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釈五味第十二

宋 · 杨维德 · 第2巻 / 4

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

《洪範》曰:此法言天地之大法,通於口者為五味。五味者,酸、咸、苦、辛、甘之屬也。

《尚書・洪範》の講ずるは天地の間の大法で、その中に口舌に通ずる能くするは五味なり。所谓「五味」とは、酸・鹹・苦・辛・甘の類である。《洪範》はもと「潤下は鹹を作し、炎上は苦を作し、曲直は酸を作し、従革は辛を作し、稼穡は甘を作す」を以て五味を五行に繫ぐ、下文は即ち条を逐い援引し、飲食・藥性・物味を占問する時は便ちこれに拠りて取象す。

曲直作酸(木實之性)。《月令》曰:其味酸,其臭羶。通於口者曰味,通於鼻者曰臭。凡酸羶,屬於木也。《白虎通經》曰:木味酸,東方萬物達生也。酸者以達生也,猶五味得酸乃通達也。炎上作苦(焦氣之味)。《月令》曰:其味苦,其臭焦。凡焦味苦者,皆屬於火也。《白虎通經》曰:火味苦者,南方長養,猶五味須苦可以養也。

「曲直」は木の徳、木は酸味を生出す(これは木質の果實の本性)。《礼記・月令》にいう:木に属する時令、その味は酸、その気は膻なり。口舌に通ずるを「味」と曰い、鼻に通ずるを「臭」と曰い、即ち気味である。凡そ酸味・膻気は、皆木に帰属す。《白虎通》にいう:木の味道は酸、東方は万物の通達して生ずるを主るを以て、酸は正に以て通達生發するに用い、五味の中に酸あらんと欲するがごとし、整桌の滋味は乃ち通じ開く。「炎上」は火の徳、火は苦味を生出す(これは焦煳の気の帯ぶる味道)。《月令》にいう:火に属する時令、その味は苦、その気は焦なり。凡そ焦気・苦味は、皆火に帰属す。《白虎通》にいう:火の味道は苦、南方は長養を主るを以て、五味の中に須れ苦あるがごとく、乃ち人を養うと談じ得。

從革作辛(金之氣味)。《月令》曰:其味辛,其臭腥。凡臭腥味辛者,皆屬於金也。《白虎通》曰:金味辛者,西方主殺。萬物辛者,所以傷殺之也。猶五味得辛乃萎殺也。潤下作鹹(水滷所生)。《月令》曰:其味鹹,其臭朽。凡臭朽味咸者,皆屬於水也。《白虎通》曰:水味鹹者,北方主咸,得咸所以堅也,猶萬物得咸而堅出。

「従革」は金の徳、金は辛味を生出す(これは金属の帯ぶる気味)。《月令》にいう:金に属する時令、その味は辛、その気は腥なり。凡そ腥気・辛味は、皆金に帰属す。《白虎通》にいう:金の味道は辛、西方は肅殺を主るを以て。万物の辛辣を帯ぶる所以は、正に以て傷損肅殺するに用い、五味の中に一たび辛あれば、別の味道は便ち皆壓萎せらるるがごとし。「潤下」は水の徳、水は鹹味を生出す(これは水と鹵の生ずる味道)。《月令》にいう:水に属する時令、その味は鹹、その気は朽なり。凡そ朽気・鹹味は、皆水に帰属す。《白虎通》にいう:水の味道は鹹、北方は鹹を主るを以て、鹹を得て乃ち堅固なる能し、万物の鹹味を得れば便ち結實に長出するがごとし。

稼穡作甘(甘味生於五穀)。《月令》曰:其味甘,其臭香。凡臭香味甘者,皆屬於土也。《白虎通》曰:土味甘,居中央,主中和也。故甘猶五味,以甘為主也。

「稼穡」は土の徳、土は甘味を生出す(甘味は五穀より来る)。《月令》にいう:土に属する時令、その味は甘、その気は香なり。凡そ香気・甘味は、皆土に帰属す。《白虎通》にいう:土の味道は甘、土は中央に居り、中和の道を主管す。故に甘は五味の中に主位に居る、土が五行の中に中央に居るがごとし。ここに至りて五行と五味・五気は一一に對應斉備す:木は酸にして膻、火は苦にして焦、金は辛にして腥、水は鹹にして朽、土は甘にして香。

釋例曰:五色以主五味,皆有象也。假令占人,用起木神,則其性仁而惻隱。在物而色青,在味則酸,在病則肝。他皆仿此例而推之。

《釋例》にいう:五色と五味は相配し相い主り、各々取象の循ふべきあり。照做の例を挙ぐ:某人を占問し、用神が木神より起れば、則ちこの人の性情は仁厚にして惻隱の心多しと斷ず。若し問うは物なれば、その色は青。若し問うは味なれば、その味は酸。若し問うは病なれば、病は肝に在り。その余の四行は皆この一条に仿傚して推衍す——これ実は前面の釈五色・釈五音・釈五性・釈五味の幾篇を打通して一張の對照表と為し、占課の時は用神の五行より一路に読み下せば即ち可なり。

釈四方第十三

傳曰:四方者,東西南北之謂也。東:樂產曰:燧星見斗杓,指於左,萬物蠢然而生,故變動為東。東者,動也。南:樂產曰:燧星見斗杓,指於前,純陽用事,其氣覃敷,萬物懷妊,故變任為南。南者,任也。西:樂產曰:燧星見斗杓,指於右,萬物高齊,故變齊為西。西者,齊也。北:樂產曰:燧星見斗杓,指於後,而陽氣潛伏,故變伏為北。北者,伏也。

