Libo

海底眼云

明 · 佚名 · 第5巻 / 9

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

占財旺相喜持世,出現生扶可乘勢,脫貨求財要用興,開店財爻安者利。月破空亡未可憑,飛爻剋制徒留意,若求爭困撼錢財,但看財生命者是。

《海底眼》に曰く:財を占うは、「妻財」爻の旺相にして而も世を持するを喜ぶ。財爻が卦中に出現して又た生扶を得れば、便ち勢に乗じて求め往くべし。貨を脱して財を求むれば、用神の興旺発動を要す。店を開き坐賈するは、則ち財爻の安静を以て利と為す。財爻若し月破に逢い・空亡に落つれば、便ち憑信に足らず。飛爻に剋制せられれば、亦た只た徒らに心を留むる一場なり。若し那の困窘中に撼动して得来する銭財を争取せんと往けば、只た哪一重の財が能く本命の爻を生扶するを看、那は便ち是れなり。

占求財第十九・博戯求財

占博戲求財云:博戲求財財是本,子孫出現世臨之,更乘旺相無刑剋,管取歡欣稱意歸。又云:世出現鬼應爻克,縱有財神也是輸,福德休囚皆陷伏,往來空去下功夫。

此の一条は賭博博彩の一類の求財を講ず。歌訣に曰く:博戯に財を求むるは、根本は「妻財」爻に在り。卦中「子孫」爻顕露出来し、世爻又た自身財爻に臨み、再び月建日辰に逢うて之を旺相せしめて刑冲剋害を受けざれば、此の一場必ず赢利し、以て歓歓喜喜・称心如意して帰来し得べし。另一首に曰く:世爻上に坐するは「官鬼」、又た応爻に発動せられて来りて剋さるれば、応爻は対家を代表し、此の如くたとい卦裏に財爻あれど、亦た終究輸局なり。「福徳」すなわち子孫爻、若し休囚無気、あるいは別爻の下に伏蔵して出頭し能わざれば、便ち往来の一趟は功夫を白費し、一無所得なり。取用の法:博戯は妻財を以て用神と為し、子孫を以て財を生ずる原神と為し、応爻を以て対家と為し、須く世強応弱・財福両旺ならんことを、方に贏局を成さん。

占売買第二十

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——貨物、己身、伴侶、中途、店舍、地頭。郭璞論買賣歌:興販財爻克世精,兼身旺相與財並,更看役此無諸煞,不落空亡有所成。貞旺悔囚初買賣,悔旺貞休後始贏,卦中上下相刑剋,縱有財爻空有聲。

《鬼谷辨爻法》は売買一門のために爻位を分派す:初爻は貨物本身を主り、二爻は経営者自己を主り、三爻は同行の伙伴を主り、四爻は中途路程を主り、五爻は店舗客舎を主り、六爻は貨物の往かんと要する地頭を主る。郭璞《論売買歌》に曰く:貨物を販運するは、「妻財」爻の発動して来りて世爻を剋するを以て最も精妙と為す。財の来りて我を剋するは、正に財の我が手に帰する象なり。再び世身の旺相にして財爻と并びて一処に在り、又た諸般の凶煞に駆役せられず、亦た「空亡」に落ちざれば、此の売買便ち成る所有らん。内卦は「貞」と称し、外卦は「悔」と称す:貞旺にして悔休囚なれば、是れ開頭に為して便ち利あり。悔旺にして貞休囚なれば、則ち些時日を過ぎて始めて贏に転ず。若し一卦上下の両体・世応の両爻互相刑剋せば、たとい卦中に財爻現出するも、亦た只た空しく名声有るのみ、実処に落ちず。

卜筮元龜云:財爻持世兼克世,此皆得利自然真,財旺買物金玉貴,休囚買必賤如塵。賣財世應旺相實,買遇休囚貨盈益,卦有三金得寶多,離象見之無不吉。凡卦無財鬼克身,遺忘應是遇偷人,貞悔相生都有氣,財並龍德倍金銀。

《卜筮元亀》に曰く:財爻が世を持し、あるいは財爻発動して来りて世爻を剋するは、此の兩種の卦象皆経営得利を主り、応験自然に真確なり。財爻旺相なれば、所経手は金玉の一類の貴重の物。財爻休囚なれば、所経手は不過塵土の如き粗貨のみ。貨を出手して売らんとするは、宜しく世応両爻倶旺相にして、実價を売得す。貨を進め買入せんとするは、反って宜しく財爻休囚に遇うを、此の時貨源充盈・價賤くして易得、買進して始めて余利あり。一卦の中に三処の金爻あれば、重宝を得べきを主る。売買を占いて「離」卦の象に遇えば、不吉ならざるなし。およそ卦中に財爻を見ず、反って「官鬼」の来りて世身を剋するあれば、那不是れ自己遺忘失落せしなれば、便ち偸窃の人に撞上せり。内卦「貞」と外卦「悔」と互相生扶・両下気有り、財爻又た「竜徳」貴神と同臨せば、其の獲利以て加倍し得べし。

占四五處求財買賣,如何得財云:欲得財爻臨旺相,不落空亡便為吉,財爻初動兼克身,此處得云為第一。卦裡無財遁蹇流,直說須云拋卻休,鬼化為財財易得,財化為鬼失財憂。財化兄弟終言克,兄弟化財終可得,化為子位亦無憂,以此推之必無惑。

此の一条は四処五処皆財を求め得べきも、究竟哪一処より財を得るを問う。歌訣に曰く:只た財爻の月建日辰に臨みて旺相にして、又た「空亡」に落ちざれば、便ち吉兆、其の財求め得べし。若し財爻が初爻に在りて発動し而又た来りて世身を剋せば、初爻は近処を主り、便ち本郷本土に於いて谋取するを上策と為すを説明す。倘若卦裏根本に財爻なく、《遯》《蹇》一流の卦の如きは、便ち直に一句説くを要す:此門の売買は趁早に丢開するを以て好と為せと。「官鬼」が財爻を化出するは、是れ財の官より来る、其の財得易し。財爻反って官鬼に化ずれば、則ち破財の憂あり。財爻が「兄弟」を化出するは、兄弟是れ財を劫する神、終究剋奪せられん。兄弟反って財爻を化出せば、終帰財を得べし。財爻が「子孫」に化ずれば、子孫は財を生じ、亦た憂慮するを必とせず。此の路数に照らして推演せば、便ち疑惑あらじ。

占卜本宮財與鬼並,憂失財云:求財遇萃必折本,世與鬼並即此論,須當防慎以為禳,憂逢盜賊自侵損。占卜求財買賣,行何方得吉云:本宮絕命及入墓,兼之鬼墓同廂顧,墓絕之方最為凶,若欲經營避此路。生氣長生是吉方,世爻旺處即為良,八卦之方同此定,終身無病亦無秧。凡占買賣與交易,子動財興為大吉,兄鬼搖擺難合就,父興枉費千般力。

第二条は本宮の財爻と官鬼と并臨して破財を憂慮するを講ず。歌訣に曰く:財を求めて《萃》卦を占得すれば、必ず本を折らん。《萃》卦の世爻上に正に官鬼坐するが故に、此の如き断語あり。此の時須く預先に防備・謹慎に禳を設け、以て盗賊劫奪に遭いあるいは自己損耗折損するを免れんことを要す。第三条は求財売買どの方向に往けば吉なるを問う。歌訣に曰く:本宮の「絶命」方、および世爻の墓に入る処、再び官鬼墓庫の照応する所の方位、およそ墓・絶の方に属するは最も凶険、出去して経営せんとすれば此の一路を避くるを得ん。相反して、「生気」方と「長生」方は吉方、世爻の生を得旺を得る那一方が最好。八卦の配する方位も亦た此の道理に照らして定む、方向を選対して出去経営せば、終身病無く災なし。末条は総じて説く:およそ売買交易を占うは、「子孫」爻発動・「妻財」爻興旺すれば、是大吉の象なり。「兄弟」「官鬼」揺動不定なれば、則ち売買談合し難し。「父母」爻発動すれば、労心費力を主り、千般の辛苦終に白費と帰せん。

占出行第二十一

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——足、身、戶、門、道路、家庭。周公論出行歌:遠行須要路相宜,世墓凶方不可移,金色繞身南必惡,火光持世北須疑。世前有鬼常無準,飛上安官且莫之,身上殺並身必謹,俱陽去速見陰遲。

《鬼谷辨爻法》は出行一門のために爻位を分派す:初爻は脚を主り、二爻は自身を主り、三爻は門戸之内を主り、四爻は大門を主り、五爻は道路を主り、六爻は家庭を主る。周公《論出行歌》に曰く:遠行は必ず一条の自己と相宜なる路を挑むを要し、およそ世爻の墓方・世爻を剋する凶方皆動身前往すべからず。世爻が金に属して金気身に繞れば、便ち南に往くを宜とせず、南方は火に属し、火は金を剋し、是れ悪地なり。世爻が火に属して世を持せば、便ち北方を疑忌するを要し、北方は水に属し、水は火を剋し、同様に不利。世爻の前一位上に「官鬼」あれば、出行常に準信なし。飛神之上に官鬼を安ずれば、亦た且く成行する莫れ。世身之上又た凶煞并臨あれば、門を出れば務々格外に謹慎すべし。卦体倶陽なれば、動身迅速す。陰を見れば、則ち行期遅緩す。

天玄賦:坐賈行商,皆為厭貧求富貴;曉行夜宿,只因圖利起經營。欲財溢於千箱,須奔馳於萬里。未卜其中之得失,便言路上之行藏。世克應爻,直到地頭無阻節,鬼臨飛位,未離門戶費趔趄。(凡占出行,以世為主。旺相吉,無氣凶。世克應坦然,一路無凶兆,應克世,或旁爻發動來相剋,當有吉凶之辨。若逢財福克我則吉,鬼殺克我則凶。若當世墓凶方,決不可行。鬼持世上,多是去不成。若子孫發動來解,庶幾可行。如或鬼爻帶貴,必因貴人遲滯,未得起身。鬼加官符朱雀,必因官事牽連。鬼加白虎、喪門、弔客、死符、病符,恐有喪亡疾病之事。鬼若臨應,到彼謀事,終難成就。)

《天玄賦》に曰く:店に坐する商賈と遠路を走る行商は、皆貧窮を厭悪し富貴を求むに因る。星を披き月を戴し暁行夜宿するも、亦た只た利を図るがために経営の念を起す。財貨を千箱に堆満せしめんと欲すれば、便ち万里を奔馳するを得ん。未だ此行の得失を算出せざるに、先ず路上の是走是留を看るを要す。世爻が応爻を剋せば、一直到して目的地に阻隔なし。「官鬼」が飛神の位に臨まば、人未だ門を出でず已に步履蹣跚す。原注申明す:およそ出行を占うは世爻を以て主と為し、世爻旺相なれば則ち吉、無気なれば則ち凶。世が応を剋せば、一路坦然にして凶兆なし。応が世を剋し、あるいは旁爻発動して来りて世を剋せば、便ち吉凶を分弁するを要す——来りて我を剋する若し「妻財」「子孫」なれば則ち吉、若し「官鬼」凶煞なれば則ち凶。若し所往が正に世爻の墓方・凶方なれば、決計動身すべからず。官鬼が世を持せば、多くは去り成らず、ただ「子孫」の発動して来りて解救するに非ざれば、勉强行き得べし。官鬼若し貴人星を帯びれば、必ず貴人に応酬するに因りて擱担し、一時身を起し得ず。官鬼「官符」「朱雀」を加えれば、必ず官司に牽連せられん。官鬼「白虎」「喪門」「弔客」「死符」「病符」を加えれば、恐らく喪亡疾病の事あらん。官鬼若し応爻に臨まば、那边に到りて事を謀るも、終究成り難し。

