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神相铁关刀 · 第1巻

清 · 云谷山人(破纳云谷山人;托希夷先生秘本) · 第1巻 / 6

涎・精・汗・淚・溺各々屬する所有り

相術典籍

部位別に読むほうが通読より効率的である。相書中の社会的背景の記述にはその時代の刻印が強く残っている点に注意。

神相鐵關刀

鐵關刀原序

相,秘術也;能指迷而越險,能解禍而為祥;其道非輕,其技非小;人定勝天,莫此為最。於德江右大安山,華陽寺中,得異人示余此書,曰:“子有慧夙,具靈根,得此書可以邀遊山水,相天下士也;獨不宜刊刻傳人,此書名曰洩天機,傳人輕洩遭天譴也;子直秘之,萬金莫授焉。”

相術は一門の祕傳の學問なり:それ能く迷途の人のために路を指し、人をして險難を繞開せしめ、能く將に臨頭せんとする禍事を化解して、轉じて吉祥と為す。故に此の學問輕からず、此の技藝小ならず。人力以て天命に勝つ可しと説くに、哪の一門か相術より更に見效する有らん。我江西大安山の華陽寺中に在りて、一位の異人に遇いて此の部の書を把りて我に看せ、我に對して曰く:「汝宿世より慧根を帶來し、天生靈性を具備す。此の書を得ば、以て遍く山水を游び、天下の人物のために相を看る可し。只だ刻版刊行し・隨便に人に傳ふべからず。此の書又た《泄天機》と名づく、人に傳へて而も其の人輕く外泄せば、天譴を遭うを要す。汝只管それを祕藏せよ、縱い萬金有るも人に授與するなかれ」と。

餘得是書,潛窺半載,夜生覺眼光如炬,餘異之;是以廣遊四海,以鐵關刀為名。適寄淮數截,偶遭寇亂、賊欲捕餘為國師,餘懼奔竄南京,改名金較剪;藉此相術邀遊山水,博訪神仙,率不可得。後僑寄太湖,有賣相者,書牌曰:我宗白雲先生,相法瞬息不見,只遺一牌在焉。餘拾得此牌,乃悟此相法是希夷先生秘本也;餘逐歸而藏之寺中,誓不敢洩,晤徒莫為輕玩也。破納雲谷山人謹識。繪圖神相鐵關刀附圖。

我此の書を得て以後、暗自に半年を鑽研し、夜裏自ら眼中の光亮火炬のごときを覺え、心裏も亦た奇異を覺えり。於是遍く四海を游歴し、「鐵關刀」此の名號を以て牌を挂けて相を看る。後來淮上に客居する一段時日、正に盜寇の作亂に碰上り、賊首我を抓りて彼の國師を當てんと欲す。我懼れ、南京に逃奔し、名號を改めて「金較剪」と曰う。此門の相術に靠りて遍く山水を游び、四處神仙を尋訪するも、卻って大都訪ね着かず。後來太湖に僑居し、個の攤を擺して相を看る人有るを見るに、招牌上に「我宗白雲先生」と寫し、彼の相法一望即斷、轉眼之間人便ち見えず、只だ一塊の招牌を留下す。我此の牌子を拾得し、才に悟り到る此の套の相法原來「希夷先生」陳摶の傳下せし祕本なりと。於是帶回して寺中に收藏し、誓いて敢えて外泄せず、亦た門徒に囑咐して輕慢に此門の學問を玩弄する可からざるを。衲衣を穿破せる雲谷山人謹記。此の繪圖本《神相鐵關刀》另に圖を附有す。

神相鐵關刀卷一

須眉髮毛各々屬する所有り

髮屬心,心火上炎,故生髮於頭上也。眉屬肝,肝木性橫,故生眉也。毛屬脾,脾土旺四時,故生毛偏四支也。鼻毛屬肺,肺金主斂,故鼻毛獨生於鼻孔內也。鬚屬腎,腎水潤下,故生鬚而下垂;上在口,下在陰腋也。婦人有內腎,故陰戶兩腋皆有毛;無外腎,故口無鬚也。

頭髮は心に對應し、心火に屬し、火性上に向かいて燃燒す、故に頭髮人身最高處の頭頂に長ず。眉毛は肝に對應し、肝木に屬し、木性橫向に舒展す、故に眉毛兩眼之上に橫生す。汗毛は脾に對應し、脾土に屬し、土春夏秋冬四季各々一段を旺して到らざる處無し、故に汗毛四肢に遍生す。鼻毛は肺に對應し、肺金に屬し、金收斂內藏を主る、故に鼻毛只だ鼻孔裏邊に長ず。鬍鬚は腎に對應し、腎水に屬し、水性下に向かいて潤澤す、故に鬍鬚下垂す:上面は口邊に長じ、下面は陰部與腋下に長ず。婦人只だ內腎有りて外腎無し、故に陰部兩腋皆毛を生じ、口上は卻って鬍鬚を生ぜず。

涎・精・汗・淚・溺各々屬する所有り

貪心一動則生涎,涎由肺生,心火上蒸於肺,故化而為涎也。淫心一動則生精,精由腎生,相火一鑠於腎,故溢而為精也。愧心一動則生汗,汗由心生,心火鬱蒸於脾,故發而為汗也。悲心一動則生淚,淚涕由肺生,肝木不平,故洩而為淚涕也。怯心一動則生溺,溺由脾生,脾土不能攝腎,故奔而為溺也。

貪食の念頭一たび起れば、口中便ち涎水を生出す:涎は肺の生ずる所に由り、心火上に向かいて肺に蒸騰し、肺中津液蒸を受け、化成して涎液と為り流出す。淫慾の念頭一たび起れば、便ち精を泄出す:精は腎の生ずる所に由り、命門の「相火」一たび腎臟を熏灼すれば、腎精激を受け、滿溢して出づ。羞愧の念頭一たび起れば、人便ち汗を出す:汗は心の主る所に由り、心火鬱結して脾に蒸騰し、脾は肌肉を主り、津液肌膚より透出して便ち汗と成る。悲傷の念頭一たび起れば、便ち眼淚を流す:涕淚は肺の生ずる所に由り、而も肝木之氣平ならず、肺津を沖激し、於是泄して涕淚と成る。怯懼の念頭一たび起れば、人便ち急いで小便す:小便は脾の主る所に由り、脾土虛弱にして腎水を約束し得住せず、腎水便ち直に奔りて下りて尿と成る。

辨相面刻誤祕旨

何為山林,在頭角之聳突處,從耳上高二寸許;骨高處號山,髮密號林,管乎風;本男左女右,祖業主之,有氣是為得風水也。丘陵、墳墓在山林下一寸許;邱陵冢墓取象墳穴,如建墓于山林之內,故不能高於山林位也;有氣亦為風水所鍾。

何をか「山林」と謂う。頭角高聳凸起の地方に在り、耳朵上方より自ら再高し約二寸の處。那裏骨頭隆起の部分を「山」と曰い、頭髮濃密の部分を「林」と曰い、それ風氣の聚散を主管す。本來の規矩は男左邊を看・女右邊を看る、此の位祖上の產業を主る。此の位氣色明潤にして神有れば、即ち祖墳風水之力を得たるなり。「邱陵」「墳墓」兩位は山林之下約一寸の處に在り。邱陵・塚墓此の兩個の名目取る所は墳穴之象――譬えば墳を山林之內に建つるがごとき、故に位置山林に高き過ぐる能わず。此の位氣有れば、同じく祖墳風水鍾靈の驗證なり。

邊城者,邊地之城也;在額閣髮際之旁,於面稱邊地,於頭號邊城。精舍、光殿藏眼之眶是也;取其藏神謂之精舍,取其旺殺謂之光殿;眼深則左右如精舍,其藏神也;眼淺則左右如光殿,其殺旺也。彩霞、繁霞所以掩日月。日月最宜光明,惟霞亦助其耀眼;目最宜光明,惟眉亦助其秀,忌粗忌濁,不可如雲之掩日月也。故疏者宜有彩,左右均號彩霞、繁霞者亦不宜濃,務宜得霞之冶豔;左右亦號繁霞,非左彩霞而右繁霞也。

