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出三陽

明 · 高大器 · 第7巻 / 7

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

寅加子為用 三傳寅辰午 凡二 辛未 辛巳 皆八 三陽太過功期實,日中有斗憂頻頻。須防災咎相將至,病令兩名辛未停。

天盤の「功曹」寅を以て地盤の「神后」子の上に加えて発用と為し、三伝は寅・辰・午。この一課に属するはただ辛未・辛巳の両日のみ、なお「皆八」と注す。断辞に曰く:三陽は盛んに過ぎ、功業は着落ありといえども、却って日中にして争闘あるがごとく、憂患は頻仍たり。須く災咎の連なりて至るを防ぐべく、病を占いて辛未のこの一日に遇えば殊に停歇することを得ず。

出戸

丑加亥為用,三傳丑卯巳。 凡五 癸酉 辛酉 癸亥 己酉 辛亥 皆八 出戶逢明白,欲見干望時。君子近陽漸,小人向狐疑。

天盤の「大吉」丑を以て地盤の「登明」亥の上に加えて発用と為し、三伝は丑・卯・巳。この一課に属するは共に五日:癸酉・辛酉・癸亥・己酉・辛亥、「皆八」と注す。断辞に曰く:門を出でれば便ち明朗に逢い、見んと欲する人はまさに時を趁いて望み往くべし。君子は漸々陽明の地に走近く、小人は却ってなお狐疑して定まらず。

迎陽

卯加丑為用,三傳卯巳未。 凡三 己丑 癸丑 辛丑 皆八 過中將虧候,迎陽急就之。緩則將無氣,卯巳未可知。宜急用事

天盤の「太冲」卯を以て地盤の「大吉」丑の上に加えて発用と為し、三伝は卯・巳・未。この一課に属するは共に三日:己丑・癸丑・辛丑、「皆八」と注す。断辞に曰く:日は正中を過ぎれば就ち転じて虧けんと要し、陽気に迎えば就ち急いで手を下すべし。一たび遅緩すれば、気は就ち散ず、卯・巳・未の三伝の上より便ち看出すこと能わし。原注に一句を加う:この課は事を急弁するに宜し。

変盈

巳加卯為用,三傳巳未酉。 凡二 癸未 辛卯 皆八 勢過人衰問妄為,巳未酉傳素有危。君子防門盈將小,不測官病兩加之。

天盤の「太乙」巳を以て地盤の「太冲」卯の上に加えて発用と為し、三伝は巳・未・酉。この一課に属するはただ癸未・辛卯の両日のみ、「皆八」と注す。断辞に曰く:勢頭は一たび過ぎれば、人は就ち衰え下る、この時に事を問えば多くは妄動に属す。巳・未・酉のこの三伝は向來危険を帯ぶ。君子はまさに門戸を防ぐべく、盛ん極まれば転じて小と為らんとす。不测の官非と疾病とは、両様ともに身の上に加えらるべし。

入昊

未加巳為用,三傳未酉亥。 凡三 癸巳 癸未 癸卯 皆八 入昊投陽未酉亥,入衰為事各無成。君子勤持無妄動,小人變災且無明。

天盤の「小吉」未を以て地盤の「太乙」巳の上に加えて発用と為し、三伝は未・酉・亥。この一課に属するは共に三日:癸巳・癸未・癸卯、「皆八」と注す。断辞に曰く:日は西昊に入りてなお陽に向かいて投ずるは、就ち未・酉・亥のこの一路なり。気は已に衰に入り、何事を弁ずるも成ることを得ず。君子はただ勤謹にして自守するに宜しく、妄動することなかれ。小人は則ち災変は叢生し、前路は一片の晦暗なり。

凝陰

酉加未為用,三傳酉亥丑。 蒿矢六 丁卯 丁亥 丁未 丁丑 丁酉 丁巳 皆八 凝陰酉亥並大吉,幽暗不端理不直。作佑禳災始可寧,不能財損人又失。

天盤の「従魁」酉を以て地盤の「小吉」未の上に加えて発用と為し、三伝は酉・亥・丑。底本にこの六日の成す所は「蒿矢」の課と注明す——蒿矢は遥克の類に属し、六壬九宗門の課体の一なり——即ち丁卯・丁亥・丁未・丁丑・丁酉・丁巳、なお「皆八」と注す。断辞に曰く:凝陰の課は、酉・亥が「大吉」丑に連なり、一片の幽暗で、事は既に端ならず、理もまた直ならず。須く法事を作し祈佑して災を禳ぬるを以て初めて安寧を得べく、さもなくば財を損ずるのみならず、また人を傷らんと要す。

