Libo

占蛇第十九(京本は第二十一に列す)・十二首

唐 · 易静 · 第4巻 / 6

作盤ガイド: 暦注(黄暦), 万年暦

兵發日,路上遇橫蛇。或入水中應大勝,蛇還赤地京本作「色」戰無涯,勝負較些些辛本、川本作「勝地住些些」。泊住過一日,外動則吉。 兵京本作「軍」行次,蛇赤忌逢之。慎備京本作「陣當」前程來勒京本作「應勤」戰,訓兵激賞布恩威,厚薄勿偏虧。 軍發次,驀地見交蛇京本作「蛟交」。講武揚兵須宴犒,不然上將中風邪,身喪掩黃沙。

出兵の日、路上に橫臥の蛇に遇う。若し蛇が水中に鑽入すれば、大勝を主る。若し蛇が赤色なれば、則ち戰事綿延として盡きず、勝負の相差は幾ばくもなし。舊注に曰く、この時營に駐り一日を停め、過ぐる後再び動けば吉なり、と。 行軍の途中、最も赤蛇に遇うを忌む。謹慎戒備すべく、前路に兵を勒して苦戰あらん。士卒を訓練し重賞を激勵し、恩威並び施し、賞賜の厚薄に偏私虧待あるべからず。 軍隊出發の時、忽然兩蛇の交纏するを見る。この時當に武事を講習し軍威を張揚し、かつ宴を設けて犒賞すべし。さもなくば主將に風邪の疾を中し、身死して黃沙に骨を埋めん。

蛇赤辛本、川本、京本作「諸」色,大小外邊來。來入我軍兵欲敵京本作「散」,更防引得外奸乖,德向京本作「得上」好通開首本作「關」,茲從辛本、川本、京本。 長蛇見,飲水近營京本作「軍」傍。抽退還鄉方始吉,不然移寨九天方,禳厭免災殃辛本、川本末八字作「向高強,營壘布旌幢」。京本注:「太歲九天上同。」 兵京本作「軍」行次,蛇貫路邊傍。備御伏京本作「賊」兵前道阻,且須仔細更思量,終不使開京本作「利封」疆。

各種顏色の蛇、大大小小營外より爬來し、我軍の中に鑽入するは、これは兵衆の將に潰散せんとするを主る。なおそれが外面の奸細を引來して乖を爲し禍を爲すを防備すべし。德行を以て疏通化解するこそ、好辦法なり。 長蛇が營旁に水を飲むを見る。この時兵を收め鄉里に還るこそ吉なり。さもなくば營寨を「九天」の所在の方位に遷し、かつ禳厭の法を施行して災殃を免れん。京本の注に曰く、太歲と九天との推法は相同じき、と。 行軍の途中、蛇が道路の旁に橫貫するは、これは伏兵を防備し前路の阻まるるを主る。仔細に再三思量すべく、この行は終に疆土を開拓し得ず。

蛇入井,俱是敗軍形。或似杵形營內現,若還交戰血成坑,堅守我軍營。 蛇貫道,白赤動京本作「助」軍情。必有賊兵攔道路京本作「捫路道」,只宜盤泊賞軍兵,不久卻回程。但有異色之蛇攔路,回師罷戰,大吉。 蛇如鳥,更有似弓辛本、川本作「車」形。或是白蛇形辛本、川本作「行」、京本作「形如」斷續,兼之五六見城營,泣淚血交並。

蛇が井中に鑽入するは、皆敗軍の象なり。あるいは營內に盤曲して木杵の形狀の如き蛇出現す。蛇の井に入るは「陷して出でず」の象なり。この時若し還って交戰に赴かば、血流れ坑を成さん。己の營壘を堅守し、この股の凶氣の過ぐるを待つべし。 蛇が道路を橫貫す。白色赤色の蛇は皆軍情を牽動す。これは必ず敵兵ありて道路を攔阻す。ただ地に就いて駐紮し、士卒を犒賞するに宜しく、ほどなく班師回程せん。舊注に曰く、凡そ異色の蛇の路を攔むは、すなわち師を回らし戰を罷む、大吉なり、と。 蛇の形狀が鳥の如く、また弓(一作車)の樣子の如し。あるいは白蛇にして身形斷斷續續、しかも一連五六條も城營の中に出現す。これは哭泣流淚・血光交併の禍を主る。

蛟蛇見,營寨必京本作「不」宜攻。更有青蛇人病疾,黃蛇疫瘴總成凶,移寨京本作「徙」免災凶京本作「逢」。 兵行次,水裡怕逢蛇。更有魚龍蜃類見,悉皆進退事無涯京本作「捱」,速退莫諮嗟。如見龍蛇蜃,並同。 下營畢京本作「軍」,繞寨京本作「蛇繞」大蛇棲。必有賊京本作「戰」兵來打寨,高強營壘矗京本作「布」旌旗,謹慎欲京本作「好」防之。

蛟蛇を見れば、敵方の營寨は攻撃に宜しからず。若し青蛇を見れば人に疾病あるを主り、黃蛇を見れば疫癘瘴氣を主り、總じて凶を成す。營寨を遷移して初めて災凶を免るるを得。 行軍の途中、最も水裏に蛇に遇うを怕る。若しまた魚・龍・蜃の一類を見れば、皆進退兩難・事情に著落なきを主る。迅速に兵を退き、歎息遲疑するなかれ。舊注に曰く、龍・蛇・蜃を見るは、占法皆相同じき、と。 營を扎し畢りて、大蛇ありて寨邊に盤繞し棲息す。蛇が盤繞して去らざるは、外物が環伺する象なり。必ず敵兵ありて營寨を攻打しに來らん。營壘を加高加固し、旌旗を多く豎てて聲勢を張り、晝夜謹慎防備すべし。

占獸第二十(京本は第二十二に列し、前六首は別に「占牛馬第十八」と作る)・三十四首

城營內,馬夜轉槽鳴。軍欲離營將大戰,早排驍勇各嚴辛本、川本作「令行」明,京本作「各令齊」,法令辛本、川本作「號」整齊行京本作「號令辨高低」。 軍營內,馬咬石兼沙。必有賊兵吾京本作「君」大獲,將軍克勝遠方誇,大小總榮華。 軍營內,牛舞向人前。欲罷戰爭休士卒,干戈不舉卻迴旋,各辛本、川本、京本作「齊」賀太平年。

城營の內、馬が夜裏身を轉じ槽を離れ嘶鳴す。これは軍隊の將に營を離れ大戰せんとするを主り、早くより驍勇の士を部署し、各自號令を申明し、法令整齊して然る後行動すべし。 軍營の內、馬が石頭と沙土とを啃咬す。これは必ず我軍が敵に對して大有斬獲あるを主り、將軍は敵に剋ち勝を制し、名は遠方に揚がり、大小の將士皆榮華を得ん。 軍營の內、牛が人前にて起舞す。牛は耕稼の畜、牛舞は正に農事復興の象なり。ゆえに戰事將に罷まんとし士卒休息を得るを主り、干戈を動用せずして師を回らし得、衆人同じく太平の年を賀す。

