Libo

又法占漁獵

清 · 许松如 · 第7巻 / 8

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤

此時遇傷、驚、死門,合乙、丙、丁、六儀加臨生旺有氣之宮,如地盤逢墓衰宮,或上克下干、門克宮,必獲多獸;若天盤諸星或在墓絕,宮克門,獸難見而必不得;若門克宮或宮生門,或干支相合、相比,則無所得。若下干克上干,宮見門星加於死絕之宮,必被獸所傷,切不可出獵。所得之獸被主克者,如所克寅為虎、亥豬、戌犬、丑牛、未羊牛獐鹿、酉雞之類。

是れ漁獵を占ふの別の一法。占ふ所の時若し傷門・驚門・死門のこ三個の殺を主るの門に遇ひ、乙丙丁の三奇と六儀とを配上し、生旺有氣の宮に加臨し、而して地盤卻て墓地衰地に落ち、或は上層が下層天干を剋し・門の去りて宮を剋すれば、那就中必定能く野獸を獵獲すること多し。反對に、若し天盤の各星が墓地絕地に落ち、宮又た去りて門を剋すれば、野獸は見るすら見る難く、一定打著せざらん。若し門が宮を剋し、或は宮が反對に來りて門を生じ、或は干支彼此相合相比すれば、亦た一も得る所無し。若し下層天干が上層天干を剋し、而して宮と門星と又た死絕の宮に加はれば、那就中必定要して野獸に傷せられ、千萬獵に出づべからず。打つ所是れ甚麼の獸なるかに至りては、看る剋せらるるの支を以て定む。寅是れ虎、亥是れ猪、戌是れ犬、丑是れ牛、未是れ羊・牛と獐鹿、酉是れ雞、其の余は此に照らして類推す。

奇門遁甲元靈經卷二十一

占鴉鳴

凡見鴉鳴,急看景門。值符前一急迫來臨,前二口舌,前三婚姻或急講門庭,前四鬥毆、財利相爭。值符後一事涉女,後二之位期蔽□淫,後三之位亡失衣物。

およそ烏鴉の叫ぶを聞けば、要して趕緊看る景門の在る所の位を、再び數ふ它と値符との相隔たる幾宮を、據りて以て吉凶を斷ず。値符の前の第一位に在れば、急迫の事の立刻門に上るを主る。前第二位は、口舌爭執を主る。前第三位は、婚姻の事を主り、或は急いで門第親事を議論す。前第四位は、鬥毆および財利のために相爭を主る。値符の後の第一位に在れば、應ずる所の事は婦女に牽渉す。後第二位は、暗中隱蔽の淫の事を主る(此處底本に脫字あり)。後第三位は、衣物を丢失するを主る。

更尋六丙下值何神:河魁在下,細細推尋,貴人有災,六畜有傷;從魁在下,寡婦藏音,上有吉將,酒食邀迎;傳送在下,人來覓物;小吉在下,婦人喜成;勝光在下,徵召歡欣;太乙在下,大吏相尋;天罡在下,爭鬥訟亡;太沖在下,親戚得遇;神后在下,事主□淫;功曹在下,慶賀維吉;登明在下,索吏公文。聽聲遏何方隅,吉門在吉,凶門在凶,宜出入遠行、宴樂,不宜嫁娶、出兵、移徙、入官、商賈,尋室凶。

再び看る六丙の下に値する是れ十二月將の中の哪の一位を、逐一に分斷す。河魁(戌)が下に在れば、要して細細推尋せんことを須ゐ、貴人に災あり・六畜の傷を受くるを主る。從魁(酉)が下に在れば、寡婦の消息を藏して説かざるを主り、若し上面又た吉將あれば、則ち酒食の相邀あり。傳送(申)が下に在れば、人の門に上りて東西を尋找するあるを主る。小吉(未)が下に在れば、婦人に喜事の辦成するを主る。勝光(午)が下に在れば、徵召を受けて歡欣するを主る。太乙(巳)が下に在れば、大官の前來尋訪するを主る。天罡(辰)が下に在れば、爭鬥・詞訟と死亡とを主る。太衝(卯)が下に在れば、親戚に遇見するを主る。神后(子)が下に在れば、應ずる所の事は淫を主る(此處底本に脫字あり)。功曹(寅)が下に在れば、慶賀吉利を主る。登明(亥)が下に在れば、吏人の門に上りて公文を索要するを主る。此外還た要して聽く烏鴉の叫聲の哪の一方隅より自來するかを。那一方是れ吉門なれば便ち吉と斷じ、是れ凶門なれば便ち凶と斷ず。總の説來、鴉鳴の應は出入遠行と宴飮歡樂とに宜しく、嫁娶・出兵・搬遷・赴官任職と經商とに宜しからず、用ゐて住處を尋找するを占ふも亦た凶を主る。

占雀噪

看朱雀所臨方得何門、奇以決之。得開門又得奇,主親朋至,或行人遠來,或酒食;得休門又得奇,主喜事、喜信及婚姻事;得生門又得奇,主田宅、財物、畜事。不得三奇、吉門,及門迫、奇墓,俱主無所關係。更看景門臨宮,有吉格有喜信,凶格凶信。

麻雀の喧噪するの吉凶を占ふは、看る朱雀の臨する所の那一方の得る所是れ甚麼の門・三奇あるや無きやを、據りて以て決斷す。開門を得又た三奇を得れば、親友の到來・或は遠行の人の回來・或は酒食の請あるを主る。休門を得又た三奇を得れば、喜事・喜信および婚姻の事を主る。生門を得又た三奇を得れば、田宅・財物と牲畜の方面の事を主る。若し三奇吉門皆得るを得ず、又た門迫或は「三奇入墓」を犯せば、那就中人事と關無く、只だ是れ尋常の鳥叫に罷る。此外還た要して看る景門の臨む是れ哪の一宮を。吉格に配すれば便ち喜信あり、凶格に配すれば便ち凶信あり。

占犬吠・釜鳴・火笑・牝雞鳴等類

當以時干所加下得何門星決之。如得三奇、吉星門、吉格者,為平安;如無奇、無門兼星凶、格凶者,主有禍事。若吉處多,凶處少,有禍無妨;若凶多吉少,定多凶險,終亦無礙。在內者為上半年,在外者為後半年,亦以八卦定期。

狗の故無く亂叫し・鍋の故無く作響し・柴火の爆えて笑聲を出し・母雞の打鳴する、こらの反常の兆は皆同一種の辦法を用ゐて占ふ。時干の加はる所の下に得る是れ甚麼の門・甚麼の星を以て決斷す。若し三奇・吉星・吉門と吉格とを得れば、平安無事を主る。若し三奇も亦た無く・吉門も亦た無く、星又た凶・格又た凶なれば、那就要して禍事を出せん。吉の條件多く・凶の條件少なければ、雖も禍あるも妨無し。凶多く吉少なければ、必定多く凶險あり、不過終究亦た還た挺得過ぐ。應期の方面、用神が內四宮に落つれば上半年に應じ、外四宮に落つれば下半年に應じ、具體の日子は仍ほ八卦が支に配するの法に按りて推定す。

如陽二局甲己日庚午時,此六庚在四宮,得杜門,有天英凶星,又六庚加丙為太白入熒,主失亡被…。 又星、門俱不吉,主有官事。

一個の例子を擧ぐ。陽遁二局を用ゐ、甲己日の庚午時、六庚は巽四宮に落ち、杜門に配し、又た天英の凶星の宮に臨むあり。六庚再び丙に加はり、「太白入熒」の格を成す。太白入熒是れ庚が丙に加はる、客方の來犯・盜賊の相攻を主る、ゆえに要して財物を丢失し・人の侵奪を遭ふと斷ず――此句の下文は底本に脫文あり、只だ一個の省略の處を留め、敢て臆補せず。加之星と門と皆不吉、ゆえに又た官司の事あらんと斷ず。

