Libo

23.形性を占う

宋 · 麻衣道者 · 第3巻 / 8

作盤ガイド: 六爻納甲の立卦, 大衍筮法

外卦為形,內卦為性;若占其人,以用而定。

人の形貌と性情を占うは、外卦をもって形体・相貌を看、内卦をもって内心・性情を看る。外卦は上に在り表に在れば、ゆえに形を主り、内卦は下に在り裏に在れば、ゆえに性を主る。もし或る特定の人に替わりて占うは、便ち専ら内外卦を看ず、而もこの人を代表する用神がどの爻に落ち何の五行に属するかを看て、用神に依りて定む。

以外卦為形貌,內卦為性情。

一卦の外三爻はこの人の形貌・長相を主り、内三爻はこの人の性情・心地を主る。

乾在外,頭大面圓,逢克則破相;在內,心寬量大。 兌在外,則和悅多言;在內則心小膽大。 離在外,文彩;在內聰明。 震在外,身長有須;在內心暴不定。 巽在外,身長有須;在內心毒而忍,安身不穩。 坎在外,形黑活動;在內心險多智。 艮在外,其頭上尖下大;在內心志固執。 坤在外,厚重;在內主靜,逢凶則魯鈍。

乾卦が外にあれば、その人は頭が大きく顔が円い。もし剋に逢えば顔に破相がある。乾が内にあれば、心胸は開闊にして気量は宏大。兌が外にあれば、人を待つこと和悦にして話多し。兌が内にあれば、心思は細密にして胆は大きい。離が外にあれば、容貌に文采ありて挙止は光鮮。離が内にあれば、人と為りて聡明。震が外にあれば、身材は高長にして鬚あり。震が内にあれば、性は暴躁にして安定せず。巽が外にあれば、これも身長にして鬚あり。巽が内にあれば、心思は狠にして能く隠忍し、坐すも臥すも安穏を得ず。坎が外にあれば、肤色は黒に偏りて行動は活発。坎が内にあれば、心機は深険にして智謀多し。艮が外にあれば、頭の形は上尖り下大きい。艮が内にあれば、心志は固執にして回頭を肯ぜず。坤が外にあれば、体格は厚重。坤が内にあれば、性情は静を主り、もし凶神に逢えば鈍鈍愚魯に流る。

再以五行隨卦之金木水火土通論: 金為人潔白貞廉、骨細肉膩,聲音響亮。為性不受激觸,處事多能,好學,好酒,好歌唱,如帶煞重乃武夫,或多武藝。 木主人物修長,聲音暢快、鬚髮美、眉目秀,坐立身多攲側,為事窒塞,無通變之謀。如死絕則人物瘦小,發黃眉結,柔語細聲,不能自立人也。

さらに卦爻に配する金・木・水・火・土に按じて通盤に人を論ず。金に属する人は肤色は潔白にして身を持すること貞正廉潔、骨骼は細く肌肉は腻滑、言う声は響き亮やか。性情の上では激触を受くること能わず、事を弁ずるに多才多能、書を読むを好み酒を飲むを好み歌唱を好む。もし帯びる所の凶煞重ければ、便ち武夫、あるいは身に武芸多し。木に属する人は身材は修長、声は爽快、鬚髪は秀美、眉目は清秀、坐すも立つも身は多く偏側して正ならず。事を弁ずるに拘泥閉塞にして、通権達変の謀略を缺く。もし木爻が死地・絶地に落つれば、則ち人物は瘦小、頭髪は枯黄し眉毛は糾結し、話すこと柔細にして力なく、身を立て起こす能わず。

水為人背小團面,色或焦,行動搖擺。為性大寬小急,處事無定見,喜淫、好酒,少誠實。若帶吉神貴福者,乃志量廣大,包含宇宙之才也。 火人面貌上尖下闊、印堂窄、鼻露竅、精神閃爍、語言急速。性躁、聲焦,其色赤或青不定。坐須搖膝,立不移時,臨事敏速,旺乃聰明文章之士。