馬廄內,天火忽然燒。看即大兵將欲起,直須修德辛本、川本作「福」禍方消,勿使自身招。 城營內,驢馬作人言。聽取語言為定京本作「作」準,更看馬後辛本、川本作「駿」殺軍年,方始報仇冤。 軍川本作「城」營內,牛馬夜間鳴。必有暴兵來覓,直須防備夜偷營,速暗布精兵。

馬廄の內に忽然天火起こり焚燒す。これは眼の前に大軍將に興起せんとするを主り、必ず德行を修養して初めて禍患消解せん。災禍を自己の身上に招くことなかれ。 城營の內、驢馬が竟に人の話を說き起こす。それが說く所の話を聽取して憑準と作し、更に此の後の殺伐軍旅の年份を推看し、その時初めて仇を報じ冤を雪ぐるを得。 軍營の內、牛馬が夜間に嘶鳴す。これは必ず強暴の兵ありて前來尋釁す。必ず敵人の夜裏營を偷むを防備し、急いで暗中に精兵を布置すべし。

城營內,生產兩頭奇。或有足多生八隻,四足兩頭禍不移,裂土應逾期。 占走獸,獸字體相將。或辛本、川本作「凡」有怪形須要當,由分凶吉與君張,要辨辛本、川本作「獸」虎豺狼。 兵發日京本作「發兵次」,野獸截軍京本作「兵」行。直向隊中衝透過,必然京本作「分」隊伍兩縱橫,良將要京本作「亦」須明。

城營の內、牲畜が兩箇の頭の怪胎を產下し、あるいは八隻の脚を生出す。凡そ四足兩頭の類の畸形は、「一體二主」の象なり。禍事必ず免る可からず、國土分裂・政令二出を主り、應驗の時日はなお日後に拖延せん。 走獸を占するには、獸の形體に就いて推斷すべし。凡そ怪異の形狀あれば、皆當眞に對待し、これに據って吉凶を分かち主上に講じて聽かせ、とりわけ虎・豺・狼のここらの猛獸を辨清すべし。 出兵の日、野獸が行軍の隊伍を攔截し、徑直に隊中より衝穿して過ぐ。これは隊伍の必ず衝散され縱橫錯亂するを主り、良將は必ずこの點を明白にし、預め防を設くべし。

兵行次,狼虎及熊羆。若在軍前狂亂京本作「浪」走,此行旬日戰無移京本作「旬戰定無宜」,先舉得京本作「合」天機。 諸禽獸,異色及無名。有爪有牙京本作「齒」為我怕,無牙無爪亦應輕,此兆甚分明。 營前後,野獸亂縱橫。殺取太牢天地祭,三京本作「六」軍方得保安寧,有戰必須京本作「然」贏。

行軍の途中、狼・虎と熊羆とが軍前に狂奔亂走するを見る。これはこの行十日の內に必ず一戰あるを主り、先を搶して發動してこそ天機に合す。 各種の禽獸、あるいは顏色怪異、あるいは名を叫び出せず。爪あり牙あるは人を傷つけ得、我に畏る可からしめ、凶重きを主る。牙なく爪なきは害を爲す能わず、應驗すなわち輕し。凶吉の輕重はすなわちこのに照らして分辨す。界限甚だ分明なり。 營寨の前後に野獸が縱橫に亂竄す。太牢の牲を宰殺して天地を祭祀すべく、全軍初めて安寧を保ち得。こうして再び戰事あれば、必ず勝を取らん。

城營內,白鹿入營來。將士病災方欲起,若還無角京本作「病」主兵回,移寨免災危。 兵屯次,鹿走入軍營。必有降人來見我,期於三日事分明,或京本作「咸」喜長威名。辛本、川本注:有戰作,主大勝。 狼與虎,切忌入軍京本作「營」中。隊伍突沖並截路,不過數日有危凶,警備勿交攻。

城營の內に白鹿ありて營に闖入す。白は喪色、鹿の營に入るは外物の內に侵すなり。これは將士の疾病災厄まさに發生せんとするを主る。若しその鹿に角なければ、兵衆の師を回らせんとするを主る。營寨を遷移すれば災危を免るる可し。 兵を屯する時、鹿ありて軍營に跑入す。これは必ず降りに來る人ありて前來投見せん。三日の內に事情將に明朗ならんとし、衆人歡喜して軍威大いに振るう。辛本・川本の注に曰く、若し正に戰事あれば、大勝を主る、と。 狼と虎は最も軍中に闖入するを忌み、あるいは隊伍を衝撞し道路を攔截す。幾日を出でずして危凶あり、戒備を加强し、交戰進攻するなかれ。

虎相食,兆不出三年。必有大兵當至此,來其分野禍相煎,其兆理關天。 兵屯次,野象京本作「豕」入於營。急急殺來將祭獻京本作「鼓」,三軍從此得安寧,齋沐要嚴精。 城營內,鹿京本作「麂」子入其中。殺取三牲將祭獻辛本、川本、京本作「禱」,急當移寨免災凶,否則禍重重。

虎が互相吞食するは、この征兆の應驗は三年を出でず。必ず大軍ありて此の地に開到し、兵禍がその主する分野に降臨し、相互煎迫す。この兆象の道理は天數に關わる。 兵を屯する時、野象(一作野猪)が營中に闖入す。急いでこれを殺して以て釁鼓を祭獻に用い、全軍これより安寧を得。主祭の人は齋戒沐浴必ず嚴整精誠なるべし。 城營の內に鹿(一作麂)ありてその中に闖入す。三牲を宰取して祭禱し、かつ急いで營寨を遷移して災凶を免るべし。さもなくば禍患重々なり。

軍營側,驀地有豪豬。須備伏兵來犯京本作「賊兵來劫」我,便宜先舉莫躊躇,移寨始無虞。 軍營內,或京本作「忽」有野豬來。若戰先贏多後敗,速當移寨避其災,修謝莫遲回。 軍營內,兔走在京本作「入」其中。雖有雄兵終不戰,都緣彼敵欲和同,不在苦京本作「若」邀功。

軍營の旁に忽然豪猪出現す。豪猪は身に利刺を帶び、甲兵の象なり。伏兵あるいは敵寇の前來我が營壘を劫するを防備するを須とす。この時先を搶して發動してこそ便宜を占め、躊躇するなかれ。營寨を遷して初めて眞に後顧の憂なし。 軍營の內に忽然野猪ありて闖來す。野猪は性猛にして遠謀なく、正に初め銳く後に鈍きに象す。ゆえに交戰して先ず赢ちて後に敗るるを主り、勝勢保持し難し。迅速に營寨を遷移してこの場の災禍を躲避し、かつ及び時に祭謝を修設し、遲疑退縮すべからず、また初勝に因って輕進すべからず。 軍營の內に兔子ありて跑了進來す。兔は性怯懦にして鬥わず。ゆえにたとえ雄兵あるも、最終に打ち起こらず。緣由は敵方がもとより講和せんと欲するに在り。この時苦苦と戰功を求取する要なし。

軍營內,狸獸京本作「走」夜頻鳴。恰似豺狼同此兆,必知將士欲離營,不久禍災生。 兵屯京本作「行」次,豺狗入於營。內有奸人京本作「兵」相結外,急須搜捉察原情,莫遣叛縱橫京本作「蹤興」。 軍營內,狗怪遣人猜京本作「災」。急殺血流於戍京本作「成」地,埋深三尺以禳災,敵將必擒來。

