Libo

梵網経 巻上

姚秦 · 鸠摩罗什译 · 第3巻 / 4

「若佛子!自為飲食錢物利養名譽故,親近國王王子大臣百官,恃作形勢,乞索打拍牽挽,橫取錢物一切求利,名為惡求。多求、教他人求,都無慈心無孝順心者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!自ら飲食銭物・利養名誉のために、国王・王子・大臣・百官に親近し、勢いに倚りて威を作し、乞索し打拍し牽挽し、横に銭物を取り、一切利を求む、名づけて悪求という。多く求め人に教えて求めしむるも、みな慈心なく孝順心なきは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!學誦戒者,日夜六時持菩薩戒,解其義理佛性之性。而菩薩不解一句一偈戒律因緣,詐言能解者,即為自欺誑亦欺誑他人。一一不解一切法,而為他人作師授戒者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!戒を学び誦する者は、日夜六時に菩薩戒を持し、その中の義理・仏性の性を理解すべし。菩薩しかも一句一偈の戒律の因縁を解せずして、詐り能く解すと称するは、すなわち自己を欺誑しまた他人を欺誑す。一一に一切法を解せずして、却って他人のために師と為り戒を授くるは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!以惡心故,見持戒比丘手捉香爐行菩薩行,而鬪搆兩頭謗欺賢人無惡不造。若故作者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!悪心に因りて、持戒比丘が香炉を手に持して菩薩行を行ずるを見て、却って両頭に挑撥し、賢人を毀謗欺誑し、悪なきと為さざるなし。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!以慈心故行放生業,一切男子是我父、一切女人是我母,我生生無不從之受生,故六道眾生皆是我父母。而殺而食者,即殺我父母,亦殺我故身。一切地水是我先身,一切火風是我本體,故常行放生。生生受生常住之法,教人放生。若見世人殺畜生時,應方便救護解其苦難,常教化講說菩薩戒救度眾生。若父母兄弟死亡之日,應請法師講菩薩戒經福資亡者,得見諸佛生人天上。若不爾者,犯輕垢罪。如是十戒,應當學敬心奉持,如滅罪品中廣明一一戒相。」

「もし仏子よ!慈心に因りて放生の事業を行ず。一切男子は我が父、一切女人は我が母、我が生生に彼らより受生せざるなし。ゆえに六道衆生はみな我が父母なり。殺してまた食すれば、すなわち我が父母を殺するなり、また我が旧身を殺するなり。一切の地水は我が先の身體、一切の火風は我が本来の体性。ゆえに常に放生を実行す。生生受生の常住の法、また人に教えて放生せしむ。もし世人が畜生を殺す時を見ては、まさに方便をもって救護し、彼らの苦難を解除し、常に教化して菩薩戒を講説し、衆生を救度すべし。もし父母兄弟死亡の日には、まさに法師に請いて菩薩戒経を講じ、福徳をもって亡者を資益し、諸仏を見て人天の上に生ずるを得しめよ。もし是の如くならざれば、軽垢罪を犯す。この如き十戒、まさに学ぶべし、恭敬心をもって奉持せよ。《滅罪品》の中に広く一一の戒相を説明するが如し。」

佛言:「佛子!不得以瞋報瞋、以打報打。若殺父母兄弟六親,不得加報。若國主為他人殺者,亦不得加報。殺生報生不順孝道。尚不畜奴婢打拍罵辱,日日起三業口罪無量,況故作七逆之罪。而出家菩薩無慈報讎,乃至六親中故報者,犯輕垢罪。

