蚓得一十七度。

太陽翼宿に躔る。「太陽」翼宿の上に行到するは、名號「天婁」、德行賢良・文才出衆・智謀を出すに善しを主る。若し能く「木星」を得て它と同じく此の位に居せば、一定して官職の上に應じ・任ずる所清要幽靜の職せん。翼火蛇は十九度を占む。太陽軫宿に躔る。「太陽」軫宿の上に行到するは、名號「天階」、年少にして便ち功名あり・自然而來るを主る。人と爲りて端方廉潔・度量宏大にして、斷定して能く九卿三公に位列せん。軫水蚓は十七度を占む。

太陽照宮、琅玕經

日命宮:太陽臨命照,情重性能和,衣祿堅長久,災疾自消磨,西沉無大福,東出福尤多,壽永臨中末,初年勞碌過。又曰:太陽原是火之精,躔度偏宜金水星。若在命宮官祿上,一生天下有才名。此以太陽在命宮,主人通達性剛健。

「太陽」命宮を照る。太陽命宮を臨照するは、此の人義情を重んじ・性情和順・衣食俸祿穩固長久・災病自ら會して消磨化解するを主る。若し太陽已に西沉せば、就中大福なからん。若し正に東升を當れば、福氣就中格外多からん。壽數長久は須く中主・末主の運の上に應ずべく、初年は只だ能く勞碌して度せん。又一説あり、太陽は原本是れ火の精氣の化する所にして、它の躔る所の度は偏に「太白」(金)・「辰星」(水)と相配するを宜とす。若し命宮あるいは官禄宮の上に落ちば、一生才名天下に聞ゆるを主る。これは太陽命宮に在りて、人の通達にして而も性情剛健を主るを以てなり。

日財帛:日居財帛要陽宮,晝生為福夜為凶。只憂計孛來相剋,財帛尤閒壽不中。日兄弟:弟兄有若鴈同行,豈使三宮陷太陽。雖是同胞如手足,分張各自置田莊。

「太陽」財帛宮を照る。太陽財帛の位に居るは、必須陽宮に落ちてこそ好く、白天出生は福と爲し・夜裏出生は凶と爲す。憂うる所只だ是れ「計都」「月孛」の前來して相克するなり、那樣なれば財帛格外空乏にして、壽數も亦だ能く保全せざらん。「太陽」兄弟宮を照る。兄弟本應雁行の一般に同じく飛び幷進せんとす、怎で能く太陽をして第三宮に陷落せしめんや。こうは雖同胞手足なるも、亦だ須く各自分開して・各其の田莊産業を置かん。

日田宅:田宅宮中有太陽,須知安位最高強。膏腴萬頃連阡陌,榮祖榮宗福祿昌。日男女:太陽獨行子難當,破損頭男兒受殃。若有吉星來輔佐,二男異日貴非常。太陽此宮主孤克無子,吉星相扶子貴。

「太陽」田宅宮を照る。田宅宮の中に太陽あるは、須く知るべしこれ是れ身を安んずるの位の中の最高強の格局なり。良田萬頃・阡陌相連なりて、能く祖宗を光耀し・福祿昌盛せん。「太陽」男女宮を照る。太陽獨自子女の位に運行するは、子嗣保ち難く・頭一個の男孩は損傷災殃を受くるを要するを主る。若し吉星の前來して輔佐あれば、日後以て兩個の兒子を得べく、而且貴顯非常ならん。太陽此の一宮に落つるは本來孤克にして子なきを主り、須く吉星の扶助あってこそ、乃ち能く貴子を得ん。

日奴僕:奴僕之宮號陷方,照臨君父豈為良。縱饒父體常清健,亦恐身年壽早傷。奴僕弱陷之宮,太陽不宜居之。日妻妾:太陽臨照在妻宮,在望尊嚴德貴崇。莫使忌星興悖逆,婚姻皇族也平中。相生和睦相剋反目。

「太陽」奴僕宮を照る。奴僕の宮は號して陷落の方と稱し、君父を象徵するの太陽をして此の處を照臨せしむるは、怎麼會好からんや。縱い父親の身體一向清健なるとも、亦だ恐らくは本人の年壽早早として損受せん。奴僕宮は是れ弱陷の宮にして、太陽其の中に居るを宜しとせざるなり。「太陽」妻妾宮を照る。太陽妻宮に臨照するは、妻家威望尊嚴・德行貴重崇高を主る。只だ忌星をして此に於いて悖逆を興起せしむる莫れ、否るときは縱い是れ皇族と親を結ぶとも、亦だ不過平平ならん。夫妻の二星は相生すれば則ち和睦し、相克すれば則ち反目す。

日疾厄:太陽來到八宮停,身體康榮福自生。設使忌星多犯克,反傷眼目不光明。日為天之目犯克則傷目。日遷移:第九宮中遇太陽,更無凶曜在其傍。好將平日胸中學,對策天庭謁帝王。若有天馬貴人極好。

「太陽」疾厄宮を照る。太陽第八宮に來りて停住するは、身體康健榮旺・福氣自然生出するを主る。假使忌星多く來て犯克せば、反って眼目を損傷し・物を視て明らかならざらん。太陽は是れ天の眼目にして、犯克せられれば就中人の眼目の上に應ず。「太陽」遷移宮を照る。第九宮の中に太陽に遇い・傍邊にまた凶曜なければ、此の人正好として平日胸中の學ぶ所を拿出し・天庭の上に於いて對策應試し・帝王を朝謁するを主る。若し更に天馬・貴人同臨あれば、那れば就中極好ならん。

日官福:太陽若在十宮居,抱負宏才仰大儒。或有水金相輔佐,官高職重掌機樞。官福乃高強之位,有吉星助之大貴。日福德:太陽臨福遇吉星,更添命主必官清。若有吉星來輔衛,必然享福壽遐齡。福德主星相生有好星夾輔主福。日相貌:相貌宮中名惡弱,吉星拱臨合虛著。惟怕羅?月孛星,喜與太陽相倚約。

「太陽」官祿宮を照る。太陽若し第十宮に居れば、此の人抱負遠大・才具宏濶・世人の仰慕する所の大儒を主る。若し更に「辰星」(水)・「太白」(金)の傍に於いて輔佐あれば、官位高く・職任重く・樞機要務を執掌するを主る。官祿宮は本是れ高強の位にして、吉星の相助あれば便ち大貴せん。「太陽」福德宮を照る。太陽福德宮に臨みてまた吉星に遇い、再加うるに命主力を得れば、此の人官を做る必定して清正せん。若し吉星の前來して護衛あれば、必然して福を享け・壽數長遠せん。福德宮の主星は命と相生し、また好星の夾輔あれば、就中福を主る。「太陽」相貌宮を照る。相貌宮は名分の上に於いて惡弱の位に属し、須く吉星の拱照臨合あってこそ能く安穩せん。此の一宮は最も「羅睺」與「月孛」とを怕れ、而も「太陽」と相依倚し相照應するを喜ぶ。

太陰算法月篇

置積日減二算,以三千二百二十四一之為順行,減積日行餘,不滿順行數者以九因之,以中數二百四十八數除之,除不盡者為殘分,在一百二十四已下入疾歷,二百二十四以上入遲歷。疾行:一日行十四度半強。平行:一日行十三度半強。遲行:一日行十二度半強。二十七日有奇行一周天,更行二日與日合朔。

「太陰」(月亮)の行度を推算するの方法は、先に積日の數を取り二算を減じ、三千二百二十四を以て一個の順行の數と歸し、再び積日の行る所の餘數を減ず。若し餘數順行の數に滿たざれば、就中九を用いて以て它を乘じ、再以中數二百四十八を以て除し、除し盡さざるは便ち是れ殘分なり。殘分一百二十四以下のは、疾行の歷に歸入し、二百二十四以上のは、遲行の歷に歸入す。月亮の三種の行度は、疾行は毎日十四度半有餘を行り、平行は毎日十三度半有餘を行り、遲行は毎日十二度半有餘を行る。二十七日多一點にして一個の周天を走畢し、再多く兩日を走れば就中太陽と相合して而も朔と成らん。

太陰總論

太陰水精,為人臣之象、母之所配。行度有平遲疾,已具於前。自婁宿八度至十三度為正廟,有一家以畢初度至九度為正廟,自胃宿七度至十三度為次旺,躔危、心、張、畢四宿為升殿,巨蟹為本宮。

「太陰」は是れ水の精氣の化する所にして、人間の臣子を象徵し、また母親と相配す。其の行度は平・遲・疾の三種ありて、前面已に列擧したり。婁宿八度より十三度に到るは是れ其の「正廟」の地なり。亦だ一家の説法ありて畢宿初度より九度に到るを以て正廟と爲す。胃宿七度より十三度に到るは是れ「次旺」の地なり。危・心・張・畢の此の四宿に躔るは「殿に升る」と呼ぶ。巨蟹宮は是れ其の本宮なり。

若夜生人值在圓望皆為福德。如會金木水星臨於身命二宮,或為堂祿星,更在廟旺宮主貴。如值殘晦則減力,忌火土羅計同宮為蝕神。日生人為背宿,夜生人為嚮明。

如果是れ夜裏出生の人にして、太陰また正に月圓望日を當れば、皆福德の曜と算せん。倘若它「太白」(金)・「木星」・「辰星」(水)と相會して而も身宮・命宮の此の兩宮に臨み、あるいは本身就中堂祿の星にして・更に廟旺の宮に落つれば、那れば就中貴を主る。若し正に月殘月晦に值せば、力量就中減弱せんと要せん。最も「熒惑」(火)・「鎭星」(土)・「羅睺」・「計都」と同宮するを忌み、那樣なれば就中成りて蝕神と爲らん。白天出生の人は太陰を以て背宿と爲し、夜裏出生の人こそ是れ明に向かいて用を得るなり。

太陰歌斷、源髓歌

太陰乃是水之精,才出中天萬國明。初夜一輪光皓潔,人皆瞻仰快人情。配母道,身從生,溫柔豐美好儀形。水日兩曜相交換,貴位居宜始見榮。

「太陰」は是れ水の精氣の化する所にして、剛に中天に升れば、萬國便ち皆明亮す。初夜裏の那一輪の月光は皎潔明淨にして、人人頭を擡げて仰望し、人をして心情舒暢せしむ。太陰は母親の道に配應し、人身も亦だ之れに隨いて而も生ず。它を受けて命を主るの人は性情溫柔・體貌豐潤美好・儀表出衆せん。若し「辰星」(水)與「太陽」の兩曜互いに位置を交換し、太陰また尊貴の位に居れば、こそ始めて榮顯の象を顯出せん。

歲德同宮賢聖善,外家送物不曾停。夜火會,得延齡;晝生風癱母須刑。土星言語多遲吶,計羅眼目更無晶。金好色,妻必淫,不賢內正非禮迎。

太陰歲德と同宮するは、此の人賢良聖善・外祖母家の送來するの財物絡繹不絕を主る。夜生して而も「熒惑」(火)と相會せば、反って能く壽數を延長せん。白天出生は則ち風癱の疾を患うを主り、而且要して母親を刑克せん。「鎭星」(土)と相會するは、言語遲鈍口訥を主る。「計都」「羅睺」と相會するは、眼目神なく・光彩を失うを主る。「太白」(金)と相會するは、女色を貪好し・妻子必定して淫亂にして・賢良ならず・家内も亦だ難く正禮を以て相待せんを主る。

太乙若逢須庶出,紫氣阿母會通僧。居財帛,陰貴成;第三閒極母康寧,自身一世多閒逸,棠棣雖疏好弟兄。田宅位好簷楹,子息宮中是女星。

太陰若し「太乙」即ち月孛に逢上せば、本人是れ庶出の子を主る。若し「紫気」と相會せば、則ち母親僧道と往來相通ずるを主る。太陰財帛宮に居るは、陰人即ち女性に靠りて貴を得て而も事を成すを主る。第三此の閑弱の位に落つるは、母親康寧・自身一生多く清閑安逸・兄弟雖疎遠なるも彼此倒れて還って相處するに好しを主る。田宅宮に落つるは、屋宇檐楹俱佳を主る。子息宮に落つれば、則ち生ずる所は是れ女兒を主る。

奴僕出身多下賤,七宮妻妾貌娉婷。疾厄無刑少災疾,遷移偏是好遊行。若居官祿並福德,有官有福不虛稱。此宿若躔相貌宮,堂堂俊麗好儀容。

太陰奴僕宮に落つるは、奴僕の出身多半低賤を主る。第七妻妾宮に落つるは、妻子體態娉婷・容貌姣好を主る。疾厄宮に落ちて而も刑克なければ、災病少なきを主る。遷移宮に落つれば、則ち偏偏出游遠行を喜好せん。若し官祿宮與福德宮とに居れば、官あり福あり・名實相符を主る。此の一宿若し相貌宮に躔せば、此の人堂堂正正・俊秀美麗・儀容出色を主る。

太陰交會、聿斯經

月木:月木同宮瑞世兒,文章更得貴人知。如當百六真祥瑞,男主封侯女作妃。月火:月火同宮最不宜,平生好惹是和非。卻因繼母生災厄,壽至中年七十希。此為水火相剋則少吉。

太陰と木星と相交わる。「太陰」與「木星」と同居一宮するは、此の人是れ世に降るの祥瑞の子にして、作る所の文章は還って能く貴人の賞識を得るを主る。若し正に百六限度を當れば、眞に是れ十足の祥瑞にして、男的は侯に封ずるを主り、女的は以て妃嬪と爲すべし。太陰と火星と相交わる。「太陰」與「熒惑」(火)と同宮するは最も宜しからずして、一生是非を惹好るを主る。還って繼母の緣故に因りて災厄を生出し、壽數中年に到れば就中繼ぎ難く、能く七十に活到るは稀少なり。これ是れ水火相克にして、ゆえに吉慶少なし。

月土:月土會遇大為災,偏產頑愚怪質骸。父母兩重人夭壽,忠臣失職竄天涯。此為土掩月之光,晦昧如此。月金:月金二宿喜相交,百六逢之慶瑞包。天產奇人扶社稷,官尊裂土與分茅。

太陰と土星と相交わる。「太陰」與「鎭星」(土)と會遇するは、大いに災殃にして、偏偏愚頑の人を生出し、形骸怪異なり。父母兩重・本人短壽を主る。たとい是れ忠臣なるとも、亦だ須く職位を失去し・天涯に流竄せん。これ是れ土の月亮の光を遮掩して、晦暗此の地步に到るを以てなり。太陰と金星と相交わる。「太陰」與「太白」(金)の二宿は相交わるを喜び、百六限度の内に於いて相逢すれば、慶賀祥瑞盡く其の中に包む。上天奇人を生出して社稷を扶持せしめ、官位尊崇にして、還って能く裂土に封を受け・茅を分ちて國を建てん。

月水:月水相逢是福媒,人生遇此賦天才。溫純德厚榮尊爵,百六當之瑞慶來。月金月水本同一體,主人好貌聰明福貴。月氣:月氣相逢大吉祥,少年滿腹盡文章。若逢百六官高貴,福庇生民慶且昌。氣月同宮乃謂之祥雲捧月。

太陰と水星と相交わる。「太陰」與「辰星」(水)と相逢するは、正に是れ福を招くの媒介にして、人生它に遇上すれば便ち天生の才華を禀賦せん。此の人溫和純厚・德行深重・榮顯の尊爵を享有せん。正に百六限度を當れば、祥瑞喜慶就中到來せん。月と金・月と水は本來同じ一體の性に属し、皆人の容貌俊好・聰明にして而も福貴を享くるを主る。太陰と紫気と相交わる。「太陰」與「紫気」と相逢するは大いに吉祥にして、少年の時便ち滿腹の文章あるを主る。若し百六限度に逢えば、官位高貴・福澤百姓を庇護し・喜慶にして而も昌盛せん。紫気と太陰と同宮するは、術家の之を「祥雲捧月」と稱す。

月孛:月孛元來喜太陰,逢之必定長精神。如逢百六加祥瑞,為官必定主權人。月羅:太陰天首喜相遇,智將鷹揚塞外威。只恐望宵主叛逆,禍臨百六主傷悲。天首羅星也。月計:太陰天尾望宵同,爰產姦凶不孝忠。不在望時終有怪,投河毒藥或瘟逢。計為天尾星。

太陰と月孛と相交わる。「月孛」は原本就中「太陰」を喜歡し、二者相逢すれば必定して人をして精神旺健せしむ。若し百六限度に逢えば更に祥瑞を添え、官を做る必定して是れ權柄を執掌するの人せん。太陰と羅睺と相交わる。「太陰」與「天首」即ち羅睺とは相遇るを喜び、此の人是れ智謀あるの將領にして、鷹のごとく塞外に威を揚ぐるを主る。只だ恐る望日の夜に生るるを、反って叛逆を主らん。禍患百六限度に臨めば、就中傷心悲痛を主る。「天首」とは就中羅星を指す。太陰と計都と相交わる。「太陰」與「天尾」即ち計都と同じく望日の夜に在るは、反って奸惡凶暴・不孝不忠の人を生出せん。たとい望日に在らざるとも、終究も亦だ怪異の事ありて、あるいは河に投じ、あるいは毒藥に中り、あるいは瘟疫に遭う。計都は就中是天尾星なり。

太陰入宮、樞要歌

月子:月居子上號天姬,女貴男榮百事宜。若是夜生深有慶,日生還恐福傾危。月在子宮化為天姬,星夜生人主貴。月丑:太陰居丑曰天機,掛影扶疏耀素輝。巳癸出人如得此,官高祿厚更榮閭。天機星主人榮貴。

太陰子宮に入る。太陰子位に居るは、名號「天姬」、女子顯貴・男子榮達・百事皆の宜しきを主る。若し是れ夜裏出生なれば、喜慶極めて深し。白天出生は就中恐怕くは福氣傾覆危殆せん。太陰子宮に在りて天姬星と化す、夜生の人は貴を主る。太陰丑宮に入る。太陰丑宮に居るは、名づけて「天機」、月影疎斜にして枝頭に掛かりて、素淨の清輝を灑落す。巳年・癸年の生ずる所の人若し此の格を得ば、官位高く・俸祿厚く・還って能く鄉里に榮耀するを主る。天機星は人の榮顯尊貴を主る。

月寅:太陰寅上名天昧,白日生人光太晦。在望如逢計火侵,為人穢濁還多退。天昧星主人有禍害。月卯:月臨卯上號天琮,與日相逢最吉通。嫌怕計都同此地,夜生反吉變為凶。天琮星主吉卯為月之喜宮。

太陰寅宮に入る。太陰寅位に在るは、名づけて「天昧」、白天出生の人は月光太も晦暗す。若し正に望日を當りて而又「計都」「熒惑」(火)の來て侵するに遇えば、此の人品行穢濁・事事多く退して進無しを主る。天昧星は人の禍害あるを主る。太陰卯宮に入る。太陰卯位に臨むは、名號「天琮」、與「太陽」と相逢するは最も吉利通達なり。嫌う所怕るる所は是れ「計都」も亦だ同じく此の地に在るなり、那れば夜裏出生本當に吉と爲すべきを、反って變じて凶と爲らん。天琮星は吉を主り、卯宮は是れ太陰の喜宮なり。

月辰:太陰辰位曰天璇,金若同宮瑞自然。更得孛星相會照,為官為福又長年。天璇星主官顯。月巳:數當陽極漸陰生,玉鹿天星月化成。珠玉不特多蓄積,更兼官顯有聲名。玉鹿星主顯達。

太陰辰宮に入る。太陰辰位に在るは、名づけて「天璇」、若し「太白」(金)それと同宮せば、祥瑞自然而來らん。若し更に「月孛」の相會照臨を得ば、既能く官を做り又有福氣・而且長壽を主る。天璇星は官位顯達を主る。太陰巳宮に入る。巳位は數の上正に是れ陽氣極點に到りて而も陰氣漸く生ずるの處にして、「玉鹿」此の一顆の天星は就中太陰の此に於いて化する所なり。此の人不但珠玉多く積蓄し、而且官位顯達・聲名を享有せん。玉鹿星は顯達を主る。

月午:離宮逢月號天衣,此位朝居倍有輝。設若太陽同此位,身榮衣錦故鄉歸。太陽太陰同此,宮主享福。月未:太陰在未號天圭,千載欣逢明聖時。月孛更來同會照,蟾宮折取最高枝。未乃月之樂宮,化天圭主大貴。

太陰午宮に入る。離宮太陰に遇上するは、名號「天衣」、此の一個の位置に於いて君位を朝拱し、光輝倍加せん。假若「太陽」も亦だ同じく此の位に在れば、本人榮顯・錦を衣て鄉に歸るを主る。太陽太陰同じく此の一宮に處るは、人の福を享くるを主る。太陰未宮に入る。太陰未宮に在るは、名號「天圭」、欣しく千載難遇の聖明の世に逢う。若し「月孛」更に來て一同に會照せば、此の人蟾宮の中に於いて最高的一枝の桂を折得して・鰲頭を獨占するを主る。未宮は是れ太陰の樂宮にして、此に於いて天圭星と化し、大貴を主る。

月申:太陰晉分曰天潢,與水同居福祿昌。縱有孛星相照破,也須榮貴富而康。月化天潢主大富貴。月酉:天柱之星屬太陰,喜居酉位福原深。夜生管取多祥泰,一世優游禍不侵。酉乃月之乘旺,化天柱星主人富厚。

太陰申宮に入る。太陰晉國の分野申宮に落つるは、名づけて「天潢」、若し「辰星」(水)と同居せば、福祿昌盛を主る。縱い「月孛」の照來して相破するあるとも、亦だ仍舊榮顯尊貴・富足康健ならん。太陰天潢星と化し、大富大貴を主る。太陰酉宮に入る。「天柱」此の一顆の星は太陰に属し、它は酉位に居るを喜び、福氣本來就中深厚せん。夜裏出生の人は包管して多く祥瑞安泰・一生優游自在・禍患來りて侵擾せざらん。酉宮は是れ太陰旺に乘ずるの地にして、天柱星と化し、人の富足豐厚を主る。

月戌:月臨戌上名天輔,喜到奎婁為妙度。玉兔揚輝倍有情,禹門快躍朝天步。戌乃月入廟又化天輔星,主大貴。月亥:天?變化太陰星,散彩中宵分外明。吉宿同宮宜貴顯,少年及第播清名。月到亥宮化為天?星,主少年科第大顯。

太陰戌宮に入る。太戌宮に入る。太陰戌位に臨むは、名づけて「天輔」、最も奎宿・婁宿に行到するを喜ぶ、那れは是れ絕妙の度なり。此の時玉兔輝を揚げ・格外多情にして、此の人鯉魚の禹門を躍過し・快步して天に朝し・飛黃騰達するを主る。戌宮は是れ太陰廟に入るの地にして、また天輔星と化し、ゆえに大貴を主る。太陰亥宮に入る。「天?」は是れ太陰の此に於いて變化して成るの星名にして、它は半夜裏に於いて光彩を散發し、格外明亮なり。若し吉宿同宮あれば、貴顯するに宜し。少年第に登り・清名遠播するを主る。太陰亥宮に到りて天?星と化し、少年科舉第に中りて而も大いに顯達するを主る。

太陰躔度、玉關歌

月角:月躔角宿號天貴,學問淵源須大智。多才慈惠更溫良,夜裡生人最為利。月亢:月躔亢宿號天璣,富貴榮華人好異。平生安樂足豐榮,妻妾容顏更奇美。亢屬金與月會則金月皆有貌主吉。

太陰角宿に躔る。「太陰」角宿の上に行到するは、名號「天貴」、學問淵源深厚・須く大智の人あってこそ當るに堪うるを主る。此の人多才多藝・慈祥仁惠にして而又溫和善良にして、夜裏出生最も爲利あらん。太陰亢宿に躔る。「太陰」亢宿の上に行到するは、名號「天璣」、富貴榮華にして、人の奇と稱する所と爲るを主る。一生安樂・豐足榮顯にして、妻妾の容顏更に是れ格外美好ならん。亢宿は金に属し、太陰と相會せば、則ち金と月と皆容貌を主る、ゆえに吉と爲す。

月氐:月躔氐宿名天劫,性急多嗔又乘劣。日生兵火須逢難,若是夜生衣祿絕。月房:月躔房宿號天祥,文昌學問更蕃昌。出眾機謀多計巧,平生衣祿壽須長。

太陰氐宿に躔る。「太陰」氐宿の上に行到するは、名づけて「天劫」、性情急躁・怒易く多く嗔り・また常に劣勢に處するを主る。白天出生の人は須く兵禍火災の難に逢せんとす。若し是れ夜是れ夜裏出生なれば、則ち衣食俸祿斷絕せん。太陰房宿に躔る。「太陰」房宿の上に行到するは、名號「天祥」、文運昌盛・學問更に繁茂を主る。此の人機謀出衆・多く巧計ありて、一生衣祿缺かず・壽數も亦だ長し。

月心:月躔心宿號天韉,運用機謀智未全。少年未脫生涯計,如臨晚景始安然。心乃月之本位主平等。月尾:月躔尾宿號天宗,勇智多謀膽氣雄。穿窬剽掠心常有,見木方教免禍凶。

太陰心宿に躔る。「太陰」心宿の上に行到するは、名號「天韉」、雖能く機謀を運用するも、智慮卻って還って周全ならざるを主る。少年の時生計の爲に奔忙を脫けず、直に晚景に到りてこそ始めて安然せん。心宿は是れ太陰の本位にして、平平常常を主る。太陰尾宿に躔る。「太陰」尾宿の上に行到するは、名號「天宗」、勇敢機智・多く謀略あり・膽氣雄壯を主る。只だ是れ心裏常に牆を穿ち竊盜し・剽掠奪取するの念頭を存し、須く「木星」の來て制約するを見てこそ、乃ち能く禍凶を免去せん。

月箕:月躔箕宿號天財,冠古窮今學問該。但得對宮逢吉曜,文星得地應儒魁。月斗:月躔斗宿號天封,偉望威名學問通。君子逢之須得祿,小人遇此走西東。此為木月清貴之格。

太陰箕宿に躔る。「太陰」箕宿の上に行到するは、名號「天財」、學問古今を貫通し・賅博完備を主る。只だ對宮に更に吉曜に逢えば、文星便ち地を得て、此の人應に儒林の魁首と爲るべし。太陰斗宿に躔る。「太陰」斗宿の上に行到するは、名號「天封」、聲望偉大・威名遠播・學問通達を主る。君子それに逢上せば必ず祿位を得、小人それに遇上せば、只だ能く東奔西走せん。これ是れ「木星」與太陰と相配するの清貴格局なり。

月牛:月躔牛宿號天蔭,作事施為要沉審。性直溫良少苦辛,才過中年便安穩。牛金牛會月,有相生之義。月女:月躔女宿號天寶,學問聰明多智巧。文章冠世早登榮,遷官必定居廊廟。

太陰牛宿に躔る。「太陰」牛宿の上に行到するは、名號「天蔭」、事を做し行動する皆須く沈著審愼せざるべからざるを主る。此の人性情正直溫良・辛苦を受くること少なく、剛に中年を過ぎて就中安穩下來せん。牛金牛は金に属し、太陰と相會するは、金水相生の義あり。太陰女宿に躔る。「太陰」女宿の上に行到するは、名號「天寶」、學問淵博・天資聰明・多く巧智あるを主る。文章當世に冠絕して、很も早く榮顯の位に登上せん。升遷して官を做れば必定して朝堂の上に居らん。

月虛:月躔虛宿號天常,有貌多才更善良。衣食豐盈倉庫實,聲名閭里自揄揚。月危:月躔危宿號天文,磊落襟懷少比倫。為人玷汙多奸巧,圖畫機關行不真。月在危化天文星,主人巧智多奸。

太陰虛宿に躔る。「太陰」虛宿の上に行到するは、名號「天常」、容貌好く・才華多く・性情また善良を主る。衣食豐盈・倉庫充充實して、鄉里の間に於いて聲名自然人に傳揚せられん。太陰危宿に躔る。「太陰」危宿の上に行到するは、名號「天文」、胸襟磊落・比すべきの人少なきを主る。只だ是れ人と爲りて汚點ありて、多く奸巧の手段を用い・機關を謀畫するを好み、行事誠實を夠わざらん。太陰危宿に於いて天文星と化し、人の機巧多智にして而も奸詐を帶ぶるを主る。

月室:月躔室宿號天鸞,形貌清奇富且安。更得木星同位立,直須奏對近天顏。月壁:月躔壁宿號天華,語言蹇滯事沉思。若遇蝕神兼月孛,主須生長在寒微。

太陰室宿に躔る。「太陰」室宿の上に行到するは、名號「天鸞」、形貌清奇・既に富にして且つ安を主る。若し更に「木星」を得て它と同じく一位に居せば、就能く面奏應對し・天子に親近せん。太陰壁宿に躔る。「太陰」壁宿の上に行到するは、名號「天華」、言語遲滯不暢・事に遇いて沈思して決せざるを主る。若し更に蝕神および「月孛」に遇上せば、那れば就中斷定して此の人寒微の家に生長せんとす。

月奎:月躔奎宿銘肝腸,不勞餘力至員郎。要得吉神居十位,定應臺輔佐君王。月水相生主此。月婁:月躔婁宿號天垣,旺廟之中福祿全。君子遷官居祿顯,小人衣食旺莊田。月金會度主此。

太陰奎宿に躔る。「太陰」奎宿の上に行到するは、其の應驗心に銘記するに値し、必ずしも多くの力を費さずして就能く員外郎の之類の官に做到するを主る。只だ吉神第十官祿の位に落ちば、斷定して應に臺閣輔弼の職に於いて・君王を輔佐せんとす。これ是れ月と水と相生するの致す所なり。太陰婁宿に躔る。「太陰」婁宿の上に行到するは、名號「天垣」、旺廟の中に於いて、福と祿と皆齊全せん。君子之れに逢えば官職を升遷し・祿位顯達し、小人之れに逢えば衣食充足・田莊興旺せん。これ是れ月と金と此の度に於いて會するの致す所なり。

月胃:月躔胃宿號天印,十度之中貴無並。更兼金木又同行,金榜題名官一品。月土會度主此。月昴:月躔昴宿號天光,平生官祿不尋常。聰明才貌超今古,異日須為給諫郎。

太陰胃宿に躔る。「太陰」胃宿の上に行到するは、名號「天印」、十度の内其の貴倫比なからん。若し更に兼ねて「太白」(金)・「木星」の同行あれば、金榜首名・官一品に至るを主る。これ是れ月と土と此の度に於いて會するの致す所なり。太陰昴宿に躔る。「太陰」昴宿の上に行到するは、名號「天光」、一生官祿尋常と同じからざるを主る。聰明才智と容貌と皆古今を超越し、日後日後應に給事中・諫議大夫の一類の近臣を做るべし。

月畢:月躔畢宿號天明,峻字雕牆樂太平。更得金星來照助,少年及第占魁名。畢月烏月之本度所以為吉。月觜:月躔觜宿號天女,富足之人更有官。賢淑生來形貌美,此身自在不勝歡。觜火猴度下火升殿主吉。

太陰畢宿に躔る。「太陰」畢宿の上に行到するは、名號「天明」、高峻華美の屋宇・彫飾の牆垣に居住し・太平を安享するを主る。若し更に「太白」(金)の來て照臨相助するを得ば、少年第に及び・名魁首に列するを主る。畢月烏は正に是れ太陰の本度にして、ゆえに吉と爲す。太陰觜宿に躔る。「太陰」觜宿の上に行到するは、名號「天女」、此の人富足にして而且官職あるを主る。生れ來賢良淑善・形貌美好にして、此の身自在にして、歡喜無比ならん。觜火猴の度は是れ「熒惑」殿に升るの處にして、ゆえに吉を主る。

月參:月躔參宿號天官,俊乂宏才學問寬。富足慈仁心好善,貴人和色對天顏。水月同度,主人多智有才貌。月井:月躔井宿號天充,夜生輕巧性奸雄。愛說是非心不定,文章必定是虛空。

太陰參宿に躔る。「太陰」參宿の上に行到するは、名號「天官」、才俊出衆・器局宏大・學問寬博を主る。此の人富足慈仁・心地良善にして、身貴人と爲りて而も神色和悅にして、能く天子に面對せん。參宿は水に属し、水月同度にして、人の智慧多く又有才華容貌を主る。太陰井宿に躔る。「太陰」井宿の上に行到するは、名號「天充」、夜裏出生の主る人は輕浮機巧・性情奸猾雄橫を主る。是非を搬弄するを喜好し、心思游移して定まらず、いわゆる文章は必定して是れ空虛にして實なからん。

月鬼:月躔鬼宿號天鸞,好樂之宮每事安。得力相生官位吉,公卿要路上金鑾。鬼金羊度月之本宮。月柳:月躔柳宿號天觚,德行清高愛讀書。聰俊文詞人最重,聲名揚赫帝王都。月行柳度二三度為月掛柳梢,五度之外非是。

太陰鬼宿に躔る。「太陰」鬼宿の上に行到するは、名號「天鸞」、此の處は是れ它の喜ぶ所樂ぶ所の宮にして、事事安穩せん。若し力あるの星相生あれば、官位便ち吉ならん。以て公卿の列に躋身し・要路を走上して・金鑾殿に登臨すべし。鬼金羊の度は是れ太陰の本宮なり。太陰柳宿に躔る。「太陰」柳宿の上に行到するは、名號「天觚」、德行清高・讀書を喜好するを主る。此の人聰慧俊秀にして、文詞人の重んずる所と爲り、聲名帝王の都に於いて顯赫せん。太陰柳宿の二三度を行る、こそ「月柳梢に掛く」と呼作す。五度以外に出れば就中算せざらん。

月星:月躔星宿號天節,歡樂雖多病磨折。貪慳財物行無良,性急多嗔有災厄。月張:月躔張宿號天曹,才力經營志氣高。形貌端方榮貴早,晚年又見福堅牢。張月鹿月之本度。

太陰星宿に躔る。「太陰」星宿の上に行到するは、名號「天節」、歡樂雖多きも、卻って須く疾病の磨折を受くるを要せん。此の人財物を貪婪吝嗇し・行事端ならず。性子急躁にして、輒ち怒て、因りて災厄を招來せん。太陰張宿に躔る。「太陰」張宿の上に行到するは、名號「天曹」、才力足りて以て事業を經營し・志氣高遠を主る。形貌端正方直にして、早く榮顯尊貴を得、晚年に到りてまた福氣穩固にして移らざるを見ん。張月鹿は正に是れ太陰の本度なり。

月翼:月躔翼宿號天迍,雖然祿位也艱辛。骨肉分離難保守,又知壽夭是元因。月軫:月躔軫宿號天理,勇智多端文學取。少年辛苦老豐隆,赫奕聲名傳萬里。

太陰翼宿に躔る。「太陰」翼宿の上に行到するは、名號「天迍」、縱い祿位を得るとも、亦だ來ること艱辛せん。骨肉親人分離して、一處に守ること難く、還って須く知るべし壽數短促本是れ其の根由なることを。太陰軫宿に躔る。「太陰」軫宿の上に行到するは、名號「天理」、勇敢機智・手段多端・能く文學に靠りて功名を取得するを主る。少年の時辛苦して、老來豐足隆盛せん。聲名顯赫にして、萬里に傳揚せん。

太陰照宮、琅玕經

月命宮:月照人無俗孤,多自有成掌財宜,市賈托貴有權名,性急招言妒妻良。贅可膺若能員,夜照財祿自興榮。又曰:照命分明有太陰,生來財祿不勞尋。凶神若也來相犯,到老無成枉用心。太陰喜獨行則吉,凶神相犯,變吉為凶。

「太陰」命宮を照る。太陰人の命宮を照るは、此の人俗流に落ちずして而も略ば孤獨を帶び・多く能く自立して成あり・財物を掌管するに宜しきを主る。經商買賣は能く貴人を依託し・權柄名聲を享有せん。只だ是れ性子急躁にして、閑話を招來し易く、妻子賢良にして卻って反って妒忌を受けん。若し能く圓融周全なれば、たとい入贅するとも亦可だ承當し、夜裏出生して而も太陰に照臨せられれば、財祿自然興旺榮盛せん。又一説あり、命宮を照るの分明是れ「太陰」にして、生れ來財祿は力氣を費さずして就能く得到せん。若し凶神の前來して侵犯あれば、老に到りて一成する所なく・白く心機を費せん。太陰は獨行を喜歡し、獨行すれば便ち吉なり。一旦凶神に犯せられば、吉便ち變じて凶と爲らん。

月財帛:月居財帛福為深,更加廟旺足珠金。食神若也相兼照,縱有家貲禍更侵。食神食月之神月,遇之則食。月兄弟:兄弟親疏如手足,若值太陰大為福。只恐女多並異胞,南北分居難並屋。太陰女主之象以多女論。

「太陰」財帛宮を照る。太陰財帛の位に居るは、福氣很も深く、若し更に廟旺の地に落ちば、珠寶黃金皆充足せん。倘若「食神」も亦だ一同に照臨せば、那れは縱い家産あるとも、禍患も亦だ會して來りて侵擾せん。「食神」は就中是れ月亮を吞蝕するの神にして、月亮それに遇上せば便ち蝕せられん。「太陰」兄弟宮を照る。兄弟の間あるいは親あるいは疎にして、本來手足のごとし。若し太陰に遇上せば、大いに福有らん。只だ怕れ姊妹多く而且異母の生ずる所なるを、兄弟南北分居して、同じ一屋に住すること難からん。太陰は女性に取象す、ゆえに女多きを以て斷ず。

月田宅:太陰田宅若相逢,自立榮華萬事通。陰貴又增招滿益,遷移三處振家風。田宅宮無凶星相犯主吉。月男女:陰偶臨宮識者稀,女先男後始為奇。不惟英俊無刑剋,更見高高折桂枝。月乃為人之母故吉。

「太陰」田宅宮を照る。太陰若し田宅の宮と相逢せば、此の人門戸を自立して而も榮華を享け・萬事通達を主る。陰人即ち女性に因りて貴を得、産業還って會して斷えず增益滿盈せん。たとい三三處に遷居するとも、亦だ能く家風を重振せん。田宅宮に凶星の來て犯するなければ、就中吉を主る。「太陰」男女宮を照る。太陰此の一陰柔の偶子女の宮に臨むは、其の中の道理を識得するの人少なし。須く先に女を生じ・後に男を生じてこそ奇格と算せん。こうは不但子女英俊にして而も刑克なく、還って能く彼らの高く桂枝を折取し・科名高に中るを看るを得せん。太陰は人の母親を象徵す、ゆえに吉と爲す。

月奴僕:六位名為奴僕宮,為官須有吉星逢。月守是宮先克父,晝生夜照母先凶。夜生人吉晝生人反此。月妻妾:太陰西沒最為佳,明靜之宮無點瑕。更若尊星相對望,必生貴子佐皇家。主妻美麗清潔。

「太陰」奴僕宮を照る。第六位は名づけて奴僕宮にして、官を做らんと要想すれば必須吉星の相逢あってこそ行うべし。太陰此の一宮を坐守するは、先に父親を克す。白天出生して而も夜間太陰に照臨せられれば、則ち母親先に凶險に遭う。夜裏出生の人は吉と爲し、白天出生の人は正好相反す。「太陰」妻妾宮を照る。太陰妻宮に西没するは最も上佳にして、これ是れ明淨安靜の宮にして、一點の瑕疵もなし。若し更に尊貴の星它と遥遥相望あれば、必定して貴子を生下し・皇家を輔佐せん。此の一格は妻子美麗にして而も清白潔淨を主る。

月疾厄:太陰臨照八宮存,畢世災危杳不聞。忌曜莫教同此位,雙眸渾似月遮雲。日月為天眼,月在疾厄以目論。月遷移:太陰得在九宮中,三合加臨照命同。偏利遷移商賈客,必因陰貴得財豐。

「太陰」疾厄宮を照る。太陰第八宮を臨照するは、一生一世皆災禍危難の消息を聽聞せざるを主る。只だ是れ切に忌曜をして它と同じく此の位に處せしむる莫れ、否るときは一雙の眼睛便ち雲に遮ぎられたるの月亮に像りて、昏暗不明せん。「太陽」「太陰」は是れ天の眼目にして、太陰疾厄宮に落ちば、就中眼目の上より論斷するを要す。「太陰」遷移宮を照る。太陰第九宮に落ち、また三合の位より加臨して命を照るは、効果命宮を照ると相同なり。此の一格は偏に遷徙して商を經營し・外出して賈を行うの人に利して、必定して陰人貴人の助に因りて而も財豐厚を得せん。

月官祿:太陰官祿作身宮,朗朗光華福倍隆。更在廟方功愈重,貴因皇戚得侯封。要在廟旺之宮方有此貴。月福德:陰耦來臨福德宮,雍容道德貴尊崇。更有吉星來本位,為官須坐玉堂中。吉星同度主有大福。月相貌:相貌宮中有太陰,命中吉曜喜相侵。忽然忌曜來相犯,甘旨空持養母心。有吉星主吉,有凶殺則凶。

「太陰」官祿宮を照る。太陰官祿宮に在りてまた身宮と兼作するは、光華朗朗・福氣倍加隆盛せん。若し更に廟地に落ちば、功業更に是れ深重せん。還って能く皇親國戚の關係に因りて而も侯爵に封を受けん。不過必須廟旺の宮に在りてこそ此の份の貴氣あらん。「太陰」福德宮を照る。太陰此の一陰柔の偶來て福德の宮に臨むは、此の人儀態雍容・道德高尚・地位尊崇を主る。若し更に吉星本位に落到あれば、官を做れば便以て玉堂の中に坐すべし。吉星它と同度するは、大福あるを主る。「太陰」相貌宮を照る。相貌宮の中に太陰あるは、本命の中の吉曜正に它と相接近するを喜ぶ。倘若忽然忌曜の前來して相犯あれば、便ち只だ能く空しく甘美の食物を捧げて、母親を奉養するの心を懷くも而も母親已に在らざらん。吉星あれば就中吉を主り、凶煞あれば就中凶を主る。

紫気算法氣星篇

置積日減一千二百八十八,以一萬二百二十八大數除之,不盡為殘分,轉一當十,以二百八十為一度,二十八為一分,次下除為秒。平行:一日行三分五十七秒。

「紫気」の行度を推算するの方法は、先に積日の數を取り一千二百八十八を減じ、再以一萬二百二十八此の大數を以て除す。除し盡さざるは就中是れ殘分なり。殘分は須く一を以て十に當るの轉換を要し、二百八十を以て一度と爲し、二十八を以て一分と爲し、再び下に往きて折算すれば便ち是れ秒なり。紫気の行度は只だ平行一種ありて、毎日三分五十七秒を行る。此の處本卷此に至りて而も止め、紫気其の餘の各篇は後文に見ゆ。

紫気總論

天乙紫氣續木之餘,在天無象,以木德最厚,立此名以追步,其餘光用之效久不廢。其行度無伏見遲疾退留,自奎宿十一度至十五度為正廟。或言觜宿廟,又言牛宿廟,躔室、牛為旺,尾、箕為樂。

「紫気」は又名「天乙紫気」にして、是れ四餘星の一にして、木星の散出するの餘氣に属す。它は天上に於いて幷して可見の星體なく、只だ是れ歷家の推算し出るの虛星なれども、但だ五行の中に於いて、它の含む所の木德最も醇厚にして、古人此に因りて專門此の名目を立てて以て其の行度を推歩す。它雖形なしと雖も、餘光人事に作用するは屢屢應驗して、歷久にして而も失效せず。它運行するに伏・見・遲・疾・退・留の此れらの變化なく、始終均速にして前行す。宮度に就いて言えば、紫気「奎宿」十一度より十五度に行到するは是れ其の正廟の地なり。別に一説ありて「觜宿」を以て廟と爲し、還って一説ありて「牛宿」を以て廟と爲す。躔行して「室宿」「牛宿」に到るは是れ旺に乘ずるの地にして、「尾宿」「箕宿」に行到するは則ち是れ其の安其の安樂の鄉なり。

若人身命宮值之,更在廟旺無凶照破,處世富貴,福壽雙全,仁慈道德,好善樂賢能,解計、孛、火、土之難。若臨陷沒,亦九流僧道。其星為孤星,主人心孤身寡,一生好靜,為人之壽星,又為文人解宿。

如果一個の人の身宮あるいは命宮「紫気」を坐して、而且正に廟旺の地に落ちて、又凶星の照射衝破なければ、那れば此の人世を處して富貴にして、福氣と壽數と兩樣俱全して、性情仁慈・道德を篤守し・善を行うを喜びて而も賢能の人に親近するを樂とせん。紫気還って能く「計都」「月孛」「火星」「土星」の此の四曜の帶來するの災難を化解せん。倘若紫気陷没の地に落ちば、此の人多半も亦だ術業九流あるいは僧道の一路を走らん。紫気本身是れ一顆の孤星にして、人の心境孤寂・身邊の親眷稀少・一生清靜を喜歡するを主る。命主に對して言えば它是れ年を延すの壽星にして、讀書人に對して言えば又是れ厄難を化解するの解神なり。

但守身命,為人豁達之操,對照則為福德,但癸人見之減力,六辛人為天祿。情性清慈,吉祥之曜,主道藝之流。若人生時臨照,主富貴長壽,遇凶而不成災,凡二十九年行一周天。

紫気只だ身宮あるいは命宮を坐守すれば、人の胸襟就中開濶豁達せん。若し是れ對宮より遥遥として照射すれば、則ち一生福德深厚を主る。不過日干癸に属するの人紫気を見れば、其の力量は須く折扣を打つを要す。六辛日生の人它を見れば、紫気便ち轉化して「天祿」と爲りて、俸祿爵位を主る。總じて説來、紫気性情清和慈善にして、是れ一顆の吉祥の曜にして、主る所多是れ修道・技藝此の一類の人物なり。若し人出生の時辰恰に紫気の臨照あれば、一生富貴長壽を主り、たとい凶星に遇上するとも亦能く化解して、災禍を釀成するに至らざらん。紫気大約二十九年にして一個の周天を運行せん。

紫気歌斷·源髓歌

紫氣眾星中最善,形相分明人仰羨,心懷仁義性溫柔,作事與人為方便,無妒毒,多謹願,少病,利官長壽筭,好耽僧道立身孤,舉措施為慵更懶。

「紫気」は衆星の中性情最も良善にして、命此の星を帶ぶるの人は形貌清朗端正・人をして仰慕稱羨せしむ。彼は心裏仁義を存し・性子溫和柔順・事を辦すれば總は別人の爲に餘地を留む。此の種の人は嫉妒狠毒の心腸なく・人と爲りて謹愼老實・病を生ずること少なく・官を做るに有利にして、壽數も亦だ長し。只だ是れ彼は偏に佛道の事を愛し、因りて立身孤單にして、擧止行事また偏に疎懶にして、進取の勁頭に缺く。

太陽近貴作閒人,月會母親先化幻,夜火同時醫與巫,土木更來尤懶慢。金同妻妾是娼尼,水會智能稱俊彥,彗星分得賊人財。彗星即月孛也,能盜人財物。天首僧尼訟爭戰,天尾星同有機變。天尾星計都也。

紫気と「太陽」と相近づくは、人雖貴人に親近するも卻って終究只だ一個の閑散の士を做るに過ぎず。「太陰」と相會するは、母親先に亡く・家中の骨肉幻影のごとく聚散するを主る。夜生の人若し紫気與「火星」と同度せば、多く是れ醫生あるいは巫祝の一流なり。更に「土星」「木星」の加入あれば、人更に是れ懶散遲慢せん。紫気與「金星」と同宮するは、妻妾多く出身娼門あるいは尼庵を主る。「水星」と相會すれば、則ち聰明有才にして、以て一時の俊彦と稱すべし。彗星と同度するは、能く賊人の劫り來るの錢財を分得せん——彗星は就中是れ「月孛」にして、它本能して別人の財物を盜取す。「天首」即ち「羅睺」と同度するは、僧尼と相涉し・多く訴訟爭鬪あるを主る。「天尾」と同度すれば、則ち人多く機謀權變あり——天尾星は就中是れ「計都」なり。

財位橫來財寶現,三宮姊妹或為僧,田宅高田主鉅富,奴僕門下出緇流,子息須知女先見,西沒宮中妻密情,更與別人情似線,八宮終不染時災,官位不曾見州縣,九宮遊賈福宮閒,相貌為人性良善。

紫気財帛宮に落つるは、會して意外の財忽然として現前あらん。第三兄弟宮に落つるは、姊妹の中出家して僧尼と爲るの人あらん。第四田宅宮に落つるは、高處の良田を擁有し・家資巨富を主る。奴僕宮に落つるは、門下會して緇衣を穿つの僧人を出さん。子女宮に落つるは、頭一胎多く先に女兒を生ず。第七妻妾宮即ち西没の宮に落つるは、妻子別に私情あり・外人と絲を牽き縷を掛く。第八疾厄宮に落つるは、一生時行の瘟疫災病に沾染せざらん。官祿宮に落つれば、則ち連れて州縣一級の官職も亦だ做り上る能わざらん。第九遷移宮に落つるは、人多く外に於いて商を行い游走す。福德宮に落つるは、一生清閑せん。相貌宮に落つれば、則ち人と爲りて性情良善ならん。

紫気交會·聿斯經

氣孛:紫氣攙搶兩會期,慶來百福盡相宜。官居柱石人間瑞,澤及生民萬匯依。氣羅:紫氣羅?喜會同,人生剛毅足英雄。揮戈卻自平奸虜,笑取功勳反掌中。氣計:氣曜還同見計都,家多財帛富莊租。此宮人產天然福,百六逢之萬禍祛。

紫気と月孛と相會す。「紫気」と「攙搶」(即ち「月孛」の別名)の兩星交會するの時は、喜慶之れに隨いて來り・百般の福分樣樣相宜せん。此の人官朝廷柱石に至るべく、是れ人間の祥瑞にして、恩澤百姓に遍及し・萬民皆依靠する所あらん。紫気と羅睺と相會す。「紫気」は「羅睺」と會合するを喜歡し、このようの人は生れ來剛強堅毅にして、足りて英雄と稱せん。彼は戈を揮い陣に上れば便能く奸邪外寇を平定し、功勳を取得すること反掌の一般の輕易のごとし。紫気と計都と相會す。「紫気」若し「計都」と同度せば、家中錢財豐厚・莊園田租收入充盈せん。此の一宮の生ずる所の人は自ら天然の福分を帶び、たとい百六の厄に遇上するとも亦能く萬般の禍患を一掃して而も空くせん。

紫気入宮·樞要歌

氣子:紫氣齊瓶號玉清,只宜恬淡養精神。命宮遇者傷妻子,散誕清閒僧道人。氣在子宮化為玉清星,主修道清高。氣丑:氣星在丑曰天元,生世無災福慶全。更得吉星相會照,前遮後擁是神仙。丑宮化為天元星主吉。

紫気子宮に入る。子宮は是れ十二宮の中の寶瓶宮にして、「紫気」此の處に行到するは「玉清星」と稱し、此の人は只だ恬淡の日子を過して・精神を涵養するに適す。命宮それに遇上すれば、妻子兒女を克傷し、一生散漫清閑にして、多く是れ僧道の一流ならん。紫気子宮に於いて玉清星と化し、人の道を修めて而も心志清高を主る。紫気丑宮に入る。「紫気」丑宮に落つるは、「天元星」と呼び、此の人世上に於いて災殃なく、福氣と喜慶と俱全せん。若し更に吉星の前來して會照あれば、便ち是れ前呼後擁・神仙の一般のごときの人物ならん。丑宮の紫気は天元星と化し、一生吉利を主る。

氣寅:氣居寅上名天飭,獨享清閒人不識。容貌端嚴冠眾倫,落紙菸雲揮彩筆。化天飭星主有文章。氣卯:氣星在卯號天空,克害妻兒年少終。不是僧尼井藝術,一生孤獨更飄蓬。化為天空主,孤獨無積。

紫気寅宮に入る。「紫気」寅宮に居るは、名づけて「天飭星」、此の人獨自清閑を享受すれども、世人卻って其の高明を認識せざらん。彼は容貌端正莊嚴にして、同輩の上を超出し、筆を下して文章を寫せば煙雲の舒卷するがごとく、全く一枝の彩筆に凭る。紫気天飭星と化し、人の文采著述あるを主る。紫気卯宮に入る。「紫気」卯宮に在るは、「天空星」と稱し、妻子兒女を克傷し・自身も亦だ可能として年少にして終るを主る。此の人若し是れ僧尼ならざれば、便ち是れ技藝に靠りて生を謀り、一生孤獨にして、四處蓬草のごとく漂泊せん。紫気天空星と化し、孤獨一身・家業を積み下らざるを主る。

氣辰:華蓋從知氣在辰,此星雖獨卻堪親。優遊享用無災咎,啖柏餐松物外人。化華蓋主清廟。氣巳:氣居雙女號天相,家積珠珍主富藏。福厚清閒井壽永,只愁妻子見刑傷。主富而刑妻。

紫気辰宮に入る。「紫気」辰宮に落つれば便ち「華蓋」と化す、此の一顆の星は雖孤獨を主るも、卻って仍お是れ親近すべきの吉曜なり。此の人一生優游自在・衣食受用缺かず・災殃過錯なく、是れ那の柏葉を嚼み松實を喫うの方外の人ならん。紫気華蓋と化し、人の清高廟堂の上に居るがごときを主る。紫気巳宮に入る。巳宮即ち雙女宮にして、「紫気」此に居るは「天相星」と稱し、家中珠玉珍寶を積攢して、財富厚藏を主る。此の人福澤深厚・清閑自在にして、壽數も亦だ長く、唯一慮るべきは妻子兒女の刑傷を受くるなり。總じて富有にして而も妻を克すを主る。

氣午:紫氣臨周號玉肌,人生逢此誠為美。太陽設若同宮分,富貴榮華世無比。化玉肌主子孫榮貴。氣未:氣居未位名天廩,潤色文章鋪秀錦。更得主星在高強,家多珍玉豐腴甚。化天廩主富足。

紫気午宮に入る。午宮は周の分野に属し、「紫気」此の處に臨むは名づけて「玉肌星」、人生它に遇上するは確實に是れ美事なり。倘若「太陽」も亦だ同じく此の一宮に在れば、那れは便ち富貴榮華にして、擧世比擬すべきなからん。紫気玉肌星と化し、子孫顯榮尊貴を主る。紫気未宮に入る。「紫気」未宮に居るは、名づけて「天廩星」、此の人文章辭采は鋪き開きたるの錦繡のごとく潤飾せり。若し更に本命の主星高強得力の地に居れば、則ち家中珍寶玉器衆多にして、家道十分豐腴ならん。紫気天廩星と化し、衣食富足を主る。

氣申:氣入申宮曰紫微,此宮廟旺最為奇。一生獨享清閒福,作事臨危又不危。化紫微清高受福。氣酉:紫氣金牛號鳳凰,一生享福最安康。文章錦繡聞天下,若占高強入廟堂。酉為金牛,化鳳凰主富貴。

紫気申宮に入る。「紫気」申宮に進入するは「紫微星」と呼び、此の宮は正に是れ其の廟旺の地にして、最も奇特可貴なり。此の人一生獨り清閑の福を享け、事を辦するにたとい危局に面するも終に能く危を轉じて安と爲らん。紫気紫微星と化し、人の格調清高にして而も福澤を承受するを主る。紫気酉宮に入る。酉宮即ち金牛宮にして、「紫気」此に在るは「鳳凰星」と稱し、一生福を享け・最も安穩康泰せん。此の人文章錦繡のごとく・名聲天下に傳遍せん。若し更に高強得力の位を占到ば、便以て朝廷廟堂に入りて官を爲すべし。酉宮は金牛宮と爲り、紫気此に於いて鳳凰星と化し、富貴を主る。

氣戌:氣在白羊名玉貫,空房獨守誰為伴。同宮最怕火羅侵,破敗家財心緒亂。戌為白羊化玉貫,忌火羅。氣亥:亥宮紫氣名天貴,稟性清閒無所累。木土那堪會舍行,少年顯達功名遂。化為天貴主享福。

紫気戌宮に入る。戌宮即ち白羊宮にして、「紫気」此に在るは名づけて「玉貫星」、人の空房を獨守して・身邊作伴するの人なきを主る。此の一宮は最も「火星」「羅睺」の同宮して來て侵するを怕れ、一旦相遇れば便ち家財を破敗し、心緒も亦だ之れに跟いて紛亂せん。戌宮は白羊宮と爲り、紫気玉貫星と化し、最も火星與羅睺とを忌む。紫気亥宮に入る。亥宮の「紫気」は名づけて「天貴星」、此の人禀性清閑・牽累する所なきを主る。若し「木星」「土星」更に來て同舍會行せば、則ち少年就能く顯達し・功名順遂せん。紫気天貴星と化し、一生福を享くるを主る。

