占釜鳴善悪
如螺似見咽後幽,占時須察日辰頭。青龍天乙臨之下,不久三公及五侯。 顯鍾似聲斷還鳴,堂前門內不倒聲。凶將來臨日上見,疑移人去宅能驚。主土地不安,遷移事則吉也。
鍋釜が故なくして自ら鳴り、声は螺号のごとく、幽咽として絶えず:占うに須く日干・日支の両位を細察せよ。「青竜」・「天乙」がその下に臨めば、久しからずして便ち三公・五侯の貴あり。もし声が鐘磬のごとく、断えて復た鳴り、堂前・門内に響きて止息せざれば、日干の上にまた凶将の来臨を見れば、即ち遷居を打算すべく、さもなくば宅中は驚を受く。原注に曰く:これは土地神の安からざるを主り、もしこれに因りて遷移すれば、反って吉なり。
占樹木无故枯悴
營內庭前草木枯,如遭湯潑一時無。正時看日及年上,玄武旺時見賊徒。在主將家宅行年上,看是何神。 日上相逢喜將臨,青龍天乙遇知音。忽然旺相無刑剋,風振將軍寵賜深。
営中あるいは庭前の草木が故なくして枯死し、開水を潑されたがごとくして一時に全く無し:正時を以て日干と行年の両位を看、「玄武」が旺に当たるの時、賊徒あるを主る。原注に曰く主将あるいは家宅の主の行年の上に於いて是れ何の神なるかを看る。日干の上にもし喜将の来臨に逢い、「青竜」・「天乙」を得ること知音に遇うがごとき、忽然として旺相にして刑なく克なければ、彼れは将軍の威風大いに振るい、恩寵・賞賜の優厚なるの象なり。
大凡庶人有此徵,必然宅內有殃生。行年太歲並辰上,臨見吉神事不成。家長本命、行年、太歲、日、辰上見吉神無事,見凶神則凶也。
もし尋常の百姓家にこの種の徴兆を出現せば、宅内に必ず災殃を生ず。行年・太歳と連なりて日支の上に、もし臨むが吉神なれば、災事は就ち成らず。原注に説くこと明白なり:家長の本命・行年・太歳と日干・日支のこれらのか所に吉神を見れば便ち事なく、凶神を見れば就ち凶。
占家活无故自動
無故人家物類搖,便將月將正時著。日辰有氣旺相吉,休死凶神事不明。
家什・器物が故なくして揺動す:就ち月将と正時を加えて往きて課を起す。日干・日支に気ありて旺相のは、吉。休死の地に落ちてまた凶神を帯ぶるは、事情は晦暗にして明ならず、須く隠患を防げ。
占忽心驚目瞤耳鳴
魁罡不欲日辰臨,蛇虎無令一處存。防備兇徒暗設計,是非長短外相論。正時加蛇、虎,同魁罡在日辰上,凶也。 水火加臨日與辰,青書自還到來時。千里女歸心留念,口舌災臨定有之。
忽然として心驚き、眼跳び、耳鳴る:日干・日支の上に「河魁」戌・「天罡」辰の来臨あるべからず、もまた「騰蛇」・「白虎」をして同じく一位に処らしむべからず。これらを犯せば、就ち凶徒の暗中に設計するを防ぎ、外面にさらに是非・長短の議論あり。原注に曰く:正時の上に騰蛇・白虎を加え、また魁・罡と一斉に日辰の上に落つれば、就ち凶。水神・火神が日干・日支に加臨すれば、書信は自ずから送り到るを主る。千里に遠きの女子は心を帰するに箭のごとくして、しかも口舌の災もまた必ず有らん。
心驚忽爾似神祗,看取日年上面知。天乙太沖及勝光,此個神臨喜有餘。其外金神上,必憂煎。 行年相生旺氣臨,好神吉將又相親,多應外人來說好,酒會逢歡吉又亨。
心頭に忽然として一驚あり、神霊の示意する有るがごときは、就ち日干と行年の両位の上より往きて看る:「天乙」・「太冲」卯と「勝光」午と、これらの几位のこれに臨むはみな喜慶の余あるを主る。このほかにもし上に坐するが金神なれば、必ず憂煎あらん。行年に相生を得て旺気の来臨し、また好神・吉将の親附するあれば、多くは外人の来たりて好事を説くなり、酒宴の上に一団の歓喜あらん、吉にして亨通す。
