Libo

大六壬翠雨歌 · 第1巻

明 · 高大器 · 第1巻 / 7

作盤ガイド: 大六壬起課, 金口訣起課

占忽暫入人家不知善悪 第二十三

大六壬典籍

まず起課と三伝を発する機械的な流れを確実にしてから、課体と神煞に入る。起課を飛ばして断語だけ読んでも、書中の例を自分で再現できない。

大六壬翠雨歌

巻首総目

大六壬翠雨歌目錄 卷之上 占官定有無第一/ 占官定不定第二/ 占失官爵第三/ 占人久出外不知存亡第四/ 占人出外問家下平安第五/ 占出外到日第六/ 占人出外經年未歸第七/ 占當日出去何時歸第八/ 占出外數日何日歸第九/ 占人出外未歸第十/ 占人出外迷失道路第十一/ 占尋捕逃亡第十二/ 占出外失伴不知在前後第十三/ 占逃遠近裡數第十四/ 占謁貴人見不見第十五/ 占己身被人使出去不去第十六/ 占出行亡行軍第十七/ 占欲逃亡吉方第十八/ 占出外迷宿處第十九/ 占出外恐值雪雨賊盜第二十/ 占在外寄住主家善惡第二十一/ 占往察密事第二十二/

これは《大六壬翠雨歌》の巻首に掲げられた全書の総目である。上巻は四十五門で、前の二十二門は仕宦と行旅の二大分野に集中する。冒頭の三門は功名に属する:一つは伝え聞く昇遷・異動が真にその事があるか、二つはすでに議されている差遣が決まるかどうか、三つは官を罷められ爵を奪われるかを問う。第四門からは行人に移る:遠出して多年になる人は生きているか死んでいるか、外に出ている者の家内は平安か、行人はいつの日に家に着くか、年を越えて帰らない者にはいつ便りがあるか、その日出かけた人は何の時刻に戻るか、数日出ている人はいつの日に帰途につくか、久しく出て帰らない場合はどう推すか。第十一門以下は途中の不測と追跡を述べる:山林で道に迷ったとき方角をどう定めるか、逃亡の者をどちらへ捕らえに行くか、連れとはぐれて前にいるか後ろにいるか、逃げた者がすでにどれほどの里を行ったか。第十五門は貴人に謁見して見られるかを問い、第十六門は自分が人に使いに出されて行けるか行けないか、第十七門は行軍・出師を占い、第十八門は逃げる者のために吉方を選び、第十九門は野宿する者のために宿場を求め、第二十門は途中の風雪と賊盗を防ぎ、第二十一門は泊まる主人の善悪を見、第二十二門は機密の事を探りに行くことを占う。

占忽暫入人家不知善惡第二十三/ 占路行求食吃處第二十四/ 占路行求水處第二十五/ 占出行水路吉凶第二十六/ 占過水吉凶第二十八/ 占渡水舟車新舊第二十九/ 占水漲不漲第三十/ 占求婚姻第三十一/ 占擇婚何處吉第三十二/ 占婚宜不宜第三十四/ 占嫁娶後有無子息第三十四/ 占婚姻始終若何第三十五/ 占夫婚恐宜不宜第三十六/ 占子息有無第三十七/ 占產育吉凶第三十八/ 占產室位第三十九/ 占子何日生期第四十/ 占子生時第四十一/ 占人貴賤娶妻嫁女骨肉第四十二/ 占女人貞潔第四十三/ 占女人丑好第四十四/ 占新婦未知性行第四十五/

第二十三門以下もなお行旅に属する:見知らぬ家に臨時に投宿するときは、まず主人が善か悪かを見る。路上で食を乞い水を求めるにはそれぞれ神を取る法がある。第二十六門は水路を行く吉凶を占い、第二十八門は河を渡る安危を占い、第二十九門は乗る舟車の新旧・善悪を見、第三十門は河水が増すかを問う。この目録は二十六門からそのまま二十八門につながり、「第三十四」を二度重ねて出し、第二十七・第三十三を欠いているのは底本の編次の手落ちで、本文の対応する門目とも出入りがある。第三十一門からは婚育に移る:求婚が議して成るか、婿・嫁を選ぶにはどちらの方へゆくべきか、この縁談を結ぶべきか結ばざるべきか、婚後に子嗣があるか、婚姻のはじめから終わりまでの成行き、夫婦が相応しいかどうか。第三十七門は子息の有無を問い、第三十八門は分娩の吉凶を占い、第三十九門は産房の方位を定め、第四十門は生産の日取りを推し、第四十一門は生まれ落ちる時刻を推す。第四十二門は貴賤の神によって嫁娶と骨肉の親疎を論じ、第四十三門は女子の貞節を見、第四十四門は女子の容貌の美醜を見、第四十五門は新婦の性情・品行を見る。

卷之中 占宅舍第一/ 占宅內有無伏尸第二/ 占起造移居第三/ 占病疾第四/ 占求醫第五/ 占病移去吉方第六/ 占病迴避方位第七/ 占病患忌去方位第八/ 占病患所宜針灸第九/ 占病色目第十/ 占病生死瘥期第十一/ 占病祟在歲在何處第十二/ 占行吉凶第十三/ 占五星第十四/ 占元神第十五/ 占病疾吉凶第十六/ 占聞人死未知虛實第十七/ 占歲中田苗第十八/ 占月有雨第十九/ 占天晴日第二十/ 占久陰問晴第二十一/ 占養蠶第二十二/ 占立蠶室宜何處第二十三/ 占六畜第二十四/ 占買馬得好惡第二十五/ 占六畜病死活第二十六/

