Libo

序

宋 · 王佐 · 第2巻 / 5

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤, 大六壬起課

陽遁第六十一局、甲子、丙子、戊子、庚子、壬子。太乙在六宮,天目地主(主算三十三長和,主大將三宮發,主參將九宮挾,始擊將大義。客算三十四,客大將四宮,主挾,客參將二宮發,計神寅。此局主算和,主參將雖為客挾之,主大小將挾客大將,利為主,見陣利後動,出軍宜東北,戰利西南,利直陣,舉青旗,雲氣從東北來,主勝,聞賊備正北,奇兵正北,伏兵利申酉戌時。客大將格,太乙雖助客,客不利,聞賊備西北。)

陽遁第六十一局。この局に値するは甲子・丙子・戊子・庚子・壬子の年である。太乙は六宮に移り、六宮は兌に属し・位は正西、分野は雍州を主る。天目は地主位に臨む。主方の主算は三十三で長にして和。主大将は三宮に落ちて発と為す。主参将は九宮に落ちて挟持に参与す。始撃の将は大義に臨む。客方の客算は三十四。客大将は四宮に落ち、主方に挟まる。客参将は二宮に落ちて発と為す。計神は寅に在り。この局は主算は和順、主参将は客方に挟まるるも、主方の大小二将は反って客大将を挟み、なお主と作るを利とす。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は東北を取り、交戦の得利は西南に在り、直陣を擺し・青旗を打ちて東方の木気に応じ、雲気が東北より来れば則ち主勝つ。須らく正北方向の敵情を防ぎ、奇兵は正北に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時(およそ午後三時より九時に当る)を宜しとす。客大将は格せられ、太乙はまた客を助けるも、客方はなお不利。西北方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十二局、乙丑、丁卯、己丑、辛丑、癸丑。太乙在六宮,天目陽德(主算二十六,主大將六宮囚,主參將八宮發,始擊將和德。客算二十五,八門杜,客大將、參將不出中宮,計神丑。此局主大將囚,客杜塞無門,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備東北,客聞賊備正北。)

陽遁第六十二局。この局に値するは乙丑・丁卯・己丑・辛丑・癸丑の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西、分野は雍州)、天目は陽徳位に臨む。主方の主算は二十六。主大将は六宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は八宮に落ちて発と為す。始撃の将は和徳に臨む。客方の客算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困る。計神は丑に在り。この局は主方の大将は囚せられ、客方は門戸堵塞し出ずべき路なし。両辺ともに進取する能わず。各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は正北方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十三局、丙寅、戊寅、庚寅、壬寅、甲寅。太乙在六宮,天目和德(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將高叢。客算二十二,客大將二宮發,客參將六宮囚,計神子。此局太乙助客,客大將發,見陣利先動,出軍宜正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,客勝,聞賊備正東,奇兵正東,伏兵利申酉戌時。主人杜塞無門,不利為主,宜固守,聞賊備東北。)

陽遁第六十三局。この局に値するは丙寅・戊寅・庚寅・壬寅・甲寅の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西)、天目は和徳位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将・参将はともに中宮より出ること能わず。始撃の将は高叢に臨む。客方の客算は二十二。客大将は二宮に落ちて発と為す。客参将は六宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。計神は子に在り。この局は太乙は客を助け、客大将は発し得。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば則ち客勝つ。須らく正東方向の敵情を防ぎ、奇兵は正東に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時(およそ午後三時より九時に当る)を宜しとす。主人の一方は門戸杜塞し出ずべき門なく、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東北方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十四局、丁卯、己卯、辛卯、癸卯、乙卯。太乙在七宮,天目呂申(主算十六不和,主大將六宮外迫,主參將八宮發,始擊將大炅。客算十一,客大將一宮,主挾,客參將三宮格,計神亥。此局主人大小將挾客大將,主算不和,大將迫,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備東北,客聞賊備東南。)

陽遁第六十四局。この局に値するは丁卯・己卯・辛卯・癸卯・乙卯の年である。太乙は七宮に移り、七宮は坤に属し・位は西南、分野は梁州と益州を主る。天目は呂申位に臨む。主方の主算は十六で和せず。主大将は六宮に落ちて外迫と為す。主参将は八宮に落ちて発と為す。始撃の将は大炅に臨む。客方の客算は十一。客大将は一宮に落ち、主方に挟まる。客参将は三宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は亥に在り。この局は主方の大小二将は客大将を挟むも、主算は和せず・大将はまた逼迫を受け、自身もまた好所を討ち得ず。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は東南方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十五局、戊辰、庚辰、壬辰、甲辰、丙辰。太乙在七宮,天目高叢(主算十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將天道,辰擊。客算一,客大將一宮發,客參將三宮格,計神戌。此局雖客目擊,太乙助客,大將發,利客,見陣利先動,出軍宜西北,戰利東南,利方陣,舉白旗,雲氣從西北來,客勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利未申時。主人杜塞,無門不利,宜固守,聞賊備正東。)

陽遁第六十五局。この局に値するは戊辰・庚辰・壬辰・甲辰・丙辰の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南、分野は梁・益の二州)、天目は高叢位に臨む。主方の主算は十五で、八門杜塞に逢い、大将・参将はともに中宮に困る。始撃の将は天道に臨み、辰撃を構成す。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて発と為す。客参将は三宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は戌に在り。この局は客方の天目は撃に逢うといえども、太乙は客を助け・大将は発し得、なお客と作るを利とす。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西北より来れば則ち客勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは未・申の二時(およそ午後一時より五時に当る)を宜しとす。主人の一方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも正東方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十六局、己巳、辛巳、癸巳、乙巳、丁巳。太乙在七宮,主挾,天目太陽(主算十二,主大將二宮,內迫,主參將六宮,外迫,始擊將武德,辰擊。客算三十四,長和,客大將四宮發,客參將二宮,內迫,計神酉。此局太乙助客,客算長,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東來,客勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利未申時,主人大小將迫,不利,宜固守,聞賊備東南。)

陽遁第六十六局。この局に値するは己巳・辛巳・癸巳・乙巳・丁巳の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南)、主方に挟まる。天目は太陽位に臨む。主方の主算は十二。主大将は二宮に落ちて内迫と為し、主参将は六宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は武徳に臨み、辰撃を構成す。客方の客算は三十四で長にして和。客大将は四宮に落ちて発と為す。客参将は二宮に落ちて内迫と為す。計神は酉に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長・大将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東方より来れば則ち客勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは未・申の二時(およそ午後一時より五時に当る)を宜しとす。主方の大小二将は皆逼迫を受け、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも東南方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十七局、庚午、壬午、甲午、丙午、戊午。太乙在八宮,天目大炅(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將陰主。客算二和,客大將二宮格,客參將六宮發,計神申。此局太乙助客,算和,大將雖格,參將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,利亥子時。主人杜塞,無門不利,宜固守,聞賊備東南。)

陽遁第六十七局。この局に値するは庚午・壬午・甲午・丙午・戊午の年である。太乙は八宮に移り、八宮は坎に属し・位は正北、分野は袞州を主る。天目は大炅位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将・参将は皆中宮を出ず。始撃の将は陰主に臨む。客方の客算は二で、和数に属す。客大将は二宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は六宮に落ちて発と為す。計神は申に在り。この局は太乙は客を助け、客算は和順、大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、出動は亥・子の二時(およそ当日の夜九時より次日の一時に当る)を宜しとす。主人の一方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも東南方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十八局、辛未、癸未、乙未、丁未、己未。太乙在八宮,天目大神(主算十七長和,主大將七宮發,主參將一宮,內迫,始擊將地主,掩。客算八不和,客大將八宮囚,客參將四宮發,計神未。此局太乙助主,主人算長和,大將發,參將雖迫,利為主,見陣利後動,出軍宜西南,戰利東北,利方陣,舉白旗,雲氣從西南來,主勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利亥子丑時。客目掩,算短不和,大將囚,不利,宜固守,聞賊備正北。)