仏は言われた。「仏子よ!瞋をもって瞋に報い打をもって打に報ゆることを得ず。もし父母兄弟六親を殺されても、また報復を加うることを得ず。もし国主が他人に殺されても、また報復を加うることを得ず。生を殺して生に報ゆるは、孝道に順わず。なお奴婢を畜して打拍罵辱せしめず――日々三業口罪を生起すること無量、いわんや故に七逆の罪を作さんや。しかして出家菩薩が慈悲なくして仇を報じ、乃至六親の中において故に報復するは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!初始出家未有所解,而自恃聰明有智、或恃高貴年宿、或恃大姓高門大解大福饒財七寶,以此憍慢而不諮受先學法師經律。其法師者,或小姓年少、卑門貧窮、諸根不具,而實有德一切經律盡解。而新學菩薩不得觀法師種姓,而不來諮受法師第一義諦者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!剛に出家していまだ理解せざるに、却って自ら聡明有智を恃み、あるいは高貴年長を恃み、あるいは大姓高門・大解大福・饒財七宝を恃み、これをもって驕慢して、先学の法師の経律を咨受せず。あの法師あるいは小姓年少・門第卑微貧窮・諸根不具なれども、実に徳あり、一切経律みな理解す。新学菩薩はただ法師の種姓を視ることを得ず、法師の第一義諦を咨受せざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!佛滅度後,欲心好心受菩薩戒時,於佛菩薩形像前自誓受戒,當七日佛前懺悔,得見好相便得戒。若不得好相,應二七三七乃至一年,要得好相。得好相已,便得佛菩薩形像前受戒。若不得好相,雖佛像前受戒,不得戒。若現前先受菩薩戒,法師前受戒時,不須要見好相。何以故?以是法師師師相授故,不須好相。是以法師前受戒即得戒,以生重心故便得戒。若千里內無能授戒師,得佛菩薩形像前受戒,而要見好相。若法師自倚解經律大乘學戒,與國王太子百官以為善友。而新學菩薩來問若經義律義,輕心惡心慢心,不一一好答問者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!仏滅度の後、懇切の好心をもって菩薩戒を受くる時、仏菩薩形像の前において自ら誓いを発して戒を受く、まさに七日仏前において懺悔し、好相を見るを得れば便ち戒を得。もし好相を得ざれば、まさに二個の七日・三個の七日乃至一年、必ず好相を得べし。好相を得て後、便ち能く仏菩薩形像の前において戒を受く。もし好相を得ざれば、仏像の前において戒を受くといえども、戒を得ず。もし現前に先に已に菩薩戒を受けたる法師あらば、法師の前において戒を受くる時、必ず好相を見ることを須いず。何以故。これ法師一代一代相授なれば、好相を須いず。ゆえに法師の前において戒を受くれば即ち戒を得、尊重心を生起すれば便ち戒を得。もし千里以内に能く戒を授くる師なければ、仏菩薩形像の前において戒を受くべし、但し必ず好相を見ることを要す。もし法師が自ら能く経律を解し大乗戒を修学するを倚仗し、国王太子百官と結びて好友と為り、しかして新学菩薩が来たりて経義律義を問うに、却って軽心・悪心・慢心をもって、一一に善く問う所に答えざるは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!有佛經律大乘正法、正見正性正法身,而不能勤學修習而捨七寶,反學邪見二乘外道俗典、阿毘曇雜論書記,是斷佛性障道因緣,非行菩薩道。若故作者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!仏の経律・大乗正法・正見正性正法身あるに、能く勤学修習せずして捨棄すること七宝の如く、反って邪見・二乗・外道俗典・阿毘曇雑論書記を学ばんとす、これは仏性を斬断し仏道を障碍する因縁、菩薩道を行ずるにあらず。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!佛滅後,為說法主、為僧房主、教化主、坐禪主、行來主,應生慈心善和鬪訟,善守三寶物,莫無度用如自己有。而反亂眾鬪諍、恣心用三寶物者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!仏滅の後、説法主と為り僧房主と為り教化主と為り坐禅主と為り行来主と為るに、まさに慈心を生起し、善く斗訟を和解し、善く三宝の物を守護し、節制なく使用するなかれ、自己の所有の如くせよ。反って大衆を攪乱し争闘喧訟し、心意を放縦して三宝の物を用いるは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!先在僧房中住,後見客菩薩比丘來入僧房舍宅城邑國王宅舍中,乃至夏坐安居處及大會中。先住僧應迎來送去,飲食供養房舍臥具,繩床事事給與。若無物,應賣自身及以男女供給,所須悉以與之。若有檀越來請眾僧,客僧有利養分,僧房主應次第差客僧受請。而先住僧獨受請不差客僧,僧房主得無量罪。畜生無異,非沙門、非釋種姓。若故作者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!先ず僧房の中に住し、後に客菩薩比丘が僧房・舍宅・城邑・国王宅舍の中に来たり、乃至夏坐安居処および大会の中に至るを見ては、先住の僧はまさに迎え送り、飲食供養・房舍臥具・繩床、事事に与うべし。もし財物なければ、まさに自身および子女を売りてもって供給し、所需するはみな彼に与うべし。もし檀越が来たりて衆僧を請うあらば、客僧もまた利養の分あり、僧房主はまさに次第に按じて客僧を差遣して邀請を受けしむべし。先住の僧が却って独り請を受け客僧を差遣せざれば、僧房主は無量の罪を得。畜生と分別なく、沙門にあらず釈種姓にあらず。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!一切不得受別請利養入己,而此利養屬十方僧。而別受請,即取十方僧物入己。八福田諸佛聖人,一一師僧父母病人物。自己用故,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!一切はみな単独の邀请の利養を受けて自己に帰することを得ず、これらの利養は十方僧に属すればなり。単独に邀请を受くるは、すなわち十方僧物を取りて自己に入るるなり。八福田の中の諸仏聖人・一一師僧・父母・病人の物品を、自ら取用するゆえに、軽垢罪を犯す。

