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六神門第一

元 · 萧吉文 · 第3巻 / 3

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

年建天符,月建直符,日建傳符,時辰直事。青龍木神,朱雀火神,勾陳土神,螣蛇土神,白虎金神,玄武水神。

六神門の総綱はまず四層の時辰の名目を立てる。年に値る太歳を「年建天符」と呼び、月に値る月建を「月建直符」と呼び、日に値る日辰を「日建伝符」と呼び、時に値る時辰を「時辰直事」と呼ぶ。年は一歳の大局を管し、月は一月を管し、日は一日を管し、時は当下を管す。四者は遠より近へ、層層に収束す。さらに六神の五行を定む。青竜は木に属し、朱雀は火に属し、勾陳は土に属し、螣蛇もまた土に属し、白虎は金に属し、玄武は水に属す。六神は各々属する所の五行に随いて旺衰あり、また各々一類の人事を主とす。下文の年・月・日の諸例はみなこの二組の名目をもって配す。

年建天符

如子年占卦,內有子爻動或持世方斷。

譬えば子年に卦を占うに、必ず卦中に子水の爻が発動し、あるいは子水の爻がちょうど世を持し、ここにはじめて「年建天符」この一門に拠って断ずべし。若し卦裏に根本として当年の地支を見ず、あるいは見るも動かず、また世を持たざれば、この一門は用い得ず。この一条は太歳断法を用いる先決条件で、以下の各条の「天符が某神を持す」はみなこれを前提とす。

天符持木神。歲內有官職進益之喜。天馬並,同眾喜事。驛馬並,自己有喜。福德並,家中進益。在內象內喜,在外進外財喜。

太歳の爻若し青竜この木神に臨まば、一年のうち官職升遷・家業進益の喜事あり。若しまた同時に「天馬」と相并すれば、衆人の共有する喜慶なり。「驛馬」と相并すれば、自己一身の喜事で、多く升調・遠行得意を主とす。「福徳」すなわち子孫爻と相并すれば、家中の人口財物の增益なり。この爻若し内卦に落つれば、喜事は自家門内に出ず。外卦に落つれば、外来の財喜なり。同じ一つの太歳爻も、并する所の神と居る所の内外に随いて喜事の大小と来路を分かつ。

持火神。君子有加官進職文字之喜。並凶,家分離,火驚恐,傷廚事。持土神。並吉,主進田產,加官喜事。並凶反此,官事勾連,田產散亡。

太歳の爻若し朱雀この火神に臨まば、位に在る君子は加官進職・文書栄顕の喜事あり、朱雀はもともと文書を主とすればなり。若し凶神と相并せば、家人离散し、火災惊恐あり、あるいは厨灶の間に事出づ。太歳の爻若し勾陳・螣蛇この類の土神に臨まば、吉神と相并すれば、田産を置進し加官進爵の喜事を主とし、凶神と相并せばまさにこれと相反し、官司牽連断えず、田産散失敗亡す。見れば六神自身にもと吉凶定まるなく、全くそれが吉神凶神のどちらの辺と相并するかを看る。

持金神。並吉,主道路遠行吉。並凶,悲憂愁慘,挫志損神,血光喪服。

太歳の爻若し白虎この金神に臨まば、吉神と相并すれば、門を出て遠行し道路順利を主とす。白虎はもともと道路奔走を主とし、吉を得れば化して行動の利と為る。凶神と相并せば、一年中悲愁惨切し、志気挫かれ精神損耗し、甚至血光を見、孝服を穿つの事あり。白虎は金に属して粛殺を主とし、吉凶の両端は相去ること最も遠く、断ずるとき尤も并する所の何の神かを細看を要す。

持水神。並吉,主進舟船,並酒之財。並凶,則主盜賊,船水之厄難。更取氣象消息,重主過去,交主未來。動克世應斷之,不動不克不折。貴人及應舉人見天符大吉,常人小人見之反不利。

太歳の爻若し玄武この水神に臨まば、吉神と相并すれば、舟船を添置し、あるいは酒水の類の貨殖の財を得るを主とす。凶神と相并せば、賊に遭い盗を失し、あるいは船を翻し水に落ちる厄を主とす。このほかなお卦気の盛衰消長を合わせ看るを要す。動爻が「重」すなわち老陽なら、応ずる所の事はすでに過去し、「交」すなわち老陰なら、応ずる所の事はなお将来に在り。要するに太歳爻が発動して世爻応爻を剋するを見てこそ断ずべく、発動もせずまた相剋せざれば、判断する必要なし。最後に一層、人を分かちて論ず。官位ある貴人と考に赴き挙に応ずる人が天符に遇上るは大吉の兆、平常の百姓・地位低微の人がこれに遇上るはかえって不利――太歳の気勢は尊大にして、ただ身分相称なる者のみこれを承受し得。

月建直符

每月月建爻動方斷。前是定局,後是吉凶斷例。

月建直符この一門は、必ず卦中に当月月建の爻が発動することを要して、はじめてこれに拠りて判断し得。以下まず一張の定局表を列ね、六神の逐月に落つる地支を排定し、表の後に吉凶の断例を列ね、各神が内卦外卦に落つる分別に何等の事を主とするかを説明す。先ず局後に例、是れ本門の体例なり。

