Libo

秘本諸葛神数

三国·蜀(旧题) · 诸葛亮(旧题) · 第1巻 / 2

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

籤詩 第一百二十一至一百四十籤

占卜類典籍

一つの主体系に慣れてから読み流すのが向いている。同種の問題に対する占法ごとの処理の差を対照する材料になる。

占法

甲)報字

凡占卦者。必先報字。報字不拘何字。必先以三字為度。不可報四字。亦不可報二字。

占いに来る人はすべて、第一歩として必ず「報字」をしなければなりません——求測者がその場で思いつくままに漢字を口に出します。報じる字がどの字であるかに限定はなく、どんな字を書いてもかまいませんが、字数は厳格に三字と定められます。四字を報じても、二字を報じてもいけません。この三字は後でそれぞれ百の位・十の位・一の位を務めて数を起こすので、一つ多くても少なくても籤数を並べることができません。ですからこれは全占法の取りかかりの規則です。

乙)計算

將所報之字。先寫於紙上。數其筆畫。以便查字。其法有三。 一)第一字作百數。第二字作十數。第三字作個數。例如報佑咱統三字。佑字筆畫作百數。咱字筆畫作十數。統字筆畫作個數。餘仿此舉例如下。

求測者が報じた三字をまず紙に書き、一字ずつ字画を数えて、数によって籤を調べる手掛かりとします。数え方の規則は全部で三条あります。 第一条は位次を定めることです。第一の字の字画が百の位の数を務め、第二の字の字画が十の位の数を務め、第三の字の字画が一の位の数を務めます。たとえば「佑・咱・統」の三字を報じたなら、「佑」の字画を百の位に置き、「咱」の字画を十の位に置き、「統」の字画を一の位に置きます。残りの各例もみなこの順序で推して並べます。示範は以下のとおりです。

林 - 百位 山 - 十位 沖 - 個位 二)凡字筆畫。在九筆以內者照算。在十筆以外者。減十筆算。(二十筆同)若恰在十筆或二十筆。俱照零筆計算。例如佑咱統三字。一佑字七筆。咱字九筆。俱照算。統字十二筆。則減去十筆。照二筆算。餘仿此。舉例如下。

示範:「林」の字は百の位を占め、「山」の字は十の位を占め、「沖」の字は一の位を占めます。 第二条は筆数を定めることです。およそ一つの字の字画が九画以内のものは実際の字画どおりに数え、十画以上のものは十画を引いてから数え、二十画に満ちるものも同様に二十画を引きます。もし字画がちょうど十画または二十画なら、一律に「零画」として計算し、その位は零と記します。たとえば「佑・咱・統」の三字では、「佑」は七画、「咱」は九画で、いずれも十画に満たないので実数どおりに計算します。「統」は十二画で十画を超えるので、十画を引いてから二画として計算します。残りの各字もみなこのように換算します。示範は以下のとおりです。

林 - 百 八 山 - 十 三 沖 - 個 六 三)此書照大易三百八十四爻。作為三百八十四籤。所報之字筆畫以三百八十四為度。過於三百八十四。則須減去三百八十四計算。減後仍多。再減之。必減至不過三百八十四為止。假如佑咱統三字。為七百九十二數。減去三百八十四為四百零八數。仍過法數須再減三百八十四。為二十四,即照二十四查。餘仿此。舉例如下。

示範:「林」の字は百の位に八画と記し、「山」の字は十の位に三画と記し、「沖」の字は一の位に六画と記します。 第三条は「法数」を定めることです。本書は《周易》六十四卦の合計三百八十四爻に依って、三百八十四籤を立てます。ですから報字によって得た字画の総数は三百八十四を上限とします。およそ三百八十四を超えるものは三百八十四を引き、一度引いてもなお超えるなら、もう一度引き、三百八十四を超えなくなるまで引き続け、残った余数が籤号です。もし「佑・咱・統」の三字を合わせて七百九十二なら、三百八十四を引いて四百八を得、四百八はなお法数を超えるので、さらに三百八十四を引いて二十四を得、第二十四籤を調べます。残りもみなこの繰り返し相減の方法で推算します。示範は以下のとおりです。

報字 – 韶 山 沖 總數 – 八 三 六 減去 - 三八四 存 - 四零八 再減 - 三八四 存 - 二四

全式示範:報じた三字は「韶・山・沖」です。百・十・一の三位に字画を記して、八・三・六を得、すなわち八百三十六です。まず三百八十四を引いて四百八を残し、なお限度を超えるのでさらに三百八十四を引いて二十四を残します——こうして第二十四籤を調べます。按:八百三十六から三百八十四を引けば実際には四百五十二を得るのであり、底本が「四零八」と作ったのは、上文の「佑咱統」七百九十二の例の数をそのまま用いて誤ったものです。ここではそのまま写して改めません。読者は「三百八十四を超えなくなるまで引く」という法に従って自分で推算すればよいです。

丙)査籤

數已計定。即可查籤。

字画の数がすでに算定されて、三百八十四を超えない余数が一つ得られたら、この余数を籤号として、下文の相応の籤をめくり、その籤詩と断語を読めば、それが占った事への答えです。

籤詩 第一至二十籤

1。天門一掛榜,預定奪標人;馬嘶芳草地,秋高聽鹿鳴。 2。地有神,甚威靈,興邦輔國,尊主庇民。 3。長安花,不可及,春風中,馬蹄疾,急早加鞭,驟然生色。 4。春花嬌媚,不禁雨打風飄;秋菊幽芳,反耐霜凌雪傲。 5。春雷震,夏風巽,臥龍起,猛虎驚,風雲會合,救濟蒼生。

第1籤 天門に榜を張る日に、頭名を奪い得る人はとっくに定まっています。駿馬が芳草の地で嘶き、秋の気が高く爽やかな中に鹿鳴が聞こえます。「鹿鳴」は古く新科の挙子を宴するに奏した楽で、この籤は功名に分があり、先んじて争えば得られることを主とします。早めに力を発するがよい。 第2籤 大地の上におのずから神霊があり、威厳にして至って霊験あらたかです。その力は邦国を振興し朝廷を輔佐するに足り、上は君主を尊び下は百姓を庇います。この籤は背後に大きな靠山の助けがあることを主とし、謀る所は正大の事で、放胆して引き受けることができます。 第3籤 長安城の春花は届かないように見えても、春風の中を馬蹄はまさに疾駆しています。これは孟郊の「春風得意馬蹄疾、一日看尽長安花」の意を用い、人に勧めて勢いに乗じて早く鞭を加えれば、局面はたちまち色を生ずるとします。主として機会は目の前にあり、迟疑すれば即ち失します。 第4籤 春の花は嬌艶だけれど、風吹き雨打ちに堪えません。秋の菊は香りが幽かに淡いかえって、霜に欺かれ雪に圧されるのに耐えます。主として外見のにぎやかなものは頼りにならず、沈静で耐久するものに後福があり、拙を守り持重すべきで、浮華を羨む必要はありません。 第5籤 春雷は「震」に属して奮動し、夏風は「巽」に属して柔らかく入り、蟄伏していた臥龍がこれによって身を起こし、猛虎もこれに驚き震えます。これは風雲際会の象で、主として時機すでに至り、賢才まさに出ずべく、行う所は世を済い人を救う大事です。

6。非玄非奧,非淺非深,一個妙道,著意搜尋。 7。君須悟,勿誤疑,有平路,任驅馳,隨時變易,件件咸宜。 8。虎戀高山別有機,眾人目下尚狐疑,雁來讖炕蘋果?此際聲名達帝畿。 9。貴客相逢更可期,庭前枯木鳳來儀,好將短事求長事,休聽旁人說是非。 10。嘹嚦徵鴻獨出群,高飛羽翼更紏紛,雲程北進好音遂,聞朝雲暮雨交加,有憑。