中巻は合わせて五十二門で、前半は家宅・疾病と歳時に属する。冒頭の三門は居住を述べる:宅舎そのものの吉凶、宅基の下に古い屍が埋まっていないか、家の起造と移転にはどう取り用いるか。第四門から第十六門までは全書で最も分量のある疾病の類で、層を追って展開する:病の軽重・生死を断じ、医を選び薬を求め、病人を吉方に移し、病中に避けるべき方位、断じて行ってはならない方位、鍼・灸に宜しい取り方、病症のある部位と気色、死日と全快の期、祟りをなす鬼神がどこに出るか。その間に流年の吉凶、五星の臨む処、元辰のある処という三門を挟み、終わりに疾病総断で結ぶ。第十七門は人から某人が死んだと聞いたとき、それが確かな知らせか虚伝かを問う。第十八門以下は歳時と農事に移る:一年のうち田苗の収穫、今月に雨はあるか、天はいつの日に晴れるか、久しい陰の後いつ日を見るか。第二十二・二十三の両門は養蚕と蚕室をどの方に置くかを述べる。第二十四門は六畜おのおのに属する神将を列し、第二十五門は馬の良否を相し、第二十六門は六畜が病にかかった後に死ぬか生きるかを断ずる。

占失馬第二十七/ 占盜賊第二十八/ 占訟獄第二十九/ 占奴婢第三十/ 占經商求利第三十一/ 占物好惡貴賤第三十二/ 占買物得不得第三十三/ 占何處求之買得第三十四/ 占謁貴人求事第三十五/ 占問人情虛實第三十六/ 占投書收否第三十七/ 占問人覓財福第三十八/ 占人呼召好惡意第三十九/ 占索債得不得第四十/ 占人來叩門吉凶第四十一/ 占忽聞人慾謀己事吉凶第四十二/ 占外人入家國善惡第四十三/ 占財博勝負第四十四/ 占埋葬地吉凶第四十五/ 占靈柩出第四十六/ 占葬忌日第四十七/ 占送孝方第四十八/ 占歲月中風雨第四十九/ 占五等官鬼第五十/ 占六親災福歌第五十一/ 占推游都魯都第五十二/

中巻の後半は失物・詞訟から一筋に丧葬と占法の総訣まで述べる。第二十七門は走失した馬を尋ね、第二十八門は盗を捕え、第二十九門は官司・牢獄を断じ、第三十門は奴婢の賢否と去留を見る。第三十一門から第三十四門までは市易の占の一群である:商売で利が得られるか、貨物の善悪・貴賤、買いたい物が買えるか買えないか、どちらの方へ行って買えば買い成るか。第三十五門は貴人に謁見して事を頼み、第三十六門は相手の言葉の虚実を辨え、第三十七門は投じた書信を人が受け取るかを問い、第三十八門は人に財物を求め、第三十九門は人が自分を呼ぶのが好意か悪意かを推し、第四十門は債を取り立てられるか、第四十一門は人が門を叩く吉凶を断じ、第四十二門はふと誰かが自分を計ろうとしていると聞いたことを断じ、第四十三門は外来の人が家門・国門に入るのが善か悪かを見、第四十四門は博奕の勝敗を見る。第四十五門以下は丧葬の四門:墓地の吉凶、霊柩の出殯、下葬の忌日、葬送に当たり避けるべき方。末の四門は通例:一年・一月のうちの風雨、五等の官鬼が身を剋することの主る災禍、六親を取り用いる口訣、および游都・魯都の二神を推して賊と屍を尋ねる秘法である。

卷之下 占兩軍勝負第一/ 占先後舉兵勝敗第二/ 占主客為將第三/ 占伏兵第四/ 占賊來不來第五/ 占賊在前後第六/ 占見人拿械器第七/ 占急聞喧鬧不知何事第八/ 占涉危前後行第九/ 占賊避路第十/ 占過關吉凶第十一/ 占賊逃路第十二/ 占野宿下寨第十三/ 占重圍求出第十四/ 占聞路行人及臺第十五/ 占晝日星落第十六/ 占雷發聲方位第十七/ 占井溢成流第十八/ 占地動第十九/ 占天狗下第二十/ 占怪第二十一/ 占野鳥鳴第二十二/ 占夢吉凶第二十三/

下巻は合わせて四十六門で、前半は兵占、後半は災異の占である。第一門は両軍の勝敗を総断し、第二門は先に兵を挙げるか後に挙げるかどちらが利かを問い、第三門は「勾陳」を主とし「玄武」を客として主客両方の将を分けて判じ、第四門は四隣に伏兵があるかを察し、第五門は敵が来るか来ないかを問い、第六門は敵が前方にいるか後方にいるかを問い、第七門は人が兵器を持つのを見てその善悪を辨え、第八門はふと喧騒を聞いて何事のためかを推し、第九門は険に渉るとき先に行くか後に行くかを決め、第十門は賊を避けるために路を選び、第十一門は関隘を越える吉凶、第十二門は賊寇の逃げ去った方向を推し、第十三門は野に営を張り寨を下し、第十四門は重ね重ね囲まれたとき突囲の路を求め、第十五門は路の上で行人と駅台の消息を尋ねる。第十六門以下は天地の災変に転じる:白昼に星が墜ちる、雷の声が初めてどの方に発するか、井水が忽ち涌き溢れて流れを成す、地震、天狗が地に墜ちる。第二十一門は家中の怪異を占い、第二十二門は野鳥が国に入って鳴くのを占い、第二十三門は夢の吉凶を占う。

