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中宮値日九星歌訣

清 · 许松如 · 第3巻 / 8

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤

一白太乙號貪狼,用事求謀大吉昌。 身命值之各利順,貪財好色酒杯長。 巨門二黑主多災,進退無門病可哀。 身命遇之終不利,如從空裡夢中來。 祿存三碧主財傷,百事謀為盡渺茫。 身命遇之須有患,明傷暗死切須防。

こ一節は當日中宮に入るの星色に按りて吉凶を斷じ、兼ねて本人の身命を斷ず。一白が中に入るは、是れ太乙貪狼星の當値、事を用ゐ謀劃すれば大に吉昌。本人の身宮命宮が它に値到すれば、事事順利、只だ性情の上に財を貪り色を好み・酒杯は手を離れず。二黑が中に入るは、是れ巨門星の當値、災禍頻多を主り、進退皆門路無く、疾病纏身して哀むべし。身命が它に遇へば終歸不利、人も恍恍惚惚、虚空夢境より來るが一般。三碧が中に入るは、是れ祿存星の當値、錢財受損を主り、百般の謀劃皆渺茫として著無し。身命が它に遇へば必ず禍患あり、明處の傷害と暗中の死劫と皆切實に提防せざるべからず。

四綠文曲在中宮,出陣謀為並不通。 勿論王侯並將相,漫勞心力未成功。 五黃廉貞恐有迎,寧靜安居莫出行。 婦女小人陰作耗,病宜拜禱謝神明。 六白武曲可求財,出入亨通事事諧。 身命遇之當百順,災星退散福星來。

四綠が中に入るは、是れ文曲星の當値、陣を出でて作戰し一切の謀劃皆通達せず。王侯將相の何等の身份を論ぜず、皆是れ心力を白費して成功を見ず。五黃が中に入るは、是れ廉貞星の當値、凶事の迎面して來るを恐る、唯だ宜しく安靜に家を守り、出門するなかれ。此時婦女と小人と會して暗中に耗を作し壞を使さん、若し病痛あらば、宜しく神明を拜禱し・願を許し願を還し、其の消解を求めよ。六白が中に入るは、是れ武曲星の當値、財を求むべく、出入亨通し、事事諧順す。身命が它に遇へば便ち百事順遂、災星退散して福星到來す。

七赤破軍行不宜,蛇虎橫災最可危。 身命數凶防火燭,其間用事要乖離。 八白左輔是太陰,直日無憂坦蕩行。 身命遇之尤大吉,行兵百事盡亨通。 九紫右弼是貴人,求謀用事自然成。 行兵獻策無憂慮,時時功名受大恩。

七赤が中に入るは、是れ破軍星の當値、宜しく出行すべからず。騰蛇・白虎の帶來する橫禍はもっとも危險。身命數が凶の値する時要して火燭の災を提防せざるべからず、こ期間事を辦するも亦た多半乖違分離す。八白が中に入るは、是れ左輔星の當値、太陰の德に屬し、日に値て憂無く、坦蕩として行くべし。身命が它に遇へば尤も大吉、行軍打仗と百般の事務と皆亨通す。九紫が中に入るは、是れ右弼星の當値、貴人の象に屬し、謀を求め事を辦すれば自然成就す。兵を行ひ策を獻ずる皆憂ふるに足らず、功名の上時時に大恩を蒙受す。九色の中、一白・六白・八白・九紫は吉と爲り、五黃・四綠は平の中に凶を帶び、二黑・三碧・七赤は凶と爲る、事を用ゐるの前先ず當日の中に入るの星を看れば、便ち大體の基調を定下しうる。

奇門遁甲元靈經卷四

占天時

天地風雨九遁間,端倪朕兆妙難言。 吉凶悔吝從生克,索隱鉤深理自然。 六儀三奇分順逆,八門九曜遞循環。 如能窮此陰陽理,何問天仙與地仙。

是れ占天時の一門の開篇總綱。天地間の風雨變化は、皆九遁の格局の中に含み、其の端倪徵兆は微妙にして言傳し難し。吉・凶・悔・吝のこ四種の結果は、全く五行生剋の上より推出す。只要肯く深入して隱微の理を探究せば、天道は自然循べし。盤を布くる時六儀と三奇とは陰陽に按りて順逆を分ちて行き、八門と九星とは依次に遞相循環し、風雨晴晦の消息就中こ轉動の中に藏る。若し能くこ一層の陰陽の理を窮究透徹せば、亦た必ずしも再び何の天仙地仙を羨慕するに及ばず。

二三五八多風雨,四九局中春日陽。 一六七防陰滯氣,細推凶吉格中藏。 夏日炎天不若春,三四二七恐多驚。 不測雨聲五六九,局中一八日暉生。 秋來坤艮日光移,乾兌巽宮風雨悽。 二三四九瀰漫雨,坎若逢之閃電霓。 值符蓬芮不宜冬,霾霧陰雲日不紅。 五六三內多風雪,四七八局好天宮。

以下四季に按りて分説す、局數の主る所の天象。春天、二局・三局・五局・八局を用ゐれば風雨多く、四局・九局を用ゐれば則ち春日晴暖。一局・六局・七局を用ゐれば要して陰濕滯塞の氣を提防せざるべからず、具體の吉凶は還た須く格局の中の藏する所を細推せんことを須ゐ。夏天、炎熱の夏日は春天の和順に比ぶべからず、三局・四局・二局・七局を用ゐれば恐らく驚恐の事多からん。忽ち雨聲起こる是れ五局・六局・九局。一局・八局を用ゐれば則ち日光晴好。秋天、日光は坤宮・艮宮の一帶に移り、乾宮・兌宮・巽宮は則ち風雨淸淒。二局・三局・四局・九局を用ゐれば大雨彌漫を主り、若し坎宮之に逢へば、還た電閃虹現あらん。冬天、値符もし是天蓬・天芮の二星ならば、冬季之を用ゐるに宜からず、陰霾霧氣の籠罩・太陽の紅光を見ざるを主る。五局・六局・三局を用ゐれば風雪多く、四局・七局・八局を用ゐれば則ち天氣晴好。

一遁乙丙加休門,天開霞彩悅人心。 秋有微風能透骨,冬來肅煞雨沉沉。 二遁乙丙在開門,春夕秋時多蔽刑。 夏日雲霓多霽晴,騰蛇玄武半陰晴。 三遁四遁丙庚休,若逢夏令雨陣行。 逢秋掠地風聲振,春日秋冬朗朗晴。 五遁丁癸加休門,春夏飛沙日漸昏。 冬景倏然成雨雪,秋虹電霰後開雲。

