Libo

婚姻

明 · 刘基 · 第3巻 / 10

作盤ガイド: 八字作盤

男女合婚,契於前定,朱陳締結,分在夙成。然非月老,焉知夫婦於當時;不有宓羲,豈識吉凶於今日!欲諧伉儷,必定陰陽。(陽奇陰偶配合成婚。世屬陽,應屬陰,鬼屬陽,財屬陰,內屬陽,外屬陰。陰陽相得,乃成夫婦之道,異日必然大利。)陰陽交錯,難期琴瑟之和鳴;(陰陽交錯者,世陰應陽,鬼陰財陽,內陰外陽,皆為反象成婚,後必主夫凌妻,妻欺夫,終朝反目,不得和順。若變出財鬼不空,主象安靜,亦可用也。)內外互搖,定見家庭之撓括。(占婚卦宜安靜,安靜則家庭雍睦,必無爭鬥之事。若財動則不和翁姑,鬼動則不和妯娌,父動則不和子侄,兄動則不和夫妻,動加月建日辰,不唯不和,更有剋制。)

男婚女嫁は、緣分本より前定に合す。朱・陳兩姓世々親を結ぶは、情分早已成就して先んず。然るにもし月下老人の線を牽くなければ、誰か能く當時の哪一對の夫婦と爲るべきを知らんや。もし伏羲の卦を畫くなければ、今天また何を憑りて以て吉凶を辨識せんや。夫婦の和諧を要せんと欲せば、先ず須らく陰陽を配定して得べし。陽は奇と爲し、陰は偶と爲し、一奇一偶こそ婚を配成す。婚を占する時に世は陽に屬し・應は陰に屬し、官鬼は陽に屬し・妻財は陰に屬し、内卦は陽に屬し・外卦は陰に屬す。陰陽各々その位を得て相協するは、こそ夫婦の道に合し、日後必然大利なり。もし陰陽交錯顛倒せば、すなわち琴瑟和鳴を指望し難し。いわゆる交錯とは、世爻反って陰と成り・應爻反って陽と成り、官鬼反って陰に屬し・妻財反って陽に屬し、内卦反って陰に屬し・外卦反って陽に屬す——皆反象婚を成すなり。日後夫の妻を欺くならざれば、すなわち妻の夫を凌ぐなり、成天反目して、和順を得難し。ただしもし變じ出づる財・鬼二爻落空せず、主象また安靜なれば、還は勉强用いうる。内外兩卦互相搖動すれば、家庭の中一定に糾纏清からず。婚を占するに卦靜を以て宜と爲す。靜なれば則ち家庭雍睦にして、爭鬥を生ぜず。もし妻財發動せば、媳婦と公婆と不和す。官鬼發動せば、妯娌の間不和す。父母發動せば、長輩と子侄と不和す。兄弟發動せば、夫妻不和す。これらの動爻もしさらに月建・日辰の力を加えれば、すなわちただ不和なるのみならず、還は互相克制せんとす。

六合則易而且吉;(六合卦,一陰一陽配合成象,世應相生,財官相合,占者得之,必主易成而又吉。)六沖則難而又凶。(六沖卦,非純陰則純陽也,其象猶二女同居,兩男並處,志必不合。占者得之,必主難成,縱成亦不利。)陰而陽陽而陰,偏利牽絲之舉;(世與官宜陽反陰,應與財宜陰反陽。占娶婦多不利。惟入贅則吉。)世合應應合世,終成種玉之緣。(世為男家,應為女家,若得相合,是兩願之象,必主易成,後又吉利。)

六合の卦を得れば、婚事は既に容易にしてまた吉利なり。六合卦は一陰一陽配合して象を成し、世應相生・財官相合せば、婚を占する人これを得れば、必ず說成し易く・成るのちもまた順なり。六冲の卦を得れば、婚事は既に艱難にしてまた凶險なり。六冲卦は純陰ならざれば便ち純陽なり。譬すれば兩個の女子同じ屋に住し・兩個の男子並び一室に處るがごとく、心志必ず相投ぜず。婚を占してこれを得れば、必ず成り難きを主り、勉强成るともまた利ならず。陽なるべきの反って陰と成り・陰なるべきの反って陽と成るは、倒れてただ男子の贅に入るに利あり。世爻と官鬼とは本當に陽に屬すべきも、卻って反って陰に屬す。應爻と妻財とは本當に陰に屬すべきも、卻って反って陽に屬す。この種の格局は用いて妻を娶るを占すれば多半利ならず、ただ男の女家に到りて贅に入る反って吉と爲す。世往きて應に合し・應また來りて世に合せば、終に能く美滿の姻緣を成就せん。世は男家を代表し、應は女家を代表す。兩下相合するはすなわち彼此情願の象にして、婚事必ず談成し易く、成るのちもまた吉利なり。

欲求庚帖,豈宜應動應空?(欲求庚帖,須得應爻安靜不空,而又生合世爻者,必然允諧,事亦易成。若應爻發動,或空亡,或沖剋世爻,皆主不允,事亦難成,或去亦不遇。)若論聘儀,安可世蛇世弟?(螣蛇兄弟,世爻臨之,主男家慳吝,禮必不多;應爻臨之,主女家妝奩淡薄。臨旺發動亦克妻之兆也。)

往きて女家の庚帖を討らんと欲するに、どうして應爻の發動あるいは落空を容許せんや。庚帖を求むるに須らく應爻の安靜にして空ならず、また來りて世爻を生合せば、對方こそ答應し、事情もまた辦成し易し。もし應爻發動し、あるいは空亡に落ち、あるいは反って世爻を冲克せば、皆對方の允さざる・事情成り難きを主り、甚だしきは去るともまた人に見る能わず。聘禮の豊薄を論ぜんと要するに、どうして世爻の「螣蛇」に臨むあるいは兄弟に臨むを容許せんや。螣蛇と兄弟とは皆吝嗇を主る。世爻これに臨めば、男家の小氣・聘禮必ず薄を主る。應爻これに臨めば、女家の妝奩單薄を主る。それらもし旺相にして發動せば、還は兼ねて妻を克するの兆あり。

應生世,悅服成親;世克應,用強劫娶。(應爻生合世爻,主女家貪男家之象,必易成,不然是女家先來求親也。若世刑剋應爻,男家必不早來求其女。世旺應衰,乃恃富欺貧用強劫娶也。若世臨鬼及螣蛇而財爻得時旺相,青龍得地者,必因其女有姿色而欲設謀以娶之也。世臨玄武兄弟,必因其家乏財償債,欲謀納其女也,應動或旺,以旺動斷。)

應爻が世を生ずるは、女家の心說誠服して親を結ぶなり。世爻が應を克するは、男家の勢を仗りて強娶するなり。應爻が世爻を生合するは、女家の男家を看重するの象にして、婚事必ず成り易し。然らざればすなわち女家の先に人を托して來りて親を求むるなり。もし世爻反って往きて應爻を刑克せば、男家原本並に急いで求娶せず。世旺にして應衰なれば、それすなわち富を恃みて貧を欺き強を用いて娶を逼るなり。倘若世爻が官鬼に臨みてまた「螣蛇」を帶び、しかして財爻まさに時令旺相・「靑龍」もまた地を得れば、それ必ず女子の姿色を貪圖して法を設けて娶を謀るなり。倘若世爻が「玄武」に臨みてまた兄弟を帶ぶれば、それ多半女家の債を負いて償還するに力なく、男家便ちその女を謀取して債に抵るなり。應爻もし發動あるいは旺相なれば、すなわち旺動に按じて斷ず。

如日合而世應比和,因人成事;(凡遇世生應,是男求女;應生世,是女求男,相合亦然。若世應比和,乃是兩家相成。其事要知何人贊成,以日辰合爻定之,間動辰合,則是媒人。)若父動而子孫墓絕,為嗣求婚。(占婚遇父旺動子孫,若墓絕,異日子息必少。若卜大人婚姻,有此象乃是無子而娶也,父持身世者亦然。)

もし日辰の來りて合ししかして世應また比和するは、この門の親事は傍人に憑りて促成せらるるなり。およそ世爻が應爻を生ずるは、男方の女方を求むるなり。應爻が世爻を生ずるは、女方の男方を求むるなり。相合の情形もまたこれに照らして分かつ。もし世應兩爻比和すれば、すなわち兩家の彼此湊合するなり。中より撮合するは誰なるかを知らんと要せば、すなわち日辰と哪一爻と相合するかを看る。間爻發動して日辰それと相合せば、それすなわち媒人なり。もし父母發動して子孫墓絶に落つれば、この樁の婚は子嗣を求むるが爲に結ぶなり。婚を占して父母旺動に遇い、子孫また墓絶に落つれば、日後子息必ず少なし。もし年長の人に替わりて婚を占して、この象あればすなわち子なきに因りて續娶するなり。父母爻の身世を持するも一樣なり。

財官動合,先私而後公;(凡婚以官為夫,財為婦。兩爻俱動相合,必是先通後娶,若遇沖剋外人已知,若臨玄武則眼去眉來,未通情意,本人自占而財與世爻動合者,亦然。財爻若與旁爻作合,與他人有情。財遇合多而化出子孫,必是妓家,蓋化子有從良之象也。)世應化空,始成而終悔。(世動生合應爻,男家願成其婚;應動生合世爻,婦家願妻其女,皆易成之象。但怕變入空亡,必有退悔之意,若得日辰動爻扶助,雖悔亦可成也。)

妻財と官鬼と一同發動して相合するは、先に私情あり・後に公開の婚禮を辦するなり。婚を占するに官鬼を以て夫と爲し妻財を以て婦と爲す。この兩爻皆動きてまた相合せば、必ず先に款曲を通じて然るのち親を成す。もしまた冲克に遇えば、外人すでに知情なるを說明す。もし財鬼「玄武」に臨めば、それなおただ眉來眼去にして、情意なお未だ通ぜず。本人自ら占して財爻と世爻と動じて相合すれば、斷法相同なり。財爻もし旁爻と結合すれば、すなわち彼女の別人と情あるなり。財爻合に逢うこと甚だ多くしてまた子孫を化じ出づれば、多半妓家に出身す——子孫を化じ出ずるは從良の象あり。世應が空亡に化入するは、起初談成して終に反悔す。世爻發動して應爻を生合するは、男家のこの門の親を結ぶを願意するなり。應爻發動して世爻を生合するは、女家の女を嫁すを願意するなり。皆易成の象なり。ただ怕るるはそれらの空亡に變入せば、それすなわち必ず退悔の意あり。もし日辰あるいは動爻の扶助を得れば、たとい一度反悔すとも、依然として成りうる。