占暴風起吉凶
暴風急起正時占,占日之神審再三。來處吉凶神將斷,定時為之仔細看。 或有旋風如戶扇,皆以日上將神推。貴人臨官ΟΟ記,白虎勾陳兵甲揮。
暴風が驟りに起これば、就ち正時を以て課を起し、当日の日干の乗ずる所の神を反覆して審詳せよ。風はいずれの一方より来たるか、便ちあの一方の神将に按じて吉凶を断じ、時辰を定下して仔細に推看せよ。もし旋風の打転して門扇の開合するがごときも、もまた一概に日干の上の将神を以て推す:「天乙」貴人を乗せば、臨官の喜を主る(ここ底本に二字脱す)。「白虎」・「勾陳」を乗せば、兵甲の揮動を主る。
朱雀螣蛇吏口舌,天空天后病虺羸。太陰玄武須防盜,六合青龍似慶儀。 若見太常居日上,醫官婦女與僧尼。日辰上看相剋刑,賊來不久入家營。
「朱雀」・「騰蛇」を乗せば、吏役の門に上ると口舌とを主る。「天空」・「天后」を乗せば、疾病・羸弱を主る。「太陰」・「玄武」を乗せば、須く盗賊を防げ。「六合」・「青竜」を乗せば、則ち慶典・礼儀有るがごとし。もし「太常」が日干の上に居るを見れば、来るは医官・婦女あるいは僧尼なり。さらに日干・日支の上より相克・相刑あるか無きかを看、あれば則ち賊人は久しからずして家門・営寨に闖入せんと要す。
勸君火急須防守,陽疑白日陰因驚。等閒家內暴風來,日上消詳以意裁。 相剋相刑當有氣,強亂官府要生災。日上相逢五墓臨,伏兵不遠可追尋。 提防為患須牢記,無氣其實必不侵。
人に急いで防守せよと勧む:陽に属するは白昼に疑い、陰に属するは夜裡に驚く。平白无故に家中に暴風を起せば、就ち日干の上より仔細に揣度して裁断せよ。相克・相刑にしてまた令に当たり気あれば、強横の乱を生じ官府の災を生ずるを主る。日干の上に五墓の来臨に逢えば、伏兵は就ち遠からず、追尋すべし。禍患を提防するこの一層は務めて牢記せよ。ただし乗る所がもし気なくんば、実際はもまた何を侵害する能わざるなり。
占雲起有雨無
雲起上頭加正時,日辰向上細尋推。登明太沖神后下,占雨今朝必有斯。
雲起こりて後に雨あるか無きか:雲起こるの方位に正時を加えて天盤を転出し、日干・日支の上より細やかに推尋せよ。「登明」亥・「太冲」卯・「神后」子の下に落つれば、今天は必ず雨を下す。
嘉靖題記
嘉靖三十七年歲次戊午季夏十有一日 衛臨清昭信校尉玄穀道人上蔡高大器拜錄
これは全書の抄録者の落款である:嘉靖三十七年、干支紀年を戊午と為すこの年、季夏六月十一日、衛所臨清の昭信校尉、道号は玄谷道人、籍貫は上蔡の高大器が恭敬して抄録す。嘉靖三十七年は即ち公元一五五八年。昭信校尉は明代武職の散階なり。
附録
占鵲鳴
忽聞怪鵲鳴枝枝,便將月將加鳴時。即看天上何神下,凶惡之時以神知。 天罡河魁論訟說,登明太乙吏來追。大吉大人銅鐵至,小吉婦人羊酒食。
忽然として喜鵲の枝頭に怪叫するを聴く:月将をそれが鳴叫する時辰の上に加えて天盤を転出し、就ち天盤のいずれの位が下に落つるかを看、凶悪か否かは、この一位の神に凭りて便ち知る。「天罡」辰・「河魁」戌に落つれば、是れ詞訟・口舌。「登明」亥・「太乙」巳に落つれば、是れ差役の来たりて追喚す。「大吉」丑に落つれば、尊長の銅鉄の器物を送り来たる有り。「小吉」未に落つれば、是れ婦人の羊肉・酒食を携えて至る。
功曹在家筵賓客,傳送出門見乞兒。子為師巫午口舌。酉為文狀卯陰私。 但然用此求其氣,所事用神無不知。
