夫妻がともに孤相を犯すことを問う
凡男女犯孤,莫非全犯?不然,二人豈俱無子息。對曰:書云:“男相有兒女相無,除非娶妾招親妓。女相有生男不立,雙雙偕老自嗟孤”。
男女の双方が孤独の相を犯すのは、もしや二人とも全て犯したか?さもなくば夫妻二人がどうしてともに子嗣なきか?袁珙が答えた:相書に「男相に児女ありて相無し、除非妾を娶り親妓を招く。女相に生男ありて立たざれば、双双偕老して自ら孤を嗟く」とあります――男方の相中に子あって女方の相中に子無ければ、妾を納るか別に婚配するに非ざれば子を得ず。女方の相中に生育すべきありて男方の相中に子を立てられざれば、只夫妻双双偕老して自ら孤独を嘆くのみです。
夫妻の貴賎相配を問う
夫相窮妻相富,不知能否榮身?妻相不如夫相貴,不知可能得配?對曰:書云:“夫從妻貴,妻從夫貴,此一理也”。如夫不如妻相富,可賴全身。常言道:“一家之福,在於一人”。所以世人擇夫者多,擇妻者更多。夫壽乃先天生定,而富貴實有可以托賴之理矣。
夫の相が貧窮を主り妻の相が富貴を主るとき、彼が顕達栄身できるか知らず。妻の相が夫ほど尊貴でなく、二人が配得上かどうか知らず。袁珙が答えた:相書に「夫は妻より貴く、妻は夫より貴し、此れ一理なり」とあります――丈夫は妻に因りて貴くなれ、妻子も夫に因りて貴くなれ、道理は同じです。もし丈夫の相が妻子ほど富厚でなくても、妻子に倚仗して一生を保全できます。常言に「一家の福は一人に在り」。故に世人は夫婿を選ぶ者多く、妻室を選ぶ者はなお多し。丈夫の寿数は先天に注定されますが、富貴は確かに互いに依托し得べき道理があります。
父相が子相に如らぬことを問う
父相不如子相富,不知可否興家?對曰:若得末年成家,自有成家之子。若一面格局不如,獨臥蠶老潤,乳頭高,末年可立成家之子。邊地豐隆,下頦驕,末年必有成立之男。又云:如印堂廣,雙眉成彩,興家助國之人。四庫豐,耳輪正,榮公顯父之男。卓立興家,必是頭圓額廣,自來發積,皆因土厚顴高。
父の相が息子ほど富厚でないとき、この家業が兴旺できるか知らず。袁珙が答えた:もし命中に晚年に家を成し業を立てられれば、自ずと家を成し得る息子あり。仮に整った顔の格局が皆好くなくとも、ただ卧蚕が老いて仍然潤沢、乳头が高聳すれば、晚年にも家を立て得る息子あり。辺地の部位が豊満に隆起し下巴が突出して勢いある者は、晚年に必ず出息ある男丁あり。またいう、印堂が寛廣で両眉が光彩煥発する者は、家を興し国に報ゆる人。「四庫」(額角と腮頤などの儲蓄を主る部位)が豊満で耳輪が端正なる者は、父祖を光らせる男兒。卓然として自立し家を興せる者は、必ず頭円く額寛し。手自ら起家し財を積める者は、皆鼻部の土星が厚実で顴骨が高聳するに因ります。
面厚くして心術の壞れることを問う
面相厚而心田壞,是看何處?對曰:書云:“眼乃心之苗,眼善心善,眼噁心惡,眼秀心秀”。此不過見人賢愚善惡,難辨德行。要看心田,除非陰陽宮,臥蠶下三分為陰陽宮。為人心善,此處平,為人心好,此處滿。心壞,此處深,陰毒害人,此處青,或起青脛。紅脈,非良人也。女人若深陷青暗,不敬公婆,不和酃裡,多亂多貪,不出好子,不得成家。若此處豐滿,主有貴子,大益家道,壽命綿長。男人若滿,書云:“陰陽肉滿,福重心靈,為人有智慧,曾行陰德救人。上起蠶紋,為陰德,永保子孫福壽綿長”。
面相は敦厚に見えて心地が壞れているのは、どこから看出すか?袁珙が答えた:相書に「眼は乃ち心の苗、眼善ければ心善し、眼悪ければ心悪し、眼秀でれば心秀でる」とあります――眼睛は心の苗で、眼善しは心善し、眼悪しは心悪し、眼秀は心秀。ただこれは人の賢愚善悪を看出せるだけで、尚徳行を分辨しがたい。心地を看るには「陰陽宮」を看るに非らず:卧蚕の下三分の処がすなわち陰陽宮。人と為りて心地善良なる者は此処平満、人と為りて心地厚道なる者は此処豊隆。心地壞れる者は此処深く陥み、陰毒にして人を害する者は此処青を発し、或いは青筋を起す。此処に紅脉を現すも、良善の人に非ず。女子が若し此処深陥に青暗なれば、公婆を敬わず鄰里と睦まず、多く淫乱貪婪で、好い息子を生めず、家業を守れず。もし此処豊満なれば、貴子を生むを主り、家道に大いに有益で、寿命綿長。男子の此処豊満なれば、相書に「陰陽肉満ちて、福重く心霊し、人と為りて智慧有り、曾て陰徳を行いて人を救う。上に蚕紋を起すは、陰徳と為し、永く子孫の福寿綿長を保つ」とあります――陰陽宮の肉満つる人は福厚く心明らか、智慧あり、曾て陰徳を積み人を救いし。此処の上方に蚕形の如き紋を起すは、正に陰徳の徴で、永く子孫の福寿綿長を保ち得ます。
