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大易断例卜筮元亀目

元 · 萧吉文 · 第1巻 / 3

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

本書は建安の人・蕭吉文が採録し編次したものである。「建安」は今の福建建甌一帯の古称で、宋・元の両代には東南の刻書業の中心地であり、本書もこの…

六爻納甲典籍

まず体例書で装卦の手順を握り、それから卦例集へ進む。取用神は断法全体の要となる一手であり、書ごとの処理の違いを対照する価値がある。

建安 蕭吉文 撰集

本書は建安の人・蕭吉文が採録し編次したものである。「建安」は今の福建建甌一帯の古称で、宋・元の両代には東南の刻書業の中心地であり、本書もこの地から出た。「撰集」の二字は成書の仕方を示す。すなわち一己の見だけで説を立てるのではなく、前代の卜筮の古い方法と口訣を広く集め、淘汰して編排し、門ごとに引いて調べられる断卦の体例書に仕立てたのである。

予嘗滴露研朱,對梅讀易,逆爻位之得失,卜氣運之變遷,莫不如影隨形,如谷應聲。獨怪夫今之易卜君子,其於爻辭象義皆莫之究,反以枝杆蔓說而文之,是致禍福無憑也。

私は常に早朝に水を滴らせて墨をすり、梅の影に向かって『周易』を読み、六爻の爻位の得失を逆に推し、気数・運程の移り変わりを占ってきたが、結果は影が形に従い、谷が声に応えるように必ず的中した。ただ解せないのは、今日易占を語る人々が、卦爻辞の文義や卦象の取義をいっさい深く究めようとせず、かえって枝葉末節の浮いた言辞で説を飾り立て、吉凶禍福にもはや拠るべき準則がなくなっていることである。

予因是,上窺聖人之經旨,下竊六君子之傳義,旁參鬼谷先生之遺文,演作歌詩,述為斷例。以之決憂疑,定猶豫。觀往知來,吉凶截然先定。命之曰《卜筮元龜》。不敢私秘,敬刻諸梓,以廣其傳。

そこで私は、上は『周易』の経文に聖人が卦を立て辞を繫げた本旨を窺い、下は伏羲・文王・周公・孔子などの先聖先賢が『十翼』に伝えた義理を取り、傍ら鬼谷子先生に仮託された占法の遺文をも参照して、これらを歌詩の訣に演じ、一条ずつの断卦の成例に編んだ。これをもって胸中の憂疑を決し、進退に迷う猶予を定める。過去を観れば未来を知ることができ、吉凶は事の未発のうちに判然と先に定まる。この書に『卜筮元亀』という名をつけ、私蔵して秘すことは敢えてせず、謹んで版本に彫らせ、広く伝わることを期した。

時 大德十一年復五    平水進德齋為之記

題記の年月は「大德十一年復五」と記す。「大徳」は元の成宗テムルの年号で、十一年は丁未年にあたる。「復」は一陽来復の冬月すなわち十一月を指し、「復五」は十一月初五を謂うのであろう。落款の「平水進徳斎」は刻書した書坊の号で、平水は今の山西臨汾一帯、元代には北方の彫版印刷の中心であり、この題記はその書坊の手によるものである。

巻上

易書纂図

太極之図

易有太極。已具之標,形器已具,而其太極者,象數未形而其理無朕之。目在河圖洛書,皆虛中之象也。周子曰:「無極而太極。」邵子曰:「道為太極。」又曰:「心為太極。」此之謂也。

『周易・繫辞伝』に「易に太極あり」という。底本はここの文字に転乱と脱漏があり、朱熹『易学啓蒙』の原文に照らせば、もともと「太極とは、象数未だ形ならずしてその理已に具わるの称。形器已に具わりて、その理朕なきの目」と作るべきで、意味するところは――卦象と蓍数がまだ形を成さない時、その道理はすでに完全に具わっている、これを「太極」と言う。有形の器物がすでに造られても、その道理は依然として一丝の朕兆も形跡も見えない、これもまた「太極」と言う。河図・洛書の上で見れば、両図の正中はいずれも空けて実数を填めず、いわゆる「其の中を虚しくす」の太極の象である。周敦頤が「無極にして太極」と言い、邵雍が「道は太極を為す」「心は太極を為す」と言ったのも、みなこの一層の意味である。

両儀之図

是生兩儀。太極之□,始生一奇一偶。而為一畫者二,是為兩儀。其數則陽一而陰二,在河圖洛書則奇偶是也。周子所謂:「太極動而生陽,動極而靜。靜而生陰,靜極復動。一動一靜,互為其根。分陰分陽,兩儀立焉。」邵子所謂「一分為二」者,皆謂此。

