Libo

箕水豹

明 · 池本理 · 第4巻 / 6

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

『箕』禽在天號「文昌星」,其宿有四星,位居人馬,幽州燕國分野。為地禽,生在深山岩谷之中,能降百獸。其狀花錢,黑而小於虎也。《易》曰:「君子豹變。」蓋周制豹尾車者,所以象君子豹變之義。文豹隱霧,十日不食,欲以澤其衣毛,成其文彩,殆謂是乎!說曰:虎豹狸皆能勻物而取焉,怕日出,喜陰晴。遇七元甲子為將星,利用四金時吉。

箕宿の禽は天上に於て「文昌星」と号称す、本宿四星有り、位置は人馬宮に属し、地上に於て幽州燕国の分野に対応す。其れ是れ地禽、深山岩谷の中に生じ、能く百獸を降伏す。其れ身上の花紋銅銭に象り、毛色黑にして体型虎より小なり。《易経・革卦》に説く:「君子豹変す」。周代の制度の中に豹尾車有り——正に是れ君子豹変の義を取る。文采有るの豹霧中に隱伏し、十天食を進めず——是れ自己の皮毛を潤沢し漂亮の斑紋を養成せんが為す、説く大概此の道理。又一説有り:虎・豹・狸皆な能く獵物の大小を衡量して而る後に食を取る。其れ太陽の出づるを怕り、陰晴不定の天気を喜ぶ。第七元甲子日に逢いて将星と為る——四金時を利用して始めて吉。

元:寅宮。合:危。吞伏百獸。畏:井、畢、奎。四季旺,春月稍忌之。華蓋:坤。將星:申。泊申曰「猛虎出林」,泊子曰「鏡卦妝臺」,此宮化龍,泊辰曰「虎遭陷□」。

箕宿の本元は寅宮に在り;相合する是れ「危月燕」;能く百獸を吞食降伏す;畏懼する所是れ「井木犴」「畢月烏」「奎木狼」。四季皆な旺し、只だ春季三月稍や之を忌諱す。華蓋は坤方に在り、将星は申に在り。申位に落つれば「猛虎林を出ず」と叫び、子位に落つれば「鏡妆台に卦く」と叫ぶ(「卦」は当に「挂」と作るべし)——此の一宮に於て能く龍と化す;辰位に落つれば「虎陷阱に遭う」と叫ぶ(末字底本缺く、当に「阱」と作るべし)。

斗木蟹

『斗』禽在天號「武威星」,其宿有六星,位居磨竭,楊州越國分野。乃水禽,即螃□也。生湖海之中,其性靜而安閒,為禽中之最弱者。一雲或作獬,非□也。獬即□豸也。獬威貞烈,其氣勇剛,身有九德,出入百獸難當。以此觀之,其為獬之真也。遇三元己酉為將星,利用四水時吉。

斗宿の禽は天上に於て「武威星」と号称す、本宿六星有り、位置は摩羯宮に属す(原書「磨竭」と作す)、地上に於て揚州越国の分野に対応す(原書「杨州」は当に「揚州」と作るべし)。其れ是れ水禽——即ち螃蟹(「螃□」の「□」底本缺字、当に「蟹」と作るべし)。其れ江湖大海の中に生じ、性情安静閑適——是れ諸禽の中の最も弱きの一個。別に一説其れ当に「獬」と作るべくして蟹に非ずと認す;獬即ち是れ獬豸(此の二句の「□」底本缺字、当に「蟹」と「獬」と作るべし)。獬威厳貞烈・気性勇剛、身に九徳を具え、出入するの時百獸皆な抵当し難し。此の説法に照らし看れば、其れ始めて真に是れ獬なり。第三元己酉日に逢いて将星と為る——四水時を利用して始めて吉。

元:丑宮。合:虛。食:張、翌、軫。畏:尾、箕、婁、畢、井、鬼。華蓋:坤。將星:未。春夏旺,秋冬衰。泊巳曰「順曲落陷」,泊酉「游魚弄波」,泊丑「出明入暗」。

斗宿の本元は丑宮に在り;相合する是れ「虚日鼠」;吞食する所是れ「張月鹿」「翌火蛇」「軫水蚓」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「婁金狗」「畢月烏」「井木犴」「鬼金羊」。華蓋は坤方に在り、将星は未に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。巳位に落つれば「曲に順いて陷に落つ」と叫び、酉位に落つれば「遊魚波を弄す」と叫び、丑位に落つれば「明を出で暗に入る」と叫ぶ。

牛金牛

『牛』禽在天號「武昌星」,其禽有六星,位居磨竭,揚州越國分野。地禽,即牛也。牛耳無竅,以鼻聽也。明者聽於人神,故雖有耳,而以不聽為成。焦貢《易林》曰:「牛聾,龍亦聾也。」春夏衰,秋冬得地,能戰虎豹,乃中宮土宿之曜。力敵石山,為太白金星。怕天寒雨雪,喜天日晴暖。遇七元甲午為將星,利用四土時吉。