六合而動象刑傷,必多破阻;世沖而日辰扶助,當有吹噓。(世爻與應生合,本主吉兆,若遇動爻日辰沖剋,必兩邊有破說其事難成;世應沖剋本非吉兆,若遇動爻日辰生合,兩邊必有吹噓。亦可成。要知吹噓破阻之人,依五類推之,如父母為叔伯尊長類。外宮他卦,以外人言。)鬼克飛爻,果信綠窗之難嫁;官合財位,方知綺席之易婚。(飛爻即世爻,大凡女占男,最不宜鬼爻刑剋世爻,亦不宜應爻克世,皆主不成。蓋女占男,以世為女家,應為男家故也。如遇此象,主男家不願為婚,所以難嫁,若他有制我有扶,而大象又吉,亦可成,然其家終是無意於我也。若得官生合世爻,或合財,爻或應爻生合世,方主易成。)

卦六合なりと雖も、動爻卻って來りて刑傷せば、婚事必ず破壞阻擾多し。世爻冲せらるると雖も、日辰卻って來りて扶助せば、中間自ずから人ありてなんじに替わりて說合せん。世應相生相合は本より吉兆なり。もし動爻あるいは日辰の冲克に遇えば、兩邊必ず人ありて中より拆散して、事情便ち成り難し。世應本より相冲克して、吉兆に非ず。もし動爻あるいは日辰の生合に遇えば、兩邊必ず人ありてなんじに替わりて美言して、また照樣能く成る。好話を說くと拆台するは何の人なるかを知らんと要せば、六親五類に按じて推す。たとえば父母はすなわち叔伯尊長の一輩を代表す。もしあの爻他宮別卦に屬せば、すなわち外人に按じて論ず。官鬼が飛爻を克するは、果然緑窗女子嫁し難し。官鬼が財位に合するは、こそ筵席の上很快に婚を成さんとするを知る。飛爻はすなわち世爻なり。およそ女方が男方を占するに、最も官鬼の世爻を刑克するを忌み、また應爻の世を克するを忌む。兩者皆成らざるを主る——女が男を占する時、世は女家を代表し應は男家を代表すればなり。この種の象に遇上するは、男家の親を結ぶに意なく、ゆえに女子嫁し難し。もし對方別に制伏あり・我方別に扶助あり、卦の大象また吉なれば、還は勉强成就しうる。ただあの一家は終究我に對して意なし。必ず官鬼の來りて世爻を生合し、あるいは官鬼と財爻と相合し、あるいは應爻が世爻を生合してこそ、婚事容易に成るを得。

財鬼如無刑害,夫妻定主和諧;(財鬼刑沖剋,夫妻必然不睦,如無此象,然後如魚得水,到老和諧。)文書若動當權,子嗣必然蕭索。(父母當權發動,子孫在空避之地,乃是事體未定。若不空而死絕無氣,則被其克,異日必然克子。)

財爻と鬼爻との間もし刑害なければ、夫妻必定和諧す。財・鬼二爻もし互相刑冲克害せば、夫妻必ず和睦せず。この種の象なく、こそ魚水を得るがごとく白頭偕老するを得。文書の爻もし發動してまた權に當れば、子嗣必然稀少なり。父母爻權に當りて發動し、しかして子孫恰好空亡裡に躲在して避開せば、事情はなお未定局なり。もし子孫空ならずして卻って死絶無氣に落つれば、すなわち須らく父母に克傷せらる。日後必定子を克す。

若在一宮,當有通家之好;若加三合,曾叨會面之親。(世應生合比和,財鬼又同宮,是親上親也。不帶三合,雖親不識認,若帶三合,必曾會面者。)如逢財鬼空亡,乃婚姻之大忌;苟遇陰陽得位,實天命之所關。(財鬼二爻,占婚姻之用神,若值空亡必不吉利。天玄賦曰:財空妻失,鬼空夫亡,然不可執法推,蓋男占女以財為主,鬼空不妨;女占男以鬼為主,財空不妨,在用神無損害耳。若財鬼空亡而干支相合,世應相生,陰陽得位者,此實姻緣不過半世,衾枕不能偕老,非夫妻刑剋故也,乃天命所在耳。逢沖遇克謂避空,反不慮但主其一生該虛設衾枕,或半生在外仕宦工商之類。)

財鬼もし同じく一宮に在れば、兩家原より通家の誼あり。もしさらに三合を結成せば、雙方還は曾て面を會せしあり。世應相生相合あるいは比和し、財爻と鬼爻とまた同じく一宮に屬するは、これは親上に親を加うるなり。三合を帶びざれば、親戚なると雖も素より相識せず。もし三合を帶ぶれば、必定面を見しあり。もし財・鬼の空亡に落つるに碰上すれば、それは婚を占するの大忌なり。もし陰陽各々その位を得れば、それすなわち天命に關するなり。財・鬼二爻は婚姻を占するの用神にして、空亡に落つれば必ず吉利ならず。《天玄賦》は說く、財空なれば則ち妻を失い鬼空なれば則ち夫を喪うと。ただしこの說を死守すべからず。男が女を占するに財を以て主と爲し、鬼空は妨げなし。女が男を占するに鬼を以て主と爲し、財空は妨げなし——關鍵はただ用神本身に損なきに在り。倘若財鬼空なると雖も、しかして干支相合・世應相生・陰陽また各々その位を得れば、それすなわち緣分は半世あるのみ、同衾共枕して老に到る能わず。これは並に夫妻互相刑克するに非ずして、天命かくのごとしなり。もし空爻また冲に逢い克に遇えば、それを避空と叫び、かえって憂慮するに必らず。ただ此人一生空しく衾枕を設け、あるいは半輩子外に在りて官を做し商を經營するのみを主る。

應財世鬼,終須夫唱婦隨;應鬼世財,不免夫權妻奪。(世持鬼應持財,此乃陰陽得位之象,必然夫秉男權,妻操婦道,定然夫唱於前,婦隨於後;若應持鬼世持財,此同陰陽失位之象,必然夫權妻奪,牝雞晨鳴,惟贅婿反吉。)

應爻が財を持ち世爻が鬼を持せば、終究夫唱婦隨なり。應爻が鬼を持ち世爻が財を持せば、妻子の丈夫的權柄を奪去するを免れず。世爻が官鬼を持して應爻が妻財を持するは、陰陽各々その位を得るの象にして、必ず丈夫の男子の權を秉持し・妻子の婦人の道を謹守し、丈夫は前に在りて倡導し妻子は後に在りて附和するを主る。反して、應爻が官鬼を持して世爻が妻財を持せば、すなわち陰陽失位の象にして、必ず夫權の妻に奪わるる・母雞の公雞に代わりて曉を報ずるを主る。ただ贅に入るの女婿を占するに、これを得るは反って吉と爲す。

妯娌不和,只為官爻發動;翁姑不睦,定因妻位交重。(占婚以兄為妯娌,父為翁姑,卦有官動則克兄弟,妯娌間必不和;卦有財動則克父母,定主翁姑不睦。若旺不受傷克,則是事有反覆,若衰弱不能敵,則有刑剋也。)父合財爻,異日有新臺之行;世臨妻位,他時無就養之心。(占婚遇財父二爻持世,帶玄武動來相合者,異日有翁淫子媳之事。若財臨世身,其婦必不善事翁姑。)

妯娌の間不和なるは、ただ官鬼爻發動のゆえなり。公婆と媳婦と不睦なるは、定めて妻財の位交重のゆえなり。婚を占するに「兄弟」を以て妯娌を代表し、「父母」を以て公婆を代表す。卦中の官鬼一たび動けば便ち兄弟を克す。妯娌必ず不和なり。卦中の妻財一たび動けば便ち父母を克す。公婆と媳婦と必ず嫌隙を生ず。もし克を受くる一方旺相にして傷を受くるに至らざれば、それは不過事情の反覆のみ。もしそれ衰弱にして抵當住ざれば、すなわち眞に刑克の應あり。父母爻の往きて財爻に合するは、日後新臺のごとき醜事あり。世爻の妻位に臨着するは、將來媳婦に公婆を奉養するの心なし。婚を占してもし財・父兩爻持世して、また「玄武」を帶びて發動して來りて相合せば、日後すなわち公公の兒媳に淫及するの事あり——《詩經》裡の衛宣公の新臺を築きて子の妻を奪せしは、まさにこの類なり。もし財爻の世爻卦身に臨めば、此婦必ず能く好く公婆を侍奉せず。

空鬼伏財,必是望門之寡婦;動財值虎,定然帶服之嫠娘。(卦中既有官爻財爻,而財爻又伏空鬼之下,其女先曾受聘,未婚夫死,俗謂望門寡;若加白虎動克,則是已嫁而死必帶孝服者。若伏鬼不空,必是有夫之婦女,如被日辰動爻提起刑剋世爻者,後防爭訟。)

財爻が落空の官鬼の底下に伏せば、この女必ず望門寡なり。財爻發動してまた「白虎」に臨めば、定めて孝を帶ぶの孀婦なり。卦裡に官鬼・妻財皆ありて、しかして財爻恰好空亡の官鬼の下に伏せば、此女子は先前すでに聘を受けて、未婚夫は卻って死せるを說明す。俗に望門寡と稱す。もしさらに白虎發動して來りて克すれば、それすなわち已に出嫁して丈夫身死・如今なお孝に服すなり。倘若伏する所の官鬼並に落空せざれば、彼女すなわち夫あるの婦なり。もしこの官鬼また日辰あるいは動爻に提起せられて來りて世爻を刑克せば、日後還は須らく官司を打つを防ぐべし。

