相齒祕訣
齒者骨之餘也,可以卜富貴,可以定壽考。宜多、宜長、宜正,福壽富貴可期;忌缺、忌少、忌尖、忌疏、貧賤夭折可慮;內管丹田之氣,缺則破財而祿稀;外職壬癸之司,備則祿榮而壽永;短黑斜飛者,刑傷子嗣;白長正大者,福祿自身;疏少偏斜者,言多不信;端齊縫密,言必真誠;露齒言語不密;長唇多主慎言;結喉露齒,必死在他鄉;缺齒口垂,終防凍餒;
牙齒是れ骨頭の餘氣の生ずる所、牙齒より以て富貴を卜し、以て壽數を定む可し。牙齒多きを宜とし・長きを宜とし・端正を宜とす、此の幾樣を具備せば、福壽富貴期す可し。缺を忌み・少を忌み・尖を忌み・稀疏を忌む、此の幾樣を占めれば、便ち貧賤夭折を慮るを要す。牙齒內に在りて丹田之氣を管し、缺損有るは財を破りて俸祿稀薄なり。外に在りて壬癸水の職司に屬し、齊備のは則ち祿位顯榮・壽數綿長なり。牙齒短・色黑にして斜飛のは、子嗣を刑傷す。潔白・修長・端正寬大のは、福禄自身に歸す。牙齒稀疏・數少・偏斜のは、話多くして信を守らず。端正齊整・縫隙細密のは、說話かならず真誠なり。牙齒外露の人は說話嚴密ならず。上脣長の人は多く謹慎發言する能くし。喉結突出にして牙齒外露のは、かならず他鄉に客死せん。牙齒缺有り・嘴角下垂のは、終究凍え挨え餓えを受くるを防ぐを要す。
少年齒落多不壽,四十前落牙是也;中年落齒多劫刑;中年復齒主添壽,晚年復齒更延年;齒白唇紅潤大,朝元必祿厚;齒枯辱淡斜歪,緊皺必孤寒;黑堅忠貞,黑枯者貧賤;長大堅實,女貞節而男亦忠良;淡疏小尖,女貪淫而男獵色;庸夫俗子、或黃、或暗、或枯疏;輔宰公卿必密、必長、必堅、必厚重;生一二少主刑傷,迭生牙內外者是;露出當門,中年必劫;齒多者,固為富貴壽考,仍須辨色審;齒少者固夭折貧寒,尤貴揣神而定相也。
年輕時便ち牙を掉ぐは多半長壽せず――四十歲以前牙を落すを指す。中年牙を落すは多く劫難刑傷有り。中年重新牙を長ずるは壽を添るを主り、晚年重新牙を長ずるは更に能く年を延す。牙白脣紅・脣形潤澤寬大、再び加うるに下巴朝上して額と相應ずるは、俸祿かならず優厚なり。牙齒枯槁・脣色淡にして歪斜・脣上緊皺多紋のは、かならず孤寒なり。牙色微黑にして質地堅固のは忠貞なり。黑にして枯朽のは貧賤なり。牙齒長大堅實のは、女子貞節を守り・男子も亦た忠良なり。牙色淡・排列疏・形小にして尖のは、女子淫を貪り・男子色を好む。平庸俗氣之人は、牙齒或いは發黃・或いは昏暗・或いは枯槁稀疏なり。能く宰輔公卿を做るは、牙齒かならず細密・かならず長・かならず堅固・かならず厚重なり。多く一兩顆の牙を生出すは刑傷を主る――即ち正常牙列內外に重疊して生出する那種。門牙外に突出するは、中年かならず劫難有り。牙齒多きは固然富貴長壽を主る、仍ほ齒色を辨明して乃ち定むるを要す。牙齒少なきは固然夭折貧寒を主る、尤其彼の神氣を揣度して乃ち相を定むるに好し。
相耳祕訣
一歲至十四歲行耳運。耳高眉齊,主少運發為;耳低照顴,主中運發為;耳珠朝口,主晚運發為,行額運耳輔。左耳為金,右耳為木;有輪廓宜分明,則為佳;有星直高聳,則為佳;高聳過眉之謂。耳反無輪,少遭刑剋;耳低失氣,少防疾病;耳高照顴,少運亨通;耳骨堅硬,耳險無妨;耳白則名揚,耳暗則運蹇;耳門闊,量大聰明;耳門小,量小識狹;耳頭墜,便是金木無神;耳低大運必遲。
一歲より十四歲に到る耳運を走る。耳朵生じて高く・眉毛と齊平のは、少年運便ち發す。耳朵位置低くして顴骨と相照らすは、中年運乃ち發す。耳垂口部に朝向するは、晚年運乃ち發す。額運を走る時、仍ほ耳に靠りて輔助を為すを要す。左耳金星に屬し、右耳木星に屬す。耳輪與耳廓分明するを要し、分明して乃ち好し。耳形端直高聳するを要し、高聳して乃ち好し――いわゆる高聳は、耳の上緣眉毛に高き過ぐるを指す。耳朵外翻して耳輪無きは、少年便ち刑克を遭う。耳位低くして氣色を失うは、少年疾病を防ぐを要す。耳高顴と相照らすは、少年運亨通す。耳骨堅硬の人は、耳形略か欠缺有るも亦た妨なし。耳色白淨のは名聲遠揚し、耳色昏暗のは運途蹇滯す。耳門寬闊のは、度量大にして聰明。耳門狹小のは、度量小にして見識窄し。耳の上端下に墜塌するは、即ち金木二星神を失えり。耳位太も低きは、大運かならず來る遲し。
少年科甲,多半耳夾天庭;中運豐隆,多半耳照顴鼻;兩耳黑灰,應卜壽元不久;兩耳丹赤,應知回祿終防;耳尖似火,紅又屬火,無珠屬火,如復髮而紅,鬚密準紅、顴紅,定主火喪;猶必參各宮部,以定終身,不可拘泥;兩耳星辰,以為評斷也。至於人瘦耳多不貼肉者,無大礙;人肥耳反不貼肉者,有大礙焉。左耳缺,先死父;右耳缺,先死母;耳門有痣病;耳白莖,耳白薄壽夭,耳堅壽永。婦人左耳厚先生男,右耳厚先生女,一大一小曾食二母之乳。
少年便ち科舉に中る能くするは、多半兩耳高聳して天庭を夾す。中年運豐隆のは、多半兩耳顴・鼻と相照應す。兩耳黑灰を發するは、壽元長からざるを斷ず可し。兩耳赤紅して丹のごときは、火災を防ぐを要す(「回祿」是れ火神之名)。耳形尖きこと火苗のごとく・耳色發紅・又た耳垂無き、此の幾樣皆火に屬す。如果た加うるに頭髮泛紅・鬍鬚濃密・鼻準發紅・顴骨發紅せば、便ちかならず火に死せん。不過仍ほ各宮各部位を參看して乃ち終身を定め、一條を死守す可からず。兩耳只是金木二星辰、只だ評斷の一部分と為す能くするのみ。至於瘦人耳朵多半頭に貼らず、此れ大毛病と算せず。胖人耳朵反って頭に貼らざれば、那便ち大妨礙有り。左耳缺有る、父親先に亡ぶ。右耳缺有る、母親先に亡ぶ。耳門痣を生ずるは疾病を主る。耳上白毫を生ずるは佳と為し、耳色雖も白なれど耳質薄のは反って壽夭を主り、耳質堅厚のは長壽す。婦人左耳厚のは先に男孩を生み、右耳厚のは先に女孩を生む。兩耳一大一小のは、小時候兩個の母親の奶を喫り過ぎたり。
相額祕訣
十五六至三十歲行額運。以枕骨主骨為應,以耳輔;宜山林、冢墓、日月角位起,中正無紋沖,無黑子耳行。額為火星,宜日月角明朗,天庭位光聳;降如覆肝,髮不低壓;印堂貫而直起,貫頂邊城;滿而伏神插中,兩耳高懸照額,富貴早運可期;輔弼夾拱天中,名青少年得運。黃明在額,氣臨印而功名顯。
十五六歲より三十歲に到る額運を走る。額運腦後の枕骨・頭頂の主骨を以て呼應と為し、再び兩耳を以て輔助と為す。山林・塚墓・日角月角此の幾處隆起・中正之位紋路衝破無く・黑痣無く、加うるに耳相配合するを要し、此の一段の運乃ち行き通る能くし。額五星中火星に屬し、日角月角明朗・天庭光潔高聳を宜とす。額形隆起して倒扣の豬肝のごとく、頭髮額際を低壓せず。印堂之氣直に上に貫り、一直に頭頂與邊城に通ず。額面飽滿にして神を藏る之氣正中に插入す。兩耳高懸して額と相照らす――此樣早年の富貴期す可し。左輔右弼兩骨天中を夾拱するは、青少年時期便ち運を得るを主る。額上黃明之色を現出し、氣一たび印堂に到れば、功名便ち顯達するを要す。
