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占外人入家国善悪 第四十三

明 · 高大器 · 第4巻 / 7

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

外國人投入帝京,未知善惡吉凶情。正時歲上克天乙,恐是謀臣有禍生。 外處人投愛內來,不知良善有疑猜。

外邦の人が来たりて京城に投ず、是れ善なるか悪なるかを知らず:正時を以て課を起し、太歳の上神がもし「天乙」貴人を克すれば、恐らく来るは行謀の臣で、禍端を生ぜんと要す。外方の人が来たりて投じ、親しく内朝に附すと声稱すとも、究竟は好歹明らかならず、心中疑猜を免れず。

正時歲上克年上,太歲上神克行年上神也,必是兇徒被致災。 辰陰賊日生多乖,時剋日辰凶客來。更見陰傷賊日者,必當為害主成災。

正時を以て課を起し、太歳の上神が行年の上神に克至せば——原注に点明す即ち太歳の上神が行年の上神を克するなり——来るは必ず凶徒で、災禍を招来せんとす。日支の陰神が日干を賊害すれば、事情は多くは乖張す。占時が日干・日支を克すれば、来るは凶客なり。もしさらに陰神の傷害して日干を賊克するを見れば、即ち一定して害を為し、終に災殃と成る。

占財博勝負 第四十四

傳得青龍有氣亨,太常臨日共相生。兩人小運行年上,那個望之必見贏。 兼將行年與命上,無由博戲有輸贏。至將日客辰為主,旺相囚休決定情。

賭博の輸贏:三伝の中に「青竜」が気を得て通達し、「太常」が日に臨みてまた日と相生すれば、即ち財を得るの象なり。さらに両人の小運と行年を看、いずれの一辺の気が旺するか、いずれの一辺が即ち贏つ。もし行年と本命の上にともに着落なければ、この場の賭局もまた輸贏を分出せず。総の取法は日干を以て客と為し、日支を以て主と為し、両辺はいずれか旺相にしていずれか囚休なるか、勝負は就ち定まる。

占埋葬地吉凶 第四十五

埋葬之法有玄門,天術常加太歲神,登明為天柱神。 但看天輪乾艮下,更兼坤位與丙丁。或在此地安墳墓,五性皆通總不論。

埋葬して地を擇ぶに自ずから一套の玄妙なる法門あり:「天術」を太歳の神の上に加えて天盤を転出す、原注に曰く「登明」亥が即ち天柱の神なり。転成して後、ただ天盤の乾・艮の両方の下に落つるを看、さらに坤位と丙・丁の両干の所在を兼看す。墳墓をこれらのか所に安んずれば、宮商角徵羽の五姓ともに通用し、さらに姓氏の宜しきを分つに及ばず。

當發富豪人仰望,光榮先祖旺兒孫。葬得伏吟最為吉,返吟之卦最為凶。 功曹傳送臨其墓,子孫長盛福無窮。寅申臨五姓墓上吉也。

葬るにその地を得れば、後人はまさに富豪を発し、衆人の仰望する所と為り、既に祖先に光耀し、また子孫を興旺せしむ。課体に就きて言えば、下葬して「伏吟」を得るは最も吉、「反吟」を得るは最も凶。「功曹」寅・「伝送」申が墓位の上に臨めば、子孫は長く盛え、福沢は窮まりなし——原注に曰く寅・申が五姓の墓位の上に臨むはみな吉なり。

每以天罡加月建,孟看天上甲方臨,下為天備臨墓吉,富貴兒孫大吉昌。天上甲臨為德也。 仲月庚申亦是吉,季月丙下最為良。寅申向壬當無殺,官祿增榮得久長。各以孟神求月加臨。

