明堂
(即天井也,內外相距三丈八尺外者,氣不能貫。)
(此處に言う明堂は就ち宅中の天井なり。若し內外相距ること三丈八尺に過ぎれば、氣は貫通して來ること能わず。)
明堂,所以通氣其制:四圍高而中平,略深者,屬水;中有突而闊者,屬金;方正而中無突者,屬土;直長與階下,四面均平者,屬木;中有石橋如虎眼者,屬火。凡水星、金星、土星為三吉,木星、火星俱忌。
明堂は全宅の氣を通ずる地方にして、其の形制は五星に按じて五類に分かつ。四圍高くして中間平坦、略微偏深なるは水星に属す。中間隆起して而も寬闊なるは金星に属す。方方正正にして中間隆起せざるは土星に属す。直長にして臺階の下に通じ、四面平坦均勻なるは木星に属す。中間に石橋を架し、形は虎眼の如きは火星に属す。凡そ水星、金星、土星の三種の形制を以て三吉と爲し、木星、火星の兩種は皆忌諱の列に在り。
不宜太小,太小則逼;不宜太寬,太寬則散,須以屋之六七分為準。又如橫一丈,則直五尺,是為折半法,最好。不宜太深,太深則財不聚;不宜太長,太長則丁不旺;不宜一字樣,若匾而窄,或橫或直,如一字樣者,丁財兩退。又遇樓屋蔽塞天門者,大不利。
明堂は太小き宜ならず、太小ければ便ちに逼仄を覺え、亦た太寬き宜ならず、太寬なれば則ち氣散ず。須く房屋の六七成の大小を以て準と爲すべし。又如橫寬一丈なれば、縱深は就ち五尺を取る、此れ「折半法」と呼び、最も合適なり。太深き宜ならず、太深なれば則ち財聚まり住まざらん。太長き宜ならず、太長なれば則ち人丁旺ならず。亦た「一」の字形を作る宜ならず、倘若又た扁にして窄く、橫に放つと竪に放つとを論ぜず、形同じく一字なれば、便ちに人丁與錢財兩敗す。此の外若し樓屋に遇ひて天門(西北干位)を遮蔽堵塞せば、大に不利なり。
當以方闊為主,深至五寸者吉(用魯般尺),蓋明堂以方而淺為佳。其長闊丈尺,量以簷下滴水為界,取數多少,宜宅受生,或為宅所克(生克用河圖數),所謂山克明堂主發財,明堂生山主發丁是也。明堂中,忌石堆假山,忌築起土堆,忌栽花,忌尖射,忌積水,忌中心造小屋,忌水去對門對柱而出。
總じて方正寬闊を以て主と爲し、深きこと五寸のを以て吉と爲す(尺寸は魯班尺を用ゐて量る)。何となれば明堂は方にして淺きを以て佳と爲せばなり。その長寬の丈尺は、屋檐の滴水の處を以て界と爲して丈量し、量得する所の數目は、宜しく本宅をして明堂の生を受けしめ、或いは本宅に剋せられしむべし(生剋は河圖の數に按じて推算す)。此れ即ち常説の「山は明堂を剋して發財を主とし、明堂は山を生じて發丁を主とす」なり。明堂の內、忌む石を堆疊し假山を築き、忌む土堆を築起し、忌む花木を栽種し、忌む尖角の衝射有り、忌む積水去らず、忌む正中に小屋を蓋ひ、忌む水は門に對し柱に對して直瀉出去す。
水溝
放水之溝路,深至五寸為率,不必拘定方位,只要自後至前,或一邊或兩邊,環繞曲折,會合出去。《玉鏡》云:「陰溝出水要無蹤,便出凶方亦不凶,只取灣環並屈曲,總歸一路自昌榮。」
排水の溝渠は、深きこと五寸を以て標準と爲し、必ずしも方位に死拘せず、ただ後より前に從ひ、或いは一邊を走り或いは兩邊を走り、環繞曲折して、最後に會合して流れ去れば便ちに可なり。《玉鏡》に曰く、「陰溝の出水は蹤無きを要し、便ちに凶方に出ずるも亦た凶ならず。ただ灣環併びに屈曲を取り、總じて一路に歸して自ら昌榮す」と。意思は暗溝の出水はただ痕跡を露さざれば、たとえ凶方より流出すとも凶と算せず。要緊なるは水路の灣環屈曲にして、最後に歸併して一路と成れば、自然昌盛榮發す。