忌低、忌陷、忌沖破,運防二十五之前;位管三十四之內;日旦角暗,父母堪虞;髮腳巖巖,刑傷迭慮;髮尖沖印,不防改去免刑;髮鑽額中,不妨出斷免損害。額過突而陽勝陰,刑親難免;額而左與右,過偏蔗出相宜;額上忽暗,親病牽連;額上忽烏,天災迭至;印堂白氣,服色三年;中正青筋,病沖數載;中正紋人天倉,早子妻生不利;中正沖過眉尾,父業縱有都空;筋沖、印陷、紋多、骨粗、兩眉豎起連逼印堂,眉骨強橫晨,懸針正破,此等之相,不過刑剋父母,猶防本命鰥寡也。
額頭低を忌み・凹陷を忌み・紋に衝破せらるるを忌む、此の幾樣を犯せば、二十五歲以前の運提防するを要す。額此の部位總じて三十四歲以內の運を管す。日角月角昏暗のは、父母憂う可し。髮脚參差不齊して亂石のごときは、屢々刑傷を慮るを要す。髮尖直に印堂に衝るは、妨げず那の撮の頭髮を剃改して以て刑克を免れよ(底本「不防改去」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。額頭正中倒鑽の逆髮を生ずるも、亦た妨げず剃去して以て損害を免れよ。額頭過分前突は、是れ陽の陰に勝り過ぐ、雙親を刑克する免れ難し。額頭左或いは右に偏するは、過於偏斜の人反って庶出に宜し。額上忽然發暗は、雙親病患の牽連を受くるを主る。額上忽然發烏は、天災接連して來るを主る。印堂白氣を現ずれば、三年之內喪服有り。中正青筋を現ずれば、幾年之內病災有り。中正の紋路天倉に侵入すれば、早生の子女與妻子に對し不利なり。中正の紋眉尾に衝り過ぐれば、父親の家業縱有するも亦た落空するを要す。青筋額に衝り・印堂低陷・紋路雜多・骨相粗劣・兩眉豎起して一直に印堂に逼近・眉骨強橫凸出・懸針紋(印堂正中一道の直紋)正に印堂を衝破す――此の一類の相を生ずる人は、不只父母を刑克し、還た自身鰥寡を防ぐを要す。
相眉祕訣
三十一歲至三十四歲行眉運,三十五至四十行眼運。如眉不好眼雖好,而仍十足,不若粗濃低壓者,宜改之,務宜於眼長短大小均配乃合,否則必困。左眉為羅喉,右眉為計都;未是凶星,最防帶殺;印堂為命宮,正直光明圓闊,如兩眉連鎖命宮者,命必夭而刑剋多;兩眉退避命宮者,運必早而富貴遂;
三十一歲より三十四歲に到る眉運を走り、三十五歲より四十歲に到る眼運を走る。假如眉相好からずして眼相好ければ、運仍ほ十足と算す。但し總じて那種の粗濃低壓の眉毛を修改一下するに如かず――務めて眉の長短大小皆眼と相配して乃ち合格と算し、否らざれば運かならず困頓せん。左眉を「羅睺」と曰い、右眉を「計都」と曰う、此の兩個本來星命家の説く凶星、最もそれの殺氣を帶ぶるを防ぐを要す。印堂を「命宮」と曰い、端正・光明・圓潤・開闊を宜とす。假如兩眉相連鎖して命宮を鎖せば、此の人かならず短命にして刑克多し。兩眉各々退開し・命宮を讓出するは、運かならず來る早くして富貴順遂なり。
眉毛粗硬兼骨起弓,定招災;眉毛硬則性狠,眉骨起則性傲;冀之粗濁,主兄弟參商刑剋,敢作敢為,定招殃禍;眉毛濃粗,若逼貼弓當出嗣;眉濃眼闊,號日重羅迭計,不利父母,宜當出嗣,否則父母防沖而兄亦防克;灣長豔帶疏,見低弓當貴;性柔散濁,繽紛短縮,形弓則耗;心亂眉砂帶箭,若不拔弓定遭沖;帶箭即豎者,主刑剋之毛,老尾帶箭,交此運宮災禍遇,刑剋破財,宮非口舌;眉粗濃而不見底,應知血旺貪淫;眉婆婆而又下垂,應交妻妾狐媚,此皆色慾之格。
眉毛粗硬・眉骨又た高起して弓形を成すは、かならず災を招く:眉硬の人は性情狠戾、眉骨高の人は性情驕傲なり。眉相粗濁のは、兄弟參商二星のごとく分離刑克するを主る。此種の人敢作敢為、かならず禍殃を招來せん。眉毛濃粗にして緊壓眼に近く・彎りて弓形を成すは、應當別人に過繼すべし。眉濃にして眼眶寬闊のは、之を「重羅疊計」と曰い、父母に利ならず、過繼出すを宜とす。不然なれば父母衝克の妨を被り、兄長も亦た克の妨を被る(底本「父母防衝而兄亦防克」を作る、兩「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。眉毛彎長明豔にして疏朗を帶び・眉勢低垂して弓形を成すは、貴を主る。眉の性狀柔弱散亂污濁・紛雜短縮・形狀彎曲のは耗散を主る。心思雜亂の人は、眉中砂點を帶び又た箭毛を生ず。箭毛若し拔去せざれば、かならず衝克を遭う――いわゆる帶箭は、即ち逆豎の眉毛、是れ刑克を主る毛なり。若し眉尾に於いて箭を帶ぶれば、一たび此の一段の眉運に交れば便ち災禍に遇い、刑克破財・官非口舌を主る。眉毛粗濃して眉底皮肉を見えざるは、此の人血氣旺盛にして淫を貪るを知る可し。眉毛蓬鬆散亂にして又た下垂のは、將來狐媚型の妻妾に遇上る會――此れら皆色を好み慾を縱る格局に屬す。
眼中無殺又生懼內;眉短不蓋目,富貴難言;眉豎若及反弓,刑凶迭至;眉為開鎖,短促露天倉,主破財;眉反弓帶殺,官非口舌俱防;兩眉下垂,女多生而男少育,兼主性懦人愚,且招小人破財;眉濃髮厚,身己賤而行亦淤,又主人憎鬼厭;眉中有黑子,主防水火之災;眉濃而黑,帶黑子在眉主水災;眉黃面紅,帶黑子主火災;眉寒薄帶黑子,有疾病纏;
眼中若し再び威煞無ければ、便ち老婆を怕る會。眉短くして眼睛を蓋い得住せざるは、富貴を談ずるに及ばず。眉毛倒豎して甚至反曲して弓を成すは、刑傷凶禍接連して來る。眉毛是れ運氣を打開し或いは鎖閉する關鍵:眉短促にして天倉を露出するは、財を破るを主る。眉反弓にして又た殺氣を帶ぶるは、官非口舌皆防ぐを要す。兩眉下垂の人は、女を生む多くして兒を養う少なく、兼ねて性情懦弱・為人愚鈍を主り、還た小人を招きて財を破るを要す。眉濃髮厚の人は、身分低下にして行事滯澀、又た人の厭憎を招くを主る。眉中黑痣を生ずるは、水火之災を防ぐを要す:眉毛濃黑にして眉中黑痣を帶ぶるは水災を主り、眉毛發黃・面色紅にして黑痣を帶ぶるは火災を主り、眉毛寒薄稀疏にして黑痣を帶ぶるは、疾病纏身有り。
眉毛有交紋,應防妻妾之禍;奸門位有交紋,主妻妾有非命於縊死;毛薄黃準頭紅,定見火厄之慘;眉毛粗壓,眼睛昏,定遭牢獄之患;眉黃亂而妻淫,眉短散而財困;眉黃眼暗,非死於獄如何;眼暗如漆,無殺、無刑、無耀;眉稀眼浮,散家財難了;眉豎起而太陽陷,定見行劫身災;眉豎起而纏紅筋,應知官設刑辱;紅筋沖眼主官非;
