維摩詰所説経 巻中
於是一切菩薩合掌白佛:「我等亦於如來滅後,十方國土廣宣流佈阿耨多羅三藐三菩提法,復當開導諸說法者,令得是經。」
ここに一切の菩薩は合掌して仏に謂いて言う——「我らもまた如来の滅後に於て、十方の国土に於て無上正等正覚の法を広く流布を宣べ、還りてまさに諸の法を説く人を開導して、此の経を得せしめん。」
爾時四天王白佛言:「世尊!在在處處、城邑聚落、山林曠野,有是經卷、讀誦解說者,我當率諸官屬為聽法故,往詣其所,擁護其人,面百由旬,令無伺求得其便者。」
その時四天王は仏に謂いて言う——「世尊!在在処々・城邑聚落・山林曠野に、此の経巻有りて読誦解説する者あらば、我まさに諸の官属を率領して法を聴くが故を以て、其の所に往きて、其の人を擁護して、周囲百由旬、伺求して其の便を得る者なからしめん。」
是時佛告阿難:「受持是經,廣宣流佈。」
この時仏は阿難に告げたまう——「此の経を受持して、広く流布を宣べよ。」
阿難言:「唯然!我已受持要者。世尊!當何名斯經?」
阿難言う——「唯!我已に要義を受持せり。世尊!此の経はまさに何を名と謂うべき?」
佛言:「阿難!是經名為『維摩詰所說』,亦名『不可思議解脫法門』,如是受持。」
仏言う——「阿難!此の経は名を『維摩詰所説』と為し、また『不可思議解脱法門』と名づく、このごとく受持せよ。」
佛說是經已,長者維摩詰、文殊師利、舍利弗、阿難等,及諸天、人、阿修羅一切大眾,聞佛所說,皆大歡喜。
仏この経を説き畢わりたまうに、長者維摩詰・文殊師利・舎利弗・阿難等、および諸の天・人・阿修羅の一切の大衆は、仏の説きたまう所を聞きて、皆大いに歓喜せり。
維摩詰經卷下
維摩詰経 巻下