古傳にいう:所谓「四方」とは、東・西・南・北なり。東:楽産はいう、北斗を観測し、斗柄が左方を指す時にあたり、万物は蠢蠢然として萌生す、故に「動」の字を轉音して「東」と為す——東は即ち動なり。南:楽産はいう、斗柄が前方を指す時にあたり、純陽が令にあたり、陽気は廣く被って四布し、万物は胎を懐け孕育す、故に「任」の字を轉音して「南」と為す——南は即ち任、即ち担負し養育すること。西:楽産はいう、斗柄が右方を指す時にあたり、万物は長じて高大斉整す、故に「斉」の字を轉音して「西」と為す——西は即ち斉なり。北:楽産はいう、斗柄が後方を指す時にあたり、陽気は潜伏して出でず、故に「伏」の字を轉音して「北」と為す——北は即ち伏なり。四方の名は皆斗柄の指す所と当時の物候より得たり、これもまた六壬地盤上の十二辰の方位が、本は星を観て方を定むるより来たるを説明し、随の手に排するにあらず。

釈四門第十四

《黃帝》曰:四門開張,時有括藏。昔大撓造甲子,執十二辰於地,開四門也。

《黄帝》にいう:四門が張られて、時序は収束と潜蔵の門戸を有す。昔大撓が甲子を創制し、十二辰を地盤の上に安排すると同時に、四つの角に四道の門を開いた。所谓「四門」とは、天門・地戸・人門・鬼門を指し、各々乾(西北)・巽(東南)・坤(西南)・艮(東北)の四隅に落つ。それらは十二辰の外に別加する四つの関口で、占課の時に貴人の順行・逆行、事の出入り起止は皆これを看る。

天門:在西北。西北者,戌亥之間,秋冬相交之際,草木黃落,天門之內,故天門在西北也。地戶:在東南。東南者,辰巳之間,春夏相交之際,萬物已生,蟄蟲早出,故地戶在東南也。

天門は西北に在り。西北は正に戌と亥の間にあたり、秋冬の交接の際で、草木は枯黄凋落し、一切は天門の内に収め入る、故に天門を西北に定む。地戸は東南に在り。東南は正に辰と巳の間にあたり、春夏の交接の際で、万物は已に生發し、蟄伏の虫豸は早く爬り出づ、故に地戸を東南に定む。前の「釈天乙」篇が天乙の「常に天門を背にして地戸に向かいて行く」と説くは、指すはこの西北—東南の軸線である:貴人の順行・逆行の分界は即ちこれにより定まる。

人門:在西南。西南者,申未之間,秋夏相交之際,萬物既成而後死,人之象也,故人門在西南。鬼門:在東北。東北者,丑寅之間,春冬相交之際,萬物死而得生,鬼之象也,故鬼門在東北。

人門は西南に在り。西南は正に申と未の間にあたり、夏秋の交接の際で、万物は長成の後、随いて凋亡に走向す、これ正に人生の一世の成より殁に至るがごとし、故に人門を西南に定む。鬼門は東北に在り。東北は正に丑と寅の間にあたり、冬春の交接の際で、万物は已に死せるがごときも却って重新たに生を得、これ正に鬼の屈して復た伸ぶるがごとし、故に鬼門を東北に定む。後文「釈用式」が占課の時に「左手は鬼門を執る」といい、執るはこの東北の角である;「釈常例」が「天乙二門に臨む」は動揺不安を主るというは、指すもまたこの四門中の天門と地戸である。

釈徳第十五

傳:德者,得也,皆主救厄而濟溺。十干以陽德自處之,而陰德在陽也。十干德者,甲、丙、戊、庚、壬陽干,德自處。乙德在庚,丁德在壬,己德在甲,辛德在丙,癸德在戊。

古傳にいう:「徳」とは「得」で、凡そ徳を帯ぶる神は皆人を厄難より救い、沉溺より済うを主る。十天干の中、陽干の徳は即ち它自身の上に落ち、陰干の徳は則ちそれと相配する陽干上に寄托す。具体的に言えば:甲・丙・戊・庚・壬この五つの陽干は、徳は本位に在り外に求めず;乙の徳は庚に在り、丁の徳は壬に在り、己の徳は甲に在り、辛の徳は丙に在り、癸の徳は戊に在り。見出す可きは、陰干の徳の寄る所は正にそれと五位を隔て、それと相合し得るあの陽干——これ即ち「干徳」の排法である。占課の時に課伝中に日干の徳を見れば、便ち救援あるの象なり。

十二支德者,子在巳,丑在午,寅在未,卯在申,辰在酉,巳在戌,午在亥,未在子,申在丑,酉在寅,戌在卯,亥在辰。十二支德,歲月日時同用。

十二地支の徳位は:子の徳は巳に在り、丑は午に在り、寅は未に在り、卯は申に在り、辰は酉に在り、巳は戌に在り、午は亥に在り、未は子に在り、申は丑に在り、酉は寅に在り、戌は卯に在り、亥は辰に在り。その規律は本支より前に第五位を数えて(即ち本支に五辰を加えて)便ちその徳を得。この一套の支徳は、太歳・月建・日辰・占時の四者に通用し、別に一法を立つる要なし。