水に属する人は背は薄く顔は円く、顔色は時に暗く発し、歩き行くに揺揺擺擺たり。性情は大処に寛和にして小処に急躁、事を弁ずるに定見なく、色を好み酒を好み、誠実少なし。但しもし吉神と貴人・福徳を帯びれば、則ち志量は広大にして、天地を包容するの才具なり。火に属する人は面貌は上尖り下闊く、印堂は狭窄、鼻孔は外露、眼神は閃爍して定まらず、話すこと急促。性は焦躁、声は干焦、顔色は忽ち赤く忽ち青し。坐する時は膝が停まらず抖し、立つこと久しからず、事に臨むに反応敏捷迅速。火がもし旺相ならば、便ち聡明にして文章能くする士人なり。

土人頭圓、面方、背方、腹闊。為性持重,處事沉詳,語言簡默,動止不輕。如遇墓絕,乃塊然一物,無智無謀無能之愚人也。

土に属する人は頭は円く顔は方く背も方正にして肚腹は寛闊。性情は持重、事を弁ずるは沈穏周詳、言語は簡省にして話多からず、挙動は軽浮ならず。もし土爻が墓地・絶地に遇うは、則ち一塊の土疙瘩のごとく呆板にして、智なく謀なく能なし、愚鈍の人なり。

論女人性形: 金財端正德貞潔,美貌團圓似明月,心性聰明針指高,肌膚一片陽春雪。 木財妖態勝仙娃,能梳雲鬃似堆鴉,身體修長眉眼秀,金蓮慢把翠臺遮。 水性為人多變更,未有風來浪自生,若加玄武咸池並,巧似楊紀體態輕。 火財為人心性急,未有事時言便出,鬃髮焦黃骨肉枯,夫婦和諧難兩立。 土財不短亦不長,絕美人才面色黃,若逢吉曜生佳子,性慢言慳福壽昌。

以下は財爻の五行に按じて女子の形貌と性情を論ず。財爻の金に属する女子は、挙止は端正にして徳あり貞潔、容貌は団団円円として明月のごとく、心性は聡明、針線・女紅は衆に秀で、肌肤は陽春の積雪のごとく白し。財爻の木に属する女子は、姿態は妖娆にして仙童玉女に勝り、能く一頭の烏雲のごとき高鬢を梳し、身材は修長にして眉眼は清秀、行く時は裙裾緩緩として三寸の金蓮を遮る。財爻の水に属する女子は、人と為りて善変、風未だ起こらざるに彼女自ら先だって波浪を掀す。もしさらに玄武・咸池のこの二つの桃花の星が同臨すれば、便ち体态は軽盈にして巧媚なることあの楊氏の美人のごとし。財爻の火に属する女子は、心性は急躁、事未だ至らざるに話はすでに先だって口を出ず、鬢髪は焦黄、骨は瘦せ肉は枯れ、丈夫と和谐に相処すること得難し。財爻の土に属する女子は、身量は高からず矮からず、容貌は極めて美なれど面色は黄に偏る。もし吉星の照臨に逢えば、能く好児女を生み、性は慢にして言語少なく、福寿昌盛の相なり。

24.運限を占う

大小二限,從初世起;陽順陰逆,六位周流。

大限・小限を推するは、みな世爻の在る所のあの一爻より起算す。世爻が陽爻のは順行して上り、世爻が陰爻のは逆行して下り、六つの爻位の上に循環周流し、走り尽くせば再び頭より過ぎ来る。

卦之大限,以陽世為順,陰世為逆。陽順則自世而上,陰逆則自世而下。每一爻管五年,周而復始。逢生令則吉,遇刑傷則凶。

一卦の大限は、世爻が陽に属せば便ち順行し、世爻が陰に属せば便ち逆行す。順行は世爻のこの一位より上に向かって数え、逆行は世爻のこの一位より下に向かって数える。毎一爻は五年を管し、六爻は合わせて三十年、走り尽くせば再び頭より周りて始める。行き到るあの一爻がもし生扶に逢い月令の助けを得れば便ち吉、もし刑冲剋傷に遇えば便ち凶。