『繫辞伝』は続けて「これ両儀を生ず」という。太極が一たび分かれたのち、まず一つの奇画と一つの偶画が生じ、一画のみの二種の符号となる。これが「両儀」である。数で言えば陽は一を配し陰は二を配し、河図・洛書の上に置けば、白点の奇数と黒点の偶数である。周敦頤『太極図説』に「太極は動いて陽を生じ、動き極まって静に転じ、静は陰を生じ、静が極まって再び動に転ず。一動一静は互いに相の根を為し、陰と陽が分かれて、両儀が立つ」とあり、邵雍の「一が分かれて二と為す」もみなこの一歩を言う。底本は「太極之」の下に一字を欠くが、「判」か「分」に類する字であろう。今はそのまま空けておき、憶測して補わない。

両儀生四象之図

大陽、少陰、少陽、大陰:一、二、三、四。

図の上に四象の名目と次第を横に並べる。第一は「大陽」すなわち老陽、第二は「少陰」、第三は「少陽」、第四は「大陰」すなわち老陰。図中の各象はみな二画を画く。老陽は上下二画とも陽、少陰は下が陽で上が陰、少陽は下が陰で上が陽、老陰は上下二画とも陰である。この先に陽・後に陰、内より外へ出る配列は、ちょうど揲蓍で得る九・八・七・六の四つの数と一一に対応する。

兩儀生四象。兩儀之上,各生一奇一偶,而為二畫者四,是謂四象。□□所謂「水火木金」,康節所謂「二分為四」。揲蓍數中所謂「九八七六」者,皆是也。

『繫辞伝』に「両儀は四象を生ず」という。陰陽両儀それぞれの上に、さらに一つの奇画と一つの偶画を生じさせると、二画の符号が合わせて四種となる。これを「四象」と言う。底本はここに二字を欠くが、『易学啓蒙』に拠れば「周子」と作るべきで、周敦頤は四象を「水・火・木・金」に配した。邵雍は康節と号し、この一歩を「二が分かれて四と為す」と称した。揲蓍して爻を求めるとき得る九・八・七・六の四数とは、まさに老陽・少陰・少陽・老陰の四象を指すのである。

四象生八卦之図

乾、兌、離、震、巽、坎、艮、坤:一、二、三、四、五、六、七、八。

図の上に八卦の名目と序数を横に並べる。乾一・兌二・離三・震四・巽五・坎六・艮七・坤八、これが伏羲先天八卦の次序である。これは四象の上にそれぞれさらに一画を加えて排出したもので、老陽の上に陽画を加えれば乾となり、陰画を加えれば兌となる。少陰の上に陽を加えれば離、陰を加えれば震。少陽の上に陽を加えれば巽、陰を加えれば坎。老陰の上に陽を加えれば艮、陰を加えれば坤となる。前の四卦は最下の一画がみな陽、後の四卦は最下の一画がみな陰だから、「乾一兌二離三震四、巽五坎六艮七坤八」という一定の序がある。

四象生八卦。四象之上,各生一奇一偶,為三畫者八。於是三才略具,而有八卦之名矣。《周禮》所謂「三易,經卦皆八」,《大傳》所謂「八卦成列」,康節所謂「四分為八」者,皆指此而言也。

『繫辞伝』に「四象は八卦を生ず」という。四象それぞれの上にさらに一つの奇画と一つの偶画を生じさせると、三画の符号が合わせて八種となる。三画はそれぞれ天・地・人の「三才」の位にあたり、三才の骨組みはここにほぼ整い、八卦の名称もこれに随って生じた。『周礼・春官・大卜』に、夏・殷・周三代の「三易」――『連山』『帰蔵』『周易』――が用いた「経卦」はいずれも八つだとあり、『繫辞伝』は旧く『大伝』と称して「八卦成り列び」という。邵康節の「四が分かれて八と為す」も、みなこの一歩を指す。

亀馬之図

水、金、木、火。

これは竜馬が図を負う(河図)方位図上の四箇所の標記である。図は上を北・下を南、左を西・右を東とする画法を用いる。上端に「水」と標すのは北方の一六水、下端に「火」と標すのは南方の二七火、左に「金」と標すのは西方の四九金、右に「木」と標すのは東方の三八木。正中は別に字を標さず、すなわち五十土が中央に居る。四方の数が中央を環繞するのは、まさに下文の「天一水を生ず」一段に言う五行生成の方位である。