世應俱空,難遂百年之連理;(世空自不欲成,縱成終不遂意;應空彼不欲成,得成日後兩家必不往來。)財官迭見,重為一度之新人。(男占女卦有兩財,女占男卦有兩鬼,必是斷絃再續,重為一度新人。兩財皆無損,必一正一偏,若一旺一空,則前妻已喪;兩鬼發動,必有兩家爭娶,如一旺一空,則前夫已亡。若鬼伏財下,男必有妻在家;財伏鬼下,女必有夫在身。鬼不空而動爻日辰沖剋妻財,必是生離改嫁;世克鬼而動爻日辰生合妻財,必是逐婿嫁女。)

世應兩爻皆落空せば、百年連理は便ち願を遂げ難し。世空は自己本より成婚の意なく、縱い成るとも終に心を稱さず。應空は對方意なく、たとい成るとも、日後兩家また相往來せず。財・鬼重迭出現するは、再び一回の新人を做るを要するなり。男が女を占して卦中に兩個の財爻あれば、女が男を占して卦中に兩個の鬼爻あれば、必ず弦を斷てて再び續き、重ねて一回の新人に當る。兩個の財爻皆完好損なければ、それは一正室一偏房なり。もし一旺一空なれば、前妻すでに亡くせるを說明す。兩個の鬼爻皆發動せば、必ず兩家ありて爭娶す。もし一旺一空なれば、前夫すでに死せるを說明す。官鬼が財爻の下に伏するは、男方家裡必ず已に妻あり。財爻が官鬼の下に伏するは、女方身上必ず已に夫あり。官鬼空ならずして動爻・日辰の往きて妻財を冲克するは、それは生生として拆散し・他人に改嫁するなり。世爻が鬼を克して動爻・日辰また妻財を生合するは、それは女婿を趕走し・女兒を把りて別に嫁するなり。

夫若才能,官位占長生之地;妻如丑拙,財爻落墓庫之鄉。(要知男女情性容貌,財鬼二爻取之。凡遇月令旺身必肥;日時旺貌必美。月令衰身必瘦,日時衰貌必丑。月令旺日時衰者,身肥而貌不揚,月令衰日時旺,身瘦而貌必美。衰而有扶,丑而才能,旺而入墓,雖美而愚拙。惟觀性情,男以鬼斷,女以財推。)命旺則榮華可擬,時衰則發達難期。(命即男女生命。生旺有氣,必有榮華之日;休囚死絕,必無發達之期。若財旺命衰,其妻貌雖美而命則平常;鬼衰命旺,其夫雖愚蠢而衣食豐足,命臨父母必好技藝,加青龍則是好詩書也。臨兄則好賭博,好使錢不好學。臨官喜迎官府。臨財福必善作家。看其現與不現,及五行生剋六神動靜推之。)

丈夫もし才幹あれば、官鬼の位が長生の地を占住せしなり。妻子もし相貌醜拙なれば、財爻が墓庫の鄕に落進せしなり。男女の性情容貌を知らんと要せば、皆財・鬼二爻より取る。およそ月令の旺を得れば、身材必ず豊腴なり。日・時の旺を得れば、容貌必ず端好なり。月令休衰なれば則ち身瘦せ、日時休衰なれば則ち貌醜し。月令旺にして日時衰なれば、身體肥壯にして相貌揚がらず。月令衰にして日時旺なれば、身材清瘦にして容貌姣好なり。衰にして別に扶助あれば、貌は醜くして卻って才あり。旺にして墓庫に落入せば、貌は美にして卻って愚拙なり。性情に至っては、男は官鬼を看、女は妻財を看る。本命の爻旺なれば、將來の榮華は指望しうる。本命の爻衰なれば、發達は便ち談ずるに由なし。ここの命は男女各自の生年の命を指す。命爻生旺氣あれば、必ず榮華の日あり。休囚死絶なれば、就中發達の期なし。もし財爻旺にして命爻衰なれば、その妻美貌あると雖も命ただ平常のみ。官鬼衰にして命爻旺なれば、その夫愚鈍なると雖も卻って衣食豊足なり。命爻が父母に臨めば、必ず技藝を好む。さらに「靑龍」を加えれば、それは詩書を喜愛するなり。命爻が兄弟に臨めば、賭博を好み錢を花するを好みて學を好まず。命爻が官鬼に臨めば、官府と往來するを喜ぶ。命爻が妻財あるいは子孫に臨めば、必ず善く家を持つ。總じて須らく命爻の出現するや否やを看て、再び五行生克と六神動靜とを合して一併に推斷すべし。

財化財,一舉兩得;(占婚遇財化財,必有僮僕同來,謂贈嫁。財化子則有小兒帶來,謂之帶幼聘。若化子逢空,雖來不壽;化財遇沖,後必走失。)鬼化鬼,四復三番。(大抵鬼化鬼凡事反覆不定,占婚遇之,決不容易。若大象可成,亦見遲滯。然此象主女家多有更變,難易緩急皆聽從於彼。)兄動而爻臨玄武,須防劫騙之謀;(鬼爻不動,而兄弟又臨玄武螣蛇來刑沖身世者,須防其中奸詐設計騙財。若世應生合,陰陽得位,財鬼無傷,亦必大費財而可成。)

財爻が財爻を化じ出づるは、一擧にして兩得なり。婚を占して財が財を化するに遇えば、必ず僮僕嫁に隨いて同じく來るあり。これを贈嫁と叫ぶ。財が子孫を化じ出づるは、則ち小孩を帶びて一同に門を過るにして、これを帶幼聘と叫ぶ。もし化じ出づる子孫落空せば、跟來ると雖もまた養い長からず。もし化じ出づる財爻冲に遇えば、日後必定走失散せん。官鬼が官鬼を化じ出づるは、三番四復なり。大抵鬼が鬼を化するは、凡事皆反覆不定なり。婚を占して遇上せば、事情決して輕易ならず。たとい大象成るべくとも、また遲延拖沓せんを要し、しかもこの種の象は多半女家の屢々卦を變ずるにして、難易緩急全く對方の擺布に由る。兄弟發動して爻上に「玄武」臨着せば、すなわち須らく人に設局して財を騙さるるを提防すべし。官鬼並に發動せず、兄弟卻って玄武・「螣蛇」に臨みて來りて身世を刑冲するは、須らく其中に人ありて姦を使い詐を弄して財物を圖謀するを防ぐべし。もし世應相生相合・陰陽各々その位を得・財鬼また傷なければ、則ち婚事依然として能く成る。ただ須らく錢財を多破費するのみ。

應空而卦伏文書,未有執盟之主。(父母為主婚人,若不上卦或落空亡,必無主婚,恐其婦自作主張,不然主其事必難成就和合也。)兩父齊興,必有爭盟之象;雙官俱動,斯為競娶之端。(卦中兩爻父動或父化父,主有兩人主婚,不然必兩家庚帖。若兩鬼俱動,則有兩家爭求其婚,不然主事體多有變。以上若一動一靜,一旺一空,則無言。若卦有官化父,父化官或官父皆動,恐有爭訟之患。文書兄動必有口舌。)日逢父合,己期合巹於三星;(日辰與父爻作合,或日辰自帶文書,主成婚日期已預定矣。)

應爻落空にして卦中文書隱伏して現れざれば、すなわち婚を主るの人なし。婚を占するに「父母」爻を以て主婚人と爲す。父母もし卦に上らず、あるいは卦に上ると雖も空亡に落つれば、便ち人の婚を主るなく、ただ此女子の自ら主張を作さんを怕る。否んじゃ事情もまた談攏し難し。兩個の父母爻一齊に興動すれば、必有りて爭いて婚を主るの象。兩個の官鬼一齊に發動すれば、便ち爭相求娶の開端なり。卦中の兩個の父母爻發動し、あるいは父母が父母を化するは、兩人ありて婚を主るを主る。然らざればすなわち兩家各々庚帖を出すなり。兩個の官鬼皆動けば、則ち兩家ありて爭してこの門の親を求む。然らざれば事體もまた變故多し。以上の情形もし一動一靜・一旺一空なれば、すなわちかくのごとく說かず。もし卦中の官が父を化し父が官を化し、あるいは官父同動せば、還は爭訟を惹起するを恐る。文書と兄弟と同動すれば、必ず口舌是非あり。日辰と父母と相合すれば、成婚の吉期已に定下せり——日辰が父母爻と合を作し、あるいは日辰本身就中文書を帶ぶるは、皆婚期已に豫め議定せるを主る。

世獲財生,終得妝奩千百兩。(財爻又作妝奩斷,若生合世爻,又得日月動爻扶助,必有妝奩。臨勾陳必有妝奩田,臨青龍必美麗,臨螣蛇白虎敗病等爻,則是舊什物也。若財無生助,不可亂言,要推多少,以生合妻財之爻,看衰旺斷之。財之衰旺,僅可推女貌妍媸,不可推妝奩厚薄。)欲通媒妁,須論間爻。(占婚以間爻媒人也。)應或相生,乃女家之瓜葛;世如相合,必男室之葭莩。(間爻與世生合,多男家親;與應生合,多女家親。世應俱相生合,兩家皆有親,旺相新親,休囚舊眷,本宮至親,他宮外親。)

世爻が財爻の來りて生ずるを得れば、終究能く豊厚の妝奩を得るを得。財爻は妻室を代表するを除くるの外、もまた嫁妝と作して看るべし。それもし世爻を生合し、また日辰・月建あるいは動爻の扶助を得れば、必ず妝奩あり。財爻が「勾陳」に臨めば、陪嫁の裡還は田産あり。「靑龍」に臨めば、器物必ず精美なり。「螣蛇」「白虎」に臨みあるいは沐浴・病爻に落つれば、それすなわちただ些かの舊家什のみ。もし財爻並に生助なければ、すなわち亂講すべからず。妝奩の多寡を推せんと要せば、妻財を生合するのあの一爻の旺なるか衰なるかを看るを得。財爻本身の衰旺はただ女子の美醜を推す能くのみ、嫁妝の厚薄を推す能わず。媒人を打聽せんと要せば、便ち須らく間爻を論ずべし——婚を占するに世應の間の兩個の間爻を以て媒妁を代表す。間爻もし應爻と相生せば、あの媒人は女家の親眷なり。もし世爻と相合せば、あの媒人は男家の親戚なり。間爻が世と生合するは、多半男家の親なり。應と生合するは、多半女家の親なり。世應と皆生合すれば、兩家皆親に沾う。旺相は新近の親戚、休囚は老親なり。本宮に屬するは至親、他宮に屬するは遠親なり。

