黄庭内外景经 · 第2巻
脾長一尺掩太倉,中部老君冶明堂,厥字靈元名混康,治人百病消谷糧,
脾は長さ一尺、太倉を掩います。中部の老君は明堂を治め、その字は霊元・名は混康です。人のために百病を治療し谷糧を消化し、
黃衣紫帶龍虎章,長枯益命賴君王,三呼我名神自通,三老同坐各有朋,
黄衣・紫帯して龍虎の章あり。長く枯竭する命が増益を得るのはこの君王によるのです。三度我が名を呼べば神は自然に相通じ、三老は同座してそれぞれ朋伴あり、
或精或胎別執方,桃孩合延生華芒,男女徊尤有桃康,道父道母對相望,
あるいは精を主りあるいは胎を主り、分かれて方法を執掌します。桃孩は合延して華芒を生じ、男女は徊游してことに桃康あり、道父・道母は相対して相望み、
師父師母丹玄鄉,可用存思登虛空,殊途一會歸要終,閉塞三關握固停,
師父・師母は丹玄の郷に在り、存思を以て虚空に登るべし。殊途は一会して至要の終わりに帰り、三関を閉塞し握固して停まり、
含漱金醴吞玉英,遂至不飢三蟲亡,心意常和致欣昌,五嶽之雲氣彭亨,
金醴を含漱し玉英を呑下します。ここにおいて饑えることなく三虫は滅亡し、心意は常に和して欣昌に致り、五岳の雲気は彭亨として脹満し、
保灌玉廬以自償,五形完堅無災殃。
玉廬を保养・灌漑して以て自己を補償し、五形は完固にして堅実、災殃ありません。
上睹章第十六
上睹章第十六
上睹三元如連珠,落落明景照九隅,五靈夜燭煥八區,子存內皇與我遊,
上に睹れば三元は連珠のごとく、落落として明景は九隅を照らし、五霊は夜に烛照して八区を煥発し、あなたが内皇を存想すれば我と同じく游び、
身披風衣銜虎符,一至不久升虛無,方寸之中念深藏,不方不圓閉牖窗,
風衣を披き虎符を銜えます。いったん至れば久しからずして虚無に昇り、方寸のうちに意念を深く蔵し、方ならず円ならず窓牖を閉ざし、
三神還精老方壯,魂魄內守不爭競,神生腹中銜寶玉,靈注幽闕那得喪,
三神は精を還し老人は壮年に当たり、魂魄は内に守り相争競しません。神は腹中に生じ宝玉を銜え、霊は幽闕に灌注してどうして喪失しましょうか。
琳條萬尋可蔭仗,三魂自寧帝書命。
琳条は万尋あり蔭庇して倚仗すべし。三魂は自然に安寧し、帝書は性命を書き下します。
靈臺章第十七
霊台章第十七
靈臺鬱藹望黃野,三寸異室有上下,間闕營衛高玄受,洞房紫極靈門戶,
霊台は郁藹として黄野を望み、三寸の間に房室は上下あり、間闕・営衛は高玄より受け、洞房・紫極は霊の門戸です。
是昔太上告我者,左神公子發神語,右有白元並立外,明堂金匱玉房間,
これはかつて太上が私に告げた所です。左に神公子が神語を発し、右に白元が竝び外に立ち、明堂・金匱・玉房の間に、
上清其人當吾前,黃裳子丹氣頻煩,借問何在兩眉端,內俠日月列宿陳,
上清その人が我が面前に当たり、黄裳・子丹は気は往来して頻煩です。借りて問う、彼はどこに居るや。両眉の端の処に在り、内に日月を挟み(底本の「侠」は「夾」に通ず)列宿は陳列し、
七曜九元冠生門。
七曜・九元は生門に冠たり。
三關章第十八
三関章第十八
三關之中精氣深,九微之內幽且陰,口為天關精神機,足為地關生命靡,
三関のうちに精気は深沈、九微の内は幽にして陰なり。口は天関で精神の枢機、足は地関で生命の繋がる所、
手為人關把盛衰。
手は人関で盛衰を把る所です。
若得章第十九
若得章第十九
若得三官存玄丹,太一流珠安崑崙,重重樓閣十二環,自高自下皆真人,
もし三官を得ば玄丹を存守すべし。太一・流珠は崑崙に安んぜられ、重々の楼閣は十二の環、高きより下に至るまでみな真人です。
