Libo

断易天机

明 · 佚名

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

乾卦は天を象り、六親の上では父の象を取る。坤卦は地を象り、母の象を取る。震・坎・艮の三卦は陽卦で男に属し、巽・離・兌の三卦は陰卦で女に属す。…

六爻納甲典籍

まず体例書で装卦の手順を握り、それから卦例集へ進む。取用神は断法全体の要となる一手であり、書ごとの処理の違いを対照する価値がある。

易卦発蒙歌

乾為天為父,坤為地為母,震坎艮為男,巽離兌為女。八卦配五行:水火金木土。內外卦既成,考渾天甲子。我生為子孫,生我為父母,我克者為財,妻妾財同此,克我者為鬼,求官亦堪許,比和為兄弟,蓋因同類取。喜慶看青龍,凶喪視白虎,口舌應朱雀,陰私驗玄武,鰧蛇多怪夢,勾陳事田土。動爻驗之變,大殺日下數,天喜喜事至,遇貴謀薦舉,六合百事吉,六害百事阻,刑沖與墓絕,舉動多憂阻。六十四卦名,吉凶為定主,大象六爻辭,細詳詩斷語,支干配六神,禍福如目睹,萬事欲先知,各以其類取。

乾卦は天を象り、六親の上では父の象を取る。坤卦は地を象り、母の象を取る。震・坎・艮の三卦は陽卦で男に属し、巽・離・兌の三卦は陰卦で女に属す。八卦は各々五行に配され、水・火・金・木・土の五類を出ない。内卦・外卦が排定された後、更に「渾天甲子」の口訣によって六爻に干支を装する。六親は本卦の属する宮の五行を「我」として推す。我が生ずる者を「子孫」といい、我を生ずる者を「父母」といい、我が剋する者を「妻財」といい、妻妾の類も財爻に帰す。我を剋する者を「官鬼」といい、官を求める占も同じくこれを見る。我と五行の同じ者を「兄弟」といい、同類が相比する義を取ったものである。六神は各々主るところがある。喜慶の事は「青竜」を見、凶禍・喪亡は「白虎」を見、口舌・是非は「朱雀」に応じ、暗昧・私情は「玄武」に験し、「螣蛇」は多く怪異・夢魘を主り、「勾陳」は多く田地・房産を主る。爻がすでに発動したら、それが何を変出するかを見ねばならない。「大殺」は日干によって起数して推排し、「天喜」が爻に臨めば喜事の到来を主り、「貴人」に遇えば人の挙薦・提擕がある。六合に逢えば諸事順調に遂り、六害に逢えば諸事阻まれ、もし刑・冲および入墓・臨絶に遇えば、挙動は多く憂愁・阻滞する。六十四卦の卦名は各々一卦の吉凶の主向を定め、卦の大象と六爻の爻辞は詩断の語に照らして細かく見、更に地支天干を六神に配せば、禍福は親しく見るが如くである。およそ事を予め知らんと欲すれば、ただ各々その属する類神に按じて取用すればよい。

八卦詩歌

乾為君兮首與馬,卦屬老陽體至剛。坎雖為耳又為豕,艮為手狗男之祥,震卦但為龍與足,三卦皆名曰少陽。陽剛終極資陰濟,造化因之不易量。坤為臣兮腹為羊,卦屬老陰體至柔。離雖為目又為雉,兌則是羊女之流,巽宮但為雞與股,少陰三卦皆相伴。陰柔終極資陽濟,萬象蒐羅靡不周。

乾は人事の上では君王を象り、人身の上では頭を象り、動物の上では馬を象り、卦は老陽に属し、体性は極めて剛である。坎は人身で耳を象り、動物で猪を象り、艮は人身で手を象り、動物で狗を象り、いずれも男を主る吉象である。震は動物で竜を象り、人身で足を象る。坎・艮・震のこの三卦は同じく「少陽」と称す。陽剛が極点に発展すれば、必ず陰柔を借りて接済せねばならず、天地造化はまさにこのゆえに変化無窮で測度し難い。坤は人事で臣子を象り、人身で腹を象り、動物で羊を象り、卦は老陰に属し、体性は極めて柔である。離は人身で目を象り、動物で雉を象り、兌は動物で羊を象り、人事で少女の流を象り、巽は動物で鶏を象り、人身で大腿を象る。離・兌・巽のこの三卦は同じく「少陰」と称し、彼此相伴いて行く。陰柔が極点に発展すれば、また必ず陽剛を借りて接済せねばならない。八卦がこのように象を取れば、天下の万象は搜罗して遺すところなく、周らざるところなし。

六十四卦吉凶歌

伏羲始畫八卦時,龍馬伏圖河出龜,文王重為六十四,卜筮唯憑龜與蓍。試論泰復夬需旅,鼎解大畜諸卦推,八卦本來無父母,若卜父母非所宜。更有觀剝恆升井,大過六卦弟兄虧,若占兄弟切須忌,縱無大患主災厄。遁履中孚漸蹇渙,屯睽既濟革明夷,小過咸蒙十五卦,若占妻財有損虧。

伏羲が当初八卦を画いたのは、竜馬が図を負いて黄河より出で、神亀が書を載せて洛水より出たがためである。文王の時に至って八卦を両々相重ねて、六十四卦となった。卜筮が憑借するものは、亀甲と蓍草の両様に過ぎない。いま試みに六親の缺失によって類分けする。泰・復・夬・需・旅・鼎・解・大畜のこの八卦は、卦中にいずれも父母爻がなく、もし父母長輩の事を占問すれば、これらの卦を用いるのは合宜でない。別に観・剥・恒・升・井・大過の六卦は、卦中に兄弟爻を欠き、兄弟の事を占問するに最も忌避を要し、たとい大禍に至らずとも、災厄あるを主とする。更に遯・履・中孚・漸・蹇・渙・屯・睽・既済・革・明夷・小過・咸・蒙などの十五卦は、卦中に妻財爻を欠き、もし妻子あるいは銭財を占えば、損耗・亏折あるを主とする。

無子唯有十六卦,二過否蠱並頤隨,大畜賁觀中孚井,遁升歸妹晉損兒。小畜未濟家人卦,更同旅訟並益頤,七者之中皆無鬼,問病可喜亦可悲。五位各須兼備者,二十之卦報君知。乾坤節豐謙大有,艮震比臨無妄師,大壯兌困噬嗑萃,同人坎與八純離。父母妻財兄與弟,子孫官鬼為五位,之幾有吉無則凶,更須筮者心多智。此篇不過為總斷,後有象爻宜熟玩,諸君紬繹此篇詩,他時視此皆筌蹄。

卦中に子孫爻なきものは全部で十六卦:大過・小過・否・蠱・頤・随・大畜・賁・観・中孚・井・遯・升・帰妹・晋・損。卦中に官鬼爻なきものは七卦:小畜・未済・家人・旅・訟・益・頤。この七卦をもって疾病を問えば、喜ぶべし悲しむべし各半を占める——鬼なければすなわち病気が身に纏わず、これは喜ぶべき一面。鬼なければすなわち主宰なく、病人を占えばかえって憑準を失う、これは悲しむべき一面である。父母・妻財・兄弟・子孫・官鬼の五種の六親が一切具備するものは、全部で二十卦あり、いま諸君に告げる:乾・坤・節・豊・謙・大有・艮・震・比・臨・无妄・師・大壮・兌・困・噬嗑・萃・同人・坎、および八純卦中の離。六親は父母・妻財・兄弟・子孫・官鬼を五位と為し、所占の事の用神が卦中に現れれば吉、闕けば凶、このほか占卦人自ら心思の活発なるを要す。この一篇は全書の総断に過ぎず、後に卦象と爻辞の詩断あり、当に反復熟読して玩味すべし。諸君この詩を理め清めば、後日これを見るも、魚を捕る筌・兎を捉える蹄の如く、魚兎を得れば忘れてよいのである。

何謙斎金鎖玄関問答十条

問曰:卜筮者,吉凶不出有無所斷,不知有中藏無,隱中藏有。答曰:易之妙處,豈止一隅,凡有動便用。今人不曉其傳,往往亂取不一。但知德合刑沖,克旺墓空之源,禍福瞭然;不知取用,是以吉凶無準,禍福有差。今子之法,或動或靜,自然分其吉凶成敗,盛衰之旨,瞭然明白。

問うて曰く:卜卦して事を断ずるに、吉凶は卦中の「有」と「無」の両頭より判ずるに外ならざるも、人は「有」の中に「無」が蔵され、「無」の中にも「有」が隠れていることを解せざる。答えて曰く:《易》の精妙なる処、何ぞ一隅に止まらん。およそ爻の発動あれば取りて用を為すべし。今人は師門相伝の取用の法を解せず、往々にして乱取して人各々一説を為す。彼らはただ「徳・合・刑・冲・剋・旺・墓・空」のこの数字が禍福の源頭なるを知るも、道理は明白なれど、真に用いるべき那一爻を択び出すこと能わず、ゆえに断出す吉凶に準なく、禍を言い福を言い常に偏差あり。いま我がこの一門の法、爻の発動なるも安静なるも、自ずから吉凶成敗を分かち、盛衰の旨趣は一目瞭然なり。

問曰:如何得知安靜動亂之中休咎如何。答曰:但明得:德合刑沖剋旺墓空,此八字,大無不包,細無不入,此乃易道之要也。且如卦中有三爻動,乃是三事在其中,又有合爻,相生相剋相刑;有三爻動中止一事,有三爻動中止五事,有眾動中事已往而再發,有事有萌而方張;看八字中有甚爻得時,何爻傷世傷身,便知吉凶。但生我合我者,便是益我之人;刑我沖我克我者,便是害我之事。所謂爻不亂發,動必有因,卦不隱情,應若影響。

問うて曰く:卦爻あるいは安静あるいは乱動、その中の休咎は如何にして見得るか? 答えて曰く:ただ「徳・合・刑・冲・剋・旺・墓・空」のこの八字を究め通ぜば足る。大は無所不包、細は無所不入、これすなわち易道の綱要なり。譬えば一卦の中に三爻斉しく動けば、すなわち三桩の事が中に夾み、その中に相合の爻あり、彼此また相生・相剋・相刑の関係あり。三爻斉しく動きてただ一桩の事に応ずるあり、三爻斉しく動きて竟に五桩の事に応ずるあり。衆爻乱動して事はすでに過ぎて再度発作するあり、また事はちょうど萌芽して滋長中なるもあり。ただこの八字の中で哪一爻が当令得時し、哪一爻が世爻を傷し卦身を傷するかを看れば、吉凶便ち分暁す。およそ我を生じ我を合する者は、すなわち我に益する人。およそ我を刑し我を冲し我を剋する者は、すなわち我に害を加うる事。故に曰く:爻は徒らに乱動せず、一動すれば必ず起因あり。卦も亦た実情を隠さず、応験は影の形に随い、響きの声に応ずるが如し。

問曰:德字如何取用?答曰:德者與天地合其德,卦中有德神爻入,是德事,爻定主吉慶,喜悅;德神分五鄉,各有所主,財德,文書,德(),德月,德分輕重言之,私用公成,但天干與地支合起為德神。

問うて曰く:「徳」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:所謂徳とは、《周易・乾・文言》のいう「天地と其の徳を合す」の徳なり。卦中にもし徳神の臨む爻が用に入れば、所弁は有徳の事、この爻は必ず吉慶喜説を主る。徳神は五郷に分かれ、各々主る所有り:財徳あり、文書の徳あり、もう一種の徳は底本此処に脱字あり、別に月徳あり。取用の時は軽重を分かちて論ずべく、往々にして私人の事が公家の力を借りて弁成す。およそ天干と地支と相合して起る者、すなわち徳神なり。

問曰:合字如何取用?答曰:有三合有六合,先用六合,如無則用三合。須是事有統攝可用,如事無相干,合在他人,成合之事,即不干我也。若世坐空亡,他人可成,非於我也。若合在我身世主象爻中,當有吉事,但有吉處,成事遲也。蓋合者合處也,看爻輕重,須得月合沖開,吉凶方有決斷。

問うて曰く:「合」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:合は三合と六合の二種あり、先ず六合を取り、卦中に六合なければ、次に三合を取る。必ず所合の処が所占の事を統摂し得てこそ用うべし。若し合が所問の事と相干らず、合するが又た他人の爻ならば、合成の事はただ他人の事、我に渉らず。倘し世爻が空亡に落つれば、事は他人は弁成し得るも、我の頭上には成らず。若し合が卦身・世爻の類の我自身を代表する主象爻に在れば、当に吉事の門に臨むべし。但しおよそ合ある処は吉なれど、成事は遅し。何となれば、所謂「合」とは、両爻を一処に絆するなり。取用の時は爻の軽重を看るべく、また須く月建の来合あるいは来冲を待ち、この合を冲開せば、吉凶始めて決断あらん。

如正月卜得卦寅午戌三合,用寅字為文書雖旺,合他人之爻內,或四月七月卻得刑沖開,方始可成;戌字合住我用神,望丑辰日可用;如午字作文書,局動來生我身世,卻取子午日可望。如不在我,事在他人,當取子月沖開方成。文書有氣象,若有合處必遲延。又如六合,有用神合起他爻,有他爻合起我爻,事速;用神合起他爻,事隔;當詳旺相輕重言之。且如得震之豐卦;六三辰土動,化己亥文書,會起庚寅木爻,是相識中有隔也。仿此推詳,吉凶可見。

譬えば正月に卦を占い、卦中寅・午・戌の三支斉しく備わりて火局を結び、寅木を取りて文書の神と為す。寅木は正月に当旺なれど、他人の爻の中に合入せられたれば、四月の巳火の寅を刑し、七月の申金の寅を冲するを待ち、この合を刑開冲開せば、事始めて弁成せん。若し戌土が我が用神を合住せば、丑日・辰日の来たりて戌土を冲动するを盼み、用神乃ち動用すべし。若し午火を取りて文書と為し、合局発動して来りて我が卦身と世爻を生ぜば、すなわち子日・午日に成事を指望し得べし。假如事が我が辺にあらずして他人に在れば、子月の来たりて合局を冲開するを待たざれば成らず。文書の爻はただ有気あれば成象あり、但しおよそ合あれば必ず拖延す。更に六合を説く:我が用神の往きて他爻を合起するあり、また他爻の来りて我爻を合起するあり。他爻の我を合するは事便ち速く、我が用神が反って他人の爻を合するは、事は便ち一層を隔つ。これら皆旺相と軽重に按じて分説すべし。譬えば震卦の豊卦に変ずるを占得し、六三の庚辰土発動して己亥水を変出して文書と為し、又た庚寅木爻を牽動すれば、これは熟識の人の中に阻隔を夾むなり。このように類推すれば、吉凶は見て取れる。

問曰:刑字如何取用?答曰:刑者,有三刑,有無禮刑,有自刑。才有刑爻,便是乖張,最是可畏,宜以輕重言之。其中亦有可救處。且如動出刑爻,亦詳旺相,又看刑我刑他,及觀旁爻所制;又詳用處何人不可,刑中傷官與世,若無解救,禍不可當。何為解救?如刑爻是鬼,傷身克世,私用卜得坎卦,如戊寅木並起可解可救,謂破辰土也。若戊寅木失時,又不如此論,當詳輕重,不可守一隅也。如子卯之刑,不傷身世,事不在我,乃為淫亂,失君臣之道。三刑亦有可用,如貴極一品得之,可用為權,豈同庶人一例之。所謂常人逢此事乖泯,君子天庭有吉祥。

問うて曰く:「刑」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:刑に三刑あり、無礼の刑あり、自刑あり。卦中ただ刑爻現るれば、事便ち乖張别扭にして最も畏るべし。取用の時は仍お軽重を分かちて論ずべく、その中にも自ずから補救し得べき処あり。譬えば動爻の中に刑を帯出するも、亦た細看して其の旺相なるや否やを見、また彼の我を刑するか、我の彼を刑するかを分かち、併せて旁爻の彼に対し制伏ある無きを観察す。更に所用の処に在りて哪一方に不利なるを看る。刑若し官爻と世爻を傷り、また解救なければ、禍は挡ぎ難し。何をか解救と謂う? 例えば刑爻が官鬼にして、来たりて卦身を傷り世爻を剋す。私事を占して坎卦を得ば、若し戊寅木之と並び起れば、解すべく救うべし。寅木の能く辰土を破るが故なり。倘し戊寅木が失時無気なれば、便ち此の如く論ずべからず、仍お軽重を斟酌して、一端に死守すべからず。子卯相刑に至りては、若し卦身世爻を傷らざれば、事は我が身に在らず、彼は淫乱の象を主り、君臣上下の礼を失うなり。三刑にも亦た用い得べき時あり。例えば位極まりて一品の貴人が三刑を占得すれば、反って権柄と為すを用い得、何ぞ平民百姓と一例に看るを得ん。故に曰く:常人これに遇えば事事乖違敗落し、君子これに遇えば朝堂の上に別に吉祥ありと。

問曰:沖字如何取用?答曰:卦中有一爻動處,便觀六爻吉凶,如無德無合無刑,動出便沖。然喜旺相,休囚難沖有氣,如並起最是有力,一爻便發,便是兩爻動,成敗盛衰,當詳吉凶言之。

問うて曰く:「冲」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:卦中ただ一爻の発動あれば、便ちこの一爻より六爻の吉凶を看る。若しこの一爻が既に徳を帯びず、また合に逢わず、刑を見ざれば、それが一動出ずればすなわち冲なり。冲は最も自身の旺相を喜び、休囚無気の爻は有気の爻を冲動し難し。若し冲爻が又た日辰と並び起れば、力量最大、ただ一爻の発動なるも、実は両爻斉動に等し。これより致す成敗盛衰、仍お吉凶を分かちて細かに説くべし。

問曰:克字如何取用?答曰:此克字能除凶,亦能壞事。且如卦中爻神受刑,此字能克,被救助;如克他人,則解我凶咎;若傷害身世,即是惱我之事。文書克,憂文書;兄弟克,憂兄弟;子孫克,憂子孫;官鬼克,憂官事;財克憂財。

問うて曰く:「剋」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:この剋の字は能く凶を除くも、能く事を敗る。譬えば卦中に爻の刑を受くるあれば、剋の力量を用いて彼の刑爻を制住せば、刑を受けたる爻は便ち救助を得たり。若し剋するが他人の爻なれば、我が身に加わる凶咎を化解す。然るに若し剋が卦身・世爻に到れば、便ち我を煩悩せしむる事と為る。父母文書爻の剋を受けば、憂いは文書に在り。兄弟爻の剋を受けば、憂いは兄弟に在り。子孫爻の剛を受けば、憂いは子孫に在り。官鬼爻の剋を受けば、憂いは官司に在り。妻財爻の剋を受けば、憂いは銭財に在り。

問曰:旺字如何取用?答曰:八字中,禍福不同,皆有成敗。如卜文書文書旺,財爻衰來克,亦不傷文書,他爻來刑,亦刑不動;若凶爻旺,克害於我,禍不可解。當用爻欲旺欲吉,害爻欲墓欲絕。亦看旺爻中發動,所卜事端,便知吉凶存亡。

問うて曰く:「旺」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:徳・合・刑・冲・剋・旺・墓・空のこの八字の主る禍福は各々相同ならず、亦た各々成敗あり。譬えば文書を占い、文書爻旺相なれば、たとい妻財爻衰弱にして来りて之を剋するも、文書を傷り得ず。別の爻来りて之を刑するも、同じく之を刑動し得ず。反対に、凶爻若し当旺にして、我が身に剋害すれば、この禍は解け難し。故に取用の原則は:所用の爻は要旺要吉、加害の爻は要入墓要臨絶なり。更に当旺の諸爻の中で哪一爻の発動するを看て、これを所占の那桩の事に対準せば、吉凶存亡便ち清楚なり。

問曰:墓字如何取用?答曰:辰戌丑未,五行之庫,凶爻要入,吉爻不可墓,墓則為休囚。有人墓、事墓、鬼墓。何為人墓?且如占兄弟病,辰為墓,當日是戌,雖合入墓,不死;又人旺墓衰,不死;兄弟旺,墓爻衰,不死。何為事墓?但所卜之事為難成費力。何為鬼墓?占病得鬼墓,為廟神;占賊為賊之避身處;占訟乃鬼為官,入墓難決公事,墓不可旺,鬼爻要旺。

問うて曰く:「墓」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:辰・戌・丑・未は五行の倉庫なり。凶爻は正に之を入墓して収めんことを要し、吉爻は入墓すべからず、一たび入墓すれば便ち休囚失力に同じ。墓は三種に分かつ:人墓・事墓・鬼墓。何をか人墓と謂う? 譬えば兄弟の病を占い、兄弟爻が水に属して辰を以て墓庫と為し、占卦の当日恰も戌日なれば、戌は能く辰を冲し、虽ば本当に墓に合入すべしと云えども、人は死せず。又如人爻旺にして墓爻衰なれば、亦た死せず。兄弟爻旺にして墓爻衰なれば、同じく死せず。何をか事墓と謂う? すなわち所占の事成り難く、弁じ起こして格外に力を費やすなり。何をか鬼墓と謂う? 病を占いて鬼爻の入墓に遇えば、犯す所は廟裏の神なり。盗賊を占えば、墓はすなわち賊の藏身の所在。官司を占えば、鬼爻は官府を代表し、鬼一たび入墓すれば、公事便ち久しく拖きて決し難し。要するに墓爻は旺相すべからず、鬼爻は却って旺を要す。

如占見官,墓旺難見。占病墓旺,鬼難脫,病難安,多死。占賊,墓旺賊難捉,雖福爻有氣,亦難尋見,為藏處機密。占病鬼是廟神,如墓旺,乃太廟之神,非小小神祠。占失物,墓旺物難尋;占行人,墓旺難歸;占財,墓旺有財。墓之一字,要沖克破,此以墓爻活法論之,即解神也。

譬えば官長への謁見を占えば、墓爻旺相なれば見ること難し。疾病を占えば、墓爻旺相にして、鬼爻脱れ出づること能わず、病痊え難く、多く死亡を主る。盗賊を占えば、墓爻旺相なれば賊は捉え難く、たとい子孫福爻に気ありとも、亦た尋ね見難し。賊の蔵身の処、極めて隠秘なるが故なり。病を占う時鬼爻は既に廟神を代表し、墓爻若し旺なれば、彼は太庙一級の大神にして、小小の神祠裏の神にあらず。失物を占えば、墓爻旺相なれば物は找回し難し。行人を占えば、墓爻旺相なれば人は帰来し難し。唯だ求財を占うのみ、墓爻旺相は反って財の得べきを主る。財すでに庫に入るが故なり。「墓」のこの一字、総じて冲に頼り剋に頼り破に頼りて打開するを要す。これは墓爻を活法と為して論ずるなり。能く墓庫を冲開する那一爻すなわち解神なり。

問曰:空字如何取用?答曰:空之一字,占易之中第八個,路途通於先天之道,神仙之法。到此多執空以為盡空,蓋不知萬物自無而生,有從空來,還歸於空爻,乃易中之聖道,言之不可及也。但空中,事不受傷,物不受克也,便有可成可望之妙理。如事有盡,空爻不發動又無干預,乃先天茫然蕩蕩之空也。此不屬成敗休咎之說,卜易高士得遇此文,詳空中之用甚多,要識空中有空之妙用。

問うて曰く:「空」の字は如何に取用するか? 答えて曰く:空はこの八字の中の第八なり。この一路は一直に先天の道に通じ、神仙一流の法門に属す。学者此処に至れば、多くは一死に空の字に執し、以て空はすなわち徹底の無と為す。殊不知万物は本より無中より生じ、有は空裏より来り、最後にまた空爻の裏に帰還す。これ《易》中の聖道にして、言語を以ては講じ尽くせず。単に占断に就いて論ずれば:空裏に落つる爻は、事は傷を受けず、物は剋を受けず、反って可成可望の妙理あり。若し事が本より已に到頭して、その空爻また発動せず、別爻と毫も干涉なければ、彼は始めて先天裏の茫茫蕩蕩たる真空にして、便ち成敗休咎の範囲に属せず。《易》を研ずる高明の士が此段に遇えば、要に空中の可用の処の極めて多きを細察し、尤も「空中に空あり」の妙用を認識すべし。

如盡空之空,乃未萌不實,如人未生以前,則不能用一事,此為無干礙之空。若空字活如人已生,如人舉念,如人動作,類萬物發生,皆可成之理。神乎其心,傳之妙乎,讀者詳而玩之。要決數篇,乃占易之徑路,卦中之綱領,取餘占之細微。

所謂徹底の空とは、未だ萌芽せず、落実せざる空。譬えば人の未だ出生せざる以前、一事も用上げられず、これを無干礙の空と謂う。若しこの空の字が活なれば、譬えば人已に出生したるが如く、譬えば人の念頭を起したるが如く、譬えば人の動作あるが如く、万物の発生するに同じく、様様皆成るべき理あり。此の中の神妙は全く用者の一心に在り、伝授の妙処もまた此処に在り。読者は細かに体味玩索すべし。以上の数篇の要訣は、《易》を占うの入門路径、一卦の綱領なり。其余の占断中の種種の細微、皆此処より推衍して開け行くなり。

天玄賦総論提綱

若人問卜,必因動靜吉凶,學者推占,要識淺深高下。秘旨雖傳於人口,奧妙實出乎天然。事有萬殊,理無二致。須識靜中有動,當明吉處藏凶。靜者動之機,吉者凶之本。如逢卦靜,專尋暗動及空亡;若見爻興,便察吉凶分造化。諸爻並吉,更防吉處藏凶;大象皆凶,須識凶中有吉。若逢亂動,先觀用爻。用爻有彼我之分,得失從衰旺而決。六爻上下,吉凶全繫乎日辰;一卦中間,主宰莫逃乎世應。細察生旺墓絕,精詳克害刑沖。吉凶由此而生,禍福從茲而定。

およそ人の来りて卜を問うは、総じて事情の動静吉凶に放心せざるがゆえなり。《易》を学ぶ者が之がために推断するに、要に深浅高下を弁じ出さねばならず。占法の秘旨は師徒の口耳相伝に由るも、その中の奥妙は実に自然の理より出ず。天下の事は千差万別なれど、道理はただ一つ。静中に自ずから動機あるを懂得し、また吉処に常に凶の蔵るるを明白せよ:安静は発動の先兆、吉利は凶険の根苗なり。若し一卦を占得して六爻安静なれば、専ら日辰に冲起せられたる「暗動」の爻と「空亡」に落つる爻を尋ねよ。若し爻の発動あるを見れば、動爻の上より吉凶造化を分弁せよ。諸爻斉しく吉の時、更に吉裏に凶の蔵るるを提防せよ。卦の大象が通体皆凶の時、亦た凶中に吉あるを認識せよ。若し六爻乱動に碰上れば、先ず「用爻」の哪一支なるを看よ。用爻に属我・属他の分別あり、得失は其の衰旺に憑りて決断す。六爻上より下に至り、吉凶は全系して日辰の生剋に在り。一卦の中に作主するは、終究「世爻」と「応爻」を逃出せず。要に各爻の長生・帝旺・入墓・臨絶を細察し、精詳に其の間の剋・害・刑・冲を審す。吉凶は此より生じ、禍福は此より定まる。

貴人乘祿馬,縱非吉慶也無凶;天喜會青龍,雖遇悲哀終有喜。白虎動本非佳兆,惟孕育反作吉神;子孫興總曰禎祥,問功名偏為惡客。官鬼不宜持世,求名婚娶兩相宜;妻財俱喜扶身,父母文書偏畏忌。玄武陰私兼失脫,螣蛇怪異及虛驚。朱雀本主官非,仕宦當生喜美;勾陳職專田土,行人終見遲留。

「天乙貴人」若し又た「禄」神・「駅馬」に乘ぜば、たとい吉慶と算するに足らずとも、決して凶あらじ。「天喜」再び「青竜」と会すれば、たとい眼下正に悲哀の事に遇うとも、最終に能く喜びを転出せん。「白虎」発動は本より好兆頭にあらず、唯だ生産を占う時のみ彼は反って吉神と為る。「子孫」爻の興旺は一般に禎祥と称すれども、功名を問えば彼は偏に悪客なり。子孫の官鬼を剋すればなり。「官鬼」爻は世を持すべからざれど、功名を求め婚娶を問うこの二桩の事は却って正に相宜。「妻財」爻は人皆之の世身を扶助するを喜ぶも、唯だ父母を占い文書を問う時は最も之を見るを忌む。「玄武」は暗昧私情と失窃走脱を主り、「螣蛇」は怪異の事と虚驚を主る。「朱雀」は本より官司口舌を主るも、仕宦の身上では却って喜慶美事を生ず。「勾陳」は専ら田地房産を管し、行人を占って之に遇えば、人は終帰に遅延停留せん。

無鬼無気

鬼者,無形而有用;卦中不可無,宜靜不宜動。帶吉神動,亦能為福;加凶煞動,無不為殃。占身無鬼,資財聚散無常,多招兄弟嫉妒。占婚無鬼,婚難成;縱成,夫當夭折。占官無鬼,功名難就;卦中縱有貴人,終為貴而無位。占訟無鬼,無官主張,訟以官為主,其事難成。占失脫無鬼,必自遺失;不然,賊亦難獲。

官鬼のこの一爻、形跡を見るべからざれど極めて用処あり:一卦の中これ無かるべからず、但し安静を宜とし発動を宜とせず。其れ吉神を帯びて発動すれば、亦た福を造り得。凶煞を加えて発動すれば、灾殃と為らざるなし。自身を占いて卦中に鬼なければ、一生資財聚散常なく、また多く兄弟輩の嫉妬を招く。婚姻を占いて鬼なければ、婚事成り難し。たとい成るとも、丈夫は早亡せん。官職を占いて鬼なければ、功名就り難し。卦裏たとい貴人あれど、終究は空しく貴気あって実職なし。官司を占いて鬼なければ、便ち官府の我がため作主するなし。訟事は本より官爻を以て主と為し、主なければ事成り難し。失物走脱を占いて鬼なければ、必ず自己の遺失せしなり。若し然らざれば、たとい賊ありとも捉獲し難し。

求財無鬼,兄弟必爭權;主在他人手下趁財,財亦薄。占宅無鬼,謂之無氣。鬼者,財之主也。財雖旺,必有主張,然後能聚;無鬼無主也,必主破耗多端、資財不聚。占病無鬼,必無叩告之門,乃天年命盡也,其病難療。惟有占產、出行、行人、田蠶,無鬼方為大吉之兆也。

財を求めて卦中に鬼なければ、兄弟爻必ず来りて財権を争奪し、自己はただ他人の手下に生活を討つのみを主り、賺得の財も单薄なり。家宅を占いて鬼なければ、これを「無気」と謂う。鬼は財の主宰なり、財爻たとい旺相なれど、亦た主宰あってこそ聚まり得。鬼なければ便ち無主、必ず破費耗損層出して銭財攅めず。疾病を占いて鬼なければ、便ち祷告申訴し得べき門路なきに等しく、彼は天年已に尽き、病医し難し。唯だ生産・出行・行人・田蚕を占う此の数桩の事のみ、卦中に鬼なきは却って大吉の兆なり。

絶處逢生

且如申日占,卦遇用爻屬木,木見申則絕,木爻無用矣。此同無也。若得水爻發動,水長生動來相生,木爻仍復有用。譬如人當困窮之際,得遇貴人扶持,必有寒谷回春之象,此乃是絕處逢生也。占婚:遇世應絕處逢生,事將解而後成,意先淡而後濃。或可言男女家貧乏無力,得人扶策,其事亦可成。

譬えば申日に卦を占い、卦中の用爻が木に属すれば、木は申に遇えば十二長生の「絶」地に落ち、この木爻は没用にして、卦中に根本之なきと一様なり。然るに若し水爻の発動あれば、申は正に水の長生の地にして、水動きて来りて相生すれば、木爻は重新たに用あり。これ就好比く人の正に困窮の際に当り、忽然として貴人の扶持に遇うが如く、必ず寒谷回春の気象あり。これを「絶處逢生」と謂う。婚姻を占い、若し世爻応爻の絶處逢生あれば、事は先に散夥せんとして後に成り、双方の心意先淡くして後濃し。または男女両家もとより貧乏無力にして、旁人の扶助撮合を得て、この親事仍能く弁成すともいうべし。

占產:遇子孫絕處逢生,子將死而復生。妻財絕處逢生,妻將危而有救,乃凶中回吉之象。占官:遇父母絕處逢生,文書雖有阻節,終有貴人主張,其事必成。占訟:遇官鬼絕處逢生,必無官吏主張,若見財動相生,可用資財囑託官吏,姑待官鬼旺相年月日,其事可振。求財:遇妻財絕處逢生,其財易求,利殊厚,非比旺相之財有限,生乃之財無窮也。

生産を占い、若し子孫爻絶處逢生なれば、孩子は将に死せんとして復活す。若し妻財爻絶處逢生なれば、産婦は将に危なんとして救を得、皆凶中回吉の象なり。官職を占い、若し父母爻絶處逢生なれば、文書たとい阻滞あれど、終に貴人出面して主張し、事必ず成る。官司を占い、若し官鬼爻絶處逢生なれば、本より官吏の我がため作主する肯んずるなし。然れど若し財爻の発動して鬼を生ずるを見れば、便ち銭財を動用して官吏を打点し、再び官鬼旺相の年月日を待てば、案子は重新に振作起來し得べし。財を求むるに、若し妻財爻絶處逢生なれば、この財は求め易く、獲利も格外に豊厚なり。旺相の財の数目有限たるに似ず、絶而復生の財は源源不绝なり。

出行:遇世爻絕處逢生,本意已懶,被人糾合。行人:若應爻絕處逢生,必遇故人同回。若世克則不然,必是他鄉遇故知,不免稽延。家宅:吉神逢絕處逢生,家宅復有興隆之象;凶神絕處逢生,災欲退而禍復來,病治瘥而官事至。占國同此義推。占病:用爻與吉神絕處逢生,病將死而復活。鬼爻與忌神絕處逢生,病欲安而復作。

出行を占い、若し世爻絶處逢生なれば、本人はもとより已に動身を懶くせしも、旁人の邀約糾合せられて走るなり。行人を占い、若し応爻絶處逢生なれば、必ず老相識に遇い結伴して同帰す。假若世爻が反って応爻を剋すれば然らず、彼は他郷に偶遇して故知に遇い、行程は拖延を免れず。家宅を占い、吉神絶處逢生なれば、家宅重ねて興隆の気象あり。凶神絶處逢生なれば、災禍は剛に退かんとして卷土重来し、病は剛に見好せんとして官司また門に上がる。国事を占うもこの意に照らして推す。疾病を占い、用爻と吉神の絶處逢生なれば、病人は将に死せんとして復活す。鬼爻と忌神の絶處逢生なれば、病は剛に好けんとしてまた復発す。

合處逢冲

且如占得雷地豫卦。世應相生,六爻相合,吉無不利,乃事事可成之象也。卻在子日占得,子沖應上午、害世上未,此乃合處逢沖也。占婚遇之,必然被人說破,兩邊相毀,當見將成而解。占官若遇官鬼文書逢沖,貴人見許,復不作成,文書將完而不就。占財遇之,財將入手而不得。謀事遇之,必因人阻滯,事將成而有變。惟有占訟與病,喜遇合處逢沖。合則事必成,逢沖災必散。事將危而有救、病欲死而復生。其餘仿此。又云:吉神合處不可沖,凶神合處喜逢沖也。庶幾可遵此斷。

譬えば雷地豫卦を占得し、世爻応爻相生し、六爻また両々相合せば、吉利は利あらざるなく、事事可成の卦象なり。然るに偏に子日に占得して、子水は応爻上の午火を冲し、また世爻上の未土を害す。これを「合處逢冲」と謂う。婚姻を占いて之に遇えば、必ず人に中より説破せられ、両辺彼此詆毀して、眼に成らんと看るも散ず。官職を占い、若し官鬼爻・文書爻冲に逢えば、貴人虽已に答允せど、後にまた玉成を肯んぜず、文書は将に弁完せんとして弁成らず。銭財を占いて之に遇えば、財は将に手に到らんとして得ず。事を謀るに之に遇えば、必ず人の中より阻滞するに因り、事は将に成らんとして変を生ず。唯だ官司と疾病を占うのみ、却って合處逢冲を喜ぶ:合あれば事は弁成り得、冲に逢えば災禍自ずから消散し、事は将に危なんとして救あり、病は死せんと欲して復生す。其余の各類の事は此に照らして類推す。又曰く:吉神の合する処は再び冲すべからず、凶神の合する処は正に冲に逢うを喜ぶ。大抵この原則に遵照して断ずべし。

随官入墓

隨官入墓,其目有三:有身隨鬼入墓,有世隨鬼入墓,有命隨鬼入墓。且如丑日,占得雷水解卦。身鬼俱在五爻,此乃身隨鬼入墓也。若未日,占得山天大畜。世在二爻屬木,乃世隨鬼入墓也。又如未日,寅日生人,占得地雷復,卯日生人占得火澤睽,本命皆在鬼爻,此乃命隨鬼入墓也。以上三墓,不問占何事,皆非吉兆。

「随官入墓」の名目は全部で三種あり:一は卦身の鬼に随い入墓、二は世爻の鬼に随い入墓、三は本命の鬼に随い入墓なり。譬えば丑日に雷水解卦を占得し、卦身と官鬼皆第五爻に在り、丑は正に此の一爻の墓庫、これすなわち身の鬼に随い入墓なり。若し未日に山天大畜卦を占得し、世爻第二爻に在りて木に属し、木墓は未に在れば、これすなわち世の鬼に随い入墓なり。又如未日に卦を占い、寅日所生の人が地雷復を占得し、卯日所生の人が火沢睽を占得すれば、本命の支皆鬼爻上に落ちて又た墓に逢う、これすなわち命の鬼に随い入墓なり。以上の三種の入墓、何事を占うとも、皆吉兆にあらず。

占身遇之,須防目下有災,終身不能顯達。占婚,遇世隨鬼入墓,男家貧乏,男財不備。占產,遇命隨鬼入墓,須防妻命入黃泉。求官遇之,事體難成。若已求成來占,終不能振。若入殺墓,能入任所終不能出也。(殺墓者:丁未、戊戌是也。)占訟遇之,恐有牢獄禁繫之憂,或訟散身危,或訟中有病。求財遇之,勤勞備歷,終歸他人。

自身を占いて之に遇えば、要に眼下に災禍あるを提防し、しかも終身顕達し得ず。婚姻を占い、若し世爻の鬼に随い入墓に逢えば、男方家中貧乏にして、聘財さえ備え齊さず。生産を占い、若し本命の鬼に随い入墓に逢えば、要に産婦の性命保ち難きを提防す。官を求めて之に遇えば、事成り難し。若し已に求成せし後に来りて占えば、最終にも振作起來し得ず。倘若入る所が「殺墓」なれば、人は任所に到任するも再也出來ず。所謂殺墓とは、丁未・戊戌のこの二干支を指す。官司を占いて之に遇えば、恐らく牢獄囚系の憂あり、あるいは官司散じて人却って危険、あるいは官司未だ了せず人先に病を得ん。財を求めて之に遇えば、辛労受け尽くし、銭財終に他人に帰す。

出行遇之,多是去不成,若去愈為不美,必主去後有病。行人遇之:作本名占最不吉,必有突險。家宅遇之,須防宅長有災,更加凶殺,必見頃危。移居相遇,定移不成。占病遇之,十占九死。風水逢之,坐下必有伏尸,舊穴。以前略舉一二卦為例,其餘各以類推。

出行を占いて之に遇えば、多くは去り得ず。勉強して去れば更に不妙、走り後必ず病を生ず。行人を占いて之に遇えば、若し行人本人の名字を以て占えば、最も不吉、必ず突発の凶険あり。家宅を占いて之に遇えば、要に一家之長に災あるを提防す。再び凶殺を加えれば、眼下に傾覆の危あり。遷居を占いて之に遇えば、必ず搬成らず。疾病を占いて之に遇えば、十占九死。墳地風水を占いて之に遇えば、穴位の下に必ず旧尸旧穴あり。以上不過略く一両卦を挙げて例子と為すのみ、其余は各々此に按じて類推す。

逢冲暗動

且如六爻安靜,不遇沖則不動。若日辰相沖,名曰暗動。暗動者,有吉有凶,各有所用焉,不可一概而論。若遇凶煞暗動,傷身克世,百事皆不為佳。吉神暗動,合世生身,事事無不為吉。吾推其義,暗者必非明也,乃陰私潛然也。福來而不知,禍來而未覺。爻吉則暗中有補,爻凶則暗中有傷。

譬えば一卦六爻皆安静にして、冲に遇わざれば動かず。若し占卦当日の日辰に冲せられれば、この一爻を「暗動」と謂う。暗動に吉あり凶あり、各々用処あり、一概に論ずべからず。倘若凶煞の爻の暗動して、卦身を傷り世爻を剋せば、便ち百事不佳。倘若吉神の暗動して、来りて世爻を合し卦身を生ぜば、便ち事事皆吉。我この「暗」の字の含義を推究す:暗とはすなわち明ならず、陰私の事の暗処に悄然として進行するなり。福到って自己尚知らず、禍到って自己も察覚せず。爻若し吉なれば、暗中に人の補益あり。爻若し凶なれば、暗中に人の損傷あり。

占婚遇之,吉則暗中有人網維,凶則暗中有人破說。占產遇胎爻或子孫爻暗動,必曾轉胎。占求官遇之,吉則有無心之機會,暗中得人作成,凶則暗中有人損己,默然害事。占訟遇之,吉則得閒人說方便,陰中有人護我,凶則暗中有人謀害。失脫遇之,吉則言暗中捕捉可獲,凶則言此事暗味,不可追尋。求財遇之,吉則言求之利益殊厚;凶則言須防凶暗費財,或陰中被人劫騙,罔可知覺。

婚姻を占いて暗動に遇えば、吉なれば暗中に人の中より撮合維繋し、凶なれば暗中に人の説破拆散す。生産を占い、若し胎爻あるいは子孫爻の暗動あれば、必ず曾て胎位を転じたるなり。官を求めて之に遇えば、吉なれば意想不到の機会あり、暗中に人の玉成を得。凶なれば暗中に人の我を損し、声を出さず事を敗る。官司を占いて之に遇えば、吉なれば不相干の人の我がため説情し、暗中に人の回護あり。凶なれば暗中に人の図謀して加害す。失物走脱を占いて之に遇えば、吉なれば暗中に緝捕して拿獲し得べしと説く。凶なればこの事の晦暗不明にして追尋するに由なしと説く。財を求めて之に遇えば、吉なれば所求の利益格外に豊厚なりと説く。凶なれば要に暗処に銭財を破費し、あるいは暗中に人に劫騙せられ、自己は毫も知覚せざるを提防すと説く。

出行逢之,須防不測,吉凶皆然。行人遇之,吉則言心欲動而未發,凶則言闇昧中有阻節,未能到。家宅遇之,吉則言暗中有補助,福已至而不知;凶則言暗中有事至,禍欲萌而未覺。占病遇之,吉則言病人有默佑,凶則言脈陰隙所致也,病人不病須防暗有傷。此章宜細玩之,萬無一失。

出行を占いて之に遇えば、要に意外を提防し、吉凶を論ぜず皆留心すべし。行人を占いて之に遇えば、吉なれば彼心裏已に動身を想いてただ未だ出発せざると説く。凶なれば彼が暗昧の処に阻礙に遇い、一時到らざると説く。家宅を占いて之に遇えば、吉なれば暗中に人の補助あり、福已に到りて自己尚知らざると説く。凶なれば暗中に事の逼近あり、禍剛に萌芽せんとして自己未だ察覚せざると説く。疾病を占いて之に遇えば、吉なれば病人に神明の暗中保佑あると説く。凶なれば此は脈絡中の陰虚に隙ある所致にして、病人はたとい眼下病まずとも、暗裏に已に傷を受けたるを防ぐべしと説く。此の一章、当に細細に玩味すべく、用うれば万に一も失なし。

助鬼傷身

生助官鬼者,不過妻財也。不宜發動,動則衰鬼變成旺鬼。旺鬼遇之,其勢愈凶。且如申日占得離卦,鬼臨應爻克世,本非佳兆,更兼妻財發動,生助鬼爻,其凶愈甚,此乃助鬼傷身也。凡卦中鬼爻克身世者,無財,凶有限;若有兩財皆動,其禍大凶。占身遇之,須防日下有災,若財帶桃花又加玄武,恐斯人色慾過度,必致傷身;或偏居寵妾甚多也。

能く官鬼を生助するは、ただ妻財の一爻のみ。財爻は発動を宜とせず、一たび動けば衰弱の鬼を養成して旺盛の鬼と為す。本より旺なる鬼が再び之に遇えば、気勢更に凶悪なり。譬えば申日に離卦を占得し、鬼爻が応爻上に臨みて来りて世を剋すは、本より已に好兆頭にあらず。再び妻財爻の発動して鬼爻を生助するを加えれば、凶険更に甚だし。これを「助鬼傷身」と謂う。およそ卦中に鬼爻が卦身を剋し世爻を剋するも、ただ財爻なければ、凶は尚ほ限度あり。若し両重の財爻同時に発動すれば、彼の禍は極めて凶なり。自身を占いて之に遇えば、要に眼前に災あるを提防す。若し財爻が「桃花」を帯び又た「玄武」を加えれば、恐らく此の人は色欲過度、必ず身を傷るに致るか、あるいは偏房寵妾の太多きなり。

占婚遇之,亦不為吉。世者男家也,鬼者夫也,自克自家,本不為美;更遇財爻發動,生助鬼爻,縱使成就,必主其婦不賢不孝公姑,搬唆夫主,割戶分門,不和兄弟。占產遇鬼克二爻(注:二爻也為胎爻。),妻財發動,乃母之命必克子,主懷胎之後胎兒不安,亦主難產難養。求官遇鬼帶貴克世,乃日轉遷階之象。若鬼帶大殺劫殺克世,又兼財動生殺,必主身有災殃,官防革剝。

婚姻を占いて之に遇えば、亦た不吉なり。世爻は男方家を代表し、鬼爻は丈夫を代表す。鬼の来りて世を剋するは、自家が自家を剋するに等しく、本より美ならず。再び財爻の発動して鬼爻を生助するに遇えば、たとい親事成るとも、必ず此の婦人の賢ならず、公婆を孝敬せず、丈夫を挑唆し、家を分かち別過し、兄弟と不和なるを主る。生産を占い、若し鬼爻が第二爻を剋り(原注は二爻すなわち胎爻なるを指出す)、妻財また発動すれば、彼は母の命の必ず孩子を剋するなり。懐胎後胎気不安を主り、亦た難産難養を主る。官を求むるに、若し鬼爻が貴人を帯びて来りて世を剋せば、彼は日日の升遷進階の象なり。然れど若し鬼爻が「大殺」「劫殺」を帯びて世を剋し、又た財爻の発動して殺を生ずるを加えれば、必ず自身に災殃あるを主り、官を為る者は革職削奪せられんを防ぐべし。

占訟遇之,他人廣費資財,囑託官吏;主官司不順,我必輸;乃以直作曲之象,大凶。失脫遇之,因財露見,動人眼目,故失,須防再求。又云:恐是自失之後,被人獲去,事出偶然,見財起謀,非故意偷也。求財遇鬼帶大小耗,必主此財求得之後,非官即病,耗散費用。出行遇之,因財忽有阻節。

官司を占いて之に遇えば、彼方が大把に銭を花して官吏を打点するを主り、官司は我に順ならず、我必ず輸す。これは有理を無理に断成すの象にして大凶なり。失物走脱を占いて之に遇えば、銭財外露して人の眼目を招くがゆえに丢れたるなり。更に再度盗まるるを提防すべし。又曰く:恐らく自己先に失落し、人に撿取せられ、事は偶然より出て、財を見て始めて貪心を起せしにして、蓄意の行窃にあらず。財を求むる時若し鬼爻が「大耗」「小耗」を帯びれば、必ず此の財の手に求到り後、官司を惹くか即ち病を生じ、白白に耗散花掉するを主る。出行を占いて之に遇えば、銭財のために忽然として阻滞を生ぜん。

家宅遇之,乃財多害己也。若鬼帶白虎、喪門、弔客之類,必因財有病;若鬼加朱雀、官苻,必因財致訟。又云:或家有不賢之妻,多招禍殃。占國遇之,必有奸臣聚斂,蒙蔽其主,恐乖國政。占病遇之,若占父母必致頃危,其餘問病,亦是沉重纏綿,卒難脫體。若作本名占,或因財致病,或房事過頻,乃大凶之兆。以上諸事,若有子孫發動,解神來救,庶可反凶成吉,變禍為祥。

家宅を占いて之に遇えば、財多くして反って己を害するなり。若し鬼爻が「白虎」「喪門」「弔客」の一類を帯びれば、必ず銭財に因りて病を得。若し鬼爻が「朱雀」「官苻」を加えれば、必ず銭財に因りて官司を招く。又曰く:あるいは家中に賢ならざる妻子あり、多く禍殃を招く。国事を占いて之に遇えば、必ず奸臣の民財を聚斂し君主を蒙蔽するあり、恐らく国政を敗壞せん。疾病を占いて之に遇えば、若し占う所が父母なれば、必ず危殆に至る。其余の人の病を問うも、亦た沉重纏綿にして一時身を脱し得ず。若し病人の本名を以て占えば、あるいは財に因りて病に至るか、あるいは房事過頻、皆大凶の兆なり。以上の此の事、ただ卦中に子孫爻の発動して、解神と為して来りて救援すれば、大抵尚ほ凶を反して吉と為し禍を転じて祥と為し得べし。

推四季旺神

春木旺,秋金旺,夏火旺,冬水旺。當生者旺,所生者相,生我者休,克我者囚,我克者死。春:寅卯木旺,巳午火相,辰戌丑未土死,申酉金囚,亥子水休。夏:巳午火旺,辰戌丑未土相,申酉金死,亥子水囚,寅卯木休。秋:申酉金旺,亥子水相,寅卯木死,死午火囚,辰戌丑未土休。冬:亥子水旺,寅卯木相,巳午火死,辰戌丑未土囚,申酉金休。

春天は木最も旺、秋天は金最も旺、夏天は火最も旺、冬天は水最も旺。五行の強弱は全部で五檔に分かつ:時令と同気にして正に其の令に当るを「旺」と謂い、当令の気に生ぜられるを「相」と謂い、当令の気を生出して自身耗洩するを「休」と謂い、来りて当令の気を剋し反って制せられるを「囚」と謂い、当令の気に剋せられるを「死」と謂う。春天:寅卯木当旺、巳午火為相、辰戌丑未土為死、申酉金為囚、亥子水為休。夏天:巳午火当旺、辰戌丑未土為相、申酉金為死、亥子水為囚、寅卯木為休。秋天:申酉金当旺、亥子水為相、寅卯木為死、巳午火為囚(底本「巳」の字を誤って「死」と刻す)、辰戌丑未土為休。冬天:亥子水当旺、寅卯木為相、巳午火為死、辰戌丑未土為囚、申酉金為休。

推八卦八節旺廃図

巽立夏,離夏至,坤立秋,震春分,兌秋分,艮立春,坎冬至,乾立冬。旺、相、胎、沒、死、休、囚、廢,周而復始順數是也。上圖立春從艮位順數,餘仿此。附表:旺、相、胎、沒、死、休、囚、廢。立春:艮、震、巽、離、坤、兌、乾、坎。春分:震、巽、離、坤、兌、乾、坎、艮。立夏:巽、離、坤、兌、乾、坎、艮、震。夏至:離、坤、兌、乾、坎、艮、震、巽。立秋:坤、兌、乾、坎、艮、震、巽、離。秋分:兌、乾、坎、艮、震、巽、離、坤。立冬:乾、坎、艮、震、巽、離、坤、兌。冬至:坎、艮、震、巽、離、坤、兌、乾。

八卦は八方に分居し、各々一節気を主る:巽卦は立夏に当り、離卦は夏至に当り、坤卦は立秋に当り、震卦は春分に当り、兌卦は秋分に当り、艮卦は立春に当り、坎卦は冬至に当り、乾卦は立冬に当る。八卦の盛衰は「旺・相・胎・没・死・休・囚・廃」の八等次に依り、方位に順いて周而復始して数え下す。上面の此の図の用法は:立春の此の節は艮位より「旺」を起数し、其余の七節は各々本位より起数し、此に照らして類推す。附表は八節に按じて八卦の居る等次を列す:立春は艮旺・震相・巽胎・離没・坤死・兌休・乾囚・坎廃。春分は震旺・巽相・離胎・坤没・兌死・乾休・坎囚・艮廃。立夏は巽旺・離相・坤胎・兌没・乾死・坎休・艮囚・震廃。夏至は離旺・坤相・兌胎・乾没・坎死・艮休・震囚・巽廃。立秋は坤旺・兌相・乾胎・坎没・艮死・震休・巽囚・離廃。秋分は兌旺・乾相・坎胎・艮没・震死・巽休・離囚・坤廃。立冬は乾旺・坎相・艮胎・震没・巽死・离休・坤囚・兌廃。冬至は坎旺・艮相・震胎・巽没・離死・坤休・兌囚・乾廃。

吉神歌訣

一、論十天干:甲乙丙丁戊己庚辛壬癸。二、論十二地支:子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥。三、論十干合:甲與己合、乙與庚合、丙與辛合、丁與壬合、戊與癸合。四、十二支合:子與丑合、寅與亥合、卯與戌合、辰與酉合、巳與申合、午與未合。五、論三合局:寅午戌合火局,巳酉丑合金局,申子辰合水局,亥卯未合木局。

十天干は順次に甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。十二地支は順次に子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥。十天干の両両相合の規律は:甲と己合、乙と庚合、丙と辛合、丁と壬合、戊と癸合。十二地支の両両相合、すなわち所謂「六合」の規律は:子と丑合、寅と亥合、卯と戌合、辰と酉合、巳と申合、午と未合。三支会して一局を成す、すなわち所謂「三合局」の規律は:寅・午・戌の三支は火局を合成し、巳・酉・丑の三支は金局を合成し、申・子・辰の三支は水局を合成し、亥・卯・未の三支は木局を合成す。卦を装して事を断ずるに、およそ合に逢えば先ず六合を看、六合なければ再び三合を看る。

六、論天元祿:甲祿在寅,乙祿在卯,丙戊祿巳,丁己祿午,庚祿申,辛祿酉,壬祿在亥,癸祿在子。七、論驛馬:(若卜行人,遇日辰克行人爻,驛馬動立至。)寅午戌馬在申,申子辰馬在寅,巳酉丑馬在亥,亥卯未馬在巳。假如:寅午戌日,申爻是驛馬,酉:六害;戌:華蓋;亥:劫殺;子:災殺;丑:天殺;寅:地殺;卯:年殺;辰:月殺;巳:亡神;午:將星;未:攀鞍。八、論天乙貴人:甲戊並牛羊,乙己鼠猴鄉,丙丁豬雞位,壬癸兔蛇藏,庚辛逢虎馬,此是貴人方。九、福星貴人:甲丙相邀入虎鄉,更逢鼠穴最高強。戊申己未丁宜亥,乙癸逢牛福祿昌。庚趁馬頭辛帶巳,壬騎龍背喜非常。

「天元禄」は天干に按じて本気の所在する地支を取る:甲の禄は寅に在り、乙の禄は卯に在り、丙と戊の禄は同じく巳に在り、丁と己の禄は同じく午に在り、庚の禄は申に在り、辛の禄は酉に在り、壬の禄は亥に在り、癸の禄は子に在り。「駅馬」は走動出行を主る。若し行人を占えば、日辰が行人を代表する那一爻を剋住して駅馬また発動するに遇えば、人立刻就到す。駅馬は三合局の首支に依りて起算す:寅午戌は申を見て馬と為し、申子辰は寅を見て馬と為し、巳酉丑は亥を見て馬と為し、亥卯未は巳を見て馬と為す。例を挙げて言えば、寅午戌日に卦を占えば、申爻すなわち駅馬、此の後各支は順次に:酉は六害、戌は華蓋、亥は劫殺、子は災殺、丑は天殺、寅は地殺、卯は年殺、辰は月殺、巳は亡神、午は将星、未は攀鞍。「天乙貴人」の口訣は:甲日戊日は丑(牛)未(羊)を取り、乙日己日は子(鼠)申(猴)を取り、丙日丁日は亥(猪)酉(鶏)を取り、壬日癸日は卯(兎)巳(蛇)を取り、庚日辛日は寅(虎)午(馬)を取る、これすなわち貴人の所在する方。「福星貴人」の口訣は:甲・丙の両干は宜しく寅(虎)位に入り、再び子(鼠)位に逢えば最も高強。戊は申を取り、己は未を取り、丁は宜しく亥を取る。乙・癸は丑(牛)に逢えば福禄昌盛。庚は午(馬頭)を取り、辛は巳を帯び、壬は辰(竜)背に騎る、皆喜慶非常を主る。

十、論天喜:春戌夏丑為天喜,秋辰冬未三三止。正月戌、二月亥、三月子,順輪十二位是也。十一、論天德:春亥夏寅天德隨,秋巳冬申君需知。正月從亥上起,順輪十二位是也。十二、論月德:春未夏戌月德臨,七丑十龍可追尋。正月從未上起,順輪十二位是也。十三、天月二德:正丁二坤宮,三壬四辛同,五乾六甲上,七癸八艮同,九丙十居乙,子巽丑庚中。十四、月解:月解正二起於申,三四還從酉上臨,五六之月居戌上,七八能行亥上存,九十之月臨午位,子丑兩月未宮停。病人有此解神,天醫上卦即病癒也。

「天喜」は喜慶を主る:春季は戌に在り、夏季は丑に在り、秋季は辰に在り、冬季は未に在り、四季の間各々三位を隔つ、ゆえに「三三止」と曰う。若し月を逐うて推排すれば、則ち正月は戌に在り、二月は亥に在り、三月は子に在り、十二支に順って輪下去す。「天徳」は救護を主る:春は亥、夏は寅、秋は巳、冬は申、占者に請わく記牢せよ。月を逐うて推排すれば則ち正月の亥上より起り、順に十二位を輪す。「月徳」は福佑を主る:春は未、夏は戌、七月は丑、十月は辰(竜)。月を逐うて推排すれば則ち正月の未上より起り、順に十二位を輪す。「天月二徳」は月に按じて干支を配す:正月は丁を配し、二月は坤宮を配し、三月は壬を配し、四月は辛を配し、五月は乾を配し、六月は甲を配し、七月は癸を配し、八月は艮を配し、九月は丙を配し、十月は乙を配し、十一月子月は巽を配し、十二月丑月は庚を配す。「月解」は解厄を主る:正月・二月は申より起り、三月・四月は酉に在り、五月・六月は戌に在り、七月・八月は亥に在り、九月・十月は午に在り、十一月と十二月は未宮に停まる。病人の卦中に此の解神あり、再び「天医」上卦あれば、病は便ち痊癒せん。

十五、日解:甲己逢蛇乙庚猴,丙辛逢虎丁壬牛,戊癸雞啼官事散,病人無藥不須憂。官事若得旺發即散也。十六、天醫:天醫正卯二豬臨,三月隨丑四未尋,五蛇六兔七居亥,八丑九羊十巳存,十一再來尋卯上,十二亥上作醫人。病人有此爻上卦,必主名醫下藥有效也。十七、天赦:春戊寅,夏甲午,秋戊申,冬甲子。十八、喝散:春巳夏居申,秋豬冬到寅,官事若遇此,喝散不由人。十九、活曜:天嗣:春水、夏木、秋土、冬金。皇恩貴:春亥、夏申、秋未、冬午。

「日解」は日干に按じて支を取る:甲日己日は巳(蛇)に逢い、乙日庚日は申(猴)に逢い、丙日辛日は寅(虎)に逢い、丁日壬日は丑(牛)に逢い、戊日癸日は酉(鶏啼)に逢えば則ち官司消散し、病人はたとい一時無薬とも憂愁するを要せず。官司ただ此の一爻の旺相発動に遇えば、立時に便ち散ず。「天医」は良医良薬を主り、月に按じて支を取る:正月は卯に在り、二月は亥(猪)、三月は丑に随い、四月は未を尋ね、五月は巳(蛇)に在り、六月は卯(兎)に在り、七月は亥に在り、八月は丑に在り、九月は未(羊)に在り、十月は巳に在り、十一月は再び卯上に帰り、十二月は亥上にて医人を作す。病人の卦中に此の一爻の上卦あれば、必ず名医に遇い、薬を下して効あらん。「天赦」は罪愆の赦免を主る:春は戊寅日を取り、夏は甲午日を取り、秋は戊申日を取り、冬は甲子日を取る。「喝散」は一喝而散を主る:春は巳に在り、夏は申に在り、秋は亥(猪)に在り、冬は寅に在り。官司若し之に遇えば、人に由らず散ぜん。「活曜」に二種あり:一は「天嗣」にして子嗣を主り、春は水に属し、夏は木に属し、秋は土に属し、冬は金に属す。二は「皇恩貴」にして、春は亥に在り、夏は申に在り、秋は未に在り、冬は午に在り。

二十、皇恩大赦:正戌、二丑、三寅、四巳、五酉、六卯、七子、八午、九亥、十辰、十一申、十二未。二十一、天解:春寅、夏巳、秋申、冬亥。二十二、官事看日解:甲乙蛇頭戊己寅,庚辛酉位丙丁申,壬癸但從卯位是,官事消除百事寧。二十三、外解神:正五九月居子上,二六十月在巳宮,三七十一辰上是,四八十二居申中。此爻動,災患隨散吉。二十四、日解:甲己日亥,乙庚日申,丙辛日丑,丁壬日未,戊癸日辰。

「皇恩大赦」は月に按じて支を取る:正月は戌、二月は丑、三月は寅、四月は巳、五月は酉、六月は卯、七月は子、八月は午、九月は亥、十月は辰、十一月は申、十二月は未。「天解」は災厄の解散を主る:春は寅、夏は巳、秋は申、冬は亥に在り。官司を占って別に「日解」あり、日干に按じて支を取る:甲乙日は巳(蛇頭)を取り、戊己日は寅を取り、庚辛日は酉位を取り、丙丁日は申を取り、壬癸日はただ卯位より取る。之に遇えば則ち官司消除して百事安寧なり。「外解神」は月に按じて支を取る:正月・五月・九月は子上に居り、二月・六月・十月は巳宮に在り、三月・七月・十一月は辰上に在り、四月・八月・十二月は申中に居る。此の一爻発動すれば、災患之に随いて消散し、吉を主る。別に「日解」あり、日干に按じて支を配す:甲己日は亥に在り、乙庚日は申に在り、丙辛日は丑に在り、丁壬日は未に在り、戊癸日は辰に在り。

二十五、十干天赦:甲己東方兔,乙庚亥上求,丙辛居酉上,丁壬未上流,戊癸蛇為穴,萬事不需憂。二十六、天赦神:正五九月在戌方,二六十月到於羊,三七十一居龍位,四八十二在丑場。卦中若得臨應位,縱有大罪也無妨,有重罪,遇此臨用爻發動,大吉。二十七、赦文星:正戌二丑三辰昌,四未五酉六卯強,七子八午九寅位,十月巳上大吉昌,十一申上十二亥,此神持世永無妨。二十八、雷火:正月寅宮二月亥,三申四巳可相親,五六輪環又到寅,周而復始定其神。若與日辰合發旺,官事立散吉。二十九、生氣:春:子丑寅;夏:卯辰巳;秋:午未申;冬:酉戌亥。俱相逢是生氣也。

「十干天赦」は日干に按じて支を取る:甲日己日は東方の卯(兎)を取り、乙日庚日は亥上に求め、丙日辛日は酉上に居り、丁日壬日は未上に在り、戊日癸日は巳(蛇)を以て穴と為す。之に遇えば万事憂愁するを要せず。「天赦神」は月に按じて支を取る:正月・五月・九月は戌方に在り、二月・六月・十月は未(羊)に到り、三月・七月・十一月は辰(竜)位に居り、四月・八月・十二月は丑上に在り。卦中若し之を得て応爻に臨まば、たとい大罪あれども妨なし。身に重罪を負う人、之が用爻に臨みて発動するに遇えば、大吉。「赦文星」は月に按じて支を取る:正月は戌、二月は丑、三月は辰、四月は未、五月は酉、六月は卯、七月は子、八月は午、九月は寅、十月は巳上に在りて最も吉昌、十一月は申に在り、十二月は亥に在り。此の神世を持せば、永く妨礙なし。「雷火」は月に按じて支を取る:正月は寅宮に在り、二月は亥に在り、三月は申に在り、四月は巳に在り、五月・六月は輪回して再び寅に到り、此の如く周而復始して其の位置を定む。其れ若し日辰と相合して又た発動旺相せば、官司立刻に消散し、吉を主る。「生気」は生機を主る:春は子・丑・寅に在り、夏は卯・辰・巳に在り、秋は午・未・申に在り、冬は酉・戌・亥に在り。卦中に逢着すれば、すなわち生気なり。

凶神歌訣

一、六甲空亡:甲子旬中戌亥空,甲戌旬中申酉空,甲申旬中午未空,甲午旬中辰巳空,甲辰旬中寅卯空,甲寅旬中子丑空。空亡之說,不可一類而推,忌神空亡則吉,用神(空亡)則凶。若遇四時生旺,不可以作空斷。假如春月甲子旬中占卦,空戌亥,戌字屬土,土空則陷,乃為真空;蓋春木旺而無土,所以為真空也。古云:火空則發,土空則陷,金空則響,水空則流,木空則折。

「六甲空亡」は六十甲子に按じて旬を分かちて取る:甲子旬中は戌・亥の両支が落空し、甲戌旬中は申・酉が落空し、甲申旬中は午・未が落空し、甲午旬中は辰・巳が落空し、甲辰旬中は寅・卯が落空し、甲寅旬中は子・丑が落空す。空亡の道理は一概に論ずべからず:忌神の落空は反って吉、用神の落空は始めて凶と算す。倘若落空の爻が恰も四時の生旺に逢せば、便ち空亡と為して断ずべからず。譬えば春月に甲子旬中に卦を占えば、空するは戌亥、戌字は土に属し、土一たび落空すれば便ち陷落して依拠なきに等しく、彼れ始めて「真空」なり。春天は木旺して権を当り土は制せられて気なきがゆえに、真空と称す。古人曰く:火は落空すれば反って発起し、土は落空すれば便ち陷下し、金は落空すれば反って鳴響し、水は落空すれば便ち流瀉し、木は落空すれば便ち折断す。

二、截路空:甲己申酉最為愁,乙庚午未不須求,丙辛辰巳何勞問,丁壬寅卯一場憂,戊癸子丑高堂坐,時犯空亡萬事休。三、地支六沖:子午相沖,丑未相沖,寅申相沖,卯酉相沖,辰戌相沖,巳亥相沖。忌神逢沖吉,用神逢沖凶。四、三刑:寅刑巳上巳刑申,丑戌相刑未與丑,子刑卯上卯刑子,辰午酉亥自相刑。五、六害:六害子未不堪親,丑害午兮寅巳嗔,卯害辰兮申害亥,酉戌相逢轉見深。

「截路空」は日干に按じて時支を配して取る:甲日己日は最も申酉時を愁え、乙日庚日は午未時に逢えば再び求めず、丙日辛日は辰巳時に遇えば過問を労せず、丁日壬日は寅卯時に碰上れば一場の憂愁、戊日癸日は子丑時に遇えば只好く堂上に高坐す。占卦の時辰若し此種の空亡を犯せば、万事皆休す。「地支六冲」は:子と午相冲、丑と未相冲、寅と申相冲、卯と酉相冲、辰と戌相冲、巳と亥相冲。忌神は冲に逢えば則ち吉、用神は冲に逢えば則ち凶。「三刑」の口訣は:寅は巳を刑し、巳また申を刑す。丑と戌相刑し、未また丑と相刑す。子は卯を刑し、卯また子を刑す。辰・午・酉・亥の四支は各々自ら相刑す(此の句底本文字略々順ならず)。「六害」の口訣は:子と未相害して、最も親近すべからず。丑は午を害し、寅と巳は彼此嗔怒す。卯は辰を害し、申は亥を害す。酉戌相逢えば、害は更に深し。

六、劫殺:申子辰兮蛇開口,亥卯未兮猴速走,寅午戌嫌豬面黑,巳酉丑兮虎哮吼。七、鰥寡殺:春牛不下田,夏龍飛上天,秋羊草枯死,冬犬厭殘年。婚姻遇發動不久也。八、咸池殺:寅午戌兔從茅裡出,巳酉丑躍馬南方走,申子辰雞叫亂人倫,亥卯未鼠子當頭忌。九、三丘五墓殺:春丑夏辰秋即未,三冬逢戌是三丘,卻與五墓對宮取,病人作福也難留。此占病忌,或有吉神解救方免。十、喪車殺:喪車春雞夏鼠來,秋馬冬羊好安排,人來占病斷興去,討錢火急買棺材。

「劫殺」は三合局に依りて取る:申子辰は巳を見(蛇の口を開く)、亥卯未は申を見(猴の速く走る)、寅午戌は亥を見(猪の面黒し)、巳酉丑は寅を見(虎の哮吼す)。「鰥寡殺」は孤独を主る:春は丑を忌み(牛の田に下らず)、夏は辰を忌み(竜の天に飛び上がる)、秋は未を忌み(羊の草枯死す)、冬は戌を忌み(犬の残年を厭う)。婚姻を占いて其の発動に遇えば、此段の姻縁長久せず。「咸池殺」すなわち桃花煞:寅午戌は卯を見(兎の茅裏より出る)、巳酉丑は午を見(馬を躍らせ南方に走る)、申子辰は酉を見(鶏叫して人倫を乱る)、亥卯未は子を見(鼠子頭に当りて忌む)。「三丘五墓殺」:春は丑に在り、夏は辰に在り、秋は未に在り、冬は戌に在り、これは三丘。五墓は則ち三丘の対宮を取る。病人之に遇えば、たとい福を作し禳解するも挽留し難く、病を占うに最も之を忌み、ただ吉神の解救あらば乃ち免るべし。「喪車殺」:春は酉(鶏)に在り、夏は子(鼠)に在り、秋は午(馬)に在り、冬は未(羊)に在り。人の来りて病を占い之に遇えば、只好く彼の興冲冲として来り、銭を討って赶紧に棺材を買いに行くと断ずるのみ。

十一、搥門官苻:正七虎行村,二八鼠當門,三九居戌上,四十弄猴孫,五十一騎馬走,六十二透龍門。(占家宅有此爻凶。)十二、天獄殺:正月逢亥二月申,三月隨蛇四月寅,五月循環又到亥,周而復始定其神。十三、同天獄殺:春關牛與蛇,夏月龍猴嗟,秋忌豬羊位,冬犬虎交牙。若世在艮宮,加天獄及關鎖殺者凶。十四、勾陳殺:正月從辰上起,逆行向卯輪十二位是也。(占病發動凶。)十五、白虎:正月從申上起,順行十二月到未位是也。(臨鬼爻動與世並主哭也。)

「搥門官苻」は月に按じて支を取る:正月と七月は寅に在り(虎の村を行く)、二月と八月は子に在り(鼠の門に当る)、三月と九月は戌上に在り、四月と十月は申に在り(猴孫を弄す)、五月と十一月は午に在り(馬に騎りて走る)、六月と十二月は辰に在り(竜門を透る)。家宅を占いて此の爻を見れば凶を主る。「天獄殺」:正月は亥に逢い、二月は申に在り、三月は巳(蛇)に随い、四月は寅に在り、五月は循環して再び亥に帰り、此の如く周而復始して其の位置を定む。「同天獄殺」は季に按じて支を取る(底本原注は疑わく《関鎖殺》と作るべしとす):春は丑(牛)と巳(蛇)に関し、夏月は辰(竜)と申(猴)に在り、秋は亥(猪)未(羊)の位を忌み、冬は則ち戌(犬)寅(虎)の交牙す。若し世爻が艮宮に在り、再び天獄と関鎖の二殺を加えれば、凶を主る。「勾陳殺」:正月の辰上より起り、逆行して卯に向い、十二位を輪満す。病を占う時其の発動は凶を主る。「白虎」:正月の申上より起り、順行して十二月は未位に到る。其れ鬼爻に臨みて発動し、又た世爻と相并すれば、家中に哭泣の事あるを主る。

十六、天賊:正龍二雞三虎鄉,四羊五鼠六蛇藏,七犬八兔九猴的,十牛子馬丑豬忙。十七、天狗:正卯二申三牛鄉,四午五亥六辰藏,七酉八寅九未的,十子十一巳丑犬防。(此殺下食即解天賊凶神。)十八、受死:正戌二辰三亥死,四巳五子六午同,七丑八未九寅是,十申子卯丑酉宮。(諸事發動皆凶。)十九、陰殺:正七寅兮二八辰,三九馬頭四十申,五十一逢犬伴立,六十二月鼠為鄰。二十、日下大殺:日下大殺更推詳,甲乙豬兮丙丁羊,戊己犬見庚辛虎,壬癸蛇為大殺方,父母兄弟並妻子,殺臨殺動主悲傷。

「天賊」は偸盗を主り、月に按じて支を取る:正月は辰(竜)、二月は酉(鶏)、三月は寅(虎)、四月は未(羊)、五月は子(鼠)、六月は巳(蛇)、七月は戌(犬)、八月は卯(兎)、九月は申(猴)、十月は丑(牛)、十一月子月は午(馬)、十二月丑月は亥(猪)。「天狗」は月に按じて支を取る:正月は卯、二月は申、三月は丑(牛)、四月は午、五月は亥、六月は辰、七月は酉、八月は寅、九月は未、十月は子、十一月は巳、十二月は戌(犬)を防ぐべし。此の殺は下方に在りて吞食し、正好く天賊の此の凶神を解掉す。「受死」は月に按じて支を取る:正月は戌、二月は辰、三月は亥、四月は巳、五月は子、六月は午、七月は丑、八月は未、九月は寅、十月は申、十一月子月は卯、十二月丑月は酉。諸事其の発動に遇えば皆凶を主る。「陰殺」は月に按じて支を取る:正月・七月は寅に在り、二月・八月は辰に在り、三月・九月は午(馬頭)に在り、四月・十月は申に在り、五月・十一月は戌(犬)と相伴い、六月・十二月は子(鼠)を以て隣と為す。「日下大殺」は日干に按じて支を取る:甲乙日は亥(猪)に在り、丙丁日は未(羊)に在り、戊己日は戌(犬)を見、庚辛日は寅(虎)を見、壬癸日は巳(蛇)を以て大殺の方と為す。父母・兄弟および妻子児女の用爻若し此の殺に臨まれ、殺また発動すれば、悲傷の事あるを主る。

二十一、天哭殺:哭聲正五九羊神,二六十月猴上真,三七十一雞鳴處,四八十二犬吠聲。若臨身世憂哭泣,定知下淚淚沾襟。占病徵發動,主大凶也。二十二、四沖:辰戌丑未為四沖,縱然占吉也成凶,或是相生或兄弟,也須被破事無終。二十三、四刑:寅申巳亥為四刑,凡作百事一無成,婚姻官事俱不吉,縱得相生也不寧。(如世寅應申是也。)二十四、四極:子午卯酉為四極,凡百所占皆無益,雖然世應得相生,決定主凶斷無吉。(如世子應午是也。)

「天哭殺」は月に按じて支を取る:正月・五月・九月は未(羊)に在り、二月・六月・十月は申(猴)に在り、三月・七月・十一月は酉(鶏鳴の処)に在り、四月・八月・十二月は戌(犬吠の声)に在り。其れ若し卦身あるいは世爻上に臨まば、哭泣の憂あるを主り、眼涙衣襟を沾湿す。病を占う時其れ征兆ありて発動すれば、大凶を主る。「四冲」は辰・戌・丑・未の四支を指す:卦中に之を見れば、たとい吉象を占得するも転じて凶と為るべし。たとい世応相生あるいは同じく兄弟比和なれど、終究冲被れて、事は結果なし。「四刑」は寅・申・巳・亥の四支を指す:およそ百事を作すも一成する無く、婚姻と官司皆不吉利、たとい世応相生を得るも安寧ならず、譬えば世爻が寅に在り応爻が申に在れば即ち是れ。「四極」は子・午・卯・酉の四支を指す:所占の百事皆益処なく、虽ば世応能く相生するも、必ず凶を主り、断じて吉理なし、譬えば世爻が子に在り応爻が午に在れば即ち是れ。

二十五、大小耗殺:大耗:正月從申起,順行。(遇此發動主虛損。)小耗:正月從未起,順行。(亦主虛損禾苗之兆。)二十六、隔神:正七月忌亥,二八酉為殺,三九忌羊頭,四十蛇須怪,五十一兔疑,六十二馬害,失物如逢此,難覓出於外。(凡失物遇此發動難尋。)二十七、四季小殺:春忌羊頭夏月龍,秋牛冬犬哭重重,卦中有此臨身命,任是和禳亦主凶。(占病忌發動。)二十八、旌旗殺:春兔,夏鼠,秋雞,冬馬。(占病忌發動。)

「大小耗殺」は耗散を主る:大耗は正月の申上より起り、順行十二位、其の発動に遇えば虚耗損失を主る。小耗は正月の未上より起り、順行十二位、亦た禾苗虚耗歉収の兆を主る。「隔神」は阻隔を主る:正月・七月は亥を忌み、二月・八月は酉を以て殺と為し、三月・九月は未(羊頭)を忌み、四月・十月は巳(蛇)を怪しみ、五月・十一月は卯(兎)を疑い、六月・十二月は午(馬)を害す。失物若し此の神に逢えば、尋覓し難く、多くは已に外に流落せり、およそ失物其の発動に遇えば皆找回し易からず。「四季小殺」:春は未(羊頭)を忌み、夏は辰(竜)を忌み、秋は丑(牛)を忌み、冬は戌(犬)を忌み、哭声重重を主る。卦中に其れあって卦身あるいは本命上に臨まば、祈和禳解を憑るとも凶を主り、病を占うに最も其の発動を忌む。「旌旗殺」:春は卯(兎)に在り、夏は子(鼠)に在り、秋は酉(鶏)に在り、冬は午(馬)に在り。病を占うも同じく其の発動を忌む。

二十九、墓門開殺:甲乙見金墓門開,丙丁見水哭哀哀,戊己見木須防厄,庚辛見火孝服來,壬癸會土難迴避,縱不死時也損財。三十、天耳目:春天耳巳目從亥,夏天耳申目居寅,秋天耳亥目從巳,冬天耳寅目申神。三十一、四利三元:一太歲,二太陽,三喪門,四太陰,五官苻,六死苻,七歲破,八龍德,九白虎,十福德,十一吊客,十二病苻。從年上起,順輪。(見天玄賦家宅類。)