正 二 三 四 五 六 七 八 九 十 十一 十二 青龍 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 白虎 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 朱雀 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 丑 寅 卯 辰 玄武 亥 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 勾陳 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 子 螣蛇 辰 卯 寅 丑 子 亥 戌 酉 申 未 午 巳

これは六神の逐月に臨む地支の定局である。横行は正月より十二月まで、竪列は六神。読み方と推法は以下のごとし。青竜の一行はすなわち当月の月建本支で、正月は寅に建つれば便ち寅に在り、以後逐月順行して一位ずつ。白虎は月建と相冲する支に在り、すなわち「月破」の位で、正月寅なら白虎は申に在り、寅申相冲す。朱雀は月建より前へ三位を数え、正月寅の前三は巳。玄武は月建より後へ三位を数え、正月寅の後三は亥。勾陳は月建の前一位の上に在り、正月は丑と為し、以後逐月順行す――歌文は「後三勾陳」と称すも、本表の排する所と合わず、表をもって准とすべく、姑くその異を存す。螣蛇の一行は独り逆行を作す。正月は辰に在り、二月は卯に退り、三月は寅に退り、このごとく逐月倒退し、十二月に至って巳に落つ。およそ占うには、卦中の動爻の地支が当月のどの神の下に落つるかを見、便ちあの神をもってその事類を断ず。

月建六神吉凶

月建青龍在內象,月內有婚姻進人口之喜。在外象,求官進職吉。破為白虎,月內有人疾,陰女陽男。子孫兄弟父母妻財,並可預斷之。若帶殺同鬼,孝服。外象遠路行人之事。

月建の青竜若し内卦に落つれば、この一月家中に婚嫁・人を添え口を進むの喜事あり。外卦に落つれば、官を求め職を謀るに宜しく、升遷順遂を主とす。月破の位は白虎、白虎が発動すればこの一月家中に人の生病するあり。病むは男か女かは、爻の陰陽を見る――陰爻は女を主とし陽爻は男を主とす。さらにこの爻が六親のうちのどの類に属するかを見、子孫か兄弟か父母かあるいは妻財かに、便ち預め病むはどの輩の人かを断じ出し得。白虎が若しまた凶殺を帯び、また官鬼と同じく処らば、病のみならず、孝服の喪事あるを要す。白虎が外卦に落つれば、遠行して外に在る人の事を主とす。

前三朱雀。在內官事口舌事,在外文書之喜。後三玄武。在內陰私伏匿,在外象盜賊失脫之事。後三勾陳。在內象爭訟嫉妒,在外象田宅勾留。

月建より三位を往ぐは朱雀。朱雀が内卦に落つれば、家中に官司口舌の争いあるを主とし、外卦に落つれば、外来の文書の喜信を主とし、薦挙・榜帖・書信の類のごとし。月建より三位を往ぐは玄武。玄武が内卦に落つれば、家内に暗昧の私情あり人の隠匿躲蔵するを主とし、外卦に落つれば、賊に遭い・窃を失い・走脱する事を主とす。勾陳もまた月建の後三位に在りと言う(定局表に拠れば実は月建の前一位、ここにその異を存す)。勾陳が内卦に落つれば、家内に争訟相讦し彼此嫉妬するを主とし、外卦に落つれば、田地房宅の上に牽連勾留せらるるを主とす。三神は各々内外を分かち、内は自家を主とし、外は他人と外事を主とす。

螣蛇。進在辰月,不虛驚遁廁,怪獸驚恐,在外象非橫災。右爻動或克世應斷之,不動不克不斷。交未來,重過去,吉凶可見。

螣蛇の一神は定局表に拠りて正月の辰位より逐月倒退す。この句の文字は脱譌あり、大意を言えば螣蛇が爻に臨むは虚驚怪異を主とす、端なく驚を受け、厠溷幽隠の処に躲蔵して事を避け、怪獣異物を見て惊恐す。若し外卦に落つれば、意外に飛来する横禍を主とす。以上の各条はみな一つの前提を合わせ看るを要す。右に列する諸爻は必ず発動し、あるいは発動して世爻応爻を剋することを要して、はじめてこれに拠りて判断し得。動かずまた剋せざれば、断語を下さず。応期の先後に至っては、動爻の交か重かを見る――「交」は老陰で将来の事を主とし、「重」は老陽で已往の事を主とす。こうすれば吉凶と遅速とがみな看り出せる。

建前後二位,禍福相同。子與丑同,寅與卯同,辰與巳同,午與未同,申與酉同,戌與亥同。

月建の前後相隣る二位は、主とする所の禍福は月建本位と相同じく、合併して看るべし。具体的な配対は、子と丑は同論し、寅と卯は同論し、辰と巳は同論し、午と未は同論し、申と酉は同論し、戌と亥は同論す。十二支は両々対を成し、その気類の相近きを取る――子丑は同じく北方水土に属し、寅卯は同じく東方木に属し、辰巳は木火を逓交し、午未は同じく南方火土に属し、申酉は同じく西方金に属し、戌亥は金水を逓交す。ゆえに卦中に正しく月建の支を見ずとも、ただそれと同じ組の隣支を見れば、依然として月建直符この一門に拠りてその吉凶を断じ得。

