Libo

六爻納甲の用語

六爻の装卦に用いる術語。六神、六親、世爻と応爻、動爻と変爻、および各爻に配する二十八宿。

全50項

六神

青龍 · 吉
青竜は六獣の首吉であり、正義・忠直・慶事・財禄を司ります。用神に臨めば財禄が進み、謀事が通達します。
朱雀 · 凶
朱雀は口舌・文書、火光・飛訊を主ります。吉なら詔命・喜報、凶なら口舌・官非。
勾陳 · 凶
勾陳は田土の勾绊・遅滞・もつれを主り、また誠実を主ります。多くは田宅の紛糾、事久しく決せずを主ります。
螣蛇 · 凶
螣蛇は驚疑・怪異、夢寐・陰私を主ります。末尾の字段「螣蛇」は、古籍では「腾蛇」とも表記されます。
白虎 · 凶
白虎は血光・損傷、疾病・死亡、孝服・煞気を主ります。病占で血光は多く白虎を忌みます。
玄武 · 凶
玄武は盗賊・暗昧、奸私・詐欺を主ります。失物盗贼、陰私暗事の占いでは多く玄武を取ります。

六親

父母 · 平
父母とは、私を生むもの、すなわち文書・家屋・尊長・庇護の神です。父母尊長、天地城壁、宅舎舟車、衣服文書契約などを占う際は、すべて父母爻を用神とします。父母爻は吉にも凶にもなり得ます。功名・文書を占う場合は旺相を喜び、子孫・病気・薬を占う場合は動くことを嫌います。ゆえに「父動頭に在りて子孫を克す」といわれます。断卦の際は、何を占うかによって喜忌を定める必要があ…
兄弟 · 凶
兄弟とは、比和するもの、すなわち我と同類で、破敗・克剥・阻滞の神です。財を占う場合は劫神となり、事を謀る場合は阻神となり、妻妾・婢僕を占う場合は刑傷の神となります。故に兄弟爻が動けば、多くは破財や妨害、口舌是非を招きます。ただし兄弟朋友を占う場合のみ用神とし、吉神を帯びていれば助力となることもあります。断卦で兄弟が旺相して動けば、求財や商売は元本を損する恐れ…
子孫 · 吉
子孫とは、私が生むもの、すなわち福徳の神・制鬼の神・解憂の神であり、六親中で最も吉とする神です。病気を占う際は医薬を表し、動けば官鬼が制されて病体が回復します。行人・商売・婚姻・出産などを占う際は、多く吉とされます。ただし子孫はまた官位を剥ぐ神でもあり、功名や官職を占う場合は動くことを嫌います。ゆえに「謁貴求名には進用を休め」といわれます。諸事において子孫が…
妻財 · 吉
妻財とは、私が克つもの、すなわち妻妾・財帛・飲食・受用の神で、諸事に遇えば多くは吉です。求財を占う際は用神とし、旺相して世を生じたり世を克したりすることを好みます。妻妾や婢僕を占う際も用神とします。ただし財は父母や文書を克すため、父母や文書・功名を占う際は財爻が動くことを嫌います。「財爻動けば文書を克し、応挙求名は常に虚し」といわれます。財爻は動いても静かで…
官鬼 · 凶
官鬼とは、我を克する者であり、官府・雷霆・鬼神・疾病・盗賊の神を表し、凶多く福少なし。功名を占うには官を用神とし、妻が夫を占うにも官爻を取る。この時は旺相帯貴を喜ぶ。病・訴訟・出行を占うときはこれを忌み、動けば禍祟・官非・阻滞・災いを見る。官鬼は凶なりといえども卦中に無くてはならず、静を宜しく動を宜しとせず。子孫の制伏、妻財の資扶を得て、初めて凶中に用を取る…