世爻更值空亡,出往終難成就。(世若逢空,多是去不成,縱然強去,終是不得意而歸。凡占,必須看何人。若本身出,最忌世空,因經商出行可謂大凶,必主陷本他鄉,徒勞奔走。若九流藝術及公家勾當人占,反為吉,但空手得財,不能聚也。)

世爻若し再び「空亡」に落つれば、門を出で遠行するも終帰成就有り難し。原注に曰く:世爻空に逢えば、多くは去り成らず。たとい勉强動身するも、最後は亦た称心せずして帰来す。およそ出行を占うは、必ず先ず占う所何の人なるを分清するを要す。若し本人の門を出づるを要するなれば、最も世爻の空亡を忌み、以て経商出行を占うは可謂大凶、多く本銭の他郷に折れ、白白に奔走の一場を主る。但し若し術士芸人の此の九流の輩、あるいは公家の差を弁ずる人の来占するに替えれば、世空は反って吉象なり——彼らは本より本銭を帯びず、空手も亦た財物を挣得し得、只た此の財は留住せず聚まり起らざるのみ。

子孫動則路逢好侶,官鬼興則途遇凶人。(子孫持世,吉無不利,必主善去吉回,若發動必逢好侶。官鬼為凶人,發動克世,為害非輕,休囚受制,終無大事。)父母休囚,揹負一琴登蜀道;妻財持世,腰纏十萬上揚州。(父母為行李,旺相則多,休囚則少,一琴一劍,言其少也。父化兄,必與人同睡。兄化父,必與人合行李。父旺空,必借他人行李。妻財為錢鈔,財爻旺相,則腰纏十萬貫,言其多也。)

「子孫」爻発動すれば、路上好同伴に遇わん。「官鬼」爻興旺すれば、途中凶悪の人に撞見せん。原注に曰く:子孫が世を持せば、吉利ならざるなく、必ず平安に去り順利に回るを主る。若し子孫再び発動せば、途中必ず好伴侶を結識し得べし。官鬼は凶人を代表し、其れ発動して世爻を剋し来れば、為害軽からず。但し若し官鬼休囚にして、又た日月動爻に制住せられれば、終究大事を鬧出さず。「父母」爻休囚なれば、便ち一張の琴を背負いて独り蜀道に上るが如く、行装蕭条す。「妻財」爻が世を持せば、則ち十万貫を腰纏して揚州に上るが如く、盤纏豊足す。原注に曰く:父母爻は行李を主り、旺相なれば則ち行李多く、休囚なれば則ち行李少なし、「一琴一剣」正に其の少なきを形容す。父母が「兄弟」を化出せば、路上必ず人と同宿一処せん。兄弟が父母を化出せば、必ず人と行李を合用せん。父母旺にして空に落つれば、多くは他人の行李を借用す。妻財爻は銭鈔を主り、財爻旺相なれば、便ち十万貫を腰纏す、説く所は銭の多きなり。

馬爻發動,坤宮遇吉神,則驛程安逸;木位交重,坎位加白虎,則舟揖傾危。(馬在坤象動,必陸路行,更加青龍,一路自然安逸。木在水上動,必是水程,若加白虎,恐遭風浪顛覆之憂。)

「駅馬」爻発動し、又た坤宮に於いて吉神に遇上せば、則ち一路駅程平穏安逸す。木爻交重発動し、坎位に落ちて又た「白虎」を加えれば、則ち舟船に傾覆の険あらん。原注に曰く:駅馬が坤卦の象上に発動すれば、坤は地、必ず陸路を走るなり。若し再び「青竜」を加えれば、一路自然に安逸す。木爻が水上に発動すれば、木は舟楫、必ず水路を走るなり。若し再び白虎を加えれば、恐怕く風浪に遭い顛覆の憂あらん。

五位逢空,路上淒涼無旅店;六爻臨鬼,地頭寂寞有憂愁。(初爻空亡無腳子,二爻空亡身有阻,三爻空亡伴侶稀,四爻空亡難出戶,五爻若也值空亡,旅店荒涼受辛苦,更看六爻若逢空,地頭寂寞無人住。六爻俱不落空亡,任意揮鞭千里去。以上論空亡者,不可一概論,必從吉凶分別。凡吉神空則凶,凶神空則吉,依此推之,萬無一失。占出行不宜見官鬼,六爻遇之皆不利。初爻主腳痛,二爻身有災,三爻伴侶有疾,四爻去後戶庭有官事相纏,五爻道路梗塞,六爻地頭不利,不得意而歸。)

五爻が「空亡」に落つれば、路上凄凉にして、旅店さえなし。六爻が「官鬼」に臨まば、地頭に到るも亦た冷清にして、還って憂愁を帯ぶ。原注は逐爻に申説す:初爻空亡なれば、脚力の用うべきなし。二爻空亡なれば、自身に阻碍あり。三爻空亡なれば、同伴稀少。四爻空亡なれば、門さえ出難し。五爻若し亦た空に落つれば、旅店荒涼、一路苦を受く。再び六爻若し空に逢うを看れば、目的地寂寞として人居住なし。六爻皆空亡に落ちざれば、始めて任意に鞭を揚げ、千里を遠行し得べし。不過空亡を論ずるは一概に論ずる能わず、必ず吉神凶神を分かつを要す:吉神は空に落つれば則ち凶、凶神は空に落つれば反って吉、此の理に照らして推演せば、万に一も失なし。出行を占うも亦た官鬼を見るを宜とせず、六爻中哪一爻に遇上するも皆不利:官鬼が初爻に在れば脚痛を主り、二爻に在れば自身に災あるを主り、三爻に在れば同伴の生病を主り、四爻に在れば人走り後家中に官司纏身あるを主り、五爻に在れば道路の阻塞を主り、六爻に在れば目的地不利にして、只た称心せずして帰来するを主る。

參詳一卦吉凶,推究六神持克。(青龍臨財發動,滿載而回;朱雀官爻發動,必有是非口舌;勾陳臨水動,必有雨水;螣蛇帶鬼,必有憂驚怪異;白虎帶殺,必有疾病;玄武臨財,必有失脫。以上凶神,持世克世最忌,旺相亦忌,休囚受制,庶無大事。)

一卦の吉凶を参詳せんと要すれば、便ち「六神」各々の哪一爻に臨み、又た哪一位を生剋するを推究するを得ん。原注に曰く:「青竜」が財爻に臨みて発動すれば、満載して帰るを主る。「朱雀」が官鬼に臨みて発動すれば、必ず是非口舌あらん。「勾陳」が水爻に臨みて発動すれば、路上必ず雨水に逢わん。「螣蛇」が官鬼を帯びれば、必ず虚驚怪異の事あらん。「白虎」が凶煞を帯びれば、必ず疾病を生ぜん。「玄武」が財爻に臨まば、必ず失窃走脱あらん。以上の此れら凶神、最も其の世を持しあるいは世を剋するを忌み、旺相の時尤も忌むべし。若し休囚にして又た制伏を受ければ、便ち大事を鬧出さず。

金爻持世豈宜遠涉南方;木位安身唯利高登北闕。(南方屬火,金畏之,故不宜往;北方屬水,水生木,故宜去。餘仿此例。金爻持世往南行,謂之鬼地,大凶,宜東方行,為得財吉。木世不利西方,宜東方行,大吉。世屬火,利南方,東西方,大吉。世屬土,利南北二方,東行大凶。出行求財,利我克方向。求官見貴,利生我之方。)

世爻が金に属すれば、何ぞ遠く南方に渉るに宜けん。世爻が木に属すれば、始めて北上して朝闕に高登するに利あり。原注に曰く:南方は火に属し、金は火剋を畏る、故に前往するに宜からず。北方は水に属し、水は能く木を生ず、故に往くに宜し。其余の五行は此に照らして類推す。金爻が世を持して南に往行せば、那是れ鬼地に走り入るにして大凶。宜しく東方に往くべく、金は木を剋して財と為し、是れ財を得るの吉。木爻が世を持すれば西方に利あり、木に対しては金は則ち官鬼、之を「財鬼相遂」と謂う。若し西に往行して事を謀れば、官禄の得るべきあり。但し若し鬼爻が空亡に落つれば、反って其の往かざるに如かず。

出行謁貴尋人云:出行謁貴及尋人,兄弟交重不可親,子旺財明須吉利,父興即去又回程。占行船駕車云:船車原以父為尊,父動舟車不久存,兄鬼搖搖防盜賊,子孫出現免災屯。

「劫殺」并びに「亡神」之れら凶曜は、路上の盗劫劫掠を主る。長生・帝旺の吉方は、最も世人の愛悦する所なり。原注に曰く:劫殺・亡神此れら凶曜が吉神に合すれば、則ち吉、凶神に合すれば則ち凶。若し出行して之に遇えば、必ず路上盗賊劫掠の患あらん。長生・帝旺の処は吉地、若し財福の此に落つるを得れば、便ち是れ財福の郷、出去して財を求むる甚だ妙なり。

卜筮元龜:欲知去處忌何方,卦臨墓絕恐遭殃,假如乾變入離宮,若問南方必不良。欲知誰是出行人,卦中無者是其身,假令得遁為父子,兄弟得升如上陳。欲知幾路為行例,卦有三身三路去,兩卦便言兩路行,一路一身無所慮。

応爻に「空亡」あれば、必ず対方の倚頼し難きを説明す。世応両爻皆空亡に落つれば、出去して労苦して亦た徒然なり。原注に曰く:出行を占うの弁法は、本より応爻を以て目的地と為す。応爻若し空亡に落ち又た発動すれば、必ず対方の靠り難し、あるいは他家に替わって事を弁じ、成就に欠く。世爻若し空亡に落ち、懸空に去れば、必ず辛苦労碌して一無所得なり。兩個斉しく空に落つれば、更に苦労至極にして、出行すれば必ず不利益を受くるに至らん。

占遠行或中道去歸云:外陽出行陰不行,得艮有時還自止,子爻發動來克身,或被行人催促矣。陽卦變陰中途歸,陰乘陽卦去如飛,世陽應陰無阻礙,世陰應陽或遲遲。離變為陽善公事,驛馬克身行速使,鬼爻持世被勾催,仔細尋之為妙也。

本宮に於いて「官鬼」あれば、原本の是れ大凶の兆なり。忌むべき世爻と応爻と斉しく空亡に落つるを。原注に曰く:官鬼の世爻・応爻に臨むは、皆不成の兆なり。官爻が応爻に臨みて旺相、又た鬼爻の剋るに至れば、則ち他人の受其の禍なり。反って世爻を剋せば、必ず自家の災禍を受くるに至らん。卦中に又た官鬼の爻位現出せば、事体更に紛紛す。世爻応爻若し斉しく空亡に落ち、又た官爻の臨みて相剋あれば、其の出行は必ず反覆せず、わざわざ自ら辛苦を觅らん。