日建伝符

如子日占,子爻動,定應在今日。

譬えば子日に卦を占うに、卦中にちょうど子水の爻が発動あれば、占う所の事は当日に応験するに定まる。日辰は応期の最も近き一層で、年は一歳を断じ月は一月を断じ、日辰に至っては便ち眼前に落つ。およそ卦中の動爻が占日と同支なれば、事は本日に分暁を見る。

卦爻 甲乙 丙丁 戊 己 庚辛 壬癸 上爻 玄武 青龍 朱雀 勾陳 鰧蛇 白虎 五爻 白虎 玄武 青龍 朱雀 勾陳 鰧蛇 四爻 鰧蛇 白虎 玄武 青龍 朱雀 勾陳 三爻 勾陳 鰧蛇 白虎 玄武 青龍 朱雀 二爻 朱雀 勾陳 鰧蛇 白虎 玄武 青龍 初爻 青龍 朱雀 勾陳 鰧蛇 白虎 玄武

これは占卦当日の天干に拠りて六爻の上に六神を安排する定局で、すなわち通称の「六神を起こす」。竪列は下より上へ初爻より上爻まで、横行は六組の日干。神を安ずる次序は固定して変わらず、永遠に青竜・朱雀・勾陳・螣蛇・白虎・玄武で、初爻より上へ順次に排し往く。同じからざる所はただどの神より起頭するかのみ。甲日乙日は青竜より初爻に起こり、丙日丁日は朱雀より起こり、戊日は勾陳より起こり、己日は螣蛇より起こり、庚日辛日は白虎より起こり、壬日癸日は玄武より起こる。起首の神が一たび定まれば、余りの五神は順排して上へ、上爻に至ってちょうど六位を排し満たす。ゆえに表を査するにただ日干のあの列を認め、下より上へ読めば、便ち一爻ごとに何の神を帯ぶかを知る。六神が一たび安ぜられれば、およそ爻の発動・持世・受剋は、みなその帯ぶ所の神と連ねて断ず。青竜は喜慶を主とし、朱雀は口舌文書を主とし、勾陳は田土牽連を主とし、螣蛇は虚驚怪異を主とし、白虎は傷病喪服を主とし、玄武は暗昧盗失を主とす。

日六神内動

青龍內搖多喜慶,(注:青龍在內三爻動,主家中有婚姻喜慶之事。春寅卯爻為旺相。)

青竜が内卦に発動すれば、多く喜慶の事あり。原注にいう、青竜が内卦の初・二・三のこの三爻の上に落ちて発動すれば、家中に婚姻の類の喜事あるを主とす。青竜は木に属し、ゆえに春に在り、また寅卯の木爻の上に臨んで発動すれば、便ち旺相にして気を得、喜事はさらに真にして大なり。内卦は自家門内を主とし、ゆえにこの一条の断ずるはみな家中の喜なり。

白虎內驚憂疾病,(注:白虎,金神。或在水爻上來,是水為白虎,入墓,占疾大凶。如庚辛日卜得乾卦,甲子水動,是水為白虎,化為辛丑土,內見巽,水墓在辰,又曰白虎金神,名兩重入墓,必見死亡。他皆仿此。秋申酉爻上動,為旺相尤凶,休囚吉。)

白虎が内卦に発動すれば、惊恐と疾病の憂いを主とす。原注にいう、白虎は金神なり。それ若し水爻の上に落つれば、便ちこの水爻を取りて白虎と看なす。この水爻若しさらに墓に入れば、疾病を占うに便ち大凶なり。例を挙げて言えば、庚辛日に『乾』卦を占い得れば、庚辛日は白虎より初爻に起こり、初爻甲子は水に属し、この水爻が発動すれば、すなわち「水は白虎と為る」。それが辛丑土を変出し、而も卦中に内に巽木を見、水の墓庫は辰に在り、白虎自身はまた金神にして金の墓は丑に在り、ここに水と金の両重がともに墓庫に帰入し、「両重入墓」と呼ばれ、必ず死亡を見る。余りの情形はみなこの道理に照らして推す。白虎は金に属し、ゆえに秋に在り、また申酉の金爻の上に臨んで発動すれば、旺相にして気を得、禍を為すこと尤も凶し。若し休囚に逢い気なければ、かえって災を成すに至らず。

朱雀飛揚口舌驚,(注:朱雀,火神。亦有氣為朱雀者,附亥子爻,文字無氣,口舌亦無喜。夏巳午上動為旺相。)玄武內搖憂遠路。(注:玄武內搖,主陰私走失。冬亥子爻上動為旺相。)

朱雀は飛揚跳動し、口舌驚扰を主とす。原注にいう、朱雀は火神で、またそれに気ありか無しかを看るを要す。若し朱雀が亥・子の水爻の上に附せば、水は火を剋して火気全く無く、然れば文書の事成らず、口舌の争いも閙り起こらず、両頭ともに落空す。朱雀は火に属し、ゆえに夏に在り、また巳午の火爻の上に臨んで発動して、はじめて旺相と算す。玄武が内卦に発動すれば、憂いは遠路に在り。原注にいう、玄武が内動すれば、家中有暗昧の私情あるいは人口の走失を主とす。玄武は水に属し、ゆえに冬に在り、また亥子の水爻の上に臨んで発動して、はじめて旺相と算す。両神は一火一水、一は明らかなる所の喧争を主とし、一は暗き所の隠失を主とし、各々本行の令を得るをもって強と為す。

