出行
作盤ガイド: 八字作盤
人非富貴,焉能坐享榮華;苟為利名,寧免奔馳道路。然或千里之迢遙,夫豈一朝之跋涉?途中休咎,若個能知就裡災祥,神靈有準。父為行李,帶刑則破損不中;妻作盤纏,生旺則豐盈足用。(出行以父爻為行李,旺相多,休囚少,空亡無,旺空,雖有而不多;帶刑害及被傷克;破損舊物;父化兄與人同睡;兄化父與人合用。若就他人借行李,不宜財爻持世,及動必難假借,帶合終可得之。妻財為財物本錢類,旺相充滿,休囚微少,空亡無有,卦若無財,兄弟化出,必是合本或是借來,非己之物。)
人生まれて富貴に非ず、怎んぞ能く榮華を坐享せん。既に名利の爲に奔走せば、就中路上に奔波するを免れず。然るに路遠くして千里、哪裡に一朝一夕に走り盡くるを得んや。途中の吉凶、誰か能く預先に知らんや。内里の災祥に至っては、卦上の神靈倒れて準頭あり。「父母」は行李を代表して、它刑を帶ぶれば就中破損にして中用ならず。「妻財」は盤纏を代表して、它生旺なれば就中豐足して用に足る。出行は父爻を以て行李を代表す。旺相なれば則ち行李多く、休囚なれば則ち少なく、空亡に落つれば就中なし。旺にして空なれば、是れありて多からず。它刑害を帶びあるいは傷克せられれば、あれ是れ些かの破舊の物なり。父母が兄弟を化するは、是れ人と榻を同じくす。兄弟が父母を化するは、是れ人と一套の行裝を合用す。もし是れ別人に向かいて行李を借らんと要するなれば、それすなわち財爻持世を宜とせず。財爻一たび動けば、さらに借り到り難し。它合を帶ぶるに非ざれば、終究還は借り成るを得。妻財は錢財本錢の一類を代表す。旺相なれば則ち充裕にして、休囚なれば則ち微薄にして、空亡に落つれば就中なし。卦中もし財なく、しかして兄弟に由りて化出せば、あれ必是れ合伙の本錢にして、あるいは是れ借り來れるにして、自己のならず。
世如衰弱,那堪水宿風餐?(世為出行人,生旺有氣則吉,若休囚死絕,克則易倒,傷則易損,所以不堪勞碌奔波,不耐風霜早晚。)應若空亡,難望謀成事就。(應爻為所往之地,在震宮城郭市鎮熱鬧之地,坤宮四野冷落所在,在艮宮山上,坎宮水鄉,餘仿此。最怕空亡,主地頭寂寞,謀事難成,必不得意而回。)
世爻もし衰弱なれば、怎んぞ能く風に餐し水に宿するに經へんや。世爻は門を出づるの人を代表す。它生旺氣あれば就中吉なり。もし休囚死絶なれば、一たび克せられれば就中倒れ、一たび傷を受ければ就中損す。ゆえに勞碌奔波を經ふるに禁えず、もまた早晚の風霜を耐ふる能わず。應爻もし空亡に落つれば、事情就中辦り成るを指望し難し。應爻は往く所の地方を代表す。《震》宮に落つれば、是れ城郭市鎭の熱鬧の去處なり。《坤》宮に落つれば、是れ四野冷落の地なり。《艮》宮に落つれば、山上に在り。《坎》宮に落つれば、是れ水鄕なり。その餘はこれに倣え。最も它の空亡に落つるを怕る。あれ主りて地頭に到りて一片冷清にして、事情辦り難く、必定意を得ずして回らん。
間爻安靜,往來一路平安;(間爻為往來經歷所在,動則途中必阻隔遲滯,若得安靜不空,則一路平安往來無阻。)太歲克沖,行止終年撓折。(太歲出現,發動沖剋世爻;其人出外終年不利,更加鬼殺白虎凶神,尤非吉兆;若為求官謀職而往,最宜此爻生合世身,必有成就之兆。)
間爻安靜なれば、去來一路平安なり。間爻は往返途中の經る所の處を代表す。它一たび發動せば、路上必ず阻隔耽擱あり。もし安靜にして落空せざれば、それすなわち一路平安にして・來往阻なし。太歲來りて冲し來りて克するは、一年到頭行止皆挫を受く。太歲卦上に出現して發動して世爻を冲克するは、此人門を出でて外に在りて整年利ならず。もし再び官鬼・凶殺・「白虎」等の凶神を加えれば、就中さらに是れ吉兆に非ず。ただしもし是れ官を求め職を謀るが爲に門を出づるなれば、あれ最もこ の一爻の來りて世身を生合するを宜とす。它便ち是れ必ず成就あるの兆なり。
世傷應位,不拘遠近總宜行;應克世爻,無問公私皆不利。(世克應,是我制他,所向通達,更得間爻不動;鬼殺不興,去無阻節;克世,是我不得專志,所向梗塞,更遇動爻日辰刑沖剋害,必不順利。)
世爻應位を傷るは、遠近を論ぜず皆出行を宜とす。應爻世爻を克するは、公事私事を論ぜず皆利ならず。世應を克するは、是れ我對方を制し住るを得て、往く所の處通行礙なし。もし再び間爻動かず・官鬼凶殺興らざるを得れば、それすなわち一路阻なし。反して應世を克するは、是れ我主を作るを得ずして、處處梗塞す。もし再び動爻・日辰の刑冲克害に遇えば、それすなわち必定順ならず。
八純亂動,在處皆凶;(八純乃六沖之卦,內外爻不相和合,凡百謀望,皆主難成,且又六爻亂動,何吉之有?不拘所向,皆非宜也,遠行尤忌。)兩間齊空,獨行則吉。(間爻不宜空亡,主道路梗塞,行程必不快利,如金水空亡,水路不通;火土空亡,旱路不通;兩間俱空多是半途而返。然間爻又是伴侶,若一身獨行不挈伴侶,是為應象,反主吉兆,只慮世克應位耳。)
八純の卦にして六爻亂動するは、どこに往くとも皆凶なり。八純就中是れ六冲の卦にして、内外爻彼此和し合わざれば、凡そ謀望あるは皆成り難し。況んや六爻また亂動するや、哪裡に還は吉の言うべきあらんや。何の方向に往くを論ぜず皆相宜ならずして、遠行尤も忌諱す。兩個の間爻皆空に落つるは、獨自路に上るは反って吉なり。間爻本空亡に落つるを宜とせず。あれ主りて道路梗塞して・行程快ならず。金水の爻空に落つれば、是れ水路通ぜず。火土の爻空に落つれば、是れ旱路通ぜず。兩個の間爻皆空なれば、多半半路折回す。ただし間爻同時にまた同伴を代表す。もし是れ一個人獨行して・伴侶を帶びざれば、それすなわち當に應爻の象に按じて看て、反って是れ吉兆にして、ただ須らく世爻應位を克するを往かざるを顧慮するのみ罷り。
世動訂期變鬼,則自投羅網;官臨畏縮化福,則終脫樊籠。(世爻不動,行期末定,動則期已訂矣。世應俱動,宜速行;旁爻動;宜緩行。若世動變出鬼爻,去後必遭禍患;或鬼持世,乃是逡巡畏縮之象,欲行不行,必懷疑貳;休囚則難起身;生旺多是去不成;發動恐無伴而不去,更臨應爻,到彼不利。鬼化子孫,雖有災患不足患。)靜遇日沖,必為他人而去;動逢間合,又因同伴而留。(世爻安靜,遇日辰動爻暗沖者,是別人來浼而去,非為自己謀也,日辰並起合起皆然。要知何人來浼,以沖並爻定之如,父母為長上類。若世爻發動遇動爻,日辰合住者,是將行而有事羈絆,未能起程。要知何事絆住,以合爻定之,如鬼爻為官府中事類;又如勾陳動來合住,為田土事類;在間爻多因同伴而阻。)
