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奇門遁甲元靈經卷十七

清 · 许松如 · 第6巻 / 8

作盤ガイド: 奇門遁甲作盤

占貿易

看生門落宮旺相,再得吉星及三奇、飛鳥跌穴等格,主買賣興隆;如不全者,平常;若落空休囚,凶星,再有庚加己等凶格,主大不利。凡得天沖,宜於春夏得;天禽,宜於秋冬;餘星不利。

賣買を做すを占ふは、先看る生門の落つる所の宮の旺相の氣に乘ずるや否やを、再び看る吉星・三奇および「飛鳥跌穴」のこ類の吉格あるや無きやを。三者齊備なれば、賣買の興隆するを主る。若し齊全ならざれば、生意平平なり。若し生門が空亡に落ち或は休囚衰氣に落ち、又た凶星に遇ひ、再加庚が己に加はるのこ類の凶格(庚が己に加はる是れ「刑格」、刑傷阻滯を主る)あれば、那就中大いに不利。此外還た要して星と季節との配合を看るを須ゐ。天衝星を得れば、宜しく春夏に做すべし。天禽星を得れば、宜しく秋冬に做すべし。其の余の各星皆經商に利あらず。

又法占貿易

以值符為買物之人,以生門為所賣之物,以生門落宮為物主。如門來生值符,其物得買,有利益;如門與本落宮相生,為物主相戀,其物難買;相剋則雙方難以成交。如值符得旺相來生生門宮,利賣者;或生門宮來生值符宮,利買者。凡欲買物,看賣主之方得吉格者有利,得凶格者其物不堪。看買主之方,得吉格者相安,得凶格者尚有煩惱。

是れ賣買を占ふの別の一法、專ら一樁の交易を斷ず。値符を以て貨を買ふの人を代表し、生門を以て賣る所の物を代表し、生門の落つる所の宮を以て賣主を代表す。斷法はれ、生門が來りて値符を生ずれば、こ貨は買得成り、而且有賺頭あり。若し生門と它本身の落つる所の宮と相生せば、賣主の捨てて脱手するを得ざるを説明し、こ貨は買ひ難し。若し兩者相克すれば、則ち買賣雙方は談攏せざらん。若し値符が旺相の氣に乘じて去りて生門の宮を生ずれば、賣方に利あり。若し生門の宮が來りて値符の宮を生ずれば、買方に利あり。およそ貨を買はんと要するは、看る賣主の那一方の吉格に配成すれば便ち圖るべきの利あり、凶格に配成すれば則ち貨色不堪。再び看る買主の那一方を、吉格に配すれば則ち買賣兩安し、凶格に配すれば則ち買ふの後還た煩惱あらん。

占合伙

以生門(地盤)為財主,以天乙(天盤生門)落宮為夥計。地盤克天盤,天盤克地盤,及天盤生地盤,俱不利。地盤生天盤方,其益利。此看生門宮天盤、地盤也。一說生門為地盤,天乙為天盤。 一雲如地盤合天盤,主合不成;天盤合地盤,彼必陷我財,彼此不善經營,以致消耗;他來生我,彼此大利。

合伙して生意を做すを占ふは、地盤の生門を以て資を出すの財東を代表し、天盤生門の落つる所の宮の天乙を以て合伙の夥計を代表す。斷法はれ、地盤が天盤を剋し・天盤が地盤を剋し・天盤が地盤を生ず、こ三種は皆不利。唯有地盤の去りて天盤の那一方を生ずる、乃ち益あり利あり。此處の看る所は、就中是れ生門の那一宮の天盤と地盤の兩層。別に一説ありて生門を地盤に屬し・天乙を天盤に屬し、取象は略異なれども理路相同じ。還た一説是れ、地盤が去りて天盤を合すれば、合伙の談成せざるを主る。天盤が去りて地盤を合すれば、那人は必定要して我の錢を坑せん、兩人皆經營を善くせず、終に虧耗に致らん。唯有對方の來りて我を生ずる、乃ち是れ彼此大いに利あり。

占生意興隆否

看生門所落宮定之。其宮旺相,再有吉星及三奇、飛鳥跌穴等吉格,主興隆。

生意の能く興旺するや否やを占ふは、只だ看る生門の落つる所の宮を以て決定す。那一宮若し旺相の氣に乘じ、又た吉星および三奇・「飛鳥跌穴」の一類の吉格あれば、就中生意興隆を主る。飛鳥跌穴是れ丙が甲に加はるの格、如同飛鳥の正しく巢穴に落つるが如く、百事皆吉、商賈の上に用ゐれば最も財源の自ら來るを主る。若し宮旺ならず・星吉ならず・格成らざれば、興隆の二字は便ち談ずるに足らず。

占貿易利息

看生門所臨之宮旺相何如。旺則利多,相則利平,休囚則利微。如休囚又有凶格,則折本。若生門居旺相,再看甲子戊上乘何干,以決其利數多少。

賣買の能く多少の利息あるかを占ふは、看る生門の臨する所の宮の氣數如何を。「旺」の氣に乘ずれば則ち獲利豐厚。「相」の氣に乘ずれば則ち獲利平平。「休囚」の氣に落つれば則ち獲利微薄。若し既に休囚に落ち又た凶格に配せば、那就要して本を虧せん。倘若生門が正しく旺相の地に居れば、再び看る財星甲子戊の上面に乘ずる是れ哪の一個の天干を、據りて以て利錢の多少を決定す――干旺なれば則ち利厚く、干衰なれば則ち利薄し。

占贖物産

以值符、天乙、值使論之。值符主動,天乙主靜,值使為中人。如我向人回贖,我為值符,彼為天乙;若人向我回贖,彼為值符,我為天乙,再看生克旺相休囚決之。如值符生天乙及天乙生值符,定準贖回;值符克天乙,雖可贖,其中不美;天乙克值符,不准贖。如值使生兩家,得;克兩家,不得。若內有朱雀同宮,必有爭競;勾陳同同,定主經官。如人向我贖,我為天乙,彼值符,其生克旺相休囚同前論。如我為物主,望人來回贖,以生我則贖,克我則不贖。若不欲人來贖,克我為來贖,生我為不贖。