殺陰內動憂亡歿,鰧蛇內搖怪驚卒,(注:殺陰例:正午、二巳、三辰、四卯、五寅、六丑、七子、八亥、九戌、十酉、十一申、十二未。已上逐月下。螣蛇附之爻動者,其家定主有怪異事,惟受官大吉也。)

「殺陰」この凶神が内卦に発動すれば、喪亡の事を憂慮を要す。螣蛇が内卦に発動すれば、怪異惊恐の驟然として至るを主とす。原注は殺陰の逐月の定例を列ねる。正月は午に在り、二月は巳、三月は辰、四月は卯、五月は寅、六月は丑、七月は子、八月は亥、九月は戌、十月は酉、十一月は申、十二月は未――逐月倒退して一位ずつ、月建と逆行す。およそ卦中にこの地支の爻あれば、すなわち殺陰が爻に臨む。螣蛇若しこの爻の上に附いて発動すれば、その家に必ず怪異の事あり。ただ拜官受職を占ってこれに遇うは、かえって大吉、怪異の気を官途の上に用いればかえって威権と成ればなり。

大殺內居主傷亡,勾陳臨之言告述。(注:大殺例:正戌、二巳、三午、四未、五寅、六卯、七辰、八亥、九子、十丑、十一申、十二酉。勾陳附之,主有喪亡事。推拜官受職吉,殺爻相生相剋凶。勾陳土從辰戌丑未爻各旺相,向寅卯爻上吉,囚死。)

「大殺」が内卦に居れば、傷損死亡を主とす。勾陳がこの爻の上に臨まば、人の来たりて告状訟説するを主とす。原注は大殺の逐月の定例を列ねる。正月は戌に在り、二月は巳、三月は午、四月は未、五月は寅、六月は卯、七月は辰、八月は亥、九月は子、十月は丑、十一月は申、十二月は酉。勾陳若し大殺の爻の上に附せば、喪亡の事あるを主とす。ただし拜官受職を推算するなれば、これに遇うはかえって吉。このほかなお殺爻と用神と相生か相剋かを看るを要し、相剋してこそ凶なり。勾陳は土に属し、ゆえに辰・戌・丑・未のこの四つの土爻の上に落つるは各々旺相と為し、気足りて禍福を為し得。若し寅卯の木爻の上に落つれば、木は土を剋して勾陳は制を受け、事を占うはかえって吉、このとき勾陳は已に囚死して力なければなり。

日下大殺更推詳,甲乙豬兮丙丁羊,戊己犬處庚辛虎,父母子孫逢此殺,必定悲號入內堂。(注:甲乙亥,丙丁未,戊己戌,庚辛寅,壬癸巳。此殺推占病忌,爻動方斷。)

占卦当日の天干に拠りて起こす大殺はなお別に細推を要す。歌訣にいう、甲日乙日は大殺は猪すなわち亥に在り、丙日丁日は羊すなわち未に在り、戊日己日は狗すなわち戌に在り、庚日辛日は虎すなわち寅に在り。歌中は壬癸に及ばず、原注は補い出して壬日癸日は蛇すなわち巳に在りとす。若し父母爻あるいは子孫爻の上にこの凶殺に遇着せば、家中に必ず哭声の内堂に伝わるあり、長輩あるいは子女に喪あるを主とす。原注は用法を申明す。この殺はもっぱら疾病を占うときの忌諱に用い、しかも必ずあの一爻が発動してはじめて断じ得。動かざれば数に作さず。前の「大殺は日下に数う」一条とこれと同じ法で、参看すべし。

日六神外動

白虎外搖憂遠遊,(白虎外動,主有遠行之事。)朱雀爻驚他自憂,(朱雀外動,主外來口舌。逢吉,有文字之喜。)

白虎が外卦に発動すれば、憂いは遠行に在り。原注にいう、白虎が外動すれば、遠門に出る事あるを主とす、白虎は道路の奔驰を主とし、外卦に在れば便ち途中に応ずればなり。朱雀の爻が驚動するは、別人が自ら憂扰す。原注にいう、朱雀が外動すれば、外より招来する口舌是非を主とす。若しこの爻が同時に吉神に逢えば、口舌にあらずして文書の上の喜信なり。外卦は他人を主とし外事を主とし、ゆえに同じ一つの神も内に在り外に在りとで、応験する所は便ち同じからず。

勾陳發動言謀證,(勾陳外動,主外事勾留。)玄武須云損失愁。(玄武從土爻上來,主有損財盜賊事。)

勾陳が発動すれば、謀議対証の事あるを主とす。原注にいう、勾陳が外卦に発動すれば、外の事の牽扯勾留し拖延して決せざるを主とす。玄武が動けば便ち損失の愁いと説くべし。原注にいう、玄武若し土爻の上より生出せば、土はよく水を剋して玄武は水に属し、このときかえって破財と遭賊の事を主とす。勾陳は牽纏して断えざるを主とし、玄武は暗中に失脱するを主とし、両者はみな外卦の主とする外来の扰れなり。

