黄庭内景经 · 第1巻
黄庭内景経
道家典籍
まず老子と荘子内篇を読み、列子・文子・淮南子へ進む。道教が「道」をどう修持として書いたかを見るには、陰符経・黄庭・参同契・悟真篇と抱朴子を読む。
黃庭內景經
黄庭内景経
上清章第一
上清章第一
上清紫霞虛皇前太上大道玉晨君閒居蕊珠作七言
上清・紫霞・虚皇の座の前において、太上大道(老子がこの字を借りて万物の本原と運行のあり方を指し示したもので、それ自体は名づけられません)玉晨君が、閑居して蕊珠宮に七言を作りました。
散化五形變萬神是為黃庭曰內篇琴心三疊舞胎仙
五形を散化し、万神を変化する——これがすなわち黄庭で、内篇と称します。琴心三畳して、胎仙を舞い動かし、
九氣映明出霄間神蓋童子生紫煙是曰玉書可精研
九気(万物を構成し貫通する流動するもの)が映え明るく霄漢のあいだより出て、神蓋の下の童子は紫煙を生じます。これを玉書と呼び、精研することができます。
詠之萬過升三天千災以消百病痊不憚虎狼之兇殘
咏誦一万遍すれば三天に昇り、千の災いは消え、百の病いは癒え、虎狼の凶残を恐れず、
亦以卻老年永延
また衰老を却け退け、年寿は永く延びます。
上有章第二
上有章第二
上有魂靈下關元左為少陽右太陰後有密戶前生門
上の頭に魂霊あり、下は関元です。左は少陽、右は太陰。後ろに密戸あり、前は生門です。
出日入月呼吸存元氣所合列宿分紫煙上下三素雲
日出て月入り、呼吸のうちに存想します。元気の会合する所、列宿の分かれる所。紫煙は上下して、これは三素の雲です。
灌溉五華植靈根七液洞流沖廬間回紫抱黃入丹田
五華を灌漑し、霊根を栽植します。七液は洞然として流注し、廬間に沖して達します。紫を回し黄を抱いて、丹田に入ります——本篇に用いる鉛・汞・龍虎・鼎炉・嬰児・姹女の類の名目、および丹田・泥丸・黄庭は、すべて内丹家が外丹の薬物と器具の名を借りて、身中の精・気・神と錬養の部位を指し示すもので、金石の薬物を実指するのではありません。
幽室內明照陽門
幽室の内はおのずから明るく、陽門を照らし見ます。
口為章第三
口為章第三
口為玉池太和官漱咽靈液災不幹體生光華氣香蘭
口は玉池・太和の官です。霊液を漱ぎ咽すれば、災禍は侵し来ません。身体は光華を生じ、気は香蘭のごとく、
卻滅百邪玉煉顏審能修之登廣寒晝夜不寐乃成真
百邪を却け滅ぼし、玉の色に容顔を錬成します。果たして修持できれば、広寒に登ることができます。昼夜寝ずして、始めて真を成し、
雷鳴電激神泯泯
雷鳴り電激しても、神は泯々として安定です。
黃庭章第四
黄庭章第四
黃庭內人服錦衣紫華飛裙雲氣羅丹青綠條翠靈柯
黄庭の内人は錦衣を着て、紫華の飛裙・雲気の羅裳、丹青の緑条・翠色の霊柯、
七蕤玉龠閉兩扉重扇金闕密樞機玄泉幽闕高崔巍
七蕤・玉籥の関に両の門を閉ざし、重なる金闕は枢機を密閉します。玄泉・幽闕は、高く崔巍として、
三田之中精氣微嬌女窈窕翳霄暉重堂煥煥明八威
三田のうちに精気は微細で、嬌女は窈窕として霄暉を遮蔽します。重堂は煥煥として八威を照らし、
天庭地關列釜斤靈臺盤固永不衰
天庭・地関は釜斤を排列し、霊台は盤固として永く衰敗しません。
中池章第五
中池章第五
中池內神服赤珠丹錦雲袍帶虎符橫津三寸靈所居
中池の内神は赤珠を佩び、丹錦の雲袍を着て虎符を帯びます。横津三寸は、霊の居る所です。
隱芝翳鬱自相扶
隠芝は翳郁として、互いに相扶けます。
天中章第六
天中章第六
天中之嶽精謹修雲宅既清玉帝遊通利道路無終休
天中の岳は精謹に修持すべし。雲宅がすでに清浄なれば、玉帝は来りて游びます。道路は通利して終休なく、
眉號華蓋覆明珠九幽日月洞空無宅中有真常衣丹
眉は華蓋と号し、明珠を覆います。九幽の日月は、洞然として空无。宅の中に真あり、常に丹衣を着て、
審能見之無疾患赤珠靈裙華茜粲舌下膺玄生死岸
果たして彼を見ることができれば、疾患ありません。赤珠・霊裙は、華茜として粲然です。舌下に玄を承け、これは生死の岸です。
出青入玄二氣煥子若遇之昇天漢
青を出でて玄に入り、二気は煥発します。あなたがもし彼に遇えば、天漢に昇ります。