當に典じ出したるの産業を贖回するを占ふは、値符・天乙・値使の三者を用ゐて論ず。値符は動を主り、回贖を提出するの一方を代表す。天乙は靜を主り、産業を持有するの一方を代表す。値使は中に居りて說合するの中人を代表す。若し是れ我が別人に向て回贖すれば、我就中値符・對方是れ天乙。若是れ別人の我に向て回贖すれば、對方是れ値符・我是れ天乙。分定の後再び看る生克旺衰を。値符が天乙を生じ、或は天乙が値符を生ずれば、一定贖回を准許せん。値符が天乙を剋すれば、雖も贖むべけれども、其中卻て圓滿ならず。天乙が値符を剋すれば、則ち贖を准さず。若し値使が同時に兩家を生ずれば、贖得成る。同時に兩家を剋すれば、贖成らず。若し局中に朱雀の同宮あれば、必ず爭執を起こさん。勾陳の同宮あれば、一定要して官府に鬧到せん。別人の我に向て贖ふ時、我は天乙と爲り・對方は値符と爲る、生克旺衰の判法は前面と相同じ。若し我是れ物主にして別人の來りて贖ふを盼すれば、則ち我を生ずる者を以て肯んじて來りて贖ふと爲し・我を剋する者を以て來りて贖はざると爲す。若し我併びに別人の來りて贖ふを希望せざれば、那就中反對に、我を剋する者は彼の要して來りて贖ふを主り・我を生ずる者は彼の來りて贖はざるを主る。

奇門遁甲元靈經卷十八

占走失

凡占走失人口奴婢頭畜頭應向何方,我尋未知得與不得,以時干為失主,六合為走失之物,但以落宮論之。以六合與時干所落之宮,分內外以遠近為斷。時干、六合俱在內四宮,為易尋;俱在外四宮,為難尋;若時干在外,六合在內,猶可尋。

およそ走失の人口・奴婢と牲畜の哪の方向に跑去せるか・自己去りて尋ねて能く找到するや否やを占ふは、兩個の用神を用ゐる。時干は失主を代表し、六合は走失の人或は物を代表し、一切は皆彼らの落つる所の宮に按りて論斷す。先ず內外を分けて遠近を定む。時干と六合と皆內四宮に落つれば、容易に尋回す。皆外四宮に落つれば、尋ね難し。若し時干は外に在りて六合は內に在れば、那還た可に尋著すべし。內外の分は仍ほ前面の冬至夏至の分界法に按り、冬至後は坎より巽に至るを內・離より乾に至るを外と爲し、夏至後は相反す。

以六合所在之宮為方向,如得旺相之星,又得景死驚傷四門者,可得也。得九地、太陰,有人潛藏;得九天,應遠走去;得玄武,被人盜去;得騰蛇,有人盤詰羈麼;得朱雀,即有信;得勾陳,有內人相勾引而去。又看六庚年月日時。

再び六合の在る所の宮を以て尋找の方向を定む。若しこ一宮に旺相の星を得、又た景門・死門・驚門・傷門のこ四門の一を得れば、人或は物就中找し回るを得。此外還た要して同宮の八神を看て以て情由を推すを須ゐ。九地を得れば、是れ人に藏匿せられ。九天を得れば、是れ已經遠走高飛せし。玄武を得れば、是れ人に偷走せられし。騰蛇を得れば、是れ人に盤問扣留せられし。朱雀を得れば、甚だ快く消息あらん。勾陳を得れば、是れ自家內部の人に勾引帶走せられし。最後に還た要して參看する六庚の臨する所の年・月・日・時を、以て應期を定む。

假如大寒中元陽九局乙庚日庚辰時,時干在震三宮,六合在坎一宮,為俱在內,又六合為坎宮,有人潛藏,主不失。

一個の例子を擧ぐ。大寒中元は陽遁九局を用ゐ、乙庚日の庚辰時、時干は震三宮に落ち、六合は坎一宮に落ち、兩者皆內四宮に在り、容易に尋回すべきの象に屬す。再び看る六合の在る所の坎宮を、坎是れ隱伏、正しく人の彼を藏起したるあるの意に合す、ゆえに人は併びに眞正走失せず、找し一找せば能く找到せんと斷ず。

占失物

凡占失物金銀財帛等件,以甲子戊為財物。如見玄武,被人盜去;不見玄武,自己遺失。若玄武宮克青龍,青龍宮生玄武宮,定被盜去。又以六丙旬中空亡看之。如甲子戊落宮空亡,或自己遺失,或賊人盜去,俱不可復得。欲問失落何處,以甲子戊落宮方向定之。如在內四宮,為在宅中;在外四宮,主失落甚遠。

およそ金銀財帛の一類の東西を丢失したるを占ふは、甲子戊を以て失する所の物を代表す。甲子戊卽ち六儀の首、此に於て既是れ財星亦た是れ所失の物。先ず分かつ是れ偷是れ丟を。局中に玄武を見れば、玄武は暗昧盜竊を主り、是れ人に偷走せられし。玄武を見ざれば、則ち是れ自己の遺失。若し玄武の宮が青龍の宮を剋し、或は青龍の宮が反對に去りて玄武の宮を生ずれば、那就中一定是れ偷せられし。再び六丙旬の中の空亡を用ゐて看る。若し甲子戊が空亡の宮に落つれば、那麼論ずる自己の丟せるか賊人の偷せるかを問はず、皆找し回る能はざらん。東西の丟れたる甚麼の地方に在るかを問はば、就中甲子戊落宮の方位に按りて以て定む。內四宮に落つれば、還た自家宅內に在り。外四宮に落つれば、那就中丟るること甚だ遠し。

又以落宮卦位方向、體象斷之。如艮為山,為少男,為東北;震宮為木,為長男、正東;巽宮為木,為長女,為東南;離宮為文,為中女,為正南;坤為地,為老母,為西南;兌為澤,為少女,為正西;乾為金,為老父,為西北;坎宮為水,為中男,為正北。欲問得期,以宮地盤決之、支干決之。如見玄武有盜者,以玄武落方定賊所在之方。陽星為男,陰星為女。又以玄武所落天盤、地盤支干決賊人衣包。

