Libo

紫微斗数の用語

紫微命盤の星曜と宮位。十四主星、輔星と雑曜、十二宮、四化。

全85項

十四主星

紫微 · 吉
帝座の星(紫微)。尊貴・統御・中心性を象徴する。命宮にあれば主見が強く面子を重んじ、左輔・右弼・文昌・文曲・天魁・天鉞などの補佐星と会えば格が上がる。孤立無援だと「孤君」となり、何事も自ら担うが力が及ばない。官禄・財帛では事業の格局と資源の掌握力を司る。
天機 · 平
知恵と機変の星(天機)。思考・策画・兄弟友人の縁を司る。敏く変化に富む性質で、頭脳労働・調整・技術系に向く。化忌や煞に遭えば思慮過多で変動が繰り返す。太陰・天梁と同宮すれば宗教・孤剋などの象を帯び、宮位と亮度を併せて判断する。
太陽 · 吉
光明と貴気の星(太陽)。名声・父縁・男性の貴人・対外的な表れを司る。昼生まれに利あり。廟旺では明朗で寛大、統率力がある。落陥では労苦が多く与え過ぎ、目や心血管の懸念も。官禄・遷移では社会的イメージと外出・発展を司る。
武曲 · 吉
財星・将星(武曲)。剛毅・決断・財を求める力を司る。実務的で義を重んじ、理財と実行に長ける。火星・鈴星などの煞に遭えば剛烈で折れやすい。貪狼と同宮すれば晩成、あるいは先に破れて後に立つことが多い。財帛・田宅で最も活きる。
天同 · 吉
福星(天同)。温和・享受・福気を司る。穏やかで衝突を好まず、福徳・田宅などの宮に向く。煞星と同宮すれば福力が弱まり、怠惰・依存に転じる。文昌・文曲と同宮すれば文芸の才を帯びる。
廉貞 · 平
次桃花・囚星(廉貞)。感情・規律・複雑な人間関係を司る。成も敗もあり、廟に入れば権威と気概を持つ。落陥して煞を加えれば官非や感情のもつれを招きやすい。官禄では事業の競争、夫妻では濃厚な感情を司る。
天府 · 吉
庫星・令星(天府)。保守・蓄積・安定した資源を司る。穏やかで守成に長け、天相・紫微との会合を喜ぶ。財帛・田宅では資産豊か。地空・地劫と同宮すれば庫に穴が空き、虚耗に注意。
太陰 · 吉
財星・母星(太陰)。優しさ・内省・不動産を司る。夜生まれに利あり。廟に入れば繊細で理財に長ける。落陥では情緒の起伏があり、母縁や女性の健康に留意。田宅・財帛で特に良い。
貪狼 · 平
桃花・欲望の星(貪狼)。交際・才芸・野心を司る。廟に入れば威儀と抱負を持ち大器となり得る。落陥では欲が強く酒色に溺れやすい。火星と同宮で「火貪」格となり、突発的な好機を生む一方、短気にもなる。
巨門 · 平
暗星・口舌の星(巨門)。表現・研究・非難を司る。弁が立ち、弁護士・教師・メディアに向くが、口論や是非も招きやすい。太陽・天機と同宮すれば暗性が和らぐ。化忌では争いや誤解が特に多い。
天相 · 吉
印星・衣禄の星(天相)。輔佐・公正・衣食を司る。敦厚で調整に長け、紫微・天府との会合を喜ぶ。官禄・夫妻では貴人的な配偶者や安定した職歴を示すことが多い。煞忌に沖破されれば優柔、または巻き込まれる。
天梁 · 吉
蔭星・寿星(天梁)。清高・厄の解消・目上の縁を司る。凶を吉に転じる象があり、教育・医薬・宗教・監察などに向く。疾厄・遷移では化解を示すことが多い。太陰と同宮すると古書では漂泊を主とすることが多い。
七殺 · 平
将星・粛殺の星(七殺)。気概・冒険・変革を司る。剛烈な性質で、武職や開拓型の事業に向く。独座または煞を加えれば孤剋し波乱が大きい。紫微と同宮で「紫殺」格となり、威権を主とする。
破軍 · 平
耗星・先鋒の星(破軍)。破壊の後の建設・変動・消耗を司る。先に破り後に立てる象が顕著で、開拓・改革に向く。夫妻・田宅に落ちれば家庭や結婚の変動が多い。禄存・化禄と同宮すれば破耗が和らぐ。