第6籤 問う所の理は玄虚でも深奥でもなく、浅顕でも艱深でもなく、中間にただ一条の微妙な門径があるだけです。主として答えはもとより得難くなく、ただ意を着けて尋ねさえすれば自ずから手に至ります。怕れるのは用心せずに、空しく僥倖を求めようとすることです。 第7籤 君に勧めるは自家で領悟し、疑慮に耽誤されるなかれ。眼前にもとより平坦な大路があり、思いっきり馬を放して馳せるがよい。ただ時勢に随って変通して事を行えば、件件みな合宜です。主として前途に阻げなく、忌む所はまさに自ら猶豫を生ずることです。 第8籤 猛虎が高山に恋守するは、自ずから別に一番の機縁があり、傍人は目下なお猜疑して定まらず。第三句は底本が訛脱し、「讖炕苹果」の四字は通読できず、当に雁書伝信の類の言であるべく、姑く照録して疑を存す。末句にこの時声名が京城に上達するを言い、主として時来り運転じ、名は朝廷に達す。 第9籤 貴人に相逢うはまさに期待に堪え、庭前の枯木に竟に鳳凰が来て栖む。眼前の短促の事を長久の計に為すべく、切に傍人が是非を搬弄するを聴き信ずるなかれ。主として枯木春に逢い、貴に遇いて助けを得、忌む所は口舌に在り。 第10籤 高く亢まる雁声の中に、一只の征雁が独り群を出で、羽翼奮張して愈々紛披と見え、万里の雲程は北に向かって進み、好消息はこれに随いて来る。末二句は底本の文字が訛乱し、「聞朝雲暮雨交加、有憑」は句読を成さず、姑く照録して補わず。総じて群を超え衆に秀で、遠行意を得るを主とす。

11。無蹤又無跡,遠近均難覓,平地起風波,似笑還成泣。 12。神黯黯,意悠悠,收卻線,莫下鉤。 13。得意宜逢婦,前程去有緣,利名終有望,三五月團圓。 14。鼎沸起風波,孤舟要渡河,巧中卻藏拙,人事轉嗟跎。 15。意在閒中信未來,故人千里自徘徊,天邊雁足傳消息,一點梅花春色回。

第11籤 求める所の事は蹤も跡もなく、遠くも近くも尋ね着かず、平地上に忽然と風波を掀き起こし、さっき含笑していたかと思えば転眼また涙を落とさんとす。主として空しく寻觅を労し、楽極まりて悲を生ず。すべての事は退守すべく、妄動すべからず。 第12籤 精神黯淡として、心意悠忽に定まらず。この時当に釣線を収めて、再び鉤を下ろすなかれ。主として時機未だ至らず、謀る所獲ることなく、暫く罷手して静かに待つべし。強いて求めればかえってその累を受く。 第13籤 得意の時まさに女子の相助けるに遇うべく、前程の上に行けば自ずから縁分あり。財利・声名は終に望みあり、十五の月の円なる時に至れば即ち団円を得。主として姻縁と名利と両なり成る、ただ須らく時日を待つべし。 第14籤 水は鼎中に沸騰するが如く風波を翻し、偏に一葉の孤舟を駕して河を渡らんと欲す。自ら巧みと以為るも、其中に却って拙を蔵し、人事これによって愈々蹉跎す。主として時勢険悪にして力単く、巧を弄して拙を成す。暫くその行を緩むべし。 第15籤 心事を閑に寄せるも、音信は未だ到らず。千里之外の故人もまた正に徘徊す。終に天辺の鴻雁が消息を捎べ来り、一点の梅花の如く先に春の回るを報ず。主として音信将に至り、久別聚を得、ただ稍し遅し。

16。心和同,事和同,門外好施功,交加事有終。 17。欲行還止,徘徊不已,藏玉懷珠,寸心千里。 18。心慼慼,口啾啾,一番思慮一番憂,說了休時又不休。 19。不遠不近,似易似難,等閒一事,雲中笑看。 20。桃李謝春風,西飛又復東,家中無意緒,船在浪濤中。

第16籤 人心相い和すれば、事情も亦た相い合う。門を出でて外に在るは正に作為を施展するに好く、紛紜交錯の事も終に一つの了結を得能う。主として内外和順にして、外に向かい力を用るに宜しく、事は善く終る可し。 第17籤 身を動かさんと欲して却って停住し、来回徘徊して定まらず。懐裏に明らかに美玉・明珠を蔵し、一寸の心思已に千里に馳騁す。主として才を懐きて未だ遇わず、進退両難、才具は有るも時候未だ至らず。 第18籤 心中悲戚として、口裏啾唧して已まず。一回想えば即ち一回憂え、罷了と言うも又罷了せず。主として憂疑身に纏い、口舌断えず。断然として放下すべく、反復すべからず。 第19籤 求める所の事は遠からず亦た近からず、看るに容易なれど又艱難の如し。其実不過は一樁の尋常の小事、正に雲端の上に在りて一笑して之を置くべし。主として平常の局、挂心するに足らず、之に処して泰然自ら安し。 第20籤 桃李已に春風を辞謝し、飛絮は西に向かい又東に轉ず。家中の人心緒索然として、行人の船は未だ浪涛の裏に顛簸す。主として花期已に過ぎ、奔波定まらず、家宅寧からず。宜しく静かに守りて安を待つべし。

籤詩 第二十一至四十籤

21。一水遠一水,一山旋一山,水窮山盡處,名利不為難。 22。事相扶,在半途,翻覆終可免,風波一點無。 23。喜喜喜,春風生桃李,不用強憂煎,明月人千里。 24。意孜孜,心慼慼,要平安,防出入。 25。見不見,也防人背面;遇不遇,到底無憑據。

第21籤 一道の水の外は又た一道の水、一重の山轉じて又た一重の山。水窮まり山尽くる処に等到せば、名と利とは便ち難事と為らず。主として阻隔重々にして終に必ず到達す。貴ぶ所は堅持して回頭せざるに在り。 第22籤 事情に扶持する人有り、眼下未だ半路上に在り。反復顛倒の患は終に免る可く、一点の風波も無し。主として中途に助けを得、驚有りて険無し。穩歩して前行す可し。 第23籤 連ねて喜の字を三つ称し、春風吹きて桃李斉しく発く。再び強いて憂愁煎熬する毋れ、明月の下は千里相隔ると雖も、其心自ずから通ず。主として喜事門に臨み、憂う所多余なり、遠人も亦た安し。 第24籤 心意勤勤として已まず、胸中却って悲戚あり。平安を保たんと欲せば、須らく出入往来の間の差錯を提防すべし。主として内心定まらず、外に小険あり。謹慎に行止すれば即ち事無し。 第25籤 見ると見ざるとの間に、皆提防して人有りて背後に手脚を做すを要し、遇うと遇わざるとの際に、到頭終に憑据無し。主として人情叵測、事に着落無し。口頭の約を軽信すべからず。

26。一番桃李一番春,誰識當初氣象新;林下水邊尋活計,見山了了稱心情。 27。莫怪我見錯,心性自成屙;偏僻不通心,真人卻不魔。 28。祿馬交馳,男兒得志時;行程早辦,榮歸樂期頤。 29。了卻心頭事,三生夙有緣;香聞十里桂,移步入天邊。 30。緣黃閣,白了頭,畢竟成何濟,不如趁此精神,猶好買些真氣。