「邊城」即ち邊地上の城。位置は額角髮際の旁に在り――面上に生ずる一段を「邊地」と曰い、頭上に繞到る一段を便ち「邊城」と曰う。「精舍」「光殿」指す所は皆眼珠を藏する眼眶:それ能く眼神を收藏するを取りて、便ち精舍と曰い、それ能く威煞を顯露するを取りて、便ち光殿と曰う。眼窩深の人は、左右眼眶精舍のごとく、神氣藏り得住す。眼窩淺の人は、左右眼眶光殿のごとく、殺氣外に露る。「彩霞」「繁霞」指す所は兩道の眉毛、因為それら雲霞のごとく日月を遮掩すればなり――相術兩眼を日月に比作す。日月最も光明を要し、而も雲霞以てそれに增色を為す可し。眼睛最も光明を要し、而も眉毛以てそれに添秀を為す可し。眉毛は粗を忌み・濁を忌み、濃雲のごとく日月を遮り死する可からず。故に眉毛疏朗の乃ち彩有りと顯る。左右兩眉皆彩霞と曰う可く、亦た皆繁霞と曰う可し、一樣に太も濃を宜とせず、務めて雲霞那種の明豔の勁有るを要す。並びに左眉專ら彩霞と曰い・右眉專ら繁霞と曰うにあらず。

凌雲、紫氣在眉端之聳突處,如氣欲凌雲,勢如紫氣星也。輔角在日月角旁,其形如角,輔乎日月,故號輔角。彼團一,所司代處。司空在額端,宜無紋,所司守之處宜空,無紋煞破,無根無纏。中正在額之最中最正之位。印堂,印堂在兩眉中,宜如印之方,不偏不倚,堂者宜取其廣闊平正也。天中在髮際頂中處,故號天中。天庭在額上毛髮處,謂之天庭。

「凌雲」「紫氣」兩位は眉頭高聳凸起の地方に在り、其の氣勢直に雲霄に衝せんとするがごときを取り、形勢又た天上の紫氣星のごとし。「輔角」は日角・月角(額上左右兩塊隆起之骨)の旁に在り、形狀角のごとく、日月を輔佐する作用を起す、故に輔角と曰う。(下面「彼團一,所司代處」一句底本文字訛脱、已に通讀し能わず。)「司空」は額頭正中偏上一段に在り、光潔無紋を宜とす――它所に司守する地方該當空淨にして、紋路惡色の衝破有る可からず、亦た雜紋纏繞有る可からず。「中正」は額上最も居中・最も端正の一點に在り。「印堂」は兩眉之間に在り、形狀印章のごとく方正・不偏不斜を宜とす。它を「堂」と稱するは、廳堂寬闊平正の意思を取るなり。「天中」は髮際當頭頂正中處に在り、故に天中と曰う。「天庭」は額上髮際に靠りて毛を生ずる一段に在り、之を天庭と曰う。

神相鐵關刀(卷二)

相臉厄型沖祕訣

何知此人水中喪?地閣有廛鬚眉重,水法不清神昏暗,眉無黑子少年痛。何知此人火中喪?眉黃差促髮紅黃,眼有紅筋顴赤露,縱然不死火傾財。何知此人兵中亡?山根有破眼睛黃,兼更命陷羅計豎,顴破神昏髮又剛。何知火上大破家?金人帶火面紅短,鼻樑有暗或黑子,破鑼聲尖須加麻。

怎麼して此の人水裏に淹死せんを知る。下巴(相家「地閣」と稱し、面之下停に居り、五行水に屬す)上塵垢のごとき暗氣を積み、眉毛鬍鬚又た濃重にして人を壓す。水に屬する口鼻一路氣色清ならず、眼神昏暗す。眉間若し黑痣無ければ尚可し、一たび黑痣有れば、少年時便ち水厄之痛を遭うを要す。怎麼して此の人火に死せんを知る。眉毛枯黃・參差短促、頭髮紅を泛し黃を帶ぶ。眼中紅絲有り、顴骨赤色外露――此れ火氣人を逼る之相、縱然燒死せざるも、亦た火災に因りて財を破るを要す。怎麼して此の人兵刃之下に死せんを知る。山根(兩眼之間鼻梁の根部)斷紋破損有り、眼珠發黃。再び加うるに命宮(印堂)低陷・左右兩眉(相家左眉を「羅睺」・右眉を「計都」と稱す)逆豎して箭のごとし。顴骨破損、眼神昏濁、頭髮剛硬――主に刀兵に死す。怎麼して此の人火に因りて大いに家業を破るを知る。金形之人本來火色を帶ぶを宜とせざるに、卻って生じて面紅にして短促す。鼻梁上暗氣或いは黑痣有り。聲音破鑼のごとく尖裂し、臉上再び麻點有り――皆火災に因り家を敗すを主る。

何知此人必受刑?紅筋纏睛山根青,顴尖眉豎性狼惡,纏筋頂了斷三停。何知此人入牢獄?眉低睛暗色昏濁,山根有斷暗色浸,定為人命遭身戮。何知此人招盜賊?髮眉無光眼無殺,金甲兩櫃有紋沖,暗黑鋪顴屢見嚇。何知此人多火災?面額昏亦如塵埃,準頭紅氣直侵壽,回碌於斯定必來。

怎麼して此の人かならず刑罰を受くるを知る。紅絲眼珠を纏住し、山根發青す。顴骨尖聳、眉毛豎起、性情狼のごとく凶狠。紅筋一直に頂上に纏到り、上・中・下「三停」(髮際より眉に至るを上停と為し、眉より鼻準に至るを中停と為し、人中より下巴に至るを下停と為す)の氣脈皆截斷せり。怎麼して此の人牢に坐るを要するを知る。眉毛低壓・眼珠昏暗・滿面氣色昏濁。山根斷紋有り、又た暗色に浸染せらる――此れ人の命重案を犯し・身刑戮を遭う之兆なり。怎麼して此の人盜賊を招惹するを知る。頭髮眉毛絲毫の光澤無く、眼中威煞無し。鼻翼兩側の「金甲」「兩櫃」(財庫之位を主る)紋路に衝破有り。暗黑之氣顴骨上に鋪き、屢々驚嚇を受く。怎麼して此の人火災多きを知る。面部額頭昏暗して塵灰を蒙るがごとし。鼻頭(「準頭」)の紅氣一直に年壽(鼻梁中段)に侵到る――火厄迴環して至り、一定躲掉する能わず。

何知此人必溺水?唇白數莖青入口,面中通暗光殿青,河伯催促難回骨。何知此人溺水死?黑氣人口有廖子,波池紋現坎宮烏,唇寨掌上坎宮似。注:(軟宮即掌上之八卦坎位是,烏主水溺死。)

怎麼して此の人淹死せんを知る。嘴脣發白、幾縷の青氣口に入る。整個の面部一片の暗氣、眼眶(「光殿」)發青す――此れ水神命を催し、骨殖還鄉し難き之相なり。又た怎麼して彼確に溺水して亡ぶと斷定する。黑氣口部に侵入し、口邊黑痣を生ず。兩腮下の「波池」紋路を現出し、手掌の坎宮(掌根正下方一塊、八卦水に屬す)黑を泛す。嘴脣乾縮し、掌上坎宮の敗象と相應す。原註:いわゆる坎宮は、即ち手掌上八卦中の坎位、此處發黑は水裏に淹死するを主る。

何知此人招盜來?暗露神衰光殿暗,印堂間或現赤紅,定然官訟亦不禁。何知此人家早傾?額上多紋耳反生,縱有輔弼難培保,天倉沖破少年青。何知此人必破家?體細身輕行不正,片瓦不留定必然,天倉缺隱焉能刺。何知此人中年敗?兩額帶破唇露齦,眼深鼻削為門空,定是退財猶不僅。