以下九遁の格局に按りて分説す、天象。第一遁、乙奇丙奇が休門に加臨すれば、天の雲霞を開き・色彩の人を悅ばしむを主る。此格は秋天に在りて細風ありて卻て骨を透り、冬天に在りて則ち肅殺の氣重く・陰雨沈沈。第二遁、乙奇丙奇が開門に落つれば、春天の傍晚と秋季とは遮蔽刑克の象多し。夏天は則ち雲霞の過後多く晴に轉じ、若し再び騰蛇・玄武の二神に遇へば、便ち半陰半晴。第三遁と第四遁は、丙奇・庚金が休門に配す、若し夏令に逢へば陣雨を主る。秋に逢へば則ち地に貼る狂風呼嘯し、而して春日と秋冬の其の余の時候は皆晴朗。第五遁、丁奇と癸と休門に加臨すれば、春夏兩季は飛沙走石・天色漸昏を主る。冬天に到れば則ち忽然雨雪に轉成し、秋天に在りては則ち先ず虹霓と電閃雪珠とを見、隨て雲開き天霽る。

六遁丙戊加乾宮,夏雨秋風春日紅。 再逢驚柱臨冬節,狂風颯颯雪飛空。 七遁辛加乙上艮,揭地掀天春夏中。 風雨互加秋令集,冬天開霧暖融融。 八九雪宮互六七,風雨龍虎一般同。 細詳微理分凶吉,不遇門符應勿從。

第六遁、丙奇と戊儀と乾宮に加臨すれば、夏天は雨を主り・秋天は風を主り・春天は則ち日色紅明。若し再び驚門と天柱星と冬季节令に臨むに逢へば、便ち狂風颯颯・大雪空に漫ず。第七遁、辛が乙奇の上に加はりて艮宮に落つれば、春夏の間は地を揭げ天を掀るの大風を主る。秋令に到れば則ち風雨交加して齊來し、冬天に到れば反對に霧散り天開け・暖意融融。第八遁・第九遁と六・七の兩遁とは互いに雪宮と爲り、其の風雨の應は青龍・白虎の兩格の主る所と大體相同じ。總じて要してこ微なる理を細察して以て吉凶を分辨せんことを須ゐ。倘若占ふ所の時に相應の門と値符との配合あること無ければ、那就中必ずしもこ條文に照らして應驗せざるべからず。

天蓬飛入艮宮來,東北烏雲一朵栽。 休使加臨天任上,東方黃氣滿樓臺。 生任加臨在坎宮,黃雲北上起穹窿。 蒼雲東北真華麗,禽芮加之分任同。 沖傷加艮在巽生,東北烏雲帶紫黃。 直北雲霓皆縹緲,東南西方盡光芒。 艮宮杜輔值符臨,煙霧騰騰紫氣生。 東北方生雲障膩,北方又有一輕清。

以下逐條に星門の宮に加はるの應ずる所の雲色方位を講ず、天時を占ふ者は之に據りて氣を望み雨を驗す。天蓬星が艮八宮に飛入すれば、東北方に一朵の烏雲生起するを會す。休門が値使を作りて天任星の上に加臨すれば、東方の樓臺の上に黃色の雲氣滿布せん。生門と天任と坎一宮に加臨すれば、黃雲は北方より湧起し、隆隆として穹隆の如し。同時に東北方に青蒼色の雲現われ、十分華麗。若し換へて天禽・天芮の二星の加臨となれば、應ずる所は天任と相同じ。天衝星・傷門が艮宮に加はりて生門が巽宮に落つれば、東北方の烏雲は紫黃の色を帶びん。正北方の雲霓は皆縹緲不定、東南と西方とは則ち一片光明。艮宮の上に杜門・天輔星と値符と同じく臨めば、煙霧騰騰・紫氣の昇起を主り、東北方に濃膩の雲障を生出し、北方は別に一片の輕淸の氣あり。

英景加臨乾位上,西北雲霞彩映紅。 東白北黃青在此,值符克應量無窮。 芮禽若也到休門,北起紅黃東淡雲。 坤宮上有青藍氣,西北煙塵紫霧生。 驚柱值符臨震地,霓雲白上又加青。 夏天四下浮雲起,驟雨狂風佈陣驚。 心開巽上加值符,四處生雲氣障魔。 北霧南烏西紫霓,坤艮黃雲上不多。

天英星と景門と乾六宮に加臨すれば、西北方の雲霞は紅彩を映出す。東方に白雲現われ・北方に黃雲と青雲と現われ、値符此に在るの克應は變化無窮無盡。天芮・天禽の二星若し休門に落到せば、北方に紅黃の雲升起し・東方に淡雲現われ、坤二宮の上方に青藍の氣あり、西北方は則ち煙塵と紫霧とを生起す。驚門・天柱星と値符と同じく震三宮に臨めば、虹霓狀の雲は白色の上に又た一層の青色を加ふ。若し夏天に在らば、四面の浮雲并起し、隨即驟雨狂風の布陣の如く襲來し、人をして驚懼せしむ。天心星・開門が値符を加へて巽四宮に落つれば、四處雲を生じ・雲氣は魔障の籠罩の如し。北方に霧起こり・南方に烏雲・西方に紫霓、坤宮艮宮の上の黃雲は則ち多からず。

休蓬離上值符迫,黑色迷南氣漸回。 西有青雲冬淹水,北方紅紫共徘徊。 值符震位加驚門,碧綠從西雲翳青。 東白向雲渾四散,巧應雲在北方生。 坤艮宮中遇杜輔,藍雲翠綠四方多。 淡紅在兌黃在巽,點點斑斑良不差。 景加英兌起紅光,白氣淹淹東北方。 巽上淺黃加綠色,如逢生旺月華崗。

休門と天蓬星と離九宮に落ちて値符迫を受くれば、黑色の雲氣は南方に迷漫し、隨後漸漸回轉す。西方に青雲現われ、冬季は水潦を主り、北方は則ち紅紫二色の雲の來回徘徊す。値符が震三宮に落ち又た驚門を加ふれば、碧綠の色は西方より而來し、雲翳は青を帶ぶ。東方の白雲は渾然四散し、もっとも靈驗の應驗の雲は北方より生出せん。坤二宮・艮八宮の中に杜門と天輔星とに遇上れば、藍雲翠綠は四面皆多く、兌宮の上に淡紅現われ・巽宮の上に黃色現われ、點點斑斑、分毫差なからず。景門が天英星を加へて兌七宮に落つれば、紅光を騰起せん、白色の雲氣は東北方に彌漫す。巽宮の上は是れ淺黃に綠色を夾み、若しこ一宮又た生氣旺氣に逢へば、雲色便ち月華の山岡を籠罩するが如く明亮ならん。