「若佛子!有出家菩薩、在家菩薩及一切檀越,請僧福田求願之時,應入僧房問知事人。今欲次第請者,即得十方賢聖僧。而世人別請五百羅漢菩薩僧,不如僧次一凡夫僧。若別請僧者,是外道法。七佛無別請法,不順孝道。若故別請僧者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!出家菩薩・在家菩薩および一切檀越ありて、僧を請じて福田を作し願を求むるの時、まさに僧房に入りて知事人に問うべし。いまもし次第に按じて請えば、便ち十方の賢聖僧を請うことを得。しかして世人が単独に五百羅漢菩薩僧を迎請するは、僧次に按じて一凡夫僧を請うに如かず。もし単独に僧を請うは、是れ外道の法なり。七仏は単独に僧を請うの法なし、孝道に順わず。もし故に単独に僧を請うは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!以惡心故、為利養故,販賣男女色,自手作食、自磨自舂,占相男女,解夢吉凶,是男是女,呪術工巧調鷹方法,和合百種毒藥千種毒藥、蛇毒生金銀蠱毒,都無慈心。若故作者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!悪心に因り利養に因りて、男女の色を販売し、親手に飯を作り自ら磨き自ら舂き、男女のために相を見て卜を問い、夢の吉凶を解き、男なり女なりと言い、呪術工巧・鷹を馴らす方法、百種の毒薬・千種の毒薬・蛇毒・生金銀・蠱毒を調合す、みな慈心なし。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!以惡心故,自身謗三寶,詐現親附,口便說空、行在有中,為白衣通致男女交會婬色縛著。於六齋日、年三長齋月,作殺生、劫盜、破齋犯戒者,犯輕垢罪。如是十戒,應當學,敬心奉持。制戒品中廣解。」

「もし仏子よ!悪心に因りて、自ら三宝を毀謗し、仮に親附を装い、口には空を言い行いは有に落ち、白衣のために男女交会を撮合し淫色に纏縛す。六斎日・一年三長斎月において、殺生・劫盗・破斎犯戒を作すは、軽垢罪を犯す。この如き十戒、まさに学ぶべし、恭敬心をもって奉持せよ。《制戒品》の中に広き解釈あり。」

佛言:「佛子!佛滅度後於惡世中,若見外道一切惡人劫賊賣佛菩薩父母形像、販賣經律、販賣比丘比丘尼,亦賣發心菩薩道人,或為官使、與一切人作奴婢者。而菩薩見是事已,應生慈心,方便救護,處處教化。取物贖佛菩薩形像,及比丘、比丘尼、發心菩薩、一切經律。若不贖者,犯輕垢罪。

仏は言われた。「仏子よ!仏滅度の後悪世の中において、もし外道一切悪人・劫賊が仏菩薩父母の形像を出売し、経律を販売し、比丘比丘尼を販売し、また発心の菩薩道人を売り、あるいは彼らをして官差と為し一切人の奴婢と為すを見ては、菩薩はまさに慈心を生起し、方便をもって救護し、処々に教化すべし。財物を出して仏菩薩形像および比丘・比丘尼・発心菩薩・一切経律を贖うべし。もし贖わざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!不得畜刀仗弓箭、販賣輕秤小鬥、因官形勢取人財物、害心繫縛破壞成功、長養貓狸豬狗。若故作者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!刀仗弓箭を畜し、販売の時に軽秤小斗を用い、官勢に倚りて人の財物を取り、害心を懐きて已成の功業を縛り壊し、猫狸猪狗を飼養することを得ず。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!以惡心故觀一切男女等鬪,軍陣兵將劫賊等鬪,亦不得聽吹貝鼓角琴瑟箏笛箜篌歌叫伎樂之聲,不得摴蒲圍碁波羅賽戲彈碁六博拍毬擲石投壺八道行城,爪鏡蓍草楊枝缽盂髑髏而作卜筮,不得作盜賊使命,一一不得作。若故作者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!悪心に因りて一切男女の争闘を観に行き、軍陣兵将劫賊等の争闘を観、また吹貝・鼓角・琴瑟・筝笛・箜篌・歌唱伎楽の声を聴くことを得ず、樗蒲・囲棋・波羅賽戯・弾棋・六博・拍球・擲石・投壺・八道行城を為すことを得ず、爪鏡・蓍草・楊枝・鉢盂・髑髏をもって占いを為し、盗賊の使者を作すことを得ず、一一にみな作すことを得ず。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!護持禁戒,行住坐臥日夜六時讀誦是戒。猶如金剛,如帶持浮囊欲度大海,如草繫比丘。常生大乘善信,自知我是未成之佛,諸佛是已成之佛。發菩提心,念念不去心。若起一念二乘外道心者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!禁戒を護持し、行住坐臥・日夜六時にこれらの戒を読誦せよ。金剛の如く、浮囊を帯びて大海を渡らんとするが如く、草繩に繋がれても肯んじて挣断せざる比丘の如く。常に大乗の善信を生起し、自ら知る我は未だ成らざる仏、諸仏は已に成れる仏なりと。菩提心を発し、念々に心を離れず。もし一念の二乗・外道の心を生ぜば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!常應發一切願,孝順父母師僧三寶。願得好師同學善友知識,常教我大乘經律、十發趣、十長養、十金剛、十地,使我開解,如法修行堅持佛戒。寧捨身命,念念不去心。若一切菩薩不發是願者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!まさに常に一切願を発起し、父母・師僧・三宝に孝順すべし。願わくは好師・同学・善友知識に遇うことを得、常に我に大乗経律・十発趣・十長養・十金剛・十地を教え、我をして開解し法の如く修行し仏戒を堅持せしめんことを。身命を捨てんとも、念々に心を離れず。もし一切菩薩これらの願を発せざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!發十大願已,持佛禁戒。作是願言:『寧以此身投熾然猛火大坑刀山,終不毀犯三世諸佛經律,與一切女人作不淨行。』

