字字金第一
学者に戒律を守らしめるを戒める第二
風水堪輿典籍
まず読む書が形勢か理気かを見極めてから条文に入るのがよい。派を跨いだ術語の混用が、この門で最もありがちな誤読の源である。
蓋言此書,先賢編出,其中理氣,條分縷晰,辨正原文,有言責無,今傳與後,切勿輕洩。邪書肆起,地學不明,各宗師授,莫辨渭涇,我作此書,暗室一燈,楷模後學,字字萬金。
まずこの書の由来を説明する。それは前代の明師が編纂したもので、講ずるのは「理気」の一路の工夫、すなわち卦氣・元運・挨星をもって吉凶を定める法門であり、一条一缕すべて剖分して明らかである。依拠するのは蔣大鴻《地理辨正》の原文で、辨明すべきはすべて辨明し尽くし、もはや責めるべき欠けは見出せない。今これを後の人に伝えるが、決して心術の正しくない輩に軽々しく漏泄してはならない。当時は偽造の堪輿書が続々と刊行され、相地の学はそれによって晦冥不明となり、各家門派が各々一套の口訣を伝え、学者は聴いても清濁を分けられなかった。涇水が濁り渭水が清く、二水が合流した後は弁別しがたいようなものである。わたしがこの書を著すのは、まさに暗室に一灯を点じて後学のために準繩を立てるためであり、だから字字万金に値すると言うのだ。
学者に戒律を守らしめるを戒める第二
要求真訣,盟神受戒,毋為財動,毋為仇害,擇主以交,惟德是賴,求之不誠,留福以特。輕指好地,造物所忌,於天之怒,遭雷擊死,福善禍淫,乃天之理,如覓住城,栽培心地。
真の口訣を求めようとする者は、必ず神明に対して誓いを立て戒律を領受しなければならない。金銭のために心を動かして人のためにみだりに穴を指してはならず、私怨のために風水を借りて人を害してはならない。人のために地を択ぶには先に人を択び、真訣は徳ある家にのみ用いる。学びに来る者の心が誠でなければ、この福縁は留めて真に相応しい人を待つがよい。うかつに好地を得るべからざる人に指し示すのは、造化の最も忌むところで、天怒に触れて雷に撃たれて死ぬ。善を行う者に福を降し、淫悪の者に禍を降すのはもともと天理である。だから地理を学ぶ者は、あちこち安命の宝地を尋ね歩くより、まず自分のこの一塊の「心地」を耕し培うがよい。
山水配合第三
玄空妙訣,惟看雌雄,山與水對,陰與陽通,九星流轉,彼此相逢,坎離交媾,一氣渾融。先看金龍,坎離定位,乾坤父母,鍾毓最貴,一雌一雄,相為經緯,空中體認,心神領會。真龍歸藏,其氣內聚,動則氣生,不動乃死,隨元變方,隨方變氣,舍此求之,豈合玄機。
玄空一派の要訣は、ただ「雌雄」の二字を辨明するにある。山は一辺に属し水は一辺に属し、両者が相対して立ち、陰氣と陽氣がここから貫通する。一白から九紫までの九星は元運に随って輪轉飛布し、山上の一星と水裡の一星が彼此相遇相配する。坎水と離火の交媾のように二氣が合して一片を成し、渾然融通する。下手の第一歩はまず「金龍」を見る――すなわち当運の氣の乗ずるあの動脈で、それが坎位から起るか離位から起るかを見て、先に南北のこの軸を定める。次に乾・坤両卦の居する父母の位を見て、靈秀を鍾聚し得るものが最も貴重である。一雌一雄は經線と緯線が交織して布を成すがごとく、この層の關係は形跡には落ちず、虛空の處に體認し心神をもって領會する。真龍の氣は內に收藏され、氣が聚まってこそ穴が結ばれる。龍身に起伏擺折あってこそ「動」と言い、動けば生氣が發生し、一片平板で不動なら死龍である。しかも氣は元運に随って旺する方位を改め、方位が一たび換われば乘ずる氣もこれに随って換わる。元運を撇いて龍穴を求めて、どうして玄空の機竅に合い得ようか。
陰陽差錯,其禍無窮,審龍如此,觀水亦同,配合無謬,運到興隆,陽順陰逆,以窺化工。坎離水火,實具五行,陰施陽受,萬物始生,取以看地,鍾毓可憑,洩天之密,鬼神亦驚。