占漁獵得不得第二十四/ 占謁貴人第二十五/ 占獻送物第二十六/ 占屈令人來不來第二十七/ 占人家有後無後第二十八/ 占亭部第二十九/ 占人孤寡第三十/ 占來意第三十一/ 占酒後有無第三十二/ 占飲酒得醉否第三十三/ 占四時忌伐木第三十四/ 占人來意第三十五/ 占路上見蛇蟲第三十六/ 占野獸在道忽入城郭第三十七/ 占路見鼠第三十八/ 占野蜂來人家第三十九/ 占虹霓下井飲水第四十/ 占釜鳴善惡第四十一/ 占樹木無故枯悴第四十二/ 占家活無故自動第四十三/ 占忽心驚目瞤耳鳴第四十四/ 占暴風起吉凶第四十五/ 占雲起有雨無第四十六/

下巻の後半は日常の人事からしだいに種々の物怪に移る。第二十四門は漁猟に収穫があるかを問い、第二十五門は貴人に謁見し、第二十六門は人に饋献の礼を進め、第二十七門は人を屈して請うて来るか来ないか、第二十八門は他家に後嗣があるか絶嗣かを見、第二十九門は亭部と盗を防ぐ法を占い、第三十門は人が孤独に寡居する命を見、第三十一門は来た人の問う事を推し、第三十二門は家中に酒があるかを問い、第三十三門は酒を飲んで酔うかを問い、第三十四門は四時に木を伐り炉を動かすに宜しくない禁忌を列し、第三十五門は再び来人の意図を推す。第三十六門以下はみな徴兆の占である:路上で蛇虫に遇う、野獣が故なく城郭に闖入する、路上で大鼠を見る、野蜂が人家に飛んで来る、虹霓が垂れて井に水を飲む、鍋釜が自ら鳴る、樹木が故なく枯死する、家什器物が故なく自ら動く、人が忽ち心驚かれ・眼が跳ね・耳が鳴る、暴風が驟り起こる、雲が起こった後に雨があるかないか。

附錄 占鵲鳴第一/ 占犬吠第二/ 占目瞤第三/ 占暴風第四/ 占飛鳥鴟梟鳴第五/ 占人叩門第六/ 占人欲謀己第七/ 占心動第八/ 占憂喜第九/ 占虛傳信耗第十/ 祝課文 定交月將 三月沒 求交節 大六壬翠雨歌目錄終

附録の十門は、いずれも事に臨んで即座に占う小法で、下巻末の徴兆の占と表裏を成す:喜鵲の鳴くこと、狗の吠えること、眼瞼の跳ねること、暴風の忽ち起こること、飛鳥と鴟梟の怪鳴、人が門を叩くこと、人が自分を謀ること、心頭が故なく驚動すること、憂事と喜事の分別、伝わって来た消息が虚か実か。附録の後にはさらに四通りの通用の資料がある:課を祝するときに唱える祝詞、各節気で月将を換える日刻、三月没の推し方、および交節を求める口訣。以上が全書目録の終わりである。

大六壬翠雨歌 巻之上

占官定有無 第一

未知遷職事真假,古法凡看七驛馬。年命日辰歲月逢,五處逢之官越價。行年、本命、日辰、太歲、月建五處若見驛馬,升之是也。用正時占也。七馬者,太歲、行年、本命、月建是,日干辰支是日干辰支用時發用也。天魁主印常為綬,戌主印,太常主綬也,用起傳終必官有。帶殺被刑旺相扶,光榮急速應還久。正時有急被刑,其事應速至。文官視青龍,武官看太常是也。

昇遷・転任の知らせが真か偽か分からないときは、古法では一様にまず七か所の「駅馬」を見る。「行年」「本命」「日辰」「太歳」「月建」という位置で駅馬に遇い、五か所とも見られれば、官階は必ず水が増すように上がる。原注にいう:行年・本命・日辰・太歳・月建の五か所に駅馬を見るのが昇遷の徴験であり、課を起こすには「正時」――事を問うた当の時刻――を用いる。いわゆる七馬とは、太歳の馬・行年の馬・本命の馬・月建の馬に、日干の馬・日支の馬を加え、さらに占時・発用の馬を加えたものである。「天魁」はすなわち戌で、官印を主り、「太常」は印綬を主る。発用と末伝にこの二つを見れば、官職は必ず手に入る。駅馬が凶殺を帯びて刑剋を受け、別に旺相の気が来て扶えるなら、栄顕は速く来るのに応期はかえって長く引く。原注にいう:正時に急の象を帯びてまた刑されれば、事の応験は速い。このほか文職はもっぱら「青竜」を見、武職はもっぱら「太常」を見る。

初傳太歲太陰神,言用或見更吉神也,干謁如逢必心契。天吏天城臨行年,亦得辰與太歲同。青龍與日共相生,神將無令內戰爭。白虎螣蛇傳末見,太常比亦可增榮,太常與日比和是也。日去青龍是歲期,從日數至青龍處是歲期也,辰至青龍定月宜,若辰數至青龍為月期限是也。 日生青龍官在外,青龍生日爵居內。青龍本位顯榮方,生處太常祿食足,看青龍太常與日月相比生及居位以定受官內外。