怕犯向上黃泉,山上曜煞,最忌從辰戌丑未四支上開溝。又凡地支上,均不宜出水,尤忌放主命位上,一遇太歲、歲破、三煞等,及主命直沖之年,皆大不利。至斜飛八字流出,或從大門下出,或臥床下暗溝,均忌應避。
怕る所は上向の「黃泉」および山上の「曜煞」を犯すに在り、最も忌むは辰、戌、丑、未の四個の地支の方位上に溝を開くなり。此の外凡そ十二地支の所属する字位上に在りては、皆出水する宜ならず、尤其忌諱するは宅主本命の方位上に放るなり。一たび太歲、歲破、三煞等の神煞の方に臨み、以及本命の直衝せらるる年份に遇上せば、皆大に不利なり。至りて溝水の「八」の字形を呈して斜飛流出し、或いは大門の底下より流出し、或いは臥床の下面に暗に溝渠を埋むるも、亦た禁忌の列に在りて、應當回避すべし。
臥房
臥房,宜擇本宅生旺方,本層生旺間,併合主命納音五行,東西四吉。房內,喜明忌暗。窗前,忌對中有直屋簷滴水,名流淚煞。忌披屋低下在前,忌披屋作房,低於正屋,忌上手有屋脊,或高牆牌坊,欺壓本身者,皆不生育。
臥房は應當本宅の生氣旺氣方、本層の生氣旺氣間に選び、并且要して宅主本命の納音五行、以及東四命、西四命各自の四吉方に合すべし。房內は明亮を喜び昏暗を忌む。窗前は正しく直檐の滴水に對するを忌み、此の種の格局は「流淚煞」と呼ぶ。忌むは前面に低矮の披屋有り。忌むは披屋を改作して臥房と爲し、房頂正屋に低き。忌むは上手の一側に屋脊有り、或いは高墻、牌坊有りて自身を壓迫す。犯せば是れら、皆生育能わざるを主とす。
忌房前後近灶,見青煙起;忌房後有井;忌房內開天窗;忌房前種芭蕉;忌樓上作房,樓下裝倉作灶;忌房在祖祠香火後、香火下;忌門對灶間,門對直柱,有破缸等沖對;忌房內多門窗;忌兩邊開蝴蝶門,一高一低,若兩對者,主雙生;忌房內安樓梯,及樓梯當房門,樓梯壓床上,樓梯角沖入房。
其の餘の忌諱還た有り。忌む房前房後竈頭に靠近し、青煙の升起するを看見す。忌む房後に井有り。忌む房內に天窗を開く。忌む房前に芭蕉を栽種す。忌む樓上に臥房を作して樓下に倉を設け竈を置く。忌む臥房を祖祠香火の後面或いは下方に設く。忌む房門正しく竈間に對し、或いは門直柱に對し、以及破缸の類有りて門に衝る。忌む房內の門窗過多。忌む兩邊に對開の「蝴蝶門」を開きて一高一低——若是れ兩兩成對なれば、雙胞胎を生ずを主とす。忌む房內に樓梯を安んじ、以及樓梯正しく房門に當り、樓梯床鋪の上方を壓し、樓梯角房內に衝進す。
安床
(忌宮星所飛之洩氣方,必絕嗣,如坎宮之兌艮兩方是也。)
(忌む床を本宮飛星の到る泄氣の方に安んずる、犯せば必ず絕嗣を致さん、例えば坎宮飛布の下の兌方、艮方便ちに是れ泄氣方なり。)
安床,宜擇宅之吉方吉間,房門,又宜得間星之生旺,合床之生位。法以床坐方星入中,飛布八方,論八卦陰陽,配合夫婦,開門,相生為吉,相剋為凶。大概房門繫臥房之最緊要處,故床之坐方,必與此門合著,夫妻生旺,再得間星之生旺,則盡善矣。
安床は應當宅の吉方吉間に選ぶべし。房門又た間星の生旺を得、併せて床位の生方に合するを要す。方法是把に床の坐する方位のあの顆の飛星を中宮に放入し、八方に飛布し、八卦の陰陽を論じ、夫婦二人の命に配合す。房門與床位相生するを吉と爲し、相克するを凶と爲す。大抵房門は臥房最も緊要の地方にして、故に床の坐方は必ず此の道の門と相配合せざるべからず、夫婦雙方をして皆生旺を得しめ、再び間星の生旺を得れば、便ちに盡善盡美ならん。