芮禽入震在沖傷,東起黃雲兼白光。 南嶺素縞帶紅色,西南西方黑蒼蒼。 驚居天輔素羅云,南有紅光白帶輕。 乾上青雲常聚散,坤方黯淡霧沉沉。 相生相剋觀明色,旺相休囚辨得真。

天芮・天禽の二星が震三宮に飛入し、天衝星・傷門と同じ處に居れば、東方に黃雲升起して并びに白光を帶びん。南面の山嶺の上は素白して縞の如き雲に一點の紅色を帶び、西南方と西方とは則ち一片黑蒼蒼。驚門が天輔星の位に居れば、雲は素白輕羅の如く、南方に紅光ありて白色輕淡。乾六宮の上の青雲は時に聚り時に散じ、坤二宮の方向は則ち霧氣黯淡沈沈。總括一句、雲色を望んで以て吉凶を定むるは、要して星門と宮との間是れ相生なるか還た是れ相克なるかを看、再び之に據りて雲色の明暗を分辨せんことを須ゐ。同時に要して値する所の星の旺・相・休・囚の哪の一種の氣數の上に處るかを判定し、かく樣にして乃ち斷じ得て真切ならん。

占晴雨

此時遇陽門陽星飛臨陽宮,又有火土星同宮,必定久晴。如陰星陰門合水金星及壬癸休門飛臨陰宮,二局併合相生沐浴者,主大雨如注。若遇景門土宿飛臨者,主雨時有時無,或日中下雨。如陰星陽門入於陰宮,或陰星陰門加於陽宮,主半陰半晴。若壬癸及甲子辰日時,天蓬、休門亦主有雨。若遇火土星,不逢水日時並沐浴者,無雨。若遇水星沖合,當有大雨。若論風、雷、雨、雪、閃電、星、月、雲霧,詳交節日時而可知也,內有口訣。

晴雨を占ふの通則是れ陰陽と水火の兩組の配合を看る。占ふ所の時若し陽門・陽星が一同に陽宮に飛臨し、又た火星・土星の之と同宮あらば、必定長久晴朗なり。反對に、若し陰星・陰門が水星・金星に配し、および壬癸の二干が休門を帶びて一同に陰宮に飛臨し、兩局并合して彼此相生し・又た沐浴の位に坐すれば、大雨傾盆を主る。若し景門と土宿と飛臨するに遇へば、雨の下り停みを主り、或は中午に到りて乃ち下る。若し陰星が陽門に配して陰宮に進入し、或は陰星が陰門に配して陽宮に加到すれば、陰陽交錯し、半陰半晴を主る。およそ壬癸の二干、および甲子日・甲辰日の類の水日水時に遇ひ、再び天蓬星と休門とに逢へば、亦た雨あるを主る。若し火星土星に遇ひて、而又た水日水時に逢はず・沐浴の位に坐せざれば、則ち雨無し。若し水星が他宮と相冲し又た相合せば、應に大雨あるべし。風・雷・雨・雪・閃電および星月雲霧のこら細目に至りては、要して交節の日時を看て推詳し、別に口訣の循べきあり。

占晴

占晴以天輔、天英為主,蓋天輔為風伯,天英為火神也。雲雨以風為散,以火為晴。如天輔、天英乘旺相,落於離九宮,或剋日時二干,主晴。如天英乘旺相,落於三四宮,或剋日時干者,亦主晴。玄武、白虎主雨風,以頂盤八貴神兼看,無不准驗。其日期亦以火神、風伯所落宮分繫何干定之。

專ら天晴を占ふは要して天輔・天英の两颗の星を以て主と爲すを須ゐ、是れ天輔是れ風伯、天英是れ火神。雲と雨とは全靠す風の吹散するに・火の曬晴するに、ゆえにこ兩星就中是れ放晴の用神。若し天輔・天英が旺相の氣に乘じ、離九宮に落ち、或は日干時干のこ兩個の干を剋住せば、天晴を主る。若し單に是天英が旺相の氣に乘じ、震三宮・巽四宮に落ち、或は日干時干を剋住せば、亦た天晴を主る。玄武・白虎の兩神は則ち風雨を主る、占時要して頂盤の八位の貴神を連ねて一幷に參看し、應驗せざる無し。放晴の具體の日期に至りては、就中看る火神天英と風伯天輔との落つる所の宮の配する是れ哪個の天干なるかを、之に據りて推定す。

占雨

占雨以天柱為雨師,天芮為閃電,天輔為風伯,天沖為雷祖,天蓬為水神、為雲霧,壬癸二干亦水神也。天蓬遊於坎兌震,乘壬癸遊於坎兌震,或柱天沖乘壬癸二干遊於坎兌震三宮,皆主雨也。又天輔、天英所落天上宮克地下宮,必然雷雨交作。又看天柱等所落宮得何干支,以定其日期。與值符近則雨速,遠則雨遲。遊於坤二宮主密雲不雨,即遊坎兌震不乘水神亦無雨也。

專ら雨を占ふは、先要して各星の主る所の神を認定せんことを須ゐ。天柱是れ雨師、天芮是れ閃電、天輔是れ風伯、天衝是れ雷祖、天蓬是れ水神にして兼ねて雲霧を主り、此外壬癸の兩個の天干も亦た水神に屬す。およそ天蓬星が坎一宮・兌七宮・震三宮に游到し、或は天蓬が壬癸の二干に乘じてこ三宮に游到し、又或は天柱・天衝が壬癸の二干に乘じてこ三宮に游到せば、皆雨あるを主る。再者、天輔・天英の落つる所の天盤の宮若し下面の地盤の宮を剋住せば、必定雷雨交加す。何時に雨下るやに至りては、要して天柱等の星の落つる所の宮の配得する甚麼干支を看、之に據りて日期を推定せんことを須ゐ。こらの星は値符より離れて近ければ、雨は來る快く、離れて遠ければ、雨は來る遲し。若し唯だ坤二宮に游到せば、則ち是れ密雲雨ならず。即ち坎・兌・震の三宮に游到するも、但し壬癸の水神に乘上せざれば、同樣に雨下るを會せず。

