序
陰遁第四十九局、壬子、甲子、丙子、戊子、庚子。太乙在九宮,天目陰德(主算十六長和,主大將六宮發,主參將八宮,客挾,始擊將太陽。客算一,客大將一宮,主挾,客參將三宮發,計神申。此局主算長和,大將發,參將雖為客挾,利主,見陣利後動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備西北,奇兵西北,伏兵利辰巳時。客算短,客參將雖發,大將格,為主挾,不利為客,宜固守,聞賊備東南。)
陰遁第四十九局。この局に値するは壬子・甲子・丙子・戊子・庚子の年である。太乙は九宮に回り(巽宮、東南、分野は揚州)、天目は陰徳位に臨む。主方の主算は十六で長にして和。主大将は六宮に落ちて発と為す。主参将は八宮に落ち、客方に挟まる。始撃の将は太陽に臨む。客方の客算は一。客大将は一宮に落ち、主方に挟まる。客参将は三宮に落ちて発と為す。計神は申に在り。この局は主算は長にして和・大将は発し得、参将は客方に挟まるるも妨げなし、なお主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば、客方が勝を獲る。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は西北に布き、伏を設くるは辰・巳の二時(およそ午前七時より十一時に当る)を宜しとす。客方は算数偏って短く、参将は出動し得も大将は格せられまた主方に挟持され、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十局、癸丑、乙丑、丁丑、己丑、辛丑。太乙在九宮,天目大義(主算十六長和,主大將六宮發,主參將八宮,挾客,始擊將大威。客算三十一,客大將一宮,主挾格,客參將三宮發,計神未。此局主算長和,大小將門具將發,挾客大將,客敗主勝,利為主,見陣利後動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備正西北,奇兵正西,伏兵利辰巳時。客目擊,參將雖發,大將為主挾,不利為客,宜固守,聞賊備正南。)
陰遁第五十局。この局に値するは癸丑・乙丑・丁丑・己丑・辛丑の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は大義位に臨む。主方の主算は十六で長にして和。主大将は六宮に落ちて発と為す。主参将は八宮に落ち、反って客方を挟む。始撃の将は大威に臨む。客方の客算は三十一。客大将は一宮に落ち、主方に挟まれまた格せらる。客参将は三宮に落ちて発と為す。計神は未に在り。この局は主算は長にして和、大小二将・三門斉備・ともに出動し得、また客方の大将を挟む。ゆえに客敗れて主勝ち、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば、客方が勝を獲る。須らく西北方向の敵情を防ぎ、奇兵は正西に布き、伏を設くるは辰・巳の二時を宜しとす。客方の天目は撃に逢い、参将は出動し得も大将は主方に挟まれ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十一局、甲寅、丙寅、戊寅、庚寅、壬寅。太乙在九宮,天目地主(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將大武。客算二十九,客大將九宮囚,客參將七宮發,計神午。此局主算杜塞無門,客大將囚,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備正北,客聞賊備西南。)
陰遁第五十一局。この局に値するは甲寅・丙寅・戊寅・庚寅・壬寅の年である。太乙は九宮に在り(巽宮、東南)、天目は地主位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困りて出ること能わず。始撃の将は大武に臨む。客方の客算は二十九。客大将は九宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。客参将は七宮に落ちて発と為す。計神は午に在り。この局は主方は門戸堵塞し出ずべき門なく、客方の大将はまた囚せられ、両辺ともに進取を得ず。各々堅守すべし。主方は正北方向の敵情を防ぎ、客方は西南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十二局、乙卯、丁卯、己卯、辛卯、癸卯。太乙在八宮,天目陽德,辰擊(主算三十三,長不和,主大將三宮,內迫,主參將九宮,與客大將關,始擊將大簇。客算九,客大將九宮,與主參將關,客參將七宮發,計神巳。此局主目辰迫,客相關,主客俱不利,各宜固守,大將與主參將相關,主聞賊備東南,客聞賊備正西南。)
陰遁第五十二局。この局に値するは乙卯・丁卯・己卯・辛卯・癸卯の年である。太乙は八宮に退き(坎宮、正北、分野は袞州)、天目は陽徳位に臨み、辰撃に逢う。主方の主算は三十三で、算長なれど和せず。主大将は三宮に落ちて内迫と為す。主参将は九宮に落ち、客大将と互いに関鎖す。始撃の将は大簇に臨む。客方の客算は九。客大将は九宮に落ちて主参将と関を成す。客参将は七宮に落ちて発と為す。計神は巳に在り。この局は主方の天目は辰迫に逢い、また客方と互いに関鎖す。両家ともに不利、各々堅守すべし。客大将と主参将は彼此関住し、誰も動くを得ず。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は西南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十三局、丙辰、戊辰、庚辰、壬辰、甲辰。太乙在八宮,天目和德,宮迫(主算三十二長,主大將二宮格,主參將六宮發,始擊將大義,辰擊。客算一,客大將一宮內迫,客參將三宮發,計神辰。此局太乙助主,主算長,大將雖格,參將發,利主,見陣利後動,出軍宜正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,主敗客勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利亥子丑時。客算短,大將迫,不利為客,宜固守,聞賊備西北。)