占夢兆

以時干為主,看上有何星、門加之。門星俱凶,而得三奇吉格,或無三奇吉格而星門俱吉者,其夢吉凶兩無。如得星得門又得三奇吉格者,夢吉即吉,夢凶亦吉。不得星門及三奇吉格者,夢凶應凶,夢吉亦凶。若時是六甲旬中空亡,即屬幻影,無所慮。

夢の應驗を占ふは、時干を以て主と爲し、看る它の上面に甚麼の星・甚麼の門の加著するかを。若し門と星と皆凶にして、卻て三奇吉格を得。或は雖も三奇吉格無けれども、而して星門皆吉――こ兩種の情形は一凶一吉相抵し、夢は既に吉に應ぜず亦た凶に應ぜず。若し星吉・門吉にして、又た三奇吉格を得れば、那麼夢見るに吉事は固然吉、夢見るに凶事も亦た終歸して吉に化す。若し星門皆不吉にして、三奇吉格も亦た無ければ、那麼夢見るに凶事は凶に應じ、夢見るに吉事も亦た仍舊是れ凶。還た一種の例外あり。若し占ふ所の時が正しく六甲旬の中の空亡の位に落つれば、こ夢は只だ是れ虚幻影像、挂慮するに及ばず。

占四體動吉凶

眼跳、耳熱、唇蠕、肉跳。 眼屬肝,為木為震;耳屬腎,為水為坎;唇屬土,為坤;左臂屬巽,右臂屬坤,左腿屬艮,右腿屬乾,左肋屬巽,右肋屬震,背腹屬中。如有跳動,以本方上得何奇、門、星格決之,得奇、門吉,不得奇、門平平,有凶格者不吉。

眼皮の跳び・耳朵の熱を發し・嘴唇の顫動し・身上肉の跳ぶ、こ類の身體自動の現象は皆占ふべし。先ず人身の各部位を八卦九宮の上に配す。眼は肝に屬し、肝は木に屬し、震三宮に配す。耳は腎に屬し、腎は水に屬し、坎一宮に配す。唇は脾土に屬し、坤二宮に配す。左臂は巽宮に配し、右臂は坤宮に配す。左腿は艮宮に配し、右腿は乾宮に配す。左肋は巽宮に配し、右肋は震宮に配す。背と腹は中五宮に配す。哪の部位の跳動するかは、就中取る它所配するの那一方を、看る那一方の上に得る所是れ甚麼の三奇・甚麼の門・甚麼の星・甚麼の格を以て決斷す。三奇を得又た吉門を得れば吉と爲り、三奇吉門皆無ければ則ち平平無事、凶格に配上すれば便ち不吉。

奇門遁甲元靈經卷二十二

占人物

若占來者是何人,但見值符飛與臨。 六儀三奇相互換,何宮何地細穿尋。 甲子值符加艮方,天星六丙下來藏。 吉格之中龍返首,貴格來時著紫裳。 甲丙居同在巽宮,衙門官吏貴人從。 甲丙如居震上長,來者半仙及釋翁。 離位景門居甲丙,武官邊士論英雄。 坤死如逢甲丙者,帶孝儒家與醫同。

門に上りて來る是れ甚麼の人なるかを占はんと要するは、只だ看る値符の何處に飛び・何宮に臨在するかを。六儀と三奇の上下互換の成す所の格局は、哪の一宮に落ち・哪の一干に加はるか、皆要して細細穿宮して尋找せんことを須ゐ。以下逐格に説く。甲子値符が艮方に加はり、天盤の星と六丙と它の下面に藏る、是れ吉格の中の「青龍返首」――甲が丙に加はるを青龍返首と爲し、是れ奇門第一等の吉格、ゆえに來る所是れ貴人、身に紫色の衣裳を穿く。甲と丙と同じく巽四宮に在れば、來る所是れ衙門の裏の官吏、貴人に隨從して同行す。甲丙が震三宮に落つれば、來る所是れ半仙術士と和尚。甲丙が離九宮に落ちて景門に配すれば、來る所是れ武官と邊地將士、談論する所皆英雄の事。甲丙が坤二宮に落ちて死門に配すれば、來る所是れ身に孝服を穿たるの讀書人、或是れ同來の醫生。

驚門甲丙來相逢,作樂謳歌侮相公。 開門如遇甲加丙,高貴緋衣命僕童。 青龍返首加休坎,貴人酒醉解何弘。 丙加甲子值符門,貴人騎馬見水泮。 飛鳥跌穴居生上,小貴擎拳打老人。 傷門丙甲如逢遇,僕執花箋請貴人。 杜門跌穴居於上,長女穿藍抬轎行。 景內丙甲無門迫,華麗衣人暗修兵。 丙甲如遇坤死上,老人乘轎會親情。 驚門丙甲媒人氏,從役相隨鼓樂新。 惟有開門加丙甲,馬嘶人喊振紛紜。

驚門の上に甲丙の相逢するに遇へば、來る所是れ樂を奏し歌を唱へ・當衆に戲謔して相公するの人。開門に甲が丙に加はるに遇へば、來る所是れ身に緋紅の官服を穿たるの高貴の人、還た童僕を使喚す。青龍返首にして休門に配して坎宮に落つれば、來る所是れ酒に喝醉せるの貴人。反對に、丙が甲子に加はりて値符が門に配すれば、是れ「飛鳥跌穴」――丙が甲に加はるを飛鳥跌穴と爲し、如同飛鳥の現成の巢穴に落進するが如く、亦た是れ大吉の格、來る所是れ馬に騎るの貴人、水邊に在りて相見す。飛鳥跌穴が生門の上に落つれば、來る所是れ小に身份あるの人、正しく拳を擧げて老人を打つ。傷門の上に丙甲に遇へば、來る所是れ僕人が手に花箋を持ちて來りて貴人を請ふ。杜門の上に跌穴の格を成せば、來る所是れ長女が藍衣を穿ち、轎子に坐して走る。景門の內に丙甲ありて門迫を犯さざれば、來る所是れ衣著華麗の人、暗中に在りて兵事を整治す。丙甲が坤宮の死門に落つれば、來る所是れ老人が轎に乘りて親戚に會しに去る。驚門の上に丙甲に遇へば、來る所是れ媒人、還た差役の相隨し・鼓樂一新あり。唯獨開門の上に丙甲を加ふれば、是れ馬嘶人喊・紛紛擾擾の熱鬧景象。

值符甲戌乙奇臨,得使之人有吉星。 如在死門為入墓,帶孝陰人手捧人。 乙己驚門尤不可,蒙童幼女日相爭。 開門乙己如臨位,貴客長鬚似道真。 乙己休門如遇此,外方來客裹形行。 生門乙己如相遇,未冠童生面帶赤。 乙己如逢傷位上,負包衣士答鄉民。 杜門乙己逢相剋,道姑托缽過門庭。 景上如逢乙與己,手持花罩是庖人。