眉毛處交叉紋有るは、妻妾の禍事出づるを防ぐを要す。奸門(眼尾)處交叉紋有るは、妻妾非命に死し或いは上吊するを主る。眉毛稀薄發黃にして鼻準發紅のは、かならず火災之慘を見るを要す。眉毛粗濃壓眼・眼珠昏暗のは、かならず牢獄之患を遭う。眉毛黃にして散亂の妻子は淫蕩、眉毛短にして散のは錢財困窘す。眉黃にして眼暗の人は、獄中に死せざれば還た怎樣せん。至於眼珠暗きこと點漆のごとくして殺氣を帶びず・刑氣を帶びず・又た光耀を帶びざれば、便ち此れらの凶險無し。眉毛稀・眼神浮のは、家財を散盡するも亦た了結し得ず。眉毛豎起にして太陽穴凹陷のは、かならず搶劫に遇い・身災を受くるを要す。眉毛豎起して又た紅筋を纏るは、官府の刑辱を受くるを知る可し。紅絲眼中に衝入するは官司を主る。
眉纖細而形如柳,風流陣上多情,好花柳漁色之徒;眉彎秀而樣似蛾,閨閣床前好欲;眉手纖細,多使兩之才;眉毛飛揚,皆好高之輩;相眉大概不外如斯,更參五官便無妄斷。眉長於目,兄弟五六;眉如掃帚,兄弟八九;與目同等,兄弟一兩;短不及目,兄弟不足,縱有一雙,也非同腹;眉有犯重羅迭計,帶箭毛者,主刑剋;雖多兄弟,獨底獨一;左眉高右眉低,父先歸而母在;眉重當家早,鬚黃發達遲。凡男子女人,於眉毛反生,及有鑽毛者,主宮父母定有不妥之處;或兵或戮,或離娘者,不等也,所謂內釁與。
眉毛纖細して形柳葉のごときは、風月場中多情にして、是れ花街柳巷を逛び・女色を獵取する之徒を好む。眉毛彎秀して形蛾眉に似るは、閨房床笫之間嗜慾重し。眉毛與手皆生じて纖細のは、多半是れ心計手腕を善用する人才なり。眉毛飛揚上翹のは、皆是れ高きを好み遠きを騖る之輩なり。相眉の大略此れに外ならず、再び五官を參看せば、便ち妄りに斷語を下さざらん。眉眼に比して長のは、兄弟五六個有り。眉濃亂して掃帚のごときは、兄弟八九個有り。眉眼と一樣長のは、兄弟一兩個。眉眼に及ばず短のは、兄弟數に足らず、縱然一雙有るも、亦た一母の所生にあらず。眉相「重羅疊計」を犯し又た箭毛を帶ぶるは刑克を主り、雖も兄弟多しと雖も、到頭來還た孤零零として一個なり。左眉高・右眉低のは、父親先に亡びて母親還た在り。眉毛濃重のは家を當る早く、鬍鬚發黃のは發達遲し。凡そ男女眉毛倒生・或いは倒鑽の逆毛を長ずるは、父母宮かならず不妥之處有るを主る:或いは兵刃に死し、或いは殺戮を遭い、或いは母親と分離し、情形一ならず――此れ即ちいわゆる家門之內の禍端なり。
相眼祕訣
三十五至四十行眼運。以眉為佐,天倉山根為輔;眼若深陷,主克劫身災;若露筋露神,主劫害夭折;若眉壓山根陷,主牢獄,紅筋纏主官非也。左眼為陽,右眼為陰,如天之有日月。日月最直光明,眼睛則貴清朗;眼肉黑白分明,定是賢良之輩;眼紅筋纏繞,定是剛愎之流;眼長秀而有神,富貴福壽;眼圓大而晴突,勇悍難馴;眼黑大而光明,多才多藝;眼眶小而殺無,志卑識卑;眼光浮露定貪淫;眼神不強少決斷;眼溼之流多好色;眼深之人欠財;
三十五歲より四十歲に到る眼運を走る。眼運兩眉を以て佐助と為し、天倉・山根を以て輔弼と為す。眼窩若し深陷せば、刑克・劫難與身災を主る。若し青筋外露・眼神外泄せば、劫害或いは夭折を遭うを主る。若し眉毛眼を壓して山根低陷せば、牢に坐るを主る。紅絲眼を纏るは官司を主る。左眼陽に屬し、右眼陰に屬す、天上日月有るがごとし。日月最も光明を要し、眼睛も亦た最も清澈朗潤を貴ぶ。眼中黑白分明のは、一定是れ賢良之輩。眼中紅絲纏繞のは、一定是れ剛愎之流。眼形長にして清秀・又た神有るは、富貴福壽なり。眼形圓大にして眼珠突出のは、勇猛悍厲にして馴服し難し。眼珠又黑又大にして光明のは、多才多藝なり。眼眶小にして絲毫の威煞無きは、志向與見識皆卑下なり。眼光浮露のはかならず淫を貪る。眼神強ならざるは決斷少し。眼睛常に濕潤之氣を帶ぶるは多く色を好む。眼窩深陷の人は財を缺く。
眼蓋深陷而且烏,難言子嗣;眼肉黑子而斜視,便是姦淫;轉眼突露無情,人多兇悍;眼開四白俱露,良心何存;眼常淚溫,男防妻子女防夫;眼肉通黃,病主生痰痰生溼;一大一小,主為俱內之男;半開半合,定是愚蠢之性;
上眼瞼深陷して發烏のは、子嗣指望し難し。眼皮上黑痣を生じて人を看る時目光斜視のは、即ち奸淫之相なり。眼珠を轉動する時突露して情意を帶びざるは、為人多く凶悍なり。眼睛睜開する時眼珠四周の白眼仁全露(俗に「四白眼」と稱す)、此種の人還た何の良心を談ぜん。眼中常に淚濕を含むは、男は妻子兒女を妨克し・女は丈夫を妨克す(底本「男防妻子」「女防夫」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。眼皮眼白通體發黃のは、病を生ずるを主り、病すれば則ち痰を生じ・痰又た濕を生ず。兩眼一大一小のは、此の人老婆を怕るを主る。眼睛半開半合・總じて睜き圓らざるは、一定是れ愚蠢の性子なり。
光浮暴露,睛如鴿眼,便防偷;蒙昧無神,視似虎耽曾是賊;慈多行,眼有神而光隱;凶惡多習,眼有筋而睛黃;眼多魚尾,防子刑妻;眼樣胞浮,破財夭命;眼突睛黃白又暗,顛狂之死無疑;睛昏睛黃眉又亂,兵戈之傷可虞;眼小面大是為有殺難削,面小眼大亦主有財多劫;偷眼視人,奸狡猶防賊害本身;邪眼視人,淫亂又主貪婪無厭。眼忌眉低,恐防三泰陽運蹇;服忌骨壓,猶防日月不明;刑沖者,眉豎而太陽位凹;破耗者,眉短而眼眶內深;臣蠶色暗,必須寡乃多男;魚尾痴紋,獨忌妻孥逢惡死;更及奸門低陷,夫婦定必無緣;淚堂拗深,兒女定然難育也。
眼中光華浮動・外に暴露し、眼珠鴿子眼のごときは、彼の賊を做るを防ぐを要す。眼神蒙昧無光、人を看る時老虎のごとく死死と盯住するは、從前多半賊を當て過ぎたり。慈善にして多く好事を行う人は、眼中神有りて光華內隱す。凶惡習を成す人は、眼中紅筋有りて眼珠發黃す。眼尾魚尾紋多きは、子女を妨克し・妻子を刑傷す(底本「防子刑妻」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。眼胞浮腫のは、財を破りて短命なり。眼珠突出・眼黃眼白又た發暗のは、癲狂に死する疑い無し。眼珠昏黃にして眉毛散亂のは、恐らく刀兵之傷有らん。眼小にして面大のは、一身殺氣消解する處無し。面小にして眼大のは、雖も財有るも多く劫奪を遭う。眼を斜めにして人を偷看するは、奸狡之外還た彼の人を害して反って己を害するを防ぐを要す。邪淫の眼光を以て人を看るは、既に淫亂にして又た貪婪無厭なり。眼最も眉毛低壓を忌み、恐怕三陽部位運途蹇滯せん。眼又た眉骨壓迫を忌み、那樣日月(兩眼)便ち光明ならず。刑沖を帶ぶる人は、眉毛豎にして太陽穴凹陷す。破耗を主る人は、眉毛短にして眼眶內深陷す。臥蠶氣色發暗のは、必ず先に喪偶或いは寡居を經歷し、然る後乃ち男を多生す。魚尾處雜亂呆紋有るは、最も妻子兒女惡死を遭うを忌む。再び加うるに奸門低陷せば、夫婦かならず無緣なり。淚堂(眼下)深凹して坑のごときは、兒女かならず養い難し。