陰遁第五十三局。この局に値するは丙辰・戊辰・庚辰・壬辰・甲辰の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北)、天目は和徳位に臨み、宮迫を構成す。主方の主算は三十二で、算数は長と為す。主大将は二宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。主参将は六宮に落ちて発と為す。始撃の将は大義に臨み、辰撃を構成す。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて内迫と為す。客参将は三宮に落ちて発と為す。計神は辰に在り。この局は太乙は主を助け、主算は長と為し、大将は格せらるるも参将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば、主方は反って落敗し客方は勝を得る。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時(およそ当日の夜九時より次日の三時に当る)を宜しとす。客方は算数偏って短く・大将は迫を受け、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十四局、丁巳、己巳、辛巳、癸巳、乙巳。太乙在八宮,天目和德,辰迫(主算三十二長,主大將二宮格,主參將六宮發,始擊將地主,掩。客算八,客大將八宮囚,參將四宮發,計神卯。此局太乙助主,主算長,大將雖格,參將發,利主,見陣利後動,出軍宜正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從南來,主勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利亥子丑時。客目掩,大將囚,不利為客,宜固守,聞賊備正北。)
陰遁第五十四局。この局に値するは丁巳・己巳・辛巳・癸巳・乙巳の年である。太乙は八宮に在り(坎宮、正北)、天目は和徳位に臨み、辰迫に逢う。主方の主算は三十二で、算数は長と為す。主大将は二宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。主参将は六宮に落ちて発と為す。始撃の将は地主に臨み、掩を構成す。客方の客算は八。客大将は八宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。参将は四宮に落ちて発と為す。計神は卯に在り。この局は太乙は主を助け、主算は長と為し、大将は格せらるるも参将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が南方より来れば則ち主勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは亥・子・丑の三時を宜しとす。客方の天目は掩に逢い・大将は囚せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十五局、戊午、庚午、壬午、甲午、丙午。太乙在七宮,天目呂申(主算十六,主大將六宮,外迫,主參將八宮,與客大將關,始擊將和德。客算十八,客大將八宮,與主參將關,客參將四宮發,計神寅。此局主大將迫,參將與客大將關,主人關客,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東北,客聞賊備東南北。)
陰遁第五十五局。この局に値するは戊午・庚午・壬午・甲午・丙午の年である。太乙は七宮に退き(坤宮、西南、分野は梁・益の二州)、天目は呂申位に臨む。主方の主算は十六。主大将は六宮に落ちて外迫と為す。主参将は八宮に落ち、客大将と互いに関鎖す。始撃の将は和徳に臨む。客方の客算は十八。客大将は八宮に落ちて主参将と関を成す。客参将は四宮に落ちて発と為す。計神は寅に在り。この局は主大将は逼迫を受け、主参将はまた客大将と互いに関住す。関鎖の勢は主方より発動すといえども、自身もまた脱開し得ず。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は東南と正北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十六局、己未、辛未、癸未、乙未、丁未。太乙在七宮,天目高叢(主算十五,八門杜,主大小將不出中宮,始擊將太陽。客算十二,客大將二宮內迫,參將六宮外迫,計神丑。此局主算短,大將內外杜塞無門,客大小將迫,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備正北,客聞賊備東北。)
陰遁第五十六局。この局に値するは己未・辛未・癸未・乙未・丁未の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南)、天目は高叢位に臨む。主方の主算は十五で、八門杜塞に逢い、大小二将はともに中宮に困りて出ること能わず。始撃の将は太陽に臨む。客方の客算は十二。客大将は二宮に落ちて内迫と為す。参将は六宮に落ちて外迫と為す。計神は丑に在り。この局は主方は算数偏って短く、内外ともに堵死して出ずべき門なし。客方の大小二将も皆逼迫を受く。両辺ともに不利、各々堅守すべし。主方は正北方向の敵情を防ぎ、客方は東北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十七局、庚申、壬申、甲申、丙申、戊申。太乙在七宮,天目太陽(主算十二不和,主大將二宮內迫,主參將六宮外迫,始擊將太神。客算三和,客大將三宮格,客參將九宮發,計神子。此局客算和,太乙助客,大將雖格,參將發,利客,見陣利先動,出軍宜東南,戰利西南,利直陣,舉青旗,雲氣從東北來,客勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利未申時。主算不和,大小將迫,不利為主,宜固守,聞賊備東南。)
陰遁第五十七局。この局に値するは庚申・壬申・甲申・丙申・戊申の年である。太乙は七宮に在り(坤宮、西南)、天目は太陽位に臨む。主方の主算は十二で和せず。主大将は二宮に落ちて内迫と為し、主参将は六宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は太神に臨む。客方の客算は三で、和数に属す。客大将は三宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。客参将は九宮に落ちて発と為す。計神は子に在り。この局は客算は和順、また太乙の相助を得、大将は格せらるるも参将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は東南を取り、交戦の得利は西南に在り、直陣を擺し・青旗を打ちて東方の木気に応じ、雲気が東北より来れば則ち客勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは未・申の二時(およそ午後一時より五時に当る)を宜しとす。主方は算数和せず・大小二将ともに逼迫を受け、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、同じく東南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十八局、辛酉、癸酉、乙酉、丁酉、己酉。太乙在六宮,天目太炅(主算十八,主大將八宮,與客大將關,主參將四宮,與客參將關,始擊將天道。客算八,客大將八宮,與主大將關,客參將四宮,與主參將為關,計神亥。此局主人關客,客敗主人勝,利為主,見陣利後動,出軍宜正北,戰利正南,利曲陣,舉黑旗,雲氣從北來,主勝,聞賊備東南,奇兵東南,伏兵利申酉戌時。客大將為主關,不利為客,宜固守,聞賊備西南。)