「墓門開殺」は日干に按じて五行を配して取る:甲乙日は金を見れば墓門便ち開き、丙丁日は水を見れば哭声哀哀し、戊己日は木を見れば災厄を防ぐを須ち、庚辛日は火を見れば孝服将に至らんとす、壬癸日は土に会着すれば回避し難し。たとい死人に至らずとも、必ず財を損せん。「天耳目」は季に按じて支を取る:春天は天耳が巳に在り天目が亥に在り、夏天は天耳が申に在り天目が寅に在り、秋天は天耳が亥に在り天目が巳に在り、冬天は天耳が寅に在り天目が申に在り。「四利三元」は流年太歳上より起り、十二位に順って輪排す:第一位は太歳、第二位は太陽、第三位は喪門、第四位は太陰、第五位は官苻、第六位は死苻、第七位は歳破、第八位は竜徳、第九位は白虎、第十位は福徳、第十一位は弔客、第十二位は病苻。用法の詳細は《天玄賦》の家宅を占う一類に見る。

神煞月令定局

神煞、月令:一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一、十二,說明。以下為吉神。天德:亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌。救禍,夫婦合,百事皆吉。月德:未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午。福德救護,諸事皆吉。日德:亥、戌、酉、申、未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子。公事囚繫得釋名吉。時德:辰、亥、子、丑、申、酉、戌、巳、午、未、寅、卯。買賣交易,和合並吉。

下表は月令に按じて諸般の神煞を排定す:每一行は先ず神煞の名を列し、その下の十二格は順次に正月より十二月に至る所臨の地支あるいは天干に対応し、末の一格は此の神煞の用法説明なり。以下先ず吉神を列す。「天徳」は自正月より十二月に至るまで順次に亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌に臨み、災禍の解救・夫婦和合を主り、百事皆吉なり。「月徳」は自正月より十二月に至るまで順次に未・申・酉・戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳・午に臨み、福徳救護を主り、諸事皆吉なり。「日徳」は自正月より十二月に至るまで順次に亥・戌・酉・申・未・午・巳・辰・卯・寅・丑・子に臨み、公家案件・囚系の人の開釈を得るを主り、是れ吉神なり。「時徳」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・亥・子・丑・申・酉・戌・巳・午・未・寅・卯に臨み、売買交易・和合の事皆吉利を主る。

天月德:丁、坤、壬、辛、乾、甲、癸、艮、丙、乙、巽、庚。喜慶婚姻,求財合吉。青龍:寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑。公私吉慶,婚姻財吉。天醫:卯、亥、丑、未、巳、卯、亥、丑、未、巳、卯、亥。有此爻者,疾病易愈。天解:申、戌、子、寅、辰、午、申、戌、子、寅、辰、午。卦遇此爻,惡事解散。生氣:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。卦有此爻,百事大吉。

「天月徳」は自正月より十二月に至るまで順次に丁・坤・壬・辛・乾・甲・癸・艮・丙・乙・巽・庚を配す(天干と八卦方位とを兼ねて取る)、喜慶婚姻を主り、財を求めて之に遇えば皆吉なり。「青竜」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥・子・丑に臨み、公私両面の吉慶を主り、婚姻と銭財皆吉なり。「天医」は自正月より十二月に至るまで順次に卯・亥・丑・未・巳・卯・亥・丑・未・巳・卯・亥に臨み、卦中に此の一爻あれば、疾病痊癒し易し。「天解」は自正月より十二月に至るまで順次に申・戌・子・寅・辰・午、申・戌・子・寅・辰・午に臨み、卦中此の一爻に遇えば、凶悪の事自然に解散す。「生気」は自正月より十二月に至るまで順次に子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥に臨み、卦中に此の一爻あれば、百事大吉なり。

天馬:午、申、戌、子、寅、辰、午、申、戌、子、寅、辰。求官赴任,出往吉利。天合:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。言語投合,交關成就。將軍:子、子、子、卯、卯、卯、午、午、午、酉、酉、酉。行軍武勇,遊獵獲益。大時:卯、子、酉、午、卯、子、酉、午、卯、子、酉、午。時加四仲,不出三月。天網:寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳。逃亡走獸,主自歸吉。

「天馬」は自正月より十二月に至るまで順次に午・申・戌・子・寅・辰、午・申・戌・子・寅・辰に臨み、官を求め任に赴き、門を出て遠行するも皆吉利を主る。「天合」は自正月より十二月に至るまで順次に子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥に臨み、言語投契を主り、交易往来成就し得べし。「将軍」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆子に在り、四月より六月に至るまで皆卯に在り、七月より九月に至るまで皆午に在り、十月より十二月に至るまで皆酉に在り。行軍勇武を主り、田獵は獲益あるべし。「大時」は自正月より十二月に至るまで順次に卯・子・酉・午、卯・子・酉・午、卯・子・酉・午に臨み、皆子午卯酉の四仲の位に落ち、応期は三箇月を出ず。「天網」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・亥・申・巳に臨み、此の如く循環三輪す。逃亡人口あるいは走失牲畜を占えば、其の自ら帰り来るを主り、是れ吉なり。

日關:丑、丑、丑、辰、辰、辰、未、未、未、戌、戌、戌。有關無論,官事無妨。天巫:巳、申、亥、寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥、寅。求官得位,升遷大吉。少陰:辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉、申、未、午、巳。求官得官,百事皆吉。驛馬:申、巳、寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳、寅、亥。求官赴詔,出行並吉。天喜:戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉。卦值此爻,官事消散。

「日関」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆丑に在り、四月より六月に至るまで皆辰に在り、七月より九月に至るまで皆未に在り、十月より十二月に至るまで皆戌に在り。名は関と曰えども、忌諱するを必とせず、官司之に遇うも妨なし。「天巫」は自正月より十二月に至るまで順次に巳・申・亥・寅に臨み、此の如く循環三輪す。官を求めて位を得、升遷大吉を主る。「少陰」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・卯・寅・丑・子・亥・戌・酉・申・未・午・巳に臨み、十二支を逆して行く。官を求めて官を得、百事皆吉を主る。「駅馬」は自正月より十二月に至るまで順次に申・巳・寅・亥に臨み、此の如く循環三輪し、官を求め詔に応じ、門を出て遠行するも皆吉利を主る。「天喜」は自正月より十二月に至るまで順次に戌・亥・子・丑・寅・卯・辰・巳、午・未・申・酉に臨み、卦中此の一爻に值れば、官司自然に消散す。

地解:申、申、酉、酉、戌、戌、亥、亥、午、午、未、未。病者有此發動即安。外解:子、巳、辰、申、子、巳、辰、申、子、巳、辰、申。遇此爻災患消除。以下為凶神。歲殺:丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰。病有官災凶,月殺同斷用。三丘:丑、丑、丑、辰、辰、辰、未、未、未、戌、戌、戌。墳墓崩,隱為崇凶。

「地解」は兩月一換、自正月より起りて順次に申・申・酉・酉・戌・戌、亥・亥、午・午、未・未に臨む。病人の卦中に其の発動あれば、病即ち安好なり。「外解」は自正月より十二月に至るまで順次に子・巳・辰・申に臨み、此の如く循環三輪す。此の一爻に遇えば、災患消除す。以下改めて凶神を列す。「歳殺」は自正月より十二月に至るまで順次に丑・戌・未・辰に臨み、此の如く循環三輪す。疾病の中に官災を夾帯するを主り、凶と為し、「月殺」も亦た同様の方法に照らして断ず。「三丘」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆丑に在り、四月より六月に至るまで皆辰に在り、七月より九月に至るまで皆未に在り、十月より十二月に至るまで皆戌に在り。墳墓崩壊を主り、暗中に邪祟の作怪あり、凶と為す。

五墓:未、未、未、戌、戌、戌、丑、丑、丑、辰、辰、辰。墳墓崩陷凶。飛殺:酉、子、卯、午、酉、子、卯、午、酉、子、卯、午。卒病飛鳥凶。血忌:丑、未、寅、申、卯、酉、辰、戌、巳、亥、午、子。不家針灸凶。陰殺:寅、子、戌、申、午、辰、寅、子、戌、申、午、辰。陰謀病患凶。小殺:辰、巳、子、丑、申、酉、戌、亥、午、未、寅、卯。小兒疾患凶。厭殺:戌、酉、未、申、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥。主厭死人凶。

「五墓」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆未に在り、四月より六月に至るまで皆戌に在り、七月より九月に至るまで皆丑に在り、十月より十二月に至るまで皆辰に在り。墳墓崩陷を主り、凶と為す。「飛殺」は自正月より十二月に至るまで順次に酉・子・卯・午に臨み、循環三輪す。暴病と飛鳥の怪と為るを主り、凶と為す。「血忌」は自正月より十二月に至るまで順次に丑・未・寅・申、卯・酉・辰・戌、巳・亥、午・子に臨む。此の日は針灸を宜とせず、凶と為す。「陰殺」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・子・戌・申、午・辰に臨み、循環兩輪す。暗中の陰謀と病患を主り、凶と為す。「小殺」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・巳・子・丑、申・酉・戌・亥、午・未・寅・卯に臨む。小児疾患を主り、凶と為す。「厭殺」は自正月より十二月に至るまで順次に戌・酉・未・申、午・巳・辰・卯、寅・丑・子・亥に臨む。厭鎮死人の事を主り、凶と為す。

天刑:辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉、申、未、午、巳。刑喪,凶,公事忌。大殺:戌、巳、午、未、寅、卯、辰、亥、子、丑、申、酉。十死一生,凶。天鬼:巳、子、酉、酉、午、午、申、酉、戌、亥、卯、子。咀,誓願,宜忌凶。負結:亥、亥、丑、丑、卯、卯、巳、巳、未、未、酉、酉。負鬼神食,凶。天殺:未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌。疾病困厄,凶。同喪殺斷。

「天刑」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・卯・寅・丑、子・亥・戌・酉、申・未・午・巳に臨み、逆行十二支す。刑罰喪亡を主り、凶と為し、公家案件は最も忌む。「大殺」は自正月より十二月に至るまで順次に戌・巳・午・未、寅・卯・辰・亥、子・丑、申・酉に臨む。十死一生を主り、凶と為す。「天鬼」は自正月より十二月に至るまで順次に巳・子・酉・酉、午・午、申・酉・戌・亥・卯・子に臨む。呪詛と誓願の事を主り、宜しく忌むべく、凶と為す。「負結」は兩月一換、自正月より起りて順次に亥・亥、丑・丑、卯・卯、巳・巳、未・未、酉・酉に臨む。鬼神に亏欠する祭食の未だ還さざるを主り、凶と為す。「天殺」は自正月より十二月に至るまで順次に未・辰・丑・戌に臨み、循環三輪す。疾病困厄を主り、凶と為し、「喪殺」と同法にして断ず。

地殺:辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未。疾病凶,惡凶。事氣:午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳。病必死,喪凶。大喪:辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未。親喪墓開凶,忌行訟。弔客:辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未。病死憂疾凶。飛廉:申、未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉。主人卒亡凶。

「地殺」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・戌・丑・未に臨み、循環三輪す。疾病を主り、凶且つ悪し。「事気」は自正月より十二月に至るまで順次に午・未・申・酉、戌・亥・子・丑、寅・卯・辰・巳に臨む。病を占えば必ず死し、喪事を主り、凶と為す。「大喪」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・戌・丑・未に臨み、循環三輪す。親人の喪亡・墳墓の開破を主り、凶と為し、亦た訟を興すを忌む。「弔客」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・丑・戌・未に臨み、循環三輪す。病死と憂疾を主り、凶と為す。「飛廉」は自正月より十二月に至るまで順次に申・未・午・巳、辰・卯・寅・丑、子・亥、戌・酉に臨み、逆行十二支す。人の暴卒身亡を主り、凶と為す。

天喪:卯、子、酉、午、卯、子、酉、午、卯、子、酉、午。主有孝服凶。大忌:亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌。主死哭潤,凶人沾殺。浴盆:辰、辰、辰、未、未、未、戌、戌、戌、丑、丑、丑。主落水亡,凶。月鬼:未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉、申。鳥怪入宅凶。天陰:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。女人疾病凶。哭聲:寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥。哭泣之事凶。

「天喪」は自正月より十二月に至るまで順次に卯・子・酉・午に臨み、循環三輪す。家に孝服あるを主り、凶と為す。「大忌」は自正月より十二月に至るまで順次に亥・子・丑・寅、卯・辰・巳・午、未・申・酉・戌に臨む。死亡哭泣を主り、凶人も亦た此の殺に沾るべし。「浴盆」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆辰に在り、四月より六月に至るまで皆未に在り、七月より九月に至るまで皆戌に在り、十月より十二月に至るまで皆丑に在り。落水身亡を主り、凶と為す。「月鬼」は自正月より十二月に至るまで順次に未・午・巳・辰、卯・寅・丑・子、亥・戌・酉・申に臨み、逆行十二支す。怪鳥の宅中に飛入るを主り、凶と為す。「天陰」は自正月より十二月に至るまで順次に子・丑・寅・卯、辰・巳・午・未、申・酉・戌・亥に臨む。女人疾病を主り、凶と為す。「哭声」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・巳・申・亥に臨み、循環三輪す。哭泣の事を主り、凶と為す。

哭殺:巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰。時行瘟病凶。往亡:寅、巳、申、亥、卯、午、酉、子、辰、未、戌、丑。出行主死凶。歸忌:巳、子、酉、酉、午、午、申、酉、戌、亥、卯、子。不宜出往凶。時鑰:亥、亥、丑、丑、卯、卯、巳、巳、未、未、酉、酉。公事得獄凶。陽煞:未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌。牢獄之事凶。反激:辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未。公事不知凶。

「哭殺」は自正月より十二月に至るまで順次に巳・午・未・申、酉・戌・亥・子、丑・寅・卯・辰に臨む。流行の瘟疫時病を主り、凶と為す。「往亡」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・巳・申・亥、卯・午、酉・子、辰・未・戌・丑に臨む。出行に死亡の危あるを主り、凶と為す。「帰忌」は自正月より十二月に至るまで順次に巳・子、酉・酉、午・午、申・酉・戌・亥・卯・子に臨む。門を出で遠行するを宜とせざるを主り、凶と為す。「時鑰」は兩月一換、自正月より起りて順次に亥・亥、丑・丑、卯・卯、巳・巳、未・未、酉・酉に臨む。公家案件の牢獄を招来するを主り、凶と為す。「陽煞」は自正月より十二月に至るまで順次に未・辰・丑・戌に臨み、循環三輪す。牢獄の事を主り、凶と為す。「反激」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・戌・丑・未に臨み、循環三輪す。公家案件の情由不明を主り、凶と為す。

天獄:午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳。官訟有此殺,作速宜和解。地獄:辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未。訟事入獄凶。月刑:辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未。官事被刑凶。網羅:申、未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉。勾連公事凶。天禍:卯、子、酉、午、卯、子、酉、午、卯、子、酉、午。天火橫事凶。霹靂:亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌。雷驚之厄凶。

「天獄」は自正月より十二月に至るまで順次に午・未・申・酉、戌・亥・子・丑、寅・卯・辰・巳に臨む。官司を打つ卦中に此の殺あれば、当に赶紧に和解すべし。「地獄」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・戌・丑・未に臨み、循環三輪す。訟事牽連して入獄するを主り、凶と為す。「月刑」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・丑・戌・未に臨み、循環三輪す。官司の中に刑罰を施被るを主り、凶と為す。「網羅」は自正月より十二月に至るまで順次に申・未・午・巳、辰・卯・寅・丑、子・亥、戌・酉に臨み、逆行十二支す。公家案件に勾連牽扯せられるを主り、凶と為す。「天禍」は自正月より十二月に至るまで順次に卯・子・酉・午に臨み、循環三輪す。天火と飛来横事を主り、凶と為す。「霹靂」は自正月より十二月に至るまで順次に亥・子・丑・寅、卯・辰・巳・午、未・申・酉・戌に臨む。雷撃驚嚇の厄を主り、凶と為す。

天牛:辰、辰、辰、未、未、未、戌、戌、戌、丑、丑、丑。牛畜病損凶。天豬:未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉、申。豬食子為怪。天犬:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。犬吠鬼怪凶。天鼠:寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥。鼠咬衣服凶。光影:巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰。精怪出行凶。天咒:寅、巳、申、亥、卯、午、酉、子、辰、未、戌、子。咀誓願凶。

「天牛」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆辰に在り、四月より六月に至るまで皆未に在り、七月より九月に至るまで皆戌に在り、十月より十二月に至るまで皆丑に在り。牛畜の生病損傷を主り、凶と為す。「天猪」は自正月より十二月に至るまで順次に未・午・巳・辰、卯・寅・丑・子、亥・戌・酉・申に臨み、逆行十二支す。母猪の仔を喰うを主り、是を怪異と為す。「天犬」は自正月より十二月に至るまで順次に子・丑・寅・卯、辰・巳・午・未、申・酉・戌・亥に臨む。犬の鬼怪に吠ゆるを主り、凶と為す。「天鼠」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・巳・申・亥に臨み、循環三輪す。老鼠の衣物を咬壊するを主り、凶と為す。「光影」は自正月より十二月に至るまで順次に巳・午・未・申、酉・戌・亥・子、丑・寅・卯・辰に臨む。精怪の出没行走を主り、凶と為す。「天呪」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・巳・申・亥、卯・午、酉・子、辰・未・戌・子に臨む。呪詛誓願の事を主り、凶と為す。

地咒:午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳。舊願,咀凶。陰奸:辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未、辰、戌、丑、未。陰人通姦凶。月奸:辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未、辰、丑、戌、未。陰賊侵弄凶。奸私:申、未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉。奸私陰謀凶。女變:卯、子、酉、午、卯、子、酉、午、卯、子、酉、午。婦人嫉妒凶。劫殺:亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌。被賊打劫凶。

「地呪」は自正月より十二月に至るまで順次に午・未・申・酉、戌・亥・子・丑、寅・卯・辰・巳に臨む。旧日許下せし願の未だ還さざるおよび呪詛の事を主り、凶と為す。「陰奸」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・戌・丑・未に臨み、循環三輪す。婦女の通奸を主り、凶と為す。「月奸」は自正月より十二月に至るまで順次に辰・丑・戌・未に臨み、循環三輪す。暗中の賊人の侵擾玩弄を主り、凶と為す。「奸私」は自正月より十二月に至るまで順次に申・未・午・巳、辰・卯・寅・丑、子・亥、戌・酉に臨み、逆行十二支す。奸私と陰謀を主り、凶と為す。「女変」は自正月より十二月に至るまで順次に卯・子・酉・午に臨み、循環三輪す。婦人の嫉妬して変を生ずるを主り、凶と為す。「劫殺」は自正月より十二月に至るまで順次に亥・子・丑・寅、卯・辰・巳・午、未・申・酉・戌に臨む。盗賊に打劫せらるるを主り、凶と為す。

四激:辰、辰、辰、未、未、未、戌、戌、戌、丑、丑、丑。冤家相謀凶。災殺:未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉、申。惡傷暴死凶。大月:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。時行疾病凶。天火:寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥、寅、巳、申、亥。失火燒物凶。天賊:巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰。盜賊偷物凶。歲刑:寅、巳、申、亥、卯、午、酉、子、辰、未、戌、丑。公訟刑獄凶。

「四激」は四季に按じて取る:正月より三月に至るまで皆辰に在り、四月より六月に至るまで皆未に在り、七月より九月に至るまで皆戌に在り、十月より十二月に至るまで皆丑に在り。冤家の彼此算計するを主り、凶と為す。「災殺」は自正月より十二月に至るまで順次に未・午・巳・辰、卯・寅・丑・子、亥・戌・酉・申に臨み、逆行十二支す。凶悪の傷害と暴死を主り、凶と為す。「大月」は自正月より十二月に至るまで順次に子・丑・寅・卯、辰・巳・午・未、申・酉・戌・亥に臨む。流行の時令疾病を主り、凶と為す。「天火」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・巳・申・亥に臨み、循環三輪す。火を失して財物を焼毀するを主り、凶と為す。「天賊」は自正月より十二月に至るまで順次に巳・午・未・申、酉・戌・亥・子、丑・寅・卯・辰に臨む。盗賊の財物を偸窃するを主り、凶と為す。「歳刑」は自正月より十二月に至るまで順次に寅・巳・申・亥、卯・午、酉・子、辰・未・戌・丑に臨む。公家訴訟と刑獄を主り、凶と為す。

論六神賦

凡占一卦,須問六神動靜,吉凶各隨機變。青龍屬木,發動事事亨通。白虎屬金,興隆而所為凶咎。朱雀屬火,而主口舌。勾陳屬土,而主遲留。鰧蛇持世,陰私為事。玄武屬水,資財暗損,只因玄武交重;怪夢虛驚,總為鰧蛇發作。玄興必雨,雀動當晴。青龍空而晦氣何疑,白虎動而懷孕可喜。交重朱雀,文書早日信須來;發動勾陳,謀望行人多阻滯;求官興訟,偏宜朱雀以興隆;買田買地,何怕勾陳之作亂。言之大略,妙在細詳。

およそ一卦を占得すれば、皆六神の動静を問い叩くを要す。吉凶は爻の変化に随いて各々相同ならず。「青竜」は五行木に属し、其の発動は則ち事事亨通す。「白虎」は金に属し、其の旺盛に発動すれば、所為の事多く凶咎あり。「朱雀」は火に属し、口舌是非を主る。「勾陳」は土に属し、拖延停滞を主る。「螣蛇」若し世を持せば、所弁は多く暗昧私隠の事なり。「玄武」は水に属し、銭財暗中に虧損す、正に玄武の発動が故なり。怪夢と虚驚は、終帰に螣蛇の作祟なり。玄武興旺すれば必然下雨し、朱雀発動すれば応当放晴すべし。青竜空亡に落つれば、家中の晦気何ぞ疑うを用いん。白虎発動して胎孕を占えば、却って喜ぶべし。朱雀発動すれば、文書信息早晩必ず到る。勾陳発動すれば、所謀の事と所盼の人多く阻滞す。官を求め訟を興すは、偏に朱雀の旺盛を喜ぶ。田を買い地を置くは、何ぞ必ずしも勾陳の攪局に来るを怕れん。以上ただ大略を講ずるのみ、精妙の処は全く卦に臨みて細推するに在り。

六神所主事

青龍主喜事,朱雀主官非,勾陳田土爭,鰧蛇怪夢起。(月建爻動方斷)每月六神所在定局:青龍、朱雀、勾陳、鰧蛇、白虎、玄武。正月:寅、巳、丑、辰、申、亥。二月:卯、午、寅、卯、酉、子。三月:辰、未、卯、寅、戌、丑。四月:巳、申、辰、丑、亥、寅。五月:午、酉、巳、子、子、卯。六月:未、戌、午、亥、丑、辰。七月:申、亥、未、戌、寅、巳。八月:酉、子、申、酉、卯、午。九月:戌、丑、酉、申、辰、未。十月:亥、寅、戌、未、巳、申。十一:子、卯、亥、午、午、酉。十二:丑、辰、子、巳、未、戌。

「青竜」は喜慶の事を主り、「朱雀」は官司是非を主り、「勾陳」は田地房産の争奪を主り、「螣蛇」は怪異夢魘の興起を主る。不過月建の臨む所の爻の発動して、始めて此の如く断ず。下面は每月六神の所在する定局なり、六神の次序は青竜・朱雀・勾陳・螣蛇・白虎・玄武:正月は分別に寅・巳・丑・辰・申・亥に在り、二月は卯・午・寅・卯・酉・子に在り、三月は辰・未・卯・寅・戌・丑に在り、四月は巳・申・辰・丑・亥・寅に在り、五月は午・酉・巳・子・子・卯に在り、六月は未・戌・午・亥・丑・辰に在り、七月は申・亥・未・戌・寅・巳に在り、八月は酉・子・申・酉・卯・午に在り、九月は戌・丑・酉・申・辰・未に在り、十月は亥・寅・戌・未・巳・申に在り、十一月は子・卯・亥・午・午・酉に在り、十二月は丑・辰・子・巳・未・戌に在り。

六神歌賦

青龍百事盡和諧,朱雀文書公事來。勾陳克世爭田土,螣蛇入夢十分乖。白虎主多驚與厄,若言玄武失其財。明六神決(旺相胎沒死休囚廢之八字以配八卦):青龍屬木。震旺巽相。旺於春,生於亥,旺於卯,墓絕於未申,屬陽。其神若持世及交重者,為財喜,為婚姻,為孕育,為姻親。附於六爻無有不吉而亨者也。朱雀屬火。離旺坤相。旺於夏,生於寅,旺於午,墓絕於戌亥,屬陰。其神若持世及交重者,為文書,為口舌,為爭競,為斗亂。附於六爻而吉凶各有所主也。

青竜爻に臨めば、百事和諧順遂す。朱雀爻に臨めば、文書と公家案件接瞳して来る。勾陳世爻を剋すれば、田地房産のために争執を起さん。螣蛇爻に臨めば、夢魘睡に入り、十分に乖違す。白虎爻に臨めば、多く驚恐災厄を主る。玄武に至りては、則ち銭財の失落を説くべし。下面に六神の訣竅を細講し、「旺・相・胎・没・死・休・囚・廃」の八字を以て八卦に配す。「青竜」五行は木に属し、震卦に在りて旺、巽卦に在りて相、春季に旺し、亥に長生し、卯に帝旺し、墓は未に在り絶は申に在り、性は陽に属す。此の神若し世を持しあるいは発動して交重の爻を成せば、財喜を主り、婚姻を主り、懐孕生育を主り、姻親の事を主る。六爻の中の哪一爻に附くを論ぜず、吉利亨通せざるなし。「朱雀」五行は火に属し、離卦に在りて旺、坤卦に在りて相、夏季に旺し、寅に長生し、午に帝旺し、墓は戌に在り絶は亥に在り、性は陰に属す。其れ若し世を持しあるいは発動すれば、文書を主り、口舌を主り、争執を主り、斗毆紛乱を主る。六爻に附くるに、各爻の吉凶各々主る所有り。

勾陳屬土。附震離坎兌。春冬屬陽,秋夏屬陰。其神若持世及交重者,為闇昧、遲留、田土之事。鰧蛇無正位,附乾坤艮巽。孟則屬陽,季則屬陰。其神若持世及交重者,為驚怪,為恐懼,為憂疑,為夢寐。附於六爻而各有所主也。白虎屬金。兌旺乾相。旺於秋,屬陰,西方之神也。其神若持世及交重者,為患病,為喪死,為破財。附於六爻而無不凶也。玄武屬水。坎旺艮相。旺於冬,屬陽,北方之神也。其神若持世及交重者,為侵欺,為盜賊,為陰私。附於六爻而凶各有所主也。

「勾陳」五行は土に属し、震・離・坎・兌の四卦に寄附す。春冬の兩季は陽に属し、秋夏の兩季は陰に属す。其れ若し世を持しあるいは発動すれば、暗昧不明・拖延停滞および田地房産の事を主る。「螣蛇」は八卦の中に本位なく、乾・坤・艮・巽の四卦に寄附す。孟月(正・四・七・十月)に占えば陽に属し、季月(三・六・九・十二月)に占えば陰に属す。其れ若し世を持しあるいは発動すれば、驚怪を主り、恐懼を主り、憂愁疑慮を主り、夢魘を主る。六爻に附くるに、各爻の主る所も亦た相同ならず。「白虎」五行は金に属し、兌卦に在りて旺、乾卦に在りて相、秋季に旺し、性は陰に属し、是れ西方の神なり。其れ若し世を持しあるいは発動すれば、生病を主り、喪亡を主り、破財を主る。六爻に附くるに、凶ならざるなし。「玄武」五行は水に属し、坎卦に在りて旺、艮卦に在りて相、冬季に旺し、性は陽に属し、是れ北方の神なり。其れ若し世を持しあるいは発動すれば、人の侵奪欺騙を受くるを主り、盗賊を主り、陰私を主る。六爻に附くるに、凶象各々主る所有り。

日六神内動

青龍內動多喜慶,白虎內驚憂疾病,朱雀飛揚口舌驚,玄武內搖憂遠程。殺陰內動憂亡沒,鰧蛇內搖怪驚卒,大殺內居主傷亡,勾陳臨之言告述。日下大殺更推詳,甲乙豬兮丙丁羊,戊己犬處庚辛虎,壬癸蛇為大殺方。若臨妻財主妻死,若臨兄弟主分張,父母子孫逢此殺,必定號悲入內堂。日六神外動:白虎外搖憂遠遊,朱雀爻驚他自憂,勾陳發動言謀證,玄武須云損失愁。青龍外言官職會,鰧蛇故云憂在外,大殺動兮六獸災,殺陰動須福祿榮。

六神若し内卦三爻に発動すれば:青竜内動は多く喜慶を主る。白虎内動は人をして驚恐せしめ、憂いは疾病に在り。朱雀内動は飛揚跳脱し、口舌驚擾を主る。玄武内動は、憂いは遠行の事に在り。「殺陰」内動は、憂いは死亡に在り。螣蛇内動は、怪異驚嚇の突然至るを主る。「大殺」内卦に居れば、傷亡あるを主る。勾陳之に臨まば、官司陳告を打つを要すを主る。「日下大殺」更に細推すべし:甲乙日は亥(猪)に在り、丙丁日は未(羊)に在り、戊己日は戌(犬)処に在り、庚辛日は寅(虎)に在り、壬癸日は巳(蛇)を以て大殺の方と為す。其れ若し妻財爻に臨まば、妻子死亡を主る。兄弟爻に臨まば、兄弟分家離散を主る。父母爻・子孫爻此の殺に逢上せば、必ず号哭悲声の内堂に伝入るあらん。六神若し外卦三爻に発動すれば:白虎外動は、憂いは遠遊に在り。朱雀外動は人をして驚を受けしむるは、彼方自ら愁えて在るなり。勾陳発動は、人の謀算して作証するあるを主る。玄武発動は、損失の愁うべきあるを説くを須ちとす。青竜外に在れば、説く所は官職機会なり。螣蛇外に在れば、故に憂いは外頭に在りと曰う。大殺発動すれば、六獣皆災と為る。「殺陰」発動すれば、却って福禄栄顕す。

六神有気吉凶

青龍旺相有喜事,朱雀文書口舌至,鰧蛇驚怪火光飛,玄武旺相防盜賊,白虎旺相兵喪事,休囚死絕卻為吉。勾陳旺相鬥訟凶,買田置地憂囚繫。大殺臨之相拒滯,六神皆盡法其例。非論朱雀臨財弊,白虎臨財損病憂,玄武臨財憂盜賊,青龍臨財即吉慶,鰧蛇臨財主損失,勾陳臨財遇勾留,若不爭財相嫉妒。但能如此與人占,萬事吉凶無一失。

青竜旺相なれば、喜事あるを主る。朱雀旺相なれば、文書と口舌一斉に到来す。螣蛇旺相なれば、驚怪と火光の災を主る。玄武旺相なれば、盗賊を提防するを要す。白虎旺相なれば、兵戈喪亡の事を主る。白虎若し休囚死絶に落つれば反って吉なり。勾陳旺相なれば、争闘訴訟を主りて凶と為し、たとい田を買い地を置くも因りて囚系を担うを要す。大殺爻上に臨まば、事事相互に抵拒阻滞す。六神皆此の例子に照らして推す。且く説かず、朱雀財爻に臨むも弊病あり、白虎財爻に臨まば財に因りて損傷生病を主り、玄武財爻に臨まば盗賊を提防するを主り、青竜財爻に臨まば便ち吉慶なり、螣蛇財爻に臨まば損失を主り、勾陳財爻に臨まば牽絆留難せらるるを主り、たとい財を争わずとも、必ず人の相互に嫉妬するあらん。ただ能く此の如く人のために占断すれば、万事吉凶一処の失誤もあらじ。

六神彖象歌

凡考周易分卦象,先就六神仔細推,始看世應兼身位,次將吉凶逐爻支。青龍入水身應合,必定求官事事宜,若臨財爻妻有孕,交易田地不須疑。入木值旺來生世,不值空亡盡可為,求婚須得財須有,占問行人定主歸。龍爻入水火燒身,家宅常憂小口屯,動臨身因須遭否,入木須知喜事生。入土驚來家有事,逢金發者忌悲生,更被空亡須有滯,不論老少盡遭刑。

およそ《周易》を考究し卦象を分弁せんとするには、先ず六神に就いて仔細に推詳すべし。起手は先ず世爻・応爻および卦身の所在を看、其次に吉凶を逐爻に地支に按じて分かつ。青竜が水爻上に落ちて卦身・応爻と相合すれば、官を求めて必ず事事相宜。其れ若し妻財爻に臨めば、妻子の懐孕を主る。田地交易を為すも疑うを必とせず。青竜が木爻上に落ちて又た旺相に値りて世爻を生ぜば、ただ空亡に落ちざるを要し、何事も為す可し:婚を求めれば必ず得、銭財必ず有り、行人を占問すれば定めて帰来す。然るに青竜が水に入りて火の身を焼くに遇えば、家宅の中に常に小児の多病を憂う。青竜が発動して卦身に臨まば、仍お閉塞不順に遭遇せん。木に入れば当に喜事の発生あるを知るべし。青竜が土に入れば、驚恐・家中の出事を主る。金に逢いて発動すれば、悲傷の事あるを忌む。再び空亡に困られれば、必ず阻滞あり、老少を論わず皆刑傷を遭受せん。

朱雀入火官事來,又驚女婦有傷胎,入金有財防口舌,入土公事有信催。入木不妨身體健,水爻臨著不為災。勾陳入土公文起,田地勾連有災橫。入木爭山並第宅,見火須防女婦傷。入金進田憂孝服,入水口舌及痍瘡。鰧蛇入土夢邪精,入火須憂小口屯。值金女人嫌孝服,見木遷移定不真。入水孕婦多遲滯,不然宅舍有悲聲。

朱雀が火爻上に落つれば、官司便ち来り、また婦女を驚動し其の傷胎を防がん。金爻上に落つれば、財ありと虽も、口舌を防ぐを要す。土爻上に落つれば、公家の事に文書の来催あらん。木爻上に落つれば妨事ならず、身体安健す。水爻に臨まば、亦た災を成さず。勾陳が土爻上に落つれば、公文興起し、田地糾葛勾連して、横来の災禍あらん。木爻上に落つれば、山場と住宅の争奪を主る。火を見れば須く婦女の受傷を防ぐべし。金爻上に落つれば、田産を進むと虽も、孝服を憂うるを要す。水爻上に落つれば、口舌および瘡瘍の疾を主る。螣蛇が土爻上に落つれば、邪祟精怪を夢見ん。火爻上に落つれば、須く小児の多病を憂うべし。金爻に値れば、女人嫌悪の孝服の事を主る。木爻を見れば、遷移せんと説くも多くは実ならず。水爻上に落つれば、孕婦多く遅滞難産し、然らざれば家中に悲哭の声あらん。

白虎入金服重重,逢水須憂事見公。入土有災田宅起,入火宅災木不中。玄武入水憂賊寇,入火終是失資財。入土家中有疾病,臨木產婦有非災。值金有財須外得,不然人送盜將來。六神空亡:青龍空亡家虛喜,朱雀空亡訟得理,勾陳空亡無勾連,螣蛇空亡不惹災,白虎空亡病無事,玄武空亡盜無妨。

白虎が金爻上に落つれば、孝服重重す。水爻に逢えば、須く事の官府に鬧到るを憂うべし。土爻上に落つれば、災禍は田産住宅の上より生起す。火爻上に落つれば、家宅に災あり、木爻上に落つるも亦た合宜ならず。玄武が水爻上に落つれば、賊寇あるを憂う。火爻上に落つれば、終究銭財を失去せん。土爻上に落つれば、家中に人の生病あり。木爻に臨まば、産婦に意外の災あり。金爻に値れば財ありと虽も、須く外頭より得来すべく、然らざれば則ち他人の送来したるか、あるいは偸来の贓物なり。更に六神の空亡に落つるを説く:青竜空亡なれば、家中虚しく喜事の名あり。朱雀空亡なれば、官司を打つ反って理を占む。勾陳空亡なれば、牽連糾纏せられず。螣蛇空亡なれば、災禍を惹かず。白虎空亡なれば、病を占うも事なし。玄武空亡なれば、盗賊も亦た妨なし。

論直苻五行

天苻持木神,歲內有官職進益之喜。天馬並,同眾喜事。驛馬並,自己有喜。福德並,家中進益。在內象內喜,在外象進外財喜。並凶殺神,主不吉。天苻持火神,君子有加官進職,文字之喜。並凶象,分離、火驚恐、傷斗事。天苻持土神,並吉象,主進田產,加官喜事。並凶象反此,官事勾連,田產散亡。天苻持金神,並吉象,主道路、遠行吉。並凶象,悲愁、受挫、損神,血光喪服。天苻持水神,並吉象,主進舟船,酒水之財。並凶象,主盜賊、船、水之災難。年建天苻,月建直苻,日建傳苻,時建直苻。

「天苻」若し木に属する爻上に臨まば、一年の内に官職進益の喜事あり。其れ「天馬」と并臨すれば、是れ衆人共有の喜慶。「駅馬」と并臨すれば、是れ自己一身の喜事。「福徳」子孫爻と并臨すれば、家中に進益あり。内卦に落つれば、喜は門内に在り。外卦に落つれば、是れ外に在りて財を進むるの喜。若し凶殺の神と并臨すれば、便ち不吉を主る。天苻が火に属する爻に臨まば、士人君子に加官進職・文書方面の喜事あり。若し凶象と并臨すれば、分離・火災驚恐および争闘損傷の事を主る。天苻が土に属する爻に臨まば、吉象と并臨すれば、田産を置進し加官進爵の喜事を主る。凶象と并臨すれば則ち反って、官司勾連・田産散失を主る。天苻が金に属する爻に臨まば、吉象と并臨すれば、道路通達・遠行吉利を主る。凶象と并臨すれば、悲愁・受挫・精神を耗損し、以て血光孝服に至るを主る。天苻が水に属する爻に臨まば、吉象と并臨すれば、舟船を添置し、酒水一類の財を得るを主る。凶象と并臨すれば、盗賊および舟船水上の災難を主る。此のほか、流年太歳に按じて起るを「年建天苻」といい、月建に按じて起るを「月建直苻」といい、日建に按じて起るを「日建伝苻」といい、時辰に按じて起るを「時建直苻」という。

論推六十四卦上月分法

陰世則從午月起,陽世還從子月生。欲得識其卦中意,月從初數至世分。看世爻在交拆爻為陰,在重單爻為陽。卦上月者,是卜事之身定矣。俱爻從初爻數至世爻,便知何月卦也。子月繫十一月也,與子午持世身居初不同。喜旺相,又得天喜、貴人、解神、福德諸吉神臨身,大吉。添進財喜。臨身忌空亡,官鬼文書、兄弟纏害,相剋入墓,刑沖破害干涉,不吉之兆。不可不察。

「月卦身」を推す口訣は:世爻が陰に属すれば、則ち午月より起数し、世爻が陽に属すれば、還って子月より起数す。此の一卦の属する月分を知らんと欲すれば、初爻より数えて世爻に至るまでと為す。陰陽を分弁する弁法は:世爻若し交爻あるいは拆爻なれば、陰に属し、若し重爻あるいは単爻なれば、陽に属す。所謂「卦上月」とは、すなわち月卦身なり。其れ一たび定まれば、所占の事の本身も亦た定まる。皆初爻より数起し、一路に数えて世爻に至れば、便ち此れ哪一箇月の卦なるを知る。子月に数至れば、十一月を指す。此の一套は「子午持世身居初」の那種の世卦身を定むる弁法と並び相同ならず。月卦身は旺相を喜び、若し再び天喜・貴人・解神・福徳の此の吉神の卦身上に臨むあれば、大吉、添財進喜を主る。卦身は最も空亡に落つるを忌み、亦た官鬼・文書・兄弟の諸爻の纏繞妨害を忌み、剋せられ・墓に入るを忌み、刑・冲・破・害の来りて干擾するを忌む。此れら皆不吉の兆、細察せざるべからず。

占来意休囚旺相吉凶要決

欲知卜者來何意,先看旺相休囚氣,旺相婚姻宜官職,休囚爭財官退位。身居世上欲行遊,鬼更當門官病忌,胎沒懷胎犯鬼神,陰私逃避失財人。外發胎生人覓己,內動旺相己求人,日月生合從吉說,若知刑害則凶陳。身在財鄉欲覓財,亦憂父母及妻災,變入空亡奴婢走,定知喪死福臨來。日辰生卦及其世,多占父母及其身,卦與世爻生日者,應卜妻育及子孫。

来たりて卦を占う人が何事のために来たるかを知らんと欲すれば、先ず卦気の旺相休囚を看よ:卦気旺相なれば、多くは婚姻あるいは官職を問う。卦気休囚なれば、多くは銭財を争奪しあるいは官位の退落す。卦身が世爻上に落つれば、是れ門を出でて遠行せんと欲す。鬼爻若し正に門戸の位に当れば、官職を問い疾病を問うも皆忌諱を要す。卦気が胎・没の位に処れば、是れ懐胎有孕あるいは鬼神を冲犯し、亦た陰私・逃避・失財の人の来りて相問うを主る。外卦発動して胎に逢い長生に逢えば、是れ别人の来りて自己を尋ぬ。内卦発動して旺相なれば、是れ自己の往きて别人を求む。日辰月建来りて生来合すれば、便ち吉処に往きて説く。若し刑と害を見れば、便ち凶処に照らして陳述す。卦身が財郷に落つれば、是れ財を尋ねに往かんと欲し、同時にまた父母と妻子に災あるを憂う。卦身が変じて空亡に入れば、奴婢の走失を主り、亦た必ず喪死の事あり、福気は隨後にして來る。日辰が卦を生じ又た世爻を生ずれば、多くは父母と自身を占る。反って卦と世爻とが往きて日辰を生ずるは、応当に妻子生育および子孫の事を占るべし。

卦與世爻同與日,必須六畜及婚姻,卦世與日無相剋,應占墳墓弟兄親。日克世爻占喪事,並占怪異及相論,游魂世應自相剋,卜心無定為他人。世應日月破並刑,官災盜賊死亡驚,若不與人相爭訟,卻有亡財哭泣聲。應來克世人謀己,世動克應己謀人,旺相相生官作礙,休囚帶殺鬼相侵。陰世月前事未至,陽爻月後事先過,但能仔細尋其意,卦中何事不包羅。

卦と世爻とが日辰と同一気なれば、必ず六畜あるいは婚姻を問う。卦と世爻とが日辰と同じく相克無ければ、応当に墳墓あるいは兄弟親属を占るべし。日辰が世爻を剋するは、是れ喪事を占り、あるいは兼ねて怪異の事と彼此争論を占る。若し遊魂卦を得て世爻応爻自ら相克せば、是れ占卦人の心思不定、あるいは他人に替りて来問うなり。世爻応爻が日辰月建に冲破せられ又た刑を加えられれば、官災・盗賊・死亡驚恐を主る。若し人と争訟せざれば、亦た必ず失財哭泣の声あらん。応爻の来りて世爻を剋するは、是れ别人の我を算計す。世爻発動して応爻を剋し去れば、是れ我の别人を算計す。若し旺相にして相生せば、反って官事の作梗あり。若し休囚にして又た凶殺を帯びれば、便ち鬼祟の来侵なり。世爻が陰に属すれば、事は月建の前に在りて、未だ到来せず。世爻が陽に属すれば、事は月建の後に在りて、已に過去せり。ただ能く此れらの意思を仔細に尋繹すれば、卦中に尚ほ何事か包羅し尽くさざらん。

断易天機 巻二

碎金賦

子動生財,不宜父擺;兄動克財,子動能解。擺,動也。蓋子動則生財,若是父動克子,子不能生財矣。兄動則能克財,若得子動,兄必貪生於子,忘克於財,謂之貪生忘克,而財反得生矣。財動生鬼,切忌兄搖;子動克鬼,財動能消。搖,動也。蓋財動能生鬼,若是兄動克財,鬼不得生矣。若子孫發動,則能克鬼,若得財爻發動,則洩子孫之氣,而生官鬼之精神矣。

子孫爻が発動すれば妻財を生じ得べし——ただ父母爻の随いて動くを怕れる。「擺」はすなわち動の義なり。子孫一たび動けば便ち財を生ずるがゆえ、若し父母発動して子孫を剋住せば、子孫は便ち財を生成し得ず。兄弟爻が発動すれば妻財を剋せん。此の時若し子孫爻の発動を得れば、兄弟必ず貪着して子孫を生じ往きて財を剋するを忘る。これを「貪生忘剋」と謂い、妻財は却って此に因りて生を得。妻財発動すれば官鬼を生じ得べし。最も兄弟爻の揺動を忌む——「揺」も亦た動の義なり。財動すれば能く鬼を生ずるがゆえ、若し兄弟発動して妻財を剋住せば、鬼は便ち生扶を得ず。若し子孫発動すれば、本能官鬼を剋制す。然るに此の時若し妻財も亦た発動すれば、便ち子孫の気を財に洩し与え、財再び往きて鬼を生じ、官鬼の精神却って養起せられん。

父動生兄,忌財相剋;鬼動克兄,父動能洩。父乃兄之原神,忌財克之,鬼乃兄之忌神,喜父洩之。父動生兄,若見財爻動,則父無用而不能生兄矣。官鬼發,克兄弟,若見父母動,則漏洩官鬼之氣,而不能為大害矣。蓋鬼生父,父生兄,是皆貪生忘克之義也。鬼動生父,忌子交重;財動克父,鬼動能中。交重,動也。鬼動能生父。若是子動,則剋制官鬼,不能生父矣。財動則能克父。若得鬼動,財必貪生於鬼,忘克於父,是鬼為財之中人也。

父母爻が発動すれば兄弟を生じ得べし。妻財の来りて父母を剋するを忌諱す。官鬼発動すれば兄弟を剋せん。此の時父母発動すれば便ち鬼気を洩掉し得べし。父母は兄弟の原神なり、財爻の来りて之を剋するを怕る。官鬼は兄弟の忌神なり、父母の来りて之を洩するを喜ぶ。父動きて兄を生ずるも、若し財爻の発動を見れば、父母は便ち用場に派せず、兄弟を生じ得ず。官鬼発動して兄弟を剋し去るも、若し父母の発動を見れば、便ち官鬼の気を漏洩出し去り、鬼は便ち大害を造成し得ず。鬼の父を生じ父の兄を生ずるが故、此れ皆「貪生忘剋」の道理なり。官鬼発動すれば父母を生じ得べし。子孫爻の発動を忌む——「交重」はすなわち動の義なり。鬼動すれば本能父を生ずるも、若し子孫発動すれば、官鬼を剋制住し、鬼は便ち父を生成し得ず。妻財発動すれば父母を剋し得べし。此の時若し官鬼の発動を得れば、妻財必ず貪着して鬼を生じ往きて父を剋するを忘れ、官鬼は便ち財と父の間の説合人と成る。

兄動生子,忌鬼搖揚;父動克子,兄動無妨。搖揚,動也。蓋兄動則生子。若是鬼動克兄,子失原神矣。父動能克子孫。若得兄動,則洩減父之凶勢,而子得無妨也。子興克鬼,父動無妨;若然兄動,鬼必遭傷。興,動也。子動必傷官鬼。若得父動克子,則鬼無事。若是兄動生子,子愈有力,其鬼必遭傷害也。

兄弟爻が発動すれば子孫を生じ得べし。官鬼爻の揺動を忌む——「揚」も亦た動の義なり。兄動けば則ち子を生ずるがゆえ、若し官鬼発動して兄弟を剋住せば、子孫は便ち原神を失う。父母発動すれば子孫を剋し得べし。此の時若し兄弟の発動を得れば、便ち父母の凶勢を洩減下去し、子孫は便ち妨なし。子孫発動して官鬼を剋し去るも、父母若し亦た発動すれば妨事ならず。但し若し兄弟随いて発動すれば、官鬼必ず傷を遭うべし——「興」も亦た動の義なり。子孫一動すれば必ず官鬼を傷る。若し父母の発動して子孫を剋住するを得れば、鬼は便ち事なし。若し兄弟発動して子孫を生じ往けば、子孫更に有力、官鬼必ず傷害を遭うべし。

財興克父,兄動無憂;若然子動,父命難留。財爻發動,必克父母。若得兄動克財,財不能克父也。若是子孫發動,生助妻財,財必乘勢,其父必難救援也。父興克子,財動無事;若是鬼興,其子必死。父動克子,若得財動克父,子孫有救。若是鬼動,愈生父怒,其子必死無疑矣。

妻財発動すれば父母を剋せん。此の時若し兄弟の発動を得れば便ち憂うを必とせず。但し若し子孫発動すれば、父母の性命は便ち保ち難し。財爻一たび発動すれば、必ず父母を剋す。若し兄弟の発動して妻財を剋住するを得れば、財は便ち父母を剋動し得ず。若し子孫発動して妻財を生助すれば、財必ず勢に乗じて起り、父母は便ち救援し難し。父母発動すれば子孫を剋せん。此の時若し妻財の発動を得れば便ち事なし。但し若し官鬼発動すれば、子孫必ず死す。父動きて子を剋すも、若し財爻の発動して父母を剋住するを得れば、子孫便ち救あり。若し官鬼発動せば、更に父母の凶気を助長し、子孫必ず死する疑いなし。

鬼興克兄,子動可救;財若交重,兄弟不久。官鬼動能克兄。若得子動克鬼,則兄弟有救。若是財動生鬼,則鬼惡愈盛,其兄必難救也。兄興克財,鬼興無礙;若是父興,財遭克害。兄弟動則克財。若得鬼動克兄,財得無事。若然父動生兄,其兄愈加狂戾,財必遭於克害也。知占者詳之。

官鬼発動すれば兄弟を剋せん。此の時子孫発動すれば便ち解救し得べし。若し妻財も亦た随いて発動すれば、兄弟は便ち長久を保ち難し。官鬼動すれば能く兄弟を剋す。若し子孫の発動して官鬼を剋住するを得れば、兄弟便ち救あり。若し妻財発動して官鬼を生じ往けば、鬼の凶悪更に盛んにして、兄弟は便ち救い難し。兄弟発動すれば妻財を剋せん。此の時官鬼発動すれば便ち妨なし。若し父母発動すれば、妻財は便ち剋害を遭うべし。兄弟動けば則ち財を剋す。若し官鬼の発動して兄弟を剋住するを得れば、財は便ち事なし。若し父母発動して兄弟を生ぜば、兄弟更に狂横にして、妻財必ず剋害を遭受せん。占卦を懂得する者は、此れらの処に於いて細細に体察するを要す。

論伏神

飛神,即世位是也,一世卦至游魂。乾卦但認本宮渾天甲子,至游魂卦即壬午是也。八純卦則取坤卦世位癸酉,歸魂卦則取坤宮應爻乙卯是伏神也。餘卦仿此。左邊旁象號飛神,右畔親爻以伏名。伏去生飛為洩氣,飛來生伏得長生。爻逢伏克飛無事,用見飛傷伏不寧。飛伏比和為有助,伏藏出現審來因。

所謂「飛神」とは、すなわち世爻の所在する那一位にして、一世卦より一直に遊魂卦まで排するも皆此の如し。乾宮を以て例と為し、ただ本宮の渾天甲子を認準して配せば、遊魂卦に排至れば、世位はすなわち壬午なり。八純卦は則ち坤卦の世位癸酉を取りて伏神と作し、帰魂卦は則ち坤宮の応爻乙卯を取りて伏神と作し、其余の各宮は此に依りて類推す。歌訣に曰く:左辺の旁宮の象を「飛神」と謂い、右辺の本宮の六親を「伏神」と謂う。伏神の飛神を生じ去るは、是れ自身の気を洩らすなり。飛神の来りて伏神を生ずれば、伏神は便ち長生を得たるが如し。爻若し伏神に逢うて反って飛神を剋すれば、事なし。所用の爻若し飛神の来傷を見れば、伏神は便ち安寧を得ず。飛神伏神の五行比和せば、便ち幇扶あるなり。用神の伏蔵たるや出現たるやに至りては、皆其の来龍去脈を審察するを要す。

出現伏蔵

出現旺相,為久為遠;伏藏有氣,只利暫時。占財伏兄:用財伏兄,口舌相侵;若在世下,旺相可成。占財伏鬼:財伏鬼鄉,買賣遭殃;日辰福德,方始榮昌。占財伏父、子:財伏父母,旺相得半;財伏子孫,有氣必滿。占官鬼伏兄:用鬼伏兄,同類相凌;若不虛詐,人不一心。

総綱は:用爻出現して又た旺相なれば、所主の事は長久にして深遠。用爻伏蔵してたとい気あれど、亦た眼前一時に利あるのみ。財爻の兄弟の下に伏するを占う:所用の財爻が兄弟爻の底下に伏すれば、口舌の来侵あるを主る。若し世爻の底下に伏して又た旺相なれば、事は仍お成り得べし。財爻の官鬼の下に伏するを占う:財が鬼郷に伏すれば、売買を為して殃を遭わん。須く日辰が子孫福徳を帯びて来りて解救するを得て、始めて興旺せん。財爻の父母・子孫の下に伏するを占う:財が父母の下に伏すれば、たとい旺相なれど亦た一半を得るのみ。財が子孫の下に伏すれば、ただ気あれば必ず円満なり。官鬼の兄弟の下に伏するを占う:所用の鬼爻が兄弟爻の底下に伏すれば、是れ同類相欺凌なり。若し人の虚情詐偽あるにあらざれば、亦た衆人同心せざるなり。

占鬼伏財鄉:鬼伏財鄉,因財有傷;官吏阻節,休廢乖張。占鬼伏父母:鬼伏父母,舉狀經官;若財世上,求之不難。占鬼伏子下:鬼伏子孫,去路無門;官乘旺相,透出可分。占鬼伏官:官鬼伏官,小人作難;若親見發,方許開顏。

鬼爻の財爻の下に伏するを占う:鬼が財郷に伏すれば、是れ銭財のために傷害を受くるに為り、官吏は中より留難阻隔して、事は休廃乖違す。鬼爻の父母の下に伏するを占う:鬼が父母の下に伏すれば、主に状子を遞して官府に告ぐるを要す。若し財爻世爻上に在れば、此の事を弁ずるに難からず。鬼爻の子孫の下に伏するを占う:鬼が子孫の下に伏すれば、去路門無きに等し。但し官鬼若し旺相の気に乗じて卦外に透出せば、仍ほ分暁あり。鬼爻の官鬼の下に伏するを占う:官鬼又た官鬼の底下に伏すれば、小人の作梗為難あるを主る。若し能く親しく当事の人に見着し、其れをして発動出來せしめば、始めて開顔称心を許さん。

洞林秘訣論飛伏

六爻皆有飛伏神,世下一爻為最要,伏神入影飛如體,飛喻神兮陰伏比。古賢深訪此來由,深入探索最微妙,伏神隱伏飛神現,凡占皆放方盡善。道明占晉之剝卦,婦當夢嫁祥耍也。伏神為鬼最難除,後遇旺生依舊發,伏神為財先有財,十二所屬可推排,看取八卦生肖出,定知準擬在他懷。飛克伏神克逃亡,伏克飛神逃有傷,相生亦是難尋捉,更加內外休旺詳。

六爻は各々皆飛神と伏神あり。其の中世爻の底下の那一重が最も緊要なり。伏神は影子に比し、飛神は形体に比す。飛神は明処に顕れて神の如く、伏神は暗処に蔵れて陰に属し、両相比配す。古時の賢人は此の一套の法門の来歴を深訪し、探索すること極めて精微なり:伏神は隠伏し飛神は顕現し、およそ卦を占うは皆此の兩層を兼ね看て、始めて完備と算す。譬えば郭璞が晋卦の剥卦に変ずるを占得し、婦人当に出嫁の吉夢あるべしと断定せり。伏神若し官鬼なれば、最も除き難く、日後再び旺相生扶に遇えば、照じて旧に発作せん。伏神若し妻財なれば、先前本より財有りしを説明す。十二地支の属する生肖に按じて推排し得べく、八卦中に何の生肖の現出するを看て、便ち此の財の准定して何人の懐中に落つるを断定す。飛神が伏神を剋せば、逃亡を占うに人被は剋住せらん。伏神が飛神を剋せば、逃走の人反って傷あり。若し飛伏相生せば、人も亦た尋捉し難し。此のほか仍ほ内外卦の休囚旺相を加看して、方に詳備し得べし。

論用爻類

用象如無或落空,就將本卦六親攻,動爻生用終須吉,若遇交重克用凶。用爻取法不作詳述。卦中動爻與日辰,相生相合則吉;忌卦中動爻與日辰,相剋相沖,相沖則凶也。又如用爻不上卦或落空亡,就將本卦六親用爻審明飛伏生克,以定吉凶。天玄賦云:明用爻之得失,定事體之吉凶。豈虛語哉。

所用の類象若し卦中になく、あるいは空亡に落ちれば、転じて本卦の六親上に帰りて門路を尋ぬ。動爻若し来りて用神を生ぜば、終究は吉。若し発動の爻の来りて用神を剋するに遇えば、便ち凶なり。用神の取法は此処に再び細講せず。卦中の動爻と日辰と若し用爻と相生・相合せば、吉を主る。最も卦中動爻と日辰とが用爻と相克・相冲するを忌み、一たび相冲すれば便ち凶なり。又如用爻卦に上がらずあるいは空亡に落ちれば、便ち本卦六親の中の代用し得べき那一爻を找出し、飛神伏神の間の生剋を審明し、拠りて吉凶を断定す。《天玄賦》に曰く:用爻の得失を弁明すれば、便ち事体の吉凶を定め得。此れ何ぞ空話ならんや。

用爻伏蔵

用爻旁宮號伏藏,若遭刑剋定非祥,縱然生旺無刑剋,作事平平不久長。卦名中無本宮之卦,曰伏藏不出現也。若各宮之第五、六、七之卦是也。天玄賦云:無氣伏藏只利暫時之用。合而觀之,詎不信失。

用爻が旁宮に落つるを、「伏蔵」と謂う。其れ一たび刑剋に遭えば、必ず不吉祥。たとい生旺にして刑剋を受けずとも、事を弁起すも只た平平にして、長久能わず。所謂伏蔵とは、卦名の中に本宮の卦を見ず、本宮の用神曾て出現せざるを指す。各宮の第五卦・第六卦・第七卦、すなわち四世・五世・遊魂の三卦、正に此種の情形なり。《天玄賦》に曰く:気無くして伏蔵の用爻は、只た一時の用に利あるのみ。両下に合看すれば、此の話尚ほ可信ならざらんや。

用爻出現

用爻出現在親宮,縱值休囚亦不凶,更得生扶兼旺相,管教作事永亨通。出現:指卦名中有本宮之卦,如八純之卦,名曰內外出現。各宮之第二第三第四之卦,本宮皆在外象,名外卦出現。又如各宮末後歸魂之卦,本宮皆在內象,名曰內卦出現。天玄賦云:出現旺相可為遠日之謀。

用爻が本宮の内に出現すれば、たとい休囚に遇上するも凶と算せず。若し再び生扶を得て又た旺相を兼ぬれば、包管所為の事永遠に亨通せん。所謂「出現」とは、卦名の中に本宮の卦あるを指す:八純卦の如く内外皆本宮なるを、「内外出現」と謂う。各宮の第二・第三・第四卦、すなわち一世・二世・三世卦は、本宮皆外卦に在り、「外卦出現」と謂う。又如各宮最末の帰魂卦は、本宮皆内卦に在り、「内卦出現」と謂う。《天玄賦》に曰く:用爻出現して又た旺相なれば、以て長遠の事を謀るべし。

論日辰

問卦先須問日辰,日辰克用不堪親,日辰與用相生合,作事何愁不稱心。論忌神:看卦還須看忌神,忌神宜靜不宜興,忌神急要逢沖剋,若遇生扶用受刑。論元神:元神出現志揚揚,用伏藏兮也不妨,須要生扶為旺相,最嫌沖剋及刑傷。論洩氣:用逢洩氣動搖搖,作事消疏不到頭,最喜元神相救助,忌神發動切須愁。財動則洩子孫之氣,子動則洩兄弟之氣,兄動則洩父母之氣,父動則洩官鬼之氣,鬼動則洩妻財之氣。

卦を問うは先ず日辰を問うを要す:日辰若し用神を剋せば、此の卦は便ち親近すべからず。日辰と用神と相生相合せば、事を弁ずるに何ぞ称心せざらんを愁えん。再び忌神を論ず:卦を看るは還って忌神を看るを要す。忌神は宜しく静を宜とし動を宜とせず。忌神は最好く赶紧に冲せられ剋せられんことを、若し反って生扶を得れば、用神は便ち刑傷を受くべし。再び元神を論ず:元神出現すれば、用神志気昂揚す。用神たとい伏蔵するも亦た妨事ならず。元神は須く生扶して旺相するを得るを要し、最も冲せられ・剋せられおよび刑傷を受くるを嫌う。再び洩気を論ず:用神若し洩気に逢えば、動揺不定にして、事を弁じて零落し到頭し能わず。此の時最も元神の来りて救助するを喜び、最も忌神の発動を愁う。所謂洩気とは、すなわち財爻発動して子孫の気を洩し、子孫発動して兄弟の気を洩し、兄弟発動して父母の気を洩し、父母発動して官鬼の気を洩し、官鬼発動して妻財の気を洩すなり。

論世応類

世應相生則吉,世應相剋則凶,世應比和事卻中,作事謀為可用。應動他人反變,應空他亦難同,世空世動我心慵,只恐自家懶動。世為我,應為彼。本宮為卦,直苻四時分向背。伏藏取生克沖合,出現取刑墓空亡。應動託人心易變,身動生憂事不寧,若是應爻居此下,旺相扶之可速成。

世爻と応爻と相生すれば則ち吉、相克すれば則ち凶。両者五行比和せば、事は好くもなく悪しくもなく中に居り、所謀所為は還って用い得べしと算す。応爻発動すれば、是れ対方の反悔して変を生ず。応爻空亡に落つれば、対方も亦た我と同心し難し。世爻空亡に落つるあるいは世爻発動すれば、是れ我自己の心懶にして、只た自家の提起し得ざるを怕るるのみ。世爻は我を代表し、応爻は対方を代表す。本宮を以て一卦の根本と作し、再び直苻を用いて四時に按じて我に向我に背くを分弁す。用神若し伏蔵すれば、則ち生・剋・冲・合を取りて断ず。用神若し出現せば、則ち刑・墓・空亡を取りて断ず。応爻発動すれば、他人に托付すれば其の心変易し易し。卦身発動すれば便ち憂を生じ、事は安寧を得ず。若し応爻が恰好卦身の下に落ち、又た旺相の扶助を得れば、事は反って速成り得べし。

世応相克

宅墓高低產子難,病多進退往行艱,婚姻有疑逃者近,訟詞留連主繫關。旁爻持世,旺相得地,應與動爻,不克方是。世應當中隔爻:世應當中兩間爻,發動所求多阻隔,假若有氣事分明,必定慢慢方始得。兄弟動主脫詐口舌,官鬼動主人事乖隔。占婚姻為媒,占生產為接生婆,占事為隔阻,占種田為農人,占宅為鄰里。間爻發:世應當中兩間爻,忌神發動莫相交。元神與用當中動,事到酕醄始得利。

世応相克せば、宅を占い墳を占えば則ち地勢高低合せず、生産を占えば則ち難産し、病を占えば則ち時好時壞・反復進退し、出行艱難し、婚姻に疑あり、逃亡の人は便ち近処に在り、詞訟拖延し而且に牢獄の牽系あるを主る。必ず旁爻が世を持ち、旺相得地し、而且に応爻と動爻と皆来りて剋さざるを須ち、始めて無礙と算す。更に世応中間の隔爻を説く:世応の当中に両個の間爻を夾み、其れら一たび発動すれば、所求の事多く阻隔あり。假若間爻に気あれば、事は倒にも分明たるも、只た必ず慢慢として始めて弁成り得。間爻若し兄弟発動すれば、人の脱騙詐偽・口舌是非あるを主る。若し官鬼発動すれば、人事乖違隔閡を主る。婚姻を占えば、間爻は便ち媒人。生産を占えば、是れ接生婆。一般の事を占えば、是れ中より作梗する阻隔。種田を占えば、是れ耕作の農人。住宅を占えば、是れ左右の隣里。又曰く:世応当中の両個の間爻、若し忌神が此処に発動すれば、切に之と打交道を為す莫れ。若し元神と用神とが当中に発動すれば、事は酒酣耳熱の際に拖到して始めて利を見ん。

世応空動類

世落空亡人有難,應落空亡後有殃,世應空亡憂疑訣。世動家有阻,應動女有殃。六爻俱靜類:卦遇六爻安靜,須看用與日辰,日辰克用及沖刑,其事宜當謹慎。更把世應推究,忌神切莫加臨,世應臨用及元辰,做事斷然昌盛。旁爻克象察飛神,克應隨宮配六親,將本謁人須用靜,脫貨占來動是貞。將本營運,放債抽拈,買賣停場,賭斗撼錢,圖謀赴試,見任官員,上書投謁,守舊常占。娶妻買妾,屋宅墳田,住庵謁人,失物理冤,用爻宜靜,有氣為先。

世爻空亡に落つれば、本人に難あり。応爻空亡に落つれば、日後殃あらん。世応斉しく空亡に落つれば、此れ憂疑を主る訣竅なり。世爻発動すれば、家中有阻碍す。応爻発動すれば、女方に災殃あり。更に六爻倶静を説く:卦が六爻安静に遇えば、便ち用神と日辰の関係を看るを要す。日辰若し用神を剋し、あるいは之を冲し之を刑せば、此の事は便ち格外に謹慎すべし。再び世爻応爻を推究一番し、切に忌神の其の上に加臨せしむる莫れ。若し世応正に用神と元神に臨まば、事を弁ずるに断然昌盛せん。旁爻が卦象に剋到する時は飛神を審察し、応爻に剋到する時は本宮に随いて六親を配すべし。本銭を帯びて他人を拝謁するは、用爻須く安静を要す。脱手貨物を来たりて占うは、用爻発動して始めて正理と算す。およそ本を帯びて経営し、放债抽籤し、売買停歇し、賭博擲銭し、赴考を図謀し、現任官員に参見し、上書投謁し、守旧常占し、および妻を娶り妾を買い、屋宅墳田を置弁し、庵に住し人を謁し、失物を尋ね冤情を理する、此れらの事は皆用爻の安静を以て宜と為し、并且に有気を以て先と為す。

六爻倶動類

六爻亂動事難明,須向親宮看用神,用若休囚遭克害,莫將前訣費精神。宜用爻動吉。論獨發亂動:獨發易取,亂動難尋;先看世應,後審淺深。一看世上旁爻,坐財旺相,忌應爻克世;二看世下親爻,財官喜靜;三看何爻最旺為用神,如發動,動要生世;四看獨發之爻,旺相最急,休囚事慢。官用,官鬼為主,父母為輔。私用,妻財為主,子孫為輔。凡財官喜旺相,俱動,官私兩用皆可成。

六爻乱動すれば、事は看明白し難く、便ち本宮に向いて用神を尋ねるを要す。用神若し休囚にして又た剋害に遭えば、便ち再び前面の那些の口訣を拿りて精神を白費するを必とせず。総じて用爻の発動を以て吉と為す。更に独発と乱動を説く:只た一爻の独発あれば、用神は取り易し。六爻乱動すれば、用神は便ち尋ね難し。弁法は先ず世爻応爻を看、後に事の深浅を審す。第一は世爻上の旁爻を看、財爻に坐して旺相なるは最好、応爻の来りて世を剋するを忌む。第二は世爻底下の親爻を看、財爻官爻皆安静を喜ぶ。第三は哪一爻の最も旺なるを看て、便ち其れを取りて用神と作す。其れ若し発動せば、動は世爻を生じ来るを要す。第四は那个の独発の爻を看、旺相なれば則ち事最も急、休囚なれば則ち事の来る慢し。およそ公事に属するは、官鬼を以て主と為し父母を以て輔と為す。およそ私事に属するは、妻財を以て主と為し子孫を以て輔と為す。財爻官爻皆旺相を喜び、若し両者斉動せば、公私両方面の事皆弁成り得。

出現爻象重迭

出現重迭,還須旺相;若乘土爻,更看勾象。世爻出現,乘父母、官鬼、子孫、妻財,旺相可取,休囚不可取。若乘辰戌丑未,更看勾合何爻也。假令大有卦,甲辰父母持世,為雜氣,能勾申子辰化水局子孫,不宜官用。

用爻出現して而且に重迭するは、仍ほ旺相を須ちて始めて好し。若し其の乗る所が土爻なれば、還って其の勾合の象を看るを要す。世爻出現すれば、其の乗る所が父母・官鬼・子孫あるいは妻財なるを論ぜず、旺相なれば便ち取用し得、休囚なれば便ち取り難し。若し世爻の乗る所が辰・戌・丑・未の四土なれば、更に其の勾合して哪一爻に到るを看るを要す。譬えば大有卦を占得し、甲辰父母が世を持ち、辰は雑気の土に属し、能く申・子・辰の三支を勾起して水局を合成す。水は乾宮に於いて子孫、子孫は官を剋す。故に此の卦は以て官事を占うに宜ならず。

子孫独発

子孫獨發,為退為散;若乘旺相,亦可求財。兄弟獨發:兄弟獨發,為詐為虛;若乘旺相,財破嗟吁。兄弟為劫財之神,大宜隱伏。動發主虛詐不實之事,凶不凶、吉不吉。若旺相,主口舌憂疑破財,如出現發動,更看變得何如,大怕化鬼爻,凶。父母獨發:父母獨發,重迭艱辛;若乘旺相,文書可成。父母為文書、舟車、橋、城、衣服、屋宅。

子孫一爻独発すれば、退譲を主り消散を主る。若し其の旺相の気に乗ずれば、亦た以て財を求め用うべし。兄弟独発:兄弟一爻独発すれば、詐偽を主り虚假を主る。若し旺相に乗ずれば、便ち財を破りて嘆息せん。兄弟は劫奪銭財の神なり、最好く隠伏して露われざるを。一たび発動すれば、虚詐不実の事あるを主り、凶は真凶と算せず、吉も真吉と算せず。其れ若し旺相なれば、口舌・憂疑・破財を主る。如果其れ既に出現して又た発動すれば、更に其の変出する何の爻かを看るを要し、最も鬼爻に変ずるを怕れ、那れば便ち凶なり。父母独発:父母一爻独発すれば、重重迭迭の艱辛を主る。若し旺相に乗ずれば、文書の事成り得べし。父母の主る所の類象は文書・舟車・橋梁・城郭・衣服・屋宅なり。

妻財独発

妻財獨發,損書傷父;若乘旺相,婚姻可成。官鬼獨發:官鬼獨發,為欺為盜;若臨吉神,功名可望。大忌日破。出現獨發,先看財官,次分亂動,六親雜例(日辰休囚不可用)。日辰旺相能透出用爻,能克用爻。反神類:相爻克得休囚爻,休囚爻克不得旺相爻,動爻克得安靜爻,靜爻克不得動爻。

妻財一爻独発すれば、文書を損壊し父母を傷剋す。若し旺相に乗ずれば、婚姻却って成り得べし。官鬼独発:官鬼一爻独発すれば、欺瞞を主り盗窃を主る。若し其の吉神に臨まば、功名反って望み得べし。用爻は最も日辰に冲破せらるるを忌む。およそ用爻出現して独発するは、先ず財爻官爻を看、其次再び乱動の情形を分弁し、六親各類の雑例は皆此に照らして推す(日辰若し休囚なれば便ち取用すべからず)。日辰旺相の時、既能に用爻を透引出来すも、亦能く用爻を剋住す。更に反神の一類を説く:時を得たる相爻は休囚の爻を剋動し得、休囚の爻は旺相の爻を剋動し得ず。発動の爻は安静の爻を剋動し得、安静の爻は発動の爻を剋動し得ず。

論空亡類

空在旁宮不斷空,空如出現卻為空;忌神最喜逢空吉,用與元神不可空。春土夏金秋見木,三冬逢火是真空;旬中占得真空卦,縱吉須知到底凶。木旺火相寅卯月,火旺土相巳午中,金旺水相申酉位,水旺木相亥子宮,土旺辰戌丑未月,四時旺相不為空。六親空亡:父母空亡有損傷,子孫空亡有災殃,兄弟空亡不相睦,財落空亡難把捉,官鬼空亡公事停。

空亡が旁宮に落つるは、真空に当てて断ずる能わず。空亡が已に出現したる用爻上に落つれば、那れ始めて真の空なり。忌神は最も落空を喜び、落空すれば則ち吉。用神と元神は却って落空すべからず。春天の土・夏天の金・秋天の木・冬天の火、此の数種が落空するを始めて「真空」と謂う。旬中に真空の卦を占得すれば、たとい卦象吉利なれど、亦た到頭は還って凶なるを知るを要す。反って説けば:寅卯月は木旺にして火相、巳午月は火旺にして土相、申酉月は金旺にして水相、亥子月は水旺にして木相、辰戌丑未月は土旺。四時の中に当旺当相の五行は、たとい空に臨むも空と算せず。更に六親の空亡に落つるを説く:父母落空すれば、長輩に損傷あり。子孫落空すれば、小口に災殃あり。兄弟落空すれば、兄弟和睦せず。妻財落空すれば、銭財は把捉し難し。官鬼落空すれば、公事は停頓して行わず。

論神煞

易卦陰陽在變通,五行生剋妙無窮,時人不辨陰陽理,神煞將來定吉凶。論卦名類:易卦淵源論五行,陰陽之理本生生,可憐愚昧無知識,顛倒陰陽論卦名。四卦滅例(諸事不吉):春蒙,夏蠱,秋剝,冬旅。四卦沒例:春需,夏觀,秋節,冬臨。(若無吉神扶者,主凶也。)

《易》卦の陰陽は全く変通に在り、五行の生剋は奥妙無窮なり。当時の人は陰陽の理を弁明せずして、却って単に神煞を拿りて吉凶を定む。更に卦名の一類を説く:《易》卦の淵源は五行を論ずるに在り、陰陽の理は本より生生不息なり。嘆くべし愚昧無知の人、陰陽を顛倒して、只た卦名上に文章を作るのみ。「四卦滅例」は此の四卦が何を占うも不吉なるを説く:春天の蒙卦、夏天の蠱卦、秋天の剥卦、冬天の旅卦。「四卦没例」は:春天の需卦、夏天の観卦、秋天の節卦、冬天の臨卦。此の四卦若し吉神の扶助なければ、凶を主る。

父母用

父母者,生我者謂之。父母也,能為凶,能為吉,各有所用。遇財則有傷本體,逢鬼則增長光輝。發動則克傷子孫,生扶兄弟。審其動靜衰旺,各有所宜。占身:父母動,則難為子息。占婚:為主婚人空,則必無主者及無聘禮。占產:為傷,鬼煞動則子難養。占官:為印綬文書,旺相帶貴人,功名必可就;空亡兼墓絕,雖吏難成。占訟:為狀詞案驗,動則事態難息。若我興詞,宜旺;他訴我要衰。旺則事大,衰則事輕,空亡及無氣皆難成。

およそ我を生ずる那一類の爻を、便ち「父母」と謂う。父母爻は能く凶を為し、亦能く吉を為し、各々其の用処あり。其れ妻財爻に遇上すれば、自身剋損を受く。官鬼爻に碰上すれば、反って光輝を増長す。鬼の能く父を生ずるが故なり。其れ一たび発動すれば、子孫を剋傷し、兄弟を生扶す。要に其の動静と衰旺を審察し、所占の事に按じて各々其の宜しきを取るべし。自身を占う:父母爻発動すれば、便ち子嗣を得難し。婚姻を占う:父母は婚を主る人なり。其れ若し落空すれば、必ず婚を主る人なく、亦た聘礼なし。生産を占う:父母は子孫を傷剋する神なり、再び鬼煞発動あれば、孩子就養し難し。官職を占う:父母は印信と文書なり、旺相にして又た貴人を帯びれば、功名必ず成り得。若し空亡に落ち再び入墓臨絶を兼ぬれば、たとい吏員の職を謀るも亦た成り難し。官司を占う:父母は状詞と案巻なり。其れ一たび発動すれば、事態は便ち平息し難し。若し我の起訴なれば、父母は宜しく旺を。若し対方の我を告ぐるなれば、其の衰を要す。旺なれば則ち事大なり、衰なれば則ち事軽し。空亡に落ちおよび無気なれば、官司皆弁成らず。

占失脫:為窩藏,發動則賊已隱匿,不可追尋。求財:發動,為絕源殺,只許一度,再難求,亦主艱辛。出行:為行李,旺相多,休囚少,空亡無。行人:為書信,帶吉神為安書,加凶神為凶信。發動克世,必有信至,空亡墓絕,杳無音書。占家宅:為屋宇,旺相,深沉廣闊;帶青龍貴人,乃新創整齊;無氣,乃狹窄低小;逢沖必崩摧破敗。加青龍亦是新屋,帶白虎必是舊宅。

失物走脱を占う:父母は窩蔵の処なり。其れ一たび発動すれば、賊已に贓物を蔵匿して、追尋するに由なしと説明す。財を求む:父母発動すれば便ち「絶源殺」にして、只た此の一回を得るを許すのみ、再求すれば難く、而且に亦た艱辛なり。出行を占う:父母は行李なり、旺相なれば則ち行李多く、休囚なれば則ち少く、空亡に落つれば便ち無し。行人を占う:父母は書信なり、吉神を帯びれば是れ平安を報ずる信、凶神を加えれば是れ凶を報ずる信。其れ発動して世爻を剋し来れば、必ず信の到るあり。若し空亡に落ちあるいは入墓臨絶すれば、便ち音信全く無し。家宅を占う:父母は房屋なり、旺相なれば則ち屋宇深広し。青竜貴人を帯びれば、是れ新蓋の整斉したる房子。無気なれば則ち狭窄低矮小。冲に逢えば必然坍塌破敗す。青竜を加えれば亦た新屋、白虎を帯びれば必ず旧宅。

占國:為城池,有氣則城池堅固。征戰:為旌旗,宜靜不宜動,動則有興師。疾病:占雙親,為用爻,宜旺不宜空,空則必危。占子孫:為惡殺,宜靜不宜動,動則必死。以上繫玄妙之機,精微之旨,學者並宜深玩。

国事を占う:父母は城池なり、其れ気有れば則ち城池堅固なり。征戦を占う:父母は旌旗なり、宜しく静を宜とし動を宜とせず、一動すれば兵を興すの事あり。疾病を占う:若し占う所が父母双親なれば、父母爻便ち用神なり、宜しく旺を宜とし落空を宜とせず、落空すれば則ち病情必ず危し。子孫を占う:父母は悪殺なり、宜しく静を宜とし動を宜とせず、一動すれば孩子必ず死せん。以上皆玄妙の機関、精微の旨趣なり。《易》を学ぶ人皆当に深く玩味を加うべし。

兄弟用

比和者為兄弟。大抵不能為福,亦不能為大凶,無非破敗、剋剝、阻滯之神也。怕逢官鬼發動,則受制;喜遇父母興隆,則有依。發動則傷克妻財、扶持福德。占身命:在內象為兄弟,在外象為朋友。與世爻相生相合,則內和兄弟,外信朋友;與世爻相沖相剋,必破耗多端,難為妻妾。占婚姻:為費財,為詭詐,為虛妄。若大象可成,發動不過破財也,如不可成,臨世發動,必主他日傷妻;若當間爻動,必是媒人詭詐虛妄。