紫気躔度·玉關歌

氣角:氣躔角宿號天休,機智清閒藝術優。僧道逢人多吉慶,庶人不繫若虛舟。氣亢:氣躔亢宿號天僮,性善文章藝術通。不獨為官井富旺,神仙快樂福無窮。

紫気角宿に躔る。「紫気」が「角宿」に行到するは、「天休星」と稱し、此の人機敏聰慧・生活清閑・技藝出衆せん。若し是れ僧人道士なれば、人と相遇して多く吉慶を帶來せん。若し是れ平常百姓なれば、則ち一生牽掛なく・一隻の纜を係せざるの空船に像せん。紫気亢宿に躔る。「紫気」が「亢宿」に行到するは、「天僮星」と稱し、此の人性情善良・文章と技藝と皆通達せん。彼は不只だ能く官を做り、家道同時に富足興旺して、一生神仙のごとく快樂にして、福分無窮無盡ならん。

氣氐:氣躔氐宿號天環,雲水留心自得閒。耿介孤高人自傲,只宜仙道坐山間。心留雲水性染煙霞。氣房:氣躔房宿號天沖,清福平生孰與同。道釋白衣消息好,資財衣祿卻豐隆。處世優遊豐衣足食。

紫気氐宿に躔る。「紫気」が「氐宿」に行到するは、「天環星」と稱し、此の人心思雲山水澤の間に寄託して・清閑を自得せん。彼は性情耿直孤高にして、幾分か自傲を免れず、最も仙を修め道を學びて・山中に獨坐するに適す。このようの人は心雲水に繋り・性情煙霞の氣に染上せん。紫気房宿に躔る。「紫気」が「房宿」に行到するは、「天冲星」と稱し、一生清福比すべきの人なからん。家を出でて道と爲り僧と爲るを論ぜず・家に在りて白衣居士を做るを論ぜず、運勢皆好く、錢財と衣祿と倒れて反って豐厚せん。このようの人は世を處して優游自在・豐衣足食ならん。

氣心:氣躔心宿號天德,元象天文須會德。儒門釋典自能通,子孫雖有終須克。物外消遙閒中風月。氣尾:氣躔尾宿號天淵,心性豪強克陷纏。謀略威權人莫測,聲名忠義史書傳。膽壯心雄威名赫赫。

紫気心宿に躔る。「紫気」が「心宿」に行到するは、「天德星」と稱し、此の人天象星歷の一道に於いて自ら會心あり・兼ねて能く儒家經書と佛門典籍とに通曉せん。只だ是れ子孫雖生れ得て來るも、終究刑克を免れ難からん。このようの人は世事の外に逍遥して、清閑の中に於いて風月を領略せん。紫気尾宿に躔る。「紫気」が「尾宿」に行到するは、「天淵星」と稱し、此の人心性豪邁剛強なるも、亦だ容易に刑克の糾纏に陷入し易し。彼は謀略深沉・威權握中に在りて、傍人測度し透らず。忠義の聲名は以て史册に載入すべし。このようの人は膽氣壯・心志雄・威名顯赫ならん。

氣箕:氣躔箕宿號天循,智識機謀果毅深。性直文章聲遠播,貴人相遇有知音。心性剛果文思深長。氣斗:氣躔斗宿號天斛,飄然孤潔為清福。文章忠直外安閒,朋友柔和衣食足。心逸身安清名林下。

紫気箕宿に躔る。「紫気」が「箕宿」に行到するは、「天循星」と稱し、此の人見識廣博・機謀深遠・行事果斷剛毅せん。彼は性情正直にして、文章の名聲傳ること很も遠く、貴人に遇上すれば便ち知音の賞識を得せん。このようの人は心性剛強果決・文思悠長深遠ならん。紫気斗宿に躔る。「紫気」が「斗宿」に行到するは、「天斛星」と稱し、此の人飄然として塵を出で・孤高潔淨、此れ正に是れ其の清福の在る所なり。彼は文章端正・人と爲りて忠直・外表安閑從容なり。交往するの朋友は性情柔和にして、衣食も亦だ缺乏せざらん。このようの人は心境安逸・身勞碌なく、山林の間に於いて清譽を享有せん。

氣牛:氣躔牛宿號天輪,尊重清高害六親。金火逢之官顯赫,如逢木月富豪人。閒中風月個裡乾坤。氣女:氣躔女宿號天瑞,耿介孤高性獨明。但得吉星居十位,必為廊廟福蒼生。秉直敦素獨顯清朝。

紫気牛宿に躔る。「紫気」が「牛宿」に行到するは、「天輪星」と稱し、此の人人に尊重せられ・格調清高なるも、卻って六親を妨害せん。若し「金星」「火星」と相逢せば、官位顯赫せん。若し「木星」「太陰」に遇上せば、則ち成りて富豪と爲らん。このようの人は清閑の中に自ら一片の風月天地あらん。紫気女宿に躔る。「紫気」が「女宿」に行到するは、「天瑞星」と稱し、此の人耿直孤高・心性格外明澈せん。只だ吉星第十官祿宮に居れば、彼必ず能く朝廷に位列し・百姓の爲に福を造せん。このようの人は秉性正直・敦厚樸素にして、清明の世に於いて獨り頭角を顯せん。

氣虛:氣躔虛宿號天文,清秀為人近至尊。骨肉難為自孤潔,達人僧道樂衡門。優遊歲月洞達風流。氣危:氣躔危宿號天侗,章服平生與貴同。說地談天心曉悟,逍遙樂道在崆峒。身居隱逸笑傲煙霞。

紫気虛宿に躔る。「紫気」が「虛宿」に行到するは、「天文星」と稱し、此の人清朗俊秀・至尊の人に親近する能くせん。只だ是れ骨肉緣分單薄にして、自ら孤高潔淨を守り、若し是れ通達の士あるいは僧道の中人なれば、陋巷小門に安居するも亦だ自ら其の樂を得せん。このようの人は優游として日を度り・通達にして而も風流ならん。紫気危宿に躔る。「紫気」が「危宿」に行到するは、「天侗星」と稱し、一生穿する所の章服顯貴の者と相同せん。彼は天を談じ地を説き、心中自ら領悟あり・逍遥として道を樂しみ、崆峒山の中に隱居するがごとし。このようの人は身隱逸の境に處して、煙霞の間に笑傲せん。

氣室:氣躔室宿號天元,道釋儒流性自然。經術從來胸臆悟,文才洞徹事神仙。閒中樂道性裡談元。氣壁:氣躔壁宿號天覺,機智文章更多學。更能籌筭悟天機,舉錯能為應不錯。多學多文能謀能幹。

紫気室宿に躔る。「紫気」が「室宿」に行到するは、「天元星」と稱し、此の人道家・佛家・儒家の一路を走るを論ぜず、性情皆自然率眞せん。經書學問は全く胸中の自悟に凭りて而も得て、文才通透・一心神仙の事を慕求せん。このようの人は清閑の中に於いて道を求むるを樂しみ・天性の裏に於いて玄理を參談せん。紫気壁宿に躔る。「紫気」が「壁宿」に行到するは、「天覺星」と稱し、此の人機敏聰慧・文章出衆・學問尤も博洽せん。彼は還って籌算に善く・天機を領悟する能く、一擧一動・作爲ある所、皆差錯を出さざらん。このようの人は博學能文・既有謀略又事を辦する能くせん。

氣奎:氣躔奎宿號天乙,性直忠良又煩急。平生多是不安閒,不受人欺財聚積。心直而性急,忙裡且生財。氣婁:氣躔婁宿號天虛,骨肉無緣克害疏。自是緇黃遮體服,清閒衣食樂虛無。空門而守靜,禪榻以安閒。

紫気奎宿に躔る。「紫気」が「奎宿」に行到するは、「天乙星」と稱し、此の人性情正直忠厚なるも、只だ是れ偏に急躁せん。彼は一生多半閑じて下來らず、卻って亦だ人に欺負せらるるを肯んぜず、錢財能く聚積せん。このようの人は心地直爽にして而も脾氣急にして、忙碌の中に於いて倒れて反って財を生せん。紫気婁宿に躔る。「紫気」が「婁宿」に行到するは、「天虛星」と稱し、此の人骨肉と緣なく・彼此刑克疎遠せん。彼の身上穿く所多く是れ僧衣道袍・一生清閑・衣食缺かず・虛靜無爲を樂とせん。このようの人は空門に遁入して清靜を守持し・禪榻の上に於いて閑適を安享せん。

氣胃:氣躔胃宿號天音,衣祿生來必稱心。妻子宮中難聚會,四方交友自同襟。非術士之客亦九流之士。氣昴:氣躔昴宿號天端,重厚為人命亦寒。耿介性情難得犯,家門忠孝百行安。聲名頗重仁義同和。

紫気胃宿に躔る。「紫気」が「胃宿」に行到するは、「天音星」と稱し、此の人生れ來衣食俸祿皆心に稱い意に如意せん。只だ是れ妻室子女宮聚まるを得難く、倒れて是れ四方の朋友彼と志趣相投・意氣相通せん。此の種の人は是れ術數の士の座上の客ならざれば、便ち是れ九流一路の人物ならん。紫気昴宿に躔る。「紫気」が「昴宿」に行到するは、「天端星」と稱し、此の人人と爲りて穩重敦厚なるも、命格卻って略ば寒素を顯せん。彼は性情耿直方正にして、別人犯難し難し。家門忠孝を講究し・百般行事皆安穩せん。このようの人は聲名相當厚重・仁と義と兼備して而も人と和睦せん。

氣畢:氣躔畢宿號天吉,天乙居中加福力。為人清秀善為文,官祿星扶進爵秩。貌俊神清文而且貴。氣觜:企氣躔觜宿號天福,衣食安然百事足。金珠財寶自天來,妻子難為帶孤獨。足食而優遊,鰥寡且孤獨。

紫気畢宿に躔る。「紫気」が「畢宿」に行到するは、「天吉星」と稱し、「天乙」中に居りて坐鎭し・更に福力を增添せん。此の人生れ得て清秀・文章を寫くに擅長せん。若し官祿の星の扶助あれば、便能く爵位品秩を升遷せん。このようの人は相貌俊朗・神情清爽・既有文才又能く顯貴せん。紫気觜宿に躔る。「紫気」が「觜宿」に行到するは、「天福星」と稱し、此の人衣食安穩・百事俱足せん。金銀珠寶は像や天自り降るの一般に手に到るも、只だ是れ妻室子女緣分淺薄にして、幾分かの孤獨を帶びたん。このようの人は衣食豐足・優游自在なるも、卻って鰥寡孤單を免れ難からん。

氣參:氣躔參宿號天瓊,終是為官貴且榮。性直忠良參相位,文章事業四方聞。振聲名於天下,扶日月於楓宸。氣井:氣躔井宿號天令,文武雙全才更敏。參樞給諫盡功名,官職崇高年壽永。懷文武之全才,包機謀之大略。

紫気參宿に躔る。「紫気」が「參宿」に行到するは、「天瓊星」と稱し、此の人終究能く官を做り・既に顯貴にして又榮耀せん。彼は性情正直忠厚にして、以て宰相の位に參預すべし。文章と事業は四方皆知せん。このようの人は聲名天下に震動し・皇宮朝堂の上に於いて日月を扶持するがごとし。紫気井宿に躔る。「紫気」が「井宿」に行到するは、「天令星」と稱し、此の人文武雙全・才思更に敏捷せん。彼は樞密參議・給事中・諫官の一類の職務に出任し、功名俱全・官位崇高・壽數も亦だ長し。このようの人は懐に文武兼備の全才を抱き・胸中機謀大略を包藏せん。

氣鬼:企氣躔鬼宿號天榮,積善之家有此人。富貴崇高聲遠振,官途起越旺門庭。樂富貴以安然,在官家而度日。氣柳:氣躔柳宿號天平,好靜溫良免禍生。衣食平平無破敗,子孫終是不相親。稟性孤高生平淡薄。

紫気鬼宿に躔る。「紫気」が「鬼宿」に行到するは、「天榮星」と稱し、德を積み善を行うの人家こそ會してこのようの人を出さん。彼は富貴崇高・聲名遠播し、仕途の上斷えず超擢升遷して・門庭をして興旺せしむ。このようの人は安然として富貴を享受し・官府の中に於いて日を度せん。紫気柳宿に躔る。「紫気」が「柳宿」に行到するは、「天平星」と稱し、此の人清靜を喜歡し・溫和善良にして、因りて禍端を生出するを免れん。彼は衣食平平常常にして、亦だ破敗せざらん、只だ是れ子孫到頭彼と親近せざらん。このようの人は禀性孤高・一生の境遇平淡疎薄ならん。

氣星:氣躔星宿號天強,命中若遇定孤孀。財旺家門自興盛,若為僧道壽延長。宿梅花之紙帳,坐禪榻之風光。氣張:氣躔張宿號天芒,克害妻兒命裡當。縱有高才心又急,晚年方可免恓惶。一生孤寂寞,半世且郎當。

紫気星宿に躔る。「紫気」が「星宿」に行到するは、「天強星」と稱し、命中それに遇上すれば必定して孤單するかあるいは寡を守らん。不過錢財旺盛にして、家門自ら會して興盛せん。若し出家して僧道を做れば、壽數還って能く延長せん。このようの人は梅花を繪きたるの紙帳の中に宿し・禪榻の上に坐して清景を領略せん。紫気張宿に躔る。「紫気」が「張宿」に行到するは、「天芒星」と稱し、命裏注定して妻子兒女を克傷せん。此の人縱い才具很も高きも、性子卻って太も急にして、須く晚年に到りてこそ凄惶不安を免れん。このようの人は一生孤單寂寞・半世皆潦倒不振して過せん。

氣翼:氣躔翼宿號天牢,命宮若值定孤高。生計為謀多費力,若為僧道自逍遙。邀山間之明月,樂林下之清風。氣軫:氣躔軫宿號天嗟,孫子豐隆後必乖。命若逢之身獨喜,此人衣食稍寬懷。

紫気翼宿に躔る。「紫気」が「翼宿」に行到するは、「天牢星」と稱し、命宮若しそれを坐せば、此の人必定して孤僻高傲せん。彼は生計を謀るに頗る吃力にして、若し是れ出家して僧道を做れば、反って自在逍遥せん。このようの人は山間の明月を邀えて伴と爲し・林下清風の樂を享受せん。紫気軫宿に躔る。「紫気」が「軫宿」に行到するは、「天嗟星」と稱し、子孫一輩人丁興旺なるも、但だ後代終究乖違不順の處あらん。命中若しそれに遇上せば、此の人自身獨り喜慶を得て・衣食も亦だ一般の人より寬裕些かせん。

紫気照宮·琅玕經

氣命宮:氣星臨命照遊藝最相宜,任重防傾阻名高財業微,初年多費力聚散六親離,最好中年後興榮向老時。又曰:紫氣臨宮學冠倫如為忌,曜號孤神雖然不是天庭客,也作禪門第一人。紫氣主孤雖貴而無子,逢空主為僧道。

紫気命宮を照る。「紫気」命宮に臨照するは、此の人最も游歷・技藝の一類の事に從事するに適す。重任を擔當するの時は須く傾覆挫折を防ぐべし。雖名聲高きも、財業卻って單薄なり。早年事を辦すれば多く力氣を費し・六親聚散定まらず。最も好きの運程は中年以後に在りて、直に晚年に到りてこそ興旺榮顯せん。又一説あり、紫気命宮に臨むの人は學問同輩を超出せん。如果它成りて忌曜と爲れば、此の一顆の星は號して孤神と稱するを以て、此の人縱い是れ天庭の中の神仙ならざるとも、亦だ會して禪門の裏の第一流の人物と成らん。總じて紫気は孤を主り、雖顯貴なれども子嗣少なく、若し更に空亡に逢えば、多半出家して僧道と爲らん。

氣財帛:紫氣木星雖吉曜,第二宮中不為。妙克己待人是此,星宮主強時財可彀。主財虛耗散,專為別人求。氣兄弟:紫氣來臨兄弟時,孤星卻主兩分離。雖然暫且同相聚,反目無情各所之。無則自立,有則各分離。

紫気財帛宮を照る。「紫気」は木に属し、雖是れ吉曜なれども、第二財帛宮に落つるは卻って美事と算せざらん。此の人自己を克制して・他人を厚待するは、正に是れ此の一顆の星の本色なり。只だ宮主の星強旺なるの時を當てこそ、錢財勉强足用せん。總じて財物虛耗流散・忙し來りて忙し去りて專ら別人の爲に張羅するを主る。紫気兄弟宮を照る。「紫気」兄弟宮に臨照するは、它本是れ孤星を以て、反って手足兩下分離を主る。縱い一時同住相聚するも、亦だ會して反目無情・各東西に奔せん。このようの人は兄弟なければ便ち門戸を自立し、兄弟あれば反って各各の分を分せん。

氣田宅:當生紫氣四宮行,福廕雙親保壽齡。看取耆年精力健,都緣強位老人星。田園樂逸黃耇無疆。氣男女:氣星來照子孫宮,穎悟聰明更美容。邁祖超宗榮貴顯,家門昌盛福無窮。秋水精神兒女貌,冰清玉潔子孫容。

紫気田宅宮を照る。出生の時「紫気」第四田宅宮に行るは、能く父母雙親を福蔭し・彼らの長壽を保せん。高齡に到りて仍然精力健旺するは、全く紫気強位に居るを以て、本就是れ一顆の老人星なり。このようの人は家中田園安逸・老者壽元無量ならん。紫気男女宮を照る。「紫気」子孫宮を照臨するは、兒女聰穎明慧・相貌も亦だ生れ得て好し。彼らは祖輩父輩を超越し・榮耀顯達して・家門をして昌盛せしめ・福氣無窮ならん。このようの兒女は神情秋水のごとく清澈・容貌冰玉のごとく潔淨ならん。

氣奴僕:僕宮紫氣兩同行,落陷孤高總欠情。奴僕成行難保住,自家炊爨自家親。獨行獨坐無人伴,自炊自煮乏親臨。氣妻妾:七宮妻妾氣相逢,必主當年有克凶。若在命中及官祿,方袍員頂或孤從。玉笙金磬長相守,紙帳梅花獨自眠。

紫気奴僕宮を照る。「紫気」與奴僕宮と同行するは、若し陷の地に落ちば、此の人孤僻高傲・總は人情を欠く。僕從縱い成群するも、亦だ留住し得ず。到頭來還って須く自己火を燒き飯を做り・凡事身を親くして力を爲すを要せん。このようの人は獨來獨往・相伴するの人なく・自炊自煮して・身邊親近の人に缺く。紫気妻妾宮を照る。第七妻妾宮「紫気」に遇上するは、必ず當年刑克凶事あるを主らん。若し紫気同時にまた命宮あるいは官祿宮に在れば、此の人多半方袍を披き・圓頂帽を戴きて出家し、あるいは孤身一人して活を過せん。このようの人は玉笙金磬と長く廝守して・獨自梅花を畫きたるの紙帳の裏に睡せん。

氣疾厄:解災脫難最高強,紫氣生平免禍殃。道德日彰君子泰,超群發秀壽延長。添君子之志,解小人之災。氣遷移:第九宮中有壽星,堂堂眉宇美精神。豈知天上清高秀,下照塵寰有道人。在天上神仙之府,主人間道德之人。

紫気疾厄宮を照る。「紫気」は災禍を化解し・危難を脱出するの力量最も強く、一生它に因りて而も禍殃を免れん。此の人道德日益彰顯・君子の道通泰・才華超群出衆・壽數も亦だ之れに隨いて延長せん。它能く君子の志氣を增添し・小人の帶來するの災難を化解せん。紫気遷移宮を照る。第九遷移宮に此の一顆の壽星あれば、此の人眉宇堂堂・精神俊美せん。誰か知らん天上の那清高秀異の氣、正に塵世間に照到して・一位の道あるの人を成就せんことを。紫気は天に於いて神仙府第と爲り、人間に於いては則ち道德あるの人物あるを主る。

氣官祿:紫衣師道九流人,官祿宮中紫氣辰。若是孤高兄弟散,任他清貴作高真。受天帝之玉牒,作紫府之元君。氣福德:俊雅超群紫氣星,來居福德福頻頻。必然顯達應三主,若是為官在大臣。立鴛鷺之班,居鳳凰之池。氣相貌:相貌宮中紫氣臨,精神瀟灑福原深。如何晚景身康健,壽宿當年在此任。福如東海之深,壽比南山之盛。

紫気官祿宮を照る。官祿宮の中に「紫気」を坐するは、此の人多く是れ紫衣を身に著けたるの道門宗師あるいは九流の人物なり。彼は若し孤高を顯せば、兄弟便ち離散せん。那れは就中彼の清高顯貴なるに任せて、一位の道を得たるの高眞を做去せん。このようの人は像や天帝の玉牒册命を承受するがごとく・紫府の中の元君を做せん。紫気福德宮を照る。「紫気」俊雅超群にして、來て福德宮に居れば、福氣接連して至らん。此の人必定して顯達し・以て君主を輔佐すべし。若し是れ官を做れば、位大臣に至らん。このようの人は鴛鷺行を成すの朝班の中に立身し・鳳凰池の畔の中樞の地に出入せん。紫気相貌宮を照る。相貌宮に「紫気」の臨照あれば、此の人神情瀟灑・福分本來深厚せん。晚年の身體康健なるは、正に此の一顆の壽星が當年就中此の位置に坐するを以てなり。彼の福氣は東海のごとく深く・壽數は南山に比して高からん。

月孛算法·孛星篇

置積日加一千二百三十五以三千二百二十五大數除之,商數一千五十列上位,其餘不盡者為殘分,用七因之,上位商數以二十一因之,加八下位以六十二為一度,不滿者不入分秒,平行一日行十一分二十九秒。

「月孛」の行度を推算するの方法は、先に積日の數を取り・一千二百三十五を加え・再用三千二百二十五此の大數を以て除す。得る所の商數一千五十は上位に列し、除し盡さずして剩下するは殘分と呼ぶ。殘分を七に乘じ・上位の商數を二十一に乘じ・再加八して下位に列し、然る後六十二を以て一度と爲して折算す。一度に滿たざるの零頭は就中更に分・秒に細分せざらん。月孛平行の速度は毎日十一分二十九秒を行るなり。

月孛總論

太乙月孛乃水之餘,在天無象,古人以水星在天其行最疾,為福為禍最多,立此名以推步,其餘光用之有驗,久而不差。其行度無伏見遲疾,自井宿十九度至二十一度為廟躔,柳宿初度至六度為偏廟,虛、危、參為樂,躔胃為旺。

「月孛」は又「太乙月孛」と稱し、是れ水星の散出するの餘氣にして、天上に於いて可見の星體なし。古人は以爲す水星天空の中に於いて行度最も快く、主る所の福と禍とも亦だ最も多し、此に因りて「月孛」此の名目を立てて以て其の行踪を推歩す。它雖形なしと雖も、餘光人事の上に作用するは卻って確かに應驗ありて、歷久にして而も差錯せず。其の行度平穩にして、伏・見・遲・疾の變化なし。月孛「井宿」十九度より二十一度に行到するは是れ廟躔の地にして、「柳宿」初度より六度に行到するは偏廟と爲し、「虛宿」「危宿」「參宿」に躔るは安樂の鄉と爲し、「胃宿」に躔れば則ち旺に乘ずると爲す。

若人身命值之,更在廟旺宮,皆為祿主,果斷雄武,亦大貴人,喜行陰宮。夜生忌於他星同,只宜獨行,為災為福力大。如遇火、土、羅、計同宮,變福為禍,君子遇之時有不仁,女人見之淫蕩無禁,在疾厄宮主隱癖之疾,六丁人為囚星,六乙人為天祿。此星多闇昧不明,興危亡之災。主頭風之疾,遇凶則助凶,遇吉則助吉,大約九年行一周天。

如果人の身宮・命宮「月孛」を坐し、また廟旺の宮に落ちば、它皆能く祿主に充當して、人の行事果決・雄健威武を主りて、亦だ是れ大貴の人ならん。月孛は陰宮に行るを喜歡す。夜裏出生の人は它が別の星と同度するを忌諱して、只だそれをして獨行せしむるを宜とす。災を招くを論ぜず福を致すを論ぜず、其の力量皆很も大なり。倘若「火星」「土星」「羅睺」「計都」と同宮せば、就中福を轉じて禍と爲さん。君子それに遇上せば、時には不仁の事を做出すこと有らん。女子それに遇上せば、則ち淫蕩にして而も約束し難からん。月孛疾厄宮に落つるは、暗藏して言い難きの痼疾を主る。六丁日生の人は它を以て囚星と爲し、六乙日生の人は它を以て「天祿」と爲す。此の一顆の星は大多晦暗不明にして、危亡の災を引發し易く、また頭風の一類の病症を主る。凶星に遇えば它就中凶勢を助長し、吉星に遇えば它就中吉力を增添せん。月孛大約九年にして一個の周天を運行せん。

月孛歌斷·源髓歌

彗星威烈形似黑,彗掃帚星也。眉目精神光灼爍。神威鎮猛少言詞,膽氣麤雄心性惡。能運謀,多禮樂,最有心機難測度。財多聚散一身孤,父母家財多索寞。

「彗星」即ち「月孛」は、其の性情威猛暴烈にして、形色黝黑に近し——彗星は就中俗稱の掃帚星なり。命此の星を帶ぶるの人は眉目の間精神煥發・目光灼灼として光あり。彼は神態威嚴沈猛・說話少く・膽氣粗豪雄壯・心性卻って偏に狠惡せん。彼は運籌謀畫に善く・亦だ禮樂儀節を懂得し・最も是れ心機深沉にして、傍人揣度し難し。此の種の人は錢財聚散常なく・一身孤單・父母緣薄く・家産も亦だ多く零落冷清せん。

金牛巨蟹及雙魚,寶瓶宮中好安著。堂堂容貌有威權,富貴崢嶸人驚愕。日月會事安著,父母凶狂先蓋槨。木來必定助威權,金會貪淫妻愛謔。男為巫術女為尼,水到穿窬入樓閣。土火亂世號英雄,紫氣更能修合藥。

「月孛」は金牛宮・巨蟹宮・雙魚宮と寶瓶宮の此の幾處の水土の鄉に安放するに適す。其の所に落つるを得るの人は相貌堂堂・威權を握有し・富貴人をして驚歎せしむ。它若し「太陽」「太陰」と相會せば、雖事情能く安頓するも、父母卻って凶險狂悖にして、會して先に行きて下葬せん。「木星」加入すれば、必定して其の威權を助長せん。「金星」相會せば、則ち淫欲を貪好し・妻子輕佻にして戲謔を好まん。このようの男子は多く巫祝術士を做り、女子は多く尼姑を做せん。「水星」と相會すれば、便ち成りて牆を穿ち戸を越え・樓閣に潛入するの竊賊と爲らん。「土星」「火星」と相會すれば、亂世の中に於いて以て英雄と稱すべし。「紫気」と相會すれば、則ち更に丹藥を配制するに擅長せん。

天首會,羅星為天首,好劫掠,天尾法場世拋卻。計星為天尾。居財臨宅破家貲,兄弟奴宮難檢約。疾厄腸風內主災,西沒五位都喪卻。官宮凌辱夭天年,十一宮中偏福薄。九宮飄泊相不全,依此推之終不錯。

「月孛」與「天首」と相會す——羅睺就中天首と呼ばる——此の人劫掠を愛好せん。「天尾」と相會すれば、則ち終に法場に於いて命を喪い・世人に抛弃せられん——計都就中天尾と呼ばる。月孛財帛宮・田宅宮に落つるは、會して家産を破散せん。兄弟宮・奴僕宮に落つるは、手下と手足と皆管束し難からん。疾厄宮に落つるは、腸風の一類の內症の災を主る。第七西没の宮に落つるは、妻室連なる五位の親眷皆喪失せん。官祿宮に落つるは、會して凌辱を遭受し・天年を折損せん。第十一福德宮に落つるは、福分格外淺薄せん。第九遷移宮に落つるは、一生漂泊し・相貌も亦だ缺欠あらん。此の法則に照らして推斷すれば、終究差錯を出さざらん。

月孛交會·聿斯經

孛羅:孛星若會羅喉宮,勒石燕然紀大功。常人遇此必多災,百六逢之定主凶。孛計:月孛計都不可逢,人生淡泊主貧窮。偏招宿疾風癆厄,百六逢之不善終。

月孛と羅睺と相會す。「月孛」若し「羅睺」と一宮に會せば、貴人は以て東漢竇憲の那樣に燕然山に於いて石に勒して功を紀し・大功業を建立すべし。但だ尋常百姓此の組合に遇上せば必定して災多く、若し更に百六の厄に碰上せば、一定して凶を主る。月孛と計都と相會す。「月孛」與「計都」とは相遇るを宜しとせず、遇上せば則ち人生際遇淡薄にして、一世貧窮を主る。它は還って偏偏久しく治らざるの舊病と風癆の厄とを招來し、若し百六の厄に逢えば、便ち善終を得ざらん。

月孛入宮·樞要歌

孛子:孛星在子名天酷,稟性兇頑還有福。遇者妻兒有克傷,權謀機變般般足。孛在子宮化為天酷星。孛丑:孛居丑位,曰天柔,欽任雍容拱斗牛。化作刑囚終禍害,若為福祿備加休。孛在丑化為天柔。

月孛子宮に入る。「月孛」子宮に在るは名づけて「天酷星」、此の人秉性凶悍頑強なるも、卻って還って些かの福分あらん。それに遇上するの人は妻子兒女會して克傷を受けん、但だ權術謀略・機變應付は樣樣皆夠用せん。月孛子宮に於いて天酷星と化す。月孛丑宮に入る。「月孛」丑位に居るは、「天柔星」と呼び、此の人人に敬重せられ任用せられ・儀態雍容にして、衆星の斗宿・牛宿を拱衛するの一般のごとし。若し此の一顆の星化して刑囚の曜と成れば、終究禍害を招來せんと要せん。若し福祿の曜と化せば、則ち種種の美事齊備せん。月孛丑宮に於いて天柔星と化す。

孛寅:孛臨人馬,名天后,癸乙生人多主壽。若為官祿富文才,一舉登科金印綬。孛在寅化為天后。孛卯:孛星變曜玉垣星,卯位朝君福非輕。那更化為官祿曜,少年金榜定標名。孛在卯化為玉垣星。

月孛寅宮に入る。寅宮即ち人馬宮にして、「月孛」此の處に臨むは名づけて「天后星」、日干癸に属し・乙に属するの人遇上すれば多く長壽を主る。它若し官祿宮に落ちば、此の人文才富贍・一擧して第に中り・金印綬帶を佩上せん。月孛寅宮に於いて天后星と化す。月孛卯宮に入る。「月孛」卯宮に於いて變化して「玉垣星」と爲り、卯位に居りて君王を朝拜するは、福分輕からざらん。倘若更に官祿の曜と化成せば、少年の時便ち能く金榜の上に題名せん。月孛卯宮に於いて玉垣星と化す。

孛辰:辰宮月孛,名天慘,太白同宮應福減。若遇水星相逐行,生來必主多刑陷。化為天慘星。孛巳:孛居巳上號孤鸞,男女逢之必寡鰥。忌曜若臨須減力,吉星來照也艱難。化為孤鸞星。

月孛辰宮に入る。辰宮の「月孛」は名づけて「天慘星」、若し「太白金星」同じく一宮に在れば、福分就中折扣を打つを要せん。倘若また「水星」に遇い隨い相行すれば、此の人生れ來必定して多く刑傷陷害を受けん。月孛辰宮に於いて天慘星と化す。月孛巳宮に入る。「月孛」巳宮に居るは「孤鸞星」と稱し、男女それに遇上せば、必定して寡を守るかあるいは鰥居せん。若し忌曜の臨照あれば、其の力量は還って須く削減せん。たとい吉星の前來して照射するあるも、日子も亦だ艱難にして過せん。月孛巳宮に於いて孤鸞星と化す。

孛午:孛星臨午,名玉氣,此地朝君長富貴。變為祿貴與官魁,名顯身彰應品位。化為玉氣星。孛未:孛入秦州,名太乙,穩步蟾宮名第一。一生榮顯少災迍,俊邁聰明超眾職。在未化為太乙星。

月孛午宮に入る。「月孛」午宮に臨むは、名づけて「玉氣星」、此の一個の位置に於いて君王を朝拜して、以て長く富貴を享べし。它變じて祿星・貴星あるいは官祿の首と成れば、此の人名聲顯揚・身價彰著にして、品級と相稱せん。月孛午宮に於いて玉氣星と化す。月孛未宮に入る。未宮は秦の分野に属し、「月孛」此に入るは名づけて「太乙星」、此の人穩步して蟾宮に登りて桂を折りて、頭名を考取せん。彼は一生榮耀顯達・災難困頓少なく・才俊聰敏にして、任ずる所の職務衆人を超出せん。月孛未宮に於いて太乙星と化す。

孛申:孛星申位,名天毒,稟性頑愚常碌碌。戀酒迷花無了期,也教賣盡黃金屋。在申化為天毒星。孛酉:孛到酉宮,名活曜,不常喜怒性情拗。太陰到此與同行,災禍消兮居顯要。在酉化為天曜星。

月孛申宮に入る。「月孛」申位に在るは名づけて「天毒星」、此の人禀性頑劣愚鈍・一生忙碌して成なきを主る。彼は酒色花叢に沉迷して、了結するの時なく、終に滿堂の黃金屋を變賣して淨盡するに至らん。月孛申宮に於いて天毒星と化す。月孛酉宮に入る。「月孛」酉宮に到るは、名づけて「活曜」、此の人喜怒常なく・性情執拗せん。若し「太陰」も亦だ此に到りて它と同行せば、災禍便ち以て消解し・還って能く顯要の位に身居せん。月孛酉宮に於いて天曜星と化す。

孛戌:孛星到戌,名死氣,至老孤貧苦未休。身命七強如落陷,牽連官事作冤仇。到戌化為死氣星。孛亥:孛星臨亥,曰天聰,此位朝天入帝宮。雖有災殃終不害,若為官祿亦亨通。孛在亥化為天聰星。

月孛戌宮に入る。「月孛」戌宮に到るは、名づけて「死氣星」、此の人老に到りて孤苦貧寒・辛苦して停歇を得ざらん。身宮・命宮と第七宮と本當に強旺なりて、若し反って落陷せば、會して官司に牽連し・冤仇を結下せん。月孛戌宮に到りて死氣星と化す。月孛亥宮に入る。「月孛」亥宮に臨むは、「天聰星」と呼び、此の一個の位置は像や上天を朝拜して・帝宮に進入するがごとし。此の人雖災殃に遇上する會するも、終究害を受くるに至らざらん。若し它官祿宮に落ちば、仕途も亦だ順暢亨通せん。月孛亥宮に於いて天聰星と化す。

月孛躔度・玉関歌

孛角:孛躔角宿號天壘,情性聰明豐貌美。貪淫好酒心不賢,殺害傷妻須克子。丰姿飄逸人聰巧樂,酒眠花性更奢。孛亢:孛躔亢宿號天微,心毒如蛇事事危。易喜易嗔心不定,此生定是損妻兒。作惡如狼虎,行藏似鼠蛇。

月孛が角宿を躔る:「月孛(げっぱい)」が「角宿(かくしゅく)」に行き着くと「天塁星(てんるいせい)」と称し、その人は性情が聡明で容貌は豊かに美しい。ただ淫欲を貪り酒に耽って癖となし、心は良善とは言い難く、妻子を傷つけ児女を刑剋する。このような人は風姿が飘逸で聡慧機巧だが、酒色に溺れ、性情は格段に奢靡である。月孛が亢宿を躔る:「月孛」が「亢宿(こうしゅく)」に行き着くと「天微星(てんびせい)」と称し、その人は心が蛇蝎のごとく毒で、事ごとに危機を潜める。喜びやすくも怒りやすく心が定まらず、この一生は必ず妻子を損傷する。このような人は悪をなせば狼虎のごとく、行跡は鼠蛇のように隠れて見えない。

孛氐:孛躔氐宿號天僉,凡事施為細且纖。更得官星來救助,朱衣紫綬萬人瞻。處世俗而且細,成功業得安然。孛房:孛躔房宿號天瞻,身命逢之樂自然。武略文韜居顯宦,功名更立主威權。

月孛が氐宿を躔る:「月孛」が「氐宿(ていしゅく)」に行き着くと「天僉星(てんせんせい)」と称し、その人は何事の経営も細緻に極まる。さらに官星が来て救助すれば、朱衣をまとい紫綬を佩び、万人の瞻仰を受ける。このような人は世渡りに練達して心が細やかで、功業を成し遂げた後も安らかに自守できる。月孛が房宿を躔る:「月孛」が「房宿(ぼうしゅく)」に行き着くと「天瞻星(てんせんせい)」と称し、身宮・命宮がこれに逢えば一生自在に楽しむ。その人は文韜武略を兼ね備え、官は顕位に居り、功名のほかに威権をも握る。

孛心:孛躔心宿號天祗,官職榮遷祿位宜。百里郎官名位著,參謀半刺著緋衣。立綱常而有理,施國法且多為。孛尾:孛躔尾宿號天該,家道興隆慶自來。身命逢之官祿至,將軍公輔蘊三才。修德以興家,蓄威而鎮國。

月孛が心宿を躔る:「月孛」が「心宿(しんしゅく)」に行き着くと「天祗星(てんしせい)」と称し、その人は官職が栄えて昇り、禄位も相応しい。百里を管轄する県令・郎官となって名位を著しくでき、参謀や州郡の佐貳の職をも務めて緋色の官服を着る。このような人は綱常を立てるに条理があり、国法を推行して多くのことを成す。月孛が尾宿を躔る:「月孛」が「尾宿(びしゅく)」に行き着くと「天該星(てんがいせい)」と称し、家道は隆盛で喜び事は自ずから来る。身宮・命宮がこれに逢えば、官職も俸禄も手に入り、将軍あるいは三公の輔相となれ、胸中に天地人の三才の学を藴蓄する。このような人は徳を修めて家を興し、威を蓄えて国を鎮める。

孛箕:孛躔箕宿號天華,燕國相逢定性奢。官祿連遷趨貴顯,金珠財物富豪家。情性奢華官尊而富。孛斗:孛躔斗宿號天囂,面上波濤口訥調。不是過房須有克,貪花愛酒賭錢消。面起風波而口中和美。

月孛が箕宿を躔る:「月孛」が「箕宿(きしゅく)」に行き着くと「天華星(てんかせい)」と称し、箕宿は燕の分野に属し、ここで相逢う人は性情が必ず奢侈である。その人の官禄は連なって昇遷し、日々に貴顕へと向かい、金銀珠玉が充ちる富豪の家となる。このような人は性情が奢華で、官位は尊崇され家資は豊厚である。月孛が斗宿を躔る:「月孛」が「斗宿(としゅく)」に行き着くと「天囂星(てんごうせい)」と称し、その人は面相に波濤の起伏があるようで、口は訥として緩慢である。他家へ過房で出されるのでなければ必ず刑剋があり、また花柳を貪り酒を嗜み賭銭して、家業を消耗し尽くす。このような人は面上に風波が絶えないが、口先では穏やかに美しく語る。

孛牛:孛躔牛宿號天風,孤寡徒刑性更凶。若教疾病纏身上,免得生離不善終。孤陋寡聞而多生疾厄。孛女:孛躔女度名暗星,毒害顛狂損六親。柳陌花街遊冶客,只愁老後更伶仃。心懷狠毒而好貪淫,到老而孤。

月孛が牛宿を躔る:「月孛」が「牛宿(ぎゅうしゅく)」に行き着くと「天風星(てんふうせい)」と称し、その人は孤高寡合で、牢獄・徒刑の厄があり、性情は格段に凶狠である。もし疾病に纏われれば、かえって生離死別・不善終の禍を免れられる。このような人は見識が浅陋で友も少なく、しばしば疾厄を患う。月孛が女宿を躔る:「月孛」が「女宿(じょしゅく)」に行き着くと「暗星(あんせい)」と名づけられ、その人は毒害を懐き挙止は癲狂して、六親を損傷する。柳巷花街に流連する浪蕩の子で、老い後にいよいよ伶仃とするばかりを愁う。このような人は心が狠毒で淫欲を貪り、ついに孤身となる。

孛虛:孛躔虛宿號天智,萬事施為皆遂意。宮班富貴旺門庭,只恐六親無一二。有興家創業之能,遂利求名之志。孛危:孛躔危宿號天姱,命若逢之旺一家。不是官榮須富盛,妻宮子位不吁嗟。旺門庭而有福,居富室樂妻孥。

月孛が虚宿を躔る:「月孛」が「虚宿(きょしゅく)」に行き着くと「天智星(てんちせい)」と称し、その人は何事の経営も意に適う。その官階は富貴で門庭は盛んなのだが、六親のうちに一二の人も残らないことを惧れる。このような人は家を興し業を立てる才を持ち、利を求め名を遂げる志を遂げられる。月孛が危宿を躔る:「月孛」が「危宿(きしゅく)」に行き着くと「天姱星(てんかせい)」と称し、命にこれに逢えば一家を旺ならしめる。その人は官の栄達でなくとも家資は富厚で、妻宮・子位の二カ所にも嘆くことがない。このような人は門庭が旺んで福があり、富室に安んじて妻孥と楽しむ。

孛室:孛躔室宿號天杖,及到雙魚為正旺。逢之富貴必超榮,定作朝廷公與相。著朱衣而過天門,主富貴而增榮顯。孛壁:孛躔壁宿號天巴,旺地逢之到一家。身命逢之徒說好,到頭不免事如麻。一生平淡而一世悽惶。

月孛が室宿を躔る:「月孛」が「室宿(しっしゅく)」に行き着くと「天杖星(てんじょうせい)」と称し、双鱼宮まで行き着けば正旺の地となる。これに逢う人は富貴が群を抜き栄耀顕達し、必ず朝廷の三公宰相となる。このような人は朱衣を着て天門を過ぎ、富貴を主ってさらに栄顕を増す。月孛が壁宿を躔る:「月孛」が「壁宿(へきしゅく)」に行き着くと「天巴星(てんはせい)」と称し、旺地に落ちてこそ一家に利をもたらす。身宮・命宮がこれに逢えば、口先ではよく言うが、結局は事務が糸麻のごとく紛れることを免れない。このような人は一生平淡で、一世に凄惶と安らぎがない。

孛奎:孛躔奎宿號天便,賣盡田園賭盡錢。不是酒兮須博奕,貪花浮浪苦憂煎。主窮困而少達,酒色以忘身。孛婁:孛躔婁宿號天邪,年少浮游浪裡花。寬緩性情心不定,平生終少病災加。主虛浮而度日。

月孛が奎宿を躔る:「月孛」が「奎宿(けいしゅく)」に行き着くと「天便星(てんべんせい)」と称し、その人は田園を売り尽くし銭を賭け尽くす。酒に沈溺するか博奕に迷うかして、花柳を貪り浮浪して、終日憂煎に苦しむ。このような人は困窮潦倒して顕達が少なく、酒色によって身を忘れる。月孛が婁宿を躔る:「月孛」が「婁宿(るしゅく)」に行き着くと「天邪星(てんじゃせい)」と称し、その人は年少の頃から浮蕩して定まらず、浪の中の落花のようである。性情は寛緩で心が定まらないが、一生は疾病災殃も少ない。このような人は虚浮に日を過ごし、実績を得難い。

孛胃:孛躔胃宿號天翰,性急情寬事少閒。只恐為官年不永,若居貧困壽如山。貧而有壽而身勞碌。孛昴:孛躔昴宿號天喜,命若逢之姿貌美。妻宮損克兩三重,祿位須逢升玉陛。主人清秀而風流,若至遷官並進職。

月孛が胃宿を躔る:「月孛」が「胃宿(いしゅく)」に行き着くと「天翰星(てんかんせい)」と称し、その人は性は急で情は寛く、事が多くて閑を得難い。官となればかえって年寿が永らえないことを惧れ、貧困に居れば寿は山岳のごとく安しである。このような人は貧しくも長寿で、ただ一身に労碌する。月孛が昴宿を躔る:「月孛」が「昴宿(ぼうしゅく)」に行き着くと「天喜星(てんきせい)」と称し、命にこれに逢う人は姿容が俊美である。ただ妻宮で二三重の損剋を受け、禄位では一歩一歩玉階の前まで昇れる。このような人は清秀で風流であり、遷官して進職も果たす。

孛畢:孛躔畢宿號天詵,富貴生平主有聲。超越仕途雲路早,朱衣紫綬相儒名。生平多富貴,一路顯芳名。孛觜:孛躔觜宿號天真,秀氣文章自立身。年少登科官進早,性情容易便生嗔。英俊聰明而少年發達。

月孛が畢宿を躔る:「月孛」が「畢宿(ひっしゅく)」に行き着くと「天詵星(てんしんせい)」と称し、その人は一生富貴で声望があることを主る。仕途で超擢昇遷し、早々と青雲の路に踏み入り、朱衣紫綬を身にまとい、宰輔と儒者の名を兼ねる。このような人は生平に富貴が多く、一路に芳名を顕揚する。月孛が觜宿を躔る:「月孛」が「觜宿(ししゅく)」に行き着くと「天真星(てんしんせい)」と称し、その人は清秀で文彩があり、文章によって身を立てる。年若くして功名に登科し、官職の昇進も早いが、ただ性情は容易に瞋怒を生ずる。このような人は英俊で聡明、少年の時から志を得て顕達する。

孛參:孛躔參宿號天銓,官祿須逢抵不難。妻子宮中須有克,更兼夭壽在蒼顏。主克妻而壽夭。孛井:孛躔井宿號天誑,衣祿生來須大旺。資財恐是別人收,有子終須還破蕩。貧而且蹇與人少睦。

月孛が参宿を躔る:「月孛」が「参宿(しんしゅく)」に行き着くと「天銓星(てんせんせい)」と称し、その人が官禄を求め取るのは難くない。ただ妻室・子女の宮に必ず刑剋があり、加えて寿数が長くなく容顔は早く衰える。このような人は妻を剋して短寿を主る。月孛が井宿を躔る:「月孛」が「井宿(せいしゅく)」に行き着くと「天誑星(てんきょうせい)」と称し、その人は生まれつき衣食俸禄が甚だ旺んであるべきはずが、惜しむべきは銭財が他人に収められる惧れがあり、たとえ子があっても家業は終に破蕩し尽くす。このような人は貧しくて蹇滞、人とあまり睦まない。

孛鬼:孛躔鬼宿號天詫,鉅富官榮兩無價。為人毒害更英雄,先有聲名大權伯。主有貴有權。孛柳:孛躔柳宿號天沖,將相功勳祿萬鍾。威望從來臺憲任,蜚聲騰達顯英雄。名榮爵顯位尊德重。

月孛が鬼宿を躔る:「月孛」が「鬼宿(きしゅく)」に行き着くと「天詫星(てんたせい)」と称し、その人は巨富と官位の栄寵とが二つながら価し難い。人となりは狠辣であるが英雄の人物で、早くから声名があり、一方の大権を握る。このような人は顕貴でかつ権勢がある。月孛が柳宿を躔る:「月孛」が「柳宿(りゅうしゅく)」に行き着くと「天冲星(てんちゅうせい)」と称し、その人は将相の功を建て、万鍾の俸禄を享けられる。従来より威望が甚だ高く、御史台・憲司のごとき糾察の職に出て、声名が俄かに立ち、顕赫たる英雄となる。このような人は名声が栄え爵位が顕達し、地位が尊崇されて徳望も厚い。

孛星:孛躔星宿號天戎,定斷妻兒三兩重。執拗為人心猛勇,生來衣食老無終。一生貧苦老後無終。孛張:孛躔張宿號天權,妻子宮中未保全。衣食生來自豐足,性情高尚作忠良。平生耿介處世優遊。

月孛が星宿を躔る:「月孛」が「星宿(せいしゅく)」に行き着くと「天戎星(てんじゅうせい)」と称し、その人は妻子児女を二三重に剋し去ると断言できる。人となりは執拗で心性は勇猛、生まれつき衣食はあるが、老いて善終し難い。このような人は一生貧苦で、晩景は終養を得ない。月孛が張宿を躔る:「月孛」が「張宿(ちょうしゅく)」に行き着くと「天権星(てんけんせい)」と称し、その人は妻室・子女の宮を保全し難い。ただ衣食は生まれつき豊足で、性情は高尚、忠厚良善の人である。このような人は一生に耿介で、処世は優游自在である。

孛翼:孛躔翼宿號天譁,此是星辰到本家。喜怒不常多色慾,心如狼虎毒如蛇。主兇狠。孛軫:孛躔軫宿號天忒,戀酒貪花好游奕。家財破盡好行偷,若不投軍須有克。非戎貝之客即穿窬之人。

月孛が翼宿を躔る:「月孛」が「翼宿(よくしゅく)」に行き着くと「天嘩星(てんかせい)」と称し、これは月孛が己の本家の地に帰ったものである。その人は喜怒が常なく色欲が甚だ重く、心は狼虎のように猛く毒蛇のように狠い。要するに凶狠を主る。月孛が軫宿を躔る:「月孛」が「軫宿(しんしゅく)」に行き着くと「天忒星(てんとくせい)」と称し、その人は酒色を貪恋し游荡賭博を好む。家財を破り尽くした後は窃盗を行い、軍に投じて兵とならなければ、必ず刑剋の禍がある。このような人は軍で財を謀る輩か、さもなければ垣を越え戸を穿つ窃賊である。

月孛照宮・琅玕経

孛命宮:月孛照人命,初年災破頻,機術心自有,權謀術數精,早年防反覆,中歲立方成,夜生陰位照,財祿有聲名。夜生人遇之主吉。又曰:月孛須知是惡星,逢之禍患卒難行。若還入廟宮中者,必定前程有大成。與太陰同宮主貴。

月孛が命宮を照る:「月孛」が人の命宮に照り臨めば、初年は災禍破敗が続き頻発する。その人は心中に自ら機巧の手段を持ち、権謀と術数にいずれも精熟するが、ただ早年には事の反覆を防ぐべく、中年に至ってやっと立ち成し得る。夜に生まれて月孛がまた陰宮に照れば、財帛俸禄が俱に揃い、名声もある。夜生の人がこれに逢えば吉を主る。また曰く、月孛はもとより悪星と知るべく、これに逢えば禍患が卒然と至り行い難いが、もし廟旺の宮に入れば、その人の前程は必ず大いに成し遂げる。月孛が「太陰」と同宮すれば、貴を主る。

孛財帛:孛照財宮真可畏,須防人賴暗為災。限逢惡曜君須忌,吉宿臨宮主橫財。在此宮主失財耗散。孛兄弟:兄弟不宜見孛星,大小無分手足情。若有三人三路去,四人亦作四方行。主不和。

月孛が財帛宮を照る:「月孛」が財帛宮に照り臨むは実に畏るべく、人に帳簿を賴まれること、暗に災いを招くことを防ぐべきである。行限が悪曜に逢えばなお忌むべきだが、吉星が宮に臨めば、かえって意外の横財を得るを主る。要するにこの宮では破財耗散を主る。月孛が兄弟宮を照る:兄弟宮に「月孛」を見るは宜しからず、兄弟の間は長幼を分かたず、手足の情分もない。もし兄弟が三人ならば各々三路を行き、四人ならばこれも各々四方へ奔る。要するに兄弟の不和を主る。

孛田宅:第四宮中月孛臨,定遭疫癘氣相侵。憂煎失業田莊盡,到老倉箱乏寸金。主虛乏耗散。孛男女:子孫宮裡孛星攻,狀類根甘蔕苦同。假似門庭當旺盛,也須不肖辱先宗。主兒女不肖。

月孛が田宅宮を照る:第四の田宅宮に「月孛」が臨照すれば、家中は必ず瘟疫・癘気の侵すところを遭う。その人は憂愁に煎迫され、産業を失い田庄を売り尽くし、老いる時には倉廩箱篋に一寸の金も乏しい。要するに家業の空乏耗散を主る。月孛が男女宮を照る:子孫宮が「月孛」に冲犯されれば、児女の情況は瓜果が根は甘く蔕は苦いに比すべく、初め好く後は悪い。たとえ門庭が一時に旺盛でも、終に不肖の子孫が出て祖宗を辱める。要するに児女が成器せぬことを主る。

孛奴僕:奴僕惟推最弱宮,孛星照臨愈為凶。當生祿主如全陷,衣食奔波守困窮。主走失不吉。孛妻妾:望門克婦婦家貧,月孛如何更絕情。亥戌丑申未酉位,夫妻和順定無因。主妻無義。

月孛が奴僕宮を照る:奴僕宮はもとより十二宮のうち最も弱い一宮であり、さらに「月孛」が照り臨めばいよいよ凶となる。出生の時の禄主が若し全く落陷すれば、その人は一生衣食に奔波し、困窮貧乏を守るのみとなる。要するに奴僕の走失、諸事不吉を主る。月孛が妻妾宮を照る:その人は門に入らぬうちから妻を剋し、妻家も貧寒、「月孛」がこの宮にあればなお絶情である。亥・戌・丑・申・未・酉の幾つかの位に落ちれば、夫妻が和順を得ようとするのは決して可能ではない。要するに妻に情義なきを主る。

孛疾厄:疾厄宮中月孛來,少年伏劍染非災。喜事不聞年歲久,近來常聽哭聲哀。主多疾連延。孛遷移:孛到遷移為惡宿,口舌陰謀被辱凌。迍厄敗家他處死,路橫尸首不能興。主妒害破敗。

月孛が疾厄宮を照る:疾厄宮に「月孛」が来れば、その人は少年の時に剣に伏して自らを傷つけ、横禍に染まる危険がある。多年にわたり一件の喜事も聞かず、近来はかえって哀哭の声を常に聞く。要するに疾病の連綿と絶えざることを主る。月孛が遷移宮を照る:「月孛」が遷移宮に至るは一つの悪宿であり、口舌の是非・人の暗算を主り、凌辱を受け尽くす。その人は困頓して家を破り、他郷に客死し、甚だしきは道ばたに屍を晒して、再び起色なし。要するに人の妒忌・陥害を蒙って破敗することを主る。

孛官祿:月孛光芒號彗星,眾星一見斂威名。廟方若作天元主,貴擁貔貅百萬兵。主有權柄。孛福德:福德宮中要好星,如何孛照有和平。光威自覺年來減,困頓須知目下生。無益於人有損於己。孛相貌:十二宮中有孛星,形容麤丑俱知聞。性情不定如狂妄,舉止無憑似少神。

月孛が官禄宮を照る:「月孛」は光芒が人を逼り、彗星と号され、衆星はこれを見れば皆威名を収斂する。これが廟地にあって天元の主を充てれば、その人は貴くなって統帥となり、麾下に百万の貔貅の師を擁する。要するに権柄を握るを主る。月孛が福徳宮を照る:福徳宮が要するは吉星であり、「月孛」がここに照ってどうして太平があろうか。その人の光彩と威勢は年を経て削減し、困頓の境遇は目下に生ずる。これは人に益なく己に害ある。月孛が相貌宮を照る:十二宮の相貌宮の中に「月孛」があれば、その人は形貌が粗陋で醜拙なるを衆知のごとく聞こえる。性情は定まらず挙止は狂妄で、行事に凖憑なく、見るに精神も足りない。

張果星宗 六

羅睺算法・羅星篇

置積日加五百六十以六,六千七百九十四逆遊數除之,逆遊數別列上位記之,其餘不盡者為殘分,以五因之卻加入上位,逆數二以九十三為一度,又不滿者入分秒。平行:日行五分三十七秒。

「羅睺(らご)」の行度を推算する法:まず積日の数を取り、五百六十を加え、六千七百九十四という逆遊数で除し、得た逆遊数は別に上位に列べて記す。除し尽くせず残ったものを残分という。残分に五を乗じ、再び上位の中に加え入れ、逆に数えて二を取り、それから九十三をもって一度として折算する。なお一度に満たぬものは、分・秒に折り入れる。羅睺の平行する速さは、日行が五分三十七秒である。

羅睺総論

天首羅喉續火之餘,乃歷家之交,初故曰羅?。對照則曰計都,交初交終乃日交會之次,交深則有蝕。古人以日月交蝕國家見之尚有禍福,凡人命限見之豈無休咎,在天無象,其行度無伏順留逆。