初伝が「太歳」の上に落ちて「太陰」を乘れば、原注はこれを発用の処にまた吉神に遇うものとして、これをもって干謁・請託にゆけば、一見で意が投合するという。「天吏」「天城」の二神が行年に臨むか、あるいは日支が太歳と同位なら、同じく良い象である。さらに「青竜」が日干と相生することを見、乘る天将と臨む地神のあいだで交戦してはならない――神が将を剋するのを内戦、将が神を剋するのを外戦といい、いずれも吉ではない。三伝の末位に「白虎」「騰蛇」を見るのは忌みである。もし末伝に「太常」を見て日干と比和すれば、かえって栄顕を添える――原注は特に、太常と日干が比和でなければならないと指し示す。応期を定める法:日干から青竜のある位まで数え、得た数がすなわち若干年、日支から青竜のある位まで数え、得た数がすなわち若干月である。青竜が日干に生ぜしめられるなら官職は外任にあり、青竜がかえって日干を生ずるなら爵位は朝内にある。青竜の居る本位がすなわち顕達の方、青竜の生ずる処が「太常」に坐れば俸禄・食用は豊かに足りる。要するに青竜・太常・日辰のあいだの比和と生剋、およびそれぞれの居る位を合わせて見てはじめて、受ける官が内か外かを断ずることができる。

占官定不定 第二

陽年用丑陰年未,便掇天輪加太歲。小運日辰傳送臨,光榮顯達身高貴。登明次撥加寅方,年見功曹丑未良。又轉加臨本命上,寅時還在受官忙。行年上見之。

すでに議されている官職が定局するかを占う:陽年は「大吉」丑を取り、陰年は「小吉」未を取り、天盤のこの位を転じて「太歳」に加えて見る。転じ終わって、もし小運・日辰の上に「伝送」申の臨むを得れば、栄顕・通達・身分の貴いことを主る。さらに「登明」亥を順に撥ねて寅位に加え、行年上に「功曹」寅を見るか、あるいは丑・未の两位を見るかは、いずれもよい局である。またこの位を転じて「本命」に加え、寅時の下に落ちるも、なお受官・任職に忙しい象である。原注に明かす:この数か所はみな行年上で験を取るのだと。

占失官爵 第三

魁罡若向日辰遊,貶出天涯地角頭。六合同與一處住,參差直去到崖州。六合臨魁罡日辰上,見之尤甚凶也。 莫令日上螣蛇見,白虎臨時亦不佳。謫降仙都九ΟΟ,ΟΟ臨落向天涯。日辰上下無令克,克著之時退剝職。上克下無罰外任,下克上無己罰直。

「河魁」戌と「天罡」辰が游走して日辰の上に至れば、辺境への貶謫を主り、まっすぐ天涯地角まで行く。もし「六合」がまたこれらと同じ位にあれば、参差不斉に輾転し、一路崖州のごとき絶遠の地まで貶される。原注にいう:六合が魁・罡と日辰の上に臨むのを見れば、とりわけ凶である。日干の上にはくれぐれも「騰蛇」を見てはならず、正時に「白虎」が臨むのもよい事ではない。貶謫の辞の下は底本に脱字があり、いくつかの空囲を残すばかりで文義が全うせず、臆して補うことを敢えてしない。日辰の上神と下神のあいだは相剋しないのをよしとし、いったん相剋すれば削職・退職に応じる。上神が下神を剋すれば、罰を受けても外放に過ぎず、下神が上神を剋すれば、身は責を免れない。

占人久出外不知存亡 第四

小運臨時旺相方,榮身向外保身康。休廢位上逢之墓,疾病纏痾不測亡。此依正時,出去大小運上臨旺相方在位上吉也。 其人出外已多時,向外存亡俱不知。但把行年天上看,相生臨處此方期。假令出外人行年在酉,酉臨子相生安吉,寅午囚死,若臨戌其外居下行也。

遠出した人の生死を占う:小運が正時の旺相の方に臨めば、その人は外で面目も安泰である。小運がもし休廃の位に落ち、また墓神に逢えば、疾病に纏われ、甚だしきは不測の亡きことに至る。原注にいう:この門は正時によって課を起こし、出行する者の大運・小運が旺相の方に臨んでその位を得れば吉である。人が門を出て久しく、外で死んだか生きたか全く消息がないときは、ただ「行年」が天盤に臨んでいる神を取って見ればよい。臨む処が行年と相生するなら、人はその方にいて平安である。原注の例:出外の人の行年が酉にあって、酉上に子が臨めば、金が水を生じて相生となるので平安・吉利を主る。もし寅・午に臨めば、金が木火に遇って囚死するので吉からず、戌に臨めばこの人の外での処遇は日増しに下る一方である。

占人出外問家下平善 第五

家住東方出向西,東方怕見惡神祗。忽然凶將臨其下,宅內憂驚多見疑。如家宅住東,看東方凶吉神。若天罡河魁,其將在西隨方吉之人必驚也。

人は外にあって家中を案ずる:家宅が東にあり、人が西へ向かって行くときは、東方のその一位に悪神を見ることを恐れる。もし凶将が忽ち東方の下に臨めば、家には必ず憂い・驚き・疑い懼れる事がある。原注にいう:家宅が東方に住していれば、もっぱら東方の一位に凶神が坐するか吉神が坐するかを見る。もしそこに坐るのが「天罡」辰・「河魁」戌で、乘る将がまた西方にあってその方位に随って動けば、家人は必ず驚きを受ける。

辰上忽然見巳午,螣蛇更怕共同居。家中失火驚忙怕,又怕失財六畜虛。出外憂家事如何,日辰向上見平和。家中保得應無事,吉將臨之喜得多。

日支の上に忽ち巳・午の火神を見るときは、最も恐れるのはさらに「騰蛇」と同じ位に居ることである:これは家中で火を失い、一家挙げて驚惶する象で、ほかにも財を破ることと六畜の損耗を防がねばならない。外に出ていて家事を憂うときは結局どうか、ただ日干・日支の两位の上が平和かどうかを見る:上下が安んじて剋なくば、家中は自然に事なく、さらに吉将がその上に臨めば、喜び祝う事はいっそう多い。

