黄庭内景经 · 第3巻
二十四真出自然高拱無為魂魄安清靜神見與我言
二十四真は自然より出ず(自らそうあり、本来そうであること。「大自然」ではありません)。高く拱して無為(意図的に為すことなく、何もしないという意味ではありません)なれば、魂魄は安穏です。清浄のうちに神は現れて、我と言語し、
安在紫房幃幔間立坐室外三五玄燒香接手玉華前
安処して紫房の帏幔の間に在り。室外に立坐して、三五の玄。香を焼き手を接して、玉華の前に在り、
共入太室璇璣門高研恬淡道之園內神密盼盡睹真
ともに太室・璇璣の門に入ります。高く研味して恬淡なるは、あれは道の園圃です。内神は密かに盼って、ことごとく真を睹見します。
真人在己莫問鄰何處遠索示因緣
真人は自己の身上に在り、隣人に問うなかれ。なんぞ必ずしも遠く尋索して、始めて因縁を指示せんや。
隱影章第二十四
隠影章第二十四
隱影藏形與世殊含氣養精口如朱帶執性命守虛無
影を隠し形を蔵して、世人と同じからず。気を含み精を養い、口は朱紅のごとし。性命を執守し、虚無を守り、
名大上清死錄除三神之樂由隱居倏欻遊遨無遺憂
名は太上清に列して、死録は削除されます。三神の楽しみは隠居によります。倏欻として游遨して、遺留の憂愁なく、
羽服一整八風驅控駕三素乘晨霞金輦正立從玉輿
羽服を一整すれば、八風は駆使します。三素を控駕し、晨霞に乗ります。金輦は正立して、玉輿に跟従します。
何不登山誦我書鬱郁竊竅真人墟入山何難故躊躇
なんぞ山に登って我が書を誦読せざるや。郁郁として窃窍は、これは真人の墟落です。山に入るに何の難かあらん、なおも踌躇するや。
人間紛紛臭帑如
人間は紛紛・擾擾として、臭穢の囊橐のごとし。
五行章第二十五
五行章第二十五
五行相推反歸一三五合氣九九節可用隱地回八術
五行は相推して、返回して一に帰ります。三五は気を合し、九九を以て節と為します。以て地に隠れ、八術を回転すべし。
伏牛幽闕羅品列三明出華生死際洞房靈象鬥日月
伏牛・幽闕は、品第を羅列します。三明は華を出でて、生死の際に在り。洞房・霊象は、斗と日月、
父曰泥丸母雌一三光煥照入子室能存玄真萬事畢
父は泥丸と呼ばれ、母は雌一です。三光は煥照してあなたの室中に入ります。玄真を存守し得れば、万事はすなわち完畢し、
一身精神不可失
一身の精神は喪失すべからず。
高奔章第二十六
高奔章第二十六
高奔日月吾上道鬱儀結磷善相保乃見玉清虛無老
高く奔りて日月に至るは、我が上道です。郁儀・結璘は善く相保全し(底本の「磷」は「璘」に作るべし)、ここにおいて玉清・虚無の老に見ることを得、
可以回顏填血腦口銜靈芒攜五皇腰帶虎錄佩金當
容顔を挽回し、血と脳を填補すべし。口に霊芒を銜え、五皇を携えます。腰に虎籙を帯び、金璫を佩び、
駕欻接生宴東蒙
欻忽を駕して、生命を迎え、東蒙に宴す。
玄元章第二十七
玄元章第二十七
玄元上一魂魄煉一之為物巨卒見須得至真始顧盼
玄元・上一は、魂魄は錬養を得ます。一の物たるや、一瞥して見ること甚だ難し。至真を得てこそ、始めて顧眄し、
至忌死氣諸穢賤六神合集虛中宴結珠固精養神根
最も忌むは死気と諸の穢賤です。六神は会合して、虚の中に宴処します。珠を結び精を固めて、神根を養護し、
玉匙金鑰常完堅閉口屈舌食胎津使我逮煉獲飛仙
玉匙・金鑰は常に完堅。口を閉じ舌を屈して、胎津を食します。我をして時に及んで錬成せしめ、飛仙を獲さしめん。
仙人章第二十八
仙人章第二十八
仙人道士非有神積精累氣以為真黃童妙音難可聞
仙人・道士は別に神通あるにあらず、精を積み気を累ねて始めて真と為ります。黄童の妙音は聞き難く、
玉書繹簡赤舟文字日真人巾金巾負甲持符開七門
玉書・繹簡は、赤舟の文です。字は真人と称し、頭巾は金巾。神甲を背負い符を持して、七門を開き、
火兵符圖備靈關前昂後卑高下陳執劍百丈舞錦幡
火兵の符図は、霊関を備守します。前は昂く後は卑く、高下を陳列します。百丈の剣を執りて、錦幡を舞わせ、
十絕盤空扇紛紜火鈴冠霄墜落煙安在黃闕兩眉間
十絶は空に盤して、紛紜を扇動します。火鈴は霄漢に冠して、煙を墜落させます。安処して黄闕に在り、両眉の間に在り、
此非枝葉實是根
これは枝葉にあらず、実は根なり。
紫清章第二十九
紫清章第二十九