値符是れ甲戌旬にして乙奇が宮に臨めば、若し値使を得又た吉星に配せば、來る所是れ身份あるの人。但し乙若し死門に落つれば便ち「三奇入墓」を成し、來る所是れ孝を穿たるの婦人、手裏に東西を捧ぐ。乙が己に加はりて驚門に配するは尤も用ゐべからず、來る所是れ蒙館の學童と小女孩、整天吵鬧して相爭す。乙己が開門に臨めば、來る所是れ長鬚を留め・狀は道人の似たるの貴客。乙己が休門に遇へば、來る所是れ外地の客人、身形を裹みて路を趕く。乙己が生門に遇へば、來る所是れ未だ冠禮を行はざるの童生、臉上紅を泛ぶ。乙己が傷門の位に落つれば、來る所是れ包袱を背負するの讀書人、正しく鄕民に答對す。乙己が杜門に在りて相克に遇へば、來る所是れ托鉢化緣・門前を路過するの道姑。景門の上に乙と己とに遇へば、來る所是れ手に花罩を持たるの廚子。

甲申值符加丙奇,熒入太白不相宜。 休門醉客多狂士,詐侮佯顛近水推。 加艮生門渾不吉,浪子擎拳打小妮。 傷門熒白來逢遇,撒髮披頭硬漢欺。 丙丁臨杜死門迫,方外僧人化綿衣。 景門此格如來到,破眼漁家賣蚌歸。 熒入太白逢坤地,抬轎扛盤是腳兒。 兌上相逢庚上丙,賣糖老漢女男咿。 開門熒入來投庫,老漢呼童備馬騎。 六丙符奇甲申隨,庚加丙兮不奇門。

甲申旬の値符にして丙奇を加ふれば、「熒入太白」の格を成す――丙が庚に加はるを熒入太白と爲し、我方の去りて人を犯し・彼此爭鬥するを主り、甚だ不相宜。此格が休門に配すれば、來る所是れ醉酒の狂放の士、瘋を裝し傻を賣り、水邊に在りて推搡す。艮宮に加はりて生門に配するも亦た全然不吉、來る所是れ浪蕩子が拳を擧げて小丫頭を打つ。傷門の上に熒入太白に遇へば、來る所是れ頭髮を披き散らすの凶悍漢子の人を欺ぐ。丙丁が杜門に臨みて死門が迫を受ければ、來る所是れ緣を化し棉衣を討ふの出家僧人。景門の上に來て此格あれば、來る所是れ眼睛に殘あるの漁家の蚌を賣りて歸る。熒入太白が坤二宮に落つれば、來る所是れ轎を擡き盤を扛ぐの腳夫。兌七宮の上に庚の上に丙を加はるに遇へば、來る所是れ糖を賣るの老漢、男女孩童は旁に在りて咿呀吵鬧す。開門の上に熒入太白にして庫地に投入すれば、來る所是れ老漢が童僕を呼喚して馬を備へしむ。總じて六丙と値符と甲申に隨て行き、庚が丙に加はれば便ち成さざる其の吉利の奇門。

縱遇休生非吉兆,主客相爭利靜人。 太白入熒在傷門,屈足跛人路上奔。 杜門庚丙來相遇,寡婦稀毛頭若僧。 離宮庚丙不宜來,咳嗽心胃不暢懷。 更遇天心玄武集,破衣瞽者莫疑猜。 死門庚丙來居上,大腹無文一老呆。 驚門庚丙裝庫下,好唱優人腹有才。 太白熒惑逢開地,老者捶胸欺小孩。 坎休宮中加白熒,丰姿俊雅喜形骸。 生門太白入熒惑,裹體村夫東北來。

此格は縱令休門・生門に遇ふとも亦た吉兆と算せず、主客雙方の相爭、只だ兵を按じて動かざるの人に利あり。以下講ずる反對の「太白入熒」――庚が丙に加はる、客の來りて我を犯し・敵の外より至るを主る。此格が傷門に在れば、來る所是れ腿を瘸むの人の路上に奔走する。杜門の上に庚丙に遇へば、來る所是れ頭髮稀疏・樣子は僧人の似たるの寡婦。離九宮は庚丙の來るを宜しからず、咳嗽と心胃不暢とを主る。若し再び天心星と玄武と聚まりて一處に在るに遇へば、來る所必ず是れ破衣を穿たるの瞎子、懷疑するに及ばず。死門の上に庚丙あれば、來る所是れ大肚子・文化無きの老呆漢。驚門の上に庚丙が庫下に藏れれば、來る所是れ曲を唱ふを愛するの優伶、肚裏頗る才情あり。太白熒惑の格が開門の地に逢へば、來る所是れ胸を捶き足を頓き・小孩を欺負するの老人。坎一宮休門の中に白入熒を加ふれば、來る所卻て是れ丰姿俊雅・喜色に形せるの人。生門の上に太白入熒を成せば、來る所是れ衣物を裹めるの村夫、東北方向より自來す。

甲午值符乙奇臨,逃走青龍非吉星。 加在休門為雲遁,年邁儒家氣象凌。 加艮合生為虎遁,九流高士半虛名。 傷門遇此龍逃走,草莽村人頂帽行。 杜門加此為風遁,燒香燃燭一善人。 景門龍走不為吉,放潑牙人及眾群。 乙辛加在死門上,扒頭老者執油瓶。 驚兌之中龍生甲,謳歌□女最娉婷。 開門甲午如逢乙,宰畜屠人衣潤身。

甲午旬の値符にして乙奇が宮に臨めば、「青龍逃走」の格を成す――乙が辛に加はるを青龍逃走と爲し、人財走失・事情脱手を主り、是れ吉星にあらず。不過此格は吉門と相配すれば能く轉化す。休門に加はれば便ち「雲遁」を成し、來る所是れ年邁の讀書人、氣象凌然。艮宮に加はり又た生門に合すれば便ち「虎遁」を成し、來る所是れ三教九流の中の高士、名聲は一半是れ虚。杜門に加はれば便ち「風遁」を成し、來る所是れ香を燒き燭を點ずるの善人。若し凶門に配すれば就中仍ほ是れ凶。傷門の上に青龍逃走に遇へば、來る所是れ草野村人が帽子を戴きて走る。景門の上に青龍逃走も亦た不吉、來る所是れ撒潑の牙儈および一群人。乙と辛と死門の上に加はれば、來る所是れ頭を搔くの老者が手に油瓶を拿ぐ。驚門兌宮の中に青龍が甲を得て生ずれば、來る所是れ歌を唱ふの女、姿容最も娉婷(此處底本に脫字あり)。開門の上に甲午に乙に遇へば、來る所是れ牲を宰すの屠戶、衣服油膩たり。

日奇之上六辛符,白虎猖狂凶事多。 離在艮宮成虎遁,如穿人物象風魔。 傷門符到虎猖狂,鼓樂喧喧仔細詳。 九天若也相臨處,掌裡陰陽吉可藏。 白虎猖狂加杜門,負拿包裹女逃生。 景門如逢六辛乙,婢女將來探問親。 辛乙加於坤死內,牧羊稚子淺前行。 猖狂發縱居驚上,婢遺小女駭門庭。 開門如遇辛加乙,近宮騎馬急如星。 坎休白虎猖狂至,將臂猜拳是提人。

日奇乙の上に六辛を壓著して値符を作れば、「白虎猖狂」の格を成す――辛が乙に加はるを白虎猖狂と爲し、青龍逃走と恰も一對を成し、凶暴傷害・事多く不測を主る。此格は離宮・艮宮に在りて轉じて虎遁を成すべし、來るの人は穿戴舉止して魔に著せるが一般。傷門の上に値符到りて虎猖狂すれば、是れ鼓樂喧天の象、要して仔細に分辨せんことを須ゐ。若し九天神も亦た此處に臨めば、掌中の陰陽は自ずから藏すべきの吉處あり。白虎猖狂が杜門に加はれば、來る所是れ包裹を背負して命を逃るるの婦人。景門の上に六辛が乙に加はるに遇へば、來る所是れ婢女の前來して親に探り問訊する。辛乙が坤宮死門の內に加はれば、來る所是れ羊を放つの小孩が前面に淺淺走る。猖狂發動して驚門の上に落つれば、來る所是れ走失の婢女と小女孩、門庭を驚動す。開門の上に辛が乙に加はるに遇へば、來る所是れ近處に馬に騎りて飛奔し・流星の急なるが如きの人。坎宮休門の上に白虎猖狂到來すれば、來る所是れ臂を挽み拳を猜るの壺を提ぐるの人。

