Libo

四、胎孕章

元 · 李道纯 · 第3巻 / 4

作盤ガイド: 大衍筮法, 六爻納甲の立卦

占產先須看子孫,子孫旺相吉堪論,母宮無殺為祥兆,子上加龍是善根。易產好占離與兌,難生休卜艮和坤,坎乾龍動身無慮,震兌勾陳命不存。父母莫教臨白虎,若臨其上必亡魂,騰蛇持世憂陰殺,玄武臨身忌浴盆。最忌土爻理本位,更嫌刑殺克兒孫,子孫發動忌空亡,白虎勾陳並不祥。

生産を占うには、まず子孫爻を見るべし。子孫爻が旺相なれば、吉と断じ得。母親の一宮に凶殺なければ、祥瑞の兆。子孫爻の上にさらに青龍を加えれば、さらに好根基。《離》《兌》の二卦を得れば、生産し易し。《艮》《坤》の二卦を得れば、難産を主り、さらに卜するに及ばず。坎・乾を得て青龍が発動すれば、産婦自身は憂いなし。震・兌を得て勾陳がこれに臨めば、性命は保ち難し。父母爻は切に白虎に臨むべからず、一旦臨み上げれば、必ず亡魂の厄あり。騰蛇が世を持てば、陰殺の祟るを憂うべし。玄武が身に臨めば、「浴盆」というあの凶殺を忌むべし。最も忌むは土爻が本位に居ること、さらに嫌うは刑殺の去りて子孫爻を克する。子孫爻が発動して空亡に落ち入り、および白虎・勾陳の同じく并るは、みな吉祥ならず。

子變為官胎裡死,官爻為子產而亡,母重子動俱難保,母靜子安皆吉祥。子母兩爻都旺相,有龍有喜便安康,陰宮陽現奇男子,陽變陰爻好女娘。子與母爻雖發動,青龍持世亦無妨,子孫重見龍交喜,決定齊生子一雙。欲扣孩兒分娩日,胎神沖破子生方。

子孫爻が官鬼爻に変ずれば、胎児は腹中に死す。官鬼爻が反って子孫の位を占めれば、すなわち臨産に母子に亡きあり。母爻が重畳にして子爻がまた動けば、母子ともに保全し難し。母爻が安静にして子爻が安穏なれば、母子ともに吉祥。子爻・母爻の両者がともに旺相にして、また青龍あり、また天喜あれば、すなわち安康を得。陰宮の中に陽爻出現せば、生むるは奇偉の男孩。陽爻が陰爻に変作れば、生むるは好女儿。子爻と母爻とが発動すといえども、ただ青龍が世を持てば、すなわち妨げなし。子孫爻が重畳して出現し、青龍がまた天喜と交會せば、一定に同産一双なり。孩児の分娩の日を推算せんと欲せば、すなわち胎神の冲破せらるるあの日を取り、まさに孩子の出生の時なり。

三教部第七

一、僧道章

道士緇流來問卜,身安世靜最為先,身爻克世堪諶用,世應比和樂自然。世若克身當退守,財來克世好求緣,六爻不動為清福,一位交重事變遷。財扶世上能施利,鬼交偏好謁官員,世臨白虎官司撓,身遇勾陳心事纏。父母克身師接引,青龍持世貴周全,勾陳帶殺多魔障,官鬼臨財被戝冤。

道士と僧人とが来りて卜を問うに、最も緊要なはまず身爻が安穏にして世爻が安静なること。身爻が世爻を克せば、この卦は信用すべし。世応が比和すれば、自然安楽。世爻がもし反って身爻を克せば、すなわち退步して自守すべし。妻財爻が来りて世爻を克せば、ちょうど外に出て募化して縁を求むるに宜しい。六爻がいずれも動かざれば、清浄の福。ただ一爻の交動あれば、事はすなわち変遷せんとす。妻財爻が世爻を扶助すれば、布施して利を得ること能し。官鬼爻が交動すれば、偏に官員に謁見するに宜しい。世爻が白虎に臨めば、官司の攪擾あり。身爻が勾陳に遇えば、心事纏繞して開かず。父母爻が身爻を克せば、師長の接引あるべし。青龍が世を持てば、貴人の周全成就を得。勾陳が凶殺を帯びれば、多く魔障あり。官鬼爻が妻財爻に臨めば、賊人に欺かれんとす。

兄弟勾陳同位動,謹防法眷外勾連,貴交父母師通聖,龍並子孫徒弟賢。父母重重身受克,斷然身被俗家牽,財空註疏徒勞力,鬼旺營謀枉費錢。亂動切須休入寶,八純卻好去參玄,艮坤只好棲巖谷,離巽偏宜隱市廛。龍虎交馳宜訪道,坎離輻輳好安禪,游魂帶殺休云水,一世休囚莫置田。

兄弟爻と勾陳とが同位に発動すれば、同門・法眷が外に在りて勾結牽連するを謹防すべし。貴人と父母爻とが交會すれば、師父の聖道に通達するを主る。青龍と子孫爻とが同じく并れば、徒弟の賢良を主る。父母爻が重々疊々として出でて身爻がまた克を受ければ、断じてこの人は終に俗家に牽累せらる。妻財爻が空に落ちれば、経を注し疏を作るもまた気力を白費す。官鬼爻が旺相なれば、四處に營謀するもまた銭財を枉費す。六爻が乱動すれば、切に山に入りて宝を尋ぬべからず。八純卦を得れば、ちょうど往きて玄理を参究するに宜しい。艮・坤の二卦を得れば、ただ岩谷に棲息するに宜し。離・巽の二卦を得れば、偏に市井に隠るるに宜し。青龍・白虎が交い馳驟せば、外に出でて道を訪ぬるに宜し。坎離の二気が輻輳交會せば、安坐して禅を参ずるに宜し。遊魂卦を得てまた凶殺を帯びれば、雲遊行脚を為すなかれ。一世卦を得て休囚にして気なければ、田産を置買するなかれ。

子動妻交還俗漢,世空身旺地行仙,身空不動頭頭道,應旺無魔處處禪。應偶世持生又合,神清身靜壽綿綿,忽然負結財身動,未免填還俗債冤。世應不和身妄動,了身達命待驢年,本身太歲臨身命,即日逢神得正傳。太歲火神加父母,天邊恩命定來宣,問予末後天機事,拈起筆來畫個圈。

子孫爻が発動し、妻財爻が交動すれば、これは還俗せんとする人。世爻が空に落ちて身爻が旺相なれば、これは地行の神仙。身爻が空にして動かざれば、すなわち處處みな道。応爻が旺相にして魔障なければ、すなわち處處みな禅。応爻が偶数の陰にして、世爻がまた来りて相生相合せば、すなわち神清く身静かにして寿命綿長。忽然として「負結」というあの凶殺が妻財爻・身爻と一斉に発動せば、俗世の債冤を償還するを免れず。世応が和せずして身爻が妄りに動けば、この身を了却し性命を通達せんと欲するも、ただ驢年馬月を待たんのみ。本人の生年の太歳が身爻・命爻の上に臨めば、当の日有道の人に遇い、正法の真伝を得べし。太歳の火に属する神がまた父母爻に加え臨めば、天辺の恩命は必ず宣示して下るべし。我が最末後のあの一層の天機を問わんか——我はただ筆を提起して、一箇の圓圈を画くのみ。