世爻發動するは行期已に定まれるを說明す。然るに它一たび官鬼を變じ出づれば、就中自ら羅網に投ずると成る。官鬼世を持するは本畏縮して前に進まざるを主る。然るに它もし子孫を化じ出づれば、終究能く樊籠を脫出す。世爻動かざれば、行期還は未だ定まらず。一たび動けば、日子就已に訂下せり。世應皆動なれば、速行を宜とす。ただ旁爻動のみなれば、緩行を宜とす。もし世爻發動して官鬼を變じ出づれば、門を出でてのち必ず禍患を遭う。もし是れ官鬼持世なれば、あれ是れ逡巡畏縮の象にして、走らんと想うもまた走らずして、心裡必然猶疑す。官鬼休囚なれば、就中身を起し難し。官鬼生旺なれば、多半往き成らず。官鬼發動なれば、恐怕同伴なきが因りて往かざらん。它もし再び應爻に臨めば、それすなわちあの邊に到りてももまた利ならず。ただし官鬼もし子孫を化じ出づれば、則ち災患あると雖ももまた患と爲すに足らず。世爻安靜にして日辰の來りて冲するに遇うは、必是れ別人に替わりてこ の一趟を跑るなり。世爻發動して間爻に合住せらるるは、また同伴に因りて耽擱す。世爻安靜にして、卻って日辰あるいは動爻に暗冲せらるれば、あれ是れ別人來りて我往かんを央求して、並に自己の爲に事を謀るに非ず。日辰來りて併起し・合起するも、一樣なり。誰の來りて求むるなるかを知らんと要せば、就中來りて冲し・來りて併するは哪一爻なるかを看る。たとえば父母就中尊長の類なり。もし世爻已に發動するに、卻って動爻あるいは日辰に合住せらるれば、あれ是れ眼に見て走らんとするに卻って事情に絆住せられて、程を起くる能わず。何の事情に絆住せらるるかを知らんと要せば、就中來りて合するは哪一爻なるかを看る。たとえば官鬼就中官府裡の事なり。又如「勾陳」發動して來りて合すれば、就中田土上の事なり。もし合住の間爻に落つれば、あれ多半是れ同伴に因りて受阻するなり。
世若逢空,最利九流出往;(世空去不成,強去終不得意而回。若本身占卜,最忌世空,雖經出行陷本他鄉,徒勞奔走;若九流藝術及公門勾當人占,反為吉利之兆,主空手拿財,鬧處得財,然亦不得積聚,逢沖則妙。)土如遇福,偏宜陸地行程。(卦中火土爻動,是陸行;水木爻動,是水行。若火土臨財福,則宜陸行;鬼殺臨水土不宜舟行。土火化空,須防跌蹼;水土化空,須防沉溺,更宜通變。)鬼地墓鄉,豈堪踐履?財方父向,恰可登臨。(鬼地者,世屬金南方是也;墓鄉者,世屬火西北方是也;他仿此,若往此方必有災咎。若求財利要行財方,如世屬土北方是也,求官見貴,要行父向;如世屬水西方是也,餘亦仿此。凡鬼殺所臨之地,宜避之,財福所臨之地宜往之。
世爻もし空に逢えば、反って最も九流藝術の人の門を出づるに利あり。世爻落空するは、本往き成らざるを主る。勉强して往き了れども、終歸意を得ずして回る。もし是れ本人自己占せば、最も世空を忌みて、縱い門を出でたりとももまた外に於て本を虧きて、白く一趟を跑る。然るにもし是れ九流術士・手藝人および衙門裡に於て差を當るの人來りて占せば、反って是れ吉兆にして、手を空うしてももまた錢を掙得し・熱鬧の處に於て財を得るを主る。ただ是れ攢积し下る能わずして、もし冲に逢えばあればさらに妙なり。土爻もし子孫に遇えば、就偏に陸路を走るを宜とす。卦中火爻・土爻發動するは、是れ陸路を走るなり。水爻・木爻發動するは、是れ水路を走るなり。もし火土妻財・子孫に臨着せば、それすなわち陸路を走るを宜とす。もし官鬼凶殺水土に臨着せば、就中船を坐るを宜とせず。土火空亡に化入するは、須らく跤を跌するを防ぐべし。水土空亡に化入するは、須らく水に落るを防ぐべし。これら還は須らく通變す。官鬼の在る所の地・墓庫の在る所の鄕、哪裡に能く往きて踩えんや。財爻の方位・父母の方向、こそまさに前往すべし。所謂鬼地は、たとえば世爻金に屬して、火金を克すれば、南方就中それの鬼地なり。所謂墓鄕は、たとえば世爻火に屬して、火墓戌に在れば、西北方就中それの墓鄕なり。その餘はこれに倣え。これらの方向に往きて往かば、必ず災咎あらん。もし財を求むるが爲なれば、就中須らく財爻の方位に往きて走るべし。たとえば世爻土に屬して、水是れそれの財にして、北方就中財方なり。もし官を求め貴を見んが爲なれば、就中須らく父母の方向に往きて走るべし。たとえば世爻水に屬して、金能く水を生ずれば、西方就中父向なり。その餘もまたこれに照らして類推せよ。總じて官鬼凶殺の臨む所の地は須らく避開して、妻財子孫の臨む所の地は往くを宜とす。
官挈元爻刑剋,盜賊驚憂;(凡占出行,最怕鬼爻出現,休囚安靜則吉,尤不可動,動則必有禍患,如臨青龍酒色中惹禍,臨朱雀言語中招非,臨螣蛇多驚恐,臨白虎多疾病,臨玄武主失脫,勾陳臨水動,途中必多風雨,以上持世克世,最忌旺相,亦忌休囚,受制不傷世身,終無大禍,不過伴侶有災耳,世家不受克,亦主伴侶有災。)兄乘虎殺交重,風波險阻。(兄加白虎動,或鬼在木爻動,或木化鬼來刑沖,或鬼在巽宮動克,皆有風波險阻,在三四爻出門便見,在間爻途中遇,在五爻一路不安,在上爻或應上,直至地頭見也。旁爻動,不傷世身,止是險阻,乘旺沖剋,須防沒溺:鬼化兄,兄化鬼,不惟途中風浪驚憂,且有盜賊。)
官鬼原神を帶びて來りて刑克するは、路上就中盜賊と驚憂とあり。凡そ出行を占するに、最も官鬼出現を怕る。它休囚安靜なれば還は吉と算す。尤も發動すべからず。一たび動けば必ず禍患あり。它「靑龍」に臨めば、是れ酒色の中に於て禍を惹く。「朱雀」に臨めば、是れ言語に因りて是非を招く。「螣蛇」に臨めば、多く驚恐す。「白虎」に臨めば、多く疾病す。「玄武」に臨めば、失盜して財を破るを主る。「勾陳」水爻に臨みて發動するは、途中必ず多く風雨す。已上これらもし世を持しあるいは世を克せば、最も它の旺相を忌む。たとい休囚なるとも、もまた仍お防ぐを要す。もし它制伏せられて世身を傷るに到らざれば、終究大禍なし。不過同伴災あるのみ罷り。世爻克を受けざるも、一樣に同伴災あるを主る。兄弟「白虎」凶殺に乘じて交重發動するは、路上就中風波險阻あり。兄弟白虎を加えて發動し、あるいは官鬼木爻上に於て發動し、あるいは木爻官鬼を化じ出して來りて刑冲し、あるいは官鬼《巽》宮に於て發動して來りて克するは、皆風波險阻あるを主る。它三・四爻に在れば、一たび門を出でれば就中遇上す。間爻に在れば、途中遇上す。第五爻に在れば、一路安ならず。上爻あるいは應爻に在れば、それすなわち地頭に到りてこそ遇上せん。もし它ただ旁爻に於て發動して世身を傷らざれば、あれ不過路走り難きのみ罷り。もし它旺に乘じて來りて冲し來りて克せば、就中須らく船を翻へし水に溺るるを防ぐべし。官鬼が兄弟を化し・兄弟が官鬼を化すれば、それすなわち但ただ途中風浪人を驚かすのみならず、還は須らく盜賊に遇上せんを要す。