先觀卦象之陰陽,則男女可決;(陽男媒,陰女媒。或問間爻有二陰二陽,當以何爻為主?以衰旺動靜取之。又問衰爻動旺爻靜則如何?以動者定之。又問兩爻皆旺或皆衰,又將何以定之?以沖動者定之。若又無沖,以生合扶起者定之。或一旺一空以不空者定之。又不遇空;則以長生決法定之。務歸於一則不雜亂。)次看卦爻之動靜,則老幼堪推。(交重二爻為老年人,單拆二爻為少年人,或胎養長生為少年,臨官帝旺為中年,墓絕是老年人,為媒也。若墓化旺,是老年人先來說;陰化陽,是女人先來說。若此爻動空化空而自沖動彼一爻,主原媒有故推卻,而他人為媒也。)

先ず間爻の陰陽を看れば、便ち能く媒人の男なるか女なるかを斷定す。陽爻は男媒、陰爻は女媒なり。人ありて問わん、間爻もし兩個皆陰なるか兩個皆陽なるかは、當に哪一爻を以て主と爲すべきかと。答案は衰旺動靜に憑りて取るなり。もし衰なるあの爻動き・旺なるあの爻靜なればまた何うか。發動するを以て準と爲す。もし兩爻同旺あるいは同衰なれば。冲動せらるるを以て準と爲す。もしまた冲なければ、すなわち生を受け合を受けて扶起せらるるを以て準と爲す。もし一旺一空なれば、空ならざるのあの個を取る。もし空を連ねるもなければ、すなわち十二長生の次第を用いて以て決す。總じて須らく一爻に歸して、こそ雜亂に至らざるを得。再び爻の動靜を看れば、便ち能く媒人の老少を推出す。交・重の兩種の爻象は老年人に屬し、單・拆の兩種の爻象は少年人に屬す。別に一法あり、胎・養・長生に落つるを少年と爲し、臨官・帝旺に落つるを中年と爲し、墓・絶に落つるを老年と爲す。もし墓爻が旺爻と化成するは、老年人の先に來りて親を提するなり。陰爻が陽爻と化成するは、女人の先に來りて親を提するなり。もしこの一爻動じて落空し・また空に化して、卻って反って別の一間爻を冲動せば、それすなわち原來の媒人事ありて推辭し、別人に改めて媒を做らしむるなり。

論貧富,當究身命;決美惡,可驗性情。(人生美惡,貧富兩章盡之矣,然非特可觀媒妁而已。若問婦看財爻,問夫身看鬼爻,問男家看世爻,問女家看應爻。若應旺財衰,可言女家雖富女貌不揚,餘類推。至於維持破說之旁人,可以刑沖生合之爻推之。)雀值兄臨,慣在其中得利;(間爻如值螣蛇朱雀及兄弟者,其人必俐齒伶牙,素以媒妁獲利者,興旺必奸詐。)世沖應合,倩他出以為媒。(間爻安靜被應世二爻沖動,或生扶合起及日辰沖並起者,其人無心作伐,必是一邊央他說也。間爻自動者,勿如此斷。)

貧富を論ぜんと要せば、當に身命の爻を推究すべし。美醜善惡を判ぜんと要せば、則ち性情上より驗看しうる。人の美惡と貧富とは、前面の身命・婚姻兩章に已に講じて差不多なり。しかもこの一套の看法はただ媒人に用いるのみならず。具體の分派は:女方本人を問うに財爻を看、男方本人を問うに官鬼爻を看、男家を問うに世爻を看、女家を問うに應爻を看る。たとえば應爻旺にして財爻衰なれば、すなわち女家は富有なると雖も女子相貌は卻って出衆せずと斷じうる。その餘はこれに照らして推せ。中より維護あるいは拆台するの傍人に至っては、すなわち哪一爻の刑冲に在るか・哪一爻の生合に在るかを看る。間爻が「朱雀」に臨みてまた兄弟を帶ぶれば、此人は慣れて其中に利を取るなり。間爻もし「螣蛇」「朱雀」および兄弟に値せば、その人必ず伶牙俐齒にして、向來媒を做るに靠りて錢を賺ぐ。這類の爻さらに旺相なれば則ち、人と爲ることさらに姦猾なり。間爻が世に冲せられ・應に合せらるるは、人ありて特意に彼を出面して媒を做らしむるを請うなり。間爻本來安靜なるも、卻って世應二爻に冲動せられ、あるいは生扶合起せられ、あるいは日辰に冲起せられ・相併して起れば、此人は本より媒を保むに意なく、必ず某一方の央求して往かしめて說合するを說明す。もし間爻自己發動するなれば、すなわちかくのごとく斷ずる能わず。

兩兄同發,定多月老以爭盟;二間俱空,必無通好以為禮。(兩間俱動,必有兩媒,臨兄或兄化兄或動出兩鬼,主有爭競為媒,須看空亡衰旺及有制無制,可知那個執權。若間爻安靜俱在空亡,必無媒人通好,若空動而化出兄鬼或臨兄鬼空動者,乃是媒欲謝禮作鬼不來,非無媒也。)世應不和,仗冰言而通好;(世應相沖相剋,難以成親,若得間爻生合解救,其事始難成就,終須得媒人兩邊說合以通其好,則事亦可成。何謂救解?如應動克世,間爻合住應爻生扶世爻,餘可類推。)間爻受克,總綺語亦無從。(凡欲請媒人說合求親,必得應爻生合間爻,則其言易入,必然聽信;如間爻反被應沖剋,則雖甘言美語,亦不從。)

兩個の兄弟爻同時發動すれば、一定に幾個の媒人ありて爭いてこの門の親を攬せんとす。兩個の間爻皆落空せば、就中往來通禮する人なし。兩個の間爻齊動すれば、必ず兩個の媒人あり。間爻が兄弟に臨み、あるいは兄弟が兄弟を化し、あるいは兩個の官鬼を動出するは、皆媒人の相爭を主る。この時須らく誰が空亡に落ち誰が旺なり誰が衰なり・制あるか制なきかを看て、すなわち最後にどれか一個に由りて算するを知る。もし兩個の間爻皆安靜にしてまた皆空亡に落つれば、必ず媒人の往來通好なし。ただしもし空にして動き・併びて兄弟官鬼を化じ出し、あるいは本身兄弟官鬼に臨みて空動せば、それは媒人の謝禮を討らんと欲して故意に上門せず、並に眞に媒人なきに非ず。世應彼此不和なれば、便ち須らく媒人の言語に靠りて來りて溝通すべし。世應相冲相克するは、本より親を成し難し。もし間爻の生合を得て來りて救解せば、事情起頭は難しと雖も、終究媒人に由りて兩邊說合して通じ、依然として成りうる。何をか救解と叫ぶ。たとえば應爻發動して來りて世を克するも、間爻は卻って應爻を合住し、轉じて世爻を生扶す。その餘はこれに照らして類推せよ。間爻もし克を受くれば、縱い滿口の好話あるとも白搭なり。およそ媒人を請いて往かしめて說合求親するに、須らく應爻の來りて間爻を生合してこそ、媒人の話容易に耳に入りて、對方必然聽信す。もし間爻反って應爻に冲克せられれば、それすなわちなんじを任じて說くこと天花亂墜なるとも、人家もまた依從せんと肯んぜず。

財官沖剋,反招就裡愆尤;(間爻若被日辰動爻沖剋,其媒必然取怨於兩家。世爻沖剋,男家有怨;應爻沖剋,女家有怨。或世來生合而財爻沖剋者,男家雖喜,異日女家必怨。財官皆沖剋,夫妻俱有怨。)世應生扶,必得其中厚惠。(凡遇世應、日辰帶財福、青龍生合間爻,其媒必有兩家酬貺,旺相多休囚少,若帶兄鬼螣蛇玄武類生合者,不過巧言虛禮,必無實惠。化出財福生合亦吉,男看世爻,女看應爻。世應俱生合,兩家俱有惠,世旺男家多,應旺女家多。)一卦吉凶,細察精微委曲。百年夫婦,方知到底團圓。

財爻官爻の來りて間爻を冲克するは、媒人反って一身の埋怨を落さんとす。間爻もし日辰あるいは動爻に冲克せられれば、この媒人必定兩頭好を討らず。世爻に冲克せられれば、男家彼を埋怨す。應爻に冲克せられれば、女家彼を埋怨す。もし世爻の來りて生合して財爻卻って冲克するは、それは男家高興にして女家日後必ず怨言を生ず。財・官兩爻皆來りて冲克せば、夫妻兩個皆彼を怨まんとす。世應の來りて間爻を生扶するは、媒人必ず厚謝を得るを得。およそ世爻・應爻あるいは日辰が妻財・子孫と「靑龍」とを帶びて來りて間爻を生合せば、兩家必ず酬謝あり。これらの爻旺相なれば則ち謝禮厚く、休囚なれば則ち謝禮薄し。もし來りて生合するが卻って兄弟・官鬼・「螣蛇」「玄武」の一類を帶ぶれば、それ不過巧言虛禮にして、並に實惠なし。財・福を化じ出して來りて生合するも、同じく吉なり。男家は世爻を看、女家は應爻を看る。世應皆來りて生合せば、兩家皆酬謝あり。世旺なれば則ち男家の給する多く、應旺なれば則ち女家の給する多し。一卦の吉凶は、須らくこれらの精微曲折の處を細細察看して、こそ百年夫婦の能否到底團圓を斷定しうる。

産育(老娘乳母を附す)

首出混沌,配乾坤而生人物,繼興太昊,制嫁娶以合夫妻。迄今數千百年化生不絕,雖至幾億萬世絡繹無窮。蓋得陰陽交感,方能胎孕相生,先看子孫,便知男女,陽為男子,掌中探見新珠;陰是女兒,門右喜看設帨。(子孫為占產用神,陽爻為男,陰爻為女。)

