諸事響應歌
作盤ガイド: 梅花易数の立卦
混沌開闢立人極,吉凶回應尤難避。 先賢遺下預知音,《皇極》《觀梅》出《周易》。 玄微浩瀚總無涯,各述繁言人莫記。 大抵體宜用卦生,旺相謀為終有益。 比和為吉克為凶,生用亦為凶兆矣。 問雨天晴無坎兌,亢旱言之終則是。 天時連雨問晴明,艮離賁卦回應耳。 乾明坤晦巽多風,震主雷霆定莫疑。 凡占人事體克用,諸事亨通須有幸。 比和為妙克為凶,又看其中體卦證。
混沌開闢し・天地間に人道の極を立起してより、吉凶の感應最も躲け開くべからず。 先賢未來を預知する此の套の法門を留下す、《皇極經世》と《觀梅數》皆《周易》の裏より出來せり。 其の中玄妙精微・浩瀚無涯、各家の所述繁多、人記して勝れ記えず、ゆえに編みて此の歌訣と成す。 大略に説いて:體卦は用卦の來りて生ずるを得るに宜しく、更に當令旺相を加えれば、謀る所の事終歸益有り。 體用比和は吉と爲し、用の來りて體を克するは凶と爲す。體の去りて用を生ずるも、亦た凶兆と算うる(氣を泄す)。 雨を問いて而るも卦中坎無く兌無ければ、即ち天の晴を放たんと説くべし、久旱雨無く、最後必定に應驗す。 天時連日雨を下して而るも何時に晴を放つかを問えば、卦中艮を見・離を見あるいは賁卦を得れば、即ち晴に轉ずるの囘應。 乾は晴明を主り、坤は陰晦を主り、巽多ければ則ち風大なり、震は雷を打つを主る、此れらの斷法遲疑するを要せず。 およそ人事を占うに、體卦用卦を克せば、諸事亨通・必ず僥倖の喜有り。 體用比和最も妙、用の來りて體を克せば則ち凶。此の外還って卦中體卦本身の旺衰を看て以て印證するを要す。
乾主公門是老人,坤遇陰人曰土應。 震為東方或山林,巽亦山林蔬果品。 坎為北方並水姓,酒貨魚鹽才取定。 離言文書爐冶利,亦日南方顏色亦。 艮為東北山林材,兌曰西方喜悅是。 生體克體亦同方,編記以為諸事應。 凡問家宅體為主,旺相須知進田土。 生用須云耗散財,比和家世安居處。 克體為凶決斷之,生產以體為其母。 兩宜生旺不宜衰,奇偶之中察男女。
乾は官府門路を主り、老人の身上に應ず。坤は則ち婦女に應じ、田土の應を主る。 震は東方を主り、あるいは山林の中に應ず。巽も亦た山林を主り、兼ねて蔬菜果品を主る。 坎は北方および姓中に水を帶ぶの人を主り、其の利酒貨と魚鹽に在り、此に據れば便ち以て斷を取る可し。 離は文書の利と爐冶の利を主り、も亦た南方を主り、兼ねて赤紫の顔色を主る。 艮は東北方と山林材木を主る。兌は西方と歡喜悦樂の事を主る。 體を生ずるの卦と體を克するの卦は、皆此の套の方位物類に照らして以て取り、編み記して以て諸事の應驗と作す。 およそ家宅を問うに、體卦を以て主と爲す。體卦旺相なれば、便ち田土を添進せんを知る。 體の去りて用を生ぜば、即ち家財耗散と説くべし。體用比和なれば、則ち家世安寧・居處安穩。 用の來りて體を克せば便ち凶と斷爲す。生産を占えば則ち體卦を以て母親と爲し、 母子兩方皆旺相を宜として・衰弱を宜とせず。再び爻數の奇偶の中より男を生ずか女を生ずかを察看す。
乾卦為陽坤為陰,又有來人爻內取。 陰多生女陽生男,此數分明具易理。 婚姻生用必難成,比和克用大吉利。 若問飲食和生體,必知餚饌豐厚喜。 生用克體飲食難,克用必無比和美。 坎兌為酒震為魚,八卦推求衰旺取。 求謀稱意是比和,克用謀為遲可已。 求名克用名可求,生體比和俱可取。 求財克用日有財,生體比和俱稱意。 交易生體及比和,有利必成無後慮。
乾卦陽に屬し、坤卦陰に屬す。此の外還って來りて問うの人および爻中の陰陽に就きて以て取る可し。 陰爻多ければ女を生じ、陽爻多ければ男を生ず、此の數目分明に《易》理を含む。 婚姻を占えば、體の去りて用を生ずれば必定に成り難し。體用比和あるいは體の用を克すれば、則ち大いに吉利。 もし飲食を問えば、用卦の來りて體を生ずれば、便ち必ず豊盛佳肴の喜有るを知る。 體の去りて用を生じ・あるいは用の來りて體を克せば、飲食便ち口に到り難し。體の用を克せば則ち根本に無く、比和こそ美滿。 卦坎・兌を見れば酒有るを主り、震を見れば魚有るを主り、其余八卦に按じて推求し、再び衰旺を看て斷を取る。 謀を求め心に稱う能くする是比和。體の用を克せば則ち謀事遲緩、も亦た還って過去し得。 功名を求むるに、體の用を克せば則ち名求め得べし。用の體を生じると比和と、も亦た皆取る可し。 財を求むるに、體の用を克せば則ち當日便ち財有り。用の體を生じると比和と、も亦た皆心に稱う。 交易の事は、用の體を生じるおよび比和、圖るべき利有り・必定に談じ成り、日后も亦た憂慮無し。
出行克用用生體,所至其方多得意。 坎則乘舟離旱途,乾震動則坤艮止。 行人克用必來遲,生體比和人即至。 成遠恆遲升不回,艮阻坎險君須記。 若去謁人體克用,速可追尋依卦斷。 相生比和終可尋,兌臨殘缺並井畔。 離為冶所及南方,坤主方器憑推看。 疾病最宜體旺相,克用易安藥有效。 比和凶則有救星,體卦受克為凶兆。 離宜服熱坎服冷,卦見坤土溫補亨。