妻來克世,莫貪無義之財;財合變官,勿戀有情之婦。(妻財動來刑剋世爻,因財致禍,勿貪可也。若世與財爻相合,而財爻變出鬼來刑剋者,因色招殃,勿戀可也。)父遭風雨之淋漓,舟行尤忌;(父為辛勤勞苦之神,動則跋涉程途,不能安利,刑剋世爻,必遭風雨阻節。而然父為舟,克世,行舡又不順利,更加白虎動木爻,或化官,必有風波之險,得子動來解救,庶可化凶為吉。)
財爻來りて世を克するは、就中あの不義の財を貪るべからず。財我と相合して卻って官鬼を變じ出づれば、就中あの多情の婦人を戀うべからず。妻財發動して來りて世爻を刑克するは、是れ財に因りて禍を惹くにして、貪らざれば是れ罷り。もし世爻と財爻と相合して、しかして財爻卻って官鬼を變じ出して來りて刑克せば、あれ是れ色に因りて殃を招くにして、戀わざれば是れ罷り。父母發動するは風雨淋漓を主りて、船を坐るの人尤も忌諱す。父母是れ辛勤勞苦の神にして、一たび動けば就中長途跋涉して・安逸を得ず。它もし世爻を刑克せば、必ず風雨路を阻むを遭う。況んや父母また船を代表するや。它來りて世を克せば、船を行ること順利ならず。もし再び「白虎」を加えて木爻上に落ちて發動し、あるいは官鬼を化じ出づれば、必ず風浪の險あらん。こ の時もし子孫發動して來りて解救するを得れば、こそ凶を化して吉と爲すべし。
福遇和同之伴侶,謁貴反凶。(子孫持世,吉無不利,主吉去善,轉發動,必逢好侶,在三四爻出門便逢,在五爻途中遇,在六爻地頭得好人扶持,若為謁貴出行則不宜子動,謂之傷主,反為不利之兆。)
子孫和睦相投の同伴に遇上するは、可なり。然るにもし是れ往きて貴人を拜見するなれば、反って吉ならず。子孫世を持するは、吉利ならざるなく、往きて順にして・回りて好し。它もし再び發動せば、路上必ず好伴侶に遇う。三・四爻に在れば、一たび門を出でれば就中遇上す。第五爻に在れば、途中遇上す。第六爻に在れば、地頭に到りて好人の扶持あり。ただしもしこ の趟是れ往きて貴人を謁見するなれば、就中子孫發動を宜とせず——子孫官鬼を克するは、求むる所の主人を傷るに等しくて、反って不利の兆と成る。
艮宮鬼坐寅爻,虎狼仔細;(官在震宮及艮宮,遇寅爻動,主有虎狼之患;若無氣有制伏,或不傷世或世在避空者,終不傷命,但有虛驚耳。)震卦兄逢蛇殺,光棍宜防。(兄主動財,若加螣蛇動,必有光棍劫拐財物,在震宮其光棍在市鎮上,在坤宮鄉里中人,應臨地頭主人。五爻途中被騙,化出官則是盜賊,無氣須防剪綹。)
《艮》宮の官鬼また寅爻上に坐するは、虎狼須らく心を當てるべし。官鬼《震》宮あるいは《艮》宮に在りて、また寅爻發動に遇うは、虎狼の患あるを主る。もし它氣なくしてまた制伏せられ、あるいは世爻を傷らず、あるいは世爻まさに空に落ちて躲開せば、終究性命を傷る能わずして、不過一場の虛驚のみ罷り。《震》卦の兄弟また「螣蛇」凶殺に逢うは、潑皮無賴須らく提防すべし。兄弟は動人錢財を主る。它もし螣蛇を加えて發動せば、必ず潑皮無賴ありて來りて財物を搶騙せん。它震宮に在れば、あの潑皮市鎭上に在り。坤宮に在れば、是れ鄕下人なり。もし應爻に臨めば、就中目的地に到りてあの家の主人なり。它第五爻に落つれば、是れ路上騙されたるなり。它官鬼を化じ出づれば、就中眞の盜賊なり。它もし氣なければ、それすなわち扒手包を割るを防ぐべし。
鬼動間中,不諧同伴;(官在間爻動,伴侶不和,或伴中有病;兄空不受剋制,則主自己有災難,非伴中有事也。)兄興世上,多費盤纏。(兄爻持世,必費資財,臨蛇雀,恐有呼盧虛費,青龍玄武酒色費財,餘則盤纏多費耳。若為財利出行,最不吉,休囚不動,猶可乘旺發動,則且空費盤纏徒勞奔走,必無所得。)
官鬼間爻上に於て發動するは、同伴と處り來れず。官鬼間爻に於て發動するは、伴侶の間和せざるを主り、あるいは同伴の中人ありて病を生ず。もし兄弟空に落ちてまた克制を受けざれば、それすなわち自己災難ありて、並に同伴事を出づるに非ず。兄弟世爻上に於て興動するは、盤纏須らく多花すべし。兄弟世を持するは、必定錢財を破費す。它「螣蛇」「朱雀」に臨めば、恐怕是れ賭博して輸掉したるなり。「靑龍」「玄武」に臨めば、是れ酒色上に花したるなり。これの外是れただ盤纏開銷大ききのみ罷り。もしこ の趟是れ財を求むるが爲に門を出づるなれば、あれ最も吉ならず。兄弟休囚動かざれば還は罷るなり。一たび旺に乘じて發動せば、就中白く盤纏を花して・徒らに奔走して、必定一も得る所なし。
一卦如無鬼殺,方得如心。(官鬼凶神出行,不宜見之,在初爻腳必痛,二爻身有災,三爻伴侶病,四爻去後家有官事相擾,五爻道路梗塞,六爻地頭謀望不利,六爻無鬼,方為大吉之兆也。)六爻不見福神,焉能稱意。(子為福德,又為解神,若不上卦,或落空亡,則鬼殺專權,凡有災禍必無救援。)
整卦もし官鬼こ の凶殺を見ざれば、こそ心を稱へ意に如うを得。出行官鬼こ の凶神を見るを宜とせず。它初爻に在れば、脚上必ず痛む。二爻に在れば、身上災あり。三爻に在れば、同伴病を生ず。四爻に在れば、門を出でてのち家裡官司ありて相擾す。五爻に在れば、道路梗塞す。六爻に在れば、地頭に到りて謀る所利ならず。必ず須らく六爻中皆官鬼を見ざれば、こそ是れ大吉の兆なり。六爻中子孫こ の福神を見ざれば、また怎んぞ能く心を稱へんや。子孫既に是れ福德にして、又は是れ厄を解くの神なり。它もし卦に上らず、あるいは空亡に落つれば、官鬼凶殺就中獨り大權を攬めて、凡そ災禍あるは皆人なく救援す。
主人動遇空亡,半途而返;(隔手來占,須看何人出行,如僧道子侄,則看福是主人,餘仿此。主人空動,行至半途仍復回來,動化退神亦然。動化空,則主去後不利,退神者卯化寅,酉化申類。)財氣旺臨月建,滿載而回。(出行若得財爻旺相,生合持世,不臨空亡,不受刑剋,異日必有生意,更加月建,定主滿載歸家。)但能趨吉避凶,何慮登高涉險!