東西命,房宜東四方;西四命,房宜西四方。方不合,當於房門取之,移床以就吉。一卦分三山,論生克擇其與主命合吉,納音五行相生者用之。床頭宜枕生避煞,將羅盤放床沿邊居中處,看房門上是何字,用正五行,要與臥枕相生比和,若枕去生門,雖洩氣,主得子女。
東四命の人は、臥房宜しく震、巽、坎、離此の東四方に設くべし(原文「東西命」は當に「東四命」と作るべし)。西四命の人は、臥房宜しく干、坤、艮、兌此の西四方に設くべし。若し房間方位合せざれば、便ちに應當房門の上より補取し、或いは床位を移動して吉に就くべし。一卦は三山を統轄し、生剋を論ずる時宅主本命と相合して吉と爲し、納音五行相生するあの一山を挑選して用ゐるを要す。床頭は應當生方に枕して煞方を避くべし。羅盤を把に床沿正中の處に放ち、房門の盤上の哪一個の字に落つるを看、正五行を用ゐて推算し、枕位と相生するか比和するを要す。若是れ枕位去りて門位を生ずれば、雖も泄氣に属するも、卻って子女を得るを主とす。
安床,忌在正樑之下,騎梁擔梁,屋頭盡處,樓頭盡處,床後空虛,床後堆谷,床前沖柱,床兩頭不著壁,床頭邊開門,外氣沖逼,樓梯壓床,床下暗溝,床前有灶,床後有井,種種皆當避。凡年白到山,主懷胎;年白到門,主生子。如床位之分金,與男女命,納音相合,遇流年本生命,生子無疑,九星飛到生命者同。
安床還た種種の禁忌有り。忌む正梁の下に在り、忌む梁に騎り梁を擔ぐ。忌む屋子の盡頭、樓層の盡頭に在り。忌む床後空虛にして靠る無し。忌む床後に穀物を堆放す。忌む床前に柱子の衝射有り。忌む床の兩頭皆墻に靠らず。忌む床頭邊上に門を開き、外氣をして衝逼進來せしむ。忌む樓梯床の上を壓す。忌む床下に暗溝有り。忌む床前に竈有り。忌む床後に井有り。此れら皆應當避開すべし。凡そ流年白星の坐山に飛到するは、婦人の懷胎を主とす。流年白星の房門に飛到するは、男を生ずを主とす。若し床位の分金與男女雙方本命の納音と相合し、流年與本人生年の命と相應するに逢へば、子を生ずるは疑ふ不必なり。九星の本命の位に飛臨するも、效應も亦た一樣なり。
廚竈
廚房,宜在宅之生旺方,忌在關煞方。擇吉作灶,論宅主之東四命西四命,以定灶之座向。灶座,宜壓主命四凶方;灶門,宜向主命四吉方,謂之壓煞向生。如乾坤艮兌為西四命,則灶座壓坎離震巽四方,灶門向乾坤艮兌四方;坎離震巽為東四命,則灶座壓乾坤艮兌四方,灶門向坎離震巽四方。
廚房は應當宅の生氣旺氣方に設け、關煞方に在るを忌む。吉日を選びて竈を造る時は、先ず宅主の東四命に属するか西四命に属するかを看、據りて竈の坐向を決定す。竈座は應當宅主本命の四凶方を壓し、竈門は則ち本命の四吉方に朝すべし、此れ「壓煞向生」と呼ぶ。比如乾、坤、艮、兌は西四命に属せば、那麼竈座便ちに坎、離、震、巽の四方を壓し、竈門は乾、坤、艮、兌の四方に朝向す。坎、離、震、巽は東四命に属せば、那麼竈座便ちに乾、坤、艮、兌の四方を壓し、竈門は坎、離、震、巽の四方に朝向す。(遊年八宅は「生氣」「天醫」「延年」「伏位」を以て四吉と爲し、「絕命」「五鬼」「六煞」「禍害」を以て四凶と爲す。)
