黄庭内景经 · 第2巻
是為太倉兩明童坐在金合城九重方圓一寸命門中
これがすなわち太倉の両の明童で、金合城の九重に坐します。方円一寸、命門のうちに在り、
主調百穀五朱香闢卻虛贏無病傷外應尺宅氣色芳
百谷を調理し五味の朱香を主管します。虚羸を辟却して病傷なく、外は尺宅に応じ、気色は芬芳として、
光華所生以表明黃錦玉衣帶虎章注念三老子輕翔
光華の生ずる所、以て表明します。黄錦・玉衣を着、虎章を帯びます。専一に三老を存念すれば、人は軽々と飛翔し、
長生高仙遠死殃
長生して高仙となり、死殃を遠く離れます。
膽部章第十四
胆部章第十四
膽部之宮六府精中有童子曜威明雷電八振揚玉旌
胆部の宮は六腑の精で、中に童子・曜威明あり。雷電は八方に振い起こり、玉旌を揚げ、
龍旗橫天擲火鈴主諸氣力攝虎兵外應眼童鼻柱間
龍旗は天空を横ぎり、火鈴を擲ちます。諸の気力を主管し、虎兵を統攝します。外は眼中の瞳子・鼻柱の間に応じ、
腦發相扶亦俱鮮九色錦衣綠華裙佩金帶玉龍虎文
脳と髪は互いに扶持して、みな鮮潤です。九色の錦衣・緑華の裙、金を佩び玉を帯び、龍虎の紋あり、
能存成明乘慶雲役使萬神朝三元
存想して光明を成就できれば、慶雲に乗り、万神を役使して三元に朝見します。
碑長章第十五
脾長章第十五
脾長一尺掩太倉中部老君冶明堂厥字靈元名混康
脾は長さ一尺、太倉を掩います。中部の老君は明堂を治め、その字は霊元、名は混康です。
治人百病消谷糧黃衣紫帶龍虎章長枯益命賴君王
人のために百病を治療し、谷糧を消化します。黄衣・紫帯して、龍虎の章あり。長く枯竭する命が増益を得るのは、この君王によるのです。
三呼我名神自通三老同坐各有朋或精或胎別執方
三度我が名を呼べば、神は自然に相通じます。三老は同座し、それぞれ朋伴あり。あるいは精を主り、あるいは胎を主り、分かれて方法を執掌し、
桃孩合延生華芒男女徊尤有桃康道父道母對相望
桃孩は合延して、華芒を生じます。男女は徊游して、ことに桃康あり。道父・道母は相対して相望み、
師父師母丹玄鄉可用存思登虛空殊途一會歸要終
師父・師母は丹玄の郷に在り、存思を以て虚空に登るべし。殊途は一会して、至要の終わりに帰り、
閉塞三關握固停含漱金醴吞玉英遂至不飢三蟲亡
三関を閉塞し、握固して停まります。金醴を含漱し、玉英を呑下します。ここにおいて饑えることなく、三虫は滅亡し、
心意常和致欣昌五嶽之雲氣彭亨保灌玉廬以自償
心意は常に和して欣昌に致ります。五岳の雲気は彭亨として脹満します。玉廬を保养・灌漑して、以て自己を補償し、
五形完堅無災殃
五形は完固にして堅実、災殃ありません。
上睹章第十六
上睹章第十六
上睹三元如連珠落落明景照九隅五靈夜燭煥八區
上に睹れば三元は連珠のごとく、落落として明景は九隅を照らします。五霊は夜に烛照し、八区を煥発し、
子存內皇與我遊身披風衣銜虎符一至不久升虛無
あなたが内皇を存想すれば我と同じく游び、風衣を披き虎符を銜えます。いったん至れば久しからずして、虚無に昇り、
方寸之中念深藏不方不圓閉牖窗三神還精老方壯
方寸のうちに意念を深く蔵し、方ならず円ならず、窓牖を閉ざします。三神は精を還し、老人は壮年に当たり、
魂魄內守不爭競神生腹中銜玉璫靈注幽闕那得喪
魂魄は内に守り、相争競しません。神は腹中に生じ、玉璫を銜えます。霊は幽闕に灌注して、どうして喪失しましょうか。
琳條萬尋可蔭仗三魂自寧帝書命
琳条は万尋あり、蔭庇して倚仗すべし。三魂は自然に安寧し、帝書は性命を書き下します。
靈臺章第十七
霊台章第十七
靈臺鬱藹望黃野三寸異室有上下間闕營衛高玄受
霊台は郁藹として、黄野を望みます。三寸の間に房室は上下あり、間闕・営衛は高玄より受け、
洞房紫極靈門戶是昔太上告我者左神公子發神語
洞房・紫極は、霊の門戸です。これはかつて太上が私に告げた所です。左に神公子が神語を発し、
右有白元並立外明堂金匱玉房間上清其人當吾前
右に白元が竝び外に立ちます。明堂・金匱・玉房の間に、上清その人が我が面前に当たり、
黃裳子丹氣頻煩借問何在兩眉端內俠日月列宿陳
黄裳・子丹は、気は往来して頻煩です。借りて問う、彼はどこに居るや。両眉の端の処に在り。内に日月を挟み(底本の「侠」は「夾」に通ず)、列宿は陳列し、
七曜九元冠生門
七曜・九元は、生門に冠たり。
三關章第十八
三関章第十八