「もし仏子よ!十大願を発起して後、仏の禁戒を持せよ。この如き願を作して言わく、『寧ろこの身を熾燃の猛火・大坑・刀山に投じんとも、終に三世諸仏の経律を毀犯し、一切女人と不浄行を作すことなし』と。

「復作是願:『寧以熱鐵羅網千重周匝纏身,終不以破戒之身,受於信心檀越一切衣服。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ熱鉄羅網に千重に周身を纏われんとも、終に破戒の身をもって、信心檀越の一切衣服を受くることなし』と。

「復作是願:『寧以此口吞熱鐵丸及大流猛火經百千劫,終不以破戒之口,食信心檀越百味飲食。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろこの口をして熱鉄丸および大流猛火を呑ましめ、百千劫を経歴すとも、終に破戒の口をもって、信心檀越の百味飲食を食することなし』と。

「復作是願:『寧以此身臥大猛火羅網熱鐵地上,終不以破戒之身,受信心檀越百種床座。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろこの身をして大猛火羅網・熱鉄地に臥せしめんとも、終に破戒の身をもって、信心檀越の百種床座を受くることなし』と。

「復作是願:『寧以此身受三百鉾刺經一劫二劫,終不以破戒之身,受信心檀越百味醫藥。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろこの身をして三百の矛の刺を受け、一劫二劫を経歴すとも、終に破戒の身をもって、信心檀越の百味医薬を受くることなし』と。

「復作是願:『寧以此身投熱鐵鑊經百千劫,終不以破戒之身,受信心檀越千種房舍屋宅園林田地。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろこの身を熱鉄鍋の中に投じて百千劫を経歴すとも、終に破戒の身をもって、信心檀越の千種房舍屋宅園林田地を受くることなし』と。

「復作是願:『寧以鐵鎚打碎此身從頭至足令如微塵,終不以破戒之身,受信心檀越恭敬禮拜。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ鉄槌をしてこの身を打碎し、頭より脚に至るまで微塵の如く砕かしめんとも、終に破戒の身をもって、信心檀越の恭敬礼拝を受くることなし』と。

「復作是願:『寧以百千熱鐵刀鉾挑其兩目,終不以破戒之心視他好色。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ百千の熱鉄刀矛をして両眼を挑き出さしめんとも、終に破戒の心をもって他人の好色を看ることなし』と。

「復作是願:『寧以百千鐵錐遍劖刺耳根經一劫二劫,終不以破戒之心聽好音聲。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ百千の鉄錐をして遍く耳根を刺さしめ、一劫二劫を経歴すとも、終に破戒の心をもって好き音声を聴くことなし』と。

「復作是願:『寧以百千刃刀割去其鼻,終不以破戒之心貪嗅諸香。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ百千の利刃をして鼻を割去らしめんとも、終に破戒の心をもって諸の香を貪嗅することなし』と。

「復作是願:『寧以百千刃刀割斷其舌,終不以破戒之心食人百味淨食。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ百千の利刃をして舌を割断せしめんとも、終に破戒の心をもって人の百味浄食を食することなし』と。