青龍外言官職會,(青龍外動,主有外喜,或拜官受職喜。)鰧蛇故云憂在外,(螣蛇外動,主他事。喜是他喜,凶是他凶,吉凶必定自外而來也。)

青竜が外卦に在れば、説く所は官職際会の事なり。原注にいう、青竜が外動すれば、外来の喜慶あり、あるいは拜官受職の喜事を主とす。螣蛇はゆえに憂いは外に在りと言う。原注にいう、螣蛇が外動すれば、主とするは別人の事、喜は別人の喜、凶は別人の凶、吉もよし凶もよし、必ず外頭より来るにして、自家門内に渉らず。これはまさに内外卦の分野を点出す。内卦は自身家宅を断じ、外卦は他人外事を断ず。

大殺動須六畜災,(大殺例見前節注。外動主其六畜有損。)殺陰動須修福位。(殺陰例見前注。推拜官受職吉。)

大殺が発動すれば、六畜の災を受くるを防ぐを要す。原注にいう、大殺の逐月の定例は前の一節の注を見よ、それが外卦に発動すれば、家中の牛馬猪羊鶏犬の類の牲畜に損失あるを主とす。殺陰が発動すれば、福徳を修積すること当たり。原注にいう、殺陰の定例もまた前の注を見よ、それが発動すれば善事を為して禳解するに宜しく、而も拜官受職を推算してこれに遇うは、則ち吉と為す。内動は人身の喪亡を主とし、外動は六畜の災を主とす。同じ一つの凶殺も落つる所同じからざれば、応ずる所の軽重もまた等次を分かつ。

六神有気吉凶

青龍旺相有欣恰,朱雀文書並口舌,鰧蛇驚怪火光飛,玄武旺相防盜賊。

この一首は六神が気を得たのち各々何事を主とするかを総論す。青竜が旺相にして気あれば、歓欣快意の事を主とし、婚姻財喜みなその中に在り。朱雀に気あれば、一頭は文書信息を主とし、一頭は口舌争訟を主とし、吉を得れば則ち文書と為り、凶に逢えば則ち是非と為る。螣蛇に気あれば、虚驚怪異を主とし、また火光飛竄の象を主とす、螣蛇の形は飛蛇のごとく、動けば閃爍して定まらざればなり。玄武が旺相にして気あれば、盗賊窃取を提防を要す。四神は各々本性に拠り、気旺なれば則ちその事必ず現れ、気衰なれば則ちその応軽微なり。

白虎旺相兵喪事,休囚死絕卻為吉,勾陳旺相鬥訟凶,囚死兵傷自投擲。

白虎が旺相にして気あれば、刀兵と喪亡の事を主とす。反対に、白虎若し休囚死絶に逢えば、凶気尽き泄れ、倒れて吉と成る。勾陳が旺相にして気あれば、争闘訴訟を主として凶と為し、勾陳若し囚死の地に居れば、則ち兵刃に傷られ、あるいは自己投擲跌扑して傷を受くるを主とす。見れば凶神は一味その旺を畏るるにあらず。白虎は衰をもって吉と為し、而るに勾陳は衰と雖もまた傷身の応あり、両者は一概に論ずべからず、分別して記取を要す。

殺陰旺相憂囚繫,大殺臨之相□滯,六神皆盡法其例,旺論朱雀□財弊。

殺陰が旺相にして気あれば、牢獄拘繋の事を憂慮を要す。大殺が爻に臨まば、則ち事は互相牽滯して解き難し――この句は一字を欠き、そのまま留めて補わず。六神の断法はみな上面のこれらの成例に照らして類推し、一一比附すれば可なり。末句もまた一字を欠き、大意を言えば、旺気を論ずるに朱雀を例とす、朱雀は火に属して旺し、往々銭財の上に弊端を生出す、文書契券に因りて財を破り、口舌争訟に因りて財を耗するがごとし。全首は六神と殺陰・大殺を一処に合せ、人に旺衰をもって軽重を定める通例を示す。

白虎臨財損病憂,玄武臨財憂盜制,青龍臨財即吉慶,鰧蛇臨財主遺失。

この一首はもっぱら六神が妻財爻の上に臨むに各々何の応を主とするかを論ず。白虎が財爻に臨まば、財を損ずるを主とし、また財に因りて病を起すの憂いを主とす。玄武が財爻に臨まば、財物の盗窃劫制せらるるを憂心を要す。青竜が財爻に臨まば、それはすなわち吉慶で、財を進め、婚姻成就を主とす。螣蛇が財爻に臨まば、財物の遺落散失し、尋ねて見えざるを主とす。同じ一つの財爻も、帯ぶ所の神同じからざれば、あるいは聚まりあるいは散じ、あるいは吉あるいは凶、判然として別あり。これはまさに六爻断卦が六親をもって体と為し、六神をもって用と為すところなり。

勾陳臨財遇勾留,若不爭財相嫉妒,但能依此與人占,萬事吉凶無一失。

勾陳が財爻に臨まば、銭財の勾牽留滞せられ、討取して回らず周転して霊ならざるを主とす。若し財を争うがために糾紛を起さざるにも、必ず人の旁より嫉妬眼紅するあり。ただ上面のこれらの条に照らして人に占断し得さえすれば、万般の事の吉凶は一処の失誤あらざらん。末の二句は六神門の結語で、作者はこの法の周密にして用い得べしと自信す、読者は例に依りてこれを推すのみ。

