周易尚占・題名
一、以銭代蓍法(揲蓍法は心鑑に見え)
易経易学典籍
術数への応用を目指すなら、まず六十四卦の卦爻辞と《説卦伝》の取象に親しむ。義理を目指すなら《繋辞伝》から入るのがよい。
周易尚占。瑩蟾子李清庵著。元大德丁未年版。
《周易尚占》、螢蟾子李清庵撰。李清庵とは元代の全真道士李道純のことで、号を螢蟾子と称し、内丹と易理とを互いに発明し合わせた。この本は元の大德丁未年(1307年)の刻本に拠る。
周易尚占序(洛陽保八)
周易尚占者,卜筮之捷法也。其旨切,而近其辭。筮而當誠,有補於初進者,旨趣與市肆間卜筮之書大同小異。且如鬼谷辨爻占法,以上爻為至高,殊不知上為至遠位之地。作是見者,非深造玄理者也?若此者眾。或問曰:尚占有道乎?曰:不可謂之有,不可謂之無。若謂有,泥於卜筮而無窮;若謂無,易有聖人之道四,尚占居其一焉。
《周易尚占》という書は、卜筮の早道である。その趣旨は懇切で、措辞は平易である。占筮にあたって誠敬の心を抱きさえすれば、入門したばかりの人に大いに役立つ。その筋立ては市面の書肆で売られている卜筮の書とほぼ同じで、細かい点で異なるだけである。例えば鬼谷子に仮託した辨爻の占法は、上爻を最も尊く高い位と見なしているが、上爻が実は最も遠く外の地であることを知らない。このような見解を持つ者は、玄妙な易理を深く究めた人ではないのではないか。この種の例はまだ多い。ある人が問うた。「尚占」にもそれ自体の道があるのか。答えて曰く、あるとは言えず、ないとも言えない。あると言えば、卜筮に拘泥して窮まりがなくなり、ないと言えば、《周易・繫辞》に明らかに「易に聖人の道四つあり」とあり、「尚占」はその一つを占めているからである。
所要者,必先明本,次當明體,變通明用。知體而不知用,則不備;知用而不知體,則不精。占變相需,易理盡矣。故尚占者,學易之樞機也。其緒在於寂然,應動之效;發端在於決疑,疑情頓釋。惟變是通,皆由理正辭達而已;臨疑取證,不滯膠擾楊墨之間。今瑩蟾子李清庵下一片工夫,分析爻辭,深得易理之趣,言雖樸素,不事浮華。若非閒中日月,靜裡乾坤,孰能臻此聯篇鋟梓,以廣其傳,貴無隱爾。大德丁未五月望日,洛陽後學保八序。
尚占を学ぶにあたり最も肝要なのは、まず根本を明らかにし、次に卦体を明らかにし、さらに変通によって卦の功用を明らかにすることである。卦体を知って応用を知らなければ学問は備わらず、応用を知って卦体を知らなければ判断が精微でない。占断と変化とは互いに依り頼み、《周易》の理はここに尽きる。だから「尚占」は《易》を学ぶ枢機である。その端緒は心が寂然として動かず、物の動きに応感する効験にあり、その入手は疑难を決断して疑惑をたちまち氷解させるところにある。ただ変に随って通ずるのみで、これらはみな義理が端正で言辞が通達するに過ぎない。事に臨んで証を求めれば、楊朱・墨翟のような偏執し絡み合う争論に陥ることはない。今、螢蟾子李清庵が一つの苦功を積み、爻辞を一つ一つ分析して、深く易理の趣を得た。措辞は素朴であるが浮華を求めない。閑居の歳月、静中の天地がなければ、誰がこの境地に至れようか。彼は全書を連ねて版に刻して印行し、広く伝えた。その貴ぶべきところは、まさに隠すところがない点にある。大德丁未年(1307年)五月十五日、洛陽の後学保八が序を作る。
周易尚占総目
周易尚占總目。卷上。圖局部第一(凡十章):一、無極而太極圖;二、太極生兩儀圖;三、兩儀生四象圖;四、四象生八卦圖;五、八卦方位圖;六、乾坤生六子圖;七、天干納甲圖;八、地支納音圖;九、支干納音圖;十、五子歸元圖。旁通部第二(凡十章):一、六位例;二、月建六神例;三、日建六神例;四、八卦取象例;五、八卦法用例;六、八節休旺例;七、逐月吉凶神殺例;八、逐日吉凶神殺例;九、合刑殺例;十、四時吉凶神殺例。
以下は《周易尚占》全書の総目である。巻上は四部に分かれる。第一「図局部」は十章で、図式によって宇宙生成と納甲の理を説く。一は「無極而太極図」、二は「太極生両儀図」、三は「両儀生四象図」、四は「四象生八卦図」、五は「八卦方位図」、六は「乾坤生六子図」、七は「天干納甲図」、八は「地支納音図」、九は「支干納音図」、十は「五子帰元図」。第二「旁通部」も十章で、占断に用いる各種の既成の定例を列挙する。一は「六位例」で、六爻がそれぞれどの種類の人事を主るかを説く。二は「月建六神例」、三は「日建六神例」、四は「八卦取象例」、五は「八卦法用例」、六は「八節休旺例」、七は「逐月吉凶神殺例」、八は「逐日吉凶神殺例」、九は「合刑殺例」、十は「四時吉凶神殺例」である。
發端部第三(凡十二章):一、以錢代蓍例;二、合卦例;三、上手法;四、重卦例;五、變卦例;六、起世應;七、飛伏例;八、身命例;九、定卦主;十、定六親;十一、定六神;十二、論四直。決斷部第四(凡六章):一、六親斷例;二、六神斷例;三、天符斷例;四、直符斷例;五、傳符斷例;六、神殺斷例。
第三「発端部」は十二章で、卦を立てることから卦を装うまでの一連の手続きを説く。一は「以銭代蓍例」で、三枚の銅銭をもって蓍草に代えて卦を成す。二は「合卦例」、三は「上手法」、四は「重卦例」、五は「変卦例」、六は「起世応」、七は「飛伏例」、八は「身命例」、九は「定卦主」、十は「定六親」、十一は「定六神」、十二は「論四直」、すなわち年建・月建・日建・時辰という四重の時令の神を論ずる。第四「決断部」は六章で、各種の既成の断辞を説く。一は「六親断例」、二は「六神断例」、三は「天符断例」、四は「直符断例」、五は「伝符断例」、六は「神殺断例」である。
卷中。三材部第五(凡五章):一、陰晴雨晦章;二、禾苗田地章;三、住居宅地章;四、移徙章;五、墳塚章。人事部第六(凡四章):一、身命章;二、六親章;三、婚姻章;四、胎孕章。三教部第七(凡四章):一、僧道章;二、儒業章;三、蒙童章;四、教授章。營生部第八(凡四章):一、求財買賣章;二、六畜血財章;三、蠶桑章;四、行人章。疾厄部第九(凡五章):一、疾病章;二、醫藥章;三、盜賊章;四、捕盜章;五、公訟章。
巻中は事類に従って部を分け、門ごとに事を断ずる歌訣を列挙する。第五「三材部」は五章で、占うのは天時と地利である。一は「陰晴雨晦章」、二は「禾苗田地章」、三は「住居宅地章」、四は「移徙章」で転居を説き、五は「墳塚章」で葬地を説く。第六「人事部」は四章。一は「身命章」、二は「六親章」、三は「婚姻章」、四は「胎孕章」。第七「三教部」は四章で、占うのは道を修め書を読むことである。一は「僧道章」、二は「儒業章」、三は「蒙童章」、四は「教授章」で塾師を迎え請うことを説く。第八「営生部」は四章で、占うのは生計を立てることである。一は「求財売買章」、二は「六畜血財章」、三は「蚕桑章」、四は「行人章」。第九「疾厄部」は五章で、占うのは病災・訴訟・盗難である。一は「疾病章」、二は「医薬章」、三は「盗賊章」、四は「捕盗章」、五は「公訟章」。