常法は「天罡」辰を月建の上に加えて天盤を転出す:四孟の月は天盤の甲の臨む方を看、その下は便ち「天備」で、墓をそこに安んずれば即ち吉、子孫は富貴大いに昌る——原注に曰く天盤の甲の臨むは即ち徳神なり。四仲の月は庚・申の位を取る、もまた吉。四季の月は丙位の下を以て最も好しとす。寅・申の両位が壬方に朝向すれば、まさに凶殺なかるべく、官禄は増栄してしかも長久なり。原注に曰く各々孟神を以て本月の加臨の位を求む。

占霊柩出 第四十六

孟月功曹仲勝光,季於罡下不出門。強值依此法車去,百事無妨得久長。

霊柩の出殯に時を擇ぶ:四孟の月は「功曹」寅を取り、四仲の月は「勝光」午を取り、四季の月に「天罡」辰の下に落つるは即ち出門に宜しからず。およそ出殯せざるを得ざるは、この法子に依りて車を発せば、百事妨げなく、家道もまた長久なること能わし。

占葬忌日 第四十七

月建常加戌上頭,前三位上墓公遊。天罡後面三辰墓,每逢之下不可遊。 大吉前三見位丘,Ο前一位墓奴求,深須忌去喪家怕,犯者教君禍不休。

下葬の忌日:月建を「河魁」戌の上に加えて天盤を転出し、戌の前の第三位が即ち「墓公」の游行する処なり。「天罡」辰の後面の第三辰は墓神の所在で、およそこの両処の下に落つる日はみな動土すべからず。「大吉」丑の前の第三位を「丘」位と為し、某位(底本ここに一字欠く)の前の一位を「墓奴」の求むる処と為す。これらのか所はみな喪家の最も忌諱する所で、務めて深く回避を加えよ、それを犯さば、禍事は了みて完まらず。

占送孝方 第四十八

大吉常加月建方,行年命上見魁罡。勸君不必隨事走,若到墳頭必有缺。 孟月從魁仲太乙,季月大吉莫隨喪。此名凶殺白衣上,送殯之時定見傷。

葬を送るに当たりて避くべき方:「大吉」丑を月建の方に加えて天盤を転出し、行年と本命の上にもし「河魁」戌・「天罡」辰を見れば、就ち人に随いて送葬しに往くなかれと勧む、墳頭に跟到れば必ず缺失を出す。四孟の月に「従魁」酉に落ち、四仲の月に「太乙」巳に落ち、四季の月に「大吉」丑に落つれば、みな喪に随うべからず。これらの几位を「白衣凶殺」と作して喚び、殯を送るの時に必ず人の傷を受くる有り。

占歳月中風雨 第四十九

大吉常加歲朔,但看子向何方落。又尋天○土太沖臨,此月逢之霖雨作。 常以月將加月建,及月逆上,凡子下大雨,卯下小雨。

一年一月の内の風雨を推す:「大吉」丑を歳首の朔日の上に加えて天盤を転出し、ただ「神后」子のどの方に落つるかを看る。さらに天盤の土神と「太冲」卯の臨む位を尋ぬ(この句は底本に一字欠く)、本月にそれに遇えば就ち連綿たる大雨を下すべし。常法は月将を月建の上に加え、併せて月に按じて逆推す:およそ「神后」子の圧する処は大雨を主り、「太冲」卯の圧する処は小雨を主る。

月起三傳見雨神,此時便是雨來因。日頭上便數其數,多少論之定雨辰。日頭即是上,假如丁日見巳,巳是四,未是八,共十二日有雨。

月に按じて課を起し、三伝の中に雨神を見到れば、即ち降雨の来由なり。さらに日干のあの一位の上より数を起し、数の多少が便ち下雨の日子を定む。原注に曰く:所谓の日頭は即ち日干の上なり。たとえば丁日に巳を見れば、巳数は四、未数は八、両数を相并せば共に十二、就ち第十二日に雨あり。

又月將加時,日辰上見亥、子、寅、卯乘青龍、六合、天后、玄武,必有雨。傳送、從魁、巳上神空、陰,雨少,金土為蛇虎臨日辰主大風。若太乙、勝光為蛇虎臨辰,主晴。卯太常臨辰主半晴半陰。

