辰州符呪大全入門篇・覚玄子序
六 符呪の用品・七 指空書符の秘法
綜合類典籍
通読するより工具書として引くほうが実用的である。他の門類で分からない暦法術語に出会ったら、たいていここで出所をたどれる。
符咒之術由來久矣,黃帝受之於西王母,而傳之少昊,少昊傳瑞頊,代廣其意,而綿傳不絕,李耳盡發其秘,憑符咒而開道教。從者從矣。後當春秋戰國世,術者見世終不為也,乃退隱森壑,以修養為事,符咒幾於絕也。至漢順帝時,有張真人名陵者出,得異書於石室,入蜀之鶴鳴山,息居修煉,以符錄而為人治病,驅鬼,役狐,無不立應,人乃尊之。
符呪という方術の伝承はすでに久しい。伝説では黄帝が西王母からこれを授かり、少昊に伝え、少昊が顓頊に伝え(原文の「瑞顼」は「顓頊」の誤り)、代々その意を広めて絶えることなく続き、李耳(老子)の手でその秘奥がすべて開かれ、符呪によって道教が興された。従う者は従った。その後春秋戦国の世になると、術者たちは時世がとうてい自分の施展を容れないと見て、深山幽谷に退き隠れ、もっぱら修身養性を事とし、符呪の学はほとんど断絶した。後漢の順帝の時、張真人という名の張陵が現れ、石室の中で奇書を得て蜀の鶴鳴山に入り、そこに住んで修錬し、符籙で人の病を治し、鬼を追い、狐怪を使役して、すべてたちどころに応験したので、人々は彼を尊奉した。以上は本書の作者が自ら述べた符呪の源流に関する説であり、道教伝承内部の追述に属する。
後得天師對號,今道教所以不衰者,良以有天師也。天師之恃以役使鬼神之道,全仗符咒為之主。符咒之力,可見其偉矣。玄都法師,乃學術最深,法蹤所至,魔怪遁形,鑑於今世妖異日眾也,乃發大宏願,誓驅除之,顧以一身不易分擔,乃將平日所得秘傳之符咒,親自審書,付諸印工,以供患妖魔邪崇者之採用。
のちに張陵は「天師」という称号を得た(「対号」は「封号」と読むべきである)。今日道教が衰えないのは、実に天師という系統があるからである。天師が拠り所とする鬼神を使役する道は、すべて符呪を主幹としている。符呪の力の偉大さがこれでわかる。玄都法師は学問の造詣が最も深い人物で、その法の足跡が及ぶところ、魔怪はすべて姿を隠して避けた。彼は当世に妖異の事が日増しに多いのを見て、宏大な誓願を立て、それらを駆除することを志した。ただ一身ではとてもあちこちを兼ねられないと考え、平素得た秘伝の符呪を自ら審定して書き写し、版刻の工匠に渡して、妖魔邪祟に苦しむ人々に用いさせたのである。
猶恐人之顛倒筆順,致符咒之失靈,應復命其徒敘以筆次,使人人得而學馬。法師之仁心濟世,私衷苦矣。既成示予,並命司杖仇之役,吾不禁撫掌仰天而笑日:若斯編出者,天下妖魔庶幾遁跡無遺乎。然今世之人而近於妖者亦眾。法師之符咒我知其足以治妖之妖,不足以治人之妖,安得其再發大願乎。本生平所得乎天師者,出而治人妖也乎。丙寅深秋覺玄子序。
彼はまた、人が筆画の順序を書き間違えて符呪が効かなくなることを恐れ、門下の弟子に命じて一つひとつの符の筆順を逐一説明させ、誰もがそれに倣って学べるようにした(「学馬」は「学焉」のこと)。法師のこの仁心済世の用意、その内面の苦心はまことに深い。書稿が編み上がると私に見せ、校勘の役を務めさせた。私は思わず手を叩き天を仰いで笑い、「これほどの書が世に出れば、天下の妖魔はおよそ身を隠す場所がなくなろう。ただし当世には、行いが妖孽に近い人間も少なくない。法師のこれらの符呪は、私が知る限り『妖の中の妖』は治められるが『人の中の妖』は治められない。どうかもう一度大願を発し、平生天師一脈から得た力を出して、人の妖も治めていただきたい」と言った。丙寅の年の深秋、覚玄子が序を作る。
一 符呪の起源
符咒具有役鬼遣神之妙用,為中國古代哲學之一種,考其原始,實出於三代以上。伏羲劃八卦,開符錄之先河,及軒轅之世,見沙中仙鳥靈蟲之跡,聞野間鵬啼獅吼之聲,知其中皆寓有先天之靈機,乃推聞而詳求之,漸知其作用。及蚩尤亂作,軒轅命駕往,途遇西王母,授以符咒之決,於是大悟,即取蟲為跡,並而成符,禽獸之聲,繹而成咒。符咒之道,至此昌明。
符呪には鬼神を使役する奇妙な作用がある。本書はこれを中国古代の思想・学問の一分派とみなし、その起源を考察すると、実に夏・殷・周の三代以前にまで遡る。伏羲が八卦を画いたのが符籙の先声である。黄帝軒轅氏の時代になると、砂地に仙鳥や霊虫が残した痕跡を見、荒野に大鳥の啼き声や獅子の吼える声を聞き、その中に先天の霊妙な理が宿っていると考えて推究し細察した結果、次第にその用い方を悟った。やがて蚩尤が乱を起こすと、黄帝は車で征討に赴き、途中で西王母に出会い、符呪の口訣を授かった(「決」は「訣」のこと)。これによって大悟し、虫の這った痕跡を組み合わせて「符」を造り、禽獣の鳴き声を演繹して「呪」を編んだ。符呪の学問はこの時に初めて昌明した。以上は道教内部の伝説であり、史実の考証ではない。
役鬼通神,如響斯應,後人本其說而研求之,益覺精進,至其聲音形跡以示人。智者參透而利用之,初固無限於教也。且符咒皆係西王母傳之軒轅,軒轅又闡發而傳之後世,在當時固無所謂教也。即以近日釋道經典考之,釋家未始無符,而道家之斗科中,且盡用梵字梵音之咒語,固不必刻舟求劍也。至符咒之道,傳至今日,以年代久遠,或未參透玄妙,致符咒一時失效,即疑為神秘或欺人之談,而以迷信視之,此實未得其秘傳也。若能推求始末,詳加研究,則其效固可上窮碧落,下極黃泉,神明變化,靈異且不可測也。
作者は続けて言う。符呪は鬼を使役し神に通じ、こだまが応えるように霊験がある。後人はこの説に基づいて研鑽探求し、いよいよ精進して、その声音と形跡を取り出して人に示した。智慧ある者がそれを参透して運用したのであって、もともと特定の教派に限るものではない。そもそも符呪はみな西王母が黄帝に伝え、黄帝がさらに闡明して後世に伝えたもので、その時代にはまだ教派などというものはなかった。近世の仏道の経典を見ても、仏家に符がないわけではなく、道家の礼斗の科儀にも梵文・梵音の呪が通篇用いられている。だから門戸に拘り、刻舟求剣のようなことをする必要はない。符呪の道が今日に伝わるにあたり、年代が遠いため、その玄妙を参透できず、いったん効験が見えないと、故に神秘を弄するものか人を騙す話かと疑い、迷信と見なす者がいる。これは実は真の伝授を得ていないためである。もしその来歴を推究し、仔細に研究すれば、その効用は上は碧落を窮め、下は黄泉に達し、神明の変化は霊異にして測り難いことがわかる。案:これは符法一門が自らの効験を述べた言葉で、民俗信仰上の説に属する。読者はそういう言い方があると知ればよい。
