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明 · 袁珙 · 第8巻 / 10

一、五行象說:

夫人生天地之間,不出五行之外,氣秉陰陽,難逃生克之中。天有五行:金木水火土,人有五臟:心肝脾肺腎。心火,肝木,脾土,肺金,腎水,乃五行之根本,耳目口鼻乃五行之苗,氣色乃五行之變化。欲知禍福,須知變化之機,欲識吉凶,盡在五行生剋。

人生れて天地の間に在り、五行の範圍に跳出す能わず。一身稟受するは是れ陰陽二氣、も亦た五行生克の支配に逃脫する能わず。天上に金・木・水・火・土の五行あり、人身に心・肝・脾・肺・腎の五臟之れと相配す:心火に屬し、肝木に屬し、脾土に屬し、肺金に屬し、腎水に屬す。五臟是れ五行人身に在るの根本、耳・目・口・鼻是れ五行長じ出づるの苗、面上の氣色則ち是れ五行流轉の生ずる所の變化なり。故に一個人の禍福を預知せんと要せば、必ず須みに先づ此の變化の機關を懂得せん。吉凶を辨識せんと要せば、亦た全く五行の相生相克の裡頭に落つ。

紅、赤、紫色屬火,乃心之苗;青屬木,肝之苗;黃屬土,脾之苗;白屬金,肺之苗;黑屬水,腎之苗。色以喜怒哀樂所發,還有酒色所發,還有木經強弱所發,何色發於某宮,即應某事,或在內外表裡大小斜正如何之形,事事物物有萬端之異,斷吉凶全憑五色為主,言禍福一面之內,若不得法,空費力矣。

紅色・赤色・紫色火に屬し、是れ心經發し出づるの苗。青色木に屬し、是れ肝經の苗。黄色土に屬し、是れ脾經の苗。白色金に屬し、是れ肺經の苗。黑色水に屬し、是れ腎經の苗。氣色の發生、喜怒哀樂に因りて發する有り、酒色に因りて發する有り、も亦た肝經(原文「木經」と作る)強弱に因りて發する有り。何の色か何れの宮位に發するや、就ち何の事に應ずるか。再び彼が內に在るか外に在るか・表に在るか里に在るか、形狀是れ大是れ小・是れ斜是れ正を看る――事事物物變化萬端なり。吉凶を斷ずるは全く青黄赤白黑の五色に憑りて主と爲し、禍福を講ずるも亦た一張の臉の內に出でず。若し法門を得ざれば、便ち力氣を白費せり。

夫氣色之事有二分:一曰氣,二曰色。在裡色,在外浮光者為光,不為氣,色滑者為點,不為浮光。凡人只宜氣色,不宜浮光。

氣色此の件事は分かちて兩層を作す:一を「氣」と呼び、二を「色」と呼ぶ。皮裏に藏るるは是れ色。皮外に浮ぶ彼の層の虛亮を「浮光」と呼ぶ、氣と算ふる能わず。色澤滑腻にして一點に聚成するを「點」と呼ぶ、も亦た浮光と算へず。人只だ真の氣色有るを宜しくし、浮光有るを宜しからず。

萬金解說:面有一百部位,小說外有看四時十二宮,所在地名有一盤人面交宮,過限吉凶,星宿部位還加一百二十,大小部位共有二百四十四法,宮宮有細法,有訣,觀者非細心之士,不得憂之,非俗愚所用,亦非貪圖名利之人所學這,乃上通天文,下合陰陽者方能語此,後得之士不能認錯。

《萬金解》上に曰く、人面共に一百個の部位あり。此の外還た須みに四時と十二宮とを看よ、各處皆地名有り、合して一盤の人面交宮圖を成し、用ゐて流年過限の吉凶を推算す。再加へるに星宿部位一百二十處、大小部位合計共に二百四十四法有り。每一宮皆細法有り・口訣有り。相を看る人若し是れ心思細密の士ならざれば、就ち領會する能わず。此れ是れ庸人俗子の用上る所に非ず、も亦た名利を貪圖する人の學び得來る所に非ず。必ず須みに上に天文に通じ・下に陰陽に合する人、纔かに此れらを談ずるに及ぶ。後來此の法を得る人、切に認め誤る勿れ。

二、四時の氣色:

歌曰:春青定向三陽取,夏季還當印內求,秋天只觀年壽上,冬來地閣白光浮。此乃古法,春天萬物發生,宜青在三陽之上;夏曰火旺,宜紅紫在山根印堂;秋天金旺,宜黃白發於土星;冬曰水旺,故觀地閣。木星宜明,此乃大概亦。或不驗,還得十二月、四庫、四偏、四正為主(辰戌丑未為四庫,子午卯酉為四正,寅申巳亥為四偏),外慾求某事即在某宮上看,後從細法宜玩。

歌訣曰く、春天の青色定まりて眼下「三陽」上に在りて取るを要し、夏天則ち當に「印堂」の內に尋求すべし、秋天只だ鼻梁「年上」「壽上」を看、冬天則ち下頦「地閣」是れ否白光を浮起するを看よ。此れ是れ古法:春天萬物發生、青色宜しく三陽の上に現すべし。夏天火旺、紅紫の色宜しく山根・印堂に現すべし。秋天金旺、黄白の色宜しく鼻(土星)に發すべし。冬天水旺、故に地閣を看る。木星(左顴或いは眉)も亦た宜しく明亮ならん。此れ只だ大略にして言ふのみ、若し此れに照して驗ならずんば、還た須みに十二個月と「四庫」「四正」「四偏」とを以て主と爲せん――舊注曰く、辰戌丑未は四庫と爲し、子午卯酉は四正と爲し、寅申巳亥は四偏と爲す。此の外某事を求問せんと要せば、便ち相應の宮位上に在りて看よ、後文の載する所の細法應當細細と玩味すべし。

夫氣色乃五臟六腑之苗,有青黃黑紫赤白之分。青色乃肝經發,多在三陽、臥蠶、魚尾,此數處在青色之宮,如發在春天,反和些小利;如發在天庭、印堂,七曰主死;發在鼻頭,一年內死;發在年壽,主暗疾;發在雙耳,主困苦破這家;發在口角、地閣,一月壽終;發在邊地,主牽連官獄。本宮不過三多憂,此青不拘何處,只宜明亮,不宜暗滯,如暗滯即凶。