二、儒業章

凡占儒業究諸身,身世相生藝必精,父母生身文可立,子孫克世學無成。父爻旺相加朱雀,雄辯高言大有聲,兄動妻交身不旺,卻因聰慧誤前程。陰陽互旺宜參請,內外比和足講明,子旺身空窮措大,財因世廢困書生。兄弟若犯騰蛇上,縱有文章不顯名,玄武克身休合伴,勾陳傷世莫親朋。青龍持世功名大,天喜同官道業亨,朱雀並財宜作館,勾陳同鬼莫遊行。

およそ讀書・挙業を占うには、みな自身の上に考究すべし。身爻と世爻とが相生すれば、学藝は必ず精進す。父母爻が身爻を生扶せば、文章学問は成立すべし。子孫爻が世爻を克せば、学業は成り難し。子孫が官鬼を克して功名を克し去るをもっての故。父母爻が旺相にしてまた朱雀を加えれば、雄辯高論を主り、甚だ声名あり。兄弟爻が発動し、妻財爻が交動して身爻が旺ならざれば、かえって自ら聡慧を恃みて前程を誤る。陰爻・陽爻が交互に旺相なれば、師に参じ業を請うに宜し。内卦・外卦が比和すれば、講論明白に足る。子孫爻が旺にして身爻が空に落ちれば、これは窮酸秀才。妻財爻が世爻に因りて衰廃すれば、これは困頓書生。兄弟爻がもし騰蛇の上に犯せば、たとえ好文章あるも顕名すること能わず。玄武が身爻を克せば、人と合伙して同行するなかれ。勾陳が世爻を傷つけば、朋輩に過分に親近するなかれ。青龍が世を持てば、功名は遠大。天喜と官鬼爻とが同じく臨めば、道業は亨通す。朱雀と妻財爻とが并見すれば、館を設けて徒を授くるに宜し。勾陳と官鬼爻とが同じく処れば、外に出でて遊学するなかれ。

世應既和身又旺,上書獻策必圖成,日辰龍德俱生旺,縣宰州官力主盟。祿馬貴人臨月建,公侯任責職非輕,天符值土應非阻,月建持金必有驚。父母最宜逢六合,世身切忌犯三刑,刑殺克身兼克世,陷身取辱誤平生。朝君不可逢屯蹇,面聖偏宜見晉升,那更天符持木德,高遷重任祿光榮。

世応がすでに和洽にして身爻がまた旺なれば、書を上り策を献じて必ず事を成し得。日辰と龍徳とがともに生旺を得れば、県令・州官が力を出してあなたのために主を為さん。禄神・驛馬・貴人が月建に臨めば、担う所は公侯の任で、職分は軽からず。天符が正に土爻に値えば、事に応じて阻まるに至らず。月建が金爻を持てば、必ず一场の虚驚あり。父母爻は最も六合に遇うに宜しく、世爻・身爻は切に三刑を犯すを忌む。刑殺がすでに身爻を克しまた世爻を克せば、身を陥れ辱を受け、一生を誤らん。君王に朝見せんとすれば、《屯》《蹇》の類の艱難の卦に逢うべからず。聖に面して情を陳せんとすれば、偏に《晋》《升》の類の上進の卦を見るに宜し。いわんや天符がまた木徳の神を持てば、それはさらに高升重任・禄位光栄なり。

三、蒙童章

蒙童幼學子先推,子會青龍為上奇,朱雀克身多智慧,勾陳持土大愚痴。卦無父母難垂訓,身犯亡神爭禁持,朱雀空亡無學問,青龍旺相有鎡基。龍生身世攻書子,馬旺游魂逃學兒,父母喜神同位動,斷然博學廣文知。

蒙童の発蒙して学に就くを占うには、まず子孫爻を推す。子孫爻と青龍とが相會すれば、上々の奇兆。朱雀が身爻を克せば、この子は多く智慧あり。勾陳が土爻を持てば、すなわち大いに愚鈍。卦中に父母爻なければ、訓を垂れ教導する人なし。身爻が亡神を犯せば、いかようにも管束し得ず。朱雀が空亡に落ち入れば、学問は成り難し。青龍が旺相なれば、はじめて些か根基ありと算す。青龍が身爻・世爻を生扶すれば、これは肯んじて功を用い書を読む孩子。驛馬が旺相にしてまた遊魂卦に逢えば、これは学を逃るる孩子。父母爻と天喜とが同位に発動すれば、断じて後日博学多聞にして、文名をもって人に見知られん。

兩重父母多移學,亂動無常不守規,朱雀入離能寫字,青龍入兌會吟詩。坤官變動能修德,乾上交重會滑稽,乾震交重成事早,艮坤安靜立身遲。姤屯蹇困災須準,漸晉需升吉可推,地水火風能主事,前程定作貴人師。

卦に両重の父母爻を見れば、屡屡学塾を轉換するを主る。六爻が乱動して常なければ、この子の規矩を守らざるを主る。朱雀が離卦に入れば、一筆の好字を写す。青龍が兌卦に入れば、詩篇を吟詠し得。坤宮が変動すれば、徳行を修養し得。乾の上爻が交動すれば、詼諧滑稽に善し。乾・震が交動すれば、事を成すこと較早し。艮・坤が安静なれば、身を立ること較遲し。《姤》《屯》《蹇》《困》の諸卦を得れば、災禍あり、准として作すべし。《漸》《晋》《需》《升》の諸卦を得れば、推して吉と為すべし。もし地・水・火・風の類の卦象を得て事を主ること能わば、すなわち前程は必ず貴人の師と為る。

四、教授章

欲求教授訓童兒,情性先將八卦推,離體中虛明且智,坎宮內實信而威。震雷主動常遊學,巽順無常鎮改移,兌澤和柔能講習,艮山沉靜好謙卑。乾元剛果多嚴厲,坤土包容足禮儀,父子空亡都莫用,世身衰敗總休推。

一人の塾師を延請して童子を教えんとすれば、まず八卦を用いてその性情を推す。離卦の体は中間虚にして、その人は明白にして智慧あり。坎卦の一宮は中間実にして、その人は誠信にして威厳あり。震は雷にして性は動を主り、常に遊学して外に在り。巽は性は和順にして常なく、往往途を改め遷移す。兌は沢にして和柔にして講習に善し。艮は山にして沉静にして謙卑に甘んず。乾は天にして元気は剛強果決にして、人を教えるに多く厳厲。坤は地にして土徳は包容し、礼数周備。もし父母爻と子孫爻とがともに空亡に落ちれば、これらの人はみな聘用すべからず。世爻・身爻が衰敗にして気なければ、すなわちさらに推するに及ばず。

営生部第八

一、求財売買章

求財交易財為主,發動臨身財必取,卦若無財反落空,一世營謀不堪許。財爻持世或克世,一買一賣利百倍,克身又得青龍扶,積玉堆金何算計。財爻外動較艱難,財在內興人送至,外生內兮應生世,假使財輕也容易。應克世兮世克身,有財到底難成遂,世應比和身又安,資財平穩無憂滯。