第26籤 一度桃李開謝すれば便ち一度の春、誰か還って記得せん当初の那派の新気象を。林下・水辺に生計を尋ぬるに如かず、青山を見れば心事了然として、自ら心意を称す。主として功名淡泊、退居して安を得。 第27籤 怪我の看错るを怪む莫れ、是れ自家の心性積みて病を成せるなり。一味偏執して通達を肯わず、其実真に明白なる人は並びに着魔せず。主として病は自心に在り、宜しく先ず念を轉じ、外に求むる毋れ。 第28籤 「禄」「馬」二星交相馳騁し、正に是れ男児志を得るの時。行装は宜しく及早に打点し、日後榮帰して百年の楽を享く可し。主として功名・利禄並び至る。宜しく速く行くべく遅るべからず。 第29籤 心頭に壓する事を了結して、方に三生早く宿縁有るを知る。十里の外皆聞き得る桂花の香、歩を挙げて便ち直ちに天辺に入る可し。主として宿願償を得、蟾宮に桂を折り、前程開濶なり。 第30籤 相府に攀附せんが為に頭を熬いて白くするも(「黄閣」は即ち宰相の官署)、到底又た何事かを済さん。精神の尚在るに趁いて、多く真元の気を養うに如かず。主として宦途勞して功無し。人に勧めて回頭して養生せしむ。

31。離別間,雖不易,同伴行,獨不滯,早早起程,免他失意。 32。樂之極矣憂將至,巽兌分明吉與凶;未能光大終幽暗,日落西山返照中。 33。歷過波濤三五重,誰知浪靜又無風;須教明達青雲路,用舍行藏不費功。 34。缺月又重圓,枯枝色更鮮;一條夷坦路,翹首望青天。 35。行路難,行路難,今日方知行路難,前程廣大何足慮,勉力今朝度此灘。

第31籤 離別は易からざると雖も、但し伴を結んで同行すれば滞留せず。宜しく及早に身を動かし程を起こし、日後失意して後悔するを免れん。主として出行に宜しく、合夥に宜しく、単独に拖延するを忌む。 第32籤 快樂尽頭に到れば、憂患即ち将に到らんとす。「巽」「兌」両卦吉凶を分判す。事既に光大する能わざれば、終に幽暗に帰し、正に日の西山に落ちて一片の返照を剩すのみが如し。主として盛極まりて衰に轉ず。宜しく及早に收斂すべし。 第33籤 三五重の波濤を経歴せしに、誰料転眼浪靜き風平らぐ。青雲の路を看透すさえすれば、是れ進むも是れ退くも気力を費やさず。主として険阻已に過ぎ、通達望み在り、進退自如なり。 第34籤 缺けたる月重ねて團圓し、枯れたる枝條顏色更に鮮なり。面前一条の平坦大道、頭を抬げば便ち青天を見る。主として否を轉じて泰と為し、舊事重ねて新たに、前程明朗なり。 第35籤 一連三嘆行路の難き、今日始めて真に艱辛を嘗める。然れども前程本より自ずから廣大、過憂するに値せず、ただ勉めて今朝に眼前の這道の險灘を渡るを要す。主として目下艱難にして後運寬廣なり。

36。春景明,春色新,春意傍水生,春天無限好,好去宴瓊林。 37。萬馬歸元,千猿朝洞,虎伏龍降,道高德重。 38。黃鸝報上林,春色鮮明,提鞭快著,馬上速行程。 39。大肆放靈丹,救人行萬千,到頭登彼岸,渡過入仙班。 40。一帶水,碧澄澄,舟住江上,月到天心,穩步其中,玄妙不聞,非人誤己,幾喪生身。

第36籤 春景明媚にして、春色清新、春意は水辺に沿うて生發し、春光無限に美好、正に赴きて彼の瓊林の盛宴に與るべし。「瓊林宴」は宋代に新進士に宴を賜うの典故、主として科名及第し、遇合正に其の時に當る。 第37籤 萬馬各々本源に歸り、千猿齊しく洞府に朝し、虎服し龍伏す。此れ是れ道行高深、德望厚重の象、主として衆望の歸する所、群邪自ずから服し、謀る所は德を以て人を服せば則ち成る。 第38籤 黃鸝上林苑に春を報じ、春色分外に鮮明なり。快く馬鞭を提起し、即刻路に上るべし。主として好消息已に至る、宜しく速く行くべし、遲れば則ち事を誤る。 第39籤 廣く靈丹妙藥を施し、千萬の人を救活す。到頭來己も亦た彼岸に登上り、仙班に列することを得。主として德を積み善を行うの報、行う所人を利する者は終に己を利する能く。 第40籤 一帶の江水碧綠澄清にして、小舟江面に停まり、月已に中天に行き到る。能く穩々と其中に立てば、那份の玄妙言傳し難し。倘若託する所人に非ざれば、反って是れ自誤、幾ど性命を送掉せんと欲す。主として境地清美にして暗に凶險を藏す。人を擇ぶに務めて審愼なるを須とす。

籤詩 第四十一至六十籤

41。桃李舒妍,春光鮮麗,良辰美景君須記;隨心所往,事事相宜,無用多疑,幹瀆神只。 42。隱中顯,顯中微,箇中有玄機,參得透了,直上仙梯。 43。無上去,在前頭,回頭一悟,繩韁好收,千條萬線路常在,自好搜求。 44。四顧無門路,桃源路可通;修煉成正果,萬歲壽如松。 45。不用忙,不用慌,自有駐足鄉;鳴鼓響鐘地,三寶見門牆。

第41籤 桃李舒展して嬌妍、春光鮮麗、良辰美景請う君牢記せよ。此の時心に隨うて往く所、件件皆合宜、多疑する毋れ、更に一再祈禱して神明を褻瀆するを用ゐず。(「神只」は「神祇」と作るべし、底本の訛字、照錄して改めず。)主として諸事順遂す。 第42籤 隱れる處自ずから顯露あり、顯れる處又た細微を藏む、此の中間自ずから玄機あり。一旦參透せば、便ち直ちに仙人の梯に上る可し。主として關竅は隱微を識破するに在り、悟れば一躍して上る。 第43籤 最上の一層は就中前頭に在り、ただ回頭して一悟すれば、韁繩便ち收住し好し。千條萬線の路徑元來皆在り、自ら好く好く尋ね行け。主として外に向かい馳求する莫れ、躬に反れば即ち得。 第44籤 四面看るに門路無し、唯だ桃花源に通ずる一条の路行く可し。此れ由りて潛修して正果を成し、壽青松の如し。主として世路已に窮まり、宜しく轉じて清靜に自守すべし。 第45籤 忙しきを用ゐず亦た慌てず、自ずから安身立足する可き地方あり。就中鐘鼓鳴響の處に在り、佛門の「三寶」門牆の間に現ず。主として終に歸宿あり、其の機は清靜の地に在り。

46。奔波一世,總是虛浮,無常一到萬事休,急早回頭。 47。真真真,人不識。真真真,神有靈。歸宗返本,方是元精。 48。走盡天涯,風霜歷遍,不如問人三天,漸漸有回首見。 49。沉沉屙染,不見天心;雷門一震,體健身輕。 50。財馬兩匆忙,官祿有定方;豬羊牛犬,自去主張。

第46籤 奔波し終了一世、到頭來皆虚浮なり。無常一到すれば、萬事皆休す、還って趁早に回頭せよ。主として勞碌して實無し。人に勸めて及時に醒悟せしむ。 第47籤 連ねて眞の字を稱して世人識らず、連ねて眞の字を稱して神明自ずから知る。本源宗旨に歸返する、纔か是れ眞正の「元精」。主として本に返り元に還るを上と為し、外に馳せるは皆假なり。 第48籤 天涯を走り遍くし、風霜を嘗め遍くす、倒れて不如人に向かい三日打聽するに。慢慢地自ずから回首相見の期あり。主として遠求は近問に如かず、轉機は人に在りて路に在らず。 第49籤 沉重の病痛身に纏い、一線の天光を見ず。忽然雷門一震せば、便ち身輕く體健なるを覺ゆ。「屙」は「疴」に同じ、疾病を指す。主として久病轉機に遇い、一震して愈ゆ。 第50籤 「財」「馬」兩星俱に奔忙し、官祿自ずから一定の方位あり。亥猪・未羊・丑牛・戌狗の此の幾個の年月日辰の上に、自ずから人有りて出面して主を作す。主として財官各々定分あり、應期即ち此の四支に在り。