陽遁第六十八局。この局に値するは辛未・癸未・乙未・丁未・己未の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北、分野は袞州)、天目は大神位に臨む。主方の主算は十七で長にして和。主大将は七宮に落ちて発と為す。主参将は一宮に落ちて内迫と為す。始撃の将は地主に臨み、掩を構成す。客方の客算は八で和せず。客大将は八宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。客参将は四宮に落ちて発と為す。計神は未に在り。この局は太乙は主を助け、主算は長にして和・大将は発し得、参将は迫を受くるも妨げなし、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は東北に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西南より来れば則ち主勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時(およそ当日の夜九時より次日の三時に当る)を宜しとす。客方の天目は掩に逢い・算短く和せず・大将は囚せられ、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも正北方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第六十九局、壬申、甲申、丙申、戊申、庚申。太乙在八宮,天目文昌將臨大威(主算十六和,主大將六宮發,主參將八宮囚,始擊將和德,宮擊。客算三十二,客大將二宮格,客參將六宮發,計神午。此局太乙助主,主大將發,利主,見陣利後動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,主勝,聞賊備正南,奇兵正南,伏兵利亥子丑時。挾客目,大將格,不利為客,宜固守,聞賊備東北。)

陽遁第六十九局。この局に値するは壬申・甲申・丙申・戊申・庚申の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北)、天目すなわち文昌の将は大威位に臨む。主方の主算は十六で、和数に属す。主大将は六宮に落ちて発と為す。主参将は八宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。始撃の将は和徳に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は三十二。客大将は二宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は六宮に落ちて発と為す。計神は午に在り。この局は太乙は主を助け、主大将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち主勝つ。須らく正南方向の敵情を防ぎ、奇兵は正南に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時(およそ当日の夜九時より次日の三時に当る)を宜しとす。客方の天目は挟まれ・大将はまた格せられ、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも東北方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第七十局、癸酉、乙酉、丁酉、己酉、辛酉。太乙在九宮,天目天道(主算三十長,主大將三宮發,主參將九宮囚,始擊將高叢,宮擊。客算四不和,客大將四宮,內迫,主挾,客參將二宮,外迫,計神巳。此局主大將發,算長,大小將挾客目大將,利為主,見陣利後動,出軍宜東北,戰利西南,利直陣,舉青旗,雲氣從東北來,主勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利辰巳時。客目擊,大小將迫,主挾客大將,不利為客,宜固守,聞賊備正東。)

陽遁第七十局。この局に値するは癸酉・乙酉・丁酉・己酉・辛酉の年である。太乙は九宮に移り、九宮は巽に属し・位は東南、分野は揚州を主る。天目は天道位に臨む。主方の主算は三十で、算数は長と為す。主大将は三宮に落ちて発と為す。主参将は九宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。始撃の将は高叢に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は四で和せず。客大将は四宮に落ちて内迫と為り、また主方に挟まる。客参将は二宮に落ちて外迫と為す。計神は巳に在り。この局は主大将は発し得・算数はまた長、主方の大小二将はなお客方の天目と大将を挟み、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は東北を取り、交戦の得利は西南に在り、直陣を擺し・青旗を打ちて東方の木気に応じ、雲気が東北より来れば則ち主勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは辰・巳の二時(およそ午前七時より十一時に当る)を宜しとす。客方の天目は撃に逢い・大小二将はともに迫を受け、大将はまた主方に挟まれ、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも正東方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第七十一局、甲戌、丙戌、戊戌、庚戌、壬戌。太乙在九宮,天目大武(主算二十九,主大將九宮囚,主參將七宮,客挾,始擊將大神,辰擊。客算三十二,客大將二宮,外迫太乙、天目,主挾,客參將六宮發,計神辰。此局太乙、天目、主人大小將挾客大,客大小將挾主參將,主人大將囚,客大將迫,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備西南,客聞賊備東南。)

陽遁第七十一局。この局に値するは甲戌・丙戌・戊戌・庚戌・壬戌の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南、分野は揚州)、天目は大武位に臨む。主方の主算は二十九。主大将は九宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は七宮に落ち、客方に挟まる。始撃の将は大神に臨み、辰撃を構成す。客方の客算は三十二。客大将は二宮に落ち、外より太乙と天目を逼迫し、また主方に挟まる。客参将は六宮に落ちて発と為す。計神は辰に在り。この局は太乙・天目が主方の大小二将に連なりてともに客方の大将を挟み、客方の大小二将はまた主参将を挟む。主方の大将は囚せられ、客方の大将は迫を受く。両家互いに鉗制し、ともに不利。各々堅守すべし。主方は西南方向の敵情を防ぎ、客方は東南方向の敵情を防ぐべし。

陽遁第七十二局、乙亥、丁亥、己亥、辛亥、癸亥。太乙在九宮,天目大武(主算二十九,主大將九宮,主參將七宮,與主目囚,始擊將大威,宮擊。客算二十二,客大將一宮格,客參將三宮發,計神卯。此局太乙助客,客算長和,大將雖格,參將發,利客,見陣利先動,出軍宜西北,戰利東南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從西北來,客勝,聞賊備正南,奇兵正南,伏兵利辰巳時,主目、主大小將囚,不利為主,宜固守,聞賊備西南)

陽遁第七十二局、また陽遁の末局なり。この局に値するは乙亥・丁亥・己亥・辛亥・癸亥の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は大武位に臨む。主方の主算は二十九。主大将は九宮に落つ。主参将は七宮に落ち、主方の天目とともに囚を受く。始撃の将は大威に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は二十二。客大将は一宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は三宮に落ちて発と為す。計神は卯に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和、大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が西北より来れば則ち客勝つ。須らく正南方向の敵情を防ぎ、奇兵は正南に布き、伏を設くるは辰・巳の二時(およそ午前七時より十一時に当る)を宜しとす。主方の天目と大小二将はともに囚せられ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

主客勝負陰局七十二局を定む

陰遁第一局、甲子、丙子、戊子、庚子、壬子。太乙在九宮,天目文昌將臨呂申(主算五,八門杜,主大將、參將不出中宮發,計神申。此局主人杜塞無門,客大將囚,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東北,客聞賊備西南。)

陰遁第一局。この局に値するは甲子・丙子・戊子・庚子・壬子の年である。陰遁は陽遁と走向が相反す。陽遁は一宮より順行して九宮に至り、陰遁は則ち九宮より逆行して一宮に至る。ゆえに陰遁の始まりは太乙は九宮に在り(巽宮、位は東南、分野は揚州を主る)。天目すなわち文昌の将は呂申位に臨む。主方の主算は五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困りて出ること能わず。計神は申に在り。底本のこの条はただ主方を記して客算と客方二将の数を載せず、ここの底本に脱文あり、臆して補わず。存する所の断語に就いて見れば、主人の一方は門戸堵塞し出ずべき門なく、客方の大将はまた囚せられ、両家ともに不利。各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二局、乙丑、丁卯、己丑、辛丑、癸丑。太乙在九宮,天目高叢(主算四不和,主大將四宮內迫,主參將二宮外迫,始擊將臨陰主,客算十七長和,客大將七宮發,客參將一宮格,計神未。此局太乙助主,客算長和,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜向西南,戰利東北,利方陣,舉白旗,雲氣從西南來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利辰巳時。主人大小將迫,算短不和,不利為主,宜固守,聞賊備正東。)

陰遁第二局。この局に値するは乙丑・丁卯・己丑・辛丑・癸丑の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は高叢位に臨む。主方の主算は四で和せず。主大将は四宮に落ちて内迫と為し、主参将は二宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は陰主に臨む。客方の客算は十七で長にして和。客大将は七宮に落ちて発と為す。客参将は一宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は未に在り。この局は太乙は主を助くるも、客算は長にして和・大将は発し得、実際の形勢は客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は東北に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西南より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは辰・巳の二時(およそ午前七時より十一時に当る)を宜しとす。主方の大小二将はともに逼迫を受け、算数はまた短く和せず、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正東方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三局、丙寅、戊寅、庚寅、壬寅、甲寅。太乙在九宮,天目太陽,辰迫(主算一,主大將一宮格,主參將三宮發,始擊將大義。客算十六長和,客大將八宮發,計神午。此局客算長和,大小將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利辰巳時,主目辰迫,雖太乙助主,大將格,不利為主,宜固守,聞賊備東南。)

陰遁第三局。この局に値するは丙寅・戊寅・庚寅・壬寅・甲寅の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は太陽位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は一。主大将は一宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。主参将は三宮に落ちて発と為す。始撃の将は大義に臨む。客方の客算は十六で長にして和。客大将は八宮に落ちて発と為す。計神は午に在り。この局は客算は長にして和・大小二将ともに出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは辰・巳の二時を宜しとす。主方の天目は辰迫に逢い、太乙は主を助けるも大将は格せられ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四局、丁卯、己卯、辛卯、癸卯、乙卯。太乙在八宮,天目太昊(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將陽德,辰擊。客算三十三,客大將三宮外迫,客參將九宮發,計神巳。此局主人杜塞無門,客目擊,大將外迫,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備東北。)