氣色は是れ五臟六腑發し出づるの苗、青・黄・黑・紫・赤・白の分有り。青色肝經の發する所に由り、多く眼下「三陽」、「臥蠶」と眼尾「魚尾」とに現ず、此の幾處本是れ青色の屬する所の宮位なり。青色若し春天に發すれば、反って些かの小利有り。若し「天庭」「印堂」に發すれば、七日の內死を主る。鼻頭に發すれば、一年の內死す。「年上」「壽上」に發すれば、暗疾を主る。兩耳に發すれば、困苦破家を主る。口角・「地閣」に發すれば、一個月の內壽終す。「邊地」に發すれば、官司牢獄に牽連するを主る。青色本宮(三陽・臥蠶・魚尾)に發するは、不過些か多くの憂愁のみ。此の青色論ぜず何處に現ずるとも、皆只だ明亮を宜しくし、暗滯を宜しからず。一たび暗滯すれば則ち凶なり。

黃色乃土星,印堂本位。凡黃色乃脾土之壯,氣多發在印堂土星。書云:紅黃滿面發,家財自安康;青黃發鼻必得橫財。妙發不誤大事,紅黃色獨喜土星,其外俱不宜發。印堂黃還有宜,有紅方妙,紅若不應也不利。若三十前後金木形人,印堂紅黃方得發財;四九之外水土形人,得此反主大敗。

黄色は鼻(土星)と印堂とを以て本位と爲す。黄色是れ脾土壯盛の氣、多く印堂と鼻上とに發す。相書曰く、紅黄の色滿面に發するは、家財自然安康なり。青黄の色鼻上に發するは、必ず橫財を得。此の樣の氣色一發すれば便ち大事を誤らず。紅黄の色只だ鼻(土星)上に發するを喜び、別處に發するは皆相宜ならず。印堂發黄は還た相宜と算ふ、但し須みに紅色相配有らば纔かに妙なり。若し紅色來りて呼應せざれば、も亦た利ならず。三十歲上下の「金形」「木形」人、印堂紅黄を現して纔かに財を發す。三十六歲(四九)以外の「水形」「土形」人、此の種の氣色を得れば反って大敗を主る。

黃發邊城,難言有壽。黃發口角即死無生,此色發於其外,連命有虧,豈可言求謀得成?黃色若在三、六、九、十二月,發在本宮,方許財利,故辰戌丑未乃土之宮,分:辰月宜青黃,戌月宜白黃,未月宜紅黃,丑月宜白暗黃色方好。

黄色額側「邊城」に發するは、長壽を談ずるに及ばず。黄色口角に發するは、立刻就ち死す、救ひの藥無し。此の種の黄色本位の外に發するは、性命すら亦た虧損せんと要す、何處に還た謀事成有るを談ぜんや?黄色若し三月・六月・九月・十二月其の本宮に發すれば、纔かに財利有るを許す――辰・戌・丑・未の此の四個月正に是れ土の宮位と爲るが因なり。分別して說けば:辰月宜しく青中黄を帶び、戌月宜しく白中黄を帶び、未月宜しく紅中黄を帶び、丑月宜しく白にして略ば暗なる黄色纔かに好し。

三、春夏秋冬

凡赤色乃紅色所變,因照烈而得,多在準頭年壽,其外色少。夏月只忌年壽。赤主災並口舌,夏月人多發赤色,獨忌年壽赤,主有口舌災病,其外準頭俱不忌。若春秋冬三季,赤色不拘何宮,亦產凶災。故赤色俱在皮外,紅紫色必在皮內,輕主口舌,重主身亡。火土兩形人還免一半,金木形人大忌,水形人雖不忌紅赤,忌赤色,為災。

赤色是れ紅色變じて來る、火氣燥烈に因りて生じ、多く鼻頭「準頭」と鼻梁「年上」「壽上」とに現ず、別處甚だ少なし。夏月只だ年上壽上赤を現ずるを忌む。赤色災禍を主り兼ねて口舌。夏天人多く赤色を發す、獨り忌む年壽發赤、口舌と災病と有るを主る。別處に發する及び準頭皆忌まず。若し春・秋・冬三季に在れば、赤色論ぜず何れの一宮に現ずるとも、皆凶災を生ずるを要す。赤色皆皮外に浮び、紅色紫色則ち一定皮內に藏る。赤色輕のは口舌を主り、重のは命を喪ふを主る。「火形」「土形」人還た一半を免去する能くす、「金形」「木形」人大忌なり。「水形」人雖も紅色を忌まざれども、卻って赤色を忌み、之れに遇へば災と爲る。

紫色與赤色大不相同,是心經發,紅色所變化。凡紫色多發生在印堂、三陰三陽、天庭,凡紫色俱是財喜之色,娶妻生子獨宜紫色,方得成事,紫色不現,難許成妻生子,發於某處,應其事大利,只不宜發生於水星上下,則主大驚是非。

紫色と赤色とは大いに同じからず:紫色心經の發する所に由り、も亦た紅色變化して來るなり。紫色多く「印堂」・眼下「三陰三陽」と額上「天庭」とに現ず。紫色皆是れ財を主り喜を主るの好氣色、妻を娶り・子を生ずる尤も須みに紫色有らば纔かに辦り成るを得。紫色現れざれば、就ち妻を娶り子を生ずるを許し難し。紫色何れの一宮に發するや、彼の一宮の主する所の事便ち大いに順利なり。只だ口(水星)の上下に發するに宜しからず、若し彼處に發すれば、反って大驚と是非とを主る。

紅色乃心經正色,故主財,喜紅色多發生在印堂、顴、準三處,其外紅色少。凡紅色宜明潤,或一糝、一粒、一絲為妙,如豆如米,欲成三四五七為妙,不宜滯一大片,內外俱應色,乃發財之色,春夏最宜,秋冬不宜。

紅色是れ心經の正色、故に財を主る。紅色多く「印堂」・兩「顴」・「準頭」三處に現ず、別處甚だ少なし。紅色宜しく明亮潤澤、或いは一粒の米屑・一顆の小點・一縷の細絲の如く、最も好し。豆粒の如く・米粒の如き樣、聚成して三粒・四粒・五粒・七粒の爲めに妙なり、一大遍に滯成するに宜しからず。內氣と外色と彼此呼應するは、是れ財を發するの氣色なり。紅色春夏兩季に在りて最も相宜、秋冬則ち宜しからず。

黑乃水色,腎經所發,不拘何處災禍。如火形人得之,若明亮主發。黑成點乃膀胱之色,主三七曰內死。病人發白主生,若黑色一開,黃色一至即死。凡老年人病,大忌黃生口角,不忌黑色,白色一發主死。木形、土形面多白光,主大不祥。白色發各部位,俱不宜,獨喜地閣冬月為妙,其餘別月不宜。又發在某部位上,如成點成絲,主有孝服,散者還好,點若豆大,絲若新蠶,散即不忌。