相鼻祕訣
四十一至五十歲行鼻運。用兩顴為夾輔,兩耳為外纏,用枕骨為後樂,用唇、地閣為朝用;井為為倉庫,少一不是大運。然有顴而鼻不好仍行得,其貴人輔也;獨鼻無顴,不可言行,其無捕也;鼻好而準垂下,是為洩氣,宜長須以聚其氣,否亦不發;鼻孔過大無攔,即發即敗也。
四十一歲より五十歲に到る鼻運を走る。鼻運兩顴を以て左右夾輔と作り、兩耳を以て外圍纏護と作り、腦後枕骨を以て後靠と作り(相地術語「後樂」即ち穴後の靠山)、嘴脣和下巴を以て前面の朝應と作り、鼻翼兩側を以て倉庫と作る――一樣を少くするも皆大運と算上せず。不過顴有りて鼻相稍差のは、運還た行き通る能くし、因為貴人輔助有ればなり。單に鼻有りて顴無きは、便ち行運を談ずるに及ばず、因為輔佐する人無ければなり。鼻相雖も好しと雖も鼻準下垂のは、之を泄氣と曰い、長須を蓄えて氣を聚住するを宜とし、否らざれば亦た發起し得ず。鼻孔過大にして遮拦無きは、剛に發起し來れば便ち敗るを要す。
鼻為土星,居中而屬戊已,在面而居中停,理可決人之富貴福壽也。故鼻為土星,必須有輔,無輔不榮;必須有氣,無氣亦敗;有氣貫頂,則鼻樑豐而印堂滿,是有單犀伏;無氣貫頂,則鼻樑塌而印堂陷,是為氣退凶臨;氣即紫氣,凶即月孛。
鼻子五星中土星に屬し、面の中央に居り、天干の戊己土に配し、面上正に中停に處す、故に理に按りて以てそれに憑りて一人の富貴與福壽を決斷しうる。既に鼻土星に屬すれば、便ち必ず輔佐有るを須し、無輔佐なれば則ち顯榮せず。必ず氣有るを須し、無氣も亦た敗るを要す。氣能く上りて頭頂を貫くは、鼻梁豐隆にして印堂飽滿、此れを「伏犀貫頂」之相と曰う。氣能く上りて頭頂を貫かざるは、鼻梁塌陷にして印堂低凹、此れを吉氣退去・凶氣身に臨むと曰う――いわゆる吉氣即ち紫氣星、いわゆる凶即ち月孛星なり。
斷山根而後有橫紋,應主腳疾;黑年壽或青暗,俱防血災;年上有節,少主刑親;年上有筋,應遭橫禍;豐而有肉,得顴而富貴可期,年壽位是;聳而孤高,無顴而寒貧愈逼,低塌而無樑柱,倉庫空虛;纖小而無情神,身居寒賤;黑子壓於年壽,人財兩劫宜防;青氣生在中央,疾厄須防漸至;山根青暗為催尸殺動;準頭青黑為占疾垂危;鼻上斑臨病點,血痔一生;元壽羊刃紋拖,刀槍屢遇;若有橫紋,夫妻隔角;若縱理紋,義子螟嶺;生八字定克妻,山根位是;直射印堂亡祖業;
山根斷塌にして其の後又た橫紋有るは、脚上病有るを主る。年壽(鼻梁中段)發黑或いは青暗のは、皆血光之災を防ぐを要す。年上(鼻梁上段)骨節を生ずるは、少年時雙親を刑克す。年上青筋有るは、橫禍を遭う會。年壽豐滿にして肉有り、又た兩顴の相扶を得るは、富貴期す可し。鼻梁高聳にして孤零無輔・顴骨相配無きは、貧寒越々逼り緊む。鼻梁低塌にして梁無し柱無きは、兩邊倉庫も亦た空虛なり。鼻子纖細瘦小にして神情無きは、身分寒賤なり。黑痣年壽上に壓るは、人財兩失を防ぐを要す。青氣鼻梁中央に生ずるは、疾厄漸漸到來を防ぐを要す。山根青暗は、是れ命を催す之煞已に動く。鼻準青黑は、是れ占する病已に垂危に到れり。鼻上斑點・病點を生ずるは、一生血症・痔疾有り。年壽上羊刃紋を拖るは、屢々刀槍之厄に遇う。鼻上若し橫紋有れば、夫妻反目す。若し直紋有れば、義子を抱養するを主る(「螟蛉」即ち養子)。山根處八字紋を生出すは、かならず妻を克す。紋路直に印堂を射るは、祖業敗亡す。
蘭廷筋生紅白,酒色多貪;年壽帶筋而紅絲,水火為患;光潤無暇運將通,暗色不開財必累;如懸膽,加截筒,兼得兩顴照應,非富貴而何;似鷹嘴,心劍鋒,兼之兩顴失氣,非孤寒奚有;顴插天倉,準如懸膽,應得大富姣妻;顴骨胸橫,準無樑柱,應招六親冰炭;鼻垂肉而貪淫,鼻嘴而心毒;鼻孔露而耗財,鼻孔小而吝嗇;鼻頭破而刑妻損子,鼻頭紅而耗散家財;
蘭台・廷尉(左右鼻翼)上紅白の筋絡を生出すは、此の人多く酒を貪り色を好む。年壽上筋を帶び又た紅絲を見るは、水火之患を主る。鼻上光潤無瑕のは、運便ち通ぜんとす。暗色滞留して開かざるは、錢財かならず拖累を受く。鼻形懸ける膽囊のごとく、又た截斷の竹筒のごとく直挺、再び兩顴の照應を得る――此れ富貴に非ずして何ぞ。鼻形鷹嘴のごとく鈎下し、心思劍鋒のごとく刻毒、再び加うるに兩顴氣を失う――此れ孤寒に非ずして又た何ぞ。兩顴天倉に插入し・鼻準懸膽のごときは、大富を得て美妻を娶るべし。顴骨橫生・鼻準梁無し柱無しのは、六親との關係冷たきこと冰炭のごとし。鼻頭垂肉のは淫を貪り、鼻形尖啄して鳥嘴のごときは心毒なり。鼻孔外露のは財を耗し、鼻孔窄小のは吝嗇なり。鼻頭破損のは妻を刑し子を損し、鼻頭發紅のは家財を耗散す。
蘭臺廷尉最怕薄削無欄,金甲倉箱又怕沖流塌陷;準有肉而心慈;準得顴而勢足;又為肺竅,紅主肺熱之虞;又為土星,亦主火災之患;最忌空虛淺弱,分明好用又無財;最愛圓滿光凝,縱處困窮仍得福;樑柱端正,不憂貧賤而為奸;樑柱彎斜,縱富貴亦多;為皇者,鼻綜聳天庭必長、必厚,為相者,鼻聳中正必厚、亦豐;三品官員斷無鼻上失氣;五品以下間有上塌而下圓;必宜慎審其氣之由方,不至之矛盾也。
蘭台・廷尉最も薄削にして遮拦無きを怕る。金甲・倉箱(鼻翼外側の財庫之位)又た紋に衝せられ・水流沖刷のごとく塌陷するを怕る。鼻準肉有る人は心地慈善なり。鼻準兩顴の扶持を得るは、氣勢乃ち足れり。鼻子又た是れ肺の孔竅、鼻頭發紅は肺熱を主る。鼻子又た土星に屬し、鼻頭發紅も亦た火災之患を主る。最も鼻梁空虛淺薄を忌み、那樣雖も能幹を顯すれど終究財無し。最も鼻形圓滿・光澤凝聚を喜ぶ、那樣縱然身困窮に處するも、仍舊福有り。鼻梁端正のは、貧賤に因りて奸を作すを擔心する須無し。鼻梁彎斜のは、縱然富貴なりと雖も、是非も亦た多し。皇帝を做るは、鼻梁高聳にして天庭かならず長・かならず厚なり。宰相を做るは、鼻梁高聳にして中正之位かならず厚・亦たかならず豐滿なり。三品以上の官員は、斷然鼻上氣を失う無し。五品以下の官員は、間或鼻梁上段塌して下段圓の有り。總に慎重に審察して那の氣何處より來るかを、乃ち前後判斷矛盾に至らざるを得ん。
