六畜
作盤ガイド: 八字作盤
道形萬物,理總歸於一心;易盡三才,占豐遺乎六畜?惟能精以察之,自得明而著矣。(凡占六畜,專以財福為主,不可依諸家以分宮本命斷推,蓋本命分宮,古人為家宅內看吉凶,故立此例。今人不究其理,雖止占一物,亦以分宮斷之,則失其旨,學者詳之。)
道は萬物の上に體現して、その理最終皆一心に歸す。易道は天・地・人三才を窮盡して、占卜の廣きこと、豈に六畜を漏掉せんや。ただ能く精細體察すれば、自然明白顯豁なり。およそ六畜を占するに、專ら「妻財」「子孫」兩爻を以て主と爲し、依舊說に按じて分宮・本命に往きて推斷すべからず。いわゆる本命分宮は、本より古人の家宅を占する時用いて一家内の各項吉凶を分看するが爲にこそ立てしの條例なり。今人この來由を追究せずして、たとい一頭の牲口を占するのみなるもまた照分宮に往きて斷ずれば、就中本意を丟掉し去れり。學者當に明辨すべし。
命在福神,若遇興隆須長養;(禽蟲六畜之命皆屬子孫,旺相有氣不空,必然長養易大;休囚墓絕決然不濟。若不上卦或落空亡,未買勿置,已蓄勿蓄。)利歸財位,如逢囚死定輕微。(大抵此占惟牛馬為力,其他為利,然力與利同歸財爻,最怕休囚死絕去後財利必薄,雖力氣亦不多,旺相不空方為大吉。)
牲畜の命は子孫のこの福神に係る。子孫興旺なれば、牲口便ち養大し好し。禽鳥虫豸と六畜との性命は皆子孫爻に歸して管せらる。子孫旺相氣ありて落空せざれば、必然養大し易し。休囚あるいは墓絶に落つれば、就一定養い好る能わず。もし子孫卦に上らずあるいは空亡に落つれば、未だ買わざれば就中買う勿れ、已に養えばもまた添うるに必らず。利を獲るは則ち妻財の位に歸す。財爻もし囚死に逢えば、利必ず微薄なり。大抵この一門裡に於て、牛馬は氣力を看て、その餘の牲畜は利益を看る。然るに氣力と利益と皆財爻上に歸到す。最も財爻の休囚死絶を怕る。則ち日後財利必ず薄く、就中力氣もまた大ならず。財爻旺相にして落空せざれば、こそ大吉なり。
二者不可相無,一般皆宜出現。(無福則難養,無財則利少。財福不空俱出現,禽蟲六畜總相宜。)財旺福衰,雖瘦弱而善走;財空福動,縱遲鈍而可觀。(凡占牛馬,子孫爻旺相主肥,休囚主瘦,動則強健輕跳,必有可觀。財爻旺相,則主有力,又主善走,後亦有益;休囚則無力而不善走,亦不濟。財若空亡,愈見遲鈍不濟。)
財と福との兩者は一も缺くべからず。皆卦上に出現するを以て宜と爲す。子孫なければ就中養活し難く、妻財なければ就中利を獲ること少なし。財・福皆落空せずしかも皆出現せば、則ち禽鳥虫豸なるか還は六畜なるかを論ぜず、皆相宜なり。財爻旺にして子孫衰なれば、牲口瘦すると雖も卻って善く跑る。財爻空にして子孫動けば、遲鈍なると雖ももまた看るに過ぐるを得。およそ牛馬を占するに:子孫旺相は膘肥を主り、休囚は消瘦を主り、發動すれば則ち强健輕捷にして必ず觀るべきあり。財爻旺相は力氣あるを主り、また跑ること快きを主り、日後もまた益處あり。財爻休囚なれば就中力氣なく・跑ること快からずして、もまた中用ならず。財爻もし空亡に落つれば、それすなわちさらに遲鈍無用を顯す。
財若空亡,雖利暫時無遠力;(財爻發動,亦是善走之象,但不宜化入空亡,則主有頭無尾,先勤後惰,必無久遠之力。若財爻旺空動空,又是用不兩全之象,非無長力,如牛則善車戽,不善犁耙,馬善疾行,不善緩行類。)福臨刑害,若非齾鼻定凋肥。(子孫爻帶自刑或化敗病等爻,其畜主有破相,如凋齾穿蹄,破脊單照類。)
財爻もし空亡に落つれば、一時あるいは小利ありと雖も、卻って長久の力氣なし。財爻發動もまた善跑の象なり。ただ空亡に化入するを宜とせず。一たび空に化すれば頭あり尾なし・先勤後懶して、必定持久の力氣なし。もし財爻旺にして空なり、あるいは動じて空なるは、それは用處能く兩全せざるの象にして、倒れて長力なきに非ず。たとえば牛能く車を拉き・能く水を車すれども、卻って犁耙を善くせず。馬善く快跑すれども、卻って慢行を善くせず。子孫もし刑害に臨めば、牲口は豁鼻子ならざれば就中身上に殘あり。子孫爻自刑を帶び、あるいは沐浴・病爻に化入せば、この牲口就中破相あり。たとえば唇を豁け鼻を缺き・蹄子穿裂し・脊背破損し・ただ一隻眼あるの一類なり。
相合相生必主調良且善;相沖相剋,定然頑劣不馴。(子孫生合世爻,六畜馴善於我有益;若來刑沖剋害,必主性劣不馴。如牛則縮車縮犁,馬則前失後失類。)要知蹄足身形,須看臨持八卦;欲別青黃白黑,須參生克六神。(乾為頭,坎為耳,震為前足,艮為後足,巽為腰,離為目,坤為腹,兌為口。青龍色青,白虎色白,朱雀赤,玄武黑,勾陳螣蛇色黃。凡占以子孫所臨為本身顏色,以他動來生克者,斷別處有異色。如子孫臨玄武在乾宮,而被坤宮動克之,乃是黑身黃足;若被艮宮白虎動克,可言黃身白足,他仿此。凡克處多於生處,衰處少於旺處,自宜通變。)
子孫と世と相生相合すれば、牲口必定馴良和善す。相冲相克すれば、それすなわち頑劣にして馴え難し。子孫が世爻を生合せば、六畜溫順にして我に益あり。子孫もし來りて刑冲克害せば、必ず性子拗劣にして使喚を聽かざるを主る。たとえば牛車を拉きて退縮し・田を犁きて前進せず、馬前に蹄を失い後に足を失うの一類なり。牲口の蹄足身形を知らんと要せば、就中それの臨むは哪一卦なるかを看る。それの青黃白黑の毛色を辨ぜんと欲せば、就中六神と生克とに參看す。八卦は身體部位を分派す。乾は頭と爲し、坎は耳と爲し、震は前足と爲し、艮は後足と爲し、巽は腰と爲し、離は目と爲し、坤は腹と爲し、兌は口と爲す。六神は顏色を分派す。「靑龍」は青、「白虎」は白、「朱雀」は赤、「玄武」は黑、「勾陳」「螣蛇」は黃なり。占する時子孫の臨む所の六神を以てそれ周身の本色を定め、再び看る哪一爻の動じて來りてそれを生克するか、別處別に雜色あるを斷ず。たとえば子孫玄武に臨みて乾宮に在りて、坤宮の動爻に克せられれば、それすなわち黑身黃足なり。もし艮宮の白虎動爻に克せられれば、就中黃身白足と說きうる。その餘はこれに倣え。大凡克を受くるの處の雜色は生を受くるの處に多く、衰弱の處の雜色は旺相の處に少なし。皆須らく靈活變通すべし。
陰陽有雌雄牝牡之分,(鳥曰雌雄,獸曰牝牡,以子孫屬陰屬陽。如陽爻子孫,占牛為牡牛,占馬為牡馬,騾叫牡騾類。)胎養為駒犢羔雛之類。(馬子曰駒,牛子曰犢,羊子曰羔,雞鴨子曰雛。凡遇子孫在胎養爻上,必是此類。若以口齒,長生是三齒,冠帶四齒,帝旺是斬齊口,墓庫則老矣。)
爻は陰陽を分かてば、牲畜就中雌雄牝牡の別あり。鳥類は雌雄と稱し、獸類は牝牡と稱す。全く子孫爻の陰に屬するか還は陽に屬するかに按じて來りて分かつ。子孫が陽爻なれば、牛を占すれば就中公牛・馬を占すれば就中公馬・騾を占すれば就中公騾なり。その餘は類推せよ。子孫が胎・養の位に落つれば、就中駒・犢・羔・雛のこの一類の幼畜なり。馬の幼崽を駒と叫び、牛のを犢と叫び、羊のを羔と叫び、雞鴨のを雛と叫ぶ。およそ子孫胎爻・養爻上に落つれば、必是れこの一類なり。もし牙口上より看れば:長生に落つれば三齒にして、冠帶に落つれば四齒にして、帝旺に落つれば口齒長齊にして、墓庫に落つれば就中老牲口なり。
身生子胎,必是受胎之六畜;(如占牛子孫在胎爻上,必童牛自生;子孫在胎爻上,則是牛有胎,原非童牛也;化出胎爻或子孫沖胎,動於卦中者亦然;子化子,則是子母牛也。)福臨鬼墓,須知有病於一身。(福臨鬼墓,畜必有病。如臨病爻或被鬼爻沖剋,皆主有病也。)
卦身の往きて子孫の胎爻を生ずるは、必是れ已に胎を懷けるの牲口なり。たとえば牛を占するに、子孫胎爻上に落つれば、すなわちこの頭の牛已に胎を懷け、並に未曾生育の童牛に非ざるを說明す。もし卦中別に胎爻を化じ出し、あるいは子孫發動して往きて胎爻を冲するの斷法も相同なり。もし子孫また子孫を化じ出づれば、それすなわち一母一子兩頭の牛なり。子孫が官鬼の墓に臨着するは、當にこの牲口一身是れ病なるを知るべし。子孫が鬼墓に臨めば、牲口必ず病あり。それ病爻に臨み、あるいは官鬼に冲克せらるるも、同じく皆病あるを主る。