河圖。天一生水,地六成之;地二生火,天七成之;天三生木,地八成之;地四生金,天九成之;天五生土,地十成之。此五行祖。

以上は河図である。これは一至十の数をもって五行の「生」と「成」に配する。天数の一が水を生じ、地数の六が水を成さしめ、合わせて北方の一六水と為す。地数の二が火を生じ、天数の七が火を成さしめ、合わせて南方の二七火と為す。天数の三が木を生じ、地数の八が木を成さしめ、合わせて東方の三八木と為す。地数の四が金を生じ、天数の九が金を成さしめ、合わせて西方の四九金と為す。天数の五が土を生じ、地数の十が土を成さしめ、合わせて中央の五十土と為す。奇数は天に属して「生数」、偶数は地に属して「成数」であり、生数と成数が相配してはじめて一行が完備する。これが五行の数の本源だから、河図を「五行の祖」と言うのである。

神亀之図

巽、離、坤;震、兌;艮、坎、乾。

これは神亀が書を負う(洛書)方位図の上の八卦の排布である。図は上を南・下を北、左を東・右を西と作る。上の一列は左より右へ巽・離・坤、中の一列は左が震・右が兌、下の一列は左より右へ艮・坎・乾。これはまさに文王後天八卦の方位――離は南に在り、坎は北、震は東、兌は西、巽は東南に居り、坤は西南、艮は東北、乾は西北に居り、中央の一位は空けて土に留め、ちょうど下文の洛書九つの数字と一一に対応する。

洛書。戴九為離,履一為坎;左三為震,右七為兌;二四為眉,是為坤巽;六八為足,是為乾艮;此八卦源。

以上は洛書である。これは一至九の数を亀の背の上に並べる。亀の頭の頂戴する九は上方に在りて離卦に配し、亀の足の踏む一は下方に在りて坎卦に配し、左辺の三は震卦に配し、右辺の七は兌卦に配す。二と四は亀首の両側に分列し、二道の眉のごとく(通行本は「二四為肩」と作り、義は同じ)、それぞれ坤卦と巽卦に配す。六と八は後に在りて、亀の二つの後ろ足のごとく、それぞれ乾卦と艮卦に配す。この九つの数は縦・横・斜めの三方向に加えていずれも十五を得、八卦の方位はこの九宫の数に依って排定される。ゆえに洛書を「八卦の源」と言うのである。

伏羲画八卦之図

伏羲畫八卦之圖:山澤通氣,水火不相射,天地定位,雷風相薄。

これは伏羲が八卦を画いた方位図で、図の四面にそれぞれ『説卦伝』の四句の話を標する。「天地定位」とは乾が上に在り坤が下に在り、天地が上下に相対して各々その位に安んずるを指す。「山沢通気」とは艮山と兌沢が相対し、山気は下に沈み沢気は上に騰り、気脈が互いに通ずるを指す。「雷風相薄」とは震雷と巽風が相対し、雷が動けば風が随い、両々相迫近して互いにその勢いを増すを指し、「薄」は迫近の意である。「水火不相射」とは坎水と離火が相対し、性質は相反するも彼此傷害し合わないを指し、「射」はここで「亦」のごとく読み、厭悪・傷害の義である。四組の両々相対する卦は、まさに先天八卦の「対宮陰陽全反」の格局である。

文王重易六爻図

文王重易六爻圖:勞乎坎,成言乎艮,說言乎兌,戰乎乾。南、南。相見乎離,致役乎坤,帝出乎震,齊乎巽。東、西、北、北。

これは文王が八卦を重ねて六爻と為す方位図で、円図の外圈は『説卦伝』の「帝は震に出づ」一章に拠って八方を標注す。「帝は震に出づ」、万物は東方の春雷のうちに萌発す。「巽に斉しく」、東南の和風のうちに斉しく生い長ず。「離に相見え」、正南の夏日の下に彰明して相見ゆ。「坤に致役し」、西南の厚土の上に養育せられ役使せらる。「兌に説言し」、正西の秋沢のうちに喜悦して成熟す、「説」は「悦」と読む。「乾に戦い」、西北にて陰陽交争す。「坎に労し」、正北にて帰蔵して休息し慰労せらる。「艮に成言し」、東北にて終わりて復た始まり、一歳の功を成就す。図上の「南」の字は二箇所に並列し、「北」の字も二箇所に並列するのは、図框の左右両側に分標する方位記号で、「東」「西」は各一、両旁に標す。元代刻本の方位図は多く上南下北と作り、今日の地図の上北下南と相反する。図を読むときは留意を要す。

蓍室之図

蓍室圖說(私雲本八圖,今存說三也)

これは「蓍室図」の図説である。括弧内は旧蔵本の持有者の按語。原書はもと八幅の図を配していたが、今は三幅のみ残って文字説明を附している。前面の数幅の図は輾転の伝写翻刻のうちにすでに残缺したことが見え、ゆえに下文は図説のみ見えて図形を見ない。