占行人行與不行云:凡欲知人行不行,貞悔占之將自明,更想六爻何處斷,如無月建去將成。水火臨身發疾病,外陽即去君勿忽,外陽旺相必登程,外陰無氣門難出。鬼爻發動克其身,此則公家催促人,除斯之外有多動,即是朋友及宗親。

官鬼は人に遇うことを主り、到る処の地利天時に致す。世爻空亡に落ちれば、打算の事皆是れ虚に拠る。原注に曰く:官鬼は人の聚散を主り、其の所臨の処は皆実際の物事に関わり、剋害の備へに須らず。若し世爻空に落つれば、那は便ち只た話に商量して、実処無し、更に出門して財を求め、事を弁ずるに及ばん。以上の事、皆爻位の経験を以て断ずべし。若し卦中に官鬼あれど旺相なれば、其の事必ず謹慎に処すべし。

海底眼云:遠行世墓身難動,鬼發財興莫上身,絕命游魂休舉步,扶身福德任前行。父母發兮風雨阻,動爻克世路艱難,子孫出現官爻伏,旺相財爻千里安。又云:凡占遠行,旺相子孫持世,大吉。又云:鬼旺多凶,若鬼爻持世,兄弟獨發,及鬼爻乘旺入墓,占身,游魂八純,皆不可行。

《海底眼》に曰く:遠行して世爻墓に入れば、人は動身し難し。「官鬼」発動し「妻財」興旺して来りて世を剋するも、亦た門を出づる莫れ。「絶命」卦・「遊魂」卦を占得せば、一歩も迈むる莫れ。「福徳」子孫の世身を扶助するあれば、只管に前行せよ。「父母」爻発動すれば、風雨の路を阻むを主る。動爻の世を剋するは、路途の艱難を主る。「子孫」爻出現し「官鬼」爻伏蔵し財爻旺相なれば、千里を行くも平安なり。又曰く:およそ遠行を占うは、子孫爻旺相にして世を持せば、大吉。又曰く:官鬼旺なれば則ち多凶——若し官鬼世を持し、あるいは兄弟一爻独発し、あるいは官鬼旺に乗じて世爻墓に入り、あるいは自身を占いて遊魂卦・八純卦を得れば、此れらの情形皆動身すべからず。

占行人第二十二

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——足、身、同伴、門、道路、家庭。周公斷行人歌:行人何日是歸程,世應值爻可待臻,世上鬼臨行未得,卦中有殺反遭屯。旺相歸魂近省親,世在震宮應可侯,三四爻動立見人。

《鬼谷辨爻法》は行人一門のために爻位を分派す:初爻は脚を主り、二爻は自身を主り、三爻は同伴を主り、四爻は門を主り、五爻は道路を主り、六爻は家庭を主る。周公《断行人歌》に曰く:行人の哪一天に帰程に上がるを問わんと欲すれば、只た世応両爻の動に値するや否やを看よ、動けば則ち指を屈して日を待つ可し。世爻上に「官鬼」坐せば、行人還って未だ動身し能わず。卦中に凶煞の発動あれば、帰来して反って屯難を遭わん。世応旺相にして又た「帰魂」卦に逢えば、帰魂は返本還元を主り、行人近日中に帰りて親を省ん。世爻が震宮に在りて発動すれば、震は動為り足為り、到家迅速す。三爻四爻は門戸の位、此の二爻一たび動けば、立刻に其の人を見ることを得。

天玄賦:秋風颯颯,動行人塞北之悲;夜月沉沉,興遊客江南之夢。剔銀燈,喜占音候;當金釵,為卜歸期。若問子孫,須要福神生旺;或占父母,不宜印綬空亡。(父母出行看父母,子孫出行看子孫,兄弟朋友皆看兄弟,奴僕亦看子孫。吉神臨之吉,凶神臨之凶。)

《天玄賦》に曰く:秋風颯々として起り、塞北行人の悲思を牽動し、夜月沈沈として高懸り、江南遊子の帰夢を撩起す。家人銀灯を剔亮すは、占問音信を喜ぶが為。金釵を典当すは、一個の帰期を卜せむが為。若し問う所が子孫の出門なれば、須く「子孫」福神の生旺を要す。若し占う所が父母の在外なれば、便ち「父母」印綬の空亡に落つるを宜とせず。原注に曰く:父母の出行は父母爻を看、子孫の出行は子孫爻を看、兄弟朋友皆兄弟爻を看、奴僕も亦た子孫爻を看る。用神の上に吉神臨まば則ち吉、凶神臨まば則ち凶。

應動青龍克世,行人立至;父臨朱雀爻交,音信須來。(應動克世即來,世動克應未來。青龍臨應動,行人立至。世克動應,行人則往他處。若世應俱靜,但看生剋制化。若世生應克應,決未來。應生世克世,身雖未動,已有歸意,但看沖動月日起程,生旺日必到。父母、朱雀皆為音信,若見發動,必有信至,克世來速,世克來遲。若當五爻動,有信在路。帶天喜、吉神克世是喜信,加大殺凶神克世,是凶信。若父母、朱雀動處逢空,音信雖有,被人沉匿。父母並勾陳發動,音信雖有,帶書有耽擱,稽遲未到也。)

応爻発動して又た「青竜」を帯びて来りて世爻を剋せば、行人立刻に到らん。「父母」爻が「朱雀」に臨みて交動せば、書信音訊馬上に来らん。原注に曰く:応爻発動して世を剋するは則ち要に来らんとす、世爻発動して応を剋するは則ち還って来らず。青竜が応爻に臨みて発動せば、行人立至す。世爻往きて那の発動の応爻を剋せば、行人は却って他処に転往し去れり。若し世応両爻皆安静なれば、便ち只た日月動爻の生剋制化を看る。世が応を生じあるいは世が応を剋せば、還って帰らずと断定す。応が世を生じあるいは応が世を剋せば、人虽ば還って未だ動身せずとも、却って已に帰意あり、只た日辰の冲动する月日を看れば便ち起程し、生旺の日到れば必然到家せん。「父母」と「朱雀」と皆音信を主る、若し其れらの発動するを見れば、必ず信の来るあり:世を剋せば則ち来ること快く、世に剋せらるれば則ち来ること遅し。若し是れ五爻の発動なれば、信已に路上に在り。「天喜」等の吉神を帯びて世を剋すれば、是れ喜信。「大殺」等の凶神を加えて世を剋すれば、是れ凶信。父母・朱雀の動く処又た空亡に逢えば、信虽ば有れど人に扣圧隠匿せらる。父母と「勾陳」と同時に発動せば、信虽ば発出すれど、所帯の書函に因りて擱擔し、遅遅として至らず。

欲知車馬將回,細看門戶;要卜舟船未發,但看地頭。(初爻足,二爻身,身足俱動則來。三四為門戶,動則速至。五爻動在途,六爻動在地頭。凡旺動則來速,動無氣則來遲。或用爻或應爻於門戶上動,行人即到。凡動爻亦有吉凶,若動爻克應克用,雖當門戶,亦有遲滯。)

車馬の何時に回転するを知らんと要すれば、仔細に門戸の爻を看よ。舟船の還って未だ開行せざるを卜せんと要すれば、只た地頭の爻を看よ。原注に曰く:初爻は脚を主り、二爻は身を主る、身・足の両爻皆動けば、人便要に来らんとす。三爻四爻は門戸、一動すれば則ち速至す。五爻動けば、人尚ほ途中に在り。六爻動けば、人還って目的地に在り。およそ旺相にして動けば則ち来ること快く、発動して気無ければ則ち来ること慢し。用神爻たるや応爻たるやを論ぜず、只た門戸の位に在りて発動すれば、行人即刻に到らん。不過動爻本身も亦た吉凶の別あり、倘若動爻反って往きて応爻を剋し用神を剋せば、たとい門戸の位に動くるも、帰程仍旧遅滞あらん。

陰宮際遇螣蛇,當有還鄉之夢;咸池若臨玄武,恐逢覓水之歡。(陽鬼會螣蛇,當有虛驚;陰鬼會螣蛇,當有夜夢。若在內動,此是家人夢見人回。在外動,必行人有還鄉之夢。其夢決於鬼生旺日,重動已往,交動未來。用爻若加咸池、玄武,行人主有外情牽惹,不歸。咸池、玄武動合應爻或用爻,覓水之歡。或青龍動合世應,必娶妾。)

陰宮の中に於いて「螣蛇」に遇上せば、当に還郷を夢見るの事あるべし。「咸池」若し「玄武」と同臨せば、恐怕く行人在外別に歓を尋ぬるの情あらん。原注に曰く:陽「官鬼」が螣蛇に会すれば、虚驚を主る。陰官鬼が螣蛇に会すれば、夜裏夢を為すを主る。若し内卦に動けば、是れ家里人の行人の帰来するを夢見る。外卦に動けば、則ち行人自己の還郷の夢を為せるなり。夢の何时に在るかは、官鬼の生旺の日に取決す:重爻発動は已に過去せるを主り、交爻発動は未だ到来せざるを主る。用神若し「咸池」「玄武」を加えば、行人在外男女の情の牽絆あり、家に帰るを肯んぜず。咸池・玄武発動して応爻あるいは用神と相合せば、便ち歓を尋ぬるの事なり。若し是れ「青竜」の発動して来りて世応を合すれば、那多くは妾を納れんとするなり。

兄弟動則多費盤纏,官鬼興則不諧同侶。(兄弟若當權旺動,決然多費盤纏,若更化兄弟,不免有兩倍之費,不然有分爭之患,休囚無氣稍輕。兄化為鬼,行李至中途必有變,不可託人。若財化兄弟,或加玄武,多是被人誆騙,兄弟若逢刑剋,無害。若官鬼旺或兄弟空,必路無伴侶,獨自登程。)

「兄弟」爻発動すれば、路上多く盤纏を耗す。「官鬼」爻興旺すれば、同行の伴侶和睦せず。原注に曰く:兄弟若し当権にして旺動せば、必定多く盤費を花せん。若し再び兄弟を化出せば、双倍の花消を免れず、然らざれば争執の患あり。若し休囚無気なれば、為害稍々軽し。兄弟化して官鬼と為れば、行李半路に走りて必ず変故を生ぜん、人に托して代管せしむる可からず。若し財爻の兄弟を化出し、あるいは「玄武」を加臨せば、多くは人に誆騙せらるるなり。兄弟若し刑剋に制住せられれば、則ち妨害なし。若し官鬼旺相にし、あるいは兄弟空に落つれば、路上必ず同伴なく、只た独り登程するを得るのみ。

更被凶神持克,須防世墓空亡,若有吉曜來臨,庶免身遭否塞。(若作出行人本名占,最忌官鬼、白虎、大殺動來克世,及怕世墓世空,自有身疾,患難有險。若占他人,怕鬼傷克用爻,及用爻入墓空亡,須防危難。若得子孫旺動,貴人及解神來相解,或日辰刑沖凶神,庶免身遭否塞。)