父動有傷,子絕則徒勞碌;(父母發動,必傷用神,必有損失。更遇子孫墓絕無氣,必主死亡,雖能牧養,亦徒勞碌。得子孫在空避之地,方為吉。)兄興不長,財空則反生扶。(兄弟發動,六畜不長。若得財值空爻,不受傷克,則反生扶子孫,其畜必然易養,利亦不失。)
父母發動すれば就中傷損あり。子孫再び絶地に落つれば、養うもまた白忙なり。父母一たび動けば必ず用神を傷つけ、牲口必ず損失あり。もし再び子孫墓絶に落ちて氣なきに遇えば、必ず死亡を主る。縱い工夫を下して牧養を肯んずとも、もまた不過白辛苦一場のみ。子孫まさに空亡の地に躲在して避開するに非ざれば、こそ吉と算す。兄弟興動すれば、牲口長大せず。ただし財爻もし空に落つれば、兄弟反って轉じて往きて子孫を生扶す。兄弟發動すれば、六畜就中長起る能わず。然るにもし財爻恰好空亡に落ちて傷克を受けざれば、兄弟劫くべき財なく、反って往きて子孫を生扶す。則ちこの牲口必然養い好く、利益もまた落空せざるなり。
世若空傷,到底終須失望;(世爻無故自空,必不稱意,大象若凶,則有大難。)鬼如發動,從來弗克如心。(鬼爻發動,占畜大忌,或六畜自有疾病,或因事而起禍端,日後必不如願,詳具於下。)逢金生旺,當慮齧人;值土交重,須憂病染。(金鬼發動,有蹼脾之患,若克世爻必難觸犯,亦且傷人;木鬼發動,主有草結之病,若在外卦,毛色不善,更加螣蛇,必有惡毛旋螺,有礙相法;水鬼發動,主有寒病,如激心黃瀉薄糞之類;火鬼發動,必主畏熱,或有熱結病類;土鬼發動,須防瘟病類。或曰鬼在初爻足有病;在二爻臀髀有病;三爻腰股有病;四爻前脾背脊有病;五爻頭項峰領有病;六爻頭上有病。若在震坎二宮,上橋下水,皆宜仔細。)
世爻もし落空傷を受ければ、到頭來終歸失望す。世爻無故に自ら空亡に落つれば、必ず心を稱せず。卦の大象再び凶なれば、就中大難あり。官鬼もし發動せば、從來心を稱し意のごとくなるなし。官鬼發動は牲畜を占するの大忌なり。あるいは六畜自身病あり、あるいは事に因りて禍端を惹出して、日後必ず願のごとくならず。細目は下文を見よ。官鬼が金に屬して生旺に逢えば、就中それの人を咬むを慮るを要す。官鬼が土に屬して交重發動せば、就中瘟病に染上るを愁うを要す。金鬼發動するは、蹄脾の患あり。それもし世爻を克せば、この牲口さらに碰るべからず、還は人を傷つけん。木鬼發動するは、草結の病あるを主る。もし外卦に在れば、毛色好からず、さらに「螣蛇」を加えれば、必ず惡毛旋毛ありて、相法を妨礙す。水鬼發動するは、寒病あるを主る。たとえば心口涼を發し・黃稀糞を拉するの一類なり。火鬼發動するは、必ず熱を怕るを主り、あるいは熱結の病を生ず。土鬼發動するは、須らく瘟疫の一類を防ぐべし。別に一說ありて爻位に按じて分かつ。官鬼初爻に在れば、腳上に病あり。二爻に在れば、臀胯に病あり。三爻に在れば、腰腿に病あり。四爻に在れば、前腿と脊背とに病あり。五爻に在れば、頸項肩峰に病あり。六爻に在れば、頭上に病あり。もし官鬼震・坎兩宮に落つれば、則ち橋を過ぐり・水を下るの時皆格外當心を要す。
官加蛇雀,必因成訟成驚;(日帶螣蛇發動,異日此畜必有怪異驚駭,若臨朱雀,必因此致口舌爭訟,臨玄武防偷盜,臨白虎防跌撲,如七月乙巳日,因雞瘟卜得噬嗑之頤卦,日辰並起子孫,果應不死,後因夜啼而妻病作。予初不知,及後八月收養蜜蜂,壬寅日卜得屯之坤卦,兄鬼發動,卦無財凶不必言,未半日,群蜂滿身攢聚,驚惶無措,因驗之。乃知前者螣蛇鬼動,而雞夜鳴,今亦螣蛇鬼動,而致此異也。況孟月四爻,仲月五爻,正臨怪爻發動,所以然也。自後屢驗皆應,始知螣蛇真怪異之神也。)福變兄財,可驗食粗食細。(子孫化出兄弟,主口嬌食細;化出財爻,主食粗口雜。)
官鬼に「螣蛇」「朱雀」を加うれば、必ずこの牲口に因りて官司を惹出しあるいは驚を受く。官鬼が螣蛇を帶びて發動せば、日後この牲口必ず怪異驚駭の事あり。朱雀を帶ぶれば、必ずそれに因りて口舌爭訟を招來す。「玄武」を帶ぶれば、須らく偷まるるを防ぐべし。「白虎」を帶ぶれば、須らく跌撲を防ぐべし。一個の例を擧ぐ:七月乙巳日雞瘟に因りて課を起し、《噬嗑》の《頤》を得、日辰と子孫と相併してそれを扶起せり。果然雞死せざりき。然るに後來雞夜裡啼叫して、妻子之に隨いで病を得、我起初緣故を明白せざりき。八月に到りて蜜蜂を收養し、壬寅日占して《屯》の《坤》を得、兄弟・官鬼發動して、卦中財なし。その凶自ずから說くに必らず。半天に到らずして、群蜂滿身攢聚して、人を驚惶無措せしめり。こ の一驗を經て、こそ明白す。前一次は螣蛇官鬼發動して雞夜鳴し、今一次もまた螣蛇官鬼發動してこの怪異を生ぜしなり。況んや孟月の怪爻は四爻に在り・仲月の怪爻は五爻に在り、まさに怪爻發動なるがゆえにかくのごとし。此の後屢試屢驗して、こそ知る、螣蛇は確かに怪異を主るの神なるを。子孫が兄弟あるいは妻財を變出するは、それの食うること精なるか還は粗なるかを驗しうる。子孫が兄弟を化じ出づれば、嘴刁にしてただ細料を食うを主る。財爻を化じ出づれば、食うること粗にして何をも食うを主る。
財連兄弟,乃芻豢之失時;(子化兄,是口嬌不食;財化兄乃人之豢養失時,以致飢餓,非不食也。)子化父母,必勞心之太過。(子孫發動,其畜必良。若化父回頭來克,又是人不愛惜,過勞力以致其傷。)福連官鬼,須防竊取之人;鬼化子孫,恐是盜來之畜。(子孫化鬼,畜其日後必被人盜去,否則必主病死;若官化子,則主其畜是人盜來者。生世合世必有利益;沖世克世必受其累。然必卦中原無子孫方可斷。)
妻財が兄弟に連なるは、それは餵養時候を失せしなり。子孫が兄弟を化するは、牲口嘴刁にして食うを肯んぜざるなり。妻財が兄弟を化するは、則ち人草料を餧うに時に按せず、牲口を餓着せしめ、並にそれの食うを肯んぜざるに非ず。子孫が父母を化じ出づるは、使喚すること太狠なり。子孫發動すれば、この牲口本本當に好きべきなり。然るに它一たび父母を化じ出して回頭して來りて克せば、それすなわち主人愛惜を知らず・過度に役使して以致それを累壞するなり。子孫が官鬼に連なるは、須らく人ありて來りて偷むを防ぐべし。官鬼が子孫を化じ出づれば、恐怕らくはこの牲口本より偷み來れるなり。子孫が官鬼を化するは、この牲口日後必ず人に偷去せらる。然らざればもまた必ず病死す。反して、官鬼が子孫を化ずれば、就中この牲口は別人の盜來せるを主る。それもし世を生じ世に合せば、我還は些かの好處を得。もし世を冲し世を克せば、必ずそれに連累せられん。ただしこの一條は須らく卦中本來子孫なきに非ざれば、こそかくのごとく斷じうる。
官兄交變,難逃口舌之相侵;(卦中兄動變鬼鬼變兄,或二爻俱動,必因此畜而有是非口舌。若文書亦動,必然成訟,世爻入墓,恐有牢獄拘禁之禍。)日月並刑,豈免死亡於不測。(月建日辰動爻帶殺俱來,刑剋子孫而無救者,必死,要知何故而死,以刑剋子孫者斷。如金為蹼脾死,木為草膨死,水為寒凍死,土為瘟病死。如鵝鴨等則丑為牛踏,寅為鷹搏,申為狐竊,戌為犬咬死類。若被世爻刑剋,則是人自傷之死也。)
官鬼と兄弟と交相變化すれば、就中口舌相侵するを逃るる能わず。卦中兄弟動じて官鬼に變じ・官鬼動じて兄弟に變じ、あるいは兩爻同時發動せば、必ずこの牲口に因りて是非口舌を惹出す。もし文書の爻もまた動けば、必定官司を打起す。もし世爻また墓に入れば、恐怕らくは還は牢獄拘禁の禍あらん。日辰月建一齊に來りて刑するは、牲口どうして能く橫死を免れんや。月建・日辰と動爻と皆凶皆凶殺を帶びて、一齊に子孫を刑克して人の救援なければ、牲口必ず死す。それの何に因りて死するを知らんと要せば、就中看る子孫を刑克するは哪一類の爻なるか。金に屬するは蹄脾の病に死す。木に屬するは草を吃して脹死す。水に屬するは寒凍して死す。土に屬するは瘟疫して死す。もし占するは鵝鴨の一類なれば、則ち丑は牛に踩死せらるるを主り、寅は鷹に抓去せらるるを主り、申は狐狸に叼去せらるるを主り、戌は狗に咬死せらるるを主る。もし世爻に刑克せられれば、それすなわち主人自家弄死せしなり。