假令正月乙酉日未時占戰爭,用傳送加乙,上克下,即申克乙。六乙之日,天乙乘神后加申,前四勾陳加乙,乙德在庚。雖有戰爭,遇德神相救,無所傷害也。他準此例占。

照做しうる例を挙ぐ:正月乙酉日未時に戦事を占う。正月の月将は徵明(亥)、亥を占時の未上に加えて天盤を轉じ、乙の寄宮は辰に在り、辰上に得るは「伝送」(申)、是れ申金が乙木の上に加わり、上剋下、即ち申は乙を剋す、それを取りて発用と為す。凡そ六つの乙日は、天乙貴人は「神后」(子)を乗して申上に加わる、なれば天乙より順に第四位の勾陳は正に乙上に加わる;勾陳は戊辰土に属し、而して乙の徳は庚に在り——課中にすでに徳神の来て救うを見れば、占うは戦争なりと雖も、傷害を受くるに至らずと斷ず。その余の各種の情形は皆この例に照らして推す:まず克伐の有無を看、再び徳神の解救の有無を看、二者を合看してはじめて結論を出す。

釈刑第十六

傳曰:刑者,刑戮之謂也。一曰衰謝之刑(謂金木水火土正刑),二曰制御之刑(謂十干之刑也),三曰不遜之刑(謂十二克刑)。翼奉傳曰:金剛火強,各在其方,木落歸根,水流趨未。

古傳にいう:「刑」とは刑戮懲治の意なり。刑は三類に分かつ:第一類を「衰謝之刑」と曰い(金・木・水・火・土の五行各自の正刑を指す)、第二類を「制御之刑」と曰い(十天干の刑を指す)、第三類を「不遜之刑」と曰い(十二地支の相克相刑を指す;底本「十二克刑」の下に「支」の字を脱す、照録)。《翼奉傳》にいう:金は剛硬・火は強猛、各々本方に守り居る;木は凋落すれば則ち本根に帰り、水は流動すれば則ち末梢に趨る(底本の「末」は「未」と作す、照録)。下文は即ちこの四句に依り、分かちて金・火・木・水の四者の刑を受くる地を推出す。

巳、酉、丑,金之位在西方,言金恃其剛,物莫與對。陽氣八月從酉而入,因而挫之,故金刑在西方。寅、午、戌,火之位在南方,言炎恃其強,物莫與對,陽氣五月生於午,因而挫之,故火刑在於南方。

巳・酉・丑の三支は合して金局を成し、金の本位は西方に在り。これは金が己れの剛硬を仗り、それと抗衡しうる物なきを説く;而して陽気は八月に至りて便ち酉位より退入し、それの極盛の時に趁りてこれを挫折す、故に金の刑は西方に在り(即ち酉の自刑)。寅・午・戌の三支は合して火局を成し、火の本位は南方に在り。これは火が己れの強猛を仗り、それと抗衡しうる物なきを説く;而して陽気は五月に午に生じ、物極まれば則ち反す、勢に趁りてこれを挫折す、故に火の刑は南方に在り(即ち午の自刑)。ここの道理は:五行は自家の最も旺なる所に在りて却って制を受く、所谓「盛極して刑を受く」なり。

亥、卯、未,木之位。木落歸本,言葉落復根。亥卯未,木之根,刑在北方。言木恃其榮觀,故陰氣刑之,使凋傷也。申、子、辰,水之位。水流趨末,水性東流,逝而不返,其謂之末也,故水刑在東方。言水恃陰德,故陽刑使之不歸也。土位在中央,寄旺四季。以未為長生,丑為冠帶,墓在辰,天刑在戌。此言土力最大,天能刑之,故天刑在戌。

亥・卯・未の三支は合して木局を成し、是れ木の本位なり。所谓「木落ちて本に帰る」は、葉が落下すれば便ち根上に帰るを説く;亥卯未はすでに木の根なれば、木の刑は北方に在り(即ち亥の自刑)。これは木が己れの枝葉の繁栄好看を仗り、故に陰気が来りてこれを刑し、これを凋零傷せしむるを説く。申・子・辰の三支は合して水局を成し、是れ水の本位なり。所谓「水流れて末に趨る」は、水性は東に向かいて流れ去り、一往して返らず、その流れ去る方向を便ち「末」と曰うを説く、故に水の刑は東方に在り(即ち辰の自刑)。これは水が己れの陰徳を仗り、故に陽気が来りてこれを刑し、これに回頭し得ざらしむるを説く。土の本位は中央に在り、分かちて辰・戌・丑・未の四季に寄せて旺す:未を以て長生と為し、丑を以て冠帯と為し、墓は辰に在り、天刑は戌に在り。これは土の力量が最大にして、人力はこれを刑するに動かず、ただ天のみ能くこれを刑す、故に「天刑は戌に在り」と称す。

制御之刑者,謂十干也。辰來剋日為逆亂,故加刑以制御之。凡干刑所加,戰爭不出其下。甲刑在申,乙刑在酉,丙刑在子,丁刑在亥,戊刑在寅,己刑在卯,庚刑在午,辛刑在巳,壬刑在戌,癸刑在未。

第二類「制御之刑」は、説くは十天干なり。地支の上に来りて日干を剋するは、以下犯上の逆乱に属す、故に一道の刑を加えてこれを制服し、これを駕御す。凡そ天干の刑の加臨する処は、戦事は皆その掌控を跳出さず。十干の刑は:甲の刑は申に在り、乙の刑は酉に在り、丙の刑は子に在り、丁の刑は亥に在り、戊の刑は寅に在り、己の刑は卯に在り、庚の刑は午に在り、辛の刑は巳に在り、壬の刑は戌に在り、癸の刑は未に在り。細看すれば便ち知る、各干の刑する所の支は、正にその干を剋するあの一支で、後文「釈鬼」の列する干鬼と完全相同——所谓干刑は、実は即ち日干の官鬼の位なり。