「羅睺」はまた「天首(てんしゅ)」と称し、火星の散じ出た余気であり、暦家から見れば黄白二道の交点である。交点の初めに位するがゆえに「羅睺」と呼ばれ、これと正対する一点を「計都(けいと)」と呼ぶ。交初と交終はまさに日月の交わり会する処であり、交わり深ければ日蝕・月蝕が生ずる。古人は日月の交蝕を、国家がこれを見てもなお禍福の分かれるところとし、いわんや凡人の命宮・行限にこれを見れば、どうして吉凶の言うことがなかろうか。羅睺は天上に実体の星象なく、行度にも伏・順・留・逆の変化がない。

羅喉陽曜利於晝在午宮,星宿三度至五度為正廟,箕宿為樂,在雙女陰陽宮為正廟,軫宿十二度至十五度為正旺,昴、心二宿亦為次旺。若人身命二宮值之,更在廟旺之宮,可為雄銳貴品之格,主人特達慷慨,性不受觸。

「羅睺」は陽曜に属し、白昼に生まれた人に利がある。それは午宮にあって、「星宿」に行き着き三度から五度までが正廟の地、「箕宿」に行き着けば安楽の郷となる。双女宮という陰陽の交界の宮でも正廟と算え、「軫宿」に行き着き十二度から十五度までが正旺、「昴宿」「心宿」の二宿に行き着けば次旺となる。もし人の身宮・命宮の二処に羅睺が坐し、また廟旺の宮に落ちれば、雄健鋭利の貴格となり得、その人は才具が出衆で性情は慷慨、ただ脾气が剛硬で、触犯を受け得ない。

若陷沒與火、土、孛同宮,多主為刑暴屠沽之流,貴命見之則有武斷之威,小人不宜見之,六乙人為囚星,六癸人為天祿。此星性急宿怨、交仇不能興義,能作妖孽。主血光斬截,招寒熱瘴氣,不逢忌曜貴而有橫逆,行隱而不見,十八年行一周天。

もし「羅睺」が陥没の地に落ち、また「火星」「土星」「月孛」と同宮ならば、その人は多くは刑を動かし暴を施し、屠宰・沽酒の類の業に淪落する。貴人の命がこれを見れば、専断剛決の威勢がある。地位の低微な人はこれを見るに宜しくない。六乙の日生の人はこれを以て囚星とし、六癸の日生の人はこれを以て「天禄(てんろく)」とする。この星は性情が急で宿怨を積み、交仇を結んで義挙を成さず、また妖孽を作すことができる。血光・刀傷・斬截の禍を主り、寒熱・瘴癘の気を招く。もし忌曜に逢わず相冲もなければ、顕貴ではあってもなお横逆の事がある。羅睺の運行は隠れて見えず、十八年に一周天を行く。

羅睺歌断・源髄歌

羅喉性格最為高,形相猙獰膽氣豪,不奈是非無?毒,日生陽位始堅牢,逢廟地有持操榮,加旌節有旗旄富貴,只宜陽位,立陰宮私合苦煎熬。

「羅睺」の性格は最も高亢で、命にこの星を帯びる人は相貌が猙獰で胆気は豪壮である。是非を受け得ず、心中に陰毒なし。白昼に生まれて羅睺がまた陽宮にあれば、根基はようやく穏固と算えられる。もし羅睺が廟地に落ちれば、その人は操守が嘉すべく身に栄顕あり。さらに旌節旗旄が相加えば、すなわち富貴の命である。この星はただ陽宮に安ずるを宜とし、もし陰宮に立って暗に相合すれば、かえって人を苦苦と煎熬せしめる。

日月會時人見蝕,須憂父母死難逃,金會助權好兵武,更防因色病成癆,水到財多逢賊盜,木來才調好風騷,土逆四支不是足,火持好殺弄鎗刀。

「羅睺」が「太陽」「太陰」と相会すれば、すなわち人の見る日蝕・月蝕であり、この時は父母の死期の逃れ難きを憂うべきである。「金星」と相会すれば、威権を助長し、その人は兵事・武功を好むが、色を貪って癆病を得るを防ぐべきである。「水星」と相会すれば、銭財は多いが常に盗賊に遇う。「木星」と相会すれば、才情・格調は風流洒脱である。「土星」と逆行して相値えば、四肢に残欠不全の患がある。「火星」と相持てば、その人は殺を好み性とし、槍刀を舞弄することを喜ぶ。

兄弟不宜財破蕩,四宮賣卻祖東皋,子息位苦啼號,六宮妾本名春桃,妻位妻權中主克,九宮回祿厄難逃,官祿遇刑福德絕,相貌為軍破疾遭。

「羅睺」が兄弟宮に落つるは好まず、銭財の破散蕩尽を主る。第四の田宅宮に落ちれば、祖上の東方の田産を売り去る。子女宮に落ちれば、児女は苦しみ啼哭すること多し。第六宮に落ちれば、納める妾は多く出身が低微で、名づけて春桃と呼ぶ婢女のごとし。妻妾宮に落ちれば、妻は家権を掌るが、終に刑剋を被る。第九の遷移宮に落ちれば、火災の厄は逃れ難い。官禄宮に落ちれば刑罰を遭い、福徳もこれに随い断絶する。相貌宮に落ちれば、その人は多く兵となり、また破相しあるいは疾病を遭う。

羅睺入宮・枢要歌

羅子:羅?子上名天暴,稟性剛強心太躁。同舍如還見木星,德及邊方弭賊盜。性急而心躁,邊鄙以施能。羅丑:赤道之星本是羅,此星居丑竟如何。若為官祿無凶宿,官職高兮祿亦多。威而有仁、品級高遷。

羅睺が子宮に入る:「羅睺」が子宮に在りて「天暴星(てんぼうせい)」と名づき、その人は禀性が剛強で、心気が過度に急躁である。同宮の中にさらに「木星」を見れば、その徳政は辺疆に及び、盗賊を平息できる。要するに性急で心思が躁だが、辺遠の地にあって才能を施展できる。羅睺が丑宮に入る:羅睺はもとより赤道上の交点の星、それが丑宮に居れば如何。もし官禄宮に落ちて凶星の相犯するなくば、その人は官職が高く俸禄も豊厚である。このような人は威厳がありつつ仁厚を失わず、品級は断えず昇遷する。

羅寅:羅居寅上號天威,掌握兵戎擁帝畿。光耀朝廷羌虜服,功成齊奏凱歌歸。領百萬之兵、為北門鎖鑰。羅卯:羅星在卯號天權,雄鎮邊陲勢獨專。入廟奇星威望重,坐令羌虜翕然安。

羅睺が寅宮に入る:「羅睺」が寅宮に居りて「天威星(てんいせい)」と称され、その人は兵権を握り、京畿を護衛する。朝廷のために光を増し、羌胡の外寇を臣服せしめ、功成りて凱歌を奏して班師と帰る。このような人は百万の兵を統領し、国家の北門の鎖鑰たる重臣である。羅睺が卯宮に入る:「羅睺」が卯宮に在りて「天権星(てんけんせい)」と称され、その人は辺疆に雄踞し、威勢を独り攬する。この奇星は廟に入って後威望いよいよ重く、羌胡の外族を安んじて帰順せしめ得る。

羅辰:羅入辰宮名八敗,火金會舍多災怪。傷妻克子陷雙親,不夭也須刑與害。羅巳:巳上羅?為地隔,八煞宮中成水厄。雖然吉曜與同流,性格輕盈招盜賊。

羅睺が辰宮に入る:「羅睺」が辰宮に進入し「八敗星(はっぱいせい)」と名づき、もし「火星」「金星」が同舎会合すれば、災禍・怪異の事が多い。その人は妻を傷め子を剋し、また双親を連累する。たとえ夭折せずとも、刑傷・禍害を免れない。羅睺が巳宮に入る:巳宮の「羅睺」は「地隔(ちかく)」と称し、八殺の宮に落ちれば水厄を招く。たとえ吉曜がこれと同流すとも、その人の性情はなお軽浮で、容易に盗賊を招惹する。

羅午:午上龍宮羅可羨,名至朝參登玉殿。馳名方面掌藩垣,威鎮四夷能制亂。羅未:羅?在未名天厄,與月同宮為病賊。最喜木星相會行,家中金玉多財帛。

羅睺が午宮に入る:午宮は竜宮の位、「羅睺」がここに在れば人に称羨せられ、その人は名声が大きく朝に入りて君王に参見し、玉殿に登ることができる。一方に驰名し、一方の藩鎮を執掌し、威勢は四方の外族を鎮服し、禍乱を平定し得る。羅睺が未宮に入る:「羅睺」が未宮に在りて「天厄星(てんやくせい)」と名づき、もし「太陰」と同宮ならば、疾病をもたらす賊曜となる。それは最も「木星」との相会同行を喜び、さもあれば家中に金玉が充満し、財帛は豊厚となる。

羅申:羅入申宮為伏斷,獨守空房無侶伴。會照如逢月孛星,耽迷酒色心情亂。羅酉:羅居酉位號天文,掌握兵機立大勳。甲癸生人逢此曜,文章顯赫佐明君。

羅睺が申宮に入る:「羅睺」が申宮に進入し「伏断(ふくだん)」と呼ばれ、その人は空房を独り守り、身辺に伴侶なし。会照の中にまた「月孛」に逢えば、酒色に沉溺し、心神は迷乱する。羅睺が酉宮に入る:「羅睺」が酉の位に居りて「天文星(てんぶんせい)」と称され、その人は軍機を握り、大功を建つ。日干が甲・癸に属する人がこの星に逢えば、文章は顕達して声名は赫赫とし、賢明の君主を輔佐し得る。

羅戌:戌宮天衛是羅喉,骨肉多傷大可愁。設若同宮逢水宿,少年必定主刑流。羅亥:羅居亥上號文昌,年少多才特異常。天首元來居帝闕,官尊爵大令名彰。

羅睺が戌宮に入る:戌宮の「天衛(てんえい)」とはすなわち「羅睺」であり、その人は骨肉の親眷に損傷多く、実に憂うべし。もし同宮にまた「水星」に逢えば、少年の時に必ず刑罰あるいは流放の禍を遭う。羅睺が亥宮に入る:「羅睺」が亥宮に居りて「文昌星(ぶんしょうせい)」と称され、その人は年若くして才華が出衆し、格段に尋常と異なる。「天首」はもとより帝王の宮闕の位に居るべきゆえ、その官位は尊崇され爵禄は豊厚で、美名は遠くに揚がる。

羅睺躔宿・玉関歌

羅角:羅躔角宿號天模,性直機謀出眾徒。家道自如心莫妄,限扶終久是良圖。謀略深遠,每事如心。羅亢:羅躔亢宿號天般,藏物心懷亦且寬。特達機謀人仰羨,晚年衣食恐難安。少年穎異,老後無終。

羅睺が角宿を躔る:「羅睺」が「角宿」に行き着くと「天模星(てんぼせい)」と称し、その人は性情が正直で、機謀が出衆である。家道は自ずから安穏、ただ心思に妄念を生じなければよい。行限が扶助を得れば、ついに好い前程となる。このような人は謀略が深遠で、事事意に適う。羅睺が亢宿を躔る:「羅睺」が「亢宿」に行き着くと「天般星(てんぱんせい)」と称し、その人は財物を収蔵するに善く、心胸も寛厚である。才具は通達で機謀は人に過ぎ、傍人に欽羨せられるが、ただ晚年に衣食の安穏ならざるを惧れる。このような人は少年の時聡穎不群だが、老いるに好い結末がない。

羅氐:羅躔氐宿號天攜,命若逢之必損妻。頭女長男須要克,資財卻免散東西。主虛花刑剋。羅房:羅躔房宿號天從,大富資財膽氣雄。文武兼全官五品,兵刑之任福偏濃。富而且貴。

羅睺が氐宿を躔る:「羅睺」が「氐宿」に行き着くと「天携星(てんけいせい)」と称し、命にこれに逢えば必ず妻子を損傷する。初めの娘と長男とがともに刑剋を受け、銭財はかえって四散流失には至らない。要するに虚華で実なく刑剣ありを主る。羅睺が房宿を躔る:「羅睺」が「房宿」に行き着くと「天従星(てんじゅうせい)」と称し、その人は家資が巨富で、胆気は雄壮である。文と武を双きながら全うし、官は五品に至り、兵を掌り刑を掌る職に出る、福分は格段に深厚である。このような人は富にも遇え貴にも顕れる。

羅心:羅躔心宿號天辰,巨祿高才出眾人。巧計多知剛果毅,威名遠服四夷賓。威鎮四夷。羅尾:羅躔尾宿號天畋,命裡逢之有重權。上將論功心好殺,何愁此地不為官。

羅睺が心宿を躔る:「羅睺」が「心宿」に行き着くと「天辰星(てんしんせい)」と称し、その人は俸禄が豊厚で才具は高絶、出類抜萃の人物である。心思は巧妙で見聞は広博、性格は剛強果決で、威名は遠く播れ、四方の外族が皆賓服して来る。このような人は威勢を以て四夷を鎮服し得る。羅睺が尾宿を躔る:「羅睺」が「尾宿」に行き着くと「天畋星(てんでんせい)」と称し、命にこれに逢えば重権を握る。その人は上将として、功を論じ賞を行う時に心性が殺を好む。このような星度があれば、官とならぬを何ぞ愁えん。

羅箕:羅躔箕宿號天聰,廟旺之宮祿早逢。百萬兵師歸統御,金吾衛上及三公。主兵權。羅斗:羅躔斗宿號天磨,命若逢之福亦多。智慧機謀能出眾,也須財利帶奔波。心性虛靈、平生勞碌。

羅睺が箕宿を躔る:「羅睺」が「箕宿」に行き着くと「天聡星(てんそうせい)」と称し、若しまた廟旺の宮にあれば、その人は早年に禄を得る。百万の大軍がその統率調度に帰し、官職は金吾衛から三公に至るまで為し得る。要するに兵権を執掌することを主る。羅睺が斗宿を躔る:「羅睺」が「斗宿」に行き着くと「天磨星(てんませい)」と称し、命にこれに逢えば福分も少なからず。その人は智慧が人に過ぎ機謀が出衆だが、ただ財利を求め取るに奔波を免れない。このような人は心性が空靈で機敏だが、一生は労碌して止まない。

羅牛:羅躔牛宿號天韉,剛毅能為主重權。相貌豐隆髭滿面,妻兒先損謾機圓。有官有職、克子克妻。羅女:羅躔女宿號天巡,午亥生人立大勳。廊廟之中須大任,其它衣食且平平。

羅睺が牛宿を躔る:「羅睺」が「牛宿」に行き着くと「天韉星(てんせんせい)」と称し、その人は剛強堅毅で事を行うに力あり、重権を握るを主る。相貌は豊満隆盛で満面に髭鬚を蓄え、ただ妻子児女が先に損傷を受け、たとえ機巧円通があっても徒然である。このような人は官職を有すれど、妻を剋し子を剋す。羅睺が女宿を躔る:「羅睺」が「女宿」に行き着くと「天巡星(てんじゅんせい)」と称し、午年・亥年に生まれた人がこれに逢えば大いなる功勲を建てられる。その人は朝廷の中で重任を担当し、それ以外の人が逢えば、衣食が平平とするに過ぎない。

羅虛:羅躔虛宿號天鏐,甲命生人位列侯。身命若逢衣食旺,到頭終是喜清幽。先貴而後隱。羅危:羅躔危宿號天樗,肥厚身材更有須。藏事心機財亦旺,自成自立免憂虞。克苦成家、先難後易。

羅睺が虚宿を躔る:「羅睺」が「虚宿」に行き着くと「天鏐星(てんりゅうせい)」と称し、日干が甲に属する人がこれに逢えば侯爵に位列できる。身宮・命宮がもしこの度に逢えば、衣食は豊旺であるが、ただ結局は清静な幽居を好む。このような人は先に顕貴で後に帰隠する。羅睺が危宿を躔る:「羅睺」が「危宿」に行き着くと「天樗星(てんちょせい)」と称し、その人は身材が肥厚で、髭鬚をも蓄えている。心思は深く蔵して露さず、銭財も旺である。自ら白手で家を成し業を立て、憂患を免れる。このような人は刻苦して家を持ち、先難く後は易い。

羅室:羅躔室宿號天躔,出眾超群有大權。作事操持心耿直,若逢酉命是高賢。尚志好禮、異於土俗。羅壁:羅躔壁宿號天持,機智文章計出奇。通達天文榮且貴,多能多壽譽名馳。名譽文章、且富貴芳聲。

羅睺が室宿を躔る:「羅睺」が「室宿」に行き着くと「天躔星(てんてんせい)」と称し、その人は抜類して大権を握る。事を行うに持重で心地は耿直、もしまた酉命の人ならば、高尚なる賢者である。このような人は志向が高遠で礼法を崇び、流俗と大いに異なる。羅睺が壁宿を躔る:「羅睺」が「壁宿」に行き着くと「天持星(てんじせい)」と称し、その人は機敏聡慧で文章が出色、謀画は常に奇招を出す。天文星象に通暁し、栄耀にして顕貴、多芸多才でしかも長寿、声譽は遠くに播れる。このような人は名望あり文章あり、富貴と美名を兼ね得る。

羅奎:羅躔奎宿號天威,情性焦煩不受欺。猛烈為人心鯁直,狼貪婪妒食衣肥。直而貪濫。羅婁:羅躔婁宿號天志,抗直傷人兼有義。多招閒是與閒非,衣食生來心未遂。一生平淡。

羅睺が奎宿を躔る:「羅睺」が「奎宿」に行き着くと「天威星(てんいせい)」と称し、その人は性情が焦燥煩悶で、人の欺負を肯んじ受けない。人となりは猛烈で心は直く口は快いが、また貪婪で妬を好み、衣食はかえって豊厚である。このような人は正直の中に貪心の無度を帯びる。羅睺が婁宿を躔る:「羅睺」が「婁宿」に行き着くと「天志星(てんしせい)」と称し、その人は剛直にして人を傷つけるほどだが、義気をも講ずる。無謂なる是非口舌を常に招惹し、衣食は生まれつきあるが、心中はつねに意に称わない。このような人は一生平淡にして奇なし。

羅胃:羅躔胃宿號天懌,記問淵源性剛直。小人此位亦威權,君子逢之進官職。文武兼通、終能富貴。羅昴:羅躔昴宿號天蜻,出眾機權多好勝。初年須破晚方成,果毅操持有權柄。先主凶而後主吉。

羅睺が胃宿を躔る:「羅睺」が「胃宿」に行き着くと「天懌星(てんえきせい)」と称し、その人は学問の記誦に本有り源あり、性情は剛強正直である。地位の低微な人がこの星位を得ても威権を握り得、君子がこれに逢えば官職は昇進する。このような人は文武を兼通し、ついに富貴を得られる。羅睺が昴宿を躔る:「羅睺」が「昴宿」に行き着くと「天蜻星(てんせいせい)」と称し、その人は機謀権変が衆を超え、凡事に強を好み勝を争う。早年は必ず破敗あり、晚年に方に成就し得る。性格は果断剛毅で、権柄を掌握し得る。このような人は先に凶で後に吉。

羅畢:羅躔畢宿號天危,言語猖狂惹是非。克害妻兒君莫怨,平生衣食也隨時。羅觜:羅躔觜宿號天申,亥命逢之是喜神。家道興隆金玉富,為官應許侍楓宸。

羅睺が畢宿を躔る:「羅睺」が「畢宿」に行き着くと「天危星(てんきせい)」と称し、その人は言語が狂放で、容易に是非を惹出する。妻子児女を剋害し、この点は誰をも怨めない。一生の衣食は遇に随い安んじ、乏しからず豊かならず。羅睺が觜宿を躔る:「羅睺」が「觜宿」に行き着くと「天申星(てんしんせい)」と称し、亥命の人がこれに逢えば喜神となる。その人の家道は興隆して金玉が豊足し、もし官に就けば、皇宮の楓宸の側にあって君王に侍することが望める。

羅參:羅躔參宿號天津,稟性清閒心洞明。籌策自能知道釋,眾人欽仰振威名。胸中蘊藉、方外聲名。羅井:羅躔井宿號天空,怒地平生運不通。若得木星同在度,木羅相愛卻無凶。先難而後易,始貧而終安。

羅睺が参宿を躔る:「羅睺」が「参宿」に行き着くと「天津星(てんしんせい)」と称し、その人は禀性が清閑で、心地は澄明透徹である。籌謀算計の余、自ら道家・佛家の学に通暁でき、衆人は欽佩仰慕して、威名は遠く揚がる。このような人は胸中に含蓄の致があり、方外に声名を享くる。羅睺が井宿を躔る:「羅睺」が「井宿」に行き着くと「天空星(てんくうせい)」と称し、怒地に落ちれば一生運途が通じない。もし「木星」が同じくこの度に在れば、木と羅とは相親しみ相愛して、かえって凶険なし。このような人は先に難く後に易く、初めは貧困して終に安穏を得る。

羅鬼:羅躔鬼宿號天昌,機變文章志氣揚。形貌魁崇腰且厚,子孫應是保安康。足富貴而優遊。羅柳:羅躔柳宿號天鰥,愛樂林泉智在山。胸次文章才廣博,猶如僧道喜清閒。隱逸之士。

羅睺が鬼宿を躔る:「羅睺」が「鬼宿」に行き着くと「天昌星(てんしょうせい)」と称し、その人は機敏善変で文章が出衆し、志気は高揚する。形貌は魁偉高大で、腰身は壮実、子孫も平安康健を保ち得る。このような人は富貴が充足し、日子は優游自在である。羅睺が柳宿を躔る:「羅睺」が「柳宿」に行き着くと「天鰥星(てんかんせい)」と称し、その人は山林泉石の楽を好み、智慧を山水の間に寄託する。胸中に文章あり、才学は広博で、僧人道士のごとく清閑を喜ぶ。このような人は隠逸の士である。

羅星:羅躔星宿號天圓,命若逢之權自專。法令兵刑堪任重,文韜武略兩皆全。智能之士。羅張:羅躔張宿號天目,命若相逢多發福。威名遠播鎮邊疆,帥相居朝榮貴祿。文出而武歸。

羅睺が星宿を躔る:「羅睺」が「星宿」に行き着くと「天円星(てんえんせい)」と称し、命にこれに逢えば権柄を独攬し得る。その人は法令と軍刑の重任を担当でき、文韜と武略とが両様ともに備わる。このような人は智勇兼備の士である。羅睺が張宿を躔る:「羅睺」が「張宿」に行き着くと「天目星(てんもくせい)」と称し、命に相逢えば多く福を発し得る。その人は威名が遠く播れ、辺疆を鎮守し、身は統帥あるいは宰輔として朝堂に立ち、栄華禄位が俱に揃う。このような人は文を以て出仕し、武を以て功を建つ。

羅翼:羅躔翼宿號天愚,心毒藏機語不虛。巧妙性情容貌美,貴人親近得安居。主人伶俐近貴。羅軫:羅躔軫宿號天神,武職之官此位逢。生殺之權心自縱,金吾節度兩班同。懷報國之心而居大位。

羅睺が翼宿を躔る:「羅睺」が「翼宿」に行き着くと「天愚星(てんぐせい)」と称し、その人は心地が狠毒で機心を暗蔵するが、言語は句々に虚しからず。性情は霊巧で容貌は俊美、貴人に親近して安居を得られる。要するに人は機伶聡敏で、権貴に親近するを主る。羅睺が軫宿を躔る:「羅睺」が「軫宿」に行き着くと「天神星(てんしんせい)」と称し、武職を担任する官員はまさにこの星位に合す。その人は手に生殺の大権を握り、行事は己意に任せ、金吾衛と節度使の両班の職をも為し得る。このような人は報国の心を抱きて高位に居る。

羅睺照宮・琅玕経

羅命宮:羅喉臨命位權勢,自能高少達中有,滯財名晚歲牢,若然入怒地,成敗屢經遭,晝遇限宮見,迎恩見貴豪。又曰:羅喉在命若何看,文武兼貪信不難。但得一星金與木,若非稟筆即登壇。此星得地,主大吉高貴,克吉凶不可言。

羅睺が命宮を照る:「羅睺」が命宮に臨照すれば、その人は権勢を有し、地位は自ずから高められ得る。少年の時はあまり顕達せず、中年に至ってやっと起色があり、財運は一時滞塞し、晚年に名位がようやく牢固となる。もしそれが怒地に落ち入れば、成敗は反覆して、屡々挫折を遭う。白天に生まれた人が行限の中でこれに逢えば、恩典を蒙り顕貴豪門と交結できる。また一説に、羅睺が命宮に在るを如何に見るか。その人は文武兼備で幾分の貪心を帯び、これは確かに判断し難くない。さらに「金星」または「木星」の一顆を得て相助すれば、彼は筆を執りて文を為すか、さもなくば壇に登りて将を拝する。この星が地を得れば、大吉大貴を主る。それの剋する所の吉凶に至っては、述べ尽くし難い。

羅財帛:財帛之上是羅?,己財須得即方休。更若狂圖多富積,如何不破被奸偷。主平等亦主虛耗。羅兄弟:第三宮內有羅喉,悖逆乖違可自憂。宗派同源恩義等,只因凶曜一時休。須有不如無,有則多凶惡。

羅睺が財帛宮を照る:財帛宮に「羅睺」が坐れば、その人は己の分の銭財を得て知足し手を收めるべきである。もしさらに狂妄に貪求し一味に積攢すれば、どうして破財せず、奸人に偷去されぬことがあろうか。要するに財運は平平、また虚耗を主る。羅睺が兄弟宮を照る:第三の兄弟宮の中に「羅睺」があれば、兄弟の間は悖逆乖違し、実に憂うべきである。同宗同源で恩義はもとより相等しからざるなのに、この凶曜のためだけに、一時の間に全て断絶する。このような人は兄弟あるも無きに如く、あればかえって凶悪を多く生ずる。

羅田宅:羅?天首最凶殘,祖業雖多守則難。可惜田園千萬頃,都因凶曜見闌珊。主無祖業,有則多敗。羅男女:羅喉臨照子宮時,戲彩盈門豈所宜。恰似花繁紅豔盛,寂然少有一留枝。

羅睺が田宅宮を照る:「羅睺」この天首の星は最も凶残で、祖上の産業はたとえ豊厚でも守り難い。惜しいことに千万頃の田園も、この凶曜のために日に日に凋零する。要するに祖業なきを主り、たとえ有りても多くは敗尽する。羅睺が男女宮を照る:「羅睺」が子女宮に臨照する時、児孫が膝を繞り彩衣で親を娯ませるを望むは不可能である。この情形は花が繁盛紅艶に開くも、最後は冷冷清清で、一枝の果実も留め得ぬに比すべし。

羅奴僕:羅喉難與善星交,奴僕之宮愈怒號。假使尊嚴崇道德,反居陋巷自簞瓢。主奴僕不安。羅妻妾:羅喉凶宿名天首,不占高強對宮守。是惟一世有災迍,孤寡難婚更麤丑。主妻妾災疾。

羅睺が奴僕宮を照る:「羅睺」は吉星と相処し難く、奴僕宮に落ちればなお怒気冲冲である。その人はたとえ荘厳に自重して道徳を崇んでも、かえって陋巷に住んで簞食瓢飲して日を過ごさねばならない。要するに奴僕の安分ならざるを主る。羅睺が妻妾宮を照る:「羅睺」は凶宿で、名づけて「天首」といい、もし高強の位を占めず只対宮に守候すれば、その人は一世に災難困頓があり、孤单寡合して成婚し難く、配偶の相貌も粗陋である。要するに妻妾の多災多病を主る。

羅疾厄:天首羅喉第八宮,世間何事比其凶。直饒食祿重重貴,面首須防有病攻。主多疾而有損。羅遷移:羅喉凶曜號權星,臨照遷移回祿驚。得在旺宮為祿主,必因提薦貴身榮。回祿乃火星也。

羅睺が疾厄宮を照る:「天首羅睺」が第八の疾厄宮に落つるは、世にこれより凶なる事なし。その人はたとえ俸禄が重々しく身份が顕貴でも、頭面に疾病の侵襲を防がねばならない。要するに疾病が多く身体の損損するを主る。羅睺が遷移宮を照る:「羅睺」は凶曜で、権星と号され、遷移宮に臨照すれば火移宮に臨照すれば火災の驚きがある——回禄とはすなわち火星である。もしそれが旺宮に落ちて禄主を充てれば、その人は必ず人の挙薦を得て身価が栄顕する。

羅官祿:羅喉原是貴權星,四正居強最吉寧。運限逢之多吉慶,更延壽算享遐齡。此宮主貴而壽。羅福德:天首羅喉為福德,超群出眾事乖張。合主瘟?兼盜賊,財空貧賤少年亡。主人物異常多疾而夭。羅相貌:天首羅喉相貌方,別為陰德解其殃。更兼忌曜縱橫見,若不相殘即係梁。主破相兇狠。

羅睺が官禄宮を照る:「羅睺」はもとより顕貴・権力を掌る星で、子午卯酉の四正に落ちかつ強位に居れば、最も吉利安寧である。行限がこれに逢えば多く吉慶があり、また寿数を延長して高齢を享受できる。この宮は貴くかつ寿くを主る。羅睺が福徳宮を照る:「天首羅睺」が福徳宮に落ちれば、その人は群を抜き出衆であっても、行事は乖戾反常である。それは瘟疫を招き、また盗賊に遇い、銭財は空虚にして貧賤、少年に夭亡するを主る。要するに人物が常人と異なり、多病にして短命を主る。羅睺が相貌宮を照る:「天首羅睺」が相貌宮に落ちれば、別に陰徳を積んでこそこの災殃を化解し得る。もしさらに忌曜が縦横に交錯して現れれば、その人は自ら相残傷するか、さもなくば梁に懸けて自縊する。要するに破相で性情が凶狠なるを主る。

計都算法・計星篇

將羅喉定度加半周天數。

「計都」の行度を推算する法は簡単である:すでに推定せる「羅睺」の度数に、さらに半周天の数を加えれば、得るところがそのまま計都の位置である。計都と羅都とはちょうど黄白二道の二つの交点で、彼此は百八十度を距て、永遠に遥かに相対するからである。

計都総論

天尾計都續土之餘,乃歷家之交終。故計都對時則羅?交,初交終計都陰曜利於夜,在雙女宮軫宿十三度至十六度為正廟,雙魚宮壁宿四度至十度亦為廟,昴、心二宿為樂,尾、婁二宿為旺,六甲人為囚星,六壬人為天祿。

「計都」はまた「天尾(てんび)」と称し、土星の散じ出た余気で、暦家から見れば黄白二道の交終の点である。ゆえに計都は「羅睺」と正しく相対す:羅睺は交初に処り、計都は交終に処る。計都は陰曜に属し、夜に生まれた人に利がある。それは双女宮にあって「軫宿」に行き着き十三度から十六度までが正廟の地、双鱼宮にあって「壁宿」に行き着き四度から十度までも廟地と算え、「昴宿」「心宿」の二宿に行き着けば安楽の郷、「尾宿」「婁宿」の二宿に行き着けば乗旺となる。六甲の日生の人はこれを以て囚星とし、六壬の日生の人はこれを以て「天禄」とする。

計都常與羅喉相對號天尾,含蓄毒惡主風癆血氣災,咎逆行於天逢,日月則蝕,一十八年一周天羅喉過,宮計都亦過宮。

「計都」は永遠に「羅睺」と遥かに相対するゆえ、「天尾」と号する。それは内に毒悪の気を含蓄し、風癆と血気の類の災病を招くを主る。天上に逆行して、一旦太陽・太陰と相遇えば、日蝕・月蝕を発生せしめる。計都は十八年に一周天を運行し、羅睺が宮を過ぐる時、計都もこれに随いて宮を過ぐる。

計都歌断・源髄歌

計都本名凶惡曜,雙女白羊為好廟,面顏似火膽如神,骨相堂堂粗勇,貌有心機多巧妙。夜同陰宮宜守照,聲名顯赫有威風,掌握兵符權最要,在他宮力半效聚散,資財立身鬧經求,博算及屠沽心膽,情懷多執拗,見日月真好笑,父母無終深可吊。

「計都」はもとより一顆の凶悪の曜であり、双女宮と白羊宮がそれの好い廟地である。命にこの星を帯びる人は面色が火のごとく赤く、胆力は神明のごとく大きく、骨相は堂堂として、見るに粗豪勇猛だが、外貌の下に多くの機巧の心思を蔵す。もし夜に生まれて計都がまた陰宮に落ちて坐守照命すれば、その人は声名が顕赫で、頗る威風があり、兵符を掌握して権柄は極めて重い。別の宮位に落ちれば、力量は半分しか発揮できず、銭財は聚散が定まらず、喧鬧なる市井の中で経営して財を求め、あるいは博弈・計算・屠宰・沽酒を以て生とし、心思胆気は皆この上に用いられ、情性もまた多く執拗である。彼がもし「太陽」「太陰」を見れば、真に笑うべき凶兆で、父母は善終を得ず、深く哀弔すべきである。

金來妻妾被人傷,土火徒流遂堪料,水來盜賊不良人。木氣宮中為吉兆,孛同斬首最為凶,財帛之中多計較,三宮昆仲惡中亡,四位金居曾火燎。

「計都」がもし「金星」と相会すれば、妻妾は人に傷つけられる。「土星」「火星」と相会すれば、徒刑・流放の禍もまた預料し得る。「水星」と相会すれば、その人は盗賊の類の不良の徒となる。もし「木星」「紫気」の在る宮にあれば、かえって吉兆である。「月孛」と同度するは最も凶険で、斬首の禍を主る。計都が財帛宮に落ちれば、その人は事事に斤斤と計較する。第三の兄弟宮に落ちれば、手足は凶悪の事に死する。第四の田宅宮に落ちかつ金星が同居すれば、家宅はかつて火焚を遭う。

子宜外姓及偏生,六位不堪乘馬跳,七宮妻克兩三人,疾病躔身難治療,官祿如逢獄裡亡,十一宮中福不紹,九宮沉滯相不全,此經妙處真元妙。

「計都」が子女宮に落ちれば、児子は多く外姓から過房して来たか、あるいは庶出・偏房の生まれである。第六宮に落ちれば、その人は騎馬跳躍の類の奔波労碌に堪えない。第七の妻妾宮に落ちれば、二三人の妻を剋し去る。疾厄宮に落ちれば、疾病に纏われて治療し難い。官禄宮に落ちれば、牢獄の中に死するを惧れる。第十一の福徳宮に落ちれば、福分は接続せず。第九の遷移宮に落ちれば、運途は沈滞し、相貌にも缺陷あり。この部の経文の精妙の処、実に玄妙にして言い難し。

計都入宮・枢要歌

計子:計都入子號天凶,性毒情貪又且窮。惟有己壬人遇此,又還為福主亨通。在子化天凶。計丑:丑上計都名四喜,身居牛斗威權起。只愁妻子見刑傷,若是為官在朝裡。在丑化四喜星。

計都が子宮に入る:「計都」が子宮に進入して「天凶星(てんきょうせい)」と称し、その人は性情が狠毒で貪心は足らず、境況はまた困窮である。ただ日干が己・壬に属する人がこれに逢えば、かえって福気に転じ、諸事が亨通する。計都は子宮で天凶星に化す。計都が丑宮に入る:丑宮の「計都」は「四喜星(しきせい)」と名づき、身宮が牛宿・斗宿の間に居れば、威権はここより起こる。惜しいことに妻子児女が刑傷を受けるが、もし官となれば、朝廷の中に立身し得る。計都は丑宮で四喜星に化す。

計寅:計都寅上號天淵,反禍為祥吉慶全。壬巳生人若逢此,生來享福更延年。在寅化天淵。計卯:計在氐房名玉柄,人逢此宿多祥慶。雖然值殺及刑囚,但管一生常富盛。在卯化玉柄。

計都が寅宮に入る:「計都」が寅宮に在りて「天淵星(てんえんせい)」と称し、禍を転じて福となし、吉慶が斉う。壬年・巳年に生まれた人がもしこれに逢えば、生まれて福を享け、寿数もまた延長し得る。計都は寅宮で天淵星に化す。計都が卯宮に入る:「計都」が氐宿・房宿の間に落ちて「玉柄星(ぎょくへいせい)」と名づき、人がこの星宿に逢えば多く吉祥喜慶がある。たとえ煞星または刑囚の曜に碰上するも、只管に彼の一生に富盛を常保せしめる。計都は卯宮で玉柄星に化す。

計辰:計入辰宮名暴敗,為人兇狠多憎害。若還享福得清閒,只恐天年終不奈。在辰化暴敗。計巳:計都在巳名天水,雖曰為凶亦為瑞。便為惡宿相會行,也須顯達身榮貴。在巳化天水。

計都が辰宮に入る:「計都」が辰宮に進入して「暴敗星(ぼうはいせい)」と名づき、その人は人となり凶狠で、多く人の憎悪損害を招く。もし彼がなお福を享け清閑し得れば、ただ天年は終に保ち難いを惧れる。計都は辰宮で暴敗星に化す。計都が巳宮に入る:「計都」が巳宮に在りて「天水星(てんすいせい)」と名づき、凶曜とは言えここでは祥瑞ともなる。たとえ悪宿と相会同行すとも、その人はなお顕達して身価は栄貴である。計都は巳宮で天水星に化す。

計午:計都臨午曰天巋,此是朝元遇者希。若得太陽同會照,白衣換取綠衣歸。在午化天巋。計未:四鬼由來屬計都,只嫌未位不相符。太陰在位同居此,不夭終須主配徒。在未化五鬼。

計都が午宮に入る:「計都」が午宮に臨んで「天巋星(てんきせい)」と呼ばれ、これは本元を朝拜する位で、逢う人は稀である。もしまた「太陽」の同宮会照を得れば、その人は白衣布服を脱ぎ、緑色の官袍に換えて郷に還ることができる。計都は午宮で天巋星に化す。計都が未宮に入る:四鬼の説はもとより「計都」に属するが、ただ未宮のこの位置はこれと相合せぬを嫌う。もし「太陰」もこの宮に居れば、その人は夭折せざるも、終に配流・徒刑を遭う。計都は未宮で五鬼星に化す。

計申:計居申位名天賊,與水同居多否塞。不夭終須一世貧,伶仃飄蕩成孤克。在申化天賊。計酉:酉宮計化為天悴,惟有丁壬災自退。金命當之須少亡,不然克陷身難避。在酉化天悴。

計都が申宮に入る:「計都」が申の位に居りて「天賊星(てんぞくせい)」と名づき、もし「水星」と同居すれば、諸事に阻滞不通多し。この人は夭折せざるも、ついに一世に貧寒で伶仃として漂泊し、孤苦刑剋の命となる。計都は申宮で天賊星に化す。計都が酉宮に入る:酉宮の「計都」は「天悴星(てんさいせい)」に化し、ただ日干が丁・壬に属する人のみ、災殃が自ずから退去する。金命の人がこれに逢えば多く少年に亡くなり、さもなくば刑剋・陥害をも逃れ難い。計都は酉宮で天悴星に化す。

計戌:計都戌上名天窘,破蕩資財不自量。壬己生人為祿厚,只愁妻子早年亡。在戌化天窘。計亥:乾宮居計名天武,此位朝天無疾苦。縱死為刑及耗囚,也須官職膺封土。在亥化天武。

計都が戌宮に入る:「計都」が戌宮に在りて「天窘星(てんきんせい)」と名づき、その人は銭財を敗散して自ら量ることを知らず。壬年・己年に生まれた人はかえって俸禄が豊厚だが、惜しいことに妻は早年に亡故する。計都は戌宮で天窘星に化す。計都が亥宮に入る:亥宮は乾に属し、「計都」がここに居りて「天武星(てんぶせい)」と名づき、この位置は天を朝拜するが如く、疾病苦厄なし。その人はたとえ刑罰・破耗あるいは囚禁を遭うも、終に官職を得て、土地を封ぜられる。計都は亥宮で天武星に化す。

計都躔宿・玉関歌

計角:計躔角宿號天沖,五星逢之立見凶。惡暴性情尤毒烈,猖狂促壽法刑中。凶惡無忌。計亢:計躔亢宿號天戈,軍陳成功福未多。不是兵機軍健輩,定須自縊與投河。先主吉而後主凶。

計都が角宿を躔る:「計都」が「角宿」に行き着くと「天冲星(てんちゅうせい)」と称し、五星がこれに逢えば即座に凶象を顕す。その人は性情が凶悪暴戻で、格段に毒辣猛烈、行為は猖狂して、寿数は刑法に触犯して短縮される。要するに凶悪にして忌憚なきを主る。計都が亢宿を躔る:「計都」が「亢宿」に行き着くと「天戈星(てんかせい)」と称し、その人は軍陣の上で功を立て得るが、福分は多くない。軍の中で機要を掌り健卒を務める人でなければ、必ず梁に懸けて自縊するか河に投じて死する。要するに先に吉で後に凶。

計氐:計躔氐宿號天通,東出尤宜十度中。若對命宮聲遠著,更逢吉曜福豐隆。遇吉而主貴。計房:計躔房宿號天迍,兄弟難為並子孫。晝日陽宮應且破,隨教禍害已臨門。刑害破家。

計都が氐宿を躔る:「計都」が「氐宿」に行き着くと「天通星(てんつうせい)」と称し、東方より昇る時はとりわけ第十度のあたりが宜しい。もしそれが命宮と相対すれば、その人は声名が遠く播れ、さらに吉曜に逢えば福分はいよいよ豊厚である。要するに吉星に逢えば顕貴を主る。計都が房宿を躔る:「計都」が「房宿」に行き着くと「天迍星(てんちゅんせい)」と称し、その人は兄弟と子孫とがともに保全し難い。白昼に生まれて計都が陽宮にあれば、家業は理の当然に破敗し、禍害はすなわち門に臨む。要するに刑剋傷害・家業の破敗を主る。

計心:計躔心宿號天嗤,狡猾無凶出賤卑。性急謀高難耐事,須知夭壽少年時。謀為有計心險年促。計尾:計躔尾宿號明星,百計千方巧性靈。若是火同身且貴,自然文學有聲名。此度得吉。

計都が心宿を躔る:「計都」が「心宿」に行き着くと「天嗤星(てんしせい)」と称し、その人は狡猾であっても凶暴とは言えず、出身は低微である。性急にして謀慮はあまりに高く、事に遇えば気を鎮められず、知るべし、このような人は多く少年の時に夭亡する。要するに心計ありて心地は険しく、年寿は短促を主る。計都が尾宿を躔る:「計都」が「尾宿」に行き着くと「明星(みょうせい)」と称し、その人は千方百計で機巧霊敏である。もしまた「火星」が同度すれば、身価は顕貴で、自ずから文学上に声名あり。この度は吉度である。

計箕:計躔箕宿號天世,不招祖業自身孤。心懷巧計多奸猾,衣食生平亦少無。計斗:計躔斗宿號天梁,智慧聰明子息強。會得文章須近貴,佳名端可四方揚。此度主吉。

計都が箕宿を躔る:「計都」が「箕宿」に行き着くと「天世星(てんせいせい)」と称し、その人は祖上の産業を承継できず、身は孤单である。心に巧計を懐き、多く奸猾の処あり、衣食は一生かえって短缺しない。計都が斗宿を躔る:「計都」が「斗宿」に行き着くと「天梁星(てんりょうせい)」と称し、その人は智慧聡明で、子嗣は興旺である。もし文章に通暁すれば貴人に親近でき、美名は四方に伝揚するに足る。この度は吉を主る。

計牛:計躔牛宿號天常,丰采堂堂性格良。更得善星同在度,垂紳搢笏侍君王。此度牛金牛主大貴。計女:計躔女宿號天遷,為福須為土地官。躔在度初為大貴,遷官美任定非難。主職近本方。

計都が牛宿を躔る:「計都」が「牛宿」に行き着くと「天常星(てんじょうせい)」と称し、その人は風采堂堂で、性格は良善である。もしさらに吉星がこの度に同在すれば、腰に大帯を垂れ手に笏板を挿して、君王の側に侍立できる。この度は牛宿が金牛に属するがゆえに大貴を主る。計都が女宿を躔る:「計都」が「女宿」に行き着くと「天遷星(てんせんせい)」と称し、その人がもし福を得れば、多くは土地を掌管する官職に充任する。もしこの宿の初度に躔れば、大貴の命となり、美職への昇遷は困難でない。要するに任ずる職は多く本郷の附近を主る。

計虛:計躔虛宿號天流,父母須逢骨肉售。若見孛星同會此,定知處處夜行偷。此度主虛耗。計危:計躔危宿號天遊,衣食艱辛事事憂。克子損妻家破散,平生孤苦不舒愁。主人少樂多勞。

計都が虚宿を躔る:「計都」が「虚宿」に行き着くと「天流星(てんりゅうせい)」と称し、その人は父母骨肉の間がついに売買相售するに至る。もしまた「月孛」がここに同会するを見れば、彼が至る処で夜行し行窃すると断定できる。この度は虚空耗散を主る。計都が危宿を躔る:「計都」が「危宿」に行き着くと「天游星(てんゆうせい)」と称し、その人は衣食は艱難で、事事に憂愁する。子を剋し妻を損ない、家業は破散し、一生は孤苦で愁懐は解き難い。要するに人は歓楽少なく労苦多しを主る。

計室:計躔室宿號天真,性烈官高位不輕。若得木星來救助,為官七品至公卿。主清貴。計壁:計躔壁宿號天魚,四度之間十度居。正廟之中官極貴,十年之內位金吾。金吾掌天子之禁。

計都が室宿を躔る:「計都」が「室宿」に行き着くと「天真星(てんしんせい)」と称し、その人は性情が剛烈で、官位は高く地位は重い。もし「木星」の来て救助するを得れば、七品の小官より一直に公卿に至るまで為し得る。要するに清高顕貴を主る。計都が壁宿を躔る:「計都」が「壁宿」に行き着くと「天魚星(てんぎょせい)」と称し、四度から十度の間に居る。もし正廟の中にあれば、官位は極めて顕貴で、十年の内に金吾に位至れる——金吾は天子の禁衛を掌管する責めを負う。

計奎:計躔奎宿號天雄,木月逢之近帝宮。火土若逢凶且咎,終為亂世賊臣中。主奸惡。計婁:計躔婁宿號天垣,旺廟之中定主權。體貌堂堂威望重,功勳將相主王公。主威武成功。

計都が奎宿を躔る:「計都」が「奎宿」に行き着くと「天雄星(てんゆうせい)」と称し、もし「木星」「太陰」に遇えば、その人は帝王の宮廷に親近できる。もし「火星」「土星」に遇えば、すなわち凶にして過咎あり、終に乱世の中の乱臣賊子に淪落する。要するに奸悪を主る。計都が婁宿を躔る:「計都」が「婁宿」に行き着くと「天垣星(てんえんせい)」と称し、もし旺地廟地にあれば、必ず大権を執掌する。その人は体貌堂堂で、威望は厚重、功勲は将相王公に位至するに足る。要するに威武を以て功業を建つるを主る。

計胃:計躔胃宿號天刑,日裡逢之怕火併。若不雕青文被面,定須犯法必為兵。此度主刑囚。計昴:計躔昴宿要星扶,初限元來懶讀書。只可就來刀劍上,將軍位列至金吾。主兵職官。

計都が胃宿を躔る:「計都」が「胃宿」に行き着くと「天刑星(てんけいせい)」と称し、白昼に生まれた人がこれに逢えば、最も「火星」と並臨するを惧れる。その人はもし面に字を刺し墨刑を受けずば、必ず法を犯して配兵に発せられる。この度は刑罰牢獄を主る。計都が昴宿を躔る:「計都」が「昴宿」に行き着くと、吉星の扶助を要する。その人は早年の限運がもとより読書に懶く、ただ刀剣の上で生活を討つしかなく、もし武途を行けば、将軍を為し得、金吾に位列する。要するに武職の官を任ずるを主る。

計畢:計躔畢宿號天徵,天上呼為一典刑。得地逢之終是吉,前程遠大有聲名。主刑名之職。計觜:計躔觜宿號天扶,僧道之人定是孤。苦見財星三合照,不為牙儈販商夫。平常少福勞碌孤苦。

計都が畢宿を躔る:「計都」が「畢宿」に行き着くと「天征星(てんせいせい)」と称し、天上はこれを刑典を掌る一顆の星と称す。もし地を得てかつこれに逢えば、終に吉、その人は前程は遠大で、声名を享有する。要するに刑名の職を執掌するを主る。計都が觜宿を躔る:「計都」が「觜宿」に行き着くと「天扶星(てんふせい)」と称し、出家の僧道の人が逢えば必ず孤单である。もし苦しくも財星が三合の方位より照来するを見れば、その人は牙行経紀を為さざれば、販運の商賈を為す。要するに平常にして福少なく、一生は労碌孤苦を主る。

計參:計躔參宿號天歡,水宿相逢作美官。庶俗也當迴避此,定知毒惡不相安。會水局主貴。計井:計躔井宿號天沖,命度逢之立見凶。若在祿宮尤見喜,提兵百萬逞英雄。惟官祿旺宮主吉有威。

計都が参宿を躔る:「計都」が「参宿」に行き着くと「天歓星(てんかんせい)」と称し、もし「水星」と相逢えば、好い官を為し得る。平民百姓はかえってこの星度を回避すべし、その毒悪の性は人に安寧を得しめぬがゆえに。要するに水局を成してこそ顕貴を主る。計都が井宿を躔る:「計都」が「井宿」に行き着くと「天冲星(てんちゅうせい)」と称し、命度の上でこれに遇えば即座に凶象を顕す。しかしそれが官禄宮に落ちればかえって喜事で、その人は兵百万を統べて、英雄の本色を逞う。ただ官禄の旺宮においてのみ吉利にして威勢ありを主る。

計鬼:計躔鬼宿號旌旗,威武兵權立見機。君子逢之官品貴,小人剝面有凶危。計柳:計躔柳宿號天災,命裡逢之大見乖。骨肉分離財破散,父南子北不和諧。此度多疾病、又不相和。

計都が鬼宿を躔る:「計都」が「鬼宿」に行き着くと「旌旗星(せいきせい)」と称し、その人は威武にして兵権を握り、事に遇えば立ちどころに機変を見る。君子がこれに逢えば官階は顕貴、小人がこれに逢えば剥面の刑を遭い、凶険危殆である。計都が柳宿を躔る:「計都」が「柳宿」に行き着くと「天災星(てんさいせい)」と称し、命のうちにこれに逢えば諸事は大いに乖違する。その人は骨肉は分離し、銭財は破散し、父は南に子は北に、家人は不和である。この度は疾病を多く生じ、彼此あまねく不睦を主る。

計星:計躔星宿號天鞍,命若逢之有祿官。庶俗化為文秀士,凶星一見刃傷殘。士人主吉,庶人主凶。計張:計躔張宿號天孤,病苦貧窮莫歎吁。妻子身邊無一個,耳聾眼疾作殘夫。主孤苦疾害。

計都が星宿を躔る:「計都」が「星宿」に行き着くと「天鞍星(てんあんせい)」と称し、命中にこれに逢えば禄位官職を得られる。平民百姓もまた文秀の士に転化し得るが、ただ凶星を一見すれば、刀刃傷残の禍あり。要するに読書人が逢えば吉を主り、平民が逢えば凶を主る。計都が張宿を躔る:「計都」が「張宿」に行き着くと「天孤星(てんこせい)」と称し、その人は病痛貧窮で、ただ徒らに嘆息するのみ。妻子児女は身辺に一人も留められず、しかも耳は聾え眼は疾み、残缺の人となる。要するに孤苦と疾病災害を主る。

計翼:計躔翼宿號天蛇,性毒心凶身刺花。惡事更兼重複見,不然心亂好淫邪。主心險性惡。計軫:計躔軫宿號天強,官職須教訓練場。節度兵刑須大佐,才猷奮迅佐朝堂。節度即今總兵之官。

計都が翼宿を躔る:「計都」が「翼宿」に行き着くと「天蛇星(てんだせい)」と称し、その人は性情は狠毒で心地は凶険、身に花紋を刺している。悪事はなお重複して現れ、さもなくば、心思は紛乱で淫邪を好行する。要するに心地の陰険・性情の凶悪を主る。計都が軫宿を躔る:「計都」が「軫宿」に行き着くと「天強星(てんきょうせい)」と称し、その人の官職は校場にて兵馬を訓練する類に当たる。節度使を担任して兵権刑罰を執掌し、朝廷の重要な輔佐を為し、才略は奮発迅捷で、朝堂を輔助する。節度使とはすなわち今の総兵の官である。

計都照宮・琅玕経

計命宮:計都臨照命,性暴逞才能,背祖身孤立,依高附勢行,初年災禍起,晚歲福宜生,夜逢獨位照,家門財業成。又曰:計都暗曜最凶星,日月無光可畏人,得遇之宮加廟旺,雍容臺輔股肱臣。

計都が命宮を照る:「計都」が命宮に臨照すれば、その人は性情は暴躁なれど、才能をも逞うし得る。祖業を背き、孤身で自立し、行事は高門の権勢に依附する。早年は災禍が迭り起こり、晚年に至って福気がようやく生ずる。もし夜間に生まれ、計都がまた独り一宮にあって命を照れば、家業財産は成就し得る。また一説に、計都は暗曜の中の最も凶なる一顆の星で、それは日月に光輝を失わしめ、人をして畏怖せしめる。しかしそれの落つる所の宮がさらに廟旺を加えれば、その人は雍容自若として、朝廷の輔弼の重臣を為し得る。

計財帛:財帛之宮見計都,忽然富貴變為虛。莫教惡曜來侵犯,致使家囊掃地無。主財帛不興。計兄弟:昆仲宮中有計都,參商義薄有嗟吁。直饒四海皆同氣,各自營謀各自居。主兄弟不睦。

計都が財帛宮を照る:財帛宮に「計都」を見れば、眼前の富貴が忽然として泡影と化す。悪曜に再び侵犯せしめぬよう千万に慎め、さもなくば家中の銭囊は掃き尽くされて乾乾浄となる。要するに財帛の興旺ならざるを主る。計都が兄弟宮を照る:兄弟宮の中に「計都」あれば、手足は参星と商星のごとく此れ出づれば彼れ没し、情義は淡薄で、ただ嘆息あるのみ。たとえ四海の内はもとより同気連枝なれど、兄弟たちは各自に生を謀り、各自に居り住む。要するに兄弟の不和睦を主る。

計田宅:強宮之上計都侵,福祿消亡禍自深。祖業到頭都不管,空勞計較沒身心。主不住田宅。計男女:兒女宮中見計星,多因刑害大無情。雖然亦有二三個,也似梟鷹養不成。主兒女悖逆無成。

計都が田宅宮を照る:本当に強旺なるべき宮位を「計都」に侵犯せられれば、福気と俸禄とは消亡し、禍患は自ずから深重である。祖上の産業は結局は一概に管守し得ず、空しく心思を費やし計較して、終に身心ともに空しきに至る。要するに田宅を守り得ぬを主る。計都が男女宮を照る:児女宮の中に「計都」を見れば、多くは刑剋傷害のために甚だしく無情を顕す。たとえ二三人を生み育つるも、梟鳥猛禽のごとく養い馴らし難い。要するに児女は忤逆にして成就なきを主る。

計奴僕:計臨奴僕不堪言,不走還須損壽元。月孛會時偷盜散,家中消耗破田園。主招賊盜偷財。計妻妾:計都暗曜莫相逢,何況加臨對命宮。舉止乖張饒害克,定知造物不相容。主克妻,主妻不美。

計都が奴僕宮を照る:「計都」が奴僕宮に臨めば、情形は言説に堪えず、僕従は逃走せざるも、主人の寿元を折損する。もしまた「月孛」と相会すれば、家中の財物は偷散一空となり、田園産業もまた之に随いて破敗する。要するに盗賊を招きて銭財を偷窃せしむるを主る。計都が妻妾宮を照る:「計都」この暗曜はもとより相逢い宜しからず、いわんやそれが命宮と相対する位置に加臨するをや。その人は挙止は乖張で、多く傷害刑剋あり、この姻縁を造化の容れぬと断定し得る。要するに妻を剋し、妻もまた美ならざるを主る。

計疾厄:次弱之宮名疾厄,計都守此多刑剋。若逢吉曜更加臨,無病卻為衣食迫。主多疾貧薄。計遷移:計都天尾照遷移,利害之端仔細推。出外迎祥因廟旺,不然平照定傾危。主出入不利。