陰遁第四局。この局に値するは丁卯・己卯・辛卯・癸卯・乙卯の年である。太乙は八宮に退き、八宮は坎に属し・位は正北、分野は袞州を主る。天目は太昊位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮より出ること能わず。始撃の将は陽徳に臨み、辰撃を構成す。客方の客算は三十三。客大将は三宮に落ちて外迫と為す。客参将は九宮に落ちて発と為す。計神は巳に在り。この局は主人の一方は門戸堵塞し出ずべき門なく、客方の天目は撃に逢い・大将はまた外迫を受く。両辺ともに施展し開くこと能わず。各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第五局、戊辰、庚辰、壬辰、甲辰、丙辰。太乙在八宮,天目太靈(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將呂申。客算三十,孤陽不和,客大將三宮外迫,客參將九宮發,計神辰。此局主人杜塞,無門不利,客算孤陽不利,大將迫,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備東北。)

陰遁第五局。この局に値するは戊辰・庚辰・壬辰・甲辰・丙辰の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北、分野は袞州)、天目は太霊位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将・参将はともに中宮に困る。始撃の将は呂申に臨む。客方の客算は三十で、陽有りて陰無き孤陽不和の数。客大将は三宮に落ちて外迫と為す。客参将は九宮に落ちて発と為す。計神は辰に在り。この局は主人は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利。客方は算数が孤陽にしてまた吉ならず、大将はまた逼迫を受く。両家ともに不利、各々堅守するに宜し。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第六局、己巳、辛巳、癸巳、乙巳、丁巳。太乙在八宮,天目太神(主算十七和,主大將七宮發,主參將一宮,客挾,始擊將太陽。客算二十六長和,客大將六宮,主挾,客參將八宮囚,計神卯。此局太乙助主,算長和,大小將挾客大將,利為主,見陣利後動,出軍宜西南,戰利東北,利方陣,舉白旗,雲氣從西南來,主勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利亥子丑時。客算雖長和,大將為主人大小將挾之,參將囚,不利為客,各宜固守,聞賊備東南。)

陰遁第六局。この局に値するは己巳・辛巳・癸巳・乙巳・丁巳の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北)、天目は太神位に臨む。主方の主算は十七で、和数に属す。主大将は七宮に落ちて発と為す。主参将は一宮に落ち、客方に挟まる。始撃の将は太陽に臨む。客方の客算は二十六で長にして和。客大将は六宮に落ち、主方に挟まる。客参将は八宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。計神は卯に在り。この局は太乙は主を助け、主算は長にして和、大小二将はまた客大将を挟み、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は東北に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西南より来れば則ち主勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時(およそ当日の夜九時より次日の三時に当る)を宜しとす。客算もまた長にして和といえども、大将は主方の大小二将に挟まれ・参将はまた囚せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第七局、庚午、壬午、甲午、丙午、戊午。太乙在七宮,主將文昌大威(主算二不和,主大將二宮內迫,主參將六宮外迫,始擊將大神。客算三長和,客大將三宮格,客參將九宮發,計神寅。此局太乙助客,客算長和,大將雖格,參將發,利客,見陣利先動,出軍宜東北,戰利西南,利直陣,舉青旗,雲氣從東來,客勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利未申時,主人算不和,太小將迫,挾太乙,不利為主,各宜固守,聞賊備正南。)

陰遁第七局。この局に値するは庚午・壬午・甲午・丙午・戊午の年である。太乙は七宮に退き、七宮は坤に属し・位は西南、分野は梁州と益州を主る。主方の文昌の将は大威位に臨む。主方の主算は二で和せず。主大将は二宮に落ちて内迫と為し、主参将は六宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は大神に臨む。客方の客算は三で長にして和。客大将は三宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は九宮に落ちて発と為す。計神は寅に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和、大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は東北を取り、交戦の得利は西南に在り、直陣を擺し・青旗を打ちて東方の木気に応じ、雲気が東方より来れば則ち客勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは未・申の二時(およそ午後一時より五時に当る)を宜しとす。主方は算数和せず、大小二将はすでに逼迫を受けしかも太乙を挟み、主と作るに利あらず。堅守するに宜しく、しかも正南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第八局、辛未、癸未、乙未、丁未、己未。太乙在七宮,天目天道,辰迫(主算一短不利,主大將一宮與客參將關,主參將三宮格,客參將一宮與主大將關,計神丑。此局主人算短不利,主目辰迫,大將與客參將相關、相格,客目掩,算不和,大將囚,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備西南,客聞賊備西南。)

陰遁第八局。この局に値するは辛未・癸未・乙未・丁未・己未の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南)、天目は天道位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は一で短くして利ならず。主大将は一宮に落ちて客参将と互いに牽制して関と為る。主参将は三宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は一宮に落ちてもまた主大将と関を成す。計神は丑に在り。この局は主方の算数は短促にして利ならず、天目はまた辰迫に逢い、大将と客参将はすでに互いに関しまた互いに格す。客方の天目は掩を構成し、算数は和せず、大将は囚せられ。両家ともに不利、各々堅守すべし。主客双方ともに西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第九局、壬申、甲申、丙申、戊申、庚申。太乙在七宮,天目大武,囚(主算七短不和,主大將七宮囚,主參將一宮發,始擊將太簇,宮擊。客算三十四長和,客大將四宮發,客參將二宮內迫,計神子。此局太乙助客,算長和,大將發,參將雖迫,利為客,見陣利先動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東來,客勝,聞賊備正西,奇兵正西,伏兵利未申時。主目大將囚,算短不和,參將發,不利為主,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第九局。この局に値するは壬申・甲申・丙申・戊申・庚申の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南、分野は梁・益の二州)、天目は大武位に臨み、太乙と同宮にして囚と為る。主方の主算は七で短くして和せず。主大将は七宮に落ちて囚を受く。主参将は一宮に落ちて発と為す。始撃の将は太簇に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は三十四で長にして和。客大将は四宮に落ちて発と為す。客参将は二宮に落ちて内迫と為す。計神は子に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和・大将は発し得、参将は迫を受くるも妨げなし、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東方より来れば則ち客勝つ。須らく正西方向の敵情を防ぎ、奇兵は正西に布き、伏を設くるは未・申の二時を宜しとす。主方の天目と大将はともに囚せられ、算数は短く和せず、参将は出動し得も挽回し難し。主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十局、癸酉、乙酉、丁酉、己酉、辛酉。太乙在六宮,天目武德,辰迫(主算一短,主大將一宮外迫,主參將三宮發,始擊將陰德,宮擊。客算二十四長和,客大將四宮格,客參將二宮發,計神亥。此局太乙助客,客算長和,大將雖格,參將發,利客,見陣利先動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利申酉戌時,主算短,主目大將迫,參將雖發,不利為主人,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第十局。この局に値するは癸酉・乙酉・丁酉・己酉・辛酉の年である。太乙は六宮に退き、六宮は兌に属し・位は正西、分野は雍州を主る。天目は武徳位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は一で、算数は偏って短し。主大将は一宮に落ちて外迫と為す。主参将は三宮に落ちて発と為す。始撃の将は陰徳に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は二十四で長にして和。客大将は四宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は二宮に落ちて発と為す。計神は亥に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和、大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東方より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時(およそ午後三時より九時に当る)を宜しとす。主方は算数偏って短く、天目と大将は皆逼迫を受け、参将は出動し得も恃むに足らず。主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十一局、甲戌、丙戌、戊戌、庚戌、壬戌。太乙在六宮,天目太簇,囚(主算六,主大將六宮,主參將八宮,與客參將關,始擊將陽德。客算二十六不和,客大將六宮囚,客參將八宮,與主參將關,計神戌。此局主目囚,主客參將相關,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備正西南,客聞賊備正東北。)

陰遁第十一局。この局に値するは甲戌・丙戌・戊戌・庚戌・壬戌の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西、分野は雍州)、天目は太簇位に臨み、太乙と同宮にして囚と為る。主方の主算は六。主大将は六宮に落つ。主参将は八宮に落ち、客参将と互いに牽制して関と為る。始撃の将は陽徳に臨む。客方の客算は二十六で和せず。客大将は六宮に落ちて太乙と同宮にして囚を受け、客参将は八宮に落ちて主参将と関を成す。計神は戌に在り。この局は主方の天目は囚せられ、主客両家の参将はまた彼此関鎖して動くを得ず、双方ともに不利。各々堅守すべし。主方は西南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十二局、乙亥、丁亥、己亥、辛亥、癸亥。太乙在六宮,天目陰主,辰迫(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將呂申。客算二十三長和,客大將三宮發,客參將九宮發,計神酉。始局太乙助客,客算長和,大小將門具將發,利為客,見陣利先動,出軍一東北,戰利西南,利直陣,舉青旗,雲氣從東北來,客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利申酉戌時。主人杜塞,無門不利,宜固守,聞賊備東北。)