怎麼して此の人盜賊を招きて上門せんを知る。暗氣外露・神氣衰敗・眼眶昏暗す。印堂上間或赤紅之色を現出す――不但失盜、官司も連れて躲開し得ざらん。怎麼して此の人家業早敗を知る。額上紋路雜亂・耳輪外翻す。便ち「輔弼」(額側兩塊の輔骨)有るも扶持し得住せず。天倉(額角太陽穴一帶に靠る、祖業を主る)紋に衝破せられ、少年時便ち青氣を現ず。怎麼して此の人一定家を破るを知る。身形瘦細輕飄・走路歪斜不正なり。家產片瓦を留めず敗るは必然、天倉缺陷內凹して、哪裏還た門戶を撐起し得ん。怎麼して此の人中年敗落するを知る。兩邊額角破損有り、嘴脣外翻して牙齦を露わす。眼窩深陷・鼻梁削薄・門戶空虛――不僅退財のみ、還た其他の禍事を連帶するを要す。

何知早年子不受?額上紋通姦門陷,龍宮沖破地反天,人中平臃同為鑑。何知妻宮無子嗣?奸門露骨額多沖,若是顴高宜妾助,龍宮沖破亦相同。何知妻妾死非命?奸門低陷又交加,若是青筋多痛癢,生離死別定無差。何知此人服毒死?白氣入口唇黑是,懸樑眼眉有交紋,鬼昧必然怪部暗。

怎麼して此の人早年兒子を得住せざるを知る。額上の紋路一直に眼尾に通じ、「奸門」(眼尾より鬢之間に至る、妻妾を主る)低陷す。「龍宮」(眼下臥蠶、子嗣を主る)紋に衝破せられ、下巴反って額頭に高き過ぎ、上下顛倒す。人中平滿腫脹も、亦た同樣の憑據なり。怎麼して正妻子嗣有ることなしを知る。奸門瘦削露骨、額上多く紋衝有り。若し顴骨生じて高聳せば、則ち偏房に靠りて子を生じ相助を宜とす。龍宮衝破せらるれば、斷法上條と相同なり。怎麼して妻妾非命に死するを要するを知る。奸門低陷、又た交叉紋を添う。若し那裏再び青筋を現じ・時常疼痒せば、則ち生離死別かならず差ならざらん。怎麼して此の人毒を服して死する會を知る。白氣口中に侵入し、嘴脣發黑す。上吊之相則ち眼與眉之間交叉紋有るを見る。鬼氣昏昧の人は、面上怪異を主る部位かならず發暗せん。

何知此人多官非?眼內紅筋赤砂起,眉粗又壓三陽昧,牢獄身當家道止。何知官運多降滴?睛露步破而神衰,倘若神露更難復,定然倒跌也徐徐。何知此人少年死?額上多筋神不清,面色光浮天羅犯,無兒命短兩相併。何知小兒災難多?山根青黑命門烏,額角準頭青烏現,青黃人口死難逃。

怎麼して此の人官司纏身を知る。眼中紅絲密布し、赤砂のごとき斑點を起す。眉毛粗重にして眼を壓し、「三陽」(眼與眼下一帶)昏昧無光――牢獄之災親身に承受するを要し、家道も亦た此に就りて中止せん。怎麼して此の人官運連連貶降を知る。眼珠外突・步伐散亂・神氣衰敗す。若し再び加うるに眼神外露して收まらざれば、就更に復起し難く、官階かならず一級一級慢慢跌き下るを要す。怎麼して此の人少年夭亡を知る。額上青筋暴露・神氣清ならず。面色浮光虛亮、又た「天羅紋」(額上橫斜之紋)を犯す。無子與短命兩樣湊りて一起に在り。怎麼して小孩災難多きを知る。山根青黑、耳前の「命門」發烏す。額角與鼻頭皆青烏之色を現ず。若し青黃之氣口部に侵入せば、便ち夭折を逃れ難し。

何知小兒養不成?耳無氣到較廓反,頭上多筋陰勝陽,陽勝亦然難定難。何知小兒必難養?頭大頸小囪門陷,脫凸枕骨山根無,聲斷短促災妖鑑。何知少年克父母?髮低耳反筋在額,唇及鼻眷霜相同,髮尖沖印天庭黑。何知中年大破劫?眼突水光財命逼,縱然逃得有幾人,幸而肉色不淡白。

怎麼して小孩養い大らざるを知る。兩耳氣色無く、耳輪耳廓外翻す。頭上青筋滿布し、是れ陰盛にして陽に過ぐ。反って陽盛にして陰に過ぐるも、一樣に養い難く、很に斷定し得住し難し。又た怎麼して小孩かならず養い難きを知る。頭大にして頸細、囟門(嬰兒頭頂未だ合せざる軟處)凹陷す。後腦の枕骨或いは凸出脱形・或いは全無、山根塌陷して見えず。哭聲斷續短促――皆是れ災殃夭亡の憑據なり。怎麼して少年時便ち父母を妨克するを知る。髮際低壓・耳輪外翻・額上青筋暴起す。嘴脣與鼻梁霜白之色を泛出す。髮尖直に印堂に衝り、天庭發黑す。怎麼して中年大劫を遭い財を破るを知る。兩眼突出・眼中水光を泛し、錢財與性命一齊に逼を受く。縱然一劫を逃れ過ぐるも幾人無し、所幸肌肉氣色還た淡白に至らず(尚ほ一線の生機有り)。

何知此人相刑剋?形似豬肝色不華,身粗面絕孤貧苦,眼下無肉子妻妨。何知老來反困滯?須連鬢髮不分清,上須不唇同困蔽,鼻小孤寒死不寧。何知至死無兒孫?三陽黑枯骨又粗。目撮如囊人中腫,必然克盡乃身逃。何知婦人臨盆死?顴紅似火神如醉,所黑髮枯死必然,掌上烏鴉宿不取。

怎麼して此の人一生刑克を知る。面色豬肝のごとく晦滯華無し。身軀粗蠢にして面相絕情、孤苦貧寒なり。眼下臥蠶肉無く、妻を妨げ又た子を妨ぐ。怎麼して人老いて反って困頓不通を知る。鬍鬚鬢角・頭髮に連なり、界限混淆して分かち清む能わず。上脣の髭須嘴を掩沒し、口困らるるを受く。鼻子又た小、孤寒を主り、死するも連れて安寧を得ず。怎麼して此の人到死も亦た兒孫無きを知る。「三陽」(眼下子女宮一帶)發黑乾枯、骨骼又た粗し。兩眼皺縮して口袋のごとく、人中腫脹――かならず子孫を克盡し、只だ自身逃れ出づるを剩す。怎麼して婦人分娩上に死する會を知る。顴骨紅きこと火のごとく、神情醉のごとし。面色發黑・頭髮枯槁、死是れ必然なり。手掌上烏鴉のごとき黑斑を現出するは、更に不祥なり。

何知婦人為難亡?眼小眼圓神露急,唇搴眼自網羅鋪,震中暗黑掌中執。何如婦孕死在腹?唇黑睛定面籃酷,眉鎖山根命門烏,嘆聲不絕入地獄。何知婦人多剋夫?超唇顴露骨又粗,額突睛深鼻又折,唇厚採偏髮健毛。何知婦人無子嗣?龍宮沖破三陽陷,人中平臃唇白色,腰折頭傾聲破鑑。

怎麼して婦人產難に死するを知る。眼睛又小又圓、眼神外露にして急躁す。嘴脣掀起、眼下網狀細紋を佈滿す。掌上震宮(食指根一帶)暗黑、凶兆自己手裏に握る。怎麼して孕婦胎兒を連れて腹中に死するを知る。嘴脣發黑・眼珠發直・面色青藍慘酷す。兩眉緊鎖、山根與命門發烏す。嘆息之聲斷えず、是れ地獄に入る之相なり。怎麼して婦人夫を克する多きを知る。嘴脣掀翹・顴骨露骨にして又た粗し。額頭凸出・眼窩深陷・鼻梁折斷す。嘴脣厚にして神采偏斜、頭髮粗硬して獸毛のごとし。怎麼して婦人子嗣無きを知る。龍宮(眼下子女宮)衝破せられ、三陽低陷す。人中平滿腫脹・脣色發白す。腰身折彎・頭頸傾側、聲音破啞――皆是れ憑據なり。