「復作是願:『寧以利斧斬斫其身,終不以破戒之心貪著好觸。』

「さらにこの如き願を作さく、『寧ろ利斧をしてこの身を砍斫せしめんとも、終に破戒の心をもって好き触受を貪着することなし』と。

「復作是願:『願一切眾生悉得成佛。』而菩薩若不發是願者,犯輕垢罪。

「さらにこの如き願を作さく、『願わくは一切衆生みな成仏することを得ん』と。しかして菩薩もしこれらの願を発せざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!常應二時頭陀,冬夏坐禪、結夏安居。常用楊枝澡豆、三衣瓶缽坐具錫杖、香爐漉水囊、手巾刀子、火燧鑷子、繩床、經律、佛像菩薩形像。而菩薩行頭陀時及遊方時,行來百里千里,此十八種物常隨其身。頭陀者從正月十五日至三月十五日,八月十五日至十月十五日。是二時中,此十八種物常隨其身如鳥二翼。若布薩日,新學菩薩半月半月布薩誦十重四十八輕戒。時於諸佛菩薩形像前,一人布薩即一人誦。若二人三人乃至百千人,亦一人誦。誦者高座,聽者下坐。各各披九條、七條、五條袈裟。結夏安居一一如法。若頭陀時,莫入難處,若國難惡王、土地高下草木深邃、師子虎狼水火風難、及以劫賊道路毒蛇,一切難處悉不得入。若頭陀行道乃至夏坐安居,是諸難處悉不得入。若故入者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!まさに常に二個の時節に頭陀すべし、冬夏坐禅し結夏安居す。常に楊枝・澡豆・三衣・瓶鉢・坐具・錫杖・香炉・濾水囊・手巾・刀子・火燧・鑷子・繩床・経律・仏像・菩薩形像を用いよ。菩薩の頭陀を行ずる時および遊方の時、往来百里千里、この十八種の物は常に身に随えよ。頭陀は正月十五日より三月十五日、八月十五日より十月十五日まで。この二個の時節の中、この十八種の物は常に身に随え、鳥の両翼の如し。もし布薩日には、新学菩薩は半月ごとに布薩し、十重四十八軽戒を誦す。その時仏菩薩形像の前において、一人布薩すれば一人誦す。もし二人三人乃至百千人も、また一人誦す。誦する者は高座に坐し、聴く者は下に坐す。各自九条・七条・五条の袈裟を披く。結夏安居は一一如法にせよ。もし頭陀の時、難処に入るなかれ。もし国難悪王・土地高低・草木深邃・師子虎狼・水火風難、および劫賊道路毒蛇、一切難処はみな入ることを得ず。もし頭陀行道乃至夏坐安居に、これらの難処はみな入ることを得ず。もし故に入るは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!應如法次第坐。先受戒者在前坐,後受戒者在後坐,不問老少、比丘比丘尼、貴人、國王王子乃至黃門奴婢,皆應先受戒者在前坐,後受戒者次第而坐。莫如外道痴人,若老若少無前無後,坐無次第兵奴之法。我佛法中先者先坐、後者後坐。而菩薩不次第坐者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!まさに法の如く次第に按じて坐すべし。先に戒を受けた者は前に坐し、後に戒を受けた者は後に坐せよ。老少・比丘比丘尼・貴人・国王王子乃至黄門奴婢を問わず、みなまさに先に戒を受けた者は前に坐し、後に戒を受けた者は次第に按じて坐すべし。外道の痴人の如く、あるいは老いあるいは少なく前後なく、坐に次第なく、兵奴の法の如くするなかれ。我が仏法の中は先の者先に坐し後の者後に坐す。菩薩が次第に按じて坐せざるは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!常應教化一切眾生。建立僧房山林園田立作佛塔,冬夏安居坐禪處所,一切行道處皆應立之。而菩薩應為一切眾生講說大乘經律,若疾病國難賊難、父母兄弟和上阿闍梨亡滅之日,及三七日乃至七七日,亦應讀誦講說大乘經律,齋會求福行來治生。大火所燒、大水所㵱、黑風所吹船舫、江河大海羅剎之難,亦應讀誦講說此經律。乃至一切罪報三報七逆八難,杻械枷鎖繫縛其身,多婬多瞋多愚痴多疾病,皆應讀誦講說此經律。而新學菩薩若不爾者,犯輕垢罪。如是九戒,應當學,敬心奉持。梵壇品當說。」

「もし仏子よ!まさに常に一切衆生を教化すべし。僧房・山林園田を建立し、仏塔を立て作し、冬夏安居坐禅の処所、一切行道の処はみなまさに建立すべし。しかして菩薩はまさに一切衆生のために大乗経律を講説すべし。もし疾病・国難・賊難、父母兄弟・和尚・阿闍梨亡故の日、および三七乃至七七日にも、また大乗経律を読誦講説すべし。斎会福を求め往来生を謀るも。大火の焼く所・大水の漂う所・黒風の吹く所の船舫、江河大海羅刹の難にも、またこれらの経律を読誦講説すべし。乃至一切罪報・三報・七逆八難、杻械枷鎖がその身を繋縛し、淫多く・瞋多く・愚痴多く・疾病多くとも、みなまさにこれらの経律を読誦講説すべし。しかして新学菩薩もし是の如くならざれば、軽垢罪を犯す。この如き九戒、まさに学ぶべし、恭敬心をもって奉持せよ。《梵壇品》の中にまさに説かん。」

佛言:「佛子!與人受戒時,不得蕑擇。一切國王王子大臣百官、比丘比丘尼、信男信女婬男婬女、十八梵天、六慾天子、無根二根、黃門奴婢、一切鬼神盡得受戒。應教身所著袈裟,皆使壞色與道相應,皆染使青黃赤黑紫色一切染衣,乃至臥具盡以壞色,身所著衣一切染色。若一切國土中國人所著衣服,比丘皆應與其俗服有異。若欲受戒時,師應問言:『汝現身不作七逆罪耶?』菩薩法師不得與七逆人現身受戒。七逆者,出佛身血、殺父、殺母、殺和上、殺阿闍梨、破羯磨轉法輪僧、殺聖人。若具七遮,即現身不得戒,餘一切人盡得受戒。出家人法,不向國王禮拜、不向父母禮拜,六親不敬、鬼神不禮,但解師語。有百里千里來求法者,而菩薩法師以惡心而不即與授一切眾生戒者,犯輕垢罪。