黑是れ水色、腎經の發する所に由り、論ぜず何れの一處に現ずるとも皆災禍を主る。獨り「火形」人黑色を得る、若し明亮なれば反って發を主る。黑色聚成して小點のは是れ膀胱の色、二十一日(三七)の內死するを主る。病人面上發白は反って活くる能くすを主る。但し黑色一たび散開し・黄色隨即到らば、就ち死せんを要す。老年人生病、最も黄色口角に生ずるを忌み、倒れては黑色を忌まず。白色一發すれば則ち死を主る。「木形」「土形」人滿臉白光を浮ぶるは、大不祥を主る。白色各部位に發する皆相宜ならず、只有冬月下頦「地閣」に發する纔かに好し、其餘の月份皆宜しからず。白色若し某個の部位に發して點を聚成し・絲を成せば、孝服有るを主る。散開するは還た好し。點若し豆子の如く大に・絲新蠶の吐く絲の如く細長なれば、一旦散開すれば便ち忌まず。

暗色乃濁色上升,不分五藏橫生滿面,表裡不明,不分宮位,故名暗色。書云:色暗九年主大困,所事不遂多磨。赤多為暗,青黃多亦為暗,三年外方開。滯色乃天下濁氣,皮土不和,五藏不調,故此色滯。土形人難不忌,然亦要滯得潤,若暗亦不妙,一滯要九年方開。滿面滯色,一生貧困。古人云:神昏氣滯貧窮之漢,正此謂也。又有一法:老不宜明,少不宜暗,色滯不妨。

「暗色」は是れ濁氣上昇の致す所、分屬せず何れの一臟、橫生して滿面、表裏皆明淨ならず、も亦た宮位を分かたず、故に暗色と呼ぶ。相書曰く、氣色晦暗須みに九年困頓せん、謀る所の事遂げずして磨難多し。赤色過多轉じて暗を成す會あり、青黄過多も亦た轉じて暗を成す會あり、須みに三年以外にして纔かに開く。「滯色」は是れ天地間の濁氣の感ずる所、皮膚と內氣と和せず・五臟調はず、故に滯色を現出す。「土形」人雖も太だ滯色を忌まざれども、も亦た須みに滯りて潤澤を得ん。若し兼ねて晦暗なればも亦た妙ならず。一旦滯を成せば、須みに九年にして纔かに開く。滿臉滯色のは、一生貧困なり。古人「神氣昏昧・氣息滯塞の是れ貧窮漢」と曰く、講ずるは正に是れ此の簡なり。還た一條の法則有り:老年人は氣色過嫩過明に宜しからず、少年人は氣色晦暗に宜しからず。至りて色滯は、倒れては妨げ無し。

四、月に分かちて論ず

正月氣色在寅宮上看,乃虎耳、歸來、酒令、酒池上,宜清白明潤,方是正色,欲成點成片方好,如暗滯不明,此月不利。詩曰:正月寅宮白滯清,錢財積聚喜重重,紅色一來防大賤,黃必失脫黑官刑。

正月の氣色「寅宮」上に在りて看る、亦た就ち面上「虎耳」「歸來」「酒令」「酒池」の此の幾處なり。此處宜しく清白明潤、纔かに是れ正色なり。氣色須みに點を聚成し・片を成すれば纔かに好し。若し晦暗滯塞不明なれば、此の月便ち利ならず。詩に曰く、正月寅宮の氣色須みに清白にして浮かざらん、此の如くなれば則ち錢財積聚・喜事重重なり。一旦紅を泛ばば須みに大の折損を防ぐべし、黄を發せば必ず失脫有り、黑を發せば則ち官司刑罰有り。

二月在卯宮,上看平眼角,不到顴骨邊,命門,連眼下臥蠶、兩山嶽,上下左右看,宜青色,發外不宜,在內宜成一片,不宜成點。凡氣色獨二月萬物發生,成片在外為妙,不宜黑暗黃赤,不忌紅紫。詩曰:卯宮本月最宜青,明火紅黃喜自生,一赤一黃東嶽界,須知此月有災星。

二月は「卯宮」を看る、位置眼角と齊平、顴骨邊緣に到らず、耳前「命門」を包み、眼下「臥蠶」と兩側山岳(兩顴)とに連ね、上下左右一並に看る。此處宜しく青色を現すべし、外に浮ぶは宜しからず、內に藏れて一片に聚成すれば纔かに好し、點を聚成するに宜しからず。氣色の中獨り二月萬物發生、青色片を成して外に透るは反って好し。此の月黑暗と黄赤とに宜しからず、紅紫則ち忌まず。詩に曰く、卯宮此の月最も青色に宜しく、明亮の火色と紅黄の色も亦た自ら喜を生ずる能くす。若し赤色・黄色東岳(左顴)地界に現ずれば、就ち此の月災星有るを知るを要す。

三月辰宮,乃天倉福星,驛馬、吊庭、天門、郊外,右眉尾上看,宜黃暗潤,忌白明黑,三月氣色帶微紅為妙。詩曰:三月天倉只取黃,紅來相應是榮昌,白色刑傷是孝服,祿福自己有災殃。

三月は「辰宮」を看る、亦た就ち「天倉」福星、兼ねて「驛馬」「弔庭」「天門」「郊外」諸位を看る、皆右眉尾上方一帶に在り。此處宜しく黄にして略ば暗なれども潤澤、白を忌み・過明を忌み・黑を忌む。三月の氣色一點の微紅を帶ぶる最も妙なり。詩に曰く、三月の天倉只だ黄色を取る、若し紅色相應有れば便ち榮昌なり。白色を現ずるは刑傷を主り・孝服有り。本當己に屬すべき祿福反って變じて災殃と成らん。

四月巳宮在彩霞、泰書、虎骨,上至月孛,下至三陰上看,其色宜紅紫、光彩為妙,惟火宜旺不宜衰弱,所以要紅明,若暗滯,主災病,黑主死,青主刑傷,黃主失脫,白主孝服。詩曰:巳宮火旺只宜紅,青色多侵於犯刑,黑至五朝暗滯死,謹防災破自傷親。

四月は「巳宮」を看る、「彩霞」「泰書」「虎骨」一帶に在り、上は「月孛」(山根)に到り、下は眼下「三陰」に到る。此處氣色宜しく紅紫にして光彩有らん。巳月火氣宜しく旺・宜しく衰へず、故に須みに紅にして明亮ならん。若し暗滯なれば、災病を主る。發黑すれば死を主り、發青すれば刑傷を主り、發黄すれば失脫を主り、發白すれば孝服を主る。詩に曰く、巳宮火旺、氣色只だ紅に宜し。青色侵犯すれば則ち多く刑を犯す。黑氣第五天に到りて仍ほ暗滯開けざれば就ち死せんを要す。須みに謹んで災禍破敗乃至親人を傷るを防ぐべし。