出行の人を代表するのあの一爻發動してまた空に落つるは、半路に走りて就中折回せんと要す。もし是れ一手を隔てて人に替わりて來りて占せば、須らく先に門を出づるは誰なるかを弄清す。たとえば僧道あるいは子姪なれば、就中子孫を以て主人と爲して、その餘はこれに倣え。こ の一爻もし空にして動すれば、人半路に走りて仍舊回來す。它動じて退神を化するも、一樣なり。它動じて空亡に化入すれば、則ち去りてのち順ならざるを主る。所謂退神は、就中卯が寅を化し・酉が申を化すのこ の一類なり。財氣旺盛にしてまた月建に臨めば、門を出でて必ず能く滿載して歸らん。出行もし財爻旺相を得て、また來りて世爻を生合しあるいは世を持して、既に空亡に落ちず・もまた刑克を受けざれば、日後必ず生意の做すべきあり。もし它再び月建を加えれば、それすなわち一定滿載して歸らん。ただ能く吉に趨り凶を避くれば、また何をか愁えん、高きを登り險を涉るを。
行人
人為利名忘卻故鄉生處,樂家無音信,全憑周易卦中推,要決歸期但尋主象。(官員公吏看官爻,僧道卑幼看福爻,妻妾奴婢看財爻,兄弟朋友看兄爻,尊長老人看父爻,不在六親之中者,看應爻。)
人名利に着きて、故鄕を腦後に忘る。家裡安樂なるに、卻って一點の音信を收到せずして、只好く全く《周易》の卦爻に憑りて來りて推す。歸期を斷ぜんと要せば、ただ須らく主象こ の一爻を找准す。取用の法:官員・吏役を占するは「官鬼」爻を看り、僧道と晚輩とを占するは「子孫」爻を看り、妻妾奴婢を占するは「妻財」爻を看り、兄弟朋友を占するは「兄弟」爻を看り、尊長老人を占するは「父母」爻を看る。もし占する所の人六親の内に在らざれば、就中應爻を看る。
主象交重,身已動;用爻安靜,未思歸。(用爻即主象,動則行人已行,看在何爻,便知人在何處,如在初二爻方發足,在三四爻將到門,在五爻在中途,在六爻還在地頭,歸期尚遠。用爻不動,日辰動爻又無沖並者,安居異鄉未有歸念也。)
主象交重發動に逢えば、人已に身を動かせり。用爻安靜動かざれば、人還は未だ歸意を起さざるなり。用爻就中是れ主象なり。它一たび發動せば、行人已に路に上れたるを說明す。再び它の哪一爻に落つるかを看て、就中人何の地方に到れたるかを知る——初爻・二爻に在れば、是れ剛た步を起せり。三爻・四爻に在れば、家門に到ること快し。第五爻に在れば、還は半路に在り。第六爻に在れば、人還は目的地に在りて、歸期尚お遠し。もし用爻動かざれども、日辰・動爻また來りてそれを冲し・それを併するなければ、それすなわち異鄕に安居して、還は未だ家に回るの念頭を動かさざるなり。
克速生遲我若制他,難見面;(用爻動,歸期可擬;日辰若克世,人必速至;生世合世;人必歸遲;最怕世爻剋制用爻,乃未能歸。)三門四戶應如合世,即還家。(三爻為門,四爻為戶,臨用爻動,歸程已近;更得應爻、動爻、克世、生世而用爻又無制伏者,人即到家,可立而待也。)
用爻來りて世を克すれば就中回ること快く、來りて世を生ずれば反って回ること慢し。もし是れ我往きて他を制住すれば、それすなわち見面し難し。用爻一たび動けば、歸期就中推すを得有り。它もし來りて世爻を克せば、人必ず很く快く到らん。它來りて世を生じ世に合せば、人反って回ること遲し。最も世爻反って往きて用爻を克制するを怕る。それすなわち回り來る能わず。第三爻是れ門にして、第四爻是れ戶なり。應爻もし來りて世に合せば、人馬上家に到らん。用爻もし三・四爻に臨みて發動せば、歸程已に近し。再び應爻あるいは動爻の來りて世を克し・世を生ずるを得て、しかして用爻また制伏せられざれば、あの人立刻到りて、立ちて等てば是れ罷り。
動化退神,人既來而復返;(凡寅動化卯,巳動化午類,謂進神;酉動化申,子動化亥類,謂退神。用爻若化進神,行人急急回來,不日可望;化退神,行人雖來仍復返,空動亦然。看臨何爻,便知何處轉去。要知行幾里路去,以生成數斷之,如一六水數,二七火數,三八木數,四九金數,五十土數,陽爻以天數推,陰爻以地數推,生旺倍加,死絕減半。)靜生世位,身未動而懷歸。(六爻安靜,人必未歸,若應生世合世,或世應比和,用爻生合世爻者,身雖未動,已有歸意,但看沖動月日,起程;生旺旬日,必來。有氣主速到,無氣主遲滯。)
用爻發動して退神を化するは、人半路に來りてまた折り回り去れり。凡そ寅動して卯を化し・巳動して午を化するの一類を、進神と叫ぶ。酉動して申を化し・子動して亥を化するの一類を、退神と叫ぶ。用爻もし進神を化せば、行人急急趕回して、日ならずして到るべし。もし退神を化せば、人身を動かしたると雖も仍舊折回せんと要して、動じて空に落つるも一樣なり。再び它の哪一爻に落つるかを看て、就中何の地方に由りて折り回り去れるかを知る。他の走れる多少の里路を算せんと要せば、就中五行の生成の數を用ゐる。一・六は水に屬し、二・七は火に屬し、三・八は木に屬し、四・九は金に屬し、五・十は土に屬す。陽爻天數に按じて推し、陰爻地數に按じて推す。生旺に落つれば加倍し、死絶に落つれば減半す。用爻安靜にして來りて世位を生ずるは、人未だ身を動かさざると雖も已に家に回らんを想着せり。六爻安靜なれば、人必ず回來有らず。ただしもし應爻世を生じ世に合し、あるいは世應比和し、あるいは用爻來りて世爻を生合せば、則ち人未だ身を動かさざると雖も、歸意已に有れり。ただ須らくそれを冲動するのあの月日を看れば、他便ち程を起さん。它生旺の旬日に到れば、人必ず到來せん。用爻氣あれば就中來ること快く、氣なければ就中遲滯す。
若遇暗沖,睹物起傷情之客況;(卦爻不動;本無歸意,若得日辰沖動應爻或用爻者,必然睹物思鄉,方欲起意回家;日辰雖沖而月建動爻剋制者,縱有客況,亦難起程也。)如逢合住,臨行有塵事之羈身。(用爻發動固是歸兆,若遇動爻日辰作合,謂之合住,其人雖欲回家,因事絆住,不得歸來也。如被父母合住,必因長上所留,或因文書阻滯;財爻合住必因婦人迷戀,或因財物淹留;兄弟合住,多因朋友同伴口舌所阻,子孫合住,必因小口六畜僧道所阻;官鬼合住,帶吉,則貴人所留,加凶,是火盜官災絆住。)