卷下。乾部第十(凡二章):一、乾宮八卦立成章;二、八卦斷例章。坎部第十一(凡二章):一、坎宮八卦立成章;二、八卦斷例章。艮部第十二(凡二章):一、艮宮八卦立成章;二、八卦斷例章。震部第十三(凡二章):一、震宮八卦立成章;二、八卦斷例章。巽部第十四(凡二章):一、巽宮八卦立成章;二、八卦斷例章。離部第十五(凡二章):一、離宮八卦立成章;二、八卦斷例章。坤部第十六(凡二章):一、坤宮八卦立成章;二、八卦斷例章。兌部第十七(凡二章):一、兌宮八卦立成章;二、八卦斷例章。
巻下は京房の八宮の次序に従って六十四卦を配列し、各宮を一部として立て、それぞれ二章に分ける。第十「乾部」は二章。前の章「乾宮八卦立成章」は、乾宮に属する八卦の納甲干支・六親・世爻・身爻・応爻・飛神・伏神および配する月分を、一つ一つ既成の表に並べ、占う者が一見して得られるようにする。後の章「八卦断例章」は、卦ごとに四句の象辞と八句の断語を繋ぐ。第十一「坎部」、第十二「艮部」、第十三「震部」、第十四「巽部」、第十五「離部」、第十六「坤部」、第十七「兌部」は、体例が乾部と全く同じで、やはりそれぞれ本宮の「八卦立成章」と「八卦断例章」の二章に分かれる。前者は表を列し、後者は辞を繋ぐ。八宮がそれぞれ八卦を統べ、合わせてちょうど六十四卦となる。これが全書で卦を断ずる既成の依拠であり、まさに巻中の各章の歌訣が最終的に落ち着くところである。
通變部第十八(凡六章):一、極變章;二、單卦變通章;三、重卦變通章;四、六十四卦變通章;五、時變章;六、事變章。附:一、皇恩大赦;二、大殺;三、天喜;四、天德方;五、三殺方;六、煞轉;七、九空地;八、及腳敗;九、起十隔;十、渾天甲子裝卦用。周易尚占目錄畢。
第十八「通変部」は六章で、卦爻の変化を総論する。一は「極変章」で、伏羲が太極を体して卦を画くことを説く。二は「単卦変通章」で、三画の卦が八変して本に返ることを説く。三は「重卦変通章」で、六画の卦が十六変して本に返ることを説く。四は「六十四卦変通章」で、一卦ごとに六十四の変があり、合わせて四千九十六卦の数となることを説く。五は「時変章」で、十二消息卦に月・日・時辰を配する。六は「事変章」で、爻を観て変を察し、吉に趨り凶を避けることを説く。書の末に別途十条の雑例を附す。一は「皇恩大赦」、二は「大殺」、三は「天喜」、四は「天徳方」、五は「三殺方」、六は「煞転」、七は「九空地」、八は「及脚敗」、九は「起十隔」、十は「渾天甲子装卦用」。この十条は今の伝本では目だけが残り正文がない。《周易尚占》の総目はここで終わる。
巻上
図局部第一
一、無極而太極
無者,虛無自然之謂也。始於無始,窮於無窮,不可極而極者也。聖人強名曰無,字之曰太極。周子曰:“無極而太極,太極動而生陽,靜而生陰,一陰一陽互為其根,兩儀立焉。”即《易》所謂“易有太極,是生兩儀”,言太極之變也。
いわゆる「無」とは、虚空寂寥として本来自然であるあの本体を指す。それは始まりのないところに始まり、窮尽することのできない境に窮まる。本来は「極」という一字で限定することができないのに、やむを得ず「極」の字を立ててそれを指称する。聖人は止むを得ず、強いてそれに「無」と名づけ、また「太極」と字した。周敦頤が《太極図説》で言うには、無極にして太極、太極は一動すれば陽を生じ、一静すれば陰を生ずる。一陰一陽が互いに相手の根柢となり、両儀はここに立つ。これすなわち《周易・繫辞》のいう「易に太極あり、これ両儀を生ず」で、語るところはまさに太極自身の変化である。
二、太極生両儀
▅▅▅▅▅者,陽也;▅▅ ▅▅者,陰也。老子云:“道生一”,即無極而太極也。又云:“一生二”,即太極生兩儀也。邵子所謂“一分為二”者是也。所謂二者,一陰一陽也。陽動也,陰靜也。動極復靜,靜極復動,互為互靜而生四象。《易·繫》云:“兩儀生四象”。邵子云:“二分為四”。言兩儀之變也。
一画で断れない「▅▅▅▅▅」は陽爻、中が断れた「▅▅ ▅▅」は陰爻である。《老子》のいう「道は一を生ず」とは、無極より太極を生ずることを語る。さらにいう「一は二を生ず」とは、太極より両儀を生ずることを語る。邵雍のいわゆる「一が分かれて二となる」とは、まさにこの事である。ここにいう「二」とは一陰一陽である。陽の性情は動を主とし、陰の性情は静を主とする。動は極まれば転じて静に返り、静は極まれば転じて動に返る。一動一静が互いにその根となり、ここに四象を生ずる。《周易・繫辞》のいう「両儀は四象を生ず」、邵雍のいう「二が分かれて四となる」とは、まさに両儀自身の変化を語る。
三、両儀生四象
老陽:▅▅▅▅▅/▅▅▅▅▅。老陽者,動之極也,是謂老陽。少陰:▅▅ ▅▅/▅▅▅▅▅。少陰者,動極而靜也,是謂少陰。少陽:▅▅▅▅▅/▅▅ ▅▅。少陽者,靜極而動也,是謂少陽。老陰:▅▅ ▅▅/▅▅ ▅▅。老陰者,靜之極也,是謂老陰。
四象はみな上下二画から成り、見るときは下より上へ向かう。上下二画とも陽画なるものを「老陽」といい、動の極点の状態なので老陽と名づける。上画が陰で下画が陽なるものを「少陰」といい、動極まって静に転ずるので少陰と名づける。上画が陽で下画が陰なるものを「少陽」といい、静極まって動に転ずるので少陽と名づける。上下二画とも陰画なるものを「老陰」といい、静の極点の状態なので老陰と名づける。
四象分位而五行具矣,四象各有動靜,機緘不已,八卦分焉。周子云:“五性感動吉凶分,而萬事出矣”。《易·繫》云:“四象生八卦”。言四象之變也。
四象はそれぞれ一方の位を占め、金・木・水・火・土の五行もこれに随って具わる。四象自身にもそれぞれ動あり静あり、この一重の運転の機括は歇まることがなく、八卦はここから分化して出る。周敦頤はいう。五つの性情が感動すれば、吉と凶とが分かれ判じられ、万事もこれに随って生ずる。《周易・繫辞》のいう「四象は八卦を生ず」とは、まさに四象自身の変化を語る。
四、四象生八卦
乾一:☰。☰者,老陽動也,是謂乾一。兌二:☱。☱者,老陽靜也,是謂兌二。離三:☲。☲者,少陰動也,是謂離三。震四:☳。☳者,少陰靜也,是謂震四。巽五:☴。☴者,少陽動也,是謂巽五。坎六:☵。☵者,少陽靜也,是謂坎六。艮七:☶。☶者,老陰動也,是謂艮七。坤八:☷。☷者,老陰靜也,是謂坤八。