二 符呪秘法
符者,實聚無數秘文湊合而成者也。其書法亦正如吾人執筆作事,一筆不可苟且,一筆不可多少。且符之所以能役鬼通神者,盡亦因鬼神能識此秘文,若所書之符,一無差誤,而鬼神必聽其號令,否則鬼神且於暗中暱笑之,遑言聽其指使,或且由是而遷怒鬼神矣。
いわゆる「符」とは、実は無数の「秘文」を継ぎ合わせてできたものである。それを書く方法は、われわれが筆を執って事をするのと同じで、一筆一画をおろそかにしてはならず、一筆も多く書いても少なく書いてもならない。符が鬼を使い神に通じられるのは、ひとえに鬼神がこの秘文を識るからである。書いた符が寸分違わなければ、鬼神は必ずその号令に従う。そうでなければ鬼神はかえって陰で嘲笑し、どころかあなたの指使に従うどころではなく、それがもとで鬼神の怒りを招くことさえある。これが本書で筆画に誤りがあってはならないと強調する理由である。
此亦如吾人慾倩朋友為我作一事,書箋召之,而其間加字連篇,則寧有不竊笑而怒其狂妄者耶。故書符一事,不可率爾操觚。符之筆次,既不可多少,部位亦有一定。書符之時,吾人尤當屏絕思慮,使腦府空明,心腔純潔,如是則浩然一氣,充沛乎中,尊嚴之相,流露於外,神完力足,號令斯行。能如是,所書之符,必克如響斯應。
これはちょうど、友人に用事を頼もうと手紙を出したのに、間違い字だらけで文句も荒唐なら、相手が密かに笑い、あなたの狂妄を怒らない道理がないのと同じである。だから符を書くことは、いい加減に下筆してはならない(「率爾操觚」とは、いい加減に筆を執ること)。符の筆画の順序は一画たりとも増減できず、各部分の占める位置にも定まった規則がある。符を書くときは、とりわけ雑念を払い除き、頭脳を空明にし心を清浄にしなければならない。そうすれば浩然の気が胸中に充満し、荘厳な相が自然と外に現れ、精神は完足し力は充沛して、号令が初めて行き渡る。この境地に達すれば、書いた符は必ずこだまのように即座に応験する。
且書符之法,也有數種,列舉如下。一張貼之符,此類符大多采用硃砂以松煙墨書之。二吞服佩帶焚化之符,此類符皆用黃表紙以硃砂書之。一退鬼驅妖之符,此類符本宜也有黃紙硃砂書之,而有時猝不及備,如中途最鬼怪迷崇,無從得諸物,則定神斂氣,並右手中食二指,向空書符也可,但筆次部位不得錯亂。一召神之符咒,此類符須閉目叩齒,含首暗書。
符の書き方にもいくつかの種類がある。以下に挙げる。第一は張り貼るための符で、この類はたいてい朱砂紙に松煙墨で書く。第二は呑服・佩帯・焚化用の符で、この類はいずれも黄表紙に朱砂で書く。第三は鬼を退け妖を駆る符で、この類も本来は黄紙・朱砂で書くべきだが、時として事が急を要し間に合わないことがある。たとえば道中で鬼怪に迷わされ祟られ(「最」は「遇」の、「崇」は「祟」の誤り)、物が一つも見つからないときは、心神を凝定し気を収斂し、右手の中指と食指をそろえて、虚空に向かって符を書いてもよい。ただし筆画の順序と部位は乱してはならない。第四は神を召す符呪で、この類は必ず目を閉じ、上下の歯を打ち鳴らし、頭を垂れて黙書する。原文の条目の番号は「一、二、一、一」となっているが、底本の編次の誤りで、順に一から四とすべきである。
三 符呪七戒・四 符呪五忌
書符必以誠心誠意出之方能應驗,若心念紊亂肢體不潔者為之,雖符咒已得真傳,必無靈異,蓋鬼神棄之矣。故書符有七戒:一戒心念不正,二戒手口汙穢,三戒用品不潔,四戒口不應心,五戒方向不正,六戒吃葷飲酒,七戒復筆改筆。凡此七戒,若能確遵不犯,鬼神鑑其誠意,又奉上敕,必聞召即行,應念而至,否則非但符咒不靈,或且上遷神怒,降以厥凶也。
本書が言うには、符を書くには誠心誠意から出なければ応験しない。心が乱れ身が不浄な者が書くと、たとえ符呪の真伝を得ていても必ず霊験がない。鬼神がすでにその人を見捨てているからである。そこで符を書くには七つの禁戒を定めた。一に心の念が正しくないことを戒め、二に手と口が清潔でないことを戒め、三に用いる器物が不浄であることを戒め、四に口で唱えることと心に思うことが一致しないことを戒め、五に面する方角が正しくないことを戒め、六に葷腥を食し酒を飲むことを戒め、七に筆画を書き直し字を塗り改めることを戒めた。この七戒を確実に守って犯さなければ、鬼神はあなたの誠意を察知し、また上界の敕命を奉じて、召せば必ず即座に動身し、念じるままに到来する。そうでなければ符呪が効かないばかりか、上に神怒を引き起こして凶禍を降ろされることもあり得る。
書符於七戒之外有五忌:一忌孕婦手取,二忌汙穢者符,三忌旁人擾亂,四忌符咒不合,五忌符壇汙穢。如犯五忌者,鬼神怒之,雖敕不降,靈應云乎哉,故作法者宜千萬慎之,勿犯為是。符咒既成,須立刻用之,或貼或焚可化服,不可多延時刻。蓋延時稍久,所召之鬼神,且引去之也。
符を書くには七戒のほかに五つの禁忌がある。一に妊婦に手渡し取り扱わせないこと、二に身が汚れた者が符に触れないようにすること、三に傍らで他人が騒ぎ乱さないこと、四に用いる符と唱える呪が対応しないこと、五に符を設ける壇場が不潔でないこと。この五忌を犯せば鬼神は怒りを動かし、敕命を発しても神を請い降ろせず、まして霊験など望めない。だから法を行う者は必ず謹んで犯さないこと。符呪はひとたび書き上がれば、すぐに使用しなければならない。すなわち張り貼るか、焚化して水に溶かして呑服するかで、長く延ばしてはならない。少しでも置いておくと、召し寄せた鬼神が自ら散り去ってしまうからである。
五 符呪の筆順
