三命指迷賦(宋・珞琭子)
作盤ガイド: 八字作盤
指迷賦・一気五行と支干の体用を論ず
八字命理典籍
初学はまず体例の整った通論の書で枠組みを立て、次に歌賦類、最後に評注と進むのがよい。断語集から入ると、結論は覚えても導出の過程を組み立てられないことが多い。
指迷賦・一気五行と支干の体用を論ず
一氣肇判兮,兩儀定位;五行周流兮,萬物從類。其麗乎天也,為星為辰;其為乎人也,五常五事。在物之靈,惟人以貴。粵自支干,論其貴賤,以逆氣定其否泰。盛則復衰,窮則更生,有純有雜,有濁有清。相養所以相助,相擊所以相成。
賦にいう:混沌とした一気(いっき)が初めて分かれ判じ、天地の両儀がそれぞれ位を定め、五行は巡り巡って流転し、万物はそれぞれその類に従って生じる。この一気が天に付着すれば日月星辰となり、人に現れれば仁義礼智信の「五常」と、貌・言・視・聴・思の「五事」となる。万物のうち霊あるものは、ひとえに人が最も尊い。命を推すには天干地支から入り、人の貴賤を論断し、本命に逆らう気をもって通泰か閉塞かを定める。物事は盛んに極まればまた衰えに転じ、窮まり果てれば別の転機が生じる。五行の配合には純なるものもあれば雑なるものもあり、濁れるものもあれば清らかなものもある。互いに生じ養うからこそ互いに扶助し合い、互いに冲し剋するからこそ互いに成し遂げ合うのである。
得者君臣之義,以克而推夫婦;和者剛柔相濟,以類而求兄弟。二陰和柔,兩陽爭競,太過者暴,不及者徐。莫若壽而長生,莫若夭而喪命。不刑不起,不沖不發;以沖則動,以破而賤。合則少兮,受寡助之力;鬼則多兮,招毀謗之端。
賦にいう:五行が相得てそれぞれその位に安んずるものは、君臣の義にかなう。相剋の関係をもって推せば夫妻を見ることができる。互いに和順なるものは剛柔相済うもので、同類相求の関係をもって見れば兄弟を推すことができる。命に陰干二つが配されば和順柔弱となり、陽干二つが並べば互いに争い競う。力が太过する者は性が暴烈で、力が及ばぬ者は事を行うに緩慢である。最もよいのは命が長生に値して高寿を享けることで、最も悪いのは命が死絶に値して早く亡くなることである。刑を経なければ気機は起こらず、冲を経なければ格局は発しない。ゆえに冲に逢えば動き、破に遇えば賤しとなる。命中に相合が少なければ得る助けも少なく、身を剋す「鬼」が多ければ毀損誹謗を招く端となる。
指迷賦・三元・禄馬と貴格を論ず
粵自三元主本,五行是先。天地合兮分貴賤,兄弟和兮類金鞍。祿生旺兮則分節鉞,馬交馳兮掌握兵權。滿堂金玉,定見財官之庫;盈門冠蓋,須知官貴之餘。學堂多合兮登上甲之弟,貴科有助兮為館合之儒。疊鳳池則佩三公之印,官印全則□使者之車。
賦にいう:命を推すには「三元」すなわち天元の天干・地元の地支・人元の蔵干を根本とし、五行の生剋をもって第一とすべきである。天干と地支が上下相合すれば、これによって貴賤が分かれる。同類の比肩の神が互いに和順ならば、譬えていえば轡を並べて行き、共に金鞍を佩びるがごとし。禄星が長生・臨官の旺地に坐すれば、節旄斧鉞を分かち、すなわち統兵の大員に任ぜられ、駅馬が交り馳せれば兵権を掌中に握る。家に金玉満堂たる者は、命のうちに必ず財庫・官庫を見る。門前に冠蓋が云集する者は、それが官貴の余りあるゆえであることを知るべし。「学堂」の位に相合多き者は甲科に登り、「貴科」に星の助けある者は館閣の文儒となることができる。鳳池すなわち中書省の位が重なり現れる者は三公の印綬を佩びることができ、官星と印綬が倶に全き者は使者の車駕に乗ることができる――この句は底本に一字脱し「□」と作るが、文義により「乗」などの動詞であろう、臆して補わない。