51。空空空,空裡得成功;蟠桃千載熟,不怕五更風。 52。愁臉放,笑顏開,秋月掛高臺,人從千里來。 53。須著力,莫遠遊;長竿釣向蟾蜍窟,直欲雲中得巨鰲。 54。無蹤無跡,遠近難覓;旱海行舟,空勞費力。 55。細雨濛濛溼,江邊路不通;道途音信遠,憑仗借東風。

第51籤 連ねて空の字を三つ說し、偏に空處に在りて成功を得。蟠桃千年にして纔か熟す、五更の時の寒風をも怕れず。主として眼下一无所有にして後に大器を成す。貴ぶ所は能く待つに在り。 第52籤 愁容舒展し、笑臉綻開す。秋月樓臺の上に高く掛かり、人有りて千里之外より赶え來る。主として憂散じ喜生じ、遠人将に至らんとす。 第53籤 須らく近處に著力すべく、遠遊する莫れ。長竿を把りて月宮蟾窟に釣り向かい、直ちに雲中に巨鰲を釣起さんと欲す。「蟾窟」「巨鰲」は皆科第の魁首を比喻す。主として志向遠大、宜しく近きに就きて用功すべし。 第54籤 無蹤無跡、遠近皆尋覓し難し。旱地に船を行くが好比、白く氣力を費やす。主として求むる所落空し、愈々力を用ゐれば愈々徒然なり。宜しく早く罷手すべし。 第55籤 細雨蒙蒙として地面を打濕し、江邊の路は行き通らず。路遠く音稀なり、只だ一陣の東風を借るに指望するの外無し。主として眼下阻隔あり、須らく外力の相助けを待ちて方に通ず。

56。平地起風煙,時下未能安,高處覓姻緣。 57。正直宜守,妄動生災,利通名達,葉落花開。 58。君子升,小人阻,征戰生離苦;前有吉人逢,信在馬牛人在楚,事要營求妥。 59。紛紛復紛紛,欷歔獨掩門;斂眉望燈火,伴我坐黃昏。 60。紅顏美,休掛懷;人在車中,舟行水裡。

第56籤 平地忽ち風煙起こり、眼下安寧を得ず。高處に向かい此の一段の姻緣を尋ぬるを要す。主として目前擾あり、機緣は更高一層の處に在り。 第57籤 正直を守れば即ち可、輕舉妄動すれば便ち災禍を生ず。能く守れば財路通じ聲名達し、正に葉落つの後又た花開くを見るが如し。主として正を守りて利を得、最も躁進を忌む。 第58籤 君子上進す、小人中より梗を作し、征戰の際更に生離の苦を添ふ。不過前頭吉人に遇上る。音信は午馬・丑牛の期に應ずべく、人は則ち楚地南方に在り。凡事須らく經營謀劃周妥して方に成る。 第59籤 紛擾の後又是れ紛擾、獨り嘆息して門扉を掩う。眉頭皺めて燈火を望めば、只だ它我に陪して黃昏に坐する有り。主として孤寂煩憂、人に託する可き無し。宜しく靜守して求むる勿れ。 第60籤 美色好しと雖も、心上に挂る莫れ。人已に車中に坐し、船も亦た水裏に行く。主として各々其道を行き、聚少く離多し。情事宜しく淡くして執るべからず。

籤詩 第六十一至八十籤

61。橋已斷,路不通;登舟理楫,又遇狂風。 62。深潭月,照鏡影;一場空,安報信。 63。湖海意悠悠,煙波下釣鉤;若逢龍與兔,名利一齊周。 64。物不牢,人斷橋;重整理,慢心高。 65。入而易,出而難,懨懨到再三,交加意不堪。

第61籤 橋已に斷え、路も亦た行き通らず。改めて船に乘り槳を整好するに、偏に又た狂風に遇上る。主として處處受阻し、途を改むるも亦た益無し。宜しく暫く停下すべし。 第62籤 深潭裏の月影、鏡中に照出する人形、到頭來皆一場の空、何處か甚麼の回音か有らん。主として虛幻實無く、音信至らず。 第63籤 湖海の上心意悠悠、煙波の中に釣鈎を垂下す。若し辰龍・卯兔の年月に遇上れば、名と利とは一齊に周全なり。主として須らく時を待つべし、應期は龍兔に在り。 第64籤 器物牢ならず、人又た斷橋を走る。須らく重新收捨整頓し、切に心高氣傲する莫れ。主として根基穩かならず、重來すれば則ち可、自滿すれば則ち敗る。 第65籤 進むは易く、出づるは却って難し。病恹恹として反復再三、諸事交錯し、心意堪え難し。主として陷入するは易く脫身するは難し。宜しく早く抽身すべし。

66。事遲志速,而且反覆;直待歲寒,花殘果熟。 67。乘馬前進,所求吉貞;隨時諧美,缺月重明。 68。舟離古渡月離云,人出潼關好問津;且向前行去求住,何須疑慮兩三心。 69。不足不足,難伸心曲,野塘雨過月如鉤,夢斷邯鄲眉黛愁。 70。美有堪,堪有美;始有終,終有始。

第66籤 事情來るは慢にして心意太だ急、その間又多く反復あり。一直に等到す歳末天寒、花凋殘せども果實已に熟するを。主として遲緩に成る、急げば則ち功無し。 第67籤 馬に騎りて前に向かい、求むる所の事吉利にして正當なり。時勢に隨うて自然和順美滿、缺月重ねて又た明亮す。主として時に順いて進めば則ち吉。 第68籤 船古渡を離れ、月雲層を出づ、人潼關を出でて正に渡口を打聽する好し。只管往前に走去りて一つの安頓を謀れ、何必三心二意に疑慮せん。主として出行利を得、忌む所は猶豫に在り。 第69籤 總じて不足を覺ゆ、心中委曲にして申說し難し。野塘雨過ぎ、一彎の月銀鈎の如し、邯鄲の夢醒めて只だ眉間の愁色を剩す。「邯鄲夢」は唐の傳奇《枕中記》に出づ、榮華の虛幻を喻す。主として願う所遂い難し。 第70籤 美中自ずから取る可き有り、取る可き處も亦た自ずから美あり。開始有れば便ち結束有り、結束有れば又是れ新たの開始。主として循環往復、大なる得失無し。緣に隨いて安んず。

71。湖海悠悠,孤舟浪頭;來人未渡,殘照山樓。 72。深戶要牢扃,提防暗裡人;莫言無外事,縱好定遭迍。 73。江海悠悠,煙波下鉤;六鰲連獲,歌笑中流。 74。欲濟未濟,欲求強求;心無一定,一車兩頭。 75。一得一慮,退後欲先;路通大道,心自安然。

第71籤 湖海茫茫として、孤舟浪頭に顛く。要來の人未だ渡り來らず、落日餘暉只だ山間樓閣を照らす。主として音信未だ通ぜず、人事懸にして未だ決せず。 第72籤 深宅の門戸は須らく牢牢と閂住し、暗中の人を提防すべし。外面事無しと說する莫れ、縱い眼下順遂なりと雖も、一定に一場の困頓を遭わん。主として須らく小人の暗算を防ぐべし。 第73籤 江海悠悠として、煙波の中に釣鈎を放下す。一連に巨鰲六只を釣得し、中流に在りて聲を放ち歌笑す。主として大いに獲る所有り、意氣風發す。 第74籤 渡らんと欲して渡り成らず、求めんと欲して又是れ勉強して求む。心裏に定主意無きは、一輛の車に却って兩頭に駕向するが好比。主として意志專ならず、所以事事成る無し。 第75籤 一分の所得有れば便ち一分の憂慮あり、退後するを看似るも其實搶先せんと欲す。路一通じて大道に到るを等てば、心自然に安し。主として暫く退きて進を為す、通達期す可し。

76。難難難,忽然平地起波瀾;易易易,談笑尋常終有望。 77。心有餘,力不足;倚仗春風,一歌一曲。 78。身不安,心不安,動靜兩三番,終朝事必嘆。 79。事了物未了,人圓物未圓;要知端的信,日影上琅? 80。木向陽春發,三陰又伏根;樵夫不知道,欲去作柴薪。