書符亦如作事情一樣,文筆次之先後起落,皆有一定,不可草率從事,否則必失靈應。蓋所謂符者,非任意為之者也,其間也有文字在。凡此等字,繫上古秘文,吾人不之識,惟鬼神能識,筆次不差,鬼神必奉召而至,不能違抗,故學書符者,以研究其筆次之先後為要著。然符錄之筆次,複雜異常,非道中人,一時頗不易得其端倪,故本書特於每符之後,將其筆順之起落,詳細註明。開符錄奧妙之機,發千古不傳之秘。得此一編,不啻親受道術於太清也。
符を書くことは事を行うのと同じで、筆画の先後、起筆・落筆にすべて定まった規則があり、いい加減にしてはならない。さもなければ必ず霊験を失う。いわゆる符とは、手当たり次第に描いたものではなく、その中に文字があるからである。これらの字は上古の秘文で、われわれには識れず、鬼神だけが識る。筆画の順序に差し違いがなければ、鬼神は必ず召しに応じて来て、逆らうことができない。だから符を書くことを学ぶ者は、筆順の先後を研究することが第一の工夫となる。ただし符籙の筆順はきわめて複雑で、道門の人でなければ一朝一夕には筋道を捉え難い。そこで本書はあえて一つひとつの符の後に、その下筆の起承を詳しく注記し、符籙の奥妙な機関を明かし、千古伝えなかった秘訣を公開した。この一書を得れば、太清の仙境で自ら道術を受けたも同然である。末尾数句は作者の自負の言葉である。
六 符呪の用品・七 指空書符の秘法
書符時之用品,不外硃砂,筆,墨,紙,硯,而已。初以無所關係,殊不知茲數物者,若不精選審擇,而欲求其所書符之靈應,也不可得。選擇之法若何,是也不僅純潔無汙也,筆宜用羊毫,墨宜用松煙,紙宜用表黃紙,硃砂紙,其餘俱不合用。本書符咒共分四類,鎮壓,祈禳二類,皆張貼者,須且硃砂紙以松煙墨書之。諸召及醫治二類,須用表黃紙以硃砂書之,是也極須注意者也。
符を書くのに用いるものは、朱砂・筆・墨・紙・硯の数点にほかならない。初めは関係ないように思えるが、実はこれらを精選しなければ、書いた符に霊験を求めることはできない。選ぶ基準は何か。清潔で汚れがないだけではない。筆は羊毫を用い、墨は松煙墨を用い、紙は表黄紙と朱砂紙を用いる。その他はすべて合用しない。本書の符呪は全部で四類に分かれ、そのうち「鎮圧」「祈禳」の二類はいずれも張り貼り用で、朱砂紙に松煙墨で書く(「須且」は「須用」の誤り)。「諸招」(召請)と「医治」の二類は、表黄紙に朱砂で書く。これはきわめて留意すべき点である。
書符之用品,既如上述,然有時或事起倉促,不及備此物品,則又何如,知符書者,豈袖手延災乎,非也,也有法在。其法維何,日指空書符是也。知夜行遇鬼崇等事,可先立足,屏息凝神片時,然後並中食指空書符是也,按定步位,向空書其應用之符,口中誦所應用之咒,鬼神見之,亦當遠避之,必不敢再行糾纏。故日符咒這妙用,無施而不可也。
符の用品は上記のとおりだが、時には事が倉卒でこれらをそろえる暇がない。そのときはどうするか。符を書くことを知る者が、袖手傍観して災いが長引くのを座視するだろうか。そうではなく、別の方法がある。何の方法か。それが「指空書符」である。たとえば夜行中に鬼祟の類に遭ったら、まず足元を固めて立ち、息を止めて神を凝らしてから、中指と食指をそろえて虚空に向かって符を書く。定まった步位を押さえ、空中に必要なその符を書き出し、口では相応の呪語を唱える。鬼神が見ても遠く避け、必ず再び纏いつこうとはしない。だから符呪の妙用には使えないところがないと言うのである(「日」はすべて「曰」の誤り、「這」は「之」の誤り)。
八 貼符の秘法・九 焚符の秘法
張貼符錄,也有一定之法,如鎮壓類之符,宜貼於門戶之上限,不可貼於門戶上。因人家之門戶,每處必有鬼神守之,怪異之作,鬼弗敵故也。若將符貼其上,原守之鬼神必引避,符神也失臂助,故弗宜也。此外如殷帥龍神鎮宅各符,則宜貼於正樑之中,居高臨下,使鬼魅遙遠即見,不敢近其宅,以為人崇也。
符籙を貼るにも一定の規矩がある。たとえば鎮圧の類の符は、門戸の上框(門のまぐさ)に貼るべきで、門扉そのものに貼ってはならない。人の家の門戸には一か所ごとに必ず門神が守っているので、怪異が現れたのはもともと門神が敵わなかったためである。もし符を門扉に貼れば、もともと門を守っていた鬼神は必ず退いて避け、符の中の神は腕の助けを失う。だから適当でない。このほか殷帥(殷元帥)や龍神鎮宅などの符は、正梁の中央に貼るのがよい。高所から臨むので、鬼魅が遥かに見て、この宅に近づいて祟り人を害することがない。
凡諸神召將,燃香默祝,焚符誦咒,三敕而降,非嚴肅神弗至也。但焚符亦自有法度,有方向,有時間,初不可任意為之也。焚符時,一手執符之上角,將下端置火上焚,火著者即誦咒,向一定之方向焚之,將灰上揚,不可錯亂。旦請神召將,必有牒文課誦,誦至何處,須焚何符,默誦何咒亦不可稍有先後,致犯不敬,上遷神怒也。
およそ諸神を召請し神将を調遣するには、香を点けて黙祷し、符を焚き呪を唱え、敕命を三度して初めて神が降臨する。態度が厳粛でなければ神は来ない。ただし符を焚くこと自体にも法度があり、方向の講究があり、時刻の講究があり、決して任意にやってはならない。符を焚くときは、一方の手で符の上角をつまみ、下端を火に近づけて点火し、火が着いたら呪を唱え始め、定められた方向に向かって焚化し、紙灰を上へ揚げる。この順序を乱してはならない。しかも神を請い将を召すときには必ず一篇の牒文を読み上げなければならない(「旦」は「且」の誤り)。どの箇所を読んだらどの符を焚き、どの呪を黙念するかも、少しも先後を誤ってはならない。不敬を犯して上に神怒を招かないためである。
十 佩符の部位・十一 呑服符法
佩符可以禳不祥,遠邪崇。本書祈禳之類都屬之,例兄弟失和,夫婦不睦,男將娶而妻死,女將嫁而夫亡,皆人生最不幸之事也,皆宜佩帶以禳之,免鬼物之類侵凌。法用黃布作小袋寬約二寸,長二倍弱,符之大小相稱是。符以表黃紙硃砂砂書之,平直袋中,更置元米七粒,燈革三根於袋,袋之上端,用黃絨繫之,環頸上,符袋適當佩之可以無害。至咒語則於書符時誦七遍。