世応

· 平
世爻は卦中の「我」であり、求測人自身を表す。凡そ自己の疾病・寿命・出行の吉凶、自身に関わる諸々の損益の事は、すべて世爻を用神とする。世応相生相合すれば賓主相投じ、謀事成り易し。相克相衝すれば両情不睦、好事といえども力を費やす。世爻は旺相有気を宜とす。自占において最も忌むのは世空・世動である——「世空世動我心慵」とは、己の心が怠けて事を遅らせることを主る。また…
· 平
応爻は卦中の「他人」であり、世爻と相対し、相手・彼処を表す。凡そ尊卑の称呼無き人、深く交わらざる朋友、九流の術士、仇人敵国、或いは某所の地頭・山水・寺壇を指し示す場合、全て応爻を用神とする。応爻動けば他人の心変わり易く、託した事は多く反覆す。応爻空亡すれば彼の意は同じ難く、謀りごと合い難し。応生世・世克応は我に吉;応克世は我に不利なり。凡そ世応相克すれば、好…

動爻と変爻

· 平
重は老陽、揺卦時に三枚の銅銭が全て裏(背)であることを重とし、「○」と記し、その数は九。重爻は陽爻が発動する象であり、動けば変有り——重が拆に変ず、すなわち老陽が少陰に化す、物が成って後に敗れるが如し、盛ん極まりて衰う。凡そ一爻独発するとき、重は過去を主り、占う所の事は多く既往に応ず。動爻は卦中の機要、断卦にはその用神を生克することと変出の爻の喜忌を見るべし…
· 平
交(こう)は老陰(ろういん)を表す。卦を揺する際、三枚の銅銭がすべて字(おもて)であれば交となり、「×」で記し、その数は六である。交爻は陰爻が動く象であり、動けば変が生じる——交が単(たん)に変わる、すなわち老陰が少陽(しょうよう)に変わる。これは物が消えて再び生じ、退いて再び進み、夜が明けて昼が来るようなものである。一爻だけが動く場合、交は未来を主(つかさ…

装卦の要素

乾造 · 平
乾は天、陽を表し、男占の起卦は「乾造」と称す。求測人が男性であることを示す:断卦は世爻を我とし、用神を取り六親を参ずる時は男占の常法に従って象を取る。例えば婚姻を占うには妻財爻を用とする。
坤造 · 平
坤は地、陰を表し、女占の起卦は「坤造」と称す。求測人が女性であることを示す:断卦は世爻を我とし、例えば婚姻を占うには官鬼爻を夫とし、用を取り象を参ずるは全て女占の例に従う。
卦身 · 平
卦身はまた月卦身とも称し、所占の事体の身を主る。装法:世爻が陽爻なら初爻より子から起数し、世爻が陰爻なら初爻より午から起数し、数えて世爻に至って得た地支を卦身とする。卦身が卦上にあれば事に頭緒あり、これに拠りて事体の成敗を観る可し。卦上に無きか或いは空亡に落ちれば、事体に着なく捉え難し。断ずる時は卦身の臨む六親・六神と旺衰生克を参看す。
世身 · 平
世身は世爻の地支によってその爻位を定める:子午は世を持ち身は初爻、丑未は二爻、寅申は三爻、卯酉は四爻、辰戌は五爻、巳亥は六爻にある。世は己が身の主、身は世の形体;身命を占うには特に世身を重んじ、その臨む爻の六親・六神と旺衰により、自身の状態と事柄の力点を判断する。
日辰 · 平
日辰すなわち占卦当日の地支であり、月建と共に爻象の衰旺生死を量る二大権柄である。日辰は卦中の爻を生・克・冲・合・刑・害することができる:旺相の爻が日辰の生扶を得ればますます旺じ、休囚の爻も生扶を得れば弱からず;また空亡を冲実し、安静の爻を冲動し、動爻を合住し、その旺爻を破る。故に万卜は皆日辰を綱領とする。断卦はまず用神と日辰の生克を審らかにする。
月建 · 平
月建すなわち占卦当月の地支であり、一月の権を掌り、三旬の令を司り、卦爻の生殺の柄を操る。爻が月建の生扶を得れば旺相、その克制を受ければ休囚;月建は衰爻の弱を助け、旺爻の強を挫き、動変の爻を制服し、飛伏の用神を扶け起こす。凡そ旺衰を論ずるには、まず月建・日辰を綱とする。
旬空 · 平
日空亡はすなわち旬空である:占日の所在する旬をもって、旬中に欠ける二支を空亡とする。例えば甲子旬中は戌亥が空である。用神が旬空に値すれば、事体虚にして実ならず、謀為反復して成り難し;ただし旺は空と為さず、動は空と為さず、旬を出て日値するか、または冲に逢いて填実する時を応期とす。凶神が空に落ちればその凶は減じ、吉神が空に落ちれば喜事は頼み難し。