再び落宮の卦位・方向と卦象とを用ゐて具體の處所と相關の人とを斷ず。艮宮は取象を山と爲し、人物は少男、方位は東北に在り。震宮は木に屬し、人物は長男、方位は正東に在り。巽宮は木に屬し、人物は長女、方位は東南に在り。離宮は文明を主り、人物は中女、方位は正南に在り。坤宮は地と爲り、人物は老母、方位は西南に在り。兌宮是れ澤、人物は少女、方位は正西に在り。乾宮は金に屬し、人物是老父、方位は西北に在り。坎宮は水に屬し、人物是中男、方位は正北に在り。何時に能く找到するかを問はば、就中該宮地盤の配する所の干支を用ゐて決斷す。若し玄武を見て斷定して賊有れば、就中玄武の落つる所の方位を用ゐて賊人の在る所の方向を定出す。再び看る星の陰陽を。陽星は賊是れ男子を主り、陰星は賊是れ女子を主る。最後に玄武の落つる所の天盤地盤の干支を用ゐ、賊人の衣著と隨身包裹とを推斷す。

假如大暑中元陰遁一局戊癸日壬戌時,甲子戊到三宮,不見玄武,還是自己遺失,應東方。又不見空亡,以震卦體象找尋,逢卯日得之。但甲子戊到三宮為擊刑,亦傷損也。一雲玄武克青龍,及青龍克玄武,主自遺失。

一個の例子を擧ぐ。大暑中元は陰遁一局を用ゐ、戊癸日の壬戌時、甲子戊は震三宮に落到し、局中に玄武を見ず、ゆえに自己の遺失と斷じ、東西は應に東方に在るべし。又た空亡を見ず、還た能く找回するを説明す。便ち震卦の卦象(木・長男・大路・竹葦の類)に按りて尋ぬれば、卯日に到りて就中找到せり。不過甲子戊が三宮に落ちて「擊刑」を犯せり、ゆえに東西は雖も找回せるも已に些か損壞あり。別に一説あり。玄武が青龍を剋し、或は青龍が玄武を剋すれば、皆東西は自己の遺失にして盜せらるるに非ずを主る。

又法占失物

此時天盤奇儀與地盤生合,或門生宮,失則必見,或自遺亡,或被親友所藏。若門宮相剋,上下相沖,物必難尋。如合凶格,或因失物而反招非破財。如門生宮合凶格,客又墓衰宮而相合,乃為自己家人所盜。如宮生門,干支相沖,乃外人所偷。如陽星相犯為男,陰星相犯為女,陰陽相併必男女知情。若陽星臨墓宮,為女偷男藏;若陰墓為男偷女藏。

是れ失物を占ふの別の一法。占ふ所の時若し天盤の奇儀と地盤と相生相合し、或は門の來りて宮を生ずれば、東西は丟れたるも亦た必定能く見著せん、是れ自己の遺落ならずんば、就中是れ親友の收起し置きしなり。若し門と宮と相克し・上下相冲すれば、東西は必定尋ね難し。若し凶格に配成せば、還た會して東西を丟るに因りて反對に是非を惹出し・錢財を賠上せん。再び內外賊を分かつ。門が宮を生じて凶格に配し、客位又た墓地衰宮に落ちて卻て之と相合すれば、那是れ自家人の偷せし。宮が來りて門を生じて干支相冲すれば、那是れ外人の偷せし。男女を辨ずれば則ち看る星を。陽星の相犯は男子、陰星の相犯は女子、陰陽兩類の星併見せば、則ち男女皆知情なり。若し陽星が墓宮に臨めば、是れ女子が偷みて男子に交して藏せし。若し陰星が墓に臨めば、則ち是れ男子が偷みて女子に交して藏せし。

逢旺氣為少年人,逢衰氣為老年人。寅為公門人,卯為犯過人,辰戌為兵卒人或好勇人,巳為手藝人或爐冶人,午為商旅人,申為鄰近之人或知己人,未為同類人,酉為虛花人或多嘴人,亥子為江湖人或漁人、插冰人、或漂流人。又於天上干逢生為有根基人,逢克無根人,或上下相合為親眷人。若逢門克宮或干支逢庚相剋,再忌賊來。

再び氣數と地支とに按りて賊人の年紀と身份とを推す。旺氣に逢へば、是れ年輕人。衰氣に逢へば、是れ老年人。臨する所の地支は各々一類の人を主る。寅は衙門の中の人を主り、卯は前科あるの人を主り、辰と戌は兵卒或は勇を好み狠を鬥すの人を主り、巳は手藝人或は爐冶匠人を主り、午は行商旅客を主り、申は近鄰或は熟識の人を主り、未は同行同類の人を主り、酉は浮華不實或は多嘴多舌の人を主り、亥と子は江湖の上の人・漁夫・鑿冰人或は漂泊流浪の人を主る。此外還た看る天盤の干を。生に逢へば、是れ産業根基あるの人。剋に逢へば、是れ根無く業無きの人。若し上下兩干相合せば、那就中是れ自家親眷。最後の一條要緊、若し門が宮を剋するに逢ひ、或は干支の上に庚の來りて相克するに逢へば、還た要して賊人の再び來るを提防せんことを須ゐ。

占捕亡人口逃走

凡占緝捕,以六合為逃人,以傷門為捕者。如六合宮生傷門宮,自歸;克傷門宮,不獲。傷門宮克六合宮,易獲;生六合宮,不肯實心,必得賄賂;傷門與六合同宮,必有通,同欺蔽之意。又六癸為天網,在一二三四宮可獲;五六七八九宮不可獲。陰時可獲,陽時不可獲。又太白入熒同宮必獲,又云值年月日時則可獲。

およそ逃亡の人口を緝捕するを占ふは、六合を以て逃亡者を代表し、傷門を以て人を捕ふの差役を代表す。斷法はれ、六合の宮が來りて傷門の宮を生ずれば、逃人は會して自己回來せん。六合の宮が去りて傷門の宮を剋すれば、捉到せざらん。傷門の宮が六合の宮を剋すれば、容易に捉到す。傷門の宮が反對に去りて六合の宮を生ずれば、捕役の實心に事を辦するを肯ぜざるを説明し、必定對方の賄賂を收めし。傷門と六合と同じく一宮に在れば、那是れ兩下串通し、共同に上司を蒙蔽するの意あり。此外六癸を以て天網と爲す。六癸が一・二・三・四宮に落つれば、網低くして壓住し得、能く捉到す。五・六・七・八・九宮に落つれば、就中捉到せざらん。陰時に占へば捉到すべく、陽時に占へば捉到せざらん。又若し「太白入熒」の格の之と同宮あれば、必ず能く捉到せん。別に一説ありて値年・値月・値日・値時に逢到して相應すれば、亦た就中捉到すべしと認む。