牛宿の禽は天上に於て「武昌星」と号称す、本宿六星有り、位置は摩羯宮に属し、地上に於て揚州越国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち牛。古人説く牛の耳朵孔竅無し、是れ鼻子を用いて以て聴く;明達の人是れ心神を用いて以て聴く——故に耳朵を長ずと雖も、而して外物を聴かざるを以て成就と為す。焦延寿《易林》に説く:牛是れ聾なり、龍も亦た聾なり。其れ春夏気衰し、秋冬地を得——能く虎豹と相い鬪う、中宮土宿の曜に属す;力気大にして石山を抵住するを得、又た太白金星に配す。其れ天寒雨雪を怕り、晴朗暖和の天気を喜ぶ。第七元甲午日に逢いて将星と為る——四土時を利用して始めて吉。

元:丑宮。合:女。食:翌。畏:尾、箕、奎、畢、婁。旺在巳。將星:巳。泊寅曰「負載山林」,泊午「耕而食」,泊戌曰「犀牛失角」。

牛宿の本元は丑宮に在り;相合する是れ「女土蝠」;吞食する所是れ「翌火蛇」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「畢月烏」「婁金狗」。気旺は巳に在り、将星は巳に在り。寅位に落つれば「山林を負載す」と叫び、午位に落つれば「耕して食らう」と叫び、戌位に落つれば「犀牛角を失う」と叫ぶ。

女土蝠

『女』禽在天號「陰謀星」,其宿有四星,位居寶瓶,青州齊國分野。乃飛禽,即飛鼠也,常居屋角巖穴之中。自驚蟄後九月前有氣。其禽雖小,諸禽難伏。喜天晴,怕寒冷,日伏夜遊。遇四元己卯為將星,利用四火時吉。

女宿の禽は天上に於て「陰謀星」と号称す、本宿四星有り、位置は宝瓶宮に属し、地上に於て青州斉国の分野に対応す。其れ是れ飛禽——即ち飛鼠(蝙蝠)、常に屋角と岩穴の中に住す。其れ驚蟄の後より九月の前に至るまで気有り。此の禽小なりと雖も、其の余の諸禽却って之を制伏し難し。其れ晴天を喜び、寒冷を怕り、白天蔵伏し夜間出遊す。第四元己卯日に逢いて将星と為る——四火時を利用して始めて吉。

元:子宮。合:牛。無食。畏:角、亢、翌、婁。華蓋:申。將星:柳。春冬衰,夏秋旺。泊亥曰「金釵落井」,泊卯曰「妖女鷹網」,泊未曰「陰殺」,又曰「蝠懷陰險」。

女宿の本元は子宮に在り;相合する是れ「牛金牛」;其れ能く吞食するの対象無し;畏懼する所是れ「角木蛟」「亢金龍」「翌火蛇」「婁金狗」。華蓋は申位に在り、将星は柳に在り。春冬の両季気衰し、夏秋の両季気旺す。亥位に落つれば「金釵井に落つ」と叫び、卯位に落つれば「妖女鷹の網」と叫び、未位に落つれば「陰殺」と叫び、又「蝠陰険を懐く」と叫ぶ。

虚日鼠

『虛』禽在天號「幽劫星」,其宿有二星,位居寶瓶,青州齊國分野。乃地禽,即老鼠也。生在人家土穴之中。《詩》曰:「誰謂鼠無角?」又曰:「誰謂鼠無牙?」《說》曰:以為有雀角,以為有鼠牙,似是而非,以無為有也。

虚宿の禽は天上に於て「幽劫星」と号称す、本宿二星有り、位置は宝瓶宮に属し、地上に於て青州斉国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち老鼠、人家の土穴の中に生ず。《詩経・召南・行露》に説く:誰か説く老鼠角無しと?又説く:誰か説く老鼠牙無しと?解説する人以て此れ是れ雀の角を把りて鼠角有りと説き、鼠の牙を把りて鼠牙有りと説く——是れ而非く、無きを把りて有りと説くに等しと為す。

一種鼠見人,則交其前足而拱,謂之禮鼠,或謂拱鼠。《詩》曰:「相鼠有體,人而無禮,其或取諸乎?」《傳》曰:「窮鼠齧墾,蓋鼠窮則□。」故《兵法》曰:「歸師勿遏,圍師必闕。」鼠有螯毒者,甘口齧人,鳥獸皆不痛。《春秋》所書:「食郊牛之角者也。」《博物志》云:鼠之最小者,或云甘鼠是也。日伏夜遊,秋冬飽暖。直一元甲子為將星,利用四木時吉。

一種の老鼠有りて人を見れば、両隻の前足を交叠し拱き起こす——「礼鼠」と叫ばれ、亦た「拱鼠」と叫ばる。《詩経・鄘風・相鼠》に説く:彼の老鼠を看れば還た個の体面有り、人却って礼儀を講ぜず——大概便ち是れ此処より喩を取るか。古伝又説く:走投無路の老鼠も亦た口を反し人を噬む——鼠窮すれば則ち命を拼するを以てなり(「鼠窮則□」の「□」底本缺字、文義に拠りて当に「啮」と作るべし)。故に《兵法》の上に説く:撤退して国に帰るの軍隊は攔截する勿れ、敵人を包囲すれば一定要して一個の缺口を留む。老鼠の中に螯毒を帯ぶる有り、人を咬む時嘴上甜を発し、咬まるるの鳥獸皆な痛みを覚えず。《春秋》の記する所の「郊祭の犠牛の角を喫い了る」は、便ち是れ此の種の鼠。《博物志》に説く:老鼠の中の最小の一種、人の説く便ち是れ甘鼠と為す有り。其れ白天蔵伏し夜間出遊し、秋冬の時節飽暖なり。正に第一元甲子日に値りて将星と為る——四木時を利用して始めて吉。