別に一法あり:月将を占時の上に加えて盤を転じ、日干・日支の上に亥・子・寅・卯のこれらの位を見、また「青竜」・「六合」・「天后」・「玄武」を乗せば、必ず雨あり。もし「伝送」申・「従魁」酉と巳位の上に乗ずるが「天空」・「太陰」なれば、雨は少なし。金・土の神が化作して「騰蛇」・「白虎」と為りて日辰に臨むは、大風を起すを主る。「太乙」巳・「勝光」午が化作して蛇・虎と為りて日支に臨むは、天晴を主る。「太冲」卯の上に「太常」を乗せて日支に臨むは、則ち半晴半陰なり。

占五等官鬼 第五十

旺鬼克身官災起,相鬼克身爭財論。Ο休鬼克病疾起,死囚鬼克哭聲頻。

官鬼は旺・相・休・囚・死に按じて五等に分作し、身を克すに各々一事を主る:旺鬼が身を克すれば、官非の災を起す。相鬼が身を克すれば、財物のために争訟す。休鬼が身を克すれば(この句は底本に前一字欠く)、疾病を生ず。死鬼・囚鬼が身を克すれば、則ち家中に哭声断えず、喪亡を主る。

占六親災福歌

其日干為鬼,今辰是他人。五行相死定,只此是六親。 生我為父母,我生為子孫。同類為兄弟,或當占己身。 克我為官鬼,我克為妻因。要知災福事,不得離此文。

六親の取用の口訣:日干を以て自身と為し、日支を以て他人と為し、およそ身を克する神に遇えば便ち鬼と作して看る。五行の生克・死絶は一たび排定せられば、六親の位置もまたこれに随いて定まる。我を生ずるは父母、我の生ずるは子孫、我と同類は兄弟で、もし自身を占えばもまたこの一類に帰す。我を克するは官鬼、我が克するは妻財。災禍と福慶とを推斷せんとするには、みなこの数句を離れず。

推游都魯都歌

游都甲己常在丑,子庚子位丙辛亥。 丁壬在辰天罡言無謬,戊癸元來卻在申傳送。子位神后,亥登明。

「游都」を推すの口訣は、日干に按じて位を取る:甲日・己日の游都は丑にあり、乙日・庚日は子にあり、丙日・辛日は亥にあり、丁日・壬日は辰にあり——辰は即ち「天罡」で、この説は誤りなし。戊日・癸日はもとより申にあり、申は即ち「伝送」なり。原注に順帯して注明す:子位は即ち「神后」、亥は即ち「登明」。(歌中の「子庚子位」の上一字は底本に「子」と作るが、まさに乙日の誤りならん。)

游都沖處魯都安,捉賊但向游都下。伏尸取向魯都邊,朱雀埋藏文字是。

游都の冲するあの一位が、即ち「魯都」の安身する処なり。盗賊を捉拿するには、ただ游都の下に朝りて尋ぬ。伏尸を尋掘するには、則ち魯都の一辺に向かいて取れ。埋藏の物は乗る所の天将に按じて分辨す:「朱雀」を乗するは、埋むるは文書・字紙なり。

六合門板此中有,勾陳三及空亡墓。青龍財寶地中安,天后溝渠池沼裡。 太陰碑碣器物圓。玄武水泉及尸首。太常殯子地倉攢。白虎骨殖藏刀劍, 天空甕瓦取何難。魯都為將乘玄武,主有伏尸宜下剜。六合宜在青龍上, 錢物尋之似掌間。此是必藏神妙法,學者堅心仔細看。