而四吉向中,又須陰陽配合,若向與主命,純陽純陰,則未盡吉。至男女兩命,一東一西,但以男命為重,向男命之吉方,而避女命之絕命方,即為合局。再參用九宮元運,審其生旺衰死,乃為全美。
而して四吉の向の裏面に於て、還た須く陰陽配合得當なるべし。若し向かふ所の方與宅主本命と同じく純陽に属するか同じく純陰に属せば、便ちに還た盡善と算するを得ず。至りて夫婦兩人一個東四命、一個西四命の時は、ただ男命を以て重と爲す。男命の吉方に朝向し、同時に女命の「絕命」方を避開せば、便ちに合局と算す。再び參用して九宮元運、該方是れ生、是れ旺、是れ衰、是れ死を審察して、こそ十全十美と算す。
至一卦三字,宜向天干四維,忌向地支,忌向坐山五行之臨官帝旺方。近屋有流水來去,向貴迎來水為吉。如灶向不能與間星及此間之門星論生克,並忘間星之生旺死退,在於何方,則雖合吉向,亦未必驗。至年月吉凶神煞,臨方到向,又不可不知。
至りて一卦の所轄する三個の字、竈向は宜しく天干の字與干、坤、艮、巽の四維の字に朝すべく、忌むは十二地支の字に朝し、亦た忌むは坐山五行の臨官、帝旺の方に朝す。近屋若し流水來去有らば、竈向は來水に迎着ふるを以て吉と爲す。若し竈向を定むる時間星以及本間門星と生剋を論ずる能わず、又た本間の生、旺、死、退各々哪一方に在るを忘れれば、那麼即便吉向に朝すとも、未必應驗せず。此の外流年流月の吉凶神煞方に臨み向に到るも、同じく知らざるべからず。
凡灶向,忌有門路衝對。作灶,忌在樓上及石板磚上,忌在臥房樓下,忌正樑橫壓。灶上煙囪,出屋上宜低隱,出在脊柱間者,損宅長。
凡そ竈の朝向は、忌む門、路有りて正しく衝射相對す。竈を造るは樓上に設くるを忌み、石板磚塊の上に砌るを忌み、臥房の樓下に在るを忌み、正梁に横壓せらるるを忌む。竈上の煙囪屋面より伸出する時宜しく低矮隱蔽なるべく、若し屋脊、梁柱の間より穿出せば、一家の長を損傷せん。
鍋宜三口五口,忌兩口,在水間者,應主孤。忌鍋口對房門。灶管人丁,水缸管財,水缸對中鍋,為水火既濟,在火門之四生方亦吉,廚溜亦然,皆宜在本間內之吉方,忌四墓方。水缸在窗內,檻外有陰溝在下面,不利女人小口。灶位與床位,忌相反,為沖關,宜相生為吉,忌與井同在一間。
鍋は宜しく三口或いは五口なるべく、兩口を忌む。竈若し水に属する開間の裏に安んぜば、應に孤寡を主とすべし。忌む鍋口正しく房門に對す。竈は人丁を管し、水缸は財を管す。水缸當中の鍋に對すれば、「水火既濟」の象と成り、火門の四生の方(寅、申、巳、亥)に安んずるも亦た吉なり。廚房の水溜同じく此の如く、皆應當本間の內の吉方に安んじ、辰、戌、丑、未の四墓の方に在るを忌む。水缸窗內に放ち、而して窗檻の外面下方に陰溝有らば、婦女與幼小に利ならず。竈位與床位忌む方向相背する、那叫ば「衝關」、宜しく彼此相生を以て吉と爲すべし。竈還た忌む井と同じく一間に設く。
書室
凡作書室,宜取宅之一白四綠方,一白四綠間,又開一白四綠門路。流年月建,得一白四綠到方到間到門,或四一同宮,或還宮復位,必主名場大利。又屋外一白四綠方,有山水樓臺、亭、塔、殿、閣拱照皆吉。
凡そ書房を設置するは、應當本宅の一白方與四綠方を取り、一白、四綠の值する開間を取り、再び一白、四綠の方位上に門路を開設すべし。若し流年、月建又た恰好一白、四綠の此の方、此の間、此の道の門に飛到する有り、或いは「四一同宮」を出現し、或いは本星回本宮に復位せば、必ず科場功名大に順利を主とす。此の外屋外の一白方、四綠方若し山水、樓臺、亭子、寶塔、殿宇、樓閣の拱抱映照有らば、亦た皆吉利なり。