三關之中精氣深九微之內幽且陰口為天關精神機
三関のうちに精気は深沈、九微の内は幽にして陰なり。口は天関で、精神の枢機です。
足為地關生命靡手為人關把盛衰
足は地関で、生命の繋がる所。手は人関で、盛衰を把る所です。
若得章第十九
若得章第十九
若得三官存玄丹太一流珠安崑崙重重樓閣十二環
もし三官を得ば、玄丹を存守すべし。太一・流珠は崑崙に安んぜられ、重々の楼閣は十二の環、
自高自下皆真人玉堂繹字盡玄官璇璣王衡色蘭殲
高きより下に至るまでみな真人です。玉堂・繹字は、ことごとく玄官です。璇璣・玉衡は、色は蘭のごとく、
瞻望童子坐盤恆問誰家子在我身此人可去入泥龍
童子を瞻望すれば坐して盤桓します。問う、誰が家の子ぞ我が身の中に在るや。この人は去りて、泥丸(底本の「龍」は「丸」に作るべし)に入るべし。
千千百百自相連一一十十似重山雲儀五華俠耳門
千千・百百は自ら相連なり、一一・十十は重畳の山のごとし。雲儀・五華は、耳門を挟み、
赤帝黃老與己魂三真挾胥共房津五斗煥明是七元
赤帝・黄老と自己の魂は、三真が挟持して相胥し、共に房津に在り。五斗は煥明して、これがすなわち七元です。
日月飛行六合間帝鄉天中地戶端面部魂神綿相存
日月は飛行して六合の間に在り。帝郷は天中に在り、地戸は端に在り。面部の魂神は綿綿として相存します。
呼吸章第二十
呼吸章第二十
呼吸元氣以求仙仙公公子已可前朱鳥吐縮白石源
元気を呼吸して以て仙を求めれば、仙公・公子はすでに上るべし。朱鳥は吐縮して、白石の源に在り、
結精育胞化生身留胎止精可長生三氣右徊九道明
精を結聚し胞を養育して、此の身を化生します。胎を留め精を止めれば、長生すべし。三気は右に回旋し、九道は光明にして、
正一含華乃充盈遙望一心如羅星金室之下可不傾
正一は華を含み、ここにおいて充盈します。遥かに一心を望めば星の羅列のごとし。金室の下は、傾覆せざるべく、
延我白首反孩嬰
我が白首を延長し、孩嬰に返らん。
瓊室章第二十一
瓊室章第二十一
瓊室之中太素集泥九夫人當中立長谷玄鄉繞郊邑
瓊室のうちに太素は会集し、泥丸夫人は中に立ちます(底本の「九」は「丸」に作るべし)。長谷・玄郷は郊邑を環繞し、
六龍散飛難分別長生至慎房中急何為死作令神泣
六竜は散飛して、分別しがたし。長生の最も慎むべきは、房中の事の急迫なるがゆえ。なんぞ死を作して、神をして哭泣せしめるや。
忽之禍鄉三靈及但當吸氣錄子精寸田尺宅可治生
これを忽略すれば禍郷に入り、三霊もまた波及します。ただ気を吸い、あなたの精を收攝すべし。寸田・尺宅は、以て生命を治むべし。
若當決海百讀傾葉去樹枯失青青氣亡液漏非已形
もし大海を決開すれば、百瀆はみな傾瀉します(底本の「読」は「瀆」に作るべし)。葉が去れば樹は枯竭して、青青を失います。気が亡び液が漏れれば、もはや自己の形体ではありません。
專閉御景乃長寧保我泥龍三奇靈恬淡閉視內自明
心を専らにして閉守し、景象を駕御してこそ、長く安寧を得ます。我が泥丸の三奇の霊を保全します。恬淡にして視を閉じれば、内は自然に光明し、
物物不幹泰而平愨矣匪事老復丁思詠玉書太上清
物々は侵し来ず、安泰にして平らかです。誠悫なるかな、これは事務ではなく、老いてまた壮丁となります。玉書を思咏すれば、太上は清浄です。
常念章第二十二
常念章第二十二
常念三房相通達洞得視見無內外存漱五牙不飢渴
常に念ずる三房は彼此に通達し、洞然として見ることを得て、内外ありません。五牙を存漱すれば、饑えず渇かず、
神華執巾六丁謁急守精室勿妄洩閉而寶之可長活
神華は巾を執り、六丁は来り謁見します。急いで精室を守住して、妄りに泄らすなかれ。閉じて宝と作せば、長く活くべし。
起自形中初不闊三官近在易隱括虛無寂寂空中素
形の中より生起して、初めより闊遠ならず。三官は身辺に近く、隠括し易し。虚無は寂寂として、空の中は素浄です。
使形如是不當汙九室正虛神明舍存思百念視節度
形体をかくのごとくせしめて、汚穢すべからず。九室は正虚して、神明の宅舎です。百念を存思するには、節度を視るべし。
六府修治勿令故行自翱翔入天路
六腑を修治して、陳旧ならしめるなかれ。行走は自然に翱翔して、天路に入ります。
治生章第二十三
治生章第二十三
治生之道了不煩但修洞玄與玉篇兼行形中八景神
治生の道は全く煩瑣ならず、ただ洞玄と玉篇を修習すべし。あわせて形中の八景神を行い、