陰と陽が一たび配り損えば、為禍は窮盡なし。來龍を審察するのもこの道理、來水を察看するのも同一の道理である。ただ山と水の陰陽が差謬なく配れれば、當旺の元運一たび至れば家門は自ずから興隆する。挨排の法則に至っては、陽に屬するは順飛し、陰に屬するは逆飛する――順逆一たび分かれてこそ、造化運行の巧妙を窺い見ることができる。坎は水、離は火で、この一水一火の中にすでに金木水火土の五行の全部の作用が具わっている。陽は施し陰は受け、萬物はここから化生を始める。この層の道理をもって地を相すれば、山川が靈秀を鍾聚し得るかどうかに憑據がある。これは上天の祕密を漏泄するに等しく、鬼神も聞いて驚く。
格龍卦第四
陰陽得配,相見為難,八神四個,其一宜攀,得以配合,毓貴鍾賢,是秘妙訣,切宜細研。子午卯酉,乾坤艮巽,為父為母,寧不相見,此真配合,精力旺健,四個之一,雖微亦顯。甲庚壬丙,辰戍丑未,陰陽相見,此為一類,依龍立向,亦堪消水,旁通一路,父母之位。
陰と陽を對に配るのに、最も得がたいのは「相見」の二字である。二十四山は八卦に分屬し、每卦は三山を管して合わせて「八神」と稱す。而して每一卦に真に用い得るのは四つの中のあの一つのみで、必ずそれに攀り着かねばならない。配合し得れば、この地は貴人を孕育し賢才を鍾聚する。これは極祕密の口訣で、必ず細かく研究すべし。まず天元の一組を言う。子・午・卯・酉の四正の支に乾・坤・艮・巽の四隅の卦を配し、一つは父、一つは母で、相見せざる理があろうか。これは真の配合で、氣力最も旺健である。八神の裡にただ四中の一を取るとはいえ、用は窄めど應驗は分外顯著である。次に地元の一組を言う。甲・庚・壬・丙の四干に辰・戌・丑・未の四墓庫の支を配し、陰と陽同じく相見し、同一類に屬する。以て來龍の卦氣に依りて向を立てるも可、以て去水を消納するも可。この一路は父母卦の傍より通じ出る支脈で、仍お父母の位の管轄に歸する。
乙辛丁癸,寅申巳亥,陰與陽見,配定二類,龍固合向,向亦合龍,父母可兼,莫尋別位。節節清純,三元不替,預知福力,一節一代,禍福顛倒,雜山雜水,其辨入微,其靈如鬼。玄空之妙,四個取一,陰與陽交,陽與陰合,陰陽文媾,二氣渾合,生生不窮,允推良法。
人元の一組は乙・辛・丁・癸の四干に寅・申・巳・亥の四長生の支を配し、陰と陽同じく相見する。それは前の地元の一組と合わさって、ちょうど父母卦以外の両大類を定める。用いるに、龍は固より立てる向に合すべく、向もまた回頭して來龍に合すべきである。氣足らざる時は父母卦を兼取して可なれど、別の卦位に走って湊りては許さない。來龍の一節一節皆清純にして雜ならざれば、上中下三元の旺氣は中斷せず。福力の延續する久近を豫知せんとせば、其の清純の節數を數えよ――一節はほぼ一代人に應ず。若し卦氣顛倒錯亂して、山はこの卦水はあの卦と雜りて純ならざれば、禍福は整個翻轉する。此處の分辨は極めて細微にして、應驗し來れば靈なること鬼神の內に在るが如し。玄空の妙なる所以は、每卦四つの中にただ一つを取るに妙あり。陰去りて陽に交り、陽來りて陰に合し、一陰一陽交媾して文を成し、兩股の氣渾然合一して生生不息す。確かに上乘の法と推すべし。
四偶四正,謂之父母,其餘子息,左右夾輔,父母力大,統涵諸子,區而別之,一山一水。山自管山,水自管水,不相為謀,山水異路,立眷成家,各宗父母,倘有差錯,如仇嫉妒。
乾・坤・艮・巽の四隅の卦と子・午・卯・酉の四正の位は、合わせて「父母」と稱す。其餘の各山は皆父母の生じた子息で、兩旁に分列して夾輔する。父母の氣は力量最大にして、諸子を統攝涵蓋し得る。但し用いる時は仍お區別せねばならない――どれを山に當てどれを水に當てるか、各々其の位に歸す。山上に排する龍は山のみを管し、水裡に排する龍は水のみを管し、兩者各々其の是を行い、互いに混用すること能わず。これを「山水異路」と謂い、各々成親立家して各々其の父母を認むるが如し。若し山の卦氣を水上に排し、水の卦氣を山上に排して歸屬を弄り錯えば、本當相配すべき両家が反って仇人の如く彼此嫉恨相克す。
宮行度を論ず第五
子午卯酉,是為天元,乙辛丁癸,乃其所生,同共行路,有合無嫌,四隅立向,配偶宜然。乾坤艮巽,天元之宮,辰戍丑未,乃其所鍾,攜帶同行,情誼自融,立向論配,四正乃從。辰戍丑未,地元宮起,與誰同行,父母而巳,甲庚壬丙,夫婦相比,陰陽配合,立向所取。
