Libo

悟真篇 · 第3巻

宋 · 张伯端 · 第3巻 / 6

咽津納氣是人行,有藥方能造化生。鼎內若無真種子,猶將水火煮空鐺。

津を咽し氣を納るるは人人の行ずる所、藥有りてこそ造化は發生す。鼎內にもし真種子無くんば、譬えば水火を拿りて空鐺を煮るがごとし。

三十

三十

縱識硃砂及黑鉛,不知火侯也如閒。大都全藉修持力,毫髮差遲不作丹。

たとい朱砂および黑鉛を認識するも、火候を知らざればまた閑くに等し(底本の「侯」は「候」に作るべし)。大都全く修持の力に靠り、毫髮差遲すれば便ち丹を作り成さず。

三一

三一

黑中有白為丹母,雄裡藏雌是聖胎。太乙在爐宜慎守,三田聚寶應三臺。

黑中に白あるは丹母、雄裏に雌を蔵するは聖胎なり。太乙は爐裏に在りて當に慎守すべく、三田は寶を聚めて三台に應ず。

三二

三二

恍惚之中尋有象,冥杳之內覓真精。有無由此交相入,未見如何想得成。

恍惚の中に有象を尋ね、冥杳の内に真精を覓む。有無は此れより交相入りて、未だ見ざれば、如何に空想得成せん。

三三

三三

長男乍飲西方酒,少女初開北地花。若使青娥相見後,一時關鎖在黃家。

長男は剛に西方の酒を飲み、少女は初めて北地の花を開く。もし青娥をして相見せしめば、一時に皆黄家に關鎖せらる。

三四

三四

華嶽山頭雄虎嘯,扶桑海底牝龍吟,黃婆自解相媒合,遣作夫妻共一心。

華岳山頭は雄虎嘯き、扶桑海底は牝龍吟ず。黄婆は自ら媒を為し撮合することを得、彼らを遣して夫妻を為し共に一心を著けしむ。

三五

三五

西山白虎正猖狂,東海青龍不可當。兩手捉來令死鬥,化成一片紫金霜。

西山の白虎は正に猖狂、東海の青龍は抵當すべからず。両手に捉え來りて彼らをして死鬥せしめ、一片の紫金霜と化成す。

三六

三六

赤龍黑虎各西東,四象交加戌己中。復垢自茲能運用,金丹誰道不成功。

赤龍・黑虎は各々西東に在り、四象は交加して戊己の中に在り(底本の「戌」は「戊」に作るべし)。復姤は此れより運用すること能く(底本の「垢」は「姤」に作るべし)、金丹は誰か功成らざると言わん。