陰遁第五十八局。この局に値するは辛酉・癸酉・乙酉・丁酉・己酉の年である。太乙は六宮に退き(兌宮、正西、分野は雍州)、天目は太炅位に臨む。主方の主算は十八。主大将は八宮に落ち、客大将と互いに関鎖す。主参将は四宮に落ち、客参将と互いに関鎖す。始撃の将は天道に臨む。客方の客算は八。客大将は八宮に落ちて主大将と関を成す。客参将は四宮に落ちてもまた主参将と関を成す。計神は亥に在り。この局は四将が両両して互いに関し、しかも関鎖の勢は主方より発動す。ゆえに客敗れて主勝ち、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正北を取り、交戦の得利は正南に在り、曲陣を擺し・黒旗を打ちて北方の水気に応じ、雲気が北方より来れば則ち主勝つ。須らく東南方向の敵情を防ぎ、奇兵は東南に布き、伏を設くるは申・酉・戌の三時(およそ午後三時より九時に当る)を宜しとす。客大将は主方に関せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第五十九局、壬戌、甲戌、丙戌、戊戌、庚戌。太乙在六宮,天目太炅(主算十八,主大將八宮,客挾,主參將四宮格,始擊將武德。客算一,客大將一宮,外迫,客參將三宮,主挾,計神戌。此局主客大小將相關,主人敗,客大將迫,參將主挾之,客亦不利,各宜固守,主聞賊備東南,客聞賊備西南。)
陰遁第五十九局。この局に値するは壬戌・甲戌・丙戌・戊戌・庚戌の年である。太乙は六宮に在り(兌宮、正西)、天目は太炅位に臨む。主方の主算は十八。主大将は八宮に落ち、客方に挟まる。主参将は四宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。始撃の将は武徳に臨む。客方の客算は一。客大将は一宮に落ちて外迫と為す。客参将は三宮に落ち、主方に挟まる。計神は戌に在り。この局は主客両家の大小四将は彼此関鎖し、主人の一方は先に落敗す。客大将は逼迫を受け・客参将はまた主方に挟まれ、客方もまた同じく不利。双方は各々堅守すべし。主方は東南方向の敵情を防ぎ、客方は西南方向の敵情を防ぐべし。原書の陰遁はここより第六十一局に接す。その間は第六十局を欠く。ここの底本に脱文あり、臆して補わず。
陰遁第六十一局、甲子、丙子、戊子、庚子、壬子。太乙在四宮,天目大威(主算二十七,主大將七宮,客挾,主參將一宮發,始擊將大義。客算十二,客大將二宮,擊主目,客參將六宮,主挾,計神申。此局主大將為客挾之,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備正南,客聞賊備西北。)
陰遁第六十一局。この局に値するは甲子・丙子・戊子・庚子・壬子の年である。太乙は四宮に退き(震宮、正東、分野は徐州)、天目は大威位に臨む。主方の主算は二十七。主大将は七宮に落ち、客方に挟まる。主参将は一宮に落ちて発と為す。始撃の将は大義に臨む。客方の客算は十二。客大将は二宮に落ち、主方の天目を衝撃す。客参将は六宮に落ち、主方に挟まる。計神は申に在り。この局は主方の大将は客方に挟まれ、客方の参将はまた主方に挟まれ、両辺は互いに鉗制し、ともに不利。各々堅守すべし。主方は正南方向の敵情を防ぎ、客方は西北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十二局、乙丑、丁卯、己丑、辛丑、癸丑。太乙在四宮,天目天道(主算二十六,主大將六宮格,主參將八宮發,始擊將和德,宮擊。客算三十,客大將三宮,內迫,客參將九宮,外迫,計神未。此局太乙助主,大將雖格,參將發,利主,見陣利後動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,主勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利寅卯辰時。客大小將迫,客目擊,不利為客,宜固守,聞賊備東北。)
陰遁第六十二局。この局に値するは乙丑・丁卯・己丑・辛丑・癸丑の年である。太乙は四宮に在り(震宮、正東)、天目は天道位に臨む。主方の主算は二十六。主大将は六宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。主参将は八宮に落ちて発と為す。始撃の将は和徳に臨み、宮撃を構成す。客方の客算は三十。客大将は三宮に落ちて内迫と為す。客参将は九宮に落ちて外迫と為す。計神は未に在り。この局は太乙は主を助け、大将は格せらるるも参将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち主勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは寅・卯・辰の三時(およそ清三時より九時に当る)を宜しとす。客方の大小二将はともに逼迫を受け、天目はまた撃に逢い、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十三局、丙寅、戊寅、庚寅、壬寅、甲寅。太乙在四宮,天目大武(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將臨高叢掩。客算四,客大將四宮擊,客參將二宮發,計神午。此局主算杜塞無門,客目掩,大將擊,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備西南,客聞賊備正東。)