鼻頭有德主痔病、年壽有病缺者偏僻病,準頭多黑子主迍邅,山根年壽有橫紋及生書,主夫妻隔角;有縱理紋者,主養他人子;有紋如線過兩邊或二三條,妻主為死;直紋穿印堂及羊刃眼,主自縊;蘭廷紅白筋,主貪酒色;準及年壽有紅線絲筋,主溺死;年壽上有羊刃紋多在上者,主刀槍險,一紋一次;山根有八字紋主克妻;直射印堂主祖業消亡及火災;黑子斑在年壽上者,帶宿疾;山根青黑色為催尸殺動,主旬內死;忽然生斑麻子點,主痔病。
鼻頭上痣を生ずるは痔疾を主る。年壽上病點或いは缺陷有るは、偏僻治し難き之症を主る。鼻準上黑痣多きは困頓不順を主る。山根・年壽上橫紋或いは斑紋を生ずるは、夫妻不和を主る。豎直紋理有るは、別人の兒子を養うを主る。細きこと絲線のごとき紋兩邊を橫り過ぐ、或いは兩三條有るは、妻子難產に死するを主る。直紋印堂を穿過して羊刃紋に連なり眼に到るは、上吊自盡を主る。蘭台・廷尉上紅白筋有るは、酒色を貪るを主る。鼻準與年壽上紅絲線筋有るは、淹死を主る。年壽上羊刃紋を生じ・且つ多く上段に在るは、刀槍之險を主り、一條の紋一次に應ず。山根八字紋有るは妻を克すを主る。紋路直に印堂を射るは祖業敗亡を主り兼ねて火災有り。年壽上黑痣或いは斑有るは、身宿疾を帶ぶ。山根青黑色を現ずるは、是れ命を催す之煞發動し、十天天之內死亡を主る。鼻上忽然斑點麻點を生出すは、痔疾を患うを主る。
相口祕訣
五十至六十三直參此位。口宜大,宜紅,宜朝,宜有稜;宜唇厚,宜紋多,宜鬚疏,宜鬚不困;口宜不落不當門牙,宜地閣朝,宜鬚軟有索,方能行得,缺此不利,是水星不成也。口為水星,位居北坎,主衣祿,主官階;上應乎額,中應乎鼻。直朝上為有氣,忌覆下謂反元,元者額鼻是也。小則為弱,晚運必貧,反則為逆,晚運必敗;合小開大,得乎水之正星;上朝有稜,得乎水之正局;人中深而水星不反,紋理多而色調硃紅;此乃水之旺格。而富貴福壽,預可期也。
五十歲より六十三歲に到る此の一段は、皆口此の部位を參看するを要す。口大を宜とし・色紅を宜とし・口角上朝を宜とし・脣邊稜有るを宜とす。嘴脣厚を宜とし・脣紋多を宜とし・鬍鬚疏朗を宜とし・鬍鬚嘴を圍困せざるを宜とす。口還た門牙を掉さざるを要し、下巴朝上兜抱するを要し、鬍鬚柔軟にして根根條を成すを要す――此樣此の一段の運乃ち行き通る。此れらを缺けば便ち不利、那是水星格を成さざるなり。口五星中水星に屬し、方位北方坎卦に居り、衣食俸祿を主り、官階品級を主る。向上額と相應じ、居中鼻と相應ず。口角朝上するを有氣と曰う。口角向下覆垂を忌み、那を「反元」と曰う――いわゆる「元」は、指す所即ち額和鼻此の兩處の朝應之地なり。口形小のは弱に屬し、晚運かならず貧なり。口角反垂のは逆に屬し、晚運かならず敗る。閉合する時小・張開する時大のは、才に水星の正體に合す。口角上朝にして脣稜有るは、才に水星の正局に合す。人中深長にして口反垂せず・脣紋多にして脣色朱紅――此れ即ち水の旺格、富貴福壽以て豫め期許しうる。
口小而撮,刑剋貧寒之憂;口大而丹,富貴福壽之局;朝元則為水火相得,子孫盛麗福澤昌;反下則為水土相剋;家道衰而時運敗;弦稜潤澤,應知福壽多增;狹小歪斜,又慮貧寒立至;紋多而子孫昌盛,過潤而誇張自圖;唇外紋如皺理,財少而繫多刑,索袋口是也。唇薄色似黑灰,壽希而福祿亦寡,吹火形防孤獨;總理紋防飢餓,尖嘴者,偷食之人;有病多食之輩;口大主肉食不厭;口反過,主食生災;口似含丹,那有餓寒之士;口疏唇反,必是訕謗之人。
口小にして撮攏して吹火狀のごときは、刑克貧寒之憂有り。口大にして脣色紅潤して丹のごときは、是れ富貴福壽の格局なり。口角上朝して額鼻と相應ずるは、是れ水火相濟、子孫興盛美好・福澤昌隆を主る。口角反垂向下は、是れ水土相克、家道衰落・時運敗壞を主る。脣弦脣稜潤澤のは、福壽增添せんを知る可し。口形狹小歪斜のは、又た貧寒立刻到來を憂慮するを要す。脣紋多きは子孫昌盛す。脣過於油潤のは誇張自炫を愛す。脣外の紋路皺縮の紋理のごときは、財少なくして牽累刑傷多きを主る、即ち俗稱の「索袋口」(抽緊の口袋のごとし)。嘴脣薄にして顏色黑灰のごときは、壽命短にして福禄も亦た少し。口形吹火のごとく撮起するは、孤獨を妨ぐを主る(底本「吹火形防孤獨」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。脣上紋路總匯糾結のは、飢餓を妨ぐを主る(底本「總理紋防飢餓」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。嘴尖の人は慣に食を偷む。病有りて仍ほ多く喫う能くするも亦た此の一類なり。口大の人は肉を喫るに厭かず。口角反垂のは、飲食上災を生ずるを要す。口脣一顆の朱丹を含むがごときは、哪裏にか餓え挨え寒を受くるの道理あらん。口形疏闊にして嘴脣外翻のは、かならず是れ人を譏諷毀謗するを好む之人なり。
女子有夫有緣,定是口似赤丹;男子與妻合意,必須齒白唇紅;口如縮囊,雖有兒而難受,到老防刑剋;口如露齒,已有事而難遮;口大面小,好為歌吹之流;口大面方,定作朝丁之上;口大唇粗;面方主祿;此乃相口之大略,直參部位以推評也。
女子丈夫と緣分有るは、口脣一定紅潤して丹のごとし。男子妻子と情意相合するは、かならず牙白脣紅なり。口形收口の布袋のごとく皺縮するは、雖も兒子有るも亦た保住し難く、到老刑克を防ぐを要す。口形常に牙齒を露わすは、已に有る事情も亦た遮掩し得住せず。口大にして面小のは、唱曲吹奏一類の營生を做るを好む。口大にして面方のは、かならず朝班に位列せん。口大にして脣粗・面形方正のは、俸祿有るを主る。以上是れ相口の大略、還た其他部位を參照して一幷に推評するを要す。
相須祕訣
五十一晚年,俱一須以定吉凶;又能催五十前之丁、貫、財;地閣不朝,上唇薄短,宜早長;井為太薄,露宜早長;人中短促淺平,宜早長;當門牙缺齒露,宜早長也。須為晚境,可定榮枯,可分貴賤,可辦刑沖;宜疏宜潤,宜軟宜索;得此壩福壽綿長,子孫蕃衍;忌硬忌枯,忌密忌無,犯此則當年困鈍,作事顛倒;鬚不過溝,人中無鬚。多招訕謗,為人無功;鬚如困口,必遭迍遲邅,晚境必滯,做官到此,不能必食天祿;平等人得此,則運帶;為官者,鬚密困蔽,祿位可虞,為商者,鬚疏潤澤,財富自足。