不遜之刑者,謂十二支也。義有三段:第一寅刑巳,巳刑申,申刑寅,為無恩之刑。言寅中有雜火,不恤巳中雜金,故寅刑巳。巳生庚金,又效尤巳裡之雜土,不恤申中之雜水,故水往刑申。申立下巳,見所生巳裡之土被寅刑,故又往刑寅,此為無恩之刑也。

第三類「不遜之刑」は、説くは十二地支で、その義は三段に分かつ。第一段:寅は巳を刑し、巳は申を刑し、申は寅を刑す、これを「無恩之刑」と曰う。これは寅の中に雑火を蔵すれども、巳の中の蔵する雑金を体恤せずを説く、故に寅は往きて巳を刑す;巳は庚金を生ずる能しと雖も、却って前面のあの一手を效法し、申の中の蔵する雑水を体恤せず、故に往きて申を刑す(底本この句は「故水往刑申」と作す、「水」の一字を衍す、照録);申と巳は本合すれども、己れの生ずる所の、巳裏に蔵せる土が寅に刑せらるるを眼見し、是に於て再び頭を転じて寅を刑す(底本「申立下巳、見所生」一句は文字に訛脱あり、語意通じ難し、仍ほその旧を存す)。三者は互いに刑して彼此に生育の恩を念わず、故に無恩之刑と曰う。

第二恃勢之刑者,言未土恃長生,而欺丑之始冠帶,故未刑丑。丑恃冠帶,而欺戌土之先被刑,故丑往刑戌,戌再遷其怒,自恃旬首甲戌,而往刑旬末癸未。此為恃勢之刑。

第二段を「恃勢之刑」と曰う:未土は己れが土の長生の地なるを仗り、剛に冠帯の位に到る丑を欺く、故に未は丑を刑す;丑は己れが已に冠帯に居るを仗り、また早先已に刑を受けたる戌土を欺く、故に丑は転じて戌を刑す;戌は欺かるるの後、怒気を再び転出し、己れが甲戌旬の旬首たるを仗り、往きて旬末の癸未を刑す。三者は一つは勢を仗りて一つを欺き、環環相い欺く、故に恃勢之刑と曰う。

第三無禮之刑者,言陽精自生日,陽氣在子,而卯為日門,子為卯父,鼎立無卑恭之禮,是以卯子為無禮之刑也。翼奉傳曰:子為貪狼,卯為陰賊,王者為忌失之辰。辰午酉亥自刑,義見上矣。

第三段を「無礼之刑」と曰う:陽の精華は本自ら太陽より生じ、陽気は子位に蔵し、而して卯は太陽の出入の門なり;輩分を論ずれば、子は卯の父(水は木を生ず)、今や両者は對峙並立して、全然卑幼が尊長を恭敬する礼数なし、故に子・卯の互刑は無礼之刑と称す。《翼奉傳》にいう:子は貪狼、卯は陰賊、皆君王の忌諱する所の、差失し易き辰位なり。辰・午・酉・亥の四支が各自「自刑」を成すに至っては、その道理は已に上文の説く「盛極して刑を受く」に見ゆ。十二支の刑はここに至りて備斉す:三刑二組(寅巳申、丑戌未)、相刑一組(子卯)、自刑四支。

釈害第十七

傳曰:害者,妨也,在刑殺之間。酉戌相害者,謂戌以死火,害酉生金,此名為鬼害也。申亥相害者,各恃其臨官欲競強勢,嫉才爭進相害也。子未相害者,謂未以壬土,害子壬水,此為恃勢相害也。

古傳にいう:「害」とは妨礙で、その分量は「刑」と「殺」の間に介す。酉と戌は相い害す:是れ戌の中の蔵する衰死の火が、往きて酉この正に生旺にあたる金を妨害す、火は金を剋して死を以て生を剋す、こちらの種を「鬼害」と曰う。申と亥は相い害す:両者は各々己れの臨む所の臨官の位を仗り(申は庚の臨官、亥は壬の臨官)、皆強を争い勝を闘わんと欲し、彼此に才能を嫉妬し、争いて上前に搶ゆ、因りて相い害す。子と未は相い害す:是れ未の中の旺土が往きて子の中の旺水を妨害す、土は水を剋す、こちらの種を「恃勢相害」と曰う(底本の「旺」の字は皆形近の「壬」と写す、照録して改めず)。

寅巳相害者,謂各恃其臨官,各炫能而爭進相害也。丑午相害者,謂午以壬火,而凌丑死金,此以少凌長相害也。卯辰相害者,謂卯以壬木,凌辰死土,此以少凌長相害也。凡占遇六害者,各以本意決之。

寅と巳は相い害す:両者もまた各々臨む所の臨官の位を仗り(寅は甲の臨官、巳は丙の臨官)、各々本事を炫耀し争いて上前に搶ゆ、因りて相い害す。丑と午は相い害す:是れ午の中の旺火が往きて丑の中の衰死の金を欺凌す、こちらの種を「以少凌長」と曰い、即ち後生を以て前輩の上に凌駕す。卯と辰は相い害す:是れ卯の中の旺木が往きて辰の中の衰死の土を欺凌す、同じく以少凌長なり。以上六組は合わせて「六害」と称す——子未、丑午、寅巳、卯辰、申亥、酉戌。凡そ占課に六害に遇えば、便ち各々その本来のあの層の含義に按じて決斷す:鬼害に属するは克伐上より斷じ、恃勢に属するは倚強凌弱上より斷じ、争進に属するは競争嫉妬上より斷ず。