四象の上にさらに動静を分かてば八卦となる。卦ごとに一つの定数がある。乾は第一に居り、卦画は☰を作す。老陽の上にさらに動を取って成るので「乾一」と称す。兌は第二に居り、卦画は☱を作す。老陽の上に静を取って成るので「兌二」と称す。離は第三に居り、卦画は☲を作す。少陰の上に動を取って成るので「離三」と称す。震は第四に居り、卦画は☳を作す。少陰の上に静を取って成るので「震四」と称す。巽は第五に居り、卦画は☴を作す。少陽の上に動を取って成るので「巽五」と称す。坎は第六に居り、卦画は☵を作す。少陽の上に静を取って成るので「坎六」と称す。艮は第七に居り、卦画は☶を作す。老陰の上に動を取って成るので「艮七」と称す。坤は第八に居り、卦画は☷を作す。老陰の上に静を取って成るので「坤八」と称す。この一連の次序が邵雍の伝えた先天八卦の序である。
五、八卦方位図
東北:為立春,物之始也,艮止以之。東:為春分,萬物出也,震動以之。東南:為立夏,萬物潔齊,巽順以之。南:為夏至,萬物相見,離麗以之。西南:為立秋,萬物致養,坤厚以之。西:為秋分,萬物成也,兌說以之。西北:為立冬,萬物遂也,乾健以之。北:為冬至,萬物藏也,坎陷以之。《易·繫》云:八卦成列,易行乎其中矣。
八卦はそれぞれ一方・一節に配する。東北の方は立春に配し、万物が萌動し始める時で、艮卦が「止」の徳性をもってこれを主る。正東の方は春分に配し、万物はここから生じ出て、震卦が「動」の徳性をもってこれを主る。東南の方は立夏に配し、万物が斉しく潔くなり、巽卦が「順」の徳性をもってこれを主る。正南の方は夏至に配し、万物が互いに見え合い、離卦が「麗」すなわち附麗光明の徳性をもってこれを主る。西南の方は立秋に配し、万物が長養を得、坤卦が「厚」の徳性をもってこれを主る。正西の方は秋分に配し、万物が成熟し、兌卦が「説」すなわち和悦の徳性をもってこれを主る。西北の方は立冬に配し、万物が各々その性を遂げ、乾卦が「健」の徳性をもってこれを主る。正北の方は冬至に配し、万物が収斂潜蔵し、坎卦が「陥」の徳性をもってこれを主る。《周易・繫辞》にいう。八卦が序列を成せば、易の道はその中に行われる。
六、乾坤生六子図
乾為父,坤為母,乾坤交而生六子。乾初爻交坤成震,震為長男。坤初爻交乾成巽,巽為長女。乾中爻交坤成坎,坎為中男。坤中爻交乾成離,離為中女。乾上爻交坤成艮,艮為少男。坤上爻交乾成兌,兌為少女。三男三女,陰陽相推,生生化化而無窮也。善觀易者,反窮諸己,自得之矣。
乾卦は父、坤卦は母で、乾坤の二卦が交感して六つの子女の卦を生ずる。乾の初爻が坤の中に交わり入って震卦となり、震はすなわち長男である。坤の初爻が乾の中に交わり入って巽卦となり、巽はすなわち長女である。乾の中爻が坤の中に交わり入って坎卦となり、坎はすなわち中男である。坤の中爻が乾の中に交わり入って離卦となり、離はすなわち中女である。乾の上爻が坤の中に交わり入って艮卦となり、艮はすなわち少男である。坤の上爻が乾の中に交わり入って兌卦となり、兌はすなわち少女である。三男三女、陰と陽とが互いに推移し、生々息まず変化窮まらない。《易》の道を観玩するに善い者は、向きを返して自己の身心の上にこの理を窮めれば、自ずから得るところがある。
七、天干納甲図
數書云:“乾坤定位於甲乙,山澤通氣於丙丁,水火相建於戊己,雷風相薄於庚辛”。是故,乾納甲也,坤納乙也,艮納丙也,兌納丁也,坎納戊也,離納己也,震納庚也,巽納辛也,乾又納壬也,坤又納癸也。甲乙壬癸,十干之始終,乾坤納甲乙壬癸,表覆載之,功廣大也。
術数の書にいう。乾坤の二卦は甲・乙に定位し、艮の山と兌の沢は丙・丁に通気し、坎の水と離の火は戊・己に相建し、震の雷と巽の風は庚・辛に相薄する。このゆえに乾卦は「甲」を納め、坤卦は「乙」を納め、艮卦は「丙」を納め、兌卦は「丁」を納め、坎卦は「戊」を納め、離卦は「己」を納め、震卦は「庚」を納め、巽卦は「辛」を納める。乾卦はまた兼ねて「壬」を納め、坤卦はまた兼ねて「癸」を納める。甲・乙は十干の始めで、壬・癸は十干の終わりである。乾坤の両卦が甲乙壬癸の四つの干を独占するのは、まさに天が覆い地が載せるあの広大な功用を表すためである。
八、地支納甲図
震為長男,巽為長女,故配之以子丑。坎為中男,離為中女,故配之以寅卯。艮為少男,兌為少女,故配之以辰巳。外卦之配,對宮取之。假如震巽納子丑,外卦自然納午未。餘仿此。乾納子午,坤納丑未,先未後丑。何也?陽順陰逆也。逆順相須,造化成焉。
震は長男、巽は長女なので、内卦に地支の子と丑を配する。坎は中男、離は中女なので、寅と卯を配する。艮は少男、兌は少女なので、辰と巳を配する。外卦に配する地支は、相対する宮を取って定める。例えば震・巽の内卦が子・丑を納めれば、外卦は自ずからこれと相冲する午・未を納める。残りの各卦もこれに類推する。乾卦は子と午を納め、坤卦は丑と未を納めるが、坤卦は先に未を納め後に丑を納める。これは何の故かというに、陽の干支は順行し、陰の干支は逆行するからである。逆行と順行とが互いに依り待ち、造化はこれによって成る。
九、支干納音図
一者,中央黃靈之氣,故納音屬土。三者,南方丹靈之氣,故納音屬火。五者,北方玄靈之氣,故納音屬水。七者,西方皓靈之氣,故納音屬金。九者,東方青靈之氣,故納音屬木。或於中央十二氣者,字相連粘之誤也。中央土,一氣也,達者味之。
納音は数をもって五行を定める。数が一なるものは中央の黄霊の気なので、納音は土に属す。数が三なるものは南方の丹霊の気なので、納音は火に属す。数が五なるものは北方の玄霊の気なので、納音は水に属す。数が七なるものは西方の皓霊の気なので、納音は金に属す。数が九なるものは東方の青霊の気なので、納音は木に属す。ある本は「中央」の下に「十二気」と作すが、それは刻本の文字が前後に連粘して生じた誤りである。中央の土はただ「一気」に過ぎない。通達する者は自ずからその中の分別を細かく味わうであろう。
十、五子帰元図
外卦對取,六甲備矣。納音五子歸元圖:兌,丁巳;艮,丙辰;離,己卯;坎,戊寅;巽,辛丑;震,庚子。土:□。火:乙、甲、丁、丙、己、戊。水:癸、壬、乙、甲、丁、丙。金:辛、庚、癸、壬、乙、甲。木:己、戊、辛、庚、癸、壬。