其小限一年一位周流而已。

小限に至っては、則ち一年に一つの爻位を走り、同じく六爻の上を周流して息まず、ただ行度が大限より快なること甚だしきのみ。

假如丁酉年七月甲午已巳時,占得大壯,自一歲在世上,至六歲與十歲在六五,至十一歲在上六,至十六在初九,二十一在九二,二十六在九三,甲辰比肩但二十七歲小限在上六,故曰大小二限並兄弟,必先傷妻而後破財,餘仿此。

譬えば丁酉年七月甲午日己巳時に雷天大壮卦を占い得たり。大壮は坤宮に属し、世は九四の庚午に在りて陽爻なれば、ゆえに順行す。一歳は世位の九四に起こり、六歳より十歳は六五を行き、十一歳より十五歳は上六を行き、十六歳は初九を行き、二十一歳は九二を行き、二十六歳は九三を行く。九三は甲辰を納め、坤宮は土に属し、辰土は本宮と同類にして兄弟「比肩」の爻なり。而るに二十七歳のあの年、小限がまた恰好上六に走り到る。これを大限・小限が一斉に並びて兄弟爻の上に到るという。兄弟は既に妻を剋しまた財を劫すれば、ゆえに彼が必ず先ず妻子を剋傷し、然る後に銭財を破耗するを断ず。其余の各卦はみなこの办法に照らして推す。

又有以本體為初,互體為中,化體為末者。

別に一種の推法あり。本卦を把って一生の初段と看、互卦を把って中段と看、変卦を把って末段と看て、三截に分けて一生の運程を論ず。

又有以本卦管三十年,每爻五年,以之卦管三十年,每爻五年,學者亦可參之。

また一種の推法あり。本卦は前三十年を管し毎爻五年、変出する所の之卦は後三十年を管し、これも毎爻五年、合わせてまさに六十年一甲子なり。学する者は妨げず一併に参看せよ。

25.婚姻を占う

喜合婚姻,世應宜靜;財官旺相,婚姻可成。

婚姻を占うに最も喜ぶは世応の相生相合。世は男家を為し応は女家を為す。両辺ともに安静不動を宜しとし、一たび動けば便ち人ありて反悔して卦を変ず。さらに用神を看る。男家は妻財を看、女家は官鬼を看、財・官が旺相有気ならば、この門の親事は成り得るなり。

世應有動便不成,男家娶妻看財爻,代占同。女家嫁夫用鬼爻。忌動出現,怕沖,若旺相可成,世應相剋不久。世夫應婦。又看何人占之,占夫忌子孫發動,子孫持世不成,占妻忌兄弟發動,兄弟持世不成。間爻為媒,父母為三堂,子孫為嗣,宜靜。卦無子孫不歡喜。

世応は但凡一辺の発動あらば、この門の親事は成る能わず。男家が妻を娶るは妻財爻を看、人に替わりて代占するも此に照らして看る。女家が女を嫁すは則ち官鬼爻を用いる。用神は出現した後に発動するを忌諱し、また日辰に冲散せらるるを怕る。ただそれが旺相すれば、婚事は便ち成る能し。世応両辺の相剋する者は、たとえ成るも長久はし難し。通常は世をもって夫と為し応をもって婦と為す。さらに看るべし、これはどの一方が来たりて占うかを。女家が夫を占うは子孫の発動を忌む、子孫は官を剋すれば、もし子孫が世を持てば婚事は成らず。男家が妻を占うは兄弟の発動を忌む、兄弟は財を劫すれば、もし兄弟が世を持てば婚事もまた成らず。世応の間の間爻は媒人を代表し、父母は「三堂」を代表し、子孫は将来の子嗣を代表し、この幾爻はみな安静を宜しとす。卦中にもし一つの子孫も連ならざれば、両家の日後もまた歓喜せざらん。