占出外到日 第六

東方卯酉約來期,南方行人子午移假令望東方人,卯度午到,主申即欲來;望西方人,酉度子到,丑寅欲至。南北仿此。蓋卯為日出之門,酉為日入之門,夏至南門推東方人ΟΟΟΟΟΟ。欲向寅ΟΟΟΟ,東方青龍下神定。遠視將軍千里時,卜下臨處為期是。三千里外視將軍所臨為到,百里千里看日辰本ΟΟΟΟΟΟ。

行人が家に到る日を推す:東方から来る人を待ち望むには、卯・酉の两位でその帰期を約し、南方から来る人を待ち望むには、子・午の两位で推移する。原注の例:東方の人を望むには、卯が午に度れば便りがあり、申の日にすなわち身を起こして来る。西方の人を望むには、酉が子に度れば、丑の日・寅の日に到着する。南北の両方もこれに準じて推す。そうする所以は、卯が日出の門、酉が日入の門だからである。以下の夏至の南門より東方の人を推す一段は、底本に連なる数か所の空囲があり、脱字が甚だ多く、強いて解くことはできない。大意はなお寅位の上に取り、東方「青竜」の下に臨む神をもって日期を定めることにある。路程の遠いのは「将軍」を見る:千里之外は占う時に将軍の臨む処を帰期とし、三千里以外はもっぱら将軍の臨む処でその到着を定め、百里・千里のあいだは日辰の本位を見る――ここは底本にまた脱文がある。

ΟΟΟ數日辰,責龍Ο為青龍,為天罡,傳送為白虎,登明為玄武,太乙為朱雀。如望東方人,若青龍到南方,在路來,只東來下仿在此。南看朱雀○飛,西方視白虎,玄武北方期。玄武至西為期。

この一段の冒頭にも脱字があり、ただ日辰について数を起こすことを知るのみである。配するのは四方の神と天将:東方は青竜を主とし、「天罡」辰もまたこれに属す。「伝送」申は「白虎」に配し、「登明」亥は「玄武」に配し、「太乙」巳は「朱雀」に配する。例えていえば、東方から人が来るのを望むとき、青竜がすでに南方に行き至っていれば、それは人がすでに路の上にあって、まさにこちらへ向かって急いでいるのである。東から来る人は一様にこれに照らして推す。残りの三方も同じ理:南方から来る人を望むには「朱雀」の飛んで至った処を見、西方から来る人を望むには「白虎」を見、北方から来る人を望むには「玄武」を見る。玄武が西方に行き至れば、すなわち家に到る期である。

占人出外経年在外未帰 第七

其人出外一年來,音信無知早晚來。遊戲神加四季上,即期朝暮不須推。游神者,春丑、夏子、秋戌、冬亥是也。戲神者,春巳、夏子、秋酉、冬辰,加季上來,加孟不來,加仲來到也。

人が門を出てすでに一年に満ち、音信が全くなく、いつ帰るか分からない:ただ「游神」と「戯神」の两位を見、四季の神・辰戌丑未の上に加臨していれば、それは朝夕のあいだに到り、別に推算するまでもない。原注は二神を列す:游神は、春は丑を取り、夏は子を取り、秋は戌を取り、冬は亥を取る。戯神は、春は巳を取り、夏は子を取り、秋は酉を取り、冬は辰を取る。四季の神の上に加われば人はまさに来る。四孟・寅申巳亥の上に加われば人は来ない。四仲・子午卯酉の上に加わっても、人はまた到ることができる。

占当日出去何時帰 第八

使去今朝歸太遲,是何時刻到來時。去時加在日辰上,天罡之下是歸期。以去時加今日支,天罡下為歸期也。

人を今日出かけさせ、遅々として帰るのを見ず、いったいどの時刻に到るかを知りたい:その者が身を動かしたその時刻を日辰の上に加えて天盤を排し、さらに「天罡」辰の圧するその一位を見れば、その一位の代表する時刻がすなわち帰期である。原注はさらに明らかにいう:出門の時を以て今日の日支の上に加えて盤を起こせば、天罡の下がすなわち帰來の時刻である。

占久出未帰 第十

今朝天上辰加季,天乙前辰臨日位。用起季神並伏吟,即當不久來歸至。今日之辰加臨季上,天乙前加臨日上。

遠出した人が久しく帰らない:今日の天盤の「天罡」辰がもし四季の神・辰戌丑未の上に加わり、かつ「天乙」貴人の前の一位の辰がまた日干の位に臨み、さらに発用に取るのが四季の神に逢うか、あるいは得た課体が「伏吟」なら、いずれもその人がまもなく帰ることを主る。原注に補して明らかにす:すなわち今日の辰が季神の上に加臨し、天乙の前の一辰が日の上に加臨するのである。(本巻の目録には第九門があるが、正文は第八門からそのまま第十門につながり、底本は第九門の一節を欠く。)

占出外迷失道路 第十一

若在山林迷失道,少人詢問一身孤。懷中取式投於地,申未罡間是正途。往傳送下去自間悟,天罡下去行百步得正路,小吉下八十步得本路也。

ひとり山林のなかで道に迷い、四顧して問うべき人がいない:懐中から六壬式盤を取り出して地に投げ置き方向を定めると、「伝送」申・「小吉」未と「天罡」辰のこの三位のあいだの指す方向がすなわち正路である。原注は分けていっそう細かい:「伝送」申の臨む下に向かって行けば、自然に豁然と省り悟る。「天罡」辰の臨む下に向かって百步行けば、正路を得ることができる。「小吉」未の臨む下に向かって八十步行けば、もとの路に帰ることができる。