「功曹」寅に落つれば、家中に於いて宴を設けて客を款す。「伝送」申に落つれば、一たび門を出でれば飯を討る者に碰见す。「神后」子に落つれば、師巫の流に遇う。「勝光」午に落つれば、口舌を主る。「従魁」酉に落つれば、文書・状紙あり。「太冲」卯に落つれば、是れ隠私の事。ただこの法子に照らして往きて乗ずる所の気を求めれば、およそ問う所の事は、用神の上より推し出さざるはなし。
占犬吠
忽聞犬吠為何因,月將加時看日辰。日辰所臨何將下,吉凶之事斷其因。 天罡有人持兵器,太乙臨來賊盜人。勝光忽爾聞風起,小吉因為覓酒醇。
忽然として狗の叫ぶを聴く、是れ何の縁故なるかを知らんと要す:月将を占時の上に加え、日干・日支の両位を看よ。日辰の臨む所がいずれの一位の天将の下に落つるかに就ちて、それに據りてその吉凶の来由を断ず。「天罡」辰に落つれば、人ありて兵器を手持す。「太乙」巳に落つれば、来るは盗賊なり。「勝光」午に落つれば、是れ忽然として風を起す。「小吉」未に落つれば、是れ人ありて来たりて酒を討らんとす。
從魁天魁並傳送,神后皆驚鬼與神。若遇登明窺虎豹,大吉無因將叫頻。 更看太沖相臨處,忽然木折得其真。
「従魁」酉・「河魁」戌と「伝送」申に落つるか、あるいは「神后」子に落つれば、みな鬼神に驚動す。もし「登明」亥に遇えば、是れ虎豹の類の猛獣を窺見す。「大吉」丑に落つれば、則ち無縁无故に頻々として吠叫す。さらに「太冲」卯の臨む処を看、忽然として樹木の折断する有れば、彼れは初めて応じること真切と算す。
目瞤
心不自安目瞤動,正時常規歲中神。寅卯巳午歡忻事,申酉亥子悶憂勤。 若逢旺相皆為吉,囚死臨之憂事真。還遇前三並前五,後二後四吉須陳。 其餘多少相逢日,休便尋思是惡因。
心神が寧ならずして眼皮が跳動す:正時を以て常法に依りて課を起し、太歳の中の神を取りて看る。寅・卯・巳・午に落つれば、是れ歓喜の事。申・酉・亥・子に落つれば、則ち煩悶・憂労。旺相の気に逢えばみな吉、囚死の地に落ちれば、憂事は即ち真なり。さらに本位の前の第三・前の第五に遇い、あるいは後の第二・後の第四なれば、もまた吉と謂うべし。其余の零星に相逢うの日子は、就ち胡乱に悪き辺に往きて想うに及ばず。
暴風
風起何來占吉凶,螣蛇加上有憂驚。朱雀臨之官口舌,白虎相逢死喪神。 天乙有時貴人出,各以其將見得真。
風はいずれの一方より起これば、就ちあの一方の吉凶を占う:「騰蛇」が上面に加われば、憂驚あり。「朱雀」がこれに臨めば、是れ官非・口舌。「白虎」に遇えば、是れ死喪の神。「天乙」を見れば、則ち貴人の出行あり。各々乗る所の天将に按じて往きて看れば、応験は最も真なり。
又
暴風無故起天來,善惡加臨日上排。太乙臨之官有罪,白虎勾陳兵陣開。 天空百姓多疾病,玄武相逢盜賊乖。風止為期當審細,假令落處有須該。落睡寅應正月。
暴風が故なくして天より降るに、善悪は就ち日干の上に加臨する神将に按じて排定す:「太乙」巳がこれに臨めば、官員に罪あり。「白虎」・「勾陳」なれば、兵陣はまさに開かんとす。「天空」なれば、百姓は疾病多し。「玄武」に遇えば、盗賊は乖張す。風の停まるはいずれの一刻かが便ち応期なり、須く細やかに審詳せよ。原注に例を挙ぐ:風が寅位に落つれば、就ち正月に応ず。
占飛鳥吉凶
飛鳥鴟梟忽作鳴,日上看神見此情。登明有位為司吏,神后相逢巫女人。 大吉下來親戚至,故人攜酒谷相尋。功曹忽爾歡忻事,太沖酒肉飯無因。