輔星

左輔 · 吉
輔佐の吉星(左輔)。貴人・助力・寛厚を司る。人の助けを得やすく、主星の不足を補う。命宮・官禄では昇進の後ろ盾となる。夫妻宮にあれば古書では再婚や配偶者の助力を主とすることが多い。
右弼 · 吉
輔佐の吉星(右弼)。左輔と対をなし、陰での助力・包容・調整を司る。左輔より柔らかく、裏方の企画や補助的な役割に向く。
文昌 · 吉
科甲・文書の星(文昌)。試験・学問・正道の名声を司る。学業・資格・文官的な職に利あり、文曲と対拱・同宮すればなお良い。落陥や煞に遭えば書類の誤りや試験の波乱を招く。
文曲 · 吉
才芸・弁舌の星(文曲)。弁才・芸術・非正統の学を司る。文昌より才気や異性の縁に偏る。武曲と同宮すれば古書に「多学多能」という。化忌では口舌・是非を生む。
天魁 · 吉
陽の貴人(天魁)。明らかな貴・目上の引き立て・好機を司る。公の場で助けを得ることが多く、試験・求職・昇進に利あり。
天鉞 · 吉
陰の貴人(天鉞)。隠れた貴・女性や私的な助けを司る。天魁と対をなせば貴人の力が強い。単独でも陰で支える人がいることを示す。
祿存 · 吉
禄星・財星(禄存)。財禄・守成・寿算を司る。煞の力を一部和らげ、財帛・田宅に向く。羊陀に挟まれる(羊陀夾禄)と財の出入りが激しく、守財が苦しい。
天馬 · 平
遷動の星(天馬)。旅行・変動・遠方での発展を司る。禄存・化禄と同宮で「禄馬交馳」となり、動の中に財を求める。空劫と同宮すれば奔走しても得るものが少ない。
擎羊 · 凶
刑傷の煞星(擎羊)。剛烈・刀兵・官非・短気を司る。武曲・七殺の威を増す一方、衝突や損傷を招きやすい。廟に入れば凶性がやや減じ、落陥では特に忌む。
陀羅 · 凶
遅延・纏わりの煞(陀羅)。遅さ・反復・暗傷・慢性病を司る。物事が滞りがちで忍耐を要す。文昌・文曲と同宮すれば古書では技芸を主とすることが多い。
火星 · 凶
暴烈の煞(火星)。短気・突発・火災・事故を司る。貪狼・太陽など火性の星と同宮すれば衝動に注意。廟旺ではかえって突発的な威権を主とすることもある。
鈴星 · 凶
暗火の煞(鈴星)。陰の消耗・忍んだ後の爆発を司る。火星より陰で、口舌・不眠・慢性的な消耗を主とすることが多い。巨門と同宮すれば是非が特に多い。
地空 · 凶
空亡の煞(地空)。空想・破耗・理想主義を司る。財星を弱める一方、創意・宗教・技術的突破も主とする。非伝統的な財の道に向く。
地劫 · 凶
劫煞(地劫)。劫奪・突変・常規を守らぬことを司る。地空と併せて「空劫」と呼ばれ、財の出入りや計画の頓挫を主とすることが多い。時に破壊的な革新を生む。