二十八宿

角木蛟 · 吉
角宿(かくしゅく)は蒼龍七宿の首であり、栄昌・喜慶・田財・婚姻・文人及第を主る。爻が角宿に臨むときは、多くは謀事が通達し、名利が期待できることを主る。ただし、喪葬の事には忌む。
亢金龍 · 凶
亢宿(こうしゅく)は龍の頸(くび)であり、性質は剛(ごう)で亢(たか)く、災殃・損耗・官職の失落を主る。爻が亢宿に臨むときは、多くは剛が極まって変が生じ、争訟・刑傷を主り、謀事は守るべきで進むべきではない。
氐土貉 · 凶
氐宿(ていしゅく)は龍の胸であり、災凶・破耗・田園の費尽を主る。爻が氐宿に臨むときは、多くは根基が損傷し、暗耗が絡みつくことを主り、婚姻や船旅に特に忌む。
房日兔 · 吉
房宿(ぼうしゅく)は龍の腹であり、天驷(てんし)と号し、田園の進益・血財・牛馬・栄華富貴を主る。爻が房宿に臨むときは、多くは産業が豊かで、門庭が輝くことを主る。
心月狐 · 凶
心宿は大火の次、天王の正位であるが、事を司るに大凶であり、刑罰・訴訟・囚人、田畑や宅地の退散敗落を主る。爻が心宿に臨む場合は、憂い疑いや暗に損なわれることが多く、事がうまく終わりにくい。
尾火虎 · 吉
尾宿は竜の尾であり、天の恩恵・福澤、財を招き宝を納め、婚姻和合を主る。爻が尾宿に臨む場合は、福寿長く続き、子孫繁栄を主る。
箕水豹 · 吉
箕宿は高強吉昌を主り、田畑や養蚕の豊作、金穀が倉に満ちる。爻が箕宿に臨む場合は、進益豊かで隆盛、六親(家族親族)安康、また名声や人脈を主る。
斗木獬 · 吉
斗宿は玄武七宿の首であり、財を招き貴を顕にし、文武両道を主る。爻が斗宿に臨む場合は、功名・禄位、田畑や宅地の進益を主り、名利を求める吉曜である。
牛金牛 · 凶
牛宿は災危・九横(さまざまな災い)、家宅不安、人口消退を主る。爻が牛宿に臨む場合は、労しても功なく、財穀が徐々に耗す。動土や嫁娶は全て忌むべき。
女土蝠 · 凶
女宿は陰人(女性)の是非や兄弟間の不和、疾病・流行病を主る。爻が女宿に臨むと家庭内の口論や曖昧なもつれが多く、事を謀る際は散敗に注意が必要。
虛日鼠 · 凶
虚宿はその名の通り虚耗を主り、これに値すると災禍・孤独な眠り・風評・内乱が生じる。爻が虚宿に臨むと名実ともに伴わず、家風が暗に損なわれ、婚姻は特に避けるべき。
危月燕 · 凶
危宿はその名の通り危険を主り、これに値すると血の災い・刑傷・水難・漂泊が生じる。爻が危宿に臨むと高い所での不安や危険な行動による禍が多く、事を謀る際は安定を図るべき。
室火豬 · 吉
室宿は即ち営室であり、田畑の増加や子孫繁栄、富貴・長寿を主る。爻が室宿に臨むと家業が隆盛し、福沢が深く、家を安じ財産を置くのに吉の星。
壁水貐 · 吉
壁宿は文章の庫府を主り、これに値すると荘園を得て、英賢を輩出し、貴子を生む。爻が壁宿に臨むと文運が通じ、家業が豊かになる。
奎木狼 · 凶
奎宿は白虎七宿の首であり、文庫・兵刑を司る。値事は吉凶半ばだが凶と見なす。爻が奎宿に臨むと、多くは官事や刑傷を主し、小口(子供や目下の者)の損害に注意が必要。