軍營の內、狸獸が夜裏頻頻に鳴叫す。若し豺狼の夜嗥に換えても占法は同じ。夜鳴止まざるは躁動不安の象なり。これは必ず將士すでに營を離れ散去の心あるを説明し、ほどなく災禍を生ぜん。主將は早くより衆を撫して心を安んじ、賞罰を重申し衣糧を厚く給し、散亂の軍心を收攏すべし。 兵を屯する時、豺狗が營中に闖入す。これは營內に奸人ありて外面と勾結するを主る。急いで搜捕し原委を査明し、叛謀をして蔓延縱橫せしむるなかれ。 軍營の內、狗に反常怪異の擧あり、人をして疑を生ぜしむ。急いでこれを殺し、血を戍守の地に流し、更に三尺を深埋して災禍を禳除すべし。かくの如くすれば敵將必ず擒獲されん。

軍營內,獐入及登城。若遇此妖多是火,不然孝服與兵爭,祈謝保京本作「得」安寧。 兵行次,路上遇猿猴。嚴令小心防恐怖,理當排槊京本作「齪」整戈矛,預計盡良籌。 狼與虎,繞寨作悲鳴京本作「聲」。似哭似號京本作「嗥」軍大敗,將軍兵敗京本作「潰」事多驚京本作「更」,尸壘澗溝平。

軍營の內に獐闖入し、甚至城牆に登る。こういう妖異に遇えば、多くは火災を主る。さもなくば喪事孝服あるを主り、あるいは兵爭の禍なり。祈禱祭謝を設法して初めて安寧を保ち得。 行軍の途中、路上に猿猴に遇う。嚴に號令を申し、小心して驚恐騷動を防備すべし。理に照り長槊を排列し戈矛を整肅し、各種の謀劃を皆預め籌措して周全にすべし。 狼と虎とが營寨を繞って悲鳴を發し、その聲音は哭くが如くまた嗥叫の如し。虎狼が寨を繞りて哀鳴するは、死氣が先ず營に聚まるの應驗なり。全軍大敗を主り、將軍兵潰れ變故頻生し、尸首堆積して竟に澗溝をも填平す。この象を見る者は立刻營を拔き遠く避くべく、僥倖の心を存すべからず。

狼奔走,直撞入吾軍。不出三日京本作「去三朝」並五日,敵來降我引朝君,彼我受皇恩。 野豬鹿,從外入中營。定有降人來投京本作「伏」我,只於三日見分明,引使京本作「伴」履王庭。 狼與虎,卒見使人驚。我在徒師前去後京本作「在我帥營前後走」,須防大戰血成坑,不遇聖賢明。

狼が奔跑し徑直に我軍の中に撞進す。これは三五天を出でずして敵人が來り我に投降するを主り、我は彼らを引いて君王に朝見せしめ得、雙方皆皇恩を承受し得。 野猪と鹿とが營外より中軍大營に闖入す。野獸が自ら外より內に入りて驚避せざるは、正に歸附の象なり。必ず降りに來る人ありて前來投附し、ただ三日の內に分曉を見ん。降方の使者を引いて王庭に朝見せしめ得、更に干戈を動かす要なし。 狼と虎とが突然出現し、人を驚駭せしめ、しかも我軍隊伍の前後に在りて走動す。これは一場の大戰・血流れ坑を成すを防備すべく、この時また聖明賢德の主に遇わず汝の爲に轉圜せしむること能わず。

兵行辛本、川本、京本作「屯」次,狸走入其中。不住夜鳴圍繞寨,先因風火事京本作「憂風火夜」重重,埋伏且藏兵京本作「蹤」、辛本、川本作「擬藏中」。 軍營內,驀地有來獐。三朝七日須大戰,不然講武較旗槍。速斬免災殃。 牛與馬,產出是人形。定主胡人侵大國,不分南北亂人民,且候聖明生。 狼與虎,號泣辛本、川本作「號叫」、京本作「嘯叫」又傷人。五日七朝兵起至,臨時勝負預鋪陳,方許辛本、川本作「治」、京本作「恥」敗來軍。

兵を屯する時、狸が營中に跑進し、整夜不停に寨子を繞って鳴叫す。これは先ず風火の患重々を主り、その次に敵人の埋伏・暗中の藏兵を防ぐべく、嚴に搜索を加うるを須とす。 軍營の內に忽然一隻の獐來たる。これは三〜七日の內に必ず大戰あるを主る。若し交戰に至らざるも、講武較藝・旗槍を比試する事あらん。この獲を迅速に殺して災殃を免るる可し。 牛馬の產下するが竟に人形の怪胎なり。これは必ず外族の中國に侵入し、南北分たず百姓離亂するを主り、ただ靜かに聖明の主の世に降りて局面を收拾するを候つのみ。 狼と虎とが嘯叫嗥泣し、しかも人を傷つく。これは五〜七天の內に兵事將に起こらんとするを主り、預め臨陣勝負の方略を鋪陳安排し妥當にして初めて來犯の敵を打敗る把握あり。

占水族第二十一(京本は第十二に列す)・七首

兵行次,水族忌逢京本作「行」之。但是魚龍蛟蜃類,悉皆不吉兆災危,抽退卻相宜。 龍現壘,室宅及池京本作「其」中。必有大臣謀叛逆,且須作急探姦凶,莫待有奔衝。王莽、朱溫時,龍現池沼。 軍京本作「兵」行次,龍在軍前。必是京本作「有」交鋒亡命戰,黃龍得勝黑龍偏,平地血成川。

行軍の途中、最も水族に遇うを忌む。凡そ魚・龍・蛟・蜃のこういう類は、皆陰物にして位を離れその居を失い、一概に吉ならず、災危を預示す。この時兵を收め後退するはかえって相宜、強いて前行すれば必ず陷溺覆沒の患あり。 龍が營壘・屋宅あるいは池塘の中に出現す。これは必ず大臣ありて叛逆を圖謀す。急いで奸凶を偵査し、對方の發難衝突を待ってから動手するなかれ。舊注に曰く、王莽・朱温が位を簒うの時、皆かつて龍の池沼裏に出現するありき、と。 行軍の途中、龍が軍前に出現す。これは必ず一場の短兵相接の亡命惡戰あり。黃龍を見る一方は勝を得、黑龍を見る一方は偏敗し、平地上血流れ河を成す。

城營內,魚鱉現辛本、川本、京本作「鱉忽露」其形。防有內奸謀叛逆,不然水漲浸軍兵,速去得安寧。 城營內,龜蟹入其京本作「營」中。更有聚蠅億萬數,軍兵潰散京本作「敗」敗不從容,看即棄辛本、川本作「旋」營空。

城營の內、魚鼈が忽然形蹟を顯露す。これは內奸の叛逆を圖謀するを防備すべし。さもなくば大水暴漲して軍隊を淹沒するを主る。急いで此の地を離れて初めて安寧を得。 城營の內、龜と蟹とが爬入し、また成千上萬の蒼蠅聚集あり。龜蟹橫行し蠅を聚めて腐を逐うは、皆敗亡將に至らんとする穢惡の象なり。軍隊が倉皇に潰散し敗れて措手に及ばず、眼の前に營壘將に棄置して一空ならんとするを主る。この時當にまず營を移し、再び穢污を清理してその氣を斷つべし。