符を佩帯すれば不祥を祓い邪祟を遠ざけることができ、本書の「祈禳」の類の符はすべてこの用法に属する。たとえば兄弟が不和になり、夫妻が睦まじくなく、男子が婚を迎えようとして未婚妻が亡くなり、女子が嫁ごうとして未婚夫が亡くなるなどは、いずれも人生最も不幸な事で、みな符を佩びて禳解するのによく、鬼物の類に侵されないためである。やり方はこうだ。黄布で小さな袋を縫い、幅はおよそ二寸、長さは幅の二倍に満たない程度、符の大きさに見合うようにする。符は表黄紙に朱砂で書き、平らに整えて袋に入れ、別に袋の中に元米(殻を取らない粗米)七粒、灯芯三本(「灯革」は灯草のこと)を入れ、袋の口を黄い縮緬の糸で結び、首に掛ける。符袋を適切に佩びれば害はない。呪語は、符を書くときに七遍唱える。
凡病人用符咒治疾,按其所病,誦咒書對症之符,使之吞服,雖神醫束手之症,也可霍然而愈。惟吞服之法有二。其一則將符書就之後,就香爐之上焚化,取其灰用檀香湯送下,符式之大小,書符之用品,悉如佩符。其一則用砂砂書於潔淨之食物上,如雪片糕紅棗之類,今病人屏思止念,順其上下,囫圇吞服必愈。
およそ病人が符呪で病を治すには、その患っている病症に応じて相応の呪を唱え、対症の符を書いて呑ませる。本書の言い方では、名医も手の施しようのない病でも、豁然として全治するという。呑服の方法は二種ある。その一は、符を書き上げた後、香炉で焚化し、紙灰を取って檀香の湯で送って服する。符の寸法の大小や書符に用いる物品は、佩符と同じである。その二は、朱砂で符を清浄な食物の上に書く。雪片糕や紅棗の類で、病人に雑念を払わせ、嚥下に任せて丸ごと呑ませる。案:これは古い民間の符水療疾の法で、ここではその法をそのまま収録したにすぎず、その療効の説は民俗信仰に属し、医療の根拠とはしない。
十二 符中の秘文
凡符中之秘文,世人無識之者,必有之,惟天師與眾神諸仙也。惟此中頗多以圈點彎曲之類而代字者,如每上端之三點代三清,之代令字,韋字夷字等代敕字,雖理不可解,而妙造自然,神靈莫測,又出人意料之外,此道術之所以尚。併合而成,此則為天師張道陵居四川鶴鳴山時所作矣。證之神傳,頗班班有據也。
符の中の秘文は、世にこれを識る者がいない。本当に識る者がいると言うなら、天師と諸神仙だけである。その多くは圏・点・彎曲などの記号で文字に代えている。たとえば符頭の上端の三つの点は「三清」を表し、ある記号は「令」の字を表し、「韋」の字、「夷」の字の類の書法は「敕」の字を表す。これらの理は説明しにくいが、造りが巧妙にして自然で、神妙にして測り難く、また人の意表を出る。これこそ道術が人に推重される所以である。これらの記号を合わせて符を構成したのは、天師張道陵が四川の鶴鳴山に住んでいた時に創めたと伝えられ、道教の神の伝承に照らしても、かなり条理が通るところがある。
十三 誦呪の秘法
我欲向人訴冤苦,或代人作一重要事情,則行必慎,言必謹,萬不能以輕侮出之。若果出以輕侮,則人之助我棄我矣,為我作事者,謝絕我矣,此一定之理也。誦咒者,將我之冤苦訴於諸神,將我所不能作的事,求之於仙鬼,是何等鄭重的事,而謂可輕慢也,故必出之於誠敬尊重。
人に冤屈や苦情を訴えたいとき、あるいは人に頼んで重要な事をしてもらいたいとき、行動は必ず謹慎し言葉は必ず小心で、決して軽慢に侮る態度を帯びてはならない。もし本当に軽慢な態度で言えば、もともと私を助けてくれる人は私を見捨て、もともと私のために事をしてくれる人は辞退する。これは一定の理である。呪を唱えることは、自分の冤屈苦情を衆神に訴え、自分でできないことを仙鬼に托して行ってもらうことで、なんと郑重な事か。どうして軽慢であってよかろうか。だから必ず誠敬・尊重の心をもって出なければならない。
誦咒亦作一例,有符前誦咒者,有符後誦咒者,有符咒並行者。惟與符並行之咒,符畢咒須適止,遍數不能多少,字句不能增減,手口相應,且須一氣而下。其餘如先咒後符者,咒畢,即握宇航管書符;先將符後咒者,符畢,即行誦咒,皆不可須臾遲延。作法者宜三注意。
呪を唱えることもこの理に従って行う。呪と符の先後で言えば三種に分かれる。符を画く前に呪を唱えるもの、符を画いた後に呪を唱えるもの、符を画きながら呪を唱えるものである。このうち画符と同時に行う呪は、符が画き終わると呪もちょうど唱え終わる必要がある。遍数は多くても少なくてもならず、字句は増やしても減らしてもならず、手で書くことと口で唱えることが符合し、しかも一気呵成でなければならない。そのほか、先に呪を唱えて後から符を画く場合は、呪を唱え終わったらすぐに筆を握って符を書く(原文の「握宇航管」の「宇航」の二字は底本に混入した衍文で、「握管」とすべきである)。先に符を画いて後から呪を唱える場合は、符が画き終わったらすぐに呪を唱える。いずれも片時の遅延があってはならない。法を行う者は再三留意すべきである。
十四 誦呪の避忌・十五 誦呪は変神を要す
書符有戒忌,誦咒也有戒,有三宜:宜正心,宜垂睫,宜一氣貫注。有避忌四:避穢血光,避喧譁,避婦女。若能依此而行,必咒出令行,神鬼遒。蓋心正則邪念不生,睫垂則邪色不見,一氣貫注則與眾神呼吸相通,故得令出將到之效。至其下四端,皆為神將真仙所忌,故須力避也。
符を書くにも戒があり忌があるように、呪を唱えるにも同じく戒がある。まずなすべき三件を言う。一に心を正しくすること、二に眼瞼を垂れること、三に一口気に貫き通すこと。次に回避すべき四件を言う。汚穢を避け、血光を避け、喧譁騒鬧を避け、婦女が傍にいることを避ける(底本は四条あると言うが、実際に挙げた名目は三つだけで、「穢」と「血光」は二条に分かれるべきか、脱文があるのかもしれない)。もしこのように行えば、呪が口を出れば号令は行き渡り、神鬼はみな駆遣される(「遒」には迫って命に聴かせる意がある)。心が正しければ邪念が生じず、眼瞼を垂れれば邪色が目に入らず、一気に貫けば衆神の呼吸と通じる。だから号令一発で神将が即座に到る効果を収められるのである。後の四条はいずれも神将・真仙の忌み嫌うところなので、必ず力を尽くして避けなければならない。
誦咒不啻與鬼神語談,而自告以請召之緣由,使代作法,以備驅遣。然吾人平時,對於鬼神尊敬不暇,何役使之?故必有符。符者,上界主宰之命令也,我則代上清行其命令而役使之者也。我身不啻上清之代表,故宜存代上清行令之心。在此行令之際,我即是上天,一切神將鬼卒,皆當聽我號令。於是在靈符誦咒之先,必須變神暝目屏息,垂手直立,向四方各吸氣三口,此也示諸神以威嚴,使知我乃奉命於上清,此時威權實不啻上清也。變神畢,始可焚符持咒。