如未日子時天沖為值符,甲辰壬在二宮,上乘六壬,下臨地盤天沖,亦有壬字,上下皆水木之神,壬子時干天柱七宮為值符主當日雨。 如秋分兌上起甲,次第數到壬,七宮故曰天兌,為兌坤值符相連,故當日雨。

兩個の實例を擧ぐ。其一、某の未日の子時、天衝星が値符と爲り、甲辰壬のこ一儀は坤二宮に落ち、上面は六壬に乘じ、下面は地盤の天衝に臨み、地盤も亦た壬字あり、上下皆水と木の神。子時の時干又た是れ壬、天柱星は兌七宮に在りて値符を作す――水神重疊、ゆえに當日雨あると斷定す。其二、秋分の時節兌宮より甲を起こり、依次に數へて壬に至れば、恰好七宮に數到す、ゆえに天兌と稱す。此時兌宮と坤宮の値符は首尾相連し、水氣接續す、此に因りて亦た當日雨あると斷ず。兩例皆水神の疊見・値符の相連を以て雨下るの憑據と爲す。

占雪

雪者,凝陰也,水而有寒氣,乾兌二宮主之。或天心乘壬癸二干到兌,或柱乘壬癸二干到乾,皆主雪,各以落宮所得之干以定其期。

雪是れ陰氣の凝結して成る所、本質是れ水にして而又た寒氣を帶ぶ、ゆえに乾六宮と兌七宮のこ兩個の金に屬し寒を主るの宮に由りて主管す。雪を占ふの取象は兩種あり。天心星が壬癸の二干に乘じて兌宮に行到し、或は天柱星が壬癸の二干に乘じて乾宮に行到せば、皆雪下るを主る――金は能く水を生じ、金寒水冷、故に雪象を成す。雪下るの日期に至りては、仍舊として落宮の配する所の天干に按りて推定し、辦法は雨を占ふと相同じ。

奇門遁甲元靈經卷五

占歲時豐歉

年遁中宮一星。 一白居中半多雨雪霜露,五穀豐登,人民無災,國泰民安。 二黑年交陰雨風煙霧,人口有災,國家有患物,西南方主荒。 三碧年多風雷,物歉,東南熟,西北荒,民有風寒之災,多盜賊。 四綠之年有雨水,江南熟,江北荒,人民有小災。 五黃之年雨陽不時,人多瘟疫,荒熟各地不均。

一年の豐歉を占ふは、辦法は年遁に按りて中宮に入るの那一颗の星を推出し、它的星色を以て全年の年景を定む。一白が中に入るの年は、雨雪霜露多く其の半を有り、五穀豐收し、百姓災無く、國泰民安。二黑が中に入るの年は、交替して陰雨・大風と煙霧と出現し、人口に災病あり、國家に物產の上の憂患あり、西南の一帶は歉收を主る。三碧が中に入るの年は、風雷多起こり、物產歉薄し、東南方は成熟して西北方は荒歉し、百姓多く風寒の災を受け、盜賊も亦た多し。四綠が中に入るの年は、雨水偏多、江南は熟して江北は荒れ、百姓に小災あり。五黃が中に入るの年は、雨水と晴日と皆時令に合せず、人多く瘟疫あり、各地或は荒れ或は熟し、甚だ均勻ならず。

六白年雨陽時若,國泰民安。 七赤年民遭旱焊,五穀不熟,西方荒,北方安,江南不利。 八白年雨水多,五穀熟,八方寧靜,國泰民安。 九紫年風調雨順,國泰民安,江南小旱。 若三白在巽、離、坤,南方熟;在乾、坎、艮,北方豐;在震、兌、中宮,天下俱美。

六白が中に入るの年は、雨水と晴日と皆時に按りて而至り、國泰民安。七赤が中に入るの年は、百姓旱災を遭受し、五穀熟せず、西方荒歉し、北方安穩し、江南の一帶不利。八白が中に入るの年は、雨水較多、五穀成熟し、八方寧靜、國泰民安。九紫が中に入るの年は、風調雨順、國泰民安、唯だ江南は略々小旱あるのみ。此外還た一條の通例あり。一白・六白・八白は合して「三白」と稱し、是れ九色の中最吉の三種。三白若し巽四宮・離九宮・坤二宮に落つれば、則ち南方豐熟。乾六宮・坎一宮・艮八宮に落つれば、則ち北方豐收。震三宮・兌七宮と中五宮とに落つれば、那就中天下普遍に皆好し。

占歲內豐歉

立春日某時交春,看九宮以分九州,見九州有何星、奇,即知之。坎一冀州,晉魏分;艮八兗州,韓鄭分;震三青州,齊分;巽四徐州,魯分;離九梁州,吳越分;坤二荊州,楚分;兌七梁益州,衛分;乾六雍州,秦分;中五豫州,宋分。

一年の內各地の豐歉を占ふは、要して立春交節の那一刻より局を起こすを須ゐ。先ず立春當天の哪個の時辰に春に交るかを算準し、こ一時を用ゐて盤を起こし、再び九宮に按りて九州を分配し、每一州の對する所の宮に甚麼星の落着するか・三奇あるやなしやを看れば、便ち該地の年景を知るべし。九宮と九州の配屬是れ、坎一宮は冀州に配し、晉・魏の分野に屬す。艮八宮は兗州に配し、韓・鄭の分野に屬す。震三宮は青州に配し、齊の分野に屬す。巽四宮は徐州に配し、魯の分野に屬す。離九宮は梁州に配し、吳・越の分野に屬す。坤二宮は荊州に配し、楚の分野に屬す。兌七宮は梁益の二州に配し、衛の分野に屬す。乾六宮は雍州に配し、秦の分野に屬す。中五宮は豫州に配し、宋の分野に屬す。某地の年成を占ふは、就中該地の屬する所の州を查し、再び它的那一宮の星奇の如何を看る。

天蓬所臨之方,主瘟瘴春作,百姓流離;夏水漂沒。奇、神救之減半。 天芮所臨之方,奇、神加之人不為災,七分收成。若加凶宿,人瘟物死,五穀不登。 天沖所臨之方吉,奇加之五穀半豐,惟宜果實。春夏人物災傷。 天輔所臨之方,在吉處五穀大成,人民安樂。若加凶宿,主大風溢損傷。