若し再び凶神の世を持ち世を剋するあれば、便ち世爻の墓に入り・空に落つるを提防するを要す。若し吉星の前来りて照臨するあれば、庶幾く身の困厄に遭うを免れ得べし。原注に曰く:若し是れ出行人の本人の名义を以て来占するなれば、最も「官鬼」「白虎」「大殺」の発動して来りて世爻を剋するを忌み、亦た世爻の墓に入り・世爻の空亡するを怕る、那是れ自身病あり・路上険ありの兆頭なり。若し是れ他人に替りて占えば、則ち官鬼の用神を傷剋し、あるいは用神の墓に入り・空に落つるを怕れ、須く危難を防ぐべし。若し能く「子孫」の旺動を得、あるいは貴人星・「解神」の前来りて解救するあれば、あるいは日辰の那の凶神を刑冲せば、便ち大致此の一場の閉塞の厄を免去し得べし。

動爻值退,登程復返他鄉;應位逢沖,觸景方思故里。(丁丑、丁未、壬辰、壬戌,四者為退神。凡用爻及動爻逢退神,行人登途,仍復返去。若動爻逢空,亦作返去斷。看在哪位爻上空,便知何地轉去。要知行幾里回去,但依生成數推斷,生旺倍加,死絕減半。六爻不動,本無歸意。若日辰沖動應爻,必是睹物思歸。)

動爻「退神」に遇上せば、人已に登程して又た他郷に折返す。応爻日辰に冲动せられれば、景に触れ情を生じて始めて故里を想起す。原注に曰く:丁丑・丁未・壬辰・壬戌の此の四組は退神なり。およそ用神爻あるいは動爻の退神に逢えば、行人路に上がりて仍旧退りて帰る。動爻若し空亡に逢えば、亦た照らして退りて帰ると断ず。空の哪一位の爻上に在るを看れば、便ち什么地方より折返すを知る。走了多少里にして始めて頭を回すを知らんと要すれば、「生成数」に依りて推算し、旺相なれば則ち加倍し、死絶なれば則ち减半す。六爻皆動かざれば、本来帰家の念なし。若し日辰の応爻を冲动すれば、那必ず是れ何の景物を見て帰を思うなり。

勾陳發動,若逢位上便淹留;折殺交重,須向途中防跌撲。(勾陳發動,必主淹留,若在地頭,未能起離,若在五爻動,半路人留。勾陳旺動,克持用爻,行人卒急難來。折傷煞云:折傷四體要君知,正月雞棲逆向離,生怕高枝防跌撲,此爻發動恐顛危。謂正月從酉上逆行也。)

「勾陳」発動すれば、哪一爻上に落つるに於いても其処に滞留す。「折傷煞」交重発動すれば、路上跌撲の傷を防ぐを要す。原注に曰く:勾陳発動すれば、必ず淹留を主る——六爻に動けば、是れ目的地に在りて身を起し得ず。五爻に動けば、是れ半路に人に留住せらる。勾陳旺動して用神を剋住せば、行人一時急切に来り難し。折傷煞の歌訣に曰く:折損四体の事を知らんと要すれば、正月「酉」の此の鶏栖の位より起り、逆行して「離」位に向いて数え往く。最も高枝に攀じて跌撲するを怕れ、此の爻一たび発動すれば、恐れ顛仆の危あらん。原注申明す:所謂正月酉上より逆行するとは、即ち此の起法なり。

妻財旺動加玄武,則杳絕音書;福德興隆遇青龍,則豐盈財寶。(財興克父,玄武動傷朱雀,若相併而動,主音書杳絕。望信須看世應中,信來兩處起交重,他興我靜魚傳信,我動他安雁絕蹤。子孫乃福德之神,遇青龍則滿載而回。)

「妻財」旺相発動して又た「玄武」を加えれば、音書此より断絶す。「福徳」子孫興隆して「青竜」に遇えば、財宝必定豊盈す。原注に曰く:財爻興旺すれば則ち「父母」を剋し、玄武発動すれば則ち「朱雀」を傷る、父母と朱雀と皆音信を主り、両下并動せば、自然音書杳無なり。信を盼ぐは世応両爻を看るを要す:信の来る時両処皆交重発動するを要す。彼動き我静なれば、魚の尺素を伝えるが如く、信必ず至る。我動き彼静なれば、則ち雁去りて蹤なし、信得べからず。子孫は福徳の神、「青竜」に遇上せば、行人の満載して帰るを主る。

欲詳物數,五行妻位興衰;要決歸期,六合動爻生旺。(要知物數,但看財臨五行,旺相多,休囚少,逢生倍加,受克減半。數目照河圖數取,水一、火二、木三、金四、土五。動爻屬金,期在巳日並申酉日可到,餘仿此例。)錦城雖云樂,不如早還家;茅屋未為貧,但願安樂業。

帯回する貨物の数目を詳知せんと要すれば、「妻財」爻の属する五行の興衰を看よ。帰期を決定せんと要すれば、六爻中の相合・発動の爻の生旺を看よ。原注に曰く:物数を知らんと要すれば、只た財爻の臨む所の五行を看よ——旺相なれば則ち多く、休囚なれば則ち少く、生に逢えば加倍し、剋を受ければ减半す。数目は《河図》の数に按じて取る:水は一、火は二、木は三、金は四、土は五。動爻若し金に属せば、応期は巳日および申酉日に在りて到るべし、其余の五行此に照らして類推す。末了賦文感嘆す:錦城虽説快活と雖も、終究早些に家に還るに如かず。茅屋未必算して窮とせず、只た願わくは一家の安居住業せんことを。

經驗云:論家人詩云:子來占父幾時回,父鬼興隆一定來,兄弟搖搖多阻節,財興子動定無歸。父占子回否:子回財動定遲留,父發無歸更可憂,子孫興旺兄弟動,雙親須解倚門愁。占兄弟回否:手足情深久別離,兄興父動是歸期,鬼搖財動無回日,子若興隆定是遲。占奴婢回否:主因奴婢特來求,子動財興即轉頭,父發兄搖歸未得,鬼搖阻滯更淹留。妻占夫回否:妻擲金錢問夫歸,鬼財內發即回程,子興兄動他鄉客,父發歸遲卻有音。

《経験》の載する所の家人を論ずる数首の詩。子の父の何时に帰るを占う:「父母」と「官鬼」の両爻興隆せば、父一定に帰来せん。「兄弟」爻揺動せば、路上多く阻節あり。「妻財」興旺して「子孫」発動すれば、財は父を剋し子は父気を洩し、便ち帰らずと断定す。父の子の回るや否やを占う:子回の期、財爻の発動に逢えば便要に延遲せん。父母爻発動せば則ち帰らず、更に憂うべきの事あり。子孫興旺して兄弟発動すれば、兄弟は能く子孫を生じ、双親便ち門に倚りて愁うるを必とせず。兄弟の回るや否やを占う:手足情深くして久別し、兄弟爻興き父母爻動けば、正に帰期なり。官鬼揺れ財爻動けば、則ち帰来の日なし。子孫若し興隆せば、帰期も亦た拖延せん。奴婢の回るや否やを占う:主人奴婢の為に特に来りて卦を求む、子孫発動し財爻興旺せば、立刻に転回す。父母発動し兄弟揺動せば、一時帰るを得ず。官鬼揺動せば、則ち阻滞更に多く、愈々淹留せん。妻の夫の回るや否やを占う:妻子銭を擲りて丈夫の帰期を問う、官鬼と妻財と内卦に在りて発動せば、便要に回程せん。子孫興き兄弟動けば、人還って他郷に在りて客を作す。父母発動せば、帰期虽ば遅けれど、却って先に音信の到るあり。

占行人消息有無雲:凡占家人子墓期,他人來者合為時,震宮子爻言在戌,六合他人言未知。欲知行人何日到,月卦合神年月告,假令丙子水為身,辛丑之辰以時道。占家內行人在何處云:凡占行人在何處,子變應爻父母擬,變作本宮兄弟邊,若變財爻賤人處。子爻若是本宮子,行人出家寺觀止,行人子孫處鬼爻,必近官僚人吏矣。

行人に消息ある無きを占う:およそ自家人を占うは、「子孫」爻の墓に入るの日を以て信を得るの期と為す。外人を占えば、則ち子孫爻と相合するの日を以て期と為す。譬えば震宮の子孫爻是れ午火、午火墓は戌に在り、家人を占えば便ち戌日に信ありと断じ、外人を占えば、午は未と合し、便ち未日に信ありと断ず。行人の哪天に到るを知らんと要すれば、「月卦身」の合に逢う年月を用いて推す:假令月卦身是れ丙子水なれば、便ち辛丑の辰を以て期と為す、天干丙辛相合し地支子丑相合するを以てなり。家裏より出去せし人の如今何処に在るを占う:「子孫」爻の変出する何の六親なるを看よ——応爻上の父母と変作せば、人は父母長輩の処に在り。本宮兄弟と変作せば、人は兄弟の身辺に在り。財爻と変作せば、則ち下人婦女の処に在り。子孫若し是れ本宮の子孫なれば、則ち行人出家して、寺観の中に止まる。子孫変出して官鬼と為れば、必ず官僚吏員の近旁に在り。

占行人健在否:用爻旺相不入墓,囚死亡空隨水沫,又看上下卦如何,旺相相生行潑潑。卦爻不化入墓中,皆為平善得安隆,返之必死不須望,但去招魂作殯宮。占行人可待否:凡占行人焉可待,外卦生身兼克內,卦爻旺相遠言之,無氣休囚近時會。

行人の平安健在なるや否やを占う:用神爻旺相にして墓庫に入らざれば、人必ず安好なり。若し囚・死・亡・空の地に落つれば、便ち水沫に随いて飄散するが同じく、凶を主る。還って上下両卦の何如を看るを要す:旺相にして而又た相生せば、人自ずから活潑康健なり。卦爻の墓中に化入せざれば、皆平善安隆と算す。反ってせば則ち必ず死せん疑いなく、再び指望するを必とせず、只た好く往きて魂を招き殯殮するのみ。行人の還って等つるや等たざるを得るを占う:およそ行人の等待し得べきや否やを占うに、外卦世身を生じ又た内卦を剋せば、便ち等つべし。卦爻旺相なれば、等つ所の時日長し。無気休囚なれば、反って近日中に会面し得べし。

洞林秘訣:望歸望來及外人,或是自家族中親,先問行人是何者,依次推排即得真。世居三四初爻位,有動人歸應似神,外克內兮應克世,有動的見外來人。更得日辰爻位合,不妨門下侯賢賓,內克外兮世克應,爻位相刑人未臨。親家族人看哪位,爻動心歸奔步來,或然在路多年數,未審今在何方位。本宮外內定方隅,最忌用爻變入墓,震巽半路離變路,或為坎兆入門歸。乾兌坤艮難到,可將卦類推尋。