二十四山は三元に按じて宮に分かる。子・午・卯・酉の四正の支は「天元龍」に屬し、乙・辛・丁・癸は則ち天元と同氣の生じた人元で、兩者氣脈相通じ、同路に行くことを得、兼用も妨げなし。天元の龍若し向を立てんとせば、乾・坤・艮・巽の四隅の上に就きて取れ、あれは天生の配偶なり。反對に看れば、乾・坤・艮・巽も本身天元の宮に屬し、辰・戌・丑・未は其の鍾聚する地元で、同行を帶びて情意自ずから融洽す。向を立てて配對を講ずる時は、則ち子・午・卯・酉の四正に輪りて相從す。再び地元のこの一辺より起算すれば、辰・戌・丑・未は地元宮の起點にして、それと同行し得るは父母卦のみ(底本此處「已」は「巳」に作るは形近の訛)。それと夫婦相配を成すは則ち甲・庚・壬・丙の四干なり。陰陽是の如く照らして配定すれば、向を立てる時便ち此に依りて取用す。
甲庚壬丙,亦是地元,倘其出脈,不可有兼,左右皆雜,只愛單行,辰戍丑未,覓配為緣。寅申巳亥,人元獨步,騎龍走出,不受人輔,兼來便雜,世罕能悟,乙辛丁癸,配向一路。
甲・庚・壬・丙も同じく地元に屬す。若し來龍が此の四字の上より脈を出せば、旁邊の字を兼帶すべからず。それは一辺四正に挨し一辺四維に挨し、一たび兼すれば雜る。故に地元龍はただ單行獨用を愛し、配偶を尋ぬればただ辰・戌・丑・未の上に就きて尋ねよ。これぞ其の正緣なり。寅・申・巳・亥は「人元龍」に屬し、性情獨來獨往して、龍脊に騎りて直に走出し、旁人の扶輔を受けず。一たび別の字を兼すれば立處に雜る。この點、世上悟り透る人甚だ少なし。それが向を立て配偶せんとするに、ただ乙・辛・丁・癸の一路のみ走るべし。
乙辛丁癸,人元是水,傍母同行,獨行不美,巳亥可向,寅申亦配,一雌一雄,兩情交會。量山之法,在於審脈,觀其行度,隨其曲折,男女可分,微茫親切,地元人元,不宜有雜。
乙・辛・丁・癸は人元の一組の裡に於て水に當てて用い、性情柔順にして、母卦に傍りて同行せねばならず、孤零零單用して反って美ならず。巳・亥を以て向を立てて可、寅・申に配るも可、總じて一雌一雄を湊り成し、兩情交會して始めて法を得る。山龍を量度するの辦法に至っては、全く脈絡を審察するに在り。其の一節一節の行度を看て、其の曲折起伏に隨って追蹤し、陽に屬するか陰に屬するか、即ち所謂男女の分は、皆此の極細微の轉折處に貼り近づいて分辨す。總じて地元の一路と人元の一路は各々其の行度あり、互いに夾雜すべからず。
入首卦第六
次察血脈,以審來龍,到頭八尺,真氣內充,氣止水交,堂聚其中,揣摩穴法,以窺化工。共路兩神,疑忌有雜,只論到頭,審清來脈,陰錯陽差,其神帶煞,水亦可救,認水立穴。
山水を分清した後、続いて龍身の「血脈」を察看し、以て來龍の真僞を審定す。最も緊要は到頭此の最後の八尺にあり、真氣皆此の一節の裡に充充實す。龍行きて此に至り氣脈止住し、正に外來の水と相交り、明堂の氣も則ち其の中に聚まる。此處に於て穴を定むる之法を揣摩して、始めて造化の用意を窺見す。二十四山中或る字は同居一卦して共に一路を走り、壬と子、甲と卯の類の如き、最も怕るは正に此の兩神の夾雜なり。此の時ただ入首到頭の一節を看て、來脈を審し明らかにせよ。若し陰陽錯雜せば、此の一神は便ち煞氣を帶ぶ。但し尚お救いの法あり――水上より取用し、水の卦氣を看て以て穴を定めば、仍お補救し回るべし。
剖別山水,先看到頭,乘氣之法,細細推求,此處不錯,富貴可謀,此處若錯,喜變為憂。千囑萬囑,到頭括目,羅經照定,或兼或獨,山龍水龍,各有眷屬,分清水路,自然發福。
山と水の歸屬を剖分せんとするに、第一步仍お先に入首到頭の一節を看よ。氣に乘ずる辦法は、即ち此處に於て細細と推求す。此の一處錯らざれば富貴は始めて謀り得、此の一處一たび錯れば本來の喜事は變じて憂患と為る。故に千叮萬囑す。到頭の此の一節は刮目して細看すべし(「括目」とは刮目して視る也)。羅經を以て對準照定し、其の旁字を兼取すべきか只一字を取るべきかを看よ。山龍に山龍の配偶あり、水龍有水龍の配偶ありて、各々家を成す。山路と水路を分辨し清らかにせば、自ずから福を發さん。
龍に依りて向を立つ第七