外卦は相対する宮に従って取れば、六十甲子が備わり揃う。これが「納音五子帰元図」の内容である。図の左半は六卦の起こる納甲を列す。兌卦は丁巳に起こり、艮卦は丙辰に起こり、離卦は己卯に起こり、坎卦は戊寅に起こり、巽卦は辛丑に起こり、震卦は庚子に起こる。図の右半は納音の五行をもって行に分かち、子・丑に配する天干を列す。土に属する行は原図が空阙で干名を列さない(例に依れば丁・丙・己・戊・辛・庚と作すべきである)。火に属する行は乙・甲・丁・丙・己・戊、水に属する行は癸・壬・乙・甲・丁・丙、金に属する行は辛・庚・癸・壬・乙・甲、木に属する行は己・戊・辛・庚・癸・壬である。各行ごとに二位ずつ差があり、循環して相い推す。これが「五子帰元」で納音を取る方法である。
震為長男,納甲起庚子;巽為長女,納甲起辛丑;以庚辛為母,以子丑為子。壬至庚,癸至辛,皆九數,故壬子癸丑納音屬木。甲至庚,乙至辛,皆七數,故甲子乙丑納音屬金。丙至庚,丁至辛,皆五數,故丙子丁丑納音屬水。戊至庚,己至辛,皆三數,故戊子己丑納音數火。庚辛一數,故庚子辛丑納音屬土。餘仿此。圖局已具。
震は長男で納甲は庚子より起こり、巽は長女で納甲は辛丑より起こる。これは庚・辛の二つの天干を母とし、子・丑の二つの地支を子とすることである。壬より庚まで数え、癸より辛まで数えると、いずれも九数隔たるので、壬子と癸丑の一組の納音は木に属す。甲より庚まで数え、乙より辛まで数えると、いずれも七数隔たるので、甲子と乙丑の一組の納音は金に属す。丙より庚まで数え、丁より辛まで数えると、いずれも五数隔たるので、丙子と丁丑の一組の納音は水に属す。戊より庚まで数え、己より辛まで数えると、いずれも三数隔たるので、戊子と己丑の一組の納音は火に属す(原刻は「数火」と作す、すなわち火に属す)。庚と辛は自身一数隔たるのみなので、庚子と辛丑の一組の納音は土に属す。残りの各組はみなこの方法に照らして推す。図局部十章はここに備わり完了した。
旁通部第二
一、六位例
橫看:六爻、五爻、四爻、三爻、二爻、初爻。定位:陰、陽、義、仁、柔、剛。三材:空、天、官、人、山、地。占雨:空、雨、雲、風、電、雷。占晴:大空、日月、霞虹、風氣、煙靄、霧露。地理:山、林、木、草、地、水。田土:山崗、林麓、高田、平原、低田、湖塘。居處:山林、京都、坊鎮、市井、州縣、鄉。田禾:成熟、田主、禾穗、秧苗、種子、田地。僧道:祖師、師父、檀越、法眷、己身、徒弟。仕宦:隱逸、王公、諸侯、大夫、士人、庶民。身命:首、心、腹、股、腓、足。六親:祖、父母、伯叔、兄弟、己身妻、子孫。
この節は六爻がそれぞれ何人何事を主るかの定例である。表頭の「横看」は上より下への六つの爻位を標出し、順に六爻(すなわち上爻)・五爻・四爻・三爻・二爻・初爻で、以下の各行はみなこの順序に照応する。爻位自体の定位について言えば、上爻は陰に属し、五爻は陽に属し、四爻は義を主り、三爻は仁を主り、二爻は柔を主り、初爻は剛を主る。天地人の三才に配すれば、上爻は空、五爻は天、四爻は官、三爻は人、二爻は山、初爻は地である。雨を占う。上爻は空、五爻は雨、四爻は雲、三爻は風、二爻は電、初爻は雷。晴を占う。上爻は大空、五爻は日月、四爻は霞虹、三爻は風気、二爻は煙靄、初爻は霧露。地理を占う。上爻は山、五爻は林、四爻は木、三爻は草、二爻は地、初爻は水。田土を占う。上爻は山岡、五爻は林麓、四爻は高田、三爻は平原、二爻は低田、初爻は湖塘。居処を占う。上爻は山林、五爻は京都、四爻は坊鎮、三爻は市井、二爻は州県、初爻は郷村。田禾を占う。上爻は成熟の期、五爻は田主、四爻は禾穂、三爻は秧苗、二爻は種子、初爻は田地。僧道を占う。上爻は祖師、五爻は師父、四爻は檀越すなわち施主、三爻は法眷すなわち同門、二爻は自身、初爻は徒弟。仕宦を占う。上爻は隠逸の士、五爻は王公、四爻は諸侯、三爻は大夫、二爻は士人、初爻は庶民。身命を占う。上爻は頭、五爻は心、四爻は腹、三爻は大腿、二爻は小腿、初爻は足。六親を占う。上爻は祖、五爻は父母、四爻は伯叔、三爻は兄弟、二爻は自身と妻、初爻は子孫。
行人:地頭、道路、門、戶、身、足。屋宇:棟、梁、枋、柱、人身、基址。住居:門戶、廳堂、廊廡、倉庫、房屋、井灶。舟船:帆幔、桅纜、櫓棹、身倉、舟主、艄船。家畜:駝象、牛馬、驢騾、豕羊、貓犬、雞鵝。野獸:鷹、鴻鵠、雞雉、虎豹、豺狼、狐兔。水族:蛟蜃、鷗鷺、鴛鴦、龜鱉、鮒鱔、蝦魚。占事:國事、心事、官事、家事、身事、人事。占蠶:簇、主、桑、筐、蠶、種。興販:寶貝、主人、金玉、疋帛、財本、物貨。商:店宇、客人、行貨、牙郎、己身、財本。賈:宜利、買主、發賣、停塌、己身、財本。
以下もやはり上爻より初爻への順序で分配する。出行の人を占う。上爻は目的地、五爻は道路、四爻は門、三爻は戸、二爻はその身、初爻はその足。屋宇を占う。上爻は棟、五爻は梁、四爻は枋、三爻は柱、二爻は住人、初爻は地基。住居を占う。上爻は門戸、五爻は庁堂、四爻は廊廡、三爻は倉庫、二爻は房屋、初爻は水井と炉竃。舟船を占う。上爻は帆幔、五爻は桅纜、四爻は艪櫂、三爻は船身と貨艙、二爻は船主、初爻は艄公。家畜を占う。上爻は駱駝・大象、五爻は牛馬、四爻は驢騾、三爻は猪羊、二爻は猫犬、初爻は鶏鵞。野獣を占う。上爻は鷹、五爻は鴻鵠、四爻は野鶏、三爻は虎豹、二爻は豺狼、初爻は狐兎。水族を占う。上爻は蛟蜃、五爻は鴎鷺、四爻は鴛鴦、三爻は亀鳖、二爻は鮒魚と黄鱔、初爻は蝦魚。事情を占う。上爻は国事、五爻は心事、四爻は官事、三爻は家事、二爻は身事、初爻は人事。蚕を占う。上爻は蚕簇、五爻は蚕主、四爻は桑葉、三爻は蚕筐、二爻は蚕、初爻は蚕種。販運を占う。上爻は宝貝、五爻は主人、四爻は金玉、三爻は絹帛、二爻は本銭、初爻は貨物。行商を占う。上爻は店舗、五爻は客人、四爻は販ぐ貨、三爻は牙郎すなわち仲介、二爻は自身、初爻は本銭。坐賈を占う。上爻は得るべき利、五爻は買主、四爻は発売、三爻は囤積、二爻は自身、初爻は本銭。
疾病:頭面、心胸、腸胃、腰腎、身體、手足。鬼神:星辰、社廟、神佛、家先、祭主、土地。願心:口願、心願、善願、拜願、己身、香願。婚姻:祖宗、公姑、外氏、保親、夫妻、媒人。六甲:化婆、父、母、看生、子、胎息。轉官:任所、宣命、差遣、保舉、己身、解由。公訟:決斷、官府、對頭、詞狀、己身、見人。墳墓:朝向、祭主、風水、羅堂、亡身、穴道。擇葬:朝向、亡人、風水、羅堂、基址、穴道。牛馬:水草、主人、鞍轡、欄廄、牛馬、人力。尋人:閒人、貴人、外人、親人、己身、婦人。捕賊:遠方、本路、本處、近處、捕盜、家人。