占官差拿人獲否

補遺。 以開門為官府,值使為差人,有事之人論年命。值使落宮空亡者,不得;加臨本人年命者,其獲速;其一內一外者,其獲遲;值空亡不獲。如甲子旬空戌亥,地盤得甲戌己或六宮也。

こ一條是れ補遺の增す所。官差の命を奉じて人を拿ふの能く拿到するや否やを占ふは、開門を以て官府を代表し、値使を以て差役を代表し、拿せらるるの人は則ち彼の年命を論ず。斷法はれ、値使落宮が空亡に逢へば、拿到せず。値使が本人年命の上に加臨せば、甚だ快く拿到す。若し値使と年命と一個は內四宮・一個は外四宮に在れば、拿到すること遲し。再び空亡に逢へば、就中拿到せざらん。空亡の取法を例擧す。甲子旬の中は戌・亥の兩支を空し、地盤の上およそ甲戌己の在る所の處を得、或は六宮(乾宮は戌亥に屬す)、就中是れこ一旬の空亡の位。

占捕捉逃走

此時六癸加於一二三四五宮,急趕必見;如臨六七八九宮,或上干克下干,或門克宮,逃則無追。要知逃往何方,須從天上六癸所加之處追趕。如臨一宮,往北方一里、十里或百里;二宮往西南方二里、二十里或二百里,餘仿此。天上六癸為賊,為逃人,若加於旺方,為裡一百;逢衰墓為十里;逢衰墓而受克者,為一里。若逢旺氣、逢生,逃必難追。如此時宮地盤克六癸或六癸宮生此時宮,易見;若六癸與時宮比和,必易見;若六癸克時宮,或時宮克六癸宮,亦定難尋。

逃走の人を追捕するを占ふは、看る六癸の落宮を。六癸が一・二・三・四・五宮に加はれば、趕緊追へば必定能く追上せん。若し六・七・八・九宮に臨み、或は上干が下干を剋し、或は門の去りて宮を剋すれば、那人は已に逃遠し、追及せざらん。哪の方向に逃往せるかを知るを要せば、就中天盤六癸の加はる所の處より追ふ。一宮に臨めば、北方に往きて追ふ、路程或は一里・或は十里・或は百里。二宮に臨めば、西南方に往きて追ふ、或は二里・二十里・二百里。其の余の各宮は此に照らして類推す。天盤六癸は賊人と逃者とを代表す。若し它旺方に加はれば、路程は一百里に按りて算す。衰地墓地に落つれば、十里に按りて算す。衰墓に落ちて而又た剋を受ければ、只だ一里。若し它旺氣に逢ひ又た生に逢へば、那人は逃ること遠く、必ず追及し難し。再び看る生克を。占ふ所の時辰の宮の地盤が去りて六癸を剋し、或は六癸の宮が來りて時宮を生ずれば、容易に找到す。六癸と時宮と比和同氣なれば、亦た容易に找到す。若し六癸が時宮を剋し、或は時宮が六癸の宮を剋すれば、那就中一定尋ね難し。

占捕盜

補遺。 捕盜有二義:大盜、竊盜。大盜天蓬主之,竊盜玄武主之。以傷門宮為捕人,時干宮為主人。傷門宮克玄武宮,易尋;時干宮克玄武宮,易捕。若傷門宮生玄武宮,不肯實心捕之;玄武來克時干,有傷主人之意;克傷門,有傷捕人之象。若傷門與天蓬同,再有時干克之,捕無不獲。又以六庚與玄武同宮為大盜者;傷門與玄武同,雖有時干克之,亦主不獲。蓋捕者與竊盜均有通同之意。大抵六庚為敵、為盜,玄武為竊盜。如被盜,當以賊大小看天蓬、玄武宮占之。

こ一條是れ補遺の增す所。盜を捕ふは要して兩類を分かつを須ゐ。一是れ群を成すの大盜、二是れ零星の小偷。大盜は天蓬星に由りて主管し、小偷は玄武に由りて主管す。傷門の宮を以て人を捕ふの差役を代表し、時干の宮を以て失主を代表す。斷法はれ、傷門の宮が玄武の宮を剋すれば、容易に找到す。時干の宮が玄武の宮を剋すれば、容易に捕獲す。若し傷門の宮が反對に去りて玄武の宮を生ずれば、捕役の實心に抓を去るを肯ぜざるを説明す。玄武の來りて時干を剋するは、失主を傷害するの意圖あり。玄武の去りて傷門を剋するは、則ち捕役を傷害するの迹象あり。若し傷門と天蓬と同宮し、再び時干の去りて它を剋するあれば、那就中抓は無獲ならず。若し六庚と玄武と同宮すれば、遇ふ所是れ大盜。若し傷門と玄武と同宮すれば、即便時干の去りて剋するあるも、亦た抓不到を主る、是れ捕役と小偷と串通一氣の象なればなり。總括して言へば、六庚は敵人と強盜とを代表し、玄武は小偷を代表す。一旦盜を被れば、就中賊勢の大小に按り、分けて看る天蓬の宮と玄武の宮とを以て占ふ。こ一門は前面の「占捕亡」と互いに表裏と爲る。捕亡は六合を以て追ふ所の人と爲し、捕盜は則ち天蓬・玄武を以て追ふ所の賊と爲し、而して捕る者は一律に傷門を取り、失主は一律に時干を取る。

占逃難

凡有危難,逃避他向,當看杜門、六丁、六己、六癸,或六合、天上天沖及生門所臨之方。又生本時時干落方得一件即吉,或遇星吉、三奇大吉,反此不利。凡避兵看六庚,避賊看天蓬,避官訟看六辛,以時干為本身。如庚加時干,不在內地,不必避;在內地,不克時干,不必避;加時干、克時干,又在內地,急宜避也。看天蓬、六辛宮此。