元:子宮。合:斗。無食。畏:角、亢、婁。華蓋:在丙。春夏旺,秋冬中平,泊申「五虛六耗」,泊子「伏斷」,泊辰曰「遙望有氣」。

虚宿の本元は子宮に在り;相合する是れ「斗木蟹」;其れ能く吞食するの対象無し;畏懼する所是れ「角木蛟」「亢金龍」「婁金狗」。華蓋は丙位に在り。春夏気旺し、秋冬平平。申位に落つれば「五虚六耗」と叫び、子位に落つれば便ち是れ「伏断」、辰位に落つれば「遥かに望みて気有り」と叫ぶ。

危月燕

『危』禽在天號「天淫星」,其宿有四星,位居寶瓶,青州齊國分野。乃天禽,即燕子也。其性瀟灑,信而能言。《類從》曰:「燕識。戊己銜泥,狐□上伏,不越度阡陌。」出入得貴人愛惜,春社後、秋社前有氣。喜微風暖日,得地千里。直四元己酉為將星,利用四金時吉。

危宿の禽は天上に於て「天淫星」と号称す、本宿四星有り、位置は宝瓶宮に属し、地上に於て青州斉国の分野に対応す。其れ是れ天禽——即ち燕子。其れ性情瀟洒、信を守りて鳴叫に善し。《類従》に記載す:燕子は辨識の能有り、戊己の日に泥を銜みて巢を築き、伏処するに定まれる所有り、従来自家の疆界阡陌を越え出ださず(「狐□上伏」の句底本缺字、文義全からず)。其れ出入するの間貴人の愛惜する所と為る;春社の後・秋社の前正に気有るの時に当たる。其れ微風暖日を喜び、地を得れば千里の利を致す能くし。正に第四元己酉日に値りて将星と為る——四金時を利用して始めて吉。

元:子宮。合:箕。無食。畏:角、亢、畢、尾、箕、奎。華蓋:牛。春夏旺,秋冬衰。泊巳曰「燕壘南枝」,泊酉曰「紫燕棲梁」,泊丑曰「船下危灘」。

危宿の本元は子宮に在り;相合する是れ「箕水豹」;其れ能く吞食するの対象無し;畏懼する所是れ「角木蛟」「亢金龍」「畢月烏」「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」。華蓋は牛に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。巳位に落つれば「燕南枝に壘る」と叫び、酉位に落つれば「紫燕梁に棲む」と叫び、丑位に落つれば「船危灘を下る」と叫ぶ。

室火豕

『室』禽在天號「雲漢星」,其宿有六星,位居雙魚,幷州衛國分野。乃地禽,即□也。犬喜雪,馬喜風,豕喜雨,故天將雨,則□進沙水。觀孔子於《大畜》之五爻曰:有慶也。《禮》曰:羊曰柔毛,豕曰剛□。羊柔於毛也,豕剛於畜也。

室宿の禽は天上に於て「雲漢星」と号称す、本宿六星有り、位置は双魚宮に属し、地上に於て并州衛国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち豕、亦た即ち猪(「即□なり」の「□」底本缺字、当に「豕」と作るべし)。狗は雪の下がるを喜び、馬は風の刮くを喜び、猪は雨の下るを喜ぶ;故に天まさに雨を下さんとするの時、猪便ち沙水有るの地方に往く。孔子の《易経・大畜》九五の爻辞を解するに「慶有るなり」と説くを看るに、講ずる所正に是れ豮豕の吉。《礼記・曲礼》に説く:祭祀する時羊は「柔毛」と叫ばれ、猪は「剛鬣」と叫ばる(「剛□」の「□」底本缺字、当に「鬣」と作るべし);羊の柔は毛の上に在り、猪の剛は鬃の上に在り。

《說文》:巳像蛇之形,亥豕之形。蓋陽生子,至巳而六陽備;一陰生於午,至亥而六陰備。故此二字皆象形也。巳,蛇也。亥,豕也。故子夏過衛,有讀史者曰:三家渡河。夏曰,非也,是巳亥也。《林氏小說》曰:以其食不潔,故名之曰豕,乃無仁無義,性能惡也。已四季得地,日遊夜伏。遇一元甲午為將星,利用四木時吉。