金殺夾貴兮有兵有權,旺祿得地兮為富為壽。得印媛者可論為官,多破官者宜求避位。三奇遇貴而推順逆之祥,天乙最吉而分兮旦夜之主。攀鞍主積財鉅萬,偏官必出於雜流。夾祿夾馬重職高官,拱庫拱印必富必貴。
賦にいう:金気の化する凶殺が両傍から貴人を夾む者は、兵衆と権柄とを兼ね有し、禄星が旺相でしかも吉地に坐し得る者は、富にもなり寿にもなる。印綬の温厚なる扶けを得る者は、官をなすと論ずることができ、命中にしばしば官星を冲破する者は、早めに位を避けるがよい。「三奇」の貴神がさらに貴人に遇うときは、順行・逆行を分かちてその吉祥を推し、「天乙貴人」は最も吉利なれど、また昼貴・夜貴の両位に分かれ、昼に生まれたか夜に生まれたかによってそれぞれ一位を主る。命に「攀鞍」を帯ぶる者は巨万の家財を積むことができ、「偏官」より出ずる者は、多くは吏胥の雑流より出る。禄と馬とが両側より夾持する者は重職を任じ高官に居り、庫と印とが両傍より拱護する者は必ず富み必ず貴し。
指迷賦・破敗する神煞と凶徒の応を論ず
財居八敗則官爵歇減,運入陽刃則財物耗散。禍敗發於元亡,妨害生於孤寡。孰謂大車屈路,莫入溝壑之深;芳草連天,不居狼藉之地。既愛克害之餘,又忌刑破之厄。伏喪榮慶,因運遇於孤宮;拜命號啕,蓋生逢於鬼馬。
賦にいう:財星が「八敗」の位に落ちれば官爵は衰歇して減じ、大運が「陽刃」に入れば錢財貨物は耗散する。禍患敗亡は「元辰」「亡神」より起こり、妨剋傷害は「孤辰」「寡宿」より生ず。誰か大車が曲路を行くが必ずしも悪しと言わん、ただ深く険しい沟壑に陥らざればよい。芳草が天に連なるは誠に愛すべきなれど、穢れし狼藉の地に長ずべからず――吉凶はその居る地位を見るべしと言うのである。剋害のあとに残る余気が我が用と為り得るを喜び、また刑冲破害のもたらす厄難を忌む。喜慶のうちに暗く喪事を伏すは、行運が孤单に援なき宮に遇うがゆえであり、官を受け命を拝する日にかえって号啕痛哭するは、生まれし時に「鬼」と「駅馬」とが相並ぶに逢うがゆえである。
劫煞兼凶兮成寇盜徒死之流,空亡無氣兮聚僧尼吏曹之舍。觀旁合之遠近,究祿馬之向背。奇食沖破兮虛則無財,祿馬同位兮官祟顯位。權柄重兮驛馬之交合,考服多兮白衣之有氣。支干掩擊,敗於天元之方;神煞合併,發於空亡之地。
賦にいう:命に「劫煞」を帯びてまた凶星を兼ぬる者は、盗賊・囚徒・横死の類となり、「空亡」に落ちて全く生気なき者は、多く僧尼の寺院と吏胥の衙署とに聚まる。傍ら相合する星神の距離の遠近を見、禄星と駅馬とが我に向くか我に背くかを推究すべし。「奇」と「食神」とが冲され破られれば、格局は虚に落ちて財なく、禄と馬とが同じ位に在れば官運は顕赫に高まる。権柄の重きゆえんは、駅馬の交り会合するがゆえであり、服喪の多きゆえんは、白衣すなわち孝服の気が盛んなるがゆえである。地支と天干とが互いに掩蔽し冲击すれば、敗象は天干の方に現れ、諸々の神煞が聚合して並び起これば、その応は空亡の地に発す。