《洞林秘訣》に曰く:人の帰来を盼ぐは、先要に盼ぐ所が外人なるや、是れ自ら族中の親眷なるやを分清すべし。先に問明して行人の誰なるを辨じ、六親の次第に依りて用神を排定して、推断して始めて准なり。世爻三爻・四爻あるいは初爻の位に居りて動あれば、人の帰る快きこと神の如し。外卦内卦を剋し応爻世爻を剋して而又た発動あれば、便ち外来の人を見るを得べし。若し再び日辰の爻位と相合するを得れば、妨げず門下に於いて貴客を等候せよ。内卦外卦を剋し世爻応爻を剋し、あるいは爻位互相刑害せば、人還って未だ到らず。親眷族人を占うは、相応の那一位の爻を看、爻一たび発動せば、便ち帰心急なること箭の如く、正に路を趕る中なり。若し問う所が在外多年・去向を知らざるの人なれば、便ち本宮の内外卦を用いて其の方位を定め、最も用神爻の墓庫に変入するを忌む。震・巽卦に遇えば、人半路に在り。離卦に遇えば、中途にて行程を改む。坎卦を得れば、是れ将に門に入らんとするの兆。乾・兌・坤・艮の四卦は、則ち到来し難し。其余皆卦に依りて類推して尋ぬべし。

杜氏占行人云:三門四戶動,來者在門旁,四爻在道路,五動著衣裳。外陽變陰卦,無氣速還鄉,陰卦變陽去,旺相出他鄉。旺官公事動,休動被脫亡,吉克身因富,休惡克身殃。胎沒財爻動,留連在路旁,因事鬼爻並,喪病不還鄉。欲知早晚至,應外生合當。

杜氏の行人を占うに曰く:三爻は門為り四爻は戸為り、此の二爻発動せば、来人已に門旁に在り。四爻は道路を主り、五爻発動せば則ち已に衣裳を穿き畢りて発せんとす。外卦陽より陰に変じて無気なれば、人很く還郷せん。陰より陽に変じて旺相なれば、則ち剛に門を出でて他郷に往けり。「官鬼」旺相にして動けば、公事に因りて外出するを主る。休囚にして動けば、則ち事情落空し走り成らず。吉神世身を剋すれば、富に因りて利を得るが為なり。休囚の悪煞世身を剋すれば、則ち禍殃あり。「妻財」爻胎・没の地に臨みて動けば、人路旁に留連す。官鬼用神と并臨せば、あるいは事に牽絆せられ、あるいは喪病に因りて、皆郷に帰るを得ず。早晚到家を知らんと要すれば、応爻と外卦の何时に世身を生合するを看よ。

海底眼云:久望行人慾侯歸,爻神出現必歸期,信來父母交重發,旺相伏神可待時。鬼動克身凶信至,若不還之禍必隨,要知行者來何日,先問何人占是誰。動變行人應取之,日辰生旺定歸期,出現有氣生克世,不落空亡亦主歸。又云:間動人來又阻期,月破親爻去不回,伏藏扶世日辰出,消息遠來無改移。又云:若占行人看應爻,應爻合處是歸期,外陰內陽人即到,外陽內陰人未歸。應爻旺身安,休囚事未諧。又云:行人用財,鬼動新災,應爻坐鬼,無透不來。

《海底眼》に曰く:久しく行人を盼ぎ其の帰来を待つ、用神爻卦中に顕現せば、便ち帰期あり。「父母」爻交重発動すれば、是れ信来の象。用神旺相にして伏蔵せば、則ち時を待ちて至るを須す。「官鬼」発動して世身を剋せば、凶信将に至らん、人若し還らざれば、禍事必ず随わん。行人の哪天に来るを知らんと要すれば、先得て問明して占う所誰なるを辨すべし——家親を占うは用神の出現し・日辰の刑剋を受けざるを以て吉と為し、他人を占うは則ち応爻を以て用と為す。動爻の変出する行人之象は、日辰生旺の時を以て帰期を定む。用神出現して気ありて世を生じあるいは世を剋し、又た空亡に落ちざれば、亦た帰来を主る。又曰く:間爻発動すれば、人来りて又要に期を誤らん。用神月建に冲破せられれば、去りて回らず。用神伏蔵して世爻を生扶せば、其の伏を出でて日に値るを待てば便ち到り、遠方の消息も亦た更改せず。又曰く:行人を占うは一般に応爻を看、応爻と相合するの日便ち帰期なり。外卦陰にして内卦陽なれば、人即刻に到る。外卦陽にして内卦陰なれば、人還って未だ帰らず。応爻旺相なれば、人身平安。休囚なれば、則ち事情順わず。又曰く:行人を占うは「妻財」を以て用神と為し、官鬼発動すれば新灾あるを主る。応爻上に官鬼坐し、用神又た透出せざれば、人便ち来らず。

占音信第二十三

鬼谷辨爻法:初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——飛信、口信、書信、僕信、喜信、吉信。李淳風占望信歌:坤兌乾兮無信近,巽卦進退懷疑惑,震卦在途艮欲來,坎無音信離立至。望信更看世應宮,欲來兩處起交重,他興我靜魚傳信,他靜我興雁無跡。占約人來否云:約定來人來不來,人因兄鬼發如雷,財興子旺須臾到,父動中間書信回。

《鬼谷辨爻法》は音信一門のために爻位を分派す:初爻は飛逓の信を主り、二爻は口信を主り、三爻は書信を主り、四爻は僕人の捎回する信を主り、五爻は喜信を主り、六爻は吉信を主る。李淳風《占望信歌》に曰く:坤・兌・乾の三卦を得れば、近日信なし。巽卦を得れば、対方進退猶疑し、信写すれども未だ発出せず。震卦を得れば、信已に途中に在り。艮卦を得れば、信将に到らんとす。坎卦を得れば、全く音信なし。離卦を得れば、信立刻に到らん。信を盼ぐは還って世応両宮を看るを要す:両処皆交重発動せば、信便要に来らん。対方動きて我方静なれば、鯉魚の書を伝えるが如く、信必ず至る。対方静にして我方動けば、則ち鴻雁蹤なく、信杳然たり。約定の人来るや否やを占う:「兄弟」「官鬼」雷の如く発動せば、人便ち此の両爻に因りて至らん。「妻財」興き「子孫」旺んば、片刻に到らん。「父母」爻動けば、則ち人来らず、中間先に書信の伝回るあり。

占疾病第二十四

鬼谷辨爻法:喪門、弔客、哭聲、棺木、行兆、墳墓;初爻、二爻、三爻、四爻、五爻、六爻——足、腿股、腰、脊、心、頭。孫臏斷疾病歌:凡若有人占疾病,先從卦中尋本命,仍看來占是何人,克者是何加世應。福德持世鬼暫退,爻旺之日又加進,卦中無鬼病難醫,鬼旺財興命難保。鬼煞臨身五墓加,鬼神休禱藥無靈,一為五臟二皮肉,三為體骨腰並足。

《鬼谷辨爻法》は疾病一門のために両套の爻位を分派す:一套は凶煞を配し、依次は喪門・弔客・哭声・棺木・行兆・墳墓。一套は身体部位を配し、初爻は足を主り、二爻は腿股を主り、三爻は腰を主り、四爻は脊背を主り、五爻は心を主り、六爻は頭を主る。孫臏《断疾病歌》に曰く:およそ人の来りて疾病を占うは、先ず卦中より病人の本命爻を找出し、再び来占する何の人なるを看て、是れ哪一爻の剋するにして、世爻上に加るか応爻上に加るかを看る。「福徳」子孫世を持せば、病邪暫時退去す。官鬼爻旺相の日に到れば、病勢又要に加重せん。卦中「官鬼」を見ざれば、病医治するに由なし。官鬼旺にして「妻財」興動して来りて鬼を生ぜば、性命便ち保ち難し。官鬼凶煞を帯びて身に臨み、又た「五墓煞」を加上せば、那は便ち鬼神を祈禱するも用なく・薬を服するも霊験ならず。爻位再び臓腑を配す:初爻は五臓を主り、二爻は皮肉を主り、三爻は体骨と腰足を主る。

四肺心經五六頭,游魂恍惚如神觸,唯有歸魂漸向安,更尋乾首並坤腹。坎耳震足並巽腸,艮手兌口兼離目,鬼在其中即患傷,時師仔細推歸宿。木主痠痛火主瘡,水土虛黃並腫毒,金為牙齒痛非常,切須仔細與推詳。外克內兮應克世,有藥頻頻瀉肚腸,內克外兮世克應,無鬼爻多嘔吐傷。

四爻は肺と心経を主り、五爻六爻は頭部を主る。「遊魂」卦を得れば、病人神思恍惚して、邪祟に触犯せらるるが如し。唯だ「帰魂」卦を得るのみ、才に漸漸平安に転向せん。還って八卦に按じて再び病位を尋ぬべし:乾は首、坤は腹、坎は耳、震は足、巽は腸、艮は手、兌は口、離は目——官鬼の哪一宮に落つれば、哪一処便ち病を受く、卦を看る人は仔細に其の帰宿を推究するを要す。官鬼木に属すれば酸痛を主り、火に属すれば瘡瘍を主り、水土に属すれば虚黄腫毒を主り、金に属すれば歯牙の劇痛を主る、皆須く細細に推詳すべし。外卦内卦を剋し応爻世爻を剋すれば、服薬の後頻々に肚を瀉すを主る。内卦外卦を剋し世爻応爻を剋し、卦中又た官鬼爻を見ざれば、則ち多くは嘔吐の傷する所なり。

更看五鬼配五臟,的是病源有短長,問病切須分六親,吉凶需要討分明。父母空亡防父母,財爻無氣損妻身,子孫化鬼須遭死,兄弟煞臨定不貞。明夷蠱剝夬豐同,六卦哪須占病逢,財鬼二爻俱發動,喪門弔客鬧匆匆。六重白虎臨身惡,若在他爻亦不中,鬼爻並爻應發動,化蛇入庫的身終。卦變墓鄉須喪命,不然亦主困濛濛,乾坎震巽為生魂,在外不死內難存。離坤艮兌人為鬼,在內定生在外死,勾陳爻動即開墳,乾兌須臾為孝子。孫臏此訣須難知,惟在善推而已矣。

再び「五鬼」を五臓と相配せば、便ち病源の所在と病程の長短を確知し得べし。病を問うは務めて先ず六親を分清し用神を取定して、吉凶始めて分明に講じ得べし:父母を占えば、「父母」爻の空亡を怕る。妻室を占えば、「妻財」爻の無気を怕る。子女を占えば、「子孫」の官鬼を化出するを怕る、那是れ死に遭うの兆。兄弟を占えば、「兄弟」爻上の凶煞身に臨むを怕る、必ず吉祥ならず。《明夷》《蠱》《剥》《夬》《豊》《同人》の此の六卦、病を占う最も遇上するを宜とせず。「妻財」「官鬼」の両爻同時に発動し、又た「喪門」「弔客」に逢えば、則ち家中の喪事匆匆たり。六爻の中「白虎」の身に臨む最も悪し、たとい別爻に臨むも亦た中用ならず。官鬼応爻と一并に発動し、あるいは用神化出して「螣蛇」と為りて墓庫に入れば、人身も亦た到頭なり。卦体墓郷に変入せば、必ず喪命を主り、死せざるも亦た昏沈困頓す。乾・坎・震・巽は「生魂」の卦、外卦に在れば則ち死せず、内卦に在れば則ち存し難し。離・坤・艮・兌は「鬼」卦、内卦に在れば定めて生き、外卦に在れば定めて死す。「勾陳」爻一たび動けば、便要に壙を開き墳を造らん。乾・兌の二卦に逢えば、転眼便要に人子の麻を披かしめん。孫臏の此の套の口訣本より領会し難し、全く推演を善くするに在るのみ。