或問:世應有動便不成何也?答曰:世動男家進退,應動女家不肯,世應有空亦然。 問:忌二字動,忌何爻動也?曰:財官二字。 何為三堂?父母、兄弟、子孫也。

人が問うていう。なぜ世応が一たび動けば親事は成らざるか。答えていう。世爻の動は、男家が自ら主意を拿り定めず進退反復するなり。応爻の動は、女家が答応を肯ぜざるなり。世爻あるいは応爻の落空するも、情形は一様なり。また問うていう。「二字」の発動を忌むという、忌むはどの両爻ぞ。答えていう。すなわち妻財・官鬼のこの両字なり。また問うていう。何を「三堂」という。答えていう。父母・兄弟・子孫のこの三重の家人を指す。

凡財爻與兄弟合,此婦不廉;五爻持鬼,此婦貌醜;財伏墓下,主生離死別;財伏鬼下,主婦人帶疾,兄伏鬼亦然。財伏兄下,主婦人淫蕩;鬼伏兄下,主男子賭博;身爻值鬼,主帶暗疾,此又不傳之妙。

およそ財爻と兄弟爻と相合する者は、この婦人は廉潔に自守する能わず。第五爻が官鬼を持するは、この婦人は相貌丑陋。財爻が墓庫の下に伏するは、夫妻の生離死別を主る。財爻が官鬼の下に伏するは、婦人の身上に病あるを主り、兄弟爻が鬼下に伏するも一様なり。財爻が兄弟の下に伏するは、婦人の淫蕩を主る。官鬼が兄弟の下に伏するは、この男子の賭博を好むを主る。卦身がまさに官鬼の上に落つるは、此人は明言し難き暗疾を帯ぶを主る。この数条はみな軽々しく外に伝えざる訣竅なり。

占妻看財爻,宜靜;占夫看官爻,宜靜。陽宮端正、陰宮醜陋,在飛上應頭面四肢,在飛下應拙不穩。男占得震巽主再婚;女占得坎離主再嫁。妻在間爻,女有親為主婚;夫在間爻、男有親為主婚,但得時旺相,皆許成。

妻子を占うは妻財爻を看、この爻は静を宜しとして動を宜しとせず。丈夫を占うは官鬼爻を看、これも静を宜しとして動を宜しとせず。用神が陽宮に落つるは、その人は容貌端正。陰宮に落つるは、その人は容貌丑陋。用神が飛神の上に居るは、応ずる所は頭面・四肢のこれら外露の部位。飛神の下に居るは、応ずる所は体态の笨拙・挙止の不穏なり。男子が婚を占いて震卦・巽卦を得るは、主として再び一度娶るを要す。女子が婚を占いて坎卦・離卦を得るは、主として再び一度嫁ぐを要す。妻財が世応の間の間爻の上に落つるは、女方に親属ありて出面して婚を主るなり。官鬼が間爻の上に落つるは、男方に親属ありて出面して婚を主るなり。ただ用神が時令を得て旺相せば、この幾種の情形はみなその成事を許し得べし。

出現忌日沖,世動,男不肯,應動,女生疑。用神如發動,成也見分離。間動有阻隔,或是媒人作鬼,如占女人妍醜。

用神が卦面に出現すれば、便ち日辰の来たってそれを冲するを忌む。世爻の発動は、男家の肯ぜざるなり。応爻の発動は、女家が疑心を起こしたるなり。用神がもし自ら発動せば、たとえ一時議成するも、日後終に分離せん。間爻の発動は、中間に阻隔あるか、あるいは媒人が中より捣鬼するなり。以下さらに女子の容貌美醜を占う看法を講ず。

第五爻為面部,如財福旺相持之,絕色。父母次之,兄弟持之,貌醜陋不妍。上六爻為頭髮,如火坐之,主鬢髮焦黃色。看大腳小腳,專看初爻,初爻是陽,主大腳,初爻是陰,主小腳,重化拆半紮腳。交化單先纏後放。

第五爻は面部を主る。もし妻財・子孫が旺相してこの一爻に持するは、絶色の美人と主る。父母がこれを持つは次の一等。兄弟がこの一爻に持するは、則ち容貌丑陋にして看るに堪えず。上六爻は頭髪を主る。もし火爻がこの一爻に坐するは、鬢髪の枯焦泛黃を主る。彼女が天足か纏足かを看るを要するは、専ら初爻を看る。初爻が陽爻なら大足を主り、初爻が陰爻なら小足を主る。初爻がもし重(老陽)にして拆(少陰)に変ずれば、半扎脚を主る。もし交(老陰)にして単(少陽)に変ずれば、先に纏め後に放すを主る。