若占置買,亦宜福動生身;(凡占置買六畜,子孫發動,出產必多,要來生合世爻,必然好買易成;與世沖剋,定難置買。應爻空亡,則無主人。應爻生合世爻而子孫或空或伏者,牙人與我最相契,而無畜可買也。兄鬼發動不惟買之不利,且有禍患不宜買之。)若問利時,最怕妻興化絕。(財爻出現,不空有氣,持世生合,世不受傷克不變兄鬼,即為有利;若不出現,或落空亡,或化死墓絕空,或被兄克弟劫,皆主不利。)
もし牲口を置買するを占せば、もまた須らく子孫發動して來りて卦身を生ずるを要す。およそ牲畜を買うを占するに、子孫發動するは出産多きを主る。それ再び來りて世爻を生合せば、必定買い好く・成交もまた容易なり。それもし世と冲克せば、就一定買い難し。應爻空亡に落つれば、則ち賣主を找到せざるなり。もし應爻が世爻を生合して子孫落空あるいは隱伏せば、それは牙行經紀と我と甚だ投合すれども、惜しいかな牲口の買うべきなし。もし兄弟・官鬼發動せば、あれただ買うに利ならざるのみならず、還は禍を招く。購置するを宜とせず。もし利を獲るを問わば、最も財爻興動して絶地に化入するを怕る。財爻が卦上に出現して・落空せず・氣ありて、また世を持しあるいは來りて生合し、世爻傷克を受けず、財もまた兄弟官鬼に變成せざれば、こ れすなわち利あり。もし財爻出現せず、あるいは空亡に落ち、あるいは死・墓・絶・空に化入し、あるいは兄弟に克奪劫去せられれば、皆利ならざるを主る。
或賭或斗,皆宜世旺財興;(北人好鬥鵪鶉、雞、羊,南人好鬥促織、黃頭鳥。凡占此要世爻有氣克應,子孫發動,即是我勝,世雖不克、得月建日辰動爻,刑剋應爻亦勝;若世被應克,子孫空伏,官鬼發動,日月動爻反來刑剋,是他勝;最怕父母帶殺旺動,則禽蟲有鬥死之患。財爻持世生合皆吉。兄鬼持世是我輸。世應比和,六爻安靜,子孫空伏,賭斗不成。世應俱空,亦賭不成。)或獵或漁,總怕應空福絕。(凡占漁獵,要應生世,世克應,子孫生財,便主有得;若應爻空亡,子孫受克,或臨死絕,必然空出空回,無所獲也。鬼爻旺動克世,須防猛獸害人。兄弟發動,雖有不多。得子孫動臨身世則吉。)
賭勝を論ずるも蟲を鬥し禽を鬥するを論ずるも、皆世爻旺相にして財爻興動するを宜とす。北方人は鶉を鬥し・雞を鬥し・羊を鬥するを好み、南方人は蟋蟀・黃頭鳥を鬥するを好む。およそ這類の事を占するに、須らく世爻氣ありて能く應を克し、子孫また發動すれば、それすなわち我贏なり。世爻縱い應を克する能わずとも、ただ月建・日辰あるいは動爻の往きて應爻を刑克せば、一樣に贏なり。もし世爻反って應爻に克せられ、子孫落空あるいは隱伏し、官鬼發動して、日月動爻また倒れて來りて我を刑克せば、それすなわち對方の贏なり。最も父母が凶殺を帶びて旺動するを怕る。かくのごとくなれば禽蟲就中鬥死の虞あり。財爻が世を持しあるいは來りて生合するは、皆吉なり。兄弟・官鬼が世を持すれば、就中我輸なり。もし世應比和して・六爻安靜にして子孫空伏せば、賭鬥就中成らず。世應皆落空するも、一樣に賭成らず。獵を打ち魚を捕るに至っては、總じて應爻の落空・子孫の落絶を怕る。およそ漁獵を占するに、須らく應爻が世を生じ・世爻が應を克し・子孫が財を生じて、こそ獲る所有るを主る。もし應爻空亡に落ち、子孫克を受け、あるいは死絶に臨めば、必定空手にして出去・空手にして回來して、一も得る所なし。官鬼旺動して來りて世を克せば、須らく猛獸の人を傷るを防ぐべし。兄弟發動すれば、縱い得る所有るとももまた多からず。もし子孫發動して身世に臨めば、それすなわち吉なり。
乳抱者宜胎福生旺而無傷;(凡占畜養、母豬、羊及抱雞鴨鵝卵類,要胎福二爻生旺不受刑剋,便無損失;若自空或帶鬼必難生育;化空絕化鬼,則主後有損;旺空一半無事;福旺財空,雛出好而利輕。)醫治者要父官衰絕而有制。(六畜有病占醫治療,要子孫旺相,有氣不落空亡,不遭刑剋而父母官鬼休囚墓絕,或雖動而有制,不死。若子孫無故自空。或化死墓空絕,或化官鬼,或父母帶殺乘旺動克,皆不能救,雖用醫治亦必死。應爻空亡及被世克者,醫必不來。)
哺乳孵抱を占するに、胎爻と子孫と生旺にして傷を受けざるを宜とす。およそ母豬・母羊を畜養し、および雞鴨鵝の窩を抱き卵を孵すの一類を占するに、皆須らく胎・福二爻生旺にして刑克を受けざれば、こそ損失なし。この兩爻もし無故に自ら空にし、あるいは官鬼を帶ぶれば、就中生育し難し。もし空・絶に化入し、あるいは官鬼を化じ出づれば、日後必ず損傷あり。もし旺にして空なれば、則ち一半事なし。もし子孫旺にして財爻落空するは、それは雛兒出づること好しと雖も、利を獲ること有限なり。醫治を占するは、則ち須らく父母官鬼衰絶にしてまた制伏あるを要す。六畜病ありて醫治を占するに、須らく子孫旺相氣あり・空亡に落ちず・刑克を遭わず、同時に父母・官鬼休囚墓絶にし、あるいは發動すると雖も別に制伏あれば、牲口こそ死せざらん。もし子孫無故に自ら空にし、あるいは死・墓・空・絶に化入し、あるいは官鬼を化じ出し、あるいは父母が凶殺を帶びて旺を乘じて發動して來りて克せば、それすなわち救い回る能わず。縱い醫治するとも必ず死す。應爻もし空亡に落ち、あるいは世爻に克せられれば、獸醫もまた請い來る能わず。
求名
書讀五車,固欲致身於廊廟;胸藏萬卷,肯甘遁跡於丘園。要相國家當詳易卦,父爻旺相,文成擲地金聲;鬼位興隆,家報泥金喜捷。(凡占功名,以父為文章,鬼為官職,二者一卦之主,缺一則不成。若父爻旺相,文章必佳;官鬼得地,功名有望。古人及第,以泥金灼字附家書以報,謂之喜信,故借引之,非以鬼為音信也。讀是篇者,勿以辭害義可也。)
書を讀んで五車の多きに到るは、本より朝廷に躋身せんと想うなり。胸中に萬卷の書を藏えて、どうして山林に隱居するを甘心せんや。國家を輔佐せんと要せば、當に易卦を細審すべし。「父母」爻旺相なれば、文章寫成すれば便ち地に擲りて金石聲を作すの分量あり。「官鬼」の位興隆なれば、家中就中泥金報捷の喜信を收到しうる。およそ功名を占するに、父母を以て文章を代表し・官鬼を以て官職を代表す。こ の兩者は一卦の主にして、一樣を缺けば就中成らず。父爻旺相なれば、文章必ず佳なり。官鬼地を得れば、功名望あり。古人考中すの後、泥金を用いて字を寫して家書裡に附して喜を報じ、これを喜信と稱す。ゆえにここに借りて來りて事を說く。並に官鬼を當てて音信と作して看るに非ず。こ の一篇を讀むの人、辭に因りて意を害する勿れ。
財若交重,休望青錢中選;福如發動,難期金榜題名。(財福二爻,凡占皆喜見之,惟卜功名反為惡殺,蓋財能克父,子能克鬼故也,但宜休囚安靜則吉,當權發動決無成望。)
妻財もし交重發動せば、就中靑錢のごとく萬選萬中を指望する勿れ。子孫もし發動せば、就中金榜題名を望み難し。財・福兩爻は別の占問裡に於ては人人見るを喜ぶ。ただ功名を占する時反って惡殺と成る。妻財能く父母を克し・子孫能く官鬼を克すればなり。こ の兩爻はただ休囚安靜を宜としてこそ吉なり。一旦權に當りて發動せば、功名就中斷じて指望なし。
兄弟同經,乃奪標之惡客;(五行同類者為兄弟,求名見之,乃是與我同經之人。若不上卦,或落空亡死絕大象遇吉者,必中魁首;如發動或月建日辰俱帶兄弟,則同經者多必能奪我之標,不得中矣,縱大象可成,名亦落後。)日辰輔德,實勸駕之良朋。(日辰為卜卦之主,能成事亦能壞事。如父母官鬼無氣,事必難成,若得日辰扶起剋制惡殺,仍舊有望,故曰輔德。或世爻衰靜,得日辰生合,或世爻空亡,得日辰沖實,主其人必不上前求名,而有親友勸其進取,或資助盤費,輔其前往求名也。)