陰遁第六十三局。この局に値するは丙寅・戊寅・庚寅・壬寅・甲寅の年である。太乙は四宮に在り(震宮、正東)、天目は大武位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将は皆中宮を出ず。始撃の将は高叢に臨み、掩を構成す。客方の客算は四。客大将は四宮に落ちて撃に逢う。客参将は二宮に落ちて発と為す。計神は午に在り。この局は主方は算数杜塞し出ずべき門なく、客方の天目は掩に逢い・大将は撃に逢う。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は西南方向の敵情を防ぎ、客方は正東方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十四局、丁卯、己卯、辛卯、癸卯、乙卯。太乙在三宮,天目武德(主算十六和,主大將六宮發,主參將八宮內迫,始擊將大炅。客算三不和,客大將三宮囚,客參將九宮發,計神巳。此局太乙助主,大將發,算和,利為主,見陣利後動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,主勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利丑寅時。客算不和,大將囚,不利為客,宜固守,聞賊備東南北。)
陰遁第六十四局。この局に値するは丁卯・己卯・辛卯・癸卯・乙卯の年である。太乙は三宮に退き(艮宮、東北、分野は青州)、天目は武徳位に臨む。主方の主算は十六で、和数に属す。主大将は六宮に落ちて発と為す。主参将は八宮に落ちて内迫と為す。始撃の将は大炅に臨む。客方の客算は三で和せず。客大将は三宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。客参将は九宮に落ちて発と為す。計神は巳に在り。この局は太乙は主を助け、大将は発し得・算数は和順、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち主勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは丑・寅の二時(およそ凌晨一時より五時に当る)を宜しとす。客方は算数和せず・大将は囚せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東南と正北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十五局、戊辰、庚辰、壬辰、甲辰、丙辰。太乙在三宮,天目大族(主算十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將天道。客算二十三不和,客大將三宮囚,客參將九宮發,計神辰。主聞賊備正西,客聞賊備西南。)
陰遁第六十五局。この局に値するは戊辰・庚辰・壬辰・甲辰・丙辰の年である。太乙は三宮に在り(艮宮、東北)、天目は大族位に臨む。主方の主算は十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困る。始撃の将は天道に臨む。客方の客算は二十三で和せず。客大将は三宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。客参将は九宮に落ちて発と為す。計神は辰に在り。底本のこの条はただ盤面を記して勝負の断語を出さず、ここの底本に脱文あり、臆して補わず。ただ防備の辞を存すのみ。主方は正西方向の敵情を防ぎ、客方は西南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十六局、己巳、辛巳、癸巳、乙巳、丁巳。太乙在三宮,天目陰主(主算十孤陽,主大將一宮,客挾,主參將三宮囚,始擊將武德。客算十六長和,客大將六宮發,客參將八宮,主挾,計神卯。此局客算長和,參將雖為主挾,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備西南,奇兵西南,伏兵利丑寅時。主大將為客大小將挾之,主參將囚,不利為主,宜固守,聞賊備西北。)
陰遁第六十六局。この局に値するは己巳・辛巳・癸巳・乙巳・丁巳の年である。太乙は三宮に在り(艮宮、東北)、天目は陰主位に臨む。主方の主算は十で、孤陽の数。主大将は一宮に落ち、客方に挟まる。主参将は三宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。始撃の将は武徳に臨む。客方の客算は十六で長にして和。客大将は六宮に落ちて発と為す。客参将は八宮に落ち、主方に挟まる。計神は卯に在り。この局は客算は長にして和、参将は主方に挟まるるも大将は出動し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち客勝つ。須らく西南方向の敵情を防ぎ、奇兵は西南に布き、伏を設くるは丑・寅の二時を宜しとす。主方の大将は客方の大小二将に挟まれ、参将はまた囚せられ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十七局、庚午、壬午、甲午、丙午、戊午。太乙在二宮,天目陰德,客目掩(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將陰德,掩主目。客算二十六,客大將六宮發,客參將八宮格,計神寅。此局太乙助客,客目掩主目,參將雖格,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正西,戰利正東,利方陣,舉白旗,雲氣從西來,客勝,聞賊備西北,旗兵西北,伏兵利巳午未時。主算杜塞無門,主目為客目掩,不利為主,宜固守,聞賊備西北。)
陰遁第六十七局。この局に値するは庚午・壬午・甲午・丙午・戊午の年である。太乙は二宮に退き(離宮、正南、分野は荆・豫の二州)、天目は客方の天目に掩わる。天目は陰徳位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将は皆中宮を出ず。始撃の将は陰徳に臨み、正に主方の天目を掩う。客方の客算は二十六。客大将は六宮に落ちて発と為す。客参将は八宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は寅に在り。この局は太乙は客を助け、客方の天目は主方の天目を掩い、参将は格せらるるも大将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正西を取り、交戦の得利は正東に在り、方陣を擺し・白旗を打ちて西方の金気に応じ、雲気が西方より来れば則ち客勝つ。須らく西北方向の敵情を防ぎ、旗号と奇兵も皆西北に布き、伏を設くるは巳・午・未の三時(およそ午前九時より午後三時に当る)を宜しとす。主方は門戸杜塞し・天目はまた客方に掩われ、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、同じく西北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十八局、辛未、癸未、乙未、丁未、己未。太乙在二宮,天目大義(主算二十五,八門杜,主大將、參將不出中宮,始擊將地主。客算二十四和,客大將四宮發,客參將二宮囚,計神丑。此局客算和,參將雖囚,大將發,利為客,見陣利先動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從東北來,客勝,聞賊備正東,奇兵正東,伏兵利巳午未時。主算杜塞無門,不利為主,宜固守,聞賊備西北。)