《説文解字》に説く:「巳」は蛇の形状に象り、「亥」は猪の形状に象る。陽気子に生じ、巳位に到りて六陽完備す;一陰午に生じ、亥位に到りて六陰完備すを以てなり——故に此の両個の字皆な是れ象形。巳即ち是れ蛇、亥即ち是れ猪。故に子夏卫国を路過せし時、人の史書を読みて「三家河を渡る」と説くを聴けり、子夏曰く:対ならず、彼是れ「巳亥」の二字の誤なり。《林氏小説》に説く:其れ不潔の物を喫するを以てなり——故に之に名づけて「豕」と為す、是れ仁無く義無く性情能く悪を作すの畜類。其れ四季皆な地を得、白天出遊し夜間蔵伏す(「已四季得地」の「已」は当に「巳」と作るべきか或いは衍文)。第一元甲午日に逢いて将星と為る——四木時を利用して始めて吉。

元:亥宮。合:尾。食:女、翌、危。畏:尾、箕、奎、婁、畢。華蓋:丙。春夏旺,秋冬衰。泊午「小船失棹」,泊寅曰「暗室思明」,泊戌曰「室揖囚禁」。

室宿の本元は亥宮に在り;相合する是れ「尾火虎」;吞食する所是れ「女土蝠」「翌火蛇」「危月燕」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「婁金狗」「畢月烏」。華蓋は丙位に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。午位に落つれば「小船棹を失う」と叫び、寅位に落つれば「暗室明を思う」と叫び、戌位に落つれば「室楫囚禁さる」と叫ぶ(「揖」は当に「楫」と作るべし——即ち船楫囚えられしの象)。

壁水貐

『壁』禽在天曰「文章星」,其宿有二星,位居雙魚,幷州衛國分野。乃水禽,是獺也。其狀似狐而尾大,藏於坑圳之中,乃西方白虎之屬,水居魚食。《孟子》所謂為淵驅魚者,獺也。亦自祭其先。《說》曰:然亦知報本反始,無非獺者也。日伏不出,夜則遊食,喜天寒暗雨。直五元己卯為將星,利局四金時吉。

壁宿の禽は天上に於て「文章星」と叫ぶ、本宿二星有り、位置は双魚宮に属し、地上に於て并州衛国の分野に対応す。其れ是れ水禽——即ち水獺。其れ形状狐狸に象りて尾巴大なり、溝坑水渠の中に身を蔵し、西方白虎の一類に属し、水に居りて魚を以て食と為す。《孟子・離婁上》の説く所の「深淵の為に魚を駆り来たらす」は、便ち是れ水獺。其れ魚を捕えて後還た魚を陳列し開きて自己の祖先を祭祀す。解説する人説く:其れも亦た根本を報答し本源を追念するを懂得するを見るべし——此の一点どの水獺か此の如くならざる無し。其れ白天蔵伏して出でず、夜裏始めて出でて食を覓う——天寒と陰雨とを喜ぶ。正に第五元己卯日に値りて将星と為る——宜しく四金時を用いて始めて吉(「利局」は当に「利用」と作るべし)。

元:亥宮。合:心。食:軫、翌。畏:尾、箕、奎、婁、畢。華蓋:丙。春夏旺,秋冬得祿。泊亥曰「□失伏藏」,泊卯曰「比用落濠」,泊未曰「伏殃荒野」。

壁宿の本元は亥宮に在り;相合する是れ「心月狐」;吞食する所是れ「軫水蚓」「翌火蛇」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「婁金狗」「畢月烏」。華蓋は丙位に在り。春夏気旺し、秋冬禄を得。亥位に落つれば「□伏蔵を失う」と叫ぶ(首字底本缺く、当に「貐」と作るべし)、卯位に落つれば「比濠に落つるを用ゆ」と叫び、未位に落つれば「伏殃荒野」と叫ぶ。

奎木狼

『奎』禽在天號「華蓋星」,其宿有六星,位居白羊,徐州魯國分野。乃山禽,是豺狼也。凡將遠食必先倒立,所以卜向。故今獵師遇狼輒喜,蓋狼之所向,獸之所在也。《記》曰:狼亦禽也,乃能獲禽,而能勝其類,又知時祭,可謂才矣。四季得地,日伏夜遊,喜天寒雲霧。直二元甲子為將星,利用四水時吉。

奎宿の禽は天上に於て「華蓋星」と号称す、本宿六星有り、位置は白羊宮に属し、地上に於て徐州魯国の分野に対応す。其れ是れ山禽——即ち豺狼。凡そ其れ遠処に到りて食を覓まんと欲すれば、必先ず倒立し起き、此の動作を用いて以て方向を卜定す。故に如今猟人狼に遇見すれば便ち高興す——狼の朝する所の方向、正に是れ野獸の所在するの地方を以てなり。《礼記》に説く:狼も亦た是れ禽獸、而して能く別の禽獸を捕獲し、并に能く同類に勝ち、又按時に祭祀するを懂得す——説くべし是れ才能有りと。其れ四季皆な地を得、白天蔵伏し夜間出遊し、天寒と雲霧とを喜ぶ。正に第二元甲子日に値りて将星と為る——四水時を利用して始めて吉。