兄弟は我と同一經を治するの對手を代表して、魁を奪い來るの惡客なり。五行世爻と同類なるはすなわち兄弟なり。功名を求むる時それを見れば、便ち我と同一部の經書を治め・同場に競爭するの人なり。兄弟もし卦に上らず、あるいは空亡死絶に落ち、しかして卦の大象また吉なれば、あれ必ず頭名に中る。もし兄弟發動し、あるいは月建・日辰皆兄弟を帶ぶれば、同經の人多きを說明し、必ず能く我の名次を奪去して、考中らず——縱い大象還は成りうるとも、名次もまた落後せん。日辰の來りて我の德を輔助するは、それは我に上路を勸むの好朋友なり。日辰は一卦の主にして、能く事を成しもまた能く事を壞す。たとえば父母・官鬼皆氣なく、事本より成り難し。然るにもし日辰のそれを扶起し・また惡殺を克制住するを得れば、依然として望あり。これを輔德と叫ぶ。またたとえば世爻衰弱安靜にして日辰の生合を得、あるいは世爻空亡に落ちて日辰の冲實を得れば、皆此人本來出頭して名を求むるを肯んぜざるに、卻って親友ありてそれに進取を勸め、あるいは盤纏を資助して、それを幫着して前に往きて應試せしむるを主る。
兩用相沖,題目生疏而不熟;(求名卦以官父為用爻,喜合而不喜沖,若見兩官兩父相沖,主出題生澀不熟也。)六爻競發,功名恍惚以難成。(占官六爻皆喜安靜,只要父母官鬼有氣不空,月建日辰不來傷克則吉,如有一爻發動,便不順利,且如財動則傷父,子動則傷官,兄動則他人有所先,鬼動則事體有變,父動則文不純正。凡動則有變,變出之爻又有死墓空絕刑剋等爻,皆為破敗,故凡亂動,卦不必仔細推究,其不吉大概可知矣。)
兩個の用神彼此相冲するは、考る所の題目就中生僻にして熟せず。名を求むるの卦は官鬼・父母を以て用爻と爲し、相合を喜びて相冲を喜ばず。もし兩個の官鬼あるいは兩個の父母互相冲擊するを見れば、就中出す所の題目生澀にして・平日熟讀せざるを主る。六爻爭いて發動するは、功名就中恍惚にして成り難し。官を占するに六爻安靜を以て好と爲し、ただ父母・官鬼氣ありて落空せず、月建・日辰また來りて傷克せざれば、便ち吉なり。ただ一爻の發動あれば、就中順利ならず。財動すれば父母を傷り、子動すれば官鬼を傷り、兄動すれば則ち人に先んじて搶せられ、鬼動すれば則ち事體變を生じ、父動すれば則ち文章純正ならず。およそ發動すれば須らく變ず。變出の爻もしまた死・墓・空・絶に落ちあるいは刑克を帶ぶれば、あれ皆破敗の象なり。ゆえに凡そ六爻亂動の卦に遇えば、細究するに必らず、大略もまたそれの吉ならざるを知る。
月克文書,程式背而不中;(父旺不空,動爻日辰又不沖剋,其文字字錦繡;若遇兄弟刑沖,文章陳腐無鮮麗之句;妻財傷克,必多破綻;子孫刑害,乃是弄巧成拙;不宜月建沖剋,其文自行已意,必不中試官之程式也。凡帶父刑害敗病等爻,及化出者,其文皆有敗破,不能錄取。)世傷官鬼,仕路窒而不通。(世乃求名之人,大忌財福臨之,必難稱意。若持官鬼或得官鬼生合,方有指望;若臨子孫剋制官鬼,是仕路未通,徒去求謀無濟也。)
月建が文書を克傷すれば、文章便ち程式に違背して中選せず。父母旺相にして落空せず、動爻と日辰とまた來りて冲克せざれば、あの文章字字錦繡なり。もし兄弟の刑冲に遇えば、文章陳腐にして・鮮活の句子なし。もし妻財に傷克せられれば、文中必ず破綻多し。もし子孫の刑害に遭えば、それは巧を弄して拙と成すなり。最も月建の來りて冲克するを宜とせず。かくのごとくなれば文章一味自ら己意を逞ばし、必ず考官の程式に合せず。およそ父母が刑・害・沐浴・病の等の爻を帶び、あるいはこれらの爻に由りて化出するは、文章皆破敗の處ありて、錄取する能わず。世爻の往きて官鬼を傷克するは、仕途就中閉塞して通ぜず。世爻は名を求むるの本人を代表す。最も妻財・子孫のその上に臨むを忌む。あれ必ず心を稱し難し。世爻もし官鬼を持し、あるいは官鬼の來りて生合するを得れば、こそ指望あり。もし世爻子孫に臨みて往きて官鬼を克制せば、それは仕途未だ通ぜず、白く往きて鑽營するも事に濟なし。
妻財助鬼父爻空,可圖僥倖;(父母空亡,名不可望,若得財爻發動,生扶鬼爻有氣,其事僥倖可成,然須子孫安靜,則可許,蓋財不嫌發動者,以文書在空故也。)福德變官身位合,亦忝科名。(卦無官鬼,若得子孫發動,變出官鬼,生合世身,事亦有成,然須得文書,有氣無損則吉。此二條名雖有望,皆不可許其高中魁甲,蓋以卦象不出自然故也。)
妻財の往きて官鬼を生助して父母爻恰好落空するは、還は僥倖に求め得うる。父母空亡に落つれば、功名本本來望なし。然るにもし財爻發動して往きて官鬼を生扶し・官鬼をして氣あらしめば、事情還は能く僥倖に成就す——ただし須らく子孫安靜にしてこそ許す。この時財爻發動を嫌わざるの所以は、まさに文書本より已に落空して、財爻克るべき父なければなり。子孫が官鬼を變出して卦身と相合するも、もまた能く勉强に科名に挂上うる。卦中本來官鬼なく、もし子孫發動して官鬼を變出して來りて世爻卦身を生合せば、事情もまた能く成る。ただし依然として須らく文書氣ありて損なきに非ざれば、こそ吉と算す。以上のこ の兩條は指望あると雖も、卻って皆彼に高中魁首を許すべからず。卦象は自然生成するに非ざればなり。
出現無情,難遂青雲之志;(卦中官父俱全,固是吉兆,若不臨持身世,或不生合世身,或被世爻沖剋,或被日月破壞,或臨死墓空絕,皆謂無情,雖在卦中,與我無益,所以難遂青雲之志也。)伏藏有用,終辭白屋之人。(官父不全,功名難望,但看所伏者有用無用斷之。如飛神不遇沖開,伏神不遇提起,謂之無用,決主不成;若飛神沖剋得開,伏神提挈得起謂之有用,終是可成。若得月建提起最吉,日辰次之,動爻又次之,更得伏上飛爻在空,尤妙。)
用神出現すと雖も我に對して情なければ、靑雲の志便ち實現し難し。卦中の官鬼・父母齊全するは、固より吉兆なり。然るに它らもし身世に臨まず、あるいは來りて世身を生合せず、あるいは反って世爻に冲克せられ、あるいは日月に破壞せられ、あるいは死・墓・空・絶に落つれば、こ れ皆情なしと叫ぶ——卦中に在ると雖も、我に益なし。ゆえに靑雲の志を遂げ難し。用神隱伏すと雖も依然として用あれば、此人終に寒門を辭別しうる。官鬼・父母齊全せざれば、功名本本來指望し難し。就中看る所伏のあの一爻の用あるか用なきか。もし飛神曾て冲開せられず、伏神もまた人の提起するなければ、就中これを無用と叫び、功名決して成らず。もし飛神冲克せられて開き・伏神提挈せられて起れば、就中これを有用と叫び、終究成りうる。伏神を提起するに月建を以て最吉と爲し、日辰これに次ぎ、動爻またこれに次ぐ。もし伏神の上に壓するの飛爻恰好落空せば、それすなわちさらに妙なり。
月建克身當被責,(月建為考試官,若在身爻發動,刑剋世爻,而官父失時者,必遭杖責;若化子孫必遭斥逐;若化兄弟,廩膳生最忌之,輕則革糧,重則追罰。)財如生世必幫糧。(卦中父母避空,而財爻發動,生合世爻者,必有幫糧之喜。月建帶財化財,或官化財生合世爻,皆吉。大抵廩生小試最不宜兄弟發動。或臨卦身世爻,或臨日辰月建,皆是革糧之兆,財爻無故自空亦然。若得財臨身世,或伏世下,雖不稱情,糧必如舊。)
月建の來りて卦身を克するは、考場上に於て責罰を挨くを要す。月建は主考官を代表す。それもし卦身の爻上に發動して來りて世爻を刑克し、しかして官鬼・父母又皆令に當らざれば、此人必ず杖責に遭う。月建もし子孫を化じ出づれば、必ず斥退驅逐せられん。もし兄弟を化じ出づれば、それは廪膳生の最も忌む所にして、輕ければ則ち廪糧を革去し、重ければ則ち還は罰沒を追繳せん。財爻もし來りて世を生ずれば、必ず廪糧を添給せらるるを得。卦中の父母まさに空亡裡に躲在して難を避くるに、しかして財爻發動して來りて世爻を生合せば、必ず廪糧を增給するの喜あり。月建が財を帶びてまた財を化し、あるいは官鬼が財を化して來りて世爻を生合するは、皆吉なり。大体上廪生は小試に應ず。最も兄弟發動を宜とせず。兄弟もし卦身・世爻に臨み、あるいは日辰・月建に臨めば、皆廪糧を革除するの兆なり。財爻無故に自ら空亡に落つるも一樣なり。もし財爻身世に臨み、あるいは世爻の下に伏せば、十分意を稱せずと雖も、廪糧は總じて照舊しうる。