財を求め交易するは、みな妻財爻をもって主と為す。妻財爻が発動して身爻に臨めば、財は一定に手に到る。卦中にもし妻財爻なければ、かえって空に落ち、一辈子の経営は称許に足らず。妻財爻が世を持ち、あるいは来りて世爻を克せば、一買一売に百倍の利を獲べし。それがもし身爻を克し、また青龍の相い扶けるを得れば、それはさらに金を堆積し玉を積み、計算するよりなし。妻財爻が外卦に発動すれば、財を求むること較びて艱難。妻財爻が内卦に興起すれば、自ずから人の財を送りて門に到る者あり。外卦が内卦を生じ、応爻が世爻を生じれば、たとえ財数輕微なるも、手に到り易し。応爻が世爻を克し世爻がまた身爻を克せば、たとえ財ありとも、到底成就し難し。世応が比和にして身爻がまた安穏なれば、資財は平穏にして、愁え滞る碍るところなし。

財生庫旺聚錢財,子動龍爻應稱意,財爻若值廢休囚,貨賤如塵宜措置。財爻旺相貴如金,有貨必須聞早棄,財爻不動財平安,遇殺逢空終破費。外鬼牽將玄武來,官災盜賊重重晦,劫殺臨財兼克身,闇昧小人切須忌。財交驛馬鬼神扶,買賣交成必遇貴。

妻財爻が生を得て庫位がまた旺なれば、銭財を聚積すること能し。子孫爻が発動し、青龍の爻が力を得れば、事は自ずから意にかなわん。妻財爻がもし正に休囚廢絶に値えば、貨は塵土のごとく賤し、正に勢に乗じて收購し置辦すべし。妻財爻が旺相なれば、貨は金のごとく貴し、手中に貨あれば早めに脱手すべし。妻財爻が安静にして動かざれば、財数は平安。一旦凶殺に遇い空亡に落ち入れば、終に破費せん。外卦の官鬼爻がまた玄武を牽帯して同じく来れば、官災と盗賊とが重々晦氣。劫殺が妻財爻に臨みまた身爻を克せば、それら暗中に祟る小人は、切に提防すべし。妻財爻と驛馬とが交會し、また吉神の扶助あれば、売買成交して必ず貴人に遇わん。

兄弟同人是悔神,財憂財失身憂否,莫教朱雀又當頭,官司口舌相連累。白虎臨財雖有財,切須忌落入圈圚,折本傷財為什麼,只為妻財化兄弟,子孫化財宜利多,財化子孫更非細,卻又青龍水上來,摘山運海多饒利。勾陳交鬼必淹留,行貨臨官被戝偷,忽爾妻財化官鬼,雖然獲利被官收。

兄弟爻と同人とが相并するは、一顆の「悔神」なり。財を論ずれば財を破り財を失うを憂え、身を論ずれば身に不測あるを憂う。さらに朱雀をしてまた頭に当らしむるなかれ、すなわち官司・口舌に牽累せられん。白虎が妻財爻に臨めば、財ありといえども、切に圏套に落ち入るを提防すべし。何をもって本を折り財を傷くや。ただ妻財爻が兄弟爻に変ずるがためにのみ。子孫爻が妻財爻を変出すれば、利を得ること甚だ多し。妻財爻が子孫爻を変出すれば、さらに小可ならず。もしさらに青龍の水上より来るあれば、すなわちそれは山を采り海を運ぶがごとく、處處饒利あり。勾陳と官鬼とが交動すれば、事は必ず拖延す。販運の貨物が官爻に臨めば、賊人に偷去せられん。忽然として妻財爻が官鬼爻に変ずれば、たとえ利を獲るとも、官府に收去せられん。

行商坐賈營財賦,切忌官爻臨本庫,不是官司送禍來,斷然被戝偷將去。地頭克身事未周,陰爻必是女人留,滿船載寶榮歸者,蓋為身爻克地頭。欲問錢財何日得,應在身財生旺日,假令乾用木為財,亥卯日辰為準則。

行商であれ坐賈であれ、およそ財賦を経営するには、最も官鬼爻が本命の庫位の上に臨むを忌む。官司が禍を門に送り届けるか、さもなくば断じて賊に偷去せられる。目的地のあの一爻がもし身爻を克せば、事は周全ならず。もしあの一爻が陰爻なれば、必ず女人に留められる。船いっぱいに宝を載せて栄えて帰ること能きは、まさに身爻が目的地のあの一爻を克し住むがゆえである。銭財のいつの日か手に到るかを問わんとすれば、身爻と妻財爻とが生旺の日に応ず。例えば乾宮は金に属し、木をもって妻財と為す。すなわち亥日・卯日が応験の準則である。亥・卯・未の三支が合して木局を成すがゆえである。

二、六畜血財章

凡占六畜畜為身,假使占牛丑是真,喜見子孫並父母,怕逢劫殺忌亡神。卦內若無所肖者,卻將八卦象來輪,乾馬坤牛艮狗當,巽雞離雉兌為羊。震龍艮馬一般斷,坎豕為烏細審詳,巽兌白兮離又赤,乾玄震翠艮坤黃。更有旁通推本位,次推所屬身宮義,本身旺相保無虞,若值死囚災立至。

およそ六畜を占うには、占うあの種の牲畜をそのまま「身」と作す。例えば牛を占えば、卦中の丑爻こそ正主である。喜ぶは子孫爻と父母爻とを見ること、怕れるは劫殺に逢うこと、忌むは亡神に碰うこと。卦中にもし占う生肖のあの一支なければ、八卦の象に改めて輪取する。乾は馬、坤は牛、艮は狗と作し、巽は鶏、離は野雉、兌は羊。震もまた龍と作し得、艮もまた馬と作し得て、同じく断ず。坎は猪、また烏と為し、みな細かく審詳すべし。毛色を論ずれば、巽と兌は白を主り、離は赤を主り、乾は黑を主り、震は青翠を主り、艮と坤は黄を主る。これに加えてさらに「六位例」の旁通の法に照らしてその本位を推し、次いでさらにその属する身宮の意義を推す。本身の爻が旺相なれば、虞なきを保し得。もし正に死地・囚地に落ちれば、災禍は即刻に到る。

本身發動子孫推,正是生財長育時,更得青龍相助吉,殺神相併及傾危。本肖空亡分外愁,交重白虎血財憂,午爻帶殺當憂馬,未慮羊兒丑慮牛。更須推本究宮卦,坤旺牛兮乾旺馬,遇子加龍旺主人,見武同宮防盜者。死絕休囚本位持,牛不耕兮馬不騎,更遇殺來應病死,十占八九定無疑。

本身の爻が発動すれば、さらに子孫爻を推す。これは正に財を生じ長育する時である。さらに青龍の相助を得れば、吉。もし凶殺と同じく并れば、すなわち傾危せん。占う生肖の爻が空亡に落ちれば、格別に愁えしむ。白虎が交動すれば、血財に憂いあり。午爻が殺を帯びれば、すなわち馬のために憂うべし。未爻が殺を帯びれば慮は羊に在り、丑爻が殺を帯びれば慮は牛に在る。さらに本宮の卦を推究すべし。坤が旺なればすなわち牛が旺し、乾が旺なればすなわち馬が旺し。子孫爻に遇いまた青龍を加えれば、主人家はこれに因りて興旺す。玄武がこれと同宮に在るを見れば、すなわち盗賊を防備すべし。本位の爻が死絶休囚の地に処すれば、牛は耕せず、馬もまた騎り得ず。さらに凶殺の来りて克するに遇えば、病死を主るべく、十に占えば八九、断じて疑いなし。