子たりて不孝なる相を問う
為子不孝,在何處看?對曰:胸高臀驕,休言父子親情。髮黃鬚逆,莫言孝名。唇厚,孝義之人。唇動齒疏,豈能孝道。雞睛蛇眼,陰毒難言。蜂項兔頭,孤眼獨食。咬牙切齒,弩目搖頭,壞倫之子,真是下愚。
息子たりて不孝なるは、どこから看出すか?袁珙が答えた:胸脯が高聳し臀部が翹突する者は、父子の親情を談ずるに足らず。頭髪が黄を発し鬍鬚が逆生する者は、孝順の名を談ずるに足らず。嘴唇が厚実なる者は孝義の人。言う時に嘴唇が乱動し牙齒が稀疏なる者は、どうして孝道を行えましょう。鶏眼・蛇眼を生ずる者は、陰毒なること言うべからず。頸が蜂の如く細く頭が兎の如く小さい者は、孤僻自私にして独食独飽す。動輒牙を切り歯を噛み、眼を瞪り頭を搖する者は、倫常を敗壞する息子、真の下愚の人です。
臣たりて不忠なる相を問う
為臣不忠,在何處看?對曰:顴高準大,忠直之臣。眼陷眉高,好貪之輩。眼圓光正,可代君王之難。鬚白唇紅,致死英靈報國。耳小腮尖,一世為人奸吝。若要不忠不孝,只因水陷土偏。面方須正,直性多忠。面陷顴陷,奸邪陰毒。
臣子たりて不忠なるは、またどこから看出すか?袁珙が答えた:顴骨が高聳し鼻準が豊大なる者は、忠直の臣。眼窩が深陥し眉毛が高く吊る者は、貪婪の輩。眼形が円くて神光が端正なる者は、君王の為に危難を承担し得ます。鬚髪が斑白にして唇色が紅潤なる者は、死に至るも英霊散ぜず、身を以て国に報ゆ。耳が小さく腮部が尖削する者は、一生涯人と為りて奸詐吝嗇。不忠不孝をいわば、ただ「水星」(口)が陥弱にして「土星」(鼻)が偏斜するに因るのみ。面形が端方にして鬍鬚が端正なる者は、性情が耿直にして多く忠あり。面部が陥凹し顴骨が低陥する者は、則ち奸邪陰毒です。
財多くして食禄の足らざるを問う
一世財多祿不足,何說?對曰:土星齊,井灶正,竅門小,一生常有餘錢。唇若薄,色若青,只好隨緣度日。唇青者,縱有萬貫不能衣食。
一辈子財物は多いのに食禄が足らぬはどういう理か?袁珙が答えた:「土星」(鼻)が端斉し「井竈」(鼻孔)が方正、鼻孔の竅門が細小なる者は、一生常に余銭あり。もし嘴唇が薄く唇色が青を発すれば、只縁に随って日を度るのみ。唇色が青を発する人は、縱使家に万貫あれども、好い衣食を享用するに及ばず。
食禄好くして財の足らざるを問う
一世祿好,財不如。何說?對曰:書云:“欲食貴人祿,須生貴人齒。欲穿貴人衣,須生貴人體”。凡人唇紅又潤,上下得配,一生酒食無虧。若是準露庫偏,豈得資財有份。
一辈子食禄は豊厚なのに銭財が人に如かぬはどういう理か?袁珙が答えた:相書に「貴人の禄を食まんと欲すれば、須らく貴人の齒を生ずべし。貴人の衣を穿たんと欲すれば、須らく貴人の体を生ずべし」とあります――貴人の俸禄を享けんと欲すれば、一口の貴人の牙齒を生ずべし。貴人の衣裳を穿かんと欲すれば、一副の貴人の身骨を生ずべし。凡人、嘴唇が紅潤にして上下唇が彼此相称すれば、一生酒食缺かず。しかし鼻準の孔竅が外に露れ、倉庫が偏斜にして正ならざれば、銭財上に分ありません。
相貌好くして早夭することを問う
相好夭亡者何說?對曰:莫以貌美而言善。夭者,多有神短、色浮、皮急、骨弱、肉血不均、五官不配、雙目無神、聲音不響、音圓不應喉。一面俱好,神不足,難言長壽。精神太旺,氣不勻,不得長生。神短壽夭,氣短壽促。凡壽以神氣為主。
相貌が甚だ好いのに早く夭亡するはどういう理か?袁珙が答えた:貌の美なるを以て好相と断ずるなかれ。早夭の人は、多くは神気が短促、気色が軽浮、皮膚が緊繃、骨格が軟弱、肌肉と血色が勻らかでなく、五官が彼此に配せず、両眼に神なく、声音が响亮せず、発声が円滑なるも喉中より出ず。整った顔が皆好くとも、ただ神気が足らざれば、尚長寿と言いがたい。精神が亢旺に過ぎて気息が勻らかでなければ、同じく長生を得ず。神短ければ寿夭し、気短ければ寿促す。寿数を論ずるには、総じて神と気を以て主とします。