蓍生嘉林,無以草,如蓍者代之。擇地潔處為蓍室,中設包羲、文王、周公、孔子四聖人像。次設案於像前,案上置蓍五十莖,韜以重帛,貯以皂囊,內於櫝中。櫝用竹筒為之,如蓍之長,半為底,半為蓋,下刮為臺函之,使之不覆僕。

蓍草は美しい林薮のうちに生ず。若し真の蓍草なければ、形の相近い草を用いてこれに代える。清浄な場所を選んで「蓍室」を作るべく、室中に伏羲(すなわち包羲)・文王・周公・孔子の四位の聖人の画像を供奉す。像の前に一張の案を設け、案の上に蓍草五十茎を置き、二重の絹帛で裹み、黒色の布袋に装い、さらに櫃のうちに収める。櫃は竹筒で製し、長さは蓍草と相當し、半分を底・半分を蓋と為す。底下に台座を削り出してこれを托し、翻倒せざらしめる。

櫝前設元龜,在之前置壺,壺用陶器或古銅器尤佳,壺前置香爐。室前南向為牖,設大案於牖下,為布蓍之案,旁設小案,案上備筆紙墨硯。將筮則灑掃拭滌,硯注水及筆,正衣冠盥漱,訖出蓍於壺。占畢,反於櫝,致敬而退。

櫃の前には一枚の「元亀」、すなわち卜筮の尊ぶ大きな亀甲を陳設し、亀と策とを併せ重んずる意を取る。亀の前に一隻の壺を置き、壺は陶器を用い、古銅器を得ればなおよし。壺の前にさらに香炉を置く。蓍室は南に向かって窓を開き、窓の下に一張の大案を並べ、蓍を分かち策を布く用と為す。旁らに別に小案を設け、案の上に筆・紙・墨・硯を備え斉える。将に卦を起こさんとするとき、まず室内を洒掃し擦拭を一遍し、硯中に水を注ぎ筆墨を備え、衣冠を整粛し手を洗い口を漱ぎ、これらを弁じ終えてからはじめて蓍草を壺の裏より取り出す。占い畢れば、蓍草を櫃のうちに放回し、礼を行い致敬して後に退出す。

総例門

揲蓍法

謹按:經云:「大衍之數五十,其用四十有九。分而為二以象兩,掛一以象三,揲之以四以象四時,歸奇於扐以象閏,五歲再閏,故再扐而後掛」。云云。「是故,四營而成易,十有八變而成卦,八卦而小成。引而伸之,觸類而長之,天下之能事畢矣」。

謹んで案ずるに、『周易・繫辞上伝』に、大衍の数は五十、実際に用いるのは四十九本のみだという。四十九策を手当たり次第に二つの束に分け、天地両儀を象る。右の束から一策を抜き指の間に挟み、人が天地に参じて三才を為すことを象る。各束を四本ずつの組で数え、春夏秋冬の四時を象る。数え残った端数を指の間に挟み、余日を積みて閏月を成すことを象る。五年のうちに二度閏を置くから、端数を二度挟み、それから改めて策を挂ける。伝文はまた、四つの手続きを終えて一変を成し、十八変を反復して卦を成すという。この一段は揲蓍の総綱で、以下はすべてこの文を敷衍したものである。

擇地潔處為蓍室,南戶,置床於室中央。(床大約長五尺,廣三尺,毋太近壁。)蓍五十莖,韜以纁帛,貯以皂囊,納之櫝中,置於床北。(櫝以竹筒,或堅木,或布漆為之。圓徑三寸,如蓍之長。半為底,半為蓋,下別為臺函之,使不偃仆。)設木格於櫝南,居床二分之北。(格,以橫木板為之,高一尺,長竟床。當中為兩大刻,相距一尺。大刻之西為三小刻,相距各五寸許。下施橫足,側立案上。)

清浄な場所を選んで蓍室とし、門は南に向けて開き、室の正中に一張の几床を置く。(床は長さ約五尺、幅約三尺で、あまり壁に寄せない。)蓍草五十茎を浅紅色の絹帛で包み、黒い布袋に入れて櫃に納め、床の北端に置く。(櫃は竹筒か堅木で作るか、布胎の漆器で作る。円の径三寸、長さは蓍草と釣り合わせる。半分を底、半分を蓋とし、別に台座を底に作って支え、倒れないようにする。)櫃の南に木格一組を設け、位置は床の北より南へ三分の一のところ。(木格は一枚の横木の板で作り、高一尺、長さは床に等しい。板の正中に「大刻」すなわち大きな溝を二道開け、互いに一尺離す。大刻の西にさらに「小刻」三道を開け、互いに五寸ほど離す。板の下に横木の足を装い、案の上に側立させる。)ここで二道の大刻は左右の二束の蓍策を分けて置くのに用い、三道の小刻は三変して得た挂扐の策を順に安ずるのに用いる。