天玄賦:養生非道,終有疾病存焉;請禱能占,便見死生決矣。殺臨父母,當憂堂上之親;空及妻財,災慮閨中之婦。(凡占疾病,看來者何人,子占父母,要父母上卦,妻占夫看鬼,夫占妻看財,父占子看子,占兄弟看兄弟,占朋友亦看兄弟,占奴僕亦看子孫。凡用爻不上卦,或空亡者,則多凶少吉。凡占,何爻空亡,何爻受克,吉凶依此而斷之。)

《天玄賦》に曰く:養生若し其の道を得ざれば、終究疾病あるべし。能く請禱占問すれば、便ち生死を断出し得べし。凶煞「父母」爻に臨まば、当に堂上双親を憂うべし。「妻財」爻空に落つれば、則ち須く内室の婦人に慮及すべし。原注に曰く:およそ疾病を占うは、先ず来りて卦を求むる何の人なるを看よ——子の父母を占うは、「父母」爻の卦に上がるを要す。妻の丈夫を占うは「官鬼」を看。夫の妻を占うは「妻財」を看。父の子を占うは「子孫」を看。兄弟を占うは「兄弟」を看。朋友を占うも亦た兄弟を看。奴僕を占うも亦た子孫を看る。およそ用神の卦に上がらず、あるいは空亡に落つるは、皆凶多吉少なり。およそ病を占うは、哪一爻の空亡に落ち・哪一爻の剋を受くるに按じて、吉凶便ち此に照らして断ず。

決輕重存亡之兆,專察鬼爻;定金木水火之鄉,可分症候。(鬼爻旺日沉重,庫日困迍,絕日輕可。鬼化鬼,其病進退,或有變症,或舊病發,或症候駁雜。鬼持世,病難除根,鬼爻帶殺持世,此乃瘵疾。卦中鬼爻日辰旺,乃暴病。月建旺,乃經月之疾。鬼爻無氣臨身者,乃久病,卒難痊可。卦中無鬼,病難安,鬼動傷身,症候急。凡占,旺鬼不死,則易愈,衰鬼不死,其病難療。)

病勢の軽重・人の存亡を断ぜんと要すれば、専ら「官鬼」爻を看よ。病の金木水火の哪一路に属するを定めんと要すれば、便ち症候を分出し得べし。原注に曰く:官鬼旺相の日は病情沉重し、庫に入るの日は困頓し、絶に逢うの日は軽に転ず。官鬼化出して官鬼と為れば、病勢進退定まらず、あるいは別症に転じ、あるいは旧病復発し、あるいは数症夾雑す。官鬼世を持せば、病根を去り難し。官鬼凶煞を帯びて世を持せば、那是れ癆瘵の一類の重病なり。卦中官鬼日辰に扶旺せられれば、是れ急発の暴病。月建に扶旺せられれば、是れ一月を拖過するの病。官鬼無気にして身に臨めば、則ち久病にして、一時痊癒し難し。卦中全く官鬼なければ、病も亦た安なり難し。官鬼発動して身を傷れば、症候の来る急なり。およそ病を占うは、旺鬼若し死せざれば好くること易く、衰鬼若し死せざれば反って纏綿して療し難し。

(欲定症候,須看鬼臨之五行:若金鬼:肺腑病,咳嗽或瘡庎,血光或筋骨疼痛。木鬼:四肢不利,風氣肝膽,左癱右瘓,口眼喎斜,頭疼發熱,三焦口渴。加朱雀,狂言亂語,陽症傷寒。水鬼:沉寒痼冷,遺精白濁,小便淋瀝,吐瀉嘔逆。火鬼:寒熱往來、脾寒瘧疾。土鬼:乃脾胃發脹,水腫,虛浮,瘟疫時氣。若前卦火鬼,後卦水鬼,必前之症候為陽,服冷藥過多,變為陰症。若午前占,遇此兩鬼,當言勿服藥,過後當必有變化。火鬼於火旺月日占是也。)

症候を定めんと要すれば、須く官鬼の臨む所の五行を看べし。金鬼は肺腑の病を主り、咳嗽しあるいは疥瘡を生じ、血光を見あるいは筋骨疼痛す。木鬼は四肢不利を主り、風気肝胆を傷り、左癱右瘓し、口眼歪斜し、頭疼発熱し、三焦口渴す。若し再び「朱雀」を加えれば、則ち狂言乱語して、是れ陽症傷寒なり。水鬼は沈寒痼冷を主り、遺精白濁し、小便淋瀝し、吐瀉嘔逆す。火鬼は寒熱往来・脾寒瘧疾を主る。土鬼は脾胃脹満・水腫虚浮を主り、あるいは時行瘟疫の気なり。若し本卦是れ火鬼にして変卦是れ水鬼なれば、必ず原先の症候陽に属し、涼薬を服する過多に因りて、転成して陰症と為れり。若し午前に在りて卦を占いて此の両重の鬼に遇えば、便ち其れに勧めて且く薬を服する莫からしむべし、過後必ず変化あらん。此れ是れ火鬼の火旺の月日に在りて占得するに就いて言うなり。

青龍得位,終見安康;白虎傷身,必成凶咎。(青龍若臨子孫克世,期日痊安,或臨應克世,服藥有效。若臨用爻發動,縱有凶險,亦不傷也。若帶鬼爻,亦非凶惡發狂之病。若在三爻動,香火為福。蒼屏云:青龍空亡並福德,病人平日無陰騭,若逢土動虎傷身,管取其年有悲泣。君來占病決存亡,白虎加臨主哭喪,臨克父爻當有咎,並財妻位必遭傷。子孫際會終成否,兄弟相逢更不昌,更值官爻持世上,己身須恐有災殃。凡遇白虎交重,乃占病之大咎,無氣猶可,旺相大凶。若臨喪門、弔客、死符、喪車,持克用爻者,決主不起之兆。若得子孫旺動,月解興隆,庶可回生。)

「青竜」位を得れば、終究安康を見るべし。「白虎」身を傷れば、必ず凶咎と成らん。原注に曰く:青竜若し「子孫」に臨みて来りて世を剋せば、期に到れば便ち痊癒す。あるいは応爻に臨みて世を剋せば、服薬効あり。若し用神に臨みて発動せば、たとい凶険あれども傷を受くるに至らず。たとい官鬼を帯びるも、亦た凶悪発狂の病にあらず。若し三爻に在りて発動せば、是れ香火祈禳に倚りて福を得るなり。蒼屏曰く:青竜と「福徳」と一同に空亡に落つれば、是れ病人の平日陰徳を積まざるなり。若し土爻の発動して白虎の身を傷るに逢えば、管保此の一年家中に哭泣の事あらん。来りて病を占い存亡を問う、白虎加臨すれば哭喪を主る:「父母」爻を剋せば則ち父母に咎あり、「妻財」の位に并在れば則ち妻室傷を遭い、「子孫」と相会せば終成して不吉、「兄弟」と相逢えば更に昌順ならず、若し再び官鬼の世を持するに値せば、本人恐怕く災殃あらん。およそ白虎の交重発動に遇うは、病を占うの大忌なり、其れ無気なれば還って罷む、旺相なれば則ち大凶。若し再び「喪門」「弔客」「死符」「喪車」に臨みて世を持ち用神を剋せば、決して一病起たざるの兆なり。唯だ「子孫」の旺動・「月解」の興隆を得るのみ、才に庶幾く回生し得べし。

月解交重災漸退,天醫發動便回生。(月解、天醫見吉神章。若得發動持世,或持克用爻者,雖重病不死。旺相最吉,日下即愈,墓絕稍慢,直待旺日方安。若值空亡,其病難療。)

「月解」交重発動すれば、灾病漸漸退去す。「天医」発動すれば、人便ち回生せん。原注に曰く:月解と天医の起例は、前面の吉神の一章を見よ。若し其れらの発動して世を持ち、あるいは世を持ちて用神を剋住するを得れば、たとい重病なれども死せず。其れら旺相なれば最も吉、当日便ち好を見ん。墓・絶の地に落つれば則ち稍慢く、旺日に到るを待ちて始めて安んず。若し空亡に値せば、此の病便ち治し難し。

明夷、觀、賁、需、臨,切忌世身入墓;大畜、豐、同、蠱、夬,莫逢財鬼俱興。(占病怕身世隨鬼入墓,決不瘥也。如風地觀,二爻乙巳鬼,身亦在二爻,設或入墓,乃身隨鬼入墓也。山火賁,初爻己卯鬼,世亦在初爻,倘入墓,乃世隨鬼入墓也。舉此為例,餘仿此。蒼屏云:乾化入艮父憂喪,坤化入巽母憂亡,震化入坤長男厄,巽化入坤長女當,坎化巽中中男厄,離化入乾中女卒,艮化風內少男傾,兌化山中少女卒,此是八宮來入墓,十人得疾九人故。)

《明夷》《観》《賁》《需》《臨》を占得せば、切に世爻・身爻の鬼に随いて墓に入るを忌む。《大畜》《豊》《同人》《蠱》《夬》を占得せば、「妻財」「官鬼」に一斉に興動せしむる莫れ。原注に曰く:病を占う最も身世の官鬼に随いて墓に入るを怕る、那是れ決して痊癒せざるなり。譬えば風地《観》卦、二爻乙巳是れ官鬼、卦身も亦た二爻に在り、倘若墓に入れば、便ち身の鬼に随いて墓に入るなり。山火《賁》卦、初爻己卯是れ官鬼、世爻も亦た初爻に在り、倘若墓に入れば、便ち世の鬼に随いて墓に入るなり。此を挙げて例と為し、其余照らして推す。蒼屏曰く:乾化して艮に入るは、父の喪を憂う。坤化して巽に入るは、母の亡を憂う。震化して坤に入るは、長男厄あり。巽化して坤に入るは、長女当に灾あらん。坎化して巽に入るは、中男厄あり。離化して乾に入るは、中女猝亡す。艮化して風に入るは、少男傾頽す。兌化して山に入るは、少女猝亡す。此れ是れ八宮入墓の例、病を得る十個に九個要死せん。

(以上所言卦墓,不可以乾化入墓艮,只憂父亡,但看病皆不吉。設若子占父,遇乾化艮,謂之應題,乃大凶。大畜等六卦,占病大忌,財鬼不動,未必喪亡,財鬼空亡,雖病不死。必須把其條貫,方可斷曰全凶。上文所言財鬼發動,亦有吉凶之分,且如雷火豐卦,鬼動忌占兄弟,財動忌占父母及本身,妻占夫終無凶。餘卦仿此。)

上面の説く所の卦墓は、拘泥して乾化して艮に入れば只た父亡を憂うと認めては可からず、其実何の病を占うとも皆不吉なり。假设是れ児子の父の病を占うに、恰好乾化して艮に入るに遇上せば、那叫すを「応題」と為し、是大凶の象なり。《大畜》等の六卦は、病を占うの大忌なれど、但し若し「妻財」「官鬼」発動せざれば、未必しも喪亡せず。財鬼空亡に落つれば、虽ば病めども死するに至らず。必ず此れらの条理を貫通せば、始めて以て全凶と断作し得べし。上文の説く所の財鬼発動、其の中も亦た吉凶の分あり:譬えば雷火《豊》卦、官鬼発動は兄弟を占うを忌み、財爻発動は父母と本人を占うを忌む、而も妻の夫を占うは却って終帰凶なし。其余の各卦此に照らして類推す。