支神出脈,干神立向,有兼無兼,亦從脈辨,脈從干出,向以支上,從支從幹,審脈決斷。前兼後兼,天玉宗旨,審龍立向,辨山辨水,連珠不放,四正而已,其餘山向,配合為美。挨星秘訣,陰陽兩路,陰陽順逆,入首起數,以視入穴,是何星主,隨元管局,誰能解悟。
向を立つるは來龍に跟って走らん。來龍若し十二地支の神の上より脈を出せば、向を天干の神の上に立てよ。旁字を兼取すべきか否かも、亦た脈の形勢の上より分辨す。反對に、脈若し天干より出れば、向を地支の上に立てよ。究竟支に從うか干に從うかは、全く審脈の後に決斷す。所謂「前兼」「後兼」――即ち向盤が本山の前の一字又は後の一字に偏向する――は《天玉經》の宗旨の在る所なり。龍を審し向を立つると同時に、還たどの一辺が山に屬しどの一辺が水に屬するかを分清せねばならない。能く一氣連珠して貫串して放さざるは、ただ子・午・卯・酉の四正の此の一路のみ。其餘の各山各向は、則ち彼此配合を講究して始めて美を算す。「挨星」の秘訣に至っては、陰陽の兩路に分かる。陽に屬するは順數し、陰に屬するは逆數し、皆入首のあの一節より起盤して數え起し、排びて穴の上に至るはどの一顆の星が主を作すかを看る。此の星は元運の更替に隨って各々一局を管し、能く真に解悟する人幾何あらん。
水口卦第八
要看城門,真龍駐足,眾水交會,真氣內畜,獅象龜蛇,禽星特出,無此貴格,不須寓目。城門一訣,豈待外來,龍水交會,內氣兜收,鎖得元精,不至旁流,合得三般,一段盡搜。城門妙訣,原論挨星,陽順陰逆,九宮飛臨,四個之一,遂位流行,四吉四凶,以辨水神。
「城門」を察看せんことを要す――即ち衆水の出口、水口關水口關鎖の處なり。真龍走りて此處に至りて始めて脚を停め、各路の來水此に交會し、真氣便ち其の中に蓄積す。水口の兩旁に形が獅・象・龜・蛇の如き山あれば、或いは一座の「禽星」水中に特立すれば、即ち是れ貴格なり。此の如き關鎖なからば、此の地は必ずしも再び看るに足らず。城門の此の訣は外に假りて求めず。龍と水此に交會し、內氣兜りて收められ、一元の精華を局內に鎖して、旁泄流走に至らず。ただ一四七、二五八、三六九の此の「三般卦」に合し得れば、此の一段の機竅は搜尋し盡くす。城門の妙處は本もと挨星の上より講ず。陽に屬するは順行し、陰に屬するは逆行し、九星依次に九宮に飛臨す。每卦四つの中に取るはあの一つで、卦位に隨って流轉す。どの四つが吉でどの四つが凶かは、即ち此に靠って水神の善惡を分辨す。
又看流神,不可差分,去路固重,來路亦論,一毫有雜,禍悲踵門,龍水坐向,厥重惟均。流神利害,元氣為之,有吉有凶,乃其所司,特朝一點,招攝靈奇,凝聚局內,速發何疑。步水之法,與山不同,專論卦氣,測其吉凶,倒看元運,別有化工,山靜水動,一西一東。
其次に「流神」を看るべし。即是ち水流の行經する卦位の所で、一分一毫も錯ること得ず。水の去路固より緊要なれど、來路同じく論ずべし。ただ一絲別卦の氣を雜り入るれば、災禍は踵を接して至る。來龍・來水・坐山・立向の此の四件は、輕重は均等にして、偏廢すべからず。流神の利あらんや害あらんやは、全く當元の氣に由って決まる。同一條の水にして、此の元は吉彼の元は凶と、皆元運の主る所なり。若し穴前に一支の水特地朝來すれば、たとえ一點のみなりとも、能く靈秀の氣を招攝す。此の股の氣局內に凝聚し、福を發するの速やかなるや何の疑いあらん。水法を步量するは量山法と同じからず。水は專ら卦氣を論じて以て吉凶を測り、而且元運を倒過して看るを要し、別に一套の造化あり。山は靜、水は動、一靜一動方向恰好相反して、一個西に在り一個東に在るが如し。
山靜水動,從地從天,一覆一仰,相反照然,倒水步云,其理非偏,參透此旨,可以探玄。來宜衰方,去宜從死,衰即是旺,死亦非死,上元八九,下元一二,四吉四凶,倒用玄機。只看本運,不參局堂,審定八方,以察水路,克入為吉,曲折相顧,去來不清,定遭嫉妒。