盤古最も先く混沌の中より出で、乾坤を配合して人と萬物とを生出せり。次いで太昊伏羲興起して、嫁娶の禮を制定して以て夫妻を配合す。あの時より今天に至る、幾千百年生生斷えず。さらに後に往きて幾億萬世、もまた絡繹として窮まりなし。この一切は全く陰陽の交感に靠りて、こそ胎を懷き生して育するを得。生産を占するに先ず「子孫」爻を看て、便ち男なるか女なるかを知る。子孫が陽爻に屬せば便ち男孩にして、掌中に新たに一顆の明珠を添うるがごとし。子孫が陰爻に屬せば便ち女孩にして、門の右邊に佩巾を掛起して以て喜慶を誌す。産を占するに子孫を以て用神と爲すは、まさに陽爻を取りて男と爲し陰爻を取りて女と爲すなり。

或更反兆,徒勞鞠育於三年;若遇化空,旺受胚胎於十月。(反兆者,占得生男卦反生女,占得生女卦反生男是也。皆主不壽,子孫化入空亡者亦不育。)

もし相反の徵兆出現せば、三年鞠育の勞終に白費に歸す。もし子孫空亡に化入せば、十月懷胎もまた枉然なり。いわゆる反兆とは、男を生ずるの卦を占得して卻って女を生じ、女を生ずるの卦を占得して卻って男を生ずるなり。この兩種の情形は皆孩子の長壽ならざるを主る。子孫の空亡に化入するは、同じく養い活かす能わず。

主星生旺,當生俊秀之肥兒;命曜休囚,必產萎靡之弱子。(子孫生旺生子必肥大,異日主俊秀不凡;休囚無氣,生子必弱小,異日主萎靡不振。若子孫無氣,得月建日辰動爻生合扶持,主所生兒始雖弱小後漸肥大;子孫雖旺、遇月建日辰動爻刑沖剋害,始雖肥大後漸怯弱。古人斷男女生,雖以陰陽為主,然又言陽爻衰弱亦主生女,陰爻旺相亦主生男,以衰旺為主,陰陽為輔,細推其理,非確論何也?人生稟天地之秀氣,受父母之精英,蓋感陰陽而化育也。得陽精於中,陰血裹之,則成陽胎生男;得陰血於中,陽精裹之,則生女。感其氣之盛而正者,則生子肥大而為賢智;感其氣之不正而微者,則生子弱小而為愚不肖,此為自然之理,而易道豈異是哉!故愚謂子孫屬陽斷生男,或休囚則推弱小;子孫屬陰則生女,或旺相則推肥大,蓋必以陰陽為主也。學者詳之。)

主星生旺なれば、當に俊秀肥壯の孩子を生ずべし。命曜休囚なれば、必ず萎靡瘦弱の孩子を産す。子孫爻生旺なれば、生ずる所の子必ず肥大にして、日後もまた俊秀不凡なり。子孫休囚無氣なれば、生ずる所の子必ず弱小にして、日後多く萎靡振せず。もし子孫氣なしと雖も、卻って月建・日辰あるいは動爻の生合扶持を得れば、生ずる所の孩子は起初弱小なるも、後來漸々壯實す。もし子孫旺なると雖も、卻って月建・日辰あるいは動爻の刑冲克害に遇えば、起初肥大なるも、後來反って怯弱す。古人の男女を斷ずるは、本より陰陽を以て主と爲す。然るにまた說く、陽爻衰弱もまた女を生ずるを主り陰爻旺相もまた男を生ずるを主ると。衰旺を把りて主と當て陰陽を把りて輔と當てたり。細かにその理を推せば、これは並に確當ならず。人は天地の秀氣を禀け・父母の精血を承け、陰陽を感じて化育す。陽精中に在りて陰血の外に包裹するは、便ち陽胎と成りて男を生ず。陰血中に在りて陽精の外に包裹するは、便ち女を生ず。感ずる所の氣盛にして純正なれば、生下する孩子就中肥大にして賢智なり。感ずる所の氣細微にして正ならざれば、生下する孩子就中弱小にして愚劣なり。これは本より自然の理にして、易道どうして能くそれと相違せんや。ゆえに我は以て爲く:子孫が陽に屬すればすなわち男を生ずと斷じ、もしまた休囚なればすなわち再び彼の弱小を推す。子孫が陰に屬すればすなわち女を生ずと斷じ、もしまた旺相なればすなわち再び彼女の肥壯を推す——總じて須らく陰陽を以て主と爲すべし。學者は當に細細體會すべし。

如無福德,當究胎爻。(剖決固以子孫為主,若卦無子孫當尋胎爻定子。如乾兌宮卦,子孫屬水,胎在午,則午為胎爻。故卦有子孫則不論胎,或無子孫又無胎爻,則以第二爻斷之。)雙胎雙福必雙生,(卦有兩子爻又有兩胎爻,雖不發動,亦主雙生。若卦有兩子爻皆動,或子化子,胎化胎者,皆雙生之象也。若二爻一陰一陽,則一男一女;一旺一空,則一生一死。)一克一刑終一夢。(卦無子,占產大忌,若胎爻又被月建日辰動爻刑剋沖害,或無故自空大凶之兆,故一場春夢,言其子必亡也,子孫衰受克者亦然。)

卦中もし子孫を見ざれば、すなわち須らく胎爻を推究すべし。判斷は固より子孫を以て主と爲す。然るに卦裡に子孫なき時、只好胎爻を找して以てこの孩子を定む。たとえば乾宮・兌宮の卦は、子孫水に屬し、水の胎位は午に在れば、則ち午爻はすなわち胎爻なり。卦中に子孫ある時は便ち胎を論ずるに必らず。もし既に子孫なくまた胎爻なければ、すなわち第二爻を取りて以て斷ず。兩重の胎爻に兩重の子孫を加うれば、必ず雙生なり。卦中に兩個の子孫爻ありてまた兩個の胎爻あれば、縱い發動せずとも、また雙胞胎を生ずるを主る。もし兩個の子孫爻皆動き、あるいは子孫が子孫を化し・胎爻が胎爻を化するも、亦皆雙生の象なり。この兩爻もし一陰一陽なれば、一男一女なり。もし一旺一空なれば、一生一死なり。一處克を受け・一處刑せらるるは、終究一場の空夢なり。卦中に子孫なきは、本より産を占するの大忌なり。もし胎爻また月建・日辰あるいは動爻に刑克冲害せられ、あるいは無緣無故に自ら空亡に落つれば、それは大凶の兆にして、いわゆる一場の春夢とは、すなわちこの孩子必定保住せざるを說くなり。子孫衰弱にして克を受くるの斷法も相同なり。

胎臨官鬼,懷胎便有采薪憂;財化子孫,分娩即當勿藥喜。(鬼臨胎爻,其婦懷胎常有疾,胎爻被官沖剋亦然。若胎爻雖臨官鬼化出子孫,或財化福爻,則懷胎時固多疾,分娩即安泰。)妻財一位,喜見扶持;胎福二爻,怕逢傷害。(財為產母,胎為胞胎,福為兒女,三者皆喜,月建日辰動爻生合扶助,則產母安,胞胎穩,子亦易養。若見刑沖剋害,產母多災,胞胎不安,所生子亦難養。化入死墓空絕,大凶之兆。)

胎爻が官鬼に臨着せば、懷孕期間便ち常に病痛あり。妻財が子孫を化じ出づれば、分娩の後便ち藥せずして愈す。官鬼が胎爻に臨むは、孕婦の胎を懷く時多病なり。胎爻が官鬼に冲克せらるるの情形も一樣なり。もし胎爻官鬼に臨むと雖も、卻って子孫を化じ出し、あるいは財爻が子孫を化じ出を化じ出づれば、則ち胎を懷く時固より多病なるも、一たび分娩を經れば便ち轉じて安泰す。妻財のこの一爻は、扶持を見るを喜ぶ。胎爻と子孫との兩爻は、最も傷害を怕る。この一門裡、財爻は産婦を代表し、胎爻は胞胎を代表し、子孫は生ずる所の孩子を代表す。三者皆月建・日辰・動爻の來りて生合扶助するを喜ぶ。かくのごとくなれば則ち産婦平安・胎氣穩固・孩子もまた養い好し。もし刑冲克害を見れば、産婦災多く・胎氣安からず・生下する孩子もまた養育し難し。もし死・墓・空・絶に化入せば、さらに大凶の兆なり。

虎作血神,值子交重胎已破;(白虎為血神,若臨子孫或臨胎爻發動,其胎己破,臨財動者亦然。唯臨兄鬼及帶刑沖剋害或化官,莫作吉斷,可言此必漏胎,動爻合住,胎雖動而未分娩。)龍為喜氣,遇胎發動日將臨。(占產以青龍為喜神,若在胎福財爻上動者,生期己迫,必然臨日者也。在父兄官爻上動,勿作吉看。)

「白虎」は血を主るの神なり。それ子孫に臨着して交重發動するは、胞胎已に破れるを說明す。白虎が子孫に臨みあるいは胎爻に臨みて發動するは、皆胎水已に破れ盆に臨まんとするを表示す。財爻に臨みて發動するの斷法も相同なり。ただそれの兄弟・官鬼に臨み、あるいは刑冲克害を帶び、あるいは官鬼を化じ出ずるは、すなわち吉と作して斷ずべからず。それは須らく漏胎と斷成すべし。もしこの動爻また別爻に合住せられれば、則ち胎は已に動くと雖も一時に還は生下す能わず。「靑龍」は喜を主るの神なり。それ胎爻の上に發動すれば、産期すなわち到らんとす。産を占するに靑龍を以て喜神と爲す。それもし胎爻・子孫・妻財の上に發動せば、産期已に迫りて、多半就中近日に應ず。ただしそれもし父母・兄弟・官鬼の上に發動すれば、すなわち當て吉兆と作して看る能わず。

福遇龍空胎動,乃墮胎虛喜;(福臨青龍空亡而胎爻自發動,或被沖動者,必是墮胎虛喜,福若避空則不然,要知何故墮胎以胎爻斷,如臨官鬼白虎,因病墮胎,臨父財勞傷,臨玄武則色慾,臨螣蛇驚嚇之故,臨朱雀白虎者,鬥毆撲跌墮也。)官當虎動福空,乃半產空娠。(白虎臨官發動,或臨財動化官而子孫空亡,或伏或動空化空,或被沖散者,當小產。臨月占卦乃是其子不育之象也。)