陰遁第六十八局。この局に値するは辛未・癸未・乙未・丁未・己未の年である。太乙は二宮に在り(離宮、正南)、天目は大義位に臨む。主方の主算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困る。始撃の将は地主に臨む。客方の客算は二十四で、和数に属す。客大将は四宮に落ちて発と為す。客参将は二宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。計神は丑に在り。この局は客算は和順、参将は囚といえど大将は発し得、客と作るに利あり。陣に臨んで先んじて発動するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が東北より来れば則ち客勝つ。須らく正東方向の敵情を防ぎ、奇兵は正東に布き、伏を設くるは巳・午・未の三時を宜しとす。主方は門戸杜塞し出ずべき門なく、主と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも西北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第六十九局、壬申、甲申、丙申、戊申、庚申。太乙在二宮,天目地主(主算二十四長和,主大將四宮發,主參將二宮囚,始擊將臨和德。客算十六不和算短,客大將六宮發,客參將八宮格,計神子。此局主算長和,大將發,利為主,見陣利後動,出軍宜正東,戰利正西,利銳陣,舉赤旗,雲氣從正東來,主勝,聞賊備正北,奇兵正北,伏兵利巳午未時。客算短不和,參將格,不利為客,宜固守,聞賊備東北。)
陰遁第六十九局。この局に値するは壬申・甲申・丙申・戊申・庚申の年である。太乙は二宮に在り(離宮、正南)、天目は地主位に臨む。主方の主算は二十四で長にして和。主大将は四宮に落ちて発と為す。主参将は二宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。始撃の将は和徳に臨む。客方の客算は十六で、すでに和せずまた偏って短し。客大将は六宮に落ちて発と為す。客参将は八宮に落ちて太乙と相冲して格と為る。計神は子に在り。この局は主算は長にして和・大将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正東を取り、交戦の得利は正西に在り、鋭陣を擺し・赤旗を打ちて南方の火気に応じ、雲気が正東より来れば則ち主勝つ。須らく正北方向の敵情を防ぎ、奇兵は正北に布き、伏を設くるは巳・午・未の三時を宜しとす。客方は算短く和せず・参将は格せられ、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも東北方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第七十局、癸酉、乙酉、丁酉、己酉、辛酉。太乙在一宮,天目陽德(主算十算長,主大將二宮發,主參將六宮外迫,始擊將臨高叢。客算二十八算短,客大將八宮外迫,客參將四宮發,計神亥。此局主算長和,大將發,利為主,見陣利後動,出軍宜正南,戰利正北,利圓陣,舉黃旗,雲氣從正南來,主勝,聞賊備東北,奇兵東北,伏兵利戌亥時。客算短,大將外迫,不利為客,宜固守,聞賊備正東。)
陰遁第七十局。この局に値するは癸酉・乙酉・丁酉・己酉・辛酉の年である。太乙は一宮に退き(乾宮、西北、分野は冀・并の二州)、天目は陽徳位に臨む。主方の主算は十で、算数は長と為す。主大将は二宮に落ちて発と為す。主参将は六宮に落ちて外迫と為す。始撃の将は高叢に臨む。客方の客算は二十八で、算数は偏って短し。客大将は八宮に落ちて外迫と為す。客参将は四宮に落ちて発と為す。計神は亥に在り。この局は主算は長にして和・大将は発し得、主と作るに利あり。陣に臨んで後発して人を制するに宜しく、出兵は正南を取り、交戦の得利は正北に在り、円陣を擺し・黄旗を打ちて中央の土気に応じ、雲気が正南より来れば則ち主勝つ。須らく東北方向の敵情を防ぎ、奇兵は東北に布き、伏を設くるは戌・亥の二時(およそ当日の夜七時より次日の一時に当る)を宜しとす。客方は算数偏って短く・大将はまた外迫を受け、客と作るに利あらず。ただ堅守に宜しく、しかも正東方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第七十一局、甲戌、丙戌、戊戌、庚戌、壬戌。太乙在一宮,天目和德(主算三十一,主大將一宮,客挾囚,主參將三宮發,始擊將臨大神。客算十六,客大將六宮外迫,客參將八宮主挾,計神戌。此局主大將客挾之,客大將外迫,參將主挾之,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東北,客聞賊備東南。)
陰遁第七十一局。この局に値するは甲戌・丙戌・戊戌・庚戌・壬戌の年である。太乙は一宮に在り(乾宮、西北)、天目は和徳位に臨む。主方の主算は三十一。主大将は一宮に落ち、客方に挟まれ、また太乙と同宮にして囚を受く。主参将は三宮に落ちて発と為す。始撃の将は大神に臨む。客方の客算は十六。客大将は六宮に落ちて外迫と為す。客参将は八宮に落ち、主方に挟まる。計神は戌に在り。この局は主方の大将は客方に挟まれ、客方の大将はまた外迫を受け・参将もまた主方に挟まれ、両辺は互いに牽制し、ともに不利。各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は東南方向の敵情を防ぐべし。
陰遁第七十二局、乙亥、丁亥、己亥、辛亥、癸亥。太乙在一宮,天目和德(主算三十一,主大將一宮囚,主參將三宮發,始擊將臨大義。客算二十五,八門杜,客大將、參將不出中宮,計神酉。此局主大將囚,客杜塞無門,主客俱不利,各宜固守,主聞賊備東北,客聞賊備正南。)