指迷賦・生衰の根本と吉凶相半を論ず
凶衰者招禍殃,吉旺者招喜慶。吉凶相半,進退流滯。力微則徐行,氣盛則旋蹶。別生衰於三主,定根本於四柱。短夭者命□克刑,遐齡者身居庫墓。宅舍莫居衰敗之方,田園要臨吉祥之地。奇暗合之吉神,喜生成之旺相。承旺相則貴中有貴,歷空虛則遇如不遇。
賦にいう:凶星にしてまた衰地に居る者は禍殃を招き、吉星にしてまた旺地に居る者は喜慶を招く。吉と凶とが各半ばなる者は、進退のあいだ滞碍して暢ならず。力微弱なれば歩み緩く、気勢盛ん過ぎればかえって速やかに仆れる。生旺と衰败とを弁ずるには、年・月・日の三処の主星を見、命の根本を判定するには年月日時の四柱を見よ。短命早夭の者は、本命が剋と刑とを受く(ここに底本一字脱し「□」と作るが、文義により「遭」などの字であろう、臆して補わない)。長寿遐齢の者は、身宮多く庫墓の地に坐す。住宅は衰败の方位に建つべからず、田園は吉祥の地に臨むべし。貴ぶべきは暗中に相合する吉神であり、喜ぶべきは生成有序なる旺相の気である。旺相の気を承くる者は、貴のうちにまた貴あり。空亡虚耗の地を経る者は、吉星に遇うとも遇わざるに等し。
復推陰錯陽差,天羅地網,天沖地擊,伏吟反吟。又取於支干喜厄,必辨其神將扶持。六害四煞之中,五鬼三刑之上。陰刃為妨夫之煞,陽刃為兵傷之神。交六虛為敗絕之方,入空亡為困鈍之地。天祿刑破,定分厄兆;太歲沖壓,所為不成。
賦にいう:さらにまた「陰錯陽差」「天羅地網」「天冲地撃」「伏吟反吟」の諸格局を推すべし。陰錯陽差は干支の陰陽の配錯り、天羅地網は辰戌の陥穽、天冲地撃は干の冲と支の撃、伏吟は本命と相同じく、反吟は本命と相冲するをいう。また干支の上よりその喜ぶ所と忌む所とを取り、必ずいかなる神将の来たり扶持するかを弁明すべし。命を見るには六害・四煞のうち、五鬼・三刑の上に留意せよ。「陰刃」は丈夫を妨害する凶煞であり、「陽刃」は刀兵の傷残を主る凶神である。「六虚」に交わるは敗絶の方位であり、空亡に落ち入るは困頓遅鈍の地である。天干の上の禄が刑され破られれば、厄運の先兆が定まり、太歳が来たり冲压すれば、為す所のこと皆成らず。
指迷賦・真官・天乙と干支の生剋を論ず
逢真官者則遷位臺省,重天乙者則置身廟堂。劫主兇暴,元主敗亡。多動搖者臨二八之門,多哭泣者臨喪吊之歲。財在長生,自營卓立;印臨天乙,累世邑封。乙干土多兮死於正祿之地,己人水盛兮夭於建命之宮。金主困於盛夏,丙祿絕於孟冬。
賦にいう:命に「真官」に逢う人は、台省の要職に遷升することができ、「天乙貴人」が重なり現れる人は、朝廷の廟堂に身を置くことができる。「劫煞」は性情の凶暴を主り、「元辰」は敗落死亡を主る。行い多く動揺して定まらざる者は、命が二月・八月という春分秋分の二門に臨むがゆえであり、一生多く哭泣する者は、流年が「喪門」「弔客」の歳に走るがゆえである。財星が長生の上に坐する者は、自ら営みて卓然として自立し、印綬が天乙貴人と同臨する者は、累世に封邑を有す。乙木の日干にして命中土多き者は、正禄の地に死す。財多くして身弱く、禄地かえって絶境と成るがゆえなり。己土の人にして水盛ん過ぐる者は、建命の宮に夭折す。水多くして土蕩くがゆえなり。金旺の人は盛夏に困む。夏火の金を剋するがゆえなり。丙火の禄は巳に在り、初冬水旺の時に至れば絶す。