宜天井開爽,窗戶明亮,忌蔽塞昏暗、近灶、近廁,不宜在四墓坤方。體格取木火及金水,二層、三層為木火通明,最利;若一層,則配金水之局。白虎方高,利學生;青龍方高,利師傅。又宜與居命之納音相合,應驗極靈,考寓同例。
書房は宜しく天井開闊爽朗、窗户明亮なるべく、忌む遮蔽堵塞、昏暗不明、忌む竈頭に靠近、廁所に靠近、亦た辰戌丑未四墓の方與坤方に設くる宜ならず。體格の上は木火相配或いは金水相配を取る。第二層、第三層に設けば、「木火通明」の格と成り、最も有利なり。若し第一層に在れば、則ち金水相生の局に配成す。白虎方(右側)高きは、學生に利あり。青龍方(左側)高きは、塾師に利あり。此の外還た應當居住者本命の納音と相合すべく、應驗極めて靈なり。赴考の租る寓所も、亦た同樣の例を照らして處理す。
(一白,為官星;四綠為文昌。仕路重一白,科名重四綠,二者關會,尤妙。)
(一白是れ官星、四綠是れ文昌星。仕途升遷を求むるは一白を看重し、科舉功名を求むるは四綠を看重す。兩者交會して同一處に在れば、尤其美妙なり。)
神室
神位香火,不可安在關方煞方,及門之左右,主人口不利。
神位與祖先香火を供奉する地方は、關方、煞方に安んずべからず、亦た大門の左右兩側に安んずべからず、然らざれば家中人口損有り、諸事不利を主とす。
井
穿井,宜在宅之四隅,取生氣旺方。切忌在宅龍來脈上,及宅之前後、左右、腰間、當門之前、廳前堂前、灶後床後,又忌在關方煞方,與四墓方,亦宜在天干位上,勿在地支位上。
水井を開鑿するは、應當宅の四個の角隅上に選び、生氣方與旺氣方を取るべし。切に忌むは本宅龍脈來氣の路上、以及宅の正前、正後、左右、腰身部位、門口の前、廳前堂前、竈後床後に鑿る。又た忌むは關方、煞方與辰戌丑未四墓の方なり。井位同じく宜しく天干の字上に落ち、地支の字上に落つる要らず。
池
宅內,切忌開池,若作別業則可,住居則凶。宅外、門前有池,大忌;雙池,尤忌;宅後亦然。在宅旁環而活者,左畔吉,右畔凶。屋邊,不可聞流水響聲。又池在關煞、黃泉、四墓方均忌。
宅內切に忌むは水池を開鑿す。若是れ別墅園林尚且可なり、常住の居所と作れば便ちに凶なり。宅外、門前に池有れば、大に忌諱す。成雙の兩口の池塘は、尤其忌諱す。宅後に池有るも一樣なり。若し池宅旁に在りて��抱し、水又た是れ活水ならば、那麼左邊に在るを吉と爲し、右邊に在るを凶と爲す。屋子近旁は流水の響聲を聽く可からず。此の外池若し關煞方、黃泉方、四墓方に落つれば、皆忌諱の列に在り。
假山
廳堂前後,忌堆假山,及石欄、高架、石板、滿鋪,以至煞氣多而生氣少,流年凶星飛到不利。臥房天井內,尤忌。
廳堂の前後は、忌む假山を堆疊し、亦た忌む石欄、高架、石板滿地鋪設して、以致煞氣多く生氣少なし。一たび流年凶星の飛到に遇へば、便ちに不利有り。臥房の天井の內は、尤其此れらの東西を忌諱す。
倉庫碓磨
倉庫屬土,宜在土方,不宜在木方,又忌貼近臥房兩旁前後。碓磨屬金,宜安金土方,不宜巳午方,又忌關煞方,最利居水口。
倉庫は五行土に属し、宜しく土に属する方位に安んじ、木に属する方位に在る宜ならず、木は能く土を剋すればなり。又た忌む臥房の兩旁與前後に緊貼す。碓與磨は五行金に属し、宜しく金に属する、土に属する方位に安んじ、巳、午の方に在る宜ならず、巳午は火に属して火は金を剋すればなり。亦た忌む關煞方に在り。水口の上に安んずるは最も有利なり。