軍京本作「兵」行次,路上見黿鼉。或有戰爭營寨京本作「在戰營徵砦」內,不宜前進有京本作「損」兵戈,細審莫奔波。 城營內,龜鱉入其營。盡是頓遲亡首本作「忘」,此從辛本、川本敗象,速當移寨免災凶,不去禍災辛本、川本作「將」生。

行軍の途中、路上に黿と鼉とを見、あるいは交戰の營寨の內にそれらを見る。これは前進に宜しからざるを主り、前進すれば兵馬を折損せん。形勢を仔細に審察し、徒らに奔波するなかれ。 城營の內、龜鼈が營中に爬入す。龜鼈の行動遲緩は、皆頓滯遲疑にして終に敗亡に致るの象徵なり。迅速に營寨を遷移して災凶を免るべく、去らざれば禍災を生ぜん。

占鳥第二十二(京本は「占飛禽第二十」と作る)・八十三首

占飛鳥,軍旅要知因。或是縱橫或逐我,或來逆我或成群,仔細說來情。 鷹搦鷂,勢速入軍營。必是義兄圖義弟,不然義弟欲謀兄,奸禍兩般情。 兵行次,鷹鶚面京本作「鷂向」前飛。所向進兵應京本作「須」大勝,必能捉彼將兵辛本、川本作「師」、京本作「帥」歸,天意助神威。

飛鳥を占するに、兵を帶ぶる者は必ずその中の緣由を懂得せねばならない。鳥の動向は幾種を出でず。あるいは縱橫に亂飛し、あるいは我軍に追随して行き、あるいは迎面して我に逆らい來り、あるいは成群結隊して盤旋す。我に順いて行くは多く吉を主り、我に逆らって來るは多く凶を主る。それらの示す情形を一々仔細に分辨し、更に進止を定むべし。 老鷹が鷂子を擒え、來勢迅疾に軍營に闖入す。同類相搏つは、これは必ず結義の兄長が義弟を圖謀し、さもなくば義弟が兄長を算計するか、兩種の奸禍の情形必ずその一に居る。 行軍の途中、鷹鶚が前方に向かって飛去す。それが向かう方向に順って兵を進めれば、當に大勝し、必ず敵方の將帥を生擒して歸るを得。これは天意が我が神威を助くるなり。

城營內,鷂子搦蒼鷹。定有奸謀陰禍起,早須排備莫惶驚,有戰損精兵。 兵行次,鷂鶚京本作「鷹鷂」捉飛禽。此去前程須有戰,得其首領盡生擒,主京本作「上」將稱其心。 兵行次,鷹鶻辛本、川本、京本作「鶻雁」盡同占。鷹辛本、川本、京本作「雁」不避鶻鶻不搦,兩軍通好守盟言,各擁士回還。

城營の內、鷂子が反って蒼鷹を擒えたり。小を以て大を制するは反常の象なり。必ず奸謀陰禍の興起あり、早くより部署戒備し、驚慌する要なし。若しこの時交戰すれば、精銳を折損せん。 行軍の途中、鷂鶚が飛禽を捕捉す。これはこの行の前路に必ず一戰あるを主り、敵方の首領を俘獲し盡數生擒し得、主將稱心如意たるを得。 行軍の途中、鷹と鶻とを見るは占法皆相同じ。若し雁が鶻を避けず、鶻もまた雁を搏撃せざれば、これは兩軍の通好・盟約の遵守を主り、各自士卒を領して回還す。

城營內,忽京本作「或」見杜鵑來。應有負冤人未雪,佞臣謀間損賢才,天遣叫聲哀。 群烏京本作「雀」噪,隊隊逐辛本、川本、京本作「繞」營飛。防有賊京本作「外」兵來劫寨,早須整京本作「準」備設關機,遲京本作「稽」慢致災危。 城營內,眾鳥噪聲鳴。必有暴兵來劫寨,不然有戰損於辛本、川本作「千」、京本作「戈」兵,移轉最為精。

城營の內に忽然杜鵑の飛來するを見る。杜鵑は血を啼く、冤を含み未だ雪がざる人あるを主り、佞臣が離間の計を施行して賢才を損害す。ゆえに上天がそれを遣わして哀鳴を發し警を示さしむるなり。 成群の烏鴉が鼓噪し、一隊一隊營寨を繞って飛ぶ。これは敵兵の前來寨を劫するを防備すべく、早くより整備し機關埋伏を設くべし。遲慢なれば災危を招致せん。 城營の內、衆鳥が鼓噪鳴叫す。鳥は人事を先覺し、群噪はすなわち人馬の逼近する應あり。これは必ず暴兵ありて前來寨を劫せん。さもなくばいったん交戰するも、兵員を折損せん。營寨を別處に遷移するが最も妥當、同時に游騎を加派して噪聲の指す方向を偵察すべし。

群鳥隊,飛去又飛來。不問辛本、川本作「以」下京本作「在」營並在路,此行千里足京本作「十里走」難回,仔細察天災京本作「威」。 群鳥聚京本作「隊」,飛起忽然驚。盡向滿天鳴噪鬧,不過三日火燒營,或有劫寨辛本、川本、京本作「殘」兵。移營吉。 城營內,四面鳥聲鳴京本作「有鳥聲」。千萬結成鳴噪去,急須固守本城營,堅執戰傷兵。

成群の鳥が飛去りまた飛回る。營を扎くの時に在りて見るも行軍路上に在りて見るも、皆この行千里を遠涉して生還し難きを主る。上天の示し下す災威を仔細に體察すべし。 群鳥聚集し、忽然驚いて飛起こり、滿天に鳴噪喧鬧す。これは三日を出でずして營寨將に火に著かんとするを主り、あるいは敵ありて寨を劫し殘殺せん。舊注に曰く、この時營を遷せば則ち吉なり、と。 城營の內に四面皆鳥鳴あり、千萬隻が大群を結んで鳴噪して去る。この時急いで本部の城營を固守すべし。己見に固執して強いて出戰せば、兵を傷え將を折らん。

城營內,鳥夜結群鳴。必有暴兵來覓戰,不然城寨有虛驚,探後京本作「候」用心聽。 城營內,鳥眾泊京本作「拍」營牆京本作「壇」。頭向此營皆盡叫,人驚不起是天殃,不免京本作「去」見傷亡。 城營內,鳥鵲辛本、川本、京本作「烏鳥」驀然驚。內有奸臣連外賊,堤防大京本、辛本、川本作「苦」戰血成坑,謀反京本作「叛」害英明川本作「其身」。

城營の內、鳥が夜裏群を結んで鳴叫す。これは必ず暴兵ありて前來戰を尋ねん。さもなくば城寨もまた一場の虛驚あらん。人を遣して偵候し、かつ心を用いて四外の動靜を傾聽すべし。 城營の內、衆鳥が營牆上に停落し、頭皆本營を朝いて鳴叫す。若し人すでに驚覺せるも起って變に應ずること能わざれば、それはすなわち上天の降し來る災殃にして、傷亡を見るを免れず。 城營の內、鳥鵲が忽然驚を受く。これは內部に奸臣ありて外賊と勾連するを主り、一場の苦戰・血流れ坑を成すを提防し、また人の謀反して英明の主に加害せんとするを防ぐべし。