釈鬼第十八

傳曰:鬼者,五行之精氣也,謂支干皆有之。干鬼者:甲鬼在申,乙鬼在酉,丙鬼在子,丁鬼在亥,戊鬼在寅,己鬼在卯,庚鬼在午,辛鬼在巳,壬鬼在戌,癸鬼在未。

古傳にいう:所谓「鬼」は、五行の精気の化する所で、天干と地支は皆各自に鬼あり。ここの「鬼」は即ち我を剋する者、即ち後世のいう官鬼なり。天干の鬼は:甲の鬼は申に在り、乙の鬼は酉に在り、丙の鬼は子に在り、丁の鬼は亥に在り、戊の鬼は寅に在り、己の鬼は卯に在り、庚の鬼は午に在り、辛の鬼は巳に在り、壬の鬼は戌に在り、癸の鬼は未に在り。逐条に核對すれば知る可し、列する所は皆その天干を剋する地支なり:甲乙木は申酉金を畏れ、丙丁火は子亥水を畏れ、戊己土は寅卯木を畏れ、庚辛金は午巳火を畏れ、壬癸水は戌未土を畏る。この一份は上文「釈刑」の十干の刑と完全相同なり。

支鬼者:子鬼在辰,丑鬼在卯,寅鬼在申,卯鬼在酉,辰鬼在寅,巳鬼在亥,午鬼在子,未鬼在卯,申鬼在午,酉鬼在巳,戌鬼在寅,亥鬼在未。

地支の鬼は:子の鬼は辰に在り、丑の鬼は卯に在り、寅の鬼は申に在り、卯の鬼は酉に在り、辰の鬼は寅に在り、巳の鬼は亥に在り、午の鬼は子に在り、未の鬼は卯に在り、申の鬼は午に在り、酉の鬼は巳に在り、戌の鬼は寅に在り、亥の鬼は未に在り。同じく本支を剋するあの一支を取る:水支は土支を畏れ、土支は木支を畏れ、木支は金支を畏れ、金支は火支を畏れ、火支は水支を畏る。占課の時に若し日干または日支の上神が正にそれの鬼なれば、便ち「鬼臨身」で、病患・官訟・盗賊の類の凶事を主り、須らく再び徳神・救神の解す有無を看るべし。

釈殺第十九

傳曰:陰氣尤毒,謂之殺也。巳、酉、丑,劫殺在寅,寅中有陰氣生火也。災殺在卯,卯為日門,陰氣所入。天殺在辰,辰為四季陰氣,能遊天上也。

古傳にいう:陰気の中の特に毒烈なるあの一部分を、「殺」と曰う。以下は三合局に按じて四組に分かち、毎組に各々劫殺・災殺・天殺の三位あり。巳・酉・丑の三合金局:劫殺は寅に在り、寅の中に火を生じ得る陰気を蔵するを以てなり(寅は火の長生、正に金局の絶地にあたる);災殺は卯に在り、卯は日門にして、陰気これにより入るを以てなり;天殺は辰に在り、辰は四季の土に属し、その陰気は天上に游行し得るを以てなり。取法は三合局の第一字(長生位)より前に推し往く:巳酉丑の絶地は寅に在り、故に劫殺は寅に在り、災・天の二殺は依次順排す。

申、子、辰,劫殺在巳,巳中有陰氣生土也。災殺在午,言氣生於午也。天殺在於未,言四季陰氣,能遊天上也。亥、卯、未,劫殺在申,申中有陰金也。災殺在酉,酉為月門,陰氣所出也。天殺在戌,言四季陰氣能遊天上也。

申・子・辰の三合水局:劫殺は巳に在り、巳の中に土を生じ得る陰気を蔵するを以てなり(巳は水局の絶地);災殺は午に在り、陰気の午に生ずるを説くなり;天殺は未に在り、未は四季の土に属し、その陰気は天上に游行し得るを以てなり。亥・卯・未の三合木局:劫殺は申に在り、申の中に陰金を蔵するを以てなり(申は木局の絶地);災殺は酉に在り、酉は月門にして、陰気これにより出づるを以てなり;天殺は戌に在り、戌は四季の土に属し、その陰気は天上に游行し得るを以てなり。規律を見出す可し:劫殺は總じて本局の絶地に在り、災殺は絶地の後一位に在り、天殺は再び後一位にして必ず辰戌丑未の四土の一に落つ。

寅、午、戌,劫殺在亥,亥中有陰水也。災殺在子,子為陰水,言陰氣生子也。天殺在丑,言四季陰氣能遊天上也。

寅・午・戌の三合火局:劫殺は亥に在り、亥の中に陰水を蔵するを以てなり(亥は火局の絶地);災殺は子に在り、子は本自ら陰水にして、陰気の子に生ずるを説くなり;天殺は丑に在り、丑は四季の土に属し、その陰気は天上に游行し得るを以てなり。四組を合看す:巳酉丑の三殺は寅卯辰に在り、申子辰の三殺は巳午未に在り、亥卯未の三殺は申酉戌に在り、寅午戌の三殺は亥子丑に在り——恰も各局の絶地より起り、連なりて三辰を占む。