占尋捕逃亡 第十二

伏吟為近返吟遠,旺相急行囚死慢。用起此神恰合藏。傳送之下得尋見。刑勝德神難追覓,德勝刑神即自歸。如甲戌日甲臨德,丑臨戌,德勝刑,皆仿此。先加月將正時上,月將加之時上,丑未間時捉取伊。月將加卜至時,天上丑未子臨處尋去必見,大人丑下,小兒未下,女人子下。

逃げ走った人を追い捕える:課体が「伏吟」を得れば、人は近くに隠れ、得るが「反吟」なら、人は遠くに逃げた。逃げる者の乘る気が旺相なら、行くのが急で速く、囚死なら、行くのが遅い。発用がもし藏匿の神の上に正しく起これば、その人はちょうどそこに藏れている。「伝送」申の臨む下に向かって尋ねれば、すなわち見出すことができる。日辰の刑神が徳神に勝てば、人は追い求めがたく、徳神が刑神に勝てば、人はおのずから帰って来る。原注の例:甲戌の日、甲の徳は本位に臨み、丑がまた戌の上に臨む、これが徳の刑に勝つであり、残りはこれに照らして類推する。課を起こす法は、まず月将を正時に加えて天盤を転じ、さらに丑・未のあいだの時刻にて捉えに行く。原注に明かす:月将を占う時刻に加えれば、天盤の丑・未・子の三位の臨む処に尋ねて行けば必ず見られる――成年の男子を探すには丑の下を見、小児を探すには未の下を見、婦人を探すには子の下を見る。

功曹午戌戌加時,傳送子辰辰用之。寅午戌便以戌加走時,申子辰便以辰加走時,魁下不見,罡下必見之,餘仿此推。此是妙門深記取,魁罡向下捉無疑。又法,以天罡加丑,男以日上,女以辰上,方是尋處也。

別に一法は三合局によって取る:逃げる者が寅・午・戌の一局に属するなら、「功曹」寅・「勝光」午・「河魁」戌を用い、すなわち戌を以てその逃げ去った時刻に加える。申・子・辰の一局に属するなら、「伝送」申・「神后」子・「天罡」辰を用い、すなわち辰を以てその逃げ去った時刻に加える。転じ成ったのち、「河魁」戌の下では人を尋ね得ず、「天罡」辰の下では必ず尋ね得る。残りの各局はこれに照らして推す。これは亡を捕える竅訣で、牢く記すべし:ただ魁・罡の两位の臨む下に向かって捉えれば、間違うことはない。さらに一法:「天罡」辰を丑の上に加えて盤を起こし、男子を捉えるには日干の上の一位を見、女子を捉えるには日支の上の一位を見れば、そこがこそ尋ねるべき所である。

占出外失位不知前後 第十三

勝光若在貴人前,同伴途中必見先。忽然臨在天乙後,卻應去後趨忙然。

途中で同伴とはぐれ、彼が前にいるか後ろに落ちているかを知らない:「勝光」午と「天乙」貴人の先後を見る。勝光がもし貴人の前にあれば、同伴はすでに先にいて、路上でおのずから先に彼を見る。勝光が忽ち天乙の後に臨めば、同伴は後ろに落ちて、まさに急いで慌てて追いついて来る。

占逃亡遠近里数 第十四

欲知逃亡行多少,數取天罡為妙要。假令天罡加寅去,戌四位即四里,或回家也,約行四里尋官道。用先天數也。戌若加與大吉上,以戌五數為期望。以先天辰戌丑未五,巳亥四之數,旺相倍之,囚死減半,丑戌下數之。

逃亡の人がすでにどれほど遠く行ったかを知るには、要は「天罡」辰のこの一位を数えるにある。原注の例:天罡が寅の上に加わり、天盤の戌が四位の処に落ちれば、すなわち四里、あるいは人はすでに家に帰った。およそ四里行き出れば、すなわち官道の上に行って尋ねることができる。用いるのは先天の数である。戌がもし「大吉」丑の上に加われば、戌の五数を用いてその遠近を定める。いわゆる先天の数とは、辰・戌・丑・未は各々五を作し、巳・亥は各々四を作す。逃げる者の気が旺相なら数を倍にし、囚死なら数を半に減じ、いずれも丑・戌の两位の下にて数を起こす。

占謁貴人見不見 第十五

三傳六合用其終,三合初傳用起同。假令子弟尋訪友,初傳大吉必相逢。用起三傳皆三合六合,訪人必見也。如子弟大吉丑見之數是也。

貴人に謁を求めて見られるか:三伝が六合を成せば、末伝を取って断じ、三伝が三合を成せば、初伝・発用を取って断ずる。両者は同一の理路である。原注の例:子弟の輩が朋友を尋ね訪ねるにゆき、初伝がもし「大吉」丑を得れば、必ず見られる。要するに発用と三伝がともに三合・六合を結ぶなら、人を訪ねて必ず面会する。子弟の輩が大吉丑を見るようなのがこの類である。

甲日還尋酉地人,正時還察丑上神。酉上之神要比甲,應得相逢不出門。辰即為他日為我,若辰有氣訪無因。天罡加孟應不出,小吉臨辰必見君。兼在家吃飲食,在家不出門也。

甲の日に酉方に住む人を尋ねに行くには、正時の上でなお丑位の乘る神を細かく察する。酉上の神は甲と比和せねばならず、それでこそ「門を出ずして便ち相逢う」の応に及ぶ。訪人を占うには日支を以て相手を代表し、日干を以て自己を代表する:日支がもし気旺なら、相手は外出し、彼を訪ねても取り付く所がない。「天罡」辰が四孟・寅申巳亥の上に加われば、相手はまさに門を出ないはず。「小吉」未が日支の上に臨めば、必ず彼に見られる。原注にいう:未は酒食を主り、兼ねて家在飲食の象があるので、人は家中にあって門を出ない。