以下の各類もやはり上爻より初爻まで数える。疾病を占う。上爻は頭面、五爻は心胸、四爻は腸胃、三爻は腰腎、二爻は身体、初爻は手足。鬼神を占う。上爻は星辰、五爻は社廟、四爻は神仏、三爻は亡き家中の先人、二爻は主祭の人、初爻は土地神。許願・還願を占う。上爻は口頭の願、五爻は心中の願、四爻は行善の願、三爻は礼拝の願、二爻は許願者自身、初爻は焚香の願。婚姻を占う。上爻は祖宗、五爻は舅姑、四爻は外家、三爻は保を作す人、二爻は夫妻、初爻は媒人。懐孕・生産を占う。上爻は産を取り上げる老婦、五爻は父、四爻は母、三爻は生を看る人、二爻は胎児、初爻は胎息。調官・遷転を占う。上爻は赴任の所、五爻は朝廷の任命、四爻は差遣、三爻は薦挙の人、二爻は自身、初爻は解由文書。官司・詞訟を占う。上爻は最終の判決、五爻は官府、四爻は対頭、三爻は状紙、二爻は自身、初爻は証人。墳墓を占う。上爻は朝向、五爻は主祭の人、四爻は風水、三爻は羅堂、二爻は亡者の身、初爻は穴道。地を擇んで下葬するを占う。上爻は朝向、五爻は亡人、四爻は風水、三爻は羅堂、二爻は基址、初爻は穴道。牛馬を占う。上爻は水草、五爻は主人、四爻は鞍轡、三爻は欄厩、二爻は牛馬自身、初爻は使う人力。人を尋ねるを占う。上爻は関わりなき閑人、五爻は貴人、四爻は外人、三爻は親人、二爻は自身、初爻は婦人。賊を捕らえるを占う。上爻は遠方、五爻は本路、四爻は本処、三爻は近処、二爻は盗を捕らえる差役、初爻は自家の人。
二、月建六神例
六神:正月、二月、三月、四月、五月、六月、七月、八月、九月、十月、十一、十二。青龍:寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑。白虎:申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未。朱雀:巳、午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰。玄武:亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌。勾陳:丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、子。騰蛇:辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉、申、未、午、巳。
これは月建によって六神を安ずる定例である。表は正月から十二月までを縦列とし、六神がそれぞれ一行を占め、行内に列する地支がその神の当月に臨む爻位である。「青龍」は正月に寅より起こり、月ごとに順行する。正月は寅、二月は卯、三月は辰、四月は巳、五月は午、六月は未、七月は申、八月は酉、九月は戌、十月は亥、十一月は子、十二月は丑。「白虎」は青龍と相冲し、正月に申より起こり、やはり順行して一周し、十二月に未に落ちる。「朱雀」は青龍の前三位にあり、正月に巳より起こり、順行して十二月の辰に至る。「玄武」は青龍の後三位にあり、正月に亥より起こり、順行して十二月の戌に至る。「勾陳」は青龍の後一位にあり、正月に丑より起こり、順行して十二月の子に至る。ただ「騰蛇」のみ逆行で、正月に辰より起こり、二月は卯に退き、三月は寅に退き、月ごとに倒推して、十二月に巳に落ちる。
三、日建六神例
日天干:上爻、五爻、四爻、三爻、二爻、初爻。甲乙日:玄武、白虎、騰蛇、勾陳、朱雀、青龍。丙丁日:青龍、玄武、白虎、騰蛇、勾陳、朱雀。戊己日:朱雀、青龍、玄武、白虎、騰蛇、勾陳。庚辛日:騰蛇、勾陳、朱雀、青龍、玄武、白虎。壬癸日:白虎、騰蛇、勾陳、朱雀、青龍、玄武。
これは卦を占う当日の天干によって六爻の上に六神を安ずる定例である。表頭は上爻・五爻・四爻・三爻・二爻・初爻の六位を列する。甲日・乙日に逢えば、上爻は玄武、五爻は白虎、四爻は騰蛇、三爻は勾陳、二爻は朱雀、初爻は青龍。丙日・丁日に逢えば、上爻は青龍、五爻は玄武、四爻は白虎、三爻は騰蛇、二爻は勾陳、初爻は朱雀。戊日・己日に逢えば、上爻は朱雀、五爻は青龍、四爻は玄武、三爻は白虎、二爻は騰蛇、初爻は勾陳。庚日・辛日に逢えば、上爻は騰蛇、五爻は勾陳、四爻は朱雀、三爻は青龍、二爻は玄武、初爻は白虎。壬日・癸日に逢えば、上爻は白虎、五爻は騰蛇、四爻は勾陳、三爻は朱雀、二爻は青龍、初爻は玄武。六神の排列の次序は常に青龍・朱雀・勾陳・騰蛇・白虎・玄武で、初爻より上へ順に安ずる。ただ起頭の一位が日干に随って移るだけである。
四、八卦取象例
乾、坤、震、巽、坎、離、艮、兌。在天成象:天、雲、雷、風、月、日、氣、雨。在地成形:金、土、木、竹、水、火、山、河。近取諸身:首、腹、足、手、耳、目、鼻、口。遠取諸物:馬、牛、龍、雞、豕、雉、狗、羊。卦體:圓、方、大、長、實、虛、小、短。卦材:健、順、動、入、陷、麗、止、說。
これは八卦の取象の定例である。表頭は八卦を横に列し、次序は乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌で、以下の各行はみなこの次序に照らして一一対応する。天に在って象を成す。乾は天、坤は雲、震は雷、巽は風、坎は月、離は日、艮は気、兌は雨。地に在って形を成す。乾は金、坤は土、震は木、巽は竹、坎は水、離は火、艮は山、兌は河。近くは諸身に取る。乾は頭、坤は腹、震は足、巽は手、坎は耳、離は目、艮は鼻、兌は口。遠くは諸物に取る。乾は馬、坤は牛、震は龍、巽は鶏、坎は猪、離は野雉、艮は狗、兌は羊。卦体の形状について言えば、乾は円、坤は方、震は大、巽は長、坎は実、離は虚、艮は小、兌は短。卦材の徳性について言えば、乾は健、坤は順、震は動、巽は入、坎は陥、離は麗、艮は止、兌は説。
人體:端正、雄壯、俊銳、潔淨、清奇、秀麗、短小、柔美。人材:精勤、拙訥、伎巧、活落、通疎、知慧、慵懶、捷辨。德性:誠恪、敦篤、決烈、謙遜、淳樸、靈變、鎮重、溫潤。情偽:武勇、悋嗇、燥暴、進退、隱伏、虛詐、偏執、誣妄。命基:心、身、肝、胃、腎、膽、脾、肺。性本:神、形、魂、志、精、氣、意、魄。
以下の六行もやはり乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌の次序に照らし、もっぱら人を論ずる。人の体貌。乾は端正を主り、坤は雄壮を主り、震は俊鋭を主り、巽は潔浄を主り、坎は清奇を主り、離は秀麗を主り、艮は矮小を主り、兌は柔美を主る。人の材質。乾は精勤、坤は笨拙にして訥言、震は技巧に富み、巽は灵活にして伶俐、坎は通達にして疏放、離は聡明智慧、艮は慵懒、兌は口が捷く辨に敏い。人の徳性。乾は誠懇恭謹、坤は敦厚篤実、震は決断剛烈、巽は謙遜、坎は淳朴、離は機転にして善変、艮は穏重、兌は温潤。人情の虚偽の面。乾は流れて勇を逞しゅうし闘を好み、坤は流れて吝嗇、震は流れて急躁暴烈、巽は流れて進退定まらず、坎は流れて隠伏蔵匿、離は流れて虚詐、艮は流れて偏執、兌は流れて誣妄。性命の根基は臓腑に在る。乾は心、坤は身、震は肝、巽は胃、坎は腎、離は胆、艮は脾、兌は肺。性の本原は神魂に在る。乾は神、坤は形、震は魂、巽は志、坎は精、離は気、艮は意、兌は魄。