坑廁
作廁,忌在宅基來脈處、及乾為天門、巽為文昌、四正為將星、四墓為華蓋、與關煞等方,宜隱藏,不宜當門眼見。宜坐山洩氣,坐山所克方,不宜坐山相生吉方,宜本命休囚之位,亦宜安在天干,勿犯地支,並避宅上黃泉,勿近灶、近房。
廁所を修造するは、忌む宅基來脈の處に在り、亦た忌む干方、巽方、四正の方與四墓の方以及關煞等の方に在り——干は「天門」、巽は「文昌」、子午卯酉の四正は「將星」、辰戌丑未の四墓は「華蓋」、皆汚穢すべからず。廁所は宜しく隱蔽なるべく、正しく大門に對して一眼見ゆる宜ならず。宜しく坐山の氣を泄し得る方位、或いは坐山の剋する所の方位に設くべく、坐山と相生する吉方に設くる宜ならず。亦た宜しく宅主本命の休囚の位に設くべし。位置同じく宜しく天干の字に落ち、地支の字を觸犯する要らず、併せて須く宅盤上の黃泉方を避開し、竈頭に靠近し臥房に靠近すべからず。
六畜欄
六畜,忌安置大門左右、及關方。參邵子卦象:牛坤土,忌卯方;馬乾金,忌午方;驢騾震木,忌申方;雞巽木,忌酉方;羊兌金,忌巳方;豬坎水,忌辰方;狗艮土,忌寅方;魚離火,忌亥方;鵝鴨屬水,忌辰戌丑未方;貓屬木,忌申酉方:各以剋制,不可犯。
六畜の欄圈は、忌む大門の左右兩側以及關方に安置す。邵雍の傳へし卦象に參照して義を取るべし。牛は坤土に属し、卯方を忌む、卯木は土を剋すればなり。馬は干金に属し、午方を忌む、午火は金を剋すればなり。驢騾は震木に属し、申方を忌む、申金は木を剋すればなり。雞は巽木に属し、酉方を忌む。羊は兌金に属し、巳方を忌む。豬は坎水に属し、辰方を忌む。狗は艮土に属し、寅方を忌む。魚は離火に属し、亥方を忌む、亥水は火を剋すればなり。鵝鴨は水に属し、辰戌丑未の土方を忌む。貓は木に属し、申酉の金方を忌む。此れら皆五行相克に按じて定めし禁忌にして、觸犯すべからず。
(《陽宅集成》載:開門、來路、分房、安床、灶、向、神祠、香火、倉庫、畜所皆宜在主命四吉方;灶座、煙囟、水缸、穿井、碓磨、坑廁,直在主命四凶方。)
(《陽宅集成》に記載す。門を開き、路を來り、房を分かち、床を安んじ、竈の朝向、神祠、香火、倉庫、牲畜欄舍は、皆宜しく宅主本命の四吉方に安んずべし。而して竈座、煙囪、水缸、水井、碓磨、坑廁は、則ち宜しく宅主本命の四凶方に安んずべし。此れ「吉方は宜しく迎受し凶方は宜しく鎮壓す」の意思なり。原文「直在」は當に「宜在」と作るべし。)
外六事總論
凡在宅外之事,如橋、梁、殿、塔、亭、臺等類,望見照著者皆是,總稱六事,其實亦不止於六也。從局上論生旺退煞,亦當在宅上並看,庶無差誤。其吉凶禍福,俱以九宮飛布,按元運之得失分辨,再遇流年吉凶神煞加臨,應驗尤速。
凡そ宅外に在るもの、橋、梁、殿、塔、亭、台の類の如き、ただ宅中に立ちて望見し照着し得れば、皆内に算入し、總じて「外六事」と稱す、其の實亦た六件に止まらず。判斷の時「局」の上より生氣、旺氣、退氣、煞氣を論じ、同時に亦た「宅」の盤上に於て一倂に參看して、こそ失誤に至らざらん。それらの吉凶禍福は、一概に九宮飛星を用ゐて布定し、元運の得失に按じて分辨す。若し再び流年吉凶神煞の加臨に遇上せば、應驗尤其迅速なり。