五月午宮,在彩霞,上至口角,不及三陽,連印邊左首上,宜紅紫,為黃不妙,微青有破,微白不妙,微黑有危,惟紫紅赤乃火之正色,最怕水,水不宜黑白青暗,又云:五月印堂宜火旺,故夏看印吊是也。詩曰:午月之宮又要紅,紫還喜紅赤平平,若生暗色及青白,不破家事定犯刑。

五月は「午宮」を看る、「彩霞」一帶に在り、上は口角に到り、眼下三陽に及ばず、印堂左側一片に連る。此處宜しく紅紫。發黄すれば妙ならず、略ば青を帶ぶれば破財有り、略ば白を帶ぶれば妙ならず、略ば黑を帶ぶれば危險有り。紫・紅・赤本是れ火の正色、最も水の來り相克するを怕る、故に黑・白・青・暗に宜しからず。又曰く、五月印堂宜しく火氣旺ならん、故に夏天印堂と弔庭とを看る、正に是れ此の意なり。詩に曰く、午月此の一宮又須みに紅、紫色最も喜ぶ、紅赤則ち平平なり。若し暗色及び青白の色を生出せば、家業を破らざるも亦た一定刑を犯さん。

六月未宮,色在天倉末,乃火衰之月,土旺之月,故宜紫黃,不宜別色,金紫全黃,十八曰遂意官遷,土捷商利人興,如獨紫,亦難獨黃,其青暗白色為傷,赤色不忌,黑色最嫌。詩曰:未月炎炎火氣衰,黃光紫氣必為財,青暗來侵成阻滯,弱火逢金定有災。

六月は「未宮」を看る、氣色天倉の末端に在り。未月是れ火衰して土旺するの月、故に宜しく紫・宜しく黄、別の顏色に宜しからず。若し金氣の紫と土氣の黄と俱全なれば、十八日の內便ち稱心如意・官職升遷、經商順利・人丁興旺す。若し單單是れ紫にして黄無く、或いは單單是れ黄にして紫無ければ、皆事を成し難し。青・暗・白色損傷を主り、赤色忌まず、黑色最も嫌ふ。詩に曰く、未月火氣正に炎にして將に衰へんとす、黄光紫氣一たび現ずれば必ず財を得ん。若し青暗の色侵來すれば便ち阻滯を成す。衰弱の火再び金の來るに逢へば、一定災有り。

七月申宮,連三陽下臥蠶、命門,欲白,欲明,欲潤,為財喜,不欲滯暗,紅赤,則為大災。不欲黑,必黃白黃明方妙,七月前十曰交,後十曰退,申金管事,氣要強壯,色要鮮明,則吉。詩曰:七月申宮氣取強,又宜明潤又宜黃,黑暗赤青多塞滯,為官去職士民殃。

七月は「申宮」を看る、眼下三陽・臥蠶と耳前「命門」とに連る。此處須みに白・須みに明・須みに潤、財喜を主る。滯暗を要さず、若し紅赤を現ずれば便ち是れ大災なり、も亦た發黑を要さず。必ず須みに黄白相兼・黄にして明亮なれば纔かに妙なり。七月前十日運を交へ、後十日運を退く、申金の當令するに由り、氣須みに強壯、色須みに鮮明、纔かに吉と算ふ。詩に曰く、七月申宮の氣其の強旺を取るを要し、又宜しく明潤又宜しく黄を帶べし。若し黑暗赤青諸色壅塞滯礙なれば、官を做るは職を去るを要し、士人百姓も亦た殃に遭はん。

八月酉宮,看左顴東嶽上下部位,與正月部位相同,不宜黑、暗、青、紅、赤,獨喜黃明潤為美。八月火氣退,金氣成,人成氣生,何須用赤?用紅不獨此宮,滿面氣色俱宜黃白明亮,若犯一邊紅赤,主口舌,犯青暗,即主災殃。詩曰:酉月秋金只愛明,若還暗滯有災刑,不獨本宮宜黃色,滿面俱宜黃且明。

八月は「酉宮」を看る、位置左顴(東岳)の上下一帶に在り、正月の看る所の部位と相仿なり。此處黑・暗・青・紅・赤を現ずるに宜しからず、只だ黄にして明潤を喜ばば纔かに美と算ふ。八月火氣已に退き・金氣正に成る、人身の氣秋金に隨ひて生ず、何處に還た赤色を用ゐるを須ひん?連ねて紅色も亦た用ゐるを須ゐず。而且不單是れ此の一宮、滿面の氣色此の時皆黄白明亮を宜しくす。若し一邊紅赤を犯せば(火の金を克す)、口舌是非を主る。青暗を犯せば、就ち災殃を主る。詩に曰く、酉月秋金に屬す、氣色只だ明淨を愛す。若し仍舊暗滯なれば、就ち災有り刑有り。不單本宮黄色を現ずるに宜しく、整張の臉皆又黄に又明なるべし。

九月戌宮,看右地庫、歸來下,綠、倉、腮位,宜紅黃,主大財喜。不宜黑、青、赤、暗,主大災。然黃宜在外,紅在內方好,黃內紅外切忌。詩曰:戌宮土旺要黃明,內現紅光得火星,若是赤紅俱在外,資財耗散主虛驚。

九月は「戌宮」を看る、右側「地庫」「歸來」下方、及び金縷・倉・腮の此の一帶に在り。此處宜しく紅黄、大財喜を主る。黑・青・赤・暗に宜しからず、若し此れらを現ずれば大災を主る。但し黄色宜しく外に浮び、紅色宜しく內に藏るれば纔かに好し、切に黄內に在りて紅外に在るを忌む。詩に曰く、戌宮土旺、氣色須みに黄にして明亮、內裏再び紅光を透り出さば便ち是れ火星の來り生ずるを得たり。若し赤紅皆外に浮ぶれば、反って資財耗散・虛驚一場を主る。

十月亥宮,看顏堂、邊地,平口角、地倉、地閣,白色為財,赤色為災,黃色主病死,黑青亦忌。夫口為水星,不宜暗滯,亥乃水位,最嫌黃來,惟陂池一點黑色為妙,其白色亦要明潤,若點點粒粒,大不利也。詩曰:亥宮水季氣宜明,色要光潤神要清,一點黃光一點白,若非大病即官刑。