何知婦人中喪偶?瘦身高長風擺柳,兩額微超額窄兼,縱是樂前必嗟後。何知婦人反劫財?兩眼低垂散尾多,兩額不起懸壁反,人中無鬚奔怨何。何知禍從天上來?印堂沖破紋多多,不但已憂猶未了,更有人憂照而過。何知此人蛇虎傷?山林內裡黑暗深,淚堂紋破陰騭地,改過心腸免禍侵。

怎麼して婦人中年夫を喪うを知る。身形瘦長、行走の時風中柳條のごとく搖擺す。兩顴微微翹起、額頭又た窄し――便ち前半生快活なりと雖も、後半生かならず嗟嘆せん。怎麼して婦人反って夫家の財を劫するを知る。兩眼低垂・眼尾紋散亂す。兩顴起らず、「懸壁」(面頰兩側耳に近き一帶)反張す。人中處須無し(婦人此の位氣色枯敗を指す)、奔波抱怨するも亦た無可奈何なり。怎麼して禍事天より降るを知る。印堂紋に衝破せられ、而且紋路雜多し。不但自己の憂患未だ了らず、還た別人の憂患のために牽連を受くるを要す。怎麼して此の人蛇虎の傷を被る會を知る。山林部位(頭角上方)裏邊一片深黑なり。淚堂(眼下)紋路破損、此處正に是れ陰德を主る地方――只だ痛く前非を改め・心を存して善を行えば、以て此の禍を免る可し。

何知死後無吉地?法令直冷丑位是,地閣不朝頤又尖,邊地不分無所冀。何知此人妻奪權?雙眉壓目頤侵顴,妾繁妻位左奸黑,在邊眉豎認其端。何知此人多招凶?此因眉豎眼睛紅,倘或顴暗神昏濁,定然橫禍直頭沖。何知此人父母病?日月角上必黑暗,倘然有服觀印堂,白色凝凝達滿面。

怎麼して此の人死後好墳地を得ざるを知る。「法令」(鼻翼兩旁向下の兩道紋)僵直冷硬・形狀醜陋なり。下巴朝上兜抱せず、兩頤又た尖削す。邊地部位(額角外側)界限清ならず――皆吉壤を指望し能わず。怎麼して此の人妻子に主權を奪去せらるるを知る。兩眉眼睛を壓住し、腮頤反って顴骨上に侵到る。妾正妻之位を侵占するは、左邊奸門發黑す。再び眉毛邊側に豎起するを看れば、便ち端倪を認定しうる。怎麼して此の人凶禍を招く多きを知る。只だ因為眉毛倒豎・眼珠通紅なり。若し再び加うるに顴骨暗滯・神氣昏濁せば、橫禍かならず當頭に衝來せん。怎麼して此の人父母病有るを知る。日角・月角(額上左右兩骨、左父を主り右母を主る)かならず黑暗せん。倘若已有喪服か否かを斷ぜんと要せば、便ち印堂を看よ――白色凝聚して全臉に佈滿せば、即ち服喪之兆なり。

何知此人克兒孫?龍宮黑暗如煤煙,臣蠶黑透到奸門,兒女當知有命運。何知此人克兄弟?兩眉高堅眉毛箭,縱然不克亦參商,連眉更有難自免。何知此人必妓作?身粗面細多輕挑,擺柳身材微溼光,笑口頻頻似賣俏。何知虛花兼無壽?皆因腰眷陷如槽,鼻斷神寒身又黎,有如生相定難逃。

怎麼して此の人兒孫を妨克するを知る。龍宮(眼下)黑暗して煤煙のごとし。臥蠶の黑氣一直に奸門に透到る――兒女の存亡、此處より便ち定數を知る能くし。怎麼して此の人兄弟を妨克するを知る。兩眉高聳僵硬・眉毛尖利して箭のごとし。縱然克死に至らざるも、兄弟之間も亦た參星與商星のごとく此出彼沒・終に相見えず。兩眉連接斷えざるは、更に此の患を免れ難し。怎麼して此の女子かならず妓業を操るを知る。身軀粗にして面孔細、擧止輕佻なり。身材擺動して柳のごとく、皮膚微かに油潤の濕光を帶ぶ。口を開く頻々に笑を含み、似たる姿色を賣弄せんとするがごとし。怎麼して此の人子嗣虛花にして又た長壽せざるを知る。皆因為腰背塌陷して一道の凹槽のごとし。鼻梁折斷・神氣寒薄・身色黧黑――生まれ就いて此の副の相、是れ逃れ得ざるなり。

何知兩載便亡身?天柱倒時黑又光,行如兩步來侵我,唇如隔水侵生羌。何知此人定分妻?奸門有紋如叉樣,或有紋似十字形,此是生離妻妾相。何知此人死非命?唇搴眼白心窩毛,眼下網羅掌中骨,井有繩紋自縊徒。何知此人遭雷擊?掌上雷宮便端的,震位烏鵲及青筋,古顴雲暗定為則。幹祈勿褻。

怎麼して此の人兩年之內便ち死せんを知る。「天柱」(頸項)歪倒し、頸上黑にして光を泛す。走り起きて路來るに東倒西歪、似たる東西迎面に來りて自己を撞く有るがごとし。嘴脣水を隔てて看るがごとく發青發僵す。怎麼して此の人かならず妻子と分離するを知る。奸門上「乂」形のごとく交叉の紋有り。或いは十字形のごとき紋有り――此れ即ち妻妾と生離する之相なり。怎麼して此の人非命に死するを知る。嘴脣掀起・眼白多くして露る。心窩毛を生ず。眼下網狀細紋を佈滿し、掌中骨節突露す。掌上「井」紋處再び繩索狀の紋有れば、即ち上吊自盡之徒なり。怎麼して此の人雷擊を遭う會を知る。掌上の雷宮を看る最も準なり。震位(食指根下)烏鴉のごとき黑斑與青筋を現出し、加うるに顴骨上一片の烏雲のごとき暗色、便ち定斷しうる。以上諸訣、只だ虔誠に祈驗す可し、輕慢に褻玩するを許さず。

相氣祕訣

氣與色不同,色屬虛,氣屬實;氣從骨來,色從肉現;有色無氣不發,有氣無色終榮。天地人三才,自額至眉為天,自眉至準自為人,自人中至地閣為地;此氣之所以為天、地、人三才者也。得天之氣旺,則風水必發,祖德必厚,夙根必深;氣從山林、冢墓、邱陵、邊城諸位認取。山林管舊風水,邱陵冢墓管新風水,邊城輔迅管祖德;天中、王庭、枕骨管夙根;此上停所管三事也。

「氣」與「色」是れ一回事にあらず:色是れ表面に浮ぶ、虛に屬す。氣是れ內裏より透出す、實に屬す。氣骨中より生發し、色肌肉上より顯現す。只だ色有りて氣無き人は、終究發起し得ず。氣有りて暫時色無き人は、終究顯榮する會なり。相法面を天・地・人「三才」に分かつ:髮際より眉に至るを天(上停)と為し、眉より鼻準に至るを人(中停)と為し、人中より下巴に至るを地(下停)と為す――此れ即ち氣三才に分かる道理なり。天之氣旺を得る人は、祖墳風水かならず發福し、祖上陰德かならず深厚、宿世根基かならず紮實なり。此種の氣は山林・塚墓・邱陵・邊城此の幾個の部位より認取するを要す。其中山林は舊風水を主り、邱陵・塚墓は新遷の風水を主り、邊城與輔角一帶は祖上陰德を主る。天中・天庭・腦後枕骨は宿世根基を主る――此れ即ち上停の主する三件事なり。

新舊風水以山三代上下語之:得人之氣旺,則家運必昌,心田必吉,事業必隆;從龍宮。兩顴、兩眼。準頭諸位細辨。龍宮管運,心田、子嗣、財帛;兩顴管權位、事業;準頭管心田,龍宮則陰騭堂,即精舍光殿位。眼為光明學堂,家運當發;心田好,陰騭催,必然此位骨肉平圓,神氣清爽,無此渣滓;暗滯色在兩顴位,兩鬢屬不爽也。