もし暗中相冲に遇えば、人景に觸れ情を生じて鄕を思うに因れり。卦爻本本來動かざるは、他原來歸意なきを說明す。然るにもし日辰應爻あるいは用爻を冲動せば、他必定物を睹て鄕を思いて、こそ家に回るの念頭を起せり。ただし日辰冲すると雖も、もし月建あるいは動爻また來りて克制せば、則ち縱い客中の愁緖あるとも、もまた仍舊身を動かす能わず。もし合住せらるるに遇うは、身を動かさんと臨みて卻って俗事に纏住せらる。用爻發動本來是れ歸來の兆なり。然るに它もし動爻あるいは日辰に相合せられれば、就中合住と叫び、あの人想う家に回らんとするに、卻って事情に絆住せられて走り成らず。何に絆住せらるるかを看んと要せば、就中誰の來りて合するかを看る。父母に合住せらるれば、必是れ長輩他を留め、あるいは文書の事に因りて耽擱す。妻財に合住せらるれば、必是れ女人に迷戀し、あるいは財物の爲に滯留す。兄弟に合住せらるれば、多く朋友同伴の口舌に阻まるるに因れり。子孫に合住せらるれば、必ず小孩・六畜あるいは僧道の事に因れり。官鬼に合住せらるれば、もし它吉神を帶ぶれば、是れ貴人の挽留にして、もし凶神を加えれば、就中火災・盜劫・官司他を絆住せしめり。
世克應而俱動,轉往他方;(凡占行人,卦爻宜動不宜靜,世動歸心必切;應動身已登程。若動世克動應,行人雖來而往他處,非歸家也。用爻動而生合應爻者,同此推斷。)應比世而皆空,難歸故里。(應為客鄉,世為家鄉,應爻生世合世,是行人思家之象,可望其歸也。世應比和,本非歸兆,必得用爻動來克世合世,乃能歸耳。惟怕應爻空亡,雖來亦必遲緩,更與世爻皆空,則欲來不來,必無準實,難望其歸來也。若應不空,而世獨空亡者,又主行人已離彼處,反主速歸也,用爻更動,可立而待也。)
世應皆動して世往きて應を克するは、人別は、人別處に轉じ去れり。凡そ行人を占するに、卦爻動を宜として靜を宜とせず。世動するは、歸を盼るの心切なるを說明す。應動するは、人已に路に上れたるを說明す。然るにもし兩爻皆動して世爻往きて應爻を克せば、あの行人出發したると雖も、卻って是れ別處に往きて、並に家に回るに非ず。用爻發動して往きて應爻を生合するも、もまたかくのごとく照らして推斷す。應と世と比和して兩爻皆空に落つれば、就中故里に回り難し。應爻は客居の鄕を代表し、世爻は家鄕を代表す。應爻來りて世を生じ世に合するは、是れ行人家を思うの象にして、他の回來るを望むべし。世應比和するは、本來是れ歸來の兆に非ずして、必ず須らく用爻發動して來りて世を克し世に合して、人こそ回り來るを得。最も應爻の空亡に落つるを怕る。則ち人縱い回來るとももまた必ず遲緩なり。もし它世爻と雙雙落空せば、それすなわち想う回らんとするにまた回り成らずして、全く準信なく、指望し上る能わず。ただしもし應爻空ならずしてただ世爻落空するのみなれば、あれ反って行人已にあの地方を離れたるを主りて、回來ること快し。用爻もし再び發動せば、立ちて等てば便ち罷り。
遠行最怕用爻傷,尤嫌入墓;(遠出行人,若得用爻出現,不臨空亡,不受傷克,卦有財福,便主在外吉利,雖歸遲無妨;在死墓絕空,或日月動變刑剋,皆主不利。若用爻無故自空,或變入死墓空絕,或忌爻乘旺帶殺發動,或卦無用爻,應又空者,皆當以死斷之。)近出何妨主象伏,偏利逢沖;(家內近出行人用爻伏藏,必有事故不歸,若得日辰動爻沖之,則便歸,或無日辰動爻相沖,至沖動日時即到,用爻安靜亦依此斷,不歸事詳見下。)
遠門を出づるは最も用爻の傷を受くるを怕りて、尤も它の墓に入るを嫌う。遠行外に在るの人、もし用爻卦上に出現して、既に空亡に落ちず・もまた傷克を受けざれども、卦中また妻財・子孫あれば、それすなわち他外に於て吉利を主りて、縱い回來ること遲るとももまた妨げなし。もし用爻死・墓・絶・空に落ち、あるいは日辰・月建・動爻・變爻に刑克せられれば、皆利ならざるを主る。倘若用爻無故に自ら空亡に落ち、あるいは死・墓・空・絶に變入し、あるいは忌神旺に乘じて殺を帶びて發動し、あるいは卦中根本に用爻なくして應爻また空なれば、それすなわち皆當に死亡に按じて來りて斷ずべし。近處門を出づるの人は、用爻隱伏するももまた妨げずして、反って冲に逢うに利在り。家裡人近處に門を出づるは、用爻もし隱伏せば、必是れ事ありて耽擱して回來らざるなり。もし日辰あるいは動爻の來りてそれを冲するを得れば、人立刻回らん。倘若日辰・動爻の來りて冲するなければ、それすなわちそれを冲するのあの日子・時辰に到れば便ち到らん。用爻安靜なるも、もまたかくのごとく照らして斷ず。回來らざるの種種の緣由に至っては、下文に詳見す。
若伏空鄉,須究卦中之六合;(用爻空亡,必須中間克破,伏上飛神,方得露出,伏神為用,否則終被把住,雖有提起之爻,亦何用哉!若得伏於空亡爻下,一遇動爻、日辰、六合,即出為用,行人可望其歸,六沖尤妙。更決歸期亦以沖合月日定之。若伏神自遇空亡,恐作他鄉之鬼,必無歸日。)如藏官下,當參飛上之六神。(用爻伏官鬼爻下,必為凶事所羈,如臨青龍,必因酒色成病不歸;臨朱雀必因官非口舌不歸;臨勾陳撲跌損傷;臨螣蛇牽連驚恐,臨白虎臥病不起。臨玄武被盜失財不歸。凡遇土鬼為病,火鬼為訟,勿論六神可也,卦無官鬼,亦依此斷。)
用爻もし空亡の鄕に伏せば、就中須らく卦中の六合を推究す。用爻空に落つれば、必ず須らく先にそれの上面に壓するの飛神を克破して、伏神こそ露出し來るを得・取用上るを得。否すれば始終壓住せられて、縱いそれを提起するの爻あるとももまた事に濟わず。もし它恰好一個の空亡の爻の底下に伏すれば、則ち一たび動爻・日辰あるいは六合に遇えば、它立刻能く出來て取用して、行人便ち歸期の望むべきあり。もし六冲を得ればそれすなわちさらに妙なり。歸期に至っては、もまた冲・合の月日を用いて往きて定む。倘若伏神自身空亡に落ちたれば、ただ人の他鄕に客死して・永く歸日なきを怕るのみ。用爻もし官鬼の下に藏れば、就中當に飛神上の六神を參看すべし。用爻官鬼爻の下に伏せば、必ず凶事に絆住せらる。官鬼「靑龍」に臨めば、是れ酒色に因りて病を得て歸らず。「朱雀」に臨めば、是れ官司口舌に因りて歸らず。「勾陳」に臨めば、是れ跌扑して傷を受けたり。「螣蛇」に臨めば、是れ牽連せられて驚を受けたり。「白虎」に臨めば、是れ病に臥して起きず。「玄武」に臨めば、是れ盜まれて財を破りて回り來る能わず。これの外凡そ土鬼は病を生ずを主り・火鬼は官司を主る。こ の兩樣は再び六神を論ずるを必とせず。卦中もし根本に官鬼なければ、もまたかくのごとく照らして斷ず。