およそ危難に遇ひて別處に往きて躲避せんと要するは、應當に杜門・六丁・六己・六癸、或は六合・天盤天衝星および生門の臨する所の方位を査看し、彼らの方位に往きて躲すべし。こ幾樣の中只だ一樣の本時時干の在る所の方位に落つるあり、或は之と相生すれば、就使吉と算す。若し再び吉星・三奇に遇へば、那是れ大吉。反對に則ち不利。躲避するの對象同じからず、看る所の用神も亦た相同じからず。兵禍を避くるは六庚を看、盜賊を避くるは天蓬を看、官司詞訟を避くるは六辛を看、一律に時干を以て本人を代表す。兵を避くるを以て例と爲す。庚は雖も時干の上に加はるも、但し內四宮に在らざれば、躲するに及ばず。雖も內四宮に在れども、卻て時干を剋せざれば、亦た躲するに及ばず。若し既に時干に加はり・又た時干を剋し、而且內四宮に落つれば、那就要して趕緊躲避せんことを須ゐ。天蓬と六辛の宮を看るも、亦たこ個の辦法に照らして推す。

占逃避

凡避兵難者,看六庚;避盜賊者,看天蓬;避官司者,看六辛。時干為自己,必克時干又臨內地,及加時干者,則當避。克時干而加時干者,亦不避。凡避仇家,其法則宜看其禍之由。先動者為客、為陽,六丙主之;後動者為主、為陰,六庚主之。如客占應避與否,當以六庚落宮克六丙落宮,又臨內地,當避之。若六庚乘於休囚之星而加丙,不必避。乘旺相之宿而加丙,則當避。

およそ兵禍を躲避するは六庚を看、盜賊を躲避するは天蓬を看、官司を躲避するは六辛を看、一律に時干を以て自己を代表す。およそこらの凶神が既に時干を剋し・又た內四宮に臨在し、并且時干の頭上に加臨せば、就中應當に躲避すべし。若し只だ時干を剋して未だ時干の上に加臨せざれば、亦た避けざるべし。仇家を躲避するに至りては、辦法は要して先看るこ場の禍事の誰に由りて挑起せらるるかを。先に手を動すの一方を客と爲し・陽に屬し、六丙を用ゐて代表す。後に戰に應ずるの一方を主と爲し・陰に屬し、六庚を用ゐて代表す。若是れ客方の來りて該に躲すべきや否やを占ふなれば、就看る六庚落宮の六丙落宮を剋住するや否や、又た內四宮に臨在するや否やを、若し兩條皆合せば就中當に躲すべし。若し六庚が休囚衰敗の星に乘じて丙の上に加はれば、躲するに及ばず。若し旺相の宿に乘じて丙の上に加はれば、那就中該に躲すべし。こ一條は上一條の「占逃難」と看る所の用神相同じ、區別は上條は重んず哪の方位に往きて躲するかを指出するに、此條は重んず到底該に躲すべきや否やを判斷するに在り。

凡占逃避,須看六丙亦然,但下臨六庚,凡事將退,總不必避矣。

およそ躲避を占ふは、六丙を看るの辦法は六庚を看ると相同じ、只だ立場相反す。一種の情形ありて要して特別記住せざるべからず。六丙の下に六庚の臨著するあれば、來犯の一方の氣勢の將に退かんとするを説明し、那就中一概に躲避するに及ばず。是れ丙は上に在りて庚は下に在り、主動者は反對に壓制せられ、敵意は自然消解すればなり。

占小賊盜

此時遇下干克上干,宮克門,地盤在生旺宮,縱有小人盜賊,不敢來犯。若上庚干日克時干,門克宮而合凶格,主星臨於失令宮,小人盜賊,謹慎或被大害。不宜上下干支比和相生,俱為不吉,宜相沖、我克賊不敢來犯。

小偷を防ぐを占ふは、占ふ所の時若し下層天干が上層天干を剋し・宮の來りて門を剋し、而して地盤又た生氣旺氣の宮に落つれば、那麼縱有小人盜賊も亦た敢て來犯せざらん。反對に、若し上層の庚干と日干と去りて時干を剋し、門又た宮を剋して凶格に配成し、事を主るの星還た失令の宮に落つれば、那就要して小心提防して小人盜賊を、弄不好すれば大虧を喫せんことを要す。こ一門は別處と取用相反す。上下干支が比和相生するは反對に皆不吉、是れ我と賊との兩情相通ずるを意味すればなり。宜しい是れ彼此相冲し・我に由りて去りて賊を剋する、かく樣にして賊乃ち敢て來犯せざらん。

占人謀害

看庚甲二字,蓋奇門尊甲避庚。 以庚為仇人,以甲為本身,看落宮為主。庚金落宮克甲宮,有謀害;甲落宮克庚宮,不謀害。甲宮受擊刑,有害;若旺相,雖擊刑,不為害。庚害,上下二盤之星皆來克庚,及甲申庚作值符,俱不為害,彼自有急,不暇害人也。

人の圖謀して自己を加害する有るや無きやを占ふは、只だ看る庚と甲の兩個の字を、是れ奇門一門は甲を以て至尊と爲し・庚を以て大忌と爲す、所謂甲を尊びて庚を避くればなり。用神是れ、庚は仇人を代表し、甲は本人を代表し、一切は兩者の落宮を以て主と爲す。庚金落宮が去りて甲宮を剋すれば、就中謀害する人あり。甲落宮が反對に去りて庚宮を剋すれば、便ち謀害する人無し。甲宮若し「擊刑」を受ければ、亦た加害の虞あり。不過甲若し旺相の氣に乘ずれば、即便擊刑を受くるも亦た危害を構成せざらん。庚は雖も加害を主れども、但し若し上下兩盤の星皆來りて庚を剋し、或は甲申庚の本身が値符を充當すれば、那就中皆危害を成さざらん――是れ對方の自身正に急難あり、顧みて人を害するに及ばざればなり。

奇門遁甲元靈經卷十九

占尋師訪友

以天芮為明師,時干為自己。如所往之方上得天芮,可遇明師;來生門干,傳道無疑;若來克時干,必不投合。又時干克天芮,亦主無用。必天芮方上有三奇、吉門及諸吉格者,方為明師。否則亦非明師也。