陰遁第十二局。この局に値するは乙亥・丁亥・己亥・辛亥・癸亥の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西)、天目は陰主位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将は皆中宮を出ず。始撃の将は呂申に臨む。客方の客算は二十三で長にして和。客大将は三宮に落ちて発と為し、客参将は九宮に落ちてもまた発と為す。計神は酉に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和、大小二将・三門斉備・ともに出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は東北を取り、交戦の得利は西南に在り、直陣を擺し・青旗を打ちて東方の木気に応じ、雲気が東北より来れば則ち客勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵もまた東北に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時を宜しとす。主人の一方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、同じく東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十三局、丙子、戊子、庚子、壬子、甲子。太乙在四宮,天目陰德(主算十二短,主大將六宮發,主參將六宮,客挾,始擊將太陽,辰擊。客算三十七長和,客大將七宮,主挾,客參將一宮發,計神申。始局主人算短,大將雖發,參將為客挾之,客目擊,參將雖發,大將為主挾之,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備西南,客聞賊備東北。)

陰遁第十三局。この局に値するは丙子・戊子・庚子・壬子・甲子の年である。太乙は四宮に退き、四宮は震に属し・位は正東、分野は徐州を主る。天目は陰徳位に臨む。主方の主算は十二で、算数は偏って短し。主大将は六宮に落ちて発と為す。主参将は六宮に落ち、客方に挟まる。始撃の将は太陽に臨み、辰撃を構成す。客方の客算は三十七で長にして和。客大将は七宮に落ち、主方に挟まる。客参将は一宮に落ちて発と為す。計神は申に在り。この局は主方の算数は偏って短く、大将は出動し得も参将は客方に挟まれ、客方の天目は撃に逢い、参将は出動し得も大将は主方に挟まる。両家各々掣肘あり、ともに不利。各々堅守すべし。主方は西南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十四局、丁丑、己丑、辛丑、癸丑、乙丑。太乙在四宮,天目大義(主算十二算短和,主大將二宮發,參將六宮,客挾,始擊將大感。客算二十七長和,大將七宮,主挾,客參將一宮發,計神未。此局主算短,主人大小將挾客大將,客大小將挾主參將,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備西南,客聞賊備正南。)

陰遁第十四局。この局に値するは丁丑・己丑・辛丑・癸丑・乙丑の年である。太乙は四宮に在り(震宮、正東、分野は徐州)、天目は大義位に臨む。主方の主算は十二で、算短にして和。主大将は二宮に落ちて発と為す。主参将は六宮に落ち、客方に挟まる。始撃の将は大感に臨む。客方の客算は二十七で長にして和。客大将は七宮に落ち、主方に挟まる。客参将は一宮に落ちて発と為す。計神は未に在り。この局は主方の算数は偏って短く、主方の大小二将は客大将を挟み、客方の大小二将はまた反って主参将を挟み、彼此互いに挟みて僵局と為る。両家ともに不利、各々堅守するに宜し。主方は西南方向の敵情を防ぎ、客方は正南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十五局、戊寅、庚寅、壬寅、甲寅、丙寅。太乙在四宮,天目地主(主算十一,主大將一宮發,主參將三宮,內迫,始擊將大武。客算二十五,八門杜,客大將、參將不出中宮,計神午。此局主參將雖迫大將,利為主,見陣利後動,出軍宜西北,戰利東南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從西北來,主勝,聞賊備正北,奇兵正北,伏兵利寅卯辰時。客杜塞,無門不利,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第十五局。この局に値するは戊寅・庚寅・壬寅・甲寅・丙寅の年である。太乙は四宮に在り(震宮、正東)、天目は地主位に臨む。主方の主算は十一。主大将は一宮に落ちて発と為す。主参将は三宮に落ちて内迫と為す。始撃の将は大武に臨む。客方の客算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困る。計神は午に在り。この局は主参将は大将を逼迫するといえども、主方はなお上風を占め、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が西北より来れば則ち主勝つ。須らく正北方向の敵情を防ぎ、奇兵は正北に布き、伏を設くるは寅・卯・辰の三時(およそ清三時より九時に当る)を宜しとす。客方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十六局、己卯、辛卯、癸卯、乙卯、丁卯。太乙在三宮,天目陽德,辰迫(主算一,主大將一宮發,主參將三宮,始擊將大簇。客算十五,八門杜塞,大將、參將不出中宮,計神巳。此局主參將雖囚,太乙助主,大將發,利主,見陣利後動,出軍宜西北,戰利東南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從西北來,主勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利丑寅時。客杜塞,無門不利,宜固守,客聞賊備正西。)

陰遁第十六局。この局に値するは己卯・辛卯・癸卯・乙卯・丁卯の年である。太乙は三宮に退き、三宮は艮に属し・位は東北、分野は青州を主る。天目は陽徳位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は一。主大将は一宮に落ちて発と為す。主参将は三宮に落つ。始撃の将は大簇に臨む。客方の客算は十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将は皆中宮を出ず。計神は巳に在り。この局は主参将は囚せらるるも、太乙は主を助け・大将は発し得、なお主と作るを利とす。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が西北より来れば則ち主勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは丑・寅の二時(およそ凌晨一時より五時に当る)を宜しとす。客方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、客方は正西方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十七局、庚辰、壬辰、甲辰、丙辰、戊辰。太乙在三宮,天目和德,囚(主算三短,主大將三宮囚,主參將九宮,與客大將相關,始擊將大義。客算九和,客大將九宮,與主參將關,客參將七宮格,計神辰。此局主參將與客大將關,主大將囚,主客將相主人關客,客算不和,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備東北,客聞賊備西北。)

陰遁第十七局。この局に値するは庚辰・壬辰・甲辰・丙辰・戊辰の年である。太乙は三宮に在り(艮宮、東北、分野は青州)、天目は和徳位に臨み、太乙と同宮にして囚と為る。主方の主算は三で、算数は偏って短し。主大将は三宮に落ちて囚を受く。主参将は九宮に落ち、客大将と互いに牽制して関と為る。始撃の将は大義に臨む。客方の客算は九で、和数に属す。客大将は九宮に落ちて主参将と関を成す。客参将は七宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は辰に在り。この局は主参将と客大将は互いに関鎖し、主大将はまた囚せられ、主客両家の将は互いに牽制す。これは主方が客方を関したるもの。客方の算数は和せず。両辺ともに不利、各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は西北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十八局、辛巳、癸巳、乙巳、丁巳、己巳。太乙在三宮,天目和德,囚(主算三,主大將三宮,客挾,囚,主參將九宮發,始擊將地主,宮擊。客算八不和,客大將八宮,內迫,客參將四宮,外迫,主挾,計神卯。此局主目大將囚,客挾之,客目迫,大將擊,參將主挾迫,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備正北,客聞賊備東北。)

陰遁第十八局。この局に値するは辛巳・癸巳・乙巳・丁巳・己巳の年である。太乙は三宮に在り(艮宮、東北)、天目は和徳位に臨み、太乙と同宮にして囚と為る。主方の主算は三。主大将は三宮に落ち、客方に挟まれ、また太乙と同宮にして囚を受く。主参将は九宮に落ちて発と為す。始撃の将は地主に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は八で和せず。客大将は八宮に落ちて内迫と為す。客参将は四宮に落ちて外迫と為り、しかも主方に挟まる。計神は卯に在り。この局は主方の天目と大将はともに囚せられ、なお客方に挟まれ、客方の天目は迫を受け・大将は撃に逢い・参将はまた主方に挟まれて逼を受く。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は正北方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第十九局、壬午、甲午、丙午、戊午、庚午。太乙在二宮,天目呂申(主算十四短和,主大將四宮發,主參將二宮格,始擊將和德。客算十六,長不和,客大將六宮發,客參將八宮格,計神寅。此局主客俱利,太乙助客,客算長不和,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備東北,奇兵利巳午未時。主算和,參將雖格,大將發,利為主,見陣利後動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東來,主勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利巳午未時。)