金神三殺者:寅申巳亥,三殺在酉;子午卯酉,三殺在巳;辰戌丑未,三殺在丑。若占病,白虎並官事,與朱雀並者,皆大凶也。

別に一种の「金神三殺」あり、四孟・四仲・四季に按じて分派す:占時あるいは日辰が寅申巳亥(四孟)に属するは、三殺は酉に在り;子午卯酉(四仲)に属するは、三殺は巳に在り;辰戌丑未(四季)に属するは、三殺は丑に在り。この一路の殺神は金気の肅殺を以て名を立つ、故に金神と称す。若し病を占えば、凡そ白虎と官訟の事の同じく来り、また朱雀と併びて一处に在るは、皆大凶と斷ず——白虎は死喪疾病を主り、朱雀は口舌文書官司を主り、二者は殺と相い併び、病中にまた官非を添ゆ、故に最も忌む。

年月三殺者:申子辰,殺在未,謂水太陰之位,殺在太陽之上;亥卯未,殺在戌,謂木少陽之位,殺在少陰之上;寅午戌,殺在丑,謂火太陽之位,殺在太陰之上;巳酉丑,殺在辰,謂金少陰之位,殺在少陽之上。

再び一种の「年月三殺」あり、太歳あるいは月建の属する所の三合局に按じて定む:申子辰の年月は、殺は未に在り——申子辰は水に属し、是れ太陰の位にして、その殺は便ち太陽(南方の火土)の一辺に落つ;亥卯未の年月は、殺は戌に在り——亥卯未は木に属し、是れ少陽の位にして、その殺は便ち少陰(西方の金)の一辺に落つ;寅午戌の年月は、殺は丑に在り——寅午戌は火に属し、是れ太陽の位にして、その殺は便ち太陰(北方の水土)の一辺に落つ;巳酉丑の年月は、殺は辰に在り——巳酉丑は金に属し、是れ少陰の位にして、その殺は便ち少陽(東方の木)の一辺に落つ。四組の殺は皆辰戌丑未の四墓の上に落ち、しかも恰も本局の墓庫の對衝の位に在り。

凡上三傳,吉將與殺並者,吉事速。凶將與殺並者,其凶尤重。金神三殺最惡,若乘三象氣來剋日辰人年者,大凶也。

凡そ上述のこれらの殺神が三伝に落ち入れば、須らくそれが何の天将と同一処に在るかを看るべし:吉将(青龍・太常・六合の類のごとし)と殺と併び見ゆるは、吉事は却って来ること速し、殺に催發の力あるを以てなり;凶将(白虎・玄武・螣蛇の類のごとし)と殺と併び見ゆるは、凶咎は格外に沈重なり。諸殺の中は金神三殺を以て最も凶悪と為し、倘若それが旺盛の気を乗りて来りて日干を剋し、日支を剋し、本人の行年を剋せば、則ち大凶と斷ず(「三象」は日・辰・行年の三者の現す所の象を指す)。

釈数第二十

傳曰:數者,謂五行、十干、十二支數也。五行數者:水,生數一,成數六;火,生數二,成數七;木,生數三,成數八;金,生數四,成數九;土,生數五,成數十。

古傳にいう:所谓「数」は、五行の数・十天干の数・十二地支の数の三套を包括す。五行の数は:水、生数一・成数六;火、生数二・成数七;木、生数三・成数八;金、生数四・成数九;土、生数五・成数十。これ即ち《周易・繋辞》の「天一は水を生じ、地六はこれを成す」一系の成説なり:一より五に至るは生数にして、各々五を加えれば便ち六より十に至る成数を得。占課に日期の遠近・数目の多寡を推す時、用いるは即ちこの幾つかの数なり。

十二支數者:子午數九,丑未數八,寅申數七,卯酉數六,辰戌數五,巳亥數四。十干數者:甲己數九,乙庚數八,丙辛數七,丁壬數六,戊癸數五。

十二地支の数は:子と午は皆九、丑と未は皆八、寅と申は皆七、卯と酉は皆六、辰と戌は皆五、巳と亥は皆四——相い衝する两支は同数にして、九より四に至るまで遞減す。十天干の数は:甲と己は皆九、乙と庚は皆八、丙と辛は皆七、丁と壬は皆六、戊と癸は皆五——相い合する両干は同数にして、九より五に至るまで遞減す。この一套の数は後文「釈卦略」裏に直接に用いて応期を算す:例えば河魁(戌)が未上に加わるとき、未の数八・戌の数五、相い乗じて四十を得、便ち吉凶は四十日の内に應ずと斷ず。

下巻

釈相生第二十一

《金匱經》曰:二氣交會各五。五行,謂金木水火土,循環而無端。故金化而水生,水流木榮,木動而火炎,火炎而土平,積土而金成。此五行相生之情而相受也。故金生水,水生木,木生火,火生土,土生金,是為相生也。

《金匱經》にいう:陰陽二気は交会の後、各々五に分かれて、五行と成る。五行は即ち金・木・水・火・土で、循環往復して起点終点なし。故に:金は熔化して水生まれ出づ、水は流潤して木は繁栄す、木は揺動して火は燃起す、火は焼尽して土は平复す、土は積厚して金は結成す。これ即ち五行の彼此に相生する情態で、一つは上一つを承受して来る。故に金は水を生じ、水は木を生じ、木は火を生じ、火は土を生じ、土は金を生ずといい、これを「相生」と曰う。六壬の全部の斷法の半分は皆この一条の上に落つ:日辰と上神と相生し、三伝の首尾相生するは、多く順遂を主る;我を生ずる者は父母と為し救助と為し、我の生ずる者は子孫と為し耗泄と為す。

釈相克第二十二

《金匱經》曰:五行者,各有相惡也。故金入火而銷亡,火得水而滅光,水得土而不行,土得木而腫瘡,木逢金而折傷。此五行相剋之情,遞相惡也。故金克木,木克土,土克水,水克火,火克金,是謂遞相惡也。