埋藏の物は乗る天将に随いて異なる:「六合」を乗するは、門板の類の木器なり。「勾陳」を乗するは、田土の争いと空亡の墓穴を主る。「青竜」を乗するは、地下に埋めたる財宝なり。「天后」を乗するは、溝渠・池沼の中にあり。「太陰」を乗するは、碑碣と円形の器物なり。「玄武」を乗するは、水泉と尸首なり。「太常」を乗するは、殯葬の棺と地窖に囤積する物なり。「白虎」を乗するは、骸骨と所蔵の刀剣なり。「天空」を乗するは、瓮瓦・破器で、一たび取れば便ち得。もし魯都の乗する将が玄武なれば、下に必ず伏尸あり、土を動かし挖掘するに宜し。六合がもし青竜の上に落ちれば、銭物は掌中にあるがごとく尋ね着くこと易し。これは埋藏の物を探尋するの神妙なる法門で、学者は須く心を専らにして細看すべし。

大六壬翠雨歌 巻之下

占両軍勝負 第一

白虎勾陳殘害日,日辰上下皆死克。刑當日上也失軍,六合初傳後保勝。

両軍の勝負を占う:「白虎」と「勾陳」とがともに来たりて日干を残害し、日干・日支の上下がまた一概に死気と克戦なれば、これは敗象なり。刑神が正しく日干の上に圧せば、もまた兵馬を折損す。もし「六合」が初伝に落ちれば、起初は不利なりとも、後來はなお勝局を保ち得。

青龍得用為其邦,太常火○捷將軍利。天后臨時賊必降,朱雀士卒亡大敗。 螣蛇傷損也奔忙,皆看用爻察神將。吉凶臨時仔細詳。

「青竜」が発用と為るを得れば、本国の利を得るを主る。「太常」が火に乗れば(ここ底本に一字脱す)、将軍の捷を奏することを主る。「天后」が占時に臨めば、敵人は必ず来たりて投降す。「朱雀」が権に当たれば、則ち士卒は傷亡して大敗す。「騰蛇」は兵を損じ将を折り、奔走して倉皇たるを主る。要するにみな発用の爻を看て、乗る所の神将を細察し、事に臨むの時に仔細に吉凶を分辨せよ。

占先後挙兵勝敗 第二

下臨其上莫先舉,六害臨辰日上傷。玄武加支干上克,位其也敗不用長。 下克上頭利後起,上凌下兮請為先。行年上剽勾陳獸,得勝回戈士卒全行年上神克勾陳、虎,大吉。

先に手を動かすか後に動かすか:下神が上神に臨壓すれば、先んじて兵を出すこと不可なり。「六害」が日支に臨みて日干の上に傷を受くれば、もまた利あらず。「玄武」が日支に加わりて日干の上に克至せば、この一方は必ず敗れ、久しく持つに及ばず。下神が上神を克すれば、後発して人を制するに利あり。上神が下神を凌げば、則ち先んじて手を動かすに宜し。行年の上にもし「勾陳」のこの凶獣を制し得れば、便ち勝ちを得て師を回し、士卒に損なし——原注に曰く行年の上神が「勾陳」と「白虎」とを克すれば、大吉。

占主客為将 第三

為將若能知主客,用軍必勝定高強。 勾陳為主客玄武,時上那邊有氣長。勾陳為主,游都、玄武為客也。

将と為る者がもし主客の両方を分清し得れば、兵を用うれば必ず勝ち、勝ち得ることもまた高明なり。分法は:「勾陳」は主方を代表し、「玄武」は客方を代表し、さらに占時の上にいずれの一辺の気が長じ気が旺するかを看る。原注に申明す:勾陳を主と為し、「游都」と玄武とを客と為す。

勾陳為主客玄武,客敗奔逃喪膽魂。為客勾陳玄武克,主亡山野不欺門。 游都玄武克勾陳,主敗須憂在此辰。玄武游都名被克,客兵不破即逡巡。

なお勾陳を以て主と為し玄武を以て客と為す:勾陳が勢を得れば、客方は就ち敗逃して膽を喪う。もし勾陳が反って玄武の克する所と為れば、主方は山野の間に敗亡し、自家の門戸すら保ち難し。游都と玄武が勾陳を克すれば、主方は利を失い、憂患はまさにこの一辰の上に応ずべし。反って玄武・游都が克されれば、客兵は潰敗ならずんば逡巡して前せず。