貌陋にして心聡明なるを問う
貌陋者心多聰明。何說?對曰:此乃濁中有清之說。濁中清,清中濁,未曾辨明。凡人一身濁色,五嶽偏陷歪斜,止取印堂平,為福德學堂,耳有輪廓,為外學堂。睛清秀,為聰明學堂。齒白為內學堂。有此四學堂不論貌醜,乃濁中清,甚是聰明,可為卿相。
相貌醜陋の人が心に往々聡明なるはどういう理か?袁珙が答えた:これは「濁中に清あり」の説です。濁中に清を帯び清中に濁を帯ぶは、世人往々分辨し明らかならず。或る人は通身の気色渾濁にして「五岳」(額を南岳、頦を北岳、鼻を中岳、左顴を東岳、右顴を西岳とす)また偏陥歪斜なれども、ただ印堂が平満なれば即ち「福徳学堂」。耳に輪あり廓あれば即ち「外学堂」。眼珠が清秀なれば即ち「聡明学堂」。牙齒が潔白なれば即ち「内学堂」。この四座の学堂を具備する人は、相貌如何に醜くと論せず、皆濁中に清あり、極めて聡明で、公卿宰相に至ること可なり。
貌俊にして心昏昧なるを問う
貌俊心朦何說?對曰:此乃清中濁之相。凡人雖貌俊耳正,睛欠神,齒欠齊,氣不和,神多亂,此乃萬事無成之相。
相貌俊秀にして心が昏昧なるは、またどういう理か?袁珙が答えた:これは「清中に濁あり」の相です。或る人は相貌俊秀にして耳端正なれども、眼珠に神采を缺き、牙齒が斉整せず、気息が調和せず、神情が多く散乱――これは万事無成の相です。
文武互いに職を易えるを問う
武相作文官,文相作武職,何說?對曰:包公之面,七陷三顴。楊帥之身,瑩白如玉,六郎銀面金睛,故有封侯之職。包公鐵面銀牙,都堂宰相之顴。伍子胥顏如美婦,只為眉分八字。党太尉青面赤須,只因眉秀反做文臣。此四古人都是文武全才,出將入相之貌。莫以清濁言之。
武相の人が文官を為し、文相の人がかえって武職を任ずるはどういう理か?袁珙が答えた:包拯の面相は、七処陥凹して顴骨が三分突出。楊家の主帥・楊業の身形は、瑩潔に白皙なること玉の如し。楊六郎(楊延昭)は銀面金睛なりき。故に封侯の職あり。包公は鐵面銀牙、一副の都堂宰相の顴骨を生就す。伍子胥は容貌秀美なること美婦の如し、ただ眉毛が八字の形に分かれるに因りて、始めて一员の猛将と成れり。党太尉(党進)は青面赤鬚、ただ眉毛が清秀なるに因りかえって文臣を為す。この四位の古人は皆文武全才・出将入相の相貌で、単に清濁の二字を以て論断すべからず。
病重ねてかえって生き、病無くしてかえって死することを問う
病重反生,無病反死,何說?對曰:此兩這獨言氣色,不在相上。凡病氣色,所忌五件,俱主死。山根枯、耳輪黑、命門暗、眼角青、口角黃。書云:“黑繞太陽盧醫莫救,青遮口角扁鵲難醫”。外有雜色,暗滯青黃,不過病色。若準頭一明,死者復生。命門一亮,不日身安。年壽一開,災厄即遠。又云:“三陽如錠,死必無疑。年壽光明,還須有救”。此五處一開,不死。凡人氣色常暗,一日光明,死期至矣。常明忽暗,死亦至矣。病必死者,年壽三陽一赤,旬日身亡。白發印堂黃發口,一七殞命。四壁如煙起赤光,須防二七。老人滿面黃光現,一七難逃。少者青來口角達,一月之數。有病人,雖看準頭不潤好。人死,只看年壽如泥。耳生塵,還須有疾病。耳輪赤,萬事無憂。印堂黑,非死也。重顴骨青,大難來臨。一身血紅有光華,一年之內。皮血滯如泥不亮,半載之間。
病重きにかえって活き、病無き人がかえって死するはどういう理か?袁珙が答えた:この二種の情形は只気色を看、骨相に在りません。凡そ病人の気色を看るに、五様の最忌あって皆死亡を主ります:山根が枯槁、耳輪が黒を発し、「命門」(耳前一寸の処)が晦暗、眼角が青を発し、口角が黄を発す。相書に「黒は太陽を繞って盧医救う莫く、青は口角を遮って扁鵲医し難し」とあります――黒気が太陽穴を繞るは名医盧扁も救えず、青気が口角を遮るは扁鵲も医しがたい。この外、ただ雑色が暗滞して青泛き黄泛くば、不過尋常の病色のみ。もし準頭が忽然と明潤なれば、垂死の人も復生し得ます。命門が一亮すれば、日ならずして身安し。