《金匱經》にいう:五行の彼此の間は各々厭悪する所有り、これ即ち相克なり。故に:金は火裏に投ぜれば熔銷消亡し、火は水に遇えば光焰熄滅し、水は土に遇えば流れ動かず、土は木に穿鑿せられて生瘡するがごとく、木は金に碰れば砍折損傷す。これ即ち五行の相克する情態で、一つ接ぎ一つ互いに厭悪す。故に金は木を剋し、木は土を剋し、土は水を剋し、水は火を剋し、火は金を剋すといい、これを「遞相惡」と曰う。六壬の用神を取るはまず相克を重んず——「まず相克する者を取りて用と為す」、四課の中に克あれば便ち克処より初伝を起すは、正にこの一篇を以て根拠と為す。

釈月将第二十三

正月將徵明:《金匱經》曰:建寅之月,陽氣始達,徵召萬物而明理之,故曰徵明。二月將天魁:《金匱經》曰:建卯之月,萬物皆生,各求根本,以類合聚,故曰天魁。三月將從魁:《金匱經》曰:建辰之月,萬物皆長,枝蕊花葉,從根本而出,故曰從魁。

「月将」は天盤十二神の名号で、実は即ち太陽の毎月に所在するあの一「次」で、占課の時にそれを占時の上に加えて天盤を轉動し、全課はこれにより起手す。正月の月将は徵明、即ち亥なり:《金匱經》にいう、建寅の月は陽気が始めて通達し、万物を徴召してその条理分明ならしむ、故に「徵明」と曰う。二月の月将は天魁、即ち戌なり:《金匱經》にいう、建卯の月は万物斉しく生じ、各々根本を尋求し同類を以て相聚す、故に「天魁」と曰う。三月の月将は従魁、即ち酉なり:《金匱經》にいう、建辰の月は万物滋長し、枝・蕊・花・葉は皆根本に順いて長出す、故に「従魁」と曰う。月建と月将の関係に留意せよ:寅月は亥を用い、卯月は戌を用い、辰月は酉を用うは、正に月建と月将の六合なり、これ即ち月将を取るの定法なり。

四月將傳送:《金匱經》曰:建巳之月,萬物盛茂,陽氣所傳而通送之,故曰傳送。五月將小吉:《金匱經》曰:建午之月,萬物小盛,陰氣始生,奉陽之功,故曰小吉。六月將勝光:《金匱經》曰:建未之月,萬物壯大,逾本而生,故曰勝光。

四月の月将は伝送、即ち申なり:《金匱經》にいう、建巳の月は万物盛茂し、陽気は一路に伝え遞りて通送し出づ、故に「伝送」と曰う。五月の月将は小吉、即ち未なり:《金匱經》にいう、建午の月は万物小に盛壮あり、陰気ここに初生し、陽を輔助してその功業を完成す、故に「小吉」と曰う。六月の月将は勝光、即ち午なり:《金匱經》にいう、建未の月は万物壮大にして、本体を超出して外に向かいて生長す、故に「勝光」と曰う。巳月は申に配し、午月は未に配し、未月は午に配す、仍ほ月建と月将の相合なり。

七月將太乙:《金匱經》曰:建申之月,萬物畢秀,吐穗含實,孔穴自任,故曰太乙。八月將天罡:《金匱經》曰:建酉之月,萬物強固,柯條已定,核實堅剛,故曰天罡。九月將太沖:《金匱經》曰:建戌之月,萬物成熟,收穫聚之,枝條剝毀,故曰太沖。

七月の月将は太乙、即ち巳なり:《金匱經》にいう、建申の月は万物悉く秀實し、穂を抽べ實を結び、孔竅は各々その任を承當す、故に「太乙」と曰う。八月の月将は天罡、即ち辰なり:《金匱經》にいう、建酉の月は万物強健堅固にして、枝干は已に定形し、果核は結實剛硬す、故に「天罡」と曰う。九月の月将は太衝、即ち卯なり:《金匱經》にいう、建戌の月は万物成熟し、収穫して聚攏し、枝条は剥落毀損す、故に「太衝」と曰う。申月は巳に配し、酉月は辰に配し、戌月は卯に配す、同じく相合の配なり。

十月將功曹:《金匱經》曰:建亥之月,萬物大聚,功事成就,計定於功,故曰功曹。十一月將大吉:《金匱經》曰:建子之月,陽氣復始,君得其位,惠化日施,故曰大吉。十二月將神后:《金匱經》曰:建丑之月,歲功畢定,酒醴蜡祭百神,故曰神后。

十月の月将は功曹、即ち寅なり:《金匱經》にいう、建亥の月は万物大いに聚り、一年の功業成就し、功労ここに至りて核定す、故に「功曹」と曰う。十一月の月将は大吉、即ち丑なり:《金匱經》にいう、建子の月は陽気が重新たに開始す(一陽来復)、君主はその正位を得、恩惠教化は日日に施行す、故に「大吉」と曰う。十二月の月将は神后、即ち子なり:《金匱經》にいう、建丑の月は一年の農功全部完畢し、人々は酒醴を以て蜡祭を舉行し、遍く百神を祭る、故に「神后」と曰う。十二月将はここに至りて列全す:亥徵明、戌天魁(亦た河魁と称す)、酉従魁、申伝送、未小吉、午勝光、巳太乙、辰天罡、卯太衝、寅功曹、丑大吉、子神后。