出行を占えば、體の用を克するおよび用の體を生ずるは、去る所のあの一方多く心に稱い得意すべし。 卦坎を見れば船に坐るに宜しく、離を見れば旱路を走るに宜し。乾・震を見れば則ち身を動かして行を成し、坤・艮を見れば則ち走り得ず。 行人を占えば、體の用を克せば則ち囘來遲し。用の體を生じると比和とは、人馬上就に到る。 占い得て咸卦は人の遠方に在るを主り、恒卦は歸期の遲きを主り、升卦は一去囘らざるを主る。艮は阻を受くるを主り・坎は險有るを主り、此の幾條記え牢むるを要す。 もし人を拜訪し去れば、體の用を克せば則ち見るを得着く、以て急いで尋ね往く可し、卦に依りて斷ず。 相生と比和も亦た終歸尋ね得着く。卦中兌なれば、人便ち殘破の處あるいは水井の旁邊に在り。 離なれば則ち冶煉作坊および南方に在り。坤なれば則ち方形器物の處を主り、此れらに憑りて推尋す。 疾病を占えば、最も體卦の旺相を宜とす。體の用を克せば則ち病安き易く・藥を服して效有り。 體用比和なれば、凶の中にも亦た救星有り。體卦克せらるれば、即ち是れ凶兆。 卦離を見れば熱藥を服するに宜しく、坎を見れば凉藥を服するに宜しく、坤土を見れば則ち温補に宜しく、之を服すれば亨通。
亦把鬼神卦象推,震主嬌怪為狀貌。 巽為自縊井鎖枷,坤艮落水及血刃。 凡占公訟用宜克,體卦旺相終得理。 比和助解最為奇,非止全仗他人力。 若問墓穴在何地,坤則平陽巽林裡。 乾宜高葬艮臨山,離近人煙兌興廢。 比和生體宜葬之,克用尤為大吉利。 若人臨問聽傍言,笑語雞鳴亦吉美。 美物是為祥端推,略舉片言通萬類。
も亦た卦象を用いて以て犯す所の鬼神を推す可し:震は妖異怪誕を主り、種種の形貌を現出す。 巽は上に吊りて自盡し・井中に溺亡し・枷鎖に致命するの鬼を主る。坤・艮は水に落ちて死するおよび刀刃に死するの鬼を主る。 およそ官司を占うに、用卦體卦の克する所と爲るに宜し。體卦旺相なれば、終究能く理を占うるを得。 體用比和にして人の中より調解する有れば、最も奇妙、并に全く他人の力に靠るにあらず。 もし墓穴の何の地に選ぶべきを問えば:坤は平坦向陽の地を主り、巽は山林の中を主る。 乾は高處に葬るに宜しく、艮は山に靠るに宜しく、離は人煙の處に近きに宜しく、兌は則ち多く是れ興廢交替の地。 體用比和あるいは用の來りて體を生ずるは、皆安葬に宜し。體の用を克するは尤も大いに吉利。 もし人の當面に來りて問う有れば、還って旁人無意の話を聽くを要す:笑語・鶏鳴を聽到するも、も亦た皆是れ吉美の兆。 およそ美好の物を見到するは、皆以て據りて祥瑞を推出す可し。此處略々片言を擧ぐ、其余萬類以て類推すべし。
斷占總訣篇の三
諸卦反對性情
乾剛坤柔反其義,比卦歡欣困憂慮。 臨逢百物觀求之,蒙卦難明屯不失。 大畜其卦福之生,無妄若遇禍之始。 升者去而不復回,萃者聚而終不去。 謙卦自尊豫怠人,震則動而艮則止。 兌主外遇禍之藏,隨前坎後偷安矣。 剝體消爛復自生,蠱改前非而已矣。 明夷內朗又逢傷,晉主外明並通理。 益擬茂盛損象衰,咸速恆遲渙遠遁。
六十四卦兩兩相對して、性情正しく相反す、此の一篇正しく其の反對の義を取る。乾は剛健を主り・坤は柔順を主り、兩卦意義相反す。比卦は親附歡欣を主り、困卦は困窘憂慮を主る。 臨卦是れ高に居り下に臨み、百物皆來りて觀望し求取す。蒙卦は蒙昧明なり難きを主り、屯卦艱難なりと雖も其の守を失わず。 大畜是れ福氣積聚して生ず、无妄もし占い得れば反って是れ禍事の開端。 升卦は一去再び囘らざるを主り、萃卦は一處に聚まりて終に散去らざるを主る。 謙卦是れ自處卑下して反って人の尊を得、豫卦是れ安樂にして人をして怠惰ならしむ。震は動を主り、艮は止を主る。 兌は外に向かい歡悅して而るも禍患其の中に潛藏するを主り、隨卦前に在り・坎卦後に在り、ただ是れ苟且して安を偸む。 剝卦是れ形體消蝕腐爛、復卦是れ陽氣自ら囘生す。蠱卦は則ち從前の過失を改正するのみ。 明夷是れ內裏明朗にして外に在りて傷に遭う、晉卦是れ外面光明にして事理通達す。 益卦象を擬して茂盛、損卦象を取りて衰減。咸卦應驗快く、恒卦應驗遲く、渙卦遠く散じて遁去するを主る。
同人內親睽外疏,解卦從容蹇難啟。 離文美麗艮光明,遁退回身姤相遇。 大有曰眾豐曰多,坎卦履險震卦起。 需不進兮訟不寧,既濟一定無後慮。 未濟之卦男之終,歸妹之辭歸之始。 否遭大往而小來,泰卦大來而小去。 革去舊故鼎從新,小畜曰寡噬嗑食。 旅羈其外大過顛,夬卦分明曰快利。 要將字字考精詳,雜卦性情反對是。