青龍旺相生財厚,六爻安靜無殃咎,若逢羊刃及三刑,決定遭他屠子手。財值青龍化子孫,驢騾牛馬保興生,牛強馬壯無他事,外旺乾剛內旺坤。父母重重化父母,一畜經年三換主,大殺來傷本肖爻,今朝換主明朝止。困頤噬嗑及明夷,鬼殺交重定剝皮,忽見青龍來救助,決無生育只尫羸。

青龍が旺相なれば、孳生・長育の財利は豊厚。六爻が安静なれば、災殃・過咎なし。もし羊刃と三刑とに逢えば、この牲口は決定して屠夫の手に喪わん。妻財爻が正に青龍に値えてまた子孫爻を変出せば、驢・騾・牛・馬はみな興旺の生養を保ち得。牛強く馬壮んにして別に他事なき卦象は、外卦の乾金が旺盛にして内卦の坤土もまた旺なるがごとき。父母爻が重々疊々として出でてまた父母爻を化出せば、一頭の牲口は一年の内に三箇の主人を換えん。大殺が来りて占う生肖の爻を傷つけば、今日主人を換え、明日すなわち終わりなり。《困》《頤》《噬嗑》および《明夷》の諸卦を得て、鬼爻と凶殺とが交動重畳せば、必ず皮を剥ぎ宰殺せらるるに遭う。忽然として青龍の来りて救助するを見るも、もただ生育すること能わず、瘦弱にして堪えざるのみ。

三、蚕桑章

應為蠶子世為人,世應相生福德臻,財是蠶官身是主,身財和合獲珠珍。主若生蠶多遂意,蠶兒受克枉勞辛,六爻安靜蠶平穩,一位交重險六親。有子有財全克兆,見兄見鬼大凶陳,交重父母平平斷,旺相休囚逐位輪。財爻若也持身世,管取絲綿千萬斤,更得青龍同位助,獲財百倍大光榮。

蚕を養うを占うには、応爻をもって蚕と為し、世爻をもって蚕を養う人と為す。世応が相生すれば、福徳は自ずから至る。妻財爻は蚕の官星で、身爻は蚕の主人である。身爻と妻財爻とが和合すれば、珠璣の利を獲べし。主人の一爻がもし蚕爻を生扶せば、多く意に遂うこと能し。蚕爻が反って克制を受ければ、徒らに一场の辛労を費やす。六爻が安静なれば、蚕事は平穏。ただ一爻の交動あれば、すなわち六親に危うし。卦中に子孫爻ありまた妻財爻あれば、十全の好兆である(原刻の「克兆」は「吉兆」と作るべし)。兄弟爻を見、官鬼爻を見れば、すなわち大凶の象を陈列す。父母爻が交動すれば、ただ平平と判断を作す。旺相と休囚とに至っては、爻位に按じて逐一輪推すべし。妻財爻がもしまた身爻・世爻を持てば、糸綿千万斤を収得することを管保す。さらに青龍の同位に相助を得れば、百倍の利を獲て大いに光采なり。

本宮見子為生氣,財世逢官是耗神,鬼旺初爻苗不出,二爻蠶子有災迍。三四鬼旺無桑葉,最上官興繭不成,金爻是鬼二眠亡,木鬼三眠定受殃。水鬼定是遭風雨,土鬼多應病尰黃,鬼落空亡番作吉,鬼爻休廢反為良。鬼化子孫財帛厚,鬼化妻財大吉昌,鬼化兄弟收一半,鬼化父母晚絲強。

本宮の中に子孫爻を見るは、生気である。妻財爻と世爻の上に官鬼爻に遇うは、あれは耗神である。官鬼爻が初爻に旺たれば、蚕苗は出ず。二爻に旺たれば、蚕子に災難あり。官鬼爻が三爻・四爻に旺たれば、采るべき桑葉なし。最上の一爻に旺たれば、蚕繭は結成せず。金爻が鬼と作れば、蚕は第二眠の時に死亡す。木爻が鬼と作れば、第三眠の時に定めて殃に遭う。水爻が鬼と作れば、必ず風雨に遇う。土爻が鬼と作れば、多く蚕に浮腫發黄の病の生ずるを主る。鬼爻がもし空亡に落ち入れば、かえって吉に転ず。鬼爻が休廃にして気なければ、かえって好き事なり。鬼爻が子孫爻を変出せば、財帛は豊厚。鬼爻が妻財爻を変出せば、大いに吉昌。鬼爻が兄弟爻を変出せば、ただ半分のみ収得す。鬼爻が父母爻を変出せば、晩蚕の糸はかえって好し。

青龍發動絲綿廣,白虎交重蠶白殭,玄武克蠶憂水厄,勾陳帶殺為蠶傷。水財到底無多利,金土為財些少償,木財旺相財無數,太旺財爻更被傷。天喜青龍財子合,生身生世獲嘉祥。

青龍が発動すれば、糸綿は広く多く産す。白虎が交動重畳すれば、蚕は白僵の病を得ん。玄武が蚕爻を克すれば、水厄を憂うべし。勾陳が凶殺を帯びれば、蚕は傷を受けん。水に属する妻財爻は、根を帰し底を究めれば利は多からず。金に属し土に属する妻財爻は、ただ些少の補償あるのみ。木に属する妻財爻が旺相なれば、財利は数なし。ただし妻財爻が太く旺じて頭を過ぐれば、かえってまた傷を受けん。天喜・青龍と妻財爻・子孫爻とが相合し、また来りて身爻・世爻を生扶せば、すなわち美好の吉祥を獲得し得。

四、行人章

凡卜行人先看身,身爻發動是行人,子孫外動克身世,決定前途獲寶珍。出去當頭憂白虎,歸來足下忌勾陳,內克世兮世克應,臨行有阻去無因。外克內兮應克世,打疊行裝在即辰,身宮見鬼因官事,若不因官定有迍。父母克身父母留,兄弟克身兄弟憂,青龍子孫克身位,一路無虞到地頭。

およそ外に出て門に在る人を占うには、まず身爻を見る。身爻が発動するは、すなわちあの路を行く人である。子孫爻が外卦に発動して身爻・世爻を克せば、断じて彼は路上にて財宝を得べし。門を出る時は最も白虎の頭に当たるを怕れ、帰来の時は最も勾陳の足下すなわち初爻に在るを忌む。内卦が世爻を克し、世爻がまた応爻を克せば、行に臨みて阻礙あり、去りても去り成らず。外卦が内卦を克し、応爻が世爻を克せば、すなわち即刻に行装を打点して身を動かすべし。身爻の一宮に官鬼爻を見るは、官事のために門を出るなり。もし官事のためならざれば、また必ず困頓あり。父母爻が身爻を克せば、父母に留められたるなり。兄弟爻が身爻を克せば、兄弟のために憂うるなり。青龍と子孫爻とが身爻の位を克せば、一路平安にして、目的地に至るまで直なり。

乾宮旺相乘肥馬,坎卦克身乘巨舟,震卦克身身便動,坤卦克身徒步遊。艮卦克身行必正,巽卦克身去又休,白虎克身行有厄,青龍克身為大吉。朱雀克身文字催,玄武克身路遭賊,若見勾陳來克世,事緒拘留行未得。欲卜行人何日回,父克子孫為定期,初爻發動足下動,二爻身動定無疑。