十月は「亥宮」を看る、顏堂・邊地に在り、口角と齊平の「地倉」「地閣」一帶なり。此處白色財を主り、赤色災を主り、黄色病死を主り、黑青も亦た忌む。口是れ「水星」、暗滯に宜しからず。亥水の位に屬し、最も黄色(土の水を克す)の來り犯すを嫌ふ。唯だ口角外側「陂池」上一點の黑色好しと算ふ有るのみ。白色も亦た須みに明潤ならん。若し白くして點點粒粒斑駁なれば、彼は則ち大いに利ならず。詩に曰く、亥宮水季に屬す、氣須みに明淨、色須みに光潤、神須みに清朗ならん。若し一點の黄光一點の白を夾せば、大病ならざれば則ち官刑なり。

十一月子宮,同亥位一樣,色亦宜白,不忌黑,惟忌紅黃及斑點赤暗,一陽之後。故不忌清水之正位,故不忌黑,若如墨如珠二者,則又主死矣。詩曰:二陽子位看須真,各宮禁界要分明,此宮獨嫌黃赤暗,如珠如墨壽無終。

十一月は「子宮」を看る、位置亥宮と相同じく、氣色も亦た宜しく白、黑を忌まず、只だ紅・黄及び斑點狀の赤暗を忌む。冬至一陽來復の後、此處是れ清水の正位、故に黑色を忌まず。但し黑きこと墨の如き・聚まること珠の如きの此の兩種は、則ち又た死を主る。詩に曰く、子位二陽の時に在りて看るに真切を要し、各宮の界限分辨分明を要す。此の一宮單單黄・赤・暗を嫌ふ、黑きこと珠の如く・黑きこと墨の如きは就ち壽數將に盡きんとす。

十二月丑宮,亦在下庫,宜青宜暗宜黃,不宜滯黑,亦因赤黑太重,方成滯色,定要識真地,獨子丑二宮相連,不要差錯。二宮氣色各不相同,要細看入神,子宮宜白不宜黑,丑宮宜黑不宜白,是以要辨。詩曰:五庫須黃方問成,白光一見便相侵,若遷還赤如煙霧,三七之間必有刑。

十二月は「丑宮」を看る、も亦た下地庫一帶に在り、宜しく青・宜しく暗・宜しく黄、滯黑に宜しからず――滯黑多く是れ赤色黑色太だ重き纔かに結成せるなり。此の一處一定須みに地方を認準すべし:子宮と丑宮と緊く挨り、千に萬に錯る勿れ。兩宮の氣色要求各々同じからず、須みに細看入微せん:子宮宜しく白宜しく黑からず、丑宮宜しく黑宜しく白からず、故に必ず須みに分辨せん。詩に曰く、地庫須みに黄色を現して纔かに事を成すを談ず、白光一たび現ずれば便ち是れ相侵。若し再び轉じて赤きこと煙霧の色の如くなれば、二十一日(三七)の間必ず刑厄有り。

五、總論

東不宜暗,西不宜青,南不宜白,北不宜紅。倉宜紅黃,庫宜青暗,此大概,無不應驗。東位宜青,南位宜赤,西位宜明,北位宜白,此乃定理,若反此,則有災凶。後有詳問解決,乃論春夏秋冬,若色白破敗,色青疾病,色黑大災,血如火者方許祿財稱意,此大概也。總詩:妙法只須三五句,無師傳授枉勞心,自徒識得玄中理,笑殺江湖賣術人。

面上東位(左側)晦暗に宜しからず、西位(右側)發青に宜しからず、南位(額)發白に宜しからず、北位(下頦)發紅に宜しからず。天倉宜しく紅黄、地庫宜しく青暗――此れ是れ大略の論、應驗せざる無し。東位宜しく青、南位宜しく赤、西位宜しく明、北位宜しく白、此れ是れ定理。若し之れに反すれば、就ち災凶有り。後文別に詳細の問答解說有り。就ち四季に論ずれば:氣色發白のは破敗を主り、發青のは疾病を主り、發黑のは大災を主る。血色紅潤して火の如きは、纔かに祿位財帛稱心如意を許す。此れら皆是れ大略なり。總詩曰く、妙法只だ三五句を消す、可なるに明師の傳授無ければ、心力を白費しても亦た學び來る能わず。自己若し能く其の中の玄理を悟透せば、彼の江湖賣卜の術士就ち笑ひ死せられん。

一、手掌氣色の總論

夫掌只宜血壯為榮,血弱為災。古書云:掌如噴火,甲如猩血,乃大富之手。掌如玉白,如銀亮,大貴之手也。甲暗者官職有損,掌昏者名利全無,色明者加斷進爵,色潤者四序平安。貴人之手錶裡通明,武將之手血光射目。凡大小官職,俱看掌心氣色,求財求喜,八卦定位,只宜黃明,最嫌色滯。古人富貴觀手看足,此之謂也。

手掌只だ血色壯盛を以て榮と爲し、血色弱なれば便ち是れ災なり。古書曰く、掌色紅潤して噴火の如く・指甲紅きこと猩猩血の如きは、此れ是れ大富の手なり。掌色白きこと玉の如く・亮きこと銀の如きは、此れ是れ大貴の手なり。指甲晦暗のは官職損有り、掌色昏濁のは名利全く無し。掌色明亮のは彼の加官進爵を斷ずる可し、掌色潤澤のは四季平安なり。貴人の手表裏通透明淨、武將の手血光眼を耀かす。凡そ大小官職皆掌心の氣色を看る。財を求め喜を求むるは則ち掌上八卦定位に按りて看る、只だ黄にして明亮を宜しくし、最も色澤滯暗を嫌ふ。古人富貴を看るに須みに手を觀じ足を察すと曰く、講ずるは就ち是れ此の簡なり。

手白光明嫌暗滯,手白暗滯喜光明。明堂內有點豆,家旺財豐。白如散光,人離家破。黃而加紫,得喜得財。青黑帶滯,有疾有失。赤色宜掌心,不宜甲內。明潤宜手背,還甲中指(手指)有白光,文盛才高。手背皆起滯色,文難書滯。大概血明為妙,血滯為殃也。

手色本白にして光明のは、就ち彼の轉じて暗滯を成すを嫌ふ。手色本白にして暗滯のは、就ち彼の轉じて光明を成すを喜ぶ。掌心「明堂」內豆點の如き斑點を現出するは、家道興旺・財物豐足を主る。白きこと一片の散光の如きは、人離家破を主る。黄中紫を加ふるは、喜を得て又財を得。青黑にして滯を帶ぶるは、疾病有り・損失有り。赤色宜しく掌心に現すべし、指甲裏に現ずるに宜しからず。明潤の色宜しく手背上に現すべし。若し指甲と中指上と白光有れば、文才旺盛・才學高を主る。手背上皆滯色を泛起するは、文思艱難・筆下滯澀なり。大體上血色明亮を妙と爲し、血色滯暗は就ち是れ災殃なり。