五十一歲以後の晚年運は、全憑一部の鬍鬚に以て吉凶を定む。鬍鬚還た能く五十歲以前の人丁・功名與財運を催動す。凡そ下巴朝上兜抱せざる・上脣薄にして短のは、早く須を蓄うるを宜とす。鼻翼太も薄・鼻孔外露のは、早く須を蓄うるを宜とす。人中短促淺平のは、早く須を蓄うるを宜とす。門牙缺有り・牙齒外露のも、亦た早く須を蓄うるを宜とす。鬍鬚晚景を主管し、以て榮枯を定め・以て貴賤を分かち・以て刑沖を判ず可し。鬍鬚疏朗を宜とし・潤澤を宜とし・柔軟を宜とし・根根條を成すを宜とす。此れらを具備するは福壽綿長・子孫繁衍なり。剛硬を忌み・枯槁を忌み・過密を忌み・全無を忌む。此れらを犯すは、當年便ち困頓遲鈍・做事顛倒す。鬍鬚長さ人中溝に過ぎず・人中處須を生ぜざる人は、多く譏毀を招き、做事功無し。鬍鬚嘴を圍困するは、かならず困頓遲滯を遭い、晚景かならず停滯す。做官の此の地步に到れば、未だ必ずしも國家の俸祿を享く能わず。尋常人此種の須を得れば、運氣便ち拖住せらる。做官の人鬍鬚太も密・口を遮蔽するは、祿位憂う可し。經商の人鬍鬚疏朗潤澤は、財富自然充足す。
木形鬚白,不染而病必遭,金克木也;本形鬚紅,不染而災立至;面紅木形主災病,或狂、或血、或瘡。金形面紅而鬚白,亦主官非破財;金形面暗而鬚黃,又主財傾病至;拂左拂右,懼內之人;開叉開歧,運滯之輩;上密蓋口,洶滯時鈍;下密而為,刑剋運塞;雙分燕尾,晚境淒涼,主刑剋破財;密號胡連,中年混純;帶焦黃而血結,火燥血熱為病,若秀潤而身安;面紅鬚赤。因官非而大破資財,鬚燥面灰,因火傷而大傷為業;鬚密、眉帶黑子,水中渰;鬚黃、面黃、帶紅筋者,火中喪;嫩幼而清渭,官宦必享,庶人亦福;粗硬面不索,性情剛,硬暴,智識愚蒙,倘若過少而堅硬無防;明白鐵線,少流不防健硬,過多而牽連鬢腳,號日連胡格,皆忌;多者宜拔之,使少硬免迍遭,少者直求之,欲多似難,強至鎖喉縮頸,無非晚境貧寒也;如五縷清奇,亦是人間貴相也。
木形の人鬍鬚發白は、便ち染め過ぎたる無くも亦たかならず病患を遭う、此れ金の木を克するの故なり。木形の人鬍鬚發紅は、染め過ぎたる無くして災禍立ち至る――面紅の木形人は災病を主り、或いは發狂・或いは出血・或いは瘡を生ず。金形の人面紅にして須白は、亦た官司破財を主る。金形の人面暗にして須黃は、又た財敗病來を主る。鬍鬚一會兒左に偏し・一會兒右に偏するは、是れ老婆を怕る人なり。須梢開叉分歧のは、是れ運途滯塞之輩なり。上脣髭須密にして嘴を蓋うは、氣機壅滯・時時遲鈍なり。下頦須密にして覆壓のは、刑克重く・運途閉塞なり。須兩股を分かちて燕尾のごときは、晚景淒涼・刑克破財を主る。須密にして一片に連成するは、中年混沌不清なり。須色焦黃にして一團に結成するは、是れ火燥血熱之病なり。若し須色秀潤なれば、則ち身體平安なり。面紅にして須赤のは、官司に因りて資財を大破する會。須乾枯にして面色灰敗のは、火災に因りて家業を大傷する會。須密にして眉上黑痣を帶ぶるは、水中に淹死す。須黃・面黃又た紅筋を帶ぶるは、火に死す。須質嫩幼にして清朗のは、做官のかならず福を享け、平民も亦た福有り。須粗硬にして條を成さざるは、性情剛硬暴躁・見識愚昧なり。倘若須少にして堅硬なれば、倒も亦た妨無し(底本「堅硬無防」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。須色明白して鐵線のごとく、量少にして外流せざるは、妨げずそれの堅硬を(底本「少流不防健硬」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。若し須多くして鬢脚に牽連するを、「連胡格」と曰い、皆忌諱するを要す。須多きは拔去一些を宜として、それを稀少にして硬からざらしめ、困頓を遭うを免れよ。須少のそれを多を求めんと欲するも亦た難し。若し強硬して喉嚨を鎖し・脖頸を縮起せば、無非是れ晚景貧寒之相なり。若し能く五縷の清奇の長須を生成せば、那も亦た人間の貴相なり。
左右離七分處,號日月角,其位貼近乎輔角,故名角。太陽、中陽、少陽,取象於日火者,言其初起也;太,大也,大有光明之義也;中者,日之方中也;少者,將沒而尚存其陽也;三陰如之。年壽在鼻中,戊己位中嶽之處;有似於山,為山最壽,故稱年壽。
額上左右各々中線を離る七分の地方を、「日角」「月角」と曰い、それらの位置輔角に緊挨着す、故に亦た一個の「角」の字を帶ぶ。「太陽」「中陽」「少陽」此の三個の名目は、太陽之火に取象し、説く所は陽氣初起の過程:太は、即ち大、大放光明の意思を含有す。中は、是れ太陽正に中天に當る。少は、是れ太陽將に落ちんとして陽氣尚ほ存す。相對の「三陰」(太陰・中陰・少陰)も亦た同樣の取義なり。「年壽」鼻の中段に在り、戊己土に屬し・中嶽之位に居る。此の一段隆起して山のごとく、山是れ最も能く長久する、故に之を年壽と稱す。
準頭準者,頭標準者首也,最尊之號,有似於皇焉。中停為人鼻,擬為皇,左號諫臺,文官也,若御史焉;右號廷蔚,武官也,若侍衛焉;左右夾準直有勢,故名之俗呼蘭臺,字有錯誤。山根居印堂,如山之來脈,上接南嶽,下接中嶽,故謂之山根。
「準頭」即ち鼻頭:準是れ標準、頭是れ首領、此れ最も尊貴の稱號、譬えば人間の皇帝のごとし。中停鼻を以て主と為し、皇帝に比作す。左邊の鼻翼を「諫台」と曰い、是れ文官、譬えば御史のごとし。右邊の鼻翼を「廷尉」と曰い、是れ武官、譬えば侍衛のごとし。左右兩翼鼻準を夾護し、端直にして氣勢有り、故に此の兩個の官名を取る。俗話それらを皆「蘭台」と呼ぶは、是れ字を用うる誤有り。「山根」印堂之下に在り、山の來龍過脈に好像り、上面南嶽(額)に接し、下面中嶽(鼻)に接す、故に之を山根と曰う。
人中在唇上之溝洫處,人生到此一大關隘,壽年、財帛、子嗣皆慮此而沖,故曰人沖,俗呼人中,字有錯誤。附耳在兩耳珠旁,故稱附耳,俗稱虎耳,蓋因字音有相誤耳。水星在唇上之珠處,口屬水,為之水珠似星,謂之星。承漿在下唇之凹處,故能承漿,若地閣之凹處,則非也。
「人中」は上脣正中の溝渠の處に在り、是れ人生の一大關隘なり:壽數・財帛・子嗣は皆此處の衝破せらるるを顧慮するを要す。故に本名を「人衝」と曰い、俗話「人中」と曰うは、用字の誤有るなり。「附耳」は兩耳垂の旁に在り、耳邊に附着するを以て附耳と曰う。俗話の「虎耳」は、字音の聽訛なり。「水星」は上脣正中の珠狀凸起處に在り:口は水に屬し、此の水珠の形狀星のごときを以て水星と曰う。「承漿」は下脣下方の凹陷處に在り、那裏正好口中流下の漿液を承接し得るを以てなり。若し下巴上の凹處を承漿と當成せば、便ち錯なり。