いわゆる新舊風水は、三代以上・三代以內の墳山を以て分説す。人之氣旺を得る人は、家運かならず昌盛、居心かならず良善、事業かならず興隆なり。此れ龍宮(眼下)・兩顴・兩眼・鼻準此の幾處より細細分辨するを要す。龍宮は運程を主り、兼ねて居心・子嗣與財帛を主る。兩顴は權位與事業を主る。鼻準は居心を主る。龍宮又た「陰騭堂」と曰い、即ち精舍・光殿の所在する眼眶一帶なり。眼睛是れ「光明學堂」、眼明なれば則ち家運當に發すべし。居心好く・陰德厚き人は、此處かならず骨肉平圓・神氣清爽にして、一點の渣滓のごとき濁氣無し。反って、兩顴暗滯之色を現出し・兩鬢氣色爽利ならざれば、即ち心地與家運皆清明ならざるなり。

得地之氣旺,則後嗣必隆,死獲吉地,壽登仙島。從地閣、地庫、水星、鬚髯、諸位參詳;有地厚者,子得力;邊地闊者,死得吉地;鬚清而結,眼有碧光為仙佛;否則難以斷福澤。

地之氣旺を得る人は、後代かならず興隆、死後好墳地を得る能くし、長壽の甚至仙に登るを得ん。此れ地閣(下巴)・地庫(下巴兩側)・水星(口)・鬍鬚此の幾處より參看するを要す:下停豐厚のは、兒子力を得。邊地寬闊のは、死後吉壤を得る能くし。鬍鬚清朗にして根根條を成し・眼中碧色の光を透出すは、仙佛一流の相なり。若し此の幾樣を具備せざれば、便ち彼の福澤の多大を斷定し難し。

氣從骨上起,如游龍,如飛鴻;近看無,遠看有,不可捉摸;似動似伏,此乃旺氣之正宗也;氣皆非多混在色而字,內看皆實,不肯洩氣之指歸也;故人無氣有色,永發不休,氣聚上停,少運必發;少運自眉而上是也,十五到三十四是。氣聚中停,中運必昌;中運自眼至準,三十五至五十是也,氣聚下停,晚境乃達,自五十至七十五皆是也,時人能認得氣宇看出,則對面知人之榮通,早斷人之禍福也,豈不秘哉。

氣是れ骨上より透出す、游動の龍のごとく、高飛の鴻雁のごとし。靠近きて看れば反って見えず、站りて遠き乃ち看出し得、捉摸定かならず。似動非動・似伏非伏――此れ才に旺氣の正宗形態なり。氣大多色裏に混在し、分辨し易からず、但し內裏より看去處處結實す、此れ即ち氣外泄せざる要旨なり。故に人若し只だ色有りて氣無ければ、終究長く發する能わず(原文此處訛有り、語意當に氣有る者は永く發して休まずと作るべし)。氣上停に聚まるは、少年運かならず發す――上停は眉以上を指し、十五歲より三十四歲に至るを管す。氣中停に聚まるは、中年運かならず昌む――中停眼より鼻準に至るを自り、三十五歲より五十歲に至るを管す。氣下停に聚まるは、晚年乃ち通達す――五十歲より七十五歲に至るまで皆下停に屬す。當今の人若し此の股の氣象を認清め・看出す能得れば、便ち一面に見れば即ち對方の榮枯通塞を知り、豫め彼の禍福を斷定し、此れ豈に極祕の功夫ならざらんか。

辨五官之氣

耳有氣,輪廓成星辰聳,耳白有珠,窮寬耳厚、耳硬;反此無氣。頭有氣,頂豐圓骨不孤露,有輔粥,有枕骨,顴高無紋無筋端正;無氣反此。面有氣,顴起肉豐鼻端隆,光潤鮮明,無紋、無筋、無黑子;骨肉停勻,無暗滯色,無氣反此。有氣神光如電,黑白明亮能久視又不浮不陷,睛大而黑如漆。

耳朵氣有る樣子:耳輪耳廓分明成形、耳形高聳して星辰のごとく、耳色白淨、耳下垂珠有り、耳門寬闊、耳肉厚實にして骨質堅硬なり。反って即ち無氣なり。頭氣有る樣子:頭頂豐滿圓潤・骨孤峭外露せず・輔骨相夾有り・腦後枕骨有り・顴骨高くして端正・紋無し筋無し。無氣則ち此れと相反す。面氣有る樣子:顴骨隆起して肉相包有り・鼻頭端正隆厚・皮膚光潤鮮明・惡紋無く・青筋無く・黑痣無し。骨與肉配りて勻稱・暗滯之色無し。無氣則ち此れと相反す。眼氣有る樣子:眼神亮きこと閃電のごとく・黑白分明・能く久視して散らず・眼珠既に浮凸せず亦た深陷せず・瞳仁大にして黑きこと點漆のごとし。

眼眶尖長而秀,有神而不凶,藏神而不昧,氣無反此。額有氣無紋、無陷如覆肝,如壁立,有輔弼;氣無反此。鼻有氣,上貫天庭,山根豐滿,年壽有肉,光澤無疵,準頭豐滿。諫臺廷尉有勢有肉,夾準有力不露,鼻眷不曲不偏,併為有欄不仰孔;不大硬,不大軟,山根不纖小低塌,無紋、無纏、豐隆端大,長聳有勢,無氣反此。口有氣,不露齒,不落當門齒;口角仰,唇如珠,而厚多紋;不少不薄,不反、不撮、不黑,無氣反此。

眼眶生じて尖長にして清秀・眼中神有りて凶氣を帶びず・神藏り得住して昏昧せざるを要す。無氣則ち此れと相反す。額頭氣有る樣子:惡紋無く・凹陷無く、形狀倒扣の豬肝のごとく、又た一堵の直立の牆壁のごとく、兩旁輔弼骨相夾有り。無氣則ち此れと相反す。鼻子氣有る樣子:鼻氣上に天庭を貫き、山根豐滿・年壽(鼻梁中段)肉有り・光澤にして瑕疵無く・鼻準豐厚なり。兩旁の「諫台」「廷尉」(即ち左右鼻翼)氣勢有り・肉有り、鼻準を夾護して力有り、單薄外露を顯さず。鼻梁彎らず偏らず、鼻孔遮拦有りて上仰せず。鼻質過硬ならず亦た過軟ならず。山根細小ならず・低塌せず、紋路無く・雜紋纏繞無く、豐隆端厚・修長高聳にして氣勢有り。無氣則ち此れと相反す。口氣有る樣子:牙を露わさず、門牙脱落せず。口角上仰し、嘴脣珠子のごとく圓潤飽滿・脣厚にして脣紋多し。脣形小ならず薄ならず、外翻せず・撮攏せず・發黑せず。無氣則ち此れと相反す。

顴有氣,骨肉調勻,高圓起於正面,夾拱鼻中,無闇昧色,龍宮豐滿;無氣反此。地閣有氣,則地閣朝元,骨肉調勻,地庫豐滿,波池鵝鴨不陷,鬚不困口,鬚不鎖喉;無氣反此。身有氣,頭正身端,膊平背厚,腰圓胸闊,臍深臍仰,腹垂有托,手不搖,雖不跛,頭圓而正,乳紅、堂白多珠點,不露筋骨,不偏倚,春平不生槽,有腎,行動不浮,聲洪有力;反此一件,則一件無氣。

顴骨氣有る樣子:骨與肉配りて勻稱、正面より看て高く圓に隆起し、左右鼻子を夾拱し、暗昧之色無く、眼下龍宮も亦た豐滿なり。無氣則ち此れと相反す。地閣(下巴)氣有る樣子:下巴向上兜抱して額と相朝應し、骨肉勻稱・兩旁地庫豐滿・兩腮下の波池・鵝鴨二位凹陷せず・鬍鬚嘴を圍り死せず・亦た喉嚨を鎖せず。無氣則ち此れと相反す。身軀氣有る樣子:頭正しく身直しく・兩肩平齊・背部厚實・腰圓胸闊・肚臍深くして向上・小腹下垂して托底有り。手亂搖せず、脚跛行せず。頭圓にして端正なり。乳頭色紅、胸膛白淨にして細珠點多し。筋骨を露わさず、歪らず斜めならず。脊背平實にして凹槽を生ぜず。腎氣充足す。行動穩重にして輕浮せず。聲音洪亮有力なり。以上每に一件を缺けば、便ち那の一件上に於いて無氣なり。