置香爐一于格南,香合一於爐南,日炷香致敬。將筮,則灑埽拂拭,滌硯一、注水,及筆一、墨一、黃漆板一,於爐東。東上,筮者齊潔衣冠,北面,盥手焚香致敬。(筮者北面,見《儀禮》。若使人筮,則主人焚香畢,少退,北面立。筮者進立於床前少西,南向受命。主人直述所占之事,筮者許諾。主人右還,西向立;筮者右還,北向立。)

木格の南に香炉一基を置き、香炉の南に香合一基を置き、毎日香を点じて敬を致す。卦を起こそうとするときは、まず水を撒いて地を掃い、器物を拭き、硯を洗って水を注ぎ、筆一本・墨一挺・黄漆の書字板一枚とともに、みな香炉の東に並べ、東を上首とする。筮者は斎戒沐浴して衣装を整え、面は北に向け、手を洗い香を焚いて礼を行う。(筮者が北に面するという一条は『儀礼』に見える。他人のために占うなら、主人が香を焚き終えてからやや退き、北に向かって立つ。筮者は進み出て床の前のやや西の位置に立ち、南に向かって占問の委託を受ける。主人は占いたい事を直接述べ、筮者は応諾する。それから主人は右に転じて西に向かって立ち、筮者は右に転じて北に向かって立つ。)この一連の進退の方位は、占筮を一つの礼として行うのであり、主人は事を述べ、筮者は命を受け、それぞれ定まった位がある。

兩手奉櫝蓋,置於格南爐北。出蓍於櫝,去囊解韜,置於櫝東。合五十策,兩手執之,熏於爐上。(此後所用蓍策之數,其說並見《啟蒙》。)命之曰:「假爾泰筮有常,假爾泰筮有常。某官姓名,今以某事云云,未知可否,爰質所疑,於神於靈。吉凶得失,悔吝憂虞,惟爾有神,尚明告之。」

両手で櫃の蓋を捧げ、木格の南・香炉の北に置く。蓍草を櫃の中から取り出し、布袋を除いて絹帛を解き、櫃の東に置く。五十策を合わせ、両手で捧げて香炉の上で燻す。(これ以降の各手続きに用いる蓍策の数は、その説解がみな朱熹『易学啓蒙』に見える。)それから蓍草に向かって祝告していう。「汝の大筮の神の有常なるに假り、汝の大筮の神の有常なるに假る。某官某姓名、今日某事のかくかくしかじかのため、行うべきや否やを知らず、あえて胸中の疑難を質し、神明に禀告す。吉か凶か、得か失か、悔か吝か、憂か虞か、ただ汝の神霊あるのみ、明らかに我に告げんことを望む。」この祝辞は「假爾泰筮有常」を二度続けていうのは致敬して信を取る意で、「悔吝憂虞」の四字は『繫辞伝』の成語を取り、吉凶の間にある小さな疵や患いを泛指する。

乃以右手取其一策,反於櫝中而以左右手中分四十九策,置格之左右兩大刻。(此第一營,所謂「分而為二以象兩」者也。)次以左手取左大刻之策執之,而以右手取右大刻之一策,掛於左手之小指閒。(此第二營,所謂「掛一以象三」者也。)次以右手四揲左手之策。(此第三營之半,所謂「揲之以四,以象四時」者也。)次歸其所餘之策,或一,或二,或三,或四,而扐之左手無名指閒。(此第四營之半,所謂「歸奇於扐,以象閏」者也。)

ここに右手で五十策の中から一策を取り、櫃に戻して用いない。再び左右の両手で余りの四十九策を随意に二束に分け、それぞれ木格の左右の二道の大刻に納める。(これが第一道の手続きで、経文のいう「分かれて二と為し両を象る」である。)次に左手で左の大刻の策を取り上げて握り、同時に右手で右の大刻から一策を取り、左手の小指の間に挟む。(これが第二道の手続きで、「一を挂けて三を象る」である。)再び右手で左手に握った策を四本ずつの組で数えていく。(これが第三道の手続きの前半で、「これを揲するに四を以てし四時を象る」である。)数えて最後に残った端数、あるいは一本、二本、三本、四本を、左手の无名指の間に挟む。(これが第四道の手続きの前半で、「奇を扐に帰して閏を象る」である。)「営」とは経営運作する一道の手順を指し、四営が合わさってはじめて半変を行い終えたことになる。