山靜にして地に屬し、水動にして天に屬す。一個は覆す碗の如く、一個は仰ぐ盂の如く、兩者恰好相反して、對照すれば明明白白なり。故に水を量る時は量山の次序を倒轉して推さねばならない――天の上の雲を倒しに看るが如く――此の道理偏頗ならず。此の一層を參透せば、以て玄空の祕を探るべし。水に就きて論ずれば、來水は衰方に在るを宜しとし、去水は死方より從るを宜しとす。水上に在りては、衰は實は正に旺、死も亦た真の死に非ざれば也。上元當令の時は、八白・九紫の此の兩個の未來の氣水上に落ちて反って吉を成し、下元當令の時は、一白・二黑の此の兩個の已過の氣水上に落ちて亦た吉を成す。どの四つが吉でどの四つが凶かは、正に倒轉して用いるべき機竅なり。看る時は只當下此の一運を認准し、必ずしも堂局形勢を牽扯せず。八方を逐一審定し、據って水路を察看す。水氣穴中に剋入するは吉を為し、水形曲折にして情あって回顧するは佳を為す。來去含糊にして清らかならざるは、必ず相克相妒の應を招く。
明堂三局第九
卦立三般,筠松妙訣,一共四七,二連五八,三九與六,永為定格,兩路相交,顛倒順逆。是用九宮,分定厥位,求端於天,妙乎對待,用以倒排,其序莫昧,左旋右旋,玄空最貴。北斗七星,如何打劫,九宮定位,七星跋涉,破軍所臨,巧取其穴,環而布之,坎與離合。
卦は三般に分かる。是れ楊筠松傳下の妙訣なり。一・四・七は同一組、二・五・八は同一組、三・六・九は同一組にして、永遠に此の定格なり。山と水兩路此の三般の內に於て相交り、一路は順行し一路は逆行して、恰も顛倒を成す。用いる時九星を九宮に分布し、各々其の位を定む。起端は之を天に求め、妙は兩兩對待に在り――一と九、二と八の如き對宮の關係なり。排布は倒排の法を用い、次序含糊すべからず。再び左旋なるか右旋なるかを看る。此れ玄空裡に於て最も貴重なり。「七星打劫」に至っては、九宮を以て方位を定住し、北斗七星をして依次跋涉飛行せしめ、破軍星何處に臨るかを看破し、則ち彼處に於て巧みに其の穴を取る。七星を環繞布き開き、最後に坎宮と離宮兩氣の相合することを要してこそ、打劫著きと算す。
先天倒排,七星順挨,倒須隔位,順由宮推,以求坎離,三卦與偕,同宮山水,須要分開。七星順序,本宮推起,每宮三位,有山有水,相見不寧,打劫爭忌,高人分用,契合玄機。
打劫の法に倒挨・順挨の兩路あり。先天の序に依りて倒排し、後天の序に依りて順挨七星す。倒排の時は須らく一位を隔てて一位を取り、順挨の時は則ち宮次に順って推し去れ。目的は皆坎・離兩宮の相通ずるを求め、一四七或いは二五八の此の一組三卦をして一齊に同行せしむるに在り。同じく一宮の內に在る山盤星と水盤星に留意し、必ず分開して各用して、混ぜて一談と為すべからず。順挨七星の時本宮より數を起し、每一宮は三個の山位を轄し、其の中或るものは山に當て或るものは水に當てて用う。山水兩星若し一一處に擠りて相見れば、氣即ち安寧ならず、正に打劫の最も忌む所なり。高明の人は之らを分開して使用するを懂り、始めて玄機に契合す。
玄空大卦,不外三般,天心已合,立向何難,水來歸水,山來歸山,一家眷屬,允契玄機。局管初年,禍福立見,消息堂氣,觀其出面,只要純淨,不宜交戰,暗流亦同,明流愈顯。
玄空大卦は説き詰めれば跳び出すこと三般卦を得ず。ただ「天心」――即ち當運の中宮の氣――すでに合上せば、向を立つるは難事と算えず。水の來る一路は水盤に歸りて排し、山の來る一路は山盤に歸りて排し、各々一家の眷屬にして、自ずから玄機に契合す。堂局の主る所は初年の應驗にして、禍福の來る最も速し。明堂の氣を斟酌せんとせば、則ち其の當面朝來の一片如何なる形勢かを看よ。總じて純净を以て要と為し、兩卦の氣の交戰相爭うを宜しとせず。地下の暗流は同一の道理に照らして看、ただ明處に見ゆる水は應驗更加に顯著なるのみ。
九宮挨星第十
來山來水,挨星最貴,此處一差,寧不為累,今人審運,殊屬憒憒,洩漏玄機,驚神泣鬼。零神正神,亦觀所遇,裝正扒零,審運而已,四吉裝正,扒零則忌,四凶扒零,裝正不喜。來山去水,原分兩局,不同而同,一氣連屬,知此運用,始能造福,造化在手,功效神速。