乾宮が旺相なれば、肥馬を騎りて行くなり。坎卦が身爻を克せば、大船に乗りて行くなり。震卦が身爻を克せば、人は即刻に身を動かさん。坤卦が身爻を克せば、徒歩にして行くなり。艮卦が身爻を克せば、走るは必ず正路なり。巽卦が身爻を克せば、すなわち去らんと欲してまた歇まる。白虎が身爻を克せば、路上に災厄あり。青龍が身爻を克せば、これ大吉。朱雀が身爻を克せば、文書の来りて催促するあり。玄武が身爻を克せば、途中に賊に遭わん。もし勾陳の来りて世爻を克するを見れば、すなわち事に牽絆して拘留せられ、去り成らず。門を出る人のいつの日か回るかを卜せんとすれば、父母爻の子孫爻を克する日をもって定期と為す。初爻が発動すれば、脚下すでに身を動かせり。二爻・身爻が発動すれば、身を動かすことさらに疑いなし。

三四發動臨門戶,五爻在路較遲遲,上爻身動身猶住,安靜行人定未歸。雖動動臨玄武方,中途定有小人傷,交重白虎多驚恐,發動青龍多吉昌。朱雀爻交先有信,子孫發動喜非常,鬼兄併發多應病,官化為官更不祥。子落空亡身入墓,行人準定不回鄉。

三爻・四爻が発動すれば、人はすでに門戸の処に到り、家に到ること近し。五爻が発動すれば、なお路上に在り、帰期は較びて遲し。上爻の身爻が発動すれば、人はなお停住して行かず。六爻が安静なれば、すなわち門を出る人は一定にいまだ身を動かして回らざるなり。爻の発動ありといえども、玄武のあの一方に動かば、中途にて必ず小人に傷つけられん。白虎が交動重畳せば、多く驚恐あり。青龍が発動すれば、多く吉昌を主る。朱雀の爻が交動すれば、先に書信の到るあり。子孫爻が発動すれば、喜事非常なり。官鬼爻と兄弟爻とが一同に発動すれば、多くは生病に応ず。官鬼爻がまた官鬼爻を変出せば、さらに不祥。子孫爻が空亡に落ち入りて身爻がまた墓に入れば、門を出る人は准定して故郷に回らざるなり。

疾厄部第九

一、疾病章

疾病先將身命看,逢龍見子放心寬,妻財入命多沉重,官鬼臨身更不堪。身犯勾陳凶有準,命加玄武瘥應難,騰蛇白虎憂喪事,身命空亡定入棺。金鬼值身傷骨節,身中水鬼血膿鑽,貼身火鬼瘡痍惱,木鬼身宮有骨酸。土鬼在身身腫脹,殺刑加命命摧殘,水為腰腎金屬肺,火主心胸木主肝。

疾病を占うには、まず身爻と命爻とを見る。青龍に逢い、子孫爻を見れば、放心すべし。妻財爻が命爻に進入すれば、病勢は多く沈重。官鬼爻が身爻に臨めば、さらに堪えず。身爻が勾陳を犯せば、凶険は准あり。命爻に玄武を加えれば、病は痊愈し難し。騰蛇・白虎がこれに臨めば、丧事を憂うべし。身爻・命爻が一斉に空亡に落ちれば、すなわち定めて棺に入らん。金に属する鬼爻が身爻に値えば、傷は骨節に在り。水に属する鬼爻が身に在れば、血膿の鑽痛を主る。身爻に緊貼する火鬼は、瘡瘍に悩まさる。木に属する鬼爻が身宮に在れば、骨節の酸疼を主る。土に属する鬼爻が身に在れば、身体の腫脹を主る。凶殺と刑とが并びて命爻の上に加われば、性命はすなわち摧折せん。さらに五行をもって部位を分かつ。水は腰と腎を主り、金は肺に属し、火は心胸を主り、木は肝を主る。

土爻脾位休逢殺,發動交重仔細觀,虎鬼同興應哭泣,龍孫並旺保平安。乾為首兮坤為腹,巽為手兮震為足,兌為口兮艮為鼻,坎主耳兮離主目。一宮殺旺一般災,子動龍興保平復,豐兼蠱困及明夷,夬與同人一例推。

土爻は脾の部位で、それをして凶殺に逢わしむるなかれ。およそ爻の発動交重あれば、みな仔細に観察すべし。白虎と鬼爻とが一同に興起せば、家中に哭泣の事あるべし。青龍と子孫爻とが一并に旺相なれば、平安を保し得。さらに八卦をもって身体に分配す。乾は頭、坤は腹、巽は手、震は足、兌は口、艮は鼻、坎は耳を主り、離は目を主る。どの一宮の凶殺が旺盛なれば、どの一処に病災あり。子孫爻が発動し、青龍が興起せば、病体の平復を保し得。《豊》を得、兼ねて《蠱》《困》および《明夷》を得、また《夬》と《同人》とあれば、みな同一の例に照らして推断し、病勢の軽からざるを主る。

冬旅春需都困重,夏觀秋剝並傾危,六爻安靜猶難瘥,殺鬼交重便莫醫。財旺身空身必喪,官生命死命應衰,兩重官鬼因勞復,鬼化為兄病不宜。官化為財凶有定,鬼爻化子瘥無疑。

冬に《旅》卦を得、春に《需》卦を得れば、病はみな沈重にして支え難し。夏に《観》卦を得、秋に《剥》卦を得れば、一并に傾危す。六爻が安静なれば、病はなお癒え難し。凶殺と鬼爻とが交動重畳せば、それは医るに及ばず。妻財爻が旺にして身爻が空に落ちれば、病人は必ず喪亡す。官鬼爻が生を得て命爻が死地に落ちれば、性命は当に衰敗すべし。卦に両重の官鬼爻を見るは、労累に因りて病情が反復するなり。鬼爻が兄弟爻に変ずれば、病情は利あらず。官鬼爻が妻財爻に変ずれば、凶は定局なり。鬼爻が子孫爻を変出せば、痊愈は疑いなし。

二、医薬章

子孫出現是醫人,生世生身藥必靈,兩個子孫齊發動,換醫困厄即時平。子囚醫拙無功效,子旺醫明有準繩,無子病人難服藥,子空患者便歸程。子孫值土宜丸散,值火須當火艾蒸,值木吺咀方應病,值金針刺保亨貞。

子孫爻が出現すれば、すなわち医生を代表す。それが世爻を生じ身爻を生ずれば、薬を用うるに必ず霊験あり。両つの子孫爻が一斉に発動すれば、一人の医生を換え、困厄は立ちどころに平復す。子孫爻が囚地に落ちれば、医生は笨拙にして医治に功効なし。子孫爻が旺相なれば、医生は高明にして薬を下すに準縄あり。卦中に子孫爻なければ、病人は服薬し難し。子孫爻が空に落ちれば、患者はおそらく帰途に上らんとす。子孫爻が土に値えば、丸薬・散剤を用うるに宜し。火に値えば、艾灸・火蒸を用いるべし。木に値えば、㕮咀の煎剤を用うるに宜しく、ちょうど症に対す。金に値えば、針刺を用うるに宜しく、安好を保し得。