同人は內裏親和、睽卦是れ外面乖離疏遠。解卦は舒緩從容を主り、蹇卦は艱難にして開局し難きを主る。 離は文彩美麗を主り、艮は篤實光明を主る。遁卦是れ身を退きて囘り、姤卦是れ期せずして相遇う。 大有の説くは所有者の衆なり、豐卦の説くは豊盛多く有り。坎卦是れ身險境を履み、震卦是れ奮起して動く。 需卦是れ等待して前せず、訟卦是れ争いて寧ならず。既濟是れ大局已に定まり、後顧の憂無し。 未濟是れ男子の事の終局に到る(陽陰位に居りて未成)、歸妹の卦辭の説く是れ女子嫁して家に歸るの始。 否卦是れ大き者往き・小さき者來る(陽去り陰來る)、泰卦是れ大き者來り・小さき者去る(陽來り陰去る)。 革是れ陳舊を革去り、鼎是れ新を取りて更始す。小畜の説くは畜する所の寡少、噬嗑の説く是れ咬合して食を進む。 旅卦是れ羈旅外に在り、大過是れ棟梁傾頹す。夬卦分明に説く是れ決斷快利。 此れら皆一字一字考究して精詳なるを要す——《雜卦傳》の講ずる所、正しく各卦性情相反相對するの道理。
物の類例を占う
凡看物數,看其成卦,觀其爻辭。如得乾,曰「潛龍勿用」,乃曰不可用之物;「見龍在田」,乃曰田中之物;「或躍在淵」,乃曰水中之物;「亢龍有悔」,乃廢物也。如得坤之「直、方、大」,乃曰直而方大之器物:「括囊無咎」,乃曰包裹之物;「黃裳元吉」,乃曰黃色衣服之物;「其血玄黃」,乃石物或逢石而破;「困于株林」,乃曰木物。又言爻辭,不言物類,而不能決者,須以八卦所屬之象察之。
およそ占う所の物を推算するに、成るは何の卦なるかを看て、再び動く所の爻の爻辭を看るを要す。譬えば乾卦を占い得れば:初九「潛龍勿用」は、便ち眼下的に用い得ざるの東西と説く。九二「見龍在田」は、便ち田裏の東西と説く。九四「或躍在淵」は、便ち水中の物と説く。上九「亢龍有悔」は、那れ即ち廢物なり。又た坤卦を占い得れば:六二「直・方・大」は、便ち又た直く又た方く又た大きの器物と説く。六四「括囊无咎」は、便ち包裹し起きたるの東西と説く。六五「黄裳元吉」は、便ち黄色の衣物と説く。上六「其血玄黄」は、便ち石頭、あるいは是れ石頭に碰上して破損せるの物と説く。もし困卦六三「困于株林」を得れば、便ち木質の物と説く。倘若爻辭ただ道理を講じて・物類に渉らざれば、此に據りて斷じ出す能わず、便ち須く八卦の屬する所の物象に改用して以て考察すべし。
又訣,體用斷物之妙,生剋制化之妙,於諸訣中此極為美驗。其所以生體者,為可食之物;克體者,為可近人之穢物。體生者,為不成之器;體克者,為破碎損折之物;比和者,乃有用成器之物,又生體象者為貴物,克體象者為賤物,所洩為廢物也。
另に一訣有り:體用を用いて以て物を斷ずるに、妙便ち生克制化の間に在り、諸般の口訣の裏頭此の一條最も靈驗。およそ來りて體を生ずるは、是れ喫し得べきの東西。來りて體を克するは、是れ身に近きの穢物。體の去りて它を生ずるは、是れなほ做り成らざるの器具。體の去りて它を克するは、是れ破碎損折の物。體と比和するは、則ち是れ用有るの成器の物。再者、體を生ずるの象は貴重の物と爲し、體を克するの象は低賤の物と爲し、體の泄する所と爲るの象は則ち是れ廢物。
又訣,凡算此數,以體卦為主,看其剛柔。用卦看其有用無用。體生方圓曲直,可作可用,如用生體,乃可食。用變互卦,看其色與數目。此互卦決其物之數目也。如互見乾、兌,決為一二之數。互見艮、坤,為七八之數也。但互卦重乾、重艮、重坤、重坎、重離之屬,皆是兩件。物乘旺,物數多,衰而物少。離為中虛之物,或空手無物。又決物之數者,如互艮卦,先天七數,後天亦不出八數之外。
再び一訣有り:およそ此の類の數を推算するに、體卦を以て主と爲し、其れが是れ剛か是れ柔かを看る。用卦を看て、此の東西の用有りや用無しを定む。體卦の生ずる所は、形狀あるいは方あるいは圓あるいは曲あるいは直、是れ做り能く用い能くの物。もし用卦の來りて體を生ぜば、那れ即ち是れ喫し得べし。用卦・變卦・互卦は則ち用いて以て顔色と數目を看る——數目主要に互卦に由りて決定す:互卦乾・兌を見れば、便ち一・二の數と斷ず。互卦艮・坤を見れば、即ち七・八の數。およそ互卦是れ重乾・重艮・重坤・重坎・重離の一類なれば、占う所の物皆是れ兩件。物卦氣の旺に逢えば則ち數目多く、卦氣衰なれば則ち數目少なし。離是れ中間空虚の象、空殼の物を主り、あるいは乾脆兩手空空にして何も有らず。再び説いて數を定む:譬えば艮卦を互出せば、先天數是れ七、後天數も亦た八此の數の外に跳出さず。
物數體と爲すの訣
凡算物數者,不但以體卦為體,凡卦之多者,皆可為體。如干金多,以金為體,則多剛;坤多以土為體,多柔。乾卦體卦乾而互又是乾。固曰:金為體而剛矣,便是圓健剛硬之物。非金非石,此為體矣。觀物有體互變卦,並無生旺之氣者,為不入五行物。觀物觀爻,如八卦中陽爻多,乃多剛之物;陰爻多,乃多柔之物。 又訣,觀物變在五六爻,多是能飛動之物。