兄弟遮藏,緣是非而不返;(用爻伏在兄爻下,必有是非口舌爭鬥事不歸,加朱雀為賭博,化官鬼為失財,臨白虎為風波。)子孫把住,由樂酒以忘歸。(用爻伏於子孫下,必為遊樂、飲酒、田獵、串戲、走馬而不歸也,不然亦為六畜之故、小兒之事、僧道之阻,所以不得歸家。)父為文書之阻滯,(用爻伏於父爻下,必為文書阻滯,或為手藝不歸,不然則是尊長所留,卦無父母,或落空亡,必無路引,動化空,路引己失,父化父,兩人合一引。)財因買賣之牽連。(用爻伏於妻財下,必為經營買賣之故而不歸,財爻空亡,或遇兄劫,多因折本。財臨有氣,或遇生扶。必有利息,故忘家也。若臨青龍玄武,必是迷花不返。)
兄弟用爻を遮住するは、人是れ是非爭執に因りてこそ回らず。用爻兄弟爻の下に伏せば、必ず是非口舌・爭鬥の事ありて絆住して歸らず。兄弟「朱雀」を加うれば、是れ賭を聚う。官鬼を化じ出づれば、是れ財を破りたり。「白虎」に臨めば、是れ風波に遇上せり。子孫用爻を按住するは、人是れ飲酒作樂に貪りてこそ歸を忘る。用爻子孫の下に伏せば、必是れ游玩・酒を喝し・打獵・戲を串り・馬を跑るに耽誤せられて、然らざればもまた六畜の事・小孩の事の爲に、あるいは僧道に絆住せられて、ゆえに家に回る能わざるなり。父母是れ文書上の阻滯なり。用爻父母の下に伏せば、必ず文書の事に拖住せられ、あるいは手藝活兒の爲に歸らず、然らざれば就中尊長に留下せらる。もし卦中父母なく、あるいは父母空亡に落つれば、あれ是れ路引なきなり。父母動じて空を化するは、是れ路引已に丟了せり。父母が父母を化するは、是れ兩人合して一張の路引を用ゐる。妻財是れ買賣上の牽連なり。用爻妻財の下に伏せば、必ず是れ經營買賣の爲に歸らず。財爻もし空亡に落ち、あるいは兄弟に劫奪せられれば、多半是れ本を折れり。財爻もし氣あり、あるいは生扶を得れば、必是れ利の圖るべきありて、こ の因りて家を忘れり。它もし「靑龍」「玄武」に臨めば、それすなわち花柳に迷戀して肯んじて回來らざるなり。
用伏應財之下,身贅他家;(用爻伏於應上,妻財之下,必然身贅他家,不思歸也。財動生合世爻,掣婦歸家,財爻若與伏神不相生合,乃是與人掌財,或是倚靠他家非婚婿也。)主投財庫之中,名留富室。(用爻伏於財庫下,其人必在富家掌財,伏神衰絕無氣,則是傍他度活耳。若得用爻出現在財庫爻動,異日必然滿載而回,更加青龍月建,尤為稱意。)
用爻應爻の財の下に伏するは、人已に別人家に入贅せり。用爻應爻の上・妻財の下に伏せば、必是れ別人家に入贅して、回來らんと想わざるなり。もし財爻發動して來りて世爻を生合せば、あれ是れ媳婦を帶りて一同に家に回らんと要す。もし財爻と伏神と並に相生相合せざれば、それすなわちただ人家に替わりて錢を管し、あるいは人家に依傍して活を過ぐるのみ、並に女婿を做了するに非ず。用爻財庫の中に投进するは、人是れ富室裡に留れり。用爻財庫の爻の底下に伏するは、此人必ず富家に於て錢財を掌管す。もし伏神衰絶氣なければ、あれ不過人家に傍りて口を糊ぐるのみ罷り。もし用爻卦上に出現して、しかして財庫の爻また發動せば、則ち日後必定滿載して歸らん。再び「靑龍」と月建とを加えれば、就中さらに心を稱ふ。
五爻有鬼,皆因途路之不通;(鬼在五爻動,必是途路梗塞不通;故不歸也,五爻若遇忌殺發動,亦然,五爻空亡,亦是道路不通之象也。)一卦無財,只為盤纏之缺乏。(卦中動變月日,皆無財爻者,為無路費故不歸,有財無故自空者亦然,行人原為財利者,必不遂意。)
第五爻上官鬼あれば、皆道路通ぜざるに因れり。官鬼第五爻に於て發動するは、必是れ路上梗塞通ぜずして、ゆえに回り來る能わざるなり。第五爻もし忌神凶殺發動に遇うも、一樣なり。第五爻空亡に落つるも、同じく是れ道路通ぜざるの象なり。整卦財爻を見ざれば、ただ盤纏を缺少するが爲のみ。卦中動爻・變爻および月建・日辰統べて財爻を見ざれば、あれ是れ路費なきにしてこそ回來らざるなり。財あると雖も無故に自ら空亡に落つるも、一樣なり。もしこ の行人本來是れ財を求むるが爲に出去りしなれば、あれさらに是れ意に遂う能わず。
墓持墓動,必然臥病呻吟;(用爻入墓化墓,或持鬼墓,或卦有鬼墓爻動,或用伏於鬼墓爻下,皆主病臥他家,故不回也,若伏官爻下亦然。帶朱雀或化文書,必在獄中,非病也。)世合世沖,須用遣人尋覓。(用爻安靜,得世爻發動,沖起合起者,必須自去尋覓,方能歸;用爻伏藏得世爻提起用爻入墓得世爻破墓,皆用尋覓方回。)
用爻墓を持しあるいは墓爻發動するは、あの人必是れ病に臥して呻吟す。用爻墓に入り・墓を化し、あるいは自ら官鬼の墓を持し、あるいは卦中鬼墓の爻發動し、あるいは用爻鬼墓の爻の下に伏するは、皆別人家に於て病倒せるを主りて、ゆえに回り來る能わず。官鬼爻の下に伏するも、一樣なり。ただし它もし「朱雀」を帶び、あるいは文書を化じ出づれば、それすなわち牢裡に關えられて、並に病を生ずるに非ず。世爻往きて合し・往きて冲するは、就中須らく人を派して往きて找すべし。用爻本本來安靜なれば、全く世爻發動して往きてそれを冲起し・それを合起するに靠りて、それすなわち必ず須らく自己出面して往きて尋して、人こそ回り來るを得。同じく、用爻隱伏して世爻のそれを提起するに靠り、あるいは用爻墓に入りて世爻の墓を冲破するに靠るは、皆須らく人を派して往きて尋訪してこそ回來るを得。
合逢玄武,昏迷美色不恩鄉;(六合卦,玄武財動,或用臨玄武,動而遇財爻合住,或用伏玄武財下,或卦有三合財局,而玄武亦動其中者,皆主行人在外貪花戀色,不思故鄉也;若得動爻日辰沖動克破合爻,庶有歸日。若用臨玄武化鬼,或伏玄武鬼下,而財爻不相合者,其人在外必為盜賊,不然亦被盜攀害,故不歸也。)卦得游魂,漂泊他方無定跡。(游魂卦應爻發動,行人東遊西走,不在一方;用在五爻動亦然,游魂化游魂,行跡不定,游魂化歸魂,遊遍方歸。)