子孫值水宜湯藥,天喜扶持妙莫評,青龍獨發最為良,持世生身便離床。那更子孫同位發,不須服藥保安康,鬼財安貼無憂慮,身世比和大吉昌。欲問病人何日瘥,鬼衰生旺世生方。

子孫爻が水に値えば、湯薬を服するに宜し。さらに天喜の扶持あれば、その妙処は評説し難し。青龍が単独に発動すれば、最も良善。それが世爻を持ち、また身爻を生ずれば、病人はすなわち床を下るべし。いわんや子孫爻がまたそれと同位に発動すれば、それは服薬せずとも安康を保つ。官鬼爻と妻財爻とが安帖にして動かざれば、憂慮なし。身爻・世爻が比和すれば、大吉大昌。病人のいつの日か痊愈するかを問わんとすれば、すなわち鬼爻が衰敗し、世爻が生旺を得るあの日に在り。

三、盗賊章

占盜先推財鬼鄉,財爻安靜便無妨,內搖不離無安處,外動多應出遠方。鬼化為財須有望,財爻化鬼莫思量,妻財入墓無蹤跡,財犯勾陳在土藏。捉賊提防亡劫害,尋財切慮刃刑傷,子孫旺相終尋見,官鬼休囚必捉將。玄武鬼爻家裡動,原來家賊最難防,兩重官鬼勾連至,鬼落空亡自失忘。

失盗を占うには、まず妻財爻と官鬼爻との在る位置を推す。妻財爻が安静なれば、財物はすなわち妨げなし。鬼爻が内卦に揺動すれば、賊は遠く去らず、ただ安身の処を尋ね得ざるのみ。外卦に発動すれば、多くはすでに遠方に逃往せり。鬼爻が妻財爻に変ずれば、失物はなお指望あり。妻財爻が鬼爻に変ずれば、すなわちさらに思うに及ばず。妻財爻が墓に入れば、財物は蹤跡なし。妻財爻が勾陳を犯せば、物は土中に蔵せり。賊を捉うるには亡神・劫殺の為害を提防し、財を尋ぬるには最も羊刃・三刑の相い傷るを慮る。子孫爻が旺相なれば、終に尋ね見るべし。官鬼爻が休囚にして気なければ、必ず賊を捉え得。玄武と鬼爻とが内卦に発動すれば、もとは家賊で、これが最も提防し難し。卦に両重の官鬼爻を見れば、人の勾結して同じく来りて作案するなり。鬼爻が空亡に落ち入れば、贓物はおそらく自己の遺失せしなり。

一世二世親鄰盜,三世四世不離鄉,五世六世他方鬼,鬼若生身必見贓。木鬼東方人是賊,金西水北細消詳,火光本是南方鬼,土鬼原來只在房。欲問賊人藏物處,鬼家父母處消詳,譬如火鬼木為父,竹木堆中及樹傍。不懼五行無準則,只愁財物落空亡。

一世卦・二世卦を得れば、親戚・鄰里の盗みたるなり。三世卦・四世卦を得れば、賊はなお本郷を離れず。五世卦・六世卦を得れば、すなわち他郷外來の賊なり。鬼爻がもし来りて身爻を生ぜば、必ず贓物を見るべし。木に属する鬼爻は、賊は東方の人。金鬼は西方を主り、水鬼は北方を主る。みな細かに消詳すべし。火光の鬼はもと南方人。土に属する鬼爻は、もとより自家の房中に在り。賊人が物をどこに蔵したかを問わんと欲せば、すなわち鬼爻の父母爻の上より消詳せよ。例えばこれ火鬼ならば、火は木をもって父母と為す。すなわち竹木の堆の中に、あるいは樹の旁に蔵せり。五行に準則の依るべきなきを怕れず、ただ財物の空亡に落ち入るを愁う。

貴人持鬼官人賊,驛馬持官永健郎,玄武臨官僧取去,勾陳是鬼道偷將。陰爻胎鬼陰入盜,陽貴休囚官不良,陽鬼廢囚巫術輩,鬼爻旺相是豪強。

貴人が鬼爻を持てば、賊は官を為す人。驛馬が官爻を持てば、賊は身強く脚捷き壮漢。玄武が官爻に臨めば、僧人の取り去りしなり。勾陳が鬼爻と作れば、道士の偷み走りしなり。陰爻の上の胎鬼は、婦人の室に入りて窃み行くなり。陽爻の貴人にして休囚にして気なければ、不良の公門の中人なり。陽鬼が廢・囚の地に落ちれば、巫見・術士の一流なり。鬼爻が旺相なれば、それはすなわち豪強の輩なり。

四、捕盗章

捕盜先推飛伏神,飛伏相生賊不真,飛克賊神須捉住,伏傷飛者反傷身。伏神帶殺休追趕,伏入勾陳賊自陳,內外世身依此例,內還克外定無因。應爻又是偷財者,若來克世曲難伸,欲知捕獲當何日,鬼敗財生定日辰。卜筮遺忘皆準此,身衰財廢不尤人。

盗賊を捕捉するには、まず飛神と伏神とを推す。飛伏の両者が相生すれば、疑う所は真の賊にあらず。飛神が賊神を克せば、一定に捉え得。伏神が反って飛神を傷つけば、賊を捕らう人は反って賊に傷つけられん。伏神が凶殺を帯びれば、すなわち追い趕するなかれ。伏神が勾陳に落ち入れば、賊は自ら招認せん。内卦・外卦、世爻・身爻は、みなこの例に照らして推す。内卦が反って外卦を克せば、賊を捉うるに着落なし。応爻はすなわち財を偷したあの人で、それがもし来りて世爻を克せば、冤曲は申訴し難し。いつの日か捕獲するかを知らんと欲せば、すなわち鬼爻が敗絶し、妻財爻が生を得るあの日辰に定めよ。およそ遺失の財物を卜するは、みなこれをもって准と為す。もし身爻が衰え妻財爻が廢せば、それは旁人を怨むに及ばず。

五、公訟章

公訟先推身殺鬼,身克殺爻應有理,劫殺克身理不明,身旺殺空憂散矣。論人切要殺扶身,被訴卻憂身克世,身旺殺空訴者輸,身衰殺旺身遭棰。殺身俱旺事遷延,身殺俱空公事止,劫殺臨官官事興,財加劫殺因財起。三刑持世莫興詞,六害臨身休後悔,父母臨身是劫並,決定爭差田屋契。

官司を打つには、まず身爻・凶殺と官鬼爻とを推す。身爻が凶殺の爻を克し住むこと得れば、自己は当に理あるべし。劫殺が反って身爻を克せば、道理は説き明らかにし難し。身爻が旺にして凶殺が空に落ちれば、憂愁は自然に消散す。もし人を告るの一方なれば、最も緊要なは凶殺が反って身爻を扶助するを来ること。もし被告るの一方なれば、身爻の去りて世爻を克するを怕る。身が旺にして殺が空なれば、起訴する人は輸せん。身が衰えて殺が旺なれば、自身は杖打を挨がん。凶殺と身爻とがともに旺なれば、事はすなわち拖延せん。身爻と凶殺とがともに空に落ちれば、公事は自然に停止す。劫殺が官爻に臨めば、官司は興起す。妻財爻の上に劫殺を加えれば、訟事は財に因りて起こる。三刑が世を持てば、状紙を遞するなかれ。六害が身に臨めば、後日の追悔を免れん。父母爻が身爻に臨みてまた劫殺の同じく并るあれば、必ず田地・屋契の争執のために官司を打つなり。