元:戌宮。合:房。食百獸。畏:畢、井、尾、箕。四季旺。泊申「綴花結子」,泊子「鏡掛妝臺」(化龍)。泊辰曰「慶會風雲」(化鰲食角亢尾箕)。

奎宿の本元は戌宮に在り;相合する是れ「房日兔」;能く百獸を吞食す;畏懼する所是れ「畢月烏」「井木犴」「尾火虎」「箕水豹」。四季皆な旺す。申位に落つれば「花を綴じ子を結ぶ」と叫ぶ;子位に落つれば「鏡妆台に挂く」と叫び、此処に於て龍と化す;辰位に落つれば「風雲に会して慶す」と叫び、此処に於て鰲と化し、反って能く角・亢・尾・箕の四宿の禽を吞食す。

婁金狗

『婁』禽在天號「天劍星」,其宿有三星,位居白羊,徐州魯國分野。乃地禽,即狗也。《孔子》曰:狗者,叩也,叩氣吠以守也。《莊子》曰:狗不以善吠為良爾。《屈子》曰:邑犬□吠吠所怪也。其性雖猛,四季得地。遇夜則吠,以衛主義也。喜風雲霧露吉。直五元己酉為將星,利用四土時吉。

婁宿の禽は天上に於て「天劍星」と号称す、本宿三星有り、位置は白羊宮に属し、地上に於て徐州魯国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち狗。旧題孔子の説:狗即ち是れ「叩」——気息を叩動して吠叫して以て家門を守る。《荘子・徐無鬼》に説く:狗は吠叫に善きを以て便ち好狗と算さず。屈原《九章》に説く:郷里の狗成群に亂吠す——是れ彼らに彼らの覚える所の奇怪の物を叫ばしむるを以てなり(「邑犬□吠」の「□」底本缺字、当に「群」と作るべし)。其れ性情猛なりと雖も、四季皆な地を得;夜裏に到れば便ち吠叫し、以て主人を守衛す——此れ是れ其の義。其れ風・雲・霧・露を喜べば則ち吉。正に第五元己酉日に値りて将星と為る——四土時を利用して始めて吉。

元:戌宮。合:氐。吞啖:房、心、虛、室、胃、昴、鬼、柳、張、氐。畏:尾、箕、奎、井。華蓋:戌。春秋冬旺,夏月衰。泊巳「鑄印御廚」,泊酉「鑿井求泉」,泊丑「天倉飯食」。

婁宿の本元は戌宮に在り;相合する是れ「氐土貉」;吞食する所是れ「房日兔」「心月狐」「虚日鼠」「室火豕」「胃土雉」「昴日鶏」「鬼金羊」「柳土獐」「張月鹿」「氐土貉」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「井木犴」。華蓋は戌位に在り。春・秋・冬の三季気旺し、夏季転じて衰す。巳位に落つれば「印を鑄て御厨」と叫び、酉位に落つれば「井を鑿ちて泉を求む」と叫び、丑位に落つれば「天倉飯食」と叫ぶ。

胃土雉

『胃』禽在天曰「諫宮星」,其宿有三星,位居金牛,冀州趙國分野。乃山禽,即雉□也。《薛宗》曰:雉之健者為鷮尾長六尺,鷮走且鳴,行止不能自舍,女有取節爾。故詩以為淑女之譬,而又與鷩見之義。名雖等雉,類有不同,則其取擬象亦因以異者,王后翬衣,夫人揄公之服,自驚冕之下。是禽四季得地,乃中央鎮星,伏藏茆岡,日遊夜伏者也。有老而成精變化,攬水塘,喜天陰。遇二元甲午為將星,利用四火時吉。

胃宿の禽は天上に於て「諫宮星」と叫ぶ、本宿三星有り、位置は金牛宮に属し、地上に於て冀州趙国の分野に対応す。其れ是れ山禽——即ち野鶏(「雉□」の「□」底本缺字、当に「鶏」と作るべし)。薛綜に説く:雉の裏の最も健なるを「鷮」と叫び、尾長さ六尺;鷮は一辺走り一辺叫び、行止の間自我收斂する能わず——而して女子却って其の中より其の節を守るの義を取る。故に《詩経》其れを用いて淑女に比喻し、又「鷩」の取象の義有り。名義上同じく雉と叫ぶと雖も、種類却って各々相同じからず——因りて取象も亦た之に随いて異なり:王后は翬衣を穿ち、夫人は揄狄の服を穿つ——皆な鷩冕の等級の下に在り。此の禽四季皆な地を得、中央鎮星(土星)に属し、茅岡の中に蔵伏し、白天出遊し夜間蔵伏す。其れ年老いて精と成りて変化する能くする有りて、水塘を攪動し、陰天を喜ぶ。第二元甲午日に逢いて将星と為る——四火時を利用して始めて吉。

元:酉宮。合:亢。食:翌、軫。畏:氐、心、奎、婁、畢。華蓋:辰。將星:卯。春夏旺,秋月利,冬衰。泊寅曰「遊好斬關」,泊午曰「五德丹鳳」,泊戌曰「鳳凰在籠」。

胃宿の本元は酉宮に在り;相合する是れ「亢金龍」;吞食する所是れ「翌火蛇」「軫水蚓」;畏懼する所是れ「氐土貉」「心月狐」「奎木狼」「婁金狗」「畢月烏」。華蓋は辰位に在り、将星は卯に在り。春夏気旺し、秋季利有り、冬季転じて衰す。寅位に落つれば「遊好関を斬る」と叫び、午位に落つれば「五徳丹鳳」と叫び、戌位に落つれば「鳳凰籠に在り」と叫ぶ。