「年寿」(鼻梁の中段)が一開すれば、災厄は立刻に遠去。またいう「三陽錠の如くば、死必ず疑い無し。年寿光明ならば、還た救い有るを須う」――眼下の三陽が鉛錠の如く暗ければ必死間違いなく、年寿の部位が光明なれば尚救いあり。この五処、一開すれば死せず。凡人の気色が一向晦暗にして、某日忽然と光明なれば、死期かえって至る。一向明潤にして忽然暗に転ずれば、死期も至る。病中に必死なるは、年寿と三陽が一斉に赤を泛ぐとき、十日の内に身亡。白気が印堂に発し黄気が口に発すれば、七日の内に殞命。面の四方に煙霧中の如く赤光を泛ぐるは、第二个七日を防ぐべし。老人が満面に黄光を泛ぐるは、七日逃れがたし。年少の人が青気直ちに口角に達するは、只一个月の数。病ある人は、縦使準頭を看るも潤好を見ず。人已将に死せんとするに、只看年寿の部位が泥の如く汚濁。耳上に塵を生ずるは、猶お病あるのみ。耳輪が赤に転ずれば、万事憂い無し。印堂が黒を発すも、未必だ死せず。両顴骨が青を発すは、大難の臨頭。周身の血色が紅にして光华あるは、一年の内に応ず。皮膚の血色が泥の如く滞塞して毫も光亮無きは、半年の間に応ず。
位人臣に極りて終に困乏することを問う
官居極品,臨終衣食具無,何說?對曰:凡人老運,不拘富貴,俱要皮土為主。老來皮土潤,血色足,日後還有晚景,必當大旺。老來皮土乾,血色衰,為官退位致窮,為民困苦,死後結果俱難。
官は極品に至り、臨終の時に衣食が全て無きはどういう理か?袁珙が答えた:凡そ人の晩運を看るに、彼が原本富貴か否かを論ぜず、皆「皮土」(皮膚の色沢と厚薄)を以て主とします。老いて皮土が潤沢し血色が充足する者は、往後尚好い晩景あり、必ず大いに旺ん。老いて皮土が干枯し血色が衰敗する者は、官をする者は退位して窮に致り、百姓を為る者は困苦して依る無く、身後の事も体麵に辦じがたい。
老いて卧蚕低く乳朝下することを問う
人老來臥蠶低,乳朝下,不得子力,主老窮,何說?對曰:皆因皮土弱、血不旺、蠶方低、乳方朝下,若血色潤好,豈有臥蠶反低、乳方朝下之理?
人が老年に至って卧蚕が低陥し乳头が朝下し、息子の助力を得られず、晚年の貧窮を主るはどういう理か?袁珙が答えた:これは皆皮土が衰弱し血気が旺ならぬに因り、卧蚕こそ低陥し乳头こそ朝下する。倘若血色が潤沢に良好ならば、どこに卧蚕がかえって低陥し乳头がかえって朝下する理あらん。
一生運無くして老いて安逸なるを問う
一生無運,老來反得安逸,何說?對曰:一生無運,因一面失局,星辰不勻,部位不停,以至一生勞苦。老來若神定血旺,不在相上。凡老運只看皮色氣血,若氣神血俱好,雖無運亦好。若皮色一枯,死期至矣。
一辈子運気なく、到老かえって安逸なるはどういう理か?袁珙が答えた:一生運無きは、整った顔が格局を失い、五星など星辰の部位が勻らかでなく、各処の部位が停勻相称できぬに因り、以致一生労苦。到老もし神気が安定し血色が旺盛なれば、則ち骨相上に論ぜず。凡そ晩運を看るには只皮色と気血を看、気・神・血の三者が皆好ければ、縦使本無運なるも好運と算す。もし皮色が一旦枯敗すれば、死期も到る。
五官俱に好くして窮途に困るを問う
五官俱好,一體無欠,困窮途,何說?對曰:此乃運氣相好,獨氣色不好。天不得晴,日月不得明。人不得氣色,則運不通。骨骼外貌部位俱好,惟氣色不好,亦難得顯。直待氣色明潤,方得通時。氣滯九年,色滯三年,神昏一世。神氣色三件俱暗,窮苦到老,部位好而終不顯達。故人以氣色為主,骨骼定一世枯榮。
五官が皆好く全身に缺陷無きに、窮途に困頓するはどういう理か?袁珙が答えた:これは骨相と運格が皆好く、ただ気色が好くないのみ。天が晴を放たざれば日月は明亮し得ず、人に好い気色無ければ運は通ぜず。骨骼・外貌・部位が様様好くとも、只気色が好くなければ、難く顕達せず、気色の明潤を待ちて、乃ち時来運転せしむべし。気滞るは九年滞るを要し、色滞るは三年滞るを要し、神昏れば一世昏昧す。神・気・色の三様が皆晦暗なるは、窮苦して到老、縦使部位が生じて好くとも、終に顕達し能わず。故に人を看る当下は気色を以て主とし、骨骼は一生の栄枯を決定す。
格局佳ならずして大いに財を発するを問う