城營內,烏鵲忽圍牆。當有敵京本作「外」兵來打寨,不然疾病大辛本、川本、京本作「火」災殃,營內欲來京本作「他」降。 城營內,鳥鵲辛本、川本作「噪」兩京本作「叫二」三聲。必有命京本作「使」來應在即,早須奉候出門迎,此意京本作「語」且須聽。 鳥相打京本作「相打拍」,防擊有奸爭。斬斷罪愆懲戒眾,若無敵辛本、川本作「停」戰禍應生,固守始為精。

城營の內、烏鵲が忽然牆を繞って盤旋す。これは當に敵兵ありて營寨を攻打し來るを主る。さもなくば疾病火災の殃、あるいは營內に人ありて降を出づべし。 城營の內、鳥鵲が兩三聲叫ぶ。鵲噪はもと喜信を主る。これは必ず朝廷の命令あるいは使者の即刻將に到らんとするあり。早くより等候し、門を出でて迎接すべし。この層の意思は務めて聽き入るべし。 鳥が互相撲打するは、これは軍中に奸人ありて爭鬥相撃するを防備すべし。罪に依って處斬し衆人を儆戒すべし。若し內爭を停息し得ざれば、禍事必ず生ず。本營を堅守するこそ上策なり。

城營內,鳥集奪巢飛。必有爭相競事,不然下吏欲為非,防慎見辛本、川本作「間」分京本作「有間相」離。 臨陣次,鳥向四方鳴。選取鳥聲鳴叫京本作「向」處,但從京本作「存」此地出軍徵,百戰百回贏。 兵發日,前面有群烏首本作「聲鳴」,茲從辛本、川本、京本。亂叫亂辛本、川本、京本作「眾」鳴防伏截,或京本作「忽」然有戰莫先圖,詳緩保京本作「卻」無虞。

城營の內、鳥が聚集して巢穴を爭奪して飛ぶ。これは必ず互相爭競の事あり。さもなくば下級官吏が非を爲し歹を作さんとす。謹慎防備し、人あってその中より離間分化するを提防すべし。 臨陣の時、鳥が四方に向かって鳴叫す。鳥聲の鳴叫最も響亮なるその一方を選取し、すなわちその方向より兵を出して進征せば、百戰百勝し得べし。 出兵の日、前方に一群の烏鴉ありて亂叫亂鳴す。これは敵人の伏を設け攔截するを防備すべし。萬一交戰するも、先を搶して圖取するなかれ。從容詳審して初めて無虞を保ち得。

兵行次,鳥眾集旌旗。若見中軍加喜氣,將軍增爵位遷移,在即不為遲京本作「在疾莫遲為」。 兵發日,鳥眾逐軍行。未見彼軍防隱伏,若逢敵戰京本作「陣」利先征,攻戰必先贏。 兵京本作「軍」行次,橫數組鳥來。防有伏兵衝隊伍京本作「陣位」,搜羅前後用心猜,不信必為災。

行軍の途中、衆鳥が旌旗の上に聚集す。若し中軍これに因って喜氣を增添せば、將軍の爵位晉升遷轉を主り、しかも間もなく兌現して拖延せず。 出兵の日、衆鳥が軍隊に跟隨して行く。未だ敵軍を見ざる時は隱伏を防ぐべし。いったん敵陣に遇上すれば、則ち先を搶して進攻するに利あり、攻戰必ず先勝す。 行軍の途中、橫裏より數群の鳥飛來す。これは伏兵が我が隊伍を衝撃するを防備すべく、前後を搜索し心を用いて揣度すべし。この話を信ぜざれば、必ず災を成さん。

兵行次,鳥眾後頭來。若遇前隨應大勝,逆來沖我且宜回,退卻免凶災辛本、川本、京本作「災危」。 兵行次,鳥立在軍旗。必有奸人言賊勢,今旬來月好防之,偷京本作「發」號運謀機。 兵行次,軍上鳥鳴飛。不論下營將布陣,若同此瑞合天機,必勝莫遲疑。 下營次,鳥眾集牙旗。急宰三牲將祭禱,不然軍京本作「兵」敗主分離,靈物報人知。

行軍の途中、衆鳥が後頭より飛來す。若し鳥が前に在りて路を引き相隨わば、當に大勝すべし。若し方向に逆らって我に衝き來れば、師を回らすべく、退却して初めて凶災を免る。 行軍の途中、鳥が軍旗の上に停立す。軍旗は全軍の耳目の繫る所なり。鳥がその上に據るは、他人が竊かに號令を據るの象なり。必ず奸人ありて敵方の聲勢を散布し軍心を動搖せん。本旬より下月まで皆よく防備し、また人の號令を盜用し暗中に謀を運ぶるを提防すべし。 行軍の途中、鳥が軍隊の上空に鳴叫飛翔す。營を扎くるも陣を布くも、このような祥瑞に遇上すれば、すなわち天機に合して勝つこと疑いなし。遲疑するなかれ。 營を扎くの時、衆鳥が中軍牙旗上に聚集す。急いで三牲を宰殺して祭禱すべし。さもなくば軍隊潰敗し將士離散せん。これは靈物が特に來りて人に報知するなり。

城營內,白鵲京本作「雀」入軍營辛本、川本、京本作「營中」。若作巢窩兵大起,急須移寨免災凶,否則禍重重。 城營內,靈鵲京本作「雀」作巢窩。不去營空兼火起,速當移寨禍消磨,久住殺傷多。 寨始定,白鵲入營來。此是金星呈怪象,有人相害處謀乖,移寨免其災。

城營の內、白鵲が軍營に飛入す。若しそれがなお營中に巢窩を築かば、兵事大きく起こるを主る。急いで營寨を遷移して初めて災凶を免るべく、さもなくば禍患重々なり。鳥が營中に家を安んずるは、「客が反って主と爲る」の象なり。最も留意を須とす。 城營の內、靈鵲が巢窩を築起す。若し遷去せざれば、營壘終に空虛となり、なお兼ねて火災あらん。迅速に營寨を遷移して初めて禍患消磨せん。久しく此に留まれば、殺傷必ず多し。 營寨が剛に安定し下りて、白鵲が營中に飛入す。白色は五行に於て金に屬し、これは金星の顯示する怪象なり。人ありて暗中に相害し、居る所の地に謀事乖違するを主る。營寨を遷移して初めてこの場の災禍を免るるを得。

群鵲京本作「雀」噪,頭向敵軍營。隨鵲戰之軍必勝,一般群鵲京本作「雀」事無成,在外也須驚。頭指敵噪我軍勝,不指敵噪鬧則虛驚。 城營內,野雉入軍中。若在德鄉來即吉,或臨刑殺候為京本作「刑或殺帥侯」凶,仔細審西東。 城營內,驀地降鴛鴦。必有奸人生戶內,不然朋友害忠良,自衛己身強。