飛鳥あるいは鴟梟が忽然として怪鳴す:日干の上に乗ずる所の神よりそれが何を主るかを看る。「登明」亥が位を占めれば、来るは司吏なり。「神后」子に遇えば、是れ巫見・女流。「大吉」丑が落ち来れば、親戚の門に上る有り、故人は酒食・米穀を帯びて来たりて相訪ず。「功曹」寅なれば、忽ち歓喜の事あり。「太冲」卯なれば、則ち酒肉・飯食が端なくして至る。
天罡之下多官府,鬥訟臨人切莫驚。太乙吏人來相訪,勝光勾召有餘真。 小吉婦人酒食事,傳送逢迎索債人。從魁更有佳人酒,天魁官吏若相縈。
「天罡」辰の下は多くは官府の事で、闘殴・詞訟が身に臨むもまた驚慌するに及ばず。「太乙」巳なれば、吏人の来訪あり。「勝光」午なれば、勾喚・伝召を主り、応験は虚ならず。「小吉」未なれば、是れ婦人の酒食を張羅す。「伝送」申なれば、迎え面に債を討る者に碰上る。「従魁」酉なれば、別に佳人ありて酒を置く。「河魁」戌なれば、則ち官吏の糾纏して休まず。
占人叩門
忽然有客叩門聲,正時尋人年上神。日辰相見視休咎,上下相逢吉出逢。 反此為凶休管待,恐有災禍已臨門。登明即為征伐客,天魁忽是府公人。
忽然として客の叩門する有り:正時を以て来人の行年の上に乗ずる神を尋ね、さらに日干・日支と相見るの情形を合わせて以て休咎を看る。上下が相逢いて相得れば、是れ吉客。反っては便ち凶で、招待するに及ばず、恐らく災禍は已に門に上れり。「登明」亥は征伐の客を主り、「河魁」戌は則ち忽然として来るは官府の中の人なり。
從魁女人來索借,傳送應人慾問津。小吉欲來求飲食,勝光相請宴遊頻。 太乙有人來乞索,天罡官府欲勾人。太沖客子來庸力,或有功曹吏覓尋。
「従魁」酉は、是れ女人の来たりて物を借る。「伝送」申は、是れ来人の路を問い探訊す。「小吉」未は、是れ来たりて飲食を討る。「勝光」午は、是れ頻々として宴遊に相邀う。「太乙」巳は、人ありて来たりて乞讨・索取す。「天罡」辰は、官府の人を勾喚せんと要す。「太冲」卯は、是れ雇工の客子の門に上る。「功曹」寅は、則ち吏役の来たりて尋ぬる有り。
大吉貴人相召請,神后相逢奸盜頻。皆以日辰,見吉神良將,有旺相氣,是善人,反此皆為惡人。又以天六情言之。
「大吉」丑は、是れ貴人の来たりて相邀請す。「神后」子は、則ち奸私・盗竊の輩の頻々として出没す。原注に帰総する一句:これらはみな日干・日支を以て准と為し、およそ吉神・良将を見てしかも旺相の気を帯ぶるは、来るは善人なり。之に反すればみな悪人なり。このほかにまた天将・六情の説を合わせて一併に推斷すべし。
占人欲謀己
恐人謀己見加臨,月將加時視日辰。日上神來為自己,辰中神即是他人。 日上神來制辰上,怨恨言語正談論。辰上神來制日上,欲來謀害自家身。若日上神得蛇、虎、魁、罡者,事必成凶。上空者事不成,空有其意也。
人ありて自己を算計せんことを怕る、加臨の神を看よ:月将を占時の上に加え、日干・日支を審視せよ。日干の上神は自己を代表し、日支の中神は対方を代表す。日干の上神が日支の上神を制住すれば、対方は不過に背後に怨恨して議論するのみ。日支の上神が反って日干の上神を制すれば、彼れは就ち来たりて自身を謀害せんとするなり。原注に補充す:日干の上神がもし「騰蛇」・「白虎」・「河魁」・「天罡」を得れば、事情は必定して凶と成る。上に空亡に落つるは、事情は作り成らず、徒らにその意あるのみ。
占心動
人心驚動欲須知,凶吉臨時月將期。注曰:加在人年上看之。 若見功曹太沖將,必有文書陰與私。太乙勝光或各見,驚憂口舌是來儀。
人の故なくして心頭に驚動する、吉凶を知らんと要す:事に臨むの時に月将を以て課を起してその応期を定む。原注に曰く:本人の行年の上に加えて往きて看よ。もし「功曹」寅・「太冲」卯の二将を見れば、必ず文書の事あるいは隠私の情あり。「太乙」巳・「勝光」午が各々出現すれば、則ち驚憂・口舌は就ち門に上らんと要す。