子孫が「靑龍」に臨みて落空し、胎爻卻って自ら發動するは、それは墮胎にして、空しく一場を歡喜するなり。子孫が靑龍に臨みてまた空亡に値り、しかして胎爻自動しあるいは冲動せられれば、必ず小産虛喜を主る。もし子孫難を避くるが爲に空に入るであれば、すなわちかくのごとく斷ぜず。墮胎の緣由を知らんと要せば、胎爻の何に臨むかを看る。官鬼・「白虎」に臨めば病に因りて堕す。父母・妻財に臨めば勞累損傷なり。「玄武」に臨めば房事過度なり。「螣蛇」に臨めば驚嚇を受けしなり。「朱雀」に臨みてまた白虎を帶ぶれば、則ち鬬毆あるいは跌撲の致す所なり。官鬼が白虎に當りて動き子孫また落空するは、それは半産空娠なり。白虎が官鬼に臨みて發動し、あるいは財爻に臨みて發動して官鬼を化じ出し、同時に子孫空亡に落ち、あるいは子孫隱伏し、あるいは動じて空に値り・また空に化し、あるいは冲散せられれば、皆當に小産と斷作すべし。もし臨産の月に起課してこれを得れば、それすなわち孩子の養い活かす能わざるの象なり。

福已動而日又沖胎,兒必預生於膝下;(胎與福若臨龍虎或有不動而日辰沖並者,其子已生。若不克世則勿斷,須再詳支神。如未過來占時候可言當日便產,若己過時而動爻是重,亦分娩矣。)福被傷而胎仍化鬼,子當早死於腹中。(子孫在死墓空絕之地,又被月建、日辰、動爻、刑沖剋害者,大凶之兆。若胎爻又臨官或胎化官,必是死胎。更財爻又臨死墓空絕,須防母子俱入黃泉。)兄動兮不利其妻,父興兮難為厥子。(兄乃克財之神,如動則產母不安;父為克子之殺,若動則子宮必損。然二神以有救無救斷之,可也。)

子孫已に發動せり、日辰また來りて胎爻を冲するは、孩子多半已に生下せり。胎爻と子孫と「靑龍」「白虎」に臨み、あるいは動かずと雖も日辰に冲起せられ・相併せば、その子已に産せり。ただしもしそれら並に世を克せざれば、就先く斷語を下す勿れ。還は須らく地支を細看すべし。もし來占の時辰なお未だ過ぎざれば、當日に就中生ずと斷じうる。もしあの時辰已に過ぎ、しかして動爻また重爻なれば、それすなわち已に分娩せり。子孫傷を受けて胎爻還は官鬼を化じ出づれば、孩子早已腹中に死せり。子孫が死・墓・空・絶の地に落ち、また月建・日辰あるいは動爻に刑冲克害せらるるは、これは大凶の兆なり。もし胎爻さらに官鬼に臨み、あるいは胎が官鬼を化せば、必ず死胎なり。倘若財爻もまた死・墓・空・絶に落つれば、還は須らく母子雙雙命を喪するを防ぐべし。兄弟發動すれば、産婦に於て利ならず。父母興起すれば、孩子に於て利ならず。兄弟は財を克するの神にして、一たび動けば則ち産母安からず。父母は子を克するの殺にして、一たび動けば則ち子宮必ず損傷を受く。ただしこの兩者は依然として救あるか無きかを看て、再び吉凶を定む。

用在空亡逢惡殺,何妨坐草之虞;(父兄發動本為凶兆,如財福二爻在避空之地,謂空不受克,故云無事。或父兄雖動而得動爻日辰合住,謂之貪合忘克,縱凶亦虛驚,必無大害。)妻臨玄武入陰宮,果應夢蘭之兆。(巽離坤兌四宮財爻臨玄武或與玄武作合,必僕婢所生,旺相必是淫婦。休囚有吉神救助,只主出身微賤,非淫亂之婦。)克世克身,誕生日迫;(凡占生產,得子孫胎爻沖剋身世,生期已迫,當以日時斷之。蓋凡生世主遲,克世主速,克若動而逢空,過日斷。休囚期在生旺日時旺相,當以本日斷。又如子孫動,胎爻靜,以動者定其日,沖胎定其時。若胎動而子孫靜,胎爻定其日,沖福定其時,蓋動則速,沖則遲故也,又如動而合住,則以沖剋破合日斷之,餘類推。)

用神空亡に落つると雖も惡殺に遇上せば、かえって臨盆の事に妨礙せず。父母・兄弟發動は本より凶兆なり。ただし財・福二爻まさに空亡裡に躲在して難を避くれば、空なれば則ち克を受けず。ゆえに說く事なしと。あるいは父母・兄弟動くと雖も、卻って別の動爻あるいは日辰に合住せられれば、これを貪合忘克と叫ぶ。縱い凶險あるともただ虛驚なるのみ、大害を釀成せず。財爻が「玄武」に臨みて陰宮に落つれば、果然夢蘭に子を生ずの兆に應じたり。巽・離・坤・兌のこの四個の陰宮に、財爻もし玄武に臨み、あるいは玄武と相合せば、生ずる所は多くは婢妾の子なり。財爻旺相なれば、その人必ず淫蕩に屬す。もし休囚にして吉神の救助あれば、それただ出身微賤なるのみ、並に淫亂の婦に非ず。用神の來りて世を克し身を克するは、産期已に逼近せり。およそ生産を占するに、子孫あるいは胎爻が身世を冲克せば、すなわち生期已に迫れり。日・時に按じて細定しうる。大体上生世は遲を主り克世は速を主る。來克の爻もし動じて空に逢えば、すなわちこの一日を過ぎて再び斷ず。それもし休囚なれば、それの生旺する日に應期す。それもし旺相なれば、すなわち當日に斷ず。またたとえば子孫動じて胎爻靜なれば、發動するの子孫を用いて日子を定め、胎爻を冲する時辰を用いて時刻を定む。もし胎爻動じて子孫靜なれば、すなわち胎爻を用いて日子を定め、子孫を冲する時辰を用いて時刻を定む——動なれば則ち來ること速く、冲なれば則ち來ること遲し。さらにたとえば動じて合住せられれば、すなわちあの合を冲開し克破するの日子を取りて以て斷ず。その餘はこれに照らして類推せよ。

不沖不發,產日時遲。(卦中胎福不動,又無暗沖者,其生產月日未臨,必然遲緩,直待沖動日月斷其生產。若無胎福二爻,其產亦遲,宜以卦中臨動之爻斷之。若又無動爻,則以卦中胎養長生之日斷之。)胎福齊興官父合,臨產難生;(胎福二爻發動,本主易生,若被官鬼父母合住,或日辰帶父兄鬼合住,皆主臨產難生,直待沖破克破合住日時,方得分娩。若非合住而胎福自化父母官鬼者,皆主遲滯。)子財皆絕日辰扶,將危有救。(占產遇胎福在墓絕之地,固凶,若得日辰動爻生扶,此乃將危有救之兆。如被惡殺旺相刑剋,則不能有救。)

冲せざればすなわち發動せず、産期自然に拖延す。卦中の胎爻・子孫皆動かず、また暗冲なければ、生産の月日なお未だ到らざるを說明し、必然遲緩にして、ただそれらを冲動するのあの月日を待ちて來りて分娩を斷ず。もし卦中根本に胎爻・子孫なければ、産期もまた遲し。すなわち卦中のまさに發動するのあの一爻を取りて以て斷ず。もし動爻を連ねるもなければ、すなわち卦中の胎・養・長生の日子を取りて以て斷ず。胎爻と子孫と一齊に興動して、卻って官鬼・父母に合住せられれば、臨産かえって生み難し。胎・福二爻發動は本より順産を主る。然るにもし官鬼・父母に合住せられ、あるいは父母・兄弟・官鬼を帶ぶの日辰に合住せられれば、皆盆に臨む時生下す能わざるを主る。あえてこの合を冲破あるいは克破するの日時を待たざれば、こそ分娩しうる。もし合住せらるるに非ずして、胎・福が自ら父母・官鬼を化じ出づるは、同じく遲滯を主る。子孫と妻財と皆絶地に落つるも、幸いに日辰の來りて扶くるを得るは、危にして救あるなり。産を占して胎爻・子孫の墓・絶の地に落つるに遇うは、本より凶象なり。もし日辰あるいは動爻の生扶を得れば、それすなわちまさに危くして救あるの兆なり。ただしもしまた旺相の惡殺に刑克せられれば、すなわち救い回る能わず。

間合間生,全賴收生之力;(老孃收生,以間爻推之,若動而生合財爻及胎福二爻,必得老孃收生之力,然後快易。如卦有凶神發動,而間爻救制者,必遇收生而後產也。)官空官伏,定然遺腹之兒。(卦無官鬼或在空亡,主產婦丈夫己死,此必遺腹子也,然非財福白虎則勿斷。若有鬼伏在白虎爻下,或龍伏鬼墓爻下,主夫病臥在床,非死也。旺空則是有病,鬼爻入墓或身臨鬼墓,非有病只在獄。)游魂卦官鬼空亡,乃背爹落地;(占產遇游魂卦,官鬼空亡或鬼空動或鬼動化入游魂,皆主臨產其夫出外,不見生產也。若其夫自占,遇世爻空亡者亦然。如遇游魂卦變入歸魂而鬼爻發動者,又主臨產,其夫自外歸也。世動逢合住得歸不到家。)