父官三合相逢,連科及第;(卦有可成之象,而又有三合爻動,會成官鬼局者,必主連科第,大吉之兆;會成父局亦吉;會成財福二局不利,會成兄弟局者,惟廩生忌之,餘皆無損益。)龍虎二爻俱動,一舉成名。(青龍白虎俱在卦中,動來生合世爻,必中魁選,若持官父或持身世尤妙,此固非理,但借虎榜之象耳,然亦有驗。)
父母・官鬼さらに三合會局に遇えば、就中能く連ねて科に登る。卦中本より成るべきの象ありて、また三爻會合して動き、官鬼局を會成するは、必ず連科及第を主る。是れ大吉の兆なり。父母局を會成するもまた吉なり。妻財局・子孫局を會成すれば則ち利ならず。兄弟局を會成するは、ただ廪生それを忌むのみ、その餘の人は損なくもまた益なし。「靑龍」「白虎」兩爻一齊に發動するは、一擧就中名を成しうる。靑龍・白虎皆卦中に在りて、また發動して來りて世爻を生合せば、必ず魁選に中る。它らもし官鬼・父母を持し、あるいは身世を持せば、それすなわちさらに妙なり。これは道理上原より講通せず、不過科舉の虎榜と稱するの意象を借るのみ罷り。然るに確實に驗あり。
殺化生身之鬼,恐發青衣;(占官以子孫為殺,乘旺發動必遭斥退,若得本宮官鬼伏在世下,或卦身持鬼,或子孫自化鬼爻生世,終不脫白無過降青衣而已。卦有財動合住子孫,可用此財謀干庶復舊職。)歲加有氣之官,終登黃甲。(太歲乃天子之爻,凡占功名,最喜見之。若臨鬼爻是人臣面君之象,更得生旺有氣,必然名姓高標。)
凶殺が一個の來りて我を生ずるの官鬼を化じ出づれば、恐怕らくはただ靑衣に降作する能くのみ。官を占するに子孫を以て凶殺と爲す。它旺を乘じて發動すれば必ず斥退に遭う。ただしもし本宮の官鬼世爻の下に伏し、あるいは卦身が官鬼を持し、あるいは子孫自己官鬼を化じ出して來りて世を生ずれば、則ち終究白身を脫する能わず、不過靑衣に降ずるのみ罷り。この時卦中もし財爻發動して子孫を把りて合住せば、就中この筆の財を用いて往きて打點しうる。或いは還は能く舊職を恢復せん。太歲さらに一個の氣ある官鬼を加うれば、終に能く黃甲に登る。太歲は天子の爻にして、凡そ功名を占するに最もそれを見るを喜ぶ。それもし官鬼に臨着せば、就中人臣の君に面するの象なり。もしさらに生旺氣あれば、必定姓名榜上に高標せん。
病阻試期,無故空臨於世位;(動爻日辰不傷世爻,而世爻自落空亡者,謂無故自空,大凶之兆。試前占去不成,強去終不利,輕則病,重則死。如在本宮內卦,在家即病;在三四爻,出門病;在五爻,途中病;在六爻,到考處病;在應爻又屬他宮,則臨考有病,不得入試。若試後占其事,必不成大象,吉名成身喪。)喜添場屋,有青龍合於身爻。(青龍主喜慶事,若大象既吉,更得龍動來生合世身,必然別有喜事並臨,不但成名而已。若空動為虛喜。)
病に因りて考期を耽誤するは、世位上に無故に空亡に落ちしなり。動爻と日辰と皆世爻に傷到せずして、世爻卻って自己空亡に落つれば、こ れを無故自空と叫び、是れ大凶の兆なり。考試の前に占せば、則ち去り成らず。勉强往かんと要すとも、終究利ならず。輕ければ則ち病を生じ、重ければ則ち命を送る。再び爻位に按じて分かつ。世爻本宮内卦に在れば、就中家裡に於て病す。三・四爻に在れば、門を出でれば就中病す。五爻に在れば、路上に於て病す。六爻に在れば、考場に到りてこそ病す。もし應爻に在りてまた他宮に屬せば、それすなわち考に臨みて病倒し、考場に進む能わず。もし考わり完るの後この事を占せば、あれもまた必ず成らず。縱い大象吉なるとも、もまた功名成りて人身亡ぶなり。喜事考場の上に添うるは、「靑龍」が卦身と相合するなり。靑龍は喜慶の事を主る。卦の大象既に吉にして、また靑龍發動して來りて世身を生合するを得れば、必定別に喜事ありて同時に到來す。ただ中擧するのみに止まらず。ただし靑龍もし空にして動けば、それすなわちただ一場の空歡喜のみ。
財伏逢空,行糧必乏;(六爻無財,本宮伏財又居空地,其人必乏路費,若世爻更在衰弱之鄉,則是貧窮之士。如逢月建日辰動爻生合扶助,必得親友資其費用。若得應爻動來生合,多是妻家看覷周全。)身興變鬼,來試方成。(卦遇不成之兆,而得卦身或世爻變出官鬼有氣,而本宮父母不壞者,今雖未成,下次必然中試也。)
財爻隱伏にしてまた空に逢うは、路上の盤纏必定短缺す。六爻中に財を見ず、本宮の伏する所の財爻また空地に落つれば、此人必ず路費を缺く。もし世爻また衰弱の鄕に處れば、それすなわち一個の貧寒の士なり。倘若月建・日辰あるいは動爻の生合扶助に遇えば、必ず親友の費用を資助するを得。もし應爻發動して來りて生合するを得れば、多半是妻家の周全照應なり。卦身興動して官鬼を變出するは、下一回來りて考えてこそ中るを得。卦已に成らざるの兆を現すと雖も、ただ卦身あるいは世爻が一個の氣ある官鬼を變出して、しかして本宮の父母また損壞なければ、則ちこ の一回は未だ考中らずと雖も、下一科必ず能く中試せん。
卦值六沖,此去難題雁塔;爻逢六合,這回必佔鰲頭。(凡事遇合則聚,逢沖則散,故占功名得六沖卦必難求,六合卦必易得也。然大體須以衰旺動靜參之,不可執滯。)父旺官衰,可惜劉賁之下第;父衰官旺,堪嗟張奭之登科。(父母官鬼皆要有氣無損,然後可成,若父雖旺相,官鬼空亡或不上卦,是其人文字雖好,奈命無官星,亦不能中,如劉賁之錦繡文章,竟不登第也。若父雖衰弱,得官爻旺動扶起文書,是其人文字雖平常,而命中官星發現,可許有成,如張奭之文章,雖欠精美反登高第也。若官旺父空,決至下第。)
卦が六冲と成るは、こ の一趟は雁塔上に題名し難し。爻が六合と成るは、こ の一回必定獨り鰲頭を占む。凡事合に逢えば則ち聚り・冲に逢えば則ち散ず。ゆえに功名を占して六冲卦を得れば必ず求め難く、六合卦を得れば必ず手に到り易し。ただし大体上依然として須らく衰旺動靜を參看して、一條を死守すべからず。父母旺にして官鬼衰なれば、惜しいかな劉蕡のごとく落第せん。父母衰にして官鬼旺なれば、嘆ずべし張奭のごとく反って科に登らん。父母と官鬼と皆須らく氣ありて損なからんことを要して、功名こそ成るを得。父母旺相なると雖も、官鬼卻って空亡に落ちあるいは卦に上らざれば、それは此人文章好しと雖も、無奈命中に官星なし。照樣中る能わず——唐人劉蕡の一篇の錦繡文章竟然第せざるは、すなわちこ の道理なり。反して、父母衰弱なると雖も、卻って官鬼旺動に文書を扶起せらるるを得れば、それは此人文章平常なると雖も、しかして命中官星顯現して、成りあるを許しうる——唐人張奭の文章並に精美ならざるに反って高中せるは、すなわちこ の道理なり。もし官鬼旺にして父母落空せば、それすなわち必定落第す。
應合日生,必資鶚薦,動傷日克,還守雞窗。(父官死絕,名必不成,若應爻動爻或月建日辰扶起官鬼,必須浼人推薦或用財禮買求,方許有成。若遇月日動變傷克,縱然官爻有氣,亦是難求。)世動化空用旺,則豹變翻成蝶夢;(求名以官父用爻,若得旺相不遭刑剋,必中科第;如遇世爻發動變入死墓空絕,恐名成後不能享福。游魂卦死於途中,歸魂卦到家而死,墓絕是太歲逾年而死也。)