時傷日月,家財自破;祿畏歲運,禍殃並至。三刑全則僕馬驚蹶,七煞聚則為官貶。更怕逢納甲之災,干遇是臨頭之煞。宅墓逢鬼兮難免其禍,絕處遇墓兮上保扶持。財命並死,遇冥司之限;主本俱弱,為陰使之追。沐浴衰微,親姻哭送;骨肉顛倒,親戚分離。
賦にいう:時柱が日柱と月柱とを傷剋すれば、家中の錢財はおのずから破敗し、禄星は最も流年・大運の来たり冲するを畏れ、一冲すれば禍殃は並び至る。三刑の倶に全き者は、僕従・馬匹に至るまで驚き顛仆し、七煞聚集する者は、官をなして必ず貶謫を受く。さらに畏るべきは納甲配卦のもたらす災殃に逢うこと、天干の上に遇うは、まさに頭上に當頭して圧し来る凶煞なり。田宅と墳墓の位に身を剋す「鬼」に逢えば、禍を免れ難し。反って絶地に在りて墓庫に遇えば、なお一点の保全扶持を得。「財」と命とが並び死地に落ちるは、陰司の命を索むる限に碰上るなり。日主と本命とが倶に衰弱するは、陰間の差使に追わるるなり。命が「沐浴」を行きて気象衰微なれば、親戚姻眷来たりて哭送し、骨肉の次序顛倒錯乱すれば、親屬のあいだ離散す。
指迷賦・運限の交接と文武の別を論ず
五鬼多而□勢兮,麾旌前引;三元衰而煞旺兮,喪車疾馳。將喜不喜而為迎運之休,欲切末切而有末交之福。初臨沐浴,卻福慶崢嶸;乍入長生,尚自心憂坎坷。真所謂:丙丁有貴兮遇酉亥以當榮,戊己無財兮歷已午而不遇。武須持於金土,文欲兼於水火。
賦にいう:「五鬼」多くしてまた勢ある者(ここに底本一字脱し「□」と作るが、文義により「有」などの字であろう、臆して補わない)は、出行に旌旗を前にして引導するあり、是れ顕貴の象なり。三元衰弱にして凶煞旺盛なる者は、喪車の疾馳して過ぐるあり、是れ死亡の象なり。将に喜ならんとするも終に喜ならざるは、新運を迎うるに旧運の余気未だ尽きざるがゆえ、将に切ならんとするも終に切ならざるは、運末交接の処にいまだ一分の福を留むるがゆえなり。剛ち「沐浴」の地に踏み入れば、福慶かえって峥嵘顕赫たり。纔かに「長生」の郷に入れば、心にいまだ坎坷を憂う。見るべし、吉凶は名目に拘るべからざるを。是れ真に謂う所:丙丁の火の人、命に貴神を帯び、酉・亥に遇うてかえって栄顯たり。戊己の土の人、命中財なく、巳・午の地を走るも機縁に遇わず。武を習う人は金と土とに頼るべく、文に従う人は水と火とを兼ぬるを要す。
奇儀重犯須防六甲之刑,祿馬同鄉更忌五行之破。貴於引從兮豈怕祿刑,祿是庚辛兮不愁金煞。水火逢土以傷,木遇金而擊發。與庫乃畏於刑沖,財印最嫌於衰絕。以旺絕為生死之基,以刑合為愛恂憎之侯。月凶衰兮早歲寒儒,胎貴旺兮生於世胄。刑傷於胎則害母,鬼戰其息則異母。