六癸加丁蛇夭矯,門符雖好不豐饒。 開門近貴兼奴隸,急急忙忙不憚勞。 休門六癸加丁上,買酒孩童跌在橋。 騰蛇夭矯生艮上,乞兒賣藥負皮毛。 傷上癸丁加九地,木土泥水醉酕醄。 六癸加丁杜巽上,彈詞女輩甚風騷。 景六癸丁如遇此,紅眼佳人笑倩嬌。 癸加丁在坤方使,老婦簪冠穿道袍。

六癸が丁奇の上に加はれば、「騰蛇夭矯」の格を成す――癸が丁に加はるを騰蛇夭矯と爲し、騰蛇は虚驚怪異・盤曲不定を主り、此格は縱令門と値符と皆好なるも、得る所亦た豐厚ならず。此格が開門に在れば、來る所是れ貴人に接近するの奴僕、急急忙忙して勞苦を辭せず。休門の上に六癸が丁に加はれば、來る所是れ酒を買ふの孩童が橋の上に一交を跌す。騰蛇夭矯が生門艮宮に落つれば、來る所是れ皮毛を背負して藥を賣るの乞兒。傷門の上に癸丁再び九地を加ふれば、來る所是れ泥水木土の活計を做し・酩酊に醉ひて大醉せるの人。六癸が丁に加はりて杜門巽宮に落つれば、來る所是れ說唱彈詞の女子、舉止十分風騷。景門の上に六癸が丁に加はるに遇へば、來る所是れ眼圈の紅を發せるの佳人、笑ふこと嬌媚なり。癸が丁に加はりて坤方に落ちて値使を作れば、來る所是れ頭に簪冠を戴き・身に道袍を穿たるの老婦。

六丁加癸甲寅符,朱雀投江氣不蘇。 不遇昭明多損失,舉動難安莫遠途。 坎宮丁癸值符休,婦女攜兒面帶羞。 生門朱雀投江至,外方乞者手牽猴。 傷門丁癸來迥化,作伐渾婆弄舌頭。 景門丁癸加符使,蝦蟹漁娘連輿勾。 杜門丁癸投江遇,賣絹絲者是女流。 驚門丁癸私窠婦,滿面腌臢粉與油。 朱雀投江在開上,換針磨鏡兩相投。 死門玉女加於癸,汙穢肩擔過我眸。

六丁が癸の上に加はりて甲寅が値符を作れば、「朱雀投江」の格を成す――丁が癸に加はるを朱雀投江と爲し、朱雀は文書音信を主り、江に投ぜば則ち書信沈沒・消息斷絕し、其の氣は振作する能はず。若し再び昭明の神に遇上せざれば、多く損失あり、一擧一動皆安穩し難し、切に遠門に出づるなかれ。坎一宮に丁癸にして値符が休門に配すれば、來る所是れ孩子を攜ひ・面に羞色を帶ぶるの婦女。生門の上に朱雀投江の到來すれば、來る所是れ外地の猴を牽きて藝を賣るの乞丐。傷門の上に丁癸轉化すれば、來る所是れ媒を做すの粗俗婆子、唇を搖り舌を鼓す。景門の上に丁癸が値符値使に加はれば、來る所是れ蝦蟹を賣るの漁家婦人、車輛相連す。杜門の上に朱雀投江に遇へば、來る所是れ絹絲を賣るの婦女。驚門の上に丁癸あれば、來る所是れ私娼、滿臉脂粉油污。朱雀投江が開門の上に落つれば、來る所是れ針を換へ鏡を磨くの兩個の手藝人の相伴して行く。死門の上に玉女丁が癸に加はれば、來る所是れ污穢の擔子を挑きて我眼前より走過するの人。

又法占人物

大格天庚加地癸,值符須是甲寅中。 如在凶門生艮庫,文墨之人禮貌恭。 傷門大格多顛險,投吏公差誰向東。 庚加六癸東南杜,披髮兒童貌不庸。 景門如遇庚加癸,眼目昏花得女從。 死門大格來經此,老婦披麻苦與同。 驚門鼓唇搖舌婦,開位長人面帶紅。 休門庚癸來相遇,樂道仙翁手拍筒。

是れ人物を占ふの別の一套の歌訣、凶格に按りて分列す。天盤庚が地盤癸に加はるを、「大格」と叫ぶ、道路阻隔・車馬傾覆を主り、此格の値符は必ず甲寅旬の中に在り。此格若し凶門に落ちて艮宮庫地に生入せば、來る所卻て是れ文を舞ひ墨を弄す・禮貌恭謹の人。傷門の上に大格を成せば、多く顛沛凶險あり、來る所是れ文書を投遞するの公差、東に往きて去る。庚が六癸に加はりて東南巽宮杜門に落つれば、來る所是れ頭髮を披き散らす・相貌不凡の兒童。景門の上に庚が癸に加はるに遇へば、來る所是れ眼目昏花の人、女子の相隨するあり。死門の上に大格經過すれば、來る所是れ麻を披き孝を戴き・愁苦相伴するの老婦。驚門の上是れ唇を搖り舌を鼓すの婦人。開門の位是れ身材高長・面色紅を發せるの人。休門の上に庚癸相遇すれば、來る所是れ安貧樂道・手に竹筒を拍たるの仙翁。

庚如加在甲辰符,上格為災事莫圖。 如在杜門庚與使,弄蛇花子打頭顱。 景門庚壬若加此,不尷不尬一村夫。 坤死如加在上格,補錫釘碗一窮徒。 庚辰如在驚門上,擊磬搖鈴道者多。 開門上格凶為輕,點翠穿花賣貨奴。 休上庚辰遇上格,賣鹽好漢協強徒。 生門如得庚辰遇,弄瓦挑磚樵採哥。 上格如逢傷震位,放鷂擎鷹過我途。

庚が甲辰旬の隱する所の壬の上に加はるを、「上格」と叫ぶ、上下相犯・災禍臨頭を主り、凡事圖謀すべからず。此格若し杜門に在りて庚と値使と同處すれば、來る所是れ蛇を耍くの乞丐、自己の頭顱を敲打す。景門の上に若し庚壬相加すれば、來る所是れ不尷不尬の一個の村夫。坤宮死門の上に上格を成せば、來る所是れ錫を補ひ碗を釘ずるの窮漢。庚辰若し驚門の上に在れば、來る所多是れ磬を敲き鈴を搖るの道人。開門の上に上格を成せば、凶意較輕、來る所是れ翠飾を點綴し・花を穿ちて貨を賣るの夥計。休門の上に庚辰が上格を成せば、來る所是れ鹽を賣るの漢子と相幫の強徒。生門の上に庚辰に遇へば、來る所是れ瓦を弄し磚を挑き・柴を砍くの哥兒。上格若し傷門震宮の位に逢へば、來る所是れ鷂を放ち鷹を架し・我路上より經過するの人。