玉堂繹字盡玄官,璇璣王衡色蘭殲,瞻望童子坐盤恆,問誰家子在我身,
玉堂・繹字はことごとく玄官、璇璣・玉衡は色は蘭のごとく、童子を瞻望すれば坐して盤桓します。問う、誰が家の子ぞ我が身の中に在るや。
此人可去入泥龍,千千百百自相連,一一十十似重山,雲儀五華俠耳門,
この人は去りて泥丸(底本の「龍」は「丸」に作るべし)に入るべし。千千・百百は自ら相連なり、一一・十十は重畳の山のごとし。雲儀・五華は耳門を挟み、
赤帝黃老與己魂,三真挾胥共房津,五斗煥明是七元,日月飛行六合間,
赤帝・黄老と自己の魂は、三真が挟持して相胥し共に房津に在り。五斗は煥明してこれがすなわち七元、日月は飛行して六合の間に在り、
帝鄉天中地戶端,面部魂神綿相存。
帝郷は天中に在り地戸は端に在り、面部の魂神は綿綿として相存します。
呼吸章第二十
呼吸章第二十
呼吸元氣以求仙,仙公公子已可前,朱鳥吐縮白石源,結精育胞化生身,
元気を呼吸して以て仙を求めれば、仙公・公子はすでに上るべし。朱鳥は吐縮して白石の源に在り、精を結聚し胞を養育して此の身を化生し、
留胎止精可長生,三氣右徊九道明,正一含華乃充盈,遙望一心如羅星,
胎を留め精を止めれば長生すべし。三気は右に回旋し九道は光明にして、正一は華を含みここにおいて充盈し、遥かに一心を望めば星の羅列のごとし。
金室之下可不傾,延我白首反孩嬰。
金室の下は傾覆せざるべく、我が白首を延長して孩嬰に返らん。
瓊室章第二十一
瓊室章第二十一
瓊室之中太素集,泥九夫人當中立,長谷玄鄉繞郊邑,六龍散飛難分別,
瓊室のうちに太素は会集し、泥丸夫人は中に立ちます(底本の「九」は「丸」に作るべし)。長谷・玄郷は郊邑を環繞し、六竜は散飛して分別しがたく、
長生至慎房中急,何為死作令神泣,忽之禍鄉三靈及,但當吸氣錄子精,
長生の最も慎むべきは房中の事の急迫なるがゆえ。なんぞ死を作して神をして哭泣せしめるや。これを忽略すれば禍郷に入り三霊もまた波及します。ただ気を吸いあなたの精を收攝すべし。
寸田尺宅可治生,若當決海百讀傾,葉去樹枯失青青,氣亡液漏非已形,
寸田・尺宅は以て生命を治むべし。もし大海を決開すれば百瀆はみな傾瀉します(底本の「読」は「瀆」に作るべし)。葉が去れば樹は枯竭して青青を失い、気が亡び液が漏れればもはや自己の形体ではありません。
專閉御景乃長寧,保我泥龍三奇靈,恬淡閉視內自明,物物不幹泰而平,
心を専らにして閉守し景象を駕御してこそ長く安寧を得ます。我が泥丸の三奇の霊を保全します。恬淡にして視を閉じれば内は自然に光明し、物々は侵し来ず安泰にして平らかです。
愨矣匪事老復丁,思詠玉書太上清。
誠悫なるかな、これは事務ではなく、老いてまた壮丁となります。玉書を思咏すれば太上は清浄です。
常念章第二十二
常念章第二十二
常念三房相通達,洞得視見無內外,存漱五牙不飢渴,神華執巾六丁謁,
常に念ずる三房は彼此に通達し、洞然として見ることを得て内外ありません。五牙を存漱すれば饑えず渇かず、神華は巾を執り六丁は来り謁見します。
急守精室勿妄洩,閉而寶之可長活,起自形中初不闊,三官近在易隱括,
急いで精室を守住して妄りに泄らすなかれ。閉じて宝と作せば長く活くべし。形の中より生起して初めより闊遠ならず、三官は身辺に近く隠括し易し。
虛無寂寂空中素,使形如是不當汙,九室正虛神明舍,存思百念視節度,
虚無は寂寂として空の中は素浄です。形体をかくのごとくせしめて汚穢すべからず。九室は正虚して神明の宅舎です。百念を存思するには節度を視るべし。
六府修治勿令故,行自翱翔入天路。