我と五行比和する那一類の爻、すなわち「兄弟」なり。其れ大抵福を造ること能わず、亦た大凶を造ること能わず、無非は破敗・剋剥・阻滞を主る一個の神なり。其れ官鬼の発動に遇うを怕れ、一遇すれば則ち受制す。父母の興旺に遇うを喜び、便ち依靠有り。其れ一たび発動すれば、妻財を傷剋し、子孫福徳を扶持す。身命を占う:兄弟爻が内卦に在れば是れ自家の兄弟、外卦に在れば是れ朋友。世爻と相生相合すれば、則ち家内の兄弟和睦し、在外の朋友は信を守る。世爻と相冲相克すれば、必ず破費耗損層出して窮せず、亦た妻妾を有し難し。婚姻を占う:兄弟は銭財を破費することを主り、詭詐を主り、虚妄を主る。若し卦の大象本より成る可ければ、兄弟発動するも亦不過銭を破費するのみ。若し本より成るべからざれば、其れ又た世に臨みて発動すれば、必ず日後に妻子を剋傷するを主る。若し間爻上に在りて発動すれば、那は必ず媒人の詭詐説謊なり。

占產孕:為傷。鬼殺更加大殺發動,妻命必危,無氣稍得。求官:為阻神,為費財,為嫉妒。旺相發動,事必有阻,廣費錢財,若加劫殺玄武,防小人嫉妒。占訟:為耗神,為干眾,為虛譽。發動克世,我必費財;克應,他人破耗。臨旺朱雀,事必干眾,若加玄武劫殺,事體不實,恐繫詭詐虛偽。占失脫:為散財。若逢發動,財物已經變化四散,難以追尋。求財:為惡客。在世發動,財必難求;旁爻發動,與人同求財可,不然非全美之利。

胎産を占う:兄弟は傷剋の神なり。若し鬼殺再び大殺を加えて一同に発動すれば、産婦の性命必ず危し。兄弟無気して始めて稍好し。官を求む:兄弟は阻礙の神なり、破費を主り嫉妬を主る。其れ旺相発動すれば、事必ず阻隔あり、還って大いに銭財を破らん。若し再び劫殺・玄武を加えれば、小人の嫉妬を防ぐを要す。官司を占う:兄弟は耗神なり、衆人を牽連することを主り、虚に其名あるを主る。其れ発動して世爻を剋せば、我必ず破費せん。応爻を剋せば、則ち対方破耗せん。其れ旺に臨み又た朱雀を帯びれば、案子必ず一群人を牽連す。若し玄武・劫殺を加えれば、案情実ならず、恐怕く詭詐虚偽ならん。失物走脱を占う:兄弟は財物の散失を主る。若し其の発動に逢えば、財物已に変売四散し、追尋し難し。財を求む:兄弟は「悪客」なり。其れ世爻上に在りて発動すれば、財必ず求め難し。旁爻上に在りて発動すれば、人と合伙して財を求むれば還って可なり、然らざれば便ち完美の利にあらず。

出行與行人:皆為伴侶,旺則侶多,衰則侶少。不宜發動,動則增費盤纏。家宅:為破敗。旺相當權,發動,必田蠶為虛勞,勤苦備歷,財利輕微。占國:若在世上動,須防聚斂之臣覆國事。征戰:為伏兵。安靜逢沖,名為暗動,其計必中。占兄弟朋友:為用爻。占妻產:為克殺。旺相發動,妻必有傷。此理弘深,自宜推測。

出行と行人を占う:兄弟皆同伴と作して看る。旺相なれば則ち同伴多く、衰弱なれば則ち同伴少なし。発動を宜とせず、一動すれば便ち盤纏を多花せん。家宅を占う:兄弟は破敗を主る。其れ旺相当権にして又た発動すれば、田を種り蚕を養うも必ず白辛苦の一場、勤苦受け尽くして財利微薄ならん。国事を占う:兄弟若し世爻上に在りて発動すれば、須く聚斂の臣子の国事を傾覆するを防ぐべし。征戦を占う:兄弟は伏兵なり。其れ安静にして冲に逢うを、「暗動」と謂い、此の計策必ず手に得ん。兄弟朋友を占う:兄弟爻便ち用神なり。妻子の生産を占う:兄弟は剋殺の神なり、旺相発動すれば、妻子必ず傷損あらん。此の裏面の道理宏深なり、学者自ずから当に細心に推測すべし。

子孫用

凡我所生為子孫。是卦中至吉之神,逢之者無不為佳,背之者莫能為福。卦無父母則無克,爻有兄弟則有依。動則生財,克傷官鬼。占身命:為福德。若持世上,一生衣祿盈餘,見險無危,逢凶弗咎。占婚姻:為子息。卦中無子,必無兒。但不宜動,動則異日傷夫。占產:為用爻。屬陽旺相必生男,屬陰休囚定生女。落空亡,子難養。占官:為傷官,為剝玷。如待官始謀,逢發動,其事決難成;在任發動,剝官退位。若帶貴人、青龍、天喜,動則小有玷剝,不過有代官至。

およそ我が生ずる那一類の爻、すなわち「子孫」なり。其れは卦中の最吉の神、之に遇上すれば好からざるなく、之に背離すれば福を得ず。卦中若し父母爻なければ、子孫便ち剋を受けず。爻中若し兄弟爻あれば、子孫便ち依靠あり。其れ一たび発動すれば妻財を生じ、同時に官鬼を剋傷す。身命を占う:子孫は福徳なり、其れ若し世を持てば、一生衣食俸禄有余り、険に遇うも危なからず、凶に逢うも咎なし。婚姻を占う:子孫は子嗣なり、卦中に子孫爻なければ、必ず児女なし。但し其れ発動を宜とせず、一動すれば日後丈夫を剋傷せん。生産を占う:子孫は用神なり、陽に属して又た旺相なれば必ず男を生じ、陰に属して又た休囚なれば必ず女を生ず。若し空亡に落つれば、孩子養い難し。官職を占う:子孫は傷官、官位を剥損する神なり。若し候補待缺して始めて官を謀る者、其の発動に遇えば、此の事断然成り難し。若し現任官其の発動に遇えば、職を削り位を退くを主る。倘若其れ貴人・青竜・天喜を帯びれば、たとい動くも亦不過略々損折を受くるのみ、無非は接替の官員の到任する有るのみなり。

占訟:為解神,為勸和人。旺相發動,事情必散;若世應比和,更得此神發動,必然得人允和。占失脫:為捉獲。當權發動,必然捉獲。若占小可失脫,若逢發動,其神旺日可知蹤跡,亦恐偷時曾被人見。求財:為主顧,又為財源。旺相發動,經營可久,綿綿不絕。或落空亡,或不上卦,乃無主顧也;妻財縱旺,只許一度,再難成就,譬如水之無源。出行:為好侶,為錢神。得地發動,路逢好侶,財本無虞。行人:為吉回。發動克世,歸期已近,當得稱意而回。

官司を占う:子孫は解神なり、亦た和を勧むる人なり。其れ旺相発動すれば、事必ず消散せん。若し世応比和し、再び此の神の発動を得れば、必ず人の出面して調停し双方允和するあらん。失物走脱を占う:子孫は捉獲を主る。其れ当権発動すれば、必ず拿獲し得べし。若し些小の失窃を占えば、其の発動に遇い、子孫旺相の日到れば便ち蹤迹を知り得、亦た恐怕く行窃当時已に人に瞧見せられしならん。財を求む:子孫は主顧なり、又た財の源頭なり。其れ旺相発動すれば、経営長久し得べく、財源綿綿不絶なり。其れ若し空亡に落ち、あるいは根本卦に上がらざれば、便ち主顧なし。此の時妻財たとい旺相なれど、亦た只た一回を得るを許すのみ、再び成就し難く、水の源頭なきが好比し。出行を占う:子孫は好同伴なり、又た銭神なり。其れ地を得て発動すれば、路上能く好伴侶に遇い、本銭盤纏皆擔心を用いず。行人を占う:子孫は吉利帰来を主る。其れ発動して世爻を剋し来れば、帰期已に近く、而且能く称心して回らん。

家宅:為少丁。旺相,則人丁旺盛。帶貴人、青龍,必有跨灶之子;加白虎、羊刃、玄武者,必有兇頑不律之兒。又為宅神,若持世,其家清安,獲福,官災不染,盜賊潛消。占田蠶:為有成。旺相發動,田蠶倍收。占國:為國嗣。安靜,臨吉神,建立已定;若加凶殺,須防扶蘇中趙氏之謀。又為彈劾之臣,旺相動,則朝廷無奸佞,國有忠良。占病:為醫藥。當權發動,其病即安;卦無其神,服藥無效。占小口及奴僕:為用爻。不落空亡,終無大害。占墳墓:為祭祀。卦無子孫,春秋二時無人祀也。

家宅を占う:子孫は年幼の丁口なり、旺相なれば則ち人丁興盛す。貴人・青竜を帯びれば、必ず父に勝れる「跨灶」の子あり。若し白虎・羊刃・玄武を加えれば、必ず凶頑にして法度を守らざる児子あり。子孫又た宅神なり、其れ若し世を持てば、此の家清靜平安・屢々福慶を獲、官災身に沾らず、盗賊自ずから消退す。田蚕を占う:子孫は収成有りを主り、旺相発動すれば、田禾蚕糸加倍して豊収す。国事を占う:子孫は国家の儲君なり。其れ安静にして又た吉神に臨まば、儲位已に定まる。若し凶殺を加えれば、須く秦朝扶蘇の如く趙高の陰謀に中るを防ぐべし。子孫又た弾劾を掌る諫臣なり、其れ旺相発動すれば、則ち朝廷に奸佞なく、国に忠良あり。疾病を占う:子孫は医薬なり、其れ当権発動すれば、病立刻に好ゆ。卦中に此の神なければ、薬を喫するも効なし。小児および奴僕を占う:子孫便ち用神なり、只た空亡に落ちざれば、終究大害なし。墳墓を占う:子孫は祭祀を主り、卦中に子孫なければ、春秋の兩季に祭扫する人なからん。

妻財用

妻財者,我克者謂之妻財也。諸事逢之,無不為吉。惟占父母及文書,不宜見之。值兄弟則有損,遇福德則愈佳,逢官鬼則洩我之氣也。動靜皆吉。占身命:為一生之衣祿。在本卦內三爻,如逢生旺,中年決然發福發財,必有成家之象。占婚姻:為婦。旺相臨青龍吉星,必主女貌端正。不宜動,動則傷克公姑。占孕育:為產婦。旺相不受制,臨產必平安。占求官:為俸祿。空亡或不上卦,未得俸祿。不宜發動,動則文書難成。無氣,只是費力,終可成就。占訟事:為解神。在世上發動,我必有理,事易調停,文書不致見官。

およそ我が剋する那一類の爻を、便ち「妻財」と謂う。各類の事を占いて之に遇えば、吉ならざるなし。唯だ父母を占い文書を占うのみ、之を見るを宜とせず。其れ兄弟爻に遇えば則ち損を受け、子孫福徳に遇えば則ち更に好く、官鬼に遇えば則ち鬼に我が気を洩去せらる。財爻は動静を論ぜず皆吉なり。身命を占う:財は一生の衣食俸禄なり。其れ若し本卦内三爻に在りて又た生に逢い旺に逢えば、中年必ず福を発し財を発し、必ず成家立業の象あらん。婚姻を占う:財爻は妻子を代表す。旺相にして又た青竜等の吉星に臨まば、必ず女子相貌端正を主る。其れ発動を宜とせず、一動すれば便ち公婆を剋傷せん。懐孕生育を占う:財爻は産婦を代表す。旺相にして制を受けざれば、臨産必ず平安なり。官を求め占う:財は俸禄なり。其れ空亡に落ちあるいは卦に上がらざれば、便ち未だ俸禄を得ず。亦た発動を宜とせず、一動すれば文書便ち弁成り難し。財爻無気なれば、只た力を費やすのみ、最終に仍お成就し得べし。官司を占う:財は解神なり。其れ世爻上に在りて発動すれば、我必ず理を占め、事は調停し易く、官府に鬧到し対簿するに至らず。

占失脫:為所失之物。安靜不空,其物可尋。占求財:為用爻。一卦是主宰,宜生世克世,大吉。無氣,必難求。占出行:為本錢盤纏。旺相多,墓絕少,空亡無。若值青龍,其財穩實;如逢劫殺,防被人劫騙。占行人:為財利。旺相帶吉神,必滿載而回。縱然經商,亦主一路安逸,不缺盤纏。占家宅:為財寶。卦若無財,財不多。若是金財旺相,其家必多金帛;土財是五穀田地;火財其家養蠶;木財家多離產;水財必得魚鹽酒醋之利。占農田:為財穀。養蠶為苗絲。旺相帶吉神,蠶必多而稻必熟。

失物走脱を占う:財爻便ち丢失せし那件の東西なり。其れ安静にして空に落ちざれば、東西還って找回し来り得べし。財を求め占う:財爻は用神なり、一卦の中之を以て主宰と為す。其れ世爻を生じ来るも世爻を剋し来るも皆大吉。其れ若し無気なれば、財必ず求め難し。出行を占う:財は本銭と盤纏なり、旺相なれば則ち多く、入墓臨絶なれば則ち少く、空亡に落つれば便ち無し。其れ若し青竜に値れば、此の筆の銭穏当扎実なり。若し劫殺に逢えば、人に劫奪騙取せらるるを防ぐを要す。行人を占う:財は財利なり、旺相にして又た吉神を帯びれば、必ず満載して帰らん。たとい外出経商なれど、亦た一路安逸・盤纏を缺かざるを主る。家宅を占う:財は財宝なり、卦中若し財爻なければ、家底便ち厚からず。若し金財旺相なれば、此の家必ず金銀布帛多し。土財は五穀田地を主り、火財は家中の蚕養いを主り、木財は家中に分出去せし産業の多きを主り、水財は必ず魚塩酒醋一類の利息を得ん。農田を占う:財は銭粮なり、蚕を養うは則ち財を以て蚕苗と糸と為す。財旺相にして又た吉神を帯びれば、蚕必ず多くして稲必ず熟さん。

占國事:為國儲。旺相安靜,必倉廩實,府庫充。無氣則倉廩空虛。占戰鬥:為糧食。在內旺,則我之食足;在外旺,則彼之糧孚。占妻妾:為用爻。占父母:為忌曜。其餘推占,不宜動,動則生鬼也。後之學易者,自當通變。

国事を占う:財は国家の儲備なり、其れ旺相にして安静なれば、必ず倉廩充実・府庫充盈せん。其れ若し無気なれば、倉廩便ち空虚なり。戦闘を占う:財は軍粮なり、其れ内卦に在りて旺なれば、是れ我方の粮足る。外卦に在りて旺なれば、則ち対方の粮足る。妻妾を占う:財爻便ち用神なり。父母を占う:財爻は忌神なり。其余の各類の占問、財爻皆発動を宜とせず、一動すれば便ち官鬼を生じ往かん。後来《易》を学ぶ者、自ずから当に活発に通変すべし。

官鬼用

官鬼者,克我者為官鬼也。大抵為凶處多,為福處少。所畏者福德,所恃者妻財。動則傷克兄弟,生扶父母。然卦中雖凶,而不可無,但宜靜而不宜動。占身命:帶貴人當為貴用,加凶殺帶羊刃、劫殺、懸針,為強盜劫賊。(遇吉必進祿加官,逢凶必喪亡疾病。)占求財:為牙人。若落空亡及不上卦,必無說合之人。占出行:為阻滯。若持世,在上,衰則卒難起腳,旺相多是去不成。占行人:為鬼。若刑剋用爻,在路上非官即病,兼防失脫。

およそ我を剋する那一類の爻を、便ち「官鬼」と謂う。其れ大抵凶を為す時多く、福を為す時少なし。怕れる所は子孫福徳、倚仗する所は妻財なり。其れ一たび発動すれば、兄弟を傷剋し、父母を生扶す。不過卦中其の凶を嫌うと虽も、之無かるべからず、只た静を宜とし動を宜とせず。身命を占う:鬼爻が貴人を帯びれば、顕貴の用に当り得べし。若し凶殺を加え、羊刃・劫殺・懸針を帯びれば、便ち強盗劫賊と成る。吉神に遇えば必ず禄を進め官を加え、凶神に逢えば必ず喪亡疾病せん。財を求め占う:鬼は居間説合の牙人なり。其れ若し空亡に落ちあるいは卦に上がらざれば、必ず説合の人なし。出行を占う:鬼は阻滞を主る。其れ若し世を持し又た上爻に居れば、衰弱なれば一時動身し難く、旺相なれば多くは去り成らず。行人を占う:鬼便ち作祟の鬼なり。其れ若し用爻を刑剋せば、行人は路上に在りて官司に遇うか則ち病を生じ、還って失窃走脱を防ぐを要す。

占家宅:帶貴人、青龍者,為錢神。旺相得地,必主錢財堆積。如白虎、喪門、弔客、病苻者,須防疾病喪亡。帶朱雀、官苻者,必有官災口舌,非橫之事。若臨玄武,必有盜賊相侵,亡失財畜。若並鰧蛇發動,必有怪異虛驚。占移居:為惡客。若逢發動,移後必見災,終無吉利。占田蠶:為禍害。六爻逢之,皆主不吉。占國事:為亂臣賊子。帶殺加羊刃,須防兵革之興。

家宅を占う:鬼爻若し貴人・青竜を帯びれば、反って銭神、旺相得地、必ず銭財の堆積するを主る。若し白虎・喪門・弔客・病苻を帯びれば、須く疾病喪亡を防ぐべし。朱雀・官苻を帯びれば、必ず官災口舌および飛来横禍あらん。若し玄武に臨まば、必ず盗賊の来侵あり、財物牲畜を損失せん。若し螣蛇と同臨して発動すれば、必ず怪異の事と虚驚あらん。遷居を占う:鬼は悪客なり。若し其の発動に逢えば、搬り去り後必ず災を見、終究不吉利なり。田蚕を占う:鬼は禍害なり。六爻の中哪一爻に之に逢うとも、皆不吉を主る。国事を占う:鬼は乱臣賊子なり。其れ凶殺を帯び又た羊刃を加えれば、須く兵戈戦乱の興起するを防ぐべし。

妻占夫:為用爻。(旺相帶青龍者,必聰明俊雅之人。加貴人必有勾當,不然亦是宦家子弟。若在胎養沐浴爻上,今雖末仕,他日必貴。最宜持世,或臨陽象,皆名得地。)占兄弟:為克殺。旺相發動,其病必危。占風水:為伏尸。看臨何神,便知落在何處。已葬來占為亡者,帶青龍吉神不動,亡者安而獲福。加凶殺、白虎、逢空者,亡者不安,生者有禍。

妻子の丈夫を占う:鬼爻便ち用神なり。其れ旺相にして又た青竜を帯びれば、丈夫必ず聡明俊秀文雅の人なり。貴人を加えれば則ち必ず職事を身に帯び、然らざれば亦た官宦人家の子弟なり。若し胎・養・沐浴の此の爻位上に落つれば、眼下虽ば未だ出仕せずとも、日後必ず顕貴せん。最好く其れ世を持するか、あるいは陽爻の象に臨むか、皆「得地」と謂う。兄弟を占う:鬼は剋殺の神なり、旺相発動すれば、兄弟の病必ず危険なり。墳地風水を占う:鬼は穴中の伏尸なり。其の臨む所何の神なるを看て、便ち伏尸の何の方位に落つるを知る。若し安葬せし後再び占うれば、鬼爻は亡者を代表す:其れ青竜吉神を帯びて発動せざれば、亡者安穏にして且つ後人を蔭庇して福を獲さしめ得べし。若し凶殺・白虎を加え、あるいは空に逢えば、則ち亡者安からず、活くる人も亦た禍あらん。

父母用変

父動當頭克子孫,病人無藥主沉昏;婚姻子息應難得,買賣勞心利不存。觀望行人書信動,論官下狀理先分;士人科舉登金榜,失物逃亡要訴論。父化父兮文不實,舉事艱難事非一;父化子兮宜退散,縱然憂病反為吉。父化兄弟多口舌,用求婉轉須重迭;父化財兮交易利,家長不寧求事拙。父化官兮家損失,求官必得遷高職;卦無父母事無頭,更在休囚空費力。

父母爻が頭に当りて発動し子孫を剋す:病を占えば則ち薬石効なく病人昏沈し、婚後の子嗣を占えば、応当に得難し。売買を為せば心を労し力を費やして利の存する無し。行人を观望すれば、書信先に動きて至るを主る。官に告げ状を遞せば、道理先に分弁明白し得べし。読書人科挙に応ずれば、金榜に登り得べし。失物と逃亡は、皆官府に到りて陳訴するを得て乃ち行わん。父母爻が父母を化出せば、文書実ならず、事を弁ずるに艱難にして而且に一桩に止まらず。父母が子孫を化ずれば、退譲消散に宜しく、たとい病憂あれど反って吉に転ず。父母が兄弟を化ずれば、口舌を多く生じ、所求の事は須く婉転周旋・反復幾回を要す。父母が妻財を化ずれば、交易利あり、但し家中の長輩安寧を得ず、事を求むるも拙なり。父母が官鬼を化ずれば、家宅に損失あり、官を求むれば却って必ず高職に遷陞せん。卦中若し父母爻なければ、事便ち頭緒なし。父母再び休囚に逢えば、更に気力を白費せん。

子孫用変

子孫發動傷官鬼,占病求醫身便痊;行人買賣身康泰,婚姻喜美是姻緣。產婦當生子易養,詞訴空論事不全;遏貴求名休進用,守舊常占可自然。子化子兮陰小凶,舉訟興官理不同;子化官兮防禍患,占病憂疑盡不中。子化父兮防產婦,無中生有多頭緒;子化兄兮事不圓,脫詐人情疑莫去。

子孫爻発動すれば能く官鬼を傷剋す:病を占い医を求めれば、身体便ち痊癒し得べし。行人・売買を占えば、人身康泰・売買順遂す。婚姻を占えば、歡喜美満、正に好姻縁なり。産婦臨盆すれば、生下の孩子養い易し。詞訟は只た空口の争論、事は併せて周全ならず。権貴に謁見し功名を求取するに至りては、進用を指望する莫れ、只た守旧常占に宜しく、自然に順うべし。子孫が子孫を化出せば、婦孺小口に小凶あるを主り、訟を興し官に告ぐれば各々一理を執る。子孫が官鬼を化ずれば、禍患を防ぐを要し、病を占えば則ち憂疑重重・治療皆症に対せず。子孫が父母を化ずれば、産婦の失あるを防ぐを要し、事は無中に有を生じ頭緒紛雜す。子孫が兄弟を化ずれば、事は円満し難く、人情の中に脱騙欺詐あり、疑慮は揮去しても去らず。

妻財用変

財爻發動克文書,應舉求官總是虛;買賣交官財吉利,親姻如意樂無虞。行人在外身欲動,產婦求神易免除;失物靜安家未出,病人傷脾腹胃虛。財化子兮好望財,財化財兮婦主災;財化官兮防走失,財化文書用可諧。財化兄兮財少成,相知脫嫌勿交親;子化財兮宜守舊,托用人情不一心。

財爻発動して父母文書を剋す:科挙に応じ官職を求むれば終帰落空す。売買を為し官府を結交すれば却って財利吉順す。婚姻如意、歓楽憂なし。行人を占えば、人は外面に在り已に動身の意あり。産婦を占えば、神に求め保佑し難を免れ易し。失物を占えば、財爻安静なれば便ち東西還って家中に在り曾て出門せず。病を占えば、病人脾胃虚損・腹中不適を主る。財爻が子孫を化出せば、正好く財を得るを指望し得べし。財爻が財爻を化出せば、婦人に災あるを主る。財爻が官鬼を化ずれば、女子の走失を防ぐを要す。財爻が父母文書を化ずれば、所用の事諧和し得べし。財爻が兄弟を化ずれば、財を得る少くして成り難く、相識の人に対しても其の脱騙を防ぐを要し、深交すべからず。子孫が財爻を化出すれば、守旧に宜しく、人に托して事を弁ずるも、対方も亦た必ずしも一心一意ならず。

兄弟用変

兄弟交重克了財,病人難愈未離災;應舉雷同為大忌,官非陰賊耗錢財。若帶吉神為有助,出路行人尚未來;貨物經商消折本,買婢求妻事不諧。兄化兄兮家不足,兄化財兮財反覆;兄化官兮休下狀,占病難醫須見哭。兄化文書和改求,人情後喜主無憂;兄化子兮憂可散,若望行人信可頭。

兄弟爻が重重に発動して妻財を剋す:病を占えば則ち病人愈え難く災未だ身を離れず。科挙に応ずるは最も人と文字雷同するを忌む。官司是非および暗中の賊人の銭財を耗費するを主る。其れ若し吉神を帯びれば、倒にも些かの幇助ありと算す。出門在外の行人を占えば、則ち人還って未だ帰来せず。貨を販し経商すれば、本銭さえ折光せん。婢女を買い妻子を娶れば、事皆諧和せず。兄弟が兄弟を化出せば、家中銭財足らず。兄弟が妻財を化ずれば、財を求むる反復不定す。兄弟が官鬼を化ずれば、便ち状子を遞して官司を打つ莫れ、病を占えば医し難く、還って哭声を見ん。兄弟が父母文書を化ずれば、所求の事は和緩改図に宜しく、人情上後来喜を生じ、憂なきを主る。兄弟が子孫を化ずれば、憂愁散ずべく、若し行人を盼げば、亦た消息の頭緒を盼到し得べし。

官鬼用変

官鬼發動克兄弟,婚姻未就生滯疑;病困門庭禍祟來,更改動身皆不吉。出外逃亡定見災,詞訟官非有囚繫;買賣財輕賭博輸,失物難尋多闇昧。官化官兮病未安,見貴求官事盡難;官化文書官未順,交相事競鬼相干。官化子兮憂自除,常占小口必須危;官化兄兮朋友詐,委託他人心不實。官化財兮財自得,賭博抽拈卻主輸;卦中無鬼休謀事,官司不見事空虛。

官鬼爻発動して兄弟を剋す:婚姻は弁成らず、中途に滞礙疑慮を生出す。疾病門庭を困擾し、禍祟門に上がる。およそ旧規を更改し身を動して遠行するは皆不吉。外に出あるいは逃亡すれば、必ず災を見ん。詞訟官非、還って牢獄囚系あり。売買を為せば財利微薄、賭博すれば必ず輸す。失物尋ね難く、而且に事暗昧不明なり。官鬼が官鬼を化出せば、病未だ安ならず、貴人に謁見し官職を謀求する皆極めて難し。官鬼が父母文書を化ずれば、官を為るに順ならず、同僚彼此争競し、還って鬼祟の相干あり。官鬼が子孫を化ずれば、憂患自然に解除す、但し平常小児を占えば必ず危険あらん。官鬼が兄弟を化ずれば、朋友に欺詐せられ、他人に委托して事を弁ずるも、対方の心も亦た実ならず。官鬼が妻財を化ずれば、銭財自然に手に到る、然るに賭博抽籤は反って輸せん。卦中若し鬼爻なければ、便ち事を謀る莫れ。不過官司之に遇えば、倒にも所訴の事の本より空虚に属するを説明す。

六親変用

官鬼用,旺相伏藏要生世。父母宜旺相伏藏生世,忌休囚發動不利。妻財宜旺相出現,伏世下,宜生世。動不中,宜脫貨。兄弟,此謂之隔神,忌動不中。子孫謂之散神,旺相生世可求財,忌休囚發動,只宜散財。用爻宜出現旺相,忌休囚忌動。按經云:動則急,靜則緩。

各類の六親を取りて用神と作す時の要領:官鬼を用いるは、其の旺相・伏蔵して来りて世爻を生ずるを要す。父母を用いるも、亦た旺相・伏蔵して世爻を生ずるを宜とし、其の休囚発動を忌み、那様は不利なり。妻財を用いるは、其の旺相にして出現し、あるいは世爻の下に伏するを宜とし、亦た来りて世爻を生ずるを宜とす。財爻発動すれば則ち合適ならず、那種の情形は只た貨物を脱手するに宜しいのみ。兄弟の一爻を「隔神」と謂い、其の発動を忌み、動けば便ち合適ならず。子孫を「散神」と謂い、旺相にして世を生ずれば以て財を求め得、其の休囚発動を忌み、那様は便ち只た財を散ずるに宜しいのみ。要するに用爻は出現して旺相するを宜とし、休囚を忌み、亦た乱動を忌む。経上に按じて曰く:爻動けば則ち事の来る急、爻静かなれば則ち事の来る緩しと。

六親用鈐

一看世爻旺相發用,忌應爻刑墓克世。不畏沖,春夏大壯卦是也。若月建持世,或日辰生扶世,日辰沖剋應爻,卻喜之。二看世下財有無。用官伏世下,忌伏財。用財伏世下,忌伏官。卻要日辰生扶用爻。如用官,要官爻直日,或透文書。用財要妻財直日,或子孫直日生財。假令子爻為財,如申金旺相直日,為子孫生財吉。假令亥爻為官,木旺相直日,為文書,事也成。

第一に世爻の旺相にして堪えて用神と作するを看るかを看、応爻の来りて世を刑し世を墓し世を剋するを忌む。世爻本身は並びに冲に逢うを怕れず、譬えば春夏に大壮卦を占得すれば即ち此の如し。若し月建が世を持し、あるいは日辰が世爻を生扶し、又た日辰の応爻を冲剋し往くに逢えば、那は反って正に喜ぶ所なり。第二に世爻の底下に財ある無きを看る。官鬼を用いて其れ世爻下に伏するは、其の財爻の下に伏するを忌む。妻財を用いて其れ世爻下に伏するは、其の官爻の下に伏するを忌む。総じて日辰の来りて用爻を生扶するを要して始めて好し。譬えば官を用いるは、官爻の正に日を当り值するか、あるいは文書を透出するを要す。財を用いるは、妻財の正に日を当り值するか、あるいは子孫の日に值りて財を生ずるを要す。假如子水爻が財なれば、申金の旺相にして又た日に值るに遇う、申金正に子孫、子孫は財を生じ、吉。假如亥水爻が官なれば、木の旺相して日に值るに遇う、木正に文書、事も亦た成り得べし。

三看財官出現,旺相有氣成,休囚無氣不成。若日辰旺相生用卻成。假令酉爻為財出現,夏占未日是也。子見子、亥見亥為比,能生能克,子見亥、亥見子為不比,不能生不能克。比者乃一家之事也。四看財官旺相,伏於何爻之下。用官喜伏官父之下,忌伏財及兄弟之下。用財喜伏子父之下,忌伏鬼兄之下。須是財官透出,直日辰或日辰旺相剋去鬼爻。

第三に財爻官爻の出現するや否やを看る:旺相有気なれば則ち事成り、休囚無気なれば則ち成らず。若し日辰旺相にして前来りて用爻を生扶せば、仍旧成り得べし。假如酉金爻が財にして出現すれば、夏天に卦を占い又た未日に逢えば、便ち日辰の用を生ずるの例子なり。同支相見とは、子の子を見、亥の亥を見るが如きを、「比」と謂い、彼此能く生じ能く剋す。子の亥を見、亥の子を見るは、虽ば同じく水に属すれど支相同ならず、「不比」と謂い、既に生ずる能わず剋する能わず。所謂「比」とは、一家人の内の事を講ず。第四に財爻官爻旺相の時、究竟哪一爻の下に伏するを看る。官鬼を用いるは、其の官爻・父母爻の下に伏するを喜び、財爻と兄弟爻の下に伏するを忌む。妻財を用いるは、其の子孫・父母爻の下に伏するを喜び、鬼爻・兄弟爻の下に伏するを忌む。総じて財官の透出し、正に日辰に当り、あるいは日辰旺相にして鬼爻を剋し去るを須ちて始めて好し。

五看忌爻持世,用官忌子孫持世,用財忌兄弟持世,須是日辰旺相,透出用爻,方不畏,亦費力中得。六看一爻獨發,用官,官旺相,伏動要生世。用父母旺相,伏要生世。用財旺相,伏動要生世。用子旺相,伏出現動亦有。若用爻出現或休囚,皆忌動。

第五に忌神の世を持するや否やを看る:官鬼を用いれば、則ち子孫の世を持するを忌む。妻財を用いれば、則ち兄弟の世を持するを忌む。必ず日辰旺相にして用爻を透引出来せば、始めて怕るるを必とせず、不過仍旧は費力の中に勉强して成るを得るのみ。第六に只た一爻の独発なるや否やを看る:官鬼を用いるは、官爻旺相にして、伏神発動して来りて世爻を生ずるを要す。父母を用いるは、父母旺相にして、伏神の来りて世爻を生ずるを要す。妻財を用いるは、財爻旺相にして、伏神発動して来りて世爻を生ずるを要す。子孫を用いるは、子孫旺相にして、伏神出現して発動せば、亦た有りと算す。若し用爻已に出現し、あるいは本身休囚なれば、那は皆其の発動を忌む。

六親占法

卦定根源,六親為主;爻究旁通,五行而取。財官輔助:財官異路,可辨五鄉;用有輔助,類可忖量。財者至柔,鬼者至剛,輔體者,用官鬼以父母輔之,用妻財以子孫輔之。值旺相為有氣,休囚為無氣,得生扶為吉,克破為凶。占公私用事:陰陽男女,次第推排;官用取官,私用取財。占病鬼祟,占失看賊,占求官事,占官詞訟,占婚問夫,以上皆看官爻。占買賣財,占家事,占奴婢事,占求財事,占婚姻事,以上皆看財爻。

卦を断ずるは先ず根源を定め、六親を以て主と為すを要す。再び各爻の旁通の処を窮究し、五行に按じて取用す。財と官は各々一路を走り、此に拠りて五郷六親を分弁し得べし。用神既に輔佐の神あれば、各類の事皆斟酌推量し得べし。財性は至柔、鬼性は至剛。所謂「輔体」とは、すなわち官鬼を用いる時は父母を以て之を輔助し、妻財を用いる時は子孫を以て之を輔助す。輔神が旺相に值れば便ち有気、休囚に値れば便ち無気。生扶を得れば吉と為し、剋破せらるれば凶と為す。更に公事私事の取用を説く:陰陽男女は順次に推排す。公事を弁ずれば則ち官鬼を取りて用と為し、私事を弁ずれば則ち妻財を取りて用と為す。疾病の鬼祟を占い、失物を占いて盗賊を看、官職を謀求を占い、官府詞訟を占い、婚姻を占いて丈夫を問う、以上皆官爻を看る。売買財利を占い、家中事務を占い、奴婢の事を占い、財を求むる事を占い、婚姻の事を占う、以上皆財爻を看る。

父母類

(為事爻,若發動主憂疑,旺相可求文書)父母尊長文書吏,印綬衣服轎車船,契約本是勞心事,天地墳墓屋田園。天地蓋載,日月星辰,父母、伯叔、田土、墳塋、尊長、貨殖、旌旗、舟車、橋轎、單壘、州營、園圃、草木、網罟、帶繩、兵戈、屋宇、牛馬、飛鳥、衣服、文榜、告示、交易行、公文、契約、嘔逆、勞心、文章、官職、事業等。

父母は事爻なり、其れ若し発動すれば、憂愁疑慮を主る。其れ旺相の時は以て文書を求むべし。歌訣に曰く:父母の主る所は尊長・文書・吏員、是れ印信綬帯・衣服・轎子車船、是れ契約の類の労心の事、是れ天地・墳墓・屋宅と田園なり。再び其の類象を細分す:天覆地載、日月星辰、父母・伯叔、田土・墳塋・尊長、貨物営殖、旌旗、舟車、橋梁轎子、営塁、州営、園圃、草木、漁網、帯子繩索、兵器、屋宇、牛馬、飛鳥、衣服、文告榜文、告示、交易行棧、公文、契約、および嘔逆の疾・労心の事・文章・官職・事業等等。

子孫類

(為喜爻,若獨發,宜散事,旺相利求財)福德僧道尼師貴,緝捕醫藥閒魚儈,皮毛六畜象牙珠,犀角雪白枕玳瑁。妻財類(為財爻,不伏鬼下,乘旺獨發,三分得一):妻妾使下及奴婢,飲食才同色信禮,氣象風雲雨祿來,貨物受用倉為美。妻妾財寶、四肢骨骼、什物、廚灶、產業、軍務、精神氣色、飲食、乳奶、菜蔬米麥、奴婢、娼妓、不孝、慵懶、泉源、雨澤、瓦礫、神宅、豬羊、伏匪。占買賣為財,占訟為理,占婚為嫁妝,占文書為鬼賊。

子孫は喜爻なり、其れ若し一爻独発すれば、事を消散するに宜し。其れ旺相の時は財を求むるに利あり。歌訶に曰く:子孫の主る所は福徳、是れ僧人・道士・尼姑・法師の類の貴人、是れ緝捕の吏・医薬・閑人・漁夫牙儈、是れ皮毛・六畜・象牙・珍珠、是れ犀角と潔白の玳瑁枕なり。妻財は財爻なり、只た鬼爻の下に伏せざれば、又た旺相に乗じて独発すれば、三分の中に一分を得べし。歌訣に曰く:財の主る所は妻妾・使喚の下人と奴婢、是れ飲食、是れ財物と同色の信物聘礼、是れ風雲雨露の気象と俸禄の到来、是れ貨物享用・倉廩充盈の美なり。再び其の類象を細分す:妻妾財宝・四肢骨骼・日用什物・厨房炉竃・産業・軍務・精神気色・飲食・乳汁・菜蔬米麦・奴婢・娼妓・不孝・慵懒・泉源・雨沢・瓦礫・神宅・猪羊・蔵匿の匪人。売買を占えば、財便ち財利。官司を占えば、財便ち道理。婚姻を占えば、財是れ嫁妆。文書を占えば、財反って文書を偸む鬼賊と成る。

官鬼類

(為鬼爻,獨發主病災,損失之兆)官鬼神邪病崇盜,失物輸嗔災夢憂,電閃主人廳殿類,溝渠獄吏制身愁。官鬼事類:君主、職務、江河、溝渠、公庭、東道、災害、傷身、凶禍、市肆、極刑、嫌疑、憎妒、屍體、疾病、瘡癤、怪夢、怨謗、盜賊、仇人、丈夫、遷升、霜冰、雷電。占訟為官吏,占失脫為盜賊,占身為災病,占買賣為牙人。

官鬼は鬼爻なり、其れ一爻独発すれば、病災と損失の兆を主る。歌訣に曰く:官鬼の主る所は神霊邪祟・疾病作祟・盗賊、是れ失物・輸官・嗔怒・災禍・悪夢・憂愁、是れ電閃雷鳴・主人・庁堂殿宇の一類、是れ溝渠・獄吏および己身を束縛する愁苦なり。再び官鬼の事類を細分す:君主・職務・江河・溝渠・公庭・東道主・災害・傷身・凶禍・市集店肆・極刑・嫌疑・憎恨嫉妬・尸体・疾病・瘡癤・怪夢・怨恨毀謗・盗賊・仇人・丈夫・升遷・霜冰・雷電。官司を占えば、鬼是れ官吏。失物走脱を占えば、鬼是れ盗賊。自身を占えば、鬼是れ災病。売買を占えば、鬼是れ居間の牙人。

兄弟類

兄弟姊妹及同類,口舌貪淫氣妒生,好賭失信欲無禮,不正窮丑亂相侵。兄弟、門缺、牆壁、園營、賭博、田獵、口舌、爭鬥、眾人、朋友、近鄰、無禮、無信、傷神、沐浴、嫉妒、貪淫、傷財、私用、霧露、風雲。以前五事,分於六爻內,消息禍福匹配,相刑相剋沖破空亡,偶合吉凶,可仔細推之。

歌訣に曰く:兄弟の主る所は兄弟姉妹および同輩の人、是れ口舌・貪淫・怨気と嫉妬の心、是れ好賭・失信・縦欲無礼、是れ行為不正・窮困醜陋・彼此擾乱侵犯なり。再び其の類象を細分す:兄弟・門戸缺口・墻壁・園圃営地・賭博・田獵・口舌・争闘・衆人・朋友・近隣・無礼・無信・傷神・沐浴・嫉妬・貪淫・傷財・私自動用・霧露・風雲。以上の父母・子孫・妻財・官鬼・兄弟の此の五類、六爻の内に分布し、其の消長に按じて禍福を匹配し、再び相刑・相克・冲・破・空亡、および偶然相合の生ずる吉凶を合看せば、皆仔細に推詳し得べし。

四直章

京房先生作納甲,年月日時爻最緊,去世遠矣,罕得其傳,是臻尋枝摘葉,不得已而空缺,同志直究此。有年有月有日有時,所作悉皆宜。年直一年,月值一月,日值一日,時直一時。卦中若無四直爻,所為先聚後相拋。

京房先生が納甲の法を創立し、其の中に年・月・日・時の此の四直の爻を以て最も緊要と為す。惜しいかな其の去世久遠にして、此の一套の口訣は真伝を得る人甚だ少く、後人はただ枝を尋ね葉を摘むのみ、已むを得ずして空缺を留下せり。同道の中の人は当に径直に此処より窮究すべし。卦を占うは値年の爻・値月の爻・値日の爻・値時の爻ある無きを看るを要す。四直斉備すれば、所弁の事様様皆相宜。値年の爻は一年の事を管し、値月の爻は一月の事を管し、値日の爻は一日の事を管し、値時の爻は一時の事を管す。卦中若し此の四直の爻なければ、所為の事は便ち先に聚合し後に抛開せらる。

来情章

卦中多者取來情,或向空亡無處尋,又看世爻沖剋處,於中一事破來心。五鄉沖剋取來情爻。沖剋父母爻:沖印契剖及尊長,屋宅墳野與田園,又取文章並應舉,產業車轎及舟船。沖剋兄弟爻:沖兄爭鬥與貪淫,不若克財口舌臨,切記妻災防破散,相知嫉妒是同人。沖剋子孫爻:沖福瑞物及醫藥,七寶貴人寺觀塔,僧尼佛像所欲生,六畜皮毛與筋角。

来人の問う所何事なるを推測せんとすれば、便ち卦中に出現最多の那一類の六親を取る。若し那一類が恰好空亡に落ちれば、便ち尋ぬる処なし。此の時再び世爻の何の爻に冲せられ剋せらるるを看て、中より一桩の事を挑出して其の心思を点破す。以下五郷六親に按じて、分別に冲せられ剋せらるる時の主る来情を列出す。父母爻を冲剋する:所問は印信契拠・家産の剖分および尊長の事、是れ屋宅・墳地と田園、亦た文章と科挙応考たり得、あるいは産業・車轎と舟船なり。兄弟爻を冲剋する:所問は争闘と貪淫。若し此れらにあらざれば、便ち財を剋して口舌を招来す。切に妻子に災あり・家財破散を防ぐを記すべく、亦た相識の同輩の間の彼此嫉妬たり得。子孫爻を冲剋する:所問は福瑞の物と医薬、是れ七宝・貴人・寺観塔廟、是れ僧尼仏像と生育の所求、あるいは六畜の皮毛と筋角なり。

沖剋妻財爻:沖剋即是非占財,鋪店絲綿買物來,或有陰人和合事,金銀銅鐵器和交。沖剋官鬼爻:沖剋非鬼即求官,更有訟事崇相連,文或走失兼盜賊,莫把爻中一例言。此法須無卦中多者,取看有氣無氣言之,看卦中雖有多者,若臨無氣之月,即不用也。

妻財爻を冲剋する:若し是非を問うにあらざれば、便ち銭財を問い、あるいは店舗・糸綿と采買貨物、あるいは婦人の中より撮合する事あり、亦た金・銀・銅・鉄器物の交易たり得。官鬼爻を冲剋する:若し鬼祟を問うにあらざれば、便ち官を求め、還って訟事と作祟の物と牽連たり得、あるいは文書の走失して兼ねて盗賊あり、爻中の主る所を一概に論ずべからず。此の一套の来情を取る弁法は、卦中併せて明顕に偏多の某一類の六親なき時に用いるを要す。那時は便ち諸爻の有気無気を看て講ずる。反って説けば、卦中虽ば偏多の一類あれど、若し其れ恰も無気の月に臨まば、亦た取用し得ず。

潜虚章

凡坐立物皆成卦,看其爻發在用時,潛虛本逐心生起,自然神悟洩天機。凡坐立物,飛禽走獸,雲雨風雷,金石絲竹,皆可成卦。如鴉從西方來便為坤,看何時辰,如子午用初爻,丑未二爻,寅申三爻,卯酉四爻,辰戌五爻,巳亥六爻。以別內外,自然成吉凶之理。一字一物,皆可成卦,字數畫物,取五行消息。

およそ眼前の坐する所立する所の事物皆卦を成し得べく、只た哪一爻が正に発動して取用の時に在るかを看るのみ。「潜虚」の道理は本より人心に随いて生起し、自然に神悟して天機を泄し消息を露らす。およそ坐し立つ物件、飛禽走獣、雲雨風雷、金石糸竹、皆拿りて卦を成すに用い得べし。譬えば烏鴉の西方より飛来すれば、便ち坤卦を取りて象と為す。再び当時何の時辰なるを看る:子時午時は初爻を用い、丑時未時は二爻を用い、寅時申時は三爻を用い、卯時酉時は四爻を用い、辰時戌時は五爻を用い、巳時亥時は六爻を用う。此を以て内卦外卦を分別せば、吉凶の理自然に成立す。一個字・一件物、皆卦を成し得べし。字なれば則ち其の筆画を数え、物なれば則ち其の属する五行の消長盛衰を取る。

統恵章

刑剋殺神為凶兆,相合驛馬是歡聲,常加時字休旺情,便知和同及不成。大凡動則觀其變,正卦見在後觀變,卦名大過知過半,次後時加諸雜斷。六神疊帶吉凶深,只獨一重作輕斷,遠事常加升降推,進退次序終不亂。看看輕重吉凶兆,卦中絕意得其真。

およそ刑・剋と凶殺の神に遇うは、皆凶兆なり。若し相合に逢い又た駅馬を帯びれば、便ち歡喜の声なり。卦を断ずる時は常に時辰の支を加え入れて、其の休囚旺相を参看せば、便ち事の和合なるや不成なるやを知る。大凡爻一たび発動すれば、便ち其の変出する何なるを看るを要す:本卦は眼下現状を看、之後再び変卦を看る。単に卦名上より見れば、大過卦を得ば便ち事已に大半を過ぐるを知る。接着再び時辰の加臨に按じて、種種の雑断を作す。六神若し重迭相帯すれば、吉凶便ち深重なり。只た単独一重あれば、便ち軽断を作す。長遠の事は常に爻位の升降に按じて推すを要し、事の進退次序は終究紊乱せず。此の如く反復其の軽重と吉凶の兆を看て、卦中の最も緊要の意思を拿定せば、便ち真諦を得着す。

期日章

求財長生至帝旺,更加墓庫及同歸,空手鬼爻同此斷,博戲生旺亦同推。若問六甲是何期,帝旺長生沐浴時,行人旺歸生旺墓,若問他來是合期。子孫生旺為病瘥,鬼爻墓旺病身危,失物只看財有氣,旺相方所日時推。婚姻本宮內外旺,或然月卦用為儀,求官需用官鬼旺,文字須將朱雀推。官鬼墓絕公事了,若還生旺正相欺,謁見世應合時會,官爻子孫亦隨宜。陰宅外卦為動期,吉凶起應不差移,藥爻福德尋生旺,日辰遇著是神醫。雨看水爻晴看火,一切生旺總當時,興用只看生旺氣,收藏墓絕日為期。

応期を推す口訣は:財を求むは、財爻を以て長生日より帝旺日に至るを期と為し、再び入墓帰庫の日を加えて亦た同様に可なり。空手にして利を求むは鬼爻を以て用と為し、断法は此と相同。賭博博戯も亦た生旺の日に照らして推す。若し婦人懐孕の何時分娩なるを問えば、帝旺・長生・沐浴の時を取る。行人を占うは、用爻旺相の日を以て帰来し、あるいは長生・帝旺・入墓の日を取る。若し対方の何時に来るを問えば、便ち用爻と世爻と相合の日を取る。子孫爻の生に逢い旺に逢うは、病愈の期なり。鬼爻の墓に入りて墓又た旺なれば、則ち病人身危し。失物を占うは只た財爻の有気無気を看、其の旺相の方位と日時に按じて推尋す。婚姻を占うは、本宮内外卦旺相の月を以て期と為し、あるいは便ち月卦の属する月を用いて准と作す。官を求むは須く官鬼旺相の時を用い、文書の事は則ち朱雀を配着して推すを要す。官鬼が墓に入り絶に臨めば、公事便ち了結す。官鬼若し還って生旺なれば、正に官事の我を欺圧するを説明す。他人に謁見するは、世応相合の時を以て会面す。官に見るは官爻を用い、晩輩に見るは子孫爻を用い、亦た各々其の宜しきに随う。陰宅を占うは、外卦発動の時を以て応期と為し、吉凶の起応分毫の差なし。薬爻はすなわち子孫福徳なり、其の生旺の時を尋ねるを要す。日辰上に之に遇着すれば、便ち神医なり。天気を占うは、雨は水爻を看、晴は火爻を看、一切皆生旺当令の時を以て准と為す。要するに事の興起するは取用ただ生旺の気を看、事の収束停止するは便以て入墓臨絶の日を期と為す。

何知章

何知人家多公事,動靜須防護。朱雀入木口舌當,公事決刑傷。若見朱雀鬼入火,立見逢災禍。朱雀入土事消詳,大赦放歸鄉。朱雀入水公事起,口舌臨身是。若逢巳午為木糧,入亥說公方,入未便是羊。公事皆從爻上出,入申入酉雞鴨當,因酒鬧一場。

何を以て人家の官司多きを知る? 爻の動静を看れば便ち早く防護を作すべし。朱雀が木爻上に落つれば、正に口舌を主る。官司一たび起れば、决然刑傷あらん。若し朱雀が鬼を帯びて火爻上に落つるを見れば、立刻に災禍を遭わん。朱雀が土爻上に落つれば、事は消解詳明し、大赦に遇上すれば便ち放して故郷に帰さん。朱雀が水爻上に落つれば、公事興起し、口舌身に臨まん。若し巳・午の爻に逢えば、所争は木料粮食なり。亥上に落つれば、説く所は公家の事。未上に落つれば、便ち羊を主る。公事は皆爻位上より現出す:申・酉上に落つれば、鶏鴨の類を主る、是れ一場の酒によりて事端を鬧起せしが故なり。

鰧蛇驚疑恐到家,入木損眼目,口舌重過屋。若見鰧蛇臨外財,經紀外州回。鰧蛇入火火燒定,瘟氣麻痘病。鰧蛇入巳忌蛇傷,野獸入君房。入金怕逢病半死,口舌重重至。若爻入水病來傷,小口退一雙。入丑須知牛折腳,入午破鍋腳。入亥豬位落空亡,入未失腳羊。

螣蛇は驚疑を主り、恐怕く已に家門に到りたるならん。其れ木爻上に落つれば、眼目を損傷することを主り、口舌重く屋頂を圧過せん。若し螣蛇の外卦の財爻上に臨むを見れば、是れ売買を為す人の外州より帰来す。螣蛇が火爻上に落つれば、必ず火焼の患あり、還って瘟疫と麻疹痘症を主る。螣蛇が巳爻上に落つれば、蛇に咬傷せらるるを忌むを要し、亦た野獣の居室に闖入するを主る。金爻上に落つれば、重病に逢いほぼ命を喪わんを怕れ、口舌も亦た重重に至る。若し此の一爻が水上に落つれば、疾病の来傷を主り、小児は一雙を折損せん。丑上に落つれば、須く牛の脚を折るを知るべし。午上に落つれば、鍋脚の破損を主る。亥の此の猪位に落ちて又た空亡に逢えば、猪を養いて成らざるを主る。未上に落つれば、羊の脚を跌折するを主る。

白虎無主器神主,裹白頻頻至,三爻世來三人當,四世四人亡。白虎若臨子孫位,子孫今年忌。忽若臨財妻妾位,恐怕人災殃。白虎若臨父母位,父母切忌諱。白虎若臨兄弟宮,不久入泉鄉。玄武本來失財位,姦淫口舌起。落水投河自縊亡,退財三五場。玄武臨鬼防盜賊,口舌來反覆。牛豬空亡玄武當,瘴死為瘟疫。玄武臨財賊來到,口舌欲煩惱。玄武臨財須用防,退失是尋常。

白虎の主る所無き時は、便ち器物の神を以て主と為し、家中に披麻戴孝の事頻頻に来る。其れ三爻に落ちて世爻も亦た三爻に在れば、三人の災に当るを主る。四世の位に落つれば、便ち四人の亡故を主る。白虎若し子孫爻に臨まば、今年子孫忌諱を要せん。忽若し妻財爻に臨まば、恐怕く妻妾に災殃あらん。若し父母爻に臨まば、父母切に忌諱を要せん。若し兄弟爻に臨まば、兄弟久しからず黄泉に入らん。玄武は本より失財の位を主り、亦た奸淫と口舌の興起を主り、甚だしきは落水投河・自縊身亡の事あり、財を退すこと三五回。玄武が鬼爻に臨まば盗賊を防ぐを要し、口舌反復断えず。牛・猪の爻が空亡に落ちて玄武当値せば、牲畜の瘴疫に染じて死するを主る。玄武が財爻に臨まば、是れ賊の門に上がらんとす、口舌煩悩を帯来す。玄武が財に臨まば総じて提防を須ち、財を退し物を失うは常有の事なり。

勾陳爻動是田地,又恐怕逢鬼入水。勾陳忌水沖,外卦定防凶。在外三爻主有益,旺相從來問。在內三爻主退推,仔細說來由。臨木須忌山林起,口舌重重至。臨金火爻是住場,土發是困倉。青龍進錢財,住宅婚姻進口來,出入求財當大獲,造作添修不入災。田地契當加吉慶,定當因功入橫財,六甲婦人身吉利,進口可知喜不猜。

勾陳の爻発動すれば、田地の事を主り、又怕れ其の鬼を帯びて水爻上に落つるを。勾陳は水に冲せらるるを忌み、若し外卦に在れば、必ず凶を防ぐを要す。其れ外三爻に在れば、事の益あるを主り、およそ旺相の時人皆来りて相問う。其れ内三爻に在れば、退縮推譲を主り、須く其の中の縁由を仔細に説明すべし。勾陳が木爻に臨まば、須く山林に因りて争端を起し、口舌重重に来るを忌むべし。金爻火爻に臨まば、主る所は居住の場所。土爻に臨みて発動すれば、主る所は倉廩の困窘。青竜は則ち銭財を進むるを主る:住宅・婚姻皆人口の門に進むあり、出でて財を求めれば必ず大利を獲、起造添修するも災を招かず。田地契約の事更に吉慶を添え、必ず功労に因りて意外の財を得ん。孕婦之に遇えば、母子平安吉利、添丁進口の喜事は猜まずとも知れり。

何知人家有兩姓,八純卦內外二鬼也,有非鬼值長生位也。有多事不成,鬼值空亡也。兄弟分居,鬼克兄弟也。有長病人,八純卦也。有妻病,身克財也。有井諸卦,一爻水也。有佛,金克身也。墓不安,震卦也。蠶得收,金木火財不空亡也。蠶不得收,財爻空亡也。相訟平出,內外卦俱有財也。宅舍不安,內外俱動也。失了財,解革二卦也。果子樹,內外木爻也。有寄信人,三爻落空亡也。在外不歸人,月建在三四爻也。重喪,鬼化財也。有長不安,青龍入水患瘡也。有聾人,兌卦入乾。

何を以て人家の両姓同住するを知る? 八純卦を占得して内外卦各々一重の鬼あるに因る。家に非分の事あるは、鬼爻が正に長生の位に値るなり。諸事多く成らざるは、鬼爻が空亡に落ちたるなり。兄弟が家を分かち別過するは、鬼爻が兄弟を剋するなり。家に久病の人あるは、八純卦を占得せるなり。妻子に病あるは、卦身が財爻を剋するなり。宅中に井あるは、卦中に一爻の水に属するありてなり。家中に仏を供するは、金の来りて卦身を剋するなり。祖墳安からざるは、震卦を占得せるなり。蚕を養い収成あるは、金・木・火の属する財爻の空亡に落ちざるなり。蚕を養い収成なきは、財爻の空亡に落ちたるなり。官司を打ちて両下平手なるは、内外卦皆財爻あるなり。宅舎安寧ならざるは、内外卦皆発動するなり。銭財を丢失せるは、解卦と革卦を占得せるなり。院中に果樹あるは、内外卦皆木爻あるなり。人の信を捎して来るあるは、三爻の空亡に落ちたるなり。人外に在りて帰らざるは、月建が三爻四爻に落ちたるなり。家に重喪あるは、鬼爻の財爻を化出せるなり。長久安寧を得ざるは、青竜が水に入りて瘡瘍を患うなり。家中に聾人あるは、兌卦が乾卦に変入せるなり。

鬼谷辨爻法

初爻二爻三爻四爻五爻六爻:種、苗、葉、筐、簇、六蠶。李淳風論蠶歌:若論春蠶誠有益,凡人問卜嫌官鬼,種若逢鬼出須遲,鬼在苗中苗損失。葉中有鬼貴非常,鬼值筐中筐內死,鬼若臨簇簇中亡,蠶若臨鬼絲不出。外卦為蠶內為人,內能生外得千斤,馬蛇現出絲如雪,官鬼須防入木金。財爻無氣方言有,財爻旺相定成珍,艮離蠱咸多得利,兌坎其年枉費心。月卦生時四五月,五行財上討分明。

《鬼谷辨爻法》が蚕を占うに、六爻を以て分主す:初爻は蚕種、二爻は蚕苗、三爻は桑葉、四爻は蚕筐、五爻は蚕簇、第六爻は蚕本身なり。《李淳風論蚕歌》に曰く:春蚕を講ずるに、実に人に益あり、およそ人の来占するは最も官鬼の上卦を嫌う。鬼若し初爻の蚕種位に臨まば、蚕種の出る遅し。鬼が二爻の蚕苗位に在れば、蚕苗は損失を受けん。三爻の桑葉位に鬼あれば、那年の桑葉は貴きこと出奇なり。鬼が四爻の蚕筐位に値れば、蚕便ち筐裏に死せん。鬼若し五爻の蚕簇位に臨まば、蚕便ち簇上に死せん。六爻の蚕位若し鬼に臨まば、蚕便ち糸を吐出し得ず。蚕を占うは外卦を以て蚕と為し内卦を以て養蚕人と為し、内卦能く外卦を生ぜば、糸を収むること千斤を得べし。午(馬)・巳(蛇)の両爻現出せば、蚕糸白きこと雪の如し。官鬼は須く木爻と金爻上に落つるを防ぐべし。財爻無気にして、始めて此年蚕糸の収むべきありと説く。財爻旺相なれば、蚕繭必ず珍品と成る。艮・離・蠱・咸の此の数卦を占得せば、蚕を養う多く獲利あり。兌・坎を占得せば、此の一年便ち心力を白費せん。月卦が四月・五月に落つれば、最も蚕を養うに宜し。収成の好壞に至りては、便ち財爻の属する五行上より分明を討る。

卜筮元亀

初爻為種二為蠶,三人四葉五為簇,六上之爻絲繭位,鬼爻值著不相當。鬼值種爻種不出,鬼值蠶苗耗不昌,鬼值人爻蠶母病,鬼值葉爻定欠桑。鬼值筐爻上箔死,鬼值繭爻絲有妨,坤宮土世黃肥死,坎宮水世必遭殃。水爻持世初憂否,金宮金爻蠶白僵,占蠶欲得震巽離,子爻旺相最相宜。乾宮正二月為吉,四五之月非其時,乾象為蠶巽為簇,離為繭子震桑木。相生旺相倍言之,相剋休囚難獲福,巽宮地上風雨傷,雷電亦須憂火光。財鬼火炎憂焚灼,鬼變子爻為吉祥。

《卜筮元亀》に曰く:初爻は蚕種、二爻は蚕、三爻は養蚕人、四爻は桑葉、五爻は蚕簇、最上の第六爻は糸繭の位なり。鬼爻の値する哪一位に在れば、哪一位が便ち相宜ならず。鬼が蚕種の爻に値すれば、種は孵出せず。鬼が蚕苗の爻に値すれば、耗損して興旺せず。鬼が人爻に値すれば、養蚕の婦人に病あり。鬼が桑葉の爻に値すれば、必ず桑を缺く。鬼が蚕筐の爻に値すれば、蚕便ち箔上に死せん。鬼が蚕繭の爻に値すれば、糸を出すに妨あらん。坤宮卦にして土爻が世を持せば、蚕黄肥して死す。坎宮卦にして水爻が世を持せば、蚕必ず殃を遭わん。水爻が世を持せば、一開頭より憂患あり。金宮卦にして金爻当値せば、蚕は白僵せん。蚕を占うは最好く震・巽・離の三卦を得、子孫爻旺相を最も相宜と為す。乾宮卦は正月二月を以て吉と為し、四月五月に到れば便ち時に合わず。乾象は蚕、巽は蚕簇、離は蚕繭、震は桑木なり。諸象相生して又た旺相なれば、収獲加倍す。相克して又た休囚なれば、便ち福を得難し。巽宮卦を占得せば、地面上の風雨損傷を防ぐを要し、還って雷電と火光を憂うべし。財爻鬼爻が火気炎盛に遇えば、焚焼を憂うるを要す。鬼爻が子孫爻に変作すれば、反って吉祥と為る。

洞林秘訣

相生有氣有妻財,經言多得倍收來,卦中不喜鬼爻旺,隨其八卦看蠶災。震巽之卦是蠶娘,離為絲繭艮為筐,外卦克內欠桑葉,內卦克外卻剩桑。子孫與財並世應,添繭滿室繭盈箱,青龍並在巳午上,木並世應富榮昌。

《洞林秘訣》に曰く:卦中に内外相生・諸爻気有り、又た「妻財」爻卦に上がれば、前人の書上に此の一年の養蚕は収成加倍すと説く。卦裏最も「官鬼」爻の旺相を喜ばず、鬼の落つる哪一宮に在れば、便ち那一宮の卦象に按じて哪種の蚕災に応ずるを看る。震・巽の両卦は木に属し、桑を采り蚕を養う婦人を代表す。離卦は中虚にして、糸と繭を代表す。艮卦は器物と為り、蚕を盛る竹筐を代表す。外卦が内卦を剋せば、桑葉の用足らざるを主る。内卦が外卦を剋せば、反って桑葉有余を主る。「子孫」爻と「妻財」爻と并びて世爻・応爻に臨まば、蚕繭の添え満ちて屋に満ち箱に堆むを主る。「青竜」が巳・午の火爻之上に并在り、木爻又た世応の位に并在れば、養蚕人此に由りて富足栄昌せん。

海底眼

子爻為蠶宜安靜,財為收斂要扶持,鬼興父動宜祈禱,兄弟爻興一半虧。又云:子孫木火蠶作繭,申酉扶之盡白僵,亥子二神眠溼死,如臨四土半成傷。又云:凡占蠶絲一一呈,初種二苗三主人,四為木食五為葉,六為抽繅如見真。震為筐箔並桑柘,巽為茅簇及良辰,乾象蠶子離絲論,坤艮成堆忌死頻。坎象水爻傷葉溼,兌象白蠶多損失,子爻動者鼠難防,鬼出六爻繅不出。鬼爻臨繭交成蛾,鬼值春蠶人病多,財爻見水並持世,作繭如銀十倍過。

《海底眼》に曰く:「子孫」爻は蚕を代表し、安静を宜とし発動を宜とせず。「妻財」爻は繭糸を収むるを代表し、生扶有るを要して始めて好し。「官鬼」爻興起し「父母」爻発動すれば、祈禱禳解に宜し。「兄弟」爻興起すれば、収成は一半を亏去せん。又曰く:子孫爻が木に属し火に属すれば、蚕能く順利に繭を結ぶ。若し申・酉の金爻に扶助せらるれば、蚕皆白僵して死せん。若し亥・子の両位の水神に属せば、蚕は眠期に潮湿に因りて死せん。若し辰・戌・丑・未の四土に臨まば、収成は一半を損傷せん。又曰く:およそ蚕糸を占うは、六爻の主る所一一分明なり:初爻は蚕種、二爻は蚕苗、三爻は養蚕の主人、四爻は蚕の食する所の物、五爻は桑葉、六爻は糸を抽り繰るなり、此に照らして推断すれば親見するが如し。震卦は竹筐蚕箔并びに桑柘、巽卦は簇を搭する茅草、亦た簇に上る好時辰を主る。乾卦の象は蚕子、離卦は糸を以て論ず。坤・艮の二卦に遇えば、蚕は堆を成して死し、最も死傷頻頻を忌む。坎卦と水爻は、桑葉の水に打湿せられて蚕を傷るを主る。兌卦の象は、蚕の白僵損失多きを主る。子爻発動すれば、鼠耗防ぎ難し。鬼爻が第六爻に出れば、糸便ち繰出せず。鬼爻が繭位に臨まば、繭は咬破せられて蛾に化成せん。鬼が春蚕の爻に値すれば、養蚕人多く病す。財爻が水を見て又た世を持せば、結ぶ所の繭は潔白銀の如く、収成は常の十倍なり。

又云:初種二苗三養人,四葉五簇六繅真,震筐並葉巽茅簇,乾蠶離繭坤艮死。坎象溼爛兌白僵,子爻若動鼠來傷,鬼在六爻繅不出,鬼臨繭上出蛾蛉。鬼值養蠶人必病,木財持世自榮昌。又云:初爻為種二為苗,三爻為蠶亦為筐,四為桑柘五為簇,六為繭子好推詳。葉上鬼臨無桑柘,簇上值鬼忌火殃,鬼在內卦蠶娘病,鬼克定損采桑郎。

又曰く:初爻は蚕種、二爻は蚕苗、三爻は養蚕の人、四爻は桑葉、五爻は蚕簇、六爻は繰糸、此の如く分配して始めて真訣なり。震卦は蚕筐を主り并びに桑葉を主り、巽卦は簇を搭する茅草を主り、乾卦は蚕を主り、離卦は繭を主り、坤・艮の二卦に遇えば蚕の死を主る。坎卦の象は潮湿腐爛を主り、兌卦の象は蚕の白僵を主る。「子孫」爻若し発動すれば、鼠の来りて蚕を傷るあり。鬼爻が第六爻に在れば、糸繰出せず。鬼爻が繭位に臨まば、繭中に蛾を出さん。鬼が養蚕人の所在する爻に値すれば、養蚕人必ず病を生ず。木に属する「妻財」爻が世を持せば、蚕を養う自然に興旺す。又曰く:初爻は蚕種、二爻は蚕苗、三爻は蚕、亦た蚕筐と看るべく、四爻は桑柘、五爻は蚕簇、六爻は蚕繭、皆仔細に推詳するを要す。桑葉の爻上に鬼爻臨値あれば、便ち桑葉を缺く。蚕簇の爻上に鬼値あれば、火災を防ぐを要す。鬼が内卦に在れば、養蚕の婦人に病あり。鬼爻の来剋あれば、必ず桑を采る男子を損傷せん。

又云:震巽之卦是蠶鄉,離為繭子巽為筐,坤宮土世黃肥死,坎宮有水黑爛傷。寅並巳午為蠶命,亥子之爻蠶不昌,兄弟爻驚蠶不損,子孫持世蠶滿箱。財爻在外不宜養,財爻在內年年強,又將震巽為蠶簇,蠶居簇簇好非常。卦中無財不用養,財爻無氣必空亡,坤為蠶母坎休養,震巽風雷亦可防。卦中甲乙離乾好,坤象蠶子亦頭黃。

又曰く:震・巽の両卦は養蚕の郷なり、離卦は蚕繭、巽卦は蚕筐なり。坤宮卦を占得して土爻が世を持せば、蚕黄肥して死す。坎宮卦を占得して水爻が旺に当れば、蚕黒爛して傷を受く。寅木并びに巳・午の火は、是れ蚕の本命の気なり。亥・子の水爻に遇えば、蚕便ち興旺せず。「兄弟」爻は只た一場の虚驚を主るのみ、蚕は併せて損を受けず。「子孫」爻が世を持せば、蚕繭箱に堆満す。「妻財」爻が外卦に在れば、此の一年は蚕を養うに宜からず。財爻が内卦に在れば、年年蚕を養う皆強し。又た震・巽の両卦を蚕簇と看作せば、蚕簇に上がりて、簇簇皆異常に好し。卦中に財爻なければ、便ち蚕を養うを必とせず。財爻無気なれば、必ず空亡に落つるなり。坤卦は蚕母、坎卦に遇えば便ち停下して養わず。震・巽を占得せば、風雷の害も亦た預防するを要す。卦中の日干が甲・乙を得れば、卦は離・乾を得るを以て好と為す。若し坤卦の象を得れば、蚕子も亦た発黄せん。

占漁獵第二十九

鬼谷辨爻法

初爻二爻三爻四爻五爻六爻:漁獵、龜鱉、魚蝦、兔豕、豺狼、虎豹。姜太公論漁獵歌:外卦為物內為人,內能克外得千斤,物若克人無所得,財爻旺相最為亨。金宜獲獸魚宜水,財鬼爻興定稱心,若逢相剋哪能有,殺鬼交重厚獲金。

《鬼谷辨爻法》が漁獵を占うに、六爻を以て分主す:初爻は漁獵の事、二爻は亀鳖、三爻は魚蝦、四爻は兎と野猪、五爻は豺狼、六爻は虎豹なり。《姜太公論漁獵歌》に曰く:外卦は所獵所捕の物を代表し、内卦は出獵下網の人を代表す。内卦能く外卦を剋せば、千斤の獲を得べし。獵物の象が反って人を剋すれば、便ち一無所得なり。「妻財」爻旺相なれば、最も亨通す。猟を打つは卦中に金爻あるを宜とし、魚を捕るは卦中に水爻あるを宜とす。財爻と「官鬼」爻と一同に興起せば、必ず称心如意せん。若し外来相克に逢えば、何ぞ収獲あらん。「劫殺」と鬼爻と交重発動すれば、反って財貨を厚得するを主る。

洞林秘訣

內卦世爻旺相剋他,外卦休囚,世爻克應爻,六神又得青龍、勾陳,吉神臨財爻動,又無空亡,主多得財,得漁獵財物也。詩云:內卦世爻繁榮昌盛,旺相剋他,外卦應爻衰。六神更得吉神助,動時多獲不空歸,反此不如在家裡,縱行無獸可尋追。惡殺臨財居旺動,克世主有獸傷災,震棍巽弓離作網,大須艮出卦爻奇。何者克我為得地,先將勝者用為宜,財巽得雞艮為狗,震財狐兔兌羊雞。坤財豬猿並駱豕,乾財豹獸及豬兒,行兵出獵頗同類,行時須占得其時。

《洞林秘訣》に曰く:内卦と世爻と旺相にして能く外卦を剋し応爻を剋し、外卦休囚にして、世爻が応爻を剋し、六神の中に又た「青竜」「勾陳」を得、吉神が「妻財」爻に臨みて発動し、財爻又た空亡に落ちざれば、大いに財物を得るを主り、すなわち漁獵の獲する所の利なり。書中の詩訣に曰く:内卦と世爻と興旺にして、旺相にして能く外卦を剋し、外卦と応爻と衰弱し(此処底本文句全からず、疑わく脱漏あらん)、六神の中に再び吉神の相助を得ば、出動の時収獲多く、空手にして帰ることなからん。反って、若し外卦応爻旺にして内卦世爻衰なれば、便ち家に在りて待つに如かず、たとい出去するも、追尋し得べき野獣なし。凶悪の殺神が財爻上に臨みて旺相発動して来りて世爻を剋せば、出獵して反って野獣に傷せらるるを主る。器械の取象:震は棍棒、巽は弓箭、離は羅網、尤も艮卦の出す所の爻の成奇なるや否やを看るを要す。哪一象が能く所求の物を剋すれば、那は便ち得地、先ず那の能く取勝する器械を取るを宜と為す。財爻が巽に属すれば鶏を得べく、艮に属すれば狗、震卦の財は狐と兎、兌卦の財は羊と鶏、坤卦の財は猪・猿并びに駱駝豕類、乾卦の財は豹獣と猪児なり。行軍と出獵の道理は頗る相類似し、出動の時還って時機を占準するを須す。

又云:求魚若得火為財,火財魚多滿擔回,金土爻並木財者,縱得無多載月來。二爻發動必無魚,殺與財爻並不虛,卦中多水徒多隻,恐怕刀砧以斷諸。又云:射獵卦中看有無,先看大殺及傳苻,殺若多時求便得,殺空亡至暗無歸。金爻克世箭傷人,金爻克應為物身,卦有二金最為好,金克財爻物定山。世居外卦財歸內,獵射須如便稱心,世爻空亡只不得,財居外卦世居內,徒勞心力恐憂無,卦中金爻居木上,為刀砧肉滿盤心。如看卦中有金木,旺相諸肉滿砧看,財並世應空亡位,屬並空亡徒自勞。

又曰く:魚を求めて若し火爻を得て「妻財」と為せば、火財は魚多きを主り、以て担い満ちて帰るべし。若し金爻・土爻并びに木財なれば、たとい捕得するも多からず、還って星を披き月を戴きて趕帰らん。第二爻発動すれば、必ず魚なし。殺神と財爻と并臨すれば、所得虚ならず。卦中水多きは、只た水面上徒らに寛闊を見るのみ、還って「刀砧殺」に遇上するを怕れ、那れば便ち照らして来りて之を断ずべし。又曰く:射獵の卦は、獵物の有無を看るに、先ず「大殺」と「伝符」を看るを要す。殺神多き時、一求めれば便ち得。殺神空亡に落つれば、天黑に至るまで空手にして帰る。金爻が世爻を剋せば、箭の反って人を傷るを防ぐべし。金爻が応爻を剋せば、箭は獵物の身に中る。卦中に両重の金爻あれば最好、金爻が財爻を剋せば、獵物必ず便ち山中に在り。世爻が外卦に在りて財爻が内卦に帰すれば、射獵便ち手順にして称心す。世爻空亡に落つれば、那は便ち一無所得(此処底本一句を脱去す)。財爻が外卦に在りて世爻が内卦に在れば、心力を徒労し、只た一無所有を怕れるのみ。卦中金爻が木爻之上に居れば、「刀砧」の象を成し、獵肉盤に満つるを主る。若し卦中金木倶全にして又た旺相を看れば、各種の獵肉以て砧板に堆満し得べし。財爻と世応と一同に空亡の位に落つれば、所属の物も亦た一并に空亡、那は便ち徒らに自苦の一場なり。

占尋人第三十

鬼谷辨爻法

初爻二爻三爻四爻五爻六爻:足、身、行李、道路、人家、人身。郭璞占尋人歌:欲覓他人外卦推,卦陰相遇卦陽遲,陰化為陽身欲出,陽化為陰外始歸。世若克應人難覓,外內相生得見伊,朱雀若還居外動,逢人更惹是和非。

《鬼谷辨爻法》が人を尋ぬるを占うに、六爻を以て分主す:初爻は脚足、二爻は身体、三爻は行李、四爻は道路、五爻は投宿の人家、六爻は所尋の人本身なり。《郭璞占尋人歌》に曰く:他人を尋訪せんとすれば、外卦上より推求す。陰卦を占得せば、両下相遇うべし。陽卦を占得せば、见面は便ち遅延せん。陰爻が陽爻に変ずれば、那人正に動身して外出せんとす。陽爻が陰爻に変ずれば、那人は外面に在りて剛に帰来せり。世爻若し応爻を剋せば、人は便ち尋見し難し。外卦と内卦と相生せば、始めて其れに見着し得べし。「朱雀」若し外卦に在りて発動すれば、たとい人に遇上するも、更に是非口舌を惹出さん。

占性情第三十一

洞林秘訣

先識卦名後識性,知人心地要真徑,廉貞性急猛無私,愛與人爭相鬥競。寬大巳酉飲食多,平常喜美與人和,委屈貪狼申子位,口甜心若兩爻訛。陰賊奸謀亥卯宮,千思萬想礙心中,公正無私居丑戌,篤實衷腸行凜烈。奸邪辰未兩宮招,心中無極撰蹊蹺,看君心下占何事,決定心中常合此。

《洞林秘訣》に曰く:先ず卦名を認清し、然る後再び人の性情を弁ず。一人の心地を知らんと欲すれば、須く一条の真捷径の循るべきあるを要す。用爻が寅・午に臨まば、「廉貞」と号し、其の人性急剛猛にして私心を存せず、人と争闘競勝を好む。巳・酉に臨まば、「寛大」と号し、其の人飲食豊厚にして、平日美事を喜好し、人と和睦す。申・子に臨まば、「貪狼」と号し、其の人心思委曲にして、口頭は甜蜜なるも心里は未必其の如し、此の両爻は最も人を看错り易し。亥・卯に臨まば、「陰賊」と号し、其の人胸中に奸謀を蔵し、千思万想皆心裏に梗る。丑・戌に臨まば、其の人公正無私、忠厚篤実にして行事凛然たり。辰・未の両位に臨まば、招く所は奸邪の性にして、心中に底止なく、専ら蹊跷を編造す。占卦人の心下に問う所何の事なるを看て、所断の人心は、総じて上面の此れらの規律に合す。

占夢寐第三十二

洞林秘訣

游魂伏鬼亂蒙董,及有□蛇虛怪夢,伏神天喜並子孫,即是禎祥喜慶聞。鬼爻持世應爻怪,夢見凶神宜警戒,伏神看得甚來由,吉凶皆從八卦求。更加刑殺不為祥,克傷有禍堪祈禳,鬼爻不值卦無氣,或加空亡閒夢寐。本宮伏鬼夢宗親,卻無災福害與利,喜神卦旺夢中驚,君當發跡在前程。

《洞林秘訣》に曰く:遊魂卦を占得して鬼爻伏蔵せば、夢境便ち昏乱清からず。再び「□蛇」(底本字を缺く、当に「螣蛇」なるべし)に遇えば、更に虚驚怪夢なり。伏神が「天喜」并びに「子孫」爻に臨まば、那は便ち吉祥喜慶の夢、所夢必ず喜信の聞くべきあり。鬼爻が世爻・応爻上に持りて怪爻を成せば、凶神を夢見、便ち警戒すべし。還って伏神の何の来由なるを看るを要し、吉凶皆八卦の取象上より求む。再び刑剋殺神を加えれば、其の夢便ち祥と為らず。若し剋傷せられて禍あらば、還って祈禱禳解し得べし。鬼爻が卦に上がらず、あるいは卦気力無く、あるいは又た空亡に落つれば、那不過尋常の閑夢なり。本宮卦下に鬼爻を伏せば、夢見る所は多く宗族親属、既に災禍なく亦た福慶なく、己に於いて害無く亦た利なし。若し喜神当値にして卦爻旺相なれば、夢中虽ば一驚を受くれど、汝は将に前程上に発迹せんとす。

占呪咀第三十三

鬼谷辨爻法

初爻二爻三爻四爻五爻六爻:灶神、將軍、杜司、城隆、獄府、天神。管輅論咒咀歌:應為敵方世為身,世應相刑定不貞,值鬼休囚徒咒咀,若居殺位主憂驚。外如克內遭人咒,內克外兮自咒人,內外皆凶俱主死,吉凶相伴一邊傾。