外來克內被渠傷,內克外因渠不是,弟兄化鬼卒難休,鬼化弟兄多闇昧。玄武臨官防小人,騰蛇犯鬼多淹滯,青龍入鬼遇貴人,白虎臨官受刑制。鬼共勾陳牢獄災,鬼臨朱雀文書累,太歲克官赦解由,月建沖官官又罪。日辰克鬼脫應難,鬼剋日辰猶不易,身世克刑目下和,相併相沖還又至。

外卦が来りて内卦を克せば、対方に傷つけられたるなり。内卦が外卦を克せば、対方の理に虧くるなり。兄弟爻が鬼爻に変ずれば、事は終に了し難し。鬼爻が兄弟爻に変ずれば、その中に多く暗昧あり。玄武が官爻に臨めば、小人を提防すべし。騰蛇が鬼爻を冲犯すれば、多く拖延滞留あり。青龍が鬼爻に入れば、貴人に遇うべし。白虎が官爻に臨めば、刑罰の制裁を受けん。鬼爻と勾陳とが同じく処れば、牢獄の災いあり。鬼爻が朱雀に臨めば、文書に拖累せらる。太歳が官爻を克せば、赦免・開釋を望み得。月建が官爻を冲せば、あの案を問う官員は自らもまた罪を獲ん。日辰が鬼爻を克せば、身を脱さんと欲すもなお難し。鬼爻が反って日辰を克せば、事も同じく易からず。身爻・世爻は互いに克刑すといえども、眼下はかえって相い安し。一旦相并相冲の時に到れば、麻煩はまた来らん。

噬嗑明夷被杖笞,屯蒙大壯遭囚繫,雖云渙解保無由,也要世身爻有氣。天喜貴人要生身,大殺亡神莫持世,世應相生內外和,決定兩頭都沒事。劫殺官爻是禍根,空亡卻是相和義,妻財持世喜神扶,卻把托個人調治。青龍子孫是解星,生世生身謝天地,世旺身生命合神,是日官司當脫離。

《噬嗑》《明夷》を得れば、杖責・笞打を挨がん。《屯》《蒙》《大壮》を得れば、囚禁・繋押に遭わん。《渙》《解》を得れば事なきを保し得といえども、また世爻・身爻に気あるを須う。天喜・貴人は来りて身爻を生扶するを要し、大殺・亡神は切に世を持すべからず。世応が相生し、内外が和洽なれば、断じて両造ともに事なし。劫殺と官鬼爻とは禍根で、それらが一たび空亡に落ちれば、かえって和解の義と成る。妻財爻が世を持ちて喜神の扶助あれば、すなわち一人に托して中より調停せしむべし。青龍と子孫爻とは厄を解く星で、それらが世爻を生じ身爻を生ずれば、すなわち天に謝し地に謝すべし。世爻が旺相、身爻が生を得、命爻がまた合神に逢えば、この日官司は身を脱すべし。

更有常贏決勝方,訴人被訴都當記,訟心克己最為頭,挫銳解紛為第二。贏盡世間多少人,省財又不傷和氣。

この外にさらに一箇の常勝決赢の方子あり。人を告るにも人に告られるにも、みな記えてしかるべし。あの好訟の心をまず克治して下せよ。これ第一等の工夫。自己の鋒芒・鋭気を挫き去り、紛争を化解せよ。これ第二等の工夫。この両条に憑れば、世上の幾多の人に赢ち越え、銭財を省き且つ彼此の和気を傷つけず。

巻下

乾部第十

一、乾宮八卦立成章

屬陽、金兆。立冬旺、秋分相。卦名:上爻、五爻、四爻、三爻、二爻、初爻,世爻飛伏。乾為天:壬戌土、壬申金、壬午火、甲辰土、甲寅木、甲子水,飛壬戌土;世、身、應,四月卦;父母、兄弟、官鬼、父母、妻財、子孫,伏癸酉金。天風姤:壬戌土、壬申金、壬午火、辛酉金、辛亥水、辛丑土,飛辛丑土;應、身、世,五月卦;父母、兄弟、官鬼、兄弟、子孫、父母,伏甲子水。天山遁:壬戌土、壬申金、壬午火、丙申金、丙午火、丙辰土,飛丙午火;應、世、身,六月卦;父母、兄弟、官鬼、兄弟、官鬼、父母,伏甲寅木。天地否:壬戌土、壬申金、壬午火、乙卯木、乙巳火、乙未土,飛乙卯木;應、身、世,七月卦;父母、兄弟、官鬼、妻財、官鬼、父母,伏甲辰土。

乾宮は陽に属し、金兆と為り、立冬の時に旺し、秋分の時に相たり。下の表は卦を逐い上爻・五爻・四爻・三爻・二爻・初爻の納甲と六親を横に列し、末の一欄は世爻の飛神・伏神である。乾為天。上爻は壬戌土(父母、世を持つ)、五爻は壬申金(兄弟、身爻)、四爻は壬午火(官鬼)、三爻は甲辰土(父母、応爻)、二爻は甲寅木(妻財)、初爻は甲子水(子孫)。飛神は壬戌土、伏神は癸酉金、四月の卦と為す。天風姤。上爻は壬戌土(父母)、五爻は壬申金(兄弟)、四爻は壬午火(官鬼、応爻)、三爻は辛酉金(兄弟)、二爻は辛亥水(子孫、身爻)、初爻は辛丑土(父母、世を持つ)。飛神は辛丑土、伏神は甲子水、五月の卦と為す。天山遯。上爻は壬戌土(父母)、五爻は壬申金(兄弟、応爻)、四爻は壬午火(官鬼)、三爻は丙申金(兄弟)、二爻は丙午火(官鬼、世を持つ)、初爻は丙辰土(父母、身爻)。飛神は丙午火、伏神は甲寅木、六月の卦と為す。天地否。上爻は壬戌土(父母、応爻)、五爻は壬申金(兄弟)、四爻は壬午火(官鬼、身爻)、三爻は乙卯木(妻財、世を持つ)、二爻は乙巳火(官鬼)、初爻は乙未土(父母)。飛神は乙卯木、伏神は甲辰土、七月の卦と為す。

風地觀:辛卯木、辛巳火、辛未土、乙卯木、乙巳火、乙未土,飛辛未土;世、身、應,八月卦;妻財、官鬼、父母、妻財、官鬼、父母,伏壬午火。山地剝:丙寅木、丙子水、丙戌土、乙卯木、乙巳火、乙未土,飛丙子水;世、應、身,九月卦;妻財、子孫、父母、妻財、官鬼、父母,伏壬午火。火地晉:己巳火、己未土、己酉金、乙卯木、乙巳火、乙未土,飛己酉金;世、身、應,十月卦;官鬼、父母、兄弟、妻財、官鬼、父母,伏壬午火。火天大有:己巳火、乙未土、己酉金、甲辰土、甲寅木、甲子水,飛甲辰土;應、身、世,正月卦;官鬼、父母、兄弟、父母、妻財、子孫,伏乙卯木。