乙丙青龍失水蓬,吉不呈祥凶不凶。 如加坤死嫌投庫,孝服哀哉是固窮。 驚門乙丙遇騰蛇,能畫能詩貴近奢。 開六日奇來入墓,皓首窮儒心自嗟。 乙丙加休得水龍,風流俊雅在其中。 天星如遇符六合,士女歌聲美正濃。 乙丙生門亦遇奇,失時君子富流兒。 青龍失水逢傷震,賣卜醫家有望儒。 杜門乙丙和無迫,花街女子美人痴。

乙と丙と相幷して天蓬星に配するを、「青龍失水」と叫ぶ、龍の其の依る所を失ふを主り、吉は吉を成さず・凶も亦た凶を成さず、事情は上らず下らず。此格若し坤宮死門に加はれば、是れ其の墓庫に投入するを嫌ふ、來る所是れ孝服を穿たるの人、哀苦にして窮困を固守す。驚門の上に乙丙又た騰蛇に遇へば、來る所是れ能く畫し能く詩す・奢華に近きの貴人。開門の上に六乙日奇が墓地に落入すれば、來る所是れ白髮の窮儒、獨自嗟嘆す。乙丙が休門に加はりて水龍の助を得れば、其中自ずから風流俊雅の人あり。天盤の星若し値符と六合とに遇へば、是れ士女の歌聲正に濃なるの象。乙丙が生門に配して又た三奇に遇へば、來る所是れ時に逢はざるに生まるの君子と富家子弟。青龍失水にして傷門震宮に逢へば、來る所是れ卦を賣ると醫を行ふと、其中有進學を指望するの讀書人。杜門の上に乙丙相和して門迫を犯さざれば、來る所是れ花街柳巷の女子と痴心の美人。

六丙時加地下丁,無刑無迫正奇門。 加在開門飛貴格,月奇投庫有何欣。 遊行雖是宦家子,躍馬揚鞭擬失驚。 加在休門奇又合,挈盒提拿是貴親。 生艮門宮遇丙丁,貴家公子謁親朋。 傷門遇此為奇特,繁雜偏多子弟門。 杜門六丙逢丁伴,女女男男賭骰盆。 景門武士兼文士,旁遇燒香妖道人。 死上丙丁如門迫,鄉愚富宦遜繁文。 丙丁驚位如逢著,士女嬌姿可悅心。 乙丁丙死奇投墓,醜陋陰人無復新。

六丙が地盤の丁の上に加はり、只だ刑を犯さず・門迫を犯さざれば、就中是れ純正の奇門吉配。此格が開門に加はりて「飛貴」の格を成す。不過月奇丙若し墓庫に投入すれば、就中喜ぶべき無し。此時街上の游走するは雖も官宦人家の子弟、馬を躍り鞭を揚ぐるの間も亦た恐らく驚險あらん。休門に加はりて三奇又た相合せば、來る所是れ食盒を提ぐるの貴親。生門艮宮に丙丁に遇へば、來る所是れ貴家公子の親友を拜訪しに去る。傷門の上に此格に遇ふは頗る奇特、來る所多是れ門第繁雜の子弟。杜門の上に六丙と丁と相伴すれば、來る所是れ男男女女聚まりて一處に在りて骰を擲り錢を賭す。景門の上に來る所是れ武士兼ねて文士、旁邊還た香を燒くの妖道あり。死門の上に丙丁若し門迫を犯せば、來る所是れ鄕下愚人と富貴官宦、彼此謙讓客套す。丙丁が驚門の位に落つれば、來る所是れ姿容嬌美・人をして目を悅ばしむるの士人と女子。若し乙・丁・丙が死門に落ちて「三奇入墓」を成せば、來る所便ち是れ丑陋の婦人、毫も新鮮可喜の處無し。

驚門六丁加乙上,豔妝小女哭過門。 開上乙丁奇吉門,才子佳人會有情。 休門玉女加六乙,貴客同來探可人。 乙丁加生奇正得,貴公路遇意何深。 傷門六乙加丁上,巧畫丹青雕摹生。 杜門如得奇來至,美髯仙家道學精。

驚門の上に六丁が乙の上に加はれば、來る所是れ濃粧の小女子が哭いて門を過ぐ。開門の上に乙と丁の兩奇又た吉門に配すれば、來る所是れ才子佳人の相會し、彼此情あり。休門の上に玉女丁が六乙に加はれば、來る所是れ貴客同行、前來して可人を探望す。乙丁が生門に加はれば、三奇の配得最も端正、來る所是れ貴公子の路上相遇し、情意深長。傷門の上に六乙が丁の上に加はれば、來る所是れ丹青を善くし・雕摹に精なるの匠人。杜門の上に三奇の到來を得れば、來る所是れ美髯仙翁、道學精深なり。

庚若飛來遇值符,伏干之格事多辜。 此時利客不利主,細詳符使亦無訛。 加在生門奇不現,擬是挑磚斷磨哥。 如在傷門庚在克,補氈箍桶兩相磨。 杜門遇有庚相犯,釘秤緣繩在路途。 景門庚在非高出,賣紙縫皮打鐵夫。 死門伏干加非利,修網縵紗負貨奴。 驚門庚伏重金器,打錫銅決不差池。 開門道吉非為吉,篦頭按脈自經過。 休門庚伏穿人物,摸蟹淘沙水面波。 天上太白皆若是,伏干飛干差不多。

庚若し飛來して値符と相遇すれば、「伏干」の格を成す――庚が日干に加はるを伏干と爲し、事多く辜負・處處受阻を主る。此時は客方に對して利ありて主方に對して不利、仔細に値符と値使とを推詳するも亦た錯らざらん。此格が生門に加はりて三奇現はれざれば、來る所多半是れ磚を挑きと磨を推すの哥兒。若し傷門に在りて庚が克位に居れば、來る所是れ氈を補ひと桶を箍するの匠人、彼此相磨す。杜門の上に庚の來りて相犯するあれば、來る所是れ路上に在りて秤を釘し・繩を搓るの人。景門の上に庚あれば、來る所是れ高貴の人にあらず、而して是れ紙を賣り・皮を縫ひ・鐵を打つの工匠。死門の上に伏干加臨すれば、亦た不利、來る所是れ網を修し・紗を織り・貨を背するの夥計。驚門の上に庚伏して重ねて金器を見れば、來る所必ず是れ錫を打ち銅を打つの匠人、斷じて差錯無し。開門の上は雖も説く是れ吉道、其實も亦た吉と算せず、來る所是れ頭を篦ひと脈を按するの人の旁より經過す。休門の上に庚伏して宮を穿ちて人物を見れば、來る所是れ螃蟹を摸し・沙を水面に淘すの人。およそ天盤太白庚の成す所の格は皆是れこ一路、「伏干」と「飛干」の兩格の斷法も亦た相差多からず。

奇門遁甲元靈經卷二十三

占來意法

玉女守門得使奇,兼之三奇逢六儀。 此利陰私和合事,斯道通明宜秘之。 開休生位六丁來,占者婚姻不許猜。 更得陰私多妙事,不然好女自徘徊。 傷上玉女例言凶,衙役求醫往向東。 妻妾必然是患病,更逢女子帶□雄。 杜門玉女不尋常,婢妾隨逃在路旁。 走進前來問端的,令往南方是那方。