およそ物數を推算するに、單に本卦の分ける所の體卦を以て體と爲すのみならず、およそ卦中に出現最も多き那一卦は、皆體と當てて看る可し。譬えば乾金多ければ、便ち金を以て體と爲し、占う所の物多半剛硬。坤土多ければ、便ち土を以て體と爲し、占う所の物多半柔軟。もし本卦の體是れ乾にして、互卦又た是れ乾なれば、那れ便ち更に斷定すべし:金を以て體と爲して性剛、必ず是れ又た圓く又た堅硬の東西——金にあらざれば即ち石、此れ即ち「多き者を以て體と爲す」。物を觀る時もし體・互・變各卦皆生旺の氣無ければ、那れ即ち是れ五行に入らざるの東西。物を觀るに還って爻を看るを要す:八卦の中陽爻多きは、是れ剛に偏するの物。陰爻多きは、是れ柔に偏するの物。 另に一訣有り:物を觀る時もし變爻第五爻・第六爻に在れば、多半是れ飛び能く動く能くの東西。
物を觀るに變爻を看て主と爲す
凡觀物,以變卦為主,應用之應驗也。如得乾,初爻變為巽,金刀削過之木物。二爻動,變為離,乃火中鍛鍊之金。三爻動,變為兌,乃毀折五金之器,雖圓而破處多也。
およそ物を觀り物を猜するに、變卦を以て主と爲すを要す、是れ變卦正しく當下應用の應驗の所在に因る。譬えば乾卦を占い得れば:初爻變ずれば則ち下卦巽と成り、是れ金刀に削られたるの木器。第二爻動けば則ち變じて離と成り、是れ火裏に鍛煉せられたるの金屬。第三爻動けば則ち變じて兌と成り、是れ毀壞折損の五金の器——形狀是れ圓なりと雖も、破損の處卻って少なからず。
物を觀る克應法
凡算物之成敗,又看體卦克應如何。成卦未決之際,有見圓物相遇,即斷圓物。見有負土者過,即斷為土中之物。見剛健之物,即言是剛健之物。見有柔腐之物,即言是柔腐之物。
およそ一件の東西の成毀を推算するに、還って體卦一邊の克應如何を看るを要す。便ち卦已に成りて而るもまだ斷定せざるの當口に在りて:もし恰好圓の東西に遇見せば、便ち占う所是れ圓物と斷ず。もし人の土を背負いて走り過ぐるを見れば、便ち是れ土裏の東西と斷ず。剛硬の物を見到せば、便ち是れ剛硬の物と説く。柔軟腐朽の物を見到せば、便ち是れ柔軟腐朽の物と説く。
物を觀る時に趣くの訣
凡算物,趣時察理,無有不驗。以春得震、離為花,夏得震為有聲之物,秋得兌為毀折成器之物,冬得坤為無用土物也。
およそ物象を推算するに、ただ當下の時令に順いて以て事理を體察せば、應驗せざる無し。譬えば春天震・離を占い得れば、便ち是れ花と斷ず。夏天震を占い得れば、便ち是れ聲を發し得べきの物と斷ず。秋天兌を占い得れば、便ち是れ毀折せられて已に器を做成せるの東西と斷ず。冬天坤を占い得れば、便ち是れ甚の用處も無きの土制の物と斷ず。
物を觀るに易を用いる例
有人以籠盛物者,算得地天泰之初變升,互見震、兌,曰此必是草木類而生土中也。色青根黃,當連根之草木也。蓋爻辭曰:「拔茅茹,以其匯。」乃曰:此乃乾根之草木也,視之乃草木連根,新採於土中也。互震為清色,兌為黃根也。
人の籠子を用いて東西を盛りて人に猜らしむ有り、「地天泰」を占い得て初爻變じて而るも「地風升」と成り、互卦に震と兌を見る。斷ずる者説く:此れ必ず是れ土裏に長ずるの草木の類、顔色青を發して根は黄を發す、當に是れ根に連なり帶ぶの草木なるべし。是れ泰卦初九爻辭の説く「拔茅茹、以其匯」(茅草を拔き、根須に連なりて一同に帶出す)に因り、ゆえに此れを帶根の草木と説く。打開して一看せば、果然是れ根に連なるの草木、剛に土裏より采り來れり。互卦震は青色を主り、兌(金に屬して色黄白)は黄色の根を主る。
又有以鍾覆物者,令占之,得火風鼎之雷風恆。乃曰:此有聲價氣勢之物,雖圓而今毀缺矣。其色白而可用。蓋其辭曰:「鼎玉鉉,大吉。」互見乾、兌,雖圓面毀也。開視之,乃玉絛環,果破矣。
又た人の鐘を用いて東西を扣住して人に占はしむ有り、「火風鼎」を占い得て「雷風恒」に變ず。斷ずる者説く:此れ是れ聲價有り・氣勢有るの東西、是れ圓なりと雖も、如今卻って已に毀損殘缺せり。顔色是れ白、還って用い得。是れ鼎卦上九爻辭の説く「鼎玉鉉、大吉」(鼎上の玉制の横杠、大いに吉)に因り、ゆえに是れ玉器を知る。互卦に乾と兌を見、乾圓にして兌は毀折を主る、ゆえに圓なりと雖も破れり。揭開して一看せば、果然是れ一隻の玉制の絛環、已に破れたり。
萬物戲驗
凡猜手中物,乾金為圓白之物。其色白,其性剛,為寶貨之物,有氣為無價物。坎為黑色,性柔,近水之物。又艮為土中之物,瓦石之類,有氣為成器之物,其色黃。逢兌克,無氣,折傷之物。又巽、震為竹木,有氣為有用之物,為可食之物;無氣為竹木之屬。遇兌之屬可食,當時之果物,色青。有氣柔,無氣剛。