成群の鵲が鼓噪し、頭皆敵人の營寨を朝く。鵲頭の指す方向に順って出戰すれば、我軍必ず勝つ。若しただ一般に群鵲が亂噪して敵方を指さざれば、則ち事情成ることなく、人も營外に在りて驚を受く。舊注に曰く、鵲頭が敵方を指して噪するは我軍勝ち、敵方を指さずただ喧鬧するは、あれは不過一場の虛驚なり、と。 城營の內、野雉が軍中に飛入す。若しそれが「德鄉」に落つる、すなわち吉神の臨む所の方位なれば、來たるはすなわち吉なり。若し「刑殺」の位に落つれば、凶と爲す。その東西何方より來るかを仔細に審辨すべし。 城營の內に忽然鴛鴦落下す。鴛鴦はもと成雙に相守する物なり。今やその居を失いて降るは、必ず門戶の內に奸人を生ずるを主り、さもなくば朋友相害して忠良損を受くん。この時自身の防衛を加强すべし。

城營內,燕鴿忽離城。定有火災兼禍起,軍中行克事叮嚀,禳厭始安平。 城營內,水鳥忽銜魚。將至門橋並臺屋京本作「樓臺屋上」,必應大水漫街衢,預辦早防虞京本作「危」。 鴨聲異,一樣似鵝聲京本作「鳴」。必有官災並口舌,速須齋醮慎交爭,方使免災京本作「遭」刑。

城營の內、燕子鴿子が忽然城を棄て飛走す。禽鳥は禍福を先知し、燕鴿は人に依って居る。今や彼らですら城を棄てて去るは、必ず火災と禍患と將に起こらんとす。軍中行事は格外に克制叮嚀し、火燭を嚴禁し、更に禳厭の法を施行して初めて安寧を得。 城營の內、水鳥が忽然魚を銜え、城門・橋梁および樓臺屋頂上に飛到す。水族が高處に帶ばるは、必ず大水が街巷を漫過するに應驗す。預め籌辦し早くより防備すべし。 鴨子の叫聲が反常し、竟に鵝の叫聲の如し。これは必ず官府の災と口舌是非とあり。急いで齋戒して醮を設け、謹慎して人と爭執するを避免し、初めて災禍刑責を免るるを得。

鵝與鴨,或解京本作「忽辨」作人聲。家內必登三品祿京本作「位」,一門子辛本、川本作「兒」侄盡京本作「更」享辛本、川本、京本作「亨」榮,吉兆自天生。 城營內,雞母作雄聲。或在夜鳴家京本作「皆」有禍,若門京本作「聞」陰暗京本作「口」不惺惺,禳京本作「醮」謝始安寧。 兵京本作「軍」行次,軍上伯勞鳴京本作「鶯」。兆是軍分為京本作「鳴兆是軍分」,兩路兼防禍起察姦情,主將要須京本作「詳」明。

鵝と鴨とが忽然人の聲音を作し得。これは家中に必ず人ありて官に登り三品の祿を受け、一門の子姪皆榮華を享くるを主る。これは上天の自然に降す吉兆にして、前面の幾條の怪異と同じからず。 城營の內、母鷄が公鷄の鳴聲を發し、あるいは夜裏に啼叫するは、家中皆禍事あり。牝鷄が晨を司るは陰盛陽衰の象なり。若し更に門戶陰暗・人心昏昧して醒めざるを加えば、必ず禳解祭謝して初めて安寧を得。 行軍の途中、軍隊の上空に伯勞鳴叫あり。伯勞は孤飛獨鳴す。この征兆は軍隊の將に兩路に分成せんとするを主る。同時にまた禍の蕭牆に起こるを防ぎ、奸情を明察すべく、主將は必ず弄清楚せねばならない。

伯勞鳥,鬧噪在軍前。大禍預辛本、川本作「須」知京本作「將臨」須早覺,不逾兩月京本作「日」事應然,此象理關天。 伯勞鳥,啼叫在軍營。南北敵人困我將,東西只是有虛聲,此象甚分明。 城營內,梟鳥噪聲鳴。若京本作「如」在德鄉分隊伍,如居刑殺有奔驚,預叫使人聽。

伯勞鳥が軍前に喧鬧鳴噪す。大禍將に臨まんとし、必ず早くより察覺すべし。兩箇月を超過せずして事情將に應驗せん。この物象の道理は天數に關わる。輕忽すべからず。 伯勞鳥が軍營裏に啼叫す。若し南北方向に在れば、敵人の將に我方の將領を圍困せんとするを主る。若し東西方向に在れば、則ちただ虛に聲勢を張るのみ。この物象の分辨は甚だ清楚なり。 城營の內、梟鳥が鼓噪鳴叫す。梟は惡聲の鳥なり。若しそれが「德鄉」の方位に在れば、ただ隊伍の分拆調動を主る。若し「刑殺」の方位に在れば、奔逃驚亂を主る。それが預め鳴叫するは、正に人をして聽かせて警覺せしめんとするなり。

下營次,眾鳥集群鳴。如在德鄉猶自可,若臨刑上血成坑,此兆細京本作「仔細要」詳聽。 兵發日,百京本作「白」鳥忽迎軍。此是天威來助順,賊人歸向息邊塵,端的立功勛。 兵行次,眾鳥覆京本作「巨鳥伏」於營。必有大軍來擊我,皂旗黃桿引師行,禳厭必辛本作「畢」登程京本作「早堪程」。

營を扎くの時、衆鳥が成群聚集して鳴叫す。若し「德鄉」の方位に落つれば、還算可なり。若し「刑」の位の上に落つれば、血流れ坑を成すを主る。この兆象は仔細に詳審傾聽すべし。 出兵の日、百鳥が忽然軍隊に迎えて飛來す。これは上天が威靈を以て我が順行を助くる象なり。敵人將に歸附して降り來らんとし、邊塞の烽塵平息し、この行確實に功勳を建立し得べし。 行軍の途中、衆鳥が營寨の上に覆壓す。これは必ず大軍ありて前來我方を攻撃せん。黑旗黃杆を以て隊伍を引導し行進し、禳厭完畢すれば即刻啓程すべし。

兵行日京本作「已」,禽乃或京本作「巨鳥或」朝軍。將有福神天佑助,必然旬日立功勛,官爵顯超。 雞聲鬧京本作「」,半夜及黃昏。半夜精兵行在速,黃昏啼後有回軍,太白報人聞。眾雞主國事,一雞主家咎。 燕雀鬧,鄰境動京本作「有」兵爭。更有黑頭黃鳥至,腹黃身黑不知名,彼已出精兵。

行軍の日、飛禽が軍隊に朝いて來る。これは將に福神と上天の佑助あるを主り、十日の內に必ず功勳を建立し、官爵顯達超升せん。 鷄鳴喧鬧して、半夜あるいは黃昏に發生す。半夜に鳴くは、精兵の迅速に開拔せんとするを主る。黃昏に啼き過ぐる後は、則ち軍隊の回還あるを主る。これは太白金星が鷄聲を借りて人に報知するなり。舊注に曰く、群鷄齊しく鳴くは國事を主り、單隻の鷄鳴は一家の咎を主る、と。 燕雀が喧鬧するは、鄰境に兵爭の事あるを主る。若しまた黑頭黃身の鳥飛來し、あるいは黃腹黑身・名を叫び出せざる怪鳥出現せば、對方すでに精兵を派出せるを説明す。