呪を唱えることは鬼神と対話するのと異ならず、自ら請召の理由を明らかにし、彼らに代わりに法を行ってもらい、差遣に聴従してもらうのである。しかしわれわれは平素、鬼神を敬奉するのにさえ及ばないのに、何をもって彼らを役使できようか。だから必ず符が要る。符は上界の主宰が下した命令であり、私は上清の尊神に代わってこの命令を執行し、これに拠って鬼神を役使する者にすぎない。この身は上清の代表に等しい。だから心には「上清に代わって令を行う」という念を抱くべきである。令を行うこの一刻、私はすなわち天であり、一切の神将鬼卒はみな我が号令に聴くべきである。そこで霊符を焚き呪語を唱える前に、必ず先に「変神」を行う。目を閉じ息を屏り、両手を垂れて真っ直ぐに立ち、四方に向かってそれぞれ三口ずつ気を吸う。これもまた衆神に威厳を示し、私が上清の命を奉じて来たことを知らせるためで、この時の威権は実に上清に劣らない。変神を終えてから、初めて符を焚き呪を持することができる。
十六 誦呪五浄・十七 誦呪の姿勢
天仙神將,久處清靜之天,偶入紅塵,已覺汙穢,若再以人世間汙穢氣襲之,豈但不能一刻留,抑且遠而避之。故凡最請仙召將者,宜先知五淨,否則必無應驗。何謂五淨?淨壇,法壇所在之地,宜於三日前灑掃乾淨,用檁香薰;二是淨宅,凡設壇之家,內外上下俱宜清潔,如有孕婦等,宜早避;三是淨身,凡出入法壇的人,皆宜先期沐浴更衣;四是淨心,凡作法的人,三日中必須心中一念不興,一思不動,使心明淨;五是淨口,凡作法之人,宜齋戒三日,使無葷穢之氣。如斯行可必其靈應也。
天上の仙人・神将は長く清静の天に居り、たまに人間に来てもすでに汚れていると嫌う。まして人世の穢気をもって彼らを衝き犯せば、一刻も留められないばかりか、遥かに避け去ってしまう。だからおよそ仙を請い将を召す者は、まず「五浄」を知らなければならず、さもなければ必ず応験しない。五浄とは何か。第一は浄壇。法壇を設ける場所は、あらかじめ三日ほど前に清掃し、檀香で薫じる(「檩香」は檀香のこと)。第二は浄宅。壇を設ける家は、屋内外、階上階下とも清潔にし、家に妊婦の類があれば早めに回避させる。第三は浄身。法壇に出入りする者はみな、あらかじめ沐浴し更衣する。第四は浄心。法を行う者はこの三日の間、心中に一念も起こさず一思も動かさず、心地を明浄にする。第五は浄口。法を行う者は三日間斎戒して、身に葷腥の穢濁の気がないようにする。このように行って初めて霊験を期待できる。
誦咒姿勢宜行察定方向,然後屏息,端正,頭微低,目下睫,手下垂,足作八字形,然後迅速疾高誦。無論其咒之長短,字句之多少,要以一氣誦完一遍為要。誦咒時身宜直立,不能搖動,否則如小學生之背書,搖搖擺擺殊失尊敬神將真仙靈之意,也不可不慎者也。
呪を唱える姿勢は、まず方向を察して定め、それから気を屏り、身体を正しくし、頭をわずかに垂れ、眼を垂れて視、両手を下げ、両足を八字形にして、のちに迅速かつ高い声で念誦する。呪文の長短、字句の多少にかかわらず、要は一口気に一遍を唱え終わることにある。呪を唱えるとき身は直立し、揺れ動かしてはならない。さもなければ小学生が書を暗誦するように頭を振り身を揺らすことになり、神将・真仙を敬奉する意を大きく失う。これもまた慎まなければならないところである。
十八 誦呪の歩法・十九 呪語の類別・二十 誦呪の捏訣
誦咒時,有須轉身者,如召護身神將等咒,須向四方誦之,非僅一轉也,此則須講究步法。步法有二:劍步,禹步。劍步足向,乍進乍退,拜奏表章時用之。禹步即步魁罡也,兩足縱橫前後作丁字形,不能相過,禮斗召將時都用之。此係與神明相見,一種儀式,與拜表前之鶴舞同,其形式非筆墨圖盡所能說明之,可隨地就法師學之。
呪を唱えるとき身を回転させる必要がある場合がある。たとえば護身の神将を召請する類の呪は、必ず四つの方向に向かって一遍ずつ唱え、一度の転身では済まないので、歩法を講究しなければならない。歩法は二種ある。剣歩と禹歩である。剣歩は両足の向きが一定せず、あるいは進みあるいは退き、表章を拜奏するときに用いる。禹歩はすなわち「歩罡踏斗」で、両足を一縦一横、一前一後に丁字形に置き、互いに越えてはならず、斗を礼し将を召すときに用いる。これは神明と相見する一種の儀式で、表を拜する前に行う鶴舞と同じである。その形態は文字や図画では言い尽くせないので、近くの法師に面会して学ぶとよい。
咒語有二種,一為道家所傳,一為秘字之咒。道家所傳者,以四五七句為多,間有三言四言者,每咒長短不等,而以六句八句或十句為最普通,咒語意義也易素解,此為天師張道陵居鶴鳴山時所作。至秘字之咒,大都一句者為多,字數也無一定,但能就其者而誦之,其意義之所在,知之者惟鬼神也。咒語誦法,也有二種:一為朗誦,如鎮壓請召等咒是;一為默誦,如敕神役鬼等是。但無論何種,皆宜迅疾,不可遲延可頓逗也。
呪語は二類に分かれる。一類は道家から伝わったもの、一類は「秘字の呪」である。道家から伝わったものは、多くが四句、五句、七句で、ときどき三言・四言のものもある。一首ごとの長短は一定せず、六句・八句・十句が最も多く、呪文の意味もおおよそ読み取れる。天師張道陵が鶴鳴山に住んでいた時の作と伝えられる。秘字の呪は、たいてい一句だけで字数も定まりがなく、ただ字面どおりに唱えるだけである。その意味は鬼神だけが知る。呪の唱え方も二種ある。一は朗誦で、鎮圧・請召の類の呪がこれ。一は黙誦で、敕神・役鬼の類の呪がこれ。ただしいずれにせよ、迅速に唱えるべきで、引き延ばしても途中で停顿してもならない。
誦咒時除去上述各要項外,有捏決一事,也很重要,惟非每誦咒必捏決,特緊要之處,始一一用之。如道家之禮斗鍊度等科,釋家之焰口施食等科,用決最多,故主壇非道法高深者,不克任此。蓋決實非易為,而數又最多,統計不下三百餘決,記憶不易,熟習則尤難,而本書中實無用之之處,故從略,且即欲學習,也非口授不可也。