附:婢妾を占う

專以財爻為主象,財爻旺相便吉,若動出官來,主生病招訟,動出兄來,主口舌;若兄爻財爻合住,主有外情不良。如有爻象與財爻三刑六害,必主因此成訟;財化子性善;財化官帶疾;財化兄主淫蕩不良;財化父老成;財化子,性遲緩不管事。

婢を買い妾を納るるを占うは、専ら妻財爻をもって主象と為す。財爻が旺相すれば便ち吉。もし財爻が動して官鬼を変出するは、彼女が病を生じ官司を招惹するを主る。動して兄弟を変出するは、口舌・是非を主る。もし兄弟爻が財爻と相合してそれを牽住するは、彼女が外に別に不正当の情事あるを主る。倘若し卦中に別の爻ありて財爻と三刑あるいは六害を構成するは、必ずこれが為に詞訟を鬧し出すを主る。財爻が子孫を変出するは、性情善良。官鬼を変出するは、身上に病を帯ぶ。兄弟を変出するは、淫蕩不良を主る。父母を変出するは、人と為りて老成持重。財爻が子孫を変出するは、また性の遅緩にして事を管するを肯ぜざるを主る。

定婦人、女子,看財福二爻,生身世無沖剋是女子,財福生官兄,或官兄旺動是婦人。

占う所が已嫁の婦人か未嫁の女子かを分弁するを要するは、妻財・子孫のこの両爻を看る。それらが卦身と世爻とを生扶してしかも冲剋を受けざるは、未だ閣を出ざる女子なり。財・福がかえって官鬼と兄弟とを生じ、あるいは官鬼・兄弟が旺にして発動するは、すでに人に嫁いだる婦人なり。

凡占僱取僕從亦用財爻為主象。財不可太過,又不可無財並空亡,若如此,慵懶不向前。子化財,為人純善;鬼化財、帶疾;兄化財不誠實,多說謊瞞騙人家;父化財,性重作事穩,財化兄,多淫蕩難托財。又看身爻,身是鬼主有疾;身是父,主識字;身是兄,多說謊,身是子,主慈善。身是財最好。如化出鬼,主生病、招口舌;化出兄,主口舌不穩。

およそ僕役・随従を雇用するを占うも、また財爻をもって主象と為す。財爻は過ぐるに太旺を可とせず、また無財あるいは財の空亡に落つるも可とせず。もし無財・落空ならば、この僕人は必ず慵懒にして偷惰し、前に向かって事を為すを肯ぜず。子孫が財爻を変出するは、人と為りて純厚善良。官鬼が財爻を変出するは、身上に病あり。兄弟が財爻を変出するは、誠実ならず、説謊して人を騙すを好む。父母が財爻を変出するは、性情穏重にして事を弁ずるに牢靠。財爻が兄弟を変出するは、多半淫蕩にして、銭財は彼に托付すべからず。さらに卦身のどの爻に落つるかを看るを要す。卦身が官鬼ならば、此人に病あるを主る。父母ならば、字を識るを主る。兄弟ならば、説謊を好むを主る。子孫ならば、心地の慈善を主る。卦身が妻財ならば最上。もし卦身が官鬼を変出し来たるは、病を生じ口舌を招くを主る。兄弟を変出し来たるは、口舌断えず心性の安分ならざるを主る。

26.孕産を占う

孕看財爻,胎加龍喜;旺相為男,休囚是女。

懐孕・生産を占うは、妻財爻を看る。婦人は財をもって用と為すが故なり。さらに「胎爻」を尋ね出す。胎爻の上にもし青龍・天喜のこの二つの吉神が加われば、孕事は便ち順遂なり。用神が旺相のは男を生み、休囚無気のは女を生む。