計都が疾厄宮を照る:疾厄宮は奴僕宮に次ぐ弱宮で、「計都」がここに坐守すれば多く刑傷剋害あり。もしさらに吉曜の加臨に逢えば、その人は疾病なしと雖も、なお衣食に迫られる。要するに疾病多く家境は貧薄を主る。計都が遷移宮を照る:「計都」この天尾の星が遷移宮に照臨すれば、その中の利害は仔細に推詳すべし。門外に出でて吉祥を迎え得るは、それが廟旺の地に落つるがゆえであり、さもなくばただ平常の照射は、必ず傾覆危殆する。要するに出入の利ならざるを主る。

計官祿:計都之宿最凶殘,官祿逢之利害間。若在廟方須貴重,丹墀廷諍逆天顏。士庶少吉、居官多害。計福德:天之首尾臨福德,平生凶事反為吉。坦然不忍妄加人,患難尤能拯危急。旺宮招吉。計相貌:計都加臨最不宜,平生戀酒被花迷。忽然更有忌星照,殘疾應須損四肢。此宮主傷殘。

計都が官禄宮を照る:「計都」この星宿は最も凶残で、官禄宮がこれに逢えば、利と害とは一線の間に在り。もし廟地に落ちれば、その人は身価は貴重で、丹墀の上にて直言廷争し、天顔を触怒するも顧みない。要するに読書人と百姓は吉利少なく、官を為す人は多くその害を受くるを主る。計都が福徳宮を照る:「天首」「天尾」が福徳宮に臨めば、一生の凶事はかえって吉事と転ずる。その人は心地は坦然として、意のままに人に害を加うるに忍びず、患難の中にてとりわけ危急を拯救し得る。旺宮に落ちれば吉を招く。計都が相貌宮を照る:「計都」が相貌宮に加臨するは最も適わず、その人は一生酒に恋い花に迷う。

星辰妙度歌

日房:太陽東出度經房,腰下須懸金印黃、房日兔度。月心:玉兔始生心宿度,桓圭袞冕侍君王、心月狐度。土氐:鎮星若也度躔氐,旌表門閭衣錦衣、氐土貉度。火心:熒惑正行心宿度,高牙大纛擁旌旗。羅氐:首曜一星氐宿度,上將封侯十萬戶。計房:尾星房宿最為嘉,沙漠揚威兼宰輔。

太陽が房宿に在る:「太陽」が東方より昇りて行度「房宿」を経れば、その人は腰に黄澄澄たる金印を懸くべし——房宿すなわち房日兎の度。太陰が心宿に在る:「太陰」が玉兎の初生のごとく「心宿」の度に行き着けば、その人は手に桓圭を執り、身に袞冕を着け、君王に事う——心宿すなわち心月狐の度。土星が氐宿に在る:「土星」がもし「氐宿」に躔行すれば、門第は旌表を受け、身は錦衣を着る——氐宿すなわち氐土貉の度。火星が心宿に在る:「火星」が正しく「心宿」の度を行けば、その人は高き牙旗を豎え、大きき纛旗を張り、前呼後擁す。羅睺が氐宿に在る:「羅睺」この首曜が「氐宿」の度に行き着けば、その人は上将を為し得、侯を封ぜられて食邑十万戸を領す。計都が房宿に在る:「計都」この尾星が「房宿」に落つるは最も美善で、その人は沙漠の辺地に威を揚げ、宰輔の職を兼任し得る。

水箕:辰星偏好度經箕,丹桂高扳第一枝、寅宮。火尾:熒惑之星躔尾宿,禹門一躍過天池、尾火虎度。孛箕:彗星寅位若躔箕,侍宸獻策古今稀。金箕:金星若躔箕宿度,功蓋諸侯披錦衣。月牛:太陰最喜度牽牛,極品功勳世罕儔、丑宮。木斗:歲星宿躔南斗會,論功列爵豈能酬、斗木猴度。

水星が箕宿に在る:「水星」は偏に行度「箕宿」を経るを好み、その人は高く丹桂第一枝を攀じ、科第の首を独り占めす——箕宿は寅宮に属す。火星が尾宿に在る:「火星」が「尾宿」を躔行すれば、その人は鯉魚の禹門を躍り直に天池に上天するがごとく、一挙に成名す——尾宿すなわち尾火虎の度。月孛が箕宿に在る:「月孛」が寅位にてもし「箕宿」を躔行すれば、その人は宸階に侍立して良策を献ずること能く、古今に稀なり。金星が箕宿に在る:「金星」がもし「箕宿」の度を躔行すれば、その人は功労は諸侯に蓋い、身は錦衣を被る。太陰が牛宿に在る:「太陰」は最も牽牛の度に行き着くを喜び、その人は功勲は人臣に位極め、世に匹敵する者稀なり——牛宿は丑宮に属す。木星が斗宿に在る:「木星」が南斗を躔行して之と相会すれば、その人は功を論じ爵を封ぜられ、賞賜は酬うに足らざる——斗宿すなわち斗木獬の度。

火斗:火星行度經南斗,間世英雄真國寶。金牛:太白次度到牽牛,朱紫分明應不朽、牛金牛度。土斗:土宿若也居南斗,富貴榮華應壽考。孛斗:太乙如臨南斗方,尺璧寸珠未為寶。土女:鎮星好度女星居,柱石功成鎮帝都、女土蝠度。日虛:日宿正躔虛宿度,官居輔弼掌君樞、虛日鼠度。

火星が斗宿に在る:「火星」が行度南斗を経れば、その人は隔世にして出づる英雄、真の国の瑰宝なり。金星が牛宿に在る:「金星」が次いで牽牛の度に行き着けば、その人は朱衣紫綬分明として身に在り、功業は朽ちず——牛宿すなわち牛金牛の度。土星が斗宿に在る:「土星」がもし南斗に居れば、その人は富貴栄華、しかも高寿を享くべし。月孛が斗宿に在る:「太乙月孛」がもし南斗の方位に臨めば、その人の得る所の貴は、一尺の璧玉・一寸の明珠をもって珍宝と称うに足らざるなり。土星が女宿に在る:「土星」が正しく女宿の位に行き着けば、その人は国家の柱石と為し得、功成の後帝都を鎮守す——女宿すなわち女土蝠の度。太陽が虚宿に在る:「太陽」が正しく「虚宿」の度を躔れば、その人は官は輔弼の位に居り、君王の枢機を執掌す——虚宿すなわち虚日鼠の度。

月危:太陰好處最宜危,男必封侯女后妃、危月燕度。計危:天尾度危偏福厚,保安皇祚不傾危。火、木室:熒惑歲星居廟室,福神永鎮昇平日、室火豬度。水壁:水星度壁福偏濃,突出千群推第一、壁水貐度。火婁:熒惑當生廟樂婁,官高職重位分茅。計奎:計曜若躔奎宿度,掃除妖虜烈難侔。

太陰が危宿に在る:「太陰」の最も好い位置は「危宿」に如くはなく、男子は必ず侯を封ぜられ、女子は必ず后妃と為る——危宿すなわち危月燕の度。計都が危宿に在る:「計都」この天尾の星が危宿に行き着けば、福分は格外に深厚で、国家の帝業を安穏にして傾かざるを保し得る。火星・木星が室宿に在る:「火星」と「木星」とが室宿この廟地に居れば、福神の太平の世を永く鎮するがごとし——室宿すなわち室火猪の度。水星が壁宿に在る:「水星」が壁宿の度に行き着けば、福気は格外に濃厚で、その人は千百人の中より脱穎出で、第一と推さる——壁宿すなわち壁水貐の度。火星が婁宿に在る:「火星」が出生時正しく婁宿この廟楽の地にあれば、その人は官位は高く職任は重く、裂土の封を受くべし。計都が奎宿に在る:「計都」がもし「奎宿」の度を躔行すれば、その人は妖寇を掃除する猛烈の気勢、比ぶる者なし。

木奎:木到奎星須列爵,文章錦繡佐王侯、奎木狼度。日奎:太陽旺度奎最便,閫外英聲衣錦裘。土胃:鎮星廟宮宜度胃,佩玉鳴珂朝紫陛、胃土雉度。日昴:太陽遇昴福偏多,超群必作人間瑞、昴日雞度。計胃:計都又喜經躔胃,秉鉞分符除僭偽。羅昴:羅?若還到昴鄉,樊噲霍光真此類。

木星が奎宿に在る:「木星」が奎星に行き着けば、その人は位列せられ爵を封ぜられ、文章は錦繍のごとく、王侯を輔佐す——奎宿すなわち奎木狼の度。太陽が奎宿に在る:「太陽」の旺度は奎宿を以て最も相宜とし、その人は辺関の外に声名英武、錦を衣て帰る。土星が胃宿に在る:「土星」は廟宮の中にて胃宿の度を行るに宜しく、その人は玉環を佩び馬珂を鳴らし、紫宮の陛下に朝見す——胃宿すなわち胃土雉の度。太陽が昴宿に在る:「太陽」が昴宿に遇上すれば福分は格外に多く、その人は超群絶倫、必ず人間の祥瑞と為る——昴宿すなわち昴日鶏の度。計都が胃宿に在る:「計都」もまた胃宿を躔行するを喜び、その人は手に斧鉞を持ち、符を分け爵を列ね、僭号して作乱する徒を鏟除す。羅睺が昴宿に在る:「羅睺」がもし昴宿の郷に行き着けば、その人は正しく樊噲・霍光の一流の人物なり。

氣觜:氣星最喜躔在觜,極品官勳世罕如。孛參:月孛到參皆曰廟,貴持節鉞若斯須。火觜:火星觜宿福偏洪,龍躍天池氣概雄、觜火猴度。水參:水宿正行參宿度,貴居廊廟至三公、參水猿度。月鬼:太陰本廟居秦鬼,累世緋衣居顯位。金鬼:金宿經躔於鬼度,決定為官服朱紫、鬼金羊度。

紫気が觜宿に在る:「紫気」は最も「觜宿」を躔行するを喜び、その人は官勲は極品に位至り、世に比ぶる者稀なり。月孛が参宿に在る:「月孛」が参宿に行き着くは皆廟地と算え、その人は貴く節を持し鉞を仗する大員と為り、片刻の間に富貴を得る。火星が觜宿に在る:「火星」が觜宿に在れば福気は格外に洪大で、その人は蛟竜の天池に躍入するがごとく、気概は雄壮なり——觜宿すなわち觜火猴の度。水星が参宿に在る:「水星」が正しく参宿の度を行けば、その人は朝堂の上に顕貴、三公に位至る——参宿すなわち参水猿の度。太陰が鬼宿に在る:「太陰」の本廟は秦分野の鬼宿に在り、その人は累世緋衣を身に着け、顕要の位に居る。金星が鬼宿に在る:「金星」が鬼宿の度を躔行すれば、その人は官を為し必ず身に朱紫の官服を着る——鬼宿すなわち鬼金羊の度。

木井:木星最好東井宮,官既居高福又隆、井木犴度。孛柳:孛宿若躔於柳度,榮昌富貴福無窮。羅張:羅?本廟最宜張,出將英聲閫外揚。土柳:土宿若躔於柳度,虹霓膽氣錦肝腸、柳土獐度。日星:君日周天廟在星,功齊傅說與阿衡、星日馬度。月張:太陰又喜張星度,官入中書勢望騰、張月鹿度。

木星が井宿に在る:「木星」は東井の宮に落つるを最も好しとし、その人は官位は崇高にして福分また厚し——井宿すなわち井木犴の度。月孛が柳宿に在る:「月孛」がもし柳宿の度を躔行すれば、その人は栄耀昌盛、富貴は窮まりなし。羅睺が張宿に在る:「羅睺」の本廟は張宿に在るを最も宜しとし、その人は出でて将帥と為り、英名は辺関の外に揚がる。土星が柳宿に在る:「土星」がもし柳宿の度を躔行すれば、その人は胆気は虹霓のごとく、肝腸は錦繍に似たり——柳宿すなわち柳土獐の度。太陽が星宿に在る:「太陽」の君象は天下を周行し、廟地は星宿に在り、その人の功業は傅説・伊尹と斉し——星宿すなわち星日馬の度。太陰が張宿に在る:「太陰」はまた張宿の度を喜び、その人は官は中書省に入り、声勢威望は騰達す——張宿すなわち張月鹿の度。

火翼:火宿最好來躔翼,佐助侯邦權要職、翼火蛇度。水軫:水星到軫是真垣,委任股肱扶玉曆、軫水蚓度。金亢:太白之星若躔亢,輔佐皇朝明聖王、亢金龍度。木角:木星順段躔龍角,為官必定佐巖廊、角木蛟度。羅角:首曜一星度龍角,六印一時都掌握。氣角:天乙來歸角亢方,萬里臺星光爍爍。

火星が翼宿に在る:「火星」は来たりて翼宿を躔行するを最も好しとし、その人は侯国を輔佐し、権要の職を担任す——翼宿すなわち翼火蛇の度。水星が軫宿に在る:「水星」は軫宿に到りてこそそれの真の垣位と為り、その人は股肱の臣に受任し、王朝の暦数を扶持す——軫宿すなわち軫水蚓の度。金星が亢宿に在る:「太白金星」がもし亢宿を躔行すれば、その人は朝廷を輔佐し、聖明の君を佐助す——亢宿すなわち亢金竜の度。木星が角宿に在る:「木星」が一段を順行して竜角に躔れば、その人は官を為し必ず廟堂の上に輔佐す——角宿すなわち角木蛟の度。羅睺が角宿に在る:「羅睺」この首曜が竜角の度に行き着けば、その人は一時の間に六印を握に在り、権柄は一身に集まる。紫気が角宿に在る:「天乙紫気」が角・亢の一方に帰れば、その人は三台星のごとく、光芒は万里を照耀す。

喜宮歌

此段論諸星入廟乘旺樂宮喜宮歸垣升殿等例於後。星辰本宮為廟堂,生我之宮為樂鄉,我生之宮為旺度,福與禍兮堪審詳,星克其宮名入制,其星若忌號刑傷。

以下のこの一段は、衆星の入廟・乗旺・楽宮・喜宮・帰垣・升殿など各種の体例を討論する。星辰の属する本宮はすなわちそれの廟堂の地である。我この星を生ずる宮位を「楽郷」と呼び、我この星の生ずる宮位を「旺度」と呼ぶ。福と禍との分別は、まさにこの数種の関係のうちより仔細に審察すべきである。もしこの星が反ってそれの在る所の宮位を剋制すれば、「入制」と呼ぶ。もしこの星がもとより命中の忌曜であれば、すなわち「刑傷」と称する。

本元星主居其位,貧乏之徒可較量,十二宮中所愛星,此星入限最為亨,細尋交後方為福,強弱宮中別重輕,宮位廟旺並喜樂,士人唾手取功名,忽然落陷兼留伏,鏡上塵埃減半明,如寅亥二宮屬木乃木之廟堂,餘仿此。

本命元神の主星がもしこのような位置に坐すれば、たとえ貧寒の人なりとも、以て彼の造化を衡量すべし。十二宮の中には各々おのが喜ぶ所の星あり、この星が行限に進入する時、最も亨通する。また細かにそれの交限せし後の情形を推尋せねばならず、それをもってこそ真に福を得たと算う。宮位には強弱あり、その中の軽重を分別せねばならぬ。宮位がすでに廟旺であり、かつ喜楽の地を兼ぬれば、読書人が功名を求め取るは手を伸ばして得るがごとし。もし忽然として落陥し、さらに留・伏して行わざるを加えれば、鏡面に塵埃を蒙らせて光亮が半分を減ずるがごとし。たとえば寅・亥の両宮の五行は木に属し、正しく「木星」の廟堂なり。其余の各星はこれに倣って推すべし。

入廟

入廟者乃星辰登於廊廟之中,猶人出仕立於殿陛之間,所以為貴也。欲識星辰入廟宮,土丑羅寅火卯中,金在辰宮計在巳,水羅午位總招榮,孛星惟向未宮取,紫氣申宮總一同,日月戌上雲入廟,計都木亥盡亨通。

いわゆる「入廟」とは、星辰が廊廟の地に登るを言い、譬えば人が出でて官を為し、宮殿の階陛の間に站立するがごとく、ゆえに尊貴と顕れる。各星の入廟の宮位を知らんと欲せば:「土星」は丑宮、「羅睺」は寅宮、「火星」は卯宮、「金星」は辰宮、「計都」は巳宮、「水星」と「羅睺」とは午位にて皆栄顕を招来し得、「月孛」はただ未宮を取り、「紫気」は申宮にてもまた同じく然り、「太陽」「太陰」は戌宮にて入廟と呼び、「計都」と「木星」とは亥宮にて皆極めて亨通す。

乗旺

乘旺者乃星辰居於強旺之地而得其任用,猶人之身壯至於三十而立者可以仕則仕。更有諸星乘旺方,水子火丑孛寅當,土羅計星卯中旺,辰宮土宿主榮昌,水日巳宮金到午,木居未上紫申方,太陰在酉太陽戌,金木之星亥上藏。

いわゆる「乗旺」とは、星辰が強旺の地に処りて任用を得るを言い、譬えば人が身体壮健にして三十にして立つの年紀に至り、出仕すべきときはすなわち出仕し得るがごとし。各星の乗旺の方位は:「水星」は子、「火星」は丑、「月孛」は寅、「土星」「羅睺」「計都」の三星は卯宮にて最も旺、辰宮は「土星」の位にして栄華昌盛を主り、「水星」「太陽」は巳宮、「金星」は午宮に到り、「木星」は未宮に居り、「紫気」は申方に在り、「太陰」は酉、「太陽」は戌、「金星」「木星」はすなわち亥宮に蔵す。

楽宮

樂者星辰居極檠之地,猶人之身閒心安豈不樂乎。又看諸星好樂宮,只將主星認取蹤,土子丑兮木寅亥,火居卯戌最亨通,金居辰酉皆為樂,水到巳申總一同,惟有太陽獨居午,太陰未上好相逢。

いわゆる「楽」とは、星辰が安穏にして托を受くるの地に居るを言い、譬えば人が身は清閑にして心は安寧なれば、何ぞ快楽ならざらんや。再び各星の喜ぶ所の楽宮を視るに、ただ主星に循いてそれの踪跡を認むればよし:「土星」は子・丑の二宮、「木星」は寅・亥の二宮、「火星」は卯・戌に居りて最も亨通、「金星」は辰・酉に居りて皆楽を得たと算え、「水星」は巳・申に到るもまた同じく然り、ただ「太陽」のみ独り午宮に居るを喜び、「太陰」はすなわち未宮の上に相逢うを最も好しとす。

喜宮

十二宮中有喜星,日寅月卯水辰清,金居巳上土居午,木未火申便發榮。

十二宮の中には各々それの喜ぶ所の星あり:「太陽」は寅宮に在るを喜び、「太陰」は卯宮に在るを喜び、「水星」は辰宮にて最も清朗、「金星」は巳宮に居り、「土星」は午宮に居り、「木星」は未宮、「火星」は申宮にて、皆人をして発達栄顕せしめ得る。いわゆる喜宮とは、すなわち星と宮とが彼此相得て力量最も施展し得る位置のことで、廟・旺・楽の三者と合わせ看て、一顆の星が究竟に力を得るや否やを判断し得る。

殿垣

殿垣者天子居之、五星升殿入垣,猶仕人登天子之殿,近天子之光者。更得星辰所好局,但得次舍星所屬,太陽太陰與土星,子午卯酉為殿局,木星辰戌及丑未,水火寅申及巳亥,羅計卯酉福偏奢,孛紫寅申邦國泰。

いわゆる「殿垣」とは、もとより天子の居る所である。五星が殿に升り垣に入るは、譬えば官を為す人が天子の殿堂に登り、天子の光輝に親近し得るがごとし。これの外また星辰の喜ぶ格局を看るに、ただ各星の次舎の帰属に依って定むればよし:「太陽」「太陰」と「土星」とは、子・午・卯・酉の四宮を以て殿局とし、「木星」は辰・戌・丑・未を以て殿局とし、「水星」「火星」は寅・申・巳・亥を以て殿局とし、「羅睺」「計都」は卯・酉の二宮にて福分は格外に豊厚、「月孛」「紫気」は寅・申の二宮に在れば、すなわち邦国の安泰を主る。

度数

再識星躔度數儔,日躔奎宿月躔牛,水星土亢金胃土,火星木氐喜遨遊,角躔羅宿婁躔計,月孛東井南日氣,星行此地產公侯,列爵功勳題史記。

さらに各星の躔る所の度数とそれらの匹配を認めねばならぬ:「太陽」は「奎宿」を躔し、「太陰」は「牛宿」を躔し、「水星」と「土星」とは「亢宿」に在り、「金星」は「胃宿」に在り、皆土性の度である。「火星」と「木星」とは「氐宿」の上にて最も遨游を喜ぶ。「角宿」は「羅睺」の躔る所、「婁宿」は「計都」の躔る所、「月孛」は東井に在るに宜しく、南方の度はすなわち「太陽」と「紫気」とに宜し。星辰がこれらの位置に行き着けば、生まるる人は公侯と為り得、爵位と功勲とがともに史册に題名し得る。

合格

七政之星所躔度數亦有好惡喜忌之不同者,喜之者則貴,忌之者則賤。水土朝北在子方,土熒相會丑中藏,金星助月未兼酉,金木逢龍角亢強,金水會蛇居楚地,水陽相會午南方,日金水木皆居亥,水土相會到申鄉,土日合照居於戌,命中相值貴兒郎,五星六曜歸躔分,時人須用細推詳。

七政諸星の躔る所の度数にも、また好悪喜忌の分別あり:喜ぶ所はすなわち貴を主り、忌む所はすなわち賎を主る。合格の配合は:「水星」「土星」が北方に朝向し、ともに子位に在り、「土星」と「熒惑火星」とが相会して丑宮に蔵れ、「金星」が「太陰」を輔助して未宮に兼ねて酉宮に及び、「金星」「木星」が竜角に遇うて角宿・亢宿の間にて最も強旺、「金星」「水星」が巳蛇の位に相会し、楚地の分野に属し、「水星」と「太陽」とが午宮南方に相会し、「太陽」「金星」「水星」「木星」が皆亥宮に居り、「水星」「土星」が申宮に相会し、「土星」と「太陽」とが合照して戌宮に居る。命中にもしこれらの格局に碰上すれば、すなわち貴人の子なり。五星六曜は各々その躔分に帰す。学者は必ず仔細に推詳せねばならぬ。

忌躔歌

火在酉、水在戌,火燒牛角、水漂羊,土埋雙女命尋常,土在巳、木在子,木打寶瓶須粉碎。金騎人馬實恓惶、金在寅巳上五行限之,星如值此終身貧苦走他鄉。星謂之失陷、如忽臨弱地為災淺,如占強宮見禍殃,身命田財官福,若居官祿兼福德,傷官破福實難當。

忌躔の格局は:「火星」が酉宮、「水星」が戌宮に在るを「火焼牛角」「水漂白羊」と呼び、「土星」が双女宮に落つるを「土埋双女」と呼び、命格は平常、「土星」が巳宮、「木星」が子宮に在るを「木打宝瓶」と呼び、必ず打たれて粉碎す、「金星」が寅宮の人馬宮に在るを「金騎人馬」と呼び、実に凄惶なり——金星は寅・巳の二宮にて皆五行を以て相限す。星辰がもしこれらの位置に碰上すれば、その人は終身貧苦で、他郷に流落す。これをすなわち星の「失陥」と呼ぶ。もしそれがただ偶然に弱宮に臨むならば、災禍はなお浅し。もし強宮に占居すれば、かえってさらに禍殃を見る。いわゆる強宮とは、身宮・命宮・田宅・財帛・官禄・福徳の諸位を指す。もし失陥の星が官禄に居りてさらに福徳を兼ぬれば、すなわち官星を傷つけ福徳を破り、実に承当し難し。

妻嗣限元等主,或在第五並第七,刑妻害子細推詳。是此五星者皆。假令命在金牛宮,歲星當占寶瓶中,為失用俱作凶。第一吉星推木德,反遭難打性強凶。斷之孛在未入。又如命在天秤立,便看巨蟹甚星,值廟木在子失躔此所第一凶星。推月孛當生守占反為吉。

さらに妻宮・子嗣宮および行限元神などの各主星を看るに、もし第五の子女宮と第七の妻妾宮とに落ちれば、すなわち仔細に刑妻害子の応験を推詳すべし。この五星は皆このごとし。例を挙げて言えば、命宮が金牛宮に立ち、しかして「木星」が正しく宝瓶宮に占在すれば、これを失用と呼び、一概に凶と断ず。木星はもとより第一等の吉星で、木徳の曜に属するが、かえって打撃を遭い、性質は強横凶悪に転ず。この種の情形は「月孛」が未宮に入るや否やを看て断ずべし。またたとえば命宮が天秤宮に立てば、巨蟹宮の中のいずれか一顆の星が廟に値するを看るべし。もし「木星」が子宮にて失躔すれば、それはかえってここの第一の凶星と為る。この時「月孛」を推してもし出生時にこの位に坐守せば、かえって吉と転ず。

謂吉者反凶、凶者反,吉星為禍、凶為福,當從宮分測根源,吉以其宮分言之,故星在喜宮為吉斷,星躔怒地作凶言也。朔日晝生日居朔,日遇羅?月在計都同望夕忌羅計望月夜生,陰陽二星最忌蝕,又怕五星為惡逆怕計羅。

これすなわちいわゆる吉星かえって凶と変じ、凶星かえって吉と変じ、吉星は禍患を帯来し、凶星は福分を帯来するということ。これを判断せんには、宮分の上よりそれの根源を測るべし。いわゆる吉とは、それの在る所の宮分に就いて言うのである。ゆえに星が喜宮に落ちれば吉と断じ、星が怒地に躔れば凶と断ず。朔日の白天に生まれた人は、太陽が正しく朔位に当たり、太陽が「羅睺」に遇い、太陰が「計都」に遇うは皆凶に属す。望日の夜に生まれた人もまた、同じく羅睺と計都とを忌む。太陽・太陰のこの二顆の陰陽の星は最も食せらるるを忌み、また五星が悪曜と化して逆行するを怕れ、とりわけ計都と羅睺とを怕る。

前法星分廟怒宮,須知星度在其中,廟星在兮生賢哲,怒在何宮產禍凶,五星留逆最不祥,善惡之中皆少力,最緊五星明變段,廟旺俱全皆曰吉。

前面の講ずる所の法則は、星を廟宮と怒宮との二類に分つるもので、また星の躔る所の度数がその中に在るを知らねばならぬ。廟地の星の在る所は、生じ出すは賢能哲人。怒地の星がいずれか一宮に落ちれば、その一宮はすなわち禍凶を産生す。五星にもし留・逆を現出すれば、最も不祥で、善を主るも悪を主るも、力量は皆発揮し得られず。最も緊要なるは、五星の明暗変化の段落を看清らかにすることで、ただ廟・旺の両様が倶に全ければ、一概に吉と断ず。

張果星宗 十六

洞微百六限説

天地萬物莫逃乎數,二氣運行三辰流轉,至於人物之休咎,莫不有不期然而然者,非人力所可為也。河圖之數四十有五,洛書之數五十有五,古者聖人測其數以示將來。後世學者循其常而昧其本,大道日訛詭論蜂起,蓋紅紫得以亂朱原。

天地の間の万事万物は皆「数」の支配を逃れず。陰陽の二気は停まらず運行し、日・月・星の三辰は周流転動し、人事の吉凶禍福に至るまで、意を為して然らしむるにあらずして終に然るものなく、これは人力の改変し得る所にあらず。《河図》の数は四十五、《洛書》の数は五十五、古代の聖人はまさにこれらの数字を測度して以て後人に昭示したり。惜しいかな後世の学者はただそれの常規を沿襲してそれの根本を明白にせず、ここにおいて大道は日に日に訛誤し、怪誕の説は紛紛として冒出す。これは譬えば紅色紫色の類の間色が、竟に正色の朱紅を攪乱するがごとし。

夫洞微限數一百六佈於周天十二宮內。然闊狹不等同異,互陳命與祿數十有五福,與妻十有一,田宅子孫各四年半、而奴僕隨之,財帛兄弟各五而相貌獨管十年,疾厄遷移退以七八,其所以若此者實不外乎河洛之定數也。

「洞微」のこの一套の限数は合計百六年で、周天十二宮の内に分布す。各宮の管する所の年数は寛窄等しからず、同异互いに見え:命宮と官禄宮とは各々十五年を管し、福徳宮と妻妾宮とは各々十一年を管し、田宅宮と子孫宮とは各々四年半を管し、奴僕宮もまた之に随いて四年半、財帛宮と兄弟宮とは各々五年を管し、独り相貌宮のみ足かせ十年を管し、疾厄宮と遷移宮とは則ち依次に退きて七年と八年と為る。かくのごとく分配する所以は、実に皆《河図》《洛書》の定めし所の数に出でざるなり。

子午卯酉居陰陽之中位,命祿妻田稱為四強,管年四十有五而贏半,歲計日一百八十分而四強各得四十五日,乃函洛書四十有五之妙也。寅申巳亥、辰戌丑未八宮當陰陽終始之地,管年五十有五而無奇,乃具河圖五十有五之妙也。

子・午・卯・酉の四宮は陰陽の正中の位に処り、命宮・官禄・妻妾・田宅のこの四処を「四強」と称し、合わせて四十五年を管してさらに半年余なり。一年は三百六十日と計り、四份に分かてば各份百八十日、四強は各々四十五日を得、これ正しく《洛書》四十五の数の妙処を暗含す。寅・申・巳・亥と辰・戌・丑・未のこの八宮は、陰陽の終わりて復た始まる位置に処り、合わせて五十五年を管し、多からず少なからず、これ正しく《河図》五十五の数の妙処を具備す。

總十二宮計數百六自然周流無秋毫差錯,二五之運既不能離河洛之妙,則人稟二五之氣以生,又安能舍百六之會哉。古今聖賢推陽九百之變,昭布經史豈虛語耶。每於今之談論天文者,推以洞微深會,輒臆度而不經或結舌而莫究,若欲驗其禍福亦難矣。

十二宮は合わせて共に百六を計り、自ずから周流運転して、丝毫の差錯なし。陰陽と五行との运化はすでに《河図》《洛書》の妙理を離るる能わず、然らば人は陰陽五行の気を禀受して生ず、またどうしてこの百六年の会合の数を撇き去ることを得んや。古往今来の聖賢は「陽九」「百六」の類の気数の変を推演し、明明白白として経史の中に記載す、あに空言ならんや。しかるに如今の天文を談ずる者は、洞微の学の深微契合に一提到すれば、往往にして空に凭り臆測して法度に合せず、あるいは口を張り舌を結んで所以然を言い出す能わず。このごとくにて禍福を験証せんと欲するも、また難し。

僕因桑榆餘暇以異人所授列為圖說,將與同契者居易於定數,怡神於妙理,匪敢立異以沽名也。覽者無哂焉,金贅野人元機子蔡紹申書。

我は晚年閑暇の時光に乗じ、異人より得し所の伝授を整理して図説と為し、志を同じくする者とともに、既定の気数の中に安居して、其中の妙理に精神を怡養せんと欲す。敢えて新異を標して名を沽り誉を釣らんとはせざるなり。この部の書を見る者は笑見すること莫かれ。金賚野人元機子蔡紹申題記。

限歩の説

命宮以卯為首者,蓋帝出乎震,太陽方升從乎晝也。萬物於此發生,啟蟄為人共稟五行之積數,且官祿十五配以遷移,八年成二十有三,是應坤策二十有四而不完者,漸虧也。復以疾厄七數定成三十者是合二四六八十之地,積數三十者,夫妻屬於酉宮,西沉之地。

命宮が卯位より起首する所以は、《周易・説卦》に「帝は震に出乎」と言い、震位は卯に在り、この時太陽は剛に昇り、白昼に属するがゆえなり。万物はここに於て発生し、惊蛰の後蟄虫は戸を啓き、人もまたここに於て共に五行の積数を禀受す。官禄宮は十五年を管し、遷移宮の八年に配して、二十三を合成し、これは《坤》卦の策数二十四に対応してなお一数を欠き、陽気の漸く虧損するを表示す。さらに疾厄宮の七年を加えて、三十を定成し、正しく二・四・六・八・十のこれら偶数の地に合し、積数は三十なり。妻妾宮は酉宮に属し、太陽の西沈の地なり。

日入於酉月生於庚,從於夜也。十一者天五地六中合之數,夫妻之義、陰陽之合也。配於奴僕男女各四年,半者戌亥之位正陰之宮。數虧之極應五行三數不完也。田宅者子之正位一陽方生,亦四年半者陽氣未有積也。兄弟財帛各得五年者陽氣已生,乃得五行之正數也。

太陽は酉位に落ち入り、月亮は庚方に生ず、皆夜間に属す。妻妾宮は十一年を管し、天数の五と地数の六とが居中して相合する数で、正しく夫妻の義・陰陽交合の理に合す。奴僕宮と男女宮とに配せば、各々四年半を管す。半数なる所以は、戌・亥の位が純陰の宮で、数目は極点に虧損し、五行の中に三つの数を欠きて完全ならざるに対応す。田宅宮は子位に在り、一陽の初生の処で、また四年半を管す、陽気が剛に萌動して未だ積聚せざるがゆえなり。兄弟宮と財帛宮とは各々五年を得、これは陽気すでに生発して、五行の正数を得たればなり。

自命宮至疾厄宮屬乎晝,總六十六年以應一三如乘五之數,盈一年也。自夫妻至財帛宮屬乎夜,總三十四年半以應七乘五之數虧半年也。

命宮より数えて疾厄宮に至る、この一段は白昼に属し、合わせて六十六年、以て一と三とを相加して再び五を乗じて得る所の数に対応し、一年を多出す。妻妾宮より数えて財帛宮に至る、この一段は黒夜に属し、合わせて三十四年半、以て七に五を乗じて得る所の三十五の数に対応し、半年を少なし。一盈一虧は、正しく昼夜陰陽の消長の理なり。

洞微中五百六相乗数

一三五七九、一得五乘五,三得五乘十五,七得五乘三十五,九得五乘四十五,五與六合而生六數。

一・三・五・七・九のこの五つの陽数を取り、各々五と相乗す:一に五を乗じて五を得、三に五を乗じて十五を得、七に五を乗じて三十五を得、九に五を乗じて四十五を得。五のこの居中の数に至っては、すなわち地数の六と相合して六のこの数を生出す。これらの乗積を十二宮に配すれば、すなわち洞微限数百六の来歴なり。

限度主論

此篇發明限度之旨以定行年生死之訣。夫限度主者有限宮之主,有限度之主,二主皆要得地,不可失於偏廢,如看命宮主、命度主一樣,如限宮主受傷而限度主得生者,或限宮主得生而限度主受傷者,如此則知一吉一凶存焉。

この一篇は限度の宗旨を闡明し、以て行年の生死を推断する訣竅を確定せんとする。いわゆる「限度の主」は二層を包含す:一は行限の在る所の宮位の宮主、一は行限の在る所の度数の度主。この二つの主星は皆地を得るを要し、此れを顧みて彼れを失う能わず、道理は命宮主・命度主を看ると同じ。もし限宮主が傷を受けて限度主が生を得るか、あるいは限宮主が生を得て限度主が傷を受くれば、すなわち其中の一吉一凶が併存するを知る。

或限宮、限度主皆強者有之,或限宮、限度主皆弱者有之,如宮度兩強者必主發達,或宮度兩傷者定入幽冥。又有宮主受傷而度主得生者亦死,又有宮主得生而度主受傷者亦死,何也。蓋有刃星非合於宮,即合於度故也。

また限宮主と限度主との両者ともに強きもあり、両者ともに弱きもあり。宮・度の両処ともに強ければ、その人は必ず発達す。宮・度の両処ともに傷を受ければ、それは必ず幽冥に入りて亡ぶ。また宮主が傷を受けて度主が生を得るもなお死せし者あり、宮主が生を得て度主が傷を受くるもなお死せし者あり、これは何ぞや。それは羊刃の星ありて、宮と相合するにあらざれば、すなわち度と相合するがゆえなり。

經云:無殺刃豈能傷乎。由此推之則吉凶生死如反掌耳,如欲指命宮喜某星為恩,以言福。如欲指命度怕某星為難,以言禍然此則百無一驗也,斯乃執滯之學不識變通之理,豈可與語哉。

経書の上に曰く:煞星と羊刃と無くば、どうして人を傷つけんや。この道理に照らして推し下れば、吉凶生死は手掌を翻すがごとく判断し易し。もし一味に命宮は某の星を喜びて恩星と為すと指定し、これに拠りて福を断じ、また命度は某の星を怕れて難星と為すと指定し、これに拠りて禍を断ず——このごとく為すは百試して百験あらず。これすなわち拘泥執着の学問で、変通の理を懂得せず、何ぞ彼と星命を談論するに足らんや。

行度假如

仙曰:世人多以宮主論行限,十不一應可哂可哂。大凡行限先依量天尺上,按定坐宮之度,次依洞微大限行去,專以生剋制化為窮通壽夭之別也。

仙師曰く:世上の人は多くただ宮主を用いて行限を推論す、十次のうち応験するは一次に及ばず、実に笑うべし。大凡そ行限を推るは、先ず量天尺の上に命宮の坐する所の度数を按定し、再び洞微大限に依りて一路推し行き下り、専ら五行の相生・相剋・相制・相化を以て窮通と寿夭とを分別す。

假如角斗奎井安命以木為主,行四水度或逢水孛大發跡也。貴人得之進爵加官。行四月度上亦好,逢金半吉,逢火發達。若逢土計喪服重重。行四火度上不宜見金,主官災破財、或作土木造宅。行四日度平平、無災無禍。行四土度平坦發福,逢水孛驟發,逢金決死。行四金度無救大凶,逢水孛反主大發,決因禍而致福,不宜見金則死矣,此論四木度。

例を挙げて言えば、角・斗・奎・井のこの四つの木宿の上に命を安んずれば、すなわち「木星」を以て主と為す。四水度の上に行くか、あるいは「水星」「月孛」に遇上すれば、便ち大いに発跡す。貴人がこれを得れば以て爵を進め官を加うべし。四月度の上に行くもまた好し。「金星」に遇えばただ半吉と算え、「火星」に遇えばすなわち発達し得、もし「土星」「計都」に遇えば、家中の丧事は重々なり。四火度の上に行くは「金星」を見るに宜しからず、官司の災禍・銭財の破耗を主り、あるいは土木を興して屋を造る。四日度に行くは平平常常、災もなく禍もなし。四土度に行くは平順にして福を発し、「水星」「月孛」に遇えば驟然として発達し、「金星」に遇えば必ず死す。四金度に行くにもし救助無くば大凶なり。しかし「水星」「月孛」に遇えばかえって大発を主り、必ず禍によりて福を得る。ただ再び「金星」を見るに宜しからず、見れば死す。以上は四木度に就いて論ず。

假如又如亢牛婁鬼安命以金為主,行四土度大發。行四日度吉凶相伴,如有大凶得貴人扶也。行四月四水度見木則發,見氣主孝服、見火莫登高涉險。行四木度遇火羅決死,有水制之無妨。行四火度見土計大發,見火必死,此論四金度。

再び例を挙げて言えば、亢・牛・婁・鬼のこの四つの金宿の上に命を安んずれば、すなわち「金星」を以て主と為す。四土度に行くは大いに発達す。四日度に行けば則ち吉凶は相伴い、たとえ大凶ありとも貴人の扶助を得。四月度・四水度に行き、「木星」を見れば便ち発ち、「紫気」を見れば孝服の事あるを主り、「火星」を見れば則ち切に高きに登り険を渉る勿れ。四木度に行きてもし「火星」「羅睺」に遇えば必ず死す、「水星」の制し留むる有れば妨げなし。四火度に行きて「土星」「計都」を見れば大発、「火星」を見れば必ず死す。以上は四金度に就いて論ず。

假如又如氐柳胃女安命以土為主,行四火四日度發跡,貴則加官,否則納粟有名。行四月四水度平平逢木氣則死,見火主造宅置田。行四金度平平、行四木度大凶,見水必死,此論四土度。

再び例を挙げて言えば、氐・柳・胃・女のこの四つの土宿の上に命を安んずれば、すなわち「土星」を以て主と為す。四火度・四日度に行けば以て発跡すべく、顕貴なるはすなわち官を加え爵を進め、然らざるもまた捐納糧米に靠りて名声を博し得。四月度・四水度に行くは平平常常、もし「木星」「紫気」に遇えば則ち死す、「火星」を見れば屋を造り田を置くを主る。四金度に行くは平平、四木度に行けば則ち大凶、再び「水星」を見れば必ず死す。以上は四土度に就いて論ず。

假如又如房虛昴星尾觜室翼安命皆以日火為主。行四木度大發;行四水度見孛星主落水死。行四土度主孝服、見火生男、見金生女。行四金度亦驟發,此論四日四火度。

再び例を挙げて言えば、房・虚・昴・星と尾・觜・室・翼のこの八宿の上に命を安んずれば、皆「太陽」と「火星」とを以て主と為す。四木度に行くは大いに発達す。四水度に行きてもし「月孛」を見れば、水に落ちて死するを主る。四土度に行くは孝服の事あるを主り、「火星」を見れば則ち男を生じ、「金星」を見れば則ち女を生ず。四金度に行くもまた能く驟然として発達す。以上は四日度と四火度とに就いて論ず。

假如又如心危畢張箕壁參軫安命、皆以月水為主。行四火度見土主跌死;行四木度平平,行四金度大發,行四土度見計必死、見金亦好。行四日度平平,見羅星主酒色之患、或因婦人破財,此論四月四水度。

再び例を挙げて言えば、心・危・畢・張と箕・壁・参・軫のこの八宿の上に命を安んずれば、皆「太陰」と「水星」とを以て主と為す。四火度に行きてもし「土星」を見れば、跌摔して死するを主る。四木度に行くは平平常常。四金度に行くは大いに発達す。四土度に行きてもし「計都」を見れば必ず死す、「金星」を見れば倒もまた好し。四日度に行くは平平、もし「羅睺」を見れば則ち酒色の患を主り、あるいは婦人に因りて財を破す。以上は四月度と四水度とに就いて論ず。

假如已上星度論其得失,窮通壽夭,不過以生剋制化而取,此乃舉其例而推之,不可一概而論也。如本主倘行本度亦有災有福,又如水行水度、火行火度,前文不載,惟此二宿觀其氣候,察其時勢,若夫火極明則滅,水極盛則泛,尤要詳觀有無吉凶,星辰守照兼而斷之。

以上のこれらの星度の論ずる所の得失・窮通と寿夭とは、過ぐるに五行の生剋制化を拿取して断を取るに過ぎず、これはただ例を挙げて説明し、人をして類に依りて推せしめ、一概に論じて律すべからず。たとえば本命の主星がたとえ本属の度に行き着くも、同じく災ありて福あり。又如「水星」が水度を行り「火星」が火度を行るは、前面の条文のうち記載せられず。この両宿に対しては、ただ当時の気候を観察し、当下の時勢を察看するのみ。知るべし、火は明るさ極まりてかえって熄え、水は盛んに極まりてかえって泛濫す。ゆえにとりわけ詳細に吉凶の有無を看清らかにし、再把び守宮・照宮の星辰を合わせて併せて判断すべし。

訣曰:更將宮度兩參詳,便是人間奇妙術。所謂宮主得生、度主受傷,有災不死,又如度主得所、宮主受傷刃星合度亦死,須觀倒限篇始得其詳矣。

口訣に曰く:再把び宮と度との両方面を一同に参詳すれば、これすなわち人間の最も奇妙なる推命の術なり。いわゆる宮主が生を得て度主が傷を受くれば、その人は災ありて死に至らず。又如度主が位を得て宮主が傷を受け、もしさらに羊刃の星の本度に合する有れば、それもまた同じく死せんとす。これらの細節は、須らく後面の《倒限》の一篇を看てこそ詳細を明白にすべし。

捷見限論・倒限直指篇

倒限則一例不同,一例指執法言不同而有異論,不問坐命何宮何度,不以元守坐命某宮怕某星,不以坐度某度喜某曜,但一歲之中、指目今某歲言,只看限行至何度為率,假如今年某歲看限行何度下,如限行土度。

「倒限」を推るの体例は前面と同じからず、別に一套の執法の説法あり、因りて結論もまた一様ならず。それは命宮がいずれか一宮・いずれか一度に坐するを問わず、また本命がもとより某宮に坐守して某の星を怕るを管せず、さらに某度に坐して某の曜を喜ぶを論ぜず。ただ当年のこの一歳に就いて言い、単に行限がいずれの度に走り到るを看て、これを以て准と為す。たとえば今年某歳ならば、すなわち行限がいずれの度の下に落つるを看る。譬えて言えば行限が土度に走り到る。

如限行氐女胃柳四土度中,則看土起得何經,以土為限度主,看元土起躔某宮某度,或土起逢生,土躔尾室觜翼火度,或土起值克,土躔角斗井奎木度,由此以決吉凶。

假如に行限が氐・女・胃・柳のこの四つの土度の中に走れば、すなわち「土星」の本身がいずれの位置に起こるを看て、土を以てこの一限の度主と為し、再び本命中に土星がもとよりいずれの宮・いずれの度に躔するを看る。もし土星の起こる所の処が生に逢えば、それはすなわち土の尾・室・觜・翼のこれら火度に躔するなり。もし土星の起こる所の処が剋に値すれば、それはすなわち土の角・斗・井・奎のこれら木度に躔するなり。これに由りて吉凶を判定す。

逢生者吉、值克者凶,且如土躔木、土躔角斗井奎木度,木躔土、木躔氐女胃柳土宿,限至土度必死。此謂木土互克、乃限主被克也。若土木二度中有金氣計火羅可解,有一星會亦可解。

生に逢うは吉を主り、剋に値するは凶を主る。譬えば「土星」が木度に躔し、すなわち角・斗・井・奎に躔り、同時に「木星」がまた土度に躔し、すなわち氐・女・胃・柳に躔れば、然らば行限が一たび土度に走るや、その人は必ず死す。これをすなわち木と土との互相剋制と呼び、すなわち限主の剋せらるるなり。もし土・木のこの両度の中に「金星」「紫気」「計都」「火星」「羅睺」あれば、便ち化解し得、たとえ其中の一顆の星に会するのみでも、また解き得る。

土木度者即土木所躔之二度,若會金解則是土生金,金去制木無害。若會木氣同行則是二殺不攻一,或土計同躔則是一殺不攻二,或逢火羅則是洩木而生火助土為吉,或木秉令及生旺之月亦不可解也。

いわゆる土木二度とは、すなわち土星と木星とが各自に躔するその両つの度なり。もし「金星」を以て解けば、それは土の能く金を生じ、金がまた木を制するゆえに、ここにおいて害なし。もし「木星」「紫気」の同行に会すれば、それは両つの煞は一つを攻めず。もし「土星」と「計都」とが同躔すれば、それは一つの煞は両つを攻めず。もし「火星」「羅睺」に遇上すれば、それは木気を泄し去りて火を生じ、火がまた土を助く、ゆえに吉と為す。ただしもし木星が正しく令に当たるか、あるいは木の生旺の月に生まれなば、それはなお解き得られず。

又如土躔火、土躔尾室觜翼火度,火躔土、火躔氐女胃柳土宿,限至土度必發。此言火土互生乃限元受資也。

再びたとえば「土星」が火度に躔し、すなわち尾・室・觜・翼に躔り、同時に「火星」がまた土度に躔し、すなわち氐・女・胃・柳に躔れば、然らば行限が一たび土度に走るや、その人は必ず発達す。これは火と土との互相資生を言い、すなわち行限の元神が資助を得たるなり。

倘土火二度中犯水孛、金計減力,土火度者即土火所躔之二度,火遇水孛受克,土遇水孛則相敵,火金戰爭土金洩氣,土遇計為主奴同舍,火會木氣則福厚,火羅同度夏月生人乃謂火炎土燥失之大驟,又云二母爭權也。

もし土・火のこの両度の中に「水星」「月孛」を冲犯するか、あるいは「金星」「計都」に遇上すれば、力量はすなわち减弱す。いわゆる土火二度とは、すなわち土星と火星とが各自に躔するその両つの度なり。火は水・孛に遇えば便ち剋制を受け、土は水・孛に遇えば則ち勢均力敵す。火と金と相遇るは交戦で、土と金と相遇るは泄気なり。土は「計都」に遇うは主と奴とが一舎に同処するがごとく、火は「木星」「紫気」に会すれば則ち福分は深厚なり。もし火と「羅睺」とが同度して、しかして生人がまた夏月に在れば、それを火炎土燥と呼び、急驟に過ぐるに失すとし、また両つの母星が権柄を争奪するとも呼ぶ。

且如木躔金、木躔亢牛婁鬼金度,金躔木、金躔角斗奎井木度,限至木度必死。此謂金木互克乃限主被傷也。若有火羅水孛氣星在金木二度中可解。

譬えば「木星」が金度に躔し、すなわち亢・牛・婁・鬼に躔り、同時に「金星」がまた木度に躔し、すなわち角・斗・奎・井に躔れば、然らば行限が一たび木度に走るや、その人は必ず死す。これをすなわち金と木との互相剋制と呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。もし「火星」「羅睺」「水星」「月孛」あるいは「紫気」が金・木のこの両度の中に落ちれば、便ち以て化解し得。

金木度者即金木所躔之度也。若火羅與木同躔或單躔木殿,則是木生火謂之灰飛煙滅,行木度亦死,若得冬令亦可解,但得夏月火羅犯金度可解,水孛解則金生水水生木,氣解則是一殺不攻二。

いわゆる金木二度とは、すなわち金星と木星とが各自に躔する度なり。もし「火星」「羅睺」が木と同躔するか、あるいは単独に木の殿位に躔すれば、それはすなわち木の去りて火を生ずるで、「灰飛烟滅」と呼ばれ、木度に行き着くも同じく死せんとす。ただしもし正しく冬令に当たれば、なお化解し得。ただ夏月に於てのみ、火・羅が金度を冲犯してこそ解き得る。「水星」「月孛」を以て解くは、金が水を生じ水がまた木を生ずるなり。「紫気」を以て解くは、則ち一つの煞が両つを攻め得ざるなり。

又如木躔水、木躔箕壁參軫水度,水躔木、水躔角斗奎井木宿,限至木度必發。此言水木互生乃限元受資也。

再びたとえば「木星」が水度に躔し、すなわち箕・壁・参・軫に躔り、同時に「水星」がまた木度に躔し、すなわち角・斗・奎・井に躔れば、然らば行限が一たび木度に走るや、その人は必ず発達す。これは水と木との互相資生を言い、すなわち行限の元神が資助を得たるなり。

倘水木二度中,犯土計火羅氣孛者減力,如木會土計則相敵,如水遇土計乃相剋,如木會火羅為洩氣,如水遇火羅則相戰,如木見氣謂主奴同舍,水孛同躔乃二母爭權更值冬生名曰雪壓寒梅,非但冬月,春生亦不宜矣。

もし水・木のこの両度の中に「土星」「計都」「火星」「羅睺」「紫気」「月孛」を冲犯すれば、力量はすなわち减弱す。木は「土星」「計都」に会するは勢均力敵、水は「土星」「計都」に遇えば則ち相剋せられ、木は「火星」「羅睺」に会するは木気を泄し去るなり、水は「火星」「羅睺」に遇えば則ち交戦なり、木は「紫気」を見るは主と奴とが一舎に同処するを呼ぶ。「水星」と「月孛」とが同躔するは、両つの母星が権を争うで、もしまた冬に生まれなば、「雪圧寒梅」と呼ばる。冬月の好からざるのみならず、春に生まるるも同じく宜しからず。

得水金相生,其福倍增。且如金躔火、金躔尾室觜翼火度,火躔金、火躔亢牛婁鬼金宿,限至金度必死。此謂金火互克乃限主被傷也。

もし金と水との相生を得る能くば、福分は便ち加倍増長す。譬えば「金星」が火度に躔し、すなわち尾・室・觜・翼に躔り、同時に「火星」がまた金度に躔し、すなわち亢・牛・婁・鬼に躔れば、然らば行限が一たび金度に走るや、その人は必ず死す。これをすなわち金と火との互相剋制と呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。

若有土計水孛羅在金火二度中可解,若四五月火羅生旺不可解,土計解則是洩火生金,水孛解則是金生水、水克火,羅解則是二殺不攻一,或羅傷金度亦死,惟丑牛辰亢非夏月,火羅則不可倒限。

もし「土星」「計都」「水星」「月孛」あるいは「羅睺」が金・火のこの両度の中に落ちれば、便ち以て化解し得。しかしもし四月・五月に火と羅とが正しく生旺に当たる時ならば、それは解き得られず。土・計を以て解くは、火気を泄し去りて金を生ずるなり。水・孛を以て解くは、金が水を生じ水がまた火を剋するなり。羅睺を以て解くは、則ち両つの煞が一つを攻め得ざるなり。ただしもし羅睺が金度を傷つけば、なお死せんとす。ただ丑宮牛宿・辰宮亢宿にしてまた夏月にあらざる情形に於てのみ、火と羅とが倒限に至らざるなり。

又如金躔土、金躔氐女胃柳土度,土躔金、土躔亢牛婁鬼金度,限至金度必發。此言土金互生乃限元受資也。或金土二度中犯木氣水孛計者減力。土金度者即土金所躔之二度也。

再びたとえば「金星」が土度に躔し、すなわち氐・女・胃・柳に躔り、同時に「土星」がまた金度に躔し、すなわち亢・牛・婁・鬼に躔れば、然らば行限が一たび金度に走るや、その人は必ず発達す。これは土と金との互相資生を言い、すなわち行限の元神が資助を得たるなり。もし金・土のこの両度の中に「木星」「紫気」「水星」「月孛」あるいは「計都」を冲犯すれば、力量はすなわち减弱す。いわゆる土金二度とは、すなわち土星と金星とが各自に躔するその両つの度なり。

土見木氣則受制,金見木氣則抗敵,金見水孛乃洩氣,土見水孛為戰爭,如金見計土同行謂二母爭權、乃姑息太過,金見土計單行則福力尤佳,但秋冬亢牛二金遇土又謂金埋土晦,反為無益矣。

土は「木星」「紫気」に遇上すれば制伏せられ、金は木・気に遇上すれば則ち彼此抗衡す。金は「水星」「月孛」に遇上するは金気を泄し去るなり、土は水・孛に遇上すれば則ち交戦の勢を成す。もし金が「計都」と「土星」との同行に遇うは、両つの母星が権を争うと呼ばれ、姑息が頭を過ぐすなり。金が土・計の単独同行に遇えば、福力はかえって格外に好し。ただし秋冬の両季に、亢宿・牛宿のこの両つの金度がもし土に遇えば、それはまた「金埋土晦」と呼ばれ、かえって好処なし。

且如火躔水、火躔箕壁參軫水度,水躔火、水躔尾室觜翼火度,限至火度必死。此謂火水互克乃限主被傷也。孛犯火度亦死,有木氣孛羅土計在火水二度中可解。

譬えば「火星」が水度に躔し、すなわち箕・壁・参・軫に躔り、同時に「水星」がまた火度に躔し、すなわち尾・室・觜・翼に躔れば、然らば行限が一たび火度に走るや、その人は必ず死す。これをすなわち火と水との互相剋制と呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。「月孛」が火度を冲犯するも同じく死を致す。もし「木星」「紫気」「月孛」「羅睺」「土星」「計都」が火・水のこの両度の中に落ちれば、便ち以て化解し得。

火水度者即火水所躔之二度也。七八月及冬令亦不可解。七八月水孛掌值難冬令水旺故也。木氣解則是洩水生火,孛解則二殺不攻一,羅解則是一殺不攻二,土計解則是土克水。

いわゆる火水二度とは、すなわち火星と水星とが各自に躔するその両つの度なり。もし七月・八月あるいは冬季に在れば、すなわち解き得られず。七八月は正しく「水星」「月孛」が難星を掌値する時に当たり、しかして冬令は水気もとより旺なればなり。「木星」「紫気」を以て解くは、水気を泄し去りて火を生ずるなり。「月孛」を以て解くは、両つの煞が一つを攻め得ざるなり。「羅睺」を以て解くは、一つの煞が両つを攻め得ざるなり。「土星」「計都」を以て解くは、則ち土の去りて水を剋するなり。

又如火躔木、火躔角斗奎井木度,木躔火、木躔尾室觜翼火宿,限至火度必發。此言火木互生乃限元受資也。有土計金羅氣在火水二度者則減力,如火見土計為洩氣,木見土計則戰爭。