至道章第七
至道章第七
至道不煩訣存真泥丸百節皆有神發神蒼華字太元
至道は煩瑣ならず、訣は本真を存守するに在り。泥丸と百節にはみな神あり。髪の神は蒼華と呼ばれ、字は太元です。
腦神精根字泥丸眼神明上字英玄鼻神玉壟字靈堅
脳の神は精根で字は泥丸、眼の神は明上で字は英玄、鼻の神は玉壟で字は霊堅、
耳神空閒字幽田舌神通命字正倫齒神峨峰字羅千
耳の神は空閑で字は幽田、舌の神は通命で字は正倫、歯の神は峨峰で字は羅千、
一面之神宗泥丸泥丸九真皆有房方圓一寸處此中
一面の神はみな泥丸に宗します。泥丸の九真はそれぞれ房あり、方円一寸、ここに処します。
內服紫衣飛羅裳但思一部壽無窮非各別住俱腦中
内に紫衣を着て飛羅裳。ただこの一部を存思すれば、寿は窮りなく、それぞれ別の所に居るのではなく、みな脳の中に在ります。
列位次坐向外方所存在心自相當
位を列して次に坐し、外方に向かいます。存する所は、心と自然に相当します。
心神章第八
心神章第八
心神丹元字守靈肺神皓華字虛成肝神龍煙字臺明
心の神は丹元で字は守霊、肺の神は皓華で字は虚成、肝の神は龍煙で字は台明、
翳鬱導煙主濁清腎神玄冥字育嬰脾神常在字魂停
翳郁して煙を導き、濁と清を主管します。腎の神は玄冥で字は育嬰、脾の神は常在で字は魂停、
膽神龍曜字威明六腑五臟神體精皆在心內運天經
胆の神は龍曜で字は威明。六腑・五臓の神は体中の精で、みな心の裏に天経を運転し、
晝夜存之自長生
昼夜これらを存想すれば、自然に長生します。
肺部間第九
肺部間第九
肺部之官似華蓋下有童子坐玉闕七元之子主調氣
肺部の官は華蓋のようで、下に童子が玉闕に坐します。七元の子は気を調えるを主管し、
外應中嶽鼻臍位素錦衣裳黃雲帶喘息呼吸體不快
外は中岳に応じ、鼻と臍の位置に在り。素錦の衣裳・黄雲の帯。喘息し呼吸し、身体が快ならぬときは、
急存白元和六氣神仙久視無災害用之不已形不滯
急ぎ白元を存想し、六気を調和すべし。神仙は久しく視れど災害ありません。用いて止まざれば、形体は滞塞しません。
心部章第十
心部章第十
心部之官蓮含華下有童子丹元家主適寒熱榮衛和
心部の官は蓮花の華を含むがごとく、下に童子あり、丹元の家です。寒熱を宜しく得、営衛を調和するを主管し、
丹錦飛裳披玉羅金鈴朱帶坐婆裟調血理命身不枯
丹錦の飛裳を着、玉羅を披きます。金鈴・朱帯して坐し婆裟します。血を調べ命を理して、身体は枯竭せず、
外應口舌吐五華臨絕呼之亦登蘇久久行之飛太霞
外は口舌に応じ、五華を吐出します。気絶に臨みて彼を呼べば、また蘇ることができます。久しく実行すれば、太霞に飛び上がります。
肝部章第十一
肝部章第十一
肝部之中翠重裡下有青童神公子主諸關鏡聰明始
肝部のうち、翠色は重なり重なるうちに、下に青童の神公子あり。諸関の鏡を主管し、聡明の起始です。
青錦披裳佩玉鈴和制魂魄津液平外應眼目日月清
青錦の披裳を着、玉鈴を佩びます。魂魄を和制し、津液は平穏です。外は眼目に応じ、日月は清明にして、
百療所鍾存無英同用七日自充盈垂絕念神死復生
百病の集まる所、無英を存想すべし。同じく七日を用いれば、自然に充盈します。垂死に神を念ずれば、死して復た生き、
攝魂還魄永無傾
魂を攝り回し魄を帰して、永く傾覆しません。
腎部章第十二
腎部章第十二
腎部之宮玄陰圃中有童子冥上玄主諸六府九液源
腎部の宮は玄陰の圃で、中に童子あり、冥上玄と呼ばれます。諸の六腑・九液の源を主管し、
外應兩耳百液津蒼錦雲衣舞龍潘上致的霞日月煙
外は両耳に応じ、百液の津です。蒼錦の雲衣を着、龍幡を舞わせます。上に招致する霞、および日月の煙、
百病千災急當存兩部水王對生門使人長生升九天
百病・千災には急いで存想すべし。両部の水王が生門に対し、人をして長生して九天に昇らしめます。
脾部章第十三
脾部章第十三
脾部之官屬戌已中有明童黃裳裡消谷散氣攝牙齒
脾部の官は戌己に属し(底本の「已」は「己」に作るべし)、中に明童が黄裳の裏に在ります。穀物を消化し気を散通し、歯牙を統攝し、