陰遁第七十二局、また陰遁の末局なり。この局に値するは乙亥・丁亥・己亥・辛亥・癸亥の年である。太乙は一宮に在り(乾宮、西北)、天目は和徳位に臨む。主方の主算は三十一。主大将は一宮に落ちて太乙と同宮にして囚と為る。主参将は三宮に落ちて発と為す。始撃の将は大義に臨む。客方の客算は二十五で、八門杜塞に逢い、大将と参将はともに中宮に困りて出ること能わず。計神は酉に在り。この局は主方の大将は囚せられ、客方はまた門戸堵塞し出ずべき路なし。両家ともに不利、各々堅守すべし。主方は東北方向の敵情を防ぎ、客方は正南方向の敵情を防ぐべし。ここに至りて陽遁・陰遁各々七十二局の主客勝負を定むるの辞は全部列し畢んぬ。
太乙総図
中宮 五福玄室宮 十干戊己 一層 十六宮間之神 二層 八宮 三層 十六神 四層 九宮八門九星六乙六丙之神 五層 十干分直所在 六層 五福三基分野 七層 四天地直分野 八層 二十八宿 九層 二十八宿所主 十層 九州十二國分野
これは太乙式盤の層次表で、全盤面が内より外に向かってあわせて十層に分かるを説明する。盤を読むには一層一層外に向かって看るべし。最も中間は中宮で、中宮には「五福」の居る玄室宮を配し、十天干の中では戊・己の二土に属す。第一層には「十六宮間之神」を排す。すなわち十二地支に乾・坤・艮・巽の四維を加えて化出した十六の位次である。第二層には八宮を排す。すなわち中宮を除くほかの一・二・三・四・六・七・八・九のこの八つの用事の宮である。第三層には十六神を排す。第四層には九宮の配する八門・九星および六乙・六丙の神を排す。第五層には十天干の各々分管する位置を標す。第六層には五福と君基・臣基・民基の三基の分野を標す。第七層には四神・天乙・地乙・直符の四者の分野を標す。第八層には二十八宿を排す。第九層には二十八宿の各々主管する事項を記す。第十層には九州と十二国の分野を標す。課を起こすにはまず太乙の在る宮を定め、ついでこの十層に沿って順に対照すれば、すなわち神煞・星宿と地面の州国を一々対応させることができる。
萬曆丁亥歲,大游太乙入巽九宮,小游太乙陽遁九宮陰一。 六宮直事—嘉靖甲子入巳二十四年 杜門直事—嘉靖甲子入巳二十四年 君基—萬曆甲申入亥巳四年 臣基—萬曆丁亥入酉巳一年 民基—萬曆丁亥入未 五福—萬曆己卯年入黃秘宮巳九年 四神—萬曆乙酉入巳,丁亥滿 天乙—萬曆乙酉入戌,丁亥滿 地乙—萬曆乙酉入丑,丁亥滿 直符—萬曆乙酉入酉,丁亥滿
下は明の万暦丁亥年(万暦十五年)に実測して得た一份の盤面記録で、起課の模様板と為し得る。この年、大游太乙は巽宮すなわち九宮に進入し、小游太乙は陽遁は九宮に在り・陰遁は一宮に在る。六宮直事と杜門直事は、みな嘉靖甲子年に入位してより、ここに至りてすでに二十四年を歴た。三基の位置は、君基は万暦甲申年に亥位に入り、すでに四年を歴、臣基は万暦丁亥年に酉位に入り、わずかに一年を歴、民基は万暦丁亥年に未位に入る。五福は万暦己卯年に黄秘宮に進入し、すでに九年を歴た。四神は万暦乙酉年に巳位に入り、丁亥年に至りて任満ち、天乙は万暦乙酉年に戌位に入り、丁亥年に満ち、地乙は万暦乙酉年に丑位に入り、丁亥年に満ち、直符は万暦乙酉年に酉位に入り、また丁亥年に至りて満つ。およそ「某位に入り若干年」と記するは、その神がその年よりこの位に駐守して、年数満ちてはじめて次位に遷るを指す。
文昌—陽辰,陰戌 主大—陽一宮,陰一宮 主參—陽三宮,陰三宮 始擊—陰陽俱在寅 客大—陽杜,陰九 客參—陽杜,陰七 計神—陽四,陰六 定計將—陽丑,陰未 計大將—陽九,陰三 計參將—陽九,陰七
続くは同じ年の陽遁・陰遁の両盤に於ける各将各神の落点で、上文の年份記録と合わせて見るべし。文昌は、陽遁は辰に在り、陰遁は戌に在り。主大将は、陽遁は一宮、陰遁もまた一宮。主参将は、陽遁は三宮、陰遁もまた三宮。始撃は、陰陽両遁ともに寅に在り。客大将は、陽遁は八門杜塞に逢いて中宮より出ること能わず、陰遁は九宮に在り。客参将は、陽遁は同じく杜塞、陰遁は七宮に在り。計神は、陽遁は四に在り、陰遁は六に在り。定計の将は、陽遁は丑に在り、陰遁は未に在り。計大将は、陽遁は九宮、陰遁は三宮。計参将は、陽遁は九宮、陰遁は七宮。この一列のデータを十層盤の中に填め込めば、すなわち万暦丁亥年の完整な歳計課式である。
太乙纂要
十六宮間之神 子地主 丑陽德 艮和德 寅呂申 卯高叢 辰太陽 巽太炅 巳大神 午大威 未天道 坤大武 申武德 酉太簇 戌陰主 亥大義
ここに「十六宮間之神」の名目と配する方位を列する。いわゆる宮間之神とは、十二地支に乾・坤・艮・巽の四維を加え、あわせて十六位で、一位ごとに一つの神名あり。太乙盤上の某将「某位に臨む」と称するは、指すところまさにこれらの名目である。その対応は、子位は地主、丑位は陽徳、艮位は和徳、寅位は呂申、卯位は高叢、辰位は太陽、巽位は太炅、巳位は大神、午位は大威、未位は天道、坤位は大武、申位は武徳、酉位は太簇、戌位は陰主、亥位は大義。この十六の名目は各局の条文の中に反復して現れ、例えば「天目武徳」とはすなわち天目が申位に落ちる、「始撃将大義」とはすなわち始撃が亥位に落ちる。これに拠ればすなわち神将を具体の方位に還元できる。
太乙諸星 文昌 主大將 主參將 始擊 客大將 客參將 計神 定計將 計參將 五福 大遊 君基 臣基 民基 四神 天乙 地乙 直符 飛符
ここに太乙盤上に看るべき諸星を総列す。占断する時の取用の次序に按じて、まず文昌を看、其次は主大将・主参将・始撃・客大将・客参将・計神、さらに計目より推した定計の将と計参将を看る。以上は局を逐うごとに皆排すべき常用の諸星に属す。このほかなお周期の比較的長く・年に按じて推移する一組あり。五福・大游、君基・臣基・民基のこの三基、および四神・天乙・地乙・直符・飛符。前の一組は一局の内の主客勝負を主管し、後の一組は国運年成の長期の休咎を主管す。両組を合わせ看て、はじめて太乙盤を看尽したと算る。
年局
年局(以百十零為主不除,滿千後方除之)置上元甲子至萬曆戊子,積得一千零一十五萬五千五百零五算,截得祖數一百九十三萬八千一百四十五算,以大周法三百六十除之,餘二百六十五算,又除四紀二百四十,餘二十五策。一甲子位,十一甲戌位,二十一甲申位,二十二乙酉,二十三丙戌,二十四丁亥,二十五戊子,仍還二百六十五策,以元法除之,甲子元除去七十二,丙子元除去七十二,戊子元除去七十二止,餘四十九算,則知戊子歲即庚子元四十九局也。