推占来情休旺吉凶要決章

欲知卜者來何意,先看旺相休囚氣,旺相婚姻宜官職,休囚爭財官退位。(注:春艮震,夏巽離,秋坤兌,冬乾坎。凡占卜必先看八卦休旺之氣者,蓋休生之卦,乃占卜之提綱也。故內外俱在旺相者,大則求官,次則嫁娶,出類而知。凡在公在私,經常有隧者皆是也。如內外休囚者,則反此。)

来たりて卦を占う人の心裏に為す所は何の事かを知らんと欲せば、まず卦気の旺相か休囚かを看る。卦気旺相なれば、来意は多く婚姻に在り、あるいは官職を求取する類の進取の事。卦気休囚なれば、来意は多く銭財を争奪し、あるいは官位将に裁退せられんとする類の失勢の事。原注にいう、春は艮・震の二卦をもって旺相と為し、夏は巽・離をもって旺相と為し、秋は坤・兌をもって旺相と為し、冬は乾・坎をもって旺相と為す。およそ占卜は必ずまず八卦の休旺の気を看る、卦気の衰旺は占卜の総提綱なればなり。ゆえに内外の両卦ともに旺相に居るは、大事は官を求むるに在り、其次は嫁娶、類に依りて推し往けば便ち知り得。およそ公事私事のうち順遂通達にして路可循あるは、みなこの一類に属す。若し内外の両卦ともに休囚なれば、則ち反対に推し、問う所は必ず退敗失守の事なり。この一門を「来情を推す」と呼び、来人が未だ口を開かざる先に、まず卦気に拠りて彼が為に来る所を揣度す。

身居世上欲行遊,鬼更當門官病忌,(注:鬼在第三四爻是也。子午為世身在初,丑未為世身在二,寅申為世身在三,卯酉為世身在四,辰戌為世身在五,巳亥為世身在六。又法:只取驛馬動為斷。驛馬例:申子辰馬居寅,寅午戌馬居申,亥卯未馬在巳,巳酉丑馬在亥。)

身爻が世爻の上に落つれば、来人は門を出て遠行せんと欲す。官鬼爻がまた正に門戸の位に当たれば、然れば官を占い病を占うにみな忌諱を要す。原注は解す。いわゆる「門に当たる」とは、官鬼が第三・第四の爻の上に落つるをいい、三四の両爻は内外の交に居り、門戸のごとし。身爻を安ずる方法は世爻の地支を看るに拠る。世爻が子あるいは午なれば身は初爻に在り、丑あるいは未なれば身は二爻に在り、寅あるいは申なれば身は三爻に在り、卯あるいは酉なれば身は四爻に在り、辰あるいは戌なれば身は五爻に在り、巳あるいは亥なれば身は六爻に在り。別に一法ありて身爻を用いず、ただ驛馬の発動を取りて行止を断ず。驛馬の定例は、申子辰は三合成して水局、馬は寅に在り、寅午戌は三合成して火局、馬は申に在り、亥卯未は三合成して木局、馬は巳に在り、巳酉丑は三合成して金局、馬は亥に在り。馬が動けば則ち奔走遷移を主とす。

胎沒懷胎犯鬼神,陰私逃避失財人。(注:胎沒二卦,春巽離,夏坤兌,秋乾坎,冬艮震。值者多是占孕病,鬼神為祟,或逃竄,或失財。凡囚死之卦,必占官司囚繫事,並犯疾厄及親戚喪亡。)

卦気が「胎」「没」の両等の上に落つるは、来意は多く懐孕を問い、あるいは鬼神を触犯したを問う。また暗昧の私情を問い、逃亡躲避を問い、銭財を丢失した人を問うあり。原注にいう、胎・没のこの両等の卦は、春は巽・離、夏は坤・兌、秋は乾・坎、冬は艮・震――まさに当旺の卦に比して各々二位を退く。卦を占ってこの両等に遇上れば、多く半は胎孕を問い、疾病を問い、あるいは鬼神の作祟、あるいは人の逃竄、あるいは財物を失いし。卦気が「囚」「死」の両等の上に落つるに至っては、必ず官司牢獄の事を問い、兼ねて染病受災と親戚の喪亡に及ぶ。前の一節の「旺相胎没死休囚廃」の八等の卦気は、ここに至って来情を推測する憑拠と成る。

外發胎生人覓己,內動旺相己求人,日月合生從吉說,若知刑害則凶陳。(注:世爻與月建及日辰相生相合者,則從吉說。如世爻與月建日辰相刑害,則凶。外不求覓,不可不審。)

外卦が発動して胎・生の気に居るは、別人の来たりて我を求むるなり。内卦が発動して旺相の気に居るは、我の往きて別人を求むるなり。さらに世爻と日辰・月建との関係を看る。若し相生相合なれば、便ち吉に拠りて断じ、若しその中に刑あり害あるを知れば、便ち凶に拠りて陳説す。原注は申明す。世爻と月建・日辰と相生相合するは、吉より断じ、世爻と月建・日辰と相刑相害するは、則ち凶なり。外卦が果竟来たりて我を求むるか否かに至っては、なお仔細に審辨を要し、草率すべからず。内は己を主とし外は人を主とし、動くは何れの処に在るか便ち誰が先に口を開くか、これが人を求め被求を判断する關鍵なり。