三七

三七

月才天際半輪明,早有龍吟虎嘯聲。便好用功修二八,一時辰內管丹成。

月は纔かに天際に半輪の明を現せば、早已に龍吟・虎嘯の聲あり。便ち功を用て二八を修習するに好し、一個の時辰の内に丹成らしむべし。

三八

三八

赫赫金丹一日成,古仙垂語實堪聽。若言九載三年者,總是推延款日程。

赫赫たる金丹は一日にして便ち成る、古仙の留下せし話は實に聽くに値す。若し九載三年と説かば、總じて推延して日程を放緩するなり。

三九

三九

敲竹喚龜吞玉芝,鼓琴招鳳飲刀圭。近來透體金光現,不與凡人話此規。

竹を敲きて龜を喚び玉芝を吞ましめ、琴を鼓して鳳を招き刀圭を飲ましむ。近來透體に金光現出す、凡人にこの規矩を講るに與せず。

四十

四十

偃月爐中玉蕊生,硃砂鼎內水銀平。只因火力調和後,種得黃芽漸長成。

偃月爐中に玉蕊生出し、朱砂鼎內に水銀平らぐ。ただ火力調和の後に因りて、黃芽を種えて漸く長成せしむ。

四一

四一

休泥丹灶費工夫,煉藥須尋偃月爐。自有天然真火侯,何須柴炭及吹噓。

丹竈に拘泥して工夫を耗費するなかれ、藥を鍊るには須く偃月爐を尋ねよ。自ら天然の真火候あり(底本の「侯」は「候」に作るべし)、なんぞ必ずしも柴炭を用いて吹噓せん。

四二

四二

前弦之後後弦前,藥味平平氣象全。來得歸來爐內煅,煅成溫養似烹鮮。

前弦の後・後弦の前は、藥味平平にして氣象齊全なり。採得して歸來して爐內に煅し(底本の「來」は「採」に作るべし)、煅成して溫養すること鮮魚を烹るがごとし。

四三

四三

兔雞之月及其時,刑德臨門藥象之。到此金丹宜沐浴,若還加火必傾危。

兔・鷄の月および其の時に到れば、刑德は門に臨み藥は之に取象す。此れに到りて金丹は當に沐浴すべく、若し還た火を加えば必ず傾危なり。

四四

四四

歐冶親傳鑄劍方,莫邪金水配柔剛。煉成便會知人意,萬里誅妖一電光。

歐冶は親ら劍を鑄るの方を傳授し、莫邪は金水を以て柔剛を配合す。鍊成すれば便ち人意を知ることを得、萬里の誅妖はただ一道の電光なり。

四五

四五

調和鉛汞要成丹,大小無傷兩國全。若問真鉛何處是,蟾光終日照西川。

鉛汞を調和して丹を結成せんと要し、大小傷なく兩國保全せん。若し問わば真鉛は何處に在るやと、蟾光は終日西川を照らす。

四六

四六

八月十五玩蟾輝,正是金精壯盛時,若到一陽來起復,便堪進火莫延遲。

八月十五に蟾輝を玩賞す、正に是れ金精壯盛の時なり。若し一陽の來りて復に起るに到らば、便ち火を進むるに堪え、延遲するなかれ。

四七

四七

一陽才動作丹時,鉛鼎溫溫照幌帷。受氣之初容易識,抽添運火卻防危。

一陽纔かに動くは丹を作るの時、鉛鼎は溫溫として幌帷を照らす。氣を受くるの初は還た識り易きも、抽添・火を運ずるは卻って危を防ぐべし。

四八

四八

日月三旬一遇逢,以時易日法神功。守城野戰知兇吉,增得靈砂滿鼎紅。

日月は三十日に一回遇逢し、時を以て日を換えて神功に取法す。守城・野戰に凶吉を知れば、便ち靈砂を增して鼎に滿ちて皆紅なり。

四九

四九

玄珠有象逐陽生,陽極陰消漸剝形。十月霜飛丹始熟,此時神鬼亦須驚。

玄珠は象ありて陽生に随い、陽は極處に至りて陰は消え漸く其の形を剥落す。十月霜飛べば丹は纔かに成熟す、此の時神鬼もまた須く驚くべし。

五十

五十

瑤池飲罷月澄輝,跨個金龍訪紫微。從此眾仙相識後,海田陵谷任遷移。

瑤池に飲み罷みて月色は澄輝し、個の金龍に跨りて紫微を訪い往く。此れより衆仙と相識の後は、海は田と變り陵は谷と變じ、其の遷移に任せん。

五一

五一

休施巧偽為功力,認取他家不死方。壺內旋添延命酒,鼎中收取返魂漿。

巧僞を施行して功力と作すなかれ、他家の不死方を認取せよ。壺內には旋りて延命の酒を添え、鼎中には返魂の漿を收取す。

五二

五二

雪山一味好醐醍,傾入東陽造化爐。若過崑崙西北去,張騫始得見麻姑。

雪山の一味は好き醍醐なり(底本の「醐醍」は「醍醐」に作るべし)、傾けて東陽の造化爐に入る。若し崑崙を過ぎて西北に往かば、張騫纔かに麻姑を見ることを得ん。

五三

五三

坎電烹轟金水方,火發崑崙陰與陽。二物若還和合了,自然丹熟遍身香。

坎電は烹轟して金水の方に在り、火は崑崙に發して陰與陽を分かつ。二物もし和合せば、自然に丹熟して遍身香を生ず。

五四

五四

要知煉養還丹法,自向家園下種栽。不假吹噓並著力,自然果熟結靈胎。

須く知るべし、還丹を鍊養するの法を。自己の家園裏に向かい種を下して栽う。吹噓と著力を借らずして、自然に果熟して靈胎を結成す。

五五

五五

未煉還丹須急煉,煉了還須知止足。若也持盈未已心,不免一朝遭困辱。

未だ還丹を鍊らざれば須く趕緊に鍊れ、鍊りては還た須く止足を知るべし。若し盈を持して未だ已止の心無ければ、不免一日困辱に遭わん。

五六

五六

否泰才經萬物盈,屯蒙受封秉生成。此中得意須忘象,若究群爻謾役情。

否泰纔かに經過すれば萬物は便ち盈滿し、屯蒙は封を受けて生成を秉る。此れ裏に得意して須く象を忘るべし、若し群爻を追究せば便ち空しく情を役するなり。

五七

五七

卦中設法本儀形,得象忘言意自明。舉世迷人惟泥象,卻行卦氣望飛昇。

卦中の設法は本より儀形、象を得て言を忘れば意思は自ら明白なり。舉世の迷人はただ象に拘泥して、卻って卦氣を行じて飛升を指望す。

五八

五八

天地盈虛自有時,審能消息始知機。由來庚甲申明令,殺盡三尸道可期。

天地の盈虛は自ら時あり、果たして消息能くすれば纔かに機を知る。從來庚甲は號令を申明し、三尸を殺盡せば道こそ期望すべし。

五九

五九

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