年局を推す。およそ積年を算するに、百位・十位と個位の上の数は留め置いて除かず、千位に満ちてのちはじめて除するに着手す。具体の算法は、上元甲子より起算し、一直に万暦戊子年まで積して、あわせて一千十五万五千五百五算を得る。中より「祖数」百九十三万八千一百四十五算を截取す。まず「大周法」三百六十をもってこの祖数を除し、除ききれずして二百六十五算を余す。さらに中より四紀の二百四十を減じ、二十五策を残す。ここに甲子旬の位に按じて数え下る。第一は甲子位、第十一は甲戌位、第二十一は甲申位、第二十二は乙酉、第二十三は丙戌、第二十四は丁亥、第二十五は正に戊子――これにて当年の年干支を験出す。続いて二百六十五策の原数を取回し、改めて「元法」を用いて除す。まず甲子元の七十二局を除き、ついで丙子元の七十二局を除き、ついで戊子元の七十二局を除き、ここまで除して、四十九算を残す。これに由りて万暦戊子のこの一年は、正に庚子元の第四十九局なるを知る。全の流程は、積年→祖数を截取→大周法と四紀を用いて干支を定む→元法を用いて何元の第几局に属するかを定む、である。
月局
月局(起算即加天正、地正二算)甲子、甲午,一紀;己亥、己巳,二紀;甲戌、甲辰,三紀;己酉、己卯四紀;甲申、甲寅,五紀;己未、己卯,六紀。甲子、甲午六年,甲子元七十二局;庚子、庚午六年,丙子元七十二局;丙子、丙午六年,戊子元七十二局;壬子、壬午六年,庚子元七十二局;戊子、戊午六年,壬子元七十二局。
月局を推す。起算するにまず「天正」「地正」の両算を加えてから、さらに下に推す。六紀の配法は、甲子と甲午を一紀と為し、己亥と己巳を二紀と為し、甲戌と甲辰を三紀と為し、己酉と己卯を四紀と為し、甲申と甲寅を五紀と為し、己未と己卯を六紀と為す。五元と年份の配法は、甲子・甲午より起こる六年は甲子元の七十二局を用い、庚子・庚午より起こる六年は丙子元の七十二局を用い、丙子・丙午より起こる六年は戊子元の七十二局を用い、壬子・壬午より起こる六年は庚子元の七十二局を用い、戊子・戊午より起こる六年は壬子元の七十二局を用う。一元的ごとに皆七十二局を統べ、まず年份に按じてどの一元に属するかを定め出してから、さらにこの一元の七十二局の中に求める月まで数えて、すなわち月局を得る。
日局
日局弘治元年戊申歲,截算得祖數二百一十三策,用退而成,逐年一進一退,逢閏重退,進用已往二十四月之數,退用已往小盡之數。假如今年元旦日辰退居去年元旦之後,則用退,明年元旦日辰進居今年元旦之前,則用進,退不過五六,進不過二十四,一定之數也,先以紀法求日,次以元法取局,與歲計皆同。
日局を推す。明の弘治元年戊申歳をもって起算の年と為し、截算して祖数二百十三策を得る。この数は「退」の弁法を用いて推成したもの。此後は年を逐い一進一退して調整し、閏年に遇えば多く一回退くるを要す。いわゆる「進」とは、すでに過ぎた二十四箇月の数を用い、いわゆる「退」とは、すでに過ぎた各月の小尽(月小の二十九日)の数を用う。進を用いるか退を用いるかを判断するには、元旦のこの日の日辰を看る。仮に今年元旦の日辰が去年元旦の後に退いたれば、すなわち退を用い、明年元旦の日辰が今年元旦の前に進めば、すなわち進を用う。退は最多も五六を過ぎず、進は最多も二十四を過ぎず。これは固定の限数である。数目が定妥したのち、まず紀法を用いて日辰を求め出し、さらに元法を用いて局数を取出す。その歩驟は歳計を推すと全く同じである。
時局
時局與月局同,但不加天地二算,冬至後用陽局,夏至後用陰局。
時局を推す。弁法は月局を推すと同じく、ただ一点のみ同じからず。起算するに天正・地正のこの両算を加えずともよい。陽局を用いるか陰局を用いるかに至っては、二至をもって界とす。冬至以後は陽遁の七十二局を用い、夏至以後は陰遁の七十二局を用う。これは冬至に一陽生じて気機が順行し、夏至に一陰生じて気機が逆行すればこそ、ゆえに太乙の行宮の方向もまた随いて改換する。
太乙
太乙(陽遁起一宮,順行至九宮;陰遁起九宮,逆行至一宮,因所求局未滿二十四,以二十四除之,不盡者,皆以一宮三數輪之,即知太乙所在歲計,萬曆戊子陽遁一宮,理天,陰遁九宮)
太乙の起法は、陽遁は一宮より起こりて順行して九宮に至り、陰遁は九宮より起こりて逆行して一宮に至る。求める局数がしばしば二十四に満たざれば、すなわち二十四をもって除し、除ききれぬ余数を取り、さらに一宮ごとに三年住すの規矩に按じて宮を逐って輪数すれば、すなわち太乙のどの宮に落つるかを知る。これがすなわち歳計の太乙である。例を挙げて言えば、万暦戊子年は陽遁太乙は一宮に在りて「理天」の年に値し、陰遁は則ち九宮に在る。
太乙者,天地之尊神,在北辰前,正當勾陳口中,天乙紫微垣宮門右星南。主使十六神而知風雨、水旱、兵革、飢饉、疾病、災害,國主興亡,曆數脩短,遊行九宮而歷八卦,自太始初分,從其一,一生二,二生三,三即天地人也,日月星也,乙丙丁也,上中下也,以三乘三為九,以三乘九為二十七,故太乙行宮每位住三年,一年治天,整五星失度,日月薄蝕,妖慧光怪之變;二年治地,整山崩水陷,水決河翻,蝗蟲、土工之變;三年治人,整君臣父子、口舌妖言、疾病、飢饉、生靈流亡之變。蓋三年一宮,二十七年一周天,但不遊中宮,寄在七宮,故二十四年一周天耳。
太乙は天地間最も尊貴の神で、位は北辰の前に在り、正に勾陳星の口中・天乙紫微垣宮門右星の南辺に当る。それは十六神を統率し、因りて風雨・水旱・兵革・飢饉・疾病・災害を知り得、国君の興亡と国運の長短を知り得、九宮に游行して八卦を遍歴す。太始の気の初分より説き起こせば、先ず一有り、一は二を生じ、二は三を生ず。この三とは、すなわち天・地・人であり、すなわち日・月・星であり、すなわち乙・丙・丁であり、すなわち上・中・下である。三乗三は九を得、三乗九は二十七を得。ゆえに太乙は一宮に到るごとに三年を駐す。第一年は天を治め、五星の行度失常・日月薄蝕・妖星光怪の類の天象の変を整治し、第二年は地を治め、山崩地陥・江河決口倒灌・蝗虫為害・土木工役の類の地上の変を整治し、第三年は人を治め、君臣父子失序・口舌妖言・疾病飢饉・百姓流亡の類の人事の変を整治す。三年に一宮で、二十七年に本は周天一遍すべきなれど、太乙は中宮に游せず、中宮の数は七宮に寄せる。ゆえに実際は二十四年に周天一遍する。
置上元甲子至所求積年,以太乙行度二百八十八去之,不盡以二十四去之,又不盡者,為入宮年數,遇掩、擊、格、迫在陽絕之地與曆數同者,其災甚也,其有不發者,不在陽九、百六下元故災漸傍,若當陽九、百六而合下元甲子,即兵革攻伐,篡弒襲戮之災,若在歷運太陽、陰主下,入大遊卦文者,必有改易也。
太乙の入宮の年を推する弁法は、上元甲子より起算して求める年までの積年数を、まず太乙の行度二百八十八をもって除し、除ききれぬ余数をさらに二十四で除し、最後に除ききれぬものがすなわち入宮の年数である。もしこの年に掩・撃・格・迫の諸凶格に遇い、またちょうど「陽絶」の地に落ち、しかも暦数と相合すれば、災禍は格外に深重。凶格に遇いながら応験せぬ者もある。それは「陽九」「百六」のこの二つの厄会に碰うことなく、また下元に在らざればこそ、ゆえに災気はただ旁側に在りて漸く消散するのみ。もし正に陽九・百六の数に当り、また下元甲子に逢えば、兵戈攻伐・篡位弒君・突襲屠戮の類の大禍が現れる。もし暦運の太陽・陰主の下に落ち、しかも大游卦の卦文に入れば、朝代の政令は必ず更改あるべし。