格局不如,而又大發財,何說?對曰:此縱發財還須有失。此言部位不好,氣色好之說。須應氣色,無人不發。部位均停,運至必興家道。色若鮮明,長年可遂心懷。部位定行年休咎,氣色主當月吉凶。萬言諸事,不如氣色。美玉不出山,徒自埋山。破船遇順風,亦能航海。
格局本来佳ならず、然るに大いに財を発するはどういう理か?袁珙が答えた:このように発した財は、往後仍お損失あるべし。これは正に部位好くなくして気色好きの情形。只要気色が時に応じて発すれば、発達せぬ人無し。部位が均勻に停当するは、運一至すれば必ず家道を兴旺。気色若し鮮明なれば、常年皆称心如意。部位は流年の吉凶禍福を決定し、気色は当月の吉凶を主管す。千言万語も、気色を看るに来るに如かず。譬えば美玉が山を出ざれば、白く山裡に埋没し、破船若し順風に遇えば、一樣に海を渡り遠行し得るが如し。
骨骼・部位・形神・気色孰れか准なるを問う
一骨骼、二部位、三形神、四氣色,此四件何一件更準?對曰:骨骼定一世貧富,部位定一世消長,形神定終身福壽,氣色定當年吉凶。此四件俱準,各有一用。
一是骨骼、二是部位、三是形神、四是気色――この四様どれか更に准なるか?袁珙が答えた:骨骼は一生の貧富を決定し、部位は一生の消長起伏を決定し、形神は終身の福寿を決定し、気色は当年の吉凶を決定す。この四様皆准にして、各各用あり。
相は看易く気色は看難きを問う
相還好看,氣色或者難看,何以辨之?對曰:相有萬千之變,豈能容易?氣色不過一理,豈為難乎?屢屢看相,欠真傳實學。故失之毫釐有千里之差。不知宮分,不識生克,不明道理,不得眼力。不知何為氣,何為色,何為吉,何為凶。以何方可脫,何日可見。縱然不得訣法,難以盡明。
骨相は還て看易いが気色は看難しと許す。どう分辨すべきか?袁珙が答えた:骨相に千変万化あり、どこが容易か?気色は不過一条の道理が貫通するのみ、またどこが難か?世人屢々人の為に相を看るも、只真伝実学を缺くが故に、差は毫厘・謬は千里。彼らは宮位の分野を懂せず、五行の生克を識らず、その中の道理を明せず、眼力を練り出さず、何が気か何が色か、何が吉を主るか何が凶を主るかを知らず、どの方位に往きて難を脱し、どの日に至って応験するかを知らず。終に口訣心法を得ざるに因りて、難く尽く通ぜざる所致。
女人の旺夫と敗夫を問う
女人旺夫敗夫何說?對曰:旺夫之女,背厚肩圓。剋夫之妻,顴高鼻小。凡女相,雖部位十二宮、五官、六府、三停,只取四件為用。額為父母,鼻為夫,口為子星,眼乃貴賤。凡觀女相,先看鼻準,為夫星。若要收成子貴,還須唇配多紋。子息成名,必定眼如鳳目。旺夫起創,還須一面無虧。六削三尖,豈得興家立事。面如瑩玉,何愁不產麒麟。興家之婦,定是三停得配。享福之人,必然額正眉清。要配貴夫,身香體正。多淫多亂,面斑鼻小。眼大睛高鼻正,總是旺夫之女。土正神清,發福之人。血利光彩,眼中藏秀,必產佳兒。面大無腮,休言福德。肉白如雪,下賤多淫。肉軟如棉,一生淫賤。
女人の旺夫か敗夫かはどう看出すか?袁珙が答えた:旺夫の女子は、背部厚実、双肩円潤。克夫の妻子は、顴骨高聳、鼻子細小。女相を看るには十二宮・五官・六府・三停などの部位有れども、実際は只四処を取って用とす:額は父母を主り、鼻は夫星と為り、口は子星と為り、眼は貴賎を定む。凡そ女相を看るに、先ず鼻準を看、あれは夫星。若し貴子を養育せんと欲すれば、還た唇形が相配して唇上に多紋あるを須う。子嗣が成名し得るは、必ず一双の鳳目を生ず。能く夫を旺し起家創業せるは、還た一面の相に毫も虧損無きを要す。六削三尖を犯すは、どうして家を興し業を立てられん。面色が玉の如く瑩潤なるは、麒麟の子を生めぬを愁えず。家を興す婦人は、一定して三停が彼此相配。福を享くる人は、必然に額部が端正、眉毛が清秀。貴夫に配せんと要すれば、須らく身に香気あり体態が端正なるべし。多淫多乱なるは、面に斑点を生じ鼻子が細小。眼大きくして眼珠の位置端高、鼻梁端正なるは、總じて旺夫の女子。土星端正にして神気清朗なるは、福を発する人。血色が明利に光彩あり、眼中に秀気を含蓄するは、必ず好い息子を生む。面大きくして腮無きは、福徳を談ずる莫れ。肌肉が雪の如く白きは、下賎にして多淫。肌肉が棉の如く軟きは、一生淫賎。