城營內,雞鳥共喧爭。鳥若贏時軍外京本作「客軍」勝,雞贏主勝甚分明,偷寨兩般情。 鴉鳴京本作「鳥」噪,無故噪城營。此是用兵災欲起京本作「預兆」,人家被噪有凶情,禍發不安寧。 城營內,鶩京本作「鶖」鳥入其城。定有兵災並瘴疫,人民飢餓失京本作「不」耕耘,修德免災成。

城營の內、家鷄と野鳥とが一同に喧鬧爭鬥す。家鷄は主、野鳥は客なり。鳥勝てば則ち客軍勝ち、鷄勝てば則ち主軍勝つ。分辨は甚だ清楚なり。兩種の情形皆對方の營寨を偸襲するを防備すべし。 烏鴉が故なく城營の上空に鳴噪す。これは用兵の災將に起こらんとする預兆なり。若し尋常人家が鴉噪されても、凶情あるを主り、禍事一發すれば安寧を得ず。 城營の內、鶩鳥(一作秃鶖)が城中に飛入す。これは必ず兵災と瘴疫とあり、百姓飢餓して耕作荒廢す。唯だ德行を修養するのみ、災禍をして釀成に至らしめざらしむるを得。

城營內,黃鳥京本作「牛」赤其頭。必有官災三日內,兼防奸叛有因由,熒惑禍堪憂。熒惑禍者,火災也。 城營內,赤鳥入於京本作「其」營。更有野雞並野雉,須防風火與虛驚,皂幟厭為精。水克火,故用皂旗。如見赤色鳥入軍營,覆將帳幕以皂旗白竿,立帳前三日,厭吉。 城營內,大京本作「各」鳥繞其中。不是將軍亡瘴疫,及防外寇損身躬,先兆京本作「逃」已呈凶。

城營の內、黃身赤頭の鳥出現す。これは必ず三日の內に官府の災あり、また奸人の叛亂に別に緣由あるを防備すべし。「熒惑」の禍はとりわけ憂う可し。舊注に曰く、熒惑の禍は、すなわち火災なり、と。 城營の內、赤色の鳥が營中に飛入し、また野鷄野雉出現す。赤色は火に屬し、野鷄野雉もまた離火の象に屬す。これは風災火患と虛驚とを防備すべく、黑色の旗幟を以て厭勝するが最も精當なり。舊注に曰く、黑は水に屬し、水はよく火を剋す。ゆえに皂旗を用う。凡そ赤色の鳥が軍營に飛入するを見れば、すなわち黑旗白竿を以て主將の帳幕上に覆い、帳前に三日立滿すれば、厭勝して吉なり、と。 城營の內、大鳥ありてその中に盤繞す。これは將軍が瘴疫に死するを主るかさもなくば外寇の來犯して自身を傷るを防ぐべきか。凶兆すでに預め顯現せり。尋常の鳥事として看るべからず。

城營內,異鳥或京本作「忽」然來。好慎外歸京本作「切忌外方」刑禍事,不然軍京本作「君」將主辛本、川本、京本作「主將」身災,齋醮保無京本作「年」乖。 城營內,夜靜有鳩鳴。此是暴兵來逼我,便京本作「更」須防備速移營,即得事安寧。 城營內,眾鳥驀翱翔。障日翳天成陣起,必知內外將猖狂,仔細可京本作「好」消詳。

城營の內、忽然名を叫び出せざる怪鳥飛來す。外方より招き來る刑罰禍事を謹慎提防すべし。さもなくば軍中將帥自身に災あるを主る。この時齋を設け醮を建て祭禱して初めて乖違を出さざるを保ち得。 城營の內、夜深人靜の時に斑鳩鳴叫あり。これは強暴の兵の前來我方に逼近する征兆なり。必ず防備を加緊し迅速に營を遷して初めて事情安寧たるを得。 城營の內、衆鳥が忽然翱翔して起こり、天を遮り日を蔽い陣勢を結ぶ。これは必ず營內營外に皆人ありて猖狂に亂を作さんとするを預示す。仔細に消詳推究するを須とす。內は奸變を防ぎ、外は敵襲を防げ。

彼軍上,眾鳥泊其中。定見京本作「主」拋營軍敗走,不然潛伏刷營空,仔細審其蹤。 彼軍上,眾鳥鬧紛紛。聚散只看三五日,不然潛伏擬謀人,防禦始參真。 諸鳴鳥,不利叫三聲。一語辛本、川本、京本作「與」五聲將快和京本作「利」,若逢京本作「過」此數不堪聽,一任徹更辛本、川本、京本作「天」鳴。《易》云:「三多凶。」故不利。

敵軍の上空に衆鳥ありてその中に停落す。鳥が敢て停落するは、營中すでに人聲なきを説明す。これは必ず敵人が營を棄て敗走するを主る。さもなくば彼らが暗中に埋伏し營寨を騰空して餌と作し我を彀中に引き入れんとす。その中の蹤跡を仔細に審察し、先に輕騎を遣して試探し、貿然として營に入るべからず。 敵軍の上空に衆鳥紛紛と喧鬧す。ただ三五天內のそれらの聚散の情形を看れば端倪を知るを得。敵軍の將に潰散せんとするに非ざれば、すなわち彼らが潛伏して謀を設け人を算計せんとするなり。防禦を做好して初めてこの占象を參透したりと謂う。 各種鳴叫の鳥、最も不利なるは三聲を叫ぶなり。一聲あるいは五聲を叫ぶは、將帥の順遂和暢を主る。若しこの數目を超過せば、更に聽くに値せず、それが徹夜通天に鳴叫するに任せても理會する要なし。舊注に《易》を引いて「三は凶多し」と曰く、ゆえに三聲を不利とす。

占飛鳥,何事辛本、川本作「處」入軍營。若在德鄉加喜氣,只從刑地京本作「上」是凶聲,百鳥一般聽。 城營內,鳥散作巢窩。其地欲荒堪京本作「看」在即,速須移寨莫蹉跎,不去禍來磨京本作「多」。 攻城次,群鳥出牆頭。內有敵圍京本作「人」軍欲出,外兵急備整戈矛首本作「干戈」,此從辛本、川本、京本,用意設良籌。

飛鳥を占するには、それが何の爲に・どの方向より軍營に飛入するかを看るべし。若しそれが「德鄉」の方位に落つれば、軍中に喜氣を添うると爲す。若し「刑」の地より來れば、その聲音はすなわち凶聲なり。各種の鳥皆この一條に照らして聽辨す。 城營の內、鳥が四散開き各自巢を築く。鳥がここに巢を營むは、此の地の眼の前に荒廢して人なからんとするを説明す。急いで寨を遷し、蹉蛇すべからず。去らざれば禍患將に接續磨折して來らん。 城を攻むるの時、群鳥が城牆頭上より飛出す。鳥が城內より驚き出づるは、城中人馬の大動の應なり。圍まれたる敵軍が城を出でて突圍せんとするを説明す。城外の部隊は急いで戈矛を整備し出路を封住し、心を用いて周密の謀劃を設けて以て對付し、正に彼が城を出づるの際に乘じて殲滅し得べし。