昴日鶏

『昴』禽在天號「天都星」,其宿有七星,位居金牛,冀州趙國分野。為地禽,□也。□有五德,一曰「頭冠為文」,二曰「足距為武」,三曰「逢雄則□爭先」,四曰「鳴不失信」,五曰「有食相呼,為義也」。食則以足畫地,故曰□不食無工之祿。四季得地,日遊夜伏。遇六元己卯為將星,利用四木時吉。

昴宿の禽は天上に於て「天都星」と号称す、本宿七星有り、位置は金牛宮に属し、地上に於て冀州趙国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち鶏(本段凡そ「□」皆な底本缺字、当に「鶏」と作るべし)。鶏に五徳有り:一は頭上冠を戴く——此れ是れ「文」;二は足後に距有り——此れ是れ「武」;三は雄敵に遇上すれば便ち奮勇して先を争う——此れ是れ「勇」;四は按時に暁を報じて従来信を失わず——此れ是れ「信」;五は食物有れば便ち同伴を呼喚す——此れ是れ「義」。其れ食を進むる時脚爪を用いて地を刨す——故に説く鶏は白ら力を出だして換えたるに非ざるの食禄を喫わずと。其れ四季皆な地を得、白天出遊し夜間蔵伏す。第六元己卯日に逢いて将星と為る——四木時を利用して始めて吉。

元:酉宮。合:角。食:軫。畏:奎、婁、氐、心、畢。華蓋:巽。春夏旺,秋冬衰。泊亥「□唱黃昏」,泊卯曰「鳳凰展翅」,泊未曰「飛鳳失巢」。

昴宿の本元は酉宮に在り;相合する是れ「角木蛟」;吞食する所是れ「軫水蚓」;畏懼する所是れ「奎木狼」「婁金狗」「氐土貉」「心月狐」「畢月烏」。華蓋は巽方に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。亥位に落つれば「鶏黄昏に唱う」と叫ぶ(首字底本缺く、当に「鶏」と作るべし)、卯位に落つれば「鳳凰翅を展ぐ」と叫び、未位に落つれば「飛鳳巢を失う」と叫ぶ。

畢月烏

『畢』禽在天號「天棲星」,其宿有八星,位居金牛,冀州趙國分野。為天禽,即老鴉也。其性尊重,自得其樂,無物害之,而有反哺之義,能伏諸禽,乃禽中靈禽也。四季得地,惟六月十六日直之大忌。日遊夜伏,喜暖風晴日。遇三元甲子為將星,利用四金時吉。

畢宿の禽は天上に於て「天栖星」と号称す、本宿八星有り、位置は金牛宮に属し、地上に於て冀州趙国の分野に対応す。其れ是れ天禽——即ち老鴉。其れ性情荘重、自ら其の楽しみを得、什麼の東西も之を傷害する能わず、而して其の母に反哺するの孝義有り、能く其の余の諸禽を制伏す——是れ禽中の霊物。其れ四季皆な地を得、唯獨六月十六日之に値う時大忌なり。白天出遊し夜間蔵伏し、暖風晴日を喜ぶ。第三元甲子日に逢いて将星と為る——四金時を利用して始めて吉。

元:酉宮。合:軫。食:翌、軫、胃、昴、心、房、虛、牛、室。畏:尾、箕、角、亢、井、婁、氐。華蓋:丑。將星:寅。四季皆旺。泊申「靈雀捕蟾」,泊子「狂鴉啄噪」,泊辰「雲遮明月」。

畢宿の本元は酉宮に在り;相合する是れ「軫水蚓」;吞食する所是れ「翌火蛇」「軫水蚓」「胃土雉」「昴日鶏」「心月狐」「房日兔」「虚日鼠」「牛金牛」「室火豕」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「角木蛟」「亢金龍」「井木犴」「婁金狗」「氐土貉」。華蓋は丑位に在り、将星は寅に在り。四季皆な旺す。申位に落つれば「霊雀蟾を捕う」と叫び、子位に落つれば「狂鴉啄噪す」と叫び、辰位に落つれば「雲明月を遮る」と叫ぶ。

觜火猴

『觜』禽在天號「威謫星」,其宿有三星,位居陰陽,益州魏國分野。為山禽,即猴也,楚人謂之沐猴者也。喜泊園林,逢兔則歡。愛天睛,怕雪雨。遇六元己酉為將星,四木時吉。

觜宿の禽は天上に於て「威謫星」と号称す、本宿三星有り、位置は陰陽宮(即ち双子宫)に属し、地上に於て益州魏国の分野に対応す。其れ是れ山禽——即ち猴、楚地の人之を「沐猴」と称す。其れ園林の位に落つるを喜び、兔に遇上すれば便ち歓喜す。其れ晴天を喜愛し、雨雪を害怕す(「天睛」は当に「天晴」と作るべし)。第六元己酉日に逢いて将星と為る——四木時を用いて始めて吉。