按,外六事,各有五行所屬:鄰屋、庵廟、衙門、棋杆、木橋、竹樹俱屬木;溪河、池塘屬水;殿角、尖塔、牌坊、窯、灶、鐘樓、墳堆、油車、銀鋪、鐵店俱屬火;街路、牆垣、堤岸俱屬土;環橋、碾子、壩堰、墩堆俱屬金。又以形論:木長,金圓,土方,火尖,水曲。以色論:木青,水黑,金白,土黃,火赤。
按ずるに、外六事各々五行の歸属有り。鄰家房屋、庵廟、衙門、旗杆、木橋、竹樹は、皆木に属す。溪河、池塘は水に属す。殿角、尖塔、牌坊、磚窯、竈房、鐘樓、墳堆、榨油作坊、銀鋪、鐵匠鋪は、皆火に属す。街路、墻垣、堤岸は、皆土に属す。拱形橋、碾子、壩堰、土墩は、皆金に属す。此の外還た形狀に按じて分かつべし。形長きは木に属し、形圓なるは金に属し、形方なるは土に属し、形尖なるは火に属し、形曲なるは水に属す。亦た顏色に按じて分かつべし。青色は木に属し、黑色は水に属し、白色は金に属し、黃色は土に属し、赤色は火に属す。
參用年運月建,以定吉凶。如年月有五黃、二黑、九紫,迭加山方,鐘鼓不絕,立見火災。火性主動,得一白水星飛照,或有水池在方,化救,以水制火,方能免禍。凡在半里內者必應,遠者不應。
再び參用して流年の運與月建、以て吉凶を斷定す。譬如某年某月に五黃、二黑、九紫の幾顆の星重疊加臨して坐山の所在する方に在り、而してあの處又た鐘鼓聲斷えず(火に属する物の動して息まず)、立刻に火災を見るべし。何となれば火性主動にして、此の時須く一白水星の飛來照臨するを得、或いは該方元來水池有りて、こそ化解救護し、水を以て火を制し、方に禍を免れ得ん。凡そ此の類の外物半里以內に在るは必定應驗し、太遠きは便ちに應ぜず。
山峰
宅有四山高壓,或白虎方高峰昂起,坡頭嶺腳,在關煞方,及凹風缺遠射,不論前後左右皆忌。凡有沖射,勿拘何煞,前主傷夫,後主傷妻,左主損男,右主損女。
宅の四面若し高山壓り來たり、或いは白虎方(右側)に高峰昂然と聳起し、或いは坡頭嶺脚關煞の方に落ち、以及山凹缺口の風遠處より直射過來する有れば、前に在ると後に在ると、左に在ると右に在るとを論ぜず、皆忌諱の列に在り。凡そ衝射有る處は、哪一种の煞たるを拘泥する不必なり。前に在るは夫を傷るを主とし、後に在るは妻を傷るを主とし、左に在るは男丁を損ずるを主とし、右に在るは女口を損ずるを主とす。
水道
宅外四邊,河港直沖、反弓斜飛、八字外向、及前面闊河大蕩、白光照曜均不吉。
宅外四周の水道は、若し河港宅身に直衝し、或いは水流反弓背向して斜飛し去り、或いは「八」の字形を呈して外に分張し、以及前面是れ寬闊の大河大蕩にして、水面白光照射反耀すれば、皆不吉利なり。
鄰屋
凡宅之四方,鄰屋高昂,及門前直脊、直牆沖對,縱有遮隔,終難免咎。在前者,為壓頭、搥胸、穿心、攻腳諸煞;在後者,為撲肩、推背、鑽臂、牽尾諸煞;左右者,為摸耳、沖腰、紾臂、撞股諸煞。遇五黃、太歲、戊己、流年加臨,應凶。
凡そ本宅四方は、若し鄰家房屋高く昂り壓り來り、以及門前に屋脊、墻垣の直衝相對する有れば、縱使中間東西有りて遮隔すとも、終に咎害を免れ難し。此れらの煞形は人身を拿りて比喻と作す。前面に在るは、「壓頭」「搥胸」「穿心」「攻脚」等の煞と呼ぶ。後面に在るは、「撲肩」「推背」「鑽臂」「牽尾」等の煞と呼ぶ。左右兩側に在るは、「摸耳」「衝腰」「紾臂」「撞股」等の煞と呼ぶ。一たび五黃、太歲、戊己都天等の流年神煞の加臨に遇上せば、便ちに凶に應ず。
橋梁