第76籤 只だ難難難と叫び、平地上忽然として波瀾起こる。又た易易易と說し、談笑の間尋常の光景終に望みあり。主として先難く後易し。一時の風波に嚇住せらるるを須とせず。 第77籤 心思餘り有りて力量足らず。只だ一陣の春風を倚仗し、一支の歌を唱い一支の曲を奏して聊か以て自遣するの好し。主力に從わず。宜しく勢を借るべく硬爭すべからず。 第78籤 身も亦た安ならず、心も亦た安ならず、一陣動き一陣靜まりて反復兩三回、整日下り來て只だ一聲の長嘆を落得るのみ。主として內外寧からず、事を謀れば成る無し。 第79籤 事情了結せども、東西未だ了結せず。人已に團圓し、物は卻って未だ圓ならず。確實の消息を知らんと欲せば、且く看よ日影の琅玕の上に升到るを——末字底本殘缺して「琅?」と作る、當に「琅玕」の類、今照錄して補わず。主として消息将に明らかならんとして未だ明らかならず。 第80籤 樹木陽春に向かい抽發す、三陰の氣卻って又た根下に潛伏す。樵夫就裏を明らめず、還って之を砍りて柴を燒かんと欲す。主として外榮え內損す。且つ防ぐ人有りて識らずして之を毀るを。

籤詩 第八十一至一百籤

81。一月缺,一鏡缺;不團圓,無可說。 82。車馬到臨,旌旗隱隱月分明;招安討叛,永大前程。 83。我何宿,我何宿,海東河北成名錄,一段神光,直沖天瀆。 84。金鱗入手,得還防走;若論周旋,謹言緘口。 85。傾一杯,展愁眉;天地合,好思為。

第81籤 月是れ缺け、鏡も亦是れ缺けり。既に團圓せざれば、亦た說す可き無し。主として分離合し難く、事に轉圜無し。 第82籤 車馬已に到り、旌旗隱隱にして月色分明。正に宜しく叛離を招撫し、紛爭を平定すべく、前程久遠宏大なり。主として權柄の助有り、能く亂を定めて成功す。 第83籤 兩回己の何處に安身すべきを問う、答案是れ在海東・河北の地に功名を成就す。一道の神光、直ちに天河に衝す。主として遠方に名を求めるに宜しく、聲勢非凡なり。 第84籤 金鱗已に手に到り、得て還って其の跑掉を防ぐを須とす。若し人と周旋するを說かば、務めて言を謹み語を愼み、口を緘して談ぜよ。主として得て失い易し、成敗全く口を守るに在り。 第85籤 一杯の酒を斟み、愁眉を舒展す。天地既に交合し、正に作為を謀劃する好し。主として憂解け事成る。宜しく及時に行動すべし。

86。野鬼張弧射主人,暗中一箭鬼魂驚;忽然紅日沉江海,難破空中事不明。 87。福星照,吉宿臨,青天有日見天真,龍飛下載到明庭。 88。獨釣寒潭,中途興闌;水寒魚不餌,空載月明還。 89。不歸一,勞心力;貴人旁,宜借力。 90。雲盡月當中,光輝到處通;路途逢水順,千里快如風。

第86籤 野鬼弓を張りて主人に射向かい、暗中の一箭連なりて鬼魂も亦た吃驚す。忽然紅日江海に沈み、空中一片の晦暗、事終に分明なり難し。主として暗害身に臨み、真相白なり難し。凶。 第87籤 福星照臨し、吉宿當直す。青天日有りて本真を見得、龍飛降下して清明の朝堂に來る。主として吉神命を照らし、明主に遇いて任用を得。 第88籤 獨り寒潭に垂釣し、中途興致已に盡く。水冷く魚鈎を咬まず、只だ一船の月色を載せて空手して歸る。主として時候對せず、勞して獲る無し。 第89籤 主意一處に歸せず、白く心力を費やす。貴人便ち身旁に在り、正に宜しく其の力を借るべし。主として獨力成り難し、須らく人に求めて相助くべし。 第90籤 雲散盡し、月正に空に當る。光輝の到る所通明せざる無し。路上水に遇うは正に順流、千里の行快きこと疾風の如し。主として障礙全く消え、一路亨通す。

91。劍戟列山林,盜賊必來侵;敗走擒搜定,封侯蔭子孫。 92。岸闊水深舟易落,路遙山險步難行;蛇行自有通津日,月上天空分外明。 93。擬欲遷而未可遷,提防喜處惹勾連;前途若得陰人引,變化魚龍出大淵。 94。一人去,一人入,清風明月兩相猜,獲得金鱗下釣臺。 95。喜未穩,悲已遭,大雨狂風吹古木,人人盡道不堅牢。

第91籤 劍戟排列すること山林の如く、盜賊必ず來犯せん。敗逃の一一を擒獲搜捕して安定せば、便ち侯を封じて福が子孫に蔭す可し。主として兵戈の擾有りて終に大功を獲。 第92籤 岸寬く水深く、船容易に翻沈し易し。路遠く山險しく、步子邁み難し。然れども蜿蜒して行けば終に渡口に到達するの日有り、其の時月中天に上りて分外光明なり。主として險中に成り、須らく緩行すべし。 第93籤 遷動せんと打算して尚動く能わず、須らく喜慶の處に在りて牽連を惹くを提防すべし。前路若し女子の引薦を得れば、便ち魚の龍と化して深淵を躍出するが如し。主として暫く遷移を緩め、陰人の助を得れば則ち大發す。 第94籤 一個人去り、一個人進み來る、清風明月の下彼此猜疑す。到底還って金鱗を釣得し、纔か釣臺を走下る。主として人事更替、疑いて終に得。 第95籤 喜事未だ坐り穩めず、悲事已に頭に臨む。狂風大雨古木を摧折し、人人皆說く撑持せずと。主として樂極まりて悲を生じ、根基牢ならず。

96。可以寄百里之命,可以托六尺之孤,鍾期既遇毋遲誤,笑呼呼,他鄉聚首,各自樂康和。 97。報道上林,春色鮮明;提鞭快著,馬上行程。 98。鼠入土穴,最可安身;日中不見,靜夜巡行。 99。打起平生志,西南好去遊;腰纏十萬貫,騎鶴上揚州。 100。喜喜喜,終防否,獲得驪龍頷下珠;忽然失卻,還在水裡。

第96籤 前二句は《論語・泰伯》の曾子の語を用ゐる:此の樣の人是れ一國の政を託する可く、幼小の孤主を託する可し。既に鍾子期の那樣の知音に遇上れば、再び耽誤する莫れ。笑語歡聲の中他鄕相聚まり、各々安樂和順なり。主として人の信重を得、又た知己に逢う。 第97籤 來たりて上林苑中の春色鮮明を報ず。快く馬鞭を提起し、立刻路に上るべし。此れ第三十八籤と意を同じくす。主として佳音已に至る、宜しく速く行くべし。 第98籤 老鼠土穴に鑽進るは、最能く安身す。白日裏形迹を露さず、夜深く人靜かな時纔か出で來て巡行す。主として藏るに宜しく顯るに宜しからず。暗中事を行えば則ち安し。 第99籤 平生の志氣を振起し、西南方に往きて遊歷せん。正に「腰に十萬貫を纏き、鶴に騎りて揚州に上る」の語に合し、財と仙と兩得す。主として西南に出行し、厚利を獲る可し。 第100籤 連ねて三喜を稱す、終究還って轉じて否運を為すを防ぐを要す。驪龍頷下の寶珠を取得し、忽然手を失して、珠子仍舊水裏に落回するが好比。主として大得の後大失有り。