陰遁第十九局。この局に値するは壬午・甲午・丙午・戊午・庚午の年である。太乙は二宮に退き、二宮は離に属し・位は正南、分野は荆州と豫州を主る。天目は呂申位に臨む。主方の主算は十四で、算短にして和。主大将は四宮に落ちて発と為す。主参将は二宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。始撃の将は和徳に臨む。客方の客算は十六で、算長にして和せず。客大将は六宮に落ちて発と為す。客参将は八宮に落ちて格せらる。計神は寅に在り。この局は主客両家ともに取るべき処あり。太乙は客を助け、客算は長といえど和せざるも大将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正東を取り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち客勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵の出動は巳・午・未の三時(およそ午前九時より午後三時に当る)を宜しとす。主方は算数和順、参将は格せらるるも大将は発し得、また主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東方より来れば則ち主勝つ。防備と奇兵は皆東北に在り、伏を設くるも同じく巳・午・未の三時を宜しとす。

陰遁第二十局、癸未、乙未、丁未、己未、辛未。太乙在二宮,天目高叢,關客(主算十三長和,主大將三宮,與客參將關,主將九宮,內迫,始擊將太陽。客算十孤陽,客大將一宮發,客參將三宮,與主大將關,計神丑。此局算長和,主大將與客參將相關,主人關客,客敗,主人勝,見陣利後動,出軍宜正北,戰利西南,利直陣,舉青旗,雲氣從東北來,主勝,聞賊備正東,奇兵正東,伏兵利巳午未時。客勝短,參將與主大將相關,主人關客,客不利,宜固守,聞賊備東南。)

陰遁第二十局。この局に値するは癸未・乙未・丁未・己未・辛未の年である。太乙は二宮に在り(離宮、正南、分野は荆・豫の二州)、天目は高叢位に臨み、主方が客方を関するの勢を形成す。主方の主算は十三で長にして和。主大将は三宮に落ち、客参将と互いに関鎖す。主将は九宮に落ちて内迫と為す。始撃の将は太陽に臨む。客方の客算は十で、孤陽の数に属す。客大将は一宮に落ちて発と為す。客参将は三宮に落ち、主大将と関を成す。計神は丑に在り。この局は主算は長にして和、主大将と客参将は相互に関するも、関鎖の勢は主方より発動す。ゆえに客方敗れて主人勝つ。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正北を取り、交戦の得利は西南に在り、直陣を擺し・青旗を打ちて東方の木気に応じ、雲気が東北より来れば則ち主勝つ。須らく正東方向の敵情を防ぎ、奇兵は正東に布き、伏を設くるは巳・午・未の三時を宜しとす。客方は算短く、参将は主大将に関せられ、処処制せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十一局、甲申、丙申、戊申、庚申、壬申。太乙在二宮,天目太陽(主算十孤陽,主大將一宮,與客大將關,主參將三宮,與客參將關,始擊將大神。客算一,客大將一宮,與主大將關,客參將關,計神子。此局主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備東北。)

陰遁第二十一局。この局に値するは甲申・丙申・戊申・庚申・壬申の年である。太乙は二宮に在り(離宮、正南)、天目は太陽位に臨む。主方の主算は十で、孤陽の数に属す。主大将は一宮に落ち、客大将と互いに関鎖す。主参将は三宮に落ち、また客参将と互いに関鎖す。始撃の将は大神に臨む。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて主大将と関を成す。客参将は同じく主参将と関を成す。計神は子に在り。この局は主客両家の大将は大将に対し・参将は参将に対し、四将が両両して互いに関す。一林二虎・一泉二蛟のごとく、誰も誰を動かすこと能わず、双方ともに不利。各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十二局、乙酉、丁酉、己酉、辛酉、癸酉。太乙在一宮,天目太炅,關客(主算二十四長,主大將四宮,與客大將關,主參將二宮,與客參將關,始擊將天道。客算十四,客大將四宮,與主大將關,客參將二宮,與主參將關,計神亥。此局太乙助主,主人關客,客敗,主勝,利為主,見陣利後動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東來,主勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利戌亥時。客為主人關,不利,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第二十二局。この局に値するは乙酉・丁酉・己酉・辛酉・癸酉の年である。太乙は一宮に退き、一宮は乾に属し・位は西北、分野は冀州と并州を主る。天目は太炅位に臨み、主方の客を関するの勢を成す。主方の主算は二十四で、算数は長と為す。主大将は四宮に落ち、客大将と互いに関鎖す。主参将は二宮に落ち、客参将と互いに関鎖す。始撃の将は天道に臨む。客方の客算は十四。客大将は四宮に落ちて主大将と関を成す。客参将は二宮に落ちて主参将と関を成す。計神は亥に在り。この局は太乙は主を助け、関鎖の勢は主方より発動す。ゆえに客敗れて主勝ち、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東方より来れば則ち主勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは戌・亥の二時(およそ当日の夜七時より次日の一時に当る)を宜しとす。客方は主人に関せられ、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十三局、丙戌、戊戌、庚戌、壬戌、甲戌。太乙在一宮,天目太炅(主算二十長,主大將四宮發,主參將二宮發,始擊將武德。客算七短和,客大將七宮發,參將一宮囚,計神戌。始局太乙助主,算長,大小將門具將發,利為主,見陣利後動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東來,主勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利戌亥時。客算短,參將囚,不利為客,宜固守,聞賊備正南。)

陰遁第二十三局。この局に値するは丙戌・戊戌・庚戌・壬戌・甲戌の年である。太乙は一宮に在り(乾宮、西北、分野は冀・并の二州)、天目は太炅位に臨む。主方の主算は二十で、算数は長と為す。主大将は四宮に落ちて発と為し、主参将は二宮に落ちてもまた発と為す。始撃の将は武徳に臨む。客方の客算は七で、算短にして和。客大将は七宮に落ちて発と為す。客参将は一宮に落ちて囚を受く。計神は戌に在り。この局は太乙は主を助け、主算は長と為し、大小二将・三門斉備・ともに出動し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東方より来れば則ち主勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは戌・亥の二時を宜しとす。客方は算数偏って短く・参将は囚せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十四局、丁亥、己亥、辛亥、癸亥、乙亥。太乙在一宮,天目大神(主算十六長和,大將六宮內迫,主參將三宮發,計神酉。此局太乙雖助,主算長和,大將迫,參將為客挾之,主人不利,客算短,大將迫,主挾之,參將雖發,不利,為客主俱不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備西北。)

陰遁第二十四局。この局に値するは丁亥・己亥・辛亥・癸亥・乙亥の年である。太乙は一宮に在り(乾宮、西北)、天目は大神位に臨む。主方の主算は十六で長にして和。大将は六宮に落ちて内迫と為す。主参将は三宮に落ちて発と為す。計神は酉に在り。底本のこの条は始撃の将を載せず、ここの底本に脱文あり、臆して補わず。この局は太乙は相助するも、主算は長にして和といえども、主大将は迫を受け・参将はまた客方に挟まれ、主人の一方は利を得ず。客方は算数偏って短く、大将もまた迫を受け・また主方に挟まれ、参将は出動し得もなお力を得ず。主客両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は西北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十五局、戊子、庚子、壬子、甲子、丙子。太乙在九宮,天目大威,宮迫(主算三十一長和,主大將一宮,客挾格,主參將三宮發,始擊將大義。客算十六,客大將六宮發,客參將八宮,主挾,計神申。此局太乙助客,大將發,大小將挾,主敗客勝,見陣利先動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利辰巳時。主大將為客挾之,天目迫,大將格,不利為主,宜固守,聞賊備正南。)