相神祕訣

人以神為主,有神則發,無神則衰;神足則富貴福壽,神衰則夭折貧寒。神從何處得,不徒眼中認,取合一身動作,周旋飲食起居,進退、言語、視聽、聲息中求之也。譬如坐則腰折是無神,坐如山峙是有神,立則足破是無神,立如石蹲是有神;語則繼續悲咽是無神,語如洪鐘宮商各葉是有神;默則眉鎖容愁是無神,聽則如聾令蠢是無神,視則昏昧不明,動則頭傾身軟,言不響亮;威不發揚,食則過緩過速,飲則如流如難,不睡而鼻有聲息,不語而日常呼吸,足搖手擺,睡仰行俯,此皆神不足之謂也。

人は「神」を以て根本と為す:神有れば發達し、神無ければ衰敗す。神充足の人は富貴長壽、神衰敗の人は夭亡貧寒なり。神は哪裏に到りて尋ねん。只だ眼睛裏に認むる能わず、還た全身の擧動を合看し、應酬周旋・飲食起居・進退・說話・看聽・聲息之間より求むるを要す。譬如坐る時腰彎り背折るれば、即ち無神。坐ること山のごとく穩峙すれば、即ち有神。站る時脚下虛浮して站り住まざれば、無神。站ること石頭の蹲住するがごとく紋絲動かざれば、有神。說話斷斷續續・悲咽之氣を帶ぶれば、無神。說話洪鐘のごとく、音調高低皆律に合すれば、有神。話を説かざる時雙眉緊鎖・滿面愁容は、無神。人の講話を聽くこと聾子のごとく呆蠢は、無神。此外眼神昏昧不明のごとき、一動すれば便ち頭歪り身軟し、說話響亮せず、威儀顯出せず、吃飯過慢或いは過快、喝水或いは傾瀉のごとく或いは吞咽艱難、未だ睡着せざるに鼻子卻って聲を出し、話を説かざる時も亦た大口喘息、脚不停に搖り・手不停に擺り、睡時仰面朝天・走路俯首彎腰――此れら皆神不足と曰う。

至於眼中之神,易以揣測,有力於視者,謂之神旺;無力於視者,謂之衰;視如人畏者,謂之神足,視令人慢者,謂之神歉;此更易於認也。眼若無神,如醉如痴,如昏如迷,昧此必夭折貧寒者矣。

至於眼中の神は、比較的揣摩し易し:人を看る時目光力有るを、「神旺」と曰う。人を看る時目光力無きを、神衰と曰う。彼に一看せられ便ち人をして畏れを生ぜしむるを、「神足」と曰う。彼に一看せられ反って人をして輕慢之心を生ぜしむるを、神歉と曰う――此れ便ち更に辨認し易し。眼中若し全然神無く、看去醉のごとく・痴のごとく・昏沉のごとく・迷糊のごとし。此の一層を明白せざる人は喫虧するを要す:此種の眼神を生ずる人は、かならず夭折貧寒せん。

相頭祕訣

頭有三要:一要在山林位起,起則有風水所催;二要在邊城位起,起則有積德所催;三要在壺中骨起,起則有夙根;而生尖,此非夭則賤。頭為諸陽之首,其位尊而配天;宜圓宜豐,宜健宜正;如其豐圓健正,未有不富貴福壽者。何為圓,如珠之圓則謂圓;何為豐,骨肉定勻則謂豐;何為健正,不傾不敬請之健正:頭能得此,斷未有夭折貧寒者矣。

頭を看るに三個の要點有り:第一山林位隆起を要す、隆起すれば祖墳風水推動有るを表示す。第二邊城位隆起を要す、隆起すれば祖上積德推動有るを表示す。第三頭頂正中の骨隆起を要す、隆起すれば宿世根基有るを表示す。若し此の幾處起らずして反って尖削を生ぜば、短命に非ざれば即ち下賤なり。頭是れ全身諸陽之氣の首領、位置最も尊く、天人相配に於いて天に對應す。故に圓を宜とし・豐を宜とし・堅實を宜とし・端正を宜とす。頭若し生じて豐・圓・健・正なれば、富貴長壽せざる無し。何をか圓と謂う。珠子のごとく渾圓して才に圓と曰う。何をか豐と謂う。骨與肉配りて停勻して才に豐と曰う。何をか健正と謂う。歪らず斜めならずして才に健正と曰う。頭能く此の幾樣を具備せば、斷然夭折貧寒有る會ならず。

蓋貧者頭無天倉、天城;賤者頭無左輔、右弼;夭者頭無主骨、星辰。頭骨暴露,刑剋早而操勞先;頭骨缺陷,疾病防而夭折;懼山林不起,祖業縱有必傾;天庭不揚,功名縱有亦滯;三尖六削,是為破耗身家;肉緊皮崩,定必運迍;命短貧賤之相,那兒圓滿;頭顱孤寡之形,莫非離奇骨格;況及尖頭財主,世所罕聞;凹腦壽翁,人所未見也。

大抵貧窮の人は、頭上天倉・天城此の兩處の隆起無し。下賤の人は、頭上左輔・右弼兩塊の輔骨無し。短命の人は、頭上主骨與星辰之骨無し。頭骨枯瘦暴露のは、早年便ち刑克有り、一生先に操勞を受く。頭骨缺陷有るは、疾病妨害して夭折に至る(底本「疾病防而夭折」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)。最も怕るるは山林位起らざる、那樣祖業縱有するも亦たかならず傾敗せん。天庭開闊昂揚せざれば、功名縱有するも亦たかならず滯塞せん。頭面三處尖・六處削は、家業を破耗する之相。肌肉緊繃・皮色枯崩は、運かならず困頓せん。凡そ命短貧賤の相、哪裏にか圓滿に生ぜん。凡そ孤寡の頭顱、無くして離奇古怪の骨格を帶びざる無し。何ぞ況や尖頭の富翁は、世上少有聽説し、凹腦の壽星も、亦た從來見る人有る無し。

至頭為風水所鍾,得風水則頭角崢嶸,陰陽得配;失風水則頭顱尖削,陰陽反和,頭大面小,是則始逸終勞,頭小面大,是為終亨始困;邊城起為祖德所司;山林起為風水所發;邱陵、冢墓、分左男右女之司;日月、輔角分左嚴右慈之別;髮宜疏而蔽額,乃蓋夫親,且直高而不直下垂,早邀祿秩;偏頭多從庶出,豐頂宜主嫡生;南人更宜頭額,看北人當向地客,其大略推斷無差。

頭此の部位是れ祖墳風水靈氣の鍾聚する地方:風水之力を得れば、則ち頭角高峻・陰陽(骨は陽と為し肉は陰と為す)配りて恰當なり。風水之力を失えば、則ち頭顱尖削・陰陽失調す。頭大にして面小の人は、前半生安逸・後半生勞碌。頭小にして面大の人は、前半生困頓・後半生亨通なり。邊城隆起は祖上陰德を主る。山林隆起は祖墳風水發福を主る。邱陵・塚墓兩位左右を分かち、左男に應じ・右女に應ず。日角・月角與輔角も亦た左右を分かち、左嚴父に應じ・右慈母に應ず。頭髮疏朗にして額頭を遮壓せざるを宜とす、若し額を壓せば便ち父親の氣を掩す。髮際齊整高朗にして直に垂下せざるを宜とす、此樣以て早く官祿を得。頭偏の人多く庶出に出づ、頭頂豐滿の多く是れ嫡出なり。南方人を看る更に頭額を重んじ、北方人を看る則ち下停地閣を重んずべし――此の大略に照らして推斷せば、差有る會ならず。