天之運轉,合宿之所至,以立神名。天之十二神,動移無窮。地之十二辰,以靜而待之。或有相生,或有相剋,吉凶之本,不可不知。

天の運転は、星宿の到る所の位置に合し、人はこれに拠りて十二神に名号を立つ。天上の十二神は天盤に随いて轉動し、遷移已まず;地上の十二辰は則ち安静にして動かず、それらの加臨を等候す。天神が地辰の上に落つれば、両者は或いは相生或いは相克し、これ正に吉凶の根本の所在にして、弄清楚せざるべからず。この両句は六壬の基本構造を点破したり:動く天盤の十二神は静かなる地盤の十二辰の上に壓し、毎一格は皆「上下」一対を形成し、この一対の生克を看るは、即ち課を斷ずるの起点なり。

上克下憂他人,下克上憂己身。上克下憂婦人,下克上憂男子。旺氣所勝,憂縣官。相氣所勝,憂財物。死氣所勝,憂死喪。囚氣所勝,憂囚繫。休氣所勝,憂疾病。餘皆仿引例。

具体の看法は:上神が下辰を剋すれば、憂患は別人の身上に出づ;下辰が上神を剋すれば、憂患は自己身上に落つ。別の一说:上が下を剋すれば則ち憂は婦人に在り、下が上を剋すれば則ち憂は男子に在り。再び一層進めて、須らく施克するあの一方の帯ぶるは何の気かを看るべし:旺気を以て取勝するは、憂うるは官府の事;相気を以て取勝するは、憂うるは財物;死気を以て取勝するは、憂うるは死喪;囚気を以て取勝するは、憂うるは牢狱拘繋;休気を以て取勝するは、憂うるは疾病。その余の情形は皆これらの例に照らして類推す。所谓旺・相・休・囚・死は、占課の当季に按じて五行の強弱を判定する五等なり:令にあたる者は旺、我の生ずる者は相、我を生ずる者は休、我を剋する者は囚、我の剋する者は死。

釈璧度第二十四

太史楊維德曰:臣等謹案:十二次取《三統曆》,配十二分野,其旨最詳。又有費真說《周易》、蔡邕《月令章句》,並後魏太史陳卓言人宿度,各有先後,令依《三統曆》入次度,與見行曆書同,所定並同。

太史楊維徳はいう:臣等謹んで按ずるに、十二次の划分は《三統暦》より取り、再び十二分野を配上す、この一套の説法は最も詳備なり。このほかに費直の《周易》を講ず、蔡邕の《月令章句》を作す、および後魏の太史陳卓の説く入宿度数あり、各家の定むる所の界限は彼此先後一ならず。今は一概に《三統暦》の定むる所の入次度数を依りて準と為し、それは現行の暦書と相同なり、故に本書の定むる所もまたこれと一致す(底本の「費直」は「費真」と作し、「今依」は「令依」と作し、「入宿度」は「言人宿度」と作す、均しく傳抄の訛に係り、照録して改めず)。所谓「璧度」は、周天二十八宿の度数を十二段に切り、毎段に一つの月将を配し、用いて太陽の当下に究竟どの将に走到したかを核定す、月将取り誤れば則ち全課皆誤なり。

自軫宿十二度,至氐四度,為天罡,於辰在辰。自氐宿五度,至尾宿九度,為太沖,於辰在卯。自尾宿十度,至斗宿十一度,為功曹,於辰在寅。自斗宿十二度,至女宿七度,為大吉,於辰在丑。自女宿八度,至危宿十五度,為神后,於辰在子。自危宿十六度,至奎宿四度,為登明,於辰在亥。

以下は段を逐い各月将の所轄する宿度の範囲を列す、読法は「起訖宿度—月将名—所配地辰」なり:太陽の行経する軫宿十二度より氐宿四度までの这一段は、天罡と為し、辰位に配す;氐宿五度より尾宿九度までは、太衝と為し、卯位に配す;尾宿十度より斗宿十一度までは、功曹と為し、寅位に配す;斗宿十二度より女宿七度までは、大吉と為し、丑位に配す;女宿八度より危宿十五度までは、神后と為し、子位に配す;危宿十六度より奎宿四度までは、登明と為し、亥位に配す。ここに亥将は「登明」と称すは、前篇の「徵明」と同一将の異名なり。諸段は辰・卯・寅・丑・子・亥の次序に依りて逆行す、正に太陽の周年視運動が黄道上に十二辰を逆りて行くに合す。

自奎宿五度,至胃宿六度,為河魁,於辰在戌。自胃宿七度,至畢宿十一度,為從魁,於辰在酉。自畢宿十二度,至東井十五度,為傳送,於辰在申。自井宿十六度,至柳宿八度,為小吉,於辰在未。自柳宿九度,至張宿十六度,為勝光,於辰在午。自張宿十七度,至軫宿十一度,為太乙,於辰在巳。

続いて後六段:奎宿五度より胃宿六度までは、河魁と為し、戌位に配す(河魁は即ち前篇の天魁);胃宿七度より畢宿十一度までは、従魁と為し、酉位に配す;畢宿十二度より東井十五度までは、伝送と為し、申位に配す;井宿十六度より柳宿八度までは、小吉と為し、未位に配す;柳宿九度より張宿十六度までは、勝光と為し、午位に配す;張宿十七度より軫宿十一度までは、太乙と為し、巳位に配す。ここに至りて十二段は首尾相接して、周天を一匝り繞る:末段は軫宿十一度に止まり、恰好首段の起する所の軫宿十二度に接上す。実用の時、ただ占課当日の太陽の所在する宿度を查出し、どの一段に落つるかを見てどの将を用いるか定めば、不必再び「何月に何将を用う」の粗略な算法に拘泥せず。

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