二、氣・色の論

氣乃神餘,神貫為妙。氣色之根本最要安藏,宜壯寶先來面目之間,次到四肢之內。氣足一月方發為色,色發在外方定吉凶。氣無色不驗,色無氣不靈。有色無氣為散光,終須不足。有氣無色為隱藏,待發方通。寧可有氣無色,不可有色無氣。總言氣色俱配,吉凶方準。

氣是れ神の餘留、神氣貫注を以て妙と爲す。氣色の根本最も須みに安穩內藏。氣壯盛の時先づ面目の間に來到し、然る後に纔かに四肢の內に到る。氣足れば須みに一個月養ひて纔かに發して色と爲す、色外に透りて纔かに吉凶を定する能くす。氣有りて色無ければ則ち驗ならず、色有りて氣無ければ則ち靈ならず。色有り氣無きを「散光」と呼ぶ、終歸足らず。氣有り色無きを「隱藏」と呼ぶ、須みに彼の發し出づるを待ちて纔かに通ず。寧ろ氣有り色無きも、色有り氣無きは可ならず。總じて氣と色と兩相配合して、吉凶を斷ずる纔かに準なり。

氣乃丹田所發,或脾、或藏、或腎、或膀胱,一宮之發,不久不堅。滿面容壯,方言發福。色看各宮,氣要上下一身俱是,色看一月一年,氣發可受十年這福,氣來和明滿目肚實。隱隱如珠玉何愁不發?昏昏在內得富很難。氣不半壯,雖色明不過一載興。雖氣已壯,色不開,還須半載困窮。

氣丹田に從り發す、も亦た脾・臟・腎或いは膀胱に出づる能くす。只だ一宮に從り發するは、既に久長ならず亦た堅實ならず。須みに滿臉氣象壯盛、纔かに福を發するを談ずるに及ぶ。色是れ宮に分かちて看る、氣卻って周身上下皆有るを求む。色一月一年の吉凶を管し、氣一發すれば卻って十年の福を享くる可し。氣來る時和緩明淨・滿目豐盈・腹中充實なり。氣色隱隱として珠玉內含の如きは、何ぞ發せざるを愁へん?昏昏沉沉として裏頭に悶在るは、富を得んと想へば便ち難し。氣一半壯盛に到らざるは、縱令色明なりと雖も不過興旺一年なり。氣雖も已に壯なれども色開けざるは、還た得て再び半年窮困せん。

氣滯者一生困苦,氣暗者發載逆遭。神昏者因氣不加,連幫壽難許。故氣不足,萬事無成。氣白滯,還須有守,待紅潤方可亨通。氣黑滯可許損壽,數年內大敗大窮。氣暗為官退位,老壽不堅,少年我病,曰曰消條。氣足神強,方言發福。氣生色,色定榮枯。氣不和,色自不和,根不實,豈將苗?氣數可定終身,人言:氣數興廢,正此謂也。

氣滯の人一生困苦、氣暗の人事を做起すれば處處逆に遭ふ。神情昏昧の是れ氣能く相助へざるが爲、連ねて壽數も亦た許し難し。故に氣足らざれば、萬事成無し。氣白にして滯のは、還た須みに靜守し、轉じて紅潤を成すを待ちて纔かに亨通する能くす。氣黑にして滯のは、彼の壽を損ずるを斷ずる可し、數年の內大敗大窮なり。氣晦暗のは、官を做れば退位するを要し、老來壽數牢ならず、少年則ち病多く、日子一天天蕭條す。氣足りて神強し、纔かに福を發するを談ずるに及ぶ。氣生じて色を出だし、色人の榮枯を定む。氣和順せざれば、色自然も亦た和順せず――根堅實ならざれば、何處より來るの好苗ぞ?一個人の氣數能く彼の終身を定む、人常に「氣數興廢」と說く、講ずるは正に是れ此の簡なり。

夫氣乃五色之內表,要和潤,怕血少。神清氣足,若鮮明福祿綿綿直到老。氣濁神枯,死定期,暗衰不明,一生愚賤不須說,何年何月得安居。

氣は是れ五色內に在るの根底、須みに和緩潤澤、最も血氣足らざるを怕る。神清氣足りて氣色鮮明のは、福祿綿綿として老に到るまで直なり。氣濁神枯のは、死期已に定まれり。氣色暗衰不明のは、一生愚昧卑賤は則ち說かずして用ゐず、更た何れの年何れの月に纔かに安居する能くするやを知らず。

夫色乃萬物之苗,五臟六腑祥瑞,宜隱隱有光,灼灼有色,偏嫌滑亂光浮,最忌如油如濁。宜榮潤,切忌菸蒙。喜色乃紫、乃瑩,晦色定黑、定枯。黑色宜明,惟仲冬可發。地閣白色要潤,秋初只喜兩山火色,夏天生於巳午兼黃明必榮昌,青色只宜適合仲春,前後可觀紅黃紫,宜如珠點,黑白赤散亂方免災殃。

色は是れ萬物の苗、是れ五臟六腑の祥瑞、宜しく隱隱光を含み・灼灼色有る、偏偏と彼の滑腻雜亂・浮光外露を嫌ふ、最も油の如く腻し・泥の如く濁るを忌む。宜しく榮潤、切に煙霧籠罩の如きを忌む。可喜の氣色是れ紫色と瑩潤の色、晦敗の氣色必是れ黑と枯。黑色も亦た須みに明亮、而且只だ仲冬纔かに發するに宜し。下頦「地閣」の白色須みに潤澤ならん。初秋只だ兩顴(兩山)火色を現ずるを喜ぶ。夏天火色巳午の位に生じて再び黄にして明亮を兼ぬるは、必定榮昌なり。青色只だ仲春前後に在りて宜しく、彼の時看る可きは紅・黄・紫の三色、皆聚まること珠點の如くを宜しくす。黑・白・赤の三色則ち須みに散開せん、纔かに災殃を免れん。

色未發,事還未遇,色已發,事可相親。梅花點、鉅鹿斑方為妙。用如絲縷,如粟粒,次第而觀時,及和謀為順,便失令過時。寒滯艱難大,木形宜本色,小色發不忌,犯相生可言有用,犯克處必主刑傷。

色還だ發し出でざれば、事情就ち還だ遇合せず。色已に發し出でれば、事情就ち眼前に近し。氣色聚成して梅花點・巨鹿斑の如き形狀纔かに妙なり。細きこと絲縷の如く・小きこと粟粒の如きは、須みに次第に按り時に依りて看よ。當令の時に趁りて事を謀れば便ち順、一旦時令を過ぐれば便ち機會を失ふ。寒滯の氣色艱難重大を主る。「木形」人宜しく本形の青色を現すべし。小片の雜色發し出づるは忌まず。相生を犯すは說く可き有用、相克の地方に犯り到れば必ず刑傷を主る。