以下九星の臨む所の方に按りて、該方の一年の年景を分斷す。天蓬星の臨む所の方は、春天瘟疫瘴氣起こり、百姓流離して所を失ひ、夏天に大水の田廬を漂沒するを主る。若し三奇或は吉神の來りて救助するあらば、災情は一半を減ぜん。天芮星の臨む所の方は、若し三奇吉神の加臨あらば、人は災を受けず、七成の收成を得べし。若し加ふる是れ凶宿なれば、則ち人は瘟疫に染み・牲畜死亡し・五穀歉收す。天衝星の臨む所の方は吉と爲り、若し三奇の加臨あらば、五穀は半豐を得べく、尤も宜しく果樹結實す。但し春夏兩季は人と牲畜と仍ほ災傷あり。天輔星の臨む所の方は、若し吉利の處に落つれば、五穀大熟し、百姓安樂す。若し凶宿を加へれば、則ち大風と水溢の造成する損傷を主る。

天禽所臨之方,在吉處者,主五穀大豐,人物蕃盛。若加凶宿,主長吏不寧,貴人移動,夏初瘟災。 天心所臨之方,有吉宿者,主秋禾熟,長吏貴人頻受恩喜。凶星加之,春種離多,夏秋水澇。 天柱所臨之方,在吉處半熟,人民瘟瘴。加凶宿,有蝗虎流火為災,秋冬尤甚。若有三奇德有餘慶。 天任所臨之方,大有吉慶,奇神加之主生芝草祥瑞,及貴人在位。加凶處,五穀半熟,人離災而無死。 天英所臨之方,亦有祥瑞,得生旺地五穀熟,人民安慶。在克處或凶宿加臨,主旱涸災殃,春種夏枯。凡天乙所在之處,其歲事吉。

天禽星の臨む所の方は、吉處に落つれば五穀大豐・人畜興旺を主る。若し凶宿を加へれば、則ち地方長官は安寧を得ず・貴人調動し、初夏還た瘟疫あり。天心星の臨む所の方は、吉宿の相配あらば則ち秋禾成熟し、長官貴人は屢々恩寵喜事を受く。若し凶星加臨せば、春播の時農人多く離散あり、夏秋は則ち水潦あり。天柱星の臨む所の方は、吉處に落つれば唯だ半熟を得、百姓に瘟疫瘴癘あり。若し凶宿を加へれば、則ち蝗災・虎患と流火の災あり、秋冬兩季は尤も嚴重。不過若し三奇の德の相濟あらば、仍ほ餘慶あり。天任星の臨む所の方は、大に吉慶あり、若し三奇吉神の加臨あらば、靈芝瑞草の一類の祥瑞を長出するを主り、并びに賢能貴人の位に在るあり。若し凶處に加はれば、五穀は唯だ半熟を得、人は雖も災に遭へども死亡に至らず。天英星の臨む所の方も、亦た祥瑞あり、若し生旺の地を得れば則ち五穀成熟し・百姓安樂す。若し剋を受くるの處に落ち或は凶宿の加臨あらば、則ち旱涸して災を成すを主り、春天に播下せる種子は夏天に到れば就中枯死す。總じて、およそ天乙貴人の在る所の方位は、那一年の年成必ず吉なり。九星の臨む所の斷を通觀すれば、一條の通例に歸すべし。星本身の吉凶は唯だ一半を定め、別の一半は加ふる所の吉凶に取決る。

占田禾

凡占田禾,以休門合於木土之上為吉,更得三奇及干見合則有利。年景豐嗇專看天任,如天任落艮震宮主年豐,再得青龍、六合、功曹、太沖,主四民樂業;若天任不落艮震二宮,主歉收,再以貴神月將分旱澇。天任所在有傳送、天后主澇。又生門主麥,傷門主谷。看三奇、太常、功曹、貴人在生門宮則收麥,在傷門宮則收穀。

およそ田裏の莊稼を占ふは、休門が木に屬し或は土に屬するの宮に配するを以て吉と爲り、若し再び三奇の宮に臨むを得・天干の間又た相合せば、就更に有利なり。一年の年景の豐歉に至りては、專ら天任星を看る。天任が艮八宮或は震三宮に落つれば、年成豐足を主る。若し再び青龍・六合・功曹・太衝のこ幾位の吉神を得れば、則ち士農工商の四民皆安居樂業す。天任若し艮・震の二宮に落ちざれば、就中歉收を主る。此時再び貴神と月將とを用ゐて以て旱なるか還た是れ潦なるかを分辨す――天任の在る所の宮若し傳送・天后の二神あらば、水潦を主る。此外還た要して糧種を分かつを須ゐ。生門は麥子を主り、傷門は穀子を主る。三奇と太常・功曹・貴人とを看る、生門の宮に落つれば則ち麥子收あり、傷門の宮に落つれば則ち穀子收あり。

占栽植死生,以天沖為花草,天輔為樹木,各看所落之宮。旺相主生,休囚主死;生為生,克為死;吉格為生,凶格為死。旺相吉格生,草木茂盛;休囚凶格克,草木焦枯。吉凶相半,先後榮枯。壬癸戊己來生者為活,不生者死,又三為生五為死也。

栽種する所の花木の成活するや否やを占ふは、天衝星を以て花草を代表し・天輔星を以て樹木を代表し、各々彼らの落つる所の宮を看て以て斷ず。落宮が旺相の氣に乘ずれば活を主り、休囚の氣に落つれば死を主る。宮の來りて星を生ずれば活を主り、宮の來りて星を剋すれば死を主る。吉格を配すれば活を主り、凶格を配すれば死を主る。若し既に旺相に乘じ又た吉格に逢へば、草木必定茂盛す。若し既に休囚に落ち又た凶格の相克に逢へば、草木必定焦枯す。吉凶各々一半を占むるは、則ち先榮後枯或は先枯後榮。若し壬・癸・戊・己のこ幾個の干の來りて它を生ずるあらば、便ち成活しうる。干の來りて生ずる無ければ、要して枯死せんことを須ゐ。此外還た一條の簡法あり。三宮是れ生氣の位、五宮是れ死氣の位、三宮に落つれば生を主り、五宮に落つれば死を主る。

又法占田禾

此時合生、休二門與乙丙丁,並六儀臨長生、旺、祿之鄉而合吉格,其年大熟。如合景、英、心、開,加於土木之宮,或門克宮,或上干克下干,必然無收。如木星克宮,多蟲並風災;如火星、金星克宮,多旱災,或金風所傷;如水星多壬癸,或日時皆水,或陰星、陰門加於陰宮,必多雨水,連綿水災;如諸星剋制或生死二門宮者,其年未熟;如門克宮,或逢庚辛相制,雖收必有賊盜;若合凶格於命宮,如墓絕或朱雀者,因田生非破財官事。