雑曜

紅鸞 · 吉
桃花の喜星(紅鸞)。恋愛・慶事・人縁を司る。吉星に会えば良縁、煞に会えば感情のもつれ。
天喜 · 吉
慶事の星(天喜)。紅鸞と相対し、子宝・婚礼・吉事の到来を司る。
天刑 · 凶
刑剋の星(天刑)。法律・規律・手術・自制を司る。擎羊・官符と同宮すれば官非が特に重い。
天姚 · 平
次桃花(天姚)。魅力・色気・情の誘惑を司る。煞がなければ人縁が良く、煞に会えば恋愛のもつれに及びやすい。
解神 · 吉
化解の星(解神)。厄の解消・転機を司る。凶星や化忌の力を和らげる。
陰煞 · 凶
陰の妨げの星(陰煞)。小人・鬱屈・見えない抵抗を司る。
天哭 · 凶
哀傷の星(天哭)。涙・感傷・気分の落ち込みを司る。吉星に会えば慈悲に転じうる。
天虛 · 凶
虚耗の星(天虚)。不実・空振り・虚名を司る。
龍池 · 吉
文芸の吉星(龍池)。才華・清貴・審美を司る。
鳳閣 · 吉
龍池と相対する(鳳閣)。文章・声名・清貴を司る。
三臺 · 吉
台階の星(三台)。昇進・階梯・補佐の位を司る。
八座 · 吉
三台と相対する(八座)。地位・席次・貴顕を司る。
恩光 · 吉
恩沢の星(恩光)。受恩・栄誉・光彩を司る。
天貴 · 吉
貴気の星(天貴)。尊貴・敬重されることを司る。
臺輔 · 吉
封贈の星(台輔)。名誉・封誥・補佐を司る。
封誥 · 吉
台輔と相対する(封誥)。封贈・表彰を司る。
華蓋 · 平
孤高の星(華蓋)。芸術・宗教・独居・清修を司る。
咸池 · 平
桃花の池(咸池)。情欲・酒色・魅力を司る。
孤辰 · 凶
孤独の星(孤辰)。六親の縁が薄く性格が孤高であることを司る。男命では夫妻宮に入るのをやや忌む。
寡宿 · 凶
孤辰と相対する(寡宿)。孤寡・結婚の冷淡を司る。
天才 · 吉
聡慧の星(天才)。才知・学習・才芸を司る。
天壽 · 吉
長寿の星(天寿)。健康・寿命・養生を司る。
天官 · 吉
官運の星(天官)。職位・官貴を司る。
天福 · 吉
福気の星(天福)。享受・安逸を司る。
天空 · 凶
虚耗の星(天空)。地空に似て、より浮ついて幻想的。
截空 · 凶
截断の星(截空)。途中で空振り、事の成就が難しいことを司る。
旬空 · 凶
旬空の位(旬空)。その旬の内の事が虚しくなりがちなことを司る。
劫煞 · 凶
劫奪の星(劫煞)。突発的な損失・略奪を司る。
大耗 · 凶
大破耗の星(大耗)。財物の大きな支出・損失を司る。
天巫 · 吉
昇進・継承の星(天巫)。昇官・昇進・遺産相続および宗教・術数への関心を司る。禄存・化禄・天馬と同宮すれば昇進・偏財・祖蔭を得やすく、田宅・父母宮では家業の承継を主とする。
天廚 · 吉
食禄の星(天厨)。飲食・口福・衣食の享受を司る。命・福徳・田宅では衣食に困らず美食を好み、飲食・食品関連の職にも助けとなる。
天傷 · 凶
虚耗損傷の星(天傷)。交友宮の前位に固定され、破財・虚耗・不慮の損傷を司る。天使と前後で疾厄・遷移を挟み、煞忌に会う行運では災病・破耗に注意。
天使 · 凶
疾病・災いの使いの星(天使)。疾厄宮に固定され、疾病・災厄・突発の変故を司る。天傷と挟み合い、煞忌に会う行限では健康と安全に留意すべき。
天月 · 凶
疾病の星(天月)。慢性病・虚弱・倦怠・体力不足を司る。命・疾厄宮では病気にかかりやすく気力が振るわないことが多く、吉星に会えば力を減じる。
天德 · 吉
福徳化解の星(天徳)。天恩の庇護・慈善の心・転禍為福を司る。凶煞の力を一部化解し、命・福徳では心優しく陰の助けが多い。歳前十二神としてはその年に天恩を受け、難に遭っても吉に転じ、月徳と会えば化解の力はさらに強い。
月德 · 吉
福徳慈善の星(月徳)。善縁・化解・人縁の和を司る。天徳に似て災厄を解き福分を増し、命・身・福徳では人に寛厚で難に遭えば助けを得る。
年解 · 吉
解厄の星(年解)。化解・消災・転禍為福を司る。同宮または会照する凶星・化忌の凶性を和らげ、行運に会えば大事を小事に、危を安に転じることが多い。
破碎 · 凶
破敗零砕の星(破砕)。破耗・細々とした損失・事の不全を司る。命・財帛宮では財物が少しずつ散り、計画に枝葉が生じやすい。吉に会えば減じ、煞忌に会えば破耗が顕著。
空亡 · 凶
落空虚耗の星(空亡)。理想の空振り・事の不成・財の出入りを司る。臨む宮の事は空相になりやすく、実務的であるべき。宗教・玄学・創作に携わればその空性を転化できる。
截路 · 凶
阻隔中断の星(截路・截空の一種)。停滞・中断・中途挫折を司る。臨む宮の事は足を引っ張られ進度が阻まれやすい。行限に会えば守成・緩やかな図りに宜しく、強引は宜しからず。
蜚廉 · 凶
孤剋是非の星(蜚廉・飛廉に同じ)。口舌・小人・孤剋・陰の抵抗を司る。命身では人間関係の是非が多く陰口を招きやすい。解神・天徳などに会えば凶を緩められる。

十二宮

命宮 · 平
先天の根本で全盤を統べる。性格・体質・人生の方向と運命の基調を主り、命宮の星曜の組み合わせが命を論じる起点となる。
兄弟宮 · 平
兄弟姉妹・同輩・協力者および対等な人間関係を司る。
夫妻宮 · 平
配偶者・結婚・恋愛対象および異性の縁を司る。
子女宮 · 平
子孫・年下・教え子・創作の産物、および桃花の一面を司る。
財帛宮 · 平
稼ぐ力・理財の仕方・キャッシュフロー・価値観を司る。
疾厄宮 · 平
健康・体質・災病の傾向・情緒的ストレスを司る。
遷移宮 · 平
外出・旅行・環境の変化・外界からの評価を司る。
交友宮 · 平
友人・同僚・部下および交友圏(奴僕宮)を司る。
官祿宮 · 平
事業・仕事・社会的達成・職歴の方向を司る。
田宅宮 · 平
不動産・家宅・家族・住環境を司る。
福德宮 · 平
精神生活・趣味・福報・内面の世界を司る。
父母宮 · 平
父母・目上・上司・文書契約・名望の源を司る。

四化

祿 · 吉
化禄は財禄・順調・収穫を司り、その星が主る事柄で利益を得やすい。
· 吉
化権は権力・主導・競争での勝利を司り、その星の事柄を概ね掌握できる。
· 吉
化科は名声・試験・貴人・文書を司り、名声や試験に利あり。
· 凶
化忌は阻滞・欠損・執着を司り、その星の事柄は不調になりがちで、四化の中で最も慎重を要する。

古典の原文はパブリックドメイン。日本語の解説は本サイトが用意した。同じ項目でも注家により取り方が異なるため、ここでは並べて示し取捨はしない。