傳送從魁兵器客,遠行將至運非遲。登明神后哀聲泣,有客相呼召見伊。 天罡河魁疾病速,大吉小吉咒詛為。旺相相生吉將並,開憂不畏莫遲疑。
「伝送」申・「従魁」酉は、兵器を主持するの客人を主り、あるいは遠行の人のまさに到らんとし、運数は遅滞に至らず。「登明」亥・「神后」子は、哀声・哭泣を主り、あるいは客の来たりて招呼して相見んとする有り。「天罡」辰・「河魁」戌は、疾病の来たること快し。「大吉」丑・「小吉」未は、則ち呪詛の事なり。もし旺相・相生を得てしかも吉将が并臨せば、憂愁は自ずから解け、畏懼し遅疑するに及ばず。
反此即為憂事至,須要防備的無疑。前三前五後二四,大吉休憂吉來遲。 前一二並後五六,此逢凶禍要君知。天地二獄臨日辰凶。天獄者,春巳、夏未、秋亥、冬丑。地獄者,春辰、夏未、秋戌、冬丑是也。
上面と相反すれば、即ち憂事のまさに至らんとするなり、務めて防備せよ、断然として疑いなし。本位の前の第三・前の第五と後の第二・後の第四に落つるは、大吉で、憂愁するに及ばず、ただ吉事の来たること稍遲るのみ。前の第一・第二と後の第五・第六に落つれば、就ち凶禍に遇い、遲疑するに及ばず、この一点は記え牢くすべし。「天獄」・「地獄」の二神が日干・日支に臨むもまた凶。原注にその位を列挙す:天獄は春は巳、夏は未、秋は亥、冬は丑。地獄は春は辰、夏は未、秋は戌、冬は丑。
占憂喜
憂喜君家要自詳,傳中有救福吉昌。憂不憂,傳自救也。用神囚死而臨囚死之鄉,若問憂即實,反此即虛。傳自救初:傳用水臨土,傳得木神,或遇木將,或在木鄉,皆為救,即係吉也。 喜或不喜須君記,母子無歡金水傍。
憂事・喜事は自己に細辨するを要す:三伝の中に救神あるは、福沢は吉昌なり。所谓の憂にして憂ならずとは、就ち三伝が自ら解し自ら救い得るを謂う。原注に曰く:用神が囚死の地に落ちてまた囚死の郷に臨めば、憂を問えば憂は是れ実なり。之に反すれば便ち虚驚なり。所谓の三伝の自救は、たとえば発用が水に属して土に臨み(土は来たりて水を克す)、三伝の中に却って木神を得るか、あるいは木将に遇うか、あるいは木郷に落つれば(木は土を泄し火を生じて、その克を化すこと能く)、みな救と算し、便ち吉なり。喜と不喜とに至りては、もまた記え清むを要す:母子の間に歓洽の気なくんば、就ち金水の一辺に在り。
占虚伝信耗
忽聞凶喜投者來,須憑妙訣日辰猜。日若加辰端的看,相生虛誕莫憂猜。 忽爾日辰相剋處,此言不妄果實哉。假令丙午日,便將丙加午,相生也,為虛;假令甲辰日,便將甲加辰,即實也。
忽然として人ありて凶信あるいは喜信を送り来たる、虚実を知らず:全く日干・日支のこの訣に凭りて猜れ。日干を日支の上に加えて端詳せよ:両者相生するは、消息は是れ虚誕で、憂疑するに及ばず。日干・日支が忽然として相克すれば、この話は就ち妄ならず、果として実なり。原注に例を挙ぐ:丙午日に丙を午の上に加えれば、火火相生する、故に虚と為す。甲辰日に甲を辰の上に加えれば、木は土を克す、故に実と為す。
祝課文
日吉時貞,天地清寧,天神月將,六甲六丁,會意潛心,仰惟: 聖課妙道合真,與天地同其用,宇宙應其均氣,調其序法,術驗其靈,敬啟: 天乙、太乙吉神,雷公玄女,軒轅帝尊,東方曼倩,李筌名臣,武候李靖,歷代賢能,祝詞一告,相遇儀形,吉凶進退,善惡虧盈,天人合志,盡付六壬 伏惟 感應