是れ田禾を占ふの別の一種の方法。占ふ所の時若し生門・休門と乙丙丁の三奇と相合し、六儀又た長生・帝旺・祿位の鄉に臨在りて吉格に配成せば、こ一年必定大熟なり。若し配する是れ景門・天英星・天心星・開門、土に屬し木に屬するの宮に加到し、或は門の宮を剋し、或は上層天干の下層天干を剋すれば、那就中必然顆粒無收なり。再び災種を分けて看れば、木星が宮を剋すれば、蟲害多く并びに風災あり。火星・金星が宮を剋すれば、旱災多く、或は肅殺の金風に傷せられん。水星にして壬癸又た多く、或は日と時と皆水に屬し、或は陰星陰門が陰宮に加到せば、必定雨水過多、連綿の水災を釀成せん。若し各星が生門・死門の在る所の宮を克制せば、こ一年の莊稼熟せず。若し門が宮を剋し、或は庚辛の來りて相制するに逢へば、即ち收成するも亦た必ず賊盜に遭ふ。若し本命の宮に於て凶格に配成せば、比如墓絕の地に落ち或は朱雀に遇へば、則ち田地の事に因りて是を惹き非を生じ、財を破り官司を打たん。

占蝗蝻

死、驚、杜、傷臨日干則來,非此則不至。

蝗蟲の災を占ふは、專ら四個の凶門の日干に臨むや臨まざるやを看る。死門・驚門・杜門・傷門のこ四門の中の一門が當日の日干の上に臨到せば、蝗蟲は就中來らん。若し臨む是れこ四門にあらざれば、蝗災便ち發生せざらん。蝻是れ蝗蟲の未だ翅を長長ぜざるの幼蟲、蝗と同じく占し、判法相同じ。

占蠶利

此時得吉星,干支、門、宮相生,加臨金木之宮而合吉格,下不克上者,有十分之利。若遇凶格、門迫加於金木宮,上下相剋,是必無利。如合凶格得門生宮,或合吉格得門克宮,只有五分之利。

蠶を養ふの收益を占ふは、占ふ所の時の吉星を得るや否や、および干支・門・宮の三者の相生するや否やを看る。若し吉星が宮に臨み、干支門宮が彼此相生し、又た金に屬し或は木に屬するの宮に加臨して吉格に配成し、下層は上層を剋せざれば、那就中十成の利あり。若し凶格に遇ひ、或は門が宮迫を受けて金木の宮に加はり、上下互相克制せば、必定利を圖る無し。若し兩頭各々一半を占む――配する是れ凶格にして卻て門の來りて宮を生ずるを得、或は配する是れ吉格にして卻て門の去りて宮を剋する――那就中唯だ五成の利あり。蠶は桑を以て食と爲し、桑は木に屬し、蠶絲は金に屬す、ゆえにこ占は專ら金木の兩宮を取りて用と爲す。

又法占蠶利

三奇、吉門、吉宿全於金木之宮為吉,須要不克上宮及門為良。若吉門、星、奇皆不至金木宮,更克正宮星與門,收穫寡。

是れ蠶利を占ふの別の一法。三奇・吉門・吉宿の三者齊備に金に屬し木に屬するの宮に聚まれば、就中吉象なり。還た須く上層の宮と門とを剋せざるを作到して、乃ち完善と算す。反對に、若し吉門・吉星・三奇皆金木の宮に到らず、而且又た本位の宮の星と門とを剋住せば、那麼蠶繭の收獲就中稀少なり。こ一法は上一法と互いに表裏と爲る。上法は重んず生克旺衰の成數を看るに、此法は重んず吉神の金木兩宮に聚まるや否やを看るに。

奇門遁甲元靈經卷六

占地理法

地理有形皆有法,分門定局預能明。 相生圓活並長厚,相剋淺斜尖狹輕。 天蓬方滿帶奇刑,天任高岡驛路深。 得遇奇門園徑在,相逢凶格擬墳墩。 天沖樹木多叢雜,天輔三義近閣亭。 天英窯灶兼枯澀,廟宇溪溝在芮禽。 天柱橋樑並曲徑,園林寺觀合天心。

こ一篇の歌訣は人に教ふる奇門盤を用ゐて一塊の地の形勢と地下の埋する所の物とを推斷す。およそ地形は形の見ゆべきあれば、就中推すべきの法あり。只要八門に按りて分類し・局數に按りて定位すれば、事先に便ち明瞭しうる。總の原則是れ、星門と宮と相生するは、地形圓潤靈活・寬長厚實。相克するは、地形淺薄歪斜・尖狹輕薄。以下九星に按りて分説す。天蓬星の主る所の地は、形狀方正飽滿、卻て奇門刑克の象を帶ぶ。天任星の主る所の地是れ高岡、驛路深長。若し同時に三奇吉門を得れば、地上に園林小徑あらん。若し凶格に碰上れば、那多半是れ墳丘土墩。天衝星の主る所の地は樹木叢雜。天輔星の主る所の地は三才義理を取り、樓閣亭臺に近し。天英星の主る所の地は窰爐竈址あり、土質枯澀。廟宇と谿溝とは天芮・天禽の二星に屬す。橋梁と曲折小徑とは天柱星に屬す。園林寺觀は則ち天心星に合す。

休門淹水井泉多,道路橋樑生上過。 傷門鬧市兼亭院,杜上斜溝曲澗波。 景上綿繡直罕見,四園土阜有山窩。 死門山野兼林木,葬有長堤對酒爐。 驚門灰塹兼汙穢,開處通衢入畫圖。 時池高底多短長,且使符使總端詳。 時旺相得加倍算,休囚失令照尋常。 門迫受傷因減半,路逢遠近有規方。 輜銖瓦礫穿物色,更把天星合地詳。