一二品觀倉、觀印,三四品看準、看輪,牧民可觀六位,富豪要看雙山,出兵須看唐符國印,武將要察顴骨三陽,出征上陣要看眸子目睛,邊寨功臣還看項喉唇舌,此乃相中要訣,不可不辨分明,商賈黎庶細看十二宮庭,還在各月為用,還宜各位細推輕重,量深淺,紅貴未可言美,黑白不宜斷凶,千變萬化玄機最宜活法。

一二品大員の氣色を看るに、天倉と印堂とを觀。三四品のは、準頭と耳輪とを看。牧民の官六府の位を觀る可し。富豪は須みに兩顴(雙山)を看よ。兵を帶ぶるは須みに額上「唐符」「國印」を看よ。武將須みに顴骨と眼下三陽とを察せん。出征上陣するは須みに眼珠瞳仁を看よ。邊寨を戍守するの功臣還た須みに頸項・喉嚨・嘴脣と舌頭とを看よ。此れら皆是れ相法中の要訣、辨じ分明ならざる可からず。商賈與平民は則ち十二宮を細看し、還た須みに各月に按りて取用せん、各部位再び細推輕重・其の深淺を量る。紅色を見れば未必に就ち美と斷ず、黑白を見ればも亦た宜しからず就ち凶と斷ず。千變萬化、玄機全く活看に在り。

每取一途維職,可看命宮下庫,門吏典差,只看掌心,決秋場舉子,看雙耳珠、命門年壽俱宜黃紫,兼羅計三陽俱要明旺,若一處暗,難許功名。春試,獨觀輔弼,再看命門,此三處若紅若紫,最能知名。

一條の門路職を謀るを取らんと要するは、「命宮」と下地庫とを看る可し。衙門中の小吏差役、只だ掌心を看る。秋闈擧子能否中式を判斷するは、須みに兩耳の耳珠・耳前「命門」と鼻梁「年上」「壽上」とを看よ、皆宜しく黄紫を現すべし。再加へるに兩眉(羅睺計都)と眼下三陽と皆須みに明亮旺盛、只だ一處晦暗有れば、就ち功名を許し難し。春闈會試、則ち單に額上輔骨弼骨を看、再び命門を看る。此の三處若し紅を現じ・紫を現ずれば、最も能く一擧成名す。

眸光射目,白睛貫神,可言及第。雙眉貫紫,身掛綠衣。入伴者不過年壽小就者也。看命宮,九流醫術,準圓耳輪滑,工人作匠無比,可京省馳名,為奴為婢。倉明庫潤,乃興家旺主之人。

眼珠光華人を射、眼白神氣を貫注するは、彼の及第を斷ずる可し。兩眉紫氣を貫くは、將に綠袍(低階官服)を身に著せん。學に入り生員を做すは、不過是れ年上壽上略ば小有を成すのみ。看「命宮」九流方術・醫卜の業を斷ずる可し。鼻頭圓潤・耳輪光滑のは、工匠を做すも亦た是れ倫比無く、京城と各省とに馳名する可し。就ち是れ奴を做し婢を做すの人も、只だ天倉明亮・地庫潤澤なれば、も亦た是れ家を興し主を旺する能くするの人なり。

為僧者,不忌產黑暗,為道者,忌火上濁滯,只宜金水澄清。為兵為卒,一花一朵,朝酒幕肉,一白一明,家破知傾。妓女桃花,要觀終朝得寵公卿,若還血應不浮,定有良人作配。莫到氣色好看,遊遍江南二十五婦氣色這華麗不同。夫氣色各有一說,另有一看,如油潤琉璃之上,如丹青書,雖紅潤亦用珠砂,內氣不應,外色不來,獨發一滑一弱者,若非隸卒,即是娼妓。色不清,亦主刑破,若受祿去職,農庶受殃。滑玉一至,災不遠矣。

出家して僧と爲るは、氣色黑暗を忌まず。道を修するは、火位上渾濁滯塞を忌み、只だ金水の色澄澈清明を宜しくす。兵を當たり卒を做すは、面上一處一處に泛起して花朵の如き色斑、早朝酒有り晚上肉有り。可なるに一旦轉じて一片白・一片明を成せば、便ち家の破敗傾覆せんとを知る。妓女面に桃花色を帶ぶるは、須みに彼女能く終日公卿の寵幸を得るや否やを看よ。若し血色相應にして浮泛せざれば、一定能く良人に嫁せん。氣色好看を以て便ち好と爲すを以て勿れ――我江南に游遍し、見た所の婦人氣色華麗にして各々相同じからず。氣色各々其の講法有り・各々其の看法有り:或いは琉璃上に浮ぶ油の如く、或いは丹青畫き上げたるが如し、雖も紅潤なれども卻って是れ朱砂を敷きたり。內氣來りて呼應せざれば、外色も亦た就ち根無し。若し單に一層の滑腻虛弱の色を發出するは、衙門差役ならざれば便ち娼妓なり。氣色清ならざるも亦た刑傷破敗を主る:官を做るは職を丟すを要し、務農の百姓は殃に遭はん。滑腻玉の如き浮光一たび到れば、災禍便ち遠からず。

詩曰:色若鮮明一派光,紅如炎炎白如霜,不成斑點成虛色,百事無成有禍殃。色之光浮不同乎弱,又另有一說,白色如粉,灼灼滿面,故為浮光。如有此色,敗家之子。少年主損,老得辛勤,君子犯刑名,女多好色,難言子嗣,壽促財破,萬分狼狽。當家之子得此,必貧窮。光浮非是美色,乃是禍殃之根,有百千之忌,無一可取。詩曰:色內光浮自古然,刑傷破敗萬千千,少年三九歸泉路,老主辛勤苦難纏。

詩に曰く、氣色若し鮮明にして只だ一片の浮光を剩し、紅きこと烈焰の如く・白きこと寒霜の如く、斑點を聚成せずして只だ一層の虛色を成せば、彼は則ち百事成無くして禍殃有らん。所謂「光浮」と氣色虛弱と又た相同じからず、別に一說有り:面色白きこと粉を敷くが如く・灼灼滿臉、此れ就ち浮光と呼ぶ。此の種の氣色有るは是れ敗家子:少年損傷を主り、老來辛勤勞碌、男子須みに刑律を犯し、女子多く色を好み、子嗣難言、壽短財破、狼狽萬分なり。家を當たる人此の種の氣色を得れば、必定貧窮なり。浮光是れ美色に非ず、是れ禍殃の根子、千百樣の忌諱有りて、一樣の可取も無し。詩に曰く、氣色裏浮光を透るは自古如然、刑傷破敗千頭萬緒なり。少年人二十七歲(三九)上就ち泉路に歸し、老年人則ち辛勤困苦身に纏はる。