陰遁第二十五局。この局に値するは戊子・庚子・壬子・甲子・丙子の年である。太乙は九宮に回り(巽宮、東南、分野は揚州)、天目は大威位に臨み、宮迫を構成す。主方の主算は三十一で長にして和。主大将は一宮に落ち、すでに客方に挟まれまた太乙と相冲して格と為る。主参将は三宮に落ちて発と為す。始撃の将は大義に臨む。客方の客算は十六。客大将は六宮に落ちて発と為す。客参将は八宮に落ち、主方に挟まる。計神は申に在り。この局は太乙は客を助け、客大将は発し得、客方の大小二将はまた挟持の勢を形成す。ゆえに主敗れて客勝つ。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは辰・巳の二時(およそ午前七時より十一時に当る)を宜しとす。主方の大将は客方に挟まれ、天目はまた迫を受け・大将は格せられ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十六局、己丑、辛丑、癸丑、乙丑、丁丑。太乙在九宮,天目天道(主算三十孤陽不和,主大將三宮,客目掩之,主參將九宮發,始擊將和德,掩主大將。客算七和,大將七宮發,客參將一宮格,計神未。此局太乙助客,客目掩主大將,客大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜西南,戰利東北,利方陣,舉白旗,雲氣從西南來,客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利辰巳時。主算孤陽不和,主大將為客目掩之,不利為主,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第二十六局。この局に値するは己丑・辛丑・癸丑・乙丑・丁丑の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は天道位に臨む。主方の主算は三十で、孤陽不和の数。主大将は三宮に落ち、客方の天目に掩わる。主参将は九宮に落ちて発と為す。始撃の将は和徳に臨み、正に主大将を掩う。客方の客算は七で、和数に属す。大将は七宮に落ちて発と為す。客参将は一宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は未に在り。この局は太乙は客を助け、客方の天目は主大将を掩い、客大将はまた出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は東北に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西南より来れば則ち客勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは辰・巳の二時を宜しとす。主方は算数が孤陽不和・大将はまた客方の天目に掩われ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十七局、庚寅、壬寅、甲寅、丙寅、戊寅。太乙在九宮,天目大武(主算二十九,長不利和,主大將九宮囚,客挾,主參將七宮發,始擊將高叢掩大將。客算四,客大將四宮,客目掩擊,客參將二宮,主挾,計神午。此局太乙助客,客目大將掩,參將為主挾,客大小將挾主大將囚,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備西南,客聞賊備正東。)

陰遁第二十七局。この局に値するは庚寅・壬寅・甲寅・丙寅・戊寅の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は大武位に臨む。主方の主算は二十九で、算長なれど和せず。主大将は九宮に落ちて太乙と同宮にして囚を受け、また客方に挟まる。主参将は七宮に落ちて発と為す。始撃の将は高叢に臨み、正に主大将を掩う。客方の客算は四。客大将は四宮に落ち、客方の天目はここにすでに掩にしてまた撃。客参将は二宮に落ち、主方に挟まる。計神は午に在り。この局は太乙は客を助け、客方の天目と大将はともに掩に逢い、参将はまた主方に挟まれ、客方の大小二将は則ち囚せられたる主大将を挟む。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は西南方向の敵情を防ぎ、客方は正東方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第二十八局、辛卯、癸卯、乙卯、丁卯、己卯。太乙在八宮,天目武德(主算八不和,主大將八宮囚,主參將四宮發,始擊將大炅。客算二十五,八門杜,客大將、參將不出中宮,計神巳。此局主大將囚,客杜塞無門,主客俱不利,各宜固守。)

陰遁第二十八局。この局に値するは辛卯・癸卯・乙卯・丁卯・己卯の年である。太乙は八宮に退き(坎宮、正北、分野は袞州)、天目は武徳位に臨む。主方の主算は八で和せず。主大将は八宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は四宮に落ちて発と為す。始撃の将は大炅に臨む。客方の客算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困りて出ること能わず。計神は巳に在り。この局は主方の大将は囚せられ、客方はまた門戸堵塞して通ずべき路なし。両家ともに不利、各々堅守すべく、妄りに動くべからず。底本のこの条は主客双方の各々何方を防ぐかを記せず、ただ両不利の論を作す。

陰遁第二十九局、壬辰、甲辰、丙辰、戊辰、庚辰。太乙在八宮,天目太簇(主算七和,主大將七宮發,主參將一宮內迫,始擊將天道。客算十五,八門杜,客大將、參將不出中宮,計神辰。此局太乙助客,主算和,參將雖迫,大將發,利為主,見陣利後動,出軍宜西南,戰利東北,利方陣,舉白旗,雲氣從西南來,主勝,聞賊備正西,奇兵正西,伏兵利亥子丑時。客杜塞無門不利,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第二十九局。この局に値するは壬辰・甲辰・丙辰・戊辰・庚辰の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北)、天目は太簇位に臨む。主方の主算は七で、和数に属す。主大将は七宮に落ちて発と為す。主参将は一宮に落ちて内迫と為す。始撃の将は天道に臨む。客方の客算は十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将は皆中宮を出ず。計神は辰に在り。この局は太乙はまた客を助けるも、主方の算数は和順、参将は迫を受くるも大将は発し得、形勢は主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は東北に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西南より来れば則ち主勝つ。須らく正西方向の敵情を防ぎ、奇兵は正西に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時(およそ当日の夜九時より次日の三時に当る)を宜しとす。客方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十局、癸巳、乙巳、丁巳、己巳、辛巳。太乙在八宮,天目陰主(主算二,主大將二宮格,主參將六宮發,始擊將武德。客算八,客大將八宮囚,客參將四宮發,計神卯。此局太乙助主,大將雖格,參將發,利主,見陣利後動,出軍宜向正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,主勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利亥子丑時。客大將囚,參將雖發,不利,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第三十局。この局に値するは癸巳・乙巳・丁巳・己巳・辛巳の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北)、天目は陰主位に臨む。主方の主算は二。主大将は二宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。主参将は六宮に落ちて発と為す。始撃の将は武徳に臨む。客方の客算は八。客大将は八宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。客参将は四宮に落ちて発と為す。計神は卯に在り。この局は太乙は主を助け、大将は格せらるるも参将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば則ち主勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時を宜しとす。客方の大将は囚せられ、参将は出動し得も事を済すに濟わず、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十一局、甲午、丙午、戊午、庚午、壬午。太乙在七宮,天目陰德(主算二十七,主大將七宮囚,主參將一宮,與主目囚,始擊將囚。客算二十八長和,客大將八宮發,客參將四宮發,計神寅。此局太乙助客,客算長和,大將將門具將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正北,戰利正南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從北來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利未申時。主大將囚,參將與主目囚,不利為主,宜固守,聞賊備西北。)

陰遁第三十一局。この局に値するは甲午・丙午・戊午・庚午・壬午の年である。太乙は七宮に退き(坤宮、西南、分野は梁・益の二州)、天目は陰徳位に臨む。主方の主算は二十七。主大将は七宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は一宮に落ち、また主方の天目とともに囚を受く。始撃の将もまた囚せられ。客方の客算は二十八で長にして和。客大将は八宮に落ちて発と為し、客参将は四宮に落ちてもまた発と為す。計神は寅に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和、大小二将・三門斉備・ともに出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正北を取り、交戦の得利は正南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が北方より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは未・申の二時(およそ午後一時より五時に当る)を宜しとす。主方の大将は囚せられ、参将はまた天目と互いに囚す。主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、同じく西北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十二局、乙未、丁未、己未、辛未、癸未。太乙在七宮,天目大義(主算二十七不和,主大將七宮囚,主參將一宮,客挾,始擊將地主。客算二十六不和,客大將六宮,外迫,主挾,客參將八宮,客目掩,計神丑。此局太乙助客,客大將迫,主挾之,客目掩不利,為主將囚,主參將挾之,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備西北,客聞賊備正北。)

陰遁第三十二局。この局に値するは乙未・丁未・己未・辛未・癸未の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南)、天目は大義位に臨む。主方の主算は二十七で和せず。主大将は七宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は一宮に落ち、客方に挟まる。始撃の将は地主に臨む。客方の客算は二十六で、また和せず。客大将は六宮に落ちて外迫と為り、また主方に挟まる。客参将は八宮に落ち、客方の天目に掩わる。計神は丑に在り。この局は太乙は客を助けるも、客大将はすでに逼迫を受けまた主方に挟まれ、客方の天目は掩に逢い、形勢佳ならず。主方の大将は囚せられ、参将は則ち挟持に参与す。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は西北方向の敵情を防ぎ、客方は正北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十三局、丙申、戊申、庚申、壬申、甲申。太乙在七宮,天目地主(主算二十六不和,主大將六宮外迫,主參將八宮,與客大將關,始擊將和德。客算三十八和,客大將八宮,與主參將關,客參將四宮發,計神子。此局太乙助客,客大將、主參將相關,主大將內迫,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備正北,客聞賊備東北。)