一宮在乾,主冀州、幷州,若文昌關囚,是謂相佐迫協君父之象;二宮在離,主荊州、豫州,太乙臨之,象人君居明堂誅將相、去奸邪;三宮在艮,主青州,主后妃,主閽寺,始擊臨之,嬖寵進中宮,兵起;四宮在震,主徐州,始擊臨之,西戎兵侵;六宮在兌,主雍州,客大將臨之,南楚侵(或曰擊臨南楚侵);七宮在坤,主樑州、益州,主大將臨之,梁益兵起;八宮在坎,主袞州,太乙臨之,應紫微宮,嚮明而治,若二目曰對,大臣伏誅;九宮在巽,主揚州,客大將臨之,北狄來侵,巳上九宮,其在關囚掩迫格擊提挾固杜之年,驗之必矣,若三才算和,而無囚迫,所主為輕耳。
九宮は各々卦位と地面の分野あり。国事を占するには須らく宮に按じて断を取るべし。一宮は乾に在り、冀州・并州を主る。もし文昌がここに関せられ囚せられれば、すなわち輔相が君父を逼脅するの象。二宮は離に在り、荆州・豫州を主る。太乙がこの宮に臨めば、人君が明堂に坐して将相を誅戮し・奸邪を清除するを象徴す。三宮は艮に在り、青州を主り、また后妃と宦官を主る。始撃がこの宮に臨めば、則ち寵幸の人が中宮に進入し、兵事まさに起こらんとす。四宮は震に在り、徐州を主る。始撃がこの宮に臨めば、西方の戎人の来犯を主る。六宮は兌に在り、雍州を主る。客大将がこの宮に臨めば、南方の楚地の入侵を主る(もう一説は始撃がこの宮に臨めば則ち南楚が入侵と作る)。七宮は坤に在り、梁州・益州を主る。主大将がこの宮に臨めば、梁・益の一帯の興兵を主る。八宮は坎に在り、袞州を主る。太乙がこの宮に臨めば、上は紫微宮に応じ、人君が明に向かって治むの象。もし主客の二目が相冲して「対」を成せば、則ち大臣の伏誅あり。九宮は巽に在り、揚州を主る。客大将がこの宮に臨めば、北方の狄人の来侵を主る。以上の九宮、およそ関・囚・掩・迫・格・撃・提・挟・固・杜の諸格の年に逢えば、占験は必ず期に応ず。もし三才の算が調和して囚迫なければ、主る所の禍事はやや軽し。
八三四九為陽宮,二七六一為陰宮,歲計太乙與文昌、始擊、主客大小將在一宮,則為陽絕,在九宮則為絕陰,在四六則為絕氣,在二八則為易氣,遇掩迫囚擊格挾固杜之年,而有大凶交,餘(九宮大凶,有凶交)更會卦運,內外極爻,除舊更新,禍患深重(一九宮最重,餘稍輕),三才算和,為災尚輕。凡舉百事,慎而勿用,四計皆同。
九宮はまた陰陽の両組に分かつ。八・三・四・九は陽宮、二・七・六・一は陰宮。歳計に就いて論ずれば、太乙と文昌・始撃・主客大小将がもし同一宮に落ちるを「陽絶」と謂い、同じく九宮に落ちるを「絶陰」と謂い、四宮・六宮に落ちるを「絶気」と謂い、二宮・八宮に落ちるを「易気」と謂う。およそ掩・迫・囚・撃・格・挟・固・杜の諸格の年に逢えば、すなわち大凶の交会あり(尤も九宮を大凶と為し、凶交あり)。もしさらに卦運の推移に遇い、内外卦の極爻が当値すれば、それはすなわち旧を除き新に更うるの象で、禍患は格外に深重(その中一宮・九宮を最重とし、其余はやや軽し)。ただ三才の算が調和すれば、災禍はやや軽しと算る。およそこのの年は、いかなる事を為すも謹慎すべく、寧ろ為さざるに如かず。年・月・日・時の四計の看法は皆同じである。
文昌
文昌(陽遁起申,順行,乾、坤重留一算;陰遁起寅,順行,艮、巽重留一算,因所求局數,以十八除之,命起寅、申,即知文昌陽遁在巽,陰遁在乾)
文昌の起法は、陽遁は申位より起こりて順行し、乾・坤の両維に行り着く時は重ねて一算を留め、陰遁は寅位より起こりて順行し、艮・巽の両維に行り着く時は重ねて一算を留む。求める局数を用いて十八で除し、余数を取り、陽遁は申より数え・陰遁は寅より数えれば、すなわち文昌の何位に落つるかを知る。例を挙げて言えば、万暦戊子年は陽遁文昌は巽に在り、陰遁は乾に在る。
文昌六星在北斗魁前天乙之府,乃為天乙之目,故曰天目,屬土、主人,為中宮鎮星之精,屬土,旺於四季,能知天地間無窮之事,為太乙之輔象,輔相掌斷天下吉凶,能預知也,皆徙算於太乙宮而止,不可同宮,同宮囚,不利主人,若在陽絕之地而算數虧者,君之災也;若在太乙前宮,名外宮迫,主臣下有外謀;在太乙後一宮,名內宮迫,主下有陰謀,或後宮女子之私也;若與太乙相沖者,名曰對,對者,臣下失禮,王綱格易也,有僭拒沉機之謂也,對者,災輕,若凶門加而庚辛臨之,又得天芮、天禽、天英、天理、天蓬加之,必有臣下謀上也;
文昌はもともと北斗魁星の前の天乙の府の中の六つの星で、天乙の眼睛。ゆえに太乙式の中にまたこれを「天目」と呼ぶ。その五行は土に属し、人事を主り、中宮鎮星(土星)の精気で、四季の月に旺し、天地間の無窮の事を知り得、太乙の輔弼の象で、太乙を輔助して天下の吉凶を判断してあらかじめ知り得。推算するに、各将の算数はみな一路太乙宮まで数えて止む。文昌は太乙と同宮すべからず。同宮なればすなわち「囚」と謂い、主人の一方にとって不利。もし文昌が陽絶の地に落ちて算数がまた亏欠すれば、それは君王に災いあり。もし太乙の前の一宮に在れば、「外宮迫」と謂い、臣下が外に在りて謀を結ぶを主る。太乙の後の一宮に在れば、「内宮迫」と謂い、下に陰謀あり、あるいは後宮女子の私情を主る。もし太乙と正相冲すれば、これを「対」と謂い、対とはすなわち臣下の失礼・王法綱紀の更易せらるること、僭越抗拒・機心を暗蔵するの意を含む。単に対を成すのみならば、災禍はなお軽し。ただしもしさらに凶門を加え、また庚・辛がこれに臨み、しかも天芮・天禽・天英・天理・天蓬の諸凶星が来りて会すれば、それはすなわち必ず臣下が君上を図謀する事あらん。
若與始擊同宮,名曰二目關,則旺相者勝,如在一三七八宮者,主人勝,如在二六四九宮者,客勝。太乙在一宮,天目九宮對者,有災相輔當之;太乙在二宮,天目在八宮,有變君父之災也;太乙在六宮,天目在四宮,有支宰輔大將之災也。曰者天目在旺宮,君父之災也;太乙乘旺宮,主君誅臣下也,皆以五行旺相推之,此為天月之變也。
文昌がもし始撃と同一宮に処れば、これを「二目関」と謂う。この時は誰が旺相の気を得るかを看る。文昌が一・三・七・八宮に在るは、主人の一方が勝ち、二・六・四・九宮に在るは、客方が勝つ。さらに具体の相冲の局を看る。太乙が一宮に在りて天目が九宮に在りてこれと相対すれば、主に災いあり、輔相の臣より来りて承当す。太乙が二宮に在りて天目が八宮に在れば、君父を変乱するの災禍を主る。太乙が六宮に在りて天目が四宮に在れば、宰輔の大将に事出来を主る。およそ天目が旺気の宮に落ちるは、君父の災い。太乙が自ら旺気の宮に乗ずるは、則ち君王が臣下を誅戮するを主る。これらはみな五行の旺相休囚に按じて推すべく、これがすなわち天目の主る変異である。