《鬼谷辨爻法》が呪詛を占うに、六爻を以て分主す:初爻は竈神、二爻は将軍、三爻は杜司、四爻は城隍(底本は「城隆」と作る)、五爻は獄府の神、六爻は天神なり。《管輅論呪咀歌》に曰く:応爻は対方、世爻は自身なり。世応互相に刑害せば、双方皆定めて正ならず。所値の鬼爻若し休囚無力なれば、呪詛も亦た徒然なり。鬼爻若し殺神の位に居れば、便ち憂懼驚恐を主る。外卦如果内卦を剋せば、是れ自己の人に呪わる。内卦が外卦を剋せば、是れ自己の人を呪う。内外の両卦皆凶なれば、双方皆死傷を主る。一辺吉にして一辺凶なれば、禍福便ち一辺に偏到せん。

占学問第三十四

洞林秘訣

坤離二卦為文章,進德修業乾自強,其餘好戲不好學,或然愚魯腹虛荒。求師要將父母詳,坤離乾出最為良,餘卦亦是尋常輩,若無父母枉空忙。時間朱雀亦文章,亦宜得地旺為強,父母化鬼即登第,吉神並助亦同詳。靜利專經為舉業,變福利舉雜文章。

《洞林秘訣》に曰く:坤・離の両卦は文章を主り、乾卦は自強不息を主る。此の三卦を占得せば、皆徳を進め業を修むるに利あり。其余の各卦は学問を主らず、其の人多く戯れを好みて学を好まず、あるいは資質愚鈍にして、腹中空虚荒疏なり。老師を求訪するは、「父母」爻を詳看するを要す:父母爻が坤・離・乾の三卦の中に出れば最好、遇う所は良師なり。其余の各卦に出れば、亦不過尋常の輩なり。卦中若し父母爻なければ、師を求むれば便ち白忙の一場なり。当値の「朱雀」も亦た文章を代表し得、同じく地を得て旺相するを須ちて始めて強し。父母爻が「官鬼」爻を変出せば、便ち科場登第の象なり。吉神の并臨相助あれば、亦た此の如く詳断するに照らす。父母爻安静なれば、一経を専治して科挙に応ずるに利あり。「子孫」爻を変出せば、則ち詩賦雑文の一路に利あり。

占医薬第三十五

鬼谷辨爻法

初爻二爻三爻四爻五爻六爻:針藥、酸藥、甘藥、苦藥、辛藥、醫師。孫真人論醫歌:夫病欲醫須卦靜,爻須旺相子扶身,應爻及外為醫者,內卦身爻是病人。醫能克病人方治,病若克醫藥不靈,鬼爻持世人難保,吉殺加臨獲萬全。

《鬼谷辨爻法》が医薬を占うに、六爻を以て分主す:初爻は針石の治、二爻は酸味の薬、三爻は甘味の薬、四爻は苦味の薬、五爻は辛味の薬、六爻は医生なり。《孫真人論医歌》に曰く:およそ病ありて医を求むは、卦は安静を宜とす。用爻は須く旺相を要し、還って「子孫」爻の来りて卦身を扶助するを要す。応爻と外卦は医家を代表し、内卦と卦身の爻は病人を代表す。医家の象能く病家の象を剋せば、病始めて治好し得。病家の象反って医家の象を剋し去れば、薬を用うるも霊ならず。「官鬼」爻が世を持せば、病人保ち難し。吉神吉殺の加臨あれば、便ち万全を保得すべし。

卜筮元亀

欲占醫人善惡詳,無過貞悔可斟量,子爻在土宜丸藥,若是水爻宜服湯。子爻是木青丸藥,金火兩爻宜灸灼,子爻旺相好醫人,無氣殺沖還惡矣。卦無子爻何以遂,旺相相生藥無崇,內外不和服藥凶,更遇殺沖須早懼。

《卜筮元亀》に曰く:医生の好壞を詳占せんとするは、「貞」「悔」の両卦を拿りて斟酌するより穏当なる莫し——内卦は貞にして、是れ病人。外卦は悔にして、是れ医薬なり。「子孫」爻が土に属せば、丸薬を服するに宜し。若し水爻なれば、湯剤を服するに宜し。子孫爻が木に属せば、青色の丸薬を服するに宜し。金・火の両爻に属せば、艾灸火灼の法を用いるに宜し。子孫爻旺相なれば、遇う所は良医なり。子孫爻無気にして又た殺神に冲剋せられれば、医生便ち好からず、反って事を誤る。卦中に子孫爻なければ、医を求め薬を問うに何ぞ心に遂わん。子孫爻旺相にして用神と相生せば、薬は便ち作祟せず。内外の両卦不和なれば、薬を服するも利ならず。再び殺神の冲剋に遇えば、須く早々に戒懼すべし。

洞林秘訣

卦中子孫爻為藥,天醫相助如扁鵲,卦爻若旺伏無鬼,疾得除根治安樂。若見醫生應爻是,病求醫藥世爻作,病不克藥總堪醫,藥色五行自斟酌。鬼爻持世不肯食,或不過喉便吐卻,縱然吃了病尤加,先宜祀神後服藥。病伏為鬼不除根,時暫收功得大略,更加生克殺神推,病撰所宜盡醫者。

《洞林秘訣》に曰く:卦中の「子孫」爻便ち薬なり、再び「天医」の相助あれば、所遇の医生便ち扁鵲の如し。卦爻若し旺相にして、伏神の中又た鬼爻なければ、病は便ち根を除き得、治りて安楽せん。医生を看るは、便以て応爻を憑と為す。医を求め薬を服する病人は、便以て世爻を主と為す。病家の象が薬爻を剋し去らざれば、病は総じて尚ほ医治し得べし。薬物の顔色は、自ずから子孫爻の五行に按じて斟酌す。「官鬼」爻が世を持せば、病人は飲食を進め肯んぜず、あるいは薬の喉を過ぎざれば便ち吐き出し、たとい喫下去するも病反って加重す。此れ便ち先に神明を祭祀し、然る後に服薬すべし。病爻の下に鬼爻を伏せば、病は根を除き得ず、只た一時効を収め、大略好転を得るのみ。再び生剋と殺神とを一并に推詳すれば、病情の宜しき医法薬法、皆医者の斟酌の中に尽くさん。

巻首語

占求財第十九

天玄賦

飢寒起盜心,亦為困窮而至此;富貴享遐福,莫非營運而後能。齎財於蛟龍背上行舟,負命於虎狼叢中取路。欲決心中之疑慮,端詳爻上之吉凶。(求財之言艱險,於斯可見。但能信占卜,必無不測之禍。若出外求財,須言禍福之分。在家求財,亦有得失之別,學者可不究哉。卜以決疑,不疑何卜?凡來占者,必有疑慮之事,當詳吉凶衰旺。見財福如值故人,遇兄鬼如逢仇敵。)

《天玄賦》に曰く:飢寒交迫して始めて盗心を起すも、亦た困窮に逼られて此の歩に到るなり。富貴にして能く厚福を長享するは、無非は経営運作を善くするのみにして能く到るなり。銭財を帯びて遠行するは、蛟竜の背上に船を行かすが如し。性命を押して利を求むるは、虎狼の叢中より道を取るが如し。心裏の疑慮を決断せんと欲すれば、便ち卦爻上の吉凶を端詳せよ。原注に曰く:財を求むる路の艱険、此の数句より便ち看出来る。只た占卦を肯信せば、必ず意外の禍なからん。若し出外して財を求むれば、須く禍福を分清すべし。家在りて財を求むるも、亦た得失の別あり。《易》を学ぶ人何ぞ深究せざるを得ん。占卜は疑を決するが為なり、疑なくんば何ぞ必ずしも占わん。およそ来りて卦を占う人は、心裏必ず疑慮の事あり、便ち吉凶衰旺を細詳すべし。「妻財」「子孫」を見れば、故人に遇遇するが如し。「兄弟」「官鬼」に遇えば、仇敵に碰上するが如し。

將本求財,妻位偏宜旺相;空拳問利,官爻喜遇興隆。(凡占求財,先達人事,然後決斷。若將本求財,必要財爻旺相,克世生世則吉,世克財則凶。若卦有兩財,外財旺而內財沖,本雖少而利則多。若內財旺而外財沖,利息淡薄,但可正本。若內外財爻俱死絕,將本生涯斂手折。財不上卦及空亡,買賣經商連本滅。財爻絕處又逢生,利息依然動歡悅。妻財雖旺不克世,卻向爻中看亡劫,先生若也問求財,請看天仙玄妙訣。空手求財者,不過是百工技藝之人,以鬼爻為用,鬼旺則財豐厚。旺相財空,鬧處得財。青龍鬼,饋送得財。朱雀鬼,文書口舌之財。勾陳鬼,財穩無反覆。□蛇鬼,事未伶俐,是於人之財,或是人帶挈之財。白虎鬼,必是詐取。玄武鬼,是騙人,陰私不明之財,陰鬼加咸池,必得女人財。)

本銭を帯びて財を求むれば、「妻財」の位は偏に旺相を宜とす。両手を空しくして利を問えば、「官鬼」爻は却って興旺を喜ぶ。原注に曰く:およそ求財を占うは、先ず人情事理を通暁し、然る後に決断を作すを要す。若し本銭を帯びて経営すれば、必ず財爻旺相を要し、財爻の世を剋し世を生ずるは皆吉、世爻反って財を剋し去れば則ち凶。卦中若し両重の財爻あれば、外卦の財旺にして内卦の財冲を受くれば、本銭虽ば少なくして獲利却って多し。内卦の財旺にして外卦の財冲を受くれば、利息便ち淡薄にして、只た本銭を保住するを得るのみ。内外の財爻皆死絶せば、本を帯びて経営するは手を収め本を折るを要す。財爻が卦に上がらずあるいは空亡に落つれば、売買経商は本銭さえ賠光せん。財爻が絶地に在りて又た生扶に逢えば、利息依旧観るべく、人をして歓悦せしむ。妻財虽ば旺なれど来りて世を剋せざれば、便ち爻中に「空亡」「劫殺」何如なるを看るを要す。諸位若し求財を問わんと欲せば、請う此の天仙の如き玄妙の口訣を看よ。空手にして財を求むる者に至りては、不過百工技芸の人なり、便ち鬼爻を以て用神と為し、鬼爻旺なれば則ち所得豊厚なり。財旺相にして空に落つれば、熱鬧の処に到りて始めて財を得ん。鬼が「青竜」に臨まば、是れ人家の饋送して財を得。「朱雀」に臨まば、是れ文書口舌上の財。鬼が「勾陳」に臨まば、財の来る穏当にして反復なし。鬼が「螣蛇」に臨まば、事を弁じて伶俐ならず、得る所は他人に仰仗する財、あるいは人に帯挈せられて来る財なり。鬼が「白虎」に臨まば、必ず詐取して得るなり。鬼が「玄武」に臨まば、是れ人を騙すの財、陰私不明の財に属し、陰鬼再び「咸池」を加えれば、必ず得る所は女人の財なり。

鬼化為財克世,須云大吉;財爻化鬼逢空,可謂全凶。(鬼化財,是財從空而至。財本是生鬼的,而鬼反而化財,謂之鬼送財。且來克世,是利追我而走,故云大吉。若世爻克鬼,則無財。財化鬼,是財自有化無。午前占,謂之鬼偷財。若得日辰扶合,或動爻生扶,謂之財入鬼手,庶無傷也。若旺財化衰鬼,其財不全。若衰財化旺鬼,須防兩倍折財。又落空亡,是消磨殆盡,故曰全凶。凡遇財化財,本來是吉,但其中也有分別。若前卦財旺化財無氣,午前占,宜速求,向後財必薄。午後占,宜早求,財利豐盈,今財稍薄不如前。若前卦財衰而化財旺,反此斷之必無差。)

鬼爻変じて財爻と為り又た来りて世を剋せば、必ず大吉と説くを須す。財爻変じて鬼爻と為り而も又た空亡に落つれば、以て全凶と説くべし。原注に曰く:鬼変じて財となるは、是れ財の空処より送来す。本より財は鬼を生ずるなり、如今鬼反って財を化出すを、「鬼送財」と謂う。其れ又た来りて世を剋するは、是れ利益の我を追い跑するなり、故に大吉と曰う。若し世爻の往きて鬼爻を剋すれば、那は便ち財なし。財変じて鬼となるは、是れ財の有より化して無と為るなり。午前に占得すれば、之を「鬼偸財」と謂う。若し日辰の扶合を得、あるいは動爻の生扶あれば、之を「財入鬼手」と謂い、大致還って傷を受くるに至らず。旺財が衰鬼と変作せば、那財は得る全からず。衰財が旺鬼と変作せば、便ち加倍折本を防ぐを要す。若し再び空亡に落つれば、是れ消磨殆尽なり、故に全凶と謂う。およそ財爻が財爻を変出するに遇うは、本より吉なれど、其の中に亦た分別あり:若し本卦の財旺にして変出の財無気なれば、午前の占は宜しく従速に求め往くべく、往后財必ず薄に転ず。午后の占も亦た早く求むるに宜しく、財利虽ば還って豊盈なれど、如今此の重財已に稍薄く、先前に如かず。若し本卦の財衰にして変出の財旺なれば、反って此の道理に照らして断ずれば、必ず差えず。

父化妻爻,當涉艱辛始得,財連兄位,縱然積聚當分。(凡父化財,必先難後獲。父旺財衰,則艱辛多而財少。父衰財旺,則用力少而財多。父爻帶貴,可言倚靠,若加太歲殺,因財染病歸。財化弟兄,縱來克世,亦無全得,將有侵奪之患,雖有積蓄,亦當分散也。若持世,難取謀望之心。財爻旺化兄弟,當見聚而後分,若果與人分利則無妨。若兄弟化財,則主先散後聚,或謀出於眾,利歸一源,或始艱辛,然後稱心。凡父兄化財,縱有艱辛,亦吉。)

「父母」爻が「妻財」爻を変出せば、須く一番の艱辛を経て始めて得るべし。財爻が「兄弟」の位に連なれば、たとい積聚し起るも当に分散すべし。原注に曰く:およそ父母が財を変ずるは、必ず先難後得なり。父旺にして財衰なれば、則ち辛苦多くして得財少なし。父衰にして財旺なれば、則ち力を用る少くして得財多し。父爻が「貴人」を帯びれば、倚靠ある有りと説くべし。若し「太歳殺」を加上せば、便ち財を求むるに因りて病を染じて帰来せん。財爻が兄弟を変出せば、たとい来りて世爻を剋するも、能く全得せず、将に人に侵奪せらるるの患あらん。虽ば積蓄あれど、亦た当に分散すべし。若し此の如き爻が世を持せば、謀望の心称遂し難し。財爻旺にして兄弟を変出せば、当に先聚後分すべし。如果本より人と利を分かつを打算せば、那は便ち妨なし。若し兄弟が財爻を変出せば、則ち先散後聚を主り、あるいは事は衆人の合謀より出て利は一処に帰し、あるいは起初艱辛にして後来称心す。およそ父母・兄弟が財爻を変出するは、たとい艱辛あれど、終究は還って吉なり。

凶神沖散財爻,切忌風波險阻;劫殺加臨兄位,須防盜賊相侵。(凡凶神來沖剋財爻,行船便見風波之患。世爻若值吉神,身雖無咎,財必飄零。凶神若遇虎蛇克世,財命不可保全。若就家中求,卻不如此斷,必是凶人攪亂,或因財引惹公事。若值解神,卻得無事。劫殺乃求財之大忌,若臨財位,必不可得;若臨兄弟發動,得財之後,防有失脫;若更玄武加臨,必有盜賊劫掠之禍;若得貴人臨鬼持世,雖有賊來,無傷於我;如逢鬼動,兄弟受制,縱有凶神,亦無大患。鬼爻無氣則無權,兄弟依然來作禍。)

凶神が冲散して財爻に至れば、切に路上の風波険阻を忌む。「劫殺」が兄弟爻上に加臨せば、須く盗賊の来侵を防ぐべし。原注に曰く:およそ凶神の来りて財爻を冲剋すれば、船を行かせば便ち風波の患を見ん。世爻若し吉神に値すれば、人身虽ば過错災殃なけれど、財は必ず飄零失散せん。凶神若し「白虎」「螣蛇」にして来りて世爻を剋せば、財と命皆保全し難し。若し家裏に在りて財を求むれば、却って此の如く断ぜず、那は必ず凶人の前来りて攪乱し、あるいは財に因りて官司に惹上せり。若し卦中に「解神」あれば、反って事なし。「劫殺」は求財の大忌なり:若し財位に臨まば、財必ず得べからず。若し兄弟爻に臨みて発動すれば、財を得後に失脱を防ぐを要す。若し再び「玄武」の加臨あれば、必ず盗賊劫掠の禍あらん。若し「貴人」の鬼爻に臨みて世を持するを得れば、虽ば賊の来るあれど、我を傷るに及ばず。如し鬼爻の発動して兄弟の受制するに逢えば、たとい凶神あれど、亦た大患なし。鬼爻無気なれば便ち権勢なく、兄弟依旧来りて禍を作さん。

子動會青龍,乃生財之大道;父興臨白虎,為絕利之根源。(若卦內無財,而子孫旺動,亦可求謀。更臨青龍,比同有財之卦。若值休囚,更宜斟酌。若鬼化子孫,謂之鬼運財來付好人。蒼屏有歌曰:鬼化為財及子孫,求財最利稱心情。更逢福德來生世,安坐高堂也獲珍。若子孫化子孫,財從兩處生,財既是兩處生,宜兩處求,或與人同求,大吉。子孫乃生財之神,如水之有源,源頭受克則泉竭,泉水旺盛則流長。若財位逢長生,福德臨官,此等求財,綿綿不絕。或財雖旺,子孫死絕,只許一度,後再難求。子孫雖旺,父母來克,謂之絕生財之源,雖有錢財,亦無接濟。若遇日辰相合,庶幾不被克傷。)

「子孫」爻発動して又た「青竜」に会すれば、此れ財を生ずるの大道なり。「父母」爻興起して「白虎」に臨まば、便ち財利を断絶する根源なり。原注に曰く:若し卦内に財なく、而して子孫爻旺相発動せば、亦た往きて求謀し得べし。再び青竜に臨まば、便ち財あるの卦に等同す。若し子孫休囚なれば、便ち更に斟酌するを要す。若し鬼爻が子孫を変出せば、之を「鬼運財来付好人」と謂う。蒼屏に歌ありて曰く:鬼爻変じて財爻と子孫と為れば、財を求むる最も利あり、称心如意す。再び「福徳」に逢うて世爻を生ぜば、高堂に安坐するも亦た珍宝を得べし。若し子孫又た子孫を変出せば、財便ち両処より生出す。既に両処に財を生ずれば、便ち両処に向いて求むるに宜しく、あるいは人と合伙して同求すれば、大吉。子孫は財を生ずるの神、水の源頭あるが如し:源頭剋を受ければ則ち泉水枯竭し、泉水旺盛なれば則ち流るる長遠なり。若し財位が「長生」に逢い、福徳又た「臨官」の地に在れば、此の如く財を求むれば、財源綿綿不絶なり。あるいは財虽ば旺なれど子孫死絶せば、那は只た此の一回を得るを許すのみ、以後再び求め難し。子孫虽ば旺なれど父母来りて剋せば、之を財を生ずる源頭を断つと謂い、虽ば銭財あれど、亦た接済し上げず。若し日辰の其れと相合するに遇えば、或いは還って剋傷せられざるに至らん。

世克動財,若趕沙場之馬;財生靜世,如逢涸澤之魚。(大凡求財,財在內動易求,外動難求。財來生世、克世、合世、持世則易,是財來逐我,如涸澤取魚,伸手便得。若世生動財,得日辰合住,財庶幾可以得。若世克動財,是我去逐利,縱與日辰相合,亦不可得。倘世爻無殺,財在內動稍可,若在外動,則如沙丘劣馬,愈趕愈奔,終難上手。)

世爻が発動の財爻を剋し去れば、便ち沙場上に奔馬を追赶するが如し。財爻が安静の世爻を生じ来れば、便ち乾涸の池沢中に魚を撿うが如し。原注に曰く:大凡財を求むるは、財が内卦に発動すれば求め易く、外卦に発動すれば便ち求め難し。財の来りて世を生じ世を剋し世を合しあるいは世を持するは皆易し、那是れ財の我を追い来るにして、涸沢中に魚を取るが如く、手を伸べれば便ち得。若し世爻が発動の財爻を生じ往きて、而して財又た日辰に合住せられれば、財大概還って得べし。若し世爻が発動の財爻を剋し去れば、那是れ我の利を追い往くなり、たとい財が日辰と相合するも、亦た得ず。倘若世爻上に殺神なければ、財が内卦に発動すれば還って稍指望し得べし。若し外卦に発動すれば、便ち沙丘上の劣馬の如く、越え趕れば越え跑れ、終究手に到り難し。

克害刑沖迫兄鬼,則災殃消散;(克者:克勝也。相生須用他生我,相剋還須我克他。亦有吉凶之分。凡占求財福,吉神克我則吉,兄鬼凶神克我則凶,我克兄鬼則愁散,我克財福則無財。害者:地支相凌。求財遇之,吉凶相半。有日辰害,有動爻害。今人但以害為一體,不知各有別焉。)

剋・害・刑・冲を用いて「兄弟」「官鬼」の両個の忌神を逼迫すれば、災殃便ち之に随いて消散す。原注に曰く:所謂「剋」とは、すなわち剋勝なり。相生は其の我を生じ来るを要し、相克は却って我の往きて彼を剋するを要す、其の中同様に吉凶の別あり:およそ求財求福を占うは、吉神の来りて我を剋すれば則ち吉、兄弟・官鬼の此れら凶神の来りて我を剋すれば則ち凶。我が往きて兄弟・官鬼を剋せば、憂愁便ち消散す。我が往きて「妻財」「子孫」を剋せば、反って財なし。所謂「害」とは、地支の間の互相凌犯なり。財を求めて之に遇上すれば、吉凶各々半を占む。害に日辰の害あり、亦た動爻の害あり。今人は只た「害」を当作して一様の東西と為し、其の中各々分別あるを知らず。

(如卯害辰,卯是旺木,害辰墓土,木者土之官,乃官勢相害。寅巳相害者,寅是臨官之木,巳是臨官之火,兩官競強而爭,進退相害也。午丑相害者,午是旺火,害丑中之墓金,火為金之官,乃官鬼相害也。申亥相害者,申為臨官之金,亥為臨官之水,各持官之氣,兩強相爭,進退相害也。戌酉相害者,戌為墓火,酉為旺金,墓火加旺金之氣,故相凌害,此鬼賊妒嫉相害也。燭神經云:子沖午,午合未,子惡性,未為黨,故相仇害。明理論言:未帶墓木,害子之旺水,其義兩途,只合從相害者論。張天師云:凡作子害未之類,凡遇害妻財,則財有妨。害鬼殺,則鬼無作。害彼則吉,害我則凶。占者當分衰旺,若我世旺,彼雖欲害而無傷,若害爻旺,則凶。)

例えば卯の辰を害する:卯は当旺の木にして、辰の此の墓庫の土を害し往く、木は土の官星、此れ官勢を以て相害す。寅巳相害:寅は臨官の木、巳は臨官の火、両個皆臨官の地に在りて強を争う、是れ進退の間の互相為害なり。午丑相害:午は当旺の火にして、丑中の蔵する墓金を害し往く、火は金の官星、此れ官鬼相害なり。申亥相害:申は臨官の金、亥は臨官の水、各自臨官の気を把持し、兩強相争い、亦た進退相害なり。戌酉相害:戌は火の墓、酉は当旺の金、墓火を旺金の気上に加う、故に互相凌害す、此れ鬼賊妒嫉の一類の相害なり。《燭神経》に曰く:子来りて午を冲し、而して午は未と相合し、子性凶悪、未又た午の同党、故に子未結成して仇害す。《明理論》は則ち曰く:未中に墓木を帯び、往きて子の旺水を害す。両家の説法各々一条の路数、只た当に「相害」の此の一層に依りて論ずべし。張天師曰く:およそ子が未を害する此の類、害して「妻財」に遇えば、財便ち妨礙あり。害して「鬼殺」に遇えば、鬼便ち禍を作成せず。対方に害到れば則ち吉、自己に害到れば則ち凶。占者当に衰旺を分清すべし:若し我が世爻旺なれば、対方虽ば我を害せんと欲するも我を傷るに及ばず。若し我を害する那一爻旺なれば、那は便ち凶なり。

(刑者:陰陽反德也。若加羊刃,可謂逞兇刑傷也。刃者,煞也。有刑而無刃,則不殺。凡占刑,刑鬼煞凶神則吉,刑財福吉神則凶。世應皆怕逢刑,刑世傷我,刑應則對方遭傷。求財必應合世,若被刑傷,安可就也。沖者:十二支戰擊之象。有日辰沖世應,沖財,則難就,沖散財則無財。吉神逢沖凶,凶神惡煞逢沖則吉。兄鬼皆求財之忌神,今彼受制,不惟求財有望,抑且災散禍消矣。)

所謂「刑」とは、陰陽其の常德に反するなり。若し再び「羊刃」を加上せば、以て凶を逞ふして刑傷すと説くべし。「刃」はすなわち煞、刑あって刃なければ、便ち人を傷るに至らず。およそ刑を占う:鬼煞凶神に刑到れば則ち吉、「妻財」「子孫」の此れら吉神に刑到れば則ち凶。世爻・応爻皆刑に逢うを怕る:世爻を刑するは是れ我自己を傷り、応爻を刑するは則ち対方の傷を遭うなり。財を求むるは必ず応爻の来りて世爻を合するを要し、若し応爻刑傷せられれば、事何を以て成り得ん。所謂「冲」とは、十二地支相戦相撃の象なり。日辰が世応を冲するあり、財爻を冲するあり、事便ち成り難し。財爻冲散せられれば、便ち無財に等し。吉神冲に逢えば則ち凶、凶神悪煞冲に逢えば反って吉。兄弟・官鬼は皆求財の忌神なり、如今其れら制伏を受くれば、但ただ求財望みあるのみならず、而且に災禍も亦た之に随いて消散す。

生扶拱合輔財福,則貨寶豐盈。(生者:陰陽交會而相生也。日辰生財福則吉,生鬼殺則凶。財生世易求,世生財難求。若應生世,他人就我,世生應,我趕他人。世應相生,逢沖亦有阻。扶者:為日辰扶。又曰:父母扶兄弟,兄弟扶子孫,子孫扶妻財,妻財扶官鬼,官鬼扶父母。此行之通例。以上動則言扶,不動則不可言也。凡動爻扶者,不如日辰扶,動爻謂之旁扶,日辰謂之正扶。若扶財福則吉,扶鬼殺則凶。凡遇絕逢扶則生,生爻逢扶則旺,動爻逢扶則急,靜爻逢扶則興。凡用爻遇沖,得動爻來扶,為之有救。若扶爻遇刑沖,則無用也。)

生・扶・拱・合皆来りて「妻財」「子孫」を輔助すれば、貨物財宝便ち豊盈満溢せん。原注に曰く:所謂「生」とは、陰陽交会して相生するなり。日辰が財福を生ずれば則ち吉、鬼煞を生ずれば則ち凶。財爻が世爻を生ずれば、財便ち求め易し。世爻が財爻を生じ往けば、財便ち求め難し。若し応爻が世爻を生ずれば、是れ他人の来りて我に就く。世爻が応爻を生ずれば、是れ我の往きて他人を追う。世応虽ば相生するも、一たび冲に遇えば亦た阻隔あり。所謂「扶」とは、日辰の来りて扶するを指す。又曰く:父母は兄弟を扶し、兄弟は子孫を扶し、子孫は妻財を扶し、妻財は官鬼を扶し、官鬼は父母を扶す、此れ通行の次序なり。以上皆爻の発動する時に在りて始めて扶と談じ得、動かざれば便ち談上がらず。およそ動爻の来りて扶するは、日辰の来りて扶するに如かず:動爻は「旁扶」と謂い、日辰は「正扶」と謂う。財福を扶すれば則ち吉、鬼煞を扶すれば則ち凶。およそ絶地に処りて扶に逢えば、便ち復生し得べし。長生の爻に処りて扶に逢えば便ち旺に転ず。発動の爻が扶に逢えば便ち来る急、安静の爻が扶に逢うも亦た興起し得。およそ用爻冲に遇うも、若し動爻の来りて扶するを得れば、便ち救ありと算す。若し来扶の那一爻自身又た刑冲に遇えば、便ち用無し。

(拱者:陰陽之至理,君臣之大節也。凡臨官遇帝旺,謂之拱。如亥日占,亥爻發動,子爻持世是也。凡遇財福拱,我則得人佐助,財力倍常。若我拱兄弟,是他人把權,其財爻縱旺,亦難遂意。合者:陰陽之和,天地之德也。凡合財福則吉,合鬼殺則凶也。合處逢生,如同甕中捉鱉。以上四者皆為福,然此亦有吉凶之辨。妻財子孫,生涯緊要,且有生扶拱合,豈不財貨盈溢,珍寶滿箱。)

所謂「拱」とは、陰陽の中の最も精微の道理、亦た君臣の間の大節の如し。およそ「臨官」の位が「帝旺」に遇上すれば、便ち拱と謂う。譬えば亥日に卦を占い、亥爻発動して子爻が世を持せば、便ち此種の情形なり。およそ財福の来りて我を拱するに遇えば、我便ち人の佐助を得、財力は常に加倍す。若し是れ我の往きて兄弟を拱すれば、那是れ别人の権柄を把持するにして、財爻たとい旺相なれど、亦た称心し難し。所謂「合」とは、陰陽の和諧・天地の徳性なり。およそ財福に合到れば則ち吉、鬼煞に合到れば則ち凶。相合の処に在りて又た生扶に逢えば、財を求むる便ち瓮中の鳖を捉るが如し。以上の生・扶・拱・合の四者皆福と算す、然るに其の中同様に吉凶を弁ずるを要す。「妻財」「子孫」は営生の最も緊要の両神、再び生扶拱合の来りて輔助あれば、何ぞ財貨盈溢・珍宝満箱せざらん。

前卦有財後卦無,不利於後;前卦無財後卦有,艱難在前。(前卦有財後卦無財,宜速求,遲則難得。前卦無財後卦有財,艱難在前,宜待時行事,或看財爻旺相年月,方可謀望。)財合日辰,方能入手;財逢墓庫,便可歸懷。(欲知何日財可到手,但看財爻旺衰。財與日辰合,臨財值日可得。財爻旺相,逢入墓日可得。財衰則逢生旺日可得。)

本卦に財ありて変卦に財なければ、往后に利あらず。本卦に財なくして変卦に財あれば、眼前に艱難あり。原注に曰く:本卦に財あり変卦に財なきは、宜しく従速に求め往くべし、遲れば便ち得難し。本卦に財なく変卦に財あるは、艱難は前頭に在り、宜しく時機を等待して事を行い、あるいは財爻旺相の年月を看て、始めて謀望し往くべし。財爻が日辰と相合せば、財始めて手に到り得。財爻が墓庫に入るに逢えば、便ち懐中に収帰し得べし。原注に曰く:哪一日財の手に到るを知らんと要すれば、只た財爻の旺衰を看よ:財が日辰と相合するは、財爻の日に値る那天に到りて得べし。財爻旺相のは、入墓の日に逢えば得べし。財爻衰弱のは、則ち生旺の日に逢えば得べし。

凡人占卦問求財,父動艱難鬼動災,子旺財明須得利,兄興遲滯是非來。占辨君子小人求財云:小人求財得乾卦,心底無良行劫害,巳酉丑兮卜得泰,寅午戌兮劫殺害,申子辰兮驛馬寅,財與寅兮六合亥。佔有意還財否云:世應相生有意還,雖道無財常準擬,外生內卦有還心,內外比和終有益。子與財爻動生世,他心自來還有意,相生無財意欲還,相剋無財徒再詣。

およそ人の卦を占いて求財を問う:「父母」爻発動すれば、財を求むる艱難。「官鬼」爻発動すれば、其の中に災あり。「子孫」爻旺にして「妻財」爻明朗なれば、必ず其の利を得。「兄弟」爻興起すれば、事遅滞にして而且に是非を招来す。君子小人の求財を辨別するを占うに曰く:小人が求財を占いて乾卦を得れば、是れ心地不良、劫奪害人の事を行わんとす。巳酉丑日に《泰》卦を占得し、寅午戌日に《泰》卦を占得すれば、皆「劫殺」の臨む所の爻を看て其の為害を断ずるを要す。申子辰日の占は、「駅馬」は寅に在り。財爻が寅と相配し、又た亥と六合を結ぶ。対方に還銭の意ある無きを占うに曰く:世応相生せば、対方是れ還さんと意有り、虽説眼下銭なけれど、心里は亦た常に打算す。外卦が内卦を生ずれば、便ち帰還の心あり。内外比和せば、終究我に於いて益あり。「子孫」爻と「妻財」爻と発動して来りて世爻を生ずれば、是れ他心里本より還すの意あり。世応相生して卦中に財なければ、亦た還さんと意有りて暫時力なし。世応相克して卦中又た財なければ、那は便ち再三門に上がりて討うも白跑の一趟なり。

占求財何時得云:凡占求財何日得,死財財生日月得,生財財合莫為期,以此推之必無惑。上下相生可克時,克外徒言相合期,更想空亡兼退度,百般雲得亦遲疑。占出入財吉凶云:內陽財空還變陽,不宜入財多散亡,內陰財爻還變陰,如期變吉不須吟。外陰財陰出財吉,外陽財陽宜貯密,但陰為好吉無疑,若是純陽多散失。占財庫吉凶云:入財財庫化為鬼,此是折財耗害耳,假令坎卦火為財,火喪在戌此為是。

求財何時能く得るを占うに曰く:およそ求財を占う哪一天に手に到るか、財爻若し死気に処れば、其の長生の日月に逢うを待ちて始めて得。財爻若し生気旺相を得れば、便ち其の合に逢う時を以て期と為すを要せず、而以て墓に入る時を以て期と為し、此の如く推算すれば必ず迷惑せず。上下卦相生するは、能く其れを剋する時日を取り得べし。世爻が外卦を剋するは、只た空しく一個の相合の日期を説くのみ。再び空亡と化退の度数を想到せんと要すれば、那は百般能く得と説うも、還って遅疑して定め難し。進財出財の吉凶を占うに曰く:内卦が陽に属して財爻が空に落ち又た陽爻を変出せば、財を進めるに宜からず、多く散失を主る。内卦が陰に属して財爻発動し又た陰爻を変出せば、期に到れば便ち吉に転じ、愁嘆するを必とせず。外卦が陰に属し財爻も亦た陰に属せば、財を出す吉利なり。外卦が陽に属し財爻も亦た陽に属せば、便ち密密に収貯するに宜し。要するに陰に逢うを以て好と為し、其の吉疑いなし。若し純陽なれば、多く散失を主る。財庫の吉凶を占うに曰く:所進の財、財庫却って鬼と変成せば、此れ便ち財を折り耗損するのみ。譬えば坎卦を占得し、火を以て財と為し、火の墓庫は戌に在り、戌又た正に坎宮の鬼、説く所便ち此種の情形なり。

海底眼云

占財旺相喜持世,出現生扶可乘勢,脫貨求財要用興,開店財爻安者利。月破空亡未可憑,飛爻剋制徒留意,若求爭困撼錢財,但看財生命者是。

《海底眼》に曰く:財を占うは、「妻財」爻の旺相にして而も世を持するを喜ぶ。財爻が卦中に出現して又た生扶を得れば、便ち勢に乗じて求め往くべし。貨を脱して財を求むれば、用神の興旺発動を要す。店を開き坐賈するは、則ち財爻の安静を以て利と為す。財爻若し月破に逢い・空亡に落つれば、便ち憑信に足らず。飛爻に剋制せられれば、亦た只た徒らに心を留むる一場なり。若し那の困窘中に撼动して得来する銭財を争取せんと往けば、只た哪一重の財が能く本命の爻を生扶するを看、那は便ち是れなり。

占求財第十九・博戯求財

占博戲求財云:博戲求財財是本,子孫出現世臨之,更乘旺相無刑剋,管取歡欣稱意歸。又云:世出現鬼應爻克,縱有財神也是輸,福德休囚皆陷伏,往來空去下功夫。

此の一条は賭博博彩の一類の求財を講ず。歌訣に曰く:博戯に財を求むるは、根本は「妻財」爻に在り。卦中「子孫」爻顕露出来し、世爻又た自身財爻に臨み、再び月建日辰に逢うて之を旺相せしめて刑冲剋害を受けざれば、此の一場必ず赢利し、以て歓歓喜喜・称心如意して帰来し得べし。另一首に曰く:世爻上に坐するは「官鬼」、又た応爻に発動せられて来りて剋さるれば、応爻は対家を代表し、此の如くたとい卦裏に財爻あれど、亦た終究輸局なり。「福徳」すなわち子孫爻、若し休囚無気、あるいは別爻の下に伏蔵して出頭し能わざれば、便ち往来の一趟は功夫を白費し、一無所得なり。取用の法:博戯は妻財を以て用神と為し、子孫を以て財を生ずる原神と為し、応爻を以て対家と為し、須く世強応弱・財福両旺ならんことを、方に贏局を成さん。

占売買第二十

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——貨物、己身、伴侶、中途、店舍、地頭。郭璞論買賣歌:興販財爻克世精,兼身旺相與財並,更看役此無諸煞,不落空亡有所成。貞旺悔囚初買賣,悔旺貞休後始贏,卦中上下相刑剋,縱有財爻空有聲。

《鬼谷辨爻法》は売買一門のために爻位を分派す:初爻は貨物本身を主り、二爻は経営者自己を主り、三爻は同行の伙伴を主り、四爻は中途路程を主り、五爻は店舗客舎を主り、六爻は貨物の往かんと要する地頭を主る。郭璞《論売買歌》に曰く:貨物を販運するは、「妻財」爻の発動して来りて世爻を剋するを以て最も精妙と為す。財の来りて我を剋するは、正に財の我が手に帰する象なり。再び世身の旺相にして財爻と并びて一処に在り、又た諸般の凶煞に駆役せられず、亦た「空亡」に落ちざれば、此の売買便ち成る所有らん。内卦は「貞」と称し、外卦は「悔」と称す:貞旺にして悔休囚なれば、是れ開頭に為して便ち利あり。悔旺にして貞休囚なれば、則ち些時日を過ぎて始めて贏に転ず。若し一卦上下の両体・世応の両爻互相刑剋せば、たとい卦中に財爻現出するも、亦た只た空しく名声有るのみ、実処に落ちず。

卜筮元龜云:財爻持世兼克世,此皆得利自然真,財旺買物金玉貴,休囚買必賤如塵。賣財世應旺相實,買遇休囚貨盈益,卦有三金得寶多,離象見之無不吉。凡卦無財鬼克身,遺忘應是遇偷人,貞悔相生都有氣,財並龍德倍金銀。

《卜筮元亀》に曰く:財爻が世を持し、あるいは財爻発動して来りて世爻を剋するは、此の兩種の卦象皆経営得利を主り、応験自然に真確なり。財爻旺相なれば、所経手は金玉の一類の貴重の物。財爻休囚なれば、所経手は不過塵土の如き粗貨のみ。貨を出手して売らんとするは、宜しく世応両爻倶旺相にして、実價を売得す。貨を進め買入せんとするは、反って宜しく財爻休囚に遇うを、此の時貨源充盈・價賤くして易得、買進して始めて余利あり。一卦の中に三処の金爻あれば、重宝を得べきを主る。売買を占いて「離」卦の象に遇えば、不吉ならざるなし。およそ卦中に財爻を見ず、反って「官鬼」の来りて世身を剋するあれば、那不是れ自己遺忘失落せしなれば、便ち偸窃の人に撞上せり。内卦「貞」と外卦「悔」と互相生扶・両下気有り、財爻又た「竜徳」貴神と同臨せば、其の獲利以て加倍し得べし。

占四五處求財買賣,如何得財云:欲得財爻臨旺相,不落空亡便為吉,財爻初動兼克身,此處得云為第一。卦裡無財遁蹇流,直說須云拋卻休,鬼化為財財易得,財化為鬼失財憂。財化兄弟終言克,兄弟化財終可得,化為子位亦無憂,以此推之必無惑。

此の一条は四処五処皆財を求め得べきも、究竟哪一処より財を得るを問う。歌訣に曰く:只た財爻の月建日辰に臨みて旺相にして、又た「空亡」に落ちざれば、便ち吉兆、其の財求め得べし。若し財爻が初爻に在りて発動し而又た来りて世身を剋せば、初爻は近処を主り、便ち本郷本土に於いて谋取するを上策と為すを説明す。倘若卦裏根本に財爻なく、《遯》《蹇》一流の卦の如きは、便ち直に一句説くを要す:此門の売買は趁早に丢開するを以て好と為せと。「官鬼」が財爻を化出するは、是れ財の官より来る、其の財得易し。財爻反って官鬼に化ずれば、則ち破財の憂あり。財爻が「兄弟」を化出するは、兄弟是れ財を劫する神、終究剋奪せられん。兄弟反って財爻を化出せば、終帰財を得べし。財爻が「子孫」に化ずれば、子孫は財を生じ、亦た憂慮するを必とせず。此の路数に照らして推演せば、便ち疑惑あらじ。

占卜本宮財與鬼並,憂失財云:求財遇萃必折本,世與鬼並即此論,須當防慎以為禳,憂逢盜賊自侵損。占卜求財買賣,行何方得吉云:本宮絕命及入墓,兼之鬼墓同廂顧,墓絕之方最為凶,若欲經營避此路。生氣長生是吉方,世爻旺處即為良,八卦之方同此定,終身無病亦無秧。凡占買賣與交易,子動財興為大吉,兄鬼搖擺難合就,父興枉費千般力。

第二条は本宮の財爻と官鬼と并臨して破財を憂慮するを講ず。歌訣に曰く:財を求めて《萃》卦を占得すれば、必ず本を折らん。《萃》卦の世爻上に正に官鬼坐するが故に、此の如き断語あり。此の時須く預先に防備・謹慎に禳を設け、以て盗賊劫奪に遭いあるいは自己損耗折損するを免れんことを要す。第三条は求財売買どの方向に往けば吉なるを問う。歌訣に曰く:本宮の「絶命」方、および世爻の墓に入る処、再び官鬼墓庫の照応する所の方位、およそ墓・絶の方に属するは最も凶険、出去して経営せんとすれば此の一路を避くるを得ん。相反して、「生気」方と「長生」方は吉方、世爻の生を得旺を得る那一方が最好。八卦の配する方位も亦た此の道理に照らして定む、方向を選対して出去経営せば、終身病無く災なし。末条は総じて説く:およそ売買交易を占うは、「子孫」爻発動・「妻財」爻興旺すれば、是大吉の象なり。「兄弟」「官鬼」揺動不定なれば、則ち売買談合し難し。「父母」爻発動すれば、労心費力を主り、千般の辛苦終に白費と帰せん。

占出行第二十一

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——足、身、戶、門、道路、家庭。周公論出行歌:遠行須要路相宜,世墓凶方不可移,金色繞身南必惡,火光持世北須疑。世前有鬼常無準,飛上安官且莫之,身上殺並身必謹,俱陽去速見陰遲。

《鬼谷辨爻法》は出行一門のために爻位を分派す:初爻は脚を主り、二爻は自身を主り、三爻は門戸之内を主り、四爻は大門を主り、五爻は道路を主り、六爻は家庭を主る。周公《論出行歌》に曰く:遠行は必ず一条の自己と相宜なる路を挑むを要し、およそ世爻の墓方・世爻を剋する凶方皆動身前往すべからず。世爻が金に属して金気身に繞れば、便ち南に往くを宜とせず、南方は火に属し、火は金を剋し、是れ悪地なり。世爻が火に属して世を持せば、便ち北方を疑忌するを要し、北方は水に属し、水は火を剋し、同様に不利。世爻の前一位上に「官鬼」あれば、出行常に準信なし。飛神之上に官鬼を安ずれば、亦た且く成行する莫れ。世身之上又た凶煞并臨あれば、門を出れば務々格外に謹慎すべし。卦体倶陽なれば、動身迅速す。陰を見れば、則ち行期遅緩す。

天玄賦:坐賈行商,皆為厭貧求富貴;曉行夜宿,只因圖利起經營。欲財溢於千箱,須奔馳於萬里。未卜其中之得失,便言路上之行藏。世克應爻,直到地頭無阻節,鬼臨飛位,未離門戶費趔趄。(凡占出行,以世為主。旺相吉,無氣凶。世克應坦然,一路無凶兆,應克世,或旁爻發動來相剋,當有吉凶之辨。若逢財福克我則吉,鬼殺克我則凶。若當世墓凶方,決不可行。鬼持世上,多是去不成。若子孫發動來解,庶幾可行。如或鬼爻帶貴,必因貴人遲滯,未得起身。鬼加官符朱雀,必因官事牽連。鬼加白虎、喪門、弔客、死符、病符,恐有喪亡疾病之事。鬼若臨應,到彼謀事,終難成就。)

《天玄賦》に曰く:店に坐する商賈と遠路を走る行商は、皆貧窮を厭悪し富貴を求むに因る。星を披き月を戴し暁行夜宿するも、亦た只た利を図るがために経営の念を起す。財貨を千箱に堆満せしめんと欲すれば、便ち万里を奔馳するを得ん。未だ此行の得失を算出せざるに、先ず路上の是走是留を看るを要す。世爻が応爻を剋せば、一直到して目的地に阻隔なし。「官鬼」が飛神の位に臨まば、人未だ門を出でず已に步履蹣跚す。原注申明す:およそ出行を占うは世爻を以て主と為し、世爻旺相なれば則ち吉、無気なれば則ち凶。世が応を剋せば、一路坦然にして凶兆なし。応が世を剋し、あるいは旁爻発動して来りて世を剋せば、便ち吉凶を分弁するを要す——来りて我を剋する若し「妻財」「子孫」なれば則ち吉、若し「官鬼」凶煞なれば則ち凶。若し所往が正に世爻の墓方・凶方なれば、決計動身すべからず。官鬼が世を持せば、多くは去り成らず、ただ「子孫」の発動して来りて解救するに非ざれば、勉强行き得べし。官鬼若し貴人星を帯びれば、必ず貴人に応酬するに因りて擱担し、一時身を起し得ず。官鬼「官符」「朱雀」を加えれば、必ず官司に牽連せられん。官鬼「白虎」「喪門」「弔客」「死符」「病符」を加えれば、恐らく喪亡疾病の事あらん。官鬼若し応爻に臨まば、那边に到りて事を謀るも、終究成り難し。

世爻更值空亡,出往終難成就。(世若逢空,多是去不成,縱然強去,終是不得意而歸。凡占,必須看何人。若本身出,最忌世空,因經商出行可謂大凶,必主陷本他鄉,徒勞奔走。若九流藝術及公家勾當人占,反為吉,但空手得財,不能聚也。)

世爻若し再び「空亡」に落つれば、門を出で遠行するも終帰成就有り難し。原注に曰く:世爻空に逢えば、多くは去り成らず。たとい勉强動身するも、最後は亦た称心せずして帰来す。およそ出行を占うは、必ず先ず占う所何の人なるを分清するを要す。若し本人の門を出づるを要するなれば、最も世爻の空亡を忌み、以て経商出行を占うは可謂大凶、多く本銭の他郷に折れ、白白に奔走の一場を主る。但し若し術士芸人の此の九流の輩、あるいは公家の差を弁ずる人の来占するに替えれば、世空は反って吉象なり——彼らは本より本銭を帯びず、空手も亦た財物を挣得し得、只た此の財は留住せず聚まり起らざるのみ。

子孫動則路逢好侶,官鬼興則途遇凶人。(子孫持世,吉無不利,必主善去吉回,若發動必逢好侶。官鬼為凶人,發動克世,為害非輕,休囚受制,終無大事。)父母休囚,揹負一琴登蜀道;妻財持世,腰纏十萬上揚州。(父母為行李,旺相則多,休囚則少,一琴一劍,言其少也。父化兄,必與人同睡。兄化父,必與人合行李。父旺空,必借他人行李。妻財為錢鈔,財爻旺相,則腰纏十萬貫,言其多也。)

「子孫」爻発動すれば、路上好同伴に遇わん。「官鬼」爻興旺すれば、途中凶悪の人に撞見せん。原注に曰く:子孫が世を持せば、吉利ならざるなく、必ず平安に去り順利に回るを主る。若し子孫再び発動せば、途中必ず好伴侶を結識し得べし。官鬼は凶人を代表し、其れ発動して世爻を剋し来れば、為害軽からず。但し若し官鬼休囚にして、又た日月動爻に制住せられれば、終究大事を鬧出さず。「父母」爻休囚なれば、便ち一張の琴を背負いて独り蜀道に上るが如く、行装蕭条す。「妻財」爻が世を持せば、則ち十万貫を腰纏して揚州に上るが如く、盤纏豊足す。原注に曰く:父母爻は行李を主り、旺相なれば則ち行李多く、休囚なれば則ち行李少なし、「一琴一剣」正に其の少なきを形容す。父母が「兄弟」を化出せば、路上必ず人と同宿一処せん。兄弟が父母を化出せば、必ず人と行李を合用せん。父母旺にして空に落つれば、多くは他人の行李を借用す。妻財爻は銭鈔を主り、財爻旺相なれば、便ち十万貫を腰纏す、説く所は銭の多きなり。

馬爻發動,坤宮遇吉神,則驛程安逸;木位交重,坎位加白虎,則舟揖傾危。(馬在坤象動,必陸路行,更加青龍,一路自然安逸。木在水上動,必是水程,若加白虎,恐遭風浪顛覆之憂。)

「駅馬」爻発動し、又た坤宮に於いて吉神に遇上せば、則ち一路駅程平穏安逸す。木爻交重発動し、坎位に落ちて又た「白虎」を加えれば、則ち舟船に傾覆の険あらん。原注に曰く:駅馬が坤卦の象上に発動すれば、坤は地、必ず陸路を走るなり。若し再び「青竜」を加えれば、一路自然に安逸す。木爻が水上に発動すれば、木は舟楫、必ず水路を走るなり。若し再び白虎を加えれば、恐怕く風浪に遭い顛覆の憂あらん。

五位逢空,路上淒涼無旅店;六爻臨鬼,地頭寂寞有憂愁。(初爻空亡無腳子,二爻空亡身有阻,三爻空亡伴侶稀,四爻空亡難出戶,五爻若也值空亡,旅店荒涼受辛苦,更看六爻若逢空,地頭寂寞無人住。六爻俱不落空亡,任意揮鞭千里去。以上論空亡者,不可一概論,必從吉凶分別。凡吉神空則凶,凶神空則吉,依此推之,萬無一失。占出行不宜見官鬼,六爻遇之皆不利。初爻主腳痛,二爻身有災,三爻伴侶有疾,四爻去後戶庭有官事相纏,五爻道路梗塞,六爻地頭不利,不得意而歸。)

五爻が「空亡」に落つれば、路上凄凉にして、旅店さえなし。六爻が「官鬼」に臨まば、地頭に到るも亦た冷清にして、還って憂愁を帯ぶ。原注は逐爻に申説す:初爻空亡なれば、脚力の用うべきなし。二爻空亡なれば、自身に阻碍あり。三爻空亡なれば、同伴稀少。四爻空亡なれば、門さえ出難し。五爻若し亦た空に落つれば、旅店荒涼、一路苦を受く。再び六爻若し空に逢うを看れば、目的地寂寞として人居住なし。六爻皆空亡に落ちざれば、始めて任意に鞭を揚げ、千里を遠行し得べし。不過空亡を論ずるは一概に論ずる能わず、必ず吉神凶神を分かつを要す:吉神は空に落つれば則ち凶、凶神は空に落つれば反って吉、此の理に照らして推演せば、万に一も失なし。出行を占うも亦た官鬼を見るを宜とせず、六爻中哪一爻に遇上するも皆不利:官鬼が初爻に在れば脚痛を主り、二爻に在れば自身に災あるを主り、三爻に在れば同伴の生病を主り、四爻に在れば人走り後家中に官司纏身あるを主り、五爻に在れば道路の阻塞を主り、六爻に在れば目的地不利にして、只た称心せずして帰来するを主る。

參詳一卦吉凶,推究六神持克。(青龍臨財發動,滿載而回;朱雀官爻發動,必有是非口舌;勾陳臨水動,必有雨水;螣蛇帶鬼,必有憂驚怪異;白虎帶殺,必有疾病;玄武臨財,必有失脫。以上凶神,持世克世最忌,旺相亦忌,休囚受制,庶無大事。)

一卦の吉凶を参詳せんと要すれば、便ち「六神」各々の哪一爻に臨み、又た哪一位を生剋するを推究するを得ん。原注に曰く:「青竜」が財爻に臨みて発動すれば、満載して帰るを主る。「朱雀」が官鬼に臨みて発動すれば、必ず是非口舌あらん。「勾陳」が水爻に臨みて発動すれば、路上必ず雨水に逢わん。「螣蛇」が官鬼を帯びれば、必ず虚驚怪異の事あらん。「白虎」が凶煞を帯びれば、必ず疾病を生ぜん。「玄武」が財爻に臨まば、必ず失窃走脱あらん。以上の此れら凶神、最も其の世を持しあるいは世を剋するを忌み、旺相の時尤も忌むべし。若し休囚にして又た制伏を受ければ、便ち大事を鬧出さず。

金爻持世豈宜遠涉南方;木位安身唯利高登北闕。(南方屬火,金畏之,故不宜往;北方屬水,水生木,故宜去。餘仿此例。金爻持世往南行,謂之鬼地,大凶,宜東方行,為得財吉。木世不利西方,宜東方行,大吉。世屬火,利南方,東西方,大吉。世屬土,利南北二方,東行大凶。出行求財,利我克方向。求官見貴,利生我之方。)

世爻が金に属すれば、何ぞ遠く南方に渉るに宜けん。世爻が木に属すれば、始めて北上して朝闕に高登するに利あり。原注に曰く:南方は火に属し、金は火剋を畏る、故に前往するに宜からず。北方は水に属し、水は能く木を生ず、故に往くに宜し。其余の五行は此に照らして類推す。金爻が世を持して南に往行せば、那是れ鬼地に走り入るにして大凶。宜しく東方に往くべく、金は木を剋して財と為し、是れ財を得るの吉。木爻が世を持すれば西方に利あり、木に対しては金は則ち官鬼、之を「財鬼相遂」と謂う。若し西に往行して事を謀れば、官禄の得るべきあり。但し若し鬼爻が空亡に落つれば、反って其の往かざるに如かず。

出行謁貴尋人云:出行謁貴及尋人,兄弟交重不可親,子旺財明須吉利,父興即去又回程。占行船駕車云:船車原以父為尊,父動舟車不久存,兄鬼搖搖防盜賊,子孫出現免災屯。

「劫殺」并びに「亡神」之れら凶曜は、路上の盗劫劫掠を主る。長生・帝旺の吉方は、最も世人の愛悦する所なり。原注に曰く:劫殺・亡神此れら凶曜が吉神に合すれば、則ち吉、凶神に合すれば則ち凶。若し出行して之に遇えば、必ず路上盗賊劫掠の患あらん。長生・帝旺の処は吉地、若し財福の此に落つるを得れば、便ち是れ財福の郷、出去して財を求むる甚だ妙なり。

卜筮元龜:欲知去處忌何方,卦臨墓絕恐遭殃,假如乾變入離宮,若問南方必不良。欲知誰是出行人,卦中無者是其身,假令得遁為父子,兄弟得升如上陳。欲知幾路為行例,卦有三身三路去,兩卦便言兩路行,一路一身無所慮。

応爻に「空亡」あれば、必ず対方の倚頼し難きを説明す。世応両爻皆空亡に落つれば、出去して労苦して亦た徒然なり。原注に曰く:出行を占うの弁法は、本より応爻を以て目的地と為す。応爻若し空亡に落ち又た発動すれば、必ず対方の靠り難し、あるいは他家に替わって事を弁じ、成就に欠く。世爻若し空亡に落ち、懸空に去れば、必ず辛苦労碌して一無所得なり。兩個斉しく空に落つれば、更に苦労至極にして、出行すれば必ず不利益を受くるに至らん。

占遠行或中道去歸云:外陽出行陰不行,得艮有時還自止,子爻發動來克身,或被行人催促矣。陽卦變陰中途歸,陰乘陽卦去如飛,世陽應陰無阻礙,世陰應陽或遲遲。離變為陽善公事,驛馬克身行速使,鬼爻持世被勾催,仔細尋之為妙也。

本宮に於いて「官鬼」あれば、原本の是れ大凶の兆なり。忌むべき世爻と応爻と斉しく空亡に落つるを。原注に曰く:官鬼の世爻・応爻に臨むは、皆不成の兆なり。官爻が応爻に臨みて旺相、又た鬼爻の剋るに至れば、則ち他人の受其の禍なり。反って世爻を剋せば、必ず自家の災禍を受くるに至らん。卦中に又た官鬼の爻位現出せば、事体更に紛紛す。世爻応爻若し斉しく空亡に落ち、又た官爻の臨みて相剋あれば、其の出行は必ず反覆せず、わざわざ自ら辛苦を觅らん。

占行人行與不行云:凡欲知人行不行,貞悔占之將自明,更想六爻何處斷,如無月建去將成。水火臨身發疾病,外陽即去君勿忽,外陽旺相必登程,外陰無氣門難出。鬼爻發動克其身,此則公家催促人,除斯之外有多動,即是朋友及宗親。

官鬼は人に遇うことを主り、到る処の地利天時に致す。世爻空亡に落ちれば、打算の事皆是れ虚に拠る。原注に曰く:官鬼は人の聚散を主り、其の所臨の処は皆実際の物事に関わり、剋害の備へに須らず。若し世爻空に落つれば、那は便ち只た話に商量して、実処無し、更に出門して財を求め、事を弁ずるに及ばん。以上の事、皆爻位の経験を以て断ずべし。若し卦中に官鬼あれど旺相なれば、其の事必ず謹慎に処すべし。

海底眼云:遠行世墓身難動,鬼發財興莫上身,絕命游魂休舉步,扶身福德任前行。父母發兮風雨阻,動爻克世路艱難,子孫出現官爻伏,旺相財爻千里安。又云:凡占遠行,旺相子孫持世,大吉。又云:鬼旺多凶,若鬼爻持世,兄弟獨發,及鬼爻乘旺入墓,占身,游魂八純,皆不可行。

《海底眼》に曰く:遠行して世爻墓に入れば、人は動身し難し。「官鬼」発動し「妻財」興旺して来りて世を剋するも、亦た門を出づる莫れ。「絶命」卦・「遊魂」卦を占得せば、一歩も迈むる莫れ。「福徳」子孫の世身を扶助するあれば、只管に前行せよ。「父母」爻発動すれば、風雨の路を阻むを主る。動爻の世を剋するは、路途の艱難を主る。「子孫」爻出現し「官鬼」爻伏蔵し財爻旺相なれば、千里を行くも平安なり。又曰く:およそ遠行を占うは、子孫爻旺相にして世を持せば、大吉。又曰く:官鬼旺なれば則ち多凶——若し官鬼世を持し、あるいは兄弟一爻独発し、あるいは官鬼旺に乗じて世爻墓に入り、あるいは自身を占いて遊魂卦・八純卦を得れば、此れらの情形皆動身すべからず。

占行人第二十二

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——足、身、同伴、門、道路、家庭。周公斷行人歌:行人何日是歸程,世應值爻可待臻,世上鬼臨行未得,卦中有殺反遭屯。旺相歸魂近省親,世在震宮應可侯,三四爻動立見人。

《鬼谷辨爻法》は行人一門のために爻位を分派す:初爻は脚を主り、二爻は自身を主り、三爻は同伴を主り、四爻は門を主り、五爻は道路を主り、六爻は家庭を主る。周公《断行人歌》に曰く:行人の哪一天に帰程に上がるを問わんと欲すれば、只た世応両爻の動に値するや否やを看よ、動けば則ち指を屈して日を待つ可し。世爻上に「官鬼」坐せば、行人還って未だ動身し能わず。卦中に凶煞の発動あれば、帰来して反って屯難を遭わん。世応旺相にして又た「帰魂」卦に逢えば、帰魂は返本還元を主り、行人近日中に帰りて親を省ん。世爻が震宮に在りて発動すれば、震は動為り足為り、到家迅速す。三爻四爻は門戸の位、此の二爻一たび動けば、立刻に其の人を見ることを得。

天玄賦:秋風颯颯,動行人塞北之悲;夜月沉沉,興遊客江南之夢。剔銀燈,喜占音候;當金釵,為卜歸期。若問子孫,須要福神生旺;或占父母,不宜印綬空亡。(父母出行看父母,子孫出行看子孫,兄弟朋友皆看兄弟,奴僕亦看子孫。吉神臨之吉,凶神臨之凶。)

《天玄賦》に曰く:秋風颯々として起り、塞北行人の悲思を牽動し、夜月沈沈として高懸り、江南遊子の帰夢を撩起す。家人銀灯を剔亮すは、占問音信を喜ぶが為。金釵を典当すは、一個の帰期を卜せむが為。若し問う所が子孫の出門なれば、須く「子孫」福神の生旺を要す。若し占う所が父母の在外なれば、便ち「父母」印綬の空亡に落つるを宜とせず。原注に曰く:父母の出行は父母爻を看、子孫の出行は子孫爻を看、兄弟朋友皆兄弟爻を看、奴僕も亦た子孫爻を看る。用神の上に吉神臨まば則ち吉、凶神臨まば則ち凶。

應動青龍克世,行人立至;父臨朱雀爻交,音信須來。(應動克世即來,世動克應未來。青龍臨應動,行人立至。世克動應,行人則往他處。若世應俱靜,但看生剋制化。若世生應克應,決未來。應生世克世,身雖未動,已有歸意,但看沖動月日起程,生旺日必到。父母、朱雀皆為音信,若見發動,必有信至,克世來速,世克來遲。若當五爻動,有信在路。帶天喜、吉神克世是喜信,加大殺凶神克世,是凶信。若父母、朱雀動處逢空,音信雖有,被人沉匿。父母並勾陳發動,音信雖有,帶書有耽擱,稽遲未到也。)

応爻発動して又た「青竜」を帯びて来りて世爻を剋せば、行人立刻に到らん。「父母」爻が「朱雀」に臨みて交動せば、書信音訊馬上に来らん。原注に曰く:応爻発動して世を剋するは則ち要に来らんとす、世爻発動して応を剋するは則ち還って来らず。青竜が応爻に臨みて発動せば、行人立至す。世爻往きて那の発動の応爻を剋せば、行人は却って他処に転往し去れり。若し世応両爻皆安静なれば、便ち只た日月動爻の生剋制化を看る。世が応を生じあるいは世が応を剋せば、還って帰らずと断定す。応が世を生じあるいは応が世を剋せば、人虽ば還って未だ動身せずとも、却って已に帰意あり、只た日辰の冲动する月日を看れば便ち起程し、生旺の日到れば必然到家せん。「父母」と「朱雀」と皆音信を主る、若し其れらの発動するを見れば、必ず信の来るあり:世を剋せば則ち来ること快く、世に剋せらるれば則ち来ること遅し。若し是れ五爻の発動なれば、信已に路上に在り。「天喜」等の吉神を帯びて世を剋すれば、是れ喜信。「大殺」等の凶神を加えて世を剋すれば、是れ凶信。父母・朱雀の動く処又た空亡に逢えば、信虽ば有れど人に扣圧隠匿せらる。父母と「勾陳」と同時に発動せば、信虽ば発出すれど、所帯の書函に因りて擱擔し、遅遅として至らず。

欲知車馬將回,細看門戶;要卜舟船未發,但看地頭。(初爻足,二爻身,身足俱動則來。三四為門戶,動則速至。五爻動在途,六爻動在地頭。凡旺動則來速,動無氣則來遲。或用爻或應爻於門戶上動,行人即到。凡動爻亦有吉凶,若動爻克應克用,雖當門戶,亦有遲滯。)

車馬の何時に回転するを知らんと要すれば、仔細に門戸の爻を看よ。舟船の還って未だ開行せざるを卜せんと要すれば、只た地頭の爻を看よ。原注に曰く:初爻は脚を主り、二爻は身を主る、身・足の両爻皆動けば、人便要に来らんとす。三爻四爻は門戸、一動すれば則ち速至す。五爻動けば、人尚ほ途中に在り。六爻動けば、人還って目的地に在り。およそ旺相にして動けば則ち来ること快く、発動して気無ければ則ち来ること慢し。用神爻たるや応爻たるやを論ぜず、只た門戸の位に在りて発動すれば、行人即刻に到らん。不過動爻本身も亦た吉凶の別あり、倘若動爻反って往きて応爻を剋し用神を剋せば、たとい門戸の位に動くるも、帰程仍旧遅滞あらん。

陰宮際遇螣蛇,當有還鄉之夢;咸池若臨玄武,恐逢覓水之歡。(陽鬼會螣蛇,當有虛驚;陰鬼會螣蛇,當有夜夢。若在內動,此是家人夢見人回。在外動,必行人有還鄉之夢。其夢決於鬼生旺日,重動已往,交動未來。用爻若加咸池、玄武,行人主有外情牽惹,不歸。咸池、玄武動合應爻或用爻,覓水之歡。或青龍動合世應,必娶妾。)

陰宮の中に於いて「螣蛇」に遇上せば、当に還郷を夢見るの事あるべし。「咸池」若し「玄武」と同臨せば、恐怕く行人在外別に歓を尋ぬるの情あらん。原注に曰く:陽「官鬼」が螣蛇に会すれば、虚驚を主る。陰官鬼が螣蛇に会すれば、夜裏夢を為すを主る。若し内卦に動けば、是れ家里人の行人の帰来するを夢見る。外卦に動けば、則ち行人自己の還郷の夢を為せるなり。夢の何时に在るかは、官鬼の生旺の日に取決す:重爻発動は已に過去せるを主り、交爻発動は未だ到来せざるを主る。用神若し「咸池」「玄武」を加えば、行人在外男女の情の牽絆あり、家に帰るを肯んぜず。咸池・玄武発動して応爻あるいは用神と相合せば、便ち歓を尋ぬるの事なり。若し是れ「青竜」の発動して来りて世応を合すれば、那多くは妾を納れんとするなり。

兄弟動則多費盤纏,官鬼興則不諧同侶。(兄弟若當權旺動,決然多費盤纏,若更化兄弟,不免有兩倍之費,不然有分爭之患,休囚無氣稍輕。兄化為鬼,行李至中途必有變,不可託人。若財化兄弟,或加玄武,多是被人誆騙,兄弟若逢刑剋,無害。若官鬼旺或兄弟空,必路無伴侶,獨自登程。)

「兄弟」爻発動すれば、路上多く盤纏を耗す。「官鬼」爻興旺すれば、同行の伴侶和睦せず。原注に曰く:兄弟若し当権にして旺動せば、必定多く盤費を花せん。若し再び兄弟を化出せば、双倍の花消を免れず、然らざれば争執の患あり。若し休囚無気なれば、為害稍々軽し。兄弟化して官鬼と為れば、行李半路に走りて必ず変故を生ぜん、人に托して代管せしむる可からず。若し財爻の兄弟を化出し、あるいは「玄武」を加臨せば、多くは人に誆騙せらるるなり。兄弟若し刑剋に制住せられれば、則ち妨害なし。若し官鬼旺相にし、あるいは兄弟空に落つれば、路上必ず同伴なく、只た独り登程するを得るのみ。

更被凶神持克,須防世墓空亡,若有吉曜來臨,庶免身遭否塞。(若作出行人本名占,最忌官鬼、白虎、大殺動來克世,及怕世墓世空,自有身疾,患難有險。若占他人,怕鬼傷克用爻,及用爻入墓空亡,須防危難。若得子孫旺動,貴人及解神來相解,或日辰刑沖凶神,庶免身遭否塞。)

若し再び凶神の世を持ち世を剋するあれば、便ち世爻の墓に入り・空に落つるを提防するを要す。若し吉星の前来りて照臨するあれば、庶幾く身の困厄に遭うを免れ得べし。原注に曰く:若し是れ出行人の本人の名义を以て来占するなれば、最も「官鬼」「白虎」「大殺」の発動して来りて世爻を剋するを忌み、亦た世爻の墓に入り・世爻の空亡するを怕る、那是れ自身病あり・路上険ありの兆頭なり。若し是れ他人に替りて占えば、則ち官鬼の用神を傷剋し、あるいは用神の墓に入り・空に落つるを怕れ、須く危難を防ぐべし。若し能く「子孫」の旺動を得、あるいは貴人星・「解神」の前来りて解救するあれば、あるいは日辰の那の凶神を刑冲せば、便ち大致此の一場の閉塞の厄を免去し得べし。

動爻值退,登程復返他鄉;應位逢沖,觸景方思故里。(丁丑、丁未、壬辰、壬戌,四者為退神。凡用爻及動爻逢退神,行人登途,仍復返去。若動爻逢空,亦作返去斷。看在哪位爻上空,便知何地轉去。要知行幾里回去,但依生成數推斷,生旺倍加,死絕減半。六爻不動,本無歸意。若日辰沖動應爻,必是睹物思歸。)

動爻「退神」に遇上せば、人已に登程して又た他郷に折返す。応爻日辰に冲动せられれば、景に触れ情を生じて始めて故里を想起す。原注に曰く:丁丑・丁未・壬辰・壬戌の此の四組は退神なり。およそ用神爻あるいは動爻の退神に逢えば、行人路に上がりて仍旧退りて帰る。動爻若し空亡に逢えば、亦た照らして退りて帰ると断ず。空の哪一位の爻上に在るを看れば、便ち什么地方より折返すを知る。走了多少里にして始めて頭を回すを知らんと要すれば、「生成数」に依りて推算し、旺相なれば則ち加倍し、死絶なれば則ち减半す。六爻皆動かざれば、本来帰家の念なし。若し日辰の応爻を冲动すれば、那必ず是れ何の景物を見て帰を思うなり。

勾陳發動,若逢位上便淹留;折殺交重,須向途中防跌撲。(勾陳發動,必主淹留,若在地頭,未能起離,若在五爻動,半路人留。勾陳旺動,克持用爻,行人卒急難來。折傷煞云:折傷四體要君知,正月雞棲逆向離,生怕高枝防跌撲,此爻發動恐顛危。謂正月從酉上逆行也。)

「勾陳」発動すれば、哪一爻上に落つるに於いても其処に滞留す。「折傷煞」交重発動すれば、路上跌撲の傷を防ぐを要す。原注に曰く:勾陳発動すれば、必ず淹留を主る——六爻に動けば、是れ目的地に在りて身を起し得ず。五爻に動けば、是れ半路に人に留住せらる。勾陳旺動して用神を剋住せば、行人一時急切に来り難し。折傷煞の歌訣に曰く:折損四体の事を知らんと要すれば、正月「酉」の此の鶏栖の位より起り、逆行して「離」位に向いて数え往く。最も高枝に攀じて跌撲するを怕れ、此の爻一たび発動すれば、恐れ顛仆の危あらん。原注申明す:所謂正月酉上より逆行するとは、即ち此の起法なり。

妻財旺動加玄武,則杳絕音書;福德興隆遇青龍,則豐盈財寶。(財興克父,玄武動傷朱雀,若相併而動,主音書杳絕。望信須看世應中,信來兩處起交重,他興我靜魚傳信,我動他安雁絕蹤。子孫乃福德之神,遇青龍則滿載而回。)

「妻財」旺相発動して又た「玄武」を加えれば、音書此より断絶す。「福徳」子孫興隆して「青竜」に遇えば、財宝必定豊盈す。原注に曰く:財爻興旺すれば則ち「父母」を剋し、玄武発動すれば則ち「朱雀」を傷る、父母と朱雀と皆音信を主り、両下并動せば、自然音書杳無なり。信を盼ぐは世応両爻を看るを要す:信の来る時両処皆交重発動するを要す。彼動き我静なれば、魚の尺素を伝えるが如く、信必ず至る。我動き彼静なれば、則ち雁去りて蹤なし、信得べからず。子孫は福徳の神、「青竜」に遇上せば、行人の満載して帰るを主る。

欲詳物數,五行妻位興衰;要決歸期,六合動爻生旺。(要知物數,但看財臨五行,旺相多,休囚少,逢生倍加,受克減半。數目照河圖數取,水一、火二、木三、金四、土五。動爻屬金,期在巳日並申酉日可到,餘仿此例。)錦城雖云樂,不如早還家;茅屋未為貧,但願安樂業。

帯回する貨物の数目を詳知せんと要すれば、「妻財」爻の属する五行の興衰を看よ。帰期を決定せんと要すれば、六爻中の相合・発動の爻の生旺を看よ。原注に曰く:物数を知らんと要すれば、只た財爻の臨む所の五行を看よ——旺相なれば則ち多く、休囚なれば則ち少く、生に逢えば加倍し、剋を受ければ减半す。数目は《河図》の数に按じて取る:水は一、火は二、木は三、金は四、土は五。動爻若し金に属せば、応期は巳日および申酉日に在りて到るべし、其余の五行此に照らして類推す。末了賦文感嘆す:錦城虽説快活と雖も、終究早些に家に還るに如かず。茅屋未必算して窮とせず、只た願わくは一家の安居住業せんことを。

經驗云:論家人詩云:子來占父幾時回,父鬼興隆一定來,兄弟搖搖多阻節,財興子動定無歸。父占子回否:子回財動定遲留,父發無歸更可憂,子孫興旺兄弟動,雙親須解倚門愁。占兄弟回否:手足情深久別離,兄興父動是歸期,鬼搖財動無回日,子若興隆定是遲。占奴婢回否:主因奴婢特來求,子動財興即轉頭,父發兄搖歸未得,鬼搖阻滯更淹留。妻占夫回否:妻擲金錢問夫歸,鬼財內發即回程,子興兄動他鄉客,父發歸遲卻有音。

《経験》の載する所の家人を論ずる数首の詩。子の父の何时に帰るを占う:「父母」と「官鬼」の両爻興隆せば、父一定に帰来せん。「兄弟」爻揺動せば、路上多く阻節あり。「妻財」興旺して「子孫」発動すれば、財は父を剋し子は父気を洩し、便ち帰らずと断定す。父の子の回るや否やを占う:子回の期、財爻の発動に逢えば便要に延遲せん。父母爻発動せば則ち帰らず、更に憂うべきの事あり。子孫興旺して兄弟発動すれば、兄弟は能く子孫を生じ、双親便ち門に倚りて愁うるを必とせず。兄弟の回るや否やを占う:手足情深くして久別し、兄弟爻興き父母爻動けば、正に帰期なり。官鬼揺れ財爻動けば、則ち帰来の日なし。子孫若し興隆せば、帰期も亦た拖延せん。奴婢の回るや否やを占う:主人奴婢の為に特に来りて卦を求む、子孫発動し財爻興旺せば、立刻に転回す。父母発動し兄弟揺動せば、一時帰るを得ず。官鬼揺動せば、則ち阻滞更に多く、愈々淹留せん。妻の夫の回るや否やを占う:妻子銭を擲りて丈夫の帰期を問う、官鬼と妻財と内卦に在りて発動せば、便要に回程せん。子孫興き兄弟動けば、人還って他郷に在りて客を作す。父母発動せば、帰期虽ば遅けれど、却って先に音信の到るあり。

占行人消息有無雲:凡占家人子墓期,他人來者合為時,震宮子爻言在戌,六合他人言未知。欲知行人何日到,月卦合神年月告,假令丙子水為身,辛丑之辰以時道。占家內行人在何處云:凡占行人在何處,子變應爻父母擬,變作本宮兄弟邊,若變財爻賤人處。子爻若是本宮子,行人出家寺觀止,行人子孫處鬼爻,必近官僚人吏矣。

行人に消息ある無きを占う:およそ自家人を占うは、「子孫」爻の墓に入るの日を以て信を得るの期と為す。外人を占えば、則ち子孫爻と相合するの日を以て期と為す。譬えば震宮の子孫爻是れ午火、午火墓は戌に在り、家人を占えば便ち戌日に信ありと断じ、外人を占えば、午は未と合し、便ち未日に信ありと断ず。行人の哪天に到るを知らんと要すれば、「月卦身」の合に逢う年月を用いて推す:假令月卦身是れ丙子水なれば、便ち辛丑の辰を以て期と為す、天干丙辛相合し地支子丑相合するを以てなり。家裏より出去せし人の如今何処に在るを占う:「子孫」爻の変出する何の六親なるを看よ——応爻上の父母と変作せば、人は父母長輩の処に在り。本宮兄弟と変作せば、人は兄弟の身辺に在り。財爻と変作せば、則ち下人婦女の処に在り。子孫若し是れ本宮の子孫なれば、則ち行人出家して、寺観の中に止まる。子孫変出して官鬼と為れば、必ず官僚吏員の近旁に在り。

占行人健在否:用爻旺相不入墓,囚死亡空隨水沫,又看上下卦如何,旺相相生行潑潑。卦爻不化入墓中,皆為平善得安隆,返之必死不須望,但去招魂作殯宮。占行人可待否:凡占行人焉可待,外卦生身兼克內,卦爻旺相遠言之,無氣休囚近時會。

行人の平安健在なるや否やを占う:用神爻旺相にして墓庫に入らざれば、人必ず安好なり。若し囚・死・亡・空の地に落つれば、便ち水沫に随いて飄散するが同じく、凶を主る。還って上下両卦の何如を看るを要す:旺相にして而又た相生せば、人自ずから活潑康健なり。卦爻の墓中に化入せざれば、皆平善安隆と算す。反ってせば則ち必ず死せん疑いなく、再び指望するを必とせず、只た好く往きて魂を招き殯殮するのみ。行人の還って等つるや等たざるを得るを占う:およそ行人の等待し得べきや否やを占うに、外卦世身を生じ又た内卦を剋せば、便ち等つべし。卦爻旺相なれば、等つ所の時日長し。無気休囚なれば、反って近日中に会面し得べし。

洞林秘訣:望歸望來及外人,或是自家族中親,先問行人是何者,依次推排即得真。世居三四初爻位,有動人歸應似神,外克內兮應克世,有動的見外來人。更得日辰爻位合,不妨門下侯賢賓,內克外兮世克應,爻位相刑人未臨。親家族人看哪位,爻動心歸奔步來,或然在路多年數,未審今在何方位。本宮外內定方隅,最忌用爻變入墓,震巽半路離變路,或為坎兆入門歸。乾兌坤艮難到,可將卦類推尋。

《洞林秘訣》に曰く:人の帰来を盼ぐは、先要に盼ぐ所が外人なるや、是れ自ら族中の親眷なるやを分清すべし。先に問明して行人の誰なるを辨じ、六親の次第に依りて用神を排定して、推断して始めて准なり。世爻三爻・四爻あるいは初爻の位に居りて動あれば、人の帰る快きこと神の如し。外卦内卦を剋し応爻世爻を剋して而又た発動あれば、便ち外来の人を見るを得べし。若し再び日辰の爻位と相合するを得れば、妨げず門下に於いて貴客を等候せよ。内卦外卦を剋し世爻応爻を剋し、あるいは爻位互相刑害せば、人還って未だ到らず。親眷族人を占うは、相応の那一位の爻を看、爻一たび発動せば、便ち帰心急なること箭の如く、正に路を趕る中なり。若し問う所が在外多年・去向を知らざるの人なれば、便ち本宮の内外卦を用いて其の方位を定め、最も用神爻の墓庫に変入するを忌む。震・巽卦に遇えば、人半路に在り。離卦に遇えば、中途にて行程を改む。坎卦を得れば、是れ将に門に入らんとするの兆。乾・兌・坤・艮の四卦は、則ち到来し難し。其余皆卦に依りて類推して尋ぬべし。