應爻の來りて合し・日辰の來りて生ずるは、必ず人の擧薦に靠るなり。動爻の來りて傷り・日辰の來りて克するは、就中還は須らく書窗を守りて苦讀すべし。父母・官鬼死絶に落つれば、功名必ず成らず。もし應爻・動爻あるいは月建・日辰が官鬼を扶起せば、それすなわち人を托して推薦するに非ざれば、あるいは些かの財禮を花して往きて打點して、こそ成りあるを許す。もし月建・日辰あるいは變爻の來りて傷克するに碰上せば、則ち官爻縱い氣あるとも、依然として求め難し。世爻發動して空亡に化入して用神卻って旺なるは、それ便ち豹變して文と成るも反って一場の蝶夢と化作す。名を求むるに官鬼・父母を以て用爻と爲す。它ら旺相にして刑克を遭わざれば、必ず科第に中る。然るにもし世爻發動して死・墓・空・絶に變入せば、ただ功名手に到ると雖も卻って福を享くる能わざるを怕る。遊魂卦は途中に死するを主り、歸魂卦は家に到りて死するを主り、墓絶に落つれば則ち年を過ぎ・太歲の期に到りて死す。
身官化鬼月扶,則鵬程連步蟾宮。(卦身為萬事之體,功名尤宜看之,最怕臨財臨福,便不容易,如得官父臨之,必有成望。更若出現發動又化官爻,而得月建生合者,大吉之兆,必主聯科及第,非特京省一捷而已。)更詳本主之爻神,方論其人之命運。(本主者,求名本人之主爻也。自占固以世爻論,若代占則看是何人,如子侄求名看子,朋友看兄類。此爻最怕化出忌殺,雖大吉象未可易許,其餘世爻同看,如此搜索吉凶,自然應驗。)雖賦數言,總論窮居之得失;再將八卦,重推致用之吉凶。
卦身上の官鬼また官鬼を化じ出して・また月建の扶助を得れば、それすなわち鵬程萬里・步步蟾宮に登上す。卦身は萬事の主體にして、功名を占するに尤もそれを看るを要す。最もそれの妻財に臨み・子孫に臨むを怕る。かくのごとくなれば事情就容易ならず。もし官鬼・父母の卦身に臨むを得れば、必ず成望あり。もしそれ出現してしかも發動し、また官鬼を化じ出し、還は月建の來りて生合するを得れば、それは大吉の兆にして、必ず連科及第を主る。ただ京試・省試の一場に中るのみに止まらず。還は須らく本主の爻を細看して、こそこの人の命運を論じ好し。いわゆる本主とは、名を求むるの人自身の主爻なり。自己占するに自然に世爻を以て論ず。もし人に替わりて代占せば、就中看る占する所は甚麽人なるか——子侄の名を求むるに子孫爻を看て、朋友の名を求むるに兄弟爻を看て、これに依りて類推す。こ の一爻は最も忌神凶殺を化じ出づるを怕る。縱い大吉の象なるとも軽易に彼に許すべからず。その餘は世爻に照らして一樣に看る。かくのごとく細細吉凶を搜尋せば、自然應驗す。以上ただ幾句の賦文を寫したるのみと雖も、總じて寒士の出身の得失を一徧講じ畢れり。下面再び八卦を拿りて來りて重ねて實際應用中の吉凶を推演せん。
仕宦
為國求賢,治國之本;致身輔相,祿養為先。旺相妻財,必得千鍾之粟;(未仕求名,不要財爻;已仕貴人,要見財爻。蓋有爵必有祿,未有無俸而得官者。故凡占官員得此爻旺相,俸祿必多;休囚定然微薄。卦中無財或落空亡,未得俸祿;財動逢沖,任後因事減俸,或日辰月建沖財而刑害世爻及官爻者,恐有停俸罷職之患。)
國家に替わりて賢才を求取するは、國を治むるの根本なり。出仕して君主を輔佐するは、先に俸祿ありて身を養うを要す。「妻財」旺相なれば、必ず千鍾の粟の厚祿を得。未だ曾て出仕せずして功名を求むるの人は、財爻を要せず。已に官を做りしの人は、則ち財爻を見るを要す——爵位あれば便ち俸祿ありて、從來官を做りて俸なきあらざればなり。ゆえに凡そ官員を占するに、財爻旺相なれば則ち俸祿豐厚にして、休囚なれば則ち俸祿微薄なり。卦中財なくあるいは財空亡に落つるは、還は未だ俸祿を領到せざるなり。財爻發動してまた冲に逢うは、任に到るの後事に因りて俸を減せらるるなり。もし日辰・月建が財爻を冲克してまた世爻と官爻とを刑害せば、恐怕らくは還は俸を停め職を革せらるるの患あらん。
興隆官鬼,定居一品之尊。(鬼為官爵,旺相有氣,官高爵大;休囚死絕官小職卑,發動生合世爻或得月建日辰生扶,必有升擢遠播都下;安靜不動而被月建日辰克害者,或世爻刑沖剋害者,必無聲名聞望。)
「官鬼」興隆なれば、一定に官一品の尊に居る。官鬼は官爵を代表す。旺相氣あれば則ち官高く爵顯れ、休囚死絶なれば則ち官小さく職卑し。它發動して來りて世爻を生合し、あるいは月建・日辰の生扶を得れば、必ず升遷ありて、名聲還は京城に傳到しうる。これに反して、它安靜動かずして卻って月建・日辰に克害せられ、あるいは世爻に刑冲克害せられれば、此人就中必ず聲望言うべきなし。
子若交重,當慮剝官削職;(子孫乃傷官之殺,最喜空亡墓絕,尤宜安靜受制則吉。若在卦中發動,所謀必不遂意,未仕則不能除選;已仕則有奪官褫職之禍。鬼爻更若無氣,必至除名落籍,非但貶責降罰而已也。)兄如發動,須防減俸除糧。(兄弟乃劫財之神,空亡不上卦或臨死絕安靜則吉。若發動,未免費財,多招誹謗,俸祿亦不稱意,更與子孫同發或就化子孫,必有除糧減俸之事也。持世臨身皆不利。)
子孫もし交重發動せば、就中官を剥ぎ職を削るに及ぶを慮るを得。子孫は官鬼を傷克するの凶殺にして、仕宦を占する時最もそれの空亡・墓絶に落つるを喜び、尤も安靜にして人に制住せられてこそ吉と宜す。它もし卦中に發動せば、謀る所必ず意を稱せず。官を做らざれば選上せられず、已に官を做れば官を奪い職を革するの禍あり。官鬼もしさらに氣なければ、就中名を除き籍を落すに至りて、ただ貶責降罰のみに止まらず。兄弟もし發動せば、須らく俸を減じ糧を革せらるるを防ぐべし。兄弟は財爻を劫奪するの神にして、空亡に落ち・卦に上らずあるいは死絶に臨みて安靜なるを以て吉と爲す。它一たび發動すれば、錢財を破費し・誹謗を多招するを免れず、俸祿もまた心を稱せず。もし再び子孫と同時發動し、あるいは自己子孫を化じ出づれば、必ず糧を革し俸を減ずるの事あり。兄弟持世して身に臨むも、皆利ならず。
父母空亡,休望差除宣敕;(父母為印緩文書、誥牒宣敕、奏疏表章,卦中不可無,宜旺不宜衰,扶世最吉。若持太歲有氣生合世爻,主有朝廷宣召;如加月建,多是敕制及上司獎勵之類;最怕沖空化空,則多不實;衰靜空亡,必無宣敕亦無差除;卦無父母休望遷選。)官爻隱伏,莫思爵位升遷。(官爻為占官之象,若得臨持身世,或來生合世爻,不受月建日辰沖剋者,凡有謀望必然稱意;若不上卦,或落空亡,雖出現墓絕無氣及受剋制,皆不如意,世身沖剋亦凶。)
父母空亡に落つれば、就中委任の敕命を指望する勿れ。父母は印信文書・誥命敕牒および奏疏表章を代表して、卦中缺くべからず。旺を宜として衰を宜とせず、能く世爻を扶助して最吉なり。父母もし太歲を持して氣ありて・また來りて世爻を生合せば、朝廷の宣召あるを主る。もし月建を加えれば、多半是敕命制書あるいは上司の奬勵なり。最もそれの冲に逢い空に落ちあるいは空に化するを怕る。かくのごとくなれば多半落實せず。它もし衰弱安靜にしてまた空亡に落つれば、就中既に敕命なくもまた差委なし。卦中根本に父母なければ、さらに遷轉銓選を指望する勿れ。官爻隱伏して現れざれば、就中官を升るを想う勿れ。官鬼は官を占するの正象なり。それもし身に臨み世を持し、あるいは來りて世爻を生合して、また月建・日辰に冲克せられざれば、凡そ謀望あれば必然意を稱す。もし它卦に上らず、あるいは空亡に落ち、縱い出現するも卻って墓絶に落ち氣なく・また克制を受くれば、皆意のごとくならず。它の往きて世爻卦身を冲克するも、同じく凶なり。
月建生身,當際風雲之會;歲君合世,必承雨露之恩。(太歲乃人君之象,月建是執政之官。若得生合世身爻,必有好處;惟怕沖剋世身,必遭貶謫。如月建扶出官爻世爻者,必是風憲之職;太歲加父母扶出官鬼及世爻者,必有天恩,更得日下生旺之地尤美,衰絕逢空無用。)
月建の來りて卦身を生ずるは、まさに風雲際會の時に逢うなり。太歲と世と相合するは、必ず君上の雨露の恩を承受す。太歲は君主の象にして、月建は權に當り政を執るの官なり。它らもし來りて世爻・卦身を生合せば、必ず好處あり。ただ它らの世身を冲克するを怕る。それすなわち須らく貶謫に遭わん。もし月建が官爻と世爻とを扶出せば、此人必ず風憲の職に任ぜん。もし太歲が父母を加着して官鬼と世爻とを扶出せば、必ず天恩を蒙る。再び當下生旺の地に落つれば就中さらに好し。もし它ら衰絶あるいは空に逢えば、それすなわち皆管用せず。