軍營內,白鳥立旗頭。相聚數枚人總見,將軍遷位作公侯,吉慶喜天休。 鷹與鷂,逐鳥奔吾軍。前有暴客辛本、川本、京本作「兵」來勢猛,速當準備莫因循,常京本作「當」守險關津。 下營次,鳥立樹枝間。或在牙旗毛羽掩京本作「際」,須防敵騎欲相殘,三日內生奸。

軍營の內、白鳥が旗杆頂上に停立し、好幾隻を聚集し、人人皆見るを得。これは將軍が爵位を升遷し公侯に封ぜられるを主り、上天の賜い下す吉慶美事なり。 鷹と鷂とが別の鳥を追逐して我軍に奔向す。これは前方に強暴の敵兵ありて來勢凶猛なるを主り、迅速に準備し、因循拖延すべからず、かつ險要の關隘渡口を守住すべし。 營を扎くの時、鳥が樹枝の間に停まり、あるいは中軍牙旗上に停まり羽毛が旗面を掩覆す。これは敵騎の前來殘殺するを防備すべく、三日の內に營中に奸變を生ぜん。

城營內,異鳥入其中。宿處不知人不識,終京本作「中」須血染草頭紅,防備有奸京本作「妨」通。 占烏鳥,結伴後京本作「盡」隨軍。路後川本、京本作「寇」敵京本作「賊」人應過去,我軍不久卻回程,相賀喜安平京本作「寧」。 城營內,巨鳥忽留停。防備賊人來索京本作「兵來搦」戰,兆當催眾早收京本作「擁士倒抽」,兵,不去禍還成。京本注:「三日從始吉。」

城營の內、名を知らざる怪鳥飛來し、それが何處に棲宿するかを知らず、また人もそれを認得せず。これは終に草梢に血を染め遍地殷紅に應驗し、また人ありて暗に奸細に通ずるを防備すべし。 烏鴉の類の鳥を占するに、若し彼らが伴を結び軍隊の後面に跟いて飛行せば、これは後路の敵人すでに過去せるを説明し、我軍ほどなく班師回程し得、上下相賀して平安を喜ぶを得。 城營の內、大鳥が忽然停留して去らず。これは敵人の前來挑戰するを防備すべし。この兆象は當に衆人を催促して早くより兵を收めしめ、撤走せざれば禍患終に成らん。京本の注に曰く、三日の內に身を動かして初めて吉なり、と。

城營內,巨鳥至紛紛。地辛本、川本作「他」分欲荒應在即,早須排備莫留停,號令速驅兵。 臨陣次,聆京本作「聽」取鳥聲鳴。若在我軍頭上叫,切忌川本作「須」備敵莫京本「須忌取敵」交兵,在彼我軍贏。 臨陣次,鳥向京本作「」彼軍飛。便整旗槍京本作「旛」徵敵吉,統兵大帥不須疑,天助得其時。

城營の內、大鳥が紛紛と飛來す。これは此の地の屬する分野が眼の前に荒廢せんとするを説明す。早くより部署し、停留すべからず。號令一たび下れば迅速に兵を他往に驅れ。 臨陣の時、鳥鳴の所在の方位を聽取すべし。若し鳥が我軍の頭頂上に叫べば、敵と兵を交うるを切に忌み、ただ嚴に戒備を加うるを須とす。若し鳥が敵軍の頭上に叫べば、則ち我軍勝を得ん。 臨陣の時、鳥が敵軍の方向に朝いて飛去す。この時旗槍を整肅して出征し敵を討つを吉とす。兵を統ぶる大帥は遲疑する要なし。上天まさにこの刻に相助を給うなり。

臨陣次,鳥向敵軍來。一只一隻辛本、川本作「雙」猶可擊京本作「自可」,或京本作「忽」然成陣叫聲哀,勿戰速當回。 彼軍壘,群鳥出高飛。內有雄兵來突我京本作「將突出」,其城須辛本、川本、京本作「難」下速當回,不悟將身危。 城營內,雞雁京本作「鷹鷂」入其中。必京本作「的」有外京本作「內」姦通敵事京本作「外敵」,忽然搦鳥更為京本作「尤」凶,遇戰豈成京本作「我無」功。

臨陣の時、鳥が敵軍のあちらより我に朝いて飛來す。若しただ一隻兩隻なれば、なお出撃し得べし。若し忽然陣勢を結びしかも叫聲哀切なれば、交戰するなかれ。迅速に師を回らすべし。 敵軍の營壘中に群鳥騰空高飛す。群鳥が壘中より驚起して高飛するは、裏面が正に集結し精兵ありて我軍を突襲せんとするを説明す。あの城は一時攻下し難し。迅速に師を回らすべし。この點を覺悟せざれば、主將自身に危險あり。 城營の內、鷄と雁(一作鷹と鷂)とがその中に闖入す。これは必ず外奸ありて敵に通ずる事あり。若しその鳥が忽然別の鳥を撲撃せば、更に凶險と爲す。この時敵に遇い交戰して何ぞ功を立つるを得ん。

兵發日,烏鳥後隨聲。此是順天天助我,靈禽預報戰須贏,將士有歡情。 臨陣次,敵上鳥來沖。進戰必當傷將士,如從我後卻宜攻,賊敗定生擒。 城營內,夜靜有鳩鳴。軍欲還鄉宜準備,此為天意事叮嚀,為將莫憂驚。

出兵の日、烏鴉が後面に隨行して鳴叫す。これは天時に順應し上天が我を助くる象なり。靈禽が預めこの戰必ず勝つを報知し、將士自然歡欣鼓舞す。 臨陣の時、鳥が敵軍の上方より我に朝いて衝來す。この時進戰すれば必ず將士を傷損せん。若し鳥が我軍の後方より飛來すれば、則ち進攻に宜しく、敵軍敗退して必ず生擒し得ん。 城營の內、夜深人靜の時に斑鳩鳴叫あり。これは軍隊の將に鄉里に還らんとするを主り、預め準備を作るべし。これは上天の意旨の叮嚀なり。將たる者これに因って憂慮驚慌する要なし。

下營次,鳥眾聚營中。防有外兵來擊我,亦虞諸將起姦凶,急去莫從容。 他陣上,四面有鳥來。進戰必因傷將士,若從我陣往前摧,生捉將休猜。 兵發日,旗後有烏鳴。此是天教吾得勝,令禽先報我公卿,將士盡歡欣。以上三首據京本補。

營を扎くの時、衆鳥が營中に聚集す。これは外面の敵兵の來りて我方を襲撃するを防備し、また本部諸將が奸凶の心を生ずるを憂うべし。急いで此の地を離れ、從容拖延すべからず。 敵陣の上空に四面皆鳥飛來す。この時進戰すれば必ずこれに因って將士を傷損せん。若し鳥が我陣より向前推進すれば、則ち敵將を生擒し得、更に猜疑する要なし。 出兵の日、軍旗の後面に烏鴉鳴叫あり。これは上天が我方に勝を取らしめんとし、特に飛禽をして先に來りて公卿將帥に報知せしむるなり。全軍將士皆歡欣鼓舞す。(以上三首は京本に據り補入す。)

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