小兒骨骼未成にして相を看可否を問う
凡小兒骨骼未成,可看得貴賤?對曰:骨骼未成,五官六府三停已定。還看聲音與神為主。聲音響亮貌溫和,成家之子。五官俱正,眼如星,大貴之兒。皮肉寬厚,有福有壽。皮急皮浮,且貧且夭。聲清音響,多利雙親。聲威氣粗,難言有壽。眉高耳正,必是聰俊之兒。眉低耳低,多是為僧為道。受夫之福,額廣印寬。見成家業,鼻柱樑高。大概未十歲宜身清體正,氣足神壯,方言成器。
小孩子の骨骼が未だ長成せず、貴賎を看出し得るか?袁珙が答えた:骨骼は未だ長成せざれど、五官・六府・三停は已に定まり、この外還た声音と神気を以て主として看るべし。声音响亮にして容貌温和なるは、家を成し得る子。五官皆端正にして眼睛が星の如く明亮なるは、大貴の兒。皮肉が寛厚なるは、福あり寿あり。皮膚が緊繃或いは虚浮なるは、既に貧しく且つ夭す。声音が清亮响朗なるは、多く双親に利あらん。声勢威猛にして気息粗濁なるは、長寿を談ずるに足らず。眉高く耳正しきは、必ず聡明俊秀の兒。眉低く耳低きは、多く出家して僧為り道為る。将来夫家の福を受け得るは、額部が寛廣、印堂が開闊。現成の家業を守住し得るは、鼻柱鼻梁が高挺。大体不満十歳の子は、身形が清朗端正、気足り神旺んじて、始めて将来器と成るを談ずべし。
五官の宜忌大小を問う
五官中所忌,何一官大,何一官小?對曰:凡五官俱宜正直平勻,不宜偏陷小削。所宜者,口潤唇紅。所忌者,鼻樑起節。眼大不可露神,耳大最重正厚。鼻小者資財難聚,口小者一世無糧。眉宜高不宜低重,口忌尖又嫌唇薄。眼小者不忌眉輕,眼大者不嫌眉重。無顴者不宜鼻大,面大者切忌梁低。口潤不宜露齒,眼大不可浮光。眉蹙不宜眼大,耳小最怕眉寬。
五官の中に忌諱ある所あり、どの官か大を宜とし、どの官か小を宜とするか?袁珙が答えた:五官は皆端正平勻を宜とし、偏斜・陥凹・細小・削薄を宜とせず。宜しき所は口形潤沢、唇色紅潤。忌む所は鼻梁上に骨節の凸起。眼睛大ききは神光の外露不可、耳朵大ききは最も緊要端正厚実。鼻小さき人は銭財難く積聚、口小さき人は一辈子糧を缺く。眉毛は高を宜として低圧濃重を宜とせず、口は尖突を忌みまた唇薄を嫌う。眼小さき人は眉毛稀淡を忌まず、眼大きき人は眉毛濃重を嫌わず。顴骨無き人は大鼻に配するを宜とせず、面龐大きき人は鼻梁の低陥を切に忌む。口形潤沢なるは牙齒を露出するを宜とせず、眼睛大ききは浮泛虚光する可からず。眉頭緊蹙なるは大眼に配するを宜とせず、耳朵小さきは最も眉毛の寬闊を怕る。
五行の生克を問う
五行何為生克?對曰:木形人故宜水局,土形人得金為奇,火形人宜得木局,水形人肥必富,金形紅潤身榮,水若西方必貴,木遇金則貧賤,土形一瘦即死,金形一胖難生,水形忌嫌土克,金形準紅多難,似木不木難貴,似金不金難榮,似水不水反好,似土不土安榮。五行切忌犯克,生扶可以為榮。
相法中の五行はどう生克を論ずるか?袁珙が答えた:木形の人は水局に配するを宜とす。水能く木を生ずるが故。土形の人は金を得て奇とす。土能く金を生ずるが故。火形の人は木局を得るを宜とす。木能く火を生ずるが故。水形の人が体態肥厚なれば必ず富を主り、金形の人が面色紅潤なれば身栄す。水形の人若し西方金地に行けば必ず貴、木形の人は金に遇えば貧賎。土形の人が一旦消瘦すれば性命を危殆にし、金形の人が一旦発胖すれば保全しがたし。水形は土に克せられるを忌み、金形は若し鼻準が紅を発すれば多く災難。木形に似るも純木形ならざるは貴を得がたし、金形に似るも純金形ならざるは栄を得がたし、水形に似るも純水形ならざるはかえって好し、土形に似るも純土形ならざるは安穏に栄顕。五行は最も相克を忌み、生扶を得れば即ち栄顕し得る。
子を見て配偶を刑傷することを問う
有見子傷夫,有見子傷妻者,何說?對曰:書云:“見子傷妻,魚紋通天庫。兒成妻喪,奸門所見有黃光”。紋通天庫,主見子刑妻。奸門紋生,主克妻。有黃光主有奸。