杜氏占行人云:三門四戶動,來者在門旁,四爻在道路,五動著衣裳。外陽變陰卦,無氣速還鄉,陰卦變陽去,旺相出他鄉。旺官公事動,休動被脫亡,吉克身因富,休惡克身殃。胎沒財爻動,留連在路旁,因事鬼爻並,喪病不還鄉。欲知早晚至,應外生合當。

杜氏の行人を占うに曰く:三爻は門為り四爻は戸為り、此の二爻発動せば、来人已に門旁に在り。四爻は道路を主り、五爻発動せば則ち已に衣裳を穿き畢りて発せんとす。外卦陽より陰に変じて無気なれば、人很く還郷せん。陰より陽に変じて旺相なれば、則ち剛に門を出でて他郷に往けり。「官鬼」旺相にして動けば、公事に因りて外出するを主る。休囚にして動けば、則ち事情落空し走り成らず。吉神世身を剋すれば、富に因りて利を得るが為なり。休囚の悪煞世身を剋すれば、則ち禍殃あり。「妻財」爻胎・没の地に臨みて動けば、人路旁に留連す。官鬼用神と并臨せば、あるいは事に牽絆せられ、あるいは喪病に因りて、皆郷に帰るを得ず。早晚到家を知らんと要すれば、応爻と外卦の何时に世身を生合するを看よ。

海底眼云:久望行人慾侯歸,爻神出現必歸期,信來父母交重發,旺相伏神可待時。鬼動克身凶信至,若不還之禍必隨,要知行者來何日,先問何人占是誰。動變行人應取之,日辰生旺定歸期,出現有氣生克世,不落空亡亦主歸。又云:間動人來又阻期,月破親爻去不回,伏藏扶世日辰出,消息遠來無改移。又云:若占行人看應爻,應爻合處是歸期,外陰內陽人即到,外陽內陰人未歸。應爻旺身安,休囚事未諧。又云:行人用財,鬼動新災,應爻坐鬼,無透不來。

《海底眼》に曰く:久しく行人を盼ぎ其の帰来を待つ、用神爻卦中に顕現せば、便ち帰期あり。「父母」爻交重発動すれば、是れ信来の象。用神旺相にして伏蔵せば、則ち時を待ちて至るを須す。「官鬼」発動して世身を剋せば、凶信将に至らん、人若し還らざれば、禍事必ず随わん。行人の哪天に来るを知らんと要すれば、先得て問明して占う所誰なるを辨すべし——家親を占うは用神の出現し・日辰の刑剋を受けざるを以て吉と為し、他人を占うは則ち応爻を以て用と為す。動爻の変出する行人之象は、日辰生旺の時を以て帰期を定む。用神出現して気ありて世を生じあるいは世を剋し、又た空亡に落ちざれば、亦た帰来を主る。又曰く:間爻発動すれば、人来りて又要に期を誤らん。用神月建に冲破せられれば、去りて回らず。用神伏蔵して世爻を生扶せば、其の伏を出でて日に値るを待てば便ち到り、遠方の消息も亦た更改せず。又曰く:行人を占うは一般に応爻を看、応爻と相合するの日便ち帰期なり。外卦陰にして内卦陽なれば、人即刻に到る。外卦陽にして内卦陰なれば、人還って未だ帰らず。応爻旺相なれば、人身平安。休囚なれば、則ち事情順わず。又曰く:行人を占うは「妻財」を以て用神と為し、官鬼発動すれば新灾あるを主る。応爻上に官鬼坐し、用神又た透出せざれば、人便ち来らず。

占音信第二十三

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——飛信、口信、書信、僕信、喜信、吉信。李淳風占望信歌:坤兌乾兮無信近,巽卦進退懷疑惑,震卦在途艮欲來,坎無音信離立至。望信更看世應宮,欲來兩處起交重,他興我靜魚傳信,他靜我興雁無跡。占約人來否云:約定來人來不來,人因兄鬼發如雷,財興子旺須臾到,父動中間書信回。

《鬼谷辨爻法》は音信一門のために爻位を分派す:初爻は飛逓の信を主り、二爻は口信を主り、三爻は書信を主り、四爻は僕人の捎回する信を主り、五爻は喜信を主り、六爻は吉信を主る。李淳風《占望信歌》に曰く:坤・兌・乾の三卦を得れば、近日信なし。巽卦を得れば、対方進退猶疑し、信写すれども未だ発出せず。震卦を得れば、信已に途中に在り。艮卦を得れば、信将に到らんとす。坎卦を得れば、全く音信なし。離卦を得れば、信立刻に到らん。信を盼ぐは還って世応両宮を看るを要す:両処皆交重発動せば、信便要に来らん。対方動きて我方静なれば、鯉魚の書を伝えるが如く、信必ず至る。対方静にして我方動けば、則ち鴻雁蹤なく、信杳然たり。約定の人来るや否やを占う:「兄弟」「官鬼」雷の如く発動せば、人便ち此の両爻に因りて至らん。「妻財」興き「子孫」旺んば、片刻に到らん。「父母」爻動けば、則ち人来らず、中間先に書信の伝回るあり。

占疾病第二十四

鬼谷辨爻法:喪門、弔客、哭聲、棺木、行兆、墳墓;初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——足、腿股、腰、脊、心、頭。孫臏斷疾病歌:凡若有人占疾病,先從卦中尋本命,仍看來占是何人,克者是何加世應。福德持世鬼暫退,爻旺之日又加進,卦中無鬼病難醫,鬼旺財興命難保。鬼煞臨身五墓加,鬼神休禱藥無靈,一為五臟二皮肉,三為體骨腰並足。

《鬼谷辨爻法》は疾病一門のために両套の爻位を分派す:一套は凶煞を配し、依次は喪門・弔客・哭声・棺木・行兆・墳墓。一套は身体部位を配し、初爻は足を主り、二爻は腿股を主り、三爻は腰を主り、四爻は脊背を主り、五爻は心を主り、六爻は頭を主る。孫臏《断疾病歌》に曰く:およそ人の来りて疾病を占うは、先ず卦中より病人の本命爻を找出し、再び来占する何の人なるを看て、是れ哪一爻の剋するにして、世爻上に加るか応爻上に加るかを看る。「福徳」子孫世を持せば、病邪暫時退去す。官鬼爻旺相の日に到れば、病勢又要に加重せん。卦中「官鬼」を見ざれば、病医治するに由なし。官鬼旺にして「妻財」興動して来りて鬼を生ぜば、性命便ち保ち難し。官鬼凶煞を帯びて身に臨み、又た「五墓煞」を加上せば、那は便ち鬼神を祈禱するも用なく・薬を服するも霊験ならず。爻位再び臓腑を配す:初爻は五臓を主り、二爻は皮肉を主り、三爻は体骨と腰足を主る。

四肺心經五六頭,游魂恍惚如神觸,唯有歸魂漸向安,更尋乾首並坤腹。坎耳震足並巽腸,艮手兌口兼離目,鬼在其中即患傷,時師仔細推歸宿。木主痠痛火主瘡,水土虛黃並腫毒,金為牙齒痛非常,切須仔細與推詳。外克內兮應克世,有藥頻頻瀉肚腸,內克外兮世克應,無鬼爻多嘔吐傷。

四爻は肺と心経を主り、五爻六爻は頭部を主る。「遊魂」卦を得れば、病人神思恍惚して、邪祟に触犯せらるるが如し。唯だ「帰魂」卦を得るのみ、才に漸漸平安に転向せん。還って八卦に按じて再び病位を尋ぬべし:乾は首、坤は腹、坎は耳、震は足、巽は腸、艮は手、兌は口、離は目——官鬼の哪一宮に落つれば、哪一処便ち病を受く、卦を看る人は仔細に其の帰宿を推究するを要す。官鬼木に属すれば酸痛を主り、火に属すれば瘡瘍を主り、水土に属すれば虚黄腫毒を主り、金に属すれば歯牙の劇痛を主る、皆須く細細に推詳すべし。外卦内卦を剋し応爻世爻を剋すれば、服薬の後頻々に肚を瀉すを主る。内卦外卦を剋し世爻応爻を剋し、卦中又た官鬼爻を見ざれば、則ち多くは嘔吐の傷する所なり。

更看五鬼配五臟,的是病源有短長,問病切須分六親,吉凶需要討分明。父母空亡防父母,財爻無氣損妻身,子孫化鬼須遭死,兄弟煞臨定不貞。明夷蠱剝夬豐同,六卦哪須占病逢,財鬼二爻俱發動,喪門弔客鬧匆匆。六重白虎臨身惡,若在他爻亦不中,鬼爻並爻應發動,化蛇入庫的身終。卦變墓鄉須喪命,不然亦主困濛濛,乾坎震巽為生魂,在外不死內難存。離坤艮兌人為鬼,在內定生在外死,勾陳爻動即開墳,乾兌須臾為孝子。孫臏此訣須難知,惟在善推而已矣。

再び「五鬼」を五臓と相配せば、便ち病源の所在と病程の長短を確知し得べし。病を問うは務めて先ず六親を分清し用神を取定して、吉凶始めて分明に講じ得べし:父母を占えば、「父母」爻の空亡を怕る。妻室を占えば、「妻財」爻の無気を怕る。子女を占えば、「子孫」の官鬼を化出するを怕る、那是れ死に遭うの兆。兄弟を占えば、「兄弟」爻上の凶煞身に臨むを怕る、必ず吉祥ならず。《明夷》《蠱》《剥》《夬》《豊》《同人》の此の六卦、病を占う最も遇上するを宜とせず。「妻財」「官鬼」の両爻同時に発動し、又た「喪門」「弔客」に逢えば、則ち家中の喪事匆匆たり。六爻の中「白虎」の身に臨む最も悪し、たとい別爻に臨むも亦た中用ならず。官鬼応爻と一并に発動し、あるいは用神化出して「螣蛇」と為りて墓庫に入れば、人身も亦た到頭なり。卦体墓郷に変入せば、必ず喪命を主り、死せざるも亦た昏沈困頓す。乾・坎・震・巽は「生魂」の卦、外卦に在れば則ち死せず、内卦に在れば則ち存し難し。離・坤・艮・兌は「鬼」卦、内卦に在れば定めて生き、外卦に在れば定めて死す。「勾陳」爻一たび動けば、便要に壙を開き墳を造らん。乾・兌の二卦に逢えば、転眼便要に人子の麻を披かしめん。孫臏の此の套の口訣本より領会し難し、全く推演を善くするに在るのみ。

天玄賦:養生非道,終有疾病存焉;請禱能占,便見死生決矣。殺臨父母,當憂堂上之親;空及妻財,災慮閨中之婦。(凡占疾病,看來者何人,子占父母,要父母上卦,妻占夫看鬼,夫占妻看財,父占子看子,占兄弟看兄弟,占朋友亦看兄弟,占奴僕亦看子孫。凡用爻不上卦,或空亡者,則多凶少吉。凡占,何爻空亡,何爻受克,吉凶依此而斷之。)

《天玄賦》に曰く:養生若し其の道を得ざれば、終究疾病あるべし。能く請禱占問すれば、便ち生死を断出し得べし。凶煞「父母」爻に臨まば、当に堂上双親を憂うべし。「妻財」爻空に落つれば、則ち須く内室の婦人に慮及すべし。原注に曰く:およそ疾病を占うは、先ず来りて卦を求むる何の人なるを看よ——子の父母を占うは、「父母」爻の卦に上がるを要す。妻の丈夫を占うは「官鬼」を看。夫の妻を占うは「妻財」を看。父の子を占うは「子孫」を看。兄弟を占うは「兄弟」を看。朋友を占うも亦た兄弟を看。奴僕を占うも亦た子孫を看る。およそ用神の卦に上がらず、あるいは空亡に落つるは、皆凶多吉少なり。およそ病を占うは、哪一爻の空亡に落ち・哪一爻の剋を受くるに按じて、吉凶便ち此に照らして断ず。

決輕重存亡之兆,專察鬼爻;定金木水火之鄉,可分症候。(鬼爻旺日沉重,庫日困迍,絕日輕可。鬼化鬼,其病進退,或有變症,或舊病發,或症候駁雜。鬼持世,病難除根,鬼爻帶殺持世,此乃瘵疾。卦中鬼爻日辰旺,乃暴病。月建旺,乃經月之疾。鬼爻無氣臨身者,乃久病,卒難痊可。卦中無鬼,病難安,鬼動傷身,症候急。凡占,旺鬼不死,則易愈,衰鬼不死,其病難療。)

病勢の軽重・人の存亡を断ぜんと要すれば、専ら「官鬼」爻を看よ。病の金木水火の哪一路に属するを定めんと要すれば、便ち症候を分出し得べし。原注に曰く:官鬼旺相の日は病情沉重し、庫に入るの日は困頓し、絶に逢うの日は軽に転ず。官鬼化出して官鬼と為れば、病勢進退定まらず、あるいは別症に転じ、あるいは旧病復発し、あるいは数症夾雑す。官鬼世を持せば、病根を去り難し。官鬼凶煞を帯びて世を持せば、那是れ癆瘵の一類の重病なり。卦中官鬼日辰に扶旺せられれば、是れ急発の暴病。月建に扶旺せられれば、是れ一月を拖過するの病。官鬼無気にして身に臨めば、則ち久病にして、一時痊癒し難し。卦中全く官鬼なければ、病も亦た安なり難し。官鬼発動して身を傷れば、症候の来る急なり。およそ病を占うは、旺鬼若し死せざれば好くること易く、衰鬼若し死せざれば反って纏綿して療し難し。

(欲定症候,須看鬼臨之五行:若金鬼:肺腑病,咳嗽或瘡庎,血光或筋骨疼痛。木鬼:四肢不利,風氣肝膽,左癱右瘓,口眼喎斜,頭疼發熱,三焦口渴。加朱雀,狂言亂語,陽症傷寒。水鬼:沉寒痼冷,遺精白濁,小便淋瀝,吐瀉嘔逆。火鬼:寒熱往來、脾寒瘧疾。土鬼:乃脾胃發脹,水腫,虛浮,瘟疫時氣。若前卦火鬼,後卦水鬼,必前之症候為陽,服冷藥過多,變為陰症。若午前占,遇此兩鬼,當言勿服藥,過後當必有變化。火鬼於火旺月日占是也。)

症候を定めんと要すれば、須く官鬼の臨む所の五行を看べし。金鬼は肺腑の病を主り、咳嗽しあるいは疥瘡を生じ、血光を見あるいは筋骨疼痛す。木鬼は四肢不利を主り、風気肝胆を傷り、左癱右瘓し、口眼歪斜し、頭疼発熱し、三焦口渴す。若し再び「朱雀」を加えれば、則ち狂言乱語して、是れ陽症傷寒なり。水鬼は沈寒痼冷を主り、遺精白濁し、小便淋瀝し、吐瀉嘔逆す。火鬼は寒熱往来・脾寒瘧疾を主る。土鬼は脾胃脹満・水腫虚浮を主り、あるいは時行瘟疫の気なり。若し本卦是れ火鬼にして変卦是れ水鬼なれば、必ず原先の症候陽に属し、涼薬を服する過多に因りて、転成して陰症と為れり。若し午前に在りて卦を占いて此の両重の鬼に遇えば、便ち其れに勧めて且く薬を服する莫からしむべし、過後必ず変化あらん。此れ是れ火鬼の火旺の月日に在りて占得するに就いて言うなり。

青龍得位,終見安康;白虎傷身,必成凶咎。(青龍若臨子孫克世,期日痊安,或臨應克世,服藥有效。若臨用爻發動,縱有凶險,亦不傷也。若帶鬼爻,亦非凶惡發狂之病。若在三爻動,香火為福。蒼屏云:青龍空亡並福德,病人平日無陰騭,若逢土動虎傷身,管取其年有悲泣。君來占病決存亡,白虎加臨主哭喪,臨克父爻當有咎,並財妻位必遭傷。子孫際會終成否,兄弟相逢更不昌,更值官爻持世上,己身須恐有災殃。凡遇白虎交重,乃占病之大咎,無氣猶可,旺相大凶。若臨喪門、弔客、死符、喪車,持克用爻者,決主不起之兆。若得子孫旺動,月解興隆,庶可回生。)

「青竜」位を得れば、終究安康を見るべし。「白虎」身を傷れば、必ず凶咎と成らん。原注に曰く:青竜若し「子孫」に臨みて来りて世を剋せば、期に到れば便ち痊癒す。あるいは応爻に臨みて世を剋せば、服薬効あり。若し用神に臨みて発動せば、たとい凶険あれども傷を受くるに至らず。たとい官鬼を帯びるも、亦た凶悪発狂の病にあらず。若し三爻に在りて発動せば、是れ香火祈禳に倚りて福を得るなり。蒼屏曰く:青竜と「福徳」と一同に空亡に落つれば、是れ病人の平日陰徳を積まざるなり。若し土爻の発動して白虎の身を傷るに逢えば、管保此の一年家中に哭泣の事あらん。来りて病を占い存亡を問う、白虎加臨すれば哭喪を主る:「父母」爻を剋せば則ち父母に咎あり、「妻財」の位に并在れば則ち妻室傷を遭い、「子孫」と相会せば終成して不吉、「兄弟」と相逢えば更に昌順ならず、若し再び官鬼の世を持するに値せば、本人恐怕く災殃あらん。およそ白虎の交重発動に遇うは、病を占うの大忌なり、其れ無気なれば還って罷む、旺相なれば則ち大凶。若し再び「喪門」「弔客」「死符」「喪車」に臨みて世を持ち用神を剋せば、決して一病起たざるの兆なり。唯だ「子孫」の旺動・「月解」の興隆を得るのみ、才に庶幾く回生し得べし。

月解交重災漸退,天醫發動便回生。(月解、天醫見吉神章。若得發動持世,或持克用爻者,雖重病不死。旺相最吉,日下即愈,墓絕稍慢,直待旺日方安。若值空亡,其病難療。)

「月解」交重発動すれば、灾病漸漸退去す。「天医」発動すれば、人便ち回生せん。原注に曰く:月解と天医の起例は、前面の吉神の一章を見よ。若し其れらの発動して世を持ち、あるいは世を持ちて用神を剋住するを得れば、たとい重病なれども死せず。其れら旺相なれば最も吉、当日便ち好を見ん。墓・絶の地に落つれば則ち稍慢く、旺日に到るを待ちて始めて安んず。若し空亡に値せば、此の病便ち治し難し。

明夷、觀、賁、需、臨,切忌世身入墓;大畜、豐、同、蠱、夬,莫逢財鬼俱興。(占病怕身世隨鬼入墓,決不瘥也。如風地觀,二爻乙巳鬼,身亦在二爻,設或入墓,乃身隨鬼入墓也。山火賁,初爻己卯鬼,世亦在初爻,倘入墓,乃世隨鬼入墓也。舉此為例,餘仿此。蒼屏云:乾化入艮父憂喪,坤化入巽母憂亡,震化入坤長男厄,巽化入坤長女當,坎化巽中中男厄,離化入乾中女卒,艮化風內少男傾,兌化山中少女卒,此是八宮來入墓,十人得疾九人故。)

《明夷》《観》《賁》《需》《臨》を占得せば、切に世爻・身爻の鬼に随いて墓に入るを忌む。《大畜》《豊》《同人》《蠱》《夬》を占得せば、「妻財」「官鬼」に一斉に興動せしむる莫れ。原注に曰く:病を占う最も身世の官鬼に随いて墓に入るを怕る、那是れ決して痊癒せざるなり。譬えば風地《観》卦、二爻乙巳是れ官鬼、卦身も亦た二爻に在り、倘若墓に入れば、便ち身の鬼に随いて墓に入るなり。山火《賁》卦、初爻己卯是れ官鬼、世爻も亦た初爻に在り、倘若墓に入れば、便ち世の鬼に随いて墓に入るなり。此を挙げて例と為し、其余照らして推す。蒼屏曰く:乾化して艮に入るは、父の喪を憂う。坤化して巽に入るは、母の亡を憂う。震化して坤に入るは、長男厄あり。巽化して坤に入るは、長女当に灾あらん。坎化して巽に入るは、中男厄あり。離化して乾に入るは、中女猝亡す。艮化して風に入るは、少男傾頽す。兌化して山に入るは、少女猝亡す。此れ是れ八宮入墓の例、病を得る十個に九個要死せん。

(以上所言卦墓,不可以乾化入墓艮,只憂父亡,但看病皆不吉。設若子占父,遇乾化艮,謂之應題,乃大凶。大畜等六卦,占病大忌,財鬼不動,未必喪亡,財鬼空亡,雖病不死。必須把其條貫,方可斷曰全凶。上文所言財鬼發動,亦有吉凶之分,且如雷火豐卦,鬼動忌占兄弟,財動忌占父母及本身,妻占夫終無凶。餘卦仿此。)

上面の説く所の卦墓は、拘泥して乾化して艮に入れば只た父亡を憂うと認めては可からず、其実何の病を占うとも皆不吉なり。假设是れ児子の父の病を占うに、恰好乾化して艮に入るに遇上せば、那叫すを「応題」と為し、是大凶の象なり。《大畜》等の六卦は、病を占うの大忌なれど、但し若し「妻財」「官鬼」発動せざれば、未必しも喪亡せず。財鬼空亡に落つれば、虽ば病めども死するに至らず。必ず此れらの条理を貫通せば、始めて以て全凶と断作し得べし。上文の説く所の財鬼発動、其の中も亦た吉凶の分あり:譬えば雷火《豊》卦、官鬼発動は兄弟を占うを忌み、財爻発動は父母と本人を占うを忌む、而も妻の夫を占うは却って終帰凶なし。其余の各卦此に照らして類推す。

男怕長生兼怕未來之節,女嫌沐浴最嫌過去之辰。(男子怕鬼爻長生日得病,與鬼同衰旺。卦無子孫、青龍、天醫發動,鬼爻墓絕日卻死。又云:寅日遇火鬼,巳日遇金鬼,申日水土鬼,亥日木鬼,謂之長生鬼,占者遇之大凶,在後沉重方來。凡決安危,先以鬼爻衰旺推斷,次以節氣論之。凡男怕未來節,近節必重,過節無傷,節前不重者必無妨,若是久病,當以四時節候論之。且如木鬼忌秋間節氣,遇節不重,過節必安。女人最忌鬼爻沐浴日得病。又云:卯日遇火鬼,午日遇金鬼,酉日遇水土鬼,子日遇木鬼,謂之沐浴鬼,遇之難痊,至後反加沉重。次看節後必重,不重無傷,女人極怕過後之節。)

男子は官鬼「長生」の日に病を得るを怕れ、又た未来の那个の節気を怕る。女子は官鬼「沐浴」の日に病を得るを嫌い、最も已に過去せる那个の時辰を嫌う。原注に曰く:男子の官鬼長生の日に病を染するを怕るは、病の鬼と其の衰旺を同じくするを以てなり。若し卦中に「子孫」「青竜」「天医」の発動なければ、官鬼墓絶の日に到りて反って要死せん。又曰く:寅日に火鬼に遇い・巳日に金鬼に遇い・申日に水土鬼に遇い・亥日に木鬼に遇うを、此れを「長生鬼」と叫び、病を占いて遇上すれば大凶、往后病勢才に加重せん。およそ安危を断ずるは、先ず官鬼の衰旺に按じて推し、再び節気に按じて論ず。男子は未来の節気を怕れ、節令に臨近せば病必ず重く、節を過ぎれば則ち傷なし。節前重からざれば、此の後必定妨なし。若し是れ久病なれば、便ち四時節候に按じて論ずべし、譬えば木鬼は秋天の節気を忌み、節に遇うて加重せざれば、節を過ぎれば便ち平安し得べし。女人最も官鬼沐浴の日に病を得るを忌む。又曰く:卯日に火鬼に遇い・午日に金鬼に遇い・酉日に水土鬼に遇い・子日に木鬼に遇うを、此れを「沐浴鬼」と叫び、遇上すれば便ち痊癒し難く、往后反って更に沉重せん。其次に節後を看る、節後必ず重く、若し重からざれば則ち傷なし。女人の最も怕るる所は已に過去せる那个の節なり。

不宜丘墓同宮,安可雷風合卦。(三丘五墓見凶神章。二殺俱動,病人作福也難留。雷風者,棺槨殺也。震為棺,巽為槨,坤為墓,艮為墳,占病若全,必死。)既論染災之表裡,須言得病之因由。(凡占病,先斷症候端的,然後議論病因。更能明此一章,誠可謂通神之卜矣。)

「三丘」「五墓」の一宮に同臨するを宜とせず、哪裏にてか雷風の合成する卦象に経得起さん。原注に曰く:三丘・五墓の起例は凶神の一章を見よ。此の両個の凶煞一斉に発動すれば、病人たとい法事を為して福を祈るも留め得ず。所謂雷風とは、便ち棺槨の煞:震は棺、巽は槨、坤は墓、艮は墳、病を占いて若し此の幾様の凑斉せば、必ず死せん。既に病を染するの表裏症状を論過せば、便ち病を得るの縁由に説到すべし。原注に曰く:およそ病を占うは、先ず症候を断じて確切にし、然る後に再び病因を議論す。此の一章を弄明白し得れば、真に以て神に通ずるの卜と称し得べし。

六獸臨官當分內外,八宮值鬼宜別陰陽。(但逢鬼臨六神,看在何爻,在內則在家得病,在外則他處招殃。青龍鬼:是酒色過度,或因財有傷,婦人因喜有疾,青龍鬼空,墮胎有患。朱雀鬼:口舌及咒咀,在二爻灶下咒咀,在三爻當門咒咀,或家堂神前咒咀。如朱雀臨金鬼動,敲鍋鐺咒咀。勾陳鬼:飲食不節,傷飢失飽,脾胃不調。臨木鬼,因修造動土處得病。蛇鬼:事務縈心,憂愁思慮,或虛驚怪異,因而染病。此爻多是心家受病。白虎鬼:鬥毆跌撲,傷筋損骨,或寒酸沖肺。玄武鬼:色慾過度,傷飢冒雨。

「六獣」の官鬼に臨むは、内卦外卦を分かつを要す。八宮の官鬼に値するは、陰爻陽爻を弁ずるを宜とす。原注に曰く:およそ官鬼の六神に臨むは、先ず其の哪一爻に在るを看よ——内卦に在れば是れ家裏に在りて病を得、外卦に在れば是れ別処に在りて灾を招く。青竜鬼は酒色過度を主り、あるいは財貨の損を受くるに因り、婦人は則ち喜事に因りて病を得。青竜鬼空に落つれば、小産の患を主る。朱雀鬼は口舌および人に咒罵せらるるを主る:二爻に在れば是れ竈下に咒罵し、三爻に在れば是れ当門に咒罵し、あるいは家堂神の前に咒罵す。若し朱雀金鬼に臨みて発動せば、則ち鍋鐺を敲きて咒罵するなり。勾陳鬼は飲食節ならず・飢飽時を失い・脾胃調わざるを主る。若し木鬼に臨まば、是れ修造動土の処に在りて病を得。螣蛇鬼は事務の心に縈り・憂愁思慮を主り、あるいは虚驚怪異を受けて病を致す、此の一爻多くは心家の病を受くるなり。原文此処の「螣」字已に脱し、只た一の「蛇」字を存す。白虎鬼は鬥毆跌撲・傷筋損骨を主り、あるいは寒気の肺を冲するを受く。玄武鬼は色欲過度を主り、あるいは飢餓して雨を冒す。

卦若無鬼,其病難醫,症候難決,但以克殺動爻斷之,不動以克用爻者斷,又以伏鬼斷。若鬼伏父母下,憂心得病,或穿衣服得病,過與不及,冬言衣單,夏言衣重。鬼伏兄弟下,賭博爭財。鬼伏子孫下,外情牽惹。鬼伏財下,飲食太過。鬼伏殺下,舊病再發,亦難除根。老人卦忌生旺,小兒卦忌休囚。最宜病人本命上卦,大吉也。值陰鬼,夜重日輕,陽鬼夜輕日重,陰陽各依爻上看。

卦裏若し官鬼なければ、病便ち医し難く、症候も亦た判定し難し、只た世を剋するの凶煞動爻を拿りて断ずるを得るのみ。若し動爻動かざれば、便ち用神を剋するの爻を取りて断じ、再び然らざれば伏蔵の官鬼を取りて断ず。官鬼「父母」の下に伏すれば、是れ憂心病と成り、あるいは穿衣当を得ざるに因りて病を得、衣服の過厚過薄皆算す——冬天は穿ること太単と説き、夏天は穿ること太厚と説く。官鬼「兄弟」の下に伏すれば、是れ賭博して財を争うの致す所。伏して「子孫」の下に在れば、是れ在外の私情の牽惹。伏して「妻財」の下に在れば、是れ飲食の太過。伏して凶煞の下に在れば、是れ旧病復発にして、亦た根を除き難し。老人の卦は官鬼の生旺を忌み、小児の卦は官鬼の休囚を忌む。最好は病人の本命爻の卦に上がる、那是れ大吉。陰鬼に逢えば、夜裏重く白天軽し。陽鬼に逢えば、夜裏軽く白天重し。陰陽各々爻上の臨む所に依りて看る。

世人有疾病者,亦有賢愚之分,賢者以醫藥為重,愚者以禱告為先,占者不可不察其情狀,一覽其人,可知高下,庶幾賢愚皆可共語,其道方能流行。鬼神者,儒家本不言此,今為患者占,不得不據理推詳,以為陰功默佑。木主東嶽天齊聖帝,七十二司,三十六案之神,並自吊傷亡。水是河泊水府,沿江七十二廟之神,並溺水傷亡。土是瘟蝗疫癘,中央土府之神,並飢餓絕食傷亡。

世上病あるの人も、亦た賢愚を分かつ:賢明のは医薬を以て重と為し、愚昧のは禱告を以て先と為す。卦を占うの人は其の情状を体察せざるべからず、一たび此の人を看れば便ち高下を知り、此の如くすれば賢者愚者に対して皆話を説き上げ得、占卜の道始めて行き通らん。鬼神の事に至りては、儒家本より談せず、如今病家に替りて占卜すれば、理に拠りて推詳せざるを得ず、権且く一份の陰功を積み・黙々に庇佑するに当てん。木爻の主る所は、東岳天斉聖帝および七十二司・三十六案の神、兼ねて上吊して死せる亡魂を指す。水爻の主る所は、河泊水府・沿江七十二廟の神、兼ねて溺水して死せる亡魂を指す。土爻の主る所は、瘟疫蝗灾の気・中央土府の神、兼ねて飢餓絶食して死せる亡魂を指す。

金是銜刀五道,飛廉、白虎、金神、七殺、吟呻、三殺、九良星殺、喪殃、喪殺之神,並自刎、被刑、陣亡一應傷亡。火是南方火部,赤睛朱發鶴神,毛頭毒火之神,並赴湯蹈火傷亡,若二爻鬼為灶神,三爻鬼為香火神,子孫動為福神。依此推之,萬無一失。)

金爻の主る所は、銜刀五道および「飛廉」「白虎」「金神」「七殺」「吟呻」「三殺」「九良星殺」「喪殃」「喪殺」の諸神、兼ねて自剄・被刑・陣亡の一類の亡魂を指す。火爻の主る所は、南方火部・赤睛朱髪の鶴神と毛頭毒火の神、兼ねて湯に赴き火を蹈んで死せる亡魂を指す。若し官鬼二爻に在れば、是れ竈神。三爻に在れば、是れ香火の神。「子孫」発動せば、則ち福神なり。此の路数に照らして推演せば、万に一の失なし。

伏克飛爻,藥奏通神之效;子臨應位,醫逢濟世之才。(世為病人,應及外卦為醫藥。藥如克病,病即愈,病者克藥,藥無靈。外卦及應生世,藥雖對症作效遲。世動克應,若是水鬼,服藥不納。金鬼,無氣久病,犯其服藥無效。木鬼,其病必犯條貫,雖藥亦無益。火鬼,旺相其症必剛,雖藥不能止其熱。土鬼,其病沉重,藥不對症,不能療病。應爻加鬼克世,則誤藥損人矣。

伏神の飛爻を剋すれば、薬を用ゐれば便ち神に通ずるの効あり。「子孫」応位に臨まば、医に就けば便ち世を済うの才に逢わん。原注に曰く:世爻是れ病人、応爻と外卦は医薬。薬能く病を剋せば、病便ち好ゆ。病反って薬を剋せば、薬便ち霊ならず。外卦および応爻世を生ずれば、薬虽ば症に対すれど、効を見る却って慢し。世爻発動して往きて応爻を剋すれば、若し是れ水鬼なれば、薬を服して下去せず。若し是れ金鬼なれば、多くは無気の久病にして、之を犯せば服薬効なし。若し是れ木鬼なれば、病必ず忌諱条例を触犯し、薬を喫するも益なし。若し是れ火鬼旺相なれば、病勢必然剛烈にして、薬も亦た那股の熱を止め得ず。若し是れ土鬼なれば、病情沉重にして、薬症に対せず、治し好さず。応爻官鬼を加えて来りて世を剋せば、那は便ち誤りて薬物を服して人を傷るなり。

占病以子孫為醫藥,臨應動克世,必遇良醫,其病即愈。卦無子孫,服藥無效。世應比和,卦無子孫,宜換醫人。子孫臨應被世克,雖遇良醫病未瘳。外卦及應雖克世,卦無福德亦難安。可言有藥須當療,但恐良醫未有緣。子孫雖克世,外爻及應卻不克,雖有良醫,藥餌不中,終無大害。虎殺若臨子孫動,須防醫者不精詳。)

病を占うは「子孫」を以て医薬と為す:子孫応爻に臨みて発動して来りて世を剋せば、必ず良医に遇い、病便ち痊癒せん。卦中に子孫なければ、服薬効なし。世応比和して卦に子孫なければ、宜しく別に医生を換うべし。子孫応に臨むも却って世爻に剋せらるれば、虽ば良医に遇うも、病も亦た好を見ず。外卦と応爻虽ば世を剋するも、卦中若し「福徳」子孫なければ、仍ほ安愈し難し、此れ只た薬有りて医し得べしと説くのみ、只怕る良医と縁なきを。「子孫」虽ば世を剋するも、而外爻と応爻併せて世を剋せざれば、那是れ虽ば良医あれど・薬却って路に対せず、但し終究大害なし。「白虎」凶煞若し子孫に臨みて発動せば、便ち医生の精細審慎足らざるを提防するを得ん。

必須參究五行,方可攻醫萬病。(火鬼宜涼劑,水鬼宜溫劑或丸藥,木鬼宜針,金鬼宜灸,土鬼宜銼散。火鬼月建旺,宜大寒之劑,無氣,不過清涼之藥。餘仿此推。金鬼利南方醫人,木鬼利西方醫人,水鬼利四散醫人,火鬼利北方醫人、土鬼利東方醫人。若前卦水鬼後火鬼,先須四散醫治,終於北方醫人收功。)

必ず五行を参究して、始めて以て症に対して薬を用い・百病を治療し得べし。原注に曰く:火鬼は宜しく涼剤を用い、水鬼は宜しく温剤あるいは丸薬を用い、木鬼は宜しく針、金鬼は宜しく灸、土鬼は宜しく剉散を用ゆべし。火鬼若し月建の旺を得れば、大寒の剤を用うるを要す。若し無気なれば、不過些の清涼の薬を用うるのみ。其余此に照らして推演す。金鬼は南方より来るの医生に利あり、木鬼は西方より来るに利あり、水鬼は四散各処のに利あり、火鬼は北方より来るに利あり、土鬼は東方より来るに利あり。若し本卦是れ水鬼にして変卦是れ火鬼なれば、便ち先ず四散の医人を請うて診治せしめ、最後に北方の医人に由りて功を収めしむ。

卦爻安靜,重為濟世之人,土殺俱興,定作黃泉之客。(凡占病,六爻安靜為吉,其病可治。一卦中凶殺常多,而吉神常少,吉凶悔吝皆出乎動,動則成咎。且如六親之中,不過子孫動者吉。六神之中,不過青龍動者吉。餘者未必皆凶,亦不能為福,發動何益於我哉。此乃吉少凶多。不如卦爻安靜,雖有凶殺,終未遭傷,若有吉神當權,自能為福。土殺者,即辰戌丑未,是交相換易,行乎四時之間,占病逢之,多凶少吉。所有諸殺,俱見凶殺章內,若有一件動,便成凶咎。)

卦爻安静なれば、重ねて世を済うの人なり。土煞一斉に興動せば、定めて黄泉の客と作さん。原注に曰く:およそ病を占うは、六爻安静を以て吉と為し、病医治し得べし。一卦の中凶煞常に多く吉神常に少く、而も吉凶悔吝皆動上より生出す、一動すれば則ち咎と成る。六親に就いて論ずれば、唯だ「子孫」の発動するのみ才に吉。六神に就いて論ずれば、唯だ「青竜」の発動するのみ才に吉。其余の各爻未必皆凶なれど、却って福を造ること能わず、発動して我に於いて何の益かあらん。可見吉少なく凶多し、卦爻の安静なるに如かず:たとい凶煞あれど、終究傷つけらるるなく。若し再び吉神の当権あれば、自然福を生じ得べし。所謂土煞とは、便ち辰・戌・丑・未、其れら交相更替して、四時の間を行く、病を占いて遇上すれば、多凶少吉なり。所有の各種の凶煞、皆凶煞の一章の内に載す、只た一件の発動あれば、便ち凶咎と成る。

經驗論家人占病:子占父病云:子占親病幾時痊,鬼要興隆父要安,兄動纏綿難脫體,子興財發入黃泉。父占子病云:子病親來問卦因,兄興子旺死還生,鬼搖父動終難保,財動綿綿病轉添。夫占妻病云:夫問其妻疾病生,財明子動便安然,鬼爻發動加沉重,父發兄搖定斷絃。妻占夫病云:妻問夫病未安寧,鬼靜財興可放心,兄弟交重恩義絕,父搖難愈疾沉沉。占兄弟病云:兄弟來占疾病纏,父興兄靜病回生,鬼搖財動黃泉客,子動留連數日眠。占奴婢病云:奴婢淹延疾病纏,鬼搖疾病更連綿,財安子發無他事,父動兄興不再生。

《経験》の家人の病を占うを論ずる数首の詩。子の父病を占う:父母の病の幾時に痊癒するを占うは、「官鬼」興隆して「父母」爻安静なるを要す。「兄弟」爻発動せば、病便ち纏綿して身を脱し難し。「子孫」興き「妻財」発せば、子孫は父母の気を洩し財爻又た父母の身を剋し、人便ち黄泉に入らん。父の子病を占う:子女病ありて、長輩来りて卦を問う、「兄弟」興きて「子孫」旺んば、以て死裏より生を逃れ得べし。「官鬼」揺れ「父母」動けば、官鬼と父母皆子孫を剋し、性命終に保ち難し。財爻発動せば、病綿綿反復し、還って加重せん。夫の妻病を占う:丈夫妻子の病を問う、「妻財」明朗にして「子孫」発動して来りて財を生ぜば、便ち安然として事なし。官鬼発動して財の気を洩せば、病更に沉重す。父母発き兄弟揺れば、兄弟は財を剋し、必定断絃して偶を喪わん。妻の夫病を占う:妻子丈夫の病の安寧し得べきや否やを問う、官鬼安静にして「妻財」興旺して来りて鬼を生ぜば、便ち放心し得べし。兄弟交重して財を剋し・生鬼の源を断てば、夫妻恩義便ち絶つ。父母爻揺動して鬼の気を洩せば、病沈沈として癒え難し。兄弟の病を占う:来りて兄弟の病を占う、「父母」興きて「兄弟」静なれば、病回生し得べし。官鬼揺れ財爻動けば、便ち黄泉の客。子孫発動せば、還って昏睡して数日留連せん。奴婢の病を占う:奴婢久病纏身し、官鬼揺動せば則ち病更に連綿す。財爻安静・子孫発動せば、便ち別の事なし。父母動き兄弟興きれば、則ち再び活くること難し。

卜筮元龜:占病先看宅衰旺,次看六神吉凶象,更看本屬爻有無,諸殺動臨身世上。占疾病症候云:凡是鬼爻持世身,一聞人語便生嗔,眼目慌忙不能視,狂言亂語失精神。飲食何能加進啜,四墓持世同上說,酉爻為鬼眼遭殃,其字兩丁穿目穴。土爻腫脹氣還虛,金爻持世傷骨節,木爻為鬼體痠痛,腦悶氣來心鬱結。卦象鬼爻入墓裡,兼帶休囚並殺氣,本宮白虎入墓凶,子不動兮難救矣。

《卜筮元亀》に曰く:病を占うは先ず住宅爻の衰旺を看、二爻は宅為り内卦も亦た宅為り。再び六神の吉凶の象を看。又た本属の用神爻の卦上に在るや否やを看、父母の病を占うは即ち父母爻を以て本属爻と為し、其余類推す。最後に諸般の凶煞の発動して身爻・世爻の上に臨む有るや無きを看る。疾病症候を占うに曰く:およそ官鬼爻の世を持ち身を持せば、病人は一たび人の話を聴けば便ち火を発し、両眼慌乱して東西を看清さず、甚だしきは狂言乱語・精神失常し、飲食も亦た嚥下し難し。辰戌丑未の四墓爻世を持せば、症候上面の説く所と相同なり。酉爻官鬼と為れば、眼目の殃を遭うを主る、「酉」字の形状正に両個の「丁」の目穴を穿過するが如きを以てなり。土爻鬼と為れば腫脹にして中気虚するを主り、金爻世を持せば骨節を傷るを主り、木爻鬼と為れば身体酸痛・頭脳昏悶・心気鬱結を主る。卦象の中官鬼爻墓庫に入り、又た休囚と殺気を帯び、本宮「白虎」も亦た墓に入れば、那是れ凶死の象。若し「子孫」の発動して来りて解救するあらざれば、便ち救活し難し。

占病在何處云:鬼在初爻兩足傷,二爻雙腿患非常,三爻腰背常輕軟,四爻心腹及肚腸,五爻腎臟多氣脹,六爻頭上患為殃。鬼在乾頭坤患腹,坎須患耳離傷目,兌口須憂艮手間,震足猶防巽患股。木爻為鬼體疼痛,水土持之必癰腫,克象若言是金鬼,以類推之牙骨痛。

病の身体の何処に在るを占う:官鬼初爻に在れば、両足傷を受く。二爻に在れば、両腿病の厉害甚し。三爻に在れば、腰背酸軟無力す。四爻に在れば、心腹と肚腸に病あり。五爻に在れば、腎臓多く気脹す。六爻に在れば、頭上に患を生じて殃と為す。再び八卦を以て部位を分かつ:官鬼乾に在れば頭を主り、坤に在れば腹を主り、坎に在れば須く耳病を防ぐべし、離に在れば目を傷るを主り、兌に在れば当に口舌の疾を憂うべし、艮に在れば手臂の間に在り、震に在れば足を主り、巽に在れば還って大腿の患を防ぐを須す。官鬼木に属すれば身体疼痛を主り、水土に属すれば必ず癰腫を生ず。若し剋象上より説けば金鬼なれば、類に照らして推し去れば便ち歯牙骨節の痛み作るなり。

占疾病卦例云:內戒病雲傷五臟,外戒傷害病皮膚,骸骨困羸消瘦盡,棺槨心驚多恐忌。血脈瘡痍有無慮,游魂恍惚不安居,歸魂精魄暗扶身,氣息沉靜心懶語。占何處得病云:鬼爻在初堂內病,三爻與二在門庭,四五之爻居道路,或逢風雨損心驚。鬼爻入坎河海疾,喪門臨象死喪家,福德象來因酒食,本宮五鬼象喧譁。占疾病凶卦云:豐觀需剝節旅賁,明夷蠱夬及同人,不問四時及生旺,十死分明不須陳。

疾病を占うの卦例に曰く:「内戒」の卦を得れば、病は五臓を傷る。「外戒」の卦を得れば、傷は皮肤に在り。「骸骨」の卦を得れば、人困頓羸瘦・消損殆尽す。「棺槨」の卦を得れば、心惊にして多く恐忌す。「血脈」の卦を得れば、則ち瘡痍の慮あり。「遊魂」卦を得れば、神思恍惚・坐臥安からず。「帰魂」卦を得れば、精魄暗中に其身を扶持し、気息沈静にして、只た話を為すを懶む。什么地方に在りて病を得たるを占う:官鬼初爻に在れば、是れ家堂の内に在りて病を得。三爻と二爻に在れば、是れ門庭の処に在り。四爻五爻に在れば、是れ道路の上に在り、あるいは風雨に遭いて驚損せられしなり。官鬼坎卦に入れば、是れ江河湖海の上に病を得。「喪門」卦象に臨まば、是れ喪家に到りて沾染せしなり。「福徳」子孫象を成して来れば、是れ酒食の傷する所に因る。本宮「五鬼」に遇えば、則ち喧嘩雑擾の処に招来せしなり。疾病の凶卦を占うに曰く:《豊》《観》《需》《剥》《節》《旅》《賁》《明夷》《蠱》《夬》および《同人》此れらの卦は、四時生旺を問うを必とせず、病を占いて遇上すれば十死して生なし、分明此の如し、多く説くを必とせず。

洞林秘訣云:鬼殺刑剋主災疾,游魂入墓死亡推,若占親人爻要有,若還無有主傾危。虎刑一殺深為懼,其餘別惡盡堪禳,鬼爻持世須求鬼,若逢服藥進災殃。卦有子孫鬼不犯,便須服藥得安康,我若克他先嘔逆,他還克我瀉為傷。忌食鬼爻生肖肉,子孫能解卻無妨。

《洞林秘訣》に曰く:「官鬼」凶煞を帯びて世爻用神を刑剋すれば、灾病あるを主る。「遊魂」卦に遇いあるいは世爻用神墓に入れば、便ち死亡に按じて推断す。若し占う所が親人なれば、其れを代表するの那一爻必ず卦に上がるを須ち、卦中若し根本になければ、主人已に危殆なり。「白虎」と「刑」の此の一路の凶煞最も畏懼すべく、其余の悪煞は還って皆禳解し来り得べし。官鬼世を持せば、須く先ず作祟の鬼神を尋明し・症に対して祈禳せざれば、然らざれば冒然として薬を服し反って灾を添えん。卦中に「子孫」あれば、官鬼便ち害を為す能わず、服薬すれば便ち安康し得べし。世爻応爻を剋せば、先ず嘔逆を起す。応爻世爻を剋せば、則ち泄瀉を以て傷と為す。病人は官鬼爻の属する生肖の肉を喫するを忌む、譬えば丑の鬼為れば則ち牛肉を忌む。子孫爻の属する生肖の肉は能く病気を解し、喫すれば反って妨なし。

火珠林:疾病財爻鬼莫連,二爻俱發命危難,同人豐夬成凶對,蠱剝明夷是死緣。殺世鬼身三入墓,人將魂魄入黃泉,藥爻在世難醫療,虎動占身病未痊。卦入墓鄉並喪命,臥於床蓆病綿綿。占疾病何日愈云:占病問於何日痊,爻須旺相子扶身,龍蛇動處當輕利,狼虎過傷是重辰。重象不妨身帶困,交當必恐氣離身,己身自病何時瘥,福德來臨愈必真。

《火珠林》に曰く:疾病を占うは、「妻財」と「官鬼」の両爻一処に連なるべからず、二爻同時に発動せば、性命危難なり。《同人》《豊》《夬》に遇うは、是れ対を成せる凶卦。《蠱》《剥》《明夷》に遇うも、亦た死亡の縁なり。凶煞世を剋し・官鬼身に臨み・身世鬼に随いて三重墓に入れば、人便要に魂魄を黄泉に送り込まん。「子孫」是れ薬爻、若し薬爻反って世上に在りて剋せられれば、便ち医療し難し。「白虎」発動して身爻に臨まば、病も亦た痊癒を得ず。卦体墓郷に落ち入れば、同様に喪命を主り、只た床蓆上に卧りて病体纏綿するを得るのみ。疾病の何日に痊癒するを占うに曰く:病の哪天に好ゆるを問わんと要すれば、世爻必ず旺相を須ち、又た子孫の身を扶するあらん。「青竜」「螣蛇」の動く処、病勢軽に転ず。「白虎」凶煞傷剋せば、那は便ち重症の期なり。重爻発動するも妨なし、只た身子困頓す。交爻当値せば、恐怕く気息身を離れん。自己の自己の病の幾時に好ゆるを占うは、福徳子孫の臨値するの日、痊癒必然に応験せん。

海底眼:凡人問病要知因,安靜先尋世下神,次看鬼爻藏伏處,更將爻動察其真。用是病人宜有氣,福德醫師喜貼身,子孫發動勿服藥,卦宮旺相病逡巡。六位無財食不納,兄弟交重氣積累,鬼多不一原曾病,用發休囚損病人。問病宜先問卜人,父母逢之父母陳,官鬼臨之忌旺相,子孫克世藥無靈。財為祿命忌飛克,印綬交重病困沉,大忌世官乘月建,又嫌墓發克其身。鬼在內兮當夜重,官在外兮夜心輕,內外有鬼人昏困,不然舊病再來侵。代占最怕應持鬼,官墓持身命亦傾。又占症候云:候病金同木四肢,感寒疾喘氣虧羸,辰戌胃胸生嘔逆,丑連肚腹吐傷脾。火動勢極三焦渴,血心眼目有瘡痍,水土發寒因冷得,洩瀉虛勞耳腎衰。

《海底眼》に曰く:およそ人の病を問うは先要に病因を知るべし——卦爻安静なれば、先ず世爻の下に何の神を伏せるを尋ぬ。其次に「官鬼」爻の何処に蔵伏するを看。再び動爻を拿りて虚実を察験す。用神是れ病人、宜しく気あるべし。「福徳」子孫是れ医師、其の貼身して世を持するを喜ぶ。子孫発動せば、薬を服せざるも亦た好し得べし。本宮卦旺相なれば、病勢却って遷延せん。六爻の中に「妻財」なければ、飲食喫下せず。「兄弟」交重発動せば、是れ気の鬱積滞なり。官鬼多くして専一ならざれば、是れ原本より旧病あるなり。用神発動して休囚せば、則ち病人の元気を損耗す。病を問うは先ず該に問明白して誰に替りて占うを辨すべし:父母を占うは即ち「父母」爻を以て陈列して用神と為す。官鬼用に臨むは最も其の旺相を忌む。子孫若し世を剋せば、反って薬石霊ならず。「妻財」是れ禄命の爻、飛神の剋する所に為るを忌む。「印綬」父母交重発動せば、病便ち困頓沉重す。最も世爻上の官鬼の又た月建に乗ずるを忌み、又た墓爻の発動して来りて世身を剋するを嫌う。官鬼内卦に在れば、夜裏病重し。官鬼外卦に在れば、夜裏稍軽し。内外皆官鬼あれば、人昏沈困頓し、然らざれば便ち旧病重来す。人に替りて代占するは、最も応爻上に官鬼の坐するを怕る。官鬼の墓庫身爻を持住せば、性命も亦た傾危なり。又た症候を論じて曰く:病を占う、官鬼の金に属する与木に属するは、皆四肢に病あり・風寒を感受し・咳喘気を亏き・身体羸弱するを主る。官鬼是れ辰・戌なれば、胃脘胸膈に嘔逆を生ずるを主る。是れ丑なれば、則ち肚腹に連及し、吐に因りて脾を傷る。火爻極処に発動すれば、三焦乾渇・血熱心を攻め・眼目に瘡痍を生ずるを主る。水土爻発動すれば、寒を発するを主り、是れ冷を受けて得るに因り、表現は泄瀉虚労・耳鳴腎衰なり。

占六畜第二十五

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——雞鴨、貓犬、豬、羊、牛、馬。天玄賦:雞鴨原在初爻,遇青龍則四時旺盛,貓犬端居二位,加白虎則兩件難全。(初爻雞鴨位。帶鬼或空亡,難為雞鴨。加大小耗,必有狐狸黃鼠所傷。若臨青龍,大吉。二爻為貓犬。寅爻旁動克戌爻,虎傷犬。戌爻克二爻,犬傷貓。貓爻若加吉殺,必善捕鼠。殺帶鬼,家有惡犬。逢空不利,旺空有犬無貓,有貓無犬,不能兩全。加白虎必然有傷,帶青龍必然旺相。)

《鬼谷辨爻法》は六畜一門のために爻位を分派す:初爻は鶏鴨を主り、二爻は猫犬を主り、三爻は猪を主り、四爻は羊を主り、五爻は牛を主り、六爻は馬を主る。《天玄賦》に曰く:鶏鴨本より初爻に在り、「青竜」に遇えば則ち四季興旺す。猫犬端居して二爻に在り、「白虎」を加えれば則ち両様両全し難し。原注に曰く:初爻是れ鶏鴨の位、「官鬼」を帯びあるいは空亡に落つれば、便ち鶏鴨を養い好さず。「大耗」「小耗」を加えれば、必ず狐狸黄鼠に咬傷せらる。若し青竜に臨まば、大吉。二爻是れ猫犬の位:寅爻旁に在りて発動して来りて戌爻を剋せば、是れ虎の犬を傷る。戌爻反って二爻を剋せば、是れ犬の猫を傷る。猫爻若し吉煞を加えれば、必ず善く鼠を捕らん。煞官鬼を帯びれば、家裏に悪犬あり。空に逢えば利あらず、旺にして空に逢えば則ち犬有りて猫無く、あるいは猫有りて犬無く、両全する能わず。白虎を加えれば必然損傷あり、青竜を帯びれば必然旺盛す。

三四豬羊,怕見官殺兄弟;五六牛馬,喜逢福德妻財。(三爻為豬。帶子孫妻財,必旺。帶兄弟,豬不長。帶官逢空,豬有損失。帶子孫胎爻,其家豬有胎。若見申酉二爻動,或克三爻,豬決有損失。四爻為羊。帶財福則旺,帶鬼殺則損失,逢空無羊。胎養臨爻則羊母旺,劫殺臨爻則羯羊多。朱雀臨大殺,在兌宮、乾宮動,羊生臊口。遇青龍動則吉,白虎動則凶。

三爻四爻は猪羊を主り、「官鬼」凶煞と「兄弟」とを見るを怕る。五爻六爻は牛馬を主り、「福徳」子孫と「妻財」とに逢うを喜ぶ。原注に曰く:三爻は猪為り、子孫・妻財を帯びれば必定興旺す。兄弟を帯びれば、猪は膘を長ぜず。官鬼を帯びて又た空に逢えば、猪に損失あり。子孫を帯びて又た胎爻に臨まば、此の家の猪は崽を懐けり。若し申・酉の二爻の発動し、あるいは来りて三爻を剋するを見れば、猪一定要に折損せん。四爻は羊為り、財・福を帯びれば則ち旺し、鬼・煞を帯びれば則ち損じ、空に逢えば則ち羊なし。「胎」「養」爻に臨まば則ち母羊旺し、「劫煞」爻に臨まば則ち閹羊多し。「朱雀」「大殺」に臨みて兌宮・乾宮に在りて発動せば、羊は口瘡を生ぜん。青竜の動に遇えば則ち吉、白虎の動なれば則ち凶。

五爻為牛。帶子孫,其家有子母牛,帶胎爻,其家牛有胎。凡遇青龍財福則吉,鬼殺白虎則凶。青龍臨爻,多是水牛。勾陳螣蛇,多是黃牛。若五爻帶金鬼,主牛夜啼。水鬼敗肚,木鬼腳痛,火鬼因觸熱,土鬼時氣發瘴。兄弟化兄弟,與人相合牛隻。旺相墓庫老牛,胎養小牛。六爻為驢馬。帶財福則吉,帶鬼殺則凶。如子日沖午爻,主走熱飲水,火動則無妨。此一爻依牛爻斷之。)

五爻は牛為り:「子孫」を帯びれば、此の家に母子牛あり。胎爻を帯びれば、牛已に犢を懐けり。およそ「青竜」が財・福と同臨するに遇えば則ち吉、鬼・煞・「白虎」に遇えば則ち凶。青竜爻に臨まば、多くは水牛。「勾陳」「螣蛇」爻に臨まば、多くは黄牛。若し五爻金鬼を帯びれば、牛の夜裏に哀鳴するを主る。水鬼は牛の肚を壊るを主り、木鬼は牛の脚痛を主り、火鬼は是れ暑熱を中し、土鬼是れ時気の瘴を発す。「兄弟」兄弟を化出せば、是れ人と合伙して買いたる牛。旺相にして墓庫に落つれば是れ老牛、胎・養に臨まば是れ小牛。六爻は驢馬為り、財・福を帯びれば則ち吉、鬼・煞を帯びれば則ち凶。譬えば子日の午爻を冲するは、馬の熱を跑りて乱りに水を飲むを主る。若し火爻の発動あれば、便ち妨なし。此の一爻は牛爻の例子に照らして断ず。

最嫌本命逢沖,須忌分宮受克。(丑爻為牛,寅爻為虎,亦作貓爻斷。午爻為馬,未爻為羊,酉爻為雞,戌爻為犬,亥爻為豬。以上六畜之本命,怕逢鬼殺、大小耗相刑相剋,又嫌本命空亡,皆主損折狸傷。一云:初雞鴨,二貓犬,三豬,四羊,五牛,六馬及驢騾,以上乃分宮也。如本命上卦,當看分宮為主。若吉神動來相生則吉,凶殺動來克害則凶。更得日辰扶持亦吉,若日辰刑沖則凶。能依此斷,萬無一失。)

最も六畜の本命爻の冲に逢うを嫌い、亦た其の属する分宮の剋を受くるを忌むを須す。原注に曰く:丑爻是れ牛、寅爻是れ虎・亦た猫爻と当作して断じ得べし、午爻是れ馬、未爻是れ羊、酉爻是れ鶏、戌爻是れ犬、亥爻是れ猪。以上是れ六畜の本命爻、「官鬼」凶煞・「大耗」「小耗」の来りて相刑相克するに遇うを怕れ、又た本命の空亡に落つるを嫌う、那皆折損あるいは野獣に咬傷せらるるを主る。另一説:初爻鶏鴨、二爻猫犬、三爻猪、四爻羊、五爻牛、六爻馬および驢騾、此れ是れ分宮に按じて排するなり。若し本命爻已に卦に上がれば、便ち当に分宮を以て主と為すべし。吉神発動して来りて相生せば則ち吉、凶煞発動して来りて剋害せば則ち凶。再び日辰の扶持を得れば亦た吉、若し日辰に刑冲せられれば則ち凶。能く此の様に照らして断ぜば、万に一の失なし。

命逢生旺,當別吉凶;(生旺若逢本命,本為吉兆,卻看臨財福旺相則吉,臨鬼殺、大小耗則凶,反不如不旺。凡吉神扶命,旺處六畜必盛,若加鬼殺,得是休囚,庶幾損折亦輕。凡本命旺臨財福,卻加大小殺於其上,此主孳生雖盛,損失亦多,得失相半之兆。不可概論,而斷其吉凶。)爻值刑沖,須分表裡。(分宮若日辰刑沖,或動爻刑沖,當有吉凶之辨,表裡之分。凡分宮會財福、青龍,若逢刑沖則凶。若臨鬼殺、白虎,逢刑沖反吉,必主前雖損失,以後必然旺盛。大凡旺處逢沖則損,絕處逢沖則散,空處逢沖則不空。)

本命爻生旺に逢うも、還って別に吉凶を弁ずるを要す。原注に曰く:生旺若し本命爻上に落つれば、本より吉兆なれど、但し還って其の何に臨むを看るを要す——財・福に臨みて旺相なれば則ち吉。鬼・煞と「大耗」「小耗」に臨まば則ち凶、那反って旺せざるに如かず。およそ吉神の本命を扶助すれば、旺処の六畜必定興盛す。若し鬼・煞を加えれば、倒不如其れを休囚せしむるに、折損も亦た能く些軽ならん。およそ本命旺にして財・福に臨み、却って又た大小の凶煞を上頭に加上せば、此れ孳生虽ば多けれど損失も亦た多きを主り、是れ得失各半の兆、一概に其の吉凶を論ずべからず。爻位刑冲に遇うも、還って表裏を分かつを須す。原注に曰く:分宮の爻若し日辰に刑冲せられ、あるいは動爻に刑冲せられれば、皆吉凶を弁じ表裏を分かつを要す:およそ分宮の財・福と「青竜」とに会着せば、刑冲に逢えば則ち凶。若し鬼・煞と「白虎」に臨まば、刑冲に逢えば反って吉、必ず先前虽ば損失あれど、以後一定に旺盛すと主る。大凡旺処冲に逢えば則ち損を受け、絶処冲に逢えば則ち消散し、空処冲に逢えば則ち空と算せず。

六獸可知顏色,斟酌相剋相生;八宮細論身形,定奪居中居外。(欲知顏色,不過是豬犬牛馬。凡遇六神所臨,六爻安靜,別無沖破,但言一樣顏色。若動相生相剋,方可言雜色。假如玄武臨用爻,被白虎動來克,此乃黑白相間,玄武旺則黑多,白虎衰則白少,兩爻衰旺相停,黑白相半。且如青龍臨用爻,白虎動來克,又加勾陳動來生,此乃三色花,黃白黑相間,即玳瑁色。

「六獣」以て毛色を断出し得べく、其れらの間の相克相生を斟酌するを要す。八宮以て身形を細論し得べく、牲口の家中に在るか在外にあるかを定奪するを要す。原注に曰く:毛色を知らんと要すれば、不外は猪犬牛馬の此の幾様なり。およそ六神の臨む所の爻、六爻安静にして又た冲破なければ、只た純一の顔色と説く。若し発動して生剋あれば、才に以て雑色と説き得べし。假如「玄武」用神に臨みて、「白虎」発動して来りて剋せば、那は便ち黒白相間:玄武旺なれば則ち黒多く、白虎衰なれば則ち白少なし。両爻衰旺相当なれば、便ち黒白各半なり。又如「青竜」用神に臨み、白虎動きて来りて剋し、又た「勾陳」の動きて来りて生ずるを加えれば、那は便ち三色花、黄白黒相間し、即ち玳瑁色なり。

乾首、坤腹、離目、坎耳、兌口及尾、艮前足、震後足、巽腰。凡用爻臨玄武,在乾象,更無別爻相剋相生,乃是通身黑色。若逢坤象,白虎動來生克,必是黑頭白腹。若遇休囚,其白少。若逢生旺,通腹白。又如勾陳臨用爻,在坤象,被震宮或艮宮白虎動來相剋,乃黃身白腳。震言前腳,艮言後腳。以上略舉一二以為法,其餘分宮,仿此推詳。凡占,須以用爻所臨為本身顏色,若遇別爻沖剋及生扶,方可看其在腳言腳,在腰言腰。)

八卦畜身を配す:乾は頭、坤は腹、離は目、坎は耳、兌は口と尾、艮は前足、震は後足、巽は腰。およそ用神「玄武」に臨みて乾象に在り、又た別爻の来りて生じ来りて剋するなければ、那是れ通身黒色なり。若し坤象に逢い、「白虎」の発動して来りて生剋するあれば、必ず黒頭白腹。若し休囚に遇えば、白の部分少なし。若し生旺に逢えば、整個の腹部皆白し。又如「勾陳」用神に臨みて坤象に在り、震宮あるいは艮宮の白虎の発動して来りて剋するを被れば、那是れ黄身白脚、震の説く所は前脚、艮の説く所は後脚なり。以上略々一両個の例子を挙げて法式と作し、其余の分宮此に照らして推詳す。およそ六畜を占うは、須く用神の臨む所の神を以て其の本身顔色を定め、若し別爻の冲剋あるいは生扶に遇えば、才に以て部位に按じて説き得べし:脚に応ずれば則ち脚を説き、腰に応ずれば則ち腰を説く。

洞林秘訣云:六畜牛馬生肖奇,為財為鬼便推之,生肖要看哪爻動,初爻雞鴨二犬貓。三豬四羊五牛地,六爻為馬可推之,以遠先推乾震馬,雞居巽卦雉居離。兌卦為羊艮為狗,坤卦為牛離兼之,坎為豚豕看財鬼,若值無財絕不宜。有財之卦畜財旺,卦若無財六畜衰,占畜忌逢刀砧卦,刀居砧上不通醫。離為屠殺歸鐺鑊,乾坤亦主破分離,更加六神時下看,占畜餘皆仿此推。

《洞林秘訣》に曰く:六畜牛馬各々生肖あり、其れを「妻財」と当てるか「官鬼」と当てるか、此に拠りて推断す。生肖を看んと要すれば、先ず哪一爻の発動するを看よ:初爻鶏鴨、二爻犬猫、三爻猪、四爻羊、五爻牛、六爻馬為り、依次に推演し得べし。若し卦宮上より論ぜば、乾・震は馬、鶏は巽卦に属し、雉は離卦に属し、兌卦は羊、艮卦は狗、坤卦は牛、離卦も亦た兼ねて牛象あり、坎卦は猪。仍ほ財・鬼を看るを要す——卦中若し財爻なければ、絶対相宜せず。財あるの卦は、牲畜と財と皆旺し。卦若し財なければ、六畜衰敗す。六畜を占うは「刀砧」の卦に逢うを忌む、刀砧上に圧せば、畜病は医し好さず。離は屠宰、牲口鍋鑊に下る。乾・坤も亦た宰割分離を主る。還って当下の六神を結合して看るを要し、六畜を占う其余皆此の様に照らして推演す。

占牛馬第二十六

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——欄廄、鞍、水草、牛馬、人力、主人。周公斷牛馬歌:但占牛馬泰成殃,坤腹乾頭是倒裝,夬是力強寧畏熱,若逢益卦怕刀傷。離為虛市遭屠殺,坎卦重爻入鑊湯,噬嗑頥需咸入鼎,怕逢坤艮被分張。更以刀砧分上下,若無諸殺始為昌。經驗云:買牛買馬隻宜財,大怕兄興鬼發來,若是父搖空費力,子孫發動是佳哉。

《鬼谷辨爻法》は牛馬一門のために爻位を分派す:初爻は欄厩を主り、二爻は鞍具を主り、三爻は水草飼料を主り、四爻は牛馬本身を主り、五爻は人力使役を主り、六爻は主人を主る。周公《断牛馬歌》に曰く:牛馬を占いて《泰》卦を得れば便ち灾殃と成る、坤腹上に在り・乾頭下に在り、正に倒装の象なるを以てなり。《夬》卦を得れば、牛馬力強く、暑熱を畏れず。若し《益》卦に逢えば、刀傷を遭うを怕る。《離》卦を得れば、鬧市に入りて屠殺を遭うが如し。《坎》卦重爻を得れば、是れ鍋鑊に入りて湯を煮る。《噬嗑》《頤》《需》《咸》も亦た鼎に入るを主る。坤・艮に逢うを怕れ、牲口分割宰解せられん。還って「刀砧」を以て上下を分かつを要す:刀砧上に在れば則ち凶、刀砧下に在れば妨なし。若し諸般の凶煞なければ、才に昌順と算す。《経験》に曰く:牛を買い馬を買うは只た「妻財」爻の旺相を宜とし、最も「兄弟」の興き・「官鬼」の発するを怕る。若し是れ「父母」爻揺動せば、気力を白費す。「子孫」発動すれば、才是れ最好。

占田禾第二十七

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——耕、種、田段、秧苗、早禾、大禾。袁天綱占田禾法:六爻不可鬼臨一,若值發動逐一尋,金爻生蟲火世熟,木與土世主豐登。若無諸殺相沖克,無殺其年十倍贏,若值震離相配合,自然豐稔動歡聲。

《鬼谷辨爻法》は田禾一門のために爻位を分派す:初爻は耕を主り、二爻は種を主り、三爻は田段を主り、四爻は秧苗を主り、五爻は早禾を主り、六爻は晩熟の大禾を主る。袁天綱《占田禾法》に曰く:六爻の中一個の「官鬼」も亦た見るを宜とせず、若し発動の爻あれば、便ち逐一に尋究す:金爻世を持せば、庄稼虫を生ぜん。火爻世を持せば、禾稻大熟す。木爻と土爻世を持せば、亦た五穀豊登を主る。若し「大耗」「小耗」の類の凶煞の前来りて冲剋するなければ、此の一年十倍の利を贏得し得べし。若し卦体是れ震・離の相配なれば、自然豊収望み在り、一片の歓声ならん。

卜筮元龜:世貞行年為田地,應悔為種為荒蕪,世克應兮倉廩積,外克內兮倉廩虛。初爻為田二為種,三為生長四苗秀,五為早禾主收成,六是田夫主災咎。初爻鬼克田瘦瘠,二爻鬼克重種植,三爻鬼克多穢草,四爻鬼克費耘力。五爻鬼克阻收成,六爻鬼克憂疾病,金爻為鬼旱蚯多,火爻大旱年饑荒。水鬼水災木鬼耗,土爻化鬼定分張,卦中兩鬼兩家共,年豐須是鬼空亡。大抵財爻宜旺相,不值空亡為上吉,六爻刑殺不加臨,年穀豐登倉庫實。

《卜筮元亀》に曰く:世爻と内卦「貞」は田地と当年年運を代表し、応爻と外卦「悔」は種子と荒地を代表す。世が応を剋せば、倉廩積満す。外卦内卦を剋せば、倉廩空虚す。初爻は田為り、二爻は種為り、三爻は生長為り、四爻は禾苗の穗を抽ぬる為り、五爻は早禾・収成を主り、六爻は農夫・灾咎を主る。官鬼初爻を剋せば、田地瘦瘠す。二爻を剋せば、重新に播種するを要す。三爻を剋せば、田裏雑草多し。四爻を剋せば、耘耕力を費やす。五爻を剋せば、収成阻を受く。六爻を剋せば、農人に病あり。官鬼金に属すれば、旱と虫を主る。火に属すれば、大旱飢饉を主る。水に属すれば水灾を主り、木に属すれば耗損を主る。土爻鬼を化せば、収成定めて分散せん。卦中に両個の官鬼あれば、是れ両家の合種。年成の豊収せんと要すれば、須く官鬼の空亡に落つるを得べし。大抵「妻財」爻は宜しく旺相、空亡に落ちざるを以て上吉と為す。六爻刑煞の加臨を受けざれば、自然年穀豊登・倉庫充実せん。

洞林秘訣:土卦土爻為稼穡,利坤艮卦兼財得,木旺動來禾損傷,金動旺克扶萬一。坎卦多水離多旱,子孫為苗母田段,土爻為鬼是官田,父母化鬼同此斷。土宮土卦更逢升,定主連年添產貫。農人問卜今年事,財旺福興收十倍,鬼現神只願未還,父動有害無生氣。水動多霖火旱枯,木動今春桑葉貴,土動蟲傷更有災,金動切防官事至。

《洞林秘訣》に曰く:土卦土爻は稼穡を主り、坤・艮の卦に利あり、兼ねて財を得るを得べし。木爻旺にして発動して来りて土を剋せば、禾苗損を受く。此の時金爻発動して旺にして来りて木を剋せば、尚ほ能く禾稼を万一に扶助す。坎卦は多く水澇を主り、離卦は多く乾旱を主る。「子孫」を以て禾苗と為し、「父母」を以て田段と為す。土爻是れ官鬼、あるいは「父母」爻の官鬼を化出するは、皆此れ是れ官家の田なるを表示す。坤・艮土宮の卦若し再び《升》に遇えば、定めて連年家産を增添するを主る。農人当年の収成を問卜す:「妻財」旺に「福徳」興きれば、十倍を収むべし。官鬼出現せば、是れ神願を許して未だ還さざるなり。「父母」爻発動せば、収成に害あり、禾稼生気なし。水爻動けば多く霖雨を主り、火爻動けば旱枯を主り、木爻動けば則ち今春桑葉價貴し、土爻動けば虫傷更に灾を添ぬるを主り、金爻動けば則ち切に官非の到来を防ぐを要す。

天玄賦:家有千鍾,皆出田中之玉粒;庫藏百寶,安如筐內之銀絲。先言農力之勤勞,熟稻豈辜於八月;次論育蠶之節令,植桑不負於三春。(凡占農田,以世為田,以應為天。應爻臨水生世,及加青龍、玄武生合世爻,豐稔之歲可卜矣。若見應加朱雀,動克世爻,田禾必損。或世臨勾陳,動克應爻,主缺水。若應爻相合比和,看卦中何爻發動,水動生克世吉,火動生克世凶。內卦為蠶,外卦為養蠶人。內生外吉,外克內凶。內生旺蠶旺,外興隆人多。內外相生吉,相剋凶。凡占須要巳午上卦為吉,巳午發動乃大吉。艮卦離卦大吉,坎卦兌卦大凶,逢四五月卦大吉。)

《天玄賦》に曰く:家に千鍾の粟あるは、皆田中の玉粒より出づ。庫蔵百般の宝貨、安穏は筐裏の銀糸に過ぐる莫し。先ず農事の辛労を説く、稻熟八月を辜負せず。再び育蚕の時令を論ず、植桑三春を辜負せず。原注に曰く:およそ農田を占うは、世爻を以て田と為し、応爻を以て天と為す。応爻水に臨みて来りて世を生じ、あるいは「青竜」「玄武」を加えて来りて世爻を生合せば、豊収の年預卜し得べし。若し応爻の「朱雀」を加えて発動して世を剋するを見れば、田禾必ず損せん。あるいは世爻「勾陳」に臨みて発動して応を剋せば、水を缺くを主る。若し応爻世爻と相合比和せば、便ち卦中の哪一爻の発動するを看よ:水爻動きて世を生じ世を剋するは吉為り、火爻動きて世を生じ世を剋するは凶為り。蚕を占うは則ち内卦を以て蚕と為し外卦を以て養蚕之人と為す:内が外を生ずれば吉、外が内を剋せば凶。内卦生旺なれば則ち蚕旺し、外卦興隆なれば則ち人手多し。内外相生せば吉、相克せば凶。およそ蚕を占うは、須く巳・午の卦に上がるを以て吉と為し、巳午発動すれば更に大吉。艮卦離卦大吉、坎卦兌卦大凶、四月・五月の卦を占得せば大吉。

剖分內外三爻,總合農桑二事。(凡占農,以初爻為種,二爻為秧,三爻為人力,四爻為牛,五爻為天,六爻為水。若占蠶桑,以初爻為種,二為苗,三為人,四為桑,五為箔,六為繭。以上六爻旺相者吉,休囚庫墓者凶,若逢大殺、大耗、小耗,皆為凶兆。)

内外両卦の三爻を剖分開來せば、便ち農事と蚕桑の両桩の事を総括し得べし。原注に曰く:およそ農事を占うは、初爻を以て種と為し、二爻を以て秧と為し、三爻を以て人力と為し、四爻を以て耕牛と為し、五爻を以て天時と為し、六爻を以て水と為す。若し蚕桑を占えば、初爻を以て蚕種と為し、二爻を以て蚕苗と為し、三爻を以て養蚕人と為し、四爻を以て桑葉と為し、五爻を以て蚕箔と為し、六爻を以て蚕繭と為す。以上の六爻旺相なれば則ち吉、休囚あるいは庫墓に落つれば則ち凶。若し「大殺」「大耗」「小耗」に逢えば、皆凶兆なり。

六爻遭逢鬼殺,可謂全凶;五行弗遇官爻,方為大吉。(農田:若見鬼在初爻,種不對,或不萌。鬼在二爻,必欠秧。鬼在三爻,農力不到,若加凶殺,田夫有病。鬼在四爻,欠牛力,或牛有損,空亡無牛。鬼化兄或兄化鬼,與人合牛,工作不利。鬼在五爻,天意不順。鬼在六爻,必缺水。占蠶:鬼在初爻,種不出。在二爻,出後不能旺盛。在三爻,蠶娘有病。在四爻,葉必貴。在五爻,上箔有損。在六爻,財微薄,必無好蠶,亦無好絲。六爻無鬼,田蠶自然興旺。凡遇鬼爻,須看五行所屬,及觀衰旺動靜。鬼爻屬金發動,持克世爻,主蝗蟲之災。水爻動帶鬼,狂霖損稼。火鬼必主亢旱,土鬼里社興災。占蠶:水鬼防鼠耗,木鬼二眠有傷,金鬼多白僵,其年吃葉多,火鬼頭黃殼不生,土鬼蠶沙發熱蒸傷。)

六爻若し「官鬼」凶煞に遭えば、以て全凶と謂うべし。五行の中官鬼に遇わざれば、才に大吉と算す。原注両路に分かちて説く。先ず農田を説く:官鬼初爻に在れば、種子路に対せず、あるいは発芽せず。二爻に在れば、秧苗足らず。三爻に在れば、人力到らず、若し再び凶煞を加えれば、農夫に病あり。四爻に在れば、牛力を缺き、あるいは牛に損傷あり、空亡に落つれば則ち根本に牛なし。官鬼兄弟を化しあるいは兄弟官鬼を化すれば、是れ人と合用して耕牛し、活を為し起して順わず。五爻に在れば、天時順わず。六爻に在れば、必定水を缺く。再び養蚕を説く:官鬼初爻に在れば、蚕種孵出せず。二爻に在れば、孵出の後長旺せず。三爻に在れば、蚕娘に病あり。四爻に在れば、桑葉必ず貴し。五爻に在れば、箔に上がる時損あり。六爻に在れば、収益微薄にして、既に好蚕なく亦た好糸なし。六爻若し官鬼なければ、田事蚕事自然興旺す。およそ官鬼爻に遇うは、須く其の何の五行に属するを看、再び衰旺動静を看べし:官鬼金に属して発動して世爻を持剋せば、蝗虫の灾を主る。水爻鬼を帯びて動けば、暴雨庄稼を損壊するを主る。火鬼必ず大旱を主る。土鬼は郷里社中の灾を生ずるを主る。蚕を占う:水鬼は鼠耗を防ぐを要し、木鬼は二眠の時傷を受くるを主り、金鬼多く白僵の病・那一年葉を喫すること特に多し、火鬼は蚕頭の発黄して殻を結成せざるを主り、土鬼は蚕沙の発熱して蚕を蒸傷するを主る。

陽陰相半,須加四獸參詳;財福俱全,更互六神推究。(田蠶皆宜陰陽相和,水火相半,庶能昌盛。純陰不生,純陽不化,陰陽交合,然後萬物生。凡占得陽陰相半,外陰內陽,內外相生,大吉之兆。占蠶須看六神持克,倉屏云:青龍旺相入財福,春蠶盈盈滿筐簇,管取竿頭白雪香,會看箱內銀絲足。朱雀旺相入兄弟,必定桑鏗食不濟,若當離象動凶神,蠶室須防火災至。