占己身被人使出去不去 第十六

寅與卯加日與神,正時前若克無因。天罡加季定應去,日上行年不出門。返吟必去伏吟休,日在貴人前面遊。正時在天乙前去也。

自分が人に差遣されて門を出る、行き成るか行き成らぬか:寅・卯の两位が日干と乘る神の上に加わり、もし正時の前の一位が来て剋すれば、この行は成り立つ由もない。「天罡」辰が四季・辰戌丑未の上に加われば、定めて行く。日干の上に行年が坐すれば、門を出ることができない。課が「反吟」を得れば必ず行き、「伏吟」を得れば止む。日干がもし「天乙」貴人の前に行けば、これも行くべき象――原注にいう、正時が天乙の前に落ちればすなわち行く。

若見日陰天乙後,不成遠去卻應留。日辰上下若相剋,空有空名應不出。 用起陰神終見陽,必行火急須排比。若見三傳天乙後,傳中開鑰為其救。更尋天馬不傳終,決定不行多讒謬。天馬者,正月從午順數六陽辰。

もし日干の陰神が「天乙」貴人の後に落ちれば、この遠行は成らず、人はなお留まらねばならない。日干と日支の上下の両神がもし彼此相剋すれば、出張の名目はあっても、終に空名で、人は出て行けない。発用に陰神を取りて末伝に陽神を見れば、この行は必ず成り、しかも急ぐ。速やかに行装を整えねばならない。もし三伝が皆天乙貴人の後に落ちるとき、伝中に「開鑰」の神あれば、すなわち解救である。さらに「天馬」を尋ね、天馬がもし末伝に落ちなければ、それは行き成らずと断じ、しかも讒言・口舌を多く招く。原注に明かす:天馬は正月より午に起こり、順に六つの陽支を数えて得る。

占出行亡行軍 第十七

常把功曹加月建,神后臨處是門方。天子上加處。 勝光向下為殂路,卯底然遊不可當。午卯下不可往,午卯臨行年不可出山也。甲子子沖後一辰,如甲子旬子沖午,後午後二辰巳為午凶,餘旬同此,六旬甲首仿此窮。常將此窮五Ο止Ο,臨著行年疾病迷。

出行と行軍の法:「功曹」寅を月建の上に加えて盤を転じれば、「神后」子の臨む処がすなわち門を出て行くべき方位である。原注にいう:天子の位に加えると。「勝光」午の臨む下は死路、卯の下も同じく凶で、犯してはならない。原注に明かす:午・卯の两位の下はいずれも往ってはならない。午・卯が行年の上に臨めば、山にさえ出るべきでない。また一法:甲子旬は子の沖する午を忌み、さらに退後の二辰たる巳もまた午に随って凶である。残りの各旬もこれと同じく、六甲旬首はみなこの法に照らして推し尽くす。ここは底本に脱字があり、ただこの凶神が行年に臨んで、疾病・昏迷を主ることを知るのみ。

占欲逃亡吉方去 第十八

欲逃回避直符方,正月起戌逆行十二辰,沖途中路被擒將。天后下頭宜遠去,正時子下也,若行千里必無妨。遠去宜行神后下,利求小吉出應深。欲令怕憂從魁往,月將加時向底尋。

逃げて禍を避けようとするには、まず「直符」のある方位を避ける。原注にいう:直符は正月に戌に起こり、十二辰を逆行する。もし直符の沖する処に当たって路に上れば、途中で必ず擒獲される。「天后」の臨む下に向かって遠く走るを宜とす――原注にいう:すなわち正時の子の下である――こうすれば千里を行きても妨げなし。遠行は「神后」子の下を行くを宜とし、もし利を謀り財を求めんとするなら「小吉」未の下に出るが最も深く穏やかである。心中に憂患あるを怕れる者は、「従魁」酉の下に向かって行け。要するに月将を占時に加えて天盤を転じ、さらにその一位の下に向かって方向を尋ねる。

若逃急難傳送下,Ο去須避○五大夫。事應逃難擇好時,便將神后加日支。但看小吉臨何處,宜向忙行請勿疑。如甲申日子加申未到卯上,向正東可避也。

もし倉皇として急難を逃避するなら、「伝送」申の下を行け。下の一句は底本に脱字があり、ただある凶位を避けねばならぬことを知るのみ。およそ逃難に遇うにはよい時刻を擇び、「神后」子を日支の上に加えて天盤を転じ、さらに「小吉」未のどの位に落ちたかを見て、その方向に向かって急いで行き、迟疑するに及ばない。原注の例:甲申日に子を以て申に加えて盤を起こせば、未は卯の上に転ずる。それならば正東に向かって逃避するを宜とす。

占出外迷宿處 第十九

野宿林中恐失迷,便將月將加時推。丙壬天乙臨其下,昏腫令君○憶○憶歸。

野外の林中で夜を過ごし、往く処を迷失するを怕れる:月将を占時に加えて天盤を転じて推す。丙・壬の両干と「天乙」貴人の臨む下、それがすなわち宿を投ずべき方位である。末句は底本が残損し、二か所の空囲を挟んで文義が全うせず、大意は天色の昏暗する際に人を引きて宿に帰せしめるにあると思われるが、強いて解くことを敢えてしない。