為虜先看玄武神,切須要與克勾陳,才行入非百常利,賀盛回戈四海聞。 問日並辰上克遊,主與將旺賊必殂。更將主將應更好,坐觀客敗主無虞。

来たりて犯す一方に立ちて看れば、まず「玄武」のこの一神を審かにし、務めてそれが勾陳を克し住むことを得てこそ、初めて長駆直人し、処々に利を得て、凱旋して帰り、名を四海に聞くべし。反って、日干と日支の上神が「游都」を克し得て、しかして主方と主将とがともに旺気を得れば、敵人は必ず敗死す。主将の神の応ずることさらに好ければ、便ち穏坐して観望し、客方の敗退するを見て自身に虞なきこと能わし。

發軍當要問來時日上神,太乙若臨主憂疑侯。 便皆人馬得回日,須看旺相神取其沖。仲秋日上如逢巳,便用登明過九重。八月日上有巳,巳上天上無氣,巳沖亥,亥有氣,十月回。 太乙若於日上停,四年四月迴歸京。若是勝光在日上,九數之時算取程。

兵を出すの時、来たりて占するあの一刻の日干の上に乗ずる神を問う:「太乙」巳がもしその上に臨めば、主に上りて憂疑あり。人馬の班師する日を推すには、旺相の神を看て、それが冲するあの一位を取れ。原注に例を挙ぐ:仲秋八月に日干の上に巳に逢えば、就ち「登明」亥を用いて推す——八月に日の上に巳あり、巳は天盤に於いて気なく、巳の冲するは亥で、亥は気あり、故に十月に師を回す。「太乙」巳が日干の上に停まれば、四年あるいは四箇月にして京に還る。もし「勝光」午が日干の上に在れば、就ち九のこの数に按じて路程と帰期を算えよ。

占伏兵 第四

太沖太乙與子申,上生臨日及加辰。更看殺並須防護,隱伏藏兵在四鄰。 干陽伏兵應在前,支干俱傷左右邊。吉支凌干恐爭鬥,相生干支請高眠。

四隣に伏兵あるか無きかを察す:「太冲」卯・「太乙」巳と子・申のこれらの位が、上神相生して日干に臨むかあるいは日支に加わり、さらに凶殺を帯びれば、就ち厳に防護を加えよ、四隣の間に伏兵を蔵す。日干が陽に属すれば、伏兵は前方にあり。日干・日支がともに傷を受ければ、伏兵は左右の両側にあり。日支は吉なれども日干を陵せば、恐らく争闘を起さん。日干・日支が彼此相生すれば、尽く高枕して安眠すべし。

占賊来不来 第五

天乙天罡與小吉,游都大殺臨於日。日前一二及其三,必定到來信不實。大殺,正戌、二巳、三午、五寅、六卯、七辰、八亥、九子、十丑、十一申、十二酉。 月將加時罡下季,賊人已去不參差。若臨孟上好逢遇,隱伏欲來可備伊。

敵人の来るか来ぬか:「天乙」貴人・「天罡」辰と「小吉」未と、「游都」・「大殺」を加えて日干に臨むか、あるいは日干の前の一位・二位・三位に落つれば、敵人は必ず来たらんとす、伝うる所の消息は未だ必ずしも確実ならず。原注に大殺の所在を列挙す:正月は戌、二月は巳、三月は午、五月は寅、六月は卯、七月は辰、八月は亥、九月は子、十月は丑、十一月は申、十二月は酉。月将を占時の上に加えて盤を転じ、「天罡」辰が四季辰戌丑未の下に落ちれば、賊人は已に走り去りぬ、絶えて差錯なし。天罡がもし四孟寅申巳亥の上に臨めば、ちょうど撞見し、敵人は近處に隠伏して、まさに来たらんとす、須く予め防備せよ。