世動逢空,官居不久;(未任者卦中世動,必無京官牧守;若是出巡之職,反為順利。已任遇之官居不久,更遇日辰動爻相沖,必不久任政事。)身空無救,命盡當危。(世爻無故自空,不拘已任未任,必有大難,甚至死亡。若欲求謀幹事,則主不成。)
世爻發動してまた空に逢うは、この官做ること長久せず。未だ任に到らざるの人は、卦中世爻發動すれば、京官あるいは一方の牧守に當らず。ただしもし出巡して外に在るの差使なれば、反って順利なり。已に任に到りしの人が世動して空に逢うに遇えば、官位就中坐ること長からず。もし再び日辰あるいは動爻の來りて冲するに遇えば、一定幾久しくする能わずして就中卸任せん。卦身落空にして救なくんば、壽數已に盡きて、處境就中危險なり。世爻無故に自ら空亡に落つれば、已任未任を論ぜず、必ず大難ありて、甚至命を喪す。もし事を幹謀せんと想わば、もまた一概に成らず。
鬼化福沖當代職,(出巡官宜鬼爻發動,牧守官宜鬼爻安靜。若鬼動化子,必有別官代職,不然亦被他人所先也;子動化鬼,則先難後易,或先凶後吉,官福皆動,亦主有官替代。)財臨虎動必丁憂。(凡占官不可無財,亦不可發動。若鬼爻有氣而得財動扶起,必須用財謀干,方得升遷。若父母衰弱而遇此爻,加臨白虎旺動者,必有丁憂之事,財化子,子化財,或財臨世動,或子動而父母無故自空者,皆主丁憂。)
官鬼が子孫を化じ出してまた來りて相冲せば、人ありて來りてこの職位に接替せん。出巡して外に在るの官は官鬼發動を宜とし、土を守り民を牧するの官は官鬼安靜を宜とす。もし官鬼動じて子孫を化じ出づれば、必ず別の官ありて來りてこの職に代えん。然らざればもまた他人に先を搶せられん。もし子孫動じて官鬼を化じ出づれば、それすなわち先難後易・先凶後吉なり。官鬼と子孫と皆動けば、同じく人ありて來りて替代するを主る。財爻「白虎」に臨みて發動すれば、必ず丁憂の事あり。凡そ官を占するに財爻なかるべからずと雖も、可もまたそれの發動を宜とせず。もし官鬼氣ありて財爻發動して來りて扶起するを得れば、それすなわち必ず錢を花して打點してこそ升遷しうる。倘若父母衰弱にしてまた財爻加臨して白虎旺動するに遇えば、必ず父母の喪ありて丁憂して制を守らん。これの外財が子孫を化し・子孫が財を化し、あるいは財爻世に臨みて動き、あるいは子孫發動して父母無故に自ら空なるは、皆丁憂を主る。
日辰沖剋,定然誹謗之多招;(日辰刑沖剋世,必招誹謗,依五類推之。如帶兄弟,因貪賄賂或徵科太急;帶財爻,因無調度或財賦不起;帶子孫,嗜酒好遊怠於政事;帶父母,因事繁劇不能料理;帶官鬼,非酷刑則同僚不和。以上皆招誹謗,聲名必不能振。若得世臨月建,雖有誹謗,不能為害。)鬼殺傷身,因見災殃之不免。(官鬼發動生世爻為用神,傷克世爻為鬼殺。用神扶世,必有進取;鬼殺傷身,必有凶禍,以化出六親斷之,如化子有貶謫之憂,化財有陰人之禍,化兄主失財,化父憂小口類。以上不然,則自身決有災病,得世爻空避不妨。)
日辰の來りて冲克するは、一定誹謗を多く招來す。日辰が世を刑冲克すれば、必ず物議を招く。再び六親五類に按じて往きてそれの何に因りて起るかを推す。日辰が兄弟を帶ぶれば、貪りて賄賂を受けあるいは催科太急なるが因り。妻財を帶ぶれば、財政調度開かずあるいは賦稅收め上らざるが因り。子孫を帶ぶれば、酒を嗜み游を好みて政事を荒廢するが因り。父母を帶ぶれば、公事繁劇にして料理し來らざるが因り。官鬼を帶ぶれば、刑を用ゐること太酷ならざれば就中同僚不和なるが因り。こ の幾樣は皆須らく誹謗を招き、聲名必ず能く振わざらん。もし世爻恰も月建に臨めば、誹謗あると雖ももまた彼を害する能わず。官鬼のこ の凶殺來りて卦身を傷るは、災殃就中免れず。官鬼發動して來りて世爻を生ずれば、あれを用神と叫ぶ。發動して來りて世爻を傷克すれば、あれこそ鬼殺と叫ぶ。用神が世を扶くれば、必ず進取あり。鬼殺が身を傷れば、必ず凶禍あり。具體何事に應ずるかは就中それの化じ出す所の六親を看る。子孫を化ずれば貶謫の憂あり、妻財を化ずれば女人の禍あり、兄弟を化ずれば財を破るを主り、父母を化ずれば則ち幼小の人に憂あり。もしこれらに非ざれば、それすなわち必ず自身災病あり。ただ世爻まさに空亡に落ちて避開すれば、就中事に妨げなし。
兄爻化鬼無情,同僚不協;(兄弟為僚屬之官,卦中鬼動化出兄弟,沖剋世爻,主同僚不和,或兄弟化鬼,刑沖剋害,或兄帶三刑六害,傷世皆然,世克兄爻,是我欺他而不和也。)太歲加刑不順,貶責難逃。(太歲出現,動傷世爻,必遭貶責。更加刑害虎蛇等殺,必有鎖扭擒拿之辱。世爻入墓必受囚繫,得動爻日辰有救,庶幾無事。但怕化出子孫,罪終不免,月建同看。)
兄弟が官鬼を化じ出して我に對して情なければ、同僚の間就中和睦せず。兄弟は同僚屬官を代表す。卦中官鬼發動して兄弟を化じ出して來りて世爻を冲克するは、同僚不和を主る。あるいは兄弟が官鬼を化じ出して刑冲克害し、あるいは兄弟が三刑六害を帶びて來りて世を傷るの斷法も皆一樣なり。もし反って世爻の往きて兄弟を克するなれば、それすなわち我が同僚を欺壓して和を失せしなり。太歲さらに刑を加えて順ならざれば、貶責就中逃るる能わず。太歲卦中に出現して、發動して來りて世爻を傷れば、必ず貶責に遭う。もしさらに刑害と「白虎」「螣蛇」等の凶殺を加えれば、必ず枷を上げ拿問せらるるの辱あり。世爻もし墓に入れば、必ず囚禁せられん。動爻あるいは日辰の來りて救うを得に非ざれば、こそ勉强事なし。ただそれの子孫を化じ出づるを怕る。あの罪責終究免れず。月建の看法は太歲と相同なり。
卦靜世空,退休之兆;身空殺動,避禍之徵。(凡遇世爻空亡,未任未有選期;已任若六爻安靜,月日歲君傷克而遇之,乃是休官改政之象。若鬼爻發動,月日歲君傷克而遇之者,是避禍脫災之兆。卦靜日沖,欲歸而不放;殺動日合,欲避而不能。)身邊伏鬼若非空,頭上烏紗不脫。(凡遇凶兆或得鬼爻臨身持世,或本宮鬼伏世下,雖見責罰,官職猶在,若不臨持身世,或不伏於世下,或雖伏仍遇空亡者,必革官帶為民,非止罪責。)
卦靜にして世爻落空するは、退休せんとするの征兆なり。卦身落空して凶殺發動するは、禍を避けんとするの征兆なり。およそ世爻空亡に落つれば:未だ任に到らざるの人は、選期還は未だ定まらず。已に任に到りしの人は、もし六爻安靜にして、また月建・日辰・太歲の來りて傷克するに遇えば、それすなわち官を辭し業を改むるの象なり。もしこの時官鬼發動して、しかして月日太歲また來りて傷克せば、それすなわち禍を避け災を脫するの兆なり。もし卦本より安靜にして日辰來りて冲せば、辭歸せんと想えども上頭放さざるなり。もし凶殺發動して日辰來りて合せば、躲避せんと想えども卻って躲け開く能わず。身邊の伏する所の官鬼ただ落空せざれば、頭上の烏紗就中摘去る能わず。およそ凶兆に遇うに、ただ官鬼身に臨み世を持し、あるいは本宮の官鬼世爻の下に伏すれば、則ち責罰を受くと雖も、官職依然として在り。もし官鬼身世に臨まず、もまた世下に伏せず、あるいは伏すと雖もまた空亡に落つれば、それすなわち必ず職を革せられて民と爲る。ただ罪責を受くるのみに止まらず。
財空鬼動,聲名振而囊篋空虛。(凡得官鬼動來生合世爻,日月動變又無沖剋者,為官必有聲名聞望。更得財爻生扶合助,有氣不空,則既會做官,又會賺錢,內實貪賂,外不喪名。若財爻或空或伏或臨死絕,則主聲名雖有,賄賂卻無也。)官旺父衰,職任高而衙門冷落。(父母旺相衙門必大,休囚衙門必小。若官旺父衰,又非小去處,乃是冷落閒靜衙門,蓋官旺則職高故也。官衰父旺,則主職雖卑微,卻在大衙門中治政。官父俱衰,職卑衙小,必非風憲之地。)