產孕須尋龍喜胎神。白虎臨於妻財旺相,為男;休囚女。

生産・懐孕を占うは、必ずまず青龍・天喜と胎神のこの幾処を尋ね出すを要す。白虎が妻財爻の上に臨みて妻財がまた旺相のは、男を生む。妻財が休囚のは、女を生む。

乾兌坎離在下卦,主順生;震巽艮坤在下卦,主逆產。蓋乾首、兌口、坎耳、離目在下為順,以震足、巽股、艮手、坤腹在下為逆也。

乾・兌・坎・離のこの四卦が下卦と作るは、順産を主る。震・巽・艮・坤のこの四卦が下卦と作るは、逆産を主る。これは《説卦》に按じて象を取れば、乾は首を為し、兌は口を為し、坎は耳を為し、離は目を為して、みな頭上の部位にして、頭が下に在るがまさに順産なればなり。而るに震は足を為し、巽は股を為し、艮は手を為し、坤は腹を為して、みな身子以下の部位にして、これらが下に落つれば、便ち脚の先だって出る逆産となるが故なり。

假令乾宮子孫以水長生在申,到午為胎爻,三合寅午戌三日內生也。

譬えば乾宮の子孫爻は水に属し、水の長生は申に在り。申より長生を起こし順数す。酉は沐浴、戌は冠帯、亥は臨官、子は帝旺、丑は衰、寅は病、卯は死、辰は墓、巳は絶、数えて午に至りてまさに「胎」なり、午爻便ち是れ胎爻なり。さらに午の三合局の寅午戌を取れば、すなわちあの寅日・午日・戌日のこの三天の内に分娩す。

要知男女,胎爻屬陽生男,胎爻屬陰生女,坤卦六爻安靜生男,此乃陰極動而生陽,又不可專泥也。

男を生むか女を生むかを知るを要するは、胎爻が陽に属するは男を生み、胎爻が陰に属するは女を生む。もし純坤卦を得て六爻安静ならば、かえって男を生むを主る。これは陰が極処に到れば便ち動して陽を生ずるの道理なり。ただしこの一条もまた死守して放すべからず。

凡占老孃看間爻,持財子老孃手段高,持父兄官手段低。占奶子,看財爻旺相有乳食,財爻地氣或空,乳少。

およそ接生の穏婆を占うは、世応の間の間爻を看る。間爻が妻財あるいは子孫を持するは、穏婆の手段は高明。父母・兄弟・官鬼を持するは、手段は低劣。奶妈を占うは、妻財爻を看る。財爻が旺相のは奶水充足にして孩子を食わすに足る。財爻が衰敗の地気の上に落ちあるいは落空するは、奶水便ち少なし。

27.科挙を占う

科舉功名,於求進職;皆取官多,旺相必得。

科挙の功名を占い、および升遷・進職を謀求するは、みな官鬼爻を取って用神と作す。卦中に官爻多くしてしかも旺相有気の者は、功名は必ず手に到る。

凡占赴試、謁貴、面君、參官、到部謀幹事,看世上有無文書。若父母旺相,可許。但官爻旺相,便吉。忌子孫持世,不中。占赴任,子孫持世或獨發,必不滿任也。

およそ赴考・貴人を拜謁し・君王に面見し・上官に参見し・部裏に到りて事を弁ずるを占うは、みなまず世爻の上に文書爻あるか無きかを看る。もし父母が旺相ならば、便ちもってその成事を許し得。ただ官爻もまた旺相なれば、便ち吉兆なり。最も忌むは子孫の世を持するにして、子孫は専ら官鬼を剋し、考え中らざるを主る。任に赴き官を為すを占うに、もし子孫が世を持ちあるいは子孫が独発すれば、必ず一任を満つる能わずして職を去らん。

或問:看世上有無文書,何也?答曰:此專用官為主,用爻為輔,所以要父母在世上也。以文書為主,要文書持世無刑剋太歲貼身,必作狀元。

人が問うていう。なぜ世爻の上に文書あるか無きかを看るを要するか。答えていう。この一門は専ら官鬼をもって主用と為し、輔爻を以て帮衬と作すれば、ゆえに父母・文書が世爻の上に落つるを要して乃ち好し。もし改めて文書をもって主用と為さば、則ち文書の世を持ちて刑剋を受けざるを要し、さらに加うるに太歳がその身に緊貼すれば、必ず状元に高中せん。