來山と來水は、挨排星曜最も貴重なり。此の一處一たび錯れば、怎んぞ其の牽累を受けざらん。今人元運を審察する、大多糊裡糊塗なり。此の層の機竅を點破すれば、真に神明を驚動し鬼神をして哭泣せしめん。還た「正神」と「零神」各々如何なる方位に遇うかを看るべし。所謂「裝正」は當旺の正神を山上に安じ、「扒零」は之と相對する零神を水上に放すことにして、全く元運を審定するに憑るのみ。四個の吉位は正神を裝むべく、若し反って零神を彼處に扒れば忌を犯す。四個の凶位は零神を扒るべく、若し反って正神を裝み上去せば亦た好を討たず。來山一局・去水一局、本もと分かれて兩處に排す。然れど看れば同じからずして其の實同一源より出で、一氣貫連す。此の如く運用するを懂れば、始めて人の為に福を造るを談ずべし。造化即ち手裡に握られ、効を見るや快きこと甚だし。
五行生剋,取用貴明,流神克入,來脈要生,憑運分別,生克始清,一有混雜,如行敗荊。挨星不到,其位即空,流神沖破,衰敗無窮,陽卦損男,陰卦損女,先天卦斷,後天參用。向中放水,亦取克入,流神之通,倒看乃的,克即是生,生入不吉,欲知方位,四個之一。
五行の相生相克は、取用する時最も分明なるを要す。水上の流神は剋入穴中を以て吉と為すも、山上の來脈は却要して生入なるを好とす。生剋は須らく當元の運に憑って分別すべく、分別し清楚せば生剋は始めて判じ准さる。一たび混雜あれば、敗落の荊棘叢に走り入るが如く、寸步も行き難し。若し挨星或る方位に飛到せざれば、あの位子即ち空なり。空位の上偏に水來たりて衝破すれば、衰敗窮盡なし。破れて陽卦の上に在れば男丁を損傷し、破れて陰卦の上に在れば女口を損傷す。應を斷ずる時先天卦を主と為し、再び後天卦を參看す。向上より水を放ち去るも、同じく剋入を取りて吉と為す。流神の通ずるや通ぜざるやは、倒過して看て始めて准さる。水上に在りては、剋は其の實即ち生にして、反って生入なるは不吉を為す。如何なる方位に水を放すべきかを知らんとするに、仍お每卦四字の裡に取るあの一つなり。
三元氣運第十一
三元氣運,分別衰旺,衰死莫修,生旺宜速,逢時知士,隨元安放,運若未到,空勞夢想。衰運之墳,千萬莫修,煞氣驚動,一門立休,百禍相侵,神盡難救,勿動為吉,尋吉補助。得運之地,如種及時,速種速發,特理之宜,人生在世,七十古稀,得運灌蔭,乃沐榮施。
上・中・下三元の氣運各々衰旺の分あり。衰死の氣に落ちたる墳宅は千萬動土修造する勿れ。生旺の氣に逢えば則ち抓緊して做すべし。時務を識る明白の人は、元運の轉移に隨って陰陽二宅を安放す。元運若しまだ輪到せざれば、一味空想するも亦た白費なり。尤も正に衰運に當る墳墓は、切切修動すべからず。一たび動けば則ち煞氣を驚起し、一家人立刻敗落し、百般の禍患接連して侵り來り、神明に求告するも挽救し難し。此の時不動を以て吉と為し、別に當運の吉地を尋ねて以て之を補助せよ。得運の地は農時を誤らず種を下すが如し。種得時宜に適えば、發するも亦た速し。此れ正に事理の當然なり。人生在世く七十に過ぎず、古より少なし。得運の地の灌溉庇蔭に趕得上能ければ、始めて其の恩澤を眞に沐浴す。
運分三元,一元六十,山上排龍,入首勿失,審氣分元,以窺入穴,順逆挨定,須葉三吉。主運固明,餘運不衰,四吉四凶,就安去危,若合玄空,運發如雷,陰陽得配,一例同推。九星雙起,其法甚秘,來山去水,雌雄互異,陽順陰逆,山水一理,水辨來源,山辨入氣。
元運は上中下三元に分かれ、每一元六十年、三元合して一百八十年一周と為す。山盤の上に龍を排するに、入首此の一節千萬排し失るべからず。其の氣のどの一元に屬するかを審定し、據って穴に入る氣を推知し、順挨か逆挨か定まりて後、還た三般卦の吉星と相協することを要す。當令の主運は固より弄明白なるを要すも、前後相輔の餘運も亦た必ずしも衰とはせず。四吉四凶すでに分清せば、則ち平安に趨就し危險を避くべし。若し玄空の法に合上し得れば、運一たび至れば發すること打雷の如く速し。凡そ陰陽配り成對するは、皆此の例に照らして一併に推斷す。九星は山盤・水盤を分け雙雙起排すべく、此の法門極めて祕密なり。來山一盤・去水一盤、雌雄互相顛倒す。陽順陰逆の規矩は、山水本もと同一の道理、ただ水は來源どの卦に在るかを辨明し、山は入氣どの卦に在るかを辨明するに、著眼處同じからざるのみ。
到頭一節,須論生旺,上元一白,二三同黨,四巽一宮,中元所管,並作四吉,上元同看。元卦三位,一二同墜,四卦生旺,九十年內,山脈值此,定然富貴,四卦所值,分定年位。值年之卦,其力愈顯,同隊之卦,亦堪欣羨,陰陽兩度,取用活變,精而求之,其義非淺。