これは課を起すの前に誦念する祝詞である:今日は吉、この時は正しく、天地は清明にして安寧なり。天神と月将・六甲六丁の諸神を奉請す。占者は心神を収摂し、意を専らにして仰ぎ告ぐ。聖課の妙道は真理に合し、その用は天地と同じく、その気は宇宙と相応じ、次序を調理し法度を制定すること能く、術法は一たび験せば便ちその霊を見る。これがため恭敬して啓告す:天乙・太乙の諸吉神、雷公と九天玄女、軒轅黄帝、漢代の善占なる東方朔、唐代の兵家たる李筌、武侯たる諸葛亮と衛公たる李靖、および歴代の賢能の士。祝詞は一たび告白せられば、便ち神霊と儀象の間に相遇う。吉凶の進退・善悪の盈虧は、一概にこの一課の六壬に托付す。伏して惟れ垂鑒せん、願わくは感応を得ん。
定交月将
雨水兩日七刻零,春分四日忽交迎。穀雨六日尤加二,小滿七日得均平。 夏至六朝零五刻,大暑五日將星成。處暑六日兼三刻,秋分九日理分明。 霜降十日交宮位,小雪九日氣中行。冬至五日太陽過,大寒三日七刻盈。
この一篇は十二月将の実際に交換する日刻を定む。六壬は中気を以て将を換う:雨水の後に「登明」亥将に交る、須く両日零七刻を過ぐ。春分の後に「河魁」戌将に交る、四日を過ぐ。穀雨の後に「従魁」酉将に交る、六日を過ぎてまた二刻を加う。小満の後に「伝送」申将に交る、七日を過ぎて方に均平なり。夏至の後に「小吉」未将に交る、六日零五刻を過ぐ。大暑の後に「勝光」午将に交る、五日を過ぎて将星初めて成る。処暑の後に「太乙」巳将に交る、六日を過ぎて兼ねて三刻。秋分の後に「天罡」辰将に交る、九日を過ぎてその理初めて明なり。霜降の後に「太冲」卯将に交る、十日を過ぎて方に宮位に交る。小雪の後に「功曹」寅将に交る、九日を過ぎて気初めて行き到る。冬至の後に「大吉」丑将に交る、五日を過ぎて太陽始めて過ぐ。大寒の後に「神后」子将に交る、三日零七刻を過ぎて初めて満つ。
又
五日三刻半時加,隔年求將妙無霞。但尋官曆前後照,萬兩黃金莫與他。
別に一個の約数あり:大抵毎箇の中気の後に五日三刻さらに半箇の時辰を加えれば便ち将に交る、それを用いて年を隔てて月将を推求すれば、妙処は窮まりなし。ただしなお官頒の暦書を拿りて前後に対照して初めて准なり。この訣竅はたとい万両の黄金ありとも軽々しく人に伝えず。
三月没
正午逆行順排坐,出茶齊正斜角末。大卯小辰順加數,正五八十周閒過。
この一首は「三月没」の推法を講ず:正月より午に起し、十二辰に逆らいて行き去り、さらに順次に坐位を排定す。出没の位次は正位より斜に角末に到る。大月は卯に起り、小月は辰に起り、順に加数に沿いて推し去る。正月・五月・八月・十月のこれらの月に逢えば、便ち周して復た始めて空しく一輪を過ぐ。歌辞は簡奥にして、底本もまた注解なし、姑く字面に依りてその法を存す。
求交節
交過子宮加一日,刻上六八一時周。五時二刻卯中求,十時四刻在龍頭。 立夏十日二時六,芒種一日九時收。二日二時二小暑,二日七時四刻秋。
この一篇は各節の交接する日時・刻数を推す:子宮を過ぎてさらに一日を加え、刻数の上に六・八を以て相配し、一箇の時辰に満つるを一周と為す。五箇の時辰零二刻のは、卯位の中に往きて求む。十箇の時辰零四刻のは、辰位の「竜頭」の上に落つ。立夏は十日二時六刻、芒種は一日九時に収足し、小暑は二日二時二刻、立秋は二日七時四刻。
白露三朝單六刻,寒露三日六時休。立科三日十一二,大雪四四兩雙流。 小寒四日九時六,五日三時又打牛。