再びたとえば「火星」が木度に躔し、すなわち角・斗・奎・井に躔り、同時に「木星」がまた火度に躔し、すなわち尾・室・觜・翼に躔れば、然らば行限が一たび火度に走るや、その人は必ず発達す。これは火と木との互相資生を言い、すなわち行限の元神が資助を得たるなり。もし「土星」「計都」「金星」「羅睺」「紫気」がこの両度の中に落ちれば、力量はすなわち减弱す:火は土・計に遇うは泄気、木は土・計に遇えば則ち交戦を成す。

火會金而相剋,木會金則受制。木遇氣則二恩不為恩,火遇羅則謂主奴同舍,如夏令火炎木氣太盛反不為美,如遇水孛展轉相生其福最厚。

火は「金星」に会するは相剋、木は金星に会すれば則ち制伏せらる。木は「紫気」に遇上すれば、両顆の恩星かえって恩を成し得ず。火は「羅睺」に遇上するは、主と奴とが一舎に同処すると呼ばる。もし夏令に在れば、火勢は炎盛にして木気また太旺、かえって美事と算えず。もし「水星」「月孛」に遇上すれば、水は木を生じ木は火を生じて輾転相生し、それは福分最も深厚なり。

且如水躔土、水躔氐女胃柳土度,土躔水、土躔箕壁參軫水宿,限至水度必死。此謂土水互克乃限主被傷也。有金孛木氣計在水土二度中可解。水土度者即水土所躔之二度,若土得令生助亦不可解。

譬えば「水星」が土度に躔し、すなわち氐・女・胃・柳に躔り、同時に「土星」がまた水度に躔し、すなわち箕・壁・参・軫に躔れば、然らば行限が一たび水度に走るや、その人は必ず死す。これをすなわち土と水との互相剋制と呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。もし「金星」「月孛」「木星」「紫気」「計都」が水・土のこの両度の中に落ちれば、便ち以て化解し得。いわゆる水土二度とは、すなわち水星と土星とが各自に躔するその両つの度なり。ただしもし土が正しく令に当たりてまた生助を得なば、それは解き得られず。

土旺辰戊丑未更火羅生土,惟五月不忌,反以水孛傷土則限至,子午土度凶。五月生人水土互躔,限至午柳子女土度凶,金解洩土生水孛,解一殺不攻二,木氣解則是水生木木克土。

土は辰・戌・丑・未の四季月に最も旺にして、もしさらに「火星」「羅睺」の来たりて土を生ずる有れば、力量はさらに強し。独り五月のみ忌むを要せず、その時はかえって「水星」「月孛」が土を傷つけるがゆえに、行限が子・午の両宮の土度の上に走るは凶を主る。五月に生まれた人はもし水と土とが互相躔臨すれば、行限が午宮柳宿・子宮女宿のこれら土度の上に走るは凶なり。「金星」を以て解くは、土気を泄し去りて水を生ずるなり。「月孛」を以て解くは、一つの煞が両つを攻め得ざるなり。「木星」「紫気」を以て解くは、則ち水が木を生じ木が再び去りて土を剋するなり。

謂曰:疏土縱水。計解二殺不攻一。又如水躔金、水躔亢牛婁鬼金度,金躔水、金躔箕孛參軫水宿,限至水度必發。此言水金互生乃限元受資也。

これをすなわち「疏土縦水」と呼び、壅塞の土を疏通し開き、水をして暢行を得しむ。「計都」を以て解くは、則ち両つの煞が一つを攻め得ざるなり。再びたとえば「水星」が金度に躔し、すなわち亢・牛・婁・鬼に躔り、同時に「金星」がまた水度に躔し、すなわち箕・壁・参・軫に躔れば、然らば行限が一たび水度に走るや、その人は必ず発達す。これは水と金との互相資生を言い、すなわち行限の元神が資助を得たるなり。

有火羅木氣孛在水金二度者減力,水會火羅則相敵金會火羅而相戰,水見木氣乃洩氣金見木氣為仇怒,水會孛謂主奴同舍,水金會土計獲福無量,冬月水冷金寒縱相生而無益。

もし「火星」「羅睺」「木星」「紫気」「月孛」が水・金のこの両度の中に落ちれば、力量はすなわち减弱す:水は火・羅に会するは勢均力敵、金は火・羅に会すれば則ち交戦を成す。水は木・気を見るは泄気、金は木・気を見れば則ち仇怨を結ぶ。水は「月孛」に会するは主と奴とが一舎に同処すると呼ばる。水・金が再び「土星」「計都」に会せば、獲福は無量なり。ただ冬月は水寒く金冷たく、たとえ相生すとも益処なし。

且如日躔木、日躔角斗奎井木度,木躔日、木躔房虛昴星日度,或氣日同在木土度,限至星虛二度必死。此謂曰木互垣乃限主被傷也。有火羅同度可解,則是洩木生火助虛日,虛日子宮正垣之土故喜火羅。

譬えば「太陽」が木度に躔し、すなわち角・斗・奎・井に躔り、同時に「木星」がまた日度に躔し、すなわち房・虚・昴・星に躔り、あるいは「紫気」が太陽と同じく木度・土度の上に在れば、然らば行限が一たび星宿・虚宿のこの両度に走るや必ず死す。これをすなわち日と木との互いに対方の垣位を占むると呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。もし「火星」「羅睺」が同度すれば便ち化解し得、それは木気を泄し去りて火を生じ、火が再び去りて虚日を助くるなり。虚宿は子宮に在り、正垣の土なれば、火と羅とを喜ぶ所以なり。

春夏星度見之倒限,星日午宮太陽之正垣、又忌火羅也。惟宜金星可解。金能制木四季亦可解。又如日躔木,木躔日,或氣日同躔、限至房度必發。房日乃卯宮正垣火,若木日度中有金羅則減力以金克木,以羅洩木。

ただし春夏の両季に、星宿の度が火・羅に遇上すればかえって倒限せんとす、星宿は午宮に在りて「太陽」の正垣で、火と羅とを忌諱するがゆえなり。この時はただ「金星」を以て化解するに宜しく、金は能く木を制し、四季月のうちも同じく解き得る。再如「太陽」が木度に躔し「木星」が日度に躔し、あるいは「紫気」が太陽と同躔すれば、行限が房宿の度に走り着きてかえって必ず発達す。房宿は卯宮に在り、正垣の火なり。もし木・日の二度の中に「金星」「羅睺」あれば、力量はすなわち减弱す、金は去りて木を剋し、羅はまた木を泄すがゆえなり。

且如日躔火、日躔尾室觜翼火度,火躔日、火躔房虛昴星日度,或羅日同躔木,日度限至昴度必死。此謂火日互躔乃限主被傷也。有土計水孛可解土,計解則是洩火,生昴日金水孛解,則是克火護昴日金。昴日乃酉宮正垣之金也。

譬えば「太陽」が火度に躔し、すなわち尾・室・觜・翼に躔り、同時に「火星」がまた日度に躔し、すなわち房・虚・昴・星に躔り、あるいは「羅睺」が太陽と木度・日度に同躔すれば、然らば行限が一たび昴宿の度に走るや必ず死す。これをすなわち火と日との互相躔臨と呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。もし「土星」「計都」「水星」「月孛」あれば便ち化解し得:土・計を以て解くは、火気を泄し去りて昴宿の金を生ずるなり。水・孛を以て解くは、火を剋し留めて昴宿の金を保護するなり。昴宿は酉宮に在り、正垣の金なり。

又如日躔火,火躔日,或羅日同宮限至虛度必發。虛日乃子宮正垣之土,若日火度中有水孛則減力。蓋水孛能傷火羅也。

再如「太陽」が火度に躔し「火星」が日度に躔し、あるいは「羅睺」が太陽と同宮すれば、行限が虚宿の度に走り着きてかえって必ず発達す。虚宿は子宮に在り、正垣の土で、火は能く土を生ず、ゆえに吉と為す。もし日・火の二度の中に「水星」「月孛」あれば、力量はすなわち减弱す、水と孛とが能く火と羅とを傷つけ得るがゆえなり。

且如日躔水、日躔箕壁參軫水度,水躔日、水躔房虛昴星水宿,或孛日同躔日月水火度限至房度必死。此謂日水互垣乃限元被傷也。房日乃卯宮正垣之火,有木氣可解木氣解則是洩水生房,日火木解較輕氣解尤切。

譬えば「太陽」が水度に躔し、すなわち箕・壁・参・軫に躔り、同時に「水星」がまた日度に躔し、すなわち房・虚・昴・星に躔り、あるいは「月孛」が太陽と日・月・水・火の各度に同躔すれば、然らば行限が一たび房宿の度に走るや必ず死す。これをすなわち日と水との互いに垣位を占むると呼び、すなわち行限の元神の傷つけらるるなり。房宿は卯宮に在り、正垣の火で、もし「木星」「紫気」あれば便ち化解し得:木・気の来たりて解くは、水気を泄し去りて房宿の火を生ずるなり。其中は木を以て解く力量は輕く、紫気を以て解くはとりわけ貼切なり。

又如日躔水,水躔日,或孛日同躔限至星昴度必發。星乃午宮正垣之位,日昴為酉宮正垣之金,若日水度中有土計火羅減力。蓋土計傷水而火羅爆水。

再如「太陽」が水度に躔し「水星」が日度に躔し、あるいは「月孛」が太陽と同躔すれば、行限が星宿・昴宿の度に走り着きてかえって必ず発達す。星宿は午宮の正垣の位、昴宿は酉宮の正垣の金なり。もし日・水の二度の中に「土星」「計都」「火星」「羅睺」あれば、力量はすなわち减弱す、土・計は水を傷つけ、火・羅はまた水を烤乾すがゆえなり。

且如月躔土、月躔氐女胃柳土度,土躔月,土躔心危畢張月宿,或計月同躔限至四月度皆死。此謂土月互躔乃限主被傷也。有金木水孛在土月二度中可解,土月度者即土月所躔之度者也。

譬えば「太陰」が土度に躔し、すなわち氐・女・胃・柳に躔り、同時に「土星」がまた月度に躔し、すなわち心・危・畢・張に躔り、あるいは「計都」が太陰と同躔すれば、然らば行限が一たびこの四つの月度の上に走るや皆死せんとす。これをすなわち土と月との互相躔臨と呼び、すなわち限主の傷つけらるるなり。もし「金星」「木星」「水星」「月孛」が土・月のこの両度の中に落ちれば、便ち以て化解し得。いわゆる土月二度とは、すなわち土星と太陰とが各自に躔する度なり。

金解則是洩土生月水,木解則是疏土助月水,水孛解則是抗土助月水,大凡夏末秋初金令禍輕,惟畢月度怕火,羅氣犯之即死若秋令尤重。畢月度兼酉金看秋令生有月光故主死。

「金星」を以て解くは、土気を泄し去りて太陰の水を生ずるなり。「木星」を以て解くは、壅土を疏通して太陰の水を扶助するなり。「水星」「月孛」を以て解くは、則ち土勢に抗して太陰の水を扶助するなり。大抵は夏末秋初に金気が令に当たる時は、禍患は輕し。独り畢宿の月度は最も火を怕れ、「羅睺」「紫気」が一たび犯せば死し、もし秋令に在ればさらに嚴重なり。畢宿の月度は酉宮の金を兼ね看る、秋令に生まれた人は月光が正しく盛んなれば、死を主る所以なり。

又如月躔金、月躔亢牛婁鬼金度,金躔月、金躔心危畢張月宿,或金月同躔至月度必發。此言金月互生乃限元受資也。若金月二度中有火羅土計減力,金見火羅則金受制月見土,計則月受傷,如金見土計則洩土生金,金能助月。倘冬生月寒金冷又非所宜也。

再びたとえば「太陰」が金度に躔し、すなわち亢・牛・婁・鬼に躔り、同時に「金星」がまた月度に躔し、すなわち心・危・畢・張に躔り、あるいは金と月とが同躔すれば、然らば行限が一たび月度に走るや必ず発達す。これは金と月との互相資生を言い、すなわち行限の元神が資助を得たるなり。もし金・月のこの両度の中に「火星」「羅睺」「土星」「計都」あれば、力量はすなわち减弱す:金は火・羅に遇えば則ち金は制伏せられ、月は土・計に遇えば則ち月は損傷を受く。ただし金がもし土・計に遇えば、かえって土を泄して金を生じ、金はまた能く太陰を幫助す。ただ冬天に生まれた人は月寒く金冷たく、このような組合せもまた相宜ならず。

已上所論者乃限主互躔逢生,限主互躔值克、前已定矣。又有限主互躔克彼,限主互躔生他克彼者則為力損。生他者則曰洩氣,凡限行至此,二度皆無益於我,如行限主入垣升殿,則又無所不利矣。

以上の講ずる所は、限主が彼此互躔して生に逢い、限主が彼此互躔して剋に値するのこの両種の情形で、前面にすでに定め明かなり。これの外また限主が互躔して去りて別人を剋する者あり、また限主が互躔して去りて別人を生ずる者あり。去りて別人を剋するは、力量の損耗と呼ばる。去りて別人を生ずるは、泄気と呼ばる。凡そ行限がこの両種の度の上に走れば、自己に対して皆好処なし。ただしもし行限の主星が能く入垣升殿すれば、それはなんら不利なし。

余奴傷主論

如氣傷木,氣躔角斗奎井木度,或木氣同躔限至木度決死,謂之餘奴犯主,有水孛金在木度可解。四木度也。水孛則能生木,見金則能制氣。又如秋月斗角井度最忌,奎度可解餘月亦同。此論氣犯限主及行四木度也。

たとえば「紫気」が「木星」を傷つくるがごとき:紫気が角・斗・奎・井のこの四つの木度の上に躔り、あるいは木と紫気とが同躔すれば、行限が一たび木度に走るや必ず死す、これを「余奴犯主」と呼ぶ——四余は奴、七政は主、奴が反って主を犯したるなり。もし「水星」「月孛」あるいは「金星」が木度の上に落ちれば便ち化解し得、指す所はこの四つの木度なり。水・孛は能く木を生じ、金を見れば能く紫気を制し留む。また秋月のうち斗・角・井の三度は最も忌諱し、ただ奎度のみ解き得、其余の月份もまた同じく然り。これは紫気が限主を冲犯しおよび四木度を行るに就いて言う。

如孛傷水,孛躔箕壁參軫水度,或水孛同躔限至水度決死,謂之餘奴犯主,惟參壁箕度忌之尤甚。犯軫禍輕當水敗失經背令不忌,有木氣土計在水度可解。四水度也。木氣能洩孛土,計能制孛。此論孛犯限主及行四水度也。

たとえば「月孛」が「水星」を傷つくるがごとき:月孛が箕・壁・参・軫のこの四つの水度の上に躔り、あるいは水と孛とが同躔すれば、行限が一たび水度に走るや必ず死す、これもまた「余奴犯主」と呼ぶ。其中は参・壁・箕の三度は忌諱することとりわけ甚だしく、軫度を冲犯するは禍患は較べて輕く、もし正しく水気の衰敗し失時背令の際に当たれば、忌諱するを要せず。もし「木星」「紫気」「土星」「計都」が水度の上に落ちれば便ち化解し得、指す所はこの四つの水度なり。木・気は能く孛気を泄し去り、土・計は能く月孛を制し留む。これは月孛が限主を冲犯しおよび四水度を行るに就いて言う。

如羅傷火,羅躔尾室觜翼火度,或羅火同躔限至火度決死,謂之餘奴傷主,惟尾室二度極怕遇之,翼度禍輕惟正三四六八九十月忌之為切,有水孛木氣在火度可解,四火度也。水孛克羅木氣生火。此論羅犯限主及行四火度也。

たとえば「羅睺」が「火星」を傷つくるがごとき:羅睺が尾・室・觜・翼のこの四つの火度の上に躔り、あるいは羅と火とが同躔すれば、行限が一たび火度に走るや必ず死す、これを「余奴傷主」と呼ぶ。其中は尾・室の両度は遇上するを最も怕れ、翼度の禍患は稍や輕し。ただ正月・三月・四月・六月・八月・九月・十月のこの数カ月は忌諱すること最も緊要なり。もし「水星」「月孛」「木星」「紫気」が火度の上に落ちれば便ち化解し得、指す所はこの四つの火度なり。水・孛は能く羅睺を剋し、木・気は能く火を生ず。これは羅睺が限主を冲犯しおよび四火度を行るに就いて言う。

如計傷土,計躔氐女胃柳土度,或計土同躔限至土度決死,謂之餘奴傷主,有火羅木氣在土度可解。四土度也。火羅生土木氣制計。此論計犯限主及行四土度也。

たとえば「計都」が「土星」を傷つくるがごとき:計都が氐・女・胃・柳のこの四つの土度の上に躔り、あるいは計と土とが同躔すれば、行限が一たび土度に走るや必ず死す、これも同じく「余奴傷主」と呼ぶ。もし「火星」「羅睺」「木星」「紫気」が土度の上に落ちれば便ち化解し得、指す所はこの四つの土度なり。火・羅は能く土を生じ、木・気は能く計都を制し留む。これは計都が限主を冲犯しおよび四土度を行るに就いて言う。

劃度者餘奴傷主也,傷要傷正度並無諸星相犯,或見流年奴星犯,度必主倒限。假如限行木度木登木殿之中並無火,羅金殺犯度遇流年,紫氣躔度太歲、陽刃、飛刃、劫殺、的殺、天雄、地雌至其宮者必死。餘仿此推、百發百中。

いわゆる「划度」とは、すなわち四余の奴が七政の主を傷つくるなり。傷つくればすなわち正度の上に傷つくるを要し、しかも此処に別の星の来たりて相犯する無し。あるいは流年の奴星のこの度に犯来るに遇上すれば、それは必ず倒限す。例を挙げて言えば、行限が木度に走り着き、木星が正しく木の殿位に登り、度の中に並びに「火星」「羅睺」「金星」のこれらの煞星の来犯る無し。しかるに流年に逢うて「紫気」がこの度に躔臨し、また太歳・陽刃・飛刃・劫煞・的煞・天雄・地雌のこれらの神煞がこの一宮に到れば、その人は必ず死す。其余の情形はこれに照らして類推し、百発百中なり。

凡諸星當令怕死、不怕克、只怕洩,如水生木、木生火,我去生他是也。凡一星為禍、諸星皆助定倒限。如金木、木為限主被傷,土計黨殺兼金掌刃的鋒值難,凡日度單羅計木氣犯者,皆當倒限,星虛房昴日度,凡行限度主受傷,宮主亦受傷,逢之倒限。

凡そ各星が正しく令に当たる時は死を怕れて剋を怕れず、ただ泄せらるるを怕る。いわゆる泄とは、すなわち水が去りて木を生じ、木が去りて火を生じ、我去りて別人を生ずるなり。凡そ一顆の星が禍を作し、しかして其余の各星がまた皆来たりて相助くれば、それは必ず倒限す。譬えば金と木とが相遇い、木は身は限主として傷つけられ、また「土星」「計都」の結黨して煞を助け、「金星」の羊刃を執掌し鋒芒が正しく難星に値するを加えれば、それはさらに凶なり。凡そ日度の上に単独「羅睺」「計都」「木星」「紫気」に冲犯せらるるは、皆倒限せんとす。日度とは星・虚・房・昴の四宿を指す。凡そ行限する時、度主が傷を受け、宮主もまた一同に傷を受け、この種の情形に遇上すればすなわち倒限なり。

限度主與限宮主俱怕受克,若宮主受傷,度主平靜,但逢刃星合度亦當倒限。無刃不死,若度主受傷,宮主得生但災不死,有刃合宮亦死。重在刃上,且如倒限然須刃星合度,或行刃度皆凶,用事宜詳輕重。有刃則重、無刃則輕。

限度主と限宮主とは皆剋を受くるを怕る。もし宮主が傷を受けて度主が安然として事無きも、ただ羊刃の星の本度に合するに碰上すれば、同じく倒限せんとす。羊刃なくば死に至らず。もし度主が傷を受けて宮主が生を得れば、それはただ災ありて死せず。ただしもし羊刃が本宮に合する有れば、同じく死せんとす。見るべし関鍵は全く羊刃の上に在るを。ゆえに倒限を論ずるは、必ず羊刃の星が本度に合するか、あるいは行限が羊刃の度に走り着くを要し、それは皆凶を主る。実際に事を断ずる時は、其中の軽重を詳辨すべし:羊刃あればすなわち重く、羊刃なくばすなわち軽し。

凡看命如五星得生必有劃度。如限行木火土金水度,俱無一度受傷、或有餘奴傷主度也。如無劃度只將令星克他星度方可倒限。又無餘奴傷主之度,只看令星克某度者行頂度處亦可言死,且如二十八宿皆要仔細逐一考察,若有一星失陷定見災危。

凡そ命を看るに、もし五星が皆生扶を得れば、それは必ず別に划度の尋ぬべき有り。譬えば行限が木・火・土・金・水の各度に走り着き、一度の傷を受くる無きは、すなわち四余の主を傷つくる度の有無を看るべし。もし划度をも連ねて無くば、ただ当令の星を以て別の星度を剋し去るを用いて、こそ断じて倒限と為し得。もしまた四余傷主の度無くば、則ちただ当令の星の剋するはいずれの度かを看て、行限がその頂度の上に走るもまた以て死を断じ得。要するに二十八宿は皆逐一仔細に考察せねばならず、ただ一顆の星の失陥する有れば、必ず災危を現出す。

如四木、四金、四土、四日、四月、四火、四水等度倘有一度受傷,一星受克,限至本度非災即危。假如金躔翼火、火躔亢金謂之金強火弱、有災不死。翼是水中之火故弱,亢為金宮之金乃強。又如金躔室火、火躔婁金倒限無疑。室為木宮之火故強,婁乃火中之金乃弱,餘依此例。

四木・四金・四土・四日・四月・四火・四水のこれらの度のごとき、もし一度の傷を受け・一星の剋せらるる有れば、行限が本度の上に走り着き、災あるにあらざればすなわち危殆なり。例を挙げて言えば、「金星」が翼宿の火に躔し、「火星」が亢宿の金に躔す、これを金強にして火弱と呼び、その人は災ありて死に至らず。翼宿は水宮の中の火なれば弱く、しかして亢宿は金宮の中の金なれば強し。再如「金星」が室宿の火に躔し、「火星」が婁宿の金に躔せば、それは倒限なり疑いなし。室宿は木宮の中の火なれば強く、しかして婁宿は火宮の中の金なれば弱し。其余は皆この体例に照らして推断す。

節要元文

水克火、水火同,火躔金、金星金度,凶禍不測,火會土宿禍輕,土星土度,火會木度不妨。木星木度,此論火為限主也。金克木、金木同,木會土、土星土度,反主凶災,木與火同禍輕,火星火度,木躔水宿不妨。水星水度,此論木為限主也。

水は能く火を剋す、もし水と火とが同処し、しかして「火星」がまた金度に躔り、すなわち金星の在る所の金度の上なれば、然らば凶禍は預測し難し。火が土宿に会する、すなわち土星の在る所の土度ならば、禍患はすなわち輕し。火が木度に会する、すなわち木星の在る所の木度ならば、則ち妨げなし。以上は火を以て限主と為して言う。金は能く木を剋す、もし金と木とが同処し、しかして「木星」が土星の在る所の土度に会すれば、かえって凶災を主る。木と火とが同処する、すなわち火星の在る所の火度ならば、禍患はすなわち輕し。木が水宿に躔り着く、すなわち水星の在る所の水度ならば、則ち妨げなし。以上は木を以て限主と為して言う。

土克水、土水同,水會火、火星火度,凶災迭見,水居木度禍輕,木星木度,水入金垣不妨。金星金度,此論水為限主也。火克金、火金同,金會木、木星木度,凶災迭見,金居水源無妨,水星水度,金居土位不妨。土星土度,此論金為限主也。

土は能く水を剋す、もし土と水とが同処し、しかして「水星」が火星の在る所の火度に会すれば、凶災は接連して現る。水が木星の在る所の木度に居れば、禍患はすなわち輕し。水が金星の在る所の金垣に進入すれば、則ち妨げなし。以上は水を以て限主と為して言う。火は能く金を剋す、もし火と金とが同処し、しかして「金星」が木星の在る所の木度に会すれば、凶災は接連して現る。金が水星の在る所の水源の度に居れば、妨げなし。金が土星の在る所の土位に居れば、また妨げなし。以上は金を以て限主と為して言う。

木克土、木土同,土泊水、水星水度,凶禍尤深,土居金度禍輕,金星金度,土居火宿不妨。火星火度,此論土為限主也。

木は能く土を剋す、もし木と土とが同処し、しかして「土星」が水星の在る所の水度の上に停泊すれば、凶禍はとりわけ深重なり。土が金星の在る所の金度に居れば、禍患はすなわち輕し。土が火星の在る所の火宿に居れば、則ち妨げなし。以上は土を以て限主と為して言う。この一節は五行の相剋を限主と躔る所の度とに配合し、同一の剋制が、会する所の度の不同に因りて、凶険の軽重もまた之に随いて同じからざるを説明す。

又曰:金躔火、四火度,火躔金,四金度,或金火同躔木火度。四木度四火度,皆主金度死,四金度,若金火同躔水土度,四水度四土度,見禍不死。水能制火土能化火又能生金,此論金為限主也。

別に一説あり:「金星」が四火度の上に躔り、「火星」が四金度の上に躔り、あるいは金と火とが四木度・四火度の中に同躔せば、これらの情形は皆行限が四金度の上に走り着きて死せんとするを主る。もし金と火とが四水度・四土度の中に同躔すれば、それはただ禍に遇うて死に至らず。水は能く火を制し留め、土は能く火気を化し去り、土はまた能く金を生ずがゆえなり。以上は金を以て限主と為して言う。

木躔金、四金度,金躔木,四木度,或木金同躔土金度,四土度四金度,皆主木度死。四木度,若木金同躔水火度,四水度四火度,見禍不死。火能制金水能化金又能生木,此論木為限主也。

「木星」が四金度の上に躔り、「金星」が四木度の上に躔り、あるいは木と金とが四土度・四金度の中に同躔せば、これらの情形は皆行限が四木度の上に走り着きて死せんとするを主る。もし木と金とが四水度・四火度の中に同躔すれば、それはただ禍に遇うて死に至らず。火は能く金を制し留め、水は能く金気を化し去り、水はまた能く木を生ずがゆえなり。以上は木を以て限主と為して言う。

土躔木、四木度,木躔土,四土度,或土木同躔水木度,四水度四木度,皆主土度死。四土度,若土木同躔金火度,四金度四火度,見禍不死。金能制木火能化木又能生土,此論土為限主也。

「土星」が四木度の上に躔り、「木星」が四土度の上に躔り、あるいは土と木とが四水度・四木度の中に同躔せば、これらの情形は皆行限が四土度の上に走り着きて死せんとするを主る。もし土と木とが四金度・四火度の中に同躔すれば、それはただ禍に遇うて死に至らず。金は能く木を制し留め、火は能く木気を化し去り、火はまた能く土を生ずがゆえなり。以上は土を以て限主と為して言う。

水躔土、四土度,土躔水,四水度,或水土同躔火土度,四火度四土度,皆主水度死。四水度,若水土同躔金木度,四水度四金度,見禍不死。木能制土金能化土又能生水,此論水為限主也。

「水星」が四土度の上に躔り、「土星」が四水度の上に躔り、あるいは水と土とが四火度・四土度の中に同躔せば、これらの情形は皆行限が四水度の上に走り着きて死せんとするを主る。もし水と土とが四金度・四木度の中に同躔すれば、それはただ禍に遇うて死に至らず。木は能く土を制し留め、金は能く土気を化し去り、金はまた能く水を生ずがゆえなり。以上は水を以て限主と為して言う。

火躔水、四水度,水躔火、四火度,或火水同躔金水度,四金度四水度,皆主火度死。四火度,若火水同躔木土度,四木度四土度,見禍不死。土能制水木能化水又能生火,此論火為限主也。當令不生抽氣,土令不能生金,金令不能生水,水令不能生木,木令不能生火,火令不能生土,似此者不能解凶星之厄也。此論得令之星不能生,洩者其義未詳。

「火星」が四水度の上に躔り、「水星」が四火度の上に躔り、あるいは火と水とが四金度・四水度の中に同躔せば、これらの情形は皆行限が四火度の上に走り着きて死せんとするを主る。もし火と水とが四木度・四土度の中に同躔すれば、それはただ禍に遇うて死に至らず。土は能く水を制し留め、木は能く水気を化し去り、木はまた能く火を生ずがゆえなり。以上は火を以て限主と為して言う。また一条あり:当令の星は下の一位を生ずるを肯んぜず、以て自己の気を抽泄するを免れんとす——土が令に当たる時は金を生ずる能わず、金が令に当たる時は水を生ずる能わず、水が令に当たる時は木を生ずる能わず、木が令に当たる時は火を生ずる能わず、火が令に当たる時は土を生ずる能わず。このごときの情形は、すなわち凶星の帯来する厄難を化解し得られず。この一条の言う所は、得令の星が生泄を肯んぜざるを言い、其中の道理はなお透徹に講じ得られざるなり。

限度宜忌

四日度論虛日忌木氣犯度,若木火互之可解,冬忌水孛。房日忌水孛犯度,若水氣互之可解。星日忌木氣犯度,又春忌火羅計,夏忌水孛羅。昴日忌火羅犯度,若火土互之可解。

先ず四つの日度を論ず。虚宿の日度は「木星」「紫気」の来犯るを忌み、もし木と火とが彼此交互すれば便ち化解し得、冬は則ち「水星」「月孛」を忌む。房宿の日度は水・孛の来犯るを忌み、もし水と紫気とが彼此交互すれば便ち化解し得。星宿の日度は木・気の来犯るを忌み、これの外春は「火星」「羅睺」「計都」を忌み、夏は水・孛・羅を忌む。昴宿の日度は火・羅の来犯るを忌み、もし火と土とが彼此交互すれば便ち化解し得。

四月度論危月忌計氣犯度,有金水互之可解。心月忌計孛犯度,有木氣互之可解。張月忌計羅犯度,春夏怕木氣,有金水互之可解。畢月忌計羅犯度,夏令怕火,有金互之可解。

再び四つの月度を論ず。危宿の月度は「計都」「紫気」の来犯るを忌み、「金星」「水星」の彼此交互有れば便ち化解し得。心宿の月度は計都・「月孛」の来犯るを忌み、「木星」「紫気」の彼此交互有れば便ち化解し得。張宿の月度は計都・「羅睺」の来犯るを忌み、春夏の両季はまた木・気を怕れ、金・水の彼此交互有れば便ち化解し得。畢宿の月度は計都・羅睺の来犯るを忌み、夏令は「火星」を怕れ、金星の交互有れば便ち化解し得。

四木度論角木忌氣金犯度,夏怕火羅會水孛可解。斗木忌金氣犯度,會水孛可解。奎木忌金氣犯度,春怕水孛。井木忌氣金犯度,夏秋怕金,季月怕土。

再び四つの木度を論ず。角宿の木度は「紫気」「金星」の来犯るを忌み、夏は「火星」「羅睺」を怕れ、「水星」「月孛」に会すれば便ち化解し得。斗宿の木度は金・気の来犯るを忌み、水・孛に会すれば便ち化解し得。奎宿の木度は金・気の来犯るを忌み、春は水・孛を怕る。井宿の木度は気・金の来犯るを忌み、夏秋の両季は金星を怕れ、辰戌丑未の四季月は則ち「土星」を怕る。

四火度論尾火忌羅水夏忌土計,卯尾怕水孛羅。室火忌金羅,土計惟秋冬怕水,孛有木氣互之可解。觜火忌土,計孛夏怕水孛為緊。翼火忌土,計孛春怕羅,冬怕水孛、有木氣可解。

再び四つの火度を論ず。尾宿の火度は「羅睺」と「水星」とを忌み、夏は「土星」「計都」を忌む。卯宮の尾度は水・孛・羅を怕る。室宿の火度は「金星」「羅睺」と土・計とを忌み、ただ秋冬の両季は水を怕れ、もし「木星」「紫気」の彼此交互有れば便ち化解し得。觜宿の火度は土・計・孛を忌み、夏は水・孛を怕るること最も緊要なり。翼宿の火度は土・計・孛を忌み、春は羅睺を怕れ、冬は水・孛を怕れ、木・気有れば便ち化解し得。

四土度論女土忌木氣,見羅計犯度尤凶。氐土忌羅氣,水犯度倒限。胃土忌氣計犯度,更帶刃鋒倒限。柳土忌木氣犯度、冬忌水孛。

再び四つの土度を論ず。女宿の土度は「木星」「紫気」を忌み、もし「羅睺」「計都」の来たりてこの度を犯すを見ればとりわけ凶険なり。氐宿の土度は羅睺・紫気を忌み、もし「水星」のこの度に犯来れば便ち倒限せんとす。胃宿の土度は紫気・計都の来犯るを忌み、もし再び羊刃の鋒芒を帯びれば、必ず倒限す。柳宿の土度は木・気の来犯るを忌み、冬は則ち水・孛を忌む。

四金度論亢金忌火羅犯度,有土計可解。牛金忌氣、夏忌水孛,八月忌計,季月忌太陽。婁金忌水孛羅犯度,有木氣可解。鬼金忌土計火羅犯度,有氣水互之可解。四水度論箕水忌土計孛犯度、有木可解。壁水忌土計孛羅金倒限,有木氣可解。參水忌土計孛犯度,有金木氣可解。軫水忌土,計犯度倒限。

再び四つの金度を論ず。亢宿の金度は「火星」「羅睺」の来犯るを忌み、「土星」「計都」有れば便ち化解し得。牛宿の金度は「紫気」を忌み、夏は「水星」「月孛」を忌み、八月は計都を忌み、四季月は「太陽」を忌む。婁宿の金度は水・孛・羅の来犯るを忌み、「木星」「紫気」有れば便ち化解し得。鬼宿の金度は土・計・火・羅の来犯るを忌み、紫気と水星との彼此交互有れば便ち化解し得。最後に四つの水度を論ず。箕宿の水度は土・計・孛の来犯るを忌み、木星有れば便ち化解し得。壁宿の水度はもし土・計・孛・羅・金に遇えば便ち倒限せんとし、木・気有れば以て化解し得。参宿の水度は土・計・孛の来犯るを忌み、金・木・気有れば以て化解し得。軫宿の水度は土星を忌み、もし計都のこの度に犯来れば便ち倒限せんとす。

倒限詳論

倒限一說盡在捷見限論篇中,然亦有疑難處,有未至其度而死者有之。乃凶在前也,謂之凶迎。或過其度而死者有之,是凶在後也,名為凶送。有當死而不死者有之,有殺無刃故不死。有不當死而死者有之,有刃無殺亦主死。

倒限に関しては、道理はすでに全く《捷見限論》の一篇のうち講じ過ぎたり、しかるに其中になお疑難の処あり。人のまだその度に走り到らざるに死せし有り、それは凶険が前頭に現出するで、「凶迎」と呼ぶ。また人のすでにその度を走り過ぎてこそ死せし有り、それは凶険が後頭に留まるで、「凶送」と呼ぶ。また本当に死すべきにして死せざる有り、それはただ煞星ありて羊刃なければ、ゆえに死せず。また死すべからざるにして死せし有り、それはただ羊刃ありて煞星なければ、同じく死を主る。

須看陰陽二刃為平。以乙丁己辛癸年為陰刃,以甲丙戊庚壬年為陽刃。更會源流二刃為斷。源者本年刃也,流者行年刃也。凡是不死者,無刃殺豈能傷乎。有刃有殺,決死無疑。

ゆえに必ず陰刃・陽刃の両者を兼ね看てこそ、持平と算え得。凡そ乙・丁・己・辛・癸のこれら陰干の年に立つるは「陰刃」、甲・丙・戊・庚・壬のこれら陽干の年に立つるは「陽刃」なり。これの外また源・流の両重の羊刃を合わせ看て判断せねばならず:いわゆる「源」は、本命年の上の羊刃、いわゆる「流」は、行年の上の羊刃なり。凡そ死せざる人は、皆羊刃無くまた煞星無きに因りて、それはなお誰を傷つけ得んや。もし羊刃と煞星とが倶に全ければ、必死なり疑いなし。

經云:晝忌陽刃,夜忌陰刃。陰刃晝行,陽刃夜值,或者不死。有雙刃迎送者,陽刃飛刃,前迎後送。有二刃夾身夾限者,身指命言、左右二刃夾拱是也。有刃星撞沖,撞沖指對照言,刃星克限尤凶。有身投二刃,或命限主坐二刃宮、或二刃星守命限位。

経書の上に曰く:白天に生まれた人は陽刃を忌み、夜裏に生まれた人は陰刃を忌む。もし陰刃が白昼に行り、陽刃が夜間に値すれば、それは必ずしも死を致さず。羊刃の禍を為すに種種の格局あり:「双刄迎送」の有るは、すなわち陽刃と飛刃とが一前一後して、前に来りて相迎え、後に来りて相送るなり。「二刃夾身夾限」の有るは、ここの「身」は命宮を指し、左右の両顆の羊刃がそれを夾拱するなり。「刃星撞冲」の有るは、撞冲は対宮の相照に就いて言い、羊刃が行限に剋到するはとりわけ凶なり。また「身投二刃」の有るは、あるいは命主・限主が両つの羊刃の宮に坐し、あるいは両顆の羊刃の星が命宮・限宮の位置を守住するなり。

有宮主受傷、刃星合度,限宮主受克,限度主掌刃亦死。有度主受傷、刃星合宮,限度主受克,限宮有刃亦死。有刃中包殺,殺者克限度星也,又是刃宮刃度。有殺中藏刃同上。

また宮主が傷を受けて羊刃の星が本度に合する有るは:限宮主が剋せられ、限度主がまた羊刃を執掌すれば、これもまた死せんとす。また度主が傷を受けて羊刃の星が本宮に合する有るは:限度主が剋せられ、限宮の中にまた羊刃有れば、同じく死せんとす。また「刃中包殺」の有るは、いわゆる煞とは、すなわち限度の星を剋制するその一顆の星で、しかしてそれの在る所がまた正しく刃宮・刃度なり。別に「殺中蔵刃」の有るは、道理は上面と同じく、ただ主客が顛倒するのみ。

有刃中有刃,刃度逢金,金星主殺,故名刃也。強弱平分,限宮主限度主強者生,弱者死。且如丙戊生人。陽刃在午,飛刃在子,大限行星柳虛女是也。午屬日,子屬土,故以星日、虛日、女土、柳土為刃,度是也。

また「刃中有刃」の有るは、すなわち羊刃の度の上にまた「金星」に逢うなり。金星は刑殺を主るがゆえに、また刃と称さる。強弱に至っては、則ち各半平分す:限宮主と限度主との中、強きその一方は生を得、弱きその一方は死せんとす。例を挙げて言えば、丙年・戊年に生まれた人は、陽刃は午に在り、飛刃は子に在り、大限が星・柳・虚・女のこれら数宿に行き着けばすなわち是れなり。午宮は太陽に属し、子宮は土に属すがゆえに、星日・虚日・女土・柳土のこの四度を以て刃度と為す。

若星柳虛女度內,有木氣計,即是刃中藏殺。木氣能克土又能蔽日,故謂之殺。或土日度內有金,是謂刃中有刃,對合亦然,四正亦同。

もし星・柳・虚・女のこれら数度の内に「木星」「紫気」「計都」あれば、それはすなわち「刃中蔵殺」なり。木と紫気とは能く土を剋するのみならず、また太陽の光輝を遮蔽し得るがゆえに、それらを煞と称す。あるいは土度・日度の内に「金星」あれば、それを「刃中有刃」と呼ぶ。対宮相合の情形もまた同じく然り、子午卯酉の四正の位も同じくこの論断のごとし。

又如甲乙庚辛生人,甲年陽刃在卯,飛刃在酉,乙年陰刃在辰,飛刃在戌,庚年陽刃在酉,飛刃在卯,辛年陰刃在戌、飛刃在辰。行火金二度,蓋卯戌屬火,辰酉屬金,乃刃星是也。又尾室觜翼亢牛婁鬼是刃度也。若水孛火羅關攝是謂殺中藏刃,若此者皆忌之。

再如甲・乙・庚・辛年に生まれた人:甲年は陽刃は卯に在り飛刃は酉に在り、乙年は陰刃は辰に在り飛刃は戌に在り、庚年は陽刃は酉に在り飛刃は卯に在り、辛年は陰刃は戌に在り飛刃は辰に在り。これらの人は行限が火・金の両類の度の上に走り着くやすなわち留意すべし、卯宮・戌宮は火に属し、辰宮・酉宮は金に属して、正しく彼らの刃星の在る所なればなり。具体的に言えば、尾・室・觜・翼の四火度と亢・牛・婁・鬼の四金度とがすなわち刃度なり。もしさらに「水星」「月孛」「火星」「羅睺」がその間に関鎖牽制すれば、それを「殺中蔵刃」と呼び、この一類の情形は皆忌諱すべし。

又如丁己壬癸生人,丁己年陰刃在未,飛刃在午,壬年陽刃在子,飛刃在午,癸年陰刃在丑,飛刃在未。正是土月為刃,子丑屬土未乃太陰。若土月度內,氐女胃柳,土度心危,畢張月度。帶木氣土計亦謂刃中包殺,十有九死也。

再如丁・己・壬・癸年に生まれた人:丁年・己年は陰刃は未に在り飛刃は午に在り、壬年は陽刃は子に在り飛刃は午に在り、癸年は陰刃は丑に在り飛刃は未に在り。これらの人は正しく土度・月度を以て刃と為す、子宮・丑宮は土に属し、未宮は太陰に属すがゆえなり。もし土度と月度との内——土度は氐・女・胃・柳を指し、月度は心・危・畢・張を指す——さらに「木星」「紫気」「土星」「計都」を帯びれば、それもまた「刃中包殺」と呼ばれ、十人のうち九人は死せんとす。

二刃若然來夾命,陽刃飛刃夾命夾限,強弱宮中夭折定,宮度主強,宮度主弱。還他強者是真機,宮度主強者生,弱者必入黃泉境。宮度主弱者死,宮主受傷刃合度。宮主受傷刃合度死、度主受傷刃宮死、度主受傷刃合宮死,更嫌刃殺兩同來。

両顆の羊刃がもし来たりて命宮を夾住すれば——すなわち陽刃と飛刃とが一同に命宮あるいは限宮を夾住すれば——然らば夭折するや否やは宮度主の強弱に由りて決定す:宮度主の強ければ生じ得、宮度主の弱ければ必ず黄泉に入る。看るべし究竟いずれの一方が強きか、これこそ真の関鍵なり。これの外、宮主が傷を受けて羊刃が本度に合するは死せんとし、度主が傷を受けて羊刃が本宮に在るは死せんとし、度主が傷を受けて羊刃が本宮に合するもまた死せんとす。最も忌諱するは羊刃と煞星との両様が一斉に到来するなり。

宮度主傷遇刃殺死,迎送關中難值取。厄星值難迎送者死,刃合度兮又合身。限行刃度刃星守命。夾限夾身看首尾。刃星夾命夾限必死,傷前沖後暗合來。前後俱刃傷限克命,四正互加皆不許。四正刃星互加亦死。

宮主・度主が傷を受けてしかしてまた羊刃と煞星とに遇上すれば、すなわち死せんとす。凶迎凶送のこの一関口の上に於ては、最も僥幸に過ぐること難し。厄星が正しく難星の位に当たりてまた迎送の勢を形成するは、必ず死す。羊刃がすでに本度に合し、また命身に合す:これは行限が刃度の上に走り、しかして羊刃の星が同時に命宮を守るを言う。夾限夾身に至っては、首尾の両頭を看るべし:羊刃の星が前後に命宮あるいは限宮を夾住するは、必ず死す。いわゆる「傷前沖後暗合来」とは、前後が皆羊刃で、行限を傷つけまた命宮を剋したるを言う。子午卯酉の四正の位の上に羊刃が交互に加臨するも、一概に許さず、遇上すれば同じく死せんとす。

倒限拾遺

火羅同木曰飛灰,木洩氣,夏月限木死莫疑,頂度死。木氣不宜居土度,土受克,限經土宿有災危,頂度死。水孛經躔犯火宿,火受克,限入火躔當損壽,頂度死。金躔見氣火羅同,金受克,限屬金躔人莫救,頂度死。土計同躔水宿看,水受克,數逢水上為凶斷,頂度死。金星秉令木之躔,木受克,限度木躔應住筭,頂度死。

「火星」と「羅睺」とが木宿と同じく一処に躔するを「飛灰」と呼ぶ、木が火を生じて木気が泄尽せらるるがゆえなり。夏月に生まれた人は行限が木宿に走り着けば、必死なり疑いなく、たとえ本度にあらずとも、対面の頂沖の度に走り着くも同じく死すべし。「紫気」は木に属し、土宿の上に落つるに宜しからず、土は木に剋せられ、行限がこの類の土宿を経過すれば便ち災危あり、頂沖の度も同じく死すべし。「水星」「月孛」は皆水に属し、行度して火宿を侵犯すれば、火は水に剋せられ、行限がこの類の火宿の躔に進入すればすなわち寿を折るべく、頂沖の度も同じく死すべし。金宿の上にまた「紫気」と「火星」「羅睺」との同臨を見れば、金は火に剋せられ、行限がこの類の金宿に属せば、人は便ち救治する由なく、頂沖の度も同じく死すべし。「土星」「計都」は皆土に属し、水宿の上に同躔して看れば、水は土に剋せられ、限数がこの類の水宿の上に走り着けば便ち凶と断じ、頂沖の度も同じく死すべし。「金星」が令に当たりて木宿の躔に臨めば、木は金に剋せられ、行限がこの類の木宿の度の上に走り着けば、寿算はすなわち終止すべく、頂沖の度も同じく死すべし。

水孛同躔水不利,奴犯主死。計土同水又不忌。二殺不攻一。木氣同躔木受殃,奴犯主死。孛水同羅火不畏。一殺不攻二。土計同躔土受虧,奴犯主死。水孛同火又無疑,二殺不攻一。火羅同居金神喜,二殺不攻一。水土孛同危解厄。一殺不攻二。氣火羅能損金宿,氣木黨惡火羅克我,土計水孛原無咎。土計化殺水孛制殺,箕軫壁水木火垣土,計逢之應損壽。受克即危。

「水星」と「月孛」とが水宿の上に同躔するは、水宿に対して利あらず、これを余奴の反って本主を犯すと呼び、死を主る。もし「計都」の土もまた同じく来たりて水に会すれば、かえって忌諱するを要せず、両顆の殺星が彼此相持して、専ら一処を攻めざるがゆえなり。「紫気」が木宿の上に同躔すれば、木宿は殃を受け、また余奴の主を犯して死するなり。ただし「月孛」「水星」が再び「羅睺」の火を連同して一起に到来せば、怕るるを要せず、一顆の殺星は両顆に敵し得ざるがゆえなり。「土星」「計都」が土宿の上に同躔すれば、土宿は虧を受け、同じく余奴の主を犯するなり。さらに「水星」「月孛」と火とが同来すれば、また疑慮するを要せず、両殺相争えば便ち一を攻めず。「火星」「羅睺」が金宿に同居すれば、金神はかえって歓喜す、また両殺が一を攻めざるの道理なり。「水星」「土星」「月孛」が危宿に同会すれば、かえって能く厄を解す、一殺は両殺に敵し得ざるがゆえなり。「紫気」「火星」「羅睺」は能く金宿を損傷す:紫気は木に属し、悪星と結黨し、火羅はまた来たりて我が金を剋す。この時「土星」「計都」と「水星」「月孛」とが到来するはもとより過錯なし、土計は能く殺を化し、水孛は能く殺を制するがゆえなり。箕水・軫水・壁水のこれら数宿は木垣・火垣と土垣の地に分居し、「計都」がもし来たりて相逢えば、すなわち寿元を折損すべし——凡そ本度の剋を受くるは、すなわち危境なり。

參度本嫌孛與氣,逢奴遇洩,土重亦能為禍主。受克亦凶。危張心怕土計臨,月受傷,氣至張危猶可畏。兼官論,心張二宿怕羅躔,畢月嫌羅氣計穿。申怕計穿酉嫌氣羅,星虛二宿怕木氣,兼宮看,夏月之時又不然。火旺化殺,星度昴日火羅忌,火羅犯日,不問四時皆不利,鬼婁又怕火羅侵。金受傷,夏月亢牛同一例,同上斷。

参水の一度はもとより「月孛」と「紫気」とを嫌う:月孛に遇うは余奴の主を犯するなり、紫気に遇うは水が去りて木を生じて泄気するなり。土星の過重もまた能く祸首と為り得、水は土に剋せられて同じく凶と為るがゆえなり。危月・張月・心月の三宿は「土星」「計都」の来臨を怕れ、月は土に掩われて傷を受く。「紫気」が張・危の二宿に行き着くもまたなお畏るべく、これは本宮の宮主を連ねて一併に論断せねばならぬ。心月・張月の両宿はまた「羅睺」の経過を怕れ、畢月の一度は則ち「羅睺」「紫気」「計都」の来たりて度を穿るを嫌う:申宮に在りては計都の度を穿るを怕れ、酉宮に在りては紫気と羅睺とを嫌う。星日・虚日の両宿は「紫気」の木を怕れ、これもまた宮を連ねて看るべし。ただし夏月に生まればすなわち同じからず、火の旺なる時はかえって能く紫気を化して無害の殺と為す。度に就いて論ずれば、昴日の一度は最も「火星」「羅睺」を忌み、火羅は太陽の属する日宿を侵犯し、四季を論わず皆利あらず。鬼金・婁金の両宿もまた火羅の来侵を怕れ、それは金の火に傷つけらるるなり。夏月の亢金・牛金もまた同一の例、上面の断法に照らす。

四金奴氣皆傷我,兩相敵。水孛逢婁數難躲,兼火宮。角井奎度忌火羅,木洩氣,又以奴氣為惡果,奴犯主。斗中金氣不堪言,木受克,奴犯主。秋月忌計最堪憐,木遇敵。室尾秋冬嫌水孛,火受克。又怕奴羅犯木躔,奴犯主。翼觜水孛禍非小,火受克。更嫌土計來相擾,兼水宮,亥奎辰角井斗間四木度。春逢水孛皆刑夭,木旺畏生。大凡二殺不攻一,如水克火又見孛;一殺分明不攻二,如金克木而遇氣。限經失度,太歲傷,刃殺縱無亦難度。

四つの金宿は「紫気」この余奴に遇上せば、皆本身を傷つけらる、金と木とが両相敵と為るがゆえなり。「水星」「月孛」が婁金宿に行き着けば、限数は便ち過ごし難し、婁金は戌宮火垣に坐し、水は来たりて火を破るがゆえなり。角木・井木・奎木の三度は「火星」「羅睺」を忌み、それは木が去りて火を生じて泄気するなり。さらに紫気この木性の余奴が同来を加えれば、さらに悪果を成し、余奴の主を犯するに属す。斗木宿の中にもし「紫気」あれば、さらに言説に堪えず、木は金土に剋せられ、また余奴の主を犯するなり。秋月に生まれた人は最も「計都」を忌み、その時は木が金土に遇えば敵と為り、最も憐れむべし。室火・尾火の両宿は秋冬に「水星」「月孛」を嫌う、火の水に剋せらるるなり。又怕る「羅睺」この余奴の木躔を侵犯する、同じく余奴の主を犯するに属す。翼火・觜火の両宿が水孛に遇うも、禍患また少なからず、なおも火の水に剋せらるるなり。さらに「土星」「計都」の来たりて攪擾するを嫌い、また本宮の水垣を連ねて一併に看るべし:亥宮の奎木・辰宮の角木、および井木・斗木の間、この四つの木度がもし春に水孛に遇上せば、皆刑傷夭折を主る、木はすでに旺に当たり、再び水生を受けてかえって生を怕るがゆえなり。大抵そ両顆の殺星は専ら一処を攻めず、譬えば水星の来たりて火宿を剋するもまた月孛の同来を見るがごとし。一顆の殺星もまた分明として両顆に敵し得ず、譬えば金星の来たりて木宿を剋するもまた紫気の相幇に遇うがごとし。要するに行限が失位の度を経過し、再び太歳に沖傷せられば、たとえ陽刃・飛刃の類の刃殺なくとも、安然と度り過ぐること難し。

倒限総訣

且如倒限一說,根挨度數而推。倒限即前土躔木,木躔土,限若至土度必死等例。有殺刃者遇太歲必傷。殺者克限度星也,刃者陽刃、陰刃、飛刃。有刃宮、刃星、刃度必須要看流年,太歲會合沖照以決生死,無殺刃者總凶不死。如限宮限度二主受傷,原守與流年無陽刃、陰刃、飛刃,又無太歲相干而不死。

いわゆる「倒限」とは、一度一度緊挨して推算するを要す。倒限とはすなわち前面の言う所の「土星」が木宿に躔り木星が土宿に躔するのあの一類で、行限が一たびその土度の上に走り着くや便ち必死の例なり。命中に殺星・刃星を帯びる人は、再び太歳の之に臨むに逢えば、必ず傷を受く。いわゆる「殺」とは、限度を剋制するその顆の星を指し、いわゆる「刃」とは、「陽刃」「陰刃」「飛刃」を指す。凡そ刃宮・刃星・刃度の有るは、必ず再び流年を看て、太歳と它との会合・沖照の情形を以て生死を決断せねばならぬ。もし命中にもとより殺無く刃無ければ、たとえ限運は凶険なりとも、終に死に至らず。譬えば限宮の主と限度の主との両個ともに傷を受くるも、しかるに原局の守る所と流年とに並びに陽刃・陰刃・飛刃なく、また太歳の来たりて干犯する無ければ、それは死せざるなり。

子虛女度木氣真凶。虛日子宮正垣之土,女土乃偏垣之土,限行此處皆怕木氣。丑宮斗木金亦為憂。斗木乃偏垣之木,故限行此處忌金克。惟有牛金獨氣為害。牛金乃正垣之土,所以遇氣為害。箕水寅宮木水兩取,土當火令水弱必傷,若逢春令秋冬卻又不能為害。木為限宮之主,水是限度之元,故曰:水木兩取生。當夏令火旺土強,遇土必傷,其餘月分又不待解而自明矣。

子宮の虚日・女土の両度が「紫気」に遇上すれば、それは真の凶なり。虚日は子宮に坐し、本垣正位の土に属す。女土は則ち偏垣の土なり。行限がこの両処に走り着くは、皆紫気の木の来たりて剋するを怕る。丑宮の斗木が「金星」に遇うもまた人をして憂えしむ、斗木は偏垣の木なれば、行限が此に至るは金の来たりて剋伐するを忌む。独り牛金の一度は、単に紫気のみ能く害を為す——牛金の居る所は正しく本垣の土なれば、木性の紫気に遇えば便ちその害を受く。箕水は寅宮に在り、宮は木に属して度は水に属し、木と水との両者を兼取す。もし土星が値してまた火令に逢えば、水勢はもとより弱く、必ず土に傷つけらる。もし春令あるいは秋冬に碰上すれば、土はすなわち害を為し得られず。木は限宮の主、水は限度の元、ゆえに水木の両者を兼取して相生すと言う。夏令に至りて火旺土強となれば、土に遇えば必ずその傷を受く、其余の月份は解説せずとも自ずから明白なり。

尾火度內寅卯兩端,寅宮屬木水孛禍輕,卯末尾初羅水必死。寅宮尾度乃木正垣,故遇水孛禍輕,卯垣宮度皆火,但逢水孛禍重,若犯羅奴兩宮皆死。心月之躔最忌土計,土計掩月,房日之宿怕見水孛。房日卯宮正垣之火,故怕水孛。氐土火垣木弱不克,辰宮末度木氣必傷。卯宮氐度乃火垣之土,雖遇木氣內有生意存焉。惟有辰宮氐土者乃是金鄉,洩氣之土所以一遇木氣必傷之也何疑。