陰遁第三十三局。この局に値するは丙申・戊申・庚申・壬申・甲申の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南)、天目は地主位に臨む。主方の主算は二十六で和せず。主大将は六宮に落ちて外迫と為す。主参将は八宮に落ち、客大将と互いに関鎖す。始撃の将は和徳に臨む。客方の客算は三十八で、和数に属す。客大将は八宮に落ちて主参将と関を成す。客参将は四宮に落ちて発と為す。計神は子に在り。この局は太乙は客を助けるも、客大将と主参将は互いに関鎖して動くを得ず、主大将はまた内迫を受く。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は正北方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十四局、丁酉、己酉、辛酉、癸酉、乙酉。太乙在六宮,天目陽德(主算二十六不和,主大將六宮囚,與客參將關,主參將八宮發,始擊將高叢。客算二十二和,客大將二宮發,客參將六宮,與主大將關,計神亥。此局太乙助客,客參將與主大將相關,客大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,客勝,聞賊備正東,奇兵正東,伏兵利申酉戌時。主大將囚,客關,主人不利,為主宜固守,聞賊備東北。)

陰遁第三十四局。この局に値するは丁酉・己酉・辛酉・癸酉・乙酉の年である。太乙は六宮に退き(兌宮、正西、分野は雍州)、天目は陽徳位に臨む。主方の主算は二十六で和せず。主大将は六宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為り、また客参将と互いに関鎖す。主参将は八宮に落ちて発と為す。始撃の将は高叢に臨む。客方の客算は二十二で、和数に属す。客大将は二宮に落ちて発と為す。客参将は六宮に落ち、主大将と関を成す。計神は亥に在り。この局は太乙は客を助け、客参将は主大将と互いに関鎖するも、客大将は出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば則ち客勝つ。須らく正東方向の敵情を防ぎ、奇兵は正東に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時(およそ午後三時より九時に当る)を宜しとす。主方の大将はすでに囚せられまた客方に関せられ、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十五局、戊戌、庚戌、壬戌、甲戌、丙戌。太乙在六宮,天目和德(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將大神。客算十孤陽,客大將一宮外迫,客參將三宮發,計神戌。此局主算杜塞無門,客算孤陽,參將雖發,大將外迫,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東北,客聞賊備東南。)

陰遁第三十五局。この局に値するは戊戌・庚戌・壬戌・甲戌・丙戌の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西)、天目は和徳位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困る。始撃の将は大神に臨む。客方の客算は十で、孤陽の数。客大将は一宮に落ちて外迫と為す。客参将は三宮に落ちて発と為す。計神は戌に在り。この局は主方は門戸堵塞し出ずべき門なく、客方は算数が孤陽、参将は出動し得も大将は外迫を受く。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は東南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十六局、己亥、辛亥、癸亥、乙亥、丁亥。太乙在六宮,天目和德(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將大威。客算九,客大將九宮發,客參將七宮內迫,計神酉。此局太乙助客,客大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜東北,戰利西北,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東南來,主勝,聞賊備正南,奇兵正南,伏兵利申酉戌時。主人杜塞,無門不利,宜固守,聞賊備東北。)

陰遁第三十六局。この局に値するは己亥・辛亥・癸亥・乙亥・丁亥の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西)、天目は和徳位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将・参将は皆中宮を出ず。始撃の将は大威に臨む。客方の客算は九。客大将は九宮に落ちて発と為す。客参将は七宮に落ちて内迫と為す。計神は酉に在り。この局は太乙は客を助け、客大将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は東北を取り、交戦の得利は西北に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東南より来れば、主方が勝を獲る。須らく正南方向の敵情を防ぎ、奇兵は正南に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時を宜しとす。主人の一方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも東北方向の敵情を防ぐべし。底本のこの条の断語は勝負の一句に於て自ら牴牾す。原文を照録し、改易せず。

陰遁第三十七局、庚子、壬子、甲子、丙子、戊子。太乙在四宮,天目呂申,辰迫(主算一,主大將一宮發,主參將三宮內迫,始擊將大武。客算三十五,八門杜,客大將、參將不出中宮,計神申。此局太乙助主,主大將發,參將雖迫,利主,見陣利後動,出軍宜西北,戰利東南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從西北來,客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利寅卯辰時。客杜塞無門不利,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第三十七局。この局に値するは庚子・壬子・甲子・丙子・戊子の年である。太乙は四宮に退き(震宮、正東、分野は徐州)、天目は呂申位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は一。主大将は一宮に落ちて発と為す。主参将は三宮に落ちて内迫と為す。始撃の将は大武に臨む。客方の客算は三十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将は皆中宮を出ず。計神は申に在り。この局は太乙は主を助け、主大将は発し得、参将は迫を受くるも妨げなし、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が西北より来れば、客方が勝を獲る。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは寅・卯・辰の三時(およそ清三時より九時に当る)を宜しとす。客方は門戸杜塞し出ずべき門なく、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。底本のこの条の断語は勝負の一句に於て前後一せず。原文を照録し、改易せず。

陰遁第三十八局、辛丑、癸丑、乙丑、丁丑、己丑。太乙在四宮,天目高叢,囚(主算四,主大將四宮,客挾,主參將二宮發,始擊將陰主。客算十三,客大將三宮內迫,客參將九宮發,主挾,計神未。此局太乙助主,主大將囚,為客挾主目,客大迫,參將為主挾,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備正東北,客聞賊備西北。)

陰遁第三十八局。この局に値するは辛丑・癸丑・乙丑・丁丑・己丑の年である。太乙は四宮に在り(震宮、正東)、天目は高叢位に臨み、太乙と同宮にして囚と為る。主方の主算は四。主大将は四宮に落ち、客方に挟まる。主参将は二宮に落ちて発と為す。始撃の将は陰主に臨む。客方の客算は十三。客大将は三宮に落ちて内迫と為す。客参将は九宮に落ちて発と為り、また主方に挟まる。計神は未に在り。この局は太乙は主を助けるも、主方の大将は囚せられ、客方はなお主方の天目を挟む。客大将は迫を受け、客参将はまた主方に挟まる。両家互いに鉗制し、ともに不利。各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は西北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第三十九局、壬寅、甲寅、丙寅、戊寅、庚寅。太乙在四宮,天目太陽(主算三十七長和,主大將七宮,客挾,主參將一宮發,始擊將太義。客算十二短和,客大將一宮內迫,客參將六宮挾主大將,計神午。此局太乙雖助主,大將為客挾,客大將內迫,參將為主挾,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東北,客聞賊備西北。)

陰遁第三十九局。この局に値するは壬寅・甲寅・丙寅・戊寅・庚寅の年である。太乙は四宮に在り(震宮、正東)、天目は太陽位に臨む。主方の主算は三十七で長にして和。主大将は七宮に落ち、客方に挟まる。主参将は一宮に落ちて発と為す。始撃の将は太義に臨む。客方の客算は十二で、算短にして和。客大将は一宮に落ちて内迫と為す。客参将は六宮に落ちて主方の大将を挟む。計神は午に在り。この局は太乙は主を幇すといえども、主大将は客方に挟まれ、客大将は自ら内迫し、客参将はまた主方に挟まる。両家は彼此牽制し、ともに不利。各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は西北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十局、癸卯、乙卯、丁卯、己卯、辛卯。太乙在三宮,天目太炅(主算二十三長不和,主大將三宮囚,主參將九宮發,始擊將陽德。客算一,客大將一宮發,客參將三宮囚,計神巳。此局太乙助主,主算不和,參將雖發,大將囚,客目辰擊,算短,參將囚,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備東北。)

陰遁第四十局。この局に値するは癸卯・乙卯・丁卯・己卯・辛卯の年である。太乙は三宮に退き(艮宮、東北、分野は青州)、天目は太炅位に臨む。主方の主算は二十三で、算長なれど和せず。主大将は三宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は九宮に落ちて発と為す。始撃の将は陽徳に臨む。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて発と為す。客参将は三宮に落ちて囚を受く。計神は巳に在り。この局は太乙は主を助けるも、主方の算数は和せず、参将は出動し得も大将は囚せられ、客方の天目はまた辰撃に逢い、算数は偏って短く、参将もまた囚せられ。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十一局、甲辰、丙辰、戊辰、庚辰、壬辰。太乙在三宮,天目太炅(主算三十三,主大將三宮,客挾,囚,主參將九宮,始擊將呂申。客算三十八,客大將八宮內迫,客參將四宮主挾,計神辰。此局主大將囚,客挾之,客大將迫,參將為主挾之,主客俱不利,各宜固守。主聞賊備東南,客聞賊備東北。)