およそ別人の手裏に握着するの東西を猜する:乾を占い得れば金に屬し、是れ又た圓く又た白きの物件、顔色白く・質性剛く、珍寶貨物の一類に屬す。もし卦氣力有れば、即ち是れ無價の寶。坎を占い得れば、顔色黑く、質性柔軟、是れ水に靠近するの東西。艮を占い得れば、是れ土裏の東西、瓦石の一類。卦氣力有れば即ち是れ已に做成せるの器皿、顔色黄を發す。もし兌金の克する所と爲りて而又た氣無からば、那れ即ち是れ折斷損傷の物。巽・震を占い得れば、是れ竹木の物。卦氣力有れば即ち是れ用有るの物・喫し得べきの物、卦氣力無ければ便ちただ普通の竹木の一類。もし兌之と相遇えば、則ち是れ喫し得べきの當令の果品、顔色青を發す。卦氣力有れば則ち質地軟く、卦氣力無ければ則ち質地硬し。
震、巽遇坎為汙溼物,或有氣;如無氣,為爛朽之木。離色亦,性柔,有水有木,而火焚之,必炭之類。有氣,為價值可貨之物。坤為土中之物,色黃而性溫。兌為毀折之物,帶口。凡占物,以春震巽、夏離、秋乾兌、冬坎皆當以為可用之物,成器之物。否則為無用之物。值六虛沖破,則必無物而空手矣。
震・巽もし坎に遇上せば、即ち是れ又た臟く又た濕れるの東西。卦氣なほ力有れば還って罷む、もし氣無からば、那れ即ち是れ腐爛朽壞の木頭。離を占い得れば、顔色赤く(原文の「色亦」は即ち色赤)、質性柔し。もし卦中既に水有り又た木有りて而るも火に燒過せられれば、那れ必是れ木炭の一類。卦氣力有れば、即ち是れ錢に値して賣る可きの物。坤を占い得れば、是れ土中の物、色黄くして性温和。兌を占い得れば、是れ毀壞折損の物、しかも口を帶ぶ。およそ物を占うに、春天震・巽を得、夏天離を得、秋天乾・兌を得、冬天坎を得れば、皆當に是れ用い得べきの物・已に器を成せるの物と斷爲すべし。時令に合せざるは、即ち是れ無用の物。もし正しく六爻虚位の衝破せらるるに碰上せば、那れ便ち必定に何も有らず、是れ空手一隻。
斷占總訣篇の四
占卜十應訣
凡占卜,以體卦為主,用為事應,固然矣。但體卦既為主,用互卦相應,參看禍福。然今日得此一卦,體用互變中決之如此;明日復得此卦,體用一般,豈可又復以此決之?然則若何而可?必得十應之說而後可也。蓋十應之說,有正應、互應、變應、日應、刻應、外應、天時應、地理應、人事應、所謂十應也。
およそ占卜は體卦を以て主と爲し・用卦を以て占う所の事の應と爲す、此れ自然錯無し。既に體卦を以て主と爲せば、便ち用卦・互卦を拿りて來りて相應し、禍福を參看す。しかるに今天此の一卦を得、體用互變の中より此のように斷成し。明天又た同一の卦を得、體用も亦た一樣なれば、豈に還って舊に照り此のように斷ぜんや。那れ則ち如何に辦じてこそ好けん。非ず「十應」此の套の説法を懂得せざれば可ならず。所謂十應とは、即ち正應・互應・變應・方應・日應・刻應・外應・天時應・地理應・人事應此の十種(原文「方應」一目を脫す、下文條を分けて具に列す)。
夫正應者,正卦之應也。互應者,互卦之應也。變應者,變卦之應也。此二卦之訣也。占者俱用之以斷吉凶矣。至於諸應之理,人有不知者,故必得諸用之訣,卦無不驗。不得其訣而占卜吉凶,或驗或不驗矣。得此訣者,宜秘之。
所謂正應とは、是れ本卦(正卦)上の應。互應は、是れ互卦上の應。變應は、是れ變卦上の應——此の幾項是れ內卦の口訣、占者本來便ち皆其れらを用いて以て吉凶を斷ず。至るに其余各種の「應」の道理は、甚多くの人之を知らず。ゆえに必ず此の幾項の應用の口訣を皆掌握せざれば、卦を斷ずるに靈驗せざる無し。此の套の口訣を懂得せずして吉凶を斷ぜんと往けば、便ち時に準く時に準からず。此の套の口訣を得る人は、當に祕して之を守るべし。
正應 正應者,即體用二卦決吉凶。 互應 互應者,即互卦中決吉凶。 變應 變應者,即變卦中決吉凶。
「正應」とは、便ち體・用兩卦上に在りて吉凶を決斷す(體は我と爲し、用は事と爲し、兩者の生克比和を看る)。 「互應」とは、便ち互卦上に在りて吉凶を決斷す(互卦は事情進行の中段を主る)。 「變應」とは、便ち變卦上に在りて吉凶を決斷す(變卦は事情の結局を主る)。
方應
方應者,以體為主,看來占之人在何方位上,即看其所坐立之方位。宜生體卦,又宜與體比和,則吉;如克體卦則凶,如體卦生之,亦不吉矣。
「方應」とは、是れ體卦を以て主と爲し、來りて占う人の哪の方位上に處するかを看る、亦た即ち其の坐する所あるいは立つ所の方位の哪の一卦に屬するかを看る。此の方位の卦は來りて體卦を生ずるに宜しく、あるいは體卦と比和するに宜しく、則ち吉。もし它體卦を克せば則ち凶。もし反って體卦をして去りて它を生ぜしむるを要せば(體の氣を泄す)、も亦た不吉。
日應
日應者,以體卦為主,看所占屬何卦,及體卦與本日衰旺如何。蓋卦宜生體,宜比和;不宜克體,亦不宜體卦生之也。本日所屬卦氣如寅卯木、巳午火、申酉金、亥子水、辰戌丑未土也。