賦にいう:「奇」と「儀」の二類の貴神が重なり現るるは、六甲旬中の刑を防ぐを須い、禄と馬とが一宮に同在するは、さらに五行相互の破を忌む。命貴きは前に引あり後に從あり、然らば豈に禄の上に刑を帯ぶるを怕れんや。自らの禄はすなわち庚金・辛金なる者は、金煞の来たり傷るを愁わず。水と火とが土に遇えば傷を受け、木が金に碰えば事端を激発す。庫地は最も刑と冲とを畏れ、財星と印綬とは最も衰絶の地に落つるを嫌う。旺と絶とをもって生死の根基と為し、刑と合とをもって愛憎親疏の徴候と為す。月柱凶にして衰なる者は、早年清寒の書生たり。胎元貴にして旺なる者は、世代官宦の家に生る。胎元刑傷を受くる者は母を妨害し、「鬼」と胎中の息と相戦する者は異母の兄弟あり。
指迷賦・六親・妻子と性情を論ず
更分四柱於支干,取驗一時之休咎。男宮當煞,定招年夭之災;妻位多凶,虛見鼓盆之嘆。火人金盛須保鞠子,水命土繁定為孀婦。食印長生則值鸞鳳之儀,祿馬互換則喜芝蘭之秀。詳其吉會,乃喜運並防災。寡宿宜避,孤神可具。從劫煞兮思虎之寡,守將星兮權謀之深。
賦にいう:さらに四柱を天干と地支とに分かちて見れば、ある時段の吉凶を取験することができる。子息宮の上に正しく凶煞壓るは、必ず子女の早夭の災を招き、妻妾の位に凶星多きは、免れず喪妻の「鼓盆」の歎を發す――鼓盆の歎は荘子の妻死して鼓盆して歌うの典故に出づ。火に属する人にして命中金盛ん過ぎるは、児女を保護養育するを謹むべく、水に属する命にして命中土多過ぎるは、定めて寡婦と為る。食神と印綬とが倶に長生に坐すれば、鸞鳳のごとき儀容風采あり、禄と馬とがその位を互換すれば、子弟の芝蘭のごとく秀出するを喜ぶ。詳らかに吉星会合の処を看清し、一面に行運の順遂を喜び、一面に仍お災禍を防ぐを備えよ。「寡宿」は回避するに宜しく、「孤神」もまた併せ留意すべし。命が「劫煞」に隨いて行く者は、心思は孤虎のごとく孤僻にして、命が「将星」を守る者は、権謀深沉なり。
膽怯者下有不順,性凶者干來上侵。文章明敏兮定須火盛,威武剛烈兮乃是金多。木盛則仁,惻隱之心;水多則聰,機巧之智。蓋土之性最重為貴,或居三舍之方,或占一生之地。既生則和,既克以制。四煞乃兇暴之象,六沖為不定之勢。噫!李廣不封,叔敖為相,皆天之命之有定,每人事之可測。通變有神,執方為遇,略得古人之遺蹟,約以今人賢而孰敢,博乎管窺,庶幾一悟。
賦にいう:胆が小さく怯懦なる人は、下の地支に順ならざる処あり。性情凶狠なる人は、上の天干の来たり相侵犯するあり。文章の清明敏捷に作るは、必ず命中火気の旺盛ならんことを須い、威武剛烈は、是れ金気の多過ぎるなり。木気旺盛の人は仁德あり、惻隠の心に富み、水気多き人は聰明にして、機巧の智に富む。土に至りては、その性最も厚重なるをもって貴しと為し、あるいは三合の至る方位に居り、あるいは長生得地の処を占む。相生するは則ち和順にして、相克するは則ち節制を受く。「四煞」は凶暴の象にして、「六冲」は動揺不定の勢なり。噫(ああ)!李広は終身侯を封ぜられず、孫叔敖は却って令尹の位に至る。皆これ上天の命数の早く已に定まり、豈に人事の能く一々測度する所ならんや。通暁して変化するをもって神ありと為し、一方の成法を死守するはただ運に碰うのみ。我大略古人の遺せし蹤跡を採り、今人の能く懂る言をもって約束し、自ら問うて敢えて賢と称せんや。姑く管窺の見をもってその広博を求め、ただ願わくは読む者の一悟せんことを。