仏は言われた。「仏子よ!人に戒を授くる時、揀択することを得ず。一切の国王・王子・大臣・百官・比丘比丘尼・信男信女・淫男淫女・十八梵天・六欲天子・無根二根・黄門奴婢・一切鬼神、みな戒を受くることを得。まさに彼らに教えて身に着ける所の袈裟はみな壊色に染め、道と相応せしめ、みな青・黄・赤・黒・紫の色に染めよ。一切の染衣、乃至臥具もみな壊色を用い、身に着ける所の衣は一切染色とせよ。もし一切国土の中の本国人の着る所の衣服は、比丘はみなまさに俗服と分別あるべし。もし戒を受けんとする時、師はまさに問うべし、『あなた現世に七逆罪を作せずや』と。菩薩法師は七逆人に現世に戒を授くることを得ず。七逆とは、仏身より血を出す・父を殺す・母を殺す・和尚を殺す・阿闍梨を殺す・羯磨転法輪僧を破る・聖人を殺す。もし七遮を具足せば、現世はすなわち戒を得ず、その余の一切人はみな戒を受くることを得。出家人の法は、国王に礼拝せず父母に礼拝せず、六親に敬わず鬼神に礼せず、ただ師の言を解することを要す。百里千里より来たりて法を求むる者あるに、菩薩法師が却って悪心をもって即座に一切衆生に戒を授けざるは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!教化人起信心時,菩薩與他人作教誡法師者,見欲受戒人,應教請二師:和上、阿闍梨。二師應問言:『汝有七遮罪不?』若現身有七遮,師不應與受戒,無七遮者得受。若有犯十戒者,應教懺悔。在佛菩薩形像前,日夜六時誦十重四十八輕戒。苦到禮三世千佛得見好相,若一七日二三七日乃至一年,要見好相。好相者,佛來摩頂,見光見華種種異相,便得滅罪。若無好相,雖懺無益。是人現身亦不得戒,而得增受戒。若犯四十八輕戒者,對首懺罪滅,不同七遮。而教誡師於是法中一一好解。若不解大乘經律若輕若重是非之相,不解第一義諦習種性、長養性、不可壞性、道種性、正性,其中多少觀行出入十禪支一切行法,一一不得此法中意。而菩薩為利養故、為名聞故,惡求多求貪利弟子,而詐現解一切經律,為供養故,是自欺詐亦欺詐他人。故與人受戒者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!人を教化して信心を生起せしむる時、菩薩が他人のために教誡法師を作る者は、戒を受けんと欲する人を見て、まさに彼に教えて二師を請ぜしむべし、和尚・阿闍梨。二師はまさに問うべし、『あなた七遮罪ありや』と。もし現世に七遮あらば、師は彼に戒を授くべからず、七遮なき者は受くることを得。もし十戒を犯す者有らば、まさに彼に教えて懺悔せしむべし。仏菩薩形像の前において、日夜六時に十重四十八軽戒を誦し、懇切に三世千仏を礼拝し、好相を見ることを得べし。もし一個の七日・二個三個の七日乃至一年、必ず好相を見べし。好相とは、仏来たりて摩頂し、光を見華を見、種種の異相あるを、便ち罪を滅することを得。もし好相なければ、懺悔すといえどもまた益なし。この人は現世にも戒を得ず、しかし増して戒を受くべし。もし四十八軽戒を犯さば、対首懺悔すれば罪はすなわち滅す、七遮に同じからず。しかして教誡師はこれらの法においてまさに一一に善く理解すべし。もし大乗経律の或いは軽或いは重・是非の相を解せず、第一義諦・習種性・長養性・不可壞性・道種性・正性を解せず、その中の多少の観行出入・十禅支一切行法、一一にこれらの法中の意を得ざれば。菩薩しかも利養に因り名聞に因りて、悪求多求・弟子に貪利し、仮に能く一切経律を解すと装い、供養のためにす、これは自己を欺誑しまた他人を欺誑す。これに因って人に戒を授くるは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!不得為利養故,於未受菩薩戒者前、若外道惡人前說此千佛大戒。邪見人前亦不得說,除國王餘一切不得說。是惡人輩不受佛戒,名為畜生。生生不見三寶,如木石無心,名為外道邪見人輩,木頭無異。而菩薩於是惡人前說七佛教戒者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!利養に因りて、未だ菩薩戒を受けざる人の前、あるいは外道悪人の前においてこの千仏大戒を説くことを得ず。邪見の人の前においてもまた説くことを得ず、国王を除き、その余は一切説くことを得ず。これらの悪人は仏戒を受けず、名づけて畜生という。生生に三宝を見ず、木石の心なきが如く、名づけて外道邪見の人輩という、木頭と分別なし。菩薩これらの悪人の前において七仏教戒を説くは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!信心出家受佛正戒,故起心毀犯聖戒者,不得受一切檀越供養,亦不得國王地上行,不得飲國王水,五千大鬼常遮其前。鬼言:『大賊。』若入房舍城邑宅中,鬼復常掃其腳跡。一切世人罵言:『佛法中賊。』一切眾生眼不欲見。犯戒之人,畜生無異、木頭無異。若毀正戒者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!信心をもって出家し仏の正戒を受けて、却って故に心を起こして聖戒を毀犯する者は、一切檀越の供養を受くることを得ず、また国王の地上において行歩することを得ず、国王の水を飲むことを得ず、五千の大鬼は常に彼の前を遮り、鬼は言う『大賊』と。もし房舍城邑宅の中に入らば、鬼はまた常に彼の脚跡を掃き去る。一切世人は罵りて言う『仏法の中の賊』と。一切衆生の眼はみな見んと欲せず。戒を犯す人は、畜生と分別なく木頭と分別なし。もし正戒を毀壊せば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!常應一心受持讀誦大乘經律。剝皮為紙、刺血為墨、以髓為水、析骨為筆書寫佛戒。木皮榖紙絹素竹帛亦應悉書持。常以七寶無價香花一切雜寶,為箱囊盛經律卷。若不如法供養者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!まさに常に一心に大乗経律を受持読誦すべし。皮を剥いで紙と作し、血を刺して墨と作し、髄をもって水と作し、骨を析りて筆と作し、仏戒を書写せよ。木皮・榖紙・絹素・竹帛もまたまさにみな書写し受持すべし。常に七宝・無价の香華・一切雑宝を用いて、箱囊を成して経律の巻を盛れ。もし如法に供養せざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!常起大悲心。若入一切城邑舍宅,見一切眾生,應當唱言:『汝等眾生盡應受三歸十戒。』若見牛馬豬羊一切畜生,應心念口言:『汝是畜生,發菩提心。』而菩薩入一切處山林川野,皆使一切眾生發菩提心。是菩薩若不教化眾生者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!まさに常に大悲心を生起すべし。もし一切城邑舍宅に入り、一切衆生を見ては、まさに唱説すべし、『あなたがたこれらの衆生はみなまさに三帰十戒を受くべし』と。もし牛馬猪羊一切畜生を見ては、まさに心中に念じ口中に言うべし、『あなたは畜生、菩提心を発すべし』と。しかして菩薩は一切処の山林川野に入りて、みな一切衆生をして菩提心を生発せしむべし。この菩薩もし衆生を教化せざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!常行教化起大悲心。入檀越貴人家,一切眾中不得立為白衣說法,應白衣眾前高座上坐。法師比丘不得地立為四眾說法。若說法時,法師高座香花供養,四眾聽者下坐。如孝順父母敬順師教,如事火婆羅門。其說法者若不如法,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!常に教化を実行し大悲心を生起せよ。檀越貴人の家に入りて、一切衆の中において立って白衣のために法を説くことを得ず、まさに白衣大衆の前において高座に坐すべし。法師比丘は地上に立って四衆のために法を説くことを得ず。もし法を説く時、法師は高座に坐し、香華供養し、四衆の聴く者は下に坐すべし。父母に孝順し師教を敬順するが如く、火を事する婆羅門の如し。あの説法の人もし如法ならざれば、軽垢罪を犯す。