財爻落空して官鬼發動するは、名聲響亮にして口袋空空なり。およそ官鬼發動して來りて世爻を生合し、日辰・月建と變爻とまた皆來りて冲克せざれば、官を做れば必ず聲望あり。もし再び財爻の生扶合助・氣ありて落空せざるを得れば、それすなわち既に能く官を做りてまた能く錢を撈るなり。暗地裡賄賂を收納して、表面上名聲を損せず。もし財爻落空・隱伏あるいは死絶に臨めば、それすなわち空しく名聲ありて並に賄賂の進項なし。官鬼旺にして父母衰なるは、職位高くして衙門冷清なり。父母旺相なれば則ち衙門大にして、休囚なれば則ち衙門小なり。もし官鬼旺にして父母衰なれば、あれ倒れて小地方に非ず。ただ個の清冷淡靜の衙門なり——官鬼旺なれば就中職位高きを說明すればなり。反して官鬼衰にして父母旺なれば、則ち職位低しと雖も、卻って大衙門裡に於て事を辦す。もし官・父皆衰なれば、それすなわち職卑く衙小さくして、必ず風憲の地に非ず。
職居風憲,皆因月值官爻;(大抵官鬼旺相,不臨月建,定非風憲之職;若臨月建又得扶出世爻,決是風憲之任,必非府縣官也。更在日下生旺之地,尤為風憲。如帶刑爻,多是鎮守邊陲之職,或掌兵權,或居刑部,在外亦是司刑之職。)官在貳司,只為鬼臨旁位。(鬼在世應爻上,或帶月建日辰者,必是掌印正官;若被世合或在旁爻,則是佐貳之職。六爻無鬼而動爻有化出者,亦然。)
職任風憲たるは、皆月建まさに官鬼に値るが因り。大体上官鬼旺相なると雖も、もし月建に臨まざれば、就一定風憲の職に非ず。它もし月建に臨みて、また世爻を扶出せば、あれ必ず御史臺諫の一類の風憲の任にして、絶に府縣の官に非ず。もしそれ再び當下生旺の地に落つれば、就中さらに是れ風憲なり。もしそれ刑爻を帶ぶれば、あれ多半是邊陲を鎮守するの職にして、あるいは手に兵權を握り、あるいは刑部に供職す。外任に在るもまた刑を掌るの差使なり。官職ただ副佐の一級に在るは、官鬼旁爻に落つるが因り。官鬼もし世爻あるいは應爻上に在り、あるいは月建・日辰を帶ぶれば、必是れ印を掌るの正官なり。もし它ただ世爻に合せられ、あるいは旁爻に落つれば、それすなわち佐貳の職なり。六爻中本より官鬼なく、しかして動爻に由りて化出せるも、またかくのごとく照らして斷ず。
撫綏百姓,兄動則難化愚頑;(凡任牧民之職,要財爻旺而不動,父母扶而不空,必是豐富地方;財爻空絕,父爻受制,則地瘠民貧。父母動臨世上,政必繁劇。兄弟持世,財賦不起。日帶兄爻沖剋世爻,手下人必要侮文弄法,壞我政事。若兄在旁爻動來沖剋,則主頑民難治。兄化子,子化兄而刑剋世身,恐有下民訟我之兆。更若世應沖剋,與鄉宦亦多不睦。)巡察四方,路空則多憂驚險。(欽差出巡或封王採木,皆怕世應逢空。若路爻空之卦,主途中驚險。世在五爻自空,須防身死於外,有沖剋則不然。凡遇世在五爻動及游魂卦世動者,皆是出巡之職。)
百姓を安撫するに、兄弟一たび動けば就中あの愚頑の民を感化し難し。凡そ牧民の官に任ずるに、須らく財爻旺にして動かず・父母來りて扶きて落空せざれば、あれ必ず富庶の地方なり。財爻もし空絶に落ち・父爻また制伏せられれば、就中地瘠み民貧しきの處なり。父母發動して世上に臨めば、政務必定繁重なり。兄弟持世すれば、賦稅收め上らず。日辰が兄弟を帶びて往きて世爻を冲克せば、手下の胥吏必ず文を舞い法を弄して、我の政事を敗壞せん。もし兄弟旁爻に發動して來りて冲克せば、それすなわち刁民治め難し。兄弟が子孫を化し・子孫が兄弟を化してまた世身を刑克せば、恐るべし百姓ありて我を告ぐるの兆頭あらん。世應もし再び相冲克せば、本地の鄉紳とともまた多く和睦せず。四方を巡察するに、道路の爻落空すれば多く驚險を憂う。欽差出巡し、あるいは命を奉じて冊封し・木料を采辦するも、皆世爻應爻の空に逢うを怕る。もし道路を代表するの爻落空せば、途中に驚險あるを主る。世爻第五爻に在りて無故に自ら空なれば、須らく外頭に死するを防ぐべし。もしそれ別に冲克あれば就中然らず。凡そ世爻第五爻に於て發動し、あるいは遊魂卦にして世爻發動するは、皆出巡して外に在るの職務に屬す。
出征剿捕,福德興而寇賊殲亡;(凡在將帥之職,或征討之官,平居卜問不宜子孫發動,主有降調貶責;亦不宜應動克世,主有不測變故。若歲君月建沖動官鬼,或世爻,主有敕命征討之事,如臨敵卜問則喜。子孫發動,必成剿捕之功,更得歲君月建生合,仍有升賞。官鬼不作爵位,當作賊寇論之,世克應亦吉。)鎮守邊陲,卦爻靜而華夷安泰。(鎮守地方,不拘文官武職,皆宜六爻安靜,世應生合比和,日辰月建不相沖克,則鼾睡邊庭,安然無警,世應空亡亦吉。若遇官鬼發動,世應沖剋,必多侵擾,宜通變斷之。)
兵を出して剿捕するに、子孫興旺なれば就中賊寇を殲滅しうる。凡そ將帥の職に居りあるいは征討を負責するの官員は、平日課を起すに子孫發動を宜とせず。あれは降調貶責を主る。もまた應爻發動して來りて世を克するを宜とせず。あれは不測の變あるを主る。もし太歲・月建が官鬼あるいは世爻を冲动すれば、敕命ありて出征するの事あるを主る。ただしもし陣に臨み敵に對する時課を起せば、それすなわち反って子孫發動を見るを喜ぶ。必ず能く剿捕の功を成し、再び太歲・月建の生合を得れば、還は升賞あり。この時官鬼はもはや官爵と當てて看ず、しかして賊寇と當てて論ずるを要す。世爻が應爻を克するもまた吉なり。邊疆を鎮守するに、六爻安靜なれば則ち中外安泰す。凡そ地方を鎮守するの官は、文職武職を論ぜず、皆六爻安靜・世應相生相合あるいは比和・日辰月建の來りて冲克せざるを宜とす。則ち能く邊庭に於て枕を高くして臥し、安然として警なし。世應空亡に落つるも、同じく吉なり。もし官鬼發動・世應互相冲克に遇えば、邊境必ず侵擾多く、還は須らく卦に隨い通變して斷ずべし。
奏陳諫諍,那堪太歲刑沖;(凡欲奏對、陳疏、上章、諫諍及赴昭面君類,皆忌動沖剋太歲,亦忌刑剋世爻。若太歲月建生合世爻,必見詳允,一來沖剋,須防不測之禍。歲君衰靜不帶刑害虎蛇,主不見取用,非有大害。動空化空,亦是虛驚,或有制伏沖散合住,必得大臣申救。應動沖剋世爻,更防人奏劾。)僧道醫官,豈可文書發動?(僧道醫官及陰陽官,皆要子孫出現有氣不空為吉。父母發動必有災悔。父帶太歲月建日辰,則非身有災病,乃外來禍也。子孫自空,亦有大難,然子孫只宜安靜,官鬼不宜空伏,雖兩全,仔細為妙。)但隨職分以推詳,可識仕途之否泰。
上奏して進諫するに、どうして太歲の來りて刑し來りて冲するに經え受けんや。凡そ奏對・上疏・進章・諫諍、および召を奉じて君に面するの一類の事を要するに、皆動爻の往きて太歲を冲克するを忌み、もまた太歲の世爻を刑克するを忌む。もし太歲・月建來りて世爻を生合せば、奏章必ず批准を蒙る。一旦它ら來りて冲克せば、就中不測の禍を防ぐを要す。太歲もし衰弱安靜にして、また刑害と「白虎」「螣蛇」を帶びざれば、あれはただ奏する所採納せられざるのみ、並に大害なし。太歲動じて空に落ち・空に化するも、もまた不過虛驚一場のみ。もし別に制伏・冲散あるいは合住あれば、必ず大臣出面して申救するを得。もし應爻發動して來りて世爻を冲克せば、還は須らく人ありて本を上げて彈劾するを防ぐべし。僧官・道官と醫官とは、どうして文書の爻の發動を容れんや。僧道官・醫官および陰陽官は、皆須らく子孫出現して・氣ありて落空せざればこそ吉と算す。父母一たび發動すれば、必ず災悔あり。父母もし太歲・月建・日辰を帶ぶれば、それすなわち自身病あるに非ず、然而外來の禍なり。子孫もし無故に自ら空なれば、もまた大難あり。總じてこ の幾類の官はただ子孫安靜を宜として、官鬼卻って落空隱伏を宜とせず。縱い兩樣皆齊備すると雖も、仍として仔細審看を以て妙と爲す。ただ各々人の職分に隨い往きて推詳せば、就中仕途の順逆通塞を看清しうる。