或る人は息子を生めば丈夫を妨害し、或る人は息子を生めば妻子を妨害する。これはどういう理か?袁珙が答えた:相書に「子を見て妻を傷るは、魚紋天庫を通ず。兒成りて妻喪は、奸門の見る所に黄光あり」――魚尾紋が一直に「天庫」(額角上方の庫藏を主る部位)まで通ずるは、子を得て即ち妻を刑す。息子長成して妻子亡故するは、奸門の部位に黄光見えたり。紋路が天庫に通ずるは、主に子を見て妻を刑す。奸門に紋を生ずるは、妻を克すを主る。奸門に黄光を泛ぐるは、外遇奸情あるを主る。
嬰兒の父母を刑克することを問う
出胎傷父,又主刑娘,何說?對曰:小兒髮低必傷父,日月旋螺定傷母。又云,寒毛生角,幼失雙親。眉毛旋螺,定主刑母。刑父者,頭偏額削。妨母者,眼陷眉交。胎毛黃,恐防難養。胎毛黑,恐有刑傷。
或る子は一出生するや父を妨げ、また母を克すを主る。これはどういう理か?袁珙が答えた:小孩の髪際が低圧するは必ず父を妨げ、日月角の処に旋螺状の髪旋を生ずるは一定して母を傷る。またいう、額角の寒毛が角状に生成するは、幼年に双親を失い、眉毛中に旋螺あるは、一定して母親を刑克す。父を刑するは、頭形偏斜、額部削薄。母を妨ぐるは、眼窩深陥、両眉交連。胎毛が黄を発するは、養い大きくしがたい恐れ。胎毛が黒を発するは、刑傷ある恐れ。
面相好くして一処破敗あるを問う
面相好,有一處破敗,可有忌否?對曰:周身上下十二宮三十六法,若有一處失陷,難以言其全福。有十二件美中生惡之法。頭雖圓無腦,一世不能成立。天庭高髮如草,一世下賤愚頑。眼雖清雙目壓,一世不能成立。耳雖軟如綿,一世愚頑志劣。梁雖高山根陷,準雖圓井灶大,一生難望聚財。顴雖高,左右不配,主一生孤獨。唇雖紅潤,齒疏少,凡事無成。頸雖圓雙肩聳,主一生貧寒。腹雖厚,上大下小,一生不發。臀雖大,尖驕不平,一生勞苦。掌雖厚上無紋,一生遇賤。此十二件若犯一件,縱有陳平之貌、張良之才,亦不能發。故此莫以美惡而言。
面相が整体不錯にして、只一処破敗あり。忌諱を要するか?袁珙が答えた:周身の上下に十二宮・三十六種の相法あり、只要一処失陷すれば、彼が全福を享け難しといえり。その中に十二様の「美中に悪を生ずる」相法あり:頭形雖も円くとも脳後に枕骨無きは、一世立身し能わず。天庭雖も高くとも髪際が枯草の如く乱るるは、一世下賎愚頑。眼睛雖も清くとも眉骨が目を壓するは、一世立身し能わず。耳朵雖も綿の如く軟くとも骨力無きは、一世愚頑志気低劣。鼻梁雖も高くとも山根が陥凹する、鼻準雖も円くとも鼻孔が粗大なるは、一生財を聚むるを望みがたし。顴骨雖も高くとも左右相配せざるは、一生孤独を主る。嘴唇雖も紅潤とも牙齒稀少なるは、凡事無成。頸項雖も円くとも両肩高聳するは、一生貧寒を主る。腹部雖も厚くとも上大下小なるは、一生発せず。臀部雖も大きくとも尖翹不平なるは、一生労苦。手掌雖も厚くとも掌上に紋無きは、一生人に軽賎せらる。この十二様、只一様を犯すも、縱使陳平の如き美貌・張良の如き才干あれども、発達し能わず。故に只相貌の美醜に憑りて論断すべからず。
婦人の七殺の相を問う
婦人面帶煞星,傷夫克子,不知如何是煞?對曰:女人相有七殺,此乃洞賓所傳,屢屢有驗。美婦黃睛為一殺,面大口小為二殺,鼻中生文為三殺,耳反無輪為四殺,極美面如銀色為五殺,髮黑無眉為六殺,睛大眉粗為七殺。如五官俱正,一面無虧,犯此亦主刑夫。
婦人が面に煞星を帯び、夫を傷り子を克す。何を以て煞と為すか知らず。袁珙が答えた:女人の相中に「七殺」あり、これは呂洞賓の伝え来たる所で、屢試して屢験す。美貌の婦人にして眼珠が黄を発するは第一殺。面龐大きくして口小さきは第二殺。鼻梁上に紋を生ずるは第三殺。耳朵が外反して耳輪無きは第四殺。極美にして面色が銀の如く白きは第五殺。頭髪烏黒にして眉ほとんど無きは第六殺。眼珠大きくして眉毛粗濃なるは第七殺。縱使五官皆端正にして一面の相に毫も虧損無しとも、此の七殺の一を犯せば、一樣に丈夫を刑克すを主る。
才学腹中に蔵して如何に知るを問う
才學在人腹內,何能得知?對曰:書云:“眉聚山川之秀,胸藏天地之機。目如雷灼流星,自有安幫高策”。面如白玉,出世之才。齒白唇紅,塵中隱士。見人不懼,胸中自有長策。作事虛驚,腹內決然無物。