占賊前後 第六

神后太沖並太乙,臨辰在前後加日。貴人日上在其前,太乙陰神后不失。

敵は前方にありや後方にありや:「神后」子・「太冲」卯と「太乙」巳とが、日支に臨めば即ち前に在り、日干に加われば即ち後に在り。「天乙」貴人が日干の上に落ちれば、敵は前方にあり。「太乙」巳の陰神が位に当たれば、敵は後方にあり、断じて差失なし。

占見人拿器械吉凶 第七

見人前後持弓箭,月將加時知惡善。天后臨孟不是凶,臨於仲季恐來戰。 傳送登明與太沖,加支臨干必應凶。功曹為吏多尋捕,酉午逃亡子與翁。

路上で人が前後に弓箭を持持するを見る、是れ善か悪か:月将を占時の上に加えて盤を転ずれば便ち知る。「天后」が四孟寅申巳亥の上に臨むは凶と算せず。四仲・四季の上に臨めば、恐らく手を動かさんとす。「伝送」申・「登明」亥と「太冲」卯とが、日支に加わるか日干に臨めば、必ず凶に応ず。「功曹」寅は吏役を主り、多くは来たりて捜捕するなり。酉・午を見れば、是れ逃亡の人。子を見れば、則ち老翁なり。

占急聞喧鬧不知何事 第八

忽聞喧鬧知何事,日上推尋加正時。寅卯勾陳爭鬥事,朱雀虎亡請看之。 太沖為犯天空斆,六合青龍傳送欲。月將加時看日上,餘神臨處意消息。

忽然として外面の喧鬧を聴く、何の事を出でたるかを知らず:正時を加えて往け、日干のあの一位より推尋せよ。寅・卯と「勾陳」を見れば、是れ闘殴・争鬧なり。「朱雀」・「白虎」を見れば、則ち死傷の事あり。「太冲」卯は人の法を犯す有るを主り、「天空」は虚驚の一場を主り、「六合」・「青竜」と「伝送」申と是れ別に図る所有り。要するに月将を占時の上に加えて盤を転じ、まず日干の上を看、さらに其余の各神の臨む処より消息を揣摩せよ。

占渉危前後行 第九

干損恐前支恐後,天罡在孟勿先行。畏中仲上後加季,時上傷殘中敗生。

険を渉る時は前を行くべきか後を行くべきか:日干が損を受くれば、怕るるは前面なり。日支が損を受くれば、怕るるは後面なり。「天罡」辰が四孟寅申巳亥の上に落ちれば、先んじて走ることなかれ。四仲子午卯酉の上に落ちれば中に居るを怕れ、四季辰戌丑未の上に落ちれば則ち殿後に宜しからず。占時のあの一位がもし傷残を帯ぶれば、隊伍の中間に就ち事を出さん。

占賊避路 第十

水為玄武往西行,申酉日辰莫戰爭。玄武畏之為厄會,吉宜往處覓相生以木水為例,餘仿此。

賊を避くるがために路を擇ぶ:「玄武」は水に属し、水に遇えば西に往きて走れ。日干・日支が申・酉の金位に落つれば、それと争闘することなかれ、金は水を生ずること能くして玄武は勢を得、まさにそれが乗ずる厄会なればなり。総て自己と相生する吉方に朝りて行くを要す。原注に曰くここは木・水の両行を拿りて例と為す、其余の五行はこれに照らして類推せよ。

占過関吉凶 第十一

日上行年有旺氣,無人肯與訴艱難。魁罡午未加臨日,日支傷殘莫渡關。

関隘を過ぐるの吉凶:日干の上と行年とがともに旺気を得れば、一路に人の為難するなく、もまた誰に向かって苦を訴うるに及ばず。もし「河魁」戌・「天罡」辰と午・未とが日干の上に加臨し、しかして日支がまた傷残を帯ぶれば、就ち関を過ぐることなかれ。