「日應」とは、是れ體卦を以て主と爲し、占う所の卦の何の五行に屬するかを看、および體卦の占卜當日に在りて是れ旺か是れ衰かを看る。當日の卦氣は來りて體を生ずるに宜しく・體と比和するに宜しく、體を克するに宜しからず、も亦た體卦をして去りて它を生ぜしむるに宜しからず。當日の屬する所の卦氣便ち地支に按じて定む:寅卯は木に屬し、巳午は火に屬し、申酉は金に屬し、亥子は水に屬し、辰戌丑未は土に屬す。
刻應
刻應者,即三要之訣也。占卜之頃,隨所聞所見吉凶之兆以為吉凶之應。
「刻應」とは、即ち前面《三要靈應篇》の講ずる所のあの套の口訣:占卜するあの一刻に在りて、耳中の聞く所・眼中の見る所の吉兆凶兆に隨い、拿りて來りて吉凶の應驗と作す。
外應
外應者,外卦之應也。占卜之際,偶見外物之來者,即看其物屬何卦。如火得離、水得坎之類。如見老人、馬、金玉圓物,得乾。見老婦、牛、土瓦物,得坤之類。 又如見此者,為外應之卦。並看其卦與體卦生克比和之理,以決吉凶。
「外應」とは、即ち外卦上の應。占卜する時、偶然外物の過來を見れば、便ち此の東西の哪の一卦に屬するかを看る:火を見れば便ち離を得、水を見れば便ち坎を得。老人・馬・金玉圓物を見到せば便ち乾を得。老婦・牛・土器瓦器を見到せば便ち坤を得、其余類推す。 およそ此のように見到するは、即ち是れ外應の卦。再び此の一卦と體卦の間是れ生か・是れ克か・還って是れ比和かを看て、據りて以て吉凶を決斷す。
天時應
天時之應,占卜之際,晴明為離,雨雪為坎,風為巽,雷為震。如離為體,宜晴。坎為體,宜雨。巽為體,宜風。震為體,宜雷。火見雷為比和,參之生克,以定吉凶。
「天時應」とは、是れ占卜當時の天象:天の晴れ明朗なるは離に屬し、雨の下り雪の落つるは坎に屬し、風の刮くは巽に屬し、雷の打つは震に屬す。もし體卦是れ離なれば、便ち天の晴るるを宜とす。體卦是れ坎なれば、便ち雨の下るを宜とす。體卦是れ巽なれば、便ち風の刮くを宜とす。體卦是れ震なれば、便ち雷の打つを宜とす(皆是れ同氣相求)。又た體卦火に屬して而るも雷に遇上するがごとき(震木は火を生ず)、も亦た相得と算う。總じて生克の理を參合して以て吉凶を定む。
地理應
地理之應,占卜之時,在竹林間,為震、巽之地;在江河溪澗池沼之上為坎;在五金之處為乾、兌之鄉;在窯灶爐火之所為離;在土瓦之所為坤、艮,併為體卦,論生克比和之理以訣之。
「地理應」とは、是れ占卜時の處する所の地方:竹林の間に在れば、震・巽の地に屬す。江河・溪澗・池沼の上に在れば、坎に屬す。金屬堆聚の處に在れば、乾・兌の鄕に屬す。窯灶爐火の所に在れば、離に屬す。土器瓦器の所に在れば、坤・艮に屬す。此の地方の卦を把りて體卦と一幷に合看し、其の生克比和を論じて以て決斷す。
人事應
人事之應,即三要中人事之克應也。蓋占卜之際,偶遇人事之吉為吉,偶遇人事之凶為凶。如聞笑語,主有吉慶之事;遇哭泣,主有悲愁之事,又以人事之屬於卦者論之:老人為乾,老婦為坤,少男為艮,少女為兌。並看此人事之卦與體卦生克比和,以決吉凶。
「人事應」とは、即ち《三要》の裏の説く所の人事上の克應。占卜の際、偶然吉利の人事に遇上せば便ち吉と斷じ、凶惡の人事に遇上せば便ち凶と斷ず:笑語を聽聞すれば、吉慶の事有るを主る。哭泣に碰上すれば、悲愁の事有るを主る。此の外還って人事の屬する所の卦に按じて以て論ず可し:老人は乾に屬し、老婦は坤に屬し、少男は艮に屬し、少女は兌に屬す。再び此の人事の卦と體卦是れ生か是れ克か還って是れ比和かを看て、據りて以て吉凶を決斷す。
此十應之理,凡占卜之際,耳聞目見以決吉凶,並以體卦為主,而詳見生克比和之理。如占病症,互變中俱有克體之卦,而本卦中又無生體之卦者,斷不吉也。又看體衰旺,若體旺則庶幾有望,體衰則無復生理。如是,又看諸應有生體者,險中有救;有克體則不可望安矣。其餘占卜,並以類推之。
此れ即ち十應の道理:およそ占卜の際、耳聞目見を用いて以て吉凶を決す、一概に體卦を以て主と爲し、其の間の生克比和の理を細看す。譬えば疾病を占うに、もし互卦・變卦中皆體を克するの卦有りて、而るも本卦中又た體を生ずるの卦無ければ、便ち不吉と斷爲す。再び體卦の衰旺を看る:體旺なれば還って幾分の指望有り、體衰なれば便ち再び生理無し。此のようにして後、還って各種の外應の中に體を生ずるの有るや無きやを看るを要す——體を生ずるの有れば、即ち是れ險中に救有り。もし外應も亦た來りて體を克せば、那れ便ち病の能く好なるを指望する莫れ。其余各類の占卜は、皆此のように照らして類推す。
事を論ずる十大應(日辰の祕文を論ず)
一行:問官事,屬木,旺木有文書;屬火,有官司;財金,財有至。有客至問病,人火潮熱,金水米漿。 二立:官司不發,木土無金,大小口舌,病不凶。財水土,有貴人至,文書發動。 三坐:問官司,有訟不成。主財屬火,主和勸。金敗財,木得財。病卻月,又有犯林木神,有禍不凶。