占出外恐直雪雨賊盗 第二十

三傳陰少陽神我,雪雨稀逢景色和。都將日前並日上,途中賊盜也防他。都將,甲己日在丑,乙庚日在子之類是也,仿此。

門を出て風雪・雨水と盗賊に遇うを怕れる:三伝のうち陰神が少なくて陽神が我の位に当たれば、一路は雨雪に遇うことが少なく、天気・景色もみな和順である。もし「都将」が日干の前か日干の上に落ちれば、途中で盗賊を防がねばならない。原注に都将の取り方を明かす:甲日・己日は丑にあり、乙日・庚日は子にあり、残りの各干はこれに照らして類推する。

遠近占取出行期,天獄臨辰年月時。天獄者,春卯、夏午、秋酉、冬子,連累途中遭禁繫。分明記取不參差,天地盤結時最凶。傳送臨戌為天盤,臨辰地結,亥為人盤也無結。 更看天目事應同,常以月將加月建。臨人年日刑遭劫,鬼魁逢邪在路中。

路程の遠近を問わず、出行の日時を占うには「天獄」が日支・行年・月建と占時の上に臨むかどうかを見る。原注に曰く、天獄は春は卯にあり、夏は午、秋は酉、冬は子にあり。天獄がこれに臨めば、途中で累及されて拘禁されることを主る。この一条ははっきりと記え、曖昧にしてはならない——天盤・地盤が結ばれる時は最も凶である——「伝送」申が戌に臨むは天盤の結、辰に臨むは地盤の結、亥に臨むは人盤に属し、結でなければ忌まない。さらに「天目」を見ると、応験は上と同じで、取法は月将を月建に加える。天目が人の行年と日辰に臨んで刑を帯びれば、中途で劫を受けることを主る。「河魁」戌が鬼を帯びてまた邪祟に逢えば、路上で凶険に出会うことを主る。

占在外寄住主家善 第二十一

辰上為主日為賓,辰上凌干日上神。更得凶神並惡將,急須移去恐遭迍。勝光加日及辰年,年上從魁不得眠。若向絳宮時下到,便須火急出門前。登明臨仲為絳宮時,最凶也。

外で宿を借りるには、主人が善か悪かを見る:日支の上は主人を代表し、日干は自分という客人を代表する。日支の上神が日干及び日干の上神を陵し、また凶神悪将を帯びれば、急いで立ち退かねばならず、さもなければ禍患に遭う。「勝光」午が日干・日支と行年の上に加わるか、あるいは行年の上に「従魁」酉を見れば、いずれも住まいが安らかでなく、夜に眠り成さないことを主る。もし「絳宮」の時に当たれば、さらに火急に出門しなければならない。原注に曰く:「登明」亥が四仲子午卯酉の上に臨めば、これ即ち絳宮の時で、最も凶険である。

占往察密事 第二十二

要窮密事結尋推,月將加時女審之。酉為天目卯天耳,但於向下密聲其。

機密の事を探り聞くには、月将を占時の上に加えて天盤を転出し、さらに細かく審看する。酉は「天目」で見ることを主り、卯は「天耳」で聞くことを主る。ただこの二神の臨む下に向かって偵伺すれば、そこに自ずと低語密談があって聞き取ることができる。

占忽暫入人家不知善悪 第二十三

登明正日及加時,Ο六天空仔細陳。主敬與心謀害客,急須出戶恐傷人。忽因行次到人家,還把占時月將加。吉將臨門應不果,入去方位為門。相生只入莫疑他。又登明、天空臨日辰,不可留,入去即凶也。

臨時に見知らぬ人家に入って、主人が善か悪か分からない:「登明」亥がまさに日干に当たるか占時の上に加わり、また「六合」「天空」を見る(ここは底本に一字欠く)なら、仔細に分別しなければならない。主人は表面は恭敬しながら心に加害を存し、客人は急いで出門しなければならず、久しく留まれば恐らく傷を受ける。およそ行路の途中で忽然と人家に投じるときは、やはり占時の月将を加えて盤を転じる:吉将が門に臨めば、悪事は発生せず、入る方位を門位として見て、自分と相生するなら、思い切って入ってよく、疑慮する必要はない。原注にまた曰く:「登明」亥と「天空」が日辰の上に臨むときは、決して停留してはならず、入れば凶険がある。

占路行求食喫処 第二十四

山路孤行偶缺糧,肚腸飢渴似煎湯。還將月將加時上,大吉之下日尋方。

一人で山路を行き、偶然食糧が絶えて、飢渇して五臓が煎るがごとき:やはり月将を占時の上に加えて天盤を転出し、「大吉」丑がどの位に落ちるかを見て、その方向に向かって求める。丑は牛であり倉廩であり、飲食を主るので、これを取って求食の神とする。

占路行求水処 第二十五

山林曠野少人煙,飢渴炙心不進前。月將加時小吉下,尋之得井亦逢泉。

山林曠野の中で人煙が稀に、渇して心焦れて、路を歩き得ない:月将を占時の上に加えて盤を転じ、「小吉」未の臨む下に向かって求めれば、井戸に遇うか、山泉に当たるかである。

占路逢人送酒食吉凶 第二十六

魁罡日上及辰中,神后太沖太乙同,好詐噁心人起念,食之不得恐自終。

路上で人が酒食を送って来たら、その吉凶を弁ずる:「河魁」戌・「天罡」辰が日干の上に落ちるか日支の中にあり、さらに「神后」子・「太冲」卯・「太乙」巳と同処すれば、その食を送る人は心に奸詐を懐き、悪念を動かしたのであり、この物は喫してはならず、喫し下せば恐らく性命まで送ることになる。

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