占賊逃游 第十二

河魁加孟右宜藏,季仲上時往左方。天上申臨下宜走,Ο然與賊不相當。

賊寇の逃走する方向を推す、もまた反用して自ら避くるに用うべし:「河魁」戌が四孟寅申巳亥の上に加われば、右辺に往きて身を蔵するに宜し。四季・四仲の上に加われば、就ち左方に往け。天盤の「伝送」申の臨む下は奔走に宜しく、このごとくすれば自ずから賊と相遭遇せず(句首の一字は底本残欠す)。

占野宿下寨 第十四

野宿皆看日上神,魁罡臨處夜驚人。螣蛇白虎上應敗,五墓加之是走因。

野外に営を扎り寨を下すに、一概に日干の上に乗ずる神を看る:「河魁」戌・「天罡」辰の臨む処は、夜中に驚擾を受く。「騰蛇」・「白虎」が上に在れば、敗陣に応ず。さらに五墓の神を加えれば、彼れは就ち寨を棄てて逃走するの縁故なり。(本巻の目録に第十三門あり、正文は自ずと第十二門より直接第十四門に接続す、底本は第十三門の一節を欠く。)

占重囲求出 第十五

忽踐忽兵數重圍,月將常加時對推。八空天罡臨下去,免遭鋒刃脫災厄。 月將加時覓出路,開星向下去應通。春奎夏張秋婁氐,冬避行文不抵凶四宿為開星也。

敵兵の重ね重ねの囲困する所と為り、突囲の路を尋ねんと要す:月将を占時の上に加え、盤面に対して推算せよ。「八空」と「天罡」辰の臨む下に対りて冲出せば、刀鋒の厄を免れ、災難を脱出すべし。月将を時に加えて後に別に一法あり:「開星」の下に朝りて走れば、路は必ず通ず。原注に曰く春は奎宿を取り、夏は張宿を取り、秋は婁宿と氐宿を取り、冬は則ち避けて行く。この四宿が即ち開星で、それに依りて走れば凶に遇うに至らず。

占聞路行人及台 第十五

若見魁罡加在酉,此為開路擁難通。行人不遠於鄉國,中路須逢索鑰空。 魁罡加戌在於辰,無事等閒莫出門。臺上此時宜須記,皆取為凶Ο難論。

路上で行人と驛台の消息を打聴す:「河魁」戌・「天罡」辰が酉の上に加われば、名は路を開くと曰えども、実は壅塞して行き難し。問う所の行人は郷国を離るること遠からず、半路の上で関卡に碰到し鑰を索めて落空せん。魁・罡がもし戌に加わり辰位に落ちれば、事なくんば随便に出門することなかれ。この時に驛台の上の情形もまた記えよ、一概に凶と作して断ず、その詳は論じ尽くし難し(ここ底本に一字脱す)。(本巻に両門ともに「第十五」と題す有り、是れ底本の編次の重出なり。)

占昼日星落 第十六

白虎星飛練色長,正時運式落何方。假令損己逢天乙,必主差臣出帝鄉。即落在巳宮見天乙吉神,有使出。神有凶惡臨心向無為使。 何國使來那裡軍,便將落出將神論。可中墜卯上頭午,分國應知出使臣。菓個先生云:“落在卯地,卯上見午,即國分使出。吉將臨為使,凶將刀法兵來也。餘分仿此。”

白昼に星の坠落する有り、光は白練のごとし:正時を以て式盤を転動し、それがどの方に落つるかを看よ。原注に例を挙ぐ:落ちる処にもし「天乙」貴人に逢えば、必ず朝廷が使臣を差遣して京を出ずるを主る——就ち巳宮に落ちて天乙の吉神を見れば、便ち使者の出行有り。もし臨む所の神が凶悪なれば、就ち使を遣わすの事にあらず。いずれの国の使者の来たるか、いずれの路の兵馬の動くかを知らんと欲せば、就ち坠落の処の乗ずる将神に按じて以て論ず。原注に菓個先生の説を引く:卯地に落ちて卯の上に午を見れば、就ち国を分ちて使を遣わすなり。臨む所が吉将なれば便ち使臣、凶将なれば便ち兵刀の事、其余の各方はこれに照らして類推せよ。