冥蒙

亥加酉為用,三傳亥丑卯。 彈射二 己巳 己卯 皆八 暗中逢暗號冥濛,亥丑卯神更不通。病者保佑防危重,小人無事可興工。

天盤の「登明」亥を以て地盤の「従魁」酉の上に加えて発用と為し、三伝は亥・丑・卯。底本に己巳・己卯の両日の成す所は「弹射」の課と注明し、上一門の蒿矢と同じく遥克の一類に属し、もまた「皆八」と注す。断辞に曰く:暗き裡にまた暗きに遇う、故に「冥蒙」と叫ぶ。亥・丑・卯の三神は彼此さらに相通ぜず。病人は須く保佑を祈り、謹んで危重を防ぐべし。小人は則ち閒着して事なく、倒って工を興し土を動かすべし。

宜陽

寅加辰為用,三傳寅子戌 凡二:壬午 壬辰 自明入暗宜陽課,凶咎將來漸有傷。君子猶防消祿位,寅子戌兮仔細詳。

天盤の「功曹」寅を以て地盤の「天罡」辰の上に加えて発用と為し、三伝は寅・子・戌で、一路に逆退す。この一課に属するはただ壬午・壬辰の両日のみ。断辞に曰く:明より転じて暗と為る、初めて「宜陽」と叫ぶ。凶咎はまさに至らんとし、漸々損傷する所有らん。君子はなお須く禄位の消減するを提防し、寅・子・戌のこの三伝は仔細に分辨するを要す。

偃蹇

子加寅為用,三傳子戌申。 偃蹇或迷不堪為,爭如子戌申並持。災難重生百不吉,除是空亡隱卻非。

天盤の「神后」子を以て地盤の「功曹」寅の上に加えて発用と為し、三伝は子・戌・申。断辞に曰く:処境は困頓して迷惑し、何を為すも成らず、まさに子・戌・申の三者の相持ちて下らざるがごとし。災難は重ね重ねに生じ、百事は吉ならず。空亡の上に落つるに非ずんば、反って禍患を隠し去ること能く、方にこれに至らざるべし。

悖戻

戌加子為用 三傳戌申午 凡六 甲子 甲辰 壬子 甲午 壬寅 皆十二 勉強前來勉強之,戌申午上不堪期。徒然欲狀暗根本,凶咎依前定不宜。

天盤の「河魁」戌を以て地盤の「神后」子の上に加えて発用と為し、三伝は戌・申・午。底本は共に六日と曰うも、実際はただ五箇を列す:甲子・甲辰・壬子・甲午・壬寅、一箇を脱漏す。末に「皆十二」と注す——およそ天盤の退行する二位の諸課はみなこの数を注し、前面の順進の諸課の「皆八」と相対す。断辞に曰く:勉強して来たりてまた勉強して為す、戌・申・午の上は実に指望し難し。徒らに作為あることを想うとも、根本は已に暗弱にして、凶咎は旧に照りて、断然として宜しからず。

凝陽

申加戌為用,三傳申午辰。 凝陽向有凝陽在,莫被年日引入昊。日辰年命俱日上,災殃來發向敷榮。

天盤の「伝送」申を以て地盤の「河魁」戌の上に加えて発用と為し、三伝は申・午・辰。断辞に曰く:凝陽の課は、陽気はなお在り、ただ行年と日干に牽引せられて西昊の衰境に堕ち入ることなかれ。もし日干・日支と行年・本命とがみな日の上に聚到れば、災殃は就ち方に敷栄するの時に発作す。

顧祖

午加申為用,三傳午辰寅 庚午 辛未 甲戌 庚辰 甲申 壬戌 庚寅 庚戌 辛亥 庚申 辛酉 皆十二 顧祖迎親復舊廬,求財望謀始堪圖。唯有庚日不宜見,鬼來又入鬼鄉居。

天盤の「勝光」午を以て地盤の「伝送」申の上に加えて発用と為し、三伝は午・辰・寅。この一課に属する日干支は庚午・辛未・甲戌・庚辰・甲申・壬戌・庚寅・庚戌・辛亥・庚申・辛酉あり、「皆十二」と注す。断辞に曰く:この課は祖庭を回顧し、親を迎えて郷に還り、旧居に重返するがごとし。財を求め事を謀るはこれにして初めて指望あり。ただ庚日のみこの課を見るに宜しからず、午火は庚金を克して鬼と為ればにして、鬼来たりてまた鬼郷に住すれば、反って大忌と成る。

渉疑

辰加午為用,三傳辰寅子。 辰並寅子欲涉疑,凡事占之甚非時。進退不快猶閒事,病令兩般主見悲。

天盤の「天罡」辰を以て地盤の「勝光」午の上に加えて発用と為し、三伝は辰・寅・子。断辞に曰く:辰は寅・子に連なり、まさに行かんと欲してまた疑うの象で、凡事にこの課を占得ればみな時宜に合わず。進退は爽利ならざるは倒って小事と算すとも、病を占えば則ち两下ともに利あらず、悲戚の事あるを主る。