身在財鄉欲覓財,亦憂父母及妻災,變入空亡奴婢走,定知生死占新來。(注:財爻持世,或在他爻動,主妻妾災及憂父母。如空亡帶殺,主喪亡事。凡財爻動憂父母,父母爻動憂子孫,子孫爻動憂官事,官鬼爻動憂兄弟,兄弟爻動憂失財及妻妾。蓋取五行相剋之義。)

身爻が財爻の上に落つれば、来人は財を求めんと欲す。ただし同時にまた父母と妻子のために憂うを要す。財爻が変じて空亡に落入すれば、奴婢の逃走を主とす。これよりまた問う所は生か死か、あるいは新近発生の事かを断じ得。原注は解す。財爻が世を持し、あるいは別の爻の上に在りて発動するは、みな妻妾に災あり父母に憂いあるを主とす。若しさらに空亡に落ちまた凶殺を帯ぶれば、則ち喪亡の事を主とす。通例は、財爻動けば則ち父母を憂え、父母爻動けば則ち子孫を憂え、子孫爻動けば則ち官事を憂え、官鬼爻動けば則ち兄弟を憂え、兄弟爻動けば則ち財を失うと妻妾を憂う――この一串の憂患の次第は、取るはまさに五行相剋の義、誰を剋すれば便ち誰を憂う。

日辰生卦及其世,多占父母及其身,卦與世爻生日者,應卜妻財及子孫。卦與世爻同剋日,必須六畜及婚姻,卦世與日無相剋,盡占塚墓兄弟親。

さらに日辰と卦・世との生剋より来情を推す。日辰が卦を生じ、また世爻を生ずるは、来人は多く半父母の事を問いあるいは自身を問う。反対に、卦と世爻とが往きて日辰を生ずるは、問う所は妻財と子孫に応ず。卦と世爻とが一同に往きて日辰を剋するは、必ず六畜を問いあるいは婚姻を問う、財は妻を為し、また牲畜を為し、我の剋する者は財を為ればなり。卦と世爻と日辰との間に相生も相剋もなきは、問う所は墳塋塚墓・兄弟親族の事に外ならず。この四句は日辰を取りて事の一頭と為し、世爻を取りて占者の一頭と為し、両者の生剋方向に憑りて問う所の門類を定む。前の卦気に憑りて来情を推すと互いに表裏を為す。

日克世爻占喪事,並占怪異及相論,游魂世應日相剋,卜心無定為他人。(注:若生克斷決甚驗,惟游魂卦主心不定。卦者,即所主之月卦也。如乾乃四月之卦,姤乃五月卦之類也。)

日辰が反対に世爻を剋するは、来人は喪事を問い、兼ねて怪異の事と彼此争論の事を問う。若し得る所が遊魂卦にして、世爻・応爻がまた日辰と相剋せば、それはすなわち占者の心中猶疑して定まらず、あるいは別人に替わりて来たりて問うなり。原注にいう、生剋をもって断決するは、甚だ霊験あり。ただ遊魂卦は人の心の思いの遊移して定まらざるを主とす。ここに言う所の「卦」は、その卦の主とする月卦を指し、『乾』は四月の卦、『姤』は五月の卦の類のごとき、日辰の生剋を推すときは月卦を連ねて一併に合わせ看るを要す。

世應日月破並刑,官災盜賊死亡驚,若不人與相爭事,卻有亡賊哭泣聲。(注:凡世應居月破月刑,來刑本日者,定有官司、盜賊、死亡、驚恐,故也。或公訟喧爭事,或失財、孝服、悲泣聲。更看有無刑殺,洞林曰:世應三刑並殺陰,十死一生也。)

世爻応爻若し日辰月建に冲破せられ、また兼ねて相刑すれば、官非・盗賊・死亡・惊恐あるを主とす。若し人と争執する事にあらざれば、便ち盗を失い哭泣の声あり。原注は解す。およそ世爻応爻が月破・月刑の位に処り、また来たりて占卦本日を刑剋するは、必ず官司・盗賊・死亡・惊恐のこの数様あり、あるいは公門の争訟喧閙、あるいは財を失い・孝を戴き・悲泣す。なおさらに卦中に刑殺相并する有る無るかを看るを要す。晋人郭璞『洞林』にいう、世応が三刑を犯しまた殺陰を并るは、十死一生の危象なり。これは全章のうち最も凶の一条で、病を占い訟を占ってこれに遇うは尤も審慎を要す。

應來克世人謀己,世動克應己謀人,旺相與生官作礙,休囚帶殺鬼相侵。(注:所言相剋者,即相剋相害也。又彼此相剋害,亦當視爻休旺。如克害旺相,而帶官鬼官符者,即公訟也。如克害之爻休囚,帶殺諸死符,病即主病也。)