五、八卦法用例
乾、坤、震、巽、坎、離、艮、兌。父子:父、母、長男、長女、中男、中女、少男、少女。君臣:王公、宰相、諸侯、大夫、公吏、士人、庶民、伶倫。人事:官事、家事、身事、公事、憂事、心事、閒事、喜事。各業:士、農、工、商、武、文、醫、卜。尋訪:貴人、主人、客人、行人、吏人、士人、商人、匠人。轉官:朝廷、任所、差遣、宣命、印綬、保明、復任、解田。安厝:朝向、羅堂、林麓、行木、風水、香火、主山、陂塘。居處:屋宇、產業、動用、簾幃、池井、爐灶、門屏、窗牖。營運:車輿、舟船、器械、繩直、弓輪、甲冑、閽寺、剛滷。交易:寶玉、布帛、財本、行貨、酒食、夥伴、店舍、牙郎。
これは八卦を各種の事柄の上で取り用いる定例で、表頭はやはり乾・坤・震・巽・坎・離・艮・兌を横に列する。父子を論ず。乾は父、坤は母、震は長男、巽は長女、坎は中男、離は中女、艮は少男、兌は少女。君臣を論ず。乾は王公、坤は宰相、震は諸侯、巽は大夫、坎は衙門の公吏、離は士人、艮は庶民、兌は伶人・楽工。人事を論ず。乾は官事を主り、坤は家事を主り、震は自身の事を主り、巽は公事を主り、坎は憂愁の事を主り、離は心中の事を主り、艮は閑雑の事を主り、兌は喜慶の事を主る。各業各業を論ず。乾は士、坤は農、震は工匠、巽は商賈、坎は武人、離は文人、艮は医者、兌は卜者。尋ね訪ねる対象を論ず。乾は貴人、坤は主人、震は客人、巽は出行して外に在る人、坎は吏人、離は士人、艮は商人、兌は匠人。調官・遷転を論ず。乾は朝廷、坤は赴任の所、震は差遣、巽は宣命、坎は印綬、離は保明の文書、艮は復任、兌は解由。安葬を論ず。乾は朝向、坤は羅堂、震は林麓、巽は行木、坎は風水、離は香火、艮は主山、兌は陂塘。居処を論ず。乾は屋宇、坤は産業、震は日常動用の器物、巽は帘幃、坎は池井、離は炉竈、艮は門屏、兌は窗牖。営運の器具を論ず。乾は車輿、坤は舟船、震は器械、巽は縄墨、坎は弓輪、離は甲胄、艮は門を守る人、兌は塩鹵・剛硬の地。交易を論ず。乾は宝玉、坤は布帛、震は本銭、巽は販運の貨物、坎は酒食、離は合伙の人、艮は店舎、兌は居中して說合する牙郎。
六、八卦(八節)休旺例
旺、相、胎、沒、死、囚、休、廢。立春:艮、震、巽、離、坤、兌、乾、坎。春分:震、巽、離、坤、兌、乾、坎、艮。立夏:巽、離、坤、兌、乾、坎、艮、震。夏至:離、坤、兌、乾、坎、艮、震、巽。立秋:坤、兌、乾、坎、艮、震、巽、離。秋分:兌、乾、坎、艮、震、巽、離、坤。立冬:乾、坎、艮、震、巽、離、坤、兌。冬至:坎、艮、震、巽、離、坤、兌、乾。
これは八つの節気によって八卦の気数を推す定例である。表頭は旺・相・胎・没・死・囚・休・廃の八等の気数を横に列し、節気ごとに一行を占め、行内の八卦は順にこの八つの格に填め込む。立春。艮は旺、震は相、巽は胎、離は没、坤は死、兌は囚、乾は休、坎は廃。春分。震は旺、巽は相、離は胎、坤は没、兌は死、乾は囚、坎は休、艮は廃。立夏。巽は旺、離は相、坤は胎、兌は没、乾は死、坎は囚、艮は休、震は廃。夏至。離は旺、坤は相、兌は胎、乾は没、坎は死、艮は囚、震は休、巽は廃。立秋。坤は旺、兌は相、乾は胎、坎は没、艮は死、震は囚、巽は休、離は廃。秋分。兌は旺、乾は相、坎は胎、艮は没、震は死、巽は囚、離は休、坤は廃。立冬。乾は旺、坎は相、艮は胎、震は没、巽は死、離は囚、坤は休、兌は廃。冬至。坎は旺、艮は相、震は胎、巽は没、離は死、坤は囚、兌は休、乾は廃。八卦は後天の方位に依り節気に随って次々と遷移する。当令の一卦を旺とし、それに続く一卦を相とし、残りは順に逓降して最末の廃に至る。
七、逐月吉凶神殺例
正月、二月、三月、四月、五月、六月、七月、八月、九月、十月、十一、十二。天喜:戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉。天解:申、申、酉、酉、戌、戌、亥、亥、午、午、未、未。天醫:卯、亥、丑、未、巳、卯、亥、丑、未、巳、卯、亥。飛廉:申、未、午、巳、辰、卯、寅、丑、子、亥、戌、酉;主人卒亡。血忌:丑、未、寅、申、卯、酉、辰、戌、巳、亥、午、子;不宜針灸。雷火:寅、丑、子、亥、戌、酉、申、未、午、巳、辰、卯。
これは月ごとに吉凶の神殺を起こす定例である。表頭は正月より十二月まで排し、神殺ごとに一行を占め、行内の地支はその神の当月に臨む位である。「天喜」。正月は戌、以後月ごとに順行し、二月は亥、三月は子、四月は丑、五月は寅、六月は卯、七月は辰、八月は巳、九月は午、十月は未、十一月は申、十二月は酉。「天解」。二月ごとに一移し、正月と二月は申、三月と四月は酉、五月と六月は戌、七月と八月は亥、九月と十月は午、十一月と十二月は未。「天医」。正月は卯、二月は亥、三月は丑、四月は未、五月は巳、六月は卯。七月以下は前六ヶ月の次序を繰り返し、順に亥・丑・未・巳・卯・亥。「飛廉」。正月は申に在り、月ごとに逆退して未・午・巳・辰・卯・寅・丑・子・亥・戌・酉。この殺は家中の人の暴死を主る。「血忌」。正月は丑、二月は未、三月は寅、四月は申、五月は卯、六月は酉、七月は辰、八月は戌、九月は巳、十月は亥、十一月は午、十二月は子。これを犯せば針灸すべからず。「雷火」。正月は寅に在り、月ごとに逆退して丑・子・亥・戌・酉・申・未・午・巳・辰・卯。
往亡:寅、巳、申、亥、卯、午、酉、子、辰、未、戌、丑;出行主死。負結:亥、亥、丑、丑、卯、卯、巳、巳、未、未、酉、酉;負鬼神食。生氣:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。死氣:午、未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳。吉殺:丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥、子。天德:亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌。月德:未、申、酉、戌、亥、子、丑、寅、卯、辰、巳、午。