橋樑,為行人往來朝夕常動之所,切忌沖宅沖門,最易發禍。宜在宅之生旺方,不宜在關煞死退方,尤宜參合元運,喜在運內生旺方,忌在運內衰死方。
橋梁は行人早晚往來、終日常に動く地方にして、因りて氣最も活なり。切に忌むは正しく宅身に衝し、正しく大門に衝する、那樣最も容易に禍事を發生す。橋は宜しく本宅の生氣旺氣方に在り、關煞方與死氣、退氣方に在る宜ならず。尤其應當參合して元運を看、喜ぶは當元運の中の生旺の方に在り、忌むは當元運の中の衰死の方に在るなり。
街路
門屋之外,最重道路。凡路直朝者,作來氣斷,以比來龍;橫過者,作止氣斷,以比界水,不可沖破。來宜生旺,去宜衰死,以定門向之趨避。宜灣曲環抱,若直沖、尖射、反弓、八字及人字、叉字、火字、井字、十字、川字等形,向對皆凶。
門屋の外、最も緊要なるは道路なり。凡そ道路筆直にして宅に朝かひ來るは、當に「來氣」と作して判斷し、好比陰宅の來龍。横りて經過するは、當に「止氣」と作して判斷し、好比陰宅の界水、皆衝破せらるる可からず。來路は宜しく生旺の方に落ち、去路は宜しく衰死の方に落ち、此に據りて門向の趨與避を確定す。道路は宜しく彎曲環抱すべし。若是れ直衝、尖射、反弓、或いは八字、人字、叉字、火字、井字、十字、川字等の形狀を呈して、正しく宅門に對するは、皆凶を主とす。
廟宇
神廟佛寺,宜遠不宜近,忌開門便見,宜在宅之生旺方,不宜在關煞死退方,利居水口,以作攔蔽。
神廟佛寺は、宜しく離るること遠きべくして靠ること近き宜ならず、忌む一たび門を開けば便ちに正好見ゆるなり。それは宜しく本宅の生氣旺氣方に落ち、關煞方與死氣、退氣方に落つる宜ならず。水口の處に位するは最も有利にして、用ゐて水氣の外泄を攔蔽し得べし。
牌坊
宅前,忌建牌坊,引起凶煞。鄰近舊建者,亦宜在宅之生旺方,忌值關煞方,如高逼臨壓,則不拘何方位,皆凶。
宅前忌む新たに牌坊を建る、那れは凶煞を引動すればなり。若是れ鄰近本來便ちに舊建の牌坊有らば、亦た應當本宅の生氣旺氣方に落ち、關煞の方に落つるを忌む。倘若牌坊高聳逼近して、頭に臨み壓り來れば、那れは哪一個の方位に落つるを論ぜず、一概に是れ凶なり。
尖塔
塔為文筆峰,亦為火星,宜在宅之生旺吉方,及一白四綠方,忌在關煞凶方,並正午方。凡在宅前見塔頂當面者,不利;又宅內高樓,開窗見塔頂在前,勿作臥房。
塔は看て「文筆峰」と作す可く、科名文運を主とす。形體に就いて言えば它又た尖銳にして火に属し、是れ「火星」なり。故に塔は宜しく本宅の生旺吉方、以及功名を主とする一白方、四綠方に落ち、忌むは關煞凶方以及正南午方に落つる(午は本來火に属し、再び火形を加ふれば則ち太過なり)。凡そ宅前正面に於て塔頂を看見するは、不利なり。此の外宅內の高樓窗を開き正見塔頂前に在るは、用ゐて臥房と作す要らず。
樹木
宅外種樹,招聚陽氣,故廣陌局散,藉此以護生機;溪谷風多,藉此以禦寒氣。但止宜宅後兩旁,栽植環繞,宅前關方,不宜蔽塞。若遇太歲、歲破、五黃、戊己、流年到向,恐有不利。
宅外に樹を種ふるは、以て陽氣を招引聚攏し得べし。故に空曠の大道旁、局勢鬆散の地方は、樹木に靠りて生機を護持す。溪谷の風大なる地方は、樹木に靠りて寒氣を抵御す。但し只だ宜しく宅後與兩旁に種え、環繞栽植すべし。宅前の關方は納氣出煞の口にして、樹に遮蔽堵塞せらるる宜ならず。倘若太歲、歲破、五黃、戊己都天等の流年神煞の向上に飛到するに遇上せば、恐らく不利有らん。