入首到頭の此の一節は、必ず其の當元生旺なるや否やを論ずべし。上元は一白坎を主と為し、二黑・三碧之と同黨なり。四緣巽に屬する此の一宮は中元の管に歸すといえども、亦た併せ上元に入れて一起に四個の吉星と算え看て可なり。一元の中に排びて三卦を得、一白と二黑連なりて一氣を成す。四卦皆生旺の列に在り、上元六十年を合し更に中元前三十年を加え、九十年を管すべし。山脈の入首若し正に此の四卦の一に値せば、一定富貴なり。四卦各々どの年分に値するかに至っては、還た再び年位を分定すべし。正に其の年に當るあの一卦は、力量最も顯著なり。之と同隊の幾卦も、效力甚だ可觀なり。陰陽兩路の取用は活變すべく、死執一法すべからず。精研すればするほど、其の中の義理淺からざるを見る。
龍を尋ね穴を認む第十二
峽前峽後,亦可尋龍,幹身分出,數節氣鍾,借幹纏護,巧奪天工,自成堂局,福力攸榮。凡為凹缺,為禍最烈,不拘方位,逢之即滅,不拘元運,逢之即絕,陰基陽居,都怕此撃。砂法之秘,在於化曜,要在盤內,十干探討,蔭貴權印,刑囚難保,向上分經,串出乃好。
龍脈の峽を過ぎる前後兩段は皆龍を尋ぬべし。干龍の身より分け出る支脈は、幾節を走れば便ち生氣の鍾聚あり。再び干龍自身の回環纏護を借れば、形勢の巧なるや天工の如く、自ずから一個の堂局を圍成し、福力長久其の中に在り。凡そ山形の上に凹陷缺口の現れるは、為害最も烈しきを為す――其の如何なる方位に在るを論ぜず、遇えば敗れ。どの一元運に當るを論ぜず、遇えば絶つ。陰宅墳基も陽宅居所も、皆此の一擊の衝を怕る。砂法の祕訣は「化曜」に在り。羅盤の上に於て十天干より推尋し、某の一座の砂どの一干の上に落ちるかを看るを要す。法を得るは能く貴人を蔭出して權柄印綬を掌らしめ、法を失するは即ち刑傷囚禁の應を成して、保全し難し。立てる向の上より經線を分開し、曜氣をして串り出ることを得せしめて始めて好と算す。
理法己明,期勢宜辨,一言蔽之,特來開面,凡目所見,不離這件,觀形察勢,團聚可羨。形家之言,汗牛沖棟,形止氣蓄,一言足誦,砂水交會,由遠而近,主僕分明,太極有暈。
理氣一路の法則すでに講明せば、接下來形勢を辨ずべきなり。一句に概括すれば、所貴はただ山水特地朝來して當面開陽の此の一事のみ。凡そ眼睛の見得る形跡は、皆此の一条を跳び出さず。形を觀じ勢を察するに、團團環聚を以て可貴と為す。形勢を講ずる書籍多きこと汗牛充棟を得るも、其の實「形止氣蓄」の四字足れり一生誦讀す。山形此に至りて停住すれば、生氣便ち此處に蓄わる。砂と水遠より近く層層交會し、主山と從山賓主分明にして、穴場の上に還た隱隱と一圈の太極暈を現す。
貴賤認龍,吉凶辨砂,不正惡狀,煞身忘家,返背迫壓,破碎磋跎,皆指凶禍,勿見為佳。貧富論局,亦論得水,局圓水抱,朝拱亦美,最怕刈腳,沖射尤忌,反背傾斜,不見為貴。
一家の貴賤を斷ぜんとせば、龍の真假高下を看よ。吉凶を斷ぜんとせば、砂の形狀善惡を看よ。砂形歪斜にして正ならず面目猙獰なるは、煞を帶び身を傷つけ、人をして家を敗き業を忘れしむ。穴場に背きて去る・逼近壓頂する・山體破碎坎坷なるは、皆凶禍を主り、最も好むは一座も見えざることなり。貧富を斷ぜんとせば、堂局を看、亦た水を得るや否やを看よ。堂局團圓・水流環抱に、前朝の山拱揖情あらば加えて、即ち美を算す。最も怕るは水の穴脚を割ること、尤も忌むは水路直衝箭射すること。反背無情・地勢傾斜するに至っては、見えざるを以て貴と為す。
山洋別法第十三
山法洋法,各有專家,比而用之,其亂如麻,量山步水,宗旨毋差,我今區別,造福無涯。洋法坐空,水繞歸後,不用砂關,只要水抱,以水為龍,水繞獨厚,堂寬勢高,漸高乃妙。洋貴得水,勿貪秀峰,前高後低,高要雙容,後低非漕,靈秀所鍾,左右平抱,高迫則凶。