「往亡」。正月は寅、二月は巳、三月は申、四月は亥、五月は卯、六月は午、七月は酉、八月は子、九月は辰、十月は未、十一月は戌、十二月は丑。この日に出行すれば死傷の厄を主る。「負結」。これも二月ごとに一移し、正月と二月は亥、三月と四月は丑、五月と六月は卯、七月と八月は巳、九月と十月は未、十一月と十二月は酉。鬼神の祭食を欠負することを主る。「生気」。正月は子に在り、月ごとに順行して十二月に亥に落ちる。「死気」は生気と相冲し、正月は午に在り、月ごとに順行して十二月に巳に落ちる。「吉殺」。正月は丑に在り、月ごとに順行して十二月に子に落ちる。「天徳」。正月は亥に在り、月ごとに順行して十二月に戌に落ちる。「月徳」。正月は未に在り、月ごとに順行して十二月に午に落ちる。およそ吉神が世爻・身爻に臨めば万事順調であり、凶殺がこれに臨めば防ぎ備えなければならない。
八、逐日吉凶神殺例
日干:甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸。祿元:寅、卯、巳、午、巳、午、申、酉、亥、子。貴人:丑、子、亥、酉、未、申、午、寅、卯、巳。大殺:亥、亥、未、未、戌、戌、寅、寅、巳、巳。
これは卦を占う当日の天干によって神殺を起こす定例で、表頭は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十干を横に列する。「禄元」すなわち建禄の位。甲日は寅、乙日は卯、丙日は巳、丁日は午、戊日は巳、己日は午、庚日は申、辛日は酉、壬日は亥、癸日は子。「貴人」すなわち天乙貴人。甲日は丑、乙日は子、丙日は亥、丁日は酉、戊日は未、己日は申、庚日は午、辛日は寅、壬日は卯、癸日は巳。「大殺」は両干が一位を共にする。甲日と乙日は亥、丙日と丁日は未、戊日と己日は戌、庚日と辛日は寅、壬日と癸日は巳。禄元・貴人が世に臨み身に臨めば吉であり、大殺が世に臨み身に臨めば忌む。
九、合刑殺例
支神:子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥。六合:丑、子、亥、戌、酉、申、未、午、巳、辰、卯、寅。三合:申辰、巳酉、午戌、亥未、申子、酉丑、寅戌、亥卯、子辰、巳丑、寅午、卯未。三刑:卯、戌、巳、子、辰、申、午、丑、寅、酉、未、亥。驛馬:寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳。劫殺:巳、寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳、寅、亥、申。亡神:亥、申、巳、寅、亥、申、巳、寅、亥、申、巳、寅。咸池:酉、午、卯、子、酉、午、卯、子、酉、午、卯、子。
これは十二地支の合・刑と各種の殺の定例である。表頭は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二支神を横に列し、以下の各行はこれと一一相対する。「六合」。子は丑と合し、丑は子と合し、寅は亥と合し、卯は戌と合し、辰は酉と合し、巳は申と合し、午は未と合し、未は午と合し、申は巳と合し、酉は辰と合し、戌は卯と合し、亥は寅と合す。「三合」。子は申・辰と会し、丑は巳・酉と会し、寅は午・戌と会し、卯は亥・未と会し、辰は申・子と会し、巳は酉・丑と会し、午は寅・戌と会し、未は亥・卯と会し、申は子・辰と会し、酉は巳・丑と会し、戌は寅・午と会し、亥は卯・未と会す。すなわち水・木・火・金の四局がそれぞれ三支を聚める。「三刑」。子は卯を刑し、丑は戌を刑し、寅は巳を刑し、卯は子を刑し、辰は自刑、巳は申を刑し、午は自刑、未は丑を刑し、申は寅を刑し、酉は自刑、戌は未を刑し、亥は自刑。「驛馬」は四支一循環。子・辰・申の三支の馬は寅に在り、丑・巳・酉の三支の馬は亥に在り、寅・午・戌の三支の馬は申に在り、卯・未・亥の三支の馬は巳に在る。「劫殺」。子・辰・申は巳、丑・巳・酉は寅、寅・午・戌は亥、卯・未・亥は申。「亡神」。子・辰・申は亥、丑・巳・酉は申、寅・午・戌は巳、卯・未・亥は寅。「咸池」すなわち桃花。子・辰・申は酉、丑・巳・酉は午、寅・午・戌は卯、卯・未・亥は子。
十、四時吉凶神殺例
四季:春、夏、秋、冬。五墓:未、戌、丑、辰;占病忌之,發動持凶。浴盆:辰、未、戌、丑;占病忌之,臨水神水爻並凶。三丘:丑、辰、未、戌;占病忌之,發動兄鬼主死。
これは四季によって三種の凶殺を起こす定例で、表頭は春・夏・秋・冬を横に列する。「五墓」。春は未、夏は戌、秋は丑、冬は辰に在る。疾病を占うに最もこれを忌み、この爻がもし発動するか、あるいは世身を持せば、いずれも凶を主る。「浴盆」。春は辰、夏は未、秋は戌、冬は丑に在る。疾病を占うにもまたこれを忌み、もし水神に臨むか、あるいは水爻と同じく並べば、殊に凶険である。「三丘」。春は丑、夏は辰、秋は未、冬は戌に在る。疾病を占うにこれを忌み、この爻が一たび発動し、また兄弟爻・官鬼爻と同じく並べば、病人の死亡を主る。
発端部第三
一、以銭代蓍法(揲蓍法は心鑑に見え)
以錢三文,熏於爐上,而祝心事,呵銜至至敬而祝,祝曰:「天何言哉,扣之即應,神之靈矣,感而遂通。今有某事,罔知休咎,罔釋決疑,克神克靈,惟蓍而龜,禱於爾神,亮垂報知。若可若否,尚明告之。」祝畢,擲錢於盤中。一背為單畫▅▅▅▅▅,二背為拆畫▅▅ ▅▅,三背為重畫0,純字為交畫╳。自下而上,三擲內卦成。再將錢爐上熏過,復求外卦,圓成一卦,而斷吉凶。至敬至誠,無不感應。
銅銭三枚を取り、香炉の上で薫し、心の中に占い問おうとする事を黙想し、気を含んでこれに呵し、極めて恭敬の心をもって祝告する。祝辞にいう。天はかつて何を言ったであろうか。これを叩き問えば必ず応えがある。神明はこのように霊験があり、一たび感通すれば応じないことはない。今ある一事があって、吉か凶かわからず、心の疑惑を解くことができない。ただ神こそ最も霊あり最も通ずるもの、ただ蓍草と亀甲のみが憑信できる。謹んであなたに祈り、懇請して明白に示し給わらんことを。行うべきか行うべからざるか、明らかに私に告げ給え。祝告し終えて、三枚の銭を盤の中に擲つ。一つが背面を上にするのを「単」といい、▅▅▅▅▅と画き、陽爻である。二つが背面を上にするのを「拆」といい、▅▅ ▅▅と画き、陰爻である。三つとも背面なのを「重」といい、0と記して老陽の動爻である。三つとも字面なのを「交」といい、╳と記して老陰の動爻である。下より上へ排列して、擲ち満ちて三回なれば、内卦が成る。さらに銭を炉の上で薫し、同様にして外卦を求め、一つの完全な六爻の卦に揃え、これによって吉凶を判断する。ただ極めて恭敬、極めて誠心であれば、感応しないことはない。