凡占試,以鬼為主,看伏在何爻下,要日辰生扶合出。且如春占剝卦,官在文書爻下,有氣,日辰合出,主試中試。求職請判,宜官鬼出現,忌動發,在任宜鬼靜,鬼發有動,子動有替。

およそ応試を占うは、官鬼をもって主と為し、それがどの一爻の下に伏するかを看て、日辰の来たってそれを生扶し、合してそれを出さしむるを要して乃ち好し。譬えば春に山地剥卦を占い得るに、官鬼がまさに文書爻の下に伏して気あり、また日辰に合せ出さるれば、便ち応試の中るを主る。もし職を求め判文を請求するは、官鬼が卦面に出現するを宜しとして、それの発動を忌む。すでに任に在る者は、官鬼の安静を宜しとし、官鬼が一たび発動すれば調動あり、子孫が一たび発動すれば人来たりて頂替せん。

若六爻中只有一爻動最吉。兄動,事不實,難成。若現有氣,可速成,怕落空。易云:動爻急如火。次或出現文書與貴人。但卦中原無或不入卦,或落空,其事難。官與文書俱旺相,亦要持世方可成。應又不克,事體分明。乾兌坎宮,謀事不一,見官用動,其人多出,見亦生嗔。

六爻のうちただ一爻のみ発動するが最も吉。もし動くが兄弟爻ならば、事は実在せず弁じ成すこと難し。用神がもし已に出現してまた気あらば、事は速かに成るべく、ただそれの落空を怕るのみ。易家に一句の話あり、動爻の急なること烈火のごとしと。其次は卦中に文書爻と貴人とが出現するを要す。倘若し卦中にもとよりこの両様なく、あるいはそれらが卦に上らず、あるいは空に落つれば、事は便ち弁じ難し。官爻と文書とが皆旺相は固より好し、またさらにそれが世を持つを要して乃ち成り得べし。応爻がまた来たって剋せざれば、事体は便ち分明にして期すべし。もし乾宮・兌宮・坎宮の卦を得れば、事を謀るに往々にして一度に弁じ妥めず。官を見に往く時に用神がまさに発動すれば、あの官人は多半門外に出で在り、たとえ見着けるもまた嗔を生じ怒を発せん。

28.貴を謁するを占う

官鬼為主,世我應彼;世應相生,得遇和喜。

貴人を拜謁するを占うは、官鬼爻をもって主用と為す。貴人は即ち官星なればなり。世爻は我がこの一方、応爻は相手のあの一方。世応両辺が相生相合すれば、便ち面の見着くを主り、しかも相処すること和悦歓喜なり。

凡占謁貴,以外卦取,外陽爻可見,外陰爻不見。陰鬼陽世再見,陽鬼陰世已外出。

およそ貴人を拜謁するを占うは、外卦の上より断を取る。外卦は相手方を代表すればなり。外卦が陽爻のは、見着くべし。外卦が陰爻のは、見着かず。もし官鬼が陰に属して世爻が陽に属するは、須く再び一たび往きてはじめて見るを得るを主る。もし官鬼が陽に属して世爻が陰に属するは、あの貴人は已に門外に出で在り。

出現在家,忌外卦獨發。伏藏應動,皆不見。看財爻旺相出現,忌動用官,看官爻,忌世應坐鬼,又須問見何人,看用爻為主。

官鬼が卦面に出現するは、人は家に在り。但し外卦の独り発動するを忌む、一たび動けば人は走り去る。官鬼が伏蔵して露われざる、あるいは応爻の発動するは、皆見着かず。財爻を看るはそれの旺相にして出現するを要す。ただしこの一門は既に官をもって用と為せば、便ち財爻の乱動して文書を傷るを忌む。官爻を看る時は、世爻・応爻の鬼の上に坐するを忌む。この外さらに見んと欲するは何人なるかを問い清め、あの人に按じて用神を取り、一切は用神をもって主と為すを要す。