男怕長生兼怕未來之節,女嫌沐浴最嫌過去之辰。(男子怕鬼爻長生日得病,與鬼同衰旺。卦無子孫、青龍、天醫發動,鬼爻墓絕日卻死。又云:寅日遇火鬼,巳日遇金鬼,申日水土鬼,亥日木鬼,謂之長生鬼,占者遇之大凶,在後沉重方來。凡決安危,先以鬼爻衰旺推斷,次以節氣論之。凡男怕未來節,近節必重,過節無傷,節前不重者必無妨,若是久病,當以四時節候論之。且如木鬼忌秋間節氣,遇節不重,過節必安。女人最忌鬼爻沐浴日得病。又云:卯日遇火鬼,午日遇金鬼,酉日遇水土鬼,子日遇木鬼,謂之沐浴鬼,遇之難痊,至後反加沉重。次看節後必重,不重無傷,女人極怕過後之節。)

男子は官鬼「長生」の日に病を得るを怕れ、又た未来の那个の節気を怕る。女子は官鬼「沐浴」の日に病を得るを嫌い、最も已に過去せる那个の時辰を嫌う。原注に曰く:男子の官鬼長生の日に病を染するを怕るは、病の鬼と其の衰旺を同じくするを以てなり。若し卦中に「子孫」「青竜」「天医」の発動なければ、官鬼墓絶の日に到りて反って要死せん。又曰く:寅日に火鬼に遇い・巳日に金鬼に遇い・申日に水土鬼に遇い・亥日に木鬼に遇うを、此れを「長生鬼」と叫び、病を占いて遇上すれば大凶、往后病勢才に加重せん。およそ安危を断ずるは、先ず官鬼の衰旺に按じて推し、再び節気に按じて論ず。男子は未来の節気を怕れ、節令に臨近せば病必ず重く、節を過ぎれば則ち傷なし。節前重からざれば、此の後必定妨なし。若し是れ久病なれば、便ち四時節候に按じて論ずべし、譬えば木鬼は秋天の節気を忌み、節に遇うて加重せざれば、節を過ぎれば便ち平安し得べし。女人最も官鬼沐浴の日に病を得るを忌む。又曰く:卯日に火鬼に遇い・午日に金鬼に遇い・酉日に水土鬼に遇い・子日に木鬼に遇うを、此れを「沐浴鬼」と叫び、遇上すれば便ち痊癒し難く、往后反って更に沉重せん。其次に節後を看る、節後必ず重く、若し重からざれば則ち傷なし。女人の最も怕るる所は已に過去せる那个の節なり。

不宜丘墓同宮,安可雷風合卦。(三丘五墓見凶神章。二殺俱動,病人作福也難留。雷風者,棺槨殺也。震為棺,巽為槨,坤為墓,艮為墳,占病若全,必死。)既論染災之表裡,須言得病之因由。(凡占病,先斷症候端的,然後議論病因。更能明此一章,誠可謂通神之卜矣。)

「三丘」「五墓」の一宮に同臨するを宜とせず、哪裏にてか雷風の合成する卦象に経得起さん。原注に曰く:三丘・五墓の起例は凶神の一章を見よ。此の両個の凶煞一斉に発動すれば、病人たとい法事を為して福を祈るも留め得ず。所謂雷風とは、便ち棺槨の煞:震は棺、巽は槨、坤は墓、艮は墳、病を占いて若し此の幾様の凑斉せば、必ず死せん。既に病を染するの表裏症状を論過せば、便ち病を得るの縁由に説到すべし。原注に曰く:およそ病を占うは、先ず症候を断じて確切にし、然る後に再び病因を議論す。此の一章を弄明白し得れば、真に以て神に通ずるの卜と称し得べし。

六獸臨官當分內外,八宮值鬼宜別陰陽。(但逢鬼臨六神,看在何爻,在內則在家得病,在外則他處招殃。青龍鬼:是酒色過度,或因財有傷,婦人因喜有疾,青龍鬼空,墮胎有患。朱雀鬼:口舌及咒咀,在二爻灶下咒咀,在三爻當門咒咀,或家堂神前咒咀。如朱雀臨金鬼動,敲鍋鐺咒咀。勾陳鬼:飲食不節,傷飢失飽,脾胃不調。臨木鬼,因修造動土處得病。蛇鬼:事務縈心,憂愁思慮,或虛驚怪異,因而染病。此爻多是心家受病。白虎鬼:鬥毆跌撲,傷筋損骨,或寒酸沖肺。玄武鬼:色慾過度,傷飢冒雨。

「六獣」の官鬼に臨むは、内卦外卦を分かつを要す。八宮の官鬼に値するは、陰爻陽爻を弁ずるを宜とす。原注に曰く:およそ官鬼の六神に臨むは、先ず其の哪一爻に在るを看よ——内卦に在れば是れ家裏に在りて病を得、外卦に在れば是れ別処に在りて灾を招く。青竜鬼は酒色過度を主り、あるいは財貨の損を受くるに因り、婦人は則ち喜事に因りて病を得。青竜鬼空に落つれば、小産の患を主る。朱雀鬼は口舌および人に咒罵せらるるを主る:二爻に在れば是れ竈下に咒罵し、三爻に在れば是れ当門に咒罵し、あるいは家堂神の前に咒罵す。若し朱雀金鬼に臨みて発動せば、則ち鍋鐺を敲きて咒罵するなり。勾陳鬼は飲食節ならず・飢飽時を失い・脾胃調わざるを主る。若し木鬼に臨まば、是れ修造動土の処に在りて病を得。螣蛇鬼は事務の心に縈り・憂愁思慮を主り、あるいは虚驚怪異を受けて病を致す、此の一爻多くは心家の病を受くるなり。原文此処の「螣」字已に脱し、只た一の「蛇」字を存す。白虎鬼は鬥毆跌撲・傷筋損骨を主り、あるいは寒気の肺を冲するを受く。玄武鬼は色欲過度を主り、あるいは飢餓して雨を冒す。

卦若無鬼,其病難醫,症候難決,但以克殺動爻斷之,不動以克用爻者斷,又以伏鬼斷。若鬼伏父母下,憂心得病,或穿衣服得病,過與不及,冬言衣單,夏言衣重。鬼伏兄弟下,賭博爭財。鬼伏子孫下,外情牽惹。鬼伏財下,飲食太過。鬼伏殺下,舊病再發,亦難除根。老人卦忌生旺,小兒卦忌休囚。最宜病人本命上卦,大吉也。值陰鬼,夜重日輕,陽鬼夜輕日重,陰陽各依爻上看。

卦裏若し官鬼なければ、病便ち医し難く、症候も亦た判定し難し、只た世を剋するの凶煞動爻を拿りて断ずるを得るのみ。若し動爻動かざれば、便ち用神を剋するの爻を取りて断じ、再び然らざれば伏蔵の官鬼を取りて断ず。官鬼「父母」の下に伏すれば、是れ憂心病と成り、あるいは穿衣当を得ざるに因りて病を得、衣服の過厚過薄皆算す——冬天は穿ること太単と説き、夏天は穿ること太厚と説く。官鬼「兄弟」の下に伏すれば、是れ賭博して財を争うの致す所。伏して「子孫」の下に在れば、是れ在外の私情の牽惹。伏して「妻財」の下に在れば、是れ飲食の太過。伏して凶煞の下に在れば、是れ旧病復発にして、亦た根を除き難し。老人の卦は官鬼の生旺を忌み、小児の卦は官鬼の休囚を忌む。最好は病人の本命爻の卦に上がる、那是れ大吉。陰鬼に逢えば、夜裏重く白天軽し。陽鬼に逢えば、夜裏軽く白天重し。陰陽各々爻上の臨む所に依りて看る。

世人有疾病者,亦有賢愚之分,賢者以醫藥為重,愚者以禱告為先,占者不可不察其情狀,一覽其人,可知高下,庶幾賢愚皆可共語,其道方能流行。鬼神者,儒家本不言此,今為患者占,不得不據理推詳,以為陰功默佑。木主東嶽天齊聖帝,七十二司,三十六案之神,並自吊傷亡。水是河泊水府,沿江七十二廟之神,並溺水傷亡。土是瘟蝗疫癘,中央土府之神,並飢餓絕食傷亡。

世上病あるの人も、亦た賢愚を分かつ:賢明のは医薬を以て重と為し、愚昧のは禱告を以て先と為す。卦を占うの人は其の情状を体察せざるべからず、一たび此の人を看れば便ち高下を知り、此の如くすれば賢者愚者に対して皆話を説き上げ得、占卜の道始めて行き通らん。鬼神の事に至りては、儒家本より談せず、如今病家に替りて占卜すれば、理に拠りて推詳せざるを得ず、権且く一份の陰功を積み・黙々に庇佑するに当てん。木爻の主る所は、東岳天斉聖帝および七十二司・三十六案の神、兼ねて上吊して死せる亡魂を指す。水爻の主る所は、河泊水府・沿江七十二廟の神、兼ねて溺水して死せる亡魂を指す。土爻の主る所は、瘟疫蝗灾の気・中央土府の神、兼ねて飢餓絶食して死せる亡魂を指す。

金是銜刀五道,飛廉、白虎、金神、七殺、吟呻、三殺、九良星殺、喪殃、喪殺之神,並自刎、被刑、陣亡一應傷亡。火是南方火部,赤睛朱發鶴神,毛頭毒火之神,並赴湯蹈火傷亡,若二爻鬼為灶神,三爻鬼為香火神,子孫動為福神。依此推之,萬無一失。)

金爻の主る所は、銜刀五道および「飛廉」「白虎」「金神」「七殺」「吟呻」「三殺」「九良星殺」「喪殃」「喪殺」の諸神、兼ねて自剄・被刑・陣亡の一類の亡魂を指す。火爻の主る所は、南方火部・赤睛朱髪の鶴神と毛頭毒火の神、兼ねて湯に赴き火を蹈んで死せる亡魂を指す。若し官鬼二爻に在れば、是れ竈神。三爻に在れば、是れ香火の神。「子孫」発動せば、則ち福神なり。此の路数に照らして推演せば、万に一の失なし。

伏克飛爻,藥奏通神之效;子臨應位,醫逢濟世之才。(世為病人,應及外卦為醫藥。藥如克病,病即愈,病者克藥,藥無靈。外卦及應生世,藥雖對症作效遲。世動克應,若是水鬼,服藥不納。金鬼,無氣久病,犯其服藥無效。木鬼,其病必犯條貫,雖藥亦無益。火鬼,旺相其症必剛,雖藥不能止其熱。土鬼,其病沉重,藥不對症,不能療病。應爻加鬼克世,則誤藥損人矣。