才学は人の肚裡に蔵し、どう看演出し得るか?袁珙が答えた:相書に「眉は山川の秀を聚め、胸は天地の機を蔵す。目は雷灼流星の如ければ、自ずから安邦の高策あり」――眉宇の間に山川の靈秀を聚め、胸中に天地の機變を蔵し、眼神が雷電流星の如く灼灼として光あれば、このような人は自ずから安邦定國の高明なる謀略あり。面色が玉の如く潔白なるは、世俗を超脱する高才。牙齒潔白、嘴唇紅潤なるは、市井に隱るる高士。大人物を見て毫も懼色無きは、胸中自ずから長遠の謀劃あり。事を辦じて動輒虚驚失措するは、肚裡必定空として一物無し。
酒色過度にして気色分辨し難きを問う
過於酒色,則氣色難辨,何以能定禍福?對曰:凡人過於酒,不過皮上燥滯。過於色,不過三陰三陽燥滯。不可看為災禍。凡男子有色,三陽青。女人有色,鎖陽骨青。不在別處,惟此為驗。所以不關禍福。凡未用酒色在裡,已用酒色在表。
一人が酒色過度なるは、気色分辨し難し。還てどう禍福を断定するか?袁珙が答えた:凡人酒を飲み過度なるは、不過皮膚上に乾燥滞澁の色を現すのみ。房事過度なるは、不過眼下の三陰三陽の処に乾燥滞澁の色を現すのみ。皆災禍と為して看る可からず。凡そ男子が房事あれば、三陽の部位青を發す。女子が房事あれば、「鎖陽骨」(陰部上方の骨の應ずる部位)青を發す。この徵象は別處に在らず、只此の兩處に在って最も靈驗なれば、故に禍福と關せず。大凡未だ酒色の事を行はざるは、その色皮內に蔵し。已に行ひ過ぎたるは、その色皮表に顯る。
人心の善惡如何に看出すかを問う
凡人心善惡,怎看得出?對曰:書云:“心善三陽必光彩,心藏惡毒淚堂深。陰陽失陷人多毒,心內奸邪口角青。眸子若邪心豈正,鷹腮鼠耳是奸雄。目赤睛黃全惡害,青筋面白莫同居”。以上數件最是可忌。又云:“口正唇齊準又隆,三陽潤色印堂紅。顏和語軟神舒暢,價重名高世所崇”。此乃奇福上格,世人不知此法也。
人心の善惡、どう看演出し得るか?袁珙が答えた:相書に「心善ければ三陽必ず光彩あり、心に惡毒を蔵すれば淚堂深し。陰陽失陷すれば人多く毒あり、心內奸邪なれば口角青し。眸子若し邪ならば心豈に正しからん、鷹腮鼠耳は是れ奸雄。目赤睛黃は全く惡害、青筋面白は同居する莫れ」――心地善良なる人は眼下の三陽必ず光彩あり。心に惡毒を懷く人は「淚堂」(眼下の淚痕の位)深陷。陰陽宮失陷する人は多く陰毒。內心奸邪なる人は口角青を發す。眼珠斜視する人の心はどうして正しからん。腮鷹の如く耳鼠の如きは奸雄。眼紅く睛黃きは全是れ人を害する輩。面白くして青筋を露すは、彼と同處する可からず。以上の數樣最も忌諱すべし。またいう「口正しく唇齊ひ準また隆なり、三陽潤色にして印堂紅し。顏和らぎ語軟らかに神舒暢すれば、價重く名高く世の崇する所」――口形端正、上下唇齊整、鼻準豐隆、三陽潤澤にして印堂紅亮、容色溫和、言語和軟、神情舒暢――このような人は身價貴重、名聲高顯、世人に推崇せらる。これは奇福の上等格局なるも、世人は此の套の看法を懂せず。
吉に趨り凶を避くるの方を問う
吉凶之事,何以免脫?對曰:地有東西南北,人有五形,色有五樣。如水多遭難,宜往東方可脫。火多金難,宜往北地方安。水若土多,還可西方,助其根本。如火來克金,宜往北方。金來克木,宜往南方。一面木色,宜行火地。一面水色,急去東方。大概氣開色潤,可求謀行動。色閉氣昏,宜守。發在某月,定在某月,現在某位,謀事可知。知者須防,一生堅守,可免凶厄。
吉凶の事、怎麼樣にして避け得るか?袁珙が答えた:地は東西南北に分かれ、人に五種の形相あり、氣色に五樣あり。譬えば水氣過重にして難に遭うは、宜しく東方に往くべし。木能く水を泄せば即ち難を脱し得る。火氣過重にして金難に受くるは、宜しく北方水地に往きて始めて安寧を得る。水形の人若し土氣過重なれば、還た西方に往き、金を借りて土を泄し自家の根本を扶助すべし。若是れ火來りて金を克すれば宜しく北方に往くべし、金來りて木を克すれば宜しく南方に往くべし。滿面木色なるは宜しく火地に行くべし、滿面水色なるは急いで東方に往くべし。大体氣開き色潤う時は、事を謀り出往する可し。色閉じ氣昏する時は、即ち守りて動かざるべし。氣色某月に發すれば即ち某月に應じ、某個の部位に現れれば、何の事を謀るか推知し得る。此の道理を懂得する人は須らく預防を知るべし。一生堅く此の法を守れば、即ち凶厄を避免し得る。