籤詩 第一百〇一至一百二十籤

101。國有賢士,廷無佞臣,干戈不用,常享太平。 102。泰來否已極,諸事莫憂心,但須培養元福,做些好事,行些方便,一點丹靈獨得真。 103。民樂業,官吏清,雍熙之世,復見於今,告諸人千秋鴻業,仗此望明君。 104。安如泰山,穩如盤石;放膽前行,中通外直。 105。月中有丹桂,人終攀不著;雲梯足下生,此際好落腳。

第101籤 國中に賢能の士有り、朝廷裏に奸佞の臣無く、兵戈用いる處無く、長く太平を享く。主として上下清明、爭無くして安し。 第102籤 「否」の運已に盡頭に到り、「泰」の運之に隨いて來る。諸事憂心する毋れ、只だ須らく自らの福基を培植し、多く好事を做し、多く人と方便を與え、一點の丹心靈性自ずから獨り其の眞を得。主として危を轉じて安と為す。報應就中積德に在り。 第103籤 百姓安んじて業を居し、官吏清正廉明、那樣の雍容和樂の世道又た今日に見ゆ。衆人に告知す、千秋の大業全く此の樣の明君に指望す。主として時に逢い主を得、遠業を圖る可し。 第104籤 安穩なること泰山の如く、牢固なること磐石の如し。盡く放胆して前行する可く、內裏通達にして外表正直なり。主として根基極めて穩く、進取礙げ無し。 第105籤 月中雖も丹桂有るも、人終に攀折して到らず。但し雲梯已に脚下より生出し、此の時正に落脚して上昇する好し。主として高處雖も即得し難しと雖も、眼前自ずから階梯有り。

106。天間一孤雁,嘹唳嘆離群;試問知君者,而今有幾人。 107。紅葉無顏色,凋零一夜風;鄰雞醒午夢,心事總成空。 108。事如麻,理多錯;日掩雲中,空成耽擱。 109。勿上舊轍,甘駕新車;東西南北,穩步康衢。 110。夜夢被鼠驚,醒來不見人;終宵廢寢,直到天明。

第106籤 天上一只の孤雁、凄厲に長鳴し、己の群を離れたるを嘆ず。試みに問う眞正の知己、如今又た幾人か有らん。主として孤立援無く、知音覓め難し。 第107籤 紅葉已に顏色を失い、一夜風來れば便ち凋落す。鄰家の鷄鳴午夢を驚醒し、滿腹の心事到底空しきを成す。主として好景已に過ぎ、謀る所落空す。 第108籤 事情亂るること麻の如く、頭緒多く錯亂あり。太陽雲に遮られ、白白一場を耽擱す。主として紛雜理り難し。宜しく雲の開くを待つべし。 第109籤 再び舊車轍を走る莫れ、寧ろ一輛の新車を駕せよ。東西南北你去るに任せ、皆是れ穩步して大道の上を走る。主として宜しく弦を改め張を更むべし。舊を棄て新を圖れば則ち通ず。 第110籤 夜裏夢を做りて老鼠に驚醒せられ、醒め來れば卻って人影を見ず。整夜睡り着かず、一直に天亮まで熬ゆ。主として虛驚一場、憂疑自ら擾る。

111。秋霜肅,夏日炎,新花鮮了舊花淹,世情看冷暖,逢者不須言。 112。未展英雄志,馳驅不憚勞;敢將休咎卜,西北奪前標。 113。屙染沉沉,終日昏昏;雷門一震,體健身輕。 114。易非易,難非難,忽地起波瀾,歡笑兩三番。 115。路不通,門閉塞;謹慎提防,雲藏月黑。

第111籤 秋霜肅殺、夏日炎熱。新花一たび鮮なれば、舊花便ち冷落せらる。世態人情冷一陣熱一陣、遇上りて心裏明白、多說する毋れ。主として人情勢利、宜しく自守すべし。 第112籤 英雄の志未だ施展せず、奔走驅馳辛勞を怕れず。既に敢て來りて吉凶を卜問せば、那麼西北に往きて一個の頭名を奪え。主として志業成る可し、方位は西北に在り。 第113籤 病氣沉重、整日昏昏沈沈。忽然雷門一震せば、便ち身輕く體健なるを覺ゆ。此れ第四十九籤と意を同じくす。主として久病愈を得、困境驟然に解く。 第114籤 易しと說すも亦た易ならず、難しと說すも亦た難ならず。忽然一陣の波瀾起こり、其の間倒れて還って兩三回の歡笑有り。主として平中に險を帶び、險中に喜有り。 第115籤 路通ぜず、門も亦た閉塞す。須らく謹愼提防し、正に當る雲月黑を遮るの時。主として處境昏暗、宜しく守るべく動くべからず。

116。蝸角蠅頭利,而今已變通;草頭人笑汝,宜始不宜終。 117。珠玉走盤中,田園定阜豐;休言謀未遂,此去便亨通。 118。月已明,花再發;事悠悠,無不合。 119。朦朧秋月映朱門,林外鳥聲遠寺僧;自有貴人來接引,何須巧語似流鶯。 120。事未寬,心不安;疑慮久,始安然。

第116籤 蝸角蠅頭般の小利、如今已に轉圜する能し。姓氏草頭を帶ぶる人你在れを笑う、此事宜しく開頭に於て宜しく到底に於て宜しからず。主として小利得る可し、須らく好を見て即ち收むべし。 第117籤 珠玉盤中に滾動し、田園必ず豐盛なり。謀る所成らずと說する莫れ、此れ從りて便ち一路亨通す。主として圓轉順遂、家業興旺す。 第118籤 月已に明亮、花又た重ねて開く。事情雖も緩慢なれど、卻って合意せざる無し。主として遲れど必ず成る。 第119籤 朦朧たる秋月朱紅の大門を映え、林外鳥聲と遠寺の鐘磬と傳來す。自ずから貴人有りて前來接引す、何必流鶯の那樣に巧言して媚を取らん。主として貴人の提携を得、花言巧語を忌む。 第120籤 事情未だ寬解せず、心裏自然安ならず。疑慮久しきを得て、最後總歸安然なり。主として久懸終に定まる。耐心要と為す。

籤詩 第一百二十一至一百四十籤

121。虛名虛位久沉沉,祿馬當求未見真;一片彩雲秋後至,去年風物一時新。 122。止止止,有終有始;似月如花,守成而已。 123。明月全圓,顏色欣然;風雲相送,和合萬年。 124。寶鏡新,照兩人;心中結,合同心。 125。居下不親上,人心易散離;事機終失一,凡百盡成灰。

第121籤 虛名虛位久久として沉滯し、「祿馬」求むべくして尚眞の著落を見ず。一片の彩雲秋後に要到し來らんとす、其の時去年の舊景物一時皆新たに換わる。主として目下空名實無し、轉機は秋に在り。 第122籤 連ねて止の字を三つ說し、事に始有り亦た終有り。月亮・花朵の一般に盈虧開謝し、現成の局面を守住する便ち是れ。主として宜しく止るべく進むべからず。守れば則ち失無し。 第123籤 明月完全に團圓し、容色欣然たり。風雲相い送り、和合久遠なり。主として圓滿和合。婚姻を問えば尤も吉利なり。 第124籤 新たに磨きし寶鏡、兩個の人を照見す。心裏の結解け、便ち同心を結成す。主として兩情相い合い、誤會解く可し。 第125籤 下位に居る者上級に親附すること肯んぜざれば、人心容易に渙散し易し。事機一旦錯失せば、百般の籌劃皆化して灰燼と為る。主として上下睦からず、坐して良機を失う。

126。兀兀塵埃久待時,幽窗寂靜有誰知;若逢青紫人相引,財利功名自可期。 127。虎伏在路途,行人莫亂呼,路旁須仔細,災禍自然無。 128。和不和,同不同,翻雲覆雨幾成空,進退須防終少功。 129。東邊事,西邊成,風物月華明,高樓弄笛聲。 130。事團圓,物周旋,一來一往,平步青天。