以下八門に按りて地形を分説す。休門の地は積水と井泉と多し。生門の地は道路橋梁の上より經過するあり。傷門の地是れ熱鬧の街市、兼ねて亭臺院落あり。杜門の地は斜溝と曲折の澗水とあり。景門の地は錦繡華美、實に少見に屬す。四面園圃の中に土丘と山窩とあり。死門の地是れ山野林木、若し是れ葬地なれば則ち長堤あり、對面に酒爐あり。驚門の地は灰坑壕溝兼ねて污穢の物あり。開門の地是れ通衢大道、景致は畫の如し。池塘高低・地勢長短に至りては、還た要して値符と値使とを連ねて一幷に端詳せんことを須ゐ。値する所の星が旺相の氣に乘ずれば、斷ずる所の分量は要して加倍計算せんことを須ゐ。休囚失令の氣に落つれば、則ち尋常の估量に照らす。若し門迫に遇ひて傷を受ければ、分量は半減す。路途の遠近も亦た各々一定の方位規矩の循べきあり。地下の埋する所の錢物瓦礫の類は、須く星門に由りて物色を推出し、再把して天上の星と地下の形とを合して詳推せんことを須ゐ。

傷沖大小水兼三,四杜輔中五六纖。 休蓬一六數為先,生任排來七八間。 惟有景英三九數,芮禽死使二三連。 驚柱數中應二七,開心六九勿虛言。 休囚旺相從心豁,雖得千金莫浪傳。

こ一段は各星門の配する所の數目を講ず、用ゐて地下の物の件數・深淺尺寸或は應期を推す。傷門は天衝に配し、大小の水溝を主り、數目は三を取る。杜門は天輔に配し、數目は四を取り、中に居れば則ち五・六を取り、細小の物を主る。休門は天蓬に配し、數目は一と六とを以て先と爲す。生門は天任に配し、數目は七と八との間に排す。唯有景門は天英に配し、數目は三と九とを取る。天芮・天禽は死門に配して値使を作り、數目は二と三との相連を取る。驚門は天柱に配し、數目は應に二と七とに當るべし。開門は天心に配し、數目は六と九とを取る、こら皆虚説にあらず。究竟哪の一個の數を取るかに至りては、還た要して該星の休囚に落つるか乘旺相するかを看れば、心中自然開朗ならん。こ套の口訣は雖も千金に値すれども、卻て輕易に人に傳ふべからず。

符加丙,生穿地,黃玄物色自新鮮。 加休土塊深青紫,開若逢之見水津。 加驚壕塹疑堅石,加死多年骸骨深。 加景微塵兼灰土,杜門擊甕飭刑傷。 傷上一宮殊物異,遠年朽木地煤坑。

以下天盤干が地盤干に加はり八門に配するに按りて、逐格に地下の藏する所の物を推斷す。値符甲が丙奇に加はり、生門に配して下に向て挖掘すれば、黃色或は黑色にして色澤新鮮の東西を挖出せん。此格が休門に配するは、深青に紫を帶びた土塊。開門に配すれば、水泉を見ん。驚門に配するは、壕溝坑塹、其の下に堅石あるを懷疑す。死門に配すれば、則ち多年を埋藏せる深層の骸骨あり。景門に配するは、細微の塵土と灰土。杜門に配すれば、瓮罐を掘破り、刑傷の事あるを主る。傷門に配すれば、那一宮の出する所の物は格外特殊、多是れ年代久遠の朽木或は地下の煤坑。

丙加符甲在開門,地色紅黃霧氣騰。 休門有水多漂白,生上頑磚及古墳。 傷門枯木兼藤蔓,杜上禽毛氣赤青。 景門板龜泥枯壑,死門布帛□衣襟。 驚上鎖匙塵鐵索,傍邊兼有石灰瓶。

反對に、丙奇が値符甲の上に加はり、開門に配すれば、土色紅黃にして霧氣騰騰。休門に配すれば、其の下に水あり、多く漂白の物あり。生門に配するは、堅硬の舊磚と古墳。傷門に配するは、枯木と藤蔓。杜門に配するは、禽鳥羽毛、氣色赤青。景門に配するは、板狀の龜甲と乾涸溝壑の中の泥。死門に配するは、布帛と衣襟の一類(此處底本に脫字あり)。驚門に配するは、鎖匙と積塵の鐵鏈、旁邊還た石灰を裝する瓶罐あり。

丙丁如加天任宮,土中沙起色黃紅。 沖星若也來相遇,蒲包草蓆有形蹤。 輔星繩索有連鈔,英上加之器是鈔。 芮禽穿下多文墨,更有車轅與草茸。 天柱臨之有貴物,非絲非帛擬錢筒。 天心奇物投嫌墓,墮壞錢財未落空。 天蓬沙石泥無實,如掘淵泉水溢沖。

丙奇と丁奇と若し天任星の主る所の宮に加はれば、土中に沙を起こし、顏色黃紅。若し天衝星と相遇すれば、則ち蒲包・草席の類の留する痕迹あり。天輔星を加ふれば、是れ繩索并びに紙鈔を連ねる。天英星を加ふれば、出する所の器も亦た紙鈔の一類。天芮・天禽の二星を加ふれば、挖下去して多く文書墨迹、還た車轅と蓬鬆の草とあり。天柱星が此格に臨めば、其の下に貴重の物あり、既に絲にあらず亦非た帛ならず、估计是れ錢を裝する竹筒。天心星が此に臨めば、奇物卻て嫌墓の地に投入し、雖も錢財毁損すれども、究竟落空と算せず。天蓬星が此に臨めば、唯だ沙石と稀泥とあり、併びに實物無し。若し繼續して深く挖れば、深泉に掘到して泉水涌溢して衝出せん。

丙己加生土色黃,如加傷位色如糖。 杜門碧綠還兼紫,景亦斑斑點血蒼。 死門亂石兼磁器,土色玄紅不是良。 驚門如鏡有明亮,輕浮白色時開方。 休門色若汙泥黑,再看天星辨隱藏。

丙奇と己儀と相加はり、生門に配すれば、土色黃を發す。若し傷門の位に加はれば、土色は糖の如し。杜門に配すれば、土は碧綠を呈して又た紫色を帶ぶ。景門に配すれば、則ち斑點點點、色は血迹の發暗するが如し。死門に配するは、亂石に瓷器を夾雜し、土色黑紅、是れ好地にあらず。驚門に配すれば、其の物は明亮にして鏡の如く、一層の輕白の色を浮べ、此時宜しく方を開き土を動かすべし。休門に配すれば、土色は污泥の發黑するが如し。以上は只だ大概、還た要して再び天盤の星を看て、乃ち能く地下究竟甚麼を隱藏するかを辨明せんことを須ゐ。

丙加庚兮熒入白,八位移來有吉凶。 休門不可利言凶,蓬宮之宮非吉得。 如生怪石勢嵯峨,加震穿尋多發積。 杜門鐵索與香爐,加尸棺材有汙骨。 驚門灰爐飛又沙,玩器巾杯開上集。