明師を尋訪するを占ふは、天芮星を以て明師を代表し、時干を以て自己を代表す。天芮は別處に於て多く病神と作る、此處は卻て它の教授傳習を主るの義を取る。斷法はれ、所要前往するのあの方位の上に若し天芮星を得れば、就中能く明師に遇ふ。天芮が來りて門と干とを生ずれば、那是れ必定肯んじて道を我に傳へん。若し天芮が反對に來りて時干を剋すれば、則ち彼此一定投合せざらん。反對に、時干が去りて天芮を剋すれば、同樣に白く一趙走る。還た一條要緊、必ず天芮の在る所の方に別に三奇・吉門および各種の吉格あらんことを須ゐ、那乃ち眞是れ明師。否則縱令遇ふとも、亦た算して明師と爲すを得ざらん。

占訪友

訪友看所訪之方,以地盤一宮為主,以天盤為客。要相生合,再得吉門,去必相遇;若相剋又無吉門,則不遇。逢庚加年月日時格,亦不遇。

友を訪ふを占ふは、看る所要往くのあの方位を、地盤の那一宮を以て主人と爲し、天盤を以て來訪の客人と爲す。兩者は要して相生相合し、再び吉門を得れば、去れば必ず能く遇上せん。若し彼此相克して又た吉門無ければ、就中遇著せざらん。此外若し庚の年に加はり・月に加はり・日に加はり・時に加はるのこ幾種の「格」に逢ふも、亦た一樣に遇著せざらん、是れ庚は阻隔を主り、格を成せば便ち路上受阻の象なればなり。

占訪人

如所訪人在東北,則看八宮。所得地盤原主之星生對沖宮所乘之星,及受對沖宮所乘星之克,皆主相遇。如東北、西南方中一有吉格者,所求皆遂;凶則不遂;格則相拒而不納;丙則相見而不相得。

某個の人を訪ふを占ふは、先ず彼の在る所の方位に按りて宮を定む。比如訪ふ所の人は東北に在れば、就看る艮八宮を。斷法はれ、こ一宮地盤の原主の星が去りて對沖の宮の乘ずる所の星を生じ、或は反對に對沖の宮の乘ずる所の星の剋を受け、兩種の情形皆見著する能くを主る。再び看る格局を。東北と西南のこ一對沖の兩方の中、只要一方ありて吉格に配成せば、求むる所の事皆能く如願せん。凶格に配成すれば便ち遂はず。若し「格」に配成せば、對方の拒みて納れざるを主る。若し丙を見れば、則ち雖も能く見面すれども談ずるに投機せざらん。

占見貴人

以休生為主,與三奇合則吉;與日干相合,則貴人喜悅而有酒食財物;開門亦利於求見。餘門不取。

貴人に見えんことを求むるを占ふは、休門・生門の兩個の吉門を以て主と爲す。こ兩門と三奇と相合すれば就ち吉。若し又た當日の日干と相合せば、那麼貴人は心中喜悅し、還た會して酒食款待と財物饋贈とあらん。此外開門も亦た求見に利あり、是れ開門は本官職門第を主ればなり。こ三門を除くの外、其の余の五門皆取るべからず。

干謁以休門宮為所見之人,時干為所住之人。休門宮生時干宮,而時干再臨三奇,必遂意。若三奇相剋,不得見,干求亦不如意。又要彼此旺相則吉,一處休囚不吉。

若是れ門に登りて干謁して人を求むれば、則ち休門の宮を以て見る所要の貴人を代表し、時干を以て見えんを求むるの本人を代表す。休門の宮が來りて時干の宮を生じ、時干の上に又た三奇の臨著するあれば、那必定稱心如願せん。若し三奇が反對に來りて相克すれば、面を見るを得ず、求むる所の事も亦た如意ならず。此外還た要して兩邊皆旺相の氣に乘じて乃ち吉、只要一邊ありて休囚衰氣の上に落つれば、事情就中不吉。

占謁見

此時干支相生,門宮亦然而合吉格在於生氣之宮,則見而有益。若求我之人生我者,則稱意美滿;如我生彼,見則艱難,因求而反退財帛;如逢克我又合凶格者,因求而招非或自取辱。

上司或は尊長に謁見するを占ふは、占ふ所の時若し干と支と相生し、門と宮も亦た相生し、而且吉格に配成し・生氣の宮に落つれば、那麼面を見れば便ち實益あらん。若是れ來りて我を求むる者の反對に我を生ずれば、事情は稱心美滿。若し是れ我の去りて對方を生ずれば、見面すれば多く爲難あり、こ件の事を求むるに爲りて反對に錢財を破費せん。若し對方の我を剋して而又た凶格に配成するに遇へば、那就中會してこ次の求見に因りて是非を招惹し、甚至自ら辱を取らん。

占請人遠近來否

占法當分方向,看本宮地盤得何干,必上克天盤干,又要地盤干轉到內界則來。如下不克上,及上克下,地盤仍在本宮,主不來。

人を請ひて來るや來らざるやを占ふは、占法は要して先ず對方の在る所の方向を分清し、再び看る那一宮地盤の上に得る所是れ甚麼の天干を。必ず地盤の干の向上に天盤の干を剋住し、同時に地盤の干又た內四宮に轉入して、那人乃ち會して來らん。若し下層が上層を剋せず、或は反對に上層が下層を剋し、而して地盤の干は仍舊本宮に停りて動かざれば、那就中人來らざるを主る。可見こ一門は地盤を以て客身と爲し・能く上を剋し併びに內に入るや否やを以て動身の驗と爲す。

占遠客來意

以值符為主,以天乙為遠客,各看落宮。相生者無關係,克值符者有求,克天乙者求不遂,相比者求可遂及。甲落陽干為求財之事,丁落陽干為囑託之事,景門落陽干為文書之事。陽甲乙丙丁戊,陰己庚辛壬癸也。