次以右手反過揲之策於左大刻,遂取右大刻之策執之,而以左手四揲之。(此第三營之半。)次歸其所餘之策,如前,而扐之左手中指之閒。(此第四營之半,所謂「再扐以象再閏」者也。一變所餘之策,左一則右必三,左二則右亦二,左三則右必一,左四則右亦四。通掛一之策,不五則九。五以一其四而為奇,九以兩其四而為耦;奇者三,而耦者一也。)

次に右手でたった今数えた策を左の大刻に戻し、それから右の大刻の策を取って握り、改めて左手で四本ずつの組に数える。(これが第三道の手続きの後半である。)数え余った端数は前の方法どおり、左手の中指の間に挟む。(これが第四道の手続きの後半で、「再び扐して再び閏を象る」である。第一変に余る策数は決まって配合されている。左に一余れば右は必ず三余り、左に二余れば右も二余り、左に三余れば右は必ず一余り、左に四余れば右も四余る。先に挂けた一策を算入すれば、総数は五でなければ九である。五は一つの四に等しいから「奇」と算し、九は二つの四に等しいから「耦」と算す。確率で言えば、五を得る場合は三通り、九を得る場合は一通りだから、奇が多く耦が少ない。)

次以右手反過揲之策於右大刻,而合左手一掛二扐之策,置於格上第一小刻。(以東為上。後放此。)是為一變。

再び右手で数えた策を右の大刻に戻し、それから左手の前回の「挂」と二度の「扐」で得た策を合わせ、木格の最上部の第一道の小刻に納める。(三道の小刻は東の一道を上首とし、以下みなこの規矩に従う。)こうして第一変が完成する。いわゆる「挂扐の策」とは、抜き出されて四数えに参与しない何本かの策で、その多少がこの変の奇か耦かを決める。

再以兩手取左右大刻之蓍合之。(或四十四策,或四十策。)復四營,如第一變之儀,而置其掛扐之策于格上第二小刻,是為二變。(二變所餘之策,左一則右必二,左二則右必一,左三則右必四,左四則右必三。通掛一之策,不四則八。四以一其四而為奇,八以兩其四而為耦;奇耦各得四之二焉。)

再び両手で左右の大刻にある蓍策を取り出して一つの束に合わせる。(このとき四十四策であるか、あるいは四十策であるかは、第一変の挂扐で五本を除いたか九本を除いたかによる。)第一変の儀式どおりに分二・挂一・揲四・帰奇の四道の手続きをやり直し、得た挂扐の策を木格の第二道の小刻に納める。これが第二変である。(第二変に余る策数も決まって配合されている。左に一余れば右は必ず二余り、左に二余れば右は必ず一余り、左に三余れば右は必ず四余り、左に四余れば右は必ず三余る。挂けた一策を合わせて算えば、総数は四でなければ八である。四は一つの四で「奇」、八は二つの四で「耦」。四通りの場合のうち奇は二通り、耦は二通りで、それぞれ半分ずつである。)

又再取左右大刻之蓍合之。(或四十策,或三十六策,或三十二策。)復四營,如第二變之儀,而置其掛扐之策于格上第三小刻,是為三變。(三變餘策,與二變同。)

もう一度左右の大刻の蓍策を合わせる。(このとき四十策、三十六策、あるいは三十二策で、前の二変でそれぞれどれだけ除いたかによる。)第二変の儀式どおりに四道の手続きをもう一度行い、挂扐の策を第三道の小刻に納める。これが第三変である。(第三変の余策の規律は第二変と同じで、依然として四でなければ八である。)三変が終われば、一爻の陰陽・老少が定まる。

三變既畢,乃視其三變所得掛扐過揲之策,而畫其爻於版。(掛扐之數,五、四為奇,九、八為耦。掛扐三奇,合十三策,則過揲三十六策,而為老陽,其畫為o,所謂「重」也。掛扐兩奇一耦,合十七策,則過揲三十二策,而為少陰,其畫 --,所謂「拆」也。掛扐兩耦一奇,合二十一策,則過揲二十八策,而為少陽,其畫為—,所謂「單」也。掛扐三耦,合二十五策,則過揲二十四策,而為老陰,其畫為x,所謂「交」也。)