陰陽各々一半を占め、還って四獣を加えて参詳するを須す。財・福の両様俱全すれば、更に交互に六神を用いて推究するを要す。原注に曰く:田事蚕事皆宜しく陰陽調和・水火各半にして、始めて昌盛し得べし。純陰は生ずる能わず、純陽は化する能わず、陰陽交合して、然る後に萬物才に生ず。およそ陰陽相半・外卦陰にして内卦陽・内外相生を占得するは、是大吉の兆なり。蚕を占うは須く六神の用神に対する持剋を看べし。倉屏曰く:「青竜」旺相にして財・福に入れば、春蚕盈盈として筐簇に布満し、管保竿頭に雪白の糸を挂満し、箱裏銀糸充足せん。「朱雀」旺相にして「兄弟」に入れば、必定桑葉短缺・蚕食の済まざるを主る。若し離象上に在りて又た凶神を動かせば、蚕室須く火灾を防ぐべし。

勾陳帶鬼多黃死,若遇財爻黃繭多,卦中發動並遲滯,若值凶神可奈何!螣蛇水鬼害頭蠶,正要烘時卻受寒,縱得絲來筐篚內,明朝絺綌也應難。白虎若臨財福中,箔中多是白頭公,更逢兄弟交重惡,急急祈求一半空。玄武若臨咸池動,多是女人帶厭來,急求蠶福來扶救,庶免春蠶目下災。田蠶皆以財爻為主,生旺全收,無氣半收,空亡大折。鬼空財旺必稱心,有鬼無財主大損,若遇子孫持世旺,六爻有鬼亦無妨。)

「勾陳」官鬼を帯びれば、蚕多く黄僵して死す。若し「妻財」爻に遇えば、則ち黄繭多し。卦中虽ば発動あれど却って遅滞し、再び凶神に値せば、便ち奈何ともする可からず。「螣蛇」水鬼と相合せば、頭蚕を害し、正に烘暖せんとするに偏偏寒を受け、たとい糸を繅出して筐篚に放ち入るるも、明日織成して葛布と為さんと欲すも難し。「白虎」若し財・福の中に臨まば、蚕箔裏多くは白頭にして糸を吐かざるなり。再び「兄弟」交重の悪に逢えば、急いで祈禳するも亦た一半を落空せん。「玄武」若し「咸池」に臨みて発動せば、多くは婦人の穢気を帯びて冲犯するなり、須く赶紧に蚕神を祈求して扶救せしめ、庶幾く春蚕眼下の灾を免れ得べし。田事蚕事皆「妻財」爻を以て主と為す:財爻生旺なれば則ち全収し、無気なれば則ち半収し、空亡に落つれば則ち大きく本を折る。官鬼空にして財爻旺なれば、必定称心す。官鬼有りて財爻なければ、大損を主る。若し「子孫」の世を持ちて旺するに遇えば、たとい六爻に官鬼あれども妨なし。

興衰得位,方能保其豐穰;動靜有常,庶可明其得失。(凡占,先看空亡,次看財鬼衰旺。若鬼旺財衰,荒歉之徵,財旺鬼衰,豐稔可卜。田蠶二卦,相去不遠,其中所主,各有分辨。占田:以世為主,水火不可相勝。水動生世,春有滋育,夏多時雨。水旺克世,淫淋不止,巨侵飄泊。卦中有水火爻生世,水火即濟,豐登可擬。占蠶:以巳午為蠶命,發動旺相,皆大吉之象,旁爻動來生有利,來克主有大損。)

興衰各々其の位を得て、始めて豊収を保住し得。動静常理に合して、始めて以て得失を明白にし得べし。原注に曰く:およそ占うは、先ず空亡を看、再び「妻財」「官鬼」の衰旺を看る。若し官鬼旺にして財爻衰なれば、是れ荒歉の徴。財爻旺にして官鬼衰なれば、豊収卜すべし。田を占うと蚕を占うとの両類の卦、道理相去ること遠からず、但し其の中の主る所、各々分辨あり。田を占うは世爻を以て主と為し、水火偏勝すべからず:水爻動きて世を生ずれば、春に滋潤あり・夏に多く時雨あり。水爻旺にして世を剋せば、則ち淫雨止まず、大水冲毀漂没せん。卦中に水爻火爻同に来りて世を生ずるあれば、水火既済、豊登を望むべし。蚕を占うは巳・午を以て蚕命と為し、其れ発動して旺相なれば、皆大吉の象なり。旁爻発動して来りて生ぜば則ち利あり、来りて剋せば則ち大損あり。

巻六

占詞訟第十五

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——耆保、縣司、州府、監司、臺部、聖駕。王輔嗣斷公訟歌:日辰克鬼我身贏,鬼剋日辰他身旺,日辰生鬼日遲遲,鬼生日辰事搖洋。日辰與鬼不相剋,此事終知有比和,日辰或與鬼沖並,兩邊相見自消磨。若並解神官事散,更逢天喜樂陶陶,世前為鎖後為關,鬼旺克身主脊杖。身克宗廟有刑憲,宗廟克身道理強,身衰怕被日辰克,死絕長年獄裡藏。宗廟死絕事當寧,大壯知他理不明,子孫臨身知事散,鬼來克世是輸名。明夷卦主幽囚禁,父母爻交事未亨,鬼在伏中難解脫,財居飛上易調停。眾陽在外無輸象,刑煞臨身自煞刑。

《鬼谷辨爻法》は詞訟一門のために爻位を分派す:初爻は郷里の耆老保正を主り、二爻は県衙を主り、三爻は州府を主り、四爻は監司を主り、五爻は台省部院を主り、六爻は天子を主る。王輔嗣《断公訟歌》に曰く:日辰「官鬼」を剋せば、我此の一方贏つ。官鬼日辰を剋せば、対方気旺し。日辰官鬼を生ぜば、官司拖延して日久し。官鬼日辰を生ぜば、事情浮動して定まらず。日辰と官鬼と互いに相剋せざれば、此案終帰比和して了結す。日辰と官鬼と相冲相并せば、両下一たび见面すれば便ち自行に消解す。若し再び「解神」を并上せば、官司便ち散ず。再び「天喜」に逢えば、更に喜気洋洋たり。世爻の前二位は「鎖」為り、後三位は「関」為り、官鬼旺にして身を剋せば、脊杖の刑を受くるを主る。卦身上六「宗廟」爻を剋せば、将に刑憲の身に加わらんとす。宗廟爻反って卦身を剋せば、則ち我に道理あり。卦身衰にして日辰に剋せられ、あるいは死絶の地に落つれば、便要に長年牢裏に関せられん。宗廟爻死絶せば、訟事当に平息すべし。《大壮》を占得せば、対方の理屈明らかならざるを知るべし。「子孫」身に臨まば、訟事消散す。官鬼来りて世爻を剋せば、則ち名を輸し訟に敗る。明夷》卦を得れば、幽囚禁繋を主る。「父母」爻交動せば、事情未だ亨通せず。官鬼伏蔵せば、一時解脱し難し。「妻財」飛神の上に居れば、調停し易し。衆陽爻皆外卦に在れば、輸相なし。「刑煞」身に臨まば、則ち自ら刑戮を取るなり。

天玄賦:偉哉行事有功,廣播聲名於天下;必也使民無訟,須存正直於心中。大爭則兵革交征,小競則文詞相訴。欲分勝負,先將世應推詳。(凡爭訟曲直,世克應者我勝,應克世者他勝。然應雖克世,而世旺,彼雖害我,而不能深傷。世靜而克應,而應發動,彼有通變之謀,終於不受克。若有吉神扶持,必有貴人倚靠,終不能侵。若世應皆旺,勝負之機未可決,但究日辰生合何爻,並刑剋哪爻,便知端的。)

《天玄賦》に曰く:偉大なるかな、事を弁じて功あるの人、声名天下に伝遍す。但し更要緊は百姓をして訟無からしむるにして、那は便ち心中に一個の「正直」を存するを須す。大いなる争端は便ち干戈を動かして交戦し、小さき争競は便ち文詞を以て相告ぐ。勝負を分かたんと要すれば、先ず世応両爻を推詳せよ。原注に曰く:およそ争訟曲直は、世が応を剋せば則ち我勝ち、応が世を剋せば則ち彼勝つ。不過応爻虽ば世を剋するも、只た世爻旺相なれば、対方虽ば我を害せんと欲するも傷ること深からず。世爻安静にして応を剋し、応爻却って発動せば、那是れ対方別に通変の謀あり、終究我が剋を受けず。若し吉神の扶持あれば、必ず貴人倚ぐべく、対方終究侵犯し得ず。若し世応両爻皆旺なれば、勝負の機一時定まり難し、只た須く日辰の哪一爻を生合し・哪一爻を刑剋するを細究せば、便ち端的を知らん。

要決因依,但把鬼爻推究。(占訟以鬼爻為主,更以六神參究,來歷因依,瞭然在目矣。青龍鬼:婚姻訟。朱雀鬼:罵詈口舌、文書契約、吏人爭鬥、喧鬧是非。勾陳鬼:田土屋宅、山林樹木訟,若兄化鬼,房族致爭。螣蛇鬼:被人連累。白虎鬼:與人鬥毆殺傷,若帶凶殺動,事屬刑名。玄武鬼:姦淫盜賊訟。)

案子の来由縁故を判定せんと要すれば、只た「官鬼」爻を推究せよ。原注に曰く:訟を占うは官鬼爻を以て主と為し、再び六神を用いて参究せば、事情の来歴因由便ち了然として目に在り。青竜鬼は、婚姻の訟を主る。朱雀鬼は、辱罵口舌・文書契約・吏人争闘・喧鬧是非を主る。勾陳鬼は、田土屋宅・山林樹木の訟を主り、若し「兄弟」官鬼を化出せば、則ち同族房分の間の争執なり。螣蛇鬼は、人に牽連せらるるを主る。白虎鬼は、人と鬬毆し殺傷するを主り、若し凶煞を帯びて発動せば、事情便ち刑名重罪に属す。玄武鬼は、奸淫盗賊の訟を主る。

官克應,他人受責;鬼傷世,自己逢屯。(凡占訟,世應相剋,以決輸贏。一說:世克應,我訟他,應克世,他訟我。輸贏從官斷。鬼克世,官事不順,我費資財;鬼克應,他人遭責,彼虧我勝。應空不受克,他人亦無妨。世空同斷。又云:世應俱空,兩家退悔,官司將有解散之意。)

官鬼応爻を剋せば、他人責罰を受く。官鬼世爻を傷れば、自己困厄を遭う。原注に曰く:およそ訟を占うは、世応相克を以て輸贏を定む。一説:世が応を剋するは、是れ我の彼を告ぐ。応が世を剋するは、是れ彼の我を告ぐ。輸贏に至りては、仍ほ官鬼爻上より断ず。官鬼世を剋せば、官事順わず、我銭財を破費せん。官鬼応を剋せば、他人責を遭い、是れ彼虧き我勝つ。応爻空に落つれば則ち剋を受けず、他人も亦た妨なし。世爻空に落つるも同様に此の如く断ず。又曰く:世応皆空に落つれば、両家皆退悔の心を生じ、官司将に和解散訟の意あらん。

一卦兩官,權柄何曾歸一;六爻無父,文書終久難成。(一卦之中,不宜見兩鬼出現,權不歸一,事體反覆。若一鬼旺動,即取其方向,便知哪一官執權。父母為文書案卷,卦無父母,案卷未成;父母旺空,文書未就;休囚空亡,其事不成。或父母逢太歲、月建沖,上司必有駁。父母加太歲動,主上司提案卷。父母帶吉神,終無大咎,凶神同位則事凶。)

一卦の中両個の「官鬼」出現すれば、権柄何ぞ曾て一処に帰せん。六爻の中「父母」を見ざれば、文書案巻終究成り難し。原注に曰く:一卦裏宜しく両個の官鬼の出現を見るべからず、那是れ権一に帰せず・事体反復す。若し其の中一個の官鬼旺にして発動せば、便ち其の所在する方位を取り、便ち是れ哪一処の衙門の当権するを知る。父母爻は文書案巻を主る:卦に父母なければ、案巻未だ成らず。父母旺にして空に落つれば、文書未だ弁妥せず。父母休囚空亡なれば、事情弁成らず。あるいは父母爻太歳・月建に冲动せられれば、上司必ず駁回あり。父母太歳を加えて動けば、上司の案巻を调取するを主る。父母吉神を帯びれば、終に大咎なし。凶神と同位なれば、事情便ち凶なり。

他訴訟,宜鬼位休囚;我興詞,怕財爻旺相。(凡他訟我,要鬼位休囚,不宜旺相,不然其訟必成。妻財本克父母,若我興詞,不宜見之,若逢動或持世,狀詞終不准。若得日辰沖散財爻,我事庶幾可振。又云:他興訴,須要官鬼休囚墓絕,則無大害。)

別人の我を告ぐるは、宜しく「官鬼」の位の休囚なるを。我の往きて起訴するは、便ち「妻財」爻の旺相を怕る。原注に曰く:およそ是れ彼の我を告ぐるは、官鬼の休囚を要し、旺相を宜とせず、然らざれば此の場の訟必定立案せん。妻財本より父母を剋し、父母是れ状紙案巻、故に我の訟を興さんとするは、便ち財爻を見るを宜とせず。財爻若し発動しあるいは世を持せば、状子終究受理を予けられず。若し日辰の財爻を冲散するを得れば、我此の桩の事才に振作の余地あり。又曰く:他人の訟を興すは、須く官鬼の休囚墓絶を要して、才に大害なからん。

官鬼空亡墓絕,須知無貴主張。(凡占,不問原告被告,若官鬼空亡墓絕,或卦無官鬼,決無官府主張其事。鬼雖墓絕,而財爻旺動相生,此之謂絕處逢生,須用資財囑託,姑待官鬼旺相月日,方可成訟。更值子孫發動,仍復無氣,縱然費盡資財,亦無益於事。)

「官鬼」空亡あるいは墓絶に落つれば、便ち此の案を出面して主持する人なきを知るべし。原注に曰く:およそ訟を占うは、原告被告を論ぜず、只た官鬼空亡墓絶、あるいは卦中根本に官鬼なければ、便ち官府の来りて此の事を主張するなしと断定す。官鬼虽ば墓絶に在り、而も「妻財」爻旺動して来りて其れを生ぜば、此れを絶處逢生と叫び、須く些の銭財を使いて嘱托し、姑且く官鬼旺相の月日に到るを待ちて、才に可能立案成訟せん。若し再び「子孫」発動して鬼を剋するに値し、而も官鬼仍旧無気なれば、那就ちたとい銭財を費尽すも、事に於いて補なし。

世應帶合比和,終久有人和會。(若世應帶合,事體本要成,若但比和,而不相害,兩家有和會之心。若子孫動,當勸和。公事世應比和,而官鬼旺動,克傷世應,兩家欲休,官府不放。若遇解神,庶幾可散。)

世応両爻合を帯びて而又た比和せば、終久人の中より調解するあらん。原注に曰く:世応若し相合を帯びれば、事情本より便要に弁成らんとす。若し只た比和にして彼此相害せざれば、両家も亦た皆和解の心あり。若し「子孫」発動せば、便ち其れらに勧めて和解すべし。公家案件若し世応比和して、而も「官鬼」旺動して来りて世応を剋傷せば、那是れ両家手を罷めんと欲するも官府却って放さず。若し「解神」に遇上せば、庶幾く以て訟を散じ得べし。

鬼化鬼,移權更案;兄化兄,蕩產傾家。(若遇鬼化鬼,其事反覆,或移權更案,事幹兩司,或舊事再發。前卦鬼衰,後卦鬼旺,昔日之事雖小,今日反成大事;前鬼旺後鬼衰,其事先重後輕,虎頭蛇尾。兄弟乃克財之神,若旺動,不免廣費資財,休囚稍可。若又化出兄弟,必主使兩重財,或兩處使錢。更加大耗,主蕩產傾家。若加劫殺及咸池,必被小人陰私,趁勢劫騙。若逢鬼動,終久必知之也。)

「官鬼」官鬼を化出せば、権限を移交し・案巻を更換するを主る。「兄弟」兄弟を化出せば、産を蕩し家を傾ぐるを主る。原注に曰く:若し官鬼の官鬼を化するに遇えば、事情反復し、あるいは権限を移交し・案巻を更換し、両個の衙門に牽渉し、あるいは旧案重発す。本卦官鬼衰にして変卦官鬼旺なれば、是れ従前の小事今日反って大事と成る。本卦官鬼旺にして変卦官鬼衰なれば、是れ事情先重後軽・虎頭蛇尾なり。兄弟是れ財を剋するの神、若し旺相発動せば、大きく銭財を破るを免れず、休囚なれば則ち稍好し。若し又た兄弟を化出せば、必定両重の銭を花し、あるいは両処に在りて銭を使わん。再び「大耗」を加えれば、便要に産を蕩し家を傾げん。若し「劫煞」および「咸池」を加えれば、必ず小人の暗中に勢に乗じて敲詐騙取するを被らん。若し又た官鬼の発動に逢えば、到頭来終究内情を知るを得べし。

太歲鬼臨,其事必干臺憲;天獄殺動,此身須入牢房。(占訟,若鬼加太歲及月建,必干臺憲。鬼衰難用此斷,自宜通變,取人事決之,庶無失矣。天獄殺、關鎖殺,俱見神殺章內。若世在艮宮,逢天獄及關鎖殺動克世爻,我必有關禁;若克應爻,則他有關禁。)

「官鬼」太歳に臨まば、此の案子必ず台省憲司に牽渉せん。「天獄殺」発動せば、此の人便ち牢房に進むを得ん。原注に曰く:訟を占いて若し官鬼太歳および月建を加えれば、必定上級の台憲を牽動せん。官鬼衰弱の時は便ち此の如く断じ難し、自ずから当に権を通じ変に達し、人事を参酌して決断して、才に失誤少なからん。天獄殺・関鎖殺の起例は、皆神煞の一章の内に載す。若し世爻艮宮に在り、又た天獄・関鎖の二煞発動して来りて世爻を剋するに逢えば、我必ず関押せられん。若し其れらの剋する所が応爻なれば、則ち対方の関押せらるるなり。

官旺日,則面折庭諍;鬼休時,則停囚長智。(占訟,欲知何日興,何日息,但把鬼爻推究。鬼旺日,其事必興,當見臨庭折證;若值鬼衰,其事必停;鬼值沖,官司有冗,未及究問;鬼值日辰刑,上司有言責,其事稍緩。)欲識何時結斷,鬼爻墓絕推詳。(占訟,始終成敗,皆從鬼斷,其事有定限,庶可推詳。夫結絕決斷,實為難事,其或動經一年半載,必須先達人事,度其輕重,知其時務,復取其占之卦爻。子孫發動,官鬼空亡,無氣入墓,窮其鬼絕月日,然後方可雍容推其意而言之。)要知不受刑傷,子位興隆剖決。(子孫為福德之神,官訟牽連獄囚,禁繫杖責臨身,此爻發動,一概可免。)

官鬼旺相の日は、便要に当庭に対質争弁せん。官鬼休囚の時は、人便ち囚所に停りて自ら見識を長ず。原注に曰く:訟を占うは何日に興り・何日に息むを知るを要せば、只た官鬼爻を推究せよ——官鬼旺の日は、事情必ず起り、将に臨庭対質あらん。若し官鬼衰に逢えば、事情必ず停まる。官鬼冲を被れば、是れ官府事忙しく、還って究問に顧及せず。官鬼日辰に刑せられれば、是れ上司に言責あり、事情稍々緩し。何时に結案するを知らんと要すれば、官鬼爻の墓絶上より推詳す。原注に曰く:訟を占うの始終成敗皆官鬼より断ず、事情自ずから定限あり、以て推詳し得べし。不過判決結案是れ実に難事、時には一拖すれば便ち一年半載、必ず先ず人情事理を通達し、事情軽重を度量し、当下時務を知暁して、再び来りて所占の卦爻を取るを要す:「子孫」発動し・官鬼空亡・無気入墓に到るを待ち、官鬼絶地の月日を窮究出し、然る後に才に以て従容に結論を推出して人に説き聴かさん。刑傷を受くるや否やを知らんと要すれば、「子孫」の位の興隆なるや否やを看て剖断す。原注に曰く:子孫是れ福徳の神、およそ官司牽連・囚繋獄中・杖責身に臨む、只た此の一爻発動せば、一概皆免除し得べし。

卜筮元龜云:青龍動主和,朱雀官偏拗,勾陳公差來,白虎杖比較。蛇鐵鎖拘,玄武吏校狡,若依此決推,百試無不效。占解刑法云:卦有刑來解判者,木刑金被才是也,雖然金動日辰沖,此亦還同未蒙解。占差遣何職人解云:大刑月建並來克,宜使其人著力氣,太歲爻驚克大刑,恩赦必來為救矣。

《卜筮元亀》に曰く:「青竜」発動すれば和解を主る。「朱雀」官鬼に臨まば、双方各々一詞を執り・乖違譲らざるを主る。「勾陳」動けば、是れ公差の門に上がる。「白虎」動けば、杖責比較を受くるを主る。螣蛇動けば、鉄鎖に拘繋せらるるを主る、原文此処「螣」字已に脱し、只た一の「蛇」字を存す。「玄武」動けば、吏卒狡獪にして人を欺くを主る。此の訣に依りて推し去れば、百試応験せざるなし。刑法を如何に解除するを占う:卦中若し刑ありて而又た解救するの有れば、譬えば木爻刑為りて金爻に剋せらるる便ち是れなり。虽ば金爻発動すれど、却って日辰に冲散せられれば、那も亦た解救を得ざるに等し。何の職分の人を差遣して解救せしむるを占う:若し月建中の「大刑」并臨して来りて剋せば、便ち一個の能く其れを剋制するの人を請うて力を出さしむべし。若し太歳爻発動して大刑を驚剋せば、必ず恩赦の下来りて相救うあらん。

占禁繫云:何以知人憂禁得,抉剝遁蒙皆為例,蠱旅見之為獄中,六害日期為禁制。酉日卜得世戌來,卜者身憂入獄災,酉爻發動皆如此,卦臨酉戌亦還該。占公事出日云:欲知訟者言出時,卦生之日以為期,假令卦爻火為世,火位長生寅上推。先看鬼被日辰克,日辰克之出未得,日辰扶鬼事為遲,鬼剋日辰出無疑。

牢獄禁繋を占う:何を以て人の牢獄の憂あるを知る?《剥》《遯》《蒙》此れら皆例証、其れら皆艮象を含む。《蠱》《旅》之を見れば、便ち身の獄中に在るなり。「六害」の日を以て禁を受くるの期と為す。譬えば酉日に世爻是れ戌土を占得し、酉と戌と相害せば、卦を占うの人当日便ち入獄の灾あり。若し是れ酉爻発動して往きて戌を害すれば、も亦た同様に論ず。卦中酉・戌の相害に臨むも、亦た此に照らして断ず。公事の哪天に了結するを占う:訴訟の何时に出脱するを知らんと要すれば、卦を生ずるの日を以て期と為す。假令卦中火爻世を持てば、火の長生は寅に在り、便ち寅上より推す。先ず官鬼の日辰に剋せらるるや否やを看よ:日辰鬼を剋せば、人一時出来ず。日辰鬼を扶せば、事情遅緩せん。官鬼反って日辰を剋せば、那は便ち必定出来るを得ん。

占禁繫見關瀹、並與訴訟何人前後決云:外克內卦身先訟,內身克後被他論,上下比和不相害,則占世爻與應陳。陽鬼空亡身不訟,陰鬼休囚彼不論,二鬼比和名休囚,從此消散兩家分。占訴訟婚姻、田產、財物云:訴訟爭財卜得泰,寅午戌分劫殺亥,但言欲奪占其身,細想六爻看劫會。

禁繋中の「関」と「瀹」、および訴訟双方の誰先誰後の判決を占う:外卦内卦を剋せば、是れ我方の先に起訴す。内卦外卦を剋せば、是れ我方後に他人に告発せらる。上下比和し・彼此相害せざれば、便ち世爻と応爻とを用いて推陳す。陽爻の官鬼空亡に落つれば、我方訟を興すを必とせず。陰爻の官鬼休囚なれば、対方も亦た起訴せず。両個の官鬼比和して皆休囚なれば、訟事此より消散し、両家各々散去す。婚姻・田産・財物に因りて起るの訴訟を占う:財を争いて《泰》卦を占得せば、泰卦甲寅木を以て官鬼と為し・癸亥水を以て妻財と為し、寅午戌三合の「劫煞」正に亥に在り、此れ便ち要に他人の財を奪わんとす。およそ奪と説到れば、便ち其の誰の身位を占着するを看、細想して六爻中の哪一位の劫煞と相会するを看る。

占訴訟爭財得財否云:卦中無財浪言說,財化為官徒費筆,得遁直須拋卻休,遇復報雲終不失。占訴訟是何色目財云:欲知財是他人物,本宮財是外宮出,財當本位若非公,忽是私財終有失。占訟有理否云:內外相生世應和,皆為得理更無過,相剋被嗔兼被責,參差即被下遭磨。貞悔世應兩比和,道理平平必無惑。

訴訟して財を争う究竟財を得るや得ざるを占う:卦中に「妻財」爻なければ、那是れ白く一場を説くのみ。財爻官爻と化すれば、も亦た不過筆墨を白費するのみ。《遯》卦を占得せば、便ち趁早に丢開すべし。《復》卦に遇えば、則ち以て終究失わざると断説し得べし。所争は何の名目の財なるを占う:此の財原本他人の物なるを知らんと要すれば、本宮の財爻の別宮より出現するや否やを看よ——若し財本位に在らざれば、那は便ち公有の正財にあらず。万一取りて私財と作せば、最後終帰失うを要せん。自己の訟事理あるや理なきを占う:内外卦相生・世応相和すれば、皆理有りて過錯なし。若し彼此相克せば、便要に罵を挨ぎ責を受けん。若し参差不斉なれば、便ち下面の人に磨折せられん。若し「貞」卦と「悔」卦・世爻と応爻と両下比和せば、那是れ道理平平・双方各半、疑惑するを必とせず。

占訴訟歷幾司云:卦涉兩司有兩鬼,三爻為官二爻吏,旺卦為關相為瀹,春分震旺巽為相。八卦還依八節推,繫者被關重被縛,瀹即為匙關為鎖,匙居鎖上囚內坐。瀹居關上即為關,更遇日辰沖破散。

此の場の官司の幾級の衙門を経るを要するを占う:卦両司に渉れば便ち両個の「官鬼」あり。三爻は官長を代表し、二爻は吏員を代表す。旺相の卦は「関」為り、相地に処るの卦は「瀹」為り、譬えば春分時節震卦当旺・巽卦相為るが如く、八卦皆八節の旺相に依りて推す。繋せらるるの人先ず関押を受け、重きは還って捆縛を要せん。「瀹」は便ち鑰匙、「関」は便ち鎖:鑰匙鎖上に圧せば、囚人便ち裏頭に坐す。鑰匙関の上に居れば便ち関禁と成り、若し再び日辰の冲破に遇えば、関押も亦た散ず。

洞林秘訣云:第一先看卦名義,兄弟持世休論理,卦裡有財可爭財,天喜生內為勝宜。子孫解殺解官刑,伏神為鬼爭不止,鬼動克應他有刑,世應比和終須美。坎為獄門兼血光,子午血光同此意,卯酉破皮丑未逃,震足為鬼防刑治。巽為繩索吊牽連,坤離文章明順義,兌乾鬼殺旺金傷,無氣休囚輕不至。一鬼一司三鬼三,坤卦能順艮能止。聖人經言訟中吉,爭之不足謙有餘,貴己不至見終凶,不費資財勝了渠。

《洞林秘訣》に曰く:第一先ず卦名の含義を看る。「兄弟」世を持せば、便ち何の理を論ずるを必とせず。卦裏に「妻財」あれば、此の筆の財を争い得べし。「天喜」内卦を生ぜば、我方宜しく勝つべし。「子孫」は能く凶煞を解し・能く官刑を解す。官鬼伏蔵して出ざれば、争訟便ち止まず。官鬼発動して応爻を剋せば、対方刑を受く。世応比和せば、最終総じて美満に帰せん。坎は獄門、又た血光を主る。世応子・午に逢うも、亦た血光の意なり。卯酉相冲は皮を破るを主り、丑未相冲は逃走を主る。震は足、官鬼震卦の爻を剋せば、刑の双足に及ぶを防ぐを要す。巽は繩索、捆弔牽連を主る。坤・離は文章を主り、明白順理の義あり。兌・乾は金に属し、官鬼凶煞旺なれば則ち金刃の傷を防ぎ、無気休囚なれば則ち軽く、身を傷るに到らず。一個の官鬼便ち一司を経、三個の官鬼便ち三司を歴る。坤卦は能く順遂し、艮卦は能く止息す。聖人《易》中に《訟》を論じ、訟中虽ば吉を得べしと雖も、争いて足らざるは謙じて余あるに如かずと曰う。貴ぶ所は自己の訟に渉らざるに在り、一旦訟を見れば終帰是れ凶、銭財を破費せざれば已に対方に勝てるなり。

火珠林云:論官吏訟入公庭,大壯欺他理不贏,子若臨身官事散,鬼來克世是輸名。明夷卦主憂囚禁,父母爻交事未寧,鬼在伏中難解脫,財來飛上易調停。陽爻在外無輸象,刑煞歸身自殺刑,虎動憂愁龍動吉,總無相剋是輕輕。

《火珠林》に曰く:官吏の訟の公堂上に打到るを論ず、占得《大壮》すれば、是れ対方の人を欺きて理虧き、贏つを得ず。「子孫」若し世身に臨まば、官司自然に消散す。「官鬼」来りて世爻を剋せば、便ち名を輸し訴に敗る。《明夷》卦を得れば、囚禁の憂あるを主る。「父母」爻交動せば、事情安寧を得ず。官鬼下に伏蔵せば、一時解脱し難し。「妻財」来りて飛神の上に居れば、訟事調停し易し。陽爻外卦に在れば、輸の跡象なし。「刑煞」身爻に帰すれば、那是れ自傷自戕の象。「白虎」発動すれば憂愁を主り、「青竜」発動すれば吉を主る。総帰只た世爻用神の剋を受けざれば、事情便ち軽し。

海底眼云:禁繫憂官兩未萌,應為對主世為身,鬼旺墓鄉須下獄,官臨歲動達朝廷。鬼爻出現催公羊,卦若傷財理不明,應爻生鬼他遭責,身下藏官我不贏。卦值兩官田土事,兄爻發動起同人,財多損子災難脫,輕者流徙重者刑。脫事遇官尋福德,父興財發事關身,動爻克世人來損,鬼動虛憂假作真。

《海底眼》に曰く:禁繋と官非の両桩皆還って頭を露わさざる時は、便ち応爻を以て対方と為し・世爻を以て自身と為す。「官鬼」旺にして世墓郷に落つれば、必ず要に獄に下らん。官鬼太歳に臨みて動けば、事情朝廷に通達し得べし。官鬼爻顕現せば、公事を催すること甚だ急なり。卦中若し「妻財」を傷れば、是れ理由明らかならず。応爻官鬼を生ぜば、是れ対方責を遭う。世爻の下官鬼を蔵すれば、我方贏つを得ず。卦中に両個の官鬼あれば、此の場の官司是れ田土の事の為なり。「兄弟」爻発動せば、是れ同伙の人の惹起す。財爻多くして「子孫」を損傷せば、災難脱し難く、軽きは流徙し・重きは判刑す。身を脱せんと欲して官鬼に遇えば、便ち「福徳」子孫の能く其れを制するや否やを尋ぬ。「父母」興き「妻財」発せば、事情便ち自身と牽連あり。動爻世を剋せば、是れ人の来りて害を加うるあり。官鬼発動せば、多くは虚驚、須く假を以て真と当てるを防ぐべし。

占盗賊第十六

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——家賊、鄰里、鎮市、縣道、州府、方道。張子房捕盜歌:木鬼東方人是實,卦中須議鬼為賊,鬼在二爻鄰里偷,世應相生恐是虛。歸魂物不離親戚,財爻在內怕空亡,子位交重物歸室。

《鬼谷辨爻法》は盗賊一門のために爻位を分派す:初爻は家賊を主り、二爻は隣里を主り、三爻は鎮市を主り、四爻は県道を主り、五爻は州府を主り、六爻は遠方を主る。張子房《捕盗歌》に曰く:「官鬼」木に属せば、賊实实在在是れ東方の人、一卦の中必ず官鬼を当作して賊と為して議論するを要するを以てなり。官鬼二爻に在れば、是れ隣里の偸みし所。世応両爻相生せば、恐怕く併せて未だ真に失せず、只た一場の虚驚なり。「帰魂」卦を占得せば、東西は親戚の家を離れず。「妻財」爻内卦に在りて最も空亡に落つるを怕れ、空に落つれば則ち物尋ね回り難し。「子孫」の位交重発動せば、失物便ち室に帰り得べし。

天玄賦:世上論官訴訟,多因性氣資財,其中闇昧陰私,莫出姦淫盜竊。用鬼為賊,須尋來處之蹤由。(民間訴訟之事,大多數都是因為酒色財氣之事,使性鬥氣,或因為資產財物之類爭鬥。若能平心氣和,協商溝通,則無爭訟之患。很多闇昧陰私之事,也都是因姦淫盜賊所為。以鬼為賊。若見持世,乃貼身之賊。在初爻是家賊,二三爻鄰里賊。在外是外賊,在六爻是遠處賊。鬼帶羊刃、劫殺、懸針,是強盜賊。賊來須捕鬼生方,且如鬼屬金,乃西方賊,從東南方上來,看在何爻,卻詳微細之處,其餘仿此。鬼屬陽,日間來;鬼屬陰,夜間來。陰鬼化陽,夜至日方退;陽鬼化陰,日至夜方偷。男賊女賊,亦不出於陰陽推斷。)

《天玄賦》に曰く:世上官府訴訟を論到れば、多くは意気と銭財より起る。其の中の那些の暗昧陰私の勾当は、奸淫と盗窃の両類を出でず。賊を占うは「官鬼」を以て用神と為し、須く其の身上より賊の来路蹤迹を尋出すべし。原注に曰く:民間訴訟の事、大多は酒色財気に因りて起り、性を逞し気を鬪し、あるいは資産財物のために相争う。若し能く心平気和に・彼此通融せば、便ち争訟の患なし。許多の暗昧陰私の事も、亦た皆奸淫盗賊の為す所なり。賊を占うは官鬼を以て賊と為す:官鬼若し世を持せば、是れ貼身の賊。初爻に在れば是れ家賊、二三爻に在れば是れ隣里の賊。外卦に在れば是れ外来の賊、六爻に在れば是れ遠処の賊。官鬼「羊刃」「劫煞」「懸針」を帯びれば、是れ強を行うの強盗。賊を捉えんとするは、官鬼を生ずるの那一方に往きて追うを要す——譬えば官鬼金に属せば、是れ西方の賊、却って東南方上より来り、還って其の哪一爻に在るを看、再び細微の処を詳審し、其余此に照らして類推す。官鬼陽に属せば、白天に来る。官鬼陰に属せば、夜裏に来る。陰鬼陽に化ずれば、是れ夜裏来りて天亮して始めて退く。陽鬼陰に化ずれば、是れ白天来りて夜裏に到りて才に手を下す。男賊女賊も、亦た陰陽の此の推法を出でず。

推物憑財,當捕墓中之方向。(推物當以財屬五行辨之。金財加朱雀,是鍋鐺之類。木財是紙漆茶布,以及木竹器皿類。水財是珍珠水晶,或魚鹽酒類。火財乃是綾羅絲絹類。土財為五穀,臨朱雀是田土契約。若辨貴賤,可憑衰旺休囚,兼看刑沖。若財臨月建旺,被日辰沖,其物雖貴,但有破損。若財旺,被旁爻刑沖,其物雖美,亦有損壞。若被旁爻克,而得日辰合,必損後修補。

失物を推断するは「妻財」爻に憑り、賊を捉えんとするは財爻墓庫の所在する方向に往くを要す。原注に曰く:物件を推断するは、当に財爻の属する五行を以て分辨すべし。金財「朱雀」を加えれば、是れ鍋鐺の一類。木財是れ紙・漆・茶・布および木竹器皿の類。水財是れ珍珠水晶、あるいは魚鹽酒類。火財是れ綾羅絲絹の類。土財是れ五穀、若し朱雀に臨まば則ち田土契約なり。物件の貴賤を辨ぜんと要すれば、其の衰旺休囚に憑り得べく、兼ねて刑冲を看る:財爻若し月建に臨みて旺するも、却って日辰に冲せられれば、其の物虽ば貴なれど破損あり。財爻虽ば旺なれど、旁爻に刑冲せられれば、其の物虽ば美なれども損壞あり。若し旁爻に剋せられて而又た日辰の来りて合するを得れば、必ず是れ損壊の後又た修補過ぎたるなり。

欲知其藏匿何方,但尋財墓處便是。且如金財在丑艮方,木財在未坤方,水土財在辰巽方,火財在戌乾方。凡占欲知何處失財,但看財絕方向是也。財在內家中失落,居外在外失落。若五爻動,路上遺失。若鬼空亡無氣,日辰扶合財爻,財爻化入墓中,此乃未經賊手,不會失脫,藏於器皿之中。)

失物の哪一方に蔵するを知らんと要すれば、只た財爻の墓庫の処を尋ぬれば便ち是れ:金財の墓は丑に在り、艮方に属す。木財の墓は未に在り、坤方に属す。水財土財の墓は辰に在り、巽方に属す。火財の墓は戌に在り、乾方に属す。およそ占うは什么地方に在りて財を失したるを知らんと要すれば、只た財爻の絶地の方向を看よ。財爻内卦に在れば、是れ家中に失落せし。外卦に在れば、是れ外頭に在りて失落せし。若し五爻発動せば、是れ路上に遺失せし。若し「官鬼」空亡無気にして、日辰又た財爻を扶合し、財爻還って墓中に化入せば、那は便ち根本に賊手を経ず・併せて失脱せず、只た某个の器皿裏に収めたるのみなり。

財化鬼必無尋路,鬼化財終可獲贓。(凡卦中財化鬼,其物已變化了,後無蹤跡影響。鬼若逢沖,而日辰扶合財爻,其物未散,若非子孫發動,亦未可知。如鬼動化財,物雖偷去,尚未出藪,終可捕獲,但看子孫旺、官鬼受制時,自然敗露。或有遺下物件,若在內卦,不過家人鄰里,趕緊詢問,當暗中脫出。若財旺,鬼臨吉神,在初爻及持世,乃自家親人移動,未可見,非外人偷。鬼動空亡,移物之人必不在家。)

「妻財」化出して「官鬼」と為れば、必然尋ぬるに路なし。官鬼化出して妻財と為れば、終究以て贓物を起獲し得べし。原注に曰く:およそ卦中財鬼に化ずれば、其の物已に頭を改め面を換え、此の後蹤迹影響なし。官鬼若し冲に逢い、而して日辰財爻を扶合せば、其の物尚ほ未だ散失せず、只た若し「子孫」発動なければ、亦た説き得て准と為し難し。若し是れ官鬼発動して財爻を化出せば、東西虽ば偸去せられしも、還って未だ此の片の地界を運出せず、終究以て捕獲し得べし。只た子孫旺・官鬼受制の時を看れば、自然敗露せん。あるいは賊還って些の物件を遺下せる:若し内卦に在れば、不過家人隣里の為す所、赶紧に詢問せば、暗中に便ち交出来さん。若し財爻旺にして、官鬼又た吉神に臨み、且つ初爻に在りあるいは世を持せば、那是れ自家親人の挪動せしにして、一時見るを得ず、併せて外人の偸みしにあらず。官鬼発動して空亡に落つれば、東西を挪走せし人必定家に在らず。

妻財最怕空亡,官鬼豈宜扶合。(財在內卦,不落空亡,其物可見;財在外動.物已去遠,終難得見。鬼若日辰扶合,乃真賊,慣得其中滋味,必有人做腳,須防再來。且日辰合住鬼爻,必有窩頓之家,深藏固閉,賊不易敗也。)

「妻財」最も空亡に落つるを怕れ、「官鬼」哪裏にか日辰の扶合を得るを宜とせん。原注に曰く:財爻内卦に在りて空亡に落ちざれば、其の物還って見るを得べし。財爻外卦に在りて又た発動せば、物已に去りて遠く、終究見え難し。官鬼若し日辰に扶合せられれば、那是れ慣偸老賊、深く其の中の滋味を諳り、必定還って人の内応を為すあり、須く其の再来するを防ぐべし。況んや日辰の官鬼爻を合住せば、必ず贓を窩する家あり、贓物を蔵するや深く閉するや緊く、賊便ち容易に敗露せざらん。

金爻帶鬼,便言割壁穿竊;木位逢官,定是鋤泥掘洞。(金爻帶鬼,用刀鐵撬開門戶,挖毀牆垣。木爻屬鬼,鋤泥掘洞,過屋懸樑。水鬼灌水消聲,吹滅燈火。火鬼劈環開鎖,點火飛螢。土鬼涉溪跳澗,散水成池。若見金木相化,其變金衰而木旺,其賊始將刀斧開門,不能成就,然後掘洞。其他當以類推。)

金爻「官鬼」を帯びれば、便ち其れを壁を割り窓を穿ちて行窃すと説く。木位官鬼に逢えば、定めて是れ土を鋤り洞を掘りて入る。原注に曰く:金爻鬼を帯びるは、是れ刀鉄を用いて門戸を撬開し・墻垣を挖毀す。木爻鬼に属するは、是れ土を鋤り洞を掘り・屋を越え梁を懸く。水鬼是れ水を灌ぎて声を消し・灯火を吹滅す。火鬼是れ門環を劈開し・鎖を撬げ、火を點じて照明す。土鬼是れ溪を渉り澗を跳び・水を疏して池を成す。若し金木互化を見て、変出する是金衰にして木旺なれば、那是れ賊起初刀斧を拿りて門を撬げて得手せず、然る後に才に改めて洞を掘るに為れり。其他の情形皆当に此の様に照らして類推すべし。

看在哪爻發動,便知何處歸來。(如金爻發動,賊向西方來;木爻發動,賊在東方來。若金鬼在三四爻動,或旁爻動克三四爻,必曾用刀鐵撬門戶;若在六爻動,或旁爻動克六爻,是割壁穿窗。木鬼在初爻發動,或克初爻,便言於後門上邊掘洞之類;若在三四爻,則言大門前;在六爻,則是跳牆越塹,或牆下挖洞。

官鬼の哪一爻に在りて発動するを看れば、便ち賊の什么地方より進入せしを知る。原注に曰く:金爻発動せば、賊西方より来る。木爻発動せば、賊東方より来る。若し金鬼三爻四爻に在りて発動し、あるいは旁爻発動して来りて三四爻を剋せば、必ず是れ刀鉄を用いて門戸を撬過せし。若し六爻に在りて発動し、あるいは旁爻動きて六爻を剋せば、那是れ壁を割り窓を穿つなり。木鬼初爻に在りて発動し、あるいは来りて初爻を剋せば、便ち是れ後門上辺に洞を掘るの一類と説く。若し三四爻に在れば、便ち大門前に在りと説く。六爻に在れば、則ち墻を跳び壕を越え、あるいは墻下に洞を挖るなり。

水鬼在三四爻動,或克三四爻,必用水灌門斗,若加汙穢殺,必是遺尿浸灌;若卦無火,或火空亡,必是澆滅火種,或接筒吹燈;如己丑日占,水鬼動克二爻白虎,必是從廚灶前,鍋釜之類。火鬼在三四爻動,必是劈門環、開鎖,或揮螢筒燭、手照;若克三爻,房中有失,不然,香火堂內有失。土鬼四散,有人窩藏,難以捉獲。又云:土鬼乃土人,非他方之賊。)

水鬼三爻四爻に在りて発動し、あるいは来りて三四爻を剋せば、必ず是れ水を用いて門斗を灌ぎし。若し「汚穢煞」を加えれば、那是れ尿を撒きて浸灌せしなり。若し卦中に火爻なく、あるいは火爻空に落つれば、必ず是れ火種を澆滅し、あるいは竹筒を用いて気を接ぎて灯を吹きし。譬えば己丑日に占いて、水鬼発動して二爻の「白虎」を剋せば、必ず是れ厨房竈前・鍋釜の一類の処より手を下せしなり。火鬼三爻四爻に在りて発動せば、必ず是れ門環を劈き・鎖を撬げ、あるいは萤筒燭火を揮いて照明せしなり。若し三爻を剋せば、是れ房中の失物、然らざれば便ち香火堂内の失物なり。土鬼四散して定まらず、必ず人の窩蔵するあり、捉獲し難し。又曰く:土鬼是れ本地人、外方より来るの賊にあらず。

子動傷官,目下須當捉獲。(子孫為捉賊之人,旺動,必當時下便能捉獲,亦可知其人。若見子孫爻動克官鬼,其偷時被人撞見。要知蹤跡,但尋子孫方位,便知著落。如卯爻子孫動,見穿青婦人,便知消息。屬寅,乃穿青男子,或遇草頭及木字旁姓人說消息。若遇巳爻子孫動,必見紅衣女子方知,帶殺乃曲腳婦人,胎養乃小女子。

「子孫」発動して「官鬼」を傷剋せば、眼下便ち賊を捉え得るべし。原注に曰く:子孫是れ賊を捉うるの人、其れ旺相発動せば、当時便ち捉獲し得、亦た賊の何人なるを知るを得べし。若し子孫爻の発動して官鬼を剋するを見れば、那是れ其の行窃の時人に撞見せられしなり。賊の蹤迹を知らんと要すれば、只た子孫爻の属する方位を尋ねれば、便ち着落を知る。譬えば卯爻子孫発動せば、青衣を穿てる婦人に遇遇し、其の処より消息を得ん。子孫寅に属せば、則ち青衣を穿てる男子、あるいは草字頭・木字旁の姓氏の人に遇上して消息を説く。若し巳爻子孫の発動に遇えば、必要に紅衣女子を見着して始めて端的を知らん。若し凶煞を帯びれば、是れ個の瘸腿の婦人。「胎」「養」に臨まば、則ち小女孩なり。

午乃穿紅男子,旺相是銀鐵等匠,休囚乃挑柴炭人,問之可知。申乃穿白衣人,或弄猴、針匠。酉乃賣酒人、持酒人,可知消息。亥乃穿黑衣人,或守田土之人,或挑水之人,或洗衣之人,皆可問消息。子是穿黑衣不頂帽男子,及捕魚人,靜中看見,問其消息。辰乃竹木林中,墓邊人家,可問。戌有黃犬吠人家,或牽引犬人,可問。丑是守牛人或是耕夫。未是牧羊人,可知其的。以上當別旺相休囚,可知少壯老弱。若鬼化子孫,必須告官,方能捉獲。勾陳乃捕賊之人,若克玄武,其賊必擒。)

子孫午に属せば、是れ紅衣を穿てる男子。旺相なれば則ち銀を打ち鉄を打つの工匠、休囚なれば則ち柴を挑ぎ炭を運ぶの人、其れらに問えば便ち知らん。申に属せば、是れ白衣を穿てる人、あるいは猴を耍る・針を做るの匠人。酉に属せば、是れ酒を売るあるいは酒を提ぐるの人、其の処より消息を得べし。亥に属せば、是れ黒衣を穿てる人、あるいは田土を看守する・水を挑ぐ・衣を洗う、皆打聴し得べし。子に属せば、是れ黒衣を穿ち帽を戴かざる男子および捕魚人、僻静の処に於いて看見せし、其れに消息を問え。辰に属せば、是れ竹木林中・墳墓旁边の人家、往きて問うを得べし。戌に属せば、是れ黄狗有りて人を吠ゆるの人家、あるいは狗を牽くの人、往きて問うを得べし。丑に属せば、是れ放牛人あるいは耕夫。未に属せば、是れ牧羊人、其の処より実情を得べし。以上還って当に旺相休囚を分別し、好く対方の少壮なるか老弱なるかを知るべし。若し官鬼子孫を化出せば、必ず須く官に報じて始めて捉獲し得。「勾陳」是れ賊を捕うの人、其れ若し「玄武」を剋せば、賊一定に擒え得べし。

日辰克鬼,當時曾被驚疑。(凡日辰或動爻沖剋官爻上,盜時被主家驚覺。如金鬼畏火,若遇日辰沖剋,其行盜時見燈明,復退隱。若火爻動來沖剋,其時有人從燈外窺見形跡。木鬼值日辰沖剋,行竊時會觸銅鐵器皿作聲,賊心驚恐。若金爻動克鬼,賊來時有開金石之聲,或觸動鐵器。或金爻空動克鬼,乃人之聲,胎養小兒啼,庫墓老人嗽,未敢下手。水鬼值日辰沖剋,畏牆壁堅固,路徑高低,其賊疑懼,終無十分偷掠,若戌土動來克,多是大吠,帶殺被犬傷。火鬼被日辰沖剋,主賊人被迫落水。土鬼被日辰沖剋,畏門戶牢緊,若見木來克,必開門戶聲驚疑。以上數端,皆以類而推,唯占者至誠至敬,自然靈驗也。)

日辰「官鬼」を剋せば、賊の当時曾て驚を受け疑を生ぜしを説明す。原注に曰く:およそ日辰あるいは動爻の官鬼爻上に冲剋到れば、便ち行窃の時主家に驚覚せられしなり。譬えば金鬼火を畏る、若し日辰の冲剋に遇えば、是れ其の盗を行う時灯亮を望見し、又た退き回りて躲蔵せしなり。若し是れ火爻発動して来りて冲剋せば、那時人の灯外より其の形迹を窺見せしなり。木鬼日辰に冲剋せられれば、是れ行窃の時銅鉄器皿を碰響せしめ、賊心惊恐せしなり。若し金爻発動して鬼を剋せば、是れ賊の来る時金石を開啓するの声あり、あるいは鉄器を碰動せし。若し金爻空にして発動して鬼を剋せば、那是れ人の声音、「胎」「養」に臨まば是れ小児啼哭し、庫墓に臨まば是れ老人咳嗽し、賊此に因りて敢えて手を下さず。水鬼日辰に冲剋せられれば、是れ其の墻壁堅固・路径高低不平なるを畏懼し、心に疑懼を生じ、終究大肆に偸掠する能わざりしなり。若し戌土の発動して来りて剋するあれば、多くは狗の叫ぶ、凶煞を帯びれば則ち狗に咬傷せらる。火鬼日辰に冲剋せられれば、賊の逼せられて水に落つるを主る。土鬼日辰に冲剋せられれば、是れ門戸牢固なるを畏る。若し木爻の来りて剋するを見れば、必ず是れ門戸を開くの声響の其れを驚動せしめしなり。以上の幾端皆類に按じて推す、只た占う人至誠至敬なれば、自然霊験せん。

一卦兩官,內外二人謀計。(若兩鬼俱動,必是內外勾連,二人同竊。若外鬼動,內鬼不動,不過知情。若兩鬼皆不動,但取其臨玄武、劫殺當權者為正賊。)六爻無鬼,中間恐自遺亡。(六爻無鬼,財不空亡,乃自遺失,非人偷也,財旺可尋。若財帶亡神動,鬼爻不動,亦是自失,被人獲去,終不可見。若無鬼而兄弟化鬼,或加青龍動者,非人偷,或曾有人借去,遺亡在彼。若鬼雖動,又兼兄弟旺動,物雖賊盜,非能入已,又被他人將去。)

一卦の中両個の「官鬼」あれば、是れ内外両人の合謀なり。原注に曰く:若し両個の官鬼皆発動せば、必ず是れ内外勾連・二人同窃。若し外卦官鬼動きて内卦官鬼動かざれば、内応不過知情するのみ。若し両個の官鬼皆動かざれば、便ち那个の「玄武」「劫煞」に臨みて当権するを取りて正賊と作す。六爻の中官鬼なければ、中間恐怕く是れ自己遺失ならん。原注に曰く:六爻官鬼なくして「妻財」又た空亡ならざれば、那是れ自己遺失、人に偸まれたるにあらず、財旺なれば還って尋回し得べし。若し財爻「亡神」を帯びて発動し官鬼動かざれば、亦た自己失落、却って人に拾去せられ、終究見えず。若し官鬼なくして「兄弟」官鬼を化出し、あるいは「青竜」を加えて発動せば、那不是れ偸まれたるにあらず、或いは曾て人の借去せるあり、其の処に忘れしなり。若し官鬼虽ば動くも、又た兼ねて兄弟旺動せば、東西虽ば賊に偸まれしも、却って其の自己の手裏に落ちるを得ず、又た別人に拿去せられしなり。

財在內爻,珍寶不離於井灶;財居外卦,金珠豈遠於棟樑。(財爻在內,其物必在家之井灶間;財爻在外未動,或藏匿於棟樑上。)須教仔細參詳,方可雍容斷決。要占輕微之失脫,更加玄妙之功夫。鬼屬陽,男子偷,細察休囚旺相;鬼屬陰,女子竊,精詳庫墓胞胎。(小可失脫,不可一概論。但當分別陰陽,較量衰旺,方知的實。若陽鬼男子偷,陰鬼女人竊,鬼旺後生偷,墓庫老人偷,胎養童稚偷。若陰化陽,婦人偷,男子將去;陽化陰,男子偷,藏女人處。不然,日間見物夜間偷,或夜間竊,日中將去。此亦舉其大綱,更宜詳審。)

「妻財」内爻に在れば、珍宝井竈の間を離れず。財外卦に居れば、金珠も亦た棟梁の上を遠離せず。原注に曰く:財爻内に在れば、其の物必ず家中井辺竈下に在り。財爻外に在りて未だ発動せざれば、あるいは棟梁の上に蔵す。須く仔細に参詳して、始めて以て従容に判断し得べし。那些の細小の失脱を占わんと要すれば、更に一番の玄妙功夫を下すを得ん:官鬼陽に属せば、是れ男子の偸み、細察して其の休囚旺相を看る。官鬼陰に属せば、是れ女子の窃み、精詳して其の庫・墓・胞・胎を看る。原注に曰く:小小の失脱は一概に論ずべからず、只た当に陰陽を分別し・衰旺を較量して、始めて実情を知るべし。陽鬼是れ男子の偸み、陰鬼是れ女人の窃み。官鬼旺相は是れ後生の偸み、墓庫に落つるは是れ老人の偸み、胎養に臨むは是れ小孩の偸み。若し陰化して陽と為れば、是れ婦人偸みて男子拿去せし。陽化して陰と為れば、是れ男子偸みて女人の処に蔵せしなり。然らざれば便ち白天物を看中して夜裏来りて偸み、あるいは夜裏窃得して白天運走せしなり。此も亦た只た大綱を挙ぐるのみ、還って詳細に審察するを須す。

定人行以五行推,決面目以六神斷。(人形面目,大抵以婚姻內面貌參看。)財逢生氣,必亡走獸飛禽。(凡論生氣:正月子上順行,一月一位,數至歲終。卦中財臨生氣,必是能走動之物。子與丑合皆言牛,寅與亥合皆言豬,卯與戌合皆言犬,辰與酉合皆言雞。凡遇生氣,其物未曾殺害,若化為死氣庫墓,必被烹宰。死氣者:正月起午上順行。不問是何物,遇之皆不吉。)

賊人の形体举止を判定するは、五行を用いて推す。其の面貌五官を決断するは、六神を用いて断ず。原注に曰く:人の形貌面目は、大抵婚姻一門の中の相貌を論ずる那一節を参看し得べし。「妻財」「生気」に逢えば、丢失せしは必ず走獣飛禽なり。原注に曰く:およそ生気を論ずるは、正月より子位に起りて順行し、一月一位、年終に到るまで数ゆ。卦中財爻生気に臨まば、必ず能く走り能く動くの活物なり。子と丑と合すれば、皆牛と説く。寅と亥と合すれば、皆猪と説く。卯と戌と合すれば、皆狗と説く。辰と酉と合すれば、皆鶏と説く。およそ生気に遇うは、此の活物還って未だ宰殺せられず。若し「死気」に化しあるいは庫墓に落つれば、必定已に烹宰せられしなり。死気の起法は、正月午位より起りて順行す。丢する所何なるを論ぜず、之に遇上すれば皆不吉なり。

墓值刑沖,徒有堅牆固壁。(占失脫,最忌財墓逢沖。假如辰日占得震卦,世上財入墓,正被日辰沖散庫中之財,最為不吉。縱有惡犬藩籬,亦難防禦。)若見卦無財位,便當推究鬼爻。(凡占失物,當究財爻。若是財不上卦,當以鬼爻衰旺決之。)

財爻の墓庫刑冲に遇上せば、たとい堅墻固壁あれども亦た徒然なり。原注に曰く:失脱を占う最も財爻の墓の冲に逢うを忌む。假如辰日に《震》卦を占得し、世爻上の財墓に入り、正好く日辰に庫中の財を冲散せられ、最も不吉。たとい家裏に悪犬あり・藩籬あれど、亦た防御し難し。若し卦中に「妻財」の位を見ざれば、便ち転じて「官鬼」爻を推究するを要す。原注に曰く:およそ失物を占うは、本より当に財爻を講究すべし。若し財爻卦に上がらざれば、便ち当に官鬼の衰旺を用いて決断すべし。

水鬼興隆,無出綾羅錦繡;火官衰死,不過鋼鐵鍋鐺。(若卦裡無財,當考鬼之所屬。水鬼興隆,必是綾羅錦繡緞匹之類,若休囚,不過絲錦絹帛。餘鬼仿此推之。火鬼加貴興隆,必是金銀,無氣銅鐵,若在二爻,必是鍋鐺之類。)欲知何日亡財,但看鬼逢生旺;要決何時捉獲,精詳官被刑沖。(凡占家宅,若鬼臨玄武發動,當有盜賊起心,必有亡財失畜之凶。要知何時,但看官鬼生旺,遠以月斷,近以日推。如特占失脫,不可用月斷,但鬼爻生旺日是也。若卦逢六合,鬼值動爻刑剋,便可斷其動爻生旺日捉捕。凡日辰刑沖最急,若旁爻動來相生,必有人救,若大象可獲,亦待旁爻受制日可捉獲。)

水鬼興隆すれば、所失綾羅錦繍を出でず。火鬼衰死せば、不過鋼鉄鍋鐺なり。原注に曰く:若し卦裏に「妻財」なければ、便ち当に官鬼の属する五行を考究すべし。水鬼興隆すれば、必ず綾羅錦繍緞匹の類。若し休囚なれば、不過糸錦絹帛なり。其余の各鬼此に照らして推す。火鬼貴人星を加えて興隆せば、必ず金銀。無気なれば則ち銅鉄。若し二爻に在れば、必ず鍋鐺の一類。哪一天に財を失したるを知らんと要すれば、只た官鬼の何时に生旺に逢うを看よ。何时に捉獲するを決断せんと要すれば、便ち官鬼の何时に刑冲を被るを精詳せよ。原注に曰く:およそ家宅を占うは、若し官鬼「玄武」に臨みて発動せば、当に盗賊の歹心を起せるあり、必ず失財失畜の凶あらん。什么时候に在るを知らんと要すれば、只た官鬼の生旺を看よ:遠ければ則ち月を以て断じ、近ければ則ち日を以て推す。若し是れ専ら失脱の為に占うは、便ち月を用いて断ずべからず、只た官鬼生旺の日を取る。若し卦六合に逢い、官鬼又た動爻に刑剋せられれば、便ち那个の動爻生旺の日に捉捕すと断じ得べし。およそ日辰刑冲最も急速なり。若し旁爻発動して来りて相生せば、必ず人の搭救するあり。若し整体卦象獲る可けれど、亦た旁爻受制の日に到るを待ちて始めて捉え得。

卜筮元龜云:旺相鬼爻為吏人,青龍臨鬼又臨身,更雲驛馬臨官並,休囚於人停歇人。胎投陰爻懷孕婦,子爻臨鬼出家人,囚即囚徒憂厄難,死是奴婢疾病人。凡人占卦問失物,官鬼交重必是賊,父興兄動恐難尋,子發財安必易獲。占賊男女、姓名云:鬼爻是陽即為男,鬼爻是陰乃是女,其取四象勝者耶,觀其形色相參舉。以其十日配其應,考其四象者誰勝,若為無有並鬼爻,姓字見焉可假證。

《卜筮元亀》に曰く:「官鬼」爻旺相なれば、賊是れ衙門裏の吏人。「青竜」官鬼に臨み又た身に臨み、あるいは「駅馬」官鬼と并臨せば、亦た此の論に作す。官鬼休囚なれば、則ち人籬下に寄り・停歇して業なきの人。官鬼「胎」に臨みて陰爻に投ずれば、是れ懐孕の婦人。「子孫」爻鬼に臨まば、是れ出家人。官鬼「囚」に臨まば、是れ囚徒、正に厄難を憂う。「死」に臨まば、是れ奴婢あるいは病あるの人。およそ人卦を占いて失物を問う、官鬼交重発動せば、必定是れ賊に偸まれしなり。「父母」興き「兄弟」動けば、恐怕く尋ね難し。「子孫」発動して「妻財」安静なれば、則ち起獲し易し。賊の男なるか女なるか・何を姓するを占う:官鬼是れ陽爻即ち男賊為り、是れ陰爻便ち女賊なり。再び本卦と互卦の四象を取り、得勝の一象を以て准と為し、其の形体気色を観察して参照す。又た占日の十天干を以て相応の爻に配し、四象中の哪一象の取勝するを考究す。若し卦中併せて官鬼爻なければ、亦た其の中より姓氏を看出し得、以て假借の証と作し得べし。

占藏物何處:火鬼南方人盜將,持物東行寅卯藏,埋在山間岩石下,其餘諸卦準斯詳。金鬼西方人盜去,將物東南辰巳貯,若非竹林積為堆,即是叢林棲隱下。水鬼北方人所偷,持向西南申未頭,牛羊堆糞求不得,卻向尿中窟裡搜。土鬼四季人盜之,持向東行出向離,若不窯爐鐵冶處,須向庖廚屋下窺。木鬼東方人盜卻,物在天門戌亥角,辰在高樓動轉家,往之尋之定捉著。

贓物の什么地方に蔵するを占う:官鬼火に属せば、是れ南方人の盗走せし、物を持ちて東に行き、寅卯の方に蔵し、山間岩石の下に埋む。其余の各卦皆此の道理に照らして詳推す。官鬼金に属せば、是れ西方人の盗去せし、東西を東南辰巳の方に存放し、竹林裏に堆むにあらざれば、便ち叢林の下に隠す。官鬼水に属せば、是れ北方人の偸みし所、物を持ちて西南申未方向に向い、若し牛羊糞堆裏に於いて尋ね得ざれば、便ち糞坑窟穴の中に往きて搜るを要す。官鬼土に属せば、是れ辰戌丑未四季方位の人の盗む所、物を持ちて東に走り、再び南方離位に転ず。若し窯炉鉄冶の処に在らざれば、便ち厨房屋下に往きて窺看するを得ん。官鬼木に属せば、是れ東方人の偸去せし、物は天門戌亥の角落に在り、あるいは高楼と往来転運の人家に在り。前去りて尋找せば、一定に捉え得べし。

占尋賊蹤:外乾望門西北行,登陟高樓望野平,若逢乘馬放牧者,即問此人知姓名。外坤西南去見遲,當有耕鋤人見之,若遇驅牛牧羊者,因斯問取的無疑。外震東去賊不安,隱在叢林社樹間,隨著逐馬為奴僕,問得其人意暫開。外巽東行辰巳方,或是神林山下止,但欲借問向何人,必遇婦人並女子。外坎盜人正北奔,渡江涉水入溝存,若見驅豬監水者,必獲蹤由豈妄言。外離南行尋盜者,藏身隱在窯爐下,下是庖廚炊事人,即近修持文藝者。外艮盜人東北尋,隱在深丘山野中,若遇獵人放鷹鷂,知其蹤跡可搜尋。外兌西行群隊多,還經藪澤渡江河,若非女人浣衣絮,便是捕魚人見他。

如何に賊蹤を追尋するを占う:外卦是れ乾なれば、便ち門を望みて西北に行き、高楼に登りて平野を眺望し、若し馬に騎り牧放するの人に遇上せば、便ち其れに問えば、賊の姓名を知るべし。外卦是れ坤なれば、賊西南に往き、見る要は遅些にして、当に耕田鋤地の人の見過ぐるあるべし。若し牛を趕き羊を牧するに遇えば、其れらに向いて打聴せば必ず疑なし。外卦是れ震なれば、賊東に往きて安寧を得ず、叢林社樹の間に隠れ、馬を趕るの人および其の仆従に跟いて問えば、些の眉目を問出し得べし。外卦是れ巽なれば、賊東行して辰巳の方に到り、あるいは神祠樹林・山脚下に歇息す。打聴せんと要する時、必定婦人あるいは女子に遇上して告知せらる。外卦是れ坎なれば、賊正に北に奔逃し、江を渡り水を渉りあるいは溝渠に蔵身す。若し猪を趕る・水を看るの人を見れば、必ず能く蹤迹を獲、決して妄言にあらず。外卦是れ離なれば、南に往きて賊を尋ね、其れ窯炉の下に蔵身し、あるいは厨下に飯を做るの人の近旁、あるいは文芸を修習するの人に近し。外卦是れ艮なれば、東北に往きて尋ぬ、賊深丘山野の中に隠る。若し猟人・鷹鷂を放つのに遇えば、便ち蹤迹の搜尋し得べきを知らん。外卦是れ兌なれば、賊西行に往き、成群結隊の人中に混じり、還って沼沢を経過し・江河を渡らん。衣絮を洗うの女人の看見せしにあらざれば、便ち捕魚人の其れを見過ぎしなり。

占捉得賊否云:日為君長辰為吏,時競賊人須好記,日辰克賊稱心懷,賊剋日辰難遂意。外裡財爻與殺並,不逐其賊而自至,休囚生內賊來降,外陽旺相難尋矣。占辨飛伏其賊難易尋云:飛爻為身伏為賊,飛克伏神為捉得,伏克飛爻賊害多,飛伏相生亦難獲。占逃亡外云:先定世為逃亡身,須看世下一爻神,一爻是水渡河去,一爻是木乏船人。世下土爻經陸計,若是火爻傍官勢,金爻行作乞討人,占此依之無凝滯。海底眼云:官鬼當頭是賊爻,交重傷身禍必遭,再得子孫來解救,不臨旺相也難逃。

賊を捉え得るや否やを占う:日干は君長為り、日支は捕吏為り、時辰と賊爻と相争う、須く記牢すべし。日辰賊を剋せば、事情称心す。賊爻反って日辰を剋せば、便ち意に遂い難し。外卦裏の「妻財」爻凶煞と并臨せば、追い往くを用いず、賊自ずから門に送上して来らん。外卦休囚にして内卦を生ずれば、是れ賊の来りて投降す。外卦陽に属して又た旺相なれば、便ち尋ね難し。飛神伏神を用いて賊の找し易き難きを辨ずるを占う:飛爻是れ自身、伏神是れ賊。飛が伏神を剋せば、以て捉え得べし。伏が飛爻を剋せば、反って賊に害せらる。飛伏相生せば、亦た捕獲し難し。逃亡の人を占う:先ず世爻を定めて逃亡者本身と為し、再び世爻下に哪一爻を伏するを看る——伏爻是れ水なれば、其れ河を渡りて去る。是れ木なれば、則ち船に乗りて逃ぐ。世下是れ土爻なれば、走る所は陸路。是れ火爻なれば、是れ官勢に依傍す。是れ金爻なれば、則ち扮作して乞讨の人と為る。逃亡を占う此に照らして推断せば、便ち窒礙なし。《海底眼》に曰く:「官鬼」頭に当れば便ち賊爻、其れ交重発動して世身を傷剋せば、必ず禍事を遭わん。再び「子孫」の発動して来りて解救するを得て始めて好し、可なりし子孫若し旺相に臨まざれば、此の場の盗禍も亦た逃過し難し。

占遺失第十七

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——布帛、綢絹、綾羅、銅鐵、金銀、珠玉。孫臏斷遺失歌:凡占遺失逐爻詳,子動偷蹤初處藏,物雲最嫌財入墓,財來須議鬼生鄉。財化為鬼無尋處,鬼化為財不出疆,妻財不宜逢劫殺,財中最忌遇空亡。裡卦靜者徒尋覓,外卦財興出遠方。

《鬼谷辨爻法》は遺失一門のために爻位を分派す:初爻は布帛を主り、二爻は綢絹を主り、三爻は綾羅を主り、四爻は銅鉄を主り、五爻は金銀を主り、六爻は珠玉を主る。孫臏《断遺失歌》に曰く:およそ遺失を占うは、逐爻に詳審するを要す。「子孫」爻発動せば、偸児の蹤迹便ち起初の近処に蔵れ、物尋回し易し。失物を論ずる最も「妻財」爻の墓に入るを嫌う。藤に順い瓜を摸さんとすれば、便ち須く「官鬼」を生ずるの那一方より議論するを要す。財爻化して官鬼と為れば、尋ぬべき処なし。官鬼化して財爻と為れば、物尚ほ未だ出境せず。妻財爻宜しく「劫煞」に逢うべからず、財爻の中最も「空亡」に落つるを忌み、遇上すれば皆尋回し難し。内卦の財爻安静無気なれば、找るも亦た白找なり。外卦の財爻興動せば、東西已に遠方に流落せり。

卜筮元龜云:財爻在內只在房,鬼爻不動物未將,財爻化鬼人為盜,鬼爻是火在南方。鬼爻內發近人倫,或是家中自盜留,鬼爻在外賊遠遊,若欲追求須早求。鬼爻在初由在內,二為閭里三在外,四是賊人至遠外,五六得之出外界。鬼是陽爻男子偷,若是陰爻女人藏,凡有子爻終是得,如無福德心難降。

《卜筮元亀》に曰く:「妻財」爻内卦に在れば、東西還って屋裏に在り。「官鬼」爻安静不動なれば、物件尚ほ未だ拿走せられず。財爻化して官鬼と為れば、是れ人に盗去せられしなり。官鬼爻火に属せば、賊是れ南方の人。官鬼内卦に在りて発動せば、是れ近親近隣の為す所、あるいは本より家裏人の自己収蔵起せしなり。官鬼外卦に在れば、賊已に遠走し、若し追查せんと要すれば、須く趁早に手を下すべし。官鬼初爻に在れば、物還って家内に在り。二爻に在れば、是れ同閭裏の人。三爻に在れば、物已に外に在り。四爻に在れば、賊人已に遠処に到れり。五爻六爻に在れば、則ち已に県境の外に逃出去れり。官鬼是れ陽爻なれば、是れ男子の偸み。是れ陰爻なれば、是れ女人の蔵起せしなり。およそ卦中に「子孫」爻あれば、終帰得回し得べし。若し此の位の「福徳」なければ、便ち賊心の降伏せしむるを教え難し。

洞林秘訣云:死氣生氣偷與遺,先定其實後詳推,卦財休囚死氣論,卦與財旺生氣推。卦靜只看子孫位,不是人偷是自遺,卦若不空真穩當,變入無財莫覓追。生氣臨身終不失,日辰臨者自當回,蛇身財自忘卻,財穩福德信字音。玄武鬼爻如不動,財爻墓旺可追尋,偷與逃亡休問卜,但教棄了莫勞心。

《洞林秘訣》に曰く:「死気」「生気」を以て是れ偸まれたるか自己遺失せしかを分辨し、先ず実情を定め、然る後に詳推す。卦と「妻財」爻と皆休囚なれば、死気に按じて論ず。卦と財爻と皆旺なれば、生気に按じて推す。卦爻安静なれば、只た「子孫」什么位置に在るを看、那は便ち人の偸みしにあらずして、自己遺失なり。卦若し空に落ちざれば、物便ち穏妥なり。本卦変卦皆財爻なければ、便ち再び去找する莫れ。財爻生気に臨みて身を持せば、物終究丢さず。財爻日辰に臨まば、自然回り来り得。「螣蛇」身に臨みて財を帯びれば、是れ自己地方を忘れし、原文此処「螣」字已に脱し、只た一の「蛇」字を存す。財爻安穏・「福徳」信あれば、音訊期すべし。「玄武」と官鬼爻と若し発動せざれば、財爻墓に入りあるいは旺相、皆還って追尋し得べし。既に偸まれ又た已に逃亡せるに至りては、便ち再び問卜するを必とせず、索性に捨てて、心を労し力を費やすを免れん。

火株林云:應為逃者世為郎,外卦為逃內主張,主若克外無去路,逃能克主必逃亡。伏神又是奔逃者,若克飛爻不返鄉,殺入財中來克世,須憂失主按刑傷。欲知逃者何方去,外逃看去是何方。又云:欲覓他人外卦推,卦陰相遇卦陽遲,陰化為陽身欲出,陽化為陰外始歸。

《火珠林》に曰く:応爻是れ逃亡の人、世爻是れ失主本人。外卦は逃走を主り、内卦は自家の做主を主る。世爻若し外卦を剋せば、賊往くべき路なし。逃爻能く世爻を剋せば、那人必定逃脱せん。伏神も亦た奔逃の人を代表し、其れ若し飛爻を剋制すれば、逃げば便ち郷に回らず。逃・亡の両爻相合和好せば、人即時便要に転回せん。外卦重爻発動せば、那是れ人已に外方に往き去れり。又曰く:他人を尋覓せんと要すれば、外卦上より推す——卦陰に属せば、相遇うこと易し。卦陽に属せば、便要に遅些せん。陰化して陽と為れば、其の人正に門を出でんとす。陽化して陰と為れば、是れ其れ外面に在りて始めて回り来らんとす。

又云:若是逃亡兼走失,用鬼為賊財為物,財爻在內不空亡,子位交重物歸室。鬼在二三鄰里偷,若在內爻未將出,八純奔走在他方,歸魂物不離親戚。世應相生內外和,家中自匿勿啾唧,游魂內外且追尋,木鬼東方人是實。

又曰く:若し是れ既に逃亡を占い又た走失を占うは、便ち「官鬼」を以て賊と為し・「妻財」を以て失物と為す。財爻内卦に在りて空亡に落ちざり、「子孫」の位交重発動せば、東西便ち室に帰り得べし。官鬼二爻三爻に在れば、是れ隣里の偸みし所。若し還って内爻に在れば、尚ほ未だ運出去せざるを説明す。「八純」卦を得れば、賊已に他方に奔往せり。「帰魂」卦を得れば、物親戚の家を離れず。世応相生し内外和洽せば、是れ自家某処に蔵して忘れし、啾唧吵闹するを必とせず。「遊魂」卦を得れば、便ち家内家外皆一遍追尋せよ。官鬼木に属せば、賊实实在在是れ東方の人。

又云:凡占失物免慌惶,子動偷蹤沒處藏,物去但尋財入墓,賊雲須認鬼生鄉。財化入鬼無尋路,鬼化為財不出疆,妻處不宜逢劫殺,財中須忌入空亡。裡邊財靜堪尋覓,外卦財興雲遠方,尋者卦中如是土,東邊正是賊居場。

又曰く:およそ失物を占うは、惊慌失措する莫れ。「子孫」爻発動せば、偸児の蹤迹便ち蔵るべき処なし。物已に拿走せらるれば、便ち「妻財」の墓に入るの処より尋ぬ。賊の去向を認めんと要すれば、須く「官鬼」を生ずるの那一方より認めよ。財爻官鬼に化入せば、尋ぬべき路なし。官鬼化して財爻と為れば、物還って未だ出境せず。妻財の所在する処宜しく「劫煞」に逢うべからず、財爻の中須く「空亡」に落入するを忌むべし。内卦の財爻安静なれば、東西還って找着し得べし。外卦の財爻興動せば、便ち已に遠方に在りと説く。物を尋ぬるの時、若し卦中世爻土に属せば、東辺正に賊人の居処なり。

占失脱(上を承く)

海底眼云:失物未知何物色,先向財爻伏下尋,財爻不動宜尋覓,鬼現家親是外人。財爻在內不出屋,子旺還須祝告親,損失動爻隨件數,物色還從類上陳。出現財爻多不失,鬼臨本象主家親,鬼休財靜終須見,坤艮之宮莫去尋。伏動偷財人已去,六爻亂發不分明。

《海底眼》に曰く:失物を占いて失せし究竟何の東西・何の色沢なるを知らざれば、先要に「妻財」爻および其の伏蔵の処に於いて找るべし——失脱を占うは妻財を以て所失の物と為し、「官鬼」を以て盗賊と為す。財爻安静不動なれば、物件還って在り、就近に尋覓するに宜し。官鬼爻顕現発動せば、便ち是れ人に偸去せられし、所偸の者自家親眷に非ず。財爻内卦に落つれば、東西併せて屋を出でず、仍ほ家中に在り。「子孫」爻旺相なれば、還って家中親長に向いて祝告詢問するを須す。失物の件数の多少は、動爻の多少に随いて推す。失物の色沢品類は、則ち爻の五行帰類に按じて説く。財爻卦中に出現するは、多くは併せて未だ真に失せず。官鬼本宮本象に臨まば、行窃する多く是れ自家親人。官鬼休囚無気にして財爻安静不動なれば、失物終究尋見し得べし。若し卦坤宮・艮宮に落つれば、那は便ち再び気力を白費して去找するを必とせず。伏神発動せば、是れ財を偸むの人已に走脱せり。六爻紛紛乱動せば、則ち頭緒雑乱にして、一時分辨して眉目を出し能わず。

占逃亡第十八

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,鄉、市、鎮、縣、州、外道。張子房捕亡歌:世為亡兮應逃失,外為逃失內為亡,亡若克逃無去路,若逢克反主潛身。伏神又是逃亡者,若克飛神不還鄉,逃亡和合即時轉,外卦交重出外方。

「鬼谷辨爻法」は六爻を配して逃亡者の所在する遠近の層次と為す:初爻は本郷に在り、二爻は集市に在り、三爻は村鎮に在り、四爻は県城に在り、五爻は州府に在り、六爻は則ち已に州境を出で・外路上に走り行く。張子房《捕亡歌》に曰く:逃亡を占うは、「世」爻を以て将に亡せんとして未だ亡せざるの人と為し、「応」爻を以て已に逃走せるの人と為す。外卦は已逃の一方に属し、内卦は未逃の一方に属す。若し亡爻反って逃爻を剋せば、逃者走るべき路なく、終帰擒せられん。若し逃爻反って来りて亡爻を剋せば、則ち其の人潜身蔵匿して、尋找するに従なし。伏神も亦た逃亡の人と看作し得、伏神若し能く飛神を剋制せば、此の人便ち郷に還るを肯んぜず。逃・亡の両爻相合和好せば、人即時便要に転回せん。外卦重爻発動せば、那是れ人已に外方に往き去れり。

海底眼云:走閃先求得用神,福藏寺觀父投親,兄弟動連必有伴,伏坐財鄉隱婦人。動官官舍近軍伍,動水河邊近水亭,木動上船金動瓦,火為鬧市甚分明。二城大路山岡嶺,用主親方自得真,用爻出現人非遠,用墓刑空可急尋。又云:鬼爻發動人難捉,游魂應變走他方,歸魂不久還鄉井,世動興身在路旁。走閃先觀世應神,應爻發動便難尋,世臨四五無蹤跡,初二三爻在日今。