夫五色若變,凡紅色多在皮外,膜內不散不光,而隱隱深藏,瑩瑩堅久,點點分期,絲絲明潤方為美色。為喜、為祿、為福、為財連片,一散不成。斑點不妙,不驗矣。紫色亦在皮外,膜內乃紅重為紫,斑點勢大為紅,色明易得見為紅,然欲深藏,不宜明露,若十分不露亦不為妙,此乃太過不及,俱不驗矣。

五色各々變化有り。紅色多く皮外に浮び、而るに膜內に藏るは須みに散らず浮ばず・隱隱深藏、瑩潤にして持久、點點分明次序有り、絲絲明潤、此れ纔かに是れ美色、喜を主り・祿を主り・福を主り・財を主る。紅色一旦片に連なり・一散すれば便ち成らず。散亂の斑點も亦た妙ならず、就ち應驗せず。紫色も亦た皮外に浮び、膜內の紅色濃重なれば便ち紫を成す。斑點氣勢大のは紅と算へ、色澤明亮見易きも亦た紅と算ふ。紫色須みに深藏、明露に宜しからず。可なるに若し一點も露れざればも亦た好からず――此れ就ち是れ太過と不及、兩樣皆應驗せず。

若一散一亂,非為紫色也,凡紅紫二色,一重一亂,發在膜外,不成斑點,連片昏昏,即作赤色看,故云:赤色多在外,紅紫多在內。赤與紫辨得分明,凡赤色乃紅,紫色在心經所發,燥暴變為赤色,勢來最大,其形最壯,四季若得此色,不拘何宮,亦主大凶大難。過一二宮,小可連三四五六處,其禍不淺,輕則破家,重則傷命。

若し氣色又た散に又た亂なれば、彼は則ち是れ紫色に非ざるなり。紅・紫兩色一旦濃重雜亂・膜外に發し出で、斑點を成さずして一片の昏沉に連なれば、就ち當に赤色と作りて看るべし。故に說かく、赤色多く外に浮び、紅紫多く內に藏る。赤と紫一定須みに辨じ分明せん。赤色本是れ紅色、紫色心經の發する所に由り、燥急暴烈に因りて變じて赤色と成る、來勢最も猛く、形態最も盛んなり。四季の中若し此の種の氣色を得れば、論ぜず何れの一宮に現ずるとも、皆大凶大難を主る。只だ一兩宮を侵過するは還た小事と算へ、若し接續して三四五六處なれば、禍患便ち淺からず。輕ければ則ち家を破り、重ければ則ち命を喪ふ。

赤中紫黑為滯色,亦主凶危,赤中帶青、帶黃為花雜,免一半。黑色屬水,乃腎經所發,明亮大散,獨冬季地閣可取,其外俱是病,色發天庭者主死,重色不開如蘭靛者主死,亮者免,白色多生地閣不發,天庭一片者為光明,為開順,冬季可取,若隱在膜內,灼灼有光,斑成點,乃是孝服,發在何宮,主傷何人。

赤中紫黑を帶ぶるは是れ滯色、も亦た凶險を主る。赤中青を帶び・黄を帶ぶるを「花雜」と呼ぶ、一半の凶禍を免去する可し。黑色水に屬し、腎經の發する所に由り、明亮にして大片散開するは、獨り冬季下頦「地閣」に現ずる取る可し、此の外皆是れ病色なり。黑色「天庭」に發するは死を主る。黑色濃重開けず・藍靛の如きは死を主り、明亮のは免る可し。白色多く地閣に生じて上行せず、若し天庭一片に鋪開するは、彼は是れ光明開順の象、冬季取る可し。若し膜內に隱れ・灼灼光有りて斑點を結成せば、彼は則ち是れ孝服の兆――何れの一宮に發するや、就ち何れの一位の親人を傷る。

黃色乃五色所變,多在土星,多在天庭,多在內庫,明亮為財,成珠成塊為妙,暗滯散亂亦作滯色,不妙。發水星,三十前主大病,三十外主死,老人即發,又名主色,到何得生,惟黑色一點一點為死也。此乃膀胱生色,何能得生?青色因愁腸而生,又因灑重點。凡掌上氣色,掌心皮厚,一時難明,須用此法方可辯其吉凶。

黄色は是れ五色變化して來る、多く鼻(土星)・額(天庭)と內地庫とに現ず。黄にして明亮のは財を主り、聚成して珠を成し・塊を成す最も妙なり。若し暗滯散亂なれば、も亦た當に滯色と看ずべし、好からず。黄色口(水星)に發するは、三十歲以前大病を主り、三十歲以後死を主る。老人一たび此の色を發すれば、彼は則ち「主色」(命を催すの色)と呼ぶ、何處に還た生路有らん?至りて黑色一點一點に現じ出づるは、も亦た是れ死兆――彼は是れ膀胱の氣の生ずる所の色、安んぞ生を得る能くせん?青色憂愁に因りて生じ、も亦た飲酒過度に因りて加重す。凡そ手掌上の氣色を看るは、掌心皮厚なるが爲、一時容易に看明し難し、必ず須みに上面此の套の辦法を用ゐ、纔かに吉凶を辨じ出づる能くす。

凡看四十外到六十,宜用此法,六十外到八十,不用此法,求其自然明潤,老人不看全氣色,只看皮土,潤者生,枯者死。此非重色之說也。詩曰:此法明人說與君,青黃赤白辯分明,用心細察天庫看,自有天機神聖功。五色徒今辯得明,方言禍福吉和凶,寅卯分明已午散,酉申時分自朦朧。

四十歲到六十歲の人に相を看るは、宜しく上面此の套の氣色の法を用ゐよ。六十歲到八十歲の人則ち此の套を用ゐず、只だ氣色自然明潤を求む。老人不必全套の氣色を看ず、只だ皮膚を看よ:潤澤のは活き、枯槁のは死す。此れ并なし氣色重要ならずと說く、而して是れ老年別に看法有り。詩に曰く、此の法門是れ明白人說きて爾に聽かしむる、青黄赤白須みに辨じ分明せん。用心細察天庭・地庫兩處、自ら奪天機の神妙功用有り。五色如今若し辨じ明白せば、纔かに禍福吉凶を講ずるに及ぶ。氣色寅卯時(清晨)最も分明、巳午時(近午)に到れば就ち散じ、申酉時(傍晚)に到れば自然朦朧辨じ難し。

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