歸來是在顴骨之下,腮骨、地閣骨,各轉拗處;取其歸來朝中嶽之義也,地閣不朝則不成。訟堂在地閣之凹處,取其口角搖動,彼亦從而動之,如人好訟之義也。坡池、鵝鴨在兩頤凹處,故謂之坡池;凹中求凹,故謂之鵝鴨;如池中有鵝鴨,浮起是為有氣,失此則為無氣;非左坡而順鵝鴨也。
「歸來」は顴骨之下・腮骨與下巴骨の各々轉折內收する地方に在り、四面回抱して中嶽(鼻)を朝拱するの意を取る――下巴若し朝上兜抱せざれば、此の一格便ち成らず。「訟堂」は下巴の凹陷處に在り、口角一たび動けば此處も亦た跟ちて動き、人の官司を打ち口舌休まざるを愛するがごとき意を取る。「坡池」「鵝鴨」は兩腮の凹處に在り:那裏凹陷して池のごときを以て坡池と曰い、凹陷之中再び一層の凹陷を求むれば便ち鵝鴨と曰う。好比池中に鵝鴨浮起する有るがごとく、此處微微凸起して乃ち氣有りと算し、此の層の凸起無ければ便ち無氣なり。左邊を坡池・右邊を鵝鴨と曰うにあらず。
金縷在法令旁,小紋形如金縷是也。法令在準旁,從諫臺廷尉位出者,有如法制禁令焉,故名之;為官者,宜法令深長也。奴僕在地閣之旁,懸壁位是也;奴僕位居至下,故以地閣旁名之,懸壁不豐,地閣不朝則不成。
「金縷」は法令紋の旁に在り、形狀細金絲のごとき小紋なり。「法令」は鼻準兩旁に在り、諫台・廷尉(兩鼻翼)の位置より發して向下し、形狀國家の法制禁令に好像るを以て此の名を取る。做官の人は、法令紋の深にして長なるを宜とす。「奴僕」は下巴の兩側に在り、即ち「懸壁」此の位置なり。奴僕の地位最も低し、故に下巴旁邊此の塊の地方を以て命名す。懸壁豐滿せず・下巴朝上兜抱せざれば、此の一宮格を成さざるなり。
顴居鼻旁,即左右東西兩嶽是也;直起宜有肉,有此為有顴;故謂之權者,權也;家運現乎此焉。仙輔在人沖旁,人沖者,人憂此而行沖運;仙輔居兩旁,謂有仙輔之不慮其能沖也;若人沖不深,則仙輔不成;食祿倉在口角上際微凸處,食祿從此入,故謂之食祿倉。地庫在地閣上旁,即頌堂上之左右位也;其位微豐圓有氣,故稱庫地閣,故謂之地庫。
「顴」は鼻の兩旁に在り、即ち五岳中の東嶽・西嶽此の左右兩座なり。端直隆起して肉の包裹有るを要し、此樣乃ち顴有りと算す。之を「顴」と曰う所以は、權柄の「權」を取る――一家の運勢便ち此處に顯現す。「仙輔」は人衝(人中)の兩旁に在り:人中此の一位、人人此の段の衝運に走到るを擔心す。仙輔兩側に分列するは、神仙の輔佐有れば它の衝を怕れざるの意なり。若し人中深ならざれば、仙輔も亦た格を成さず。「食祿倉」は口角上方の微微凸起處に在り、飲食俸祿此處より進入す、故に食祿倉と曰う。「地庫」は下巴上方兩側に在り、亦即ち訟堂左右の位置なり。此處微微豐圓にして氣有り、是れ收藏の庫、故に之を地庫と稱す。
觀相格
觀相之法,如觀風水;風水要尋龍審穴,裁砂剪水之法;相亦如之。相分三停:上為天,下為地,中為人是三大局法;上穴之法,居中正以頭頂為來龍,以日月角兩附角為夾護,山林冢墓邱陵為外纏,以枕骨為後樂,以金木兩耳為遠纏,以印堂為案,以準頭為朝;故相得額佳者,必要山林、冢墓、輔粥、兩耳,件件照應者佳;少有一件不足,則所發不大,如額多紋筋,黑子陷磯者都不妥。
相を觀るの法、風水を觀ると一樣なり:風水は龍脈を尋ね・穴場を審かにし、還た砂水を裁剪するの手法有り。相法も亦た此のごとし。相は三停を分かつ:上停を天と為し、下停を地と為し、中停を人と為す、此れ三大局の分法なり。上停此の一穴の看法:穴は中正之位に居り、頭頂を以て來龍と作り、日角・月角と兩塊の附角を以て左右の夾護と作り、山林・塚墓・邱陵を以て外圍の纏護と作り、腦後枕骨を以て後靠と作り、左右兩耳(金星・木星)を以て遠處の纏護と作り、印堂を以て案山と作り、鼻準を以て朝山と作す。故に額相の好き人は、必ず山林・塚墓・輔骨・兩耳件件皆照應して乃ち好しと算す。只だ一件を缺けば、所發便ち大ならず。額上の紋路青筋多く、黑痣或いは凹陷坑洼有るのごときは、皆妥當ならず。
中停以鼻樑為穴,山根為來龍過脈,以顴為夾耳,以準頭為元唇,以頭為後樂,以地閣為朝,故鼻樑宜豐隆色鮮,顴宜正輔,倘無為則鼻為孤峰;山根低則來脈弱,鼻樑短則氣勢薄,亦不大發也;沖破淚堂為砂飛水走,井為薄露為元神傾瀉,亦不發也;倘鼻小而兩顴佐得其情。亦主小發。
中停は鼻梁を以て穴場と作り、山根を以て來龍過脈と作り、兩顴を以て左右の夾耳砂と作り、鼻準を以て穴前の脣氈と作り、頭頂を以て後靠と作り、下巴を以て朝山と作す。故に鼻梁は豐滿隆起・色澤鮮明を宜とし、兩顴は端正相輔を宜とす。倘若兩顴力無ければ、鼻子便ち一座の孤峰と成る。山根低陷なれば則ち來脈衰弱し、鼻梁短促なれば則ち氣勢單薄にして、亦た發すること大ならず。淚堂の衝破せらるるは、好比砂飛び水走る。鼻翼薄削・鼻孔外露は、好比元神傾瀉し、同じく發せず。倘若鼻子雖も小なれど兩顴扶持得當せば、亦た還た小發を主ることを得。
下停以水星為穴,以鼻為來龍,以人中為過峽,以兩顴骨為輸粥夾耳。以地閣為案,以承漿為天池;故口角宜仰,地閣直朝,地庫宜豐,頤百宜圓,波池鵝鴨宜凹中見凸是為有氣有結,倘口反地閣不朝;鬚困口、須鎖喉.則不發也。至如看眼看耳,宜其氣之包裡不洩是佳;倘眼露與眼深,耳反、耳低、耳黑,俱為失氣也。
下停は水星(口)を以て穴場と作り、鼻を以て來龍と作り、人中を以て過峽(龍脈氣を束るる窄處)と作り、兩顴骨を以て輸送與夾護の耳砂と作り、下巴を以て案山と作り、承漿を以て穴前の天池と作す。故に口角は上仰を宜とし、下巴は端正朝拱を宜とし、地庫は豐滿を宜とし、兩腮は圓潤を宜とす。波池・鵝鴨此の兩處は、凹陷之中に還た微凸を見るを宜とす、那れ乃ち氣有り結穴有りと曰う。倘若口角反垂・下巴朝せず、鬍鬚又た口を圍困して喉を鎖せば、那便ち發起し來らず。至於眼・耳を觀るは、氣の收り得住して外泄せざるを以て佳と為す。倘若眼珠外露或いは眼窩深陷、耳輪外翻・耳位低・耳色黑は、皆失氣と算す。
定形格訣
凡相有肥瘦、先後之不同,惟一掌定在先天,老少不能移易;故求形必須求掌,乃為真種子,倘以相上之肥瘦,定人差之遠矣;況金木水火土五行,俱有肥瘦;如金形則若石,石有大小堅輕之石;木則若樹,樹有清秀凝油濁之殊;火則有太陽燈燭之分;水則有江河溝洫之別;土則有泰山邱垤之形;何以肥瘦定人豈不錯哉;至於無氣格者,其相不足道矣。