丙が地盤庚に加はるを、「熒入白」と叫ぶ、卽ち熒惑星が太白の位に侵入し、是れ奇門の中の凶格、我方の主動に人を犯し・多く爭鬥を招くを主る。此格は八門の間に移換し、各々吉凶あり。休門に配するは用ゐべからず、唯だ凶と斷ぜしむべし。天蓬の主る所の宮に落つるも、亦た吉利の得にあらず。生門に配すれば、其の下は嵯峨の怪石。震三宮に加はりて挖掘して尋求すれば、多く積存の物を挖出すを得。杜門に配するは、鐵鏈と香爐。若し尸首棺材に挖到せば、則ち其の中に污穢の骸骨あり。驚門に配するは、灰爐と飛揚の沙土。開門に配すれば、則ち玩器と巾帕杯盞とを聚む。

庚加丙上白入熒,開門加之不一同。 簪頭器皿並鈕釦,土色穿來定赤紅。 休加土色如牲血,毀筋殘杯在艮宮。 傷門狸洞兼蚯蚓,杜上青森亦草蟲。 景門乾燥如螺蚌,死上絲羅不尚空。 驚門枯井堆磚礫,此格由來多咎凶。

反對に、庚が丙の上に加はるを、「白入熒」と叫ぶ、卽ち太白が熒惑の位に侵入し、對方の來りて我を犯し・客の來りて主を傷るを主り、熒入白と方向相反す。開門に配する時主る所は前格と同じからず。其の下是れ簪頭・器皿と鈕扣、挖下去すれば土色必定赤紅。休門に配すれば、土色は牲畜の血の如し。若し艮八宮に落つれば、則ち是れ斷筋殘杯の類。傷門に配するは、野狸の洞穴と蚯蚓。杜門に配するは、青森の草木と草蟲。景門に配するは、乾燥して螺蚌の殼の如し。死門に配すれば、則ち絲羅あり、落空に至らず。驚門に配するは、枯井の裏に磚礫を堆積す。總じて白入熒こ個の格局は、歷來多く咎害凶險を主る。

青龍逃走乙加辛,開遇乘龍擬寶珍。 休門吐血藏牲骨,生良黔啄是羽鱗。 傷門遇遁多清潔,果核桃李在杜門。 景上蛤蜊兼骨梗,死門旺相小尸靈。 羊角如難驚上得,更兼蛋殼應如神。

乙が地盤辛に加はるを、「青龍逃走」と叫ぶ、逃亡走失・財物流失を主り、是れ奇門凶格の一。此格が開門に配すれば、龍の乘御を得るが如く、其の下は珍宝あるを估计す。休門に配するは、血を吐くの象、牲畜骨頭を藏着す。生門に配して艮宮に落つるは、黑色の鳥喙、羽族鱗類の物に屬す。傷門に配して若し又た遁格に逢へば、出する所の物は多半淸潔。杜門に配するは、果核と桃李の核。景門に配するは、蛤蜊と骨梗。死門に配して旺相の氣に乘ずれば、則ち小の尸骸神靈あり。羊角は驚門の下に在りて得易からず。若し蛋殼を挖出せば、那更に是れ應驗神の如し。

辛加乙上號猖狂,生杜宮中仔細詳。 七八局中如合此,回凶轉吉不尋常。 辛加傷上土色青,地中蛇穴洞何深。 景門橋木並盔甲,黃土沙泥在死門。 驚門鐵甕多白色,刀柄槍頭開位臨。 休門駝物兼色骨,生杜門中地可欽。

反對に、辛が乙の上に加はるを、「白虎猖狂」と叫ぶ、凶暴傷害・動輒禍を招くを主り、青龍逃走と恰も一對を成す。此格が生門・杜門の宮に落つる時、要して仔細に推詳せんことを須ゐ。若し七局・八局の中に於て此格を合成せば、反對に能く凶を回して吉に轉じ、效驗甚だ尋常ならず。辛が傷門の上に加はれば、土色青を發し、地下に蛇穴あり、洞極めて深し。景門に配するは、橋梁木料と盔甲。死門に配するは、黃土と沙泥。驚門に配するは、白色の鐵瓮。開門に配すれば、則ち刀柄と槍頭とあり。休門に配するは、馱載の物兼ねて雜色の骨頭あり。生門・杜門に配すれば、こ塊の地便ち取るべし。

癸加丁上蛇夭矯,若遇休門氣漸消。 開門物貴形如朽,驚上川流水自滔。 死門畜骨兼牛角,景得奇門有滔滔。 杜門樂氣兼古鼎,傷門有木魚不敲。 生上一宮無外物,木梳毀折破磁稍。

癸が丁の上に加はるを、「騰蛇夭矯」と叫ぶ、騰蛇は虚驚怪異・盤曲不定を主り、此格は事情の反復纏繞・虚驚連連を主る。此格若し休門に遇へば、凶氣は會して漸漸消解せん。開門に配すれば、其の物は雖も貴なれども形狀朽壞す。驚門に配するは、川流の水の滔滔として自ら涌ず。死門に配するは、牲畜骨頭と牛角。景門に配して而又た三奇吉門を得れば、則ち水勢滔滔。杜門に配すれば、樂器の氣兼ねて古鼎あり。傷門に配すれば、木魚あるも卻て敲響せず。生門に配する那一宮は、併びに別の東西無く、唯だ折斷の木梳と破碎の瓷片とのみあり。

朱雀投江丁加癸,如加死上古墳基。 驚和加水無泥溢,開上穿來舊石灰。 休門疑有頭枯骨,生遇蓬之死犬貓。 傷門墮板無丁釘,杜有山林古石碑。 景門錦雉直文彩,土色紅黃地穴奇。

丁が癸の上に加はるを、「朱雀投江」と叫ぶ、朱雀は文書信息を主り、江に投ぜば則ち消息斷絕・書信沈沒し、此格は音信全無・文書遺失を主る。此格若し死門の上に加はれば、是れ古墳の基址。驚門に配して水と相和すれば、水の溢出するありて泥を帶びず。開門に配すれば、挖出す所是れ舊石灰。休門に配すれば、其の下に頭骨枯骸あるを疑ふ。生門に配して天蓬星に遇ふは、死了せる猫狗。傷門に配するは、掉落の木板にして釘子無し。杜門に配すれば、山林の中に古石碑あり。景門に配するは、錦雞の一般の斑斕文彩、土色紅黃、地穴奇特。

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