風地観。上爻は辛卯木(妻財)、五爻は辛巳火(官鬼)、四爻は辛未土(父母、世を持つ)、三爻は乙卯木(妻財)、二爻は乙巳火(官鬼、身爻)、初爻は乙未土(父母、応爻)。飛神は辛未土、伏神は壬午火、八月の卦と為す。山地剥。上爻は丙寅木(妻財)、五爻は丙子水(子孫、世を持つ)、四爻は丙戌土(父母)、三爻は乙卯木(妻財)、二爻は乙巳火(官鬼、応爻)、初爻は乙未土(父母、身爻)。飛神は丙子水、伏神は壬午火、九月の卦と為す。火地晋。上爻は己巳火(官鬼)、五爻は己未土(父母)、四爻は己酉金(兄弟、世爻と身爻とともにこの位に在り)、三爻は乙卯木(妻財)、二爻は乙巳火(官鬼)、初爻は乙未土(父母、応爻)。飛神は己酉金、伏神は壬午火、十月の卦と為し、本宮の遊魂卦なり。火天大有。上爻は己巳火(官鬼、応爻)、五爻は乙未土(父母、身爻。原刻の「乙」は「己」と作るべし)、四爻は己酉金(兄弟)、三爻は甲辰土(父母、世を持つ)、二爻は甲寅木(妻財)、初爻は甲子水(子孫)。飛神は甲辰土、伏神は乙卯木、正月の卦と為し、本宮の帰魂卦なり。

二、八卦断例章

乾象:六陽純一天行健,風虎雲龍聚會時,剛健身持恆不息,功名榮顯決無疑。斷:乾者健也,事宜專一,人口安康,田蠶進益,問病獲安,占官轉職,所謀必成,所求皆得。姤象:天下有風陰媾陽,勿疑娶女女非良,順時消息行中道,品物咸亨大吉祥。斷:媾者遇也,謀必有遇,求官官榮,求財財遂,病者難安,婚姻休娶,卜筮行人,端的在路。遁象:天下有山為遁象,埋光鏟彩以修身,順時達變賢君子,不惡而嚴遠小人。斷:遁者退也,凡事宜退,公訟而和,行人阻滯,問婚不成,求財無利,病者遷延,田蠶微細。否象:天地不交物不生,達人晦德避時屯,不居榮祿安常分,傾否之時福自臻。斷:否者塞也,凡事閉塞,切慮官司,提防盜賊,家宅平安,田蠶少得,守分安常,災消集福。

《乾》の卦象。六爻純陽にして渾然として独一、まさに「天行健」の気象なり。風は虎よりし雲は龍よりし、英雄際会の時なり。剛健の徳をもって自身を持守し、恒久にして止息せず。功名は栄顕にして決然として疑いなし。断語。乾はすなわち「健」。事を為すに専一に宜しく、家中の人口は安康、田禾・蚕桑は増益し、病を問えば平安を獲べく、官職を占えば遷転を得、謀る所は必ず成り、求むる所はみな手に到る。《姤》の卦象。天の下に風あり、陰と陽とが相遇し媾合するの象なり。この女子を娶るべきや否やを遅疑するなかれ、この女はもとより良配にあらず。時勢に順い消息盈虚して中道を行けば、万物はことごとく亨通して大いに吉祥なり。断語。媾はすなわち「遇」。事を謀れば必ず際遇あり、官を求めれば官運は栄顕し、財を求めれば財は称遂し得。病人は安んじ難く、婚事は娶るなかれ。門を出る人を卜問すれば、確かにまだ路上に在り。《遯》の卦象。天の下に山あり、退避の象なり。光彩を收斂し鋒芒を蔵起して自身を修養す。時に順い通変するは、まさに賢明の君子なり。疾言・厲色を須いずして自ずから威厳あり、小人をして遠避せしむべし。断語。遯はすなわち「退」。およそ事は退譲に宜しい。官司は和解し得、門を出る人は受阻して滞留し、婚を問えば成らず、財を求めれば利なく、病人は拖延し、田蚕の収成は微薄なり。《否》の卦象。天地は交わらず、万物は生ぜず。通達の人は徳を隠して時艱を躲かる。栄華・禄位に居るを貪らず、平常の本分を安守す。傾否して泰に転ずる時を待てば、福気は自然に到来す。断語。否はすなわち「塞」。およそ事は閉塞して通ぜず。切に官司を憂慮し、盗賊を提防すべし。家宅はなお平安を算し、田蚕の得る所は甚だ少なし。ただ分を守り常に安んずれば、災は消えて福は集まらん。

觀象:風行地上順而安,莫作尋常一例看,一切營謀無不遂,生財旺相已遷官。斷:觀者望也,凡事有望,田蠶進益,家宅興旺,占婚最宜,求官為上,財聚病痊,獲福無量。剝象:艮山扶地邪傷正,厚下安居反得輿,小人剝極不知變,陷身取辱剝其廬。斷:剝者落也,剝落之義,動則有傷,靜則無悔,退則獲安,進則不利,藏器待時,剝極復治。晉象:日出於地晉文明,輝光普照德非輕,田蠶進益家興旺,職位高遷身顯榮。斷:晉者進也,進必有升,進身必遂,進事有成,行人未至,公訟不明,病者難瘥,財平稍平。大有象:火在天上為大有,順天休命育群生,光明普照無私曲,上下相通道大亨。斷:盛大豐育,所求必至,田宅昌榮,生財吉利,訟散病痊,孕生婚遂,除卻出行,般般稱意。

《観》の卦象。風が大地の上を行く、和順にして安寧なり。尋常の卦例として一概に看るべからず。一切の経営・計謀は遂わざるなし。財を生じ旺相にして、しかもすでに官を遷すの兆あり。断語。観はすなわち「望」、およそ事にみな指望あり。田蚕は増益し、家宅は興旺し、婚を占うに最も相宜、官を求むるは上々の選、財は聚攏し得、病は痊愈し得、獲る所の福は限量すべからず。《剥》の卦象。艮山は地に附着す。邪気は正気を傷る。下を厚遇しその位に安居すること能けば、かえって「大輿」の承載を得。小人の剥落は極処に到りてなお変通を知らず、終に身を陥れ辱を受け、自己の廬舎まで剥がれ去るに至る。断語。剥はすなわち「落」、剥落の義を取る。一たび動けばすなわち傷損あり、安静なれば悔恨なし。退譲すれば平安を得べく、前進すれば利あらず。当に才器を収蔵して時機を待つべく、剥の極処は自ずから治平に復帰せん。《晋》の卦象。太陽は地の上に出づ。進みて文明の象なり。光輝は普く照らし、徳沢は軽からず。田蚕は増益し、家道は興旺す。職位は高く升り、自身は顕栄す。断語。晋はすなわち「進」、進めば必ず升あり。身を進めば必然に称遂し、事を進めば必ず成ること能し。ただ門を出る人はいまだ到らず、官司は明白ならず、病人は痊愈し難く、銭財はただ平平なり。《大有》の卦象。火は天の上に在り、大有の象なり。天道に順応し、その命を美善として衆生を化育す。光明は普く照らして、偏私・曲弊なし。上下相い通じ、その道は大いに亨る。断語。大有は盛大豊育の義。求むる所は必ず手に到り、田宅は昌栄し、財を生ずるは吉利、訟事は消散し、疾病は痊愈し、胎孕は生し得、婚事は称遂す。出行の一項を除くの外、様様意にかなう。

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