相合の處また「玄武」に逢うは、あれ是れ女色に沉迷して故鄕を念わざるなり。もし六合の卦を得て玄武の臨む所の財爻發動し、あるいは用爻玄武に臨みて發動するに卻って財爻に合住せられ、あるいは用爻玄武に臨むの財爻の下に伏し、あるいは卦中三合の財局を結成して玄武もまた局中に於て發動するは、皆行人外に於て花を貪り色に戀して・家鄕を想わざるを主る。もし動爻あるいは日辰のあの合爻を冲動し・克破するを得れば、こそ歸來の日あらん。倘若用爻玄武に臨みて官鬼を化じ出し、あるいは玄武に臨むの官鬼の下に伏して、しかして財爻並にそれと相合せざれば、則ち此外に於て必是れ盜賊を做了して、然らざればもまた盜賊に牽連攀扯せられて、こ の因りて回り來る能わざるなり。遊魂の卦を得れば、人他乡に漂泊して・行蹤定まらず。遊魂卦にして應爻發動するは、行人東に遊び西に走りて、一處に在らず。用爻第五爻に於て發動するも、一樣なり。遊魂再び遊魂を化するは、行蹤さらに定準なし。遊魂歸魂を化するは、それすなわち遊び足りてこそ回來るなり。
日並忌興,休望到;身臨用發,必然歸。(剋制主象者,為忌爻,若在卦中發,或臨身世,或帶日辰,或被日辰沖並,皆主不歸;若得用臨卦身,出現發動,則必回來,若持世動亦可望其歸。)父動卦中,當有魚書之寄;(凡占行人,卦有父動,必有音信寄來,生世、合世、持世、克世,皆主來速,世生世克,則來遲。化出喜爻,或化福爻,是喜信;或化忌爻,或化官爻,是凶信。動空化空,是虛信,加螣蛇化兄,亦恐未的。父化父,兩次信來。若逢合住,音信被人沉匿,或帶書人有事,稽延在途,未能到也。若逢沖散、書信已失,重爻則已報過。)財興世上,應無雁信之來。(凡占望信,遇父爻衰靜,或空、或伏、或有財動,或財爻旺臨身世,皆主無信;卦有動爻化出,父母生合世爻,即是其人傳信來也,如兄化出,朋友寄來類。)
日辰と忌神と一齊に興るは、就中人の到るを指望するべからず。卦身用爻に臨着してまた發動するは、人一定回來す。凡そ主象を克制する就中是れ忌神なり。它卦中に於て發動し、あるいは身に臨み世に臨み、あるいは日辰を帶び、あるいは日辰に冲・併せらるるは、皆人回來らざるを主る。反して、もし用爻卦身に臨みて、また出現して發動せば、人必定回來す。它世を持して動するも、一樣に他の歸るを望むべし。父母卦中に於て發動するは、當に書信の寄來あるべし。凡そ行人を占するに、卦中父母發動せば、必ず音信の寄來あらん。它世を生じ・世に合し・世を持しあるいは世を克するは、皆信の來ること快きを主る。もし是れ世爻往きてそれを生じ・それを克すれば、信就中來ること慢し。它喜神あるいは子孫を化じ出づれば、是れ喜信なり。忌神あるいは官鬼を化じ出づれば、是れ凶信なり。動じて空に落ち・空亡に化入するは、是れ假消息なり。「螣蛇」を加えてまた兄弟を化するは、恐怕もまた確實ならず。父母が父母を化するは、是れ先後に兩封の信を來す。もし它合住せらるれば、あれ是れ信人に扣下せられ、あるいは信を捎るの人事ありて路上に耽擱して・一時到る能わざるなり。もし它冲散せらるれば、あれ是れ信已に丟了せり。もし是れ重爻なれば、信早く已に報じ過ぎたるを說明す。財爻世爻上に於て興動するは、就中雁書の傳來なし。凡そ信を等つを占するに、もし父爻衰弱安靜し、あるいは空に落ち・あるいは隱伏し、あるいは卦中財爻發動し、あるいは財爻旺相にして身に臨み世に臨めば、皆信なきを主る。もし卦中動爻ありて父母を化じ出して來りて世爻を生合せば、それすなわちあの個人信を捎り來れたるなり——たとえば兄弟に由りて化出せば、就中朋友の寄來せるなり。
欲決歸期之遠近,須詳主象之興衰。(用爻旺相,歸必速,休囚歸必遲,生旺墓日歸。休囚死絕生旺日歸,安靜沖動日歸。發動即以本爻定其月日;或入墓,或合住,以破墓破合日定之。靜而有沖者,以六合日斷之;動而剋制者,以三合日斷之。代占以應爻論之遠,以年月斷,近以日時推獨發之爻,亦可推之,如子爻動,即取子日為歸期。)動處靜中,含蓄許多凶吉象;天涯海角,羈留多少利名人。
歸期の遠近を斷ぜんと想えば、就中須らく主象の興衰を細看す。用爻旺相なれば、回ること必ず快し。休囚なれば、回ること必ず慢し。它もし旺相なれば、墓に入るの日を取りて回らん。もし休囚死絶なれば、生旺に轉ずるの日を取りて回らん。もし安靜なれば、それを冲動するの日子を取りて回らん。它もし發動せば、就中直に它本爻の地支を用いて月日を定む。もし它墓に入り、あるいは合住せらるれば、就中墓庫を冲破し・あの合を冲破するの日子を取る。安靜にして冲あるは、六合の日を取りて來りて斷ず。發動して克制せらるるは、三合の日を取りて來りて斷ず。もし是れ人に替わりて代占せば、就中應爻を以て來りて論ず。路遠きは年月に按じて斷じ、路近きは日時に按じて推す。卦中獨發の爻もまた取りて來りて期を定めうる。たとえば子爻發動せば、就中子日を取りて歸期と爲す。動の裡に靜あり・靜の裡に動ありて、許多の吉凶の象を含む。天涯と海角と、多少の名を追い利を逐うの人を羈留せるかを知らず。
舟船
凡卜買船,斷同船戶。(凡卜買船吉凶,與船戶人占一同推斷。若船戶自來占卜,要同家宅斷之為是。)
凡そ是れ船を買うを占するは、斷法船戶を占するに同じ。船を買うの吉凶を占するは、可に船戶に替わりて占卜するの法子と一併に推斷す。もし是れ船戶自己來りて占せば、それすなわち當に家宅の一章に照らして往きて斷ずべし。
六親持世,可推新舊之由;(財福持世是新船,父母持世是舊船,兄弟持世半新半舊,鬼爻持世災驚不利。)諸鬼動臨,可識節病之處。(金鬼釘少,土鬼灰少,木鬼有縫,水鬼有漏孔處,火鬼有燥裂。)