遠方の來客の爲す所是れ何事を占ふは、値符を以て主人(卽ち我方)を代表し、天乙を以て遠客を代表し、各々看る兩者の落宮を。兩宮相生すれば、來客は併びに求むる所無く、只だ是れ尋常往來。天乙が來りて値符を剋すれば、彼に事ありて相求するを説明す。値符が去りて天乙を剋すれば、彼の求むる所の事の辦成らざるを説明す。兩宮比和せば、則ち求むる所は辦到すべし。求むる所何事なるかに至りては、看る用神の甚麼の干の上に落つるかを。甲が陽干に落つれば、是れ財を求むるに爲りて來る。丁が陽干に落つれば、是れ人に托して事を辦するに爲りて來る。景門が陽干に落つれば、是れ文書の事に爲りて來る。十干の中、甲・乙・丙・丁・戊は陽と爲り、己・庚・辛・壬・癸は陰と爲る。

占期約

看繫何人,年為尊長,月為同類,時為卑幼,日為自己。在值符前者,先至;在值符後者,後至。所落宮相比生,至;相剋者,不至。如值符伏吟,雖有陽星加之,亦主不至。五不遇及悖格,皆同此也。

約定の會面の能く期の如くするや否やを占ふは、先看る約する所是れ甚麼の人を。年は尊長を代表し、月は同輩を代表し、時は晚輩卑幼を代表し、日は自己を代表す。再び看る位置を。代表する所の用神が値符の前に排すれば、那人は先到す。値符の後に排すれば、那人は後到す。再び看る生克を。落つる所の宮と値符と比和し或は相生すれば、人は到らん。相克すれば、人は到らざらん。若し値符が「伏吟」に遇へば、即便陽星の加臨あるも、亦た人の到らざるを主る。此外「五不遇時」と「悖格」とに遇ふは、判法皆伏吟と相同じ、一律に爽約して至らざるを主る。

占訪館

以天輔為己身,值符為館主,天芮為子弟。若值符生天輔宮,再看三奇、吉門及諸吉格者,成;其餘俱不能成,各以落宮論之。又看天芮在旺相之宮,子弟多;在休囚,子弟少。如有所往而謀者,又當以所往之方占之。如得三奇、吉門及諸吉格者,有館;無吉格、吉門,無館。

書を教ふるの館地を謀求するを占ふは、天輔星を以て自己を代表し(天輔は文教を主る)、値符を以て師を延するの東家を代表し、天芮を以て將に教へんとするの學生を代表す。斷法はれ、値符の宮が來りて天輔の宮を生じ、再び看る三奇・吉門および各種の吉格あるや無きやを、有ればこ個の館は謀得成る。其の余の情形皆成らず、一切は各々の落宮に按りて論ず。再び看る天芮を。天芮が旺相の宮に落つれば、學生多し。休囚の氣に落つれば、學生少し。若し是れ某處に往きてこ個の館を謀らんと要するは、還た應當に往く所のあの方位に就きて別に一課を占ふを須ゐ。三奇・吉門と各種の吉格とを得れば、那里に館あり。吉格吉門無ければ、那里は就中館無し。

奇門遁甲元靈經卷二十

占燒丹成否

其法以坎水為真鉛,休門主之;以震為真汞,傷門主之;離為真砂,景門主之;兌為真金,驚門主之。其餘艮土、巽木為雜氣。又以將加本時子為真鉛,午為真砂,卯為真汞,酉為真金,其寅申巳亥為雜氣。

丹を煉るの能く成就するや否やを占ふは、煉丹の用ゐる所の四種の藥物を宮・門・支・神・星の上に配して看る。先ず宮と門とを説く。坎一宮は水に屬し、「真鉛」を代表し、休門に由りて主管す。震三宮は木に屬し、「真汞」を代表し、傷門に由りて主管す。離九宮は火に屬し、「真砂」(丹砂)を代表し、景門に由りて主管す。兌七宮は金に屬し、「真金」を代表し、驚門に由りて主管す。其の余の艮宮の土・巽宮の木は皆「雜氣」と算し、正藥に入らず。再び地支を説く。月將を用ゐて本時に加臨して盤を起こし、子を得れば真鉛と爲り、午を得れば真砂と爲り、卯を得れば真汞と爲り、酉を得れば真金と爲り、而して寅・申・巳・亥の四孟の支は皆雜氣と算す。可見四正の位は四藥に配し、四孟の位は雜と爲る、取る所是れ純と不純との別。

貴神以六合為真鉛,朱雀為真砂,太陰為真金,玄武為真汞,其餘天后、白虎、騰蛇、青龍為雜氣。又天蓬為真鉛,天沖為真汞,天英為真砂,天柱為真金,其餘心任輔英俱為雜氣。凡此俱會中五宮,單看地盤,得丙丁二火,天盤得壬癸之水,水火既濟,定可成丹。推得真金鉛砂汞者,成;內雜氣者不成。

再び貴神と九星とを説く。貴神の方面、六合是れ真鉛、朱雀是れ真砂、太陰是れ真金、玄武是れ真汞、其の余の天后・白虎・騰蛇・青龍は皆雜氣と算す。九星の方面、天蓬是れ真鉛、天衝是れ真汞、天英是れ真砂、天柱是れ真金、其の余の天心・天任・天輔の諸星は皆雜氣と算す。こ幾套の取象若し一齊に中五宮に會聚せば、就中單に看る地盤を。地盤に丙丁の二火を下に得、天盤に壬癸の水を上に得、水は上に在りて火は下に在り、「水火既濟」の象を成せば、丹は必定煉得成らん。總の判法是れ、推出したるの四樣若し皆真金・真鉛・真砂・真汞なれば、丹就中成る。其中に雜氣を夾むれば、就中煉成らず。

占禱祀

當看天禽所得在下,得風、雲、龍、鬼、神五遁方得效驗。

祈禱祭祀の能く靈驗するや否やを占ふは、應當に看る天禽星の下面に得る所是れ甚麼の格局を。天禽は中宮に居り、是れ九星の中もっとも尊の星、祭祀して神に通ずるは它を以て主と爲す。必ず風遁・雲遁・龍遁・鬼遁・神遁のこ五種の遁格の一を得て、禱告乃ち會して應驗せんことを須ゐ。若しこ五遁一個も皆逢さざれば、祭祀便ち是れ白費。五遁の中尤も神遁・鬼遁を以て最も直接に通神驅鬼を主る、卷二の「九遁吉凶宜忌」の一節の成格の法を參看すべし。