六腑を修治して陳旧ならしめるなかれ。行走は自然に翱翔して天路に入ります。
治生章第二十三
治生章第二十三
治生之道了不煩,但修洞玄與玉篇,兼行形中八景神,二十四真出自然,
治生の道は全く煩瑣ならず、ただ洞玄と玉篇を修習すべし。あわせて形中の八景神を行い、二十四真は自然より出ず(自らそうあり、本来そうであること。「大自然」ではありません)。
高拱無為魂魄安,清靜神見與我言,安在紫房幃幔間,立坐室外三五玄,
高く拱して無為(意図的に為すことなく、何もしないという意味ではありません)なれば魂魄は安穏です。清浄のうちに神は現れて我と言語し、安処して紫房の帏幔の間に在り、室外に立坐して三五の玄、
燒香接手玉華前,共入太室璇璣門,高研恬淡道之園,內神密盼盡睹真,
香を焼き手を接して玉華の前に在り、ともに太室・璇璣の門に入ります。高く研味して恬淡なるはあれは道の園圃です。内神は密かに盼ってことごとく真を睹見します。
真人在己莫問鄰,何處遠索示因緣。
真人は自己の身上に在り、隣人に問うなかれ。なんぞ必ずしも遠く尋索して始めて因縁を指示せんや。
隱影章第二十四
隠影章第二十四
隱影藏形與世殊,含氣養精口如朱,帶執性命守虛無,名大上清死錄除,
影を隠し形を蔵して世人と同じからず。気を含み精を養い口は朱紅のごとし。性命を執守し虚無を守り、名は太上清に列して死録は削除されます。
三神之樂由隱居,倏欻遊遨無遺憂,羽服一整八風驅,控駕三素乘晨霞,
三神の楽しみは隠居によります。倏欻として游遨して遺留の憂愁なく、羽服を一整すれば八風は駆使し、三素を控駕して晨霞に乗ります。
金輦正立從玉輿,何不登山誦我書,鬱郁竊竅真人墟,入山何難故躊躇。
金輦は正立して玉輿に跟従します。なんぞ山に登って我が書を誦読せざるや。郁郁として窃窍はこれは真人の墟落です。山に入るに何の難かあらん、なおも踌躇するや。
人間紛紛臭帑如。
人間は紛紛・擾擾として、臭穢の囊橐のごとし。
五行章第二十五
五行章第二十五
五行相推反歸一,三五合氣九九節,可用隱地回八術,伏牛幽闕羅品列,
五行は相推して返回して一に帰り、三五は気を合し九九を以て節と為します。以て地に隠れ八術を回転すべし。伏牛・幽闕は品第を羅列し、
三明出華生死際,洞房靈象鬥日月,父曰泥丸母雌一,三光煥照入子室,
三明は華を出でて生死の際に在り。洞房・霊象は斗と日月、父は泥丸と呼ばれ母は雌一です。三光は煥照してあなたの室中に入ります。
能存玄真萬事畢,一身精神不可失。
玄真を存守し得れば万事はすなわち完畢し、一身の精神は喪失すべからず。
高奔章第二十六
高奔章第二十六
高奔日月吾上道,鬱儀結磷善相保,乃見玉清虛無老,可以回顏填血腦,
高く奔りて日月に至るは我が上道です。郁儀・結璘は善く相保全し(底本の「磷」は「璘」に作るべし)、ここにおいて玉清・虚無の老に見ることを得、容顔を挽回し血と脳を填補すべし。
口銜靈芒攜五皇,腰帶虎錄佩金當,駕欻接生宴東蒙。
口に霊芒を銜え五皇を携え、腰に虎籙を帯び金璫を佩び、欻忽を駕して生命を迎え、東蒙に宴す。
玄元章第二十七
玄元章第二十七
玄元上一魂魄煉,一之為物巨卒見,須得至真始顧盼,至忌死氣諸穢賤,
玄元・上一は魂魄は錬養を得ます。一の物たるや一瞥して見ること甚だ難し。至真を得てこそ始めて顧眄し、最も忌むは死気と諸の穢賤です。
六神合集虛中宴,結珠固精養神根,玉匙金鑰常完堅,閉口屈舌食胎津,
六神は会合して虚の中に宴処し、珠を結び精を固めて神根を養護し、玉匙・金鑰は常に完堅。口を閉じ舌を屈して胎津を食し、