相髮祕訣

髮粗主刑,髮厚主愚,髮禿主愚懶,髮黃主貧,髮健主刑,髮白於少年主短命,髮腳生鑽主刑剋,髮腳偏主刑剋,髮理不順,主兇暴賽滯。髮者,血之餘也;而人生之富貴、吉凶、禍福、貧賤均可知矣。髮宜軟,宜幼,宜疏,宜香,得此則為富貴福壽;忌硬,忌粗,忌長,長過身也,忌穢;得此則為貧寒夭折。

頭髮粗硬のは刑克を主り、頭髮過厚のは愚鈍を主り、頭髮脱禿のは又愚又懶を主り、頭髮發黃のは貧窮を主り、頭髮剛勁のは刑克を主り、少年頭髮便ち白のは短命を主り、髮脚倒鑽の逆毛を生出すは刑克を主り、髮脚偏斜のも亦た刑克を主り、髮絲紋理順ならざるは性情凶暴・運途蹇滯を主る。頭髮是れ血の餘氣の化する所、故に人一生の富貴・吉凶・禍福・貧賤皆可に頭髮より看出す可し。頭髮柔軟を宜とし・細幼を宜とし・疏朗を宜とし・清香を帶ぶるを宜とす、此の幾樣を具備せば便ち富貴福壽を主る。剛硬を忌み・粗を忌み・過長を忌み(長きこと身子に垂り過ぐる)・污穢を忌む、此の幾樣を占めれば便ち貧寒夭折を主る。

婦人髮長過身,貧賤而不善終;男人髮長過身,貧賤而不安逸;髮粗而硬,男女多刑剋之相;髮軟如絲,夫妻恩愛;髮黃多貧賤,女亦貪淫;髮焦者,多貧寒,老猶困屯;孩提髮密,性多頑,男女髮低,運多蹇;髮腳巖巉,早年服色;髮腳生鑽,少過悲傷,刑父母也;髮拳難理,愚魯之夫;髮禿而濃,蹇運之人;髮多血旺,性貧淫;眉濃亦似髮,捲髮亂,運必賽,髮密亦然;魯莽性暴,皆須飛逢;刑剋命剛,無非鬢髮乾燥;髮幼而疏,求謀必利;軌濃且密,訟獄宜防,官非纏繞;

婦人頭髮身子に長き過ぐるは、貧賤にして而且善終を得ず。男人頭髮身子に長き過ぐるは、貧賤にして而且一生安逸を得ず。頭髮又粗又硬のは、男女を論ぜず多半是れ刑克之相。頭髮柔軟して絲のごときは、夫妻恩愛す。頭髮發黃のは多半貧賤、女子還た兼ねて貪淫なり。頭髮枯焦のは多半貧寒、到老仍ほ困頓なり。小孩子頭髮過密のは、性情多く頑劣なり。男女髮際低壓のは、運途多く蹇滯す。髮脚參差不齊して亂石のごときは、早年便ち親人のために孝を穿るを要す。髮脚倒鑽逆毛を生ずるは、少年時多く悲傷之事有り、且つ父母を刑克す。頭髮卷曲して梳理し難きは、是れ愚鈍粗魯之人なり。頭髮已に禿げて仍ほ濃密のは、是れ運途蹇滯之人なり。頭髮多き人は血氣旺にして、性情貪淫なり。眉毛濃の道理も亦た頭髮と一樣なり。卷髮にして蓬亂のは、運かならず阻塞す、髮太も密のも一樣なり。凡そ性情魯莽暴躁のは、多く鬚髮飛揚蓬起を見る。凡そ刑克重く・命性剛硬のは、無非鬢髮乾枯なり。頭髮細幼にして疏朗のは、求謀かならず順利せん。鬢髮又濃又密のは、訟獄を防ぐを要し、官司口舌纏身する會なり。

髮中赤理,不主兵戈,定遭喉疹;赤理主兵戈死,倘相不犯凶者,主喉疹斑症而亡;髮上通,早不防,命短則慮財空;髮落太早,一妨壽短,二主退財運蹇也;髮鬚密而粗硬異常,兼以眉濃,不忠孝;髮鬢退而參差濃厚,兼以眼惡,少仁慈;髮際高弓,運不蹇滯;髮際低弓,運多困屯;少年髮白,刑剋多防老年;髮烏古稀可卜;額窄髮厚,服色身災;頭水髮長,刑沖夭折;髮捲刑傷多見,髮亂散走他鄉;此相髮之大概,而吉凶自可見也。

頭髮中赤紅紋理を夾有るは、若し刀兵に死するを主らざれば、亦たかならず喉症之厄を遭うを要す――赤理本來兵戈に死するを主り、倘若其他部位凶相を犯さざれば、便ち喉疹斑症一類の急病に死するを主る。頭髮一路上衝のは、早年倒も亦た妨ならず(底本「早不防」を作る、「防」は當に「妨」の訛と為すべし)、只だ怕るるは命短にして錢財落空せん。頭髮脱落太も早きは、一に壽數短促を妨げ、二に退財・運途蹇滯を主る。鬚髮又密にして又た異常粗硬・再び加うるに眉毛濃重のは、此種の人不忠不孝なり。鬢髮後退にして參差濃厚・再び加うるに眼神惡狠のは、此種の人少なく仁慈之心有り。髮際生じて高くして弓形を呈するは、運途蹇滯に至らず。髮際低壓にして弓形を呈するは、運途多く困頓す。少年頭髮便ち白のは、多く刑克を防ぎ、晚年尤も留意するを要す。到老頭髮仍ほ烏黑のは、七十以上の高壽を卜す可し。額頭窄にして頭髮厚のは、孝服を穿・身災有るを主る。頭形水に屬して頭髮過長のは、刑沖夭折を主る。頭髮卷曲のは多く刑傷を見、頭髮散亂のは井を背き鄉を離るるを要す。以上是れ相髮の大略、吉凶自然以て看出す可し。

相面祕訣

自髮際至眉為上停,自眉至準為中停,自人中至地閣為下停,此面之三停也;自頭至臍為上停,自臍至膝為中停,自膝至足為下停,此身之三停。面統耳、日、口、鼻、眉為五官,又統額、顴、鼻、額為五嶽;五官固宜相配,五嶽猶貴豐隆。頭尖面小為一殺,顴高鼻小為二殺,面大眼小為三殺,面大口小為四殺,面無城廓為五殺,面光如油為六殺,而如傅粉為七殺,面如鐵鑄為八殺;刑沖破害所宣,防天災橫禍所不免也。

髮際より眉毛に到るを「上停」と曰い、眉毛より鼻準に到るを「中停」と曰い、人中より下巴に到るを「下停」と曰う、此れ一張の臉の三停なり。頭頂より肚臍に到るを上停と曰い、肚臍より膝蓋に到るを中停と曰い、膝蓋より脚底に到るを下停と曰う、此れ一個の身子の三停なり。一張の臉總じて耳・目・口・鼻・眉此の「五官」を管し、又た總じて額・兩顴・鼻・下巴此の「五岳」を管す。五官固然彼此相配するを要し、五岳更に豐滿隆起するを要す。頭尖にして面小は第一殺、顴高にして鼻小は第二殺、面大にして眼小は第三殺、面大にして口小は第四殺、臉上城廓(骨肉の邊界輪廓)無きは第五殺、面皮油光は第六殺、面色粉を敷けるがごとき死白は第七殺、面色鐵鑄のごとき一般青黑は第八殺。此の八樣皆是れ刑・沖・破・害顯現の地方、天災橫禍免れ難きを主り、提防するを須す。

至如上失刑剋面,中尖倉庫空,中狹無顴棲,中橫火性;因四字多福,日人多貴,顱面人多勞,兔面人多孤;上停豐滿福祿天來;中停隆盛富貴自享;地閣朝元晚福大;金木垂珠晚福豐;他如如腮骨不起,貧乏之流;腮骨大起,豪吞之輩;耳如張扇,耗家初年;耳若貼肉,守成立志;面粗身細,安樂一身,面細身粗,貧寒到老。