紫清上皇大道君太玄太和俠侍端化生萬物使我仙
紫清・上皇・大道君は、太玄・太和が端旁に夾侍します。万物を化生して、我をして仙と成らしめ、
飛昇十天駕玉輪晝夜七日思勿眠子能行此可長存
十天に飛升し、玉輪を駕ります。昼夜・七日に思存して、睡眠するなかれ。あなたが能くこれを行えば、長く存すべし。
積功成煉非自然是由精誠亦由專內守堅固真之真
功を積んで錬養を完成するは、功を用いずして自然に成るにあらず。精誠により、また専一によります。内守が堅固なれば、これが真中の真なり。
虛中恬淡自致神
虚中に恬淡なれば、自然に神を招致します。
百穀章第三十
百穀章第三十
百穀之實土地精五味外美邪魔腥臭亂神明胎氣零
百穀の果実は土地の精で、五味は外に口を美しくするも、邪魔の腥臭を帯びて、神明を擾乱し、胎気は凋零します。
那從返老得還嬰三魂忽忽魄糜傾何不食氣太和精
どうしてこれによりて老に返り、嬰に還るを得んや。三魂は忽忽として、魄もまた糜爛・傾頽します。なんぞ気を食し、太和の精を食せざるや、
故能不死大黃寧
こうして能く死せずして、大黄寧に安んず。
心典章第三十一
心典章第三十一
心典一體五藏王動靜念之道德行清潔善氣自明光
心は一身の典範で、五臓の王です。動静にこれを念ずれば、道と徳はすなわち運行します——徳(道が人と物に落ち着くその得であり、道徳説教の「品德」ではありません)。清潔・善気は、自然に光明し、
坐起吾俱共棟梁晝日曜景暮閉藏通利華精調陰陽
坐起に我は皆これと共に棟梁を作します。昼は日曜してその景あり、夕は閉蔵します。華精を通利し、陰陽を調和します。
經歷章第三十二
経歴章第三十二
經歷六合隱卯酉兩腎之神主延壽轉降適鬥藏初九
六合を経歴して、卯酉に隠れます。両腎の神は延壽を主管します。転じて斗に降りて、初九に蔵れ、
知雄守雌可無老知白見黑急坐守
雄を知りて雌を守れば、老いざるべし。白を知りて黒を見れば、急いで坐守すべし。
肝氣章第三十三
肝気章第三十三
肝氣都勃清且長羅列六府生三光心精意專內不傾
肝気は勃郁として、清にして長し。六腑を羅列して、三光を生じます。心精・意専なれば、内は傾かず、
上合三焦下玉漿玄液雲行去奧香治蕩發齒煉正方
上は三焦に合し、下は玉漿を為します。玄液は雲のごとく運行して、穢臭を去り、芳香を来たします。髪歯を洗蕩して、正方を錬成し、
取津玄府大明堂下溉喉嚨神明通坐待華蓋遊貴京
玄府・大明堂より津を取りて、下に喉嚨を灌漑すれば、神明は相通じます。坐して華蓋を待ち、貴京に游び、
飄搖三帝席清涼五色雲氣紛青蔥閉日內眄自相望
三帝の席に飄搖して、清涼・爽快です。五色の雲気は紛然として青葱。眼を閉じて内に看れば、自己と自己が相望み、
使心諸神還相崇七玄英華開命門通利天道存玄根
心裏の諸神をして回りて互いに推崇せしめます。七玄の英華は、命門を開きます。天道を通利し、玄根を存守すれば、
百二十年猶可還過此守道誠獨難唯待九轉入瓊丹
一百二十年もなお返還すべし。これを過ぎれば、道を守るは実に独り難し。ただ九転を待って、瓊丹に入り、
要復精思存七元日月之華救老殘肝氣周流終無端
なお再び精思して、七元を存想すべし。日月の華は老残を挽救します。肝気は周流して、終に尽くることなし。
肺之章第三十四
肺之章第三十四
肺之為氣三焦起視聽幽冥候童子調理五華精發齒
肺の成す気は三焦より起こります。視聴は幽冥して、童子を等候します。五華を調理し、髪歯に精しく、
三十六咽玉池裡開通百脈血液始顏色生光金玉澤
三十六度・玉池に津を咽して、百脈を開通すれば、血液は始めて運行します。顔色は光を生じ、金玉の潤沢あり、
齒堅發黑不知白存此真神勿落落當憶此官有座席
歯は堅く髪は黒く、何が白かを知らず。この真神を存想して、落落として離散するなかれ。まさに記うべし、此の官に座席ありと、
眾神合會轉相索
衆神は会合して、展転して互いに尋索します。
隱我章第三十五
隠我章第三十五
隱藏羽蓋看天舍朝拜太陽樂相呼明神八威正辟邪
羽蓋を隠して、天舎を看ます。太陽を朝拜して、互いに呼び合うを楽しみます。明神・八威は、まさに辟邪して、
脾神還歸是胃家耽養靈根不復枯閉塞命門保玉都
脾神は還帰して、これは胃家です。心を専らにして霊根を養護すれば、再び枯竭せず。命門を閉塞し、玉都を保全し、