白露は三日単六刻、寒露は三日六時を以て止まりと為し、立冬は三日十一時二刻(底本の「立科」はまさに「立冬」の訛ならん)、大雪は四日四時の両双の数、小寒は四日九時六刻。さらに五日三時を過ぎれば、就ち春牛を打つの立春に到る。
大六壬邵康節先生二十四課
登三天
辰加寅為用 三傳辰午申 十四 甲子 丙寅 甲申 戊子 庚寅 丙子 戊寅 甲辰 壬子 甲寅 甲午 庚子 甲戌 壬寅 皆八 辰午申為用,三天不可登。病死遠行極,訟乃省部陳。
この一課は天盤の「天罡」辰を地盤の「功曹」寅の上に加えて発用と為し、三伝は依次に辰・午・申で、一路に順行して上る。底本は随後にこの一課に隶属する日干支の共に十四箇を列挙す:甲子・丙寅・甲申・戊子・庚寅・丙子・戊寅・甲辰・壬子・甲寅・甲午・庚子・甲戌・壬寅、末尾に一句「皆八」と注す——これは原書がこの一组の日課のために繋げたる数目で、およそ天盤の順進する二位の諸課はみなこの数を注す、その取義は底本に交代なく、姑く照録す。断辞に曰く:辰・午・申が発用し、名づけて「登三天」と曰すとも三天は偏偏として登り上ること能わず。病を占えば死を主り、遠行を占えば極めて艱難、詞訟を占えば則ち省部の大衙門の裡に鬧到りて申説せんと要す。
出三天
午加辰為用 三傳午申戌 午申戌是出三天,凡事遠大辛難言。行人失約病歸泉,訟達上司說喧天。
天盤の「勝光」午を以て地盤の「天罡」辰の上に加えて発用と為し、三伝は午・申・戌。断辞に曰く:午・申・戌が課を成し、名を「出三天」と叫ぶ、凡事はみな攤げ得ることまた遠くまた大きく、その中の艱辛は説き尽くし難し。行人を占えば則ち約を失して至らず、病を占えば則ち命は黄泉に帰し、官司を占えば則ち一直に上司の衙門に鬧到りて、喧嚷して休まず。
渉三淵
申加午為用 三傳申戌子 十三 乙丑 庚午 壬午 庚辰 乙未 戊辰 乙亥 己酉 壬辰 乙巳 丙午 丙辰 乙卯 戊午 皆八 欲動不動涉三淵,申戌子兮在目前。進退艱難阻萬狀,對面言之似隔山。
天盤の「伝送」申を以て地盤の「勝光」午の上に加えて発用と為し、三伝は申・戌・子。底本は十三日と題するも実は十四箇の日干支を列す:乙丑・庚午・壬午・庚辰・乙未・戊辰・乙亥・己酉・壬辰・乙巳・丙午・丙辰・乙卯・戊午、数目は列する所と符せず、是れ底本の疏失なり。末はなお「皆八」と注す。断辞に曰く:動かんと欲して動くこと能わず、まさに三重の深淵に渉り入るがごとく、申・戌・子は就ち眼前に擺在す。進むもまた難く退くもまた難く、阻礙は万端、たとい面と向かい合いて話すとも、一座の山を隔つるがごとし。
入三淵
戌加申為用 三傳戌子寅 三淵深處不宜入,戌子寅兮來意言。勸君早早回頭去,下去深淵直至淵。
天盤の「河魁」戌を以て地盤の「伝送」申の上に加えて発用と為し、三伝は戌・子・寅。断辞に曰く:三淵の深處は入るに宜しからず、来人の意図は就ち戌・子・寅のこの三伝の上に写り在り。彼に奉勸して早々に頭を回らせよ、さらに下に往かば、ただ一淵さらに一淵より深きのみ。
向三陽
子加戌為用 三傳子寅辰 凡八 壬辰 丙戌 庚戌 丙申 戊戌 庚申 壬戌 三陽去暗至明深,惟怕空亡又隔停。若更相生無克賊,子寅辰出向陽行。
天盤の「神后」子を以て地盤の「河魁」戌の上に加えて発用と為し、三伝は子・寅・辰。底本は共に八日と曰うも、実際はただ七箇を列出す:壬辰・丙戌・庚戌・丙申・戊戌・庚申・壬戌、一箇を脱漏せり。断辞に曰く:三陽の課は暗より転じて明と為り、漸々深明に入る、ただ空亡と隔断・阻停とに遇うを怕るのみ。もし三伝がさらに相生して克賊なくんば、子・寅・辰は便ち一路に陽に向かいて行かん。