こ一篇は人に教ふる來人の未だ口を開かざる時、先ず盤上より彼の爲す所是れ何事を斷出す。「玉女」就中是れ丁奇、三奇の中最も靈の神と爲り、暗中の事を主る、ゆえにこ一篇は玉女より講起す。玉女が値使の門を守住して而又た三奇を得、再び加上するに六儀相配あれば、こ種の局面は隱私と和合の一類の事を辦するに利あり。こ個の道理は一經點透せば就中該に祕して宣にせざるべし。丁奇が開門・休門・生門のこ三吉門の位に落つれば、來人の問ふ所必ず是れ婚姻、再び猜するに及ばず。若し再び陰私の助を得れば、會して許多の妙事あらん、否則も亦た是れ好女子の門外に在りて徘徊等候す。丁奇が傷門の上に落つれば、例に按りて凶と斷ず。來る所是れ衙役の來りて醫を求め、東方に往きて去る。家中の妻妾は必定病あり、若し再び雄の氣を帶ぶるの女子に遇上せば(此處底本に脫字あり)、更に不吉。丁奇が杜門に落つれば則ち甚だ尋常ならず。婢妾の人に跟して逃走し、正しく路旁に在るを主る。來人は上に走り前りて詳情を問ふ、彼を指點して南方に往きて找せしむべし。

景門玉女事何明,女附男肩會有情。 更兼酒食多歡暢,和合陰私竟有成。 守門玉女在坤方,孀婦攀門望約郎。 占事必應妻妾病,一番愁緒一悲傷。 星奇玉女到驚門,口舌相爭口舌深。 雖有陰親何樂處,必須佈置事多逃。

丁奇が景門に落つれば、來意は十分明白。是れ女子が男子の肩頭に依偎し・兩情相悅の事。再び加上するに酒食歡暢あれば、那麼和合と隱私の事は終究會して成らん。丁奇が門を守りて坤二宮に落つれば、來る所是れ寡を守るの婦人が門に攀りて情郎を盼望す。事を占へば必ず妻妾の生病するの上に應ず、一番の愁緒、一場の悲傷。星奇丁が驚門に落到すれば、口舌の相爭を主り、而且爭ふこと甚だ深し。雖も女方の親事の議あるも、亦た喜ぶべき無し、必ず多方に布置せんことを須ゐ、事情は多半要して落空逃脫せん。

值符反首符開處,所問行人必定來。 驚門知有何音信,逆旅窮途坤死乖。 景上兵戈多鬥殺,杜門祈禱福安排。 傷門捕獵應尋物,休與生門事事諧。 飛鳥跌穴利修方,移徙遷居其吉昌。 傷門死門俱不利,休生門位兩修良。

以下格局に按りて來意を斷ず。「青龍返首」の格にして値符が開門の處に落つれば、問ふ所の行人は必定回來せん。驚門に落つれば、是れ音信を問ふに來るを知るべし。坤宮死門に落つれば、則ち客旅困頓・途窮不順を主る。景門に落つれば、多く兵戈鬥殺の事を主る。杜門に落つれば、是れ要して祈禱求福・禳解を安排せんとす。傷門に落つれば、獵を打つと失物を尋找するとに應ず。休門と生門に落つれば、則ち事事和諧順遂す。「飛鳥跌穴」の格は方位を修造するに利あり、用ゐて家を搬き居を遷すに最も吉昌。但し傷門・死門に配する皆不利、唯有休門・生門のこ兩個の位置は最も宜しく土を動かし修造すべし。

丙奇臨戊遇生門,天遁月精能蔽形。 國事功名從此數,陸遷天遁任遊行。 乙奇臨己多開門,地遁日精宜蔽形。 田財交易兼墳墓,家宅移來此位亭。 休門臨丁號太陰,是為人遁得星精。 合夥求財無外意,門遁三刑是病人。

以下九遁に按りて來意を斷ず。丙奇が戊に臨みて生門に遇ふ、「天遁」を成し、月の精華を得、能く形迹を遮蔽す。來人の問ふ所多是れ國事と功名、此格を得れば放心して遷轉游行すべし。乙奇が己に臨みて多く開門に在り、「地遁」を成し、日の精華を得、形迹を隱蔽するに宜し。來人の問ふ所是れ田産錢財交易および墳墓の事、或是れ家宅の要して此處に遷りて安頓せんとす。休門が丁に臨みて號して太陰と爲す、「人遁」を成し、星の精華を得。來人の問ふ所是れ合伙して財を求む、別に他意無し。若し門遁の中に三刑を犯せば、那來る所就中是れ病人。

神遁生門與丙奇,九天相合始相宜。 消災保福皆能庇,精煉修丹任所行。 生門九地合丁奇,開門九天乙共之。 丙奇加在艮宮內,鬼遁名之吉可推。 遷官納婿並六甲,其中從此辨高低。 龍遁休門合乙奇,如臨坎位可施為。 造船應尋真的事,試問來人占驗無。

「神遁」是れ生門が丙奇に配する、要して九天と相合して乃ち相宜と算す。此格を得れば能く災を消し福を保し・一方を庇護し、丹を煉り真を修するも亦た隨意に施行すべし。生門が九地に配して又た丁奇に合し、開門が九天に配して又た乙奇と同處し、丙奇が艮八宮の內に加はる――こ幾種皆「鬼遁」と叫ぶ、其の吉は推知すべし。來人の問ふ所多是れ官を升り・女婿を招きおよび子(六甲)を求むるの事、高低成敗は就中此處より分辨す。「龍遁」是れ休門が乙奇に合す、若し坎一宮に臨めば便ち施行すべし。來人の問ふ所多是れ船を造るの一類の實事、妨げず試みに來人に問ひて、占の准なるや否やを看よ。

虎遁乙奇合庚辛,無凶無吉在休門。 步武投戈應遇驗,傷門訪察事非輕。 休門開位乙奇辛,震上逢之雲遁真。 乍雨乍晴天氣改,異途事業得維新。 休生門同日奇來,巽上逢之風遁排。 招安討檢為決勝,捕捉逃亡彼既乖。

「虎遁」是れ乙奇が庚辛に配合す、休門に落つれば則ち凶ならず亦た吉ならず。來人の問ふ所多是れ行軍投戈の事、應驗虚ならず。若し傷門に落つれば、則ち是れ來りて案情を査訪す、事情輕からず。休門と開門の位に乙奇が辛に配するあり、震三宮の上に於て遇へば、便ち是れ眞正の「雲遁」。天氣の忽雨忽晴・變化不定の上に應ず、來人の事業は多く異途別路に由りて以て更新を得。「休門・生門が同時に日奇乙と相會し、巽四宮の上に於て遇へば、便ち「風遁」を排成す。此格は招安征討・勝負を決出するに利あり、用ゐて逃亡の人を捉拿すれば、對方は必定乖乖就擒せん。

三奇會景合九天,天假祥和格自然。 憂處勿憂多喜信,全生避難事無愆。 丁己會合杜門中,更得三星天隱宮。 財貨不愁連價賣,乃為地假妙無窮。 每事問來多得意,失物尋人無隱蹤。 六個壬符合九天,驚門人假妙難言。 學藝門張皆獲吉,如臨門迫未為安。

以下講ずる三詐五假の主る所の來意。三奇が景門を會合して又た九天に配すれば、「天假」の格を成し、自然祥和。來人は雖も憂愁の中に在れども卻て憂ふるに及ばず、多く喜信あり、性命を保全し・災難を躲避する皆差錯を出さざらん。丁と己と杜門の中に會合し、再び三星の同じく天隱の宮に落つるを得れば、「地假」の格を成し、妙用無窮。來人の問人の問ふ所是れ貨物の能く本を連ね利を帶びて賣出するや否や、愁ふるに及ばず、凡事の來問は多く能く稱心し、丟れたる東西・找する人は皆踪迹を藏住せざらん。六壬と値符と九天に合し、驚門に配すれば、「人假」の格を成し、其の妙は言説し難し。來人の問ふ所是れ藝を學び館を開くの一類、皆能く吉を獲せん。不過若し門迫に臨上せば、就中未必安穩ならず。