落在何時月分年,但看日上及中傳。終見卯仲春二月,日上逢申七月間。 用起若見天乙前,只應事法在今年。初傳得在貴人後,來歲為期定果然。

いずれの年いずれの月に応ずるかは、ただ日干の上と中伝とを看る:末伝に卯を見れば、仲春二月に応ず。日干の上に申に逢えば、七月の間に応ず。発用がもし「天乙」貴人の前に落ちれば、事情は就ち今年に応ず。初伝が貴人の後に落ちれば、応期は明年に定まる、屢試して爽ならず。

占雷発声方位 第十七

雷聲初發那邊聞,靈式加將察何神。 六合青龍天乙下,歲中大吉絕煙塵。吉將臨,吉也;凶將臨,凶也都。 玄武螣蛇下震聲,即開此歲小災星。民生疾病及薄熟,勿來採動戶口驚。

雷声初めて起こるに、それがどの方に出づるかを聴き、就ち式盤を転動して天将を加え、そこに坐するは何の神なるかを看る。「六合」・「青竜」・「天乙」の下に響けば、この一年は大吉で、烽烟は断絶す。要するに吉将の臨むは便ち吉、凶将の臨むは便ち凶。「玄武」・「騰蛇」の下に響けば、この一年は小さき災星を一顆開出す:百姓は病多く、収成は薄弱なり、随意に興動することなかれ、戸口を驚擾するを免れんがためなり。

災在那方甚處多,只相百里內無過。登明向下聞初動,亥地為災沒奈何。餘皆仿此推之。

災傷はいずれの一方いずれの一処に応じて最も重きか:百里以内を過ぎず。初めて響く処がもし「登明」亥の下に在れば、災は就ち亥地に出づ、奈何する可らず。原注に曰く其余の各方はこれに照らして類推せよ。

九天玄女式下靈,震動窮微恐未精,看取五行甚下發,便知歲內有何徵。假令天門上雷聲發,占得雷卯臨亥是也。寅卯主豐熟,火主旱,水主潦,土主風,金主兵是也。 地上之方是應期,顯然經說不參差,正西酉上如開享,八月驚憂是不疑。主暴風或兵起之事。

九天玄女の伝うる所の式盤は極めて霊験なり、然るに雷震は幽微にして、ただ方位に凭りて推すは恐らくなお精ならざるを足らず。須く雷声の発するが五行のいずれの位の下なるかを看て、初めてこの一年に何の徴兆あるかを知るを得。原注に例を挙ぐ:雷声が天門に発し、占得て雷卯が亥に臨むは便ちこれなり。寅・卯の木は豊収を主り、火は旱を主り、水は澇を主り、土は風を主り、金は兵を主る。地盤のあの一方が即ち応期で、経書の説明する所は明白にして誤りなし:正西の酉位の上にもし開きて通達せば、八月の裡に必ず驚憂あり、原注に曰く暴風あるいは兵起の事を主る。

敵上常聞一下雷,我軍大勝彼軍危。己營更或克伊寨,敗散如今如欲走回假如自己營寨在子地,他營寨在午地,水克火,大吉也。 非時發雷必有因,黃帝經中備載陳。多是久淹刑獄事,只緣冤枉感天嗔。

雷声が敵営の方位の上に響けば、我軍は大勝して敵軍は危殆なり。我方の営寨の所在がもしまた他方の営寨を克し得れば、敵人は当に即に潰散して奔逃すべし。原注に例を挙ぐ:自己の営寨が子地に在り、敵営が午地に在れば、水は火を克し、大吉。雷に当たらざるの時にして雷発すれば、必ず縁故あり、《黄帝経》の中に記載すること甚だ詳備なり:多くは牢獄に久拖して決せざるの案が、冤枉あるに因りて上天の震怒を感動せしめたるなり。

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