《海底眼》に曰く:人の走失逃閃を占うは、先要に「用神」を定准すべし。「子孫」(福徳)用に臨まば、人寺観裏に蔵る。「父母」用に臨まば、是れ親戚に投奔し往きし。「兄弟」爻発動して人と牽連すれば、必ず伴を結び同行せしなり。用神「妻財」の下に伏せば、則ち婦人家中に躲る。「官鬼」発動せば、官舎あるいは軍営に近きの処に蔵身す。水爻発動せば、河辺・水亭の一帯に在り。木爻動けば是れ船に上がり、金爻動けば瓦屋磚石の間に在り、火爻動けば便ち鬧市の中に混じる、最も分明なり。二爻は城裏大路を主り、亦た山岡嶺上を主る。用神の属する六親と方位、自然取りて以て実を定め得べし。用爻卦中に出現せば、人還って未だ遠走せず。用爻墓に入り・刑を被り・空に落つれば、便要に赶紧に追尋せん。又曰く:官鬼爻発動せば、人捉獲し難し。遊魂卦あるいは応爻変動せば、是れ他郷に走往す。帰魂卦なれば則ち久しからずして郷井に回らん。世爻発動して卦身を扶起せば、人便ち路旁不遠に在り。走閃を占うは先ず世・応の二神を看る:応爻発動せば便ち尋覓し難し。世爻四爻・五爻に臨まば、杳として蹤迹尋ぬべし。只た初・二・三爻の内に在れば、当日便ち尋着し得べし。

又定方云:八純身伏求方所,應現墓方尋的真,獨發之爻亦可取,自知賊者屈和伸。又八卦定走方云:純乾天父玉樓君,坤方地母釜臺臣,震長雷霆園林木,巽直風高化章程。坎實雨露舟車獄,離顯日火灶牢禽,艮重門山雲霧露,兌霞決澤妓軍營。

又た「定方」の一訣ありて曰く:八純卦を占得せば、便ち卦身の下の伏神より方位の所在を求む。応爻出現せば、則ち応爻の墓に入るの那个の方向に往きて找る、最も的確なり。卦中「独発」の一爻も亦た取用し得、其れに由りて便ち逃者の屈蔵して動かざるか伸展して遠去するを知る。又た「八卦定走方」の一訣ありて曰く:乾は天為り・父為り、楼閣高処に躲るを主る。坤は地為り・母為り、釜竈台盤の間に在るを主る。震は長男為り・雷霆為り、園林樹木の下に在るを主る。巽は直為り・高風為り、其の行蹤飘忽不定にして、一処に拘泥し難し。坎は雨露為り、舟車の中あるいは牢獄の内に在るを主る。離は日為り・火為り、竈下・牢欄・禽籠の一帯に在るを主る。艮は山為り・重門為り、雲霧晦暗・門戸重迭の地に在るを主る。兌は霞為り・決沢為り、妓館あるいは軍営の中に在るを主る。

占趨謁第十二

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,鄉貴、縣貴、州貴、朝貴、內貴、大貴。周公斷趨謁歌:欲參高貴把爻詳,內外相生喜倍常,若遇青龍飛吉慶,若逢白虎動很當。和同愛子翩翩起,屯滯嫌官冉冉揚,外卦是陽兼被克,門前趨謁見悽惶。喜神驛馬兼財祿,若動應知大吉昌。

「鬼谷辨爻法」は趨謁一門の裏に六爻を配して所謁の人の尊卑と為す:初爻是れ郷里の貴、二爻是れ一県の貴、三爻是れ一州の貴、四爻是れ朝廷の貴、五爻是れ宮禁近臣、六爻是れ極品大貴。周公《断趨謁歌》に曰く:高貴の人に参見せんと要すれば、先ず爻位を詳審清楚す。内卦と外卦と相生せば、喜慶便ち加倍す。若し「青竜」の飛臨発動に遇えば、吉慶あるを主る。若し「白虎」の発動に逢えば、反って此の番の謁見の正当其时に来るを主る。世応和同し「子孫」爻翩然として起れば、事情軽快順遂す。一旦「官鬼」爻冉冉として発動せば、便ち処処困頓滞塞を主る。外卦陽に属して而又た反って来りて内卦を剋せば、那は便ち空跑の一趟、人家の門前に到るも亦た只た凄惶として返るを得るのみ。若し再び「天喜」・「駅馬」兼ねて「妻財」と「禄」神とあれば、此の幾者一たび発動すれば、便ち此の行大吉大昌なるを知る。

卜筮元龜云:貞悔相生吉是當,內外相凌凶且傷,世克應雲群長怒,更相鬼爻為不祥。悔克貞雲君主念,亦憂刑害於讒言,貞克悔為傷主心,俯仰唯須自卑欽。應克世雲君主愛,內外相生吉為最,世應比和吉無凶,官鬼旺身樂無礙。

《卜筮元亀》に曰く:「貞」(内卦)と「悔」(外卦)と相生せば、其の吉自然当り得べし。内外互相欺凌せば、則ち既に凶にして且つ傷損を帯ぶ。世爻往きて応爻を剋せば、所謁の尊長の動怒するを主る。世爻若し再び往きて「官鬼」爻を剋せば、更に不祥なり。悔が貞を剋するは、是れ主人心裏我を記挂し、本より相見に利あり、但しも亦た刑害の并臨して人の讒言中傷を遭うを防ぐを要す。貞が悔を剋するは、是れ我従前曾て主人の心を傷りし、此の去只た俯仰自抑・卑辞恭敬する可し。応が世を剋するは、是れ主人の我に於いて愛重す。内外相生せば、吉利最と為す。世応比和せば、吉有りて凶なし。「官鬼」旺相にして卦身を生扶せば、相見自然歓楽礙なし。

占得見貴人否云:欲見貴人占月卦,卦底有著相見也,占卦須見官鬼爻,官鬼生身尤益雅。卦若無身又無鬼,欲見臨行必又止,卦中官鬼落空亡,此則終須不勞擬。占見常人或喜怒云:內陽外陰相見美,容貌如嗔心中喜,陽爻動言出外遊,陰爻動雲居內底。外卦見陰內見陽,九五相承求吉昌,內陰外陽不相見,雖見哪嗔外作伴。

《卜筮元亀》「占貴人に見るを得るや否や」を論じて曰く:貴人に見わんと欲すれば、先ず「月卦身」を取りて看よ。卦身卦中に着落あれば、便ち見着し得べし。此の事を占うは必ず卦中に「官鬼」爻の現出するを須ち、官鬼再び来りて卦身を生扶せば、那就ち尤其に美好なり。倘若卦中既に卦身なく・又た官鬼なければ、那就是れ動身に臨到して又た中途にて罷作し、終究見るを得ず。卦中官鬼爻「空亡」上に落つれば、此の番の拝会到底打算するを必とせず。又「占常人に見るあるいは喜怒」を論じて曰く:内卦陽に属し外卦陰に属せば、相見美好なり——内卦は心為り外卦は貌為り、故に対方面上は怒を含むが如く、心裏其実歓喜す。陽爻発動せば、所見せんと要するの人出門在外なるを説明す。陰爻発動せば、則ち其の人正に家裏に在り。外卦陰を見・内卦陽を見て、又た九五の爻の相承接するを得れば、求見吉昌す。反って内陰外陽なれば、多くは見るを得ず。たとい見着するも、彼此も亦た歓喜と談ずるに及ばず、不過虚与委蛇して個の陪伴を作るのみ。

占獻書云:旺相相生皆為敏,休廢不和終不允,若得一陰復一陽,上下相生亦相順。內外俱陽應生世,吉慶無疑不須記,陰居休囚刑殺並,相剋須防至憂滯。外陽聽順陰不從,有氣相生無氣凶,純陽相生喜即聽,純陰相凌似詐聾。占欲見人可出不可出云:陰興之時得陰卦,相見法宜小人也,陽生之後得陽卦,此則方宜士賢者。陰卦遇陽時滅沒,出則應被小人害,陽卦遇陰弗順時,出亦難同君子愛。

《卜筮元亀》「占献書」を論じて曰く:卦爻旺相にして而又た相生せば、双方皆霊敏相契す。若し休廃・世応不和に逢えば、所献の書奏終に準獲せず。若し一陰一陽相間・上下相生を得れば、亦た順遂の象なり。内外皆陽に属して応爻来りて世爻を生ぜば、吉慶疑いなし、再び思量を費多すを必とせず。世爻陰に居りて休囚無気、又た刑神殺神并臨して、再び剋制を遭えば、便要に書奏の阻を受け・事情遅滞するを防がん。外卦陽に属せば、対方の聴納するを肯んずるを主る。外卦陰に属せば、依従するを肯んぜざるを主る:気有りて相生せば便ち吉、無気なれば便ち凶。純陽の卦にして而又た相生せば、対方欣然として聴従す。純陰の卦にして互相欺凌せば、対方便ち聾を装い唖を作すが如く、全く理会せず。又「占人に見わんと欲して出づべきか出づべからざるか」を論じて曰く:陰気正に興るの時(夏至以後)にして陰卦を占得するは、是れ小人時を得る、此の時出門相見せば、所宜の者只た小人の一流なり。陽気初生の後(冬至以後)にして陽卦を占得するは、是れ君子時を得る、此れ才に士人賢者に会見するに宜し。陰卦却って陽気当令の時に遇上せば、叫ぶを「滅没」と為し、出門反って小人に害せられん。陽卦陰気当令の時に遇上せば、亦た時を失い順わず、たとい出門するも、君子の賞識親近を得ること難し。

洞林秘訣云:參謁先須看卦名,稍逢爻動利生成,相扶相合見終美,有氣如心遂稱情。只忌世內克應外,其餘皆可望相迎,陰爻旺相利見武,陽爻升旺見文人。世應本宮內外旺,不怕旬中犯空亡,縱然初到未得見,即時會遇甚相當。望財須要有官鬼,伏神卦有亦為強,休囚之卦宜休望,喜神動助自尋常。休囚空亡休準擬,旺殺傷身返有傷,生合扶之卦不旺,尋常相見正忠良。世爻克應爻,內卦克外卦,都不利相見。應生世,外克內,則他相喜,望我來求。陰爻旺相,利見武職之人,以及平輩之交。陽爻旺相,利見文職之人,以及尊長之類。

《洞林秘訣》に曰く:参謁の占は、先ず卦名の取象を看るを要す。卦中稍々爻動きて生成に利あれば、便ち好兆なり。世応相扶相合せば、见面終帰和美す。爻位気有れば、事情便ち心に如意す。此の占只た内卦の世爻の往きて外卦の応爻を剋するを忌み、此の他は大抵皆対方の相迎を望み得べし。陰爻旺相なれば、武職の人に謁見するに利あり。陽爻升発旺相なれば、文人に謁見するに利あり。世応皆本宮に在り・内外二卦倶旺なれば、便ち旬中に「空亡」を犯すを怕れず。たとい頭の一趟見着せざるも、空を出でたる後即時相会す、亦た很く得当なり。求見して兼ねて財を得るを指望すれば、卦中須く「官鬼」あらんことを。本卦官なくして伏神官あれば、亦た算して得力なり。若し是れ休囚の卦なれば、便ち再び指望するを必とせず。たとい喜神の発動して来りて扶助するあれど、亦た不過平平の已みなり。休囚にして又た空亡に逢えば、打算するを必とせず。旺相の殺神来りて身を傷れば、反って自己傷を受く。生を得・合を得・扶を得て卦气併せて旺ならざれば、所見の多く是れ尋常忠厚の人。原注に曰く:世爻応爻を剋し・内卦外卦を剋するは、皆相見に利あらず。応爻世爻を生じ・外卦内卦を剋するは、則ち対方の我を喜び、正に我の前去りて求見するを盼ぐなり。陰爻旺相なれば、武職の人および平輩の交に見るに利あり。陽爻旺相なれば、文職の人および尊長の類に見るに利あり。

海底眼云:謁人須問謁何人,世應坐鬼枉勞心,用爻出現不乘土,往見必不在家庭。又云:凡拜謁人,以外卦取,外陽可見,外陰不見。陰化陽宜再見,陽化陰公已出。要外卦出現,在家。忌外卦獨發、伏藏,應動皆不見。一看財爻,旺相出現,忌發動。見官看官爻,謁人須問謁何人。忌世應坐鬼。

《海底眼》に曰く:人に謁するを占うは、先要に所謁の究竟何の人なるを問清すべし。世爻あるいは応爻「官鬼」を坐せば、去るも亦た心力を枉費す。用爻虽ば出現すれど、却って土爻にあらざれば(土性静守にして家に在るを主る)、此の去必定空を撲き、人家裏に在らず。又曰く:およそ他人に拝謁するを占うは、皆外卦より断を取る——外卦陽に属せば以て見着し得、外卦陰に属せば見るを得ず。陰化して陽と為れば、頭の一趟遇わず・再び去れば見るべし。陽化して陰と為れば、那是れ人已に門を出でて去れり。外卦上に用爻の出現あるを要して、才に是れ人家中に在り。最も外卦「独発」あるいは用爻伏蔵を忌み、応爻発動するも皆見るを得ず。其次に「妻財」爻を看、其の旺相出現を要すれど、却って其の発動を忌む。若し是れ官長に謁見せば、便ち専ら「官鬼」爻を看る。総じて人に謁するは先ず所謁何人なるを問え、最も世・応の二爻の官鬼の上に坐するを忌む。

占求事第十三

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,心事、身事、家事、人事、官事、國事。杜氏占求事歌:求事先看內卦中,剛柔克外所求通,內爻無氣哪能共,空處身心亦不同。內外相生俱有氣,事皆成就荷天公。求事當先看內卦,是陽卦還是陰卦。若內卦克外卦,則所求可成。若外卦克內卦,則主難成。若內卦無氣,即使外卦旺相,所求終不能遂心。若世應空亡,主身與心違,與人謀事,也難如心稱意。內外卦相生,有氣則吉利。如風水渙卦之類是也。謀事成就,如得天公庇佑。經驗云:出行謁貴及尋人,兄鬼交重不可親,子旺財明須吉利,父興既去又回程。

「鬼谷辨爻法」は求事一門の裏に六爻を配して所求の事の門類と為す:初爻是れ心中の事、二爻是れ自身の事、三爻是れ家中の事、四爻是れ人と交渉するの事、五爻是れ官府の事、六爻是れ国家の事。杜氏《占求事歌》に曰く:事情を謀求するを占うは、先ず内卦の剛なるか柔なるか・陽に属するか陰に属するかを看よ。内卦能く外卦を剋せば、所求便ち通り得べし。内卦の爻若し是れ無気なれば、便ち外と相協するに従なく、事情弁成らず。世応「空亡」の処に落つれば、身と心と各々自ら乖離し、人と共謀して意に称し難し。内外二卦相生して而又た皆気あれば、那麼所謀の事成らざるなし、真に天公の庇佑を承受せるが如し。原注解説す:求事先ず内卦を看るを要し、其れを陽卦なるか陰卦なるかを辨明せよ。内卦外卦を剋せば、所求成る可し。外卦反って来りて内卦を剋せば、便ち成り難し。内卦一旦無気なれば、たとい外卦旺相なれど、所求終究心に遂わず。世応若し空亡に落つれば、身心相違を主り、人と共謀するも亦た意に称し難し。内外二卦相生して気有れば、便ち吉利、風水渙卦の類の如し。謀事の成就を得るは、天公の庇佑を承受せるが如し。《経験》の一訣に曰く:出行して貴人に謁見しあるいは某人を尋訪するは、卦中「兄弟」・「官鬼」交重発動すれば、皆軽易に前往して親近すべからず。「子孫」旺相・「妻財」明現せば、才に吉利の兆。「父母」爻発動せば、則ち此の去還って一遭を往返するを主り、去りて又た得て再び回らん。

占鬥毆第十四

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,口爭、罵訾、拳手、持杖、持刃、官司。李淳風論斗歐歌:應被大殺斗皆傷,世兌臨斯身主強,旺相內中皆克外,安然領取賊消亡。九二處重兼六五,必須競爭事忙忙,陰陽中半徒相守,世應比和兩不傷。

「鬼谷辨爻法」は鬥毆一門の裏に六爻を配して争鬥の軽重の層次と為す:初爻只た口角相争し、二爻是れ悪言辱罵し、三爻已に拳脚相加に到り、四爻是れ棍杖を持ちて相打ち、五爻是れ刀刃を動かし、六爻則ち鬧成して官司と為れり。李淳風《論鬥毆歌》に曰く:応爻「大殺」に剋せられれば、鬥ち起れば対方必定傷を受く。世爻兌宮に臨まば、我方の身強力壮を主る。卦気旺相にして内卦処処外卦を剋せば、便ち能く安然として勝を取り、対方自行に消散敗亡せん。若し九二と六五の両爻皆重爻と成りて発動せば、則ち双方各々相譲らず、争競休まず、事情紛擾す。若し是れ一陰一陽各々其の半を占めれば、双方不過徒らに相持対守す。世応比和せば、則ち勢均力敵、両下皆傷を受けず。

海底眼雲征戰云:出戰交鋒問敗贏,最嫌鬼旺克持身,世墓我軍不可動,應衰彼陣折人兵。世坐陰宮宜後舉,身臨陽象利先征,子孫得地將軍勝,妻財糧草要相乘。火鬼克身防劫寨,水發乾宮不可停,土動八方兵不一,木宮傷世有生兵。金火不宜持世應,兩家流血害交征,兄弟奪糧嫌變發,父母旌旗應動興。

《海底眼》征戦を論じて曰く:兵を出して交鋒して勝負を占うは、最も「官鬼」の旺相にして来りて世爻を剋しあるいは卦身に持臨するを忌む。世爻墓に入れば、我軍軽動すべからず。応爻衰弱なれば、敵陣必然兵将を折損せん。世爻陰宮に坐せば、後発して人を制するに宜し。卦身陽象に臨まば、則ち先んじて出征するに利あり。「子孫」爻是れ官鬼を剋制するの福神、地を得て旺相せば、将軍の獲勝を主る。「妻財」爻は糧草を主り、用爻と相乗相扶するを要して、糧秣才に充足せん。火爻官鬼来りて世爻を剋せば、須く敵の火を縦け寨を劫するを防ぐべし。水爻乾宮に在りて発動せば、攻勢中止すべからず。土爻発動せば、兵の八方より来りて号令一ならざるを主る。木宮の爻世爻を傷剋せば、敵方還って生力の兵の接続するあるを主る。金爻火爻皆宜しく世を持ち応を持すべからず、然らざれば両家血を流し・交相残害せん。「兄弟」爻是れ劫奪の神、最も其の変動発起するを嫌い、糧草の人に奪去せらるるを主る。「父母」爻は旌旗号令を主り、応爻発動して父母興起せば、才是れ旗鼓振作の象。

占分娩第九

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,產母、胎兒、看生、夫身、化婆、雙親。陳希夷論產歌:兄弟交重帶煞來,須憂產婦有哀災,煞臨父母交重惡,子禍哪能得出胎。父母兄弟帶煞動,亦憂驚恐見悲哀,耳頭口目先生內,卻得黃金積一堆。是陽男子莫疑猜,鬼臨產母有憂來,鬼臨胎中兒不直,鬼臨看生生辛苦,鬼臨夫主損夫身,鬼臨化婆兒易養,鬼臨父母損雙親。

「鬼谷辨爻法」は分娩一門の裏に六爻を配して産事の各方と為す:初爻是れ産母、二爻是れ腹中の胎児、三爻是れ産を看て生を接ぐるの人、四爻是れ丈夫、五爻是れ化婆(生を収むるの穏婆)、六爻是れ双親。陳希夷《論産歌》に曰く:「兄弟」爻交重発動して而又た凶煞を帯びれば、便要に産婦の哀傷灾厄あるを憂慮せん。凶煞「父母」爻上に臨みて交重発動する更に悪し、「子孫」其の剋制を受け、胎児哪裏にてか還って順利に胎を出でん。父母・兄弟煞を帯びて動けば、同様に其の惊恐悲哀を憂う。若し耳・頭・口・目の属する坎・乾・兌・離の諸卦内象に落つれば、胎児頭面先に出づ、是れ順生の兆、反って是れ黄金一堆を積得するの好事なり。子孫爻陽に属せば便ち男孩、再び迟疑猜度するを必とせず。官鬼初爻産母の位に臨まば、産母に憂あり。官鬼二爻胎位に臨まば、腹中の児正ならず。官鬼三爻看生の位に臨まば、生産格外辛苦す。官鬼四爻夫位に臨まば、丈夫を損傷す。官鬼五爻化婆の位に臨まば、此の児反って生まれ易く養い易し。官鬼六爻父母の位に臨まば、則ち双親に損あり。

欲定日子須看世,世值胎養亦生日,坎乾爻動乃誕辰,天喜方定有子喜。卦無父母無子凶,縱有無氣亦不吉,世合子孫主生兒,日上定之無一失。父母持世兒寧好,子孫持世皆云了,日辰無煞始相依,子若無位亦有克。陰爻五位婿無兒,五世逢陰枉娶妻,游魂八純生子失,更之為鬼死無疑。若能熟讀此篇詩,他時視此取筌蹄。

歌訣接続して説く:分娩の日子を定めんと要すれば、須く「世」爻を看べし——世爻「胎」・「養」の日に値せば、便ち生産の日なり。坎宮・乾宮の爻発動せば、便ち誕辰の所在なり。再び「天喜」の并臨あれば、才に定准して得子の喜と算す。卦中既に「父母」爻なく又た「子孫」爻なければ、是れ凶象。たとい有るも、若し休囚無気なれば、も亦た同様に不吉。世爻子孫爻と相合せば、男児を生ずるを主り、便ち日辰上に出生の期を定め、万に一の失なし。「父母」爻世を持せば、孩児に対して反って好と算せず。「子孫」爻世を持せば、那就ち諸事斉備せり。日辰上凶煞を帯びざれば、母子才に相依を得べし。子孫若し卦に上がらざれば、たとい生下するも亦た剋損あり。陰爻第五位に居れば、人の婿と為りて児なきを主る。五世卦又た陰爻に逢えば、妻を娶るも亦た白娶なり。游魂卦・八純卦を占得せば、生下の孩子也保住する能わず。子孫再び「官鬼」を変出せば、那更に是れ死する疑いなし。若し能く此の一篇の詩を読熟せば、日後事に臨みて此に照らして取用せば、便ち魚を捕るの筌・兎を猟るの蹄を得たるが如く手に称せん。

煞:指暗金煞。鬼谷云:正月巳,二月酉,三月丑,只此三位輪十二月。此煞動,主產亡。若煞臨子孫爻,則不得出胎。遇煞動,以父母不全推斷。子孫爻地支屬陽,主生男孩。二爻為胎爻,鬼在二爻動,主腹中胎兒損壞。鬼在三爻動,主接生婆不得力,生子十分困難。鬼在四爻動,主損夫身。鬼在五爻動,迭化婆錢財,主此兒易生易養。

原注逐条に解説す:歌中の説く所の「煞」とは、是れ「暗金煞」を指す。鬼谷子曰く:正月は巳に在り、二月は酉に在り、三月は丑に在り、只た此の三個の位次十二箇月を輪転す。此の煞一たび動けば、産婦亡故を主る。若し凶煞「子孫」爻上に臨まば、胎児便ち胎を出でるを得ず。凶煞の発動に遇えば、便ち父母爻不全の路数に按じて推断す。「子孫」爻の地支陽に属せば、男孩を生ずるを主る。二爻是れ胎爻、官鬼二爻に在りて発動せば、腹中胎児の損を受くるを主る。官鬼三爻に在りて発動せば、生を接ぐるの穏婆の力を得ざるを主り、生産十分艱難す。官鬼四爻に在りて発動せば、丈夫を損傷するを主る。官鬼五爻に在りて発動し、又た化婆の銭財を迭出せば、此の孩子是れ生まれ好く養い好きを主る。

天玄賦:既已論於婚姻,次合占其產育。子孫旺相,若臨陽象定生男;福德休囚,更值陰爻當是女。凡占生產,以子孫爻為主。子孫在單重爻為男,拆交爻為女。子孫爻旺相而臨陽象,必生男。子孫爻休囚,更值陰象,必生女。或子孫旺相,雖屬陰爻,得日辰及動爻、天喜扶持,亦主男;屬陰旺動,陰接則陽生,後臨火爻,反生男。若不值沖剋,方可以此斷。子孫雖屬陽爻,被日辰刑沖及動爻克洩,謂之胎氣不全,亦主女,也不易養。若卦無子孫,亦不吉。但看胎爻旺衰,亦知男女之兆也。

《天玄賦》に曰く:前面既に婚姻を論過せば、接下去該に産育を占うべし。「子孫」爻旺相にして而又た陽象に臨まば、一定男を生ず。福徳(便ち子孫)休囚して、再び陰爻に値せば、那便ち是れ女。原注に曰く:およそ生産を占うは、子孫爻を以て主と為す。子孫「単」・「重」の此の類の陽爻上に落つれば男為り、「拆」・「交」の此の類の陰爻上に落つれば女為り。子孫爻旺相にして陽象に臨まば、必ず男を生ず。子孫爻休囚にして而又た陰象に値せば、必ず女を生ず。亦た子孫旺相虽ば陰爻に属すれど、却って日辰・動爻と「天喜」の扶持を得るありて、仍ほ男を生ずるを主る。陰に属して旺動せば、陰極処に到りて便ち陽を接出し、其の後又た火爻に臨まば、反って男を生ずるを主る。此れら皆冲剋に逢わざるを前提にして、始めて此に照らして断定し得べし。子孫たとい陽爻に属するも、若し日辰に刑冲せられ・又た動爻に剋洩せられれば、叫ぶを「胎気不全」と為し、亦た女を生ずるを主り、而且に容易に養活せず。倘若卦中全く子孫爻なければ、同様に不吉、只た「胎」爻の旺衰を看るを得るのみ、も亦た同様に男女の徴兆を知るを得べし。

陰包陽則掛庭添秀,陽包陰則桃洞得仙。若陰血先至,陽精後來,開血裹精,乃陰包陽,男形成矣。若陽精先至,陰血後參,精開裹血,乃陽包陰,女形成矣。若子孫爻屬陽,初爻六爻屬陰,此陰包陽也,主生男;子孫爻屬陰,初爻六爻屬陽,此陽包陰也,主生女。

賦文に曰く:陰陽を包めば、則ち桂庭の中一秀才を添ぬ。陽陰を包めば、則ち桃源洞裏一仙女を得。原注解釈す:若し母親の陰血先に至り・父親の陽精後に来り、血開きて精を裹住せば、此れ便ち陰の陽を包む、成る所は男形。若し陽精先に至り・陰血後に来り、精開きて血を裹住せば、此れ便ち陽の陰を包む、成る所は女形。卦爻上に落到せば、「子孫」爻陽に属して初爻・六爻皆陰に属せば、上下陰を以て陽を裹み、即ち是れ陰包陽、男を生ずるを主る。子孫爻陰に属して初爻・六爻皆陽に属せば、上下陽を以て陰を裹み、即ち是れ陽包陰、女を生ずるを主る。

發動青龍,當見臨盆有慶。青龍為孕育之神,最宜旺相,當權發動,必生貴子。交重白虎,乃知坐草無虞。白虎為血刃,他事不宜,唯臨產最喜,若輔於庚申辛酉爻上發動更快,或當日就要破胎。緣白虎為破胎,為催生故也。

賦文に曰く:「青竜」発動せば、当に臨盆喜慶あるを見るべし。原注解釈す:青竜是れ孕育を主るの吉神、最も旺相を宜とし、若し当権にして発動せば、必ず貴子を生ぜん。賦文又曰く:「白虎」交重発動せば、才に坐草分娩併せて妨なきを知る。原注解釈す:白虎本より是れ血刃の神、別の事上に用いて皆相宜せず、唯だ独り臨産を占う最も其れを喜ぶ。若し其れ庚申・辛酉の一類の金爻上に附して発動せば、産期更に快く、甚だしきは当日便要に胎を破らん——白虎正に是れ胎を破り産を催すの神なるを以てなり。

定吉凶於內一卦之中,乾離坎兌則易產。乾為首,離為目,坎為耳,兌為口,此四卦在內象,則易產。言其頭目耳口先出,是順行,故產為易也。決禍福於外三爻之下,坤艮震巽則難生。坤為腹,艮為手,震為足,巽為股,此四卦若在內象,必是難生,逢旺愈難,有解救半吉。

賦文に曰く:内卦一卦の中に於いて生産の吉凶を定むるは、乾・離・坎・兌を得れば便ち生まれ易し。原注解釈す:乾は首・離は目・坎は耳・兌は口、此の四卦若し内象に落つれば、便ち生産し易し。意思は頭・目・耳・口の先に出来する、是れ順行下産、故に産すること易し。賦文又曰く:外三爻の下に於いて禍福を決するは、坤・艮・震・巽を得れば便ち生まれ難し。原注解釈す:坤は腹・艮は手・震は足・巽は股、此の四卦若し内象に落つれば、必ず是れ難産、旺相に逢えば更に難し。たとい別爻の解救あれど、亦た只た半吉と算するを得るのみ。

兄弟空,則妻位無傷;父母興,則子宮有損。占產以妻財為用神。逢吉神旺相,則產婦平安。克妻財乃兄弟也,兄弟發動,則產婦有產厄之憂,若有剋制,庶可無虞。兄弟爻旬空,其妻無傷。凡財爻屬金,生男慢。若冬季占,生女必難。財爻屬火,生子眼露,性急,髮黃稀少。財爻屬木,生子修長俊美,生女腳大,眉清目秀。財爻屬水,生子秀氣伶俐,聲清。財爻屬土,生子純厚,身壯聲濁。子孫乃占產之綱,卦中不可無,忌空亡。帶煞化鬼,終為難養;羊刃劫殺,離腹即死。克子孫者為父母,若父母發動,子孫必損,得救稍輕,終為疾病之兒。若梟神發動,必無乳。

賦文に曰く:「兄弟」爻空に落つれば、妻位便ち傷を受けず。「父母」爻興動せば、子宮便ち損あり。原注解釈す:産を占うは「妻財」爻を以て産婦の用神と為し、吉神に逢いて而又た旺相なれば、産婦平安なり。妻財を剋するは正に兄弟爻、兄弟一たび発動すれば、産婦便ち産厄の憂あり。若し別爻の兄弟を剋制住するあれば、還って礙なき可し。兄弟爻若し旬空に逢えば、其の妻便ち傷を受けず。およそ財爻金に属するは、男を生ずる遅緩す。若し冬季に占得せば、女を生ず必ず難し。財爻火に属するは、生下の孩子眼晴外露・性子急躁・頭髪黄にして稀少なり。財爻木に属するは、男を生ずれば修長俊美、女を生ずれば脚大にして眉清目秀。財爻水に属するは、子を生ずれば秀気伶倆・声音清亮。財爻土に属するは、子を生ずれば敦厚・身体壮実にして声音渾濁。「子孫」爻是れ産を占うの綱領、卦中缺くべからず、亦た其の空亡に落つるを忌む:煞を帯びて「官鬼」を化出せば、終究養い難し。再び羊刃・劫殺に遇えば、則ち母腹を離れれば便ち夭折せん。子孫を剋するは父母爻、父母一たび発動すれば、子孫必ず損傷を受く、たとい救助あれど亦た只た些軽なるのみ、終帰是れ個の多病の児なり。若し「梟神」(食を奪うの父母)発動せば、産後必然哺るべき乳なし。

若加凶殺,立見刑傷。以上兄弟、父母帶吉神發動,雖凶弗咎;若加凶殺,必定傷胎害母。天喜若值螣蛇,定葉麒麟之夢。螣蛇者,乃虛幻恍惚之神。臨陽鬼日主虛驚,臨陰鬼夜生怪夢。更加天喜,必曾感應吉夢,而生麟鳳之子。

賦文に曰く:兄弟・父母若し再び凶殺を加上せば、立刻便ち刑傷を見ん。原注解釈す:上面の説く所の兄弟・父母、若し是れ吉神を帯びて発動せば、虽ば凶象あれども灾を成さず。一旦凶殺を加上せば、就必定胎を傷り母を害せん。賦文又曰く:「天喜」若し「螣蛇」に値せば、一定麒麟夢に入るの兆に合せん。原注解釈す:螣蛇是れ虚幻恍惚を主るの神、陽「官鬼」に臨まば白日裏虚驚を主り、陰官鬼に臨まば夜間怪夢を生ず。如今再び天喜を加上せば、那便ち是れ曾て吉夢を感応せし、将に麟鳳の一般の貴子を生まんとす。

咸池倘臨玄武,必生汗血之駒。咸池玄武皆淫佚之神,臨合財爻,必占婢妾生產。若臨子孫,亦是婢妾所生。若臨胎爻,乃私生子。臨財旺相,必是淫婦。休囚遇貴人、吉神克解,非淫,但出身微賤。汗血者,婢妾所生之子。古云:妾子乃汗血駒。

賦文に曰く:「咸池」倘若「玄武」に臨まば、必ず汗血の駒を生ぜん。原注解釈す:咸池と玄武と皆淫佚を主るの神、若し「妻財」爻に臨みあるいは財爻と相合せば、所占必定是れ婢妾の生産。若し「子孫」爻に臨まば、孩子也亦た婢妾の生ずる所。若し「胎」爻に臨まば、那便ち是れ私生の子。財に臨みて旺相なるは、其の人必是れ淫婦。若し休囚にして而又た貴人・吉神の来りて剋制解救するに遇えば、便ち淫行と算せず、只た出身微賤なるのみ。所謂汗血とは、是れ婢妾の生ずる所の子を指し、古語に曰く:妾の生める児子便ち汗血の駒なりと。

六爻最怕空亡,諸位皆嫌鬼值。六爻之中,初爻產母,二爻胞胎,至上皆有關係,故不宜空。鬼為占產所忌,故六爻皆惡之。若值子鬼,腰病,不時嘔吐;寅鬼,頭痛氣逆;卯鬼,胸膈不調,肩酸腳腫;巳鬼,眼睛困慵,時發微熱,唇焦口渴;午鬼,心上火炎,大便不通;申鬼,氣喘咳漱,關節疼痛,倦怠無力;酉鬼,血氣不調或漏胎;亥鬼,鼻涕活流,小便不利或洩瀉;辰戌丑未鬼,腹痛,脾胃不調。

賦文に曰く:六爻最も空亡に落つるを怕れ、各爻位上皆「官鬼」の来りて占るを嫌う。原注解釈す:六爻の中、初爻是れ産母、二爻是れ胞胎、上爻に到るまで、爻爻皆産事と関連す、故に皆空に落つるを宜とせず。官鬼是れ産を占うの忌む所の神、此に因りて六爻皆其れを厭悪す。若し子水官鬼に値せば、腰痛・時時嘔吐を主る。寅木官鬼は、頭痛気逆を主る。卯木官鬼は、胸膈不調・肩酸脚腫を主る。巳火官鬼は、眼晴困倦・時に低熱を発し・唇焦口渇を主る。午火官鬼は、心火上炎・大便不通を主る。申金官鬼は、気喘咳嗽・関節疼痛・倦怠無力を主る。酉金官鬼は、血気不調あるいは漏胎を主る。亥水官鬼は、鼻涕長流・小便不利あるいは泄瀉を主る。辰・戌・丑・未の土官鬼は、腹痛・脾胃不和を主る。

鬼臨初位,必然產母當災;鬼入二爻,當見胞胎不穩。初爻,產母。鬼在初爻,故產母有災。二為胞胎。二爻屬水,八個月生;二爻屬土,過月胎生。鬼臨二爻,主胞胎不實,或胎不安穩。二爻旺相,懷胎露見;二爻休囚,則隱然不張。二爻屬陽,氣清上浮,懷胎必近胸。屬陰,氣重濁而下,結胎近下。

賦文に曰く:官鬼初爻に臨まば、産母必然灾を遭わん。官鬼二爻に進入せば、便ち胞胎の穏ならざるを見ん。原注解釈す:初爻是れ産母の位、官鬼初爻に在れば、故に産母に灾あり。二爻是れ胞胎の位:二爻水に属するは、八箇月にして便ち生ず。二爻土に属するは、月份を過ぎて才に生ず。官鬼二爻に臨まば、胎気実ならず・あるいは胎位安穏ならざるを主る。二爻旺相なれば、懐相顕露して外に在り。二爻休囚なれば、則ち隠隠として顕張せず。二爻陽に属せば、気清にして上浮し、懐胎の位置必然胸口に靠近せん。二爻陰に属せば、気重濁にして下沈し、結胎の位置便ち低に偏す。

空亡必墮胎虛喜,帶殺則臨產艱難。子孫空及二爻空,主墮胎。若帶殺神,主分娩時受苦。若逢鬼值五爻,始得福生萬匯。五爻為收生婆,官鬼臨之則吉。鬼臨三爻,生產辛苦。三爻空亡,恐無看生之婦,或外家無催生禮物。四爻為夫身,若空亡,主臨產時丈夫不在家,鬼殺臨此位,或帶鰥寡殺,乃遺腹子。五爻為外家,旺相外家富,休囚外家貧。鬼臨六爻,則損雙親。

賦文に曰く:空亡に逢えば必ず是れ堕胎・空歓喜の一場、凶殺を帯びれば則ち臨産艱難す。原注解釈す:「子孫」爻空に落つるおよび二爻空に落つるは、皆堕胎を主る。若し再び殺神を帯びれば、分娩の時格外苦を受くるを主る。賦文又曰く:若し官鬼五爻に値せば、反って福を得、萬事生発す。原注解釈す:五爻是れ収生婆の位、官鬼之に臨む反って吉と為る。官鬼三爻に臨まば、生産辛苦す。三爻空亡に落つれば、恐怕く生を看るの婦人を請得せず、あるいは娘家の催生の礼物を送来せざらん。四爻是れ丈夫の位、若し空亡に落つれば、臨産の時丈夫家に在らざるを主る。若し鬼殺此の位に臨み、あるいは「鰥寡殺」を帯びれば、生下の便ち是れ遺腹の子。五爻又た娘家為り:旺相なれば則ち娘家富し、休囚なれば則ち娘家貧し。官鬼六爻に臨まば、則ち双親に損あるを主る。

經驗云:凡人占卦問六甲,子怕休囚父怕發,財為產母怕兄興,男女陰陽衰旺察。卜筮元龜云:內胎必有婦懷胎,龍喜生旺臨妻財,欲知胎息上身日,八卦生爻細尋覓。內胎者,取八節。如立春後四十五日,以艮為旺,震為相,巽為胎,離為沒,坤為死,兌為休,乾為囚,坎為廢。故立春後內卦見巽為胎,春風見離、立夏見坤、夏至見兌、立秋見乾、秋分見坎、立冬見艮、冬至見震為胎。皆取在內卦者。更有青龍、天喜臨妻財爻旺相,都表示已經懷孕。來求測占孕者,如果已經有懷孕之喜,其相關的爻自然會動,顯示出來。

《経験》の一訣に曰く:およそ人卦を占いて「六甲」(孕有るや否や)を問えば、「子孫」爻は休囚を怕れ、「父母」爻は発動を怕る。「妻財」爻は産母を代表し、「兄弟」爻の興動して来りて剋するを怕る。生男生女に至りては、便ち爻の陰陽と衰旺の上より察看す。《卜筮元亀》に曰く:内卦「胎」に逢えば、必ず是れ婦人已に懐孕せり。「青竜」・「天喜」生旺に逢いて「妻財」爻に臨まば、亦た孕有るの象なり。結胎上身の日子を知らんと要すれば、便ち八卦の値する所の生爻上より細細に尋覓せよ。原注解釈す:所謂「内胎」とは、一年八節に按じて卦気を取る——譬えば立春以後四十五日の内、艮は旺・震は相・巽は胎・離は没・坤は死・兌は休・乾は囚・坎は廃為り。故に立春後内卦巽を見れば即ち胎為り、春分離を見・立夏坤を見・夏至兌を見・立秋乾を見・秋分坎を見・立冬艮を見・冬至震を見れば、皆胎と算し、而且に皆只た内卦に落つるを取る。此の外尚ほ「青竜」・「天喜」の妻財爻に臨みて旺相するあり、亦た皆已に懐孕せるを表示す。前来りて胎孕を求占するの人、若し果して真に身孕の喜有れば、卦中相関の爻自然に動きて、消息を顕露出来さん。

胎息者,乃甲子水(乾卦初爻)化成戊寅木(坎卦初爻),取水生木之義,若乾化為坎也。庚子水(震卦初爻)化己卯木(離卦初爻)(如:無妄之同人卦),丁卯木(兌卦二爻)化乙巳火(坤卦二爻)(如:睽之晉卦),己亥水(離卦三爻)化乙卯木(坤卦三爻),辛酉金(巽卦三爻)化己亥水(離卦三爻)(如:升之明夷卦)。此求六甲,主身胎息也。又云:遇長生者,二月或五十日胎息;遇帝旺,一百日或三月左右有胎息。遇衰病者,七月或三百日左右有胎息也。遇墓絕則胎息孕育時也,蓋遇絕則合養,而逢長生之日月。假令子孫屬水,生申,則是申月時生也。

原注又た「胎息」を解釈す:所謂胎息とは、納甲の爻の化生に就いて言うなり——甲子水(乾卦初爻の納する所)化成して戊寅木(坎卦初爻の納する所)と為る、取る所は水生木の義、即ち乾の坎に化するなり。此の外庚子水(震卦初爻)化して己卯木(離卦初爻)と為る、例えば无妄の同人卦。丁卯木(兌卦二爻)化して乙巳火(坤卦二爻)と為る、例えば睽の晋卦。己亥水(離卦三爻)化して乙卯木(坤卦三爻)と為る。辛酉金(巽卦三爻)化して己亥水(離卦三爻)と為る、例えば升の明夷卦。此の法子を用いて六甲を推求すれば、所主は便ち本身結胎受気の候なり。又曰く:動爻「長生」に遇うは、約両個月あるいは五十天上に結胎す。「帝旺」に遇うは、約一百天あるいは三箇月左右に結胎す。「衰」・「病」に遇うは、約七箇月あるいは三百天左右にして才に胎息あり。「墓」・「絶」に遇うは、正に胎息孕育の時——絶に遇うの処恰も「養」と相合し、而も応期便ち長生の月日上に落つるを以てなり。譬えば「子孫」爻水に属せば、水長生は申に在り、那は便ち申月申時に降生す。

洞林秘訣云:乾兌坎離如在內,皆為易養頤生基,更無煞動來刑剋,須遇無關長壽兒。震巽坤艮內逆推,臨當分娩遁遲遲,諸煞並來害身命,若逢轉殺又無危。陽爻變陰生女子,陰動變陽育男兒,靜時若廢須生女,旺相生男定有成。胎爻受破胎不成,無破生旺沐浴誕。火珠林云:無父母無子孫,假令若有,俱無氣亦凶。又以陰為女,陽為男。但與世並,子孫合處,是生月也。

《洞林秘訣》に曰く:乾・兌・坎・離の四卦若し内象に落つれば、皆順産にして而且に日後養い好く・天年を頤養し得べきの根基なり。再び凶煞の発動して来りて刑剋するなくんば、此の孩子便ち関煞慮るべくなく、長寿を望むべし。震・巽・坤・艮の四卦内象に在れば則ち反って推するを要し、分娩の時に臨到して遅遅として下らず。若し諸凶煞一斉に来りて身命を傷害せば、便ち性命の憂あり、但し若し凶煞の彼此転剋化解するに遇上せば、も亦た危なし。陽爻動きて陰爻に変ずれば、女を生ず。陰爻動きて陽爻に変ずれば、男を生ず。爻静にして卦気廃絶せるは女を生じ、旺相なるは男を生ず、皆定めて准なり。「胎」爻若し月破を受ければ、結胎成らず。破を受けずして生旺・沐浴の時に逢えば、便ち降生の期なり。《火珠林》に曰く:卦中に「父母」爻なく又た「子孫」爻なければ、たとい勉强に有るも、却って皆無気、同様に凶。又た陰爻を以て女と為し陽爻を以て男と為す。只た世爻と相并し・子孫爻と相合するの那个の地支を看よ、那便ち降生の月份なり。

海底眼云:生產未知臨幾許,月日長生子當乳,兄爻亂動母生難,子孫受克餓災苦。飛去克伏子不收,陽卦男兮坤是女,兩爻旺相喜神扶,必是雙胎天賜與。若子孫爻出現,不出月者,但看世爻何支,數至母長生之日,即為乳也。假設秋占得需卦,戊申持世,甲子之水為母,水長生在申,即言當日乳。未爻持世來日生,亥子持世,旬日未免。但應卦中世,不用卜日。世旺克子,疼痛便死。若在伏藏可克飛上,下爻便見降生之月,不及月墮胎也,取胎無法。假令乾宮,以子孫為水,長生在申,至午為胎,子孫出現為胎月。

《海底眼》に曰く:生産を占いて還って多少久なるを要するを知らざれば、只た月建・日辰の長生の位に行到せば、孩子便ち当に出生哺乳せん。「兄弟」爻乱動せば、産母難産す。「子孫」爻剋を受ければ、胎児に飢餓灾苦あり。飛神往きて伏神を剋せば、孩子収住し得ず。陽卦は男を主り、坤の一類の陰卦は女を主る。卦中両爻倶旺相にして而又た喜神の扶助あれば、必ず上天の賜う所の双胎なり。原注解釈す:若し「子孫」爻卦中に出現して産期本月を出でざれば、只た世爻の何の地支なるを看、産母長生の日に数到れば、那便ち分娩哺乳の時なり。譬えば秋天に需卦を占得し、戊申世を持ち、甲子水は母為り、水長生は申に在り、便ち当日生産と説く。未爻世を持するは、次日便ち生ず。亥・子世を持するは、旬日の内も亦た生ずるを免れず。但し只た本卦の世爻を以て之に応じ、別に日子を占するを必とせず。世爻旺にして子孫を剋せば、胎児疼痛して夭す。若し子孫伏蔵して能く其の上の飛神を反剋せば、便ち下爻上より降生の月を看出す。月份に到らずして堕胎するは、別に取胎の法ありて此に拘らず。譬えば乾宮の卦、子孫を以て水と為し、水長生は申に在り、午上に行到して胎為り、子孫出現の処便ち結胎の月なり。

子孫旺相陽是男,無氣休囚陰是女,應若克世母產死,世如克應子先亡。無子先胎兒位推,無妻財從父母論,二爻有氣皆無恙,但恐將來是女兒。青龍入木應信至,龍入火爻得橫財,入鬼用保須防哭,若水火土貴男兒。若在外卦難見兒,外而生內難分娩,內卦胎沒人有子,外卦胎沒須抱兒。子化空亡及化鬼,生兒不久便悲啼,子象休囚須多病,福德有氣則少災。正月蒙卦飛兼殺至加子孫是子亡,六四遇乾自歸魂,兄弟刑財妻必亡。乾坎艮震為陽卦,此爻在內是男兒,巽離坤兌為陰矣,四卦在內必是女。

歌訣接続して説く:「子孫」爻旺相にして陽に属するは男を生じ、無気休囚にして陰に属するは女を生ず。応爻若し来りて世爻を剋せば、産母に性命の危あり。世爻若し往きて応爻を剋せば、胎児反って先に夭折す。卦中に子孫爻なければ、先ず「胎」爻の爻位上より推す。「妻財」爻なければ、便ち改めて「父母」爻上より論ず。二爻(胎位)気あれば、母子皆恙なし、只怕る生下の是れ個の女儿なるを。「青竜」木爻に入れば、応に喜信の到るべし。青竜火爻に入れば、意外の財を得るを主る。青竜「官鬼」に入りて保胎を占えば、反って哭泣の事を防ぐを要す。若し青竜水・火・土爻上に落つれば、則ち貴男を主る。子孫若し外卦に在れば、孩子見え難し。外卦来りて内卦を生ぜば、分娩遅難す。内卦「胎没」の気に逢うの人反って子あり、外卦胎没に逢うは則ち須く他人の児を抱養すべし。子孫空亡を化しあるいは「官鬼」を化ずれば、生下久しからずして便要に悲啼せん。子孫の象休囚せば、孩子多病す。福徳気あれば、則ち灾少なし。正月蒙卦を占得して飛神又た凶殺を兼ぬれば、殺気子孫の上に加わり、是れ子亡の兆。六爻四世乾に遇いて自ら帰魂と成り、「兄弟」刑剋「妻財」せば、妻室必ず亡なん。乾・坎・艮・震は陽卦、此の幾卦内象に在れば男児を生ず。巽・離・坤・兌は陰に属し、此の四卦内象に在れば必定女を生ず。

選挙占第十

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,本經、論、策、試官、舉選、南省。丘寺丞易鑑歌:要問選舉榮達時,先將六爻為根基。主文之位在月建,天子之爻太歲推,一帶喜神來合卦,今秋榮達定無疑。若占南省事如何,六爻旺相始登科,父母發時為印綬,妻財動處必蹉跎。空亡入鬼憂空返,劫殺臨官節節蹉,更看子孫如發動,此人平日枉吟哦。

「鬼谷辨爻法」は選挙一門の裏に六爻を配して科場の各項と為す:初爻是れ治むる所の本経、二爻是れ論、三爻是れ策、四爻是れ主考の試官、五爻是れ挙選の事、六爻是れ尚書省(南省)会試。丘寺丞《易鑑歌》に曰く:科挙の何时に栄達するを問わんと要すれば、先ず六爻を根基として作りて看よ。文章を主る位次は「月建」を看るを要し、天子を代表するの爻は則ち「太歳」を以て推し往く。若し一并に喜神の来りて卦と相合するあれば、今秋登第栄達便ち疑いなし。若し南省会試の何如を占えば、須く上六爻旺相にして始めて科に登るを得べし。「父母」爻発動すれば是れ印綬、文章の得力を主る。「妻財」爻一たび動きて父母を剋せば、功名便要に蹉跎せん。「官鬼」空亡に落つれば、其の空手にして返るを憂う。「劫殺」官鬼に臨まば、節節皆耽誤せん。再び「子孫」爻を看、若し其れ発動して来りて官鬼を剋せば、此の人平日の吟哦苦読も亦た白費せり。

煞在鬼中難克世,若還及第損身多,欲問廷試名高下,最喜官爻生驛馬。巽離坤坎在乙科,若得乾震魁黃甲,艮兌休旺有變動,非可一途而取之。推卦衰宮加旺鬼,今日得官明日死,鬼臨父母並凶神,榮歸定作丁憂子。龍爻持世附馬郎,錢財鋪地千萬箱,官爻祿馬兩重旺,一門兄弟受恩光。

歌訣接続して説く:凶煞「官鬼」の中に蔵して来りて世爻を剋せば、たとい及第するも、自身多く損傷す。殿試名次の高低を問わんと要すれば、最も「官鬼」爻と「駅馬」との相生を喜ぶ。巽・離・坤・坎を占得せば、乙科に名列せん。若し乾・震を得れば、便ち能く黄甲の首に高居せん。艮・兌の二卦は休囚旺相を論ぜず皆常に変動あり、一途を拘執して断を取るべからず。若し卦宮衰弱にして官鬼独旺と推得せば、那是れ今日官を得・明日便ち死するの凶象。官鬼「父母」爻に臨みて又た凶神を并せば、たとい栄帰するも、亦た定めて父母の喪に遭逢して丁憂せん。「青竜」世を持せば、あるいは駙馬に選ばるべく、銭財地に鋪き・千箱萬篋ならん。「官鬼」と「禄」・「駅馬」と両重倶旺なれば、則ち一門の兄弟同じく恩光を受けん。

經驗云:凡占選舉及求官,便把卦中鬼爻看,鬼旺父興須有份,兄財子動定無緣。占文字中程式否:旺相相生皆有慶,休囚不和終不允,若得一陰而一陽,上下相生亦相順。外內俱陰陽應世,喜慶重重不須計,純陽考官喜有氣,偃鼓殺陰並無氣。外陰無氣名莫求,文章錦繡不相投,朱雀之爻如得位,神助朱衣暗點頭。

《経験》の一訣に曰く:およそ科挙選拔と官を求むるを占うは、便ち卦中の「官鬼」爻を拿りて看よ:官鬼旺相にして「父母」爻興動せば、功名分あり。若し「兄弟」・「妻財」・「子孫」発動せば、那便ち定然縁なし。又「占文字程式に中るや否や」(所作の文章程式に合乎するや否や)を論じて曰く:卦爻旺相にして而又た相生せば、処処慶あり。若し休囚不和なれば、終に準獲せず。若し一陰一陽相間・上下相生を得れば、亦た順遂の象。内外二卦皆陰に属して世応陽に属せば、喜慶重重、再び計較するを必とせず。考官の位純陽に臨まば、其の気有るを喜ぶ。若し陰殺并臨して而又た無気なれば、那は便ち旗を偃せ鼓を息むるより外なし。外卦陰に属して又た無気なれば、功名求むるを必とせず。たとい錦繍の文章あれど、亦た考官と相投合せず。若し「朱雀」の爻位を得れば、那便ち神霊の相助あるが如く、冥冥の中朱衣人の汝の為に暗々に頭を点ぜん。

洞林秘訣:月卦為官皆得地,伏神為鬼舊科人,更得官爻持世上,今科名姓榜頭新。年值月值相扶持,此回過省得無疑,官爻驛馬扶生克,有氣不空展捷旗。世克吉神事不成,此回虛費榜無名,卦無四值若低小,或都休廢亦虛聲。官臨升位衰受克,今科不可後科真。

《洞林秘訣》に曰く:「月卦身」上に「官鬼」を得て而又た地を得て旺相、あるいは伏神是れ官鬼なれば、那是れ従前科挙に応じ過ぎたるの旧科の人。若し再び官鬼爻の世爻を持臨するを得れば、今科榜首便要に新名字に換上せん。太歳・月建皆来りて扶持すれば、此の一回省試を通過するは是れ疑いなし。官鬼爻と「駅馬」と互相扶助し・生剋宜を得れば、只た気有りて空に落ちざれば、捷報の旗子便ち展開し得べし。世爻反って往きて吉神を剋せば、事情成らず、此の一回徒らに力を費やし、榜上名無し。卦中に年・月・日・時の四値の来りて扶するを見ず、気象低小、あるいは一概に休廃なれば、那も亦た不過虚に其の声あるのみ。官鬼虽ば上升の位に臨むも、却って衰弱にして剋を受ければ、今科取中せず、下一科を待ちて始めて是れ真なり。

海底眼云:應舉求官問先後,官旺文書有氣前,火作文章為直事,月建扶官作狀元。又云:父母文書是棟樑,推明旺相細鋪張,官鬼試官題目事,子孫如上不榮昌。兄弟雷同難上榜,妻財美論豈高強,父化父兮多雜犯,父化官兮意不良。凡貴求謀問立身,文章不動應時成,財動文書空費力,子動傷官事不亨。事見兩爻須再用,官多宛轉恐難生,最要日辰生合助,知音處處得前程。

《海底眼》に曰く:挙に応じ官を求めて名次の先後を問えば、「官鬼」旺相・「父母」文書気有るは、名次前に靠る。火爻は文章を主り、所占の事直捷成る可し。月建来りて官鬼を扶助するは、状元と作し得べし。又曰く:「父母」爻是れ文書、正に此の一門の棟梁、其の旺相を細細に推明鋪陳するを要す。「官鬼」爻は試官と考題を主る。「子孫」爻若し卦に上がれば、功名便ち栄昌せず。「兄弟」爻は文字雷同・競争者衆を主り、上榜し難し。「妻財」爻虽ば言論華美なれど、又た哪裏にてか高強と算せん。「父母」「父母」を化ずれば、文章多く雑乱冒犯す。「父母」「官鬼」を化ずれば、其の中の用意も亦た良善ならず。およそ貴を求め事を謀りて自身立身の基を問えば、「父母」文書安静不動、其の日に値り月に値するの時に到りて自然成就す。「妻財」爻動きて来りて文書を剋せば、則ち気力を空費す。「子孫」爻動きて来りて「官鬼」を傷れば、事情も亦た亨通せず。卦中一事にして両爻を見れば、須く再び一番の斟酌を作すべし。官鬼過多なれば則ち曲折反復し、恐怕く生発し難し。此の占最も日辰の来りて生扶合助するを要す、那便ち処処知音に遇遇するが如く、前程得る可し。

文書持世,無刑無克,太歲生身,亦作狀元。占試以鬼爻為主,看伏在何爻下,要日辰生扶合出。如春未日占得剝卦:官在文書下有氣,日辰合出,主中試赴詔,面君於堂。宜官鬼出現,忌墓藏,動發不順。在任官,鬼爻安靜,留任。鬼動合子、世,有官來替換。若一爻動,最忌兄弟動,主事難成。若文書與貴人卦中無氣,事亦難成。

原注解説す:「父母」文書世を持し、既に刑を受けず又た剋を受けず、再び太歳の来りて卦身を生扶するを得れば、亦た状元と断作し得べし。考試を占うは「官鬼」爻を以て主と為し、其の哪一爻の下に伏するを看るを要し、須く日辰の来りて生扶し・合出するを得べし。譬えば春天未日に剥卦を占得し、官鬼父母文書の下に伏して気あり、又た未日の午火と相合して透出するに逢えば、便ち中試して詔に赴き・殿堂の上に君に面するを主る。此の占宜しく官鬼出現を宜とし、其の墓に入り伏蔵するを忌む。官鬼一たび発動すれば、事情反って順わず。現任の官に至りては、官鬼爻安静なれば便ち留任を主る。官鬼発動して「子孫」爻・世爻と相合せば、則ち新官の来りて接替するあり。若し卦中只た一爻の発動あれば、最も是れ「兄弟」爻の動なるを忌み、事情の成り難きを主る。倘若文書の爻と貴人と卦中に皆無気なれば、事情同様に成り難し。

占仕宦第十一

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻,吏人、曹官、長官、監司、朝仕、執政。丘寺丞易鑑歌:求官鬼吏克身賢,驛馬相扶官職遷,坎離二卦冬三月,震巽明知申酉年。世應驛馬相合吉,坎咸復卦定狐疑,申酉辰戌持世吉,任官遇祿好施為。鬼臨身世得官真,卦爻旺相甚歡欣,驛馬空亡徒費力,卦遭胎沒枉勞神。

「鬼谷辨爻法」は仕宦一門の裏に六爻を配して官階の高低と為す:初爻是れ衙門胥吏、二爻是れ曹掾属官、三爻是れ一司長官、四爻是れ監司、五爻是れ朝廷の仕、六爻是れ執政大臣。丘寺丞《易鑑歌》に曰く:官を求むる時「官鬼」初爻人吏の位に臨みて来りて世身を剋せば、反って此の人是れ賢明官員を主る。再び「駅馬」の相扶あれば、便ち官職升遷あり。坎・離の二卦を占得せば、官を得る冬季三箇月の内に在り。震・巽の二卦を占得せば、則ち明明白白申・酉の年に応ず。世・応と駅馬と相合すれば吉為り。若し坎卦・咸卦・復卦を得れば、反って狐疑不決を主る。申・酉・辰・戌世を持せば吉為り。任に到りて又た「禄」神に逢えば、正好く作為を施展せん。「官鬼」卦身・世爻に臨まば、官を得る是れ真。卦爻再び旺相せば、更に歓欣を加えん。駅馬空亡に落つれば、徒らに力を費やす。卦気「胎」・「没」の地に落つれば、亦た心神を枉労す。

旺爻克應是不良,應入墓時憂死亡,世爻受克遭貶謫,若克他人倍俸糧。人吏空亡難立腳,內外純陰名不揚,子爻克鬼無官祿,福德爻驚豈吉昌。卦克世身職不安,身克人吏百憂攢,白虎動時驚恐至,子孫持世必墮官。

歌訣接続して説く:旺爻の往きて応爻を剋するは、好事にあらず。応爻墓に入るの時、還って其の死亡を憂うを要す。世爻剋を受ければ、貶謫を遭うを主る。若し是れ世爻の往きて別爻を剋すれば、反って能く加倍して俸禄粮米を得。初爻人吏空亡に落つれば、官を為りて立足し難し。内外二卦純陰なれば、声名揚張を得ず。「子孫」爻「官鬼」を剋せば、便ち官禄談ずべきなし。福徳一爻驚動起來せば、哪裏にてか還って吉昌と談じ得ん。卦爻反って世爻・身爻を剋せば、任に在るも亦た安穏を得ず。身爻往きて初爻人吏を剋せば、属下人人畏避し、百憂叢集す。「白虎」一たび動けば、惊恐の事随即に到来す。「子孫」世を持せば、官位必定要に丢かれん。

若問文官並武職,唐苻國印求端的,寅申之年巳亥為,巳亥之年寅申覓。子午之年卯酉求,卯酉之年子午出,辰戌之年丑未方,丑未之年在辰戌。鬼臨苻印最為佳,當作朝廷資輔翌,宜靜而動必左遷,宜動而靜多掩抑。乾位交重出西北,練行宜往興功績,欲知卦內作何官,先向身中仔細看。

歌訣接続して説く:若し所得の是れ文官なるか武職なるかを問えば、便ち「唐苻」・「国印」の両神を取りて個の端的を求めよ:寅・申の年は巳・亥を以て是と為し、巳・亥の年は寅・申上に往きて尋覓す。子・午の年は卯・酉に於いて求め、卯・酉の年は子・午より出づ。辰・戌の年は丑・未の一方に在り、丑・未の年は則ち辰・戌に在り。「官鬼」苻・印に臨む最も佳し、当に朝廷の輔弼の臣と作るを得べし。静すべきにして反って動くは、必ず左遷貶降を遭わん。動すべきにして反って静なるは、多く人の掩抑壓制を受く。乾位の爻交重発動せば、西北方に出任す。若し是れ練兵の行なれば、亦た那の一方に往くに宜しく、以て功績を興起し得べし。卦中の作る所是れ何等の官職なるを知らんと要すれば、先ず卦身の中に向いて仔細に看よ。

火是文章喉舌位,土為守令漸盤桓,水是排岸監司職,金代兵刑有重權。木為工部及作院,小大皆隨旺相言,喜神驛馬兼官鬼,美削重重見知己。就中苻印兩爻推,早晚當隨詔書起,卦無太歲只移官,太歲合時見天子。更得雷火殺重重,看看名位至王公,天乙貴人更相合,代代為官受贈封。此是天綱玄妙法,請君繹莫匆匆。

歌訣接続して説く:火爻は文章を主り、是れ近侍喉舌の位。土爻は郡県守令を主り、任に在りて遅緩盤桓す。水爻は排岸司・監司の一類の水次の職を主る。金爻は兵刑を代掌し、重権を握有す。木爻は則ち工部と作院匠作の司に属す。官職の大小は、一概に爻の旺相休囚に随いて定まる。若し「天喜」・「駅馬」兼ねて「官鬼」あれば、則ち文牘往還重重にして、処処知己に遇遇す。其の中尤も「唐苻」・「国印」の両爻に就いて推するを要し、早晚当に詔書に随いて起るべし。卦中太歳を見ざれば、不過平級の移官。太歳世身と相合するの時、便ち能く天子に面見し得べし。若し再び「雷火殺」の重重迭現するを得れば、眼看名位王公に至るべし。「天乙貴人」又た来りて相合せば、那就ち代々官を為り・世々朝廷の贈封を受けん。此れ是れ袁天綱の伝えし所の玄妙の法、諸君に請う細細に尋繹して、匆匆として放過する莫れ。

天玄賦云:有子萬事足,當如儀儼侃稱喜;無官一身輕,誰佐禹湯及文武。欲作大廷之宰輔,須憑易卦以推詳。謀望利名,先要鬼爻旺相;斟量宣敕,但觀父母興衰。凡卜求官,官鬼是用爻,宜旺不宜衰。喜日辰扶拱,怕刑害克沖。若沖則為仇人所害,克者事不相容,刑者勢不兩立。宣敕者,父母是也。卦中不可無,最宜旺相扶世,不加凶殺則吉,若被刑沖,根腳不正,加臨大耗,廣費資財。若太歲月建旺者,多是宣也。若貴人祿馬同鄉,不過是敕也。若雖有吉神,散漫而不當權者,無過是吏掾文書。沖世凶,生世吉,若不落空亡,縱有艱辛費力,終當成就。

《天玄賦》に曰く:子有れば萬事足る、当に宋代竇禹鈞の児子儀・儼・侃の諸人の相継いで科に登るが如くして、始めて喜と称し得べし。官無ければ一身軽し、可なりし若し人人仕せざれば、又た誰か往きて禹・湯と文王・武王とを輔佐せん。朝廷の宰輔を為さんと要すれば、須く易卦に憑りて細細に推詳すべし。功名利禄を謀求するは、先要に「官鬼」爻旺相せんことを。宣命敕牒の軽重を斟酌するは、只た「父母」爻の興衰を看る。原注解釈す:およそ官を求むるを占うは、官鬼便ち用爻、宜しく旺・宜しく衰ならず、日辰の来りて扶拱するを喜び、刑・害・剋・冲を怕る——冲に逢えば是れ仇人に害せられ、剋に逢えば是れ事情相容れず、刑に逢えば是れ勢両立せず。所謂宣敕とは、便ち父母爻、卦中缺くべからず、最も其の旺相にして世爻を扶助するを宜とす。凶殺を加えざれば便ち吉、若し刑冲を被れば、則ち根脚正ならず、再び「大耗」を加えれば、還って資財を広費せん。若し太歳・月建旺相なるを得れば、多くは「宣」なり。若し只た貴人と禄馬と同郷なれば、不過「敕」なり。たとい吉神あれど散漫にして当権せざれば、も亦た不過吏掾一級の文書のみ。世を冲するは凶為り、世を生ずるは吉為り。只た空亡に落ちざれば、たとい艱辛費力すれど、終究成就し得べし。

印綬旺則職守彌高,官鬼衰則聲名卑小。父母官鬼乃占官之根本,缺一則事難成。二者若逢生旺,必然官職高大;若值休囚,只是卑小職分。若父母強旺而官鬼無氣,職雖平等,身居鎮靜冷淡衙門,無威耀權柄。若遇進神,聲名益大;如逢退神,必減前任政聲。此舉大綱,後仿此推之。欲知品秩,無倦推詳。以上兩節只言大體,精妙之理具陳於後。

賦文に曰く:印綬(父母)旺なれば、職守便ち愈々高し。官鬼衰なれば、声名便ち卑小なり。原注解釈す:父母と官鬼は官を占うの根本、一様を缺けば事情便ち成り難し。二者若し皆生旺に逢えば、必然官職高大す。若し休囚に値せば、只た卑小の職分。若し父母強旺にして官鬼無気なれば、官品虽ば人と相等しけれど、人只た清冷寂静の衙門裏に坐し、威耀と権柄なし。若し「進神」に遇えば、声名日益に増大す。若し「退神」に逢えば、必定前任の政声を減損せん。此処に挙ぐるは只た大綱、以後皆此に照らして推す。賦文又曰く:品秩の高低を知らんと要すれば、推詳に倦厭する莫れ。原注解釈す:以上の両節只た大体を講ず、精妙の道理皆後面に陳述す。

祿馬扶身,萬里風雲際會。十干五行,譬之人生一世,幼壯老死也。於長生為學堂:甲乙生亥,丙丁生寅,戊己壬癸生申,庚辛生巳,皆學堂,喻人之幼而學也。祿者:以旺為祿。則甲祿在寅之類,在臨官、帝旺之處,喻人之長而食祿也。馬者:驛馬。如寅午戌馬居申,謂之驛馬。若臨身世,或臨官鬼父母,及動來生扶身世,乃大吉,唾手成名之象,大忌空亡與刑害也。

賦文に曰く:「禄」と「駅馬」と卦身を扶助せば、便ち萬里風雲際会の機あり。原注解釈す:十干五行、比くるに人生一世、幼・壮・老・死の次第あり。「長生」の位に在るを「学堂」と叫ぶ:甲乙長生は亥に在り、丙丁長生は寅に在り、戊己と壬癸の長生は申に在り、庚辛長生は巳に在り、此れら皆学堂、人の年幼にして学に向うに譬喩す。所謂「禄」とは、旺を以て禄と為す、甲禄の寅に在るの類の如く、皆臨官・帝旺の処に落つ、人の長成して禄を食むに譬喩す。所謂「馬」とは、便ち駅馬、寅午戌の馬の申に居るが如く、便ち駅馬と称す。駅馬若し卦身・世爻に臨み、あるいは「官鬼」・「父母」に臨み、および発動して来りて身世を生扶するは、皆大吉、是れ功名を手を唾して得べきの象。最も其の空亡に落ち・刑害を遭うを忌む。

貴人持世,九天雨露承恩。貴人有二:有天乙貴人,有福星貴人。宜旺相,怕刑沖。若臨官鬼及文書,主官職高遷,必登相位。福貴持世,主人有福德,一生見險無虞,臨凶無咎也。青龍動則事業易成,朱雀空而文書難就。青龍者:吉慶福德之喜神。其動有三,年建青龍、月建青龍、日建青龍。若見發動,必加官進祿。與天馬並立,自有升騰進益之喜。不宜落空,必主虛喜,若得興隆,事事稱心,吉無不利。朱雀:占官之用爻,宜旺不宜衰,若見空亡,文書必難成就,或被刑剋,文書必遭傷壞。

賦文に曰く:貴人世を持てば、九天雨露の恩を承るが如し。原注解釈す:貴人に両種あり、一は「天乙貴人」、一は「福星貴人」、皆宜しく旺相にして刑冲を怕る。若し「官鬼」および文書の爻に臨まば、官職高陞・必ず相位に登るを主る。福星貴人世を持せば、其の人に福徳あるを主り、一生険に遇うも虞なく・凶に臨むも咎なし。賦文又曰く:「青竜」発動せば、事業成就し易し。「朱雀」空に落つれば、文書弁成り難し。原注解釈す:青竜是れ吉慶福徳を主るの喜神、其の動に三種あり——年建青竜・月建青竜・日建青竜。若し其の発動するを見れば、必定官を加え禄を進め、再び天馬と并立せば、自ずから升騰進益の喜あり。青竜宜しく空に落つべからず、空に落つれば必ず空喜の一場を主る。若し興隆気有るを得れば、則ち事事称心、不吉ならざるなし。朱雀是れ官を占うの用爻、同様に宜しく旺・宜しく衰ならず:若し空亡を見れば、文書必ず成就し難し。若し刑剋を被れば、文書必ず損壊を遭わん。

子孫發動,縱然在任也休官;子孫乃剝官之神,若發動,雖在任所,亦當休致,其求仕者,不必言也。劫殺交重,當見承恩方損己。劫殺見神殺章內。劫殺者,五行混濁之神。又云:陰氣尤毒者,謂之殺也。占者遇之,皆非吉兆。若官鬼臨之發動,必因官損命。

賦文に曰く:「子孫」爻発動せば、たとい身任上に在るも亦た官を罷むを要せん。原注解釈す:子孫是れ官職を剥奪するの神、其れ一たび発動すれば、たとい任所に在るも当に職を解き退を休すべし。那些の正に仕を求むるの人に至りては、就更に説くを必とせず。賦文又曰く:「劫殺」交重発動せば、正当に恩を承るの時反って己を損せん。原注解釈す:劫殺の起例は神殺の一章の内に見ゆ。劫殺是れ五行混濁の神。又た一説あり:陰気の中尤其に毒なるを、便ち之を殺と叫作す。占者之に遇上せば、皆吉兆にあらず。若し「官鬼」劫殺に臨みて発動せば、必ず官を為るに因りて命を損ぜん。

妻財持世,誥牒豈得如心?兄弟扶身,俸祿安能稱意?凡占官,文書克我則吉,我克文書則凶。妻財持世克文書,縱使成就,文辭亦不如意。兄弟為剋剝之神,俸資必非厚也。父化父,文書不實;官化官,事體翻騰。父母為文書。父化父,文書虛而不實也。官化官,事體翻騰反覆也。

賦文に曰く:「妻財」世を持てば、誥命牒文哪裏にてか能く称心せん。「兄弟」身を扶せば、俸禄又た怎んぞ能く如意せん。原注解釈す:およそ官を占うは、文書の来りて我を剋すれば則ち吉、我の往きて文書を剋すれば則ち凶。妻財世を持ちて文書を剋せば、たとい事情成就すれど、所得の詞命文辞も亦た如意せず。兄弟是れ剋剥の神、俸資必然豊厚ならず。賦文又曰く:「父母」「父母」を化ずれば、文書実ならず。「官鬼」「官鬼」を化ずれば、事体翻騰す。原注解釈す:父母便ち是れ文書、父が父を化すれば則ち文書虚にして実ならず。官が官を化すれば則ち事情翻りて覆りて、反復定まらず。

卦中兩父兩官,必是鴛鴦求仕。卦中遇之,必有兩意,幹事此失彼得之兆,此乃鴛鴦求仕。若前鬼旺而後鬼空,只宜守舊,不可改謀;前鬼衰而後鬼旺,宜舍舊圖新;前後皆旺,所求遂意。爻上月德月建,須逢獬豸為冠。月德、月建,皆清正之吉神,諸殺莫敢仰視。若見加臨貴人,扶持官鬼及世爻,必非州縣之官,乃風憲之職。更看日下衰旺,便可斷其擢官赴任。此又不忌凶殺,逢殺則威風凜凜。動止驚人,操權轟烈。

賦文に曰く:卦中に両重父母・両重官鬼あれば、必ず是れ「鴛鴦仕を求む」、両処に并求す。原注解釈す:卦中此種の情形に遇上せば、官を求むるの人必ず両意を懐き、事を弁じて此処失し・彼処得るの徴兆あり、此れを便ち鴛鴦求仕と叫ぶ。若し前一個の官鬼旺にして後一個の官鬼空なれば、只た宜しく旧職を守りて、別に図謀を作すべからず。前鬼衰にして後鬼旺なれば、則ち宜しく旧を捨て新を図るべし。前後皆旺なれば、所求便ち皆如意せん。賦文又曰く:爻上「月徳」・「月建」を帯びれば、須く当に獬豸の冠を戴上すべし(執法の官を作る)。原注解釈す:月徳・月建皆清正の吉神、諸般の凶殺皆敢えて仰視せず。若し其れらの貴人に加臨し・官鬼と世爻とを扶持するを見れば、所任必ず州県親民の官にあらずして、糾劾を執掌するの風憲の職なり。再び日辰の下の衰旺を看れば、便ち何时に官を擢び任に赴くを断定し得べし。此の格反って凶殺を忌まず、殺に逢えば更に威風凛々・動静人を驚かし・権を操ること轟烈たるを顕わす。

太歲動則在任有除,劫殺空則逢凶無咎。太歲,地殺之主宰,諸神不敢當。若值青龍、月建,加臨父官發動,雖見居任所,又當升擢美職也。若加劫殺,則當貶謫。如落空亡,逢凶無咎。鬼爻持世,應知到任把權;印綬扶身,必定臨庭掌案。鬼爻持世,印綬扶身,卦之主宰。若見用爻加臨,定主到任把權,臨庭掌案也。

賦文に曰く:太歳発動せば、任に在る者又た新しき除授あり。劫殺空に落つれば、虽ば凶に逢うも亦た過錯なし。原注解釈す:太歳是れ地上諸殺の主宰、衆神皆敢えて其れと相抗せず。若し太歳「青竜」・「月建」に値し、又た「父母」・「官鬼」に加臨して発動せば、虽ば人還って原任所に在るも、当に美職に擢陞すべし。若し其れ劫殺を加着せば、当に貶謫すべし。倘若劫殺空亡に落ち入れば、那便ち凶に逢うも亦た灾禍あらじ。賦文又曰く:「官鬼」爻世を持せば、応に任に到れば便ち権を把るを知るべし。印綬(父母)身を扶せば、必定庭に臨み案を掌らん。原注解釈す:官鬼世を持ち・印綬身を扶するは、皆一卦の主宰。若し再び用爻の加臨を見れば、一定任に到りて権柄を執掌し・庭に臨みて案を理するを主る。

卦無父母,終無所任之邦;爻隱妻財,未得養廉之俸。父母為任所之地,若不出現或落空,恐無所任之處。妻財隱伏及落空,養廉之俸未足也。一世二世任所非遙,五世八純仕途遠涉。一、二、三世在內卦,故曰非遙;四、五、八純在外卦,故曰遠涉也。要識宦情好惡,須憑卦象推詳。假如隔手來占,要知本官為人,及形貌性情,但將鬼爻論之。看在何宮,論其形體並六獸之形貌性情,瞭然可見。奧義開列於後。

賦文に曰く:卦中に「父母」なければ、終究赴任すべきの邦なし。爻中「妻財」隠伏せば、還って養廉の俸給を得ず。原注解釈す:父母は任職の地を代表し、若し其れ出現せずあるいは空に落つれば、恐怕く任に到るべきの地方なからん。妻財隠伏して出でずおよび空に落つれば、養廉の俸も亦た足らず。賦文又曰く:一世・二世の卦は、任所遠からず。五世卦と八純卦は、仕途遠く他方に渉るを要す。原注解釈す:一世・二世・三世の世爻皆内卦に在り、故に遠からずと説く。四世・五世と八純卦の世爻外卦に在り、故に遠渉と説く。賦文又曰く:官場情勢の好悪を識得せんと要すれば、須く卦象に憑りて推詳すべし。原注解釈す:假如是れ手を隔てて人に代わりて来占するに、那位の本官の為人および形貌性情を知らんと欲せば、只た「官鬼」爻を拿りて論ず:其の哪一宮に落つるを看、再び其の形体を論じ、六獣の形貌性情を配上せば、便ち了然として見えん。其の中の奥義後面に開列す。

世在離宮,眼露聰明性急;身居乾象,面圓正大仁慈。離屬火為目,乾屬金為首,各取其體德而言之也。金為武職之官,掌生殺之重柄;火乃文章之士,探禮義之根源。金有斷制之義,故取為武職;火乃文明之象,必職司儒業。

賦文に曰く:世爻離宮に在れば、其の人眼晴外露・聡明にして性急。卦身乾象に居れば、其の人面貌方円・正大にして仁慈。原注解釈す:離は火に属して目為り、乾は金に属して首為り、各々其の卦体の形象と徳性を取りて説く。賦文又曰く:金爻是れ武職の官、生殺の重柄を掌る。火爻是れ文章の士、礼義の根源を探究す。原注解釈す:金に決断裁制の義あり、故に取りて武職と為す。火是れ文明の象、故に必定儒業を職司す。

卜筮元龜云:抑身扶世求官得,天驛相生允不刻,更逢鬼旺詎相疑,二月坤之升卦是。占人問道是何時,答曰扶鬼以為期,鬼值火時應急速,如臨水日事將遲。官鬼空亡及沖破,世應俱值尤難擬,官爻帶殺克身凶,縱得官而復返止。假定正月損之臨,上九寅爻帶殺陰,舉此一爻為定例,何須更用久沉吟。

《卜筮元亀》に曰く:卦中忌神を抑住して世爻を扶起せば、官を求むる得る可し。「天喜」・「駅馬」世爻と相生せば、成事自然刻期して苦等するを必とせず。再び「官鬼」旺相に遇えば、官を得る更に疑う可きなく、譬えば二月に坤の升卦を占得する便ち是れ。若し人の応期什么时候に在るを問えば、回答是れ:官鬼を生扶するの時日を以て期と為す——官鬼火爻に値せば、急速に応ずべし。若し水爻の日に臨まば、事情便要に遅緩せん。官鬼空亡に落ちあるいは冲破せられ、世・応の両爻も亦た一并に此の如くなれば、那就ち格外に指望し難し。官爻凶殺を帯びて来りて世身を剋するは、是れ凶象、たとい官を得るも、亦た中途に折返して止まるを要せん。假定正月に損の臨卦を占得し、上九寅木の爻陰殺を帯び、此の一爻を挙げて定例と作し、其余此に照らして類推せば、何ぞ必ずしも久久として沈吟不決せん。