二、合卦例
純陽乾為天,陽中坎水連,陽上艮山止,陽下震雷焉;下陰巽風起,中陰離火燃,純陰坤地厚,陰上兌金堅。
これは八卦の卦画を記える歌訣である。三画ともに陽なるものは乾で、天を象る。一陽が中位に居り上下両画ともに陰なるものは坎で、水が流れ連なるを象る。一陽が上位に居り下の両画ともに陰なるものは艮で、山の静止を象る。一陽が下位に居り上の両画ともに陰なるものは震で、雷の奮動を象る。一陰が下位に居り上の両画ともに陽なるものは巽で、風の興起を象る。一陰が中位に居り上下両画ともに陽なるものは離で、火の燃焼を象る。三画ともに陰なるものは坤で、地の厚く載するを象る。一陰が上位に居り下の両画ともに陽なるものは兌で、金の堅剛を象る。
三、上手法(下より上へ)
單單單乾為天,拆單拆坎為水,拆拆單艮為山,單拆拆震為雷。拆單單巽為風,單拆單離為火,拆拆拆坤為地,單單拆兌為澤。重為單陽變陰,交亦拆陰變陽。
これは銭を擲てた後に下より上へ卦を定める口訣である。三回とも「単」すなわち陽爻を擲てば乾卦を成し、天となる。下より上へ順に拆・単・拆なれば坎卦を成し、水となる。順に拆・拆・単なれば艮卦を成し、山となる。順に単・拆・拆なれば震卦を成し、雷となる。順に拆・単・単なれば巽卦を成し、風となる。順に単・拆・単なれば離卦を成し、火となる。三回とも「拆」すなわち陰爻を擲てば坤卦を成し、地となる。順に単・単・拆なれば兌卦を成し、沢となる。「重」について言えば、もとは陽爻にして将に陰に変わらんとす。「交」は、もとは陰爻にして将に陽に変わらんとす。この両者はみな動爻で、卦が成った後に別に変卦を出さなければならない。
四、重卦例
乾宮(金兆):乾為天(八純、上世)、天風姤(一世)、天山遁(二世)、天地否(三世)、風地觀(四世)、山地剝(五世)、火地晉(游魂、四世)、火天大有(歸魂、三世)。坎宮(水兆):坎為水(八純、上世)、水澤節(一世)、水雷屯(二世)、水火既濟(三世)、澤火革(四世)、雷火豐(五世)、地火明夷(游魂、四世)、地水師(歸魂、三世)。
六十四卦は八宮に分かれ隷し、宮ごとに八卦、ここに宮を逐って開列する。乾宮の五行は金に属すので「金兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、乾為天、六爻純陽で本宮の首卦、八純卦と称し、世爻は上爻に在る。天風姤、一世卦で世は初爻に在る。天山遯、二世卦。天地否、三世卦。風地観、四世卦。山地剥、五世卦。火地晋、遊魂卦で世は四爻に回る。火天大有、帰魂卦で世は三爻に在る。坎宮の五行は水に属すので「水兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、坎為水、八純卦で世は上爻に在る。水沢節、一世卦。水雷屯、二世卦。水火既済、三世卦。沢火革、四世卦。雷火豊、五世卦。地火明夷、遊魂卦で世は四爻に在る。地水師、帰魂卦で世は三爻に在る。
艮宮(土兆):艮為山(八純、上世)、山火賁(一世)、山天大畜(二世)、山澤損(三世)、火澤睽(四世)、天澤履(五世)、風澤中孚(游魂、四世),風山漸(歸魂、三世)。震宮(木兆):震為雷(八純、上世)、雷地豫(一世)、雷水解(二世)、雷風恆(三世)、地風升(四世)、水風井(五世)、澤風大過(游魂、四世),澤雷隨(歸魂、三世)。
艮宮の五行は土に属すので「土兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、艮為山、八純卦で世は上爻に在る。山火賁、一世卦。山天大畜、二世卦。山沢損、三世卦。火沢睽、四世卦。天沢履、五世卦。風沢中孚、遊魂卦で世は四爻に在る。風山漸、帰魂卦で世は三爻に在る。震宮の五行は木に属すので「木兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、震為雷、八純卦で世は上爻に在る。雷地豫、一世卦。雷水解、二世卦。雷風恒、三世卦。地風升、四世卦。水風井、五世卦。沢風大過、遊魂卦で世は四爻に在る。沢雷随、帰魂卦で世は三爻に在る。
巽宮(木兆):巽為風(八純、上世)、風天小畜(一世)、風火家人(二世)、風雷益(三世)、天雷無妄(四世),火雷噬嗑(五世),山雷頤(游魂、四世),山風蠱(歸魂、三世)。離宮(火兆):離為火(八純、上世),火山旅(一世),火風鼎(二世),火水未濟(三世),山水蒙(四世),風水渙(五世),天水訟(游魂、四世)、天火同人(歸魂、三世)。
巽宮の五行も木に属し、同じく「木兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、巽為風、八純卦で世は上爻に在る。風天小畜、一世卦。風火家人、二世卦。風雷益、三世卦。天雷无妄、四世卦。火雷噬嗑、五世卦。山雷頤、遊魂卦で世は四爻に在る。山風蠱、帰魂卦で世は三爻に在る。離宮の五行は火に属すので「火兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、離為火、八純卦で世は上爻に在る。火山旅、一世卦。火風鼎、二世卦。火水未済、三世卦。山水蒙、四世卦。風水渙、五世卦。天水訟、遊魂卦で世は四爻に在る。天火同人、帰魂卦で世は三爻に在る。
坤官(土兆):坤為地(八純、上世),地雷復(一世),地澤臨(二世),地天泰(三世),雷天大壯(四世)、澤天夬(五世),水天需(游魂、四世),水地比(歸魂、三世)。兌宮(金兆):兌為澤(八純、上世),澤水困(一世),澤地萃(二世),澤山咸(三世),水山蹇(四世),地山謙(五世),雷山小過(游魂、四世),雷澤歸妹(歸魂、三世)。
坤宮の五行は土に属し、同じく「土兆」と呼ぶ(原刻の「坤官」は「坤宮」の誤り)。所轄の八卦は順に、坤為地、八純卦で世は上爻に在る。地雷復、一世卦。地沢臨、二世卦。地天泰、三世卦。雷天大壮、四世卦。沢天夬、五世卦。水天需、遊魂卦で世は四爻に在る。水地比、帰魂卦で世は三爻に在る。兌宮の五行は金に属し、同じく「金兆」と呼ぶ。所轄の八卦は順に、兌為沢、八純卦で世は上爻に在る。沢水困、一世卦。沢地萃、二世卦。沢山咸、三世卦。水山蹇、四世卦。地山謙、五世卦。雷山小過、遊魂卦で世は四爻に在る。雷沢帰妹、帰魂卦で世は三爻に在る。八宮がそれぞれ八卦を統べ、合わせて六十四卦を成す。