六親中の哪一個の世を持するかを看れば、便ち船の新なるか舊なるかを推出すべし。妻財・子孫世を持するは、是れ新船なり。父母世を持するは、是れ舊船なり。兄弟世を持するは、是れ半新半舊なり。官鬼世を持するは、就中災あり驚ありて・利ならず。各樣の官鬼どこに落ちて發動するかを看れば、便ち船何の毛病あるかを認出すべし。金鬼是れ釘子少なきなり。土鬼是れ船縫の灰少なきなり。木鬼是れ板裂縫あるなり。水鬼是れ漏水の窟窿あるなり。火鬼是れ木料乾裂せるなり。
初二爻為前艙,要持財福;五六爻為後舵,怕見官兄。(以上皆要臨青龍、天喜、貴人、財福、則吉,主有富貴之人上船吉利,四爻三爻為中艙,亦要帶財福。)父作艄公,不宜傷克;(父母為船,又作艄公,要生旺不被日辰動爻傷克為吉。占買船,要財靜則船好,無損壞處。)龍為船尾,豈可空刑?(青龍為船尾,生旺動持生合世,皆主利益稱意。)
初爻二爻是れ前艙にして、妻財・子孫の坐鎭あるを要す。五爻六爻是れ後梢舵位にして、官鬼・兄弟を見るを怕る。已上こ の幾處皆須らく「靑龍」「天喜」・貴人および財・福に臨みてこそ吉にして、富貴の人船に上るありて・船を行ること順利を主る。三爻四爻是れ中艙にして、同じく財・福を帶ぶを要す。父母は艄公を代表して、傷克を受くるを宜とせず。父母既に船を代表し・また舵を掌るの艄公を代表す。它須らく生旺して、しかも日辰・動爻に傷克せられざれば、こそ吉と算す。もし船を買うを占せば、還は須らく財爻安靜して、あの船こそ好くして・破損の處なきを要す。靑龍は船尾を代表す。怎んぞ能く它をして空に落ち刑を受けしめんや。靑龍是れ船尾の象なり。它生旺し・發動し・世を持し、あるいは來りて世爻を生合するは、皆利を獲て心を稱ふを主る。
螣蛇辨索纜之堅牢,(螣蛇為索纜,空則枯爛不好,旺則堅牢美利。)白虎為帆檣之順利。(白虎屬風,故取為風帆,若生旺帶財福吉神,動持生合世身,則船有好帆,使風順快;若白虎帶凶鬼惡殺,旺動克害世身,大不利,主遭失風傾覆之患。勾陳為鐵錨,休囚空亡,船無鐵錨,帶鬼克世,鐵錨為怪,化空絕有失。)六爻皆吉,不傷身;四海遨遊,無阻滯。(六爻生合財福吉神,又生旺持世身,動爻又不來傷克,則無往不利,雖遠遊於四海五湖,亦皆吉利,若子水持世,其船損人丁。每驗卦法,又看行船出入,避忌爻,如鬼兄白虎臨太歲,爻動來刑沖剋害世身,必有風波險惡,更有凶神克世大凶。)
「螣蛇」用ゐて纜繩結實なるか否かを辨ず。螣蛇は繩索纜繩を代表す。它空に落つれば、纜繩就中朽爛して用に堪えず。它旺相なれば、纜繩就中堅牢にして使ひ好し。「白虎」用ゐて帆桅順利なるか否かを看る。白虎風に屬すれば、ゆえに它を取りて風帆を作す。它もし生旺して、また妻財・子孫等の吉神を帶びて、發動しあるいは世を持し・世身を生合せば、それすなわち船好帆ありて、風を使ひ起すにまた順にしてまた快し。もし白虎凶惡の官鬼と凶殺とを帶びて、旺動して來りて世身を克害せば、それすなわち大きく利ならずして、風を失い船を翻すの患に遭遇するを主る。「勾陳」は鐵錨を代表す。它休囚にして空亡に落つれば、是れ船上鐵錨なきなり。它官鬼を帶びて來りて世を克するは、是れ鐵錨怪異を出づるなり。它空・絶に化入するは、是れ錨丟失せんと要す。六爻皆吉にして卦身を傷らざれば、それすなわち四海に遨游して・毫も滯阻なし。六爻皆來りて妻財・子孫等の吉神を生合して、また生旺にして世を持し身に臨み、動爻もまた來りて傷克せざれば、それすなわち往けば利ならざるなし。縱い遠く四海五湖に遊ぶとも、もまた一概に吉利なり。ただ是れもし子水世を持せば、こ の船須らく人口を損せんを要す。歷來卦を驗するの法は、還は須らく船を行りて進出の時當に哪些の爻を回避すべきかを看る。たとえば官鬼・兄弟・白虎太歲に臨着して、あの一爻發動して來りて世身を刑冲克害せば、必ず風波險惡あらん。もし再び凶神ありて來りて世を克せば、それすなわち大凶なり。
娼家(賦を存して註せず)
養身於花柳之中,曰娼與妓,識禍福於幾微之際,惟蓍與龜。花街托跡,柳巷安身。門外紛紛總是風流子弟,窗前濟濟無非歌舞佳人。若得安寧,必得世無沖剋;欲求稱意,還須應去生扶。卦見六沖往來,亦徒迎迓;爻當六合,晨昏幸爾盤桓。財若空亡,錢樹子慎防傾倒;官如墓絕,探花郎那得棲遲。妻財官鬼二者不可相應,財鬼父兄子孫皆宜不動。鬼殺傷身,火盜官災多恐怖。日辰沖父,住居屋宅有更張。兄弟交重罄囊用度,子孫藏伏蹙眉追陪。財化福爻,家出從良之妓;官居刑地,門招惡病之人。忌動衰空,閒是閒非閒撓括;財興克世,有財有利有驚疑。能將玄理以精詳,真乃黃金而不易。
花柳の叢中に於て身を安んじ命を立つるは、之を娼と妓と作す。細微の際に於て禍福を辨明せんと要すれば、ただ蓍草と龜甲とに靠る。彼女ら花街に身を托し・柳巷に身を安んじて、門外往き來り來り往き盡く是れ風流子弟にして、窗前濟濟として一堂無非歌舞佳人なり。安寧せんと想えば、必ず須らく世爻冲克を受けざらんことを要す。意を稱へんと想えば、還は須らく應爻來りて生じ來りて扶するを得んことを要す。卦もし六冲を得れば、客人來り來り往き往きももまたただ白く迎え白く送るのみ。爻もし六合を成せば、早晚こそ人ありて幸いに盤桓して去らざらん。財爻もし空亡に落つれば、こ の棵の搖錢樹就中須らく倒るるを心を當てるべし。官鬼もし墓絶に落つれば、あれらの花を尋るの客人哪裡に還は肯んじて久留せん。妻財と官鬼と兩樣彼此照應すべからず。財・鬼・父・兄・子孫五者皆動かざるを以て宜と爲す。官鬼凶殺來りて卦身を傷るは、火災・盜劫・官司の類就中層出窮まらずして、人をして惶恐せしむ。日辰往きて父母を冲するは、住する所の屋宅就中更換せんと要す。兄弟交重發動するは、錢囊必ず花し盡くて精光せられん。子孫隱伏して現れざれば、ただ能く眉頭を皺りて強ひて笑臉に陪するのみ。財爻子孫を化じ出づれば、家裡須らく一個の良に從るの妓女を出づるを要す。官鬼刑の地に落つれば、門裡須らく一個の身に惡疾を染むるの人を招來せんと要す。忌神發動してまた衰弱空に落つるは、閒是閒非人を擾りて安生を得しめず。財爻興旺なるに卻って來りて世を克するは、財あり利ありもまた驚あり疑あり。こ の玄妙の道理を能く推究精詳すれば、あれこそ眞に是れ黃金にも換へる能わざるなり。