呪を唱えるときは、上に述べた各要点のほかに「捏訣」という一事もきわめて重要である(「訣」は手訣のことで、指を屈伸して掐まえるさまざまな手势)。ただし呪を唱えるたびに必ず捏訣するわけではなく、特に緊要な箇所でのみ逐一用いる。道家の礼斗・煉度などの科儀、仏家の焰口・施食などの科儀は訣を用いることが最も多く、主壇する者は道法の高く深い者でなければ務まらない。手訣は実に容易ではなく、数も多く、総計すれば三百種を下らず、記憶するのも容易でなく、練習して熟するのはさらに難しい。本書には実はそれを用いる箇所がないので、ここでは略す。そもそも学ぼうとしても、面会して口伝身授されなければできないのである。
常用呪語彙編
開壇咒:吾將祖師令,急往蓬萊境,急召蓬萊仙,火速到壇筵,倘或遲延,有違上帝,唵,哈,哪,咆,斗咒。金光咒:天地玄宗,萬氣本根,廣修浩劫,證吾神通。三界內外,惟帝獨尊,體有金光,大映吾身,視之不見,聽之不聞,包羅天地,養育群姓,侍誦萬遍,身有光明,三界侍衛,玉帝同迎,方神明禮,役使雷靈,妖怪喪膽,鬼神志形,內有霹靂,雷神隱名,洞慧交徹,五氣騰騰,金光速現,覆護壇庭。急急律令。
「開壇呪」は壇を起こす初めに用いる。呪文は言う。我は祖師の法令を持ち、即刻蓬莱仙境に赴き、蓬莱の仙人を急いで召し、火急に壇筵に降臨せしめる。もし遅延して到らなければ、上帝の命に逆らうことになる。末尾の「唵・哈・哪・咆」は密語の声符で、「斗呪」とは続けて唱える星斗の呪を指す。「金光呪」は道門で通用する護身の大呪である。呪文は言う。天地は玄を以て宗とし、万気はここを以て根とす。久しく修持すれば劫を歴ても壊れず、これによって我が神通を証得する。三界の内外、ただ天帝のみが独り尊し。我が身の上に金光あり、広く我が身を映照す。それを見ようとしても見えず、それを聴こうとしても聞こえず、しかし天地を包羅し衆生を養育す。万遍持誦すれば身に光明あり、三界の神霊が左右を侍衛し、玉帝もともに来迎する。四方の神明は礼を以て相い待ち、雷部の神霊を役使することができ、妖怪は聞いて胆を喪い、鬼神は形跡を現す。体内に霹靂を蔵し、雷神は名号を隠す。洞徹の智慧は交わり通じ、五臓の気は腾腾として上る。願わくば金光速やかに顕現し、この壇庭を覆護せんことを。急急如律令。
諸仙咒:雲推霧卷仙真倏到,願附神壇推誠樂告。送仙咒:已蒙仙真,降格塵寰擾擾,難以久留,敬焚寶香,攀送駢,來時感德,去時奉福,降則無路不通,回則去路難尋,四海之內,唯同此音,後有所求,再當奉請。請太白仙咒:弟子虔誠設花筵,拜請香仙李謫仙,伏勞仙童通達意,早降靈壇作詩聯。
「諸仙呪」は衆仙の降臨を請う短い呪。雲が推し霧が巻く間に仙真が倏忽として至る。彼らが神壇に憑り附くことを願い、弟子は至誠・歓喜の心を以て告げる。「送仙呪」は法事が終わりに近づき仙を送り駕を返すときに用いる。すでに仙真の屈尊の降臨を蒙った。人世は紛擾で久留し難い。謹んで上好の香を焚き、轅に攀って相送す(「駢」の下に脱字がある疑い)。来た時はその徳を感念し、去る時は祝福を奉ずる。来るには路の通じぬことなく、去れば行蹤は尋ね難し。四海の内、ただこの一つの声を共にす。後日また求めることがあれば、再び奉請せん。「請太白仙呪」は李白を請いて壇に降りて詩を連ねる呪。弟子は虔に花筵を設け、詩仙李謫仙を拜請す。仙童に劳して心意を伝え、早く霊壇に降臨し、我と詩聯を唱和せんことを。
請呂真人咒:謹啟蓬萊天仙子,純心妙道呂真人,誓佐踢師宣教化,巡遊天下武靈,親受鍾離傳秘法,誓將法力救群生。九轉金丹方外道,一輪明月照蓬瀛,朝遊蒼梧並北海,時遊閬苑轉崑崙。收拾乾坤歸掌握,莫教述本原精,大將陰松常擁護,我今啟請望來臨。和合咒:天精地精,日月之精,天地合其精,日月合其明,神鬼合其形,你心合我心,我心合你心,千心萬心萬萬心,意合我心。
「請呂真人呪」は呂洞賓の降壇を請う呪。謹んで啓告す。蓬莱の天仙の子、心地純一にして大道を妙悟したる呂真人。彼は誓って祖師を輔佐し教化を宣揚し(「踢師」は「錫師」あるいは「祖師」の誤り)、天下を巡遊し威霊は顕赫なり。自ら鍾離権の秘法を受け、誓って法力を以て衆生を救度せんとす。九転金丹は方外の大道、一輪の明月は蓬莱瀛洲を照らす。朝に蒼梧と北海を遨游し、時にまた閬苑を游び轉じて崑崙に赴く。彼は乾坤を掌握の中に収め、本源の真精を流散せしめず(この句は底本の文字に誤りあり)。大将の陰松は常に左右に護衛す。我今啓請し、彼の降臨を望む。「和合呪」は人事を和合するのに用いる。天に天の精気あり、地に地の精気あり、日月にもまた精気あり。天地はその精を合し、日月はその明を合し、神鬼はその形を合す。あなたの心は我が心に合し、我が心はあなたの心に合し、千心・万心および万万人の心、意念はすべて我が心に合して来る。
總攝召神咒:赫赫陽陽,日出東方,遇咒有死,遇咒者亡,吾奉北帝,立斬不祥,一切鬼怪,皆離吾榜。何物敢當,水不能溺,水為能侵,三界之內,惟吾獨強。召神咒:如來順吾,神鬼可停廖。如若不順吾,山石皆崩裂。念動真言決,天罡速現形,破軍聞吾令,神鬼攝電形。
「總攝召神呪」は群神を總攝する呪。赫赫たる盛陽、太陽は東方より昇る。この呪に碰上する邪祟は死し、この呪に遇上する者は亡ぶ。我は北帝の命を奉じ、即座に一切の不祥を斬除す。すべての鬼怪、我が張る榜文を離れよ。何物か敢えて抵当に来る。水は我を淹れず、水も我を侵さず(二句とも「水」の字が重出し、前の「水」は「火」とすべき)。三界の内、ただ我が最強なり。「召神呪」は神を召して形を現させる呪。もし我に順うなら、神鬼はここに停歇してよい。もし我に順わなければ、山石も崩裂せん。真言・手訣を念動すれば、天罡星は速やかに形を現す。破軍星は我が号令を聞いて、神鬼を収攝し閃電の如く形を現さしむ。
催神咒:天精元元,地廣用川,雷公擊杖,電母制延。地精神女,天精賁然。風伯混耀,雨師沈研。早呼星宿,暮引神仙,神龜合德,使鬼萬千,左輔右弼,立在壇前,隨吾驅使,禁聞魔緣神龜。萬急催神咒:一敕不降,道滅於無,二敕不降,道絕於仙,三敕不降,斬首獻天,雷公號令,速降吾壇。安神咒(三遍):天下神兵,八卦之精,攝到神將,安坐慰吾身,聞咒速至,百事通靈,無事不報,不得違令,吾奉。