第126籤 塵埃の中に困頓して久久として時機を待つ、幽窗の下の寂寞有れど誰か之を知らん。若し青紫の官服を著ける貴人の引薦に遇う能わば、財利功名自然に期す可し。主として久屈伸を得、須らく貴人に遇うべし。 第127籤 老虎路上に伏す、路を過ぐる人亂喊する莫れ。沿途仔細に留神せば、災禍自然無し。主として危機潛伏す、謹愼すれば則ち免る。 第128籤 和すと說して又た和せず、同ずと說して又た同ぜず。翻雲覆雨反復無常、幾ど落空せんとす。進退皆提防を得、到頭來功勞多からず。主として人心反復、成る所有限なり。 第129籤 事情東邊に起こる、卻って西邊に在りて成就す。風光月色明朗、高樓の上笛聲傳來す。主として意外の方に成る、終に美滿に歸す。 第130籤 事情圓滿し、物事周轉して開く。一來一往の間、便ち平步青天に登上る。主として諸事順遂、升遷望み有り。

131。淺水起風波,平地生荊棘;言語慮參商,猶恐無端的。 132。秋月雲開後,薰風雨過時;若逢楚國舊知己,等閒一薦不須疑。 133。心已定,事何憂;金鱗已上鉤,功名一網收。 134。意迷己不迷,事寬心不寬;要知端的信,猶隔兩重山。 135。笑中生不足,內外見愁哭;雲散月光輝,轉禍當成福。

第131籤 淺水裏も亦た風波を起こし、平地上も亦た荊棘を長ず。說話須らく彼此參商して合せざるを防ぐべし、只だ怕れる是れ還って無端に事端を生出すを。主として口舌禍を招く、愼言上と為す。 第132籤 秋月雲開の後に現れ出づ、暖風雨過の時に吹來す。若し楚地の舊相識に遇上れば、隨口に一薦すれば便ち成る、疑慮する毋れ。主として故人引薦し、事成ること難しとせず。 第133籤 心意已に定まり、事情何の憂う可きか有らん。金鱗已に鈎に上り、功名一網に收盡す。主として胸中成算有り、大に全勝を獲る。 第134籤 迷惑するを看似るも其實自ら糊塗せず、事情已に寬緩せども、心裏卻って寬下る能わず。確實の消息を得んと要すれば、還って兩重の山を隔つ。主として真相未だ到らず、尚須らく時日を要す。 第135籤 笑聲の裏缺憾を透し、內外皆愁苦哭泣を見ゆ。等到す雲散じ月明らかなれば、禍事自ずから轉じて福氣と為らん。主として先憂え後喜ぶ。

136。簷前鵲噪正翩翩,憂慮全消喜自然;一人進了一人退,下梢還有好姻緣。 137。荊棘生平地,風波起四方;倚欄惆悵望,無語對斜陽。 138。謀已定,事何憂,明月上重樓,雲中客點頭。 139。奇奇奇,地利與天時,燈花傳信後,動靜總相宜。 140。遇不遇,逢不逢;月沉海底,人在夢中。

第136籤 屋檐の前喜鵲翩翩と鳴噪し、憂慮全く消えて喜氣自ずから生ず。一個進み來り一個退去し、到末尚一段の好姻緣有り。主として喜を報ずるの兆、婚事終に成る。 第137籤 平地荊棘を長じ、四面皆風波を起こす。欄杆に倚りて惆悵して遠望し、默默として斜陽に對す。主として四面受阻し、奈何する可き無し。 第138籤 計謀已に定まり、還って何をか憂えん。明月上層樓を照らし、雲中の貴客點頭して應允す。主として謀成り允を得、高處に人有りて相許す。 第139籤 連ねて奇の字を三つ稱し、地利・天時皆占む。燈花爆結して喜信傳來の後、動くも好し靜まるも好し皆合宜なり。主として時地俱佳し、進退皆吉なり。 第140籤 遇うと說して又た遇い上らず、逢うと說して又た逢い着かず。月已に海底に沈み、人尚夢裏に在り。主として機緣錯過し、恍惚として未だ覺えず。

籤詩 第一百四十一至一百六十籤

141。暗中防霹靂,猜慮渾無實;轉眼黑雲收,擁出扶桑日。 142。利在中邦出戰征,一番獲饋在王庭;鳳銜丹詔歸陽畔,得享佳名四海榮。 143。堪嘆外邊憂,更嗟門裡鬧;意緒更牽纏,心神亦顛倒。 144。一重水,一重山,風波道坦然,壺中別有天。 145。遇險不須憂,風波何足忌;若遇草頭人,咫尺青雲路。

第141籤 暗中霹靂を提防し、猜疑憂慮卻って全く實據無し。轉眼黑雲收盡し、扶桑の上の紅日を托出す。主として虛驚して後大いに明らかなり。 第142籤 利は中原に在りて兵を出だして征討し、一番の功勞朝廷に賞を受く。鳳鳥朱紅の詔書を銜えて向陽の處に歸到し、此れ從り美名を享有し、四海に榮ゆ。主として功を建て封を受け、聲名遠播す。 第143籤 外頭の憂患已に嘆ず可し、家門裏又た吵鬧して休まず。心緒愈々牽纏し、精神も亦た之が為に顛倒す。主として內外交困、心神寧からず。 第144籤 一重の水を過ぎて又是れ一重の山、風波過ぎたる後道路自然平坦なり、壺中別に一片の天地有り。「壺中天」は方外の別境を喻す。主として波折を歷盡して別に生面を開く。 第145籤 險に遇うも憂愁する毋れ、風波畏忌するに値せず。若し姓氏草頭を帶ぶる人に遇う能わば、青雲の路便ち咫尺に在り。主として凶に逢いて吉に化す、人を得れば則ち達す。

146。船棹中流急,花開春又離;事寧心不靜,惹起許多疑。 147。可蓄可儲,片玉寸珠,停停穩穩,前遇良圖。 148。小子早趨庭,青雲久問程;貴人來助力,花謝子還成。 149。一心兩事,一事兩心;新花枯樹,直待交春。 150。大事恐難圖,殘花不再鮮。

第146籤 船槳中流に划ぐこと正に急、花纔か開きて春又た要去らんとす。事情已に平定せども、心卻って靜下る能わず、反って許多の猜疑を惹出す。主として事定まりて心未だ定まらず。 第147籤 積蓄儲存す可し、雖も只是れ片玉寸珠。穩穩當當として守り着けば、前頭自ずから好の圖謀有り。主として小を積みて大を成す。宜しく守り宜しく積むべし。 第148籤 子弟早く庭訓の教を受け、青雲の路已に問うこと許久なり。貴人有りて來り相助け、花謝了せども果實還って結成す。主として子嗣成る有り、終に其の果を得。 第149籤 一個の心思兩件の事を辦せんと要し、一件事又た兩樣の心を存す。枯樹新花を發せんと要すれば、只だ交春の時節を待て。主として心を分かち成り難し、須らく時を待つべし。 第150籤 大の事情恐らく圖謀し難し、殘落の花再び鮮艷ならず。主として氣數已に過ぐ、大挙すべからず。

151。莫道事無訛,其中進退多;桂輪圓又缺,光彩更揩磨。 152。莫嘆事遲留,休言不到頭;長竿終入手,一釣上金鉤。 153。事前應有忌,未為恐先躓;欲往且遲遲,還須借勢力。 154。足不安,輿不安,兩兩事相得,憂來卻又歡。 155。鼎折足,車脫輻;有貴人,重整續。