陰遁第四十一局。この局に値するは甲辰・丙辰・戊辰・庚辰・壬辰の年である。太乙は三宮に在り(艮宮、東北)、天目は太炅位に臨む。主方の主算は三十三。主大将は三宮に落ち、客方に挟まれ、また太乙と同宮にして囚を受く。主参将は九宮に落つ。始撃の将は呂申に臨む。客方の客算は三十八。客大将は八宮に落ちて内迫と為す。客参将は四宮に落ち、主方に挟まる。計神は辰に在り。この局は主大将はすでに囚せられまた客方に挟まれ、客大将は逼迫を受け・客参将はまた主方に挟まれ、両家互いに鉗制し、ともに不利。各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十二局、乙巳、丁巳、己巳、辛巳、癸巳。太乙在三宮,天目太神(主算二十五,八門杜,主大將五宮,參將不出中宮,始擊將太陽。客算三十四,客大將四宮外迫,客參將二宮發,計神卯。此局主算短,杜塞無門,客大將迫,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備東南北。)

陰遁第四十二局。この局に値するは乙巳・丁巳・己巳・辛巳・癸巳の年である。太乙は三宮に在り(艮宮、東北)、天目は太神位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、主大将は五宮に記せらるるも、参将は中宮より出ること能わず。始撃の将は太陽に臨む。客方の客算は三十四。客大将は四宮に落ちて外迫と為す。客参将は二宮に落ちて発と為す。計神は卯に在り。この局は主方は算数偏って短く、門戸堵塞し出ずべき路なし。客方の大将はまた逼迫を受く。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は東南と正北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十三局、丙午、戊午、庚午、壬午、甲午。太乙在二宮,天目大威,囚(主算二不和,主大將二宮囚,主參將六宮發,始擊將大神。客算一,客大將一宮發,客參將三宮發,計神寅。始局太乙助客,客大小將門具將發,利為客,見陣利先動,出軍宜西北,戰利東南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從西北來,客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利巳午未時。主目、主大將囚,不利為主,宜固守,聞賊備正南。)

陰遁第四十三局。この局に値するは丙午・戊午・庚午・壬午・甲午の年である。太乙は二宮に退き(離宮、正南、分野は荆・豫の二州)、天目は大威位に臨み、太乙と同宮にして囚と為る。主方の主算は二で和せず。主大将は二宮に落ちて囚を受く。主参将は六宮に落ちて発と為す。始撃の将は大神に臨む。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて発と為し、客参将は三宮に落ちてもまた発と為す。計神は寅に在り。この局は太乙は客を助け、客方の大小二将・三門斉備・ともに出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が西北より来れば則ち客勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは巳・午・未の三時(およそ午前九時より午後三時に当る)を宜しとす。主方の天目と大将はともに囚せられ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十四局、丁未、己未、辛未、癸未、乙未。太乙在二宮,天目天道,辰迫(主算三十九,主大將九宮,內迫,主參將七宮,外迫,始擊將大武。客算三十八,客大將八宮格,客參將四宮發,計神丑。此局太乙助客,客大將雖格,參將發,利客,見陣利先動,出軍宜正北,戰利正南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從北來,客勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利午未時。矚目大小將迫,不利,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第四十四局。この局に値するは丁未・己未・辛未・癸未・乙未の年である。太乙は二宮に在り(離宮、正南)、天目は天道位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は三十九。主大将は九宮に落ちて内迫と為し、主参将は七宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は大武に臨む。客方の客算は三十八。客大将は八宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は四宮に落ちて発と為す。計神は丑に在り。この局は太乙は客を助け、客大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正北を取り、交戦の得利は正南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が北方より来れば則ち客勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは午・未の二時(およそ午前十一時より午後三時に当る)を宜しとす。主方の天目と大小二将は皆逼迫を受け、形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十五局、戊申、庚申、壬申、甲申、丙申。太乙在二宮,天目大武,宮迫(主算三十八,主大將八宮格,客挾,主參將四宮發,始擊將大簇。客算三十一,客大將一宮發,客參將三宮,主挾,計神子。此局太乙助客,客大將發,大小將挾,主敗客勝,見陣利先動,出軍宜西北,戰利東南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從西北來,客勝,聞賊備正西,奇兵正西,伏兵利巳午未時。主目迫,大將格,客挾之,不利為主,宜固守,聞賊備西南。)

陰遁第四十五局。この局に値するは戊申・庚申・壬申・甲申・丙申の年である。太乙は二宮に在り(離宮、正南)、天目は大武位に臨み、宮迫を構成す。主方の主算は三十八。主大将は八宮に落ちて太乙と相冲して格と為り、また客方に挟まる。主参将は四宮に落ちて発と為す。始撃の将は大簇に臨む。客方の客算は三十一。客大将は一宮に落ちて発と為す。客参将は三宮に落ち、主方に挟まる。計神は子に在り。この局は太乙は客を助け、客大将は発し得、客方の大小二将はまた挟持の勢を成す。ゆえに主敗れて客勝つ。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西北を取り、交戦の得利は東南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が西北より来れば則ち客勝つ。須らく正西方向の敵情を防ぎ、奇兵は正西に布き、伏を設くるは巳・午・未の三時を宜しとす。主方の天目は迫を受け・大将は格せられまた客方に挟まれ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十六局、己酉、辛酉、癸酉、乙酉、丁酉。太乙在一宮,天目武德(主算七,主大將七宮發,主參將一宮囚,始擊將陰德。客算一,客大將一宮囚,客參將三宮發,計神亥。此局太乙助主,主大將發,利為主,見陣利後動,出軍宜西南,戰利東北,利方陣,舉白旗,雲氣從西南來,主勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利戌亥時。客參將雖發,大將囚,不利為客,宜固守,聞賊備西北。)

陰遁第四十六局。この局に値するは己酉・辛酉・癸酉・乙酉・丁酉の年である。太乙は一宮に退き(乾宮、西北、分野は冀・并の二州)、天目は武徳位に臨む。主方の主算は七。主大将は七宮に落ちて発と為す。主参将は一宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。始撃の将は陰徳に臨む。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて囚を受く。客参将は三宮に落ちて発と為す。計神は亥に在り。この局は太乙は主を助け、主大将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は東北に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西南より来れば則ち主勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは戌・亥の二時(およそ当日の夜七時より次日の一時に当る)を宜しとす。客方の参将は出動し得も大将は囚せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西北方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十七局、庚戌、壬戌、甲戌、丙戌、戊戌。太乙在一宮,天目大簇,宮迫(主算六,主大將六宮,內迫,主參將八宮,外迫,始擊將陽德。客算三十二長,客大將二宮發,客參將六宮內迫,計神戌。始局客算長,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正西南,戰利北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利戌亥時。主目大小將迫,太乙雖助,不利,宜固守,聞賊備正西。)

陰遁第四十七局。この局に値するは庚戌・壬戌・甲戌・丙戌・戊戌の年である。太乙は一宮に在り(乾宮、西北)、天目は大簇位に臨み、宮迫を構成す。主方の主算は六。主大将は六宮に落ちて内迫と為し、主参将は八宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は陽徳に臨む。客方の客算は三十二で、算数は長と為す。客大将は二宮に落ちて発と為す。客参将は六宮に落ちて内迫と為す。計神は戌に在り。この局は客算は長・大将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は西南を取り、交戦の得利は北方に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば則ち客勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは戌・亥の二時を宜しとす。主方の天目と大小二将はともに逼迫を受け、太乙は相助するも挽回し難し。形勢不利、ただ堅守に宜しく、しかも正西方向の敵情を防ぐべし。

陰遁第四十八局、辛亥、癸亥、乙亥、丁亥、己亥。太乙在一宮,天目陰德,辰迫(主算一,主大將一宮囚,主參將三宮發,始擊將呂申。客算十九長和,客大將九宮格,客參將七宮發,計神酉。此局太乙助客,客算長和,客大將雖格,參將發,利為客,見陣利先動,出軍宜東南,戰利西北,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東南來,客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利戌亥時。主大將囚,算短,不利為主,宜固守,聞賊備西北。)

陰遁第四十八局。この局に値するは辛亥・癸亥・乙亥・丁亥・己亥の年である。太乙は一宮に在り(乾宮、西北)、天目は陰徳位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は一。主大将は一宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は三宮に落ちて発と為す。始撃の将は呂申に臨む。客方の客算は十九で長にして和。客大将は九宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は七宮に落ちて発と為す。計神は酉に在り。この局は太乙は客を助け、客算は長にして和、客大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は東南を取り、交戦の得利は西北に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東南より来れば則ち客勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは戌・亥の二時を宜しとす。主方の大将は囚せられ・算数は偏って短し。主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西北方向の敵情を防ぐべし。

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