十二月癸水・丑月に生ず
作盤ガイド: 八字作盤
十二月癸水,寒極成冰,萬物不能舒泰,宜丙火解凍,或丙透年時,加以壬透,支中多戊,名水輔陽光,主顯達名臣,無戊者,異途之職,若有丙無壬,黌門之客,有壬無丙,戊又出干者,皂隸之流。
十二月は丑を建つ。寒は極處に到りて水は結びて冰と成る。萬物は皆展開するを得ず。だから宜しく丙火を用いて凍を解くべし。もし丙火は年干あるいは時干に透して、さらに壬水を加えて透出し、地支の中にまた多く戊土あって水勢を約束せば、「水は陽光を輔(たす)く」と呼ぶ——一片の水は日輪を映してまた堤に依るあるなり——顯達の名臣を主どる。戊土なきは、ただ異途の職を得るのみ。もし丙火ありて壬水なきは、學宮の裏の書生なり。壬水ありて丙火なく、戊土はまた干に出づるは、便ち衙門の裏にて差を當たるの皂隸(そうれい)の流なり。
或支見子丑,比肩出干,即有丙透,不能解凍,此屬平常,或無癸水,有辛與合,亦不為美,有丁出,頗吉。或一片癸己會黨,年透丁火,名雪後燈光,夜生者貴,日生者否,若無丁火,又主孤貧。
もし地支に子と丑とを見れば、寒氣は最も重し。天干にまた比肩あって出て來て水を助けば、たとい丙火は透出するも、またこの層の凍を解き開く能くさず。ただ平常に屬す。もし柱中に別に癸水を見ずして、而(しか)も辛金ありて丙と相合して丙火を合し住(とど)めば、また美と為らず。この時丁火あって干に出ずれば、倒(とう)って還(ま)た頗(すこぶ)る吉なり。もし滿盤に癸水と己土と朋黨を結成して、而(しか)も年干は丁火を透出せば、「雪後の燈光」と呼ぶ——雪地裏の一點の燈火なり——夜に生まるるは貴を主どり、白日に生まるるは便ち算(かぞ)うに足らず。もし丁火をも兼ねてなければ、また孤貧を主どる。
或支成水局,無丙者,四海為家,一生勞苦。或支成火局,有庚辛透者,衣食充足,無金出,孤苦零丁。
もし地支が水局を會成して、而(しか)も丙火の凍を解するなければ、四海を家と為して一生勞苦す。もし地支が火局を會成し、財は旺にして身は弱なれば、庚辛金あって透出して關を通じ、財を泄らして身を生ずるは、衣食は充足す。金の干に出ずるなきは、孤苦・零丁(れいてい)なり。
或支成金局,丙透得地,名金溫水暖,彼此相生,定許光大門閭,聲馳翰苑,乏丙者,即文章駭世,總為孫山。或支成木局,洩水太過,主殘病呻吟,得金出干輔救,技藝之流。凡冬月用丙,須丙火得地方妙,不然,即重重丙火出干,安能輕許富貴哉。
もし地支が金局を會成して、而(しか)も丙火は透出してまた地を得て根あれば、「金温水暖(きんおんすいだん)」と呼ぶ。金水は彼此相生して、必ず彼に門庭を光大せしめ、聲名は翰苑に馳(は)すと許すべし。丙火を缺くは、たとい文章は世を驚かすも、また終に名は孫山に落つ。もし地支が木局を會成し、水を泄らすに太過なれば、一身は殘病・呻吟(しんぎん)を主どる。もし金を得て干に出て木を克して以て水を救えば、また過ぎず一門の技藝に靠(よ)りて生を謀るの流なり。要するに冬月は丙火を用いるに、必ず須(すべか)らくこの丙火の地を得て根あらばこそ妙なれ。然(しか)らざれば、たとい重重の丙火は天干に出出づるも、虛浮にして根なし。又(ま)た何ぞ能く軽々に彼に富貴を許さんや。