間爻の來りて合し・來りて生ずるは、全く穩婆の接生の力量に靠る。接生の老娘は間爻の上より推す。間爻發動して財爻と胎・福二爻とを生合せば、必ず穩婆の力を得て、産程こそ順利爽快ならん。もし卦中に凶神發動して、しかして間爻能く救い能く制すれば、それすなわち穩婆の到るを待ちてこそ生下しうるなり。官鬼落空あるいは隱伏して現れざれば、多半遺腹の子なり。卦中に官鬼なく、あるいは官鬼空亡に落つれば、産婦の丈夫已に死せるを主り、この孩子便ち遺腹子なり。ただしもし財・福と「白虎」と同じく現るるに非ざれば、すなわちかくのごとく斷ずべからず。もし官鬼が白虎爻の下に伏し、あるいは「靑龍」が官鬼の墓爻の下に伏せば、それは丈夫の牀に臥して病むにして、並に身死に非ず。官鬼旺にして落空するはただ病あるのみ。官鬼墓に入り、あるいは卦身が官鬼の墓に臨着するは、それもまた病に非ずして、人の牢獄に在るなり。遊魂卦を得て官鬼空亡に落つれば、孩子是れ父を背負いて落地するなり。産を占して遊魂卦に遇い、官鬼空亡に落ち、あるいは官鬼空にして動き、あるいは官鬼動じて遊魂に化入するは、皆臨産する時丈夫外出して、孩子の出生を看るに趕得上せざるを主る。もし丈夫自ら來りて占して、世爻空亡に落つるも一樣なり。もし遊魂卦の歸魂卦に變ずるに遇いして官鬼發動せば、それ反って臨産の際に丈夫外より趕回するを主る。世爻動くと雖も卻って合住せられれば、則ち已に啓程すと雖もまた家に到る能わず。

發動爻父兄刑害,必攜子歸泉。(占產父兄為忌爻,若帶三刑六害當權旺相而動,財福二爻在死絕之地而無救助者,主子母俱亡。)官化福,胎前多病;財化官,產後多災。(未臨月,占鬼化出子孫,主胎前常有病,待產後方安;財化官則胎前強健,至產後多病。若已臨月,須防產母有不測之患。)三合成兄,兒缺乳;(卦有三合成兄弟局者,生子必然乳少,若兄在旁爻無氣發動,亦主缺乳,財福化出兄爻亦然。若三合成父母局,子必衰弱無力。成官鬼局,生產必不快易。惟三合財福局,然後吉。)

發動の父母・兄弟また刑を帶び害を帶ぶれば、必定母子一同黃泉に歸せん。産を占するに父母・兄弟を以て忌神と爲す。それらもし三刑六害を帶びて・權に當り旺相にして發動し、同時に財・福二爻死絶の地に落ちてまた救助なければ、就中母子俱に亡ぶを主る。官鬼が子孫を化じ出づるは、胎前病多し。妻財が官鬼を化じ出づるは、産後災多し。なお未だ臨産の月に到らずして起課して、官鬼が子孫を化じ出づれば、胎を懷く期間常に病みて、生下するを待ちてこそ安んずるを主る。財爻が官鬼を化じ出づれば、則ち胎を懷く時身體强健にして、産後反って病多し。もし已に臨産の月に到れば、すなわち須らく産婦に不に不測の禍あるを防ぐべし。三合會して兄弟局を成せば、孩子は便ち奶を缺かん。卦中に三合成して兄弟局を成せば、生下の孩子必然乳汁足らず。もし兄弟旁爻に在りて氣なくして動けば、また乳を缺くを主る。財・福が兄弟爻を化じ出づるの情形も相同なり。もし三合成して父母局を成せば、孩子必ず衰弱無力なり。官鬼局を成せば、生産必ず順暢ならず。ただ三合成して妻財あるいは子孫局を成してこそ、吉なり。

六沖遇子,婦安然。(凡占六沖財福發動,或得日辰六沖暗動,則財有生氣,鬼有剋制,所以產母安然而臥也。)應若逢空,外家無催生之禮物;(占產以應為外家,若逢空,必無催生禮物。臨兄則是慳吝之人,雖有不多。臨財福更來生合世爻,必有厚惠。旺則外家富,衰則外家貧。與世刑沖,必與外家不和。)世如值弟,自家絕調理之肥甘。(兄值世,衰則其家貧欠將息,產婦必難強健;旺則其人慳吝,不肯調理非無也。動化子,主其人平素慳吝,合則肥甘足用,世臨財福空亡,亦之調理。)陽福助青龍,無異桂庭之秀子;陰孫扶月建,何殊桃洞之仙姬。(子臨月建青龍,或月建帶青龍生合子孫者,不拘男女皆主俊秀聰明;子孫墓絕,或帶刑害,或加虎蛇,或受沖剋,或化兄鬼,皆主醜陋不肖。)

六冲の卦を得て子孫また現るれば、産婦反って安然たり。およそ産を占して六冲卦を得、財・福二爻發動し、あるいは日辰に相冲せられて暗動すれば、則ち財爻生氣を得、官鬼克制を受く。ゆえに産母能く安臥して恙なし。應爻もし落空せば、娘家は催生物を送來せず。産を占するに應爻を以て娘家を代表す。應空なれば則ち催生の禮なし。應が兄弟に臨めば、吝嗇の人にして、縱い送るともまた送ること多からず。應が財・福に臨みてまた來りて世爻を生合せば、必ず厚禮あり。應旺なれば則ち娘家富み、應衰なれば則ち娘家貧し。應と世と刑冲すれば、必ず娘家と和睦せず。世爻もし兄弟に臨めば、自家もまた滋補調養の好東西を斷たん。兄弟持世して、衰なれば則ち家貧にして將養するに力なく、産婦健强し難し。旺なれば則ちその人吝嗇にして、錢を花して調理するを肯んぜず、並に家裡眞になきに非ず。兄弟動じて子孫を化するは、此人素來慳吝なるも、ただ合に遇えば則ち肥甘なお尚足るを主る。世爻が財・福に臨みて空亡に落つるも、同じく調理を談ずるに足らず。陽爻の子孫また「靑龍」の相助を得れば、桂庭裡の俊秀の子に異ならず。陰爻の子孫また月建の扶持を得れば、桃源洞の中の仙姬に何ぞ異ならん。子孫が月建に臨みてまた靑龍に臨み、あるいは月建が靑龍を帶びて來りて子孫を生合すれば、男女を論ぜず皆俊秀聰明を主る。これに反して、子孫が墓絶に落ち、あるいは刑害を帶び、あるいは「白虎」「螣蛇」を加え、あるいは冲克を受け、あるいは兄弟官鬼を化じ出づれば、皆容貌醜陋・品性不肖を主る。

若卜有孕無孕,須詳胎伏胎飛。(凡占胎孕有無,專取胎爻為主,不看子孫,如卦中六爻上下及年月日時皆無胎爻者,雖有子孫亦為無孕。卦中雖無動爻有化出者,眼下無胎,後必有胎,惟遇胎爻出現旺動,便為有胎。若卦無胎,子孫又空,乃自命中所招必無子。)出現空亡,將胚而復散;交重化絕,既孕而不成。(胚,陰血陽精凝聚成胎之謂,蓋未成形曰胚,已成曰孕。胎爻出現如遇空亡,主雖有胎不至成形而又散;若得發動,其胎已成,惟怕變入死墓空絕,則主孕雖成形,不能產育,是亦不成而已矣。)

もし孕あるか無きかを占せば、すなわち須らく胎爻の伏なるか飛なるかを細看すべし。およそ孕あるか孕なきかを斷ずるは、專ら胎爻を以て主と爲し、子孫を看ず。倘若六爻の上下および年・月・日・時に胎爻を找出す能わざれば、則ち縱い子孫あるともまた孕なしと算す。卦中現成の胎爻なしと雖も、卻って動爻に由りて一個を化じ出づれば、眼下に胎なく日後必ず有るを說明す。ただ胎爻出現してしかも旺動してこそ、已に胎あると算するを得。もし卦中に胎なく、子孫また落空せば、それは命裡注定に子なし。胎爻出現すと雖も卻って空亡に落つるは、剛く胚を結びてまた散ぜるなり。胎爻交重發動して卻って絶地に化入するは、已に孕を成して卻って保住せざるなり。いわゆる胚とは、陰血と陽精と凝聚して胎を成すなり。未だ形を成さざるを胚と叫び、已に形を成せるを孕と叫ぶ。胎爻出現して空亡に遇うは、たとい胎を受くるとも形を成すに及ばずして散掉するを主る。胎爻もし能く發動せば、胎已に結成せるを說明す。ただそれの死・墓・空・絶に變入するを怕る。それすなわち孕形を成すと雖も生育する能わず、終歸還は成らざるなり。

姅必逢官,(孕傷曰姅,胎臨官,或動官,或被官動來刑沖剋害,皆主胎孕有傷。若非鬼爻而被月建日辰刑剋,其胎亦有傷損。日辰沖胎,懷胎不安。)妉須遇虎。(娠婦既孕,月事又通曰妉。若未及月胎臨白虎,必是漏胎。如遇殺沖或發動化鬼者,旺相為小產,無氣是漏胎。)

胎孕傷を受くるは、必定官鬼に碰上せしなり。孕みて傷を受くるを姅と叫ぶ。胎爻が官鬼に臨み、あるいは官鬼を化じ出し、あるいは發動の官鬼に刑冲克害せらるるは、皆胎孕に損あるを主る。たとい官鬼に非ずとも、しかして月建・日辰に刑克せられれば、胎もまた一樣に傷を受く。日辰の來りて胎爻を冲すれば、則ち胎を懷くこと安からざるを主る。孕中紅を見るは、必是れ「白虎」に遇上せしなり。婦人已に受孕して月事依然來るを妉と叫ぶ。もし産期未だ到らずして胎爻白虎に臨めば、必是れ漏胎なり。もしさらに凶殺の來りて冲するに遇い、あるいは胎爻發動して官鬼を化じ出づれば、則ち旺相なるは小産と斷作し、無氣なるは漏胎と斷作す。

帶令星而獲助,存沒咸安;(凡占胎孕,胎爻旺相又有生合扶助,不臨官鬼父母及空亡者,其胎必成。更陽爻則生子,必生有養死有祀,所以存歿咸安。)有陰地而無傷,緩急非益。(胎爻屬陰,休囚而得月建日辰動多生合,再無凶神刑剋者,其胎亦成,但生女,故曰緩急非益也。)如逢玄武,暗裡成胎;若遇文書,此前無子。(胎臨玄武必然暗與人通,及陰司不明,所受之胎非夫妻正受也。休囚有制,則占婢妾胎孕,若臨父主此前未嘗有子,或者雖有不存,今始成胎也。)