丁己癸合在傷門,九地太陰六合真。 諸格遇之盡有益,如占病患不宜侵。 丁己癸合死門來,三隱宮中事可偕。 占問求財併合夥,以凶變吉必生財。 休開又與三奇得,臨著太陰是真詐。 謀望人求獲大功,彼此相生主勝吉。 休門開上會三奇,九地臨之重詐宜。 參奇謁異能進步,行藏出入總無虧。

丁・己・癸の三干が傷門に會合し、又た九地・太陰・六合の相配あれば、是れ眞正の「物假」の格。諸般の格局は它に遇へば皆好處あり、只だ是れ用ゐて疾病を占を占ふは則ち宜しからず、怕る它の病人を侵犯せんことを。丁・己・癸が死門に會合して來り、三隱の宮に落つれば、事情は能く諧成す。來人の問ふ所若し是れ財を求めと合伙となれば、此格は能く凶を以て吉に變じ、必定財を生ぜん。休門・開門が又た三奇を得、再び太陰に臨著せば、「眞詐」の格を成す。來人の事を謀り人を求むるは能く大功を建て、彼此相生せば便ち取勝得吉を主る。休門・開門の上に三奇を會合し、再び九地の宮に臨むあれば、宜しく「重詐」の格を成すべし。來人の問ふ所是れ奇人異士を參謁して以て進身を求む、出處行藏を論ぜず皆虧を喫はざらん。

乙奇加己與加辛,得使三奇可問程。 若問奴婢應納寵,不然換一側房人。 丙奇甲子甲庚申,吏役公差到我門。 繼女繼男多適意,填室來家喜氣盈。 玉女得使騎龍虎,得龍偏房續後人。 天乙生門合九天,三勝三宮奇可言。 出門從此多生發,訪友尋人遇路間。 天輔時藏有吉星,官司宜解罪宜深。

乙奇が己に加はり或は辛に加はり、若し又た値使と三奇とを得れば、以て前程を問ふべし。來人の問ふ所若し是れ奴婢なれば、那是れ要して妾を納れんとす、否則就中是要して別に一房の側室を換へんとす。丙奇と甲子・甲申庚と相配すれば、來る所是れ吏役公差の門に上る。問ふ所多是れ女兒兒子を過繼するの類、皆能く稱心し、或是れ續弦填房、來家の時は喜氣盈門す。玉女丁が値使を得て龍虎の格の上に騎れば、龍格を得る者は偏房の能く後代を續ぐを主る。天乙が生門に配して又た九天に合し、三勝三宮に落つれば、正是れ三奇の得力言ふべきの處。來人は此處より門を出づれば多く發達あり、友を訪ひ人を尋ぬるも亦た能く路上に於て遇著せん。天輔星が時に按りて潛藏して吉星的相伴ある、來人の問ふ所是れ官司、化解するに宜し、否則罪責は會して深からん。

甲己日逢乙庚申,丙辛日下午臨支。 丁壬從辰戊癸寅,赦有恩澤凶不成。 月將加時取太沖,太沖各處日奇逢。 此是機關天馬訣,行人遷職竟成功。 有難急逃往此下,如山劍戟總無凶。 君家如欲行私情,須究天三地四門。 天三月四加時取,從魁小吉太沖臨。 地四月建除危定,合此時辰私路亨。

こ一段は天赦・天馬と私門の三訣を講ず。先ず天赦を説く。甲日と己日は乙・庚・申に逢ふ、丙日と辛日は午の臨する所の支を看、丁日と壬日は辰より起こり、戊日と癸日は寅より起こる――天赦に逢到せば、便ち恩澤赦免あり、凶事も亦た成るを得ざらん。再び天馬を説く。月將を用ゐて本時に加臨し、太衝(卯)の到する所の處を取り、およそ太衝の在る所の各處に又た日奇に逢ふは、就中是れ天馬の位。是れ天馬訣の機關の在る所、行人の路を趕き・官員の職を遷る皆它能く成功を借る。難に遇ひ急いで逃走せば就中こ個の方位に往きて下走すべし、縱令前面は刀山劍戟あるも亦た終究凶無し。再び私門を説く。若し要して私情の事を辦せんとすれば、須く「天三」と「地四」の兩門を講究せんことを須ゐ。天三と月建の四とは本時に加臨して來りて取る、看る從魁(酉)・小吉(未)・太衝(卯)の三神の臨する所の位を。地四は則ち月建に按りて建除十二神の中の「除」「危」「定」の三日に配して取る、かく樣の時辰に合上すれば、私路を走れば便ち亨通す。

出行並得地私門,並照奇逢百事寧。 借問地私何處起,天乙貴人加貴人。 冬至順行陽順數,夏至逆數陰逆行。 六合太常太陰處,此是地私多吉星。 己上吉格時有八,決人來意細潛心。 青龍逃走乙加辛,失脫逃亡問可尋。 白虎猖狂辛加乙,官司戶役可藏行。 朱雀投江丁問癸,雞鳴飛怪抑何深。

門を出づるに若し同時に「地私門」を得、再び三奇の在る所に對照すれば、百事皆安寧す。地私門の何處より起算するかを問はば、天乙貴人を用ゐて貴人の位に加臨して起こり、冬至以後は陽に屬し、順って數へ、夏至以後は陰に屬し、逆って數へ、六合・太常・太陰の三神の在る所の處に數到れば、就中是れ地私門、那里は多く吉星を聚む。以上の擧ぐる所の吉格は共に八種あり、用ゐて來人の意圖を判斷す、須く細心に體會せんことを須ゐ。以下再び凶格を列す。乙が辛に加はるを「青龍逃走」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ失物走脫・人口逃亡、還た能く找回すべし。辛が乙に加はるを「白虎猖狂」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ官司と差役、身を藏して行くに宜し。丁が癸に加はるを「朱雀投江」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ雞鳴と飛禽の怪を作すの一類の異事、其中の緣由は頗る深し。

騰蛇夭矯癸加丁,不門更移是病人。 丙加庚兮熒入白,交意之中口舌深。 庚丙太白入熒惑,盜賊蜂攢在那村。 庚加日上是伏干,承繼招嗣意有成。 庚加天乙為伏宮,更改移居不一同。 再臨門迫言身病,白手求財總是空。 飛宮之格符加庚,凶險飛來一布驚。 庚加六癸為大格,遠望行人未轉程。

癸が丁に加はるを「騰蛇夭矯」と叫ぶ、若し門位に再び變動あれば、來る所就中是れ病人。丙が庚に加はるを「熒入白」と叫ぶ、來人是れ交往の中に於て甚だ深きの口舌を生ぜし。庚が丙に加はるを「太白入熒惑」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ盜賊の成群して哪の村子に聚まるを。庚が日干の上に加はるを「伏干」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ過繼承嗣の事、意願は成るべし。庚が天乙に加はるを「伏宮」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ改建・遷居、情形各々相同じからず。若し再び門迫に臨上せば、説く所是れ自身に病あり、此時手白にして財を求むれば終歸落空す。値符が庚に加はるを「飛宮」の格と叫ぶ、凶險は突然飛來し、人をして一時驚惶せしむ。庚が六癸に加はるを「大格」と叫ぶ、來人是れ遠く行人を望み、那人は卻て還た動身返程せざるなり。

庚加六壬為上格,六甲生男乾坤尋。 庚加六己為刑格,加景來人擬吉人。 丙臨日干悖格是,新娶妻房是二婚。 庚加太歲為歲格,日月時中總忌庚。 天網四張時上癸,舉止行藏必昧心。 此是奇門人髓訣,克己窮功應若神。