山地の法と平洋の法は各々專門の名家あり。若し青紅皂白を分かず混じて用いれば、一團麻に亂る。山を量り水を步む此の兩套の工夫は、宗旨錯るべからず。我如今之らを區別し開けば、好處無窮なり。平洋の法は「坐空」を講究す。水を坐後に繞らせば、必ずしも砂手の關攔に靠らず、ただ水來り環抱すれば足れり。平洋は水を以て龍に當て、水繞ること愈厚き愈好し。明堂は寬闊なるを要し、地勢は後高なるを宜しとし、而且近より遠に及び慢慢高く上去して始めて妙とす。平洋は水を得るを以て貴と為し、遠處の秀峰を貪る勿れ。若し前高後低せば、前面の高は須らく寬容有情の雙峰對峙たるべく、後面の低も亦た一條の溝渠に低ることを能わず。さすれば靈秀の氣始めて鍾聚し得住す。左右兩邊は平平抱來るを要し、若し高くして穴場に逼近せば反って凶なり。
又有平陸,非洋非山,法宜詳究,扦穴尤難,高處之穴,陽極陰生,此為交媾,妙理可參。束氣包裹,與山相同,坐空朝滿,與洋同訣,淺深憑界,左右憑夾,逆朝用案,橫龍貼脊。分元辨運,乃與洋同,倒用玄機,推算有功,倒看方位,以西作東,上元下元,四吉四凶。
別に一種の平陸の地あり。既に平洋に非ず、亦た山地と算えず。用法は子細に推究すべく、穴を點ずる尤も困難なり。此の種の地は畧高き處に穴を下すべし。高は陽にして、陽極處に至れば陰自ずから生じ、一陰一陽此に交媾し、其の中の妙理參詳に値す。其の氣を束ね包裹するの講究は山地と相同じく、坐後空・朝前滿の口訣も又平洋と一致す。穴の深淺は界水に憑って定め、左右は兩旁の夾護に憑って定む。若水逆朝し來れば一重の案山を取りて擋き、若し橫龍結穴なれば龍脊に貼りて安放せよ。分元辨運に至っては、則ち平洋と一樣に、玄機を倒轉して用いてこそ推算功效あらん。方位も倒して看て、西を以て東と為せ。上元下元各々四吉四凶あり、此に照らして推斷せよ。
納氣吉凶第十四
墓氣從地,宅氣從門,門旺路吉,出入亨通,財丁兩盛,其樂融融,門旺宅衰,亦不為凶。宅旺門旺,連發可決,宅旺門衰,其法乃歇,若見水光,救敗亦捷,水位宜哀,元機盡洩。人煙稠密,巷路宜詳,巷衝不吉,況在衰方,急宜隔截,隔蔽不妨,若受沖煞,人口必傷。
陰宅墳墓の氣は地脈の上より來り、陽宅の氣は却って門の上より入る。此れ兩者の最大の分別なり。門當旺の方に開き來路又吉なれば、出入即ち亨通し、財と丁兩樣皆盛んにして、一家和樂す。たとえ門旺にして宅身衰なりとも、亦た凶と算えず。宅旺にして門又旺なるは、以て接連福を發すと斷ずべし。宅雖旺にして門衰なるは、氣即ち此に至りて歇住す。此の時若し門前に一片の水光を見れば、敗を救うも亦た速し。水を放つ位は衰方を取るを宜しとす――此處に説き至りて、玄空の機竅全く泄れ盡くすと算す。人煙稠密の地方は尤も巷道を詳察すべし。巷口宅門に直衝すれば不吉、況んや又衰方に衝するをや。此れ即ち趕緊遮隔截斷すべく、一道の屏蔽を擋くも妨礙なし。若し硬く此の股の衝煞を受けば、家中人口必定受傷す。
平原曠野,四山遠隔,不怕風吹,只怕陰煞,田壟水圳,切忌沖脈,不拘方位,總歸凶烈。乃有嶠星,高樓峻閣,迴風通氣,隨方反撲,百步之內,毋執常說,精求元運,知旺知煞。
平原曠野に宅を建つるは、四面の山皆隔ること遠く、倒れて風の吹くを怕れず、只陰煞の暗に侵るを怕る。田間の土壟・田を灌ぐ水溝は、切に正對して來脈を直衝するを忌む。其の如何なる方位に在るを管せず、一たび衝すれば總じて凶烈なり。別に一種の「嶠星」あり。近旁の高樓峻閣を指す。それは風を回旋し來り、氣を引通し去り、其の在する方位に隨って本宅の上に反撲す。凡そ百步の內に在るは皆算え入るべく、尋常の説法を死守すべからず。當下元運を精究して、始めて其の帶來するは旺氣なるや煞氣なるやを判じ出さん。
山營之宅,四山皆近,固要開陽,又分動靜,動則出頭,靜乃平頂,迴風通氣,出頭處認。以上諸篇,務宜細研,潛心究窮,先天後天,道明理達,始是真緣,可以無罪,可以為賢。
山坳の裡に建つ宅子は、四面の山皆逼近す。固より開陽の一面を取るを要すも、還た山勢の動と靜を分辨すべし。山頭聳起して變化あるを動と為し、頂上平坦にして起伏無きを靜と為す。風此處に回旋し氣此處より貫通せば、則ち彼の出頭聳起の一辺に就きて認取せよ。以上各篇は、務めて細細と研讀し、潛心して先天卦と後天卦の分合を窮究せよ。道理講明し事理通達するを待って、始めて真の緣分を著きと算す――此の如く用いて世に之を施せば、以て天に罪を獲らず、亦た賢者と稱す可し。