凡人の相貌は胖有り瘦有り、前後還た變ずること有り。唯獨手掌は先天に定下せる所にして、小より老に至るまで更改せず。故に一人の形局を判定せんと要せば、必ず先に手掌を看るを要す、那才に真正の種子なり。倘若只だ面相の胖瘦に憑りて人を斷ぜば、便ち差ること遠し。何況んや金木水火土五種の形局、各々皆胖有り瘦有り:金形は好比石頭、石頭に大有り小有り・堅有り鬆有り。木形は好比樹、樹に清秀の有り、亦た油膩污濁の有り。火形に太陽之火與燈燭之火の分別有り。水形に江河與溝渠の分別有り。土形に泰山與小土堆の分別有り。單に胖瘦に憑りて人を斷ぜば、豈に錯を出さざらんや。至於那些根本に氣無き格局は、那種の相便ち談ずるに足らず。
雲谷子曰:形局無論相生相剋,均有吉凶;人之形局,譬如六十花甲,俱有生克可取之理。如甲子日生是水生木固佳,如乙丑日生是木克土,此日何嘗不佳?豈木克土之日俱不以吉論乎!所以,人之相亦如甲子配乎天地支五行者;至以相上部位吉凶,則如日子上之十二時,有吉有凶也;以此推斷,庶無礙理,但此止為知者道,難與俗人言也。
雲谷子曰く:形局相生なりと相克なりとを論ぜず、皆各々吉凶有り。人の形局、好比六十甲子、其中生與克皆各々取る可き道理有り。譬如甲子日生の人は、是れ水の木を生ず、固然好し。乙丑日生の人は、是れ木の土を克す、此の一天又何嘗か好からざらん。豈に凡そ木の土を克する日子皆吉論を作る能わざると曰わんや。故に人の相貌も亦た就きて甲子のごとく、天干地支與五行の配合なり。至於面上各部位の吉凶は、則ち一天之中の十二時辰のごとく、吉有り亦た凶有り。此樣に照らして推斷せば、才に大致合理なり。不過此の番の話は只だ行を懂る人に對して講る可し、俗人と説き明かすこと甚だ難し。
五形五局
木形掌瘦,指長紋多:如面紅是帶火,額高、面長、鼻長如木火通明之格;如頭圓面略小方是帶金,面色白亦帶金;如面黑、唇紅、紋深、身黑、毛光黑是帶水;如頭平、鼻豐、掌厚、身胖、面青黃是帶土。土形掌方厚,指方短:如頭平、地閣方、鼻大、身胖、肉實不露筋骨是土之正格也;如面紅、是帶火,頭尖亦然;如面青瘦是帶木;如面圓色白是帶金;都面上臃腫,色黑是帶水。
木形人の手掌は瘦削、手指長にして掌紋多し。若し再び面色發紅なれば、即ち木中火を帶びたり。額高・面長・鼻長は「木火通明」の格局に屬す。若し頭圓にして面略か小方を呈すれば、即ち金を帶びたり。面色白も亦た金を帶ぶ。若し面黑・脣紅・掌紋深・膚色黑・毛髮光黑なれば、即ち水を帶ぶ。若し頭頂平・鼻子豐・手掌厚・身材胖・面色青中に黃を帶ぶれば、即ち土を帶ぶ。土形人の手掌方にして厚、手指方にして短し。若し頭頂平・下巴方・鼻子大・身材胖・肌肉結實にして筋骨を露わさざれば、此れ即ち土の正格なり。若し面色紅なれば即ち火を帶び、頭形尖も亦た一樣なり。若し面色青にして瘦削なれば即ち木を帶ぶ。若し面形圓にして色白なれば即ち金を帶ぶ。若し整個の面部臃腫・色澤發黑なれば即ち水を帶ぶ。
金形掌圓厚,指節圓,掌色潤:如頭圓、面微方、色白合格也;如面紅是帶火;如面黑是帶水;如面黃是帶土;如面瘦青是帶木。火形掌瘦,指尖露筋骨,掌疏:如面赤微寒,髮焦眼赤全火也;如面青是帶木;如頭骨太重是帶金;如面方厚黃色是帶土;如面白而圓是帶金。水形掌肉浮脹,軟滑節不露,微露筋,指短而圓:如面浮脹,身肉浮胖而黑,眼露沈濁,正格也;如面紅是帶火;如面白是帶金;如面黃是帶土;如面瘦小多鬢、眉、髮是帶木。
金形人の手掌圓にして厚、指節圓潤、掌色滋潤なり。若し頭圓・面微方・膚色白なれば、便ち金形の正格に合す。若し面紅は火を帶び、面黑は水を帶び、面黃は土を帶び、面瘦にして青は木を帶ぶ。火形人の手掌瘦、手指尖削にして筋骨を露わし、掌紋稀疏なり。若し面色赤紅にして微かに寒相を帶び、頭髮焦枯・眼睛發紅なれば、即ち純火なり。若し面色青は木を帶び、頭骨過於粗重は金を帶び、面方厚にして色黃は土を帶び、面白にして圓も亦た金を帶ぶ。水形人の手掌肉浮にして脹、柔軟滑膩・指節突出せず・略微筋を露わし、手指短にして圓なり。若し面部浮脹、全身肌肉虛胖にして色黑、眼神外露にして沉濁なれば、此れ即ち水形の正格なり。若し面紅は火を帶び、面白は金を帶び、面黃は土を帶び、面瘦小にして鬢・眉・髮皆多きは、即ち木を帶ぶ。
五行歌訣
金形:頭圓面圓耳又白,齒白唇紅身不黑,骨肉調勻鬚髮疏,腹圓背厚聲清拍;掌平方厚為起骨,胸平有肉肥合格,行動身體不輕浮,便是金形露貴格。木形:掌瘦指長頸又長,鼻長身瘦腰又窄,眉疏鬚疏髮又疏,聲清現喉青合格;行動飄逸身仍定,耳白唇紅又高額,便是木形富貴人,兩眼有神分黑白。
金形人:頭圓臉圓、耳色白淨、牙白脣紅、膚色黑からず。骨肉配りて勻稱、鬚髮疏朗、腹部圓實、背部厚重、聲音清亮して擊拍のごとし。手掌平正方厚にして骨節隆起、胸膛平闊にして肉有り・豐腴合度なり。走動の時身體穩重にして輕浮せず――此れ即ち金形顯貴の格局なり。木形人:手掌瘦、手指長、頸項も亦た長し。鼻子長、身材瘦、腰身も亦た窄し。眉疏・須疏・髮も亦た疏なり。聲音清亮、喉結微顯、面青氣を帶びて乃ち合格なり。走動の時飄逸にして身形仍ほ穩なり。耳色白、脣色紅、額頭又た高し――此れ即ち木形の富貴人なり。再び兩眼神有り・黑白分明を加えば更に好し。
水形:肉多浮腫腹低垂,眉濁髮濃眼神露,聲多痰滯音不響,唇多口大殿多骨;頸多皺肉行難穩,指短肉多掌闊摸,此是水形人似也,細看神強富貴夫。火形:頭尖肉紅性又急,髮焦鬚黃鼻露骨,顴尖骨露眼睛紅,眉上欠毛胸又突;掌尖大薄又露筋,行動身搖耳尖拂,聲焦聲破額孤高,唇超露齒火形實。土形:頭平頂正鼻頭豐,地閣朝元方正宗,枕骨平橫面黃赤,背腰平厚腹垂洪;頸短掌方足背厚,聲沉耳厚髮眉濃,眼長顴起面字,五嶽朝相富貴公。
水形人:肌肉多くして虛浮して腫のごとく、腹部低垂す。眉毛污濁、頭髮濃密、眼神外露す。聲音多く痰滯を帶び、音色響亮せず。嘴脣厚・口形大、後腦骨多し。頸上皺褶多く、走路平穩なり難し。手指短にして肉多く、手掌寬闊にして摸れば綿軟――此れ即ち水形人の樣子なり。再び細看すれば、神氣強きは仍ほ富貴の人なり。火形人:頭形尖、膚色紅、性情急躁す。頭髮焦枯、鬍鬚發黃、鼻梁露骨す。顴骨尖聳・骨節外露、眼睛發紅す。眉稜上毛を缺き、胸膛前突す。手掌尖長にして薄く又た筋を露わす。走動の時身體搖晃し、耳尖前に撇る。聲音焦啞破裂、額頭孤高――嘴脣上翹して牙齒を露わす、此れ即ち火形の實相なり。土形人:頭頂平正、鼻頭豐厚。下巴朝上兜抱し、方正是れ其の正宗なり。枕骨平橫、面色黃中に赤を帶ぶ。背腰平厚、腹部豐滿下垂す。頸短、掌方、脚背厚し。聲音沉穩、耳朵厚、鬚髮眉毛濃密なり。眼形長、顴骨隆起、臉盤方正して「田」字のごとし――五岳朝拱、是れ富貴公卿の相なり。