占飮食

此時天上奇儀門生合地下星,或比和而得旺氣,飲食極豐;諸星門若克宮,主飲食不豐;逢衰氣主見而不得食;若地盤星儀克天盤,亦無。若水星休門生宮,有飲食酒餚;又如土星生宮,有飯並餅果亦不定;如金門生宮,有飲食重重;如火星生宮,飲食如常。

能く飯を喫上するや否や・喫するの豐ならや豐ならざるやを占ふ。占ふ所の時若し天盤の奇儀と門と來りて地盤の星を生合し、或は上下比和して而又た旺氣に乘ずれば、飮食極めて豐盛。若し各星と門と反對に去りて宮を剋すれば、飮食就中豐ならず。若し衰氣の上に落つれば、看得見れども喫到せざるを主る。若し地盤の星と儀と反對に天盤を剋すれば、亦た一樣に喫すべきの無し。再び五行に按りて分かつ。水星が休門に配して來りて宮を生ずれば、酒あり菜あり。土星が宮を生ずれば、米飯と餅果の類あり、但し不很確定。金星が宮を生ずれば、飮食は一重接一重に上る。火星が宮を生ずれば、飮食は平常の如同。

若遇水星生宮,應魚蟹海味、水中之味、羹湯羹味;如火星生宮,主帶殼梗物,苦味或煎炒雉雞、醃餅、酥饅頭、尖物;如木星生宮,有新味、佳味、時果、腥酸美味;如金星生宮,主多骨之味、豕犬鵝鴨雞鳥肺蹄之物;如土星生宮,有野獸,或虎、山羊、牛肉、山藥、土物味甘、肚子;如火土乘旺氣,主鹿獐野獸之物。大抵旺氣之主飲食多餐,衰而逢克食必艱難。若逢凶格、門迫,因門生非;若主逢旺,口舌自散;若衰墓,遭傷驚非不免。

再び喫する所是れ甚麼の菜を細分す。水星が宮を生ずれば、應ずる是れ魚蟹海味・水中の物と羹湯の一類。火星が宮を生ずれば、殼を帶び梗を帶ぶの物・味苦の物を主り、或は煎炒の野雞・腌制の餅・酥軟の饅頭および尖形食品。木星が宮を生ずれば、新鮮時令の美味・當季果品および腥味酸味を帶ぶの好菜あり。金星が宮を生ずれば、骨多きの物を主り、如く猪・狗・鵝・鴨・雞・鳥の肺與蹄。土星が宮を生ずれば、野獸の肉あり、或は虎・山羊・牛肉、および山藥の一類の味甘の土産と肚臟。若し火と土と同じく旺氣に乘ずれば、鹿獐の一類の野味を主る。總の説來、旺氣に乘ずれば則ち飮食多くして以て飽餐すべく、衰氣に落ち又た剋を受ければ則ち飯すら喫上し難し。若し凶格或は門迫に逢へば、會してこ頓の飯に因りて是非を惹出さん。若し事を主るの神が旺に乘ずれば、口舌は自然消散す。若し衰地墓地に落つれば、那就中免れず傷害と驚嚇とを遭受せん。

占牛羊馬騾牲畜

以天芮為病神,以艮八宮為牛,丑者牛也;坤二宮為羊,未者羊也;離九宮為馬,午者馬也,騾驢亦九宮主之。六畜等類,各以其方占之。如牛病看艮八宮,得生門者生,遇死門又凶格及天盤星宿來克者,必死。即得他門,而有凶格被克,亦主纏綿甚重,尚不致死。以天芮休囚之月為愈為期,以內之干為日期而定之。

牲畜の病と安危とを占ふは、仍ほ天芮星を以て病神と爲し、再び十二地支の屬する所に按りて各類の牲畜を宮の上に配す。艮八宮是れ牛、是れ丑は牛に屬して艮は丑寅の位に居ればなり。坤二宮是れ羊、是れ未は羊に屬して坤は未申の位に居ればなり。離九宮是れ馬、是れ午は馬に屬して離は正南午位に居ればなり、騾と驢と亦た一幷に九宮に歸して主管す。哪の一類の六畜を占ふかは、就看る它の屬する所の那一宮を。例を擧げて言へば、牛の病を占ふは就看る艮八宮を。生門を得れば活を主る。死門に遇ひ又た凶格に配し、再び天盤の星宿の來りて剋するあれば、那就中必ず死せん。即便得る所是れ別の門ならんも、只要凶格に配して又た剋を被れば、亦た病の極めて纏綿なるを主る、不過還た死に至らざるなり。何時に全愈するかに至りては、天芮星が休囚の氣に落入するあの月を以て期と爲し、再び宮內の配する所の天干を用ゐて具體の日子を推定す。

占漁獵

以傷門主之。甲戌己為犬,甲午辛為鷹,甲寅癸為網。如天盤星克傷門宮,得物;傷門克天盤星,不得物;天盤生傷門宮,得物走脫;傷門宮生天盤星,易得。上盤有甲戌,用犬;見甲午,用鷹;見甲寅,用網。若地盤休囚,天盤生旺,獲物必多,反此不獲。捕魚用甲寅癸,落宮克傷門則亦易得。

獵を打ち魚を捕るを占ふは、傷門を以て主と爲す、是れ傷門は擊殺擒獲を主ればなり。三樣の獵具各々代號あり。甲戌己は獵犬を代表し、甲午辛は獵鷹を代表し、甲寅癸は羅網を代表す。斷法はれ、天盤の星が傷門の宮を剋すれば、能く獵物を得。傷門が反對に去りて天盤の星を剋すれば、得ず。天盤が來りて傷門の宮を生ずれば、獵物は手に到りて又た跑掉す。傷門の宮が去りて天盤の星を生ずれば、容易に得手す。再び看る該に甚麼の工具を用ゐべきかを。上盤に甲戌を見れば、就中獵犬を用ゐ。甲午を見れば、就中獵鷹を用ゐ。甲寅を見れば、就中羅網を用ゐ。若し地盤が休囚に落ちて天盤が生旺に乘ずれば、獲する所必ず多し。反對に則ち打不到なり。魚を捕るは專ら甲寅癸を用ゐ、它的落宮若し傷門を剋すれば、魚も亦た容易に捕到す。

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