「催神呪」は遅々として到らない神将を催促するのに用いる。天の精気は元元として絶えず、地の広闊は縦横に川を流す。雷公は神杖を揮い、電母は閃光を掌る。地精は神女、天精は輝然として顕赫。風伯は光耀を攪動し、雨師は沉静に研化す。朝に星宿を呼び、暮に神仙を引く。神亀はこれと徳を合し、鬼衆万千を駆使することができる。左輔・右弼の二星は壇前に侍立し、我が駆使に聴き、一切の魔障の縁を禁絶す。(この呪は文字に訛脱が多く、末句の「神亀」の二字は重出する。)「万急催神呪」は語気が最も急である。一度の敕命に降臨せざれば、道は消滅に帰す。二度の敕命に降臨せざれば、道は仙と断絶す。三度の敕命にさらに降臨せざれば、首を斬って天に献ず。これは雷公の号令、速やかに我が法壇に降臨せよ。「安神呪」は三遍唱え、神将が到った後に安坐させるのに用いる。天下の神兵は八卦の精華。すでに攝召した神将は、安坐して我が身を慰藉されたい。呪語を聞けば迅速に前來し、百事みな通靈し、事あれば報わぬことなく、号令に違抗せず、我は命を奉じて行う。
斗姥咒:天則靈靈,地則靈靈,左手持北斗,右手指七星,天上二十八宿是我領,頭戴三十六罡,腳踏七十二煞,吾是上界真人子,吾是下界解厄人。霽時吞豆人不見,霽時心豆便是人。諸天神將咒:天地合我,我合天地,神人赴我,我赴神人,精氣合全,神氣合群,杳杳冥冥,天地濟主,聞呼即至,聞召即臨,焚香召請,功曹使者,遞奏神員,聞今召請,速赴壇前。仰頭傳香,拜請九天玄女,歷代流旅尊師,合諸仙眾,下赴壇前,有事相請,速去速來,明彰報應。
「斗姥呪」は斗姆元君を奉ずる呪。天も霊験あり、地も霊験あり。我は左手に北斗を擎げ、右手で七星を指す。天上の二十八宿は我が統領し、頭上には三十六天罡を戴き、足下には七十二地煞を踏む。我は上界真人の弟子、下界で人のために厄を解く者なり。末の二句「霽時吞豆人不見、霽時心豆便是人」は、豆を撒いて兵と成し形を隠して変化する類の秘語で、文字はすでに訛れているが、姑くその旧を存す。「諸天神将呪」は諸天の神将を遍く召す呪。天地は我と合し、我は天地と合す。神は人と来たりて我に就き、我もまた神人に就く。精は気と合して完全し、神は気と合して成群す。杳冥の中にあって、天地はこれが主宰。呼喚を聞けば即ち至り、召請を聞けば即ち臨む。香を焚き功曹使者を召請し、逐級に各位の神員に轉奏す。今日の召請を聞かば、速やかに壇前に趕赴せよ。仰ぎて香烟を傳送し、九天玄女を拜請し、および歴代流傳の諸尊師、各位の仙衆と会し、一斉に壇前に降りん。事あって相請すれば、速やかに去り速やかに來り、報應を明白に顕示せん。
土地咒:壇場土地,神祗最靈,通天達地,出入幽冥,為吾傳奏,不得留停,有功之日,名書上清。幽冥咒:杳杳冥冥,天地同生,散則成氣,聚則成形,五行之祖,六甲之精,兵隨日戰,時隨令行。攝五鬼咒:精靈精靈,不知姓名,授爾五鬼,到吾壇庭,順吾者吉,逆吾者凶,輔吾了道,匡吾成真,命爾搬運,即速便行,逆我令者,寸斬灰塵。
「土地呪」は壇場の土地神を使役するのに用いる。壇場の土地神は最も霊験あり、上は天に通じ下は地に達し、幽冥の界に出入りすることができる。我がために奏章を傳遞し、滞留・停顿を許さず。将来功を論ずるとき、その名は上清の冊籍に記録される。「幽冥呪」は幽に通ずる呪。杳杳冥冥の中にあり、天地とともに生成す。散ずれば化して気と成り、聚まれば凝して形と成る。これは五行の祖、六甲の精。兵将は日辰に随って征戦し、時辰は号令に随って運行す。「攝五鬼呪」は五鬼を収攝するのに用いる。精霊よ精霊よ、あなたたちの姓名を知らず。今五鬼に令を傳え、我が壇前に來れ。我に順う者は吉を得、我に逆らう者は凶を招く。我を輔佐すれば道を了え、我を匡扶すれば真を成す。あなたたちに財物を搬運せしめ、即座に動身せよ。我が号令に違抗する者は、寸寸に斬り碎き灰塵と化さん。案:これは古い符法で「五鬼」を使役する呪文で、民俗信仰に属し、ここではその法を述べるのみである。
請城隍神咒:本縣城隍,正直之神,執掌冥界,統率陰兵,我今虔誠,請降來臨,釋疑解惑,分剖云云。丁甲神咒:陽明之精,神威藏人。收攝陰魅,遁隱人形,靈符一道,舍宅無跡,敢有違逆,天兵上行。
「請城隍神呪」は本縣の城隍を請うのに用いる。本縣の城隍は正直の神で、陰間の事務を執掌し、陰間の兵将を統率す。我今虔に彼の降臨を請い、我がために疑惑を解き、是非曲直を剖判せんことを(「云云」は行文の際、問う事に随って定める套語)。「丁甲神呪」は六丁六甲の神を使役するのに用いる。六丁六甲は陽明の精、神威は人身に内蔵す。陰間の魅物を收攝し、それらを遁形匿跡せしむ。ここに靈符一道あり、宅舍の内に鬼跡を留めず。敢えて違抗する者は、天兵が進み出て罪を問わん。
辰州符咒大全 祈禳の類の符呪の画法と用法
禳家宅灾患符・禳命宮破敗符・禳野鬼入宅相擾符・鎮牛羊怪異符
功用:凡家中一切災患皆可用此符禳。咒語:陽明之精,神極其靈,收攝陰魅,遁隱原形,靈符一道,諸患彌平,敢有違逆,天兵上行。筆順:先寫一鬼字,兩旁作三曲,中寫耳字,聽字,下正中一圈,連續向左右順逆共作六圈,在中間折下,向左上方圈,向右下方作二曲上挑。
「禳家宅灾患符」。用途:およそ家中の一切の灾患は、この符を用いて禳解できる。配する呪文は言う。陽明の精気、その神は極めて霊験あり。陰間の魅物を收攝し、それらの原形を隱去せしむ。ここに靈符一道あり、各種の禍患は一概に平息す。敢えて違抗する者は、天兵が進み出て罪を問わん。画法(筆順):まず「鬼」の字を書いて符胆とし、鬼字の両旁にそれぞれ三道の彎曲を画く。中間に「耳」の字、「聽」の字を書く。その下の正中に一つの圈を画き、続いて左右へ一順一逆に連ねて都合六つの圈を画く。さらに中間から筆を折り返して下へ、左上方に圈を画き、右下方に二道の彎曲を作ってから上へ挑出す。これは張り貼り用の符で、前文の体例により朱砂紙に松煙墨で書き、書くとき呪を唱える。
功用:凡人之命宮中有大破敗者用此符咒禳之,可免災害。咒語:天道清明,地道安寧,人道虛靜,三才一所,混合乾坤,百神歸命,萬將隨行,永退魔星。筆順:先寫一鬼字,如上法,中間寫一甲字,豎須特長,再從右上方起斜作七曲,豎末向左右二小提。