応爻が来たりて世爻を剋するは、別人が我を算計するなり。世爻が動きて応爻を剋するは、我が別人を図謀するなり。相剋の爻若し旺相にして気あり、また生扶を得れば、便ち官府の上の阻碍と成り、若し休囚して気なくして凶殺を帯ぶれば、便ち鬼祟の来侵なり。原注にいう、ここに講ずる所の「相剋」は、兼ねて相剋と相害を指す。彼此相剋相害するは、なお爻の休旺を看るを要す。剋害の爻が旺相にして、また官鬼・官符を帯ぶれば、公門訟事に応じ、剋害の爻が休囚にして、また凶殺と各種の死符を帯ぶれば、それは則ち疾病に応じ、病にして訟にあらず。同じ一つの剋も、強ければ則ち訟と成り、弱ければ則ち病と成る。分野は全く旺衰に在り。

陰世月前事未至,陽爻月後事先過,但能仔細尋其意,卦中何事不包羅。(占法:陰主未來,陽主過去。假令十月坤宮得初六五爻動,□子陰爻持世,而在月建之前,主未來。如十月得臨卦,九二爻動,是丁卯陽爻,在月未建之後,此則已往。更以六神變動推之,無不應矣。)

世爻が陰爻にして臨む所の支が月建の前に在れば、事は未だ到来せず。世爻が陽爻にして臨む所の支が月建の後に在れば、事は已に過去せり。ただ肯んじて仔細にその中の意思を尋繹せば、卦中にまた何の事か包羅して尽さざるあらん。原注は占法を説明す。陰は未来を主とし、陽は過去を主とす。譬えば十月に坤宮の卦を占い得て、初六と五爻が発動すれば、乙未坤宮の初爻は子水を納し、これは陰爻が世を持ち、子は十月建亥の前に在り、ゆえに未来の事を主とす――底本はここに一字を欠き、そのまま留める。また十月に『臨』卦を得て、九二爻が発動すれば、これは丁卯の陽爻、卯は月建亥の後に在り(底本の「月未建」は「月建」と作るべし)、これはすなわち已往の事なり。さらに六神の変動を配して推せば、応験せざるなし。

占過去未来章

父母爻為印,財爻為綬。占求官任所有無章內二節。

官職を占い問うとき、父母爻を取りて官印と看なし、妻財爻を取りて印を繋ぐ綬帯と看なし、両爻が合わさりてすなわち「印綬」、官を為す憑信と為る。この二句はもと「占求官任所有無」あの一章のうちの二節で、ここに提前して引くは、下文の過去未来を推す張本と為すなり。月卦の生ずる所・剋する所の爻が印を取り綬を取るは、まさに本章の例を挙ぐるとき用いんとする所なればなり。

爻在卦前言未來,爻在卦後言過去,六爻先以卦為身,然後看其爻發處。(注:聖人作易,逆觀未來,順考以往。假令遁卦,第二陰爻為世,即是六月卦也。月建未,未屬土。壬午火為印綬,或官職、或病疾。午在未之後,言已往也。合在巳,午前四月,五壬申金,為月卦所生之爻,土生金爻帶兄弟為應,萬事和合,喜悅之事。申在未前,為未來事。合申酉年七八月應。他並仿此。壬申壬午丙申兄弟備遁中也。)

動爻の地支が月卦の支の前に排すれば、応ずる所は将来の事、月卦の支の後に排すれば、応ずる所は過去の事。六爻を推すに、まずこの一卦の主とする月份を取りて全卦の本身と為し、それからさらにどの爻が発動するかを看る。原注にいう、聖人の『易』を作るは、逆らいて未来を推知し、順いて已往を考察す。譬えば『遯』卦、第二爻は陰にして世を持ち、これは六月の卦、月建は未に在り、未は土に属す。卦中の壬午火は未土を生ず、これは我を生ずる者、ゆえに印綬と為り、主とする所はあるいは官職、あるいは疾病。午は未の後一位に在り、ゆえに已往の事と言う、その応期は巳に合す、すなわち午前の四月。第五爻の壬申金は、月卦未土の生ずる所の爻、土は金を生じてこの金爻は兄弟を帯びて応と為り、万事和合して喜悦の事あるを主とす。申は未の前一位に在り、ゆえに未来の事、応期は申酉年あるいは七月八月に合す。余りはみなこれに類推す。原注の末句にいう、壬申・壬午・丙申と兄弟の諸爻はみな『遯』卦の中に斉しく備わる、まさにこの卦に例を取る所以なり。

欲知其事合有之,細相六爻卦體推,太歲沖身以月斷,月卦沖歲以日期。(四沖:子午卯酉,寅申巳亥,辰戌丑未。假合子以午為沖,卯見酉為沖,歲沖以月期,月沖以日期也。)

問う所の事が果竟して有るべきか能く成るかを知らんと欲せば、六爻と卦体を仔細に審視して推求を要す。若し太歳の支が身爻を冲すれば、応期は月上に定まり、若し月卦の支が太歳を冲すれば、応期は日上に定まる。原注は相冲の配対を列ねる。子と午、卯と酉、寅と申、巳と亥、辰と戌、丑と未――原文は「四冲」と称すも、実は六組なり。譬えば子は午をもって冲と為し、卯は酉に遇うを冲と為す。要するに、太歳の冲する所は月份を用いて応期を定め、月卦の冲する所は日子を用いて応期を定む。冲する所の一層が大なれば応期の単位はいよいよ麁く、小なればいよいよ細かし。これは全書が応期を推断する通則で、本章はここに至って止まる。

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