第151籤 事情差錯無しと為すなかれ、其中進退變化多きこと很なり。月輪圓えて又た缺け、光彩還って須らく再び磨拭を加うべし。主として反復未だ定まらず、須らく再用功すべし。 第152籤 事情遲滯停留するを嘆する莫れ、亦た頭に到らずと說する莫れ。長竿終究手に到り、一竿金鈎を釣起さん。主として遲れど必ず成る。 第153籤 事前忌憚有るべし、未だ動手せざるに只だ怕れる先ず一跤を跌かんことを。去らんと欲して且く慢慢來り、還って須らく外力を借重すべし。主として宜しく緩、宜しく人に托すべし。 第154籤 脚下安穩ならず、車子も亦た安穩ならず。兩樁の事卻って能く彼此相成り、憂愁來りて又た轉じて歡喜と為る。主として動蕩の中仍お所得有り。 第155籤 鼎足を折斷し、車輻を脫落す。幸いに貴人有りて出面し、重新整治して接續す。「鼎折足」は語《周易・鼎》九四爻辭に出づ。主として先ず敗れて後に救いを得。

156。參詳言語,波濤揚沸,事久無傷,時間不利。 157。貴客自相親,功名唾手成;獲金須積德,仰望太陽昇。 158。平地起波瀾,所求事日難;笑談中有忌,同心事覺歡。 159。狂風吹起墨雲飛,月在天心遮不得;閒時無事暫相關,到底依然無剋剝。 160。人倚樓,許多愁;澹然進步,事始無憂。

第156籤 言語須らく仔細斟酌すべし、眼下波濤沸騰の如し。事情拖久すれば倒れて妨害無し、只是れ當下時機利あらず。主として時を待てば安んず可し。 第157籤 貴客自ずから親近し、功名唾手して得る可し。財を得んと要すれば須らく先ず德を積み、且く仰望せよ太陽の升起するを。主として貴人相助けて名成る、報應は德に在り。 第158籤 平地上波瀾を掀起し、求むる所の事一天難く一天に似たり。談笑の間も亦た忌諱を藏す、唯有り同心協力して纔か歡暢を覺ゆ。主として外擾宜しく合力すべし。 第159籤 狂風吹きて墨雲亂飛し、月中天に在れども遮る能わず。閑時事無く偶爾相干す、到底還って傷き着かず。主として小人雖も擾るも損無し。 第160籤 人樓頭に倚り、愁緒萬千なり。只だ淡然として前に向かい步を邁めば、事情纔か憂う可き無し。主として懷抱を放開すれば則ち安し。

籤詩 第一百六十一至一百八十籤

161。一點著陽春,枯枝朵朵新;志專方遇合,切忌二三心。 162。道路迢遙,門庭閉塞;霧擁去兮,雲開見日。 163。魚上鉤,絲綸弱,收拾難,力再著。幹 164。相引更相牽,殷勤喜自然;施為無不利,愁事轉團圓。 165。疑疑疑,一番笑罷一番悲,落紅滿地無人掃,獨對西風悵黛眉。

第161籤 一點の陽春の氣着上し、枯枝も朵朵翻新す。心志專一にして纔か遇合する能く、切に三心二意を忌む。主として專なれば則ち成り、貳なれば則ち敗る。 第162籤 道路遙遠、門庭閉塞す。等到す濃霧散去り雲開き日出づれば便ち好し。主として暫く困むも終に必ず通達す。 第163籤 魚雖も鈎に上るも、釣絲卻って太だ細弱、收め起こすこと甚だ難し、更に一把の力を加うるを得。主として機會已に得て力量足らず、須らく增援を求むべし。 第164籤 彼此牽引提携し、殷勤の中自ずから歡喜を生ず。所作所為順利ならざる無し、愁事も亦た轉じて團圓を成す。主として人の相助けを得て事成る。 第165籤 只是れ一味猜疑し、笑い一回過ぎて又た悲しむ一回。落花滿地掃する人無し、獨り西風に對して愁み雙眉を蹙む。主として疑心自ら誤り、悲喜無常なり。

166。上下不和同,勞而未有功,出門通大道,從此保初終。 167。大事可成功,有益還無咎,雲中執鞭人,報在三秋後。 168。桑榆催暮景,缺月恐難圓,若遇刀錐客,方知喜自然。 169。遍書前後事,艱險往來難,若得清風便,扁舟過遠山。 170。莫嘆殘花,花開枯樹;屋頭春意,喜笑嘻嘻。

第166籤 上下和睦一致する能わず、白く力氣を費やして功效無し。門を出でて大道に走上るに如かず、此れ從りて纔か有始有終する能く。主として內耗宜しく外に求むべし。 第167籤 大事成功す可く、既に利益有り而して咎害を致さず。那位の雲中に鞭を執る人、回報須らく三秋の後に在るべし。主として大成して應期稍し遲し。 第168籤 桑榆の日影暮色を催し、缺月恐らく團圓を得難し。若し刀を操り錐を持つ匠人の流に遇上れば、纔か知る喜の中より來るを。主として晚境本より淡し、特定の人に遇えば則ち轉じて吉なり。 第169籤 前後の事を把って一一寫下し、來往の間艱難險阻なり。若し一陣の清風の相送を得ば、一葉の扁舟便ち遠山を過ぐ。主として勢を借れば則ち易し。 第170籤 殘花を嘆惜する莫れ、枯樹の上照樣に花開く。屋頭已に春意有り、人人喜笑顔開く。主として絶處生に逢う。

171。一事總成空,一事還成喜;若遇口邊人,心下堪憑委。 172。欲得月中兔,須憑桃李拂;高山來接引,雙喜照雙眉。 173。事遂勿憂煎,春風喜自然;更垂三尺鉤,得意獲鱗鮮。 174。圓又缺,缺又圓,低低密密要周旋,時來始見緣。 175。乘病馬,上危坡,防失跌,見嗟跎。

第171籤 一件事到底空を成し、另一件事卻って喜を成す。若し姓名口旁を帶ぶる人に遇上れば、心裏盡く托付す可し。主として一失一得、人を擇びて信ず可し。 第172籤 月中の玉兔を得んと想えば、須らく桃李枝拂拭の力を仗るべし。高山有りて前來接引し、雙喜雙眉に照上す。主として須らく人に托して引薦すべし、喜事雙を成す。 第173籤 事情已に遂げ、憂煎する毋れ、春風裏自然喜を生ず。再び三尺の釣鈎を垂下し、稱心して鮮魚を釣起す。主として一喜の後再び一得有り。 第174籤 圓えて又た缺け、缺けて又た圓ゆ。低聲下氣・細密周到に周旋して、時機一到せば纔か緣分を見得。主として須らく委曲將就すべし、時を待ちて乃ち合す。 第175籤 病馬に騎りて陡坡に上らんとす、須らく摔跌を防ぐべし、只だ蹉跎を見る。主として力任に勝えず、強行すれば必ず挫く。

176。雨事已和同,輕舟遇便風;道迷人得意,歌唱急流中。 177。白玉蒙塵,黃金埋土;久久光輝,也須人舉。 178。上接不穩,下接不和;相纏相擾,平地風波。 179。背後笑嘻嘻,中行道最宜;所求終有望,不必皺雙眉。 180。憔悴無人問,林間聽杜鵑;一聲山月笛,千里淚涓涓。

第176籤 兩樁の事已に和合し(「雨」は「兩」の訛、底本如此、照錄して改めず)、輕舟又た順風に遇う。路雖も迷うも人自ずから得意、急流の中聲を放ちて歌唱す。主として諸事順遂、雖も險なれど猶お歡なり。 第177籤 白玉塵土を蒙り、黃金地下に埋る。久後自ずから光輝を放出せん、但しも須らく人有りて來り舉薦することを要す。主として才を懷きて時を待つ、人を得れば則ち顯る。 第178籤 上頭接穩せず、下頭又た和睦せず。彼此纏繞攪擾し、平地便ち風波を起こす。主として上下協せず、紛爭免れ難し。 第179籤 背後人有りて笑臉相待す、中正の道を走る最も合宜なり。求むる所終究望み有り、雙眉を皺る毋れ。主として中を守れば則ち吉。 第180籤 形容憔悴にして人の過問無し、只だ林間に杜鵑の血を啼くを聽く。山月下一聲の笛響、千里之外淚落ち涓涓たり。主として孤苦歸を思い、訴す可き人無し。

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