三変が終われば、この三変で得た挂扐の策と過揲の策を調べ、漆板に爻を画く。(挂扐の数は、五・四を得れば「奇」と算し、九・八を得れば「耦」と算す。三変とも奇なら挂扐は合計十三策、残りの過揲は三十六策で、三十六を四で割って九を得、老陽となり、圈「o」を画き、術語で「重」と言う。二つの奇と一つの耦なら挂扐は合計十七策、過揲三十二策、四で割って八を得、少陰となり、断画「--」を画き、術語で「拆」と言う。二つの耦と一つの奇なら挂扐は合計二十一策、過揲二十八策、四で割って七を得、少陽となり、整画「—」を画き、術語で「単」と言う。三変とも耦なら挂扐は合計二十五策、過揲二十四策、四で割って六を得、老陰となり、叉「x」を画き、術語で「交」と言う。)四十九から挂扐の数を減じれば過揲の数となり、過揲をさらに四で約せば、ちょうど九・八・七・六を得る。これが四象の数の由来で、老陽・老陰は変わる。

如是每三變而成爻,(第一、第四、第七、第十、第十三、第十六,凡六變並同。但第三變以下不命,而但用四十九蓍耳。第二、第五、第八、第十一、第十四、第十七,凡六變亦同。第三、第六、第九、第十二、第十五、第十八,凡六變亦同。)

このように三変ごとに一爻を成す。(十八変のうち、第一・第四・第七・第十・第十三・第十六の六回はみな「一変」のやり方に属し、儀式は同じ。ただし第三変以降は祝辞を再び唱えず、直接四十九策から始めればよい。第二・第五・第八・第十一・第十四・第十七の六回はみな「二変」のやり方に属する。第三・第六・第九・第十二・第十五・第十八の六回はみな「三変」のやり方に属する。)すなわち十八変は三変を一組として六輪循環し、各組の第一・二・三変がそれぞれその法に従い、下より上へと順に六爻を画いていく。

凡十有八變而成卦,乃考其卦之變,而占其事之吉凶。(卦變別有圖,說見《啟蒙》。)禮畢,韜蓍襲之以囊,入櫝加蓋,斂筆硯墨版,再焚香致敬而退。(如使人筮,則主人焚香,揖筮者而退。)

都合十八変をもって一卦を成し、それからこの卦にどの爻が変わるか、何の卦に変わるかを考察し、これをもって占った事の吉凶を判断する。(卦変には別に専図があり、説解は『易学啓蒙』に見える。)礼数が終われば、蓍草を絹帛で包み、さらに布袋に入れて櫃に納めて蓋をし、筆・硯・墨と漆板を収め、もう一度香を焚いて礼を行い、それから退く。(他人のために占った場合は、主人が香を焚き、筮者に揖をして、それから退く。)

別加・揲蓍要法

□法□鑑明斷 某私加之歌並多智耳

この一行は旧蔵本の蔵書者の自注で、二字を欠く。大意を言えば、以下の「揲蓍要法」は何らかの法鑑の類の明白な断訣から出たもので、「某」(蔵書者の自称)が私に増補した歌訣であり、その意は見識を長くするに過ぎない。ゆえに本節は上文の朱熹『筮儀』系の『揲蓍法』とは同源でなく、後人が「別に加えた」もう一つの揲蓍の口訣に属する。

大衍之數五十,其用四十有九。分而為二以象兩,掛一以象三,揲之以四以象四時,歸奇於扐以象閏,五歲再閏,故再扐而後掛。

大衍の数は五十、実際に動用するのは四十九。四十九策を二つの束に分けて天地両儀を象り、一策を抜いて指の間に挟んで人が天地の間に立って三才を為すことを象り、四本ずつ数えて一年の四季を象り、数え余った端数を指の間に挟んで余りを積みて閏を成すことを象る。五年のうちに二つの閏月を置くから、端数を二度挟み、それから改めて策を挂ける。この四句は依然として『繫辞伝』の原文で、ここに再び引くのは、以下の「揲蓍要法」の総綱とするためである。

揲蓍之法:取蓍五十莖,置其一不用(以象太極無為),其為用之策四十有九。筮者焚香執蓍,祝之曰:太極即判,幽贊神明而生蓍,聖人則之。觀變陰陽而立卦,始之卜祈不徒尚占而議數。觀其吉凶,則在經世而濟人。

揲蓍の方法は、蓍草五十茎を取り、一茎を抜き出して用いずに擱置し(太極の虚静無為で運作に参与しないことを象るのに用いる)、実際に使う策は四十九である。筮者は香を焚き、蓍草を手に持って祝告していう。太極はすでに判分して陰陽と為り、聖人は幽冥のうちに神明の助賛を得て蓍草を生じ、聖人はこれに法を取った。陰陽の変化を観察して卦爻を立てた。そもそも卜筮の祈問を創設したのは、ただ占算を崇めて数目を計るためではない。吉凶を見る所以は、世務を経理し、他人を救済する意にある。