「若佛子!皆以信心受佛戒者,若國王太子百官四部弟子,自恃高貴破滅佛法戒律,明作製法制我四部弟子,不聽出家行道,亦復不聽造立形像佛塔經律,立統制眾,安籍記僧;比丘菩薩地立,白衣高座;廣行非法,如兵奴事主,而菩薩應受一切人供養,而反為官走使,非法非律。若國王百官好心受佛戒者,莫作是破三寶之罪。而故作破法者,犯輕垢罪。

「もし仏子よ!みな信心をもって仏戒を受けたる者なり、もし国王・太子・百官・四部弟子が、自ら高貴を恃みて仏法戒律を破滅し、公然と法令を制定して我が四部弟子を制約し、出家行道を聴許せず、また形像・仏塔・経律の造立を聴許せず、統制を設立して僧衆を管轄し、籍を編みて僧人を登記す。比丘菩薩は地上に立ち、白衣は高座に坐す。広く非法を推行して、兵奴の主子に事えるが如し――しかして菩薩はまさに一切人の供養を受くべし、反って官府のために奔走使役し、非法非律なり。もし国王百官が好心をもって仏戒を受けたらば、かかる三宝を破る罪を作すことなかれ。却って故に破法を作すは、軽垢罪を犯す。

「若佛子!以好心出家,而為名聞利養,於國王百官前說七佛戒,橫與比丘比丘尼菩薩弟子作繫縛事,如師子身中蟲自食師子肉,非外道天魔能破。若受佛戒者,應護佛戒如念一子、如事父母。而菩薩聞外道惡人以惡言謗佛戒時,如三百鉾刺心,千刀萬杖打拍其身等無有異。寧自入地獄經百劫,而不用一聞惡言破佛戒之聲,而況自破佛戒。教人破法因緣,亦無孝順之心。若故作者,犯輕垢罪。如是九戒,應當學,敬心奉持。」

「もし仏子よ!好心をもって出家しながら、却って名聞利養のために、国王百官の前において七仏戒を説き、比丘比丘尼菩薩弟子に種種の繋縛の事を横加す、師子身上の虫が自ら師子の肉を食するが如く、外道天魔の破る能くする所にあらず。もし仏戒を受けたる人は、まさに仏戒を護持して独子を顧念するが如く父母に事えるが如くすべし。しかして菩薩が外道悪人の悪言をもって仏戒を謗るを聞く時、三百の矛が心を刺し千刀万杖が身体を打拍するが如く、分別なし。寧ろ自ら地獄に入りて百劫を経歴すとも、一声の悪言が仏戒を破る声を聞くを忍ばず、いわんや自ら仏戒を破らんや。人に教えて法を破る因縁も、また孝順の心なし。もし故に作すは、軽垢罪を犯す。この如き九戒、まさに学ぶべし、恭敬心をもって奉持せよ。」