胎爻が當令の星を帶びてまた幫助を得れば、それすなわち生ずる者死する者皆安頓を得。およそ胎孕を占するに、胎爻旺相にして生合扶助あり、また官鬼・父母に臨まず、もまた空亡に落ちざれば、この胎必ず成る。もし胎爻さらに陽に屬せば、便ち男孩を生じ、將來生きては人の奉養あり死しては人の祭祀あり。ゆえに說く、存歿咸安なりと。胎爻陰地に落つると雖も傷なければ、緩急の時終究指望に上らず。胎爻が陰に屬し、休囚なると雖も、卻って月建・日辰と衆多の動爻との生合を得、また凶神の刑克なければ、この一胎もまた能く成る。ただ女を生ずるのみ。女兒は終究門を頂き戸を立つる能わず。ゆえに說く、緩急の關頭に到りて何うぞ幫上ぐる能わずと。胎爻もし「玄武」に逢えば、暗中に胎を成すなり。もし文書の爻に遇えば、此前並に子女なかりしを說明す。胎が玄武に臨めば、必ず私下に人と通じて、來路曖昧にして明ならず。懷く所の胎は並に夫妻正受に非ず。もし玄武休囚にしてまた制伏あれば、それすなわち婢妾の胎を占するなり。胎爻もし父母に臨めば、此前曾て孩子ありしなからざるを主り、あるいは生過ぐると雖も存活せざるにして、如今こそ頭一回に胎を結ぶなり。

孕形於內,只因土並勾陳;胎隱於中,端為迎龍合德。(胎臨勾陳,懷胎顯露,更屬土爻猶甚。胎臨青龍,其胎不露,更逢三合六合,必隱然如未孕者。《天玄賦》曰:“胎爻屬陽,陽氣輕清上浮,胎近胸前;胎爻屬陰,陰氣重濁下降,胎必近下”。此說得之。)若問收生之婦,休將兩間而推;如占代養之娘,惟憑一財而斷。(若占老孃及化婆者,以占產卦中取之,則問爻是也。今人執其迷說,雖單占另卜,亦以間爻論則失之矣。故凡單占,當以妻財一爻為主,不可又以間爻推之。收生之婦,即今老孃,代養之娘即今乳母,二者斷法相似,故並云。)

胎形外に顯露するは、ただ胎爻の「勾陳」を帶ぶるがゆえなり。胎形内に隱藏するは、まさに「靑龍」のそれと相合するがゆえなり。胎が勾陳に臨めば、懷相就中顯れり。胎爻また土に屬すれば、さらに明らかに顯れり。胎が靑龍に臨めば、胎形便ち外に露れず。もしさらに三合・六合に逢えば、肚子隱然としてなお懷き未だ上がらざるがごとし。《天玄賦》は說く:胎爻が陽に屬せば、陽氣輕清にして上浮し、胎位は胸前に近づく。胎爻が陰に屬せば、陰氣重濁にして下沉し、胎位必定下に偏す。これ說くこと對れり。もし接生の穩婆を問わば、兩個の間爻を拿りて來りて推する勿れ。もし代養の乳娘を占せば、ただ一個の財爻に憑りて來りて斷ず。穩婆と收生婆とを占するは、本より産を占するのあの一卦裡に連帶して取用し、取る所はまさに間爻なり。今人は舊說に拘泥して、單獨に別に一卦を占する時を連ねてもまた間爻を拿りて往きて論ずれば、それすなわち錯れり。およそ單獨に起課して專ら此人を占せば、當に妻財一爻を以て主と爲すべく、再び間爻を用るべからず。收生の婦はすなわち今天說く所の穩婆にして、代養の娘はすなわち今天說く所の乳母なり。兩者斷法相近し。ゆえに一處に合して講ず。

刑沖剋害,福德要防,死墓絕空,財身宜避。(凡占老孃乳母,雖以財爻為主,然亦重子孫,蓋子孫生扶財故也。若被日辰月建動爻刑沖剋害,則子必見傷,雖財爻有氣,亦不可用。若子孫不受傷克而自居死墓空絕之地,則主老孃無手段,乳母不濟事,化入者亦然。)兄動兮手低,乳母須防盜物;(兄弟發動,占老孃決然本事必低,占乳母則主此婦貪財愛物,見財起意,又主貪食,亦非貞潔。又加玄武,必淫。若財爻自動化出兄弟或臨卦身,依此斷之。)

刑冲克害は、須らく子孫の身上に落つるを提防すべし。死墓絶空は、財爻と卦身と皆避くべし。およそ穩婆・乳母を占するに、財爻を以て主と爲すと雖も、卻ってまた子孫を看重す。子孫は能く財爻を生扶すればなり。子孫もし日辰・月建あるいは動爻に刑冲克害せられれば、あの孩子必ず傷損を受け、この時財爻縱い氣あるとも、この人は用る能わず。子孫もし曾て傷克を受けず、卻って自ら死・墓・空・絶の地に落つれば、就中穩婆本事なく・乳母頂用せざるを主る。これらの地界に化入するの斷法も一樣なり。兄弟發動すれば、手藝便ち低し。乳母と作して用ゐれば、還は得て彼女の東西を偷むを防ぐべし。兄弟發動すれば、穩婆を占すれば技藝必定低下し、乳母を占すれば此婦は財を貪り物を愛して、錢財を見れば便ち心思を起し、しかも嘴饞にして食を貪り、人品もまた貞潔ならず。もしさらに「玄武」を加えれば、必定淫蕩なり。もし財爻自己發動して兄弟を化じ出し、あるいは兄弟卦身に臨むは、皆これに照らして斷ず。

父興兮乳少,老孃切恐傷胎。(父母發動占老孃最凶,胞胎必然損傷,更加刑害,兒必為其所害,切不可用。如占乳母,衰則主有乳,旺則無乳,不可用。若化出及持身世者同斷。或問篇中斷乳少前以兄弟斷,此以父母斷,何也?答曰:大抵卜易貴通變,執一則非。蓋乳固一事,以小兒言為食,屬財則乳亦當以財爻取;以婦人言則母乳於孩子,故乳亦以子孫取之。如子平中亦以我生者為食神,夫豈無本之論哉!)

父母興動すれば、乳汁便ち少なし。穩婆と作して用ゐれば、還は彼女の胎を弄して傷つくるを怕る。父母發動すれば、穩婆を占するに最凶にして、胞胎必ず損傷を受く。もしさらに刑害を加えれば、孩子必ず彼女に害せらる。切に用るべからず。乳母を占する時、父母衰弱は倒れて還は奶あり。父母旺相なれば就中奶なし。もまた用る能わず。父母が別爻に由りて化じ出づるか、あるいは父母持世して身に臨むの斷法も相同なり。人ありて問わん、前面の乳を缺くと斷ずるは兄弟を用ゐ、ここに乳少なしと斷ずるは卻って父母を用ゐ、何う講ぜんかと。答えて曰く、卦を占するに通變を貴ぶ。一條を死守すれば就中錯れり。乳汁は本より一件の事にして、孩子のこの邊より說けば彼の食物にして、食物は財に屬す。ゆえに乳は財爻を取るべし。婦人のこの邊より說けば母親の孩子を哺育するにして、我の生養する所なり。ゆえに乳もまた子孫爻を取るべし。子平の法の我の生ずる所を食神と叫ぶがごとき、これは並に根據なきの說法に非ず。

子孫發動多乳,手段更高能;(大抵子孫旺相發動,不臨空絕不受制伏,財爻又無傷害者,上吉之卦。老孃手段必高,乳母必主乳多,向後決然稱意。)官鬼發動多災,事機猶反覆。(官鬼發動,必有禍患,不傷身世,難凶亦淺,一遭刑害禍不可言。如兩官皆發動,鬼化鬼兄化兄,或官兄亂動,必主大凶,占乳母反覆難成,雖成必有口舌後患。)財合福爻,善能調護;身生子位,理會維持。(卦身與財生合,子孫最吉。占老孃,手段必高,慣能救死回生;占乳母主其婦善撫小兒,乳亦多。)

子孫發動すれば、奶水便ち多く、穩婆の手段もまた更高明なり。大抵子孫旺相にして發動し、既に空絶に落ちず、も制伏せられず、財爻また傷害なきは、これは上吉の卦なり。穩婆の手藝必ず高く、乳母の奶水必ず足りて、日後一定心を稱す。官鬼發動すれば、災禍便ち多く、事情還は反覆せん。官鬼一たび動けば、必ず禍患あり。それもし身世を傷つけざれば、凶險還は淺し。一旦刑害を帶上せば、禍事就中說盡す能わず。もし兩個の官鬼皆動き、あるいは鬼が鬼を化し兄が兄を化し、あるいは官兄亂動せば、必ず大凶を主る。乳母を占すれば則ち反反覆覆にして談成し難し。縱い談成すとも必ず口舌の後患あり。財爻と子孫と相合するは、此人善く調護す。卦身の往きて子孫の位を生ずるは、此人善く照料維持を懂得す。卦身と財爻と相生相合して、しかして子孫また最吉の地に處る。穩婆を占すれば、則ち手段高明にして、慣れて能く死を回りて生を起す。乳母を占すれば、則ち此婦善く小兒を撫育し、奶水もまた足る。

如逢相剋相沖,決見多災多咎。(子孫被財與卦身刑沖剋害,最不利,用之兒必為其所害。子孫避空或月建有氣,財身有制,庶幾無虞。占老孃胎爻亦不可受傷,世持父兄亦不遂意。)

もし相克相冲に碰上せば、必定災咎斷えず。子孫が財爻と卦身とに刑冲克害せらるるは、最も不利にして、この人を用ゐれば、孩子必ず彼女に害着せらるん。子孫が空亡に躲進して避開し、あるいは子孫が月建の氣を得て力あり、あるいは財爻・卦身別に制伏あるに非ざれば、勉强して虞なからん。穩婆を占する時は胎爻もまた傷を受くべからず。世爻もし父母・兄弟を持せば、同じく心を稱する能わず。

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