極陰

丑加卯為用 三傳丑亥酉。 凡二十 丙寅 丁卯 戊辰 己卯 辛巳 己巳 丙子 戊寅 癸卯 丙戌 戊子 辛卯 癸巳 丙申 戊午 乙巳 戊申 乙卯 丙辰 丁巳 丙午 極陰之課丑亥酉,百事逢之悉丑皆丑。占訟省部方端的,病死定為不長久。

天盤の「大吉」丑を以て地盤の「太冲」卯の上に加えて発用と為し、三伝は丑・亥・酉で、一路に逆退して底に至る。底本は共に二十日と曰うも、実際は二十一箇を列す:丙寅・丁卯・戊辰・己卯・辛巳・己巳・丙子・戊寅・癸卯・丙戌・戊子・辛卯・癸巳・丙申・戊午・乙巳・戊申・乙卯・丙辰・丁巳・丙午、数目は列する所と符せず。断辞に曰く:極陰の課は丑・亥・酉を取る、百事これに遇えばみな丑陋にして堪えず。詞訟を占えば省部に鬧到りて初めて分暁を見、病を占えば則ち死を主り、命は長久ならず。

時遁

亥加丑為用 三傳亥酉未 凡五 乙丑 丁丑 辛丑 己丑 癸丑 時不利兮遁閒之,亥酉未兮報君子。君子守待進來吉,小人災害且防危。

天盤の「登明」亥を以て地盤の「大吉」丑の上に加えて発用と為し、三伝は亥・酉・未。この一課に属するは共に五日、みな丑日なり:乙丑・丁丑・辛丑・己丑・癸丑。断辞に曰く:時運は利あらず、就ち退隠・閒居すべし、亥・酉・未の三伝はまさに君子に与うるの告戒なり。君子は静を守りて以て待てば、往後に自ずから吉進あり。小人は則ち災害が身に臨み、危険を防ぐを要す。

励明

酉加亥為用,三傳酉未巳。 凡二 丁亥 乙亥 皆十二 勵明之課勉強之,日昊正中事可宜。君子宜進取祿位,小人營運早移時。

天盤の「従魁」酉を以て地盤の「登明」亥の上に加えて発用と為し、三伝は酉・未・巳。この一課に属するはただ丁亥・乙亥の両日のみ、「皆十二」と注す。断辞に曰く:励明の課は勉力して自強するに靠るを要し、日頭は昃より回りて正中に至り、事は初めて着手すべし。君子は進取して禄位に就くに宜しく、小人が経営して生を謀るは則ち早めに時機を改換するを要す。

回明

未加酉為用,三傳未巳卯。 凡三 癸酉 乙酉 癸亥 皆十二 回明早是未得明,且待明時方可興。逢進成名有所得,早求交被事來縈。

天盤の「小吉」未を以て地盤の「従魁」酉の上に加えて発用と為し、三伝は未・巳・卯。この一課に属するは共に三日:癸酉・乙酉・癸亥、「皆十二」と注す。断辞に曰く:光明は纔に回転するも、なお真の亮に至らず、姑く明朗の時を待ちてさらに興挙せよ。あの時に到りて進取し名を成せば便ち獲る所有り。もし急いで往きて求めば、反って事情に纏繞して清からず。

転索

巳加未為用,三傳巳卯丑。凡三 癸巳 癸丑 辛酉 十二 轉索孤悽事可嗟,家寒身怯有些些。守己不如省謹約,出頭用事便隨邪。

天盤の「太乙」巳を以て地盤の「小吉」未の上に加えて発用と為し、三伝は巳・卯・丑。この一課に属するは共に三日:癸巳・癸丑・辛酉、「十二」と注す。断辞に曰く:転索の課は孤单にして凄凉、事情は人をして嗟嘆せしめ、家境は寒素にして人もまた怯弱、多少総じて幾分かあり。この時に本分を守るは、なお如かずさらに省倹・謹約を加えよ。一たび頭を出して事を作せば、就ち邪路に沾上らんと要す。

断澗

卯加巳為用,三傳卯丑亥。 凡二 己亥 己酉 皆十二 斷澗如何涉,妄前失後時。君子且退位,小人看有悲。

天盤の「太冲」卯を以て地盤の「太乙」巳の上に加えて発用と為し、三伝は卯・丑・亥。この一課に属するはただ己亥・己酉の両日のみ、「皆十二」と注す。断辞に曰く:澗道は已に断え、いずくんぞ渡り過ぐることを得んや。冒進して前に向かえば、反って後來の時機を誤る。君子は姑くその位に退居し、小人は則ち看るに悲戚の事あらんと要す。

除有名無卦五項,共一百一十四課。 大六壬翠雨歌卷終

以上の二十四課は、名目あって卦例なきの五項を除きて計せず、隶属する所の日課は合計して一百一十四課なり。《大六壬翠雨歌》の全書はここに於いて結了す。

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