「諸佛子!是四十八輕戒!汝等受持。過去諸菩薩已誦、未來諸菩薩當誦、現在諸菩薩今誦。諸佛子諦聽!此十重、四十八輕戒,三世諸佛已誦、當誦、今誦,我今亦如是誦。汝等一切大眾,若國王王子百官、比丘比丘尼、信男信女,受持菩薩戒者,應受持讀誦解說書寫佛性常住戒卷,流通三世一切眾生化化不絕。得見千佛佛佛授手,世世不墮惡道八難,常生人道天中。我今在此樹下,略開七佛法戒。汝等當一心學波羅提木叉,歡喜奉行。如無相天王品勸學中一一廣明。」三千學士時坐聽者,聞佛自誦,心心頂戴喜躍受持。

「諸の仏子よ!これ四十八軽戒なり!あなたがた受持せよ。過去諸菩薩は已に誦し、未来諸菩薩は将に誦さんとし、現在諸菩薩は今誦す。諸の仏子よく聴け!この十重・四十八軽戒は、三世諸仏の已誦・将誦・今誦にして、我いまもまたかくの如く誦す。あなたがた一切大衆、もし国王・王子・百官・比丘比丘尼・信男信女で、菩薩戒を受持する者は、まさに受持し・読誦し・解説し・書写してこの仏性常住戒巻とすべし。三世に流通し、一切衆生化々絶えず。千仏を見ることを得、仏仏に手を授けられ、世世に悪道八難に堕ちず、常に人道・天中に生ず。我いまこの樹下において、略して七仏の法戒を開く。あなたがたまさに一心に波羅提木叉を学び、歓喜奉行すべし。《無相天王品》の勧学の中に一一広く説明するが如し」と。三千の学士その時坐して聴く者、仏の自ら誦するを聞きて、心心頂戴し、歓喜踊躍して受持した。

爾時釋迦牟尼佛,說上蓮花臺藏世界盧舍那佛心地法門品中十無盡戒法品竟。千百億釋迦亦如是說,從摩醯首羅天王宮至此道樹十住處說法品,為一切菩薩、不可說大眾受持讀誦解說其義亦如是。千百億世界蓮花藏世界、微塵世界,一切佛心藏、地藏、戒藏、無量行願藏、因果佛性常住藏,如如一切佛說無量一切法藏竟。千百億世界中,一切眾生受持,歡喜奉行,若廣開心地相相。如佛花光王品中說。

その時釈迦牟尼仏は、上の蓮華台蔵世界盧舍那仏心地法門品の中の十無尽戒法品を説き畢えたり。千百億の釈迦もまたかくの如く説き、摩醯首羅天王宮よりこの道樹の十箇の住処の説法品に至るまで、一切菩薩・不可説の大衆の受持読誦・其の義を解説するも、また是の如し。千百億世界・蓮華蔵世界・微塵世界、一切仏心蔵・地蔵・戒蔵・無量行願蔵・因果仏性常住蔵、如如の一切仏説の無量一切法蔵を畢えたり。千百億世界の中、一切衆生は受持し歓喜奉行す。もし心地的種種の相を広く開示せんと欲せば、《仏華光王品》の中に説く所の如し。

明人忍慧強,能持如是法,

明智の人は忍力慧力強くして、能くかくの如き法を持守せん、

未成佛道間,安獲五種利:

いまだ仏道を成就せざるの間、安然として五種の利益を獲ん:

一者十方佛,愍念常守護;

第一、十方の仏は憐愍して憶念し、常に守護し給う;

二者命終時,正見心歡喜;

第二、命終の時、正見は心に在り心中歓喜せん;

三者生生處,為諸菩薩友;

第三、生ずる所の一一の処に、みな諸菩薩と友と為らん;

四者功德聚,戒度悉成就;

第四、功徳は積集し、戒波羅蜜はみな成就せん;

五者今後世,性戒福慧滿。

第五、今世後世に、性戒と福慧と円満せん。

此是佛行處,智者善思量,

これは仏の行じ給う所の処、智ある者は善く思量せよ、

計我著相者,不能信是法。

我ありと計執し相に執着する者は、この法を信ずること能わず。

滅盡取證者,亦非下種處,

諸の苦を滅尽し只管自証を求むる者も、また下種の処にあらず、

欲長菩提苗,光明照世間,

菩提の苗を生長せしめて、光明をして世間を照らさしめんと欲せば、

應當靜觀察,諸法真實相。

まさに静かに観察すべし、諸法の真実の相を。

不生亦不滅,不常復不斷,

生ぜずもまた滅せず、常ならずもまた断ぜず、

不一亦不異,不來亦不去,

一ならずもまた異ならず、来たらずもまた去らず、

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