庚が六壬に加はるを「上格」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ子を求め男を生ず、乾坤の兩宮より消息を尋ぬべし。庚が六己に加はるを「刑格」と叫ぶ、若し再び景門を加ふれば、來る所倒れ也算して是れ一個の吉人。丙が日干に臨むを「悖格」と叫ぶ、來人の問ふ所是れ新娶の妻室、原來是れ再嫁の身。庚が太歲に加はるを「歲格」と叫ぶ、總じて日・月・時の三處皆最も庚を見るを忌む。時干の上に癸を見るを「天網四張」と叫ぶ、來人の一擧一動は必定良心に昧す。以上の諸説就中是れ奇門が來意を斷ずるの入髓の口訣、只要肯んじて己私を克制し・功夫を下足せば、應驗すれば神助の如同。

射覆

一白:豬肉、酒食、海味、茨蒜、地栗、有蒂核之物,數目一六,皂白者。 二黑:野味、牛肉、肚子、甘物、五穀、山羊、竹筍、花生、布棉之類,數八、十、五之數,黑黃色者。 三碧:竹筍、花木之物,魚肉、果豆、菜蔬、酸味、茶葉、檀香、筆扇,數目四、八、三之數,色青藍、月白。

射覆就中是れ實物を看ずして盒の中の藏する何物を猜する、辦法是れ用事の宮の星色に按りて取象を去る。一白坎宮は水に屬し、藏する所多是れ猪肉・酒食・海味・荸薺大蒜の一類の水生辛味の物、或は蒂を帶び核を帶ぶの東西、件數は一或は六を取り、顏色は多く黑白。二黑坤宮は土に屬し、藏する所多是れ野味・牛肉・肚臟・甘甜の物・五穀・山羊・竹笋・花生以及布匹棉花の一類、件數は八・十或は五を取り、顏色は多く黑黄。三碧震宮は木に屬し、藏する所多是れ竹笋と花木の物、亦た可能是れ魚肉・果豆・菜蔬・酸味の品・茶葉・檀香・筆與扇子、件數は四・八或は三を取り、顏色は青藍或は月白。

四綠:禽鳥之類,雞、蟲、蔬果、酸味、木花香、繩纖長細之物,數目四、五、八,青藍色者。 五黃:五穀、野味、牛肉、肚子,甘物,方物,墨布、棉之類,山藥、竹筍、芋、花菇、花生,數目五、十、八,色黃黑者。 六白:馬肉、圓物、木果、天鵝、虎豹皮、象、珠玉、金銀,數目一、六、九,色白。

四綠巽宮は木に屬して風を主る、藏する所多是れ禽鳥の一類、如く雞・蟲、或は蔬菜果品・酸味の物・木本花香、以及繩索纖維等の細長の物、件數は四・五或は八を取り、顏色は青藍。五黃中宮は土に屬し、坤宮と取象相近し、藏する所多是れ五穀・野味・牛肉・肚臟・甘甜の物・方正の物、以及墨・布・棉花の一類、還た山藥・竹笋・芋頭・香菇・花生あり、件數は五・十或は八を取り、顏色は黃黑。六白乾宮は金に屬し、藏する所多是れ馬肉・圓形の物・木本果實・天鵝・虎豹の皮・象牙・珠玉と金銀、件數は一・六或は九を取り、顏色は多く白。

七赤:羊肉、魚、蟹、美味、金銀銅廢器,有口物,數目二、十、九,色白赤。 八白:狗肉、禽、鼠、瓜果、蜆子、甜物,數目五、一、八,色玄黃。 九紫:雞肉、燒炙、煎炒之物,龜螺、甲冑、書紙,數目二、七、九,苦味,色紅紫者。

七赤兌宮は金に屬して澤と爲り・口と爲る、藏する所多是れ羊肉・魚・蟹・鮮美の味、或は金銀銅の廢舊器皿、以及口あるの器物、件數は二・十或は九を取り、顏色は白中に赤を帶ぶ。八白艮宮は土に屬して山と爲り・狗と爲る、藏する所多是れ狗肉・禽鳥・老鼠・瓜果・蜆子と甜食、件數は五・一或は八を取り、顏色は黑黄。九紫離宮は火に屬して文明を主る、藏する所多是れ雞肉・燒烤煎炒の物・龜と螺・甲胄兵器以及書籍紙張、件數は二・七或は九を取り、味道は苦に偏し、顏色は紅紫。射覆する時は先ず局を起して用事の宮を定出し、再び上列の九色の物類・數目と顏色の三項に按りて猜すれば、三項相合すれば便ち八九十を離れず。

奇門遁甲元靈經卷二十四

占賊盜敵兵來去

凡占賊盜敵兵來去,先分界限。冬至以後,自坎至巽四宮為內,自離至乾四宮為外;夏至以後,自離至乾四宮為內,自坎至巽四宮為外。以六庚為敵人。敵人未至,六庚臨外四宮;敵人已至,六庚臨內四宮。如六庚所臨之宮克六庚者,主敵人安營不穩,自驚而退;如六庚所落之宮再乘玄武、白虎、天蓬之神,主敵人來必大戰;頂盤得九天則大張聲勢,鳴鼓而至;頂盤得九地則偃旗息鼓而來。

およそ盜賊と敵兵の來去を占ふは、先要して內外界限を分清せんことを須ゐ。冬至以後、坎宮より巽宮に至るのこ四宮を內と爲し、離宮より乾宮に至るのこ四宮を外と爲す。夏至以後は正好相反し、離宮より乾宮に至るを內と爲し、坎宮より巽宮に至るを外と爲す。用神は六庚を以て敵人を代表す。斷法はれ、敵人は還た到らず、六庚は外四宮に臨在す。敵人は已經到らん、六庚は內四宮に臨在す。若し六庚の臨する所の宮が反對に六庚を剋すれば、敵人の營を紮むる穩かならず・自己驚を受けて退くを主る。若し六庚の落つる所の宮に再び玄武・白虎・天蓬のこ幾個の凶神を乘ずれば、敵人の一來は必ず大戰あらんを主る。再び看る頂盤を。九天を得れば、敵人は大に聲勢を張し・鼓を鳴らして來る。九地を得れば、則ち旗を偃かせ鼓を息め・悄然として至る。こ一條是れ全卷の兵占の總綱。先ず內外の界を立てて以て遠近を定め、再び六庚を取りて敵と爲して以て動靜を定め、最後に乘ずる所の神と頂盤の神とを以て其の來勢緩急を判ず、後面の各目皆こ個の框架の裏に在りて細分す。

如賊已入我境,看何日何時去,六庚在內四宮主不去,在外四宮則去。總以六甲所落之地盤干支看歲月日時,為來去之期。如太白入熒,雖去賊仍來,然在外界亦主不來;若熒入白,雖主賊去,總在內限,亦主不去。

若し賊兵は已經我方の境內に進入せば、要看る他の哪の一天哪の一時に撤走するかを、仍ほ看る六庚を。六庚が內四宮に在れば去らざるを主り、外四宮に在れば就要去らん。確切の時間に至りては、一律に六甲の落つる所の地盤の干支を以て年・月・日・時に對照し、來去の期を定出す。還た兩個の格ありて留意を要す。「太白入熒」の格を成せば、賊は雖も退去するも仍ほ會して再來せん、不過若し六庚が外界に在れば、亦た來らざるを主る。「熒入白」の格を成せば、雖も賊の去るを主るも、但只要六庚が總に內界の限に在れば、亦た仍舊去らざるを主る。可見格局と內外の兩條とは要して合看せんことを須ゐ、只だ一端に憑るべからず。

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