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中孚・鄭氏易説

汉 · 郑玄 · 第5巻 / 5

作盤ガイド: 大衍筮法, 六爻納甲の立卦

艮游魂中孚云:「豚魚吉,利渉大川,利貞。」孚,信也。兩陰在內,亦以五以中和之氣候之。兩陰猶民,於君在上矣,臣在下候行中正之道,政教信於民,故謂之中孚。

艮卦の遊魂卦は中孚にして、其の卦辭は説く:「豚魚吉、大河を渡るに利あり、正を守るに利あり。」「孚」は即ち信なり。兩個の陰爻は卦體の内に居りて、亦た「五」此の中和の氣を以て其れを占候す。兩個の陰爻は好比百姓にして、君は上位に在り・臣は下位に在り、其れらの中正の道を推行する能くするや否やを占候す;政令敎化は百姓に取信す、故に「中孚」と叫ぶ。

兩陰者:三辰在亥為豕,爻失正,故變而為小,名言豚;四辰在丑為鱉,鱉魚之微者,爻為正,變以其大,節言魚。三體兊為澤,四值天淵,二五皆坎爻如水,水以水度浸澤所養,故吉。互體是震,震為木,二爻巽為風,木在水上而風行之,濟大川象,君能濟於難也。

所謂兩個の陰爻:第三爻の辰位は亥に在り、亥は生肖を猪と爲し、此の爻は其の正位を失す、故に變じて小より稱して、之を名づけて「豚」と曰ふ;第四爻の辰位は丑に在り、丑は物象を鱉と爲し、鱉は魚類の中細小なるにして、此の爻は其の正位を得、則ち變じて大より稱して、節文に因りて之を稱して「魚」と曰ふ。第三爻の卦體は兌にして、兌は澤と爲る;第四爻は正に天淵の位に當たる;第二爻與第五爻とは皆坎爻にして、坎は象を水の如くし、水は其の分度に按じて沼澤を浸潤して萬物を養育す、故に吉なり。互體は震と成り、震は木と爲る;第二爻は巽位に處り、巽は風と爲る;木は水上に浮きて風は其の上に吹行す、正に大河を渡越する象にして、比喻する人君の能く危難を濟渡するを。

【按:以上乃鄭氏《易》義之文,《毛詩·無羊》篇正義亦引此文,惟缺首尾數語。而正義自「浸澤」以下尚有「五亦以水灌淵則魚利,豚魚以喻小民也,而為明君賢臣恩意所供養,故吉」云云,此亦缺而未載,疑脫落也。《稽覽圖》內有此文者,蓋後人以此書專論「卦氣起中孚」之義,故引鄭氏《易》說附入以相闡發,並非《易緯》本文,今退二字附書之。其字之脫誤,則依《詩疏》互為校定雲。】

〔四庫館臣按〕以上は鄭玄の《易》義の文字にして、《毛詩·無羊》篇の孔穎達正義も亦た此の段の話を引けり、只だ首尾の幾句を缺く。而して正義は「浸澤」以下に還りて「五は水を以て深淵に灌注すれば、然らば魚は則ち利を得;豚魚は以て小民に比喻し、明君賢臣の恩意の供養を受くるに因りて、故に吉」等の語有り、此處も亦た缺きて載せざる、疑わしき脫落せるなり。《稽覽圖》の裏の此の段の文字有る所以は、大概は後人が此の書の專門に「卦氣は中孚より起る」の義理を討論するに因りて、故に鄭玄の《易》説を引いて書中に附入して、以て互相に闡發せんと、并《易緯》の本文に非ず、今二格低く附寫す。其の中の文字の脫漏訛誤に至っては、則ち《毛詩正義》に依據して互相に參校訂定す。

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