伏神の飛爻を剋すれば、薬を用ゐれば便ち神に通ずるの効あり。「子孫」応位に臨まば、医に就けば便ち世を済うの才に逢わん。原注に曰く:世爻是れ病人、応爻と外卦は医薬。薬能く病を剋せば、病便ち好ゆ。病反って薬を剋せば、薬便ち霊ならず。外卦および応爻世を生ずれば、薬虽ば症に対すれど、効を見る却って慢し。世爻発動して往きて応爻を剋すれば、若し是れ水鬼なれば、薬を服して下去せず。若し是れ金鬼なれば、多くは無気の久病にして、之を犯せば服薬効なし。若し是れ木鬼なれば、病必ず忌諱条例を触犯し、薬を喫するも益なし。若し是れ火鬼旺相なれば、病勢必然剛烈にして、薬も亦た那股の熱を止め得ず。若し是れ土鬼なれば、病情沉重にして、薬症に対せず、治し好さず。応爻官鬼を加えて来りて世を剋せば、那は便ち誤りて薬物を服して人を傷るなり。

占病以子孫為醫藥,臨應動克世,必遇良醫,其病即愈。卦無子孫,服藥無效。世應比和,卦無子孫,宜換醫人。子孫臨應被世克,雖遇良醫病未瘳。外卦及應雖克世,卦無福德亦難安。可言有藥須當療,但恐良醫未有緣。子孫雖克世,外爻及應卻不克,雖有良醫,藥餌不中,終無大害。虎殺若臨子孫動,須防醫者不精詳。)

病を占うは「子孫」を以て医薬と為す:子孫応爻に臨みて発動して来りて世を剋せば、必ず良医に遇い、病便ち痊癒せん。卦中に子孫なければ、服薬効なし。世応比和して卦に子孫なければ、宜しく別に医生を換うべし。子孫応に臨むも却って世爻に剋せらるれば、虽ば良医に遇うも、病も亦た好を見ず。外卦と応爻虽ば世を剋するも、卦中若し「福徳」子孫なければ、仍ほ安愈し難し、此れ只た薬有りて医し得べしと説くのみ、只怕る良医と縁なきを。「子孫」虽ば世を剋するも、而外爻と応爻併せて世を剋せざれば、那是れ虽ば良医あれど・薬却って路に対せず、但し終究大害なし。「白虎」凶煞若し子孫に臨みて発動せば、便ち医生の精細審慎足らざるを提防するを得ん。

必須參究五行,方可攻醫萬病。(火鬼宜涼劑,水鬼宜溫劑或丸藥,木鬼宜針,金鬼宜灸,土鬼宜銼散。火鬼月建旺,宜大寒之劑,無氣,不過清涼之藥。餘仿此推。金鬼利南方醫人,木鬼利西方醫人,水鬼利四散醫人,火鬼利北方醫人、土鬼利東方醫人。若前卦水鬼後火鬼,先須四散醫治,終於北方醫人收功。)

必ず五行を参究して、始めて以て症に対して薬を用い・百病を治療し得べし。原注に曰く:火鬼は宜しく涼剤を用い、水鬼は宜しく温剤あるいは丸薬を用い、木鬼は宜しく針、金鬼は宜しく灸、土鬼は宜しく剉散を用ゆべし。火鬼若し月建の旺を得れば、大寒の剤を用うるを要す。若し無気なれば、不過些の清涼の薬を用うるのみ。其余此に照らして推演す。金鬼は南方より来るの医生に利あり、木鬼は西方より来るに利あり、水鬼は四散各処のに利あり、火鬼は北方より来るに利あり、土鬼は東方より来るに利あり。若し本卦是れ水鬼にして変卦是れ火鬼なれば、便ち先ず四散の医人を請うて診治せしめ、最後に北方の医人に由りて功を収めしむ。

卦爻安靜,重為濟世之人,土殺俱興,定作黃泉之客。(凡占病,六爻安靜為吉,其病可治。一卦中凶殺常多,而吉神常少,吉凶悔吝皆出乎動,動則成咎。且如六親之中,不過子孫動者吉。六神之中,不過青龍動者吉。餘者未必皆凶,亦不能為福,發動何益於我哉。此乃吉少凶多。不如卦爻安靜,雖有凶殺,終未遭傷,若有吉神當權,自能為福。土殺者,即辰戌丑未,是交相換易,行乎四時之間,占病逢之,多凶少吉。所有諸殺,俱見凶殺章內,若有一件動,便成凶咎。)

卦爻安静なれば、重ねて世を済うの人なり。土煞一斉に興動せば、定めて黄泉の客と作さん。原注に曰く:およそ病を占うは、六爻安静を以て吉と為し、病医治し得べし。一卦の中凶煞常に多く吉神常に少く、而も吉凶悔吝皆動上より生出す、一動すれば則ち咎と成る。六親に就いて論ずれば、唯だ「子孫」の発動するのみ才に吉。六神に就いて論ずれば、唯だ「青竜」の発動するのみ才に吉。其余の各爻未必皆凶なれど、却って福を造ること能わず、発動して我に於いて何の益かあらん。可見吉少なく凶多し、卦爻の安静なるに如かず:たとい凶煞あれど、終究傷つけらるるなく。若し再び吉神の当権あれば、自然福を生じ得べし。所謂土煞とは、便ち辰・戌・丑・未、其れら交相更替して、四時の間を行く、病を占いて遇上すれば、多凶少吉なり。所有の各種の凶煞、皆凶煞の一章の内に載す、只た一件の発動あれば、便ち凶咎と成る。

經驗論家人占病:子占父病云:子占親病幾時痊,鬼要興隆父要安,兄動纏綿難脫體,子興財發入黃泉。父占子病云:子病親來問卦因,兄興子旺死還生,鬼搖父動終難保,財動綿綿病轉添。夫占妻病云:夫問其妻疾病生,財明子動便安然,鬼爻發動加沉重,父發兄搖定斷絃。妻占夫病云:妻問夫病未安寧,鬼靜財興可放心,兄弟交重恩義絕,父搖難愈疾沉沉。占兄弟病云:兄弟來占疾病纏,父興兄靜病回生,鬼搖財動黃泉客,子動留連數日眠。占奴婢病云:奴婢淹延疾病纏,鬼搖疾病更連綿,財安子發無他事,父動兄興不再生。

《経験》の家人の病を占うを論ずる数首の詩。子の父病を占う:父母の病の幾時に痊癒するを占うは、「官鬼」興隆して「父母」爻安静なるを要す。「兄弟」爻発動せば、病便ち纏綿して身を脱し難し。「子孫」興き「妻財」発せば、子孫は父母の気を洩し財爻又た父母の身を剋し、人便ち黄泉に入らん。父の子病を占う:子女病ありて、長輩来りて卦を問う、「兄弟」興きて「子孫」旺んば、以て死裏より生を逃れ得べし。「官鬼」揺れ「父母」動けば、官鬼と父母皆子孫を剋し、性命終に保ち難し。財爻発動せば、病綿綿反復し、還って加重せん。夫の妻病を占う:丈夫妻子の病を問う、「妻財」明朗にして「子孫」発動して来りて財を生ぜば、便ち安然として事なし。官鬼発動して財の気を洩せば、病更に沉重す。父母発き兄弟揺れば、兄弟は財を剋し、必定断絃して偶を喪わん。妻の夫病を占う:妻子丈夫の病の安寧し得べきや否やを問う、官鬼安静にして「妻財」興旺して来りて鬼を生ぜば、便ち放心し得べし。兄弟交重して財を剋し・生鬼の源を断てば、夫妻恩義便ち絶つ。父母爻揺動して鬼の気を洩せば、病沈沈として癒え難し。兄弟の病を占う:来りて兄弟の病を占う、「父母」興きて「兄弟」静なれば、病回生し得べし。官鬼揺れ財爻動けば、便ち黄泉の客。子孫発動せば、還って昏睡して数日留連せん。奴婢の病を占う:奴婢久病纏身し、官鬼揺動せば則ち病更に連綿す。財爻安静・子孫発動せば、便ち別の事なし。父母動き兄弟興きれば、則ち再び活くること難し。

卜筮元龜:占病先看宅衰旺,次看六神吉凶象,更看本屬爻有無,諸殺動臨身世上。占疾病症候云:凡是鬼爻持世身,一聞人語便生嗔,眼目慌忙不能視,狂言亂語失精神。飲食何能加進啜,四墓持世同上說,酉爻為鬼眼遭殃,其字兩丁穿目穴。土爻腫脹氣還虛,金爻持世傷骨節,木爻為鬼體痠痛,腦悶氣來心鬱結。卦象鬼爻入墓裡,兼帶休囚並殺氣,本宮白虎入墓凶,子不動兮難救矣。

《卜筮元亀》に曰く:病を占うは先ず住宅爻の衰旺を看、二爻は宅為り内卦も亦た宅為り。再び六神の吉凶の象を看。又た本属の用神爻の卦上に在るや否やを看、父母の病を占うは即ち父母爻を以て本属爻と為し、其余類推す。最後に諸般の凶煞の発動して身爻・世爻の上に臨む有るや無きを看る。疾病症候を占うに曰く:およそ官鬼爻の世を持ち身を持せば、病人は一たび人の話を聴けば便ち火を発し、両眼慌乱して東西を看清さず、甚だしきは狂言乱語・精神失常し、飲食も亦た嚥下し難し。辰戌丑未の四墓爻世を持せば、症候上面の説く所と相同なり。酉爻官鬼と為れば、眼目の殃を遭うを主る、「酉」字の形状正に両個の「丁」の目穴を穿過するが如きを以てなり。土爻鬼と為れば腫脹にして中気虚するを主り、金爻世を持せば骨節を傷るを主り、木爻鬼と為れば身体酸痛・頭脳昏悶・心気鬱結を主る。卦象の中官鬼爻墓庫に入り、又た休囚と殺気を帯び、本宮「白虎」も亦た墓に入れば、那是れ凶死の象。若し「子孫」の発動して来りて解救するあらざれば、便ち救活し難し。

占病在何處云:鬼在初爻兩足傷,二爻雙腿患非常,三爻腰背常輕軟,四爻心腹及肚腸,五爻腎臟多氣脹,六爻頭上患為殃。鬼在乾頭坤患腹,坎須患耳離傷目,兌口須憂艮手間,震足猶防巽患股。木爻為鬼體疼痛,水土持之必癰腫,克象若言是金鬼,以類推之牙骨痛。

病の身体の何処に在るを占う:官鬼初爻に在れば、両足傷を受く。二爻に在れば、両腿病の厉害甚し。三爻に在れば、腰背酸軟無力す。四爻に在れば、心腹と肚腸に病あり。五爻に在れば、腎臓多く気脹す。六爻に在れば、頭上に患を生じて殃と為す。再び八卦を以て部位を分かつ:官鬼乾に在れば頭を主り、坤に在れば腹を主り、坎に在れば須く耳病を防ぐべし、離に在れば目を傷るを主り、兌に在れば当に口舌の疾を憂うべし、艮に在れば手臂の間に在り、震に在れば足を主り、巽に在れば還って大腿の患を防ぐを須す。官鬼木に属すれば身体疼痛を主り、水土に属すれば必ず癰腫を生ず。若し剋象上より説けば金鬼なれば、類に照らして推し去れば便ち歯牙骨節の痛み作るなり。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.

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