尾火の一宿は寅・卯の両宮の両端に跨がる:寅宮に在りては木に属し、「水星」「月孛」に遇うも禍患はなお輕し。卯宮の末尾・尾宿の起首の処に至れば、「羅睺」と水とに遇えば必ず死す。寅宮の尾度は木の本垣なれば、水孛に遇うも禍は輕し。卯宮は本垣と度数とが皆火に属し、一旦水孛に逢えば禍はすなわち重く、もし再び羅睺この余奴を冲犯すれば、両宮ともに死を主る。心月の一躔は最も「土星」「計都」を忌み、土計が月光を掩蔽するがゆえなり。房日の一宿は則ち水孛を見るを怕れ——房日は卯宮に在り、本垣正位の火なれば、水の来たりて火を剋するを怕る。氐土は火垣の内に在り、木勢は偏弱で、土を剋し動かし得ず。ただ辰宮の末尾の度の上に至れば、「紫気」の木は必ず来たりてそれを傷つく。卯宮の氐度は火垣の生ずる所の土で、たとえ紫気に遇うとも、其中になお相生の意を存す。ただ辰宮の氐土は金郷に落ち、泄気の土なれば、一たび紫気の木に遇えば必ずその傷を受く、これまた何ぞ疑うべき。

亢金堅實不忌火羅、怕逢夏令。金宮金度故曰堅實,惟夏生火羅倒限無疑。角木焦枯,專嫌羅火、金亦為憂。金宮木度名曰焦枯,不問四時皆畏火羅焚折、又忌金克。軫占辰巳兩宮,土計能傷巳宮之水,氣星能奪辰宮之軫。巳宮之軫水宮,水度土計皆凶,辰宮之軫金宮水度惟怕氣洩。

亢金の一度は堅実で、もとより「火星」「羅睺」を忌まず、ただ夏令に碰上するを怕る。亢金は辰宮金垣に坐し、宮と度とが皆金に属すがゆえに、それを堅実と言う。ただ夏天に生まれた人が火羅に遇えば、必ず倒限を成す。角木の一度は「焦枯」と呼ばれ、専ら羅睺と火とを嫌い、「金星」に遇うもまた人をして憂えしむ——それは金宮の内の木度なれば、「焦枯」と名づけられ、四季を論わず皆火羅の焚折を怕れ、また金の来たりて剋伐するを忌む。軫水の一宿は辰・巳の両宮に跨占す:「土星」「計都」は能く巳宮の水を傷つけ、「紫気」は能く辰宮の軫を奪う。巳宮の軫宿は宮は水に属し度は水に属し、土計に遇えば凶。辰宮の軫宿は宮は金に属し度は水に属し、ただ紫気の来たりてその気を泄するを怕る。

翼火水垣冬嫌土計。翼火巳宮正垣之水,故嫌土計倒限。星日太陽卻忌木羅。星日午宮太陽正垣,故忌木氣火羅爭掩。午宮張月木氣土計皆凶,巳宮張宿怕見土計為殃。午宮張度兼太陽論,故怕木氣土計也,巳宮張宿水宮之月惟怕土計。柳土二宮未柳忌計,午柳忌木。未柳兼月故忌計,午柳宮度皆怕木。

翼火は巳宮水垣に落ち、冬は「土星」「計都」を嫌う——翼火の在る所の巳宮は水の正垣なれば、土計を嫌いて倒限を成す。星日は太陽に属すも、しかして「紫気」と「羅睺」とを忌む——星日は午宮に在り、太陽の本垣なれば、紫気の木と「火星」「羅睺」との争いて日光を掩蔽するを忌む。午宮の張月は紫気と土計とに遇えば皆凶、巳宮の張宿は則ち土計を見るを怕れて殃と為す:午宮の張度は太陽を連ねて一併に論ずるを要し、ゆえに紫気をも怕れ土計をも怕る。巳宮の張宿は水宮の内の月度、ただ土計を怕る。柳土の一宿は午・未の両宮に跨がる:未宮の柳は計都を忌み、午宮の柳は木を忌む。未宮の柳は太陰を連ねて一併に論ずるを要し、ゆえに計都の土の月を掩するを忌む。午宮の柳は、宮と度とが皆木の来たりて土を剋するを怕る。

鬼金正垣、忌計、忌羅。忌計者兼宮論,忌羅者以度言。並懼計土又怕金旺。計土傷宮金旺克度。參嫌奴孛土亦為憂。孛為餘奴犯主,土是克限之星。畢觜忌氣,又怕土計為災,不問申酉二宮,最怕計氣焦渴。畢月觜火二度,最怕土計。昴日胃土見木為凶。木能蔽日,木能克土。

鬼金は未宮本垣に坐し、すでに「計都」を忌み、また「羅睺」を忌む:計都を忌むは本宮に就いて言い、羅睺を忌むは度数に就いて言う。それはすでに計都の土を惧れ、また金気の過旺を怕れ——計都の土は本宮を傷つけ、金の旺なれば則ち本度を剋す。参水の一度は「月孛」この余奴を嫌い、「土星」に遇うもまた人をして憂えしむ:月孛は余奴の反って本主を犯すなり、土星は則ち限を剋する星なり。畢月・觜火の両宿は「紫気」を忌み、また「土星」「計都」の災と為るを怕れ。申宮に落つるを論わず酉宮に論わず、最も計都と紫気との来たりてそれを焦渴せしむるを怕る。畢月・觜火のこの両度は、最も土計を怕る。昴日・胃土の両度は木を見るは凶:木は能く日光を遮蔽し、木はまた能く土を剋す。

婁金火殿又忌水星,設逢夏令最嗔羅?。婁金戌宮正垣之火,故忌水孛。如生夏令又怕羅星傷其度也。奎中金氣皆是凶神。金乃克度氣為奴星。壁水忌土又怕奴孛。土為煞星孛為奴餘。室火木垣、金氣羅計皆凶。金是傷宮之氣,羅為奴星犯度。

婁金は戌宮火殿の中に坐し、また「水星」を忌む。假使に夏令に生まれば、最も「羅睺」を悩む——底本は此処に一字を缺きて「?」と作す、下文の注語に拠れば、缺くる所は当に依然として羅星を指すべし。婁金の在る所の戌宮は火の正垣なれば、「水星」「月孛」の来たりて火垣を破るを忌む。もし夏令に生まれば、また羅睺のそれの度数を傷つくるを怕る。奎木宿の中は、「金星」と「紫気」とが皆凶神なり:金は本度を剋する星、紫気は則ち余奴の星なり。壁水の一度は「土星」を忌み、また「月孛」この余奴を怕る:土は煞星、孛は四余の奴なり。室火は亥宮木垣に落ち、「金星」「紫気」「羅睺」「計都」は皆凶なり:金は本宮の気を傷つくるなり、羅は則ち余奴の来たりて本度を犯するなり。

煞若同行其度,不以為利。此殺者陰陽二刃的煞,劫煞天雄地雌,飛廉劍鋒值難等殺皆是。更看命在何宮、限主何處、於斯消詳、決不失也。已上所論者不過限行至某度遇某星以定禍福也,更看安命在何宮何度,又觀限宮主限度主起躔何如,由斯消詳推之,而萬無一失。

煞星がもしこれらの星と同じく一度を走れば、それはさらに不利なり。ここに言う所の煞は、「陰刃」「陽刃」の両種の刃煞、および「的煞」「劫煞」「天雄」「地雌」「飛廉」「剣鋒」「値難」など一切の凶煞を包含す。また本命がいずれの一宮に安んぜられ、限主がいずれの処に落つるを看て、これに拠りて細かに斟酌すれば、判断は失せざらん。以上の論ずる所は、過ぐるに行限が某の度に走り着き某の顆の星に遇上し、これに拠りて禍福を定むるのみ。さらに安命がいずれの宮いずれの度に在るを看て、再び限宮の主・限度の主の起躔する情形が如何を観察し、これに由りて推詳してこそ、万に一の失なくんことを得。

划度元奥経

餘奴怕傷主,洩氣最為殃。如限在箕水度、以水為主,水孛同躔一處,或孛前水後,謂之餘奴抗主,或水星起於別宮,獨孛占其本殿亦謂傷主。雖限行箕水、壁水、軫水、參水四正之度,皆為相關,行對頂度處見禍,卻要生於春夏秋季月內是也。若生冬月水星秉令,則謂之奴主相扶反吉論也。

四余は奴として、最も反って本主を傷つくるを怕れ、其中は泄気を以て害最大と為す。譬えば行限が箕水の一度に落つれば、すなわち水を以て本主と為す。この時「水星」と「月孛」とが一処に同躔するか、あるいは月孛が前に水星が後にあれば、便ち「余奴抗主」と呼ばる。あるいはまた水星が別宮より起こりて、ただ月孛のみが本殿を独占するも、また主を傷つくると算う。行限が箕水・壁水・軫水・参水のこの四正の度に走り着くは、彼此皆互いに関連し、対面の頂沖の度に走り着くも同じく禍を見る。ただしこれは春・夏・秋の三季の月份に生まれてこそ数と算う。もし冬月に生まれば、水星が正しく令に当たり、それを「奴主相扶」と呼び、かえって吉と作して論ず。

木火土星仿此例推之,若主起高強,雖餘奴犯度亦不為害。我去生他,挈去我之氣脈為洩,五星背令最怕逢之,如金見水孛,木見火羅,水見木氣,火見土計,土見金星,四正度相逢亦凶限,至洩星度與本宮宿亦凶。

木・火・土の三星もまたこの例に照らして類推す。もし本主が高強有力に起これば、たとえ四余の奴の本度に犯来るとも、害を為し得られず。凡そ我が去りて他を生じ、我が気脈を牽引して帯び去るを、「泄」と呼ぶ。五星は失令の時節に最も泄気に遇上するを怕る。譬えば金は「水星」「月孛」を見、木は「火星」「羅睺」を見、水は「紫気」の木を見、火は「土星」「計都」を見、土は「金星」を見て、四正の度の上にて相逢うも皆凶限と算う。行限が泄気の星の在る所の度、および本宮の宿の上に走り着くも、同じく凶と為す。

二殺不攻一殺,忌黨其剛。如木躔氐土氣亦躔女土是也。或氣躔胃土柳土亦是謂之二殺;須要頂度親切亦要二殺兩強無生無克,則彼此抗敵不暇攻我,宜仔細看,如此者又不死。又一殺受生,一殺受制,則強者便有侵克之禍矣,餘仿此論。又如水在尾火,孛亦在室火,如火在牛金,羅亦在婁金,如土在軫水、計亦在參水是也。

両顆の殺星は力を合わせて一処を攻むる会せざれど、ただそれらの結黨してその剛強を助長するを忌むべし。譬えば木星が氐土に躔り、「紫気」もまた女土に躔するは、すなわちこの種の情形なり。あるいは紫気が胃土・柳土に躔するも、同じく両顆の殺星と算う。これは頂沖の度が貼近してこそ数と算え、また両顆の殺星が勢均力敵・彼此の間に生無く剋無くしてこそ、会して互相抗衡して我を攻むるに暇なく、このごとく看ればかえって死せず、必ず仔細に分辨すべし。もし其中の一殺が生を受け、もう一殺が制を受ければ、然らば強き一方はすなわち侵剋の禍あり、其余はこれに照らして類推せよ。又譬えば水星が尾火に在りて「月孛」もまた室火に在り、火星が牛金に在りて「羅睺」もまた婁金に在り、土星が軫水に在りて「計都」もまた参水に在るは、皆この道理なり。

殺者克限度之星也,如木克土切忌水孛同到,黨起木星為禍更緊,限至土度即死。對合亦為害,且要端的詳。對以沖照言、合以三方言,凡有一星傷限又怕黨殺,更會刃度合即死,若殺星雖云對合,或自坐受制之宮,當活法斷之。須看合何處凶吉在何方。

いわゆる「殺」とは、すなわち限度を剋制するその顆の星なり。譬えば木が来たりて土を剋すれば、最も「水星」「月孛」の同時に到来するを忌む、水は木を生じ、かえって木の勢力を助長し起こして、禍を為すこといよいよ急なり、行限が一たびその土度に到るや死す。対照と三合とは同じく能く害を為せども、ただ仔細に分辨すべし:「対」は対宮の沖照に就いて言い、「合」は三方の会照に就いて言う。凡そ一顆の星が限を傷つければ、すなわちさらに星の来たりて結黨し殺を助くるを怕る。もし再び刃度相合に会せば、立時に便ち死す。ただし殺星は対照あるいは三合と言うと雖も、もしそれが自ら受制の宮に坐せば、すなわち霊活に之を断ずべく、またそれが究竟いずれの処と相合し、凶吉はまたいずれの一方に落つるを看るべし。

凡死者多是刃度方驗,如日掌刃則四日度皆刃也。如月掌刃則四月度皆刃也,如土掌刃則四土度皆刃也,如金掌刃則四金度皆刃也,如火掌刃則四火度皆刃也,故交刃殺並踏之限為真關是也,又遇流年殺與當生殺重併合命,沖限傷身者必死之人也。如三合者在三度內方死,如對合者不過一度內而死矣。

凡そ死すべきは、多く半ば刃度の上に於てこそ霊験なり。譬えば太陽が刃を掌れば、然らば房日・虚日・昴日・星日のこの四つの日度は皆刃度と算う。太陰が刃を掌れば、則ち心月・危月・畢月・張月の四つの月度は皆刃なり。土が刃を掌れば、則ち氐土・女土・胃土・柳土の四つの土度は皆刃なり。金が刃を掌れば、則ち亢金・牛金・婁金・鬼金の四つの金度は皆刃なり。火が刃を掌れば、則ち尾火・室火・觜火・翼火の四つの火度は皆刃なり。ゆえに刃度に交入りて、殺星がまた一併に踏み入るの限は、こそ真の死関なり。もし再び流年の殺と本命の帯する所の殺とが命宮に重疊会合し、限度を沖犯し身宮を傷つければ、それは必死の人なり。三方の来会に属するは、三度の内に於て死を応ずべし。対宮の沖照に属するは、一度を出でずして死す。

關前節後死,關後節前亡。初交限入宮者為初關也,當此之時必死於本月節之後也。限行滿宮者為末關也,當此之時必死於本月節之前也。中關節上死,末關節下傷。中關者即刃星合度是也,當此之時其人必死於本月節之日也。末關者即滿宮滿度是也,凡行此度者看算多少,若近一度一日死、二度二日死、三度三日死、四度即四日死也。

関前のは交節の後に於て死を応じ、関後のは交節の前に於て亡を応ず。剛に限に交りて本宮に進入するを「初関」と呼び、この関に逢えば必ず本月の交節の後に死す。限行が本宮に到りて走り満つるを「末関」と呼び、この関に逢えば必ず本月の交節の前に死す。中関は交節の当日に死し、末関は交節の下に傷つく:いわゆる中関とは、すなわち刃星と限度とが相合する処で、この関に逢う人は必ず本月の交節のあの日に死す。いわゆる末関とは、すなわち宮満度満の処なり。凡そこの度の上に走り着くは、看るべしなお何れほどの度数を差すか:一度を差せば便ち一日内に死し、二度を差せば便ち二日内に死し、三度を差せば便ち三日内に死し、四度を差せば便ち四日内に死す。

又怕流年煞飛來更急忙。飛來殺即流年陽刃、飛刃、劫煞、的煞怕與當生會合流年煞也,飛來到限並命傷身必死無疑。四正相關攝不解三方殃。四正即子午卯酉虛房昴星度之類,如四正有殺刃為險,須四正之吉星可援。若三方雖有吉星,無救於四險之強也。

又怕る流年の煞の飛来する、それはすなわちさらに急迫なり。いわゆる飛来の殺とは、すなわち流年の「陽刃」「飛刃」「劫煞」「的煞」で、最もそれらの本命のもとより帯する煞と会合し、再び流年の煞を疊ねるを怕る。これらの煞が限上に飛び、命宮に並臨し、身宮を傷つければ、必死なり疑いなし。四正の間は彼此関連収攝するも、しかして三方の殃を解き得られず:四正は子午卯酉の四宮、および虚日・房日・昴日・星日のこの一類の度を指す。四正の上にもし殺有り刃有れば便ち凶険と算え、必ず四正の上の吉星に頼りて援救せねばならぬ。三方はたとえ吉星有りとも、四正の凶の強勢を救い得られず。

三方有吉星不救四險強。三方即申子辰之類,如三方有殺刃為殃,須三方之吉星可解,若四正雖有吉星無救於三方之厄也。四正度有星,仔細辨凶吉。四正者子午卯酉、寅申巳亥、辰戌丑未,有四月、四日度、四火度、四水度、四土度、四金度、四木度之類,宜仔細檢看,如一度處受克,則四度內皆殃矣。

三方はたとえ吉星有りとも、四正の凶の強勢を救い得られず。三方は申子辰のこの一類の三合の地を指す。もし三方の上に殺有り刃有りて殃を為せば、須らく三方の吉星に頼りて化解せねばならず、四正の上にたとえ吉星有りとも、三方の厄を救い得られず。四正の度の上に星有るは、仔細に凶吉を辨明せねばならぬ:いわゆる四正とは、子午卯酉・寅申巳亥・辰戌丑未のこの三組の四正の宮を指し、其中にまた四月度・四日度・四火度・四水度・四土度・四金度・四木度の類有り、仔細に検看すべし。ただ其中の一度が剋を受くれば、同類の四度の内に於て皆殃を遭う。

又怕劃度星,遇之並言實。劃度者則四餘犯本主度也,如孛犯四水度、氣犯四木度、羅犯四火度,計犯四土度也。子虛有土星,三冬人須卒。子虛有土,人以為土星居垣為吉,殊不知三冬生人水星得令之時,虛日中有火乃敗弱之火,既被水制,又以土星臨之,火又生土全為洩氣,故主倒限。此論各宮正垣度數喜忌之分。

又怕る「划度」の星、一たび遇上すればすなわち実禍と作して断ずべし。いわゆる划度とは、すなわち四余が本度の主を侵犯するなり。「月孛」の四つの水度を犯すがごとく、「紫気」の四つの木度を犯すがごとく、「羅睺」の四つの火度を犯すがごとく、「計都」の四つの土度を犯すがごとし。子宮の虚宿の上に土星有るは、冬三月に生まれた人は須らく猝亡を防ぐべし:子宮の虚日の上に「土星」有るは、人は皆土星の本垣に居るを以て吉と為すも、知らず冬三月に生まれた人は正しく水星の令を得る時に当たり、虚日の中の含む所は敗弱の火で、すでに水に制せられ、また土星のその上に臨む有り、火が再び去りて土を生ずるは、全く泄気を成す、ゆえに倒限を主る。この一段の講ずる所は各宮の正垣度数の上の喜忌の分別なり。

女土好齊瓶,九夏水為疾。女土在子乃本宮則吉,蓋夏月水到其上則凶,夏月土旺正受火生之勢乾燥,若見水到謂之暴水反能漂土敗火,如見水必主死也。丑牛有金星,遇土須當吉。牛金見土則富貴,見水孛則死也。

女土宿は宝瓶宮と相配するを喜び、独り盛夏に水を見て疾を成す。女土は子宮に落ちてそれの本宮なり、もとより吉と為すも、ただ夏月に水のその上に到る有れば凶なり:夏月は土が正しく旺に当たり、また火の生ずるを受けて勢は乾燥し、この時もし水の到るを見れば、「暴水」と呼ばれ、かえって能く土を沖漂し火を撲敗す、ゆえに水を見れば必ず死を主る。丑宮の牛宿の上にもし金星有りて、再び土星に遇えば便ち吉と作して断ずべし:牛金は「土星」の来たりて生ずるを見れば則ち富貴を主り、「水星」「月孛」の来たりて泄するを見れば則ち死を主る。

尾火怕秋金,冬水傷房日。尾火何須怕金,蓋尾火在寅初生之火本弱,秋金秉肅殺之氣至剛至堅,金在其上反傷寅木,木減則火敗。故謂之倒限,房日之中有火,冬月水到其上,即令星傷日下之火,或水日同躔度,行房日並主倒限。

尾火宿は秋の金を怕れ、冬の水は房日宿を傷つく。尾火はもとより金を怕るべからざるも、ただ尾火は寅宮に在りて初生の火で、もとより弱し。秋金は粛殺の気を秉り、至剛至堅にして、その上に壓してかえって寅宮の木を傷つけ、木が一たび衰減すれば火もまた敗る、ゆえに倒限と呼ばる。房日の中には火を含み、冬月に水のその上に到る有れば、すなわち当令の星の去りて日下の火を傷つくるなり。あるいは水星と太陽とが一度に同躔するも、行限が房日に走り着けば、皆倒限を主る。

秋土損亢金,計都又相逼。亢金秋月至堅至剛,更見土計生之,是物極則反主夭。又有翼火蛇、遇木三冬滅。翼火乃巳鄉之火,巳乃水垣其勢本弱,所謂無焰之火也。木雖生火而三冬之木乃為溼木,而加於本弱之火,非惟不能生之,而反足以滅之矣。

秋の土はかえって亢金宿を損し、「計都」がまた来たりて相逼す。亢金は秋月にすでに至堅至剛、再び「土星」「計都」の来たりてそれを生ずるを見れば、すなわち物極まりて必ず反し、かえって夭折を主る。また翼火蛇の一宿有りて、冬三月に木に遇えばかえって撲滅せらる:翼火は巳宮の火で、巳宮は水垣に属し、その勢はもとより弱く、すなわちいわゆる火焰なきの火なり。木は火を生じ得ると雖も、ただし冬三月の木は湿木で、もとより衰弱せる火の上に加えれば、それを生じ得るのみならず、かえって足りてそれを熄滅せしむ。

星日與翼同,井鬼土計切。星日與翼同者,星屬午垣乃太陽之殿,人知木掩太陽,在他時猶秉令司權,木不能為之掩,獨三冬之日為寒日,故懼畏木與翼火同也。井二十九度至鬼二度乃月之正垣,是以怕土計,秋生人決主倒限。

星日宿の忌諱は翼火と相同じく、井宿・鬼宿は則ち切に「土星」「計都」を忌むべし。星日の翼火と相同じくを言う所以は、星宿が午宮の垣に属し、乃ち太陽の殿堂なればなり。人はただ木の能く太陽を掩蔽するを知るのみ、実には別の時節に太陽はなお令に当たり権を司り、木はそれを掩い得ず、独り冬三月の太陽は寒日なれば、こそ木を怕る、翼火の情形と相同じ。井宿の二十九度より鬼宿の二度に至るは、太陰の正垣の在る所、これに因りて土計の月を掩するを怕る。秋に生まれた人は此処に行き着けば、必ず倒限を主る。

刃月最怕木不死生重疾。設若富貴人見之破屋宅。角木遇之凶,斗木遇之吉,若犯奎井度十有九人絕。如六己生人月為刃星,躔在四木度,縱不死亦多災。斗木遇之吉者,以大月當斗為合格,故云為吉。而角木為金鄉之木殺氣愈重,奎木為火鄉之木見金愈怒,井木為刃鄉之木,又不言而可知也。

刃を掌る太陰は最も木を怕れ、死せざるも重病を生ずべし。假使に富貴の人が遇上すとも、また屋宅の破敗を主る。角木に在りて之に遇うは凶と為し、斗木に在りて之に遇うはしかし吉、もし奎木・井木の両度を冲犯すれば、十人のうち九人は命を絶たんとす。譬えば六己年に生まれた人は太陰を以て刃星と為し、太陰が四つの木度の上に躔すれば、たとえ死せずとも多く災あり。斗木に在りて之に遇うを吉と言う所以は、満月が斗に当たるは合格の局と算えられ、ゆえに吉と称す。角木に至っては金郷の内の木で、殺気はさらに重し。奎木は火郷の内の木で、金を見ればいよいよ暴怒す。井木は刃郷の内の木で、それは言わずともまた想而知るべし。

昴日忌火羅,參水怕孛洩。昴日度有金是金垣也,最怕火羅犯其上,若兩星同到則抗敵不死,但有重災。一星到其上,十有九死,日生最重,夜生金火有情不死有之,參乃水之正垣不怕土計,又怕奴孛劃度,冬令不忌謂之奴主相扶。

昴日宿は「火星」「羅睺」を忌み、参水宿は「月孛」の来たりて泄するを怕る。昴日の一度は金を帯び、それが酉宮金垣に坐するに因りて、最も火羅のその上を侵犯するを怕る。もし火星と羅睺との両顆が同到せば、かえって彼此抗敵して死せず、ただ重災あるのみ。もしただ一顆のみその上に到れば、十中八九は死せんとし、白天に生まれた人は受ける害最も重く、夜裏に生まれた人は金と火とがなお能く相安んじ、また死せざる有り、参宿は水の正垣で、もとより「土星」「計都」を怕れず、しかして月孛この余奴の来たりて度を划るを怕る。冬令なれば便ち忌むを要せず、それを「奴主相扶」と呼ぶ。

婁金忌水星,孛亦能作孽。婁金度者乃火殿也,蓋水到其上能殺金下之火,謂之水破火垣。冬季至凶,別季別論。若孛到其上亦殺金下之火,如無救則主倒限也。室火木之垣,金羅難說吉。室火中有木乃木之垣也,金能克木。羅亦能洩氣亦主不吉。

婁金宿は「水星」を忌み、「月孛」もまた同じく能く孽を作す。婁金のこの一度の在る所の戌宮は火の殿堂で、水がその上に到れば能く金下の火を撲殺し、「水破火垣」と呼ばれ、冬季は最も凶、別の季節は別に作して論ず。もし月孛がその上に到れば、同じく金下の火を撲殺し、もし救星無くば、すなわち倒限を主る。室火宿は木の本垣に在り、「金星」「羅睺」に遇うも皆吉と言い難し:室火の中は木を含み、亥宮が正しく木の垣なればなり。金は能く木を剋し、羅睺はまた能く木の気を泄す、ゆえにまた不吉を主る。

須看刃煞星,難忌井刑值。刃者陽刃也。殺者克限度星也,難者八殺宮主也,忌者晝火夜土也,刑者三刑也,值者值難之類也,更落空亡位遇者壽元折。空者六甲旬中也,限若遇之凶煞加臨則主死矣。或一星而掌數煞者或兩星而齊到者,又忌三合四正沖照的死無疑。春夏與秋冬,休囚並死絕,吉凶如影響,此是黃金訣,已上四句須貫通而言之也,凡學者深求玩味細密精微無不中矣。

さらに刃・煞・難・忌および刑・値のこの数項を看るを要す。「刃」は「陽刃」を指し、「殺」は限度を剋制する星を指し、「難」は八殺宮の宮主を指し、「忌」は白天は火を忌み夜裏は土を忌むを指し、「刑」は三刑を指し、「値」は「値難」の一類を指す。もし再び空亡の位の上に落つれば、遇う者は寿元を折損す——「空」は六甲旬の中の空亡を指し、行限がもしそれに遇上し、また凶煞の加臨有れば、すなわち死を主る。あるいは一顆の星が身は数煞を兼ねるか、あるいは両顆の星が一斉に到来し、再び三合・四正の来たりて沖照するを忌めば、必死なり疑いなし。春夏と秋冬とは各々当旺の時有り、星曜が休・囚および死・絶の地に落つれば、吉凶は影の形に随い響の声に応ずるがごとく准なり、これすなわち黄金の口訣なり。以上の四句は貫通して体会すべく、凡そ学者が深く玩味すれば、愈精細なるほど愈微妙にして、応験せざる無し。

諸煞秘要賦

天之星辰苟求其故,可坐而知。地之神煞,欲究其微不言而喻。日月木火土金水為天星是也,陽刃、天雄、的煞、劫煞為地煞。陽刃子午卯酉,劫亡寅申巳亥、辰戌丑未四凶煞,巳酉丑上三白衣。子午卯酉四個最強之陽刃殺也,寅申巳亥四個亡神劫煞最是凶也,辰戌丑未獨居三殺連三位是也,巳酉丑三的殺又曰白衣,又曰破碎是也。申子辰生怕行巳午未限,寅午戌人忌行亥子丑位,亥卯未之申酉戌,巳酉丑之寅卯辰惡曜險甚薄命難禁。已上皆說三殺是也,人命根基淺薄,限行至此難逃,此大凶也。

天上の星辰は、ただ其中の縁故を求め得れば、便ち坐して推知すべし。地上の神煞は、其中の微妙を窮究せんと欲せば、多言を待たずして明白なり。太陽・太陰と木・火・土・金・水とは、すなわちいわゆる天星。「陽刃」「天雄」「的煞」「劫煞」とは、すなわちいわゆる地煞。「陽刃」は子午卯酉に在り、「劫煞」「亡神」は寅申巳亥に在り、辰戌丑未は四つの凶煞の地、巳酉丑の上には則ち三処の「白衣」あり。子午卯酉のこの四位は最も強き陽刃の殺。寅申巳亥のこの四位には亡神・劫煞有りて最も凶険。辰戌丑未は単独に三煞を占めて、三位を連成す。巳酉丑の三処の「的煞」は、また「白衣」と呼ばれ、また「破碎」とも呼ばる。申子辰年に生まれた人は巳午未の限を行るを怕れ、寅午戌年に生まれた人は亥子丑の位を行るを忌み、亥卯未年に生まれた人は申酉戌を忌み、巳酉丑年に生まれた人は寅卯辰を忌む——悪曜が頭上に当たり、険悪すでに極まりて、命の薄き人は禁受し堪えず。以上の講ずる所は皆三煞なり:人の命局の根基がもし浅薄なれば、行限がここに走り着きて一劫を逃れ難し、これは大凶の兆なり。

立命子宮限斗二,且看井七胃二張十四。命立子宮限行斗二,入寅為四角之宮,斗木難度難宮必然不好。若申上井七度,戌上胃二度,午上張十四度,有木星在此數度,或有木星正照斗二度內,重則必死,輕則刑剋,在申宮合來必克子,在午宮合來必克兄弟,此一定之理無疑,倘木難逢太陽必克父,近太陰必克母。

命宮が子宮に立ちて、行限が斗宿の二度に走り着けば、すなわち一併に井宿の七度・胃宿の二度と張宿の十四度とを察看すべし。命が子宮に立ちて限行が斗二に至るは、寅宮この四角の宮に進入するなり。斗木はすでに難度、寅宮はまた難宮、情形は必然的に好からず。もし申宮の井七度・戌宮の胃二度・午宮の張十四度の上に木星有るか、あるいは木星が正しく斗二度に対して照し入る有れば、重ければ必ず死し、軽ければ刑剋を主る:申宮より合来れば必ず子女を剋し、午宮より合来れば必ず兄弟を剋す、これは一定の理、疑うを要せず。もしこの難と為る木星が太陽に靠近せば、必ず父を剋し、太陰に靠近せば、必ず母を剋す。

安命卯位行軫九必觀:女一、畢五與奎初難星倏忽來,壽算危乎此。又如命坐卯宮二十五行軫九水度乃入巳宮,可看亥上對照奎初,又看丑上女一度,皆不可有水孛來照,對度為難星得地之所,如此者死於二十五歲必矣。

命を卯宮に安んずる人は、行限が軫宿の九度に走り着く時、必ず察看すべし:女宿の一度・畢宿の五度と奎宿の初度の上にもし為難の星が忽然として来臨すれば、寿数はすなわち此処に於て危うし。又譬えば命が卯宮に坐し、二十五歳に軫九この水度に行き着けば、便ち巳宮に進入す。この時は亥宮の上の対照して来る奎初度を看るべく、また丑宮の上の女一度を看るべし、これらの数処は皆「水星」「月孛」の来照有るべからず。対宮の度は正しく難星の地を得る所、この種の情形に遇上せば、必ず二十五歳に死す。

午命防未申之井,酉宮畏戌亥之奎。午宮立命未申轉角之間行限至此則凶,又井木是難度,若辰上氐初度丑上斗二度,子上危十一度,有木氣合吊大凶。酉宮坐命火羅為難,行限在戌難宮出戌交亥二十五年,三合四正難星又來必為凶斷,輕則傷刑。

命を午宮に立つる人は、未宮・申宮の間の井宿を提防すべく、命を酉宮に立つる人は、戌宮・亥宮の間の奎宿を畏懼すべし。午宮に命を立てば、未・申の両宮は正しく転角の処で、行限がここに走り着けば便ち凶、いわんや井木はもとより難度なり。もし辰宮の氐初度・丑宮の斗二度・子宮の危十一度の上に「紫気」の三合して吊照する来れば、それはすなわち大凶なり。酉宮に命を坐せば、「火星」「羅睺」を以て難星と為す。行限が戌宮この難宮に在り、戌を出で亥に入るのあの二十五年の間、三合・四正の上の難星がまた来たりて会合せば、必ず凶と断じ、軽きもまた刑傷を主る。

四角命居雄哉奇偉,中州定位傑出魁罡。四角者,寅申巳亥也,主人雄偉敢為;中州者,辰戌丑未也,立命於此,英傑豪氣人矣。四個馬宮最怕老人不壽,八宮陽刃必然壯歲喪妻。寅申巳亥亡劫之地,老人行此恐傷其壽,少年人行此吉,子丑卯辰午未酉戌乃陽刃之宮,少年人行此必喪妻子,老人限臨必死。劫亡出入皆凶,陽刃兩頭切忌,限行實怕兩頭,入了何愁中位。劫殺亡神之宮限入限出皆主凶也,陽刃兩頭刃首刃尾皆凶禍也。

命が四角の宮に居れば、人と為りて雄豪奇偉。命が中州の位に定まれば、則ち杰出の魁罡の才なり。いわゆる四角とは、すなわち寅申巳亥で、人の雄偉にして敢作敢為を主る。いわゆる中州とは、すなわち辰戌丑未で、此に命を立つる人は英傑にして豪気有り。四つの駅馬の宮は最も老人の行き着くを怕れ、寿を得ざるを主る。八つの陽刃の宮は、必ず壮年に妻を喪うを主る。寅申巳亥は亡神・劫煞の地で、老人がここに行き着けば寿を傷つくるを恐れ、少年人が行き着くはかえって吉と為す。子丑卯辰午未酉戌は陽刃の宮で、少年人が行き着けば必ず妻子を喪い、老人の限が臨めば則ち必ず死す。劫煞・亡神の宮は、限の入るも限の出るも皆凶。陽刃の宮は、最も首尾の両頭を忌む。行限は実に怕るるは両頭で、一旦宮中に進入すれば、倒も愁うを要せず。劫煞・亡神の宮は、行限の進入と走出とが皆凶を主る。陽刃の両頭は、刃首と刃尾とが皆凶禍なり。

甲如入卯,尾二氐一定防災,乙若到辰,氐初軫十必為害,丙戊畏午張柳,庚怕畢五胃三。甲生人卯為陽刃,入尾二、出氐一,必有災;乙生人辰為陰刃,入氐初、出軫十,必為災;丙戊生人午為陽刃,入張十四、出柳四,必有凶;庚生人酉為陽刃,入畢五、出胃三,必刑剋疾厄。

甲年に生まれた人は限が卯宮に入れば、尾宿の二度より進みて氐宿の一度に出る、必ず災を防ぐべし。乙年に生まれた人はもし辰宮に到れば、氐宿の初度より進みて軫宿の十度に出る、必ず害を受く。丙・戊年に生まれた人は午宮の張宿と柳宿とを畏懼す。庚年に生まれた人は畢宿の五度と胃宿の三度とを怕る。これは因って言うに:甲年に生まれた人は卯を以て「陽刃」と為し、尾二に入りて氐一に出れば、必ず災あり。乙年に生まれた人は辰を以て「陰刃」と為し、氐初に入りて軫十に出れば、必ず災と為る。丙・戊年に生まれた人は午を以て陽刃と為し、張十四に入りて柳四に出れば、必ず凶あり。庚年に生まれた人は酉を以て陽刃と為し、畢五に入りて胃三に出れば、必ず刑剋と疾厄とを主る。

妻在孤神寡宿到老喪妻,子居陽刃劫亡晚年無子。孤神寡宿在妻宮必克妻也,陽刃劫亡臨子位必克兒女也。別夫離婦陽刃殺中逢孛,剝官喪職空亡限內遇計,孛星逢陽刃同宮合,主夫克妻、妻剋夫,生離死別未免也。計都行限更兼空亡,限行至此為官罷職。

妻宮の上に「孤神」「寡宿」坐せば、老いて妻を喪うべし。子女宮の上に「陽刃」「劫煞」「亡神」落ちれば、晚年に児子無からん。孤神・寡宿が妻宮に在れば、必ずその妻を剋す。陽刃・劫煞・亡神が子女の位に臨めば、必ず児女を剋す。夫妻の別離は、「陽刃」の殺の中にまた「月孛」に逢うなり。官を削り職を丟うは、空亡の限の内にまた「計都」に遇うなり。月孛と陽刃とが同宮会合すれば、夫の妻を剋し妻の夫を剋するを主り、生離死別は免れ難きに在り。計都が限を行りてまた空亡を兼ぬれば、限がここに走り着き、官を為す者はすなわち罷職せられんとす。

金孛插花女人色慾,土羅持刃男子兇頑。金孛插桃花、土羅持陽刃合此者女主色慾、男主兇頑。嘍囉詭譎千般花,宮帶孛聰敏機關,百變刃上計逢。孛坐咸池、計逢陽刃合此者男主嘍囉詭譎,女主機關百變。

「金星」「月孛」が桃花の位に挿在せば、女子は情欲多し。「土星」「羅睺」が刃星を執持せば、男子は性は凶頑なり。金星・月孛が桃花宮に挿入し、土星・羅睺が陽刃位に占住するは、この種の格局に合するは、女は色欲を主り、男は凶頑を主る。奸猾狡詐にして花様百出するは、本宮が月孛を帯びるなり。機敏にして心機多く変化百端するは、刃位の上にて「計都」に遇うなり。月孛が咸池に坐し、計都が陽刃に逢うは、この種の格局に合するは、男は奸猾詭譎を主り、女は機関百変を主る。

壟斷牙行身居天雄,刺胥吏卒命坐破軍。安身立命於天雄上,媒人牙行之輩也。破軍即的殺破碎是也,坐命此宮主刺配之凶。卯刃帶金病癆傷壽,亡神逢孛溺水喪身。卯宮屬火又是刃宮,金星同位必癆病人也。亡神宮見水孛必溺水而亡也。

行市を把持し牙行を経営する人は、身宮が「天雄」に坐す。刺配の徒と胥吏卒役とに充作する人は、命宮が「破軍」に坐す。身宮・命宮が天雄の上に安んずれば、すなわち媒人を為し牙行を開くのこの一類の人なり。破軍とはすなわち「的煞」「破碎」で、ここの宮に命を坐せば、刺配充軍の凶を主る。卯宮の刃がさらに「金星」を帯びれば、労病にして寿を傷つくるを主る。「亡神」の宮が「月孛」に遇えば、水に溺れて身を喪うを主る。卯宮は火に属し、また刃宮で、金星が一位に同処すれば、必ず労病の人なり。亡神の在る所の宮が「水星」「月孛」を見れば、必ず溺死す。

劫殺在於寅宮金來虎咬,亡神到於已上土會蛇傷,劫殺在寅宮屬虎金,難來必虎咬人也,亡神在巳宮屬蛇土,難來主蛇傷也。祿馬空亡任是豪家必莩,劫亡帶鬼縱他貴顯遭刑。祿馬空亡限入此地,縱富必莩死也,劫亡上有難星,雖貴人亦惡死也。

「劫煞」が寅宮に落ちて、金星の来臨に遇えば便ち虎に咬まるを主る。「亡神」が巳宮に到りて(底本は「已」と作す、すなわち「巳」の訛なり)、土星の来会に遇えば便ち蛇に傷つけらるを主る。寅宮は虎に属し、劫煞が此に在りてまた金性の難星の到来有れば、必ず虎に咬まれん。巳宮は蛇に属し、亡神が此に在りてまた土性の難星の到来有れば、蛇に傷つけらるを主る。禄星と駅馬とが空亡に落ち入れば、たとえ豪門大戸なりとも必ず餓死に至る。劫煞・亡神の上にさらに難星を帯びれば、たとえ身は貴顕に居るとも刑を遭うを免れず。禄馬が空亡して行限が此地に進入すれば、再び富めりとも必ず餓死に至る。劫煞・亡神の上に難星有れば、たとえ貴人なりとも悪死を免れ難し。

早歲功名空亡同於劫殺,老年富壽正祿入於旺宮。少年發於帝旺之鄉,老景榮於衰庫之地。劫殺逢空、祿臨旺地,少年行旺、老景行墓、其吉可知矣。精微一理、變化千般、淺薄休傳、知音可得、能依此斷萬無一失。

少年にして早く功名を得るは、空亡と「劫煞」とが一地に同処するなり。老年にして富足長寿なるは、正禄が旺宮に進入するなり。少年に発達するは帝旺の郷に在り、晚景に栄顕するは衰庫の地に在り。劫煞が空亡に逢い、禄星が旺地に臨めば、少年は旺運を行り、晚景は墓庫を行る、このごときの吉利は想而知るべし。ここ裏頭の道理は精微にして一のごとく、変化はしかし千般あり。見識の浅薄なる人は伝授するを要せず、知音に遇うてこそ相授すべし。能くこれらに依りて推断せば、すなわち万に一の失なし。

張果星宗 十七

統論限説

大凡洞微所急者限主星也,所貴者祿星也,所重者諸曜順行也,所發者廟宮也,所畏者忌星也,所好者吉神也,所輔者行年也,所助者三方也,所惡者氣孛羅計也,如善星陷逆則福慢,順行則福緊。凶星陷逆則災緊,順行則災慢。

大凡そ《洞微》の法を推るに、最も緊要なるは限主の星、最も貴ぶべきは禄星、最も看重するは衆星の順行、最も能く発達するは星曜の廟宮に居る、最も畏懼するは忌星、最も喜好するは吉神、最も能く輔佐するは流年行年、最も能く相助するは三方の会照、最も厭悪するは「紫気」「月孛」「羅睺」「計都」のこの四余なり。吉善の星はもし陥落してまた逆行すれば、福を降すは来たること慢し。順行なれば則ち福を降すは来たること緊急なり。凶悪の星はもし陥落してまた逆行すれば、災を作すはかえって来たること急し。順行なれば則ち災を作すは来たること遅緩なり。

如遇吉星順行即得本宮加數,若遇惡星他宮則其數減半。大凡吉星居七強為福緊,臨五弱為福慢,災星在強宮為災慢,五弱為災緊。凡限本宮見星災福應十分,對照七分、三合四分,凡限星在終末之度,即災福之力則微,而不可以定數言也。

もし吉星の順行に遇えば、すなわち本宮の主する所の年数の上に再び増加す。もし悪星の他宮に落つるに遇えば、その年数は便ち減半す。大凡そ吉星が「七強」の地に居れば、福を降すは急し。「五弱」の地に臨めば、福を降すは慢し。災星が強宮に居れば、災を作すはかえって慢し。五弱の地に居れば、災を作すは急し。凡そ行限が本宮の上にて星曜を見るは、災福は十分を応験す。対宮の沖照は七分を応じ、三方の会合は四分を応ず。凡そ限中の星がすでに一宮の末尾の度に走り着きたれば、然らばそれの災を降し福を賜うの力量はすなわち微弱にして、一定の分数を以て言う能わず。

凡忌星在好樂宮入限,三年內為福。三年後反為災,大凡限逢忌星不死亦災,若火在陰宮、土在陽宮、或為三方主雖有厄而不亡。故曰:夜忌土星,晝忌火,三方不是死無疑。此星若是三方主,雖有災侵命不離。火陰土陽宮尤妙,好樂位中別有奇正,此謂也。

凡そ忌星が自己の喜好する所の宮位に落ちてまた限に入れば、頭の三年はかえって福を為し得、三年の後はすなわち転じて災と為る。大抵そ行限が忌星に逢上すれば、死せずとも災有らんとす。ただしもし「火星」が陰宮に落ち、「土星」が陽宮に落つるか、あるいはそれが本身正しく三方の主なれば、然らば厄難有りと雖も性命を喪うに至らず。ゆえに言う、夜に生まれた人は土星を忌み、昼に生まれた人は火星を忌む、この星がもしまた三方の主にあらざれば、それは必死なり疑いなし。この星がもし正しく三方の主なれば、たとえ災殃の侵擾有りとも、性命は離散に至らず。火星が陰宮に入り土星が陽宮に入るはさらに巧妙なり、いわゆる「好楽の位の中に別に奇正有り」とは、まさにこれを指す。

凡災忌星生時在伏段限內。災禍只有三四分力,福星生時在伏段亦只有三四分力,蓋被太陽所伏光芒不見,有如臣居君側包藏光美之象。凡一限中見吉凶星同聚,即以入宮先後及逆順而斷吉凶,故先入宮深者先見,後入宮淺者後逢也。

凡そ災を作す忌星は、もし人の出生の時に正しく「伏」の段の内に処りてまた限に入れば、それの災禍はただ三四分の力量なり。同じく福星も出生時にもし伏段に処れば、福を賜うもただ三四分の力量なり。これは因って言うに、それが太陽の光芒に掩伏せられ、光華は顕れず、譬えば臣子の君王の身側に侍立して、ただ自己の光彩を包蔵せざるを得ざるがごとし。凡そ一個の限の内に同時に吉星と凶星とを聚むれば、すなわちそれらの宮に入るの先後および順行・逆行に按りて吉凶を断ず:先に宮に入りて行度の深きは先に応じ、後に宮に入りて行度の浅きは後に応ず。

凡遇本限及對照三合併不見一星,名曰空限,主多災凶、圖事不成,若得限主當生有力之位,則反為吉,惟有官祿宮上逢空限最凶,必於四十六七歲死矣。凡當生吉星照身命者,主中年富貴,縱逢災限不妨。若當生凶星照身命者,中年雖逢福限四旬之後,亦主迍滯,大都吉凶之應全藉限基當生有祿則吉,限上無祿則難發,是猶無根之木,雖逢春終不葩花而成實也。故經云:若無一曜臨身命,自是賢愚別有因。

凡そ本限に行き着き、対宮の沖照と三方の会合とを連ねても一顆の星を見ざるを、「空限」と呼び、災凶多く事を謀るも成らざるを主る。もし限主が恰好よく出生の原局の中の有力なる位置に落つれば、かえって転じて吉と為す。独り官禄宮の上の空限に逢うは最も凶、必ず四十六七歳の上にて死去す。凡そ出生時に吉星の身宮・命宮に照臨する有るは、中年に富貴を主り、たとえ災限に行き着くとも妨げなし。もし出生時に凶星の身命に照臨するは、中年は福限に逢うと雖も、四十歳以後を過ぐればまた困頓遅滞を主る。大抵そ吉凶の応験は全く限の根基に靠る:出生の原局の中に禄有れば便ち吉、限の上に禄無ければ発達し難し、譬えば根無きの樹は、たとえ春天に趕うくとも、終に花を開き果を結ぶ能わざるがごとし。ゆえに経の上に曰く:もし一顆の星曜の身宮命宮に臨照する無ければ、然らば人の賢愚の別は自ずから別に縁由有り。

諸煞倒限

太歲為眾煞之主,統眾煞行於黑道中,所以為災不違時刻,看人壽夭窮困終身不吉,皆因身命宮位、日月命主俱落煞鄉,更煞神拱夾,又占高強,縱或得福、橫中得財,然限入煞鄉,未免死於非命。或吉為凶神所惱,凶為吉神所臨,刑害可知,宜加詳審。

太歳は衆煞の主で、衆煞を統率して黒道の中を行走す、ゆえにそれの災を降すは時刻を誤らず。一人の寿短・窮困・終身不吉を看るは、皆身宮と命宮の位置、および太陽・太陰・命主星が、統べて煞郷に落つるに因る。さらに煞神の両辺より拱夾し、しかして煞神がまた高強の位を占居するを加えれば、このごときの人はたとえ一時に福を得、あるいは横財の中より些かの銭財を得るとも、ただ行限が煞郷に進入せば、非命の死を免れ難し。あるいはまた吉星が凶神に擾せられ、凶星が吉神に臨まるるは、其中の刑傷損害は便ち推知すべく、加倍に詳審すべし。

故有十忌:一忌飛星破祿;二忌馬落空亡;三忌太歲當頭;四忌坐煞向煞;五忌煞星得志;六忌限入鬼鄉;七忌妝成鬼局;八忌二煞夾限;九忌命主受制;十忌母星克令,立命行限犯此十忌為凶至慘,經云:壽元不永定休論,處世多屯常冷淡,若見當生日月命主俱各受制,大限方入煞神之初,或出煞神之末,不見救星未有不凶者,今列諸煞詩例於後。

ゆえに「十忌」有り:一に飛星の沖破して禄星するを忌み、二に駅馬の空亡に落ち入るを忌み、三に太歳の頭上に当たりて命を壓するを忌み、四に煞に坐してまた煞に向うを忌み、五に煞星の勢を得て志を逞うするを忌み、六に行限の鬼郷に進入するを忌み、七に全局の鬼局を装成するを忌み、八に両煞の左右に限を夾むを忌み、九に命主星の制を受くるを忌み、十に母星の反って剋伐せらるるを忌む。命を立つると限を行るとがもしこの十忌を犯せば、凶険は極惨の歩に至る。経の上に曰く:寿元の長からざるは、再び論ずるを要せず。世に処りて屯難多く、常に冷落を受く。もし出生時の太陽・太陰と命主星とが各々制を受くるを見て、しかして大限が恰好よく剛に煞神の起頭に進入するか、あるいは正しく煞神の末尾を走出するに於て、また救星の来たりて解する無ければ、それは凶ならざる無し。今把りて各種の煞の詩訣を後面に列す。

劫煞歌断

劫煞元來是煞魁,身宮命主不須來。若為鬼局應當死,煞曜臨之不必猜。若是無星居此位,更於三合細推排。天盤加得凶星到,命似風燈不久摧。

「劫煞」はもとより衆煞の首で、身宮と命主星とは皆宜しくその上に落ち来るべからず。もし全局がすでに鬼局を装成せば、それは当に死すべし。さらに煞曜の臨到する有れば、さらに猜疑するを要せず。假如にこの位の上に一顆の星も無ければ、すなわちさらに三方会照の宮位の上より細かに推排すべし。もし天盤の上にまた凶星のここに加臨する有れば、性命は便ち風中の灯のごとく、久しからずして熄えんとす。

三煞歌断

要知三煞最為凶,值難同臨不善終。三合無星更須忌,煞星切莫又相逢。若還日月同居此,官祿臨之福愈隆,大限相將離煞尾,黃泉之下定行蹤。

知るべし「三煞」は最も凶険、もしさらに「値難」の一同に之に臨む有れば、善終を得られず。三方会照の処にもし一顆の星も無ければ、さらに忌諱すべし。煞星は切にまた来たりて相逢うべからず。もし太陽・太陰がここに同居し、官禄宮がまたその上に臨めば、福はかえっていよいよ豊隆なり。しかるに大限が一旦まさに煞の尾端を走出せんとすれば、黄泉の下にすでに行蹤を定下す。

陽刃歌断

煞中陽刃最無情,身命同臨主破刑。大限若交當畏懼,煞星在上恐難行。若無凶曜尤當忌,局勢參詳判死生,三合更加神煞拱,才離陽刃入幽冥。

衆煞の中、「陽刃」は最も無情なり。身宮と命宮とが同時にその上に臨めば、破敗刑傷を主る。大限がもしここに交り到れば、畏懼すべし。さらに煞星の上頭に壓する有れば、ただ行き過ぐること難きを怕る。たとえ凶曜無くとも、なお忌諱すべく、須らく全局の形勢を参詳し清らかにしてこそ、生死を判断すること好し。もし三方会照の処にまた神煞の拱来を加えれば、然らば剛に陽刃の地を離れ、人は幽冥に入る。

亡神歌断

皆言七煞是亡神,莫道亡神禍患輕,身命若還居此地,貧窮蹇滯過平生。凶星惡曜加臨此,大限渾如履薄冰,三合更須明審察,煞來夾拱必難行。

人は皆七煞を言うはすなわち「亡神」なりとす、しかして亡神の禍患を軽微と為すこと莫かれ。身宮・命宮がもしこの塊の地方に安んぜられば、一生は貧窮困頓・処処不順なり。凶星悪曜がさらに此に加臨すれば、この歩の大限に走り着き、直ちに薄氷を踏むがごときなり。三方会照の宮位はさらに明白に審察すべく、もし煞星の前後に夾拱して来る有れば、この一限は必ず行き過ぐること難し。

的煞巳断

巳中的煞金生處,煞氣嚴凝人畏懼,莫教劫煞又同宮,便主黃泉尋去路。若為水命土星到,裝起煞神真局勢。世人莫只忌秋生,四季生人尢可畏。

巳宮の中の「的煞」は、正しく金の長生の処に当たり、煞気は厳酷凝重にして、人をして畏懼せしむ。切に「劫煞」をしてまたそれと同宮せしむること莫れ、さもなくば便ち黄泉の路上に往きて去処を尋ぬるを主る。もし水命の人にしてまた「土星」のここに到る有れば、すなわち煞神の権に当たるの真局势を装成す。世人はただ秋に生まれた人を忌諱すること顧みること莫れ、実には辰戌丑未の四季月に生まれた人はいよいよ畏るべし。

的煞酉断

酉中的煞旺中金,金氣秋霜煞氣深。陽刃若還同到此,煞星日月不須臨。若非惡死須言夭,大限才交禍更侵。太歲當頭又沖動,此身安得不呻吟。

酉宮の中の「的煞」は、正しく金気の最も旺なる処に当たり、金気は秋霜のごとく、煞気は極めて深し。「陽刃」がもしまた一同にここに到れば、然らば煞星と太陽・太陰とはすなわち再び来臨するを要せず。このごときの人は悪死せざるも、また夭亡と言わん。大限が剛に一たび交り入れば、禍患は便ちいよいよ逼近す。もし太歳がまた頭上に当たりてこの位を沖動すれば、この身はどうして呻吟し苦しまざるを得んや。

的煞丑断

的煞如逢在丑宮,煞神歸庫不為凶。更加三煞並陽刃,限數存亡頃刻中。若是亡神煞星到,雖然不死也為凶。若為日月三方拱,禍患憂危更不同。

「的煞」がもし丑宮に落つれば、それは煞神の墓庫に帰入するで、凶と算えず。ただしもし再び「三煞」を加えて「陽刃」を並ぶれば、限数が一たび到るや、存亡は便ち頃刻の間に在り。もし「亡神」と煞星とが一併に到来せば、たとえ死せずとも凶険を主る。もし太陽・太陰がまた三方より拱照して来れば、その禍患と憂危との程度は大いに一様ならず。

飛廉歌断

煞若飛廉凶又凶,莫安身命在其中。欲知鬼局十分重,命主陰陽不可逢。此煞不須和合看,只將他局究其功。若還行限臨其地,煞曜臨之不善終。

衆煞の中、「飛廉」は最も狠悪なり。「飛廉」は生年の地支に按りて査得する凶煞で、盤を起こす時は切に身宮・命宮をそれの占するあの一格に安んずるべからず。知るべしそれが「鬼局」(命を剋する局、たとえば金命人の寅午戌火局を行るがごとし)に落ち入るの分量の重さ如何を——それは凶の上に凶を加うるなり。命主星および太陽・太陰のこの両曜もまた、皆宜しくそれと相遇るべからず。この顆の煞を推断するに、三合六合の和会関係を看るを要せず、ただ単にそれがいずれの宮に落ちいずれの局を結成するを看て、便ちそれの作用を究め出し得。もし行限が恰好よく「飛廉」の踞る所の地に走り着き、また別の煞曜の一併に臨照する有れば、この一歩の限は多く半ば善終を得られず。

諸煞総断

星家倒限有真機,第一先將煞曜推。切莫一途拘泥著,須看命主有無虧。命星安穩無刑剋,此身平善實無疑。若為命主遭他害,任是神仙也皺眉。劫煞怕頭三煞尾,陽刃兩頭皆要忌。陽刃若在相貌宮,破相毀形端的是。此煞排歸八煞中,太陰飛到為凶比。陽刃劫煞扶兩旁,禍起之時難可避。

星命家が「倒限」(限運の傾覆・性命の関に交わるあの一道の関口)を推るに自ずから真訣有り:頭の一歩は先把りて各路の煞曜を排布し出す。切に一条の路数を死守して生搬硬套する莫れ、さらに回頭して命主星の本身に損虧の有無を看るべし。命主星が安穏にして、刑沖剋害を受けずは、この人は一生平順にして放心し得。一旦命主星が他星に害せらるれば、たとえ神仙の下凡なりともただ眉を皺めるのみ。「劫煞」は生年地支の三合局に由りて推出し、最も一歩の限の開頭に落つるを怕る。「三煞」は最も一歩の限の收尾に落つるを怕る。「陽刃」は天干に由りて推出し(たとえば丙・戊の刃は午に在り)、限首に在るを論わず限尾に在るを論わず皆提防すべし。「陽刃」がもし相貌宮に坐せば、相を破り容を毀るは准なり。この顆の煞は「八煞」の中に列し、さらに太陰の飛臨有れば、凶の上に凶を加う。もし「陽刃」と「劫煞」とが一左一右に限位の両傍を夾めば、禍事が一たび起こるや、避くる可き無し。