謁見,用支出現旺相不動,在家;若空、沖、散,不在。世應相生合則吉,相剋必凶。

前に往きて謁見するに、用神の臨む所の地支が卦面に出現して、旺相にしてまた動かざるは、人は家に在り。用神が落空し、冲せられ、冲散せらるるは、人は在らず。世応の相生相合は便ち吉、世応の相剋は必ず凶。

世克應,或克用爻、皆致怨之象。當俯仰小心。應克世、或用爻克世,皆願見,亦憂刑。應用相剋不及相生也。卦有身,相見更看用爻,用爻生身尤好;卦無身又無用爻,或用爻空亡,終不見。

世爻が応爻を剋し、あるいは世爻が用爻を剋するは、みな人の怨恨を招くの象、此の往くは応に俯仰進退し格外小心すべし。応爻が世を剋し、あるいは用爻が世を剋するは、あの貴人は倒に願って汝に見えんとす、ただ是れ汝自己もまた責を受くるの憂慮を担うを要す。総じて応爻・用爻と世爻との相剋は、終に相生の来たるがごとき好きには如かず。卦中にもし卦身あらば、面見する能くするや否やはさらに用神を看るを要し、用神が卦身を生扶するは最上。卦中に卦身無くかつ用神無く、あるいは用神が空亡に落つれば、則ち終帰して見着かず。

29.売買を占う

財福出現,買賣必利;世應相生,交易可成。

売買を占うは、ただ妻財爻と子孫・福徳爻とが皆卦面に出現すれば、この筆の売買は必ず利を獲る――財は本利の在る所、福徳は財を生ずるの源なり。さらに世応を看る。世応相生のは、交易は做し成る能し。

卦占買賣,惟要財福出現,如無不利。若是兄宮發動於上爻,必知地頭不吉。凶殺泊四五,途路坎坷多。

売買の卦を占うは、唯独自財爻と福徳爻とが卦面に出現するを要す。この両様がもし卦に上らざれば、便ち利あらず。もし兄弟爻が上爻に発動するは、便ち貨物の往く所のあの地頭が吉利ならざるを知るべし。凶煞が第四・第五爻の上に停まるは、一路に坎坷多し。

財支持世克身得利,發動克身亦利。外克內,應克世,易得財;內克外,世克應難得利。

財爻が世を持ちて来たって卦身を剋するのは利を得、財爻が発動して卦身を剋するも利を得――財の来たって我を剋するは、まさに財の我が手に帰するの象なり。外卦が内卦を剋し応爻が世爻を剋するは、財を得やすし。反って内卦が外卦を剋し世爻が応爻を剋するは、便ち利を得難し。

內旺相,外無氣,其物先貴後賤。 財旺相,主貴、宜賣;財休囚主賤,宜買。

内卦が旺相にして外卦が無気のは、この宗の貨物は先に貴く後に賎し、早めに脱手するに宜し。財爻が旺相のは、物価の高きを主り売出するに適宜。財爻が休囚のは、物価の低きを主り買進するに適宜。

兄財不利,鬼動賤發,月建臨財則吉,官鬼臨庫,公財吉,私財凶。

兄弟と財爻と同じく現るるは不利の象、兄弟は財を劫すればなり。官鬼の発動するは則ち貨価低賎にして発脱しやすし。月建が財爻の上に臨めば便ち吉。官鬼が庫位に臨むは、官家の売買を做すに吉利、私家の売買を做すに凶険。

卦有二身三身者,財當與人分共,本宮鬼化財可求,本宮財化鬼防失。

一卦のうちに两重の卦身、三重の卦身を現出するは、この筆の財は別人と分攤して共に得るを要す。本宮の官鬼が財爻を変出し来たるは、財は求め得べし。本宮の財爻が官鬼を変出し来たるは、便ち銭財の損失を提防するを要す。

The original text is in the public domain. The Japanese is a machine-assisted translation of this library’s own Chinese paraphrase, checked against a fixed glossary so that technical terms match the definitions used elsewhere on this site. It is a reading aid and does not replace the original.

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