元:申宮。合:翌。食:房。畏:尾、箕、奎、婁、參。華蓋:癸。春夏旺,秋冬衰。泊巳曰「逆風打火」,泊酉曰「朱口破石」,泊丑曰「猴坐高林」。

觜宿の本元は申宮に在り;相合する是れ「翌火蛇」;吞食する所是れ「房日兔」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「婁金狗」「参水猿」。華蓋は癸位に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。巳位に落つれば「風に逆らい火を打つ」と叫び、酉位に落つれば「朱口石を破る」と叫び、丑位に落つれば「猴高林に坐す」と叫ぶ。

参水猿

『參』禽在天號「文章星」,其宿有六星,位居陰陽,益州魏國分野。為山禽,乃猿也。其性靜,夜嘯風月肅然。猿每至林中,皆振聲食果不解,番飛十丈,千年成精,能迷人之害,乃東南山盤太陰之星也。喜天晴,怕穢濁,主風雨,近貴人。遇三元甲午為將星,四金時吉。

参宿の禽は天上に於て「文章星」と号称す、本宿六星有り、位置は陰陽宮に属し、地上に於て益州魏国の分野に対応す。其れ是れ山禽——即ち猿。其れ性情安静、夜裏風月の下に長嘯し、一片肃然なり。猿每たび林中に到れば、皆な声を放ちて呼叫し、果子を喫して停まず、能く身を翻し騰躍して十丈の遠き;千歳に活きれば便ち精怪と成り、能く人を迷惑し并に加害す。其れ是れ東南山間に盤踞するの太陰の星。晴天を喜び、汚穢濁気を怕り、風雨を起こすを主り、能く貴人に親近す。第三元甲午日に逢いて将星と為る——四金時を用いて始めて吉。

元:申宮。合:張。食:心。畏:虛、箕、奎、婁、井。將星:申。春夏旺,秋冬衰。泊寅曰「猿啼夜月」,泊午曰「順水行舟」,泊戌曰「孤猿失伴」。

参宿の本元は申宮に在り;相合する是れ「張月鹿」;吞食する所是れ「心月狐」;畏懼する所是れ「虚日鼠」「箕水豹」「奎木狼」「婁金狗」「井木犴」。将星は申に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。寅位に落つれば「猿夜月に啼く」と叫び、午位に落つれば「水に順い舟を行く」と叫び、戌位に落つれば「孤猿伴を失う」と叫ぶ。

井木犴

『井』禽在天號「天威星」,其宿有八星,位居巨□,雍州秦國分野。為瑞禽,其狀如虎,二十八宿之主,禽星之王也。上山吞虎豹,下水食蛟龍,餓□銅鐵,渴飲溪泉,乃天上六貴尊星。其性猛烈,動則狂風伐樹,石走沙飛。入海則興波鼓浪,而龍即升騰矣。得猛風雲霧吉。直七元己卯為將星,用四水時吉。

井宿の禽は天上に於て「天威星」と号称す、本宿八星有り、位置は巨蟹宮に属す(「巨□」の「□」底本缺字、当に「蟹」と作るべし)、地上に於て雍州秦国の分野に対応す。其れ是れ瑞禽、形状虎に象る——二十八宿の主・禽星の王と為る。山に上がれば能く虎豹を呑み、水に下れば能く蛟龍を食らう;餓えれば銅鉄を吞食し(「餓□」の「□」底本缺字、当に「餐」と作るべし)、渇けば山泉溪水を飲む——是れ天上の六位の尊貴の星の一。其れ性情猛烈、一たび動き起これば便ち狂風樹を摧き石を走らせ沙を飛ばす;海に入れば則ち波を興し浪を鼓し、龍も亦た之に随いて騰り起こる。其れ猛風雲霧を得れば則ち吉。正に第七元己卯日に値りて将星と為る——四水時を用いて始めて吉。

元:未宮。合:星。吞食:尾、箕、角、亢、奎、婁。畏:心、畢、虛、柳。春夏冬旺,秋稍不利。泊亥曰「刻舟求□」,泊卯「孤雁銜蘆」,泊未曰「刻舟待佳音」。

井宿の本元は未宮に在り;相合する是れ「星日馬」;吞食する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「角木蛟」「亢金龍」「奎木狼」「婁金狗」;畏懼する所是れ「心月狐」「畢月烏」「虚日鼠」「柳土獐」。春・夏・冬の三季気旺し、秋季稍や利あらず。亥位に落つれば「舟を刻して剣を求む」と叫ぶ(末字底本缺く、当に「剣」と作るべし)、卯位に落つれば「孤雁芦を銜む」と叫び、未位に落つれば「舟を刻して佳音を待つ」と叫ぶ。

鬼金羊

『鬼』禽在天號「天狼星」,其宿有五星,位居巨□,雍州秦國分野。為地禽,即羊也。其性慢而剛毅,又能跪乳象禮,其德宜施於朝,□而不黨。日遊夜伏,喜微風暖日。鬼為六夭金星,曰「太白之宿」,亦入深山,百草皆食。直四元甲子為將星,利用四土時吉。