煞神不可例言凶,煞落空亡迥不同。日月不臨命不到,煞星不在命無終。若還限脫煞星尾,必定為災福不隆。此是天機真妙處,根基淺薄禍無窮。煞星難曜分生旺,春夏秋冬仔細推。若是煞星來秉令,也分晝夜論安危。若為反背須還忌,壽筭摧殘禍有基。眾煞下臨人畏懼,此身安有百年期。

煞神は一概に凶と断ずべからず。煞がもし「空亡」に落ち入れば、情形は便ち全く両様なり:太陽・太陰が来たりて臨照せず、命宮もまたあの一格に落ちずは、煞はすなわち人に着き得られず。煞星が命宮の本位に坐せずは、性命もまたその手裏に断送せられず。もし行限が剛に煞星の尾段より脱出すれば、なお災を招くを要すと雖も、福気は興隆と談ずるに及ばず。ここ裏頭は正しく天機の最も精微の処で、根基の浅き人は参透し得ず、かえって禍を受くること窮まりなし。煞星と難星とを推るに、さらにそれの生・旺・休・囚を分かち、春夏秋冬の四時に按りて仔細に衡量すべし。もしこの顆の煞が恰好よく令に当たり時を得れば、さらに昼生夜生を分かちて安危を論ずべし。もしそれが「反背」の失時の位に処れば、同じく忌むを要し、寿数は折損せられ、禍根はすでに埋下せらる。衆煞が一斉に下臨すれば、人は皆畏懼し、このごときの命はどこにか百年の期有らんや。

若論閻浮死惡人,命身俱各值凶神。煞星入命命入煞,日月臨之必害身。更怕煞神來拱夾,刑囚為煞更相侵。必然死在刀兵下,命似殘花滿地零。凡論諸煞宮必有諸煞星,若煞星落空或日月身命不臨煞地,或煞星不在本宮又且無害,雖論煞星還分生旺休囚、春夏秋冬與夫晝夜,及其向背何如,設使身命值凶神而煞星入命,命又入煞,兼日月並臨,更煞星化刑囚拱夾尤凶。

言うべし人世間の横死悪終の人は、多く半ば身宮と命宮とが各々皆凶神に値するなり:煞星が命宮に進み、命宮がまた恰好よく煞地に落ち、太陽・太陰が再び来りて臨照せば、身宮は必ずその害を受く。さらに怕るるは衆煞が前後に拱夾し、「刑」「囚」の両気が化して煞気と為りて交相侵逼すれば、このごときの人は必ず刀兵の下に死し、性命は残花のごとく零落して地に満つ。凡そ煞を論ずれば、宮位のうちには總て相応の煞星を配すれど、ただ先ず数件の事を看るを要す:煞星が「空亡」に落ちたか否か。日月と身命とが根本より煞地に臨まざるか。煞星が本宮に在らずしてそれにより害を為す由無きか。たとえ確かに煞を論ずべしとも、またなお生・旺・休・囚を分かち、春夏秋冬の四時を分かち、昼生夜生を分かち、再びそれが明に向い時を得るか背時して勢を失するかを看るべし。假設に身命がもとより凶神に値し、煞星がまた命に入り、命がまた煞に入り、さらに日月の一同に臨照するを加え、煞星がさらに「刑」「囚」の気を化出して前後に拱夾せば、それは便ち凶なること極処に至る。

雑論倒限

限度尤防真照臨,如限行土度忌見真木,加以限主宿弱倒限,流年煞星並亦然,三合尤切。限度防戰鬥、火頭孛尾皆為大災,若計孛凶星一迎一送,決主倒限,本宮三合仔細詳之。亦有當生限無星辰,被流年凶星克倒者,凶星戰鬥者如火孛、水計,計孛、孛羅等戰鬥者亦倒限,凡命忌星行限十有九凶,日生火,夜生土為煞則災重,納音逢奪必有重災,限行到此度為災必死,為主之星不論化氣,會主之星復論化氣,煞星化吉為福大,化凶亦凶照,命限者生克至緊。

行限の在る所の度数は、最も真星(実体の七政にして化気にあらず)の照臨を防ぐを要す。譬えば限が土の宿度を走れば、すなわち真の木星に遇上するを怕れ、木は土を剋す。さらに限主の星宿が本身衰弱すれば、限はすなわち傾覆せんとす。流年の上の煞星が一処に凑るも、道理は相同じく、とりわけ三合の方位より来照するは、最も切要なり。限度の内にはまた星曜の「戦闘」を防ぐべし:火星が前頭に、水孛が後尾に在るは、皆大災なり。もし計都・水孛の類の凶星が一顆来たりて迎え一顆来たりて送れば、必ず倒限し、本宮と三合宮とを皆細々に推詳すべし。また本命の限位にもとより星辰無きに、しかして流年の凶星に剋倒せらるる有り。いわゆる戦闘とは、火と孛、水と計、あるいは計と孛、孛と羅のこれらの彼此相剋の星が交攻するを指し、遇上すれば同じく倒限す。凡そ本命の「忌星」が限上に行き着くは、十次に九次は凶なり:白天に生まれた人は火星を以て忌と為し、夜裏に生まれた人は土星を以て忌と為し、それらが煞を作す時は災情は最も重し。納音星が再び「奪星」に遇えば、必ず重災あり、限が一たびこの度の上に走れば、災の来るはすなわち死なり。限主を作すその顆の星は化気を論ぜず、限主に会合するそれらの星こそ化気を論ず。煞星が吉気を化出せば、福はかえって大なり、凶気を化出せば則ち凶の上に凶を加う。命宮と限宮とに照臨する星は、生剋の関係が最も喫緊なり。

倒限要訣

日月夾煞:凡命以日月為緊,但臨本年煞地為凶,子午卯酉生人的煞巳宮是也。二曜同居其上或前或後皆為忌,須是落空亡方不為傷,若在強宮尤凶。善會日月:善星會日月本以為吉,人皆知吉善。而不知夫善中有惡,是其惡也,善者惡之胎。若星曜會於生地則吉,倘或臨於空亡、陽刃、破碎之鄉為災不可勝言,雖處安靜無事之時,而有卒夭暴亡之患,多出於人所不意,大抵凶星居空亡則利,吉星居之則凶,此理之必然也。

日月夾煞:凡そ命を看るに、太陽・太陰の両曜は最も喫緊で、ただそれらが本年の煞地に臨めばすなわち凶なり——子・午・卯・酉年に生まれた人は「的煞」が巳宮に在り、便ち一つの例なり。両曜が同じく煞地の上に落ち、あるいは煞の前に、あるいは煞の後に在るは、皆忌むべし。ただしあの顆の煞が「空亡」に落ち入れば、こそ人を傷つくるに至らず。もし煞がかえって旺強の宮に坐せば、凶険はいよいよ甚だし。善会日月:吉星が日月に会合するは、本当に好事と算うべく、人は皆これを善とし吉としと曉るも、知らず善の中に悪を蔵す、それこそ真の悪なり——善は正しく悪の胚胎なり。吉星がもし長生の気を得るの地にて日月と相会すれば、自ずから吉。一旦「空亡」「陽刃」「破碎」のこれら凶地に会せば、災を為すの烈しさは言い尽くす能わず:明明として正しく平安無事の時に当たりて、しかして突然夭折暴亡すること有り、往々にして人の意表に出ず。大略に言えば、凶星が「空亡」に落つるはかえって利あり、吉星が「空亡」に落つるはかえって凶を成す、これは必然の理なり。

忌曜相攻:且如未上安命本以夜忌土為煞,若忌星居空亡則無力矣。或又日生孛忌之類,攻之則忌土,何暇為我害,倘以火助其威,計黨其毒則其勢已甚,必至夭亡。善星失用:何為善星,金木水氣之類是也,一星居強得用則為我福,或受傷失時限行於此,流煞少有所沖必成險厄,多是無事中暴忽之禍,人所不知也。所謂天星不能制地煞,何謂鬼局金行寅午戌之類是也。

忌曜相攻:譬えば未宮に命を安んずれば、夜に生まれた人はもとより土星を以て忌神・煞と為す、しかるにこの顆の忌星がもし「空亡」に落ちれば、すなわち力量なきなり。あるいはまた別に日生の人の忌む所の水孛の一類の星が反って来たりてそれを攻めば、土星は自ら顧みるに暇あらず、どこにか余力の来たりて我を害する有らん。反って言えば、もし火星が去りてそれの気焰を助長し、計都がまたそれと結黨して毒を添えれば、声勢はすなわち太盛にして、必ず夭折に至る。善星失用:何をか善星と呼ぶ、金星・木星・水星・紫気のこの一類すなわち是れなり。これらの星はただ旺強の地に坐して能く用場に派すれば、すなわち我が福神なり。しかるにそれが一旦傷を受け時を失し、行限がまた正しくそれの上頭に走れば、流年の煞星が稍や来たりて一沖すれば、すなわち険厄を醸成し、しかも多く半ば平安無事の中に忽然として爆発する横禍で、一般の人は看抜き出せず。これすなわちいわゆる天上の吉星は地下の凶煞を壓し得られずなり。何をか「鬼局」と呼ぶ、金命の人が寅午戌の火局のこの一類に走り着く、すなわち是れなり。

將煞就煞:且如命宮在卯,寅申巳亥生人,限行於酉上盤亦是酉字。又如子午卯酉生人行巳限上盤亦是巳字,此謂將煞就煞。以煞見煞:如命卯、丙戊生人陽刃在午,行午限是此局也。更子午卯酉生人,有上盤之陽刃,下盤之陽刃,上之破碎、下之破碎,巳限是福德、亦為陽刃加的煞,的煞加陽刃皆為以煞見煞,若遇福地則遲見禍,若遇官宮則速禍矣,縱有吉星日月臨之,其死尤速。

将煞就煞:譬えば命宮が卯に安んぜられ、寅・申・巳・亥年に生まれた人は行限が酉に走り着き、しかして天盤の落ち下るもまた正しく酉の字、天地の両盤は同字にして相疊す。又如子・午・卯・酉年に生まれた人が巳限に行き着くは、天盤の落ち下るもまた巳の字なり。この種の煞位と煞位とが重合する格局を、すなわち「将煞就煞」と呼ぶ。以煞見煞:譬えば命が卯宮に在り、丙年・戊年に生まれた人は「陽刃」が午に在り、行限が恰好よく午宮を走れば、便ちこの格局なり。再如子・午・卯・酉年に生まれた人は、天盤の上に「陽刃」有りて、地盤の上にも「陽刃」有り。天盤の上に「破碎」有りて、地盤の上にも「破碎」有り。巳宮はもとより福徳宮、しかして同時にまた「陽刃」に「的煞」を加うるの地——「陽刃」が「的煞」を壓し、「的煞」が「陽刃」を壓す、皆「以煞見煞」と算う。このごときの疊煞がもし福徳の一類の吉宮に落つれば、禍の来るは慢き些か。もし官禄宮に落つれば、禍の来るは極めて快し。たとえ吉星と日月の照臨有りとも、死するはかえっていよいよ快し。

出煞入煞:如人行限前是陽刃,後是破碎。如乙酉生人辰上是三煞陽刃,巳上破碎、天雄。前後俱是煞,限度出入之際,如二十五六,三十六七出限,入限之時更加流年,小有凶並必難保矣。壽元失陷:人命以壽元為緊,何為壽元、納音星是也。如納音受克乃木生人,木旺金,金生人,金旺火,倘鬼旺主衰四正三合見之行限至此,值之少年亦主傷殘。

出煞入煞:人が限を行る時、前の一段は「陽刃」、後の一段は「破碎」なり。たとえば乙酉年に生まれた人は、辰宮の上は「三煞」と「陽刃」、巳宮の上は「破碎」と「天雄」、一前一後全く煞なり。限度の交接・旧限を出で新限に入るの当口——たとえば二十五六歳に限を出で、三十六七歳に限に入る——再び流年に碰上すれば、ただ稍や凶星の併到有るのみで、性命は保ち難し。寿元失陥:命を看るは「寿元」を以て最も喫緊と為す。何をか寿元と為す、すなわち納音の属する所のあの顆の星なり。いわゆる納音が剋を受くるとは、木命の人は金の旺なる来たりて剋するを怕れ、金命の人は火の旺なる来たりて剋するを怕るを言う。もし我を剋する鬼星が正しく旺にして我が主星が正しく衰え、また四正・三合の位置の上にて照見せられば、行限が一たびそこに走り着くや、たとえ年紀軽軽なりとも、傷残を主る。

暗気加臨

紫氣在天無象,故曰暗氣。且如氣星天文無象如盲人,然亦是老人之象。凡入命照命亦主刑剋孤獨,主人慈祥如命宮三合對照之時或臨身,主人當有壽然亦須見。合照無凶星以破之方好,若老人行限值此,設若流氣並當生之氣,此年必主倒限。

紫気は天上に実体の星象の見ゆる無し、ゆえにまた「暗気」と呼ばる。この顆の気星は天文上にすでに象の尋ぬべき無ければ、譬えば一個の盲人のごとく、同時にまた老人に取象す。それが命宮に入るか命宮を照れば、刑剋を主り孤独を主るが、人と為りて性情は慈祥なり。もし命宮の三合・対宮より照し来るか、あるいは身宮に臨めば、その人は当に寿考あるべしを主る——ただしさらに看清らかにすべし:会照の処に凶星の来たりて破る無ければ、こそ真好と算う。老人の行限が紫気の上に走り着き、もし流年の気星がまた本命の帯する所の気星と一処に併せば、この一年は必ず倒限す。

論倒限歌

倒限之法奪星為第一,奪星行限逢忌生起。或宮相生或化惡背時,決然倒限。火土名忌乃煞星也。二星相會謂之二煞,同謀最為凶害,此等格局雖有過北斗之資亦難買無常之厄。如忌奪相會相剋謂之二煞,反目十度之外相逢不過見災而已,雖喪亡亦可救也,如行限遇之死無疑也。

倒限を推るの方法は、「奪星」を以て第一の要件と為す。「奪星」が限上に行き着き、また「忌星」に遇うて相生して気焰が陡然と起これば、あるいは宮神がそれと相生するか、あるいはそれが悪気を化出して正しく時に背けば、それは必然として倒限す。火星と土星とは名づけて「忌」といい、すなわち煞星なり。この両顆の星が相会するを、「二煞」と呼び、同じく悪を謀りて為すは最も凶害で、この類の格局はたとえ北斗に富み過ぐるの家資有りとも、無常の勾攝の厄を買い脱し得られず。もし「忌星」と「奪星」とが相会して彼此相剋するも、同じく「二煞」と呼ぶ。両星が相背して十度の外に遥遥と相逢うは、過ぐるに些かの災禍を見るのみ、たとえ喪亡の事有りともなお救い帰り得。しかるに行限が正しくその上頭に撞当せば、それは必死なり疑いなし。

限主還元大可憂,五星帶奪煞同謀,更兼忌曜來助虐,此命須登白玉樓。奪星者如木為限,主怕金奪之,火為限主怕水奪之,餘仿此例推。奪者即克也。忌者晝火、夜土名曰忌星,又曰煞星。還元者原主升殿入垣,怕帶煞受克。

限主星が本位に回帰してかえって剋制を受くるは、最も憂うべし。五星が「奪星」を帯び、煞神がまたそれと同謀し、さらに「忌曜」の旁より虐を助くるを添えば、このごときの命はただ白玉楼に登りて天上の召に赴くより好し。いわゆる「奪星」とは、すなわち限主を剋するあの顆の星:木星が限主を作れば、金星の来たりて奪うを怕れ、火星が限主を作れば、水星の来たりて奪うを怕れ、其余はこれに依りて類推す——「奪」はすなわち剋の意なり。いわゆる「忌星」とは、白天に生まれた人は火星を以て忌と為し、夜裏に生まれた人は土星を以て忌と為し、また煞星と呼ばる。いわゆる「還元」とは、もとより殿に升り垣に入り地を得勢を得たあの顆の主星が本位に回帰するを指し、最もそれが身に煞を帯びてまた剋を受くるを怕る。

煞星帯刃

火土二曜乃煞星也,況又帶奪、其惡尤甚,且又得經得垣加之,太歲月將沖動為禍不可勝言,限行到此。雖有扁鵲之智亦不能救也,若二星更帶陽刃破碎決不善終。火土雙星帶刃來,那堪垣廟兩和諧,流年太歲來沖倒,任是公侯也受災,帶者如火土掌羊刃,天雄的煞劍鋒飛廉是也。

火星と土星とのこの両曜は本身就是が煞星なり、いわんやまた「奪星」を帯びれば、悪性は格外に厉害なり。さらにそれらが経度を得て本垣に居りて気勢いよいよ盛んにして、太歳と月将とがまた来たりて沖動すれば、禍を作し起こすは言えども言い尽くせず、行限が一たびここに走り着くや、たとえ扁鵲のごときの医術有りとも救い帰り得られず。もしこの両顆の星がさらに「陽刃」「破碎」を帯びれば、一定に善終を得られず。歌訣に曰く:火土の双星は刀刃を帯びて来り、さらに両星ともに垣廟の地に在りて彼此和順にして勢を得、流年太歳が再び来たりて一沖せば、たとえ公侯の貴なりとも災を免れ難し。いわゆる「帯」とは、すなわち火星・土星が「羊刃」を掌り、および「天雄」「的煞」「剣鋒」「飛廉」のこの一類の煞がその上に随附するを言う。

凶送凶迎

凶星如忌如奪固凶星也,金羅計孛火土化惡亦凶。一惡星在後行緊關末關將盡,又有一凶星在初關緊關方來,惡星光芒相射必為薤露人矣,又如剛星得田財戰鬥,或剛星聚吉戰鬥得氣救解只,恐氣之光星一出或忌或奪來,迎皆主大發亦速死無疑矣。凶星行限又將終,更有凶星後限中,凶送凶迎凶鐵定,饒君鐵漢也成空,剛星即火羅計孛,柔星即木氣也。

凶星のうち「忌星」「奪星」のごときは、もとより凶星なり。金星・羅睺・計都・水孛、および火・土の悪気を化出するは、同じく凶なり。假如に一顆の悪星が後頭に留まり、行限が正しく緊関・末関の尽きんとする処に走り着き、また一顆の凶星が新限の初関・緊関の上にて剛に迎え来れば、両辺の悪星は光芒を対射し、この人は必ず薤露の挽歌のうちに送葬せらるる人と為る。又如剛星が田宅・財帛宮にて交戦するか、あるいは剛星が吉位に聚りて交戦して紫気の来たりて解救するを得るも、ただ気星の光が一たび放たれれば、「忌」あるいは「奪」が随い即ち迎え上がり、それは便ち先ず大発を主りて随いて暴死なり疑いなし。歌訣に曰く:凶星は尽きんとする旧限に送り、また凶星は方に来る後限に迎う、一送一迎、凶は鉄板に釘釘するがごとく、なんぢ鉄打ちの汉子たりとも終に帰して烏有と化す。いわゆる剛星とは、火・羅・計・孛を指し、柔星とは、木星と紫気とを指す。

木星奪煞

氣木雖善奈為讎星,二星不宜會光景之內。光景指限數言也。木星又帶煞,是善以需惡,二星相遇於三十度內,忌計孛、金羅於中間間斷,至於會合相逢必登無常之錄矣。木星帶奪命難延,五福之中壽不堅,若使氣星同共到,玉皇來詔靳天年。

紫気と木星とはたとえ皆善星と算えども、奈何せん両者が恰好よく互いに讐星と為る(紫気はもとより木の余気にして、同類はかえって相忌む)、この両顆の星は「光景」の内にて会合するに宜しからず——いわゆる「光景」とは、一歩の限の轄する所のあの一段の度数に就いて言う。木星がもしまた煞を帯びれば、善星はかえって悪を招くの由頭と為る。両星が三十度以内にて相遇い、中間にまた計都・水孛・金星・羅睺のそれらを隔断する無くば、一旦真に会合相逢すれば、すなわち無常の簿冊に上らんとす。歌訣に曰く:木星が「奪星」を帯びれば、寿命は便ち延續し難し。五福の中、独り「寿」のこの一項は最も牢靠ならず。もし紫気が再び同時に到来せば、天帝はすなわち詔を下し、なんぢの天年を吝惜し起こさん。

前関後鎖

日月二曜乃君后也,初不為害於人而關人之壽夭何歟。蓋日月命田之主受傷故也,若日月為身命之星當生,卻被羅計於緊關攔截掩其光彩,或關煞來犯或孛火土化惡羅計夾輔穿釣,有如此者,非惟日月受傷,而吾之身命亦受傷矣。至若太陽為身命田之主尤其緊切,蓋月是身若是惡星來釣,是壞其所生之主矣,豈不為南柯夢中人也。身命田星日月曜,兩個攔星占前後,限到中間進退難,任是神仙也難救。

太陽・太陰の両曜は譬えば君と后とす、もとより人を害せざるに、何ぞ能く人の寿夭を左右するや。それは日月が正しく命宮・田宅宮の主星で、一旦傷を受ければ、人はそれに随いて傷を受くるがゆえなり。假使に日月がもとより当生の身命の主星なりとも、しかして羅睺・計都に緊関の処にて攔截せられ、それらの光彩を遮掩せらるるか、あるいは関煞の前来して沖犯する有るか、あるいは水孛・火星・土星の化して悪気と為り、羅睺・計都と一左一右に夾輔し、位を隔てて相穿ち相釣する有れば。凡そこの類の情形有れば、単に日月の傷を受くるのみならず、我が身宮命宮もまた一併に傷を受く。太陽が身に身・命・田の三宮の主を兼ぬる時に至ってはいよいよ喫緊で、太陰が身を主り、もし悪星に釣住せらるれば、それはすなわち我を生ずるの主を壊すなり、あに南柯一夢の中の人と為らざらんや。歌訣に曰く:身宮・命宮・田宅宮の主星は正しく日月の両曜なり、偏に両顆の攔截の星が一前一後に関口を守住し、限運が中間に走り着けば、進退両難にして、たとえ神仙なりとも施救し難し。

剛星帯戦

剛星為壽主命主,當生遇剛星於緊關內,或望合相穿正照皆非吉兆,儻得煞星為命田之主,或帶奪受二星之克,或受害之所傷,限數還元假饒他吉穿戰受制,得志之時必死矣。剛星穿戰實難當,田命逢之怕受傷,他惡化讎年壽促,散財散福見閻王。

火・羅・計・孛の一類の剛星がもし寿元の主あるいは命主を充當し、本命がまた緊関の内にて剛星に遇上せば、然らば宮を隔てて相望するを論わず、相合・相穿あるいは当面の正照なりとも、皆吉兆にあらず。もしさらに煞星をして命宮・田宅宮の主星を為さしめ、あるいは主星が「奪星」を帯びて両星の夾剋を受け、あるいは害星に傷つけられれば、然らば限数が本位に回帰するの時、たとえ別に吉星の前来して相穿ち交戦し、凶勢を暫く壓し留むる有りとも、看似るに得志のあの一刻に至りて、人はかえって必ず死す。歌訣に曰く:剛星の相穿ち交戦するは実に当たり難し、田宅宮・命宮が遇上すれば傷を受くるを怕る。別の悪星が再び化して讐星と為れば、年寿は便ち促短せられ、銭財を散尽し福分を散尽して、終に閻王に見ゆ。

異宿相攻

異宿者即奪星也。火星行限怕孛星來克,金星限主忌羅?來傷,日月為限元怕羅計傷之,水星為限度忌土星克之。火星行限孛星來,金星行限羅?猜,日月二宿怕羅計,水星土曜兩崔嵬。

いわゆる「異宿」とは、すなわち前面の言う所の「奪星」、すなわち我を剋する星なり。火星が限を行るは、水孛の来たりて剋するを怕れ。金星が限主を作るは、羅睺・計都の来たりて傷つくるを忌む。太陽太陰が限元を作るは、羅睺・計都の損傷を怕る。水星が限度の主を作るは、土星の来たりて剋するを忌む。歌訣に曰く:火星が限を行る時は水孛が襲来し、金星が限を行る時は羅計が相猜い、日月の二宿は最も羅計を怕れ、水星と土曜とは両相崔嵬(対峙高圧)す。按ずるに:底本の「羅?」は両処ともに一字を缺き、依然として原様に照らして疑を存す。同段の散文「日月為限元怕羅計傷之」の行文と全書の通例に拠れば、缺くる所の字は当に「計」なるべく、すなわち「羅計」なり。

聚煞交戦

火孛計羅皆剛星也,若三剛五戰孛羅計乃三剛也,金木水火土是五戰也。使根基壯亦無益也,縱得氣木來救光彩,一出不復解救,又更詳其命如何。

火星・水孛・計都・羅睺は皆剛星に属す。いわゆる「三剛五戦」とは、「三剛」は水孛・羅睺・計都のこの三顆を指し、「五戦」は金・木・水・火・土の五星が互相交攻するを指す。この種の局面が一旦成形せば、たとえ本命の根基が雄厚なりとも事に済さず。たとえ紫気・木星の前来して解救するを得とも、光彩が一たび放ち出づれば再び収め帰り得られず、すなわち第二次の解救の機会無し。これの外また須らく本命の強弱厚薄が究竟如何を細看して、こそ定論を下し得。

衆煞反常

金星帶奪於緊關內,正度或鋒鋩交承之際,或火土兩煞星又為主限,而遇金孛羅兼老人遇於生旺,或少年遇於死絕,此等格局多主死。金星帶煞遇羅?,二煞相生奈例評,老幼反常還不利,閻王來召入蓬瀛,鋒鋩交承即剛星,交戰之際也,反常者老年行限遇生旺,少年行限遇死絕是也。

金星が「奪星」を帯びて緊関の内に落ち、恰も正度の上に在るか、あるいは正しく「鋒鋩交承」(剛星の彼此交鋒する)の際に当たるか。あるいはまた火・土の両顆の煞星がこの一歩の限の限主を為し、しかして金星・水孛・羅睺が一併に会して来る。さらに老年人の行限がかえって生旺の気に撞見し、少年人の行限がかえって死絶の気に撞見するを加うる——この類の格局は多く半ば死を主る。歌訣に曰く:金星が煞を帯びてまた羅計に遇い、両煞は相生し、常例に按るも竟に評断する由無し。老少は各々反常にして、終に利あらず、閻王は便ち来たりて人を召して蓬瀛(黄泉)に入れん。いわゆる「鋒鋩交承」とは、すなわち剛星の交戦する時。いわゆる「反常」とは、すなわち老年の行限がかえって生旺に遇い、少年の行限がかえって死絶に遇うなり。按ずるに:底本の「遇羅?」は一字を缺き、原様に照らして保留す。この句は「評」「瀛」の韻を叶え、缺くる所は疑わしく当に「星」と作すべし。

限入空関

限到當生所在煞上無星,主事兩旁三合之星亦復遼遠即為空限,若火羅計孛流戰於此限之正度,即為夢蝶之人矣。限入空關多煞神,星辰遼遠又無情,流年沖到招凶煞,定作南柯夢裡人。空關者限宮兩旁三合無星,惟怕流年火羅計孛戰鬥於本限度內亦死,須元守有刃的雄雌鋒廉等煞方驗。

行限が本命の煞星の居する所に走り着き、そこにしかして星辰の坐守無く、事を管する主星と両傍・三合の方位の上の星とがまた皆離れて甚だ遠ければ、これをすなわち「空限」と呼ぶ。この時もし火星・羅睺・計都・水孛が流年の勢を以てこの一歩の限の正度の上にて交戦せば、人はすなわち荘周の蝶を夢みて一たび去りて返らざるの輩と為る。歌訣に曰く:限が空関に入りて煞神偏に多く、星辰は疏逺にしてまた冷漠無情、流年が一たび沖すれば便ち凶煞を招来し、注定して南柯の夢裏の人を作す。いわゆる「空関」とは、限宮の両傍と三合宮とに皆星無きを指す。ただ流年の火・羅・計・孛が本限の度数の内にて交戦するを怕れ、同じく死を致す。ただしさらに本命がもとより来りて「陽刃」「的煞」「天雄」「雌雄」「剣鋒」「飛廉」のこれらの煞を守るを要し、こそ応験が准ならん。

太歳歌

此太歲者,本生年也,與流太歲兼看。最是凶神為太歲,須把宮辰相正配。相生相順福之基,相剋相刑真可畏。假如木德是宮神,最怕納音金剋制。一生福氣少精神,縱有發揮終進退。納音所屬即是歲星,與命主相生者吉,而相剋者凶。

ここに言う所の「太歳」は本人の生年を指し、須らく流年太歳と合わせ看るべし。凶神の裏頭に最も緊要なるはすなわち太歳で、推断する時は必ずそれを宮位の地支と正正に相配して看るを要す。太歳と宮神とが相生相順すれば、福気の根基なり。相剋相刑せば、それこそ真に畏るべし。譬えば宮神が木に属せば、すなわち最も納音の金に属するの前来して剋制するを怕れ、このごときの人は一生福気は振るわず精神は旺を欠き、たとえ一時の発揮有りとも、終に一歩を進めて二歩を退く。いわゆる歳星とは、すなわち生年の納音五行の属する所のあの顆の星:それが命主星と相生すれば便ち吉、相剋すれば便ち凶。

歲駕歲勳並歲貴,此星最忌入空亡,馬如空馬貴空貴,縱有前程不久長,若是崇勳圖此地,不能安享坐高堂,身空宜向門前立,須要年頭仔細詳。歲駕、祿勳、貴人、驛馬各宮主星怕落空亡。

「歳駕」(太歳の居する所の宮)・「歳勲」(禄勲)連ねて「歳貴」(貴人)、これらの数処は最も「空亡」に落ち入るを忌む。駅馬が空に落ちれば便ち「空馬」と為り、貴人が空に落ちれば便ち「空貴」と為り、たとえ一段の前程有りとも長久し得られず。もし勲業に凭りて此に立身せんと想うも、また高堂の顕位に坐り穩まる能わず。身宮が空に落ちる人は、ただ門前に立つに配するのみ、根基を安んずる能わず。これらの数宮が空に落つるや否やは、須らく流年の年頭より仔細細に推詳すべし。要するに「歳駕」「禄勲」「貴人」「駅馬」の各宮の主星は、皆空亡に落ち入るを怕る。

歲宿當權為惡毒,眾星各各俱降伏,他如克我我無權,一生寂寞多孤獨。我克他時他受制,手足傷殘並耳目,歲星宮主要比和,同室操戈皆不足。此言歲星與命主相生相剋比和之論,他指歲言我指命言。

歳星の値する所の宿度が一旦権に当たれば、性情は最も悪毒にして、衆星は皆それに向いて低頭降伏せねばならぬ。それがもし来たりて我を剋せば、我がこの一辺は便ち権柄と言う可きを毫も無く、一生冷落孤独なり。反って我が去りてそれを剋すれば、それは制を受くと雖も、また手足の傷残・耳目の損壊のこの類の事に応ずべし。要するに歳星と宮主星とは最も好しは五行が比和して彼此相安んずるなり。もし同室の戈を操ると変じれば、双方ともに好処を討ち得られず。この一段の講ずる所は正しく歳星と命主との間の相生・相剋・比和の三種の関係:文中の「他」は歳星を指し、「我」は命主を指す。

流年太歲怕當頭,中度逢之實可憂。口舌破財須迭見,更兼忌克惹閒愁。若還壓命兼臨限,更值凶神不死休,十二宮中皆可畏,惟有子午得優遊。此言太歲沖壓命限中度逢之尤凶,兼有忌曜剋星主死,惟子午二宮得免。

流年太歳は最も頭上に当たりて壓来するを怕れ、とりわけ本限の度数の正中にて撞上するは、実に憂うべし:口舌是非と破財とが接連して現出し、さらに「忌星」の来たりて剋するを加え、なお一堆の閑愁を惹上せんとす。もしそれがすでに命宮を壓してまた限宮に臨み、再び凶神に撞上せば、それは死に非ざれば休まず。十二宮のうちそれに遇上すれば皆畏るべく、ただ子・午の両宮のみ能く従容として事無し。末の数句の原注は帰結す:太歳が命宮・限宮を沖壓し、また恰も限度の正中にて相逢うは、最も凶険なり。もしさらに「忌曜」と剋星との相随う有れば、すなわち死亡を主る。独り子・午の二宮のみ以て幸免し得。

凶神惡煞如何看,須把宮神可參斷。如逢旺相必為凶,若遇長生多險難。休囚死絕禍尤遲,縱有災危應減半。歲星惡黨禍難逃,不憂侵命憂侵限。駕為太歲號尊君,命忌居前不足論。奴僕若臨終犯上,夫妻如遇奪夫權。兄弟臨之多凌辱,疾厄臨之貌不全。若是命身如坐駕,一生安享福長年。此言駕宮不宜坐,奴僕夫妻兄弟疾厄之地,又忌駕前泊命。

凶神悪煞はどう看るべきか。必ず落つる所の宮位の宮神と結合して一併に参断せねばならぬ。煞が旺相の気に逢えば、必ず凶を為す。長生の地に遇上すれば、また険難多し。休・囚・死・絶の郷に落ちれば、禍事の来るは遅緩にして、たとえ災危有りともまた減半すべし。歳星がもし悪星と結黨せば、禍はすなわち逃れ難く、しかもそれの命宮を侵犯するを憂うるを要せず、倒れてそれの限宮を侵犯するを憂うべし。「駕」は太歳の居する所の宮で、尊君と号さる、命宮は最も駕宮の前に泊るを忌む、この一層は細論するを消せず。駕がもし奴僕宮に落つれば、奴僕は終に上を犯す。夫妻宮に落ちれば、配偶は便ち夫権を奪い去る。兄弟宮に落ちれば、多く兄弟の凌辱を受く。疾厄宮に落ちれば、身貌は全からず。もし命宮・身宮が本身就是が駕の上に坐せば、かえって一生安享し、福沢は綿長なり。末の数句の原注は帰結す:駕宮は奴僕・夫妻・兄弟・疾厄のこれら数処に坐落するに宜しからず、また命宮の駕宮の前に安んぜらるるを忌む。

更說歲星元又元,駕星最喜居垣廟。平生多近貴人財,必有貴人扶左右。不宜破駕有非星,不喜臨朝逢客曜。少年及第取功名,駕中還有官星照。此言駕主居垣平生近貴獲財,不宜以星破駕,客曜臨朝,喜官星登駕。

再び歳星を言うに、其中にさらに一層のいよいよ根本の道理有り:駕星は最も本垣本廟・地を得勢を得るの処に居るを喜ぶ。このごときの人は平生多く能く貴人に親近し銭財を獲取し、身辺に必ず貴人の左右に扶持する有り。凶星の来たりて駕宮を沖破する有るべからず、また駕宮の朝に臨みて外来の客曜に撞上するを喜ばず。もし駕宮の中にさらに官星の照臨有れば、すなわち少年に及第し功名を博取するを主る。末の数句の原注は帰結す:駕宮の主が本垣に居れば、平生は貴に近づき財を得。別の星をして駕宮を破らしむるに宜しからず、また客曜の朝に臨むを宜しからず、最も喜ぶは官星の駕宮に登るなり。

歲星若是土為區,行限須當怕計都。縱使金神為命主,若逢餘曜亦焦枯。能奪土星又無氣,處事無權作懦夫。歲德為尊防洩氣,豈知所忌在餘奴。此言納音屬土限行遇計謂之洩氣,縱使金為命主不吉。

歳星がもし土に属せば(すなわち生年の納音が土に属す)、限を行る時はすなわち計都を提防すべし:計都は土の余気にして、同類は相泄す。たとえ命主が金星なりとも、四余の曜に遇上すれば同じく枯焦せんとす——土は金を生ずれば、土気が一たび泄せば、金もまた之に随いて養を失うがゆえなり。計都はすでに能く土星の力を奪い去り、土はまたもとより自ら気無く、このごときの人は事を辦ずるに権柄なく、ただ一個の懦夫を為し成るのみ。歳徳はもとより尊貴を以て自ら居り、最も防ぐを要するはすなわち泄気で、誰か知らんそれが真に忌む所は、竟に四余のこれら数個の「奴星」の身上に在るを。末の数句の原注は帰結す:納音が土に属する人は行限して計都に遇上すれば、「泄気」と呼ばる、たとえ金星を以て命主と為すとも、吉と算うを得ず。

論限附余

倒限之法亦難取用,有一般難星而一死一存,須看命躔何度,次論虛實時候。晝夜旺相休囚死絕,方可判之。如立命辰金為主,所怕者火羅,不死者何。必先問命度。如或躔亢度前面逢火羅,若是司令晝現必死,背時夜生亦不死,又如立命在辰土計為恩守於命宮。前面逢火羅甚者必死,或火羅稍弱決不可倒限,其餘宮分並依此例,又如限行空亡者死。此篇以命宮命度所喜所忌而論禍福,學者參看不可執滯。

倒限を推るの方法もまた運用し易からず:同じ一顆の「難星」に、人のそれに因りて死する有り、人のしかして安然無恙たる有り。これはすなわち須らく先ず命宮がいずれの宿の度の上に躔するを看て、再びこの顆の星が虚か実か・当時はいずれの時令かを論じ、昼夜と旺・相・休・囚・死・絶とを一併に権衡して、然る後にこそ判断し得。譬えば命が辰宮に立ちて金星を以て命主と為せば、怕るる所は火星と羅睺、何ぞ偏に人の死せざる有るや。必ず先ず命宮が何度に躔するを問わねばならぬ。假如に亢宿の度に躔し、前面にまた火羅に逢い、もし火羅が正しく令に当たりて白昼に顕現せば、それは必死なり。もしそれが時に背き勢を失い、また夜生の人なれば、死に至らず。再如命が辰宮に立ちて土星・計都を以て恩星と為し命宮を守れば、前面に火羅に逢着し、火羅の勢盛んなるは必ず死し、火羅の稍や弱きはすなわち倒限と断じ成らず。其余の各宮は皆この例に照らして推し、また限の空亡を行くもまた死を主る。この一篇は命宮・命度の各々の所喜所忌に就いて禍福を論ず、学者が参看するに拘泥死執すべからず。

一凡行限遇煞星須論金木水火土,分別緩急輕重。如以火為煞,望見生災。如以水為煞,過後為禍。如以金為煞,對度方凶,以土為煞,則緩而遲。以木為煞,則急而輕。蓋火未然而先煙,水既流而後溼,金正遇而後傷人,土之性緩、木之性柔故也。

凡そ行限が煞星に遇上すれば、皆それが金・木・水・火・土のいずれの行に属するを分清して、従って緩急軽重を定出すべし。火星を以て煞と為すは、遥遥と望見すればすでに災を生ず。水星を以て煞と為すは、それが過去した後にこそ禍を発す。金星を以て煞と為すは、その度に正対してこそ凶なり。土星を以て煞と為すは、来ることまた緩くまた遅し。木星を以て煞と為すは、急なりと雖も分量は軽し。道理は此に在り:火はまだ焼き起こらざるに先ず烟を冒すがゆえに、未だ至らずして先に応ず。水はすでに流れ過ぎて地こそ湿るがゆえに、過ぎた後にこそ応ず。金は正面に撞上してこそ人を傷つく。土の性子は遅緩、木の性子は柔和、ゆえに応験の快慢軽重は各々相同じからず。

其為災禍凶難亦以五行類推也,如以內言之火羅則心血燥熱痰痢等證,水孛則膀胱令溼白濁遺精等證,金星則腸癰痔漏等證,土計則脾胃噎塞等證,木氣則肝膽風眩等證,以外言之水則溺、火則焚、金則刃、土則壓、木則撲之類。

それらの主する所の災禍凶難も、同じく五行に按りて類推す。体内の病症より言えば:火星・羅睺は心血の燥熱・痰嗽下痢の一類を主る。水孛は膀胱の寒濕・白濁遺精の一類を主る。金星は腸癰・痔漏の一類を主る。土星・計都は脾胃の噎塞不通の一類を主る。木星・紫気は肝胆の風証・頭目の眩暈の一類を主る。体外の横禍より言えば:水は淹溺を主り、火は焚焼を主り、金は刀刃の傷を主り、土は傾壓掩埋を主り、木は撲跌打撃を主り、皆この一類なり。

一命坐弱宮,主星又低、行限又微,一見好星在前,卻不能勝其任而命即亡,蓋素貧賤而行乎貧賤,雖有富貴而不能享也。一命坐高強,主又高強,行限又好,一見凶惡之星在前而不能進,蓋素富貴行乎富貴,又遇貧賤則不能處也。

一種の命有りて、命宮が衰弱の宮に坐し、命主星がまた低陥し、行限もまた微弱にして、忽然として前頭に一顆の好星が現出せば、かえってこの份の福気を承受し得ず、人はすなわち死す。これは譬えば一向に貧賤の中に処る人がただ貧賤の路数に按りて活を過ごすのみ得るがごとく、たとえ富貴を面前に送るとも享用し得られず。別の一種の命は、命宮が高強の宮に坐し、命主星もまた高強、行限もまた好く、忽然として前頭に一顆の凶悪の星が現出せば、人は便ち再び一歩を進むを得られず。これは譬えば一向に富貴の中に処る人がただ富貴の路数に按りて活を過ごすのみ得るがごとく、一旦貧賤の境地に落ちれば、すなわち自己を安置し得られず。

一日生人自少至老,一見太陰在前謂之陽極陰生,決主人死,此乃不傳之妙,須帶刃煞方驗。一夜生人一向限行太陰,與陰星之限至老,一見太陽在前謂之陰極陽生,決主人亡。又如命躔房日,行限至張月度必死,蓋有月光而無日光故也。又如命躔心月行限至星日度必死。蓋有日光而無月光故也。須看有無惡星當關,方可以此斷之。

白天に生まれた人は、少年より一路老年まで皆陽星の限を行り、忽然として前面に太陰が現出せば、これを「陽極陰生」と呼び、人の死を主ると断ず。これは外に伝えざる訣竅なれど、ただしさらに限上に「陽刃」の一類の煞星を帯びてこそ准ならん。夜裏に生まれた人は、一向に行る所は太陰の限と諸陰星の限で、老年に至りて忽ち太陽が前に在るを見れば、これを「陰極陽生」と呼び、同じく人の亡ぶを主ると断ず。又如命宮が房宿に躔り(房宿は日に配す)、行限が張宿の度に走り着けば(張宿は月に配す)必ず死す、ただ月光を余して日光無きがゆえなり。命宮が心宿に躔り(心宿は月に配す)、行限が星宿の度に走り着けば(星宿は日に配す)必ず死す、ただ日光を余して月光無きがゆえなり。この一類の格局を断ずるは、さらに関口の上に悪星の把守する有無を看て、こそ断語を下し得。

一子上危月坐命限,行至卯房度本宮對照皆無星,有忽然死者。蓋日月晦明不同危月也。至卯日出之所正入陽剛之地,是為有他無我,兼以太陽惡弱倒限無疑。一午上星日坐命限至酉畢度,本宮對照無星有忽然而死者,蓋星為日、日至酉、酉為月出之所,亦有他無我兼太陰,惡弱倒限無疑。

人の命限が子宮の危宿に坐する有り(危宿は月に配す)、行限が卯宮の房宿の度に走り着き(房宿は日に配す)、本宮と対宮とに皆星無くば、便ち忽然として死去す。これは因って言うに、日と月とは一晦一明にもとより相同じからず:危宿は月に属し、卯位——太陽の昇起の処——に行き着けば、正しく純陽剛健の地に踏み入りて、「有他無我」(ただ対方の気を余して自己の気無し)を成す。さらに太陽の本身が悪弱なれば、倒限は必然なり。また人の命限が午宮の星宿に坐する有り(星宿は日に配す)、酉宮の畢宿の度に行き着き(畢宿は月に配す)、本宮と対宮ともに星無ければ、同じく忽然として死去す。これは因って言うに、星宿は日に属し、日が酉に行くは、しかして酉は正しく月亮の昇起の処で、また「有他無我」を成し、また太陰の悪弱を兼ぬれば、倒限は同じく疑いなし。

一有人命身好初年行限不佳,未免奔波辛苦無成人,皆以貧賤視之,一旦行限好、平地發跡立名利,故舜起側微傅說起於版築不可不察。一元守之星固好,又恐流年之星為患,如限主惡弱、流年星又凶,則亦能死人。若限主健旺,只是流年為禍,必候星出方好。經云:元守雖然無咎,尤恐流曜為殃。一行限須要限元得援,故經云:得援高強,失援孤弱。限主失躔,莫不卑微。

人の身宮命宮がもとより甚だ好き有りて、ただ早年の行限が佳ならず、奔波辛苦・一事無成を免れず、旁人は皆貧賤を以て彼を看待す。行限が一たび転好するを待てば、便ち平地に発跡し、名利を立起す。ゆえに虞舜は寒微に出身して終に天子と為り、傅説はもとより版筑の間にて苦役を為して終に殷相と為る(《尚書・説命》を見よ)、この一層は細察せざるべからず。本命のもとより来りて命を守る星は固より好きを要すれど、さらに流年の星の来たりて作祟するを怕る:假如に限主星が悪弱にして、流年星がまた凶なれば、一様に能く人を死に致し得。もし限主星が健旺にして、ただ流年が禍を作すのみならば、それはこの顆の流年凶星が走り過ぐるを待ってこそ転好す。経書の上に曰く:もとより来りて命を守るの星は過錯無しと雖も、なお流年の曜の殃と為るを怕る。行限はさらに限元の援助を得るを要す、ゆえに経書の上にまた曰く:援助を得るは高強にして、援助を失うは孤弱なり。限主星がもし本躔の位を失せば、卑微ならざる無し。

一有人命不好而享用者,不當有妻子而有妻子者何以言之。或有父母在,倚恃父母福廕故安享受用。父母一歿便破敗不當,有妻子而不能受妻子之奉,至於死亡而後已,一有妻子在前而命無妻子,未至終身妻子俱亡,伶仃半世,孤寡至老,皆初年限路稍通。因主其一時之榮,及至末年限路一弱,氣運不佳皆非所有,世人常有此格善談星者方能悟於此。

人の命がもとより好からずして照様に享用する有り、理に按れば妻子有るべからざるにして偏偏として妻子俱に全きは、これは何の縁故ぞ。多く半ば父母がなお在りて、父母の福蔭に仗りてこそ安享し受用し得。父母が一たび去世すれば便ち破敗し下り、もとより妻子有るべからず、たとえ有りとも妻子の奉養を享くるに及ばず、身の死するに至るまで方に休む。また人の先前に妻子俱に在りて、しかして命中にもとより妻無く子無く、終老に至らずして妻子が皆亡故し、孤零零として半世を過ごし、鰥寡して老いたる有り。これらは皆早年のあの一段の限路が稍稍通順して、一時の栄景を撑起したるに因る。晚年に至りて限路が一たび弱くなり、気運は佳ならず、従前の擁有せしは便ち皆もはや彼に属せず。世上に常にこの種の格局有り、ただ星命を善談する人のみここに於て悟透し得。

一人命合主有疾而少年未見,乃是未曾遇煞星行限故不發也。一行煞地又見煞星高強,決是重疾癆瘵,有中年患目疾者由此。一看生平行限如何,如人一生命好身吉,若行限不好卻不能發福,論之蓋命好不如限好,如身命好行限又好方是好命,蓋命為魂、身為魄、限為血氣,三者須要相扶,譬如人之一身。血氣稍滯則血不流,故為寒熱相攻,瘡毒並行,風邪客氣,得以侵之,若血氣和暢,其身既壯,安得有病也。

人の命裏に本当に病有るべきにして、少年の時に発作を見ざる有り、それは因って行限がまだかつて煞星に撞上せず、病根が未だ引動せられざるがゆえなり。一旦煞地に行き着き、また煞星の気勢が高強なるを見れば、必ず重病を生じて癆瘵(久咳虚損の症)を患う。中年にして忽然として眼病を害するも、根由もまたここに在り。命を看るにまた一生の限路の走勢を通看すべし:人の本命が好く身宮が吉なりとも、もし行限が好からざれば、照様に福を発し得られず、好命もまたただ空しく放置せらるるのみ。これに就いて論ずれば、命の好きは限の好きに如かず。身命が好く行限もまた好くば、こそ真の好命と算う。命宮は魂、身宮は魄、限運は血気にして、三者は須らく互相扶持せねばならず、譬えば人の一身のごとく:血気が稍や壅滞すれば、血はすなわち流れ暢からず、ここにおいて寒熱は交攻し瘡毒は併発し、風邪客気は皆虚に乗じて入る。もし血気が調和し暢達せば、身体は壮健にして、どこにか病有らんや。

一行限須要嚮明不背方吉,何謂嚮明,夜生人見火金月當限,日生人見日木土火氣當限,皆謂嚮明發福可期。如日生人不見日木土星又獨見火金月照限,兼行的劫刃鋒廉耗空亡等煞之上,未可以吉許之也。

行限は必ず「向明」にして「背時」ならざるをこそ吉と算う。何をか向明と呼ぶ。夜裏に生まれた人は、限上に当値するは火星・金星・太陰(皆夜生の宜しき所の陰星に属す)。白天に生まれた人は、限上に当値するは太陽・木星・土星・火星・紫気(皆昼生の宜しき所の陽星に属す)——これらは皆向明と呼ばれ、福を発するは指望し得。假如に白天に生まれた人が限上に並びに太陽・木星・土星を見ず、かえってただ火星・金星・太陰の来たりて限を照るを見、同時にまた「的煞」「劫煞」「陽刃」「剣鋒」「飛廉」「大耗」「空亡」のこれらの煞星の上に走れば、それは彼を吉と許す能わず。

一凡大小二限以生日後交神煞祿貴,以冬夏日交命宮行度,從本生命度行起。一春月生人命限連有土孛金水太陰氣計謂之雲雨不解,淋漓花果,觸目愁景,主退敗可畏。一四五月間雖然得雨,然亦不可連接,行限見前項星辰為久霖不晴皆主冷退,愁悶生意蕭然。如有此格日火行限謂之久雨逢晴,伸眉舒目人物欣快,必主驟然大發。

凡そ大限小限を起こすは、皆生日の後に於て神煞と禄・貴の諸星を交換し、冬至・夏至の前後に按りて命宮の行度を交換し、本人の出生時の命度より起算す。春月に生まれた人は、命限の上に接連して土星・水孛・金星・水星・太陰・紫気・計都のこれら陰濕の星に遇うを、「雲雨不解」と呼ぶ:花果は雨水に打たれて淋漓零落し、眼に満つるは皆愁人の景象、退敗を主りて甚だ畏るべし。四五月の間は雨氷を得べしと雖も、また連綿不断なるに宜しからず、行限がもし上述のそれらの星を見れば、すなわち久雨不晴を成し、皆冷落退敗・愁悶として舒び難く・生計の蕭条を主る。もしこのごときの格局の裏に忽然として太陽・火星の限に行き着けば、便ち「久雨逢晴」と呼ばれ、眉頭は舒展し耳目は一新し、人と物とが皆歓快し起こり、必ず驟然の大発を主る。

一秋月生人連有風雨星行限,主霖雨傷稼。一冬月生人連有此者謂之雨雪載途,皆非好格,冷落寂寞不言可知。所以晴雨之星要有相間,行限得晴雨停勻,生意順快。凡土孛氣計會日皆謂黑雲暗日主大貧寒。

秋月に生まれた人は、行限が接連して風雨の一類の星に遇上せば、連綿の霖雨が庄稼を損傷するを主る。冬月に生まれた人が接連してこれらの星に遇上するを、「雨雪載途」と呼び、皆好い格局にあらず、冷落寂寞は言うを消せず。ゆえに晴を主ると雨を主るとの星は彼此相間するを要し、行限が晴雨の勻停を得てこそ、生計は順暢暢快なり。凡そ土星・水孛・紫気・計都が太陽に会合するを、皆「黑雲暗日」と呼び、極大の貧寒を主る。

五六月生人火日行限卻在巳午謂之旱魃南離、生意焦枯,如游年土孛水計到晦掩其光,反主一發。過了游年又主禍依然。是以兩限俱是火日亦曰:久晴不雨萬物鑠落。如忽行一星計孛金水太陰氣星,則云興雨降,物苗甦醒,勃然發達可知。

五六月に生まれた人は、行限の走る所が太陽・火星で、位置がまた巳・午の火郷に在るを、「旱魃南離」と呼び、生機は烤られて焦枯す。この時もし流年の土星・水孛・水星・計都が到来して、日光を遮暗せば、かえって一場の発達を主る。この流年が過ぐるを待てば、禍患は依然として旧に照らす。ゆえに大小の両限が同じく太陽火星のは、また一句を言いて「久晴不雨、万物鑠落」とす。もし忽然として水星・計都・水孛・金星・太陰・紫気のこれらの星に行き着けば、便ち雲起り雨落ちて、禾苗草木は一斉に甦醒し、勃然の発達は以て預見し得。

一凡行風雨星而逢日在戌,或行限在戌,三合對照則云收雨過,落照餘暉,遇此格者主晚年發達。一冬月水羅會謂之和風解凍,寒林生春,火會土謂之寒谷回春,皆主發越。一春木宜火日怕孛計,如木會日可謂蒸烘,如火會日則春入園林,妝綴紅紫,孛計到風僝雨僽反主貧夭。一秋天月居水宿見金謂寒潭浸月,大寒節邊未免清秀而貧薄。

凡そ風雨の一類の星に行き着きて、しかして太陽が恰も戌宮に在るか、あるいは行限が本身就是が戌宮に在りて、さらに三合の方位の来たりて対照する有れば、それはすなわち雲収め雨歇き夕陽が返照するの景象で、この種の格局に遇う人は晚年の発達を主る。冬月の裏に水星と羅睺とが相会するを、「和風解凍」と呼び、寒林は重新たに春に回る。火星が土星に会合するを、「寒谷回春」と呼び、皆発達顕揚を主る。春天は木旺にして、火星・太陽を見るに宜しく、水孛・計都を見るを怕る:木星が太陽に会すれば「蒸烘」と称し得、火星が太陽に会すれば則ち春の園林に入るがごとく、処処に紅紫の花色を点綴す。もし水孛・計都が到来せば、便ち風吹雨打・摧折不堪を成し、かえって貧賤夭折を主る。秋天に太陰が水に属する宿度に居りてまた金星を見るを、「寒潭浸月」と呼び、大寒の時節に臨みて生まれたるは、人は清秀なりと雖も福分の寒薄なるを免れず。

一凡七政星為身主命、主壽、主限、主所泊躔宿最怕劃破多死,化凶亦然,占煞刃尤甚。在後劃破尤輕,在前劃破尤重,假如限行木宿怕金同躔行,火宿怕水同躔行,土宿怕木同躔行,金宿怕火同躔行,水宿怕土同躔行,月宿怕羅計行日宿畏木羅計孛。又如限行木宿遇金,春月劃脈不斷,行火宿遇水、夏生劃脈不斷。金值火宿秋生無害,行水宿遇土冬月反好,四季之土遇木何妨最須詳辯劃法至要。

凡そ七政の星が身主・命主・寿主・限主を充當する時、それらの停泊する所のあの一宿度は最も「划破」(他星が横穿してその気脈を截断する)せらるるを怕れ、一たび划破せられれば多く死を主る。星曜が凶気を化出するも同様で、もしさらに煞星・「陽刃」を占めばいよいよ厉害なり。划破が星の後方に発生するはなお輕く、前方に発生すればすなわち重し。譬えば限が木属の宿を行るは、金星の同躔して行るを怕れ。火宿を行るは水星の同躔を怕れ。土宿を行るは木星の同躔を怕れ。金宿を行るは火星の同躔を怕れ。水宿を行るは土星の同躔を怕れ。月に属する宿を行るは羅睺・計都の同行を怕れ。日に属する宿を行るは則ち木星・羅睺・計都・水孛を畏む。ただしまた例外有り:限が木宿を行りて金星に遇い、もし春月に在れば、木気は正しく旺にして脈絡は划れども断たず。火宿を行りて水星に遇い、もし夏生なれば、同じく划れども断たず。金星が火宿に値して人が秋に生まれば、害無し。水宿を行りて土星に遇いて人が冬に生まれば、かえって好事なり。辰戌丑未の四季月の土が木に遇上するも、また妨げなし。この套の「划」の法は最も仔細に分辨するを要し、極めて緊要の関節なり。