「禳命宮破敗符」。用途:およそ人の命宮の中に大破敗がある者(星命家の言う本命が主る宮が冲克されて損壊したもの)は、この符呪で禳解すれば災害を免れられる。呪文は言う。天道は清朗明浄、地道は安穩寧定、人道は虛靈沉静。天地人の三才は一処に歸し、乾坤を混合して一と為す。百神は各々その命に歸り、萬将はこれに随って行い、永遠に魔星を退去す。画法:まず前の符の法に倣って「鬼」の字を書く。中間に「甲」の字を書き、その竪は特に長くする。さらに右上方から起筆して斜めに七道の彎曲を画く。竪筆の末端は左右へ各々二小筆を挑出す。
功用:凡野鬼入宅擾人,急在求食,如施之不去,用此禳之。咒語:太陰幽冥,速現光明,雲光日精,永照我庭。筆順:先寫鬼字,如上法,正中寫漸耳塗沒。下寫一從字,從字下向左逆作三圈,須平直,下再寫一定字,其下向左右作三圈撇下,中間寫退字塗沒,向上作三提。
「禳野鬼入宅相擾符」。用途:およそ野鬼が宅に入り人を擾す場合、多くは食を急いで求める。もし食物を施してもなお去らなければ、この符を用いて禳送する。呪文は言う。太陰幽冥の中、速やかに光明を現出せよ。雲中の光、太陽の精、永遠に我が庭院を照臨せん。画法:まず上法に倣って「鬼」の字を書く。正中に「漸」「耳」の二字を書き、さらに筆をもって塗沒する(塗沒とは書いた後に筆画で覆い、字形を符の中に隱すこと)。下面に「從」の字を書き、從字の下方から左へ逆に三つの圈を画き、平らに直く画くこと。さらに下へ「定」の字を書き、その下から左右へ各々三圈を画いてから撇き下ろす。中間に「退」の字を書いて塗沒し、上へ三筆を挑出す。
功用:凡家畜之牛羊或作怪異可以此禳之。咒語:赫赫陽陽,現我神光,風火雷霆,守護吾旁,我奉命令,立斬不祥。筆順:先寫一鬼字,如上法,惟右旁多一牛字形,中寫一靜字塗沒。下寫一神字,左右各作三圈下撇,中間作兩韋字,下加三點,再自左起逆作三圈。
「鎮牛羊怪異符」。用途:およそ家で養う牛羊に怪異が現れたとき、この符を用いて禳鎮できる。呪文は言う。赫赫たる盛陽、我が神光を顯現す。風・火・雷霆は我が身の旁を守護す。我は上天の命令を奉じ、即座に不祥を斬除せん。画法:まず上法に倣って「鬼」の字を書き、ただし右旁に「牛」の字形を一つ加える。中間に「靜」の字を書いて塗沒す。下面に「神」の字を書き、左右に各々三つの圈を画いてから下へ撇く。中間に「韋」の字を二つ書き(前文で「韋」の字は「敕」の字に代わると言った)、その下に三点を加える。さらに左辺から起筆して逆に三つの圈を画く。
禳鶏犬登屋符・禳釜底画花符・禳馬行被鬼阻符・禳蛇鼠相盤符
功用:凡家中雞犬無故登屋,主死亡或火災,急禳以此符咒可免。咒語:三界之內,唯我獨尊,帝令在身,神將在旁,拔除不吉,水火不傷。筆順:先寫一鬼字,中寫一靈字塗沒之。再從左方畫至中央向下三曲豎下轉向上挑。左旁加三點,下加二人字,更作一神字,塗沒之,向左右二提。
「禳鶏犬登屋符」。用途:およそ家中の鶏や犬が故なく屋根に上るとき、旧説では死亡または火災の兆しとされ、急いでこの符呪で禳解すれば免れられる。呪文は言う。三界の内、ただ我が独り尊し。帝君の敕令は我が身にあり、神将は我が身の旁に侍立す。一切の不吉を拔除し、水火も傷つけられず。画法:まず「鬼」の字を書き、中間に「靈」の字を書いて塗沒す。さらに左辺から中央まで画き、下へ三道の彎曲を作り、一竪して底まで達してから筆を轉じて上へ挑く。左旁に三点を加え、下面に「人」の字を二つ加える。さらに「神」の字を書いて塗沒し、左右へ各々一筆を挑く。
功用:凡釜底憑空發現花紋,主大凶,急禳以此符可免。咒語:我今誦咒,卻鬼延年,魔五束手,現身吾前,將臨令至,斬鬼萬千。筆順:先寫一鬼字,中間豎穿末寫散字塗沒。連下寫敕令二字,向左右順逆二圈,先左一豎上挑,右方亦如之。旁邊各加二點。
「禳釜底画花符」。用途:およそ鍋底に故なく花紋が現れたとき、旧説では大凶とされ、急いでこの符で禳解すれば免れられる。呪文は言う。我今呪語を念動し、鬼祟を退去させ我が寿年を延ばさん。群魔は手を束ねて擒となり、我が面前に現身す。神将一たび至れば号令随って行われ、鬼を斬ること千万。画法:まず「鬼」の字を書き、中間に一竪して底まで貫き、竪の末に「散」の字を書いて塗沒す。続いて下へ「敕令」の二字を書き、左右へ一順一逆に各々一圈を画く。先に左辺に一竪を書いて上へ挑き、右辺も同様に一竪を書いて上へ挑く。両旁に各々二点を加える。
功用:凡良馬前行被鬼阻,跳擲長鳴或喪主,用此禳之可免。咒語:天清地寧,天地交精,九天玄女,賜吾真明,我今召請,三界諸神,如有違抗,如逆上清。筆順:先寫鬼字,右方多一馬字形,再從左方起,逆作五圈至右方中間,寫疾行二字。
「禳馬行被鬼阻符」。用途:およそ良馬が路上で鬼に阻まれ、忽然として騰跳し嘶鳴するとき、旧説では主人に丧事があるとされ、この符で禳解すれば免れられる。呪文は言う。天清く地寧まり、天地の精気は交合す。九天玄女は我に真の明識を賜う。我今三界の衆神を召請し、もし違抗する者あらば、上清の尊神に逆らうに等し。画法:まず「鬼」の字を書き、右旁に「馬」の字形を一つ加える。さらに左辺から起筆し、方向に逆らって五つの圈を右辺まで画く。中間に「疾行」の二字を書く。
功用:凡白日蛇鼠相盤,為人所見,其人必不祥,宜急以此禳之可解。咒語:三界之內,天地至尊,包羅六合,誕育眾生,妖魔鬼怪,速遁而形,金光速現,道氣長存。筆順:先寫一田字,中間豎穿先作一圈,再向左順逆作二圈,連向左三曲下撇,右亦三曲連作四逆圈向上提。
「禳蛇鼠相盤符」。用途:およそ白昼に蛇と鼠が盤り合うのを人に見られたとき、旧説では見た者に必ず不祥があるとされ、急いでこの符で禳解すべきである。呪文は言う。三界の内、天地は最も尊貴。上下四方を包羅し、萬物衆生を生養す。妖魔鬼怪は速やかに形跡を遁去せよ。願わくば金光速やかに顯現し、道気長く存して衰えざらん。画法:まず「田」の字を書き、中間に一竪して貫き、先ず一つの圈を画き、さらに左へ一順一逆に二つの圈を画く。続いて左へ三道の彎曲を作ってから撇き下ろし、右辺にも三道の彎曲を作り、連ねて四つの逆圈を画いてから上へ挑出す。