婁金狗 · 吉
婁宿は人を集め牧畜を司る。値すると財が旺じ家が和し、名声が広まることを主する。爻が婁宿に臨むと、多くは進益・興家、婚姻の吉、人脈の通達を主する。
胃土雉 · 吉
胃宿は天の厨藏であり、倉廩・財庫を司る。値すると富貴栄華、禄位進臨を主する。爻が胃宿に臨むと、多くは衣食豊足、求財得庫を主する。
昴日雞 · 凶
昴宿は刑獄・喪禍を司る。値すると官の災いが絶えず、死に別れ・生き別れを主する。爻が昴宿に臨むと、多くは是非や訴訟に巻き込まれ、田畑を失い、婚姻は特に避けるべき。
畢月烏 · 吉
畢宿は天の耳目と号され、辺兵・狩猟を司る。値事は吉であり、田園・粟銭、豊年・安康を主する。爻が畢宿に臨むと、多くは収成間近、添職・進産を主する。
觜火猴 · 凶
觜宿は虎の口の象とされ、刑徒・孤独・暗算・毒害を主ります。爻が觜宿に臨むときは、多くは口舌による暗傷、家門の衰退を主り、小人に用心すべきです。
參水猿 · 吉
参宿は天大将と号し、斬刈・兵威を主ります。値して造作すれば文星が照り輝き、人家が栄えます。爻が参宿に臨むときは、多くは威権を得て勢いづき、田財が増益します。ただし婚姻は刑克に注意すべきです。
井木犴 · 吉
井宿は朱雀七宿の首とされ、水事・文運を主ります。値すれば蚕田が栄え、金榜に名を刻みます。爻が井宿に臨むときは、多くは文書・功名が利を得、財帛が豊かになります。
鬼金羊 · 凶
鬼宿は輿鬼と号し、祠事・鬼神を主ります。値する事は多く凶で、人口を損ない、嫁娶を傷つけます。爻が鬼宿に臨むときは、多くは暗昧な驚きや擾乱、陰私が身にまとわりつきます。ただし喪葬には却って吉とします。
柳土獐 · 凶
柳宿は朱雀のくちばしとされ、草木・厨膳を主ります。値する事は官に遭い財産を失い、疾病・孤寒を主ります。爻が柳宿に臨むときは、多くは官非(訴訟)に絡まれ、労碌して成果がありません。
星日馬 · 凶
星宿は朱雀の頸に当たり、衣裳や文様・刺繍を司る。新築や昇進には良いが、他のことは凶が多く、女性の災いや離別・死別を主る。爻が星宿に臨む時は謀事を慎み、婦人の厄難に備えよ。
張月鹿 · 吉
張宿は朱雀の嗉嚢に当たり、珍宝や宗廟を司る。値すれば荘園を得て官職が進み、財宝・婚姻すべて吉。爻が張宿に臨む時は貴人の引き立てが多く、倉庫が潤沢である。
翼火蛇 · 凶
翼宿は朱雀の翼に当たり、楽府や遠出を司る。値事は凶が多く、疫病・失踪・婚姻の不仲を主る。爻が翼宿に臨む時は他郷を流浪し、家屋が消耗破耗する。
軫水蚓 · 吉
軫宿は朱雀の尾に当たり、車乗や遠距離輸送を司る。値すれば代々官に就き、倉庫が満たされ穀倉が潤沢である。爻が軫宿に臨む時は主に文星の照臨と助力、家屋の安寧、福寿の昌隆を主る。

古典の原文はパブリックドメイン。日本語の解説は本サイトが用意した。同じ項目でも注家により取り方が異なるため、ここでは並べて示し取捨はしない。