流年論

流年禍福,必從當生禍福為準,以立命宮為定,方判吉凶,且如一般行限、一般流年。星辰到而禍福並不同者何也,必須先看身命限度、當生有無吉凶星守照,方可言之,如立命子、行限寅,當生難守於大限、流年,難星亦到甚者死,輕者病。

流年の禍福は、必ず本命のもとより有る禍福を以て准と為し、立つる所の命宮を以て定盤と為し、然る後にこそ吉凶を判ず。譬えば両人が行るは同一歩の限、遇うは同一個の流年、星辰は照様に位に到るも、禍福は大いに相同じからず、これは何の縁故ぞ。必ず先ず身宮・命宮と限度の上に、本命にもとより吉星凶星の守照有るや無きを看て、こそ口を開き得。譬えば命が子宮に立ち行限が寅に在り、本命の「難星」がもとより大限の位に守り、流年の難星がまた照様に到来せば、重ければすなわち死し、軽くとも病を生ずべし。

如有天官符、地官符干涉田財命限則有官刑,輕重一般斷之,有喪門、白虎守命限,則有孝服。如當生無難星到,流年有難星到命限者有禍,或者當生有一恩照則吉,餘仿此。切不可一例以火羅計孛為凶星,以木氣金水土為善星。

もし「天官符」「地官符」が田宅・財帛と命宮・限宮とに牽渉する有れば、すなわち官司刑罰有り、軽重もまたこの路数に照らして判断す。「喪門」「白虎」が命限を守る有れば、すなわち孝服の事有り。假如に本命にもとより難星無く、ただ流年の難星が命限に臨到せば、それもまた禍有り。もし本命に別に一顆の「恩星」の照る有れば、かえって吉なり。其余は以てこれに照らして類推し得。切に一概に火星・羅睺・計都・水孛を皆凶星と當し、木星・紫気・金星・水星・土星を皆善星と當するべからず——恩難は人に因りて定まるなり。

又如立命於子,木氣為難、火羅為恩,若火羅照命限,未可以為凶,乃恩星也,必得意。遇紅鸞天喜有喜,並陽刃、亡劫、空亡、太歲亦不降福。如逢流孛、難星到,火羅亦到,是他星反激起火羅之怒,不能降福矣。

譬えば命が子宮に立ちて、水が旺にして権に当たれば、木星と紫気とはかえって「難星」を成し、火星と羅睺とはかえって「恩星」を成す。この時火羅が命宮限宮に照り到れば、凶と断ずべからず、それらは正しく恩星なれば、必ず得意称心す。再び「紅鸞」「天喜」に遇えば便ち喜慶の事有り。ただしもし同時に「陽刃」「亡神」「劫煞」「空亡」「太歳」を併せば、恩星もまた福を降し得られず。又如流年の水孛と難星とが一併に到来し、火羅もまた到れば、それはすなわち別の星がかえって火羅の怒気を激起したるで、同じく福を降し得られず。

又如木氣是流年,難星到命限,或是對合必主不寧,亦須看當生星得地否。更看流年限到何度,如是限到難度當生難星明健必主重險,如限到恩度當生難柔弱流年難星來而禍輕矣。更可詳細分別病訟孝服等事,如逢歲破、大耗、亡劫、天地官符必訟,若流年喪門、白虎、天哭、弔客輕則外孝、重則親喪,如擎遊、病符、死符、披頭、血刃有病重,輕生死,依當生限度上定之。

再如木星・紫気が正しくこの一年の難星なれば、それらが命宮限宮に臨到するか、あるいは対宮より来たりて合すれば、必ず安寧を得ざるを主る。ただしさらに本命のもとより有る星が地を得るや否やを看るを要す。さらに流年の行限がいずれの度に落つるを看るべし:もし限が難星の度に落ち、しかして本命の難星がまた明亮健旺なれば、必ず重大の凶険を主る。もし限が恩星の度に落ち、本命の難星がもとより柔弱なれば、然らば流年の難星は来ると雖も、禍もまた軽し。これの外また細かに疾病・訟事・孝服などの類を分かち得:「歳破」「大耗」「亡神」「劫煞」および天地の二「官符」に遇えば、必ず官司有り。流年に「喪門」「白虎」「天哭」「吊客」に遇えば、軽ければ則ち外親に服喪し、重ければ至親を喪う。「擎天」「游奕」「病符」「死符」「披頭」「血刃」に遇えば、則ち病患有り、重ければ生死に関わり、軽ければ小恙に過ぎず——これらは皆本命の限度の上に落ち着きて定奪すべし。

但是凶難守照命宮則禍輕,臨照限宮則禍重,吉凶亦然。所緊要者太歲有太歲守命限、一年平安而有喜事,有太歲守命限而一年凶災迭出,或孝服重重,止從納音生克與命宮限度有情無情沖守,有偏有正,正則必禍,偏則無妨。

凡そ凶星・難星が命宮を守照するは、禍はなお輕し。限宮に臨照するは、禍はすなわち重し。吉星の応験もまたこの道理なり。最も喫緊なるは太歳:同じく太歳が命宮限宮を守るに、人の一年平安にしてしかも喜慶有る有り、人の一年凶災接連不断・孝服重々たる有り。分別はただ納音と命主との生剋関係、およびそれと命宮・限度との間が有情か無情か・沖か守かに在り、また「偏」と「正」との両種の落法を分かつ:正正として相臨するは必ず禍を発し、偏側として相臨するはすなわち妨げなし。

更於當生星辰上沖並吉凶以斷之,便從太歲上數起。一太歲、二天空、三喪門、四勾神、五官符、六死符、七歲破、八暴敗、九白虎、十天德、十一吊客、十二病符,從命限所臨之地,流年星辰吉凶以定禍福。

さらに本命のもとより有る星辰の上に於て、流年の沖併する吉凶を看て断語を下すべく、その法は便ち太歳の在る所の宮より順に数え起こす:第一位は「太歳」、第二位は「天空」、第三位は「喪門」、第四位は「勾神」、第五位は「官符」、第六位は「死符」、第七位は「歳破」、第八位は「暴敗」、第九位は「白虎」、第十位は「天徳」、第十一位は「吊客」、第十二位は「病符」なり。かくして数え下れば、「喪門」はすなわち太歳の前の二辰に在り、「歳破」は正しく太歳の対沖の位に在り、「吊客」は太歳の後の二辰に在り。然る後に命宮・限宮がこの十二神のいずれの格に落つるを看て、再び流年星辰の吉凶に合せば、禍福はすなわち定まる。

火羅頭見計孛上主尾見木氣同時皆主末關之事,全在太歲神煞上取用。流年論者乃諸家之論,非果老之義也。姑並存之。亡神即天官符,年符即地官符,星煞躔在正垣為正也。躔在偏垣為偏也,故正者怕太歲沖填,而偏者無妨。

火星・羅睺が限の開頭に現出し、計都・水孛が限の中段に壓し、木星・紫気が限の末尾に現出し、これらの同時に併見するは、皆一歩の限の末関の上の事に応ず、取用の関鍵は全く太歳と諸神煞との上に在り。以上の流年を講ずるこの一套は、各家の説法で、並びに張果老の一派の本義にあらず、姑らく一併に保存して備考に留す。「亡神」はすなわち「天官符」、「年符」はすなわち「地官符」なり。星煞が本垣の正位に躔するを「正」と呼び、偏側の垣に躔するを「偏」と呼ぶ。ゆえに「正」に落つるは太歳の来たりて沖し、来たりて填實するを怕れ、「偏」に落つるはすなわち妨げなし。

流年都天賦

命為本、限為末,定一世之榮枯,星移度煞移宮決流年之休咎,太歲乃諸神之統領,月將為眾煞之樞機,月建並煞臨身無吉曜必遭橫攪。太歲趕煞入局遇惡曜定入泉鄉。喪門、白虎哭聲騰,血刃、官符公訟起,擎天游奕照身命,則陡頓生災,豹尾、黃幡臨限程則纏綿有病,大耗並計孛火羅於帝座,家破人離。

命宮は根本、限運は枝末で、両者を合わせ看てこそ一生の榮枯を定め得。星辰が度を移り煞神が宮を移れば、こそ一年の休咎を決し得。流年太歳は衆神の統領、月将(太陽が每月に臨む所の次)は衆煞の枢機なり。流月の月建が煞星を帯びて身宮に臨到せば、もし吉曜の相救無くば、必ず横来の攪擾を遭う。太歳が煞星を駆逐して局に入り、また悪曜に撞上せば、それは注定して黄泉に入る。「喪門」「白虎」が到れば、哭声は便ち騰起す。「血刃」「官符」が到れば、官司は便ち興起す。「擎天」「游奕」が身命を照れば、災禍はすなわち陡然として発作す。「豹尾」「黄幡」(生年の三合墓庫およびその沖位より起こる)が限程に臨到せば、則ち病痛は纏綿す。「大耗」がさらに計都・水孛・火星・羅睺を合して帝座の尊位に壓せば、それは家破人離の象なり。

紅鸞遇木金氣水於限程則財豐祿厚,催官星至須知恩命之榮,食祿星臨乃見文書之喜,添人進口。天喜便遇吉星足祿多財,三煞不臨財位,紅鸞乃非吉曜,天喜亦是凶神,須看交併何如,方定災祥奚,若遇吉則為吉斷,逢凶須作凶看,天蠱為血光之神,白虎乃重喪之煞,紅鸞照命有喜可消膿血之災。

「紅鸞」(生年の地支に由りて卯より子を起こり逆数して得)が限程の上にて木星・金星・紫気・水星に遇着せば、財豊かに禄厚きを主る。「催官星」が到来せば、便ち恩命の身に加わるの榮有り。「食禄星」が位に臨めば、便ち文書の喜を見、さらに丁を添え口を進む。「天喜」(紅鸞の対沖の位)がもし再び吉星に遇えば、また禄足り財多きを主る。緊要なるは「三煞」が財帛宮に臨到すべからざるなり。実は「紅鸞」の本身は並びに純吉の曜にあらず、「天喜」はもとよりまた凶神と算え、須らくそれらが何の星と交會併臨するを看て、こそ災祥を定出し得:吉星に遇えばすなわち吉と作して断じ、凶星に逢えばすなわち凶と作して看るを得。「天蠱」は血光を主る神、「白虎」は重喪を主る煞、しかして「紅鸞」の命を照るは喜慶の気有りて、かえって膿血の災を化消し得。

大煞臨身無病必招刑憲之禍,木氣須為吉曜,土命之人則以為災,水孛本是凶星,木命之人反能招福。水孛主腎部疾嗽失脫破財,火羅主心腹血光是非致訟,欲知陰人齟齬,金孛照命值官符,如逢高貴提攜木氣臨身逢天喜,財逢劫煞須防盜賊之侵。

「大煞」が身宮に臨到せば、病を生ぜずとも必ず刑獄の禍を招く。木星・紫気は本当に吉曜と算うべきに、しかして土命の人に対してはかえって災殃を成す(木は土を剋す)。水孛はもとより凶星にして、木命の人に対してはかえって福を招き得(水は木を生ず)——吉凶はもとより人に随いて定まるなり。水孛は腎経の病・咳嗽および失脱破財を主る。火星・羅睺は心腹の疾・血光是非を以て官司に惹上するに至るを主る。女眷と齟齬を生ずるや否やを知らんと欲せば、すなわち金星・水孛の命を照りてまた「官符」に値するを看る。貴人の提擕を得るや否やを看らんと欲せば、すなわち木星・紫気の身に臨みてまた「天喜」に逢うを看る。財帛宮の上にて「劫煞」(生年の三合局の長生前の一位より起こる)に遇着せば、須らく盗賊の来侵を防ぐべし。

田值官符未免戶爭之撓,擎天莫臨妻子之位,骨肉相刑官符怕到兄弟之宮,訟庭爭理,死符、病符當命限切忌浮災。大煞、劫煞臨田財須防暗損,凶攢煞聚九死一生之年。煞值星扶二滿三平之歲,馬到遷移逢紫氣千里稱心,祿臨主限照金星四時進喜,血刃傷財破蕩,六害克子防妻,咸池並限鬧林中,三煞沖身泉路口。

田宅宮が「官符」に値せば、田産戸籍の争の攪擾有るを免れず。「擎天」は妻妾子女の位に臨到すべからず、さもなくば骨肉相刑す。「官符」もまた兄弟宮に落つるを怕れ、それは公堂の上に鬧り到りて理を争わんとす。「死符」「病符」が命宮限宮に当たれば、切に無端と来るの浮災を提防すべし。「大煞」「劫煞」が田宅・財帛に臨到せば、暗中の虧損を防ぐを要す。衆凶が攒聚し群煞が併臨すれば、すなわち九死一生の年頭なり。煞星は値すと雖も別に吉星の扶助有れば、不過に十分の裏に二分の円満・三分の平順の年成なり。「駅馬」が遷移宮に行き着きてまた紫気に逢えば、門を出でて千里に称心す。「禄」が限主に臨みてまた金星の照臨有れば、一年四季に皆喜を進む。「血刃」は財を傷つけ破蕩するを主り、「六害」は子を剋し妻を防ぐを主る。「咸池」(生年の三合局の沐浴位より起こる)が限中に併入せば、花丛林下に喧鬧するの桃色の事なり。「三煞」が身宮に沖当すれば、それはすなわち黄泉の路口なり。

弔客主門庭之孝,血刃主瘡疾之災,黃幡怕與火羅並、囚中致死。豹尾只宜木金救險處生祥,凶星得用進權名,惡煞攻身防險厄棄人間事,歲君趕煞並限入喪門,從地下游歲君攢凶並,命臨三煞所喜者左助右救,所忌者後逼前空,更加闌干之凶。必定斷幽冥之禍。

「吊客」は家門に喪孝有るを主り、「血刃」は瘡瘍疾患の災を主る。「黄幡」は最も火星・羅睺と一処に併せらるるを怕れ、囚繋の中に於て死を致さん。「豹尾」はただ木星・金星の来救有るに宜しく、こそ険処に於て祥を生ぜしめ得。凶星がもし能く我に用いられれば、かえって権を進め名を得。悪煞が身を攻めば、すなわち険厄を提防すべく、甚だしくは手を撒きて人寰を去らん。太歳が煞星を駆逐して限中に併入して「喪門」に落ち入れば、人はすなわち地下に往きて游がんとす。太歳が再び衆凶を一処に攒聚し、命宮がまた「三煞」に臨めば、この時の喜ぶ所は左に幇扶・右に救應有ること、忌む所は後に逼迫・前は空亡なり、もしさらに「闌干」の凶を添えば、それは必ず幽冥の禍と断作せんとす。

驟加官職天喜照限福星臨,橫進資財官祿臨身凶曜退,勾絞四時多撓交爭不明,劫亡日日為災迍邅莫免,更忌星躔留退尤防煞反,攻神攢凶須作夢中人,聚惡乃為泉下客,有救則吉、無救則凶,若參較乎災祥,宜酌量乎輕重,僅見斯文秘之為寶。

忽然として官を加え職を晋むるは、「天喜」が限宮を照りて福星がまた臨むなり。意外の進項して財を発するは、官禄の星が身に臨みて凶曜が退避するなり。「勾」「絞」の二煞(生年の地支の前三位・後三位より起こる)は一年四季に攪擾して休まず、糾纏争執して不明不白なり。「劫煞」「亡神」は日日災を為し、困頓蹭蹬して倖免し難し。さらに忌むべきは星曜の留守逆行で、とりわけ須らく煞星の回頭して反攻するを提防すべし。攻身の神が再び衆凶を攒聚せば、人はすなわち夢中の人と為る。悪星が聚斉すれば、便ち泉下の客なり。要するに救有れば便ち吉、救無ければ便ち凶。もし災祥を参較せんと欲せば、さらに軽重を斟酌すべし——この篇の文字は見ること難きを得、当に珍秘として宝と為すべし。

臨行歌・附余

命身:第一命宮要推尋,第二身宮要清切,值難忌囚總非良,殿駕貴勳為貴格。命度歌:命度真要訣,先看太陽何度入,命宮三十六有奇,闊狹淺深隨度立。身度歌:身度真要訣,命宮更緩身猶急,二十七日一周天,行度有乎遲與疾。

命身を論ず:第一に命宮を推尋し、第二に身宮を看清切にするを要す。命身がもし「難星」「忌星」「囚星」に値せば、總じて好い事にあらず。能く殿に升り・太太歳の駕に坐し・貴人と禄勲とに臨むを得てこそ、貴格と算う。命度を論ず:命度の真要訣は、先ず太陽がいずれの度の上に入るを看るに在り。命宮は天の三十六度余を占め、宮界の寛窄深浅は皆度数に随いて定まる。身度を論ず:身度の真要訣は、身宮が命宮よりいよいよ急切なるに在り——命宮は推移するは慢く、身宮はしかし快し、身宮は月に随いて行れば、月亮は二十七日出でて天を一周り、行度は本身になお遅有り疾有り、須らく一併に推算すべし。

限度歌:限度真要訣,當看當生中氣節,限宮遲速有真機,休泥古人貌宮十。吉曜歌:吉曜真要訣,如子遇母有成立,囚星有用不為囚,祿主有傷何所益。害曜歌:害曜真要訣,主若逢之如遇賊,四正縱橫不見他,不是官人也富實。

限度を論ず:限度の真要訣は、当に出生時の値する所の中気と節気とを看るべし。限宮の推行の快慢は自ずから真機の在る有り、古人の「相貌宮は十度を作す」の旧説を死守する莫れ。吉曜を論ず:吉曜の真要訣は、それと命主との関係が児子の母親に遇うがごとく、母気の滋養を得てこそ立起り得。「囚星」がもし用場に派し得れば、すなわち再び囚星と當して看る能わず。禄主が一旦傷を受ければ、たとえ別の好処有りとも益無し。害曜を論ず:害曜の真要訣は、命主が一旦それに遇上すれば強盗に撞見するがごとし。反って、もし四正の位にて縦横に看るも皆害曜を見ざれば、この人は官を為さずとも殷実の家なり。

值難歌:值難真要訣,身命遇之真抑鬱,十二宮中總非良,此其所以為難值。祿馬:貴者祿馬有相得,富者財星入財帛,貧窮主疾坐天涯,凶賤煞星居疾厄。四餘七政:四星七政各居臨,細與諸公說端的,元守星辰與流年,加合之中細推測。

値難を論ず:値難の真要訣は、身宮命宮が一たび難星に遇えば抑鬱不振と為るに在り。難星が十二宮のいずれか一宮に落つるも皆好と算えず、これは正しくそれが「難」と呼ばるる所以の縁故なり。禄馬を論ず:顕貴の人は、「禄」と「駅馬」とが彼此相得するなり。富有の人は、財星が財帛宮に落ち進むなり。貧窮の人は、命主と疾厄の星とが天涯に遥坐するなり。凶険下賤の人は、煞星が疾厄宮を占住するなり。四余七政を論ず:羅・計・気・孛の四余と日月五星の七政とが各々の居する所臨する所を、細々に明白に言うべし。本命のもとより来りて宮を守る星辰と流年にて行来する星辰とを、皆彼此の加臨會合の中に於て仔細に推測すべし。

金垣火殿:金居辰酉為入垣,渾入火星必焚滅,火星最怕水同行,喜躔室觜兼尾翼。水殿木殿:水又最怕土同行,最喜參箕與軫壁,木星亥寅好斗奎,若遇金星必摧折。土得位:土得辰戌丑未宮,木星若見難培植。

金垣と火殿:金星は辰・酉の二宮に居りて入垣して地を得たと算え、もし火星の混雑して進入する有れば、金は必ず火に焼熔せらる。火星の自身は最も水星の同行して相剋するを怕れ、それは室・觜・尾・翼のこれら数宿の上に躔するを喜ぶ。水殿と木殿:水星もまた最も土星の同行するを怕れ(土は水を剋す)、最も参・箕・軫・壁の数宿に躔するを喜ぶ。木星は亥・寅の二宮にて地を得、斗宿と奎宿とに躔するを喜び、もし金星に遇えば必ず摧折せらる(金は木を剋す)。土の位を得る:土星は辰・戌・丑・未の四墓の宮を得てこそ位を得たと算え、もし木星の前来するを見れば(木は土を剋す)、便ち培植生發し難し。

日朔羅、月望計:太陽朔日怕羅?,不惟人禍日猶蝕,月望逢計又可知,獨愛酉張心危畢。氣孛命、羅計命:氣星入命道家流,孛星守命多機密,羅計若在命中居,為人慷慨真英傑。

朔日の日は羅を怕れ、望日の月は計を怕る:太陽は朔日に最も羅睺を怕れ、単に人事の上に禍有るのみならず、太陽の自身をも食せられんとす。太陰は望日に計都に逢着せば、道理は同じく知るべし(古人は羅計の交食を以て日月食を解釋す)。日月は独り酉宮および張・心・危・畢のこれら数宿を喜愛す。紫気が命を守ると羅計が命を守る:紫気が命に入る人は多く道家の一流に入る。月孛が命を守る人は心思は深沉にして多く機密有り。羅睺・計都がもし命宮に居れば、人と為りて慷慨激昂、真に英傑の士なり。按ずるに:底本の「怕羅?」は一字を缺き、原様に照らして保留す、「日朔羅」の標目に拠れば、缺くる所は当に羅睺の一星を指すべし。

喬廟歌

木氣午酉:木逢紫氣本來凶,若居午酉又難同,行限逢之人必吉,此是餘奴救主翁。金火夜生:金星為用火同躔,未可言凶一例看,晝裡生人貧且夭,夜生福壽必雙全。令星宜制:四季司權號令星,若還受克始為亨,且如木旺逢金克,可許榮華福更深。

木星と紫気とが午酉に同在す:木星が紫気に遇上するはもとより凶(紫気は木の余気にして、同類は相忌む)、しかるにもし午宮・酉宮に落つれば、情形はすなわち一様ならず、行限がそれに逢着せばかえって必ず吉——これすなわち四余のこれら「奴星」が回頭して主星を救うなり。金火にして夜に生ず:金星はもとより用いらるる所の星、火星がしかしてそれと同躔すれば(火は金を剋す)、また一概に凶と断ずべからず、昼夜を分かつを要す:白天に生まれた人は貧にしてしかも夭を主り、夜裏に生まれた人はかえって福と寿とが双きながら全し。当令の星は制を受くるに宜し:四季に権に当たり号令を發するあの顆の星は、須らく些かの剋制を受けてこそ通達し得、譬えば木が正しく旺にして金の来たりて剋するに逢えば、かえって彼に榮華を許し得、福分はいよいよ深し。

金水忌冬:水生冬月與金同,子盛母衰反不忠,人命若逢申酉限,金星垣廟盡皆凶。望同忌晝:中弦之月十分明,垣廟皆言是吉神,限行至此皆無福,月正揚輝怕晝生。晝星忌夜夜星晝見:晝見星辰夜見時,限逢福作五分推,陰星垣廟如逢晝,命限相逢大不宜。

金水が冬月に生ずるは忌と為す:水は冬月に生じてもとよりすでに旺に当たり、また金星と同宮すれば、すなわち子旺にして母衰を成す(金は水を生じ、水は金の子なり)、子が盛んにして母を欺きかえって不忠を成す。このごときの人の命がもし申・酉の金限に行き着けば、たとえ金星が垣に在り廟に在りとも、一概に凶なり。弦望の月は昼生を忌む:上弦より望に至るの月亮は十分に明亮にして、垣に在り廟に在るを皆吉神と言うと雖も、しかし限がここに行き着くや毫も福気無し——月が正しく輝を揚ぐるの時に最も怕るるはすなわち白昼に生まれた人なり。昼星は夜を忌み夜星は昼を忌む:本当に白天に当値すべき星がしかして夜裏にて逢着せば、限上にてそれに遇い、福はただ五分を以て算うべし。陰星はたとえ垣廟に在りとも、もし昼生の人に碰上せば、命宮限宮がそれと相逢うは皆極めて相宜ならず。

宜夜:火羅金月是陰星,遇夜生人最有情,若為官福並身命,三臺八座有聲名。宜晝:水木土日計屬陽,更加氣孛一例詳,晝生垣廟臨身命,限裡相逢福愈昌。剛柔相濟:火羅計孛果為剛,紫木純柔也不祥,若得剛柔相濟遇,為權為福定非常。

夜生に宜しき星:火星・羅睺・金星・太陰は陰星に属し、夜裏に生まれた人に碰上すれば最も有情なり。それらがもし官禄宮・福徳宮の主を為して身命に併臨せば、三台八座のごときの名位声望有るを主る。昼生に宜しき星:水星・木星・土星・太陽・計都は陽に属し、紫気と月孛ともまたこの例に照らして一併に推詳す。白天に生まれた人は、これらの星が垣に在り廟に在りて身命に臨み、限の裏にて再び相逢えば、福気はいよいよ昌盛す。剛柔相済:火・羅・計・孛は固より剛なりと雖も、紫気・木星が一味に純柔なるもまた祥と算えず。もし能く剛柔配合して彼此相済すれば、それは便ち権を掌り福を得、成就は尋常に非ず。

火羅夾金命夭:火羅夾命福滔天,縱犯凶星福亦堅,金命生人還不足,必然夭死在童年。雄星宜守財帛:火羅計孛四雄星,加臨財帛福猶深,若也財星更明白,其家必定置千金。計孛忌守田宅:計孛名為紙筆星,如居田宅最堪嗔,破家蕩產令人笑,命好除非自立成。

火羅が命を夾みて金命は夭折す:火星・羅睺が命宮を夾住するは、もとより福気は滔天を主り、たとえさらに凶星を犯すとも、福分はなお牢固なり。独り金命の人のみ受け堪えられず、火が金を剋すがゆえに、必ず童年に夭死す。雄星は財帛を守るに宜し:火・羅・計・孛のこの四顆の雄星は、財帛宮に加臨すればかえって福分は深厚なり。もし財星の本身が再び明亮清白なれば、この一家は必ず千金の家業を置下し得。計孛は田宅を守るを忌む:計都と月孛とは「紙筆星」と号さる、もし田宅宮に居れば最も人をして悩恨せしめ、破家蕩産・人に恥笑せらるるに鬧り到る。このごときの命が好からんと想うは、全く自ら白手にて立起するに如かず。

得度得時失位失時:星辰得時最為良,惡曜相逢也不妨,得地不須為弱論,失時何必在高強。諸煞克命:克命忌囚暗耗刑,更兼破劫刃鋒星,逢空有吉皆無禍,太歲相沖又不寧。凶空吉吉空凶:凶星行限要空亡,吉曜空亡又不祥,吉曜空亡還減福,凶星空了卻無妨。

度を得時を得ると位を失い時を失う:星辰はただ当時にて令を得れば最も好く、たとえ悪曜と相逢うとも妨げなし。すでに地を得れば、すなわち再び衰弱を按りて論ずるを要せず。一旦時を失せば、たとえ高強の位に在るも何の用か有らん。諸煞の命を剋する:命を剋するに「忌」「囚」「暗」「耗」「刑」の数路有り、さらに「破碎」「劫煞」「陽刃」「剣鋒」の諸星を加う。ただしそれらがもし空亡に落ちてまた吉星の同在する有れば、すなわち皆禍を成さず。ただ太歳が一たび来たりて相沖すれば、依然として安寧を得られず。凶星は空を宜しとし吉星は空を忌む:凶星が限を行るは最も空亡に落ち入るを好み、吉曜が空亡に落つるはかえって不祥なり。吉曜が空なれば福を減ずるを要し、凶星が空なればすなわち妨げなし——これは正しく空亡の両面用法の関竅なり。

奴犯主有制吉:土星行限原怕計,只要當生木同制,限行至此無大禍,他星亦可為前例。煞星克命限凶:克命之星真可畏,命宮切忌逢刑至,若還臨限又逢凶,惡死身亡須棄市。刃迭凶主凶甚:陽刃行限最為凶,莫使凶星在限中,限吉還須有刑剋,限凶終是禍重重。

奴星が主を犯して制有れば則ち吉:土星が限を行るはもとより計都を怕れ(計都は土の余気にして、奴が主を犯してその力を泄す)、ただ本命に別に木星の同じく来たりて計都を制住する有れば(木は土を剋す)、限がここに行き着いてまた大禍無し。其余の各星は皆この例に照らして推し得。煞星が命限を剋すれば則ち凶:命を剋するあの顆の星は実に畏るべし、命宮はそれに刑せらるるを切に忌む。もしそれがまた限宮に臨到してさらに凶星に逢えば、それはすなわち悪死して身亡び、屍を市に陳すの下場なり。「陽刃」が重畳して凶主はいよいよ凶:「陽刃」が限を行るはもとよりすでに最凶、切に再び別の凶星をしても限中に落ちしむる莫れ。限運はたとえ吉なりとも、なお刑剋を帯びるを免れず、限運がもし凶なれば、それはすなわち禍の上に禍を加え、重重として断えず。

飛刃為害:飛刃星辰陽刃,刃星互換實堪傷,無破無空如逢此,縱有相生亦少亡。破碎限凶:破碎星辰不出宮,那堪行限在其中,若非官事並喪服,到此終須百事凶。鬼曜:鬼曜星辰坐命宮,那堪行限一般同,無破無空傷限命,可憐揮淚對西風。

飛刃の害を為す:「飛刃」と「陽刃」(陽刃は天干より起こり、飛刃はその対沖して飛来するの一位)とのこの両顆の刃星が彼此に位置を交換するは、実に人を傷つく。もしこの局がすでに破も無く空亡の来たりて解するも無ければ、たとえ別処に相生の情有りとも、人は多く半ば少年に夭亡す。按ずるに:この条の首句は底本にただ六字有るのみ、当に一字を脱去せり、依然として原様に照らして保留して補わず。破碎限は凶:「破碎」のこの顆の星は常に本宮を守りて出でず、偏偏として行限がまたその中に走れば、然らば官非に非ざれば喪服、ここに走り着きて終に百事皆凶なり。鬼曜:命を剋する鬼曜が命宮に坐して、行限が再び同様の位置の上に走り着き、また破無く空亡の来たりて化解する無ければ、すなわち限運と性命とを傷つけ、ただ淚を揮りて西風に対するに落ち得。

一寸金總訣:五星六曜逐宮移,日月得地要明知,忽然落陷無遲疾,沒處有星仔細推。日月金水:人生日月要分明,惡曜來侵禍不輕,金水若還來扶助,不教富貴也聰明。日子月午日虛月張:日在子兮月在午,移干就溼夭而貧,若還日虛月張位,何愁南北與東西。

《一寸金》の総訣に曰く:五星と日・月・羅・計・気・孛の諸曜は宮を逐いて推移し、日月が地を得るや否やは必ず分明に看るを要す。一旦陷宮に落ち入れば、すなわち遅留か疾行かを謂う所無し。星辰の隱没の処はさらに仔細に推尋すべし。日月と金水:人生の禀ぐる所の日月は清亮分明を要し、悪曜の来侵あれば、禍はすなわち軽からず。もし金星・水星の前来して扶助する有れば、たとえ富貴ならずとも聡明を主る。日が子に在り月が午に在ると日が虚に躔り月が張に躔る:太陽が子宮に落ち(水郷)、太陰が午宮に落つれば(火郷)、陰陽は位置を互換し、干処を挪開して濕処に就くがごとく、夭折にしてしかも貧寒を主る。しかるにもし太陽が虚宿に躔り太陰が張宿に躔りて各々その位を得れば、それは南北東西のいずれの一方も愁うるを用いず。

日月羅計:日月同宮守四正,富貴雙全無比並,若還羅計又交臨,必主終身多疾病。日月夾拱:從來日月是尊星,限見無非福祿榮,夾拱吉星為吉局,惹凶引禍害須生。官福朝陽日月陷弱:官主朝陽定作貴,福星隨月福須攀,太陽落陷人終賤,身主逢刑處世難。

日月と羅計:太陽太陰が同宮にして、また子・午・卯・酉の四正の位に守れば、富貴双全・比類する無きを主る。ただしもし羅睺・計都もまた交い臨照せば、すなわち必ず終身多病を主る。日月が夾拱す:日月は歴來衆星の中の尊星で、限上にて遇見すれば、非ずれば福禄榮顯なり。それらが吉星を夾拱すれば便ち吉局を成すが、しかし一旦夾拱するが凶星なれば、すなわちかえって禍害を招惹す。官福の朝陽と日月の陷弱:官禄宮の主が太陽に朝向せば、定めて貴顯を主る。福徳宮の星が太陰に随えば、福分もまた攀求し得。反って、太陽が一旦落陷せば、この人は終に卑賤なり。身主星がさらに刑剋に逢えば、世に処るはいよいよ艱難なり。

太陰在陷:太陰生來在陷宮,僥倖吏輩又英雄,府縣廳前聽呼喚,上弦月皎福豐隆。諸星會惡朝天反吉:諸星會惡為交戰,人命逢之禍不輕,惟獨朝天居亥上,反為伏化吉星名。眾曜同宮強者為主:若有星辰在命多,必看星辰果若何,要知須是強星主,若是閒星莫羨他。

太陰の落陷:太陰が生れ来りてすなわち陷宮に在る人は、僥幸にも吏員の一途の裏にて出頭の人物を為し得と雖も、不過に終に府縣の衙門の前にて差遣を聴候するの角色なり。もし上弦の月色が皎潔なるの時に生まれば、福分はすなわち豊厚なり。衆星が惡に会して朝天はかえって吉:諸星が惡曜を會聚すればすなわち「交戦」の局を成し、人命が遇上すれば禍事は軽からず。独り亥宮のみ「朝天」の位と号され、惡星はここに到ればかえって降伏轉化せられ、吉星の名を得。衆曜が同宮するは強者を以て主と為す:命宮の裏に若しく數顆の星を聚むれば、必ずこれらの星が究竟に成色如何を看清せねばならず——緊要なるはあの一顆の最強者を取りて主と為すに在り、若し只だ些かの関緊無きの閒星ならば、すなわちその多きを羨むを要せず。

各宮一星命喜逢月:各各宮中只一星,對宮虛拱最為榮,命中極喜相逢月,得地當為世上英。惡曜犯月:惡曜如逢犯太陰,也應宿疾便來侵,不然毋道相刑剋,更恐調絃又失音。惡居妻位:妻宮若見惡星來,定主其妻見禍災,若是姻緣無克戰,也教琴瑟不和諧。

各宮に一星にして命宮は太陰に逢うを喜ぶ:每一宮の裏に各々只だ一顆の星を坐し、彼此の対宮は空虚にして遥遥として相拱するは、最も榮顯なり。命宮はとりわけ太陰に遇上するを喜び、若し太陰がまた地を得れば、この人は当に世上の英才と為るべし。惡曜の月を犯す:惡曜が若し太陰を沖犯せば、久しく治えざるの宿疾が門に尋ね来るべし。然らずんば便ち母親の一方に刑剋有り、さらに怕るるは琴絃の調を失いて再び音を奏で成さず——夫妻母子の間に和諧を失うなり。惡星が妻位に居る:妻妾宮に若し惡星の到来を見れば、一定に妻子の災に遭うを主る。たとえ姻緣の上に明顯の剋戦無くとも、終に夫妻の琴瑟を諧ならざらしむ。

羅星守命命在午遇羅:命看妻妾薄姻緣,只恐羅?是禍冤,午上獨居離火位,反為白首度流年。晝月臨兒夜日守子:男女宮中多竅妙,日生最怕太陰照,夜誕亦忌太陽臨,縱然有子無兒叫。限月娶妾金孛風月:男人行限見太陰,娶妻招妾每年尋,忽然金孛一齊入,詠月嘲風使萬金。

羅睺が命を守りて命が午に在りて羅に遇う:このごときの命は妻妾の一門を看るに、姻緣は單薄、只だ羅睺が正しく禍冤を結下するの根由なるを怕る。ただし羅睺は火に屬し、獨り午宮のこの離火の本位に居ればかえって地を得、倒れて白頭して老に至り・流年を安度し得。按ずるに:底本の「只恐羅?」は一字を缺き、原様に照らして保留す、此處の指す所は依然として羅睺の一星なり。白昼の月が子女宮に臨み・夜間の日が子女宮を守る:男女宮(子女宮)の裏は門道が最も多し——白天に生まれた人は最も太陰の来照を怕れ、夜裏に生まれた人もまた太陽の来臨を忌む、たとえ孩子を生下すとも、兒子の膝下に承歡する有るは難し。限が太陰に逢えば妾を娶るを主り、金孛は風月を主る:男人が限を行りて太陰に遇上せば、年年に皆に妻を娶り妾を納るるを張羅す。若し忽然として金星と月孛とが一齊に進入せば、便ち風を吟じ月を詠じ・萬金を揮霍するの風流格局なり。

四月卯時:四月生人帶卯時,斯人不壽報君知,若教父沒身隨後,三十年來父不隨。十月酉時:十月酉時月在卯,宜躔房宿始為奇,若還晝誕行巳限,夫妻不死也分離。羊刃惡星:刃星最怕惡星同,行限逢之定主凶,女命定因遭產厄,男人亦是惡亡終。自刃:陽刃最嫌自刃宮,戊午丙午最為凶,壬子癸丑相逢著,決定危亡不善終。五星空亡:惟有金空空則闇,火空則發土空陷,木空則折君須記,水空河海能枯竭。

四月卯時:四月に生まれた人がまた卯時を帶びれば、このごときの人は長壽ならず、明白に你に告ぐ。若し父親が先に亡くなれば、自身もまた隨即に跟いて去り、三十年の間に父子は相守を得られず。十月酉時:十月酉時に生まれた人は太陰が卯宮に在り、須らく房宿に躔りてこそ奇格と算う。若し白昼の生まれに換えてまた巳限に行き到れば、夫妻は死せずとも分離せんとす。羊刃と惡星:刃星は最も惡星と同處するを怕れ、行限が遇上せば必定に凶を主る——女命は定めて生産に因りて厄に遭い、男命もまた多く惡死の收場なり。自刃:「陽刃」は最も「自刃」の宮に落つるを嫌う、すなわち刃が本干と同柱なる:午は丙・戊の刃、故に戊午・丙午は最凶なり。子は壬の刃、丑は癸の刃、故に壬子・癸丑に遇上すれば、また危亡にして善終を得ざるを決定す。五星が空亡に逢う:獨り金星が空に落つれば黯淡光無く、火星が空に落つればかえって發越し、土星が空に落つれば塌陷し、木星が空に落つれば折斷す——この一句は記牢するを要す、水星が空に落つれば江河湖海も皆枯竭し得。

碎金訣

父母早克:欲知父母少年亡,日月宮中仔細詳,那更三方逢惡曜,定知晝夜見存亡。父母惡死:細推父母死何凶,惡煞加臨日月宮,更添水火金同度,卒死危亡不善終。流落凶死:命主飛來煞位居,孛羅那更守遷移,此星若化刑囚暗,決配遭刑千里餘。

父母の早剋:父母が自己の少年時に亡故するや否やを知らんと欲せば、すなわち太陽・太陰の兩宮に就いて仔細に推詳すべし(太陽は父を主り、太陰は母を主る)。若し三合の方位に惡曜を再び遇えば、父母の存亡は便ち晝生は父を看・夜生は母を看を依りて定め得。父母の惡死:父母が何種の凶事に因りて死するを細推するは、惡煞が日月の兩宮に加臨するを看る、若しさらに水星・火星・金星の同度を添えれば、すなわち猝死危亡・善終を得ざるを主る。流落凶死:命主星が煞位の上に飛びて身を安んじ、月孛・羅睺がまた遷移宮を守れば、この顆の命主星が若し「刑」「囚」「暗」の氣を化出せば、この人は必ず判罰流配せられ、千里の外に於て刑に遭う。

刀兵下死:計都不宜火星投,黨起奸雄事事謀,土孛傍居三限內,手持刀劍取人頭。遭刑法死:從來木氣莫同宮,貫索加臨不善終,三方拱合黨其惡,須帶麻繩死主凶。落水惡死:從來計孛號浮沉,大限相逢轉不禁,更若三方遇水土,漂流魚腹浪波深。

刀兵に死す:計都は火星の其の中に投入する有るに宜しからず、兩星は結黨し、便ち奸雄の性を助長し起こし、事事に皆圖謀す。さらに土星・月孛の傍らにて大小三限の内に落つる有れば、この人は便ち刀劍を手執りて別人の頭顱を取らんとす。刑法に死す:木星と紫氣とは歷來同宮するに宜しからず、若しさらに「貫索」(牢獄囚繫を主る星)の加臨有れば、すなわち善終を得られず。三合の方位がまた拱合し起こりてそれと結黨して惡を助けば、この人は須らく繩索を帶びて死に赴く、凶を主る。溺水の惡死:計都と月孛とは向來浮沉を主る星と號さる、大限の上にてそれらと相逢うはすでに喫え難し、若し三合の方位に水星・土星を再び遇えば、それは波濤の中に漂流して魚腹に身を葬らんとす。

又:巳申亥子是江湖,最嫌煞命主同途,計孛羅水三合照,定知溺水是嗚呼。劫掠陣亡:劫亡立命鬼星強,主宿仍前居煞方,不在途中遭劫掠,必然陣上主身亡。被雷打擊:孛前火後水居中,命若庭前燭遇風,忽然歷限居東北,損失人身雷擊終。

また一説:巳・申・亥・子のこれら數宮は江湖水域の地に屬し、最も煞星と命主との一路に同走するを嫌う。若し計都・月孛・羅睺・水星が三合の方位より來照せば、それは溺水して嗚呼するを斷定す。劫掠陣亡:「劫煞」「亡神」の位に命を安んじて我を剋するの鬼星がまた強く、命主の宿は依然として煞方に居れば、この人は路途の中に於て搶劫に遭うに非ざれば、必定に戰陣の上にて命を喪う。雷に撃たる:月孛は前・火星は後・水星は當中に夾み、この命は譬えば庭前の燭火が大風に遇うがごとし。行限が忽然として東北の方位に走り到れば、雷撃に因りて身を喪うべし。

又:更有一星人莫窮,火羅逆入命宮中,卯酉兩宮逢水孛,天雷霹靂必遭凶。雷轟天誅:卯人立命子之虛,羅計凶星丑卯居,縱有主星臨福德,雷轟掩耳怕天誅。蛇傷:身居的刃煞居強,火孛加臨為禍殃,限到煞宮雙女位,同宮水火主蛇傷。

また一説:また一種の星象有りて常人が窮究し盡くし得ざる——火星と羅睺とが逆行して命宮に進入し、卯・酉の兩宮がまた水孛に逢えば、このごときの人は必ず天雷霹靂の凶に遭う。雷轟天誅:卯年に生まれた人は命が子宮の虛宿の上に立ち、羅睺・計都の兩顆の凶星がまた丑・卯の二宮に分居すれば、たとえ本命主星が福徳宮に臨むとも、雷聲の轟響し耳を掩うに及ばざるを怕れ、天誅の禍に遭う。蛇傷:身宮が「的煞」「陽刃」の上に落ちて煞勢がまた強く、火星・月孛がさらに加臨して禍を成せば。行限が煞宮あるいは雙女宮(巳宮)に走り到り、同宮にまた水火の交併有れば、すなわち蛇に傷つけらるるを主る。

犬咬:火孛飛來陽刃鄉,更兼計孛主膀胱,流年計煞侵臨限,惡犬長蛇暗裡傷。顛疾:火土氣孛莫相尋,疾厄宮中病患深,設若太陽同度位,顛狂心亂病沈吟。又:火土孛居亥位躔,命位低微壽不延,目下流星重作難,其人必定發羊顛。

犬咬:火星・月孛が「陽刃」の郷に飛到し、さらに計都・月孛の膀胱の一路の病氣を主るを加え。流年の計都と煞星とがまた限宮に侵臨せば、この人は便ち惡犬・長蛇に暗處に於て傷つけらるるべし。癲疾:火星・土星・紫氣・月孛は彼此に糾纏するに宜しからず、それらが疾厄宮の中に聚まれば、病患はすなわち深し。假使に太陽がまたそれらと同度せば、すなわち癲狂心亂・長年に病榻に沈吟するを主る。また一説:火星・土星・月孛が皆亥宮に躔り、命位はもとより低微にして壽元は長からず、眼下に流年の星が再び來りて重難を爲せば、この人は必定に羊癲風を發作す。

風疾:風疾之人胡得然,皆因命裡水星躔,前途限遇刑囚忌,風疾躔身壽不延。風顛:火主心中素可知,不宜室女又逢箕,木並刑囚同居此,主疾風顛痛苦悲。癩疾:庸人病癩不醫方,氣孛飛來犯太陽,同度同躔三位立,也須命裡細推詳。

風疾:風疾を得る人は何ぞこのごときなる。皆命の裏に水星に躔らるるに因る(水は寒濕を主りて風を生ず)、前程の限の上にまた「刑」「囚」「忌」の數路の凶氣に遇えば、風疾は便ち身に纏い上り、壽數もまた延長し難し。風癲:火星は心を主る、この一層は向來明白なり。それは室女宮(すなわち雙女宮、巳宮)に落ちてまた箕宿に逢うに宜しからず、若し木星が「刑」「囚」を連ねても一同にここに居れば、すなわち風癲の疾を患い、痛苦悲慘を主る。癩疾:尋常の人が癩病を得れば醫るに方無く、起因は紫氣・月孛が飛來して太陽を沖犯するに在り。若し三者が同度同躔して三方に並び立てば、また須らく本命の裏に回到して細細に推詳してこそ准ならん。

火瘡:木金最怕火羅剛,聚在強中必有殃,木入火油湯誤死,死時必患遍身瘡。癆疾:癆瘵咳嗽有原因,八煞宮逢水孛星,更加四孟亡神位,耳病疼聾不會聽。又:計都火孛兩相遭,重色輕身骨髓癆,那堪更遇流年煞,旦夕歸泉怎奈何。

火瘡:木星と金星とは最も火星・羅睺のこの兩顆の剛星を怕れ、それらが若し強旺の地に聚まれば、必定に殃有り。木が火の中に入り油湯が沸騰すれば、人は便ちこの上に於て誤死し、死に臨みてなお一身の瘡瘍を生ずべし。癆疾:癆瘵咳嗽は自ずから原因有り、「八煞」の居する所の宮が水孛に遇うなり。若しさらに寅申巳亥の四孟の地の「亡神」を加上せば、さらに耳の病れ作痛して耳聾して聞き得ざるに至らん。また一説:計都と火星・月孛とが兩兩相遇せば、この人は女色を重んじて身體を輕んじ、骨髓の枯乾の癆病を害成す。再び流年の煞星に撞上せば、それは朝夕の間に黄泉に歸す、奈何する可からず。

喘嗽:金星屬肺喜臨西,羅火相逢必不宜,若遇八煞星入命,更添水孛喘無疑。虛?:土星屬胃主康強,與木同行內必傷,薄食嘔酸並腹悶,孛加虛腫氣光黃。黃疸:黃腫之人何處尋,土計孛同虎兔臨,七煞刃星兩宮立,大腹如車無兩襟。

喘嗽:金星は人身に於て肺に應じ、西方の金位に臨むを喜ぶ。若し羅睺・火星と相逢えば大いに相宜ならず(火は金を剋して肺を傷つく)。倘若また「八煞」の命に入るに遇い、さらに水孛を添えれば、喘咳は免るる能わざるなり。虛腫:土星は人身に於て胃に應じ、身體の康強を主る。一旦木星と同行せば(木は土を剋す)、內裏に必ず損傷を受け、ここに於て食量は減少し・嘔吐泛酸し・腹中は脹悶す。月孛がさらに進入を加えれば、すなわち虛腫を成し、氣色は發黃す。按ずるに:底本の此の條の標目は「虛?」と作り、一字を缺き、原様に照らして保留す、本條の末句「孛加虛腫」に據れば、缺くる所の字は當に「腫」なるべし。黃疸:黃腫の人はどこより看るか。土星・計都・月孛が一同に寅(虎)卯(兎)の二宮に臨むなり。「七煞」と刃星とがまた兩宮に分立し、ここに於て大腹便便として車のごとく、衣襟は兩邊に合わり攏らず。

殘疾:身命逢凶更坐刑,火羅來往又傷身,莫言燒折金牛角,趕起狂牛觸殺人。六根不足:計羅居貌不全角,化作凶星更易明,孛羅三方如照著,六根不足是斯人。腰駝足跛:腰駝足跛那方尋,水到命宮孛計臨,更加八煞逢囚土,六庚產者疾來深。

殘疾:身宮命宮がすでに凶星に逢いて、また刑位の上に坐し、火星・羅睺がさらに來往して沖照して身を傷つく。莫れ只だ火羅が金牛宮(酉宮)の角を燒折すと言うな、それはさらに狂牛を趕起して人を抵死せしめん。六根不足:計都・羅睺が相貌宮に居り、占むる所の度數がまた殘缺全ならず。それらが再び凶星に化成すれば、徵象はすなわちいよいよ明顯なり。月孛・羅睺が若しまた三合の方位より照り來れば、六根の全ならざるは正しくこの人なり。腰駝足跛:腰駝背曲・足跛として行き難きは、どこより根由を尋ぬる。水星が命宮に到りて月孛・計都が臨照するなり。さらに「八煞」がまた「囚」氣と土星とに逢い、凡そ庚日庚年の生まれするは、病の來ることとりわけ深重なり。

背屈口斜:氣計相逢不管他,見星刑戰酉宮加,疑是斯人何破相,身背腰駝口喎斜。雙盲:木為肝臟怕逢金,遇火須知洩氣深,日月忽臨天首尾,雙盲為別決難尋。耳聾:腎水從來怕浸淫,若加孛進禍尤深,旺中土計相刑剋,耳畔打鐘不聽音。

背屈口斜:紫氣と計都とが相逢うは、本來はなお打緊ならざるも、しかし一たび衆星の刑戰を見てまた酉宮の上に加えば、すなわち同じからず。若しこの人が何の故に破相するを疑心せば、答案はすなわち背駝腰曲・口眼の歪斜なり。雙盲:木は人身に於て肝に應じ、最も金の來剋に遇うを怕れ。火に遇えば則ち木氣は外に泄れ、泄るることいよいよ深し(肝は目に竅を開き、木が傷つけば則ち目壞る)。太陽太陰が若し忽然として「天首」羅睺・「天尾」計都に臨住せられれば、兩眼は俱に盲い、再び明暗を分辨せんと想うも難し。耳聾:腎は水に屬し、向來浸淫の太過を怕れ。若しさらに月孛を進入を加えれば、禍はすなわちいよいよ深し。旺氣の中にまた土星・計都の相刑剋有れば(土は水を剋す)、それは耳邊に鐘を敲くも聲音を聞き得られざるなり。

唇缺:木計飛來卯酉宮,那堪二八又逢凶,更來辰巳上安命,唇缺如何驗此中。頸項癭瘤:八煞宮中遇孛羅,主星卑弱煞居高,無疑項背垂癭瘤,大若紅叢小紫桃。音啞:土計臨身少發聲,主星洩氣語難真,忽然木火來生鬼,決是終須啞吃人。

唇缺:木星・計都が卯・酉の二宮に飛到し、偏にまた十六歳の前後にて凶運に逢上せば。若しさらに命を辰・巳の上に安んぜば、唇裂口缺の應驗はすなわちこの裏頭に於て驗證し出づべし。頸項の癭瘤:「八煞」の居する所の宮が月孛・羅睺に遇上し、命主星が卑弱にして煞星が其の上に高居せば、然らば頸項背上に癭瘤を垂るるは走る無きなり、大ききは一叢の紅花のごとく、小さきは一顆の紫桃のごとし。音啞:土星・計都が身宮に臨到せば、人は便ち言寡く語少なし。命主星が氣を泄られれば、說話はすなわち吐き眞切らず。若し忽然としてまた木星・火星の來りて我を剋する鬼星を生助する有れば、それは終にまた啞にして結巴の人なり。

面斑:十二呼為相貌宮,氣羅不必此宮逢,化為刑暗些兒害,斑面分明是此儂。毒藥喪身:火羅土計夾身宮,晝夜推詳與命宮,主弱煞強行煞限,必遭毒藥喪泉身。木石壓傷:金木從來怕返盈,鬼星得地禍非輕,那堪討孛來關夾,木石傷殘致損身。

面斑:十二宮の中の第十二宮は相貌宮と呼ばれ、紫、紫氣と羅睺とはこの一宮に於て相逢うに宜しからず。それらが「刑」「暗」の氣に化成すれば、些許の妨害を添ゆるのみと雖も、滿面に斑を生ずるは分明としてすなわちこの人なり。毒藥に喪身:火星・羅睺・土星・計都が身宮を夾住し、さらに晝生夜生に按りて分別し命宮と一併に推詳すべし。若し命主が衰弱にして煞星が強盛、行限がまた煞地に走り進めば、この人は必ず毒藥に遭いて黃泉に命を喪う。木石に壓傷:金と木とは歷來「返盈」(過滿にして反って損ず)を怕れ、我を剋する鬼星が再び地を得れば、禍を爲すは輕からず。何ぞ況んやまた月孛を招來して關口の上に夾住すれば、それは木石に壓傷せられ、身を損じ殘廢に致らん。

墜馬跌死:又嫌土木是三災,刑剋臨身實可哀,最怕流年來並夾,莫騎老馬入南來。自縊懸樑:寅申巳亥四溢鄉,安身立命實難詳,凶星聚限主逢煞,貫索加臨自縊傷。癰癤殘疾:計氣孛星臨命宮,羅居疾厄化為凶,若非風癲並癰癤,必是傷殘廢疾終。

馬に墮りて跌死:また土星・木星の三重の災殃を帶來するを嫌い、刑剋が身に臨むは實に哀る可し。最も流年の再び來りて一併に夾住するを怕れ、切に老馬に騎りて南邊に去る莫れ。自縊懸梁:寅・申・巳・亥は四孟流溢の郷にして、ここに身を安んじ命を立つるは本來推詳し難し。若し凶星がまた限上に聚りて命主が煞に逢い、さらに「貫索」(囚繫繩索を主る星)の加臨有れば、すなわち自縊の傷有り。癰癤殘疾:計都・紫氣・月孛が命宮に臨み、羅睺がまた疾厄宮に居りて凶氣に化成せば、この人は風癲と癰癤とを害するに非ざれば、必定に傷殘廢疾を以て其の一生を終らん。

六根不足:火為相貌孛來侵,計氣三方又照臨,不足有餘知少剩,分明好就此中尋。路亡法終:水孛第九死他鄉,路死橫尸不可當,羅日交迎居子午,法場之位見身亡。婢妾專權:妻星陷弱六宮強,祿貴逢之作正房,須是火金同到此,家權都是側人當。

六根不足:火星が相貌宮の主を爲して月孛が前來して侵犯し、計都・紫氣がまた三合の方位より照臨せば。豐滿なる可き處は偏偏として足らず、收斂なる可き處は反って餘有り、形體の畸零殘缺は、分明としてすなわちここより尋ぬべし。路亡法終:水孛が第九宮(遷移宮)に落つれば、他郷に死し、屍を道路に橫えて殮收する人無きを主る。若し羅睺と太陽とが一迎一送にて子・午の二宮に分居せば、それは法場の位の上にて命を喪うなり。婢妾が權を專らにす:妻星が落陷衰弱にして第六宮(奴僕宮)が反って強く、「祿」「貴」がまたそこに落つれば、侍妾は便ち正室に扶せらる。若しさらに火星・金星の一同に此に到る有れば、一家の權柄は全く旁人の掌管に歸す。

小兒湯火:小兒幼歲甚災殃,金火飛來命裡藏,更添凶宿為水火,三五之中驚火湯。盜賊:第九宮中水火刑,羅居當位是賊名,三方對照須防忌,定然黑夜教人驚。畜類:身星命主落空亡,首尾同臨命太陽,陽刃若來迎克主,生來不識著衣裳。

小兒の湯火の厄:小孩子の幼年の災殃が特別に重きは、金星・火星が飛來して命宮の裏に藏るるに因る。若しさらに凶宿を添えて水火の象に化せば、三五歳の間に沸湯烈火の驚險有るべし。盜賊:第九宮(遷移宮)の裏に水火が交い刑戰し、羅睺がまた當値の位に居れば、これは賊名を落下す。三合の方位が對照して來ればさらに防忌するを須し、必定に黑夜の裏に於て人を驚嚇せんとす。畜類:身宮の星と命主星とが雙雙として空亡に落ち、「天首」羅睺・「天尾」計都がまた一同に命宮の太陽に臨み。若し「陽刃」がさらに迎い上りて命主を剋住せば、この人は生れ來りて衣を穿くをも懂得せず、禽獸と異る無し。

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