占何年何月得官云:欲知得官年月期,有爻持鬼即為時,如無扶取官生旺,旺相疾速休囚遲。先看本宮旺為正,震則春分餘可並。占遷官云:凡占遷官日月期,如得純乾,日月為寅,戌土持世,官鬼爻午火生旺,斷正月、五月得無疑。

《卜筮元亀》「占何年何月に官を得る」を論じて曰く:官を得るの年月応期を知らんと要すれば、卦中の哪一爻の「官鬼」を持するを看、那一爻の地支便ち応時なり。若し生扶の爻なければ、便ち官鬼の生に逢い・旺に逢うの時を取る。官鬼旺相なれば、来ること快し。官鬼休囚なれば、来ること慢し。先ず本宮卦気を看、旺を以て正と為す、震宮の春分の後に旺と為るが如く、其余の各宮皆此に依りて并推し得べし。又「占遷官」を論じて曰く:およそ調遷の日月応期を占うは、譬えば純乾卦を占得し、日月建寅に在り、戌土世を持ち、官鬼午火生を得て旺相せば、那就ち正月・五月に遷転して職を得と断じ、必ず疑う可きなし。

占加官云:凡占加官看兩鬼,一鬼來持卦身耳,太歲鬼並基閣加,月建鬼並外基矣。占官高卑及何方赴任云:欲知善惡與卑高,卦看生旺定分豪,旺相名高官且貴,休囚位劣更徒勞。一二三世言咫尺,四五六世千里驛,問道注為何處官,鬼爻在乾西北客。占官得替否云:若無鬼爻官得替,亦復得去無留滯,子爻發動亦如之,財動必言依此計。

《卜筮元亀》「占加官」を論じて曰く:およそ加官晋秩を占うは、卦中の両重の「官鬼」を看るを要し、其の中一重の来りて卦身を持臨する才に数を算す。太歳官鬼と并臨するは、台閣近臣の列に加うる可し。月建官鬼と并臨するは、則ち外任の基業上に加ゆ。又「占官高卑および何方に赴任する」を論じて曰く:任所の好壞と職位の高低を知らんと欲せば、便ち卦気の生旺を看て分寸を定む——旺相なれば則ち名高く而且に官貴し、休囚なれば則ち位次卑劣にして、去るも亦た徒労なり。一世・二世・三世卦は、任所咫尺に近し。四世・五世・六世卦は、則ち千里の駅程を遠隔す。若し注授する所是れ何処の官なるを問えば、便ち官鬼の所在する宮を看、官鬼乾宮に在れば、便ち是れ西北に往きて客を作す。又「占官替を得るや否や」を論じて曰く:卦中若し官鬼爻なければ、現任の官要に人に接替せられ、職を去るも亦た干脆にして留滞なし。「子孫」爻発動も此と同断、「妻財」爻発動も亦た同様に此の法子に依りて推す。

占現任官得多少時云:子動克官官位失,發財印亡憂祿秩,欲知失位多少時,退度在二三月日。占居官有疾病否云:凡卦變為囚死鄉,居官身病至衰亡,無氣帶殺終有禍,更值空亡必有喪。鬼動若逢休廢地,此身退位終無位,胎沒並之世自微,更加刑殺為衰耳。占求官任所有無雲:父母之爻為誥牒,任官之處是其財,財落空亡無任所,空持誥牒意徘徊。父母被危誥身破,財爻被破任官危,歲月之沖須重說,日辰之克可輕掛。占居官安否云:世宮為官應為民,主首監臨世是身,若有子爻來克鬼,在位彷徨憂退位。旺相相生六位安,居官無事吏民歡,財動必憂亡失位,休囚墓殺細推看。

《卜筮元亀》「占現任官還って多少久しく做るを得る」を論じて曰く:「子孫」爻動きて来りて「官鬼」を剋せば、官位便ち失す。「妻財」爻発動して印綬(父母)亡失せば、便要に俸禄品秩の保たざるを憂慮せん。位を失う什么时候に在るを知らんと要すれば、便ち卦気退度の二三箇月日上に按じて定む。又「占居官疾病あるや否や」を論じて曰く:およそ卦「囚」・「死」の郷に変入せば、官に居るの人身に疾病あり、甚だしきは衰亡す。世爻無気にして而又た殺を帯びれば、終帰禍あり。再び空亡に値せば、必定喪事あり。「官鬼」発動して休廃の地に落つれば、此の人退位の後終究再び官位なし。卦気「胎」・「没」に逢いて并臨せば、世爻自然微弱にして、再び刑殺を加えれば、那就ち更に衰敗す。又「占官を求めて任所有るや無き」を論じて曰く:「父母」爻是れ誥命牒文、官に任ずるの処は則ち「妻財」爻を看る——財爻空亡に落つれば便ち任所なし、空しく一紙の誥命を捧げ、心意徘徊して着なし。父母爻危害を受ければ、誥身便ち破す。財爻冲破を被れば、官に任ずるの地も亦た危し。太歳・月建の来りて冲する分量重く、日辰の来りて剋するは軽く看るべし。又「占居官安なるや否や」を論じて曰く:世爻本宮は官長為り、応爻は百姓為り、「父母」是れ主首監臨、月卦身則ち是れ自身。若し「子孫」爻の来りて「官鬼」を剋するあれば、位に在るの人便ち彷徨安からず、其の職を退くを憂う。卦爻旺相相生し・六位安寧なれば、官に居りて事なく吏民歓悦す。「妻財」爻発動せば、必ず官位を喪失するを憂う。若し休囚・墓に入り・殺を帯ぶに逢えば、還って細細に推看するを須す。

洞林秘訣云:驛馬龍德與青龍,最旺加遷祿位榮,飛伏六爻宜細取,須知四直用心攻。更須印綬並諸德,生旺值時必顯通,昔日道明剝之晉,癸酉無期丙子逢。鬼爻旺相無刑剋,若遇扶持高顯得,殺神世動克官凶,虛費身心求不獲。太歲求官常赴詔,若在宮來臺省力,太歲官爻九五並,或然持世有威聲。

《洞林秘訣》に曰く:「駅馬」・「竜徳」・「青竜」の三者最も旺の時は、官を加え職を遷し・禄位栄顕するを主る。飛神伏神と六爻の関係は細細に取用するを要し、尤其に年・月・日・時の此の「四直」上に於いて心を用いて推究すべし。再び印綬(父母)の諸般の徳神を并する有らんことを、生旺に逢いて其の時に値せば、前程必然顕達亨通せん。従前道明剥の晋卦を占得し、癸酉の年月毫も消息なく、丙子上に到りて才に応験せり。「官鬼」爻旺相にして刑剋を受けず、若し再び生扶に遇えば、官便ち高顕を得。若し是れ殺神と世爻と発動して往きて官鬼を剋せば、那就ち凶、身心を白費して求め得ず。太歳官爻を扶助すれば、詔を奉じて任に赴くを主る。若し太歳の所在する宮正に台閣省寺の位に当れば、還って薦引の力を得るを得べし。太歳官鬼爻と九五の位に并臨し、あるいは并びて世を持せば、此の人便ち威名声勢あり。

更得印綬相符合,聖人常掛記君名,官爻在內作所近,在外須還遠地差。太歲官並爻入內,或居九五步金階,求官官鬼是官科,子動求官節節嗟。父母發時為印綬,財爻發動破官科,空亡入鬼憂空返,劫殺逢官奈失何。殺在官中來克世,人因官鬼損身多,官臨旺相高山嶺,位入休囚淺水河。印綬臨龍飛上位,求之速得不蹉跎。

《洞林秘訣》接続して曰く:若し再び印綬(父母)と官爻と相符相合するを得れば、那便ち是れ天子常常其の名字を記挂す。官鬼爻内卦に在れば、任所就近す。外卦に在れば、便要に遠地に差往せん。太歳官鬼と并びて一爻と成りて内卦に落入し、あるいは九五の位に居れば、便ち金階に步上りて君に面し得べし。官を求むるは官鬼爻を以て用神と為し、是れ官科為り。「子孫」爻一たび動きて来りて官鬼を剋せば、官を求むる歩歩嗟嘆せん。「父母」爻発動すれば便ち印綬得力。「妻財」爻発動して父母を剋せば、則ち官科文書を破壊す。官鬼空亡に落つれば、其の空手にして返るを憂う。「劫殺」官鬼に臨まば、官位失去するも亦た奈何ともする可からず。凶殺官鬼の中に蔵して来りて世爻を剋せば、人往往として官を得るに因りて反って身を損す。官爻旺相なれば、職位高山峻嶺の如し。官爻休囚なれば、位次便ち浅水小河に似ん。印綬再び「青竜」に臨みて上位に飛到せば、官を求むる便ち速得して、蹉跎耽誤するに至らず。

官爻有氣,遇升印卦,利武職,昇陽卦,利文官。官鬼爻和印綬相生相扶,即得地也。如殺神和世爻動克鬼,空勞枉返不遂意也。太歲動扶官,主赴詔。太歲在九五與官爻並,或者持世,此人威名顯赫。更得印綬相輔,主君王時常記掛此人。火珠林云:要官鬼有氣旺相,並印綬不帶空亡,印綬者父母爻也。忌子孫發動,並父母與官鬼落空也。

原注解説す:官爻気有りて印綬上升の卦に遇上せば、武職に利あり。陽卦上に升るは、則ち文官に利あり。官鬼爻と印綬と互相生扶すれば、便ち之を「得地」と叫ぶ。若し是れ殺神と世爻と発動して往きて官鬼を剋せば、那便ち空しく自ら労碌し・枉げて自ら往返し、終に意に遂わず。太歳発動して官爻を扶助すれば、詔を奉じて任に赴くを主る。太歳九五の位に在りて官爻と并臨し、あるいは并びて世を持せば、此の人威名顕赫す。再び印綬の旁より輔助するを得れば、君王時々其れを記挂するを主る。《火珠林》に曰く:官を求むるを占うは、「官鬼」の気有り旺相するを要し、同時に印綬空亡を帯びざらんことを——所謂印綬とは、便ち「父母」爻なり。最も「子孫」爻の発動、および父母と官鬼と一并に空に落つるを忌む。

断易天機・巻五・総断門第一

孫臏總斷歌:易卦不妄成,神爻豈亂發。卦有六爻,爻配六親,六親分占,各自為用。世爻為自己,應爻為他人,用神為測事之用。神鬼是指陰陽二氣之變化,各爻都有一神所主。預測時,卦隨事成,爻隨事發。體象或既成,無者形憂色。卦一經搖出,卦象即出現。如果用神不上卦,實可憂疑。

《孫臏総断歌》開篇に曰く:易卦無縁無故に成る莫く、神爻も亦た決して胡乱に発動するにあらず。原注解釈す:一卦に六爻あり、每爻各々一位の六親を配し、何事を占うかに就いて哪一位の六親を用い、各々其の用处を有す。世爻は求占者自己を代表し、応爻は対方他人を代表し、用神則ち所占の事の主爻なり。所謂「神鬼」とは、是れ陰陽二気の変化を指し、每一爻上に皆一位の神の主る所有り。占卜の時、卦は所問の事に随いて成り、爻も亦た所問の事に随いて発す。歌訣又曰く:卦の体象一旦成形せば、用神缺失の人便ち面に憂色を帯ぶ。原注解釈す:卦一たび揺出すれば、卦象随に顕現す。倘若所用の用神卦に上がらざれば、那確かに是れ憂う可く疑う可きなり。

始須論天喜,次看貴人方,三合百事吉,祿馬最為良。天喜、貴人、三合,祿和驛馬,都是吉神。先看卦中有沒有這些吉神。如爻遇天喜,必歡欣,百事得之皆有理。爻遇貴人,可解危,可救助,可逢凶化吉。三合指申子辰合水局等合,合為相好。當然,還有六合,寅亥合,卯戌合等。其中生合最吉,為合中得生,如寅亥合木,亥水生寅木。克合為好中有剋制,如卯戌合火,卯木克戌土。求官逢祿和驛馬,升職有望。

歌訣曰く:起手先ず「天喜」を論じ、其次に「貴人」の所在の方を看、得「三合」すれば百事皆吉、「禄」と「駅馬」最も良善なり。原注解釈す:天喜・貴人・三合および禄・駅馬は、皆吉神に属し、卦を看るには先ず卦中に此の幾様あるや否やを看るを要す。爻上天喜に遇えば、必ず歓欣を主り、凡事之を得れば皆情理の中に在り。爻上貴人に遇えば、以て危を解し・救を得る可く、能く凶に逢いて吉に化す。所謂三合とは、申子辰の合して水局と成るの一類の三合を指し、相合すれば便ち彼此和好す。此の外尚ほ六合あり、寅と亥合・卯と戌合の類の如し。六合の中「生合」を以て最吉と為す、是れ合して而又た生を得る、譬えば寅亥合木、亥水正に寅木を生ず。「剋合」則ち是れ好中に克制を帯ぶ、譬えば卯戌合火、卯木原是れ戌土を剋す。官を求むるに若し禄神と駅馬に逢えば、升遷便ち指望あり。

爻動始為定,看卦中動爻,確定吉凶。次急論空亡。還要以空亡論吉凶,吉神忌空,凶煞喜空。彭城有密訣,切記不可忘。彭城密決:男值空亡憂遠行,女值空亡憂病生,暴病空亡宜作福,久病空亡身不真。財被空亡難把捉,鬼值空亡官事停,被他空亡徒事縷,賊來不至空有聲。妻值空亡妻有厄,室女空亡有外情,宅值空亡急作福,父母空亡憂病生。兄弟空亡不得力,子孫空亡主伶仃。

歌訣曰く:爻動きて才好く断を定め得。原注解釈す:卦中の動爻を看るを要し、据りて吉凶を確定す。歌訣又曰く:其次に赶紧に「空亡」を論ぜよ。原注解釈す:還って空亡を拿りて吉凶を論ずるを得ん——吉神は空に落つるを忌み、凶煞は反って空に落つるを喜ぶ。歌訣又曰く:彭城に一套の密訣あり、切記して忘るる可からず。原注其れを録出す:男子空亡に値せば、憂は遠行に在り。女子空亡に値せば、憂は生病に在り。暴病空亡に逢えば、祈禳作福するに宜し。久病空亡に逢えば、身命便ち頼りにし難し。「妻財」空亡を被れば、銭財把捉し難し。「官鬼」空亡に値せば、官司自ずから停歇せん。人に告訟せられて空亡に逢えば、不過徒らに糾纏の一場。賊来ると説くも、亦た終究至らず、空しく其の声あるのみ。妻位空亡に値せば、妻室に厄あり。未嫁の女空亡に値せば、別に外情あり。宅爻空亡に値せば、急に須く福を作り禳解すべし。「父母」空亡なれば、其の生病を憂う。「兄弟」空亡なれば、朋友手足の力を得ず。「子孫」空亡なれば、則ち孤苦伶仃を主る。

四沖主沖並。袁天罡論云:辰戌丑末為四沖,縱然占吉也成凶。或是相生或兄弟,也須被破事無終。如果爻逢沖並,也是有凶有吉,切須詳審。刑極俱主傷。【闡奧歌章】注:寅申巳亥為四刑,凡作十事無一成,婚姻官事俱不吉,縱得相生也不真。世應俱發動,必然有改張。世應俱動,定見不寧之兆。

歌訣曰く:「四冲」は冲散して併せて剋するを主る。原注袁天罡の説法を引く:辰・戌・丑・未は四冲為り、たとい吉卦を占得するも亦た凶に転ずるを要せん。即便に彼此相生し、あるいは同是れ「兄弟」比和するも、亦た冲散せられて事情有始無終を免れず。爻若し冲に逢い・併に逢えば、其の中凶もあり吉もあり、切に須く仔細に審辨すべし。歌訣又曰く:刑極処に到れば皆損傷を主る。原注《闡奥歌章》を引きて曰く:寅・申・巳・亥は四刑為り、およそ十件事を做して一件も成る能わず、婚姻と官司皆吉利ならず、たとい相生の象を得るも亦た頼りにし難し。歌訣又曰く:世・応の両爻一斉に発動せば、必然更張改易あるべし。原注解釈す:世応倶動せば、一定見る是れ動盪不寧の兆。

龍動家有喜。青龍動,主家有喜慶。虎動主有喪。白虎動,定有凶喪。勾陳朱雀動,須忌有文章。文章指文書。勾陳朱雀動,主文書立至。日動憂尊長。日令或卦中值日令之爻發動,克父母爻,主尊長有災咎。辰動損兒郎。日辰或卦中值日辰之爻發動,克子孫爻,主小兒有災咎。

歌訣曰く:「青竜」発動せば、家中有喜す。原注解釈す:青竜一たび動けば、家裏に喜慶の事あるを主る。歌訣曰く:「白虎」発動せば、喪事あるを主る。原注解釈す:白虎一たび動けば、定めて凶喪を見ん。歌訣曰く:「勾陳」・「朱雀」発動せば、須く文章の事あるを防ぐべし。原注解釈す:此処の文章是れ官文書を指す。勾陳・朱雀一たび動けば、文書即刻就到を主る。歌訣曰く:日動は尊長を憂う。原注解釈す:日令、あるいは卦中の日令に値する那一爻の発動して「父母」爻を剋するは、家中尊長に灾咎あるを主る。歌訣曰く:辰動は児郎を損ず。原注解釈す:日辰、あるいは卦中の日辰に値する那一爻の発動して「子孫」爻を剋するは、小児に灾咎あるを主る。

陽動男人滯。問病事,如遇陽爻發動,主男人有病。陰動女人殃。占病,陰爻動,主女人有災。出行宜世動。占出行,世若動則吉,且無阻隔。歸魂不出疆。占得歸魂卦,不利出行。應動值三合,行人立回莊。測行人,應爻若動,主行人在三合日到家。占宅青龍旺,豪富冠一鄉。占宅,若宅爻臨青龍旺相,定主富貴。

歌訣曰く:陽爻動けば則ち男人滞礙す。原注解釈す:疾病の事を問うに、若し陽爻の発動に遇えば、男子の病あるを主る。歌訣曰く:陰爻動けば則ち女人殃を遭う。原注解釈す:病を占うの時陰爻発動せば、女子の灾あるを主る。歌訣曰く:出行は世爻の発動に宜し。原注解釈す:出行を占うは、世爻若し動けば便ち吉、而且に一路阻隔なし。歌訣曰く:帰魂卦なれば則ち疆界を出でず。原注解釈す:帰魂卦を占得せば、出行遠游に利あらず。歌訣曰く:応爻発動して「三合」に値せば、行人立刻に荘に回らん。原注解釈す:外出の人を占うは、応爻若し動けば、行人三合の日に家に到るを主る。歌訣曰く:宅を占いて「青竜」旺相なれば、豪富一郷に冠たらん。原注解釈す:宅第を占うは、若し宅爻青竜に臨みて而又た旺相なれば、一定富貴を主る。

父母爻興旺,為官至侯王。測官,父母爻又為印,印旺主大貴。天喜若持世,公事定無妨。天喜持世,訟必有理。勾陳克玄武,捕賊不須忙。勾陳屬土,玄武屬水。測捕盜,子孫爻臨勾陳動,克官鬼玄武爻,捕盜易獲。父病嫌大殺。大殺為天哭殺,凶神,占病大殺爻上卦定死。空亡母不長。占病,久病若遇空亡,主喪。無鬼病難療。占病,如卦中無官鬼爻,主病因難找,治療無效,難以治癒。鬼旺主發狂。占病,如鬼旺財興,難保命。請看考鬼歷,禱謝得安康。

歌訣曰く:「父母」爻興旺せば、官を為りて侯王に至る可し。原注解釈す:官運を占うの時、父母爻又た印信を代表し、印旺なれば便ち大貴を主る。歌訣曰く:「天喜」若し世を持せば、公事定然妨なし。原注解釈す:天喜世を持てば、官司を打つ一定に理を占む。歌訣曰く:「勾陳」「玄武」を剋せば、賊を捕る忙しきを必とせず。原注解釈す:勾陳は土に属し、玄武は水に属し、土能く水を剋す。盗賊を緝捕するを占うは、「子孫」爻勾陳に臨みて発動し、玄武に臨むの「官鬼」爻を剋住せば、盗を捕る便ち手を得易し。歌訣曰く:父親の病を占うは、「大殺」を嫌う。原注解釈す:大殺便ち是れ天哭殺、是れ凶神、病を占うの時大殺の爻卦に上がれば、必定死を主る。歌訣曰く:空亡に逢えば則ち母親長久ならず。原注解釈す:病を占う、久病の人若し空亡に遇えば、喪事あるを主る。歌訣曰く:卦中に「官鬼」なければ、病医療し難し。原注解釈す:病を占いて若し卦中に官鬼爻を見ざれば、病因の查明し難きを主り、医治効なく、痊愈し易からず。歌訣曰く:官鬼旺相なれば則ち発狂を主る。原注解釈す:病を占うの時官鬼旺にして「妻財」又た興きれば、性命保ち難し。歌訣曰く:鬼歴を査考し、禱謝祈禳して安康を得べしと請う。

占婚嫌財死,占產看陰陽。男占婚看財爻,財爻生旺為吉,財爻死墓於婚事不利。占產育,看子孫爻,陽爻為男,陰爻為女。若要問風水,三四世吉昌。占風水,如得三世卦,四世卦為大吉之兆。長生沐浴訣,卦卦要審詳。長生、沐浴指十二宮,言看卦時要詳察此決。萬千言不盡,略舉其大綱。此歌訣不可能把所有事情的都說完,只能列舉其概要說明。分別各有類,無物不包藏。以上是從總體上論斷卦的方法,具體的還有分類占斷。易卦是無所不包的。吉安道人曰:占卦須占用是誰,卻將出現伏藏推,凶中得吉逢生救,吉里成凶被克欺。若被克欺宜制伏,如逢生救要扶持,有人會得其中意,卦理雖深可盡知。

歌訣曰く:婚を占うは「妻財」の死地に入るを嫌い、産を占うは則ち爻の陰陽を看る。原注解釈す:男子の婚を占うは妻財爻を以て用と為し、財爻生旺は吉為り、財爻死・墓の地に落つるは、婚事に於いて利あらず。生産を占うは則ち「子孫」爻を看、陽爻は男・陰爻は女を主る。歌訣曰く:若し要に風水を問わば、三世・四世の卦吉昌なり。原注解釈す:風水を占うは、三世卦・四世卦を得れば是大吉の兆。歌訣曰く:長生・沐浴の一訣、卦卦皆審詳するを要す。原注解釈す:長生・沐浴是れ十二宮(長生十二状態)を指し、是れ卦を看るの時仔細に此の套の口訣を審察するを要するを説く。歌訣曰く:千言萬語説き尽くし難く、只た略々其の大綱を挙ぐ。原注解釈す:此の一篇の歌訣天下の事を説完する能わざるは不可能なり、只た其の概要を挙ぐるを得るのみ。歌訣曰く:各類の事分别して其の帰類有り、萬物包まざる所なし。原注解釈す:以上是れ総体上より卦象を論断するの方法、具体応用還って分門別類の占断あり。易卦本より来りて包まざる所なし。吉安道人曰く:卦を占うは必先ず用神是れ哪一位の六親なるを弄清し、再び其の出現するや還って伏蔵するかに按じて推す。用神剋を受くるは凶為り、若し生扶救助あれば、便ち凶中に吉を得る。用神本より吉にして剋制欺凌を被れば、便ち吉裏に凶を成す。既に剋欺を被れば、便ち宜しく法を設けて其の剋する之の爻を制伏すべし。若し生救を得れば、便要に法を設けて其の生ずる之の爻を扶持すべし。人若し能く其の中の意旨を領会せば、卦理虽ば深奧なれど、亦た以て尽く行い知るを得べし。

占天時第二

鬼谷辨爻法:雨,動布、微細、不停、連日、滂沱、不久。晴,風、露、煙、露、太陽、晴天。初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻。雨,雲、龍、電、雷、雨師、天雨。晴,霧、生、散、聚、沛、晴盈。孫臏探玄歌:玄武若居壬癸水,淋淋苦雨無休息;坎為雨師巽為龍,若逢發動雨濛濛。木世土身主晴霽,甲乙相應和風生;丙壬相治掣金蛇,世庚應乙轟雷車。世從火出烏輪燦,純陽定主多亢旱;艮若之坤即陰沉,應爻剋日即收雲。

「鬼谷辨爻法」は天時一門の裏に爻位に按じて陰晴雨沢の程度を分配す:雨を主るの一路、初爻より上爻に至るまで依次に雲気布動・細雨・下りて停まず・連日陰雨・滂沱大雨・下りて久しからず。晴を主るの一路、依次に風・露・煙・露・太陽・晴天。別に一列初爻より六爻に到る:雨を主るは雲・竜・電・雷・雨師・天雨、晴を主るは霧・生・散・聚・沛・晴盈。(原書此の表排列本より錯位あり、姑く原様に依りて列出す。)孫臏《探玄歌》に曰く:「玄武」若し壬・癸の水位に居れば、苦雨淋淋として休止なし。坎は雨師為り・巽は竜為り、二者若し発動せば、雨便ち迷蒙す。世爻木に属して卦身土に属せば、天晴して放霁するを主る。甲は乾に納し乙は坤に納し、天地相応じ、和風自ずから生ず。丙火と壬水と相克相治し、電の金蛇の掣動するが如きを主る。世爻庚に属して応爻乙に属せば、則ち雷車轟響す。世爻火の中より出づれば、日輪燦爛す。純陽の卦一定に亢旱多し。艮卦変作して坤卦と為れば、天色便ち陰沈す。応爻能く日辰を剋せば、雲気随即に収斂す。

離入木宮彩霞見,鬼臨玄武雨已遍;陽化為陰雨又來,陰入陽宮斗轉魁。亥子爻中有玄武,四海盡沾天雨露;離卦本是晴之原,坤是微陰薄潤天。坎巽先雨後風飄,入坎雷霆震九霄;震若歸艮雷既住,坎離交變晴雨注。離震往來雷電光,外無坎兌龍深藏;陰變一宮天雨澤,坤兌相須煙霧寒。更將鬼谷六爻看,遇動依爻仔細論;大凡水爻終是雨,晴朗定向火爻起。若能熟此一篇詩,天機推測不難知。

《探玄歌》接続して曰く:離卦震・巽の木宮に進入せば、雲蒸霞蔚見る可し。「官鬼」「玄武」に臨まば、雨已に各処に下り遍せり。陽卦化して陰卦と為れば、雨還って再び来らん。陰卦陽宮に入れば、則ち星斗璀璨・天光轉朗せん。亥・子の水爻上玄武あれば、四海皆天降の雨露に沾うを得べし。離卦本より是れ晴天の根源。坤卦陰に属し、只た微陰薄潤の天気を主る。坎上巽下は、先に雨を下し而して後に風を起さん。雷坎中に入れば、霆声九霄を震動す。震若し艮に帰れば、雷声便ち已に止住せり。坎離二卦交相変化せば、則ち晴と雨と互相灌注す。離と震と往来交変せば、雷電閃光す。外卦若し坎・兌なければ、雲竜便ち深蔵して出でず。陰卦一たび変じて坎宮に入れば、天必ず雨沢を降らさん。坤土と兌金と互相資生せば、則ち煙霧生じて天寒し。此の外還って「鬼谷辨爻法」の六爻を参看するを要し、動爻有るに遇えば、便ち爻位に依りて仔細に論ずべし。大凡水爻終究雨を主り、晴朗なれば則ち一定に火爻上より起る。若し能く此の一篇の詩を読熟せば、天機を推測する便ち難事と算せず。

玄武若居壬癸水:如甲、乙日占卦,得天水訟,玄武臨子孫壬戌土。得地水師,玄武臨父母癸酉金。坎為雨師巽為龍:坎卦屬水,故稱雨師。巽為東南之卦,辰、巳之方,辰為龍,故稱龍。木世土身:李淳風定卦身云:亥子持世身居初,丑戌持世二爻扶,寅申持世三爻找,卯酉持世四爻居,辰未持世身居五,巳午六位定無殊。如世爻屬木,身爻屬土,一定晴朗。丙壬相治掣金蛇:丙火與壬水,水克火,故曰相治。若壬值世,丙為應,壬定見閃電。

原注逐句に解説す:所謂「玄武若し壬癸水に居れば」とは、譬えば甲日・乙日に卦を占い、玄武第幾爻上に起るを看る——天水訟卦を占得せば、玄武正に子孫壬戌土に臨む。地水師卦を占得せば、玄武正に父母癸酉金に臨む、此れ便ち玄武の壬・癸の位に居るなり。所謂「坎は雨師為り・巽は竜為り」とは、坎卦水に属するに因りて、故に雨師と称作す。巽東南に居り、正に辰・巳の方に当り、而も辰十二生肖の中に於いて竜為るが故に、故に竜と称す。所謂「木世土身」とは、卦身の定法李淳風の説に据る:亥・子世を持せば則ち卦身初爻に在り、丑・戌世を持せば則ち二爻に在り、寅・申世を持せば則ち三爻に在り、卯・酉世を持せば則ち四爻に在り、辰・未世を持せば則ち五爻に在り、巳・午世を持せば則ち六爻に在り、一定に差えず。若し世爻木に属して身爻土に属せば、一定天気晴朗す。所謂「丙壬相治して金蛇を掣す」とは、丙是れ火・壬是れ水、水能く火を剋す、故に相治と説く。若し壬爻世に値して丙爻応為らば、一定閃電を見ん。

天玄賦:雖言地利之廣博,必假天時以發榮。若問陰晴,全憑水火。若占晴雨,水火二爻乃一卦之主宰。六爻無水必無雨,六爻無火不開晴。若見水爻動來克世,驟雨忽然至,生世乃細雨。又云:水爻旺動,是驟雨,無氣是細雨。若水動土亦動,雖雨亦無多。卦中雖有水,若逢土動,決是無雨,只是雨意。若水化水,冬可言冰雪。若火動克世,必遭亢旱。若水火兼動,乃雨順風調之象。水化火,驟雨晴明。火化水,晴天變雨。六爻無水火、逢空,不晴不雨陰天氣。故曰:若問陰晴,全憑水火。

《天玄賦》に曰く:地利虽ば広博なれど、亦た必ず天時を借りて始めて栄を発す。若し天気の陰晴を問わば、全く卦中の水火二爻に憑る。原注解釈す:晴雨を占うは、水・火の両爻便ち一卦の主宰。六爻の中水爻なければ、必定雨なし。六爻の中火爻なければ、天も亦た晴れ開くを得ず。若し水爻の発動して来りて世爻を剋するを見れば、驟雨忽然として就到す。水爻動きて来りて世を生ぜば、則ち是れ細雨。又曰く:水爻旺にして動けば、是れ驟雨。無気にして動けば、是れ細雨。若し水爻動きて土爻も亦た動けば、虽ば雨あれども亦た多からず。卦中虽ば水爻あれど、一旦土爻の発動して来りて剋するに逢えば、便ち決然として雨なし、只た些の雨意あるのみ。若し水水に化ずれば、冬天は冰雪と断作し得べし。若し火爻発動して来りて世を剋せば、必ず亢旱を遭わん。若し水火同時に発動せば、那是れ風調雨順の象。水火に化ずれば、驟雨の後晴明に転ず。火水に化ずれば、晴天要に変じて下雨と為らん。六爻の中既に水火なく、あるいは水火皆空に逢えば、那便ち晴れず雨ならず、是れ個の陰天。故に曰く:若し陰晴を問わば、全く水火に憑れと。

動靜生克,測天上之風雲;旺相休囚,決人間之晴雨。蒼屏云:世為地,應為天。應克世無雨,世克應大雨,動則急,靜則緩。占雨:初旺濃雲密佈,無氣淡煙薄霧;二旺飛電揚光,無氣雲中虛閃;三旺大風捲屋,無氣布暖微風;四旺轟雷大震,無氣隱隱輕雷;五旺滂沱大雨,無氣細雨沾濡;六旺必多雨水。占晴,初旺天雖晴雲尚密,無氣薄雲將散;二旺草綴露珠,無氣微施薄露;三旺朝霞散漫,無氣日落霞明;四旺長虹截雨,無氣半掃浮雲;五旺大明中照,無氣日色淡泊;五爻屬陰旺,月轉冰輪,無氣如紗罩鏡。六旺天浸冰壺。

賦文に曰く:爻の動静生剋より天上の風雲を測り、爻の旺相休囚より人間の晴雨を決す。原注蒼屏の説法を引く:世爻は地為り、応爻は天為り。応爻世爻を剋せば則ち雨なし、世爻応爻を剋せば則ち大雨、動けば則ち来ること急、静なれば則ち来ること緩。雨を占うの時爻位に按じて分かつ:初爻旺相は是れ濃雲密布、無気なれば則ち只た淡煙薄霧。二爻旺相は是れ電光飛揚、無気なれば則ち雲中虚しく幾閃するのみ。三爻旺相は是れ大風屋を掀き、無気なれば則ち只た暖風微動。四爻旺相は是れ轟雷大震、無気なれば則ち隠隠たる軽雷。五爻旺相は是れ滂沱大雨、無気なれば則ち細雨沾湿するのみ。六爻旺相必定雨水多し。晴を占うも亦た爻位に按じて分かつ:初爻旺相は是れ天虽ば晴を放つも雲尚ほ密、無気なれば則ち薄雲将に散ぜんとす。二爻旺相は是れ草上露珠を綴満し、無気なれば則ち只た微薄の露気。三爻旺相は是れ朝霞散漫、無気なれば則ち日落の時才に霞光あり。四爻旺相は是れ長虹雨脚を截断し、無気なれば則ち浮雲只た一半を掃去るのみ。五爻旺相は是れ大明空を当りて照耀し、無気なれば則ち日色淡薄。五爻陰に属して旺なれば、則ち月氷輪の如く流転し、無気なれば則ち薄紗を隔てて鏡を照るが如し。六爻旺相なれば、天色澄澈して氷壺に浸るが如し。

三沖六位,佇看掣電騰空;四克五爻,會見長虹貫日。三爻動克初爻,風捲殘雲散九霄;三爻動生初爻,風送濃雲六合包;二四爻相生,電掣雷轟盡吃驚;三六爻相沖,驟雨傾盆攪六龍。卦中遇晴,卻是初爻動生二爻,或二爻動克初爻,必主雲散霧收。五爻動生三爻,或合三爻,日照霞明。四爻克五爻,長虹貫日。五爻屬陰,被初爻動來克,月當明也被雲遮。略舉大綱,餘當推究。

賦文に曰く:三爻六爻を冲せば、且看掣電の空を騰ぐるを。四爻五爻を剋せば、長虹の日を貫くを会見せん。原注解釈す:三爻動きて初爻を剋するは、是れ風の残雲を巻き・九霄を吹散す。三爻動きて初爻を生ずれば、則ち是れ風の濃雲を送り・六合を籠罩す。二爻と四爻と相生せば、電掣雷轟して人を驚かさん。三爻と六爻と相冲せば、驟雨傾盆して、六条の竜を攪動するが如し。卦中若し是れ晴を主れば、那便ち是れ初爻動きて来りて二爻を生じ、あるいは二爻動きて来りて初爻を剋す、必ず雲散し霧収むるを主る。五爻動きて来りて三爻を生じ、あるいは三爻と相合せば、則ち日照霞明す。四爻五爻を剋せば、長虹日を貫く。五爻陰に属して初爻の発動して来りて剋するを被れば、月亮本より当に明朗なるも、亦た雲に遮住せられん。此処只た略々大綱を挙ぐ、其余は当に自行に推究すべし。

推究六神際會,須知五屬參詳。青龍臨水動,甘雨即沾濡,若值木爻動,陰雲亦不舒。朱雀入火動,必然啟大明,飛入土爻發,雲中光射人。勾陳臨土動,陰霧接天涯,若遇卯辰動,光中雲漸開。螣蛇申酉動,掣電走金蛇。縱使天無雨,陰雲盡日遮。白虎臨木動,須防折木風,走入坎宮發,滔滔水接空。玄武臨水動,連朝雨不休,更值鬼爻發,陰雲暗九州。

賦文に曰く:六神の際会を推究するは、還って須く五行の所属を知り、一併に参詳すべし。原注解釈す:「青竜」水爻に臨みて発動せば、甘霖立刻に沾潤す。若し青竜木爻に値して発動せば、陰雲も亦た舒展開かず。「朱雀」火爻に入りて発動せば、必然大いに光明を放つ。若し飛びて土爻に入りて発動せば、則ち雲隙の中より光透り出でて人を射る。「勾陳」土爻に臨みて発動せば、陰霧一直に天辺に連る。若し卯・辰の爻の発動に遇えば、光亮裏雲気漸漸散開す。「螣蛇」申・酉の金爻上に在りて発動せば、閃電金蛇の奔走するが如し。たとい天下雨せざるも、陰雲も亦た整日遮蔽せん。「白虎」木爻に臨みて発動せば、須く林木を摧折するの大風を防ぐべし。若し走りて坎宮に入りて発動せば、則ち洪水滔滔として天と相接す。「玄武」水爻に臨みて発動せば、連日の雨下りて停まず。若し再び「官鬼」爻の発動に値せば、陰雲要に九州に暗遍せん。

卦值六沖,雲雖凝而復散;爻逢六合,雨末至而可期。卦值純陽並六沖,雨未可望。雲煙縱合,亦必解散。若陰化為陽,雖有云意而雨不至,縱有亦少。凡占:水爻雖動,被日辰並沖,動爻刑害,雖雨亦微。水爻安靜,見沖則有雨。凡遇陰陽相半,故能六合。更看水爻,有氣,雨雖未至,可以預期。若陽變為陰,雖晴亦當變雨。縱有火動,亦無久晴。若遇純陰卦,靜則有雨,動則生陽,雨未可望,水動則可許。加大殺白虎,則有暴雨而至。但逢雨順及風調,自然民安而國泰。

賦文に曰く:卦「六冲」に値せば、雲虽ば凝聚するも亦た復散を要す。爻「六合」に逢えば、雨虽ば未だ至らざれど却って預期す可し。原注解釈す:卦純陽に値して又た六冲に逢えば、雨是れ指望する上なし、雲煙たとい聚合するも、亦た必定解散せん。若し陰卦化して陽卦と為れば、虽ば雲意あるも雨終に至らず、たとい有るも亦た很少し。およそ占う:水爻虽ば発動すれど、却って日辰に併冲せられ、あるいは動爻に刑害せられれば、虽ば雨あるも亦た很微弱なり。水爻本より安静にして、冲に遇う反って雨あり。およそ陰陽各半の卦に遇う、故に能く六合と成る。再び水爻を看、只た気有れば、雨虽ば未だ到らざれど、亦た以て預期し得べし。若し陽卦変じて陰卦と為れば、たとい眼下晴朗なれど、亦た当に雨に転ずべし。たとい火爻の発動あれど、亦た晴れて久しからず。若し純陰の卦に遇えば、安静なれば便ち雨あり、一たび動けば反って陽を生じ、雨便ち指望なし。但し其の中水爻発動せば、仍ほ雨有るを許し得べし。若し再び「大殺」・「白虎」を加えれば、那便ち暴雨驟至あり。賦文最後に曰く:只た風調雨順に逢着せば、自然民安くして国泰然とせん。

卜筮元龜:世貞為地並行年,應悔為雨及為天;天克地兮天無雨,地克天兮寸霈然。坎為雨師巽為龍,雲行雨施震之坎;坎離離坎互相支,乍晴乍雨猶反掌。坎入巽宮雨後風,坎之坤卦陰霾蒙;坤震往來雷電至,坤兌相資煙霧濃。青龍屬(臨)水定為雨,若是天陰屬(臨)金土;入木之時雨便晴,寅動風生須白虎。玄武本是陰滯神,雨時尤怕鬼爻臨;若逢壬癸定澇霈,亥子同途憂霖霖。

《卜筮元亀》に曰く:世爻と内卦(貞)は地を代表し、亦た兼ねて行年を看る。応爻と外卦(悔)は雨を代表し、即ち是れ天。天が地を剋せば則ち天雨を下さず、地が天を剋せば則ち甘霖沛然として下る。坎は雨師為り・巽は竜為り、雲行雨施の象震の坎卦に於いて見ゆ。坎・離の両卦互相支変せば、便ち乍晴乍雨、翻覆すること反掌の如し。坎巽宮に入れば、雨後風を起すを主る。坎坤卦に変ずれば、陰霾蒙蒙を主る。坤と震と往来交変せば、雷電将に至らんとす。坤土と兌金と互相資生せば、煙霧濃重す。「青竜」若し水爻に臨まば、一定下雨せん。若し金・土の爻に臨まば、便ち只た天陰。青竜木爻に入るの時、雨便要に晴に転ぜん。寅木の爻発動して「白虎」に臨まば、則ち大風を起さん。「玄武」本より是れ陰晦滞塞の神、雨を占うの時尤其に其の「官鬼」爻と同臨するを怕る。若し壬・癸の爻に逢えば、一定に涝雨あり。亥・子の水爻同途なれば、亦た其の霖雨止まざるを憂うを要す。

純陽旺相憂亢旱,人望雨期若為斷;卦臨寅子合為期,亥日丑時預推算。陽變為陰雨又來,陰變為陽雲忽開;應爻剋日雲便散,世從火出掃雲霾。離宮乃是晴之原,外無坎兌雲歸山;火爻克世日還也,木世土身晴可言。辰戌丑未勾陳發,土能克水晴堪說;風雲晴雨及陰晦,造化機緘先漏洩。

《卜筮元亀》接続して曰く:純陽の卦旺相に逢えば、亢旱を憂うを要す。若し人の来りて雨を求むるの応期を問えば、怎様に定断すべきか。卦中若し寅爻・子爻に臨まば、便ち其れらと相合するの地支を取りて期と為す——寅は亥と合す、故に亥日に応ず。子は丑と合す、故に丑時に応ず、以て預め推算し得べし。陽卦変じて陰卦と為れば、雨還って再び来らん。陰卦変じて陽卦と為れば、雲便ち忽然として散開す。応爻日辰を剋せば、雲気随即に消散す。世爻火の中より出づれば、以て雲霾を掃尽し得べし。離宮本より是れ晴天の根源、外卦若し坎・兌なければ、雲気便ち山中に帰入す。火爻世爻を剋せば、太陽仍ほ旧に照らす。世爻木に属して卦身土に属すれば、亦た晴と断じ得べし。辰・戌・丑・未の爻「勾陳」に臨みて発動せば、土能く水を剋す、同様に晴と説く可し。風雲晴雨と陰晦の道理、造化の機関、此処に到りて已に先に泄露せり。

洞林秘訣:水爻為雨火爻日,皆是卜推時下沖;朱雀有氣火爻同,自中玄武有水凶。遠論晴時離作日,坎卦為雨旺須疾;乾象青天兌象云,坤艮平晴止雨畢。巽象為風震象雷,六神六爻入卦出;細詳休旺分重輕,若不空亡斷無失。巽卦殺動風傷物,震卦殺動雷傷人;坎卦動時中雹子,卯辰巳午亦同申。動時前後分輕重,靜則休旺見知親。

《洞林秘訣》に曰く:水爻は雨を代表し・火爻は晴日を代表す、此れ皆占卜当時の時辰と冲合に按じて推するを要す。「朱雀」火に属し、気有るの時火爻と同断す。「玄武」水に属し、中に居りて水爻に臨まば、雨を主りて凶と為る。若し久遠一些的の晴雨を論ぜば、則ち離を以て日と為し・坎を以て雨と為す。旺相の来る急にして、休囚の来る緩し。乾象是れ青天、兌象是れ雲。坤・艮の二卦は則ち天平にして雨止むを主る。巽象は風為り、震象は雷為り。再び六神を六爻に配し、其れらの如何に卦に入り卦を出ずるを看る。細細に休囚旺相を推詳し、軽重緩急を分かち、只た空亡に落ちざれば、判断便ち失有らじ。巽卦を占得して凶殺発動せば、狂風器物を摧毀するを主る。震卦を占得して凶殺発動せば、迅雷人を傷るを主る。坎卦発動の時、冰雹を下る可能あり。卯・辰・巳・午と申の諸爻、亦た此に照らして同推す。動爻有るの時は、便ち動変の先後に按じて軽重を分かつ。六爻安静なれば、則ち休囚旺相を看、自然親切見る可し。

海底眼云:天象陰晴父母推,雨雲擊剝五行隨;子孫霞氣並雲彩,冬水冰寒雪不移。財動乍晴陰不定,弟動風霧露霜持;鬼興霹靂神龍舞,雷雹滂沱閃電飛。又云:水動雨兮土動陰,木動生風火動晴;卦中無水必無雨,六爻無火不光明。坎兌滂沱坤艮陰,震巽風雷雨便晴;但向外宮看緊慢,乾離二象主晴明。

《海底眼》に曰く:天象の陰晴は、「父母」爻を以て推し往く。雨・雲の撃撞剥落は、則ち五行の生剋に随いて定まる。「子孫」爻は霞気と雲彩を主り、冬天水爻を見れば則ち氷寒雪凍し、更改せじ。「妻財」爻発動せば、忽ち晴れ忽ち陰に・変化不定す。「兄弟」爻発動せば、則ち風・霧・露・霜の象を持す。「官鬼」爻興起せば、霹靂交作・神竜起舞を主り、雷雹滂沱にして閃電飛馳す。又曰く:水爻動は雨を主り、土爻動は陰を主り、木爻動は風を生じ、火爻動は晴を主る。卦中に水爻なければ必定雨なし、六爻の中に火爻なければ天便ち光明を放たず。坎・兌の二卦は大雨滂沱を主り、坤・艮の二卦は天色陰沈を主り、震・巽の二卦は風雷あって雨過ぎれば便ち晴る。只た須く外卦の宮に向いて応期の緊慢を看よ、乾・離の両象則ち天気晴明を主る。

又云:仰觀天象,俯察地理。干支、內卦,有合無合,次看外卦定體;甲己化土無雨,丁壬化木將晴,乙庚化金作雨,丙辛化水必雨,戊癸化火主晴。如內外無合,次明定體。定體者,看外卦。取獨發論(卦中只有一個爻動,稱為獨發。如卦中有一爻明動,有一爻逢日辰沖而暗動,也稱為獨發。),變乾,日月星;變坤,沙石霧;變震,雷電雪;巽風、離晴、坎雨、艮陰雲,兌雨霖霖。吉安道人曰:凡人占卦問晴陰,水動雨兮火動晴,木動風生土陰晦,金爻發動雨將成。又云:財興雲雨鬼興雷,子動虹霞霽色開,父動乍晴還乍雨,兄搖風露雪霜推。

《海底眼》又曰く:天時を占うは要に仰いで天象を観・俯して地理を察すべし。先ず干支と内卦と合有るか無きを看、其次に外卦を看て其の体を定む。天干五合各々化する所有り:甲己合化して土と為り、無雨を主る。丁壬合化して木と為り、天将に晴を放たんとす。乙庚合化して金と為り、雨を作るを主る。丙辛合化して水と為り、必定下雨せん。戊癸合化して火と為り、晴を主る。若し内外併せて干支相合なければ、便ち退きて其の「定体」を明らかにす——所謂定体とは、便ち是れ外卦を看、併せて「独発」の爻を取りて論ず(卦中只た一爻の発動を独発と叫ぶ。若し一爻明動し、別に一爻の日辰に冲せられて暗動するあれば、亦た独発と算す)。独発の爻変出して乾卦と為れば、日月星辰朗現を主る。坤に変ずれば、飛沙走石と霧気を主る。震に変ずれば、雷電と雪を主る。巽に変ずれば風為り、離に変ずれば晴為り、坎に変ずれば雨為り、艮に変ずれば陰雲為り、兌に変ずれば則ち霖雨綿綿。吉安道人曰く:およそ人卦を占いて陰晴を問えば、水爻動は雨を主り・火爻動は晴を主り・木爻動は風を生じ・土爻動は陰晦を主り、金爻発動せば則ち雨将に成らんとす。又曰く:「妻財」興れば則ち雲雨、「官鬼」興れば則ち雷霆、「子孫」動けば則ち虹霞初霁・天色放開し、「父母」動けば則ち乍晴乍雨、「兄弟」揺動せば則ち風・露・雪・霜に按じて推す。

占地理第三

鬼谷辨爻法:爻位,初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻;親屬,子墓、母墓、兄弟、妻墓、父墓、祖墓。郭璞論葬吉凶歌:一世二世出侯王,三世四世出豪強;五世六世主絕嗣,游魂後代主為商。歸魂八純是凶兆,坎卦逢之定不昌;內卦相生為大吉,殺見動處可推詳。

「鬼谷辨爻法」は地理葬事一門の裏に六爻を配して墳塋の主る所の親屬と為す:初爻是れ子女の墓、二爻是れ母親の墓、三爻是れ兄弟の墓、四爻是れ妻室の墓、五爻是れ父親の墓、六爻是れ祖先の墓。郭璞《論葬吉凶歌》に曰く:一世・二世の卦を占得せば、後代侯王を出さん。三世・四世の卦は、後代豪強を出さん。五世・六世の卦は、子孫絶嗣を主る。遊魂卦を占得せば、後代多くは経商して業と為さん。帰魂卦と八純卦皆凶兆、其の中若し坎卦に逢えば、家道一定に昌ならず。内卦と外卦と相生すれば大吉為り。凶殺の哪一爻に出現し・何処に動くに至りては、還って須く別行に仔細に推詳すべし。

天玄賦:生死稟修於前定,壽夭各盡其天年。陰陽廕庇於後人,理義合憑其地理。天地之間,純陰不生,純陽不化,一陰一陽,二氣交感,化生萬物。且如天欲降生人才,必假地之氣脈,陰陽融結,必有賢者出。故凡人子,須當以親之體,安居得所,則亡者安而生者庇。

《天玄賦》に曰く:人の生死禀受早く前定有り、寿数の長短各々其の天年を尽くす。陰陽の気後人を蔭庇し、其の中の道理義法、正に当に地理に憑りて験証すべし。原注解釈す:天地の間、純陰能く生せず・純陽能く化せず、必ず一陰一陽・二気交感を得て、才に萬物を化生す。譬えば上天の人才を降生せんと要するに、一定要に地脈の気を借助し、陰陽融結の処、必ず賢者の出世あり。故におよそ人の子と為るは、須く当に父母の遺体を安放して所を得しむべし、此の如くすれば則ち亡者安を得、生者も亦た其の蔭庇を受けん。

凡占風水,漫求玄妙與玄微,且把卦爻端詳。是地不是地,六合則風藏氣聚,六沖則水走沙飛。夫六合者,陰陽相配而不相離,初、四,二、五,三、六更相朝顧,是為有情。凡地理,不過山環水抱,四獸朝迎,拱衛有情,羅城無缺。似此卦中六合之義也,大吉之地。若卦無六合,世在內象,四獸有情者,乃次吉之地也。世爻雖在外象,卻得賓主有情,左右回顧,明堂寬廣,水口關闌,乃小結局,亦可用也。若遇六沖卦,乃山飛水走之地,不必更詳。

賦文に曰く:およそ風水を占うは、必ずしも一味に玄妙幽微を求むるを要せず、且つ卦爻を端詳清楚せよ。究竟是れ可用の地なるか不可用の地なるか:「六合」を得れば便ち風を蔵し気を聚め、「六冲」を得れば便ち水走り沙飛ぶ。原注解釈す:所謂六合とは、是れ陰陽相配して相離れず、初爻と四爻・二爻と五爻・三爻と六爻彼此朝顧す、此れを便ち有情と叫ぶ。およそ地理を講ずるは、不過山環水抱・四獣朝迎・拱衛有情・羅城無缺。卦中六合の義正に此の形勢と相似、是れ大吉の地。若し卦中六合なく、而して世爻内象に在り・四獣有情なれば、那是れ次一等の吉地。世爻虽ば外象に在れど、却って賓主有情・左右回顧・明堂寛広・水口関攔を得れば、亦た個の小結局と算し、仍ほ以て取用し得べし。若し六冲の卦に遇えば、那便ち是れ山飛び水走るの地、再び詳推を作るを必とせず。

龍因地勢詳觀,即得天玄妙理。此二句乃一章之要旨。入山尋水口,不宜六位空亡;到穴看明堂,喜見間爻旺相。第六爻為水口,與世相生相合,是為有情。若加青龍、貴人、財福者,水口重重關鎖,必有奇峰秀嶺拱照迴環。第六爻與世相沖克,山直無情,地枯無氣。六爻若值空亡,水口散漫,不能聚氣。若帶土鬼,水口有廟。下水上木,水口有橋。間爻者,世應中之二爻也。旺相臨月建,謂之萬馬明堂。若無氣,則狹窄。若應爻生世,明堂亦寬。沖世爻,乃是山逼窄。四獸雖傍,也顯得侷促。有云:明堂容萬騎,水口不通風,大吉之地。明堂眾水所聚,宜靜不宜動,靜則聚高,動則傾瀉。水帶吉神生克間爻,乃四水入明堂也。

賦文に曰く:竜脈要に地势に就きて詳かに観察を加え、才に天玄の妙理を得ん。原注指出す:此の両句是れ一章の要旨。賦文又曰く:山に入るには先ず水口を尋ぬ、六爻の位宜しく空亡に落つべからず。穴場に到りて明堂を看るに、間爻旺相を見るを喜ぶ。原注解釈す:第六爻是れ水口の位、其れ世爻と相生相合せば便ち有情と算す。若し再び「青竜」・貴人・「妻財」・「子孫」を加えれば、則ち水口重重関鎖し、必ず奇峰秀嶺の拱照回環せん。第六爻若し世爻と相冲相剋せば、則ち山勢直去にして無情、地気枯槁して生なし。六爻若し空亡に値せば、水口散漫にして、気を聚住し得ず。若し土爻「官鬼」を帯びれば、水口上に廟宇あり。下面是れ水爻・上面是れ木爻なれば、水口上に橋梁あり。所謂間爻とは、是れ世応の当中の那両爻:旺相にして月建に臨まば、之を「萬馬明堂」と叫ぶ。若し無気なれば、明堂便ち狹窄す。応爻世を生ぜば、明堂も亦た寛闊す。応爻世を冲せば、那是れ山勢逼窄にして、四獣虽ば傍立すれど、も亦た局促を顕わす。一種の説法あり:明堂萬騎を容るべく、水口又た風を通さず、便ち是れ大吉の地。明堂是れ衆水の聚まる所の処、宜しく静・宜しく動かず、静なれば則ち気聚まりて高く、動けば則ち傾泻して散ず。水爻吉神を帯びて来りて間爻を生剋せば、那便ち是れ四面の水皆明堂に匯入す。

世乃主山之骨,當明九曜之規模;應為賓對之峰,須察五行之定體。世為坐下之山,又云:初爻二爻為坐山。生旺,坐山高厚;休囚、空亡,坐山微薄。世持巳亥寅申,必定山雄地壯。世持辰戌丑未,必居廣闊平洋。世持亥子,穴中出水。世持辰巳帶殺,主有地風。白虎帶殺逢空,主有白蟻。若臨諸吉神,則坐山尊嚴,穴中潔淨。屬木必林茂,屬水必近流泉,當類而推之也。

賦文に曰く:世爻是れ主山(坐山)の骨干、当に「九曜」の規模を明白にすべし。応爻是れ賓対の峰(案山)、須く五行の定体を審察すべし。原注解釈す:世爻便ち是れ坐下の山、亦た初爻・二爻を坐山と為すの説あり。世爻生旺せば、坐山高厚す。世爻休囚あるいは空亡に落つれば、坐山微薄す。世爻巳・亥・寅・申を持せば、必定山雄にして地壮なり。辰・戌・丑・未を持せば、必ず広闊の平洋の地に居る。亥・子を持せば、穴中に水を出さん。辰・巳を持ちて而又た凶殺を帯びれば、穴中に地風あるを主る。「白虎」殺を帯びて又た空に逢えば、穴中に白蟻を生ずるを主る。世爻若し諸般の吉神に臨まば、則ち坐山尊厳・穴中潔浄す。世爻木に属せば、山上必然林木茂盛す。水に属せば、必然流泉活水に靠近せん。其余皆此の一類に照らして推す。

鬼在世上動,坐下有古墓伏尸。鬼動遇空亡,必是廢穴,但穴雖破,骸骨尚存。凡占墓,須察九曜之格範,庶知形象之規模。若世值貪狼,其山尖秀峰崢嶸,合木星形勢。若值巨門,山如覆釜,或如鍾,如倉庫。臨祿存,山勢繁亂,來脈不明,其形類似龍蛇。若持文曲,形如圭魚,山環水繞。值廉貞,山勢無情,或主不正,左右凹缺。值武曲,乃水星之勢,亦龍蛇形。若之破軍,其山破相,或側或欹,來脈不明,或斷或續。若逢左輔,其山秀而有情,形如飛鳳。九曜詳婚姻章內,旺相則吉。

原注接続して曰く:「官鬼」世爻上に在りて発動せば、坐山の下に古墓伏尸あり。官鬼発動して而又た空亡に遇えば、必ず是れ一処の廃棄の穴、穴虽ば已に破れるも、骸骨却って還って在り。およそ墳墓を占うは、須く「九曜」の格範を審察して、才に山形の規模を知るを得べし。世爻若し「貪狼」に値せば、其の山尖秀にして峰巒崢嶸、木星の形勢に合す。若し「巨門」に値せば、山形倒扣の釜の如く、あるいは鐘の如く・倉庫の像し。「禄存」に臨まば、山勢繁乱・来脈不明、形状竜蛇に類似す。若し「文曲」を持せば、形玉圭の如く游魚の如く、山環水繞す。「廉貞」に値せば、山勢無情、あるいは形体不正・左右凹缺す。「武曲」に値せば、是れ水星の勢、亦た竜蛇の形を作す。若し「破軍」に変到せば、其の山破相を帯び、あるいは偏あるいは斜にして、来脈明ならず、あるいは断あるいは続す。若し「左輔」に逢えば、其の山秀麗にして有情、形飛鳳の如し。九曜の詳解は婚姻の一章の内に見ゆ、総じて旺相を以て吉と為す。

案山帶子孫貴人旺相,其山聳拔秀麗。若生世合世,端正有情。空亡向山不正。帶殺逢沖,乃欹斜破相之山。若應臨墓絕,必是案山低小。應若屬金,案山即言金星。屬木,案山為尖山,有如文筆峰。屬水,乃一起一伏,如祥雲。屬火,旺則如筆架峰。屬土,為方山,或高則如御屏,或低則如橫琴。若與青龍共位,多是盤龍。與玄武共位,或作回龍顧祖。若應爻旺,勝過世爻,則案山高,坐山低。若應爻帶殺,沖剋世爻,則作槌胸拭淚之案,大象雖吉亦不佳。

原注接続して曰く:案山の爻若し「子孫」・貴人を帯びて而又た旺相なれば、其の山聳拔秀麗す。若し来りて世を生じ・世に合せば、則ち端正にして有情なり。案山空亡に落つれば、則ち所対の山正ならず。凶殺を帯びて又た冲に逢えば、便ち欹斜破相の山。応爻若し「墓」・「絶」に臨まば、必是れ案山低小。応爻金に属せば、案山便ち金星の円頂を作す。木に属せば、案山は尖山為り、好比文筆峰。水に属せば、則ち一起一伏して祥雲の如し。火に属せば、旺相なれば則ち筆架峰の像し。土に属せば、方正の山為り、高ければ則ち御屏の如く、低ければ則ち横琴の如し。応爻若し「青竜」と同位なれば、多く是れ盤竜の形。「玄武」と同位なれば、あるいは回竜顧祖の勢を作す。若し応爻旺して世爻に過ぐれば、那便ち是れ案山高にして坐山低。若し応爻殺を帯びて又た世爻を冲剋せば、便ち成りて捶胸拭涙の凶案、たとい大象吉利なれど、亦た終究佳ならず。

向列二十四位,事分百千萬端。木爻持世,主東震,寅甲卯乙。金爻持世,主西兌,申庚酉辛。火爻持世,主南離,午丙巳丁。水爻持世,主北坎,亥癸子壬。辰戌丑未,卻言艮乾巽坤,各有所宜。又:應爻為朝向。凡占向,若帶吉神生旺,必是迎官脈祿,其向聚吉。如聚惡殺,當頭必值凶方,作對其向必凶。二十四向之中,唯有辰戌二向犯魁罡、天羅地網,貴人不臨之地,向之不吉。其餘諸向,各有所宜。地之吉凶,憑爻象取。蒼屏云:以應為曏者,是也。

賦文に曰く:墳向分列して二十四位、主る所の事却って百千万端あり。原注解釈す:木爻世を持せば、東方震位を主り、即ち寅・甲・卯・乙の諸向。金爻世を持せば、西方兌位を主り、即ち申・庚・酉・辛。火爻世を持せば、南方離位を主り、即ち午・丙・巳・丁。水爻世を持せば、北方坎位を主り、即ち亥・癸・子・壬。辰・戌・丑・未は則ち艮・乾・巽・坤の四維に分説し、各々宜する所有り。又:応爻は朝向を代表す。およそ墳向を占うは、応爻若し吉神を帯びて生旺せば、必是れ官を迎え禄に就くの脈、其の向吉を聚む。若し悪殺を聚め、当頭必定凶方に値して、正に之と相対す、其の向必ず凶。二十四向の中、唯だ辰・戌の両向「魁罡」と天羅地網を犯着す、是れ貴人臨まざるの地、之に向う不吉なり。其余の諸向は、各々宜する所有り。地の吉凶は、全く爻象に憑りて取り去る。蒼屏の説く所の応爻を以て朝向と為すは、正に此の意思。

發動青龍克世,須防嫉主;剛強白虎逢沖,切忌昂頭。山間之龍虎,即卦中之龍虎。青龍雖吉,亦忌克世,相生乃妙。白虎大旺,便是昂首剛強,皆為不吉。凡遇青龍,財化財,福化福,兩臂青龍與世相生皆吉。卦身、青龍遇空亡,左山凹缺。青龍與世相生合,就起青龍。按青龍貼世相剋,名為逼穴,若發動克世,必是強龍嫉主。世克青龍,青龍須防走穴。白虎與世相生,就身白虎。克世克青龍,虎強龍弱。不然白虎亡,凹缺受風。

賦文に曰く:「青竜」発動して世を剋せば、須く強竜の主人を嫉妒するを防ぐべし。剛強の「白虎」冲に逢えば、切に其の昂頭翹首するを忌む。原注解釈す:山間の竜砂虎砂、便ち卦中の青竜・白虎。青竜虽ば是れ吉神なれど、亦た其の世を剋するを忌み、須く世と相生するを得て始めて妙なり。白虎太旺なれば、便ち昂首剛強の象と成り、皆吉利ならず。およそ青竜に遇うは、「妻財」妻財を化し・「子孫」子孫を化し、両臂の青竜又た世爻と相生せば、皆吉利に属す。卦身と青竜と空亡に遇えば、左辺の山凹缺す。青竜世爻と相生相合せば、青竜の砂便ち起り得來せん。若し青竜世爻に緊貼して相剋せば、之を「逼穴」と叫ぶ。若し発動して来りて世を剋せば、必是れ強竜主を嫉む。世爻反って往きて青竜を剋せば、則ち須く青竜の穴場を走失するを防ぐべし。白虎世爻と相生せば、白虎の砂便ち身に就きて立たん。若し白虎既に世を剋し又た青竜を剋せば、那是れ虎強く竜弱し。然らざれば便ち白虎亏缺にして、凹処風を受く。

旺相逢沖,擎拳昂首;龍虎比和,衰旺必左右齊到,若相沖,龍虎必斗,皆不吉。青龍白虎,旺相必高,休囚低小。與世相生相合,則拱抱有情。相剋相沖,則抱身逼側。卻分左右,可斷吉凶。青龍帶吉神,左山聳秀。白虎帶吉神,右山雄偉;加凶殺,山嶄巖禿。右山空亡,或有龍無虎。左山空亡,或有虎無龍。左右皆空亡,則無龍無虎。

原注接続して曰く:白虎旺相にして而又た冲に逢えば、便ち擎拳昂首の象。竜虎両爻比和せば、衰旺を論ぜず、左右両砂必定斉到す。若し両者相冲せば、竜虎必定相鬥し、皆吉利ならず。青竜・白虎旺相なれば則ち山必ず高く、休囚なれば則ち低小なり。世爻と相生相合せば、便ち拱抱有情なり。世爻と相剋相冲せば、則ち逼近して身前を側圧す。再び左右両辺を分出せば、便ち以て其の吉凶を断じ得べし。青竜吉神を帯びれば、左辺の山聳秀す。白虎吉神を帯びれば、右辺の山雄偉す。若し凶殺を加えれば、山便ち嶄岩光秃す。右山空亡に落つれば、便ち是れ竜有りて虎なし。左山空亡に落つれば、便ち是れ虎有りて竜なし。左右皆空亡に落つれば、那便ち無竜無虎なり。

青龍斷左畔之峰,白虎言右邊之嶂。所喜者相生相合,所忌者相剋相沖。青龍旺,帶木主林木蔥蔚,帶土則山嶺崔巍,其秀氣從左而來。白虎盛,臨水主流泉脈遠,加金則岩石奇麗,其秀氣從右而至。皆喜相生,最惡相克。

賦文に曰く:「青竜」左畔の峰を断じ、「白虎」右辺の嶂を説く。喜ぶ所是れ相生相合、忌む所是れ相剋相冲。原注解釈す:青竜旺相にして木爻を帯びれば、林木蔥鬱茂盛を主る。土爻を帯びれば、則ち山嶺崔巍高峻す:此の地方の秀気是れ左辺より来る。白虎盛旺にして水爻に臨まば、流泉脈遠く源長きを主る。再び金爻を加えれば、則ち岩石奇麗す:此の地方の秀気是れ右辺より来る。両者皆世爻と相生するを喜び、最も世爻と相剋するを悪む。

鬼在局中,必有伏尸古墓;空臨左右,豈無凹缺招風。卦中雖有四墓,若鬼爻在局中,世下有本宮官鬼伏藏,必有舊穴在下。在應爻,案山有古墳。在左則龍臂有穴,在右則虎上曾遷。左右者,龍與虎也。龍虎二爻,宜靜不宜動,動則必有眾人行路及凹風。若加木爻,必有寅卯風。若見何爻空亡,便知有凹缺招風之處。鬼爻逢空,其穴已破。主墓穴不安,為不吉也。

賦文に曰く:「官鬼」局中に在れば、必有伏尸古墓あり。空亡左右に臨まば、哪裏にてか凹缺招風の処無からん。原注解釈す:卦中虽ば辰戌丑未の四墓あれど、還って須く官鬼を看べし——若し官鬼局中に落ち、世爻の下に本宮官鬼を伏蔵せば、穴下必定に旧墳あり。官鬼応爻に在れば、則ち案山上に古墳あり。左辺に在れば、則ち青竜臂上に旧穴あり。右辺に在れば、則ち白虎位上曾て遷葬過ぎたり。所謂左右とは、便ち是れ青竜と白虎の両爻。竜虎二爻宜しく静・宜しく動かず、一たび動けば必有衆人往来の路径および凹口の来風。若し再び木爻を加えれば、必有寅・卯方位の風。哪一爻の空亡に落つるを看れば、便ち何処の凹缺招風するを知る。官鬼爻若し空に逢えば、其の穴已に破損し、墓穴不安を主る、是れ不吉の象。

勾陳若在世中,一路來龍振起;朱雀加臨應上,兩重對案相迎。勾陳乃龍之祖,若在木爻或臨世上,來龍必遠也,一起一伏,如活龍。亦主坐山高大。朱雀為案山,若臨應上,案山重疊,若臨外卦,必有兩重對案。若問螣蛇,當為穴法。旺相與臺神共位,乃是真龍;空亡或墓絕問鄉,當為絕穴。卦中以螣蛇為定,旺相真龍,休囚為絕穴。

賦文に曰く:「勾陳」若し世爻の中に在れば、一路来竜振起す。「朱雀」応爻の上に加臨せば、両重の対案相迎す。原注解釈す:勾陳是れ竜脈の祖、若し其れ木爻に落ち、あるいは世爻に臨まば、来竜必定綿遠にして、一起一伏猶ほ活竜の如く、亦た坐山高大を主る。朱雀は案山を代表し、若し応爻に臨まば、案山重重迭迭す。若し外卦に臨まば、必ず両重の対案あり。賦文又曰く:若し「螣蛇」を問えば、那是れ穴を定むるの法——旺相にして台神と同位なれば、便ち是れ真竜。空亡に落ちあるいは墓・絶の郷に臨まば、便ち当作に絶穴と為す。原注解釈す:卦中螣蛇を以て穴を定む、旺相は是れ真竜、休囚便ち是れ絶穴。

論山既備,於水合言。尋亥子方知有無,觀動靜可分死活。卦中無亥子,必無池塘溪澗,雖有水爻卻逢墓絕,乃是乾流之地。但看水爻,動者活水,靜者死水而已。要識根源遠近,但看水位興衰;欲推纏繞多情,且察水爻生合。水爻旺相,源遠綿長,四季長流;水位休囚,根源淺少。有水爻相生相合,主委曲有情;相剋者,水必割腳。水臨長生相沖世爻,為沖心射肋。水在間爻,乃腰帶水。水爻空亡,過穴反跳。世應相沖,乃水直而來。

賦文に曰く:山を論ずる既に完備せば、便ち当に水を合して一併に講ずべし。亥・子の二爻を尋ぬれば、方に水有るか水無きを知る。爻の動静を観れば、死水活水を分かち得。原注解釈す:卦中若し亥・子の水爻なければ、必定池塘溪澗なし。たとい水爻あれど、却って墓・絶の地に落つれば、那也是れ乾涸断流の地。只た水爻を看:発動する是れ活水、安静なる是れ死水のみ。賦文又曰く:水源の遠近を識得せんと要すれば、只た水爻の位の興衰を看よ。水勢の纏繞多情なるや否やを推せんと要すれば、且つ水爻の生合を察せよ。原注解釈す:水爻旺相なれば、則ち源遠く流長く・四季涸えず。水位休囚なれば、則ち根源浅短す。水爻有りて世と相生相合すれば、水流委曲有情を主る。世と相剋するは、水必ず「割脚」して穴に貼りて過ぐ。水爻長生に臨みて来りて世爻を冲するは、之を冲心射肋と叫ぶ。水間爻に在れば、則ち是れ環抱の「腰带水」。水爻空亡に落つれば、水穴前を過ぎて便ち反跳して去る。世応相冲すれば、那是れ水直冲して来る。

若見卦無水位,便當推究玄爻。倘六爻無水,競將玄武爻推看。若值空亡,其地決然無水也。遇吉則吉,逢凶則凶。玄武臨吉神,是水於我有益有情,大吉;若臨凶殺,則無益無情,主凶。大抵凶旺者,不克世亦無害。

賦文に曰く:若し卦中に水爻の位なきを見れば、便ち当に「玄爻」を推究すべし、即ち是れ玄武。原注解釈す:倘若六爻皆水なければ、便ち改めて玄武の爻を用いて推看す。玄武若し空亡に値せば、那地方決然として水なし。賦文又曰く:吉に遇えば便ち吉、凶に逢えば便ち凶。原注解釈す:玄武吉神に臨まば、是れ水我に対して益有りて有情、大吉。若し凶殺に臨まば、則ち益なく無情にして、凶を主る。大抵凶神虽ば旺なれど、只た来りて世を剋せざれば、も亦た害有ると算え難し。

洞林秘訣:陰地最宜內生外,陽間占事及消詳。陰辰之卦為上吉,忌於卦體值昇陽。若內生外看何卦,八卦各定年數當。乾坤父母從房吉,震巽二卦長房推。坎離便作中房論,末房艮兌看祥禧。所屬何方利不利,進退成敗皆可知。乾山似馬及龍奔,平坦如牛勢是坤。巽象如蛇迢遞遠,鳳凰乾馬象其論。坎山矯揉多溪澗,兌勢如羊隊隊紛。艮山多石青翠秀,震如龍馬去飛雲。百二十形雖悉具,請看休旺次循輪。

《洞林秘訣》に曰く:陰宅墳地を占うは、最も宜しく内卦の外卦を生ずるを。陽宅人間の事に至りては、則ち要に別作一番の消息推詳せん。陰辰の卦を占得するを上吉と為し、最も卦体の陽気上昇に値するを忌む。若し是れ内卦の外卦を生ずれば、還って須く所生の是れ哪一卦なるを看よ、八卦各々応験の年数を定出す。乾・坤の二卦は父母と従房の吉利を主る。震・巽の二卦は長房の事を推す。坎・離の二卦は便ち中房と作りて論ず。末房(幼房)は則ち艮・兌の二卦の祥禧を看る。所属の是れ哪一方・人に於いて利と不利、進退成敗皆此に由りて知るを得べし。以下又た八卦を以て山形を定む:乾卦の山、形奔馬騰竜の如し。坤卦地势平坦にして、卧牛の如同じ。巽象一条の長蛇の如く、迢迢として逶迤して去る。乾又た鳳凰為り・馬為り、亦た皆此に照らして象を取る。坎卦の山曲折矯揉にして、多く溪澗あり。兌卦山勢排列して、成群の羊隊の紛紛として下るが如し。艮卦の山多く岩石にして青翠秀麗す。震卦の山竜馬の空を騰がるが如く、直去して雲を飛ばす。羅盤上の百二十分金の砂水形勢虽ば皆已に具備すれど、仍ほ卦気の休囚旺相を看て、依次に循環推転するを請う。

乾近祠堂坎近水,坤為平野寬田地;艮為山石與巖崖,震象森森羅列尋。離近窯巖爐冶傍,兌近深溪慈塔位;巽居池畔向尖峰,旺則奇祥休沒瑞。五世則恐人丁少,八純乾位貴堪遷;獨有坤卦將宜象,其餘六世恐孤寒。山內時無低下穴,四五高中有對全;八純多是遷峰嶺,土色須將五色編。游魂縱吉離鄉發,歸魂須吉有傷殘;卦旺生升得吉地,綿昌遠代子孫賢。

《洞林秘訣》又た八卦を以て墳地四周の景物を定む:乾卦附近に祠堂あり、坎卦附近に水あり。坤は平野為り、田地寛広す。艮は山石と岩崖為り。震象は則ち群峰森森として羅列し尋ぬ可し。離卦は窯洞岩穴と炉冶作坊の旁に近し。兌卦深溪に臨近し、附近に寺塔あり。巽卦池畔に居りて尖峰に対す。此れらの卦気旺相なれば則ち奇異祥瑞を主り、休囚なれば則ち瑞気淪没す。五世卦恐怕く人丁稀少せん。八純卦の中唯だ乾位貴を主り、以て遷葬し得べし。亦た只た坤卦の象堪えて相宜と称し得、其余の六個の八純卦恐怕く後代孤寒せん。三爻内に在れば、穴場低下せじ。四爻・五爻高に居り中に居れば、対案斉全す。八純卦を占得せば、多くは峰嶺に遷往して改葬するを要す。土色を辨別するは、須く五色に按じて編次すべし。遊魂卦たとい吉利なれど、亦た郷を離れて後才に発す。帰魂卦虽ば吉なれど、も亦た傷残あるを免れず。卦気旺相・生を得て上昇せば、便ち是れ吉地、以て後代綿長昌盛・子孫賢良たらしめ得べし。

海底眼云:堆土立墳占問後,五事俱全不要傷;火動必是還魂地,在艮亡人可葬山。巳午離宮宜化父,葬之白蟻不能安;兄動木爻風勢惡,財動家衰禍自當。穴中有水泉渠破,穴上安金在石岡;但得子孫無損害,枝枝葉葉永無妨。未葬之時,擇地以父母爻為用神。已葬看亡尸者,以官鬼爻為用神。官鬼旺動克世爻,最凶。官鬼要休囚安靜為宜。世為家長,應為卑幼,財為家業,子孫為祭祀,俱宜靜而不宜動。

《海底眼》に曰く:土を堆き墳を立てて身後の事を占問するは、「父母」・「兄弟」・「妻財」・「子孫」・「官鬼」の五者俱全にして、皆傷を受くる可からず。火爻発動せば、必是れ「還魂」の地。穴艮位に在れば、亡人山上に葬るを得べし。巳・午の火爻離宮に在りて「父母」を化出せば、葬後白蟻の害為るあり、亡人安寧を得ず。「兄弟」木爻に臨みて発動せば、風勢険悪す。「妻財」爻発動せば、家道衰敗して禍事自ずから至る。穴中若し水爻に臨まば、泉眼渗漏・溝渠破損を主る。穴上若し金爻を安んずれば、則ち墳石岡の上に在り。只た「子孫」爻の損害を受けざらんことを要し、子孫枝枝葉葉皆永く妨礙なし。原注解釈す:還って未だ安葬せざるの時、地を擇ぶは父母爻を以て用神と為す。已に安葬して亡者の遺骸を看るは、則ち官鬼爻を以て用神と為す。官鬼旺にして発動して来りて世爻を剋せば、最も凶。官鬼総じて休囚安静を以て宜と為す。世爻は家長為り、応爻は卑幼為り、妻財は家業為り、子孫は祭祀為り、此の幾者皆宜しく静にして宜しく動かず。

卜筮元龜:占(陰)宅先看虛耀場,貞悔相生大吉昌;一二三四歸魂吉,五世游魂絕不強。地穴高低占其卦,陽入旺相宜官也;陰爻有氣軍武人,無氣休囚貧賤者。卦休長生處為抱,此法云:父母道當其地,抱處空亡,其地斷之終不吉。殺並沖破地言凶,鬼爻入墓吉豐隆;純陽旺相多益利,純陰相凌禍立重。火鬼兩爻同在戌,此名合葬無餘日;本宮兩鬼是墓爻,此例卦之為第一。

《卜筮元亀》に曰く:陰宅を占うは先ず四周の虚耀場所を看、内卦(貞)と外卦(悔)と相生せば便ち大吉大昌す。世爻初・二・三・四爻に在るおよび帰魂卦を占得するは、皆吉。若し是れ五世卦と遊魂卦なれば、那地方絶えて好と算え難し。墓穴の高低は便ち卦上より之を占う:陽爻卦に入りて旺相なれば、官を做るの人を出すに宜し。陰爻気有れば、軍旅武人を出すを主る。無気休囚なれば、便ち只た貧賤の輩。卦気休囚にして長生の処に落つれば、是れ山勢環抱の象。此の法又曰く:父母那の塊の地に葬れば、若し環抱の処空亡に落ち入れば、此の地終究断じて不吉と為さん。凶殺并臨し・其の地を冲破せば、凶を主る。「官鬼」爻墓に入れば、反って吉利豊隆を主る。純陽(乾)旺相なれば、多く增益の利あり。純陰(坤)相凌せば、禍患立時に加重す。火爻と官鬼の両爻同じく戌上に落つれば、此れ便ち「合葬」と叫作し、別に別の日子を擇ぶを必とせず。本宮両重官鬼皆是れ墓爻なれば、亦た合葬の例に属し、此の例諸卦の中に於いて第一に列す。

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