鬼宿の禽は天上に於て「天狼星」と号称す、本宿五星有り、位置は巨蟹宮に属し、地上に於て雍州秦国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち羊。其れ性情遅緩にして剛毅、又能く跪きて乳を喫す——礼に取象す;其の徳行朝廷の上に施用するに宜しく、群に合して党を結ばず(「□而不党」の「□」底本缺字、当に「群」と作るべし)。其れ白天出遊し夜間蔵伏し、微風暖日を喜ぶ。鬼宿は金星に属し、「太白の宿」と号称す;其れも亦た能く深山に入り、百様の草木皆な喫す。正に第四元甲子日に値りて将星と為る——四土時を利用して始めて吉。

元:未宮。合:柳。無食。畏:尾、箕、奎、心、氐、畢、婁。華蓋:寅。將星:辰。春夏衰,秋冬旺。泊申曰「羊行夜路」,泊子「五鬼爭持」,泊辰曰「羝羊觸藩」。

鬼宿の本元は未宮に在り;相合する是れ「柳土獐」;其れ能く吞食するの対象無し;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「心月狐」「氐土貉」「畢月烏」「婁金狗」。華蓋は寅位に在り、将星は辰に在り。春夏気衰し、秋冬気旺す。申位に落つれば「羊夜路を行く」と叫び、子位に落つれば「五鬼争持す」と叫び、辰位に落つれば「羝羊藩に触る」と叫ぶ。

柳土獐

『柳』禽在天號「中央星」,其宿有八星,位居獅子,三河周國分野。為「山禽」,即山中獐也。其性善而驚。吳曰獐膽尤怯,飲水見影輒奔。《道書》曰:獐鹿無魂。又曰:獐鹿白膽怖,為是故也。日伏夜遊,喜天陰晴暗,吉。直七元己酉為將星,利用四火時吉。

柳宿の禽は天上に於て「中央星」と号称す、本宿八星有り、位置は獅子宮に属し、地上に於て三河周国の分野に対応す。其れ是れ山禽——即ち山中の獐。其れ性情温善にして驚を受け易し。呉地の説法是れ:獐の膽特別怯懦、水を飲みて自己の倒影を見れば便ち奔逃せんと欲す。《道書》に説く:獐と鹿と魂無し。又説く:獐鹿の膽色白を発し易く驚怖す——正に是れ此の縁故。其れ白天蔵伏し夜間出遊し、陰晴不明の天気を喜び——吉を主る。正に第七元己酉日に値りて将星と為る——四火時を利用して始めて吉。

元:午宮。合:鬼。無食。畏:尾、箕、奎、婁。華蓋:壬。將星:卯。春夏旺,秋冬衰。泊巳曰「醉看過橋」,泊酉「丑婦照鏡」,泊丑曰「九鬼夜遊」。

柳宿の本元は午宮に在り;相合する是れ「鬼金羊」;其れ能く吞食するの対象無し;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「婁金狗」。華蓋は壬位に在り、将星は卯に在り。春夏気旺し、秋冬転じて衰す。巳位に落つれば「酔うて看て橋を過ぐ」と叫び、酉位に落つれば「醜婦鏡を照らす」と叫び、丑位に落つれば「九鬼夜遊」と叫ぶ。

星日馬

『星』禽在天號「天賊星」,其宿有六星,位居獅子,三河周國分野。為「地禽」,即馬也。馬有德而此君子也。四季得地,出入遇貴。喜微風暖日,怕天寒雨雪,乃南方火曜。有百里駿彩,千里威光,為六貴尊星。直四元甲午為將星,利用四木時吉。

星宿の禽は天上に於て「天賊星」と号称す、本宿六星有り、位置は獅子宮に属し、地上に於て三河周国の分野に対応す。其れ是れ地禽——即ち馬。馬徳性有り、因りて君子に比作すべし。其れ四季皆な地を得、出入するの間能く貴人に遇う。其れ微風暖日を喜び、天寒雨雪を怕り、南方火曜に属す。其れ百里を奔馳するの駿采・千里を震懾するの威光有り——六位の尊貴の星の一と為る。正に第四元甲午日に値りて将星と為る——四木時を利用して始めて吉。

元:午宮。合:井。食:壁。畏:尾、箕、奎、婁。華蓋:壬。將星:午。四季旺。泊寅曰「陸地行車」,泊午曰「三光普照」,一云:「紅光貫日」,泊戌曰「升殿朝元」。

星宿の本元は午宮に在り;相合する是れ「井木犴」;吞食する所是れ「壁水貐」;畏懼する所是れ「尾火虎」「箕水豹」「奎木狼」「婁金狗」。華蓋は壬位に在り、将星は午に在り。四季皆な旺す。寅位に落つれば「陸地車を行く」と叫び、午位に落つれば「三光普照」と叫び、別の一説は「紅光日を貫く」と叫ぶ;戌位に落つれば「殿に升りて元に朝す」と叫ぶ。

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