此の一節は來人當時の十種の擧止姿態に按じて事を斷じ、日辰の五行と合參す。 第一種、來人正に行走中:官司を問えば、卦氣木に屬して而るも木旺なれば、文書の來往有るを主る。火に屬せば、便ち真に官司有り。金に屬せば、則ち財の將に到らんを主る。もし客の來りて病を問う有れば、火に逢えば潮熱を發するを主り、金に逢い水に逢えばただ米湯を進むる些かを主る。 第二種、來人立つ:官司發作し起らず。卦中に木有り土有りて而るも金無ければ、ただ是れ些かの大大小小の口舌、病も亦た凶ならず。水に屬し土に屬すれば財を得るを主り、貴人の到來有り、文書も亦た動静有り。 第三種、來人坐す:官司を問えば、訴訟有りと雖も告げ成らず。財を主る一項もし火に屬せば、則ち人の中より和を勸むる有り。金に屬せば則ち財を破り、木に屬せば則ち財を得。病を問えば則ち病期一箇月を拖過せんとす、又た是れ林木の神を衝犯せり、禍有りと雖も而るも凶に至らず。
四臥:問官司側睡者,欲起必作,主陰人事。金有財,火事發破財。土水無財難就。土木有財。 五擔:官司被人自驚,與面說人成口舌。問信見水土得財。金木客至。病有犯,四肢沉重不能起。 六券:官司不成,火有財,水土有災。心下不安,有貴人,主口舌,不凶。
第四種、來人躺く:官司を問えば、もし是れ側身して臥せば、一旦身を起せば官司必定に發作し、しかも多く婦女に因りて起る。金に屬すれば財有るを主り、火に屬せば則ち事情發作して財を破り、土に屬し水に屬せば則ち財無く・事も亦た成り難し、土木相配してこそ財有り。 第五種、來人擔子を挑ぐ:官司是れ人に嚇唬せられて出來せるの虚驚、當面人と理論すれば反って口舌に鬧成す。消息を問えば、水に逢い土に逢えば財を得べく、金に逢い木に逢えば則ち客人の到る有り。病を問えば則ち是れ衝犯有る所、四肢沈重・身を起し得ず。 第六種、來人身子を蜷曲す(原文「券」と作る):官司告げ成らず。火に屬すれば財有り、水に屬し土に屬せば則ち災有り。心裏安寧ならず、但だ貴人の相助有り。口舌を主ると雖も、卻って凶と算えず。
七裹頭:官司立見口舌。火,大官司;水土比和。財無,小人分上。口舌嘔氣。病主陰人小口災。 八跣足:官司破財,外人欺,心下驚慌。火主破財,土不凶。病有孝至。 九喜:官司自己無主,外人有請,勸官司。有酒肉,別人事。口舌紛紛,求財不許。不凶。 十怒:官司主外人欺凌,不見官,主破財。倚人脫卸,火驚病凶。
第七種、來人頭を裹着す:官司立刻に口舌を見る。火に屬せば則ち是れ大官司、水に屬し土に屬せば則ち彼此相安す。財上是れ有る無く、事情多く小人の身上に出で、口舌の外還って一肚の悶氣を生ずるを要す。病を問えば則ち婦女小孩に災有るを主る。 第八種、來人脚を赤くす:官司財を破るを要し、外人に欺負せられ、心裏驚慌す。火に屬せば財を破るを主り、土に屬せば則ち凶ならず。病を問えば喪事孝服の到來有るを主る。 第九種、來人面に喜色を帶ぶ:官司上自己主意を拿定し得ず、外人の出面して邀請し・中より勸解する有り。席上に酒有り肉有るも、卻って是れ別人の事。口舌紛紛として斷えず、財を求めれば則ち許さず。總じて説くに凶ならず。 第十種、來人滿面怒容:官司は外人に欺凌せらるるを主り、即便官に到らずとも、も亦た財を破るを主る。別人に倚仗して自己の爲に脫卸せんと想えば、火に逢えば則ち驚を受け、病を問えば則ち凶。
卦應(前の八卦類象と、大同小異、觀る者以て互いに參す可し)
乾為天、為圓、為君、為父、為首、為金、為玉、為寒、為冰、為大赤、為良馬、為老馬、為瘠馬、為駁馬、為木果。《九家易》云:「為龍、為直、為衣、為言。」如姤、遁、否、履、無妄、訟、同人七卦,乾在上,剛在外。如大有、泰、大壯、夬、需、大畜、小畜七卦,乾在下,剛於內。
此の一節の列する所即ち《説卦傳》の卦象、前面の八卦類象と大同小異、彼此以て參看すべし。 乾は天と爲し、圓と爲し、君と爲し、父と爲し、頭と爲し、金と爲し、玉と爲し、寒と爲し、冰と爲し、大赤色と爲し、良馬・老馬・瘦馬・毛色斑駁の馬と爲し、樹上の果實と爲す。《九家易》另に幾象を補して説く:乾又た龍と爲し、直と爲し、衣と爲し、言と爲す。およそ姤・遁・否・履・无妄・訟・同人此の七卦は、乾皆上卦に在り、是れ剛外に在り。およそ大有・泰・大壯・夬・需・大畜・小畜此の七卦は、乾皆下卦に在り、是れ剛內に在り。
乾坤剛柔,四發變八,惟六動隨時有異,不拘於一。乾性溫而剛直,位西北,不居子午而居戌亥。附於禮王,則為剛善,為明;不附於禮法,則為剛惡,為兇暴。
乾は剛を主り・坤は柔を主り、四象に由りて再び發して變じて八卦と成る。ただ是れ六爻時に隨い動く可く、情狀各々異なり、一端に拘執すべからず。乾の性情温和にして剛正、方位西北に在り。其れ正南正北の子午に居らずして、而るも戌亥の間に居る。乾の剛もし禮法に依附し・王道に歸すれば、便ち剛にして善・剛にして明と成る。もし禮法に依附せざれば、便ち剛にして惡と成り、流れて凶暴と爲す。