所以決疑特備於蓍龜,□□應同於影□□□將大道輒佈於羲氏文王,敢擬凡情,尚扣於周公孔子。四營統舉,百世可知,感而遂通,求之則得。今有某某國鄉貫某人云云何復等。

ゆえに疑難を決断するため、特に蓍草と亀甲の二つの道具を備えた。その感応の霊は影の形に随うがごとしである。ここは底本が数字を欠損しており、憶測して補わない。大道は伏羲氏と文王によって天下に布かれ、我が輩は凡俗の情をもってこれに擬し、さらに周公と孔子の伝えた義理に叩問する。分二・挂一・揲四・帰奇の四営を総括して行えば、百代以後のことも推知でき、心が一たび感ずれば通達し、誠心で求め問えば得られる。今某国某郷貫の某人が、某々の事のために占いに来た、など――ここは空けてある枠で、実占のときに問卜人の籍貫・姓名と占う事を填め込む。

以蓍四十九策,信手分為二,各執於手(蒙而儀也),掛右手一策於左手小指間(象三才也),遂以四揲左手之策(象四時也),歸其餘策,或一或二或三或四,扐於左手四指間(以象閏也),又以四揲右手之策,而再歸其餘策,扐於左手第三指之間(象再閏也),是謂一變。其掛扐之數,不五則九,置於案右。

四十九策を手当たり次第に二つの束に分け、両手でそれぞれ一束を握る(計らずに自然に任せる、これが「両儀」の象)、右手の一束から一策を取って左手の小指の間に挟み(三才を象る)、ただちに四本ずつの組で左手の策を数え(四時を象る)、数え余った端数、一・二・三・四のいずれかを左手の第四指すなわち无名指の間に挟み(閏月を象る)、再び四本ずつの組で右手の策を数え、また余った端数を左手の第三指すなわち中指の間に挟む(五年の再閏を象る)。これを一変という。この一変の挂扐で得る策数は五でなければ九で、これを案の右に置いて備考とする。

一變之後,除前餘數後,合其見存之策,或四十或四十四。其分二掛一揲四,一如前法,是謂再變其掛扐之數。不四則八,置於案右。

第一変のあと、たった今挂扐で除いた策数を差し引き、現存の策を合わせると、四十策か、あるいは四十四策である。再び前の方法どおりに分二・挂一・揲四・帰奇を行う。これが第二変である。第二変の挂扐で得る策数は四でなければ八で、同様に案の右に置く。ここの四十と四十四は、ちょうど第一変で九策を除いた場合と五策を除いた場合の二つに対応する。

再變之後,除前兩次餘數外,後合其見存之策,或四十或三十六或三十二,其分二掛一揲四亦如前法,是謂三變其掛扐之數,如再變例。

第二変のあと、前の二度の挂扐で除いた策数を差し引き、残りの策を合わせると、四十策か、三十六策か、あるいは三十二策である。依然として前の法どおりに分二・挂一・揲四・帰奇を行う。これが第三変である。第三変の挂扐で得る策数は、規律は第二変と同じく、やはり四でなければ八である。

三變既畢,乃視其變所得掛扐之策,合而數之:其策合一十三數,而為老陽,是之謂重,其畫o(奇數也)。其策合一十七數,而為少陰,是之謂折,其畫--(偶數也)。其策合二十一數,而為少陽,是之謂單,其畫—(奇數也)。其策合二十五數,而為老陰,是之謂交,其畫x(偶數也)。

三変が終われば、三度の挂扐で得た策を合わせて計数する。合計十三策なら老陽で、術語を「重」といい、圈「o」を画く(奇数に属す)。合計十七策なら少陰で、術語を「折」といい「拆」とも書き、断画「--」を画く(偶数に属す)。合計二十一策なら少陽で、術語を「単」といい、整画「—」を画く(奇数に属す)。合計二十五策なら老陰で、術語を「交」といい、叉「x」を画く(偶数に属す)。四十九からこの四つの数を減ずれば、ちょうど三十六・三十二・二十八・二十四を得、さらに四をもって除せば、九・八・七・六となる。

凡三變而成一爻,即畫爻於版,合四十九策後分掛扐□,並如前式。每三變成一爻,六爻成一卦,是謂十有八變而成卦。然後其爻變與不變,以占休咎。

三変ごとに一爻を成し、ただちに漆板に爻を画く。再び四十九策を合わせ集め、改めて分二・挂一・帰扐を行い、みな前の格式どおりにする。三変ごとに一爻を成し、六爻がそろって一卦を成す。これがいわゆる「十有八変にして卦を成す」である。卦が成ったあと、どの爻が老陽・老陰で当に変わるべきか、どの爻が少陽・少陰で変わらないかを見て、これをもって吉凶禍福を判断する。底本はここに一字が残欠し、そのまま疑を存して補わない。

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