至於上停缺失有るは刑克を主る。面の中段尖削は、兩邊倉庫空虛を主る。中段狹窄は、顴骨安放する處無し。中段橫闊のは、性情火のごとし。臉形「因」字・「四」字のごとき方正のは多く福、「日」字のごとき長方のは多く貴なり。頭顱大にして面長のは多く勞碌、兔子臉のは多く孤獨なり。上停豐滿のは、福禄天より降る。中停隆盛のは、富貴自ら享け到る能くし。下巴朝上兜抱のは、晚年福氣大なり。兩耳(相家左耳を以て金星・右耳を以て木星と為す)垂珠有るは、晚福豐厚なり。其他腮骨起らざるのごときは、是れ貧乏之流。腮骨大起のは、是れ氣を吞む豪橫之輩。耳朵張開して扇のごときは、初年便ち家業を耗散す。耳朵頭に貼るは、能く守成して志氣有り。面粗にして身細のは、一身安樂。面細にして身粗のは、貧寒到老なり。

耳目口鼻為四瀆,露則乏財;顴額鼻頦為五峰,便亦無濟;六府滿則富足一生;四瀆露則貧寒一世;眉濃,陰際毛必盛;須連胸腹毛必多;面無肉而人情薄;面中凹而機計深,面仰而人不義;面色暗而人多險;眉頸頻皺,多優多慮之人;印堂逢沖,多謀少遂之輩;眼露而鼻起節,中年夭壽;額尖而鼻生,中年非分必有;破顴而龍宮又暗,子嗣多虛;破額而奸門黑暗,妻室早傷;

耳・目・口・鼻合して「四瀆」と稱す(江・河・淮・濟四條の大川に比作す)、孔竅外露すれば便ち缺財を主る。兩顴・額・鼻・下巴合して「五峰」と稱す(即ち五岳)、生じて好からざれば亦た事を濟す無し。「六府」(額角左右・顴骨左右・腮骨左右各々一對)飽滿のは、一生富足す。四瀆孔竅外露のは、一世貧寒なり。眉毛濃の人は、陰部の毛かならず亦た盛んなり。鬍鬚胸口に連なるは、胸腹の毛かならず亦た多し。面上肉無き人は、情分淡薄なり。面中部凹陷のは、心機深し。面孔上仰のは、為人義氣を講ぜず。面色晦暗のは、居心多く陰險なり。眉頭頸項常常皺緊のは、是れ多憂多慮之人なり。印堂紋に衝破せらるるは、是れ多謀にして少成之輩なり。眼珠外露にして鼻梁生節のは、中年壽を折る。額頭尖にして鼻子孤生無輔のは、中年かならず非分之事有り。顴骨破損にして眼下龍宮又た暗のは、子嗣多半落空す。額頭破損にして奸門黑暗のは、妻子早年便ち傷亡するを要す。

遲之格;眼睛深而倉庫空虛;子遲之格,天倉陷而而龍宮破;名遲之格,耳低暗而學堂烏;少年得志,天倉深而福堂高;老大封君,地閣朝而須唇潤;日月角起而知其父有功名,骨重肉輕,應知本身有刑剋;驛馬地陷,出門喪為;月勃位暗,居家多憂;羅計八字,招兒人而耗財;骨肉橫生,侮君子而兇暴;

(底本此處上句脱落、只だ「遲之格」三字を餘す。)財來る遲の格局は、眼窩深陷にして兩邊倉庫空虛なり。子を得る遲の格局は、天倉低陷にして龍宮破損す。名を成す遲の格局は、耳朵低くして昏暗・「學堂」(耳與眼一帶聰明を主る部位)發烏なり。少年得志のは、天倉深厚にして福堂高隆なり。晚年封贈を受くるは、下巴朝上兜抱にして須・脣潤澤なり。日角月角隆起すれば、便ち彼の父親功名有るを知る。骨重にして肉輕のは、自身刑克を帶ぶるを知るべし。驛馬位(額角外側)低陷のは、出門喪亡之厄有り。月孛位(眉眼之間)昏暗のは、居家多く憂愁す。兩眉(羅睺・計都)八字形を作りて分張するは、外人を招來して錢財を耗散す。骨肉橫生のは、敢えて君子を欺侮し、性情凶暴なり。

深睛凹額人多毒,厚唇顴短性必愚;眼豎顴高,假仁義沽名望;眼大印陷,膽小心小;見工夫豪俠之人骨法峻;鄙吝之人鼻竅微;奸詐之人眼放蕩;涵養之人耳孔寬;兩眉高居額中,胸懷軒爽;兩眉低斜過日,好色貪淫;鼎甲之相,眉居額中;翰宛之形品格瀟灑;進士神剛而性介;舉人神藏而氣清;

眼窩深陷・額頭凹進の人は心多く陰毒なり。嘴脣厚にして顴骨短のは、性情かならず愚鈍なり。眼角豎起にして顴骨高聳のは、慣に假仁假義を用いて沽名釣譽す。眼睛雖も大なれど印堂低陷のは、膽量小・心量も亦た小なり。此れら皆細處に於いて功夫を見るを要す:豪俠之士は、骨格かならず峻拔なり。鄙吝之人は、鼻孔かならず細小なり。奸詐之人は、眼神かならず浮蕩なり。涵養有る人は、耳孔かならず寬大なり。兩眉高々として額の中段に長ずるは、胸襟開朗爽快なり。兩眉低斜にして眼を壓り過ぐるは、色を好み淫を貪る。中元・榜眼・探花此の一等の「鼎甲」之相は、眉毛正に額中に居る。翰林一流の人物は、品格瀟洒なり。中進士の人は、神氣剛勁にして性情耿介なり。中擧人の人は、神氣內藏にして氣質清朗なり。

面目軒爽誰敢侮謾;形容愁慘定是猥衷;眉稜骨起性多傲;面如滿月性常和;好食者唇紅口大,好色者眼醉眉濃;法清高形容瀟灑者道士可風;骨法孤寒,肉輕皮薄,僧尼可辱;眼惡之人宜速避,準尖之人亦可防;顴暴之人多架禍,露齒之人多洩機;面白之人多無膽,面紅之人多招災;面黑之人多隱辭;面籃之人多好惡;面青之人多憂思;面黃之人多慎重,面紫之人多安逸。南方之入額為主.北方之人頦為主;東西之人看顴鼻,中省之人獨鼻尊;法令不可不明,不明為官必累;法令不可太深,太深殺酷必多;命門居兩耳之旁,滿則壽,陷則夭;鬢過命心慈好德,此以福相。

面目開朗爽利の人は、誰か敢えて彼を輕慢せん。形容愁苦慘慘のは、胸中かならず齷齪の心事を藏す。眉稜骨高起のは、性情多く驕傲なり。臉盤滿月のごとく圓潤のは、性情常常和順なり。吃を貪る人は脣紅口大、色を好む人は眼神醉のごとく・眉毛濃密なり。骨法清高・形容瀟洒のは、道士を做りて一時の風範と為す可し。骨相孤寒・肉薄皮薄のは、僧尼を做るも亦た人の輕慢を受くるを要す。眼神凶惡の人は應當趕緊避開し、鼻準尖利の人も亦た提防するを要す。顴骨粗暴外突の人は是非を惹くを愛し、牙齒外露の人は機密を泄漏するを愛す。面色白の人は多半膽氣無く、面色紅の人は多半災を招き、面色黑の人は話多く隱晦、面色藍の人は愛憎強烈、面色青の人は多く憂思、面色黃の人は事を做す慎重、面色紫の人は一生安逸なり。南方人を看るは額を以て主と為し、北方人を看るは下巴を以て主と為す。東西兩路の人を看るは顴骨與鼻子を看、中原一帶の人を看る則ち獨り鼻子を以て尊と為す。「法令」(鼻翼旁下垂の兩道紋)分明ならざる可からず、分明ならざる人は官を做るにかならず拖累を受く。法令又た太も深き可からず、太も深き人は法を執るにかならず過於嚴酷なり。「命門」兩耳之前に在り、此處豐滿のは長壽、凹陷のは夭亡す。鬢髮命門を越えざるは、心地慈善にして德を積むを好む――此れ福有る之相なり。

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