天文:雪、老陽。 天氣:寒。 凶盜:軍弓手、賊、強橫、停尸。 官貴:朝貴、鹽司、大守、座主。 身體:頂、面頰、頄輔。 性情:剛健正直、尊重、好高、戰吉。 聲音:正、清、商。 信音:朝信改、召命、薦舉、關升、義親。 事意:上卦為形象之家,下卦為強橫之輩。 疾病:於太陽脈弦緊,天威所罰、上壅目熟、寒熱。 附藥:丸子。
以下再び門を分かちて乾の事に應ずるを列す。 天文を論ずれば、乾は雪を主り、老陽の象と爲す。 天氣を論ずれば、乾は寒冷を主る。 凶盜を論ずれば、乾は軍中の弓手・賊寇・強横の徒、および停放の屍體を主る。 官貴を論ずれば、乾は朝中の顯貴・鹽務の官司・太守、および主考の座主を主る。 身體を論ずれば、乾は頭頂・面頬と顴骨を主る。 性情を論ずれば、乾は剛健正直・莊重自持・志向高遠を主り、出戰すれば則ち吉。 聲音を論ずれば、乾の音端にして正しく清亮、五音商に屬す。 音信を論ずれば、乾は朝廷より來るの信息の改動有るを主り、徵召の命・薦擧の文・升轉關文、および結義聯姻の事を主る。 事意を論ずれば、乾上卦に在れば體面形象有るの人家を主り、下卦に在れば則ち強横の輩を主る。 疾病を論ずれば、乾は太陽經脈の弦緊を主り、是れ上天威罰の致す所、症は上部壅塞・目赤腫熱・寒熱往來を見る。 附する所の藥を論ずれば、乾は丸劑を主る。
坤為地、為母、為布、為釜、為吝嗇、為均、為子母牛、為大輿、為文、為眾、為柄、其於地也為黑。 震為雷、為龍、為玄黃、為旉、為大塗、為長子、為決躁、為蒼筤竹、為萑葦、其於馬也、為善鳴、為□足、為作足、為的顙、其於稼也、為反生、其究為健、為蕃鮮。
坤は地と爲し、母親と爲し、布帛と爲し、鍋釜と爲し、吝嗇と爲し、均平と爲し、母子相隨の牛と爲し、大車と爲し、文彩と爲し、衆多と爲し、器物の把柄と爲す。地色に就きて言えば黑と爲す。 震は雷と爲し、龍と爲し、玄黄の色と爲し、花の開き敷布するの象と爲し、大路と爲し、長子と爲し、果決躁動と爲し、青嫩の竹子と爲し、萑葦と爲す。馬に就きて言えば、善く鳴叫するの馬・後足白色の馬(此の字原本殘缺)・足を擧げ高く抬くの馬・額上に白斑有るの馬と爲す。莊稼に就きて言えば、倒生反長の物と爲す。推究し到底せば則ち剛健と爲し、繁茂鮮活と爲す。
巽為木、為風、為長女、為繩直、為工、為白、為長、為高、為進退、為不果、為臭、其於人也、為寡髮、為廣顙、為多白眼、為近利市三位、其究為躁卦。 坎為水、為溝瀆、為隱伏、為矯輮、為弓輪、其於人也、為加憂、為心病、為耳痛、為血卦、為赤、其於馬也、為美脊、為亟心、為下首、為薄蹄、為曳、其於輿也、為多眚、為通、為月、為盜、其於木也、為堅多心。
巽は木と爲し、風と爲し、長女と爲し、繩墨のごときの筆直と爲し、工匠と爲し、白色と爲し、細長と爲し、高と爲し、進退不定と爲し、猶豫して果ならざると爲し、氣味と爲す。人に就きて言えば、頭髮稀少・額頭寬廣・眼白偏多の人と爲し、賣買を做して三倍の利を得べき者と爲す(原文の「三位」は當に「三倍」と作るべし)。推究し到底せば則ち躁動の卦と成る。 坎は水と爲し、溝渠と爲し、隱伏潛藏と爲し、揉曲矯直と爲し、弓と車輪と爲す。人に就きて言えば、多憂愁と爲し・心病と爲し・耳痛と爲し、血卦と爲し、赤色と爲す。馬に就きて言えば、脊背美好の馬・性子急の馬・頭を低くするの馬・蹄薄の馬・腿を拖いて走るの馬と爲す。車に就きて言えば、多災多難と爲し、又た通達と爲し、月亮と爲し、盜賊と爲す。樹木に就きて言えば、堅硬にして木心多きの木と爲す。
離為火、為日、為電、為中女、為甲冑、為戈兵、其於人也、為大腹、為乾卦、為鱉、為蟹、為蠃、為蚌、為龜、其於木也、為科上槁。 艮為山、為徑路、為小石、為門闕、為果蓏、為閽寺、為指、為狗、為鼠、為黔喙之屬、其於木也、為堅多節。 兌為澤、為少女、為巫、為口舌、為毀折、為附決、其於地也、為剛滷、為妾、為羊。
離は火と爲し、太陽と爲し、閃電と爲し、中女と爲し、盔甲と爲し、戈矛兵器と爲す。人に就きて言えば、大腹の人と爲す。又た乾燥の卦と爲し(原文「干卦」と作る)、鱉と爲し・蟹と爲し・螺と爲し・蚌と爲し・龜と爲す。樹木に就きて言えば、中間空虚にして上端枯槁の木と爲す。 艮は山と爲し、小路と爲し、小石と爲し、門闕と爲し、木本と草本の果實と爲し、門を看るの寺人と爲し、手指と爲し、狗と爲し、老鼠と爲し、嘴の黑色を呈するの鳥獸と爲す。樹木に就きて言えば、堅硬にして枝節多きの木と爲す。 兌は沢と爲し、少女と爲し、巫祝と爲し、口舌と爲し、毀壞折損と爲し、依附決裂と爲す。土地に就きて言えば、剛硬の鹽鹵の地と爲す。又た妾と爲し、羊と爲す。
